おね×しょた (キサラギ職員)
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1.とあるけもショタとTSブロンドたわわお姉さんの場合

きゃらしょうかい
ライアン:青目褐色黒髪ポニーテールのショタ。女の子に見えるかわいらしい顔立ちの獣人。
アルスティア:とある事情で女性の体で目覚めた元男。金髪でたわわ美女。

これは本編とは何も関係がないよ! ないよ!!


 これは性教育の一環なのだ。そういうことにしておこう。

 俺はライアン君が見ている前で、胸元の布を解いた。

 寝間着はネグリジェに近い薄い布のものだ。前を解いてしまえば下着一枚だけになる。なんでそうするかって、ライアン君の目かな。女性への耐性がないのか視線が露骨なんだ。丁寧で礼儀正しくていい子なんだけど、“そういうところ”は男の子だなあと思う。露骨に見てくるんだもん、わかるよそりゃ。

 俺がライアン君のお嫁さんにはならんだろうし(中身が男だからな)、せめて済ます方法くらいは教えてやらねば。

 俺と同じように寝巻き姿のライアン君。俺はベッドに腰掛けて、ライアン君に横向きに寝るように手招きをした。

 

「あ、あの……」

「……?」

 

 ぽかんとした顔をしている。えと、こうだよ! こう!

 俺が寝る仕草の次に腿を叩いて見せるとようやくわかったのかおずおずとした仕草で俺の腿に体を預けてくれた。うむここまで近いと獣臭というかライアン君の匂いが強く感じ取れるな。

 顔の作りが本当に可愛らしい。目はくりくりしてるし、髪の毛はつやつや。青目黒髪褐色という組み合わせの破壊力はなかなかのものだな。

 俺はライアンくんが見ている前で下着の留め具を外した。胸が垂れてライアン君の顔面近くまで寄った。

 

「あ、あうう」

 

 顔を真っ赤にして胸をガン見しているライアン君。

 自慢じゃないがというか自慢だが俺の胸はかなりでかい。道行く女性ほぼ全員に勝てると断言していい大きさ。白くてもちもちしてて乳首も桜色。男の俺ならしゃぶりついてる。

 しゃぶりつかずに凝視して固まるのが実にライアン君らしいムーブだ。

 俺は下腹部に手を伸ばすとズボンの前を緩め始めた。

 

「あっ、なにをするんですか……」

 

 怖がってるような声だが、期待に満ちた潤んだ目つき。すごく、たまらない。

 ベルトを緩めて、前を開く。下着をずらすと粘つく液が手に触れる。肌と同じ褐色の物がびくんびくんと脈に合わせて震えながら躍り出てきた。年齢からすれば並、かな。剥けた先から透明な液が伝っていた。

 

「うう……むずむずが、そこを触ると取れるんですか?」

「………」

「わかりました。よろしくお願いします……」

 

 もどかしい。ちゃんと言葉で教えてあげられたらいいんだが、どんなに頑張っても発音ができないときている。ライアン君向けの性教育の本かなにかを探してきて読んでもらおうかな。まあ字が読めないから探せないんだけどね。

 俺が股間を見ているとむくむくとあっという間に屹立していった。限界まで反って、今にも破裂してしまいそうだった。

 

「な、なんか見られてると……ひあっ♡」

 

 ……甘い声ってこういう声なんだなって。

 えーと、自分の経験をって思ったけど他人のちんちんとか触ったことなかったわ。とりあえずしごいてみよう。

 俺が手で竿を包んで上下にこすり始めると、ライアン君はびくんと腰を震わせた。

 

「はぁっ、ぅう……!」

 

 俺の胸に顔を受けて悶ている。なんじゃこの可愛い生物。

 よしよし、お姉さんがやってあげるから次は自分でするんだぞ。

 上下、上下……。

 あーやばい手の動きに合わせて腰が動いてしまってる。かわいいなこれは。男の人相手に可愛いって言う女性の心理がさっぱりわからなかったけど、わかるような気がしてきた。

 

「あっ、あっ、ひああっ! っ、あっ!」

 

 俺のおっぱいに顔を埋めてきゃんきゃんと喘ぐライアン君。おっぱいどころじゃないのか腰をうねらせている。無意識なんだろうけどセックスの動きになってるあたりライアン君も男の子なんだなぁって思うよね。

