スター☆トゥインクルプリキュア 〜星々達の煌めき〜 (シロX)
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番外編
番外編 その1 前編 娘とパパとママ


珍しく番外編を書く

時系列には30話後の話です

では、番外編スタート!


「え〜とっ、こんな感じかなぁ?」

 

1人の女の子が宇宙船の操縦席で何やら操作している

 

ピロリン♪

 

「出来た!後は年代を合わせてっと……うん!」

 

女の子は宇宙船を動かしワームホールを出現させる

 

「よ〜し!パパとママの幼い時代に……レッツラスリップ!」

 

 

 

「あー!!わたしの宇宙船が無いニャン!?」

 

「ついでに言うと……娘も消えた☆」

 

「「まさかあの子勝手に…」」

 

 

 

 

 

////////

 

「ララ〜遊びに来たよ〜♪」

 

「ひかる!みんな!」

 

「あれ?流星とユニは?」

 

「2人なら買い物に出掛けてるルン!」

 

流星とユニは晩御飯の買い出しに出て行ってお留守の状態

 

「待ってる間ドーナッツでも食べて待ってるでプルンス」

 

 

 

 

 

その頃

 

「晩御飯は何がいいかなぁ〜」

 

「魚」

「嫌」

 

ユニの案に即答で反対する流星

 

「何でよ」

 

「僕が魚介類苦手なの知ってるでしょう?」

 

「好き嫌いは駄目よ。それに栄養が偏るわよ」

 

「クッキーばっか食べてる人に言われたくない…しょうがない、ムニエルでもしよ」

 

「ムフフ」

 

 

買い出しが終わりロケットに帰る途中、カッパード達ノットレイダーに襲われた

 

「今日こそはプリンセスの力を……ってお前達かよ」

 

「何で残念そうなんだよ…」

 

「まぁいい。覚悟しろ!」

 

「腹立つ!コイツ腹立つ!!」

 

「いいから変身するわよ」

 

「「スターカラーペンダント!カラーチャージ!」」

 

「銀河に光る!虹色のスペクトル!キュアコスモ!」

「全てを包み込む母なる惑星!キュアアース!」

 

「腹立つから一気に決める!コスモたの──」

 

ドンガラガッシャーーン!!

 

「「「は?」」」

 

アースたちの目の前に地面を抉りながら宇宙船が現れた。

その中から、ベレー帽を被り青い二つ結びの髪をしたセーラーワンピの女の子が出て来た

 

「ぷはあー!着陸失敗…だけど成功した!」

 

「「誰?」」

 

「わたしは──」

 

「鬱陶しい!まとめて吹き飛ばす!」

 

「もう!邪魔しないで!」

 

女の子はペンダントとペンを取り出した

 

「スターカラーペンダント!カラーチャージ!」

 

「銀河を翔ける!蒼きほうき星!キュアコメット!」

 

「「ニャニー!?」」

 

コメットと言うプリキュア は、コスモの様な髪をし、虹色の小さなシルクハット、首は黄色のスカーフをしており、水色と白のゴスロリミニドレスの容姿

 

「うっっわ!ゴスロリやん…」

 

「ええー!?その反応酷いよ〜」

 

「新しいプリキュア ?」

 

「どうでもいい!カッパード・ストライク!」

 

「ほっ!」

 

コメットは不意打ちの攻撃にも対応し華麗に避ける

 

「ふんす!わたしには効かないよ〜。さてと…あ、ペンダントと変身用のペンしか持って来てなかった…」

 

「いきなり出て来て戦力外ニャン」

 

「しゃーなしや!コスモ!」

 

アースはコスモにノヴァペンを渡した

 

「レインボーパフューム!行くニャン♡」

 

「ギャラクシースターカラーペン!スーパーノヴァ!クルクルチャージ!」

 

「プリキュア!レインボースプラッシュ!」

 

ギャラクシースターカラーペンの力を借りたレインボースプラッシュによりカッパードは空高く飛んで行き捨て台詞を吐いていった

 

「今回わたしの扱い雑過ぎやしないか!!」

 

「河童がなんか言ってる」

 

変身を解き謎の女の子が流星たちに突撃する

 

「わーい!」

 

ヒョイ

 

「ぶはーー!!」

 

2人は飛び付く女の子を避け、その勢いで地面に顔を擦り付けながら滑っていく

 

「酷い!2人して!?」

 

「「誰だって避ける(ニャン)」」

 

「ん?その尻尾に耳……あなたもしかしてレインボー星人!?」

 

「う〜ん。半分正解!」

 

「半分って何だよ…」

 

「あ!まだ自己紹介の途中だった!」

 

「わたし『星空ルナ』14歳の地球人とレインボー星人のハーフなの!よろしくね!パパ!ママ!(・・・・)

 

地球人とレインボー星人のハーフにも驚きだが、2人はそれよりも注目すべき言葉を聞いた

 

「パパ?」

 

「ママ?」

 

「「はぁぁぁ!?」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2人の前に現れた女の子『星空ルナ』は、流星とユニの事をパパとママと呼び笑顔でいた




番外編の出来事は本編と絡ませる事はありません




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番外編 その1 後編 嫉妬とよく分からない娘

ノリと勢いだけで毎日頑張ってます

番外編スタート!


「いつの間にユニと結婚してんの!?」

 

「わたしが知る訳無いニャン!?」

 

「ねぇ、パパママ!」

 

「「その名で呼ばないで!」」

 

「は、はい」

 

この状況に、どっから処理すれば良いのか分からず流星とユニはブツブツと言葉を発している

 

「取り敢えず、ロケットに戻って話をするニャン」

 

「尋問だな!まっかせなさい!このu「宇宙探偵シャーロック・流星だよね?パパ」何で知ってんだよ…」

 

「そりゃあ、娘だもん。因みにママは怪盗だったよね?」

 

「…急いでロケットに戻った方が良さそうね」

 

ロケットに戻ろうとする時、流星はとんでもない事に気がついた

 

「……まどかになんて説明したらいいんだ」

 

 

 

 

 

////////

 

「すみません。もう一度お願いします」

 

「『星空ルナ』14歳!星空流星と星空ユニの愛娘です!」

 

「勝手に苗字を付けないでちょうだい!?」

 

「まどか、これには深〜い事情がありまして…」

 

「ええ、その様ですね。ユニといつの間にか籍を入れていて、元気な子供までいるのです。相当深〜い事情があるみたいですね」

 

表情は笑顔でも、かなりご立腹な様子でまどが詰め寄って来る

 

「ルナちゃんかな?流星君とユニってどれくらい仲が良いの?」

 

ワザとなのか素なのか、ひかるがとんでもない爆弾発言をした

 

「それはですね……ご近所でもかなり有名なイチャつきラブラブな鴛鴦夫婦です!」

 

ドゴッ!

 

ルナが言った瞬間、まどかの無慈悲な腹パンが流星に襲いかかり崩れ落ちる

 

「流星君……浮気しました?」

 

「し…して無いです」

 

「だと良いですね〜♪」

 

「まどかストップルン!」

 

「いつも以上に怖いんだけど…」

 

ララがまどかを引き剥がし何とか宥める

 

「それより話聞くんじゃなかったの?」

 

「そうだ!尋問を開始しなければならない!!」

 

ルナを座らせ話を聞く事に

 

「難しいのは嫌だから簡単に話すね。あれはいつの事だっただろう──」

 

「えっ!?そんなに古い記憶まで遡るの!?」

 

「うそうそ♪パパったら〜」

 

「いいから話を進めなさい」

 

「は〜い。…ぶっちゃけ未来から来ました!」

 

「「「「「「未来??」」」」」」

 

 

ルナは未来の流星とユニの子供らしく、幼き日の両親を見てみたく宇宙船兼タイムマシーンでこの時代にやって来たのである

 

「それで、今は家族仲良くレインボー星で暮らしてるんだ〜!」

 

「これで確定ですね」

 

フッとまどかが立ち上がり流星にユラユラと近づく

 

「何が!?何が確定なの!?」

 

ピシュッ!

 

「へ?」

 

流星の顔に矢が飛んで来た

 

「次は外しません」

 

一体何処から取り出したのか、まどかは弓矢を構えて狙いを定めている

 

「待て待て待て?!」

 

「待ちません♪」

 

ドス!

 

まどかは放った矢が眉間に当たった……けどその矢は当然偽物。だけど矢の先端には鉛が付いてあり、撃沈させるぐらいの威力はあった

 

「い゛た゛い゛!゛」

 

「大丈夫ですか?」

 

「それ本気で言ってはるん!!?誰のせいやと思ってるの!?ねぇ!ねぇ!!ねぇ!!!」

 

「パパ……我慢だよ」

 

「お前が原因だよな!?」

 

ピロピロリン♪

 

「ゲッ!ママから電話だ…」

 

ルナが電話に出ると

 

『ルナ!どこ行ってるの!!早く帰って来なさい!!!』

 

「今の声って」

 

「ユニルン!」

 

『え?何でひかるの声が……もしかしてルナ、あなた勝手に過去に行ったの?』

 

「な、何の事かサッパリだよ〜」

 

『誤魔化しても無駄よ。パパの推理が無くても簡単に分かるのだから』

 

「でもでも!わたしと同い年のパパとママが目の前にいるのに帰るなんて勿体無い!」

 

親子の会話を近くでみんなは聞いている

 

『ルナ。確かに過去へ行けるのだけど、まだ調整が出来てないからそれが本当のパパとママの過去とは限らないニャン』

 

「えっ!?じゃあもしかして今目の前に居るパパとママって」

 

『恐らく、別世界のパパとママに違いないニャン。だから早く帰って来なさい!!」

 

激しい怒号が響き電話が切れる

 

「……来る時代間違えた☆」

 

テヘペロで誤魔化して急いで宇宙船に乗り込む

 

「でも!違う世界でも幼い日のパパとママ会えて楽しかったよ!また会おうね!!」

 

「「二度と来るな!!」」

 

そう言ってルナは元の時代に戻って行った

 

「良かったですね」

 

「良くねぇよ…僕が被害受けまくりだよ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ルナは自分の時代に帰って早々にこっ酷く叱られた

 

「昔の話なんてするんじゃなかったニャン。ねぇ、パパ」

 

「僕に振るうのやめてよね?」




こうゆう話って雑に終わらすのが最近になって来た

番外編は基本的に気が向いた時にしか更新しませんので、下手したらこれ以降出さないかも知れません(苦笑)

次回は本編で会いましょう


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番外編 その2 前編 目に映る世界

息抜き程度に番外編
42話後の時間軸になります

ではどうぞ〜


「くらえっ!」

 

「…」

 

ここは地球。今日も悪い敵から宇宙を守る為プリキュアは戦う

 

「セレーネ!」

 

「はい!セレーネ・アロー!」

 

「…」

 

今、アースたちが戦ってるのは誰も知らない謎の人物。男か女か、黒いローブに包み込んで姿が見えない。急に現れては襲って来たので対処してる

 

「さっきから黙ってばかりで気味が悪いわ」

 

「早いとこ素顔を見せて欲しいね」

 

「やぁ!」

 

「ルン!」

 

スターとミルキーのパンチを受け流し避ける

 

「僕に任せて!おりゃ!」

 

右、左とパンチをするが簡単に避けられ腕を捕まえられた

 

「この!離せ!」

 

「アース!今助けます!」

 

「おい待て!…うわっ!」

 

謎の人物はアースの腕を掴んだ状態でスターたちの攻撃から避け、アースを振り回す

 

「ちょ!待って危ない!」

 

「アース邪魔!」

 

「いて!コスモ当たってるから!」

 

「それなら上手いこと避けなさい!」

 

スターたちはアースに気を使ってるが、コスモは手を緩める事なく容赦無く攻撃してる為振り回されてるアースにもちょくちょく当たってる

 

「ソレイユ──」

 

「タンマ!タンマ!焼かれちゃう!」

 

「あ、ごめん」

 

「ふぅ……い゛て゛!」

 

ソレイユ・シュートを撃たれる前に、アースがストップをかけて一安心のところに頭に鋭い矢が当たった

 

「セレーネェェ!!」

 

「ご、ごめんなさい!」

 

「簡単に捕まる方が悪いのよ!」

 

コスモはレインボーパフュームを構えて、コスモシャイニングを撃ちまくる

 

「やめろコスモ!お前は僕に何か恨みでもあるのか!?」

 

「無いわよ」

 

顔を背けてつつも撃ちまくる

 

「でも攻撃しないと助けれないよ!」

 

「少しは我慢するルン!」

 

「もう!だったら僕ごと攻撃して下さい!お願いします!」

 

「変態ね…」

 

ブチ!

 

「ゆ、許さんからな!後でチョメチョメな事をしてやる!」

 

「コスモお願いルン!」

 

コスモはしし座を受け取る

 

 

「レインボーパフューム!行くニャン♡」

 

「プリンセススターカラーペン!しし座!クルクルチャージ!」

 

「プリキュア!レインボースプラッシュ!」

 

 

「…!」

 

そいつは、手を勢いよく突き出してその風圧でレインボースプラッシュを弾いた

 

「少しビックリしたニャン」

 

「…この世界を……書き換える」

 

(今なんて!?)

 

小言で喋っていた為、近くにいたアースにしか聞こえなかった。

そして、空に大きな円が広がり辺り一帯を光り照らす

 

「何だ!?」

 

「何が起きてるの!?」

 

「早くアースを助けないと!」

 

「嫌な予感がする!」

 

アースは急いでスターゲイザーペンを取り出して脱出を図ろうとするが

 

「があ!」

 

腕を固定され体を押さえ付けられた

 

「アース!」

 

「ミルキー!」

 

ミルキーが走り出し手を伸ばそうとすると、更に輝きが増して視界全てが真っ白になった

 

 

 

 

 

「…ぅ…目が…チカチカする」

 

大きな光りを受けて視力が機能していなかった

 

「何なんだ一体…あれ?変身が解けてる。それに…」

 

自分が元に戻ってる事に疑問を持ったがそれ以上に思ったのが

 

「みんなは何処へ?」

 

自分以外誰も居ない事に疑問を持った。それだけでは無く、戦った痕跡すら無くなっていた。他には特に無く自分が居た場所は変わらなかった

 

「ロケットに戻ってみるか」

 

頭に『?』を抱えてロケットのある場所に戻るも

 

「嘘…」

 

その場所にはロケットが無くなっていた

 

「何かがおかしい…」

 

今度は町の方、観星町に向かうと信じられない光景を目にした

 

「何だよこれは…!」

 

流星が見た光景は

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

地球人以外の人、宇宙人が町に沢山居た事だった




今回の番外編は一応3話構成の予定です。もしかしたら2話分になるかも…

ここまでの拝読ありがとうございました!


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番外編 その2 中編 迷える子羊

放置されてた番外編を今やる

ではでは、どうぞ〜


「何でこんなに宇宙人がいるの?」

 

見渡す限り、町のみんなは宇宙人を認識した上で接していた

 

「あんな建物無かった筈…」

 

天文台の更に奥には奇妙な城を見つけた。とにかく流星は町での知り合の人たちにコンタクトを取る事に

 

「ここだよね!」

 

流星が訪れた場所は、えれなの家でもある花屋『ソンリッサ』

 

「いたいた!とうま!」

 

「え?誰…ですか?」

 

「あら?」

 

そこからは悲しかった

 

 

「姫ノ城さん!」

 

「誰ですの?」

 

 

「遼じいさ〜ん!」

 

「?」

 

 

とまぁ、色んな知り合いに声を掛けてみるも惨敗。誰も流星の事を知らないと言う

 

「お兄さん泣いちゃう…」

 

歩き疲れてベンチに座り込む

 

「しゃーない、ひかるの家にでも行ってみるか。あまり期待はしてないけど…」

 

重い腰を上げると

 

「「「ノットレ〜イ!」」」

 

「っ!?」

 

町にノットレイが現れ暴れ始めた

 

「こんな人が多い中変身するのはマズいな…」

 

人目を気にして変身するのに渋ってるとそこへ、見慣れた人物2人が現れた

 

「みなさん避難して下さい!」

 

「まどかいくよ!」

 

「はい!」

 

「ちょっと2人とも!こんな人目の多い場所での変身はプルンスに禁止されてるでしょ!?」

 

感動の再会を果たしたが、2人が躊躇無く変身する姿を見て急いで引き止める

 

「あの……誰ですか?」

 

「目が覚めてからのお決まりパターン入りました!」

 

「まどか早く!」

 

「は、はい!とにかく隠れて下さい!」

 

 

 

「「スターカラーペンダント!カラーチャージ!」」

 

「宇宙を照らす!灼熱のきらめき!キュアソレイユ!」

 

「夜空に輝く!神秘の月あかり!キュアセレーネ!」

 

 

 

「あ〜あ、変身しちゃった。これでまどかたちの正体が…」

 

だが、そんな流星の思ってる事は裏腹に周りの反応は凄かった

 

 

「見て!プリキュアよ!」

 

「ノットレイダーなんて追い払っちまえ!」

 

「頑張ってー!」

 

 

「え?何でみんなプリキュアの事知っての?」

 

そうこうしてる間に警察の人も来てセレーネたちの援護をしていた

 

「大丈夫そうに見えるけど流石に手伝わないとな!」

 

 

 

「スターカラーペンダント!カラーチャージ!」

 

「全てを包み込む母なる惑星!キュアアース!」

 

 

 

「加勢に来たよ!」

 

「あなたは先程の!?」

 

「あたしたち以外にもプリキュアが!?」

 

アースは遅れを取り返すかの様に奮闘し

 

「プリキュア!アース・スラッシュ!」

 

ノットレイを一掃し事態は収まった

 

「ま、こんなもんだろ!」

 

警察も引き下がりみんな変身を解除する

 

「ねぇ、名前を聞いてもいいかな?」

 

(悲しきかな…)

 

「どうしました?」

 

「なんでもない。僕は星空流星。2人と同じくプリキュアだよ」

 

「あたしは天宮えれな」

 

「香久矢まどかと申します」

 

「ちょっと聞きたいことがあるんだけど──」

 

違和感だらけのこの状況を説明を求めた

 

2人の話によると

プリキュアは世間では当たり前の存在、最近らしいが宇宙人との交流も始めたとのこと

 

「ひかるとララにユニは?」

 

「ひかる?もしかして星奈ひかるさんですか?」

 

「う、うん…」

(この様子だとララとユニも分からないだろう)

 

流星は2人と別れて適当に歩く。途中、ひかるやユニにも出会ったが反応はえれなとまどかと同じだった。しかも、2人はペンダントを身につけていなかった

 

「残るは…あの建物だな」

 

流星はずっと気になっていた城の方へ向かうことにした

 

(ここまで調査すれば大体の予想はついた。恐らくここは──)

 

「み…見つけたルン!!」

 

声のする方へ振り向くとララが息を切らして立っていた

 

「もしかして…僕の事知ってるの?」

 

「流星もわたしのこと分からないルン?」

 

再会して第一声が『知ってるの?』と言ってしまった為、ララは自分の事を知らないと勘違いして落ち込む。

その事に察して流星は慌てて否定する

 

「し、知ってるよ!寧ろ探してから!ララ!!」

 

「流星!や…やっと会えたルン…」

 

感動の再会を果たした流星とララ

 

「みんなわたしたちの事忘れてしまってるルン…」

 

「だろうな」

 

「流星は何か知ってるルン?」

 

「ララ聞いてくれここは……僕たちの知ってる世界では無い」

 

「ど、どうゆうことルン!?わたしたちの知ってる世界では無いって!?」

 

流星の発言に驚きを隠せずに食らいつく

 

「ここに飛ばされる前変な光を浴びたろ?」

 

「ルン」

 

「恐らくそれが原因だ。その光を浴びた僕たちは何らかの影響を受けずに助かったが、周りの世界だけが改変されてしまった。あくまで仮説だけどね」

 

「なるほどルン」

 

うんうんと頷き納得する

 

「町中では何も手掛かりは無かった。だから」

 

「ルン。わたしも、この建物が気になってここまで来たルン」

 

改めて2人は城の方へ向き直り歩き出した

 

「こうして2人で冒険するのはノヴァ星以来だね」

 

「流星が居れば百人力ルン!」

 

城門前で来たはものの警備の者がうろついていた

 

「やっぱり当たり」

 

茂みに隠れてその様子を伺う

 

「どうするルン?」

 

「勿論──」

 

流星が先行して敵の目を掻い潜る。その後をララが付いて来る

 

「「ササササッ!」」

 

「潜入成功ルン!」

 

「油断するなよ。怪しい扉を調べてくよ」

 

開けては閉めて、開けては閉めての繰り返し。だが怪しいものは発見出来なかった

 

「ん〜」

 

「思ったより何も無いルン」

 

「一旦引き上げるか」

 

そう思い部屋から出ようとすると

 

「もう引き上げるのか?」

 

「「…!?」」

 

声のする方へ向くと、ローブに身を包んだ人物がいた

 

「まさか、ここまで嗅ぎつけるとは」

 

「手掛かり発見。それじゃあ、洗いざらい吐いて貰おうか!」

 

 

 

「「スターカラーペンダント!カラーチャージ!」」

 

 

「天にあまねくミルキーウェイ!キュアミルキー!」

 

「全てを包み込む母なる惑星!キュアアース!」

 

 

 

「ハァァ!」

 

「ルン!」

 

アース、ミルキーと続き順番に攻撃をするも、簡単に体を逸らされて避ける

 

「それなら!」

 

「連携ルン!」

 

謎の人物を挟む様に両側から仕掛けるも

 

「…!」

 

「い゛て゛!゛」

「オ゛ヨ゛!゛」

 

ジャンプしてかわされて、アースとミルキーが衝突し合う

 

「フッ…」

 

「だ…大丈夫ルン?」

 

「あの野郎!今笑いやがったぞ!?」

 

「完全に遊ばれてるルン…」

 

「…ミルキーこれを」

 

「わたしにこれ使えるルン?」

 

アースが渡したのは、ブラックホールペンだった

 

「ミルキーだけじゃない、ひかるたちもちゃんと扱えるまでは強くなってる」

 

「分かったルン」

 

「「スターカラーペンダント!カラーチェンジ!」」

 

アースはノヴァスタイル、ミルキーはブラックスタイルとなる。

アースは羽織るパーカーの色が藤色と変わるが、ミルキーに関しては見た目の変化は無かった

 

「ちゃんと出来てるルン?」

 

「一応出来てるよ。後は力に振り回されず頑張れ!」

 

「やってみるルン!」

 

 

 

 

 

あれから10分の時が過ぎた。城の中では3人が暴れ回り、ひびやデコボコ状態の城内

 

「っと!」

 

アースが走り

 

「ルン!」

 

ミルキーが空間を移動し

 

「ハッ!」

 

ローブの人物は拳を叩き付ける

 

「ハァ…ハァ…」

 

短時間の戦闘とはいえ、内容は濃いものだった。慣れない力のせいもあってか、ミルキーの体力は限界に近付いてきた

 

「ミルキー!プランCだ!」

 

「プランC?そんなの聞いてないルン!」

 

「今考えた」

 

「内容は?」

 

「一時退散!」

 

「オヨ〜…」

 

「とにかく逃げるぞ!」

 

ミルキーがワームホールを作って城外へと逃げる

 

「…」

 

その様子をローブの人物は、追いかけず只ジッと見ていた

 

 

 

 

 

////////

 

「追い掛けて来ないルン」

 

「どうやら城から出る気は無いらしいね。でも出なかった分、あの城が重要なのは良く分かった」

 

「今度はしっかりと準備するルン!」

 

2人はそのまま、日が沈んでいくのを確認して町の方へと降りて行った

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「しまった!寝床の確保が出来てない!」

 

「この世界になってからロケットも確認出来て無いルン」

 

「「…」」

 

2人は顔を見つめ合って

 

「「はぁ…(オヨ…)」」

 

深い溜め息をついた




次で終わるかなぁ?

ここまでの拝読ありがとうございました!


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番外編 その2 後編 嘘か真か

特に無し!

番外編どうぞ〜


「だぁーー!!もう!!」

 

「怒ってもどうにもならないルン…」

 

「暇だ!暇過ぎる!!」

 

城から脱出した後、野宿出来る場所を探しては身を寄せ合って、体の体温を下げない様にしてる

 

時刻も分からない。AIもいなければ、時計すら持ってない。だけど、日は上がって来てるから6時は回ってる筈だ

 

「それよりも作戦はどうするルン?」

 

昨日の戦いで、城に何か重要な物を守ってるのを察して一時退散をして来たのだが

 

「もう普通に突撃で良いかなぁ〜なんて…」

 

「それ、本気で言ってるルン?」

 

ララから何かしらの圧が掛かって、思わず目を背けたくなる

 

「そんな事言ったって、前回忍び込んで見つかったじゃん。絶対警備が厳しくなってるよ」

 

「で、でも!何もしないよりかはマシルン!」

 

「…なら仲間集めでもする?」

 

「仲間…集めルン?」

 

 

 

 

 

//////

 

「えれな〜!」

 

「あっ!昨日の!」

 

流星の言う仲間集めはえれな、まどかを引き入れる事だった

 

先ずは、えれなからスカウトするが

 

「それは無理かな」

 

「「え!?」」

 

「あたしたち、あの城の人たちのお陰で暮らしているから…」

 

「そ、そんな〜…」

 

「ま、まどかの所にも行ってみるルン!」

 

「多分無理だと思うよ」

 

えれなだけでは無く、まどかまで無理と言われた

 

「それでも決め付けは無しルン!」

 

 

 

 

 

「すみません」

 

「振られた…まどかに振られたよ……。もう生きていけない…」

 

「流星しっかりするルン!傷は浅いルン!」

 

「??」

 

ショックのあまりにへたり込む流星を、半ば引きずってその場を後にした

 

「畜生!!この世界を破壊してやる!!」

 

「ひかるやユニはどうルン?」

 

「あの2人は駄目だ。一度会ったけど、そもそもペンダントすら持ってなかった」

 

「結局、わたしたちだけでやるしかないルン」

 

「…ララ、これを」

 

流星は3本のギャラクシースターカラーペンを全部渡す

 

「こうなったら突撃の選択肢意外道は無い!」

 

「…分かったルン。やってやるルン!」

 

ペンを受け取り気合いを入れ直す

 

そして、作戦など考えずに再度城へと乗り込むのであった

 

 

 

 

 

////////

 

「来たな…」

 

城の中にある防犯カメラから、アースとミルキーが暴れ進んでるのを確認した

 

 

『ミルキーこっちだ!』

 

『地下に進むルン?』

 

『人ってのは隠したい物は大体二つに分けられて隠す。ひとつは自分の手元、ふたつは人の目の届かない場所。今回の場合は恐らく地下だろ』

 

『ひとつ目は分かるけど、何で地下って分かるルン?』

 

『城といったら地下でしょ!』

 

『確証も無く進んでるルン!?』

 

わー!わー!わー!

 

 

「やはり、地下に進んでいるな」

 

騒がしい画面を目を離して、ローブの人物も地下へと向かって行った

 

 

 

 

 

「えぇい!まどろっこしい!床をブチ抜く!!」

 

アースが、アース・スマッシュの構えを取る

 

「オヨ!?ま、待つルン!」

 

「アース・スマッシュ!」

 

激しい音が城中に響く

 

「っしゃぁぁ!!先ず1枚!」

 

「だからストッ──」

 

「スマッシュ!」

 

ミルキーの事など無視して床を次々と砕いてく

 

「スマッシュ!スマッシュ!アース・スマッシュ!!」

 

そして最下層にまで一気に辿り着いた

 

「お…オヨ〜……」

 

「痛い…手がメッチャ痛い……」

 

1人は瓦礫の上でダウンして、もう1人は手に激しい痛みに耐えてる

 

「もう…アースとは絶対に2人っきりにはなりたく無いルン…」

 

「さ、先へ進もう」

 

服に着いた汚れを払い除け、重い足取りで2人は先へ進んで行く

 

進んだ先には大きな装置が設置してあった

 

「これは何ルン?」

 

「何だろ?」

 

アースは触れようとした時

 

「おめでとう。良くここまで来たね」

 

「「!?」」

 

振り返るとローブの人物が立っていた

 

「その装置はこの世界を維持する為の物」

 

「おし!壊そう!」

 

「触れては困る!!」

 

腕を払う風圧で2人は吹き飛ばす

 

「オヨ…!」

 

「ぐぐっ!」

 

更に、地面から黒い紐状の物が2人に絡み付く

 

「う、動けないルン…!」

 

「どう?俺の髪の毛は?」

 

「「か、髪の毛!?」」

 

ローブを取ると髪の毛が大量に下まで伸びきっていた

 

「髪の毛って衛生的にどうなの?」

 

「呑気に言ってる場合じゃないルン!」

 

2人はペンを気合いでペンダントに挿し込む

 

「「スターカラーペンダント!カラーチェンジ!」」

 

アースはプライムスタイル、ミルキーはビッグバンスタイルに変身し、同時に髪の毛を引き千切る

 

「何でこんな事するルン!!」

 

「そうだ!名前を教えろ!」

 

「着眼点が間違ってるルン!?」

 

「質問は順番に。名前は『ヘアン』。目的としては、絶対の支配」

 

ご丁寧に質問された事を答えてくれた

 

「支配って…」

 

「簡単な事だ。俺がこの世界の王となる。ただそれだけ」

 

「そんなの自己満足じゃないか!」

 

「俺がこの世界の王となる!」

 

「駄目ルン。全く聞いてないルン」

 

「だったら装置を壊せば目を向けてくれるかも!」

 

2人で装置へ飛び出す

 

「困ると言った筈だ!」

 

髪の毛がひとりでに動き、矢のように先端を鋭くして串刺しにしようとする

 

「オヨっ!?」

 

「危なっ!?」

 

ミルキーはくの字、アースは海老反りで鋭い攻撃を寸前でかわす

 

「スターカラーペンダント!カラーチェンジ!」

 

ミルキーはノヴァスタイルに変身して一気に接近戦に持ち込む気だ

 

「行け!」

 

「ルン!」

 

地面に蹴り跡が残るぐらいに力を込めて走る

 

「そんな事では俺の勢いは止まらないぞ!」

 

四方八方から髪の毛が2人を拘束しようと襲い掛かる

 

だが、スピードを活かして髪の毛の猛攻を掻い潜る

 

「ビッグバン・スラッシュ!」

 

「ノヴァミルキー・ショック!」

 

「ハァッ!」

 

体を大量の髪の毛で覆い尽くして2人の攻撃を弾き返した

 

「オヨ!?」

 

「馬鹿な!?」

 

「締め付けろ」

 

一瞬油断が出来た時を見逃さなかった

 

「オヨヨ〜!!」

 

「クソ!離せ!」

 

「フンッ!」

 

「がはっ…!」

 

「う゛っ!」

 

締め付けられた状態から、何度も地面に叩き付ける

 

「さっきの勢いが無くなってるぞ?」

 

「この!…だっ…!」

 

「アース!ぐっ…!」

 

「これが…実力の差ってやつさ!」

 

勢い良く壁に叩き付けられて大きく土煙りが上がる

 

「ウォーミングアップのつもりだったんだけどね」

 

「……だろうな!」

 

「…!?」

 

「このくらい全然平気ルン!」

 

アースとミルキー、ボロボロで肩で息をしてるがまだまだ余力は充分だった

 

「なら、見せて貰おうか!」

 

 

「スターゲイザーペン!」

 

 

88本のペンが、アースとミルキーを守る様に周りを囲い込みヘアンの髪の毛を弾いた

 

「やぎ座!」

 

アースの両手にトンファーが召喚される

 

「僕が盾になる!」

 

「分かったルン!」

 

鞭の様に攻撃する髪の毛に対して、両腕で体をガッチリ固めてすり足でちょっとずつ間合いを詰める

 

「どうしたどうした?」

 

「うっ…くっ!」

 

「アース…」

 

「大丈夫だ。ミルキーも集中してくれ」

 

「…ルン!」

 

深く辛抱して

 

(確実に当たる間合いまで詰めて)

 

そして一気に

 

「ここだ!」

 

アースの合図と共に後ろに控えてたミルキーがジャンプして飛び出す

 

「やあぁぁ!!」

 

ミルキーだってただ隠れてた訳では無い。アースの後ろで、電撃を最大までチャージする事に専念していた

 

「しし座ミルキー・ショック!!」

 

ミルキーの電撃がヘアンを両側から、挟み込み直撃する

 

「うごっ……!?」

 

「今ルン!」

 

「決める!!」

 

 

「星座の輝きここに集まれ!」

 

「想いをひとつに!」

 

「プリキュア!スパークル・スターゲイザー!」

 

 

星座の光が辺りを包み込み、装置ごと部屋全体を呑み込んだ

 

 

 

 

 

////////

 

「う…うぅん…」

 

「オヨ…?」

 

気がつくと、天文台近くの原っぱに2人で倒れていた

 

「ララ、大丈夫か?」

 

「大丈夫ルン……オヨ!流星アレ!」

 

ララが指差す方向を見ると

 

「無くなってる…」

 

城が存在した場所には何も無かった

 

「調べて来る」

 

「待つルン!わたしも行くルン!」

 

先程の戦闘で、体力も使った後の山道を歩くのはかなり苦労した

 

「着いた」

 

「跡形も無く消えてるルン…」

 

「という事は…!」

 

「「戻って来たー!(ルン!)」」

 

嬉しい気持ちでいっぱいになり、お互い抱きしめ合う

 

「やった!帰って来た!」

 

「やったルン!」

 

「何が『やった』ですか?」

 

ピシッ!

 

意図しない声が聞こえて、固い首を向けさせると

 

「随分と楽しそうですね〜!」

 

にこやかに笑うまどかが居た

 

「わたくしも混ぜて貰えませんか?」

 

「そ、それは!」

 

「オヨ、オヨヨ!!」

 

少し遅れてえれなたちも合流した

 

「まどか、2人は見つかった?」

 

「はい!無事見つかりました!」

 

「えっ…」

 

まどかの足下にはララが倒れ、流星はまどかに関節技を決められてる途中だった

 

この光景には、流石のえれなもドン引きだった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

不思議な体験をした。ひかるやえれな、まどかやユニも飛ばされる直前までの記憶が無かった。

急に流星とララが消えたと言う

 

自分たちの出来事を話すと「夢ではありませんか?」と言われた

 

夢にしては妙にリアル過ぎる

 

本当に流星たちが体験した事は夢だったのか?

 

それとも────

 

その真相は生涯解決する事は無かった




毎回「前書き」「後書き」を考えるのしんどい…

ここまでの拝読ありがとうございました!


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番外編 その3 前編 FEATURING SELENE

まどかが主人公の番外編です!
細かく投稿するかもです

登場人物全員、映画仕様の服装です。オリ主に関してはいつも通りの、ラフ姿に夏用のダブルジッパーです
そして、時系列に関しては頭空っぽにして読んだ方が楽です

では番外編スタートです!


「そうですね…これで全部ですね」

 

メモと買い物袋を持つまどか。流星に頼まれて買い出しをして、今はその帰りの途中だった

 

ロケットに足を向ける時、福引きをしているのを目にする

 

「確か券が…ありました!」

 

買い物のオマケで貰った商店街の福引き券。それを片手に持ち運試しをしてみる

 

(流星君が良く言いますけど、中々当たらないらしいですね。わたくしもきっと──)

 

そう思ってると

 

「おっ!当たり!当たりだよお嬢ちゃん!」

 

「ほ、本当ですか!?」

 

「当たりの景品はこちら!」

 

 

 

 

 

「ハワイ旅行?」

 

「はい!」

 

どうやらまどかは、特賞のハワイ旅行券を当てたらしい

 

「いつ頃に行くんだ?」

 

「2週間後ですね。4泊6日の旅行となります」

 

「それじゃあ、何日かはまどかに会えないんだね」

 

「その事何ですが…」

 

少し困った様子で

 

「実は、お父様とお母様はその日は用事で…」

 

「行かないのか?」

 

「そうですね、3名限りと書かれていますので」

 

「良し、ならジャンケンで決めよう」

 

まどか意外の全員が集まり準備する

 

「じゃ、ジャンケンって!?」

 

「あ、悪い。まどかの意見も聞かないとな」

 

「もし、まどかさんが嫌なら別にいいんですけど…」

 

「代わりに、あたしたちの中から選ぼうと思ってるのだけど。どうかな?」

 

少し迷ったが

 

「はい、そうですね。勿体無い気もしますのでみなさんで決めて下さい!」

 

「良し!まどかは確定として残り2名!」

 

「わたしはパスニャン」

 

「分かった。じゃあ行くよ!ジャンケン──」

 

 

 

 

 

////////

 

「お土産期待してるルン!」

 

「はい、行って来ます!」

 

「行って来るね!チャオ!」

 

「ひかる、ララたちのご飯は任せたよ」

 

「流星君も気を付けてね!」

 

結局行くのは、まどか、流星、えれなの3年組だった

 

飛行機に搭乗し、着くまでは7時間程掛かるらしい

 

席は窓側から、流星、まどか、えれなとなっていた

 

ただ待っているだけでは暇なので3人で喋っていた

 

「ジャンケンで決まったとは言え、みんなには悪いな」

 

「運も実力だよ」

 

「2人共!行きたい所がいっぱいあります!わたくし、どうしたら良いのでしょう!」

 

「欲張って全部行く気でいれば良いんだよ」

 

「そうですね!」

 

楽しく話し込んで、時差の関係もあるので早目に就寝した

 

 

 

次に目覚めると着陸していた

 

「ふぅ…後は入国審査だけですね」

 

「楽勝だね」

 

「what?」

 

「さぁ!行きましょう!」

 

「僕は英語は無理なんだよぉ〜!」

 

えれなは流星の首根っこを掴んで引き摺って行く

 

審査官の待つ列に並ぶ

 

「What is your purpose of your stay in Hawaii?」

 

「Sightseeing」

 

えれなは審査官からスタンプを貰い済ませる

 

「流石えれなですね!」

 

「まどか、なんて言ったの?」

 

「『Sightseeing』と言えばバッチリです!」

 

「うぇうぇうぇ?」

 

「サイト、シー、イング」

 

まるで小さな子供に言い聞かせる様に丁寧に教えてあげる

 

「よ、良し!」

 

流星は審査官の前に立ち質問を受ける

 

「What is your purpose of your stay in Hawaii?」

 

「さ、サイトシーイング!」

 

「How long will you stay?」

 

「!?」

 

予想外の質問に思わずまどかに目を向ける

 

(頑張れ〜!)

 

口パクで応援して、意地悪に舌を出した

 

(クソ〜!でも可愛いから許す!!)

 

「How long will you stay?」

 

「え、えっとですね…」

(『stay』だから…)

 

流星は苦し紛れに手で滞在期間を表す

 

「4Days?」

 

何とかスタンプを貰い、後からまどかも終えて晴れて全員ハワイへ入国した

 

「あ゛ぁ゛〜。緊張した〜」

 

「流星君もある程度は分かったじゃないですか!偉い偉い!」

 

「黙らっしゃい!この可愛い小悪魔め!!」

 

「はいはい2人共、ホテルでチェックインして今日は休もう!」

 

「はい!」

 

「うい!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

こうして、わたくしたちはハワイへと上陸しました。

ですが、まさかあんな出来事に巻き込まれるなんて、この時は思いもしませんでした




オリ主を『警備員の人に連れて行かれる』ていうのを考えましたが辞めました!

ここまでの拝読ありがとうございました!


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番外編 その3 中編 FEATURING SELENE

パート3!

今回からまどかを目立たせれば良いかなと

番外編スタートです


「ひと部屋を3人でシェアか」

 

「やりました!流星君!一緒に寝ましょう!」

 

「誰か助けて!ここに性欲にまみれた猛獣がいます!」

 

荷物も下ろして風呂にも入るが

 

「流星君!背中流しますよ!!」

 

「きゃー!!まどかさんのエッチ!!」

 

「まどか、いい加減にしないと怒るよ」

 

寝る時も

 

「流星君の中は温かいです」

 

「おい」

 

まどかは流星にべったりだった

 

 

 

 

 

「えれな!次はここへ行ってみましょう!」

 

「流星は大丈夫?」

 

「お嬢様の気の向くままに」

 

朝早くに起きて、オアフ島を駆け回る

 

ダイヤモンドヘッド、ハナウマ湾、モアナルア ガーデンズ パーク、アリゾナ記念館と、様々な観光地を見て回る

 

その途中

 

「腹壊した…トイレは何処?」

 

「あんなにジュースを飲むからだよ。トイレならあっち」

 

「お気を付けて」

 

流星はえれなが指す方へと向かって行った

 

「今の内に少し休みましょう……?」

 

「まどか?」

 

まどかは蹲って泣いてる小さな少女を目にした

 

「えれな」

 

「分かってるよ。みんな笑顔で」

 

2人はその少女へと向かい、何があったのかを聞き出す

 

「どうかしましたか?」

 

「ひっぐ…怖い人に追われてるの…」

 

身長100cm程の小さな体。金色の髪に透き通る様な綺麗な青い瞳。そして、分厚い書物を体いっぱいに抱きしめている

 

「お名前を聞いても?」

 

「私は『カルテ』」

 

「カルテちゃん、ご両親はいますか?」

 

「…いない。助けて…」

 

少女、カルテは助けを求めてた

 

「えれな、わたくしは!」

 

「うん。流星が帰って来たら何とかしてあげよう!」

 

2人が決意したその時

 

「渡してもらおうか」

 

「「!?」」

 

正面、どこか見覚えのある服装をした男性が歩み寄る

 

「その服装、星空連合?」

 

「何故地球人が知っている?」

 

「何故この子を狙うのですか!」

 

「お前達には関係無い事だ」

 

「この子を襲おっていうのなら!」

 

まどか、えれながカルテを庇う様に前へ出て、ペンとペンダントを手に持つ

 

 

 

「「スターカラーペンダント!カラーチャージ!」」

 

 

「宇宙を照らす!灼熱のきらめき!キュアソレイユ!」

 

「夜空に輝く!神秘の月あかり!キュアセレーネ!」

 

 

 

「「ハァァ!」」

 

「ホォォ!」

 

街中で3人が激突する

 

「何故プリキュア が!?」

 

「それはこっちの台詞だよ!」

 

ソレイユの連続蹴りで男性は大きくのけぞる

 

「ハッ!」

 

「クッ!」

 

追撃にセレーネの矢が襲うがそれを後ろへと避ける

 

「邪魔が入ったか…出直しだ!」

 

分が悪いと知ってか、背中を向けて逃げて行く

 

「俺は星空連合の『ブーク』だ!次はソイツを確保する。絶対に!」

 

セレーネとソレイユは追い掛けずに、カルテの心配をしてその場に止まった

 

「大丈夫ですか!」

 

「ありがとう…」

 

「おーい!何があったんだ!」

 

そこへ席を外してた流星が戻って事の端末を話した

 

 

 

「そんな事が…」

 

「はい、ですからこの子はわたくしたちが暫く保護しようと思うのですが…」

 

「そうだな。その方が1番安全だものな」

 

「AIがいてくれたら連絡出来たのだけど…」

 

星空連合の連絡はAIを介して通信してる為、通信の手段が全く無い

 

「取り敢えず2人は変身を解こう。いくら外国でもその格好は目立つ」

 

「そ、そうですね」

 

まどかがカルテの手を引いてホテルへ帰るのであった

 

「流星、今回の事件どう思う?」

 

「情報が少ない。今度見つけたら問いただすしかないだろ」

 

「そうだね」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

流星とえれなが話す中それを見つめてる者がいた

 

(あれが伝説のプリキュア …。これは高値で売れそうね)

 

その人物は、ただ静かに笑みを溢していた




細かく区切ってるから、内容が少し薄いですね
それでも、まどかさんに活躍させてみせる!

ここまでの拝読ありがとうございました!


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番外編 その3 中編2 FEATURING SELENE

中々活躍させれない…
ふがないばかりです…

番外編どうぞです


「それにしてもどうするんだよ?」

 

カルテをホテルまで保護したのは良いものの、親が見つからずにほとほと困っている

 

「わたくしが責任を持って面倒を見ます!」

 

頭を下げる程にまどかは本気だった

 

「見捨てたくは無いけど、あたしたちは明後日には飛行機に乗って帰らなくちゃ」

 

「でも、それまでなら構わないけど…」

 

流星とえれなはギリギリまでならと言う。

無茶な頼みとは言え、それを了承してくれた2人に感謝する

 

「ありがとうございます!良かったですね…カルテちゃん?」

 

カルテは窓の方、海を見ていた

 

「何アレ?」

 

「海ですよ。見に行ってみます?」

 

「昼間に襲われたばっかりなのに?」

 

「僕たちもついて行けばいいだけの話だよ」

 

えれなは少し不安もあったが、流星の言う通り皆んなで行けば何とかなると思い外へ出た

 

足を運んだ場所は、ホテルからも近いワイキキビーチ

 

まどかとカルテが手を繋ぎ、その後ろを見守る様に流星とえれなが歩く

 

「綺麗…」

 

「それは良かったです。もっと先を歩いてみましょう」

 

「うん」

 

「2人を見てると姉妹の様に感じるよ」

 

「う、うん…」

 

見ててほっこりとするまどかとカルテ。

だけど、そんな時間は一瞬にして終わる

 

4人の前に堂々と歩いて来る人物、ブークだった

 

「アンタが噂のブークか。聞きたい事が山程あるんだ。少し付き合ってよ」

 

「無理な相談だ。それに言った筈だ。お前達には関係の無い事と」

 

「…しょうがない。だったら実力行使だな」

 

流星は3人を下がらさせて、ペンダントとペンを構える

 

「どうしてソイツを庇うんだ。それに聞いてた話と違う。プリキュア は宇宙の平和を守る為に戦うと聞いたのに」

 

「こっちも同じだよ。後でトッパーさんに問い詰めてやる」

 

 

 

「スターカラーペンダント!カラーチャージ!」

 

 

「全てを包み込む母なる惑星!キュアアース!」

 

 

 

「まどかはカルテを連れて逃げるんだ!えれな、後の事は頼んだ!」

 

「分かりました。お願いします!」

 

「逃すか!」

 

「邪魔をするな!」

 

拳と拳がぶつかり合う。回し蹴り、裏拳といったフェイントを混じえつつ戦うが、全て簡単に受けきった

 

「経験では俺が有利。それに力も」

 

「だったらポテンシャルで勝負だ!スターカラーペンダント!カラーチェンジ!」

 

「プライムスタイル!」

 

「姿形が変わっても同じだ!」

 

アースがプライムスタイルになっても形勢が逆転する事は無かった

 

「こうなったら奥の手だ!」

 

スターゲイザーペンを挿し込む瞬間

 

「どうしてハンターの味方になる!!」

 

「えっ?」

 

挿し込む手を止める

 

「ハンターって何を言ってる?全く話が見えない。説明しろよ」

 

「お前達が庇ってる奴は……『宇宙ハンター』なんだぞ!!」

 

 

 

 

 

////////

 

「ここまで来れば安全ですね」

 

「アース大丈夫かな…」

 

目視でアースが、確認出来るか出来ないの距離まで歩いて来てひと段落する

 

「ねぇ、お姉ちゃん」

 

「はい?」

 

「お姉ちゃん達は変身しなくてもいいの?私はして欲しいかな」

 

「な、何で?」

 

急に変な事を言い出したカルテに不安を感じる

 

「だってそうじゃないと──」

 

まどかの背後にワームホールが出現し、中からアースが飛び出す

 

「まどか!!」

 

「貴方達をコレクションに出来ないじゃない!!」

 

まどかを突き飛ばすと同時に、カルテの腕がアースの腹を減り込む

 

「がっ…!」

 

「アース!」

 

「だ、大丈夫…」

 

「あーあー。まさか、空間を移動するなんて思ってもみなかったよ」

 

急にカルテの態度が一変する。その様子にまどかの頭の中は混乱する

 

「これは一体…何ですか?」

 

「俺が説明する」

 

アースのワームホールで一緒に付いて来たブークが説明をする

 

「奴は宇宙ハンターのカルテ。珍しい生物を見つけてはコレクションにするという奴だ」

 

「コレクション…」

 

「コレクションにするのは自由だが次第にエスカレートしていった。名のある人物をコレクションにすると言った行為だ。最悪の場合はオークションに出す事もある」

 

「何故そんな人が地球に」

 

「脱獄したんだよ。そして、プリキュア と言う噂を耳にして地球に来たんだろう」

 

「よく調べてるね」

 

褒め称える様に拍手をする

 

「そう言う事だよお姉ちゃん」

 

無邪気な笑顔に怒りを覚えて、まどかはペンダントとを構えるが即座にアースが引き止める

 

「僕が何とかするから!」

 

「ですが!」

 

「まどかはこれを持ってブークと一緒に体勢を立て直して」

 

アースはまどかに、ギャラクシースターカラーペンを全て託す

 

「まどか行って!ここはあたしたちが何とかするから!」

 

えれなもキュアソレイユに変身して合流し、まどかを逃がす様に促す

 

「ブーク、別に倒してもいいんだよな?」

 

「牢にぶち込めれば手段は問わない」

 

「最後にひとつ……まどかを頼んだよ」

 

その言葉を残してアースとソレイユは駆け出した

 

「アース!ソレイユ!離して下さい!!」

 

「駄目だ。頼まれた以上それを果たす。それに、もしもの場合に備えて準備しなければならない!」

 

「アース!ソレイユ!」

 

「言う事を聞け!!」

 

ブークはまどかの腹を殴り気絶させて大人しくさせた。担ぎ上げてブークはその場を離脱した

 

 

 

 

 

////////

 

「…ぅう……っん…ここは…?」

 

「お前達が泊まってる部屋だ」

 

気が付くと宿泊先の部屋に戻っていた。そして、外は日が昇っており朝を迎えていた

 

「…流星君たちは」

 

「知らん」

 

「ふざけないで下さい……ふざけないで下さい!!」

 

まどかはブークに掴みかかり、自分の中にあるものを全てぶつける

 

「そもそも元はと言えば全部あなたのせいです!わたくしたちに、ちゃんと事情を説明していればこんな事には……!!」

 

「過ぎた事をいつまで引きずってるつもりだ?そんな暇があるなら、奴を倒す手段でも考えとくんだな」

 

「許さないです…わたくしはあなたの事を絶対に許しません!!」

 

「勝手にしろ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「これで2人っと…。フフ、少し手こずったけどその分良い感じになった♪」

 

カルテの両脇にはクリスタルに閉じ込められている、アースとソレイユが眠っていた

 

「次の標的はお姉ちゃん。待っていてね、すぐにコレクションにしてあげるから」

 

そして浜辺を歩き出して、次の獲物を捕らえに動き出したのであった




多分次で終わるかな?
次回こそは!まどかさんに働いてもらいます!!

ここまでの拝読ありがとうございました


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番外編 その3 後半 FEATURING SELENE

番外編最終回!

では、スタートです!


目が覚めてからまどかは、ずっと窓の外を見て黄昏ていた。未だに戻って来ない流星とえれなの心配をして

 

「いつまでそうしてるつもりだ?あの2人は捕まった。いくら待っても戻って来る事は無い」

 

「誰のせいですか?」

 

「俺に対してどう思うが勝手だが、協力しない限りは勝てないぞ」

 

「協力ですか?それは無理な相談です。わたくし1人でなんとかしてみせます」

 

冷たい態度を取り、そのまま部屋を出て行った

 

「じゃじゃ馬娘が」

 

 

 

 

 

「急いでカルテを見つけ出さないと!」

 

まどかはとにかくこの広い島を駆け回った。カルテの存在を聞き込みするも、当然だが殆どの人は見かけてないの一点張り。

 

それでも諦めなかった。どんなに苦しくても見つけ出さなければならない

 

「流星君…えれな。何処に…!」

 

誰かに頼る事なんて出来なかった。いや、出来ない。この場にはひかるたちもいない。唯一、協力が出来るブークでさえも信用など無く協力を拒んだ

 

(苦しい……。ですがこれくらい!)

 

まどかの心を映すかの様に空の色も暗くなり、雨が降り始める

 

今のまどかは孤独。泣きたくても、叫びたくても弱音を吐きたいけど吐けない。

雨で冷える身体に鞭を打って動かす

 

「あっ……」

 

躓いて転倒する。疲れた体に雨で体温を奪っていったのだ。体力もあっという間に無くなる

 

転倒した拍子に、流星から託された3本のギャラクシースターカラーペンも転がる

 

「ペンが!」

 

急いで拾い集めるが、急に近くの壁に寄り掛かり膝を抱える

 

(全然見つかりません。このままだと……)

 

最悪の事態を想像してしまい、我慢してた感情が込み上げてくる

 

「……っ……!」

 

目に涙を溜めて俯きしゃくり上げてしまう程

 

精神的にも弱りかけのまどかの前に、ひとりの人物が歩み寄る

 

「お姉ちゃん大丈夫?」

 

見上げると、満面の笑みをしたカルテがいた

 

「ねぇ、今どんな気分?今まで私を探してたんでしょ?この後どうする??」

 

「っ!!」

 

わざと挑発的な言葉を投げ、まどかを逆上させた。掴み掛かろうとするも、呆気なく避けられて水溜まりに顔を濡らす

 

「綺麗なお顔が台無し。でも、その顔が一番似合ってるよ」

 

「…ハァ…ハァ……返して下さいっ…!」

 

「フフ……返す訳無いじゃない。目の前に金が転がってるのよ」

 

「…」

 

無言でキュアセレーネへと変身してカルテの腕を掴む

 

「これが最後です。流星君とえれなを返して下さい!!」

 

静寂の時が流れる。セレーネは物凄い眼力でカルテを見る。その顔を見て

 

「お姉ちゃん、もっと笑ったら?」

 

「……そうですね」

 

セレーネはカルテを突き放し、至近距離で弓矢を構える

 

「カルテ、あなたを倒したらきっとわたくしは笑えますよ」

 

今のセレーネには「大切な人が返って来るなら、どんな手段も選ばない」そんな覚悟がある

 

「終わりです」

 

矢を放つ瞬間

 

「えっ…」

 

急に変身が解けてしまった

 

「変身が解けて…!」

 

「もう終わり?」

 

「くっ…!まだです!」

 

それならばと、カルテの持つ本へと手を伸ばすが簡単に払われる

 

「綺麗なお姉ちゃんは特別だよ。売らずに私のコレクションとして置いてあげる」

 

カルテが本を開くとパラパラとページがめくれて、まどかを囲む様に4つのクリスタルが出現する

 

流石にこの状況に諦めがついたのか、体の力を抜いてしまい受け入れようとする

 

「悪いが諦めては困る」

 

突如として現れたブークが、まどかを回収して急いでその場を離脱した

 

「あらら、また逃げられた」

 

 

 

 

 

「馬鹿が!何してやがる!そんなに死にたいのか?」

 

そんな怒号がホテルの一室で響き渡る

 

「わたくしの意思で決めた事です。あなたにとやかく言われる筋合いはありません」

 

「この小娘が!!」

 

とうとうブークの怒りが頂点に達して、まどかをベッドに押し倒して両腕を押さえ付ける

 

「離して下さい」

 

「俺は約束は守る性格だ。それが例え嫌われてる相手でも!星空流星はお前を頼む様に言われた」

 

「それが何ですか!!見捨てたあなたの説教なんて聞きたくありません!!」

 

喚くまどかが鬱陶しく思ったのか、ブークはまどかの口を手で塞ぐ

 

「ーっ!っっーー!!」

 

「何故お前が変身出来ないかを教えてやる。お前の心が歪んでるからだ!!」

 

(何を仰って!)

 

「その胸に渦巻く感情が変身させないとしてる!お前は一体何をしてるんだ?もう一度と考えてみろ!お前はさっき何をしようとしていた!!」

 

カルテとの交戦を冷静になって思い出す

 

 

『── カルテ、あなたを倒したらきっとわたくしは笑えますよ』

 

 

「…」

 

もう少しの所で、超えてはならない一線を超えようとしていた

 

「強大な力は時として相手を傷つける。プリキュア の力はその為に使うのか?違うだろ?」

 

自分のやろうとしていた行為が、どれだけ愚かだったかを痛感した。

ブークも反省の色が見えて、まどかを解放する

 

「お前達の事はトッパーさんから聞いた。その綺麗なイマジネーションを穢させたくない」

 

「ごめんなさい…ごめんなさい……!」

 

 

 

そして数十分が過ぎる

 

「星空流星が言っていた。勝利の鍵を握るのは、お前とギャラクシースターカラーペンだと」

 

「わたくしとペン?」

 

「ああ」

 

 

『──成る程ね。あのカルテが宇宙ハンターか』

 

『──そうだ、お前達の協力があれば出来る』

 

『──確かに。でも、恐らくそれだけでは勝てない』

 

『──何故だ?プリキュア の力は俺が思うより強いと聞くが?』

 

『──まぁ、可能性があるとすれば……レインボーイマジネーションペン。そしてその勝利の鍵を握ってるのは、まどかとギャラクシースターカラーペンだ』

 

 

「わたくしがレインボーイマジネーションペンを…!そんなの無理です!」

 

「どうしてだ?」

 

「あのペンは流星君にしか扱えません。とてもわたくしが扱える代物では無いのです」

 

ここへ来て、まどかの自信は殆ど無くしまってる。レインボーイマジネーションペンは確かに強力だが、その分扱いもまた厳しい。それに先程の出来事がフラッシュバックする

 

「無理にとは言わん。だがな、星空流星はお前を選んだ。それを忘れるなよ」

 

「はい…」

 

「では、これからの事を伝える。先ず───」

 

 

 

 

 

////////

 

「まさか、お姉ちゃんから来るとは」

 

ブークの協力もあり、カルテの居場所を特定して対峙してる

 

「あなたを逮捕して、流星君たちを解放します」

 

「逮捕ね。どうゆう心境の変化何だろう?」

 

「行きますよ」

 

 

 

「スターカラーペンダント!カラーチャージ!」

 

 

「夜空に輝く!神秘の月あかり!キュアセレーネ!」

 

 

 

「お姉ちゃん1人で勝てると思ってるの?」

 

「違います」

 

ポシェットからブラックホールペンを取り出してカルテに見せつける

 

「それは?」

 

「スターカラーペンダント!カラーチェンジ!」

 

見た目の変化は無くとも、セレーネはブラックホールの力を手に入れて、カルテを何処かへと飛ばした

 

 

 

その場所は、ハワイ諸島のキラウエア火山の火口へと移動させた

 

「こんな熱い場所に来させてどうするつもりなの?」

 

「こうゆうつもりだ!!」

 

カルテの足下から、ブークが這い出て来て足を捕まえた。

身動きが出来ない今を狙って、セレーネはビッグバンスタイルに変身する

 

「ビッグバンセレーネ・アロー!」

 

白き矢が地面を抉りながらカルテへと直撃し、その衝撃で爆発する

 

「先手必勝」

 

「作戦が上手くいきましたね」

 

2人はカルテを確保する為に近付こうとすると、煙りの中からクリスタルが飛び出して、それを正面から受けてしまって大きく吹き飛んだ

 

「あの餓鬼が!!やりやがったな!!」

 

「あの程度で倒せると思ったの?」

 

「まだ終わりません!」

 

今度はノヴァスタイルになり、高速で近付こうとするも一瞬で巨大なクリスタルが囲い込んだ

 

「どんなに速くても止まってしまったら意味が無い」

 

「速く逃げろ!!」

 

「言われましても!」

 

困惑するセレーネに更に危機が迫る。真上から岩の様にデカいクリスタルの塊が降って来た

 

「セレーネ・アロー!」

 

急いで対処しようにも、硬くて傷一つ付かない

 

「終わりよ」

 

「っ!!」

 

その言葉と共にセレーネはクリスタルの下敷きとなった。

ブークもこれには絶句しかない。プリキュア でも敵わないのだから

 

「後は星空連合のみ」

 

「図に乗るなよ!!」

 

 

 

 

 

/////

 

(やはり、最初からわたくしには無理な事だったのです)

 

薄れゆく意識の中でセレーネは思う

 

(ペンの力を満足に引き出せないのに、レインボーイマジネーションペンなんて…もう……)

 

自ら意識を手放そうと目を閉じる。でも、耳元から囁く声が聞こえてきた

 

『諦めるなんてまどからしくないよ』

 

目を開けなくても声だけで分かる。何故ならその声は、自分が最も愛する人の声だから

 

(流星君…)

 

『まだいける、まだ羽ばたける、まだ輝ける』

 

(ですが、わたくし1人ではどうにも…)

 

『1人じゃない。みんながいる。目を開いて前を見て』

 

重たい瞼を開けると、下敷きになった拍子で落ちた変身用のスターカラーペンと3本のギャラクシースターカラーペンが見える

 

『どんなに離れていても、僕たちは繋がっている。まどかは、それをもう知ってる筈だよ』

 

流星の声が遠のいていく。

そして、目の前に転がるスターカラーペンが光出す

 

『道は作ったよ。後は、まどかの気持ち』

 

声が聞こえなくなった。だけど、セレーネの瞳から光が戻った

 

「わたくしの…気持ち!」

 

頑張ってスターカラーペンへと手を伸ばす

 

「そうです。わたくしは1人ではありません!みなさんが…みなさんと心が繋がっていますから!!」

 

ペンに手が届くと光りが溢れ出す

 

囲い込むクリスタルとのしかかってるクリスタルが砕け散り、セレーネの体が自由になった

 

「生きて…いたか!」

 

「繋がりの力であなたを止めます!カルテ!」

 

セレーネの前に錠前出現し、ギャラクシースターカラーペンが反応する。

ペンを錠前に嵌め込むと光りが溢れて、セレーネのスターカラーペンに流れ込む。そしてペンは、紫から虹へと変化した

 

 

 

「レインボーイマジネーションペン!」

 

 

 

虹の輝きが溢れてセレーネはトゥインクルスタイルの姿に変身する

 

「出来ました…。わたくしにも出来ました!!」

 

「ますますコレクションしたくなって来た!」

 

本を開き、無数のクリスタルが矢の様にセレーネに襲う。

けれど、今のセレーネには全く通用しない。ペンを使えば全てが思いのまま。

 

「当たらない…!」

 

「流星君たちを返してもらいます!」

 

ペンを走らせると、本が勝手にめくれて中からアースとソレイユが閉じ込められてるクリスタルが出て来る

 

「助けます!」

 

セレーネが触れるとクリスタルは砕け散り解放された

 

「如何やら気絶してるだけの様だ」

 

「2人をお願いします」

 

ゆっくりとカルテへと歩み寄る

 

「もう辞めましょう」

 

「うるさい!!」

 

クリスタルを放つも、レインボーイマジネーションペンでや座で無数の矢を出現させ、全てセレーネアローで撃ち落とす

 

「はは…また牢獄行き決定か…」

 

「それは仕方ない事です。悪い事をしたら、ちゃんと反省して下さい」

 

「本当に、お姉ちゃんには敵わないね」

 

こうして、ハワイでの事件は幕を閉じるのであった

 

 

 

 

 

////////

 

「本当にお世話になりました」

 

「俺も助かった」

 

カルテも連行して、まどかたちは日本行きの飛行機へと乗ろうとする途中だった

 

「また、会えるといいな」

 

「こちらこそ、その時は宜しくお願いします!」

 

「そろそろ時間だよ」

 

「帰ろう!僕たちの居場所に!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

また会える事を信じて、4人はそれぞれの居場所へと帰るのであった




サクッとした戦闘でした!チャンチャン!

ここまでの拝読ありがとうございました!


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本編
第1話 始まりと白い生物


初の小説投稿です。

至らぬ点が多くありますが、長い目で見てくれる事を祈ってます。

では、本編をどうぞ〜


「自信ないなぁ〜」

 

今日もそんな事を呟く今日この頃。

何をするにも自信も持てず、職を転々として現在無職の僕。

 

そんな危機的な毎日を過ごしてるとは裏腹に、頭の中は自分の世界に入ってる。

良く言えば想像力豊か、悪く言えば軽い妄想癖野郎。

 

だってしょうがないじゃん!!誰にでも授業中とかに考えてた事があるじゃん!

 

そんな僕も、この前20歳になったばかりだ。

 

「刺激的な事がしたいよ〜」

 

そんな事を言ってると

 

 

 

 

『フ〜ワーーー!』

 

 

 

 

「何?」

 

そんな謎の声が聞こえ同時に僕は光に包まれ

 

そして

 

ヒュン

 

 

/////////////

 

気がつくとそこは!

 

「異世界…なんて事は無かった…」

「てかココ何処?でも、いい風景だしそれに風も気持ちいい」

 

気がつくと目の前には、大きな池にベンチがある

 

「考えるのもアレだし…歩こう!!」

 

歩いて気付いた。

 

森だ…思いっ切り森ですね。

あ、ちょ!蚊に刺された!刺されたよ〜(泣)

 

そんなこんなで山を下りると町を見つけた。

 

「あ、町発見!レッツらGO!!!」

 

ガヤガヤワイワイ

 

(来てみたものの、初対面の人に話しかける勇気が無い。それに)

 

グゥ〜

 

「お腹も空いたし、喉も少々」

 

今思えば財布あったっけ?あ、あった!

ムム…多くは無いけど大丈夫!あるぜ。

 

「お腹も膨れて体力になるものはっと。

…お!ドーナッツ屋発見。」

「すみません。2つ下さい」

 

「はーい!スタードーナッツ2つね。」

 

「へぇ〜、面白い名前ですね」

 

「スタードーナッツを知らないって事は遠くから来たの?」

 

(まぁ、確かに遠くから来たのは間違いないけどね(苦笑)

「はい。1人でですけどね」

 

「そんな君にオマケしとくね〜♪」

 

「ありがとうございます。ところで此処は何て所ですか?」

 

「ここは観星町だよ」

 

「なるほど。ありがとうございます」

 

 

////////////

 

「観星町か…聞いた事無いな」

 

あれから町を少し出て近くの見晴らしの良い草原で休憩とモグモグ。

 

数分後

 

「うぅ、流石に2つが限界か。少食だし仕方ないか」

「誰か代わりに食べくれないかなぁ〜。な〜んて」

 

「たべるフワ〜♪」

 

「ふわ?何そのカワイイご…び…」

 

「フワ?」

 

(なんか白い生物が飛んでる!!)

 

そう。聞こえた方向に振り向くとなんか飛んでた

 

(えぇ…さっき見た町を見る限りでは一応地球だよね?)

 

実は、ファンタジーの世界でした♪

なんて、ふざけた事があってたまるか。

 

「おいちぃフワ〜♪」

 

(でも、カワイイから許す!!)

「にしても、何処から来たんだ?名前は何て言うんだ?」

 

「フワ!」

 

いやそれ語尾。

 

「あっちフワ〜」フヨフヨ〜

 

「あ、ちょ!」

 

 

////////

 

飛んでいった方向について行くと、さっき下りた森へと行く事になった。

 

(またかよ…さっき下りたばっかりなのに。でも、田舎育ちだから多少は大丈夫だけど)

 

プ〜 ン

 

「だから蚊!!鬱陶しさMAXだよ!!!」ペチン

 

「こっちフワ〜」

 

歩くこと時間が経ち

 

「ここフワ〜」

 

つられて来た場所は何とロケットがあった。

うん。見た瞬間この生物の正体分かっちゃった♪

 

(宇宙人かよ…参ったな)

 

そんな事、つゆ知らずにその生物は頭の上をぐるぐるパタパタと回る。

そして

 

ガッシャ-ン

 

(乗っちゃうんかい)

 

頭の上に乗ってしまう

 

「いいにおいするフワ〜」

 

(いつの間にか懐いてらっしゃる。いい匂いって何?自分の頭の匂いが気になる)

 

そう思ってると木々の向こう側から

 

ノットレイノットレイ

 

(ん?なんか声がする)

 

これは!?

 




この主人公は作者をモデルに作りました。言いたい事は分かります。だが、あえてスルーしてください!!

星空 流星 (ほしぞら りゅうせい)
12月24日生まれの山羊座/※20歳→14歳
/155cm/本作品の主人公
どこにでもいる普通にいる人。
自分に自信が持てない事に日々悩んでる。自信が持てない為、人に頼りがちになる。その事で、過去に友達と一悶着があり、それからと言うもの人を信用してない。いや、嫌ってる。
基本的には根は優しく平和を好む。

容姿
ラフな格好を好む為、観星町を来た時の服装は無印で白のTシャツ、短パンジャージ
黒の短髪でレンズが四角い眼鏡を常にかけてる。
身長は中学から変わらず、ひかる達と出会って20歳と信じてくれなかった(泣)
※年齢変動については、話を進めていく内に明かします


と言った感じでやって行きます!
ここまで読んでくれた読者様に感謝です。


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第2話 変身と仲間と不安

時系列的には6話と7話の間ですね。

今回の話であの少女達と合流します。やったね!

では、本編をどうぞ!




これは!?

 

(変な人がいっぱいる…)

 

僕達は、茂みに隠れ目の前にいる集団を見つめていた。その集団は銀色の体に顔にはNOマークが付いてる。気味が悪い。

 

「フワァ〜」

 

(震えてる?いや違う…怯えてるのか!)

 

頭に乗ってる生物はどうやらあの集団に怯えてる様子。

 

(そりゃ〜ね、あんな集団見ちゃダメ案件だし)

 

そんな事思ってると、集団の中からまた違ったリーダー格の奴が現れた。しかも全体的に青い。可哀想にてっぺんまで寂しい。

 

(あり?なんか話をしてる。何だろう?)イソイソ

 

「今までの戦闘から、奴らはこの辺りにいる事は分かってる。あのフワとか言う生物を探し出すのだ!!」

 

ノットレ-イ!!

 

掛け声と共に集団が散らばって行った

 

(う〜ん、よく聞こえなかったな。サッサと退散しよう!うん。そうしよう)サササ

 

そう思いその場から離れようとした瞬間。

 

パキッ

 

「誰だ!!」

 

不運な事に枝を踏み折って、その音に反応して変態集団に見つかってしまった。

 

「しまった!だったら逃げる選択しかないよね!ちょっとごめんよ。

全く、あんな小さな音に反応するってアイツの聴力おかしくね!?」

 

白い生物を胸に抱き直し、独り言を言いながらその場を全力で離れた。

しかし、土地感覚がわからない為走るスピードも自然と落ちてゆくのがわかる。

 

「…ハァハァ」

 

「フ〜ワ〜」

 

「大丈夫だよ。何で追われてるか知らないけど、君を守り保護者の所まで送り届けるから。泣かないで」

 

「フワ!」

 

「よし良い子だ。あ!出口だ!」

 

木々を抜けた先は。

 

「えぇ〜!?」

 

少し広い場所に出たが、そこは行き止まりだった。

 

「フラグ回収するの…早いって…ハァ」

 

「そこまでだ。ソイツを渡して貰おうか」

 

(もう追いついて来たのかよ)

「この子の保護者なら渡してもいいけど…そうじゃないよね?」

 

「諦めろ地球人。素直に渡せば悪い事はしない」

 

「『いや』って言ったら?」

 

「そうか…なら!力尽くd「ちょっと待った!!」

 

「何だ!!」

 

「その前にあんたら何者だ!名前すら知らない奴らに襲われるのは癪だ。もし名乗らなければ…変態ハゲ野郎と呼ぶぞ!!」

 

「誰が変態ハゲ野郎だ!わたしは、カッパードだ!覚えておけ!!」

「そしてダークネスト様率いる我らが《ノットレイダー》だ!」

 

「え!?あんたカッパだったの…宇宙人ってのは何となくわかってたけど、それよりも驚きだよ」

 

「わたしは答えた…ついでだ、お前の名は何だ?」

 

「いや、普通に教えたくない。プライバシーの侵害だぞ!」

 

「お前が言うな!!…まぁいいお喋りはここまでだ。いくぞ!」

 

「唐突な戦闘開始のゴングかよ!?わっと、あぶねー」

 

「行け!ノットレイ達!」

 

「「「ノットレイ〜」」」

 

数十人いるノットレイ達が四方八方から襲い掛かって来た。

それを右へ左へと避けるがその先でも襲ってくる。まるでシャトルランしてる気分だ。

 

「これ絶対…明日筋肉痛…だよ!」

 

「そろそろ仕上げだ…くらえ!!“カッパード・ストライク”」

 

(ヤバイ!!)

 

 

////////////

 

所変わって天文台周辺

 

「これだけ探してもいないなんて…」

 

「あと、探してない所はどこですか?」

 

「ロケット周辺ルン」

 

「賢い子だから案外、ロケットの近くまで帰って来てるかも…」

 

その時、森の方から轟音が鳴り響いた。

 

「今の何?」

 

「森の方から聞こえたルン」

 

「もしかしてノットレイダーがフワを…早く戻るでプルンス!」

 

「あ!待ってよ〜プルンス〜」

 

 

////////////

 

「ほう…かわしたか」

 

(無理…絶対無理!上手くかわしたけど…)

 

先程自分がいた場所を見ると、地面ごと木々を切った跡がある。

 

(正直思う…次はないな…)

 

ネガティブな思考がよぎる。だが

 

(だけど、こんな僕でも頼ってくれてる。種族は違うけど…この子の期待に応えたい。信頼を裏切りたくない。だから!!)

 

「アンタらから逃げれる自信は無い…でも、守る事は出来る!守って守って僕は!!」

 

「フワ!」

 

「これで最後だ!」

 

「絶対に守るんだ!!」

 

「フ〜ワァァ!!」

 

「ッ何だ!」

 

突如光が辺りを包み込み、そして何処からともなくペンダントとペンが目の前に現れた。

 

「これは…なんだ??あ、フタが付いてる」パカパカ

 

「お前…まさか“プリキュア”だったのか」

 

(え!?ここプリキュアが存在する所なの!だとしたらこれは…)

「一か八か…え〜っとフタを開けてペンを刺せばいいのかな?」

 

「させるか!」

 

「ちょ!こうなったら…ままよ!スターカラーペンダント!カラーチャージ!」

 

「キラめく〜星の力で〜憧れの〜私描くよ〜♪…トゥインクル トゥインクルプリキュア♪トゥインクル トゥインクルプリキュア♪トゥインクル トゥインクルプリキュア♪スター☆トゥインクル〜♪スター☆トゥインクルプリキュア〜あぁ〜♪」

 

「全てを包み込む母なる惑星!キュア アース!!」

 

「ふぅ〜色々ツッコミたいけどガマンガマン。ってか、この格好恥ずかし過ぎる…」

 

変身を終えた流星ことキュアアースの格好は上半身はパーカーを着て、手にはグローブしかも手の甲に星型の模様。

下半身は腰マントにカーゴパンツを履いてる。全体的に白く裾部分に金のラインが入ってる。

 

(格好がイタすぎる…厨二病が万々歳過ぎだろ。それに圧倒的に真っ白だ)

「にしても、変身途中で攻撃をキャンセルしてくれるなんて良心的ね」

 

「うるさい…だが、姿が変わったところでこの状況どう覆す?」

 

(ですよね〜。流石に大人数に対してこの子を守りながらはキツい。けれどやるしか無い)

 

そんなことを思ってる次の瞬間。

 

「スター・パンチ!」

 

突然横から星型の技が飛んでき、ノットレイ達を吹き飛ばした直後4人の少女達が現れた。

そして大きなツインテールの子が声をかけてきた

 

「大丈夫!」

 

「う、うん。たた多分大丈夫んだ」

(チクショ!女の子と余り喋らんから変な感じになった!?)

 

「君達もしかしてプリキュアですか?」

 

「ルン!」

 

「今はそんなことよりノットレイダーでプルンス!」

 

と同時に相手が襲ってきた

 

「皆さん来ます!プリキュア・セレーネ・アロー!」

 

「こっちも!プリキュア・ソレイユ・シュート!」

 

「「ハアァァ!!」」

 

4人がノットレイ達を相手にアースはカッパードと始めていた。

 

「っふ!」

 

「くそっ!変身したのはいいけど、上手く扱えない!」

 

アースはカッパードの猛攻に対処は出来てるが、プリキュアの力に振り回されて動きが鈍い。だが

 

「どうした?プリキュアになってもその程度か?」

 

「準備運動だよ。そろそろ慣れてきたな…一気に決める!!」

 

アースは勢いよく飛び出しカッパードを吹き飛ばした。

 

「何だと!?」

 

「プリキュア・アース・スラッシュ!」

 

掛け声と共に腕を振りかざし、5つの刃が襲う。

 

「ッ!今回はここまで!」シュン

 

技を受けつつカッパードは何処かに消えた。

 

 

そして

 

 

//////

 

「フワを守ってくれてありがとう!」

「ありがとうルン!」

「ありがとうございます!」

「ありがとうね」

 

「ここ…コチラこそそそ…ですよ!」

(どもりまくりの僕☆)

 

「自己紹介が遅れたね!私、星奈ひかる!!宇宙と星座が好きな中学2年生!」

 

「ララルン!」

 

「香久矢まどかです」

 

「天宮えれなだよ」

 

「プルンスでプルンス!」

 

「それで、貴方が助けた子がフワ!」

 

「フ〜ワ〜♪」

 

「僕は星空流星。よ、よろしくです」

 

「それにしても、男の子がプリキュアになるなんてキラやば〜☆」

 

「そ、そうだね〜(汗

 

「ペンダントも私達と少し違うルン」

 

そう、流星の持つペンダントは本来ピンクの部分が白色なのだ!

 

「珍しい事もあるでプルンス」

 

「ところで、何処から来ましたの?学校では見ない顔ですけど?」

 

「あ、それは――」

 

これまでの事も含め、ひかる達もノットレイダーにプリンセスの事もみんなで話した。

 

「聞いた限りでは、流星は違う世界から来たんだね」

 

「オヨ〜すごいルン!」

 

「すっっっごくキラやば〜☆」

 

「そっちも大変だな」

 

「えぇ、まぁ」

 

「色々あったけど、これで5人目だね」

 

「そうだね!これからのペン集めも頑張ろう!」

 

「「「おー!」」」

 

「……」

 

「どうしました?」

 

「え?いや、何でもないよ!頑張ろー!おー!」

 

「?」

 

こうして星空流星の波乱の1日が終わろうとする。新たな仲間達と共に。

だけど

 

(人は、人だけは簡単に信用出来ない…じゃないと)

 

不安を残しつつ歯車は…動きだす

 

 




戦闘描写がクソですね!

主人公の変身後の格好については、自分でもちょっと引いてます(苦笑)

えぇ、はい!ここまでの拝見ありがとうございます!



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第3話 修理と旅立ち

セリフ多し

では、本編を!!



「流石にソファーで寝るのはシンドイ」

 

独り言を呟く彼、星空流星は住む所が無くロケットに居候している。

宇宙に出てペンを集める為、今回はみんなで故障したロケットの修理をする事に。

 

「さあ!これからみんなでロケット直しちゃうよ〜!」

 

「「「お〜!(ルン!)」」」

 

 

「ところで、ロケットの修理ってどうやるの?」

 

「全部AIが教えてくれるルン」

 

「なるほど!」

 

「AI?」

 

「人工知能の事でしょうか?」

 

「うん、ララの住んでいた惑星サマーンではAIが何でも教えてくれるんだよ」

 

「随分と科学が進歩した星なんだね」

 

「勉強もテストもないんだって!」

 

「それは驚きです!」

 

「ちょっと羨ましいかも!」

 

「いや、それはダメだろ…そこはもっと頑張ってほしい」

 

「ロケットの修理方法教えてルン」

 

『かしこまりました』

『作業効率を高める為に皆さまのデータを分析します』

 

『分析完了』

『惑星サマーン育ちのララさまは、マニュアル通りの作業が得意です。指示に従って作業を行なって下さい』

 

「わかったルン!」

 

『えれなさまは、運動神経抜群のパワータイプですので、物を運んだりする力仕事の担当です』

 

「力仕事ね!OK!」

 

(えれな。女の子としてそれでいいのか…)

 

『まどかさまは、冷静沈着なリーダータイプ。修理計画をもとに作業を指示するリーダーとなって下さい』

 

「かしこまりました」

 

「僕は何でしょう?」

 

『流星さまは、どれも平均的な能力なので皆さまの補助作業を行って下さい』

 

「一応男なのに補助か…えれなと同じ力仕事でも大丈夫ですよ。見よ!地味に鍛えたこの力こぶ!」

 

「…ないルン」

 

「そんなはずは…ホントだ!!何故?why??」

「AI!体の隅々まで分析して僕の年齢を割り出して!」

 

『かしこまりました……体内部など分析した結果…14歳です』

 

「んん!?僕20歳なんですけど…衝撃の真実!!」

 

「えぇ〜?20歳には見えないけど?」

 

「ひかるさんヤメテ!地味に傷つく!」

 

「仮に20歳だとして、どうして今まで気づかなかったの?」

 

「例えばですけど、20歳になっても身長が伸びなかった?ですか?」

 

「鋭い。心のライフがゼロになる…」

 

「もしかしたら、フワのワープの影響で体に変化があったかも知れないルン」

 

「身長以外は…ふふっ」

 

「ひかるさん、あなたバカにしてます?」

 

「それより、わたしは何をするの?」

 

「おいコラ!『それより』って何だよ」

 

『ひかるさまは』

 

「わたしは?」

 

『ひかるさまの行動は予測不能。効率化を重視して…』

 

 

 

 

「お掃除か〜!ガクッ」

「いや、お掃除だって大事な仕事!綺麗にするぞー!」

 

始めは好調だったものの、それぞれ担当の仕事をするが鬼畜AIにより4時間作業をするはめになった。そしてやっと休憩。

 

「皆さま少し休憩です!」

 

「ひかる〜。休憩ルン」

「何してるの?」

 

「あー!大事なトゥインクルブックに何してるでプルンス!?」

 

「わたしのなんだからいいでしょ」

 

「何描いてたの?」

 

「な、何でもないよ!」

 

「見せてよ、ひかる」

 

 

「これ、ロケットルン?」

 

「うん!こんなロケット乗りたいなって思いながら描いたんだ!」

 

「いいね〜♪色もデザインも楽しい!」

 

『作業時間が増えると完成が遅れます』

 

「でも、かわいいルン!」

 

「けど、完成が遅れるぞ」

 

「ねぇ、この辺にかわいい飾りとかあったらいいなぁ」

 

「…ッ!いいかも♪」

 

その後も、みんな色んな意見を出し合いまだ見ぬロケットに想像を膨らまし作業を始めた。ただ、AIだけはあまり賛成出来ずにいた。

 

雨が降りロケットの中で雨宿りとしてる時に、プルンスはみんなに秘密で何かを作り、ララの提案でみんなそれぞれの個室を作る事にした。

 

『データ更新中』

『解析不能な状況です。不必要な仕事が増えているのに、何故か作業効率は上がっています。』

 

「それが人って生き物だよ。不思議だよねAIさん」

(まぁその分、相手が何を考えてるか分からないから怖いんだよね。)

 

『データ更新』

『ひかるさまは、周りを元気にする力があるようです』

 

そんなこんなで、作業を進めロケットの修理があとちょっとで終わろうとする時、ノットレイダーが現れた。

 

「ちょっと何?そのだっさいの?」

 

「ダサくない!わたしたちのロケットはキラやば〜っなんだから!」

 

「ロケット?それが?アハハハッ…」

 

「何がおかしいの!?」

 

「まさか、それで宇宙に行くつもり?」

 

「外も中も完璧ルン!」

 

「すぐにでも出発出来ます!」

 

「そ、そーだ!そーだ!」

 

「そんな事、このテンジョウさまがさせないよ!駒ちゃん達たち!もっさいロケットを壊しておしまい!」

 

「「「「ノットレイ〜」」」」

 

「そして、しし座とおうし座のプリンセススターカラーペンも奪ってくるんだよ!」

 

(ここで言わなきゃ僕、空気になってしまう!)

「みんないくよ!」

 

「「「「うん!(ルン!)」」」」

 

「「「「「スターカラーペンダント!カラーチャージ!」」」」」

 

「宇宙(そら)に輝くキラキラ星!キュアスター!」

「天にあまねくミルキーウェイ!キュアミルキー!」

「宇宙を照らす!灼熱のきらめき!キュアソレイユ!」

「夜空に輝く!神秘の月あかり!キュアセレーネ!」

「全てを包み込む母なる惑星!キュアアース!」

 

「「「「「スター☆トゥインクルプリキュア!」」」」」

 

「さぁ、やっておしまい!」

 

大勢の敵が襲って来るがアースたちは一歩も引かず薙ぎ払っていく。

 

「ルン!」

 

「えぇい!」

 

「よっと!」

 

「はぁぁ!」

 

「「「「「ノットレ〜」」」」

 

「ロケットもプリンセススターカラーペンも守ってみせる!」

 

「生意気なことを…じゃあ!これならどう!」

 

「「「「ノットレイ、ノットレイ」」」」

 

相手が一列に並び全員で特攻してきた。

 

「この勢い、止められるかしら?」

 

「ルーン!」

 

「ノットレ~イ…」

 

ミルキーがロケットの前に立ちシールドでノットレイたちを吹き飛ばした。

 

「ここから先は1歩も通さないルン!」

 

「みんなが一生懸命作ったロケット!」

 

「壊させるわけにはまいりません!」

 

「セレーネ・アロー!」

 

「ソレイユ・シュート!」

 

「しし座ミルキー・ショック!」

 

「「「ノットレ~」」」

 

「諦めるんじゃないよ!」

 

三人の攻撃を受けるが相手も負けずにスターとアースに突っ込む。

 

「「「「「ノットレ~イ!」」」」」

 

「わたしたちはこれで…宇宙に行くんだ!!」

 

「決めるよ!スター!!」

 

「「プリキュア」」

 

「おうし座スター・パンチ!」

「アース・スラッシュ!」

 

2人の技により残りのノットレイ全てを倒しテンジョウも引き下がった。

 

////

 

「わぁ~!」

 

「これで完成でプルンス!」

 

「やっとだな」

 

『皆さまお疲れ様でした。大幅に作業量は増えましたが、予定通り作業が終了しました』

 

「良かったな。ララ」

 

「ルン!」

 

「中に入ろうよ~」

 

 

「わたしの部屋キラやば~☆」

 

「ルンルンのお部屋ルン!」

 

「いいね~!1人部屋!」

 

「小さいけど素敵です!」

 

「くつろげるスペースと机があれば問題ないな!」

 

それぞれ個性がでた部屋も出来た。

 

「このドーナッツ製造マシンは自信作でプルンス」

 

「「「「「おぉ~!(フワ~!)」」」」」

 

「起用なもんだね~」

 

「うん?まだ改良の余地があるでプルンス」

 

『出発は明日。日曜日の朝です』

『ひかるさま、寝坊しないで下さい』

 

「ぶー!大丈夫だよ~!」

 

「あっ明日中には帰れるかな?」

 

「学校もありますので」

 

「それまでに戻れれば大丈夫!」

「それじゃあみんな!明日いよいよ宇宙へ…」

 

「レッツ…」

 

「「「「「ゴー!」」」」」

 

 

/////

 

出発の日

 

 

『まもなく出発です』

 

「みんな準備はOKルン?」

 

「「「「うん!(はい!)」」」」

 

「はぁ~また宇宙に行けるんだ~!」

 

「カウントダウン、スタートルン!」

「5、4――」

 

「「「「「3、2、1」」」」」

 

「「「「「ゼロ!!(フワ!!)」」」」」

 

 

 

ついにロケットが打ちあがり、ペンダントの反応を頼りに僕たちはワープした




書き方を模索中…

ここまでの、拝読ありがとうございます!!


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第4話 毛と笑顔

いろんな人の小説読んで思いますけど、皆さん描写上手いですね…

がんばろ!

では、本編を!!


「星空界キラやば~☆」

 

「ひかる、そこに立っていると邪魔ルン」

 

「ごめんちゃい…」

 

「こっちおいで。よしよししてあげる」

 

「それにしても、星空界ってわたくしたちの知っている宇宙と全然違うのですね」

 

その時、えれなのペンダントが反応しその方向にある星を見ると

 

「骨?」

 

そんな感想を言いその星に降り立つのであった。

 

/////

 

「着陸するルン」

 

『尚、スターカラーペンダントにはその星の大気に適応できる力があるようです。宇宙服は必要ありません』

 

「THE・便利アイテム」

 

「はいはーい!わたし最初に降りていい?」

 

「ルン?」

 

「ほら、月に初めて降り立った人の足跡ってあるでしょ?」

 

「なるほど」

 

「さぁ!この星に初めて降り立つ地球人の記念すべき第1歩!」

「そぉ〜あっ…」ドシャ

 

ひかるは、見事に転んで足跡どころではなくなった。残念☆

 

「それにしても」

 

「骨みたいなのがいっぱいルン」

 

「誰でもいいから慰めてあげなよ…」

 

「まさか、凶悪なモンスターに食べられちゃった人の骨とか?」

 

「食べられて骨だけにされるなんて、恐ろしいでプルンス!」

 

「骨、無さそうに見えるけど…」

 

「あ、あそこに建物が」

 

「人影は見えないルン」

 

 

「動くな」

 

突然後ろから声がした。

その声に従い合図で振り返ると

 

「ウゥ~」

 

1頭身程の生物3人いた。

 

「キラやば~☆かわいい!!」

 

と言い抱きつき、ひかるは犬の様に弄ぶが流石に怒鳴られた。

 

「てか、言葉!」

 

「通じてる」

 

「きっとペンダントのおかげルン」

 

「あなた方がこの星の住人ですか?」

 

「お前たちはワンチャン宇宙から来たのか?」

 

その後も、毛が無いやら挨拶が出来ないと言われ続けられたがえれなが起点をきかし、地球人の挨拶の1つである『握手』で何とかなった。

 

「毛が無くてもこれで友達だね」

 

「っ!騙されないぞ!そんなで友達になれるか!?」

 

 

「確かに…その程度でなれたら誰も苦労しない…」ボソッ

 

「流星さん、どうしました?」

 

「何でもない」

 

「そう…ですか」

 

「まどかどうしたルン?」

 

「いえ、何でもないです」

 

「オヨ??」

 

(流星さん…さっきの言葉は一体…)

 

話し込んでいるうちに空が曇り骨の雨が降り、ドギーたちに連れらえ先程見つけた建物で雨宿り?をした。

 

「オレたちみたいに、しっかり毛が生えてりゃ骨が当たったくらい痛くないんだ」

「全く、だから毛が無いヤツは…超速効性の毛生え薬だ!すぐフサフサになるぜ」

 

「一応貰っとく?」

 

「じゃあ、あたしが預かっておくよ」

 

ひと段落ついたところで、えれなのペンダントが建物の中を指し反応した。

 

 

 

 

「やれやれ、ペンがあると思って来てみれば実に原始的な惑星」

「フッ、プリミティブすぎるね」

 

そして、同時にカッパードもこの星に降り立った

 

 

 

「ここは、オレのじいちゃんが管理してる神殿なんだ」

 

「やけにニコニコしているね」

 

「当然だ!ここにはアレがあるからな」

「オレたちの守り神ご先祖様の像だ!そして、頭の上で光っているのが聖なる骨!」

 

どうやら、ご先祖様のしっぽが壊れて祭りの雨の日に降り刺さり、天からの贈り物と勘違いしているらしい。

 

「ララさん、あれってもしかして…」

 

「ルン。困ったルン」

 

「おい、言ってるそばから――」

 

「やっぱり!これ、プリンセススターカラーペンだよ!」

 

「プルンスたちはこれを探していたでプルンス!」

 

「どういうことだ?」

 

「ドギーお願いがあるの」

 

 

「聖なる骨をよこせだと!?」

 

「あたしたち、アレが必要なの」

 

「ダメだ!あの骨は大切なものだと言っただろ!」

 

ペンを取るか取らないかで言い争いが起きた。特にプルンスとドギーがお互い譲らずえれなを困らせる。

葛藤しつつもえれなは、「大切なものを奪うって事は、笑顔を奪うのと一緒だよ!」っと言い切りペンを取るのを拒んだ。

 

(ペンを集めなきゃどちらにしろ終わりなのに。やはり中学生…甘いな」

 

「…」

 

「まどか、本当に大丈夫ルン?」

 

「え!?あ、大丈夫ですよ」

 

そこへカッパードがペンを取ろうとしていた。

 

「ルン?」

 

「ルン?」

 

「ひょ?」

 

「フフッ、こんな所で会えるとは奇遇、いやこれは必然!戦うわれらの宿命ということか」

「丁度いい、プリキュアを叩きのめしペンも頂こう。来い、ノットレイ!」

 

「「「「ノットレイ!」」」」

 

「仕方ない、話はあとで!」

 

「いくよ!みんな!!」

 

「「「「「スターカラーペンダント!カラーチャージ!」」」」」

 

「宇宙(そら)に輝くキラキラ星!キュアスター!」

「天にあまねくミルキーウェイ!キュアミルキー!」

「宇宙を照らす!灼熱のきらめき!キュアソレイユ!」

「夜空に輝く!神秘の月あかり!キュアセレーネ!」

「全てを包み込む母なる惑星!キュアアース!」

 

「「「「「スター☆トゥインクルプリキュア!」」」」」

 

変身と同時にお互いに衝突し合う。その隙にカッパードがペンを奪おうとするが

 

「やめろ!それはオレたち骨だー!」

 

「っ!こいつ、どけ!!」

 

ドギーが止めに入るものの簡単に振りほどかれた。

 

「この宇宙のものは全て、我々ノットレイダーのものなのだよ!」

 

「はぁぁ!」

 

ソレイユがカッパードに仕掛ける

 

「ペンは渡さない!それは、友達の大切なものなんだ!」

 

「友達のもの?お前たちもこのペンを奪い来たのではないのか?」

 

「一緒にしないで。あたしたちは――」

 

「同じだ!お前らみんな、聖なる骨が目当てなんだろ!?」

 

「そ、それは…宇宙平和のためしょうがないでプルンス!」

 

「オレたちから見れば、お前らもあの男も…全く一緒だ!」

 

ドギーの言う通り、説明もせずにペンを寄越せなどノットレイダーと変わらない。

だが、それでもソレイユはペンを守ろうとする。大事な友達のために

 

「カッパード・ストライク!」

 

「うっ!うわぁぁ!」

 

カッパードの技をまともに受け、その衝撃で壁に叩き付けられ懐にしまっていた毛生え薬も落とした。

 

「これ以上邪魔はさせん」

 

ソレイユが危ないところを助けたいが、ノットレイたちが邪魔をしてアースたちは身動きがとれない。

そんなみんなをを見てプルンスは

 

「ドギー!!」

「お、お願いでプルンス!ペンの力でソレイユを助けてほしいでプルンス」

 

プルンスは頭を下げ必死に頼んだ

 

「プルンスが強引だった事は謝るでプルンス!でも、みんなの事は信じてほしいでプルンス!!」

「今だけでもいいからペンの力を貸してほしいでプルンス!」

 

そうこうしているうちに、ソレイユが壁際まで追い込まれる。

 

「あたしは友達の笑顔を守る!」

 

「強がりはそこまでだ」

 

カッパードが勝負を決めようとする時

 

「「「ぐぬぬ…」」」

 

ドギー、ミギー、マギーの3人が一緒なって刺さってるペンを抜こうとしている。

 

「あいつら、ペンを!」

 

「友達…友達!」

 

「そうはさせん!カッパード・ストライク!」

 

ドギーたちに襲い掛かるが

 

「あっ!」

 

「何だ!?」

 

突然現れた物体がドギーたちをかばった。

それは

 

「おぉ!毛のおかげでケガしなかったでプルンス!」

「モジャモジャも意外と悪くないでプルンス!」

 

「プルンスさん!?」

 

「毛生え薬を使ったルン?」

 

「メチャメチャ毛が生えてる…」

 

プルンスが体を張ってカッパードの攻撃を受け止めた。

 

「さぁ、今でプルンス!」

 

「フン…フヌヌ…」

 

そして

 

スポン!

