【ネタ】花吐きのマキリ【書きたい所だけ】 (しょうか)
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花吐きのマキリ

某小説投稿サイトでFate、花吐きの小説を読み、触発されて衝動のままに書きました!原作では魔力不足に苦しめられてた雁夜さんですが、逆に魔力が有り余っていました

処女作なので拙い所はご勘弁を

なかなか書くのが難しい……

 

 

Fateの知識はZero(小説)、SN(漫画) 、GO(ゲーム、ただし始めてから約数ヶ月)とそれぞれの二次小説です

ハーメルンって、オメガバースはあるのに花吐き病の小説無いんですよね、不思議なことに

まっ、だからこそこっちで書いたのですけどね

設定が長くなった_:(´ཀ`」 ∠):

あれもこれもと書いた結果

キスシーンはほかの人のを参考にしました

これも難しい……

思っていた事書いていたら魔術師アンチが強めになった

以下、本文&設定です↓

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

 

 

とある屋敷の一室

天井近くに作られた嵌め殺しの大窓から陽の光が燦々(さんさん)と降りそそぎ、室外と変わらぬ明るさを保っている

 

 

 

 

 

さらさら………

さらさら………

 

 

 

 

室内に作られた人工池に向かって蜘蛛の足のように

否、木の根のように伸びている水路から水が流れ込む

 

 

 

それだけでなく、池を取り囲むように何百、何千、何万もの花が落ちている

大きいもの、小さいもの、丸みを帯びているもの、細長いもの、華やかなもの、控えめなもの………

形だけではなく、赤、青、紫、黄、白、緑、朱色、緋、紅、牡丹、柘榴、赤銅、青藍、群青、藍、蒼、葵、浅葱(あさぎ)、紺青、瑠璃、赤紫、菫、藤、山吹、橙、梔子(くちなし)、杏、檸檬、山葵、萌葱、若葉………

さまざまな色が乱雑に、けれども規則正しく室内を埋め尽くす

 

 

 

そんな中で池に体を沈めている女がいる

まるで死体のように動かず蝋人形のように肌が白いが、口から溢れる僅かな気泡と静かに上下する胸の動きで生きていると確認させられる

 

 

 

パチリ、と女は目を開ける

ゆったりとした動きで起き上がり、池の縁に腰掛ける

しばらくはボーとしていたり、子どものようにパシャパシャと足を動かしたり自分の白い髪を弄っていたりしていたが、口を手でおさえ、背中を丸めて苦しそうに激しく咳をする

 

 

「っ…!げほごほ………うぇ」

 

 

 

堪えきれず口からこぼれ落ちるのは花

薄紫色と黄色、白色の花

 

『紫苑』『サフラン』

 

『ユーリオプスデージー』

 

『スノードロップ』

 

 

 

『追憶』『歓喜』

 

『円満な関係』

 

『希望』

 

 

「うわぁ、最近吐かなくなったのに」

 

拗ねたような声と表情をして、抱えきれず周りに落ちた花を池に落とす

すると、花はしばらく水面を漂うとみるみると跡形もなく溶けていく

残った花も落そうとすると横から手が伸び止められる

 

 

 

「その花を私にくださいませんか」

 

 

間桐雁夜が召喚したサーバント–––––サー・ランスロットが白い花(・・・)を手に取る

 

 

 

「魔力は充分パスから届いているだろう?」

 

 

「ええ、ですがカリヤの花は私にとっては抗い難い魅力があるものなのです」

ランスロットはギラギラと肉食獣のような目で見つめ、スルリと間桐雁夜の頰を撫でる

 

 

「う〜〜ん、でもその花はダメ」

ひょいっと取って花を–––––スノードロップを池に投げる

 

 

 

 

「スノードロップの花言葉は『希望』だけど、贈り物では『あなたの死を望みます』になるんだよ

 

 

 

それにランスロットにはこっちがお似合いだ」

 

魔力回路を起動させて新たに花を吐く

咳と共に吐き出されたのは『ゼラニウム』『ナスタチウム』

 

「『尊敬と信頼』『困難に打ち克つ・勝利』

この花を俺は貴方に送るよ」

そしてこの花に見合う働きを期待する

 

 

ランスロットは花を受け取ると片膝をつき、恭しく頭を垂れる

「必ずや、貴女の手に勝利を

(そして、貴女の花も貴女自身も誰にも渡さない

私だけのモノだ)」

 

 

 

狂気がランスロットと心を占めるも雁夜は気づかない

暗く、昏く澱んだ眼も顔を伏せたままでいる為に雁夜は気づかない

雁夜の手を取りキスをする

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

 

 

 

サーバント、マスター達が睨み合い、一触即発のなか

からんころん、からんころん……と下駄の音が倉庫街に響きわたる

セイバー、ランサー、ライダー、アーチャー、隠れて姿を見せていないアサシン達サーバントとそのマスター、協力者たちの注目が一挙に集まる

 

 

 

 

「こんばんは」

 

まるで友人に会ったかのように穏やかな声が響く

暗闇の中から出てきたのは白い着物と銀糸の蝶の刺繍が施された血のように(あか)い羽織を着た女と黒い影を纏い、また黒い中世の鎧を着たサーバント

サーバントの側に立っていることで女の儚げな雰囲気と簡単に折れてしまいそうな華奢(きゃしゃ)さがさらに際立つ

 

 

 

「ライダーさんのお誘いで出てきましたが、アーチャーさんの方が早かったみたいですね。遅れてしまって申し訳ございません」

ゆったりとした動作でお辞儀をする

 

 

「いやいや、アーチャーも余も先程来たばかり

ご婦人が気にするほどではないぞ

して、ご婦人の名は何と申す?」

 

 

()間桐当主、間桐雁夜と申します

どうか、私のことは雁夜と呼んでくださいな」

そして、

 

 

持っている扇子で横にいるサーバントを指す

「彼はバーサーカー。真名(しんめい)をサー・ランスロットと申します」

 

 

「ランスロット!?」

元上司であるセイバー。アルトリア・ペンドラゴンは驚きのあまり大声をあげる

 

「って!おい!あんた何考えてんだ!!」

肌も髪もアルビノと見紛うほど白く、紫水晶(アメジスト)を思わせる紫色の眼という色合いはともかく、顔は純日本人でしかない間桐雁夜に英語で吠えるようにウェイバーは叫ぶ

 

 

「はい?」

意味が分からないというふうに、コテンと首をかしげる雁夜

ほかのサーバント、マスター達は目を見開き、動きを止めていた

当のサーバントは自然体でいるが

 

 

「真名が分かるってことはそのサーバントの経歴も弱点さえも分かるってことだぞ!真っ先に隠さないといけないものじゃないか!!」

 

 

 

そう、召喚されたサーバントは生前より弱体化され、クラスという縛りがあるが得られる利点もある。クラスによるスキルもそうだが、最大の利点は真名が隠せることである

ジークフリートなら背中の菩提樹(ぼたいじゅ)の葉の跡

アキレウスなら踵

どんな大英雄でも不死者でも持つ弱点。それを隠せるのだ

だからこそ、自分のサーバントの真名を言わないし、サーバント自身が弱点の露呈を恐れマスターに言わないこともある

 

 

 

通常ならそうなのだか・・・・

 

「あら、目の前にぶら下げたニンジンにかぶりつこうとするお馬さんみたいに開示された弱点を突く程度のショボい敵なら逆に撃退してやりますわ」

にこりと擬音が付きそうな笑顔で言い放つ

もちろん、ウェイバーにわかるように英語で

アーチャー、ライダー以外は全員、その言葉と笑顔に顔を引つらせる

 

 

「それに、私の相棒(サーバント)は誰よりも強い−−−最強なんですから隠す必要はありませんよ」

そう言って間桐雁夜は不敵に笑う

 

 

 

 

もうめんどくさくなったので、ぱぱぱと書いちゃいます

○●○●○

 

この後、当の本人であるバーサーカーがアアと呻いて?照れたり

*なぜ喋っていたのに狂化しているのは後で説明

その仲よさそうな2人にマスターと不仲であるセイバーとランサーは羨ましそうにしてたり

ライダー陣とアイリスフィールは微笑ましそうにしたりします

ですが、そう穏やかにしてないのがアーチャー

自分以外に王を名乗るのが2人いて、まだセイバーや言峰綺礼に興味を持っていなくマスターである遠坂時臣はつまらない男という認識

ただでさえ悪かった機嫌がマイナス気味

原作通り戦います

アーチャーが宝具を射出、バーサーカーが掴み取り弾く。接近戦も加えるのもいいですね

 

 

 

此処で、雁夜に言わせたかったセリフ

「さあ、聖杯戦争を始めよう」

「やれ、バーサーカー」

 

 

 

 

 

ただし、ここで雁夜の誤算が

バーサーカーが戦闘をすれば更に魔力消費+マスターである自分自身を守るために感知系魔術、使い魔(魚やクラゲ系、間桐の特性 吸収に特化していて魔力を吸い取る&喰らうこと可能)を出していて、魔力を大量消費できると思っていましたが!

