~ニセコイ~ 僕と彼女のニセモノな恋 (Jessica(Jessy))
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僕と彼女のニセモノな恋 #設定

こんにちは。Jessica(ジェシカ)です。

この物語の舞台は"ニセコイ"です。

主にオリ主とニセコイヒロインズの恋愛模様を描いた小説となっております。

今回はこの物語のキャラクター設定となります。



 

 

 

一条咲(いちじょうさく)

 

 

女の子みたいな名前だが、れっきとした男。

 

 

一人称は僕。

 

 

兄の一条楽とは血が繋がっていないので、義兄弟という事になる。

 

 

楽との仲は良好。

 

 

イギリスと日本のハーフ。

 

 

両親は、幼い頃に交通事故で亡くなったと義父である一条一征(集英組組長)から聞かされている。

 

 

 

楽の家で暮らし始めてまだ間もない頃。一征の都合で泊まりに行った先で出会った女の子と結婚の約束をした。

その時に貰ったペンダントを今でも肌身離さず持ち歩いている。

 

 

一征は咲の両親と友人だったらしい。

 

 

中学二年生の春休み前から、一征の知り合いが住んでいるイギリス(ウェールズ)の方に留学しており、原作で言うところの、千棘が転校してきた1週間後に凡矢理高校に転校してきた。

 

 

小咲とは中学時代、恋仲だったが咲の方から留学を機に別れを告げた。

 

 

眉目秀麗で、成績もイギリスの学校では学年でトップ5に入るほど。

 

 

※容姿のイメージは終わりのセラフのミカエラ

 

 

身長は175cmちょうど。

 

 

得意科目はやはり留学しただけの事はあって、英語が得意。

 

苦手科目は日本史。

 

 

部活はサッカー部に入ろうと思っている。

 

 

性格は楽曰く、怒らせると死を覚悟するレベルだが、基本的には優しいらしい。

少々女たらしの面もあるとか。

 

 

 

 

一条楽

 

 

性格、容姿は原作通り。

 

違う点は、首にかけていた、ペンダントは咲が貰ったので、楽は持っていない。結婚の約束もしていない。

 

 

咲が、本当の兄弟ではないと知っている。

 

 

日本に帰って来ることは咲から聞かされていた。

 

 

 

 

桐崎千棘

 

 

性格、容姿、原作通り。

 

 

楽とは、転校初日のいざこざが原因で犬猿の仲。これも原作通り。

 

 

10年前、家族と来た日本で、ある男の子と結婚の約束をする。

 

しかし、忘れてしまっている。例の鍵の存在も。

 

 

 

 

小野寺小咲

 

 

性格、容姿、原作通り。

 

 

中学の頃咲と付き合っていたが、突然振られてしまい、彼はイギリスへ行ってしまった。

 

 

小咲の気持ちは今も変わっていない。

 

 

 

 

舞子集

 

 

性格、容姿、原作通り。

 

 

咲と楽とは幼馴染。

 

咲とは留学中も連絡を取り合っていて、凡矢理高校に転校してくる事は知っていた。

 

 

 

 

デイビッド ジョーンズ(咲の父親)

 

 

咲の父親で、一条一征とは親友だった。

 

 

咲が5歳の頃交通事故で亡くなった。

 

 

 

 

一条彩(咲の母親)

 

 

咲の母親でデイビッドの妻。

 

一征の妹にあたる。

 

 

咲が5歳頃交通事故で亡くなった。

 

 

 

 

一条一征(いちじょういっせい)

 

集英組組長

 

咲と楽の父親で、デイビッドの親友。

 

彩の兄でもある。

 

 

咲が幼い頃。咲とある少女の結婚の約束を少女の父親としたが、すっかり忘れてしまっている。




これでお終いになります。

ありがとうございました。


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ハジマリ

どうも、Jessicaです。

1話目です。よろしくお願いします。


??「ザクシャ イン ラブ(愛を永遠に)」

 

 

??「あなたは"錠"を私は"鍵"を肌身離さずずっと大切に持っていよう。」

 