 顔を真っ赤にしてしがみ付いてくるので、おっぱいに埋もれているといった感じだ。髪の毛がチクチクしてむずむずする。

 よしよし。初体験だろうしもうちょいでイくからなーっと。

 撫で撫でしてみようか。おお、ふさふさとしている。

 

「うううううっ♡ うっ、あ、あるすてぃあさまぁっ! ん、なにかきちゃいますっ!」

 

 顎を突き出して腰を震わせるライアン君。おしおし、がんばってくれ。

 あっ、ティッシュ………そうだよなかったよ! えーっと、ああ、もうしょうがないそのまま手に出させるか?

 

「くぅぅっ!」

「!」

 

 俺がもたもたしていたせいで、ライアン君がいってしまった。

 びゅくーって透明な液混じりの白濁が吹き出して、俺の手をべとべとにする。

 

「はぁっ、はぁっ、はぁぁ……ご、ごめんなさいぃ……」

 

 うわぁ、すっごい濃い。形がわかるほど濃くてプルプルしててゼリーみたいな精液だ。

 俺がまじまじと見つめていると、ライアン君が半泣きで目をごしごし擦りながら言ってきた。

 俺はとりあえず手ぬぐいを取ると手をきれいにした。もちろん股間も拭いたよ。布で拭くのもなんだかおかしな気分だ。

 まあ、泣くなよ。なるべく柔らかい表情を作ろうと無駄な努力をしながら頭を撫でる。獣の耳を指で擦ってあげたりしていると、ライアン君が落ち着いてきた。

 

「………」

「あぅ………見られていると……おっきくなってしまって」

 

 俺がライアン君の横に腰掛けると、ライアンくんは申し訳なさそうに言ってきた。

 よしよし。次は自分でやってみるんだよ。

 俺はライアン君の前で腿を叩いてみた。同じような姿勢を取りかけたので、首を振って体を腕力で持ち上げて腿に座らせる。軽いなしかし。いや俺の腕力がおかしいのか。

 

「えっ、そっその……?」

「………」

 

 何がなんだかという顔をしたので、ライアン君の手を取って、びくんびくんと痙攣しているかわいいおちんちんを握らせる。

 

「自分で……ですか? やってみます……」

 

 そうそう、上、下でね。処理くらいは自分でやらないと。そういや女の性欲ってどうなんだろうねえ。この体になって自慰してえなあと思ったことがいまのところないわけだが。

 

「はあ、はぁっ」

 

 ライアン君が必死におちんちんをこすこすしている。後ろからじゃ見えないが、俺の動きを真似してるっぽいな。

 そうそう、こすこすってね。よしよし。かわいいなあ。

 

「はぁっ、ふぅぅぅ……ひあっ♡ な、なんですか」

 

 もぞもぞ動くライアン君を、おっぱいで顔を挟んでやる。逃げ道はないぞー?

 んー動いちゃだーめ。男の子も乳首いじられると気持ちいいからねえ、お手伝いしてあげる。

 ライアン君の乳首を後ろからつねったりしてみる。指でこすこすって。耳もおいしそう。ちゅーちゅーって舐めてあげる。

 

「ぅぅぅぅぅッ♡ だめぇっ……! あっ、あぁぁぁぁ……!」

 

 透明なお汁があわ立ってきた。くちくちって音がしてきて楽しい。

 びんびんに立ったおちんちんを指で締め上げてみたり、引っ張ってみたり。先端をくりくりってしてみたり。

 そうしているうちに、またびゅくーって精液が出た。

 

「はう………」

 

 背筋を反らして悶絶しているライアン君。真っ赤に染まった頬がかわいくて、唇がおいしそうで、つい、つまみ食いをしちゃった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 で。

 その後、我に帰った俺はひたすら謝って、彼を寝かしつけた。

 困ったことに、タイミングを見計らっては“お願い”してくるようになってしまった。うーん、自分で処理してって言えたらいいのになあと思う。



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2.とあるけもショタとTSブロンドたわわお姉さんの場合

つづいた

Q.これは本編ですか?
A.なんのこったよ


 困った。

 ある日、俺は日課になりつつあった文字の練習をしながら考え事をしていた。幸いなことに数字とか、簡単な単語なら理解できるようになってきたのだが、しゃべることができない致命的なハンデのせいなのか、うまく文章化できない。単語を並べて伝えるにしてもその都度筆談も辛いし、ライアン君という何も言わずとも大体の意味を汲み取ってくれる存在は非常に大きい。この世界にやってきてであわなかったら野垂れ死にしていたかもしれない。