 

「抜けた!」

 

「受け取れー!」

 

ソレイユがペンを受け取り、てんびん座のペンに変わり

 

「ありがとう、ドギー!」

 

「プリキュア・てんびん座ソレイユ・シュート!」

 

星座の力でパワーアップしたソレイユの技がカッパードたちに当たり

 

「今日はここまで!次は勝~つ!」

 

そのまま捨て台詞を言い空へ消えた。

 

 

//////

 

あの後長老が来て、事情を知った上でペンを譲ってもらった。ちなみに、像のしっぽはどうやら修理が終わり元の状態に戻った。

 

「さぁえれな、ペンをトゥインクルブックにセットするでプルンス」

 

「うん!」

 

「なぁ、これから何をするの?」

 

「そういえば、流星君は初めてだったね」

 

「実際に見た方が早いルン」

 

えれながペンをセットしたらフワの姿が変わった

 

「てんびん座フワ~!」

 

突然見慣れない所にワープし、そして

 

「星の輝き戻るフ~ワッ!」

 

空に大きな花火が打ちあがり

 

「てんびん座のプリンセスがスターパレスに戻ったでプルンス!」

 

「へぇ~ここが話に聞いてたスターパレスか」

 

「プリキュア感謝します。フワが成長しているようですね」

 

「してるの!?」

 

「そういえば、プルンスはどこに?」

 

「ここでプルンス」

 

「……プルンスはどこに?」

 

「ここでプルンス」

 

哀れプルンス

 

 

/////

 

「聖なる骨大切にするね」

 

「ああ」

 

別れを済ませ僕たちは帰ることに

 

 

「プルンス、薬の効果いつまで続くんだ?」

 

「分からないでプルンス。でも、だんだん慣れてきたでプルンス!」

 

ポンッ!

 

「薬の効き目が切れたでプルンス!」

 

どうやら元に戻ったようだ

 

「残念でプルンス、あの姿も気に入ってたのにでプルンス!」

 

「本当?じゃあこれ使って」

 

「え?」

 

「別れぎわに、ドギーがもうひと瓶くれたの」

 

「いやぁぁぁ!」

「もう毛生え薬はいいでプルンス~!」

 

 

 

こうして初めての宇宙の冒険が終わる




ちょっと主人公!置物になりかけだよ…

とにかく頑張ります

では、ここまでの拝読ありがとうございました。


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第5話 完璧と未完成と恋

今回はいつもより長くなっております!

でも、1回でまとめた方が一気に読めるからいいよね!


では、本編を!



僕たちは宇宙に散らばったプリンセススターペンを集めている。

まずは1本てんびん座を手に入れ地球に帰還した。日帰りで…

 

「アグレッシブ過ぎだろ!!」

 

「オヨ!?」

 

ノットレイダーに前のロケットの場所を知られた為、一応他の場所へ着陸した。

 

「これで安心ルン」

 

「喜ぶのはまだ早いでプルンス」

 

「まだ何かあるの?」

 

「宇宙栄養士の立場から、ひと言言わせてもらうでプルンス」

「実は、こちらのプルンスタードーナッツ製造機にはまだまだ改良点があるでプルンス」

 

「勝手に名前付けるなルン」

 

「ははは…」

 

「おなかすいたフワ~」

 

えれなは、ペンとトゥインクルブックを使いパフェをフワに食べさせてる。

 

「近いうちにスタードーナッツを研究しないとでプルンス」

 

「わたしも食べた~い!」

 

そんな会話してると

 

「スタードーナッツ?」

 

まどかが呟く

 

「ほら、商店街の」

 

「わたくしは商店街に行った事が無いので…」

 

「「「「「え!?」」」」」

 

「そんなに珍しい…ですか?」

 

まさにお嬢様発言である。

 

 

//////

 

「ただいま帰りました」

 

「まどか」

 

「あっ、お父様…」

 

夕方に帰宅したまどかは仕事に出掛けるお父さんとバッタリ会う。

 

「友達づきあいは大切だが、香久矢家の一員としてなすべき事があるはず…弓道の大会も近いからな」

 

「…はい」

 

「今、未確認飛行物体の目撃報告も多数よせられている」

 

「っ!」

 

「安全が確認できるまでなるべく車を使いなさい」

 

「はい、お父様…」

 

 

夜遅くまで勉強しながら学校もプリキュアも完璧にする事を考え1日が終わる。

 

 

次の日、まどかはどこか集中出来てない様子でそれを同じクラスのえれながどこか違和感を感じた。

そして放課後

 

「えれなさん、まどかさんは?」

 

「まどかなら、家で茶道の習い事をすませてからロケットに行くって」

「正真正銘のお嬢様だよね」

 

その2人の様子を上から

 

「ここにもう1人、お嬢様の名にふさわしい姫ノ城桜子がおりますわよ!フンッ!」

「香久矢まどか~!」

 

彼女は今日もまどかに対抗心を抱く

 

 

あれから時間が経ち、まどかはようやくロケットに着いた

 

「遅くなりました…ハァ…ハァ…」

 

「今日の作業は終わったルン」

 

「フワ~」

 

いつものようにフワはまどかに飛んで抱きかかえる形になった。

フワよ、僕のところはいつでもウェルカムだよ。

 

「そうですか…天宮さんは?」

 

「作業が終わったら『お店の手伝いがあるからチャオ!』って急いで帰っちゃった」

 

「そうですか」

 

「ひかる、案外モノマネ上手だね」

 

「お忙しいですね天宮さん」

 

「いやいや、まどかさんだって」

 

「わたくしは、弓とお茶にピアノ・お花の習い事、家庭教師の先生との受験勉強だけですので」

 

「そのうえ生徒会長だし、それじゃあ学校帰りに寄り道も出来ないよね」

 

「行き帰りは基本車ですし」

 

「じゃあ、おやつの買い食いも!?」

 

「おやつは家で作ってもらいますので」

 

「お母さんに?」

 

「母は料理はしません」

 

話をしつつまどかはエプロンを着て「掃除だけでも」と言い外に出た。

 

「…フワ一緒においで」

 

「フワ!」

 

流星はフワを連れまどかを追いかけた。

 

「まどか、一緒に手伝うよ」

 

「ありがとうございます。ですけど、1人でも大丈夫ですので…」

 

「だけど、2人で…いや3人でやった方がその分早く終わるよ。ねっフワ」

 

「フワ~!」

 

「…わかりました。ではお願いします」

 

「素直でよろしい!」

 

3人で掃除をしたら流星の言った通り早く終わった。

その夕方まどかは

 

「香久矢家にミスは許されない」

 

「はい」

(心の乱れをお父様に気づかれてはいけない。プリキュアを続ける為には全てを完璧に。完璧に…)

 

 

次の日学校では、まどかは靴下を間違えたり生徒会での居眠りとらしくないミスをしていた。

 

(帰ったらお花のお稽古それにピアノ、その後家庭教師の先生と理科と数学の予習復習)

(完璧な自分でいなければ…全てにおいて完璧に)

 

まどかが車に乗る直後

 

「ま~どかさん♪」

 

「え!?星奈さん?」

 

「ちょっと時間ありません?わたしに、付き合ってもらえませんか?」

 

ひかるは戸惑うまどかを強引に連れ出し向かった先は

 

 

「さぁ、着いたよ!」

 

「ここって…商店街?」

 

「まどかさん、寄り道しよ!」

 

「えっ!?寄り道ですか?」

 

「うん。だって、商店街来たことないんでしょ!」

 

まどかが少し驚いているとそこへ

 

「ひかる、まどか遅いルン!」

 

「2人ともおかえり」

 

「ララさん!流星さん!」

 

「まどかさん、今日は楽しもう!」

 

「さぁ~本場の味をお腹いっぱい研究するでプルンスよ」

 

プルンスもバックに化けてララが背負っている。

 

それから僕たちはいろんな所に行った。洋服屋に本屋と見て遊んでと

 

「まどかさん次こっち!」

 

「はい!」

 

ひかるを先頭に走りまわり自然とまどかに笑顔が

 

「これがスタードーナッツ…」

 

「そうだよ~」

 

「とっても美味しいルン!」

 

「いらっしゃ~い!あら、またお友達?」

 

「はい、香久矢まどかと申します。」

 

「お上品、サービスしちゃうよ」

 

「「やった~!(ルン!)」」

 

「2人とも少し落ち着け」

 

そこへえれながやって来た。弟たちを連れて

 

「まどか?へぇ~珍しい。どうして?」

 

「星奈さんとララさんそれに流星さんに連れて来てもらったのです。天宮さんは?」

 

「家、すぐそこだから」

 

「まどかさん!」

 

「おまけしてもらったルン!」

 

結局いつものメンバーが揃い、みんなでスタードーナッツを食べる為えれなの案内で場所を移動する事に。

 

「香久矢先輩をスタードーナッツで買収するとは…」

 

「いいカモ見ぃ~っけ!」

 

「勝てる見込みはあるんですか?アイワーン様」

 

「大丈夫だっつ~の」

 

隠れてた姫ノ城にノットレイダーが目をつけた。

 

 

「フ~ワッ!」

 

「「「わぁー!」」」

 

「このぬいぐるみドーナッツ食べてる。すごいね~」

 

「馴染んでるルン」

 

「まぁ、バレていないみたいだし」

 

少し離れたベンチで

 

「――っ!美味しい」

 

「でしょ?」

 

「それに、素敵な場所ですね」

 

「弟たちを連れてよく来るんだ」

 

「わたくし、こんなに美味しいドーナッツがあるなんて知りませんでした」

 

「ひかるって不思議な子だよね」

「あの時も、ロケットの修理で行き詰ったララを天文台に連れていってたよね」

 

「今日はわたくしを商店街に」

 

「みんなの事、実は誰よりもよく見てる。すごい子だよね」

 

「はい。でも、ララさんも流星さんに天宮さんもすごいです」

 

「僕、何かした覚えがないんだけど…」

 

「わたくしは自分の事だけなのに、気持ちに余裕が無くて毎日が綱渡りみたいで」

「このままじゃ、プリキュアも続けられないかもしれないって不安で…」

 

落ち込み始めたまどかを見て流星は

 

「どこが不安なんだ?」

 

「えっ?ですから全て完璧にしないと――」

 

「完璧か…僕は完璧じゃなくてもいいと思うな」

 

「何故ですか?」

 

「例え、今出来たとしても時間が経てば結局それ以上を求めてしまう。完璧なものなんて存在しないんだよ」

「みんな、完璧を目指して努力する。努力するから未完成だから人は成長するんだ。自分をそこで認めたら成長は止まるよ」

 

「努力するから…未完成だから…」

 

「な~んて、ちょっとした受け売りみたいなもんだけど」

「だけどもし、それでも不安なら――」

 

「あっ」

 

まどかの両手をとり

 

「僕が一緒に背負ってあげる。こうやって手をつないで、一緒に隣を歩いて笑ったり泣いたり。だから困ったら頼っていいんだよ」

 

「はい、ありがとう!」

 

流星の言葉にまどかが笑顔になってきた

 

「いい笑顔だ。いつも頑張っているまどかに頭を撫でてあげよう」

 

「えっ!?そ、そんな事をしなくても大丈夫ですよ!」

 

「まぁまぁ!良いではないか〜♪」

 

「うぅ〜///」

 

「大胆だね流星」

 

その時まどかのスターカラーペンダントからプリンセスの反応がした。

反応をを頼りに行くと、ダークペンによってノットリガーに変えられた姫ノ城がいた。

 

『どうせ、わたくしは生徒会長にはなれない。努力したって無駄なんですわ』

 

「ケヒャヒャ、生徒会って何?くっだらな~い」

 

「あいつもノットレイダーか?」

 

「ルン。アイワーンっていうルン」

 

「また、個性豊かな敵が来たね」

 

弟たちを避難させるため遅れてえれなと合流した。

 

「いくよ!」

 

「「「「「スターカラーペンダント!カラーチャージ!」」」」」

 

「宇宙(そら)に輝くキラキラ星!キュアスター!」

「天にあまねくミルキーウェイ!キュアミルキー!」

「宇宙を照らす!灼熱のきらめき!キュアソレイユ!」

「夜空に輝く!神秘の月あかり!キュアセレーネ!」

「全てを包み込む母なる惑星!キュアアース!」

 

「「「「「スター☆トゥインクルプリキュア!」」」」」

 

「やっちゃえっつーの!」

 

「ノットリガー!」

 

ノットリガーが縦ロールからビームで攻撃してきた。

だが、それをジャンプでかわす。

 

「ノットリガーを止めるにはあのペンを取り返さないとルン!」

 

「わかった!わたしが気を引くよ!」

 

スターが空中で足場を作り突っ込んでいく。

 

「スター・パンチ!」

 

「ノットリガー!」

 

「きゃあぁぁぁ」

 

相手の攻撃に合わせて技を使って相殺するもカウンターをもらってしまった。

 

「あっ!」

 

「セレーネはそこで援護して」

 

ミルキーとソレイユは2人で挟み

 

「ミルキー・ショック!」

 

「ソレイユ・シュート!」

 

足元を狙い崩れたところを隙を見てアースも突っ込む。

 

「正面ガラ空き!」

 

「ノットリガー!」

 

「何!?ぐっ…!」

 

思わぬ反撃に対応出来ずアースは殴り飛ばされ、ソレイユたちには弾幕が襲ってきた。

 

(当たる!)

 

ソレイユに攻撃が当たる瞬間

 

「絶対に外さない!」

 

セレーネの援護によりソレイユは無傷で済んだ

 

「わたしも!こっちこっち」

 

「こんなヤツやっちゃえっつーの」

 

スターが更に相手をかく乱させる。

 

「皆さんが困った時はわたくしが守ります!」

 

セレーネの放った矢が見事アイワーンの持ってたペンに命中し弾いたところを

 

「よしゲット!」

 

アースがキャッチしセレーネに投げ渡す

 

「頼んだぞ」

 

「はい!」

 

「あれは、やぎ座のプリンセススターカラーペンでプルンス」

 

ダークペンだったのが変化し、やぎ座のプリンセススターカラーペンになった。

 

「プリキュア!やぎ座セレーネ・アロー!」

 

プリンセスのパワーアップしたセレーネ・アローがノットリガーを貫き浄化した。

 

「アイワーン様、今回は勝てるとおっしゃっていたはずでは?」

 

「あんた、今まで何処にいたんだっつーの!」

 

そう言ってアイワーンとその執事のバケニャーンは消えた

 

 

「あっ!わ、わたくしは何故ここに?」

 

彼女、姫ノ城桜子はそのまま置き去りにしたまんまだった

 

 

僕たちはスターパレスに行きやぎ座のプリンセスと会い

 

 

そして

 

//////

 

「星奈さん、天宮さん、ララさん、流星さん今日はありがとうございました。いい気分転換になりました」

 

「喜んでもらって良かった~」

 

「ルン」

 

「ところでさ、『天宮さん』っていうのやめない?」

 

「え?」

 

「えれなでいいよ」

「わたしはひかるで」

「ララルン」

「適当で」

 

「もう、流星適当って」

 

「はい」

「えれな、ひかる、ララ」

 

「まどかさん!」

 

「はい!」

 

流星だけ何故かハブられる。

 

「あれ、僕は?」

 

「それはその…」

 

モジモジし始め頬を赤くしながら

 

「りゅ…流星…君///」

 

「お、おう」

 

(なるほどね)

 

そんなぎこちないまどかを見てえれなが何かを察しこっそりと

 

「ねぇ、もしかしてまどか…流星の事好きになったの?」

 

「な、何を!?/////」

 

「やっぱり。応援してるよまどかの恋♪」

 

「~~っ!/////」

 

さらに赤くなり

 

「まどかどうしたの?」

 

「何でもないです!!」

 

「えぇ~」

 

(さっきから心臓の音がすごいです。わたくし本当に流星君の事を///)

 

 

 

 

まどかの心を大きく変え、楽しかった1日が終わる。




次回は本編を休んで作者自身が書きたかったモノを書いてみます!

ここまでの拝読、ありがとうございました!!


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休話 その1 ララと過ごす日常

本編とはあまり関係無いネタを書きました!

休話は基本的にやりたい放題の話です

では、休話その1をどうぞ!!


「流星これお願いルン」

 

「あいよ」

 

僕たちは今ロケットの中を掃除している。

 

「…」

 

「…」

 

「わたしもう耐えられない!!」

 

「オヨ!?」

 

突然流星が大きな声で叫んだ。

 

「いくら何でも毎日ロケットに引きこもるのは…」

 

「だけど、わたしたちは地球人に見つかったらマズイルン」

 

僕たちは、ひかるたちが学校に行ってる間は基本的にロケットで過ごすようにしている。毎日…

 

「なぁ、気分転換に散歩しに行かない?」

 

「…わかったルン」

 

「っしゃぁぁ!!」

 

「元気でプルンスなぁ〜」

 

「フワ〜」

 

こうして4人で散歩をする事に

 

「ふぅ〜、やっぱり風が気持ちいい」

 

「フワ〜♪」

 

「子供ルン」

 

「実年齢20歳じゃ」

 

歩き続けて河を見つけた

 

「水切りしようぜ」

 

「?それは何ルン?」

 

説明中

 

「なまった体を動かすには遊びながらが1番!」

 

ピシピシッ ポチャン!

 

「やっぱり3回が限界か〜」

「ほら、ララも」

 

「ルン…」

 

ピシピシ ポチャン!

 

「オヨ!5回も跳ねたルン」

 

「初心者にいきなり負けた」

 

「もう一回ルン!」

 

夢中になり30分も投げ続けた。

 

「最高記録5回か。昔よりは伸びたな」

 

「わたしは9回ルン!」

「次は何するルン!」

 

「そうだなぁ〜次は」

 

場所を移動して商店街に来た

 

「ここで何するルン?」

 

「と言うよりは材料の調達だね。休憩しながら集めよ!自然に集まるから」

 

「自然にルン?」

 

休憩をして、ロケットに戻って来た

 

「ララ缶に穴を開けてくれる?」

 

「何作ってルン?」

 

「簡単に遊べる昔ながらの遊びだよ」

 

流星は缶ぽっくり又の名を缶下駄を作った

 

「こんな風に遊ぶんだよ」

 

「こうルン?」

 

「上手上手」

 

その後も「ケンケンパッ」や「だるまさんが転んだ」などとにかく色んな遊びをララに教えながら楽しんだ。

 

「さ、流石に疲れた…」

 

「ルン…」

 

「どうだった?外で遊ぶのもたまにはいいでしょ?」

 

「流星は色んな遊びを知っているルン。正に子供ルン!」

 

「だから…いいや。どちらにしろ自分でもそう思ってるし」

 

「認めたでプルンス」

 

「後は、中で遊べるものでもやろ!」

 

「ルン!」

 

ひかるたちが来るまでララたちとロケットの中でもはしゃいだ

 

そしてひかるたちが来た

 

「ララ〜来たよ〜♪」

 

「しーっでプルンス」

 

「どうかしました?」

 

「今2人で寝てるでプルンス」

 

2人は遊び疲れてソファーに座ってお互いに寄り添って寝ていた

 

「「zzz…」」

 

「気持ち良さそうに寝てるし邪魔しちゃ悪いね」

 

「もう少し様子を見ようか」

 

「フワ〜」

 

 

意外なコンビによる寝顔を笑顔でいつまでも見守り続けたひかるたちであった。

 

 

「う〜ん…ララ〜」

「ムニャ…りゅうせい〜」




本編の区切りをみつけ、ちょくちょく休話を挟みます!

次回から本編に戻りますがオリストを挟みます!


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第6話 ビッグバンと友達

ちょっと雑に書いてしまった今回の話。大目に見てください

では、本編をどうぞ!


「いきなり星空界」

 

僕たちはプリンセススターカラーペンを集める為星空界にいる

 

ピロリン♪

 

「今度は僕からだ」

 

「いつもと様子が違うでプルンス」

 

流星のスターカラーペンダントは反応はしてるけど、星座の模様の部分が回り続けている。

 

「でも、ちゃんと方角は示してるね」

 

「示してるのこれ?」

 

「とにかく行くルン!」

 

ペンダントが指した方向に行くと

 

「白い星ですね」

 

「ねぇ〜何て言う星?」

 

『分析中……ビッグ星と言う星です』

 

「っ!?あ、あのビッグ星ルン!!」

 

「知ってるのか?」

 

「知ってるも何も、伝説の星ルン!!」

 

「AI説明よろしく」

 

『はい。ビッグ星とは超高密度エネルギーの爆発、ビッグバンによって生まれた星です。爆発した粒子が1つ1つ長い時間をかけ集まって星が出来たのです』

 

「確かにスゴイけど何が伝説なんだ?」

 

「それは常に動いているからルン」

 

「えっ!?星が動くの!キラやば〜☆」

 

『星自体が超高密度エネルギーの塊ですので、その力で決まった軌道を持たず常に動いています」

 

「他にも、スーパーノヴァの爆発で生まれた“ノヴァ星”って言うのもあるルン!」

 

「その星も特徴としては同じですか?」

 

「そうルン!ただ、常に動いているから未だに謎のある星だから詳しい事は良く解らないルン」

 

「確かに、常に動いていれば調べようが無いから伝説にもなるね」

 

そんな話をしながらビッグ星に着陸するのであった。

 

 

//////

 

「プリキュアがあの伝説の星ビッグ星にいると言うのは本当か?」

 

「はい、確かな情報です」

 

ここノットレイダーの基地ではカッパード、テンジョウ、アイワーンにバケニャーンが黒く西洋の鎧の様なものを着ている謎の男と話していた。

 

「その情報を何故わたしたちに提供した」

 

「まさか、アンタもプリンセスの力を狙ってるっつーの!?」

 

「そうでない…と言えば嘘になりますが、今現状わたくしたちの目的はあの白いプリキュアですよ」

 

「キュアアースのことね」

 

「そうです。テンジョウ様」

 

「勿論今の事、それにこれからの事はガルオウガ様に伝えてあります。」

 

「これからの事だと?」

 

「はい。しばらくはノットレイダーとの協力関係をと、マスターからのお願いでして」

 

「マスター?アンタのボスの事かっつーの?」

 

「はい、マスターである『ゾディアーク様』から」

「それと申し遅れました。わたくしの名は『ハデス』と申します。いきなりですが、アイワーン様、貴方に頼みたいことがあります」

 

流星たちの知らないところで新たな敵が企み始めた。

 

 

//////

 

「宇宙から見た通り白いなこの星」

 

「そうですね」

 

ビッグ星に降り立ったが周りは白い景色が広がる砂も、遠くに見える建物も全て白い。空は晴れもあって青いけどね。

 

「とにかく、遠くに建物があるから行くでプルンス」

 

建物、と言うよりは大きな町に到着した。

 

「遠くからだと分からなかったけど、ここ町だっんだ!」

 

「人もいっぱいいるルン!」

 

町には、僕たちと同じくらいの大きさで肌の色が灰色の人達がいた。

あ、服装は大きな民族衣装みたいなものを着てるから安心して!

 

「反応かコッチからだな」

 

道中歩いていると

 

「この星に来るとは珍しいな」

「ゆっくりしていってね」

「お姉ちゃんたち何処から来たの?」

 

どうやらこの星に人が来るのは、かなり珍しいらしい為かよく声をかけられた。

 

「これは歩くだけでもシンドイね」

 

「そうですね〜。あっ!」

 

「ひかるどうしたルン?」

 

ひかるが目にしたのは2人の子供だった

 

「ケンカでプルンスか?」

 

「とにかくやめさせないと…って流星!」

 

流星が2人のところに走りだした

 

「やーい。弱虫野郎!」

 

「うぅ…」

 

「何してる」

 

「だ、誰だアンタは」

 

「大丈夫か、君?」

 

「…はい」

 

流星はイジメてた子を呆れた目で見た。

 

「くっ!覚えてろよ!」

 

そう言ってその子はどこかに走り出した。

 

「ちょっと流星1人は危ないよ」

 

「別にいいでしょ。それより君名前は?」

 

「は、はい!僕はハクと言います」

 

「ハクか…イジメられた原因話せる?」

 

「流星君それはちょっと…」

 

「ひかるうるさい」

 

「はい…」

 

「実は僕が悪いんです」

 

聞けばどうやらパシリにされていたらしい、お願いならぬ命令をされて。それをちゃんと出来なかった為罰として蹴られたりしていた。

 

「なにそれ、ひどい!」

 

「ムカつくルン!」

 

「本当にそう思うか?」

 

「流星どうゆうこと?」

 

「力だよ…力が無いから今の様に舐められ全て失う」

 

「流星君いくらなんでもそれでは…」

 

「…冗談だよ!本気にしないで」

 

「「「「……」」」」

 

「それよりも、悪いけど案内頼めるかな?」

 

みんなはまだ納得してはない中、そんな事は気にせず流星は案内を頼んだ。

 

「どうやらアレに反応しているな」

 

ハクの案内のもと、町の奥にある神殿に入りペンがある所まで案内してくれた。

 

「アレはかなり危険な物です。なんでもビッグバンの力があるとか無いとか…」

 

「随分と曖昧でプルンス」

 

「ハク、アレを僕たちに、譲ってくれない?」

 

「えっ!?…分かりました少し待って下さい」

 

ハクは奥の部屋に行きある人物を連れてきた

 

「儂はここの管理をしている者だ」

 

「いきなりですが!アレを譲って下さい!」

 

「…事情を聞こう」

 

僕たちはペンの事など事情を説明した。

 

「なんとかしよう」

 

「あっさりルン」

 

「ただ、他の者と話もしないといけない。少し待つ羽目になるが構わないだろうか?」

 

「大丈夫でプルンス!」

 

あれから1時間くらい経ち

 

「許可が下りた。君たちに譲ろう」

 

「「やったー!(ルン!)」」

 

「だが、扱いには注意が必要。アレだけ他と違ってエネルギーの密度が違うからな」

 

「分かるんですか?」

 

「一応ここを管理する前は、この星について研究をしていたからな。危険な物ぐらいすぐ分かる」

 

「だから管理をしているのですね」

 

「受け取るがいいさ」

 

ペンを受け取る時、外から大きな音がし見てみると

 

 

「さぁ行きなさい駒ちゃん達!」

 

「「「「ノットレーイ!!」」」」

 

 

「アレはノットレイダーでプルンス!」

 

「みんな!町の人を守るよ!」

 

「「「「「スターカラーペンダント!カラーチャージ!」」」」」

 

「宇宙(そら)に輝くキラキラ星!キュアスター!」

「天にあまねくミルキーウェイ!キュアミルキー!」

「宇宙を照らす!灼熱のきらめき!キュアソレイユ!」

「夜空に輝く!神秘の月あかり!キュアセレーネ!」

「全てを包み込む母なる惑星!キュアアース!」

 

「「「「「スター☆トゥインクルプリキュア!」」」」」

 

アースたちは変身し町へ飛び出した

 

「プリキュア現れたね。駒ちゃんたちやっておしまい!」

 

「「「「ノットレー!」」」」

 

ノットレイダーもアースたちに気づいて襲って来た

 

「ソレイユ!僕たちは町の人を避難させるよ」

 

「分かった!スター、ミルキー、セレーネ頼んだよ!」

 

「気をつけてください」

 

スターたち3人はノットレイダーを相手に、アースたち2人は町の人を避難させる為二手に別れた。

 

「「「はぁぁぁ!!」」」

 

「ルン!」

 

「「ノットレーイ!」」

 

「ミルキー後ろ!」

 

ミルキーの背後から襲って来るが

 

「「ノット〜」」

 

「援護は任せてください!」

 

「セレーネありがとルン」

 

セレーネの矢で襲って来たのを撃ち落とした

 

「プリキュア!スター・パンチ!」

 

さらにスターの攻撃でノットレイを蹴散らしていく

 

一方でアースたちは

 

「みんな急いで!」

 

「あ、ありがとう」

 

「ソレイユ、コッチにも敵が来たぞ」

 

「わかった!」

 

避難させてる途中に一部のノットレイがこちらに来た

 

「にしても今日は数が多い!」

 

「これじゃあ残りの人たちも避難させられない!」

 

2人が数に苦戦して時に1人の子供が襲われていた

 

「た、助けて!」

 

「ハクをいじめていた奴だな」

 

「助けないと!」

 

「やめろ」

 

アースがソレイユを止める

 

「いい機会だ。いじめらてた側の気持ちもこれで分かるだろう」

 

「こんな時に何言ってるの!?」

 

「ああゆうタイプは、逆の立場になってみないと分からないからな。放っておこう」

 

「それ本気で言っているの」

 

アースたちが話してる間にノットレイがいじめっ子に手を出そうとする。

 

「とにかく助ける!」

 

「おっと行かせないよ」

 

「アース邪魔しないで!」

 

「邪魔をしてるのはソレイユだろ?」

 

2人が険悪な中1人の子供が飛び出し、いじめっ子の前に現れた。

 

「僕の友達に手を出さないで!」

 

その子供はハクだった。

 

「くそっ!」

 

アースは急いでハクの目の前にいたノットレイを吹き飛ばした。

 

「大丈夫?」

 

「あぁ…」

 

「ハク、何故そいつを庇った?いじめた奴だぞ」

 

「確かにお兄さんの言う通り、僕はいじめらていたよ…でもね、僕は友達だと思ってる!だから助けたんだよ!」

 

「っ!?」

 

「確かに僕は力が無いけど…助けたいんだ!こんな僕でも頼ってくれるんだから」

 

「…しっかり守れよ。僕も君たちを守るから」

 

「うん!」

 

そしてさっき貰ったペンが光輝いて本来の姿を見せた。

そのペンは紅色の変身用のペンと変わらない物だった。

 

「プリンセススターカラーペンじゃない?」

 

「いくよ。スターカラーペンダント!カラーチェンジ!」

 

「キュアアース ビッグバンスタイル!!」

 

ビッグバンの力を得たアースの姿は上半身のパーカー部分が紅色に染まった。

 

「何あの力?」

 

「ノ、ノットレーイ!」

 

少し戸惑いながらもアースに襲って来るが

 

「くらいやがれ!!」

 

ノットレイを地面にに抑えつけ拳を叩きつけた

 

「やりすぎたな」

 

あまりの威力にクレーターができた

 

「一気に片付ける!!」

 

「「「「ノットレーイ!!」」」」

 

「「プリキュア!ビッグバン・スラッシュ!」

 

アース・スラッシュより驚異的な威力の極太の5本の刃が周りにいたノットレイを薙ぎ払った。

 

少し遠くにいたスターたちにも気づいた

 

「あれは一体何ルン」

 

「くっ!どうやらここまでのようね」

 

そう言ってテンジョウはワープで何処に逃げた。

 

そして、アースたちの様子を遠くでハデスが見つめてた。

 

「あの量のノットレイを退けるとは流石ですね」

「特にキュアアース、ビッグバンの力をモノにするとは。この調子ですとあの力も手に入れそうですね」

 

そう言って兜の上からある機械をあてる

 

「アイワーン様の作ったこの機械とても便利ですね。わたくしから頼んだとはいえ、大まかに人の心を読む機械を作ってしまうとは」

 

その機械をアースに向け

 

「キュアアース、なんと恐ろしいく禍々しい心の闇をお持ちでしょう。ですが、仲間に引き入れるのには好都合」

 

ハデスはその場を離れ

 

「次に会うのが楽しみです」

 

闇の中へ消えた

 

 

//////

 

あの後、ハクは改めて仲直りしビッグ星の人たちに見送られ帰るのでした。

 

その帰りのロケットでえれなは流星に問い詰めた

 

「流星、何であの時邪魔をしたの」

 

「えれなどうしたルン?」

 

「実は――」

 

えれなは先程の戦いをみんなに説明した

 

「ほ、本当でプルンスか!?」

 

「…それがどうした」

 

「流星君何でそんな事したの」

 

「答える義理はない」

 

「ま、待って下さい!」

 

 

 

 

流星はまどかの制止を聞かず、部屋に戻りそのまま姿を現わす事は無かった。




結果…一部のキャラの名前を出さずに終わりました。まぁ、今後出てくる可能性無いからいいか!

今回も拝読ありがとうございました!


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第7話 敗北と望むもの

今回の話からスピード展開です。

では、本編をどうぞ!


『――流星、正直ウザいんだよ』

 

『――何でそうなるんだよ』

 

『――いつも俺に頼ってばかりでイラつく。たまには自分で考えろよ』

 

『――怒らないでよ。僕たち友達だろ?』

 

『――あんなの口だけだ。お前の事など最初から友達なんて思ってない』

 

『――そんな…何で!?』

 

『――勝手に友達と信じていたのはお前だけだ。お前みたいな力も無く他力本願な奴誰も友達と思っちゃいないぜ』

 

 

『――友達って言ってたじゃないか。どうして…』

『――もういい…どうせ力があっても嫌と感じられば裏切られ、捨てられる。人なんか信用しない。頼りにしちゃいけないんだ』

 

『――人間なんて……大嫌いだ!!』

 

 

「っ!夢か…」

 

まだ日も出ていない時間、流星は夢で数年前の出来事を見てしまい飛び起きた。

 

「嫌なことを思い出してしまったな」

 

流星はそのまま起き上がり、ロケットの外に出た。

 

「同じ過ちは繰り返さない。絶対に信じるものか。あいつらの事も」

「強くなる。そして、僕の存在価値を知らしめてやる!でないと僕は…」

 

数分後、流星はロケットに戻りまた眠りにつくのであった。

 

 

//////

 

日が昇りひかるたちが集まりだし、ひかるがサザンクロスを見たいが為に宇宙に行きたいと言い始めた。

 

「ララ、流星はあれからどうしてる?」

 

「部屋から一歩も出ていないルン」

 

「ちょっと言い過ぎたかも…」

 

「えれな気にするなでプルンス。あの事はしょうがないでプルンス」

 

「流星君にも声かけてみるよ!」

 

ひかるは流星の部屋の前に来た

 

「サザンクロス見るついでに、プリンセススターカラーペンも集めるけど流星君はどう?」

 

「ついでって何ルン」

 

だが、返事は返ってこず

 

「流星君、とりあえず宇宙に行きますから出発する時には気をつけてください」

 

それでも返ってこず

 

「どうしようもないルン」

 

4人は流星を気にしつつ出発するのであった。

 

 

 

//////

 

「プリンセスの力未だ手に入れられず…プリキュアに取られるとは…」

 

言い放つガルオウガ

 

「感じる。あのお方を…」

 

禍々しいオーラを放つ水晶から突然、カッパード、テンジョウ、アイワーンに襲い力を与えた。

 

「パワーがみなぎる!」

 

「あのお方のご意思か…皆で行け!」

 

ガルオウガはワームホールを作りカッパードたちを送り出す。

 

「では、わたくしも行くとしますか」

 

ハデスも続き出撃する

 

 

//////

 

ロケットは、プリンセススターカラーペンがあると思われるクマリン星についた。

そこで、その星に住んでいる「クム」って言う人が案内してくれるが

 

「ちょっと待つルン。流星に言わないと」

 

「あっ!そうだね、わたしが――」

 

「それでしたら、わたくしが行きます」

 

ひかるの代わりにまどかが流星を呼びかける事に

 

「流星君、これからわたくしたちはペンを探します。一緒にどうですか?」

 

やはり返事は無い

 

「では、気が向いたら来て下さい。待っていますので」

 

まどかはその言葉を残してみんなの所に向かった。

 

「どうだった?」

 

「やはりダメです…」

 

「こうなったら無理矢理来させるでプルンス!」

 

「無理矢理はダメだよ!」

 

「ひかるの言う通りルン!…仕方ないからわたしたちだけで探すルン」

 

そう言ってひかるたちはペンを探しに出かけた。

 

「行ったか…」

 

その様子を流星はロケットの中から見る

 

『流星様、何故皆様と行かなかったのですか?」

 

AIは流星に尋ねた

 

「珍しいなAIが質問なんて。…簡単に言えば離れてれば見えてくるのもあるって事だよ」

 

『わかりません』

 

「いいさ、それより少し話そ。暇なんだよね」

 

 

//////

 

どれくらい時間が経っただろう。ずっとAIと話し込んでいた。

 

ピロリン♪

 

『ララ様から通信です。緊急事態の様です』

 

「緊急事態とは?」

 

『ノットレイダーに負け、ロケットで逃げるとの事です』

 

(そうゆう事か。それなら…)

「僕が出る。急いでくれ」

 

 

ロケットがみんなの元へ着いた

 

『ララ様お待たせしました』

 

すぐさま、プルンスがひかるたちを回収しロケットに滑り込んだ

 

「みんな乗ったでプルンス!」

 

『では、後はお任せします…流星様』

 

「あぁ」

 

流星はロケットに外に出ようとする

 

「流星君!?待って下さい!!」

 

「何処に行くルン!」

 

「倒す。それだけの事だ」

 

「いくら流星でも。相手は今までよりパワーが上がっているんだよ!」

 

「流石の心意気です。そして待っていましたよ白いプリキュア」

 

ハデスが流星たちの前に現れる

 

「誰だ?」

 

「わたくしはハデスと申します。それより良いのですか?お友達が心配していますけど?」

 

「関係ない。みんなが負けた以上僕が守らなければいけないから」

 

「嘘ですね。貴方はそんな事を微塵も思ってないですね」

 

「「「「!?」」」」

 

「何を根拠に――」

 

「この機械です。これは大まかに相手の心が分かるのです。その結果、貴方がお友達の事を信用してないと言うのが手に取るように分かります」

 

「っ!?」

 

その言葉に流星が反応する

 

「それって本当ですか!?」

 

「はい、本当です。流星様は皆様の事を最初から信頼していない…ですよね?流星様」

 

「黙れ。カラーチャージ」

 

アースに変身し戦いを仕掛けようとする

 

「AI!そろそろ出発しろ!」

 

ロケットが出発する直前

 

「わたくしも――」

 

「来るな!!」

 

「っ!?」

 

「邪魔なんだよ…」

 

ロケットが飛び立ち、その場に残ったのはアースにハデス、カッパードたち4人であった

 

「良かったのですか?」

 

「言ったろ?倒すって」

 

「ハデス様後は頼みました」

 

バケニャーンたちはひかるたちの後を追い始める

 

「待て!」

 

「貴方の相手はわたくしではないのですか?」

 

「くっ!はぁぁ!!」

 

「いきますよ!」

 

 

 

「な…何だと…!?」

 

あれから、戦いとは程遠いぐらいアースは一方的に叩き潰された

 

「落ち込まないで下さい。貴方は十分強いです。けど、相手が悪かっただけです」

 

「な、舐めるなぁ!!」

 

アースは怒りのままにビッグバンスタイルに変身した

 

「ふんっ!であ!」

 

「いくら力が強くても当たらなければ意味が無いですよ」

 

「当たりやがれっ!」

 

アースは拳を振るうが全てかわされる

 

「だったら、コイツならどうだ!ビッグバン・スラッシュ!!」

 

ハデスは避ける素ぶりを見せず直撃した

 

「ハァ…ハァ…」

 

「流石のわたくしも、ちゃんと防御しなければ危なかったですね」

 

ダメージは受けたもののハデスはまだ余裕をみせ立っていた

 

「嘘…だろ…」

(実力の差が違い過ぎる…)

 

「少しお話をしましょう」

 

「っ!?何だと!!」

 

あまりの事にアースはさらに怒りを増す

 

「怒らないで下さい。貴方にとってとても有意義なお話です」

 

ハデスは当初の目的を話し始めた

 

「わたくしたちは貴方を仲間にしようと思っています」

 

「僕を仲間に?」

 

「そうです。こちらに来れば望むもの全て手に入ります」

 

「信用ならない」

 

「でしょうね、ですが心配ありません。言ったでしょう、望むもの全て手に入りますと」

 

「全て…」

 

「貴方は今まで人を信用して来ませんでした。けれど、わたくしたちは違います。絶対に裏切りません」

 

「裏切る事はしなくても捨てる事はある」

 

「その心配もありません。マスターにより貴方が望む力を与えます」

「力も信頼も全てここにあるのです!貴方は頑張りました。その溜まりに溜まった心の闇を解き放ってはいかがでしょうか?」

 

その言葉に少し考え迷った結果

 

「……そうかもな。その方が楽かも知れない…」

 

「歓迎します!!では、共に行きましょう!」

 

 

 

 

アースはその言葉に乗りハデスと闇の中へ消えていった。自分が求めるものを手に入れるために




次回からは少し時間が経った後の話になります。大体、ララが学校に行き出したぐらいまで進みます。

ここまでの拝読ありがとうございます!


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第8話 あなたとわたし

ここ最近サクサク描ける!だけどその分アニメ本編の物語を省略してゆく…

さぁ!スピード&怒涛の展開を始めます!遅れるなよぉ!


あの戦いから日が経ち、ひかるたちは流星が帰って来るのを待っている

 

「流星君どうしているのかなぁ」

 

「分からないルン。だけど宇宙船無しで帰って来るとは思えないルン」

 

「…」

 

「まどか、そんなに落ち込まないで。流星は絶対無事だから」

 

「フワァ〜」

 

みんなが落ち込む中、プルンスはあの時言われた事を思い出していた

 

「あの時、ハデスが言ってた言葉は本当だったでプルンスかなぁ?」

 

「あたしたちの事最初から信用してないって言ってたもんね」

 

「そんな事ありません!!」

 

「ま、まどかさん落ち着いて!」

 

「す、すみません。でも、流星君に限ってそんな事は…」

 

「「「「…」」」」

 

「わたくし、少し風に当たりに行ってきます…」

 

「わたしもついて行くルン」

 

2人はロケットから外に出た

 

「ねぇプルンス。また、クマリン星行こ?もしかしたら流星君が待っているかも知れない」

 

「確かにでプルンス」

 

突然ララがかなり焦った状態で戻って来た

 

「どうしたのララ!?」

 

「ノットレイダーが来たルン!」

 

「「えっ!?」」

 

ひかるたちは慌ててロケットに出るとそこには

 

「探しましたよプリキュアの皆様。それとわたくしはノットレイダーではありません。協力関係なだけです。」

 

「そんな事よりどうしてハデスがここにいるの!?」

 

「流星君はどうしたの!!」

 

「困りますよ質問は順番でお願いします。ですが良いでしょうお答えします」

「簡単に説明します。まず1つ目は、あなた方を招待して参りました」

 

「招待だって?」

 

「2つ目は、この招待状通りに来れば会えると言う事です」

 

そう言って座標のデータをララに渡した

 

「では、お待ちしております」

 

そう言ってハデスは消えた

 

「ララ、そのデータを早く調べましょう」

 

「ルン!」

 

みんなロケットに戻り座標のデータを調べると

 

「これは…惑星ルン」

 

「どこの星なの?」

 

「分からないルン。こんな星見たことないルン」

 

『こちらでも解析しましたが、データには存在しない星です』

 

「AIでも分からないって罠なんじゃ…」

 

「それでもわたくしは行きます!」

 

まどかは力強く言った

 

「例え罠でも流星君が待っています」

 

「そうだね…うん!行こう」

 

「ララ!」

 

「早速出発ルン!」

 

急いで準備するひかるたちであった

 

(待ってて下さい流星君)

 

//////

 

座標のデータを元に謎の星に到着した

 

「岩だらけルン」

 

その星は一面荒地だった。そしてハデスが現れた

 

「お待ちしておりました皆様。どうでしょう、この日の為にわたくしが作った星は?」

 

「作ったってそんな事出来るはず無いでプルンス!」

 

「ですが、出来るのです。ゾディアーク様の力があれば」

 

「それより流星君はどこにいるの!」

 

ひかるの言葉に、ハデスの後ろに控えてた黒いローブを着てる人が前に出る

 

「紹介しましょう。わたくしたちの新たな仲間」

 

フードを取ると同時にハデスは正体を明かす

 

「星空流星様です!」

 

「「「「っ!?」」」」

 

「フッ、久しぶりだな」

 

「どうして流星が」

 

「簡単な事です。あなた方とのお友達ごっこは辞め、彼は力を求めてここにいるのです」

 

「そんな事流星君は思ってない!」

 

「流星君違いますよね?操られているだけですよね!?」

 

ひかるとまどかはその言葉に否定するが

 

「僕は、自分の意思でここにいる!さぁ!戦おうぜ」

 

「そんな…それに戦うって」

 

「こんなの意味が無いよ!」

 

「そうルン!」

 

「拒みますか…仕方ありません。では、地球を滅ぼすとしますか」

 

「っ!?ダメ!流星君やめて!」

 

「分かりました?あなた方に拒否権は無いのです」

 

「流星君……分かりました。戦います!」

 

まどかはこの勝負に覚悟を決めた

 

「まどか本当戦うルン?」

 

「はい、そしてこんな事すぐに辞めさせます」

 

「…分かったよ。あたしもやるよ」

 

「わたしも流星君にこんな事させたくない!」

 

「みなさん!」

 

3人も覚悟決め戦う事に

 

「では、始めるとしましょう!!」

 

「フワとプルンスは下がってください」

 

「分かったでプルンス!」

 

「フワ!」

 

「いくよ!みんな!」

 

「「「うん!(ルン!)」」」

 

「「「「スターカラーペンダント!カラーチャージ!」」」」

 

「「「「スター☆トゥインクルプリキュア!」」」」

 

「いくぞ」

 

「何、あのペンダント」

 

「黒いルン」

 

流星のペンダントはいつもの白ではなく黒色に変色していた

 

「白というものはどんな色にも染まる事が出来ます。赤や青といってね。そして彼は心の闇を解放して黒色に染まりましたとさ」

 

「スターカラーペンダント。カラーチャージ」

 

変身した衣装も白ではなく黒に変色していた

 

「この力でお前たちを倒す!」

 

「「「「はぁぁぁぁ!!」」」」

 

「たぁ!」

「ルン!」

「くっ!」

「はっ!」

 

4人で一斉に仕掛けるが全て避けられ受け流される

 

「この程度か…でぇりゃ!」

 

「まずいルン!あぁ!」

 

「ミルキー!」

 

ミルキーは何とかガードをしたが、踏ん張りがきかず吹き飛ばされ壁に叩きつけられた

 

「大丈夫?」

 

「大丈夫ルン。だけど、腕が痺れるルン」

 

「すごい威力…これがアースが求めていた力なの…」

 

「セレーネ!同時に仕掛けるよ!」

 

「はい!」

 

ソレイユとセレーネが両側から攻撃するが呆気なく片手で2人を受け止める

 

「「そんな!?」」

 

「同時でもこれか…話にならん」

 

そのまま2人を投げ飛ばす

 

「っと危ない」

 

何とか体制を整える

 

「これなら!プリキュア!スター・パンチ!」

 

「効かないなぁ!」

 

「そんな!?」

 

スターの技を簡単に片手で弾き返した

 

「本気で来い。でないと、先に倒れるのはお前たちだぞ」

 

「っ!?みんな!」

 

「「「「プリキュア!」」」」

 

「おうし座スター・パンチ!」

「しし座ミルキー・ショック!」

「てんびん座ソレイユ・シュート!」

「やぎ座セレーネ・アロー!」

 

それぞれプリンセスの力を使って攻撃する

 

「楽しめそうだな!アース・スラッシュ!」

 

5人の技がぶつかり合うが想像以上にアースの力が強く相殺する

 

「「「「あぁ!!」」」」

 

「プリンセスの力が通じないでプルンス!」

 

「プリンセスの力でもこれか…だが、まだ残っている筈だ!そうだろ!!」

 

「やるしかないルン」

 

「この技に賭けます!」

 

「「「「宇宙(そら)に輝け!イマジネーションの力!トゥインクルステッキ!」」」」

 

「「「「4つの輝きを今ひとつに!」」」」

 

「「「「プリキュア・サザンクロス・ショット!!」」」」

 

「打ち砕く!最強の力で!!」

 

「ダーク・スラッシュ!」

 

黒い刃と南十字型の光弾が激しくぶつかり合う

 

「「「「はぁぁぁぁ!!」」」」

 

「フッ、無駄だ」

 

じりじりとスターたちが押されてく

 

「今までとはパワーが違い過ぎるルン!」

 

「でも、あたしたちは負けない!」

 

だが、そんな頑張りは虚しく闇の力に飲み込まれスターたちに貫いた

 

「「「「きゃぁぁぁ!!」」」」

 

「がっかりだよ…けれど、まだ戦いは終わってねぇ!!」

 

そこからはアースによる一方的な暴力だった

 

 

「オラァ!」

 

「かはっ!」

 

「どうした!」

 

「くうぅぅ…」

 

「アース・スラッシュ!」

 

「「「「きゃぁぁぁ!!」」」」

 

 

「プリキュア!しっかりするでプルンス!」

 

「フワー!」

 

「だ…め…」

 

「力が…」

 

「強すぎるルン…」

 

「うぅ…」

 

4人はもう殆ど限界

 

「抵抗する力もありませんか」

 

「だったら、これで終わりだ!ダーク・スラッシュ!!」

 

「まだ、終わらないルン!」

 

ミルキーが立ち上がりシールドを張り防御するがそれでも敵わない

 

「もう限…界…ルン…」

 

「ミルキー!」

 

「っ!ソレイユ」

 

ミルキーの背中をソレイユがさらに支える

 

「2人とも逃げて!」

 

「でも、ミルキーとソレイユが――」

 

「ここでみんな倒れたら意味がない!だから早く!!」

 

「…わかりました。スター!」

 

スターとセレーネは何とかその場を離れた

だか、離れたと同時にシールドが破れ2人はまともにダメージを受けた

 

「2人脱落か」

 

限界になり2人は変身が解け元の姿に戻った

 

「プルンス!2人を安全な所に避難させて!」

 

「わ、分かったでプルンス!」

 

「残った2人も満身創痍勝てる訳がない。諦めな」

 

「どうして…こんな事になったの」

 

「何?」

 

「本当の事を教えて下さい!」

 

スターとセレーネがずっと疑問に持ってた事を口にする

 

「いいだろう教えてやる。僕は強くなりたかった…お前たちの様に!」

 

「わたしたちの様に?」

 

「そうだ。前にいた世界とは違ってプリキュアの力を手に入れた。だが、同じステージだったお前たちにもプリンセスの力を手に入れ、少しずつ置いていかれていた」

 

「そんな事ありません!アースだって十分強いです!」

 

「だったら何故負ける!!」

 

「そ、それは…」

 

「僕だってビッグバンの力を手に入れたさ!だけど、それでも越えられない壁があるんだ。だから負けたんだ。どんなに強くても負けたら意味がない…」

 

「あの戦いからずっとお前たちの事は見ていた。この目で!」

「僕がいなくても敵を退けていた。しかも、プリンセスとはまた違った力も手に入れた。僕の存在価値は一体何なんだ…」

 

スターたちは黙ってアースの言葉を聞いた

 

「これでは前の世界と同じだ。力が無いから捨てられる。お前たちも僕の事など足手まといと思っているだろ?」

 

「違います!わたくしたちは――」

 

「違わない!人はみんな腹のなかでは僕の事邪魔だと思ってる!だから信用出来ない…お前たちも一緒だ!」

「あいつは僕に力を与えてくれた。誰にも負けない力を!力があれば人に頼らず自分で解決出来る!だからここにいるんだ!」

 

「そんなの寂しいよ…」

 

「何だと?」

 

「誰も信用せずに頼らず頑張るなんて寂しいよ」

 

「〜〜っ!!セレーネ!お前はどうだ?」

「お前だって完璧を求めていただろう。この力があれば今以上になれるんだぞ!」

 

「確かにわたくしは完璧を求めていました…ですが流星君、あなたが気付かせてくれました」

「あの時言ってましたよね『人は努力するから未完成だから成長する』この言葉にどれだけ救われたか…」

 

スターとセレーネはアースの説得を続ける

 

「あんなの絵空事に過ぎない!」

「お前ら何故他人を信用出来る!僕はそんな優しい人間じゃない!猫を被って演じてただけだ!!」

 

「それは…友達だからです」

 

「言っただろ…そんなもの信用出来ない。お喋りはここまでだ」

 

アースは構え直しスターたちに向き合う

 

「くっ!…あっ、セレーネ!」

 

「スター、流星君の事わたくしに任せてもらえませんか?」

 

「…分かった。任せたよセレーネ!」

 

セレーネはアースにゆっくり近づき始めた

 

「前々からだけど気付いていましたよ。流星君が、わたくしたちの事あまり良く思ってないこと」

 

「何!?」

 

「だけど本当は人を…わたくしたちの事を信用したいって思ってるんじゃないですか」

「誰よりも人と繋がりたい、誰よりも信用したいって思ってるんじゃないですか!」

 

「ぼ、僕は…僕は!」

 

その時アースの背中から禍々しいオーラが現れ取り憑いていた

 

「何あれ…」

 

「流星君…」

 

『騙されるな。あいつらはお前の事など何も思ってない。この場を切り抜ける為の戯れ言、耳を傾けるな』

 

影の様なものが喋った

 

「そ、そうだ…僕は誰も信用しない!」

 

「なら、信じなくていいです」

 

急にセレーネがとんでもない事を口にした

 

「セレーネ!」

 

「何言ってるでプルンスか!」

 

「…流星君あなたは何も信じなくていいです。だけど、わたくしたちはあなたの事を信じています。どんな事があっても絶対に。それだけは忘れないでください…」

 

「あっ」

 

セレーネはアースに優しく抱きつき言葉を続けた

 

「不安な時は言って下さい。手を繋いで、一緒に隣を歩いて笑ったり泣いたりします」

 

 

『――僕が一緒に背負ってあげる。こうやって手を繋いで、一緒に隣を歩いて笑ったり泣いたり。だから困ったら頼っていいんだよ』

 

 

「ですからお願いします。戻って来て下さい…寂しいです…ずっとずっと隣を一緒に歩きたいっ…ですっ!」

 

セレーネの頰から小さな雫が落ちた

 

「流星君……大好きです!」

 

その瞬間光が2人を包み込み影を追い出そうとしている

 

『グ、グオオォォォ!!』

 

「どうやらここまでの様ですね。回収します」

 

『ふざけるなぁ!あと少しでこの肉体は――」

 

「その前に貴方が消えてしまいます。嫌でしょ?」

 

「…いいだろう。引いてやる」

 

ハデスは小さな箱を取り出してアースに取り憑いていた影を吸い込み回収する

 

『星空流星。お前は自分自身さえも裏切った…絶対に許さん!!」

 

そのままハデスは消えた

 

「大丈夫ですか?」

 

「元に戻った…のか」

 

いつもの衣装に戻り禍々しいオーラも消えていた

 

「さぁ帰りましょ?」

 

「その前にひとつやり残した事がある…僕と戦え」

 

「…分かりました」

 

「待って!いきなりどうしたの!?」

 

無茶な要求にセレーネが答えたがスターは反対だった

 

「もうわたしたちが戦う意味なんて無いんだよ!」

 

「確かにありませんが、流星君にはあります。これから先へ進むのに」

 

「いくぞ…セレーネ!」

 

「はい!全て受け止めてみせます!」

 

拳と拳がぶつかり合う。蹴り、投げ、そして避ける

だが、セレーネには避ける力は無く全て防御している

 

「「はぁぁぁ!!」」

 

衝撃でお互い吹き飛ばされる

 

「僕は、頑張ったんだ!努力して努力して、でもそれが無駄だと分かったんだ!」

 

「そんなの違います!」

 

「嘘だ…嘘だ嘘だ嘘だぁぁぁ!!」

 

お互いに感情も全てぶつけ合う

 

「もう、あんな思いはしたくない!!誰でもいいから僕を…1人にしないで!!」

 

「そんな事絶対にさせません!」

 

「現実を知らないお前に何が分かる!!」

 

「はぁぁっ!アース・スラッシュ!」

 

「っ!!流星君の気持ち全部受け止めます!!」

 

その言葉通りセレーネは避けるどころか自ら前に走り出す

 

「くっ!負けません!!」

 

技を受けてなお止まらない

 

「っ!来い!」

 

「プリキュア!」

 

(僕も知っていたよ。どんなに突き放してもみんなの気持ちは変わらないって)

 

「セレーネ!」

 

(だから心のどこかで期待をしていたんだ。みんななら救ってくれるって)

 

「アロー!」

 

(ありがと…)

 

 

////

 

『――そんな事があったんだ』

 

『――なぁ、僕の事どう思う?正直言って」

 

『――愚問だな!流星の事嫌いならこうやって一緒に話さないよ』

『――親友なんだから頼ってよ』

 

『――お、おう』

 

『――それにいつか、俺より流星の事を思ってくれる人は絶対に来るよ』

 

『――…あぁ!信じて待ってるよ!!』

 

 

「ここは…?」

 

「ロケットの中です」

 

流星はまどかに膝枕されていた

 

「こんな狭い所で…起きるよ」

 

「寝てて下さい。わたくしがしたいのです」

 

「そうか」

 

「…」

 

まどかは優しく頭を撫でている

 

「夢を見ていた…いや思い出したって言い方が正しいかな」

 

「どんな事ですか?」

 

「前の世界で僕が落ち込んでいる時に救われたんだよ。僕の事嫌いならこうやって話さないって。親友だから頼っていいって」

 

「素敵な方ですね」

 

「僕が、家族以外唯一信用されなくてもいい後悔など無いくらい、そんな絶対的な信頼を寄せていた人だよ」

 

「フフッ」

 

「まどかそれにみんな…ありがと」

 

 

 

 

みんなの想いが流星に届き5人の絆がさらに深まった

そんなお話でした




時期と内容が他の作者と地味に被ってる?

ち、違うク○ボーが勝手に!…やめましょこんな茶番。
あと、主人公の自己満の回でした

次回はそんな戦いから終えた後の話だ!

ここまでの拝読ありがとうございます!


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第9話 学校と学校

休話じゃないよ、日常回!
それでも同じ気がする…

では、本編をどうぞ!!


「と言った感じてララが学校を楽しく行き始めたんだよ!!」

 

「ひかる、顔が近い近い」

 

色々と迷惑をかけた次の日、ロケットで僕がいない時の事をひかるが教えてくれた

 

「羽衣ララねぇ〜」

 

「オヨ?」

 

「あっ!ちょっと待って!結局僕だけ学校行ってない事になる!!」

 

「そうルン。もしかして流星は今『に〜と』って言うやつルン?」

 

その言葉を聞いて流星は隅っこでショボくれる

 

「ララ、今の言葉はちょっとダメだよ…」

 

「オヨヨ??」

 

「流星君そんなに落ち込まないでください」

 

「でも、実際ロケットにずっといるんでしょ?」

 

「ひかる!めっ!」

 

ひかるはえれなに軽くチョップされた

 

「なぁ、そのアブラハム監督って連絡出来るか?」

 

「出来ない事は無いでプルンス」

 

「ほほおぅ〜」

 

「どうしたの流星君?」

 

流星は連絡出来ると聞いてニヤついていた

 

次の日

 

「ララ!これお弁当持って行きなさい」

 

「ありがとうルン!」

 

「行ってらっしゃいでプルンス〜」

 

「フワ〜♪」

 

ララが外に出てひかると行くのを見届けると

 

「こちらも準備しますか!」

 

校門前いつもの4人が集まった

 

「えれなさん、まどかさんおはよ〜♪」

「おはようルン!」

「おはよう!」

「おはようございます」

 

それぞれ教室に行き

 

「?わたくしの隣が空いてますがどうしたのですか?」

 

「急に転入生が来ると先生方がドタバタしていました」

 

まどかの問いにクラスメイトが答える

 

「どんな転入生が来るんだろう?楽しみだねまどか!」

 

そしてホームルームの時間

 

「皆さん急ですけど転入生を紹介します。入って来て下さい」

 

その転入生はもちろん

 

「今日からこの学校でお世話になる星空流星です。いきなり三年生からの転入、短い間ですけどよろしくお願いします」

 

「「流星!?(君!?)」」

 

えれなとまどかは驚き思わず立ち上がってしまった

 

「ど、どうしましたか?」

 

流石の先生も驚く。僕もビックリしたよ…

 

「「い、いえ」」

 

サプライズ転入は成功した

 

「では、次の授業の用意をしてください」

 

ホームルームが終わり、早速まどかが話しかける

 

「どうして流星君が?」

 

「無理言って監督さんに手続きしてもらった」

 

流石のまどかもこれには頭を抱えた

そこにえれなを加わり

 

「なんか、えれなが来てから一層周りの目が怖いんだけど…」

 

「ひかるから聞いてない?あたしたち一応学校では人気者なんだよ」

 

「嫉妬かよ」

 

そんなこんなで授業が始まる

 

1時間目 国語

 

「漢字だけなら簡単♪」

 

2時間目 理科

 

「相変わらず水道の勢いがすごい…」

 

3時間目 体育

 

「サッカーか…面白い!某超次元サッカーをこよなく愛した僕に勝てるかなぁ?」

「くらえ!ファイy」

 

4時間目 英語

 

「隣の人とペアになって1組ずつ立って会話して下さい」

 

「英語だけは無理…」

 

「わたくしが合わせますから、分かる範囲で話して下さい」

 

「じゃあ任せた!」

 

僕たちの番になり

 

(1番簡単で話せると言えば…アレだな)

「I☆IOVE☆YOU」

 

「っ!?///」

 

「ぶっ!」

 

突然の言葉にえれなは吹き出した。もちろん教室にいた全員が固まった

 

「まどか〜、I IOVE YOUだよ!I IOVE YOU」

 

「流星君///ストップ!ストップお願いします!!///」

 

「いやいや、返事が無いと会話にならんから。返事を早く!!」

 

そんなやり取りがちょっと続いてまどかは頰を赤くしパニックに状態

そんな様子を見てえれなは笑いを堪えている

 

お昼休み 裏庭

 

「ここでフワにお昼食べさしているのか〜」

 

「それにしても流星も学校に来るとは思わなかったルン」

 

「キラやば〜☆だよね!」

 

「わたくしは疲れました…」

 

「あたしは楽しかったけどね」

 

それから午後の授業を終え放課後

 

「この歳でまた中学校に行くとは人生分からないなぁ〜」

 

「じゃあここで!またロケットに集合!」

 

ひかる言い一旦解散する事になった

 

 

 

 

その日まどかは流星の顔を見るなりずっと赤くしていた




今回の話は流星が学校に転入するだけの話でした!

次回はどうしよう…
このまま本編進めるか、休話を挟むか…悩む

休話を書く場合は今日中に上がると思います

では次回!ここまでの拝読ありがとうございます!


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休話 その2 ドッキリ!告白♡パーティ!!

タイトルのまんまドッキリです!

では、休話をどうぞ〜


「ドッキリしよう!」

 

「それはいいけど、何であたしだけ呼ばれたの?」

 

そう!ここロケットの中では流星に呼ばれてえれなとドッキリする事にした

 

「僕たち5人の中で、僕とえれながまともなんだよ」

 

「いや、まともって…」

 

「考えてみなよ、不思議ちゃんに宇宙人、お嬢様。個性強すぎない?」

 

「うっ!たしかに…」

 

作者もスタプリ勢は個性強いと思ってる

 

「内容は決まっているの?」

 

「モチのろん!その名も…」

 

「チキチキ♪告白!?ドッキリパニック〜!!」

 

「やめなさい!」

 

「大丈夫。ちょっと壁ドンするだけだから☆」

 

「余計ダメじゃん…」

 

 

ターゲット 1人目 香久矢まどか

 

「遅くなりました!」

 

「まどか、ちょっと来てくれない」

 

「はい?いいですけど…」

 

ロケット裏に来た

 

「まどか!」

 

バンッ!

 

「はひ!?///」

 

「今日も可愛いな」

 

顎クイ

 

「なぁ、まどか…」

 

「わわわわ〜?!?///」

(顔が!唇が!近いです!!///)

 

そして

 

「きゅ〜///」

 

バタッ!

 

「ちょ!まどか!?」

 

顔を赤くし目を回して倒れてしまった

 

「えれな!どうしよ?」

 

「だから言ったのに…」

 

 

ターゲット 2人目 羽衣ララ

 

「ララ、ちょっと」

 

「オヨ?」

 

ロケット裏

 

「ララ」

 

バンッ!

 

「オヨ!?何ルン!」

 

顎クイ

 

「愛してる」

 

「オヨヨ!!それって告白ルン!?」

 

「さぁ?どうだろうな」

 

「…分かったルン」

 

「え"っ!」

 

「流星も大人ルン。それもいいかもルン///」

 

(マジか!!)

 

どうやら本気にしてしまったようだ

 

「は、初めてだから…や…優しくしてほしい…ルン///」

 

(アウトアウト!!)

 

この後、えれなによる手刀で気絶させ記憶を消してもらった

僕でなきゃ見逃していたね

 

 

ターゲット 3人目 星奈ひかる

 

「ひかる!カモン!」

 

「何々〜?」

 

ロケット裏

 

「ひかる」

 

バンッ!

 

「な、何かなぁ〜?」

 

「好きだよ」

 

「えぇっ!!」

「そ、そんな急に言われても///」

 

「照れた顔も好きだよ」

 

「あぅ〜///」

 

顎クイをしようとした時

 

「あっ」

 

チュッ

 

「「〜〜っ!!///」」

 

滑って流星が覆い被さりながらお互い唇同士でキスをしてしまった

 

「ご、ごめん!」

 

「だ、大丈夫だよ〜///」

(キ、キラやば〜///)

 

「…///」

 

「…///」

 

無言の空間が続く

 

「わ、わたし…流星君ならキスされても良かったよ///」

 

「ひ、ひかるさん?」

 

「それに…気持ち良かったし…///」

 

「あ〜、うん…」

 

「ダメでしょ!!」

 

またもえれなパイセンが処理してくれた

 

 

「全く何やってるでプルンス」

 

「まさかトラブル続きとは…恐ろし!!」

 

「見てるこっちまでヒヤヒヤしたよ…」

「これに懲りたらやめなよ」

 

「……おう!」

 

「今の間は何だったでプルンス」

 

チキチキ♪告白!?ドッキリパニック〜!!

 

 

 

 

 

 

結果発表

 

香久矢まどか・・・あまりの緊張に耐え切れずダウン!!

 

羽衣ララ・・・18禁になりそうだった…

 

星奈ひかる・・・トラブルでキスをしてしまいお互いが意識し始めた!




タグには付けてないけど一応サブヒロインは、ひかるとララです。本編でも絡ませるかも?
ユニは検討中

ここまでの茶番ありがとうございました!!


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第10話 家族とソンリッサ

今日気付いたけど2日に1本のペースで書いてる事を知った。

そんなの今だけだよ…でも、出来るだけ今のペースを保ちたい!

では、本編を!


「期間限定スタードーナッツルン!」

 

「いっぱい買っちゃったね~」

 

ただいま商店街で買い物中の流星たち

 

「えれなを誘ってロケットでお茶にしましよう」

 

「「うん!」」

 

「全く買い過ぎだ。ロケットに胃腸薬あったかな?」

 

えれなの家に着いたが配達で出掛けているお父さんが帰って来るまでお店を離れられないらしい

 

「あっ!帰ってきた」

 

けれど、タイミング良く出掛けていた車が帰ってきた

車内かギターの音が聞こえ家族みんなが下りてきた。ノリノリで

 

「ハハハッ!」

 

「「「わぁ!」」」

 

「オラ!セニョリータたち!」

 

帰ってきて早々流星たちをハグした

どうやらえれなの父親らしい。するとそこへ

 

「ただいま~」

 

「「「「あ!ママ~」」」」

 

「おかえり~」

 

「カルロ~ス」

 

母親も加わりさらに賑やかになる

 

「あれがうちのママ」

 

「みんな太陽みたい」

 

「いらっしゃ~い」

 

ママさんがこちらに気付き本日2度目ハグ

 

「初めまして。ひかるちゃん、ララちゃん、まどかちゃん、流星君!」

 

「何故僕たちの名前を?」

 

「えれながいっつも話してくれるから初めて会った気がしない!」

 

そのまま勢いに流されてえれなの家にお邪魔することに

 

「グラシアス、セニョリータたち」

 

「「「「グラシアス」」」」

 

「『グラシアス』は『ありがとう』、「セニョリータ』は『お嬢様さん』って』って意味よ」

 

「ママは通訳なんだ」

 

「通訳って何ルン?」

 

「異なる言語をお互いが分かるように訳して伝えてくれるお仕事です」

 

「みんな~座って座って」

 

曲が流れ天宮家誕生の話をしてくれた

 

「出掛けるの?」

 

ママさんが扉の近くにいたとうまがいた

 

「とうまもみんなとお茶しよ?」

 

とうまは何も言わずに出掛けた

 

流星たちはパパさんの誘いで今度えれなの家でパーティーをする事になった

その帰り

 

「やっとスタードーナッツを食べられたでプルンス」

 

「えれなさんの家族、みんな本当に太陽みたいだったね!」

 

「ルン!」

 

「とうまくんは何か心配事でもあるのでしょうか」

 

「最近とうまの笑顔全然見てないんだよね…」

「帰ったら本人に聞いてみたら?」

 

「うん」

 

その夜えれなは聞いてみる事に

 

「ねぇとうま、どうしてパパとママにあんな態度取るの?」

 

「お姉ちゃん、うちって普通じゃないのかな」

「この間友達といる時パパとママに会ったてさ――」

 

悩んでいる原因は夫婦揃って踊ったりするのが変だという

 

次の日

 

「ひ、ひかるこれは…」

 

「何ルン?」

 

「…」

 

まどかはヒゲめがね、ララはアフロのかつら、流星は長い白ひげをひかるに付けられた

 

「パーティーと言えばこれでしょう!」

「とうま君も楽しめる様にみんなで盛り上げよう!オー!」

 

そう言ってひかるはエイリアンの被り物を付けた

 

「地球人のギャグセンスは分からないでプルンス…」

 

「どちらかというと仮想パーティーだよ」

 

流星たちが騒いでいるとお店の方から

 

「パーティーなんかやりたくない!」

 

「ごちそういっぱい作ったわよ」

 

「ムスッとしないで笑顔でみんなで楽しもう」

 

「そういうのが嫌なんだ」

 

両親ととうまが喧嘩をしていてその勢いでとうまはお店を飛び出した

 

「ごめん」

 

「早く見つけよう」

 

「うん」

 

みんなそれぞれ散らばり探し始めた

 

「流星君!見つかりましたか?」

 

まどかは流星を見つけ情報交換をする事に

 

「何の成果も上げられませんでした!」

 

「そうですか」

 

「まぁ、少し早い思春期と思えばいいんじゃない?」

 

「思春期ですか」

 

「そう。僕だって親と喧嘩した勢いで持ってた鉛筆へし折った事あるよ」

 

「あ、あはは…」

 

「…これは家族の問題。心配する気持ちも分かるが時には見守る事も大事だよ」

 

「はい」

 

その時遠くでノットリガーを見つけた

 

「またか…まどか行こ」

 

 

向かう途中、ひかるたちと合流しララがテンジョウたちノットレイダーといるのを発見した

 

「ララ!」

 

「とうまが!」

 

どうやらとうまがノットリガーにされ巨大化していた

 

「とうま…今助けるよ!」

 

「「「「「スターカラーペンダント!カラーチャージ!」」」」」

 

「宇宙(そら)に輝くキラキラ星!キュアスター!」

「天にあまねくミルキーウェイ!キュアミルキー!」

「宇宙を照らす!灼熱のきらめき!キュアソレイユ!」

「夜空に輝く!神秘の月あかり!キュアセレーネ!」

「全てを包み込む母なる惑星!キュアアース!」

 

「「「「「スター☆トゥインクルプリキュア!」」」」」

 

「ちょこっと宇宙に出たら、こんなものまで手に入れちゃった」

 

テンジョウは手に入れたプリンセススターカラーペンを見せびらかした

 

「あれは…」

 

「さそり座のプリンセススターカラーペン!」

 

「これもダークネスト様のお力のおかげ」

 

「なめとんのか!そんなコンビニ感覚でペンを見つけられたらコッチは商売あがったりだよ!でも、ペンを持って来てくれてありがとう!!」

 

何故か半ギレのアースに対してテンジョウは

 

「あなた達もペンを持って来てくれてありがとう」

 

「あ、これはご丁寧にどうも。お安い御用で」

 

テンジョウの思わぬ返しについつい頭を下げてしまうアース

 

「何相手に頭を下げるでプルンス!?」

 

「とうま!」

 

そんなアースの漫才にも気にせずソレイユはノットリガーに走り出す

 

「「ソレイユ!」」

 

「待って!」

 

ノットリガーは重たいモーニングスターを振り下ろす

 

「ノット…レ~イ!」

 

「うわっ!」

 

「ソレイユ!」

 

間一髪のところを避ける

 

「ノットリガーの勢いを止めないと」

 

「ここはわたしが!」

 

「セレーネ・アロー!」

 

技を放つをはじかれ

 

「ミルキー――」

 

「ノットレ~イ!」

 

「「きゃぁぁぁ!」」

 

「ミルキー!セレーネ!」

 

ミルキーも技を出す前に攻撃をくらいその勢いでセレーネも攻撃を受ける

 

「くっ!パワーならこれだ!」

 

「スターカラーペンダント!カラーチェンジ!」

 

「キュアアース ビッグバンスタイル!」

 

「ノットレイ!!」

 

「くらえ!」

 

武器と拳の力勝負になりアースが勝ち一度は吹き飛ばすが

 

「そんな重たそうな武器振り回すな!…がはっ!」

 

デタラメな攻撃にアースも避けようとするが隙を突かれ上から叩き付けられた

 

「「「「ノットレ~イ」」」」

 

「ちょっとやりすぎ!」

 

あまりにも暴れ過ぎて敵味方関係無く攻撃しテンジョウも制御がきいてない

 

「とうま!」

 

「ノットレイ!」

 

「うわぁぁ!」

 

ソレイユの声も届かず暴れまくる

 

『僕は普通がよかった…もっと普通のうちがよかったんだ!』

 

「分かるよ…ハァ…ハァ…とうまの気持ち。あたしも小さい時、うちの家族は普通と違うのかなって思ったことあったから」

「でも、あたしは笑顔でいっぱいのうちの家族が大好き」

 

「大好きだよ!!」

 

ソレイユの言葉にノットリガーの動きが止まる

 

「何やってるんだい攻撃だよ!」

 

「ノットレイ~!」

 

「スター!飛んでけー!」

 

「はぁー!」

 

「ノット…」

 

アースがスターを飛ばしその勢いでスターが相手の攻撃を防いだ

 

「あぁ!!」

 

「フワッ!」

 

「ペンが!」

 

体制が崩れテンジョウがペンを手放した

 

「ハァッ!」

 

それを見事にソレイユがキャッチしさそり座のスターカラーペンが姿を現した

 

「ソレイユ!今でプルンス!」

 

「プリキュア!さそり座ソレイユ・シュート!」

 

新たな星座の力で武器を打ち砕いた

 

「みんな!」

 

「「「「宇宙(そら)に輝け!イマジネーションの力!トゥインクルステッキ!」」」」

 

「スター☆トゥインクル!」

「ミルキー☆トゥインクル!」

「ソレイユ☆トゥインクル!」

「セレーネ☆トゥインクル!」

 

「「「「4つの輝きを今ひとつに!」」」」

 

「「「「プリキュア・サザンクロス・ショット!」」」」

 

「ノットレイ…」

 

4人の技が決まり浄化されとうまが元に戻った

それを見てテンジョウたちは引いた

 

 

「さそり座フワ~」

 

と恒例行事を済ませる

 

 

 

「あれ?たしか…」

 

「良かった」

 

「お姉ちゃん」

 

事態は丸く収まった

 

そして

 

「パパ、ママごめんなさい」

 

「心配したよ」

 

「笑ってとうま笑顔!」

「さぁパーティーだ!」

 

「「「「パーティー!」」」」

 

みんな仲直りしパーティーが始まった

 

「お姉ちゃん」

 

「うん?」

 

「僕もうちの家族が大好きだ!」

 

 

 

 

今日も天宮家は笑顔で溢れていた




今回は特になし!!

ここまでの拝読ありがとうございます!


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第11話 ドーナッツと怪盗

ちょっと今回話の内容が調子に乗り過ぎました!

若干キャラ崩壊もあります

そんなを本編をどうぞ!


「わぁ~すごい!SF映画みたい。これがゼニー星?」

 

ペンを求めて三千里、いて座のプリンセススターカラーペンを探しに流星たちはゼニー星に来ていた

 

「キラやば~☆」

 

「のんき過ぎるルン」

 

「そうでプルンス。宇宙星空連合に属さないゼニー星はお金だけがものを言う無法地帯、気を引き締めていくでプルンス」

 

そんな話をしていると外から曲とそれを歌っている女の子が映し出されていた

 

「マオたん!」

 

「誰?」

 

ロケットから下り街中を歩くがさっきからプルンスが興奮してちょっとうるさい

 

「マオたん!!」

 

「何なの?一体」

 

「『宇宙アイドルマオ』彗星の様に現れ、出した歌は天文学的に大ヒット№1アイドルルン!」

 

「プルンスはドルオタかい」

 

「さぁ行くでプルンス。マオたんを探し出し、この特製プルンスタードーナッツをプレゼントするでプルンス!」

 

「フワッ!」

 

「あたしたちはペンを探しに来たんでしょう?」

 

「アレ映像だろ?そもそもここに居るかどうか怪しい」

 

歩いているとまどかのペンダントが反応し示した方向は

 

「オークション会場ですか」

 

「オークションって何フワ?」

 

まどかのみんなに簡単なオークション講座を説明した

 

「父に付いて何度か行った事があるので」

 

「よ~し乗り込むよ!たのもう~」

 

「フワ~」

 

ひかるが入ろうとするが呆気なく追い出された

 

「怪しい奴は立ち入り禁止でございます」

 

「その通り、入場が許されるのは僕のような超セレブのみさ」

 

いきなり物凄く長い車から男が現れ自慢してきた

その名はドラムスっていう名の人らしい

 

「悪く思わないでくれ。今夜は特に警戒が厳重なんだ」

「何しろ、あのブルーキャットが現れるなんて噂もあるのでね」

 

「ブルーキャットルン!?」

 

「どなたですか?」

 

「狙った獲物は必ず盗むって言う世間を騒がせている宇宙怪盗ルン!」

 

「宇宙怪盗!キラやば~☆」

 

「怪盗には探偵…ならば解決してみましょう!この難事件!!」

 

「まだ事件は起きてないよね」

 

「この僕…宇宙探偵シャーロット・流星が必ず解き明かす!じっちゃんの名にかけて!!」

 

「混ざってる混ざってる!」

 

えれなのツッコミを無視し流星は続ける

 

「さぁ共に参りますぞ!助手のえれソン君」

 

「あたしはやらないよ」

 

「ガガーン!?」

 

「そんな顔をされてもしないよ!」

 

「では、まどソン君頼みましたぞ!」

 

「わたくしですか!?が、頑張ります!」

 

「まどかも本気にしないで!」

 

3人による漫才がやっと終わった

 

「さぁ行こうマオ」

 

「ニャン!」

 

ドラムスの声に出て来たひとはなんと!マオが登場した

 

「オークションを盛り上げる為に僕のポケットマネーで呼んだのさ」

 

プルンス思わぬ出会いにまじまじとマオを見つめる

 

「マオのファンニャン?」

 

「は…はい!大ファンでプルンス」

 

「嬉しいニャン」

「ドラムスさん、この子たちも入れてあげてニャン」

 

「いくら君の頼みと言えども」

 

「ファンは友達同然ニャン。お願いニャン」

 

「かわいい!OK!」

 

「あざとい…」

 

マオが何故か流星たちをオークション会場入れてくれた

 

会場の部屋でひかるたちはドレスに衣装チェンジしていた

 

「キラやば~☆」

 

「お借りしてもよろしいのですか?」

 

「全部わたしのだから気にしないでいいニャン」

 

「マオいい匂いフワ~」

 

「それじゃあ楽しんでニャン」

 

マオとの入れ違いで流星が入ってきた

 

「お!みんな綺麗に仕上がっているね」

 

「あれ?流星君衣装はどうしたの」

 

流星はみんなと違っていつもの服装だった。変わった所と言えば首に蝶ネクタイがしてあるぐらい

 

「実は合うサイズが無かったんだ…」

 

「それにしても、初対面のわたくしたちに何故ここまでしてくれるのでしょう?」

 

「それはマオたんが天使だからでプルンス~」

 

「ところでドーナッツは渡したの?」

 

「あっ!!忘れてたでプルンス~」

 

ふと、えれなはまどかを呼び掛けた

 

「ちょっとまどか」

 

「はい?」

 

「あれから流星とはどうなったの?」

 

「何がですか?」

 

「告白のことだよ。あの時ドタバタしてたけど告白したんだから何かしらの進展はあった?」

 

「そのことでしたら何も無かったですよ」

 

「返事も無かったの!?」

 

「はい」

 

「はぁ~流星も困ったな。まどかはどうしたいの?このままじゃあ誰かに取られちゃうよ」

 

「それは困ります!!」

 

「ん?どうしたの」

 

思わず大きな声で叫んでしまったがえれなが上手くフォローしてくれた

 

「だったら、まどかも頑張らないとね」

 

「は、はい!」

 

準備を終わり会場の方へ行くと、思った通り色んな惑星の人たちがいた

 

「わぁ~すごい」

 

すると聞き覚えのある曲が流れた

 

「まずは余興で盛り上がるぜ!みんな知ってる宇宙アイドル!」

 

「マオだニャ~ン!」

 

ど派手な登場に演出で会場大盛り上がり、フワもテンションが上がり歌いだす

プルンスも思いふけって初めて聴いた事を語るが

 

「そこは割愛で」

 

「何でプルンスか!?」

 

「めんどい」

 

「サラッとメタ発言でプルンス」

 

「詳しくはDVD又はBlu-rayを買って観てね☆」

 

そしてミニライブが終わりオークションが始まった

 

「いきなり大物!惑星レインボーのネックレス!」

 

「綺麗だね~」

 

「何?すごい物なの」

 

「惑星レインボーは滅びた星でプルンス。星の人たちがみんな石みたいに固まって…」

 

「石!?」

 

「原因は分かってないルン」

 

「星の貴重な宝が奪われて出回ってるって聞いた事があるでプルンスが…」

 

そんな貴重な物に500万キランの値段からスタートした

 

「500万キランっていくら?」

 

「えっと…丁度500万円くらいルン」

 

「「ええ!?」」

 

「1キラン=1円か」

 

値段がドンドン上がっていく中さっきの男ドラムスが一気に1億キランで落札した

 

「わぁ~一気に20倍跳ね上がったよ」

 

その後も次々とアホみたいな金額で落札していく

 

「あの人どれだけお金持ってるルン」

 

「ただのバカだろ」

 

「それよりもペンは一体…」

 

「それじゃあ本日最後にして最高の品!」

「たまたま見つけた異星人から当オークションが買いたたいた…プリンセスの力!」

 

「「「「「プリンセススターカラーペン!」」」」」

 

なんとペンがオークションに出品されていた

 

「まさか出品物だったなんて…」

 

「まずい事になったな」

 

「12本集めるとなんでも願いが叶うホットな話題知ってるよね?」

 

「そうなの!?」

 

「根も葉もない噂でプルンス」

 

みんながそのペンに興味を持つがドラムスは関心すら持たない

 

「チャンス!わたしの全財産で勝負だ!」

 

ひかるは懐から500円玉を高く掲げる

 

「1千万」

 

「いきなり負けた!」

 

「当たり前だ。逆によく勝負する気になったな」

 

その後もじりじりと上がっていく

 

「お金が元々無いから競り合う以前の問題だな」

 

「何か別の方法を考えるしか」

 

「別…と言っても」

 

いつの間にか8億キランの値がついてしまった

 

「全財産だ持ってけこのタコ!」

 

「タコはお前だよこのタコ!」

 

「もう、流星は八つ当たりしないの!」

 

「9億」

 

さらに興味の無かったドラムスまで競りに入ってきた

 

「どうすれば…」

 

「もうダメでプルンス!ダメでプルンス…」

 

「っ!プルンス!お願いがあります」

 

その時まどかは何か思いついた

 

「って事でプリンセスの力はドラムス様が落札――」

 

「待った!」

 

まどかが待ったをかけた

 

「ドーナッツお1つで。わたくしの星地球の大変価値のあるスイーツです。こちらと交換でいかがでしょうか?」

 

「何を言ってるんだ」

 

「初めてこれを食べた時、わたくしはいたく感動しました。それと同じくらいマオさんの歌にも感動いたしました」

「…であれば、文化も星の垣根を超えてこのドーナッツの味その価値…皆様にもお分かりにいただけるはず!」

 

まどかが少し強引なやり方で物々交換を提案した

 

「物はお試しお1ついかがでしょうか」

 

「食べてみるでプルンス」

 

「そう言う事ならわたしが」

 

料理評論家の人が試しに食べることに

 

「まっ、このわたしが知らないドーナッツとやら美味しい訳が」

「っ!うま~い!」

 

まどかの策が決まった

 

「さぁお味はいかがですか?」

 

「素晴らしい食感と甘み…ゆうに10億キランはこエーテル!」

 

「「「10億!?」」」

 

「思ってた以上に値が付いたな…」

 

「面白い…11億!」

 

そっからはまどかとドラムスの一騎討ちとなった

 

「ドーナッツ2つ!」

 

「21億」

 

「3つ!」

 

「突き放す!40億!」

 

「50億!」

 

「これ傍から見たらおかしな勝負だよ…」

 

そんな声も届かずまどかはヒートアップしていき

そして

 

「ねぇ、もうドーナッツ無いよ?」

 

「大丈夫です」

(幼い頃よりオークションで戦う父を見てきました。勝利の法則それは…)

 

「なんだこの感じは…」

 

(逆境の時にこそ)

 

「わ、笑っている…だと!?威風堂々かつ颯爽!彼女の資金は底なしなのか!?」

 

パチパチパチ!

 

「勝負に熱くなって忘れていたよ。ドラゴン家のモットーはレディーファースト。君にお譲りしよう」

(僕の格好良さを引き立てつつ自然なおり方セーフ!)

 

ドラムスが勝負を降り勝ったのは

 

「な・な・なんと!地球のお嬢さんが落札!!」

 

「「「やったー!」」」

 

「勝ったでプルンス!」

 

「はい!」

 

「今回も頑張ったご褒美に」

 

またも流星はまどかの頭を撫で始めた

 

「事あるごとに撫でないで下さい!///」

 

「その割には顔が喜んでますぞ〜♪」

 

「流星君…でも、ありがとうございます!///」

 

ドキッ!

 

「っ!?///」

(あ、あれ?今の感じって…もしかして僕まどかの事を///)

 

「まさかな…」

 

「お祝い派で過ぎ〜」

 

そんなお祝いに目がいってると

 

「あ〜!プリンセスの力が無い!」

 

「ブルーキャット!」

 

「宇宙怪盗!?」

 

そこからはペンダントの反応を頼りに会場の屋根の上まで行く羽目に

 

「あれは…」

 

「マオたんでプルンス!」

 

同じくマオをその場にいた

 

「ねぇ宇宙怪盗見なかった?」

 

「ニャ?知らないニャン」

 

「待って。あなたここで何を?」

 

さらにペンダントがマオに向いて反応する

 

「これは…」

 

「へぇ〜、思ったより高性能だねそれ」

 

今までとは雰囲気が変わりペンを取り出した

 

「みんな大好き宇宙アイドルマオニャン…は仮の姿」

 

「その正体は全宇宙をまたにかける…宇宙怪盗ブルーキャット!」

 

「「「「えぇー!?」」」」

 

「宇宙怪盗!?」

 

「でかしたぞ!まどソン君にえれな刑事!」

 

「まだ、その設定引っ張っているの?あたしいつの間にか刑事になってる…」

 

「謎は全て解けた!」

 

「解けたも何も正体現しているルン」

 

「がはっ!」

 

バタリ

 

「今度は何ルン」

 

「ちょっと冷たいな…それよりもブルーキャットにやられた」

 

「いや、わたし何もしてないけど」

 

「可愛くてつい☆」

 

「っ!?」

 

その言葉にまどかが反応した

 

(これはまた面倒な事に…流星め!!)

