この素晴らしい世界に祝福を!ー孤独の放浪者ー (KIA_E-Iva119)
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第1話「異世界へと」

ーこの素晴らしい世界に祝福を!ー

ー孤独の放浪者ー

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ー現世ー

 

この世界は子供の頃と思っていたものが

 

大人になっていくにつれて想像とかけ離れていた

 

救いもなく弱肉強食であり、人の社会に入り

 

俺は精神と体の疲労が積もっていく日々を送っていた

 

何よりも人を信じる事は俺には出来ない

 

結局、自分1人だけ信じるしかない

 

何度も裏切られては信じ、分かっていながらも信じて裏切られる

 

だがそれでも人との繋がりを期待していたが

…限界だった

 

ならば、誰を信じろと

 

結局俺一人だけだ

 

そう思っていた矢先に考えに囚われ

 

気付かずに道路に飛び出していた

 

横を向けば大型車両が目の前までに迫っていたの

 

体は動かなかった

 

「…死んだな」

 

思ったその後、意識は無くなった

 

…亡くなったと言うべきか

 

俺の人生はろくでもなかったな

 

…まぁ望みが叶ったのだから

 

早く死にたいと思っていたところだ

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

……

 

………

 

…真っ暗だな

 

それもそうか

 

死んだのだから

 

俺は何処にいくのだろうな

 

まぁ少なくとも天国ではないな

 

恐らく地獄にいくのだろう

 

真っ当な善より、どちらかというと

 

半分以上悪に満ちた方だ

 

悪さもそれなりにやってきてしまっているからな

 

到底許されるものではないものも多くある

 

…「ようこそ、死後の世界へ」

 

誰かが俺に話しかける

 

若い女性の声といったところか

 

…「貴方は先程、致命傷を負い大量出血で亡くなりました」

 

「…そうか」

 

…「まだ若くして亡くなるのは、とても…気の毒です」

 

「…俺はこれからどうなる」

 

…「はい、貴方にはこれから何処にいくのか貴方自身に決めてもらいます」

 

「俺自身…?どういう事だ」

 

…「多分貴方が想像しているものと違うと思います、閻魔様が天国か地獄か結果を言い渡されるのを考えていたのでしょう」

 

「違ったのか」

 

…「えぇ、 あくまでもそれは人による想像にしか過ぎません

ここでは死者を天国か地獄かを決められないのです」

 

「それでその先はどうするんだ」

 

…「はい、今説明致します

1つ目は天国です、そこは何も無くただ日の光があるだけで他は何もありません、肉体も持たないのでただ日に当たるだけですね」

 

「全く天国とは言えないな」

 

…「言われてみればそうですね

2つ目は転生です、記憶を全て消して新たに次の世界で生きていく

そうですね…貴方のいた世界で1から生きていくだけですね」

 

「ふむ…あの世界でまた生きていくのか

正直な所、二度と戻りたくはないな

例え記憶を全て消したとしてもな」

 

…「そこで、です

3つ目は記憶を引き継ぎ、特典を1つ選んで魔王に支配された異世界に転生する事です」

 

「…ん?異世界…?」

 

…「貴方の世界でいうファンタジーの世界、よくゲームや漫画、アニメで見かけることありませんか?つまりはそれです」

 

「なるほどな…そういったものもあるのか」

 

…「えぇ、ございますよ

3つの選択肢がありますがどうしますか」

 

「…少しだけ考えさせてくれ」

 

…「はい、ゆっくりどうぞ」

 

…1つ目は天国、ただ日に当たるだけで肉体も持たずのんびりするだけ、か

 

それでは天国と言えんな

 

2つ目は記憶を全て消して新たに次の世界で生きていく、か

 

だが二度とあの世界で生きていきたくはない

 

これは却下だ

 

だとすると…3つ目の異世界転生

 

…いいだろう、退屈していたところだ

 

1度行ってみたいと思っていた

 

「…決めたぞ」

 

…「はい、どれを選択しますか?」

 

「…3つ目だ」

 

…「異世界転生、ですね

1度決めたら後戻りは出来ませんがそれでもよろしいですか?」

 

「あぁ、構わない」

 

…「それでは特典の方を選んで下さい」

 

「特典とは何だ」

 

…「いわば最強の武器やスキルを初めから持つ事が出来ます」

 

「それはありなのか」

 

…「はい、異世界に転生してすぐに亡くなってはこちらとしても困るのでこういったものを案内しています」

 

「そうか、ならその特典とやらを見せてくれ」

 

…「どうぞ、こちらの特典書からご覧下さい」

 

「あぁ」

 

…色々あるな、グングニル、ミョルニル、ブリューナク、エクスカリバー…

 

こういったものはあまり詳しくはないからどれを持っていけばいいのか迷うな…

 

…スキルか、これも色々あるが…間違えれば役に立たん事もあるだろう

 

どうする…ん…?これは…

 

使えるな、ただ代償が大きいが

 

「…これにする」

 

…「これは…いいのですか?このスキルを使えば代償が…」

 

「構わない」

 

…「…わかりました…準備の方は大丈夫ですか?」

 

「あぁ」

 

…「ではそこの円の中心に立ってもらってもいいですか?これから転生を行います」

 

「…これでいいか」

 

…「はい

(謎の呪文を唱える)これで転生の準備が終わりました」

 

俺の周りに青く光の円が輝き出す

 

…改めて見るとすごいな

 

…「それでは気を付けていってらしゃいませ

ご武運を」

 

「あぁ、世話になったな」

 

…「はい」

 

そして体は宙に浮き、そのまま光にのまれていく

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

次回part2 「冒険者」

 




今回投稿するのは初めてですが
如何せん小説の知識なんてあまりない…です(^p^)

ですが頑張って頭をフル回転させて、想像が止まらない限り書くので一言でも応援の言葉を頂けたら大変嬉しいです

以上キア_エイヴァ119からでしたー


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第2話「冒険者」

ーこの素晴らしい世界に祝福を!ー

             ー孤独の放浪者ー

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ー異世界ー

 

光にのまれ、目を覚ますとそこは

 

俺の元いた世界とは違う世界があった

 

「ここが…異世界というやつか」

 

見慣れない景色に心のどこかで楽しそうだと

 

だがあまり期待はしない方が身のためだ

 

どこに行っても同じだ

 

…とりあえず、こういったものは確か

 

ギルド、を探すのか

 

ん、ポケットになにやら…

 

「…これはこの世界の硬貨か」

 

それには500エリス、と書かれているコインが4つあった

 

これが読めるということはこの世界の言語を習得…というより、設定してくれたのか

 

…感謝する

 

行動するか

 

「すまない、ギルドが何処にあるのか知ってるか」

 

通りすがりの村人「あぁそれなら、あの道を右に曲がった先にあるぞ

それよりあんた見慣れない格好してるな、何処から来たんだい?」

 

「あぁ…ただの旅人だ

教えてくれて感謝する、じゃあこれで」

 

通りすがりの村人「おぉー礼には及ばないぜ、じゃあなー」

 

そこの道を右に曲がって、だったな

 

教えてくれた村人の情報の通りに歩いていく

 

曲がって少し進むとギルドらしい大きい建物が見えた

 

「…あれか」

 

その大きい建物まで歩き、扉を開けて入る

 

そこには大きい武器や杖などを持った者がそこらにいた

 

その者達は一斉にこちらを見る

 

…「ん?見慣れないやつだな、遠くから来たのか?」

 

…「見た事ない格好してるわね…何者…?」

 

まぁ、それもそうだろう

 

俺から見ればこの世界は異世界だが

 

彼らからすれば俺は異常に見えるのは仕方ない

 

とりあえず受付の人に会ってみるか

 

受付嬢「ギルドへようこそ!冒険者登録ですか?」

 

「あぁ」

 

受付嬢「それでは、登録するにあたり手数料を頂きます」

 

「いくらだ」

 

受付嬢「1000エリスになりますね」

 

「…これでいいか」

 

受付嬢に500エリスのコインを2枚渡す

 

受付嬢「はい!こちら1000エリスちょうどを頂きます!ではこちらのカードに記入の方お願いします」

 

受付嬢からカードを受け取り

 

名前、年齢、身長、体重など記入していく

 

記入し終わり受付嬢に渡す

 

受付嬢「記入ありがとうございます!それでは確認させていただきますね!えぇと…

?なにやら見た事ない項目があるのですが…」

 

「あぁそれか、具現化スキルというらしい」

 

受付嬢「ぐ、具現化スキル?それは一体…」

 

「簡単に言えば、想像したものを現実化するものだ」

 

受付嬢「想像したものを現実化!!?

だとしたらそれはすごいスキルですよ!!?」

 

…「おぉ?なんだなんだ」

 

…「何があったの?」

 

受付嬢「これならどの職だってなれるんじゃないですか!?なんだったら最初から上級職だってなれないこともないですよ!」

 

…「な、なんだって!?嘘だろ!?」

 

…「あ、ありえない…」

 

この騒ぎを聞きつけた人達は次第に歓喜の声に変わっていた

 

…あまりこういうのは苦手なのだが

 

…「すげーな!歓迎するぜ!」

 

…「ようこそ!冒険者ギルドへ!」

 

「む…」

 

受付嬢「それでは職の方はどうしますか?」

 

「ふむ…」

 

項目にはファイター、アークプリースト、ガーディアンなど様々な職が書かれていた

 

…んん、あまり好みのものが無いな

 

…これは?Wandere…放浪者か

 

これがいいな

 

「これにする」

 

受付嬢「はい!えぇと…放浪者?また見た事ない項目ですね…これで大丈夫ですか?」

 

「あぁ」

 

受付嬢「はい!では手続き終えたのでこちらカードをお渡ししますね!依頼はあそこの看板から見る事が出来ますよ!

それでは今後のご武運を期待してます!」

 

「…あぁ、よろしく頼む」

 

これで手続きは終わった

 

早速…受けてみるか、依頼を

 

案内された看板を見るとゴブリン討伐やらジャイアントトード討伐やらドラゴン討伐などが書かれている紙がそこらにあった

 

…ふむ、推奨レベル1から60まで、それ以上だと80もあるが初っ端から死にに行くこともあるまい

 

これにするか

 

ある依頼の紙を、依頼書を手に取り受付の人に渡す

 

受付嬢「早速依頼ですね!こちらジャイアントトード五体討伐になります!報酬金は五体ですので2万5000エリスになります!」

 

「了解」

 

受付嬢「装備などはギルドから出て左の方に進んだ所にあるのでそこで装備を…」

 

「いや、必要ない」

 

受付嬢「え、何も持たずに…ですか?

それだと危険では…」

 

その瞬間、俺の足回りに赤く光る円が現れ

 

瞬く間に俺の姿は黒色の装備を纏っていた

 

この時すこし胸の奥に痛みが走ったが大したことは無い

           ・・・・・・

…ただ寿命が縮んだだけだ

 

 

「…俺にはこれがある」

 

受付嬢「な、なな…」

 

…「なんだありゃ!?」

 

…「み、見たことも無い装備だ…」

 

…「な、なんなのあれ…!?」

 

「これならば問題はあるまい…行ってくる」

 

受付嬢「え?あっはいっ!!き、気を付けていってらしゃいませ!!」

 

俺は多くの視線を感じながらギルドを後にした

 

ジャイアントトード…いわゆるデカいカエルだ

 

だが油断はしない事だ、いくらレベルが低くてもまだ対戦もした事もない、未知ばかりだ

 

最初は様子見だな

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

次回part3「討伐、ジャイアントトード」

 

 

 

 

 

 




主人公の装備を言い表すなら…SF装備!!
HALOやCOD、Destinyの装備を参考に
想像してみるといいですよ!
画像載せればもっといいんですけどね…((
小説以外に絵を描きます!人を描くのは苦手ですが
ゴッツゴツの装備を描くのは得意です!

以上キア_エイヴァ119からでしたー╰(‘ω’ )╯


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第3話「討伐、ジャイアントトード」

ーこの素晴らしい世界に祝福を!ー

              ー孤独の放浪者ー

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ー街の外の草原にてー

 

…あれがジャイアントトードか

 

双眼鏡で見てみたが、想像上回るくらいに大きいな

 

動きはあの世界のカエルとほぼ一緒、色違いのものもいるが他の奴らと変わりはないな

 

ただ…まだ1度も対戦したことも無いのと実戦経験がないのだから、討伐出来るのかどうか…

 

それはやってみなければ分からん

 

ん…待てよ、わざわざ近くにいかなければいいのでは?

 

俺の持つスキルでならあれを使う事が出来るはずだ

 

そう思い俺は具現化スキルを発動させる

 

ー『具現化スキルオンライン』ー

 

項目ヲ選択シテ下サイ

 

「武器を選択」

 

武器ヲ選択シマシタ

 

想像ヲ始メテ下サイ

 

「ん…」

 

想像するものは…長物で長距離用…銃弾…

スコープ…拡張マガジン…様々なアタッチメントを付け想像し終わると

 

想像ニ成功シマシタ

 

現実化シマスカ

YES or NO

 

「…YESだ」

 

現実化シマス

 

また胸の奥から痛みが走るがやがて収まり

 

俺の手に現れたのはスナイパーライフル

 

ストライカーAS01カスタムを握っていた

 

現実化成功シマシタ

 

ー『具現化スキルオフライン』ー

 

このスキルは直接脳内で行なうもので

 

誰にも盗られることはないから安心だ

 

そして万が一俺が死んでこのスキルが取られても

 

その際爆発と同時に跡形もなく消える

 

盗難、コピー防止ってやつだな

 

それでだ

 

この銃はサプレッサーや高性能スコープ、グリップや拡張マガジンといったアタッチメントが取り付けられ

 

まさに遠くの獲物を始末するにもってこいのものだ

 

銃の扱いの経験はまだだが、なに、嫌でもこれから何度でも経験する

 

そう思いうつ伏せになり、銃を構えスコープを覗く

 

ジャイアントトードはこちらの存在に全く気付かない

 

それもそうだ何十メートルから離れた場所から観察し狙い撃つのだから気付くこともない

 

狙いを定め息を吸う

それから止めてトリガーに指をかける

 

ロックは先程外した

 

…こうするのは初めてだな、あの世界では中々ない事だがここなら…

 

いつだって撃てる

 

そしてトリガーを引き銃弾はカエルのこめかみにあたり、大きな音を立てながら倒れた

 

この時は自分の手で息絶えたのだと思いながらも

 

次の標的を狙う

 

「スナイパーは相手に気付かれず、仕留めるのが基本だったか

…まぁそんな事はどうでもいい、仕留めれるのならなんだっていいさ」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

次回part4「彼らはこう呼ぶ、放浪者と」

 




主人公の初陣です!
初期の武器どうしようかなーって迷ってたらスナイパーライフルに行き着きました(˙꒳˙ )
その名もストライカーAS01ってやつです!
一応他のスナイパーライフルも見てみましたがどれもカッコよくてこれが一番とは言えないです…((

以上キア_エイヴァ119からでしたー


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第4話「彼らはこう呼ぶ、放浪者と」

ーこの素晴らしい世界に祝福を!ー

             ー孤独の放浪者ー

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ー街の門の近くにてー

 

あれからジャイアントトードを倒した

 

確か討伐数五体だったな…

 

10体も討伐したがこれは加算されるのか…?

 

ギルドに行って報告、それから受付嬢に聞いてみるか

 

通りすがりの冒険者「お?あんたたしかギルドで噂されてる冒険者だよな」

 

「…あぁ、俺だが」

 

通りすがりの冒険者「だよな!いやほんとすげーと思うぜ、最初から上級職選べるなんて中々いねぇよ

ま、冒険者頑張れよ!」

 

「…あぁ、ありがとう」

 

そう言って彼は去っていく

 

自分の話はそこらでも噂されているようだ

 

噂されるのは苦手だが、収まるまで待つしかないな…

 

ともかくギルドに着き、受付嬢に討伐の依頼の報告をする

 

受付嬢「あ!おかえりなさいませ!

ジャイアントトードの討伐依頼どうでしたか?」

 

「あぁ、問題なく終わった

だが予定していた討伐数を五体超えているが…これは加算されるのか?」

 

受付嬢「え、初めての依頼でジャイアントトードを10体討伐したんですか!?