 とはいっても、伝えようとして伝わらないこともある。“処理”の仕方を知らないようなので教えてあげたのだ。まあ、ちょっと興奮した(俺が)せいか調子に乗って乳首を攻めるわキスするわやりすぎた感はあるけどね。

 それから自分で処理してんのかしてないのかわかんないけど、度々俺のところに来ておねだりしてくるのだ。

 やりすぎたのかもしれんね。いやだって普通そういうことを触れるのは本とか映像とかで見てみよう見真似でやるもんだよな、一人で。人権のじの字もない中世なこの世界じゃどうかは知らんが、親から教わるとか見て学ぶとか、クッション挟んでるはずなんだ。いきなり美女(自慢だぞ)におっぱい見せてもらいながら手コキはまずかった?

 

「…………」

 

 勉強しよう。それでちゃんと教えたほうがいい。

 なんて考えていると、コンコンと自室の扉がコンコンとノックされた。

 

「アルスティア様………そ、その、今日も……」

 

 元気だなぁって思う。若いね。一晩経ったらもう完全回復とは。一応やり方は手振りで教えたんだけど。

 じゃあ断ればいいじゃんというかもしれないが、何せ恩人である。ライアン君がいなかったら野垂れ死に待ったなしの状態で助けてもらったに等しいからな。まあ彼は俺が助けてくれたと思ってるかもしれないが、俺も彼に対してそういう認識でいる。

 だから、失望させたくないというのもある。断ったら泣きそうだし……。うーん、うーん、ずぶずぶといってしまってるけど、このままじゃまずいよなぁ。

 なんて俺は考えながら立ち上がると、扉を開けた。湯上りもとい水浴び上がりで寒そうにしているライアン君がいた。お湯を出してくれるほど優しくないのだ。この教会の主は。やりたきゃ自分で沸かせということらしいが、火を熾すのってタイヘンなのだ。さらに大変なのが維持すること。あれこれ考えると、トータルで割りに合わないので普通に水浴びで済ますのだ。

 ライアン君、眠るときは愛用のナイトキャップを被る派らしい。しかも実家から持ってきたらしく、セトの街(セントラルという意味があるでかい街だ)にある俺らが身を寄せている教会でも着用している。

 パジャマ姿のライアン君が、胸元で手を祈るような格好に組みつつ、覗き込んできていた。

 見た目は美少女だ。艶々の黒い髪の毛を腰まで垂らした青いクリクリとした目の女の子としか言いようがない。数年後には男らしさも出て来るんだろうけど、今のところは男らしさは皆無である。

 はあ、と思わずため息が出る。中に入るように促す。肩を撫でながらベッドに連れて行く。

 並んで座る。ホラ、内股にならない! 女の子っぽく見えるだろ!!

 ……なんていう俺もこの体に慣れるまでは椅子に座る時無意識で大股だったりする。今は意識的に直してるけどさ、生まれてずっと男の子の君がする座り方じゃないぞ。

 

「………」

 

 んー。もじもじしてるな。自分の指を熱心に調べてる動きをしている。

 お願いしたいけど自分から言葉にするには恥ずかしすぎてって感じかな。初めてじゃないのに初めてみたいな反応で本当に可愛いと思う。

 仕方ないなあ。

 俺は頭をなでなでしながら抱きしめてみた。おっぱいに埋まるライアン君。おしおし、まったく、しょうがない子だなぁ。

 

 まあ、多分そうだろうなと思ったよ。

 ライアン君がおもむろにこう切り出した。触ってみてもいいですかって。

 まずいなあ。そういうのは君の将来のお嫁さんにするべきことなんだけど……。俺ってば美人だけど、中身はおっさんやし……しかもどっから来たのかも分からん本名不明の怪しい人というね。

 まずいなあ、とは思うんだけど、下手に拒絶して悲しまれるのも嫌なので、やらせてみようと思った。

 

「はぁぁぁぁ………」

 