 

??「いつか大きくなって再会したら、この"鍵"でその中の物を取り出すから。

 

 

??「そしたら…」

 

 

咲「…うん!」

 

 

「「結婚しよう…!」」

 

 

 

 

 

ムク

 

 

…懐かしいな

 

 

あの日から10年この錠はまだ開かないままだ。

 

 

 

 

楽「おーい。咲!飯出来たぞ」

 

 

 

楽の声だ。そういえば今日は楽が朝ごはんの当番だったか。

 

 

行くか。

 

 

 

 

 

ガラガラ

 

 

 

咲「おはよう。みんな」

 

 

「「「おはよーごぜぇーやす!咲坊ちゃん!」」」

 

 

あいも変わらずうるさいね。1年前と全く変わってない。

まぁ、嫌いではないんだけどね。

 

 

楽「おはよう。咲」

 

 

咲「おはよう。楽」

 

 

楽「早く食っちまえよ。もうすぐ出るぞ」

 

 

咲「あぁ。分かったよ。いただきます」

 

 

 

さっさと朝ごはんを済ませて今僕は自室で制服に着替えている。

 

 

今日は初登校の日なんだ。

 

 

よし、準備完了。

 

 

行ってきます。父さん、母さん。

 

 

部屋に置いてある父さんと母さんの写真に一言。

 

 

 

楽「遅いぞー、咲」

 

 

咲「ごめんって。さぁ、行こうよ楽!」ニコニコ

 

 

楽「おうよ。なんかお前、上機嫌だな」

 

 

咲「当たり前だろ。久しぶりに楽と一緒に学校へ通えるんだよ!ワクワクしない方がおかしいよ!」ニコニコ

 

 

楽「そうか。そういえば集も同じ高校だぜ」

 

 

咲「あぁ、知ってるよ。また3人で学校生活を送れるなんて夢みたいだ」ニコニコ

 

 

楽「大袈裟だなー」

 

 

 

それから、10分ほど楽とのたわいもない会話をしていたら学校が見えてきた。

 

 

 

 

咲「わぁー。楽!あれが凡矢理高校かい?」キラキラ

 

 

楽「あぁ、そうだぞ」

 

 

高校との初対面に感動していると。

 

 

 

「ねぇ、ねぇ。あの人カッコよくない?」

 

 

「え?どれどれ…うわっホントだ、メッチャイケメンじゃん」

 

 

「ねぇー、うちの高校の制服着てるってことは転校生かな?」

 

 

「多分そうだよねー。あんなイケメン学校内で見たことないしねー」

 

 

 

なんだか周りが騒がしくなってきたなー

 

 

楽「やっぱ変わんねーな。中学の頃といっしょだ」

 

 

咲「ハハハ。まぁね」ニガワライ

 

 

咲「そんなことより!早く行こうよ!」

 

 

楽「はいはい。っていうか、お前は先職員室行かなきゃだろ?」

 

 

咲「そうだね。それじゃここでお別れかな」

 

 

楽「ああ。じゃぁな」

 

 

咲「うん。それじゃ」

 

 

 

スタスタ

 

 

 

 

よし、職員室前まで来れたね。

 

 

コンコン

 

ガラガラ

 

 

咲「すいませーん。今日転校してきた一条です。日原教子先生はいらっしゃいますか?」

 

 

教子「お、君が一条咲くん?いやーなかなかの美形だねぇ」

 

 

咲「ど、どうもー」

 

 

教子「よし、じゃぁそろそろHRの時間だからね、教室までいこうか」

 

 

咲「はい、分かりました」

 

 

 

 

教室まで来た。

 

なんか緊張するな…

 

 

あ、ついでに僕のクラスはC組らしい。

 

そういえば楽はどこのクラスか聞いてなかったな。

 

 

教子「それじゃ、私が読んだら入って来てねー」

 

 

咲「はい、分かりました」

 

 

 

ガラガラ

 

 

 

先生が教室に入ってから数分経った。

 

 

そろそろかな?