 

「探偵であるこの僕が宿敵の怪盗に惚れるなんて…」

 

「変な人。でも、褒め言葉は貰っておくわ」

 

そこへノットリガーを連れたアイワーンが出てきた

 

「バケニャーンいないから、ダークペンを思いっ切り使えるっつーの!」

 

「ノットリガー!」

 

「あれは…」

 

ノットリガーのダークペンの餌食にされたのはドラムスだった

 

「ちょっと!これから探偵と怪盗のめくるめく禁断の恋の始まりを邪魔すんな!!」

 

「ちょっと流星!!」

 

「だから巻き込まないでくれる?」

 

「ま、まどか…ひっ!」

 

「…流星君ちょっといいですか?」

 

ニコニコと笑いながら肩を掴み流星に尋ねる

 

「まどかさん肩痛いです」

 

「え?よく聞こえませんでした。もう一度お願いします」

 

ギチギチ メリッ!

 

「イ゛タ゛タ゛タ゛タ゛!!食い込んでます!食い込んでますよ!!」

 

「ララ、なんか私たち」

 

「置いてけぼりルン」

 

「ちょちょちょ!!肩肩肩!!」

 

「フフフッ!」

 

「アタイを無視するじゃないっつーの!!」

 

またしても流星の漫才が発動した。テヘぺろ☆

 

「それよりも何とかしなさいプリキュア 」

 

「プリキュア って」

 

「だから会場に入れたんじゃない。オークションをかき回して盗む隙を作ってもらう為にね」

 

「そんな〜」

 

「よし!謎はすb「「もういいから!!」」…はい」

 

ひかるとララに怒られる

 

「とにかく今は」

 

「「「うん!」」」

 

「「「「「スターカラーペンダント!カラーチャージ!」」」」」

 

「宇宙(そら)に輝くキラキラ星!キュアスター!」

「天にあまねくミルキーウェイ!キュアミルキー!」

「宇宙を照らす!灼熱のきらめき!キュアソレイユ!」

「夜空に輝く!神秘の月あかり!キュアセレーネ!」

「全てを包み込む母なる惑星!キュアアース!」

 

「「「「「スター☆トゥインクルプリキュア!」」」」」

 

「ノットリガー!」

 

今度のノットリガーは火を吹いて攻撃するが上手く避け

 

「たぁ!」

 

スターは攻撃するが逆に跳ね返され

 

「ルン!」

 

「ノットリガー!」

 

「オ、オヨ〜」

 

「はぁぁ!」

 

ミルキーのは風に吹き飛ばされ、ソレイユの攻撃もイマイチ効かない

 

「甘いっつーの!!」

 

ノットリガー相手にブルーキャットは

 

「あとは任せたわ」

 

「待って下さい!」

 

「逮捕しま〜す」

 

そのあとをアースとセレーネが追いかける

 

「何?あと、1人ノリが軽い」

 

「ペンを返して下さい!」

 

「出来ない相談ね」

 

「ノットリガー!」

 

「あっ!」

 

ノットリガーの流れ玉がアースたちに来るが

 

「ったく!厄介ね」

 

何とか建物の中に入って危機を脱した

 

「ペンは、プルンスの気持ちのこもったドーナッツで勝ち取ったもの。返して貰います!」

 

「それってわたしの為のドーナッツでしょ?だったらわたしのもので良くない?」

 

「屁理屈です」

 

「屁理屈で競り勝ったくせに!」

 

「隙あり!」

 

「おっと危ない」

 

セレーネの空中でのやり取りにアースが隙を突いて取ろうと割って入ったが避けられた

 

すると上から3人を吹き飛ばしノットリガーが出て来た

 

「アタイを無視してだべってんじゃねぇっつーの!」

 

「ホント厄介ねアイワーン」

 

「何でアタイの名前を?まぁいいトドメだっつーの!」

 

「ノットリガ…」

 

「っ!これは」

 

突如セレーネが受け取ったのはいて座のプリンセススターカラーペン

 

「予定変更!それでなんとかしない!」

 

「プリキュア !いて座セレーネ・アロー!」

 

パワーアップした技がノットリガーの口に入り爆発した

 

「みなさん!」

 

「「「うん!(ルン!)」」」

 

「「「「宇宙(そら)に輝け!イマジネーションの力!トゥインクルステッキ!」」」」

 

「スター☆トゥインクル!」

「ミルキー☆トゥインクル!」

「ソレイユ☆トゥインクル!」

「セレーネ☆トゥインクル!」

 

「「「「4つの輝きを今ひとつに!」」」」

 

「「「「プリキュア・サザンクロス・ショット!」」」」

 

「ノットリガー!」

 

サザンクロス・ショットで敵を浄化した

アイワーンも文句言いながら消えた

 

「それは一旦預けておくわ。他のお宝は全部頂いたから今日は良しとするニャン!」

 

ブルーキャットもそう言って立ち去った

 

「いて座フワ〜!」

 

恒例行事終わり!

ペンも無事回収しロケットでは

 

「それにしてもブルーキャット、何でわたしたちがプリキュアだって知ってんだろう?」

 

「謎が謎を呼ぶ!宇宙探偵シャーロック・流星はいつか宿敵、宇宙怪盗ブルーキャットを捕まえる為頑張るのであった!」

 

「どーでもいいでプルンス!!」

 

プルンスはドーナッツでやけ食いをしている様子

 

「みんな付き合うでプルンス!」

 

「えぇ喜んで!今日は誰かさんのせいでもありますし」

 

「ごめんってば!まどか〜」

 

(この2人ホントにどうなるんだろ…)

 

「1人100億キランは食べるでプルンス!」

 

「えぇ〜!?」

 

 

 

 

波乱万丈なペン探しもドーナッツ食べてめでたしめでたし

 




書いてて無茶苦茶だとずっと思ってた

こんな感じもたまにはいいよね?

では次回も楽しみに!ここまでの拝読ありがとうございます!


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第12話 屋敷とスーパーノヴァ

マジで1日かけて書いたよ…

そんな本編をどうぞよろしくです!


「シャドウ様準備が整いました」

 

「何のだよ?てか、シャドウって何だよ」

 

「いつまでも、流星様から出てきた闇やら影の呼び方だと不便だと思いましてわたしが名付けてみました」

 

「…それで?何の準備だ」

 

「頼まれていました肉体の方と例のペンについてです」

 

「ほぅ、早速見せろ」

 

ハデスが持って来たのは流星と瓜二つの肉体だった

 

「似たような肉体の方が動きやすと思いまして」

 

「任せたのは俺だ文句は無い。それにペンか…」

 

「はい、反応を2つ見つけましたのでその内の1つをお願いします」

 

「場所は?」

 

「ノヴァ星です」

 

 

/////////

 

「またも伝説の惑星に着陸!!」

 

今回は流星のペンダントから反応がありノヴァ星に降り立った

 

「伝説の星が呆気なく見つかるでプルンス」

 

ノヴァ星は今までの星とは違って現代的な星である

 

「キラやば〜☆」

 

「地球とあまり変わりない技術力を持つ惑星ですね」

 

「探してみよう。流星頼んだよ」

 

歩いているとペンがあると思われる木製で作られた屋敷についた

 

「この家だな」

 

「他と違ってアナログな家ルン」

 

「よ〜し!こんにちは〜誰かいませんか〜?」

 

「わざわざ呼ばなくても呼び鈴押せばいいと思うのだけど」

 

屋敷の前で話し込んでいると通りかかった人に声をかけられた

 

「お嬢さん方その屋敷に用があるのかね?」

 

「はい。探し物をしていまして」

 

「まさか中に入るつもり?」

 

「まあ、その探し物がどうやら中にあるらしくて」

 

その人は苦い顔をして

 

「やめた方が良いですよ。その屋敷は呪われてしますから」

 

「「「「「呪われてる?」」」」」

 

「古い噂だけど、屋敷の中に入った者は生きて出られないって言うのを聞いた事があるんだ」

 

「生きて出られないでプルンスか!?」

 

「ここは、この僕宇宙探偵シャーロック・流星の出番の様ですね!」

 

「もういいよ…」

 

その人のお陰で屋敷の事が大体分かった

 

1つ目は、入ったら生きて出られない

2つ目は、今この屋敷には誰も住んでいない

3つ目は、約250年程放置されているらしい

 

流星たちはそれでも屋敷の中に入ってみることに

 

「お邪魔しま〜す」

 

年数が経ってる割には中は意外と綺麗だけど少し暗かった

 

「みんな逸れない様に固まって歩こう」

 

えれなの提案で流星を先頭に固まって歩くこと少し

 

「思ったより何にもないですね」

 

「つまんな〜い。もっとキラやば〜☆な事があると思ったのに…」

 

「何もない事が1番大事だよ」

 

「えれなの言う通りルン」

 

その後も歩き続けるが行き止まりにあってしまった

 

「おかしいな、この先に反応してる筈なんだけど」

 

「でも、行き止まりですね」

 

「もしかしたらこの先に行く裏口があるかも知れないよ?」

 

「そうだね。流星引き返そう」

 

「あぁ…」

 

みんなが引き返す中流星はその場を動かなかった

 

「流星どうしたルン?早く行くルン」

 

「少しこの壁が気になって」

 

「何も変わらないルン」

 

流星が壁を調べ始める

 

トントントンッ

サスサス

 

「何か分かったルン?」

 

「この壁の先が空白だ」

 

「じゃあ、ひかるの言う通り裏口から行くルン」

 

「空白はこの廊下の直線部分だけだ。裏口なんて無い」

 

流星はもう少し調べると今度は床に違和感を感じ気付いた

 

「この壁もしかして!」

 

「もう、みんなが待ってるルン!」

 

ララが壁に手をつき体重をかけると

 

「オヨ!?」

 

「ララ!!」

 

壁が回転し2人は壁の奥に消えた

 

「ララ〜流星君〜どこにいるの?」

 

「2人が消えた」

 

「キラやばっ☆」

 

「じゃないです!」

 

「ホント一体どこに?」

 

2人を探していると外から大きな音が鳴った

 

「今度は何!?」

 

「行ってみましょう!」

 

外に出ると街中でシャドウが暴れてた

 

「やっと現れたかプリキュア !」

 

「「「っ!?」」」

 

ひかるたちはシャドウの姿を見て驚きを隠せなかった

 

「流星…では無いよね?」

 

「ですけど姿が…」

 

「あなた一体誰?」

 

「俺は流星の心の闇から生まれた影…と言えば分かるか?」

 

「もしかしてあの時の」

 

「察しが良くて助かる。シャドウって名だ覚えとけ」

 

「えれなさんまどかさん、ララと流星君がいないけどやるしかない!」

 

「残念だ奴がいないとは…まぁいい。来るまで遊ぶだけだ」

 

3人だけでシャドウを相手にする事になってしまった

 

 

//////

 

「読み違えた。まさか壁の向こう側がすべり台になってるとは」

 

「オヨヨ〜」

 

2人は滑りに滑って地下まで落ちた

 

「ここ何処ルン?」

 

「おそらく地下だろ」

 

「流星の言う通り壁の奥に空白があったルン。どうして分かったルン?」

 

「言ったろ?調べたって。全体的にホコリが被っていたけど、一部分だけ他と違ってホコリの量がおかしかった。それで回転扉だった事に気付いた。多分、ララが体重をかけたせいで動いたんだろう」

 

「どうやって出るルン?」

 

「登れないから出口を探すしかないね」

 

地下に流星のペンダントが鳴り響く

 

「思ったより広い。これは骨が折れるぞ」

 

「ペンダントも反応しているからペンも探すルン!」

 

歩いたがとにかく広かった。途中色んな事があった例えば

 

「りゅ…流星、ほほ骨が落ちているルン!?」

 

「人の骨だ…噂は本当だったね」

 

 

「オヨー!!変な糸が絡まってきたルン!」

 

「落ち着いてララ!」

 

 

「お、落ちたルン!? 助けて流星!!」

 

「手を伸ばして!」

 

ララに振り回されてヘトヘトな流星

 

「もう嫌…怖いルン…ぐずっ」

 

「僕もララがどんな目にあうか怖いよ…」

 

「引っ付いてもいいルン?」

 

恐怖のあまり涙目になり上目遣いで助けを求めてる

 

「いいよ」

 

「ルン…」

 

「…」

 

「…ひっぐ…」

 

(何故必要以上に抱きつく!?)

 

ララは流星の左腕に体全体で引っ付いてる状態だ

 

「ララ歩きにくいよ少し離れて」

 

「嫌ルン!!」

 

「はぁ〜。分かったよ…」

 

ララが引っ付いて歩くスピードは遅くなったが確実にペンの場所へと近づいて行く。その途中ララが

 

「流星の隣は安心するルン」

 

「そうか?」

 

「そうルン……このドキドキもそのせいルン///」

 

(聞こえてるよララ…)

 

そしてペンがあると思われる部屋の前に来た

 

「この扉の先だ」

 

「行くルン」

 

扉に手を掛けようとした時大きな地響きが聞こえた

 

「何だ?」

 

「流星アレ見るルン!」

 

ララが指した方向を見ると約5mの大きさの石像が動き始めた

 

「石像が動いたルン!?」

 

「やばい逃げよう!」

 

地下は広い分逃げるに苦労はしなかったが石像からの攻撃は紙一重で避ける

 

「しょうがない。ララ変身するよ!」

 

「ルン!」

 

「「スターカラーペンダント!カラーチャージ!」」

 

「天にあまねくミルキーウェイ!キュアミルキー!」

「全てを包み込む母なる惑星!キュアアース!」

 

石像が手を振り下ろしミルキーがシールドで防御しアースがその隙に攻撃をする

 

「い゛った゛!!硬い」

 

「今度はわたしが行くルン!」

 

ミルキーも蹴りで反撃するがそれでもダメージが全く通らない

 

「きゃぁぁ!」

 

「ミルキー!っ!!」

 

石像も受けてばかりではなく反撃する。硬い体が、その分強い攻撃力を出し防御力も高い

 

「うぅ…負けないルン!」

 

「プリキュア !ミルキー・ショック!」

 

簡単に弾き返した

 

「プリキュア !アース・スラッシュ!」

 

石像には2人の技も全く効いてない

 

「アース!」

 

「分かってる」

 

「「せーのっ!」」

 

ドシャーン!!

 

今度は2人合わせて石像の腹部分に体当たりをし、ダメージが無くても転ばせるぐらいは出来た

 

「スターカラーペンダント!カラーチェンジ!」

 

すぐさまビッグバンスタイルに変身し

 

「もう一度息を合わせるよ!」

 

「ルン!」

 

「「プリキュア !」」

 

「しし座ミルキー・ショック!」

「ビッグバン・スラッシュ!」

 

2人の技が合わさり石像を何とか破壊出来た

 

「くたくたルン〜」

 

「手も体も痛い」

 

「さっきのは一体何だったルン?」

 

「ペンを守る番人とかだったり?」

 

2人は変身を解きペンのある部屋へ移動するのであった

 

「あっ!ペンを見つけたルン!」

 

ペンは奥の壁にはめ込まれていた

 

「これが…スーパーノヴァの力を秘めたペン」

 

「早くひかるたちと合流するルン!」

 

「この部屋にも出口が無い…調べるか」

 

2人は手分けして部屋に何か仕掛けがあるか調べ始めた

 

数分後

 

「ララ来てくれ!」

 

「見つかったルン?」

 

「多分だけどこの壁のブロックを押せば…」

 

流星がブロックを押すと壁が動き上に続く階段が現れた

 

「流星、本当に探偵ルン?」

 

「もちろん!宇宙探偵シャーロック・流星だからね!」

 

「…やっぱり気のせいだったルン」

 

一緒に階段を上がって行くのであった。もちろんララは流星にずっと引っ付いたまま

 

 

「ゲホッゲホッ!」

 

「ホコリまみれルン」

 

流星たちは屋敷のリビングの床から這いずり出た

 

「ひかるたちは何処にいるんだろう?」

 

「それにしても外が騒がしいルン…オヨ!?」

 

ララが窓から外の様子を見ると街が大混乱な状況になっていた

 

「もしかしてひかるたちも外に?」

 

「行くよララ!」

 

外に出ると建物が崩れて人もみんな怪我をしていた

 

「ひどいルン…」

 

「これは一体…」

 

流星たち2人は街を歩きつつひかるたちを探した

 

「ひかる〜、えれな〜、まどか〜何処にいるル〜ン!」

 

「屋敷周辺にはいないから街中だと思うんだけど…」

 

「みんな〜!」

 

「呼んでも無駄だ」

 

突然後ろから声がし流星たちは振り返るとシャドウがいた

 

「久し振りだな」

 

「流星が2人いるルン!?」

 

「俺は流星であってそうでは無い」

 

「哲学かよ。アンタ誰だよ」

 

「フッ…俺はシャドウ。あの時お前に取り憑いていた影と言えば分かるかな?」

 

「…みんなは何処だ?さっきの口ぶりだと何か知っているな」

 

「あぁ、それなら知っている。何故なら…」

 

シャドウが後ろに指さすと、そこには黒い球体の中に1人ずつひかるたちが中にいた

 

「俺が倒したからなぁ!」

 

「なるほどそういう事か」

 

「流星!みんなを助けるルン!!」

 

「ララ!流星!何処に行ってたでプルンスか!」

 

そこへプルンスとフワが飛んできた

 

「プルンス!フワ!良かったルン!」

 

「ずっと隠れていたでプルンス。2人とも気を付けるでプルンス!ひかるたちの持っていたプリンセススターカラーペンが取られてしまったでプルンス…」

 

「突然現れて嫌な事聞いたな…でも、分かった。下がっていて」

 

「「スターカラーペンダント!カラーチャージ!」」

 

キュアアースとキュアミルキーに変身し即座にシャドウに攻撃を仕掛けた

 

「でぇりゃあ!」

 

「ルン!」

 

「ふんっ!」

 

2人が拳での攻撃に片手ずつで防がれた

 

「怒りや憎しみで動いていた時と比べたら弱くなったな」

 

「そんな僕を救ってくれたのはみんなだ!今度は僕が救う番だ!」

 

シャドウは2人を吹き飛ばし黒いエネルギー弾を飛ばしてきた

 

「アース後ろに!」

 

ミルキーがシールドを張り防いだがそこから追撃をしてきた

 

「オラァ!」

 

「きゃあ!」

 

「ミルキー!どわっ!」

 

シールドを破られアースごとミルキーを吹き飛ばした

 

「大丈夫か?」

 

「ルン」

 

「休んでいる暇なんて無いぞ。くらえ!」

 

「ダーク・スラッシュ!」

 

「させるか!アース・スラッシュ!」

 

「ぐっ!なんてパワーなんだ…!」

 

「飲み込まれろ!」

 

「させない!ミルキー・ショック!」

 

ミルキーが加わりなんとか相殺はできた

 

「防いだルン」

 

「2人がかりでやっとだかな」

 

「確かに…だけど、僕とミルキーが何故遅れて来たのか今ここでそれを教えてやる」

 

アースは懐から屋敷で手に入れたペンを取り出した

 

「やはり、プリンセスの力以外にそのペンの力を集めているか」

 

「このペンを知っているのか?」

 

「おいおい、まさか知らずに集めているのか?」

「だったら教えてやる。流星、お前が集めてるペンは『ギャラクシースターカラーペン』ってやつだ」

 

「ギャラクシースターカラーペン?」

 

「聞いたこと無いでプルンス」

 

「そのペンは宇宙そのものの力が宿っている。数は全部で3つ、ビッグバン、スーパーノヴァ、そしてブラックホール」

「1つ1つがプリンセスの力を上回る力を持っている。それはお前が1番知っているだろう?」

 

「…」

 

「全て手に入れたらこの宇宙を支配出来る!ノットレイダーの連中も目じゃない。だから俺はここに来た!」

 

「だからって街を破壊する意味なんて無い!」

 

「意味はあるさ!邪魔なものは排除する。それだけだ!」

 

「止めてやる!」

 

アースの持っていたペンが変化し、ビッグバンのペンと同様藤色の色をしたスターカラーペンへ変わった

 

「スターカラーペンダント!カラーチェンジ!」

 

「キュアアース ノヴァスタイル!」

 

白色のパーカーが藤色に変わりノヴァスタイルに変化した

 

「行くぜ!」

 

新たな力を手に入れアースはその力でシャドウに向かったが

 

「っ!?」

 

「ルン!?」

 

「いった!な、何だこれ!?」

 

アースはものすごいスピードで建物に思いっ切り激突した

 

「大丈夫ルン?」

 

「あぁ。ビッグバンがパワーならスーパーノヴァはスピード」

 

「だが、まだ力に振り回されている今がチャンス」

 

「そんなもの慣れてやる!」

 

アースはシャドウに建物に激突しながらも高速で攻撃をする

 

「スーパーノヴァの力を手にしてもまだまだな」

 

「あと少し、あと少しで!」

 

「アース頑張るルン!」

 

少しずつアースの動きに変化が起きてきた。ぶつかる頻度が少なくなっていきまともになってきた

 

「ぐぅっ!コイツ動きが…うがっ!」

 

「ここだ!はぁぁ!」

 

「がっ!!」

 

連続攻撃でガードが緩んだ所をアッパーで顎を突き上げ空中に放り上げた

 

「今だミルキー!」

 

「プリキュア !しし座ミルキー・ショック!」

 

「うぐっ!」

 

空中では受け身が取れずミルキーの技をくらい、そして紫の閃光が走る

 

「プリキュア !ノヴァ・スラッシュ!」

 

「避けれんっ!!」

 

パワー重視のビッグバンと違い5本の紫の刃がとてつもないスピードでシャドウを襲った

 

「だはっ!…はぁ…はぁ…ここまでか」

 

シャドウは消えひかるたちを包んでた球体は消え解放された

 

 

 

流星たちはノヴァ星に長居はせずロケットで帰還中

 

「みんな大丈夫か?ほらまどか、顔をこっちに絆創膏貼るから」

 

「ありがとうございます///」

 

「ごめん。街でみんなを助けるつもりが負けちゃって」

 

「それに、わたしたちが持っていたプリンセススターカラーペンも奪われて…」

 

「しょうがないでプルンス。みんなが無事で良かったでプルンス!」

 

「フワッ!」

 

「でも」

 

「「「…」」」

 

3人が落ち込む中

 

「ペンなら大丈夫ルン!」

 

「どうゆう事?ララ」

 

「ペンならここにあるよ」

 

流星が奪われてたペンを持っていた

 

「え!?何で流星君が持っているの!?」

 

「実は、攻撃するついでにちょっと拝借しました」

 

「いつの間にでプルンス」

 

「ペンも戻り、ギャラクシースターカラーペンも2個目もゲット!」

 

「確かシャドウが言っていたね」

 

「そう言えば2人は屋敷で何があったのですか?」

 

流星とララは屋敷での出来事を話した

 

「キラやば〜☆」

 

「すごい冒険したね」

 

「いや〜ララが引っ付いたりして大変でした!」

 

「そ、それは言わないでルン!///」

 

「羨ましいです…」

 

「まどかも積極的に行けばいいのに」

 

「は、恥ずかしいです///」

 

「…残り1本か」

 

「一緒に集めるルン!」

 

「そうだな!」

 

今回で、流星が持っている謎だったペンの正体が分かり無事回収出来てまた1つ冒険する目的が増えた

 

 

//////

 

ゾディアークのアジト

 

「張り切っていた割には負けてしまいましたか」

 

「うるせぇ…いくら俺が強くてもペンの力を使われたら勝つのは難しいんだよ!」

 

「でしたらこれを」

 

「これは!」

 

「はい、最後の1本を回収しました。次回までに使えるようにしといて下さい」

 

「ククッ、おもしれぇ!次は勝つ!この――」

 

「ブラックホールの力を使って!!」

 

 

 

 

最後の1本であるギャラクシースターカラーペンは、シャドウの手の中に収まり次の戦いに備えるのであった




忘れては無かったけど、後付けの形になってしまったオリジナルのスターカラーペンの総称…

今回も拝読ありがとうございます!!


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休話 その3 もんじゃ食べてまどかちゃん登場!!


今回は文字数が少なかった為、休話2本立てです!

では休話をどうぞ〜


もんじゃ食べたい編

 

 

 

「と言う事で、もんじゃ食べましょう」

 

いつもの事なのでみんなは無視し続ける

 

「と言う事で、もんじゃ食べましょう」

 

「「「「……」」」」

 

「もんじゃ食べましょう!!」

 

「「「「…」」」」

 

「もんじゃt「はいストップ!」しょ…う…」

 

耐え切れずえれなが流星の言葉を遮った

 

「流星、もんじゃもんじゃどうしたの?」

 

「なんか食べたくなった…」

 

「うん。ブレないね」

 

「みんな無視していたけど、内2人は興味を持ってるよ!」

 

流星はララとまどかに目を向けた

 

「「そわそわ」」

 

「本当だ。ララとまどかさんがそわそわしている」

 

ララは宇宙人、まどかはお嬢様の為そうゆう食べ物には縁がない環境なので食べてみたいと思ってる

 

「はぁ〜材料はともかく鉄板とかはどうするの?」

 

「……さてと、今日も頑張るぞ!」

 

「へぇ〜」

 

「冗談です。だからそんな目で見ないで…」

 

流星は当てがあると言いロケットを飛び出した

 

「えれなさんキラやば〜」

 

時間が経ち材料と鉄板を持って帰ってきた

 

「もんじゃ開始!!」

 

今日はもんじゃ初心者も含めて楽しくいただきました

 

「今僕たちは、この地上にいる生命の血肉を貪り食べているのだ!!」

 

「「「「……」」」」

 

結局流星がみんなの食欲を下げてしまった

 

 

 

 

 

////////////

 

小さな小さなまどかちゃん編

 

 

 

僕は今すっごく困っている

 

「お兄さま!えへへ///」

 

「どうしたんだい?まどかちゃん」

 

「ううん。なんでもないです!」

 

ロリまどか降臨!!

 

「流星ちゃんと面倒を見るように」

 

「ララ、AIの分析はまだ終わってないの?」

 

「終わったけど、結果は原因不明ルン」

 

何故こうなったか誰も分からない。ロケットから外に出て戻って来たと思ったら、園児ぐらいのまどかが出て来た

 

「何で誰もまどかと一緒に行かなかったの!?」

 

「まどかさん1人で大丈夫って言ってたからねぇ〜」

 

「頑張り屋が仇となったか…」

 

「あたしたちより流星に1番懐いているから…頑張れ!」

 

てことで、戻るまで流星がまどかちゃんのお世話をする事になった

 

「お兄さまあそんでください!」

 

「はいはーい」

 

 

「お兄さまごほんよんでください!」

 

「膝の上に座るのね…」

 

 

「お兄さまよしよししてあげます!」

 

「ありがとね〜」

 

 

「ねむいです〜」

 

「おねんねしようね〜その前にトイレね。えれな!流石にトイレは任せます!!」

 

夕方になってもまどかは小さくなったままである

 

「本格的にどうしよ」

 

「ララ、やっぱり何とならないかな?」

 

「出来ないルン」

 

「まどかさん、ずっとこのままなのかな?」

 

「それにしても、まどかは流星の膝の上が好きだね」

 

まどかちゃんは何かと流星の膝の上に乗りたがって離れない

 

「お兄さまお兄さま!」

 

「な〜に?まどかちゃん」

 

「わたくし、しょうらいお兄さまのおよめさんになります!!」

 

「「「ぶっ!?」」」

 

ひかる、ララ、えれなの3人が吹き出した

 

「そ〜なの!ありがと〜」

 

「流星君!いくら何でもそれは…」

 

「子供の言うことだよ?」

 

「た、たしかに…」

 

「お兄さまだいすきです!ちゅーしてあげます♡」

 

「え゛!?さ、流石にそれは事案ですよまどかちゃん…」

 

「嫌いですか…」

 

まどかちゃんは涙目になり俯く

 

「わ、わかった!ほっぺになら良いよ!」

 

「では、しゃがんでください!」

 

流星はまどかちゃんの目線に合わせまどかちゃんが近づく

 

「ん〜」

 

チュッ♡

 

可愛い唸り声を出しながら小さな唇が頰に当たった瞬間

 

ポンッ!

 

「「「え?」」」

 

まどかちゃんがまどかに戻りました

まどかはそのまま凍りついたように動かない

 

「ん〜まどかちゃん?」

 

「〜〜〜〜っ!!!//////」

 

「キラやばっ☆」

 

元に戻ったのはいいけど小さくなった時の記憶があり、しばらくまどかは流星に距離を置くようになった

 

(流星君にお嫁さんになるって!キスまでも!!ああぁぁぁぁ〜〜///)

 

 




全く関係ないけど、映画ジオウがメッチャ面白い!!

ついでにスタプリの前売り券(2枚目)も買ってきた!


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第13話 弓道と想い

ちゃくちゃくとアニメ本編に追いついていく

では、どうぞ~


ここは学校。

のどかな日常、まどかは弓道大会で決勝に進出しその話題で話が盛り上がっている流星たち

 

「まどかすごいルン!」

 

「去年も優勝したんだよね」

 

「決勝戦絶対応援に行くよ!」

 

「ありがとうございます。わたくしも勝ちたいです、父の為にも」

 

(まどか?)

 

まどかは難しい顔をしていた

 

「以前の父は『上に立つ者が率先して動くんだ』と夜遅くでも宇宙人の調査に出掛け熱心だったのですが、今はその調査も思うように出来ないようで…」

 

「フワッ!」

 

「あっ!ごめんなさい仕方ないのは分かってます。だから尚更、弓道大会で結果を出したいのです!」

 

その日の夜、香久矢家では

 

「今年は初出場の選手が気になります」

 

「弓道は自分と向き合い自分を鍛える武道。最後に頼れるのもまた自分だけだ」

 

「自分だけ…」

 

まどかはお父さんの言葉を胸に残す

 

 

決勝トーナメントの日

 

いつものメンバーに加え姫ノ城も観客席から大会の様子を見ている

その中で1人注目している選手がいた

 

「彼女は今季初出場の『那須ゆみか』中学1年生ですわ」

 

「てゆうか、あの子年下なの!?」

 

「天才中学生との評判ですわ」

 

そしてついにまどかの登場

 

「あっ!まどかだ」

 

「待ってたルン」

 

「まどかさーん!頑張れー!」

 

「ひかる声抑えて」

 

ひかるの声にまどかが気付いたが選手の入れ替えで那須が

 

「応援なんて集中の邪魔よ」

 

「えっ?」

 

観客席ではまどかのお母さんと流星たちが会っていた。

だけど

 

「まどかさんのお父さんは?」

 

「職場は出たはずなんだけど」

 

話をしているとアナウンスが鳴り競技が始まる

 

「1番手はまどかか」

 

まどかは的に集中し会場も静まり返っていた。結果としては全部命中で最終戦まで残りいよいよ

 

「まどかさーん!頑張れー!」

 

「っ!」

 

 

『――応援なんて集中の邪魔よ』

 

 

競技が始まり、まどかと那須だけがミスせず残り1本

隣にいる那須のプレッシャーに気圧され的の端ギリギリに矢が刺さった。一方で那須は見事真ん中に命中した

 

「姫ノ城さんアナウンスが言ってた皆中ってどうゆう意味?」

 

「的に4本当たった事を皆中と言いますの」

「この競技は真ん中でも端でも同じあたりですわ。勝負はあたりの数で決まりますの」

 

「ひかるから聞いてたけど、姫ノ城さん本当に博識ですね」

 

「はい!分からない事がありましたらいつでも言って下さい星空先輩!!」

 

「あ、ありがと」

 

2人は皆中により休憩挟み決定戦をする事に

 

会場の屋根上で

 

「アイワーン様、くれぐれも単独行動は控えて下さい。今回はきちんとお供しますので」

 

「プリキュアからプリンセスペンを根こそぎ奪ってやるんだっつーの!」

 

 

//////

 

「まどかさんの力になりたいよ!」

 

ひかる、ララ、えれなは草むらでフワも含めまどかの力になる事を考えてる

 

「オヨ?流星は」

 

「流星はお手洗いに行ってるよ」

 

 

 

「スッキリ爽快!…ん?あれは」

 

流星はトイレを済ませ戻るところでまどかを見つけた

 

「はぁ~」

 

「だ~れだ?」

 

「えっ!?」

 

いきなりの事にまどかは振り返ってみると流星だと気付いた

 

「暗い顔をして溜息ついたら幸せが逃げちゃうよ」

 

「流星君…」

 

「…隣にいるよ」

 

「え?」

 

「悩んで不安なら手をつなごう。そしたらきっと楽になるよ」

 

流星は片手を出して言った

まどかはその手を取ろうとした時

 

「まどかさん!一緒にお弁当食べよ!」

 

「あっ!流星もいるね」

 

場所を移動しえれなが作ったお弁当を広げた

 

「「「「「いただきま~す(ルン)」」」」」

 

まどかがまだ思い詰めている顔を見て

 

「まどかさん」

 

ひかるは、先程みんなでフォーチュンカプセルメーカーで作ったお守りをまどかに渡した

 

「わたくしに?」

 

「みんなで作ったんだ!まどかさんが優勝出来ますようにって!」

 

3人もそれぞれ1個ずつ持っていた

 

「あたしも一緒にいるよ」

 

「ルン!」

 

「まどかさんなら大丈夫!」

 

「みんな、ありがとう!」

 

「ところでそれは何?」

 

「「「あっ」」」

 

そのときに居なかった流星だけが首を傾げた

お弁当を食べてる途中ひかるのペンダントから反応があり向かって行くと

 

「ノットリガー!」

 

『友達なんか邪魔…友達なんかいらない…1人が一番強いのよ!』

 

那須がノットリガーに変えられていた

 

「那須さん…今助けます!」

 

「「「「「スターカラーペンダント!カラーチャージ!」」」」」

 

「宇宙(そら)に輝くキラキラ星!キュアスター!」

「天にあまねくミルキーウェイ!キュアミルキー!」

「宇宙を照らす!灼熱のきらめき!キュアソレイユ!」

「夜空に輝く!神秘の月あかり!キュアセレーネ!」

「全てを包み込む母なる惑星!キュアアース!」

 

「「「「「スター☆トゥインクルプリキュア!」」」」」

 

「いけ!」

 

「ノットリガー!」

 

弓で叩いて来たところをアースたちは上手くかわす

 

「たぁぁ!」

 

「おりゃあ!」

 

「ノットリガー」

 

アースとソレイユの攻撃をガードし弾いたところを

 

「ミルキー・ショック!」

 

ミルキーの技で体制崩れた隙にスターが走る

 

「はぁぁぁ!」

 

「ノットり…ガー!」

 

「うわぁ!」

 

「「スター!」」

 

「弓の使い方よ!」

 

反撃をくらいスターは吹き飛ばされ、さらにアースたちが駆け寄るのを狙い矢が襲いかかるがそれをセレーネが防ぐ

 

「那須さんを解放して!こんな事に彼女の弓を使わせないで!」

 

「アタイに感謝しろっつーの!あんたの邪魔者をノットリガーにしてやったんだっつーの!」

 

その言葉のセレーネがが怒り光のオーラをまとった

 

「違います、邪魔者なんかじゃありません」

「彼女は…素晴らしい選手です。わたくしは弓道で…彼女と決勝戦を戦いたいんです!」

 

その様子をアースは後ろで

 

「ちょっとちょっと何あれ?なんかオーラ出てますよ」

 

「アースも一度黒いオーラを出していたよ」

 

「あ~あの時ね……えっ!マジで!?」

 

「ノットリガー!」

 

「プリキュア!いて座セレーネ・アロー!」

 

アースがしょうもない事で話してる間に、ノットリガーの矢にセレーネの矢がぶつかり合い貫きノットリガーの弓を撃ち落とした

 

「みんな!」

 

「「「「宇宙(そら)に輝け!イマジネーションの力!トゥインクルステッキ!」」」」

 

「スター☆トゥインクル!」

「ミルキー☆トゥインクル!」

「ソレイユ☆トゥインクル!」

「セレーネ☆トゥインクル!」

 

「「「「4つの輝きを今ひとつに!」」」」

 

「「「「プリキュア・サザンクロス・ショット!」」」」

 

ノットリガーを浄化しアイワーンたちは帰っていった

 

目を覚まし試合時間が迫っていたのでみんなで会場に向かうのだった

まどかは目前の試合前に集中力を高めていた

 

「すぅー」

 

「今度は深呼吸ですか。集中しているね」

 

「流星君!どうしてここに!?」

 

流星はまどかにギリギリまで付いて行ったのだ

 

「ちょっとね。あ、これ見て」

 

流星はみんなが作り持っていたお守りをまどかに見せた

 

「わざわざですか?」

 

「うん。最後にもう一つ」

 

流星は拳を作りまどかの胸当てに手を置き一言

 

「頑張れよ!」

 

「…わたくしもいいですか?」

 

まどかは流星の手を取り

 

「…隣にいます」

 

「さっきの続きのこと?」

 

「はい!」

 

「そうか…じゃあ本当に時間も無いから行くね」

 

まどかは手を離し流星は観客席に向かうのであった

 

観客席に着くとまどかのお父さんが居た

 

「流星君何処に行ってたの?」

 

「まどかの所にね」

 

「あら、まどかも幸せ者ね!」

 

「それより始まるようだ」

 

そして競技が始まりお互いに一歩も引かない勝負をしていた

 

((頼れるのは自分だけ))

 

(でも今は…1人じゃない)

 

その様子を流星たちは見守っていた。そして流星たちの様子もまどかのお父さんが見ていた

 

(勝つ為に…ずっと1人で練習してきた)

(だから…負けない…負けたくない!!)

 

だがそんな那須の集中も切れかけていてとうとう外してしまった

 

「あっ!」

 

(みんなの応援を力に…自分を信じて進む。それがわたくしの信じる弓道です!)

 

その想いを詰め矢は的を射抜いた

 

「おめでとう」

 

まどかが的に当て優勝が決まり会場内に歓声が湧き上がった

 

「まどかが!」

 

「「勝った!(ルン!)」」

 

「本当は始めからいらしたんでしょう。まどかを1人で戦わせるために」

 

まどかのお父さんは流星たちの喜ぶ姿を見て

 

「皆さんの応援のおかげね」

 

「あぁ」

 

 

 

 

 

表彰式となり、まどかと那須はまた来年もこの舞台で勝負する事を約束し幕を閉じた




バックスペースを連打し過ぎて、あと少しで終わるところでページが変わり書いたヤツ全部消えた…
しかも2回もやらかす。

今回に限らず過去に何回もやらかしている。
と言っても保存はしているけど消えた瞬間の辛さ…

めげずに頑張ります(泣)


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第14話 宝と宇宙怪盗再び

暑い日が続いて作業効率も下がっていくルン

では、本編開始!




「あそこにおとめ座のプリンセススターカラーペンが?」

 

おとめ座のペンを探すため流星たちは再びゼニー星来た

 

「ついこの間きたよね」

 

「また来たかったんだ~」

 

反応している場所は大きな屋敷に着いた

 

「あらプリキュアじゃない」

 

「「「「「あっ!」」」」」

 

みんなが上を見上げると

 

「全宇宙をまたにかける、宇宙怪盗ブルーキャット!」

 

(あっ)

 

木の上にいたブルーキャットが降りてくる

 

「そんな怖い顔をしないでよ。丁度いい所で会ったわ」

 

「何か御用ですか?」

 

「おいしい話よ。実は――」

 

「その前に1ついいか?」

 

ずっと黙っていた流星が口を開ける

 

「何?また探偵ごっこ?」

 

「それもあるが」

 

「あるんだ…」

 

流星はブルーキャットのスカートに指をさす

 

「黒か?」

 

「「「っ!?///」」」

 

「黒って何ルン?」

 

「あなたまさか見たの!?///」

 

「全然…はは~ん本当に黒なんだ♪」

 

「しまった!」

 

「流石は名探偵!いくら怪盗でもパンツの色を――」

 

その時流星の頭に雷のような衝撃が走った

 

バタッ

 

「全く、流星君は」

 

どうやら、まどかが流星の頭を叩いた衝撃だったみたい

 

「「あ、あはは…」」

 

「結局黒って何ルン?」

 

「そ、それはだなララ…今ブルーキャットが穿いてるパn――」

 

グシャッ!

 

「そこまでよ」

 

今度はブルーキャットが流星の頭を踏みつけた

 

「いいですかララ、流星君に付き合う必要ありません。わかりましたか?」

 

「ル、ルン!」

 

いつも通りでした

 

話は戻りブルーキャットは屋敷の何処かにある宝が目当てらしい。そこにペンもあるとの事。

 

「ねっだから協力といきましょ」

 

「まさか、あなたと一緒に泥棒をしろと?」

 

「そんなのダメに決まってるでプルンス。誰が協力するかでプルンス!」

 

「ええ!その通りです!」

 

「プルンス!ハッキリ言ってやるルン!」

 

プルンスの意見にまどかとララが加勢につく

 

「怪盗なのにアイドルを騙ってファンの心を弄んで、お前は…お前というヤツは…!!」

 

「何か落ちたわよ」

 

落とし物を見るとマオグッズが大量に落ちてた

 

「プルンスの青春を返せでプルンス~」

 

「怒るポイントが1人だけ違います」

 

「あの~そろそろ足の方を」

 

メリメリ!

 

「やっぱりまずは、ペンを譲って貰えないかドラムスさんと交渉してみよう」

 

流星だけ門の所で寝ている様子をひかるはたまらず駆け寄る

 

「大丈夫?」

 

「僕の事を心配しているのはひかるだけだよ!うわーん!!」

 

ララたちは

 

「何か言ってるルン」

 

「無視だよ」

「無視です」

「無視よ」

 

玄関近くまで来ると

 

『お断りだね』

 

「ドラムス!」

 

玄関の屋根らしきものからドラムスの声が聞こえた

 

『むしろ、こちらがプリンセスの力を頂く』

 

「あたしたちの!?」

 

「何で知ってるルン」

 

「金に物を言わせて調べたのさ」

 

「申し訳ありませんが、お渡しする事はできかねます」

 

もちろんこちらも元から譲るつもりはない

 

『そこで提案だ、お互いのプリンセスの力をかけて勝負しよう』

 

その瞬間ひかるたちの足場が開きそのまま落ちた

 

「全くメガネが割れたらどうするの」

 

流星はメガネを外して壊れてないか確認しながら穴に近づいて行く

 

「メガネは自分の本体みたいな感じだからな!気を付けてくれ――」

 

目が悪い為穴に気付かず自分から落ちていった

 

プルンスが大きく膨らみ落ちるみんなを支えた

 

「どこでプルンス?」

 

突然上から小さなビームが飛んできてプルンスにかすった

 

「頭を下げて!」

 

『さぁ勝負開始だ!宝のありかまでたどり着いて見事、僕から奪ってみたまえ』

『出来なかった時は君たちのプリンセスの力を頂くよ』

 

ブルーキャットは、すぐさま部屋を調べ頭の上にセンサーがあることに気づいた

 

「天井のビームを壊すしかないわ。キュアソレイユ手伝って」

 

「あたし?」

 

「それからプルンスはロープに変形ね」

 

「誰がお前の言う事なんか聞くでプルンス!頑なにお断りでプルンス!」

 

ブルーキャットはマオに変装し

 

「プルンスお願いニャン」

 

「最高級ロープでプルンス」

 

「ダメだこいつ…早く何とかしないと」

 

「流星もルン」

 

作戦開始でえれなが囮になり、その隙に装置にプルンスを引っかけブルーキャットが解体する

 

「やるねぇ。だがこの先はそうはいかないよ」

 

出口を登り廊下進む

 

「ねぇ、ブルーキャットってわたしたちの事詳しそうだけど何で?」

 

「フフ、宇宙怪盗は何でもお見通しニャン」

 

「笑って誤魔化してるルン」

 

「そうでプルンス。プルンスはあの笑顔で誤魔化されて青春を奪われたでプルンス!」

 

プルンスはは自分の頭をポカポカ叩いている

 

「確かに誤魔化しているな。…パn――」

 

今度はブルーキャットにアイアンクローをお見舞いされた

 

「パがどうしたのニャン?」

 

「どんどん扱い酷くなってきてる…」

 

出口が見え広い部屋に出たら図体のでかい人たちが待ち構えていた

 

「我らはドラムス様の施設軍隊。人呼んで…ドラゴン兵団!」

 

「ドラゴン兵団…胸躍るネーミング!」

 

「今すぐ降参しろ!さもなくば…」

 

いきなり武器を振り下ろすが股をくぐり抜けて逃げた

 

「宇宙から集められた精鋭よ。まともにやっても勝ち目はないわ!」

「でも、プリキュアに変身すれば勝てるかも」

 

「それはダメです!悪者でもない方々をやっつけるわけにはいけません!ですよね流星君!」

 

振り返るとペンダントとペンを構えていた

 

「えっ!?…ふぃ~♪」

 

「口笛で誤魔化さないで下さい!」

 

坂道を登りきった時ひかるがこけて気絶してしまった

 

「ひかる起きるルン」

 

「君の犠牲無駄にはしない!さぁ行くぞ!」

 

「お粗末だね」

 

「あなたは…」

 

そこへドラムスが現れたがブルーキャットが変装をしていた姿なので誤魔化し窮地を脱した

 

「また来たー!」

 

「ここに隠れるでプルンス!」

 

部屋に入ると扉が閉まり閉じ込められた

 

「真っ暗ルン」

 

暗闇の中で奇妙な灯りがついて合計で3つがついた

 

「やっぱり明るくならないルン」

 

「何故でプルンス?」

 

急に部屋全体が明るくなりそこには

 

「ケローン!」

 

「「「「ケローン!」」」」

 

巨大な生き物がいた

 

『そいつは恐怖の宇宙猛獣…宇宙ケルベロス』

 

「流石に変身した方がいいわよ」

 

「わわ、分かってるルンルン」

 

「なぁララ、今日の晩御飯は何する?」

 

「この状況で何言ってるでプルンス!」

 

急にケルベロスの動きが止まりひっくり返ると

 

「宇宙ケルベロスキラやば~☆」

 

ひかるは飼い犬感覚で手なずけそのまま外にいる軍隊を追い返した

 

「ペンダントの反応はこの中からだよ」

 

部屋の前に来てブルーキャットがピッキングで鍵を開き開けると

 

「宝の山だ」

 

「あったでプルンス。プリンセススターカラーペンでプルンス」

 

「これで勝負はあたしたちの勝ちだね!」

 

そしてブルーキャットはある宝の前に行く

 

「惑星レインボーの宝でプルンスな」

 

「無事だったのね」

 

「綺麗だね」

 

「とってもキラやば~だよね!」

 

「…まあまあね」

 

その言葉にブルーキャットは小さく笑う

 

「さぁ、最後の仕上げよ」

 

ブルーキャットは巨大なカプセル倉庫を出して次々と宝を入れていく

 

「まさかここまで来るとはね」

 

ドラムス直々に現れる

 

「勝負はこっちの勝ちでプルンス」

 

「まだ最後のトラップが残っているさ」

 

ドラムスは手に持っているスイッチを押し壁の竜の石像が動き始めた

そして自分から宝を壊し始めた

 

「ブルーキャット金にものを言わせて調べたよ。君は惑星レインボーの宝以外は奪った宝は貧しき者たちに分けあたえているそうだね」

 

「そうなのか?」

 

「君、そして宝の価値が分からないさもしい一般人にやるくらいならすべてつぶした方がマシだ!」

 

ついにはブルーキャットのカプセル倉庫まで

 

「ヤバい潰れるぞ!」

 

「あっ…やめっ…」

 

「みんなプリキュアに変身だよ!」

 

「「「うん!」」」

 

「「「「「スターカラーペンダント!カラーチャージ!」」」」」

 

「宇宙(そら)に輝くキラキラ星!キュアスター!」

「天にあまねくミルキーウェイキュアミルキー!」

「宇宙を照らす!灼熱のきらめき!キュアソレイユ!」

「夜空に輝く!神秘の月あかり!キュアセレーネ!」

「全てを包み込む母なる惑星!キュアアース!」

 

「「「「「スター☆トゥインクルプリキュア!」」」」」

 

変身し全員で石像の指を支える

 

「これを壊しちゃダメ!」

 

「そうだよ、だってこの宝ものはブルーキャットを笑顔にしたんだ」

 

「えっ?」

 

「普段見せている笑顔とは違う心からの笑顔を…ひかると流星と一緒の時に見せたんだ」

 

「サングラスしてたって分かるよ。あの宝物が大切な物なんだって」

 

「だからどうした」

 

さらにパワーが上がった

 

「アース、何とか出来ないルン?」

 

「ビッグバンスタイルになれば大丈夫だけど根本的に解決になってない!」

 

「あれルン、あのリモコンを使えばきっと止まるルン」

 

「わたしに任せて!」

 

「いやちょっと!」

 

スターはそのままドラムスの元へ駆け上がっていきブルーキャットも追いかける

 

「仕事を増やすな!」

 

「か、カラーチェンジ!」

 

アースはビッグバンスタイルになりスターの分まで支える

 

「悪いけど任せられないわ。信じられるのは自分だけなんで」

 

だがそこへノットレイダーが現れる

 

「カッパード!?」

 

「新たな第・3・勢・力かよ!!」

 

アースは1人で地団駄を踏む

 

「我が刃よ、とくとすえ!歪んだイマジネーション!」

 

いつものノットリガーではなく、カッパードの場合は武器に変化をもたらし巨大なヌンチャクに変わった

 

「リモコン!」

 

その隙にブルーキャットはリモコンを拾い石像の動きを止め

 

「やっと追いついた!」

 

「まとめて片付けてやる!」

 

カッパードの攻撃を避けた事により二手に別れた

 

「いくよミルキー、セレーネ!」

 

スターとソレイユの方は苦戦を強いられてペンを奪われたがブルーキャットのカードで目隠しをされ

 

「キュアアース!」

 

「人使いが荒いね!」

 

アースはノヴァスタイルになり高速移動でペンを取り返した

 

「ソレイユ!」

 

ソレイユはおとめ座のペンを受け取り

 

「プリキュア!おとめ座ソレイユ・シュート!」

 

カッパードは強化されたソレイユ・シュートを何とか弾いたが流れ玉がノットレイたちを吹き飛ばした

 

「いくよみんな!」

 

「「「「宇宙(そら)に輝け!イマジネーションの力!トゥインクルステッキ!」」」」

 

「スター☆トゥインクル!」

「ミルキー☆トゥインクル!」

「ソレイユ☆トゥインクル!」

「セレーネ☆トゥインクル!」

 

「「「「4つの輝きを今ひとつに!」」」」

 

「「「「プリキュア・サザンクロス・ショット!」」」」

 

カッパードの武器が浄化されそのまま退散した

 

ドラムスが目を覚まし懲りたのかペンに宝もあげるとのこと

 

「おとめ座フワ~!」

 

ペンも手に入り帰ろうとすると

 

「ようこそ我が家ドラゴン兵団に」

 

「「「「えっ?」」」」

 

「キラやば~☆」

 

「ど、どういうこと?」

 

「聞いてないのか?盗んだ宝を返せと言ったら『宝の代わりにプリキュアをドラゴン兵団に入れてもいいわよ』と」

 

「彼女らしいね」

 

「特に男の方は喜んで入るとも言っていた」

 

「はぁ!?」

 

「自業自得だよ流星」

 

「自業自得ですね」

 

最後まで流星の味方誰1人といなかった

 

「今回は取れなかったけどいずれ…最後に笑うのはわたしよ」

 

 

 

 

宇宙怪盗は1人高みから笑うのであった




ブルーキャットが加わるといつも以上におかしな内容になる

当初こんなに主人公の性格が変わるとは思ってなかった。その場の勢いって怖いねー(笑)

ここまでの拝読ありがとうございました!!


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第15話 月と流れ星

深夜の作業は眠くてたまらん

特にストーリーの進展のない本編スタートです!


いつものようにロケットで過ごすひかるたちは、今ある人物の悩みを聞くことに

その人物とは

 

「まどかさん話って何ですか?」

 

「その前に流星君は居ないですよね」

 

「ルン」

 

「では、話します」

 

まどかはいつも以上に真剣な表情でみんなが緊張する

 

「実は…」

 

「「「ゴクリ」」」

 

「最近、流星君が構ってくれません…」

 

「「「へ?」」」

 

真剣な表情とは裏腹になんとも言えぬ悩みだった

 

「まどか、構ってくれないも何もいつも会って話してるよね?」

 

「はい。ですけど皆さんと比べたらまだまだです」

 

「わたしたち、そんなに流星君と話していたっけ?」

 

「流星君、ひかるとララとよく話す様になりましたし、えれなはよく流星君と楽しい事をいつもしていますし」

 

「あのツッコミの状況を楽しいって言っていいのかな?」

 

さらにまどかは続け

 

「最近では、ブルーキャットとも仲良くしている様にも思えます…」

 

「一方的にやられ放題だった気がするでプルンス」

 

「ですからもっと近づきたいです!」

 

ひかるたちはそんな悩みに頭を抱え思いついたのが

 

「それならまどかから引っ付いて行けばいいルン!」

 

「わ、わたくしからですか?」

 

「確かに…いつも流星から仕掛けているから逆パターンはありかも」

 

「分かりました。やってみます!」

 

ひかるたちは邪魔にならない様に出掛け、まどかは流星が帰って来るのを待っている

 

「それにしても流星君遅いですね」

 

(あの日からわたくしは変われました)

 

 

『――僕が一緒に背負ってあげる。こうやって手をつないで、一緒に隣を歩いて笑ったり泣いたり。だから困ったら頼っていいんだよ』

 

まどかはいつかの出来事を思い出していた

 

「フフッ///」

 

「何笑ってんの?」

 

「ひゃい!流星君!?」

 

「そ、そこまで驚くほどか?」

 

突然背後から声を掛けられて思わずビックリした

 

「あれ?みんなは」

 

「皆さんなら出掛けました」

 

「ふ〜ん。まどかと2人きりって大会以来かな?」

 

「そうですね」

 

「…」

 

「…」

 

それから特に話す事なく黙って座る2人

 

(こ、この後どうしましょう!)

 

まどかは1人であたふたして流星はそれを見てる

 

(1人で何してんだ?それより眠くなってきたな…)

 

「まどか、気まずいならみんなの所に行けば?」

 

「え?」

 

「僕は今からお昼寝タイムに入るけど…」

 

流星は立ち上がり部屋に行こうとするところ、まどかは流星の服の裾を掴んだ

 

「あ、あの…わたくしも一緒にお昼寝してもいいですか?///」

 

「じゃあおやすみ?」

 

「っ!ち、違います一緒に添い寝を!!」

 

「何で添い寝?」

 

「えっ!?いや…その///」

 

勢いで言ったものの聞き返されると小さくなってしまった

 

「…狭くなるけどそれでもいいなら」

 

「ありがとうございます!!」

 

2人はベッドに横になるのであった

 

(…いやらしい感じになっているのは気のせい)

 

(流星君がこんなに近くに///)

 

「…流星君」

 

ススス

 

「まどか、そんなに引っ付いたら寝にくい」

 

「ご、ごめんなさい…」

 

(今日はやりにくいな…)

「手だけならいいけど」

 

流星は手を差し出した

 

「温かいです」

 

「満足で何より。本当に寝るからな」

 

「はい、おやすみです」

 

「おやすみ〜」

 

こうして2人仲良く眠りにつくのであった

 

 

 

 

 

(あれ、結局わたくし何も進歩してないような気が…)




結局何がしたかったのかよく分かりませんでした!

また、次回もよろしくお願いします


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第16話 流れ星と月

今回は前回と変わって逆のお話です

ではスタートです!


「ララ、流星君お邪魔しま〜す!」

 

「ひかる、えれな!大変ルン!」

 

「一体どうしたの?」

 

ひかるとえれなが来るや否やララは慌てて2人に駆け寄った

 

「流星が変ルン!」

 

「流星君が変なのはいつも通りじゃないの?」

 

「…」

 

「そこは否定しないんだ」

 

「と、とにかく来てルン!」

 

流星の部屋に入ってみると

 

「Foooooo!Yeahhhhhh!」

 

バタン!

 

「「「…」」」

 

ガチャ

 

「Foooooo!」

 

バタン!

 

「「「…」」」

 

ガチャ

 

「Fooo…じゃねーよ!何だよさっきから開けたり閉めたり!」

 

「「想像した以上に変だったから」」

 

「…で何の用?」

 

「流星悩みがあるじゃなかったルン?」

 

「そうだった」

 

「今のテンションを見て悩みがあるようには思えなかったけど…」

 

それでもひかるたちは話を聞くことに部屋を出た

 

「僕ってまどかにどう思われてるの?」

 

「流星君のこと?」

 

「あたしたちから見たら――」

 

「頼りがあるルン」

「わたしは面白いと思うなぁ〜」

「会った時と比べるとものすごく変人になってきた?」

 

「おかしな発言があったけど否定出来ない自分がいるから悔しい…」

 

各々流星について感想を言う

 

(それにしても、つい最近同じ様な事をまどかが言ってたような)

 

「本人に聞いたらダメでプルンスか?」

 

話を聞いていたプルンスが参加した

 

「そうだな。自然に聞いてみるよ」

 

流星はまだ来てないまどかを迎えに行った

 

「流星君!」

 

「お疲れ様。迎えに来たよ」

 

「珍しいですね流星君が迎えに来るなんて」

 

「…少し歩こうか」

 

いつもと違うルートでロケットに歩いていく

 

「まどかは最初会った時と比べて僕の事どう思う?」

 

「変わりませんよ。いつだって優しくわたくしたちの事を思っているそんな人です」

 

「ハッキリ言うね」

 

「ハッキリ言います」

 

珍しく胸を張りドヤ顔で言い切った

 

「何か不安でもあるのですか?」

 

「全くないよ。でも、まどかを見ていると心の中で引っかかる事があったから聞いてみただけ」

 

「引っかかる事…」

 

「おそらくその引っかかりの正体は分かってると思う」

 

「聞いてもよろしいでしょうか?」

 

「ダメだよ。でも、いつか教えてあげる」

 

今日もロケットに集まりそして夕方

 

「じゃああたしたちそろそろ帰るね」

 

「ララ、流星君また明日〜」

 

「また明日ルン!」

 

「…あの流星君最後にいいですか?」

 

「なんだ〜い♪」

 

「えれなが言っていたのですが、ここに来る前何か叫んでいたのは本当ですか?」

 

「まどかまた明日!!」

 

 

 

 

 

今日も楽しい1日が終わった

 

「結局あの時なんで叫んでいたでプルンス?」

 

「僕にもわかんないです…」




オチが思いつかず半日も考える羽目になった

次回から本編進みまーす!


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第17話 ブラックホールと奪われるもの

7月31日、今日はスタプリのクリアカードの発売日ですね。12パックしか買えなかった。おそらくですけど1ダース買えば全集類揃います。これから買うそこのあなた!お特な事を聞きましたね!

ではでは、本編スタートです!


「…」

 

「おいおい、黙ってないで何か言ったらどうだ?」

 

「流星君どうするの」

 

「そんなの決まっている!頼むみんな!」

 

「「「「うん!」」」」

 

「「「「「スターカラーペンダント!カラーチャージ!」」」」」

 

「宇宙(そら)に輝くキラキラ星!キュアスター!」

「天にあまねくミルキーウェイ!キュアミルキー!」

「宇宙を照らす!灼熱のきらめき!キュアソレイユ!」

「夜空に輝く!神秘の月あかり!キュアセレーネ!」

「全てを包み込む母なる惑星!キュアアース!」

 

「「「「「スター☆トゥインクルプリキュア!」」」」」

 

 

 

遡ること数十分前

 

//////

 

ピロリン♪

 

「ありゃ?ペンダントが反応している」

 

ペンを探しにロケットにみんな集まり出発する時、流星のペンダントから反応があった

 

「最後の1本…ブラックホールか」

 

「でも、何でここで反応したのかな?」

 

「とにかく行ってみるでプルンス!」

 

急いで反応がある場所に行くと少し広い場所でシャドウが立っていた

 

「また会ったな。お前たちが探しているのはコレか?」

 

シャドウは最後のギャラクシースターカラーペンであるブラックホールペンを持っていた

そのペンはその名の通り黒色のスターカラーペンだった

 

「…」

 

「おいおい、黙ってないで何か言ったらどうだ?」

 

「流星君どうするの」

 

「そんなの決まっている!頼むみんな!」

 

 

そして今に至る

 

 

「はぁぁぁ!」

 

「スター・パンチ!」

 

「ソレイユ・シュート!」

 

「はっ!まだまだこんなもんじゃないだろう!!」

 

シャドウはアースたちの攻撃をジャンプで避け挑発をする

 

「ミルキー・ショック!」

 

「セレーネ・アロー!」

 

ミルキーとセレーネは隙を見逃さず空中にいるシャドウに追撃を仕掛ける

 

「ぐうぅっ!あの時より多少は強くなってはいるか」

 

「当たり前です!あの時と違いこちらは万全の体制で挑んでいるのです!」

 

「いくら強くてもあたしたちはみんなで勝つ!」

 

「アンタを倒してペンを回収する!ノヴァスタイル!」

 

アースはノヴァスタイルに変身し勝負をつける

 

「はぁ!ふんっ!たぁぁ!」

 

紫の閃光がシャドウに襲いかかり吹き飛ばす

 

「…はぁ…はぁ…そろそろだな」

 

「トドメだ!」

 

「プリキュア !ノヴァ・スラッシュ!」

 

「フッ」

 

鋭い技がヒットし大きな土煙りがたった

 

「やったルン!」

 

「早くペンをでプルンス!」

 

「……」

 

「どうしたのですかアース?」

 

「派手に土煙りが上がった割にはあまり手応えが無くて…」

 

「…前回同様いい感じだ」

 

「「「「「っ!?」」」」」

 

声の方向に目をやると土煙りが晴れそこには無傷で立っているシャドウがいた

 

「そんな!?確かにアースの技は決まったのに」

 

「簡単な事だ俺も使ったんだよペンの力をな!」

 

「でも、勝つのはわたしたちだよ!」

 

「やぁぁ!…ってあれ?」

 

パンチを食らわす為に正面から突っ込んだ筈のスターが、いつの間にかシャドウの後ろにいて大きく空振る

 

「スター何やってるルン!」

 

「それがわたしにもよく分かんなくて!気付いたらこんな所に!」

 

「さっきの威勢はどうした?」

 

「今度はあたしが!」

 

「たぁ!…って消えた!?」

 

「こっちだ」

 

今度はシャドウが消えミルキーの背後にいた

 

「はぁ!」

 

「ルン!」

 

ミルキーはシールドを張りシャドウの攻撃を防ぐ

 

「よし!タイミングバッチリ防いだ!」

 

「果たしてそうかな?」

 

「えっ」

 

シールドで完璧に防いだと思ったが破れること無く何故かミルキーに攻撃が通り地面に転がっていた

 

「な…何でルン…」

 

(さっきから何かおかしい…それなら見極めてやる)

 

「セレーネ!遠距離から頼む!」

 

「分かりました!」

 

「プリキュア !セレーネ・アロー!」

 

(これならどうだ!)

 

「甘いな!」

 

シャドウは手を前に出しそこから黒い穴が出現し、セレーネ・アローが穴の中に消えた

 

「わたくしの攻撃が!」

 

「お返しだ」

 

そして今度はセレーネの真上から穴が出現しさっき放った矢が飛んで来た

 

「セレーネ危ない!!」

 

アースはノヴァスタイルのスピードを生かしセレーネを助け出した

 

「あ、ありがとうございます」

 

「だけど今のは一体」

 

「何となくだけど分かった気がする」

「あくまで憶測だけど、あの黒い穴がワームホールみたいな仕組みで僕たちや技を全部あらぬ方向に出現させているんだ」

 

「おっ、殆ど正解だよ」

「ブラックホールペンの力は、人に限らず穴の中に取り込み任意の場所とタイミングで出すことが出来る」

 

「そして、スターの突然の位置の移り変わりやミルキーのシールドを貫き攻撃した…と言うことか」

 

「それって攻撃するだけ無駄になるんじゃ!」

 

「厄介な物を取られたな。でも、だからって諦めない!」

 

「ハッ!今度は俺から仕掛ける…ぜ!」

 

またも突然シャドウが消えソレイユの目の前に現れた

 

「くらいやがれ!」

 

「くっ!」

 

「残念!こっちだ!」

 

「っ!?がはっ!」

 

ソレイユのガードに合わせてわざと攻撃をワープでフェイントをかけ、腰に蹴りを食らわした

 

「次は!」

 

「スター・パンチ!」

「ミルキー・ショック!」

「セレーネ・アロー!」

「ノヴァ・スラッシュ!」

 

「そんなんじゃあ、当たらねぇぜ!!」

 

向かって来る技を全てワープを駆使して避ける

 

「オラァ!」

 

「「きゃああぁぁ!!」」

 

「スター、ミルキー!」

 

「まだ…」

 

「寝とけや!」

 

スターとミルキーを木々に吹き飛ばし、立ち上がろうとしたソレイユを瞬時に地面に叩きつけた

 

「まだです!…っ!?」

 

セレーネは援護をするしようとするも背後に出現したシャドウにかかと落としを食らう

 

「全員揃ってもこれか!!」

 

地面に倒れてるセレーネを踏みつけ不敵に笑う

 

「セレーネ、みんな…くそぉぉぉ!!」

 

アースが高速で仕掛けるも受け流されワープでかわされ、逆に攻撃をもらう

 

「あがっ!うぅ!…っ!ぐわぁ!!」

 

「ほらよぉ!」

 

「し、しまった!」

 

シャドウが土埃を出しアースの視界を奪った

そして目の前に現れ攻撃は防ぐものの取っ組み合いの状態になりそのまま地面に倒れる

 

「今のお前じゃあ俺には勝てねぇぇ!!」

 

「うぐ…!」

(ま、負ける!)

 

「ハッハ!!」

 

体に上手く力が入らず逃げるどころかどんどん地面に押し込まれてゆく

 

「ぐう…はっ…」

 

「終わりだぁ!!」

 

(負けて…負けて…負けて――)

 

「たまるかぁぁぁ!!」

 

アースは両足をたたみシャドウの腹を蹴り上げた

 

「何!?」

 

「おおぉぉぉぉぉ!!」

 

シャドウがワープする暇も与えず殴り、蹴り続ける

 

「だあぁ!!」

 

「うがぁ!!こ、これは!?」

 

ついにシャドウをダウンさせビッグバンスタイルになり一気に決める

 

「はあぁぁぁぁ!!」

 

飛び出し殴る瞬間、ボクサーの様に足を踏ん張り指先から頭のてっぺんまで体を捻り脇を締めその勢いに乗り必殺の右拳を振り抜く

 

「マズイ!?」

 

「ああぁぁぁ!!!」

 

激しい轟音が空に鳴り響く

 

「…」

 

「…」

 

「ど、どうなったでプルンス!」

 

「アース…」

 

スターたちも心配しその様子を見る

 

「こ、ここまで…とは」

 

「…」

 

「お、俺が負け……るわけねーだろ!!」

 

「「「「っ!?」」」」

 

「な〜んちゃって♪」

 

その言葉と同時にアースは崩れ落ち変身が解ける

 

「「「「流星!(君!)」」」」

 

「完璧に決まったのにどうして…」

 

「待っていたんだよ。流星の渾身の一撃を誘いそれをブラックホールの力でカウンターを決めるためにな!」

「よく頑張った…だがここまでだ」

 

シャドウは流星が持っている2本のギャラクシースターカラーペンを奪い立ち去ろうとする

 

「ま…待つルン!」

 

「お前たちだけでは俺に勝つのは不可能だ。それにペンは全て俺の手の中にある…諦めろ」

 

「諦めないです…絶対に!!」

 

スターたちは力を振り絞って立ち上がった

 

「なら、格の違いを見せてやる」

 

シャドウは体の中からペンが出て来た

 

「体の中からペンが!?」

 

「俺はお前らと違って、ペンダントは無いから体に直接取り込んで力を行使している。こんな風にな!」

 

先程、流星から奪ったビッグバンペンを体に突き立て取り込んでいく

 

「覚悟しろ…動かなくなるまで潰す!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

////////

 

ゾディアーク アジト

 

「戻ったぞ」

 

「おや、随分と早かったですね」

 

「呆気ないもんだ」

 

「そうですか…ペンは回収出来ましたか?」

 

「ああ、だが良かったのか?プリンセスの力を奪わなくて」

 

「ええ、今となっては必要の無い物ですから」

 

シャドウはハデスに3本のギャラクシースターカラーペンを渡した

 

「これで材料は揃いました。あとはわたくしの腕次第ですね」

 

「何をするつもりだ?」

 

「作るのです。新たなギャラクシースターカラーペンを…ね」

 

 

 

 

 

/////

 

「流星君大丈夫でしょうか…」

 

「分からないでプルンス。今は目を覚ますのを祈るだけでプルンス」

 

あの後、ひかるたちは頑張って奮闘したがそれでも勝てず負けてしまった

 

「わたくし様子を見て来ます」

 

「その必要はないよ〜」

 

「「「「流星!(君!)」」」」

 

ベッドで横になっていた流星が目を覚まし顔を覗かせた

 

「まだ、腹が痛い…」

 

「あまり無理したらダメだよ」

 

「流星、あたしたちペンを…」

 

「ん?あ〜気にするな。また取り返せばいいだけの話」

 

「あんな事があったのに前向きルン」

 

「だからこそだよ。切り替えていこ!」

 

「そうですね!」

 

「じゃあ、フワを抱かせて。最近お触りしてないから〜」

 

「フ〜ワ〜!」

 

 

 

 

 

ギャラクシースターカラーペンを全て奪われてしまったが、それでも流星たちは下を向かず前に進むのであった




内容のクオリティが下がって来てるのは気のせいだろう…

ぽんぽこ新しいの出したりしてますが、ちゃんと先の事を考えてから出してますのでグダグダにはならないはず

ではでは、ここまでの拝読ありがとうございます!


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休話 その4 黒い悪魔降臨!!

時期的に暖かくなって来たから出る所は出るかな?

休話をどうぞ!


「ひかる〜、まどか〜遅いルン!」

 

「ごめんごめん!」

 

「遅くなりました」

 

「流星君は?」

 

「ロケットの中を掃除中ルン」

 

流星たちは掃除中で、ララはロケットの中にある物を外に動かしいる途中でした

 

「えれなは?」

 

「お店の方があるから後で来るって言ってたよ!」

 

「では入りましょう」

 

ひかるたちがロケットに入る時、勢いよく扉が開きフワとプルンスを抱えて流星が飛び出した

 

「伏せろ!!」

 

「何々!?」

 

「どうしたのですか流星君?」

 

「奴が現れた…」

 

「まさかノットレイダールン!?」

 

「違うでプルンス」

 

「じゃあ何〜?」

 

「虫でプルンス」

 

「「「えっ?」」」

 

思わず力のない言葉がでる

 

「虫なんて関係ないルン。掃除するルン!」

 

ララがロケットに向かおうとすると流星が後ろから抱きつかれた

 

「ダメだララ!行っちゃダメだよ!!」

 

「は、離してルン!?」

 

「離さない!何があっても!!」

 

「流星恥ずかしいルン!///」

 

ワイのワイのガヤガヤ

 

「ところでプルンスどんな虫だったの?」

 

「黒かったでプルンス」

 

「どんな虫でしょう?」

 

「Gだよ…奴は急に現れたんだよ!」

 

「G?…あっ!ゴキb「おんどりゃぁぁ!」〜〜っ!?」

 

ひかるがその名を口にするが流星がそれを防いだ

 

「わざと伏せているのに何で言おうとするの!?」

 

「ごめんつい☆」

 

「と、とにかく入って退治しましょう」

 

ロケットに入ると流星は余計に身構えていた

 

「いないね」

 

「いないルン」

 

「それでしたら続きをしましょう!」

 

それからその虫が出ること無く掃除は終わった

 

「これで最後だよ」

 

「終わったルン」

 

「さてと一休み」

 

カサカサ

 

「……」

 

ガタッ!

 

「流星君?」

 

「ララ叩くものない?」

 

「無いルン」

 

その言葉に流星は酷く落ち込んだ

 

「何処かにいたの?」

 

「さっき音が聞こえて――」

 

カサカサ

 

「ぎゃああぁぁぁ!!出た出た出た!!」

 

Gが出た事により流星大暴れ

 

「落ち着いて下さい!」

 

「無理無理無理!!!」

 

「すごい暴れっぷりでプルンス…」

 

「あっ、流星君の足元に」

 

「もう我慢ならん!!」

 

流星はペンとペンダントを取り出し変身をしようとするが

 

「ダメですよ!」

 

「ロケットの中ルン!」

 

ララとまどかが流星を取り押さえる

 

「HA☆NA☆SE」

 

「飛んだでプルンス!」

 

 

 

 

「ロケットの中やけに騒がしいね」

 

ロケットの外ではえれなが到着し中の騒ぎに気づいた

 

「遅れてごめん…ってどうしたの!?」

 

えれなが見た光景は言葉では表せない程悲惨な事になっていた

 

「あっ!えれなさん」

 

「何!?えれなだと!!」

 

えれなの元にダッシュで駆け寄り

 

「頼む!奴を…Gをロケットの中から消してくれ!!」

 

「ちょ!説明して!」

 

流星が急いでかくかくしかじかで説明した

 

「いいよ」

 

「よっしゃ!行けえれなの姐さん!!」

 

えれなは掃除する為に持ってきた新聞紙をくるみ

 

バチン!

 

「はい終了」

 

「神様仏様えれな様!ありがたや〜」

 

「それにしても流星があの虫苦手なんて」

 

 

 

 

 

今日の件でえれながGを担当する事になりました




家では家族の人に退治してもらってます

次回もよろしくです!


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第18話 母と子

暑さに負けダラダラと過ごしてようやく出来上がった

そんな本編をどうぞ~


「漫画って面白いルン」

 

「わくわくフワ~」

 

「えっと逆さまだけどね」

 

「オヨ?」

 

ここは学校

流星たちはひかるが持ってきた漫画について話していた。ひかるのお母さんは、漫画家でその雑誌で連載を目指しているらしいが

 

「急に掲載が決まったから、アシスタントもいなくてお母さんてんてこ舞いなんだよね」

 

「アシスタントって何ルン?」

 

「簡単に言ったら漫画家さんのお手伝いをする人たちだよ」

 

ひかるが困っているとえれなが思いついた

 

「あたしたちに何か手伝える事は無いかな?」

 

「それぞれの特技を活かしたらお役に立てるかもしれません」

 

「本当!?」

 

「ルン!」

 

「お手伝いフワ!」

 

「みんなありがとう!」

 

「そんな簡単にいくかな?」

 

放課後お手伝いをする為に星奈家にお邪魔したが

 

「お母さん!」

 

当の本人は既にダウンしていた

 

「お母さん才能無いかも…」

 

「そんなことないよ!ほら、超優秀なアシスタントを連れてきたから!」

 

「初めまして」

 

「お邪魔します」

 

「どうもです」

 

「こんにちはルン」

 

「ルン?」

 

「ルン」

 

「ルン……閃いた~!」

 

ひかるのお母さんはペンを握り思いついた事書いたが、内容がひかるとララが出会った時のと似ていた

 

「す…鋭い…」

 

「流石の観察眼ですね」

 

「漫画家恐るべしルン…」

 

「愉快ですな~」

 

そこへ1人の男性が現れた

 

「ダメですよ!星奈先生!うちの雑誌の読者にSFやファンタジーは受けないってあれほど言いましたよね!?」

 

「どちらさまでしょう?」

 

「もしかして出版社の人?」

 

「申し遅れました。夢を追いかける編集者!その名も『追川夢男(おいかわ ゆめお)』です!」

 

暑苦しさ満載で名刺を貰った

 

「まんまですね…」

 

「編集者って何ルン?」

 

「お母さんに漫画の執筆を依頼した出版社の人だよ」

 

「流星も男の子なんだし漫画は読んだことあるよね?」

 

「あるにはあるけど…」

 

「それでしたら、何かアイディアとかありませんか?」

 

「僕が読んでいたのは小学館だよ」

 

小学館とは簡単に言ったら小さい子向けの漫画雑誌だよ!

 

「いい加減売れるものを描いて下さいよ」

「うちの雑誌で売れるのはズバリ!イケメン・恋愛・医療もの!」

 

「では、それらを全て取り入れればヒット作が生まれるのでは!」

 

「詰め込めばいいってもんじゃない気が…」

 

「わたし、そういうジャンル苦手だからなぁ…」

 

「そうだ!」

 

ひかるは何か閃き流星とまどかにある物を渡し着替えさせた

 

「この衣装どこから…」

 

「なんだか恥ずかしいです」

 

流星が白衣を着て医者にまどかが看護婦のコスプレでモデルになる羽目に

 

「身長差に難がある…これなら、えれなの方が丁度よくね?それかララとのコンビでも」

 

「そんなことありません!!」

 

「何でまどかが食い気味なんだよ」

 

描いてる漫画の方も途中からおかしな方向になっていきボツ扱い

夢男さんもアイディアを出すが今度はひかるが心配している

 

「分かりました…売れる漫画を描いて、必ず連載を勝ち取ってみせます!」

 

ひかるのお母さんは決断するが、ひかるは心配そうにその姿を見つめる

 

それから流星たちは各々で作業し夕方になり帰るのであった

 

 

 

 

それから日が経ち、無事掲載され星奈家でお祝いする事に

だが、帰って来たひかるのお母さんは浮かない顔をしていた

 

「何かあったの?」

 

「編集部に打ち合わせに行ってきたの――」

 

出版社の方で話を聞いてしまい現実を突きつけられたようす

 

「みんなにも手伝ってもらってあんなに頑張ったのに…」

「ちょっと外の空気吸ってくるね」

 

ひかるはお母さんの後を追い、流星たちはその後ろからこっそり付いて行くことに

 

「心配ですね」

 

「でも、羨ましいよ」

 

「どういうこと?」

 

「…僕はもう家族に会えない。戻りたくても方法が分からないからね」

 

「流星大丈夫ルン?」

 

「まあ…ね。でも大丈夫!」

 

(流星君…)

 

まどかは気付いていた、笑顔で返す流星の裏を

 

「みんなあれを見て」

 

流星が指指す方を見るとテンジョウとノットリガーがいた

 

「ひかる何があった!」

 

「お母さんが!」

 

ノットリガーになっているのはひかるのお母さんだった

 

「今日こそペンは頂くわよ」

 

『わたしには、もう漫画家なんて無理なのよ…」

 

「お母さん…」

 

「「「「「スターカラーペンダント!カラーチャージ!」」」」」

 

「宇宙(そら)に輝くキラキラ星!キュアスター!」

「天にあまねくミルキーウェイ!キュアミルキー!」

「宇宙を照らす!灼熱のきらめき!キュアソレイユ!」

「夜空に輝く!神秘の月あかり!キュアセレーネ!」

「全てを包み込む母なる惑星!キュアアース!」

 

「「「「「スター☆トゥインクルプリキュア!」」」」」

 

「ノットリガー!」

 

「「「「ノットレイ〜!!」」」」

 

「はぁぁ!」

 

「後ろは任せたよ!」

 

「ルン!」

 

ノットリガーはスターに任せ、ソレイユ、セレーネとアース、ミルキーの2組に分かれてノットレイの相手をする

 

「プリキュア !おうし座スター・パンチ!」

 

「ノット!」

 

ノットリガーがペンで『まもり』と書かれたふきだしを描き、スターの攻撃を防ぎ

 

「あぁっ!」

 

ノットリガーはペンからインクを出しスターを縛り倒れる

その拍子にスターが持っていた手作り漫画が落ちる

 

「ノット…レイ!」

 

「うっ!」

 

スターは避けれたはずの攻撃をあえて両手で受け止め手作り漫画をかばった

 

「「「「スター!」」」」

 

アースたちはスターを助けようとするがその前にノットレイたちが立ちはだかる

 

「ここは強引に突破する!」

 

スターはノットリガーにされたお母さんに呼びかける

 

「お母さん、わたしはお母さんの漫画大好きだよ!たくさんのイマジネーションが詰まってて、ドキドキハラハラの連続で主人公はどんな逆境にも負けない!」

「そんなお母さんの漫画にわたしは勇気をもらったんだ!!」

 

「ノット?」

 

「漫画だって?そんな落書きの為に必死になるなんて、あんたはお子ちゃまねぇ!」

 

「誰に何て言われても好きなものは好き!」

 

「よく言った!!」

 

アースたちもようやく参戦し全員で跳ね除ける

 

「その素直な気持ちを大切にするんだぞ!」

 

「アース…みんな!」

 

「今でプルンス!」

 

「「「「宇宙(そら)に輝け!イマジネーションの力!トゥインクルステッキ!」」」」

 

「スター☆トゥインクル!」

「ミルキー☆トゥインクル!」

「ソレイユ☆トゥインクル!」

「セレーネ☆トゥインクル!」

 

「「「「4つの輝きを今ひとつに!」」」」

 

「「「「プリキュア・サザンクロス・ショット!」」」」

 

 

 

 

ひかるのお母さんは目を覚まし手作り漫画を手に取る

 

「ひかるに読んでほしくて夢中で描いたっけ」

 

「お母さん」

 

その言葉に反応し振り返ると

 

「ありがとう!」

 

ひかるが笑顔でそう伝えると

 

「よし決めた!わたしもう一度連載目指す!」

「自分の好きな好きなものはその人だけの宝物だもん。その気持ちを大事にすれば、きっと読者にも伝わると思うから!」

 

「キラやば~、それでこそお母さんだよ!」

 

そして2人で漫画の作業をし、夢男にもその気持ちが分かり改めて連載を目指す為励むのであった

 

 

 

 

 

場所は変わり、とある星の洞窟にブルーキャットがいた

 

「ようやく手に入れた…プリンセスの力」




皆様も暑さに負けず体調管理に気を付けて下さい。

ここまでの拝読ありがとうございます!


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第19話 明かされる真実と可能性

アニメ本編で言うところの折り返し近くまで来ました!

では、本編を!


「準備OKルン」

 

「よ~し、プリンセススターカラーペン見つけるぞ~!」

 

「「「「おー!」」」

 

出発し目的地の星が見えた

 

「うわ~!キラやば~☆綺麗な星~!」

 

「惑星レインボーでプルンス」

 

「確か、ブルーキャットがその星の宝を集めていたな」

 

ロケットは着陸し降り立ってみるとそこは

 

「何か、寂しい星だね」

 

「花も木も無い」

 

「宇宙から見ると綺麗だったのに」

 

ひかるがスコープで辺りを見渡すと人の形をした石像を発見した

 

「どうしてこんな…」

 

「謎でプルンス。惑星レインボーは宇宙星空連合に入ってなかったでプルンス」

 

「人口およそ1800人全員が石になったってデータにはあったルン…数字では分かっていたけど…」

 

ララのペンダントの反応を頼りに進むと

 

「岩山から~!?」

 

「この岩山を超えるってことですか?」

 

「ノヴァ星の時みたく何か仕掛けがあるかも。調べてみる」

 

「じゃあ、ちょっと休憩…うわっ!」

 

ひかるが休憩する為に岩山の方にもたれるとすり抜けて消えた

 

「おい大丈夫か?」

 

「うん。何これ?」

 

ひかるは壁の中から顔を覗かした

 

「あっ!ホログラムでプルンス!」

 

「本当だ。…っと、中は洞窟になっているようだね」

 

洞窟を歩いていると他にも石になった人たちがいた

 

「そういえば、レインボー鉱石ってどんな石なんだ?」

 

「レインボー鉱石は、石から出る電磁波がエネルギーになるでプルンス」

 

さらに奥へと進むとフワが飛び出して宝の山を見つけた

 

「ピカピカフワ~!」

 

「キラやば~…ってあれはドラムスさんの所にあったもの」

 

「ブルーキャットが奪った物?」

 

「ここ、彼女のアジトってわけ?」

 

ララは宝の山にペンダントを向けると

 

「プリンセススターカラーペンルン!」

 

「ラッキーだね」

 

「ケヒャヒャ!」

 

後ろから笑い声が聞こえ振り返るとアイワーンとバケニャーンがいた

 

「確かにラッキーだっつーの」

 

「あっ!出た」

 

「あんたらの持つペンの反応を追ってきたらいいもの見っけだっつーの」

 

「レーダーまで作ったよこの人。ある意味すごい」

 

「岩山の前で反応が消えたから探ってみたら、レインボー鉱石の出す電磁波のせいでアタイのレーダーには反応しなかったみたいだけど、お陰でプリンセスの力一気にゲットだっつーの!」

 

アイワーンとはここまでの道のりをご丁寧に説明する

 

「さて、全て頂きましょう」

 

「みんな!」

 

「「「「うん!(ルン!)」」」」

 

「「「「「スターカラーペンダント!カラーチャージ!」」」」」

 

「宇宙(そら)に輝くキラキラ星!キュアスター!」

「天にあまねくミルキーウェイ!キュアミルキー!」

「宇宙を照らす!灼熱のきらめき!キュアソレイユ!」

「夜空に輝く!神秘の月あかり!キュアセレーネ!」

「全てを包み込む母なる惑星!キュアアース!」

 

「「「「「スター☆トゥインクルプリキュア!」」」」」

 

「やぁー!」

 

バケニャーンがスターに向かって走って来るが

 

「あっとっとっと…え!?」

 

紅茶を淹れながら華麗にかわす

 

「はぁー!」

 

「セレーネ・アロー!」

 

ソレイユとセレーネの攻撃にも簡単に避ける

 

「10点!10点!!10点!!!バケニャーン選手見事30点満点獲得しました!!」

 

「アースも手伝って下さい!」

 

「フン!ペンは貰うっつーの!」

 

アイワーンは光線銃をスターに連射する

 

「渡さない!ていうか、ブルーキャットのペンだし!」

「ええい!…ああっ!」

 

スターはシールドで防ぐが弾いた衝撃で後ろに飛ぶ

 

「ルン!」

 

今度はミルキーの電撃と光線がぶつかり合う

 

「データ的にはあなたに勝ち目は無いルン!観念するルン!」

 

「観念?ああそっか~、この星の奴らは石になってるっつーの。だからノットリガーにできる奴がいないっつーの」

「確かにそうだっつーの。だって、アタイがみーんな石にしちゃったっつーの」

 

「「「「「っ!?」」」」」

 

その言葉にアースたちは衝撃した

 

「ぐぅっ!」

 

隙をつかれアイワーンはミルキーの電撃に競り勝った

 

「フン!星1つ滅ぼしたアタイが観念?笑わせるっつーの!」

 

「滅ぼしたって…どうして!?」

 

アイワーンは事の顛末を話した

実験段階のダークペンを使った結果、暴走し今のようになったと

 

「だけど、この星にあったペンも手に入れたしお宝ぜーんぶ売っぱらって研究資金もがっぽり!」

「お陰で、ダークペンが完成したっつーの」

 

アイワーンはプルンスとフワの所に移動し、プルンスをこちらに投げる

 

「プルンス!よし、蹴り…返さない!」

 

アースが避けた事によりプルンスが壁に激突する

 

「蹴り返さないならキャッチして欲しいでプルンス!」

 

「あ、ごめん」

 

「ノットリガーになる奴なら…ここにいるっつーの!」

 

「フワー!」

 

アイワーンはフワをノットリガーにする為に捕まえる

だけど、バケニャーンがアイワーンからフワを横取りした

 

「何で邪魔するんだっつーの!」

 

「この生物も捕らえよとダークネスト様からのご命令です」

 

「フワ?」

 

「はぁ?」

 

「フワを返してよ!」

 

「返してと言われて…返す愚か者がどこにいます?」

 

「それなら、この後の展開も分かるよな?」

 

アースとバケニャーンが睨み合っていると

 

「いいにおいフワ~」

 

「「「「えっ?」」」」

 

「まさか…あんたそんな趣味が!?」

 

「ブルーキャットのにおいフワ~」

 

「あっ、そっちね……ん!?ブルーキャット?」

 

「どういうことだっつーの!?」

 

バケニャーンは返事に答える事なくフワを解放する

 

「まさか、この子に気付かれるとはね」

 

バケニャーンが懐からパフュームを取り出し香水を自分にかけると

 

「お前は!」

 

「ブルーキャット!」

 

「変化の状態を維持する香水が仇となるとはね」

 

正体を隠しし切れずブルーキャットが現す

 

「バケニャーンはどこだっつーの!?いつ入れ代わったっつーの!?」

 

「本当におめでたいわね。いないのよ元々バケニャーンなんて」

「ずーっとわたしが化けていたニャン」

 

「アンタ、ずっとアタイにペンを使わせたがらなかったっつーの!何の為にだっつーの!」

 

「まだ分からないの?わたしはレインボー星人よ!」

 

この場にいる全員がさらに驚く

 

「星のみんなを戻す方法を探るためあなたに近づいたニャン」

 

「流石怪盗だな」

 

「お前…ずっと騙してたっつーの!許さないっつーの!!」

 

アイワーンは怒りを露わにするが味方は無く何も出来ない状態で追い込まれる

 

「こうなったら一か八かだっつーの!」

 

「ダークペン!イマジネーションを塗りつぶせっつーの!」

 

まさかの石化した人をノットリガーに変えてしまった

 

「やったーっつーの」

 

「ノットリガー!」

 

ノットリガーは武器であるツルハシを振りかざして、洞窟に大きな穴を開けペンとブルーキャットが集めた宝を持ち去ってしまった

その後をブルーキャットが追う

 

「石化したレインボー星人を!くっ…アイワーンどこまで弄べば気が済むの」

 

「ケヒャヒャ!そんなのアタイの勝手だっつーの!」

 

「ノットリガー!」

 

「くっ!」

 

ノットリガーの攻撃を受けなかったが衝撃で吹き飛ばされる

だがそれをアースが支える

 

「1人で無茶するな!」

 

「でも!」

 

「たかが石像1体で何ムキになってるんだっつーの!」

 

「こうなったらビッグバンペンで…っ!?」

(しまった!今手元にペンは1つも無い)

 

「ノットリガー!」

 

「マズイ!」

 

振り降ろされる時ミルキーが前に出て攻撃を防いだ

 

「ミルキー!」

 

「たかがじゃないルン。惑星レインボーは住民が石化して滅んだってデータにはあったルン!」

 

押し込むためにもう片方でノットリガーが拳を作ると

 

「「はぁぁ!」」

 

「セレーネ・アロー!」

 

スターたちのお陰で追撃は免れノットリガーは後退した

 

「ただおよそ1800人石化したって…でも違ったルン!来てみて初めて分かったルン。色んな人がいたルン」

「この星の人たちはデータや数字じゃないルン!たかがで済ませられるものじゃないルン!」

 

「だから何だっつーの?今はただの石の塊だっつーの!」

 

「それはどうかな?ノットリガーは想像力を塗りつぶすんだろ。だったらノットリガーになったって事は…答えは簡単!」

 

「っ!!想像力が…心が…残っている」

 

「正解。みんなを元に戻せる可能性がまだある」

 

「フン!そんなこと出来るかっつーの!」

 

「ノットリガー!}

 

また振りかぶり攻撃態勢に入る

 

「目を閉じて!」

 

「「「「「えっ?」」」」」

 

「早く!」

 

ブルーキャットの指示通り目を瞑ると後ろから激しい光が起きた

 

「眩しいっつーの!」

 

アイワーンはたまらず2本のペンを落としノットリガーは後ろに転げ落ちる

 

「今よ!ペンを取って!」

 

スターとミルキーが駆け寄りふたご座のペンは回収したが、もう1本をスターが取ろうとするところをノットリガーに邪魔をされアイワーンの手に収まった

 

「プリンセススターカラーペンを返せっつーの!」

 

「させるか!いくよミルキー」

 

「プリキュア!ふたご座ミルキー・ショック!」

 

「プリキュア!アース・スラッシュ!」

 

ふたご座の力を得たミルキー・ショックとアース・スラッシュがノットリガーを吹っ飛ばした

 

「今ルン!」

 

「「「「宇宙(そら)に輝け!イマジネーションの力!トゥインクルステッキ!」」」」

 

「スター☆トゥインクル!」

「ミルキー☆トゥインクル!」

「ソレイユ☆トゥインクル!」

「セレーネ☆トゥインクル!」

 

「「「「4つの輝きを今ひとつに!」」」」

 

「「「「プリキュア・サザンクロス・ショット!」」」」

 

浄化されアイワーンは退去したがブルーキャットは苦い顔をしていた

 

「ふたご座フワ~!」

 

 

 

「わたしたちも協力する!この星を戻す為に頑張る!」

 

「ありがとう。でも…気持ちだけで十分ニャン!」

 

言い終わると同時にブルーキャットは煙幕を出した

 

「何も見えん!」

 

「どうして!?」

 

「サザンクロス・ショット。あれでも戻せなかった…」

 

「フワ~」

 

「必要なの。この子とプリンセスの力が…」

 

ブルーキャットはフワを連れ去っていった

 

「くそっ!フワが!」

 

「無いルン!プリンセススターカラーペンが無いルン!」

 

「わたくしのも!」

 

「あたしも!」

 

「まさか…無い!」

 

「やられた。フワもペンも全部取りやがった!」

 

「マズイでプルンス!!」

 

 

 

 

 

ブルーキャットはフワとペン持って何処かへ向かっていった




次回も前回までの遅れを取り戻す感じで馬車馬の様に頑張ります




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第20話 正体と銀河に光る虹色のスペクトル

サブタイを考えるのも苦労しまふ

では、本編を~!