 俺の格好といえば薄いネグリジェと下着のみ。靴下も履いてない。薄っすら透けて見えてる感じだ。

 俺が寝転がると、ライアン君が感嘆の声を漏らした。

 

「さ、さわりまひゅ……」

 

 噛んでる噛んでる。

 で、見てるんだが、一向に触らない。俺の足元に正座して、前のめりで手を伸ばして足に触ろうとしてるんだけど、いつまで経っても触ってこない。

 

「はうぅ」

 

 俺の方を見てきた。じーっと見てきたかと思えば、目を逸らした。

 ふふふ。じゃあこうしてやる。

 

「ひっ」

 

 足で体を挟んで前に引っ張ってみる。俺の太腿辺りに倒れ込んできた。

 

「まっ、ぅぅぅぅ~~~~!」

 

 太ももは自信あるんだぞ? ほーれほれ。触りたいっていうのに触ってこないから顔挟んでやる。

 うりゃ。そのまま横に引き倒してみる。苦しそうな息はしているけど、表情がゆるっゆる。恍惚としてる。

 

「あっ、あぁぁぁ……」

 

 んー。やっぱこの子マゾだわ。うん。ズボンがぱんぱんになってる。足に挟まれて大きくしちゃうのがなんなのってそりゃマゾだよ。

 試してみようかなー。ライアン君軽いから簡単簡単♪

 おっぱい枕。んで、ズボンをしゅるるっとね。お、もうびんびんになってて可愛い。一回やってみたかったんだよね、足コキ。

 

「あ、足で……!? う、うぅ」

 

 困惑してる困惑してる。けどおっぱいも好きだけど足も好きだもんね〜君。

 汗をかいてはあはあしてるライアン君を抱きしめたっま、素足でってあーストッキングとかタイツとかあればなーなんて。素足でもいいか。

 嫌そうな声は出してるけど、おちんちんは素直で結構結構。ねー、こういうの好きだもんねー?

 

「あっ、あっ♡」

 

 おつゆダラダラのおちんちんを足で掴んでぎゅーっとする。ほうほう、これはなかなか腹筋に負荷がくるね。

 両側から包み込んで、しこしこ♡ しこしこ♡ しこしこ、きゅっとして~♡

 きゅっ、きゅって、しこしこしこしこ♡ 根元~さきっちょぐりぐり~。

 

「あっ、うううううっ♡」

 

 背筋を反らして、口から唾液流しながら、ぴゅっとイっちゃった。

 んー、自分でできるようにしないとね。ほら、手を持って、そそ。じょうげ、じょうげ、いっちに、さんし♪

 

「びっ、びんかんっ、ぅぅ~~~~ッ……」

 

 イッたばっかりで苦しいの? 少しお休みする?

 ライアン君がもたれてきたから、頭を撫で撫でしてあげる。いったばっかりでこしこししてもつらいだけだったかもね。反省しなくちゃ。

 

「はふぅぅ…………ぃ、いい匂いが………んっ、まっ、わかりましたっ……自分でしますからぁ……」

 

 ついついしこしこってしちゃった。ライアン君がぴくんって跳ねて見上げてくる。ちっこい体してるなあ。

 一人でしこしこしてみようね。見ててあげるからねー。

 

「はぁっ、はぁっ、ぅぅっ、う゛ぅぅっ……」

 

 ぴくって、濃い液がすぐに出た。手で受け止めようとしたけど、遅くてベッドに飛んじゃった。あとでお洗濯しないとね。

 

「我慢ができなくて、すぐ、このしろいの出ちゃいます………」

 

 我慢しなくていいのにね、なんだか、我慢しないといけないみたいな勘違いしてるみたいね。

 そだ。強い刺激を与えて我慢させてみてはどうかな。本末転倒かな。まあいっか。いろいろな体験しておけば困らないぞ~。

 よいしょ、っと。ライアン君寝かせてっと。お、ぴんぴんに立ってる。二回出したのに元気ってすごいね、きみ。

 強い刺激~っと。

 

「なにを……だめですよ! そんな……そこ、舐めひあぁああっ!?」

 

