501FGドルフロ戦闘詳報 (英国の珍兵器)
しおりを挟む

低体温症 第Ⅰ話 

warthunderはいいぞぉジョージィ!


吹雪が舞うひどい天候の中、1機のヘリコプター、3機の航空機、そして雪を積もった土をかみしめ木をなぎ倒し侵攻していた4両の戦車があった…

 

 

 

「今回の任務はAR小隊とよばれている戦術人形の隊を404小隊と協力して回収することだ」

 

 

 

「「「「「「「「了解!」」」」」」」」

 

 

 

「パンジャンさんは戦車隊の援護及び戦術人形の援護をお願いします。パンジャンさんは唯一の攻撃ヘリなので落ちないでください」

 

 

 

「あいよ。最強の攻撃ヘリがAH-1Zだってことを敵さんに教えてやりますよ。」

 

 

 

「シグレとシデン、たわし、メガネはとりあえず人形の回収に向かってくれ。依頼人によるとできるだけ早めに救出してほしいとのことだからなるべく早めに向かってくれ」

 

 

 

「「「「了解」」」」

 

 

 

「シデンさんのヤク虎が唯一の盾だからへまをするなよ、シグレは74式で、メガネがホリプロ、たわしがSTA-1だから…シデンさんを前に出して、後続にメガネ、たわしで、一番後ろにはシグレで陣を組んでくれ」

 

 

 

「ここでは制空権を容易に取れるから、ほぼ対地に専念できるが、唯一心配なのが相手に対空兵装があることらしい。ストーンヘンジみたいな代物らしい。今のところはそれに注意することだな」

 

 

 

「兵長は対地ミサイルを積んでるFJ-4bだからアウトレンジからストーンヘンジみたいなやつを無力化、夜桜は…また97式戦か、適当に飛んでろ、俺はこの震電でストーンヘンジみたいなやつを確実に破壊する。各自、各々の任務を果たせ!」

 

 

 

「「「「「「「「了解!」」」」」」」」

 

 

 

~2時間ほど前~

 

 

 

M4の見舞いを終え、AR小隊は輸送機にのり移動をしていた。が突然衝撃が走り輸送機が撃ち落された。AR小隊は極めて優秀な電脳を用いて、考えうることをはじき出した。この輸送機は落ちる運命にあることを。

 

 

 

 

 

 

 

AR小隊を載せた輸送機が落とされたことを知ったヘリアンは対策を立てた。404小隊の派遣である。がクルーガーはそれでも打撃不足だと判断し、友人である501FGの隊長と呼ばれるものに連絡を取ったのであった。501FGは少人数で構成されているが任務成功率が極めて高く、正規軍からも依頼が入るような団体である。

 

 

 

「ああ、隊長か?実はな…」

 

 

 

 

 

 

 

404side

 

 

 

「今回の任務、人間が支援に来るらしいけど、使えるのかしら。使えなかったら意味ないわよ。そこんところどうなの?40」

 

 

 

「うーん、少人数で構成されているらしいけど任務達成率は軒並み高いらしいわよ。今のところ100㌫を記録しているだとかなんとか」

 

 

 

「ふーん」

 

 

 

「しかし気に入らないわね今回の作戦」

 

 

 

「m16のこと?」

 

 

 

「その名前を出すんじゃない!」

 

 

 

その時40が装備している無線が反応した。

 

 

 

『こちらは501戦闘航空団所属パンジャンドラムだ。コールサインはシューター1だ。これよりそちらの支援を開始する。してほしい時に座標かレーザー目標指示装置、なければ煙幕で指示してくれ。こちらの救助隊の支援もあるからいつもそちらの支援に向かえない時もあるが、よろしく頼む。』

 

 

 

「ふーん。とりあえずよろしくね」

 

 

 

『では必要なら呼んでくれ。have a nice day.』

 

 

 

「ふん、何がhave a nice dayよ、わたしはあいつを助けるって時点で最悪だわ。」

 

 

 

そしてついに作戦行動を開始した404小隊。いろいろあり二手に分かれ行動することとなりHK416はG11と組み鉄血の哨戒の哨戒施設を制圧した。がそれは鉄血のアーキテクトというハイエンドモデルにとっては筒抜けであった。通信してきたアーキテクトから軽薄な態度に毒気を抜かれつつ情報を抜きだそうとするが、作戦を逸脱しないよう釘をさすUMP40。

 

 

 

404はAR小隊の痕跡をたどりながら合流し夜の森を移動していた。

 

が突然アーキテクトから通信が入り警報装置が鳴り響いた。AR小隊以外は見逃すつもりであったらしいが気が変わり404小隊をターゲットに砲撃テストを行うという。

 

 

 

404は急いで離脱し、砲撃から逃れることができた。そして404はジュピター防衛線内部に迅速に侵入し、電源を破壊しようと考えた。が…501がもう手を打ってあった。

 

 

 

404がジュピターのあるべき場所についたとき、もうそこには焼け野原でしかいなかったのだ。501FGは迅速な侵攻をもってジュピターを戦車隊と協力して、極めて高高度からのバンカーバスターによる精密爆撃を行い、吹き飛ばしたのだった。

 

 

 

唖然とした404だが、アーキテクトを挑発し戦場に引きずり出した404は基地を迂回し完全に逃亡に成功した。

 

 

 

ゲーガー率いる包囲部隊、それに少しずつ消耗するAR小隊だが404と合流し臨時シェルターを逃げ込んだ両隊。その時両方の隊長、つまりはROと40の無線から、通信が入った。

 

『こちらは501FG。両隊の現在位置を報告してくれ。』

 

 

 

「私たちは包囲部隊に逃れて臨時シェルターにいる。」

 

 

 

『了解、こちらは包囲部隊を突破し、そちらの救援に向かう』

 

 

 

しばらくすると臨時シェルターに特徴的な音が響き、そして

 

 

 

「嬢ちゃんたち、早くこいつに乗りな、時間は待ってくれないぞ!」

 

 

 

そこには骨董品ともいえる今は亡き自衛隊の戦車74式G型と見たことがない駆逐戦車、ヤークトティーガーが並んでいた。そして頭上には攻撃ヘリがホバリングしていた。

 

 

 

とりあえず404とAR小隊別々になって乗ることにした。404はホリプロ、AR小隊はヤク虎に乗り、その名のとうり強行突破することとなった。

 

 

 

「嬢ちゃん、とりあえず今から包囲を強行突破し、大型飛行場に行く。」

 

 

 

そこから先は501の独壇場であった。

 

 

 

パンジャンのAH1Z搭載のハイドラロケットが敵を吹き飛ばし20㎜機関砲で薙ぎ払い道を作る。その死体の道を爆速で戦車隊が走る。少数の部隊が道をふさいでも、ヤク虎の128㎜砲や74Gの105㎜砲に吹き飛ばされる運命にあった。そして…ついに大型飛行場にあっさりついた。404とAR小隊は少しいがみ合いながらも輸送機に乗り込んだのであった。だが501FGにもまだ仕事があったのだ。

 

 

 

「これより鉄血残存勢力の殲滅に移る!」

 

 

 

鉄血にとって魔の命令が501FGの隊長によって出されたのであった。



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

設定集

ただの設定を見せるだけの回


隊長の使用機体

震電…震電をデルタ翼に変更しそこらへんに転がってたGE-F110-100をポンつけしたもの。胴体が余計でかく、重量も重くなったが、501の理系の頭脳を結集し魔改造した結果やばい代物と化した。ぶっちゃけ震電という名の何か。最高速度は1200㎞台で、緊急時にはアフターバーナーを使用すると、音速の手前まで出る。具体的に言うと20㎜バルカンを4丁、カナードを全誘導式にした。兵装はナパーム爆弾を4つか、燃料気化爆弾を4つ、500㎏爆弾を4つ、バンカーバスターを2発装備でき、翼端にAIM-9xを2発装備可。

装備例

ナパーム1発+燃料気化爆弾1発+バンカーバスター2発+AIM-9x2発

 

レオパルド2A10-501

レオパルド2A6を元にされた改修案、155mm滑空砲を装備し、増加装甲を追加したものに、隊長が乗るのにふさわしいものに徹底的に改良を重ねたもの。155mm滑空砲に自動装填装置(6秒装填)を付与し、501の持てる技術を持ったあらゆるアクティブ防御装置を付けた。ハードキルAPSに加え、ソフトキルAPS、暗視装置妨害装置、大量の煙幕発射装置(60発)、主砲発射型対空ミサイル等、堂々たる501の切り札をのぞけば最強クラスの戦車である。

 

 

兵長の使用機体

FJ-4b…アメリカの第1世代艦上戦闘機。空対地ミサイルを6発携行できる。この機体はエンジン以外そこまで手を入れておらず、珍しく原型に近いもの。エンジンはGE-F110-100に換装し、20mmM61バルカン2丁。

エンジン。

90式…我が日本が誇る自衛隊の主力戦車(MBT)。最高速度は70㎞、主砲は取り回しがいい44口径120㎜滑空砲。改造はそこまで施されておらず、コンタークト5爆発反応装甲が張り付けてあるだけである。

 

シグレの使用機体

74式G型…数量しか改修されていない幻の74式戦車。サイドスカートの装着や、発煙弾発射機と連動したレーザー検知装置、パッシブ式暗視装置を装備したもの。501が地雷原処理ローラを装備できるように改修し、さらに車体装甲及び砲塔にはコンタークト5爆発反応装甲がつけられている。完全に見た目は74式とかけ離れている。

 

P-51D型…世界最優秀戦闘機と評された万能レシプロ戦闘機。兵装にしか手を入れておらず、501使用機体にしては比較的原形を保っている機体。兵装はM2ブローニング6丁から、M3ブローニング6丁に変更している。

 

シデンの使用機体

ヤークトティーガー…ドイツが第二次世界大戦末期に投入した重駆逐戦車。128㎜砲を搭載し、正面装甲はどの連合国の戦車でも貫けなかったといわれている。

501はこれにコンタークト5爆発反応装甲を装備し、さらなる防御力向上に努めている。また、武装を変更する事ができ、種類は計4種類ある。

mod1

ヤクトラの武装である128mm砲はそのままに、ECM装置を追加したもの。基本これである。

mod2

ECM装置を取り外し、501とグリフィンの共同開発(501が主導だが)の90mm電磁加速砲を1門搭載したもの。

mod3

同じようにECM装置を取り外し、501,グリフィンの共同した、130mmレーザー砲を1門搭載。

mod4

ECM装置を取り外し、これだけ501が単独開発した、反物質加速砲の一種、100mm陽電子加速砲を1門搭載する。この威力は敵を完全に消滅させるレベルの威力をもち、501の切り札の1つである。

 

紫電21型甲…日本が太平洋戦争後期に投入した戦闘機。本来は爆撃機を迎撃する戦闘機なのだが不本意にも制空戦闘に駆り出され、米軍からは、日本海軍最優秀戦闘機と評される。501ではそこらへんに転がっていた2000馬力級のプラットアンドホイットニーR2800をポン付けし、排気タービンを乗せ、高高度性能の向上とさらなる速度の増加を成功した。兵装は30mmADEN機関砲2門、AIM120AMRAAMを2発、AIM9Xを翼端側のハードポイントに2発。最高速度600㎞台、最高高度12000m、実用10000m。

 

 

メガネの使用機体

61式…ソ連のT-54の対抗馬として日本が開発した中戦車である。が、ソ連は61式が出たころにはさらなる新型戦車を開発しており、61式が正式採用されたときには時代遅れとなっていた。この61式を501が徹底的に改良を重ね、最高速度を65㎞に改善、コンタークト5爆発反応装甲を装備。これにより全面装甲を換算200㎜厚装甲に改善、40mm機関砲機関砲2門、TOWミサイルを砲塔に4発つけたもの。

 

B-17E…アメリカが開発した4発重爆撃機。通称空の要塞、「フォートレス」と呼ばれていた。エンジン等は変わっていないが、兵装は大きく変わっており、GBU-28バンカーバスターを5発か、GBU-16ペイブウェイⅡを10発装備でき、防御機銃もM197 20mm機関砲に換装されたもの。

 

Mi24D・・・501の改修によりエンジンの換装による馬力の向上、そして主要部分をチタン装甲で覆うなどし、生存性が飛躍的に向上。全天候型に改修し、雪が降っても大雨が降っても、台風並みの風が吹かなければ作戦行動が可能。フレアを装備出来るが、電子防御は後述のパンジャンのAH1Zか電子支援型2式大艇(H8K3-501)にたよるしかない。

 

たわしの使用機体

STA-1-501…61式の試作車両。501が61式と同じように改修し、最高速度を65㎞に改善、コンタークト5爆発反応装甲を装備。これにより全面装甲を換算200㎜厚装甲に改善した。40mmL100ボフォース機関砲2門、同軸20mm機関砲1丁、ヘルファイア対戦車ミサイルを砲塔に2発付けた。

 

ホロ・・・warthunderのネタ枠・・・なのだが150mm榴弾砲という火力もあって、砲弾が当たれば強い車両。501はそれを安易に改造、ゲテモノ化した。まずM201A1 203mm 37口径榴弾砲をどうにかして乗っけた結果、外見がホロのかわいい車体はどこにもなく、現代の自走榴弾砲と似た見た目と相成った。また、501標準装備のハードキルAPSにより被弾を15回だけ無効化できるようになった。それにより第一戦で活躍できる車両になったのだが、ホロの面影は全くなく、別の車両と言うべきなのだが、ホロはホロである。

 

雷電32型…日本が太平洋戦争後期に投入した戦闘機。主に爆撃機の迎撃を主任務としていた。501が当たり前のようにエンジンを換装し2000馬力級のR2800にし、排気タービンをポン付けした。武装はほぼ原形を保っている…のか?余っていた30㎜ADEN機関砲を2門と、AMRAAMを2発、翼端にAim-9Xサイドワインダーを2発。

 

2式大艇(H8K3-501)・・・エンジンをプラット&ホイットニーR2800に換装し、防御機銃をM197 20mm機関砲に換え、電子支援機及びAWACSに改修した。エンジンに水滴が掛からないよう、配慮されている。

 

 

夜桜の使用機体

STB-1…74式戦車の1次試作車。これまた当然のように501が改修し地雷原処理ローラを装備できるように改修し、さらに車体装甲及び砲塔にはコンタークト5爆発反応装甲がつけられている。最高速度65㎞、105㎜51口径戦車砲装備。自動装填装置(装填速度4秒)にし、乗員を減らして余ったスペースに強力なECM装置を付けたもの。

 

震電・・・震電をデルタ翼に変更しそこらへんに転がってたGE-F110-100をポンつけしたもの。胴体が余計でかく、重量も重くなったが、501の理系の頭脳を結集し魔改造した結果やばい代物と化した。ぶっちゃけ震電という名の何か。緊急時にはアフターバーナーを使用すると、音速の手前まで出る。具体的に言うと30mmアヴェンジャー機関砲1門に、カナードを全誘導式にした。兵装はナパーム爆弾を4つか、燃料気化爆弾を4つ、500㎏爆弾を4つ、バンカーバスターを2発装備でき、翼端にAIM-9xを2発装備可。30mmアヴェンジャー機関砲弾は本来劣化ウラン弾を使用するが、環境を考え、いくらか性能が劣化するが鉄を弾芯とした。アヴェンジャーを載せた影響でいくらか速度が落ち、アフターバーナーを使用しないと1000km/hまで下がる。

 

二式大艇(H8K2-501)・・・エンジンをプラット&ホイットニーR2800に換装し、右側面に105mm榴弾砲×1、M61 20mm機関砲×1、40mmボフォース機関砲×2のガンシップ仕様となる。

 

 

パンジャンの使用機体

AH-1Z…バイパーと呼ばれる攻撃ヘリコプター。501の改修によりエンジンの換装による馬力の向上、そして主要部分をチタン装甲で覆うなどし、生存性が飛躍的に向上。全天候型に改修し、雪が降っても大雨が降っても、台風並みの風が吹かなければ作戦行動が可能。10km範囲と限定的ながら電子妨害も可能。兵装はM197 20㎜機関砲、ヘルファイア対戦車ミサイル16発またはハイドラ70ロケットポッド19発入りを4つ、AIM-9Xを2発。

装備例

ヘルファイア―対戦車ミサイル8発+ハイドラ70ロケットポッド19発入り2個 計38発+AIM-9x2発

 

ミーティア...イギリスが第2次世界大戦の終了間際に開発した、戦中ジェット戦闘機。ドイツが開発し、実戦配備したme262の対抗馬のような存在であったが、me262と一度も戦闘になる前に終戦を迎えた。なお、約10年後の朝鮮戦争で本格的な参戦をした。このミーティアを501が改修。ジェットエンジンをロールスロイスニーンエンジンに換装し、最高速を1000km第に届くようにし、翼端にIR対空missileを2発、1000ポンド(500kg相当)爆弾を翼に2発、胴体に1発の計3発、そしてハイドラ70ロケットを翼に12発装備できる。

 

チャレンジャー2・・・イギリス陸軍が開発した主力戦車(MBT)既存の熟成された技術を使い作られたため、極めて信頼性が高い。501は主砲を120mm55口径ライフル戦車砲(L30A1 55口径120mm ライフル砲)から、120mm55口径滑空砲(ラインメタル120mmL55)に換装。そしてコンタークト5を前面及び側面に貼り付けた。

 

用語解説

ハードキルAPS・・・自身に飛んできたあらゆる砲弾を着弾する前に撃ち落とすシステム。実弾であれば、APFSDSや、HEAT-FSなども迎撃可能。場合によっては直角に落ちる榴弾も自身に直撃する前に撃ち落とす完璧な防御装置・・・なのだが、回数に限りがあり、最高で15回迎撃することができる。逆に言うと15回しかできない。これは501の標準システムで、すべての戦車に搭載されている。

 

ソフトキルAPS・・・自身に飛んできた低速のものを撃ち落とすシステム。対戦車ミサイルからRPGなどの対戦車ロケットを迎撃出来る。これはハードキルAPSとちがい、一回迎撃すると30秒の時間がかかるが、ほぼ半永久的に撃ち落とす事ができる。

 

 

ネタ枠

97式戦闘機・・・wikiでググって

 

 

 

501の切り札

 

シデンのヤークトティーガー.mod4

 

操縦者未定 ティーガー1の主砲を反物質加速砲の一種、100mm陽電子加速砲を1門搭載する。この威力は敵を完全に消滅させるレベルの威力をもつ。

 

 

人物紹介

 

 

隊長・・・501FG戦闘航空団長。クルーガーや正規軍のトップと顔見知りである。理系の頭脳1人目。空戦では変態的な軌道をするパンジャンや兵長とはちがい、正攻法で曲がりかつ軌道をする。基本的に忍耐強く、理詰めで勝利を導く。銃の扱いは並み(人間からしたら結構いい腕を持っているが、501からしたら並みである。)装備している銃はM200チェイタックに12倍スコープ、暗視装置をつけたものに、M16A4アサルトライフルにACOGサイト、レーザーサイトをつけたカスタムとベレッタM93R拳銃

 

 

兵長・・・元正規軍。隊長とは軍に入る前から顔見知りであり、501結成後数ヶ月で正規軍から引き抜かれた。空戦では変態的軌道、完璧な射撃によりドッグファイトから一撃離脱、さらにはヘッドオンをしても無傷で敵を撃破する事もざらにある。元正規軍だからだろう・・・と思いきや本人は陸の方で、あんまり関係ないという。元正規軍なので501の中では銃の扱いがピカイチで、正規軍でも一目置かれていた。技量的にはアサルトライフルでワンホールショットを決める化け物で、1km以上の狙撃命中率は90%を超える。戦術人形涙目な人物。装備している銃はM82バレット16倍スコープに暗視装置をつけたカスタム、89式小銃にレッドホロサイト+3倍ブースタースコープとレーザーサイトをつけたものと、M9 9mm拳銃

 

シグレ・・・後述する夜桜とあまり変わらないレベルで基地外。たまにネタで97式戦闘機を持ってくる時点でお察し。夜桜とならび、501のムードメーカー?な人物。TACネームはKiti-4.銃の扱いは並み(人間からしたら結構いい腕を持っているが、501からしたら並みである。)装備している銃はFN SCAR-HにACOGサイトとレーザーサイト、グレネードランチャーを付けたものとSIG P320 .45ACP拳銃

 

メガネ・・・後述する夜桜とあまり変わらないレベルでキチガイ。夜桜とならび、501のムードメーカー?な人物。後述の夜桜と前述のシグレ、そしてメガネ合わせて501の基地外5人衆とよばれている。TACネームはKiti-3.銃の扱いは並み(人間からしたら結構いい腕を持っているが、501からしたら並みである。)装備している銃はAK74UにレーザーサイトとACOGサイト付き、M870,SIG P226拳銃

 

夜桜・・・性質はシグレとおなじく、基地外である。

シグレよりも97式を持ってくる率が高い。が最低限チームの足は引っ張らない程度には活躍していたりする。基地外5人衆の中でもトップクラス。TACネームはKiti-1.銃の扱いは並み(人間からしたら結構いい腕を持っているが、501からしたら並みである。)装備している銃はH&K G3アサルトライフルにACOGサイトとレーザーサイトをつけたものと、南部14年式拳銃

 

パンジャン・・・英国面に染まったヤベー奴。だがそれでもまだ常識人。理系の頭脳2人目。空戦では兵長と同レベルか少し劣る程度の力量を持っている。ヘッドオンは基本的に火力の圧殺をしているため、被弾するまえに敵を落とす、結構火力主義なところもある。最近はヘリで対空戦をしている。銃の扱いは並み(人間からしたら結構いい腕を持っているが、501からしたら並みである。)装備している銃はL86A2のレッドホロサイトに2倍のブースタースコープ及びレーザーサイトを付けたカスタムとデザートイーグル .50AE

 

シデン・・・紫電改をこよなく愛する人物。キチガイ5人衆の一員。TACネームはKiti-5.銃の扱いは501の平均*レベル。理系の頭脳3人目。装備している銃はAN-94 アバカンにレッドホロサイト+2倍ブースタースコープ、M1911ガバメント

 

タワシ・・・日本の兵器全般を愛する人物。キチガイ5人衆の一員。TACネームはKiti-2またはキチガイピエロ。銃の扱いは501の平均*レベル。理系の頭脳4人目。装備している銃はAUG A1に定番のレッドホロサイトにレーザーサイトを付けたものとウィンチェスターM1897、モーゼルC96拳銃

 

 

*501の平均レベルとは、アサルトライフルを連射して全弾、的に命中するレベルである。




次回は結婚式準備を予定してます。
そろそろ結婚式になりますね


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

幕間 D-08基地への贈り物

コラボ?のようなものです。コラボ先はカカオの錬金術師様の元はぐれ・現D08基地のHK417ちゃんと言う作です。


「おい、ちょっとみんなこっちきてくれ」

 

「?どうしました、隊長、次の依頼ですか?」

 

「いやな、クルーガーんとこで社内報を貰って来たんだが、どうやらD08基地のHK417とヴィオラとかいう戦術人形が妊娠したらしくてな。」

 

「ふーん・・・懐妊祝いを送りたいんですか?」

 

「ああ、懐妊は喜ばしい事だからな。それでな、送る物どうしようか・・・」

 

「「「うーん・・・」」」

 

「そうだ!」

 

「なんか思いついたか?パンジャン」

 

「私が買ったけども一切使ってない、AH1Fコブラ 攻撃ヘリで良いんじゃないでしょうか?」

 

「おい、それは懐妊祝いには物騒な代物だぞ・・・いやありだな。」

 

「ええ、人形が妊娠したと広まると世界に狙われる可能性もあるので、少しでも戦力強化をしたほうが良いでしょう。」

 

「じゃあ・・・AH1Fに予備弾薬も添えた方がいいでしょう。」

 

「そうだな・・・それで行くか。やっぱり普通の懐妊祝いも入れた方がいいかもな。ベビーカー2つと割れない皿を2セットを入れるか。」

 

「それでいいんじゃないでしょうか」

 

「いや、そのベビーカーとお皿は出産祝いの方が良いと思うんですが。」

 

「それもそうだな。今回はAH1Fと弾薬にするか。」

 

ーーーーーーーーーーーーーー

 

501の祝電

『501戦闘航空団一同、此度のご懐妊、心よりお祝い申し上げます。ご無理なさらぬよう、お体を大切にお過ごし下さい。また、誠に些細でありますが、ご懐妊祝いをお贈りいたします。お喜び頂けたら幸いです。 代表 501FG戦闘航空団長』

 

 

501からの手紙

ご懐妊、おめでとうございます。

今回、特別な物をお贈りいたしました。戦術人形が懐妊したとなると、狙われる可能性がたかくなると考えたので、防備の増強出来るものと私たち501FGが保証いたします。

 

ーーーーーーーーーーーーーー

417ちゃん及びヴィオラの懐妊祝い内容

 

AH1F、予備弾薬

 

ーーーーーーーーーーーーーー

AH1F仕様書

AH-1F ヒューイコブラ

 

最高速度 359km/h

巡航速度 180km/h

行動半径 250km

 

兵装

・M197 20mm機関砲

・TOW対戦車ミサイル8発

・ハイドラ70ロケット 19発入りポッド2セット

 

概要

AH1Fの501FG仕様。チタンで主要部分を覆い、20mm以下の弾を500発以上被弾しても作戦続行可能なようにした。

 

ーーーーーーーーーーーーーー

予備弾薬

・TOW 対戦車ミサイル 160発

・ハイドラ70ロケット 380発

・20mm機関砲弾

  通常弾       10000発

  タングステン徹甲弾  7500発

  演習弾        2500発 

 

計20000発



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

低体温症 Ⅱ話

どうも、幕間ですごいもの送りつけた、紅茶ガンギメ作者でございます。


隊長の鉄血殲滅戦に先立ち、事前に作戦の内容を隊員に説明した。

「いいか、今回の作戦は・・・み な ご ろ し だ!」

 

「「「 「 「「「「おう!」」」」」」」

 

それでいいのか501!?

 

「良いんじゃないの?」

 

補給が完了し、滑走路から

隊長の震電、兵長のFJ-4bが飛び立ち、夜桜のネタ機体が飛び立つ。そして、その後に戦車隊が出発、そして戦車隊の近くにはパンジャンのAH1Zが飛行していた。

 

「初手に俺と兵長でナパーム弾と燃料気化爆弾を投下する。その残存勢力を戦車隊とパンジャンさんのヘリで掃討してくれ。今回はG&K社とかがジュピターを回収したいらしくてな、その陽動・・・らしいがぶっちゃけ、今までどうりやればいいと思う。」

 

そして隊長機と兵長機はGE-F110-100エンジンのアフターバーナーを点火し、一気に亜音速まで駆け上がった。

 

そして戦車隊は全速を持って侵攻、その援護を攻撃ヘリコプターが担当した。

 

ーーーーーーーーーーーーーー

 

「兵長、あの集団にナパームぶち込むぞ。」

 

「了解、そう言えばそろそろ夜が明けますね」

 

「よし、ナパームを1発投下して様子をみるぞ。napalm drop ready ,now!」

 

ナパームにより多くの鉄血兵が焼かれ、そこには阿鼻叫喚という名の地獄が広がった。

 

「悲しいけどこれ戦争なんだよなぁ」

 

「兵長、ここはもうよさそうだ、別のところにいくぞ、残存勢力は戦車隊とパンジャンに任せればいい。」

 

ーーーーーーーーーーーーーー

 

「兵長、粗方ナパームと燃料気化爆弾で殲滅したか。これから機銃掃射でもう一押しする。」

 

「了解。しかし対地だけはつまらない・・・」

 

「そう言うな兵長、任務なんだ。」

 

「まぁそれはわかってるんですけどね。隊長、二時の方向に敵多数、やりましょう。」

 

「あいよ!」

 

ーーーーーーーーーーーーーー

 

鉄血のハイエンドモデル、ゲーガーは部下からかかってきた、無線に少しいらつきながらでた。

 

「なんだ。私はそこまで暇じゃないから、手短に・・・」

 

『すみません、私を担当していた地区の味方が・・・!』

 

「味方が・・・?」

 

『私の小隊を除いて全滅しました!撤退の許可を・・・!』

 

ゲーガーは歯噛みをした。

 

「なぜ全滅した!そこには1個大隊おいたんだぞ!」

いつも冷静なはずのゲーガーが激高した。人は想定外が起きると冷静を失うが・・・人形にもその現象が起きたのであった。

 

『分かりません、何かものすごく早い空飛ぶ奴らが・・・!』

 

『小隊長!こちらに来ます!』

 

『なに!全員逃げ・・・ドゥルルル』

 

ブッ!ザーーーーー

いきなり何か大口径機関砲の発射音がしたと思ったら、無線機から応答が入らなくなった。

 

 

「なんなんだ。一体」

 

その時少し遠くから異音が聞こえたのであった。

 

「ん?この音は・・・」

 

ドッ・・・・

 

いつの間にか後ろに巨大な鉄の塊がゲーガーの後ろに現れ・・・ゲーガーを轢いたのであった。

 

 

「あれ?なんか轢いた気が済んだけど」

 

「木を轢いたんじゃない?」

 

「そうかもしれない。じゃあいっか」

 

「お前らしゃべってないで自分にかかってくる火の粉を振り払え」

 

「「わかってます隊長」」

 

「わかってるならいいが」

 

その会話している横ではパンジャンのAH1Zから発射されたロケットが爆発しており、そこが戦場だということを意識させられる。

 

そして・・・最終的に戦車隊がアーキテクトを轢きつぶし、その場所で不確定要素をつぶした501。

なお・・・ハイエンドモデルのやり方がひどいが、いつもこんなものです。

 

それから数時間たち、なかなか敵に会わないなぁと思ったときに・・・

 

「ん。分かった。グリフィンから連絡がはいった。陽動はもうしなくていいそうだ。ジュピターのデータ採取に成功したらしい。」

 

「んじゃ、帰りますか~帰ったら紅茶でも・・・」

 

「あ、パンジャンさん・・・本当に言いにくいけど・・・紅茶切れてましたよ」

 

「NOOOOOOOOOOOOOOO!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

 

最後はパンジャンの悲鳴で終わった戦闘であった…。

ーーーーーーー

今回の501被害者さま~

鉄血の一般兵の皆様:ナパームや気化爆弾で焼き殺され、20mmの機関砲弾を食らわせられる。

 

ハイエンドモデルの皆様:戦車に轢きつぶされ、挙げ句の果てに乗員に轢いたと認識されない。

 

そのうち501被害者の会とか出来そうな予感が・・・




次回!紅茶がないなら買いに行けばいいじゃない!


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

最強の紅茶中毒者

ある紅茶中毒者が暴走します。


「なんで紅茶がないんですか!」

 

「パンジャンが飲んだからでしょ」

 

「そんな事言わないでください!隊長、私紅茶買ってきます!」

 

「まてパンジャンさん!この世に天然の紅茶はもうないんだ・・・」

 

「そんな事はない!探せばあるはず!」

パンジャンは恐ろしい速度で基地から飛び出し、どこかに走っていった。

 

「まて、パンジャン!おい夜桜、パンジャン追いかけろ」

 

「リョーカイ」

 

夜桜もパンジャンと変わらない速度で走っていった・・・のだが・・・数分で帰ってきた。

 

「どうした、夜桜、振り切られたか?」

 

「いえ、そんなことではなくてですね・・・」

彼は信じられない物を見たのだという。

 

「追いかけていたらパンジャンさんがスーッと消えていったんですよ。それで蜃気楼かと思ったんですがそんな事は起きるような時期じゃないですし、周りにもパンジャンさんらしき人も見当たりませんでした・・・」

 

「まじか・・・どうするか。まぁパンジャンのことだ、数時間か、遅くても1日で帰ってくる。」

 

「そりゃそうですね」

 

 

パンジャンside

 

「あれ、ここどこだ?ん?茶葉販売店?すみませーん、紅茶ください。」

 

「どの品種を、どの位で?」

 

「ダージリンのこれを、5kgほど。」

 

「5kg!?お客様大丈夫ですか?」

 

「大丈夫だ、これだけある。」

とかいって100£を見せるパンジャン。その100£でイギリスの茶葉販売店で紅茶を買った後は、なぜかティーセットを5セット買い、別の茶葉屋でセイロン(スリランカ産)と、アッサムを計6kg、アールグレイを2kg買い、ホクホク顔のパンジャン。

その時フーッとパンジャンの姿が薄くなった・・・

 

そして気ずいたら501基地の前にいた。

 

「只今帰りましたー」

 

「ん、パンジャンか。やっぱり紅茶買えなかっただろ」

 

「いえ、買えましたよ。ダージリンにアールグレイ、セイロン、アッサムを計13kg買えました」

 

「は?詐欺じゃあないのか!」

 

「いいえ違います。これは本物の茶葉ですよ。私が保証します。」

 

「なんか説得力ある・・・」

 

「そう言えば買うとき気ずかなかったんですけど、私£で支払ったんですよね~今思うとあそこ今は亡きイギリスだと思うんです。」

 

「まさかタイムスリップか、世界線軸がちがう所に跳んだんじゃないのか!」

 

「別にそんな事はどうでもいいいじゃ無いですか。」

 

「良くないわ!」

 

「しかし、パンジャンさん。そんなに紅茶飲みたいなら自分で作れば・・・」

 

「その手が有ったか!ありがと夜桜さん!」

 

そしてパンジャンは501の基地を飛び出した。

 

「夜桜・・・」

 

「私余計なこと言ってしまった気が・・・」

 

「どうすることもできないだろ、あの紅茶中毒者・・・」

 

「そうですね・・・」

 

そのときからパンジャンの挑戦は始まった。土地の完全浄化から土づくりなどなど、あらゆる問題を一つ一つ解決していった・・・全ては紅茶の為に!

紅茶を栽培している間も任務は有ったがパンジャンが1時間で終わらせ、すぐ紅茶栽培の続きに入った。

そして一年後・・・茶葉がついになった。最初の収穫量は1トン・・・どうやって収穫したか?パンジャンが基地外じみたスピードで1時間で終わらせ、発酵に入った。発酵だけは試行錯誤を重ねたが、無事本人が納得する物に出来上がった。ただ、本人は譲歩したらしく発酵については色々試行錯誤するらしい。

が、何せ1トンもあり、基地全員(整備員もふくむ)では1年では飲みきれない量であった為・・・

 

「パンジャン、紅茶の店を開いたらどうだ?」

 

「いいっすねー!」

 

パンジャンは近くの街で茶葉販売を始めることにした。天然の茶葉自体が全くないので恐ろしく売れ、501にも相当な利益をもたらした。

その紅茶茶葉専門店の名を

 

『501茶葉専門店』

 

といった。が、パンジャンや、501の人間は誰一人知らなかった。その近くの街がこの前AH1Fを贈ったD08基地の管轄で有った事を・・・



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

501紅茶店のある1日

これは501茶葉専門店のある日の光景である。

 

今日は依頼も何もないパンジャンは自分の店である、茶葉専門店にその姿が有った。

が、彼は基本何があってもいいよう、ヘルメットをかぶっておらず、L86A2さえ肩にかけてはいないが、ほぼ陸戦での装備となっている。

彼の戦闘服には右肩に501記章である、『赤盾に白抜き剣と翼』と、胸辺りにはコールサインからきた、パンジャンドラムのワッペンが縫いつけてあり、右足の手がすぐ届く場所に、デザートイーグルがはいったホルスターが固定されている。

 

そんな格好をしていたら、普通は萎縮するのだが、常連客は彼が話をしてみると案外気さくで紅茶の話をすると暑くかたり、話した者は全員毒気が抜ける。そしてパンジャンとある程度話した者は揃ってこういうのだ。

「パンジャンさんはいい人で話す分にはいいんだけど、紅茶の話になるとやばい人になる。出来るだけ紅茶の話にふれるのは買うときだけで、それ以外は世間話をした方が良いだろう」

と・・・

 

英国の暴走兵器はやばいってはっきりわかんだね。

 

ーーーーーーーーーーー

「すみませーんダージリン10gください!」

 

「はーいダージリン10gですねー」

 

「はいどうぞ、代金は・・・」

 

「はい。えーと、これでいいですか?」

 

「はいちょうどお預かりします。毎度ありがとうございます!」

 

「パンジャンさん、聞いてくれよー家の女房がさー・・・」

 

「まぁまぁ、紅茶でも飲んで落ち着きましょ」

 

「ああ、そうするか・・・」

 

 

 

ーーーーーーーーーーー

 

そうして日常は過ぎていった・・・

 

「さて、暗くなってきたし、そろそろ店閉めるか・・・」

そこにはまだ客が残っていたが今は帰ろうとしていた。街路にはある程度人が見える。

 

「おいゴラァ!金出せぇ!」

パァン!パァン!

その瞬間、乾いた発砲音が鳴り響き、暑苦しい男が5~6人なだれ込んできた。そして・・・

 

キャアアアアア

と発砲音に驚いた女性が悲鳴を上げた。

 

 

「ふん、傭兵といえども数で押せば勝てる訳ねぇ!」

 

「分かった分かった、どれくらいだ?」

 

「そこにあるの全部だ!」

 

「はぁ・・・話にならないな。」

 

「んだとぉ!」

 

そしてパンジャンに銃を向ける命知らずがいた。パンジャンは銃を向けられる瞬間に素早くCQCをかけ、瞬く間に4人を転がし気絶させた。そして残り独りの主犯格らしき人物と対峙した。

 

「ふん、たかが傭兵崩れが、元とはいえ正規軍特殊部隊に勝てるものが!」

 

「そうか、普通ならそうだろうな。だけどお前は私に勝てない。」

 

「何だと!!」

そしてそいつは激昂し、拳銃をホルスターから抜き、構えようとした瞬間、パンジャンが一瞬で射撃態勢に入り発砲した。デザートイーグル .50AE弾はすいつくように拳銃に当たり、拳銃を吹き飛ばした。

 

「これでお前の頼りの銃はなくなった。」

 

「ふん、銃なんかいらねぇ!銃なんか捨てて掛かってこい!野郎ぶっ殺してやるーーー!!!!」

 

パンジャンはつっかかてきた正規軍崩れをカウンターで当て身を入れ、床に転がした。

 

しばらくして

近隣住民が連絡し、走ってきたD08基地の戦術人形が到着した。そしてその状況に一回唖然とし、パンジャンの右肩の記章をみて更に唖然とした。

「ちょっと待って、あれヘリコプター送ってきた501FGの記章じゃない。」

 

「知らないわよ、取りあえず本人に聞いてみたら?」

 

「そうね。」

これらの会話をパンジャンに聞こえないように終え、

 

「失礼ですが、貴官の所属を教えてもらえますか?」

 

その瞬間パンジャンは赤いベレーを一瞬でかぶり、独特な手のひらを見せる英国陸軍の敬礼をし、

 

「501統合戦闘航空団所属、パンジャンです。」

 

「そ、そうですか。501統合戦闘航空団でしたか。では、こいつらを運んでいきますね。」

 

「あ、ありがとうございます。」

 

こうして少し長めの1日が終わったのであった。




次回はあの基地への贈り物制作回です(もちろん魔改造します。)


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

大騒動な1日

贈り物準備中…


「さて今日はだな…」

 

「何が始まるんです?」

 

「第3次世界大戦だ!って違うわ。第3次もう終わってるわ!」

 

「おっそうだな」

 

「お前ら真面目にしろよ!パンジャンは紅茶飲んでるし、たわしと夜桜とシデンはトランプしてるし…!」

 

「何ですか隊長、紅茶飲んでるのがふざけてるといいたいんですか!」

 

「違うわ!」

 

「あれ何でそんなに怒ってるんですか隊長~」

 

「お前らのせいだわ!あっ胃が痛くなってきた…」

 

「そんなことはいいんだ。今日はD08への出産祝いを今のうちに考えておかないと思ったのでな」

 

「なるほど…」

 

「とりあえず紅茶1㎏入れましょうよ~」

 

「まぁいいが。あと、あちらの戦力強化を含めていくらか戦車を送ろうかと考えている」

 

「いいんじゃあないんですか?私はM1エイブラムスを改修して送るのがいいと思います。」

 

「M1エイブラムスか、いいな。」

 

「じゃあ私からもいいですか?」

 

「おう、なんだ」

 

「FV510 ウォーリア装甲戦闘車もいいと思います。あちらさんは戦術人形が主力でしょうが、装甲戦闘車を使えるとさらに展開も早くなると思います。」

 

「うーんどちらもいいんだよなぁ。そうだ両方送ろう!どうせこの前ヘリ送ったんだ、あんまり気にしなくてもいいだろう!」

 

だがこの時D08基地にて10式やレオパルドを導入しようと動いているのは全く知らなった、501であった。

 

「隊長、M1エイブラムスとFV510ウォーリアの改修どうします?」

 

「う~ん、M1エイブラムスは自動装てん装置に夜桜のSTB-1の電子妨害装置のある程度ダウングレードしたECM装置とだな、とりあえず電子戦の入門書もつけておこう。ウォーリアはどうする?」

 

「30mmラーデン砲L21A1を改修して、レートを上げましょう。個人的には2倍の毎分160発まで上げたいですね。そして口径を81.3口径から85口径まで上げます。そして最大連射は10発入り弾倉を2個の計20発のブースト射撃ができるように改修します。そしてこれをL21A5と仮称します。乗れる兵員数は…増やさないでおきましょうか」

 

「よし、それでいこう」

 

「じゃあ、決まったようなのでティーセット作りに行ってきます」

 

「ちょっと待て、パンジャンティーセットも自分で作っていたのか!」

 

「そうですよ。とりあえず赤ちゃんがいるところに陶器はこわくて送れないのでカーボンファイバーとガラス繊維でいろいろいじくって割れないようにしたいと思ってます。」

 

「そうか…しかしパンジャン、紅茶のことになると何でもするな」

 

「当たり前ですよ」

 

「なるほどなぁ」

ーーーーーーーー

 

D08基地に送る予定のもの

 

M1エイブラムス501改修型

 セラミックス複合増加装甲を装備し、前面装甲を運動エネルギー弾だと約600㎜装甲厚程度に増加させ、主砲は据え置きの105mm51口径ライフル砲だが、装填速度は人力だとどうやっても5秒は超えないが、自動装てん装置により、装填速度が4秒と劇的に上がった。ほかにも、電子妨害装置(ECM)を搭載する。ECMは夜桜のSTB-1のダウングレードを搭載した。ダウングレード版は妨害半径はSTB-1搭載のものより4分の3になるが、操作しやすいという利点がある。ジャミング半径は75㎞。

 

FV510ウォーリア装甲戦闘車

全長6.34M、全幅3.03Mと、MBTよりは小さい車両である。乗員は2人になるが、一応1人でも運用できる。が負担が1人にかかるため、人間だとパンクしてしまうが、その点戦術人形はパンクせず運用ができる。また、兵員を7名運ぶことができる。

主砲は仮称30㎜ラーデン砲L21A5、副武装は7.62㎜チェーンガンと、12.7㎜M2ブローニング、そして状況に応じて、ミラン2対戦車ミサイル発射機を砲塔につけることができる。ミラン2の携行弾数は6発携行可能。またこれには501標準装備のハードキルAPSを特別に搭載し、6発までの砲弾を迎撃できる。

 

電子戦入門書、電子戦初級書、電子戦中級書

電子(電子妨害及びジャミングともいう)戦における戦術、どのタイミングでのジャミングが効果的か、相手にジャミングされた時の対処法が載っているもの。501FGが出版していたりする。シリーズ本で入門、初級、中級、上級、エキスパートの全5冊。なかなか出回っておらず、持っているものは正規軍の上層部やグリフィンの上層部(クルーガー、ヘリアンなど)、IOPのペルシカ程度しかもっていない。(なんでペルシカ持ってるんだ?)

 

紅茶1㎏

 

ティーセット

割れないようにしてある。パンジャンはティーセットを5セット贈ろうと考えている。

 

割れない皿セットを2セット

 



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

幕間 コラボ、攻撃ヘリ派遣

派遣先は杭打折様の妄想フロントラインという小説であります。
https://syosetu.org/novel/172119/


501統合戦闘航空団の基地に警報が鳴り、優雅に紅茶を飲んでいたパンジャンや遊んでいた基地外5人衆も、すぐ戦闘があってもおかしくないように走り、自分の拳銃とアサルトライフルをロッカーに取りに行ったりしていた。どこかほわほわしていた空気が一変、鋭い空気に変わったのである。

『第3種戦闘配置!』

第3種戦闘配置とは、ヘリ、戦車、航空機のどちらでも出撃できるようにする戦闘配置のことだ。

 

『グリフィンの部隊の救援信号を受信した!指定された場所は遠く、しかもその場所は航空機ではまず無理だ。戦車も航続距離が足らん、なので攻撃ヘリに乗ってる奴だけいけ。とりあえず、ところどころ給油して現場に急行しろ!だから今すぐ、ヘリに乗っている奴は俺の部屋にこい!指定された場所と給油する地点、飛行ルートを今から説明する!』

 

MI24Dに501に貸与される形で乗るメガネと、501最強の攻撃ヘリと名高いAH1Zバイパーに乗るパンジャンが相当なスピードで隊長がいる部屋へと走っていった。

 

「「隊長、入ります」」

 

「入れ」

 

 

「今回の任務はグリフィン側の救援だ。ヘリアンより要請がってな。だがここからだと遠い。だからグリフィンの基地を伝い伝い給油していく。が時間が惜しい、できるだけ早めにつけるようにしてくれ。私は単純計算だが4時間はかかると思っている。これが飛行経路を記したマップだ。これが援護要請された付近のマップ。それぞれ電子化して、パンジャンとメガネのヘリにアップロードする。」

 

「「了解!」」

 

斯くして、501の戦闘攻撃ヘリ部隊(2機のみ)は飛び立つこととなる。

 

パンジャンとメガネは格納庫に行き、整備員に兵装を乗せてもらう。今回の兵装はAH1Zはヘルファイア対戦車ミサイル8発とロケットポッド2つ、護身用サイドワインダー2発、そして20㎜機関砲である。

そしてMI24Dは、整備を効率化するためにAH1Zとほぼ同じ兵装をしていて、ヘルファイア対戦車ミサイル8発とロケットポッド2つ、護身用サイドワインダー2発を搭載する。

 

AH1ZとMi24Dがヘリパッドに引き出され、乗り込む。がAH1Zは飛ぶ前にたためれていたロータを展開する必要があった。501のヘリパッドには独特なガスタービンエンジンの音が響きわたる。

 

パンジャンとメガネは機付き長に兵装の安全ピンを抜いてもらい、自分のヘリが飛べるような状態であることを確認すると、エンジン出力を上げ垂直にある程度上昇した後、2機編隊を組んで、自分たちが出せる最高速度で飛んで行ったのであった。

 

---------------

飛び立ってから数分でメガネは少しつまらなくなってきたのか、パンジャンとしゃべり始めた。

 

「パンジャン、音楽鳴らさないか?」

 

『何を急に?』

 

「いやなんとなく」

 

『あっそう。それで何流す?』

 

「ワルキューレの騎行」

 

『あいよ』

 

ワルキューレの騎行を流しながら攻撃ヘリは夕焼けの空を進む…



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

グリフィン所属 501FG

「ちょいとクルーガーの所に行ってくる」

 

「あ~行ってらっしゃい隊長~、あれ紅茶もうない。新しいの出してこなきゃ…」

 

「クルーガーの所ってグリフィンですよね。なんの用事何ですかね?」

 

「わからん、改まった口調で昨日通信が入ってな、少し重要な話がしたいんだと。」

 

「フーン、そうなんですか。ま、頑張ってくださいね~」

 

「あ、私送りましょうか?」

 

「お願いするわ。」

 

「あいよ」

 

パンジャンが出撃するときたいてい乗っているAH1Zをヘリポートへ引きずり出し、出発準備をする。そして出発準備が整い隊長をガンナー席に押し込み、離陸した。

 

「♪♪~~~」

 

「なんでそんな上機嫌なんだ?パンジャン?」

 

「え、そりゃあフランスの新型戦車が近いうちに来るからですよ。」

 

「なるほどな。パンジャン、イギリスの次にフランスが好きだもんな」

 

「そうですそうです。音楽かけますか。」

 

とか言っていきなりワルキューレの騎行を流し始めた。

 

テッテテーテーテッテテーテッテ…

 

「あ、そろそろグリフィン本部ですよ。Griffin Tower,AH1Z 501F,Panjan FG-4156,over J08 base at 2000ft,request landing HEli Port」

 

『AH1Z 501F,Panjan FG-4156,Griffin Tower,make straight-in Heli Port-10,SQUAWK 0400』

 

…………

 

『AH1Z 501F,Panjan FG-4156,Heli Port-10, Cleared to land…』

--------------------------------

 

ヘリポートへ無事に着陸した。そしてパンジャンはヘリによっかかりながら、午後ティーを傾けて、

「んじゃあ行ってらっしゃい」

 

「おう」

 

そしてクルーガーがいる部屋に案内してもらった。

 

そしてクルーガーの部屋に入った。

 

「それで、どうしたんだ改まって話などと…」

 

「すまないが、君たちには私たちグリフィンに雇われてくれないか?」

 

「なぜだ?別にいいが、正規軍が黙ってないのではないのか?」

 

「正規軍にはもう説明した。依頼を受けてくれるのなら良いとも言っていたよ。」

 

「んなっ!クルーガー、相当前から手回ししていたな!」

 

「ああ、お前の隊のことを聞いた時からな」

 

「な、なんだと!」

 

「まぁ落ち着いて聞いてくれないか?」

 

「はぁ~~わかったよ」

 

「実はグリフィンは人手が恐ろしく足りない。新人の指揮官を前線に出さなければいけない状況だ。だから、501FGに手助けをしてもらいたいと考えている。」

 

「わかった。その件を受けよう。これより501FGは貴官の指揮下に入る。」

 

「そうか。ヘリアン!501の担当基地を決めるぞ」

 

「はい。」

 

そしてヘリアンが地図を広げた。

 

「できればこの地区の近くにしてほしい」

 

「大丈夫だが…なぜ?」

 

「このD08地区に部下が店をやっているのでね」

 

「もしかしてその店は501茶葉専門店とか言ったか?」

 

「そうだが…なぜ知っている?」

 

「根回しのときに偶然知った。」

 

「そうか。あれ?D08地区ってどこかで聞いた気が…まぁいいや私たちはD04地区にいけばいいんだな」

 

「そうだ」

 

「あいよ。」

 

------------------------

「あ、隊長、お帰りなさい。どうしました?」

 

「はぁー。クルーガーの奴にはめられた。」

 

「とりあえず中に入ってから教えてください。」

 

「そうする」

 

そして、ヘリは空中にうかび、501基地へと向かった。そしてなにがあったのかを詳細にパンジャンに話したのであった。

 

「なるほど。しかし、うれしいですよ。私の店がグリフィンのお偉いさんにまで知られているなんて。」

 

「とりあえずこれから忙しくなる。引っ越しの準備を今すぐ始めないとな。」

 

「そうですね。種回収しないとな…そろそろ基地です。」

 

「あいよ」

 

--------------

とりあえず501基地全員に説明をし、引っ越しの準備をみんなでワイワイしながら荷造りをし、荷物はせっかく戦車やらヘリコプターやらにのせ、D04基地へと一回引っ越し、そのあと滑走路を二本作ったり、ヘリパッドを追加したり、輸送ヘリパイロットを雇ったり、パンジャンが茶畑を作ったりしたのであった。

 

「それで、俺たちが任務で出払った時の基地防衛はどうするんだ?」

 

「背に腹は代えられん、戦術人形を導入しようと考えている。」

 

「そうか。ならいい。それにしても…」

 

「ああ、501を結成したころはここまでなるとは思わなかったな、夜桜。」

 

「そうだな」

 

その後ろには501の基地から引っ越ししてきた、二式大艇が着陸していた。

 

 

 

 




当分はほのぼのすると思います。


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

501FG D04基地始動

今回はほのぼの系とギャグが入り混ざっています!ご注意ください!