流石の自分でも魔力切れを起こすのではないかと思い、それではまずいと魔力回路をフル起動

 

 

一気に魔力を精製した為に消費が追いつかず、花を敵陣営の目の前で吐いてしまいました

初の本気の戦闘で消費量を見誤ったのが原因

 

雁夜の苦しそうな咳とパスから伝わる動揺からバーサーカーに隙ができて、そこをアーチャーに狙われてぶっ飛ばされます

飛ばされたバーサーカーを雁夜は使い魔(クラゲ)でキャッチ

ですが、一時とはいえ戦闘をやめたことで花吐きが止まらず注目の的がバーサーカーから雁夜へ

 

 

 

砂漠で彷徨い渇ききった人が水を渇求するように

本能からソレを欲した

欲シイ。喰ライタイ

 

(ソレ)からは理性なんかじゃ抗えないほどの甘美な香りが漂う

 

 

 

場合によっては、桜の架空元素・虚数並みに価値、希少性、機密性が高い花吐きが全陣営にバレてしまう特大級のピンチ!

 

 

 

 

サーバントやマスターが本能的に渇求してしまう花々(シロモノ)

なかでもアーチャーが特に興味を持つ

魔力の塊というのもそうだけど、実はエルキドゥも花吐き病を患っていたとか

 

 

「ほう、あの忌々しい神々どもがエルキドゥ(我が朋友)に掛けた呪いが現代まで続いていたのか」

 

エルキドゥが神々の呪いせいで衰弱死しましたが、その原因となったのが花吐き病という設定なんて面白くないですか

エルキドゥの魔力を貪って花を吐かせる神々の呪い

エルキドゥが初の花吐き患者

そこから何やかんや他の人に感染して、DNAとかに刻み込まれて現代まで続いた……とか

もちろん、現代の花吐き病はかなり弱体化しています

 

 

「なかなかの純度の魔力だ

(オレ)の財に加え、無聊を慰めるにはちょうどいい」

何よりエルキドゥ(我が朋友)の面影がある←これは小声、面影=花吐き

 

 

アーチャーが雁夜を連れ去ろうとして戦闘続行

アーチャー「よこせ」

バーサーカー「マスターに手を出すな ( *`ω´)」

だが、パトカーのサイレンが聞こえてくる

原作通り令呪でアーチャーは帰宅

他の陣営も解散

聖杯戦争第1戦終焉

 

 

○●○●○●○●○

 

 

 

「ああ、マスター。我が君

魔力が足りないのです。なので」

貴女(魔力)ヲクダサイ

 

 

「んっ、ふぁ……」

噛み付くやつな激しい口づけ、零れると息ですら逃さぬとばかりに貪る。くちゅくちゅと水音を立てて上顎を歯茎をなぞり、舌を絡めて魔力を啜る

 

 

「ふっ……あぁ」

 

 

胸を押したり、背中を叩いたりするか弱い抵抗も全てすべて抱き締めて、カリヤが身動きを取れないようにする

 

 

「(なにが円卓最強の騎士だ。完璧な騎士だ。

カリヤを貪る姿なんてまるで獣のようではないか)」

もっともっとと、貪るのを止めない自身(ランスロット)を客観視しているランスロット(自分)が嘲笑う

 

 

 

 

カリヤは花だ

その身に宿す甘い蜜で私たち()を酔わせる

本人に自覚はなくも、酔わせて離れないように束縛する。

 

まさに毒だ

いけないと離れないと分かっていながらも麻薬のように求めずにはいられない。いつか身を滅ぼす甘美な毒だ

 

 

 

 

「(まぁ、離れる気も離す気もないのですが)」

それに、

 

 

 

「(カリヤも離す気がないようですし)」

 

 

 

腕をランスロットの背中にまわして、縋るように抱き締めている

 

 

 

「カリヤ」

 

耳元で囁くとピクッと可愛らしく肩を震わせる

 

「……なんだよ」

 

虚勢のつもりか目を吊り上げこちらを睨みつけるが、いつもは白い頬を紅潮されて、涙目で睨みつけても可愛らしいだけで全く怖くない

 

 

再度抱き締めて、囁く

「愛しています。この世の誰よりも」

 

だから、

「貴女が怖いと思う人物がいたら、倒します

貴女が憎いと思う人物がいたら、殺します

 

 

 

 

 

貴女が怖がらなくていいように

 

 

 

 

 

貴女が泣かなくていいように

 

 

 

 

 

 

貴女が悲しまなくていいように」

全員、殺します

 

 

 

 

「だから、そばに居させてください」

 

 

 

母親から()ぐれた迷子の子供のように雁夜に縋り付く

そんなランスロットを雁夜は優しく撫でる

背中を、頭を、優しく撫でる

 

 

 

まさに母親のようであり、聖女のようであった

眩しいばかりの母性と慈愛が溢れている

でも…………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「(ツカマエタ)」

 

ランスロットにはけっして見えない位置でワラウ

 

 

「(ごめんね、お前を離してやらなくて

……でも俺の花の大半をお前に捧げるんだから

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーー死ぬまで一緒に居てくれてもいいよな?)」

 

ずっとそばに居てくれる存在が欲しかった

自分のだけの存在が欲しかった

 

 

 

使い魔は違う

ずっとそばに居て……俺の、ワタシだけの存在だけれども

愛着が湧くけれども、心の(うつろ)を埋めてはくれない

 

 

 

蟲のようにうじゃうじゃと湧いてくる魔術師(アイツら)は花を与えれば、ワタシに服従するだろう

でも、ダメだ

媚びを売ってきても、隙を見せたらワタシも桜ちゃんも胎盤やモルモットにする気だ。何より、存在に嫌悪しか湧かない

 

 

間桐臓硯も同様の理由でダメだ

アレはワタシ達を道具としか見ていない

利用価値があるからまだ生かしてはいるけど、無くなったらすぐに処分したいぐらいだ

 

 

 

間桐鶴野は…兄様も少し違う

前は、嫉妬や憎悪、劣等感しか向けてこなかったけど

()()()()があってからは罪悪感と自己嫌悪を自身に向けるようになった。そこから、動けない動こうとしない

歩み寄ろうと俺が近づいても絶妙に距離を取る

 

それにこの虚は家族愛のように綺麗な感情じゃ埋まらない

ワタシの花は渇きを癒してくれるというが、ワタシの渇きは癒してくれない

 

 

ひどく醜い感情だ

信頼と愛情、花で相手を雁字搦めにして好意を向けさせる

 

酷い独占欲だ

より多くの好意を欲しているのに

相手に他の誰かに好意を向けさせることを許さない

 

 

間桐(まとう)ーーーマキリの特性は吸収と束縛

魔術を嫌い、何よりもマキリを憎む雁夜でさえ、否、花吐きという特殊で稀有な才能を持ち、魔術を、マキリを憎むカリヤだからこそ強く現れている

 

 

 

 

根で養分を吸収し、花の香りと蜜で虫を誘う

魔力()を報酬に己の手駒を増やす(種を蒔く)

 

 

 

「愛しているよ、ランスロット

だから、離さないで」

 

 

 

 

さあ、

 

 

 

 

 

 

 

逃げられないのは誰でしょう?