 ぴくんぴくん震えてるおちんちんを、おくちに入れてみた。おいしそうだったもん。

 すぐにぴゅーってあったかい液が口に広がってきて、それから、ライアン君が手で顔を覆ってひっくひっくしゃっくりあげながら泣いてた。

 さーっと頭が冷えてきた。ごっくん。あ、飲んじゃった。しぶい味がしました。

 やりすぎちゃったみたいだわ、と改めて思った。

 俺は、ライアン君の頭を撫で撫ですると、とりあえず精液やら涎やらが飛んでるベッドをなんとかしようと腰を上げたのだった。

 

 そして翌日。

 またライアン君が来る。

 泣いたのに懲りずに来る。だめなのになあって、思ってるしわかってるんだけど、迎え入れてしまうのだった。



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3.サキュバスのお姉さんが神官ショタを調教してペットにする話

ライアン君のよりこっちのほうが着手がはやかったゆるし亭ゆるして
続きは来世のキサラギが頑張ることでしょう


「神官さま、本当に行かれるので?」

「はい、魔族がいるというのに手をこまねいてはいられませんから」

 

 一人のあどけない顔をした少年が、今まさに森に入ろうとしていた。鬱蒼と茂った木々は太陽を完全に遮ってしまっているようだった。

 とある村にて恐ろしい魔族が現れたという風の噂を聞きつけた少年は、なら私の出番だとやってきたのだった。少年は神に仕える神官その見習い巡礼者だった。神の奇跡をたどる旅の途中のことだった。名をルツといった。

 まだ幼い顔立ちをしていた。青い目。ふわふわとした頭髪を肩で切りそろえている。白を基調にした神官服を身にまとい、傍らには杖を携えている。

 村人たちは自分たちよりも頭2つは小さいであろう少年神官を不安そうに見ていた。神官は、闇に属する魔族に対する対抗手段を備えていることはよく知られてているが、いくらなんでも、幼すぎやしないだろうかというのが表情に現れていた。

 少年は村人を前にえへんと胸を張った。

 

「私はこれでも特別な鍛錬を積んだ身。どのような魔族がいようとも、神の名のもとにしかるべき罰を与えてみせましょう。ご心配は不要です」

 

 事実だった。可愛らしい顔立ちとは裏腹に、ごく限られたものだけが受けることができる鍛錬を積んでいた。生半可な魔族の術では、彼を倒すことなどできないだろう。

 自信満々な物言いに、村人も心配は不要かと態度を変える。

 

「それではお任せします」

「任されました。ええと、それで、どのような魔族なのかはわかっているのですか」

「遭遇したものの話では女が一人いたそうです。既に五人が帰っておりません……」

「なるほど、わかりました。それではこれより行ってまいります」

「これから日が暮れてしまいますが……」

「善は急げと言いますから。旅支度はありますので野営もできますから」

 

 そして少年は、村人が日が昇るまで待てというのにも聞かずに、森へと足を踏み入れて行ったのだった。

 

 

 

「魔族の女など……」

 

 魔族。それは闇の力を操ることに長けた種族。人の姿によく似ていながら、角や翼牙を持つものもいる。一般的な人間に対し敵意を抱いている。とされているが、少年は侮っていた。

 森をずんずんと突き進んでいくと、ただならぬ気配が漂ってきた。濃密な闇の気配だった。

 

「あれは……」

 

 ルツは、足を引きずっている女性の姿を認めた。山に入って夜がふけようかという頃である。

 一般的なワンピースタイプの服をまとった年若い娘だった。村から消えたという行方不明者かもしれない。

 ルツは女性がこちらを向くよりも先に駆け寄っていた。娘ががくりと膝を付く。

 

「私はルツと申します! 村の人から話は聞いています。なにがあったのですか」

「女が……ああ恐ろしい……他の人は……もう………わ、わたしは、シオンと……申します……」

 

 女はげっそりとしていた。ルツがかがみ込んで顔を覗き込むと、血色悪い顔を傾け目線を合わせた。

 ルツは憤り隠せず、歯をきりきり言わせた。

 

「歩けますか?」

「も、もう……何日も飲まず食わずで……」

 

 ルツは、女性をおぶれないか目測を頼ったが、唇を噛み締めた。ルツの体格では引き摺るのも困難だった。荷物を下ろして水筒を取り出すと、蓋を開けて手渡す。

 女性は水をゆっくり飲むと、蓋を閉じて水筒を返した。

 