あ、もちろんその予定より五体分加算する事出来ますが…」

 

「そうか、それなら良かった…

報酬金はいくらになる」

 

受付嬢「そうですね…10体なので5万エリスになりますね」

 

「5万エリス…初めてにしてはこんなところか

それをもらえるか」

 

受付嬢「あ、はい!ただいまお持ちしますね!」

 

この世界の価値はまだ知らないが

 

もっと多く稼ぐ必要あるな

 

これから必要とするのは自分の家が欲しい

 

そうすればやっと落ち着く場所が出来る

 

受付嬢「お待たせしました!こちらになります!」

 

「あぁ、すまないな」

 

受付嬢から硬貨の入った袋を受け取り

 

ギルド内のテーブル席で休憩する事にした

 

そのはずだが…

 

…「なぁなぁ!俺らのパーティーに入らないか?」

 

…「ちょっと待ってよ!ね、私達のパーティーはどう?報酬はずむわよ!」

 

…「おいおい、それはダメだろ

なぁあんた、俺のところはどうだい、ベテランもいるし色々教えられると思うぜ!」

 

…「な!ずるいぞそんなの!」

 

…と、ここに来てまだ1日も経ってない

 

勧誘ってやつだろうが、生憎俺は…

 

「…すまないが俺は一人でやりたいんだ

誘ってくれたのは感謝している

悪いがそういう事だから…ここで失礼する」

 

ここにいても気まずいだろうから、依頼や何か用がある時に来るとしよう

 

ギルドを後にし拠点を作る場所を探す

 

その場を去る際、彼らの顔はとても残念がっていたの俺は見ていた

 

悪いな…

 

そしてあの場を去ってから耳にするのは

 

「放浪者」

 

と彼らは俺の事をこう呼んだ

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ー街のとある木々の生えた丘にてー

 

…ここなら、あまり人の目を気にしなくてもいいだろう

 

まずはテントを立てるか

 

その為には…

 

ー『具現化スキルオンライン』ー

 

項目ヲ選択シテ下サイ

 

「建造を選択」

 

建造ヲ選択シマシタ

 

想像ヲ始メテ下サイ

 

「ん…」

 

大型テント…木造の床…寝床…キッチン…

 

暖炉…と必要なものを想像し終わると

 

想像ニ成功シマシタ

 

現実化シマスカ?

YES or NO

 

「YESだ」

 

現実化シマス

 

そしていつものように胸の奥から痛みが走る

 

足元の先に大きく赤い光の円が現れ瞬く間に

 

大型テントが出現した

 

現実化成功シマシタ

 

ー『具現化スキルオフライン』ー

 

「…ふぅ、この痛みは慣れないな」

 

これでしばらくはここで暮らしていける

 

収入は安定はしていないが

 

時期に慣れるだろう

 

それはそうとして

 

俺はテントの中に入り装備を解除する

 

これは代償に加算されずいつでも装備する事が出来るのと、削除する時も加算されない

 

先程店から買ってきたパンと野菜、ソーセージなどを紙の袋から取り出し調理をする

 

出来たのはあの世界でのお馴染みホットドッグってやつだ

 

ホットドッグの上にケチャップやマスタードなどをかけ食べていく

 

「…我ながらいい出来だな」

 

それからホットドッグを食べ終え水を飲む

 

確かシャワー室も追加したはずだ…あれか

 

簡易シャワーでも無いよりはマシだな

 

「…おぉ、暖かい湯が出てくるのか

これは助かる」

 

シャワーで今 日の一日の汚れを落とし

タオルで拭き、白シャツ、カーキー色のズボンを履いて寝床につく

 

この世界に来てまだ知らない事がたくさんある

 

明 日はやる事が多くなりそうだ…

 

そして睡魔に任せ、心地のいい虫の鳴き声を聞きながら眠る

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

次回part5「獰猛、アリゲーター」

 

 

 




パーティーに勧誘されましたが過去の事を思い出して
1人を選ぶ主人公…

果たして彼はこのまま独りで生きていくのか
分かっていながらも人との繋がりを求めるか
今後の展開が楽しみです_(:3 」∠)_

以上キア_エイヴァ119からでしたー


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第5話「獰猛、アリゲーター」

ーこの素晴らしい世界に祝福を!ー

             ー孤独の放浪者ー

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ー大型テント内にてー

 

…チュン

 

チュンチュン…

 

…む…朝か

 

どうやらゆっくり眠れたようだ

 

やはり、昨日の事は夢ではないか

 

疲れ過ぎてついに頭でもおかしくなったのかと思ったがどうも現実らしい

 

正直な所、異世界に転生というのがあまり実感が湧かない

 

だがそれでも自分の頬を叩いてみたが痛みは本物だった

 

夢…じゃないか

 

考えても仕方がない、行動を始めるとしよう

 

今日はやる事が多い

 

大型テントの設営と共に具現化した時計を見ると9:00と示されている

 

…ギルドに行くとするか

 

「装着」

 

瞬時に昨日具現化した装備を身に付ける

 

頭部を守るためのバイザー付きの特殊ヘルメット

 

胴体の致命所となる部分だけを守りを固めたアーマー

 

それから身動きを出来るだけ素早く、各関節部分には小型アーマーを装着している

 

ストライカーAS01を背負いギルドへと向かう

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ーギルドにてー

 

なるべく報酬金が多い方がいいと思うが、それは相手によるな

 

ドラゴンや大型モンスターなどはなるべく避けたいところだ

 

ん、看板に依頼書がたくさん張り出されているな、何があるのだろう

 

オオカミ討伐…一撃熊討伐…ケルベロス討伐

 

どれも厄介そうなものばかりだな

 

…これは?泉の近くのアリゲーター討伐、討伐数は6体、報酬金は…3万6000か

 

これにするか

 

その依頼書を手に取り受付嬢の所に向かう

 

「これを受ける」

 

受付嬢「あ、おはようございます!

こちらですね…と、これはアリゲーター討伐の依頼ですがこちらでよろしいですか?」

 

「あぁ」

 

受付嬢「確か泉の近くに生息しているアリゲーターで近づくのはとても危険です、獲物に噛み付いて体を回転させ引きちぎるという」

 

「それならば近付かなければいいのだろう」

 

受付嬢「そうですが…遠くからで弓だと到底歯が立たないのでは…」

 

「俺が使うのは弓ではない」

 

受付嬢「え、だとすると…魔法ですか?」

 

「いや、魔法でもないな

要は近付かず、遠くから仕留めればいいのだろう」

 

受付嬢「はい、どうやって仕留めるかは分かりませんがお気を付けて

あ、それとその近くに確か1パーティーの方々が泉の浄化のクエストを受けているはずです

良かったら見に行ってみるのはどうでしょう」

 

「そうか…気が向いたらな

では行ってくる」

 

受付嬢「はい!」

 

…アリゲーター、確か向こうの世界ではワニといったか

 

通常弾1発で仕留めれるか怪しい所だな

 

…特殊弾を生成するか?徹甲弾ならどうだ

 

いくらワニでも徹甲弾には敵わないだろう

 

よし、試してみるか

 

あと、1パーティーがその近くで泉の浄化をしているんだったな

 

後で見に行くとしよう

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ーとある泉の近くにてー

 

…かなり汚れているな、これでは泉とは言えんだろう

 

とはいえ、目的地はここらしい

 

双眼鏡を使い目標を探すと…群れのようなものが動いているのを見えた、あれか

 

背負っているストライカーAS01を手に取り、予め生成した徹甲弾を装填する

 

「…すぅ…っ」

 

スコープを覗き、吸って息を止めトリガーに指をかける

 

バスッ!!と、サイレンサーの独特の音を出し、徹甲弾は一直線に群れの中の一体を仕留める

 

「…まずは一体」

 

残りは五体、突然の襲撃に驚いたか群れはバラバラになり暴れ回っている、そのせいで水しぶきが邪魔で狙いが定まりにくい

 

「…すぅ…っ」

 

バスッ!…バスッ!

 

2発目外れて、3発目で2体目を仕留める

 

銃の扱いはまだ2日目だ、ブレは息止めれば少し安定するが標的が暴れ回っているせいで中々定まらない

 

「…すぅ…っ」

 

…バスッ!4発目は外さず3体目を仕留めた

 

「…あと3体」

 

それからは数発外したものの、残り3体を仕留めることが出来た、これでアリゲーターの討伐依頼終わったな

 

ギルドに戻って報告…いや、忘れるところだった

 

確かこの近くに…

 

…「ひぃいいああああ!!?ピュリフィケーション!!ピュリフィケーション!!」

 

…「アクアー!ギブアップなら言えよー!鎖引っ張って檻ごと逃げるからー!」

 

…「いやよ!ここで諦めたら報酬が貰えなくなるじゃない!!」

 

メキィッ!!!

 

…「ひぃいいい!!今メキっていった!!檻から鳴っちゃいけない音がなったーー!!!ピュリフィケーション!!ピュリフィケーション!!」

 

…なんだあれは…あれが受付の人が言ってたパーティーらしいが…あれでは檻がもたないだろう

 

「…仕方ない」

 

こういうのはあまりしたくはないが、援護するとしよう

 

標的を檻の周りの奴らに狙いを定め…

 

…バスッ!!バスッ!!

 

…「ピュリ…えっ!え!?な、なに!!?カズマ!!なんかワニ動かなくなってるんだけど!!あんたがやったの!」

 

…「いや!俺はやってないぞ!!何が起こってるんだ!?」

 

…「い、一体何が…アリゲーターがどんどん倒れていく…」

 

…「わ、私にも分かりませんがこれなら浄化続けられるんじゃないですか!」

 

…やはり、手を貸すべきではなかったのでは…

 

まぁいい、これで泉の浄化とやらを続けられるだろう

 

この場を去ろうとすると

 

…「やぁ」

 

「ん…?」

 

…「先程あそこのアリゲーターを倒してくれたのは貴方だろう?感謝している」

 

「…いや、たまたまここのアリゲーターの討伐で通りかかっただけ、今ギルドに戻るところだ」

 

…「そうか…もし良ければこの後空いてないか?1杯奢ろう」

 

「…一応空いているが」

 

…「そうか!それなら良かった…そうだ、私の名前はダクネスと言う、貴方は?」

 

「…アレンだ」

 

…「アレンか!感謝するぞアレン!あ、ここで少し待ってくれ、仲間を呼んでくる!」

 

仲間を呼んでくると戻っていった

 

ダクネスと言ったか…見る限り騎士の装備をしていたな

 

そう言えばその他の者は男の方は確か…カズマと言っていたな、名前からして…もしかして

 

それからアクア、あの檻に閉じ込められていた者だがあれはあれで浄化出来ているのが不思議だな

 

あと一人はあの小柄な女性、名前は知らんが杖を持っているからに魔道士か

 

ダクネス「おーい!仲間を呼んできたぞー!」

 

カズマ「さっきのワニを倒してくれてありがとな!俺、カズマって言うんだ」

 

めぐみん「しかしどうやってワニを仕留めたのです?突然の事であまり覚えていないのですが…あ…ふふふ…我が名はめぐみん!アークウィザードを生業とし最強の攻撃魔法…爆裂魔法を操る者っ!!」

 

アレン「…そうか」

 

アクア「ちょっとちょっと!!私を置いていかないでよ!あ、何処の誰だか知らないけどありがとう!助かったわ!私アクアよ!水の女神…アクア様と呼びなさい!!」

 

カズマ「あぁー自称駄女神の事気にしなくていいですから…ちょっと黙ってようかアクア、んん!?」

 

アクア「何よ何よ!!本当の事じゃないの!!」

 

ダクネス「まぁまぁそこまでにしようか、な?アレンが困ってる」

 

アレン「いや、別に構わない」

 

…なんて言うか…問題児と呼ぶべきだろうか

 

まぁいい、そろそろギルドに戻りたいのだが

 

アレン「そろそろギルドに戻ってもいいか」

 

ダクネス「そうだな、戻ったら1杯奢ろう」

 

アクア「あ、それ私も貰っていい?ね、いいでしょ?」

 

カズマ「いや、お前助けて貰った上に奢れって頭おかしいんじゃないのか?」

 

アクア「な!私がいなかったら浄化なんて出来なかったでしょ!それくらいいいじゃない!

あ、もちろんアレンに礼をするわよ、その…助けてもらったんだし」

 

カズマ「おぉ?珍しいことするのな、あんなに自分のお金は誰にも使わせないって言ってたくせに」

 

めぐみん「私も何かその…奢ってもらっていいですか、その自分お金無くて…」

 

アレン「…ふむ、めぐみんと言ったか、俺が奢ろう」

 

めぐみん「え!いいのですか!私何もしてない上に奢ってもらうなんて…」

 

アレン「あぁ構わない」

 

めぐみん「お、おぉおぉ…とても!とても感謝!ありがとうございます!!」

 

カズマ「そんじゃ街に戻るとしますか!!」

 

アクア、めぐみん、ダクネス「おぉー!」

 

アレン「…あぁ」

 

…仕方ない、1杯貰うとするか

 

1杯貰ったら彼らから去るとしよう、俺は一人がいいからな

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

次回part6「その名も、ミツルギキョウヤ」

 

 

 




おん!!?短いと思ったら3000文字以上書いてるw
…てことで今回は彼らと出会うのとようやく主人公の名前が明かされる回でした

…自分は…異世界に行きたいっ!!!( ゚д゚)

以上キア_エイヴァ119からでしたー


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第6話「その名も、ミツルギキョウヤ」

ーこの素晴らしい世界に祝福を!ー

              ー孤独の放浪者ー

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ー街の外のとある道にてー

 

ダクネス「そうだ、アレン初めて見た時から気になっていたのだが」

 

アレン「何だ?」

 

ダクネス「貴方はどこから来たんだ?見慣れない格好をしているのでな」

 

カズマ「俺も結構気になってたんだよ、しかもその装備どっかで見たことあるんだよなぁ…」

 

めぐみん「よく見るととても心が擽られるカッコイイ装備をしていますよね!はぁーたまらない…っ」

 

…果たしてこれを信じてもらえるかどうか

 

だが言ってみなければ分かるものが分からずじまいだ、言ってみる価値はある

 

アレン「実は…俺は元々この世界の住人ではない、日本出身だ」

 

カズマ「っ!!なんだって!?俺と同じ転生者なのか!?」

 

アレン「…やはりか、名前からして日本の名前だと分かったんだ」

 

カズマ「けどアレンは日本の名前…じゃないよな」

 

アレン「実の名前を伏せている…今は、まだ話せないが」

 

カズマ「そうか、まっ誰だって秘密の一つや二つあるから気にしなくていいぞ!」

 

アレン「あぁ、すまないな」

 

カズマ「いいってことよ」

 

アクア「ふーん、カズマと同じ日本の人なんだ

ねーねアレン、カズマがどうやって死んだか聞きたい?結構これが…っ面白いのよね!ぷーくすくすw」

 

カズマ「あっおい!やめろ!話すなよ!?絶対話すなよ!?てか言ったらおま」

 

アクア「その死んだ理由が!女子高生をトラクターから助けたと思って見てみたら!トラクターは止まっていて引かれると思って!女子高生を吹き飛ばした挙句怪我をさせたの!w」

 

カズマ「おまっやめろぉ!!?」

 

アクア「その後あまりの恥ずかしさでショック死wそれから病院に運ばれてお医者さんの人は哀れみの目で見られ!家族の方々に来てもらったんだけど鼻で笑われwwほんっと最高だったわ!ww」

 

カズマ「うわぁああああああああぁぁぁ!!アクア!!お前帰ったら、ベッドの下に隠してある酒瓶を飲み干してやるぞ!!!」

 

アクア「なっ!やめてよ!本当の事を話しただけじゃないの!!」

 

ダクネス、めぐみん「あぁー…」

 

めぐみん「(ダサいですね…)」

 

ダクネス「(あまりの恥ずかしさでショック死…)」

 

アレン「……そうか」

 

それは…あまりにも耳が痛いな、勘違いで女子高生を押し飛ばしたのか…

 

アクア「そういえばあなたはどうなのよ、もしかしてカズマと同じような事だったらわら」

 

アレン「いや…俺は、気付かずに道路に飛び出し、大型車両に轢かれた、恐らくあの速度では致命傷だろう」

 

アクア「あ…」

 

カズマ「マジかよ…」

 

めぐみん「え、え…?」

 

ダクネス「そんな…」

 

アレン「考え事をしていて、横を向けばすぐ目の前まで迫っていたのを覚えている」

 

カズマ「…アクア、この話、もうやめようぜ」

 

アクア「…うん、なんか本当にごめんなさい」

 

ダクネス「…戻ったら存分に休むといい、ここなら私達もいるし、何か話があれば聞くからな」

 

めぐみん「わ、私も何か力が出来るなら言ってください!」

 

カズマ「もちろん!俺もだ!」

 

アクア「私もいいわよ!」

 

アレン「そうか…気が、向いたらな」

 

…まぁ悪くは、ないな

 

この世界では知人すらいない

 

彼らとは、もう少しお互いを知ってからだな

 

…なるべくは、あんな事が無いようにしたい

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ー街の門をくぐり抜けてー

 

クエストの報告、討伐数の予定より多く倒した分…6体加算するとなると7万2000エリスか

 