 

 

 

●○●○●○●○

 

 

設定

主人公

間桐雁夜♀

女性なのは、読んだことあんまりないな。と思ったこととチャレンジ精神です!

 

一人称は、「俺」です

でも、女ですよ!

公的な時は「私」です!

 

 

猫かぶっているときは女らしい穏やかな喋り方ですが、素は男前な喋り方です。どちらにしても、さらりと毒を吐く時があります

 

 

普段は魔術師らしからぬ一般人よりの思考ですが、育った家が家なので一般人とはどこかズレています

怒りの琴線に触れたら髪の毛一筋たりとも残さずコワシつくして蟲に喰わせます。ただの一般人やただ魔術師の家に産まれただけの子が犠牲になった場合は普通のヒトのように怒ったり嫌悪しますが、自業自得の場合は容赦なく切り捨てます。むしろ、追撃します

 

敵と家族を天秤にかけたら、家族を

大人と子どもなら、子どもを

不特定多数の多よりも大切な人の一を選びます

 

タイトルの通り花吐き病を患っています

吐いた花、詳しく言えば蜜が=高濃度純粋な魔力です

花弁も魔力でできていますが、蜜の方が濃い魔力です

間桐雁夜という器に収まりきれない魔力が花として出されます

イメージはコップに水を注いで溢れる感じ

魔力は気化しやすいと原作Fateではなっていますが、この花は半永久的に存在します。

*劣化はします

せっかくのFateですから魔術要素やっぱ入れたいですね!(*´∀`*)

魔術を行う時の燃料にもなりますし、口にすれば魔力補給にもなります。水に溶かして(本物の花ではなくあくまで魔力(・・)だからこそできる)魔術の媒体にしたり

本来の花の香りはないです

香りは魔力の香りオンリーです

フェロモンみたいに実際に匂いがあるんじゃなくて、本能に豪速直球!っな感じです

 

 

 

魔力の精製能力が良すぎて使わないで溜まったまんまだと魔力が体を内側から傷つけ、血を吐きます

そこまでいかないとしても、いつも体がだるい&吐き気&胸の圧迫感があります。魔力を大量消費か花を吐くなりすれば一時的とはいえ少し収まります。身体が楽になるとはいえ吐いているわけですから雁夜は花を吐くのを嫌っています。作者(わたし)でも常時吐くなんて嫌ですよ。この花吐きのせいで怪異や魔術師達に頭を悩まされています

怪異は割と頻繁、魔術師は極時たまに

怪異はまだしも魔術師が厄介

信用性が低い噂程度でも研究材料に、伴侶に、礼装にと来ているので一般人への被害なんかガン無視。魔術の隠匿だけ出来ればいい状態

 

だから、原作以上の魔術、魔術師嫌い

別に根源を目指すのはいい、魔術を極めようとするのはいい、子どもに受け継がせたいというのは子ども自身が望んでいるのならいい、だがしかし!!人様に迷惑かんけんな!!!!研究には尊い犠牲がつきものだぁ!?自分にじゃなく他人を犠牲にしている時点でテメェらはそうしないと出来ない三下だって自身で証明してんだよ!!自分で背負え!!!

礎になれるなら本望だろう?この子が願ったわけじゃねぇだろうが!!テメェの理想を押し付けんじゃねぇ!!

自分の代でたどり着く事が出来ないって、魔術師になる時最初に認めんだろうが!!地道にやって逝け!!!(誤字にあらず)

↑こんな感じ

 

 

 

 

 

 

花・花吐きについて

純粋な魔力の塊

だから、魔術師にとっては喉から手が出る程欲しい

花もそれを吐く人も

五大元素使い(アベレージ・ワン)<花吐き≦架空元素・虚数

ぐらいの珍しさ、価値がある

それに加えて、花・蜜は純粋100%の魔力だから魔物とかが近寄ってくる

それ故に魔術師の家の庇護が絶対的に必要、それも御三家と同等かそれ以上の家の

 

もし、花吐き病を患っていても魔力が有り余っていなかったら花を吐きません。感染している事と体質など条件が揃って花を吐きます

花吐きの原作では両想いなら白銀の百合を吐いて完治するけど、こっちではどうしよう……。花吐かなくなったらどうにかせんとこの雁夜さん死ぬわ。死ぬまで花吐く設定にしとこうかな

 

容姿

原作のまんまもいいけど、傷無し、紫髪紫眼、白髪で紫眼、紫髪で白黒オッドアイもいいですね‼︎

個人的には白髪、紫眼、傷無しが推しです!

色白は共通です!!

着物着せたい

 

花の色はネットで日本にある伝統的な色を調べました

実際にある花の色かはわからないです

どんな色か知りたい方はググってくださいね

調べると知らない色っていっぱいあるもんですね

 

 

 

最初の池について

カリヤ専用の魔術工房です

冬木の綺麗な湧き水が池に流れ込み、また出て行きます

池の水には花–––––カリヤの魔力が溶け込んでおり、浸かるだけで魔力補給と治癒ができます

別の作品の治癒スポット?を参考にしました

これでわかる人すんごい。ちなみに小説です

本来の間桐は水なんですから、やっぱ魔術工房はこんな感じがいいですよね!!(力説)

この池は魔術の研究所というよりかは、医務室、休憩場兼要塞(部屋全体に小さく見にくい文字で術式が書いてある。防衛が主、でもなかなかエグい攻撃もできるって)な感じです

もちろん散らばっている花はカリヤが吐いた花です

魔術式に気づかせない為に魔術師にとって目がいく花を設置

池の大きさは直径約15mです。デカいです

1.2mぐらいの深さがあります

 

 

 

 

召喚したサーバント

一応原作通りにバーサーカー・ランスロットで書きました

二次の影響かなんかヤンデレになった(笑)

バサ雁の恋愛物が結構な割合であったんで恋愛物になりました(笑)

他の方々の素敵小説を参考に書きましたがムズいです

結果

私にR-15以上は無理です

 

最初、正真正銘の狂戦士(バーサーカー)のまんまで召喚させようとしましたが、最初のシーン(ヤンデレ)を書きたいと思っていたので喋らないと無理だなと思っていたので、令呪で部分的に解除したという設定です

令呪を作ったのは間桐ですし、雁夜の破格級の魔力量で可能にしたというご都合主義です

あと、こちらの言っていることは狂化時でも分かっています

話せるかは別として

狂化は完全に取るというのは難しいのではないかというのが私の見解ですので、今作では幾らか名残りが残る+魔力大量消費+狂化無しに関わらずバーサーカーの魔力喰らいでやっと実現します

 

 

 

 

 

 

 

もし、続くとしたらサーバント交換ネタでもいいですね!!

セイバー アルトリア、ランサー ディルムッド、ライダー イスカンダル、アーチャー ギルガメッシュ、アサシン ハサン

でもいいですし、五次のサーバントもいいですね!

このカリヤさんならきっとバーサーカー ヘラクレスもいけますわ

キャスター メディアを召喚して桜ちゃんの魔術の教育、治療を頼むのもいい、ランサー クー・フーリン、キャスニキもいいですね!

ディルムッド・オディナとケルトコンビになりますし!

 

 

FGOならカルナとかいいですね!

Fate/Apocrypha(漫画)と二次小説の影響で今1番の推しキャラです!!もし、続くのだとしたら彼で書きたいです……

魔力喰いだって、何処かで見ましたし丁度いいです

カルナって、産まれた時から鎧を着ていたんですよね

産まれる時、よく母親が生きていて後に子どもも産まれたなぁと思います

今より医療とか発達してないわけですし、胎内が傷ついてそのせいで子どもが産めなくなったってありえそうじゃないですか?