今日はグリフィンから副官がくるという日だ。なのだが・・・

 

「遅い、遅いぞ!」

 

そんなことをいいながら隊長はエナジードリンクのモンスターエナジーを片手に飲みながら言った。

 

「まぁまぁ、落ち着いてくださいよ」

 

「そんなことより紅茶、紅茶を飲んで下さいよ!」

 

「あいあい、エナジードリンクは体に悪いって言うんでしょ?」

 

「そうですよ、そんなの飲まないで紅茶飲みましょ!」

 

その事を誤魔化すように被せて、

 

「パンジャン、今の時間は?」

 

パンジャンは懐から懐中時計を出し、時間を読み上げた。

 

「えーと今は10:15です。」

 

「予定より15分遅れてるな・・・」

 

「まぁ15分程度ならまだ・・・」

 

「そうだな。」

 

そうすると

ダダダダダ

 

 

 

「すいません遅れましたー!」

 

「「「「「「「「遅い!」」」」」」」」

 

「ヒェッ、す、すみません!なんか茶畑とか滑走路とか妙に細長い池みたいなのがあって、出入り口がどこか分かりませんでしたー!」

 

「あー。それはすまなかった。案内を出せば良かった。」

 

「それで、これからは副官を務めるカリーナです。」

 

「それで、一応指揮官は・・・」

 

「指揮官?ああ、隊長でしょ。」

 

「まぁそうだな」

 

「え、俺やんの?」

 

「いや、隊長がやんないで誰やるんだよ。」

 

「確かに。カリーナ。私が501の隊長をつとめている、フランだ。それで隣にいる奴がうちの隊の副隊長である、夜桜だ。」

 

「夜桜です。どうぞ宜しく。基地に隊長がいないとき、自動的に基地防衛の司令官になるので、宜しくお願いします。」

 

「んでこれが兵長。正規軍から俺が引っこ抜いたんだ。ぶっちゃけ、戦闘能力は戦術人形を余裕で抜いていく人外だな。」

 

「ちょっ、人外ってひどくないか隊長!あ、どうも兵長です、どうぞ宜しく。」

 

「んでこいつがタワシ。その隣にいるのがメガネ。それで・・・今悠々と紅茶を飲んでるふざけた奴がパンジャンだ。天然の紅茶を手作りで作って自分の店で売ってる。店があるからあんまりこの基地にはいないな。結構儲かってるらしいぞ。」

 

「儲かる・・・お金!お金あるんですか!?」

 

「あ、ああうちも何気に黒字だからな。パンジャンの店も相当繁盛してるしな。一応金はあるが、たいていは整備や弾薬、新しい機体の購入に消える。だが全部が全部消えるってわけじゃない。」

 

「そうですか・・・エヘヘ、お金、お金~・・・はっ、何でもありません!取りあえず一応皆さんに人形の運用をですね・・・」

 

ーーーーーーーーーーー

 

取りあえず人形を導入しないと何も始まらないので・・・

 

 

「取りあえず、3人お願いできるかな?」

 

「はーい」

「ここにどれだけ資源を使うか選んで下さい。」

 

「あいよ、取りあえずこんなもんだな」

 

「じゃあ人形がくるまで数時間掛かるのでそれまで各施設の説明をします。」

 

「ああ、お願いする。」

 

ーーーーーーーーーーーー

 

「ここは寮舎で、人形の家みたいなものです。って何でパンジャンさんは机と椅子を出して紅茶飲んでんですか!?」

 

「あ、パンジャンさんはあんまり気にしないで。」

 

「え?アッハイ」

 

「さて、そろそろ人形たちがくる頃だな。」

 

「どんな人形がくるんだろうか・・・」

 

コンコン

「どうぞ」

 

「失礼します。今日から配属されました、リー・エンフィールドNo.4 MK1です。」

 

「おおー!リーエンフィールドですよ、リエンフィールド!お茶会しましょう!」

 

「ええ、問題ありません」

 

「やったぜ」

 

「G41です!ご主人様、わたしを連れてって!」

 

「グハッ」

 

「タワシィ!どうした!?」

 

「か、かわいい・・・」

 

「どうしたんですかご主人様?頭なでて、なでて?」

 

「そうだな・・・」

タワシはG41のかわいさに撃沈され、言われるがままにG41の頭をなでていた。

 

「おおっこれは!一眼レフの出番だ!」

パンジャンは恐ろしい速度で一眼レフを取り出し、

カシャカシャカシャと毎秒8コマの連写をソ○ーの一眼レフカメラ「α58」でタワシとG41の若干犯罪的な現場を瞬間移動とみちがうような速度で移動しながら撮影していた。

 

「MP5只今参りました。せ、背が小さいからって、甘くみないでくださいね。」

 

「ふっ、甘く何か見ないさ」(イケボ)

 

「えへへ、ありがとうございます。」

 

 

「でた、隊長のスケコマシ」

 

「これだから女の敵って言われるんですよねー」

 

「彼女居るのにねー」

 

「ふふふ、隊長を取り合う修羅場!人の不幸は蜜の味!愉悦!」

パンジャンは愉悦しているようだ!

 

ーーーーーーーーーーー

 

その後パンジャンとリーエンフィールドは紅茶をきめに、外で机と椅子を2つだし、マフィンを焼いて午後のティータイムと洒落込んでいた。

 

そしてタワシはGr G41を可愛がっていた。詳細は次回か次々回にでも。

 

「リーエンフィールドさんは何を飲みますか?」

 

「取りあえずダージリンを。」

 

「はい。じゃあ私は・・・アッサムにしますか」

 

こちらは何気に気があう?ようだ。



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

みんな大好き紅茶祭

キャラ崩壊あり!


タワシは贈る予定のM1エイブラムスの改修の設計をしていた。そうすると、

 

「ご主人様~なにしてるですか~?」

 

「ん~?設計してるんだ~。」

 

「へぇ~、ご主人様凄いです~!」

 

「あ。これは不味いな・・・隊長のとこ行くけど、一緒に行く?」

 

「行く~!」

 

タワシとG41は一緒に仲良く(たわしがG41を撫でながら)隊長の部屋へ行き、

コンコン

「誰?」

 

「タワシです」

 

「G41です!」

 

「入れ」

 

「失礼します。」

 

「失礼しまーす。」

 

「それで何のようだ?」

 

「M1エイブラムスの改修の件です。」

 

「何が合った?」

 

「圧倒的に電力が足りません。自動装填装置とECM装置で電力がたりなくなります。」

 

「んでどうするんだ?」

 

「パワーパックを変えようと思います。燃費向上も兼ねてディーゼルにしようと考えてます。」

 

「うん、それで良いんじゃないんか」

 

 

そこから雑談になり・・・

 

「隊長、おすすめのモンエナの味があるんですけど・・・」

 

「おう、何だ」

 

コンコン

 

「失礼します」

 

その時パンジャンが入ってきた。

 

「Ioca Mocaって言う味何ですけど・・・」

 

「タワシ・・・」

 

「あっ・・・・・・(察し)」

 

「紅茶、紅茶飲めよ!」

 

「隊長、これからみんなで茶会をしましょう。ちなみに準備は私とリーエンフィールドで終わらせておきました。」

 

「茶会か、まぁいいんじゃ無いか?」

 

「じゃあ1500より開始です。」

 

「G41も行って良い?」

 

「ああ、良いよ、ケーキもあるからね。」

 

「やったー!」

ーーーーーーーーーー

茶会が始まった。

参加者はリーエンフィールド,G41,カリーナ,隊長,兵長,たわし,夜桜,パンジャンの8名であった。

 

「みんな紅茶なにが良い?」

 

「アイスレモンティー」

隊長はアイスレモンティー。

「あいよ、砂糖入れるの?」

「入れないで置いて」

 

「アイスミルクティー」

兵長はアイスミルクティー。

「砂糖は?」

「一本で」

「了解」

 

「何でも良い」

夜桜は・・・何でも良い

「アッサムで良い?」

「良いよ」

 

「たわしは・・・取り込み中か。」

たわしは少し微笑みながらG41の頭をゆっくり撫でていた。そしてG41はと言うと・・・

「えへへ」

と嬉しそうにはにかんでいる。

 

「そうだ、ご主人様~、」

それで全員はG41が常に撫でてと連呼するものなので全員そう言うと思っていた。そう考えていたのだが、

ケーキの載った皿を持ってきて

「あーんして?」

 

「」

 

タワシは絶句した。

そしてほぼ全員絶句した。何か知ってそうなのはリーエンフィールドだったが・・・

 

「だ、誰からそれを?」

 

「あーんっていうのをしてるのを昨日見たんだー!」

 

「誰と誰がしてた?」

 

「リーエンフィールドお姉ちゃんと、そこの人~!」

 

と指さされていたのは・・・パンジャンとリーエンフィールドであった。

「ふぇっ!?」

パンジャンから変な声がでた。

 

「えっと・・・えっ?」

 

「ちょっとパンジャンさん、詳しく教えて貰おうか?」

 

有無を言わせないように圧力をかけながらタワシがパンジャンに問いかけた。

 

「いや、あれは・・・」

 

「ふーん言い訳するんだ。」

 

「いやそうじゃなくてだな・・・分かったよ詳しく話せば良いんだろう?」

 

実はちょくちょく、お茶会をリーエンフィールドとしていたんだ。

あれは昨日の事でな、

真顔で

「あーんってなんですか?」

って言うものだから、ネタだと思って

 

「女性が男性にたべさせる、または男性が女性に食べさせる事だ」

とかなんとか言ってな、

 

「じゃあ私にしてみてください」

って言うから、

 

「ほい、じゃあーん」

 

とか気軽にしたんだ。

そしたら

「なかなか良いものですね。またやって貰いたいです」

とか言ったのよ。

だから調子乗ってやってたんだわ。そしてそのとき、何か物音したんだけど・・・もしかしてリーエンフィールドその時G41がのぞいていた事知ってたの?

 

「ええ、その時は何も知りませんでしたから・・・その時何で普通はカップルとか愛する人同士がする事って教えてくれなかったんですか!?」

リーエンフィールドはめちゃくちゃ顔を朱くしてパンジャンを詰ったのだが、

 

「いや、あん時はネタだと思ってたし、あーんって好きな人同士が必ずしもする訳じゃ無かったし・・・!」

 

「ですけど・・・もう何回か・・・してもらいたいです・・・」

テレテレと顔を朱くしながらそう言った

 

「」

 

パンジャンは絶句したが立ち直り遂に開き直って

 

「ああ、いくらでもしてあげるさ」

 

「あ、ありがとうございます。」

 

そんな事をのたまいながらリーエンフィールドに餌付けをしていくパンジャン。リーエンフィールドの顔は真っ赤だが・・・

 

それに触発されたのかG41が

「ご主人様~あーんしてあーん!」

 

とだだっ子のようにねだり、タワシもどこか吹っ切れたのかG41を自分の膝の上に載せ、ケーキを餌付けし始める。そしてタワシの上で幸せそうな顔をしてケーキを味わうG41。

 

その空間には甘ったるい空気が漂い、茶会に参加していた他の人間は気まずい状態だった。唯一堂々としていたのは隊長であったが。隊長彼女居る設定だし、シカタナイネ(すっとぼけ)




堅物な軍人気質なリーエンフィールドもこんな感じで乙女心満載な娘になると思うんだ!


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

501春下がり

めっちゃくちゃ甘いものを書いてしまった…苦いコーヒーか濃いめの紅茶を用意しといたほうがいいかも?


パンジャンはたわしに依頼され、パワーパックの設計を行っていた。

 

「たわしめ…余計な仕事を…余計でもなく大切な仕事なんだが、私も忙しいんだ!」

 

実はパンジャンの過去を少しだけ話すと、彼は航空エンジニアを目指していた。だが、この世界、航空機というとヘリ程度しかなく、航空だけでなく、航空のことができれば船なんかや、車関係のこともできるのだが、船関係や車関係も第3次世界大戦前より完全に盛んではなく、(ぶっちゃけほとんどない)途方に暮れていたところ、501FGを立ち上げ1年くらいたった時の隊長が拾い上げたのであった。航空関連の学科はすべて習得しており、普通の人にはあまり関係ないと思われているが航空系だと案外使うプログラミングや無線、などもある程度は習得している。

 

さて、なぜ彼がパワーパックを設計しているかというと、航空機は滑空機等はエンジンがないがたいていはエンジンがあり、最低でもたわしよりかは、内燃機関に詳しいからである。というか専門分野だったりする。

 

ちなみに、パンジャンは基地の情報を抜かれないよう、独自のファイアウォールを開発した。航空機設計で使うありとあらゆる関数や定数を使い、150もの壁を作り、その壁一つ一つにはたとえば微分方程式やレイノルズ数、ダルシ―ワイズバッハの式、1000行1000列の行列の計算、ハーゲンポワズイユ流れの式、ベルヌーイの定理、古典的な10000桁の数列パスワードなどが使われている。これを破るには専門の知識が必要になってくる。また、その数字もコンピュータにより自動で変えられるため、作った本人でも破るのは至難の業…なんだがこの前5分で破ってしまったので、さらなる壁を作ろうと検討していた矢先にパワーパック設計の仕事が入ってしまった。

 

「お疲れ様です」

とリーエンフィールドがダージリンのレモンティ―をもってきて、

 

「ティータイムにいたしましょう。」

 

「ああ、ありがとう。今何時かな?」

 

「16:10です。」

 

「ありがとう。君はいい嫁さんになると私が保証する。」

 

「いいえ、私はまだ未熟者の身です。」

 

ボソッ(私はいつでも待ってます)

 

やばい、リーエンフィールドが好感度100まで行ってる(困惑)

 

「(。´・ω・`)ん?なんか言った?」

 

「いいえ何も言ってないです。」

 

「そっか」(やばい、結婚しよ)

↑こいつ聞こえないふりしてたな

 

製図台周辺には甘い雰囲気と少し甘酸っぱいレモンティーの匂いが漂っていた。

 

「それでだな、こんど私が作った茶葉専門店で一緒に茶葉売らないか?」

 

「はい、あなたがよければ…‼あの、聞かなかったことにしてはいただけませんか!?」

リーエンフィールドがカァーっと顔を赤くする

 

「うーん、それは無理だ☆」(めっちゃ可愛い…)

 

「無理ですか…ですけど私は…一緒に居たいです!」

 

さすがのパンジャンも空気は読んで誰と?とかは聞かなかった。

 

「ああ、いいさ」

 

「ほんとですか?ありがとうございます!」

 

 

 

その様子を夜桜が扉を少しあけて見ていたのだった。

「やべぇ、パンジャンに用があったのにすごい入りずらい」

 

「おい、何してるんだ夜桜?」

 

「おい、きずかれるだろ!」

 

「誰に?」

 

「そこにだれがいるんだ?夜桜か?たわしか?それともメガネか?」

 

「ゲッ」

 

リーエンフィールドは一部始終を聞かれていたことにきずき、顔を真っ赤にして走り去ろうとしたが、そうは問屋は降ろさず、パンジャンが素早く手を引き、自分の膝に座らせて、たわしがGr G41にやるように頭を撫で始めた。そしてリーエンフィールドは顔から煙が吹いてくるのか?というレベルで顔が朱くなっていた。

 

「何だ夜桜とたわしか…何の用?」

 

「俺は、パワーパックの設計がどれくらい進んでいるか見に来た。」

 

「うーん8割くらいは終わった。あと一日二日で終わる。」

 

「夜桜は?」

 

「俺の二式大艇のエンジンを換装したいんだけど、専門家の意見が聞きたかった。」

 

「ああ、なるほど。ぶっちゃけ、遠心式のロールスロイスニーン程度のジェットエンジンまでなら何とか載せられる。」

 

「できればジェットエンジンとかじゃなくてプロペラがいいんだが…」

 

「うーん、分かった、考えておく。」

 

その間も顔を真っ赤にさせているリーエンフィールドとその頭を撫でているパンジャン。

 

たわしは(なるほど、俺とG41って外から見るとこんな感じなんだな)とか思ってたりする。

 

パンジャンはちゃっかりリーエンフィールドの左手を握ったりしていた…のだが実は左手薬指のサイズを測ってたりする。

そして(思っていたより手が小さい…軍人気質とはいえ女の子なんだな…今は軍人気質の片鱗も見せないくらいになってるけど…)と胸の内で思った。




やべぇ、リーエンフィールドが恐ろしくキャラ崩壊していく…これもそんなことを書く自分の頭がダメなんだ!


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

501春うらら

「ん~と、ここら辺にモンスターエナジー売ってないかなぁ」

 

501のキチガイ5人衆の一人、キチガイピエロことたわしは、魔改造戦車の設計図を書いていたら徹夜だった故に、大好物であるモンスターエナジーを求め近くの町に出掛けていた。

 

「そういや最近パンジャンが茶葉専門店出してたっけな~、まぁ後で寄ってみるか」

 

ラフな服装にサングラスをかけ、彼は独りで華やかな街並みの街道をさまよう。

キチガイ5人衆というが、彼は比較的まともになる日がある。

 

しかし腐っても一兵、両腰には愛用のモーゼルC96とサバイバルナイフを、しょっている肩掛けリュックには予備の弾薬を2,3マガジンとビニールボールを入れていた。

 

特に目に入るものもなく、ぶらぶらしてから小1時間が経った。

公園のベンチに腰を下ろし、近くのスタ〇で買ったカフェラテを飲みながら木陰で涼んでいた時だった。

 

きずいたら左手がいつの間にかベチャベチャになっていた。左をみると、犬が尻尾を思いっきり振ってタワシの左手を嘗めていたのである。

 

「ん?ああ犬か、よしよ~し」

そう言いながら彼は野良犬であろう犬を撫でる

 

たわしからしては犬に懐かれるなんていつものこと、というよりもまだましな方だった。

この前なんて外のベンチでのうのうと昼寝をしていたら、その近くに犬がわらわら寄ってきて、犬の毛まみれになったこともある。

 

「そして・・・」

その隣で、撫でて欲しいと表情で訴えてくる女の子。

狐耳のオッドアイ、装甲化された両手両足。極め付きにベビードール風の露出度の高い衣装。

 

そう…少女は戦術人形、Gr G41である。

この時のことを、後にたわしはこう言う

 

『犬どころか犬っぽい女の子にも懐かれるなんて・・・人生は不思議だ』

 

「どうしたんですかご主人様?はやく撫でて、撫でて?」

 

タワシは撫でる前に先程舐められてベトベトになった手をお手拭きでふき、手を洗い、消毒液で消毒して、ようやっとG41を撫で始めた

 

「ああ、よしよ~しいい子だ」

嬉しそうに撫でられるG41と、それを見て少し微笑んでいるたわし。

 

まさに『ヤバい奴』なのであろうが、そんなことたわしには関係なかった。

可愛い娘の笑顔が見ればそれでいい、そんな奴なのである。

 

「ところで、なんでG41がここにいるんだ?

 

「んーとね、隊長さんにお使い頼まれちゃったの」

確かにG41はリストらしきものを持っていた

 

「ちょっと見してね~…ん?あ~これか」

 

「ご主人様お店の場所わかるの!?」

 

「ああ、丁度そこに用があったからね…一緒に行こうか」

 

「わーい!じゃあ出発~」

 

こうして犬に愛される狂人と犬っぽい狐耳人形のお使いが始まった

 

お使いはあっさり終わり、二人は喫茶店で一休みしていた

 

「疲れた~」

 

「まぁまぁ、好きなの頼んでいいからさ。元気だしなって」

 

「わーい、ご主人様大好きー!」

 

そう言いながらまたG41を撫でているたわし。

結局たわしはアイスコーヒーを、G41はオレンジジュースとケーキを二つ頼んだ。

 

「ねぇねぇご主人様」

 

「ん、どした?」

 

「隊長さんが欲しかったものってこれでいいの?」

 

「ああ、俺からのおススメさ」

 

G41のお使い、それはモンスターエナジーのことであった。

それを知ったタワシは、二人で輸入食品を取り扱っている店へ行き、タワシがおススメ(笑)するモンスターエナジー、“loca moca”を選んだ。

(モンスターエナジーのコーヒー味)

 

そう、おススメでなくおススメ(笑)である。

 

少し悪い笑みを浮かべながらコーヒーを飲むタワシとそれに気づかずケーキを食べるG41。

出会って少ししか経ってないが、いい感じになっている。

 

G41がもう一つのケーキを食べ始めようとしたそのころ、二人のいる喫茶店に僅か1ヶ月で距離を恐ろしく縮めているパンジャンとリーエンフィールドが入ってきた。

 

「おう、パンジャン。お疲れさん。」

 

「ああ、タワシって・・・」

 

「ん?あっ・・・(察し)」

 

「紅茶飲めよ…紅茶飲めやー!!!」

 

 

こうして今日も平和な一日が終わった




うん!たわしはロリコンだな!(確信)


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

501紅茶店のある1日(改)

紅茶はいいぞぉ。朝に飲むときは一日が始まるって感じで!


今日は依頼も何もないパンジャンは自分の店である、茶葉専門店にその姿が有った。ただ、その店にはこの前からパンジャンが気になっているリーエンフィールドの姿もあった。

 

が、彼はリーエンフィールドと来ているとはいえ、一傭兵、この前はL86A2は装備していなかったが、今日は肩にかけている。そしておおよそ陸戦での装備となっている。

 

彼の戦闘服には右肩に501記章である、『赤盾に白抜き剣と翼』と、胸辺りにはコールサインからきた、パンジャンドラムのワッペンが縫いつけてあり、右足の手がすぐ届く場所に、デザートイーグルがはいったホルスターが固定されている。ちなみにリーエンフィールドのサイドアームもパンジャンの真似してデザートイーグルにしたがさすがに.50AEは扱えなかったらしく.44マグナムとなっている。

 

 

 

ちなみにこの光景は一週間前から見られるようになり、

「紅茶店のマスターも嫁を貰ったのか⁉」とかいう噂が立ったりしたがパンジャンはやんわりと否定し、

 

「この娘には手伝ってもらっているだけです」

 

とは言ったものの、

 

「ここだけの話、あの娘と結婚はしたいですけどね。」

 

とあっさり言い、決まってリーエンフィールドは真っ赤になりつつもまんざらでない顔をするのであった。

 

それで次のうわさが、

「あの紅茶店の戦術人形と結婚することをマスターが検討しているらしい」

 

と…ちなみに常連の全員はそれを好意的に受け入れているが、それを聞きつけた人類人権団体過激派(本当のキチガイ集団)が襲撃を計画しているとかなんとか…というのを隊長が聞きつけ、ひそかに護衛(兵長)をつけているらしい。もちろん本人たちには内緒で…

 

ーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

「すみませーんダージリン10gください!あれ?新しいブースができたんですね?」

 

 

 

「はーいダージリン10gですねー。あーあのブースは人員が増えて、余裕が増えたので、入れたての紅茶を飲める場所にしました。簡単に言えば紅茶専門喫茶みたいなものです。」

 

「はいどうぞ、ダージリン10gです。代金は・・・」

 

 

 

「はい。えーと、これでいいですか?あとせっかくなのであそこで一杯飲んでも…?」

 

 

 

「はいちょうどお預かりします。ええ、いいですよ。」

 

 

 

「結構楽しみだな」

 

 

「お待たせしました。」

 

 

「おやパンジャンのお嫁さんが入れるのか…いいな。」

 

 

「ま、まだお嫁さんじゃありません。ですけど、いつかは…」

リーエンフィールドは顔を真っ赤にしながらも言った。

 

 

「ヒューっ!いいねぇ、若いねぇ!」

 

 

こうしてほのぼのした甘い日常は過ぎていくのである。

 

--------------

ちなみにここの紅茶店により、多くのD08基地の人たちは紅茶に流れていくのである。ここの紅茶は自家製の天然紅茶で、原価はほぼゼロに近い、よって低価格を実現しているのである。これによりD08の管轄内の住人の娯楽が、安い合成の酒や健康を害するのを承知の上でするたばこから、『健康に酒やたばこよりよく、そして酒やたばこを我慢して買えるほどの値段の天然紅茶』に変わっていったのだった。

 

しかもマスターであるパンジャンは一から、正しい紅茶の入れ方を教え、しかもそれを強制しない。

 

「私の入れ方が間違いなくおいしいのですが、人によって入れ方は様々なので。」

らしい。だが結局、おいしい紅茶を飲もうとするとパンジャンの入れ方になるので、おいしいものを飲みたい常連は正しい入れ方をしている。

ーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

 

 



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

リーエンフィールドとパンジャンの茶会

みんな大好き紅茶祭にて暴露された、リーエンフィールドとパンジャンの茶会の詳細でございます。


私ことパンジャンはリーエンフィールドと恐ろしく気が合い、毎日と言っても良いほど紅茶を2人でたしなんでいた。

 

 

あれは私とリーエンフィールドが一緒に紅茶を飲み始めてから2週間程立った、午後のティータイムであった・・・

私が紅茶を飲んでいる途中でいきなり

 

「あーんってなんですか?」

 

って言うものだから、ネタだと思って

 

「女性が男性にたべさせる、または男性が女性に食べさせる事だ」

 

とかなんとか言ってな、

 

「じゃあ私にしてみてください」

 

って言うから、

 

「ほい、じゃあーん」

 

とか気軽にしたんだ。

そしたら

 

「なかなか良いものですね。またやって貰いたいです」

 

とか言ったのよ。

 

だから調子乗ってやってたんだわ。そしてそのとき、何か物音したんだけど・・・あんまり気にせずにいたんだ。

そして、ティータイムが終わった後にどうやってそれを知ったか聞くと

 

「隊長と、その彼女がやってました」

 

「Oh・・・」

 

隊長が犯人でした。

 

ーーーーーーーーーーー

パンジャンは後に、

『あの時はあれだけで、リーエンフィールドと結婚する切っ掛けになるとは思いもしなかった』

と言った。

 

ーーーーーーーーーーー

ティータイムが終わり、数時間後

「そう言えばあれはどの様な人たちがするものなのでしょうか?」

 

「え、それ今聞くの?」

 

「だめでしたか?」

 

「いや良いんだけど。普通はカップルとか愛する人同士がする事なんだ。」

 

「え・・・何であの時言ってくれなかったんですか!」

 

「え、あの時なぜ言ってくれなかったんですか!」

 

「誰とするとは聞かれなかったから。それとも私とは嫌だったか?」

 

「いえ!そんな事は無いです・・・」

 

「そうか。」

 

 

GrG41はパンジャンとリーエンフィールドのお茶会を興味本位で隠れながらのぞいていた。

そうしたらリーエンフィールドが

「あーんってなんですか?」

と言い、パンジャンが

「女性が男性にたべさせる、または男性が女性に食べさせる事だ」

と話し、GrG41は真っ先にタワシを思い浮かべたのであった。

 

そして隠れながらずっと観察していると、リーエンフィールドがパンジャンにさっきのは一般的に誰とするのですか?みたいな事を聞き、パンジャンは

「普通はカップルとか愛する人同士がする事なんだ。」と答え、

 

GrG41は真っ先に好きなご主人様である、タワシ思い浮かべた。

そして、

(機会が会ったらご主人様にあーんしてもらうだ~そしていつかは・・・)

 

そんな事を犬みたいな戦術人形GrG41に懐かれているタワシは知る由もなかった・・・

 




テスト期間なので当分1週間に一話ペースになります。


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

タワシの過去

タワシの過去にほんの少し触れます。少しシリアスぎみ


みんな寝ているであろう夜中、粗方の部屋の電気は消えて皆寝静まっているが、フリージャズの流れる一部屋だけ電気がついてあった。

 

「Thunderboltの…December Skyのメインテーマか。」

 

そんな独り言を呟いていたのは、紅茶を片手に一休みしている、たわしだった。

 

普段はG41を誰よりも可愛がるヤバい奴だが、設計になれば誰よりも真剣であり、繊細になる

 

贈り物の車両2両の設計は粗方終わっていた、後は整合性と最終確認のみであった。

 

「それにしてもThunderboltシリーズのジャズ…戦闘中に流すのもいいかもな…どっかに音楽プレーヤー入れてみるか」

 

前言撤回、やっぱりある意味ヤバい奴だ。

 

「あの〜、たわしさん?」

 

「ん?どうした、カリーナ?」

 

「ジャズ…部屋から音漏れしてますよ」

 

「え、マジ?」

 

「はい」

 

「/(^o^)\ナンテコッタイ」

 

現在時刻夜中1時過ぎ、ジャズなんて流してたら当然気づかれるわな。

 

「あれ?それって…」

 

「ああ、紅茶だ。流石に連チャンコーヒーだけはキツいからな、それに気分転換もしたかったしな

折角だし飲むか?」

 

「ではお言葉に甘えて…いただきます!」

 

結局2人は製図室で、紅茶を交えて色々話すことにした

 

501のことやグリフィンのことなど、様々な雑談だった。

 

「そういえばタワシさん」

 

「ん?」

 

「最近というか前からというか、G41といい感じですよね〜」

 

「まぁそうなんじゃない?」

 

「じゃあ結婚とかは…」

 

「…正直そうじゃないと思う」

 

「え?」

 

少し驚くカリーナと表情が暗くなったタワシ。

 

つかの間の静寂が二人きりの製図室を漂う

 

「…正直、あの娘には恋愛的感情というよりも愛情を感じるんだ。

 

もちろんG41が嫌いな訳じゃない、むしろ大好きだ。けど結婚とは違う気がするんだ…」

 

重い口を開き、放ったタワシの言葉

 

その言葉にカリーナは声を出すことさえできなかった。

 

「…まだハッキリした訳じゃない、恋愛とか経験したことないし、出会ってから少ししが経ってないからね。

 

でもいずれは来るさ…覚悟を決めなければ行けない時が」

 

そう言うと、タワシは胸に下げていたペンダントを取り出し、写真が写されている面を開いた

 

「それって…」

 

カリーナは、恐る恐る写真を見た。

 

そこには2人のカップルの姿があった。

 

1人はタワシ、そしてもう1人は別の女性であった。

 

「この名前を名乗る前に貰ったやつさ、もう何年前のことやら」

 

「もしかして、その女性って…」

 

「いや、流石に配偶者出来てるだろ。俺なんかよりもいい人をさ…」

 

未だ捨てきれぬ愛に縛られるタワシ

 

カリーナが見たのはいつものようなタワシではなかった。

 

色々悩まされ、捨てきれない過去に縛られ、葛藤している姿であった。

 

「すまなかったな…色々重い話になっちまって」

 

「あ、いえ全然大丈夫です。それより、時間も遅いですしお休みになられては?」

 

「そうだな…ちょっとやってから寝るか」

 

「紅茶ごちそうさまでした、では私も戻りますね」

 

「おう、あと…このことはG41に言わないでくれ。まだ完全に決まった訳じゃないんだ、それにあの娘は純粋無垢でいて欲しいんだ…」

 

「了解、口止め料は…」

 

「しゃーないなー、明日あたりにでも払う」

 

その言葉に反応したのか、カリーナは少しニヤッとした

 

「お買い上げありがとうございます、それではおやすみなさい」

 

「あぁ、おやすみ」

 

静寂と暗闇の中、ペンの音がまたこだまする・・・

 

 

ーーーーーーーーーーー

 

「なに?タワシの過去が聞きたい?」

 

「時々、ご主人様にたまに暗い陰が陰る事があったので」

 

「なるほど。リーエンフィールドも人事じゃないからよく聞けよ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「タワシには昔、彼女がいたんだ。」

 

「え!?」

 

「だけども振られてな、それをまだひきずってるのさ」

 

「昔と言っても数年前の話だがな」

 

「そうなんだ・・・」

 

「じゃあG41のことも・・・」

 

「ほぼ娘みたいにとらえているだろうな」

 

「そんな・・・ご主人様・・・G41は・・・ご主人様のことが・・・ふぇぇぇぇん」

 

G41が遂に泣き始めた・・・

 

「ハァ、G41を泣かせるとは、タワシも罪深い男だな。ぶっちゃけタワシを振り向かせるには媚薬もって押し倒して責任とらすくらいしかないだろうなぁ。」

 

 

G41は泣き止み

「ご主人様を振り向かせるには何でもします、教えてください!」

 

「え゛・・・俺からは言いにくいからリーエンフィールドから聞け」

 

「え!?私にはそんな物は知らないで・・・」

 

「嘘付け、自分で作ったOSで調べてただろ、履歴残ってたぞ。」

リーエンフィールドは思いっきり顔を朱くし・・・

 

「すいません!つい・・・」

 

「うーんどうしようかな・・・」

 

そういいながらリーエンの顎をクイッと上げ、額にちゃっかりキスをしたのだった。

リーエンフィールドは電脳がオーバーヒートし、顔を真っ赤にしながら頭から煙を出してパンジャンのほうに倒れ、パンジャンはリーエンを支え、ソファーに座らせたのだった。

 

「おっとやりすぎたかな?済まない、G41また明日にでもリーエンフィールドに聴いてくれ。」

 

「は、はい」



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

501基地の日常

前の話でも言いましたが、テスト期間にはいったので、今週から1週間に1~2話投稿とします。


501基地、D04地区にて・・・

 

今まで説明していなかったが、501FG戦闘航空団の説明をば・・・

501統合戦闘航空団は航空機を主力とした、傭兵部隊で、実働部隊は8人とごく少数、後方部隊(整備等)も10人程度しかいないが、任務達成率を99%以上を記録。モットーは迅速に、的確に、大胆に。基本隊長は空にて指揮を取り、めったに戦車に乗らない。その代わり指揮能力は抜群・・・なのだが、指揮能力を活かせないほど501は強い・・・

 

兵長は人を超えた何かで、陸戦における総合戦闘能力は人を完全に超え、戦術人形に余裕で勝てるほど。敵が戦場で吹き飛ばされていたら、ほぼほぼ兵長の仕業だと言われる。鉄血のハイエンドモデル全員と渡り合える。

 

パンジャンは元航空技術者だったのだが、いつの間にか501に。紅茶のこととなると、時間すら止め、ワープもできるやばい奴。と同時にプログラマーでもあり、彼が作ったファイアウォールは相当硬く、現在はS09地区P基地にいる『アリババ』のハックをはねのけたほど・・・しかもハッキングもお手の物だったりする。

現在、蝶事件を収束させられる技術を持つ人物の一人。

ちなみに現在ほぼ恋人状態となっている、リーエンフィールドにプログラムを教えている。

 

タワシは501FG電子戦総合指揮官であり、501が出版した、電子戦の全てを記した本を書いた張本人である。501基地外5人衆の一人。過去に何かあったようだが・・・?タワシの過去は501全員が知っているが、あまり触れないのだ。

 

夜桜は501FGの副隊長。相当有能何だが、日々の行動で残念なかんじになる。501基地外5人衆の一人。たいてい戦車か、ガンシップ二式大艇に乗っている。

 

メガネも501基地外5人衆の一人。よく、バンカーバスター運搬機のB-17か、ヘリに乗っている。

 

シデンも501基地外5人衆の一人。なのだが、結構やばい兵器を扱っているため慎重な面も。

 

シグレも501基地外5人衆の一人。たまにネタで97式戦闘機を持ってくる時点でお察し。夜桜とならび、501のムードメーカー?な人物。

 

ーーーーーーーーーーー

パンジャンはリーエンフィールドに8時間ほど隣でプログラミングを教えていた。が・・・パンジャンは8時間画面を見すぎて目が赤くなっていて、リーエンフィールドは好きな人が近くにいて顔を8時間ほど真っ赤にしていた。

 

「はいっ、取りあえずこれで私が教えられるじょとは全部教えた。」

と、リーエンフィールドは少し残念な顔をした。なぜなら、一緒に居られる口実が無くなってしまうからだ。

 

「うーんそんな残念そうな顔をしなくても・・・取りあえず今の教えた内容の応用でOSを作れるから、頑張って。私もわからない場所があったら教えてあげるから」

 

その頃タワシは・・・

いつもどうりG41を愛でていた。

「G41は可愛いなぁ」

 

「えへへ、ご主人様~もっと誉めて誉めて~!」

 

「ああ、えらいえらい」

(何が偉いのは知らん)

 

ピンポーンパンポーン

『パンジャンとタワシは俺の部屋まで来るように。』

 

「何だ?G41少し行ってくる。」

 

「ご主人様~行ってらっしゃい~」

 

「ああ。」

 

 

パンジャンの所でも

「ん?なんだ?まあいいや、行ってくる。」

 

「行ってらっしゃいませ」

 

ーーーーーーーーーーー

 

パンジャンとタワシは隊長の部屋の前で合い、二人で入室することになる。

 

コンコン

「どうぞ」

 

「「失礼します」」

 

「それで何のようですか?」

 

「さっきヘリアンから、特別なものが送られてきた。」

 

「「???」」

 

「これだ。」

 

「何ですか?」

 

「これはな、誓約の指輪だと。いわゆる、人形と人間の結婚指輪みたいなものだ。いま、うちにいる戦術人形にいい雰囲気そうなお前らにきてもらった。特にパンジャン。お前だ。タワシもだ。渡す時にはよく考えろよ。人形とはいえ、心は人間だ。」

 

「ええわかってます。」

パンジャンはしっかりした返事をしたが、

タワシは今のところG41を娘のように見ていて、そう言う感情はそこまでわいてこないのだった・・・

また、タワシの過去にも・・・

 

「俺もたわしのことはわかっているつもりだ、だが上からの要請でな・・・」

 

まぁぶっちゃけ、G41に押し倒されて責任とらされる形になるんですがね。



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

501に春が訪れた

リーエンフィールドとパンジャンはその日食堂に一緒に訪れた。なぜかと言うと・・・

 

「どうして食堂に・・・?」

 

「秘密だ。」

 

「?」

 

やがて食堂に着いた二人。一体二人は何をするのだろうか・・・

 

食堂には基地の人間分の隊長や今手が空いている整備士、数名がいた。

 

「リーエンフィールド。」

 

「は、はい」

そうするとパンジャンはリーエンの前で跪き、

 

「いやここはレディ リーエンフィールドと言った方が良いかもな」

 

「レディ リーエンフィールド」

 

そして彼は彼女の手を取り・・・

 

「私と結婚してくれませんか・・・?」

 

手の甲にキスをした。どこぞの英国紳士のように(偏見)彼女は顔を真っ赤にしながらも嬉しそうに

 

「はいっ!喜んで!此方こそ・・・よろしくお願いします!」

 

 

 

その瞬間、食堂がわっと騒がしくなった。

 

「おおー!パンジャンのやつやりやがったぞ!」

 

「よし!パンジャンがやったぞ!」

 

「おお、今日は赤飯だな!」

(あとはタワシか・・・何をやっている?)

 

ーーーーーーーーーーー

タワシは自分の部屋にいた。

 

ズズッ

彼は熱いコーヒーを置かれてあったため、誰かが入れてくれたのだと思ってうっかり飲んだ。飲んでしまった。

「ん?なんか体が暑く・・・これ媚薬じゃないか?しまった誰が・・・!」

 

「ご主人様~!」

 

「しまっ!G41、私に近ずくな・・・」

 

「ご主人様・・・私だとダメですか・・・」

 

「何・・・」

 

「ご主人様は・・・昔つきあっている相手がいたと聞きました。ご主人様がその相手の方を今も思っている事も」

 

「な!それを誰から・・・」

 

「パンジャンさんです」

 

「しまった、口止めをしておくべきだった・・・!」

 

「ご主人様・・・私だと・・・その相手の方の代わりにもなれませんか・・・?」

 

G41は泣き始めた。

女の子を泣かせるとは、タワシもクズである。

 

「くっ・・・ああG41はG41さ。分かった、女の子に泣かせる何てな・・・俺は酷い男だ・・・分かったちゃんと責任は取る。」

 

タワシとG41は1日ほど出てくる事はなかった。

 

 

そして・・・

 

「「結婚する事になりました」」

とタワシとG41。

 

「ふん、ようやっとか。今日の夜は改めて赤飯だな。」

 

ーーーーーーーーーーー

「それで結婚式どうするんです?」

 

「これは2組に聴かないと分からんだろ。結婚式はしたいか?」

 

「はいっ!したいです!ご主人様との結婚式したいです!」

「俺の意見は・・・?」

 

「あんたの意見は嫁さんと同じだろ?」

 

「そうだ」

急にタワシはいきなりしっかりした口調で話した。

 

 

「私もリーエンフィールドと結婚式は挙げたい・・・」

 

「わ、私も・・・」

リーエンは顔を真っ赤にしながらもパンジャンの右腕を抱えながらもいった。

 

「よし決まりだ。じゃあいつやるか・・・約1ヶ月後にしよう、合同結婚式だ!よし、忙しくなるぞ、招待状も送らねばな!」

 

「D08基地は絶対送りましょう」

 

「あ、個人的にはS09地区P基地には手渡ししたいですね。紅茶をつけたいので。」

 

「まぁ良いんじゃないか・・・」

 

 




結婚式の招待状は激戦区と名高いS09地区の一つP基地(ポンコツ指揮官とM1895お婆ちゃんの基地)とD08基地、ある地区のグリフィン補給基地、クルーガー、ヘリアン(皮肉で送った)、ペルシカに送りました。


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

結婚式に向け・・・

報告です。左手を捻挫しました。


結婚式招待状を送られた各期地の反応ダイジェスト

 

ーD08基地ー

「へー、この前ヘリ送りつけてきた501のひとが人形と結婚するんだ・・・え!?二組も!」

 

ーある地区のグリフィン補給基地ー

「ほー結婚式招待状か・・・誰か行く?」

 

~クルーガー~

「ほうあいつの部下二人が揃って人形と結婚か。忙しいから行けないが祝電くらい送っといてやるか」

 

~皮肉で送られたヘリアン~

「くっ、あいつら絶対皮肉で送ってきただろう。絶対に行く分けないだろう、だが祝電は送っといてやるか・・・」

 

~ペルシカ~

「ふーん、あそこで結婚式ねー。まぁ祝電送るだけで良っか。」

 

ーーーーーーーーーーー

S09地区P基地に結婚招待状をダイナミックデリバリー

 

501FGのD04基地は結婚式準備の為てんやわんやとなっている。

結婚式に向け招待状を発送していたが、一つだけ手渡しする場所があった。

そここそ・・・激戦区S09地区P基地である

 

「隊長・・・あ、電話中だった・・・」

 

「えっと、お伺いは明日ですけどよろしいでしょうか?ええ。はい。およそ16時までにはつくと思います。」

ガチャ

 

「アポは今取った、パンジャン。明日の16時までにそこにつけばいい。」

 

「了解。今のうちに準備します。」

 

パンジャンは明日の用意をした。なぜかクーラーボックスを用意し、1kgの501印の天然紅茶を用意した。品種はダージリン200g,アッサム200g,セイロン200g,ウバ200g,フレーバーティー200g(アールグレイのピーチ)、そして午後の紅茶(ペットボトル2L)の無糖とレモンティー、ミルクティー、ピーチの4種類を冷蔵庫にぶち込み、キンキンに冷やした。

ちなみに501印とは・・・501茶葉店には安い物もあるが高級の茶葉もあり、高級の茶葉には容器に501印とよばれる、品質保証されているものがある。主に贈呈用としての需要が多いらしい。ちなみに価格帯は安い茶葉の10倍から30倍ほど・・・なぜそれ程高いかというと、全体で茶葉は年間15トン収穫しているが、単純に高級茶葉が一般のものより10分の1から30分の1くらいしか生産できないからである。

ーーーーーーーーーーー

パンジャンは明日の準備をある程度終わらせた後、リーエンフィールドにキスをして・・・

リーエンフィールドはいきなりのことだった事でビックリして顔を朱くしてはにかむのだった。

 

(私の嫁がくっそ可愛い・・・!!)

 

「えへへ、ありがとうございます。」

リーエンはテレテレと恥ずかし笑いをしながらも言ったのであった。

 

「あれ?声に出してた?」

 

「ええ、声にでてましたよ。」

 

「そっか・・・」

 

そしてリーエンフィールドを横抱きに・・・

「きゃっ」

 

「聞いてください皆さん!私のリーエンフィールドがこんなにも可愛いんです!」

と基地中を走り回ったのであった。

ーーーーーーーーーーー

そしてS09基地P基地に行く日になった。

パンジャンとリーエンフィールドはチャレンジャー2に乗り込み・・・チャレンジャー2になぜか乗り込み向かった。

 

途中、鉄血の部隊と遭遇したが、120mm滑空砲等であっさりと殲滅、S09地区P基地が近くなってきた。

 

そして門の前で、ガルパ○のごとくドリフトをして、ダイナミック駐車☆

「ん?なんか物々しいな?何でだ?」

お前のせいだよ!