前回のジャイアントトードよりも報酬分より上がってるな

 

遠くからの攻撃、暫くはこれでいけそうだが

何かあった時の為に予備の武器が要るな

 

戻ったら店に行ってみるか

 

…む、後ろから何やら呼びかける声が聞こえる

 

…「女神様!女神様じゃないですか!」

 

アクア「ん?あんた誰?」

 

…「僕です!ミツルギキョウヤですよ!」

 

…「貴女様からこの魔剣グラムを頂き、この世界に転生したミツルギキョウヤです!」

 

アクア「え?」

 

キョウヤ「え?」

 

カズマ「え?」

 

アクア「あっはーいたわね、そんな人!結構な人を送り込んだんだし忘れてもしょうがないわよね!」

 

キョウヤ「え?えぇ…」

 

キョウヤ「お久しぶりです女神様、貴女に選ばれし勇者として日々頑張っていますよ

ところでアクア様は何故ここにいるのですか?」

 

カズマ達はキョウヤというものにあらましを伝えると…

 

キョウヤ「はぁあああ!!?女神様をこの世界に引きずり込んで!?しかもおりに閉じ込めて泉に浸けた!?君は一体何を考えているんですかぁ!?」

 

キョウヤはカズマの胸ぐらを掴みながら怒っているようだ

 

…傍から聞いたらとんでもない事だと思うな

 

アクア「ち、ちょっと私として結構楽しい日々を送っているし、ここに連れてこられたのはもう気にしてないし!」

 

キョウヤ「アクア様!こんな男にどう丸め込まれたか知りませんが…貴女は女神ですよ!それがこんな…!」

 

カズマ「(言いたい放題だなこの野郎…アクアの事ろくに知りもしないくせに)」

 

村人「なんだ?」

 

村人「女の取り合いか?」

 

おいおい…ここにいる皆の注目を集めているぞ

 

キョウヤ「…ちなみに、アクア様は何処に寝泊まりしているのです?」

 

アクア「んー…馬小屋」

 

キョウヤ「…っ!」

 

これを聞いてキョウヤは胸ぐらを掴んでいる手に力を込める

 

ダクネス「おい、いい加減その手を離せ

礼儀知らずにも程があるだろ」

 

めぐみん「ちょっと撃ちたくなりました」

 

カズマ「それはやめろ、俺も死ぬ」

 

キョウヤ「君たちは…クルセイダーにアークウィザード、それになんだかよく分からない人もいるけど…なるほど、パーティーメンバーには恵まれているんだね」

 

…何が言いたい

 

キョウヤ「君はこんな優秀そうな人達がいるのに、アクア様を馬小屋に寝泊まりさせて恥ずかしいと思わないのか」

 

カズマ「んー…ん?(こいつはきっと、転生の時でもらった魔剣グラムとやらで、何の苦労もせずに生きてきたんだろう

そんな奴なんで1から頑張ってきた俺が上から説教されなきゃならないんだ?)」

 

キョウヤ「君たち、これからはソードマスターの僕と一緒に来るといい、高級品の装備を買い揃えてあげよう」

 

アクア「ちょっとやばいんですけど、あの人本気で引くくらいやばいんですけど」

 

ダクネス「どうしよう…あの男生理的に受け付けない、攻めるより受けの方が好きな私だが

あいつは無性に殴りたいのだが」

 

めぐみん「撃っていいですか、撃っていいですか」

 

アレン「…悪いが、断る」

 

カズマ「えぇーっと、満場一致で貴方のパーティーには行きたくないみたいです

んじゃあこれで」

 

そう話をしめたと思ったら

 

キョウヤ「待て!」

 

…しつこい

 

カズマ「どいてくれます?」

 

キョウヤ「悪いが、アクア様をこんな境遇に置いてはいけない」

 

アレン「だから、なんだ」

 

ダクネス「アレン…」

 

めぐみん「あの顔を覆ってる状態だと表情は分かりませんが、怒ってますね…」

 

キョウヤ「俺と勝負をしないか、カズマ」

 

勝負…決闘か

 

キョウヤ「もし僕が勝ったらアクア様を譲ってくれ、君が勝てばなんでもひとつ言うことを聞こうじゃないか」

 

カズマ「よし乗った、いくぞぉー!!」

 

…いきなり始めたか

 

キョウヤ「ちょ!?まっ!」

 

カズマ「スティール!!」

 

一瞬の光が放ち、目を開ければ

 

キョウヤが持っていた魔剣グラムとやらは、いつの間にかカズマが持っており

 

剣の向きを変え、そのまま振り下ろし

 

キョウヤは気絶した

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

次回part7「その日の夜」

 

 

 




おぉ…今回も3000文字以上いったね…
と、ここでカズマ以外の転生者と出会うことが出来ましたが自分正直ミツルギさん苦手なんですよねぇ…

選ばれし勇者て…畜生イケメンがァああっ!!
…取り乱しました…

以上キア_エイヴァからでしたー


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第7話「その日の夜」

ーこの素晴らしい世界に祝福を!ー

              ー孤独の放浪者ー

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ーギルドに向かう途中ー

 

あの後、カズマ達は勝負によって貰った魔剣グラムを換金に行くとの事

 

俺は一足先にギルドに向かう事にした

 

あのミツルギキョウヤというものは、一体なんなのだろう

 

だが見ていて腹ただしいやつなのは確かだ

 

ギルドの扉を開け、中に入る

 

アレン「クエストを終えたぞ、6体分加算してくれ」

 

受付嬢「おかえりなさいませ!はいアリゲーター討伐の依頼の完了と6体分の加算、てことはあのパーティーの方々と会われたんですね」

 

アレン「個性豊かなパーティーだな」

 

受付嬢「まぁその…個性が強いんですよね

あ、こちら報酬金7万2000エリスになります」

 

アレン「あぁ、それとここのテーブル借りるぞ、俺を入れて5人分だ」

 

受付嬢「あ、はい

構いませんが…待ち合わせですか?」

 

アレン「そうだ、そのパーティーの人らと1杯貰う予定だ」

 

受付嬢「そうなんですか!何かあったのです?」

 

アレン「大したことではない、少し手伝っただけだ」

 

受付嬢「そうですか、ではごゆっくりどうぞ!今 日 1日お疲れ様でした!」

 

アレン「あぁ、お前もな」

 

前回は5万エリス、今回の分は7万2000エリス

食費、その他雑物分引いて11万エリスくらいか

 

まだこの少ない経験でいくには早いがやや高めのクエストを受けてみるか

 

今 日はここらで休もう、明 日に備え今は休息が必要だ

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ーそれから数十分経った頃ー

 

カズマ「おーい、戻ってきたぞー」

 

ダクネス「待たせたな」

 

アレン「あぁ」

 

めぐみん「もうクエストの報告済ませましたか?」

 

アレン「数十分前に報告した」

 

めぐみん「そうでしたか、お疲れ様です」

 

アクア「お疲れ様ー」

 

カズマ「それじゃいい時間だし、やるか!」

 

アクア、めぐみん、ダクネス「おー!」

 

アクア「シュワシュワじゃんじゃん持ってこーい!!」

 

この時間は冒険者達が戻ってパーティーをやるらしい、人が多く集まる所は苦手だが

 

たまにはいいだろう

 

彼らが騒ぐ中、カズマ達のパーティーにいた

ダクネスが歩み寄ってくる

 

ダクネス「1杯奢る約束だ、ほら飲むといい」

 

アレン「悪いな」

 

ダクネス「何故謝る、遠慮なんか気にしなくていい」

 

アレン「…では、頂こう」

 

目の前にある、泡立ちの良すぎる飲み物を口へと持っていくその前に

 

アレン「装備部分解除」

 

そう言うと頭部だけ解除され、それ以外は装備したまま

 

これなら飲める

 

飲んでみると不思議な味が口の中に広がり飲んだ後爽やかな香りが鼻につく

 

アレン「…悪くないな」

 

ダクネス「美味いだろう、沢山飲むといい」

 

アクア「花鳥風月〜!」

 

…「「「おぉーっ!!」」」

 

…あれは芸能スキルか…?

 

一体何処から水が出てくるのか全く分からん

 

まぁ…楽しそうで何よりだ

 

アレン「少し、外の空気を吸いに行く

すぐに戻る」

 

ダクネス「そうか、待ってるぞ」

 

席から立ち、ギルドの扉を開け

すぐ近くの壁に持たれながら座る

 

懐から煙草を取り出し手製ライターで火をつける

 

アレン「……ふぅ…どうも人の集まりは、好きになれない」

 

上を見上げれば、夜空にはちらほらと星が見える

 

前の世界で見た星空よりも綺麗で、良く見えていた

 

アレン「よく、あの頃は外に出て星空を見ていたな…余裕がなくなって以来、か」

 

今頃、あいつらはどうしてるのだろうな

 

…考えても仕方ないか

 

アレン「…いつも吸ってる時より、苦いな」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

次回part8「襲撃、デュラハン」

 




お待たせしましたー!
ちょっとの間ストーリーの構成について人と相談していたので、時間かかりましたがなんとかまとまりました!!( 'ω')b

段々楽しくなってきて今全力で書いておりますので待っててやぁ!!(=゚ω゚)ノ

以上キア_エイヴァからでしたー


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第8話「襲撃、デュラハン」

ーこの素晴らしい世界に祝福を!ー

             ー孤独の放浪者ー

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ー深夜、大型テント内にてー

 

この世界に来て、数日経った

 

最初はこれからどうなるのか不安に思っていたが、どうにか安定してきている

 

あれから様々なクエストを受け、レベルも少しずつだが上がっている

 

アレン「…こんなものか」

 

自分の装備を所々不備がないか点検

 

それと銃だけでは対応出来ない時があるかもしれないと、これから作る例の武器を考えていた

 

クロスフィスト、トンファーを元に小型の盾、ガードフィストを付けることで殴る事が可能になる

 

更に薄くしたタングステンを仕込めば、相手の攻撃を受け止める事が出来るはずだ

 

欠点としては重量がある為、連続して殴り打つ事は出来ないが一撃が重い

 

アレン「早速、鍛冶屋の人から習得した鍛治スキルで製作してみるか」

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ー武器を制作してから数時間後ー

 

アレン「…ふぅ、なんとかイメージ通りになったな」

 

製作する過程で大変なのはタングステンはとにかく硬い

 

加工する時に工具がいくつか刃こぼれや破損をしていた

 

…専用の作業台が必要になるな

 

そして手に取ると

 

アレン「やはり、守りを固める反面重い

長時間持つのはキツいかもな」

 

となると装身具にアームを付けて連結し、支える

 

これなら腕力の無い人でも持てるだろう

 

だがここで問題がある、重量が上半身に集中している為、身動きが取れないどころか立つことさえままならない

 

だったらここまで来たら作るしかないな

 

…外骨格アーマーを

 

エレクトリックセルを元にしたモーターコアをアーマー自体に内蔵させ、どんな重たいものだろうが軽々と持てるようになる

 

始めるか

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ー更に数時間経過ー

 

…夜が明けてきたか

 

あれからぶっ通しで製作しているからな

 

疲労と眠気が相当きている

 

だがようやく…完成したぞ

 

散らかした作業場を片付けて、シャワーを浴びる

 

今日昼からクエストを受ける予定をしていたな

 

眠らねば…

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

……

 

……ケ…ウ

 

…なんだ、何やら外が騒がしい…

 

…キ…ュウ…ケ…至急…集…

 

…「緊急警報!!至急冒険者の方は正門へと集まって下さい!特にカズマのパーティー一行急いで向かって下さい!!」

 

…緊急事態か、どうやらカズマ達が呼ばれているようだ

 

行ってみるか

 

「装着」

 

ガチャ…ガチャ

 

プシュー…ガコン

 

装身具に重ねるように外骨格アーマーを装備する、その時に使用する者の体に合わせ空気が圧縮される

 

そして数時間前に完成したクロスフィストを背負い、急いで正門へと向かう

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ー街の正門にてー

 

かなりの人集りだな、一体何があるというのだ

 

…「何故城にこなかった!この人でなし共がァ!!」

 

なんだあれは…?いや、まて

 

神話か何かは知らんが死を予言する存在だったか、死の近いものの近くに現れるという…

 

カズマ「えっ!?なんで…もう爆裂魔法撃ち込んでもいないのに」

 

…どういう事だ?

 

…「撃ち込んでもいないだと!?何を抜かすか白々しい!!そこの頭のおかしい紅魔の娘があれからは毎日欠かさず通っておるわ!!」

 

カズマ「えっ!?ジー…」

 

めぐみん「ムー…」

 

……

 

カズマ「お前かぁーっ!!?」

 

めぐみん「いだだだだ!?ち、違うのです!!聞いて下さい!!その、今までならば何も無い荒野に魔法放つだけで我慢出来たのですが…城への魔法攻撃の魅力を覚えて以来…その、大きくて硬いものじゃないと我慢出来ない体に…///」

 

カズマ「モジモジしながら言うな!!だいたいお前魔法撃てば動けなくなるはずだろ?てことは一緒に行った共犯者が…っ」

 

アクア「あ、ヒュー♪ヒュー♪…」

 

カズマ「っ!お前かぁーっ!!?」

 

アクア「い、いだだだだ!!だってあいつのせいでろくなクエストしか無くて!それで腹いせがしたかったんだもの!!」

 

その時、後ろから異様な殺気が流れ込んでくるのを感じた

 

…「聞け愚か者共!我が名はベルディア!

貴様ら…仲間の死に報いようとしないのか!?

これでも生前は真っ当な騎士のつもりだった

だが俺から言わせれば!!仲間を庇った騎士の鏡のあのクルセイダーの死を!無駄にするとは!!…む?」

 

…ダクネスの事か?どういう事だ、死んだのか…?

訳が分からん

 

ダクネス「そ、その…騎士の鏡などと…///」

 

ベルディア「あ…あ…あれぇええええええっ!!!?」

 

…なんだ、これは…

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

次回part9「首無し鎧との戦い(前編)」

 

 

 




首無し鎧…ベルディアのご登場でっせ!!
そして主人公の装備に進展が来ましたぁーっ!!
外骨格アーマー…多分想像しやすいのはCODAWの骨格スーツがイメージ出来やすいと思います、というよりあれを元にしてそこからオリジナルに持っていきました( ˘ω˘ )まぁオリジナルになってからゴツゴツになりましたが。

以上キア_エイヴァ119からでしたー


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第9話「首無し鎧との戦い(前編)」

ーこの素晴らしい世界に祝福を!ー

              ー孤独の放浪者ー

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ー街の正門にてー

 

ベルディア「え…生きてる…は?」

 

アクア「え、なになにw

このデュラハンずっと私達が来るのをずっと待ち続けたの?帰ったあとあっさり呪いを解かれたのを知らずに…?wプークスクスww

ウケるんですけど!ちょーウケるんですけどwww」

 

…そういう事か

 

ベルディア「お、ぉお俺がその気になればこの街の住人を皆殺しにする事だって出来るのぞ!!」

 

アクア「!上等よ!!」

 

ベルディア「ふんっ!駆け出しの冒険者の魔法が通用するとで」

 

アクア「ターンアンデッド!!!」

 

ベルディア「ぎゃあああああああああ!!!」

 

カズマ、めぐみん「おぉおお…」

 

だがまだあいつは立っている、しかし叫び声からして相当効いていたようだが…

 

アクア「カズマ、変よ!効いてないわ!」

 

カズマ「いやぁ結構効いてたように見えたんだが、ぎゃああああって言ってたし」

 

あのベルディアというものは立ち上がり、困惑する様子で

 

ベルディア「お、お前…本当に駆け出しか…!?駆け出しが集まるところだろ、この街は…」

 

ベルディア「ま、まぁいい!わざわざこの俺が出るまでもない…!アンデッドナイト!!

この者共に地獄を見せてやれ!!」

 

カズマ「あーっ!あいつアクアの魔法が意外と効いてビビってるんだぜきっとw」

 

アクア「うんうん」

 

ベルディア「なっ、違うわ!いきなりボスが戦ってどうする!まだ雑魚が」

 

アクア「セイクリッド!ターンアンデッド!!」

 

ベルディア「あ…?ぎゃあああああああっ!!はっ目がァあああ…」

 

…お前はム○カ大佐か…

 

アクア「ど、どうしようカズマ…私の浄化魔法ちっとも効いてないの!」

 

カズマ「ひぃやあああって言ってたし効いてる気がするが…??」

 

ベルディア「ぬぅううう…もういいこの街の連中…皆殺しにする!!」

 

…「!?プリーストを呼べ!!」

 

…「誰か!!教会からありったけの聖水を持ってきてちょうだい!!」

 

ベルディア「ハーッハッハッハ!さぁお前たちの絶望の叫びをこの俺に…ん?」

 

…「「「…ん?」」」

 

…アンデッドナイトの集団が一斉に向かうのは…

 

…アクア、だった

 

アクア「…ん?え!?わぁあぁぁぁぁあああ!!?」

 

カズマ「え、嘘!?」

 

アクアは走り出し、その走った先にアンデッドナイトの集団はこちらに目をくれず一斉にアクアの元に走っていく…

 

…確かアクアが言っていたのだが、私は水の女神だ、とか言っていたな…まさかな

 

アクア「なんで私ばかり狙われるのよ!私女神なのに、日頃の行いはいいはずなのに!!ひぃいいあぁあぁ…っ!!」

 

ダクネス「なっ!ずるい!私も日頃の行いはいいはずなのに!!」

 

……薄々感じていたが、このダクネスはあの世界で言う…M、なのか…?