それを言うのは野暮というのかも知れませんが



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【泥中の花】その他思いつきネタ1

某小説投稿サイトで読んだ小説をみて思いついたネタです

IF(もしも)、召喚したサーバントが四次ランサー ディルムッド・オディナだったら

ここでは逃げ出さないように雁夜おばさんは、ガチガチに束縛されてます。逃げ出す意志すらなくさせてます。蟲蔵行ってます

でも、桜ちゃんの養子話は全力で潰し、信頼できる家を紹介しました

 

 

 

遠坂は間桐雁夜の幸せの象徴そのもの

桜ちゃんの養子行きは魔術師を知るからこそ仕方ないとしつつも、魔術の闇、人の業、不幸せをこれでもかという程凝縮された間桐はダメ

遠坂(きれいなもの)間桐(穢れたもの)に触れてはいけない

間桐(穢れたもの)は私の代で終わらせる

カルナバージョンを読みたいと言った方、すみません

書くには資料が少なすぎるのです

良い資料どこかに無いですかね……orz

ランサーの召喚時の言葉はFGOを一部引用です


 

 

おぞましい蟲が蠢く暗い室内

深海の底のような重い空気

シワだらけで背が曲がり杖をつく老人と平凡な顔立ちの女が魔法陣のそばに立っている

 

 

老人は爛々と血走った目を輝かせ、醜悪な雰囲気を漂わせている

それに対して、女は能面のように表情が抜け落ちた無表情で平凡な顔立ち。病的に白い髪と肌で、儚げな雰囲気を漂わせている

 

 

女が一歩前に出る

令呪が刻まれた手を捧げるように伸ばし

詠唱を唱える

 

 

「素に銀と鉄。礎に石と契約の大公」

 

 

助けて

 

 

「降り立つ風には壁を。四方の門は閉じ、王冠より出て、王国に至る三叉路は循環せよ」

 

 

お願い、誰か助けて

 

 

閉じよ(みたせ)閉じよ(みたせ)閉じよ(みたせ)閉じよ(みたせ)閉じよ(みたせ)

 

 

 

この家から、この間桐から、この地獄(マキリ)から

 

 

 

「繰り返すつどに五度(ごど)。ただ満たされる(とき)を破却する

 

 

ーーーーAnfang」

 

ここは暗い、臭い、怖い、辛い、醜い、悍ましい、寒い、苦しい、痛いーーーー

 

 

 

ーーーー寂しい

 

 

「ーーーー告げる

(なんじ)の身は我が下に。我が命運は汝の剣に」

 

 

最初は、そう思った。思えていた

今では、何も無い

怖かった、気持ち悪かった、痛かった、寒かった、辛かったーーーー寂しかった

ずっと独りきりで寂しかった

 

 

 

でも、今では何もない

ただただ、がらんどうの虚の心があるだけ

 

 

 

「聖杯の寄るべに従い、この意 この(ことわり)に従うなら応えよ。誓いを此処に」

 

 

蟲蔵(ここ)には私と爺様しか来ない

蟲蔵(ここ)にずっといるのは俺だけ

爺様は様子を見るだけ

独りきりは寂しいくて、悲しくて、痛くて、寒くて、虚しくて、寂しい

長くそれが続いてそれが当たり前になってしまった

 

 

 

「我は常世(すべ)ての善と成る者

我は常世(すべ)ての悪を敷く者」

 

 

俺はまだいい、俺は間桐(マキリ)だから

 

 

でも!

 

 

両親によく似た綺麗な黒髪に青い眼

花がほころぶように無邪気に笑うその姿が

マキリの色に穢され(紫色に染まり)、心を殺され

名前と同じように儚く散るのを

 

 

「汝 三大の言霊を纏う七天」

 

 

ーーーーどうしても、

 

 

 

 

許せない!!

 

 

「抑止の輪より来たれ、天秤の守り手よ!」

 

 

切なる嘆願は彼に届く

魔法陣は世界の外と繋がり、彼を彼女の元に送り出す。目を開けていられない光と風、魔力の奔流

 

 

徐々にそれが収まり、1人の人影が魔法陣の中にいるのがわかる

 

 

「サーバントクラス ランサーとして召喚されました。フィオナ騎士団が一番槍、ディルムッド・オディナ。これより貴女に仕えるサーバントとなります」

 

 

 

「はじめまして、ランサー

俺の名前は間桐雁夜。お前のマスターだ」

 

 

近づいて、手を差し出す

ランサーが令呪に口付けを落とすと、令呪はひときわ強く輝く。契約が無事成立した事に笑みが止まらない

 

 

「じゃあ、ランサーさっそくだけど命令を聞いてもらうよ。

『令呪をもって命令する。ランサーよ間桐臓硯を殺し尽くせ!!』」

 

 

一画の令呪が跡形も無くなるとランサーに膨大な魔力が送られる

 

 

「雁夜!なんのつもりじゃ!!」

 

 

「『なんのつもり』ですか。決まっているでしょう。『■■■の■■に■■』を………

 

それが(ワタシ)の願いです」

 

 

 

「さぁ、戯れ言はここまでとして

 

 

 

 

 

ランサー、やれ」

 

それから蹂躙が始まった

 

 

●○●○●○●○

 

 

 

「おのれぇぇ!!雁夜ぁあ!!」

 

四肢を切り裂かれ、蟲に体を喰われながらもしぶとく生きている間桐臓硯。ソレを無感情な眼で見下ろす

 

 

「残念でしたね。爺様。

あなたは私が逆らうことがないように教育していましたが、私の願いがそれを上回ったようですよ」

 

 

体を蟲に戻して逃げようとするも、即座にワタシの()たちに喰われ更に弱体化する

 

 

 

 

ムシャムシャ、ムシャムシャ……

 

 

塊は小さくなり、間桐臓硯(一匹の蟲)を残して、蟲たちは奥へと引いていく

 

 

「主、どうかとどめを刺させて下さい」

後ろに控えさせていたランサーが憎悪と嫌悪をもった眼で間桐臓硯だった蟲を睨みつける。間桐臓硯や間桐の魔術を簡単に説明しただけだが、騎士道を重んじるランサーとっては間桐と間桐臓硯は決して許せるものではない

 

 

 

「駄目だよ。コイツの為にランサーの手を汚すことはない。これは間桐雁夜である、俺のけじめだ。それに、何よりコイツを…!

 

 

 

 

 

殺すことは誰にも譲らせない!!

 

 

 

 

「さようなら、間桐臓硯」

虫ケラのように踏み潰し殺す

500年の時を生きた魔術師の無様な最期だった

 

 

 

 

腹の底が熱くなり、喉にせり上がってくるモノを感じる。ケホッケホッと吐き出すと「ハナズオウ」が口からでる。この花の花言葉は………

 

 

 

「裏切りのもたらす死」

思わず笑いが溢れる。これほど間桐臓硯にぴったりな花言葉はないだろう。それにしても……

 

 

 

 

「クスクス、呆気ない。こんなあっさりと解放されるなんて」

長年、虐待という言葉も優しい教育をされ続け、逆らうことのできない絶対君主であった間桐臓硯

それが簡単に殺せた。今まで、俺も兄貴もずっと苦しみ続けてきたのに……。思考が負の方向に傾きつつあるところに「主」とランサーが声をかける

 

 

 

 

 

 

「間桐臓硯を殺すことは、目的を達成する第1段階でしかありません。お気をしっかりお持ちください。それに、貴女を縛るモノはもう何も無いのです。祝いはすれども、憂うことはありません」どうか、貴女のやりたい事をなさってください、俺はそう為に此処にいます

 

 

 

「そうだな、まだ聖杯戦争は始まってすらいないんだ。こんなところでへこたれてはいけないな。……聖杯戦争を勝ちに行くぞ。ランサー、力を貸してくれ」

 

 

役者はほぼ揃った

六騎のサーバントとそのマスター達

本来は第三魔法天の杯(ヘブンズフィール)の再現のため、■■への到達を目的とした冬木の聖杯

だが、六騎のサーバントの魂を捧げれば、副産物としてこの世界内であれば()()()()()()を叶えることが出来る

■■への到達なんぞ、カケラも興味がない

そんなの、ドブに捨ててやる

今まで、散々魔術に人生を振り回されてきたんだ。見返りを受け取ってもイイダロウ?