 

「まぁいいや、すみません!お届けものでーす!こっちは結婚式の招待状で、これは天然茶葉、こっちは2Lの午後ティーです。」

 

 




雑な文章ですが、左手が痛いのでご容赦お願いします。


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

タワシ、過去との訣別の時来たれり

訣別の時来たれり、租は世界を手放すもの。「アルス・ノヴァ・・・」冗談ですごめんなさい


501統合戦闘航空団の基地に春が訪れ、近づく結婚式に向けて着々と準備する一行。

 

しかしタワシにはわだかまりが残っていた。

 

実は先日、タワシの元に一通の招待状が届いていた。

 

差出人は…タワシの最も知る人、昔の彼女だった。

 

名前を変え、過去を捨てたタワシだったが、どうやら彼女もグリフィンに入ったらしく、この基地とそこにいるタワシの存在を知ったらしい。

 

「…そうか、あいつもか」

 

1人、部屋で招待状を読むタワシ。

 

『後戻りも後悔もしない』そう覚悟していた。

 

だからこそ、けじめをつける時が来るのも知っていたし、覚悟もしていた。

 

「今日…結婚式なのか」

 

タワシは決意した、そして行動に移した。

 

自分の二式大艇に少し細工をし、乗り込んだ。

 

『こちらタワシ、管制塔、誰か応答してくれ』

 

『此方管制塔。あいよ、それでタワシ。お前二式大艇なんかに乗ってどうする気だ?』

 

『隊長、俺は…決めました。ケジメつけに行きます。』

 

『そうか…出撃を許可する。タワシ、お前が何しようが知らんが、しっかりケジメつけてこい!Kiti-2 cleared for take off!』

 

『了解!二式大艇、タワシ。行きます!!』

 

二式大艇は水面を駆け、晴れやかな青い空へと舞い上がる。

 

タワシは捨てきれぬ過去への決別を、自分を縛り付けた叶わぬ恋を捨てるため、空へ舞う。

 

「タイミングが合えばいいんだが…」

 

タワシは式場へ向かう最中に、最後の仕掛けの準備をしていた。

 

式場への電報とそしてもうひとつ、自分からの手向けを。

 

ーーーーーーーーーーーーーー

 

大艇から式場が見えるくらいになった時には、すでに始まっており、新郎新婦はバージンロードを歩き、外へと向かっている最中だった。

 

「丁度いい、ケジメをつけるには最高の機会だ!」

 

そう言うとタワシは大艇を操縦し、外に続いているバージンロードの真上に、そして進行方向が新郎新婦が歩いてくる反対側になるようにくるように調整した。

 

そうしている間にも、2人はバージンロードを歩き、外へと向かっていた。

 

「よし、今だ!」

 

タワシは仕掛けを作動、外付けされていた花火が一斉に打ち上げられた。

 

「(俺からの手向けだ、幸せにな)」

 

大艇から見た彼女の姿は、昔と変わらず素敵だったと後にタワシは言う。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「ねぇ…あれ」

 

「花火?こんなのあったなんて聞いてないぞ」

 

2人が歩んでいる道の上を通る飛行機と、そこから打ち上げられる花火。

 

新婦は気付いたらしい、飛行機を操縦している人を、彼が式に来なかった理由を。

 

「あの…このタイミングで言うのもなんですが…先程お二人に電報が届いておりました。」

 

『ご結婚おめでとうございます。

 

私からはこのような手向けしか出来なかったことを、どうかお許しください。

 

お二人に、そしてこれから授かる命に、末永い幸せがあることをお祈り申し上げます。

 

第501統合戦闘航空団より』

 

電報が読み終わった後、新婦は大艇に向かって叫んだ

 

「そっちこそ早くお幸せにねー!」

 

新郎は分からず、新婦に聞いた

 

「なぁ、あの飛行機を操縦してる人は誰なんだい?」

 

「私のことを思ってくれた人、でも…1番思ってくれた人は貴方だけどね」

 

新婦は笑顔でそう答え、二人はまたバージンロードを歩み出した。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

タワシが基地に帰ってのは夜のことだった。

 

「ご主人様、お帰りなさい〜」

 

「ただいま、 G41」

 

「ご飯にする?お風呂にする?そ、れ、と、も…」

 

「いや、少しやりたいことするよ。G41、ライフルを貸してくれ。」

 

「いいけど…私もついて行っていい?」

 

「あぁ、勿論さ。」

 

2人は外に行き、月が最も見えやすいところに来た、

 

「…よし、やるか」

 

タワシはG41のライフルを準備すると、自分の首にかけているブレスレットを外した。

 

「ご主人様、何をするのですか?」

 

「…これが、俺の答えだ」

 

そう言うとタワシはブレスレットを思いっきり、満月が輝く空に投げ、ライフルでブレスレットを撃ち抜いた。

 

ブレスレットは粉々に砕け散り、破片が月明かりに照らされ、キラキラと輝いていた。

 

「ご主人様…」

 

「もう迷わない、お前だけを愛する。誰よりも大切な人だと胸を張って、いつの日も言い続ける。

 

G41、大好きだ。今も、これからも」

 

そう言うとタワシはG41を抱きしめた。

 

結婚式間近、彼のわだかまりは消えた。

 

そして、1人の男としての決意を胸に抱いた。



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

パンジャンの帰郷

パンジャンが実家に帰ります。


S09地区P基地にパンジャンが向かっていた…

チャレンジャ―2で…

ふつう、戦車で訪問しないと思うんですがそれは。

 

 

チャレンジャ―2は見渡すところ平原しかない場所を60㎞/hというおかしい速度で爆走していた。

 

戦車内は轟音に包まれていたが咽喉マイクとヘッドフォンにより意思疎通が可能であった。

乗員はパンジャンとリーエンフィールドのみで操縦手はパンジャン、砲手兼車長はリーエンフィールドだった。装填は自動化されており、あまり気にすることはなかった…

 

「うーんもう少しで全行程の半分だなぁ」

 

「パンジャンさん!」

 

「うん?あなたって呼んでくれないのかな?」

 

「あ、あなた…」

リーエンフィールドが恥ずかしながらも頑張っていった。

 

「あい。何ですか」

 

「前方4000Mに鉄血部隊。回り道することもほぼ不可能です。」

 

「よし、交戦するぞ。」

 

「はい!120㎜滑空砲装填、弾種多目的対戦車榴弾!」

 

車長パネル兼砲手パネルに装填完了の合図がともりブザーのようなものがなる。

 

「主砲装填完了、目標敵中隊。測距完了、緒言入力よし!行進間射撃よーい…Fire!!!」

ドウッ!

 

チャレンジャ―2は爆走しながらもラインメタル120㎜L55滑空砲の火を噴吹かせ敵のど真ん中に着弾した。そして多目的対戦車榴弾(HEAT-MP)が鉄血人形を吹き飛ばした。見事な初弾命中である。

 

チャレンジャー2は爆走しているので常に敵に近づいている状態である。

 

約6秒後、砲弾が装填される。彼我の距離は2000M。

 

「主砲装填完了、目標敵中隊。測距完了、距離2000、諸元入力よし!行進間射撃よーい…Fire!!!」

ドウッ!

 

またもや、鉄血人形が最も固まっている場所に着弾した。約6秒の装填が終わり、発射完了できた時には1500Mと同軸12.7㎜機関銃が届く距離になった。

 

「同軸機銃、掃射。」

M2ブローニングが掃射され、わずかな反撃も許されずに鉄血は壊滅した(雑魚敵とはいえ…)

 

 

これにより鉄血はあっさりと壊滅した。

 

「あなた、敵の掃討を完了しました。」

 

「よし、行程の三分の二をクリアした。もうあと1時間で着く。今は14時か…15時までにはつくな。」

 

パンジャンとリーエンフィールドは二人で仲良く紅茶を飲みながら、戦車で移動をしていた

 

ーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「さて、この辺だな」

 

そしてパンジャンは基地の門の隣にチャレンジャー2を・・・ダイナミック☆駐☆車☆

 

S09地区P基地の門衛は唖然としていたが、とりあえず門衛に

 

 

「あ、これ結婚式の招待状です。これは501印の天然茶葉で、これはペットボトルの紅茶です。あ、あとこれは隊長からの手紙であります。」

 

ーーーーーーーーーーー

隊長からの手紙

「我々501は貴基地に対し、友好関係、出来れば同盟関係になることを望みます。第501統合戦闘航空団、D04基地より」

ーーーーーーーーーーー

 

その日のうちに基地に帰り、あしたにはパンジャンはリーエンフィールドと共に実家に帰る事になった。

 

~次の日~

「ちょっとドキドキしますね・・・」

 

「ん?私の実家はそこまで緊張するような場所じゃないぞ?只今~」

 

「あら・・・お帰り~!」

 

「し、失礼します。」

 

「あら。あらあらあら・・・!ローランドのお嫁さんかしら・・・?」

 

「は、はい!」

ちなみにリーエンフィールドにはチャレンジャー2の車内で、パンジャンの本名を教えていたりする。

 

「母さん、はい、これ。」

 

「あら。あらあらあら!結婚式の招待状じゃない!あ、そう言えば従兄妹の結婚式の招待状があなた宛てに来てたわよ。」

 

「ちなみにいつ?」

 

「明後日」

 

「Oh...」

 

「フォーマル持ってきてる?」

 

「え・・・?そんなの持ってるわけ・・・あった。」

 

「じゃあ参加する?そこのお嫁さんも一緒に・・・ね?」

 

「ああ。」

 

と言うわけでパンジャン(本名:Roland d Akasta)とリーエンフィールドはパンジャンの従兄妹の結婚式に参加することとなった・・・自分達の結婚3週間前に・・・



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

パンジャン、従兄妹の結婚式に出る

風邪引いたもので・・・遅れました。


パンジャンの従兄妹の結婚式当日・・・

 

パンジャンはフォーマルに身を包み、リーエンフィールドは白地のドレスに赤の羽織り物をして、首もとにはパンジャンがプレゼントした真珠のネックレスをつけていた。

 

「よし。じゃあ行こうか」

 

「そうですね。行きましょうか、あなた。」

もうすでに、夫につきそう若奥様みたいな感じになっている。信じられるか?こいつらまだ結婚式上げてないんだぜ⁉

 

きを取り直して…とりあえず珍しく普通の車に乗り、結婚式場に行く二人。(まぁこいつらいつも移動で戦車使ってる時点でなぁ…)

 

二人は結婚式での受付を終わらせ、結婚式場(披露宴)へと踏み出した二人。

 

そこにはパンジャンの知り合い(親族)やなぜか彼のクラスメートも多々居た。

「あれ?何でお前らここに?」

 

「何でってお前・・・」

 

「新郎新婦が入場いたします。拍手でお迎えください!」

 

結婚衣装に身を包む新婦(パンジャンの従兄妹)と新婦が入場した。だが問題は新郎の方で・・・

「ん?あいつ・・・私の親友じゃないか!やっべめちゃくちゃ気まずい!」

 

「あれ、あなたに友達いたんですか?」

 

「なんか傷つくな・・・いくら紅茶狂いだからって友達の一人や二人はいたさ。」

 

「あれ?その人お前の・・・」

そしてパンジャンのもとクラスメートは小指をクイッと立てた

 

「そうだが?」

 

「え?マジで?くっそ笑えるんだけど!ヘー紅茶狂いのローランドがなぁ・・・いつ結婚すんの?」

 

「再来週。」

 

「え゛お前、結婚式前に結婚式行ったの!?」

 

「そうだお(^ω^)」

 

「マジか…まあいいやお幸せに。」

 

「ああ。ありがとう。」

 

そのとき開宴の挨拶が流れ、新郎新婦が紹介された。

新郎を紹介されたとき…

 

「え゛あいつが結婚…?マジか…」そいつはパンジャンの親友であった。

 

「やっべすごい気まずい…」

 

「へ~あの人があなたの親友何ですか…」

 

そのあとは無事に披露宴のプログラムが進んでいた。ウエディングケーキを入刀し、余興をかき祝電を紹介される。

 

これでパンジャンの従兄妹の結婚式は終わりを告げた。そしてリーエンフィールドはパンジャンのいとこの花嫁衣装をみて、

「着てみたい・・・けど・・・」

 

「ん?ウェディングドレス?再来週着ることになるよ。さぞきれい何だろうなぁ・・・」

 

最後に砂糖を周りに吐き出しまくる二人であった。それをみて、その周辺にいた者たち全員、

「濃いブラックのコーヒーが欲しい」と強く思ったのであった。

 

ーーーーーーーーーーー

帰省が終わり基地に帰ったパンジャン一行。やはりそこでは通常業務をこなしながらも結婚の下準備を進めていくのも必要になってくるが、元々通常業務が少ないのでそこまで負担にならなかったりする。



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

501の日常(笑)

そろそろ結婚式編かきたいなぁ・・・


パンジャンが帰ってきたことにより、501は日常に戻っていった。

 

結婚式の準備(本日はウェディングドレスの着付け。リーエンフィールドとG41がドレスを選び、女性陣だけで着付けをした。)を終わらせ、パンジャンとリーエンフィールドはお茶会に、たわしとG41はいつも通り犯罪臭MAXでいちゃついていた。

 

パンジャン、リーエンフィールドのお茶会はというと…

いつも通り外で砂糖をまき散らしているのだった。

 

本来、リーエンフィールドはメシマズだそうだが、このリーエンフィールドは違うようで、普通においしい料理をする。まぁマフィンにブロッコリーを入れるあたり英国を感じると思うが…たまにパンジャンも入れているのであんまり関係ないな!うん!

 

「どうでしょうか!今回は私が作ってみたんですけど…」

 

「うん、おいしいと思う。」

 

「そうですか。ありがとうございます」

テレテレ

 

「ただ、もう少し甘さ控えめのほうが個人的にはもっといいかもなぁ」

 

「あ、砂糖が多すぎたのでしょうか?」

 

「う~ん、ほら私のマフィンどちらかというとほんのり甘いくらいの甘さでしょ?これが一般的な甘さだと思うんだけど、自分のに慣れた以上、普通のものが甘すぎるように感じちゃうんだよね。」

 

「ふむふむ。なるほど」

なんかいきなり砂糖空間から料理の話になったゾ…

 

だがしばらくすると…

パンジャンがリーエンフィールドに餌付けをし始めるのであった。

それによりめちゃくちゃ恥ずかしがる、けどもうれしそうに餌付けされるリーエンフィールド。

 

「エヘヘ、ありがとうございます」テレテレ

 

可愛い(確信)

なお・・・この甘々空間を見てしまった者はもれなく口から砂糖(本物)をはく。それにより、501の砂糖による消費する予算が大きく減り、別の場所に使えるようになったのは言うまでもない。

 

ーーーーーーーーーーー

一方タワシはというと・・・G41を食堂で愛でていた。ゆっくりG41の頭を撫でながら、皿のケーキをたわしがG41に餌付けをしていた。絵面は犯罪チックなのだが・・・まぁ仕方ないね!

「どうだG41?」

 

「エヘヘ、御主人様が撫でてくれてG41は嬉しいです!」

 

「そうじゃなくてだな・・・まぁいいや。」

たわしはG41の可愛さにより使い物になりつつある・・・!

それを見た隊長は・・・たわしの運用を考えていた。

もうこいつはいかん。とりあえず戦闘の時はたわしとG41の2人ともにAWACSに詰め込んで電子戦をさせよう・・・と。パンジャンとリーエンについては・・・とりあえずいつもどうり対戦車ヘリに載せるか、チャレンジャー2に詰め込む事にした。要は夫婦と同じ機体、戦車に詰め込むという、隊長ならではの気遣いである。

 

そして新しく戦術人形を導入しよう、とも考えた。結婚式の警備も考えて・・・

「拳銃とアサルトライフルの人形なら良いかもな・・・」

ーーーーーーーーーーー

今気づいたのですが、D04基地の人形のレベルや各種キャラ設定をば

 

MP5 最適率55、ダミー3体。

今のところめちゃくちゃ影が薄い・・・

 

GrG41 最適率65、ダミー3体

タワシにものすごくなつく。それにより電子戦(ジャミング等)もお手のもの。AWACS電子戦隊副官である。

 

リーエンフィールド 最適率63、ダミー3体

本来は硬派の軍人気質なのだが、パンジャンに骨抜きにされる。キャラ崩壊がものすごくひどくなっている。電子戦(情報)が得意。要はパソコン。プログラミングをパンジャンから習い、自力でOS(ウィンドウズのようなもの)を作ったりした。

 

501隊員の戦闘能力

兵長 ハイエンドモデル全員を1人で瞬殺できる、501の隊員の中でも人間を完全に辞めているやつ。

 

タワシ 電子戦に長けている。が陸戦でも一般より強く、鉄血ハイエンドモデル2人を相手に、時間をかければ無力化できる、兵長程ではないが十分に人間を辞めている人物。

 

パンジャン 情報戦に長けている。陸戦については501の中でも弱いが、兵器の扱いがうまく、エンジニアとしても活躍する。なおそれでもハイエンドモデル1人を相手どって勝つレベル。

しかも、蝶事件を解決できるキーパーソン(というかこいつしか解決出来ないと思われ・・・)である。

 

隊長 陸戦は普通(ハイエンドモデルを2人相手取る事ができる)だが、戦術、戦略に置いて秀でるものはいない。しかも人望も良く、絶対に見捨てる事も、死なせる事もしない。約束はちゃんと守る人。

 

夜桜 今後の展開に注目!

501のゴッドオブキチガイ。陸戦は兵長には及ばないものの、ハイエンドモデルを5人相手取り有利に戦闘を行える。

 

その他 陸戦は夜桜と同じくらい。他は未だに決まっていないです。要望があれば私にメッセージを・・・

 



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

戦力増強(人形4体追加)

隊長は戦力増強の為に4体人形を発注する事になった。

カリーナにそのように伝え、そして言われたのが、

「即日で来るそうです。」

 

「え?即日?」

 

「はい。」

 

「そうなのか~で、いつくんの?」

 

「昼頃にはつくそうです。」

 

「早っ!」

 

ちなみにこの時朝の8時半なり・・・

 

とりあえず501隊員には伝えたが、パンジャンとリーエンはいつもどうりいちゃいちゃ、タワシはGrG41とお散歩にいき、隊長は悟ったような顔をしていたという。

 

ーーーーーーーーーーー

さて501の時刻はお昼をすぎ、13時・・・

「そろそろきてもおかしくはないか・・・」

 

「そうっすねー。」

 

そこには隊長はもちろんのこと、メガネ、夜桜、兵長、しぐれ、シデンなど501全員が揃っていた。もちろん、パンジャンとリーエン、タワシとG41もいる。

 

コンコン

「どうぞ。」

 

「失礼します。今日から配属になりました、100式軽機関銃です。宜しくお願いします。」

 

「日本キター!これでかつる!」

いきなり叫んだのはシデンであった。

こいつは日本人とドイツ人のハーフでありながら、日本兵器マニアでもある。が、使ってる銃は日本の銃ではないが・・・

そして他の人をほうっておいて100式とおしゃべりを開始した。

新たなカップリングの出来上がりである(嘘・・・じゃないんだなぁこれが!まぁいつかそういう感じにするので、お楽しみに!)

「それで一杯お茶でもしません?」

 

「良いですね~」

 

 

 

 

「こんな年寄りをお好みとは、物好きじゃのう。M1895じゃ。」

 

「M1895・・・ナガンか。」

 

そうするとメガネが、

「ナガン・・・ナガン・・・ナガンおばあちゃん・・・?」

 

「ふむ、もう私をそのように呼ぶものがいるのだな・・・」

 

「おばあ様や、儂飯食ったかのぉ・・・」

 

「あら、おじいちゃん、さっきご飯食べたでしょ・・・って違うじゃろ!」

 

「おお、良いつっこみ・・・これは将来期待できそうだ!」

 

「何が!」

 

 

「おい、メガネ。おばあちゃん。そこまでにしておいてくれ。じゃあ次は・・・」

 

「AK47だ。よろしく!」

 

「ああ、よろしく。」

 

「AK47…カラシニコフ…メガネ!」

 

「ああわかってる。じゃあこっちに来てくれるかな?」

 

「ああ…わかった」

 

実はメガネは大のAK系統の小銃が好きで、相当な数を保有している。書類上は501が持っていることになっているのだが…そのようなこともあり、少し難色を示したが、AK47をその保管している部屋に連れて行ったのだった。

 

しばらくして

「おおー!これは!どれ選んでもいいのか?」

とどこかの部屋から聞こえてきたのであった。

 

「LWMMGです。宜しくお願いします。」

 

「次世代計量ミディアムマシンガン・・・分隊支援火器・・・良し!あれにしよう!」

 

そしてLWMMGに持たせたのは・・・84mm無反動砲カールグスタフである・・・何かおかしいが気にしない。501全体が可笑しいだけであって

 

 

 

 

 

 

「うーんこれが良いかもな。」

AK47が取ったのはAK74Mであった。

やったねたえちゃん、人形名と使用武器が一致してないよ!

 

「わかった。隊長に申請しておく(ぶっちゃけ申請要らないけど、新しいAK買えるからなぁ・・・)」

 

やっぱり501隊員は可笑しい奴ばっかりである。

 

結局、AK74Mにはホロサイトと3倍ブーストスコープを追加した。

 

ちなみに、人形名はAK47から、AK74Mとなります。そして小説内でもそのように表記いたします。

 




次回!シリアス(当社比)!


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

反物質弾頭トマホーク

自分でも書いてて嫌になってくる…こういうのはもう書きたくないかも…だけどなんか書きたくなってしまう矛盾…


501D04基地に春が訪れていたのだが、それを一気に冬に叩き込まれる一件があった。それは一本の電話で始まった。

 

「ええ!それは本当ですか?正規軍から!?なぜ?…なるほど。やるかどうかはこちらで決めます。ええ。分かりました。」

 

「どうしたんです?」

 

「ああ、依頼だ。しかも一番いやな内容のな。夜桜、全員をここに集めろ。全員集まってから説明する」

 

「あいよ」

 

数分後には隊長の部屋に主要な隊員8名が揃った。

 

「数分前に電話があった、依頼の電話だ。」

 

「ほー、久し振りに暴れられるぞ!」

 

すこし全体的に戦闘狂な501であった。が今回はそんな簡単な内容ではなく…

 

「残念ながら今回は戦略系の戦闘…いや戦闘ではないな。とりあえず内容を説明する。ざっくりいうと…

 

核、またはそれに準ずるもので指定された座標を攻撃せよ…

 

だそうだ。とりあえず相談させてくれと言ったら、1時間前後で決めてくれ、とのことだ。」

 

 

隊長の言葉でざわつく。

 

「隊長、俺は反対です。」

 

「私もです。」

 

「俺もだ。」

たわし、パンジャン、メガネが反対する

 

 

「俺は隊長の決定に従う。」

夜桜は隊長に判断は委ねる。

 

「おれはどちらでも」

そしてそれ以外は中立となった。

 

 

 

 

 

「隊長はどうなんですか?」

 

「俺か?正直やりたくない。だがやるしかないだろう。俺たちは1傭兵でしかない。これを断ると1つの取引先が消えかねない…」

 

 

「ですが!うちに核レベルの武器なんて、あれしか!」

 

「そうだ。開発者であるたわし、パンジャン、メガネにはすまないが…使わざるを得ない状況だ。頼む理解してくれ!」

 

「しかし、反物質弾頭の威力は未知数です、地球が滅ぶような威力にはならないように、計算では核の数十倍程度の威力にまで頑張って落としましたが、たかがコンピュターシミュレーションです!何が起こるか、分からないんですよ!…わかりました、隊長の決断に従います。」

 

「わかってくれたか。じゃあ…B17Eに火を入れろ、出撃準備だ、メガネ。」

 

「はぁ~~~気は乗らんな。」

 

「ここにいる全員そうだよ。」

 

 

「仕方ないか…」

 

「パンジャン。」

 

「あいよ。」

 

そして隊長の前にはジェラルミンケースが置かれた。そして鍵を隊長が開け、そして電子キーを開けた。電子キーのパスワードは夜桜と隊長のみが知っている、重要機密だ。

そして中には機械が出てきて、指紋を認証した。するとロックがはずれ、スイッチがせり出す…

 

『とりあえず高度1万メートルまで上がる。方位は1-0-3でいいんだな。』

メガネから通信が入る。

 

「ああ。」

 

十数分後…

 

『高度1万メートルまで上がった。これからは速度をできるだけ上げるようにする。200ノットになったら通信を入れる。』

 

「了解」

 

501隊員全員は戦闘機械のように自分の仕事をこなしていた。

 

「今回発射するのは、500gの反物質を使用した反物質弾頭を搭載した、トマホークです。威力は十数メガトンと予想されますが…」

 

「わかっている。」

 

『隊長、200ノットまで加速できたが、できるだけ加速できるようにする!あと3分で発射地点に到達する。1分前には爆弾槽を開いておく』

 

「ああ。実は今回の依頼はな、正規軍様の研究していた生物兵器が暴走したとの話でな、俺たちは尻拭いということだ。くそっ、いつも人間はこんなことを繰り返すんだ!」

 

「だが俺たちも俺たちだな…」

 

「ああ…くそっ、嫌な気分だ。」

 

『あと一分で座標に到達する!爆弾槽開け!』

 

「よし分かった。特殊兵器制限ロックを解除する。今は12時08分…いやな数字だな。総員、打ち方、問題ないな?」

 

「ええ。」

「ああ。」

「はい。」

 

夜桜が総括し、

「隊長、打ち方問題なし、オールグリーン!」

 

『攻撃座標を通過!』

 

Fire one!(ファイヤーワン!)

 

その時、B17Eの爆弾槽から一発の巡行ミサイルが少し落下、そして亜音速までロケットブースターで一気に加速したのち、ラムジェットエンジンに点火、マッハ1まで一気に駆け上がった。そして10~15分ほど巡行したのち…

 

「指定座標まで、10,9,8,7,6,5,4,3,スタンバイ…今ッ!」

 

実は高高度無人偵察機を飛ばし、爆発の様子をモニターしていたが…

「まさに水爆のようだな…」

 

「原理こそ違いますが…これほどとは…くっ………」

 

「うぇっ…げほっげほっ」

 

「まずい、たわしが!」

 

「誰かG41を呼んで来い!」

 

「ご主人様…大丈夫?」

 

「「「「「「「え?」」」」」」」

 

「ご主人様、私と一緒に寝ましょ?」

 

「ああ、そうする…隊長失礼します…」

 

「やはりたわしには酷だったか…」

 

「データの収集が終わりました、オペレーション終了です。推定威力は15メガトン、予想より3メガトン多かったです。」

 

「そうか、ご苦労だった。いやな任務だったな…しかし、来週にはパンジャンとリーエン、たわしとG41の結婚式も来る!このことを乗り越えるんだ!」

 

「「「「「「了解」」」」」」

 

「そっか…来週か…」

 

「そうだぞパンジャン。来週だぞ!」

 

「ちょっとリーエンに慰められてきます…」

 

「ああ。甘えさせる側がたまには甘えてもバチは当たらんぞ」

 

パンジャンは少し涙ぐみながらも退室した。

 

「くそっ、来週はめでたい日が来るっていうのに、無粋な奴らだ正規軍め…」

 

「仕方ないですよ隊長…」

こうして、短くも長い一日は終わった…



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

極秘攻撃

友人と、たわしのモデルになった人に、G41がヤンデレになっていると言うことを指摘されて、戦慄してしまいました・・・私は悪くないんじゃ、自分の脳がそう考えてしまうんじゃ!


「うーん・・・あれ?G41・・・あ、そうだ。昨日眠れなくて、G41に膝枕してもらってそれでそこから・・・寝たのか・・・」

朝、彼の隣にはたわしとG41が布団の中で抱き合っていた。

「あれ・・・あ、ご主人ぁ~♪」

頭をたわしの胸に擦り付けて甘えるG41。

 

「おぉ~よしよし、G41は今日も可愛いなぁ」

甘えるG41を撫で撫でし始めるたわし。

「えへへ・・・あれ?ご主人様・・・少し硬くなってますよ?」

(何がとは言わんからな!そうしたらR18になってしまう・・・)

 

「いや、これはだな・・・」

 

「ご主人様・・・朝からでも・・・良いんですよ?」

 

「くっ・・・本当にいいんだな」

 

「私、ご主人様なら…私、ご主人様のことが好きなんですから。」

 

「そうか。おれも好きだ。」

そして、ゆっくりG41をベッドに押し倒すたわし。

 

結局、部屋からたわしとG41が出て来たのはお昼を回った頃だった。

 

 

 

 

パンジャンとリーエンはというと、完全に描写出来ない事になっているので・・・カットォォォォ!

※データが消えて書くモチベが失せただけ

 

 

 

隊長の部屋にはパンジャンとタワシ以外の501全員が揃っていた。

「隊長、なんですか?パンジャンとたわしに内緒で来いって…」

 

「パンジャンとたわしが戦術人形と結婚することを人類人権団体(テロリストども)が知って、メガネと夜桜がこの前、人類人権団体がたわしとパンジャンを狙っていることをかぎつけたことまでは知ってるな?だから俺たちは極秘でパンジャンとたわしに護衛をつけたり、基地防衛のための戦術人形を導入してきた。が、さすがに専守防衛はじり貧になってくる。よって積極的防衛に移ろうと考えた。攻撃目標は奴らの重要な拠点だ。なぜなら、そこは奴らの武器弾薬の大型の保管場だからだ。そこをつぶせば、奴らの行動力を大幅にそぐことができる。」

 

「今回の作戦はこうだ。まずメガネのB-17Eで奴らの頭上をバンカーバスターで爆撃、その後夜桜のガンシップ二式大艇で面制圧対地攻撃、何かあったら兵長の対地ミサイルで吹き飛ばしてもらう、という感じだ。出撃は30分後、指揮は俺がとる。」

 

「「「「「了解!」」」」」

 

~~30分後~~

「ん?この音は…レシプロの音か…なんでレシプロ炊いてるんだ?まさか出撃なのか…おっと、リーエンフィールドどうした…おい何飲んだんだ?」

 

「え~?あそこに入ってた、瓶の奴で~す」

 

「え?それアルコール度数40%くらいのウオッカなんだが…おい、ちょっとキャラ崩壊してるぞ…おいちょっt」

酔っぱらいの勢いでパンジャンにキスをしていくリーエン

 

「えへへへ、大好きですぅ…」

 

「グ八ッ」

ダメージを受けたパンジャン。

 

「なんか熱いなぁ…何するんですかぁ?顔が怖いですy」

 

「据え膳食わずは男の恥ってことだよ」

 

「えちょ…もう酔いは覚めましたから…えちょっ………」

押し倒されて、もうどこにも逃げられないリーエン、覚悟を決め、

 

「好きです、あ・な・た(・ ・ ・)。」

 

そして部屋から出たのは夕方になったのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

パンジャンに怪しまれはしたものの、パンジャンとたわしに黙って出撃した501一行。

 

 

青い空には5機きれいな編隊飛行をしていた航空機群がいた。うちの二機は4発の大型な航空機だった。

空を征くは、われらがB-17Eフライングフォートレス(バンカーバスター運搬機)、ガンシップ二式大艇、FJ-4b、紫電改、P-51Dという、名だたる名機であった。

 

『もうそろそろで敵に接敵する頃合いだ、総員気を引き締めろ。よし、全機、散開!』

 

隊長の掛け声とともに、ガンシップ二式大艇とその護衛機である紫電改はともに降下し、高度3500メートルで雲に紛れながら待機することになっている。

 

「目標を確認、爆弾槽開け。

 

爆弾投下!」

 

B-17Eから計4発のバンカーバスターと、無理やり翼にパイロンつけて搭載したペイブウェイⅡを計8発投下した。

バンカーバスターは敵の地中深くまで掘られた、弾薬庫に直撃、見事に引火し大爆発を起こした。そしてペイブウェイⅡも地上の建築物を吹き飛ばしたのであった。

 

だが…それくらいで敵は全滅しない。爆撃され、頭を抱えながら逃げる、人類人権団体過激派(キチガイ)。だがそれを黙って逃がすほど501は甘くなく…対地上攻撃において無類の強さを誇るガンシップが向かい、姿勢を右にかたむけて…一気に20㎜M61バルカンを掃射し、40㎜ボフォース機関砲がテンポよく射撃し、105㎜の榴弾が地上のものを粉々にする。が、敵も学んだのか、トンネルの中に逃げ込み、攻撃を避けようとした。が、やはり501はそのようなことは許さない。護衛機である紫電改が、持ってきた250㎏爆弾をトンネルの中に放り入れるという曲芸をして、中に逃げ込んだ連中を追い出したのであった。そして出てきた者を20㎜機関砲の弾幕で薙ぎ払っていくガンシップ型二式大艇。

 

ただでは終わるわけにはいかない、と敵が出してきたのは…

 

「こちらメガネ、敵が巨大人型兵器を出してきた、105㎜の榴弾じゃ全く効かない!しかもあれに対空レーダーと射撃管制レーダーもつんでいる!このままだとこちらが被害を受ける!兵長、ミサイルで撃破できるか?」

 

「それはやってみないとわからん。目標補足…missile a way!」

 

Fj-4bから対地ミサイルが発射され、敵の装甲兵器に向かう。そして…その対地ミサイルは巨大人型装甲兵器の厚い装甲を貫き(いわゆる対戦車榴弾の弾頭だったため)あっさり撃破した。

 

そのあとは特に何もなく、ガンシップの20㎜機関砲等の掃射により敵は全滅した。誰が攻撃をしてきたのかも知らずに。これによって人類人権団体の活動力は激減することとなった。

 

「隊長、敵を殲滅しました。ミッションコンプリート。」

 

『よし、全員よくやった!全機、帰投せよ』

 

「「「「「了解」」」」」

 

帰り道にも何もなく、全員被弾もせずに帰投したのだった。

 

 




次は結婚式準備準備編です


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

結婚式前日

遅くなりました!テストやら何やらあって書く時間をとれんかったんです・・・


結婚式前日、パンジャンとリーエン、タワッシーとG41は結婚式でお世話になる人たちに挨拶回りをしていた。

 

D04基地には実は協会があってだな・・・思ったより結婚式は楽に挙げることが出来るのだった。そこの神父に挨拶をしにいくのである。

 

 

 

「パンジャン、あんたはあの神父さんにあったことがるんだっけ?」

 

「ああ、麻婆豆腐の話が合ったからね。」

 

「「「え゛」」」

話を振ったたわしは絶句し、嫁のリーエンフィールドでさえ真っ青になった。

 

説明しよう!パンジャンは麻婆豆腐以外は普通に料理するのだが、麻婆豆腐だけ以上にからいものを作るのだ!具体的に言うと、唐辛子を入れてラー油を100年ぐらい炒めたと思うようなまがまがしい赤いラー油というものの何かみたいな見た目の麻婆豆腐に、香りつけ?で山椒を少々かけた外道麻婆豆腐なのだ!ちなみに基地のほぼ全員がその外道マーボーを食らってます。

正直作者も麻婆豆腐が好きなので少し食べてみたいなと思ったり…

ちなみに我がD04基地の突っ込み要員、ナガンおばあちゃんによると、

「なんじゃこれは!世の中の辛さを集めたようなモノじゃな!」

らしい。まだ食べてないが、そのうち食べさせます。

 

「そういえば隊長とこの前相談して、私の麻婆豆腐を出したいって言ったんですけど、やめてくれって言われました。なんででしょうか?」

 

「いや、それは…そんなことしたら死人が出る…

 

「え?なんかいいましたか?」

 

「いやなんでもない。ナイス隊長

 

「あ、ついたぞ。」

神父のいる教会に到着した一行。

 

「久しぶりです、コトミネ神父。」

 

「ほう、珍しいではないか。ふむ、結婚式前の挨拶周りといったところか。」

 

「ええ、そうです。結婚式ではよろしくお願いします。」

 

「任せたまえ。」

 

「では、失礼します」

 

 

 

(注)あのコトミネ神父とは性格も違うので安心してください。え?コトミネ神父って奴なんて知らない?知らない方がいいよ( ^ω^)…

 

そのあと、媒酌人であるパンジャンとたわしの叔父に電話であいさつをし、一応披露宴のことをする基地の見知った人間にも挨拶周りをしたのであった。

 

「隊長、結婚式はよろしくお願いします」

 

「あ、ああ。やっぱ面とむかって言われるのは面はゆいな。」

 

「隊長、私も何かお役に立てませんか?」

 

「う~ん100式かぁ…最近来たばっかだから…受付をしてもらえたらいいかな。」

 

「わかりました。頑張って任務(受付)につかせていただきます!」

 

「隊長、この年よりにもなにかすることはないのかい?」

 

「ナガンおばあちゃん…取り合えず受付にでもするか…」

 

「む…それだと二人にならないか?」

 

「それでいいんだよ。もしなんかあったときは二人のほうがいいし、今回は二組のこともあってそれなりに多くの人が来る。二人じゃないとさばききれないかもしれないからね。」

 

「なるほど」

 

隊長がナガンおばあちゃんと100式と話し込んでいる間にいつの間にか結婚式の主役は隊長の部屋から退出をしていたのだった。

 

「隊長~あ、ナガンおばあちゃんだ。」

 

「お、夜桜か。どうした?」

 

「くぅくぅお腹がすきました。お昼はまだですか?」

 

「ん?今日はパンジャンの奴が作るぞ。」

 

「え゛まさかあの外道麻婆じゃないですよね?」

 

「あいつには前から言ってあるから大丈夫だろ…」

 

「なんじゃ、その外道マーボー…というやつは?」

 

「うん…知りたかったら一回食べてみた方が速いよ?」

 

「なんか嫌な予感がするんじゃが」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ちなみにパンジャンがお昼に作ったのはローストビーフにヨークシャープディング、パンであった。

 

「え?ナガンおばあちゃん私のマーボー食べたいの?」

 

「いやそういったわけじゃないんj…」

 

「嬉しいですね、じゃあ今度馳走します。」

 

「え・・・」

ナガンおばあちゃんが外道マーボーによって気絶する事が結婚式前日で決まった。

 

 



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

結婚式当日

朝から501はてんやわんやだった。何故なら・・・

「いやー結婚式っていそがしいねぇ、婆さんや」

 

「そうですね、じいさんや。何、この会話・・・」

つっこみしながらも手を動かすのを止めないナガンおばあちゃん、優秀なツッコミ担当だった!(錯乱)

 

また結婚式とのことで基地の回りには厳戒態勢がしかれていた。

本来はタワシが乗るAWACS2式大艇をメガネが乗り大まかな周辺の警戒をし、細かな警戒は最近入ったLWMMGとAK74M(元AK47)がツーマンセルで警戒し、本来は整備士な人達もこのような時には腕利きの兵士となり、鉄血がすべてのハイエンドモデルをつぎ込んでも陥落する事は絶対にない最強の要塞と化した。

 

送迎用の車両(という名の戦車。乗車している人が不快にならないよう空調や防音装備が完備されている。またどうやったか知らないが客室を完備している。)が街、または遠方の参加者に向かいに行った。

D08基地には最近導入したAMX-54S1ルクレールが迎えに、S09地区P基地にはC-1 アリエテが迎えに行った。

 

 

 

~受付にて~

「S04地区の皆様ですね。ここに氏名またはサインをお書きください」

100式とナガンおばあちゃんが案内中である。

 

「あれ?おばあちゃんが二人?ど、どういう」

 

「大方わしと同じモデルがそちらに導入されただけであろう?」

 

「なるほど~」

 

遠めで501ボケ担当の夜桜も遠目で見ていたが、S04地区の一行の会話をホッコリしてみていた。

 

 

 

 

「D08基地の方ですね、こちらに氏名またはサインを」

 

「あい。そうだ、ダーリン浮気しないでよ~、さすがに他の基地の人形にしたら・・・」

 

「しないよ、安心してくれ。」

 

「そっか」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして結婚式が始まる。神父は外道マーボー好きのコトミネ神父。まずはタワシ、G41ペアの結婚式である。司会は501の隊長であるFuranが担当している。

「新郎の入場です。」

参加者全員が起立し拍手でむかいいれる。

 

そしてタワッシーが入場し、祭壇の前で待機する。

 

そして二人目の主役、G41が入場する。通常は新婦の親がエスコートするのだが、色々特殊なためG41が一人で思ったよりしっかりとした歩みで祭壇の前、タワッシーのとなりに並んだ。

 

賛美歌を斉唱し、聖書を朗読され、指輪を交換しそして・・・

 

「あなたがた二人は永遠の愛を誓いますか?」

 

「誓います。」

 

「誓います。」

 

「では誓いのキスを。」

 

 

「ご主人様・・・G41幸せです。」

「俺もG41と結婚するとは思わなかったが・・・俺はG41を絶対に幸せにする。」

二人にしか聞こえない声の大きさで囁き会いそして、口を啄むようにキスをした。

 

外道マーボー好き神父が二人の結婚が成立したことを宣言した。

 

 

次はパンジャンとリーエンペアである。先ほどのタワッシーG41ペアと同じような行程で進み、

 

「あなたがた二人は永遠の愛を誓いますか?」

 

「誓います。」

 

「誓います。」

 

「では誓いのキスを。」

 

「あなた様に結ばれて・・・このリーエンフィールドは幸せです。」

「そうか・・・私も君みたいな素敵な人に会えて嬉しい。」

自動砂糖発生ペアは愛を囁きながらも誓いのキスをして、外道マーボー好き神父が二人の結婚が成立したことを宣言した。

 

 

その後は全員と記念撮影をし、ブーケトスをした。どこぞの多重婚指揮官とは違い1対1の2ペアの結婚だったので未婚者のブーケのとれる確率は通常の2倍である!

 

その後はお色直しのあと披露宴である。

披露宴ではタワシとパンジャンの幼少期の恥ずかしい記憶を家族がはなしたりした。また、ケーキを入刀したりもした。

そしてお祝いの電報が紹介された。

 

「ご結婚おめでとうございます。

貴殿ら第501統合戦闘航空団の活躍は聞き及んでおりました。

その矢先の吉報、誠に嬉しく思います。

僭越ながら、そのお祝いとしてこの手紙と花束、そしてささやかな贈り物を送らせて頂きました。

新郎新婦の皆様方に、そしてこれから産まれるかもしれない幼い命に、どうか幸せが訪れますよう、心より願っております。

 

S09地区B基地 職員代表 指揮官より」

「ご結婚おめでとうございます。本日は出席できず、申し訳ありません。遠方より心から祝福いたします。

 

グリフィンアンドクルーガー社長 クルーガーより」

 

「華燭の御盛典を祝しご多幸とご健勝をお祈り申し上げます。

グリフィンアンドクルーガー代行管ヘリアンより」

 

「ご結婚おめでとうございます。               輝かしい門出を祝福し、前途ますますのご多幸と、ご家族皆様方のご隆盛を祈念いたします。

IOP[16LaB]研究員ペルシカより」

 

そして余興の時間になる。

するといきなり・・・

 

デェーン!と音楽がなり始めた。そうすると、

「「「「「「「「「「Союз нерушимый республик свободных

Сплотила навеки Великая Русь.

Да здравствует созданный волей народов

Единый, могучий Советский Союз!」」」」」」」」」

と501統合戦闘航空団全員と主役のタワシとパンジャンがソ連邦国歌を歌い始める。広がるカオスに招待客は困惑する。

だが2番からは「「「「「「「「「「От южных морей до полярного края

Раскинулись наши леса и поля.

Одна ты на свете! Одна ты такая —

Хранимая Богом родная земля!」」」」」」」」」」

とロシア連邦国歌に変わったのである。

 

 

その全員困惑した、ソ連ーロシア国歌を歌った501は普通に余興をした。

 

まぁケーキは2ペアなので2つ用意したが、甘いもの好きなS04基地の司令官、ユノちゃんとなぜかいつの間にかいたLWMMGがほぼ平らげていた。

その光景をみていた隊長はのちに、

「あれはすごかった。S04地区の女性司令官とLWMMGの食べる量が多くてブラックホールかと思った。」

といっていた。

 

 

 

 

 

何か色々あった(いきなりソ連邦国歌など)が披露宴も無事終わりを告げる。

 

「さて、披露宴もこれで最後です!外をご覧ください!」

そうするとスーパーホロたんがどこからか出てきて外に203mm砲を向けた。そして・・・仰角を最大にし・・・

ドウッ

発砲した。暫くすると花火が開く。結構大玉の花火を人口池に向け榴弾砲で発射したのだった。そして隠してあった榴弾砲がそれをきっかけに花火をハイペースで打ち上げ、色鮮やかな花火が暗くなった夜を彩る。花火を打つ音は物騒だが・・・それでもその花火は誰をも魅了するようなものだった・・・

 

そして花火も終わり司会者、隊長により披露宴の終わりを宣言されたのだった。

 

 

因みに引き出物は結構多い感じである。




コラボ元

「それいけポンコツ指揮官とM1895おばあちゃん!!」よりユノ一家 作者:焔薙 様

「元はぐれ・現D08基地のHK417ちゃん!」より指揮官ご夫妻 作者:カカオの錬金術士 様

「ドールズフロントラジオ、銃器解説コーナー」より電報 作者:通りすがる傭兵 様


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

結婚式後

初夜ァーーーーー!!!!!!!




リーエンフィールドの花嫁衣裳可愛い!作者は鼻から愛を放出しましたw

リーエンフィールド可愛いよな!な!(作者大暴走中)


「はぁ…花火きれいですね、あなた。」

 

「そうだなうちの嫁がかわいい

 

「? 何ですか?」

 

「いや、君が可愛いなって思っただけ。」

 

「そ、そうなんですか。それで…その…」

 

「??????」

 

「その…今夜は…初yaですね…」

 

「そうか…そうだね。今日は寝かせないからな。」

 

リーエンフィールドは肩をびくっとさせながらも、

 

「よ、よろしくお願いします…」

 

とか細い声で言った。

 

 

 

 

 

 

 

パンジャンとリーエンがイチャコラしているとき、たわしG41ペアはというと。

 

「えへへ、ご主人様、もっとなでてなでて?」

 

「ああ、いいぞ」

ウェディングドレスを着せ、エンゲージリングを左手薬指につけているG41を膝に乗せ、撫でていた。絵面だけでもものすごい犯罪臭がするが、気のせい(・・・・)…ではなく、本当である。ケモナーの上にロリコンとは…完全なるHENTAI&基地外である。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「えへへへへ…ご主人様、好きです」

G41は男性だとありがちな乾いた唇についばむようにキスをし、軽く吸った。

たわしは一瞬フリーズしたが直ぐに再起動を果たし、

「俺もだ、G41・・・」

 

お返しをしたのだった。

 

それを影で見ている隊長

 

(甘い!甘すぎる!くそったれ俺らはあれ以上の甘さはないと思ったが、今日からあんな甘さの毎日が続くのか!砂糖が大量に精製されるぞ・・・不味いな、1日1kgペースで増えるのが2倍になってしまう!・・・売るか・・・格安で・・・はぁ俺も彼女と結婚したいな・・・)

 

 

 

花火が終わった。

 

「これにて披露宴を終わります。主役4人の退場です。拍手でお送りください!」

拍手の中退場していく4人・・・

 

「それでは遠方からきたお客様にお知らせいたします。お送りの車両をご用意しましたので、係員の誘導まで暫くお待ちください」

 

遠方からきた客は行きの送迎用戦車()とまったく同じ車両で送られていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

ちなみに翌日は、腰を引きずるように歩くたわし、リーエンが見られた。G41?あああの子はな…ほぼほぼたわしにお姫様抱っこされてたよ。

 

「えへへへ」

嬉しそうに足を揺らせながらたわしに横抱きされるG41。だがたわしが昨日お楽しみではっちゃけたので腰にダメージを食らっていたのだが、それをこらえていた。たわし曰く、

「嫁の笑顔ならこんな痛みなぞ無いも同然だ」

だとか。

 

それをうらやましそうに見るリーエン。だが頭をぶんぶんと振ってぶつぶつ何かを言っていた。それをいぶかしげに思ったパンジャンは

「なんだ、あれしてほしいのか?」

という。

 

「やってほしいですけど…」

 

「けど?」

 

「私はもう大人なので…」

 

「何を言ってるんだが。いくらでもするぞ。」

そうして軽々と姫様抱っこするパンジャン。そして、嬉しそうにはにかむリーエンフィールド。

 

(ああ、私はリーエンフィールドのこの笑顔を見るためならばなんだってする…)

と思ったパンジャンであった。

 

 

 

 

それらを自然に見て、自然に砂糖を吐く501基地所属の隊員たち。今日の総砂糖生産は10kgだったという。

 

「あ、そろそろ紅茶店復帰しないとな。二週間も開いてないからなぁ。常連さんに報告しないといけないしな。」

 

「そうですね。」

ちなみにこの会話、横抱きされ、リーエンは少し抱き着くような感じで会話していた。



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

紅茶店復帰

書いてて自分の口が何も甘いもの食ってないのに砂糖テロに襲われました。

リーエン可愛い(確信)




昨日紅茶店を復帰することにしたパンジャン。

さて、今日はどんなことが起きるのだろうか?(何も起きません)

 

 

ガラガラ…

 

パンジャンとリーエンは6時半に店に入り、閉めていたシャッターを9時に開けた。

そして9時半に開店する。

 

最初は誰も来なかったが、今日店が開いていると言うことを住民が口伝いであっという間に広がり、1時間後には混雑するほどであった。

 

 

「いやー事前に臨時休業するということを言ってくれてて助かりましたよ~事前に買いだめして、紅茶を節約して何とか持たせえてたんですけど昨日全部使い切っちゃって…」

 

「ご不便おかけしました。それでですね…」

 

「ああ知ってますよその事。マスターとその娘結婚したんでしょ?いやー人づてに聞いた話でねぇ、まぁ目出たいことだよ。それでいつ子はできるんだね?聞いた話になるけどこの近くの基地の(戦術人形)が子供を宿したっていうじゃないか。今はそこまで技術進んでるんだなーと感じましたよ。」

 

「そうですねぇ」

 

そうするとカウンターの下で手をキュッと握るリーエン。

 

「ン?どうしたリーエン?」

 

「あ、あのその…あなたとの子供欲しいです…

 

リーエンが話し始めた瞬間一気に静かになり、顔を朱くしなが蚊のなくような小ささの声で言ったリーエン。静かなせいで妙に響いたのだった。

 

「聞いてください!私のお嫁さんがこんなにも可愛いんです!」

 

「「「「「確かに可愛い」」」」」

 

「ふぇぇぇ恥ずかしいです。」

 

「可愛い(確信)」

 

 

そしていちゃいちゃバカ夫婦を見ていた全員がこう思った。

 

(口の中くそ甘いんだけど。早く紅茶買ってこの甘い空間から抜け出したい。)

と。

 

「マスター紅茶清算お願いします。」

 

リーエンとイチャイチャしてたパンジャンは我に返り、

「ああハイ。ええとダージリン10gにフレーバーティ―5gですね。ええと合計で…」

 

甘い空間に耐えきれなくなった客は全員カウンターに並び始め、イチャイチャできなくなったパンジャンとリーエン。てきぱきと仕事をし、客をさばいていった。そして閉店時間になり、店を閉める。

 

「ああ~、久し振りの接客は体にこたえる…」

 

 

「お疲れ様です。それでですね、今夜…どうでしょう?」

 

「よし、さっさと帰ろう!そしてあとは…わかるな?」

 

「はい………」

顔を朱くしうなずくリーエン。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「はっ!?」

 

「隊長どうしました?」

 

「なんかパンジャンがその嫁とイチャイチャしてて口の中が甘くなってきたような感じがする!」

 

「ええ、それはないでしょ…なんか口の中が甘くなってきた」

 

「だろ?」

甘い空間は距離をも超える(大嘘)

 

 

 

 

 

 

「ご主人様~」

 

「ん?どうしたG41?」

 

「私もご主人様との子供が欲しいです」

 

「え?人形は妊娠できないじゃ…あできるのか」

 

たわしは最近やばいことになりかけているD08基地のことを忘れていたみたいですな。

 

「えへへ、ご主人様、今夜。しますか?」

 

「今夜とは言わない。今から…」

 

「え?今からするんですか?ご主人様」

 

「夕飯も食ったし、あとは風呂入って寝るだけ。じゃあすることは一つしかないよなぁ」

 

そしてたわしはG41を抱きかかえ、自分の部屋(夫婦の部屋)に横抱きで頭をなでる。

「えへへ、ご主人様~」

部屋の前まで来たたわしは足で器用にドアを開けるのだった。

 

 

 

ちなみに2組の夫婦どちらとも寝過ごしたらしい。(なおパンジャンとリーエンはいつもより(・・・・・)起きる時間が遅くなった程度である。)

 



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

対E.L.I.D

なんとか今日中に上げることができた・・・

戦闘シーンですよ、喜んでくださいね?