 

なるほど、受付の人の顔が引きつっていた訳だ

 

カズマのパーティーは…

 

おかしなメンバーで構成されている

 

カズマ「…(迷えるアンデッド達は本能的に女神に救いを求めるのだろうか)」

 

カズマ「あっ!めぐみん!あのアンデッドの集団に爆裂魔法を撃ち込めないか!?」

 

めぐみん「うー…あぁもまとまりがないと…」

 

アクアの叫び声が次第に大きくなり、そちらを向けば…

 

アクアがアンデッドナイトの集団を連れて、こちらに走ってきた

 

 

アクア「うわぁああああああっ!!カズマ!カズマさん!助けてぇぇぇえっ!!!」

 

カズマ「うわぁっ!!ちょまっまっわぁばわばばばばばぁああっ!!!?」

 

ここに集まっていた冒険者らは散り散りになりカズマとアクアは別方向へと走っていった

 

…アンデッドナイトの集団を連れて

 

カズマ「ちょっおまっバカぁ!!こっちに連れてくるなぁ!!向こうへ行ったら今日の晩飯奢ってやるから!!」

 

アクア「私が奢るから何とかしてぇ!!こいつら、いくらターンアンデッドやってもキリがないのよ!!」

 

カズマ「(畜生!数が多すぎる…!!…っ!ちょっと待てよ?)めぐみん!魔法を唱えて待機してろ!!」

 

めぐみん「りょ、了解です!!」

 

カズマ「アクア!付いてこぉおおい!!」

 

アクア「ひぃっひいっ!何がーっ!!?」

 

ベルディア「え?えっ!?」

 

カズマ「めぐみーんっ!!今だ!!」

 

カズマが向かった先はちょうどベルディアが立っていた、カズマとアクアは左右に別れる

 

…思いついたな、カズマ

 

めぐみん「…なんという絶好のシチュエーション…っ!感謝します!深く感謝しますよカズマ!!」

 

めぐみん「我が名はめぐみん!!紅魔族随一の魔法の使い手にして…爆裂魔法を操りし者…我が力…見るがいい!!エクスプロージョン!!!」

 

ベルディアのいる辺りは大きな爆音とともに爆発が起きた

 

あれほどの爆裂魔法を持つとは…改めてみて凄いと思う

 

めぐみん「くっくっく…我が爆裂魔法を目の辺りにして誰も声を発しない…最高…です」

 

そう言うと、めぐみんは倒れる

 

…まさかと思うが、あの魔法を撃つのに魔力すら足りず体力をギリギリまで使うのか…?

 

ふむ…

 

カズマ「おんぶいるかー?」

 

めぐみん「あ、お願いしまーす」

 

…「「「お…ぉおおおおぉおおっ!!!」」」

 

あの爆裂魔法を撃たれれば、いくらあの硬そうな首無し鎧もたまったものではないだろう

 

皆は歓喜の声を上げ、俺は一足先に拠点に戻ろうとした…

 

…「…フフフ…面白い…っ!!」

 

なんだと…

 

あの爆撃を受けてまだ立っていられるのか…

 

ベルディア「面白い…っ面白いぞ!!本当に配下を全滅にさせられるとは思わなかった!!よし…では約束通りこの俺、自ら貴様らの相手をしてやるっ!!」

 

カズマ「くっ…(めぐみんの魔力はもうない!アクアの魔法じゃ致命打にもならない!!どうする…っ!!)」

 

…「ビビる必要はねぇ!!」

 

…「魔王の幹部だろうがなんだろうが関係ねぇ!!」

 

…「一斉にやっちまえーっ!!」

 

彼ら、冒険者は武器を持ちベルディアに立ち向かう

 

…だがあいつからは、とてつもない力を感じる…

 

ベルディアは自分の頭部を真上に投げ、なにやら目のような展開魔法を出現させる、一体何を…

 

カズマ「…っ!!?やめろぉおおおお!!!行くなぁあああ!!!」

 

1人冒険者がベルディアに切りかかろうとするも

 

かわされ、切られていく…

 

あいつ、急に動きが早くなったぞ…まさか、あの展開魔法のせいか

 

また1人切りかかるが呆気なく受け流されやられていく

 

そしてベルディアは手に力を込め、彼らを一斉に薙ぎ払った

 

…「「「ぐあぁああぁぁぁあぁ…っ」」」

 

ベルディア「次は…誰だ?」

 

誰もが恐怖になり、彼らの後に続くことはなく

 

…「あ、あんたなんか!ミツルギさんが来たら1発でやられるんだから!!」

 

カズマ「(っ!?ミツルギ…俺が魔剣グラムを売ってお金に替えた…)」

 

…ミツルギ…この間のやつか

 

だがあいつは魔剣グラムを取られて戦えない…

 

ベルディア「ほう?ではそいつが来るまで…」

 

カズマ「(やばい!マジやばい!!)」

 

…いく、しかないか

 

アレン「ベルディア、と言ったな

俺が相手になってやる」

 

カズマ「っ!?アレン!!」

 

ダクネス「アレン!?」

 

めぐみん「え?アレン…」

 

アクア「ちょっとちょっと、貴方何を考えているの?あのデュラハン相当強いわよ?」

 

アレン「あぁ、言われなくても分かってる」

 

アクア「なら」

 

アレン「だから、俺が時間を稼いでやる

カズマ、お前は機転が利く、あとは任せるぞ」

 

カズマ「…分かった、だけどこれだけは言わせてくれ

…死ぬなよ」

 

アレン「…今はな」

 

…「誰だ…あいつ?」

 

…「知らない?この間新しく入ってきた冒険者」

 

…「あぁ、あの噂の…一匹狼ってやつか」

 

…「その名も、放浪者ね」

 

…「大丈夫なのか…?」

 

…分かっている、せいぜい時間を稼ぐことしか出来ないが1発だけでも食らわせてやる

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

次回part10「首無し鎧との戦い(後編)」

 




いよいよ首なしデュラハンとの戦いです!!
相手の力が計り知れない中主人公はどう対抗するのか!

そして今日は夕方頃にプロメア見に行くので
今日はここまでにしといて…
今行くぞぉおぉおおおっ!!!プロメアァアアァアっ!!!!

以上キア_エイヴァ119からでしたー( ˘ω˘ )


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第10話「首無し鎧との戦い(中編)」

ーこの素晴らしい世界に祝福を!ー

             ー孤独の放浪者ー

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ー街の正門から離れた草原にてー

 

…流石に真正面から突っ込めばそれこそ経験の差が大きすぎて、あっという間にやられてしまう…

 

なら、こいつの想像を上回る事をすればいい

 

どこか不意を付いてチャンスが出来ればこちらが有利になる

 

ベルディア「貴様が俺の相手になるか…せいぜい俺を退屈させるなよ」

 

アレン「出来るかどうかは分からんが」

 

ベルディア「フンッ…」

 

ベルディアは大剣を構える、そして俺は

 

アレン「サブアーム、展開」

 

俺の背中から自分の腕よりやや大きめなアームが展開され、腕を覆うようにカバーしていく

 

こうすることによって重量のあるクロスフィストを軽々と扱う事が出来る

 

しかし俺は左手だけに装備し、右手はストライカーAS01を装備する

 

流石に片手では持つのは無理なのと、狙うことすら出来なくなるのでサブアームをさらに展開させ

 

支える、コッキング、リロードをするサポートが出来るようになる

 

サイレンサーは消耗品で取り外しておき、スコープは覗けないので特殊ヘルメットに内蔵されている標準カメラで補う

 

ガコッガコン…と音を鳴らし、まさにこれから戦う為の準備だった

 

ベルディア「…ほう、奇妙な装備をしているがそれでこの俺に勝てるとでも?」

 

アレン「さぁな」

 

…辺りに静けさが漂う

 

ベルディアと俺は、右に片足ずつずらして円のように回っていく

 

ザッ…ザッ…ザッ…ザッ

 

そして回り終わったのと同時に、ベルディアがいた位置は俺

 

俺のいた位置は…ベルディア

 

両者とも両足を片足ずつ、後ろに下がる

 

ベルディア「(面白くなりそうだな…そう安安とくたばるんじゃないぞ)」

 

アレン「…」

 

 

……

 

………

 

アレン「むんっ!!」

 

ベルディア「はぁああっ!!!」

 

ガキィンンッ!!!

 

左手でデュラハンの攻撃を受け止め、そのタイミングで右手に持っていたストライカーAS01を構える

 

狙う先は、ベルディアの胴体…ゼロ距離からだ

 

ズガァンッ!!

 

 

ベルディア「…何をしたか分からんがそんなもの…っ!!」

 

大きく振り上げられた剣は、今にも俺を真っ二つにしようと振り下ろしてくる

 

アレン「く…っ!」

 

ヴゥーンと俺は左に回転しながらかわし、少し後ろに距離をとって下がる

 

足に力を込め地面を蹴り、ベルディアに向かってクロスフィストをぶち込む

 

大剣の長身部分で受け止められるのを分かって、殴るように見せかけベルディアの股の下を滑り込み

 

通常弾ではさっき試してみて分かったので徹甲弾に装填

 

アレン「これでも…食らってみろ…っ!」

 

ズガァンッ!!!!

 

ベルディア「…ほう、この俺に一撃を与えるとは、そう来なくては…なぁっ!!」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

…ズガァンッ!!ズガァンッ!!

 

ガキィンンッ!!!ドゴォオオンッ!!!

 

どうするどうする!?アレンから任されたとは言え、早くなにか打開策を見つけないと

 

このままじゃアレンがいつまでたっても持つとは限らない!!

 

ん?ちょっと待てよ?今俺が持っているスキル…

 

っ!これなら行けるかもしれない!!

 

カズマ「アレン!!合図を出すからタイミングいい所でベルディアから離れてくれっ!!」

 

アレン「っ!了解した…っ」

 

カズマ「3…2…1…今だっ!!」

 

アレン「むんっ!!」

 

よしっ!ここだ!!

 

カズマ「クリエイトウォーター!!」

 

水の魔法をあのデュラハンに向けて放つ!!

 

それから…っ!!

 

カズマ「フリーズ!!」

 

ベルディア「な…っ何ぃっ!!?」

 

水を凍りつかせ身動きが取れなくなった今がチャンス!!

 

カズマ「スティール!!」

 

辺りに閃光で眩しくなって、少したって目を開けてみると…

 

カズマ「…っ!?なっ!!」

 

な…なんで!?俺は確かに今スティールしたんだよな!?

 

ベルディア「悪くない手だったな…」

 

もう一度確認しても手には何も無かった

 

くそ…っ!!

 

ベルディア「レベル差というやつだ、さて…茶番はもう終わりにしよう…っ!!」

 

ダクネス「はぁああっ!!!」

 

ベルディア「ふんっ!!!そんな攻撃でこの俺を倒せると思ったかぁっ!!」

 

ダクネス「ぐあぁあっ!!!」

 

くっ…ベルディアは連続で斬撃を繰り出し、ダクネスは防御を取れないまま、ベルディアの斬撃を食らっていく…

 

アレン「オォオオ…っ!!」

 

ガァアアンッ!!!

 

アレン「く…っ!!」

 

ベルディア「…ふんっ!鈍いわぁっ!!」

 

大きく振った大剣はアレンの胴体に当たり、吹っ飛ばされ岩に叩きつけられる

 

アレン「カハァ…っ」

 

カズマ「っ!!?アレェエエンッ!!」

 

ダクネス「ア…アレン…っ!!くぅ…っ」

 

めぐみん「ア…アレンっ」

 

アクア「ここは私に任せて!!」

 

カズマ「た、頼む!!」

 

思い出せ…っ!!思い出せ…っ!!

 

相手はデュラハンだ、確かロールプレイングでは何が弱点だった…?

 

あいつのよく観察しろっ!なんであいつは俺の出した水を大袈裟に避けたんだ?

 

デュラハンの弱点は…アンデッドモンスターの弱点は…っ!!

 

ベルディア「もはやここまでのようだな!愚か者共!!」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

次回part11「首無し鎧との戦い(後編)」

 




目標10話達成です!!
しかし主人公は大打撃を食らってしまう!
それを目撃してしまったカズマ達は混乱し始める…
主人公以外の他のキャラの目線は今回が初めてなんじゃないでしょうか?
今後主人公以外の目線をちょこちょこ入れていくのでより楽しめると思います( ॑꒳ ॑ )

以上キア_エイヴァ119からでしたー


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第11話「首無し鎧との戦い(後編)」

ーこの素晴らしい世界に祝福を!ー

             ー孤独の放浪者ー

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

……ン

 

…レ…ン…っ

 

…アレンっ!!

 

アレン「…っ!ガハッ…ゴホッ…」

 

アクア「良かった!今回復魔法かけてるからじっとしてちょうだい!」

 

アレン「…くっ…状況…はっ」

 

アクア「今カズマが抑えてくれているわ」

 

どこにいるのか辺りを探すと…

 

カズマ「クリエイトウォーター!!」

 

ベルディア「だからなんのつもりだ!!小僧!!」

 

カズマ「水だあぁあああっ!!」

 

カズマの掛け声によって後ろにいた魔道士らが魔法を唱え、放つ

 

…「「「クリエイトウォーターっ!!」」」

 

何故…水を…

 

ベルディア「やめろっ!そんな攻撃なんぞにっ!!」

 

…ただの水で何故かわす必要が…?

 

そうか…あいつは水が弱点なのか

 

しかし水が弱点でも、その後はどうするつもりだ

 

アレン「…ぐぁっ」

 

アクア「っ!?まだ動いちゃダメよ!」

 

アレン「いや…今動かなければいずれ彼らの魔力が尽きてしまう…その前、にっ」

 

ヴゥ…ッヴヴ…ッヴゥーンッ…

 

…左手はもう駄目だが、なに…腕一本あれば…

 

十分だ

 

このままではあいつの動きを封じることが出来ん、使ってみるか…

 

アレン「…オーバードライヴシステム、作動」

 

ー『オーバードライヴシステム作動』ー

 

一定時間、身体能力ヲ大幅ニ向上シマス

 

⚠︎注意、不具合ガ生ジル危険性ガアリマス!

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

カズマ「当たれ!当たれ!くそっ魔力が尽きちまう!!」

 

…「アイツに水さえ当てれば、いいのだな…?」

 

カズマ「え、そうだけど…っ!?アレン!?

お前まだ動いたらダメだろ!確かアクアに回復魔法を…」

 

アレン「回復魔法に時間をかければ…先に君らの魔力が尽きるのが早い、だったらアイツの動きさえ…封じ込めればいい…っ」

 

カズマ「ア、アレン…お前、片腕動かないのか?それに…」

 

アレンの装備の所々の切れ目から赤く光っていて、そこから蒸気のようなものが出ている

 

誰からどう見ても異常に見えるのが分かる

 

カズマ「無茶するな!」

 

アレン「無茶…しなければ、今やらなくてどうする…っ」

 

そう言うとアレンは有り得ない素早さで、デュラハンに向かっていく

 

カズマ「あっ!ちょっ!!」

 

ああもう分かったよ!!後でしっかり治療させてやるからな!!

 

カズマ「アレンがデュラハンを足止めする!その間に水を当てろ!!」

 

…「分かったわ!」

 

…「了解!!」

 

アクア「なになに?アレンは危ない所なのに水遊びしてるの?馬鹿なの?」

 

カズマ「ちっがうわ!アイツ水が弱点なんだよ!」

 

アクア「水ね!大洪水クラスの水を放つことも出来るけど!!」

 

カズマ「待てっ!それやったらアレンや俺達も巻き添えになる!!」

 

アクア「あぁもう!分かったわよ!少し強力な水を当てればいいのね!!水の女神の力、見せてやるんだから!!」

 

カズマ「あぁ!頼むぞ!」

 

アレンがあいつを封じ込んで、弱った隙にアレンを救出する!!