「できれば早い内にここから逃げた方がいいと思いますが……歩けますか?」

「山を越すのは無理です……あっ、ルツ様、私が隠れていた小屋があります。そこで夜を明かすというのは……」

 

 魔族がいる以上森に長居をする訳にはいかないが、衰弱した女性を夜の道連れて行くのも違う危険が生じる。夜行性の動物にとっての最も活動し安い時間帯を歩いて進むわけにもいかない。

 ルツは悩んだ末頷いた。

 

 

 

 

 小屋は、程近い場所にあった。木造でよく手入れが行き届いており、弓や狩り用罠が作業机に並んでいるところを見ると、狩猟小屋だったのだろう。

 ルツは女性をベッドに寝かせていた。女性に手持ちの食糧を与え、傷を見てみた。外傷はなく、ただ疲れただけだったので、ベッドに寝かせたのだ。

 

「まずは彼女を連れて帰ることを優先して……」

 

 ぶつぶつと独り言を漏らす。魔族の撃破は確かに神の信徒である彼には重要だが、まずは、女性を連れて帰るのが優先事項である。女性を担げず、かといって女性に森を抜けるだけの体力がない以上はこれが最適解であろう。

 ルツは女性の方を振り返り、仰天した。

 いない。確かに布団に包まっていた女性が消えてしまっていた。

 

「なっ……シ、シオンさん!? そんなバカな……! ついさっきまでそこにいたはずでは……」

 

 布団を剥いでみたが影も形もない。ベッドの下にもいない。部屋中見回してみたが、隠れられる場所が他にあるはずがない。外に出た? ありえないとルツは首を振る。出入り口は一つ。

 ルツは泡食って扉を開けて外を確認したが、漆黒の闇が広がっているだけであった。

 

「……ふふふ」

 

 背後から闇が笑う声がした。

 壊れたマリオネットのようにぎこちなく振り返ると、女性がいた。

 角、翼、揺れる尻尾、それだけを見れば、人の姿をしていながら、人ではないなにかがいた。

 蛇のように裂けた虹彩が艶めかしくルツを見つめていた。

 金糸を腰まで垂らした女がいた。薄いシルクのドレスは、まるで誇示するように突き出された胸元の大半を剥き出しにしていて、背中、腿を守っていない。白磁の肌はシルクよりなお滑らかに闇の中白く輝いているようだった。

 

「う……、で、でたな! 魔族! こ、この僕が………か、か、神のなむゅ……!? ん〜っ……!?」

 

 ルツが咄嗟に聖句を唱えんとしたが、口が言うことを聞かない。唇が張り付いて動かす、手を差し込んで開こうと悪戦苦闘したが、まるで動かない。

 わたわたと痴態を演じるルツを前に、金糸を腰まで垂らした女が口の端をにやりと持ち上げた。

 

「聖句を言えない。そうでしょ?」

「………」

 

 ルツは、ついに口を聞けず涙目で睨みつけるだけになった。

 

「こんな簡単な罠にかかるなんて信徒ちゃんは人を疑わないたちなのねえ……かわいい子。私が変化してるの、気が付かなかったの?」

 

 女の形状をした魔性が己の頬に手を当てて小首を傾げる。獲物を前に牙をむき出すかのように、ちろりと赤い舌で宙を掻いた。

 

「……! ~~~~ッ! っ、ぅ~~!」

 

 まるで幼子のように扱われたルツは顔面をにわかに沸騰させた。必死に聖句を唱えんとするのだが、いくら頑張っても意味のある言葉にならず、しまいには息が詰まり酸欠で膝を折ることになった。

 面を上げたところ視界に女の顔が広がっていた。

 

「ふむぅぅっ……!? んっ、んぅぅーっ!」

 

 女がルツを抱きしめていた。否、頭を抱えるようにして唇をねじ込んでいた。

 舌を噛み切ってくれようとしたルツは、しかし抵抗ができない。唾液を流し込まれ、舌を犯されてしまって、女の肩に手を置いてびくんびくんと痙攣するばかりだった。

 たっぷりと口の中を吸われ、唾液を飲まされ、いつのまにか外套を脱がされ、ふと気がつくと離されていた。

 呆然としてへたり込むルツの前で女が前かがみになった。甘い女性性を強烈に意識させる魅惑の谷間が露になる。

 