ある日一本の電話が入る。

 

「はい。依頼ですか?はい。分かりました。ですが高いですよ?それでも良いと…わかりました。」

 

「どうした?隊長。依頼か?」

 

「ああ、正規軍様からのご依頼だ。全員ここに集めろ。いつものメンバーとあと最近結婚したたわしとパンジャンの嫁2人もな。 」

 

「了解。」

放送のスイッチを入れる

 

 

『依頼が入った。いつもの面子とあとリーエンフィールド、G41も隊長室へ来るように。』

 

 

 

 

 

「お?久しぶりじゃないか。」

 

「最近周りが甘くてうずうずしてたんだ。」

 

 

パンジャンとリーエンはいつも通り周りに砂糖テロを仕掛けていた。

「ほぉ、リーエンも一緒か…」

 

「あなたと一緒ならどこへでも」

 

「可愛いこと言ってくれる…」

 

 

たわしはG41を膝に乗っけて頭を撫でていた。完全にG41が猫と化していたのだった()

 

「よし。行くかG41」

 

「はーいご主人様ぁ」

 

 

そして数分後には全員が集合していたのだった。まぁそこまでめちゃくちゃ広いッてわけじゃあないし。一番広いのは格納庫と滑走路と紅茶畑ぐらいだし()  

 

 

「んで隊長、依頼って何ですか?正規軍だからE.L.I.Dってとこですかね?」

 

「正解だシデン。E.L.I.Dの駆逐だ。今から出撃準備をするぞ。」

 

「「「「「「「了解」」」」」」」

 

 

 

 

数時間後~

平野をかける戦車隊とそれを援護する攻撃ヘリ2機、対地支援をするガンシップに、索敵をするAWACSがいた。

 

「もうすぐでポイントだ。」

 

『隊長、12時の方向より敵多数、おおよそ4キロという所でしょうか。』

何と管制をしているのはG41である。これも夫婦を一緒に出撃させるという、隊長の配慮である(めんどくさかったとは言えない・・・)

 

「あいよ。中隊止まれ。射撃準備。」

 

「射撃を許可する、ウェポンズフリー、射撃開始。敵を全てなぎはらえ。」

 

「待ってました!」

戦車隊の砲が一斉に射撃する。

1車両だけ何か違うが。なにが違うかと言うと、その戦車はシデンのヤークトティーガーである。それは反物質加速砲の一種、陽電子加速砲を搭載していた。

発射されたAPFSDSは強制的にE.L.I.Dを貫通した。が結局運が良くても1砲弾あたり2人しかやれないのだった。だがそこでシデンのヤークトティーガー搭載陽電子加速砲が光る。その射線に被ったE.L.I.Dは全てミクロレベルまで分解されるのだった。その禍々しい光はある程まで直進後、ちょうど6kmで自然消滅した。

 

『隊長、数が多いです!夜桜さん、パンジャンさん、メガネさんは戦車隊の援護に!』

 

「こちらパンジャン、了解」

 

「メガネ、了解しました」

 

「夜桜、了解。」

 

 

二機の攻撃ヘリとガンシップは戦車隊の援護に向かった。因みに装備は全て対E.L.I.D専用である。

 

攻撃ヘリとガンシップに搭載された機関砲系は全て強制貫徹できるAPFSDSにしてあり、ガンシップの105mm榴弾砲は120mm戦車砲に換装され、元々強力なガンシップは対E.L.I.Dに限定であるが相当強力な存在になるのだった。

 

そして・・・パンジャンとメガネの攻撃ヘリは対戦車ミサイルに反物質弾頭を搭載している。この前の物より限定的であるが通常兵器では強力な部類にはいる物である。なにしろ、半径5m以内の物質を消滅させるほどだ。ハイドラロケットにもほぼ同様なものであるが半径3mの威力に押さえてある。

 

 

「聴いたかリーエン?」

 

「はい。援護しにいきましょうか。あなた?」

 

「ああ。」

AH1Zバイパーにはパンジャンとリーエン夫婦が乗っていた。操縦席にはパンジャンで操縦桿を握り、リーエンが20mm機関砲とミサイルの誘導をするガンナー席に座る。本当は1人でもできるのだが隊長に押し込められ、いちゃいちゃしながらも戦闘をしていた。

 

「ミサイル発射・・・」

ミサイル発射ボタンに指をかけるリーエン。そして完全に押し切る。そしてTVで誘導を開始する。そして・・・

「着弾。キル6。」

 

「よし次もある程度固まっているところを。」

 

「はい。あ、少し右に・・・ありがとうございます。ミサイル発射。」

 

 

 

だがいくら何でもミサイルは2機とも8発ずつ、計16発しか無いのだ。

 

『まだ減らない・・・ご主人様~どうしましょう?』

少し涙声なG41。可愛い。タワシはそう思ったが、そんな場合では無いのだ。

 

「隊長、あれ使えば良いじゃないか?」

 

「そうか、その手が合ったな。兵長頼めるか?」

 

「あいよ」

 

兵長はケースを持ちながら車外にでる。そのケースには「あれ」入っていた。

 

その「あれ」とは

 

個人携帯84mm低反動対戦車電磁加速砲「カールグスタフmk2.mod501」である。501隊員は単に「カールグスタフ改」とか「グスタフレールガン」と呼んでいる。有効射程こそ6kmだが最大射程は100kmとレールガンらしい超射程を有している。これは対E.L.I.Dとして作られた物で使用弾薬は全てAPFSDSをかたどった砲弾である。弾薬種は今のところ3つで、

・DF13

最大1342mmの均質圧延装甲を貫徹できる。初速マッハ6.5。現在余剰弾薬が大量にあり、D08やS04P基地に譲渡する予定。

・DF23

最大2357mmの均質圧延装甲を貫徹できる。初速マッハ6.9

・DF33

最大3312mmの均質圧延装甲を貫徹できる。初速マッハ7,2

である。

 

兵長はそれを肩にのせ、照準をする。偏差は全くいらない。後引き金を引くだけ。引き金を引くとレールガン特有の音の発射音で発射される。極超音速に加速されるAPFSDSは周りに衝撃波を出しながら進む。その衝撃波にいくら固いE.L.I.D無事にすまずバラバラになる。

 

 

 

 

 

 

その個人携帯対戦車弾を使用してようやっと数が減ってきた。

 

高エネルギー兵器を多用し、群のようにいたE.L.I.Dは、全て駆除を終了した。



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

501、魔改造する。

「よし、出来た!」

パンジャンは喜び勇んで隊長室に走ってった。

 

「あ!タワシさん!どうしました?」

 

「あれの新型砲弾の開発が終わったから、その報告を」

 

「なるほど」

 

「「失礼します」」

 

「それで兵長、あの子には負い目を・・・おうどうしたパンジャン、タワシ。」

 

「私は隊長から依頼された25イコライザ-機関砲の7砲身化、より高レートにする事ができたので。」

 

「俺は新型砲弾の開発に成功し、量産の目立てがついたのでその報告に。」

 

「ふむ。パンジャンのから見せてもらおうかな。なるほど7砲身化に成功し、レートも毎分5500発に改善、か。良いんじゃないか?ふむ名称はイコライザⅡか・・・あとは問題点の洗い出しは?」

 

「あらかた終わってます。ですが細かい点は実戦をしないと何とも・・・」

 

「そうか。それでタワシは?」

 

「えーとその報告書どうりの砲弾になります。初速マッハ7.7、貫徹およそ4328mm(均質圧延装甲)に仕上がりました。これを仮称XDF-43とします。」

 

「84mmといえども電磁加速砲は凄いな。それでまた余剰装備が・・・」

 

「まぁ仕方ないですよ。しかしどうします?DF-13の砲弾1000発って余剰っていうレベルじゃないですよ!」

 

「そんなことより!隊長。負い目って何の話です?」

 

「ああ、パンジャンには話していなかったな。あれはタワシシデンパンジャンが来る前だったな。あれは・・・」

 

隊長はポツリと話し始める。

「いつかはもう忘れたが、数年前の話だ。この部隊が俺と夜桜、兵長だけだった時だったな。あるグリフィン女性指揮官の暗殺が暗殺されたんだよ。その時からクルーガーとは顔見知りだったんだがな、偶然耳に入ったんだ。そして兵長と夜桜に調べてみると。怪しい奴が数人出てきた出て来た。ホコリが大量に出てきたもんでな。しかもその暗殺された女性指揮官はヤバい情報を掴んでいたらしくて、消されたらしい。あの情報はヤバい、下手に扱ったら消されるいうな危うさを持っていた。その情報は、非人道的な人体実験だった。詳しい事はわからなかったが・・・その娘さんがそれに巻き込まれていたと言うことをしったんだ。そして、先日の結婚式で確信したよ。あの子はあの女性指揮官だと。会ったことはないが、勘がそう感じたよ。だけどもあの子はもう人間ではなくなってきている事も感じたよ。だってそうだろ?普通のあんな身体が小さい子がうちの中でも屈指の大食いな人形とタメをはれるほど食べていたんだ。おそらく人形に近い身体になっているかもしれんな。

 

まぁそれは置いといて。そしてその情報を入手した俺たちは、入念に準備をした。そのときにシデンとたわしがきたんだ。そしてパンジャンがくる1ヶ月前に行動を開始をした。リストアップした首謀者の奴らに対し、大粛正を決行した。だがな、俺はあの子に対して負い目感じてるんだ。俺が早くきずいていれば、防げたんじゃないか?ってな。だが今は前を向くしかない。」

 

「そうだったんですか。それで隊長は何の接点もないのにS04P基地に肩入れをしてるんですか・・・」

 

「ああそうだ。」

 

「あ、たわし。S04P基地にあれを贈るか。在庫処理もかねて。」

 

「良いんじゃないんですか?個人携帯84mm低反動対戦車電磁加速砲を贈る分には。とりあえず350発贈りましょう。あと、砲弾キャリーケースを15個ほどですかね。ついでにD08基地にも200発贈りましょう。」

 

「良いと思う。」

 

「隊長、イコライザⅡの試験も・・・」

 

「ああ・・・どうしようか。ああそう言えば最近噂になってる小隊があったな。確かIOPかなんかの直轄ってきいたが。そこに試験と実戦を兼ねて送ったらどうだろう?」

 

「ああ、良いと思いますよ。」

 

こうしてS04P基地とD08基地に個人携帯84mm低反動対戦車電磁加速砲「カールグスタフmk2.mod501」の砲弾とキャリーケースのセットをコンテナに入れ、戦車の後ろに繋げた。隊長の手紙もそえて。その隊長の手紙の内容は・・・

『砲弾が余りまくったのでプレゼントします☆』

という相当見た人が困惑する内容だが・・・というか絶対困惑する(確信)

 

そして・・・25mm7砲身機関砲イコライザⅡをペルシカに預け、実戦をかねた試験をしてもらうことにしたのだった。




XDF-43性能
初速マッハ7.7、貫徹およ4328mm(均質圧延装甲)

DF13
最大1342mmの均質圧延装甲を貫徹できる。初速マッハ6.5。

25mm7砲身機関砲イコライザⅡ
レートを毎分5500発に改善しレートを毎分2500発と5500発の二段階に変更可能。



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

潜入任務(前編)

初めての2部構成となります。


「Wir sind das deutsche Afrikakorps

 

(我らはドイツ・アフリカ軍団)

 

Des Führers verwegene Truppe

 

(総統の大胆不敵な部隊だ)

 

Wir stürmen wie die Teufel hervor

 

(我らは悪魔の如く猛進し)

 

Versalzen dem Tommy die Suppe

 

(トミー共(英国兵士)のスープに塩をぶち込む)

 

Wir fürchten nicht Hitze und Wüstensand

 

(我らは酷暑も砂塵も恐れずに)

 

Wir trotzen dem Durst und dem Sonnenbrand

 

(喉の渇きにも灼熱の太陽にも抗いて)

 

Marschieren beim Takt unserer Trommel

 

(太鼓に合わせて進むのだ。)

 

Vorwärts, vorwärts

 

(前進、前進)

 

Vorwärts mit unserem Rommel!

 

(前進、我らがロンメルと共に!)

 

Vorwärts mit unserem Rommel!

 

(前進、我らがロンメルと共に!)」

 

今は亡き自衛隊の軽装甲機動車『LAV』に乗り、我がロンメルを歌うタワシとシデン。

 

依頼の関係上、愛する嫁ことGrG41はおらず、今回は2人きりでの仕事となっていた。

 

「おいタワシ、音楽流すのはいいがそれで死ぬなよ?」

 

「分かってますって、それに嫁が家で待ってんだ。こんなところでくたばってらんねぇよ」

 

フラグを立て始めるタワシ。

 

ちなみに今回の依頼は、以前鉄血に占領されたとある街への潜入調査であった。

 

生物兵器が使われた痕跡もなく、鉄血の残党の反応も無いのだが、念の為というわけで501に依頼されたのである。

 

隊長は、その依頼を実行するメンバーを決めていたが、その街を唯一知っていたタワシとシデンであり、本人達の希望もあってタワシとシデンの出撃となった。

 

『それにしても…タワシ、本当にG41ちゃん無しでもいいのか?』

 

「…あそこには俺達の過去がある。俺が、シデンが、ここに入るまでに何があったのかがあそこにはある。

 

あの娘達には申し訳ないが、これは俺らのみで行かなきゃならないんだ。」

 

「タワシ…」

 

G41の同伴を断るほどに何かあると悟っていた隊長、今回調査する街でタワシとシデンに何があったのかはタワシもシデンも言うことは無かった。

 

だからこそ、その街にあるものはタワシとシデンしか知らない。

 

『了解した、とりあえずお前ら調子乗って死ぬなよ。over』

 

「ウィッス」

 

軽装甲機動車は平原を勢いよく突き進む。

 

 



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

潜入任務(後編)

2部構成の後編です。


車両を走らせることはや数時間、タワシ達は目的地に着いていた。

 

2人は車から降り、装備を整え調査を始めた。

 

「酷いな、そこら中に戦闘の跡がある。」

 

「相当抵抗が激しかったのかもしれないな。鉄血の奴らの残骸もなきしもあらずだ。」

 

その街は、かつてタワシ達がいた時とは違い、廃墟だらけの無人都市であった。

 

家屋は銃弾の跡だらけ、道に横たわる鉄血の残骸と民兵らしき者の骨、まともに手入れされておらず自由気ままに生えきった植物。

 

「悲しいけどこれ戦争なのよね、後に残るものなんてなんにもない。」

 

端末を片手に調査結果を記入するタワシ、一方シデンも調査結果をメモしていた。

 

「でも不幸中の幸いだ、ウィルスらしき反応は一切ない。」

 

「けどなんかいるな、アンドロイドだが…鉄血じゃなさそうだ」

 

電子戦仕様のタワシの端末に何かが反応していた。

 

「ここから西へ2ブロック…これってまさか…」

 

「どうしたタワシ?」

 

「すまん、少し行ってくる」

 

そう言って端末に出された座標へと向かうタワシ。

 

端末が出した座標に、彼は心当たりがあった。

 

「まさかな、鉄血に堕ちてたら敵と認識して表示されるはずだが…あそこは…」

 

端末の示した座標、それはある二階建ての家屋だった。

 

そして、1つの壊れたアンドロイドがいる座標でもあった。

 

ポツリと座っていたそのアンドロイドは、鉄血に抵抗した跡をくっきりと残していた。

 

「あぁ、やっぱりか。」

 

タワシはそのアンドロイドを見た瞬間察した。

 

タワシがG41を連れて行かなかった理由、そしてタワシとシデンの過去を象徴したものがそこにあった。

 

「…そういえばお前が初めてだったな、電子戦を教えたのは。

 

元々はただの興味本位だったのに、いつの間にか電子戦仕様になったりしたよな。

 

…なぁ、“エリカ“」

 

タワシはそう言うと、エリカと呼んだアンドロイドを優しく抱きしめ、また言葉を放った。

 

「初めて会った時は驚いたよ、なんせエリカの教育係として会ったからね。

 

俺には妹とか弟とかいなかったし、何をすればいいのかわからなかったけど、エリカはそんな俺を実の家族のように見てくれた。

 

色々と興味津々で、まるで幼子のように無邪気で、そして美しかった。

 

だから俺も毎日頑張れたし、君の笑顔が見たくて少し無理もした。

 

それほど恋しかったよ、あの時は。」

 

シデンを除く501全員が知らないタワシのフラれた後の過去、それこそがエリカであった。

 

「なぁエリカ、聞いてくれ。俺、ついに結婚したんだ。相手もお前と同じアンドロイドだけど、お前と同じで無邪気で可愛い娘だよ。

 

…なぁ、返事してくれよ…」

 

エリカを抱きしめたまま、タワシは涙をこらえてた。

 

例え血は繋がってないが、タワシにとってエリカは、娘であり妹であり、家族だった。

 

せめて彼女の前では泣かないと決めたタワシは、今にも零れ落ちそうな涙をこらえて、エリカに優しく言葉を放っていた。

 

「でも、これからは一緒さ。」

 

タワシはエリカのハードディスクを抜き、リュックの中へしまった。

 

「後は…素体とOSと…説得だな。俺のわがままでG41を傷つけたくないしn…」

 

『おーいタワシー、生きてるか?』

 

無線からシデンの声が聞こえた

 

「ん、なんだ?」

 

『それがよ、さっき商店街見たんだが、保存食が結構残っていてな。

 

折角だし飯にしようかな〜って』

 

「OK、そっち向かうわ」

 

タワシはエリカを背にシデンの元へと向かった。

 

商店街に着いたタワシは、シデンと共に保存食の安全を確かめていたが…

 

「うーん、冷たい」

 

「美味いんだけどなぁ…やっぱ冷めてるな、これ。携帯コンロで温めるか?」

 

もはや安全第三の勢いで食していた。

 

「でもアレだな、缶詰残ってたのは幸いだな」

 

「そうだな、糧食よりはマシだしな」

 

そう言いながら缶詰を温める二人、なお缶詰の種類は様々であり、鯖の味噌煮や牛の時雨煮、さらにはハンバーガーや味噌汁と多種多様だった。

 

「にしても…随分変わったな、この街も」

 

「だな、あいつらT-54やレオパルト1まで使ってた」

 

「なら相当抵抗は激しかったのは確定だな、よりによってセイバー中隊がか…」

 

「でも面白いこともわかった。PMCの奴ら、あちこちに罠をしかけてた」

 

「クレイモアとかジャマーとかか?」

 

「あとワイヤートラップもあったな、しかもRPG-7のな」

 

「ミンチよりひでぇや」

 

シデンの調査結果をメモするタワシ、メモしている間に缶詰は温まり、二人はまた箸を進めた。

 

「さて、次は俺からだが…エリカが見つかったとしか言えないかな」

 

「エリカ…あぁ、お前が世話してたアンドロイドか」

 

「第2.5世代アンドロイド、と言ってもI.O.Pのアンドロイドを改造したやつだから本当に2.5世代と言えるかは分からんがな」

 

「で、状態は?」

 

「見るに堪えん…一応ハードディスクは取り出しておいたが、本当に大丈夫かは分からんな」

 

「そうか…」

 

シデンもエリカのことは知ってたし、なんならエリカと名付けたのはシデンの方であった。

 

「…なぁタワシ」

 

「ん?」

 

「懐かしくないか、2人での任務って」

 

「そうだな、元々はお前と俺で仕事をしてたしな」

 

「でエリカの世話したり、鉄血の奴らとドンパチしたりと大変だったな。」

 

「まぁ、今も変わんねぇけどな」

 

そう言うとタワシは、牛の時雨煮を頬張った。

 

飯を食い終わった2人は引き続き調査を続け、気が付けば夕暮れだったので帰還することにした。

 

尚、帰りはエリカ行進曲を歌いながら流して帰ったらしい

 

因みに----

G41には泣かれたのだが必死なタワシの説得+慰めで嫁に許されたタワシ。エリカをIOPに送り修復などをする事になりました。

 

が・・・愉悦部員の一人パンジャンが画策し、なぜか第2婦人になる運びとあいなりました。(パンジャンがG41に吹き込んだ)



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

魔改造兵器解説

個人携帯84mm低反動対戦車電磁加速砲「カールグスタフmk2.mod501」

501隊員は単に「カールグスタフ改」とか「グスタフレールガン」と呼んでいる。有効射程こそ6kmだが最大射程は100kmとレールガンらしい超射程を有している。これは対E.L.I.Dとして作られた物で使用弾薬は全てAPFSDSをかたどった炸薬なしの徹甲弾である。

レールガンなので信管は誤作動を起こすため使用不可となる。その対策として、信管なしの徹甲弾のみの使用となる。

発射管の重量は通常のカールグスタフM4に3キロほど重さを足した、9.7kg程度で済んだ。

駆動方法は砲弾の発射火薬の代わりに高性能電池のようなものを載せていて、その電力をもって駆動する。ただ、砲弾重量は1.5倍から2.0倍にまで重くなり、人間が運用するには6発の砲弾携帯が限度である。(兵長は人間やめてるから20発くらい携帯してるけど。)やはり人形がこの武器を使用するうえで有利なことは変わらないが、501隊員は下手したら人形より力があるのでセーフ。

ただ、方式は変わらずクルップ式低反動砲であるため、発射時には強力な後方爆風が発生するため、注意が必要。装填する際には通常のカールグスタフと同じく薬莢のリムに切り欠きがあり、それを砲身がわの突起に合わせる必要がある。

 

 

25mm7砲身機関砲イコライザⅡ

レートを毎分5500発に改善しレートを毎分2500発と5500発の二段階に変更可能。

ただ、試験段階で毎分10000発で発射できたが、数秒で暴発したため、リミットをかけられ1時間以上は連続発射可能な5500発に抑えた。

ただ、最大連射時間はいまだわからず、常に記録更新をしている。一応最大連射時間を1時間に設定してあり、1時間経過すると15秒発砲を停止し、砲身冷却を行う。

また、試験に問題がなければレートを6000発、ゆくゆくは7000発にできるよう改造型を出す予定である。重量は200㎏と通常のイコライザより増加した。

破壊力はGAU-8ほどではないが口径25㎜機関砲に見合ったもので、軽戦車を破壊でき中戦車(MBTも含む)を完全に行動不能とすることができる。

 

 

―――――――――――

 

GAU-12 イコライザーⅡA1

レートを6000発で実戦運用できるようにしたグレードアップ型。モーターと制御リソースをだけを変更するだけで改造できる。

 

GAU-12 イコライザーⅡA3

レートを7000発にまで引き上げた完全改修型。駆動系統はGAU-12 イコライザーⅡA1と同じだが、砲身をより肉厚に変更した。そのため重量が10㎏ほど増え210㎏に増えたが、GAU-8アヴェンジャーより小型軽量なのは相変わらずである。

 

 

 

 

 

M1エイブラムス

D08基地に寄贈用のMBT。行動半径を増やすため燃費がいいディーゼルに変更した。なお加速力はガスタービンエンジンの時より高くなった。

砲は105㎜M1戦車砲と変わらないが自動装てん装置により装填を約3.5秒になった。また電子支援戦車でもあり、ECM電子妨害装置(妨害半径75㎞)、ECCM電子防護装置(防護半径75㎞)を搭載している。

またモジュラー増加装甲を付与でき、その時の最大装甲厚は均質圧延装甲換算で1000㎜に及ぶ。そして市街地戦対策(火炎瓶と対戦車榴弾対策)として、車体及び砲塔にゲージをつけ、見た目はすごくごつくなった。ハードキルAPSを装備しており、機関砲弾以外の実弾であったなら全て(・・)6発迎撃及び無効化できる、アクティブ型防御装置である。

 

 

FV510ウォーリア装甲戦闘車

D08基地に寄贈用の歩兵戦闘車。

全長6.34M、全幅3.03Mと、MBTよりは小さい車両である。乗員は2人になるが、一応1人でも運用できる。が負担が1人にかかるため、人間だとパンクしてしまうが、その点戦術人形はパンクせず運用ができる。また、兵員を7名運ぶことができる。

主砲は30㎜ラーデン砲L21A5、副武装は7.62㎜チェーンガンと、12.7㎜M2ブローニング、そして状況に応じて、ミラン2対戦車ミサイル発射機を砲塔につけることができる。ミラン2の携行弾数は6発携行可能。またこれには501標準装備のハードキルAPSを特別に搭載し、6発までの砲弾を迎撃できる。

主砲の30㎜ラーデン砲L21A5はレート160発に変更し、口径を81.3口径から85口径まで上げた。そして最大連射は10発入り弾倉を2個の計20発のブースト射撃ができる。貫通力は最大127㎜となった。装填はもちろん自動装てんである。装填時間は約1秒である。

 



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

D04基地見回り

レポートに現在追われてるので短めです。


501FGは自動砂糖製造部隊ということは周知の事実である。がほかにも特徴がある。いや、これはグリフィンの全基地に言えることだが…グリフィンは本来軍がするはずの治安維持をグリフィンが請け負っているのである。だから、501も治安維持をするのである。ただ、単純な戦闘能力で言うと正規軍よりあるのが本当の501の戦闘能力である。人数不足は戦車やいまや廃れた戦闘機や爆撃機を保有することで補い、戦術反物質弾頭や戦略級反物質弾頭巡航ミサイルも保有している。そんな傭兵部隊が、グリフィンにいること自体おかしいのだが、なぜかグリフィン指揮下に収まっている。

 

治安維持についてだが、その一つに見回りというものがある。見回りは当番制である。常にツーマンセルで行動するのだが、それが

パンジャンとリーエン

たわしとG41

LWMMGとAK74M

シデンと100式

兵長とメガネ

の交代でしている。

 

本日はシデンと100式だった。

 

「なあ100式」

 

「何ですか?」

 

「お茶しないか?」

 

「え?お茶ですか?いいですよ、私和菓子作りますね。」

 

「いやそうじゃなくてだな。そこで休憩しようっていうことだ」

 

「え、それって大丈夫なんですか?」

 

「大丈夫だ、問題ない。そんなことより。100式はいつ見てもかわいいな。」

 

「え?そんなことないですよ、私は…」

 

「いいやそんなことある!君はいつ見てもかわいいじゃないか!」

 

シデンがナンパの屑野郎に見えてきたw

 

「ふぇぇぇぇぇぇ」

真っ赤になる100式。そして、いつの間にか茶屋についていて、シデンはそこのところはできる男だった。

 

「じゃ、入ろうか。すまないご主人」

 

「いらっしゃい、おやシデンさんじゃないか。今日は見回り兼デートですかい?」

 

「ああ、そうなんだよ。」

 

「え?デート…?

 

「ん?どうした俺とデートするのは嫌だったか?」

 

「いえ、そんなことはないです!ですけど…デート…」

ポンッ!真っ赤になった100式は電脳の異常発熱で煙を上げ、シデンの方向に倒れていった。それをあっさり受け止め、横抱きにして抱え上げ、椅子に座らせた。

ちなみに数分で100式は再起動を果たします。

 

100式は電脳の異常発熱により強制再起動させられ、再起動を果たした。そして一番目に飛び込んだのはシデンの顔だったりする。

 

「あ。えへへへシデンさん~」

なんかいきなり甘え始めて困惑したシデン。がそこは501隊員の意地を見せる。

 

来たお茶菓子をシデンが100式に餌付けを開始する。

「えへへへ、ありがとうございます。」

 

餌付けをどんどんしていき、食べさせ終わったシデン。そうしたら

「私が今度はしてあげます。はいあーん。」

100式がシデンに餌付けを開始する番だった。

まだ結婚してないのに新婚感あふれる感じの100式とシデンであった。

 

 

 

 

 

 

餌付けしあいを終わったシデンと100式は見回りに戻った。先ほどの茶店に入ってから妙に距離が近い気がする。やはりさっきのあれか()

 

3番目のカップリングも結構甘めだったりするんだよなぁ…

 

 

ちなみにそのころ、リーエンとパンジャンはこれを余裕で凌駕するレベルで砂糖を振りまいてましたw



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

エリカ行進曲

「お待ちしておりました。エリカちゃんの修復を担当させていただいております、オリヴァー・フェルナンデスです」

 

エリカの修復開始から数日後、タワシはIOPに呼び出され、IOPの修復施設にいた。

 

「ライデンだ。で、今回呼び出した訳は?」

 

応接間に案内され、タワシは修復担当のオリヴァー・フェルナンデスからの報告を受けることになった。

 

「エリカちゃんの修復が終わりましたので、ご確認して頂きたいのと、それについてのご説明を。」

 

「なるほどね、もう修復終わったのか…」

 

「素体と同じハードディスクでしたので復元は容易でした、後は…」

 

「?」

 

「一応確認なのですが、ライデンさんとエリカちゃんの関係は事実婚関係でよろしいでしょうか?」

 

「…………………え?」

 

「え?」

 

「いや全然違うのですがそれは」

 

「いやこちらにそう書いてありますが…」

 

「え?」

 

「え?」

 

「その書類、ちょっと見せてもらってもよろしくて?」

 

「ど、どうぞ…」

 

ライデンことタワシはオリヴァーから渡された書類を見たが…

 

「いやこんなの送られた覚えが…は?」

 

「なにか問題でも?」

 

「すいません、これ書いた人自分じゃないです」

 

「え?」

 

「サイン…自分のじゃなくて別の人です」

 

「ヾ(ヽ0Д0)ェエエ工ー!!」

 

「しかもこれ…自分のとこに来た覚えもないです」

 

「(゚Д゚)」

 

「あとこれ…今からでも変更できますか?」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

一方その頃501基地では…

 

「 ヘックチュン」

 

「あら、風邪ですか?」

 

「いや違う、けどなんか寒気がしてきた」

 

「なら…えいっ」

 

「おいおいリーエン、俺はもう大丈夫だって」

 

「これならあなたが温まりますね」

 

「なぁ夜桜…」

 

「どうしたシデン?」

 

「パンジャン、ぶっ飛びそうじゃね?」

 

「俺もそんな気がしてきた」

 

尚この後シデンの予感は当たり、パンジャンはタワシの怒りの左ストレートをモロに喰らい、約5メートルくらい飛ばされ、壁をぶち抜いたのだった。

(尚パンジャンの命に別状はない模様)

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「ハァ…あの紅茶野郎、人の書類勝手に書くなし」

 

「なるほど、つまりライデンさんの友人が勝手に書いたと」

 

「すいません本当に…」

 

「いえ、別に問題は無いです

今回の修復は、ハードディスク及びプログラムの修復、そして素体への差し替えですので一応は問題無いのですが…」

 

「が?」

 

「ハードディスクがハードディスクでしたので、少しバグが起こるかもしれません…」

 

「やっぱか…」

 

「ライデンさん」

 

「?」

 

「ライデンさんにとって、エリカちゃんは何ですか?」

 

オリヴァーの質問に、タワシは少し間を置いて言う

 

「…俺の大切な家族だ。

 

確かに血も繋がってなければ婚姻関係も無い。

けどあの娘は…俺の…俺達の…大切な家族なんだ」

 

タワシは思い思いに話し、その意をオリヴァーに伝えた。

 

オリヴァーは少し間を置いて、

「…合格です」

 

「え?」

 

その瞬間、タワシは背後から何者かに抱きしめられた。

 

「ただいま、ライデン」

 

「おかえり、エリカ」

 

二人はそれだけしか言わなかった

二人にとってそれだけでいいのであろう

 

「改めまして…エリカちゃんの修復、完了しました」

 

「あぁ、本当にありがとう」

 

タワシはオリヴァーに敬礼した。

 

その後は、オリヴァーから様々な説明を受けたが、一つだけ重要なものを説明するのをオリヴァーが忘れていた。それが後の出来事につながる。

 

 

エリカは501基地へ行くことになった。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「ねぇライデン」

 

「ん、どうした?」

 

IOPからの帰り、タワシとエリカはIOPの駐車場に向かっていた。

 

「結婚、したの?」

 

「色々あってな、でもこれで良かったと思う」

 

「相手はあの人?」

 

「いや違う、多分エリカには想像つかないんじゃないかな?」

 

「そう…私が寝てる間に、色々変わったね」

 

「あぁ、シデンも俺もこの世界も、全部変わっちまった」

 

タワシは少し悲しげに言った

果たしてG41は本当に許してくれたのだろうか、自分の我儘で彼女を深く傷つけてしまったのではないのだろうか

 

許しをもらったタワシだが、そこだけは気になって仕方なかった

 

それを見たのか、エリカはまたタワシを抱きしめた。

 

「でもライデンは変わってない。」

 

「…」

 

「ライデンは優しくて、温かさがあって、一緒にいて安心できる。昔からずっとそうだった」

 

「エリカ…」

 

タワシも薄々気づいていたのだろう、エリカはタワシに好意を寄せているのを

 

PMC時代では封印されていた恋愛感情が、今のエリカには解放されていることを

 

タワシもまた彼女を抱きしめ、呟いた

 

「荒野に咲く一輪の可憐な花、故郷にいる可憐な少女、か…」

 

エリカの由来、それはエリカ行進曲だった。

 

Auf der Heide blüht ein kleines Blümelei

(荒野に咲く一輪の可憐な花)

 

In der Heimat wohnt ein kleines Mägdelein

(故郷にいる可憐な少女)

 

In der Heimat weint um dich ein Mägdelein

(故郷で少女があなたのことで泣いている)

 

『Und das heißt: Erika.

         (その名はエリカ)』

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

二時間近く走らせ、2人は基地に着いた。

 

「ここが…新しい家」

 

「あぁ、少し騒がしかったりするけど、今日からここがエリカの帰る家だ」

 

タワシは軽装甲機動車を格納庫に入れ、エリカを連れて基地の中へと入っていった

 

「ただいま」

 

「お、タワシか。で、その娘がエリカちゃんか」

 

「そうだ、ってパンジャンお前…」

 

「ん?」

 

「お前後でちょっとO☆HA☆NA☆SHIな(ニッコリ)」

 

「あっ…」

キボウノハナ~



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

to be cotinued…

ぶっ飛べ!


「パンジャン、あとでO☆HA☆NA☆SHI☆な」

 

「OH…」

 

「おい、あれなんだよ。」

 

「あれって?」

 

「エリカの!修理するときに来た書類のことだよ!」

 

「ああ、あれ?なんか置いてあったから、悪魔にささやかれて書いて出しちまった☆」

 

「人の書類を…勝手に出すなー!!!!!!」

 

ベキャ!!

 

たわしがパンジャンに左ストレートをお見舞いし、クリーンヒットした。

パンジャンは5メートル吹っ飛び後ろにあった防音壁(・・・)をぶち破って隣の部屋にダイナミックエントリ―wをしたのだった。ただ、衝撃で気絶していたが。

 

そしてぶち抜いた先には…

 

「ふぇ1?あ、あなた!」

 

パンジャンの嫁(リーエンフィールド)がいた。

 

 

「あなた、あなた!聞こえますか?」

 

「う~ん。あ、リーエン。今日も可愛いな…」

 

「まぁあなたったら…」

 

たわしに殴られて壁をぶち抜いてもいつもの調子なパンジャン。

 

それを見て毒気を抜かれるたわし…

「なんかもうどうでもよくなってきたな…」

 

 

 

 

 

 

 

 

一方そのころ…

「あれ、なんかすごい音が…」

 

「シデンさん、あーん」

 

「ん? ん~~~」

なんか饅頭を口に突っ込まれるシデン。

 

「もう、女の子と一緒に居る時は眼をそらしちゃだめですよ~~~」

 

「ああ、すまん。じゃあほい。口開けて…」

 

「ん~~八つ橋おいしいです~~」

 

「あ、それ私も欲しいです~~」

 

「あ、LWMMG mod3、邪魔しないでください。」

 

「いやです。シデンさんは私にご飯くれる人ですから。」

 

「喧嘩しない!」

 

「「はーい」」

 

「じゃあ二人ともこっちおいで。食べさせてあげるから。」

 

「「いいんですか?」」

 

「ん?なんだそんなに嬉しそうに…」

LWMMG mod3と百式はズイッとシデンの方により、身体を密着するようにして餌付けを二人ともねだるのだった。

 

「はぁ…はいあーん」

 

「んんん~~♪」

 

「ほい100式」

 

「ありがとうございます。ん~~~♪」

100式は幸せそうに饅頭をほおばるのだった…

 

「しかしなんで俺にそんなにかまうんだ、二人とも。それだったらタラシ…じゃなかったたわしにしてもらえばいいのに。」

 

「たわしさんのとこは正妻さんがなんか怖くて…」

 

「あぁ~G41か。それは仕方ないな…だけどよくあの娘エリカのこと許したなぁ…」

 

「そういえば今日エリカちゃんでしたっけ?その子がここに来る日だと思うんですけど…」

 

「そういえばそうだったなぁ今頃たわしはG41ちゃんに泣かれてるのかもなぁ…いやそんな感じはしないからちがうな。あとG41は強い娘だからな。」

 

「そうなんですか?」

 

「そうだよ。G41はたわしに薬を盛って(お薬飲めたね)をしてタワシを手に入れた娘だから。」

 

「「そうなんですか~」」

100式とLWMMG mod3は顔を見合わせ、何かを画策しそうな顔で何かを相談していた。そして時々シデンにちらちらと顔を向け朱くするLWMMG mod3と100式だった。

 

「?????」

シデンはすごく疑問に感じた。そしてなにか言い知れない寒気とともに…



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

Tank Destroyer(前編)

久々の戦闘会っ!
あと今回出すのを忘れてたMP-5を出します。ゆるして、MP5…


シデンはきょうも100式とLWMMGmod3に餌付けをしていた。

今日はいつもと違う、LWMMGmod3を膝に乗せ、100式の頭をなでながら…

 

「シデンさん…私眠くなってきてしまいました…」

 

「お、LWMMG寝たらどうだ?」

 

「そうします…」

 

おなか一杯に食べたら眠くなったのか横になってシデンの足に頭を載せる、膝枕という構図が出来上がった。

 

「むぅ~~~私も膝枕してほしいです。」

 

「おいおい、さすがに2人は…ってええ(困惑)」

なんと無理やりLWMMGmod3を少し危なそうなところ(R18的な意味で)に押しやり、二人並んでシデンの膝枕で気持ちよさそうに寝始めるのだった。

 

 

ちょうどそのころ~~~

タワシとG41はAWACS二式大艇で偵察兼見回りをしていた。なおエリカは来たばっかりなのでお留守番である。D04基地はとなりD08基地より激戦区なのだが、ノーマルの鉄血兵しか来ないので、そこまで苦労はしていなかった。だが今日は何か違った。

 

「G41、なんか嫌な予感がするんだが…」

 

「ご主人様、私もです。何かすごいものが近づいてる気が…赤外線センサに反応、これは、すごい量です!IFFは…反応なし、敵です!」

 

「数は!大まかでいい!」

 

「60!いやもっと多いかも、80~100くらいです!」

 

「隊長に連絡してくれ!このまま放ってはおけない!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「隊長~この基地どうなってるんですか~目の前でイチャイチャされると、私砂糖中毒になります…」

 

「仕方ない、あれが日常なんだと思うしかないよMP5.」

 

「そうなんですけど、私も運命の方と一緒になりたいです。…」

 

「ほぉ…タワシの機付き長が運命の人ではないと…そういうことかな?」

 

 

 

MP5はたわしのAWACS二式大艇の機付き長とつきあっているのだ。

 

 

 

「いいえ、違います!違いますけど、あの人ヘタレで」

 

「ヘタレ言うなし」

 

「あ、da、darling…」

 

「いう勇気がないだけだ。」

 

「それヘタレっていうんじゃない?」

 

「隊長それ言わないでくださいよ~~」

 

 

その時!

『隊長!こちらタワシ!大量の鉄血兵がこっちに向かってきています!』

 

「数と方位を知らせろ!」

 

『詳しくはわかりませんがおそらく80~100、1-0-8より接近、おそらく15分後にそちらに着きます!』

 

「わかった。」

 

隊長は基地全体放送のマイクをとる。

 

「総員戦闘配置、緊急度A!方位1-0-8より80~100の鉄血兵が接近!おそらく規模からハイエンドモデルがいると予想される!繰り返す、方位1-0-8より80~100の鉄血兵が接近!おそらく規模からハイエンドモデルがいると予想される!総員戦闘配置、緊急度A!」

 

緊急度Aとは501で最高クラスの緊急度である。一番高いのは緊急度Sである。

 

 

 

 

 

 

 

お茶を一緒に飲んでいたパンジャンリーエン夫妻、LWMMGと100式を膝枕していたシデン、相変わらずこぶしでチタン合金を加工していた兵長、本体がメガネなメガネ(早口言葉かな?)が一斉に駆け出し、持ち場につく。メガネなメガネはMI24Dに乗り込む。

兵長は89式小銃とバレットを手にし、銃剣を89式に装着する。

パンジャンはL86A2をつかみとりサーベルを腰に着用し、なぜかパナソ〇ックのレッツ〇ートを手に取り戦術リュックの中に放り込んだ。

シデンはAN-94アバカンを手に取り、シグレはP-51Dに1000ポンド爆弾を2発懸架していたところにかけのる。

 

そして輸送ヘリパイロットにMi35を動かしてもらい、そこにシデンと兵長、そしてMP5がのり、メガネが操縦するMi24Dにはパンジャンとリーエンフィールド、そしてなぜかエリカが乗っていた。

 

「なんで私を連れていたんですかリーエンフィールドさん?私戦闘はできなくはないですけど…」

 

「エリカさんは確かたわしさんに電子戦を教えてもらったって言ってましたよね。」

 

「え、ええ。」

 

「この端末を使って、正確な敵の位置を教えてくれませんか?」

 

そして端末を渡す。その端末はたわしがPMC時代に電子戦用に開発した端末で501も使用していた。

その端末を受け取ったエリカは優しく端末を胸に抱き、

 

「ライデンさん…」

 

タワシの開発した端末がトリガーになり、彼女の胸にはありし日のタワシとの日々がよみがえる。そして今その物語をまた紡ぎなおすときの始まりだった。

 

「エリカさん?」

 

リーエンフィールドの問いかけで我を取り戻すエリカ

 

「あっ、すいません。敵は方位1-0-7、距離は200です。数は…87です。」

 

「だ、そうです、あなた。」

 

「わかった、もうそろそろか。」

パンジャンは腰にサーベル、そしてL86A2を装備した状態で立ち上がり各種装備の点検を開始。

 

やがてメガネのMi24Dは敵より少し離れたところでロープを下ろし、ラぺリング下降して地上に降り立つ。

同じころ、輸送ヘリパイロットのMi35も同じようなところで兵長とシデンがラぺリング下降して地上に降りた。

 

 

3人は指定の集合場所で落ち合い、作戦を確認する。

 

「それで、ある程度俺がバレットで火力支援をしたあとで突撃すれば良いんだな?」

 

「ああ。兵長がバレットの弾を打ち尽くしたら3人で突撃といったところだな。パンジャンもそれでいいか?」

 

「それでいいと思う。久しぶりにサーベルが使える、少しうずうずするな。」

 

「よし。作戦開始。」




6-6 遅すぎた告別ようやっとクリアしました…最後は本当に胸が締め付けられるような終わり方でしたね…


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

Tank Destroyer(後編)

ふふふ、妹属性は皆さんお好きですか?




私は好きです!


作戦を開始するといってもいきなり突撃するわけがない。まず3人は戦術の基本である、高地を素早く迅速に確保した。

ダァッン!

 

兵長のバレットが火を噴く。

それと同時にパンジャンも三脚を立て、分隊支援火器であるL86A2を発砲する。

 

兵長のバレットにより放たれた12.7×99㎜NATO弾は一般鉄血兵の1つ、ガードを粉々に粉砕した。

 

「ヒュウ、さすがの火力だな、兵長!」

スポッターをしていたシデンがそのようなことを言った。

 

「そんなことより次の目標。」

 

「あいよ…次の目標は…」

 

その横ではパンジャンがL86A2を3発ずつ撃ち鉄血兵を確実に屠っている。

 

「しかしこれは多くないか?」

 

 

『火力支援が必要か?』

 

「シグレか…ああ、頼む。レーザー指示装置で目標を指示する。」

 

 

『了解…あそこか。分かった爆撃する。』

 

しばらくするとP-51Dが低空から侵入してきて、翼下に下げていた爆弾を指示された目標に見事に爆撃した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

シデン、兵長、パンジャンが下りたあとのヘリ内では…

 

メガネはMi24Dに装備されている20㎜M197機関砲で鉄血を薙ぎ払い、兵員室にいるリーエンは動くヘリで偏差に四苦八苦しながら狙撃をしていた。

 

「やっぱり訓練してても当てるのは一苦労です…」

 

「だが、速度をこれ以上落とすと被弾しかねないからな。」

 

「仕方ないですね。」

 

 

 

一方輸送ヘリパイロットが操縦しているMi34では…

「ねえ、メガネさんみたいに操縦しながら機関砲撃てないの?」

 

「あの人たちとは違うんだ。あの人たちは操縦しながら機関砲の照準やミサイルの誘導を一人でしてるんだ。そんな曲芸、俺にはできないよ。やっぱうちの実戦部隊ってすごい人たちなんだな…」

 

「あなたも訓練受けたら?」

 

「いや~俺はしがない輸送ヘリのパイロットのままでいいよ。」

 

とヘリパイロットとMP5が会話していた。

 

 

 

 

 

 

 

『敵が減ってきた。火力支援感謝する。あとはこちらが何とかする』

臨時陸戦のリーダー、兵長の無線が入る。

 

「「「了解」」」

 

 

「そうだ、エリカさん、残りの敵は?」

 

「あと37です。」

 

「ずいぶん減ったのね」

 

「ほぼほぼ兵長?さんでしたっけ。その人の戦果でした。」

 

「やっぱり?兵長さんのキルスコアは?」

 

「 2 5 」

 

「頭おかしい…」

 

 

 

 

 

 

 

 

火力支援を受け滅多うちにされた鉄血。

「何…これは…」

部隊を率いていたデストロイヤーは震える声で目の前の戦場()

見ていた。

 

その時見方から無線が入る。

 

『デストロイヤー様…なぜか気配を見せない何かに味方が倒れていくんです…あっ、もう一人倒れた…私の小隊は私とあともう一人だけなんです。何かこの戦い気味が悪いです!撤退許…』

ザ――――――――

 

 

「何が起きてるのか、報告して…」

 

そうしたら無線機から不気味な音声が聞こえてきたのだった。

 

ふむ。こっちか…

 

日本のホラーとは違う欧米のホラーのような不気味さを発した無線機。(ちなみにその声はパンジャンの声を壊れかけの無線機が偶然とらえただけである)

 

「ひぃっ…!」

 

 

そうしたら別の無線が入る。

『デストロイヤー様、どこからかわかりませんが狙撃を受けてます。一時撤退を具申しま…誰だお前は!   ゴハッ――― 「そんなに悠長に無線してるから銃剣に刺されるんだ。以後気をつけな。」』

 

そして無線が切れる。

 

 

また別の無線が入った。

『デストロイヤー様、人間の一人と交戦中、ですが我が小隊は少しずつ押されている一方です。なぜ、なぜ人間ごときが人形に勝てるんだ!なぜ…

 

 

 

「その過信がお前たちの敗因だ。兵長よりかは俺は劣るがそれなりに銃の扱いは慣れてるのでね」

 

 

 

誰だお前は…』

無線機から銃声が聞こえて無線がノイズの音しか発信しなくなった。

 

「え…まさか⁉こちらはデストロイヤ―聞こえてる部隊があれば返事して、だれか!」

 

「おう何だね嬢ちゃん。」

 

「え…」

素早く振り向くと血を濡らしたサーベルを片手に持った男(パンジャン)が立っていた。

 

「ひぃっ…」

ビクッとしながらも急いでその男を自身の火力の高い榴弾で始末しようとする。が…

 

「そうは問屋が卸さないんだよな。」

 

別の誰かに羽交い絞めされ身動きが取れなくなってしまった。何とか振り払おうとするがハイエンドモデルの力をもってしても振り払えない。

 

「おっと、これ以上暴れると迷惑だ、パンジャン早くしてくれ。」

 

「わかったよ兵長。」

パンジャンと呼ばれた男はレッ〇ノートを取り出し、キーボードを少し打ち何かコードをデストロイヤ―に近づける。

 

 

「や、やめて…」

 

ぷすっ☆

 

「あ…」

 

 

「実行、と。」

パンジャンはコードらしきものをデストロイヤ―にぶっさし、実行ボタンを押した。そうするとデストロイヤーは活動の休止をした。

 

「ハイエンドモデルの完全停止を確認っと。じゃあ、このファイルを開いて、実行するだけ。」

そのファイルは鉄血のハイエンドモデルの無力化を目的としたプログラムである。

 

「あれ?この行バグってない?あ、もう実行したから止められない、やめられない~」

 

「おいおい、大丈夫なのかそれ。」

 

「大丈夫、大丈夫。そこ感情に関するプログラムだから。大丈夫だと信じたい…」

 

「フーン。まぁいいか。敵も周りにいないみたいだし基地で尋問するか。」

 

「そうするか。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

基地に帰りデストロイヤ―を再起動させて尋問することになった。

 

「んじゃパンジャン、起動させてくれ。」

 

「あい。」

 

デストロイヤ―を中心にパンジャンが後ろ、シデンがデストロイヤ―の前、それで円陣を組んでいた。

 

「んん、ん~~あ、お兄ちゃん!」

いきなりお兄ちゃんというデストロイヤ―。

 

「「「「「「「「え?」」」」」」」」

 

「お兄ちゃんだー!」

 

そして目の前にいたシデンに走って飛びついたのだった。簡単に言うとあのバグがデストロイヤーを妹属性にして起動時目の前にいた人物を義理の兄(ゆくゆくは夫)として認識するバグだったのだった!