 

カズマ「おぉおお!クリエイトウォーター!!」

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

アレン「フーッ…フゥ…っ」

 

ベルディア「ちょ!貴様らっ!!

ん?お前…その体でまだ俺に立ち向かうというのか」

 

アレン「いいや…こうするまでだ!」

 

俺は…ベルディアの背後に回り、飛び付いて地面に抑える

 

ベルディア「なっ何ぃ!??貴様っ!!さっきとは様子が違うな!何をした!!」

 

アレン「どうも…っしてないさ…っ!」

 

そして俺はカズマに

 

アレン「今だっ!!やれっ!!」

 

カズマ「よし今だ!!クリエイトウォーター!!」

 

アクア「セイクリッド!!やや抑え目の♪クリエイトウォーターッ!!!」

 

…「「「クリエイトウォーター!!!」」」

 

ベルディア「なっみ、水がぁあ!!!あぁあああっ!!」

 

一斉に水がこちらに放たれる

 

俺が最後に覚えているのは、水に飲み込まれる寸前までベルディアの悲鳴が聞こえていたという事だ

 

 

……

 

………

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ー街のとある建物の部屋にてー

 

…チュン

 

……チュン…チュン

 

…ここは、何処だ…

 

あの後、どうなったんだ…

 

む…右手に誰かに握られている、少し体を起こしそちらを見ると

 

めぐみんが寝ていた…よく目のあたりを見れば涙を流した跡がある

 

…まだ、関わって間もないというのに何故涙を流す必要がある…

 

コンコンっと、扉をノックする音が聞こえた

 

アレン「…どうぞ」

 

ガチャっと扉を開け、そこにいたのは…

 

カズマ「おっ!アレン!!起きたのな!!」

 

アクア「目が覚めたのね!!全く…心配させるんじゃないわよ!」

 

ダクネス「失礼するぞ、身体の具合はどうだ?」

 

アレン「…君こそ大丈夫か」

 

ダクネス「私はクルセイダーだから人並みより身体は丈夫なんだ…ってまさか身体が丈夫という理由でこの私を…っ!?流石にそこまで丈夫に出来ていないから優しめに…っ」

 

カズマ「(駄目だこいつ…)んっん!悪いな、こういう奴なんだ…」

 

アレン「いや、大丈夫だ」

 

アクア「身体の怪我とか…もう痛くない?」

 

アレン「全くないと言えば嘘になるが…あの時よりはマシになった」

 

アクア「そっ…良かったわ、ゆっくり治す事ね!」

 

カズマ「そうだな…っと差し入れ持ってきたんだ、ほらリンゴとバナナだ」

 

アレン「…この世界にこんな果物あるのだな…」

 

カズマ「おうよ、割とそこらの市場で買えるぜ」

 

アレン「…すまないな」

 

めぐみん「ウゥーン…」

 

アレン「…」

 

カズマ「…あの後、アレンは重症負って気を失ったんだ

それからというもの、めぐみんはずっと動く事が出来ないままアレンを助ける事が出来なくて後悔してるのさ」

 

アレン「まぁ…1発放つのに魔力が無くなるのと身体が動かなくなるまで体力を使うからな

だが、気負う事は無い

俺が戦闘についてあまり経験が無かったからだ」

 

カズマ「…そっか、まぁめぐみん起きたら慰めてやってくれよ、アレンが言えばめぐみん納得するだろうから」

 

アレン「了解した」

 

カズマ「んじゃ、俺達ギルドに用があるから

失礼するな…その、ありがとうな

あれが無かったらデュラハン倒せなかったと思う」

 

アクア「私の浄化魔法が無かったら今頃ここにいないわよ、感謝しなさいな」

 

カズマ「お前なー…」

 

ダクネス「まぁまぁ…私からも礼を言わせてもらおう、ありがとうな」

 

アレン「…あぁ」

 

俺とめぐみんをこの部屋に残して、彼らはギルドに向かった

 

…明 日には恐らくもう動けるだろうから、今は休むとしよう…

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

次回part12「古き友人と再会」

 




首無し鎧との戦い、ついに決着!
主人公は瀕死になりながらも装備に内蔵されているシステムを作動させます!!
やっぱこういうのは王道だと思います(主人公が何かしらの超凄いパワーっていうやつ)
けど、こう無双ばかりだと話的につまらなくなる…ので
無双させないあくまでも策略的に攻めていくのがこの主人公らしい物語にしようと思っています

以上キア_エイヴァ119からでしたー


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第12話「古き友人と再会」

ーこの素晴らしい世界に祝福を!ー

             ー孤独の放浪者ー

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ー街のとある建物の部屋にてー

 

次の日

 

あの後、めぐみんは起きて…

 

めぐみん「私…私はアレンがもし死んだらと思うと悲しいんです…っ!あの時何も出来ない自分が悔しくて…っ」

 

アレン「…気にするな、今こうして安心して眠れるのは君がここにいてくれただけでも、助かっている…」

 

めぐみん「本当ですか…?それなら…良かったです

あ、私カズマ達に呼ばれてるのでここで失礼しますね、ゆっくり休んで下さい」

 

アレン「あぁ」

 

そして今、体はもう動けるようにはなったが暫く寝ていた為体が訛っている

 

…少しずつ体力を戻していくか

 

その前にギルドに行かなければならんな

 

装備は部屋に隅に置かれているのを確認した

 

見てみると、所々破損箇所が酷く修理が必要だ

 

アレン「…後で拠点に持ち帰って、直すとするか」

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ーギルドにてー

 

 

ギルドの扉を開け入ると…

 

…「放浪者だ!!」

 

…「アレンが来たぞ!!」

 

…「「「おぉおおおぉおおっ!!!」」」

 

…何が起きている

 

彼らは歓喜の声を、俺の名を上げ称えられているのが分かる

 

アレン「…俺は何もしていないのだが」

 

…「何言ってんだよ、お前の戦いっぷり見せてもらったぜ」

 

…「すげぇよな、デュラハンに予想つかないような手を使うんだからよ」

 

…「本当にそれ、しかも致命傷負っていたのにも関わらずあの速さ!」

 

…まぁいいか、それよりもだ

 

アレン「すまない、デュラハン討伐に参加していた者だが」

 

受付嬢「あっ!お目覚めになられていたんですね!昨日カズマさんからは大体のこと聞きました…本当に生きてて良かったです…っ」

 

アレン「…そうか

それで報酬というのは」

 

受付嬢「あっはい!なんとデュラハンを討伐した功績により3億エリスが贈られます!」

 

…「「「おぉおおおぉーっ!!!」」」

 

…「いいなぁ!!」

 

…「おーアレン!!奢ってくれよ!!」

 

受付嬢「ただ…一つお聞きしてもよろしいですか?」

 

アレン「なんだ」

 

受付嬢「その、貴方はカズマさんのパーティーのメンバーでしょうか…?」

 

アレン「いや、俺は元から1人だ」

 

受付嬢「そうですか…それなら良かったです

実言うとカズマさんのパーティーにその…外壁を壊したことによって弁償金が求められているんです」

 

アレン「…アクアだな」

 

あの大洪水クラスの水を放てるのはアクアしかいないな

 

受付嬢「…はい、それで彼らには3億4000万エリスの借金があり、彼らの報酬金から差し引いて残り4000万エリスなのです

あ、これ個人の情報なので内緒にお願いします」

 

アレン「…それは俺が聞いてもいい話なのか」

 

受付嬢「信頼しているので」

 

アレン「…そうか、なら頼みがある」

 

受付嬢「はい?なんでしょう」

 

彼らには借りがある、返さないわけにはいかないな

 

アレン「俺の報酬金1億から、彼らの借金4000万エリスを返済、残り6000万エリスは渡してくれ」

 

受付嬢「えっ!?それでよろしいのですか!」

 

アレン「構わない、彼らには借りがある」

 

受付嬢「わ、分かりました!!カズマさんのパーティーに後々伝えさせていただきます!!

アレンさん…結構お優しい方なのですね」

 

アレン「やめてくれ…その言葉は俺には合わん」

 

受付嬢「ふふっそうですか?意外と合うかもしれないじゃないですか」

 

アレン「む…」

 

受付嬢「あ、結構な金額なので

下ろす時はギルドに来てもらわなければ出来ないのでそこの所ご了承下さい」

 

アレン「了解した、とりあえず今は40万エリス出せるか?」

 

受付嬢「はい!少々お待ち下さいませ!」

 

それでも結構な額が手に入ったものだな…

 

しかしあまり使わないでおこう、万が一の為に貯めるのが一番だ

 

受付嬢「お待たせしました、こちら40万エリスとなります」

 

アレン「あぁ、確かに受け取った

また来る」

 

受付嬢「はい!お待ちしてますね!」

 

さて…拠点に戻るとするか

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ー市場にてー

 

 

…ザワ…

 

…ザワザワ…

 

ここは人が賑わうこの街最大の市場だ

 

装備は異空間にしまっている、その為今は白シャツにカーキ色の軍用ズボンのみだ

 

もちろん貴重品等は異空間だ、盗まれたらたまったものではないからな

 

とりあえず食料を調達するとしよう…

 

人々をかき分けて進んでいく

 

そして俺はある1人の女性に目を疑う

 

…まさか、いやそんなはずは…

 

俺はその女性を追いかけ、名前を呼ぶ

 

アレン「クロエ…っ!お前なのか」

 

名前を呼ばれた事に気付いてこちらに振り向くと

 

…「え…?その声…もしかして…っ!?」

 

アレン「…久しいな」

 

クロエ「…っアレン、ここで会えるなんて思いもしなかったぜ…」

 

アレン「本当だな、まさかお前がここにいるなんてな…て事は、クロエ

お前もしかして…」

 

クロエ「…そうだよ、オレも転生者なんだ」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

次回part13「彼らの過去」

 

 

 




さぁさぁオリキャラ2人目!!
クロエさんの登場です!!実際リアルの友人を元にして、キャラ作成を相談してやっと今回から登場です!!
また、3人目も近々登場させる予定なのでどんなキャラか想像し楽しみに待ってて下さいね!

以上キア_エイヴァ119からでしたー


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第13話「彼らの過去」

ーこの素晴らしい世界に祝福を!ー

             ー孤独の放浪者ー

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ー市場にてー

 

クロエを見つけ、人々をかき分けながら市場をまわって行く

 

アレン「ここに来てどれくらいになる…?」

 

クロエ「来てそれ程経ってない、昨日転生したんだ」

 

アレン「なるほど…となると寝床とかどうしているんだ?」

 

クロエ「とりあえず宿を借りてる、アレンはどこで寝泊まりしてるの?」

 

アレン「俺は、ここから少し歩いて木々の生えた丘の所に拠点を建てている

ただ村人に見られる訳にもいかないから、今はホログラムで隠してる」

 

クロエ「おぉ…あ、じゃあさ頼みがあるんだけど、いい?」

 

アレン「あぁ、頼み事とは…?」

 

クロエ「暫くそっちの方で寝泊まりしていいか?宿を借りて寝泊まりしているが…如何せん今の所持金じゃ足りなくて…」

 

それもそうか…来てまだ間もないからな

 

長い付き合いだ、古き友人が困っているのなら

みすみす放っておく訳にはいかない

 

アレン「構わない、テント内にあるもの使ってくれてもいいからな」

 

クロエ「助かる…で、アレンは今何してるんだ?」

 

アレン「あぁ、食糧調達だ

一昨日デュラハンと戦って負傷し、昨日は1日寝ていたからな」

 

クロエ「へぇーデュラハン…んんっ!?デュラハン!??」

 

アレン「ん?デュラハンを知らないのか?それならせつめ」

 

クロエ「いやいや知ってるよ!!

じゃあその腕の包帯は、デュラハンと戦って…」

 

アレン「…まぁな、一時瀕死になったが」

 

クロエ「…おいおい、折角の異世界に転生したんだからすぐに死ぬような事はやめてくれよ…?」

 

アレン「いや、大丈夫だ」

 

クロエ「んーそうか…」

 

このスキルの事、話した方がいいだろうな…

 

自分の命を削って、現実化させる…

 

一見便利そうではあるが、使い方を間違えればすぐに死ぬかもしれん

 

諸刃の剣のようなものだ

 

アレン「と、こんな所か

何かまだ見ていきたいものとかないか?」

 

クロエ「ん、大丈夫だ」

 

アレン「そうか、それなら拠点に行くぞ」

 

クロエ「道案内よろしくな」

 

アレン「了解」

 

買い物を済まし、クロエと共に拠点に向かう

 

そういえばこの世界に転生してきたという事は、何か特典を選んだはずだ

 

後で聞いてみるか…

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ー大型テントにてー

 

クロエ「んと、どうやらここが拠点?っぽいが入口は何処?」

 

アレン「あぁ、待ってくれ

ホログラム解除」

 

すると、そこには何も無かった場所に大型テントが現れる

 

クロエ「…まるで秘密基地みたいだな」

 

アレン「似たようなものだ

さ、入ってくれ」

 

クロエ「お邪魔します…おぉー割としっかりしているんだな」

 

アレン「割とは失礼な」

 

クロエ「いやいや、これでも褒めてるんだよ」

 

アレン「まぁいいが…」

 

アレン「寝床は一つしかない、飯食べた後もうひとつ寝床を作る」

 

クロエ「おぉそれならオレも手伝うぜ」

 

アレン「頼む」

 

なんだろうな…見知った者がいるだけでこの安らぐような気持ちは…

 

俺は安心しているのか

 

…正直分からない、だが一つ言えることは

 

クロエは俺にとって、大切な友人だ

 

こんな俺でも、友人だと言ってくれる

 

アレン「飯作るから、その間くつろいでくれ」

 

クロエ「お、有難い

なんかごめんな、アレンばかり負担かけさせて」

 

アレン「構わない、それに俺が好きでやってる事だからな」

 

クロエ「そっか」

 

市場で調達してきた食材を切り、それを順番にフライパンで焼いていく

 

調味料を足して、食材を宙にあげる

 

アレン「ふ…っ!」

 

クロエ「ほほぉ、ちょっと上手くなってきたんじゃないか?」

 

アレン「まだまだだな、というより何故上から目線なんだ…」

 

クロエ「はははっ、悪ぃ悪ぃ」

 

アレン「ほら、出来たぞ」

 

出来たものは、あの世界でいう炒飯だ

 

ただこの世界の食材をあまり把握していない為

 

少しクセのある炒飯だが、まぁ…多分不味くはないと思う

 

クロエ「炒飯か!久々だなぁ」

 

アレン「ただ少しクセのある炒飯だから、あまり期待はするなよ」

 

クロエ「美味しけりゃなんでもいいさ、ほら

水」

 

アレン「ありがとう、それじゃ…」

 

アレン、クロエ「「いただきます」」

 

クロエ「…ふむふむ、おっ美味しいな!」

 

アレン「喜んで何よりだ、少し油入れ過ぎた感があるがな」

 

クロエ「オレは全然大丈夫、いけるいける」

 

アレン「そうか」

 

…こうして誰かと食事するのは、久しぶりだな

 

暫くは誰とも食事をせず1人で食べていたからな

 

それから食事を済まし、少し時間をおいて

 

寝床の製作に入った

 

アレン「ドライバーを」

 

クロエ「あいよ…っとこれ」

 

アレン「あぁ」

 

クロエ「…その、さ

前の世界で何があったんだ」

 

アレン「前の世界でって…つまりそれは」

 

クロエ「…死んだ理由さ」

 

アレン「…」

 

クロエ「まぁ無理に言わなくてもいいけどな」

 

アレン「…大型車両に轢かれて死んだ」

 

クロエ「…そっか

生活の方は…どうだった」

 

アレン「…ほぼ全体的にダメだったな

人間関係上手くいかない、仕事が出来る出来ないにも関わらずほとんどの仕事を任される」

 

クロエ「…」

 

アレン「それに何度も人を信じ裏切られる、それはもう分かっていた

だが心から信頼していた人から裏切られるのは…流石に堪えるな」

 

クロエ「…そうか

ごめんな、会いにいけなくて」

 

アレン「いや、いいんだ…それにクロエが謝る事ではない」

 

クロエ「ん…オレは、オレが前の世界で死んだ理由は…」

 

アレン「…あぁ」

 

クロエ「俺が傭兵をやっているのを覚えているよな」

 

アレン「覚えている」

 

クロエ「オレが務めているチームにある依頼が来たんだ、その依頼は重要人物を護衛する内容だった…」

 

アレン「ふむ…」

 

クロエ「もちろん護衛だから完全武装でその依頼を受け、重要人物を目的地まで送った…けど突然仲間が撃たれ、何が起きているか分からず混乱していた」

 

アレン「奇襲…だったのか」

 

クロエ「違う…オレは見たんだ重要人物が仲間を撃ち殺していくのを…オレはやられたフリをし隙を見て、持っていた手榴弾を自分ごとソイツと爆破した…」

 

アレン「お前…」

 

クロエ「…なんか、長々とゴメンなっ!」

 

クロエの方を見ると…涙を流していた

 

この世界に来てずっと我慢をしていたのだろう…

 

クロエ「でも、アレンがいるって分かったらなんか安心した…

君まで失ったら、オレは…この世界でどうしたらいいか分からなくなる」

 

アレン「…心配せずとも、俺は…すぐに死なん

ただ俺の持つスキルが少し厄介でな…」

 

クロエは涙を拭き、スキルの事を問いにくる

 

クロエ「厄介って、どういう事だ…?」

 

アレン「少し長くなる、まずは寝床を完成させてからだ」

 

クロエは頷き、寝床の製作を再開させた

 

完成して、スキルの事を話し始めたのは日付が変わってからだった

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

次回part14「冬の到来」

 




最近体調悪いのか悪くないのか体は正直に答えてくれません…
時に投稿する予定がズレる事があるので、そこの所はごめんなさい…((

ですが!ストーリーの方は投稿してる分より先に書いているので少し余裕があります
ん?それだったら先書いてる分全部投稿したらいいって?
それだと楽しみがなくなるだるろぉおお(泣)

…やっぱ風邪なのかなぁ?