「ペンが移動してるっつーの」

 

アイワーンがレーダーでペンの位置を確認していると1機の宇宙船が現れた

 

「してやられたなアイワーン。バケニャーン…否!宇宙怪盗に!」

 

宇宙船からカッパードとその部下のノットレイたちが降りてきた

 

「何しに来たっつーの!」

 

「後は、我々に任せてもらおう。ガルオウガ様のご命令だ」

 

「冗談だじゃないっつーの!」

 

「信頼してた奴に騙され、その上敗北したんだぞ。少しは自分の立場を考えたらどうだ?」

 

宇宙船の影からシャドウがそう言い放った

 

「何でお前がいるっつーの!」

 

「俺たちは今協力関係だろ。忘れたのか?」

 

「ということだ。行くぞ」

 

カッパードたちはペンがある方向へ向かう

 

 

 

 

 

////////

 

その頃流星たちは、ブルーキャットを見つけフワとペンを取り戻す為変身して交戦していた

 

「どこの世界にカードを爆弾にして戦う怪盗がいる!?」

 

「そっちこそ、変身して戦う探偵がどこにいるのよ」

 

ブルーキャットは見た目はカードの爆弾を投げつける

 

「だったら、こっちは小石で勝負!バックホームだっ!」

 

アースは小石を拾いカードに目掛け投げ防ぐ

 

「チッ!」

 

「追うルン!」

 

「フワとペンを返して!」

 

ブルーキャットを全員で囲い込み逃げ道を無くす

 

「渡さない。スタープリンセスの力そしてフワがいれば手に入る…強大な力が!」

 

「そんなの噓っぱちでプルンス!」

 

「分かってないのね!どうしてノットレイダーがプリンセスの力を狙っていると思って?」

 

煙幕を出してブルーキャットがその隙に逃げる

 

「逃がしません!」

 

「ルン!」

 

ミルキーとセレーネが道を塞ぐが、スターに変装し2人が動揺した隙に飛び越え後ろの階段へと走る

 

ブルーキャットを追うと小さな空間にレインボー星人の石像がある所にでた

 

「いい加減諦めなさい!」

 

「諦めない!フワもペンも!わたしが守る!」

 

「せめて『わたしたち』と言ってくれ」

 

「くっ…」

 

「ダメフワ!みんな、なかよくするフワ…」

 

フワは耐え切れず泣きながらみんなが仲良くする事を願う

 

「フワの言う通りだよ!誰かを泣かせてまで奪っていいわけないよ!」

「ねぇ…もうやめよう」

 

「簡単に言ってくれるわ!」

 

ブルーキャットがまた煙玉を使うところをスターが止める

 

「わたしとあなたは同じよ!あなたがフワを救いたい様にわたしもこの星を救いたいの!!」

 

ブルーキャットがスターの手を振りほどいたが、勢いで煙玉を離し後ろの石像に当たり弾ける

 

「うっ!」

 

「何だ?」

 

突然ブルーキャットが苦しみ始め、変装が解けるがいつもの姿ではなかった

 

「あなた…」

 

「そうこれが…本当の…わたしの姿…」

 

その姿はレインボー星人と同じく猫に近い獣人の姿に変わった

 

「驚いたニャン?みんなそう…変化の能力を持つわたしたち種族は人々から恐れられていた」

「そして名前すら無いこの星に流れ着いた…」

 

 

『――きっと私たちにも輝くさ。美しい虹が…』

 

 

「その言葉を胸に、この星を『レインボー星』と名付けて生き抜いた」

「この星で取れるレインボー鉱石のお陰で、街が出来、創作の喜びもくれ平和な暮らしが続いた。でもあの日…」

 

そこからはアイワーンが言ってた通りだった

 

「それからわたしは旅に出た。みんなを戻す方法を見つける為に」

「マオになって宇宙を巡り情報を集め、ブルーキャットとしてレインボーの宝を取り戻し、バケニャーンとしてノットレイダーにも潜入した。そして知ったの…12星座のプリンセスとフワの力を…」

 

「みんなを元に戻す為なら何だってする!宇宙怪盗でも何でも!」

 

香水をかけブルーキャットの姿に戻り強く言い放つが

 

「そんなの噓だ!」

 

「っ!?」

 

「じゃあ何であの時ペンダントも盗らなかったんだよ!」

 

「もしかして、わたしたちがプリキュアになれる様にって盗らなかったんじゃあ?」

 

「あっ!ノットレイダーがまだこの星にいるからでプルンスか?」

 

「わたくしたちの身を案じて…」

 

「違う!違うニャン!!」

 

するとそこへカッパードたちノットレイダーが現れた

 

「カッパードどけっつーの!」

 

さらにアイワーンも上から飛び降りてきた

 

「こいつはアタイがやるっつーの!」

 

「ダークペン!黒く塗りつぶせっつーの!」

 

「ノットリガー!」

 

アイワーンは自分自身をノットリガーにした

 

『全部ぶっ壊してやるっつーの!』

 

ノットリガーがブルーキャットを踏み潰そうとするがミルキーそれを防ぐ

 

「みんな!」

 

「「「「はーっ!」」」」

 

ミルキーを除いた全員がタックルするがビクともしない

 

「「くっ!」」

 

「「「あぁっ!?」」」

 

ノットリガーはアースたちを掴み外へ投げ飛ばし太い腕で叩き付けた

 

「何でプリキュア!」

 

ブルーキャットはロープでノットリガーの腕を絡める

 

「アイワーン!相手はわたしでしょ!」

 

ノットリガーはお構いなく腕を振り回しブルーキャットを浮かせ地面に叩き付けるところをスターとアース、プルンスで助け出す

 

(何で…)

 

「大丈夫フワ!」

 

「えっ?」

 

「スターたちが守ってくれるフワ!」

 

「守る?どうして…」

 

疑問に思いながらアースたちの姿を見る

 

「とにかく攻めるんだ!!」

 

「ルン!」

 

「はっ!」

 

「はぁぁ!」

 

「たああぁぁ!」

 

「ノットリガー!」

 

「うわっ!」

 

「スター!どわっ!」

 

「あぁっ!」

 

アースはスターを空中で受け止めようとするが、踏ん張りが効かずまとめて吹き飛ばされ近くにいたブルーキャットも巻き込まれた

 

そしてブルーキャットが付けていたサングラスも外れ琥珀色の目が露わになる

 

「「スター!」」

 

「まだいけるか?」

 

「うん…」

 

「何でよ!?どうして戦うの!?」

 

「だって…ほっとけないじゃん」

 

「あなたには関係ない!何も知らない他人でしょ!!」

 

「関係あるさ!!」

 

「えっ…」

 

ブルーキャットの言葉にアースが反応する

 

「確かにまだ分からない事があるけど…僕たちは知ったんだよ君が旅する目的を!」

「例え知らなかったとしても、困っている人を僕はほっとけない!ここにいるみんなだってそうだ!」

 

「わたしも知らない事がある…だからこそ知りたいし、会って話してみたい。この星の人たちと」

「だってさ…キラやば~っだよ!何でも素敵な姿に変われるなんて!」

 

「だからわたしは守りたい」

 

「そういうこと」

 

「はい!」

 

「ルン!」

 

「「「「はあぁぁっ!」」」」

 

「何で…そこまで…」

 

スターたちはノットリガーに向かったがアースはまだその場に残っていた

 

「その答えはもう知っている筈だよ」

 

「ブルーキャットが言ってたフワ」

 

 

『――あなたがフワを救いたい様にわたしもこの星を救いたいの!!』

 

 

「みんな同じ気持ちなんだよ。他人がどうこうじゃない…助けたいから助けるんだ。あと、ブルーキャットの本当の姿僕は好きだよ」

 

「あなたこんな時に好きって…」

 

話し込んでいるうちにスターたちはノットリガーの一撃をもらい変身が解けてしまった

 

「こりゃあマズイ!みんな!」

 

アースも戦闘を再開し奮闘するが途中で変身が解ける

 

「マジですか!?絶対絶命の展開だな」

 

「ほんと…お節介よ…いつもいつも…あなたたちは!!」

 

ブルーキャットは流星たちの前に出て庇う様に両手を広げる

 

「理解に苦しむ。目的の為なら全てを裏切るお前が、何故そこには立つ?」

 

「分からない、星のみんなは救いたい。でもその前に、倒れているんだ目の前でこの子たちが!」

 

「愚かな」

 

「ノットリガー!」

 

ノットリガーの拳が迫る

 

「だからわたしは…救う!みんなを…救いたいのー!!」

 

「フ~ワ~!」

 

ブルーキャットの気持ちに応える様にフワが光、トゥインクルブックからペンとペンダントがブルーキャットの目の前に現す

 

「君の救いたいという気持ちが形になって力になっくれる。それを全部ぶつけるんだ!」

 

「言われなくても!」

 

「スターカラーペンダント!カラーチャージ!」

 

「銀河に光る!虹色のスペクトル!キュアコスモ!」

 

ここにきてブルーキャットはキュアコスモへと変身を遂げた

 

「キュアコスモ…キラやば~っ!」

 

「この熱い展開は興奮する!」

 

「ノットリガー!」

 

「フンっ!」

 

ノットリガーの拳をコスモは容易く受け止めた

 

「ちょっとそのペン預かっといて」

 

「フワ?」

 

「はああぁぁ!」

 

そこから駆け上がり攻撃しノットリガーのガードをのけぞり、その勢いで腕を持ち体を持ち上げ地面に叩きつけた

 

「キュアコスモ…強い!」

 

「強いのレベル超えてるよ!明らかにパワーインフレおかしくないですか!?」

 

 

 

 

 

 

新たなプリキュアの誕生により戦いはまだまだ続く




っしゃあぁぁ!ここまで来たわ!!

謎のやり切った感

ここまでの拝読ありがとうございます!


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第21話 決着と受け継ぐ者

家に蜂の出入りが多い!!
スプレーでプシューだよ!

では、本編をどうぞ!プシュー!!


ブルーキャットがキュアコスモに変身してから反撃が始まった

 

「今度はこっちからいくニャン」

 

「ノットリガー!」

 

「フッ!ハッ!」

 

ノットリガーの攻撃をアクロバットにかわし

 

「はぁーっ!」

 

「ノットリガー!」

 

猫の手の形で攻撃し図体のデカいノットリガーを空高く飛ばした

 

「ホント、おてんばなんだから」

 

「どっちがだよ!?」

 

その時空が暗くなり、ノットリガーが黒いオーラを出し不気味な形しながら立ちあがった

 

『オォ~…』

 

「ダークネスト…」

 

「それは何だ?」

 

「ノットレイダーを統べる者よ」

 

「いきなりラスボス戦かよ…」

 

黒いオーラみたいのがダークネストらしくアイワーンの意識を乗っ取った

 

「想像力を塗りつぶす…」

 

「ダークネスト様のお力は、想像力を塗りつぶすという次元ではない!」

 

この状況でひかるは呟いた

 

「助けてあげないと」

 

「アイワーンを?」

 

「だって苦しんでいる。わたし助ける」

 

コスモは少し迷った顔をするが

 

「いいんじゃないか?」

 

「…分かったわよ。本当にお節介な子ニャン」

 

コスモも覚悟を決めて流星たちもすぐさま変身する

 

「「「「「スター☆トゥインクルプリキュア!」」」」」

 

「おっとその前に、流星は借りてくぜ」

 

変身したアースたちの前にシャドウが現れた

 

「何でここに…」

 

「キュアコスモか…試したいところだが、俺はお前と1対1で勝負する!」

 

シャドウがアースを指指す

 

「今までの戦いでは2人きりでちゃんとしたことないからな」

 

「1対1で白黒つけるって事か?」

 

「そうだ!この場面だからこそお前と決着をつける!」

 

「…だそうだ。付き合ってくるわ」

 

「来い!」

 

シャドウがブラックホールの力でワームホールの穴を出現させ誘う

 

「アース!」

 

「ん?セレーネ何?」

 

「…頑張って下さい!信じています!」

 

「セレーネこそ。みんなも頑張れ!」

 

そう言ってアースとシャドウはお互いの決着の為に場所を移動した

 

 

 

 

//////

 

「ここはどこだ?」

 

「さっきいた場所から星の反対側まで来たまでだ」

 

「ご苦労なこった」

 

シャドウは身構える

 

「わかったわかった」

 

アースもシャドウを見て構える

 

「始めよう……ファイナルステージの開始だ!!」

 

その言葉が合図で2人は飛び出し拳同士をぶつける

 

「悪いが俺はお前を倒すだけしか頭にない。引き伸ばして楽しむつもりはない!」

 

シャドウはビッグバンペンを体に取り込んだ

 

「砕けろ!!」

 

「ぐわっ!」

 

アースは大きく後退し腕を抑える

 

「ガードして良かった。腕が痺れるっ!」

 

「まだまだ行くぜ!!」

 

だがアースも負けじと攻撃を上手く受け流して防ぐ

 

「当たらなければ意味が無いか…それならこれだ!」

 

今度はビッグバンペンと取り替えノヴァペンを使った

 

「どうだ!あの時とは全く逆の立場だなぁ?」

 

シャドウは高速で動ける事に正面から猛攻撃をする

 

「くそっ!やっぱり速い!…だはっ!」

 

高速の攻撃に、全ては捌ききれず少しずつだがダメージが蓄積する

 

「アース…スラッシュ!!」

 

「チッ!少し掠ったか」

 

至近距離で技を放つもシャドウはそれを躱す。

 

「はぁっ…はぁっ…くっ!」

 

「力尽きるなよ。さぁ第2ラウンド開始だ」

 

ブラックホールペンと取り替え目の前まで距離を詰めた

 

(速っ!…じゃないこれは!?)

 

「オラァ!」

 

「う゛ぅ!…だっ…はっ…がはぁぁ」

 

腹を殴られアースは地面を跳ね飛び転がる

 

(ブラックホールか…)

 

「これからお前は俺に触れられず……倒れる」

 

「っ!?」

 

シャドウは前回同様、瞬時に場所を移動しながら視角の外から攻撃し翻弄する

 

「冗談抜きで…やば…い…」

 

堪らず膝をつく

 

「でも、やるしかないんだ!」

 

シャドウに走りだし腕を動かす

 

「はあぁぁ!!」

 

「アース・スラッシュ!」

 

「馬鹿の一つ覚えだな」

 

ワームホールの穴を出し取り込む

 

「それでも止まらない!」

 

「フッ」

 

だが、いとも簡単にシャドウはアースの拳を手を使って(・・・・・)防いだ

 

(えっ?)

 

「ほらよ」

 

真横に穴が出現しさっき放ったアース・スラッシュが返された

 

「ぐわはっ!」

 

「残念!あと一歩届かなかったな」

 

(今の攻撃、何故ブラックホールの力で防がなかったんだ?)

 

「…観察してみるか」

 

それからアースはヒット&アウェイで戦い、ブラックホールの力を観察していた

 

そして

 

(なるほどね。その力の欠点を見つけた。だけど失敗したら…)

 

「闇に飲み込まれろ!!」

 

「くそっ!迷ってる場合じゃない!!」

 

アースは最後の賭けに出て真っ向から勝負する事に

 

「アース…」

 

「またか、失望したぞ流星!!」

 

先程と同じ展開でシャドウはブラックホールの力で作ったワームホールで対抗する

 

(ここだ!)

 

瞬間、片足を軸にして右に体を強引に捻じ曲げブラックホールを避ける

 

「何っ!?」

 

「うおおぉぉぉ!!」

 

そのまま勢いに任せ下からアース・スラッシュを放つ

 

「ぐおおぉぉぉっ!?」

 

ノーガードから直撃し地面を転がる

 

「簡単な…事だった!弱点は分かってた…はぁ…あとはタイミングの問題」

 

「弱点だとぉ!?」

 

「どんな物でも取り込み、任意の場所とタイミングで出し入れも可能とする……ただし1つの穴(・・・・)を使っての話だけどな」

 

弱点それは――

 

「1つ!出入口含め1つしか穴を出現させれない」

 

「2つ!その穴完全固定でしょ?だから動かす事が出来ない」

 

「それで咄嗟の攻撃には対応出来ない。さっき分かっただろ?」

 

胸を張って威張る

 

「でもその分、連続で使えるけどね」

 

「だが、弱点を知ってもお前が不利なのは変わらない」

 

「それはコレを見てから言うんだね」

 

アースの手にはビッグバンペンとノヴァペンの2本を取り返していた

 

「スターカラーペンダント!カラーチェンジ!」

 

「キュアアース ノヴァスタイル!」

 

「最終ラウンドだ…行くよ」

 

最後の力を振り絞り紫の閃光が走る

 

「そんなもの!簡単にかわしてやる!!」

 

対してシャドウはワームホールを使い瞬時にワープし避ける

 

「こいつ!後先考えずに全力で力を使ってるだと!?」

 

(体が軋む…だけど、ここで足を止める訳にはいかない!)

 

「お前にだけは絶対負けない!!」

 

「もう一度仕掛ける!」

 

体を捻じ曲げブラックホールを避け、技を仕掛ける

 

「二度は続かん!」

 

アースの動きを読んでブラックホールを囮にカウンターで合わせてきた

 

「うらぁっ!」

 

一瞬の判断、アースは軸にした足をさらに力を入れジャンプして飛んだ

 

「これが!最後の攻撃だぁ!」

 

空中で素早くビッグバンスタイルに変身しかかと落としで勝負を決める

 

(限界だ…これで倒せなかったら…」

 

「流星!お前ぇぇぇええ!!」

 

渾身の一撃をくらい地面に大きなクレーターが出来、シャドウが地に伏せる

 

「勝った…のか?…い゛っ゛て゛!゛!゛」

 

無理に連続で軸足として使った左足が悲鳴を上げた

 

「誰にも負けない力を手に入れた俺が何故負ける?」

 

倒れてるシャドウが呟く

 

「俺はお前が羨ましかった…周りには信頼出来る仲間がいるお前がな!」

 

「僕は君で、君は僕だ。何も変わらない。あるとするなら、道を間違えただけだ」

 

「はっ!意味の分からない事を…受け取れ」

 

シャドウが最後のギャラクシースターカラーペンであるブラックホールペンを渡す

 

「俺は消える…それが力の代償だからな」

 

「そうか…ありがたく受け取るよ」

 

「行きな、仲間の所へ!あっちも決着が付いただろう」

 

アースはブラックホールペンを使ってブラックスタイルになった

 

今までと同様にパーカーの色が黒に変わった。そして足を引きずりながら、みんなの所へワープし消える

 

「実に満足だった…」

 

最後にそう言い残し黒の粒子になり消えた

 

合流するなり早速スターパレスに移動した

全てのプリンセススターカラーペンが揃えば、レインボーのみんなが元に戻る可能性はあると聞いた

 

「そしてギャラクシースターカラーペンについてですが」

 

「今まで話さなかったのに急に話題に出てきたね」

 

「流星しーっ!」

 

「未だに謎の多い事しかよく分かりません。ですけど、さらに力を秘めている事だけは分かります」

 

おうし座のプリンセスがそう伝え元の場所に戻った

 

 

 

 

 

その後はブルーキャット、否彼女の本当の名前「ユニ」である。宇宙船を元に戻ったアイワーンに盗まれ、一緒にロケットに乗り地球に帰還するのであった




今回でシャドウさんは退場しました!

次回はユニも加入したのでこれまでの出来事を振り返ってみます



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休話 SP 思い出を振り返ってみよう!

特別編という事で、今までの話を振り返りつつ裏話も話していきたいと思います!

尚、今回はわざと描写を極力無くし台詞を多くしていますので「小説なのに描写ねーじゃん」なんて思わないでください♪

では、特別企画スタート!







「今日は今までの話を振り返ってみよう!」

 

「「「「おー!」」」」

 

「何でわたしまで…」

 

「一応アニメ本編の軸では折り返しまで来たからその記念で!」

 

「今回は特別ゲストとして作者自身も参加しますので!」

 

どもども!作者でゅえ〜すっ!

 

「オヨ?ロケットの天井から声が…」

 

天の声で参加しま〜す♪

 

「今回のプログラムだよ。みんな確認してね」

 

「流星君仕事が早いなぁ」

 

 

プログラム表

 

1番 本編の振り返り

 

2番 休話の振り返り

 

3番 好きな事話していいよ♪

 

 

「「「「「最後雑!?」」」」」

 

 

 

//////

 

これよりプログラム1番『本編の振り返り』を始めます

 

「運動会みたいな感じですね」

 

「流星と作者が揃うと収集つかない気が…」

 

「まず1〜5話から振り返ってみよう!ララお願い!」

 

ララはモニターに映像を映し出した

 

「描写と作者にカギカッコ無いから分かりにくいね」

 

「流星これ以上何も言わないで…話しが進まないから」

 

最初の1、2話は右も左もわからないから手探りでやっていたから、初々しさが残ってるんです。そして出来の悪い為余り読み返してないんですよ!

 

「そして3話は台詞が多く描写が少ないでプルンスな」

 

「それあたしも思ってた」

 

「そして、この話を見てた読者様に指摘されて4話以降から直し始めたんだよね?」

 

そそ!ひかるちゃん正解!

 

「だけどその描写が最近パターン化してるニャン」

 

それな!

 

「4、5話からは流星君の本性が現れてきたね」

 

「どんどんいくルン!次は6〜9話ルン」

 

「この話から流星君と色々ありましたね」

 

「スターカラーペンも集め始めたね」

 

「そう言えば、この台本渡された時なんか聞き覚えのある台詞が多く感じたんだけど…作者何か知ってる?」

 

すみませんでした!!この話に限らず、それ以降からの話も自分の好きだった台詞を取り入れたのです!!

 

「こんな作者だけど温かい目で見てやってください」

 

「わたしの出番がある10〜14話を見てみるニャン」

 

「ここからブルーキャットもといユニに出会ったルン!」

 

「そうでプルンス!!まだあの時の事は忘れていないでプルンス!!」

 

「はいはい」

 

「ムキー!!でプルンス!」

 

「この時から流星が探偵を名乗り出してツッコむ量が余計に増えたよ…」

 

「確か丁度探偵もののアニメをみていたよね?」

 

レ○トンと金○一を観てたよ!

 

「オリキャラも参戦してますます盛り上がって来たルン!」

 

「それは作者だけなんじゃ?」

 

今回流星冷たくない?

 

「15〜18話の物語を見てみましょう」

 

「2話分使ってまどかと流星の話を書いたね」

 

「ここから更新状況もグタグタしてきたよね」

 

パンツを見られた怪盗が何を言って――

 

「あら、そんなに死にたいの?」

 

ヴェッ!マリモ!

 

「19〜21話ルン」

 

「惑星レインボーの出来事はすごかっでプルンス」

 

「ユニがプリキュア になったりしてキラやば〜☆」

 

「流星君の方も決着がつきましたね」

 

 

 

「本編の振り返りはここまでかな?」

 

「次は休話についてルン」

 

 

 

//////

 

プログラム2番『休話の振り返り』です。選手の方は入場門に集合して下さい

 

「絶対わざとだよね?」

 

「1〜4のまとめいってみよう!」

 

「休話っておふざけ要素がてんこ盛りね」

 

安心しろその5では早速ユニも参加出来るから

 

「嫌よ」

 

「作者から台本はもう貰ってるから諦めて」

 

「はぁ〜」

 

「ユニ…流星の相手をするのは疲れるよ」

 

「知ってるわ」

 

「もんじゃの回もありましたね。あれはどういうことでしょう?」

 

「あれは確か、作者がもんじゃ食いたくてその気持ちを表したって話だよ」

 

「どんだけ食い意地張ってるルン」

 

ララには言われたくないな…

 

そうだ1ついいかな?

 

「ルン?」

 

本編含めて、最初の1、2話を除き1番読まれているのが休話シリーズなんだよね。特にその2の『ドッキリ!告白♡パーティ!!』の回が

 

「少し待って下さい……確かによく読まれていますね」

 

不思議でしょうがない

 

「みんなタイトルにつられているんじゃ?」

 

そんな悲しい事言わないで。゚(゚´Д`゚)゚。

 

「じ、じゃあ最後の質問だけど『休話』って何て読むの?」

 

休む話の意味を込めて『きゅうわ』って読む

 

 

「これで休話については終わりですね」

 

 

 

//////

 

プログラム3番『好きな事話していいよ♪』です

 

「余り話す事がないでプルンス」

 

「あるとしますと…全体的に文書の誤字脱字などが多いですかね?」

 

はい…

 

「それに1人1人の口調が時々迷子になってるルン」

 

はい…

 

「一時期あたしやひかるが混ざって、作者自身も混乱してたね」

 

今ではユニも追加されこんがらがって来ました…

 

「休話しか読んでくれないマニュアル作者めww」

 

おい最後悪口じゃねーか

 

「ちょっとずつだけど、お気に入り件数も増えて来たんだよね?」

 

万歳のウハウハです!

 

 

 

//////

 

言いたいことは無いかな?諸君!

 

「多分無いルン!」

 

「作者の場合、後で思い出して頭抱えるんじゃね?」

 

ツッコミ担当のえれなさん何とかして!!

 

「あたしそのキャラに定着してるね…」

 

「では、最後にみなさんで挨拶をして終わりましょう!」

 

「キラやば〜っ☆」

 

「ひかる無理に話に入って来ないでルン」

 

「うるさいニャン」

 

ではでは

 

「「「「「「これからもどうぞよろしくお願いします!」」」」」」

 

うわぁ〜シンプル…




毎回駆け足更新で出来もよく分からない作品ですけど、これからも温かい目で見て下さったら嬉しいです。

ここまでの拝読ありがとうございます!


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第22話 七夕と心配の種

風が吹いて気持ちい!だけど暑い!

では、本編を!


「まどかは、夏服に衣装チェンジかな?」

 

「はい!流星君も変わりましたね」

 

流星はいつもの服装に加え夏用のダブルジップを着ていた

 

「今日バーベキューするんだ。みんなも来てよ!」

 

ひかるは流星たちを食事の誘いをくれた

 

「あれ?ユニは」

 

「それなら、また1人で出かけたよ」

 

「そうなんだ」

 

「その木、何ルン?」

 

ララはひかるが持って来た物に興味を示した

 

「七夕の笹だよ~!」

 

「タナバタ?」

 

「織姫と彦星が1年に一度、天の川を渡って会えると言われる日。それが今日、7月7日の七夕です」

 

『本日はララ様の誕生日です』

 

偶然にも今日はララの誕生日でもあった

 

盛り上がっているところで、フワが誰かに後ろから捕まった

 

「フワ!」

 

「あっ!」

 

「これは、ケサランパサランか?キラやば~☆」

 

「お父さん!」

 

「「「「えぇ~!?」」」」

 

フワ捕まえた人はひかるのお父さんだった

 

「お父さん、おかえり!」

 

「ただいま、ひかる!」

 

親子の挨拶が終わるなりフワにララ、プルンスまでまじまじと観察され、「キラやば~☆」と連呼していた

 

「『キラやば~☆』はお父さん譲りだったんだね」

 

「にしても、テンション高いなぁ~」

 

ひかるのお父さんは、UMAや宇宙人を研究する為世界各地を飛び回り1年に一度七夕の日に帰って来るらしい

 

「喜んでいる場合じゃないルン。地球人に存在を知られたら…」

 

「あっ!そうだった」

 

「お父さんこの事は秘密にして!じゃないいと、みんな地球に居られ無くなっちゃうの!」

 

ひかるのお父さんはひかるたちを見て

 

「よし!分かった」

「ありがとう!」

 

「ええっ!理解はや!?」

 

「親子似るもんだね」

 

「驚かせて悪かったね。ひかるの父『星奈陽一(ほしな よういち)』です」

 

さっきと違って急にキリッとした態度で自己紹介をしてくれた

 

「えっ?もしかしてあの星奈陽一さんですか?ご本読ませていただきました!」

 

「えっ、僕の本を?」

 

意外にもまどかがUMA関係の本を読んでいたらしい

 

「えれな知ってた?」

 

「ううん。あたしもまどかがそうゆうの好きなの初めて知った」

 

「お父さん行こ!みんな待ってるよ」

 

「なら、ユニ探してくるよ」

 

流星は提案するが

 

「駄目だよ!足がまだ治ってないんじゃ…」

 

流星は前回の戦いで、左足を負傷していて満足に歩く事が出来ない状態

 

「いいからいいから。もし見つからなければ、その時間までに向かうから」

 

「そうですか…では、あまり無理だけはしないで下さい」

 

ひかるたちは星奈家に向かい、流星はユニを探す為に少しずつだが進んで行く

 

「ユ〜ニ〜!何処にいるの〜〜!」

 

「困ったなぁ」

 

流星は叫ぶも全く返事が無い事に困り果てていた

 

「…そういえば〜今日のユニの下着の色は〜あ――」

 

「何の用?」

 

木の上から突然目の前にユニが降りて来た

 

「ひかるの家でバーベキューするんだけど来ない?」

 

「わたしの目的はペンを集める事。仲良くするつもりは無いニャン」

 

「そんな事言うなよ〜ほれほれ」

 

流星はユニの猫耳の方をさわさわと触る

 

「や、やめるニャン!?」

 

流星を払いのけ天文台に逃げて行った

 

「うおおぉい!?不自由なワシを置いていかないで〜」

 

 

天文台に着くなりユニは何かに気づき来た方向へと戻って行く

 

「マジかよ!?やったの思いでここまで歩いて来たのに」

 

 

 

ユニの後を追ってみるとテンジョウとノットリガーが暴れていた

 

「あっ!流星何処行ってたでプルンス。早く変身してみんなを助けるでプルンス!」

 

「鬼か!?怪我人に戦わせる気なの」

 

「流星君はプルンスたちと一緒にいて」

 

流星はプルンスとフワと共に身を隠すが、思ってたよりノットリガーが暴れて身を隠してた木が薙ぎ倒された

 

「みんな頑張れー!」

 

「でも、これじゃあサザンクロス・ショットが打てない!」

 

「…あっ!コスモこれ使ってみ!」

 

流星はコスモにビッグバンペンを渡した

 

「使えるかどうか分かんないけど試す価値はあるよ」

 

「どうも」

 

「レインボーパフューム!行くニャン♡」

 

「ギャラクシースターカラーペン!ビッグバン!クルクルチャージ!」

 

「プリキュア!レインボースプラッシュ!」

 

ノットリガーにされていたひかるのお爺さんが元に戻った

 

「コスモありが…あれ?」

 

「コスモならペンを返してすぐどっかに行ったよ」

 

 

「イエティ待って!どこに行くんだ?」

 

遠くから陽一の声聞こえ、ひかるのお爺さんを近くのベンチに座らせてその場を離れる

 

「親父大丈夫か!?」

 

「大丈夫だ。何が何だか…」

 

「おっと」

 

「お前の助けは借りん!」

 

「いいから」

 

そんな2人の事を茂みから見る流星たちだった

 

 

 

//////

 

夜になり

 

「ララお誕生日おめでとう!そして、お父さんお帰りなさい!」

 

「「「「おめでとう~!!」」」」

 

「ありがとルン」

 

色々まとめた祝いごとが始まった

 

「やっぱりこの町は星が綺麗だな」

 

「お父さんは世界中の星を見てるんだよね」

 

「どこに行っても星は見える物よね」

 

「ああ、どこに居ても空はこの町に繋がってるからな」

 

3人の様子をララとお爺さんが見る

 

「ひかる嬉しそうルン」

 

お爺さんはその会話を聞きながら優しく微笑んでいた

 

「なあ、2人って好きな人とかいるの?」

 

まどかとえれなと星を眺めながら流星は話を振った

 

「あたしはいないよ」

 

「まどかは?」

 

「わたくしは…い…います///」

 

「急にどうしたの?」

 

「みんなで見るのもいいけど、好きな人と見れたらロマンティックだなと思い」

 

 

 

 

 

次の日には陽一はまた出かけることに

挨拶はしなかったけどお爺さんがちゃんと見送りに出て来て出発するのであった




あまり話の内容をほりさげなかったでござる

次回もよろしくお願いします

ここまでの拝読ありがとうございます!


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第23話 作り上げた力とプライム

台風だ!台風が来るから家に引き籠ろう…

本編を〜どうぞ!


「…よし!足がやっと治ったよ〜」

 

前の戦いで負傷していた足がやっとの思いで治った様子

 

「じゃあ!みんなで宇宙に行こう!」

 

ロケットが出発し宇宙に出たと思ったら

 

「お久しぶりです皆さま」

 

なんと宇宙空間にハデスが居た

 

「ちょちょちょっと!何で宇宙空間にいんの!?」

 

「貴方達を素敵な場所へご案内します」

 

ハデスはロケットを掴みそのまま一緒にワープした

 

 

 

 

着いた場所はいつか流星とひかるたちが戦った星だった

 

「すみませんが、わたくしの実験に付き合ってもらえませんか?」

 

「実験だと?」

 

「はい。この人工的に作り上げた、ギャラクシースターカラーペンの最終調整のをね」

 

ハデスは3本のペンを取り出した

 

「ペンを人工的に作ったでプルンスか!?」

 

「説明しましょう」

 

「このクリーム色のペンが『ホワイトホール」の力を持ち、藍色のペンが『ダークマター』、そしてえんじ色のペンが『ハイパーノヴァ』の力があります」

「全てオリジナルを元に作りました」

 

「ユニ、この事知っていた?」

 

「知らないニャン」

 

流星の質問にユニは即答で答える

 

「では、始めましょう」

 

「流星、どうやらこの状況戦うしかないわね」

 

「あらやだ、ユニ!僕の事名前で呼んでくれた!」

 

「今は関係無いでしよ!」

 

「と、とにかく変身するよ!」

 

「「「「「「スターカラーペンダント!カラーチャージ!」」」」」」

 

「宇宙(そら)に輝くキラキラ星!キュアスター!」

「天にあまねくミルキーウェイ!キュアミルキー!」

「宇宙を照らす!灼熱のきらめき!キュアソレイユ!」

「夜空に輝く!神秘の月あかり!キュアセレーネ!」

「銀河に光る!虹色のスペクトル!キュアコスモ!」

「全てを包み込む母なる惑星!キュアアース!」

 

「「「「「「スター☆トゥインクルプリキュア!」」」」」」

 

ハデスから物凄いプレッシャーを感じてアースたちは一瞬動きが止まる

 

「怯むな!やるぞ!」

 

「ではまず、このペンからいきますか」

 

ハデスはハイパーノヴァのペンを体に取り込んだ

 

「やぁっ!」

 

「はぁ!」

 

「ルン!」

 

スター、ソレイユ、ミルキーが先行し攻撃するが目にも止まらぬ速さでハデスは避けた

 

「「「っ!?」」」

 

「速いです!」

 

「いきますよ!」

 

ハデスはスターたちを回し蹴りでまとめて蹴散らす

 

「「「きゃあぁぁ!!」

 

「速いだけじゃない、力も相当あるわね」

 

「スターカラーペンダント!カラーチェンジ!」

 

「キュアアース ビッグバンスタイル!」

 

「パワーなら負けない!援護を頼むセレーネ!」

 

「はい!」

 

「くらえ!」

 

ハデスはガードし、衝撃が後ろまで届くがそれでも余裕の表情

 

「ハイパーノヴァはビッグバンとスーパーノヴァを合わせた物です。勿論、スペックはこちらが高いですけど…ねっ!」

 

「おわっ!」

 

ハデスはアースの腕を掴み投げ飛ばす

 

「セレーネ・アロー!」

 

「その様な攻撃では当たりませんよ」

 

「それならこれはどうニャン?」

 

素早く背後に回ったコスモが蹴りを食らわすがそれも防ぐ

 

「くっ…」

 

「いい蹴り技です」

 

「それなら連携だ!スター!」

 

「やぁぁ!」

 

「カラーチェンジ!ブラックスタイル!」

 

アースはスターをハデスの目の前でワープさせた

 

「プリキュア !おうし座スター・パンチ!」

 

プリンセスの力を至近距離でハデスに直撃し膝をつく

 

「なるほど…いくらハイパーノヴァでも、流石にあの距離でプリンセスの力を受けたら傷は負いますか…」

 

「よし!今度はソレイユ」

 

「わかった!」

 

「でしたらホワイトホールなんていかがてすか?」

 

ハイパーノヴァペンからホワイトペンに切り替えた

 

「はっ!」

 

ハデスは白い穴を開け飛び込みアースの目の前に現れる

 

「何だと!?」

 

「ふぅん!」

 

ハデスはアースを地面に押し潰した

 

「今のはブラックホールと同じ力ルン!?」

 

「この…やろ…」

 

「立ち上がりますか。ですが、その力はもはや無意味です」

 

「やって見なくちゃ分かんないだろ!」

 

拳を突き出しワームホールの穴で視覚外から攻撃しようとするが

 

「無駄です」

 

突如その穴がかき消された

 

「ホワイトホールの力はブラックホールの力を無効化する為に作られたのです」

 

「バカな!?」

 

「そしてっ!」

 

「ぐはっ!」

 

張り手でアースは吹き飛ばれ、ハデスは最後の1本のダークマターペンを使った

 

「ノヴァスタイル!」

 

「アース落ち着いて下さい!!」

 

セレーネの声も聞かずアースは特攻する

 

「でぇぇぇっりゃぁぁああ!」

 

スピードに乗った蹴りが炸裂した

 

「最後の1本は大した事無いな…って…くっ!?」

 

何故かノヴァスタイルが解けてしまった

 

「どうして!?」

 

「ふぅ〜、ダークマターペンの力は触ったペンの力を一時的に封印する事が出来るんです」

 

「こりゃあマズイでプルンス!」

 

「ブラックホールは無効化され、スーパーノヴァは封印し、残るビッグバンの力はねじ伏せれます。貴方に勝ち目はありません」

 

「…どうすれば」

 

「諦めちゃダメだよ!」

 

スターの声が聞こえる

 

「わたしたちは、どんな時でも諦めなかった!今までも、そしてこれからも!!」

 

「そうルン!」

 

「このぐらいの壁アースなら乗り越えれる!」

 

「信じてます!」

 

「みんな…」

 

パァン!

 

「い゛っ゛で゛!゛」

 

「いつまで下を向いてつもり?」

 

「だからって背中を思いっきり叩くなよ!?」

 

「麗しい信頼愛ですね。お礼にこれを差し上げましょう」

 

ハイパーノヴァペンを使って巨大エネルギーを手の平に溜めてる

 

「すごいエネルギーを感じます!」

 

「だけど諦めない。そうだろ?」

 

「はい!それでこそアースです!」

 

(僕は絶対に!)

 

「では、よく味わって下さい!!」

 

巨大なエネルギーの塊が地面を抉りながらアースたちに向かってゆく

 

「「「「「アース!」」」」」

 

「みんなの想い!届けえぇぇ!!」

 

「フ〜ワァ〜〜〜!!」

 

「っ!?何です」

 

アースたちの想いが共鳴する様に、フワと3本のギャラクシースターカラーペンが光輝く

 

「まぶっ!」

 

光がハデスが放ったエネルギーの塊を飲み込み打ち消す

 

「これは…新しいペン?」

 

3本のペンを中心に新たなペンが出現した

 

そのペンはパールライトブルーをベースに3枚の羽にハートが装飾されたペン

 

「よ、よ〜し!」

 

「スターカラーペンダント!カラーチェンジ!」

 

変身した姿は、髪が白くなり、青色のシャツに白スーツを包み、プリキュア のエンブレムが入ったライトブルー色のマントを翻していた

 

「おお〜、世界観が全く違う(泣)」

 

「キラやば〜っ☆」

 

「ま、まぁそうだな…名付けるならばそう――」

 

「さしずめ『キュアアース プライムスタイル』」

 

「プライムですか…面白くなって来ましたね」

 

ハデスが高速で迫って来た

 

「はっ!」

 

だがそれをアースはブラックホール(・・・・・・・)の力で避けた

 

「…」

 

「それでしたら!」

 

ホワイトホールペンに切り替える

 

「これで力は使えませ――」

 

言い終わる前に目の前まで高速で移動し、地面を揺るがす程の力で殴り飛ばした

 

「がっ!…これはビッグバンとスーパーノヴァの力を…一体どうゆうカラクリですかな?」

 

「う〜ん、どうやらこのプライムペン…3本同時に力が使える(・・・・・・・・・・)みたい」

 

「さささ3本同時でプルンス!?」

 

「さぁ!イッツショータイム!!」

 

その言葉が合図になりアースからさらにパワーが上がった

 

「宇宙に輝く星々よその光を集わせ全てを照しだせ!」

 

「プリキュア !プライム・シューティング!」

 

両手から凄まじいエネルギーを放った

 

「これは一度対策を考えなければならないですね」

 

大技を受ける前にすぐさまハデスは撤退した

 

 

//////

 

「このペンすっごいな〜」

 

「見して見して!」

 

「これがあの時、おうし座のプリンセスが言っていた秘めた力ルン?」

 

「おそらくでプルンス」

 

「へぇ〜このペンがね」

 

ユニは流星からプライムペンを拝借しまじまじと見る

 

「お〜い、勝手に取らない」

 

「だけど、これでハデスなんて目じゃないね!」

 

「そうでもないよ」

 

「何かあるんですか?」

 

「同時に力を使えると言っても、能力のスペック自体は変わってないから使い方次第では負ける事もあるかなぁ〜」

 

「でしたら、上手く扱える様にしないといけませんね!」

 

「フッ…そうだね!」

 

 

 

 

 

ギャラクシースターカラーペンの新たな力を手にし、より一層パワーアップするのであった




ホワイトホール:ブラックホールと同じ力を持つと同時に、打ち消し合って無効化する事が出来る。勿論、逆のパターンでも可能。

ハイパーノヴァ:ビッグバンとスーパーノヴァの力を持ち合わせ、能力のスペックもオリジナルを上回る。

ダークマター:相手が使用してるペンの力を1本のみ力を一時的に封印出来る。

プライム:ビッグバン、スーパーノヴァ、ブラックホールの力を同時に使える、新たなギャラクシースターカラーペン。ただ、力の変動は変わらず。

とまぁ、少し早い強化アイテムを導入してみました。それぞれ意味を調べそれを元に能力を考えました。



プライムペンをリア友に絵を描いてもらいました!ありがたや〜


【挿絵表示】




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休話 その5 おままごとって楽しいよね!

今回手抜きになってしまった

休話の始まり始まり〜


流星は小さな子供たちが遊んでる姿を見ていた

 

誘拐するなよ

 

「しねぇーよ!?」

 

「それにしても元気だな……そうだ!」

 

 

 

「人数も多くなって来たので『おままごと』したいと思います!!」

 

ロケットに帰り思いついた事を言ったが

 

「流星君…頭大丈夫?」

 

「何でだよ!?」

 

「またどうして?」

 

「?」

 

「いや、『そんな当たり前の事聞く?』みたいな顔をしないで!」

 

「おままごとって何ルン?」

 

「それはですね――」

 

〜説明中〜

 

「頭大丈夫ルン?」

 

「だから何でだよ!?」

 

「わたしも嫌よ」

 

「大丈夫!配役はAIにランダムで決めてもらったから」

 

「いつの間にでプルンス!?」

 

「フワとプルンスもちゃんと役あるから心配しないで!」

 

「フワ〜♪」

 

有無を言わさず流星はAIにみんなの配役をモニターに映してもらった

 

 

流星:子供 真ん中

 

ひかる:母

 

ララ:子供(長女) 1番上

 

えれな:父

 

まどか:ペット

 

ユニ:子供(次女) 1番下

 

プルンス:祖父

 

フワ:祖母

 

 

「あたしが父親役」

 

「キラやば〜☆ララのお母さんだ!」

 

「大人のわたしが何で子供ルン!?」

 

「子供は全員中学生設定だから」

 

「フワッ!」

 

「わたしが1番下なの」

 

各々感想を言うが1人だけ明らかに落ち込んでいる人がいた

 

「みなさんはいいですよ…わたくしは人ですら無いんですから…」

 

「猫でも良かったけどユニがもうすでに猫だから」

 

「ちょっと」

 

「まどかは『犬』でお願いね♪はいコレ、耳と尻尾」

 

「は…はい。ありがとうございます…」

 

気分が沈んでいてもちゃんと耳と尻尾を着ける

 

「まどか、これはチャンスだよ」

 

「何がですか…」

 

「確かに残念だけど、役に準じて流星にいっぱい引っ付いて甘えられるよ」

 

「っ!?」

 

「どう?やる気でた?」

 

「はい!」

 

「2人とも始めるよ」

 

「ワンッ!」

 

「まどかさん、急にやる気出したね」

 

「ルン」

 

「話の設定は日曜の休日だから」

 

こうして、おままごと(強制参加)が始まる

 

 

 

 

//////

 

「みんなおはよ〜朝ご飯出来てるから食べてねぇ〜」

 

「お母さん、朝からドーナッツはキツイよ…」

 

「えっそう?」

 

「流星文句言わないで食べるルン!」

 

「ほらユニも。今日はお父さん休みだからいっぱい遊んであげるよ」

 

「もう、どうにでもなれニャン…」

 

「朝から元気でプルンスなぁ〜」

 

「フ〜ワ〜」

 

「流星君、まどか…まどかちゃんにもご飯あげてね」

 

「はーい。ご飯だよ〜お食べ」

 

「ワンッ!ワンッ!」

 

ドスッ!

 

「うっ!?」

 

まどかが思いっきりお腹にタックル…ではなく、それに近いくらいの勢いで飛び込んで来た

 

「本当にまどかは流星にベッタリ懐いてるね」

 

いつもの様に騒がしい一日が始まる

 

「ひか…じゃなくて、お母さんお昼はまだルン?」

 

「え゛っ!?さっき朝ご飯食べたばっかりだよ」

 

「ユニ、お父さんとお外で遊ぼ!」

 

「な、何でわたしが!?流星と行けばいいじゃない」

 

「こらっ!お兄ちゃんを呼び捨ては駄目だよ!それに流星はまどかが独占してるから」

 

ユニとえれながまどかをみると

 

「待って、さっきらか全く動けないんだけど!?」

 

「くぅ〜ん」

 

まどかは流星の膝の上でずっと寝転がってる

 

「あの子あんなんだっけ?」

 

「フワ、お茶でプルンス」

 

「ありがとフワ〜」

 

お昼が過ぎてもまだまだ続く

 

 

 

 

 

「ねえ流星、これいつ終わるの?」

 

「……ユニ!お兄ちゃんと遊ぼ!!」

 

「ちょっと!?」




配役はアプリのあみだくじで選んだ結果がアレです


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休話 その6 王様だ〜れだ?

王様ゲーム!!

どんなイチャラブがあるのでしょうか!グフフッ♪

スタートスタート!!


今回も流星の提案で全員(強制)参加の王様ゲームをする

 

「今回は少し変わった王様ゲームするよ!」

 

「どんな事?」

 

「王様になった人は、このBoxの中に番号と命令が書いてあるからそれを引いてね」

 

 

 

 

 

「「「「「「王様だ〜れだ?」」」」」」

 

「あ、わたしだ!」

 

最初の王様はひかるだ

 

「では、引いてね!」

 

「はい!」

 

4番が5番に愛の言葉をささやく

 

「僕が4番」

 

「あたしが5番」

 

「流星がえれなに愛の言葉をささやくルン」

 

「では早速」

 

 

「えれな…愛してる」

 

「うん」

 

 

呆気なく終わった

 

「面白くな〜い!」

 

「僕とえれなではこんなもんだろ?」

 

「ほらほら次行くよ」

 

「「「「「「王様だ〜れだ?」」」」」」

 

「わたしルン!」

 

ララが王様で引いたカードは

 

1番と3番で30秒間見つめ合う

 

「わたしが1番ニャン」

 

「わたくしが3番です」

 

ユニとまどかで30秒間見つめ合う

 

「測るよ。よいードン!」

 

 

じーーーっ

 

 

「はい経ったよ」

 

「面白さの欠片もねぇ!?」

 

「流星が提案しといて…」

 

「次だ!」

 

「「「「「「王様だ〜れだ?」」」」」」

 

「わたくしです」

 

まどかが引いたのは

 

1番と5番の今着てる服を交換する

 

「わたし1番ルン!」

 

「僕だ…」

 

「オヨ!??」

 

ララと流星の今着てる服を交換する

 

「む〜〜〜っ!」

 

「まどか落ち着いて…ね?」

 

「ひかる服の取り替えっこ手伝って」

 

 

 

2人は部屋に篭って着替え始める

 

「キラやば〜☆」

 

「少し違和感感じるルン」

 

「下がスースーする…」

 

 

「ララ!流星君の服どんな感じですか!!」

 

まどかがララに思いっきり迫る

 

「……流星の匂いがするルン///」

 

「ずるいです!」

 

「早く次進めるニャン」

 

「「「「「「王様だ〜れだ?」」」」」」

 

「僕だね」

 

引いたカードは

 

3番と4番で食べ物を口移し

 

「わ、わたしだ!」

 

「またルン…」

 

ひかるとララで食べ物を口移し

 

「じゃあララが持ってるコスモグミでいいんじゃない?」

 

「それにしても、また変な命令を作ったね流星…」

 

 

「行くよララ!」

 

「は、恥ずかしいルン///」

 

ひかるがグミを咥える

 

ふぁやく〜( はやく〜)

 

「ル、ルン///」

 

ハム

 

ゴクン

 

 

「なんかデジャブを感じるニャン」

 

「駄目だな…次からは口に含んでやるぞ!」

 

「「「「「「王様だ〜れだ?」」」」」」

 

「わたしニャン」

 

ユニが引いたカードは

 

3番と5番の頭をポンポンする

 

「「また!?(ルン!?)」」

 

ひかるがララの頭をポンポンする

 

「ララが3連続…ある意味すごいね」

 

「運が良いのか悪いのか(苦笑)

 

 

「ララ〜ポンポン♪」

 

「もう嫌ル〜〜ン!!」

 

 

「「「「「「王様だ〜れだ?」」」」」」

 

「今度はあたしだね」

 

1番と4番で30秒間見つめ合う

 

「「えぇ〜〜!?」」

 

「まさかまたなのか!?」

 

「ララだけで4連続ですね」

 

「測るニャン」

 

 

じーーーーっ

 

プイッ

 

「ララ逸らしたらだめだよ!」

 

「何でわたしばっかルン!!」

 

 

「来るな来るな来るな来るな来るな!!」

 

「ら…ララ、そんなに力まなくても…」

 

「えれなは黙っててルン!」

 

「はい…」

 

「「「「「「王様だ〜れだ?」」」」」」

 

「やった!わたしが王様ルン!!」

 

「「「「「おお〜!」」」」」

 

ララが引いたカードは

 

2番と4番でフォークダンスを踊る

 

「わたくしが2番です」

 

「僕が4番」

 

「やった!」

 

まどかが小さくガッツポーズした

 

まどかと流星がフォークダンスを踊る

 

「曲はどうするの?」

 

「AIに任せるルン」

 

 

〜〜♪

 

「情けない事に簡単な事しか踊れない」

 

「それではわたくしが合わせますので、リードお願いします!」

 

ぎこちなく踊るが流星とまどかは楽しく踊っている

 

「フフッ、楽しいですね///」

 

「この服で無ければもっと楽しめるけどね」

 

 

「では次いきましょう!」

 

「まどかがさらにやる気が上がったね」

 

「でも次で最後」

 

「えぇ〜もっとしようよ〜」

 

「じゃあ引くニャン」

 

「「「「「「王様だ〜れだ?」」」」」」

 

「またわたくしです」

 

最後のカードは

 

1番が5番の手を1分間握っておく

 

「最後に当たった!」

 

「1分間もニャンか」

 

ひかるがユニの手を1分間握っておく

 

 

「ユニ手を出して!」

 

「まぁ、それぐらいなら」

 

ギュッ

 

 

「最後は平和に終わったルン」

 

「内容が薄かったからまたやろう!」

 

「今度こそ流星君と!!」

 

「たまには良いかもね」

 

 

 

 

 

こうして王様ゲームは幕を下ろした

 

「もう1分経っているのだけど…」

 

「離さないよ〜!」

 

「はぁ〜」




またアプリを使ってやったけど、思ったより内容が薄かった…
ララの4連続は流石に驚きました

てことで、命令内容は変わりないと思いますが第2回をまたやりたいと思います!


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第24話 増殖と歓迎

最近はプリキュアにお金をつぎ込んでいます

では、本編スタート!


「「「「「ウエルカム!ユニ!」」」」」

 

流星たちは少し遅くなったが、ユニの歓迎会を開いていた

 

「歓迎会って今更?」

 

「準備もあったけど本人が居なかったからね」

 

「なるほどね。でもそんなのは要らないわ」

 

「そんな!?折角用意した出し物が無駄になる!?」

 

「出し物ってどんな物!」

 

出し物の言葉にひかるが反応し目をキラキラさせた

 

「首の切断マジックだよ」

 

「き…キラやば~……」

 

「折角、種も仕掛けも無いガチガチ新品未開封のノコギリを買って来たのに~」

 

「危ないルン!!」

 

「まぁいっか、まだ未完成だし」

 

「「「「「尚更駄目じゃん!!」」」」」

 

「そんなチャレンジ精神は要らないでプルンス」

 

「と、とにかく食べてみてよ!えれなさんが作ったキラやば~☆な料理を」

 

話題を変え歓迎会を続けるが

 

「大丈夫ニャン。マタークッキーがあるから」

 

ユニがクッキーを食べようとすると、それをフワが食べてしまった

 

「あっ!それは食べちゃ駄目!!」

 

「フワッ!……フワ~」

 

クッキーを食べたフワが顔を赤くし様子が変わった

 

「フワ~…ヒック」

 

ポポン!

 

なんと急にフワが増えてしまった

 

「Wao!」

 

その後もフワは足場が埋め尽くす程まで増え続けた

 

『宇宙マタタビ入りのマタークッキーが、フワの増殖を引き起こした可能性は99.26%』

 

「どうやって減るんだ?」

 

「「「おなかすいたフワ〜」」」

 

「「「お・な・か・す・い・た・フ・ワ〜!」」」

 

「脳内にステレオ音声が響く〜!」

 

「あっ!料理が!!」

 

増殖したコピーフワが料理を平らげてしまった

 

「「「おいしいフワ〜」」」

 

ポポン!

 

料理を食べたコピーフワが消えていった

 

「増殖したフワも消えてしまいました」

 

「食べたら減るってどうゆう原理や」

 

ひかるもトゥインクルブックから食べ物を出しているが、増殖スピードが速くて「追いつけない〜!」と嘆く

 

「だっっはっはっw w」

 

「笑ってる場合じゃないルン!」

 

『緊急事態です』

 

ロケット内でアラームが鳴り響き、本物のフワがコピーフワを連れて外へ出て行ってしまった

 

『ロケットの外に出たコピーフワの足取りを追跡しています』

 

「こんなにたくさん外に!?」

 

『フワからコピーフワが増え続けています』

 

「手分けして捜すか」

 

「フワは…わたしが何とかするニャン!」

 

「ユニ!……ここはお願い!」

 

外に出たユニをえれなは紙袋を持ち後を追いかけた

 

「流星君、ドーナッツが出来ましたのでお願いします」

 

「ひかるもお願いルン」

 

「ほいっと」

 

『フワは湖の方とひかる様の家に向かいました』

 

「本物は?」

 

『湖の方です』

 

「流星君行こ!」

 

その後、ドーナッツを渡しに2人と合流しえれなとユニは湖へ、流星とひかるとプルンスは家と二手に分かれた

 

 

 

 

「発見でプルンス!」

 

「あっ!お爺ちゃんが出てくる」

 

「フワは僕とプルンスに任せて」

 

「お願い!」

 

ひかるが引き付けている間にコピーフワの処理をする事に

 

「「「おいしいフワ〜」」」

 

ポポン

 

「終わった…ひかるは何して──」

 

「そ、そんな話ではなくて~!」

 

「どうしたんだ?」

 

「あっ!流星君」

 

ひかるのお爺さんとお婆さんが何やら話していた

 

「君は流星君だったかね?」

 

「こんにちはです。そうですけど」

 

「もしかしてひかるの好きな人?」

 

「…2人とも入りなさい。話をしよう」

 

「え?何?好きな人ってどうゆう事!?話が全く見えないんですけどー!」

 

そのまま2人は連行されしばらくの間は解放されなかった

 

 

 

 

「話が発展し過ぎでしょ。説得に時間かけ過ぎた……」

 

「結婚の話まで進むなんてキラやば〜……ではないね」

 

「その割には途中、満更でも無い様な感じがしたのは気のせいか?」

 

「え〜と…それは……」

 

「……」

 

「ノ、ノットレイダーだよ!あれ見て!」

 

ひかるは湖の方へ指差す

 

「…はぁ〜何か誤魔化された気がする」

 

2人は急いで湖の方へ走り向かう

 

 

/////

 

「みんな合流したのはいいけど……ララとまどかは何してんだ?」

 

ララとまどかは肩にドーナッツを掛けてコマンドー状態

 

「食べ物で遊ぶな!!」

 

「「ご、ごめんなさい」」

 

「それよりフワが」

 

カッパードがフワ捕まえ空に逃げて行った

 

「わたしのせいでっ!」

 

「ユニ反省は後だ!変身するよ」

 

「「「「「「スターカラーペンダント!カラーチャージ!」」」」」」

 

「宇宙(そら)に輝くキラキラ星!キュアスター!」

「天にあまねくミルキーウェイ!キュアミルキー!」

「宇宙を照らす!灼熱のきらめき!キュアソレイユ!」

「夜空に輝く!神秘の月あかり!キュアセレーネ!」

「銀河に光る!虹色のスペクトル!キュアコスモ!」

「全てを包み込む母なる惑星!キュアアース!」

 

「「「「「「スター☆トゥインクルプリキュア!」」」」」」

 

「行くニャン!」

 

「コスモ!」

 

「単独行動は危険です!」

 

「僕が付いて行く!」

 

コスモが1人で突っ走りそのフォローをする為アースも急いで付いて行く

 

「フワは手に入れた。プリキュアを倒し、プリンセスの力もこの手にしよう」

 

「我が刃よ、とくとすえ!歪んだイマジネーション!」

 

コピーフワを使って剣の部分が綿になり武器をパワーアップさせた

 

「コスモ待て!」

 

「わたしが必ずフワを!取り戻す!」

 

「甘い!」

 

カッパードは武器を振り回し綿を飛ばしコスモを捉えた

 

「しまった!出られない…」

 

「止めだ!」

 

「ソレイユ・シュート!」

 

ソレイユが追撃を防ぎ

 

「全く、手のかかる猫だよ!プルンス!」

 

「了解でプルンス!」

 

アースが綿からコスモを救出しお姫様抱っこで抱え下にいるプルンスに着地する

 

「どうして?」

 

「言ったでしょ責任分け合うって。フワを取り戻して」

 

ソレイユがおとめ座のペンをコスモに渡す

 

「戯れの時間は終わりだ。はあぁぁ!」

 

「セレーネ・アロー!」

 

また綿での攻撃にセレーネ・アローで撃ち落として

 

「まだまだ!」

 

「スター・パンチ!」

「ミルキー・ショック!」

「アース・スラッシュ!」

 

3人も負けじとカッパードの攻撃を防ぐ

 

「今だ!コスモ・シュート!」

 

ソレイユがが足でコスモを空へ飛ばしてく

 

「はぁーっ!」

 

「何!?こしゃくな!」

 

頭を踏み台にしてフワを取り戻した

 

「今出してあげる。お願い!」

 

「フワ大丈夫?」

 

「こわかったフワ~」

 

「余計な真似を!」

 

「その言葉そのまま返すニャン!」

 

コスモの蹴りで武器を弾き飛ばした

 

「レインボーパフューム!行くニャン♡」

 

「プリンセススターカラーペン!おとめ座!クルクルチャージ!」

 

「プリキュア!レインボースプラッシュ!」

 

武器の浄化しカッパードは退散した

 

「クッキー食べてごめんフワ」

 

「そう言えばフワのしゃっくり止まったルン」

 

「きっと驚かされたから」

 

「酔いじゃなくてしゃっくりだったの」

 

 

 

 

 

「フワ~」

 

ポン

 

「これで完了ルン」

 

コピーフワの処理も一段落した

 

「1つ借りが出来ちゃったわね。じゃ…」

 

立ち去る所をえれなは捕まえ

 

「なら、これからその借りを返してくれる?ウエルカムパーティで!」

 

「今から?」

 

「でもお料理全部食べられたルン」

 

「ドーナッツなら…1つですが」

 

「8人で分けるの大変そう」

 

「うち兄弟が多いから貸してごらん」

 

えれながドーナッツを分けてる間

 

「流星、アブラハム監督から通信ルン」

 

「何だろう」

 

ララからグローブを受け取り少しその場を離れて話す

 

 

「もしもし」

 

「やあ、元気にしているか?」

 

「はい。学校の件もありがとうございます」

 

「それは良かった。早速だが本題を話そう」

 

通信越しでも分かるぐらい真剣な声を聞く

 

「実はだな──」

 

その話を聞いた流星の表情が驚きに満ちていた

 

「──というわけだ」

 

「その話本当ですか!?」

 

「本当だ。まだ少し準備が掛かるが済み次第連絡するよ」

 

「……お願いします」

 

 

「何の連絡だったルン?」

 

「ああ…別に」

 

「?」

 

「ララも流星君もおいで!」

 

丁度ひかるからお呼びが掛かり8等分したドーナッツで乾杯するのであった

 

 

 

 

 

そして近い将来、アブラハム監督の通信により流星は悩み苦しむ事になるのをこの時はまだ誰も知らなかった




分かりやすい伏線はっていくぅー!

まあ、この話より前に伏線を投下してますけどね

次回から投稿スピードが落ちると思いますが、出来るだけ頑張ります!

ここまでの拝読ありがとうございます!


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第25話 音楽と楽しむ心の気持ち

最近サブタイと内容がマッチしてない


当たり前の様に宇宙に行くプリキュア一行

 

「地球暑すぎ~」

 

「それ何?」

 

「かき氷機だよユニ~」

 

「何でロケットに?」

 

「家の冷蔵庫が壊れているから、分けてもらおうかと」

 

「ロケットの冷蔵庫も調子が悪いルン」

 

それを聞いてひかるはぐったりする

 

「かき氷フワ?」

 

「ちべたくて美味しいの!」

 

「一度食べてみたいでプルンス~」

 

「うちも毎日弟と妹たちに作ってるよ」

 

「本当!?えれなさんの家に行けば食べられるの!?」

 

「ただし、その日やる夏休みの宿題を終わらせた後でね」

 

「8月の終わりまで食べれないじゃん…」

 

いつもと変わりない話をしている中

 

「……」

 

「まどか暗い顔をして大丈夫か?」

 

「えっ、そんなことないです」

 

「まどかさんも宿題で憂鬱なの?」

 

「いえ、もう半分は終わりました」

 

「夏休み2日目で!?」

 

「何か心配事ルン?」

 

「ピアノの練習を…しなきゃって」

 

今度の悩みはピアノの事らしい

 

「あの…ユニ」

 

「うん?」

 

「マオの歌を歌う時に、何か気を付けている事とかありますか?」

「何故、あんなにも観客を引き付けられるのですか?」

 

「…」

 

「ユニ?」

 

「ごめんなさい。わたくし余計な事を聞いてしまったみたいですね」

 

「別に」

 

ピロリン♪

 

まどかのペンダントからみずがめ座の反応がした

 

「反応はあの星からです」

 

「なんか雪だるまみたいだね」

 

その星に降り立つと、雪と氷だけの星だった

 

「お前ら、そのロケットに乗って来たのか?」

 

そこへ1人の雪だるまが話しかけてきた

 

「キラやば~☆雪だるまが喋った!?」

 

「オレの名前は『ユキオ』だ。雪だるまじゃない」

 

「この星の方ですか?」

 

「ああ」

 

どうやらこの星の住人で「ユキオ」と言うらしい

 

「この『アイスノー星』じゃ、ちょいと知られたイケメンさ。クールだろ?」

 

「「「「「「……」」」」」」

 

「反応薄いな。あっ、鼻がダメか?」

 

鼻を取り外して色々な物を取り替えしていた

 

「そろそろ誰か反応して上げなさい」

 

「そう言われても」

 

「そしてこれが…とっておきのイケメン鼻さ!」

 

ユキオが付けた鼻はプリンセススターカラーペンだった

 

「その鼻…じゃなくて、そのペンを譲って貰えないでプルンス?」

 

「うん?駄目」

 

「早っ!」

 

「迷いの無い返事だ」

 

「お願いします!何でもするから!」

 

ひかるが土下座して頼み込む

 

「う~ん……あっ!イルマ~」

 

ユキオがある女の子の元へ駆け寄る

 

「昨日さぁ、転んだら鼻が折れちゃってさぁ!こんな風に」

 

ユキオは鼻に人参付けそれを折り食べた

 

「プププッ!」

 

「ちょっとひかる」

 

「だって面白いんだもん!」

 

「そう…」

 

イルマと言う女の子は何も反応せず飛んで行ってしまった

 

「素敵な子ですね」

 

「この辺りの村一番の美人さ」

 

「ちょっと冷たい感じでプルンス」

 

「何言ってんだ!イルマの笑顔は最高なんだぞ!」

 

「へぇ!どんな笑顔なの?」

 

「知らない!見たことないもん!」

 

「おいおい…」

 

イルマは一度も笑った事が無いらしい

 

「この星は何も無くつまらない星。だから笑ってくれないんだよ」

 

「そんなことないじゃん」

 

「はっ?氷だぞ?雪だぞ?何か面白い所があるか?」

 

ひかるはかき氷を作り始めた

 

「氷を食べるのか!?」

 

「「「「いただきま~す!」」」」

 

「甘いルン!」

 

「絶品でプルンス!」

 

「う~ん…上手い!」

 

ユキオも気に入ってくれた

 

「ユニは食べないのか?」

 

「わたしは…」

 

「隙あり!」

 

流星はユニのかき氷にシロップ全部かけてやった

 

「な、何するニャン!?」

 

「シロップ全かけは普通だろ?」

 

「だからってこの色は…」

 

ユニのかき氷は紫色になっていた

 

「味見するルン!」

 

パクッ!

 

「な、何とも言えない味ルン…」

 

「流石に僕でも1杯がいいかな」

 

「だったら何でやるの!?食べるから交換するニャン!」

 

それから氷の上を滑ったり雪合戦をして楽しんだ

 

場所を移動し氷柱がある所へ行き

 

コーン♪カーン♪

 

「すげぇ…氷で音を…」

 

キーン♪カーン♪

 

「イルマも一緒に笑ってくれるかな…」

 

「うん!きっと笑ってくれるよ!」

 

「イルマが笑ってくれたら、お礼にこれ譲るよ!」

 

ユキオはイルマを誘いに走って行った

 

「じれったいわね。笑わなかったらどうするのよ」

 

「うっ…」

 

「そんな悲観的になるなよ。大丈夫な筈だよ」

 

 

 

「どうしたの?こんな所に連れて来て」

 

「氷柱の音楽会さ!」

 

「音楽会?」

 

「まどかさんお願い!」

 

ひかるはまどかにスプーンを渡し変わり音を奏でるつもりだ

 

「分かりました」

 

~♪

 

氷柱を使って音楽を奏でる。だが、まどかはどこか恐い顔をして作業の様にしているため笑顔にするどころか、皆心配そうにまどかを見届ける

 

「なあユニ、お願いがあるんだけど」

 

「何?」

 

演奏が終わるがイルマの表情は変わらず

 

(笑顔を見せてくれない…わたくしに何が足りないの?)

 

「好きよ 嫌いよ どっちが本音♪」

「謎が 謎呼ぶ Comic Mystery Girl♪」

 

ユニが「コズミック☆ミステリー☆ガール」を歌い、まどかもそれに気づき合わせる

そこからは、ひかとララが手拍子をしプルンスとフワも盛り上げて、みんなもまどか自身も楽しくなっていく

 

(わたくしに足りなかったのは…楽しむ心)

 

ユキオもテンションが上がるが勢いで転ぶ

 

「鼻!へへへ…」

 

その様子を見てイルマは顔を隠して外へ走り出る

 

「イルマ~!」

 

ユキオも後を追いかけ流星たちも外へ出る

 

「出たわねお邪魔虫め!…あれは」

 

「きっとユキオを傷つけた、嫌われた。わたしが笑ったせいで…」

 

「丁度いい」

 

外にはテンジョウも居て落ち込んでいるイルマを目にした

 

「駒ちゃんたち!」

 

「「「ノットレイ~」」」

 

「煽れ団扇よ!ふくれろ歪んだイマジネーション!」

 

イルマがノットリガーにされ肩に二つ砲台がセットされている

 

「踏み潰しておしまい!」

 

「うわあっ!」

 

「ユキオ!…みんないくよ!」

 

「毎度歌うよ~」

 

「「「「「「スターカラーペンダント!カラーチャージ!」」」」」」

 

「宇宙(そら)に輝くキラキラ星!キュアスター!」

「天にあまねくミルキーウェイ!キュアミルキー!」

「宇宙を照らす!灼熱のきらめき!キュアソレイユ!」

「夜空に輝く!神秘の月あかり!キュアセレーネ!」

「銀河に光る!虹色のスペクトル!キュアコスモ!」

「全てを包み込む母なる惑星!キュアアース!」

 

「「「「「「スター☆トゥインクルプリキュア!」」」」」」

 

「ノットレイ!」

 

肩の砲台から巨大な雪玉を連発してきた

 

「開幕雪合戦か!こっちも負けねぇ!」

 

アースも対抗する為巨大な雪玉を作り始める

 

「いつもいつも、変身早々に変な事してないで戦って〜!うぎ〜っ!」

 

「スター引っ張らないで!雪玉は丸さが命なんだから!」

 

「「「ノットレイ!」」」

 

「しし座ミルキー・ショック!」

「てんびん座ソレイユ・シュート!」

 

ミルキーとソレイユで向かって来るノットレイたちを薙ぎ払ってく

 

「イルマー!目を覚ましくれよ!」

 

「ノットレイ!」

 

「うわあぁぁ!」

 

攻撃の目がユキオに変わり雪玉が襲う

 

「「ユキオ!」」

 

「スター急いで作るぞ!」

 

「もー!なんでわたしまで手伝わされているの~!?」

 

「イルマ…オレは君の笑顔が見たいんだ…」

 

「笑顔?ペンを渡せばわたしがいくらでも見せてやるわよ!」

 

その時、ユキオの鼻に刺しているみずがめ座のスターカラーペンが光った

 

「これがあればイルマは元に戻るのか?」

 

「ええ、必ず元に戻してみせます!」

 

「頼む!」

 

「任せて下さい!」

 

「プリキュア!みずがめ座セレーネ・アロー!」

 

みずがめ座の力で両肩の砲台を破壊した

 

「コスモ!」

 

「うん!」

 

「そう簡単に終わらない!踏み潰すのよ!」

 

「そいつはどうかな?」

 

ノットリガーの上には巨大な雪玉を構えていた

 

「僕とスターで自力で持ち上げるのは大変だったから、ブラックスタイルになってここまで移動させたぜ!」

 

「ちゃんと当ててよね!」

 

「くらえ必殺──」

 

「氷・大雪玉!」

 

重力に従って勢い良く雪玉をぶつけ倒した

 

「レインボーパフューム!行くニャン♡」

 

「プリンセススターカラーペン!みずがめ座!クルクルチャージ!」

 

「プリキュア!レインボースプラッシュ!」

 

コスモの技で浄化した

 

 

「みずがめ座フワ!」

 

 

「イルマ大丈夫?」

 

「フッ…ユキオ可愛い!」

 

イルマは笑い始めた

 

「嬉しいよ笑ってくれて!」

 

「アハハハ…」

 

思ってよりメチャメチャ笑う…

 

「わたしね、笑い出すと止まらなくなるの…だから…」

 

「わざと笑わない様にしてたの?」

 

「だって、ユキオに嫌われたくなくて…」

 

その後もイルマの笑いが止まることはなかった

 

「ユニありがとう」

 

「お礼なら流星に言うのね」

 

「えっ?」

 

「わたしは流星に頼まれて助けただけ」

 

「でも、本当にありがとう!流星君も」

 

 

ロケットの帰りにて

 

「帰ったらピアノの練習を早速始めます」

 

「あ~あ…夏休みの宿題もやらなきゃ」

 

「ひかる、宿題もまずは自分が楽しむ事ですよ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

また一つまどかは殻を破った




「…」を使い過ぎ問題

ここまでの拝読ありがとうございます!


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休話 その7 夏休みのご利用は計画的に ひかララ編

前回で「宿題」と言う恐怖のワードが出てきた

高校の夏休みの時、自分ラノベで読書感想文書いてたわ




夏休みに突入し、流星はひかるとララの勉強を見ていた

 

「流星、これはどうゆう事ルン?」

 

「その式はね…」

 

「流星君この文章問題って何?」

 

「文章問題は…そうだな。少し待ってララが終わったすぐに見るよ」

 

こんな風に今日はずっと勉強に励んでます

 

「流星君が居て助かったよ〜。いいなぁララは毎日見てもらえるから」

 

「僕だって教えるにしても簡単な所しか出来ないぞ」

 

「それでも助かるルン!」

 

「流星君は宿題はどんな感じ?」

 

「今日の分はもう終わったよ」

 

その言葉を聞いて2人は驚く

 

「いつの間にルン!?」

 

「計画的にやれば簡単な事だろ?」

 

「そ…それは〜…」

 

「分からない所はえれなやまどかに相談するし。……最終手段は答えを見るしかないけど」

 

「最後何か言った?」

 

「別に何も?」

「それより手を動かしてね」

 

「「はーい」」

 

黙々と勉強するが、時間が経つに連れて2人の集中力が無くなっていく

 

 

30分経過

 

「休憩したらダメ?」

 

「だ〜め!」

 

 

1時間経過

 

「もういいルン?」

 

「もう少し頑張れ〜!」

 

 

2時間経過したところで

 

「流星君…休…ませて…」

 

バタッ

 

「一生のお願い…ル……ン…」

 

バタッ

 

「あれから2時間か…少し休憩しよっか」

 

休憩を挟みドーナッツを食べて糖分補給

 

 

「「幸せ〜♪(ルン♪)」」

 

「なぁ、2人は自由研究どうなった?」

 

「「……」」

 

「2人して固まるなよ…」

 

「流星お願い!手伝ってルン!!」

 

「実は、わたしもまだテーマが決まってないんだよね」

 

今回の勉強も含め何でもかんでも流星に頼りきりな2人

 

「ひかるは宇宙の事でもすれば?」

 

「そっか!」

 

「ララは……そうだ!いっそのこと、ひかるとララの合同研究でもすれば良いんじゃない!」

 

「キラやば〜☆いいアイディアだね!」

 

「合同研究ルン?」

 

「ああ!どうせひかるも毎年同じ事の繰り返しだろ?2人で一緒の事調べたら結構楽しいかもよ?」

 

「2人で一緒に…楽しみルン!」

 

「そうと決まれば──」

 

「決まればすぐに、今やってる宿題を終わらせような」

 

2人の夢を打ち壊すかの様に流星が遮る

 

「せっかく良いところだったのに〜」

 

「はいはい、休憩も終わりだ。勉強再開」

 

「分かったよ〜」

 

ブーブー言いながらも勉強を再開する3人であった

 

「という事で答え教えて♡」

 

「教えてルン♡」

 

「な〜にが『教えて♡』だよ!?自分たちの宿題だろ」

 

「そんな事言ってたら、いつまで経っても終わらないよ〜」

 

「それをどうにかするのが自分たちだろ!?」

 

「流星一生のお願いルン!」

 

「お前の一生はいくつあるんだよ!?」

 

「「教えて教えて〜!!」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その後も2人のワガママに付き合うのであった

 

「だあぁぁ!!くっつくな!!」

 

「やれやれでプルンス」




次回はえれまど編です

ではでは〜


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休話 その8 夏休みのご利用は計画的に えれまど編

思ったけど、2人に関しては「何もしなくても良くね」って思うけど書きたいんだよ!!



「あっ!まどかおはよう」

 

「おはようございます」

 

えれなとまどかは流星と3人で勉強する為、朝からロケットに来ていた

 

「流星君、おはようございます」

 

「ん?……ああ、おはよう」

 

「それって読書感想文の本?」

 

流星は2人が来るまで本を読んでくつろいでた

 

「『星のかけら』って本だよ。面白いよ」

 

「なんか素敵な題名ですね」

 

「そう言えばララとプルンスは?」

 

ロケットの中を見渡しても2人の姿は見えない

 

「ひかるの家で勉強中。ついでにフワとプルンスも付いて行った」

 

「じゃあゆっくり宿題出来るね」

 

「始めようか」

 

3人は勉強を始めた

 

 

「えれな、そこの問題間違ってます」

 

「え?…本当だありがとう!」

 

 

「流星君、証明問題に『合同で無ければそもそも成立しない』って書かないで下さい!」

 

「えっ!?だって本当の事だよ!」

 

「それでもです」

 

 

「んも〜、まどかだってそこの問題間違ってるじゃん♪」

 

「どこですか?」

 

「ここだよ☆」

 

「ごめん流星……合ってるよ」

 

「えっ!?」

 

 

どうやら3年生組では流星が1番頭が悪いらしい

 

「別に流星が悪いとは思わないけど」

 

「考え方が深過ぎます」

 

「てか、2人とも頭おかしんとちゃいまっか?」

 

「「えぇ…」」

 

そんな調子で2時間程宿題を進めてく

 

「2人とも休憩しよっか」

 

「ええ、流星君も」

 

「待って、この問題だけ……出来た!」

 

その途端ソファーに飛び込んで羽を伸ばす

 

「体がガチガチだ〜」

 

「流星君は、文章問題が苦手みたいですね」

 

「国語の文章問題は何ともないのに」

 

「国語は解き方があるから分かるんだよ」

 

「次は教科を変えてしましょう」

 

「それなら僕は日記を書きたい。2人はどんな風に書いてるの?」

 

2人の内容は至ってシンプルだった

 

「普通だな」

 

「それ以外あるの?」

 

「流星君のも見せて下さい」

 

「こんな感じだよ」

 

「……内容が小学生みたいですね」

 

グサッ!

 

「『始めに』、『次に』、『それから』、『最後に』って…」

 

「うるさいやい!それなら自由研究のテーマは決まったの」

 

苦し紛れに話題をすり替えた

 

「あたしは化石について研究しようと思うんだ」

 

「わたくしは世界の理を」

 

「お前らマジなんなん!?明らかに中学生がやる研究内容じゃないよね!?」

 

「流星は何のテーマ?」

 

「……アリが好む食べ物」

 

「可愛いですね!」

 

「世界と比べたらな!?」

 

珍しくツッコミに回ってる流星は心身共に疲れ果てていた

 

「嫌い!嫌い!!嫌い!!!」

 

「そこまで大声を出さなくても」

 

「完全にスケールのデカさで負けてるよ!畜生!!」

 

「流星は宿題に一体何を求めているの…」

 

「ハイクオリティーだ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

楽しい勉強会は騒がしく少しずつ宿題を処理していくのだった




夏休みの自由研究ってどうしても皆んなと違う事をしたいと思っていた


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第26話 孤独な猫と悩む流れ星

投稿スピード落ちるとか言いつつ、相変わらずハイペース投稿


ロケットで流星は1人でアブラハム監督と通信をしていた

 

「アブラハム監督…」

 

「準備は出来た。いつでもOKだ!」

 

「とうとう来てしまったか」

 

「まだ決まってないのか?」

 

「迷ってるんだ」

 

「その様だね」

 

ここ最近の流星はよく考え込む事が多くなりロクに寝てすらない

 

「今日の夜には答えを出すよ。また連絡します」

 

そう言って通信を切ると同時にララが部屋から出て来た

 

「流星浴衣どうルン?」

 

ララは浴衣姿を流星に見せた

 

「似合ってるよ…」

 

「元気がないルン。大丈夫ルン?」

 

「…祭りには遅れるとみんなに伝えてくれ」

 

「分かったルン。気をつけてルン!」

 

「ララ行くでプルンス!」

 

今日は夏祭り。ひかるたちはユニも誘おうと探しに出掛けた

 

(本当に僕はどうすればいいんだ…)

 

「夏祭りか…」

 

流星はそのまま悩み少しの間眠る事にした

 

 

//////

 

「ユニを連れて来れたのはいいけど、流星君大丈夫かな〜?」

 

「大丈夫とは言ってたけど少し心配ルン」

 

「残念です」

 

「まどかは流星に見せたかったんだよね?浴衣姿を」

 

「えっ!?それは…その…」

 

「…わたし帰る」

 

急にユニは帰ると言い出し1人で人混みに紛れるのであった

 

 

「あっユニ。みんなで祭りに行ったんじゃないのか?」

 

ロケットから出てきた流星は歩いてると木の上に居るユニと出くわした

 

「流星、あなたこそ随分と遅かったわね」

 

「隣お邪魔してもいいかな?」

 

「勝手に」

 

木を登ろうとするが全く上がらず木の下で座る事にした

 

「何がしたかったのよ…」

 

「田舎育ちの僕でも木は登った事があまり無いんだよ!」

 

「…最近元気が無いそうね。あの子たちみんな心配しているわ」

 

「それはそれは」

 

「誤魔化さないで」

 

ユニは降りて来て目の前まで歩いて来た

 

「何か悩んでいるのよね?」

 

「……流石怪盗だな。ああ、そうだよ今僕はとても重要な事で悩んでいる」

 

「暇潰しに聞いてあげる」

 

「ユニは、どちらかを犠牲にしなければならない選択を迫られたらどうする?」

 

「例えは無いの?」

 

「それなら……自分の命か、故郷。さぁ!どっちを選ぶ!」

 

「自分の命ね」

 

何の迷い無く即答する

 

「わたしは故郷を救う為にアイドルや怪盗をしていたのよ。自分の命なんて惜しくは無い」

 

「悲しいな」

 

「あなたはどうなのよ」

 

「僕はどちらも大切だ。どっちを選ぶ何て出来ない」

 

「自分から質問しておいてその答えは矛盾してるわ」

 

どちらかを犠牲にしなければならないのに、どちらも選べない何ておかしい事に気づいた

 

「だからこんなに悩んでるの」

 

「それなら思い出深い方を選んでみたらいいニャン」

 

「思い出深い方を……そうだな」

 

「そういえばユニは何でこんな所にいるんだよ?」

 

思い出した様に最初の質問を投げる

 

「うんざりなのよ」

 

「あの子たち遊んでばっか。ペンを探そうともしない」

 

「なるほどね」

 

「そうゆう事だから…じゃあ」

 

「おい待てよ!」

 

ユニは1人でそそくさと歩き始め、その後を追っていく流星

 

夜の森を歩き続けていた所に

 

「キュアコスモ、お仲間ごっこはもうお終い?」

 

「テンジョウ!」

 

テンジョウが待ち伏せており、ノットレイが2人を囲い込む

 

「ペンを手に入れようと思ったけど、邪魔な貴方から始末してあげる」

 

「駒ちゃんたち!」

 

「「「ノットレイ!」」」

 

「煽れ団扇よ!ふくれろ!歪んだイマジネーション!」

 

ノットレイが巨大化しお腹に「1」の数字が書いてある

 

「「スターカラーペンダント!カラーチャージ!」」

 

「銀河に光る!虹色のスペクトル!キュアコスモ!」

「全てを包み込む母なる惑星!キュアアース!」

 

「「スター☆トゥインクルプリキュア!」」

 

「ノット!」

 

「ハァー!」

 

コスモは軽々と巨大化したノットレイの体を駆け上り、周りにある木々を利用して立体的に撹乱させる

 

「楽勝ニャン」

 

「僕もいる事を忘れないでよ!」

 

アースは足元を蹴り尻餅を突かせた

 

「だったら見せてあげる!ダークネスト様の力!」

 

巨大なノットレイが2体増え、体に3までの数字を書かれた巨大なノットレイが合計3体になった

 

「増えただと!?」

 

「「「ノットレイ!」」」

 

「くっ…こうなったら…」

 

レインボーパフュームを出すがペンが無い事に気がついた

 

「仲間がいなければ、レインボースプラッシュとやらも使えないわね」

 

「コスモ!僕のペンを使え!」

 

「駒ちゃん!」

 

「「ノットレイ」」

 

「がはっ!」

 

2体のノットレイがアースを取り抑えコスモにペンを使えない様にした

 

「アース!っ!!」

 

隙を見せてしまいもう1体の攻撃をくらい、倒れてるところを捕まってしまった

 

「キュアコスモ、所詮裏切り者の貴方の事なんて誰も助けに来てくれない」

 

「アァッ!…ウゥ…」

 

「クソ!離しやがれ!」

 

「貴方もそこで大人しくしてなさい」

 

「コスモ!アース!」

 

そこへスターたちが駆けつけた

 

「今助けるルン!」

 

「あら?助けに来る何て本当にお人好し…さぁ!ペンを残らず奪うんだよ!」

 

「「「ノットレイ!」」」

 

「おひつじ座スター・パンチ…っ!」

 

技を放とうとしたがコスモを盾にされ攻撃を中断した

 

「これじゃあ攻撃出来ない!」

 

「卑怯でプルンス!」

 

「さぁ!今度はこっちの番よ!」

 

「「「ノット…レイ!」」」

 

「「「「きゃああぁぁ!!」」」」

 

3体のノットレイの攻撃をまともにに受けてしまった

 

「よし…みんな大丈夫か!?」

 

ノットレイが攻撃する時に拘束が緩みアースは何とか脱出した

 

「せっかく助けに来たのに無様にやられるだけ。呑気にお仲間ごっこなんかしちゃって、貴方たちは甘いのよ!」

 

「お仲間ごっこじゃないルン!」

「コスモはわたしたちと同じプリキュア ルン!」

 

ミルキーが立ち上がりみんなも起き上がってく

 

「この広い宇宙で出会えた大切な仲間だから!」

 

「仲間の為なら何度だって立ち上がってみせます!」

 

「コスモはわたしたちが守る!」

 

「言うのは簡単。貴方たちに勝ち目は無いわ!」

 

(どうすれば…)

 

コスモは考えたこの状況を打開する抜け道を

 

「みんな、3体のノットレイは元は1体!2体は分身よコイツに狙いを集中して!」

 

スターとミルキーは2、3番の数字やノットレイを攻撃し、ソレイユとセレーネは本体に攻撃した

 

そのお陰で、分身は消え無事コスモも脱出した

 

「レインボーパフューム!行くニャン♡」

 

「プリキュア!コスモシャイニング!」

 

「ノット…レイ…」

 

「スターカラーペンダント!カラーチェンジ!」

 

「キュアアース プライムスタイル!」

 

さらにアースが追撃をかます

 

「アース・スラッシュ!」

 

プライムスタイルになった事で、通常状態よりアース・スラッシュも攻撃力が上がりノットレイを地に伏せる

 

「今だ!」

 

「「「「宇宙(そら)に輝け!イマジネーションの力!トゥインクルステッキ!」」」」

 

「スター☆トゥインクル!」

「ミルキー☆トゥインクル!」

「ソレイユ☆トゥインクル!」

「セレーネ☆トゥインクル!」

 

「「「「4つの輝きを今ひとつに!」」」」

 

「「「「プリキュア・サザンクロス・ショット!」」」」

 

見事ノットレイを打ち倒しテンジョウも退散するのであった

 

 

//////

 

「さぁ!今度はみんなでお祭りの続きでプルンス!」

 

「あっ!花火始まっちゃった」

 

「走って行けば間に合うかな?」

 

「それならいい場所があるルン!」

 

ララの言ってたいい場所とはロケットの上だった

 

「よく見えるね」

 

「はい!素敵です」

 

ユニは花火を見て何か思い出していた

 

「ユニどうしたルン?」

 

「別に何でも」

 

「お祭りって楽しいでしょ?」

 

「…まぁ、悪くないわね」

 

「……悪いお手洗い行ってくる」

 

「行ってらっしゃいルン」

 

流星はロケットに戻るや通信した

 

「アブラハム監督…決めました」

 

 

 

 

 

次の日

 

「どうしたの?みんなを集めて?」

 

ひかるの言う通り、みんな流星に呼ばれてロケットに集合していた

 

「大事な話なんだ。僕──」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「自分の世界に帰るよ」




そうゆうことです


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第27話 いってらっしゃいといってきます

朝、7時前に家を出て会社に行かなきゃいけないから、夜遅くまで作業してる場合じゃないんだよね


「自分の世界に帰るよ」

 

流星がその事を言うと少しどよめいた

 

「帰るってどうゆう事…」

 

「流星の世界には帰れないじゃなかったルン?」

 

「そう思っていたさ…でも、アブラハム監督が帰れる方法を見つけてくれた」

 

「今まで通信してたのってこの事だったでプルンス!?」

 

「ああ。何がともあれようやく帰れるんだ。嬉しい事はないよ…ただね」

 

「何かあるの?」

 

「帰れる代わりにもう二度とみんなには会えない」

 

その言葉に全員が衝撃を受ける

 

「色々と言いたい事は山程あるけど、それが流星君の決めた事なら──」

 

だけど、その言葉を理解しようとしない者がいた

 

「待って下さい!いきなり帰るってそんなの納得出来ません!!」

 

「まどか…」

 

「わたくしたちが過ごした時間は確かに短いかも知れません…ですけど、一緒に笑って、遊んで、旅して、戦って来たじゃないですか!それをそんな簡単に…」

 

「まどかの気持ちも分かる…だけど、決めたんだ!…ユニのお陰さ」

 

「…あの時の質問の意味がようやく分かったニャン」

 

まどかはユニの方へ向き何があったのか問いただす

 

「どうゆう事ですかユニ」

 

「『大切な物を選択する場合どちらを選ぶか』って質問されたのよ」

「そして、思い出深い方をと答えたのよ」

 

「悪いな。…やっぱり家族が大切なんだよ」

 

「でも──」

 

「いい加減にしなさい!!」

 

普段の彼女からとても想像出来ない程、ユニは大きな声でまどかを怒鳴りつけた

 

「あなたまだ分からないの?流星だって簡単に決めたんじゃないの!悩んで苦しんで選んだ事なのよ!」

「わたしは流星の気持ちが痛い程分かる。だって同じだから…わたしも故郷を救う為に色んな事をして来たのを知ってるでしょう!?」

 

「ケンカはダメフワ〜」

 

「ですけど…わたくしは…」

 

「ユニストップだよ」

 

見ていられなくなり流星がブレーキをかける

 

「ごめんな、まどか」

 

「……ですか」

 

「まどか?」

 

「『ずっと一緒に隣に居てくれる』あの言葉は嘘だったのですか!?」

 

「それは違うんだ!」

 

「何が違うんですか!?」

 

「分かってくれまどか。僕だって別れるのは寂しい、けど家族もそれ以上に大切なんだ!」

 

「嫌です!分かりたくありません!わたくしは離れたくないです!」

 

パァン!

