ラブライブ!×サンシャイン!! みんなで叶える物語…ファイトで?キセキだよ!! (神崎あやめ)
しおりを挟む
プロローグ
プロローグ
20XX年4月某日、東京の秋葉原
「千歌ちゃん?もうすぐAqoursのイベント始まるよ?」
「曜ちゃん待って〜。なんかあそこのお店でね、時間を超えるタイムマシン?っていうのがあったんだけど気にならない?」
「それは気になるけど多分偽物だよ。梨子ちゃんもそう思うでしょ?」
「そうね。流石にそれはありえないかな」
「でもね、側面に西木野って書いてあったけど…」
「西木野!?」
「なにか知ってるの?」
「それは本当に西木野って書いてあったのね?だとしたら信憑性が増してくるわ」
「?そうなの?」
「ええ。その西木野はおそらくμ'sの西木野真姫さんの実家の財閥ね。私がまだ音ノ木坂にいた時から有名だったもの。時間遡行について研究してるって」
「そうなんだ。でもなんでこんなところにそんなもの置いてあるんだろうね?」
「それはここで今日、μ'sのファイナルライブからちょうど5周年ということでイベントを行っているからですわ」
「ダイヤさん!!」
「それで幸か不幸かわかりませんが、私達の参加するイベントの参加グループで優勝したグループがこのタイムマシンを使えるとのことでしたわ」
「じゃあ優勝するしかないでしょ!」
「じゃあ行くよ!」
「1」「2」「3」「4」「5」「6」「7」「8」「9」
「Aqours」
「「「「「「「「「サンシャイン!!!!」」」」」」」」」
こうして始まったイベント。私達Aqoursはなんと優勝し、タイムマシンの使用権も獲得しました。そこで9人で話し合った結果、μ'sの皆さんがいた時代へと行こうと決めたのです。最初は普通にμ'sの皆さんに会ったらすぐにこちらに戻ってくる予定でした。でも、そんな簡単にこの旅が終わることはなかったのです。
「じゃあ行くよ!μ'sのみんなの時代へゴー」
「ち、千歌ちゃん…」
「ルビィちゃんどうしたの?」
「これ、設定が1年になってる!」
「それってどういうこと?」
「…多分これは、1年経つまで今の時代には帰ってこられないっていうことずらね」
「「「え〜!?」」」
「じゃあ学校とかどうするのさ〜」
なんと私達は1年間もとの時代には帰ってこられなくなってしまったのです。するとタイムマシンについていた連絡機器が鳴り出しました。
「はい、もしもし!」
「あなたはAqoursの高海千歌さんであってるかしら?」
「そうですが…どちら様ですか?」
「そういえば名乗っていなかったわね。私はこのタイムマシンを開発した張本人、西木野真姫よ」
「真姫さん!?」
「ええ、私の入力ミスで1年になってしまってたみたいだからこちらのセンター筐体で日付を変更することはできないのだけれど、あなた達と関係の深い沼津、内浦の方たちと函館のSaintSnowはあなた達がこれから向かう私達の世界と融合させておいたからついたらまずは沼津に帰ってみて?」
「わかりました!ありがとうございます!」
「そろそろ着くみたいね私があなた達に言葉を送れるのもそろそろ限界みたい。昔の私達のライバルとしてラブライブに出てきてくれるのを楽しみにしてるわ!」
「はい!頑張ります!」
こうして、軽い気持ちで乗ったタイムマシンで私達Aqoursができるきっかけとなった伝説、μ'sと競い合うこととなった………
目次 感想へのリンク しおりを挟む
しおりを挟む
プロローグ Side-μ's-
20XX年8月某日 音ノ木坂学院部室
「ん〜?」
「穂乃果ちゃん?どうかした?」
「私達さ、前に真姫ちゃんの家の力でAqoursと出会ったでしょ?」
「あの私達をきっかけにアイドルを始めたって言ってくれてた娘たちでしょ?」
「そうそう。そのAqoursのみんながね、こっちに来るんだって!」
「来るとは一体どういうことです?」
「海未ちゃん、それがわからないから悩んでるんだよね〜」
「…その説明は私からさせてもらうわ」
「真姫。そうですね、おそらく真姫絡みでしょうからお願いします」
「私達が前にうちのタイムマシンで未来へと行ったでしょ?」
「えぇ、皆自分たちや音ノ木坂が未来でどうなったのか知りたくて行きましたね」
「あの時のタイムマシンが今から6年後のラブライブの優勝者の特典として付いてくるようになってたのよ」
「そうだったんだ…ってことはAqoursのみんながラブライブで優勝したって事!?」
「そういうことになるわね。それとこれは未来の私の手違いなんだけれど、Aqoursのライバルグループと沼津の人たちも巻き込んで今から1年間はこちらの世界にいることになったみたい。だから秋と春のラブライブにはAqoursも参加するみたいよ?」
「ハラショー!それは楽しそうね!」