以上キア_エイヴァ119からでしたー


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第14話「冬の到来」

ーこの素晴らしい世界に祝福を!ー

             ー孤独の放浪者ー

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ー大型テント内、時刻は深夜にてー

 

俺は、自分の持つスキルの事をクロエにあらかた話した

 

想像したものを現実化すると同時に、寿命が縮む

 

コストが高ければ高いほど大幅に縮む

 

簡単に言えばそんな所だ

 

クロエ「…マジかよ」

 

アレン「あぁ…それが俺が選んだ特典だ

それで、クロエが選んだ特典とはなんだ」

 

クロエ「オレも、特典はスキルなんだよ

アレンのやつもそうだけど、オレのもヤバいぜ」

 

クロエが持つスキルは、双剣類のみと身体能力を大幅に強化させるスキル

 

それと敵を恐怖、又は戦意喪失させるFear Feelingのスキルを持っている

 

ただし、欠点は使えば使うほど感情が徐々に無くなっていく事だ

 

アレン「お前のも厄介なものを選んだな…」

 

クロエ「それは君も同じだろうに」

 

アレン「そうだな…」

 

クロエ「…ところでさ」

 

アレン「む…?」

 

クロエ「なんか寒くねぇっ!!?」

 

アレン「そういえば昼間は暖かかったのに、今だと寒いな…」

 

もう冬の時期なのか?

 

いや、俺がこの世界に来てからまだ数週間…

 

もし日本の気候と同じならば、俺が来た時期は夏の終わり頃…?

 

考えても仕方ないか、あらかじめ冬を越すために物置から毛布を取り出す

 

アレン「これを使うといい」

 

クロエ「ありがとう!ふぁあぁ…暖けぇ…」

 

クロエに毛布を渡すとたちまち…

 

巻き寿司になった

 

クロエ「ふんっ((ドヤァ」

 

アレン「何どやってしてるんだ…もう遅いからさっさと寝るぞ」

 

クロエ「おーう、んじゃおやすみなー」

 

アレン「あぁ、おやすみ」

 

ベッドの横に机があり、机の上に蝋燭の火を消す

 

そうか…冬か、冬といえばよく星空を見ていたっけか…

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ー翌朝ー

 

 

……

 

アレン「…む、朝か」

 

体を起こし、背を伸ばす

 

やはり、朝は少し寒いな…

 

凍えるとまではいかないが、寒さに対する装備をしていかなければいかないな

 

ベッドから降りて、暖炉に薪を入れ火をつける

 

やがてパチパチと音がなり

 

アレン「…よし、こんなものか」

 

地中に作ってあるパイプ管を通し壁の外に煙を出しているので、絶対気付かれるとは限らないが…

 

人気のない所に設置したので、恐らく問題はないと思われる

 

クロエ「すぅ……すぅ…」

 

相変わらず寝息をたて、眠っている

 

アレン「…飯の支度をするか」

 

野菜やハムに似たものを切っていき、卵を目玉焼きにして

 

頃合いのパンに次々と具材をのせ、その上にパンを挟む

 

一度、ラップをしその上にまな板などをのせて置いておく

 

数分経ったらまな板やラップをどかし、具材を挟んだパンを二人分に切っていく

 

好みのソースを付ければ、サンドイッチの完成だ

 

アレン「ふむ、俺にしては上出来だな」

 

それをテーブルに持っていき、水などを用意する

 

朝食の準備が出来たら、クロエを起こす

 

アレン「朝だぞ、起きろ」

 

クロエ「うぅーん…まだ寝ていたい…スヤァ…

ん…?この匂い…」

 

アレン「そうか、ならクロエの分のサンドイッチは俺が食べるとするか」

 

クロエ「起きりゅっ!!」

 

さっきまで寝ぼけていたクロエは目を見開き勢い良く起き上がる

 

アレン「寝癖凄いぞ、後で洗面所にいって直してこい」

 

クロエ「んあ…?あ、ほんとだ」

 

アレン「もう用意してある」

 

クロエ「おう、さんきゅーな」

 

席に座り、食事する前に手を合わせ…

 

アレン、クロエ「「いただきます」」

 

アレン「…む、丁度いい感じに焼けているな」

 

クロエ「んん〜っ!美味いぞ!」

 

アレン「そうかい、ゆっくり食べるんだぞ」

 

クロエ「おう!」

 

朝食を済まして、皿洗い…その他いろいろ拠点の掃除などを済ませたらギルドに行くか

 

アレン「この後いろいろ済ませたらギルドに行くぞ、冒険者登録の方は済ませたか」

 

クロエ「うん、もう登録してあるよ」

 

アレン「そうか、ギルドに行ってクエストを受ける

クロエがどう戦うのかを参考にしたいからな」

 

クロエ「おぉそれはいいけど、スキルは万が一の時しか使わないからな?」

 

アレン「構わない」

 

クロエ「というより、アレン…もしかして躊躇いなく使ったりとか…してないよな?」

 

アレン「…必要な時しか使ってない」

 

クロエ「それならいいけど…オレが言うのはあれだけど…そのスキル、あんまり使って欲しくないんだよな」

 

アレン「…分かった、いざという時にしか使わない

それでいいか?」

 

クロエ「おう、オレもそうするからさ」

 

アレン「だがこの世界の事だ、何が起こるか分からん

だからもし使ってしまう時は、仕方の無い事だと思う

それはお互い様だろう?」

 

クロエ「うん、本当に危ない時だったらな

まぁその危険を避けるのが一番だろうけど」

 

アレン「まぁな…」

 

クロエ「ふぅ…ご馳走様でした

今夜はオレが作ってやるよ、二ヒヒっ」

 

アレン「あぁ、任せる

と、ご馳走様…よし、やる事を済ましてギルドに行くぞ」

 

クロエ「はいよ!」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

次回part15「彼からの報告」

 




どうもキアです!!
たまに投稿遅くなったりして本当にごめんなさい…((
しかし!今でも小説を書くモチベーションはまだまだ残っておりますのでどんどん書いて投稿しようと思ってます!!
てか本当にこの間の体調が悪くなったり良くなったりしてあれは一体なんだったのか未だに不明です((

次回第15話彼からの報告、主人公とカズマ達のこれからの関係性がとても楽しみなのと他の人と関わって、主人公に心の変化があればいいなと楽しみにしております
((何言ってんだ
なので今後とも楽しみにしてて下さい!

以上キア_エイヴァ119からでしたー


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第15話「彼からの報告」

ーこの素晴らしい世界に祝福を!ー

              ー孤独の放浪者ー

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ー一方同時期、ギルドにてー

 

カズマ「…は?え、それ本当ですか!?」

 

受付嬢「えぇ壁の弁償金をアレンさんが代わりに受けまして…」

 

カズマ「え、なんで…それは俺達が、というよりアクアが作った弁償金だけど…」

 

受付嬢「彼が言うには借りがあるから返しただけだと…」

 

カズマ「…まじかよ、うぅーん…今度アレンになんかお礼しなくちゃな」

 

受付嬢「まぁあの方なので、多分こう…いや大丈夫だとか言いそうですし」

 

カズマ「そうだなぁ…けど礼をしないのは冒険者として恥だ、せめて何かいいものを贈りたいな、けどお金の余裕が…」

 

受付嬢「あ、それでしたらアレンさんから

6000万エリスを贈られましたよ」

 

カズマ「ろっ6000万エリスぅっ!!?」

 

受付嬢「はい、俺の報酬金から1億エリスを弁償金4000万エリス分、残り6000万エリスはカズマ達に渡してくれと…」

 

カズマ「…うぅううアレンんんんんっ!!」

 

受付嬢「なので、カズマさんに課せられた弁償金はゼロです」

 

カズマ「その、アレンは今どこにっ?」

 

受付嬢「すみませんが彼の行き先は知らないですね…」

 

カズマ「そっか…いや、こちらこそすみません

ちょっとアレンを探してきます!!」

 

受付嬢「あ、はい!いってらっしゃいませ!」

 

…アレンに申し訳ない事した…っ!

 

と言っても壁を破壊した張本人、アクアに伝えとかないといけねぇ…

 

おっ!いい所にっ!!

 

カズマ「アクアっ!!」

 

アクア「あら?カズマじゃない、何よそんな急いで」

 

カズマ「お前が壊した壁の弁償金アレンが変わりに全額払ってくれたんだよ!で今からアレンを探そうとしてるんだけど、行き先が全く分からないから、お前も手伝えっ!」

 

アクア「そうなの!?これで弁償金払わなくて済むのね!!やったぁ!!」

 

カズマ「やったぁ!!じゃねぇよ、確かに弁償金払わなくて済むけどそうじゃないんだよ!」

 

アクア「じゃあなんでそんなに急いでるのよ…」

 

カズマ「分からないのか?なんの礼もなしにアレンに顔向け出来ないだろうが…それに何度かアレンに助けてもらったんだぞ?」

 

アクア「うっそれも…そうね、確かになにも礼をしないのは水の女神としては恥よ」

 

カズマ「お、おう…そうだな(アクアにもそういうプライドがあるとは思いもしなかった)」

 

アクア「なら、まずプレゼントの方を買ってからにした方がいいんじゃない?アレンを最初に探しても会って何も持ってないですって言えないでしょ?」

 

カズマ「そうだな、それにアレンから6000万エリスを貰っちゃってる事になってるけど

それでプレゼント買う訳にもいかない」

 

アクア「はぁ!?6000万エリス貰ったぁ!?

何よそれ聞いてない!」

 

カズマ「いやだからそれをまずアレンに聞かないと、このまま貰うのはすごく気まずい…」

 

アクア「…分かった、でも今の私達のお金じゃあプレゼント買うにも買えないわよ」

 

カズマ「よし、ギルドに行って何かクエストを受けるぞ!」

 

アクア「となるとめぐみんとダクネスを呼ばないとね」

 

ダクネス「私達を呼んだか?」

 

めぐみん「どうしたのです?そんな騒いで…」

 

ダクネスとめぐみんにさっきと同じ事を話すと…

 

ダクネス「なっそれを彼が代わりに…」

 

めぐみん「こう言ってしまったらあれなんですが、見た目と違い結構優しい人です…」

 

カズマ「それでプレゼントしようにもお金が足りないから今からクエストを受けようと思うんだが…手伝ってくれないか?」

 

ダクネス「あぁ、構わない

私もあの人に礼をしたいからな」

 

めぐみん「私は…いい物を贈って喜んでくれるなら、行きますよもちろん!」

 

カズマ「ありがとう!そんじゃギルドに行くぞ!」

 

アクア、めぐみん、ダクネス「「「おー!!」」」

 

アレン…すぐにとはいかないけど、会って直接礼をして聞かないとな

 

どうして、そこまでして俺たちの事を助けてくれるんだって…

 

きっと俺たちだけじゃないと思う

 

あれは、俺が思うには…

 

…自己犠牲

 

考えが間違ってなけりゃあれは自分より他人を選んで、自分自身はどうでも良くて

 

他人が助かってればそれでいいって思ってるんだろな…

 

けどそれじゃ自分を滅ぼすことになっちまう!

 

それじゃダメなんだ

 

だけど俺が言ってもな…

 

でもあいつの話を聞きたい、俺が知ってる唯一の日本の人だからだ!

 

…あ、そういえばミツルギもいたな

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

次回part16「危機的状況」

 




今回はカズマ目線です!
本当は昨日の21:30頃にあげる予定だったんですけど…
かんっぜんに爆睡してましたぁあああああ!!!┏○┓
本当すみません…_(._.)_ 

ストーリー的には丁度冬将軍にあたる前の所ですかね
カズマとアクアが揉め合う所ですが、オリジナルを入れたので所々変わっていると思います
1話1話アニメ見てここをどうしようかなって考えながらストーリー作っています…I˙꒳˙)

以上キア_エイヴァ119からでしたー


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第16話「危機的状況」

ーこの素晴らしい世界に祝福を!ー

              ー孤独の放浪者ー

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ー時刻は昼時、大型テント内にてー

 

アレン「…よし、これで終わりだな

そっちはどうだ?」

 

クロエ「うん、こっちも清掃完了だぜ」

 

アレン「了解だ、片付けをしてそれから準備をしよう」

 

クロエ「はいよ」

 

暫く数日拠点を空けていたからな…

 

放っておくと埃が物々に被ってしまう

 

クロエ「いやぁ、流石異世界

初っ端からでかいカエルいてびっくりだ」

 

アレン「そうだな、この世界の住人ならともかく異世界に転生してきた者からすると

驚きものだな」

 

そろそろか…

 

片付けの方を終え、準備に取り掛かる

 

クロエ「そういえば昨日から気になってたんだけど、その壁に飾られてる装備…デュラハンにやられたのか?」

 

アレン「あぁ、思い切り大剣に吹っ飛ばされたがな

暫く修理に時間がかかる」

 

クロエ「すげぇ…にしても切り口が中々にえぐいな…」

 

アレン「流石に死ぬかと思ったな、その装備の下にプロテクトアーマー着込んでなかったら、もっとヤバかっただろう」

 

クロエ「うわー…っとこっちの方は準備大丈夫だぜ」

 

アレン「あぁ、俺もすぐに終わる」

 

外骨格アーマーとメインの装備はデュラハン戦にて、損傷が酷く暫くは使えない

 

だからもうひとつ新たに装備を作り置きしてある

 

軽量ではあるが、メインよりも早く動く事が出来る

 

背中にはブースター、脚に装着しているスラスターアーマー…この2つを装備することによって

ホバー機能が使える

 

しかしまだ一度も試していない、ぶっつけ本番だ

 

幸い、ストライカーAS01は損傷があまり無く

撃つぶんには問題無いが、スコープはやられている

 

代わりにアイアンサイトを取り付けるが…もはや長距離用ではなく近距離、中距離がメインだな…

 

言うまでもないが、クロスフィストは外骨格アーマーがなければまともに使う事が出来ない

 

なので、代わりにコンバットナイフを持ち込む

 

あとは冬服を着れば準備完了だ

 

アレン「さぁ、出発だ」

 

暖炉の火を消し、拠点を後にした

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ーギルドにてー

 

アレン「着いたな」

 

クロエ「やーやっぱ異世界だよな、正直初めてここに来た時夢でも見てるんじゃないかって」

 

アレン「…同じ事思った」

 

目の前の扉を開け、中に入る

 

すると受付嬢がこちらに歩いてきて、こう伝える

 

受付嬢「あっアレンさん!先ほどカズマさんが貴方を探していましたよ」

 

アレン「何故だ」

 

受付嬢「そのお礼がしたいのと、聞きたいことがあるようで…ですがその前にカズマさんを含めパーティー一行はクエストに出かけていきました」

 

アレン「む…俺は全然構わないのだが」

 

受付嬢「話がその、聞こえてアレンさんのお金で買う訳にはいかない、プレゼントするなら自分達のお金でいいものを贈りたい…と」

 

アレン「…彼らがそんな事言っていたのか」

 

受付嬢「はい、アレンさんはその…初めて会った時話しかけづらく、怖い人だと思いましたが

そんな事は無く他人に対してとても優しい人だと私は思うんです」

 

アレン「…それは多分違う」

 

受付嬢「どこが…です?」

 

アレン「それは他人の為ではなく、ただ自己満足にしか過ぎない

それは善でも悪でもなく…偽善、だと」

 

受付嬢「…そうですか?私から一言言わせてもらえば、貴方の行動で助かっている…感謝している人だっているんです

なので…誇ってもいいんじゃないですか」

 