 

「ええっ?ええっ!」

困惑するシデン。

 

「ほう。あのバグがこのような感情シミュレーションになると。これは強敵だな、実に興味深い。」

なんか研究者(マッドサイエンティスト)みたいな口調でつぶやくパンジャン。

 

「そんなバグ直してくれ!」

 

「いや、それはだめだ。」

 

「なんでです、隊長。」

 

「幸いお前になついているみたいだから、お前が聞くと手間が省けるかもしれない。」

 

「はぁ…うちに攻め込んできた理由は何?」

 

「お兄ちゃん、それはね…

 

 

 

 

(長くなるので省略…)

 

 

 

 

ということなの」

 

「なるほど。最近赴任したうちの部隊が来てからそっちの兵が激減したから武力偵察に来たと…」

 

「そうなんだよお兄ちゃん。」

 

「そっかーそれでパンジャンバグ直してくれ」

 

「いや、それはだめだ。」

 

「なんでです、隊長。」

 

「お前がそのハイエンドモデルを責任もって結k…ごほんごほん預かるんだ。なんか面白そうだから

 

「はぁ分かりましたよ…」

 

こうして妹属性のデストロイヤー(未来の第3婦人)をシデンにできた瞬間だった。




妹属性っていいよな!いいよなぁ!(大暴走中)


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

シデンとデストロイヤー

レポートが忙しい中での執筆なのでクオリティは察して下さい…


この基地に妹属性がデストロイヤ―が所属することになり、その面倒をシデンが見ることになったのだった。

 

「お兄ちゃん、お兄ちゃん♪」

 

シデンの胸に頭をこすりつけ甘えるデストロイヤー。

そしてそれに嫉妬したのか、100式とLWMMGmod3がシデンの横にピッタリ寄り添うように座りそして

 

「「あーんして、あーん」」

と餌付けをねだる2人。

 

「わかったよ、仕方ないな」

そして100式とLWMMGを撫でるシデン

 

「「えへへへ」」

完全にシンクロしている二人。

 

「しかしなんでこうなったんだろうな…」

ずいぶんと遠い目をしているシデン。

思えば彼女を作るのをほぼほぼあきらめていたシデン。

 

だが今は…なぜか二人の戦術人形になつかれ、挙句の果てには鉄血のハイエンドモデルには''お兄ちゃん''と呼ばれ、(主にパンジャンのせい)なぜかこれまたなつかれている。そしてなぜかいきなりデストロイヤーが目が座るときがあり…なんかタワシの二の舞になりそうな気がするけど気のせいだよな(震え)

 

「お兄ちゃん…お兄ちゃん?」

 

「「シデンさん?」」

 

「ん?ああ、すまんボーっとしてた。」

 

「睡眠が足りないんですよ、私と一緒に寝ませんか?」(純粋な目)

 

「いいえ、私が!」

 

「私もシデンさんと寝たい!」

 

「「「ムーっ!」」」

 

 

「ひえっ」

パンジャンが通りがかったらなんか黒い渦が渦巻いている気がして変な悲鳴が出てきた…

 

 

「じゃあ、4人で一緒になって寝ましょ!」

LWMMGが提案する。

 

 

「「いいですね~」」

 

「え?俺の意見は?えあちょっ…」

 

なぜか怖いオーラを出しながらシデンを引きずっていく3人。

 

シデンは近くにいたパンジャンに助けを求める視線を送ったが…

 

さすがは愉悦部、白いハンカチを胸ポケットから取り出し、ひらひらと振り告別するのだった。

 

そしてそのままシデンの自室に連行され、シデンはベッドに寝かされた。そして、右に100式、左にLWMMG、デストロイヤーは…いろいろとアブなそうなシデンの太ももを枕にして、完全にシデンは身動き一つできなくなるのだった。

 

 

ちなみに、ちゃんと何も起こらなかったからね!シデンが(性的な意味で)襲われてとかないから…ないと思う…

 

 

 

 

 

 

 

 

ちょうどそのころタワシはというと

 

「ライデン~~」

エリカに絶賛甘えられていた。そしてたわしの右手をG41に抱かれていた。

 

「あの~G41さん?」

 

「何ですかご主人様?」

 

「当たってるんですが…」

G41のつつましい(自主規制)とか(自主規制)をたわしの右腕に押し付けるように…

 

「何をいまさら、夫婦でしょ?」

 

 

「まぁそうだけど、エリカが…」

 

「むぅ~私がライデンに先に出会ったのに…」

 

「ふふふふ」

そして含み笑いをしてどこか妖艶な雰囲気をまとうG41。タワシと誓約してから大人の女性のような雰囲気を醸し出して来たG41だった

 

そしてたわしの目の前でG41はたわしには聞こえない声でエリカにささやいた。

 

そして顔を真っ赤にするエリカ。

「ええっそのようなこと私には…」

 

「フフッ、躊躇してると私が独占しちゃうわよ…」

 

「そ、それは…嫌です…」

 

みたいなことをたわしには聞こえないレベルの内緒話でしていた。人形同士だからできることであり、いくらたわしが耳がよくても聞こえなかったのだった。



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

戦力増強2回目

現在、ある作品の作者様が筆を折ったと言うことを聞き、モチベーションが恐ろしく減った作者(パンジャンの中の人)です・・・417ちゃんに送る予定だったエイブラムスとFV510ウォーリア本当にどうしようかな・・・

ムメイ(旧名ココアの錬金術師)様、少ないながらもコラボありがとうございました。

ムメイ(旧名ココアの錬金術師)氏に・・・敬礼!



本当にお疲れ様でした。


この前の襲撃により見回りを増やす事を決めた隊長は戦力増強の為に4体人形を発注する事になった。

 

カリーナにそのように伝え、そして言われたのが、

 

「即日で来るそうです。」

 

「え?即日?この前もそんな感じだったよね?」

 

「はい。」

 

「そうなのか~で、いつくんの?」

 

「この前より遅い夕方にはつくそうです。」

 

「それでも十分に早いと思うんだが・・・」

 

とりあえず501隊員には伝えたが、パンジャンとリーエンはいつもどうりいちゃいちゃして、タワシはGrG41とエリカでお散歩にいき、シデンは100式とLWMMGと戯れていて、隊長は悟ったような顔をしていたという。

 

 

 

夕方17時前…

 

先ほどパンジャンに電話があったがパンジャン以外の隊長、夜桜、兵長、シグレ、シデン、そしてリーエン、G41、そしてたわしに撫でてもらって少しはにかむエリカ、シデンに頭をこすりつけているデストロイヤー(そろそろ愛称決めるか…)がいた。

 

 

「ただいまー」

 

「パンジャン、帰ってきたか。誰から?」

 

「ヨシシヨシヨシシから。」

 

「ああー、無駄に名前が長い人ね…」

 

コンコン

 

「お、来たか。」

 

「FALよ。まぁ私を失望させないようしっかりやってくださいね?」

 

FALを見た瞬間ボーっとするメガネ。

「お?一目ぼれか?俺もそろそろそういう時期だと思ったんだが、やっぱり来たか。」

 

「M14です。よろしくお願いします。」

 

「スプリングフィールドです。私にでいることがあれば、どうかご命令を。」

 

「スプリングフィールドか…私には馬が合わないな。」

 

「パンジャン、なぜ?」

 

「私が英国スキーだからだな。私よりメガネの方がいいんじゃないか?メガネはコーヒー好きだし。」

 

「まぁ…そうかも」

FALにデレデレになってるメガネを見ながら…

配属されたスプリングフィールドは複雑な目をしながらメガネを見ていたのだった。

 

「spitfireです。75姉さんには及ばないけれど、勝利を勝ち取るよう全力を尽くします!」

 

「スピットファイアキタ――(゚∀゚)――!!これで勝つる!」

 

「おい、急にどうした?」

 

「スピットファイアは英国の救国の戦闘機として有名な戦闘機ですよ!その名を冠した拳銃!それがCZL spitfire!生産数は少なく最も希少なCZ75コピーともいわれています。」

 

「ごめんなさいね、うちの夫が…」

 

「リーエンフィールド先輩ではないですか!私は自動式拳銃のspitfireです。どうぞよろしくお願いします!」

 

「…とりあえずお茶しませんか?」

 

「ええ、喜んで」

 

 

 

 

 

 

 

 

パンジャンとヨシシヨシヨシシの電話内容

 

「あ、久しぶりだな。どうだ今の近況は?」

 

『まぁいろいろあったけどな…』

 

「なんだ、その口調…なんかあったか?」

 

『まぁあったちゃああった…提督~ごはんまだですか~?おいちょっ赤城…あ』

 

「赤城?艦これの赤城か?」

 

『まぁいろいろあってな。この前ある戦術人形と懇意になって少し酒と付き合ってたんだが、なぜか家に帰ったら赤城がいて、「提督…私を捨てるんですか…?」ってつぶやいててな。暗闇の中でだぞ。』

 

「いや怖っ」

 

『それで俺は赤城のことは絶対捨てないさって言ったらなんか居ついちゃった』

 

「」

 

『そういえば最近赤城がなぁ…よく俺をあれな意味で襲ってくるんだよ…何かいい方法はない?』

 

「私にはそのようなことはできないので精力剤とか送っといてやるよ。がんばって生きろよ、ヨシシヨシヨシシ・ヨシシヨシシシヨシヨシヨシ」

 

『ちょっそんな名前で呼ぶな…』

 

「じゃあな~~」

 

『え、ちょっと待て…』

 

ガチャッ

 

「なんかあいつノロケ話をしてきやがった…人のことは言えないな…」

 

 

 

 

ーーーーーー

 

妹属性のデストロイヤ―の愛称募集します。

案があったら活動報告にて受け付けます。とか言ってもこんなマイナーな小説でだれも書かないんだろうなぁ・・・




エイブラムスとFV510どうしよう…宙に浮いちゃって…
そうだ、とりあえずユノちゃんのところに送ろう、そうしよう!



とりあえずここに案を寄せてください
https://syosetu.org/?mode=kappo_view&kid=218897&uid=255223


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

シデンとタワシ

ある日の夜、とあるバーに客が来ていた。

華やかで活気のある街だが、夜中になれば静かで優雅な街並みとなる。

 

「なぁタワシ…」

 

「なんだ?」

 

「俺、なんでああなったんだ?」

 

「いきなりどうした」

 

カウンター席で、旧友であるシデンの話を聞くタワシ

 

「いやいやおかしいだろ、百式来て少し頑張ってお茶に誘ったら懐かれて、その後LWMMGにも懐かれ今では餌付け係みたいな感じだし…」

 

「それは仕方ない気が…」

 

「おまけに鉄血のハイエンドモデルの兄ってどういうことよ?」

 

「ごめん流石にドンマイ」

 

「家族になんて説明すればええんや…」

 

アルコールの入ったシデンはもうヤケ気味に愚痴を言い、それを片目に純正品のジントニックを飲むタワシ。

 

ちなみにシデンとタワシの飲みはこれで初めてではなく、既に何度か行っていたが、ここまでシデンがヤケになるのは初めてだったりする

 

「そう気にすんなって。まだ盛られても襲われてもないだろ?俺なんてアレよ…」

 

「あっ…(察し)」

 

そりゃタワシなんて盛られて結婚してますからねぇ…

 

「いや別にG41が嫌いなわけないじゃん、好きだよ。むっちゃ好きよ、というかあんな娘が嫌いな奴の感性がわからんくらい大好きよ。

 

でもお薬はアカンって…」

 

「そういえばタワシはそうだったな…」

 

「それにエリカも最近積極的だし…遺言書と遺産ってまだ間に合う?」

 

「いやいや諦めんなよ…」

 

「せやな…」

 

タワシもタワシで色々悩みがあるそうだ。

 

「でもよ…」

 

「ん?」

 

「あの二人、好きなんだろ?」

 

「なぜバレたし」

 

「んなの分かるわ、大体お前萎えたとか言って結婚どころか彼女さえ諦めてたくせに、今更になって百式にアプローチとかお前なぁ…」

 

「百式可愛いからね仕方ない」

 

「しかも2人の餌付けだって正直楽しいし嬉しいし癒されるだろ?」

 

「まぁ一応…」

 

「ならよ…俺からはこれだけしか言えねぇしとやかく言う権利なんて元からねぇけど

 

…後悔すんなよ、お前の選択に」

 

「お前…」

 

口調が変わり、真剣に話すタワシ。

 

「俺はもう選択肢は無い道だ。

けど今の選択に悔いなんて1度も無い。

 

ましてやエリカに結婚を迫られるかもしれない。

 

そん時になったら…俺は彼女らの愛を平等に受け止める器になる。

G41もエリカも、俺が必ず幸せにする。絶対にだ…」

 

そう言って勢いよくジントニックを飲み干すタワシ。

それを見たシデンは決意した。

 

「タワシ」

 

「あ?」

 

「ありがとよ、お陰で色々決まったよ」

 

「ハッ、そうか…なら今日は俺の奢りだ、マスター」

 

「はいよ」

 

「ドイツのウイスキーを二人分頼む」

 

「少しお待ちを」

 

マスターは慣れた手つきでウイスキーを注ぎ、二人の前に置く

 

「「…新たなる決意に」」

 

二人はそう言って乾杯した。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ちなみにこの時、ナガンはMP5の彼氏についての悩みを聞き、夜桜はAKのウォッカに付き合わされていた。



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

501、二回目の春

BGM
ヴィヴァルディの『四季』より『春』


「ただいま戻りました」

 

「おっ、百式か。お疲れ様」

 

「えへへ〜ご主人さまぁ〜」

 

任務から帰ってきた百式と、隊長の代わりにデスクワークをするタワシ、そしてそのタワシの膝の上に座り撫でられているG41。

 

尚今回は事情が事情なためタワシが代理の模様

 

「ありがとうございます、それでシデンさんと隊長さんはどこに?」

 

「隊長は彼女とデート、シデンは用があるとかって言ったっきりだ」

 

「そうですか…( ´・ω・`)」

 

シデンがいないことにシュンとする百式。

 

「とりあえず報告書と被害確認するからこっちに来て」

 

「はい…」

 

タワシの言う通りにする百式、報告書を撫でていない左手に渡したが…

 

「これが報告書です……ってふぇ!?」

 

「そう落ち込むなって、あいつは帰ってくるから」

 

タワシになされるがままに撫でられてしまった。

 

「え、ちょっと…タワシさん?」

 

撫でられて顔が真っ赤になる百式

 

「シデンに彼女はいねぇから大丈夫だって、それにあいつがそこまでした人なんてお前とLWMMGだけだ」

 

「そ、そうなんです…か?」

 

「あぁ、ここに入る前までシデンがあそこまで積極的にアプローチした人は百式とLWMMGしかいねぇ。

シデンと最も仲が深い俺が言ってんだ、安心しろって」

 

そう百式に諭しながらも、しっかりとG41を撫で続けているタワシ。

 

いくら嫁の前といえど、自身の理念である

『可愛い娘には笑顔が1番』

には逆らえなかった。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

しばらくして…

 

「ご主人様ぁ〜(タワシさ〜ん)(ライデン〜)」

 

「これが器の運命か…」

 

やっぱりタワシの手には人形をダメにする機能でも付いてるのかな?それかスケコマシか?

 

 

 

膝の上にG41が座り頭を擦り付けられ、右手でエリカの頭を撫で、左手で百式に饅頭を餌付けしていた。

 

「ん〜♪美味しいです」

 

「ご主人様ぁ〜今はこれで我慢しますから〜、後でい〜っぱい撫でて下さいね」

 

「ライデン、私にもあーんしてくださいね」

 

「あぁ、分かってるって」

 

こうしてタワシの書類仕事は結局終わらず、作業部屋でイチャつくだけで終わった。

 

「(さて、俺からできる後押しはした。あとはお前次第だぞ、シデン)」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「あ、いらっしゃいませ〜シデンさん。今日は何をお求めですか?」

 

タワシが書類仕事()をしている間、シデンはカリーナなの店へと顔を見せていた

 

「なぁカリーナ。アレ1式、あるか?」

 

「えーと…書類だけならありますけど、本体は恐らく書いてから3日は要しますね」

 

「マジか…まぁそうか」

 

「ところでお相手は?」

 

「え?」

 

「相手ですよ、あ・い・て」

 

「まったく、もう粗方分かるだろ」

 

「勿論、それでどうします?今なら少し値は引いておきますけど」

 

「根っから買う気だ、2枚頼む」

 

「了解でーす」

 

「ほらよ、口止め料とお代」

 

「お買い上げありがとうございまーす」

 

「こっちこそありがとう」

 

シデンの決意はとうに固まっていた

そして今、下準備は終わりを迎え、後は行動に移すのみとなっていたのであった

 

「後は…タワシに聞いてみるか。

 

でもあいつに聞いて大丈夫なのか?」

 




タワシの中の人が
「ネゲヴ・百式・G41がスキーなので、小説内でせめて百式を撫でたり餌付けしたりしたかった、反省も後悔もしてない」
と申しております。

「ギルティ!エクスキュージョン!」


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

命とは何か

本日学校にて命の大切さを学ぶ授業というものを受け、その関連した小説を・・・


パンジャン、リーエンフィールド夫妻はspitfireも連れ、街でのパトロールに出かけていた。

 

「「「あなた、私をもっとなでてください!」」」

 

「ああ・・・しかし珍しくダミーを出してきたと思ったら、なぜこんなことに・・・」

パンジャンはメインのリーエンフィールドが前に抱きつかれ、ダミーのリーエンフィールドが右側と左側に抱き付いていた。そしてそのままなでることを強いるのだった。

 

「ムゥ~私も!」

キャラ崩壊仕掛けている、まだダミーが0のspitfireは少し妬いて開いているパンジャンの後ろに抱きついた。

 

このD04区域は巨大なマフィアこそあるが、501が無料に近い値段で紅茶をおろし、D04地区の天然紅茶販売を独占する事をさせ、銃などの密取引を容認し、一般人には悪事を働かない代わりに同業者に対しての犯罪を見逃す見返りにD04地区の治安を安定させることをさせている。

 

つまり普通は治安を乱すマフィアがこの地区の治安を維持することの一端を担っている。

 

そんな時見回りのマフィアとすれ違い、女4人に囲まれ動きにくそうにしているパンジャンは、偶然知っていた顔(というかたまに喫茶店でコーヒーなどを飲んで世間話をしていたりする)がいたので、目線で

 

『助けてくれ』

とアピールしたが、そのマフィアは

 

『諦めろ。それがお前の運命(笑)だ。』

 

と返されうなだれたパンジャン。

 

そうすると何か異変の予感がした、パンジャンはリーエンフィールドとspitfireに離れるようにいい、

「何かいやな予感がするな・・・」

とその時銃声が鳴る。

 

「!!どこからだ?」

 

「あちらからかと。」

 

「ありがとう、リーエンフィールド。」

 

また銃声がなる。銃撃戦はこの町にはめったに起きない。起こすのは全員よそから来たよそ者である。(ただし全員そうではなく、ごく一部である。しかもほとんどはこの町に馴染んでいる。)

 

「これは・・・思ったより近めだな。あのビルか。」

 

それはおよそ数百メートル先のビルだった。走って行くと何か野次馬が集まっていた。

 

「これは?」

すぐ近くにいた女性に聞く

 

「何かこのビルに男たちが入ってって、どうしたのかなと思ったら銃声がしたの。」

 

「おーい。パンジャン何か分かったか?」

 

「おそらく最近起きている子供の誘拐だろう。このビルに男たちが入ってから数分後に銃声が鳴ったそうだ。」

 

「あれか。なかなか奴らも尻尾出さなかったからどうしようも無かったが・・・どうせパンジャンが一人でやるんだろう?じゃあ一般人の避難誘導するから、安心していってこい!」

 

「ああ、分かった。そっちは頼む。リーエンフィールド、spitfire。一般人達を安全そうな場所へ避難させてくれ。」

 

「「はいっ!」」

 

「じゃあいってくる。」

 

そして、一瞬で気配を消し、どこかにいったパンジャン。

 

「よし。spitfire、人々を安全なところに誘導しましょう。」

 

「は、はい。いつもあんな感じですか?」

 

「ええ。室内戦だと夫はほぼ負けないから・・・(501の人たちは除外するけど。夫もそうだけど501隊員はほぼほぼ人間やめてるんじゃないかしら?)」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

時はさかのぼり十数分前・・・

 

そのビルの一室には4人家族がすんでいた。

 

「いやー今日に関しては仕事休んで良かった。やっぱこう言うのも1ヶ月に一回あっていいんじゃないか?」

 

「あら、あなた暇そうじゃない。私の家事も少しくらい手伝ってもいいんじゃない?」

 

「仕方無いな、たまには嫁孝行もするか。」

 

 

「ねえお兄ちゃん、遊んでー?」

 

「ああ、分かった分かった。何したい?」

 

「これー!」

そんなほのぼのとした家族を急に襲ったことは・・・

 

ガンガン!ガンガン!

 

「おい、お前ら隠れろ!」

 

「え、お父さん・・・怖いよ~」

 

「おい、早くも隠れるんだ!」

 

「うん分かった・・・」

 

そして父親はこの前マフィアから護身用に買った拳銃を引き出しから取り出す。

 

「あなた・・・」

 

「ふっ・・・あいつらだけは守らなきゃな・・・」

 

「あなた・・・」

 

「お前も隠れろ。」

 

そして・・・

ガァーン!ドタドタドタドタ

ドアの蹴破られる音と共に複数の足音が聞こえる。

 

「多いな・・・済まない・・・」

 

隠れた壁から身を乗り出し発砲した父親。が全弾打ち切っても一発かすっただけに終わった。

「やっぱ練習しないと当たらないか・・・」

練習ではなく射撃センスが無かっただけなのだが・・・もし射撃センスが有ったら運命は変わっていたかもしれない。

 

「こいつ隠れてやがった!」

「撃て撃て!」

ドンドン!

 

「ウグッ・・・」

 

父親、眉間を撃たれ即死した。

 

「あなた!」

 

「ちっ、まだ隠れてやがったか!」

 

ひとりの男が発砲した。そして母親も胸と首もとにあたりショックで殺された

「誰が撃っていいと・・・!」

 

「すいませんアニキ。ですが・・・」

 

「ああ、分かってる。おいガキを探せ!どこかにいるはずだ!」

 

その頃ガタガタ震えている長男とその妹。

 

だが・・・

 

ギィー・・・

 

「ここにいました!」

 

「よしつれてくぞ!」

そして妹の右手をつかみつれていかれそうになり、その兄も・・・

「いや、お兄ちゃん助けて!」

 

「俺の妹から離れろ!」

と無謀にも殴りかかり妹をつかんだ奴を馬乗りになり殴りつづける兄。

だが・・・

 

「ふん!」

鉄の棒で殴られ血を流しながら倒れる兄。

 

「よし。大丈夫か?」

 

「はい大丈夫ですアニキ。」

 

「よし。つれてくぞ。」

そして妹の方を連れて行こうとする男たち。

 

「いや、いやっ誰か、誰か助けて!」

 

「ふん今頃助けに来る奴なんて・・・」

 

「ぎゃあ!」

 

「グフッ・・・」

 

「あ、アニキ・・・」

 

「おいどうした。んなっ・・・」

隣にいたアニキと呼ぶ男は、なんとサーベルで胸を貫かれていた。

 

 

 

「遅くなってすまない。お嬢さん・・・」

 

「何・・・てめっ・・・!」

拳銃をホルスターから引き抜きパンジャンへ向けようとするが・・・

 

「おっと・・・」

一瞬で気を刈るパンジャン

 

「済まない。できるだけ早くきたんだが・・・」

 

「お兄ちゃんグリフィンの人?」

 

「ああそうだ。」

 

「じゃあ、お父さん・・・お母さんは?ねぇお父さんお母さんは?」

 

「済まない・・・・・・」

 

「ねぇ教えて・・・教えて・・・!」

 

「君は小さいから、ショックを受けるかもしれない。」

 

「大丈夫、私5歳だもん!」

 

「んんっ、そういう問題じゃ・・・分かった。君の父親、母親は・・・もう死んでいるんだ・・・」

 

「え・・・そんな。パパ・・・ママ・・・パパ、ママが・・・ねぇ嘘だって・・・嘘って言って・・・」

 

「あなた!」

 

「おお、リーエンフィールドか。」

 

「この人、血をながしてます。応急処置していいですか?」

 

「ん?」

 

「お兄ちゃん、お兄ちゃん!目を・・・目を覚ましてよ!」

 

「お兄っ・・・リーエンフィールド、基地に連絡、メガネを呼んでこい!応急処置は俺がする!」

 

 

「まずいな・・・」

 

 

 

 

 

 

2分後・・・

「パンジャンきたぞ。そいつをみればいいんだな?」

 

「きてもらって悪いが・・・済まない、メガネ、おそらくもう・・・」

 

「そうか・・・」

一応脈と瞳孔を確認したメガネ。

「今は・・・18時32分。死亡を確認・・・死因は頭の強打におけるくも膜下出血だと思われる。」

 

「そんな・・・お兄ちゃん、お兄ちゃん目をさましてよ、お兄ちゃん!ねぇ・・・パパ・・・ママ・・・」

そして5歳の幼女が涙を流し鳴き始めたのだった。

一瞬にして大切な家族を失った事は5歳の女の子には重かった・・・

 

「なぁ・・・君には親戚はいるのかな?」

 

「いない・・・」

 

「これはいよいよまずいな・・・なぁリーエンフィールド。」

 

幼女を慰めているリーエンフィールドに声を掛ける。

 

「私たちの養女にしないか?身寄りがいないんだ。このご時世、いてもろくな目に遭わんだろう・・・」

 

「そうですね。いいでしょう。だけどこの女の子が落ち着いてから言わない?」

 

「そうだな。」

 

そうしてリーエンフィールドは誘拐されそうになった泣きじゃくってる幼女を背負い、パンジャンはまとめ役とおぼしき奴を背負い、ビルから出る。

 

「パンジャン。その子養女にするのか?」

 

「ああ。その方がこのくそったれなご時世じゃなかったらしなかったけどな。後で部屋借りてこいつの尋問するがいいか?」

 

 

「あら、あなた泣き疲れて寝ちゃったみたいです。」

 

「そうか。可愛い寝顔だな。許せない・・・尋問終わって奴らのアジトが分かったら外の基地でも合同捜査で奴らを追い詰める・・・隊長に事情をはなして許可を貰うか。」

 

 

 




取りあえず長くなったのでここで一区切り。


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

命とは何か(後編)

「それで、喋る気にはなったかな?」

そこには手錠をされていた男とパンジャン、そしてスピットファイアがいた。

(リーエンフィールドは幼女の世話中)

 

「ふん!喋るわけないだろう!」

 

「なる程、どうしても喋りたくないと。じゃあ・・・」

 

パンジャンはレッツノ○トをどこからか取り出し、

 

「ふむふむ・・・なる程、○○地区の○○基地か・・・」

そうするとサァーッと青ざめる男。

 

「やっぱり図星か。まぁあそこはスラムが多いし適当に言ったが、図星だったか。よし、詳細な場所を吐いて貰おうか。」

 

「・・・・・・」

 

「黙秘、か。」

そうするとレッツノー○を男に見せる。

 

 

「お前、ここからきたか?それともここか?」

 

片っ端からその地区の基地の航空写真を見せ適当に指して絞り込んでいく。

 

どうやって絞り込むか・・・それは簡単。人間は嘘をつくと心拍数が上がることは有名である。それを応用し、脳波と心拍数、サーモグラフィによる体温から犯人が図星をさされたところから探っていく。それは根気が必要である。

 

「なる程ここか・・・」

 

 

 

 

 

 

 

1週間後、どこかの地区の基地の一つの大きい犯罪組織が吹き飛んだのだった・・・

 

 

 

ーーーーーーー

パンジャンは犯罪に巻き込まれた幼女を養女にしたのだった。

それにはリーエンも

「良いですよ。この子可愛いですし。しかも私は・・・」

そして悲しそうな顔をするリーエンフィールド。だがすぐパンジャンはフォロー(というなのいちゃいちゃをし始める)するのだった。

 

「だけど本人の意志は聞いて無いんだよな・・・」

 

「いいよ。私お兄さんとお姉さんの養子になるよ。」

5歳とはあるまじき大人びた、そして世の中に達観した声音で言うのだった。

 

そして・・・その日、パンジャンとリーエンフィールドは届けを出した。その子の名前は・・・

『Elisa d Acasta』

となる。

 

そして甘々夫婦に挟まれ、居心地が悪そうに、けども義理とはいえ家族がいることに少しの幸せをかみしめるエリサ(5歳)だった。しかし、精神的に実の家族が目の前で殺害されたのはきつかったのか、夜な夜な泣き出し、リーエンフィールドとなぜかスピットファイアに慰められ、夜を泣き疲れて泥のように眠る事が数ヶ月続いた。5,6ヶ月もすぎると泣き出す頻度もすくなくなったのだが、忘れた頃にいきなり・・・ということもあった。

 

 

 

 

 

 

 

 

巨大犯罪組織が吹き飛ぶ2ヶ月前・・・

「あぁどうも始めまして。D04基地の隊長をしています。それで早速なのですが・・・」

501隊長が電話をかけている。その先は・・・

G&K社管轄○○地区に存在する補給基地。通称『HUB』である。

 

「ええ、本社には話を通しております。そちらに長さ1,5kmの滑走路と滑走路と同じ長さの水上機用人工池を作ってほしいのです。ああ、負担はこちらと本社がとるので大丈夫です。はい・・・はい、ありがとうございます。では、これで。」

カチャン・・・

 

「ふう・・・これで空中給油をあまりせずに済むな・・・しかし、滑走路は後4ヶ月後で完成か。さすが本業、早い。」

 



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

救出任務

ある日501FGに任務がはいった。といっても、前日にミーティングがあったが・・・その内容は

「鉄血にとらえられた味方戦術人形の救出、だ。それで俺たちは要塞砲ジュピターの始末、だ。」

 

「ふーん…それで隊長、どうするんだ?」

 

 

「それは後で言う。とりあえず時間が惜しい、なるべく迅速に、そして大胆に!味方の戦術人形の生死はお前らにかかっている!」

 

「「「「「「「了解!」」」」」」」

 

「今回の編成は…まず夜桜、お前は震電に乗れ。メガネは…今回だけ特別だ。あのTu-4(ツポレフ―4)で出撃しろ。あとシデンは通常のヤークトティーガー、シグレはP-51Dだな。そして俺は今回は…AWACSで出撃する。今回兵器で出撃するのは俺を含めてこの五人だ。」

 

「隊長…本当にTU-4出すんですか?」

 

「ああ、今回は要塞砲ジュピターが確認されている。念のためだ。」

 

Tu-4は旧ソ連がB-29の完全コピーしたものなのだが、兵装はB-29より凶悪なものとなっている。

機銃座は30㎜並みの威力を持つ23㎜機関砲、3000㎏爆弾を4つ、計12トンの爆走量がある。だがこのTu-4は史実とは全く違う。今回のTu-4は、機銃座こそ同じだが、501のTu-4の爆走量は3000㎏爆弾8つとなっている。

 

「わかりました。」

 

「それで、残りは空挺で救出だ。だから…兵長、タワシ、パンジャンの三人だな。今回はDG小隊と言われれている小隊との合同任務だ。それで指揮権は今回だけあちらさんに渡す。気を引き締めてかかれ!」

 

「「「「「「「「了解!」」」」」」」」

 

「よし。かかれ!」

 

 

 

そこからは501はてんやわんやとなった。

 

 

 

 

 

 

 

 

「よし、エンジン始動!」

隊長が乗るAWACSが離水するための下準備、エンジンを始動させる。始動は右からひとつづつ行われる。

 

それと同じころ、滑走路にTu-4、震電、P-51Dが引き出され、エンジンを始動される。

Tu-4は3000㎏爆弾8つ搭載、夜桜の震電は30㎜アヴェンジャーをガンポッドで搭載し、バンカーバスター2発とペイブウェイⅡ誘導爆弾を2発装備する。P-51DはAIM-120(AMRAAM)を2発とAIM9xIR対空ミサイル2発を搭載している。

 

そして…C-130に乗り込む空挺隊のパンジャン、兵長、タワシ。今回は…特殊部隊さながらのHALO降下をする予定だ。

 

 

 

そして1時間後…二式大艇が離水し、滑走路からTu-4、震電、P-51D、C-130が離陸する。ちなみにあらかじめヤークトティーガーはあらかじめ出撃している。

 

 

 

 

 

 

 

30分後・・・

「そろそろか・・・シデン、準備はいいか?」

 

「ええ、準備完了です。」

 

「よし。作戦開始、繰り返す、作戦開始。」

 

 

作戦が開始される。

 

「よし、最初は俺か…右1度修正…よし、爆撃目標が軸線上に乗った!もう少し…もう少し…爆弾槽開け!爆弾投下!」

3000㎏爆弾、つまりは3トンの重量がある爆弾が合計8発投下される。

 

ヒュー―――――――――ドゥォ――――ン!!!!

3トン爆弾の威力は相当大きく、小さな村程度を3発程度で丸ごと吹き飛ばす威力を持つのだ!

着弾した3トン爆弾8発は爆風により5基のジュピターが文字通り粉々になってしまう。

 

「こちらシデン。ジュピターは後2基残っている。レーザー目標指示装置で目標を指示する。」

 

「了解、夜桜が爆撃をする。夜桜、ペイブウェイとバンカーバスターを投下しろ。」

 

「了解。目標指示の目標、バンカーバスター及びペイブウェイ、投下!」

 

バンカーバスター2発とペイブウェイⅡ2発はジュピター2機に向かい誘導されていく。そして、着弾した。

 

ジュピター人形が所持している小銃の徹甲弾でやれるのだが、バンカーバスターとペイブウェイⅡはいささか過剰な火力であり…少し形は残ったがジュピターの面影は全くなかった。

 

「よし、要塞砲ジュピターの完全破壊を確認した。タワシ、兵長、パンジャン、降下しろ!」

 

「了解」

3人は空挺降下を行い、DG小隊の指揮下にはいる。

 

 




兵長はハイエンドモデルを回し蹴りで吹き飛ばして気絶させられます。
タワシは普通の特殊部隊員。
パンジャンはハイエンドモデルのプログラム書き換えや電子キーなどを当たり前のようにし、戦場で普通に紅茶を嗜むキチガイな人物。


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

救出任務-2

コラボ回2話目です。


「うーん、戦場で飲むコーヒーは旨いぜ。」

そうのたまっているのはヤークトティーガーに乗るシデンである。

 

ドゥルドゥルドゥルドゥルドゥルドゥル・・・

現在、エンジンがアイドル状態ですぐ動かせる用にしてある。

 

「さてと・・・」

 

ドォーーン!!

 

「発砲音!?不味いんじゃないかこれは!?」

シデンは自重80トン近いヤークトティーガーを緊急発信させる。

1530馬力のターボディーゼルエンジンに換装されたヤークトティーガーは特有の少し甲高い音をさせ、史実とは桁違いの・・・そう、MBT並みの加速をし、回避機動を行う。

 

数秒後、大口径の榴弾がシデンがいた場所に着弾する。

 

「危なかった・・・いくらヤークトティーガーとはいえ、大口径榴弾を喰らったらただじゃすまないからな・・・」

 

 

『シデン、大丈夫か?』

 

「隊長何が何があったんです?」

 

『ジュピターが一基巧妙に隠蔽されていた!今の砲撃で正確な座標を割り出せた。1-Pライン、地点ロの3だ。だが対地できる機体が・・・』

 

『俺がいきますよ。』

 

『夜桜・・・しかし・・・なるほどその30mmアヴェンジャーか・・・頼む。』

 

『任せろ!』

 

 

 

 

 

 

 

そうして夜桜の震電は急降下した。低空で接近して出来るだけ安全に攻撃するためである。

 

「くっ・・・ジェット機で低空侵入ミッションなんて久しぶりだぜ・・・」

 

地形追従レーダーと赤外線センサにより索敵をしながら超低空(高度50メートル)かつ複雑な地形を縫うように亜音速で飛行する震電。

 

「ん?あれか?」

 

低空でみると明らかにおかしい盛り上がり、そして赤外線でもジュピターの形がくっきりと写っていた。

 

「これより攻撃する!30mmアヴェンジャーを喰らえ!」

 

轟音とともに発射される30mm弾はしっかりとジュピターに直撃する。そして・・・

 

「よし、隠蔽用の網を吹き飛ばした!これでよく見えるはずだ!もう一回再攻撃をかける!」

 

『よし、でかした夜桜!やってしまえ!』

 

またアヴェンジャーを轟音とともに発砲する。

「有効弾確認!だが砲身には当たったみたいだが、効果はいまいちだな。」

 

『俺に任せろ!』

 

「シデン?」

 

『128mm砲弾をあいつの砲身にぶちあててやる!』

 

 

 

 

 

 

「夜桜のおかげで目標が良く見える・・・」

照準用電子スコープを見ながら射撃管制装置の緒言を弄くるシデン。

「よし、いい感じだな!」

ジュピターからシデンのヤークトティーガーまでおよそ3.5kmほど離れている。これはもう128mmでの狙撃と言われても過言ではない。

 

「fire!」

2030年の技術で再現された128mmPak44/L55対戦車砲が火を噴く。128mm炸薬入り被帽付き徹甲弾(APCBC)が初速945メートル毎秒で飛翔し、その砲弾は吸い込まれるようにジュピターの砲身の内部に入る。砲身に入った砲弾はジュピターの砲身内部を傷つけ、破壊させたのだった。

 

『ジュピターの砲身破壊を確認!よくやったシデン!このまま放置していたら地上部隊の大きな脅威になったことだろう・・・』

 

そのとき、ジュピターが大爆発を起こした。

『おそらく弾薬が誘爆したんだろう。砲身が破壊されたまま撃とうとすると砲身内部で砲弾が爆発するからな。これで完全に要塞砲ジュピターの全基撃破を確認した。一度航空部隊は弾薬補給のため、いったん帰投しろ』

 

『『『了解。』』』

 

『シデンは地上部隊の支援砲撃要請があるかもしれん、待機しておいてくれ。』

 

「了解、隊長。」

 




501FGではまずありえない討ちもらしがありましたが、なんとか撃破しました。航空部隊が少なかったのも原因でしたが、相手も巧妙に隠蔽を・・・


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

救出任務-3

コラボ回3回目です。
コラボ先は
NTK様の「人形達を守るもの」
と、
oldsnake様の「破壊の嵐を巻き起こせ!」
です。



ドゥッ!

高初速砲の少し高めの発砲音がする。

高所に陣取った鉄血の狙撃手を吹き飛ばす。

 

「次は3時の方向の奴らだ・・・」

車体を右の方向に向け、砲撃する。

 

「うーん、他は分からんなぁ・・・」

 

『こちら夜桜。シデン、大丈夫か?』

 

「ああ、今の所大丈夫だ。それでもう補給終わらせたのか?」

 

 

『それ何だがな、機体ごと変えてきた。ガンシップのほうの二式大艇だ。』

 

「まじか、あれ持ってきたのか・・・だが結局それ使わないかもな。」

 

『必要なときになかったら意味ないだろう?』

 

「そりゃあそうだがなぁ・・・上から何か敵影は見えるか?」

 

『今の所はすべてクリアだ。メガネがそろそろ近接攻撃パックを積んだTu-4にして帰ってくる。』

 

「ん?何だそれ、初耳何だが。」

 

『タワシとパンジャンが隊長に許可貰って秘密裏に開発していたそうだ。爆弾槽に乗っけるタイプで、兵装は40mm機関砲4丁に76.2mm速射砲1門を装備したやつだ。』

 

「76.2mm速射砲だと!!そんなもの積めたのか・・・」

 

『積んじゃったらしいぞ。あいつら・・・どんな頭してやがる・・・まぁいいか。俺のガンシップと対をなせる機体にTu-4がなるんだからな。』

 

『補給と兵装を変更して帰ってきました。』

 

『夜桜、メガネが帰ってきた。F05地区の上空周辺をメガネのTu-4と連携しながら監視しろ。地上部隊の脅威になるようなら、直ちに殲滅、撃滅せよ。』

 

『こちら夜桜、了解。』

 

『こちらメガネ了解。』

 

どちらもエンジンが4発の大型重爆撃機および大型水上攻撃機である。そのTu-4に至っては全長約40メートルである。

Tu-4、ガンシップ使用の二式大艇はその巨体を翻し、高度6000メートルから高度1000メートルの比較的低高度に高度を下げ、赤外線、ミリ波レーダー、そして光学カメラ等を最大限に使用し、索敵をする。

 

「しかし、あいつら大丈夫何ですかね?」

 

『大丈夫だろ、兵長ならチタン合金曲げたりする奴だし、パンジャンは後ろからいつも通りサーベル敵を後ろから突き刺して、串刺しにしてるだろうし、タワシも何だかんだ言って楽しんでるだろ。』

 

「ああ、本人たちも久しぶりに常識的な相手で良かったとか言ってましたもんね。」

最近の本格的な戦闘は主にE.L.I.D.処理、殲滅が多かったからだ。当たり前のことだが、鉄血はE.L.I.Dより常識的な相手だ・・・

 

『ん?敵の増援が一カ所に固まっている・・・』

 

『ペルシカだ!DG小隊より連絡があった。DG小隊1人が鉄血の増援を一気に引き受けているそうだ!』

 

『む・・・一人は不味いんじゃないか?数で押されたらどうにも。だがうちに精密攻撃能力がある奴がいるか・・・夜桜、メガネ!』

 

『『了解、敵の殲滅に向かいます!』』

 

『おう、くれぐれも味方を誤射しないよう気をつけろ!105mm砲や76.2mm砲は誤爆する可能性があるため、禁止!機関砲系統で鉄血をしとめろ!』

 

『こちら夜桜、了解。』

『メガネ了解。』

 

1000メートルの高度にいた2機は、高度100メートルという地上小銃の射撃でも当たるレベルの高度まで下げ、鉄血たった一人でくい止めているウェイターの援護に向かう。

 

「ん?」

地上で戦っているパンジャンは身体をふるわせるようなレシプロエンジンとプロペラの共和音を聞き少し反応したが、目の前の鉄血の部隊を自身のサーベルで刺す事に集中する。



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

救出任務-4

「おいおい、これってどういう事だよ・・・」

 

『すげえなぁ』

ガンシップとTu-4が当該空域に到着したにもかかわらず、攻撃せず本人たちは絶句していた。なぜなら、一人で増援をくい止めているときいて、援護しにきたのにも関わらずに、

 

「一人であの大軍捌いていやがる・・・」

あの恐ろしいほどの量を一人で捌いていき、もう少しで殲滅するところだったからである。

『兵長と同じくらい凄いなあの人。』

 

「いや・・・兵長はどちらかというと敵が宙に吹っ飛んでくけど、あの人はどちらかというと静かな戦闘だな。」

 

『そりゃあ兵長と比べちゃあダメですよ。だって兵長・・・たまにこいつ本当に人なのか?って思うくらいだし。』

 

「まぁそりゃあそうか・・・」

 

「帰るか・・・」

 

『そうですね・・・』

 

『おいおいお前ら、救出任務はまだ終わってないぞ。いや・・・ペルシカからの連絡だ。救助対象の1人目の救助に成功したそうだ。』

 

「そうか。そいつは無事なのか?」

 

『分からんな・・・もうそろそろ2人目の救助も終わるはずだ。念のために警戒しておけよ!』

 

「『了解!』」

 

 

 

『だけどお前らは気楽なもんだな』

 

「む・・・シグレか。」

 

シグレは護衛戦闘機隊なので常に警戒を強いられる。更に、護衛戦闘機隊から夜桜が抜けて攻撃隊に加わったため、護衛戦闘機は1機のみである。シグレのP-51Dは高度8000メートルで待機している。

 

『む・・・何だこれは・・・レーダーに反応!UNKNOWN接近中、方位1-0-4、相対速度1130km,推定速度およそ500km/h!数は・・・8。多いな、2個小隊といったところが。高度5000メートル。』

 

『敵さんも航空機を出してきたか。速度的にレシプロか?』

 

『そんなところだろう。シグレ!』

 

『分かってますよ・・・Fox-3,Fox-3!』

P-51Dになぜか載せられるAIM120AMRAAMが二発発射される。

AMRAAMはマッハ4という高速で飛翔し、そして2機に命中したのだった。

 

『Unknown撃破!よし、シグレ、行ってこい!』

 

『俺も行って良いか?』

 

『うーんTu-4か・・・行って良い!』

 

『了解!』

 

 

 

 

 

 

「うーん・・・ここらへんか・・・敵さんは・・・いた!」

シグレが脅威的な視力で敵を見つける。

 

「ん?翼に日の丸・・・あの形状。零戦か!なぜ・・・零戦残存機は手で数えられる程だぞ!しかも動かせるのは数機しか以内はずだ。」

 

『誰かが作ったのだろう。おそらく・・・』

 

「鉄血か・・・」

 

『そうだろうな。』

 

「よし。かけるか。」

シグレは翼を翻し、高度が下の敵に向かってダイブをかけ、翼端のAIM-9Xサイドワインダーを1機当たり1発の計2発を発射。高機動のAIM-9Xに逃げられるはずはなく、その2機は空中で爆散する。

 

「よし。行くか・・・」

そこから先は嬲りごろしだった。高度8000からのトップスピード700km/h以上の一撃離脱で一回のダイブで1機ずつ落とされていく・・・そして最後の一機になる。

 

「よしダイブをかける」

 

シグレがダイブをかける。すると

 

「ヘッドオンだと!?」

高度不利のまま無理やり機首上げをしてヘッドオンに持ち込んだ・・・

 

結果は・・・P-51Dの勝利である。

M3ブローニングは零戦の20mm機関砲より弾道がフラットで命中させやすく、門数が多いのもあった。

 

「おい隊長。全機を撃墜。」

 

『よしいいだろう。ちょうど2人目の救助対象も救助され、救助部隊も撤収している。全機帰還するぞ。』

 

『了解。』

 

 

 




これで救助任務の戦闘回は終了です。


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

501FGに春が訪れ(ry

「2人は喜ぶのだろうか・・・」

 

そうシデンはぼやく。

 

ある部屋に赴くと、100式とLWMMGmod3,そして最近名前をデストロイヤーからソフィラへと名前を変更した妹属性がいる。

 

「あ、お兄ちゃん!どうしたの?」

 

「あぁ。100式とLWMMGに用があってな。」

 

「ふーん、そうなんだ。」

 

「100式。」

 

「何でしょう。」

 

「LWMMG。」

 

「はい。」

 

「俺と結婚(誓約)してくれないか・・・?」

 

「「え・・・?」」

 

「済まない、本当は一人に絞った方がいいと思ったんだ。だけども俺は2人とも大事な存在なんだ。受け取ってくれるか・・・?」

 

「はい!喜んで!」

 

「良・・・良いんですか?ありがとうございます!」

 

そうして彼女達はシデンに向かって飛びつくのだった。

 

 

それを影に見守っているたわし。

 

「おお、あいつ。遂にやりたがったか。良かった良かった。」

 

 

しかし別の者が見ていた。パンジャンである。

「あなた、何してるの?」

 

「あ、リーエンか。今シデンが100式とLWMMGにプロポーズしているところを見ている。」

 

「シデンさん、ようやっとプロポーズするの・・・思ったより遅かったんじゃない?」

 

「まぁ、あいつはヘタレだからな。」

 

「パンジャン、何してるんだ?」

 

「あぁ夜桜か。今日は赤飯だな。シデンがプロポーズしやがった。」

 

「お、マジで?じゃあ隊長に伝えに行ってくるわ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「お~い、隊長。シデンが遂に結婚するんだと・・・それ、どこに送るんだ?」

 

「あぁ、これか?これはS04地区のP基地に送る。この前電子戦できる車両送ったんだけども、これ無けりゃ実戦で使えないと思ってな。」

 

「そうか―――」

 

送る物は電子戦入門書、電子戦初級書、電子戦中級書、電子戦上級書の4冊セット。電子戦(ECM,ECCM)が戦場においてどのように影響を与えるか、どの場面に電子戦を仕掛けたら効率的かの本も載っている。上級に至っては、戦術人形の無効化、非正規戦での電子戦の有効性や戦術が載っている。4冊全て合わせて2560ページに及ぶ。501統合戦闘航空団監修。因みに世の中で6セットしかない。

 

「夜桜、これ。郵送してきて。」

 

「ちょっとまて。どこに郵送するんだ・・・!?」

 

 

「もちろん・・・S04地区P基地だ。当たり前だよなぁ。」

 

「おいおい・・・」

 

「まぁ仕方ないか。知り合いのとこに頼むよ。」

 

「誰だ、そいつ。」

 

運び屋(パンジャンと兵長)

 

「あっ・・・(察し)まぁいいか。連絡は入れておく。」

 

 

 

結局パンジャンと兵長が責任を持ってS04地区P基地にお届けしました☆



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

長編_praeteritum(前編)

『タワシ・夜桜・メガネ、至急俺の部屋まで来るように』

 

朝からアナウンスが流れた

 

「はぁ…コーヒーくらい静かに飲まさせてくれよ」

 

コーヒーを飲んで優雅に落ち着いていたタワシ、G41はシャワー浴びに行き、エリカはまだ寝ていたので、今は1人なのである。

 

「…コーヒー豆、栽培しようかな。あとこれからコーヒー飲む時は自分で入れるか、焙煎から」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

一方、ゴッド・オブ・キチガイこと夜桜は…

 

「AK…ウォッカ飲みすぎだろ…お陰様でまだ頭痛てぇ」

 

AKの呑みの付き合い後のせいなのか、二日酔いに悩まされていた

 

「しかも呼び出しって…まぁいいやすぐ終わるっしょ」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

そしてメガネは…

 

「( ˘ω˘ ) スヤァ…」

 

アナウンスなど気にせず爆睡していた。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「メガネの奴、まだ寝てんのか?」

 

「ここまでくればなぁ…」

 

「で、隊長。俺らを読んだ訳、説明してください」

 

「そうだな…今回お前らを呼んだのは他でもない。お前ら2人を指名した依頼があったからだ。」

 

「俺らを指名って…とんだ物好きだな」

 

「確かに、それで何をすればいい?」

 

「簡単に言えば護衛だ、しかもVIPは2~3人の長距離護衛になる」

 

「えっマジか…」

 

「じゃあその間は…」

 

「あぁ、基地を離れなければならないし休む暇も無いな」

 

「勘弁してくれ…」

 

長距離護衛任務に指名されたタワシと夜桜、今回は今までとはかなり違う様子

 

「具体的な説明は…(ry」

 

「なるほどね、つまり鉄道で移動するVIPの護衛ね」

 

「そういうことだな、俺としてはタワシ・夜桜・メガネ・G41・エリカ・FALの6人で行かせようと思う」

 

「護衛なら妥当ですね」

 

「また昼に全員集めて説明する、お前らも伝えられるなら伝えて欲しいのと装備も今から確認して欲しい、以上だ。」

 

「「了解」」

そして迎えた護衛任務当日、タワシ達は黒スーツに身を染め、合流地点である駅のプラットフォームにいた

 

「なぁタワシ」

 

「なんだ?」

 

「なんでお前サングラス付けてんだ?」

 

「あ、これ試作品。一応レーダーとジャマー付き」

 

「なら仕方ないが…なんかターミネーターだな」

 

「ターミネーターってスーツ着ないだろ()」

 

「せやな」

 

もはや緊張感無し(笑)

 

「おい、そろそろにしとけ。お偉いさんのご来場だ」

 

夜桜の言った通り、今回護衛するVIPが来ていた。

 

「初めまして第501統合戦闘航空団の皆さん、私が依頼主の“ルミ“と申します」

 

「初めまして、私がこの部隊の代表のアルトランド・T・ライデン(Altland・T・Raiden)です。

 

例えこの命果てようとも、全力で貴方様を護衛させていただきます」

 

普段の場合なら夜桜が代表なのだが、夜桜曰く

『今回のVIP、タワシに関係ある人だと思う。だからやつにやらせた方がいい』

 

といった謎の理由でタワシが代表となることに。

 

「頼もしい限りです、是非ともよろしくお願いします」

 

「こちらこそ」

 

普段とはかけ離れた感じで会釈するタワシ、こうして長く厳しい護衛任務が始まった。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

さて、護衛任務が始まり数時間経つのであるが…

 

「ねぇエリカ…」

 

「どうしたのライデン?」

 

「恐 ろ し い ほ ど 順 調 な の は 気 の せ い か ? 」

 

特にこれといった奇襲もアクシデントもなく、途中でいくつかの駅を挟みながらも予定通り列車は進み、このままの勢いだと明日には目的地に着くようであった。

 

「まぁ今はまだグリフィンの管轄内だからね、問題はここからじゃない?」

 

「あっメガネ、もうそんな時間?」

 

「そうだな、交代よろしく」

 

護衛は依頼主側から2人、501から交代で2人の計4人行われており、501側のペアはその時様々だが、タワシの時はG41かエリカと、メガネはFALが基本的にペアになるのであった。

 

「さて、俺は少し寝させてもらうよ。

 

あとタワシ、ルミさんがお前に用があるってよ」

 

「マジで?何かやらかしたか?」

 

「まぁ行ってみろって。じゃ、おやすみー」

 

「おやすみー…さて、俺も行くか」

 

「行ってらっしゃい」

 

「おう」

 

ちなみにこの時の時刻は午後11時過ぎ、G41は座席ふたつを使って寝ており、メガネもFALと雑談していた。

 

「お、タワシか。少しは気休め出来たか?」

 

「なんとかな」

 

配置に着き、夜桜と少し話すタワシ。

夜桜はH&KのG3を、タワシはAUGの9mm仕様を手に取っていた。

 

「さて、ルミさんがお呼びらしいし、少し行ってくる。」

 

「気をつけてな」

 

「Of course」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「よく来たね、ライデン」

 

「それで、ご要件とは?」

 

「その…ね?」

 

「…」

 

タワシはルミに会った瞬間から全て察していた

今回の護衛任務を501に頼み、タワシを指名した理由。

そして、タワシを今ここに呼び出した理由。

 

全ては、彼の過去が起因したことだということを…

 

「ねぇ…少しだけ、飲みに付き合ってくれない?