「そうやね。うちも楽しみやわ」
「ところで、こっちにはいつ頃来るのかな?」
「向こうを出た時間を考えると、そろそろ着くと思うけれど…未来の私曰く到着座標は音ノ木坂の屋上らしいわよ?」
「それじゃあみんなをお出迎えしなくちゃいけないね!」
「そうね」
「じゃあとりあえず気合入れるためにいつものあれやろっか!」
「行くよ!」
「1」「2」「3」「4」「5」「6」「7」「8」「9」
「μ's、」
「「「「「「「「「μ'sic Start!!!」」」」」」」」」
こうして私達μ'sとAqours、そしてA-RISEとSaintSnowという本来交わるはずのないスクールアイドルの奇跡の物語が始まろうとしていました。
「こんな感じでどうかな、ことりちゃん?」
「いいと思うよ、曜ちゃん」
「私達がこっちにいられるのもあと1、2週間だから私達とことりちゃん達、それとA-RISEとSaintSnowのみんなの思い出をまとめようって事になったんだよね」
「うん、でももう行っちゃうなんてさみしいな」
「それは私も同じ気持ちだよ!だから寂しくならないようにこうして小説?みたいな感じでわたしたちの思い出を書き記してるんだよ!」
「そうだね。まだこのお話は始まったばっかりだもん、これからもっともっと頑張らなきゃだね!」
「うん!」
こうして私、渡辺曜と南ことりの2人で、タイムスリップしたこのお話をまとめることになったのでした……
目次 感想へのリンク しおりを挟む
しおりを挟む
みんなで過ごす夏休み編
μ'sとAqoursの出会い
私達Aqoursは秋葉原で行われたラブライブで優勝し、副賞のタイムマシンを使いμ'sのいた時代へと飛んでいた。
「ところで思ったんだけど」
「どうしたの善子ちゃん?」
「このままさっきと同じ場所に出るとしたら大分おかしくない?…あとヨハネ」
「確かに善子ちゃんの言うとおりずら。あんな街中に急に変な機械が現れたら不審がられるずらよ?」
「その辺は大丈夫みたいよ、よっちゃん」
「そうなのリリー?」
「うん、このタイムマシンの到着位置は音ノ木坂の屋上みたいだから。あとその呼び方はやめて」
「でも私達ってμ'sのみんなと初対面だけど大丈夫かなん?」
「いえ、厳密には初対面ではありませんわ!」
「What?それはどういうこと、ダイヤ?」
「実は、東海地区予選の前後でしたでしょうか、μ'sの皆さんは一度こちらへと来ていたのです。ですがちょうど浦の星の廃校が決まったのと同じ頃でしたので、私と曜さん、梨子さんだけでお会いしたのですわ。その時にAqoursの事は伝えておりますので、おそらくこの頃のμ'sの皆さんでしたら私達の事は知っていると思いますわ」
「そうだったの!?言ってくれたら良かったのに〜」
「でも千歌ちゃんはそんな雰囲気じゃなかったでしょ?」
「それはそうだけどさ〜」
「それに私達だけ会ったって聞いたらそういう風に言うのはわかってたから黙っておいたんだけど、まさかμ'sのみんなに会いに行くことになるなんて思ってなかったからね。でもいざ行ってμ'sのみんなが私達のことを知ってるってなったらおかしいでしょ?だから今のうちに打ち明けてくれたんだよね?ダイヤさん」
「その通りですわ!会いに行くとなればあの時どうのということにもなりませんから」
「そっか〜…でもそれこそ急に屋上に出たりしたら驚かれるんじゃ」
「その辺も大丈夫みたい」
「そうなの?梨子ちゃん」
「うん。さっきまで真姫さんが色々説明してくれてたでしょ?そのシステムの応用らしいんだけどμ'sの頃の真姫さんと私達と話してた真姫さんが繋がってるみたいで、私達が屋上につく時間もμ'sのみんなは知ってるみたいだから」
「なんだかとても未来ずらね〜」
「そうだね!…あっ、そろそろ着くよ!」
こうして私達Aqoursは音ノ木坂学院の屋上へと降り立ちました。そこには…
「Aqoursのみんな!ようこそ音ノ木坂へ!!」
穂乃果さんを始めとしたμ'sのみんなが出迎えてくれました。
「うわ〜!本物の穂乃果ちゃんだ〜!!」
「うん!本物だよ千歌ちゃん!」
「でもこうしてみると穂乃果と千歌さんは本当に雰囲気が似ていますね」
「「そうかな?」」
「そうだね!確かに千歌ちゃんと穂乃果さんはそっくりだね」
「なんだか穂乃果ちゃんと似てるって言われると照れるな〜」
「私も照れちゃうよ〜」
「はい、とりあえずそういう話は後にして改めて私達の世界へようこそ。あなた達の世界でも会ってると思うけれど、西木野真姫よ。これから1年間同じ世界で過ごすことになるけれど、私達はライバルである前に仲間だと思ってるわ。だから、こっちの世界はちょうど夏休みだし、この期間中は一緒に過ごそうと思うんだけど大丈夫かしら?」
「真姫ちゃんが素直に接してるにゃ!?なんだかびっくりだにゃ!」