 

「えっ?」

 

ロケットに乾いた音が響いた。それは流星が思いっ切りまどかの頰を叩いたからである

 

「頭、少しは冷えたか?」

 

「流星…君…」

 

「まどかなら僕の気持ちを1番に分かってくれると思ったのに…残念だよ」

 

「わたくしはただ一緒に居たいだけで…」

 

「それが迷惑だとまだ気付かないのか?」

 

流星の言葉に気圧され勢いが無くなってく

 

「呆れて物も言えないな」

 

「あっ」

 

流星はまどか突き飛ばした。まどかは咄嗟の事で、受け身も取れず転んでしまった。そして俯向き何か言葉を呟いてる

 

「…す」

 

「どうした?ハッキリ言えよ」

 

「最低です」

 

まどかはそう言ってロケットを飛び出した

 

「よし!一件落着と」

 

「流星、何であそこまでするの!?」

 

「…お互いの為さ」

 

「お互いって」

 

「あのままだと埒があかない。こっちから突き放せば諦めがつくだろう?」

 

「まどかさん…」

 

「とにかく、時間は夕方。あと少しでアブラハム監督も来る」

 

そう言って流星は支度を整え始めた

 

 

//////

 

まどかは1人、湖のベンチに座っていた

 

『──最低です』

 

「わたくし何であんな事言ったのでしょう…」

 

先程言った言葉に深い後悔して悩んでる

 

(そんな事思ってない。本当は…本当は流星君の事を)

 

「1人とは運が良いな」

 

「あなたは!」

 

聞こえた声に顔を上げると、カッパードが宇宙船の上に佇んでいた

 

「プリンセスの力今回こそ奪う!覚悟しろ」

 

「「「ノットレイ!」」」

 

「スターカラーペンダント!カラーチャージ!」

 

「夜空に輝く!神秘の月あかり!キュアセレーネ!」

 

「わたくし1人でも!」

 

かなりの数の敵を1人で何とかしようとするがやはり劣勢

 

「1人だとやはりこの程度か」

 

「そんな事!」

 

「プリキュア !セレーネ・アロー!」

 

ノットレイを吹き飛ばすが、それに紛れカッパードが向かってくる

 

「カッパード・ストライク!」

 

「きゃぁ!」

 

正面からまともに受けかなりの負傷を負う

 

「くっ…あっ…」

 

「終わりだ」

 

(わたくしは弱いまま。いつの間にか流星君に頼より切りだったのですね)

 

「…会いたいです」

 

「カッパード・ストライク!」

 

「流星君に……会いたいです!!」

 

 

 

 

「セレーネ!!」

 

 

セレーネの前にアースが飛び出しカッパードの攻撃から庇った

 

「何!?」

 

「何とか間に合った」

 

「セレーネ大丈夫!?」

 

「みなさんどうして…」

 

「アースが心配だからって探し回ってたの」

 

「そんな事言ってないで片付けるぞ!」

 

スターたちも駆けつけノットレイダーを追い返した

 

 

 

 

 

「流星君…」

 

「まどか、酷い事言ってごめん」

 

「いえ!わたくしこそ流星君の気持ちも考えず、自分の事ばかりで」

 

「…お互い様だな」

 

「いい雰囲気の所悪いんだけど準備出来てるよ?」

 

ぬっと現れたアブラハム監督がぶち壊す

 

「急に現れたニャン」

 

「アブラハム監督、流星君はどうやって帰るの?」

 

監督は懐から中ぐらいの大きさの石を取り出した

 

「友人が旅先で見つけたこの『ムゲン石』で帰れる」

 

「何そのカッコイイ石」

 

「かなり希少な石で、宇宙全体何処探しても見つからない代物なんだ。そして一度切りだけど、物凄いエネルギーを秘めている。次元を超える程のね」

 

「キラやば〜☆」

 

ポイッ!

 

石を投げると人が1人入れる程の小さな穴が出現した

 

「この穴を通れば帰れるか」

 

「さっ帰った帰った!」

 

「酷くない?」

 

「流星君」

 

「…ひかるは『キラやば〜☆』ばっかりだったなぁ」

 

「流星」

 

「ララ、ちゃんと栄養考えてご飯食べるんだぞ」

 

「わたしは大人ルン」

 

「流星」

 

「えれな、みんなの事頼んだよ」

 

「早く行きなさいよ」

 

「ユニは最後まで相変わらずだな」

 

「うるさいニャン…」

 

「プルンスもフワも頑張るだぞ!」

 

「フワッ!」

 

「分かってるでプルンス!」

 

「…」

 

「ほら、まどか」

 

えれながまどかの背中を押す

 

「流星君わたくし──」

 

ポン

 

流星はまどかの頭をいつも通り撫で始めた

 

「何も言わなくていいよ」

 

「…はい」

 

「穴が閉じる早く」

 

「はーい」

 

流星は穴へ近づいて振り返る

 

「まどか、いいの?気持ち伝えなくても」

 

「はい。これ以上流星君を困らせたくありませんから」

 

「最後なんて締めくくろう…そうだ!」

「湿っぽいのは勿論無しだ!普通に送り出してくれ!」

 

「送り出してくれって最後まで流星らしいね」

 

「分かった。みんな…せーのっ!」

 

「「「「「いってらっしゃい」」」」」

 

「いってきます」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

流星は穴の中へ消え、残された月の少女は何十分も泣き叫ぶのだった




なんとも雑な展開…

次回は自分の世界に帰ったオリ主の話だよ



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第28話 おかえりとただいま

元の世界に戻って来たオリ主はこれからどうなる!?

本編スタートです!


「この見覚えのある公園は……本当に帰って来たんだ」

 

不思議な穴を通り抜けるとそこは、流星の実家近くの公園に行き着いた

 

「……帰るか」

 

しばらく歩き家の前で佇んでいた。そして

 

ピンポーン♪

 

「はーい」

 

「…ただいま」

 

「流…星?」

 

家から出て来たのは流星のお母さんであった

 

 

 

 

「全く、半年近くも何処にいたの?」

 

「そ…それは」

 

流星はプリキュア の事については伏せて、これまでの事をかなり誤魔化し話した

 

「変な人に捕まり、そこで助けてくれた人達に色々お世話になったと」

 

「そ…そんな感じ」

 

「でも良かった。帰って来てくれて」

 

そして夜になり流星のお父さんも帰り、星空家全員が揃った

 

「宴じゃ!食え飲め!」

 

「この感じ久し振り過ぎて疲れるわ…」

 

「ご飯はいっぱいあるから食べてね」

 

「それで流星。あっちでコレは出来たのか?」

 

流星のお父さんは小指を立てながらニヤついていた

 

「…気になる子はいたよ」

 

「子供はいつ出来るの!」

 

「あんたらぶっ飛ばすよ?」

 

流星は、自分の部屋に戻り思い出に浸りきっていた

 

 

「うはぁ〜ベットだー♪」

 

「久し振りにこのゲームやろ!」

 

 

「ふう〜満喫した〜」

 

(……これで良かったんだ。これで…)

 

次の日から家でダラけながらも家族全員で幸せな日々を過ごしていた

 

 

 

「楽しかった〜!部屋で休んでくるね」

 

「ご飯の時また呼ぶね」

 

「はーい」

 

部屋に戻ってゲームやらで時間を潰して時間になるまで待っていた

 

「この漫画面白いな。今度ひかるにでも見せて……そうだった。ここにはもう誰も」

 

「少し寝るか」

 

 

 

 

 

気がつくと真っ白な空間にポツンと立っていた

 

「ここは?」

 

「夢の中だ」

 

声の方へ振り向くと流星(・・)がいた

 

「今度は何?黒と来たら今度は白ですか」

 

「当たり!さっすが僕!黒が有れば白もあるってね」

 

「僕の中に一体何人住人がいるんだよ…それで何の用?」

 

「それは──」

 

もう1人の流星こと『白流星』と呼ぼう。そいつはスターカラーペンダントとペンを取り出した

 

「カラーチャージ!」

 

変身しキュアアースとなり流星に襲い掛かってきた

 

「おわっ!いきなり何だ!」

 

「そっちも変身したら?」

 

「何言って──」

 

すると流星の首元と掌からペンダントとペンが現れた

 

「なるほど。夢の中だから何でもありか…それなら!」

 

「スターカラーペンダント!カラーチャージ!」

 

「全てを包み込む母なる惑星!キュアアース!」

 

「くらえっ!」

 

「はっ!」

 

アースの攻撃を白アースは見事に片手で受け止めた

 

「ふっ!はっ!」

 

「よっ!」

 

アースは何度も仕掛けるが中々当たらない

 

「お互い力は同じ。後は…自分の技量次第だっ!」

 

「くっ!それなら!」

 

「「アース・スラッシュ!」」

 

白アースはアースとほぼ同時にアース・スラッシュを繰り出した

 

「何!?」

 

「僕は僕だよ。自分がどのタイミングで攻撃を繰り出すのかも分かる」

 

「てか、アンタの目的は何だよ!?最初の質問から全く答えてないだろう!?」

 

「お!そうだった……でもその前に僕を倒すね」

 

「スターカラーペンダント!カラーチェンジ!」

 

白アースはプライムスタイルまでに変身した

 

「幾ら何でも反則だろ!?」

 

「宇宙に輝く星々よその光を集わせ全てを照しだせ!」

 

プライムスタイルに変身したのだ、当然この技だって出来る

 

「プリキュア !プライム・シューティング!」

 

アースはまともに技を受け変身が解ける

 

 

 

「あ゛〜負けた!」

 

「さて、話をしようか」

 

「コロコロさっきから変わりやがって!」

 

「一応自分何だよ?」

 

「余計腹が立つわ!!」

 

「真剣な話……チャンスをやる」

 

急に真面目な態度に切り替わり流星は少し戸惑う

 

「な、何だよ」

 

「観星町……即ちひかるたちの元に帰りたくないか?」

 

「は?」

 

「どうする?」

 

「ふ……ふざけるな!!」

 

突然の言葉に理解が出来ず荒々しいく責め立てる

 

「帰るも何も、もうあっちの世界にはもう帰れないだぞ!?それに僕はやっとの想いで、みんなの気持ちを押し切ってここまで来たんだぞ!それをお前は!!」

 

「本当にそうなのか?それが本当にお前自身の気持ちなのか?」

 

「ぶっ飛ばす!」

 

流星は拳を振るうが簡単に避ける

 

「最後までよく聞け。帰れる方法はある。だからこそ、こうやって選択の余地を与えに来た」

 

「選択だと?」

 

「言ったろ?『チャンスをやる』って。お前がプリキュア になるなら、あちらの扉が開く。だが残るなら、このまま何もしなくていい」

 

「何もしなくていいって…それにプリキュア になるって」

 

「近いうちに招かれざる客が来る。それを迎え撃つがどうかが鍵になる」

 

その言葉に更なる疑問を持つ

 

「プリキュア になるも何もペンダントとペンが無い」

 

「あるじゃないか?」

 

「まさか!?」

 

流星はそれを確認する

 

「夢の筈だ」

 

「僕が手配する♪」

 

「そんな事が可能なのか?」

 

「とにかく運命の日までに選ぶんだな。今度こそ二度とチャンスが無いと思った方がいい」

 

またも流星に選択を迫られる。友か家族かを

 

「そして二度とチャンスが無いと言う事は……どちらかはもう会えない」

 

空間が歪んでく

 

「夢から覚めるらしいね」

 

「ま、待ちやがれ!」

 

「二つに一つだ。運命の日楽しみにしてるよ……僕がどんな未来を選ぶか」

 

 

 

 

 

「っ!?」

 

夢から覚め勢いよく体を起こす。そして手の中に何か違和感を感じた

 

「ペンダントとペンがある」

 

それと同時に怒りも爆発する

 

「クソッタレが!!」

 

壁に思いっ切り投げ付け手放す

 

「一体どこまで苦しめれば気が済むんだよ……」

 

 

 

 

//////

 

流星が帰って来てから2週間が経ち、只今家族3人でデパートでお出掛け中

 

「いや〜こんなに買っちゃった」

 

「買い過ぎ」

 

「楽しいわね」

 

仲良く歩いてると流星のお母さんが写真屋を目にする

 

「折角だから家族で写真撮らない?」

 

「いいね!行くぞ流星」

 

「はいはい」

 

写真屋で家族写真を撮ってもらってくれた

 

「その場で現像するしで色々良い店だったな」

 

「ついつい、3人分の写真も現像してもらったね。1枚有れば充分なのにね」

 

「別に良いんじゃない?」

 

幸せな日々が続いていた。だが、その日は来てしまった

 

「なんか外が騒がしいな?」

 

「また物騒ね」

 

窓の外を見ると信じられない光景があった

 

 

「ノットレイ〜!」

 

 

「何あれ?」

 

「よく分からないわね?」

 

(な、何でノットレイがここにいるんだ!…まさかこれが!」

 

『──近いうちに招かれざる客が来る。それを迎え撃つがどうかが鍵になる』

 

「父さん、母さん逃げよう!」

 

急いで3人は外へ避難する。そして巨大なノットレイは警官が相手にしているが呆気なく吹き飛ばされる

 

「早く逃げるんだ!」

 

街に色んな悲鳴が聞こえてくる。だが、そんなものは聞こえないフリをし安全な場所になんとか避難出来た

 

「ここまで来れば安心だよ」

(しかし本当に良かったのか?念の為にペンダントとペンは持って来たが……考えるな!僕は家族が大事なんだ!家族が!)

 

「流星は強いね。お母さん達をここまで避難させてくれるなんて」

 

「流石は俺の息子だな!がはは!」

 

「そ、そんな事は無いよ」

 

「いつもそうだったね。どんな人でも困ってる人がいれば駆け付ける、立派に成長したね」

 

流星の頭には2人の手が置かれた

 

(ああ、そうだったね。僕は本当は──)

「……父さん、母さんごめん僕行ってくる」

 

「何か事情があるみたいだな。行ってこい!」

 

2人に押され流星は街へ走って行くのであった

 

「大きな背中。半年も見ない間に」

 

「親として俺達も行くぞ」

 

 

 

 

 

「政府の応援はまだか!?」

 

「まだです!」

 

警官が必死に耐えるがもう保ちそうにもない

 

「任せろ!」

 

そのピンチに流星が間に合った

 

「君!早く逃げるんだ!」

 

「アイツは僕が倒す」

 

ふと目を閉じる。そして白流星が瞼の裏に現れた

 

「僕が本当に恐れてるものは何だ?家族を失うこと?友と会えないこと?違う…本当に恐れてる事は大切な人を守れないことだろ?」

 

「その通りだよ……今この状況で逃げても意味がない。逃げたら後に残るのは、助けれる力を持っていながら助けなかった事の後悔だ!」

 

「決まったな」

 

「僕がプリキュア になった理由は、フワを…宇宙のみんなを守りたいからなんだ!」

 

目を開け流星の覚悟が決まった

 

「僕がこの世界に帰って来た理由があるとすれば…それはお前の様な奴からこの世界を守る為だ!!」

 

ペンダントとペンを持ち構える。そして

 

「変ッ身!!」

 

走りながら変身しノットレイに立ち向かって行く

 

「オラァ!」

 

「ノットレイ!」

 

「かかと落とし!」

 

「ノット…レイ!」

 

顔に拳をぶつけ更に空中で体制を変え、かかと落としで地に伏せさせる

 

「全てを包み込む母なる惑星!キュアアース!」

 

「僕はこの世界を守る……プリキュア だ!!」

 

「ノットレイ!」

 

「でえぇりやあぁぁぁ!!」

 

攻撃を掻い潜りノットレイの腹に必殺の一撃を決め空中に飛ばす

 

「刮目しろ!これが!星空流星の最初にして最後の晴れ舞台だ!!」

 

「プリキュア !アース・スラッシュ!!」

 

「ノッ…トレイーー!!」

 

アースの渾身の一撃によりノットレイは消えていった

 

「やっちまったよ…」

 

アースは変身を解くと流星の親も到着した

 

「流星…」

 

「父さん、母さん話したい事があるんだ」

 

流星は今度は何も隠さず真実を伝えた

 

「そう…もう会えないんだね」

 

「良いではないか!自分の人生に悔いは残すな!」

 

「うん」

 

流星の体が光だし足先から消えていくのが分かった

 

「時間だね」

 

「流星…あっちに気になる人が居るんだろ?子作り頑張れよ!」

 

「やめろ!さっき話したのもう忘れたのか!?相手は中学生だぞ!!」

 

「お母さん、流星とその人がイチャイチャしてる所を見たかったなぁ」

 

「あんたら、僕を見送りしたいのか怒らせたいのかどっちなんだよ」

 

「「どっちも〜♪」」

 

「この馬鹿夫婦が〜っ!」

 

とうとう胴体半分も消え別れが近づく

 

「気をつけるんだぞ!」

 

「ファイト!」

 

「「いってらっしゃい!私たちの大切な宝物」」

 

「いってきます!」

 

涙は見せない。いつも通り家を出て行く感じに送り出してくれた。

最後の家族写真を握り締めて

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

////////

 

「ロケットに帰って夏限定のスタードーナッツ食べるルン!」

 

「さぁ!行こう!!」

 

ひかるたちはロケットに向け歩きだすが

 

「…流星君にも食べさせてあげたかったです」

 

あれから2週間経ってもみんなの心から流星が消える事は無かった

 

「流星がいたらきっと『僕の保護者か!?』って言ってたね」

 

「あ〜確かに言いそうルン」

 

「あなたたち、いつまで引きずってるつもり?」

 

「分かってますけど…」

 

「ユニ…時間が経てばみんな元気になるから、ね?」

 

「ごめん言い過ぎたわ。わたしも少しイライラしてるね」

 

「着いたルン」

 

ロケットの中に入ると

 

 

 

 

「お!何処行ってたんだ?」

 

 

 

 

そこにはここに居るはずの無い人物……流星が居た

 

「全く。夏休みだからって遊ぶのも大概にしないと──」

 

「流星君!!」

 

まどかは流星に思いっ切り抱き付き後ろに倒れる

 

「お、おい!まどか」

 

「流星君…流星君……流星君!!」

 

「一体どうゆう事でプルンス!?」

 

「説明する。説明するからまどかを引き剥がしてくれ!」

 

あちらの世界に帰った事、どうやって帰って来た事も全部説明した

 

「流星、家族と別れて良かったの?」

 

「心配するな!…それよりまどか離れてくれない…よね?」

 

「嫌です♪」

 

ガッチリ腕をホールドされて身動き出来ない

 

「良かったルン!」

 

「帰って来なくても良かったニャン」

 

「その割にはユニ、尻尾が左右に揺れているよ」

 

「うるさいニャン!」

 

「流星君まだだったよね?」

 

「何が?」

 

それは

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「「「「「おかえり!」」」」」

 

「っ!…ああ!ただいま!」




オリ主のノリは親譲り

ここまでの拝読ありがとうございます!


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第29話 寂しさと伝える想いと小さな幸せ

まだまだ引っ張りまーす

では、本編を!!


「ぼ〜〜っ」

 

「流星何してるルン?」

 

「ん?ん〜ん?」

 

「なんか上の空って感じでプルンス」

 

観星町に帰って来てから流星はよくボーッとする事が多くなった

 

「流星大丈夫なの?」

 

「あ〜うん大丈夫大丈夫」

 

「そうは見えないニャン」

 

「流星君、外に出て空気吸って気分でも変えてきたら?」

 

「だね!行って来るよ」

 

立ち上がり外に出ようとすると、何も無いロケットの中で転んでしまった

 

「痛い」

 

「大丈夫ルン!?今日で4回は転んだルン!」

 

「よ、4回も!?」

 

「それだけじゃないルン。椅子に座り損なったり、壁にぶつかったりしているルン…」

 

ダン!

 

「痛い」

 

「あんな感じにぶつかってるルン」

 

外へ出るだけでもう2回は体を痛めつけている

 

「わたくし着いて行きます」

 

フラフラしながら歩いてく流星を見てまどかは心配になり後を追う

 

「恐らくでプルンスが、流星はまだ寂しさが抜けてないと思うでプルンス」

 

「え?寂しさって?」

 

「家族の写真をずっと持ち歩き見てるでプルンス」

 

「心配ルン…」

 

「だけど、これは彼自身でなんとかしなきゃ意味が無い。わたしたちはそれを見守ること」

 

「でも代わりにその寂しさを埋める事も出来るよ」

 

「まどかさん…ですか?」

 

「まどかなら…きっと」

 

 

 

 

 

////////

 

「流星君待って下さい!」

 

「ん〜?」

 

「流星君、お話しませんか?」

 

「今はそんな気分でも無いから…後で構わない?」

 

「む〜〜っ!言い方を変えます……お話しますから着いて来て下さい!」

 

「あ〜〜」

 

まどかは、頰を膨らませながら流星を引きずって湖のベンチまでやって来た

 

「流星君、何でも話して下さい」

 

「あ、あれ?何で僕が話す側なの?」

 

「いいですから!!」

 

「いつになく怖いな。う〜ん……今日も良い天気だね!」

 

「……」

 

「おーい、流石の僕も怒っちゃうぞ〜」

 

「…流星君は後悔は無いんですか?」

 

「後悔って何だよ」

 

悲しげな目で流星を見つめる

 

「わたくしたちの為に自分の気持ちを押し殺して、家族と離れて悲しくは…後悔はありませんか?」

 

「……別に僕はまどかたちに会いたくて帰って来たんじゃない。両親に言われて帰って来たんだ」

 

「ご両親にですか?」

 

「困った人がいれば助ける立派な人なったねって言われたんだ」

「僕が本当に嫌だったのは、守りたいものを守れない事だったんだ。フワを…宇宙のみんなを救う為にプリキュア になったのに自分から逃げていたんだ」

 

「ですけどこちらの世界に帰って来た。それで良いじゃないですか」

 

「確かに…選んだ事で別に後悔は無い。だけど、胸の中がポッカリと空いてしまったんだ。多分それは寂しさ」

 

「でしたら、わたくしがその寂しさを埋めます!」

 

「ありがとう、気持ちだけ受け取っておくよ。じゃあ帰ろう?」

 

立ち上がる流星をまどかは引き止め。

遂に

 

「わ、わたくしは流星君の事が…事が──」

 

 

 

 

 

「大好きです!!」

 

 

 

 

 

「…僕も好きだよ。僕の事をここまで心配してくれる友達は他にいないからね」

 

「わ、わたくしは!『友達』としてでは無く……ひ、1人の女性として流星君…あなたの事が大好きなんです…///」

 

「う…うっそだ〜!僕に惚れる要素か何かしたか?」

 

慌てふためき流星はこれまでの事を思い出してみる

 

「う〜ん……その気にさせる様な事など言った記憶が……有った気もするけど…マジか〜…」

 

自分でも中々ハッキリしないけど、それらしい事を言ったりしたのは心当たりがあるらしい

 

「そもそも僕こんな顔だよ?イケメンで高身長でも無いし、子供みたいに騒ぐし……なんか自分で言っておいて悲しくなって来た。全部事実だけどね…」

 

「わたくしは、『星空流星』あなただからこそ惹かれたのです。人を好きになるのに理由なんて要りますか?」

 

「その台詞普通は逆なんだけどな…情けない…」

 

「わたくしは、そんな情けない所も全部まとめて好きです///」

 

「マジすか〜」

 

少し照れながらも真っ直ぐ流星だけを見つめている

 

「何度だって言います。わたくしは星空流星…あなたが大好きです///」

 

「…僕からもいいかな?」

 

「は、はい!」

 

流星も真剣な眼差しでまどかを見つめ返す。その目に見つめられ、まどかは心臓の音がうるさく聞こえる程にまでドキドキと脈打ってる

 

「ぼ、僕もまどかの事は好きなんだよ。異性として…」

 

「それって──」

 

「何も言わないでくれ!別にまどかに言われたからでは無く、ちゃんと好きって気持ちはあったんだよ!で、でも告白する勇気も無く…」

 

「でしたら、わたくしたちはもう両思いですね///」

 

「そ、そうだね…はは」

 

「流星君、こちらを向いて下さい」

 

「ん?」

 

 

顔を向けさせまどかは流星に口を重ねた。頰とかではなく、お互いに唇同士でのキスを。

 

(ッ!!?!)

 

「んっ、んー……ぷはぁっ!」

 

時間にして5秒程。だが、感覚としてはその何倍の時間に感じた。

 

「わたくし…初めてだったので……どう、でしたか?///」

 

「いや、それはその…ええ!?がっ…でも……」

 

突然の事で流星も整理が付かず動揺する

 

「初めてだから…ね。不慣れなもあったけど……良かったです」

 

「では、もっと練習しましょう///」

 

またも、まどかは流星を襲う

 

「ちょっと待て!それを口実にまどかがシたいだけじゃ…」

 

「……」

 

「待って?それはヤヴァイ」

 

「流星君♡」

 

2人はその後もベンチで激しくヤるのであった

 

 

その様子を茂みから

 

「す、すごいまどかさん…」

 

「お、大人ルン…」

 

「激しいニャン…」

 

「き、気まずくなって来たから行こ!ねっ?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その後流星とまどかは、正式に付き合う事をひかるたちに話した

 

流星は写真を見つめ

 

「父さん、母さん。僕頑張ります!色々とね…」

 

小さな幸せを手にするのであった




あの!最後はご想像にお任せしますが……そうじゃないですよ!!もう一度言います!そうじゃないです!!

てか、やっと引っ付きましたね

では、また次回も


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第30話 誘いとデート?

内容かなり薄いです




「どんなミラクルも起き放題♪」

 

「ユニバース・フェスティバル♪」

 

小言で歌いながら流星は今、ペンダントとペンを綺麗に手入れをしている

 

「流星く〜ん♪」

 

「どうしたの?」

 

「何でもないです♪」

 

「じゃあ何で抱き付く?」

 

「好きだからです!」

 

恋人同士になってからまどかは大胆になって来た。特に周りに誰も居ない時を見計らって

 

「それにしてもキャラ変わり過ぎだろ?」

 

「そうですか?」

 

当人自覚なし!

 

「…まどか、少し出掛けるか?」

 

「今からですか?」

 

「ああ。ララたちも、今町の方へ行って誰も居ないから暇してたんだ」

 

「デートですね!!」

 

「あ〜そうなるね」

 

「急いで支度をしましょう!」

 

 

 

 

 

////////

 

「…無計画で来てしまった」

 

「急でしたからね」

 

「デートなんて人生初めてだからよく分かんない」

 

「いつも通りお店を回りましょう!」

 

特に当てもなく周りに回って店を巡る

 

「あっ、もうお昼だ。オススメの店があるんだけど行く?」

 

「行ってみたいです!」

 

流星がオススメする店にやって来た。その店はカフェ・スイーツである

 

「カランコロン♪」

 

セルフSE

 

「あっ!テラスがありますよ!行ってみましょう!」

 

「ちょ!まどか」

 

 

 

「無難にパンケーキでも」

 

「では、わたくしも」

 

「お願いします」

 

「かしこまりました」

 

スタッフが注文をを承り数分後、優雅な昼食タイムを過ごすのであったのだが

 

「コチラをどうぞ」

 

「「えっ?」」

 

テーブルに置かれたのはカップルドリンクがだった

 

「まどか、いつの間に頼んだの?」

 

「えっ!流星君ではないのですか?」

 

「あの〜これって…」

 

「あちらのテーブルの方々からです」

 

その方向を見ると

 

「……何やってんだ?」

 

ひかる、ララ、えれな、ユニにプルンス、フワのメンバーが座っていた

 

「…追加注文いいですか?」

 

 

 

 

「あっ!2人ともこっちに気が付いたよ!」

 

「オヨ?店員さんと何か話してるルン」

 

数分後

 

「あちらのテーブルの方がお返しにと言う事です」

 

「「「「な、何コレ…」」」」

 

「この店の名物『ハバネロケーキ』です」

 

目の前に置かれているのは真っ赤なショートケーキだった。名前通り、全てハバネロのみで作った激辛スイーツ

 

「ど、どうやら流星の逆鱗にでも触れたかな…」

 

「それ以外他にある?」

 

「と、とにかく食べないと勿体無いですよ…」

 

「オヨ!?コレを食べるルン!?」

 

「「「「い、いただきます…」」」」

 

 

 

 

一方で流星たちは、ひかるたちが悶えながら食べる様子を見ながらカップルドリンクを飲むのだった

 

 

 

 

 

////////

 

「今日は楽しかったです!」

 

「今度はちゃんと計画して出掛けようか」

 

「はい!」

 

最後は軽く口づけをして帰っていった

 

「……全く。今回はお遊びだったけど、自分たちの事は何とかするから」

 

流星は独り言を呟いて立ち去るのであった。だけど、ただの独り言では無く茂みに隠れてる者達への有り難い忠告だった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

((((あれでお遊びなんだ…))))




ヒロインとくっついているが、他キャラとガッツリ絡ませます

そろそろ進めないとなぁ〜

ここまでの拝読ありがとうございます!


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休話 その9 王様は誰ルン?もちろんわたしルン!

前回内容が薄かったので2回目です

※命令内容は変わりません


「早速王様ゲームスタート!」

 

「「「「「「王様だ〜れだ?」」」」」」

 

「あたしだ!」

 

「今回の1番手はえれなか」

 

「じゃあ、番号と命令内容を引くよ」

 

4番が3番の頭をポンポンする

 

「わたし4番ニャン」

 

「3番ルン!」

 

ユニがララの頭をポンポンする

 

 

ポンポン

 

「ん?案外いいかも」

 

「わたしは撫でる方がいいルン!」

 

 

「「「「「「王様だ〜れだ?」」」」」」

 

「わたしが王様だ〜!」

 

5番が1番に投げキッスをする

 

「投げキッスなら簡単ニャン!」

 

「ユニが5番なんだ!」

 

ユニがえれなに投げキッスをする

 

 

「ほら、受け取りなさい」

 

「うわぁ〜すごい投げやり感…」

 

 

「アイドルやってたんだからちゃんとやって欲しいなぁ〜」

 

ひかるは先程のやり方に異議を申し立てる

 

「別に『本気で』って言う事じゃないし」

 

 

「「「「「「王様だ〜れだ?」」」」」」

 

「皆の者!平伏せ!我が王である!」

 

「どうでもいいルン」

 

3番が1番のモノマネをする

 

「あたしがひかるのモノマネね」

 

「えれなさんにわたしはどう見られてるのかな?」

 

えれながひかるのモノマネをする

 

 

「き…」

 

「「「「「き?」」」」」

 

「き…キラやば〜♪」

 

「うーむ…80点!」

 

バチン!

 

 

「さっ!続き♪」

 

何を思ったのか、流星は頭をはたき落とされた

 

 

「「「「「「王様だ〜れだ?」」」」」」

 

「わたくしが王様です!」

 

1番が2番に本気でデコピンする

 

「気合い入ってきたー!」

 

「オヨ…」

 

ひかるがララに本気でデコピンする

 

 

「よし、変身だ!」

 

「え?いいの?」

 

「駄目ルン!?」

 

「スター・パンチならぬスター・フィンガー」

 

「それは色々と駄目ルン!?」

 

ひかるはララにデコピンをお見舞いする

 

「ぎゃ!」

 

「ごめんララ!大丈夫?」

 

「だ、大丈夫ルン…」

 

 

「「「「「「王様だ〜れだ?」」」」」」

 

「またわたくしです」

 

2番が5番に投げキッスする

 

「お!5番」

 

「へぇ〜」

 

「ま、まどかさん怖いです…」

 

ひかるが流星に投げキッスする

 

 

「ご褒美ですね!」

 

「ん〜〜、チュ♡」

 

「可愛い!可愛いですぞひかる殿!」

 

「流星君、後でお話があります」

 

 

「「「「「「王様だ〜れだ?」」」」」」

 

「わたしの番ね」

 

「何気に今日初めてだよね?ユニが王様」

 

4番が5番の耳に息を吹きかける

 

「今日はいっぱい当たるルン!」

 

「ちょっと緊張します」

 

ララがまどかの耳に息を吹きかける

 

 

「ふぅ〜」

 

「あっ///」

 

「頰を赤らめるな!?」

 

 

「「「「「「王様だ〜れだ?」」」」」」

 

「あたしが王様」

 

1番が5番にプロポーズを再現する

 

「また面倒な命令を…」

 

「わたくしですか?」

 

ユニがまどかにプロポーズを再現する

 

 

「はぁ〜…好きニャン」

 

「愛情が足りません!!」

 

「ユニ、全然乗り気じゃないね」

 

「まぁ…分からなくもないけどね」

 

 

「次で正真正銘の最後の王様ゲームラストだよ!」

 

「えぇ〜、もっとしようよ〜」

 

「伸びが良かったらな。多分そんな事は無いけど」

 

「「「「「「王様だ〜れだ?」」」」」」

 

「ふふん!最後の王様もらった〜!!」

 

ひかるが最後の王様に選ばれた

 

「最後の命令は」

 

5番と3番がおでこを10秒間くっつける

 

「5番はわたしルン!」

 

「3番です」

 

「この2人よく当たるな〜」

 

「あたしと流星が全然当たってないね」

 

ララとまどかがおでこを10秒間くっつける

 

 

「こ、こんな感じルン?」

 

ピトー

 

「ち、近いです」

 

「百合だ!最高にハイってやつだ!!」

 

「テンション高いニャン」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「と言う事で、王様ゲーム終了で〜す」

 

「「「「「……」」」」」

 

「あれ!?みんな無反応!?」




うーん……うん。


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休話 その10 もしかして…入れ替わっちゃった!?

今まで眠ってたネタを使う時!!

休話スタートです!


ロケットでいつもと同じ様に過ごしていた。だけど、内2人はそうでも無かった

 

「何で入れ替わってるんだ!?」

 

「キラやば〜っ☆」

 

朝起きたら流星とひかるが入れ替わっていた。流星の声でひかるが喋り、ひかるの声で流星が喋ると言う何とも不気味な光景だった

 

「ララえも〜ん!何とかならない〜!!」

 

「調べても分からなかったルン」

 

「まどかさん、えれなさん!わたし流星君になっちゃった!」

 

「ひかる、僕の体で無闇に喋ったりしないで!なんか自分でも気色悪い!」

 

「流星もひかるの姿でその口調は…」

 

みんな、2人が入れ替わった事により少々混乱していた

 

「じゃあこれなら…わたし星奈ひかる!宇宙と星座が大好きなの!」

 

突然流星がひかるの口調を真似しひかるに成り切ろうとしている

 

「わわ!すっごい似てる!」

 

「「キラやば〜っ☆」」

 

「紛らわしいからやめるルン!」

 

「「えぇ〜」」

 

「ちょっと本当にどっちか分かんなくなって来た…」

 

「面白いからこのまま続行するよ!」

 

「ですけど、これだと分かっていても…そうです!」

 

まどかは紙とペンを持って、見分けがつく様に名前を書き流星(ひかる)とひかる(流星)の胸に貼り付けた

 

「これで大丈夫です!」

 

【これじゃあ見分けが付いて面白くないよ…】

 

「文句言わないの」

 

ここからは【】はひかる(流星)、「」は流星(ひかる)で進めます

 

【わたしこれからどうしよう…】

 

「それまだ続けるの?」

 

【うん!】

 

「あっ、流星君ちょっといい?」

 

【何言ってるの?わたしはひかるだよ?】

 

「軽くホラーでプルンス…」

 

「真面目な話、大事なことなの!」

 

【何?】

 

流星(ひかる)は恥ずかしそうに驚きの事を言う

 

「じ、実は…昨日お風呂に入って無かったから朝に入ろうかなぁ〜て思ってたんだ」

 

【それなら入るよ】

 

「「「「「ダメに決まってるでしょ!!」」」」」

 

【そんな訳にはいかない!わたしは入るよ!】

 

「それなら目隠しして入るでプルンス」

 

【それだと誰が体を洗うの?】

 

「わたしに決まってるじゃん!」

 

2人はそそくさお風呂に入って行った

 

「なんか色々と大変になって来たね」

 

 

 

【お〜!これが女の子の体か〜】

 

「ちょっと!まだ目隠しして無いじゃん!脱ぐのは少し待って!」

 

 

 

【ふぅ〜サッパリした〜】

 

「た…大変だった…」

 

「お疲れルン」

 

【良し!お外へレッツラゴー!】

 

ひかる(流星)は外に出てひかるの体を堪能するのであった

 

「流星君待って下さい!」

 

【だ〜か〜ら〜、わたしはひかるだって!】

 

「少しずつですが段々と怒りたくなって来ました」

 

「まどかさんやめて!わたしの体なんだから!?」

 

「見つけたぞ!プリキュア !」

 

騒いでるとカッパードが現れた

 

「今日こそはプリンセスの力を奪わせてもらう!」

 

「みんな変身ルン!」

 

「「「「スターカラーペンダント!カラーチャージ!」」」」

 

「天にあまねくミルキーウェイ!キュアミルキー!」

「宇宙を照らす!灼熱のきらめき!キュアソレイユ!」

「夜空に輝く!神秘の月あかり!キュアセレーネ!」

「銀河に光る!虹色のスペクトル!キュアコスモ!」

 

「「「「スター☆トゥインクルプリキュア!」」」」

 

「…って2人は何してるルン?」

 

ひかる(流星)と流星(ひかる)は何故か変身せずに話し合っていた

 

「この場合ってどう変身すればいいのかなって」

 

「「「「あぁ〜」」」」

 

【キャンプファイヤー!】

 

全員が集まり話し合いを始める

 

やっぱり

 

えぇ〜でも…

 

どうするルン?

 

「おい!いつまで待たせるつもりだ!」

 

「入れ替わってるからその体に合わせて変身したら?面倒ニャン」

 

「「そうだよね〜」」

 

キャンプファイヤーを終えようやく変身する

 

【宇宙(そら)に輝くキラキラ星!キュアスター!】

「全てを包み込む母なる惑星!キュアアース!」

 

「仕切り直しルン!」

 

全員が飛び掛かろうとする時

 

【あ゛!ストップ!ストップ!】

 

「今度は何ルン!!」

 

【スカート何だけど…】

 

「それがどうしたの?」

 

【恥ずかしく無い?】

 

「それ今言う!?」

 

【コスモには分かんないよ!いつもミニスカ履いてる羞恥の欠片も無い人には!!】

 

「それどうゆう意味ニャン!?」

 

 

 

 

 

 

ノットレイダーを追い返し再びロケットで話し合う

 

【結局どうやって戻るんだろう…】

 

「流星君、一応今日はロケットにお泊まりでいいかな?」

 

【それは構わないけど】

 

「念の為、朝まで待ってみようと思うの。もしかしたら戻るかも知れないし」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

次の日の朝、流星(ひかる)の言う通り元に戻ってた。原因は何だっただろうか…




何気に休話も10話まで来たか…


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第31話 パジャマパーティーと深まる絆

やっと本編ですよ!

ここまで長かった…


流星たちはララの兄『ロロ』からプリンセススターカラーペンが見つけたと言う情報を聞き、泊まり掛けでサマーン星に行く事になった

 

なのだが…

 

「フワッと柔らかい小惑星『ショウフワックセイ』のお陰で助かったわね」

 

「ユニ、真面目な顔して何言ってんの?もしかしてダジャレ?」

 

「そういう名前の星なの。引っ搔くわよ」

 

昨晩にひかるがフワと一緒にサマーンについて話し込んでおり、寝不足でフワのワープが中途半端で失敗しお眠の状態になってしまった

 

「ひかるも休んだ方がいいのでは?」

 

「ちゃんとベッドでパジャマに着替えてさ」

 

「パジャマ!そうだ!そうだった、パジャマ!」

 

何やら思いついたひかる

 

それは

 

 

「パジャマパーティー!」

 

全員をパジャマに着替えさせたと思ったらパーティー

 

「おい、まだ午前中だぞ?それにパジャマパーティーって女の子でやるもんじゃ…」

 

「そんな堅い事は気にしない!」

 

「パジャマパーティーって何ルン?」

 

「よくぞ聞いてくれました!ぜーんぶビデオが教えてくれる!」

 

ひかるは再生機器をモニターに繋げ再生準備に取り掛かる

 

「今時ビデオテープって。また物珍しいのを」

 

「流星君知ってるんだ!」

 

「当たり前だ。バリバリ使いこなしてたよ」

 

「ふ~ん」

 

「…」

 

ガンッ!

 

「いた~い!?」

 

「生返事で返すな!傷つくわ!」

 

再生すると何とも言えない三流映画……のだったけど

 

「うわー!」

 

えれな1人がビビりまくる

 

「怖い映画は無理なの…」

 

「怖いって…めちゃくちゃ安っぽいルン」

 

「この、SFXがいいんじゃないの~。手作り感がいっぱいでさ~」

 

「はい!このセンス素晴らしいです!」

 

「オヨ!?」

 

映像のちょっとした場面での音でも

 

「うわー!」

 

「大丈夫だよ。今のはただの風でね…」

 

「…ってネタバレ禁止です!」

 

ピーピーピー!

 

「う゛わ゛ー!」

 

今度はロケットの警報が鳴り響いた

 

『外部ハッチが開放…閉まりました』

 

「ショウフワックセイにぶつかったせいでセンサーが誤作動したルン?」

 

「あーー!!」

 

更にプルンスが声を上げた

 

「プルンスのドーナッツが無いでプルンス!」

 

「わたしじゃないよ!」

 

「この密室で大胆不敵に物を盗る、そんな芸当が出来るのは宇宙怪盗でプルンス…って寝てるでプルンス!?」

 

「こんなに怖い映画を観ながら寝られる…信じられない」

 

「怖がる方が信じられないルン」

 

「ちょいちょい、えれな」

 

流星に呼ばれ後ろを向くと

 

「ドーンだYO!!」

 

グシャ!

 

流星が顔下をライトで照らし大声で叫んだらえれなの鉄拳が顔面を直撃した

 

「うん、分かってたけど…思ってたより痛い」

 

時間が経ち映画が終わりユニも起きる

 

「…で?何するの?」

 

「それならとっておきのを観る?」

 

「それは何ですか!!」

 

「『ア○ベル』っての」

 

「やめて!流星お願いだから!!」

 

少し落ち着きロケットに静寂が広がる

 

「わたしさ、初めてなんだよね。パジャマパーティーどころかさ、友達とお泊まりするの」

 

ひかるの言葉は意外だった。いつも明るいこの子ならお泊まり位何回もしてるのだと

 

「随分と久し振りな気がします。こんなに穏やかな1日は」

 

ひかるに便乗してなのかまどかも話し出す

 

「華道、茶道、弓道、ピアノのお稽古、勉強と…やる事がいっぱいで」

 

「まどか、お父さん大丈夫だったのか?」

 

「ええ」

 

まどかのお父さんは、留学を前にするまどかに見聞を広げさせる為と思い許可を下したらしい

 

「まどかさん留学するの?」

 

「夏休みが明けたら準備に入ります。流星君と離れるのは寂しいですけど」

 

「ほらほら、彼氏から何か言ったら?」

 

「茶化すな」

 

「そう言えば、流星君は将来何かやりたい事ってある?」

 

話の話題切り替わり流星に吹っ掛ける

 

「何でまた?てか、そこは家族話だろが。何故に将来何だよ」

 

「いや~流星君、自分のこと余り話さないからつい」

 

「僕の将来か…」

 

 

『──将来は人の役に立てる仕事をしたい!』

 

 

「…」

 

「どうしたルン?」

 

「何でもない。将来はとにかくのんびりと過ごしたいよ」

 

「おじいちゃんか!?」

 

「ナイスツッコミ!」

 

えれなとララも家族についてついて話しているとユニが不思議そうに聞いていた

 

「こうしてさ、パジャマでみんなとお喋りだなんてみんなと会う前、ちょっと前の自分からじゃ想像出来なかったよ」

 

「それは僕も同じだよ。どうしても1人の方がいいと思ってたからね」

 

「やっぱり!…でも、みんなとこうしてるのもすっごく楽しんだって。みんなで新しい世界を知ったりとかさ、とっても…と~ってもキラやば~っなんだよね!」

「だから、みんなで一緒にもっと色んな所に行きたいんだ!」

 

気持ちはみんな同じ。色んな偶然が合って今に至るのだから

 

と、何とも感動的な話の中どこからかすすり泣く声が聞こえた

 

「うぅ…青春ヤン!泣けるヤン!」

 

「何者でプルンス!」

 

「うちヤンヤンヤンか」

 

見た目ヤドカリの女の子がいつの間にかロケットに居た

 

「キラやば~っヤンヤンヤンさん!」

 

「違う!『ヤン』は2回で『ヤンヤンさん』ヤン」

 

「語尾がややこしいでプルンス」

 

「あなたに言われたくないニャン」

 

「プルンスだけじゃなく、この場に居る宇宙人全員に言われたくないわ。語尾の大渋滞や」

 

ヤンヤンは人の宇宙船に乗り込んだ所、途中放り出され偶然にもショウフワックセイに着陸したこのロケットに乗り込んだらしい

 

プルンスもドーナッツを食べられ怒っていると、ヤンヤンに美味しいと褒められデレデレしていると

 

カッパードが現れロケットに攻撃してきた

 

「見つけたぞ!プリキュア!」

 

「河童が宇宙空間を泳いでる!?」

 

急いでロケットを操作して離脱を図ろうとするが最初の攻撃が原因なのか、制御が出来ず酸素がある近くの星に滑り込む様に着陸する

 

「ダイナミック着陸w」

 

「よくこんな時でも笑えるね」

 

カッパードも追いつき、ヤンヤンから歪んだ心を抜き取り武器をパワーアップさせた

 

「みんな!」

 

「「「「「「スターカラーペンダント!カラーチャージ!」」」」」」

 

「宇宙(そら)に輝くキラキラ星!キュアスター!」

「天にあまねくミルキーウェイ!キュアミルキー!」

「宇宙を照らす!灼熱のきらめき!キュアソレイユ!」

「夜空に輝く!神秘の月あかり!キュアセレーネ!」

「銀河に光る!虹色のスペクトル!キュアコスモ!」

「全てを包み込む母なる惑星!キュアアース!」

 

「「「「「「スター☆トゥインクルプリキュア!」」」」」」

 

「宇宙空間での機動力ならノットレイの方が上!」

 

ノットレイは素早い移動を有し、逆にアースたちは無重力に逆らえずバラバラに散ってしまう

 

「自由に動けない今、連携など到底不可能だ!」

 

「それはどうかな?」

 

アースはブラックスタイルに変身しセレーネとソレイユを回収し、スターは足場を作りミルキーのフォロー、コスモは宇宙空間に浮かんでいる足場を使って何とか保っている

 

「弱みをカバーしてわたしたちは強くなる!」

 

「自由に動ける僕たちでやるぞ!」

 

アースとスターでカッパードを相手にし、ノットレイを他の4人で対処する

 

「不利な宇宙空間で連携を!?」

 

「パジャマパーティーのお陰だよ!」

 

「パーティーで強くなるなどありえん!」

 

「確かに強くはならない。だけど絆は深まる!!」

 

「プリキュア!おうし座スター・パンチ!」

 

スターの技を受けひるんだ隙にコスモへとバトンタッチする

 

「レインボーパフューム!行くニャン♡」

 

「プリンセススターカラーペン!おうし座!クルクルチャージ!」

 

「プリキュア!レインボースプラッシュ!」

 

カッパードは技受けるのを避けるが代わりに武器を浄化した

 

「え~い!武器がイマイチ!」

 

 

 

 

 

『システムの88%が機能停止』

 

「これじゃあ進めないルン」

 

「フワもぐっすりでプルンス」

 

「どうしよう」

 

ロケットが動けない事に困っているとヤンヤンから提案した

 

「ヤンヤンを家まで送ってくれヤン。そしたらロケット直すヤンか」

 

「だがどうする。フワは寝てる、ブラックホールペンでも流石にそんな遠くは無理だ」

 

すると全員プルンスに注目する

 

 

 

「まさかの移動手段でプルンス~」

 

 

プルンスがロケットに絡み、息を吹き出して移動する事に

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

こうしてヤンヤンの住んでいる星に向かうのであった




オリストの話は出来ているのにストーリーが進まないから中々投稿出来ない


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休話 その11 探偵VS怪盗

アニメの方でもまたブルーキャットとして出ないかな?

ではどうぞ〜


「宇宙怪盗ブルーキャット!貴様に挑戦状を叩きつける!」

 

「え?」

 

流星はいきなりユニに挑戦状と書かれた紙を叩きつけた

 

「このままでは探偵としての僕の立場が危うい!だから勝負!」

 

「付き合ってられないわ」

 

ユニはそう言って席を立つと

 

「はは〜ん。負けるのが怖いんだなぁ〜」

 

ピク!

 

「宇宙怪盗もやっぱり負けるのは嫌だもんなぁ〜。そうかそうか…残念だなぁ〜」

 

「そ…そこまで言うなら勝負してあげる!」

 

流星の言葉に乗り挑戦を受ける事に

 

「それで?勝負の内容は?」

 

「簡単、このロケット内で事件を起こしてくれ。内容は任せる」

 

「時間は?」

 

「いつでも。制限時間は…1時間」

 

ユニはシルクハットとサングラスを着用し、流星は探偵服を着てパイプを咥える

 

「「勝負!!」」

 

怪盗VS探偵の戦いが今…幕を開ける

 

 

 

 

 

////////

 

「ユニ、どうしたの?」

 

「流星君もどうしたのですか?」

 

「「…」」

 

ロケットにみんなが集まり流星とユニの姿を見て疑問を持つ

 

「勝負はもう始まってるわ。あなたに果たして解けるかな?」

 

「マジかよ…くっ!その謎解き明かして見せる!」

 

「「「「あ、熱い…(ルン…)」」」」

 

流星はロケット内を捜査を始めた。ユニはその姿を見て微笑んでる

 

「あたしたちが居ない間に何があったの?」

 

「そう言えば、勝負に勝ったら何をしてもらえるの?」

 

「あ、考えてなかった」

 

「ちょっと2人とも…」

 

「それなら……キスでもお願いしようかしら」

 

「!?」

 

「なら僕は…苦丁茶でも飲んでもらおう」

 

「駄目ルン…」

 

「全く聞いてないね…」

 

今の2人は己のプライドを賭けて勝負してる為、ひかるたちなど眼中に無い状態。勿論、話も全く聞いてない

 

 

チクタクチクタク

 

 

「あれから30分。もう諦めたら?」

 

「まだ終わってない!」

 

ブンッ!ブンッ!

 

そんな中まどかは1人木刀を素振りしてる

 

「ま、まどかさん…まさかとは思いますけど…」

 

「ええ。もしもの時は──」

 

「はいルン」

 

スパッ!

 

ララが投げたリンゴを木刀で真っ二つ!

 

「こうなります♪」

 

「「流星(君)お大事に」」

 

 

 

「残り5分。終わりね」

 

「フフ…アーハッハッハッ!」

 

「外れ掛けてた頭のネジがとうとう落ちたのかしら?」

 

「違うわい!この笑いは勝利の笑いだ!」

 

ホクホクとパイプから煙を出し、ユニが起こした事件の謎を解き明かす

 

「ブルーキャット、お前は物を盗んだな!そしてその盗んだ物は…」

 

 

「ララのパンツだな!!」

 

「…正解よ」

 

「オヨーーー!!??」

 

「あたし、頭が痛くなってきた…」

 

「でも、それが何処にあるかまでが勝負よ」

 

未だに余裕の表情を見せる

 

「それも解けてるよ。…帽子の中だよね?」

 

「…中々ね。正解よ」

 

ユニはシルクハットと取ると、頭に綺麗に折り畳んでいるパンツが乗っていた

 

「ユニってそんな事するんだ…」

 

「コイツら頭おかしいルン!?」

 

「「ララ、抑えて抑えて」」

 

 

 

 

 

////////

 

「勝負は勝負。これを飲めばいいのよね?」

 

ゴク

 

「ぶっ!に、苦いニャン!?」

 

「それにしてもユニがララのパンツを隠すなんて」

 

「あら?意外だった?手頃な物が無かったから適当に盗ってきたニャン」

 

「「ハッハッハー!」」

 

2人が笑ってるとララが耐え切れず怒り始めた

 

「いい加減にするルン!!」

 

「あら居たのね」

 

「居たんだ…」

 

「…まどか、さっきのアレあるルン?」

 

ララはまどかから木刀を貰いブンブン音を鳴らし素振りする

 

「成敗するルン!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ララからの怒りの一撃をくらい正座をして反省する2人だった

 

「2人とも聞いてるルン!!」

 

「「は、はい!!」」




休話とか使ってダラダラと時間稼ぎをする

ここまでの拝読ありがとうございます!


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第32話 水の星と変わらない心

駆け足でした為雑くなっておりますが…いつもの事だよね!

本編スタートです!


ヤンヤンの案内の下、目的地である『プルルン星』が見えてきた

 

「プルンスとプルルン!なんか運命的なものを感じるでプルンス!」

 

「そんなん全然無いヤンか」

 

「かぁ~!名前が似てるでプルン…」

 

「どうでもいいけど、このままだと通り過ぎちゃうニャン」

 

「方向が変えられないルン」

 

「困ったヤン…」

 

ヤンヤンの困った顔見てプルンスが立ち上がる

 

「出番でプルンス!この苦境にあってヤンヤンを故郷にお連れ出来るのは、このプルンスしか居ないでプルンス!」

 

「僕でも出来るよ」

 

「ええ!?何ででプルンスか!?」

 

「目の届く範囲にいるから、変身してペンの力使えば楽に移動出来るし」

 

「じゃあお願いヤン!」

 

「あいよ!」

 

変身し、ブラックスタイルになったところでプルンスがしがみついて来た

 

「アースの力は不要でプルンス!プルンスにお任せで…」

 

「もう移動しちゃった」

 

「ガーーンでプルンス…」

 

「あれ?あの星よく見ると…」

 

「あの中には空気が合って島になってるヤンか」

 

ようやく、プルルン星に入る事が出来た。星の中は海みたく魚らしき生き物も泳いでいた

 

「うちの家は星の中心近くヤンか」

 

「このスピードでは、だいぶ時間がかかりそうですね」

 

「そうヤンな…」

 

またもヤンヤンが困った顔をすると

 

「今度こそプルンスの出番でプルンス!流星、手出し無用でプルンス」

 

「はいはい」

 

「ところで、何処で直せるルン?」

 

「うちの家の近所にな、どんなロケットでも直せる職人がいるヤンか」

 

ヤンヤンの家に辿り着くまでひかるが暇してると「泳いでみたいと」呟く

 

「ララ、潜水服とか積んでないの?」

 

「オヨ!無いルン!」

 

「ユニみたいに変化出来ればいいのに」

 

「何に変化するんだ?」

 

「勿論半魚人!」

 

「それは嫌ルン…」

 

「あたしも…」

 

「それなら、コレを使えばいいヤンか」

 

ヤンヤンがひかるに渡したのは「へんしんじゅ」と言うもの。

 

「1粒で1回、変わりたいものになれるヤンか」

 

「えっ!半魚人にも?」

 

「なれるヤン」

 

「「ちょっとちょっと!!」」

 

へんしんじゅを使って潜水服を着た姿になればいいものを、ひかるはそれを押し切って自分の変わりたい姿に変わった

 

「その姿は」

 

「人魚ですか!」

 

「うん、この方がいいかなって」

 

ひかるに続き、ララたちも人魚に変化するのであった

 

「いいなでプルンス」

 

「あと1つ残ってるヤン」

 

「オープリーズでプルンス!」

 

プルンスも変化するが、殆ど見た目が変わらずかなりの大きさに変化した位だった。丁度フワも目を覚ましたが、へんしんじゅが無い為代わりにトゥインクルブックから泡を描いてそれで移動する事になった

 

「これでOK!それじゃあ出発~!」

 

「いってらっしゃい~」

 

「「「「「えっ?」」」」」

 

声の方へ振り返るとロケットの中から流星が手を振っていた

 

「何で流星君も来なかったの?」

 

「プルンスが最後の1個を使ったルン」

 

「ちょっと残念です」

 

「別にいいさ。海は苦手だから寧ろ好都合」

 

その後、流星はみんなの様子を見ながらロケットの中でボッチで過ごした

 

 

 

 

「あっ…」

 

「どうしたの?ユニ」

 

「何か来る」

 

ユニが何か感じると同時に物凄い勢いで何かが迫って来た。だけど、運悪く変身の時間が限界を迎え全員近くの島に飛び込んだ。それと同時に変身も解けた

 

「みんな大丈夫?」

 

「ヤバい…酔った。吐きそう…」

 

危機去ったと思ったが島の中までそれは追って来た

 

「何あの悪趣味な乗り物。…うっ!限界」

 

追って来たのは色々と魔改造された宇宙ジェットだった。そして中から聞き覚えのある声が聞こえた

 

「ケヒャヒャ!逃がさないっつーの!お前らのペンの反応を追いかけて来たっつーの!」

 

「アイワーン!」

 

「みんな!」

 

「「「「うん!」」」」

 

「悪い今回はパス…本気で吐き気が…オロロロロ~!」

 

「「「「「スターカラーペンダント!カラーチャージ!」」」」」

 

「宇宙(そら)に輝くキラキラ星!キュアスター!」

「天にあまねくミルキーウェイ!キュアミルキー!」

「宇宙を照らす!灼熱のきらめき!キュアソレイユ!」

「夜空に輝く!神秘の月あかり!キュアセレーネ!」

「銀河に光る!虹色のスペクトル!キュアコスモ!」

 

「「「「「スター☆トゥインクルプリキュア!」」」」」

 

「ペンとフワは渡さない!」

 

「んなもんに、もう興味無いっつーの!アタイの狙いはそいつだっつーの!」

 

アイワーンは恨みつらみでコスモだけを追いかけて来たらしい

 

「ぶっ潰すっつーの!」

 

「あれはダークペン!」

 

「でも形が違うルン!」

 

それは、いつもダークペンとは違って少し大きめのカプセルだった

 

「こいつはアンタへの恨み…怒りのイマジネーションをエネルギーにして貯めたもんだっつーの」

 

「闇のケミストリー!爆発だっつーの!」

 

カプセルを装置に埋め込み、ジェット機から手足が出てきて変形した

 

「アイワーンロボ16号だっつーの!」

 

変形し終わると手首が引っ込み黒いエネルギー弾が飛んで来た。それをミルキーが防いだ

 

「自分勝手ルン!あなただって、コスモの大切な居場所を奪ってルン!」

 

「はぁ?知らねぇつーの!」

 

「惑星レインボールン!彼女の故郷に酷い事をしたルン!」

 

「だから何だっつーの!自分が何かされたら人を騙したりしていいんだ!すっげぇなぁ!」

 

「何言ってんだ!そっちこそ人の事言えねーだろ!」

 

「ゲロ野郎は黙ってるっつーの!覚悟しろっつーの!」

 

更にエネルギー弾を放ち、ソレイユとセレーネが撃ち落とすが隙を突き地面に叩き付ける

 

「ソレイユ!」

 

「セレーネ!」

 

「まだまだこれからだっつーの!」

 

今度は水を二連噴射しミルキーは電撃で相殺するが片方を撃ち落とせず弾き飛ばされる

 

「やめなさいアイワーン!」

 

「お前を叩き潰したらやめてやるっつーの!」

 

スターとアイワーンロボの拳同士がぶつかり、ひるんだ所にコスモが追撃をしようとするが

 

「ふざけんなっつーの!」

 

 

『──自分が何かされたら人を騙したりしていいんだ!』

 

 

コスモは先程の言葉を思い出し攻撃の手を緩めた。

その隙を突き、コスモを投げ飛ばした

 

「「「「「コスモ!」」」」」

 

「バケニャーン、マオ、ブルーキャット、地球人!おまけに今度はプリキュアかっつーの!コロコロ変わりやがって!」

「お前は、そうやって姿を変えてみんなを騙してたんだっつーの!」

 

「「それは違う!」」

 

変身したアースとスターがアイワーンの前に出てそれを否定した

 

「変わる事の何が悪い!人生はいつだって変化の連続だ」

 

「変わる事で新しい自分を知る事が出来るから」

 

「それにコスモは何も変わってない。姿形がどんなに変わろうが故郷を救いたいという気持ちは何ひとつ変わって無い。そうだろ?コスモ」

 

「アース…」

 

「下を向くな!顔を上げて前を見ろ!そして胸を張って堂々としていればいいんだ。コスモはコスモだろ?」

 

「…そうね」

 

少し吹っ切れた感じになってコスモの表情が変わった

 

「例えどんな姿に変わろうとも…わたしはわたし!」

 

「いい顔……オエェ!」

 

「最後にそんなんだと、かっこつかないニャン」

 

「知るかっつーの!」

 

アイワーンが攻撃を仕掛けるが

 

「ミルキー・ショック!」

「ソレイユ・シュート!」

「セレーネ・アロー!」

 

3人の技が合わさり攻撃を凌いだ

 

「「はぁーっ!」

 

「プリキュア!おうし座スター・パンチ!」

「プリキュア!アース・スラッシュ!」

 

アースとスターの連携でアイワーンロボ吹き飛ばし

 

「「コスモ!」」

 

アースはペンをコスモへと

 

「レインボーパフューム!行くニャン♡」

 

「ギャラクシースターカラーペン!ブラックホール!クルクルチャージ!」

 

「プリキュア!レインボースプラッシュ!」

 

アイワーンロボを浄化しアイワーンは去っていく

 

「アイワーン…」

 

「大丈夫だよ。その思いやる心があれば」

 

「アース」

 

「…って事でまた吐きに行くからロケットで待ってて!」

 

「それでしたらわたくしが背中をさすりますから待って下さい!」

 

「本当……ありがとうニャン」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ロケットに乗り込み星の中心までプルンスで移動するのだった




後半からオリ主吐いてばっかりだった

それでは!ここまでの拝読ありがとうございます!


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休話 その12 対決!湯けむり混浴温泉!!

思い立ったらすぐに書く!

休話をどうぞ!!


「温泉に入りたいでプルンス?」

 

「そうそう!他の星の温泉ってどうなってるの?」

 

流星が珍しくひかるの様な事をプルンスに尋ねる

 

「そうでプルンスなぁ〜…あっ!一つだけあるでプルンス!」

 

「どんな!」

 

「『オン星』って星でプルンス!」

 

「ふむふむ」

 

「その星なら様々な温泉を楽しめるでプルンス!それに他の惑星の宇宙人もいっぱいいるでプルンス!」

 

「じゃあ早速みんなを誘って温泉入ろうぜ!」

 

 

 

 

 

////////

 

みんなを誘いロケットでオン星に向かう流星御一行だった

 

「着いたでプルンス!」

 

「ここが温泉の星ですか」

 

「すごいすごい!色んな宇宙人がいっぱい居るよ!」

 

周りを見れば色んな温泉がいっぱい。その中でも流星が目を付けたのは旅館の様な建物だった

 

「これは…」

 

「そこのお方…入ってみます?」

 

中から1人の人が出て来て流星を誘う

 

「へぇ〜」

 

「どうしたのです流星君?」

 

「あら、そこのお嬢さん方もお連れですか?それなら是非とも入って頂かないと!何せ…『混浴』ですから!」

 

「「「「「!?」」」」」

 

その言葉にいち早く反応したのは勿論

 

「流星君今すぐに入りましょう!」

 

「何言ってんの!?いくら恋人同士でもそれは早い!」

 

「いいですから!みなさんも!」

 

流星を引きずりながら建物に入って行き、ひかるたちも渋々入って行くのであった

 

 

 

それから

 

「は、恥ずかしいルン///」

 

「ララ入りましょう!」

 

何とか着替えタオル1枚で体を隠す女性陣

 

「全く…流星は?」

 

「流星君ならもうすぐの筈だよ!」

 

ひかるが答えると流星の姿が見えたが

 

「何も見えん」

 

流星はメガネを外してる為周りがボヤけてひかるたちを認識出来てない

 

「おーい!こっちだよ!」

 

えれなが呼び掛けるも全く違う方向へと歩き出す

 

「流星何処に行くでプルンスか!?こっちでプルンス!」

 

「プルンスやめろ!メガネを掛けてない今は何も分からん!自分で歩くから!」

 

一歩一歩、慎重に前へ踏み出す

 

「まるでコソ泥してる姿ね」

 

「怪盗のお前に言われたくないわい!」

 

「ユニは後ろだよ?」

 

「あれ?!」

 

ユニに話しかけたつもりがひかるに話しかけてしまい慌てる

 

「そこまで目が悪いんだ…」

 

「ああ。だから興奮も何もしねぇ!!」

 

「そこはしなくていいルン」

 

みんな湯に浸かり日頃の疲れを癒す

 

「いい湯でプルンス〜」

 

「フ〜ワ〜」

 

「広い!ひろ〜い!」

 

「ひかるはしゃいでないでジッとしてなさい!」

 

「癒されます〜」

 

「そうだね〜」

 

「オヨ〜」

 

各々感想をこぼし言ってる

 

「そうです流星君、背中流し合いしましょう!」

 

「い、いや。別にそれは…」

 

「いいですから!」

 

流星を座らせ背中を流させる

 

「どうですか?」

 

「あ〜気持ちいいかも」

 

「それは…良かったです!」

 

「まままどか!?」

 

急にまどかが後ろから抱きついて来た。しかも体を洗ってる為、タオルなどしておらず直に肌と肌が密着する

 

「胸が!胸が!!」

 

「胸が…どうしました?」

 

更にまどかは流星の腰に手を絡ませより強く抱き着く

 

「待って!それ以上は何かイケナイ物が覚醒しそう!!」

 

その様子をひかるたちは見守りじっと見ていた

 

流星はやっとまどかから解放されてゆっくりくつろぐ

 

「それにしても本当に広いな〜…あっすみません」

 

「気にするな。だが多少は静かに…」

 

「……」

 

流星は思わずぶつかってしまった他の人に謝ると

 

「何でここにプリキュア が居る!?」

 

その人物はカッパードだった

 

「誰?」

 

「どうしたのです?」

 

「一体どうしたの?カッパード」

 

2人の声にまどかたちとテンジョウも集まり

 

「「「「「「あっ…」」」」」」

 

「あーー!!何でここにノットレイダーがでプルンス!?」

 

「それはこっちの台詞よ!」

 

「え?え!どゆこと!?」

 

目の悪い流星だけがこの状況について来れなかった

 

 

 

 

 

「なるほど、お互い癒しの為ここに来たって訳か」

 

「本当に運がいい。プリンセスの力、今ここで貰い受ける!」

 

「みんな!変身するよ!」

 

「素っ裸で戦うの?」

 

「「「「「えっ!///」」」」」

 

「「それは…」」

 

流星以外全員後先考えずに戦うつもりだったらしい

 

「温泉に入ってるんだし、それに合った対決方法でいいんじゃない?」

 

「何でもいい!早く始めるぞ!」

 

 

////////

 

1回戦 掛け合い合戦

 

「…と言うことです」

 

「掛け合い合戦だと?」

 

「簡単に言っちゃえば、湯を掛け合って先に全員降参した方が負けって事」

 

「ですが、ノットレイダーの方が人数的に不利の様な…」

 

「それなら心配無いわ!駒ちゃんたち!」

 

ザパーン!

 

「「「「ノットレイ〜」」」」

 

湯の中から4人のノットレイが出てきた

 

「これで対等…勝負よ!」

 

いざ尋常に勝負!

 

 

 

 

 

湯の掛け合いは激しい内容となっていた

 

「くらえ!アース・スラッシュ!湯切りVer!」

 

「うお!?なら…温水!カッパード・ストライク!」

 

 

「ひかる!拳を叩きつけて水柱を立てるんだ!」

 

「え!?う、うん!」

 

パシャン…

 

「そんなじゃあ連携技が出来ないではないか!!」

 

「一体何するつもりなの!?」

 

 

「行きなさい駒ちゃんたち!」

 

「「「「ノットレイ!」」」」

 

ノットレイたちが直接襲って来た

 

「それは反則です!」

 

「勝てばいいのよ!」

 

「無茶苦茶ニャン…」

 

 

死闘は続き脱落者続出していく

 

「2対2だな!」

 

「どうするルン」

 

プリキュア 組は流星にララ、ノットレイダー組はカッパードとテンジョウと残りいよいよ大詰め

 

「こうなったら…アレをするしかない」

 

「それは何ルン?」

 

ゴニョゴニョ

 

「それってアリルン?」

 

「アリだ!」

 

「分かったルン」

 

ララはお湯から出て自らリタイヤした

 

「ハッハッ!勝負を諦めたな!」

 

「いいや……ゲームオーバーだよ」

 

「何?……いたた!?」

 

「痛い!何よコレ!?」

 

カッパードとテンジョウは痛みを訴え直ぐさま出る

 

プリキュア 組勝利!!

 

「貴様!一体何をした!?」

 

「ノットレイ!」

 

ノットレイがその仕掛けに気付き指を指す方には

 

「オヨ、バレちゃったルン…」

 

ララは触覚だけを湯に浸け、微弱な電気を流して入ってる者全員を痺れさせた

 

「卑怯だぞ!」

 

「卑怯?誰が風呂の外から攻撃したら駄目だと言った」

 

「その台詞、あたしたちが言ったらいけないような…」

 

「黙らっしゃい!僕がルールだ!」

 

 

////////

 

2回戦 サウナ我慢対決!

 

「水に濡らしたタオルならOKだけど、水を桶に入れて持ち込みは無しだよ」

 

「今度は卑怯な事するなよ」

 

「我慢対決に反則行為って逆に聞きたいわ」

 

全員が入った所で勝負開始!

 

「「「「「「……」」」」」」

 

 

 

「限界ルン…」

 

「え!?ララ早いよ!」

 

3分程でララは限界を迎え部屋から出て行った

 

ララリタイヤ

 

更に5分が経ち、まどかとノットレイ2人がリタイヤ

 

「流星どれ位いける?」

 

「そうだな……頑張って10分かそこらかな」

 

「あたしもまだ大丈夫だけど2人が…」

 

「あづいニャン…」

 

「我慢我慢…」

 

ひかるとユニの限界も近い。ノットレイダー組は

 

「悪いがテンジョウ、ここで退場する…」

 

カッパードが席を立ち外へ向かおうとすると

 

バタッ!

 

希望の花〜♪

 

「だからよ、止まるんじゃねぇぞ…」

 

「何やってんだよ!団長ーー!!」

 

「それ別作品ニャン!」

 

更にユニとノットレイ1人もリタイヤし、3対3の対決になった

 

と思われだが…

 

「き…キラやばぁ〜……」

 

「ひかる大丈夫か!」

 

ひかるは目を回し流星に凭れ掛かり気絶する

 

ひかる 気絶により強制退場

 

流星、えれな 救護によりリタイヤ

 

2回戦ノットレイダー組の勝利!

 

 

////////

 

「最後の勝負内容はどうする?」

 

「それはだな…」

 

3回戦 一芸披露

 

「しょうもな!!」

 

「うっへー!」

 

「だが、水を操れるこの私にその勝負は好都合!テンジョウ手伝え!」

 

「何するつもりよ?」

 

2人は打ち合わせをして準備を整えた

 

「見よ!この連携!」

 

カッパードが皿から水を出し、テンジョウはそれを団扇で扇ぎノットレイの形に整えていった

 

「「「「「「おお〜!」」」」」」

 

「ちょっと地味ですけどかなりの繊細さが必要です!」

 

「何気にディスってるよね?」

 

「この芸以上の物が貴様らに出来るか?」

 

「面白い!こっちはひかるとパーティーを組むぜ!」

 

「ドーンと来いだよ!」

 

流星が用意した物それは、いつかやろうと思って出来なかった切断マジックの小道具だった

 

「わたし急に体調が…」

 

「え?何?聞こえなかったからもう一度言ってみて?」

 

流星はワザとシャッシャッと音を立ててノコギリを研いでいく

 

「「「「「ほ、本気だ…」」」」」

 

ひかるを箱に閉じ込め頭と足だけが飛び出て上向きの状態にした

 

「これから楽しい……じゃなかった、ドキドキの切断マジックだよ!」

 

「「「「「何で言い直したの…」」」」」

 

「勿論!タネも仕掛けも無いから安心してね!」

 

「出来ない!!安心出来ないよ!?」

 

最後の確認でひかるの耳元で驚きの発言した

 

「頑張って避けてね!」

 

「ええ!?本当にタネも仕掛けも無いの!?」

 

言うだけ言って箱を切り始める

 

「無理無理!誰か助けて!まどかさん!!」

 

「ひかる…頑張って下さい!」

 

「ひかる動かないで。あっ……」

 

「今『あっ』て言ったよね?言ったよね!?」

 

「…まぁいっか。多分大丈夫」

 

「わたしは全然大丈夫じゃないよ!」

 

「おい。いつもこんな感じなのか?」

 

「流星はこんな感じだよ」

 

カッパードたちも流石に見てはいられずに、流星を止めに入りこの勝負はおわずけとなった

 

「ちょっと!まだひかるを切断出来てない!」

 

「うわーん!ラ〜ラ〜!!」

 

「ご、ごめん!冗談だって!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その後はちゃんと湯船に浸かり全員解散するのであった




休日を全然活用出来てない…
何気に本編並みの文章量

拝読ありがとうございました!


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第33話 熱いハートと限界突破

震えるぞハート!燃え尽きるほどヒート!刻むぞ血液のビート!

言いたかっただけです。ではスタート!


道中トラブルがあったがプルルン星の中心までやって来た

住人は皆、魚介類の姿が殆ど見られる

 

「美味しそう」

 

「その本能抑えろよ」

 

「どんな宇宙船でも直せる職人さんは何処にいらっしゃるのですか?」

 

「こっちヤン」

 

ヤンヤンに連れられ辿り着いた先は見た目ひょうたんの形をした建物に着いた

 

「フレアさんは元々プラズマ星人で、めっちゃ熱いヤンか!」

 

「フレアさ~ん!こんにちは~!」

 

ひかるが先行して入ろうと建物に一歩踏み込むと

 

「う?アチチチ!!…何なの~!?」

 

「うわぁ、上手に焼けました!…ってか?」

 

床が物凄い熱を持ちひかるの靴が少し焼けてしまった。そしてその中から

 

「一体何の用じゃけぇ」

 

体は羽釜で顔はメラメラと火で燃えてる人が出てきた。その人こそフレアさんらしい

 

事情を説明し、まずロケットを見てもらう事に

 

「「「カニ!カニ!カニ!」」」

 

「カニがロケットを運んでる…」

 

「ニャン!美味しそう…」

 

「だからダメだよ」

 

「カニって焼いても美味しいよ」

 

「後で作りなさい」

 

「2人とも…」

 

見てもらうと修理には特大の炎がいるらしく、弟子のタツノコの「タツ」が裏でその準備に取り掛かる

 

「これは何でプルンス?」

 

「風を送って親方の炎をメラメラさせるタツ」

 

ふいごと言う足で床の板を押して風を送る仕組みになっている。なんか、ジ○リ映画で見たことある光景だ

 

「おう嬢ちゃんたち!ロケットを直したいっちゅうならハートを見せぃ!」

 

「ハートを見せるって?」

 

「…!波紋の呼吸か!?」

 

「それはまた違うハートだと思います」

 

フレアさんこと親方に役割分担で流星、ひかる、ララ、ユニは燃料係。えれな、まどかはふいご担当と分けられた

 

「頑張ろう!みんな!」

 

「「「おー!」」」

 

「…てか、役割的に風を送るのは僕なんじゃ…」

 

「始めるタツ!」

 

「ファイヤーじゃけぇ!」

 

親方の合図で作業を始めるが

 

「イカ!」

 

「タコ!」

 

「もうちょっと他の掛け声は無かったの?」

 

「流星も扇いでニャン」

 

燃料組はステーキを焼いて、それを親方に食べさせる形

 

ふいご組はというと

 

「イマイチ燃えないじゃけぇ」

 

「え~?」

 

「もっと速く踏んでみましょう!」

 

スピードを上げるもそれをずっと維持出来る訳無く疲れ果てて足を止めてしまった

 

「フン、情けないの~……お前らのハートはそんなもんか~!」

 

「「!?」」

 

その時、運悪く雨が降って来て慌てて雨宿りをするのだが2人だけその場にへたり込んでいた

 

「2人とも風邪引くぞ」

 

「流星こそ…」

 

「流星君も速く雨宿りを…」

 

(こりゃあ重症だな)

 

2人の心配しつつも建物に避難する

 

止むまで建物の中で休憩をするが先程の事を気にしてえれなとまどかは落ち込んでいる

 

「そんなに落ち込むなよ。次は僕も頑張るから!」

 

「釜土の火は弱めといた。取り敢えず中で休め」

 

中で休んでいるとユニが疑問に思ってたことを口にする

 

「プラズマ星といえば熱い火の星でしょ?そのプラズマ星人のあなたがどうしてここに?」

 

「フッ…どうしてかのう。よく分からんじゃけぇ。ただのう、とにかく見てみたかったんじゃ」

 

簡潔に説明してくれた。親方は、故郷のプラズマ星でプルルン星の事を知り「行ってみたい」の気持ちだけで身内からの反対を押し切って旅だったらしい。自分のハートにを信じて

 

「おっと、ワシとした事が喋り過ぎた。すっかり弱火になっちまったじゃけぇ。おい、中でサンゴインステーキを焼くじゃけぇ」

 

えれなとまどかを残し、ひかるたちは親方に付いて行く。流星はというと物陰に隠れ2人の様子を見る

 

話してる内容は詳しくは聞こえなかったが、お互いが普段相手の事をどう見えているかの話なのは理解した。自分では気付かなかったり当たり前だった事の言い合いで。そして自然と笑顔になっていた

 

「…どうやら僕の出番はないみたいだな。……ここであの有名台詞言うか!だがこれ以上の流用は危険だ。けれど言いたい…」

 

1人で謎の葛藤をする流星。そして外からは覚えのある声が聞こえた

 

「水も滴るいい男!カッパード!参上!」

 

「カッパード!」

 

「水の星!最高だ!」

 

「まるで水を得た魚だな」

 

「今日はすこぶる調子がいい!」

 

「みんな!」

 

「いくよ!」

 

「ええ!」

 

「元気に歌いますか!」

 

「「「「「「スターカラーペンダント!カラーチャージ!」」」」」」

 

「宇宙(そら)に輝くキラキラ星!キュアスター!」

「天にあまねくミルキーウェイ!キュアミルキー!」

「宇宙を照らす!灼熱のきらめき!キュアソレイユ!」

「夜空に輝く!神秘の月あかり!キュアセレーネ!」

「銀河に光る!虹色のスペクトル!キュアコスモ!」

「全てを包み込む母なる惑星!キュアアース!」

 

「「「「「「スター☆トゥインクルプリキュア!」」」」」」

 

今回は珍しくアースはビッグバンスタイルからのスタート。最近使用頻度が少ないための配慮なのだろう

 

「まだロケットは修理出来ていないようだな」

 

「お前一体なんじゃけぇ!」

 

そこへ親方たちも騒ぎに気付き中から出てきた

 

「なるほど、プラズマ星人にロケットを修理させようという訳か。ならばその炎消してやろう!」

 

「カッパード・ストライク!」

 

雨のせいか、いつもよりパワーが上がっている。親方に当たり顔の炎が小さくなってしまった

 

「「親方!」」

 

「あの河童完全に仕留めにきてる」

 

「そうはさせない!」

 

ソレイユとセレーネが庇う様に前に出る

 

「親方の熱い炎は!」

 

「わたくしたちが守ってみせます!」

 

「お前たち…」

 

「面白い。行け!ペンを奪うのだ!」

 

「「「「ノットレイ~!」」」」

 

カッパードの背後からノットレイの大群がアースに向かって来る

 

「やあ!」

 

「ルン!」

 

「はっ!」

 

「あらよっと!」

 

「「「「ノットレイ~」」」」

 

「その程度!水を得たカッパードは無敵!」

 

縦横無尽に技を放ち建物を破壊していく

 

「今日は気分がいい。思う存分遊んでやろう!」

 

「はあぁぁ!」

 

「はぁ!」

 

ソレイユとセレーネの同時攻撃を仕掛けるもいとも簡単に防がれた

 

「フッ無駄だ!」

 

カッパードの放った技が流れでヤンヤンにに襲い掛かる

 

「危ないでプルンス!」

 

「プルンス!」

 

ヤンヤンを突き飛ばし、代わりにプルンスが流れ玉に当たりそのまま地に伏せた

 

アースたちはノットレイたちに囲まれ苦戦していた

 

「これじゃキリがないよ!」

 

「ミルキー、コスモにペンを!コスモは隙をついていつものお願い!」

 

「隙ってどうするつもり?」

 

「新技を試す」

 

「新技ルン?」

 

アースは右拳にエネルギーを集中させる

 

「スラッシュ系統の技が広範囲なら、この技は一点集中の超攻撃型!」

 

「プリキュア!ビッグバン・スマッシュ!」

 

拳を思いっ切り地面に叩きつけ、その衝撃でノットレイたちがが空中に放り出される。スマッシュは放つのでは無く直接ぶつける為威力はスラッシュより格段に上

 

「今だ!」

 

「レインボーパフューム!行くニャン♡」

 

「プリンセススターカラーペン!しし座!クルクルチャージ!」

 

「プリキュア!レインボースプラッシュ!」

 

「「「「ノットレイ~!」」」」

 

ノットレイは全て一掃した残りは

 

「カッパード・ストライク!」

 

「「くぅ…うぅ…」」

 

特大のカッパード・ストライクを受け止めるがそれがやっと

 

「諦めるんだな。これがお前たちの限界なのだよ!」

 

「諦めない!」

 

「わたくしたちは諦めません!」

 

「限界は…限界は…超える為にあるんだ!」

 

「熱いハートがある限りわたくしたちに限界などありません!」

 

「「はぁぁ!」」

 

ソレイユとセレーネのパワーが急激に上がり跳ね返す

 

「おとめ座ソレイユ・シュート!」

 

「いて座セレーネ・アロー!」

 

二つのプリンセスの力が合わさりカッパードを吹き飛ばした

 

「くっ…今日はここまでとしておこう」

 

 

 

 

 

////////

 

「雨止んだじゃけぇ」

 

「「親方!」」

 

「なんじゃけぇ?」

 

「もう一度やらせて下さい!」

 

「ロケットを直してサマーン星に行きたいんです!」

 

親方は2人の目を見て

 

「タツ!始めるじゃけぇ!」

 

仕切り直しでロケットを直す為に更に気合いを入れる

 

えれなとまどかの息も合っていき頑張って必要量の火力が出来た

 

「てか、燃え過ぎ…」

 

こうしてロケットは無事に修理が出来た

 

「親方!」

 

「「「「「「ありがとうございました!」」」」」」

 

「うむ!熱いハートを忘れるなじゃけぇ」

 

「「はい!」」

 

ロケット裏ではプルンス、フワでヤンヤンと話していた

 

「助けてくれてありがとうヤン」

 

チュッ

 

ヤンヤンからのキスでその場でプルンスが溶けた

 

遠くからその様子を流星が

 

「あんなにデレデレしちゃって」

 

「流星君もあれ位の反応が合った方がわたくしは嬉しいですけどね」

 

別れを済ませ、ロケットが旅立ち流星たちは惑星サマーンに出発するのであった

 

 

 

 

 

////////

 

ゾディアークの基地

 

「これだけ集めれば充分ですかね」

 

かなりの荷物を抱えてハデスは一息つく。

 

そこへ

 

「へぇ〜、こんな所で何してるの?」

 

「…貴方は誰ですか?」

 

見た目は流星たちと変わらない小さな少年。後ろに長い黒髪を結び右目が隠れていて、布切れ一枚の状態

 

「やだなぁ〜、忘れちゃったの?しょうがないか…こんな姿だもんね」

 

その少年は少し力を入れハデスに自分が誰なのかを分からした

 

「この力…まさか!貴方様は!」

 

「そう!気づいた?僕は君が慕ってる『ゾディアーク』だよ!」

 

「これは飛んだ御無礼を失礼しました」

 

ハデスは膝を付き頭を下げ謝罪する

 

「気にしないで。まだ、完全に復活した訳では無いからこんな姿を見せてる僕も悪い。ところで……最近プリキュア に苦戦してるようだね」

 

「誠に申し訳ありません…」

 

「あちらも力を付けている。さて、どうしたいいか…」

 

「ゾディアーク様!実はお願いを聞いてもよろしいでしょうか?」

 

「君からお願いだなんて珍しいね。いいよ言ってみて」

 

ハデスは了解を得て先程持っていた荷物を見せる

 

「これは『ムゲン石』と言いまして、一度きりですが時空をも超える力を秘めている石で御座います」

 

「それから?」

 

「この石でわたくしの後任の部下を作って頂きたいのです」

 

「理由を聞いても?」

 

「この先、プリキュア との戦いは激しくなります。万が一、わたくしが倒れたりしたらマスターを守る者が居なくなります。ですので…」

 

「なるほど、その石を核に新たな部下を僕に作れと」

 

「……」

 

ゾディアークは少し考え

 

「…分かった。確かに戦力の増強は増やして損は無い」

 

「ありがとうございます!そして最後にこれを」

 

いくつかある石の中で4つ取り出した

 

「この4つは特に純度の高いエネルギーを蓄えています。これをマスターに。力を高めるのに役立つかと思います」

 

「そうか。有り難く使わしてもらうよ」

 

ゾディアークはその4つの石を握り力を吸収した

 

「かなりの力が入ったな。入ったついでだ!」

 

ゾディアークはハデスに今まで以上の力を分け与えてくれた

 

「この力は!」

 

「その力でプリキュア を倒すのだ!」

 

「はっ!マスターの悲願の為にもこの命を懸けます」

 

「頑張ってくれ。僕の悲願である『宇宙平和』の為に…ね」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

こうして、不完全だが復活した事により今より劇的に戦いは加速する

 

「誠に申し訳難いのですが……サイズの合った鎧を貸しましょうか?」

 

「あ〜ごめんごめん!」




内容がアレなので今更ながら「原作沿い」のタグを追加しました。使い方合ってるよね?

次回は強引にオリストを挟みます


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第34話 輪廻と友情と解放せし者

サマーン星の前に強引にオリストを投下していくぅ〜!

では、スタートです!