アレン「…」

 

クロエ「そうだよ、オレからも言わせてもらうけどお前と出会って楽しく過ごせたり、互いに趣味が合って語れるのが嬉しいんだよ」

 

アレン「…そう、か」

 

クロエ「それから…友達になってくれてオレは嬉しいんだ」

 

アレン「…ありがとう」

 

クロエ「それはこっちのセリフ、ありがとな!」

 

受付嬢「いい友人をもって、良かったですねアレンさん」

 

アレン「そうだな…それで、カズマ達のパーティーは今何処に」

 

受付嬢「実は…このクエストを受けたのですが…少々問題がありまして」

 

アレン「問題?」

 

受付嬢「はい、このクエストは…雪精を討伐、1匹討伐につき10万エリス」

 

クロエ「じゅっ10万エリスっ!?それの何処に問題が?」

 

受付嬢「一見とても美味しいクエストに見えると思いますが…雪精の主にして、冬の風物詩とも言われる…」

 

アレン「…まさか」

 

クロエ「これ…」

 

受付嬢「その名も冬将軍、レベルに指定は無いので誰でも受ける事が出来てしまうのですが…ご覧の通りカズマさん達以外受けていません」

 

アレン「報酬が高くても、相手が相手か…」

 

クロエ「それじゃ死にに行くようなものじゃん」

 

アレン「…まさか、これをカズマ達は知らずに?」

 

受付嬢「…恐らくは知らずに行ってしまわれたかと」

 

アレン「聞いておくが、足止めはしたのか」

 

受付嬢「もちろん、しましたが…」

 

クロエ「…金目のものに釣られたな?」

 

アレン「それしか有り得ん、俺もすぐそこに向かう」

 

クロエ「もちろん、オレも一緒に行くぜ」

 

受付嬢「冬将軍はかなり手強いとしか聞いていません、情報が少ないのでもし危険と判断したらすぐに帰還を」

 

アレン「了解だ」

 

クロエ「あいよ」

 

全く…世話が焼けるな、しかしどうやら俺は…

 

あのパーティーを意外と気に入っているらしい

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

次回part17「冬の鬼侍」

 

 




さぁいよいよ冬将軍に当たるその手前まで来ました!
次回は冬将軍と戦う場面なのと新たなオリジナル人物が登場します!!
いやぁ段々と話数が増えてきて自分で言うのもあれだけどよくここまでかけたなぁーって思います

ちょくちょく投稿が遅れてしまう事があります(殆どは寝過ごす、遊んでる)がどうか楽しみにして待っていて下されれ!꧁˙꒳˙꧂

以上キア_エイヴァ119からでしたー


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第17話「冬の鬼侍」

ーこの素晴らしい世界に祝福を!ー

            ー孤独の放浪者ー

part17「冬の鬼侍」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ーとある雪原にてー

 

やばいやばいやばいやばい…っ!!

 

懸賞金がかけられていて、それに特別指定モンスターだってぇ!!?

 

それ明らかに難易度高いやつじゃんかぁ!!

 

ダクネス「はぁ…こいつはきっと将軍の地位を利用して、私を手篭めにするつもりだろう」

 

カズマ「え」

 

ダクネス「私も抵抗はするが…恐らく力及ばず辱められ…っハァ…ハァ…」

 

カズマ「バカァアアア!!このくそったれの世界の連中は人も食い物もモンスターも…っみんな揃って大バカだぁああぁああっ!!!」

 

気が付けば、あの冬将軍は刀を抜き構えている!

 

カズマ「ひぃいい!!」

 

そして冬将軍は動き出してこちらに滑り向かって1番前に出てるダクネスに…

 

ダクネス「っ!??」

 

キィイイィイイン…ッ!!

 

ダクネスの持っている剣を見ると、長身半ばから消えて…いや、切られているのが分かる

 

だってあそこにもう半分雪に突き刺さってるんだよ!!!

 

ダクネス「あっ!私の剣が…っ!?」

 

冬将軍は降伏しろと言わんばかりに剣先をこちらに向けている…

 

カズマ「はわわわわわ…」

 

アクア「精霊は出会った人が無意識に思い描く思念を受けて、その姿に実体化するの!

けど冬に街の外を出歩くのは、日本から移住してきたチート持ちの連中くらいだから…」

 

カズマ「つまりあいつは!日本から来たどっかのアホが冬と言えば冬将軍!みたいなノリで連想したから生まれたのかァっ!??

なんて迷惑な話だよっ!!」

 

…さっきから死んだフリを続けてるあいつは

 

後で踏んでやろう

 

ってこんな事考えている場合じゃないっ!!

 

アクア「カズマ!」

 

カズマ「はいなんでしょう!?」

 

アクア「冬将軍は寛大よ!きちんと礼を尽くして謝れば見逃してくれるわ!!」

 

すると冬将軍は雪精が飛び立っていくの確認し、次にアクアの方を見始める

 

カズマ「お…?」

 

アクア「スゥー…ははー…

土下座よ、土下座をするの!ほら皆も武器を捨てて早くして!

謝って!カズマも早く謝って!」

 

カズマ「お、おぉ…」

 

…プライドなどそこらに捨ててきたらしい元なんとか様は…それはもう立派な土下座を観光した

 

しかし、アクアとめぐみん…めぐみんに関しては動けないから良しとして…!?

 

カズマ「おいダクネス!お前も武器を捨てて土下座をしろ!!」

 

ダクネス「…誰も見ていないとはいえ騎士たるこの私がモンスターに土下座など…」

 

ダクネスの話を聞かずに速攻頭を無理やり下げさせる

 

カズマ「いつもホイホイモンスターについて行こうとするお前が!こんな時だけくだらないプライドを見せるな!!」

 

ダクネス「やっやめろぉ!!下げたくもない頭を無理やり下げさせられ地に顔を付けられる!

はぁ…っどんなご褒美だ…雪がちべたい…っ」

 

よし!あとは俺も土下座しないとだな!

 

アクア「カズマ!!武器!手に持ってる剣を早く捨てて!」

 

しかし俺はこの時うっかりして冬将軍の前に剣を上げてしまった…

 

冬将軍は敵が武器を構えてるのが見えてしまっていたのか、刀をカズマの首元に目掛け…

 

…「うぉおおぉおおおおっ!!!!」

 

ガキィイィイインッ!!

 

つぶっていた目を開けると…目の前には冬将軍の刀がもう一本の剣で首元の前で止まっていた

 

カズマ「…っはっ…はっ…助かった…のか…?」

 

…「大丈夫ー?危なかったねー」

 

カズマ「…君は…?」

 

…「私ぃ?んーとりあえずこいつを先に何とかしないとじゃない?カズマ…だっけ」

 

冬将軍「フゥウウゥウウッ!!!」

 

…「おっとぉーちょっと流石に私一人じゃあ手が足らないわね…」

 

カズマ「あぁ畜生!なんで俺はいつもこんな目に!!」

 

アクア「折角謝って逃げれる所だったのにカズマ何やってんのよ!」

 

カズマ「しっしし仕方ないだろ!うっかりして武器を上げちゃったんだよ!」

 

…「はいはい、喧嘩は…こいつをやっつけてからよ!」

 

突然現れた妖しい女性は剣を構え、冬将軍を討伐しようと試みようとしている…

 

…俺だって意図的にやった訳じゃないからあぁああああっ!!!

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

次回part18「吹き荒れる雪の中で」

 




第17話「冬の鬼侍」です!
このすばのストーリー的にはカズマが首チョンパされるあの場面あたりですかね
そこでカズマが首チョンパされる直前に新たな人物が現れ間一髪の所で助けられる
その人物とは…?

報告…
最近リアルの方が忙しくなり投稿が遅れる事があるので連絡させていただきます…((本当はもっと書いて投稿したい
しかしながら時間があまりないので今月さえ乗り切れば
時間に余裕が出来ると思うのでどうかお許しを!
今後ともこの素晴らしい世界に祝福を!ー孤独の放浪者ー
をお願いしますね( 'ω')b

以上キア_エイヴァ119からでしたー


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第18話「吹き荒れる雪の中で(前編)」

ーこの素晴らしい世界に祝福を!ー

             ー孤独の放浪者ー

part18「吹き荒れる雪の中で(前編)」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ーとある雪原に向かう道中にてー

 

クロエ「ひぃいいぃ…寒いぃぃいぃ…」

 

アレン「…そうだな、暑さよりも寒い方がいいと思っていたが…これは堪えるな」

 

クロエ「それでカズマっていう人のパーティーってこの先にいるんだって?」

 

アレン「そうらしい、だが雪が突然降ってきて道が見えなくなりつつある

急がないと皆で遭難する羽目になる」

 

クロエ「おいおいそれは勘弁してくれ…」

 

さっきまで穏やかだった雪が何故こうも急に吹き荒れる?

 

…もしや冬将軍と当たったのか

 

アレン「クロエ、急ぐぞ」

 

クロエ「了解よ!」

 

駆け足で少し積もった道を辿っていき、段々と

何かと何かがぶつかり合う音が聞こえ始める

 

もう戦闘が始まっているな

 

クロエ「誰かが戦ってるみたいだ!!」

 

アレン「そうだな、よし…戦闘準備に入る」

 

クロエ「いつでもOK!」

 

そしてようやく音の聞こえるその場所に着くと…

 

クロエ「…な、なにあれ!?甲冑!?」

 

アレン「あれはどう見ても…日本の武士の鎧、甲冑だ」

 

クロエ「この世界は異世界なんだよな!?いや、モンスターがいる時点でもう異世界か!

何言ってんだオレ!?」

 

アレン「…何となく言いたいことが分かった、だが今はあいつと戦っているカズマ達と見知らぬ者を援護だ…!」

 

クロエ「まだこっちに来て間もないけどしゃーなしだ!!」

 

既に手に持っているストライカーAS01で、見知らぬ者に刀が振り落とされている途中で…

 

一か八かだ…やるしかない

 

アレン「…っ当たれ…!」

 

ズガァアァアンッ!!!

 

バキィインッ!!

 

冬将軍「っ!!?」

 

よし、当たったか…

 

…っ!刀を弾き返したと思ったが力ずくでまた振り下ろそうとしてる…っ!

 

これじゃ間に合わん…っ

 

ー『双剣類及ビ身体能力ヲ強化シマス』ー

 

クロエ「させるかってんだぁ!!オラァアアァアアッ!!」

 

突如出現させた大剣を両手にし、冬将軍の刀と交える

 

…あの体に両手に大剣…とても一本の大剣すら持つことは無理そうに見えるが

 

クロエの持つスキルは双剣類と身体能力を強化させる事が出来る

 

…しかし、欠点は…使えば使うほど人としての感情が徐々に失っていく

 

クロエ…俺もだが、分かってて使ってるんだな…

 

…「おぉ〜びっくりした…でもおかげで助かったわ、一旦下がるよ!」

 

クロエ「任せなっ!!」

 

カズマ「えっ次から次へと知らない人が…」

 

アレン「カズマ!悪い報告がある

この吹雪だとたちまち見えなくなって帰れなくなる、こいつを何とかしないといけない」

 

カズマ「まじかよ!?ここで凍え死ぬのだけはゴメンだ!

…よし、こいつさえ倒せばいいんだな?」

 

アレン「あぁ…」

 

カズマ「…了解だ!アクア!めぐみんを頼む!」

 

アクア「分かったわ!

…めぐみん、大丈夫?」

 

めぐみん「大丈夫です…けど、また私…」

 

アクア「魔力さえなんとか分けて貰える事が出来たらいいのにね…」

 

カズマ「ダクネス!こっちに来てくれ!」

 

ダクネス「私は戦える武器がないぞ!」

 

カズマ「あっそうだった…!」

 

アレン「…武器さえあればいいのだな?」

 

ダクネス「そうだ、だがどうするつもりだ?」

 

武器を作るには少し時間が必要になる…

 

アレン「…クロエ!それと見知らぬ者!時間を稼いでくれ!」

 

少し離れた先で戦っているクロエは視線を冬将軍から外さず

 

クロエ「なるべく早いところ頼むぜ!はぁあああっ!!」

 

…「ちょっと!私にも名前あるんだから!

…まぁいいわ!早くして頂戴ね、何をするかは分からない…けどっ!!」

 

アレン「あぁ」

 

よし…作るなら…今だ

 

ー『具現化スキルオンライン』ー

 

項目ヲ選択シテ下サイ

 

「武器を選択!」

 

武器ヲ選択シマシタ

 

想像ヲ始メテ下サイ

 

「言わずとも…」

 

想像…そういえばこの世界の鉱石あまり知らないがこういうのは聞いた事あったな

 

アダマンタイト…よし、これを元に想像だ

 

鞘…長身…持ち主が持ちやすいようにカスタムさせ…

 

これならどうだ

 

想像ニ成功シマシタ

 

現実化シマスカ

YES or NO

 

「YESだ」

 

現実化シマス

 

すると俺の前に現れるその剣はいたってシンプルだが、長身に模様が入っており中々いいものが出来たと思う

 

これを目にしたカズマ達は…

 

カズマ「な、なんだったんだあれは!?」

 

ダクネス「いきなり何も無いところから剣が…」

 

アレン「…これで戦えるか?」

 

ダクネス「あ、あぁ!私の剣は…当たらないがなんとかしてみせる!」

 

ダクネスは剣を受け取り、早速クロエ達の援護に向かうが何か焦った声で

 

クロエ「何か大技来るぞっ!!」

 

…「くぅっ!これはちょっと不味いんじゃないかしら…?」

 

冬将軍は刀を真っ直ぐ上に何かを唱え始める

 

すると、地面が揺れ始め更に…

 

カズマ「っ!??何か来るぞ!!」

 

カズマの声とともに突如地面から鋭く尖った氷が生えてくる、その向かう先は…

 

…俺達だ

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

次回part19「吹き荒れる雪の中で(後編)」

 




ようやく五連勤終わりました…
終わったぞぉおおお!!
よし!なのでお待たせしてしまい本当にごめんなさい!
今日からまた、ストーリー書いて、書いてある分1日に1回投稿(たまに2回目投稿するけど)出来ます!!

本当は五連勤中に書こうと思ってましたが眠気に負けて帰ったらすぐに寝る事が多かったです…

それで今日五連勤終わったのでストーリーを続き書けます、書かないと自分の中での主人公の成長とか途中で止まってしまうのは嫌なので。

今後ともこの素晴らしい世界に祝福を!ー孤独の放浪者ー
をよろしくねお願いします!

以上キア_エイヴァ119からでしたー


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第19話「吹き荒れる雪の中で(中編)」

ーこの素晴らしい世界に祝福を!ー

             ー孤独の放浪者ー

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

…今、俺達は見知らぬ者の結界魔法とやらで

 

なんとかあの冬将軍の技を回避する事が出来た

 

しかし…ここからどうあいつを仕留めるのか

 

未だに答えが出てこない

 

クロエ「まだ…戦闘経験そんなにねぇってのに、キツいぜこりゃあ…」

 

…「それはお疲れ様ね…」

 

アレン「助かった…名はなんと言う、先程聞きそびれた」

 

…「ようやくね、私の名前はアヤナよ」

 

アレン「アレンだ、結界魔法展開してくれて感謝する」

 

クロエ「オレはクロエだ!よろしくなー」

 

アヤナ「よろしくね、クロエ」

 

カズマ「おいおい…こんな時に呑気に自己紹介はやめてくれ…」

 

ダクネス「はぁ…っこの結界から出たら私はどうなるんだろうか!この沢山に地面から生えてくる鋭く尖った氷の中に飛び込んだら…っ」

 

カズマ「このバァカ!?この状況でなんて事言い出すんだ!?」

 

アクア、めぐみん「「あー…」」

 

クロエ、アヤナ「「ははは…」」

 

アレン「…」

 

飛び込む…なるほど、馬鹿げているが

 

これなら行けるかもな

 

アヤナ「ちょっとー?そんな事言ってる場合ー?もうそろそろ結界破れそうなんですけどー?」

 

アレン「もう少し持ち堪えてくれ、とてもいいとは言えないが作戦がある、聞いてくれ」

 

考えたものを皆に話をする

 

…まず、身近にあったもの、建物の板らしきものがあったのでこれを使う

 

そしてその板を少し大きめの岩の上にのせ、シーソーのようになる

 

片側に俺が乗り、もう片側は大人数で一斉に体重を乗せ、飛ばしてもらう

 

打ち上がった俺はストライカーAS01で技を続けている冬将軍に攻撃して気をそらす

 

その間に、ダクネスとクロエで道を切り開いてもらいその場から脱出する

 

その後は俺は落ちて無事で済むかどうかは分からんが、一応C4爆弾を作成し

 

冬将軍に取り付ける、その時誰かが気を引き付け、奴を…爆破する

 

これを聞いたカズマ達は

 

カズマ「…爆破か…よし、この状況で考えられるのはそれくらいしかなさそうだな」

 

アクア「落ちて怪我しても回復魔法があるから安心しなさい!」

 

ダクネス「私とクロエで道を切り開けばいいのだな?」

 

クロエ「オレも全然行けるぜ」

 

めぐみん「私はなんとか動けるようになりましたが…」

 

アレン「めぐみんはもう一度爆裂魔法撃てるか?」

 

めぐみん「冬将軍と当たる前に1発撃ってしまったので…」

 

アレン「そうか、まぁ大丈夫だ

後でこっちに来てくれ」

 

めぐみん「え?とりあえず分かりました…」

 

アヤナ「もう限界よ!やれるならやって頂戴な!」

 

さっきの作戦通りに、岩に板をのせ

 

片側に俺とめぐみんが乗る、もう反対側にはカズマ、ダクネス、アクア、クロエに乗って飛ばしてもらう

 

アレン「めぐみん、これを」

 

めぐみん「これは…瓶?何か入ってますね…」

 

アレン「魔力を瓶に詰めたものを作成した

それを飲めば全回復するはずだ、爆裂魔法撃てるか?」

 

めぐみん「お…おぉおお!!なんと!多分撃てます!!」

 

アレン「よし」

 

めぐみん「…ッゴク…ゴクッ…ふぅ!?この感じ…っ魔力全回復です!!」

 

アレン「まずは第1歩って所だな、構えろ

飛ぶぞ」

 

めぐみん「え?」

 

アレン「やってくれ!」

 

カズマ「いっくぞぉおおおっ!!」

 

ダクネス、アクア、クロエ「せーのっ!!」

 

めぐみん「えっちょっとま」

 

ガコンッ!!