 

 

教子「はーい。それでは最後に、男子には悲報。女子には朗報がありまーす」

 

 

ザワザワ

 

 

教子「それじゃ、入ってきてー!」

 

 

 

ガラガラ

 

 

咲「失礼しまーす」

 

 

 

「「「..........」」」

 

 

 

ん?なに?この静寂。

 

 

 

クラス女子「「「キャーーーーー!!」」」

 

 

 

うわ!?

 

 

な、なんだ急に

 

 

 

「イ、イケメンよ!!」

 

「し、しかも王子様系!!」

 

「あぁ、このクラスにオアシスが」

 

 

ザワザワ ザワザワ

 

 

教子「はーい。みんな静かにー」

 

 

教子「まずは自己紹介さしてあげてー」

 

 

教子「はい、じゃぁ一条くん。自己紹介お願いね。」

 

 

咲「はい。分かりました。」

 

 

咲「えーと、名前は一条咲です。中学二年生の春休み前から1年間イギリスに留学してました。

見た目は外国人ですが、この通り日本語は問題なく喋れるのでどんどん気さくに話しかけてくれたら嬉しいです。よろしくお願いします」

 

 

パチパチパチ

 

 

教子「それじゃ一条くんの席はあそこね」

 

 

教子先生が指した席は僕と同じ金髪の女の子の後ろの席だった。

 

 

咲「分かりました」

 

 

僕は自分の席まで向かって座った。

 

 

よし、まずは横の人に話しかけよう。

 

 

咲「どうも、僕は一条咲。お隣さんどうし仲良……え?」

 

 

僕は話を続けられなかった。なんでかって?

 

簡単なことだよ。

 

話かけた隣の席の子が元カノだったってだけ。

 

 

咲「え?こ、小咲?」

 

 

小咲「さ、咲くん」

 

 




ありがとうございました。


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トモダチ

こんにちは、Jessica(ジェシカ)です。

"僕と彼女のニセモノな恋"第2話です。

よろしくお願いします。


咲「こ、小咲!?」

 

 

小咲「さ、咲くん」

 

 

 

「え?小咲?」

 

 

「さ、咲くん?」

 

 

「2人とも名前で呼び合ってる」

 

 

「あの二人って知り合いだったのかなー」

 

 

ザワザワ

 

 

小咲「咲くん帰ってきてたんだね」

 

 

咲「ん?あぁ、1週間くらい前にね」

 

 

小咲「連絡くれてもよかったのにな…」ボソ

 

 

 

それにしても、小咲が同じ学校しかも同じクラスだなんて。

楽、先に言っといてくれよ…

 

 

楽「よう、咲。すまねぇ、小野寺の事言ってなかった」

 

 

咲「ら、楽。それはいいんだけど」

 

 

「ねぇー、咲くん!咲くんって一条くんと知り合いなの?名字同じだし親戚?」

 

 

「ねぇ!あと小野寺さんとは?」

 

 

 

クラスの女の子が聞いてきた

 

 

 

咲「僕と楽は兄弟なんだ、血は繋がってないけどね。

楽がお兄ちゃんで僕が弟」

 

 

咲「小咲とは中学の頃からの知り合いかな?」

 

 

「へぇー、そうだったんだ」メモメモ カキカキ

 

 

 

な、なんかメモしだしたぞこの子

 

 

 

集「いや~相変わらずですな~」

 

 

こ、この声は!

 

 

咲「しゅ、集!」

 

 

集「よ!久しぶりだな~咲」

 

 

咲「まさか集も同じクラスだなんてね」

 

 

 

教子「はーい。みんなー席ついてねーそろそろ授業始めるよー」

 

 

授業が始まるらしい。

 

いやーそれにしても、楽と集が同じクラスだなんて嬉しい驚きだな

 

 

楽「んじゃ、咲また1時間目終わったらな」

 

 

咲「うん、分かったよ」

 

 

 

 

1時間目が終わった。

 

 

僕は今、女子に囲まれて質問攻めにあっている

 

 

 

