悪魔の囁き (MothShine)
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1話

*これは作者の妄想を書いたものです。ご了承ください。


 

「……マ」

「…ズマ」

「カズマ!」

「ふぁ!」

俺はその声に驚きみっともない声を上げた。

「ど、どうした?ダクネス」

「どうしたも何も無いぞ。さっきから何回声をかけても反応がないから心配したぞ。」

「そ、そうか…それは済まなかった。」

「何かあったのか?」

「いや…考え事をしていただけだ…。」

「この間の男が関係しているのか?」

「そんなことは…」

ない。と言いたがったが言葉が続かなかった。

「あの男に何を言われたのかは分からないが困ったことがあったらなんでも言うんだぞ?」

「あ、ああ。ありがとう…。」

「めぐみんもアクアも最近カズマの様子がおかしいと心配しているぞ。」

「済まない…。何かあったら相談させてもらうよ。」

「そうか…。私はお父様の仕事の手伝いに行って来るが何かあったらめぐみんかアクアに言うんだぞ?」

「ああ…分かった。」

「では、行ってくる」

「行ってらっしゃい」

ダクネスが出ていってから俺はこの間の男についてまた悩み始めた。

***

それは1週間前だった。

いつも通り屋敷でゴロゴロしていたら

「カズマ!暇なならクエストに行きましょう!」

と、めぐみんがまた馬鹿なことを言い始めた。

「なあ、アクア〜、まためぐみんが頭のおかしいこと言ってるぞ。お前からも言ってやってくれよ。」

「別にいいんじゃない?たまには外に出ることも大事よ。」

どうやらアクアは金がないらしい。クエスト断固拒否派のあいつが賛成する時は決まって金がない時だけだ。

「なら、お前らだけで行ってこいよ〜。」

「それじゃダメなんです!」

そう言うとめぐみんは俺の耳に口を近づけこう言った。

「私にかっこいいとこを見せてくれるのではないのですか?」

「フッ」

「ああ!今鼻で笑いましたね!」

俺は騙されない。こいつといいダクネスといい期待させるだけさせておいて結局は何も起きない。

だったら、最初から期待をしなければいいだけだ。

「俺はいつ出てくるか分からない魔王軍幹部のために力を温存しなければならいない。だから俺の事はほっといてくれ。」

俺くらいになると魔王軍幹部じゃないと相手にならないからな。

「何を言っているのです。こないだなんてアクアと一緒にジャイアント・トードーに食べられていたでは無いですか。」

おっと、思っていたことが口に出ていたらしい。

「そーよ。そーよ。カズマさんはヘタレで口だけなんだから。」

駄女神が何か言っているが俺は気にしない。何せ俺は心が広いからな!

「そーですか、そーですか。カズマは行きたくないと。」

「やっと、分かってくれたかめぐみん。そういうとこ好」

「それなら私にも考えがあります。」

きだぞ。と言おうとしてめぐみんに遮られた。

なんだろう、嫌な予感がする。

「カズマが大切にしているコレクションとやらがいつの間にか無くなっていてもいいんですね?」

な、なんでめぐみんが知っているんだ!?

あれはダストがダンジョンで見つけてきたと言っていた日本人が書いたとされる国宝だぞ!?

「おっと、その顔はなぜ知っているのかと言う顔ですね。リースさんからお聞きしただけですよ。」

だ、だが隠し場所までは知らないはず!

「隠し場所は知らないとでも思っているのですか?マットレスを外すと」

「あー!あー!あー!急にクエストに行きたくなったなぁー!!」

「そうですか。では、ダクネスがクエストを選んでいるのでギルドに行きましょうか。」

めぐみんは勝ち誇った顔でそう言い、アクアはニヤニヤとこちらを見ている。

いつか倍にしてやり返してやると心に誓った俺は久々に装備を着て、

ギルドに向かった。

 

 

 




このすばの妄想が止まらず書きました。
小説を初めて書いたので不備があると思いますがご指導ご鞭撻のほどよろしくお願いしますm(_ _)m


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2話

2話目です。


カランコロン

俺の大事なコレクションが人質に取られしょーがなく久々にギルドにやって来た。

「おお〜カズマじゃないか。珍しいなギルドに来るなんて。明日は雨か?」

ギルドに入るなり冒険者仲間にそう言われる。

「おいおい、俺ほど真面目に働いているやつはそうはいないぜ?」

なんせ、魔王軍幹部も倒しちまうんだからなぁ!