「なっ、私だっていつもいつもそんなことしてるわけじゃないんだから!」
「真姫ちゃんは変わらないね!」
「梨子までそんなこと言わないで!とにかく、大丈夫かしら?」
「私はいいと思うけど、みんなはどうかな?」
「いいと思うずら!」
「くっくっく。遂にこの世界でも私の忠実なリトルデーモンを「私も真姫ちゃんの意見でいいと思うよ!」って最後まで言わせなさいよ!まあ私もいいと思うけど…」
「私も賛成しますわ!このような機会は滅多に起こりませんもの!」
「みんなそう言ってくれると思ってたわ!」
こうして私達とμ'sのみんなとの夏休みが始まると思ってたんだけど……
「なかなかに面白そうな話をしてるみたいね?」
「その声は……ツバサちゃん!?」
「穂乃果さん、久しぶりね。それとAqoursの皆さんははじめましてになるわね。私はA-RISEの綺羅ツバサよ。今日は相談があってきたんだけど、楽しいことができそうね」
「相談って?」
「8月31日にμ'sとA-RISEでライブイベントをしようと思ってるの。でも、Aqoursのみんながいるみたいだから…」
「だから?」
「私達はSaintSnowの2人と合同グループで、μ'sとAqoursは6人×3組で作ってライブイベントをしましょう!」
「「「え〜!!?」」」
目次 感想へのリンク しおりを挟む
しおりを挟む
合同イベント!?
私達はツバサさんからの提案のあまりの衝撃にしばらく次の言葉を発せませんでした。そこで、ようやく千歌ちゃんが口を開きました。
「ツバサさん」
「何かしら?千歌さん」
「A-RISEとSaintSnowの合同グループってことはSaintSnowの2人はこっちにいるんですか?」
「ええ、あなた達よりも少し早くこっちに来たみたいで、同じようにこの話をしたら快く受けてくれたわ」
「最初は状況を理解するのに手間取りましたけどね。こんな機会二度とないと思うので、お受けさせていただきました」
「聖良さん!」
「そして私達は既にグループ名も決めてるの。その名は『Diamond Dust』」
「お〜。かっこいいね!理亞ちゃん!っていうかもうそこまで決まってるの!?」
「ええ。それと今回のライブイベントは、UTX劇場で行うわ。さらに、シークレットゲストも一組交渉しているから。ちなみにそのゲストは、おそらく矢澤さんと小泉さんはよく知ってるはずね」
「私と花陽が知ってる?」
「まあ詳しいことはまた後日書類を送付させてもらおうと思ってるわ。皆さんはどうかしら?」
「…私はやりたい!こんなチャンス逃したらもう来ないよ!」
「千歌ちゃん…そうだね!Aqoursとしてはやりたいです!μ'sのみんなはどうでしょうか?」
「どうする?穂乃果ちゃん…」
「やろう!絶対楽しいよ!!」
「穂乃果がやるって言うなら私達もやるわ!」
「じゃあ決まりね。…あぁ、共演予定の相手も名前くらいは言っておいたほうがいいわね。その名は『Genesis』よ」
「「「「『Genesis』!?」」」」
「にこちゃん、花陽ちゃん、そのGenesisって有名なグループなの?」
「有名よ!Genesisはスクールアイドル界のパイオニア、私は正直な話A-RISEじゃなく、Genesisを見てスクールアイドルに憧れたんだもの。4人組のアイドルグループよ」
「私ももちろん知ってます!特に今年は長いGenesisの歴史の中でもトップの歌唱力、ダンス力を持つ新入生が1年にしてリーダーを務めていることで話題になっている九州最強のスクールアイドルグループです!」
「そんなグループがあったんですね!……ってルビィちゃん?ダイヤさん?」
「まさか、この時代でGenesisの皆さんにまで会えるなんて感動です!」
「そうだねお姉ちゃん!ルビィたちの時代ではμ's、A-RISE、Genesisの3強って言われてたもんね!そのGenesisに会えるなんて驚きだよ!」
「Aqoursの皆さんの中にも知っている子がいるのは驚きではあるけど、Genesisが参加するかどうかはまだ未定だから決まったらまた詳しい情報とともに連絡するわね」
そう言ってツバサさん達が帰ろうとしていたときでした。
「連絡をする必要はないですよ。私達も参加させていただきますので。といいますか、せっかく参加予定グループが揃ったんです、この場で打ち合わせしません?」
そう言って入ってきたのは…
「まさかここに来てくれるとは私達としてはありがたい話だけどね」
「自己紹介が遅れましたね。私はGenesisでリーダーを務めています、
今話題になっていたゲスト、Genesisのリーダーでした。ですがそれよりもGenesisのメンバーにμ's、Aqoursの面々は驚きを隠せないのでした……
目次 感想へのリンク しおりを挟む