「咲くんって彼女いるのー?」

 

 

咲「いや、いないよ~」

 

 

୧୨⋆キャー キャー

 

 

「じゃーさじゃーさ。今彼女作る気は?」

 

 

咲「ま、まぁ、いい人がいれば…」

 

 

キャー キャー

 

 

はぁー、そんなことより楽達と話したかったんだけどな

 

もうそろそろチャイム鳴っちゃうよ

 

 

キーンコーンカーンコーン

 

 

あ、鳴っちゃった

 

 

 

「それじゃーまたねー、咲くーん」

 

 

咲「う、うんまたね」ニコ

 

 

 

 

 

~楽side~

 

 

 

千棘「あんたの弟、人気者ね」

 

 

楽「ん?あぁ、まぁーな。」

 

 

千棘「全然似てないわね」

 

 

楽「当たり前だろ、血繋がってないんだし」

 

 

 

~楽side~out

 

 

 

キーンコーンカーンコーン

 

 

昼休みになった

 

楽と集と食べよう

 

 

咲「楽、集一緒に食べよ」

 

 

楽「おう、いいぜ」

 

 

 

弁当を開ける

 

うん。さすが楽だね、美味しそうだ

 

 

 

 

集「お前らの弁当、健康的だなー。母ちゃんとかが作ってんの?」

 

 

咲「いや、日によって変わるけど今日は楽が作ったんだ」モグモグ

 

 

集「ふーん、スゲーな」

 

 

集「しかし対象的に、桐崎さんの弁当はまたでけーな」

 

 

咲「ん?桐崎さんって?」

 

 

楽「あの赤いリボンを付けた金髪の奴だよ。お前が来る1週間前に転校してきたんだ」

 

 

 

あー、あの子か

 

 

 

集「ついでに咲と同じハーフらしいよ」

 

 

 

へ~、それはちょっと興味あるかも

 

 

 

咲「ふーん。ちょっと話してきていいかな?彼女に興味があってね」

 

 

集「え?いいけど。」

 

 

咲「んじゃ、行ってくるよ」

 

 

スタスタ

 

 

 

 

楽「あいつが自分から誰かに話しかけに行くなんてな」

 

 

集「うん。めずらしいこともあるもんだね」

 

 

 

 

 

 

 

咲「やぁこんにちは。桐崎さん」

 

 

千棘「え?あんたはもやしの.....」

 

 

咲「ん?もやし?」

 

 

千棘「あんたの兄弟のことよ」

 

 

咲「あーそういう事ね」

 

 

千棘「それで?どうして急に話しかけてきたのよ」

 

 

咲「うん。見たらわかると思うけど僕も君と同じハーフなんだ。同じハーフ同士仲良くしたいなってね」

 

 

千棘「あー、そういう事ね。良いわよ、同じハーフのよしみって事で仲良くしてあげるわ」

 

 

咲「あ、ありがとう!嬉しいよ!」キラキラ

 

 

千棘「お、大袈裟ね」

 

 

咲「今までハーフの友達どころか友達自体あんまりできたこと無かったから」

 

 

千棘「そうだったの。で、私はあんたの事をどう呼べばいいかしら」

 

 

咲「咲でいいよ」

 

 

千棘「分かったわ。私も千棘でいいわよ」

 

 

咲「うん!よろしくね、千棘」

 

 

千棘「えぇ、よろしく」

 

 

 

いやー、高校生になって初めて友達ができた。

 

もし断られてたら3日は寝込んでいた自信がある。

 

 

 

咲「それじゃ、僕は楽たちの所に戻るよ」

 

 

千棘「うん。じゃーね」

 

 

小咲「あ、あの咲くん」

 

 

 

戻ろうとした時、誰かに呼び止められた

 

 

 

咲「え?小咲なんで....」

 

 

小咲「もしかして、気づいてなかったの?ずっといたんだけど.....」

 

 

咲「ご、ごめん。話に夢中で」

 

 

 

小咲「ううん、私の方こそごめんね、引き止めちゃって。」

 