 

VIPとしてじゃなくて…私個人として、昔貴方が愛した女として」

 

「…」

 

何を隠そうにも、ルミはタワシの元カノであった。

だから夜桜も、タワシに関係ある人だと悟った。

 

タワシがこの戦争に身を置く理由となった、最大の理由は彼女にあったからだ…

 

 

 

 

 

 

 

 

一方その頃・・・

「はぁ・・・」

 

「ん?どうしたんだマスター。ため息なんかついて。」

 

「兵長さん・・・メガネさんが任務でいないと隊長さんに聴いて・・・心配で。」

 

「あぁ、あいつか。大丈夫だ、あいつは絶対帰ってくるさ。というかかえってもらわないと困るからなあいつはこの基地唯一の医療ができる奴だから・・・」

 

「そうですよね、帰って・・・くれますよね。」

 

「スプリングフィールドさんはメガネの事が好きなんだろ?」

 

「え、えぇ。毎日このカフェを利用してくれていて、きずいたら・・・」

そうしてスプリングフィールドは顔を赤く染める。

 

因みにカフェはスプリングフィールドが基地内に作った物で、ケーキやマフィン等もだす所である。たまにリーエンフィールドやパンジャンがお菓子を作るのを手伝っている。

※リーエンフィールドとパンジャンは紅茶店でカフェのようなものをしているため。

 

「そうか。まぁあいつも満更じゃなさそうな顔してたし。攻めてみたらコロッといってしまうかもね。」

 

それを聴いてピクッと反応するは少し遠めの席にいM14だった。



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

長編_praeteritum(後編)

「…私も嫌だったのよ、ライデンがどれだけ必死に働いていたのかも知ってたし、私に心配させないように隠したいたのも知ってた。

 

けど…鉄血のニュースを聞く度に怖くなったの…」

 

「…」

 

車内のバーで、あの時の本心を打ち明けたルミ。

それをタワシは何を言わずにただ聞いていた。

 

どうしてこうなったか、時は少し遡る…

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「…」

 

タワシはあまり乗り気ではなかった。

任務の最中に酒を嗜むなんて以ての外だったからだ。

 

「やっぱり…ダメだよね。」

 

「…すまないが、クライアントの護衛が最優先事項だ。飲酒はできない」

 

「じゃあ命令したら?」

 

「…仰せのままに」

 

「じゃあライデン、毒味をしなさい。命令よ」

 

「……了解」

 

こうしてタワシはルミの毒味という面木で、ルミの飲みの付き合いをすることになった。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

二人は酒を交わし、様々なことを話し合った。

話し合ったと言うよりかは、ルミの話に相槌を打つようにタワシが話してたので、そうとは言いきれないが…

 

「でもライデンが結婚するなんてね、相手は戦術人形?」

 

「あぁ、でもいい娘に出会えたよ。」

 

「私よりも?」

 

「…ノーコメントで」

 

「ねぇ…まだあの時のこと悔やんでる?」

 

「………」

 

「もちろんライデン君が私のためを思って同棲しようとしたのも分かったし、わざわざPMCにまで入ったのも分かってた。

 

だけど…一緒に暮らしていくうちに怖くなっちゃって…

 

いつ死ぬかもわからないし、いつ私と会えなくなるかもわからない

 

なのにライデンは帰ってくる時はいつも笑顔だったし、気を使って辛そうな姿を見せようとしなかったのも気づいてた」

 

「…」

 

「でもね、怖かったの…ライデンが死ぬのが…」

 

ルミの打ち明けられた本心を、ただただ黙って聞いているタワシ。

彼もあの時、彼女の本心に薄々気づいていた。

 

どれだけ辛い思いさせたのかも、気づいた時には遅かったが…

 

「…ルミ」

 

「?」

 

「…俺だって薄々気づいてたさ。けど、お前の夢のためにもああするしかなかったんだ。

 

当時は兵が不足していて、大量の志願者を募っていたし、他の職も俺の学歴では到底不可能に近い職だった。

 

だからこそ、ああするしか道がなかったんだ。

 

戦争に身を置き、お前のために戦うことしか出来なかったんだ…」

 

「ライデン君…」

 

ルミの本心に応えるように打ち明けたタワシ、訣別をしたとはいえど、やはりわだかまりは心に残っていたようだった。

 

「けど確信した時には全て遅かった…

 

後方勤務に移そうと必死に準備し、上と掛け合った。そしていざ移す時には全て遅かった…」

 

千切れた糸がまた紡ぎ合わさるかのように、2人が交差したあの時が、今1つになろうとしていた。

 

「もう紡ぎ直すこともできねぇ、けどこれだけは言わせてくれ

 

…お前がいたから、俺は恐れることなく、辛いと感じることなく戦えた。」

 

守るべきものがある、それがどれだけ大切なことか。

それを知れたのは、間違いなくルミと過ごした短くも儚くも楽しい日々であった。

 

「ライデン…」

 

タワシの本心を聞き、ルミの顔を一筋の涙が流れる

 

「おいおい、酒でも回ったか?

 

…そんな顔すんなって、綺麗な顔が台無しだぜ」

 

タワシはブーメラン発言の気がする一言を放ちながら、彼女の涙を指でふいた。

それが因果したのか、ルミはタワシの胸で泣いた。

 

「(難儀なものだな、人生とは…)」

 

タワシはそれを包み込むように受け止めた。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「うーん」

 

「どうした、G41?」

 

タワシがルミを受け止めていた時、G41は少しソワソワしていた。

 

「ご主人様がまたなんかやらかしてそうな気がしてならなくて…」

 

「気のせいじゃない?」

 

「そうよ、少しは落ち着きなさい 」

 

「はーい(後で直接聞いてみよっ、多分気のせいだけど)」

 

どうやらタワシの嫁であるG41には感づかれたようで、この後タワシが戻ってきた時にはG41にバレて泣きつかれたとか(まぁ仕方ないね☆)

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

タワシが自身の過去の裏側を知った翌日、特に問題もなく列車は目的地へと着き、護衛任務も終わりを告げようとしていた。

 

「短い間でしたが、皆さん大変お疲れ様でした。」

 

「こちらこそお役に立てて光栄であります」

 

まるで昨晩のことが無かったように話す2人

 

「では契約に則り、我々はここで失礼させていただきます。」

 

その一言で撤収しようとする501部隊、そんな中ルミはタワシを呼び止めた

 

「ねぇライデン君」

 

「…なんだ」

 

「また…会えるかな?」

 

「………依頼ならばまた来るでしょう」

 

「そう…なら…」

 

「そろそろ時間だ。

 

…………元気でな」

 

そう言ってタワシもメガネ達に続き迎えのヘリに乗り込む。

だが、タワシの姿は妙に清々しく、一回り変わったかのようにいた。



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

ネゲブ合流

「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ、彼女といちゃつきたい」

 

「ダメだこの隊長、早く何とかしないと(物理)」

 

「ヤメロォ!(建前)」

 

最初からキャラ崩壊気味な隊長とタワシとシデン

少し珍しい組み合わせだが、皆それぞれ違う味のモンスターを飲んでいた

 

「んで、タワシよ」

 

「はいはい」

 

「それ…なんだ?」

 

「Pacific Punch、まぁアセロラみないな味です」

 

「んでシデンは…」

 

「Mango Loco、名の通りマンゴー味です」

 

「なるほどな」

 

「ちなみに隊長のは…あっ(察し)」

 

「Loca Moco(笑)」

 

「なぁこれ不味くね?誰だよこれおすすめしたやつ(^ω^anger)」

 

まぁこんな風にモンスターの話題で盛り上がっていた。

 

「隊長さーん」

 

「あ?」

 

「お、カリーナか。」

 

「あ、シデンにタワシさん。こんにちは」

 

「ウッス」

 

「んで、なんの用だ?」

 

「実は…」

 

突然やってきたカリーナから報告を受ける3人

 

「この前発注した戦術人形なのですが…」

 

「また頼んだんすか…(困惑)」

 

「いやMG1人なのは火力不足かなと思ってな」

 

「実際俺らで火力は補えるから()」

 

「その話になると戦術人形の意味が失くなるからやめてさしあげろ」

 

「アッハイ」

 

「でですね…今回来る娘なのですが…」

 

「入るわよ」

 

カリーナが説明する前にその人形は入ってきた

 

「私はネゲヴ、戦闘のスペシャリストとして着任します、よろしく。」

 

「ネゲヴか…俺はこの部隊の隊長のフランだ、よろしく」

 

「よろしく、あと…」

 

「「あっ…(察し)」」

 

なにか察したシデンとタワシ

 

「あら、シデンにライデンじゃない。久しぶり」

 

「お久しぶりですネゲヴさん」

 

「お久しぶりです」

二人はその場で起立してそう言った。

 

「ふーん2人とも元気じゃない。」

 

「お陰様で」

 

「そう、ならいいの」

 

突然のことに少し困惑する隊長

何が何だか分からなかったためタワシに聞いてみることにした

 

「なぁタワシ」

 

「ん?」

 

「ネゲヴと知り合いなのか?」

 

「知り合いも何も、彼女は前いたPMCの部隊の隊長ですよ」

 

そう、このネゲヴ、実は製造されたての戦術人形ではなく、タワシとシデンが前いたPMCの戦術人形である。

訳あって501に編入という形で入ったのだが、それはまた別の日に

 

「前いたPMC…エリカのとこか」

 

「oh Yeah」

 

「そこだけ流暢な英語やめい」

 

「サーセン」

 

「エリカ?…あの娘、確か戦死したはずよね?」

 

「この前回収して修復しました」

 

「そう…あの街に行ったのね」

 

「はい…」

 

タワシとネゲヴの間に重めな雰囲気が流れる。

それを察したのかカリーナが話題を変えた

 

「あ、そうそう。この部隊の皆さんに顔合わせさせてはいかがですか?」

 

「そうね、ライデン」

 

「案内ですね、了解しました」

 

その一言で察したタワシは、残ってたPacific Punchを一気に飲み干して席を離れた

 

「んじゃ、行ってきます」

 

「いってら〜」

 

こうして、タワシはネゲヴをエスコートするように案内することになった。

 

「(…これG41に見られたらまた泣かれるのでは?)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ここがカフェだ」

 

「お、たわしじゃないか。」

 

「げ・・・パンジャンじゃないか(いやな奴が居やがる)」

 

「今何してるんだ?その―――隣の方は・・・?」

 

「ああ、この人は・・・」

 

「ネゲブです。この人の元上官です。」

 

「ネゲブさん・・・ですか。パンジャンです。本名は別に有りますが。」

 

「お義父さん~」

 

「お、エリサか。よし、どうした?」

 

「この人誰?」

 

「この度この部隊に配属された方らしい。あ、自己紹介の続きでした。私は航空を専門の技術者です。主に開発をしてます。ちなみに人形たちの整備は私とそこのたわしがやってます。」

 

「ふ~ん。ライデンそんな事やっているのね。」

 

「え、ああ。」

 

「「どうも~あれ?スプリングフィールド(マスター)は?」」

 

「今はスプリングフィールドはコーヒー焙煎してるから、私が店番。コーヒー入れようか?何がいい?」

 

「ブラックなら何でも。」

 

「はぁ―――ミックスでいいか?」

 

「じゃあそれで。ん・・・たわし、その人はどうしたんだ?」

 

「先程、この部隊に配属されたネゲブです。隣の人の元上官でした。」

 

「なる程・・・俺はメガネと呼んでくれ。まぁ本名は別だけど。」

 

「俺は兵長って呼んでくれ。」

 

「あぁ、この兵長っていう人は生物学上は人だけど人じゃないから・・・」

 

「え(混乱)」

 

「まぁ兵長はなぁ・・・素手でチタン合金加工するし、この前なんか鉄血のハイエンドモデル足で蹴り飛ばしてたしな。あ、あと肩に203mm榴弾砲担いでセルフ支援砲撃もしてたよな。」

 

「あぁ、あの時か。」

 

(203mm榴弾砲担いでセルフ支援砲撃?いったいどういう事・・・?)

 

「大丈夫だネゲブさん。俺達は何で兵長があんな事やり始めたのかよくわからないから。」

 

「ええ()」

 

「あなた~ケーキ焼けましたよ~」

「あ、ありがとうリーエンフィールド」

 

「あれ・・・こちらは?」

 

「ネゲヴです。ライデンとシデンの元上官です。」

 

「リーエンフィールドです。この人の嫁です」

 

「アッハイ()」

 

「どうも・・・」

シデンが左右を100式とLWMMGmod3,後ろをソフィラが占拠しながらカフェに入ってくる

 

「・・・あらシデンさっきぶりじゃない。」

 

「とりあえず紹介しよう。この方が俺とたわしの元上官のネゲヴさん。」

 

「「「へー宜しくお願いします。」」」

 

「シデンの後ろにいる娘・・・ハイエンドモデルじゃないの?何で―――」

 

「あぁ、ソフィラですか。この前鹵獲して、その際にそこのパンジャンがプログラム書き換えたんですが、そのときにバグが出来て私の妹になりました。」

 

「ちょっと待ちなさい、戦術人形のプログラムを書き換えるって・・・」

 

「家の部隊は準正規軍と言われています。そのくらいの能力がないとはいれないですよ。戦術人形を電子面で無効化出来るのは、パンジャンとタワシくらいですかね。」

 

「ふーん。ねぇ・・・あなた結婚したの?左右に居る2人結婚指輪してるけど・・・」

 

「はいそうですよ。2人とも愛していますから(思いっきりノロケる)」

シデンが結婚してから砂糖(物理)製造機が増えてしまい、501の砂糖貯蔵量は増えるばかり・・・なので民間に放出しているがなかなか減らないのだ。

 

「そうだったのね・・・そう言えばタワシは?」

 

「え?」

 

「あなたのお嫁さん。居るの?」

 

「居ますよ。結婚指輪もしてるじゃないですか。」

 

「もしかしてあの人・・・?」

 

「いいえ、別の娘です。私にはもったいないくらい可愛いですよ。」

 

「そう。」

 

「疲れたの・・・」

「甘いもの食べたいな。」

「そうだな」

 

見回りにでていたMP5、ナガンおばあちゃんにAK74がカフェに入ってくる。

それと同時にスプリングフィールドも。

 

そして4人一斉にネゲヴを見て、

((((誰?この人))))

と思うのだった。

それで先程と同様の自己紹介をする。

 

そうしたら納得して席に座りスプリングフィールドは店番をパンジャンから交代する。

 

「ご主人様~ここですか~?」

 

(まずい、この人(ネゲヴ)が結構近いから勘違いされて泣かれる・・・!)

G41とエリカが入ってくる。

「あれ?ご主人様?新しいお嫁さんですか?私は良いですよ。4人になっても5人になっても6人になっても。だけど私が一番です。」

そして魅惑的な顔でG41自身の口を右人差し指で滑らす。

 

不覚にもタワシはそのG41に

「うっ・・・」

心を射抜かれてしまったようだ。

 

「ライデン・・・この娘があなたの・・・」

「そうですね。私がご主人様のお嫁さん(・・・・)です。ふふふふ・・・」

魅惑的な表情をするG41。そしてまた心を打ち抜かれたタワシ。

 

「じゃ、ご主人様。頭撫でて?」

 

「分かった。」

 

ネゲヴはどこか不満そうに、そして切なそうな表情をしていた。それに気付いたのはエリカだけだった。



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

ブラック基地

今回は一人称も実験で入れてみました


兵長はその日パトロールという名の私物のバイク(盗んでないとは言っていない)でツーリングに出ていた。

そうすると道端に倒れている娘を発見する。

心優しい兵長はその娘をファイヤーズマンキャリーで501FG基地につれて帰る事になった。

 

その娘は戦術人形であった。その名はVector。

なぜあの道で倒れていたのか聞き出すのに時間がかかったが、兵長が色々優しく聞き出すとポツリポツリと事情を話し始める。

 

 

 

Vectorによると所属していた基地がブラックにブラックを塗り重ねたダークマター基地であることを。

具体的に言うと。

・戦術人形の違法的な私物化

・装備の横流し(そのためロクな装備が人形達に回ってこない。)

・人類人権団体と違法な取引をしている。

・戦術人形の人身売買

・テロリスト等に戦術人形横流し

等がある(余罪あり)

 

それを聞いた501FG隊長が極秘裏に調査を命令する。パンジャンとリーエンフィールドが仲良くハッキングし情報収集、たわしとネゲブが該当地区に潜入し調査を進める。因みにその時の兵長はVectorの精神ケア及び銃をピッカピカに磨いていた。ついでに言うとほぼ新品と見間違えるほど綺麗に磨いていた。

隊長は情報を元に資料を作成。クルーガーにそのことを全て話し、証拠を提出。クルーガーに粛清の許可を求めた。許可が下り、粛清が決行される。

 

粛清部隊(人外ども)は人外である兵長、愉悦部員であり紅茶中毒者なパンジャン、スケコマシなタワシ(本人曰わく全てを受け止める器)とVectorが兵長に横抱きされながらHALO降下をする。

 

因みに兵長は正規軍1個軍(全員特殊部隊員)に相当する強さをもつ。その他のものも、特殊部隊1個大隊に相当する。

 

そんな奴らが来るのも知らない基地の司令官。

強襲を4人にかけられ、防衛しようとするも、指向性ジャマーで無力化される。基地は一瞬にして制圧され、そして基地の司令官はVectorによって殺害。基地にいる人形の保護に移る。

 

兵長は3人、タワシは2人、パンジャンは1人を501FG基地に連れて帰り保護することになった。

 

ちなみに、パンジャンが基地のネットワークに無理やり入り込んで情報収拾したところ、余罪が恐ろしいほど出てきたりした。

 

これで騒動は一段落するが、保護された人形との日常は続くのだ。

 

 

パンジャンside

兵長がVectorを発見した時、パンジャンはリーエンフィールドといちゃいちゃしており、義娘であるエリサが死んだ目でリーエンフィールドに抱えられていた。

 

そんな事をしていると、全員に召集がかけられる。そう、"全員"である。

 

「実は今さっき兵長がな、戦術人形拾ってきたんだ。」

 

「あの・・・隊長そんな犬や猫拾ってきたみたいに言わないでくれないですかね・・・」

シグレがそう苦言を言うが。

「だって本当の事だもん。」

「ええ(困惑)」

 

「今兵長がその娘のメンタルケアをし、なおかつ情報を聞き出している。なおその娘には少し外傷があったため、後でパンジャンとタワシがメディカルチェックをしてくれ。」

 

「了解。」

「あいよ」

 

 

 

 

数分後・・・兵長が入ってくる。

「あの娘は今気絶したようにスリープモードに入った。今回聞き出せたのはこれだ。」

 

隊長は兵長に渡された紙に目を通し・・・

 

「○○基地か・・・聴いたことないな。しかしこの基地がこのような事をやっているのは看過出来ないな・・・とりあえずパンジャンとタワシはあの娘のメディカルチェックをして、話はそれからだ。」

 

「・・・さて。どうなるのやら―――」

 

 

 

 

兵長に案内された部屋には結構汚れているの機関短銃が立て掛けてある。

「これは・・・Vectorか。珍しいな。」

 

「おいパンジャン。整備するぞ。」

 

「了解。」

 

私はその少女の隣にパソコンをおき、ソフト面で異常がないか、エラーコードを発しているアプリがないか捜索していたが、私自身が叩き出した結論は・・・

 

「ソフト面での異常はなし、だな。」

 

「メインフレームにも異常は見つからない。」

 

「よし。じゃあ部屋に戻ろう。」

 

 

 

 

 

 

「よし。異常は無かったか?」

 

「有りませんでした。」

 

「よし。じゃあ話すか。あの娘の話した内容は・・・」

 

 

 

Vectorによると所属していた基地がブラックにブラックを塗り重ねたダークマター基地であり、命からがら脱走してきたと言うことだ。だが逃走している最中で何らかの形でスリープモードに入り、道端に倒れていたところを兵長に助け起こされたらしい。

その基地はVectorが知っている限りで

・戦術人形の違法的な私物化

・装備の横流し(そのためロクな装備が人形達に回ってこない。)

・人類人権団体と違法な取引をしている。

・戦術人形の人身売買

・テロリスト等に戦術人形横流し

等の全くろくでもない事をしていた。

 

 

「だが、これはこれは一被害者からの証言だがまだ証拠がたりん。証拠集めをお前たちに頼みたい。」

 

「ん―一応私がハッキングしてみるが、そこまで効果はあがらんだろう。こういう裏取引は大体―――」

 

「紙・・・か」

 

「それか電話だな。」

 

「取りあえずタワシが現地潜入をするらしい。とりあえずは証拠が集まってから行動開始だ。」

 

 

 

 

 

 

1週間後・・・

「ふむ・・・はぁ、見れば見るほど胸くそ悪いな。だがこれが証拠となる。さて、クルーガーに連絡するか。」

 

「どうも、グリフィン本社ですか。501FG隊長のフランです。クルーガー社長かへリアン女吏につなげてほしい。」

 

『社長ですか・・・少しお待ち下さい。

 

 

 

 

 

久し振りだな、フラン。』

 

「久し振りだなクルーガー。それで今回の要件はだな。ある基地を潰そうと思っているんだ」

 

『それはどうしてだ?そこの基地が其方に何か危害を加えたのか?』

 

「いいやそう言うことではない。いまそっちにあるデータを送る。」

 

『む・・・これは。横流しの資料・・・これは・・・グリフィン規約違反じゃないか!

 

もしかするとこれらをやっているのが・・・』

 

「そうだ、我々が潰す・・・いや粛清しようとしている○○基地だ。良い噂も悪い噂も聞かないが、周辺は治安が悪い地区で有名だ。」

 

「なるほど・・へリアンとも協議する。決まったら連絡する。」

 

 

 

そして隊長はボーっとモンエナをのみながら一時間・・・

 

「どうですか?」

 

『貴官らの要請は秘密裏に受理された。○○基地の粛清を許可する。ただし、そこにいる人形は其方が責任を持ち保護するように。

あと貴官らは更なる戦力増強を望んでいたな。その該当する戦術人形は貴官らが面倒を見るように。以上だ。』

 

「ありがとうございます、へリアン女吏。」

 

『うむ。』

 

 

 

 

 

 

 

 

2日後―――

○○基地上空を一機の輸送機が飛行している。C-130輸送機だ。501FG隊長は空挺降下による強襲作戦を決行する。空挺部隊は先の救出作戦の空挺部隊+αである。空挺部隊に救出されたVectorも志願したのだ。

 

だがしかし!この空挺降下はただの空挺降下ではない。HALO降下である。HALO降下は空挺降下の方法の一種で、高高度1万メートルからパラシュートを開かずに300メートル以下でパラシュートを開く降下方法である。

なに・・・Vector?あぁあの娘は兵長に括り付けてある。

 

 

その後基地を掌握するのだがその前に・・・

 

「鉄血が居るな・・・どうする兵長?」

 

「ん―――後で障害になる可能性もある。始末しよう。パンジャンとタワシがやってくれるか?俺はこの娘の相手をしなきゃならん。」

 

実は先ほどからVectorに姫様抱っこを所望され、それにつき合わされている最中なのだ。

 

「了解。」

 

私ことパンジャンは足音を立てず、気配も殺しながら奴らに近づいていく。そして一番油断している鉄血の狙撃兵を後ろからサーベルで刺す。そして隣のスポッターも後ろから気づかれないうちにサーベルで始末した。その後も同じようにARやSMGのような物を持っている鉄血兵も後ろからサーベルで刺す。そんな事を繰り返すとサーベルが疑似血液まみれになるが、そんな事はお構いなしにどんどん屠っていく。

 

タワシと私が鉄血を処理し兵長の所に戻ると、Vectorに前から抱きつかれていた・・・

こいつ何時Vectorを落としたんだ?と思ったが兵長がVectorにやんわりと離れるように言い、Vectorが不承不承ながらも離れ行動を開始する。

まず基地の玄関をタワシが84mm無反動砲カールグスタフで物理的に破壊し、私は即座に○○基地の守備隊を無力化する。そしてその基地を兵長、私とタワシで協力して制圧、Vectorに聴いていた、基地司令官に協力し人形に恨まれていた人間(その基地にいる人間全員)を私と兵長、タワシが悉く殺害した。

 

そして・・・問題の基地司令官はVectorがやらしてほしいと言っていたので命乞いをしていたがVectorが

 

「この屑・・・」

 

と吐き捨て射殺したのだった。

 

 

「おい、兵長、この金庫・・・」

 

「おう、壊せば良いんだろう?」

と言って金庫を壊す。すると明らかになっていなかった余罪の証拠が恐ろしいほど出てきた。その書類はおよそ900枚以上。

 

さすがの兵長やタワシもその書類を見ていたが顔を赤くし怒っていた。

かく言う私もその一人だが・・・

 

「こいつ・・・コレだけのことをしていて良くものうのうと生きていたな。」

 

数十分ほど書類を見て整理し、もう一つの任務である、人形の保護を開始する。

 

手分けしてやることになったのだが、私は取りあえずボロボロの宿舎を探すことにした。

ギシギシ・・・

 

「床抜けそうだな・・・うおっと・・・」

床がバキバキ言って更にヤバい音がする。

 

私はある部屋で一人の戦術人形を見つけた。

その娘はウェルロッドmk2と言うイギリスの暗殺専用銃を主兵装とする戦術人形だった。

話を聞き、彼女は司令官について聞くと声を荒げたが、司令官はVectorが殺したと言うと泣きながら嗤うのだった。

 

「あいつなんて死んで当然だった、けども命令権はあいつにあるし、身の回りも固くしてたから出来やしなかった・・・!

 

 

ありがとう・・・」

 

私は目を見開き彼女の話を黙って聴いていた。

 

「よし。落ち着いたかな?私達の基地にいくかい?」

 

「行く・・・しょって」

 

「しょってって・・・まぁいいか。はい。」

 

私は文字通り彼女をしょって兵長やタワシと集合し、迎えのへリで基地に帰った。

兵長はUMP45とOTs-12を、タワシはSPASとAUGを保護したらしい。



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

ブラック基地~兵長side~

今回は代筆人(タワシの中の人)が書いて下さいました。


「今日は…俺の日か」

 

朝、特に何もなく平和な日だった。

起きて身支度してパトロールのローテーションを見ると、今日は俺のみだった。

 

「さて…久しぶりに“アレ”使いますか」

 

―――――――――――――――

「Highway to the Danger Zone~♪

Ride into the Danger Zone~♪」

 

トップガンのDanger Zoneを聞きながらバイクを走らせる。

一応街を一周しながら隅々と見ているが怪しそうな人は見つからない。

いつも通り、平和な街だ。

 

「さて、もう少し飛ばしますか!」

 

そう言って徐々に速度を上げて…ってなんだありゃ

 

「戦術人形…!?しかも結構ボロボロだ…」

 

とりあえずファイヤーマンズキャリーで基地まで運ばないと

 

――――――――――――

「お、戻ったか…ってどうしたその戦術人形。」

 

「道端で倒れてた、とりあえずメディカルチェックしないと」

 

「わかった、今すぐ全員招集する。兵長はひとまず先に部屋に運んで準備しろ」

 

「了解」

 

――――――――――――

「…うーん」

 

「?」

 

もう再起動したのか?

 

「大丈夫だ、俺たちは敵じゃない」

 

「そう…」

 

再起動したはいいが、意識がもうろうとしている…とりあえず部屋まで運び、色々聞かねば…

 

「君に関して色々聞きたいが、大丈夫か?」

 

「…」

 

「別に無理しなくていい、君が言いたいことだけでもいいんだ。」

 

「…わかった」

 

こうして俺は彼女について色々なことが聞けた。

彼女の名はVector、○○基地所属の戦術人形らしい

そしてその○○基地は…ドがつくほどのブラックなところだった

具体的には

・戦術人形の違法的な私物化・売買

・装備・補給物資の横流し

・人類人権団体や鉄血などとの違法取引

 

他にもいろいろな余罪があった。

 

「…」

 

「これで全てよ」

 

「…そうか、ありがとう」

 

ヤバい基地だったことは分かった、とりあえずああの二人にバトンタッチさせなければ…

「とりあえずメディカルチェックを受けてもらうが大丈夫か?」

 

「勝手にして。私はただの商品、私の同意なんて無いわ」

 

「…」

 

そう言うと彼女は気絶するかのようにスリープモードに入った

 

「お前は商品じゃない、立派な一人の戦術人形だ…!!」

 

―――――――――――――――

「あの娘は今気絶したようにスリープモードに入った。今回聞き出せたのはこれだ。」

 

そう言って、隊長にメモを渡した

「○○基地か・・・聴いたことないな。しかしこの基地がこのような事をやっているのは看過出来ないな・・・とりあえずパンジャンとタワシはあの娘のメディカルチェックをして、話はそれからだ。」

 

「・・・さて。どうなるのやら―――」

 

――――――――――――

メディカルチェックを終わったタワシから色々聞いた。

どうやらあの娘達に使われている部品や弾薬は、粗悪品やら期限切れの弾丸とまさに彼女の言っていたことを裏付ける証拠だった。

 

「そうか…タワシ、現地にて諜報活動を頼む。」

 

「待ったましたよ、その言葉」

 

隊長はタワシに命令する、というかアイツ色々こなせるのか…

 

「隊長…」

 

「どうした?」

 

「もし粛清するなら…俺を必ず入れてくれ。そうしないと気が済まねぇ」

 

「そうか…兵長がそこまで言うのも珍しいな。」

 

「ここまで胸糞悪いのは久々だ…」

 

―――――――――――――――

それにしても…なんでここまでイラつくのは久しぶりだ。

何というか…むずがゆい。この言葉がしっくりくる。

 

タワシもパンジャンも証拠を押さえるために動いている…

 

…落ち着け、今は俺にできることをしよう。

 

「…兵長、いつにもなく真剣だな」

 

「ん、お兄ちゃん?」

 

「ああ、何でもない。さ、行こうか。」

 

「うん♪」

―――――――――――――――

 

「うーん…再起動にここまで時間がかかるなんてね」

 

「そりゃそうだ、あそこまでボロボロだったら時間もかかる。」

 

「あ、あの時の…」

 

「兵長だ、そう呼んでくれ」

 

「そう、わかった。」

 

「あとこれ、お前のだろう。」

 

「うん…ってこれ本当に私の?」

 

「当たり前だ、Vectorが寝ている間に俺が整備して磨いておいた。」

 

「ふーん、そうとう暇人なのね。」

 

「何とでも言え」

 

「でも…ありがとう///」

 

「当たり前だ。お前が自分のことを道具だろうが何だろうが思ってても、俺からしたら“一人の戦術人形”だ。

 

だからさ…もう自分の価値をそこまで無下にするな。」

 

…ということが何度かあって以降、俺はVectorに滅茶苦茶懐かれている。

そして今も…………

 

「…なぁ兵長」

 

「なんだ?」

 

「お前…本当にVectorに懐かれてんのな」

 

「俺もここまでとは思わなかった」

 

タワシが現地に諜報活動し証拠を押さえ、それをもとに隊長がG&Kに粛清の許可をもらい、粛清部隊(タワシ・俺・パンジャン・Vector)でHALO降下をし、ダークマター基地こと○○基地の近くに降下(Vectorを括り付けて)したわけだ。

 

「鉄血が居るな・・・どうする兵長?」

 

「ん―――後で障害になる可能性もある。始末しよう。パンジャンとタワシがやってくれるか?俺はこの娘の相手をしなきゃならん。」

 

「~♪」

 

Vectorよ、いつまで私にお姫様抱っこを所望するのかい?

しかし無理に断れもしないしな…ここはタワシとパンジャンに任せるか。

 

…おお、やっぱり暴れ回ってる。

しかもタワシお前…音楽聞きながら戦ってるだろ、よくそれで戦えるな。

 

「…兵長」

 

「ん?」

 

「次、前から抱っこして」

 

「あ、ああ。わかった。」

 

タワシっていつもこんな風なのかな?

という本人はどっからともなく出てきた84mmカール・グスタフでダイナミックエントリーしてるし…

 

でも…

こ れ で 一 発 お 見 舞 い す る の が 早 く な っ た

 

それと同時にパンジャンが○○基地の守備隊を無力化、さぁここから指令室まで一直線だ!

 

「オラァ!!」

 

Vectorをお姫様抱っこしながら、基地内にいた鉄血に飛び膝蹴りして頭をふっ飛ばす。

こんな雑魚に興味なんて微塵もない。

ただただ指令室にいる元凶にしか眼中になかった。

 

必ず償わせる、首を洗って待ってろ。

 

―――――――――――――――

 

当の司令官とその共犯者(基地にいる人間全員)どもを拘束するのに時間はかからず、俺・タワシ・パンジャンで司令官以外粛清した。

 

さて、最後を締めくくるメインディッシュは…

 

「Vector、お前が撃て」

 

そう言って俺はMP412をVectorに渡す。

彼女は少し黙ったが、それを受け取ると、

 

「この屑・・・」

 

と吐き捨て射殺した。

 

「おい、兵長、この金庫・・・」

 

「おう、壊せば良いんだろう?」

粛清後、指令室にあった金庫を壊し、余罪の証拠である書類(900枚以上)を整理していた。

 

読めば読むほど怒りがこみあげてくる…

それはパンジャンもタワシも同じのようだった。

 

しかしタワシが言っていたことは本当だったな、横流しに関する資料が次々と出てくる。ここまで律儀に資料を残すなんてな…とんだ馬鹿だな、と言っても奴はもういないが。

 

――――――――――――

「さて…書類整理も終わったところで俺からも報告がある。この基地にいる戦術人形は恐らく三方面、宿舎・修理施設・工廠にいるようだ。」

 

途中で整理しながらデバイスをいじっていたタワシが突然報告してきた。

 

「なら私は宿舎に行こう」

まず言い出したのはパンジャンだった。

 

「じゃあ俺は修理施設で、少し気がかりなこともあるから行ってくるわ」

そう言ってそそくさと行くタワシ。

 

結局残された俺は工廠に行くことになった(もちろんVectorをお姫様抱っこしながらだが)

 

工廠にいたのは、UMP-45とOTS-12だった。

二人はVectorを見るなり再会を喜んだ。ここに水を入れるのは無粋だと思って少し下がろうとしたが、Vectorがそうさせてくれるわけでもなく、俺から事情を話したら、

 

UMPが

「はっ、ざまぁないわ。あんな虫ケラ、地獄に行くのがお似合いね!」

と皮肉った後で泣き出し

 

OTSは

「私に秘密にするなんて…ずるい。けど、もう抜け出せるのね…」

と彼女もまた涙を流した。

 

相当酷かったのだろう…俺はそう思いながら彼女たちを優しく抱きしめた。

 

この後知ったがパンジャンはウェルロッドを、タワシはSPASとAUGを保護したらしい。

しかし、タワシが料理できたなんてな…SPASに懐かれすぎててこれまた嫁さんに泣かれそうだな…

 

 



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

ブラック基地~タワシside~

今回も代筆人(タワシの中の人)に書いて貰いました


それは突然だった。

俺は気分を変えてスプリングフィールドのカフェでコーヒーを飲もうと足を運んでいた。

…そう、この匂い。まだ覚め切ってない脳を刺激する焙煎珈琲のいい匂い。

 

やっぱり朝の一杯こそ至高だ。

程よい苦みと旨味が口の中に広がり目が覚める。

 

「いつ来てもスプリングフィールドのコーヒーは格別だな」

 

「お、タワシさんもそう思うだろ?」

 

「全く、二人そろって何言っているんですか」

 

メガネが軽口(本人はマジらしい)言ったり、スプリングフィールドがメガネに照れたりしているのを見ながら余韻に浸っているときであった

 

『至急、基地内にいる戦闘員は全員集合せよ』

 

なんでコーヒー飲んでるときに招集かかるんだ?

…とりあえず残りのコーヒーを飲み干してすぐ向かうことにした。

 

「(…あのコーヒー、砂糖入れたっけ?まぁいいや)」

--------------------

 

「実はさっき兵長がな、戦術人形を拾ってきたんだ。」

 

…What?

 

「あの…隊長そんな犬や猫拾ってきたみたいに言わないでくれないですかね…」

シデンの正論が入る、ああ激しく同意だよ

 

「だって本当のことだもん」

 

「ええ…(困惑)」

 

「今兵長がその娘のメンタルケアをし、なおかつ情報を聞き出している。なおその娘には少し外傷があったため、後でパンジャンとタワシがメディカルチェックをしてくれ。」

 

「あいよ」

 

さぁて、お仕事といきましょうか

自室に戻り、作業着に着替え机の横の棚にある記録用のタブレットを取り出す。

ハード面の整備はパンジャンが、本体の整備は俺の担当だ。

 

まぁなにがどうであろうと、いつも通りやるのが一番だがなぁ…

 

なんか嫌な予感がするな

――――――――――――

「これは…Vectorか、珍しいな」

 

兵長に案内された部屋に入って早々パンジャンが興味ありげに言う。

そこにいたのはスリープモードに入ってたVectorだったが、見ただけでわかる。

 

これはヤバい。

 

「おいパンジャン、整備するぞ」

 

「了解。」

 

さてさて中身はっと…

 

「(なんだこれ、これじゃあ動いているだけでも奇跡としか言いようがないな)」

 

粗悪品のオンパレード、しかもこれって…

 

「隊長に言っておくか、これはあまりにもひどすぎる…」

 

―――――――――――――――

「横流し!?」

 

調査結果を兵長と隊長に伝えた。

「ああ、先程Vectorの本体を見たが…あの部品、全部闇市に出るほど粗悪品だ」

 

「どういうことだ?」

 

「実は親父がIOPのアンドロイド開発に関係しててな、その時部下から聞いた話らしいが…」

 

いくらIOPといえどその中には規定を満たさない粗悪品が出るらしく、ましてやグリフィン宛なら尚更。

しかし捨てるにはいささかもったいない、一応ある程度のミスなら民間用に転用できるらしい。

問題はここから、転用さえできない粗悪品についてだ。

曰く『ああいうのはブラックマーケットとかに流れてて、テロリスト共に渡ってる』って言ったらしい。

 

「それに…これ」

 

「マガジン?」

 

「弾丸、よく見な」

 

「弾丸って…え、これ腐ってね?」

 

「そう、兵長の言う通りだ。予備のマガジンも全て調べたが、使用期限切れの弾丸が普通に入ってた、下手したら暴発する危険性もあるのに…」

 

「ちょっと待って、新しい弾丸は…」

 

「多分ブラックマーケットに横流しされるのがオチだな」

 

「やっぱりか…」

 

「一応サムライマフィア(D04地区のマフィアの総称)はそこには手を出してないって言ってたが…」

 

「……」

 

兵長、ひでぇ話だとは思うのは俺もだ。

けどこれが現実なんだ…

 

「隊長、はっきり言います。

俺の予想ですが…あの基地はどうしようもない黒です!

 

叩けば罪なんてポンポン出きます」

 

「なら、パンジャン達がハッキングしたらその情報出るか?」

 

「無理に等しいでしょう。なんせ裏取引の履歴です、データが出たら出たらでお笑いモンですよ。」

 

「他に証拠を掴む方法はあるか?」

 

「今すぐとなりますと、とりあえずは現地に行って写真とかで証拠を押さえるのが一番だと思います。」

 

「現地ってまさか!?」

 

「お任せください、これでも昔は色々やってます。

 

諜報・暗殺・破壊工作、おまけに裏取引にゲリラ掃討…数えたらキリがない」

「なんかえげつないほど多いな…」

 

「ま、そのお陰で多芸多才さ」

 

「そうか…タワシ、現地にて諜報活動を頼む。」

 

「待ってましたよ、その言葉」

 

「護衛はG41か?」

 

「いやネゲヴの方が適任です。あっちでもイチャついたら余計警戒されるかもしれませんし。」

 

「あ…」

 

「とりあえず準備ができ次第すぐに向かいます、LAV借りますね」

 

「おう」

 

「それじゃあ自分はこれで、失礼します。」

 

―――――――――――――――

 

善は急げ、そういうわけでサムライマフィアに頼んで即席の偽造IDを二人分、さらに基地の周辺にあったアパートも借りた。

諜報する分には申し分なかったが、いかんせん横流しに違法取引してる基地なだけあって、治安なんて概念ごとないくらい荒れてた。

 

「どう、ライデン?成果はあった?」

 

買い物兼周囲調査から帰ったネゲヴが尋ねてくる

 

「上々、後は解像度上げれば違法取引は押さえれると思う」

 

俺はそう言うと、ドローンで空撮した写真をネゲヴに見せる

 

「これって…」

 

「そう、新しい補給物資を鉄血と闇市商に横流ししてる時の写真。」

 

「早速ビンゴってわけね」

 

「そう、あともう2,3列当てれば言い逃れなんてできないさ」

 

「流石ね」

 

「恐縮です」

 

この後もブラックマーケットに足を運んでは横流しされた部品の回収したり、ドローンによる基地内のスキャン、さらに監視カメラへのハッキングによって証拠はすぐに揃った。

 

「本当に黒すぎるな、この基地。けどこのコード、どこかで見覚えが…」

 

「ほらライデン、早く帰って報告するわよ」

 

「ウィッス」

 

――――――――――――――――

 

数日後、基地に戻って早々証拠の整理する羽目になったり、G41に泣かれて丸一日慰めることになったりと、帰ってからも苦労が絶えなかったが、黒すぎる基地こと○○基地の粛清が決まった。

 

そして迎えた当日、HALO降下(高度1万メートルからパラシュートを開かずに300メートル以下でパラシュートを開く降下方)をするために、C-130輸送機に乗っている。

俺は暇つぶしに音楽プレーヤーを持ってアメリカ空挺部隊の歌を聞いていた。

 

「He was just a rookie trooper

and he surely shook with fright.

(あいつはホントの新兵で飛行にも怯えていた。)

 

He checked off his equipment

and made sure his pack was tight.

(装備とパックを念入りに確かめて。)

He had to sit and listen 

to those awful engines roar.

(おっかねぇエンジン音聞いていた)

 

"You ain't gonna jump no more!"

(もう二度と飛べん)

 

Gory, gory, what a hell of way to die.

(そりゃ大した死に様だ)

 

Gory, gory, what a hell of way to die.

(そりゃ大した死に様だ)

 

Gory, gory, what a hell of way to die.

(そりゃ大した死に様だ)

 

And he ain't gonna jump no more!