 

 

「マキリの魔術に終焉を」

悍ましさしかないものなんて要ラナイ

 

 

「ランサー、ワタシの願い事を叶えたら宝具で聖杯を壊し尽くせ」聖杯もイラナイ

 

 

「御意に」

ランサーは、差し出したその手に忠誠の口付けをする

 

 

魔術二関係スルモノナンテ全部壊レテシマエバイイ口角が上がり、歪んだ笑みを浮かべる

 

 

 

花をぞんざいに捨て、蟲蔵を後にする雁夜の後ろ姿をランサーが痛ましそうに見ながらも付いて行く。たとえ、向かう先は破滅しかないとしても……ランサーは最後まで寄り添い、仕えることを決めたのだから

 

 

 

○●○●○●○

倉庫街の戦い

 

 

『ランサー、お前がどれ程の実力があるのか教えてくれ。そして、他のサーバントの実力を測れ』

 

 

一見、普通に見えるが魔術師が憎いとばかりに仄暗い憎しみを隠しきれてない眼にランサーが映る

 

 

 

「(まだ、作戦を考えられる余裕があるものの、激情に駆られて冷静さを失わなければいいが……)」

 

 

基本、自分を含む物事を俯瞰して見るカリヤだが、魔術とトオサカトキオキが絡むとどうも激情に駆られ怒りに身をまかせる所がある

通常以上の火力を生み出す要因にもなるが、どうも隙が多い

 

 

 

「(資料によれば、アインツベルン陣営には魔術師殺しのエミヤキリツグがいる。魔術師相手を殺すプロであり、戦闘ではどうしても魔力に頼り切っているカリヤには天敵と言ってもいい人物だ。アサシンのマスターのコトミネキレイも警戒しなければならない」

 

 

アーチャーによるアサシンの脱落をカリヤは信用していない。コトミネはトオサカトキオキに師事して魔術を学んでいた。コトミネに令呪が浮かんだことによって師弟関係は無くなったというが、裏ではまだ繋がっているとカリヤはみている

 

自分自身も直接的な攻撃力は劣るにしても隠密行動に優れているアサシンがあんなにあっさりと見つかったことに疑問を持つ

トオサカトキオミやエミヤキリツグよりもコトミネキレイをカリヤは警戒している。素手で木をなぎ倒す八極拳の腕もそうだが、その精神性を危惧していた

 

 

 

()()は周りから真面目で努力家、誠実な信者と思われている。間違いではないが、アレの本質を理解していないから言えることだ』

 

 

どういう事なのか問う

 

 

『アレの本質は間桐臓硯(クソじじい)と同じだよ。人の不幸を見て愉悦に浸る、そういう人間だ。アレはまだ、自分の本質に気がついてない。虚ろを埋めるためにあらゆるものに手を出している。だからこそ、人の何倍、何十倍と努力する。だからこそ、これじゃないとわかったら未練なくやめる。』アレが自分の本質を理解し、自ら愉悦を得ようとしたら厄介どころじゃない

 

 

『だからこそ、早めに殺すなり、戦闘不能にしたかったのだけれども……表向きだけかもしれないけど、教会の保護下に入られてしまったから、迂闊に手を出されない』

 

 

カリヤは苦々しく顔を歪める

 

 

 

ランサーは思う

戦いの中でアサシンが生きている証拠を掴めれば、少なくとも教会とコトミネキレイが裏で繋がっている事を弾糾できる。監視役とマスターが親子だとしても、特別扱いされては聖杯戦争において公平性を保てない。教会の保護から外れたうえで、何かしらのペナルティをアサシン陣営に課されれば、容易にマスター共々始末できる。トオサカと教会との繋がりも掴めれば御の字だ

 

 

 

 

ジャリッ……

 

 

「(かかった)」

 

 

金髪翠眼、青い衣の上に白銀の鎧を着た少女

銀髪赤目、白いコートを着た少しカリヤに似た女

 

 

 

「よくぞ来た。」

 

 

さあ!

 

 

俺と我が主(カリヤ)の大望のために共に踊り狂え(全力で戦え)!!

 

 

 

●○●○●○●○

聖杯問答

 

 

 

 

「セイバーの願いが侮辱なら、あんたの願いだって侮辱だライダー」それにセイバーの願いは当然の事だ

 

 

 

今まで静かに成り行きを見守っていた雁夜は口を開く

 

 

 

「ほう、なぜそう思うのか言うてみよ」

 

 

沈黙を保ち続けた女が何を言うのか

 

 

ライダーとアーチャーは面白そうに

ランサー、ウェイバー、アイリ は心配そうに

セイバーは少し縋るように見ている

 

 

 

 

「まず、ライダーの願いから

 

 

 

 

一応、確認するがライダーの願いは『この世界に、一個の生命として根を下ろしたい』だからこそ受肉を願う。」そうだな?

 

 

ライダーが首肯すると次の質問にうつる

 

 

「ライダー、お前が望むのはこの世に転生する(で生きる)ことか受肉する(甦る)ことか?」

 

 

 

「どこぞの女の胎に宿り、前世の記憶も力も捨て、ただ1人の人間として生まれる『転生』か、その姿、記憶、力を保持したまま実体を持つ『受肉』かどちらだ」

 

 

「『受肉』だ。余が望むのはイスカンダル()としてこの世を生き、征服すること。転生などしたら、それは(イスカンダル)の生まれ変わりだとしても余ではない」

 

 

「そうか……

 

 

 

 

……転生なら俺もとやかく言うつもりはなかった。輪廻の輪に乗り再び生まれるのは当然の事で、例外は魂ごと殺されたモノかあんたら英霊ぐらいだ

 

 

 

だけど、受肉に関しては一言言わせてもらう

 

 

 

たとえ、その体が分霊(サーバント)でも、生前のままと変わらない。その身のまま、輪廻の輪に乗らずこの世界で生きるならそれは死者の蘇生、黄泉がえりと同等。死者の侮辱、死の冒涜だ」さぁ、セイバーの願いと何が違うのか言っていろよ

 

 

ライダーは罰が悪そうにする

アーチャーは相変わらず面白そうにニタニタと笑っている

 

 

 

「さてと、次にセイバーの願いは当然と言った事だけど………。あんたら本当に分かんないのか?」

 

分からないのが分からないというふうに雁夜は呆れた声をだす

 

 

「我らを侮辱す「いや、違うよ?」言葉をかぶせるでない!」

 

拗ねたアーチャーをまあまあと宥めて、雁夜は話を続ける

 

 

「セイバーがブリテンを救いたいって思っているのは、俺から見たら当然なんだ。だって、好きなんだろ?ブリテンが」

 

 

何人かはっとした表情になり、ライダーらへんは真剣な表情になる

 

 

「生まれ育った国を嫌うなんてそうそうない。

俺だって、生家はだいっっっっきらいだけど、この街、この国は好きだ。それと同じようにセイバーは自分の祖国(ブリテン)を愛したんだろ?それにそこに住まう人たちも愛したんだろ?」

 

 

 

 

「好き、愛おしい、大切にしたい、笑ってほしい、泣かないでほしい………好きだからこそ、愛おしいからこそ、笑ってほしいからこそセイバーは王様として頑張ったんだろ?でも、結果はブリテンの崩壊(あれ)だ。それを絶望して、悔やんで、憎んで、どうにかしたくって……でも、自分の持っている力だけじゃどうしようもない。だから、聖杯に縋ったんだろ」

 

 

 

 

「足りないなら他から補う。それは当然の事だし、むしろ俺は率先してやる。頼れる人がいれば頼る。一人で抱え込んでも余計に酷くなるだけだからな」

 

 

 

 

「セイバーの願いは、自分の治る国が平和で豊かになってほしいという王として当然の願いであり、より良い結果にしたいと何処までも足掻く人として当然の願いだよ」

そう言うと雁夜はふわりと優しく微笑んだ

 

 