 

咲「うん。それで、どうしたの?」

 

 

小咲「あの。そ、そのね。私も友達としてやり直したいなって。い、いやだったらいいんだよ!?」

 

 

咲「嫌だなんてそんなわけないよ。よろしくね、小咲」

 

 

小咲「う、うん!よろしく咲くん」

 

 

咲「それじゃ、今度こそ戻るよ。またね千棘、小咲」

 

 

千棘「えぇ」

 

 

小咲「う、うん!」

 

 

 

 

そのあと、楽達とたわいのない話をして昼休みは終わった。

 

 




ありがとうございました。

次回もよろしくお願いします。
Jessica


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コイビト



どうも、Jessica(ジェシカ)です。

"僕と彼女のニセモノな恋"第3話です。

よろしくお願いします。


 

 

~千棘side~

 

 

 

昼休み、突然もやしの弟に友達になってくれと頼まれた。

 

急になんで?と思って聞いてみたら、どうやら彼は今まで友達が少なかったらしい。

 

あの容姿なら仕方ないのかもしれないけど

 

同じハーフである私は話しかけやすかったのかもしれない

 

 

何はともあれ高校に入って初、いや人生初かもしれない男の子の友達ができた。

 

 

いきなり話しかけられた時は驚いたけど、嬉しかった。

 

 

 

彼....咲が戻ろうとした時私と一緒に昼食をとっていた友達の小咲ちゃんが彼を呼び止めた。

 

 

小咲ちゃんは咲に"もう一度友達としてやり直してほしい"と言った。

 

 

咲の返事はYESだった

 

 

 

 

咲が戻って行った後

 

 

 

小咲ちゃんは幸せそうな顔をしていた。

 

 

そんなに咲と友達になれたことが嬉しかったのかな?

 

 

よく分からないけど

 

 

良かったね小咲ちゃん

 

 

 

 

 

~千棘side~ out

 

 

 

 

 

 

 

~咲side~

 

 

 

 

 

学校から帰ってきた。

 

 

 

転校初日

 

 

不安だったけど、楽と集が同じクラスで、新しく千棘とも友達になれた。

 

まさかの小咲とも同じクラスで1年間気まづく過ごすのかと思っていたけど、千棘に話しかけに行った時、小咲から友達に戻ってやり直したいと言ってくれた。

 

 

一年前

 

酷い別れ方をしてしまったし、小咲は僕を嫌っているんだろうなと思っていたから。

 

 

安心したし、嬉しかった。

 

 

 

明日から楽しみだな

 

 

 

コンコン

 

 

 

学校での1日を振り返っていると、誰か来たようだ。

 

 

 

咲「はーい」

 

 

ガラガラ

 

 

襖を開けて誰かを確認する

 

 

 

楽「よぉ、咲」

 

 

咲「楽?どうしたの?」

 

 

楽「それがよ、親父が俺たち2人に話したいことがあるらしくて」

 

 

めずらしいな、お父さんが僕たち2人を同時に呼び出すなんて

 

 

咲「うん、分かった。行こう」

 

 

楽「おう」

 

 

 

 

 

楽「おやじー入るぞー」

 

 

一征「おう、入れ」

 

 

ガラガラ

 

 

 

一条一征。

 

集英組組長であり、僕の義父だ、

 

 

 

楽「で、なんの用だ?」

 

 

一征「楽には前に言ったが今度大事な話するっつったろ?」

 

 

楽「おう」

 

 

咲「....大事な話?」

 

 

一征「おめぇらも最近のギャングとの抗争は知ってると思うが、それがいよいよ全面戦争になりそうなのよ」

 

 

楽「だ、大丈夫なのかよ戦争って....」

 

 

一征「そこでだ!!この戦争を回避する方法は1つだけあってな、しかもてめぇらにしか出来ねぇ事だ」

 

 

咲「僕達にしか.....」

 

 

楽「出来ない.....?」

 

 

一征「おうよ。実ァ向こうのボスとは古い仲でな、奴にもてめぇらと同い年の娘がいるらしいんだが......」

 

 

一征「そこでおめぇらのどっちかがその子と恋人同士になってくんねぇか?」

 

 

咲、楽「「ハァーーーーーー!?」」

 

 

 

い、いや無理でしょ!