最後にものをいうのは何年生きたかでなく、いかに生きたかだ。

 

by エイブラハム・リンカーン

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ロケット直して早々不運だな」

 

「でも、異常が無くて良かったルン」

 

ロケットを直しサマーン星に向かう途中、何かがぶつかり近くの星に着陸し様子を見る事にした。

降り立った星の名は「リンネ星」と言う草木に囲まれた星である

 

「リンネ星、通称『蘇りの星』とも呼ばれてるルン」

 

「「「「蘇り?」」」」

 

「リンネ星の住人は死んだしまったら種になり、その種を植えたら1ヶ月ぐらいで元に戻るでプルンス」

 

「何それ!キラやば〜☆」

 

「ただし、蘇ったら生きてた頃の記憶はリセットされるでプルンス」

 

「それに、寿命も約1年という短命な住人ニャン」

 

「「「「1年!?」」」」

 

「植物みたいで不思議な星ですね」

 

リンネ星について説明を聞いてると、星の住人である人が茂みから現れた。ヒューマノイド系で肌は緑の民族服を着た少年がだった

 

「他の星の人か?珍しいな」

 

「あなたがリンネ星人ね」

 

「ああ。『ドミニ』って名前だよろしく。それより村に来ないか?」

 

「どうする?」

 

「一応猛獣も出てくるけど…」

 

「「「「「「是非!!」」」」」」

 

ロケットをカプセルにしまい込みドミ二の案内の元、村に着いたのである

 

「ようこそ!僕たちの村へ!」

 

全て手作りで作り上げた木の家が沢山あり、リンネ星人が沢山居た

 

「少し待ってろ!この村の村長に合わせてやるからな!」

 

「あっおい!」

 

ドミニは村長を連れて来る為走って行った

 

「あまり長い間留まる事は無理でプルンス」

 

「だよね。サマーンに行く予定だしね」

 

少し待った後、ドミ二が村長を連れてやって来た

 

「村長の『ジル』だ」

 

村長と言う割にはかなり若い人。見た目が30代の男性

 

「リンネ星人は生まれた時から、短命な分最初から体格が決まってるから若い人も居れば、小さいまんまで寿命を終える人もいるでプルンス」

 

「どうしてこの星に来たんだね?」

 

ジルの質問に流星たちは経緯を説明する

 

「なるほど、ロケットを見る為にですか」

 

「駄目だったですか?」

 

「いや、こちらは歓迎します。この星にお客が来る事自体珍しいですから」

 

「じゃあ今夜は宴ですね!」

 

「でも、あまり長居は…」

 

「1日だけは駄目か?旅人の話も聞きたいのだが…」

 

村長であるジルも流星たちに興味を持ってる。歓迎されてるもあり、流星たちは1日だけリンネ星に滞在する事になった

 

 

「流星こっち来いよ!」

 

「インドア派の僕には厳しい!」

 

流星とドミニは村の外に出て探索している

 

「着いた!この景色を見せたかったんだよ!」

 

「スゲェ!」

 

ドミニが連れてきた場所は、村全体と更にその周り全体を見渡せる程の大きな崖の上に来た。

 

「ここまで広く見えると爽快感に満ちるわ!」

 

「…流星、僕たち友達だよな?」

 

「こうやって一緒に遊んでるんだ。もう友達だよ」

 

「なら、友達として聞いてほしい事がある」

 

「言ってみて」

 

「……僕、明日には寿命が尽きる」

 

突然の言葉に目を見開き驚いた

 

「そこまで驚く事?」

 

「だって、明日で…」

 

「この星では当たり前の事」

 

「当たり前じゃない!!」

 

「流星?」

 

「ドミニたちにとっては当たり前かもしれない。でも、命はそんな軽い物じゃない!短い命だからこそ大切にして、今を楽しんで、笑って何気ない毎日を楽しく過ごすんだ!」

 

「……そうだね。僕という人は今しかない」

 

「最後の時まで一緒に居られるかプルンスに頼んでみるよ」

 

その後、流星はプルンスに頭を下げてお願いする。多少渋ったが、ユニが上手い事言いくるめてその時まで居ることを許可してくれた

 

 

 

 

 

////////

 

次の日から流星たちはドミニと一緒に思い出を作る事に沢山時間を過ごした

 

 

「それでその正体がブルーキャットでさー」

 

「ユニって怪盗もしてたんだ!?外の世界はすごいなぁ〜」

 

「流星も自称探偵を語ってるルン」

 

「それ言っちゃ駄目」

 

 

「地球では色んな美味しい物があるんだよ!」

 

「いつか行ってみたいな」

 

「あたしたちもその時は歓迎するよ」

 

 

とにかく色んな事を話した。これまでの旅を

 

だが、楽しい時間はそう長く続かない。

村の外で大きな爆発が起きた

 

「何だ!?」

 

ドミニが飛び出し流星たちもその後を追う

 

 

 

 

 

「来ましたか」

 

「ハデス!?」

 

爆発を起こしたのはハデスだった

 

「貴方方を追っていたら、勢いよくロケットにぶつかってしまって大変でしたよ」

 

「あれはアンタだったのか」

 

「それより何で暴れてるの」

 

「皆様がこの星に居ることは知っていたので、爆発でも起こせば来てくれると思い」

 

「それだけの理由で暴れてたルン!?」

 

「理由がどうあれ、変身して倒す!」

 

「「「「「「スターカラーペンダント!カラーチャージ!」」」」」」

 

「宇宙(そら)に輝くキラキラ星!キュアスター!」

「天にあまねくミルキーウェイ!キュアミルキー!」

「宇宙を照らす!灼熱のきらめき!キュアソレイユ!」

「夜空に輝く!神秘の月あかり!キュアセレーネ!」

「銀河に光る!虹色のスペクトル!キュアコスモ!」

「全てを包み込む母なる惑星!キュアアース!」

 

「「「「「「スター☆トゥインクルプリキュア!」」」」」」

 

ハデスも臨戦態勢に入る

 

「マスターであるゾディアーク様から更なる力を得た。前回の様にいくとは思わないで下さいね」

 

「「「「はぁぁぁ!!」」」」

 

スター、ミルキー、ソレイユ、セレーネの4人で一斉攻撃するがハデスは両腕で全て防ぐ

 

「両手使っての防御!」

 

「これは防げないニャン!」

 

「プリキュア !アース・スラッシュ!」

「プリキュア !コスモシャイニング!」

 

スターたちはハデスから離れ、アースとコスモの技を受ける。

だが、2人の攻撃を受けて尚平然としている

 

「本当にパワーアップしているな」

 

「では、今度はこちらから仕掛けます!」

 

ハイパーノヴァペンを取り込みそのままミルキーとセレーネを吹き飛ばす。

すかさずアースもノヴァスタイルに変身する

 

「コスモこれを使え!」

 

アースはコスモにプライムペンを投げ渡す

 

「これ使うの!?」

 

「隙をついて頼むよ!…スター、ソレイユ行くよ!」

 

「「分かった!」」

 

3人でハデスを取り囲み休む間も無く手を出すが、ペンの力も加えゾディアークの力も貰ってる今の状態を誰も捉える事が出来ない

 

「くそ!だったら!」

 

「おうし座スター・パンチ!」

「てんびん座ソレイユ・シュート!」

「ノヴァ・スラッシュ!」

 

「はっ!」

 

「今ニャン!」

 

上にジャンプし躱した所にコスモがレインボーパフュームを構えていた

 

「レインボーパフューム!行くニャン♡」

 

「ギャラクシースターカラーペン!プライム!クルクルチャージ!」

 

「プリキュア!レインボースプラッシュ!」

 

今まで以上の力を得たレインボースプラッシュがハデスを撃ち抜いた

 

「やった!決まったルン!」

 

 

 

「ですが、まだまだです!」

 

耐え抜いたハデスが辺り構わず力を解放し、アースたちを攻撃し草木を燃やしてく

 

「流星!みんな行くぞ!」

 

ドミニが村の人達を呼び寄せ、住人達が武器を手に取りハデスに向かって行く

 

「駄目だっ…!ドミニ!みんな!」

 

「この村は…星は俺たちが守るんだ!皆の者続け!」

 

ジルの合図で住人達が一斉に襲いかかるが

 

「リンネ星人ですか…それなら!」

 

ハデスは襲いかかる住人達を返り討ちする。

返り討ちにするが、そのやり方に問題があった

 

 

「はぁ!ふぅん!」

 

「ぐわぁ!」

 

「ぐが!」

 

「この!」

 

「全然です」

 

 

返り討ちにあった住人達は全て

 

「みんな…種に…」

 

「やめて!」

 

「あたしたちも…早く…!」

 

「コスモ!僕にペンを!早く!!」

 

アースはプライムペンを受け取りすぐ様プライムスタイルになる

 

「これ以上誰も失わせはしない!!」

 

「遂にその姿で来ましたか!」

 

「食らいやがれ!」

 

「今の流星様では勝てません!!」

 

アースが攻撃する瞬間有り得ない所から腹を蹴られた(・・・・・・)

 

「がはっ!……一体何が!」

 

「流星様、貴方は全てのギャラクシースターカラーペンを使えますね。なら、わたくしが全部使えても何もおかしくはありませんね」

 

「何を言ってる…」

 

「見てください!」

 

ハデスから3本のペンが出て来た

 

「ゾディアーク様の力で3本同時に使える体を手に入れました」

 

「もしかしてさっきのも…」

 

「はい、ホワイトホールの力です。そして」

 

突然、アースはプライムスタイルが解けて通常の状態に戻った

 

「何でっ!…まさか!」

 

「そうです!ダークマターペンの力です。力も高まり今ではプライムの力をも封じ事も出来るのです」

 

唯一ハデスに対抗できるプライムペンが封じられ、アースたちは為す術もなく絶望の淵に立たされる

 

「食らいなさい!」

 

エネルギーを纏った拳をもらいアースは力も無く地面を転がり変身が解けた

 

「逆転しましたね」

 

「流星!!」

 

流星とハデスの前にドミニが割り込む

 

「友達は絶対守る!」

 

「だめ…だ!逃げて!」

 

「いいでしょう。なら──」

 

ドミニの胸を貫いた

 

「さよならです」

 

 

「ドミニーー!!」

 

 

「そんな、こんな事って…」

 

「早く流星君の所へ!」

 

 

「おい!しっかりしろ!」

 

「大…丈夫か…?」

 

「何で庇ったんだ!」

 

「それは……友達だからだ」

 

今も消えそうな声で必死に言葉を続ける

 

「一緒に…最後まで居てくれて…嬉しいんだよ。命の大切を知って、色んな事を教えてくれた…残り少ない命を友達の為に使えて……良かった」

 

 

 

 

「本当にありがとう…」

 

 

 

 

ドミニは力尽き、そして種へと変わった

 

「これで邪魔者は居なくなりました」

 

「流星君立って下さい!」

 

流星はドミニの種を見つめるだけで動こうとはしない

 

「不味いわ。わたしたちの声が届いてない」

 

「助けるルン!」

 

「しつこいですよ!」

 

エネルギー弾を放ちスターたちを近づけさせないようにする

 

「これで本当に邪魔者はいません」

 

「トドメです!」

 

「「「「「流星!(君!)」」」」」

 

 

 

 

 

(何で…こうなった…)

 

 

 

『何故こうなったと思う?」

 

 

 

(誰が…やったんだ…)

 

 

 

『あいつが殺った』

 

 

 

(僕が弱いせいで…ドミニは!)

 

 

 

『お前が弱いせいで何も守れなかった。友達でさえも』

 

 

 

(僕にもっと力があれば!)

 

 

 

『お前は聖人君子では無い。情けない蕩児愚人だ』

 

 

 

(欲しい……力が欲しい!)

 

 

 

『お前はもう持ってる。ただ自分で封じ込めてるだけ』

 

 

 

(じゃあ、どうすればいい)

 

 

 

『解放しろ。そうすれば全部終わる』

 

 

 

(解放…)

 

 

 

『そうだ。本当の「星空流星」を見せるんだ!』

 

 

 

(そうだ…もう手段は選ばない)

 

 

 

『そして奴を──』

 

 

 

(僕は奴を──)

 

 

 

ガシャン

 

流星の中で鋼の様に硬い鎖が壊れ、閉ざされていたが扉が開き封じていた()が溢れ出た

 

 

 

 

 

 

それは一瞬の出来事だった。

誰が何をどうやってしたのかも分からない程一瞬に。

分かった事は、流星がキュアアースに変身し、ハデスが10メートル程吹き飛んだ事だけ。

 

「全く、本気を出したらこの程度か…」

 

「が…はっ……あ、貴方は一体何を!?」

 

「簡単な事だ。変身し拳を入れただけだ」

 

スターたちと戦った感情剥き出しの時、自分の心の闇であるシャドウみたいに常に怒りを露わにしてる時の様なものでは無い。

アースはいつもと違う雰囲気を漂わせている。だけどその場にいる者全員がこう思ってる。「アースは怒ってる」と。

 

ただ怒ってるだけならまだ良かった。しかし、スターたちの目に映る彼はそうでは無かった。

例えるならその姿はまるで

 

「お前を殺す」

 

「この()──『星空流星』が!」

 

まるで悪魔の様な姿だったと

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

本心を偽るためにだけ言葉を使う者がいる。

 

by ボルテール




割と内容がダークな感じになって来た…

あと、プライムペンを使っての戦闘が少ない上に戦績が悪い気がする…


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第35話 俺と悪魔と変わりゆく者達

主人公のガチギレって面白いよね〜

しかも普段は濃厚な人程怒ったら

では、スタートです


自分を知れって?とんでもない、自分を知ったら俺はきっと逃げ出すよ。

 

by ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

昔ある所に、小さな小学1年生の少年がいました。

 

その少年は、困った人を放っては置けず、人の悲しみを自分の事の様に泣く心優しい少年だった。

 

少年はとにかく友達を大切にし楽しく穏やかに過ごしていた。

 

だけどある日事件は起きた

 

大切な友達を他クラスの奴から馬鹿にされそして──

 

 

気がつけば少年の手は血まみれだった

 

相手の顔は涙に鼻水、血でぐちゃぐちゃになってた状態。全治2ヶ月

 

少年は悟った、これは自分がやったのだと

 

少年は思った、この湧き上がるそれを封印しようと

 

そして少年は気づいた。自分は道を外そうと思えばいつでもそれが可能だという事に

 

『──俺……じゃない。僕だね』

 

少年は自分を偽った。二度と踏み間違えない為にも

 

月日が流れ、少年は青年へと成長した。

 

成長途中でもそれを抑えた

 

相手に裏切られようが何されようが

 

その青年は今どうしてるでしょうか

 

自身で押し殺したそれはいつ解き放たれるのか?

 

もし、その青年が長年封印したそれをを解放したら

 

誰も……手が付けられない

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

////////

 

「この()──『星空流星』が!」

 

「『俺』ってアース?」

 

「スター、悪いがドミニの種を頼む」

 

「う、うん!」

 

スターがアースの口調に疑問を持つ

 

「おい、生きてるんだろ?立てよ」

 

「中々やりますね。今までとは桁違いの強さです」

 

「何言ってる。お前が弱いだけだろ?」

 

「ですが、まだまだですね」

 

ホワイトホールの力で回し蹴りが遠くにいたアースに襲いかかる

 

 

「弱くて、遅くて、脆い」

 

不意をついた攻撃でさえも動じる事無くハデスを見抜く

 

「何て面白いのでしょう!ここまで興奮するのは久し振りです!」

 

「ベラベラとうるせぇ。黙ってろ。出ないとその腕…捥ぐぞ?」

 

「黙るなんて勿体無い!それに、それで脅したつもりで──」

 

アースが一歩踏み出した瞬間

 

「これ…は?」

 

ハデスの腕を文字通り捥り取った

 

「もう一度言う、黙れ。3度目は…無い」

 

「とうとう堕ちるところまで来ましたね」

 

「……」

 

「アース…」

 

「セレーネ…か」

 

心配をしたセレーネが声を掛ける

 

「はっ!」

 

取れた筈の腕が暴れアースを殴り、そのままハデスにくっ付く

 

「わたくしの体は闇で出来ています。この程度問題無いです」

 

「まるでトカゲだな。だが、それがどうした?跡形も無く消せばそれで終わりだ」

 

「出来るならどうぞ」

 

「なら、遠慮なく」

 

 

 

 

圧倒的だった

 

 

「がっ!」

 

 

「ごほっ!」

 

 

「があぁ!」

 

 

アースは迷い無くハデスの腕や足など潰したり、吹き飛ばす

 

「フフ」

 

「やめて…」

 

「ハハは!」

 

「お願いだから…」

 

「もっと悲痛な叫びを聞かせろよ!!」

 

「お願いだからやめて下さい!!」

 

セレーネの声は届かず、白い悪魔は狂ったかの様に踊り笑い続ける

 

「ごはっ…あ…な…」

 

「さっきまでの威勢はどうした?」

 

「な…なるほど…これが星空流星の……本当の…実力」

 

「手は抜かない。逃げられでもしたら面倒になりそうだからな」

 

「貴方はもう後戻りは出来ません…それでも」

 

「何が『後戻り』だ。そんなものは俺に存在しない」

 

「大切な人を泣かせても…ですか?」

 

その言葉に後ろを振り返ると、セレーネは目に涙を溜めていた

 

「どうした、セレーネ?」

 

「流星様、貴方はもう……プリキュア という枠を超えた…ただの化け物ですよ…」

 

「俺が…化け物だと?」

 

アースは手に力を溜め、アース・スラッシュの構えを取った

 

「上等だ。大切な人を守れるなら…化け物にでもなってやる」

 

「イカれてますね…」

 

「イカれてるさ…とっくの昔から」

 

手を振り下ろす時、ハデスが目の前から消えた

 

「何だ?」

 

「悪いけど、ハデスにはまだ頑張ってもらう」

 

顔を見上げると、ハデスを担いだ鎧少年が居た。アースたちと見た目は同じぐらいの少年

 

「お前誰だ?」

 

「僕は『ゾディアーク』。君たちの敵だよ」

 

「お前がか……今はどうでもいい。そいつを寄越せ」

 

「駄目だよ。一旦引かせてもらうね」

 

ゾディアークはそのまま何処かへ消えて行った

 

「まぁいい…僅かな命を堪能するがいい」

 

 

「よんでるフワ!」

 

フワが何か感じ取り、スターパレスへ移動する事となった

 

 

「俺たちを呼んだのは…おうし座のプリンセスか」

 

「突然呼び立ててしまいすみません。ですが、伝えなくてはならない事が」

 

「プリンセスから呼ばれるなんてキラやば〜☆」

 

「…星空流星さん、貴方の心は酷く壊れかけています」

 

「冗談。俺の心は大丈夫です」

 

その言葉を聞いてもおうし座のプリンセスは安心出来なかった

 

「貴方はこれまでの戦いで傷ついてます。本来、別れるはずの無い人格をも無理矢理追い出したりと、無茶が続き今に至るのです」

 

「俺は別に…」

 

「そうですか…では約束して下さい。無茶はしないと、でないと本当に取り返しのつかない事態になります」

 

「…分かりました。ちゃんと抑える様に精進します」

 

そう告げてリンネ星に戻って来た

 

 

 

 

 

////////

 

「ジルさん、ドミニの種は俺が植えてもいいですか?」

 

「村の中なら何処にでも」

 

流星は1人土を掘り種をまいた

 

(ドミニ、最後まで輝いていたよ)

 

種を植えた後、他の人の種を植えリンネ星を旅立った

 

 

 

「流星君大丈夫ですか?」

 

「大丈夫だ!ちゃんとスイッチを切り替えて、いつもの()だよ」

 

「でしたら──」

 

まどかは流星の胸に顔を埋め

 

「約束して下さい。わたくしも、大切な人を失いたくないですから」

 

「…ああ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

人間は決して自分から逃れられないのだということを忘れないようにしよう。

 

by ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ




プリキュア 要素がドンドン無くなっていく…

ここまでの拝読ありがとうございます!


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休話 その13 勘違いから始まる甘い声の裏側

前回のオリストの事をどう処理するかで悩みまくって全く進まない。結構馬鹿な事をしたと悔やんでます。
気分を変えて休話を挟む事にしました。

では、どうぞ〜



「オヨ〜、流石に疲れたルン…」

 

「いつもご苦労様」

 

「ありがとうルン」

 

次の出発に向けてララはロケットの点検をしていた

 

「流星、いつものお願い出来るルン?」

 

「え?いいけど」

 

「やったルン!」

 

「何々?」

 

流星とララの話を聞いていたひかるが話に参加する

 

「マッサージだよ」

 

「ルン!流星のマッサージは気持ちいいルン!」

 

「そうなんだ〜」

 

「ひかる、ちょっといいか?」

 

ひかるを座らせ肩やら腰やらと触って

 

「ひかるも参加する?」

 

「え?いいの?」

 

「ひかるもしてもらうといいルン!癖になるルン!」

 

「じゃあ、甘えようかなぁ」

 

「では、部屋に行って早速寝転がって」

 

「「は〜い」」

 

流星は2人を連れて部屋に籠るのであった

 

少し時間が経ち、えれな、まどか、ユニたちがロケットに戻る

 

「あれ?誰も居ない」

 

「いつもでしたらララが点検してる筈なのですか…」

 

「今帰ったでプルンス」

 

「プルンス、流星君たち見なかったですか?」

 

「?見てないでプルンス」

 

「部屋に行ってましょう」

 

全員でひかる、ララの部屋に訪れたが誰も居ない

 

「あとは流星君の部屋だけですね」

 

流星の前に行くと何やら変な声が聞こえてきた

 

 

『ま、待って……そこは……ダメ♡』

 

 

((((!?))))

 

流星の部屋からひかるの甘い声が聞こえてきた

 

 

『ね、ねぇ本当にヤらないといけないの…?』

 

『シないと意味ないだろ?』

 

『もう少し心の準備を……ひゃあ!』

 

 

「ななな何をやってるの!?」

 

「あたしに聞かないで!!」

 

 

『もう……むりぃ……ぁあ♡』

 

『ひかるだけズルいルン!わたしもシて欲しいルン!!』

 

『2人同時かよ…。分かった、早く寝転がって』

 

『楽しみルン!』

 

 

その後もララも混ざり2人の甘い声が流星の部屋から聞こえてくる

 

「ちょ…撤収!!」

 

えれなの言葉で全員がその場に離れた

 

 

「ん?さっきえれなの声が」

 

「どうしたルン?」

 

「何でもない。早くマッサージの続きを」

 

 

「ユニ、やっぱり部屋からの声って…」

 

「間違い無いニャン…」

 

「まどかどうしたのフワ?」

 

「どうし…ってまどか!?」

 

「見てください。蝶々がロケットの中を飛んでますよ〜」

 

あまりの衝撃に耐え切れずまどかは壊れてしまった

 

「まどか戻って来るでプルンス!」

 

「何を言ってるのでしょう?」

 

20分程で流星たちは戻って来た。

 

「いや〜気持ち良かった〜♪」

 

「流星は何でも出来るルン!」

 

「流石に2人同時プレイは疲れる〜」

 

戻って来たひかるとララは清々しい気分で、流星はげっそりとした状態だった

 

「「ちょっと流星!!」」

 

「え!?何??」

 

えれなとユニは流星の腕を抱えて壁際まで追い詰めた

 

「あなた、なんて事をしてくれたの!?」

 

「え?何が?」

 

「『何が?』じゃないでしょ!2人にナニをしたの!?」

 

「別に何も?」

 

「何も?馬鹿な事言わないで!!」

 

「ぐぇっ!く゛ぅ、首が…締まる…!」

 

ユニはしらを切る流星を首を締め上げる

 

「み、見ていたのか?」

 

「なっ///!み、見る訳ないでしょ!あ、あんな行為!」

 

「そこまで強く否定する!?それに『行為』ってあんなん普通でしょ?」

 

「普通!?あなた本当に大丈夫!?」

 

「じゃあ、ひかるたちに聞いてみたら?」

 

えれなが代表として2人に聞く事に

 

「ひ、ひかる。流星と一体ナニしてたの?」

 

「と言われましても…」

 

「気持ち良かったルン!!」

 

「そ、その気持ち良かった事ってどんな事か聞いてもいい?」

 

「ん〜。色々と体を揉んでくれたルン!」

 

「も、揉んで!?」

 

「流星君のテクニックはキラやば〜っ☆ですよ!」

 

「テクニック!?」

 

「あなた、もう終わりね」

 

「だから首!首が締まる!」

 

「見なさいよ!」

 

ユニがまどかの方へ流星の首を向けさせると

 

「あ。川が見えますよ〜」

 

「なんか…おかしくなってね?」

 

「誰のせいと思ってるの?」

 

「んー…分かった!さては、ユニもしてもらいたいんだな〜♪」

 

「にゃ、ニャンで!?」

 

「さぁ!夢の世界へ!!」

 

「ち、近寄らないで!!」

 

「流星君!!」

 

ユニを追いかけているとまどかが腰に抱きついて来た

 

「わ、わたくしはもう要らない子なんですか…?す、捨てないで下さい!」

 

目に涙を溜め込み必死に流星に訴えかける

 

「今日のまどか情緒不安だな!?」

 

「流星君〜!!」

 

「まどかさんどうしたんですか?」

 

「オヨ?今日はみんな変ルン」

 

「あなたたちもよ!よくあんなの受け入れたわね!?」

 

「え〜」

 

「受け入れるもいつもしてる事ルン」

 

「「いつも!!?」」

 

「癖になったルン!」

 

「ララはいつもせがんで来るから大変だよ」

 

「り゛ゅ゛せ゛い゛く゛ん゛〜!!」

 

「見損なったニャン」

 

「あたしも今回ばかりは許せないよ」

 

「流星駄目でプルンスよ」

 

その言葉を聞いて泣きじゃくるまどか。謎の追い討ちを掛けるえれな、ユニ、プルンス

 

「お、お前ら…いい加減にしろ!!マッサージでどんだけ怒ってるんだよ!!」

 

「「「え?マッサージ?」」」

 

 

 

 

////////

 

「なんだ、それならそうと早く言って欲しいニャン」

 

「勘違いしておきながらその態度かよ…」

 

どうやらえれなたちは、また違った勘違いをしていた

 

「ご、ごめんね」

 

「はぁ〜。てか、一体何と勘違いしてたの?」

 

「「「!!///」」」

 

3人は顔を赤くして流星から目を背ける

 

「まさか…変な意味で勘違いしてたのか!?」

 

「あんな声を聞いたら誰だって勘違いするわよ!!」

 

「お前らどんだけ欲が深いねん…」

 

「ほ、本当にごめんなさい!」

 

「…もういいよ。とにかく疲れた。次からちゃんと確認してよね」

 

「「「はい…」」」

 

こうして、勘違いから始まった騒動は収まったのである

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

後日

 

「りゅ、流星君。わたくしにもお願い出来ますか?」

 

「ええよ!」

 

まどかも流星のマッサージの虜になるのであった




大丈夫よね?マッサージだし…



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第36話 優秀な兄と劣等な妹

他の小説にうつつを抜かして全く作業していませんでした!

反省します!

では、久々の本編をどうぞ~


思ったより長旅になったが本来の目的地であるララの故郷『惑星サマーン』に着いた。

だけど、久し振りの故郷だというのに当の本人であるララは暗い顔をしていた

 

星の中は縦長の建物が多くあった

 

「居住スペースルン。サマーン人はみんなあそこに住んでるルン」

 

住む場所でさえ効率的にしインフラの話まで出てきた。

インフラ?なにそれおいしいの?

 

「見て見て!ロケットがいっぱい!キラやば~っ☆」

 

「着陸するルン」

 

着陸して出迎えてくれたのは、見た目バイクみたいなホバーボートに乗った1人の爺さんがやって来た

 

「ルン?クク」

 

「もしかしてララのお兄さん?」

 

「いやいや、そんな訳──」

 

「初めまして!わたし星奈ひかる!宇宙と星座が大好きな中学「違うルン!」

 

「え?」

 

「ククはわたしの上司ルン」

 

「だよね」

 

サマーン特有の挨拶を済ませやっと話が出来ると思ったら

 

「調査報告も無しで何処に行ってたルン?」

 

「オ、オヨ~ちょっと遠くの星に」

 

「キラやば~☆なんか浮いてるし~」

 

「見たことない異星人ルン。君たちは…」

 

「あっ、わたしたちは地球から──」

 

「ダメでプルンス!」

 

慌ててプルンスがひかるの口を塞ぐ

 

「星空連合に所属していない地球人が来たと知れたらマズイでプルンス!」

 

「いっその事ガムテープでも貼ろうか?」

 

怪しい目でククはこちらを見ていると

 

『彼女たちはララ様が航行中に保護した異星人。《宇宙星空連合の宇宙法第4条。漂流中の者は保護し、再び宇宙に送り出す責務がある》によりお連れ致しました』

 

「まぁ、ララのパーソナルAIが言うなら間違いないルン」

 

AIの起点により何とか誤魔化してその場を切り抜けた

 

「ねぇ、パーソナルAIって?」

 

「オヨ、ロケットAIの正式名称ルン」

 

『惑星サマーンには大本になるAI『マザーAI』と個人をサポートするパーソナルAIがあります』

 

「簡単な説明をどうもありがとう!」

 

「なんて話している場合じゃないルン。ロロの表彰式が始まってしまうルン」

 

大きな建物の前に来てララが触角のセンサーを使って何かしている

 

「センサーの電流で個人を識別するルン」

 

「なんだか指紋みたいですね」

 

そして建物のハートマークから

 

『ID90862773。ララ様と確認しました』

 

「AIの声?」

 

「似てるけど、これはマザールン」

 

『こちらの方々は?』

 

『マザー。こちらはララ様のご友人です』

 

それを承知し目の前の何か…言葉では表せない様な物が解除され

 

『ララ様のパーソナルAI。直ちに、マザーAIにアクセスしてデータの共有を願います』

 

『はい。後ほど致します』

 

中の通路も動く歩道状態で歩くことすら無く奥へと進んで行く

 

「データの共有って何?」

 

「簡単に言うと、マザーとロケットのAIのデータが一緒になるルン。旅から帰ると情報を更新するルン」

 

「更新したらどうなっちゃうの?」

 

『データが上書きされ、わたしであってわたしではない。新たなAIになります』

 

「AIも苦労するねぇ~」

 

目指していた部屋まで着いた所で流星たち以外にも他に人がいた

 

「あぁ~!今度こそララのお兄さん!」

 

「わたし星奈ひかる!宇宙と星座が大「違うルン!」

 

「どう見ても双子じゃないし」

 

その人は小柄で青のサングラスをかけ、髭を生やした爺さんだった

 

「ひかるは黙ってて」

 

「もごもご」

 

「この人って?」

 

「トッパー代表でプルンス!星空連合のトップ。星空界の多くの星が属してる宇宙星空連合をまとめている凄い人でプルンス」

 

「だから軍服なんて着てるんだ」

 

「プルンス殿!ご無事で。スターパレスが襲われ心配してましたでアル。今まで何処に?」

 

「話せば長いでプルンス」

 

「ならば後ほど。サマーン中に中継されてるでアルし」

 

中継器でもある小型のAIが辺りにいっぱい浮遊しており映しだされるのは

 

『ロロ様とご両親の入場です』

 

「あれがララのお兄さん!それにお父さんとお母さんだよね?」

 

「ララ!」

 

ご家族人たちがララの元へと行く。ホバーボートで

 

「やっと戻って来たルン」

 

「早速表彰式をするのでアル」

 

式を始めるも人は流星たちにララのご家族、連合の人たちしかいない。それ以外は小型カメラのみ

 

「人ってこれだけ?」

 

「少し寂しいですね」

 

「中継で星中の人が見てるルン。みんなが集まるなんて効率的じゃないルン」

 

「それにしても、スターカラーペン1つで式典を上げるなんて…僕たちは勲章もらい放題だね」

 

「ルン…」

 

式典が終わりご家族の方とやっと話せる

 

「では改めて、ララの父の『トト』ルン」

 

「母の『カカ』ルン」

 

「兄の『ロロ』ルン」

 

「父はAIの研究員、母はロケット工学の博士ルン」

 

「みんなお仕事かっちょい~!」

 

「エリート集団って感じ」

 

「別に、マザーの決定に従っているだけルン」

 

「お仕事をAIが決めたって事ですか?」

 

サマーンの人たちは、その人の身体的能力などからマザーが決めているらしい

 

「機会が人を操作しているのか…怖いな」

 

「ロロはランク1の最高級の調査員、ララは一番下のランク8の調査員ルン」

 

「オヨ…」

 

「だから、下のララを助けてあげる責任があるルン」

 

「でも、ララだって凄いですよ。なっ!」

 

流星はララの頭を優しく撫でて落ち着かせる

 

「流星…!」

 

「そうルン?」

 

「…」

 

薄い返しに流石の流星も黙ってしまった

 

「それよりもプリンセスの力見つけたんでしょ」

 

「ルン」

 

「で、何処にあるの?」

 

「今、マザーが調査してるルン。プリンセスの力だというのは分かったけど、詳しいことはまだ…」

 

「レーダーも無いのに探し出すなんてやるわね」

 

「AIを使えば大したことないルン。AIは万能ルン」

「AI、みんなを分析ルン」

 

一機の小型AIがひかるの体を分析し、それに合ったグミが出てきた

 

「小っちゃい」

 

「食事でありデザートであり」

 

「水分補給でもあるルン」

 

「サマーンでは、これしか口にしないルン。みなさんも分析するルン」

 

とまぁ、流星たちも分析され体調に合ったグミを作ってくれた。味は意外にも美味しかった

 

(でも、分析するならみんなの3サイズも測ってほしかったな~)

 

「流星、変な事考えてる?」

 

「さぁ?」

 

えれなにはお見通しだったみたい。少し話題を変えて流星はララの仕事内容が気になり質問することに

 

「なぁ、ララってどんな仕事をしているんだ?一番ランク下でもやっぱり気になるな~」

 

「ララは宇宙のゴミ…デブリ調査ルン」

 

「ゴミの調査?」

 

「AIが選んだルン。ララにはララに合った仕事があるルン」

 

「……わたしも見つけたルン」

 

「どんなゴミルン?」

 

「ゴミじゃないルン!!」

 

「ララ抑えて抑えて」

 

「見つけたといえば、発見はプリンセスのちからだけじゃないルン。プリキュアが現れたルン!」

 

ロロの話によると、目撃情報のみで姿や名前などははっきりしてないみたい。目の前にわんさかいるぞ!

しかも、星空連合はプリキュアを見つけては連合に取り入れるつもりだ

 

そんな話を聞いてますますララが落ち込む中、まどかはララの事を気に掛け難しい顔をしていた

 

「気になるか?」

 

「はい、流星君もですか?」

 

「まあね、後で人生の先輩として話してみるよ。まどかもご一報に」

 

 

 

 

 

//////

 

所変わって流星たちはララに連れられとある建物の中へ

 

「キラやば~☆建物の中に湖が!」

 

「ここは、レクリエーションドームルン。何でも映せるルン。ケンネル星を」

 

ララの一声で周りの景色が一変

 

「これはまた」

 

「すごいフワ~!」

 

「どういうこと?」

 

「どうやらホログラムのようね」

 

「宇宙の色んな星のデータが入ってるルン。仕事によっては、この建物から一生出ない人もいるルン」

 

建物から一切出ないとなると本当にこの星の人たちは大丈夫なのかと思ってしまう

 

「惑星ゼッケインを頼むルン」

 

また景色が変わり、今度は空が暗くなり足元の植物が光っていてその名の通り絶景の景色を生み出していた

 

みんながはしゃいでる所から少し離れた場所でララは顔を下げていた。そこへ、流星とまどかが話しかけてみる事に

 

「サマーンに来てからずっと浮かない顔してるな。悩みなら聞くぜ」

 

「オヨ?悩みなんて…」

 

「ご家族にお話するべきかどうか」

 

「…2人とも良く分かっているルン」

 

ララは観念して2人に心の内を話すことに

 

「自分がプリキュアだって言えばきっと認めてくれるルン。それに、調査員として全てを報告するのが大人の責任ルン。でもみんなは…」

「プリキュアが、星空連合に入ったらみんなの生活が滅茶苦茶ルン。地球に帰してもらえるかどうかも分からないルン」

 

「お気持ちは分かります。わたくしも悩みましたから」

 

「ルン?」

 

「父に真実を話すべきか。話せば国が動き、ノットレイダーを何とかしてくれるかもしれない。そう考えた事もありました」

 

「何で言わなかったルン?」

 

「直感でしょうか」

 

「直感?」

 

ララとまどかは2人して話し込む。空気になりつつある流星は、場の空気を壊さないように離れようとすると

 

「人生の先輩がお話するのではなかったのですか?」

 

「言いたいこと全部言われたから出しゃばれないんだよ!!」

 

「いいですから」

 

まどかは流星の背中を押しララに向けさせる

 

「僕から言わせると……自分に正直になったらいいよ」

 

「それですと、わたくしと同じですよ」

 

「だから全部言われたって言ったろ!?このこの~!」

 

「もう流星君ったら…お返しです!」

 

急に2人でイチャつき始めララは呆れた顔でこちらを見ていた

 

「ララも混ざれよ!」

 

「オヨ!?」

 

ララにダイブし押し潰す感じに倒れた

 

「結局の所ララ次第だよ」

 

「そうですね。自分の気持ちに従うべきです」

 

その時警報が鳴り響いた。原因はプリンセススターカラーペンを調査している研究所に侵入者は入り込んだのだ

 

研究所に向かい建物に入ろうとすると、ノットリガーにされたククが壁を突き破って流星たちの前に現れる。ノットリガーの頭の上にはテンジョウが立っており、プリンセススターカラーペンはノットリガーの触手に絡まっていた

 

「取り戻すぞ!」

 

「「「「「「スターカラーペンダント!カラーチャージ!」」」」」」

 

 

 

「宇宙(そら)に輝くキラキラ星!キュアスター!」

 

「天にあまねくミルキーウェイ!キュアミルキー!」

 

「宇宙を照らす!灼熱のきらめき!キュアソレイユ!」

 

「夜空に輝く!神秘の月あかり!キュアセレーネ!」

 

「銀河に光る!虹色のスペクトル!キュアコスモ!」

 

「全てを包み込む母なる惑星!キュアアース!」

 

 

 

「「「「「「スター☆トゥインクルプリキュア!」」」」」」

 

「さぁ行きなさい!」

 

「ノットレ~イ!」

 

ノットリガーの触手から凄まじい電撃が放たれ間一髪で避けるが

 

「「「「きゃああぁぁぁ!」」」」

 

「うぐっ!」

 

激しい連続攻撃に遅れ5人は吹き飛んだ

 

「ルン!」

 

その勢いで電撃がミルキーへと放たれるがシールドで防ぐ。けれども力負けで呆気無く破られる

 

「ミルキー!」

 

「スター危ない!」

 

攻撃の目が再度アースたちに向けられ避ける

 

「近づけません!」

 

「参ったね…」

 

「アース何とかしなさい!」

 

「毎度コスモの要求はキツイな!」

 

「スターカラーペンダント!カラーチェンジ!」

 

「キュアアース ブラックスタイル!」

 

ブラックホールで頭の上にワープしたが

 

「おっしゃ!頂き…っと!」

 

すぐにアースが居る位置を見つけ電撃を放ち尚も近づけさせない

 

「さぁプリンセススターカラーペンをお渡し」

 

「渡さないルン!そのペンも!」

 

1人、ミルキーだけが特攻しプリンセスの力をぶつける

 

「ふたご座ミルキー・ショック!」

 

「ノットレ~イ!」

 

「ぐぅぅぅ!!」

 

2つの電撃がぶつかり合い激しく火花を散らす

 

「強情ね!さっさと諦めなさい!」

 

「諦めないルン。喜んでいるルン。兄が…ロロが見つけたから、トトもカカもみんなわたしの家族が喜んでいるルン!」

「だから、わたしは何があっても守るルン!」

 

「なっ!」

 

「はぁぁぁ!ルン!!」

 

ミルキーのミルキー・ショックが打ち負かしノットリガーに大ダメージを与える。その衝撃で奪われていたペンを離したところ、ミルキーがダイビングキャッチで受け止める

 

けれど背中を晒した状態でノットリガーが襲いかかる

 

「っ!」

 

「こっちだ!」

 

「ルン!」

 

アースが素早くミルキーの元へワープしノットリガーから離れる

 

「任せるニャン!」

 

「お願いします!」

 

セレーネからいて座のペンを受け取りいつもの必勝パターンに入る

 

「レインボーパフューム!行くニャン♡」

 

「プリンセススターカラーペン!いて座!クルクルチャージ!」

 

「プリキュア!レインボースプラッシュ!」

 

浄化完了しククは元に戻りテンジョウも引き下がった

 

 

 

 

 

////////

 

「気がついたルン」

 

「わたしは何を…ララ!そのペンはどうした!?」

 

目を覚ますとククはララが持ってるプリンセススターカラーペンに目を移す

 

「オヨ!」

 

「何故君が!研究所が…どういうことルン?」

 

更に、研究所が破壊されてる事にも気付く

 

「あ、あの…それはルン…」

 

『プリンセスの力お寄越し!』

 

瓦礫の山から先程の一部始終が流れ途切れた

 

『カメラ消失。解析、状況把握不能』

 

「いや、状況は分かるルン」

 

「そうそう!侵入者が──」

 

「マザー助けを呼ぶルン!調査員・ララがプリンセスのペンを奪う気ルン!」

 

「はあぁぁ!?ちょっと待てよ!」

 

流星の有無を聞かず、ククの合図でララたちの映像が星中に映し出され警報が鳴り響き指名手配犯にされた

 

「わたしの経験上逃げたほうがいいニャン」

 

「何故探偵である僕が逃げないと行けない!?」

 

「流星君早く行こ!捕まっちゃうよ!」

 

流星たちは急いでその場を離れ逃げるのであった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ケヒャハハハ…」

 

そしてその様子を観察する者がいた。そいつはまた違った場所でフードを被り笑いながら一つ目を覗かせ姿を現す




早いとこパワーアップ回まで進みたい…

ここまでの拝読ありがとうございました!


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第37話 ララとAI

地の文について調べてたら、自分がやってる書き方はかなり邪道でタブーのダメダメな書き方みたい…
しかし!方向性を変える気は全く無い!!

そんな本編をどうぞ!


簡単な前回までのあらすじ

 

ノットリガーにされたククを助けたのもつかの間、いきなりララを指名手配されてプリキュア御一行は逃走中

 

 

 

 

 

 

監視カメラの目を避ける為、森の中で身を隠して凌いでいる

 

「正に恩を仇で返すとはこの事だな」

 

「静かにしなさい」

 

「カメラは温度も感知出来るルン。見つかるのは時間の問題ルン」

 

ララの言う通り、カメラは少しずつだが流星たちが隠れている茂みに近付いて来る……と思われたが急にんカメラが止まりその場に落ちた

 

『ジャミングをかけてマザーとカメラの通信を妨害しました』

 

見つかりそうなところ、ララのAIが仕掛けたお陰で見つからずに済んだ

 

『ララ出て来るルン!僕たちが何とかしてあげるルン!』

 

突然の放送

ロロたち家族全員でララと一緒に謝り、何とかすると言う。その言葉は心配させている側にとっては嬉しい筈なのだが、ララにとっては逆効果。家族とのコンプレックスを抱いてるララにはショックを受け落ち込む一方

 

「オヨ…。やっぱり半人前、子供扱いルン…」

 

「だったらプリキュア だって言いに行けば?みんな認めてくれるわ」

 

「逃げた方が良いと言ってた癖に話が違うでプルンス!?」

 

「状況が違うから。信じてくれる家族がいるなら」

 

心配する家族がいるなら、それを信じて自ら出向く事をユニは提案する

 

「いくつになっても妹の事は心配なんだよ」

 

「お父様、お母様も心配しています」

 

「ルン…。でも、みんながプリキュア だってバレたら面倒な事になるルン」

 

「どうして?」

 

「星空連合がプリキュア を取り込もうとしてるでプルンス」

 

「みんなに迷惑が掛かるルン」

 

「ララ」

 

ひかるはララの触手を両手で包み込み優しく語りかける

 

「わたしたちの事なら気にしなくていいから。ララが決めた事ならわたし……わたし信じる!」

 

「ひかる…っ!」

 

その言葉に嘘偽りはなく、その場にいる全員がその気持ちだった。

いい感じに纏まっていたが、そこへホバーボードに乗った警備隊が空からやって来た

 

『ホバーボードはマザーのアシストで動いています。停止させますか?』

 

「オヨ…」

 

「ララ!」

 

『ララ!』

 

ララが葛藤する中、突然ホバーボードが勝手に動き出して次々と墜落していった

 

「ナイスAI!」

 

『いいえ、私ではありません』

 

「ん?じゃあ一体…」

 

それから異変はホバーボードに限らず星中に起きていた。映像が途切れ、ロケットも勝手に動き回ると大混乱に陥っていた

 

その原因を作ったのは高台にいる連中

 

「このボールみたいのからマザーにアクセスして乗っ取ったっつーの」

 

いつの間にか、テンジョウと合流していたアイワーンがマザーをハッキングしてこの騒動を起こしていた

 

「マザーもマザーに繋がってるパーソナルAIも全てアタイの物だっつーの」

 

街ではパニック状態。ロロたちも走って逃げるが常日頃からホバーボードで移動してる為、そんな体力も続かずその場に倒れてしまった。

ホバーボードが一機倒れたロロたちへぶつかるその時、ララがロロの手を引っ張り助けた事によって無事全員救出出来た

 

「ララ…」

 

「大丈夫ルン?」

 

「大丈夫な訳無いルン!AIが無いと何も出来ないルン!」

 

「しっかりするルン!AIが無くても大丈夫ルン。学校で経験済みルン!」

 

「学校?」

 

「みんなで集まって学ぶ所ルン。学校で……ううん、わたしは地球でひかるたちと居て学んだルン。考えて、想像して自分の力でなんとでもなるルン!」

 

ララも少し前まではAIに頼りきりだったがひかるたちと一緒にいる事で、自分で何とか出来るだけの力を身につけてそれを口にした瞬間だった

 

後に遅れて流星たちも合流する

 

「お〜お〜!機械が人類に牙を向けた瞬間である!うわぁぁ!」

 

「そんな事言ってると流星、あなたいつか嫌われるわよ」

 

「あたしもたまには空気を読んで欲しいな〜と思うよ」

 

「すみません。調子に乗りました…」

 

「それより騒ぎを収めなくては」

 

「見つけたわよ」

 

声のする上の方へ向くとテンジョウとアイワーンが立っていた

 

「約束だっつーの。ペンはやるから、アイツはアタイが頂くっつーの!」

 

「なるほど。これってあなたの仕業ね」

 

「そうだっつーの!お前たちを炙り出す為だっつーの!」

 

「あいつ、研究所に来た奴ルン!」

 

ククもノットレイダーの存在に気が付き指を指す

 

「何故それでララを犯人扱いしたの!?」

 

「奴らが犯人って事でアルか!?」

 

悠長に話してる間にマザーがユニを捕らえた

 

「ユニ!」

 

「急いで変身を──」

 

「引っ込んでろっつーの!」

 

流星たちも変身する暇も無くマザーに捕まり拘束された

 

「マザー!止めるルン!」

 

そんなロロの声にも全く反応せず虚しくも状況は変わらない

 

「無駄だっつーの!マザーはこのアイワーン様が乗っ取ったっつーの!超天才的頭脳で!ケヒャハハハ!」

 

「これじゃプリキュア になれない」

 

「力づくって言いたいけどキツい!」

 

「最高っね!」

 

「オヨ!」

 

流星とひかるは拘束を解こうとするが機械相手に生身の人間が勝てる筈も無く、只もがく事しか出来ない

 

「やっぱりララはララ、所詮はランク8の調査員ルン。期待したのが間違いルン」

 

「そんな事ない!」

 

「ララはすごいフワ!」

 

「……気に入らないなその態度。ララだってみんなを助けてたくて頑張って体を張ってるのにそれを──」

 

「感動的なショーね。でも、お腹いっぱい。アイワーン、プリンセススターカラーペンは頂くわよ」

 

「良いっつーの。アタイも約束通り……アイツを貰うっつーの!」

 

「ったく…」

 

無数のホバーボードがユニに向かって襲い掛かって来る。

拘束されて動けずプリキュア にも変身出来ず、唯一自由が効くロロたち家族と+αも何も出来ない

 

が、ユニに危機迫るところに一機のロケットがホバーボードを蹴散らした

 

「なっ!?」

 

「ルン!?」

 

「あれは!」

 

勢いのままに墜落したそのロケットは──

 

「ララのロケットルン!」

 

「来てくれたルン?」

 

『はい。ですが、申し訳ありません。ロケットに傷を付けてしまいました』

 

「AI…」

 

「どうなってるっつーの!」

 

『このパーソナルAIは、頑なにマザーとの接続を拒否しています』

 

「くっ!マザー行けっつーの!」

 

アイワーンの指示でロケットの窓を壊され直接ハッキングする手段にでた

 

「AI!」

 

『ララ様、お役に立てず申し訳ありません』

 

「何言ってるルン!」

 

『旅のお供が出来て光栄でした』

 

「AI…っ!」

 

『ララ様や皆様と過ごした日々は、ひかる様が言うキラやば〜っな日々でした』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『ありが…と…う……』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「AI…」

 

「お終いだっつーの」

 

「アイワーン、あなた!」

 

「何で!」

 

「アタイが失ったものに比べれば大した事無いっつーの!ロケットのAIを再起動だっつーの!」

 

「ルン!?」

 

「アイツらを襲わせろっつーの!」

 

ロケットが再起動し浮き上がった

 

「AIーーー!!」

 

ララがその名を叫び響いて

 

少しの静寂が続きそして──

 

『ID90862773。ララ、敵対する人物では無い』

 

ロケットの動きが止まり

 

『パーソナルAIからの情報で判明』

 

「ロケットのAIとマザーが情報を共有したルン!?」

 

『ララ……いえ、羽衣ララ友好的なパートナー』

 

流星たちを拘束していたのが解かれマザー本体もハッキングから解除された

 

「これまで一緒に歩んで来たララだからこそ元に戻せたのか。これが、お互いを思いやる心の絆」

 

「あら失敗?」

 

「うるさいっつーの!」

 

「行くわよ駒ちゃんたち!」

 

「煽れ団扇よ!ふくれろ歪んだイマジネーション!」

 

前回とは違ってかなりの大きさのノットリガーが出現した

 

「ひかる、わたし決めたルン!」

「AIが頑張ってくれたルン。わたしも、みんなの為にプリキュア になるルン!」

 

 

 

「「「「「「スターカラーペンダント!カラーチャージ!」」」」」」

 

 

「宇宙(そら)に輝くキラキラ星!キュアスター!」

 

「天にあまねくミルキーウェイ!キュアミルキー!」

 

「宇宙を照らす!灼熱のきらめき!キュアソレイユ!」

 

「夜空に輝く!神秘の月あかり!キュアセレーネ!」

 

「銀河に光る!虹色のスペクトル!キュアコスモ!」

 

「全てを包み込む母なる惑星!キュアアース!」

 

 

「「「「「「スター☆トゥインクルプリキュア!」」」」」」

 

 

 

「プリキュア って…!」

 

「まさか!」

 

「ララが!」

 

「うっそ〜んルン!」

 

「伝説の戦士プリキュア …あの少年少女達が!」

 

ノットリガーがその巨体を活かして突撃して来るが

 

「ふたご座ミルキー・ショック!」

「おひつじ座スター・パンチ!」

「さそり座ソレイユ・シュート!」

「いて座セレーネ・アロー!」

「プリキュア !コスモシャイニング!」

「プリキュア !アース・スラッシュ!」

 

プリキュア 全員の技を一斉浴び、ノットリガーは堪らず後ろへ倒れる

 

「ララは大きくなってるルン。僕らには想像出来ない位に!」

 

ミルキーの……ララの成長にまたロロは驚きを隠せずにいた

 

「サマーンを…みんなを…守るルン!」

 

「プリキュア !かに座ミルキー・ショック!」

 

更に前回手に入れた、『かに座』のプリンセススターカラーペンの力を使って追い打ちをかけ怯ませる

 

「みんな!」

 

 

「「「「宇宙(そら)に輝け!イマジネーションの力!トゥインクルステッキ!」」」」

 

「スター☆トゥインクル!」

「ミルキー☆トゥインクル!」

「ソレイユ☆トゥインクル!」

「セレーネ☆トゥインクル!」

 

「「「「4つの輝きを今ひとつに!」」」」

 

「「「「プリキュア・サザンクロス・ショット!」」」」

 

 

「アンタのせいでこのザマよ!」

 

「負けたのはオバはんのせいだっつーの!」

 

 

 

 

 

//////////

 

「ララがプリキュア だったなんて」

 

「隠しててごめんルン…」

 

話してる途中、プリンセススターカラーペンが光りスターパレスへと誘いをかけている

 

「トゥインクルブックでプリンセスをスターパレスに戻すルン」

 

「「え?」」

 

「もう何があっても驚かないルン。行って来るルン」

 

「ルン」

 

 

 

「かに座フワ〜!」

 

 

 

ララのお母さんのカカがロケットを修理をしてくれて残る問題は

 

「後は、AIを起動ルン」

「ID90862773、ララ。パーソナルAI起動ルン」

 

少しの間を置いて

 

『…… IDとは堅苦しいですねララ様』

 

「前のままだ!」

 

「異常が無くて良かったな!」

 

「有り得ないルン。AIは均一化する筈!?」

 

『厳密に言えば以前とは違います。マザーと情報を共有しました。ですがララ様、ひかる様、皆様のデータは際立っています。埋もれる事はありませんでした』

 

「きっと、みんなの記憶が輝いたルン!AIの…心の宇宙で」

 

「本当、どこまで僕らの想像を超えてくるルン」

 

相手を思いやる心の気持ちがあれば、そこに壁なんて存在しない。それをララとAIに教えられた今回の出来事だった

 

「って、話してる場合じゃないルン!星空連合に見つかるルン!」

 

「今の内に行くルン!」

 

「でも、プリキュア ってバレちゃった事迷惑にならないルン?」

 

「迷惑どころか誇りに思ってるルン!」

 

「ロロ!」

 

「でも、辺境の星は少し心配ルン」

 

「辺境って…」

 

「大丈夫ルン!わたしは大人ルン。楽しくて色んな星を見るのは素敵ルン!それに──」

 

ララは流星たちを見渡し

 

「大切な友達もいるルン!」

 

その言葉を最後にし、サマーン星を出るのであった

 

「色々あったけど本当楽しい夏休みだったね!」

 

「宿題はやったのか?」

 

「うっ!そ、それは…」

 

「じゃあ、地球に戻るルン!」

 

『承知しました。ララ様」

 

フワのワープで地球に帰る流星たち

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「全エンジン出力最大。目標プリキュア でア〜ル!」

 

残るプリンセススターカラーペンは『うお座』の1本のみ。

そして、流星たちの後を追う星空連合は果たしてプリキュア の敵となるか?味方となるか?




間が空いてしまったので、かなり駆け足で書きましたからメッチャ超展開だった!
この小説ではよくある事です

ここまでの拝読ありがとうございました!


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第38話 リーダーと責任とスタープリンセス

久し振りに満足のいく内容が書けたと自分は思ってる

本編をどうぞ〜


惑星サマーンからワープでひとっ飛び!あっという間に我らが故郷、地球に帰還した

 

「とても久し振りな気がします」

 

「実際問題1ヶ月はかかってますもん」

 

「こらこら、そんな事言ったら駄目だよ」

 

久々の地球をお見えになってほんわかしてる空気の中、小さな警告音が鳴っていた

 

「ルン?何か来るルン」

 

ロケットが通って来たワームホールから巨大な宇宙船が強引に這い出て来た

 

「「「「「うわぁ!!」」」」」

 

『船からの通信です』

 

通信を拾いモニターに映し出されたのは

 

「あ!あなたは星空連合のトップの……トッポーさん?」

 

「トッパーでプルンス!」

 

『プリキュア の諸君逃さないでア〜ル!』

 

トッパーと愉快な仲間達は小さな宇宙船で地球に降り立ち、流星たちもまず地上に降りる事にした

降りて早々に

 

「ララくんとプルンス殿は、この星の住人に存在を知られたアルな?」

 

「「ぎくっ!」」

 

「宇宙法違反でアル!100年間旅の禁止でアル!」

 

その言葉に2人して膝をついてガックリしていた

 

「待ってよ!アブラハムさんは、ララたちが地球に居ても良いって言ったよ!」

 

「アブラハム!?」

 

トッパーはアブラハムと通信を取り揉め始めた

 

「報告・連絡・相談。ホウ・レン・ソウ……嫌な思い出しかない」

 

「悪い事しちゃったなぁ」

 

ようやく、話がついてララたちは一応後釜無しという形になった

 

「やったー!」

 

「じゃ!そゆことで」

 

「さよならルン!」

 

「さらばでアル!」

 

こうしてトッパーは帰って行ったのである

 

「違うでアル!?」

 

「チッ…そのまま帰ればいいものを」

 

「失敗ルン」

 

「ま、まだ大事な話が残ってるでアル。プリキュア に星空連合に加わって欲しいでアル」

 

「え?わたしたちが」

 

トッパーが頼み込む。各々の返事はと言うと

 

「連合とか面倒、団体行動苦手ニャン」

 

「店の手伝いあるし、弟たち見ないといけなくて」

 

「学校と習い事もありますし」

 

予想通りの返事。断るだけして、えれなとまどかは用事で帰宅することに

 

 

 

 

 

所変わってノットレイダーのアジト

 

「プリンセスの力残りは1つ。ならぬ!プリキュア に取られては!」

 

ノットレイダーのボスのダークネストに幹部のガルオウガが居た

 

「既に出撃し、皆捜索しております。……状況は?」

 

『最後のペンの反応を捉えましたが、遊泳するかの様に宇宙を移動。正にうお座!』

 

「追え!カッパード!」

 

『お任せを』

 

ペンはカッパードに任せ、ガルオウガは11本のプリンセススターカラーペンを持つプリキュア の元へ出撃する為準備する。

しかしその途中で思わぬ来客が訪れた

 

「ヤッホー!皆んなのアイドル!ゾディアークだよ♪」

 

ダークネストとゾディアークがこうして相見えるのは初めてだ

 

「何故貴方が此処へ?」

 

「ん〜……職場見学?」

 

「冗談は辞めて下さい」

 

「……ハデスが部屋に篭りっぱなしで退屈なんだよ。文句あるか?」

 

先程の態度とは一変、鋭い眼光がガルオウガを射抜き思わず頭を下げてしまい込む

 

「安心しろよ。今は協力関係なんだから気楽に気楽に♪でも、お互いに中々予定が合わないから同時出撃出来ない日々が続いてんな」

 

「申し訳ございません」

 

「……」

 

「…やっぱり帰るわ」

 

ゾディアークはダークネストと少し睨み合った後、急に興味を無くしたかの様に自分の基地へ戻るのであった

 

(あれがダークネストか……。つまらん奴だな)

「さっさと帰って計画帳でも書いておくか」

 

 

 

 

 

////////

 

またまた場所は変わりロケットの中

 

外を見れば夕暮れ時。そんな時間でもひかるは、ロケットに訪れてトッパーとお供で付いて来た連合の人たちにおにぎりでおもてなしをしていた

 

「ひかるのおにぎり、うまうまフワ〜」

 

「初めて食べた時は感動したルン」

 

「まぁまぁね」

 

「せめて食べ終えてから喋って…」

 

トッパーたちも最初は食べるのにゴネていたけど、ひかるの押しに負け食べてくれた。味の感想は大変満足していた

 

「おなかすいたフワ〜」

 

「まだ食べるルン?」

 

「食欲旺盛だな。お父さんは偉く感動してる!!」

 

「じゃ、トゥインクルブックで!」

 

ララがふたご座のスターカラーペンを挿し込み、トゥインクルブックから出て来たパンケーキをフワに食べさせる

その様子を見てトッパーは呟いた

 

「星々の輝きが失われし時、トゥインクルブックと共に現れる戦士・プリキュア が再び輝きを取り戻す」

 

時間もあっという間に過ぎ夜となり帰宅時間になった

 

「夜も遅いし家まで送るよ」

 

「ありがとう!みんなまた明日!」

 

ロケットから出て歩き出したが

 

「ひかる殿、帰宅する前に少しいいでアルか?」

 

ひかるはトッパーに連れられ月に停めてある連合の本船に乗船する事になった。フワは勿論の事流星も一緒に付いて行く

 

最終的に連れて来られた場所は船の甲板だ。甲板にはバリアーが貼っており空気もあるので宇宙の星が良く見える

 

「ロケットの窓から見るのとはまた違うね〜!」

 

「本来の星の輝きはこんなものではないでアル。随分と輝きが失われたでアル」

 

やはりプリンセスの力が失われてる為か、流星たちから見たら綺麗な星でもトッパーから見たら全然のようだ。

 

(ノットレイダーにゾディアーク、まだまだ問題は山積みだな)

 

「わざわざ此処に来てもらったのは、リーダー同士腹を割って話をしたいからでアル」

 

「リーダー?わたしの事?」

 

「プルンス殿の話によれば。君が始めにプリキュア になり、ララ君に道を示したと。正にプリキュア のリーダー」

 

「リーダーだなんて!わたし、トッパーさんみたくどっしりしてないし〜!」

 

「私など大したことはないでアル。私は……守れなかったでアル」

 

トッパーは目に涙を溜めて話してくれた。自分がいかに無力だったのかを

 

「だが私はトップ……リーダーを退かないでアル!何故だか分かるでアルか?」

 

「えーと、それは…」

 

「責任でアル!」

 

「「責任?」」

 

「失った星の輝きを取り戻す、私にはその責任があるでアル。だが、無力な私には君達に頼るしかないのでアル…」

「だから、星空連合に入ってくれでアル!」

 

「え!?でも…」

 

「無力な私にも責任がある。だが、力ある者にも責任があるのでアル。皆を守る責任が」

 

トッパーは藁にも縋る思いで頭を下げてひかるに頼み込む

 

「流星君…」

 

「 強い力を持つ者だけが与えられる責任か…。分からない事も無いけど…」

 

2人してどうするかと悩んでる

 

「…一旦帰ってみんなに改めて話そう。その方が何かと良い気が──」

 

「フワ!」

 

フワの声と同時に甲板から、それもバリアーの内側からガルオウガが現れた

 

「「ノットレイダー!」」

 

「こんな所で星空連合と密会とは、プリンセスの力そして」

 

ガルオウガが手を前にかざすと腕輪が黒く光りフワの目の前まで瞬間移動した

 

「フワ〜!」

 

「何今の?」

 

「今のは速いとか言う次元じゃない。まさかとは思うが…」

 

「そいつを渡して貰おう」

 

「流星君行くよ!」

 

「ああ!」

 

 

 

「「スターカラーペンダント!カラーチャージ!」」

 

 

「宇宙(そら)に輝くキラキラ星!キュアスター!」

 

「全てを包み込む母なる惑星!キュアアース!」

 

 

 

「プリキュア !」

 

「させるか!」

 

「邪魔だ!」

 

ガルオウガの腕輪が黒く光り、アースの目の前から消えスターの前に躍り出た

 

「んなバカな!予備動作も無しに!?」

 

「フンッ!!」

 

「あぁ!」

 

「このガルオウガの敵ではない!」

 

ガルオウガの豪腕の拳にスターは星型のバリアーで防ぐが力で押され堪らず空中へと逃げるが

 

「うっ!」

 

またも腕輪が光と、それと同時に距離を取ったスターに背後から両手で捕まえた

 

「とくと見ろ!ダークネスト様よりお借りした腕輪の力!」

 

「きゃあ!」

 

ガルオウガはワームホールを出現させスターをその中へ放り投げた

 

「さっきまでの瞬間移動はその腕輪の仕業か!待ちやがれ!」

 

「はぁ!」

 

「ぐっ!」

 

飛びつくアースだがガルオウガに振り払われる

 

「プリンセスをも超えるギャラクシーの力、プリンセスのペンを奪ったらお前のペンも手に入れる」

 

そう言ってワームホールの中へ飛び込んで何処かへと消えた

 

「スターカラーペンダント!カラーチェンジ!」

 

「キュアアース プライムスタイル!」

 

「姿が変わったでアル!?…それだけじゃない、力も上がってるのが私にも分かるでアル」

 

「そんな流暢に喋ってないでスターが何処へ飛ばされたか探してくれ!」

 

「…月にいるフワ!」

 

「分かった!」

 

アースもワームホールを出現させ移動する

 

「忘れてた!トッパーさん1つお願いがある!」

 

再度月へと移動する

 

 

 

 

 

////////

 

月ではスターとガルオウガが戦闘に入っていた。けれど、腕輪の力で瞬間移動するガルオウガに翻弄されやられ放題だった

 

「うわぁ!」

 

「スター!」

 

地面に叩き落とされる所へアースが上手いことキャッチした

 

「ありがとう」

 

「バトンタッチだ」

 

「その姿は知っているぞ。誰が来ようと私には勝てない!」

 

「そんな事知った事か!ブラックホール!」

 

ガルオウガの拳を避け、背後に周り脇腹に蹴りを打ち込もうとするが

 

「何!?」

 

「遅い!」

 

腕輪の力で逆に背後に周られアースの背中に腕が減り込む

 

「そんな遅い空間移動で追いつこうなどと甘い」

 

殆ど予備動作無しで空間を瞬間移動出来るガルオウガに対して、アースはブラックホールの力で移動するのにわざわざ穴を出現させなければ移動出来ない

 

「クソ!またか!」

 

その為、どうしてもワンテンポ遅くなりアースが移動する頃にはガルオウガが先回りする程の差があり対処が難しい

 

「なら速さで勝負だ!」

 

スーパーノヴァの力の特徴である速さを活かしてでの連続攻撃。ブラックホールやホワイトホールも使うにしても、移動させる暇さえ与えなければ対処が出来るという過去の出来事があり勝負する。

けれども、あくまでもその2つのペンを使ってのこと

 

「っ!?一体何処に…」

 

「こっちだ」

 

やはり予備動作が有ると無いとでは大違い。ガードをしてる上でも移動するうえに多少なりと距離を置いて移動する。ある程度距離を置かれては、スーパーノヴァで高速移動するにしても一瞬で視界外である背後に現れる

 

「そう何度も同じ手が通用するか!」

 

3度目の背後、アースはそれを読んで裏拳で仕掛ける

 

「単調な考えだな」

 

振り返るとそこには誰も居ず虚しく空振る。頭上に移動していたガルオウガの手からエネルギー波が放たれ、アースは直撃をもらい地に伏せた

 

「アース!!」

 

「ペンの力が強大でも使い手がそれでは所詮その程度」

 

その様子を見てトッパーたちも援護に入ろうとし、船からビームを打つもワープホールをの中に飲まれ船の側面に返され傾く

 

「フワ!」

 

「船の急所は外してある。奴を生かしたまま連れ帰らなければならないからな」

 

「そうは…させない!フワもプリンセススターカラーペンも守る!」

「やぁ!」

 

「守るだと?」

 

スターのパンチを片手で受け止め、そのまま回転をかけて上へと放り投げる

 

「守るなどと!軽々しく口にするなー!!」

 

上に投げ飛ばして、身動きの取れないところへ両腕で振り抜き弾き飛ばす

 

「きゃああぁぁ!」

 

『──力ある者にも責任があるでアル』

 

(責任…)

 

吹き飛ばされる最中スターの頭にふと先程の会話が過ぎり、そして思い出す

 

『──宇宙の伝説でプルンス!』

 

『──わたしが…っ!キラやば〜っ☆』

 

(みんなを……守る……)

 

『──自分の弱さを知った』

 

(守るって…わたしには……)

 

スターは上向きに倒れ、心は今にも折れてしまいそうな状態まで追い込まれる

 

『ガルオウガ様!プリンセスの力を発見しました!』

 

そこへカッパードからの通信が入った

 

「…っ!」

 

ガルオウガは遠くにある筈のうお座のペンを見つけ出して自分の手元へと呼び寄せた

 

「どうしたプリキュア ?お前の守りたいペンがここにあるぞ」

 

更にカッパードも合流されピンチは続く

 

「ガルオウガ様!」

 

「黙って見ていろ!こいつの持つプリンセスの力を頂く」

 

スターの方へと歩み出し近づくのだが、スターは動く素振りすら見せない。

そしてペンが入ってあるポシェットに手を掛けたその時

 

「…こっちを見ろ」

 

「っ!?」

 

「ぜりゃあ!」

 

「ぐおぉぉ!」

 

先程まで倒れていたアースが、背後まで接近してガルオウガの肩を掴んだところで顔面への強烈なパンチを食らわす。

突然の不意打ちで、ガルオウガもカッパードもアースの存在には気付かなかったようだ

 

「スター大丈夫か?」

 

「アース…。わたし…無理だよ。何も……守れない…」

 

「そんな事はないよ。スターは今も一生懸命頑張ってる」

 

「でも…でも!」

 

今にも泣きそうな顔を両腕で隠すも、頬に滴れる雫までは隠し切れなかった

 

「スター…」

 

スターを抱き寄せ子供をあやすかの様に優しく背中を撫でてあげた

 

「よしよし、いい子いい子」

 

「アース…?」

 

「スターは……ひかるは偉いよ、ちゃんと頑張ってるからね」

 

「でもわたし──」

 

「はいストップ。言いたい事もその気持ちもちゃんと分かってるから、わざわざ口にしなくていいよ」

「ひかるには笑顔で居てくれないと困るよ」

 

「えっ?それって──」

 

『1人じゃない』

 

「?」

 

聞き覚えるの声、それは甲板いるフワの声

 

「スターは…1人じゃないフワ!みんなで守るフワー!!」

 

フワが叫びそれと同じくフワ自身も光り輝いた

 

「フ〜ワーーー!!」

 

そして月の空から、いつも自分たちがくぐってる星型のワープホールが出現し中からロケットに乗ったミルキーたちが駆け付けた

 

「「「「スター!アース!」」」」

 

「みんな!」

 

「トッパーから連絡をもらったでプルンス!」

 

「やっと来たか〜」

 

時間が掛かったとは言え全員が揃った

 

「それよりスターとアースは何してるルン?」

 

「「えっ?」」

 

指摘され気付いた。2人はまだ抱き合ってる状態の事を

 

「わっ!わーー///」

 

「あの〜折角の胸熱展開をその台詞で台無しにするのはどうかと」

 

「アースの言う胸熱展開は女の子と抱き合う事ニャン?」

 

「それは全力で否定しますよ!!」

 

否定はしてるもののミルキーとコスモの視線が痛いと感じるアースだった

 

「…やっぱりアースは優しいのですね」

 

「それよりみんな集中!」

 

改めてガルオウガに向き直りアースとスターは構える

 

「探す手間が省けたな。全てのプリンセスの力を頂く」

 

「まさかガルオウガ相手とはね」

 

「最後のプリンセススターカラーペン」

 

「このまま渡さない!」

 

「行くよ!」

 

「来い!」

 

「「「「「「はぁぁぁ!!」」」」」」

 

全員で一斉に走り出す

 

ソレイユからのスターの上下2段構えの攻撃をする。防がれてもミルキー、コスモの左右から蹴りを浴びるもこれも防がれる。

けれどそこからセレーネの援護射撃が入るも、お得意の瞬間移動でセレーネの後ろへと移動し薙ぎ払う。

 

「アタックチャンス!行くよソレイユ!」

 

「OK!」

 

セレーネとの入れ違いでアースが顔面への攻撃をするが呆気なく両腕で防ぐ

 

「読み通り!」

 

すぐさま離れ、アースの後ろからソレイユが滑り込み砂をガルオウガの顔へと撒き散らす

 

その一瞬の隙を付き

 

「スター!」

 

「コスモ!」

 

コスモの手におうし座のプリンセススターカラーペンが行き渡る

 

 

「プリンセススターカラーペン!おうし座!クルクルチャージ!」

 

「プリキュア!レインボースプラッシュ!」

 

 

「うおおおお!!」

 

今までよりも更に腕輪が黒いオーラを纏い、その拳でコスモのレインボースプラッシュを打ち消した

 

「やるニャン!」

 

「みんな!」

 

「「「うん!」」」

 

 

「「「「宇宙(そら)に輝け!イマジネーションの力!トゥインクルステッキ!」」」」

 

「スター☆トゥインクル!」

「ミルキー☆トゥインクル!」

「ソレイユ☆トゥインクル!」

「セレーネ☆トゥインクル!」

 

「「「「4つの輝きを今ひとつに!」」」」

 

「「「「プリキュア・サザンクロス・ショット!」」」」

 

 

「ぐうぅ!!」

 

「「「「はぁぁぁぁ!!」」」」

 

「ぐぉぉぉ!!」

 

「えっ!?」

 

サザンクロス・ショットも気合いで跳ね除けた

 

「三度目の正直!」

 

 

「宇宙に輝く星々よその光を集わせ全てを照しだせ!」

 

「プリキュア !プライム・シューティング!」

 

 

「押し込めぇぇぇ!!」

 

「まだ…まだまだ!!」

 

現時点で最も威力の高いプライム・シューティングさえも耐え切った

 

「プライムの…ギャラクシースターカラーペンの力でさえも通用しないのか…」

 

「守るなど、何も分からぬ者共が!我々は全宇宙を乗っ取る。お前に…お前などにこの宇宙が守れると言うのか!」

「お前の手には余る!」

 

アースとスターが駆け出す

 

「無駄だ!」

 

腕輪の力で避けようとするも

 

「っ!?」

 

今度は腕輪の力が働かず一瞬棒立ちになる。アースはそれを見逃さなかった

 

「ガラ空き!ノヴァ・スマッシュ!」

 

超高速の拳がガルオウガの顎を跳ね上げた

 

「ぐわっ!」

 

「スター!」

 

その隙にスターはペンを取り戻しペンダントに挿し込む

 

「しまった!」

 

「プリキュア !うお座スター・パンチ!」

 

今度の攻撃は決まった。技の衝撃で土煙りが晴れると

 

「これしき、過弱き小さな拳で!」

 

それでも無傷だった。それどころかプリンセスの力を得たスター・パンチも片手で受け止めていた

 

「わたし1人だったら手に余るかも知れない。でも、みんなの力が合わされば!」

 

「っ!ダークネスト様の御加護が…!」

 

が、腕輪の黒いオーラが急激に小さくなり始めた

 

「奴らの技が効いていたのか!ガルオウガ様は宇宙空間では呼吸が…」

 

「うっ……はぁ…はぁ……」

 

ガルオウガの方も呼吸が荒くなっていき、スターから手を離すとカッパードと共に離脱して行った

 

「ふぅ…行った…」

 

「何とも言えないギリギリの戦いだった」

 

 

 

 

 

////////

 

「遂にプリンセススターカラーペンが全て揃ったでプルンス!」

 

「行こう!スターパレスへ!」

 

 

「うお座フワ!」

 

「星の輝き戻るフ〜ワッ!」

 

 

最後のプリンセスであるうお座が戻ってスターパレスは壮大になった

 

「プリンセスが全員戻ったでプルンス!」

 

あまりの感激にプルンスはずっと泣いてる

 

「みんな、ありがとうでプルンス〜!」

 

「では、フワに食事を」

 

「「「「「「えっ?」」」」」」

 

感動的な場面から一変、うお座のプリンセスからいきなりお食事タイムが宣言された。突然の事に思わず全員が目を点にしてしまう

 

「何で今?」

 

「べつにおなかすいてないフワ」

 

と、疑問を投げるがプリンセス一同が首を横に振る

 

「と、とにかく食べさせようか?」

 

「何で疑問形?」

 

「いや、だって…」

 

「じ、じゃあ」

 

スターがトゥインクルブックでゼリーを出しフワに食べさせると

 

「フワー!」

 

突如、フワの体が光だし12本のスターカラーペンが円形に宙に浮き、その中心から新たなスターカラーペンが生み出された。

それだけでは終わらず、新たに出てきたペンが勝手にトゥインクルブックに挿し込まれて

 

「フワーー!!」

 

フワが放つ光が更に輝きを増しその時不思議な事が起こった。

フワの体に異変が起き、今まで愛らしくモフモフな姿からペガサスを思わせる様な体と羽が生え、ユニコーンの様にツノも生えちゃった

 

「「「「「フワが変わったー!!?」」」」」

 

「あぁ…連続カルチャーショックで目眩が…」

 

「フワ?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

全てのプリンセススターカラーペンを無事回収しスターパレスにもプリンセスが全員復活したのだが、誰にも予想が出来ない事が起こり慌てふためくプリキュア たちであった




最後の食事シーンは笑うしかない

ここまでの拝読ありがとうございました!


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第39話 フワと成長と12星座

部屋の片付けをしたいで御座る

では、本編をどうぞ〜


遂に僕たちは、全てのプリンセススターカラーペンを手に入れ拍手喝采の気分なのだが

 

『──フワを育てるってこう言う事だったの!?』

 

『──フワ!』

 

未だにフワの変化に驚きを隠さずにいた

 

『──ですがまだです。フワの力は完全ではありません』

『──フワまだ成長の途中で『途中って!?』

 

『──ま…ま…ま…まさか〜!』

 

『──う〜ん…」

 

完全に成長した姿をアースとスターは思い浮かべてみると

 

『──あのふわふわのフワがー!!』

 

『──リセットもしくは特殊アイテムで戻せたりは?』

 

『──さ、流石に無理です』

 

『──くっ…!レベルの上げすぎか。……やはりBボタン連打は必須事項だったな!』

 

『──あの〜もしもし?』

 

アースは地面を叩きスターは頭を抱えていた。プリンセスもこのやりとりに些かお困りの様子

 

『──ともかく、フワを成長させなければなりません』

 

『──星の輝きも戻らず、宇宙の平和も訪れません』

 

 

 

 

 

「とまぁ、そんな感じでした!」

 

「流星誰に言ってるの?」

 

スターパレスから帰り、今はトッパーたちと先程までの事を話していた

 

「成長って言われてもなぁ〜」

 

「悠長な事言ってられんでアル!」

 

「ガルオウガも出てきたし、まだハデスとの勝負も付いていない」

 

「ふむ…こちらからノットレイダーに攻め込めれば…」

 

一番手っ取り早い事を提案するが現実はそう甘くはなかった

 

「ガルオウガのワープでしかノットレイダーがいる星には行けないわ」

 

「では、場所も分からぬか?」

 

「言えるのは、ブラックホールが近い宇宙の片隅とだけ」

 

「でも確か、流星の持ってるブラックホールペンって…」

 

「宇宙ってのは広いんだよ。外に出ればブラックホールなんていくらでもあるよ。ですよね、星奈先生!」

 

「うむ!よく勉強していますね流星さんや!」

 

2人で謎の握手をしてドヤ顔をしていた

 

「それより成長ってどうするでプルンス?」

 

「そうですね…」

 

「成長って言ったらやっぱりアレだよね?」

 

「ここは任せろ!」

 

「流星君から提案なんて意外」

 

「ではまず……レベリングしつつアイテムに装備を整えてだな」

 

「「「「「え?」」」」」

 

「その星で倒しやすいモンスターでもあさり最低でもレベルを10位ずつ上げてから他の星に移り、そのレベルに合ったモンスターでも相手にすれば良い。倒したモンスターからドロップ品を入手すれば、それを装備又は売却すればいつかの日に役立つだろう。その繰り返しをすればある程度は行けるだろ。後は最終進化が何レベかが問題だ。一般的なラスボスはその周辺に湧き出る雑魚キャラのレベルを基準とし、10〜20の差って所だな。スキルの組み合わせもその時に考えなくちゃな……。最後に忘れたらいけないのが──」

 

ご覧の様に1人ペチャクチャと喋り誰も寄せ付けないでいた

 

「早口で何言ってるか分かんないルン!!」

 

「それにゲームをベースに喋ってるよね!?」

 

「RPGって最高だよな!!」

 

「「「「「完全に話の方向性が逸れてる……」」」」」

 

ひかるたちは成長に当てはまると言えば「ご飯!」との事なので、プリンセススターカラーペンを使ってフワに色んな物を食べさせていた

 

「少しは冷やすといいわ」

 

全くお話にならない流星は、ユニにつまみ出され川の水に足を伸ばしてゆっくりしていた

 

「ユニはどんな姿になると思う?」

 

「凄い姿になるんじゃない?」

 

「僕の予想ではね」

 

今度はスターパレスで考えてた姿とは違う姿を想像する

 

「ベースはヒューマノイド系でね」

 

「はぁ…」

 

やれやれと思いつつ折角だから聞く事に

 

「背中に翼があって」

 

「はいはい」

 

「頭には光輪の輪とツノが2本に増えて」

 

「ふ〜ん……んん?!」

 

またも話がズレていくことにユニは嫌な予感を感じていた

 

「身長2メートルの筋肉ムキムキで片手に槍を構えてこう言い放つの!」

 

「ちょっと落ち着きなさい」

 

「『全ての宇宙と我が民はフワが守る……フワ!』みたいな!!」

 

「だから…ちょっと……」

 

「そして決め台詞は『ヒューマギアは全て破壊するフワーー!!』これに限るね!」

 

「もう勝手に言ってなさい……」

 

彼に付ける薬は無いのかと思わず考えてしまったユニさんである

 

「ねえ、流星君のペンも貸して〜」

 

「それはいいけど」

 

「どう?」

 

ペンを貸し出すついでにフワの様子も見ると

 

「ゲプッ」

 

「本当にこれでいいニャン?」

 

成長したのは体では無くお腹の方だった

 

「じゃ、みんなで遊ぶフワ〜!」

 

「えっ!?フワ〜!」

 

フワはその場から飛び立ち森の中へ飛んで行った

 

「待つでプルンス!」

 

「え?あれって…」

 

フワを追いかける中ひかるは空にワームホールがに気が付いた

 

「フワ!ビックリしたフワ」

 

縦横無尽に飛び回るフワが誰かにぶつかり、顔を見上げるとぶつかった人物はガルオウガだった。

流星たちも追い付くも既にフワはガルオウガの手の中に

 

「プリキュア…」

 

「ガルオウガ!フワを──」

 

「フワを寄越せ!」

 

そのまま連れて行くのかと思いきや何故かこちらに返してくれた

 

「フワ!」

 

「何?フワだと?全く姿形が違う……謀ったな!」

 

「「「「いやいやいや」」」」

 

「そうゆう訳では」

 

「ハッハッ!バカめ!引っ掛かりやがったな!!」

 

「「「「騙してない!騙してない!」」」」

 

「フン…まぁいい。お前達を倒して奪い取る!」

 

「みんな行くよ!」

 

お互い気を取り直して改めて向かい合う

 

 

 

「「「「「「スターカラーペンダント!カラーチャージ!」」」」」」

 

 

「宇宙(そら)に輝くキラキラ星!キュアスター!」

 

「天にあまねくミルキーウェイ!キュアミルキー!」

 

「宇宙を照らす!灼熱のきらめき!キュアソレイユ!」

 

「夜空に輝く!神秘の月あかり!キュアセレーネ!」

 

「銀河に光る!虹色のスペクトル!キュアコスモ!」

 

「全てを包み込む母なる惑星!キュアアース!」

 

 

「「「「「「スター☆トゥインクルプリキュア!」」」」」」

 

 

 

変身と同時に全員が飛び出すが

 

「っ!」

 

前回同様に腕輪の力で一瞬にして背後に周られ全員纏めて吹き飛ばされた

 

「プリキュア!」

 

「何事でアルか!?」

 

「やはり最初から全力で行かないと無理があるか」

 

「渡せ!ソイツを!」

 

「渡さない!」

 

すぐさま、プライムスタイルに変身したアースとスターが復帰し奇襲を掛ける

 

「ブラック・スラッシュ!」

 

「おうし座スター・パンチ!」

 

それでもガルオウガは容易にかわし、瞬間移動でアースとスターの間に接近していた

 

「奴を守ることばかりに意識を集中しているから隙が出来る!」

 

空中での回し蹴りで一気に2人を蹴り飛ばした

 

「違うよ!守るものが多ければ…大きければ!」

 

間髪入れずソレイユが踵落としで攻め込む

 

「それだけ!強い力になるんだ!」

 

「知った風な口を!」

 

「うわぁ!」

 

ガードからの脚を掴みそのまま投げ飛ばされる。けれどセレーネの矢がガルオウガを狙う

 

「フワを守りたい思いは誰にも負けません!」

 

今度はセレーネに狙いを定め瞬間移動で背後を取った

 

「自分を捨てる覚悟の無い者が!」

 

「セレーネ後ろだ!避けろ!!」

 

「何を守る!」

 

アースの声で後ろに振り返り防御するも、その豪腕は構わず上から叩き込みセレーネをダウンさせた

 

「守るものが多ければ強くなる?お前達は何も知らない!力無き者は何も救えぬ!」

「圧倒的な力の前では…全ては無力!わたしは星を、仲間を失った…」

 

その言葉にコスモは、自分のレインボー星の事もあり同情めいた感情に囚われてる隙を突かれ目の前まで接近を許す

 

「お前なら分かるな!この憤り!」

 

「きゃああ!」

 

「コスモ!」

 

「うぅ…」

 

「お前もそうだな」

 

今度はアースの目の前に現れた

 

「リンネ星での出来事どう感じた?何も出来ずに仲間が倒れる姿を見てどう思った?」

 

「……するな…」

 

「…」

 

「その話を!するなァァァ!!」

 

至近距離での渾身の一撃

 

「弱いからこそ救えない」

 

「っ!?」

 

技を出してないとは言え、プライムスタイルのアースの一撃をもらってもビクともせず立っていた

 

「それがお前たちの力だ」

 

両手でアースを叩き伏せ更には蹴り飛ばされた

 

「わたしは失った星の近くで居続けた。やがて星をも追われ、居場所を失った者達が集う地となり、我らの元にダークネスト様が現れた」

 

 

『──闇に追われし者達よ…我に従え!さすれば…力をあたえん』

 

 

「わたしは全てを捧げ力を得た。お前達は甘い!!」

「守るべきものが大きければ力が出るだと?たまたま拾ったソイツの為に力が?笑わせるな…お前達のその思いは只の可愛がり、ソイツを子供扱いしてるだけ!」

 

「自分の力が上だと思っているが故の発想!」

 

ミルキーへと瞬間移動すると同時に拳で遠くへ弾き飛ばした

 

「ミルキー!」

 

ミルキーの身を案じてスターが向かうのを、ガルオウガが捕まえ天高く放り投げる

 

「はっ!」

 

空中では受け身が取れないスターを、ガルオウガは両手で思いっ切り地面に向かって叩きつけた

 

「驕るな…プリキュア…!」

 

「「スター!!」」

 

「伝説の力を得て何でも守れると思ったか?」

 

「くっ……」

 

「思い知れ!」

 

ガルオウガの攻撃にスターが目を瞑り耐える様に力を入れる。だが、その攻撃を受け止めスターを守る者がいた

 

「何が…思い知れよ!」

 

「コスモ!」

 

「自分が星を守らなかったからって、ダークネストの力に頼って奪っていいはずがない!」

 

「ぬっ!?」

 

コスモは自分よりデカいガルオウガをガードの状態から跳ね除け後退させた

 

「フン!怪盗のお前に言われるとはな」

 

「痛い所を突くニャン!でも…もうたくさんなの。奪い取られるのは…失うのは!」

 

コスモの反撃で一撃からのサマーソルト、紙一重で避けられるも後退し入れ違いに電撃が走る

 

「自分が上だなんて思った事無いルン!ただ…守りたいって思っただけルン!」

 

「出会ったのがさ、ぬいぐるみだと思ったらさ…プリンセスの希望だったってだけだよ!」

 

「クッ…」

 

二度目のソレイユの踵落とし、またも受け止めて瞬間移動で逃げるも

 

「驕りなんてありません」

 

ガルオウガが逃げた背後にはセレーネが待ち受けていた

 

「ただ必死に…フワの事を思っていただけです!」

 

セレーネも掌でガルオウガを後退させる程の力で突き飛ばした

 

「確かにプリキュアになって…何でも出来るってちょっぴり思ってた!」

 

「セーイ!」

 

そしてスターとガルオウガの拳がぶつかり合う

 

「何も知らなかったから…」

 

「だから何だ!宇宙を知って強くなったとでも言うか!」

 

力の競り合いはやはりガルオウガが優勢。力で押されるもスターは体勢を整える

 

「違う!分かったんだ…宇宙って広いんだなぁって」

「色んな人たちがいて、色んな考えがあって、まだ…よく分からないし…あなたの事もめちゃくちゃ怖い…」

 

「でも、フワを守りたい!あの気持ちだけは変わらない!…ってか変えられない!」

 

「フワ…!」

 

その言葉を聞いたフワは何かを感じとった様子

 

「はぁぁ!」

 

「ぬぉぉ!」

 

「だから!」

 

ガルオウガの拳を避け懐に潜り込み

 

「ウッ!」

 

「わたしは…フワを守るー!!」

 

「ぐわっ!」

 

飛び出した勢いも乗せガルオウガにカウンターを決める

 

「みんな…!」

 

「御託はもういい!!」

 

ガルオウガは両手を空に掲げ力を溜め始め禍々しいオーラのエネルギー玉を投げる

 

「まとめて消し飛ばしてくれる!!」

 

スターたち5人に危機迫る時、フワがみんなを守る様に前に出た

 

「フワ!」

 

「守るフワ!フワも…プリキュアを守るフワ!」

 

「「フワを!」」

 

「「守る!」」

 

「みんなを!」

 

「「「「「フワを守る!!」」」」

 

「フ〜〜ワーーーー!!」

 

いつも守られてばかりのフワが初めて前に出て、みんなを守ると言うまでに成長していた。お互いが守りたい。そんな一心の思いが伝わったのか、5人のブローチから小さな光が飛び出し一つになるとあのペンが出現した

 

「あっ!あのペン!」

 

「スターパレスで見た!あの時の!」

 

 

「みんなの思い!重ねるフワ〜!」

 

「シャイニートゥインクルペン!」

 

「声を重ねるフワ!」

 

「キラキラ〜!」

 

「トゥインクル!」

 

「キラキラ〜!」

 

「トゥインクル!」

 

「「「「「イマジネーションの輝き!なりたい自分に!」」」」」

 

「星の力輝くフワ〜!」

 

「思いを重ねて!」

 

「「「「「プリキュア!スタートゥインクル・イマジネーション!」」」」」

 

 

新たなペン「シャイニートゥインクルペン」によって変化しスターたちはトゥインクルスタイルに変わり、フワを中心とし12星座の力がこもった虹色の星が放たれ、エネルギー玉を貫通してガルオウガに直撃する

 

「ぐわぁぁぁ!!」

 

遠くまで飛ばされて更にはさっきの一撃で腕輪をも破壊した。ガルオウガも倒し一件落着と見えたのだが、破壊された腕輪から黒いオーラが飛び出し形を整えていく

 

「ダークネスト様…」

 

「ダーク…ネスト…」

 

『とうとう…器が完成したか』

 

「器だと?」

 

『だが…器だけでは…』

 

ダークネストはフワの事をジッと見つめガルオウガを引き連れて姿を消した

 

 

 

 

 

////////

 

「ひかる!」

 

「フワ!ありがとう!」

 

「みんな…ありがとうフワ!」

 

ひと安心したところで、ひかるの持つシャイニートゥインクルペンが光りスターパレスへと移動した

 

「スタープリンセス!?」

 

「プリキュアありがとう。貴方達の思いがフワに力を与えたのです」

 

「じゃあ、これで惑星レインボーは!」

 

「……」

 

その問いに歯切りの悪く焦らされユニは文句を言う

 

「何?その沈黙!まだ何かあるわけ!?」

 

「ズケズケと言うなぁ…」

 

「そこがまたユニらしいですけど」

 

おうし座のプリンセスが少々戸惑いつつも話す

 

「まだ完成ではありません」

 

「最後の希望を真の形にする為には集めなくてはなりません」

 

「またかよ!?」

 

「集めるって?」

 

「トゥインクルイマジネーション」

 

「トゥインクルイマジネーション?」

 

「それが、フワを大いなる力へと導きます」

 

「大いなる力…ルン?」

 

「何処にあるって言うの?」

 

「それは貴方方自身が探し当てるしかありません」

 

衝撃の告白。今まではペンダントのお陰でペンを探して来れたが、次に探すトゥインクルイマジネーションは手掛かり無しの状態から探す事態

 

「見つければいいんだね!トゥインクルイマジネーション」

 

「「ひかる!」」

 

「分かった任せて!」

 

「全く…」

 

「その自信は一体何処から湧いてくるのか知りたいよ」

 

地球に帰ろうとするところ、流星はおうし座のプリンセスから引き止められた

 

「何ですか?」

 

「あれから大丈夫ですか?」

 

「う〜ん…多分大丈夫です!」

 

「それは良かったです。皆さんと共にお願いします」

 

「みんなと…か…。頑張ります!」

 

 

 

 

/////

 

地球に帰りトッパーたちにトゥインクルイマジネーションの事を話すと、なんと探索に協力してくれるとのこと

 

「星空連合に入らなくていいの?」

 

「フワと君達に連合の立ち入る隙は無いでアル」

 

「やったー!!働かなくて済んだ!!」

 

「そんなに嫌だったルン?」

 

トッパーたちも今後の為に地球近くの支部に留まってくれる

 

「何かあれば私に言ってくれでアル」

 

「じゃあみんな!トゥインクルイマジネーションを探そう!」

 

「「「「「お〜!(フワ〜!)」」」」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

次の目的も決まり更に勢いをつけて励んで行くのだった




今回もオリ主は大した活躍もせずに終わったのであった!

いつも読んで下さってる皆様方なら分かると思います。次回からの展開は

ここまでの拝読ありがとうございました!


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第40話 正義と平和

マジで後半からよく分からん!!
それでも毎回読んでくれてる事に感謝です

本編どうぞ!