「んもう、魔族魔族って、私はサキュバスってちゃんとした名称があるのに、酷いことするのねぇ……ね、ボクのお名前は?」

「る、ルツ………じゃない! お前の言うことなんて聞くもんか! ~~~~ぅ、うううっ」

「ふふ。言えない。でしょ? ボクがシオンさんの介抱してる間にちょ~っと呪文を、ね」

「ひ、卑怯だぞ! お前なんて………う」

「効いてきた?」

 

 ルツは慌てて腰を上げて自分の杖を探したが、どこにもなかった。机に置いてあったはずの荷物も見当たらない。もしかして自分は幻覚を見せられているのかもしれないと考えたが、聖句を言えない以上、もう、どうすることもできない。

 逃げようにも、腰に力が入らない。立ち上がって数歩で精一杯だった。

 

「んふふ。お姉さんの名前はねぇ、イリスって言うの。ルツ君、立てないでしょ」

「何をした!」

「んー? サキュバスの唾液をいーっぱいごくごくしちゃったんだから、もう逃げられないわ」

 

 ぴちゃり。女が舌で己の唇を舐めた。

 本能的な恐怖を感じたルツは、扉に向けて走ろうとして、こけそうになった。寸前でイリスがルツのことを抱える。

 

「だーめ♪ ルツ君可愛いんだもの、お姉さんが飼ってあげますからねー♪」

「離せッ……あ、あ、あぁ……っ!」

 

 あっさりと両足が床から離れた。ベッドへと連れて行かれてしまう。もがいてみたが、女の腕力はその細腕から発揮されているとは思えぬほどに強く、まるで万力のようであった。

 

「あ、あぁぁぁぁぁ……」

「おっきしちゃったの? んもーめっ、よ?」

 

 ルツは、言われて自覚した。ズボンの中の自分自身が痛いほどにいきり立ってしまっていて、精を吐き出したくてうずうずしているということに。

 イリスが圧し掛かるもの(サキュバス)の名前の通りに、足をまたぐようにして圧し掛かる。上半身は自由なはずだったが、肢体の自由が利かなくなっていた。手足が動くことを拒絶しているようだった。

 イリスがズボンのベルトを緩め、ずり下ろす。先走りで染みを作っているパンツをいとおしそうに指で撫でると、先端がかかっている布地を擦る。

 

「うううううっ!? はぁーっ、はぁっ、はぁっ」

「もうイッちゃったの?」

「う、ううぅぅぅ……ぐすっ、うっ………」

 

 ルツの腰がぴくんと跳ねると、数度に渡ってかくんかくんとありもしない女性を突き上げた。布地の染みが一気に拡大していき、生臭さが漂い始める。

 自分が下すべき魔族によりによって射精させられた。そして、抗う術がない。事実を受け入れるには彼は若すぎた。快楽よりも先に悔しさが勝ったのか、大粒の涙を零してしゃっくりを上げ始めた。

 イリスがルツの頭に手を伸ばし撫でてやりつつ、片手でパンツを脱がし始めた。

 

「よしよし、泣かないでね~強い子なんだから~」

「お、お前に言われたくなんか……」

「ずーっと飼ってあげるからね~」

 

 イリスがにこにこと笑顔のままぞっとするような事を言うと、ルツは顔面を引きつらせた。逃げなくてはと思っても、手足が動いてくれない。

 パンツがイリスの手によって脱がされてしまうと、一度精を放ったくらいでは足りぬとむくむくと頭をもたげる男性自身が顔を覗かせる。

 イリスは皮を被った可愛らしい一物を指に絡めてしごき始めた。

 

「やめっ……やあっ……!」

 

 泣いてもやめてはくれないむしろ嬉しそうな顔をするだけだった。

 精液と先走りを潤滑油かわりににちにちいやらしい音色をあげながらしごきあげる、瞬く間に皮が向け赤らんだ先端があらわになる。

 

「いただきまーす!」

 

 イリスが一息に一物を口内に滑り込ませる。

 

「ひああっ!? あっ……あっ……」

 

 にゅるん。未知の快感が電流となって背筋へと抜けていく。

 びゅくん、と激しく精が迸り、イリスの口内を埋め尽くす。ごくんと嚥下しながら、口を筒として上下上下にしごきあげる。

 今だに女を知らぬ無垢な子供には強すぎる刺激だった。腰をぴんと突き出したまま、口から舌を伸ばして絶頂する。全身は泥酔したかのように赤らんでいて、呼吸も早くなっている。