●○●○●○●○

アサシン蹂躙後

 

アサシンはライダーの宝具で蹂躙されアサシンの脱落が決定した。それぞれの陣営は拠点に帰ろうとする

 

 

 

 

「ああ、そうだそこの白紫(しろむらさき)雌雑種」

 

 

「それって、俺の事か?」

 

 

この場で女性はセイバー、アイリスフィール 、雁夜の三人いるが、白紫と言えるのは雁夜だけだ。アイリスフィールも白いが紅白と言える。(銀髪赤目のアルビノ)

 

 

マスターと侮辱されたといきり立つランサーを宥め、雁夜はアーチャーの話を促す

 

 

 

「貴様は今のうちに死んでおけ。いずれ死ぬことすら出来なくなるぞ」人として死にたいと思うなら尚更だ

 

 

 

「……っ!?それはどうゆうことだアーチャー!!」ついに耐えきれなくなったランサーが槍をアーチャーに突きつける

 

 

 

「さてな、だがこのままでは貴様らが望む結果とは真逆の結果になる事は間違いない」

 

 

アーチャーはそれだけ言い残すと霊体化して消えていった

 

 

●○●○●○

キャスター討伐戦

間桐雁夜 vs遠坂時臣

 

 

ビルの屋上で男女が向かい合っている

言葉だけ見れば逢い引きかと思われるが、真逆とも言ってもいい表情から間違えであったと思い知らされる

 

 

 

男は真紅のスーツを纏い、大きな宝石がはめ込まれたステッキを持ち

 

 

 

女は黒に近い藍色の着物と袴に同系色の羽織を着て、扇子を持つ

 

 

 

男は余裕のある優雅な笑みを

 

 

 

女は侮蔑を込めた眼を

 

 

「やぁ、元気だったかい?雁夜

少し痩せたんじゃないか?」

 

 

「ご機嫌麗しゅう。遠坂の当主殿

ご親切にどうも。しかし、心配される間柄でも名を気安く呼び合う間柄でもないゆえ、そんなことは不要です」

 

他に聞いている者がいれば背筋が凍るような眼と声で返す

 

 

「雁夜は相変わらずだね。共に魔術を極め、根源の達成を目指す同士であるのだし、幼馴染ではないかもう少し馴れ合ってもいいじゃないか」

 

 

「冗談、あんたとはただの腐れ縁だし、魔術なんてクソ食らえだ。それに、マスター同士なんだ。なら、やる事は決まっているだろう」

 

 

クラゲやリュウグウノツカイなどの使い魔を呼び出し、さらに魔力をふんだんに含ませた水を周りに浮かせいつでも防御・攻撃出来るようにし、懐から拳銃を取り出す

 

 

「ああ、相変わらず雁夜はせっかちなままだね。それに、花吐き(特別な才能)があるのに魔術を嫌い、そんな物に頼るのも変わらない」少しお仕置きが必要なようだね

 

 

●○●○●○

キャスター討伐後

「っ……あああ゛あ゛!!」

 

セイバーの宝具でキャスターが討たれたのと同時に全身に痛みが走る。まるで、麻酔無しで肉を引き裂き骨を抜かれるような。まるで、マグマを注がれるような………ワタシにナニカが入り、俺を塗り潰すような

 

 

 

「痛い」

 

イタイイタイイタイイタイ痛イイタイイタイイタイイタイイタイいタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイ痛いイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイ痛イイタイイタイイタイイタイいタイイたいイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイ痛い

 

 

 

「怖い」

コワイコワイコワイ恐イコワイコワイコワイコワイコワイコワイコワイコワイコワイコワイコワイコワイコワイコわいコワイコワイコワイコワイコワイコワイコワイコワイコワイコワイコワイコワイコワイコワイコワイコワイ恐イコワイコワイコワイコワイコワイコワイコワイコワイコワイコワイコワイコワイコワイコワイコワイコワイコワイコワイコワイコワイコワイコワイこワイコワイコワイコワイコワイコワイ怖イコワイコワイコワイコワイコワイコワイコワイコワイコワイコワイコワイコワイコわイコワイコワイコワイコワイコワイコワイコワイコワイコワイコワイ怖いコワイコワイコワイコワイコワイコワイコワイコワイコワイコワイコワイコワイ

 

 

 

 

「いやだああぁぁああ゛あ゛あ゛!!!」

ああ、胃が食道が腸が肝臓が腎臓が肺が気管が心臓が子宮が、胎がナニカを迎えるためにツクリカワッテイク。俺がワタシにカワッテイク

 

 

 

 

 

 

 

収めるための器が完成する。器の中にドロリとした黒いモノが入ってくる。なんだろう?粘土?いや、違う泥だ。普通の茶色い泥じゃなくて赤黒く不気味な泥だ。胎児みたいにドクドクと胎動している。いや、みたいじゃなくて胎児なんだ

 

 

 

ドロドロ、ドロドロ 杯から泥が溢れて出てくる

 

 

コレは良くないモノだ

直に触らずとも解る。特大級の呪いだ。抑止力が働く程の呪いだ。人を呪え、殺せ、死ねとこの世全ての悪をかき集めて凝縮させた呪詛だ。産まれたい。産まれたいと産声を上げるのを今か今かと待ってる。産まれるために養分(魔力)を欲している。バケモノ級のワタシの魔力だけじゃ全然足りない。コレはサーバントを、英霊(マレビト)の魂を欲している。

 

 

杯に収まりきらなかった泥が俺のナカを満たしていく

 

 

産まれてはならない、産んではならない

コレは生きることを許されないモノだ

 

 

 

俺を満たして、ワタシを満たして、それでも収まりきらなかった泥が溢れて出ていく

 

 

「(ああ……、だと言うのに……!!)」

コノ子が哀れで可哀想で愛しく思える

 

 

 

口から、眼からドス黒い泥がじわじわ溢れて出て息が出来ない。蟲蔵ほどじゃないけど苦しい怖い。その原因がコノ子だ

 

 

 

それでも………!!

誰にも産まれることを望まれず、生きることを拒絶される。それでも、こんな(ワタシ)に宿ってくれた子をどうして愛おしく思い、愛さずにいられるか!!

 

 

「カリヤ!!」

俺の異変を感じ、ディルが駆けつける

無茶をしたようで、所々土埃や傷が付いている

爽やかな貌を焦りと自己嫌悪で歪ませている

 

 

「(ああ、そういえばこんな貌初めてみたな……)」

 

 

 

「ディ、ルムッ、ド……」

所々途切らせながらもランサーの名を呼ぶ

伸ばした手が伸ばされた手に届かずパタリと倒れ、俺は意識を失った

 

 

 

 

 

 

 

 

間桐雁夜の伸ばした手には泥が付着していた……

●○●○●○

 

 

「ねえ、ランサー。いえ、ディルムッド貴方はマスターを助けたいのでしょう?助けるための手助けをしてあげるわ。だからね……」貴方の令呪をちょうだい

 

 

粘着質な甘い声と目が間桐雁夜を守るように抱きしめるディルムッドに向けられる。この声と目はディルムッドにとって馴染みのあるものだ。己の魔貌により己に恋に落ちた者だ

 

 

 

「断る。騎士は二君に仕えず。そうでなくとも、俺のマスターはカリヤだけだ」長槍を強く握りしめ、もう一方の手で人形のようにピクリとも動かないカリヤを抱きしめる

 

 

「……ああ、やっぱりその女邪魔だわ」

嫉妬と嫌悪、憎悪で顔が醜く歪むのを隠さずにカリヤを睨みつける

 

 

 

「バーサーカー」

黒いモヤと鎧を纏った長身のサーバントがソラウ・ヌァザレ・ソフィアリの側に現れる

 

 

 

「令呪を持って命令します。間桐雁夜を犯し、殺し、壊し尽くしなさい!!」

 

 

「■■■■■■■■■ーーーーーー!!!」

 

 

「そうはさせない!!」

 

 

咆哮と共にバーサーカーがランサーに襲いかかる

おぞましさしか感じないマスターとそのサーバントを侮蔑の目で睨みつけ己のマスターを守るために、守りきるために槍を構える。

 