 

初対面の人と恋人だなんて....

 

 

 

楽「こ、恋人ぉ!?な、なんでそんな.....」

 

 

一征「なーに、フリでいいんだ、互いの組の2代目が恋仲とあっちゃ若ぇ連中も水刺すわけにゃいかねーだろ?」

 

 

 

そういうことか、確かにその方法なら戦争は回避できるかもしれない。

 

でも、仮にも恋人になるって事はその間誰とも付き合えなくなってしまう。

 

一生に一度の高校生活。

 

僕も恋がしてみたい

 

 

 

楽「い、いやだからって冗談じゃねぇよ!んな事出来っか!!」

 

 

一征「悪りーがこっちも命かかってんでな、泣き事言ってもやってもらうぜ?」

 

 

一征「よし、じゃあ入ってくれ」

 

 

 

ありゃ?もう来てるのか

 

 

 

 

??「だからまだやるって決めたわけじゃ......」

 

 

 

あれ?この声どこかで.....

 

 

 

楽「ん?」

 

 

 

楽も心当たりがあるらしい

 

 

 

??「でも2人ともなかなかイケメンらしいよ?」

 

 

??「え!?いやいやでも......」

 

 

 

や、やっぱり聞いたことあるぞ!?

 

 

 

一征「さぁ、この子がお前たちどちらかの恋人になる......」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「桐崎千棘お嬢ちゃんだ」

 

 

 

 

 

 

...........は?

 

 

 

 

 

一征「3年間恋人同士になってもらう」

 

 

 

咲「さ、3年間!?」

 

 

 

楽「お、お前...ギャングの娘だったのか.....?」

 

 

 

千棘「あ、あんた達こそ...ヤクザの2代目候補って....」

 

 

 

一征「おう、なんだもう面識はあるみてぇだな」

 

 

一征「改めて紹介だ楽、咲。こいつがギャング組織"ビーハイブ"のボス、アーデルト・桐崎・ウォグナーと桐崎千棘お嬢ちゃんだ」

 

 

アーデルト「君たちの事はお父上から聞いているよ、よろしくね楽くん、咲くん」

 

 

楽「あ、どーも」

 

 

咲「こ、こちらこそ」

 

 

 

咲楽「「じゃなくて!!」」

 

 

楽「ムリムリムリ!こいつと恋人同士なんて絶対ムリ!!」

 

 

千棘「パパは知らないのよ!私達学校じゃ、すっごく仲悪いんだから!!なんでこんなもやし男と!!」

 

 

楽「んだとコラ!!そうだぞ親父!!こんな奴と上手くいくわけねぇって!!」

 

 

 

僕は気づいた。

 

 

何があったかは知らないけど

 

この2人、相性最悪だ.....,

 

 

この2人に恋人役なんて絶対ムリだ!

 

 

もしバレたら最悪なことになるぞ......

 

 

僕がやるしかないのかな

 

 

3年間、長いな......

 

 

でも、千棘とだったら

 

悪くないかもしれないな

 

 

 

アーデルト「んーそうだねぇ、咲くんはどうかな?千棘と偽の恋人になってはくれないかな」

 

 

 

咲「.....いいですよ、やってみます。」

 

 

千棘「ちょ、あんた何言って.....」

 

 

咲「千棘は嫌かな?僕はそうでもないんだけど.....」

 

 

千棘「ま、まぁこのもやし男が恋人になるよりはマシかもしれないわね」

 

 

 

一征「うし、決まりだな」

 

 

アーデルト「晴れてカップル誕生だね」

 

 

 

咲「よろしくね、千棘」

 

 

千棘「う、うんよろしく....」

 

 

 

ヒュルルルル......

 

 

 

 

ドガァァァァァン!!!!