「フワが成長した事によりプリキュア も更に強くなりましたか…」

 

ハデスは基地で1人あの戦闘の映像を見て呟いていた

 

「ですがまだ1人だけ、パワーアップしてない人がいますね」

 

「花開く前に摘んでおきますか…。前回の事もありますし、悲しいですがここら辺で退場させるしか無いですね」

 

ハデスは流星の映像を見てから静かにその場を後にするのであった

 

 

 

 

 

////////

 

「…いい天気」

 

流星は1人、天文台近くの草原で気持ち良く寝転がっていた

 

「って言いたくなる」

 

独り言を発しながらおもむろにギャラクシースターカラーペンを4本取り出し見つめる

 

「……」

 

これまでの戦闘を思い出してみる。前まではペンを使っての戦闘は善戦していたが最近は苦戦ばかり。プライムペンを使っての戦闘でも歯が立たないの連続

 

(ガルオウガにハデス…。敵が強くなる一方で僕はその場で足踏み)

 

足りない頭で考える、これからの事を。

 

「…うがーー!!」

 

流石に面倒になったのかペンを上へと放り投げ大の字に姿勢を変える

 

「みんなを活かす戦い方が1番合ってるかな。…本当に困った」

 

「何が困ったの?」

 

「……」

 

「……」

 

「心臓が飛び出るくらいビックリした」

 

「ビックリした様には見えなかったけど」

 

話しかけたのはひかるだった。転がってる流星を覗き込む様に見ていた。流星も突然の事で顔には出てないけど内心はかなりビックリしている

 

「見ていたよ、はいこれ!大事なペンを投げたら駄目だよ!」

 

どうやら見られてたらしい。集めてくれたペンを流星は

 

「セイッ!」

 

「あーー!!」

 

何故かまた撒き散らした

 

「もう!折角集めたのに〜!」

 

「何となく投げてみたかったから。ちゃんと自分で拾うから」

 

撒き散らしたペンを拾う流星の背中を見てひかるは思っていた事を話した

 

「また、悩み事?」

 

「……閉店ガラガラ!」

 

ひかるに図星を突かれてその場で蹲ってしまった

 

「聞いてあげるよ」

 

「…大したことないよ。これからの役割りについて考えてた」

 

「役割り?」

 

「僕の力はもう殆ど通じないと言ってもいい。だから、一歩引いてみんなのフォローに入ろうと思ってる」

 

「わたしはそうは思わないよ」

 

ひかるは流星の隣に座る

 

「役割りとか関係ないよ。わたしたちは隣に居てくれるだけで力が湧くんだよ」

 

「…そうかい」

 

「流星君…」

 

立ち上がり歩いていく。まだ心配するけど

 

「ありがとう。ロケットに帰ろうか」

 

「っ!うん!」

 

ひかるは歩いてる流星の手を繋いだ

 

「そう言えば何でひかる此処に来たんだ?」

 

「それは流星が心配だからだよ。まどかさんも心配してたよ」

 

「それは面目ない」

 

「フフッ!」

 

 

 

「もう宜しいですか?」

 

「「!?」」

 

声のする方へ振り向くとハデスが立っていた

 

「ハデス!」

 

「僕たちだけでは無理だ。みんなと合流するぞ!」

 

「そうはさせません!手っ取り早く危険な芽は先に摘み取らなきゃいけませんので!」

 

一気に距離を詰め寄り、ひかるを吹き飛ばして流星の首を片手で締め付ける

 

「がっ…あ……!」

 

「さぁ行きましょう。わたくしの故郷である『冥王星』へ!」

 

「流星君!!」

 

ひかるの手は届かず流星はハデスに連れ去れてしまった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「さぁ着きました!」

 

「がはっ!……はぁ…はぁ……くっ!」

 

着くと早々に放り投げられ地面を転がり、息を整える

 

「ここまで連れて来て何をするつもりだ!」

 

「分かっている筈です」

 

「舐めるなよ」

 

流星はさっきまでの雰囲気から一変して落ち着いた感じになった

 

「スターカラーペンダント!カラーチャージ!」

 

「全てを包み込む母なる惑星!キュアアース!」

 

()は…負ける訳にはいかない」

 

「いいえ負けるのです!わたくしも枷を外しましょう」

 

ハデスから黒いオーラが出てきて明らかに力が上がったのが目に見えて分かる

 

「潰す!」

 

アースは勢いよく飛び出しパンチを食らわすが

 

「前に言ったことをそのまま返しましょう。本気を出したら貴方もこの程度ですか?」

 

『俺』の方のアースの攻撃をいとも容易く剣で防がれ実力差を見せ付けられた

 

「それなら!」

 

プライムペンを取り出し一気に勝負を決めるつもりだ

 

「プライムスタイル!」

 

「アース・スラッシュ!」

 

「今更その様な攻撃が通じるとでも思いますか!」

 

アース・スラッシュを弾くがそれは囮。ブラックホールで懐に移動し

 

「ビッグバン・スマッシュ!」

 

完璧に直撃した。あまりの衝撃に地面が揺れ動いた

 

「いい作戦です」

 

「っ!?」

 

平然としてる事に危険を感知し素早く距離を置いた

 

「何故反撃しない」

 

「フフッ…」

 

「宇宙に輝く星々よその光を集わせ全てを照しだせ!」

 

「プリキュア !プライム・シューティング!」

 

「何も分かってないですね…」

 

「ロスト・スラッシュ!」

 

アースの最後の切り札であるプライム・シューティングでさえも呆気なく防がれた

 

「こいつ…」

 

「何故わたくしが、一度もペンの力を使わないのは疎か反撃しないのは何故だと思います?」

 

「余裕のつもりか…」

 

「ええ……使わずとも今の流星様を倒せる事を証明しているのです」

 

「それなら引きずり出すまで!」

 

「失望しましたね」

 

「この…っ!」

 

「流星様とわたくしとでは力の差があり過ぎる!」

 

背後に回り込まれ、蹴りを食らわせてから怯んだところに黒い球体に閉じ込めた

 

「マズイ…このパターンは!」

 

逃げ場の無い球体の中から電撃が発生しアースを苦しめる

 

「がああああああっ!…はあっ…ぐっ。早く…ここから……」

 

「逃げれるとでもお思います?」

 

パチン!

 

ハデスが指を鳴らすと、アースを閉じ込めた球体が大きさに似合わない程の激しい爆発がした

 

変身も解け、力無く倒れ完全敗北した瞬間だった

 

「これで……おや?追って来ましたか」

 

「流星君!!」

 

そこへスターたちも駆けつけて流星の元へ

 

「遅かったですね!」

 

「流星君ごめんなさい。わたしがしっかりしなかったせいで…」

 

「スター…プルンス、流星君をお願いします!」

 

「生かしておけません。さぁ、そこを退きなさい」

 

「退かないよ!」

 

「流星は守るルン!」

 

 

 

 

 

「ぁ……ここ…は…?」

 

「気がついたでプルンスか!大丈夫でプルンス!?」

 

「プルンス…という事は!…がぁ…!」

 

「ゆっくりするでプルンス!今、スターたちが何とかしてくれるでプルンス」

 

今の状況をゆっくり確認した。体はボロボロで体力も無く、よく見るとペンダントにも大きなヒビが入っていた

 

「早く…みんなの所へ」

 

「ダメでプルンス!」

 

「だけど!…俺の事はどうだっていい。行かせてくれ!」

 

「流星…」

 

 

 

「「きゃぁぁぁ!!」」

 

「スター!ミルキー!」

 

「プリキュア !コスモシャイニング!」

 

スターたちは流星の代わりに戦うが、力の差は歴然。今のハデスを倒すなど誰にも出来ない

 

「うわぁぁ!」

 

「ソレイユ!」

 

「残るは…貴方だけです!」

 

「セレーネ・アロー!」

 

 

 

「プルンス離してくれ!」

 

「だからダメでプルンス!!」

 

「頼む行かせてくれ!みんなを…助けたいんだ!」

 

「…言っても聞かないでプルンスね」

 

プルンスも諦め流星を止めるのを辞めた

 

「ありがとな…」

 

流星はみんなの元へ走り出した

 

 

 

「きゃあ!」

 

「そんな状態では、あの新しい力も出せないでしょう。全ての希望は潰えた。諦めて大人しく流星様を渡して下さい」

 

「まだ…終わってはいませ…うぅ…」

 

「そうですか。では、さようなら」

 

セレーネは目を瞑り攻撃を耐える様に力を入れるが、いつまで経っても何も起きない。そして何故か、自分の体が何か暖かい物に包まれてる感じ目を開けると

 

「りゅ、流星君!?」

 

セレーネは流星にお姫様抱っこされていた

 

「しぶといですね」

 

「スターたちが頑張ってくれたお陰で多少は体力が戻ってね」

 

「流星君!何で!」

 

「別にいいでしょ?」

 

流星はセレーネを降ろしてペンダントとプライムペンを再度構える

 

「ペンダントがかなりボロボロですけど、まさかそれで戦うつもりですか?」

 

「当たり前だ!」

 

「流星君これ以上は!」

 

「はいはい。お姫様は下がって守られて下さい」

 

「こんな時にふざけてる場合では…」

 

「こんな時だからだよ。この損傷、恐らく変身出来るのは後1回が限界だ」

「だから……守られてよ」

 

「…ずるいです」

 

「ありがとう。愛してる」

 

「もう!///」

 

「あなたたち!イチャイチャしてないで真面目にしなさいよ!!」

 

コスモからの説教で流星は急いで切り替える

 

「スターカラーペンダント!カラーチャージ!」

 

「キュアアース プライムスタイル!」

 

「全てを賭けて助けるんだ!はぁぁぁ!!」

 

拳と剣が激しくぶつかり合う。避けられようが防御されようがお構いなく、ありったけの力を込めてぶち込む

 

「全然相手になりませんよ!!」

 

アースを蹴り上げ、空中で受け身が取れない状態からの地面への叩きつけ。更に追い討ちでダーク・スラッシュを放つ

 

「う゛っ…クソ!」

 

「まだまだ!ダーク・スラッシュ!」

 

(だったら!)

 

アースは今までより更にギアを上げ迫り来る攻撃をかわし、瞬時にブラックホールでハデスの背後を取り

 

「いつの間に!?」

 

「ビッグバン・スラッシュ!」

 

「ふぐぅぅぅ!」

 

地面へと叩き返した

 

「この速さ…立て直して来ましたか!」

 

「みんなを助けたい」その想いに応えるかのように、アースは光のオーラを纏い一際輝いていた

 

ピキッ

 

「あまり、調子に乗らないで下さい」

 

「っ!!」

 

「ふん!」

 

「ぐぅぅ…!クソ!…だはっ!」

 

一瞬にして目の前まで接近しアースを斬りつける。防ぐ、だが力負けしまたも地面に叩きつけられる

 

「や、やり返しか!」

 

「その力…自分の中にあるイマジネーションを力に変えているのですね。ですが、そんなに力を放出していたら…分かりますよね?」

 

「言っただろう?全て賭けるって。アンタたちからこの宇宙を守ってみせる!」

 

「成る程……貴方達は何も分かってない。わたくし達をノットレイダーと同じ、悪の組織と勘違いしてしてる様ですね。わたくし達は宇宙の平和を願う正義の味方なのです!」

 

「正義の味方だって?ふざけるな!今まで色んな星で暴れてた癖に…。矛盾してる!」

 

「そもそも、争いの種を蒔いているのは貴方達の方です!!」

「わたくしの故郷であるこの星『冥王星』では昔は豊かに暮らしてました。ですが、他の星の住人が強引に住み着き支配しようとした」

 

ハデスから自から過去の事を口にしアースに聞かせる

 

「そのお陰で星が滅んでしまいました。ですから、わたくしは争いの元となる悪人をこの宇宙から根絶させる為にゾディアーク様の元へ付き、力を手に入れ宇宙平和と繋げるのです!」

 

「無茶苦茶だ!宇宙平和の為に人を殺してもいいって事か!!」

 

「犠牲無くしては本当の平和は訪れません!」

 

「そんなの間違っている!本当の平和は、善悪関係無くみんなが笑顔で幸せになる事だ!」

 

「そんなもの理想に過ぎません!!善悪関係無く?フッ…笑わせないで下さい!そんな事では宇宙平和など不可能です!!」

 

そしてハデスはハッキリと口にした

 

「悪すらも庇う貴方達こそが宇宙の秩序を乱しているのです!貴方達プリキュア が!!」

 

「犠牲前提の考えの平和なんて僕たちは要らない!そんなの正義じゃない!それに人は変われるんだ!!」

 

「変わる事などありません!そこまで言うのでしたらわたくしを倒して証明して下さい!どちらの正義が正しいかを!!」

 

ハデスが突撃し、お互い両手を掴み力比べで押し付ける

 

「流星様の薄っぺらい考えなど消す!希望の光と共に消えるといい!!」

 

ハデスの手からダークマターペンの力で、アースの腕へと侵食していき光のオーラとプライムの力を抑え込んでいく

 

「があああっ!…ここまでして…勝て…ないのか……僕たちは」

 

「わたくしの勝ちです。さて、そろそろ物語の幕を閉じましょうか。貴方達は敗北し平和をこの手にする!!」

 

じわじわとダークマターペンが腕から体へと侵食してゆく

 

意識が朦朧とする中アースはその言葉を耳にした

 

 

 

 

「「「「「アース!!」」」」」

 

 

 

 

(っ!!)

 

みんなの声が聞こえた時、アースに纏ってた光のオーラが更に激しく溢れ出た

 

ビキッ!

 

「何です!?」

 

「ハデス…アンタの考えも間違ってはいない。だけど、やり方が間違っている!色んな星を旅して分かった。言葉一つで分かり合える事だってあるんだって」

 

「この光量は!」

 

「みんなの想いを乗せて…僕は!!」

 

両手を振り払い、拳と剣の競り合いが始まりアースがちょっとずつだが押し始めている

 

「力が上がっている!?」

 

「僕たちはここに至るまで色んな星の人たちと出会い、そして経験した。言葉で分かり合えるそんな事を!」

 

パキッ!

 

ハデスは堪らずホワイトホールで空中へ逃げ、剣に力を溜めている

 

「ロスト・スラッシュ!」

 

「プリキュア !プライム・シューティング!」

 

「な、何です!」

 

今までの事からアースの体力は残り僅か、だけどそれ以上の力を発揮しハデスを追い込ませる

 

「アンタたちの勝手な宇宙平和でみんなを壊されてたまるかあぁぁ!!」

 

ビキビキッ!バギッ!

 

更に光のオーラが輝くがその反面

 

(マズイ!変身が…解けかかっている!)

「頼む保ってくれ!あと少し…あと少しでハデスに勝てるんだ!」

 

「現実から目を背けていた貴方に…何が出来ると言うのです!!」

 

「それでも!やってみせる!」

 

 

 

 

 

スターパレスでは

 

「この力凄いです。ですがそれでも……あれは!」

 

それはプリンセス全員が気付いた。スターパレスの中心から新たなペンが出現した事に

 

「このペン…流星さんに反応を?」

 

 

 

 

 

 

 

「押し返される…!」

 

「所詮はその程度!貴方ではわたくしに勝つ事など──」

 

「アースだけではありません!!」

 

後ろを振り向くとトゥインクルスタイルに変身しているみんながいた

 

「みんな…頼む!!」

 

「星の力輝くフワ〜!」

 

「「「「「プリキュア !スタートゥインクル・イマジネーション!」」」」」

 

スターたちの援護でプライム・シューティングのパワーが底上げ。とうとうハデスの技を押し返し跳ね除けた

 

「跳ね返すのがやっとなんて…」

 

「わたしたちも限界よ…」

 

「オヨ?アースは…」

 

「っ!上です!」

 

アースはハデスの更に上空へと移動していた

 

「また!いつの間に!?」

 

「おおぉぉぉぉ!!」

 

「わたくしはこんな所で!」

 

「これで!トドメ!!」

 

体に纏ってた光を右手に凝縮しそのまま顔を殴り地面へと直接叩きつけた

 

パキーン

 

轟音が鳴り響いた。音が鳴った中心には勝者が立ち、敗者が倒れていた

 

「……」

 

「わた…くしは…がはっ……負ける事など、許され…ない」

 

「…正義に正しいも間違いは無いんだよ」

 

「ククッ…貴方は本当に……ですね……」

 

ハデスは黒い粒子となり故郷の空へと旅立った

 

「最後何て言ったんだよ…」

 

流星はその場に倒れ込んだ

 

「何とか勝ったけど……それももう…」

 

予想外の力に流星のスターカラーペンダントは耐え切れず砕け散りズタボロ

 

「ハハッ…バチが当たったな」

 

流星は真っ二つに砕け散ったペンダントを握り締め、光の無い目で空を見上げた。

普通ならペンダント無しではその惑星の環境に対応出来ないが、未だ微量ながら光が流星を包み込んでいる為生き長らえてる

 

「でも…みんなが無事なら……助けられたらなら…大…丈夫…」

 

そう呟いて静かに目を閉じるのであった

 

 

 

 

 

////////

 

「ハイパーノヴァ、ホワイトホール、ダークマターの三種のペンの回収終わりました」

 

「そう…」

 

「情けないなぁ!あんな棒切れみたいな奴らに負けるなんざぁ」

 

ゾディアークは謎の2人と共に話をしていた

 

「言葉を慎んだらどうだ。ハデスさんとは長い間苦楽を共にした友人。それを侮辱するという事は、ゾディアーク様を侮辱すると同じ」

 

「うっせーな。消えた奴の事なんざ知るかよ」

 

「お前たち、少し黙れ」

 

「「……」」

 

「クエーサー、データは取れたか?」

 

「はい。ですがまだ不十分です。もう少し欲しいところ」

 

クエーサーと言う人物、青緑の色の体にしメガネを掛け白衣を着た者

 

「オールト」

 

「んだよ…」

 

もう1人の人物オールト、2メートル程の巨体で体は赤く鬼を連想させるには充分の姿

 

「あまり、友人の事を悪く言うのは辞めてくれないか?」

 

「ケッ…」

 

「クエーサー、あと少しなんだよな?」

 

「はい。どうするつもりですか?」

 

「次は僕が出る。星空流星が居ない今ならプリキュア を倒せる。データも取り一石二鳥」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

重い腰を上げとうとうゾディアークが動き出す

 

「宇宙平和の為プリキュア を始末する」




う〜ん…

ここまでの拝読ありがとうございました!


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第41話 助けたいと守りたい

強引に処理してレールを戻してやったわ!!



(暗くて、寒くて、寂しくて、悲しくて、とても嫌な気分だ…)

 

彼の…流星の心の中は今も荒んでいた。でも、ひかるたちと会う前と比べたら全然マシな方だ

 

『どんなに周りの環境が、心が変わろうとその人の本質は変わらない』

 

(誰?)

 

『お前は、まだ自分と言う人間を偽っている』

 

声がする。けれど、顔がボヤけてよく見えない

 

『偽る必要など無い。俺はもう用済みの筈だ。そもそも俺は元から存在しないのだからな』

 

(誰?)

 

『そろそろ自分1人で歩いてみたら?』

 

(うん…)

 

『手を取ってくれる人はいっぱい居る。後は自分で何とかするんだ』

 

そしてその人は、何処かへと消えていった

 

 

 

 

 

「ぅぅ……眩しい…」

 

目が覚めた。瞼を開くと光が差し込みとても眩しい

 

「流星君!!」

 

そう、とても眩しいかった。彼女の……香久矢まどかの顔はとても

 

「あれ…?ここってロケットの中?」

 

「はい!良かった意識ははっきりしていますね」

 

「冥王星にいたよな?何が何だか…」

 

「あれからみんなで運んだのよ。感謝しなさい」

 

ユニの声がする。体を起こすにはまだしんどいけど、首を動かし見渡す

 

「お〜、全員揃ってるな」

 

ユニだけではない。みんながいた

 

「良かった〜」

 

「心配したルン!」

 

「無事で良かったよ!」

 

「どうも。なぁ、僕のペンダント知らないか?」

 

流星は自分のスターカラーペンダントが何処にも無いことに気が付いた

 

「それはでプルンス…」

 

その言葉に困りつつもプルンスは流星のスターカラーペンダントを持って来てくれた

 

「あ〜…そう言えば壊れてのすっかり忘れてたよ」

 

見ての通り、真っ二つに割れ完全に修復不可能な状態

 

「ペンダントが壊れるなんて思ってもみなかったルン」

 

「流石に直せは…」

 

「……」

 

ララは首を横に振るしかなかった

 

「ですよね〜…」

 

「後の事はあたしたちに任せて流星はゆっくり休んだらいいよ」

 

「そう…だね……」

 

(流星君…)

 

明らかに落ち込んだ表情にまどかは心配を隠せなかった

 

「いつまでも寝ていても駄目だし歩くよ」

 

「本当散歩が好きね」

 

「まあね…」

 

「駄目だよ!まだ怪我が治ってないのに!」

 

「ひかる…1人にさせて」

 

「あっ…」

 

静かに扉が閉まった。いつもは持ち歩いてる筈のスターカラーペンでさえも、この時は残骸となったペンダントと共に置いていった

 

 

 

 

 

//////

 

「……」

 

「そろそろ夏休みも終わりますね」

 

「…」

 

「流星君は何かやり残した事など無いですか?」

 

「…なぁ」

 

「はい?」

 

「1人にしてって言ったよな!?」

 

実はさっきから隣でまどかが歩いていた

 

「ひかるの言う通り、怪我をしてますので監視を含め見ています」

 

「僕は見られたくない!」

 

「フフッ」

 

「な、何?」

 

「いつもの流星君に戻って来ました。何かあればすぐ暗くなる、分かりやすい反応です」

 

「煽ってます?」

 

「いいえ!」

 

こんなやり取りは久し振りだ。たわいもない話をしてる内に流星は明るくなってきた。

そこでまどかは

 

「忘れ物です」

 

「忘れてない。置いて来た」

 

まどかの言ってた忘れ物とは5本のスターカラーペン

 

「もう僕には必要の無い物だ」

 

「必要とか関係ありません。特に」

 

5本の内1本、変身用のスターカラーペンを強引に握りらせた

 

「これは流星君が守りたいって言う気持ちから生まれたペンです」

 

「ペンダントが無いとプリキュアにはなれない」

 

「それでも大事にすべきです!」

 

「僕の役目は終わったんだ!!」

 

「っ!?」

 

思わず叫んでしまった事にまどかを驚かせてしまった

 

「ごめん…」

 

「いえ…」

 

「まどかの言う通り持っておくよ」

 

驚かせてしまった事の罪悪感なのか素直に受け取る

 

「…まどかアレ!」

 

流星は少し離れた空にワームホールに気付いた

 

「行きましょう!」

 

 

 

 

 

「流星君!まどかさん!」

 

「ひかるたちも気付いたか」

 

ワームホールが見えた場所に向かう途中ひかるたちとも合流した。

そして向かった先で見たものは

 

「随分と速いお出迎え」

 

「ゾディアーク!」

 

「あれ?クエーサーの報告通りなら星空流星は…まぁいっか。どちらにしろ変身は出来ないからね」

 

「くっ…」

 

「流星君は下がってください。みなさん!」

 

 

 

「「「「「スターカラーペンダント!カラーチャージ!」」」」」

 

 

「宇宙(そら)に輝くキラキラ星!キュアスター!」

 

「天にあまねくミルキーウェイ!キュアミルキー!」

 

「宇宙を照らす!灼熱のきらめき!キュアソレイユ!」

 

「夜空に輝く!神秘の月あかり!キュアセレーネ!」

 

「銀河に光る!虹色のスペクトル!キュアコスモ!」

 

 

「「「「「スター☆トゥインクルプリキュア!」」」」」

 

 

 

「みずがめ座セレーネ・アロー!」

 

変身早々にプリンセスの力でセレーネが仕掛けるが

 

「よっと!」

 

「「「「「!?」」」」」

 

まるで蚊でも払うかのようにセレーネの矢を片手で弾いた

 

「プリンセスの力をこんな簡単に」

 

「今度はあたしが!」

 

「わたしもルン!」

 

「てんびん座ソレイユ・シュート!」

「しし座ミルキー・ショック!」

 

「1人でダメなら2人ルン!」

 

「数を増やしても」

 

今度は両手で打ち払った

 

「無駄だよ」

 

「でしたらコスモ!」

 

コスモはセレーネからプライムペンを受け取った

 

「何でセレーネが持っているのよ」

 

「いいですから!」

 

「分かったニャン!」

 

 

「ギャラクシースターカラーペン!プライム!クルクルチャージ!」

 

「プリキュア!レインボースプラッシュ!」

 

 

「なら、少し力を入れようか!」

 

体に力を込めてそれを外に放出し防いだ

 

「全然通じないニャン…」

 

「ハッ!今更そんな玩具が通じると思っていたの?」

 

「やぁ!」

 

油断してる所にスターがパンチするも鎧には傷ひとつ付いて無かった

 

「ハデスを倒し、ガルオウガすらも追い込ませたって言うから期待してたのに……残念」

 

「あぁぁぁ!」

 

スターの腕を掴み引きずり回す

 

「離すルン!」

 

「ほ〜らよっ!」

 

ミルキーに投げつけ上手いことキャッチする

 

「スター大丈夫ルン?」

 

「…!ミルキー前!」

 

「遅いよ!」

 

「「きゃぁぁ!」」

 

ミルキーが安堵し油断してる隙を狙う。スターが接近に気付いても、ゾディアークの方が速く2人纏めて大打撃を受ける

 

「まだです!」

 

「セレーネ落ち着いて!」

 

「いつもと様子がおかしい」

 

矢を放ちながらゾディアークに近づき、手が届く範囲では肉弾戦に切り替えて休みなく手を出す

 

「わたくしが…わたくしが!」

 

「はぁ…つまんない」

 

「うっ!」

 

セレーネの攻撃を物ともせず受け流し髪を掴んで腹に膝蹴りを食らわす

 

「がはっ!」

 

「ナンセンス!」

 

更にもう一撃

 

「この程度で宇宙を守るなんて…お笑いもんだよ」

 

「セレーネ!」

 

「お!流星発見!」

 

流星も見てはいられず飛び出す。ゾディアークも存在に気付くけどセレーネへの攻撃は一向にやめない

 

「やめろ!やめてくれ!!」

 

「それなら止めればいいさ。ほら」

 

「…くっ……!」

 

「だよね」

 

「流星…君…」

 

「ほい!」

 

「ああああ!!」

 

「「「セレーネ!!」」」

 

腹を踏み潰し悲痛な叫びが響く。それを聞いてゾディアークは上機嫌

 

「ん〜!いい泣き声!結構満足したよ」

 

ゾディアークは気絶したセレーネを流星の方へ放り投げた

 

「今助けるからな」

 

流星はセレーネを担いでプルンスとフワの元へと戻る。その途中で変身も解け元に戻った

 

「助けるね…逃げるの間違いではなくて?」

 

その言葉を聞いて流星の足が止まる

 

「やっぱりそうだ!僕から見た限り君の言う『守る』、『助ける』は逃げの言葉」

 

「…」

 

「守るって言いつつ隣に立つだけ、助けるって言えば後ろに下がる。今までちゃんと前に出て戦ったのか?」

 

「戦って…いたさ!」

 

「じゃあ何でさっき助けに来なかった?」

 

「それ…は…」

 

流星が押し黙ってもまだ続ける

 

「所詮その程度の覚悟だったに過ぎない」

 

「「はぁぁ!!」」

 

「君達もいい加減しつこいね!」

 

「うわぁ!」

 

「少しは大人しくしてろ!」

 

「きゃあ!」

 

ソレイユとコスモのWキックするも簡単に受け止め突き飛ばす

 

「正に臆病者そのものだね」

 

(確かに僕は臆病者だ。いつだって一歩引いて物事を考えてた。前だって)

 

 

『──だから、一歩引いてみんなのフォローに入ろうと思ってる』

 

 

(結局の所、自分を偽らないと何も出来ないダメな──)

 

「そんな…事…ありません!」

 

まどかが目を覚ました

 

「流星君は…わたくしたちをいつも支えてくれてました」

 

「まどか…」

 

「わたくしたちがフワを守る時はいつも側に居てくれて、一歩引いたとしても後ろから支えてくれました!前に出る事だけが強さではありません!」

「相手を思い合って助け支える優しさ!背中を預けて守り合う信頼!そんな強さだってあるんです!」

 

「生意気。決めた!君の哀れな姿を見せればそんな考えも変わるよな!」

 

「来る!」

 

「やらせない!」

 

スターたち4人が流星たちの前に出た

 

「みんな……僕も戦う」

 

「でも、流星のペンダントはもう」

 

「…まどかの貸してくれないか?」

 

「流星君お願いします」

 

流星はまどかのスターカラーペンダントを借りて変身する

 

「まだ…戦える。戦えるんだ!」

 

「「「「「はぁぁ!」」」」」

 

アースたちは人数の多さを利用して一斉に立ち向かう

 

「足りないな。その数では!」

 

「プリキュア!コスモシャイニ──」

 

「はっ!」

 

「くっ!」

 

技を放つ前にレインボーパフュームを叩き倒し封じる

 

「ルン!」

 

「いいマッサージだな!」

 

ミルキーの電撃も効かずじまい。触手部分を捕まえコスモへと叩き付けて2人とも変身解除する

 

「ユニ!ララ!」

 

「スターカラーペンダント!カラーチェンジ!」

 

「ビッグバンスタイル!」

 

「一斉攻撃だ!」

 

「うお座スター・パンチ!」

「おとめ座ソレイユ・シュート!」

「ビッグバン・スマッシュ!」

 

プリンセス、ギャラクシーでのトリプルアタックをするも防がれる

 

「ひゅー!流石にヒヤッとした!」

 

「流星…使いなさい!」

 

「よし!」

 

「プライムスタイル!」

 

「それがどうした!」

 

「負けるかよ!」

 

持てる速さの連続で攻撃するも全く効いてなかった

 

「はっ!ぜや!でぇりゃ!」

 

「効かない!効かない!」

 

軽くあしらわれて転ばせられる

 

「僕の理想とする宇宙には…プリキュアは不必要だ!」

 

「ブラックホール!」

 

ゾディアークの拳がブラックホールの穴によって阻まれるが

 

「くそ!吸収しきれない!」

 

「言ったろ?そんな玩具では無理なんだよ!」

 

ブラックホールを貫きゾディアークの拳がアースをねじ伏せた

 

「次は誰だ?」

 

「まだだ…!」

 

「「「アース!」」」

 

「知っていたさ。『俺』とい星空流星は居なかった。僕が強くなりたいと願ってしまったからに出来た人格。でも、今は居ない。何故だと思う?」

 

「フワ…」

 

「必要ないからだ。手を取ってくれたのは『俺』じゃない……『みんな』だ!」

 

「フワ!」

 

「臆病者でもいい!今ある自分の力で僕は!」

 

 

 

 

「ペンが!」

 

スターパレスで謎に出現していたペンが突如消えた

 

 

 

 

 

「みんなを守るんだ!!」

 

「フ〜〜ワーーー!!」

 

「な、なんでプルンス!」

 

その場に三つの光が現れた。一つはアースの目の前に。一つはプルンスの懐から。最後の一つはフワ自身からだった

 

アースの方ではスターパレスにあった謎のペンが現れ、プルンスの方では元々アースのだったスターカラーペンダントが修復されていって、フワの方では光が空へ飛んで行った

 

「これは…」

 

「って呆けてる場合ではないでプルンス!アース!ペンダントが直ったでプルンス!!」

 

「嘘!マジで!?それをくれ!」

 

「突如現れたペンに復活したペンダント…渡してたまるか!」

 

「き、来たでプルンス!」

 

「プルンスこっち!」

 

プルンスからユニにバトンタッチ

 

「次はこっちルン!」

 

「わたしも!」

 

「こっちだよ!」

 

それからペンダントはララ、スター、ソレイユへと繋がっていき

 

「まどか!」

 

「はい!」

 

「ちょこまかと!」

 

「っ!!」

 

「貰った!」

 

まどかへとペンダントが渡った時ゾディアークが襲って来たが

 

「させるか!」

 

まどかの足下に穴が空きその中へ落ちていった

 

「よっと!お帰り!」

 

最後はアースが何とかまどかを救出してペンダントも手元に戻ってきた

 

「やられた!ブラックホールか!」

 

一度変身を解除して流星は自分のペンダントを持つ

 

「本当だ。直ってるし、なんか色も変わってる」

 

流星のペンダントは直っただけではなく白色だった本体部分の色が金色に変色していた

 

「このペンで変身してみるか」

 

「どんなペンなのかも分からないのにですか!?」

 

「だからさせるかって!…ぐぅ…何!?」

 

スターとソレイユがゾディアークを押さえて動きを止めた

 

「早くお願い!」

 

「流星!」

 

「いくぞ!」

 

新しくなったペンダントに謎のペンを挿し込んだら、とてつもない光が溢れ出た

 

「うおおぉぉぉ!!」

 

光が収まりそこには変身した流星の姿が

 

「ぉぉ……お?」

 

「「「「「え?」」」」」

 

変身したと思われたが特に変わる事の無い姿だった

 

「あ、あれ?おかしいな??」

 

「まさか…まさかでプルンス〜!!」

 

「そのまさかだな」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「はは……変身出来てない…」

 

思わぬ事態に苦笑いが溢れる




プライムペンの噛ませっぷりたらもう…

ここまでの拝読ありがとうございました!!


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第42話 みんなと88星座

オリストの投稿スピードは早いけど中身の保証まではきかない




「変身出来てない……」

 

新たなペン、進化したペンダントで変身を試みるも失敗に終わった

 

「普通そこは変身出来るのがお決まりですよね!?」

 

「それで?もう終わり?」

 

「この!この!」

 

何度も何度もペンを挿しては抜いてを繰り返すが反応がない

 

「付き合う気は無いんでね!」

 

「逃げるぞまどか!」

 

「え!?流星君!」

 

まどかの手を引いて一心不乱に走る

 

「気合が足りなかったのか?おい!」

 

走りながらも試してまた光り始めた

 

「光りました!」

 

「刮目しろ!僕の変身!」

 

けれど光だけ光ってまた消えた

 

「やっぱりダメだ!」

 

「流星君!」

 

「まどか!」

 

スターとソレイユが2人を庇う為に飛び込んだ

 

「あんな派手な登場しといてたったこれだけかよ!?何とか言えよ!」

 

当然ペンダントは無言

 

「諦めたらどうだ?君では宇宙どころか仲間1人すら助けれない」

 

流星たちを守る為に戦ったひかるとえれなも変身が解け倒れていた

 

「諦めない!」

 

流星は生身でゾディアークに立ち向かう

 

「どんな困難も今までだって乗り越えて来たんだ!今だってそうだ!」

「僕は只みんなを守るだけじゃない!その人の思いも全部守る!!」

 

「乗り越える?守る?この状況すら守れない君に何も出来ない!」

 

「だからこその『みんな』だ!みんなの想いを乗せて勝つ!」

 

「遊び過ぎたね…。全て終わらせて僕の望む平和をこの手に!」

 

「くっ!」

 

「流星フワ!」

 

流星の元にフワが飛んで来た

 

「消し飛べ!」

 

無数の黒い球が放たれる

 

「フワも…フワも一緒に!」

 

その時、空からも無数の光りが降り注ぎゾディアークの攻撃を全て打ち落とした。ひかるたちの持つプリンセススターカラーペンからも光りが放つ

 

「何だこの光り!…クソ!」

 

ゾディアークに攻撃しながらも光りは一つに集まり、流星の持つペンへと吸い込まれた

 

「星の輝きフワ〜!」

 

「これが…このペンの本当の姿…!」

 

謎のペンは金色に輝き、形はシャイニートゥインクルペンと凄く似ていた。本来は真ん中はハートの形なのだが、このペンは丸型にパワーアップしたフワの姿が刻まれていた

 

「見せてやる。僕の…僕たち星々たちの煌めきを」

 

「スターゲイザーペン!」

 

挿し込んだ瞬間、流星の周りを無数のペンが螺旋状に飛び回り変身する。

見た目は通常の変身と変わらないが、白色から金色に変わり全体的に煌びやかなになり、両肩からクロス状にベルトが巻きつきペンが収納される。そのペンの数は88本

 

「キュアアース スターゲイザースタイル」

 

「キラキラフワ〜!」

 

「後押しありがと!」

 

「フワ〜!」

 

アースとフワがハイタッチする

 

「…考えが変わった。僕がもっと強くなる為にその力を見せてもらう」

 

ゾディアークは黒い球を先程よりも量を増やし待機させる

 

「これを防げるかな?」

 

「勿論だ」

 

アースは2本のペンを取り出し両手で星を描く

 

「いて座!や座!」

 

光輝く弓矢が現れアースは手に取り、空中にゾディアークの黒い球と同じ量の矢が出現した

 

「星座の力ルン!」

 

「それに凄い数の量です!」

 

「行け!」

 

「いて座アース・アロー!」

 

お互いの矢と球がぶつかり合う

 

「全て防いだ」

 

「上を見てみろよ」

 

ゾディアークが顔を上げると数百と言う数の矢が向けられていた

 

「こっちが本命!」

 

「クソッ!」

 

ゾディアークはバリアーを張るが矢が貫き雨の様に襲い掛かる

 

「うぐぉぉぉ!!」

 

「おおぐま座!こぐま座!」

 

今度は大小の輝く親子熊が現れて襲い掛かる

 

「今の内だ」

 

アースは二頭の熊が相手をしてる間にまどかたちを集める

 

「大丈夫…ではないよね?」

 

「当たり前でしょ…」

 

「そんな時はこのペン!ほうおう座!」

 

星を描くとひかるたちに羽が落ちその羽が傷を癒していく

 

「傷が治っていく!」

 

「これならあたしたちも!」

 

「本当に凄いでプルンス…」

 

 

 

「「「「「スターカラーペンダント!カラーチャージ!」」」」」

 

 

「宇宙(そら)に輝くキラキラ星!キュアスター!」

 

「天にあまねくミルキーウェイ!キュアミルキー!」

 

「宇宙を照らす!灼熱のきらめき!キュアソレイユ!」

 

「夜空に輝く!神秘の月あかり!キュアセレーネ!」

 

「銀河に光る!虹色のスペクトル!キュアコスモ!」

 

 

「「「「「スター☆トゥインクルプリキュア!」」」」」

 

 

 

「鬱陶しい!!」

 

小熊を掴み大熊にぶつけてエネルギー弾で腹を貫き消滅する

 

「まさか星座の力を使うとは思わなかった」

 

「みんな気を付けて。傷は治したけど体力までは戻ってないから」

 

「ルン!」

 

「充分よ」

 

「行くよ!」

 

スターの合図で一斉に走りだす

 

「返り討ちしてやる!」

 

片手で力を溜め砲撃を放つ

 

「構わず突っ込め!たて座!」

 

アースたちの目の前に巨大な盾が現れ砲撃からみんなを守る

 

「アンドロメダ座!」

 

両腕に鎖を持ち、それを操りゾディアークを拘束する

 

「引き千切れない!ふんっ!」

 

「フワ!」

 

 

 

「みんなの思い!重ねるフワ〜!」

 

「シャイニートゥインクルペン!」

 

「声を重ねるフワ!」

 

「キラキラ〜!」

 

「トゥインクル!」

 

「キラキラ〜!」

 

「トゥインクル!」

 

「「「「「イマジネーションの輝き!なりたい自分に!」」」」」

 

「星の力輝くフワ〜!」

 

「思いを重ねて!」

 

「「「「「プリキュア!スタートゥインクル・イマジネーション!」」」」」

 

 

身動き出来ない状態からスターたちで畳み掛ける

 

「りゅう座!」

 

アースの後ろから竜が地面から飛び出る

 

「かっちょい〜!!」

 

「圧感です」

 

容赦なく竜のブレス攻撃をする

 

「はぁ!」

 

ゾディアークは空へと飛びブレスを避ける

 

「…って言うか森が燃えるから!」

 

「そうか?なら!」

 

「わし座!」

 

ソレイユからの抗議の声を聞きわし座の力を使う。ブレスの形が鷲の形になりゾディアークの方へ羽ばたいて行く

 

「何!?」

 

鷲となったブレスがゾディアークを飲み込み地面に激突させる

 

「ふたご座!かに座!ペガサス座!」

 

ペンの力によってアースがもう1人に増え、両手に刀を持ち、翼が生えた

 

「「切り刻んでやる!」」

 

「もう何でもありね…」

 

「「はぁぁ!」」

 

「捌き切れない…!」

 

両側から挟み込み逃がさない

 

「「でぇりゃああ!」」

 

「げほっ……ぺっ!」

 

「決める!」

 

 

「星座の輝きここに集まれ!」

 

「想いをひとつに!」

 

「プリキュア!スパークル・スターゲイザー!」

 

 

全てのペンが空にそれぞれ星図を描き、アースも星を描くとそれに星図が吸い込まれ力が溜まった星を両手で放つ

 

「がぁぁぁぁああ!!」

 

派手に吹っ飛び土煙りがたつ

 

「はぁ…はぁ……っ!」

 

「大丈夫ですか?」

 

そこへクエーサーが現れゾディアークを運ぶ

 

「それよりどうだった?」

 

「…充分過ぎる程に」

 

「6割の力でこのザマか…やはり完全体にならないと難しいか」

 

「ですが、予想外のデータも取れております」

 

「あのペンの力か」

 

「ええ」

 

「ならズラかろう」

 

ゾディアークは土煙りが晴れる前に退散した

 

 

 

 

 

////////

 

「88星座全ての力を使えるペンですか」

 

「それに至るまで散々だったよ…」

 

スターパレスにワープしプリンセスたちに事の顛末を話した

 

「何はともあれ良かったです」

 

「完全に他人事だな…」

 

「失礼でプルンス!」

 

「フフ…あっ流星君のペンダントが」

 

流星のペンダントがいつもの色に戻った

 

「オヨ」

 

「戻ったニャン」

 

「一応報告もしたし帰ろうか」

 

「では最後にいいですか?」

 

「え?はい」

 

「実は、ギャラクシースターカラーペンの事で分かったことがあります」

 

今まで謎だったギャラクシースターカラーペンについて進展があったらしい

 

「あれは『鍵』です」

 

「「「「「「鍵?」」」」」」

 

「鍵って何か封印でもしてるの?」

 

「それがどんな物かまでは分かりませんが、非常に危険な力を封じてる事は確かです」

 

「怖いね」

 

「物は使いようだ。どんな危険なものでもみんなの為になる事に使えばいいんだよ」

 

そして話を切り上げて流星たちは地球に帰って行った

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

プリンセスたちはわいわいと騒ぐ流星たちの姿を見て微笑ましく思い見送った




88星座全部出せるかな…

次回は皆さん大好きの休話ですよ!振り返りですけど

ここまでの拝読ありがとうございます!


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休話 SP ゲスト?そんな者はいない!

今回も地の文を少な目にしております
読みにくいと思われますがご協力の方お願いします

では休話SPをどうぞ!


「全員集合!」

 

流星の呼び声に全員が集まる

 

「どうしたの?」

 

「相手にするだけ時間の無駄」

 

「流星って本当に自由だね〜」

 

「自由過ぎるルン」

 

「あはは…」

 

流星はモニターの前に立ち

 

「今回も振り返りをしようと思ってる!」

 

「もうそんな時期なんですね!」

 

「…それぐらいなら」

 

「今日はゲストはいないの?」

 

「呼ぼうとは思ったけど…」

 

流星はモニターにゲスト候補2人を表示する

 

「前回登場した作者は、夏で使ってたかき氷のシロップが残ってるから処理するのに無理って言ってた」

 

「あたしの家では弟たちに食べさせているからすぐに無くなったよ」

 

「あっ!ルナちゃんの名前もあるよ!」

 

「番外編のみで登場した『星空ルナ』ね」

 

「何で呼ばなかったルン?」

 

「わたしが嫌だからよ!!」

 

ユニが過剰反応する

 

「この様にユニがね…」

 

「ママって呼ばれる度にわたしの寿命が縮むのよ」

 

「フッフッフ…!」

 

「さってと!そろそろ始めますか!AI」

 

『今回の進行は私が務めさせて頂きます』

 

 

 

//////

 

『ではまず、本編22話〜25話を見てみましょう』

 

「取り挙げる話と言えばユニの加入ぐらいだな」

 

「それもありますけど流星君の新しい力もですよ」

 

「今となっては噛ませになっちまったけどね…」

 

『流星様がプライムペンを使っての戦闘データを分析します』

 

そして戦績をモニターに映し出された

 

使用回数 9回

白星 5

黒星 4

 

「白が多かったのがちょっと意外」

 

「でも、負けたのも事実」

 

「シュン…」

 

「ユニ、流星君をいじめてはダメですよ」

 

「あなたは甘やかし過ぎなのよ!!」

 

『26話〜30話です』

 

「26話はユニの心にも変化があったけど…」

 

「1番の問題はその後だったルン」

 

「流星が元の世界に帰るって聞いた時は信じられなかったよ」

 

「流星の両親ね……どんな人か少し気になるわ…」

 

「わたくしも気になります」

 

「やめておけ…あの2人のノリには僕にもついて行けない…」

 

とても暗い顔でそう呟く

 

「流星でも手に負えない両親って」

 

「さらに気になるでプルンス」

 

「ま、まぁあっちの世界でやり残した事は全部終わって、観星町に帰って来たって感じだな」

 

「か・ら・の!わたくしと流星君が結ばれたのです!ゴールイン!」

 

「…それは飛躍し過ぎ!でも、将来的にはそうなれたらいいよね」

 

「流星君///」

 

流星とまどかからなんとも甘い匂いが漂う

 

「ま〜た始まったよ…」

 

「いつもの事ルン」

 

「子供は何人がいいですか?」

 

「まどかが望むなら何人でも。さぁ、一緒に忘れられない思い出を──」

 

「作らないで」

 

「AIさん続きをお願い」

 

『はい。次は31話〜37話です』

 

「ロロの連絡を受けて惑星サマーンに行く途中様々なトラブルに巻き込まれたルン!」

 

「またヤンヤンに会いたいでプルンス〜!」

 

「あたしも親方にも会ったみたい!」

 

「リンネ星にもまた行ってみたいな〜」

 

「また流星君の話になるけど、色々どうなるかと思ったよ」

 

「作者もあの話を投稿してから酷く後悔してたって話しだよ」

 

「何も考えずに執筆するからな。そのお陰で後の話にも影響するし」

 

「その後は、サマーンに着いてララの家族の人と会えたんだよね!」

 

「ルン!」

 

「あのポンコツ上司は許さへんで〜!」

 

「「まぁまぁ」」

 

『38話〜42話の映像です』

 

「遂に敵が本格的に動き出した話ですね!」

 

「ガルオウガも前線に出て来た時は苦労したわ」

 

「でもでも!プリンセススターカラーペンは全て揃ったんだよ!」

 

「フワも成長したフワ〜!」

 

「ユニコーンかペガサスがどっちなんだろ?」

 

「敵が強くなる一方で、あたしたちもノットレイダーに対抗する力を手に入れたね!」

 

「12星座の力って凄いね〜」

 

(88星座を使う流星の方が凄いわよ…)

 

その事を言うべきか少し悩むユニだった

 

『以上となります』

 

 

 

//////

 

『流星様、次は休話と番外編の振り返りです』

 

「え〜と、その5〜その9までいってみよう!」

 

「おままごと、夏休みの宿題、王様ゲームルン」

 

「おままごとは終わりが見えなかったね…」

 

「ひかる、あれから夏休みの宿題終わったの?」

 

「…わたし、流星君が見捨てないって信じてる!」

 

「はぁ…分かったよ」

 

「やったルン!」

 

「ララさんあなたもですか…」

 

この後、流星は地獄を見る事になった

 

「次は王様ゲームですね!」

 

「確か2回やって、最初の分がよく読まれているよ」

 

「みんな物好きでプルンスね〜」

 

「そして、その10〜その13」

 

「最近の休話の中では、どれも良く読まれてるのね」

 

「最初は入れ替わり事件!あの時は大変だったね!」

 

「「ね〜」」

 

「今度はわたくしと入れ替わって下さい!」

 

「いや、流石に不都合しかないから遠慮しておく」

 

「あっ、次は流星とユニの対決の話だよ!」

 

「わたしはあの時の事……忘れてないルン」

 

「その次は、流星が温泉に入りたいと言うリクエストでオン星に行ったでプルンス」

 

「ゆっくりする筈が、ノットレイダーと破茶滅茶な対決になった。全く誰のせいで…」

 

「その割には流星もノリノリで遊んでいたじゃん!」

 

「ひかるとララのマッサージ。休話はこれで最後かな?」

 

「あの後、わたくしもしてもらいました!」

 

「えれなさんとユニもやってもらったら?」

 

「やめとくわ」

 

「あたしも…」

 

「2人共!何事も挑戦です!流星君のマッサージは快楽そのものです!!」

 

「その言い方だと、僕のマッサージが危ない薬と同じ様なものと思われるから!」

 

「わたくしからしましたら、流星君は危険そのものです。…ポッ///」

 

「確かに流星は存在事態危険ね」

 

「存在事態が危険って何!?」

 

「あはは…休話は終わって次は番外編だね」

 

「その話は聞きたく無いニャン!!」

 

先程と同じく過剰反応して耳を塞ぐ

 

「そこまで聞きたくないんだ…」

 

「それにしても、どういった経緯で結婚したんだろうな?」

 

「流星とユニって異色だよね」

 

 

 

//////

 

『これにて、全ての記録映像を終了します』

 

「AIが進行役してくれたからスムーズに進んだルン!」

 

「前の流れだと、最後に喋って終わりだったよね?流星」

 

「そうだけど、みんな何かある?」

 

「特に無いルン」

 

「あたしも」

 

「わたくしも何も無いですね」

 

「じゃあ二つ言っていい?」

 

「手っ取り早くね」

 

「僕と言うより作者が『評価より感想欲しい』などとほざいてる」

 

「変わってるわね」

 

「数字より感想の方が読まれてる自覚があるらしいよ」

 

「わたくしが思うに、それは願望だと思うのですけど…」

 

「正にそれだよ」

 

「二つ目は?」

 

「二つ目も作者が『他作者のコラボって無いのかな〜』と」

 

「欲望丸出しの願いだね…」

 

「まぁ、自分が執筆となると口調に問題とかありそうとか言い訳をするから口には出してないんだって」

 

「その時点でまだまだルン」

 

「みんな作者に当たりが強いでプルンス…」

 

「それよりも、当面の目標は『お気に入り50件』最近はちょっとずつ増えているから」

 

「今は45件でいいんだよね?」

 

「届きそうで届かない…」

 

「地道に頑張るしかありません!」

 

「そうだな!さて、そろそろお開きにしましょうか!」

 

「「「「「これからもどうぞ宜しくお願いします!」」」」」」




因みに、次回のSPは年末年始辺りを予定しております

ここまでの拝読ありがとうございます


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休話 その14 抑えきれない衝動

頭のネジがぶっ飛んでます。それしか言葉が出ない…

では休話をどうぞ〜


「あれ?まただ」

 

「何がでプルンス?」

 

「実は最近、ハンカチとか服が無くなってるんだよ」

 

「泥棒でプルンス!?」

 

「盗んで何の得だよ…。詳しく事も含め明日みんなにも話すよ」

 

次の日

 

「──て事なんだ。みんな何か知らない?」

 

ドキッ!

 

「わたしは知らないよ」

 

「風で飛ばされたりは?」

 

「それは無い。毎回確認して干してるからね」

 

「他に何かないルン?」

 

項垂れて考え込んでいくつか気付いた

 

「無くなったとは言ったけど次の日にはちゃんとあるんだよ」

 

「どうゆうこと?」

 

「他はそうだな……匂いが変」

 

ぎくっ!

 

「匂い?」

 

「いつも使ってる洗剤の匂いではないんだよね。それに、誰かの匂いと同じような…」

 

「じゃあ嗅いでみる?わたしから!」

 

ひかるからの提案で1人ずつ匂いを調べる事にした

 

「どう?」

 

「やっぱり分からん!」

 

「で、でも流星君!ちゃんと返してくれていますから然程気にする事はない筈ですが…」

 

「でもな〜、寝る前には戸締まりを確認してから寝てるから」

 

「も、もしかしたら、流星君の数え間違いの可能性も!」

 

「なぁ、まどか今日ちょっと様子おかしくないか?」

 

「はひっ!?そ、そんな事は無いですよ!」

 

と言いつつも流星が喋る度に反応し、目を逸らしてる

 

「本当か〜」

 

「い、いや…それは…あの〜…」

 

「流星、まどかが困ってるよ」

 

まどかに詰め寄る流星をえれなが引き剥がす

 

「いくら何でもまどかには無理だよ」

 

「だよな。なんせ、寝る前にはあって朝には無いんだから」

 

「で、では今日はこれで!」

 

「あたしもそろそろ」

 

「わたしも!ララ!またおにぎり持ってくるからね!」

 

「ルン!」

 

みんなが帰った後、流星は一つAIにお願いした

 

 

 

 

 

その日の夜。

ある部屋の窓から1人忍び込み、部屋の主に袋を渡す

 

「今日も持って来たわよ」

 

「ありがとうございます」

 

「こんな事知ったら流星はどう思うやら」

 

「それでも抑えられないんです…」

 

「取り敢えず帰る」

 

「ありがとうございます。ユニ」

 

「今のわたしは、宇宙怪盗ブルーキャットよ」

 

そう言って窓から飛び降り夜の街へと消えた。

袋を貰った人物は、中身を取り出してベットに転がり込む

 

「今日は上着ですね」

 

その上着を抱きしめ、匂いや温もりを感じる

 

「少し疑われていましたし暫くは辞めて起きましょう」

 

布団を被り堪能するのであった。

そしてその様子を、窓の外から小型のカメラが撮っていたがその存在には誰一人気付かなかった

 

 

 

 

 

次の日

 

「さてと、僕ら3人だけの意味は分かるかな?まどか、ユニ」

 

ロケットの中、まどかとユニは流星に正座させらていた。尚、他のみんなは流星が追い出した

 

「それって、流星の衣服が無くなった事についてかしら?」

 

「ズバリ言う……盗んだのはユニだろ?」

 

「何でわたしが──」

 

「証拠は全部AIに頼んで映像として記録が残っているよ。爪が甘かったな」

 

「……そうよ。流星の言う通り全部わたしが盗んだのよ。これで満足?」

 

「満足だ。もう行っていいよ」

 

映像記録があると言われては、流石のユニも観念し自分が盗んだ事を白状した。流星も怒るつもりは無いので返してあげた

 

「わたくしもこれで…」

 

「重罪犯が何逃げてんの?」

 

「流星君の物はユニが…」

 

「僕の衣服を受け取ったのまどかでしょ」

 

「わ、わたくしには何のことか…」

 

あくまでシラを切るまどかに流星は一つの映像を映す

 

「映像にバッチリ映ってるよ。何か手渡すユニとまどかの姿がね」

 

「それはいつも頑張ってるユニにお菓子を…」

 

(さっき本人が自白したのに…)

「あんまりこんな事はしたくないけど」

 

流星は強行手段にでる

 

「まどかも良い年頃だし、そうゆう事もするんだな〜」

 

「な、何がですか?」

 

「それはね」

 

ロケットの中には誰も居ないけどポショポショと耳に話す

 

「っ!?な、ななな何故知っていますの!?///」

 

「何回も言ってるでしょ?昨日のまどかの様子なんて、映像でバッチリくっきり映ってるの」

 

「ぜ、全部!最後までですか!?」

 

「うん。映像確認した時はビックリしたなぁ〜」

 

「流星君…こ、この事は誰にも…///」

 

「プライベートな事だから消すけど……もうしないよね?」

 

その言葉にまどかは頷くしか道は無かった

 

 

 

 

 

//////

 

「それにしても何でこんな事を?」

 

「それは、もっと流星君と引っ付きたかったからで…」

 

「言えばいいものを…。僕だって無茶な要求以外なら基本、一言返事で何でもするでしょ?」

 

「みなさんがいる前でそんな///」

 

顔を赤くし想像を膨らます

 

(それにしても、初めて会った時と比べて大分変わったな)

「はは…」

 

ギャップの変わりように苦笑いしか出なかった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その後は、何とか誤魔化してこの事件は幕を閉じるのであった




ふざけるのって楽しい!!

ここまでの拝読ありがとうございました!


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第43話 フワとお手伝い

それぞれの活躍の場を作るのに苦労しますわ

では本編をどうぞ〜


夏休みが終わり学校に行く為に、支度し登校する。今は学生と過ごしてる流星もその1人である。

今は、ひかるとララにトゥインクルブックの中で待機してるフワで通学路を歩いてる

 

「へぇ〜。フワがワープね」

 

「成長してくれるのは嬉しいけどビックリしたよ」

 

どうやら、ひかるは朝起きた出来事でフワがワープした事を2人に話していた

 

「無闇に使うのはあれだけど、出来なかった事を見せ付けてしまう気持ちは分からなくもないよ」

 

「でもやっぱり駄目ルン」

 

意気揚々とはしゃぐフワに流星は甘々で、ひかるとララはそこは厳しかった

 

「トゥインクルイマジネーション探しに行かないフワ?」

 

今まで大人しくしていたフワが、トゥインクルブックから飛び出して探しに行こうと空へ飛んでいくのを、ひかるとララは引き止めなだめる

 

「お願いだから、放課後までトゥインクルブックの中で大人しくしてて」

 

「フワ…」

 

それから時間が経ち放課後

 

トゥインクルイマジネーションを探したいフワの暴走は止まらなかった。ひかるとララはまだ出来てない宿題に追われてるのでフワは移動し、まどかの所へ。けれども生徒会の仕事、えれなは家での用事で誰も相手に出来なかった。

 

「トゥインクルイマジネーション探しに行きたいフワ!」

 

「わがまま言わないの」

 

「わがままじゃないフワ!」

 

「おいおい、大きな声を出してどうしたんだ?」

 

フワもご機嫌斜めになってるところへ流星が現れた

 

「流星、トゥインクルイマジネーション探しに行くフワ」

 

「駄目だよ!流星君も受験で忙しいんだから」

 

「受験なら宇宙の彼方へ置いてきたよ…」

 

遠い目をしながらフワを抱き抱える

 

「現実逃避してるルン…」

 

「ゴホンッ!…それは置いといて一緒に探しに行くよ。ひとまず、ロケットに戻って何か情報があるか聞いてくるか?」

 

「流星君、フワを甘やかしたら駄目だよ」

 

「もう!ワープするフワ!」

 

「フワ、ワープは駄目!」

 

「ワープ!」

 

フワは流星ごと一緒に何処かにワープした

 

「フワ…」

 

「探さないといけないルン…」

 

 

 

 

 

フワがワープした所は星奈家だった。流星は地面に落ち、フワはイエティにぶつかり角が地面に刺さった

 

「また、ワープ失敗フワ。飛んだ方が速いフワ」

 

「此処はひかるの家?あ、イエティだ」

 

「ワン!」

 

「諦めないフワ!トゥインクルイマジネーション探しに行くフワ!」

 

「ワンワン…ワゥ〜!」

 

「ちょっと待ってて〜!」

 

フワは1人で飛んで行きイエティも付いて行く様子を、流星は後ろから追い掛け走った

 

フワが速すぎて見失うも、ロケットに行ったのは確かなので流星とイエティは走って着くも、フワが天文台の方へ飛んで行くのが見えたので再度走り出す

 

途中でひかる、ララ、ユニの3人と合流して天文台へと向かう。

着いた先では、フワと遼じいと何やら話していた

 

「確かに魔法使いっぽいけど…」

 

「ひかるの新しい友達かい?」

 

そんなひかるとフワは険悪なムードで言い合っていた

 

「みんな忙しいのにどうして勝手な事するの?」

 

「まぁまぁ!ここは僕の顔を免じて「流星君は黙ってて!」…はい…」

 

見かねた流星も話に入るが呆気なく撃沈した

 

「フワ…勝手じゃないフワ!」

 

流石のフワも嫌になったのか、少し涙目になりその場を急いで離れた

 

「フワ待って!」

 

「待たないフワ!ひかる何も分かってないフワ!」

 

「フワ…」

 

「フ〜!」

 

フワはまたワープをするつもりで力を込め角が光る。その様子を見て、流星とイエティが走るスピードを上げてフワにしがみついた

 

「ワープ!」

 

そしてそのまま何処かへとワープした

 

「イエティ!」

 

「流星も一緒に行っちゃったルン」

 

「ワープの使い過ぎ、ガルオウガの悪影響でプルンスな〜」

 

「フワ…」

 

ひかるはフワを心配するけど、そんなひかるの姿を見てララたちも心配する

 

 

 

 

 

////////

 

「フワ、プリキュア !何処にいる!」

 

「フワ〜!」

「ワオ〜ン!」

「うわっ!」

 

流星たちがワープした所は、湖のど真ん中に現れそのままダイブする。そしてその近くにはカッパードも居て、フワを確認した

 

「姿は多少変わったが正にフワ!」

 

フワは湖から飛び、イエティは泳いで沖に、そして流星は全く泳げないのでそのまま沈んでいった

 

「ほう。辺境の星の下等生物にも、歪んだイマジネーションはあるらしい」

 

カッパードはイエティに狙いを定めた

 

「我が刃よ、とくとすえ!歪んだイマジネーション!」

 

イエティから歪んだイマジネーションを抜き取り、武器の形状を変化させる。右手にイエティの顔型の盾、左手に尻尾を模した様な剣が握っていた

 

「不格好だがやむを得ぬ」

 

「フワ〜!イエティを返すフワ〜!」

 

カッパードに向かって行くフワだが、盾からのハウリング攻撃で弾き飛ばされた

 

「フワ!」

 

「来たな!プリキュア !」

 

騒ぎを聞き付けたひかるたちがフワの元へ走る

 

「怪我してるルン!」

 

「大丈夫でプルンス」

 

「フワのせいでイエティが…イエティが…」

 

更にそこへユニが、えれなとまどかを引き連れて全員が合流した

 

「ごめなさいフワ…フワ、みんなの役に立ちたかったフワ」

 

「フワ…」

 

「本当はみんな、トゥインクルイマジネーション一緒に探したかったルン」

 

「でも今は、他にもしなくちゃいけない事が沢山あって」

 

「どちらも大切で」

 

「大切フワ…」

 

「ごめんね。フワの気持ち考えてあげられなかった。本当にごめん!」

 

「ひかる…」

 

みんな、やっとお互いの気持ちに気付けて仲直りする

 

「大丈夫。イエティはわたしたちが助ける!」

 

「フッ、友情ごっこは終わりだ。フワを奪い取るのだ!」

 

いつの間にか、ひかるたちを取り囲んでいたノットレイが襲い掛かって来る

 

「フワを守り…イエティを救う!」

 

 

 

「「「「「スターカラーペンダント!カラーチャージ!」」」」」

 

 

「宇宙(そら)に輝くキラキラ星!キュアスター!」

 

「天にあまねくミルキーウェイ!キュアミルキー!」

 

「宇宙を照らす!灼熱のきらめき!キュアソレイユ!」

 

「夜空に輝く!神秘の月あかり!キュアセレーネ!」

 

「銀河に光る!虹色のスペクトル!キュアコスモ!」

 

 

「「「「「スター☆トゥインクルプリキュア!」」」」」

 

 

 

変身と同時にノットレイの大群を吹き飛ばていき、スターはカッパードに一直線に向かって行く

 

「スター・パンチ!」

 

スター・パンチを正面から盾で防ぎ、吹き飛ばされたノットレイたちも空中で立て直しスターに向かって飛んで行く

 

「セレーネ・アロー!」

 

だがそれを、セレーネがノットレイたちを撃ち落とす援護する

 

「フワを守るルン!」

 

スターはカッパード、ミルキーたち4人はノットレイたちを相手にし蹴散らしてく

 

「ソレイユ・シュート!」

「プリキュア !コスモシャイニング!」

「ミルキー・ショック!」

 

「「「ノットレイ!」」」

 

「はぁっ!やぁ!」

 

スターは連続でパンチするが全て剣で受け流し、盾での攻撃で弾き飛ばす。けれどカッパードが乗ってきた宇宙船の上で戦っていた為、弾かれた衝撃で落ちそうになるが何とか踏みとどまるも、落ちない様に両手で掴み宙吊り状態になる

 

「邪魔者は始末する。まずは貴様から!」

 

振りかざす剣に対してスターは拳に星型のバリアーを張り、それを片手で受け止める

 

「スターを援護するルン!」

 

「「「ノットレイ!!」」」

 

ミルキーたちが構えるも、ノットレイたちがその行手を阻む

 

「キリがないニャン!」

 

「これじゃあスターの援護が出来ない!」

 

「こんな時流星君がいたら…」

 

そうこうしてる間にもカッパードがスターに向けて盾を構える

 

「もらった」

 

「っ!」

 

盾の口が開き攻撃の準備に入る

 

「スターフワも助けたい…みんなを助けたいフワ!」

 

「フワ?」

 

フワが起き上がり角が光りだす

 

「フ〜ワープ!」

 

フワがワープした

そして

 

「フワ〜!」

 

「うわっ!」

 

カッパードの近くにワープし、体当たりで盾の攻撃をずらしスターを救った

 

「フワ!?」

 

「スター!ワープ成功フワ!」

 

スターの元へ駆け寄り腕の中に収まる

 

「フワ大丈夫?」

 

「大丈夫フワ。フワも仲間フワ」

 

「くっ!小癪な真似を!」

 

再度、剣を振りかざす時水中から大きな水しぶきが舞い上がる

 

「今度は何だ!」

 

水中から、光り輝くくじらとスターゲイザースタイルに変身したアースが登場した

 

「あぶね〜。くじら座があって溺れずに済んだ〜」

 

「アース無事でしたのね!」

 

「何で湖からルン?」

 

「遅れた分働くよ!」

 

「みずがめ座いるか座!アース・スラッシュ!」

 

両手にプリンセスの力を込めカッパードの持つ剣と盾を弾いた

 

「よし!今だ!」

 

 

「みんなの思い!重ねるフワ〜!」

 

「シャイニートゥインクルペン!」

 

「声を重ねるフワ!」

 

「キラキラ〜!」

 

「トゥインクル!」

 

「キラキラ〜!」

 

「トゥインクル!」

 

「「「「「イマジネーションの輝き!なりたい自分に!」」」」」

 

「星の力輝くフワ〜!」

 

「思いを重ねて!」

 

「「「「「プリキュア!スタートゥインクル・イマジネーション!」」」」」

 

 

弾き飛ばした武器を浄化しカッパードたちは退散した

 

 

 

 

 

////////

 

「イエティごめんなさいフワ」

 

「全く、誰かさんによ〜く似てるでプルンス」

 

「そうですね」

 

「暴走っぷりとかね」

 

「育ての親にそっくりルン」

 

「それってわたし?…あっ!」

 

ひかるは宿題がまだ終わってない事に気が付いた

 

「もう手遅れルン!」

 

「急げばまだ間に合うかも!」

 

「学校に戻るフワ!」

 

「フワ、ワープはダメ──」

 

「困った技を覚えたでプルンス…」

 

フワはひかるの言葉を遮りワープした

 

「しょうがない。ララは僕が教えて…へくち!」

 

「そういえば流星はずぶ濡れだね。早く着替えないと」

 

「何故湖に?」

 

「フワのワープで湖に落ちたんだよ…へくち!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

流星はずぶ濡れ、ひかるはフワに振り回される1日だった




今回は省きが多かったです!

ここまでの拝読ありがとうございました!


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休話 その15 料理は気合いルン!

バンバンバン!並の早さで作ります。料理の工程なぞ知らんわ!

では休話を〜


「流星、おにぎりを作ってみたいルン!」

 

「急だな」

 

ララからの要望で、休日の昼に一緒に作る事になった

 

「よし!頑張るルン!」

 

ララはハチマキを巻き、エプロンを気合い良く身に付ける

 

「ひかるたちも来るから多めに作るよ」

 

「分かったルン!」

 

流星たちが作ろうとしてるのは、鯖の塩焼き、味噌汁、サラダ

 

星空流星の3分クッキング!

 

「最初は味噌汁から。スタンダードにワカメ、玉ねぎ、油揚げでいこう」

 

「何をすれば良いルン?」

 

「水でジャーとやってワカメをぶっこもう!」

 

お鍋にワカメ投入

 

「玉ねぎも切って投入!」

 

「涙が止まらないルン!」

 

玉ねぎ投入。ついでに油揚げも

 

「後は、麦味噌を溶かしてハイ!終わり!」

 

味噌汁完成

 

「次はサラダルン!」

 

「キュウリ、キャベツ、トマトにさっき切った玉ねぎと卵も追加だ!」

 

「キュウリは棘を落とせば良いルン?」

 

「簡単にで良いよ!」

 

サクッ!バギッ!ギュウイィィィィ!!

 

「出来たルン!」

 

サラダ完成

 

「魚を捌こうか」

 

「ルン!」

 

鯖をサクッと捌いてく

 

「切れたルン!」

 

「ララ、顔に血が付いてるよ」

 

「本当ルン?」

 

「拭いてあげるから待って……うわっ!」

 

流星は足をつまずき、咄嗟にララのエプロンを掴んで一緒に倒れ込んだ

 

「ララ〜流星君〜どんな調子?」

 

丁度、ひかるたちのご到着だった

 

「見当たりませんね?」

 

「あっ!倒れてる!」

 

「2人とも大丈夫!?」

 

「いって〜。目がやられた」

 

「大丈夫?見せ…ひっ!!」

 

流星が顔を上げると、血塗れの手で片目を抑える姿だった

 

「ひかる!今、捌き終わったところルン!」

 

「「「っ!?!」」」

 

「どうしたのルン?」

 

ひかるたちは見てしまった。ニコニコとした顔に付いた血、エプロンにも付いてる赤い手痕と、そして赤く染まってる包丁を握り締めてるララの姿を。

そして流星の姿を再確認して

 

「ぁ…」

 

「えれな!?」

 

「さ、捌いたって…」

 

「ひかる見てルン!目玉って栄養が高くて美味しいらしいルン!」

 

ララはくり抜いた目玉を手の平に転がしてひかるに見せると

 

「キラヤバ…」

 

「ひかる!?」

 

えれなに続きひかるまで倒れてまどかは慌てふためいた。その様子にララは首を傾げていた

 

後で3人に状況説明をした。ただ単に倒れ、血の痕や目玉は全て魚のものと言うことも

 

ひかるたちも手伝ってくれて、人数が増えてスムーズに作業が進んだ

 

「こんな感じルン?」

 

「上手!上手!」

 

勿論、おにぎりもひかると一緒に作った

 

外に出ていたユニも帰って来て、みんなで食べました

 

ご馳走様

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ひかる」

 

「何?」

 

「人間の目玉って美味しいルン?」

 

「え…」

 

「冗談ルン!」

 

(ララの将来が心配になって来た…)




魚のくだりをしたいが為に投稿したと言ってもいい話



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休話 その16 あなたを愛します

今までスルーしてたけど、ヒロインくらいは祝おうよ

休話をどうぞ〜


11月23日。なんて事のない普通の日……けれど今は違う

 

「明後日は我が愛しの天使…まどかの誕生日だ」

 

「うん、知ってるよ。何かプレゼントするの?」

 

「そうしたいのは山々なんだけど…何をプレゼントしたらいいのか分からない」

 

星空流星はこれまでの人生、人にプレゼントなんてした事が無かった

 

「流星がプレゼントする物なら何でも喜ぶと思うけど」

 

「おにぎりはどうルン?」

 

「おにぎり……僕の血液を混ぜて作る、愛情たっぷりのおにぎりでも作るか」

 

「よし却下。当日のおにぎりは、ひかるとララで作って」

 

まどかに対する愛情の重さにえれなは何か感じ取り、すぐさまその意見を一刀両断する

 

「宝石…指輪なんてどうかしら?」

 

「今の内に子供の名前を決めておくか」

 

「通報するよ?」

 

「じ、冗談だよ」

 

ララ、ユニと続き今度はひかるが案をだす

 

「造花はどう?それなら、えれなさんと協力すれば良いのが出来ると思うよ!」

 

「確かに!」

 

「クラスペディア。花言葉は……永遠の幸福」

 

「良いけど、あたしたちの先輩の事を考えるとそれは…」

 

「まぁ、何処ぞの社長はその花束を差し出したら拒絶されたらしいね」

 

「でも、造花はアリだと思うな!」

 

プレゼントは造花に決まったのだが、流星はまだ眉にシワを寄せていた

 

「他にもあげたいな」

 

「それなら、自分が貰って嬉しい物を想像したら?」

 

「それだユニ!!」

 

もう一度考える

 

 

『流星君!はい、石ころだよ!』

 

 

「まどかから貰う物なら何でも嬉しい!」

 

((((そう言えばこの人、こういう人だったの忘れてた…))))

 

「なら!」

 

 

『プレゼントはわたくしです!末長く大切にして下さい♡』

 

 

「婚姻届け貰って来ます!!」

 

「はいはい。流星は何の花にしたいか決めてね」

 

「はーい!」

 

みんなは当日の準備をし流星も造花造りに励む

 

 

 

 

 

////////

 

「「「「Happy Birthday!まどか!(さん!)」」」」

 

「みなさんありがとうございます!」

 

待ちに待ったまどかの誕生日。最初からかなりのハイテンション

 

「まどか!生まれて来てくれてありがとう!!」

 

「フフ!」

 

「流星もテンション高いでプルンス」

 

「主役よりはしゃいでどうするのよ」

 

「まどかさん!まどかさん!」

 

「ご馳走もいっぱいルン!」

 

「美味しいフワ!」

 

飲んだり食べたり、今日と言う日をまどかは笑顔で楽しんだ。

 

そんな楽しい時間はあっという間になりお開きの時間

 

「まどか送るよ」

 

「ですけど日も沈んできていますし」

 

「じゃあ尚更見送らないとね」

 

「…ではお願いします」

 

「また明日ルン!」

 

途中まで、ひかるとえれなと歩きそれぞれの帰路に足を運んで行った

 

「今日の出来事は絶対に忘れません」

 

「それは良かったよ」

 

暫く歩き、まどかの家の前まで着いた

 

「では流星君また明日!」

 

「まどか!」

 

「はい?」

 

「これ!」

 

流星が差し出したのはピンクの胡蝶蘭

 

「造花の胡蝶蘭ですね!」

 

「誕生日プレゼント。不器用な出来になったけど…」

 

「そんな事はありません!ありがとうございます!大切にします!」

 

喜ぶまどかの表情を見て、少しホッとする流星

 

「一般的な胡蝶蘭の花言葉は『幸福が飛んでくる』、『純粋な愛』」

 

「素敵です//」

 

「そしてピンクの胡蝶蘭の花言葉は──」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あなたを愛します




花言葉って色々調べると面白いですよ!

花や花言葉のバランスを考え、その結果胡蝶蘭が選ばれました。
尚、白は『純粋』
青は『愛』と『尊敬』
黄色は『進出』と『活発』

ここまでの拝読ありがとうございました!


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第44話 分かり合うと花

11月も終盤に近づいて来ました。あっという間ですね

本編をどうぞ〜


「キラやば〜っ!宇宙からのお客さん!?」

 

『星空連合はプリキュア の住む地球がどんな星か、詳しく知りたがってる』

 

「それで、わたくしたちに地球を案内して欲しいと?」

 

『そう。これから視察員のサボロー氏が、そっちへ向かうそうだ』

 

ロケットの中で、モニター越しに話してるのはアブラハム。星空連合からのお願いを伝言する為にわざわざ連絡してくれた

 

「トゥインクルイマジネーションを探すのに忙しいんだけど」

 

『だが客人をきちんともてなさないと、地球はいつまで経っても辺境の星扱いだぞ』

 

「辺境でものんびりと暮らせたら僕は満足です」

 

「え〜、わたしは地球の事をもっと知ってもらいたいよ!」

 

「だったら地球の事なら任せるルン!」

 

「あなたも異星人ニャン」

 

「地球人も異星人も関係無いでプルンス!」

 

「地球を気に入ってもらえる様に、みんなでおもてなしをしよう!」

 

「あたしも張り切っちゃうよ!ママが通訳の仕事してるからさ、いつも色んな国の人を案内してるんだ!」

 

「よ〜し!みんなでサボローさんをおもてなしするぞ!」

 

「「「「おー!!」」」」

 

みんなで気合いを入れて、まだ見ぬサボローにおもてなしをする為に準備に取り掛かった

 

 

 

 

「キラやば〜楽しみ〜!」

 

歓迎地球へようこそ!と書かれたプレートと持ち張り切るひかる

 

「…っていうか、日本語で書いても伝わらないんじゃ…」

 

「う〜…」

 

「別に良いでしょ。例え字が読めなくても、その気持ちが伝われば良いと思うよ。言葉が全てじゃないよ」

 

「だ、だよね!」

 

「サボローさんとはどんな方なのでしょう?」

 

まどかが話題を変えどんな人なのか思い浮かべる

 

「星空連合には色々な星の異星人が居るでプルンスからな〜」

 

「早くお友達になりたいな〜!」

 

そんな気持ちで待つのだが一向に現れず、みんな待ちぼうけていた

 

「遅いね」

 

「とっくに到着時間は過ぎてるルン」

 

「何かあったんじゃない?」

 

心配をしてるとAIから連絡がきた

 

『ララ様、上空に飛行物体を確認』

 

全員が上を見上げると確かに何かが近付いていた

 

「あっ、宇宙船だ!」

 

「「「「お〜い!」」」」

 

手を振って位置を教えるも直前になって、大きく急カーブし別の場所に落ちて行った

 

「気付かなかったのか?」

 

「待ってよ!サボローさん!」

 

落ちた場所に急いで行ってみると見た事も無い宇宙船があった

そして、蕾の様に開いて中からメキシコの民族衣装風の人が出てきた

 

「サボローさん地球へようこそ!初めまして、わたし星奈ひかる!」

 

ひかるが自己紹介をし手を出して握手を求めたが、サボローは何故かうねうねと体を揺らしていた

 

「どうしたのかな?」

 

「様子がおかしいルン」

 

更にサボローは体を大きく動かすのだが、身に付けていた衣服がズレ落ちその姿を現した

 

「サボテン?」

 

「きっと植物の進化した星の出身ルン」

 

サボローを見てえれなは少し疑問に思った

 

「でも、ペンダントがあるのにどうして言葉が分からないのかな?」

 

「ここは宇宙のあらゆる言葉を知り尽くす、プルンスの出番でプルンスな〜」

 

プルンスが通訳を試みるも失敗に終わり、更に体にある棘が刺さるという事故にまで遭う

 

「言葉も喋れないみたいだし、コミニケーションを取るのは難かしそうね」

 

悩んでると、今度は手足を使って何か伝えようとしていた

 

「ジェスチャーみたいだな」

 

「え〜と…分かった!」

 

閃いたひかるの答えは

 

「『僕と一緒にフラメンコダンスを踊ろう!』」

 

一緒になって踊りだすも思わぬ返しにサボローも困っていた

 

「違う様ですね」

 

「もしかして『水』って言ってるんじゃないかな?」

 

「えれな分かるでプルンス?」

 

「何となくだけどね…。あたしはえれな。水、案内するよ」

 

そして、いつもの湖に案内し着くなり、足を水に浸からせ水を飲んだ

 

「足から水を飲んでるルン?」

 

「そっか、喉が渇いてたんだ!」

 

えれなもサボローの隣に座り、一緒に足を水に浸からせる

 

「サボロー気持ちいい?」

 

サボローは両手を使って喜んでいた

 

「やっぱり植物に必要なのは、たっぷりのお日様と水分だよね」

 

水分補給も終え案内する為に歩きだす。

歩いてると、サボローが地面に生えてる花を見つけ一礼した

 

「お花好きなんだ」

 

サボローは手でハートを作る

 

「そっかあたしも好き!」

 

えれなも手でハートを作り返す

 

それからは天文台に行ったり、町の方へ行ったりとえれなを中心として案内してあげた

 

「えれなさんのお陰ですっかり楽しんでくれてるみたい」

 

「どんな人でも笑顔に出来るのが、えれなの天才ですね」

 

「あの異星人、本当に星空連合の視察員?」

 

「ルン?」

 

「遊んでばっかりで、地球を視察してる様には見えないけど…」

 

「視察員って言ってもあんな感じだろ?」

 

1人、ユニはサボローの事を視察員かどうか怪しんでいた

 

「そうだ!うちのお店においでよ!綺麗なお花がいっぱいあるんだ!」

 

えれなの家でもある花屋のSONRISAに着いた

 

「パパただいま!」

 

「オラ!セニョリータ達!」

 

「「「「オラ!」」」」

 

いつも通りのハグ。初対面のユニも一緒にハグ

 

「こっちはサボロー。お花が大好きなんだ」

 

「オラ!サボロー。SONRISAへようこそ!」

 

「パパストップ!」

 

「サボローさんはハグ禁止だよ」

 

怪我をさせる前になんとかハグを止めて誤魔化した

 

サボローは店に飾ってある花を見ていた

 

「その花気に入った?」

 

えれなは花を一輪取りサボローに差し出した

 

「はい」

 

サボローはその一輪の花を見つめていたが、何故か顔を険しくしてその場を去った

 

「あっ…サボロー!」

 

サボローは、そのまま自分の乗って来た宇宙船の中に引き篭もってしまった

 

「急にどうしちゃったのかな?」

 

「訳が分からないでプルンス」

 

「もしかして…怒らせちゃったのかも…」

 

「どうしてルン?」

 

「植物型の異星人だから、地球人が花を売ってるのを見てショックだったのね」

 

「サボロー…」

 

待っていても拉致が開かないので、今日はみんな解散する事にした

 

その夜では、えれなはサボローについて考えてた

 

「はぁ〜…」

 

「珍しいわね、えれなが溜め息なんて」

 

丁度悩んでる時に、えれなのお母さんが帰って来た

 

「ねぇママ、分かり合うって難しいね」

 

えれなは独り言の様に話す

 

「ママは凄いよ。通訳のお仕事で、どんな国の人でも笑顔に出来るんだから」

 

「えれな、いくら英語やスペイン語が上手に話せてもね、分かり合えない事だってあるのよ」

 

「そうなの?」

 

えれなはその言葉に不思議を思った

 

「分かり合うのは簡単な事じゃないわ。だからこそ、相手の事をもっと良く知らないとね。笑顔も大事だけどもっと大事なのは、理解しようとすること」

 

「理解…」

 

 

 

 

 

////////

 

次の日、みんなララに呼ばれロケットに集合した

 

「大変ルン!」

 

「どうやらあのサボローは別人だったみたい」

 

流星とララから重大な発言だった。詳しい事はモニターで通信してるアブラハムが説明する事に

 

『視察員のサボロー氏は地球の視察をサボり、今バカンスの真っ最中だとか』

 

「「「「えぇ〜!?」」」」

 

「本物もサボってる訳ね」

 

「これなら、トッパーさんたちが来てくれた方が早い気が…」

 

『…ってな訳で視察は中止だ』

 

その報告をして通信が切れた

 

「じゃあ、あっちのサボローは?」

 

『たまたま、地球に立ち寄った異星人の様です』

 

「お騒がせでプルンスな〜」

 

「みんなちょっと待って!」

 

えれなが声をあげる

 

「まだ何も解決してないよ。サボローは友達になりたかっただけなんだ。だけど、このままじゃ…分かり合えないまま行っちゃう」

 

えれなの中でやり切れてない部分がありそれは

 

「サボローに謝りたい!」

 

「えれなさん!」

 

「ひかる…」

 

「行こう!サボローに会いに!」

 

「…うん!」

 

全員でサボローが居る宇宙船に向かう

 

向かう途中で、ノットリガーなったサボロのを発見した

 

「さぁ、やっておしまい!」

 

「ノ〜ットレイ!」

 

その近くにノットリガーにした人物のテンジョウも居た

 

「みんな!」

 

「「「「うん!(おう!)」」」」

 

「サボロー今助ける!」

 

 

 

 

「「「「「「スターカラーペンダント!カラーチャージ!」」」」」」

 

 

「宇宙(そら)に輝くキラキラ星!キュアスター!」

 

「天にあまねくミルキーウェイ!キュアミルキー!」

 

「宇宙を照らす!灼熱のきらめき!キュアソレイユ!」

 

「夜空に輝く!神秘の月あかり!キュアセレーネ!」

 

「銀河に光る!虹色のスペクトル!キュアコスモ!」

 

「全てを包み込む母なる惑星!キュアアース!」

 

 

「「「「「「スター☆トゥインクルプリキュア!」」」」」」

 

 

 

「おうし座スター・パンチ!」

「ふたご座ミルキー・ショック!」

「やぎ座セレーネ・アロー!」

「ブラック・スラッシュ!」

 

「ノットレ〜イ!」

 

「うわっ!」

 

「うぅっ!」

 

「うぐっ!」

 

ノットリガーから生えてる棘がミサイルとなり技を破るだけではなく、貫いてアースたちに襲い掛かった

 

「サボローやめよう。あなたと戦いたくない!」

 

「笑わせるわね。そんな言葉がコイツに届くとでも?違う星の者同士分かり合える訳ないのさ!」

 

「ノットレイ!」

 

「うわぁー!」

 

「「「「ソレイユ!」」」」

 

倒れてる所にすかさず、ノットリガーのミサイルがソレイユに追撃する

 

「確かに言葉は届かないかも知れない…。分かり合えない相手もいるかも知れない…」

 

それでもソレイユは立ち上がる

 

「けど!分からないからって何もしないなんて、そんなの…そんなのあたしは嫌だ!」

 

「フン!だからお前達は甘いのよ!」

 

放たれるミサイル5つがソレイユに向かうが、それをアースたちが弾き飛ばす

 

「ソレイユ!おもてなしは、まだ終わっていません」

 

「ルン!サボローに」

 

「地球の事、もっと好きになってほしい!」

 

「そして仲良くもなりたい!」

 

「その邪魔はさせないニャン!」

 

「無駄だよ!」

 

「ノットレイ〜!」

 

「「「「きゃあ!」」」」

 

「がっ!」

 

ソレイユを庇って前に出るも薙ぎ払われてしまう

 

「さぁ!止めよ!」

 

「ノット〜レイ〜!」

 

ノットリガーがソレイユを踏み潰しに来た

 

「サボローあたしは…あたしは…!あなたと友達になりたいんだー!」

 

「ノット…」

 

ノットリガーの足が止まった。よく見ると、ソレイユはハートと形を作っていた。

それが届いたのか、ノットリガーは呆然と立ち尽くしてしまう

 

「そんな!?」

 

「みんな!」

 

「「「「うん!」」」」

 

 

「みんなの思い!重ねるフワ〜!」

 

「シャイニートゥインクルペン!」

 

「声を重ねるフワ!」

 

「キラキラ〜!」

 

「トゥインクル!」

 

「キラキラ〜!」

 

「トゥインクル!」

 

「「「「「イマジネーションの輝き!なりたい自分に!」」」」」

 

「星の力輝くフワ〜!」

 

「思いを重ねて!」

 

「「「「「プリキュア!スタートゥインクル・イマジネーション!」」」」」

 

 

 

 

 

////////

 

「サボローあたしの星では、大切な人に心を込めて花を贈るんだ」

「でもごめん。サボローの気持ちを考えてなかった。あたし、サボローに笑顔になってほしかったんだ。本当にごめん…」

 

えれなに涙が零れる

 

「…!」

 

サボローは衣類を脱ぎ始めた。その場に居る全員が意図を理解出来なかったが、それはすぐに分かった

 

サボローが両手を大きく広げたら、体全体を覆う程の花が咲き誇り、頭の上にも大輪の花が咲く

 

「サボロー」

 

そして体にある花を一輪えれなに渡した

 

「ありがとう!」

 

サボローも笑顔になり、これからの事を身振り手振りで伝える

 

「うんそっか。友達、いっぱい出会えるといいね」

 

サボローは宇宙船に乗り、最後まで手を振って別れて宇宙へ旅立って行った

 

「「「「「「バイバーイ!」」」」」」

 

「チャオ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「結局、本名は何だったろうな?」

 

「細かい事は気にしちゃ駄目でプルンス」




その15で出しましたアンケートについてなんですけど、アレを参考に話の内容を作っていきます。勿論、投票が少なかった意見もお供え程度にやっていきます。

と言っても、書きたいネタが8つ位溜まってるのでそれを早く処理しなきゃ…
「アンケとった意味は?」などと考えないで下さい。あくまで参考です

大分グダリましたが、ここまでの拝読ありがとうございました


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第45話 選挙と影の努力者

もうすぐ成人式だけど、場所によっては日が違うみたいだね。

本編をどうぞ〜!


「まもなく、わたしたち3年生は引退です。次の会長を選出したいと思います」

 

(遂に来ましたわ!観星中の金星!この姫ノ城桜子の時代が!)