その手や顔には薄っすらと赤黒い葉脈の様なモノが浮かんでいた–––––––

●○●○●○●○●○

聖杯戦争最終決戦

アーチャーVSセイバーVSランサー

 

 

舞台の中央に煌然(こうぜん)と輝く黄金の杯が、聖杯が鎮座している

 

 

 

–––––––––そして、黒い着物を着た女が聖杯の上で磔にされている。空中で何も支える物などないのに落ちずにいる

 

 

 

その、聖杯と女の前に黄金の鎧を纏う男と赤と黄色の二槍を持つ男がいる

 

 

 

「だから言ったのだ『今のうちに死んでおけ』と。だがまあいい、それも此奴が選んだ結果。我が有意義に使ってやる」

 

 

 

「黙れぇ!アーチャぁああ゛ーーー!!」

 

 

 

アーチャが宝具を惜しみなく発射させ、ランサーがそれを弾く。剣が槍が棍棒が斧が矛が発射される。それらをランサーが槍で弾く、避ける。それ何度も繰り返し、徒労と思える行為を続ける。ここにいるのが生前のランサーならいずれ体力が尽き、討たれるだろうがここにいるのは英霊(サーバント)、魔力さえあればいつまでも動ける。ゆっくりとしかし、確実に霊核を討たんとアーチャーに近づくが

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

–––––––––そこに、憔悴したセイバーが現れる

 

 

アーチャーは愉快そうに嗤い。ランサーは好敵手と認めたセイバーの弱った姿に困惑する。たとえ女でも一本の剣のように研ぎ澄まされた雰囲気をいつも纏っていた。そんなセイバーに何があった……?

 

 

 

 

「ランサー、アーチャー、そこを退け……

 

 

 

 

 

それは、その聖杯は私の物だ……!!」

 

 

●○●○●○●○●○

 

 

そういうや否や二人に襲いかかるセイバー

アーチャーは積極的に闘うのに対し、ランサーは雁夜を背にして槍を構え動こうとはしない

 

 

 

 

 

原作(正史)通りにアーチャーとセイバーの戦いは進む

 

 

 

 

 

なら、原作(正史)通りに起こるのも当然の結果と言えるだろう

 

 

 

 

 

『–––衛宮切嗣の名の下に、令呪を以ってセイバーに命ず。宝具にて、聖杯を破壊せよ–––』

 

 

 

 

「……な……?」

セイバーが風王結界(インヴィジブル・エア)を解き、約束された勝利の剣(エクスカリバー)の刀身を晒し、上へと振り上げる

 

 

「な、馬鹿な––––何のつもりだ!?」

 

 

「……ッ……違うッ!!」

 

()()()()()アーチャーは驚き、セイバーは否定する

 

 

 

 

 

「………ッ!そこかぁぁあ!!」

ランサーは衛宮切嗣の姿をボックス席に確認すると地を蹴る–––––セイバーが対抗できている間に衛宮切嗣を討ち、セイバーの宝具を撃たせないために

 

原作(正史)通りなら既に亡い、イレギュラーであるランサー。イレギュラー()が動いたならどうなるのか

 

 

 

二次創作(パラレルワールド)なら本筋の歴史(原作)と変わるモノもあるが–––––––––

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

–––––––運命(Fate)イレギュラー(矛盾)を嫌った

 

 

 

 

 

 

破魔の紅薔薇(ゲイ・ジャルク)が衛宮切嗣の令呪を穿つよりも早く

 

 

 

 

「–––第三の令呪を以って、重ねて命ず–––」

 

 

やめろ、カリヤを殺すな。聖杯はくれてやる。だか、今はやめてくれ。今、聖杯に向かって宝具を撃たれたらカリヤは死んでしまう。カリヤを退けるから、カリヤを聖杯から離すから。だから、今はやめてくれ。やめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろ止めろ止めろ止めろ止めろ止めろ止めろ止めろ止めろ止めろ止めろ止めろ止めろ止めろ止めろ止めろ止めろ止めろ止めろ止めろ止めろ止めろ止めろ止めろ止めろ止めろ止めろ止めろ止めろヤメロヤメロヤメロヤメロヤメロヤメロヤメロヤメロヤメロヤメロヤメロヤメロヤメロヤメロヤメロヤメロヤメロヤメロヤメロヤメロヤメロヤメロヤメロヤメロヤメロヤメロヤメロヤメロヤメロヤメロヤメロヤメロヤメロヤメロヤメロヤメロヤメロヤメロヤメロヤメロヤメロヤメロヤメロヤメロヤメロ

 

 

 

カリヤは普通を望んだだけだ

家に帰れば家族が『お帰り』と暖かく迎えてくれる。今日は何があったか食卓を囲みながら話す。笑顔が絶えないごく普通の誰でも得られるはずの家庭を。間桐(魔術の家)に素質を持って産まれて墜ちてしまったが為に女としての人としての尊厳を奪われ、蹂躙され尽くされたとしても心の底までは犯されずカリヤは清らかで優しさを失わなかった。

 

 

 

「「やめろおおおォォッ!!」」

 

 

セイバーとランサーの絶叫と共に

 

 

「––––セイバー、聖杯を破壊しろ!––––」

 

 

破滅の光が振り下ろされた

 

 

 

 

 

やめろ

 

 

 

俺の主を殺さないでくれ

 

 

 

 

俺の友を殺さないでくれ

 

 

 

 

俺の相棒を殺さないでくれ

 

 

 

 

 

 

俺の、俺の大切な人を殺さないでくれッ!!

 

 

 

「カリヤぁぁぁあああ!!」

 

 

 

ランサーの俊敏さをもってしても間桐雁夜を逃がすにはもう遅い、宝具殺しの宝具である破魔の紅薔薇(ゲイ・ジャルグ)を使っても防ぎきれない––––––ッ!!

 

 

 

 

 

 

–––––パチリ

何にも予兆も無く、本当に予兆も無く間桐雁夜の眼が開かれた

磔にされ動かず、殺されそうになっている状況にも、必死の形相のランサーにさえ目もくれず。ただ

 

 

 

 

「全ての令呪を以て命ず、ランサー

■■■■■■■■■■」

 

 

 

間桐雁夜の令呪が全て消え失せ、聖杯も間桐雁夜もランサーも宝具の光に呑まれる

 

 

 

あとは、原作通りに

 

 

 

孔からは泥が溢れ出し、アーチャーを呑み込み市街地へと広がる

 

 

 

泥は家を焼き、老若男女問わず殺し、冬木を蹂躙する

 

 

 

 

 

 

衛宮切嗣はその一部始終を見せつけられ、贖罪の為に生存者を見つけるために町を歩く、孔が閉じ夜が明け、雨が降り始めるほど時間をかけてやっと一人の生存者を見つけることが出来た。人のフリをする壊れたロボット。正義の味方という仮面を被ることで人らしくできるヒト。

理想を打ち砕かれた正義の味方(衛宮切嗣)から壊れた正義の味方(衛宮士郎)呪い()は受け継がれることになる

 

 

 

言峰綺礼は泥により生きる屍として復活し、己の愉悦を完全に理解し、更なる愉悦を得ようと密かに動き出す

 

 

 

アーチャーもといい、ギルガメッシュは泥を飲み干し不完全ながらも受肉を果たす。言峰綺礼がどこまでいくのか、裁定せんと見届ける

 

 

 

 

第四次聖杯戦争

脱落者

アサシン 百貌のハサン

マスター 言峰綺礼 のちにアーチャーのマスターとして再戦

 

キャスター ジル・ド・レェ

マスター 雨生龍之介(死亡)

 

 

バーサーカー ランスロット

マスター ケイネス・ロード・エルメロイ(死亡)

ソラウ・ヌァザレ・ソフィアリ(死亡)

 

ライダー イスカンダル

マスター ウェイバー・ベルベット

 

 

セイバー アルトリア・ペンドラゴン

 

 