(もう二度と飛べん)」

 

―――――――――――――――

降下後、作戦通りならすぐさま○○基地に潜入し掌握。といきたいが…

 

「鉄血が居るな・・・どうする兵長?」

パンジャンの言う通り、鉄血の人形共がパトロールしていた

 

「後で障害になる可能性もある。始末しよう。パンジャンとタワシがやってくれるか?俺はこの娘の相手をしなきゃならん。」

 

当の兵長は、先ほどからVectorに姫様抱っこをしており、どうやら動けないらしい。

 

「OK(早速カップル誕生か?)」

 

とりあえず周囲確認のため、電子戦用デバイス(EWD-X3/TC)を使い確認する。

「(数は…21、よっしゃ全員スクラップだ)」

 

敵に気づかれぬように草木に携帯型ジャマーを仕掛け、ジャマーが作動している間にある程度近づき、音楽プレーヤーから流れる軽快な音楽のリズムに合わせるように、シャドーステアーの引き金を引く

 

「……TaKillya」

 

一方でパンジャンはサーベル片手に隠密行動でなぎ倒している。よく思うが、よく気づかれずにあそこまで接近できるな~。まぁこの部隊人外じみてる(実際俺とか兵長も人外じみてるし)からまぁいいか。

 

「おん?もう反応なしか、手応えねぇな」

 

とりあえず処理し終えたため、兵長のところに戻ったはいいが…次はVectorが兵長を前抱きしていた。

 

兵長、あんたいつの間にVector落としたんだ…と思ったら、兵長がVectorにやんわりと離れるように言い、Vectorが不承不承ながらも離れ行動を開始する。

 

とりあえず挨拶代わりに84mmカール・グスタフをぶっ放す。

「どうもー501 Fighter Wing Griffinでーすっ!!!」

 

それと同時にパンジャンが即座に○○基地の守備隊を無力化する。そしてその基地の中心ともいえる指令室を一気に制圧し、指揮官を拘束する。

 

途中兵長がVectorをお姫様抱っこしながら、基地内にいた鉄血に飛び膝蹴りして頭ふっ飛ばしてたあたり、兵長も本心相当キレてるな。

そんなこと思ってる俺もラリアットしてたし、パンジャンはサーベルぶん回して切り刻んでたしまぁいいや

 

(よくないわ!まぁいつも通りだけど by代筆人)

 

その後当の司令官及び基地司令官に協力し人形に恨まれていた人間(その基地にいる人間全員)をVector・兵長・パンジャン・私で粛清した。

 

尚司令官に関しては、訳あってVectorが

 

「この屑・・・」 

と吐き捨て射殺した。

 

兵長、お前は鬼か悪魔か。

―――――――――――――――

その後は金庫を壊し、俺でも証拠が押さえられなかった余罪が恐ろしいほど出てきた。その書類はおよそ900枚以上。

 

 

 

あの時だけだな、三人そろって激怒したのは…特に兵長に関しては鬼を越えるような恐ろしい形相をしていた。

 

 

 

「こいつ・・・コレだけのことをしていて良くものうのうと生きていたな。」

 

パンジャンの怒った声が司令官に響いた…

 

「…最後まで胸糞悪くさせやがる。」

 

書類の整理は数十分で終わり、もう一つの任務であった人形の保護を行うことになった。

 

デバイスで探していたため粗方の方向(3方向)であったため、パンジャン(宿舎)・兵長(工廠)・私(修理施設)の三人でそれぞれの方向へ向かうことにした。

 

―――――――――――――――

 

「さて…修理施設に戦術人形が二体いるのはわかってんだけどなぁ」

 

流石に「はいどうぞ」って行かすわけもないよな

 

「ああわかった、お前らが死ぬまで相手してやんよ。」

 

まるで行く手を阻むかのように邪魔する鉄血兵に、M1897の12ゲージ弾を浴びせる。弾が切れたら次はシャドーステアー、その次はC96で奴らの中枢を撃つ。

 

「ここの指揮官は死んだってのによくお前らは戦おうとするよな…お陰さんでこちとら弾なんて残り数発だ。」

 

ホント、大したもんだよ。

 

まぁ…

 

そ れ で も お 前 ら で は 到 底 及 ば ん が な

 

少し身なりや装備を整えて、デバイスが示した部屋に向かう

 

…レーダーが反応した場所は、ここか。

 

信号もIOPのコード、それに鉄血の反応は無し。

 

しかしなぁ、この信号この前スキャンした時も同じ反応があったが…

 

ひとまずC96をリロードし、最悪の場合に備える。

 

いざドアを開け…!

 

「このっ!!」

 

突然蹴りを食らう。

 

このパワー…ショットガンか!

 

そう思って体勢を立て直し、対面したが…まさか…!!

 

「私の…最大出力で…!!」

 

「…もう戦う意味なんてあるのか?」

 

「五月蠅い…!倒さないと…私が…」

 

しかもよく見たら後ろでAUGを構えている戦術人形もいる…マズいな、これ。

 

でもそれ以上戦おうとするなら…

 

「「!」」

 

「もう苦しまなくていい…

 

もう無理して戦う必要もない…

 

俺たちはあいつらなんかと違う、ここにいるみんなを助けるために来たんだ。

 

頼む、信じてくれ…SPAS-12・AUG。

 

いや、こういうべきだったな…“サブリナ”・AUG」

 

俺はとっさに彼女達を抱きしめて言い聞かせた

 

「大丈夫、もう十分に戦ってんだ。それにあいつらは俺たちで始末した。もう怯えることは無いんだ…」

 

俺はSPAS-12ことサブリナとAUGにそう諭す。するとサブリナは突然泣き崩れ、AUGもうっすらではあるが、眼から黄色の涙を流している。

 

―――――――――――――――

「ん~♪、美味しい」

 

「そうですね、美味しいです」

 

結局二人が落ち着いた後、サブリナが「お腹すいた」と言ったため、三人で食堂に向かった。

 

ん?ダークマターな基地に調理器具は無いだろって?

…ちゃんとあったんだよなぁ、指揮官専用とか書いてあったけどここの基地の指揮官はもういないから有効活用しますね(ゲス顔)

 

「二人が美味しいそうで何よりだ。」

 

しかし久しぶりだな、料理なんて。

501に入る前は同棲してた(その後独り暮らしになったが…)けど、料理は週3でやってたし、そうなる前もお袋や親父に教え込まれてた。

 

だがな…

「あ、おかわりいいですか?」

 

サブリナ…やっぱりお前はよく食べるな。

でも…いっぱい食べる娘は好きだぜ(フラグ)

 

「ほら、一丁あがりぃ」

 

「わーい、それじゃあ…いっただきまーす」

 

「(この人、SPASの食欲を知っているのかしら?)」

 

この後、サブリナの食欲が収まるまで料理したのは言うまでもない

それにしてもなぁ…あの娘の食欲で基地の食材の大半が消えるとは思ってなかった。

 

…よほど配給面も酷かったのだろうな。

 

―――――――――――――――

こうして、一人の戦術人形から始まった大騒動は幕を閉じた。

結果として、501FGはダークマター基地こと○○基地の制圧及び当基地の粛清に成功、同時に戦術人形の確保や該当基地の司令官の罪状の明確化など様々な戦果を得た。

 

俺の方で保護した戦術人形は2人。

サブリナことSPAS-12と、私の使っているARと同じ名を持つAUGの二人だった。

この後聞いた話によれば、パンジャンはウェルロッドを、兵長はUMP-45とOTS-12を保護したとか。



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

砂糖製造機(物理)第1話

タワシは今困惑していた。なぜなら…

 

「「ライデン…ふふふ」」

 

ネゲブとエリカの二人に囲まれているからである。

なおG41は遠めからそれを眺め、

「ふふふ…上手くいってるようですね。ご主人様」

と独り言をつぶやいていた。

 

ちなみにタワシはネゲブはともかくエリカがこのような強気に攻めてくるとは思っていなかったので結構混乱していたりする。

 

「ライデン、少し来てもらいたいところがあるんだけど。」

 

「ああ、分かった。」

 

そして連れてこられたのはスプリングフィールドがやっているカフェであった。そこにはパンジャンがスピットファイア、そしてウェルロッドmkⅡに餌付けをしてエリサを膝にのせている光景が見えたのだった。そしてたわしは現在進行形でパンジャンがやらされていることをネゲブとエリカにねだられるのだった。

 

「「ライデン…」」

そういって口を開け、二人とも餌付けを所望する。

 

「了解しましたよお嬢様がた…」

そうしてたわしは餌付けを始めるのだった。

ちなみにエリカとネゲブに餌付けをしたとき、とてつもない背徳感におそわれたという。

 

「そうだ。エリカ…」

「?」

 

タワシはエリカの頭を優しく撫でる。そうするとエリカはとてつもない気持ちよさに猫のように喉を鳴らし頭をライデン…タワシの胸板にこすりつけ甘える。それを見たネゲブはというと、目を見開き少し驚いていたがうらやましくなったのか…

 

「ライデン…私も…良い?」

 

と言って同じことを所望したのでタワシは無視できずにネゲブの頭を撫で始める。そうするとネゲブもエリカと同じようなことになるのだった。それをブラックコーヒーを飲みながら英字新聞を片手に遠目に眺めるG41の姿があった。

 

「うまくいってるみたいね。二人を嗾けたかいがあったわ。」

 

それを奇妙な目で見ているシデンの姿があった。ちなみにシデンの両隣にはLWMMGと100式の姿がある。そして膝にのせているのはソフィラである。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そのころメガネはそれなりに気になっていたM14を見回りのついでにデートに誘っていた。

 

まぁいつもの街中の喫茶店で甘いものを食べる程度だが。

 

「ん~!おいしいです。」

 

「そっか。ここの喫茶店のお菓子はおいしいからな。いつか人と行きたいと思っていたんだが、こんな風に叶うとはね」

 

「私もメガネさんと一緒に過ごせて…うれしいです…」

 

「?何か言ったかいM14?」

 

「いいいいいいいえええええ何も言ってないですすすすす……」

 

「そうか。まぁいいか。じゃあ会計お願いします。」

 

「は-い」

 

 

 

ちなみにM14に先を越され少しもやもやするスプリングフィールドとFALがその日の夜に見られたという。



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

砂糖製造機(物理)第2話

夜になる。

タワシはネゲブとエリカに誘われ、スプリングフィールドが夜に開くバーに誘われる。

ちなみにタワシは酒には強い方なのだ。だが問題は、誘った本人たちなのだ。実はあの二人は……弱い。

 

「えへへへ、ねぇライデン…」

 

「な、何でしょうかネゲブさん。」

 

「しゅき…」

 

「!!!???ネゲブさん…!!!???」

 

「私も好きですぅ、ライデン…」

 

 

そういって二人はたわしに寄りかかってくる。そして、タワシの腕を取り二人は抱きしめる。

 

「スゥ~~~ハァ~~~…ライデン……」

エリカはタワシの匂いをかぎ酔っているためか目をとろんとさせる。

「スンスン…良い匂い…」

ネゲブはまだエリカほど酔ってはいないが顔を少し赤らめさせ目も少しうるんでいる。

 

「あ…あのネゲブさん?」

「何ですライデン?」

「あの、当たってるんですが…」

何かとは言わない

 

「当ててるのよ、それくらい分かって。私との付き合いそれなりに長いんだから。

 

 

PMCにいた時からライデンの事気になってた。だけど彼女がいたから我慢していたの。だけどあの事件が起きて…ライデンはこの部隊で活躍してることをきいて、居ても居られなくなって!それで知り合いに頼んでここに配属されるようにして…だけどライデンはすでに結ばれていた娘がいて…だけど!そのG41ちゃんだっけ…その娘に私の気持ちを見抜かれてて

『エリカと一緒にご主人様に仕掛てもいいですよ。』

って言われて、エリカと相談したの。

ごめん…」

 

 

「G41がそういっていたのか、そうか。あの娘も変わったな…ネゲブ、エリカ。俺はそんなに器が広くないかもしれない。けど、俺はたしかにG41は一番だけども……エリカ、ネゲブも…好きだ。」

 

「「ライデン…ありがとう!」」

ネゲブ、目が完全に冴えたエリカが真横からタワシの腕を抱きしめる。とほぼ同時に、

「ご主人様ーーー!!!!」

その様子を遠くからうかがっていたG41もタワシの言葉に我慢できなくなり突撃、タワシを背中から抱きしめる。

 

 

一方そのころ…

パンジャンはリーエンとなぜかスピットファイア、ウェルロッドmkⅡとのんびりお茶をしていたがパンジャンのお茶…ではなくリーエンが珍しくコーヒーを出してきたためおかしく感じながらものんだがそのコーヒーにお薬が入っていた。

 

「リーエンフィールド…コーヒーに何入れた…?」

「媚薬ですね」

「何でそんなもの入れた…?」

「お二人にあなたが気になってそうだから唆しました。」

「あ―――…タワシの二の舞か…ま仕方ないか…」

 

パンジャンはリーエンとスピットファイア、ウェルロッドmkⅡを美味しく頂きました。スピットファイア、ウェルロッドmkⅡについては。

 

翌日に

「昨日は本当に申し訳ない、スピットファイア、ウェルロッドmkⅡ。ちゃんと責任はとる。ということでだ。二人とも結婚してくれないでしょうか。」

 

「はい!ありがとうございます!」

「ありがとうございます。闇に生きるものでも、幸せになれるんですね…」

 

 

 

 

 

 

ちなみにメガネはというと。

「どうもスプリングフィールドさんこんばんは。」

 

「あらメガネさんこんばんは。何がよろしいでしょうか?」

 

「とりあえずウォッカで適当なもの見繕ってくれませんか?」

 

「そうですね…

 

これはどうでしょう?」

 

「んん!おいしいです。俺はスプリングフィールドさんの好きです。」

 

「!!!!それって…」

 

「あぁお酒ですが。」

 

「そうですか…メガネさん!」

 

「今度一緒に買い物しに行きませんか?」

 

「買い物…デートでしょうか?」

 

「う…まぁそうです。」

スプリングフィールドは顔を真っ赤に染める。

「じゃあ明日にでも行きますか。」

 

「むぅ…先を越された…次は絶対!」

すこし遠目(と言っても5、6席はさんだ席だが)FALがそう決意する。



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

砂糖製造機(物理)第3話

その翌日・・・隊長から呼び出しがあった。

 

「本日、配属される人形が来た。入ってくれ。」

 

「はいっ!はじめまして、38式改狙撃銃です。よろしくお願いします!」

 

顔がどう考えても某擬人化した艦を集めるゲームのしばふ顔な娘が入ってくる。

 

「夜桜だ。とまぁこの部隊では副隊長の任についている。」

 

「そうだな。顔合わせはこれぐらいでだな・・・兵長の16式軌道戦闘車とタワシのCentauroが届いた。改修案は提出済みなのですぐ改修に移れる。取りあえず俺からは以上だ。じゃあ解散!」

 

 

 

 

「お嬢さん私が基地の案内をします。」

 

「は、はい。よろしくお願いします。」

夜桜が新しく来た戦術人形の基地の案内に誘う。そしてその娘を横抱きにして部屋を出て行くのだった。

「あ、あの・・・これ少し恥ずかしいかなって・・・」

「嫌なのかい?」

「いえ、そう言うわけでは・・・」

「そうか。じゃあこのままで。」

その日、その戦術人形を横抱きしたまま基地を案内していた夜桜が見られたと言う。

 

 

 

 

 

「あ・・・あの・・・どうでしょうか・・・?」

「どう?ライデン。」

 

「いや・・・どうって言われても・・・」

 

「「どうでしょうかにゃん♪」」

 

「うっ・・・」

タワシは物凄く困惑しながらも歓喜している!なぜならネゲブとエリカがケモミミを付けていたからである!

本当はタワシはその破壊力で心臓が止まりそうになるが、持ち前の精神力で何とか意識を保ったのだった。

 

 

因みに・・・パンジャンは誓約の指輪を買いにカリーナのところへ行っていたのだった。

すれ違いにタワシの嫁のG41が相当大きな荷物を持って歩いていたのをすれ違った。

「あ、いらっしゃいませ。パンジャンさん、今日は何をお求めですか?」

 

「今日はですね、カリーナさん。アレを二セットお願いしますわ」

 

「えーと…書類だけならありますけど、本体は恐らく書いてから3日は要しますね」

 

「・・・そうですか。分かりました。」

 

「で。お相手は?」

 

「・・・・・・この前来たハンドガン二人・・・」

 

「あーあの二人でしたか。パンジャンさんを慕っているなぁとは思ってましたけど、報われたんですね~」

 

「ん?それはどういう事だ?」

 

「実は相談を2人に受けてまして。私意外にもナガンおばあちゃんに相談してたみたいでしたねぇ」

 

「そうか・・・取りあえず二枚分お願いします。」

 

「そうですか、お買い上げありがとうございまーす」

 

代金とチップをカリーナに渡し、あの3人が待っている部屋へ戻るのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その日の夜、タワシはというと。午前中はケモミミでタワシ自身の心を射抜かれた。その次は・・・

メイド服で攻撃である。

 

「ご主人様~どう~?」

「ライデン・・・・・・その・・・どうでしょうか・・・?」

「どうライデン?」

エリカとネゲブはクラシックタイプのメイド服であった。GrG41はメイド服に和風のスパイスを入れた和風タイプのメイド服だった。

 

「良きかな・・・!!!」

 

「ライデン夜ご飯の時間です。」

 

そして・・・

 

「ライデンほらあーん」

「あっはい。」

「私も・・・あーん」

「うふふふふ・・・(いい感じになってる・・・計画通り。)」

 

タワシはネゲブとエリカに餌付けをされる。そのときにネゲブ、エリカともに幸せそうな顔をしていたという。

 

「あ、口拭きますね。ライデン。」

 

「あ、あぁ・・・(困惑)」



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

砂糖製造機(物理)第4話

「あの…」

「何だろうか。」

「あの私の頭を撫でてくれるのはうれしいんですけど…」

「けど?」

「あの、皆さんの視線が…」

「大丈夫大丈夫、気にしなくていいから。」

「そうですか…」

夜桜が某擬人化艦を集めるゲームのしばふ顔にものすごく似ている38式改狙撃銃を膝に乗せ、頭をヾ(・ω・*)なでなでしているのだ。

 

ふぶk…おっと。38式改狙撃銃は満更でもないように顔を緩ませているがたまにハッとして気を引き締めようとするがすぐにふやけた顔をして夜桜の頭をヾ(・ω・*)なでなでを受け入れるのだった。

 

「えへへへ…」

(やべぇ、可愛いこの娘…)

 

 

 

 

 

 

 

 

そのころメガネはスプリングフィールドとお茶という名のデートをしていた。

 

ちなみにM14といったところとは別の所である。そこはこの前のとは違い501隊員ではメガネしか知らない行きつけの穴場カフェだった。

「どうも。」

「おぉ。501のお人さんですか。今日は彼女さんと来たんですかい?」

「ええまぁそんな感じです。」

(私はまだメガネさんの彼女さんではないのですが…こう…うれしいです。)

 

「ん~!おいしいです。」

「そっか。それはよかった。」

 

「私は…メガネさんと一緒に過ごせて…本当に良かった。(一瞬先をM14に先を越されたと思ったけど、この人がデートの約束受けてくれるって思ってなかったから…)嬉しい…」

そうしてメガネに餌付けをしてもらってすごく心がぴょんぴょんしていたスプリングフィールドであった

 

因みにその頃・・・FALは色んな意味でM14やスプリングフィールドに先を越され、自身も積極的にアタックしようと決意する。

その日からM14,スプリングフィールドとFALの3人に突撃されるメガネが見られたと言う。

 

 

 

 

 

 

 

「本当にいいんですか?」

「良いの。あの人の嫁である私が許可をしてるんだから。」

「そ・・・そうですか」

「しかし、本当にありがとうございます。」

「いいの。何せご主人様は懐はひろいけど変な所でヘタレるんだから。」

「あぁ~ライデンったら昔からそうだからね。」

そんな話をしている彼女らは何を隠そう、タワシの部屋の寝室に押し掛けているのである。因みにまだタワシ本人は夜の運動会に2人追加されていることを知らない。

ネゲブはピンクの薄いネグリジェ。エリカは清楚な雰囲気を出す白いネグリジェ。G41はシルクのネグリジェである。

 

「G41~入るぞ~」

たわしが部屋のドアを開けると・・・

何時ものG41に2人(ネゲブとエリカ)が追加されていたのだ。

 

「わ・・・私たちがプレゼントです(よ)!」

 

ネグジュアリ姿で叫ぶエリカとネゲブ。

「ふっ・・・据え膳食わずは男の恥!」

 

次の日、3人が寝室から出てきたのは翌日の真っ昼間だったと言う。

「3人相手はなかなかきつかったけど出来なくはないな・・・」



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

砂糖生造機(物理)第5話

「メガネさん・・・」

FALがスプリングフィールドのバーでお酒を飲んでいる。

「ちょっと良いですか?」

「スプリングフィールドさん・・・あなたは良いですよね。メガネさんにデートに連れて行って貰えて。私は・・・メガネさんにデートを誘うような勇気なんて・・・」

スプリングフィールドは思った。

(あぁ・・・FALさんヘタれましたわ・・・)

 

「M14さんと話し合いました。どうでしょう、私とM14、FALさんで共同戦線を張るのは。(要は3人一緒に・・・っていうものですね。)」

実際シデンが2人(100式とLWMMGmod3)に一緒に指輪を渡した例がある。

 

「・・・はい、良いでしょう。3人で、メガネさんに。」

「ええ。」

 

その日からM14,スプリングフィールド,FALの3人にアタックされるメガネの姿がみられるのでした。

 

 

 

 

「あ、いらっしゃいませ〜タワシさん。今日は何をお求めですか?」

タワシがエリカとネゲブに手を出した(据え膳を置かれ美味しく頂いた)翌日のことである。

 

「なぁカリーナ。アレ1式、あるか?」 

「えーと…書類、本体のどちらも今ちょうどあと10セットありますね」 

「そうか。じゃあ2セットを頼む」

「ところでお相手は?」 

「え?」

「相手ですよ、あ・い・て」

「まったく、もう粗方分かるだろ」

「勿論、それでどうします?今なら少し値は引いておきますけど」

「根っから買う気だ。」

「了解でーす」

「ほらよ、口止め料とお代」

「お買い上げありがとうございまーす」

「こちらこそありがとう、カリーナ。」

部屋に戻りにいくタワシ。

 

因みにその時、タワシの寝室では。

「ライデンが渡したい物があるから俺の部屋に居ておいてくれだなんて・・・渡したい物って何でしょう?」

「さぁ?分からないわ、エリカ。しかしライデン結構体力あるのね。結局私達・・・その・・・朝まで愛されちゃったし・・・」

因みにベッドの上は昨日の惨状そのままで、ネゲブとエリカは裸のままでありシーツを手繰り寄せている。エリカとネゲブは30分前に起きたばっかりで彼女らが起きた時にはタワシは書き置きを残してどこかに行っていたのだった。ちなみにG41はエリカの隣で昨日の夜戦(意味深)で気絶したまま寝ている。え?G41?はだk(ry

 

タワシが自身の部屋に戻り寝室へ歩いてくる。

エリカとネゲブは顔を見合わせ、彼が入って来るのを待つ。

 

「あ。エリカとネゲブ、起きてたのか。」

「ええ。それで渡したいものって?」

 

「ネゲブ」

「?はい。」

「それにエリカ。」

「はい。」

「順番が逆になってしまったが・・・これを受け取って・・・貰えるか?」

 

「「え・・・」」

彼女はその箱の中身を見て頭・・・いや戦術人形の場合は電脳か・・・の思考が止まる。その中身はあの指輪だからだ。隣で気絶して眠るタワシの正妻であるG41がしているものと全くおなじ。誓約指輪だからだ。

 

「「・・・」」

彼女らは一瞬固まり、その瞬間には歓喜な感情が襲い掛かる。

「「はい!喜んで!ありがとうライデン!」」

彼女らは泣きながらタワシに飛びつく。

 

※彼女達は未だに裸です。

タワシはシャツを挟んで彼女らの柔らかい身体を受け止める。

 

さすがに騒がしかったのかG41が起きたが

「・・・・・・・・・」

晴れて嫁に新たになった2人を抱き留めている良人を見ると。そのまま見なかった事にして寝始めるのだった。

 

「「・・・・・・・・・取りあえず・・・これから、よろしくお願いしますね。ライデン♪」」

「ああ。よろしく。」

そして改めて夫婦4人になり、スプリングのベッドが軋むのだった。

 



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

バンカー

とある日~

「ねぇ兵長。」

「なんだVector。」

「これ私に装備できないかな?」

「は・・・?」

 

現在兵長,UMP45,OTs-12,Vectorはゲームをしている。ただほぼすべて別のゲームだが。

 

UMP45はACを乗るロボットゲームを、OTs-12は現代戦をテーマにしたFPSゲームを兵長とともにしている。vectorは第1次世界大戦をテーマにしたFPSだ。因みにこの3人の人形たちは兵長に身を寄せている。Vectorに至っては兵長の膝の上に座っている状態だ。

ゲーム機の数が足りないだって?隊長のFuranやパンジャン、夜桜のゲーム機を借りてきたので問題は無いのだ。

 

それで問題のVectorが指差したのは・・・自身が現在進行形でゲーム内で使っている火炎放射器である。

 

「火炎放射器かぁ・・・うちの武器庫にあったな。刀も5振りあるし。」

「あるんですか・・・」

「隊長に言えば使えるようになるだろ。」

「じゃあ、じゃあ・・・これは!?」

今度はOTs-12。

「レールガンか。うちにはレールガンが多数配備されているから作れない事はないぞ。」

「ふーん・・・じゃあ兵長~・・・これは?」

「え・・・??」

兵長が固まった。UMP45が指を指していたのは、ちょうどACに装備してあったパイルバンカーである。

もう一度言おう。

パイルバンカーである

 

「そ・・・それはさすがに無理k

 

うっ・・・そんな目をされても・・・」

 

「だめ?」

UMP45は自身の魅力を把握した上で兵長にパイルバンカーを扱いたいと強請っているのだ。

 

兵長は日本出身でほぼ人間をやめている人物だが紳士然としており、女性にはそう強く出れないのだ

※501隊員の殆どは基本的に押しの強い女性には弱い傾向がある(数名を除いて)

 

「分かった・・・取りあえずパンジャンやタワシと相談しないとどうにもならないから、当分先になるな。」

 

~後日~

UMP45のパイルバンカーは相当大事な物となった。

 

パイルバンカーの衝撃に耐えられるような強度の骨格ではなかったため(戦術人形の骨格は人間より丈夫であるが限度がある)45の骨格は501の技術すべてを盛り込んだ物となる。

チタン合金とタングステンを使い優秀な加工技術(兵長が加工したとも言う)、綿密な強度計算に基づいた構造でパイルバンカーの射出衝撃に十分耐えられる強度を持たせることに成功する。なお・・・UMP45の頭は7.62mmクラスの銃弾を弾くものとなってしまったが・・・

出力(力)はいじれなかったが人形故に相当な力があったため問題視されなかった。

 

パイルバンカーの杭重量は3kg、それを電磁加速で500m/sで加速させる。その破壊力は絶大で、E.L.I.Dにも対処できる性能になった。

力は外骨格の補助を受ける。

その外骨格は瞬発力だけではなく単純な力をも補完するものである。

 

これにてアルティメットUMP45(パイルバンカー)が爆誕するのだった



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

砂糖生造機(物理)第6話

「ちょっ・・・腕を引っ張らないで。」

メガネはFAL、M14、スプリングフィールドに腕を少し引っ張られながら地区内の街を歩いていた。

 

「あ!タワシ助けてくれ!」

偶然通りがかったタワシ(非番)に助けを乞う。が、タワシはこの前結婚したエリカ、ネゲブ、そしてG41との4人での夫婦デートをしていた。

そのため・・・タワシは見て見ぬ振りをしたのだ。タワシは一瞬メガネを見て一言・・・

Have a nice day.(良い一日を。)

「おい、ちょっとまて・・・タワシィぃぃぃぃ!!!」

 

その日、メガネは丸一日3人の戦術人形とデート(強制)をされるのだった。

 

 

 

その頃兵長はVector、OTs-12に餌付けをしている最中だった。

UMP45はどこにいるだって?

現在パイルバンカーをUMP45本人が扱えるよう改修を受けているのだ。因みに改修に半日かかるようである。

それによりアルティメットUMP45と大変貌するのだが、兵長はまだ知らない・・・

 

「ねぇ兵長」

「・・・??

なんだいVector?」

「私・・・あんなところに居たから、自分が自分でないように考えていたの。それこそ、自身を『商品』だと思い込むようにして。」

「Vector。また君はそのような・・・」

「違うの。兵長が、私を思って言ってくれてるのが分かってるんだ。私にとってあなたは地獄から救ってくれた人。だから私はあなたの事を・・・」

 

慕っています。

 

「・・・・・・そうか。」

兵長はVectorの頭をポンポンと撫でる。そうするとVectorは気持ちよさそうに目を瞑るのだ。

 

「むぅ・・・Vectorに先越されちゃったなぁ。秘密だったんだけどね・・・私も、兵長さん・・・いいえ、あなた様の事が・・・」

 

 

好きです。

 

「そ・・・そうか。まさか自分を慕ってくれる娘ができるとはね・・・」

 

「あ、ちなみに今ここに居ないUMP45も好きですよ、貴方のこと。」

「そうだったのか。」

「ええ。そうですよ。」

 

 

「そうだ!OTs-12。」

「何ですか~?」

「あれがようやっとできたぞ。今持ってくる。」

そして兵長が持ってきたのは・・・一つの大型ライフルケースだった。

 

「これが1から設計された対E.L.I.Dマークスマンレールガン、Rorsch-mk5mod2だ。口径15.7mmの専用弾を使用する。弾には2つ種類があり、鉄製とタングステン弾の2つある。

通常は鉄製、対ELIDではタングステン弾を使用する。

装弾数10+1発、バッテリーはワンマガジン分もつ。ワンマガジン撃ったら、ストックにあるバッテリーを交換する必要があるが、交換は極めて容易にできるようにしてある。なにしろボタン一つでバッテリーが交換できるからな。射撃速度は毎分120発。威力はELIDに通じるようにしてあるから保証済みだな。」

 

「すごい・・・格好いい。まるで秘密兵器のようじゃない!?」

 

「当然だな。まぁこんな感じになった。アタッチメントは好きにカスタマイズしな。俺が全部買うからあんまり気にするな。」

「本当?じゃあ、じゃあ・・・」

 

彼女はrorsch-mk5mod2に12倍スコープ(2.5~5倍電子ズーム付き)、レーザーサイト、第7世代の暗視装置(レーザー距離測定器付き)、銃剣などをカスタマイズしたのだった。

 

ちなみにこれはOTs-12のメインとなり、人形名の元となるOTs-12はサブ武器となった。

 

 



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

砂糖製造機(物理)第7話

さて、前回3人にデート(強制)をされていたメガネ。だが・・・彼は3人(FAL,M14,スプリングフィールド)のことを悪くは思っておらず、実は極めて好意的だった。だが、3人から1人を絞れず、1人ずつズルズルとデートやら何やらしていくと、普通は修羅場が起きる方が高いと考えられる。

読者のみなさまもそう思うだろう。だがあの3人が選んだ道は違うのだった。

そしてそれがメガネの考えをも変える。

(そうだ、1人に選ぼうとするからこんな事になる。だったら3人全員とも付き合い、ゆくゆくは結婚しよう。)

と・・・

その結論に至り1週間後・・・メガネはカリーナから指輪(誓約指輪)を3セット程購入し、3人に渡す。

 

真っ昼間のスプリングフィールドがやっているカフェで。もう一回言おう。

 

真っ昼間のカフェで

 

3人(FALとM14とスプリングフィールド)がメガネに用があるからスプリングフィールドのカフェで・・・という事で集まる。

 

そこにはパンジャンとスプリングフィールド、ウェルロッドが優雅に紅茶を楽しみ、たわしが嫁全員に頭を撫でたり餌付けをしてたりしていた。

 

「ライデン・・・」

「はいはい、分かりましたよ姫様(ネゲブ)。餌付けをご所望でしょうか?それとも・・・」

「・・・口移しでお願いします///」

「分かりましたよ、ネゲブ」

たわしはチョコを口に含み、そして

「んっ・・・」

ネゲブにキスをしてチョコをネゲブへ押し出す。ネゲブはそれをよく味わい食べる。

それに羨ましがった他のたわしの嫁~sはたわしに全員強請られ、全員にさせられました。

 

夜桜は38式とともにお茶をしていた。

もちろんすごくいちゃいちゃしてたゾ

 

「夜桜さん、はいあーん。」

「あ、あぁ」

38式改は饅頭を夜桜の口に運ぶ。

そして夜桜の饅頭を食べている様子をうっとりしながら眺める38式改の姿があった。

夜桜はその38式改をみて夜桜は目を細め、饅頭をもぐもぐしながら頭を撫でるのだ。

 

38式改はそれを目をうっとりとさせて、気持ちよさそうに受け入れるのだった。

 

 

 

そんな甘々空間にFALとM14が入ってくる。

「メガネさん何だろうね?私たちに用って・・・」

「さぁ、それは分からないわ。けど、私達に良さそうな結果が待ってそうね。」

 

暫くするとメガネが入ってくる。

「あ、もう全員揃ってたんだ。じゃあ・・・」

 

3人ともにそれなりに付き合い、任務を共にしていた。この一ヶ月は俺に取って充実した月だった。そして・・・

 

「FAL」

「はい。何かしら?」

「M14」

「はい?」

「スプリングフィールド」

「ええ、何でしょうか。」

「3人とも私と結婚してくれないか?」

 

少し騒がしかったカフェが静寂につつまれ、妙にメガネの声が響く。

そしてその答えを外野がドキドキしながら3人の答えをまつ。

 

「そんなの決まっているじゃない。」

「もちろん決まってますよ。」

「そ・・・そうですね」

 

「「「喜んで!!!」」」

 

その瞬間、カフェ内が沸き立つ。ある整備兵がカフェを出て隊長に知らせる者もいれば、珍しくパンジャンがのんびり紅茶を飲みながら少し安堵している顔をしながらお茶請けを食べていたり、38式改が

「あ、良かったですね。今日は御赤飯でしょうか?」

といったり、たわしが嫁3人の愛に沈んでいたりしていたのだった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ――――――

↓rorsch-mk5mod2専用弾設計図(挿し絵)

 

【挿絵表示】

 

 

 



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

タワシの餌付け

「ただいま〜」

「ただいまなのじゃ」

「ただいま戻りました」

「ただいま〜。あー腹減ったー」

 

見回りを終えたSPAS-12・AK74M・ナガン・AUGの4人。

時刻は昼を少しすぎており、4人以外のメンバーは飯を済ませ、当の4人は腹を空かせていた。

 

「おかえり、今作ってるから待ってて」

 

そう言ったのは食堂の職員でもなくパンジャンでもなく…

 

タワシである。

 

「え、タワシ君の!?」

 

思いっきり目を輝かせるSPAS。

この前の1件(ブラック基地参照)の時に食べたタワシの飯にやみつきになってからいつもこんな感じだ。

 

彼女曰く『ここのご飯はいつも美味しいけど、タワシ君のご飯が1番食べ慣れてる感じがしてて美味しい』らしい。

 

「ほう、タワシの飯か。前々から気になってたのじゃが…どうかの?」

 

「まぁ大丈夫だろ。アイツもなんだかんだ料理上手らしいし。」

 

「はい、本当に美味しいですよ。彼女があんなに喜ぶくらい…」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「はいお待たせ、お代わりもあるからいっぱい食べな」

 

彼女達の前に美味しそうな料理が並ぶ。

ウィンナーシュニッツェル・シーザーサラダ・ハムとオリーブのフォッカチオ。

 

どれも彼女達にとっては美味であったようだ。

 

「おおっ!これはSPASがあんなに好きになるのもわかる味じゃ。本当に美味しいのじゃ!!」

 

「うめぇ〜、やっぱり仕事終わりの飯とウォッカは最高!」

 

「ŧ‹"((。´ω`。))ŧ‹”」

 

「…美味しいです。」

 

タワシはキッチン越しから見る彼女達の反応を見ていたが、それと同時に頭の中である思い出がよぎっていた。

 

「(……そういえばあの時もこんな感じだったかな。本当、俺の料理を幸せそうに食べてたよな。)」

 

タワシの料理に驚くナガン

ウォッカと共に料理を食べるAK

これ以上なく幸せそうに食べるSPAS

そして静かに微笑むAUG

 

多種多様な表情で彩られる食堂、タワシはそんな風景に過去を思い出されながらも、心の奥では楽しんでいた。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

50分後…

 

「ふぅ…ごちそうさまでした」

 

SPASの食欲は収まることを知らず、タワシが用意してた分全てを食べたのであった。

 

「えげつない食欲じゃのう…」

 

「あの馬鹿力もすげえけど食欲もすげぇ…」

 

「本当いつも通りですね、SPASは」

 

「あの馬力もあの食欲故だから仕方あるまい。

 

でも美味しく食べるから作る側の俺としても作りがいがあっていいものさ。」

 

「お、タワシか。美味かったぞ」

 

「それは良かった。」

 

「ウィンナー・シュニッツェル…私と同じオーストリアですね」

 

「あぁ、故郷の味でね。やってみたくなってやったけど…味は大丈夫だった?」

 

「ええ、とても…美味しかったです」

 

「そうそう、タワシ君のご飯はどんなのでも美味しいからいくらでも食べれちゃう♪」

 

少しほほ笑みを浮かべるAUGと満足そうにしているSPAS、それを見たタワシは安心すると同時に何か背徳感らしきものを感じた。

 

「ねぇねぇタワシ君」

 

「ん、どうしたSPAS」

 

「デザート、あるでしょ?」

 

「アッハッハー、やっぱりバレるよね。」

 

「「「?」」」

 

「ほら、ザッハトルテだ。特別だぞ。」

 

タワシは嫁達のために作っていたザッハトルテを4人分出した。

 

「(本当はあの娘達に食べさせたかったんだけど…まぁ、あと4人分あるしまぁいっか。)」

 

ちなみにザッハトルテも美味であったようで、4人からは好評だった。

 



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

射撃練習

何のことはない、いつもの朝。501FGの朝は早い。

一番最初にパンジャンとリーエン、ウェルロッド、スピットファイアが4時に起き、いつもの紅茶店を開けるために準備を始める。今日はパンジャン夫妻には見回り等の任務は入ってないため、早めに紅茶店を開けに、チャレンジャーⅡに乗り紅茶店があるD04地区に向かう。

そのあとに続々と起きてくる者が出てくる。本日は38式改、そして夜桜であった。そのあと、本日任務(見回り)があるナガンおばあちゃん、AK74の二人が起き、兵長とVector、UMP45(パイルバンカー装備済み)が夜の見回りから帰ってきて、3人仲良く兵長の部屋でかつ同じベッドに倒れこみそのまま3人は熟睡し始める。その後、隊長が起き、本日の仕事をはじめ、最近指輪を渡したメガネ、FAL、M14、スプリングフィールド夫妻とタワシ,G41,エリカ,ネゲブが相当遅い時間に起きるのだ。その時間は10時ころとなる。

 

38式改は起きてすぐ501FG基地の敷地内にある射撃場に行く。

 

ドアを開き、自身の銃…38式の狙撃型である38式改を取り出し、最近夜桜にもらった12倍スコープ+暗視装置+1~2.5倍電子ズーム(501FG開発品)をこれまた夜桜に取り付けてもらったレールに取り付け、零点を調整し前準備を終わる。それで本格的に狙撃の練習に入る。501FGの射撃兼演習場はおよそ5㎞×5㎞の大きさがある。射撃場は基本200m、500m、1000m、1500m、2000m、2500m、3000mごとに的がある。それらは静止したりするものもあれば常に動くもの、不規則に停止したり速度を変えたりするものもある。

 

「やっぱり専用のガンケースがあったほうが良いのかな…?」

そう言ってバイポッドを展開し練習しようとした時、

「ガンケースくらいなら俺が買おうか?」

と後ろから声をかけられる。

「へ?」

後ろを見ると夜桜がG3アサルトライフルがはいったガンケースを持ち38式改の後ろに立っていた。

「あ、あの夜桜さん、いつここに?」

「えーと確か零点調整していたところからかな。」

「ほとんど最初からじゃないですか!」

「真面目にやっていたから邪魔すると悪いと思ってね。練習するんだろ?手伝おうか?」

「え。手伝って…くれるんですか?」

 

 

それから練習が始まる。200mの的から始まる。静止している目標には優に当てることができた。どれも的の中心近くに着弾した。動いてる目標には初弾には充てることができなかったが次弾で当てることができた。500mも同じような感じだった。

 

だが…問題は1000mをこえたところだった。501FG隊員は5.56㎜などの小口径弾でも

「有効射程?そんなもの知らねぇ」

とばかりに1000m先の的にばかすか当てることができる。(一般的には物理的に不可能であります。)

が38式改は最近来たばっかりの人形で最適化が20%しか行っていない。ほかの人形は80~100%であり、LWMMGに至っては120%である。古参勢はほぼほぼ100%である。例外はネゲブやAUG,SPASだが、事情が事情なので仕方がないとする。この人形たちは501隊員ほどキチガイレベルの技量は持ってないにしても、相応の射撃精度の技量を誇っている。特にネゲブは501FG所属人形の中ではトップクラスといっても過言ではないだろう。

また、501FG所属戦術人形は多種多様な能力を有している人形が多い。

 

兵長が最近面倒を見ている3人をまず紹介すると、

Vector

火炎放射器兵である。もともとは火炎瓶を放り投げまくる放火魔なのだが、火炎放射器を手にしたことでさらに凶悪な存在に。敵を見たらとりあえず燃やすタイプ。手綱を握っているのは兵長のみ。

Ots-12

対ELIDレールガンであるrorsh-mk5mod2を最近装備した秘密兵器っ娘。最近501FGの定期ELID狩りに参加した。

UMP45

最近パイルバンカーという近接最強武器を手にしたサブマシンガンの戦術人形。パイルバンカーはA4が入るリュック程度の大きさである。近接はELIDをも砕くパイルバンカー、中近距離射撃戦は自身のUMP45サブマシンガンで交戦する。電子戦も後述のリーエンフィールドよりかは劣るが、原作のUMP45並みにできる。

 

パンジャンの嫁s3人衆

リーエンフィールド

電子戦は夫であるパンジャン並かそれ以上。なぜなら戦術人形であるため仮想空間に飛び込めることを含むと夫を超えているかも知れないから。ちなみに射撃は夫のほうが上。パンジャンの正妻(と本人は主張している。というか実際そんな感じ)

スピットファイア

一番パンジャンの嫁3人のなかで少し影が残念ながら影が薄い。が、501FG内で行われる統合末端攻撃統制官(JTAC)試験に501FGの戦術人形の中で少ない合格者である。(501FG隊員は全員すでに合格済み)ちなみにスナイパーのスポッターとしても優秀である。また夫の影響で航空工学などに精通しており、最近エンジンの設計の手伝いをしている。

ウェルロッドmkⅡ

パンジャンと同じような戦闘スタイル。基本サーベルぶん回して後ろからさして殺害する。それ以外では自身の暗殺用拳銃ウェルロッドmkⅡを使用して最大射程からアイアンサイトで狙撃する猛者である。おそらく射撃に関してはパンジャンの嫁sの中では一番だと思われる。

 

タワシの嫁s

G41

狐耳ロリ。よってたわしにロリコン疑惑が発生していたが、エリカやネゲブの結婚でロリコンではないことが証明された。G41は極めて優秀な空域戦術管制官であり、基本タワシと一緒にAWACS二式大艇に乗っていることが多い。電子戦も得意だが、電子戦はECM、ECCMなどの電子戦支援である。

エリカ

タワシと同じ電子戦を得意とする。タワシが前にいたPMCからの長い付き合いだった。修理の時に感情モジュールが追加され、タワシへの思いが結果的に付加される。また同時にある一つの機能が追加されていて、この物語上の一つのキーとなりうる。

ネゲブ

タワシが前にいたPMCからの長い付き合いでそこのPMCの隊長だった。そのため相当優秀であり、キチガイレベルでほぼ全員人外な501FG隊員に比べると影が薄いが戦術人形の中で射撃や電子関係以外の諜報、潜入は一番の技量である。

 

メガネの嫁

FAL

原作は榴弾発射機であるがこの作品では…84㎜無反動砲を容赦なくぶっ放す戦闘狂…だと思ったら普通に乙女している女の子な戦術人形。この前84㎜低反動レールガンをもって定期ELID狩りに参加。

M14

いたって普通の戦術人形…と終わらないのが501FGクオリティ。スピットファイアと同じく統合末端攻撃統制官(JTAC)試験に501FGの戦術人形の中で少ない合格者の一人。たまに銃剣つけて突撃していったりするが、普段はメガネを思う女の子である。

スプリングフィールド

戦闘は原作ほぼ同じだが、501でカフェをしている腕のいいマスター。よくわからない場所から天然のコーヒ豆を出してくるため、第二のパンジャンと言われているとかないとか。唯一原作と違うのは銃剣を戦闘時にぶん投げて敵に当てるというところか。

 

シデンの嫁及び面倒を見ている人形

100式

基本弾薬がなくなったら銃剣突撃を敢行する(銃剣突撃前科あり)。それ以外は大和撫子っぽい戦術人形。

LWMMGmod3

6.8mm弾を使用しているためネゲブより射程が長く、ネゲブよりかは射撃はそこまでないが、射程と弾幕でカバーしている。個人携帯84mm低反動対戦車電磁加速砲「カールグスタフmk2.mod501」を装備しており定期ELID狩りに参加した。

ソフィラ

もともとは敵である鉄血のハイエンドモデルのデストロイヤ―。それをパンジャンがプログラムを書き換えた時に起きたバグで妹属性が付与された。普段は正規医師として街に問診等に行っている。護身用のMP5K-PDW(スーツケース型)を携帯している

 

それ以外

ナガン

スピットファイアと同じく統合末端攻撃統制官(JTAC)試験に501FGの戦術人形の中で少ない合格者の一人で、悩める子羊たちの相談相手でもある。

AK74

もとはAK47だったがAK74を一目で気に入りAK74となった。基本的にウオッカを常備していて大酒飲み。大体ウオッカを飲んでいる。

GrMP5

タワシのAWACSの機付き長と交際中。付き合っているため機付き長の近くに居たら整備方法を覚えてしまい、整備戦術人形と化している。

 

 

「どうしよう…当たらない…」

「ふむ…38式。」

「はい?」

「吸って~」

「?す~っ…」

「吐いて~」

「は~っ」

「息を止めて流れるように照準して、トリガーを引くっ。」

 

タァンッ‼‼

 

「やった、当たりました夜桜さん!」

「よかったじゃないか。で、さっきのが基本のスナイピングの基本だ。200~500mは距離がそこまで遠くないから何もしなくても当たるけども、1000m以遠は違う。息によって銃がブレるんだ。だから息をとめてその間に照準する。けど長く息を止めると手が震えてくるんだ。まぁそれは自分でどのくらいの時間でブレ始めるか今後の練習で見つけると良い。」

「はい、ありがとうございます!」

「練習続けるか?」

「はいっ!」

明るく38式は返事をして、夜桜に敬礼をし練習へと没頭するのだった



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

戦闘演習

その日はおよそ一週間に行われる戦闘訓練の日だった。

 

戦闘訓練は戦術人形が導入された当初から行われていて501FG隊員のちょうど良い練習相手として戦術人形が注目されたのだ。

 

その戦闘訓練のモットーは、

『すべての者に平等に、そして冷徹に』というものだった。

実戦に近い訓練だが、さすがに実弾を使う訳にもいかないのですべて弾はペイント弾に変えられている。

 

その日、その時間ではちょうどその訓練が行われていた。

 

基本人形対501FG隊員となるのだが、ここで色々と問題が出てくる。

人形と隊員が結婚したのだ。そうすると他の相手にすると色々とめんどくさそうだったので、結婚した人形との伴侶である隊員が演習での相手となる。

ただ、結婚していなくとも人形側が望めばその限りではない。

 

 

 

演習場に発砲音が響く。

走る人形はUMP45,Vectoe,OTs-12。この基地に来てから一週間、合計4回演習を行った。それにより相当な連携を取れるようになった。

 

『聞こえる?兵長さんがどこから撃ってきてるか誰か分からない?』

 

『分からないわよ!?北の方から撃ってきてるのはわかるけど痕跡すら残さないでこっちに撃ってくる!』

 

『まさか3km以上先からバレットで狙撃かな!?前もそうだったし。』

 

『そんな単純な事をあの人がするはずが・・・ひでぶっ!!!???』

UMP45がペイント弾に当たり脱落。

 

 

 

 

ちなみにその頃たわしはその演習風景を見ながらG41にかまっていた。

「ねぇねぇご主人様~もっと撫でて?」

「はいはい、分かってますよG41.」

たわしの膝にちょこんと座っているG41.