 

 

 

 

僕と千棘が偽の恋人になった次の瞬間。

 

突如部屋の壁が破壊された

 

 

 





ありがとうございました。


次回もよろしくお願いします。

Jessica


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シツモン

どうもJessica(ジェシカ)です。


"僕と彼女のニセモノな恋"第4話です。

よろしくお願いします。


 

 

 

ドガァァァァン!!

 

 

 

 

??「お嬢ーーーー!!」

 

 

 

楽「な、なんだ!?」

 

 

 

??「...見つけましよお嬢....」

 

 

??「集英組のクソ共がお嬢をさらったと言うのは本当だったようですね...」

 

 

 

い、いや誰!?

 

 

 

 

千棘「ク、クロード!!」

 

 

 

クロード「ご安心下さいお嬢....」

 

「お嬢を守るのがビーハイブ幹部としての私の役目....」

 

「不肖このクロードめがお迎えにあがりました」キリ

 

 

 

千棘「いやさらわれてないから私....!!」

 

 

 

 

 

こ、この人が幹部....

 

....待てよ?ビーハイブの幹部がここに居るって大変な事なんじゃ.....

 

もしウチの組員達が気づいたら.....

 

 

 

 

 

 

「大丈夫ですか組長ーーー!!」

 

「なんじゃあ今のは....」

 

「あ!こいつらビーハイブ!!」

 

 

 

あ、やば....

 

 

 

??「おぅおぅビーハイブの大幹部さん.....」

 

「こいつぁちょいとお痛が過ぎやしませんか....」

 

「今までぁ手加減しやったけんどのぉ、今度という今度は許さへんぞ.....」

 

 

 

楽and咲「竜.....」

 

 

 

クロード「ふん、猿共が、お嬢に手を出したらどうなるか教えてやる」

 

 

クロード「この街ごと消し飛ばしてやろうか、ついでに貴様らの大事な跡取り達もバラして売りさばいてやる」

 

 

 

咲「.......」ガタガタ

 

 

楽「いっ、いいーーー!!?」

 

 

 

竜「やってみぃやゴルァ、坊っちゃん達に、手ぇ出したらビーハイブに関わるもん全て二度とお郷の土踏めんようにしてやらァ」

 

 

 

千棘「えっ、えーーー!!?」

 

 

 

や、やばい

 

早く誤解をとかないと...

 

 

 

一征「あーー君君、ちょっと誤解してるんじゃないかね若ぇの」

 

 

 

クロード「ん.....?」

 

クロード「なっ!ボ、ボス!!?」ナゼココニ!?

 

 

 

一征「嬢ちゃんをさらったなんざとんでもねぇ誤解だぜ?」

 

「なんせ......」

 

 

 

 

 

一征「こいつらぁラブラブの」

 

 

アーデルト「恋人同士だからね」

 

 

 

 

 

「「「な、なぁぁにぃいいーーーー!!?」」」

 

 

 

 

よ、よしこの流れに乗ってどうにか......

 

 

 

クロード「ボス、本当ですか....?」

 

 

アーデルト「あぁ、僕らが認めた仲だ」

 

 

 

咲and千棘「「......」」ドキドキ

 

 

 

「「「そ.....」」」

 

 

 

「「「....そりゃすげーーー!!!」」」」

 

 

 

「「咲坊っちゃん彼女が出来たんすかーーーー!!」

 

 

 

咲and千棘「「!?」」

 

 

 

竜「いやーーずっと心配だったんスよーーー!!1年前彼女と別れて引きずってるんじゃねぇかって」

 

 

「いやーーこいつは本当にめでてぇ!!」

 

 

 

咲「いやうん、ありがとう......」

 

 

 

 

クロード「お嬢......」

 

 

 

千棘「は、はい....?」ビクッ!?