アーチャー ギルガメッシュ(泥に呑まれたのち受肉)

マスター 遠坂時臣(死亡)/言峰綺礼(死亡のちにリビングデッドとして復活)

 

 

 

行方不明者

ランサー ディルムッド・オディナ

マスター 間桐雁夜

 

民間人約500人、建物 134棟もの被害を出し第四次聖杯戦争は終結した

 

 

 

 

 

●○●○●○

オマケ

ー■■■■■■■ー

 

『『『『『『『素に銀に鉄。礎に石と契約の大公––––

 

 

 

 

 

 

抑止の輪より来たれ、天秤の守り手よ––––!』』』』』』』

 

 

 

再び、座から英霊が召喚される

 

 

神々から十二の命を約束された主神の子の狂戦士

ケルトの半神半人の青い槍兵

化物となる定めを持つ藤色の騎乗兵

正義の味方の成れの果ての赤い弓兵

偽りの恋に踊らされ裏切り者の烙印を押された魔法使い

魔法使いに使役され門を守る暗殺者

祖国を救わんがために己の存在をも代償として差し出す剣使い

 

 

 

 

それぞれが己が願いのため、夢のために動き出す

 

 

 

 

 

–––––––そんな中で

 

 

 

ぽちゃん、ぽちゃん

水音響く、洞窟

その洞窟に鎮座する杯の中から2人のヒトが出てくる

 

 

 

1人は男で体にぴったりと密着している黒色のスーツを身にまとい赤黒く光り輝く二本の槍を手に持つ美丈夫

 

 

1人はアルビノを思わす白い髪に紅い眼

黒い生地に赤黒い蝶の刺繍の着物

着物との対比で青白さが目立ち、人形のような意思の無さにより薄気味悪ささえ感じる女

 

 

 

男はそんな事は些細な事だと言わんばかりに女の手を引く、愛情の執着さえ感じる眼を向ける

 

 

 

 

 

「ア”ァ」

 

 

女はヒビ割れたしゃがれた声を出す

 

 

「カリヤ、どうかしましたか?」

 

男は、ディルムッド・オディナは女、間桐雁夜に優しい声で訊ねる

 

 

 

「ゴホッ、お、なか、すい、た」

 

 

ちょっとした人混みの中では掻き消されてしまうような小さな小さな声

 

 

 

 

 

 

 

 

 

けれども、()()には2人以外誰もいなく何も無い

だからこそ、聞こえた、聞こえてしまった

 

 

 

 

「ああ、そうですね。ずっと寝ていましたから、お腹も空きますね」では、

 

 

 

()()()()()()()()()()()()()

 

 

 

「うん、いこう」らんさー

 

 

ランサーという呼称に待ったをかけるディルムッド

 

 

「冬木にはもう1人ランサーが居ますので、カリヤに呼ばれているようで癪です」そうですね……

 

 

「オルタ、ディルムッド・オルタと呼んでください」

 

 

「うん、わかった。はやく、ごはんたべにいこう。このこのためにいっぱいたべなきゃいけないし」

そう言うと愛おしそうに胎を撫でる

 

 

「らんさー、このこのこともまもってくれる?」

 

「はい、もちろんです。だって『この世全ての悪を守れ(この子を守れ)』と言われましたしね」もちろん、カリヤのことも守りますよ

 

 

見る女性を蕩かすような笑顔を雁夜に向ける

 

「なら、いいや」

幼子のように手を繋ぎながらクスクス、クスクスと笑い合い、()()を始めるために洞窟を出る

 

 


設定

サーバント召喚の時、召喚者の思いが強ければ、『何を願う』のか、『何がしたい』などの思考、召喚者の『過去』がサーバント側に流れ込むことにしました

 

ランサーは、雁夜が抱く魔術や間桐臓硯への憎悪、嫌悪、恐怖を感じ取り、過去に何があったのか知っています。(つまり、間桐の魔術の鍛錬=蟲蔵がどんなのか知ってます)

 

心が粉々に壊れてしまい、暖かい遠坂家(時臣は除く)と兄 鶴夜の交流により歪なれど心を再構成した雁夜の強さとマキリの犠牲者を二度と出さない為にマキリを潰すという悲願

それに感銘を受けて雁夜に仕え、聖杯を雁夜に捧げること誓いました

 

 

 

 

………それが、雁夜が死ぬという結果になっても

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

雁夜が願いを叶えたらどうなるか

↓ ↓ ↓

願いはマキリの魔術の根絶、魔術師としての終わりですから、自分自身を含め、マキリの魔術師が死ぬことになります。間桐臓硯、間桐鶴野、そして間桐雁夜、桜ちゃんが養子に来ていて魔術の手ほどきを受けていたら桜ちゃんも入ります。

慎二くんはギリ平気、だって回路ないから

あと、汚染された聖杯ですから正史のように大火災が発生します

お約束のウロブッチー絶望空間です

 

 

 

ランサーは、雁夜がどれだけ魔術を嫌っているのか、憎んでいるのかを感じ取っており、マキリの魔術に犯された自分自身も穢らわしい、消し去りたいと心の奥底で思っているのを知っています。だからこそ、聖杯戦争後も生きて自分のために幸せになって欲しいと願いつつ、人としても女としての幸せを奪われた事実を抱えながら生きる事よりも元凶でもある魔術、聖杯を壊し、死んだ方が幸せではないかとも思っているので、雁夜の思いに寄り添います。

 

 

 

この遠坂時臣は雁夜に歪んだ独占欲を抱いています

御三家の一角の遠坂家の当主として時計塔でも一目置かれている彼ですが、自身の才能は平凡の域を超えません。途方もない努力を重ねて今の自分があります。なのに雁夜は花吐き病持ち=超ド級の魔術回路持ちに関わらず、魔術を嫌う・魔術を便利道具扱い・思考も魔術使いか一般人よりと魔術に誇りを持つ彼からしたらプライドを土足で踏み荒らし塩を撒かれるような心地です。

 

 

魔術師として、愛する夫として、禅城の血を引く葵を妻にしたことに後悔もありませんが、それには遠坂家(魔術師の家)の意向も含まれています。もちろん、嫁候補には雁夜もいました。禅城葵か間桐雁夜か、どちらも魔術師の母として申し分無く最後の最後まで意見が分かれ、禅城葵が遠坂時臣に恋心を抱いている。遠坂時臣も禅城葵を好いているということで、禅城葵との婚姻が決まりました

 

 

 

それに、時臣は不満はありません。禅城の血の価値をよくわかっているので魔術師としても、葵のことを妻として愛しているので夫としても文句はありません。凛、桜のことも父親として愛しています

しかし、雁夜のことも心のどこかで惹かれています

妻や娘達に向けるような紳士的かつ綺麗な態度・感情ではなく、自身の宝物の所有を主張するような子どもじみた独占欲、魔術師のドス黒い探究欲、人として、魔術師として真っ黒な感情を雁夜に向けます

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

間桐雁夜には聖杯のカケラが埋め込まれています

HFの桜と同じです。違いは、四次ではなくその前の三次で破壊された小聖杯のカケラと言うことです。三次も聖杯が破壊されたんだから、あの蟲の翁が回収していないはずがないという自己解釈です。

……だたし、アイリスフィール 、イリヤスフィールのように調節されて産まれていたわけでなく、雁夜が人であることを強制的に捨てさせ、苦しむ様を間桐臓硯が見るために()()()()()()()は動くように調節されています

 

 

 

あと、どうでもいいこと

戦闘中はランサー、主(あるじ)呼びですが、プライベートではカリヤ、ディル呼びです。雁夜から堅苦しいからやめろと頼みました

 

今作でも、一応女という設定です

でも、一人称が俺です。男勝りな口調です

胎盤としての役割を求められたその反抗です

詠唱のところ、SNの凛ちゃんのやつを参考にしていたからシュバインオーグ入れそうになったwww

調べ直して良かった笑

イタイとコワイのとかコピーとペースト使ったから楽だった

 

 

最後にオルタ化したランサー出したいがために所々線の表現いれて、五次編作った



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