 

「はぁぁ………とっても濃くて美味しい。ルツ君ったら、女の子みたいな顔してるのにちゃんと一人前にぴゅっぴゅっできるのねぇ、えらいえらい♪」

「ひっく………うぇぇ……」

 

 快楽と、屈辱が同時に襲いかかってきて頭はパニック状態だった。ようやく動くようになってきた手で目元を濡らす涙を拭いこらえている。

 イリスがぴんと人差し指を伸ばした。鋭く尖った爪を見たルツの顔が強張った。

 

「はいはーい。ルツ君、お化粧しましょうねー」

「けしょう……?」

「そ、お姉さんのものになるんだからマークしないとね」

 

 イリスが言うと、萎れて可愛らしい肉棒の上、下腹部に爪を滑らせる。じゅっと音がして、赤い淫らな模様が彩られていく。

 

「ひっ、ああああああっ! あつい! 熱いよぉ!」

「暴れない暴れない。これで何度でもぴゅっぴゅできるようになりますからね〜」

 

 熱した鉄棒でも押し当てられているような熱さに暴れようとしたが、イリスの腕に抑え込まれてしまっていて、逃げられない。

 淫靡な紋章は一物の半ばまでも達していて、ギラギラ妖しく赤い光をちらつかせている。精を放ち限界だったはずというのに、あっという間に力を取り戻していった。

 イリスがドレスというには短すぎるそれの裾を持ち上げると、黒いレースのショーツを指でずらし、髪の毛と同じ色の体毛の宿った秘所が露わにした。そしてゆっくりと腰をおとしていく……。

 

「うーっ!? むぅぅぅっ……」

 

 童貞(しょじょ)卒業は呆気なかった。肉質的もとい肉そのものに陰茎が飲み込まれていく。

 ルツの、紋章さしずめ淫紋に支配された肉棒はまたも精を放ってしまう。

 

「んむぅぅぅーっ! うぅぅ゛ぅ゛ッ!?」

「はぁぁ~~~、ふふふふ」

 

 射精直後程雄が敏感になる時間はない。女の情け容赦ないピストン運動が始まる。ドレスが邪魔だと脱ぎ捨てると、レースの意匠が鮮やかな黒いブラジャーが見える。それも、すぐに脱いでしまう。

 

「はぁっ、はぁっ、ルツくん、何度でもイッていいからねぇ~」

「や、やめぇぇぇぇ…………!」

 

 何度射精したかもわからない。射精しているのに、騎乗位で腰を振ることを止めない女。射精自体、数えるほどしか経験していない若いルツにとって、天国に登るように気持ちいいのに、いつまでたっても終わらぬ責め苦は、まるで地獄のようでもあった。

 

「んぅぅぅぅぅぅ!!」

 

 イリスが口を強引に奪うと、また唾液を流し込んでいく。

 苦痛に顔を歪めていたルツは次第に目元をとろんとさせ、女の口付けに舌で返し始めていた。

 

「ふぅぅっ、ィくぅぅっ……♡」

「よしよし、いい子いい子~。ちゅっちゅっして、おちんちんぴゅっぴゅして、一日中私のお屋敷で暮らしましょうね~」

 

 猥褻な水音は、その夜一晩中続いた。

 そして、神官は村へと帰ってこなかったが、同時に魔族も姿を消してしまったという。村人達は相打ちになっただとか、勝手な噂話をしていたという。

 

 

 

 某所。とある町外れにあるお屋敷には、美しい乙女が住んでいると噂になっていたが、肝心の乙女の姿を見たものがいないとのことで噂を信じるものは少なかった。

 

「はぅぅぅ………イリスさまぁ……♡ 今日もいっぱい、がんばりましたぁ……」

 

 少女とも少年とも付かぬ声が漏れる。

 金色の髪の毛を腰まで伸ばした使用人服ようはメイド服を纏った小柄な人物が、イリスの元にやってきていた。化粧をしており、ルージュが唇を彩っていた。

 人物――かつて神官だったルツ――は、スカートの裾を捲って淫靡に化粧された肉棒を丸出しにした。透明な液がぽつりと落ちた。

 

「ごほうびをくださぁい……」



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