「ねぇねぇ、めぐみん。カズマさんがまたおかしいこと言ってるわよ。」

「アクア、そっとしておきましょう。頭がおかしいのは前からですよ。」

あいつら聞こえてないとでも思っているのか?

これは、お仕置き(スティール)が必要なようだな。

俺は、手をワキワキさせめぐみん達の方へ近づこうとしていた。

「やっと、来たか。まさか、カズマが来るとはな。」

そう言いながらダクネスが近づいてきていた。

どうやら、あいつらは助かったみたいだ。

「俺だって、たまにはクエストに行くときぐらいあるさ。」

俺は、そう言いながら振り向いた。

「ほぉー、めぐみんが大丈夫だと言っていたが、どんな弱みを握られているんだ?」

ドM変態クルセイダーの癖に鋭いじゃないか。

俺が何とか誤魔化そうとしていた時だった。

「カズマさんったらね、隠し物をしているみたいなの。」

アクアがニヤニヤしながらそんなことを言う。

駄女神めなんてことを言いやがる。

「その隠し物って言うのがね〜…」

くっ、神様、仏様、エリス様、誰でもいいので助けてください!

そう思った時、

「カズマはゲーム機なるものを紅魔の里から持ち帰っていたのですよ。」

「え!?」

「え!?」

思わぬ人から助けられ俺は驚いた。

「なんで、カズマまで驚いているのだ?」

「そ、それは…」

「カズマは紅魔の里から取ってきたことは知らないと思っていたから驚いてしまったんですよね?」

「あ、ああ、まさかそこまでバレているとは思わなかったから驚いたんだ。」

「ほぉー、そうか。」

ダクネスは、疑わしそうにこちらを見ていたが納得はしたらしい。

「ところで、アクアはなんで驚いたのだ?」

「そ、それはね…」

ダクネスとアクアが喋っている間に俺はめぐみんに疑問に思ったことを聞いていた。

「なぁ、めぐみん、さっきは助かったがなんで助けたんだ?」

「カズマの性癖や弱みは私だけが知っていたかったんです。」

めぐみんは、ちょっとだけ頬を赤くしながらそう言った。

こ、これは好きということでいいのか!?

いや、まてこれまでもそうだ、期待させるだけで結局何もないのだ、期待はしないと誓ったはず。

気をしっかり持つんだ!

俺は、自分にそういい聞かせ、

「そ、そうか。」

と、だけ言いめぐみんから離れ、ダクネスに話しかける。

「ところで、ダクネスはクエストを選んでくれてたんだよな?何にしたんだ?」

「ああ。これなんかいいと思うんだ!」

アクアとの話を辞めて目をキラキラさせて選んだクエストを教えてくれた。

その内容は、

《近隣に現れたローパーの調査または討伐》

と、言うものだった。

「私は、カズマ達を庇うためにローパーの攻撃を受けるのだ。そしたら、囚われてしまい、あんなことやそんなことをされてしまうのだ!」

いつも通りウチのクルセイダーは頭がおかしいらしい。

「とりあえずこれは、却下だな。」

アクアとめぐみんも頷いているのでいいだろう。

「なぁ、ダクネス、他にクエストはなかったか?」

「鎧の中に触手を入れて何をする気だ!そ、そこはダメだ。ハァハァ…。」

まだ、妄想をしていたらしい。

「とりあえず、この変態は置いておきクエストを決めに行こう。」

俺たちは、ダクネスを置いて掲示板へと向かう。

「放置プレイとは中々やるではないか、ハァハァ…。」

あんな変態はさておきサクッとクエスト決めますか!

 

 

 

 

 




読んで頂きありがとうございます。
まだ、肝心の部分に入るには時間がかかりますが、気になると言う方は是非お気に入り登録お願いしますm(_ _)m
不備などがありましたら遠慮なく教えて下さい。


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