 

 

 

クロード「......」ポロポロ

 

 

 

千棘「えぇ!?」

 

 

 

クロード「いつの間にかお嬢もそんな年頃になっていたんですね.....幼少より見守ってきたお嬢が立派なレディに成長なされた.....」ウゥ

 

 

クロード「これを喜ばずして何がお嬢のクロードでしょうか....」ウゥ

 

 

 

千棘「い、いや...私のにした覚えはないけど.....」

 

 

 

 

 

竜「そういう事なら話は別でさぁ!!坊っちゃんのためならこんな抗争すぐにでも手を引きやすぜ!!」

 

 

クロード「我々も同じです、お嬢が安心して交際できるよう全力でサポートしましょう」

 

 

 

咲「あ、ありがとう....」

 

 

千棘「う、うん。助かるわ....」

 

 

 

 

 

ホッ....なんとかなったようだ

 

 

 

 

 

竜「咲坊ちゃんちょっとお聞きしたい事があるんすけどいいすか....?」

 

 

 

咲「ん?何....?」

 

 

 

竜「お二人はどちらから告白したんすか?」

 

 

 

咲「....え?いやそれは....」

 

 

 

一征「お、いいじゃねぇか。聞かせてやれよ咲」ニヤニヤ

 

 

 

と、父さん!?

 

 

 

 

咲「う、うん。僕から"一目惚れです付き合って下さい"って.....」

 

 

千棘「......///(うぅぅなんか顔が熱い)」

 

 

 

竜「おおーー!!坊ちゃん一目惚れだったんスかー!」

 

 

「いいなー青春だなーー!!」

 

 

 

あぁ...恥ずかしすぎる

 

 

 

クロード「あぁそうだ、私も咲坊っちゃんに聞きたい事があるのですがいいですか?」

 

 

 

咲「は、はいどうぞ....」

 

 

 

クロード「お嬢の好きなところを1つ教えてください」

 

 

 

今日知り合ったばかりなのに好きなところって....

 

 

 

咲「や、優しいところとか....?」

 

 

 

ど、どうだ....?

 

 

 

クロード「.....そうですか」

 

 

 

 

あれ?意外とあっさりだな.....

 

 

 

 

 

竜「じゃあ、お嬢ちゃんに最後に1つだけ.....」

 

 

 

千棘「....?」

 

 

 

ふぅ....やっと最後か、疲れたなぁ....

 

 

 

 

竜「お二人はもうキスは済ませたんで?」

 

 

 

 

咲and千棘「「!!?」」

 

 

 

 

 

咲「ちょ、ちょっとそれは!!」

 

 

 

竜「坊っちゃんは黙ってて下せぇ!」

 

 

 

 

く、くそ....どうにか千棘に切り抜けてもらうしか

 

 

 

 

 

 

千棘「す、するわけないでしょッ....!なんで私がこんな....!!」

 

 

 

 

ど、どうだ....??

 

 

 

 

 

 

「「「...ブラボーーーー!!!」」」

 

 

「それでこそ青春の恋人同士だァ!!」

 

 

「最高のカップル誕生じゃーーー!!」

 

 

 

 

な、なんとか助かった...

 

 

 

 

竜「いやー良かった良かったもしも2人が1日でキスを済ませるような不純な恋愛をしてるようなら、血を見る事になってやしたよ」ハハハ

 

 

 

 

咲and千棘「「........」」ガタガタ

 

 

 

 

ハァ、とにかくこれで.....

 

 

 

 

竜「しかしまぁお二人方!」

 

 

 

 

.....ん?

 

 

 

 

竜「もし仮に.....」

 

 

「「ウチの坊っちゃん(お嬢)を捨てるような事があれば....」

 

 

「「そん時ァ.....」」

 

 

「「責任取って貰いやすからね.....?」

 

 

 

咲and千棘「「.......」」ビクビク

 

 

 

竜「まっ!このお二人に限ってはそんな事ないでしょーけどね!」ハハハ

 

 

「そりゃそーだ!ガハハハハハ!!」

 

 

 

ハハハハハハ!

 

 

 

 

 

咲「ハハハハ.....」

 

 

 

 

 

 

 

クロード「..........」メガネクイッ

 

 

 

 

 




ありがとうございました。

次回もよろしくお願いします。

Jessica


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