 

4人の力を合わせ、宙に打ち上がった俺とめぐみんは次の行動に出るが…

 

めぐみん「ひぃいいいっ!!?」

 

アレン「掴まれ、今からあいつに攻撃する

撃てそうか」

 

めぐみん「よっよくこんな状況で落ち着けますね!えぇ、ちょっとぶれますが撃てます!」

 

アレン「やってくれ」

 

めぐみん「っ!?」

 

瞬時にホバー機能を作動させるが、どうもおかしい…

 

アレン「くっ…ホバー機能が使えん、凍結か」

 

めぐみん「どういうことです!?」

 

アレン「…とりあえず撃ってくれ」

 

めぐみん「わ、分かりました!」

 

めぐみんは魔法を唱えると、冬将軍の周りは魔法陣で囲まれ冬将軍は気付き、こちらに目を向ける

 

アレン「よし、気はこちらに逸れた

今だ!」

 

めぐみん「穿け!エクスプロージョン!!」

 

それはもう耳を劈くような爆音と共に、大きな煙を上げ、冬将軍のいた辺りは焼け焦げた地面が見え始める

 

爆裂魔法というものをこの距離で見るのは中々だが、多分落ちる時に爆風が減速してくれるはずだ

 

めぐみん「ところで私たち落ち続けるんですけど、着地はどうするんですっ!?」

 

アレン「…掴まれ」

 

めぐみん「まさか何も考えてっ!?」

 

アレン「…」

 

めぐみん「きゃぁぁああぁあああっ!!!」

 

次の瞬間、あの爆裂魔法が放たれた後に爆風が遅れてやってきて

 

めぐみんを抱えながらその爆風を受ける

 

しかし、それでも落ちるスピードは少し遅くなっただけでまた速くなっていく

 

仕方ない…

 

背中を地面に向け、めぐみんを両手でしっかりと抱き締め衝撃に備える

 

めぐみん「っ!?一体なにをっ!」

 

アレン「少しでも落ちた衝撃に耐えられるはずだ」

 

めぐみん「それは私が大丈夫でも貴方がっ!!」

 

特殊ヘルメット内で小さく俺は…

 

笑うように口角を上げる

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

次回part20「吹き荒れる雪の中で(後編)」

 




ふへぇい!!あと1話で20話!!
もちろん続けて投稿ーー!!!

さぁ主人公アレンはめぐみんを庇って地面に落ちる!
果たしてどうなるのか、次回この素晴らしい世界に祝福を!ー孤独の放浪者ー第20話「吹き荒れる雪の中で(後編)」

…あれ?ここで予告するのははじm(ry

以上キア_エイヴァ119からでしたー


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第20話「吹き荒れる雪の中で(後編)」

ーこの素晴らしい世界に祝福を!ー

             ー孤独の放浪者ー

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

…レン…

 

…アレンさん!!

 

誰かに呼ばれ意識が回復すると同時に体中あちこちに痛みだす

 

アレン「ぐっ…」

 

めぐみん「目を覚ましたんですね…っ!もう…貴方はなにを考えているんですか!」

 

アレン「…あぁしなければ、俺はこの装備をしているからともかく君は無事じゃ済まないだろう」

 

めぐみん「それは貴方だって一緒じゃないですか!」

 

アレン「…すまなかった」

 

アクア「全く…貴方本当に無茶をするのね!

見かけに寄らず中々大胆な作戦を考えてるなんて思いもしなかったわよ

ちょっと待ってて今回復させるから」

 

アレン「状況は」

 

アクア「今ダクネスとクロエがあいつを抑えてるわ」

 

カズマ「おーい!アレンっ!?お前大丈夫か…っ!?」

 

アヤナ「落ちた時物凄い音したもの…めぐみんはかすり傷で済んだけど貴方は…打撲くらいで済むなんて…」

 

アレン「…一応あらゆる面で対応させるように作られているからな…ぐっ…」

 

体を起こそうとするも、体は言うことを聞かない

 

アクア「こらっ!起きようとするんじゃないの、ただでさえあの高さから落下してきたのに!」

 

カズマ「そうだよ、少しは大人しく回復しててくれ、アレンがやろうとしてることを俺たちが代わりにやってやる

だから…指示を頼む!」

 

アヤナ「…私も出来ることなら手伝うわ」

 

アレン「…分かった、先程話した通り

爆裂魔法をくらい恐らくだが少し弱っている

そこでだ、こいつを使う」

 

俺は事前に作っておいたC4爆弾を皆に見せる

 

めぐみん「こ、こんなものが爆発…?」

 

アクア「全然爆破しそうにない箱物みたいだけど…」

 

アヤナ「これであいつをやれるの?」

 

カズマ「…これ間違えて押したらそれは…」

 

アレン「威力は…そうだな、小屋を破壊するくらいのものだ

これをあいつに誰かが取り付け遠隔操作で爆破する」

 

カズマ「…それ、俺がやるよ」

 

アレン「…1つ操作を誤れば死ぬかもしれん」

 

カズマ「気を付ければいいんだろ?多分…大丈夫だ!」

 

アレン「…よし、使い方を教える」

 

起爆の仕方は簡単だ、目標に設置する

 

そのあと安全な場所まで離れ、手元に持っている装置で起爆するだけ

 

残るはちゃんと作動するかどうかだ

 

もし万が一作動しなかったら、ストライカーAS01で撃つ、それが出来なければ火の矢でも当てない限り起爆しない

 

うまく作動する事を願おう

 

カズマ「使い方はこれでいいんだな

…意外と簡単なんだな」

 

アレン「間違っても起爆する方を押すなよ」

 

カズマ「分かってるよ、んじゃアレンはそこで寝てな!」

 

アレン「…頼む」

 

救援に来たはずが…俺が助けられる方になるとはな…

 

俺は強くはない、強くない分出来るだけ考えられる策で対応するのが俺のやり方だが

 

いつも無茶ばかりしていると俺も思っている

 

しかし、それ以外の方法で思い付けない…

 

もっと強くなければ…

 

アクア「今は休んでて頂戴前回は全回復し損ねたけど、今回は全回復させるまで動かさないからね」

 

アレン「…すまない、助かる」

 

アクア「というより、まずあの作戦でいくのも普通の人じゃ考えられないわ…飛ぶって…

着地はどうするつもりだったのよ」

 

アレン「それも考えてあったが、この装備がうまく作動してくれなかった」

 

めぐみん「それはなんなのです?」

 

アレン「スラスターアーマー、ホバー機能が使える

簡単に言えば宙に浮くことができるものだ」

 

めぐみん「それだったら何故使えなかったのですか?」

 

アレン「…凍結だ、防寒対策をしていない装備だったからそれでやられた」

 

めぐみん「そう…でしたか…

ごめんなさい、私の為に…怪我を…」

 

そっとめぐみんの頭を撫でる

 

アレン「そう気を病む必要ない、俺が不注意を招いた事だ

君が…その…無事で良かった」

 

めぐみん「…んっそれはこちらのセリフです」

 

アクア「よし…これで全回復なはずよ、動ける?」

 

アクアにかけられた回復魔法でそこら中怪我だった体が治り、少し軽くなったような感じだ

 

体を起こし、腕や腰、脚などの具合を確かめる

 

アレン「…っふぅ…流石だな、アクアの回復魔法は」

 

アクア「あったりまえよ!私を誰だと思ってるの、私は水の」

 

アレン「…なんちゃって水の女神…だったか?」

 

アクア「ん!!なんちゃってじゃないわよ!本物の女神様よ!」

 

アレン「冗談だ」

 

アクア「…え?」

 

めぐみん「え…??」

 

アレン「さぁ…カズマ達と合流するぞ」

 

…俺らしくないな

 

アレン「待たせた」

 

カズマ「もう大丈夫なのか?」

 

アレン「アクアの回復魔法のおかけだ

状況は」

 

カズマ「何とかクロエとダクネス、そんで俺とアヤナで時間を稼いでるけど

そろそろこっちももたない…隙さえあればいいんだけど、あいつ早すぎるんだよ!」

 

…なるほど、どうしたものか…

 

アレン「やつを引き付ける、引き付けることに出来たら気付かれずに取り付けれるか」

 

カズマ「気付かれずにっ!?…うーん…しゃあっ!やってやるよ!」

 

アヤナ「私も取り付ける方に協力するよ、もし一人気付かれたとしても、もう一人いた方が囮役として引き付けれるからね」

 

アレン「なるほど、分かった

それで行こう」

 

クロエ「っらぁああぁああっ!!」

 

ダクネス「たぁあぁぁああっ!!」

 

ガキィイインッ!!

 

冬将軍「フゥ…オオォオオッ!!」

 

ゴォオオォオオオ…

 

クロエ「作戦決まったかァ!?そろそろ限界に近い!」

 

ダクネス「私も…っ此奴中々にやりおる…っ!!」

 

アレン「作戦決まった!クロエ!ダクネス!

俺と一緒にこいつを引き付ける!」

 

クロエ「了解!」

 

ダクネス「あぁ!」

 

カズマ、アヤナと二手に別れ作戦を実行していく

 

ホバー機能は使えないので、走りながらストライカーAS01を構え照準乱れながらも撃つ

 

冬将軍はこちらの存在に気付き撃たれる鬱陶しさか、刀を何度も振り下ろしてくる

 

その中の一撃はなんとか躱し股の間を滑り込みながら1発、2発当てていく

 

あまりの早さに下ろされた刀は真っ直ぐにこちらにと…

 

アレン「くっ!??」

 

クロエ、ダクネス「「はぁあぁああっ!!」」

 

キィイイィインッ!!!

 

クロエ「オレたちがカバーする!!」

 

ダクネス「なんとかこちらに引き付ける事が出来たな!」

 

アレン「あぁ…助かる!」

 

よし、後はカズマ達に任せる

 

…頼んだぞ

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

次回part21「落とされる冬の鬼侍」

 




目標20話達成ー!!!
さぁ物語がどんどん濃くなってきてなんかちゃんと小説書いてるって感じがします((何言ってんだ

楽しみにしながら書いてるのでもう見てくれてる人、応援してくれてる人本当に感謝です
次は30話を目標に頑張って書いていきます!!
応援お願いしますね!

以上キア_エイヴァ119からでしたー


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第21話「落とされる冬の鬼侍」

ーこの素晴らしい世界に祝福を!ー

             ー孤独の放浪者ー

part21「落とされる冬の鬼侍」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

よしっ!なんとかアレン達がうまく引き付けてくれたみたいだな!

 

こいつを冬将軍にとっ付けてさっさと逃げて起爆するだけ、たったそれだけだ

 

けど簡単そうに見えて実際に戦ってやるのとは

ものすっごい難しい…そして何よりこの緊張感だ

 

それにさっきより吹雪が酷くなってきてる…これは早くしないとまずい…

 

カズマ「準備の方は大丈夫か?」

 

アヤナ「いつでも行けるわよ、カズマ…と言ったわね、出来る限りのフォローするよ」

 

カズマ「ありがとな…よしっ行くぞ!!」

 

アレン達が引き付けている間に冬将軍に気付かれずに近づく!

 

最悪なケースは出来るだけ考えないように…

 

タイミングを見計らって…っ!?

 

ブォオオォオオンッ!!!

 

カズマ「っ!危ねぇっ!??」

 

なんっなんだよ!?今の!?木か!?

 

そこらに落ちてた木をぶん投げてきたのかよ…

 

けど幸いにもこちらには気付いてない

 

よし…このまま近づく

 

ガキンッ!

 

ガキィイインッ!!

 

クロエとダクネス、アレンが冬将軍の注意を引き付けている

 

俺は息を殺し、アヤナも同じように息を殺して冬将軍に忍び寄る

 

あともうちょい…っ!!

 

 

…カチャッ

 

カズマ「っ…よし!!みんな離れろぉおぉおお!!」

 

アレン「冬将軍から速やかに離れろ!爆発するぞ!!」

 

よっしゃあぁあっ!!俺もしかして天才か!?

 

冬将軍はというと、俺達が撤退し始めたのを理解し追ってこないと思ったけど…

 

めちゃくちゃ鬼の顔で来てるぅううぅぅぅっ!!?

 

クロエ「な、なんかあいつ物凄く怖い顔でこっちに来てるんだけどぉおぉおっ!!?」

 

アレン「ちぃっ!」

 

ズガァァアァアンッ!!

 

っ今のはなんだ…!冬将軍が転んだ…?

 

アレン「カズマ!今のうちに起爆だ!今の距離なら安全に爆発させることが出来る!」

 

カズマ「よし来た!爆破させるぞ!」

 

アレン「皆耳塞いで、口を開けておけ!」

 

カズマ「3!2!1!…っ!」

 

カチッ

 

冬将軍「フゥウゥウ…っ!??」

 

ボゴォォオオォオォオンンッ!!!…

 

………

 

……

 

 

…くっそ物凄い衝撃だけど、みんな大丈夫なのか?

 

カズマ「っけほっごほっ…お前、ら無事か…?」

 

後ろを向くとアレン、クロエ、アヤナ

 

アクア、めぐみん、ダクネスがいることにほっとした

 

アレン「なんとか、な」

 

クロエ「無茶するぜ…」

 

アヤナ「ほんっとよ…けど2度も食らったら流石に立っていると思えないわ」

 

アクア「ぶわっはぁ!思いっ切り雪溜まりに頭から突っ込んだ…」

 

めぐみん「私は大丈夫ですよ」

 

ダクネス「あぁ私もこのとおり、無事だ」

 

カズマ「…そっか…あいつは…?」

 

冬将軍のいた所を確認すると雪霧が晴れ

 

爆破した冬将軍は木っ端微塵になっていた

 

アレン「…周りを見ろ、吹雪が止まった」

 

カズマ「…討伐成功だな」

 

アレン「本当は撤退したいところだったがな」

 

カズマ「それでも君は…アレンは助けてくれるって信じてたよ」

 

俺はアレンに手を出して握手を求めるようにすると、向こうは驚いた様な顔で…仮面で覆われてて表情とか分かんねぇけど…

 

でもどこか嬉しそうな感じだった

 

アレン「…あまり期待するなよ」

 

アレンは俺の手を握って握手を返してくれた

 

また、助けられちまったな

 

ありがとうな

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

次回part22「こういう時間も悪くない」

 




どうもキア_エイヴァ119です

投稿遅くなってしまいすみません…ですが
この頃小説を手がけている事が少なくなり、今気持ちのモチベーションが下がっていることもあり

もしかしたら一時的に長期期間休みが入ると思います

夏休みです!!もう学生から卒業して一年くらい経ちますがまだまだ楽しく遊びたい時期なのです

なので投稿ペースは殆ど自由になってきてしまう事になります

中の人の調子を知っているなら尚更だと思います…

元々投稿ペースは自由にやっていたのですが
多分これからはものすごーく投稿多かったり少なくなったりすると思うので

こんな気ままで自由な人ですがよろしくお願いしますね

以上キア_エイヴァ119からでしたー


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