「むぅ・・・G41さんずるい・・・えいっ!」

エリカがかまってもらえず左手に抱きつき自身の胸を押し付け(ry)

 

「あの、エリカさん・・・当たってるんですが・・・」

「当ててるんですよ。」

「ファッ」

 

そうするとネゲブも

「じゃあ私も。」

と言い、空いているタワシの右脇の方に抱きつくのだ。

「あの・・・ネゲブさんも当たってるんですが・・・」

「当ててるのよ」

「アッハイ。」

 

それを少し羨ましく思っているのが最近きたSPASとAUGである。

SPASに関しては自身の胃袋をタワシに見事に掴まれ、胃袋がタワシに人質にとられているので勿論タワシをそれはもう好ましく想っている。

問題はAUGなのだが、実はタワシに関しては一目惚れである。がその感情を押し込め、一見冷徹な人形であると演じているのだが・・・それはある一つのきっかけを元にデレデレに甘えまくる可能性をも秘めているのだ。

「「はぁ///・・・」」

 

 

 

その真隣ではシデンがタワシのえげつないほど甘い空間を見ないようにしながら、自身の嫁および妹属性な元鉄血ハイエンドのデストロイヤー、現医師なソフィラを構っていて独自の砂糖空間を生み出していた。

 

 

メガネはというと春田さん・・・おっと違った。スプリングフィールドのカフェでのんびりFAL,M14とともにコーヒーブレイクをしていた

 

「どうでしょうか?」

「あぁ、相変わらず美味しいよ。」

「そうですか、それは良かったです!」

 

パァッと明る笑みを浮かべ心底嬉しいと表現するスプリングフィールド。そしてそれにもう一回惚れ直すメガネ。そしてやはりスプリングフィールドは手ごわいと認識するFALとM14だった。

 

「むうっ・・・えいっ!」

M14がお酒がはいっているチョコ、ウヰスキー入りチョコレートを口に含み、メガネに口付けしてメガネにそのチョコレートをM14の舌で押し込み、メガネに口移しをする。

M14の耳を物凄く真っ赤になりながら、

「どう?」

と聴いたので

「美味しい。」

と答えたらポンッと音がして煙が出てくるレベルで顔を真っ赤にするのだった。

 

勿論、その後スプリングフィールドとFALも顔を真っ赤にさせながらメガネに口移ししてました。

 

 

 

 

さて演習に戻ろう。

UMP45が脱落し、残りはVector,OTs-12となる。

相手である兵長も姿を見せずに痕跡も残さず45を脱落させたのはまぁイツモノコトだが・・・VectorとOTs-12は考える。考えて考えて・・・兵長のペイント弾に当たるのだ。

 

 

 

 

―――演習が終了。これでその日のすべての演習が終わった。



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

深層映写

グリフィンの施設に隔離されていたM4A1は,M16A1をはじめとするAR小隊の現状を知り,身体の調整も済んでいないままに,戦地へと向かってしまった。ペルシカにはそれを止めることはできなかった。

 

M4A1の後ろ姿を見届けた彼女は,鉄血管轄のS15区域で撃墜された,グリフィンの重要な監視ファイルを輸送中であったドローンの奪還のため,UMP40以下UMP9,416,Gr G11の404小隊に依頼をする。ただ、得体の知れない悪い予感に襲われ、クルーガーを通し501統合戦闘航空団に任務を依頼するのだった。

 

【何があっても、あなたは生き残らなきゃならないの】

 

【人形だって、自分のために生きることが許されてもいいはずよ】

 

【他人じゃなく、自分のために・・・ね?○○○○○○○○○?】

 

「…………」

 

「またこのログね・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一方そのころ・・・

パンジャンが猫耳のリーエン、スピットファイア、ウェルロッドを見て心が溶けていたちょうどその頃。

 

「なんですか、へリアン女吏」

「そちらへの正式な依頼だ。墜落したドローンの奪還をして貰いたい。ある小隊も動いているがな」

「なる程・・・404っていうところか・・・」

「とにかく、そう言うことだ。」

へリアンからの通信が切れる。

「めんどくさい事になりそうだ」

 

 

 

その日のうちに人形も含めた501基地所属戦闘部隊に召集をかけられた。

 

「本日任務が依頼された。内容は墜落したドローンの奪還、だそうだ。それで今回は人形を中心とした二小隊で行く。実戦の経験ができるちょうど良い機会だからな。」

 

「2小隊か・・・人形だと5人のダミーを入れるとちょうどだ。問題は誰がだが・・・」

 

「じゃああたしが・・・」

「じゃあ私も・・・」

 

 

 

とまぁいろいろあったが結局はこうなった。

第1小隊

小隊長

UMP45

小隊員

Vector,OTs-12,FAL,スプリングフィールド

 

第2小隊

小隊長

AUG

小隊員

リーエンフィールド,スピットファイア,SPAS,38式改

となった。AUGが小隊長と決まった際、タワシと何か話していたが、その内容は誰にも分からなかった。

パンジャンはすぐにレッツノー○を立ち上げドローンの探知を開始する。それはわずか数十分で大まかなドローンの存在位置が判明したのだ。場所はS15地区だった。

 

 

 

 

 

 

404小隊では該当区域に潜入後,ネットワーク上でドローンの位置を追跡し,その情報をもって回収する手はずとなった。

 

 404小隊は彼女たちの“ご主人様”からの命令で,各自の意識をグリフィンが管理するネットワークシステム「ツェナーネットワーク」に移して行動するための,新たなプロトコルをインストールする。

 

 体を現実に置き去りにし,意識は電子の海を泳ぎ回り,鉄血の妨害をかいくぐって,目的を遂行する。そういった戦いに最も優れていたのは9だった。一方,416とGr G11は浮かない顔で模擬訓練を受けていて。

 

「夢を見ていると思えばいいのよ。とはいっても、サボってばっかりだと二度と目覚めなくなるけどね」

 

 

 

 

 

 

電子ネットワーク戦の訓練中のこと。404小隊のネットワーク上に,グリフィンの新任人形が迷い込んできた。さらに彼女は,40のデータと衝突したことでメンタルモデルを破損してしまった。

 

通常,人形のメンタルモデルは一部でもデータが欠けると,知能指数が著しく下がってしまうという。404小隊は急遽,その子の救助(とグリフィンの新しいデータを盗み見るため)に向かう。

 

どうにか見つけた当の人形は,やはりデータが欠けてしまっている影響か,口も態度もすこぶる悪い少女になっていた。これじゃあかわいそうだと,存在しないはずの小隊は今日も今日とて人形助けをし,新任人形を無事,元の姿でグリフィン基地まで転送させたのだった。

 

「また無名のヒーローになっちゃったわね。これで満足かしら」

 

 訓練を終えた404小隊はこれから12時間後,ドローン奪還のためにS15区域へと潜入する。今回はグリフィンからの支援として,無骨なドローンに“ペルシカが作りそうなAI”を乗せた,探索妖精も随行する。

 

そのころ現地の指令室では,鉄血エリート人形デストロイヤーが,上司のドリーマーにドローンの捜索を急かしていた。それと同じくらいのエネルギーで「あたしの新しいボディ!と熱望していた。

 

新しい体はどんなのがいい? 火力がいい? 素早さがいい? ドリーマーの質問に,デストロイヤーは簡潔に答える。

 

「全部入りで!」

と。このデストロイヤーはパンジャンによって妹属性になり、ソフィラと名を変えたデストロイヤーとは別の予備個体であった。パンジャンがデストロイヤー(ソフィラ)を鉄血のネットワークから切り離したためにKIA扱いとなり、予備個体が起動したのだ。

 

この先、どのような展開になるのか。それは誰も知らない――――――



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

深層映写2

へリのローター音が響き、ターボプロップの甲高い音が響く。

 

501FGには二機のハインドがある。一つはメガネが大抵の時に乗るMI24D,もう一つはMI35だ。

Mi24DにはUMP45率いる第一小隊がのり、MI35にはAUGが率いる第2小隊が乗り込むのだ。

第2小隊にはヘリを操縦できるリーエンフィールドがいるのだが、第1小隊にはいないのでメガネが操縦する。

ただし、S15地区は北蘭島(ペイラン島)でのコーラップス液の流出を端に発した「広域性低放射能感染症(E.L.I.D.)」の汚染区域と呼ばれている場所だ。

勿論、人間が入れるような場所ではない。が、ここは501FGクオリティ。Mi35,24D、はたまたすべての兵器には対NBC防護がなされている。これはひとえに、対ELID専門の部隊であるからだ。ちなみにメガネはガスマスク等対NBC装備をしている。

 

「全員乗ったか?」

「ええ。」

「よし、じゃあひとっ飛びだ!」

メガネが操縦するmi24d,リーエンフィールドが操縦するmi35が飛び立つ。

 

S15地区の近く、S14に翼を下ろした。

S14地区は辛うじて汚染されていない地区だ。既にS14地区にはあるモノが輸送されていた。3つある。それは除染装置だ。帰って来たときにそのまま基地に帰ると汚染されるため、S14地区に置かれたのだ。S14地区は汚染されていないが、いつ汚染されるか分からないため住民は絶対にいない。居るのは精々猫やテロリストであるが、テロリストに関しては数時間前に全滅していた。(やったのは501FGではない。恐らく404小隊だと考えられる。)

 

後2つは・・・歩兵戦闘車である。ストーマー装甲車に76.2mm半自動装填ガンパックを装備したストーマー歩兵戦闘車である。対NBCの為のフィルター装備されたモノが一両。

マルダー歩兵戦闘車に同じように76.2mm半自動装填ガンパックを装備し、対NBCの為のフィルター装備されたモノが一両置いてあった。

 

「お、きたか。」

「夜桜さん!」

「38改か。頑張って来いよ?」

「はい!」

「よし。良い娘だ。」

少々38式改が夜桜と喋ると全員乗り終わったのか、AUGが声を掛ける。

「38改、乗りなさい。あなた以外全員乗ったわよ」

「はい!じゃ、行って来ます、夜桜さん。」

「おう、行ってこい。」

 

 

 

 

 

 

 

その頃、鉄血の基地では・・・

ドリーマーはデストロイヤーに説明する。「我々鉄血のネットワークシステムのオーガスプロトコル」は,「グリフィンのゴミクズどもが使ってるツェナープロトコル」とは異なる信号を発すると。

 

そして,グリフィン内部で危険視されてきた「【傘】ウィルス」は,それに侵した人形の識別信号などに関係するプロトコルを,強制的に鉄血のオーガスプロトコルに書き換えるものだという。

ただ・・・グリフィン内部で危険視されてきた「【傘】ウィルス」は,501FGでは其処まで危険視をされていない。なぜか!それは対傘ウィルス用プログラムの開発に成功したからである。傘ウィルスを弾き、かつ傘ウィルスを仕掛けた本人に逆探知をする事ができるのだった。

話を元に戻そう。

「グリフィンのクズども、よーく聞きなさい!」

 

 404小隊のもとに,広域型の放送が届く。この声は……ボスのクセにいつもボコボコにやられてるやつだ(by Gr G11)。

 

 デストロイヤーからの放送は,潜入が明るみに出た証明であったが,40は私たちの正体まではバレていないと踏み,まずは捜索の邪魔になる鉄血のジャミング装置を破壊することにした。大丈夫。やったことはある。1年前のキューブ作戦のときと同じ要領だから。

 

 だが,鉄血側のドリーマーはすでに,グリフィンの人形を見つける術を知っていた。潜入者を探すために,ドローンを追う必要などなかった。「【傘】を持ってる人形」を探せば,自ずと正体が分かるからだ。

 

 そいつをあざ笑い,怖がらせ,慌てさせ,追い詰める。メンタルが恐怖で満ちたとき,そこに植えられている種が発芽する。1年の潜伏期間を経た【傘】はメンタルの奥深く,回線の隅々まで這いずり込み,今も蠢いている。ドリーマーの幸福を満たすエサ――それが40であった。

 

 

 

一方その頃・・・501FGは爆速でS15地区を進んでいた。第1小隊と第2小隊はそれぞれ別行動をとっていたが、綿密な連絡により互いの現状を理解していた。

 

『此方第1小隊。異常なし・・・おくれ』

「こちら第2小隊、異常な・・・」

「小隊長!前方より鉄血兵多数!方位1-2-4,数は・・・とにかく多いです!」

「訂正。此方第2小隊、鉄血と交戦。」

『了解。』

 

「小隊長、距離390にいます。」

「気付かれている様子は?」

「此方に一直線に向かってきてます。」

「・・・小隊、展開。敵を迎撃しましょう。リーエンフィールドさんは砲で援護をお願いします。」

「分かりました。」

AUG,38式改,スピットファイア,SPASが後ろのハッチから出る。スピットファイアは12倍双眼鏡を手に素早く高い所に移動し、粗方の位置を把握した後に素早く偵察を開始する。

 

38式改は予め取り出してあった自身のの銃に弾を装填する。

501FG特製の6.5mm高速徹甲弾を5発クリップで纏めたものを弾倉に押し込み、初弾を薬室に送り込むと同時にクリップを弾き飛ばす。バイポッドをたて、暗視装置の電源を入れ、この前夜桜に貰ったレーザー距離測定器にも電源を入れる。

全員の戦闘準備が終わった。

 

 



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

深層映写3

リーエンフィールドが砲塔を操作し、76.2MM砲に初弾が送り込まれる。弾種はHE。つまりは榴弾である。76.2mm榴弾は高性能炸薬により威力、爆発半径共に優秀なものである。また時限信管、VT信管(近接信管)の派生型もある501FGのHE系でも優秀なものである。76.2MMクラスの砲弾は全て統一されているのだ(当たり前だけど)

 

さて。話を元に戻す。

76.2mm砲が射撃準備を完了し、照準を鉄血に向け、追尾を開始する。

 

『小隊長、こちら射撃準備完了。何時でも打てます。』

「分かりました。距離1000になったら砲撃を開始して下さいね。」

『了解しました。』

 

 

38式改はその間に狙撃の準備を進めていく。この前、偵察・狙撃する者全員に配布された光学迷彩マントを羽織り、スピットファイアをスポッターにして調整をしたりした。

 

SPAS?あの娘は・・・兵員室にあったM1919A1ブローニング機関銃を三脚を立てて機関銃手に早変わりしました。

 

迎撃戦でショットガンは役に立たないとは言わないけど・・・開けた場所だからね、仕方ないね。

 

小隊長であるAUGはというと・・・

自身のメイン武器であるAUGを兵員室内で分解していた。

「AUGさん・・・何をしてるんです?」

 

「あら・・・パーツを交換しているの。」

ステアーAUGは銃全体が7個ほどのモジュール・パーツで構成されている。

AUGは即席で改造する事ができる銃なのだ!(けれども戦闘の前に銃を改造する奴は普通は居ない。)

AUGは自身の銃を5.56mm×45NATO弾薬の物から6.8mm×43SPCにしたのだ。

AUGの分解、組み立ては妙に手慣れており、およそ三分で組み立てし、外へと出るのだった。

 

 

準備している間にも鉄血の部隊は着々と近づいてきている。

準備が終わった時には鉄血の部隊は1000Mまで接近していた

 

 

「射撃用意。」

 

空気が痛いほど張り詰める。

38式改は息をゆっくり吸った後に吐き、スコープを覗き照準を合わせる。

SPASはM1919A1に手をかけ、初弾を送り込み、トリガーに指を添える。

 

『撃て。』

一番最初に撃ったのは38式改であった。一番最初に敵のスナイパーを排除したのである。

 

そこから先は銃声と弾丸の嵐であった。

 

M1919A1の7.62mm弾が一般兵を引き裂き、38式改に頭を撃ち抜かれる。

AUGの6.8mmがサプレッサーで減音されて発射され防御アーマーを貫徹する。

 

 

装甲で守られている者は間もなくリーエンフィールド操る76.2mm榴弾でその名の通り吹き飛ばされるのだ。

38式改は敵の頭をぶち抜き、ボルトを後退させ排莢する。そしてスポッターになってもらったスピットファイアの情報を元に次の目標を定める。

 

38式改は毎日、毎日狙撃練習をしていたのだ。場合によっては夜桜と相談し、あらゆるシチュエーションで対応する方法を学んだ。まぁ夜桜と一緒に過ごしたいという感情も無きにしもあらずだが、その効果は確実に現れていた。

(夜桜さん・・・私、あの時より成長しました・・・!帰ったら誉めてくれるかな?)

 

 

 

数分後、射撃音が減っていき、遂には静寂が訪れた。

『射撃終了。進む準備をしましょう。』

 

AUGの指示で全員撤収の準備をする。

 

 

 

 

 

平野には鉄血の残骸が無残にも転がっていた。

 

 

その頃、鉄血司令部では・・・

ドリーマーはデストロイヤーに説明していた。「我々鉄血のネットワークシステムのオーガスプロトコル」は,「グリフィンのゴミクズどもが使ってるツェナープロトコル」とは異なる信号を発すると。

そして,グリフィン内部で危険視されてきた「【傘】ウィルス」は,それに侵した人形の識別信号などに関係するプロトコルを,強制的に鉄血のオーガスプロトコルに書き換えるものだという。

 

 

ちなみに501FGの元デストロイヤー(妹属性)のソフィアは今日も元気にMP5-Kを護身用に携え、患者の元に回診をしていたのだった。



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

深層映写4

UMP45は第一小隊を3つに分けた。

UMP45とVectorで遊撃と潜入。

スプリングフィールドとFALで念のための正面の戦闘。

OTS-12は装甲車を置いていく訳には行かない為の護衛。

 

 

『グリフィンのクズども、よーく聞きなさい!』

 

広域型放送が入った。

45、Vectorにはその声を聞いた覚えがある。

(この声は・・・シデンさんに物凄く懐いているソフィラさんと同じ声だ・・・)

それはグリフィンがこの地区に潜入している事を敵が知っていると言うことだった。

 

一方404小隊では・・・

40は9の電子モジュールを頼りにドローンの座標を特定していた。あとはそこに向かうだけ――しかしまた,デストロイヤーからの放送が流れてくる。

「慌てることないよ、これもどうせはったりだから……」

「おやおや、なに言っちゃってくれてるのかしら……UMP40」

 

存在はバレていた。それは作戦が読まれているも同義だった。「一度撤退すべき」という提言は,40が一蹴する。鉄血はすべてを把握しているわけじゃない。あいつらが把握しているのは,おそらく私だけ。放送はいつも私の発言後だったから。それに「いつでも」じゃないみたい。

 

40は付け込む隙はあると言う。9はそれが鉄血の罠だと反論する。「私が判断ミスをしたこと、あったかしら?」。UMPの妹分は渋々,ドローンを回収しにいく。一方,416とGr G11は別々の偵察拠点の確保に向かい,40は彼女たちを別動隊で援護することに。

40は手を2回叩いた。

 

「さて、ここから忙しくなるわ。急いでドローンを手に入れ、みんな一緒に帰るよ!」

 

各自が配置についたとき,Gr G11が大型の鉄血信号を検知する。怖がりな彼女は逃げたくなった。それでも,40は真剣な様子で言ってくる。

 

「G11、頼んだよ!」

 

 そこまで言われたらやるしか……。

 

 そのとき,Gr G11の前に信号の持ち主が現れる。

 

 そこには,ドリーマーが直々に作ったとされる,戦場の女神のように強力で美しいボディを身にまとった,新生デストロイヤーの姿が・・・?なかった。

 

 

ドリーマーは言った。「手が滑って間違えちゃった」。

デストロイヤーはおチビなボディから,人形たちにはお馴染み「犬みたいな形をした鉄血のザコ」こと,ダイナーゲートのでっかい版たるケルベロスに生まれ変わった。少女の声をした大きな犬はその場でジタバタ,ゴロゴロ,相棒に怒り狂いながら,四足歩行に苦戦している。

が,デストロイヤーを含むケルベロスは,全部で4匹。戦術人形よりも走破性に優れた番犬たちを巻くには,やつらに居場所を特定されてはならない。そのためにと思案された40の目論見は,またしても9に否定された。それは,40と404小隊の通信を切断するという作戦だった。

突然,40のもとに謎の戦術人形からの通信が入る。それはグリフィンに所属するライフル人形「Gd DSR-50」からだった。彼女は現在,部下とともに近辺の拠点にバラバラに閉じ込められていた。

 

「その笑顔……私たち、きっと気が合うわ」

 

 404小隊の窮地を知ってか知らないでか,どうにも食えそうにない戦術人形は,温和な表情で提案してくる。「こうして出会えたのもなにかの縁。互いに手を取り合って協力しましょう」。この場の勝算を天秤にかけたら,404小隊はDSR-50の話に乗るほかなかった。

 

「かわい子ちゃん。あんまり遅くならないでね」

 

40は制御下の部隊を分割した。目的ならシンプルよ。犠牲を厭わず,あなたたちを守ること。9はドローンの回収,416とGr G11は犬と追いかけっこ,DSR-50の救助まで,私ひとりでおとりになる。作戦のために40姉を犠牲にできない,なんて妹の訴えは聞かない。それが姉ってもんだ。

 

「馬鹿なこと言わないで。私はAR小隊の人形じゃないんだから」

 

 

 

501FG所属の第一小隊長UMP45が通信を傍受した。

「これは・・・グリフィンの通信ね」

 

グリフィンに所属するライフル人形「Gd DSR-50」と「UMP40」との通信だった。「Gd DSR-50」は現在,部下とともに近辺の拠点にバラバラに閉じ込められているというのだ。

 

「45、どうするの?」

「まぁ助けに行った方が良いんだけども・・・」

彼女達二人が潜伏している場所のそう近くはない場所に大型の鉄血の信号を探知したからである。

 

「まぁ・・・あの二人に言っておきましょうか。」

『こちらセイバー1.』

『こちらセイバー3.』

『こちらセイバー4.どうしましたかセイバー1.』

『この地域にグリフィン人形が閉じこめられているらしいの。だから出来れば助けに行けない?こちらはうっかり動くと鉄血と交戦する事になるから動けないんだけど。』

『セイバー3了解。』

『セイバー4了解。』

『セイバー5は終わるまで待機。全てが終わったら全員を回収するように動いて』

『セイバー5了解。』

 

「さて。これである程度は自由に動けるわね。そろそろ移動しようかしら。」

「そう。」

その時。404小隊を追うケルベロスがUMP45達が潜むビルに近付いてきた。

 

 

 

すると45は後ろのパイルバンカーユニットの起動スイッチを押す。

すると少し重めの金属音を出しパイルバンカーユニットに電源が入る。そして45の左腕にパイルバンカーが装着された。

「Vector,方針を変えるわ。強行突破するわよ。」

「はぁ!?まぁいいや。」

 

VectorとUMP45はビル6階の屋上から飛び降りる。

 

Vectorは普通に五点着地で着地する。

UMP45は・・・落下し着地点に偶然(・・)ケルベロスが存在した為にパイルバンカーをケルベロスへ射出。ケルベロスはパイルバンカーの与えられるエネルギーに耐えられずに爆散。パイルバンカーが与えた杭への加速エネルギーと衝撃、そしてケルベロスの爆発のエネルギーで落下エネルギーを緩和。

パイルバンカーを保護する為に左腕をつかず両足と右手でどこぞの映画のような格好いい3点着地をして見せた。

 

その後は・・・

「虫けらが・・・!」

「安心してよ。一瞬で殺してあげるから何の痛みも感じないよ。」

 

と言いながら鉄血を・・・ケルベロスを殺戮する二人の姿が見られた。

特にUMP45は、パイルバンカーであるため鉄血の人口血液を全身と言わなくても結構浴びた。その返り血は自身の綺麗な茶髪を真っ赤に染め上げるほどだった。

 

Vectorは相当火炎放射器で内部から敵を焼いただけなのだが・・・

 

 

S08地区のその近辺はあっという間に人口血液と鉄血の残骸くらいしかなかった。動く陰は404小隊か501FG所属戦術人形しか居なくなった。

 

 

 

 

ドリーマーはビックリした。

「あれは何だ」

と。髪を赤く染め上げる名も知らぬ戦術人形に恐怖を抱く。

そしてUMP45に付けたコードネームが・・・

『赤い死神』



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

深層映写5

一方その頃・・・第2小隊はというと。

 

リーエンフィールド以外徒歩で移動していた。

装甲車も歩兵に囲まれると無力なため護衛の歩兵を必要とする。これを随伴歩兵という(may be)

 

38式改は自身の銃を抱えて周囲の警戒をしていた。その左斜め前前方、十数メートルにはSPASが歩いている。

 

周囲には装甲車のエンジン音と無限軌道の音が鳴り響いていた。

 

 

普通に歩いていると足元で

カチッと音がする。対人地雷を踏んでしまったのだ。

 

38式改の電脳はその結論を一瞬で叩き出し、ほぼ反射で後ろに飛ぶ。

その後、地雷が爆発する。

 

「きゃあっ!」

短く悲鳴を出して地面に尻餅をつく。

38式は地雷によってダメージを負った。具体的に言うと・・・

 

服が破けて色々見えるようになり、左手に少々のやけどを負った程度で済んだ。え?具体的にどこがって?

これはR-15だから書けませんがな。

「も、申し訳ないです・・・」

 

「・・・おかしいわね。」

 

実はこの一帯は第三次世界対戦中、戦場になった事がある場所だった。第三次世界大戦後地雷撤去がなされたが、偶然一つだけ残っていたのだ。

AUGはその地雷撤去されたことを情報として知っていたから『おかしい』と言ったのだ。

 

「起きたことは仕方ないとして・・・38式改はこのままだと重傷を負いかねないわ。」

『こちら第2小隊長。』

『こちらCP.どうかしたか?』

『38式改が負傷、回収を要請。』

『了解。その場で待機せよ。』

 

 

十分後、ヘリのローター音が響きヘリが凄い速さで接近してきた。

MI35である。搭乗しているのは夜桜である。ふb・・・38式改が怪我したと聴いて、急いで来たのだった。

するとAUGたちの目の前で急減速し、素早く接地しドアが開く。すると中から戦術人形が一人降り立った。

 

「ネゲブです。交代要員としてきました。」

「そうですか。じゃあ・・・38改。」

「はい。」

 

38式改がMi35に乗り込み、ドアが閉まる。

そしてローター音を響かせ飛んでいくのだった

 

 

キャビン内では・・・

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・夜桜さん、私頑張ったんです。毎日練習して、夜桜さんと一緒に訓練して。夜桜さんが誉めてくれると思って・・・けど私・・・私・・・」

38式改は俯き目を腫らして一筋の涙を流す。

 

「君は良く頑張ったよ。」

「え?」

「良く頑張ったよ。俺と訓練していた時以外にも練習していたことは知ってる。

38式改は本当に頑張りやさんだ。よく頑張ったね。」

 

「夜桜さん・・・ありがとうございます。私・・・本当に嬉しいです!」

彼女は嬉しさのあまり滂沱の涙を流すのだった。

 

Mi35が着陸、38改の除染が終わると真っ先にMi35から降りた夜桜に飛びこみ、夜桜のヘリパイロットのスーツを濡らすのだった。

 

「38改。ちょっといいか?」

 

「グスッ・・・何でしょうか?」

涙声で話す38改。

「ずっと決めていた事なんだが・・・」

と言ってポケットから取り出したのは・・・誓約指輪であった。

 

「これは?」

「君が帰ってきたら渡そうと思っていた。受け取ってくれるか?」

「あ、あの・・・私嬉しくて・・・涙が・・・止まらないです・・・、勿論です、夜桜さん!!私、本当に嬉しいです!」

雪はいつか止み、春が訪れ溶けていく。その水は生命を育むのだ。

 

 

 

 

9が奔走していると,デールからの通信が入った。40のメンタルモデルに,大量の不正アクセスが見つかったらしい。それは彼女たちが知る由もない,鉄血の【傘】ウィルスに権限を書き換えられている証拠だった。そしてまもなく,404小隊と40の通信チャンネルが途切れる。

 

……うろたえている時間はない。45姉を信じて,役割をこなして,みんなで帰る。40姉がいなければ,どこにも行く当てなんてない。正規の人形じゃない,非合法人形でしかない。それを分かっていたから。

 

デストロイヤーを近づけまいと,416とGr G11は制圧射撃を繰り広げる。ドリーマーが用意したクライマックスは間近に迫っていた。

 

「はは、泣けるわね」

 

で終わらないのはいつも通り。

「こんにちは、死ね!!」

何時ものお約束である。

髪を返り血で真っ赤に染めたUMP45がデストロイヤーをパイルバンカーで吹き飛ばしたのである。

吹き飛ばした後、UMP45は404小隊には何も言わずVectorと共に素早く離脱していった。

 

 

 

 

その頃。

【セキュリティー解除、再生】

『傘』に浸食されているUMP40には『過去』が流れていた。

いつになっても射撃が上達しない。ダミー人形すら与えられていない。指揮官にも使えない人形だって怒られる。そんな過去。

そして出会った同じ様な境遇の妹。

自身独りでは役に立たない「モノ」で遭ったとしても二人なら或いは・・・・・・

 

ドローンを発見した9は,今は声も聞こえていない40に任務達成を報告すると,彼女のもとに急ぐ。

 

 

ドリーマーはUMP45というイレギュラーが乱入してきた事で少し冷静でなかったがすぐ落ち着き命令を下す。

 

オーガスプロトコルへの書き換えが済んだ40に,命令を下した。「鉄血人形UMP40、ただちに集合し敵の人形を抹殺せよ」。しかし,新たな部下からの反応はなかった。彼女が出した命令は,40の権限に拒否されていた。彼女には指揮権限がなかったから。

 

 

 

まぁいいわ。乗っ取りには失敗したけど,40はいまだオーガスネットワークとの通信を止められていないし,今のメンタルは攻性防壁で焼き尽くちゃいましょ。そうすれば,便利な死体くらいは回収できるわ。

 

9が見つけた40は,目を見開いたまま,少しも動かない人形になっていた。

 

それでも残された404の少女たちが,今の40の姿を見て分かることと言えば,「確実に生きてはいる」。それだけだった。

 

40の指揮がなければ,404小隊はここから生きて帰れそうにない。40を覚醒させるにはもう,彼女のメンタルモデルを修復するために,戦地で無防備な体を晒しながら,ツェナーネットワークを介して,彼女のメンタルにダイブするしかない。そこに見えない帰り道があると信じて。

 

 

 

 

デストロイヤーの失態に,ドリーマーはいつもの表情を投げ捨てて,声を荒らげた(デストロイヤー「こわ……こわすぎる……」)。しかし,すぐにいつもの仲睦まじい態度に戻ると,最後のゲームをはじめる。

 

「ゲーム……? どんなゲーム?」

 

「……血生臭い……ネズミ捕りゲームに決まってるじゃない」

 

デストロイヤーの新たなボディの完成が近い。少女たちと追いかけっこをする必要がなくなったそれは,正真正銘の女神の身体だった。

 

そして・・・爆発音が響く。

鉄血指揮所、つまりはデストロイヤーとドリーマーのいる場所に襲撃があると言うことだった。

 

「戦場は、花を踏みながら前に進む場所です・・・」

「ふふ、面白いこと言いますね、小隊長。」

 

 

「グリフィンのクズ達か。」

 

「ふふっ・・・グリフィン・・・じゃあありませんね。正規軍と言って貰いましょうか。」

そこにはそれぞれ五人が立っていた。それぞれ右胸には赤盾白抜き剣の紋章。

501FGの部隊章である。

 

 

「な・・・」

 

 

 

「じゃあ、お眠りいただきましょうか。」

SPASが飛び出しタングステン製ヒートハルバードを振るう。デストロイヤーとドリーマーの意識は暗転した。




実は38式の地雷云々には元ネタがあります。最近ドルフロに実装された前線基地の探索したときに見れるライブモニターで、ログに『○○は地雷を踏んだが間一髪で飛び退き助かった』が元ネタです。


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

深層映写6

【セキュリティ解除 再生開始】

 

 40は45と逃げていた。仲間であったはずの戦術人形たちを撃ち殺しながら。グリフィンの攻撃小隊に所属する人形たちは突然,通信チャンネルがブロックされ,味方同士の信号を識別できなくなっていた。

 すぐに理解したのは,彼女たちが味方ではなくなったこと。彼女たちを撃ち殺さないと,ここから逃げきれないということ。

 それでも40は,声の届かなくなった仲間たちに向かって叫び続ける。40はそれを止めた。「どうして仲間同士で殺し合わなくちゃいけないの!」「それが計画の一環だからだよ」。そう呟く姿は,まるで。

 もしかして……さっきあなたが使ってたモジュールのせい? あなたがここに来た本当の理由は,こうして仲間みんなを虐殺するため? あたいはそれを知らなかったの? 今,このときまで・・・

 

 あいつらがこの結末を望んだ。あいつらがこの宿命を望んだ。そこから逃げるための準備はずっとしてきた。そう告げると,45が手にするヘタクソな作りの銃は,40に向けられていた。

 

「40姉さん、選択の時だよ。そこで野垂れ死んでいる奴らみたくなるか。他人に操られる運命から逃れるのか」

 

 歌声が聞こえるでしょ? 「彼女」が目覚めるまで時間がないの。このセキュリティプログラムは私たちのメンタルを破壊しようとしている。どちらかが死ねば,プログラムは停止する。どちらかが死んで,どちらかが生き残る。そういう宿命なんだよ。40姉さん,選択の時だよ。

 

 

 

 

 

 

乾いた発砲音が鳴り響く。

ふたりだけの空間に,ひとりだけの絶叫が響き渡る。戦術人形としての適性がなかった,戦術人形としての価値がなかった,指揮官に選ばれる私になりたいともがいていた,少女の宿命を変える弾丸が放たれた瞬間だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「今はただ休みたいわ。今年一番疲れる任務だったから……」

 

 不慣れな電子戦に疲れた,416。

 

「二日ぐらいぐっすり寝たいな。まだ見てない映画もあるし……」

 

 こちらはいつもどおりの,Gr G11であった。

 

「あんまり贅沢言っちゃダメよ」

 

 生き残れただけ十分だと,9。

 

「そうよ……生き残れただけで十分だよ」

 

 40はじっと見つめてくる416に,なにか言いたいことがあるんじゃない,と促す。不遜な少女は,なにを言ったらいいかは分からないけど,今回の任務にはあんた自身の目的があったんじゃないかしら,と返す。危険が去ったあとだからか,それは疑念ではなく,疑問のように聞こえた。

 

ほんの少しね。でも、どちらかというと運が良かっただけかな」

 

 

 

「40の言ったこと信じる?」

 

 信じない。あいつの言うことなんて命令以外は絶対に信じない。あいつがいつかいなくなってしまう? そんなことは分からない。私は今は確かなことはなにも言えない。

 

「はぁ…………ダサいよね、416って……」

 

 ちょっぴり心ない相棒への返事は,彼女にしては素直で。

 

「そうよ……40は怪物だけど、私はそうじゃないわ」

 

「いきましょ、面倒事はまだまだ終わらないのよ……」

 

「ひょっとしたら、永遠に終わらないのかもね……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その頃、鉄血の指揮所を制圧した第2小隊は撤収を開始。

第一小隊でも・・・

 

「あ、45。迎えに来たよ。」

「助かったわ。全員無事ね?じゃ、任務も終わった事だし、帰りましょうか・・・」

返り血で赤く染まった45の髪を、廃墟都市に差し込んだ朝の光が照らす。その光は赤い髪の毛で照り輝き、よりはっきりと紅く見える。

光でキラキラと輝く朱い髪を翻し、装甲車の後部のハッチをくぐり、乗り込む。

 

「45、髪が赤く染まってるけど・・・何?」

「あ、これ?返り血。」

「「「え゛」」」

「何よ・・・」

 

 

「うーん・・・任務みんなよく頑張ったわね。私は帰ったら兵長さんに誉めて貰おうかな♪」

「私は・・・兵長さんに撫でて欲しいな。」

Vectorは自身の分身ともいえるVector短機関銃を撫でながらそう言う。

「じゃあ・・・私は両方して貰おうかな。」

「「じゃあ私も両方して貰おうかな!!」」

「う、うん・・・」

 

 

「あらあら・・・私達はあの人と精一杯隣に入れれば、良いわね。」

「ええ。そうですね。メガネさんなら、出来るだけ一緒に居てくれるでしょう。」

FALとスプリングフィールドはグリフィン人形救出の為四方八方駆けずり回っていて、ある意味影の功労者であった。

 

 

第1小隊、第2小隊共に集合地点にたどり着き、除染やら何やらを終わらせ、基地へと帰るのだ。

「これより、戦闘終了を宣言する。全員、帰還するぞ!」




これで深層映写編は終わりです。
次はほのぼのでしょうか。
次の戦闘回は蝶事件を収束させる戦いとなります。


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

深層映写その後 兼 設定集二つ目

ドリーマーおよびデストロイヤーは目を開ける。

そこは鉄血本部の一角、ハイエンドモデルの予備素体が置いてある場所だった。

 

「どうでしたか?ドリーマー、デストロイヤー。」

 

「あら、エージェントじゃない。」

 

「どうしたのですか、今回は面白いことになるとか言っていたのでh・・・」

 

「変な奴らが来たのよ。グリフィンの奴らではなくて、もっと別な・・・そう正規軍みたいな奴らが。エージェント。赤い盾に白抜き剣の部隊紋章。どこの奴らのもんなのか分かる?」

 

「赤い盾に白抜き剣・・・厄介なモノが出てきましたね。」

 

エージェントはドリーマーと共に廊下を歩き、一つの部屋を開ける。そこには彼女らの『ボス』がいる部屋だった。

 

「あれ・・・二人ともどうしたの?」

 

「ええ、少々。」

 

エージェントは自身のボスであるエリザにとある報告をする。

 

「赤盾白抜き剣がまた出てきました。」

 

「・・・あの人達が?」

 

「はい。」

 

「そう・・・」

 

 

 

 

エージェントはあんまりよくわかって無さそうなドリーマーに彼女らがわかっている限りの情報を共有すべき方が好いと考えた。

 

 

第501戦闘航空団(501st Fighter squadron)、鉄血が彼らを呼ぶときはほぼ必ずこう言う。

赤盾白抜き剣

と。何故このような通称になったかというと彼らの部隊章がまさにソレだからだ。

残念ながら公表されていることと、噂などの不確かな情報もあるが。

 

1.PMCでありながら実力はグリフィン以上である。これはほぼ確実とみて良い。

2.噂では、彼ら全員が各国の特殊部隊から集まった正規軍とほぼ同等の集団である事。

3.理由は分からないが現在グリフィン隷下にあること。

 

「現在これだけしか分かっていないのだけれど、この前彼らがいる基地に試しにデストロイヤーを中心として部隊を送ったけど全滅。公式だと実質の戦闘員は8人の人間しかいないはずなのだけれど。」

 

「人形が居たんじゃないの?」

 

「いたとしても対処しきれない数を送ったのだけれど、結果はデストロイヤー含め全滅。だけどグリフィンと違って戦闘能力は私達に完全に見せている訳じゃない。その一部を見せただけに過ぎないのです。」

 

「ねぇ・・・勝てるの?」

 

「エリザ様。勝てるか勝てないかに関わらず、相手が何であれ全力で戦うまでです。それは私達の仕事なのですから。」

 

「・・・そう。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

501FG部隊員設定集

隊長:アメリカ生まれ。元アメリカ海軍特殊部隊『SEALs』に所属。最終階級は大佐。

 

夜桜:ドイツ生まれ。元ドイツ連邦警察特殊部隊『GSG9』の第一中隊(人質救出作戦を主とする。)に所属していた。自身の南部拳銃のスライドには桜が彫ってある。最近誓約した38式改のマカロフのスライドに桜が彫ってある。

 

メガネ:ロシア連邦生まれ。ロシアの特殊部隊の意である「スペツナズ」の一つ、『独立作戦任務師団』の独立衛生大隊に所属していた。最終階級は少佐。名前の名の通り眼鏡が本体で身体はオマケ。

 

シデン:ドイツと日本人のハーフでイタリア生まれ。元イタリア空軍特殊部隊『RIAM(第17強襲航空団)』に所属。最終階級は少佐。

 

パンジャン:イギリス生まれ。元英国陸軍特殊部隊『SAS(特殊空挺部隊)』の第264通信中隊所属。最終階級は少佐。英国人だからメシマズかと思いきや案外作るご飯は美味しかったりするがたまにスターゲイジーパイを真顔で作ったりする。最近のトレンドは激辛麻婆豆腐。そして愉悦部員。

 

タワシ:オーストリア出身。元々は501ではないPMCのネゲブが隊長であった特殊部隊に所属。その後、何やかんやありそのネゲブと誓約する。(ネゲブが追いかけて来たとも言う)

GrG41と誓約した当初はロリコンケモナーの疑いがあったが、エリカ及びネゲブとの誓約で疑われなくなった。が、たまにパンジャンにロリコンと言われる。

 

兵長:純血の日本人。このドルフロの世界では日本国は汚染地域なのですでに日本政府は存在しておらず各国に日本人離散しているため、純血な日本人は珍しい。陸上自衛隊の特殊部隊である『特殊作戦群(通称S)』がアメリカ陸軍に吸収され、その隊が元になった部隊に所属。その部隊で兵長は「歩く戦略兵器(ガチ)」と言われていた。最終階級少佐。

 

シグレ:フランス生まれ。フランスの警察組織の一つである、国家憲兵隊の特殊部隊『GIGN』に所属。フランス人なのにドイツ人や日本人並みに真面目。



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

デート

「ふぅ…最近は冷え込んできたな~。」

 

「そうですね…ふふっ」

 

秋の訪れをしみじみと感じるこの頃、タワシはAUGにご褒美としてデートをせがまれ、二人きりでデートに行くことになった。

 

「それにしてもAUG」

 

「どうかされましたか?」

 

「この前の作戦のご褒美が俺とのデートって…本当にそれだけでよかったのか?」

 

「ええ、だっていつも独り占めできなかったですもの。だから今日は……独り占めです」

 

そう言ってAUGはタワシの右腕を抱きしめる。

ちなみにだが…タワシの嫁達から許可は出てはいるが、その代償によってタワシが干からびることになるのは言うまでもない。

 

――――――――――――――――――――「タワシさん…」

 

前回の作戦の時、小隊長に抜擢されたAUGはタワシの元に訪れた。

その時のAUGの表情こそ変わらなかったが、タワシは咄嗟に気づいた

 

「(あぁ、多分不安なんだろうな。)ん、どうした?」

 

「私、本当に小隊長としてうまく動けるのでしょう?」

 

予想してた通りだった。

タワシは少し息を吐くと、AUGに優しく話しかけた。

 

「……大丈夫、君ならできるさ。

 

俺も教えられるようなことは教えた、だから自信をもて。」

 

そしてそういった後、優しくAUGの頭を撫でる。

するとAUGもその言葉に安堵したのか、顔に微笑みが出る。

 

「そうですね…貴方がそう言うなら安心です。」

 

「それは良かった。そろそろ時間だろう、頑張れ」

 

「はい、では…行ってきます」

 

――――――――――――――――――――

そして現在…2人は呉服店にいた。

 

「あの…タワシさん?」

 

試着を終えたAUGは試着室から顔だけ出す。

 

「ん?」

そう言って振り返ったタワシの目に飛び移ったのは…

 

白いワンピースに見を染めるAUGであった。

そして彼女はタワシに問う

 

「似合い…ますか?」

少し自信が無いようにするAUG。

タワシは一瞬固まったが、すぐさま

 

「ああ、すごく似合ってるさ。少し、見惚れてしまったほどに・・・な」

 

「あ、ありがとうございます///」

その言葉に照れるAUG。

一応タワシに悪意はない、愛想よく振舞い過ぎてるだけである。ただ愛想が平均より良いだけである。マジで。

 

「じゃあ、先会計済ましておくね」

 

「え、でもタワシさんが…」

 

「この前の作戦で頑張ったんだ。

 

せめてここくらい、俺に出させてくれよ」

 

「///」

 

ちなみにその時店にいた人全員がブラックコーヒーを欲するほど甘ったるい空間となったのを感じた。

――――――――――――――――――――

「次、ここに行きたいです。」

 

ある時は宝飾店で…

 

「ここって色々な宝飾品がありますね」

 

「そうだな、まさか花飾りもあるとはな…かなり取り扱っているな」

 

「そうですね。ふふっ」

 

そう話しながら色々な宝飾品を見る二人。

すると、光り輝く幾つもの指輪がショーケースに飾られていた。

そしてその輝きは…

 

片方は希望を

片方は苦を彷彿させた

 

「(指輪…私もきっと……いつか…)」

 

「(宝飾店…ねぇ。あの時以来行かなかったな。

 

…と言っても、“アレ”を渡す日は来なかったけどな)」

 

ショーケース内にある指輪を見て、二人は少し考え事をしていた。

 

 

 

 

二人は宝飾店を出てしばらく並んで歩いているとタワシは思わず立ち止まる。

 

(これは・・・)

まるで平和を深層心理で表しているような太陽の光をきらきらと反射する草原に映える白いワンピースのAUG。

 

誰しもが見惚れそうな光景にタワシは胸を打たれたのである。

 

 

タワシはボソッと小さい声で呟くのだ

「綺麗だ・・・」

と。

「?タワシさん何か?」

と聞くAUG。

「いいや何でもない」

と言いAUGを促して並んで歩き始める。爽やかな風が吹き抜けていく。

 

だがAUGは少し涼しいくらいの気温でありながら、耳を真っ赤にしていたのだった。

 

 

ちなみに二人が朝より仲良くなって帰ってきたのを見たタワシの嫁3人は夜で追撃戦を仕掛ける事を決意した。

 



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

最強の傭兵集団の秘密

 とある秋の清々しく晴れた日。

 あの大作戦から数ヶ月が立ち、結婚騒動も兵長があの3人に結婚指輪を渡したことで収まってきた頃である。

 

「38式、外に行かないか?」

 

「はい、良いですよ。えと・・・あの・・・・・・あなた・・・」

 

 夜桜は自身の嫁の尊みに浄化された!

 

 

 

 

 秋のすがすがしい気候に身を包まれる風を心地良く感じながら道を歩く二人。

 

「冬が近づいて来てるな~・・・」

 

 清々しいながらもどこか厳しすぎる冬の予感を感じさせる寒気に襲われた夜桜は隣に歩く嫁さんに声をかける。

 

「そうですね、防寒具一式出しませんとね。まぁ冬なんてすぐ来ちゃいますし、出しっぱなしでもいいかもしれませんが。」

 

「そうだな・・・

 

 

 

そういや、私がドイツ出身ってことは話したよな?」

 

「ええ。」

 

「そうか・・・俺達がこの国の諜報活動をしていることは?」

 

「え・・・」

 

「これを話すのは賭けだったんだが、隊長は説得して了承してくれたよ。今頃はほかの奴らもこの話をしているんじゃないか?

 

 んで、38式よ、どうする?」

 

「・・・あなたについて行くって決めたんです。それが、どんな道であろうとも、私は・・・」

 

 38式が夜桜の隣にさらに寄り添うように歩く。それは、彼女の決意の現れでもあった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

極秘文書

 

 501FGは以下の隊員で構成されている。

 

 

隊長:アメリカ生まれ。元アメリカ海軍特殊部隊『SEALs』に所属。最終階級は大佐。現在、アメリカ諜報機関CIAエージェントとして活動。

 

 

 

 

夜桜:ドイツ生まれ。元ドイツ連邦警察特殊部隊『GSG9』の第一中隊(人質救出作戦を主とする。)に所属していた。自身の南部拳銃のスライドには桜が彫ってある。最近誓約した38式改のマカロフのスライドに桜が彫ってある。現在はドイツ情報機関BND所属の職員となっている。

 

 

 

メガネ:ロシア連邦生まれ。ロシアの特殊部隊の意である「スペツナズ」の一つ、『独立作戦任務師団』の独立衛生大隊に所属していた。最終階級は少佐。名前の名の通り眼鏡が本体で身体はオマケ。情報機関には身をおいてはいないものの、CIAに情報を流している。

 

 

 

シデン:ドイツと日本人のハーフでイタリア生まれ。元イタリア空軍特殊部隊『RIAM(第17強襲航空団)』に所属。最終階級は少佐。イタリア情報機関AISIの職員である。

 

 

 

パンジャン:イギリス生まれ。元英国陸軍特殊部隊『SAS(特殊空挺部隊)』の第264通信中隊所属。最終階級は少佐。英国人だからメシマズかと思いきや案外作るご飯は美味しかったりするがたまにスターゲイジーパイを真顔で作ったりする。最近のトレンドは激辛麻婆豆腐。そして愉悦部員。なんだかんだいってイギリス対外諜報機関SIS、通称MI6の諜報員をしている。

 

 

 

タワシ:オーストリア出身。元々は501ではないPMCのネゲブが隊長であった特殊部隊に所属。その後、何やかんやありそのネゲブと誓約する。(ネゲブが追いかけて来たとも言う)

 

GrG41と誓約した当初はロリコンケモナーの疑いがあったが、エリカ及びネゲブとの誓約で疑われなくなった。が、たまにパンジャンにロリコンと言われる。オーストリア軍事情報機関『Heeresnachrichtenamt』の職員。

 

 

 

兵長:純血の日本人。このドルフロの世界では日本国は汚染地域なのですでに日本政府は存在しておらず各国に日本人離散しているため、純血な日本人は珍しい。陸上自衛隊の特殊部隊である『特殊作戦群(通称S)』がアメリカ陸軍に吸収され、その隊が元になった部隊に所属。その部隊で兵長は「歩く戦略兵器(ガチ)」と言われていた。最終階級少佐。CIA諜報員。

 

 

 

シグレ:フランス生まれ。フランスの警察組織の一つである、国家憲兵隊の特殊部隊『GIGN』に所属。フランス人なのにドイツ人や日本人並みに真面目。フランス対外情報機関『DGSE』諜報員。

 

 



目次 感想へのリンク しおりを挟む




評価する
※目安 0:10の真逆 5:普通 10:(このサイトで)これ以上素晴らしい作品とは出会えない。
※評価値0,10についてはそれぞれ11個以上は投票できません。
評価する前に
評価する際のガイドライン
に違反していないか確認して下さい。