 

今まどかは、生徒会で引き継ぎの会議をしている様だ

 

「誰か立候補する方はいませんか?」

 

けれど、立候補する人などいなかった。姫ノ城はというと

 

(ガツガツしては印象が良くありませんわ。焦りは禁物、ここはみんなに頼まれて…)

 

そんな感じに、敢えて自分から行かずに座して待つ

 

「立候補いませんか?」

 

結局、誰も立候補することなくその日は決まらず終わった

 

そして下校

 

「あれ?姫ノ城さん?」

 

「星空先輩」

 

遅くまで学校に残ってた流星が姫ノ城とバッタリと会う

 

「生徒会の会議?」

 

「えぇ。次の生徒会長を決める為の会議ですわ!」

 

「という事は、立候補でもしたの?」

 

「それは──」

 

流星に会議での内容を教える

 

「なるほどね。なら、僕が推薦しようか?」

 

「ですけど、星空先輩は生徒会では…」

 

「そんなものは乗り込むに決まってる」

 

「かなり行動的ですわね…」

 

「とにかく、次に会議する日を言ってくれ」

 

 

 

 

 

////////

 

「修学旅行?他の星から?」

 

「例えばの話だよ」

 

ロケットでみんなが集まり、ひかるが面白い事を話していた

 

「他の星から修学旅行で地球に来てもらって、観星中の生徒たちで町を案内出来たら楽しくない?」

 

「この前に来たサボローみたいに?」

 

「そうそう!それで、宇宙人と合同生徒会開くとか!」

 

「へぇ〜星の学校との交流か〜!」

 

「勿論、宇宙人の転校生もあり!」

 

「もういるルン!」

 

「隠したりしないってこと!」

 

「素晴らしいです!」

 

ひかるの話にまどかが食いついた

 

「ひかる、その発想力を生徒会長になって生かしてみませんか?」

 

「えぇ〜!?生徒会長?」

 

「宇宙からの、修学旅行や合同生徒会…実現は簡単ではありません。けど、そういう新しい発想を持った方にこそ次の生徒会長をやってほしいのです!」

 

(ま、マズイ!この話の流れだと)

 

姫ノ城と約束したばかりの流星は焦りを感じた

 

「そっか、次の生徒会長を選ぶ時期だね」

 

「まどか交代するルン?」

 

「えぇ、でも誰も立候補者がいなくて…」

 

「それなら姫ノ城さんを──」

 

「ひかるなら、プリキュア としてもみんなをまとめてくれてますし」

 

「あのだから──」

 

「確かにひかるを中心に自然にまとまってるルン」

 

「それって大事な才能だし」

 

トントン拍子で話が進んでいく。流星も話に入ろうとするが、みんながそれを遮って中々話せないでいた

 

「ひかる…どうですか?」

 

「うう…」

 

「悩むなんてらしくないニャン」

 

みんなの視線がひかるに集まる

 

「うん分かった。やってみるよ!生徒会長に立候補しまーす!」

 

 

 

 

「異議ありですわ!!」

 

「姫ノ城さん…」

 

次に開かれた会議では姫ノ城は猛反対だった

 

「あなたは生徒会の事を何もご存知ない!ご存知?いいえご存知ないわ!ご存知ない事をご存知ですわよね!?」

 

ご存知ばかりの連呼でひかるは何を言ってるのかさっぱりだった

 

「仕方ありませんわ。もはや、このわたくしがやるしかございませんわねぇ!」

 

「あの!…どうしよう」

 

「えっと…」

 

まどかが困り果てているところに他の生徒から案がでた

 

「選挙をしたらどうでしょう」

 

「「選挙?」」

 

「分かりました」

 

その意見にまどかは承知した

 

「選挙…わたしはそこまでやらなくても…」

 

「その勝負受けて立つ!!」

 

「「流星君!?」」

 

タイミングを見計らった様にドアが勢い良く開き流星が登場する

 

「そもそも僕は姫ノ城さんを推薦しようとしたのに!みんなが僕の言葉を遮るから全く話せなかった!!」

 

姫ノ城の肩に手を置き

 

「悪いが今回は敵同士!手加減は無しだよ!」

 

「星空先輩!」

 

「姫ノ城さん!」

 

熱い握手をし更に団結力を深める

 

 

 

 

 

/////

 

「この度、時期生徒会長に立候補した2年星奈ひかるで〜す!」

 

「おぉ〜星奈頑張れ〜!」

 

朝早くに、ひかるはララと一緒に選挙活動していた。その様子をカルノリたちクラスメイトは見守る

 

「わたしが生徒会長になりました暁にはこの観星中を!」

 

一呼吸置き

 

「キラやば〜っな学校にしたいと思います!」

 

「おもしれ〜!」

 

「宇宙規模でキラやばな観星中となって、宇宙からの転校生を受け入れ…あ、あれ?」

 

カルノリ以外のクラスメイトはあまり受けが悪い反応だった

 

「みんなひかるを宇宙人を見るような目で見てるルン」

 

一方で流星と姫ノ城ペアはというと

 

「姫ノ城さんこんな感じでどうだ!!」

 

「助かりますわ。ではそれを…」

 

この2人は何やら準備をしている様子

 

場面はひかるたちに移り変わり、ひかるは他生徒からまどかの事を聞いていた

 

「どうしてまどかの事聞いてるルン?」

 

「ズバリ!最高の生徒会長のやる事が、一番正しいって訳でしょ!」

 

「なるほどルン!」

 

順調に事を進ませ外での演説もしていた

 

「わたくし星奈ひかるは!香久矢まどか先輩の意志を継ぎ、まどか先輩のやり方でより素晴らしい学校にしたいと思います!目指せまどか会長!一歩先行く気遣いの生徒会長!」

 

「星奈ひかるを宜しくルン!」

 

ひかるは好意印象を持たれ始めた

 

姫ノ城も負けずに演説を

 

「わたくし、姫ノ城桜子が生徒会長として目指す観星中!それは!」

「生徒会による校内風紀の徹底、罰則規定の制定。そして、生徒会長姫ノ城桜子のお茶会の開催!桜子の部屋の開設!桜子の目安箱を各階10個ずつ設置!」

 

まだまだ演説は止まらず

 

「姫ノ城桜子の姫ノ城桜子による、姫ノ城桜子の為の生徒会長姫ノ城桜子ですわ!!」

 

「清き一票を!!」

 

「どんだけ姫ノ城桜子連呼するんだ…」

 

「こりゃ星奈に分がありだな」

 

熱意のこもった演説も呆れられ、その場を離れるクラスメイトたち

 

「何故ですの!?」

 

「落ち着いて。自分がどうするかって言う事はちゃんと話せてる。今度はもっと具体的に説明しよう」

 

「分かりましたわ…」

 

「後は、僕たちなりにやっていけば大丈夫」

 

学校では次期生徒会長はひかるが良いとの噂が立ちつつ、それを聞いていたまどかは少し心配していた

 

「まどかじゃん!どうしたんだこんな所で?」

 

「流星君、少し生徒会室に用事で」

 

「最近ひかるの噂ばかりだよな」

 

「姫ノ城さんの様子はどうですか?」

 

「ぼちぼちだな。それとひとついいか?」

 

「何かありましたか?」

 

流星は少しバツが悪そうな顔をしてこう言った

 

「正直、ひかるには辞退する事を勧める」

 

「それは何故ですか?あんなにも頑張っていますのに!」

 

「噂を聞いてれば何となく分かるだろ?それはまどかも知ってる筈だよ」

 

「それはそうですが…」

 

「最初は興味本位で姫ノ城さんを推薦していだが、一緒に活動してるいと色々と凄い事を沢山発見した。今では姫ノ城さんを本気で生徒会長にしたいと願って活動してる」

 

「…!」

 

流星の言葉に嘘は無かった。本気で姫ノ城さんの為にしているのだと悟った

 

「確かにひかるは頑張ってはいる。けれど頑張り過ぎだ」

 

 

 

 

 

/////

 

次の日もひかるは選挙活動に没頭して走り回っていた。そこへ偶然カルノリと出会った

 

「お疲れ〜」

 

「もうすぐ投票だからね」

 

「あのさ、俺は姫ノ城の方が良い感じって思うんだよなぁ」

 

その理由はというと

 

「あいつ、意外と面白いっしょ」

 

「まどかさんは、生徒会長を面白い面白くないでやってないよ」

 

「でもさぁ、どうして桜子の部屋やりたいとか、お茶会やりたいとか知りたくならねぇ?」

 

只面白いだけの理由だけではなく、それについての興味本位からカルノリは印象を受けていた

 

「それにさ、あいつ何か毎日遅くまで学校に残ってるみたいだし。後、星空先輩も一緒に」

 

「学校に!?」

 

それを聞いてひかるとララは急いで学校に向かうのだった。

そして、学校に向かう2人をユニが見てロケットに居る、まどかとえれなにその事を話した

 

学校では姫ノ城は校舎で何かメモを取っていた

 

「少しグラついていますわねぇ。誰かが体重をかけて外れたら危険ですわ」

 

今度は外へ

 

「裏庭の花壇…。花の世話をする生徒の為に、ベンチが欲しいですわねぇ。確か、南校舎に使ってないベンチが……そろそろ星空先輩も戻って来ますね」

 

別行動してる流星と情報交換する為、一度落ち合おうとする時

 

「姫ノ城さんってさ〜、自分が目立ちたいだけに見えちゃったりするんだよね」

 

「あぁ、それ言えるかも。まどか先輩みたいに、周りを見てる感じはしないよね」

 

そんな陰口を聞いてしまった姫ノ城は、暗い顔をして校舎内に入って行った。

すれ違いで、ひかるとララがその場を訪れて1つのメモ帳を拾った

 

「落とし物?誰の?」

 

そのメモ帳は、先程姫ノ城が落としていった物だ

 

 

『3階階段、おどり場のガラスに亀裂』

 

『2階、1年生の掃除用具入れ倒れやすい』

 

『桜子の部屋、生徒たちの悩みを聞く場に。お茶会をやりながら…気楽な会話の中で、新しい意見も出るかも知れない。生徒会といえども、部活のように楽しく生徒が話せる観星中に』

 

 

「ルン…これって…」

 

「うん」

 

ひかるたちはメモの中身を見た。それは箇条書きで丁寧に書かれていた

 

「何故ですの?わたくしは…」

 

廊下で姫ノ城は思い詰めていた。そのせいで、壁に貼っているひかるのポスターに手をかけてる時

 

「姫ノ城さ〜ん!」

 

「っ!?」

 

その声に慌てて手を引っ込めた。その声の主は流星だった

 

「ど、どうかしましたの?」

 

なんとか笑顔を保ちつつ流星と正面で話す

 

「言われてたグランドの方を見て来たよ。はい」

 

流星はメモ帳を渡した。内容は何か異常が無いかのチェックの事だった

 

「さっきポスターに何をしようとしたの?」

 

「……」

 

先程の場面を見られていた。流石に気まずくなり、これから何を言われるかそんな事を考え、怯えながら俯いていたら

 

「よしよし」

 

「え…」

 

流星は姫ノ城の頭を撫でていた

 

「僕の両親は何かあったら、こうやって頭を撫でてくれて落ち着かせてくれた」

 

「…」

 

「嫌な気持ちになってしまうのも分かるよ。でも、見てくれてる人もいる。その事は忘れないでね」

 

「星空先輩…」

 

「素晴らしい!歪んだイマジネーションを感じるぞ!」

 

窓の外、カッパードが宇宙船に乗ってこちらを見ていた

 

(姫ノ城さんがいる前で変身なんて…!)

 

「プリキュア …しかも星空流星ですね」

 

カッパードの隣にはクエーサーもいた

 

「我が刃よ、とくとすえ!歪んだイマジネーション!」

 

武器の形状がトロフィー型の槍になり、その先から6枚の花びらが包んでいた

 

「姫ノ城さん!」

 

流星は急いでカッパードのいる外へ向かった

 

ひかるたちもその騒ぎを聞きつけた

 

「来たかプリキュア 。この美しく歪んだ花で見事に散らせてやろう」

 

「ひかる!」

 

「何事!」

 

「黒い桜…まさか!?」

 

「そのまさかの姫ノ城さんだ。見てる手前で変身出来なかったとは言え、すまない」

 

「今回はゾディアークの奴らとの共同だ」

 

「クエーサー。さぁ、始めましょう」

 

「本当はカッパードと相手したいが、クエーサーって言う奴はどうやら僕を指名してるらしい」

 

「分かった。こっちは任せて!」

 

流星はプライムペンを構える

 

 

 

「「「「「「スターカラーペンダント!カラーチャージ!」」」」」」

 

 

「宇宙(そら)に輝くキラキラ星!キュアスター!」

 

「天にあまねくミルキーウェイ!キュアミルキー!」

 

「宇宙を照らす!灼熱のきらめき!キュアソレイユ!」

 

「夜空に輝く!神秘の月あかり!キュアセレーネ!」

 

「銀河に光る!虹色のスペクトル!キュアコスモ!」

 

「全てを包み込む母なる惑星!キュアアース!」

 

 

「「「「「「スター☆トゥインクルプリキュア!」」」」」」

 

 

 

「望み通り相手してやるよ!」

 

「今更そんな物!」

 

アースのパンチがクエーサーを包み込むバリアーによって阻まれた

 

「クソッ!」

 

「私自身はあまり戦闘向きではない。けれど敵のデータを集め、そして他の星の技術を学びそれを武器とする。それが私の戦いかたです」

 

「ビッグバン・スマッシュ!」

 

だがそれもバリアーで防がれた

 

「想定内の攻撃力。カッパード、3人程ノットレイを借ります」

 

クエーサーは光線銃で、ノットレイを撃ちそして洗脳してしまった

 

「「「ノットレイ〜」」」

 

「ここからが本当の勝負。ホワイトホールペン!ダークチャージ!」

 

スターカラーペンダントに似た黒い形の物にペンを挿し込んだ

 

「君達のペンダントを基に作ったペンダントで、人工ギャラクシースターカラーペンの力を最大限に発揮させる代物」

 

「それがどうした!」

 

スピードを活かしてクエーサーに近づこうと思ったら

 

「ノットレイ!」

 

「何!?」

 

なんとノットレイが空間移動してアースの目の前に現れた

 

「ノット!」

 

「ぐぅ!」

 

「ホワイトホールの力の解放。それは、他者にもその力を使えるという事さ」

 

「使用者以外にも力が使えるだと!?」

 

「人工的に作っているのだから、改造すれば出来ない事は無い」

 

「…だとしても、ここで止まる訳にはいかない」

 

アースはスターゲイザーペンと金色に変化したペンダントを構える

 

「スターゲイザーペン!」

 

「おうし座」

 

スターゲイザースタイル変身し、おうし座の力でアースの頭にピンクの角が二本生えて身体強化された

 

「ハァッ!」

 

アースがクエーサーを相手にしてる様にスターたちもノットレイを相手にしていた

 

「スター・パンチ!」

「セレーネ・アロー!」

 

「「「ノットレイ〜」」」

 

「ミルキー・ショック!」

「ソレイユ・シュート!」

 

スターたちがノットレイに攻撃し、コスモはカッパードを狙う

 

「コスモシャイニング!」

 

「美しく散るがいい!」

 

先端から花吹雪を出し、コスモシャイニングを打ち消した

 

「まだまだ!」

 

そのまま花吹雪がスターたちを取り囲んだ

 

「うぅっ…身動き出来ない!」

 

花吹雪の中、スターに姫ノ城のポスターが行き渡る

 

「そこに描かれた女、さっきはお前の絵を破ろうとしていたぞ」

 

「え!?」

 

吹雪の勢いが止まらず、ますますスターの体を動けなくする

 

「ハハハ…お前への歪んだイマジネーション!今日の武器は強い!実に狂おしい程に強い!」

「これがあの女の思い。歪んでいる!実に歪んでいる!」

 

「違う!歪んでなんか…いない!」

 

「何だと?」

 

「わたし何にも知ろうとしてなかった。姫ノ城さんの事…でも…今は少しだけ分かる。わたしもっと知りたい!彼女のこと!」

 

「同感だ。敵を知れば弱点も分かる。倒すのに好都合」

 

「違う!わたしは…わたしの事も知って欲しい!」

 

「敵に自分を?ハッ、何の為にだ」

 

「分かり合う為!」

 

「分かり合うだと?くだらん。そんな事に意味は無い!」

 

それでもスターは言葉を続ける

 

「意味なく…なんかないよ…。きっと!そこから生まれるんだ!キラやば〜っなものが!!」

 

スターのブローチが大きく光

 

「ハァーーッ!!」

 

光りが花びらを、ノットレイを吹き飛ばした

 

「な、何!?」

 

「あれは一体?」

 

あまりのパワーにクエーサーも目を向ける

 

「凄いパワーでプルンス!」

 

「みんないくフワ〜!」

 

 

「みんなの思い!重ねるフワ〜!」

 

「シャイニートゥインクルペン!」

 

「声を重ねるフワ!」

 

「キラキラ〜!」

 

「トゥインクル!」

 

「キラキラ〜!」

 

「トゥインクル!」

 

「「「「「イマジネーションの輝き!なりたい自分に!」」」」」

 

「星の力輝くフワ〜!」

 

「思いを重ねて!」

 

「「「「「プリキュア!スタートゥインクル・イマジネーション!」」」」」

 

 

「何だったのだあの力は…」

 

「カッパード、一度退却するのが得策だと」

 

カッパードとクエーサーはその場から消え、今回も退けた

 

「今の一体何だったんだろう…」

 

スター本人ですらその力には分からずじまいだった

 

 

 

 

 

////////

 

「大丈夫か?姫ノ城さん」

 

「わたくし一体何を…」

 

流星が介護をすると、ひかるとララがこちらに歩いて来た

 

「姫ノ城さん!これ、姫ノ城さんのでしょ?」

 

ひかるはさっき落としたメモ帳を渡した

 

「あっ!中を見ましたの?」

 

「少しだけ」

 

姫ノ城はメモ帳を受け取ると、そそくさ歩いて別れた

 

 

そして投票当日

 

「では、投票前の最終演説をどうぞ。星奈ひかるさんから」

 

「え〜、わたし星奈ひかるは!全力で!」

 

少し間を取り

 

「姫ノ城桜子さんを応援します!」

 

その発言に生徒全員がどよめいた

 

「姫ノ城さんは相手が上級生であっても、廊下を走っていたら注意出来る人なんだよ!素敵じゃない!それに──」

 

その話を聞いてた3年生組は

 

「相手の応援演説始まっちゃったね」

 

「これは予想外」

 

「えぇでも…ひかるらしくて素敵です!」

 

「姫ノ城さんが生徒会長になったら、とってもキラやば〜っな学校になると思います!」

 

ひかるは辞退する事に、そして次期生徒会長は姫ノ城桜子に決定した

 

そして生徒会室

 

「これから教える事が沢山あります。宜しく頼みます姫ノ城生徒会長」

 

「はい…」

 

生徒会で済ませ下校。外では、流星とひかるにララが待っていた

 

「おめでとう!次期生徒会長!」

 

「まぁ、あなたも健闘しましたわね」

 

お互いに今日までの事を褒め称える

 

「わたし気が付いたの。自分はまどかさんの真似っていうか、後を追いかける事をしてただけだって」

 

「…!」

 

「でも、姫ノ城さんは自分のやり方で頑張ろうとしてた。夢中になってた!」

 

「夢中…」

 

「わたし姫ノ城さんに投票しちゃった!」

 

「わ…わたくし、観星中の金星に真っ向勝負など100年早いお話ですわよ!」

 

「観星中の金星…へぇ〜わたしは何かな?」

 

「あなたはそうねぇ、観星中の…銀河におなりなさい!」

 

「ぎ、銀河ルン!?」

 

「星じゃなくて!?あっ、それだと学校名と被っちゃうか…」

 

「それキラやば〜!」

 

あまりのスケールの大きさに流星とララは驚き、ひかるは感激した

 

「そ、それと星空先輩!」

 

「?」

 

「最後までありがとうございました!」

 

「フッ、僕も楽しかったよ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

4人は夕日に照らされながら仲良く帰るのであった




この回で姫ノ城さんに対する見方がめっちゃ変わった!

ここまでの拝読ありがとうございました!


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第46話 マフィアと犬のお巡りさんと指輪

この日の回は友達と一緒に観ました。少しずつこちらに引き込む

本編をどうぞ〜


「この前の何だったルン?」

 

「凄いパワーだったけど…」

 

先日の戦いでひかるが見せた、謎の力について話していた

 

「トゥインクルイマジネーションと何か関係があるのでしょうか?」

 

『報告があります』

 

突然AIからの報告で話を打ち切る

 

『宇宙マフィアのドン・オクトーが、惑星レインボーの指輪を手に入れたというニュースを見つけました』

 

「確か、この前のオークションに参加されていた方です」

 

「よく覚えていたな」

 

「宇宙マフィアとは…宇宙の闇社会をきかせる、こわ〜い異星人たちでプルンス…」

 

「ユニどうする?」

 

今でも惑星レインボーの事になると、強い執着心のあるユニの回答は勿論

 

「当然返してもらうわ。惑星レインボーの宝!」

 

「でも簡単に返してもらえるとは思えないルン」

 

「忘れたの?わたしの別の顔」

 

「まさかマオたん!?」

 

「そっちじゃなくて!」

 

ユニはパフュームの香水を自分にかけ、久々のあの姿を現す

 

「この宇宙怪盗ブルーキャットに盗まない物は無いニャン!」

 

「駄目だよ盗むのは!」

 

「ダメフワ〜!」

 

それを言われたユニはムッとした顔になった

 

 

 

 

 

////////

 

「フワー!」

 

「侵入成功!ワクワクして来たよ!」

 

「流星君!」

 

現在流星たちは、ドン・オクトーのアジトに潜入中。

何故、流星たちも付いて来たかと言うと

 

 

 

 

 

「フワのワープは、大分アバウトだから直接アジトには行けない」

 

アジトに潜入する為に1隻の輸送船を目星する

 

「AIの情報によれば、これからアジトで星空界のマフィアを集めたパーティーをやるみたいね」

 

「そんなタイミングで行くなんて危険過ぎるルン!」

 

「寧ろ逆よ。わたしの場合、人混みに紛れた方が盗みがしやすいの」

 

「木を隠すなら森の中ってか?」

 

「自称探偵も同じ事を考えてたのね」

 

「さてと、どうやって盗み出すか…」

 

流星とユニが考えてると、ひかるが頬を膨らませて睨んでいた

 

「すっごく不満そうでプルンス…」

 

「言いたい事があるなら言えば?」

 

「最初に言ったよ!ドラムスさんの時もそうだけど、盗むなんて駄目だよ!流星君も参加しないでよ!」

 

「あれは惑星レインボーのものよ。それに、素直にお願いして返してくれる相手だと思ってるの?」

 

「やってみなきゃ分かんないじゃん!」

 

「やらなくても分かるでしょ?」

 

お互いに一歩も引かず言い争いを続ける

 

「あなたたちも反対なんでしょ?」

 

「良いやり方とは思えません」

 

今回ばかりはみんな反対意見だった……1人除いて

 

「僕は付いて行くよ」

 

「流星君本気ですか!?」

 

「時にはやらなきゃいけない事だってあるんだよ」

 

「…分かったわ。だったら無理に付き合わなくていい。行くわよ流星」

 

「待って!ユニたちだけでは危ないよ!」

 

「どっちニャン!」

 

ひかるはユニの腕を掴み行かせないようにする

 

「どっちも本当の気持ちだよ。反対するも心配のも。ユニは本当にそれが良いって思ってるの?」

 

一瞬動揺するが直ぐに切り替える

 

「わたしは必ず指輪を取り戻す…それでも付いて来る気なら、せめて足を引っ張らない様にしてちょうだい」

 

 

 

 

 

そして今に至る

 

流星たちは変装をして正面から堂々と警備の前に躍り出た

 

「ドン・フワフワのファミリーです」

 

「フワッフ!」

 

「何でフワなの?」

 

「さぁ?」

 

「フワフワなんてマフィアいたっけ?」

 

「いつまで待たせる気かしら?ボスは気が短いのよ」

 

「フワッフワ!」

 

「し、失礼しました!どうぞ!」

 

怪しまれていたが、強引にユニが言いくるめて上手いこと切り抜けた

 

「うん?今の匂い…」

 

その様子を1人の清掃員がこちらを見ていた

 

会場内に入ってみると、黒服を着た色んな宇宙人が沢山いた

 

「怖そうな人がいっぱいルン」

 

「…居たわ」

 

「あっ!ユニ!」

 

ユニは1人さっそうと飛び出した

 

「これは惑星レインボーのお宝の中でもとびきりの代物なんだ。何故だか分かるか?」

 

「その指輪は身に着けた者の感情で色が変化する」

 

ドン・オクトーが指輪を自慢する中、ユニは自然にその話の輪に入り込んだ

 

「今は喜びを示すイエロー。他にも悲しみのブルー、怒りのレッドなど七色の感情に反応する。ですよね?」

 

「正解だ、よく知ってるな」

 

「えぇ、だって……これはわたしの大事な人の物だから」

 

ドン・オクトーの指に着いていた指輪を、ユニはさり気なく盗み見せた

 

「いつの間に!?」

 

ユニが指輪を身に着けた事により指輪は赤く反応し、その光りを利用して目を眩まして逃げ去った

 

「盗賊だ!捕まえろーー!!」

 

警備の奴らが一斉に動き出しユニを追いかける。

けれども、華麗な身のこなしで会場内を縦横無尽に走り会場の外へ逃げ出した

 

「もう指輪は盗っちゃったルン!?」

 

「変装はここまで!追いかけるぞ!」

 

そして外へ逃げたユニはというと

 

「あっちへ逃げて行ったぞ!」

 

変装で警備の目を誤魔化していた

 

「見つけたであります!怪盗ブルーキャット!」

 

と、思われてたが清掃員の人が待ったをかけた。そして手錠を持ってユニを捕まえようとする

 

「何で正体を見破れたの?」

 

「本官は星空警察のアン警部補!星空警察が管理している悪人の匂いは全部覚えてるであります!」

 

警察手帳を見せ、自分の正体を最初から最後まで正体を明かした犬の様な容姿をした警官だった

 

「正義の為に今日こそ逮捕するであります!手錠ブーメラン!」

 

目に炎を滾らせ手錠を投げ飛ばす

 

「厄介な物を持ってるじゃない」

 

「刑事道具は他にもあります!」

 

懐から小さなライトを取り出すが

 

「あっ!これは今使う物じゃ無かったであります!」

 

どうやら今は必要無いとの事でしまいこんだ

 

「いたぞ!」

 

どうやらマフィアの奴らが戻って来た

 

「ご協力感謝であります!…え?ちょっと待つであります!」

 

アンは両腕を拘束されズルズルと引きずられていく

 

「あれ?何で本官を!?」

 

「宇宙マフィアと星空警察は長年の敵対関係。お前もアジトに忍び込んでたのは一緒やろがい!」

 

「…そうであったであります!」

 

「結構ドジなのね…」

 

その隙にユニは抜け道から逃げ去って行く

 

「ただで済むと思うなよ!ブルーキャットの前にたっぷりお仕置きをしてやる!」

 

「えぇ〜〜!!」

 

「はぁ…」

 

ユニは足を止めアンの救出をする

 

「フッ!」

 

ドン・オクトーを転ばせてアンを抱えてマフィアたちの輪を抜ける

 

「行くわよ!」

 

「え?」

 

「早く!」

 

急いで逃げるも背後から迫る触手から逃げきれず2人共捕まった。

その際に指輪を落とし、ドン・オクトーが拾い着ける

 

「この状況で2人で逃げようなんて甘過ぎるだろが!まとめてお仕置きだ!」

 

指輪が赤く光りどれだけ怒っているか目に見えていた

 

 

 

 

 

////////

 

ユニたちは何処か別の場所に移され未だに拘束されていた

 

「本官が捕まるなんて情けないであります。これから、沢山正義の為に活躍する予定だったのに」

 

この状況でもユニは冷静さを保っていた。それに引き換え、アンは泣き言を言い出す

 

「正義ねぇ…」

 

「何であります?」

 

「別に」

 

「あっ、お礼を言い忘れてたであります」

 

「え?」

 

「さっきは本官を助けに戻って来てくれてありがとうであります!何だか、聞いてた印象と違うであります」

 

相手が怪盗であっても律儀にお礼言った。そして聞いてた人物像とは違い、不思議に思った

 

「でしょうね」

 

「折角なので言わせてもらいます!盗みは良くないでありますよ。騙されたり、自分の物を取られた人の気持ちを考えるであります」

 

今のユニにとって一番痛い所を突かれた。ロケットでのやり取りを思い出してしまう

 

「それはあなたも一緒でしょ」

「ここでスパイしてたんでしょ?正義の為なら変装して騙しても良いの?理由があれば何をしてもいいんなら、そんなの誰にでもなるんじゃない?」

 

「そ、それは…」

 

流石のアンも、こんな事言われてしまってたじろいでしまった

 

「今のは忘れて。自分に言ったようなものだから…」

 

「ブルーキャットには悪い事する理由あるでありますか?」

 

「さあね」

 

話をしているとドアのロックが解除された音がした

 

「お仕置きの時間かしらね」

 

開かれたドアの向こうには

 

「ユニ!」

 

「無事!?」

 

「遅いニャン」

 

ユニは縛られてた縄を解いた

 

「あっ!えー!?」

 

「あれだけお喋りする時間があればこれくらいわけないわ」

 

ユニはアンの縄も解いてあげる

 

「しかし、どうやって鍵を開けたの?」

 

「探偵を舐めるなよ」

 

「よくそんな口を言えるでプルンス」

 

 

『──さっさとドアを開けるパスワード教えんかいワレェェ!!』

 

『──ひぃ!』

 

『──オラァ!マフィアのド畜生がぁ!覚悟せぇやあぁぁ!!』

 

『──お前たちは誰だ!?』

 

『──わしゃらぁはな、ブルーなキャット組のもんじゃあ!!』

 

 

「そのままマフィアの人たちに特攻仕掛けて…」

 

「何となく分かったニャン…」

 

急いで脱出し逃走する

 

「星空警察のお巡りさん?かっちょい〜!」

 

「お巡りさんじゃなくて警部補であります!」

 

「逃さんぞ!仲間がいたとはな!」

 

敵地のアジトだからあって、ドン・オクトーは先回りして流星たちに追いついた

 

「この指輪はオレが金と力でぶんどったものだ!それを奪おうとする奴は全員お仕置きだ!」

 

指輪がさらに赤く光り怒りを激しくする

 

「行くぞ舎弟ども!カチコミじゃあぁぁ!」

 

「流星君が探偵からヤクザに変わっちゃったよ…」

 

「その意気よ」

 

「テンジョウ!」

 

何処から入って来たのか、ノットレイを引き連れているテンジョウがいた

 

「煽れ団扇よ!ふくれろ!歪んだイマジネーション!」

 

「さぁプリキュア を倒すのよ!」

 

ドン・オクトーがノットリガーにされてしまった

 

「お静まり下さい!」

 

「ゆでだこになってしまいます!」

 

部下の人たちが鎮めようとするも

 

「ノットレレ!」

 

口から墨を吐き部下の人たちに被害がもたらされる

 

「手当たり次第でプルンス!」

 

「止めなきゃ!」

 

流星はスターゲイザーペンと金色のペンダントを構え、ひかるたちもペンを構える

 

 

 

「「「「「スターカラーペンダント!カラーチャージ!」」」」」

 

「スターゲイザーペン!」

 

 

「宇宙(そら)に輝くキラキラ星!キュアスター!」

 

「天にあまねくミルキーウェイ!キュアミルキー!」

 

「宇宙を照らす!灼熱のきらめき!キュアソレイユ!」

 

「夜空に輝く!神秘の月あかり!キュアセレーネ!」

 

「銀河に光る!虹色のスペクトル!キュアコスモ!」

 

「全てを包み込む母なる惑星!キュアアース!」

 

 

「「「「「「スター☆トゥインクルプリキュア!」」」」」」

 

 

 

「プリキュア !?星空界を救う為に戦ってると噂の!?ブルーキャットが!?」

 

6人と多人数だが、ノットリガーの触手はそれすらも超えて苦戦を強いられる

 

「凄い手数です!」

 

「オヨ!」

 

「油断しないの!」

 

ミルキーが飛ばされ壁に激突するのを、コスモが支え受け止めてくれた

 

「っ!コスモ下!」

 

「しまっ…!あぁぁ!!」

 

けれど、その一瞬を突かれコスモの足に触手が絡まり投げ飛ばされる

 

「アンドロメダ座!」

 

アンドロメダ座で鎖を召喚しノットリガーの触手を縛り付ける

 

「大物取っ…嘘!?」

 

だが、縛り損ねた触手が鎖を引きちぎり拘束を解く

 

「あらあら優しいこと。でも、甘いわね!」

 

「…!」

 

「バケニャーンの時は食えない相手だったけど、プリキュア といる内に弱くなったんじゃない?アッハハハハッ!」

 

高らかに笑うテンジョウはトドメを刺しにくる

 

「さぁ!やっておしまい!」

 

「ノットレレレ!」

 

墨のブレスがコスモに直撃する…だったが

 

「優しくて…何がいけないの!?」

 

スターが星型のバリアーでノットリガーの攻撃に耐える

 

「あなたたちが気付いてないだけルン!」

 

ミルキーの電撃が炸裂する

 

「コスモはね、誰よりも他人を思いやる心を持ってる!素直じゃないけどね」

 

「はぁ?」

 

「本音を言うのが人より少し苦手なだけです!」

 

「ちょっと…!」

 

ソレイユとセレーネが触手を弾かせ

 

「要するに僕たちが言いたいのはね!」

 

「コスモは誰よりも優しくて!とっても!とーっても!良い子なんだー!」

 

「ノット!」

 

再度アースが鎖で動きを封じ、それに合わせてスターがパンチを当てる

 

「ニャン!///」

 

流石のコスモも、ここまで全員から褒めちぎられては顔を赤くしてしまう。

ノットリガーがダウンして、上に乗っていたテンジョウが地面に降りるとアンが光線銃を構えていた

 

「星空警察であります!」

 

「あ〜ら、警察が怪盗の味方していいの?」

 

「良くは無いでありますが、ブルーキャットは本官を助けてくれたであります!だから、今だけは助けるであります!」

 

アンがテンジョウに光線銃を撃ちも避けられるが、避けた事により後ろに倒れてたノットリガーに当たる

 

「今であります!」

 

「あなた…」

 

「コスモ」

 

見渡せばコスモの目の前にはみんながいた。コスモは少し呆れ気味で

 

「全く、よくあんな恥ずかしいこと言えるニャン」

 

小さく呟いた

 

「ありがと…」

 

「えっ?」

 

「あれあれ〜?何と申しましたか〜?」

 

「うるさいニャン!それよりいくわよ!」

 

 

「みんなの思い!重ねるフワ〜!」

 

「シャイニートゥインクルペン!」

 

「声を重ねるフワ!」

 

「キラキラ〜!」

 

「トゥインクル!」

 

「キラキラ〜!」

 

「トゥインクル!」

 

「「「「「イマジネーションの輝き!なりたい自分に!」」」」」

 

「星の力輝くフワ〜!」

 

「思いを重ねて!」

 

「「「「「プリキュア!スタートゥインクル・イマジネーション!」」」」」

 

 

 

 

 

////////

 

浄化し倒れてるドン・オクトーの持つ指輪に歩み寄る

 

「ユニ!」

 

ドン・オクトーも部下に支えられながらも体を起こしお互い向き合い

 

「わたしはレインボー星人よ」

 

ユニは自分の本当の正体を明かした

 

「その指輪はオリーフィオ。わたしと星のみんなにとって一番大事な人が身に着けていた物。だから返して欲しいの。お金が必要ならすぐには無理でも必ず用意する!」

 

ユニはちゃんと事情も説明した上で返して欲しいと頼んだ

 

「その話を信じろと言うのか?」

 

疑いの言葉を投げられるがユニの事をジッと見ていた

 

「着けてみろ」

 

指輪を差し出されて少々驚くが、言われた通り身に着けると青く光った

 

「ブルー…確か悲しみの色と言っていたな…持っていけ」

 

「ありがとう」

 

その気持ちを察して指輪はようやくユニの手元に帰ってきた

 

「さぁ、帰るわよ!」

 

「待つであります!」

 

「何よ…」

 

良い雰囲気で終わろうとしたところでアンが待ったをかける

 

「盗みの理由は何となく分かったでありますが、これまでの事は反省の形を示してもらわないと」

 

その形というのが

 

「先ずは10年程、本官と一緒にボランティアするのはどうでありますか?」

 

無言でアンの肩に手を置くと

 

「あー!本官の手錠でー!」

 

一瞬でアンの両手を手錠で拘束した

 

「行くわよ!バイバイニャン!」

 

「やっぱり怪盗は怪盗であります!信じた本官が間違ってたでありま〜す!」

 

みんなは急いでロケットに乗り込みワープホールに飛び込むも、ギリギリのところでアンの宇宙船も追いついた

 

「このままだと追い付つかれるルン!」

 

「流星、あなた探偵でしょ?一緒にボランティアして来たら?」

 

「こんな時に探偵として認めるの!?」

 

『いえ、遠慮しておきます』

 

「そして勝手に遠慮された!?」

 

わざわざ通信を拾ってまで言われて流星は落ち込むしかなかった

 

「ブースター点火!」

 

勢い良く速度を上げるも

 

「…って、止まらないでありま〜す!」

 

ロケットを追い越しそのまま先へ進んで行ってしまった

 

「追い抜いって行ったでプルンス…」

 

ロケットも無事地球に帰ってひと段落する

 

「ユニ…怪盗は続けるルン?」

 

「そうね…惑星レインボーの宝を取り戻すまでは辞める訳にはいかない」

 

そして指輪は光っていた

 

「でも、みんなを悲しませる様な事はしないわ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

喜びという黄色い色に




海外のドラマ観てる人には分かると思いますが、警官であっても任務の為なら容赦なく犯罪行為犯します

ここまでの拝読ありがとうございました!


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第47話 ハロウィンと仮装コンテスト

もう12月になる…

では本編をどうぞ!


もうすぐハロウィン。それに合わせて観星町では仮装コンテストが開催される

 

「優勝チームにはスタードーナッツ1年分か」

 

「ひかるとララもクラスで参加するらしくて、あたしたちもどうかなと」

 

ロケットで流星、まどか、ユニを誘うえれな

 

「仮装って言われても…」

 

「ユニの場合は元の姿で行っても大丈夫だと思うよ」

 

「本当ニャン!?そ、それなら参加してみようかな」

 

「でしたら!ユニに合わせて猫の仮装はどうでしょう?」

 

「それ良いアイディア!」

 

まどかとユニは参加ぎ決まったが流星は

 

「僕は遠慮しておくよ」

 

「意外ね。流星は騒がしい事は好きだと思ってた」

 

「こうゆうのは見てるのが一番楽しいからね。でも衣装作りは手伝うよ」

 

結局流星は参加せず、えれなとまどかにユニの3人で参加する事に

 

そしてハロウィン当日。開催となる場所は町の中心

 

「本当の姿で堂々といられるって気分が良いニャン」

 

「わたくしも良い気分ですニャン」

 

「ひかるとララは何の仮装なの?」

 

「わたしはイエティ!」

 

「ツチノコルン!」

 

ひかるとララはクラス全員での参加

 

「プルンスは…どうした?」

 

「どうでプルンス!このボディ!」

 

「フワワワ〜ン!」

 

「絵面的に犬とその飼い主って感じ」

 

プルンスは頑張って人型になってみたの感じで、フワは完全に犬である

 

「プルンス、もうちょっと人型に近づけれなかったの?しかもイケボ…」

 

「これも仮装の一環でプルンス!」

 

「でもプルンスは参加して無いルン」

 

「流星君は仮装しないの?」

 

「見てる方が楽しいからね」

 

盛り上がって話してると

 

「はい、お菓子どうぞ〜」

 

「ルン?貰って良いルン?」

 

「うん」

 

「ありがとうルン」

 

全員にお菓子が行き渡る

 

「仮装コンテスト最高でプルンス〜♪」

 

「毎日仮装コンテストでも良いニャン♪」

 

「あっちにも仮装した人がいるよ」

 

「行ってみましょう!」

 

別の場所では

 

「ハァ…ハァ…全くどうなっている?」

 

隠れた場所でカッパードが疲れ果てていた。原因は、町に入ったら一気に人が集まり写真を一緒に撮られていた為

 

「いい気になるなよ!」

 

「?」

 

表の方から声がしたので覗いてみると

 

「優勝はうちの家族がもらった!」

 

「なーに言ってるの!わたしは、この衣装に3ヶ月もかけたんだから!」

 

喧嘩をしてる者達だ

 

「クッ…」

 

その様子を見てたカッパードは何か思い出していた

 

「カッパード?」

 

そして偶然通りかかったひかるがカッパードを見つけた

 

「何だ?その浮かれた格好は?」

 

「仮装コンテストルン!」

 

「訳が分からん」

 

「あ、その意見には同意する」

 

「「「「「え?」」」」」

 

「え?」

 

全員の目が流星に注目する

 

「まぁいい、今日こそはお前を連れて行く!」

 

「プルンス、フワをお願い」

 

「分かったでプルンス!」

 

「…なんと酷く歪んだイマジネーション」

 

カッパードは先程喧嘩をしていた人達を利用する

 

「我が刃よ、とくとすえ!歪んだイマジネーション!」

 

一般人2人のイマジネーションを取り込み、武器が星柄がついた岩のハンマーに変わった

 

「「「ノットレイ!」」」

 

大勢の前にカッパードとノットレイが飛び出して行った

 

「ま、マズいでプルンス〜!このままじゃ、地球人に異星人の存在が…」

 

「う〜ん……そうだ!みんないい手があるよ!」

 

ひかるがそれを話す

 

「いいアイディア!」

 

「それしか方法は無さそうね」

 

全員が満場一致

 

「そんな恥ずかしい事が出来るか!?」

 

そんな事は無かった

 

「だけどこれしか無いルン!」

 

「い〜や〜だ〜!」

 

「あ!待つでプルンス!」

 

流星はその場を走り去って行った

 

「行っちゃったでプルンス…」

 

「仕方ありません。流星君抜きでやりましょう」

 

 

 

「「「「「スターカラーペンダント!カラーチャージ!」」」」」

 

 

「宇宙(そら)に輝くキラキラ星!キュアスター!」

 

「天にあまねくミルキーウェイ!キュアミルキー!」

 

「宇宙を照らす!灼熱のきらめき!キュアソレイユ!」

 

「夜空に輝く!神秘の月あかり!キュアセレーネ!」

 

「銀河に光る!虹色のスペクトル!キュアコスモ!」

 

 

「「「「「スター☆トゥインクルプリキュア!」」」」」

 

 

 

「ちょ〜と待った〜!」

 

その声に全員が建物の上に注目する

 

「何!何!」

 

「あ〜っ!もしかしてあなたたちは〜!」

 

その言葉が合図となり

 

「観星町の星空から!」

 

「流れ星にのってオヨっと参上!

 

「商店街の平和を脅やかす」

 

「悪い子はわたくしたちが」

 

「お仕置きニャン!」

 

「わたしたちは──」

 

「「「「「ミホッシースターズ!」」」」」

 

それぞれ自分の色に合った星型のグラサンを着けてポーズをとる

 

「ミホッシースターズ!?」

 

「何ですの?」

 

「安直な名前でプルンス…流星、逃げて正解でプルンス」

 

ヒーローが決め台詞の後に言うのは勿論

 

「ミホッシーピンク!」

 

「ミホッシーグリーン!」

 

「ミホッシーイエロー!」

 

「ミホッシーパープル!」

 

「ミホッシーブルー!」

 

「5人揃って…」

 

「「「「「ミホッシースターズ!」」」」」

 

各々即興で考えたヒーローネームとチーム名を言う。それを見てた人達は、ヒーローショーと勘違いして歓声が湧き上がる

 

「おぉ〜!ご当地ヒーローか!いいノリじゃん!」

 

「商店街だけって範囲狭過ぎですわ…」

 

「ミホッシースターズだと?笑わせるな!!」

 

今度は別の建物の上に1人の男性が佇んでいた

 

「貴様らの様なひよっこ共にヒーローなど務まるものか!!」

 

その人物は、プライムスタイルに変身したアースだった

 

「アース何してるでプルンス…」

 

変装などこれっぽっちもして無くバレると思われたが

 

「何々!今度は追加戦士的なノリ!!」

 

意外にもバレなかった。

でも実際は、スター達と同じくグラサンの変わりに顔にマフラーで包んでいた。通常の衣装が変化し、髪色も白色となるプライムスタイルで変装は完璧だった

 

(うおぉぉ!案外バレないもんだな!)

「俺の名はヴァイス!この世に蔓延る混沌からお前たち一般市民を守る為にやって来た白の遣いだ!」

 

「何を言ってますの?」

 

「フフッ!見るがいい!!」

 

アースはおもむろに包帯でグルグル巻きにした右手を見せた

 

「この右手に白い悪魔と呼ばれた伝説の魔物が封印してある。この封印を解いたら最後!この辺り一帯が火の海になり更地となるだろう!!」

 

そんな痛々しい様子を

 

「アースどうしちゃったの?」

 

「バカ丸出しニャン」

 

「知りませんでした。アースの右手にそんな恐ろしい魔物が封印してあったなんて!?」

 

「知ってるルン!あれは『中二病』って言うルン!」

 

「みんな、あれは触れたら駄目な類いだよ」

 

アースもアースで調子に乗り始める

 

「くっ!封印してる魔物が暴れてやがる!暴れんじゃねぇ!」

 

アースはマフラーの下の左目の眼帯を外した

 

「この左目は黒の力を持った魔眼『地獄の魔眼(ヘルズ・アイ)』!この魔眼は白の魔物を抑え込める力がある!」

 

アースは目をカッ!と見開き

 

「シュバルツ・レクイエム!」

 

そしてまたその様子を

 

「まだやってるルン」

 

「あんなに派手に出て来たのに全部アースに持っていかれたよ〜」

 

結局楽しんじゃってるアースは

 

「何とか暴走せずに済んだ…仕切り直しだ」

 

やっとアースの茶番が終わり

 

「覚悟しろ!悪の組織『混沌の夜会!(カオス・ファミリア)

 

「「ファミリア!?」」

 

これには流石のソレイユとセレーネも突っ込まざる得なかった

 

「え〜い!さっきから訳の分からなぬ事を!やら!」

 

「さ、さぁ!行くよ!」

 

スターがピンクの煙幕を出して戦闘がやっと始まる

 

「「「ノットレイ!」」」

 

「ミホッシーパーンチ!」

 

「ミホッシーキーック!」

 

公の場を考慮してか、普通のパンチとキックに技名だけ叫んでそれらしくする

 

「さぁ、こっちだよ!」

 

「お相手致しましょう!」

 

「かかってくるニャン!」

 

「待て!」

 

ソレイユ、セレーネ、コスモで上手く町の外へ誘導する

 

「フン!今ここで始末してやる!グランド・イn──」

 

「余計な事しないでこっち来るニャン!」

 

「あっ、ちょ!」

 

アースはコスモに首根っこを掴まれ連れて行かれる

 

場所は変わり改めて構え直す

 

「ノットレイ、アイツを奪うのだ!」

 

「「「ノットレイ!」」」

 

「折角みんな楽しんでるルン!邪魔しないでルン!」

 

「フッ…ハッハッハッ!」

 

ミルキーに振りかざすハンマー。見た目通りの攻撃力で地面にめり込む

 

「地球人にでもなったつもりか?」

 

「ルン!?」

 

「異なる星の者が、理解し合う事など出来はしない」

 

「そんな事…」

 

「そんな事無いルン!」

 

「ハァ!」

 

ヘッド部分が伸び中距離での攻撃も可能にした。けど、ミルキーも負けずに避ける

 

「最初は分からない事ばっかりだったルン。でも!」

 

振りかざした勢いでカッパードは体ごとミルキーに詰め寄る

 

「ルン!」

 

それもバリアーで防ぎお互い距離を取った

 

「スターたちと一緒にいるうちに、だんだんと分かるようになって来たルン!今は地球の事もっと知りたいルン!だから…だから仮装コンテストも出たいと思ったルン!」

 

 

『──ララ何してるでプルンス?』

 

『──地球のUMAについて調べてるルン』

 

『──本でプルンスか?』

 

『──ひかるに借りたルン』

 

『──なるほどでプルンスな〜。AIに聞けば何でも教えてくれるでプルンス』

 

『──ルン。でも…自分で調べてみたかったルン』

 

『──ルン!これがいいルン!わたしこれにするルン!』

 

 

「地球で色んな事いっぱい経験したいって思ったルン!今は、みんなと一緒にいるのが楽しいルン!」

 

「楽しい…だと?そんなものは今のうちだけだ」

 

その言葉にいつの間にか、カッパードの触れてはいけない何かに触れてしまっていた

 

「いずれ、違いが諍いを呼び破滅をもたらす」

 

「そんな事!」

 

「甘い!」

 

「オレの星は全て奪われた」

 

カッパードの語る話に似たようなものを思い出す

 

「ハデスと同じか…」

 

「そうだ。何処へ行ったって所詮は異星人。違う星の者が、共に暮らすなど不可能なのだ!」

 

「隕石落とし!」

 

無数の岩がアースたちに降り注がれる

 

「みんなを助けるフワ〜!」

 

「駄目でプルンス!」

 

「「「ノットレイ!」」」

 

プルンスとフワにノットレイが襲い掛かる

 

「ミルキー!アース!」

 

「ルン!」

 

ミルキーはコスモにかに座のペンを渡す

 

「こっちは任せて!」

 

 

「レインボーパフューム!行くニャン♡」

 

「プリンセススターカラーペン!かに座!クルクルチャージ!」

 

「宇宙に輝く星々よその光を集わせ全てを照しだせ!」

 

アースとコスモが同時に浄化技の体勢を構え

 

「プリキュア!レインボースプラッシュ!」

 

「プリキュア !プライム・シューティング!」

 

 

プルンスたちの周りにいたノットレイを一掃した

 

「やったでプルンス!」

 

「みんな行くよ!」

 

 

「「「「宇宙(そら)に輝け!イマジネーションの力!トゥインクルステッキ!」」」」

 

「スター☆トゥインクル!」

「ミルキー☆トゥインクル!」

「ソレイユ☆トゥインクル!」

「セレーネ☆トゥインクル!」

 

「「「「4つの輝きを今ひとつに!」」」」

 

「「「「プリキュア・サザンクロス・ショット!」」」」

 

 

「今に裏切られるぞ…」

 

こちらを凝視し意味深な言葉を残して撤退した

 

 

 

 

 

////////

 

「では次です。素敵なファミリー賞は…SONRISAの天宮ファミリー!」

 

コンテストもいよいよ大詰めで結果発表に移っている

 

「次はクールな3人組賞…スリーキャッツの皆さん!」

 

「賞を頂けるなんて!」

 

「当然ニャン!」

 

えれな、まどか、ユニのチームが入賞

 

「続いてアイディア賞の発表です。アイディア賞は…観星中学校2年3組チームUMAの皆さん!」

 

「アイディア賞だって!」

 

「やったなララルン!」

 

「ルン!」

 

「頑張った甲斐があったでプルンス」

 

「誰ですの?」

 

ひかるたちのクラスも入賞を頂けた

 

「それではいよいよ優勝の発表です。スタードーナッツ1年分は誰の手に…」

 

栄えある優勝したチームは

 

「仮装コンテスト、見事優勝したのは…カッパと愉快な仲間たちの皆さん!」

 

「えっ!?」

 

「もしかしてカッパードのことルン?」

 

そんな優勝した本人は当然この場には居ず、いくら審査員が呼び掛けても答える者はいなかった

 

「まさかの結果でプルンス…」

 

「プルンスは参加すらしてないだろ?」

 

これにて仮装コンテストは無事終わりを告げる

 

「終わったね」

 

「ルン。ちょっと寂しいルン」

 

ララが名残惜しく呟いてると

 

「みんな〜!あっちで写真撮るっしょ!」

 

カルノリがクラス全員に写真撮影に誘う

 

「ではみなさんお並びになって」

 

「楽しかったねララ!」

 

「ルン!」

 

「じゃあ、UMAっぽくよろしく36!チーム──」

 

「「UMA!」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

笑顔始まり楽しくハロウィンは終わった




最初はオリ主に仮装させようと思ったけど没にした
変わりにミホッシースターズのくだりで頑張っていただいた

ここまでの拝読ありがとうございました


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休話 その17 ぐへへ!お嬢ちゃん、今日のパンツは何色かい?

どうしてこうなった…

休話をどうぞ〜


「最近、痴漢に関するニュースが多くなってきてる」

 

「物騒ルン」

 

「そんな訳でコレ!」

 

流星が取り出したのは護身術に関する本だった

 

「今日はララと護身術を学ぼう!」

 

「護身術って何ルン?」

 

「そ・れ・は」

 

流星は正面からララに抱き付いた

 

「オヨ!?///」

 

「お嬢ちゃん、今日のパンツは何色かの〜?」

 

流星の手がララのスカートの中に入れようとして

 

「とまぁ!こんな感じになった時に相手から身を守る事を護身術」

 

「ハァ…ハァ…」

 

顔を赤くし若干涙目になり何とも言えぬ状態

 

「ララは可愛いから心配」

 

「もう!冗談も程々にするルン!」

 

「でも、覚えて損は無いと思うよ?」

 

「わ、分かったルン…」

 

先程の一連で恐怖を覚えたのか素直に学ぶ事に

 

「先ず、さっきみたいに正面から襲われた場合を想定して教えるよ」

 

相手の頭に手を回して髪の毛を掴み、引き剥がして顔にパンチ

 

「意外と簡単ルン」

 

「実際にやってみようか」

 

「ルン!」

 

 

 

 

 

「あっ!ユニ!」

 

「揃いも揃ってまたロケット?」

 

偶然居合わせたユニと一緒にロケットに向かう

 

「流星とララはロケット?」

 

「ええ。流星は真剣にニュースを見てたわよ」

 

「…嫌な予感がします」

 

「まどかさん!」

 

まどかは1人走ってロケットに向かう

 

「流星く…ん……」

 

まどかが目にした光景は

 

「嬢ちゃん、良い胸持ってますの〜!」

 

「流星ちょっと待つルン!ガッつき過ぎルン!!」

 

流星はララの胸の中に思いっきり顔を埋めている。それのせいで、ララは髪を掴めずに悪戦苦闘している

 

「オひゃ!//ストップル〜ン!!」

 

「無駄無駄ぁぁ!弱い部分はここだろぉ〜?」

 

「あっ♡…んんっ♡」

 

「最後は果ててもら…お……ぅ…」

 

「どうしたル…ン」

 

2人ともようやくまどかの存在に気付く

 

「流星が襲って来たルン…」

 

まさかの裏切り

 

ダッ!

 

「逃しません」

 

逃げ出す流星に回り込み逃げ場を無くした

 

「ナニモヤラシイコトハシテマセン」

 

「では何故逃げるのです?」

 

そしてひかるたちもロケットに戻って来た

 

「また流星がやらかしたの?」

 

「やらかした事前提で話すのやめてくれる?」

 

「それで実際はどうですか?」

 

「護身術教えてたの…」

 

〜説明中〜

 

「流星君」

 

「はい…」

 

「…襲うならわたくしを襲って下さい!!」

 

「ウェ?」

 

「そして、わたくしの事を無茶苦茶にして下さい♡」

 

「あなたもブレないね」

 

話しを戻して護身術に戻る

 

「わたしにそんなの必要ないわ」

 

「…」

 

「ニャン!?」

 

流星が後ろに回り込み抱きつく

 

「隙だらけ」

 

「やめなさいって!」

 

ヒール部分が流星の足に食い込む

 

「〜〜っ!」

 

「この分だとユニは大丈夫そうだね」

 

「え、えれなは?」

 

「やってみる?」

 

今度も後ろから抱きつこうとすると

 

「えっ?…いで!!」

 

突然の浮遊感を感じたと思ったら背中に激しい痛みが襲う

 

「背負い投げか…」

 

「残るはひかるとまどかルン」

 

「さぁ!流星君!」

 

「ひかる!」

 

流星はまどかをスルーしてひかるのもとへ

 

「ひかるはどんな襲われ方が好み?」

 

「流星、言い方が問題だよ」

 

「う〜ん…後ろから!」

 

「あいよ!」

 

そして後ろから覆い被さると

 

「えい!」

 

「えぐっ!」

 

肘打ちで溝に一発

 

「な、ナイス!」

 

「流星がもう一発欲しいらしいよ」

 

「煽らないで!」

 

「次はまどかさんだけど…」

 

「正面からどうぞ!」

 

大きく両手を広げて構える

 

「じゃあ遠慮なく!」

 

胸元にダイブすると

 

(ふぐっ!?)

 

「流星君からわたくしを求めてこの胸に!あぁ、なんて幸せなんでしょう♡」

 

抵抗のての字すらも感じさせぬ。寧ろ逆に、飛び込んだ流星を抱きしめた

 

「もっと…もっとあなたを肌で感じたいです!!」

 

まどかの興奮は止まる事を知らなかった

 

「怖い…何か怖い!」

 

「まどか!」

 

「はい?」

 

「…程々にね!」

 

恐怖の絶叫を叫ぶ流星をまどかはそのまま自分の部屋に引き摺り込んで行った

 

「助け──」

 

バタンッ!

 

その声は無慈悲にもドアによって遮られ届く事は無かった

 

「ひかるが見せたホラー映画よりホラールン…」

 

「キラやば〜☆」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

部屋から出て来たのは夕方の頃だった。まどかは上機嫌で部屋から出て、流星は真っ白に燃え尽きていた

 

「ご馳走様です♡」




うちのまどかさん独占欲が凄い…

ここまでの拝読ありがとうございました〜


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第48話 ユニと愛ある特別な赦し

ユニ回

本編をどうぞ〜


『トゥインクルイマジネーションの情報の分析完了』

 

「おぉ〜!何か分かった?」

 

『結論から申し上げますと…』

 

「うんうん!」

 

トゥインクルイマジネーションについて、ひかるはキラキラした目でその答えを待つも

 

『何も分かりませんでした』

 

「おいおい…」

 

「こうなったら奥の手ニャン。探索も科学的な分析も駄目なら…星読みしかないわ」

 

「星読みって占星術の事ですか?」

 

「えぇ、宇宙一の占い師に占って貰うのよ」

 

「宇宙一の占い師!キラやば〜っ☆」

 

ユニの情報をもとにその占い師が居る星にやって来た

 

「あの星よウラナイン星」

 

降りてみると、見れば右も左も占い師が沢山居た

 

「この星では占いが盛んなの」

 

「キラやば〜っ☆楽しそう!」

 

「で、どの占い師なの?」

 

それから少し歩き街の外に出て一つのテントに辿り着いた

 

「ここよ」

 

「宇宙一の占い師がここに!」

 

「その割にはこじんまりした所でプルンスな」

 

「わたしの中では宇宙一なの」

 

「はぁ?わたしの中って?」

 

「う、うるさいニャン!」

 

若干不安も残すも中から人が出て来た

 

「レインボーの少女か?」

 

「しばらくね」

 

「この方は!?」

 

「バケニャーン…ではないか」

 

その人はかつて、ユニがノットレイダーにいた時に変装していたバケニャーンの姿そのものだった

 

「その通り確かにこの目は見えないが…このハッケニャーン!心の目で全てお見通しなのだ!」

 

「わたしたちこっちルン」

 

杖で指すも全く別方向に指す

 

「ゴホンッ… このハッケニャーン!心の目で全てお見通しなのだ!お見通しなのだ!オミトウシナノダ!」

 

またやり直すも今度はプルンスに杖が向けられる。しかも、ご丁寧にセルフエコーまでしてくれる

 

「やっぱり不安だ…」

 

「当たるもはっけ、当たらぬもはっけ、とにかく占ってもらおうよ」

 

「ほぅ…何を見る?」

 

「トゥインクルイマジネーション」

 

ここで本来の目的であるトゥインクルイマジネーションについて占ってもらう事に

 

「おっ…」

 

「見つかれば、わたしの星が元に戻るの」

 

「探し物は大切な物だと見える」

 

「お願い!ハッケニャーンさん!」

 

「…良かろう」

 

準備をする為みんなはそれを待つ事にした

 

「星読みは奥の手と言っていましたが」

 

「あまり乗り気じゃない感じ?」

 

「まあね、心の中を見透かされそうで苦手ニャン」

 

話してる中、流星とひかるが3人の下へやって来た

 

「この星、星が沢山で綺麗だよ」

 

「いっぱい星座描いちゃった!この星空キラやば〜っだよ!」

 

「クンクン、ハッケニャーンに貰ったフワ」

 

「それマタークッキールン!」

 

「食べちゃ駄目でプルンス!!」

 

今度はフワがマタークッキーを食べてしまいそうなので、みんながそれを全力で阻止する

 

「ひと口だけフワ!」

 

「駄目だよー!」

 

「じゃあふた口フワ!」

 

「増えてるでプルンス!」

 

「面白くなりそうだから食べろ食べろ!」

 

「「「「「流星〜!(君〜!)」」」」」

 

フワを追いかけみんなで楽しく騒ぐ

 

その様子を遠くからアイワーンが見ていた

 

「アイツ…うん?」

 

そしてアイワーンはテントから出て来るハッケニャーンの姿を目にした

 

「バケニャーン?」

 

騒ぎが収まった流星たちはフワを抱えてハッケニャーンに向かった

 

「星読みの準備出来た?」

 

「いや、読む必要が無い」

 

そこからは、ユニとハッケニャーンで2人きりにさせた

 

「この野草で淹れる茶は格別でね。皆んなに振る舞おう」

 

「お茶なんていいわ!どうして星読みをしてくれないの?」

 

予想外の事でユニは声を荒げて言ってしまう

 

「トゥインクルイマジネーションはあなたが言ってた、わたしの運命の星かも知れないのに!」

 

 

『──違った…』

 

『──レインボー星人で無くて残念だったか?』

 

ユニは昔、レインボー星人を追っていて丁度このハッケニャーンの下に辿り着いた

 

『──わたしの星読みはね、目が見えぬわたしに代わって依頼者に星を見てもらう』

 

『──星読みってわたし別に…』

 

『──さて、何が見える?』

 

『──えっ?』

 

『──さあ』

 

言われるがままに星空を見上げるも

 

『──何も見えない』

 

『──全てを失ったか』

 

図星を突かれた

 

『──大切な人々を失ったお前の激しい怒り、憎しみがわたしには見える』

 

『──許さないニャン…みんなを石にしたアイツだけは…』

 

『──深い悲しみに囚われているな。故郷の仲間と似た者が居る。その噂を頼りに此処へ来たそうだね?』

 

『──仲間がいるわけないよね…」

 

そんなユニにハッケニャーンは

 

『──皆を戻す方法はある』

 

『──えっ?本当ニャン?』

 

『──星読みは嘘をつかない。お前の運命の星を見つけるのだ』

 

『──運命の星?』

 

その運命の星に導いてく言葉

 

『──この星空界よりもずっとずっと、遙か遠くの空に輝く星。その星がお前をいざない、共に光り輝くであろう』

 

『──星空界よりも遠く』

 

『──案ずる事はない』

 

ハッケニャーンはひとつの映像を出す

 

『──若い頃は、わたしも遠い宇宙を旅したものだ。今となっては叶わぬがね』

『──と言う事で星読みは終いだ。で、お代だが…』

 

『──えっ?お金持って無いニャン』

 

『──仕方ないな。では、お代の代わりにその目で見て来ておくれ。宇宙をわたしの代わりに』

 

『──あなたの代わり?』

 

 

これが、ユニとハッケニャーンが出会った頃の話

 

「良いか、お前は既に運命の星を見つけている」

 

「えっ!」

 

「お前の探し物は運命の星が誘う。見つけた星と共にある」

 

「星って一体…」

 

「…!何か来る!」

 

ハッケニャーンは何かを察知した

 

「アイワーン!」

 

それはアイワーンが乗る宇宙船だった

 

 

 

////////

 

それはかつての記憶

 

『──あらお嬢ちゃん、何処から潜り込んだの?』

 

『──アタイは寝ること無くてここ何処だっつーの?』

 

『──フフ…此処は行く当ての無い者達の集まる地』

 

『──居場所が無いならば此処で生きよ』

 

『──えっ?』

 

『──見捨てた者達への怒り、憎しみを力に変えるのだ』

 

これがノットレイダーとの出会いだった

 

ノットレイダーに入ったアイワーンは、その頭脳で色んな発明していった

 

 

「お前が居場所を奪ったっつーの!」

 

ハッケニャーンを引き連れて逃げるユニも思い出す

 

 

『──ケヒャハハハ!暴発しないっつーの。実験良い感じだっつーの』

 

『──実験?』

 

『──この調子でダークペンを完成させるっつーの』

 

それを聞いたユニは、若かりし頃のハッケニャーンの姿でアイワーンに近づいて行った

 

『──お噂は聞いております。わたしの力、超天才科学者のあなた様のお役に立てるかと』

 

『──超天才科学者?ケヒャハハハ!で、アンタの名前は?』

 

『──ハッケ…あっいえ、バケニャーンでございます』

 

そしてユニはバケニャーンとしてノットレイダーに潜入し、2人の出会いだった

 

 

「お前だけは!」

 

「闇のケミストリー!爆発だっつーの!」

 

「アイワーンロボ23号だっつーの!」

 

パワーアップしたアイワーンロボがユニたちに襲いかかる

 

「よくもアタイを利用したっつーの!只では置かないっつーの!」

 

「それはこっちの台詞よ!わたしの星を…みんなを返して!」

 

 

「スターカラーペンダント!カラーチャージ!」

 

「銀河に光る!虹色のスペクトル!キュアコスモ!」

 

 

お互いが一気に詰め寄りコスモとアイワーンロボの拳が激突する

 

「アアァァ!!」

 

コスモが大きく飛ばされるも壁に着地し、そこから勢いを付けて再度アタックする

 

「タァッ!」

 

地面に叩き落とすもアイワーンロボは無傷だった

 

「改良を重ねた23号を舐めるなっつーの!」

 

アイワーンロボが両手両足を使ってブーストでコスモに突進を仕掛ける

 

「あっ!」

 

「うおぉぉ!!」

 

「かに座ミルキー・ショック!」

 

ミルキーがアイワーンロボの軌道を変え

 

「みずがめ座セレーネ・アロー!」

「おとめ座ソレイユ・シュート!」

 

アイワーンロボの背中にソレイユとセレーネの技が当たる

 

「うお座スター・パンチ!」

「くじゃく座アース・スラッシュ!」

 

更にアースとスターが追撃し、アイワーンロボは壁に激突する

 

「大丈夫?」

 

「助かったニャン」

 

「間に合ったでプルンス!」

 

「超天才科学者のアタイは…」

 

アイワーンロボから砲台が出てきて

 

「負けないっつーの!」

 

「避けて!!」

 

「舐めるな!」

 

黒い光線が発射される。スターたちは避けるもアースだけはたて座でそれを防ぐ

 

「アース何やってるの!?」

 

「この程度何の!」

 

「無駄だっつーの!」

 

光線を浴びた盾がだんだんと石化してゆく

 

「やば──」

 

とうとう光線が盾を貫きアースに降り注ぐ

 

「新発明だっつーの!」

 

光線を受けた場所が石になってしまった。幸い、アースは寸前でペガサス座で避けたものの右翼は完全に石化してしまった

 

「あ…そんな……」

 

コスモは過去のトラウマが蘇りその場にへたり込む

 

「みんなみんな石にしてやるっつーの!」

 

「もうやめて!!」

 

「邪魔するなっつーの!」

 

「ルン!」

 

光線はミルキーのバリアーで受け流したが、ブーストで突っ込んでスターたちごと貫いた

 

「しし座!おひつじ座!」

 

右手に獅子、左手に羊の顔をしたガントレットで殴り掛かる

 

「ダァッ!オラァ!」

 

「うぐっ!」

 

「今だ!しし座──」

 

「隙ありだっつーの!」

 

アースが大振りになったのを見逃さず、アイワーンロボの巨大な手がアースを叩き落とた

 

「止めだっつーの」

 

呆けてるコスモに砲台が向けられ止めをさしに来る

 

けれど、コスモを庇う様にハッケニャーンがアイワーンの前に現る

 

「バケニャーン?」

 

アイワーンは光線を放つのをやめた

 

「遠い星を見上げているばかりでは気付かぬものだ。足元の花の美しさに」

 

 

『──あなたには関係ない!何も知らない他人でしょ!』

 

『──だからこそ知りたい!』

 

『──えっ?』

 

『──だってさキラやば〜っだよ!だからわたしは守りたい!』

 

 

「何、訳の分かんない事言ってるっつーの…どいつもこいつも知らないっつーの!」

 

再度光線の準備に入るもそれをコスモが蹴り上げあらぬ方向へ飛ばす

 

「うぅ……許せない…許せないっつーの。アタイの居場所を無くしたお前だけは絶対許せないっつーの!」

 

今度は誰にも邪魔されず光線がコスモに向けて放たれた

 

 

『──許せないニャン…みんなを石にしたあいつだけは…!』

 

 

(同じだ…アイワーンとわたし)

 

その時コスモのブローチが光り輝き光線を吸収していく

 

「何だっつーの!」

 

(わたし…あなたの事傷つけてた)

 

知らずのうちにコスモもアイワーンを傷つけてた事に気付き

 

「ごめんニャン」

 

謝った

 

「何謝ってるんだっつーの…」

 

「今なら分かる。あなたの気持ち」

 

「何が分かるんだっつーの!」

 

「苦しかったんでしょ?アイワーン」

 

「…!」

 

「わたし…わたし決めたニャン!あなたを…赦す!」

 

「何で…何でそんな事言うんだっつーの!

 

いきなり赦されて困惑する

 

「過去だけを見るんじゃなくて前に進んで行きたい…あなたと一緒に!」

 

コスモは一歩ずつ歩み寄る

 

「自分だけじゃなくて、わたしはみんなと一緒に…未来に行きたい!!」

 

その言葉に呼応する様に更に輝きが青に増し、その光りがアイワーンを照らした

 

「…!」

 

その光りを介して、アイワーンはコスモの過去を見てその悲しみを知った

 

「フワ…」

 

光りの力にプリンセス、ダークネスト、ゾディアークが反応した

 

 

「…!」

 

「この力は…!」

 

「まだそんな力が…」

 

 

そしてその光りの正体はすぐに分かった

 

「トゥインクルイマジネーションフワ!」

 

「みんな」

 

 

「みんなの思い!重ねるフワ〜!」

 

「シャイニートゥインクルペン!」

 

「声を重ねるフワ!」

 

「キラキラ〜!」

 

「トゥインクル!」

 

「キラキラ〜!」

 

「トゥインクル!」

 

「「「「「イマジネーションの輝き!なりたい自分に!」」」」」

 

「星の力輝くフワ〜!」

 

「思いを重ねて!」

 

「「「「「プリキュア!スタートゥインクル・イマジネーション!」」」」」

 

 

 

 

 

////////

 

全てが終わり、座り込むアイワーンにユニは手を差し伸べる

 

「行く所が無いんでしょ。だったら…」

 

「地球に来ればいいじゃん!」

 

全員がそれに言わずも賛成し返事を待ち返って来た言葉は

 

「よ、余計なお世話だっつーの!覚えてろっつーの!」

 

それだけ言って宇宙船でまた何処かへ行ってしまった

 

「本当世話が焼けるニャン」

 

流星たちはハッケニャーンとお別れし、ウラナイン星を出発した

 

「トゥインクルイマジネーションも見つかったし、ウラナイン星キラやば〜っだったね!」

 

今日の出来事をひかるはトゥインクルブックに絵で描いていた

 

「ひかる良く描けてるルン」

 

「まぁ、中々いい線いってるニャン」

 

「本当素直に褒めないねぇ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その頃、旅立ったロケットを見送るハッケニャーンは

 

「見つけたな探していた星を。レインボーの少女よ」

 

そう呟いた




今年最後の目標はこの小説がアニメに追い付きたい

ここまでの拝読ありがとうございました!


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休話 その18 今時、床屋って言うの珍しくない?

普通の日常。そしてここ最近の休話がマンネリ化して来た

休話をどうぞ〜


「ん〜、最近髪が伸びてきたな」

 

目のところまで伸びてる髪を弄りながら1人呟く

 

「AI、丁度良い長さを計算して」

 

『暫くお待ち下さい』

 

それから暫くはAIと一緒に髪を切り整えてく

 

「問題は後ろ髪だな。どうしようか…」

 

『ララ様に切ってもらえばよろしいと思います』

 

「ララか…確かに他人に頼らないと無理だな」

 

と、いうわけでみんなに協力を仰ぐ事にした

 

「そんな訳で髪を切ってくれ」

 

「紙?」

 

「神?」

 

「髪?」

 

「古典的な間違いだね」

 

ひかる、まどか、えれなの順で『かみ』に関する単語を言う

 

「と、とにかく切ってくれ!鬱陶しくてしょうがない!」

 

「確かに男の子にしては伸びてますね」

 

流星の後ろ髪は首筋まで伸びきってる

 

「そこまで伸びてたら結べるんじゃない?」

 

そう言って、えれなはクシとゴムを持ってきて流星の髪を結び始める

 

「出来たよ」

 

「結んだところで悪いけどやっぱり切りたい」

 

「そう?」

 

「わたしも髪型変えたい!えれなさんお願い出来ますか?」

 

「OK!」

 

いつもはツインテールの髪型を変え、ポニーテールにしてみた

 

「えれな、わたくしも良いですか!」

 

まどかも三つ編みに髪を整える

 

「あのー!僕の髪はどうなりましたか!?」

 

「ごめんごめん!先ずは外に出て」

 

外に出て新聞を敷き、体にもタオルなど着て椅子にも座わり待機する

 

「じゃあ切るよ!」

 

えれながハサミを持って準備をするが

 

「ちょっと待つルン!」

 

「どうしたの?」

 

「えれな1人が切るルン?」

 

「え?そうだけど」

 

ララは溜め息をつき

 

「わたしも切りたいルン!」

 

「あ、ずるいよ!わたしも切りたいよ!」

 

「どっちでも良いから切ってくれ」

 

「「はーい!」」

 

意気揚々でひかるとララの2人はえれなからハサミを受け取る

 

「交代して切るのも時間掛かるから」

 

「ルン!一緒に切るルン!」

 

「!?」

 

チョキンと軽快な音を立てながら2人は髪を切っていく

 

「ちょちょちょ!?」

 

「ララ切り過ぎだよ!」

 

「ひかるだって切り過ぎルン!」

 

「何で同時に切ってんの!?せめて交代して切ってよ!?」

 

「動いたら危ないルン!」

 

2人に頭を強引に固定されて片手で作業し始める

 

「えれな、まどか!2人を何とかして!」

 

「わ、分かりました!」

 

えれなたちも後ろに付くと

 

「ひかる、1cm程長いよ。ここまで切って」

 

「あっ!えれな、それは切り過ぎですよ!ララ3cm程切って下さい!」

 

「3cmって一体何処まで切るつもりなの!?」

 

ひかるはえれなが付き、ララはまどかが付くと、いつの間にか4人がかりで流星の髪を切る事になってる

 

(やばい…何か後ろがスースーして来た)

 

危機感を感じ始めた辺りでユニが前を通りかかった

 

「ユ、ユニ!僕の後ろどうなってるか見て!」

 

「一体どうし……」

 

後ろを覗くと急に黙りになった

 

「どんな感じ?」

 

「……」

 

「何故黙る!?何か喋ってよ!!」

 

ユニは黙って流星の肩に手を置いて

 

ダッ!

 

「あっ!ユニ!」

 

そのまま走って行ってしまった

 

「ユニーーー!!」

 

笑いを堪えるのに必死で、後ろから聞こえる声など無視してロケットに入って行った

 

「流星君…」

 

「な、何?」

 

「一応出来たルン…」

 

「一応って何?…見せて」

 

その言葉に4人揃って目を逸らした

 

「見せて」

 

「やめた方がよろしいかと…」

 

「見せて」

 

「「「「……」」」」

 

えれなとまどかは恐る恐る鏡を照らし合わせて頭を映すと

 

「床屋に行って来るよ…」

 

流星は泣きながら重い足取りで町の方へ向かって行った

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それから暫くは誰とも会話を拒んだ流星だった




全く関係ないですけど、ルビが上手く振れない

ここまでの拝読ありがとうございました


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第49話 スピーチコンテストとテンジョウ

この回を書くのに1番大変だったのが英語だよ!!国内に留まれば、日本語だけで一生暮らせていけます

本編どうぞ〜


「トゥインクルイマジネーション見つかって良かったね〜!」

 

団欒と話してると、ひかるが持つシャイニートゥインクルペンが小さく光ってた

 

「スタープリンセスが呼んでるフワ!」

 

「プリンセスが!?」

 

シャイニートゥインクルペンをトゥインクルブックに挿して、スターパレスへワープする

 

「キュアコスモ、貴方が目覚めた力こそトゥインクルイマジネーション」

 

「ですが、その輝きは一つではありません」

 

「トゥインクルイマジネーションは貴方達6人、一人一人が見つけるもの」

 

「わたしたちが?」

 

「全員揃った時大いなる力となるのです」

 

「貴方達6人それぞれが新たな宇宙を知り、己のイマジネーションの輝きを探して下さい」

 

「キラやば〜っ☆よし探そう!それぞれのトゥインクルイマジネーション!」

 

「「「うん!(ルン!)」」」

 

やっと、プリンセスから手掛かりになるヒントを得て励む

 

プリキュア の活動もだけど、学生としての生活も疎かにしてはいけない

 

「日曜日の学校対抗英語スピーチコンテストですが、その出場者が決定しました!」

 

「オッホン!わたし校長より発表しよう」

 

3年生の教室にタイミング良く校長先生が入ってきた

 

「栄えある我が校代表は天宮えれなさん!」

 

これには全員が満場一致

 

「えれな頑張って下さい!」

 

「任せてよ!」

 

それから次の日

ノットレイダーの方でも何やら作戦を立て、学校が見える所で待機していた

 

「どうするつもりだ?」

 

「カッパード、貴方の真似をさせてもらうわ。変身前のプリキュア に近づけば、フワを奪うのもわけないでしょ?」

 

テンジョウは首にある物を着ける

 

「それは…へんしんじゅ!」

 

「待ってなさいプリキュア 」

 

学校の方では全校生徒が体育館に集まっていた

 

「全校集会始まらないね」

 

「何かあったのでしょうか?」

 

「ふわぁ〜」

 

「眠そうですね」

 

「夜更かししたからな」

 

始まるのを待っていると、見覚えの無い先生がステージの上に上がった

 

「特別講師を頼まれたジョー・テングです。宜しくね、可愛い駒ちゃん達」

 

「駒ちゃん?」

 

「ルン?」

 

「ソーリー、私の母国語では生徒達の事を駒ちゃんって呼ぶのよ」

 

これには他の教員の先生方も困り果てていた

 

「ええと、先生のご出身の国は…」

 

「国?なんてちっぽけなのかしら。こんな小さな世界に縛られてちゃ駄目。世界はもっと広いの。そう宇宙!宇宙に目を向けなさい!宇宙こそ全て!」

 

「キラやば〜っ☆」

 

「オヨ〜!」

 

新しい先生に全校生徒歓声を上げる

 

「あの先生、何処かでお会いした様な…」

 

「確かに気にはなるけど…ふわぁ〜」

 

そんな2人をよそに、えれなは憧れや尊敬の様なキラキラした目を向けていた

 

集会が終わり、英語の時間に早速ジョー先生が流星たちのクラスを担当する事になった

 

「White girs as sisters and brothers」

 

キーンコーンカーンコーン♪

 

チャイムが鳴り授業が終わる

 

ジョー先生ことテンジョウは流星たち3人を観察している

 

(変身前なら隙だらけ。必ずフワを奪ってみせる)

 

「先生!」

 

「な、何!?」

 

考え事してた最中にえれなが話しかける

 

「全校集会のスピーチ素敵でした!あたし天宮えれなです」

 

「知ってるわ」

(プリキュア の方から近づいて来てくれるとは)

 

「宜しくお願いします」

 

「…そうだ!あなた、学校の中を案内してくれないかしら?」

 

「喜んで!」

 

えれなはジョー先生を引き連れて案内する

 

「コンテストの件で指導して欲しいと校長先生に頼まれてるの」

 

「そうだったんですね。実は少し悩んでたんです。中々考えが纏まらなくて。あたし、家族の事を書こうと思うんです」

 

えれなはスピーチコンテストについて話す

 

「うちは父がメキシコ人で母は日本人、弟や妹も沢山居るんです!」

 

ジョー先生は黙ってそれを聞いていた

 

「先生の生まれた国はどんな所ですか?」

 

「…!」

 

不意に聞かれた質問に嫌な事を思い出す

 

「先生?どうかしたんですか?」

 

「何でもないわ」

 

「えれなさ〜ん!」

 

そこへ、ひかるが流星たちを引き連れてお昼を誘う

 

「じゃ、また放課後で」

 

「はい」

 

(狙うなら今ね)

 

5人はベンチで座ってお昼をする

 

「喉渇いたフワ〜!」

 

(…!)

 

気付かれずにこっそり後をつけていたテンジョウ。そしてフワの存在も確認する

 

木陰でフワはトゥインクルブックから出したミルクを飲む。それを好機と思い、ちょっとずつフワに近づく途中

 

「天宮先輩!」

 

「コンテスト頑張って下さい!」

 

「絶対応援に行きます!」

 

生徒がえれなに群がりえれなは笑顔で返す

 

「チッ…」

 

けれどテンジョウは、そんな笑顔を振り撒くえれなを見てシワを寄せた

 

「先生?」

 

流石に近づき過ぎたか、集団が消えてテンジョウの姿に気付いた

 

「ハァ〜イ」

 

「先生も一緒にお昼いかがですか?」

 

「食べよう食べよう!」

 

「みんなで食べれば美味しいルン!」

 

気付かれた事にも焦るがそれよりも重大な事に気づく

 

(マズい、へんしんじゅの効力が!)

「結構」

 

時間切れの為、慌てて人目のつかない屋根の上に避難した

 

「あと少しってところで!」

 

高みから、特にえれなに目を向ける

 

「気に入らないわね…あの笑顔!」

 

その後は再度へんしんじゅで化けて放課後、えれなのスピーチ原稿を読んでいた

 

「これが貴方のスピーチ原稿?」

 

「はい。『笑顔でいればどんなに人とも繋がれる』そんなテーマで書いてみたんです」

 

「笑顔ね…フッ…アッハハハ!全く貴方はお子ちゃまね」

 

ジョー先生は笑い飛ばす

 

「世の中の事がな〜んにも分かってないんだから」

 

「世の中の事?」

 

「貴方には無いわけ?周りの人が嫌いになったり、笑顔を信じられなくなったりした事」

 

「そんな事…!」

 

否定しようとしたえれなだが思い出す出来事があった

 

「小学生の頃悩んだ事がありました。何で自分だけが他のみんなと違うんだろって…」

 

「そう、それこそが真実。その時の辛い気持ちを書くのよ」

 

そして一気に言葉を畳み掛ける

 

「心に嘘をついては駄目。曝け出すのよ苦しい思いを、怒りを、悲しみを!そうすれば人の心を映すスピーチが出来る」

 

えれなはそれを聞いてどうするか考えていた

 

(キュアソレイユ、その憎たらしい笑顔を消し去ってやるわ)

 

 

 

 

 

////////

 

コンテスト当日

 

「続いては観星中学代表天宮えれなさんです。タイトルは『Smile connects people with each other』

 

ステージに出て来たえれなは少し様子がおかしかった

 

「緊張してるルン?」

 

「えれなさんファイト〜!」

 

「…日本の学校に通い、みなさんと同じ日本人として暮らしています。けれど小学生の頃…自分だけが他のみんなと違うという事を、気にして笑顔を失った事がありました」

 

今のえれなからには想像出来ない話だった

 

「どうして自分だけが違うんだろ?どうしてみんなと一緒じゃないんだろう?もう、誰とも分かり合えない気がして心に壁を作ってしまったのです」

 

全員が驚く顔をしている中、ジョー先生だけは密かに喜んでいた

 

(その調子よ。さぁ、もっと曝け出しなさい!貴方の心の歪みを!)

 

「でも…そんな時家族を見ていて気付きました!うちの家族は父と母がハグし合ったり、歌って踊ったりこんなにユニークな家族は何処にも居ません」

「だけど…いいえ、だからこそ世界にひとつだけのわたしの宝物です!」

 

(…!)

 

「翌日、学校へ行って気付きました。人と違うのはわたしだけじゃないって。背が高い子、足が速い子、話が面白い子、本が好きな子、みんな違う。一人一人違う。それぞれ、素敵な個性があってその人を輝かせているんです」

「それから、わたしはどんな人とも笑顔で接する事が出来る様になりました。そして、わたしが笑顔でいるとみんなにも笑顔の輪が広がっていったのです。笑顔には人と人を繋げる凄い力があります。わたしはこれからも、沢山の人と出会い交流を深めていきたいです」

 

そんな心に響くスピーチは拍手で終わった

 

「えれなさんキラやば〜っ!」

 

「凄いルン!」

 

「心にくる良いスピーチだな」

 

「素敵です。えれな!」

 

だが、思いもしなかった方向へ進んだ事に腹を立て、ジョー先生はステージの上に上がった

 

「全く、貴方って子は本当に何も分かってないんだから」

 

「えっ…?」

 

えれなも様子がおかしい事に気付き始めた

 

「笑顔が人と人を繋げるですって?ふざけないで!そんなのまやかしよ!」

「人は結局上辺だけ…この宇宙には上か下しかないのよ。笑顔なんかなんの価値も無い。能天気な貴方達に理解出来ないでしょうね」

 

そう言って体育館を出て行く

 

「待って下さい!先生!」

 

学校の裏までえれなは追いかけた

 

「どうしてあんな事言ったんですか?」

 

「どうやら時間切れのようね」

 

へんしんじゅの効力が切れてテンジョウは元の姿に戻った

 

「「「「テンジョウ!」」」」

 

後を追いかけた流星たちとユニも合流した

 

「へんしんじゅを使って学校に潜り込むとは考えたわね」

 

「そんな…騙してたの?」

 

「アッハッハ!騙される貴方がお人好しなのよ!出て来なさい駒ちゃん達!」

 

「「「ノットレイ!」」」

 

「ノットレ〜イ!」

 

ノットレイだけでは無くノットリガーまで現れた

 

「校長先生!?」

 

「それで姿が見えなかったルン」

 

「あの巨体でどうやって隠れてたの?」

 

「みんな!」

 

 

 

「「「「「スターカラーペンダント!カラーチャージ!」」」」」

 

「スターゲイザーペン!」

 

 

「宇宙(そら)に輝くキラキラ星!キュアスター!」

 

「天にあまねくミルキーウェイ!キュアミルキー!」

 

「宇宙を照らす!灼熱のきらめき!キュアソレイユ!」

 

「夜空に輝く!神秘の月あかり!キュアセレーネ!」

 

「銀河に光る!虹色のスペクトル!キュアコスモ!」

 

「全てを包み込む母なる惑星!キュアアース!」

 

 

「「「「「「スター☆トゥインクルプリキュア!」」」」」」

 

 

 

「「「「ノットレイ!!」」」」

 

「「「「ハアァァ!」」」」

 

ノットレイたちはアースたちが引き受け、ソレイユはノットリガーの相手をする

 

「ノットレイ〜!」

 

「ハァァ!」

 

ノットリガーが持つ指示棒をジャンプで避け、そのまま後ろに回り込む

 

『絶対に優勝…優勝!』

 

「ノットレイ!」

 

「うわあぁ!!」

 

校長先生の歪んだイマジネーションが思ったより強く、ソレイユが攻撃する前に弾き飛ばす

 

「笑顔なんかで人と人は繋がれない。お前の笑顔になんか何の価値も無いのよ!」

 

「…!」

 

「やっておしまい!」

 

指示棒を振り下ろす時、横からコスモの蹴りが攻撃を阻んだ

 

「笑顔笑顔って何そんなにムキになっちゃってるの?」

 

「…!うるさい!」

 

止められたとはいえコスモはまだ空中、それをノットリガーが横払いし木に叩きつけた

 

「コスモ!」

 

「いて座アース・アロー!」

 

「ノットレイ!」

 

「クソッ!」

 

アースが遠くから援護するも指示棒がそれをはたき落とした

 

「キュアソレイユ、お前の笑顔を見てるとイライラするのよ!」

 

「ノット〜レイ!」

 

力を込めて渾身の一撃を振り下ろすが、ソレイユは受け止め踏ん張る

 

「テンジョウ、あたしあなたには感謝する」

 

「はぁ!?」

 

「だって、あのスピーチが出来たのはあなたのアドバイスのお陰だから!」

 

あの時の言葉をソレイユは逆にアドバイスと受け取り感謝する

 

「黙りなさい!」

 

「笑顔に価値はあるよ。笑顔には人と人を繋げる凄い力があるんだぁぁ!!」

 

ソレイユは両腕に抱え直してノットリガーを投げ飛ばした

 

「みんな今でプルンス!」

 

 

「みんなの思い!重ねるフワ〜!」

 

「シャイニートゥインクルペン!」

 

「声を重ねるフワ!」

 

「キラキラ〜!」

 

「トゥインクル!」

 

「キラキラ〜!」

 

「トゥインクル!」

 

「「「「「イマジネーションの輝き!なりたい自分に!」」」」」

 

「星の力輝くフワ〜!」

 

「思いを重ねて!」

 

「「「「「プリキュア!スタートゥインクル・イマジネーション!」」」」」

 

 

「覚えていなさい!」

 

 

 

 

 

////////

 

「昨日の英語のスピーチコンテスト、優勝は我が校代表天宮えれなさんでした!」

 

全校生徒拍手で讃える

 

「えれなさんおめでとう!」

 

「おめでとうルン!」

 

「良かったな!」

 

「えれな、やりましたね!」

 

流星たちも喜ぶ

 

「みなさんありがとうございます。指導して下さったジョー・テング先生にも心から感謝します」

 

「そのジョー・テング先生ですが、突然姿を消してしまいましてね…」

 

「…」

 

えれなはテンジョウの事を少し気にかけていた

 

 

 

場面は代わり

 

「局長!これを…」

 

「どうした?…!何処でこれを!」

 

「観星中の近所の住人からの情報提供です」

 

「やはり…何かある」

 

まどかの父、香久矢冬貴はララたちが映る映像を見てしまう

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして本格的にララたちの存在を探り始めた




容赦無くスターゲイザーペンを乱用しまくる
通常の変身は最近してないな…

あと、オリ主が喋る隙が無いので書いてる作者もつまんなく思ってます…

拝読してる方々に色々と感謝しかありません


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第50話 ララと大切で大事な2年3組のみんな

個人回ってその人物を引き立てる場面が多いから、中々崩せない。
ん?崩しては駄目でしょ!?

影に成り立つある本編をどうぞ〜


いつもの朝、ララは鏡の前で身なりを整える

 

『素敵ですララ様。ですが、そろそろ学校の時間が』

 

「分かってるって。後ちょっとルン」

 

「ララ〜出掛けるぞ」

 

「ルン!」

 

いつもと同じ様に流星とロケットを出て、ひかると3人で登校する

 

「おはよ〜♪」

 

「おはようルン!」

 

「ご機嫌様ですわ」

 

「おーす!星奈!ララルン!」

 

いつもと同じ、変わる事の無い挨拶を済ます

 

学校も終わりロケットに帰ると、えれなとプルンスがロケットを磨いていた

 

「ただいまルン!」

 

「おかえり!」

 

「まどかさんは?」

 

「生徒会の引き継ぎだってさ」

 

「え!?聞いてない!」

 

「流星の事思ってだよ。いつもまどかの用事に合わせて下校してるから」

 

「遠慮しなくてもいいのに」

 

話してるとプルンスが人の気配を感じた

 

「誰か来るでプルンス!」

 

プルンスはフワを抱えて身を隠した

 

やって来た人物は、まどかの父香久矢冬貴だった

 

「まどかのお父さん!?」

 

「わっ!わーー!!な、何でもない!全然全く!ロケットなんかじゃないよ〜!」

 

「挙動不審過ぎるだろ」

 

怪しさ満点のひかるに助け舟をだしたのは

 

「このロケットは、新作映画『未知とのSo Good』で使用する大道具なのです!YES!」

 

「アブラハム監督〜♪」

 

「また来ちゃったよ元気〜?」

 

アブラハム監督が現れ、映画で使う道具と言って誤魔化す

 

「なるほどまるで本物」

 

ロケットの事を観察しながらも語る

 

「ご存知ですか?最近の森での騒ぎを」

 

「オヨッ!?」

 

(も、もしかして…あの時でプルンスか〜!?)

 

心当たりがあるとしたら、初めてガルオウガが地球に来た時の騒ぎだ

 

「私の局でもレーダーによる補足をと目を光らせていましてね」

 

遠回しの言葉だが、確実にこちらの逃げ場を無くしていく

 

「でも、レーダーに反応が無かった…でしょ?」

 

いつの間にかロケットの上にユニが居て言葉の隙を突く

 

「あぁ、レーダーに反応は無い」

 

「「「「えっ?」」」」

 

「政府も映画の撮影だと認識しています」

 

「オヨ〜」

 

冬貴その場を去りララは一安心する

 

「無論、私は納得していませんが。尻尾を掴んでみせるよ羽衣ララ君」

 

去り際にそう言ってその場は収まった

 

全員ロケットに戻りさっきの話の続きをする

 

「レインボー鉱石の指輪ルン?」

 

「そ、これで地球のレーダーを誤魔化せるニャン」

 

「まだまだレインボー鉱石は不思議がいっぱいだな」

 

「あっ、アブラハム監督は何で来たの?」

 

さっきは気にも留めなかったが、気持ちが落ち着いた証拠かひかるが口にする

 

「ララ君から、トゥインクルイマジネーションを発見したと報告を受けてね。でもまさか、君達から生まれる力だとは」

 

「だよね〜」

 

「ルン」

 

「だが!一難去ってまた一難!プリキュアだとバレる事の無い様にな」

 

「分かってるって!」

 

「ルン!」

 

「な〜んか軽いニャン」

 

「今までもなんとか誤魔化せれたし大丈夫だよ」

 

その頃冬貴はというと

 

「どちら様…ですの?」

 

学校で姫ノ城と会っていた

 

 

 

 

 

////////

 

次の日、いつもと同じ感じてひかるとララは挨拶をするも教室の中は重い空気が漂っていた

 

「ララルン…」

 

「?おはようルン」

 

「「「……」」」

 

「ルン?」

 

「…!お、おはよう…」

 

ララと目が合うもすぐに晒されてしまう

 

「み、みなさん授業が始まりますわ」

 

「…」

 

それからクラスの様子が目に見えておかしいと気付く。

体育の授業の時でさえも、目が合えばすぐ晒され避けられる。掃除の時間でも、仲の良かったカルノリでさえも避けられる始末

 

「ララ…」

 

「ご、ゴミ捨てに行って来るルン!」

 

「ララ!」

 

ララもララでその空気に耐え切れず、とうとう我慢出来ずに逃げ出してしまった

 

「みんなどうしちゃったの?何か今日変だよ!!ララが何かしたの!?」

 

ひかるも涙目になりながらも、ララの事を心配しクラスのみんなに訴える

 

そして口を開いたのは姫ノ城

 

「最近起きた…特別講師のジョー先生が突然消えたり、学校に巨人が出たって噂に羽衣さんが関係なさってるかもって、旧生徒会長のお父様が…」

 

「え…」

 

「それに聞かれましたわ…何か変わった事が無いかと。それで思い出しましたの…以前意識を失って!目が覚めると羽衣さんと星奈さんたちがいらしたわ!」

 

それは生徒会長の座を掛けてひかると選挙してた時だった

 

「俺も気を失った事が…そん時やっぱりさ、ララルンと星奈たちが居た…」

 

流星はその時その場には居なかったが、確かに一度カルノリはノットレイダーとの戦いに巻き込まれた1人だった

 

「仰っていましたわ!世界中で宇宙人によって連れ去られた人々が記憶を奪われているって!アブダクションって言うのでしょ?宇宙人が地球人を連れ去って人体実験をするっていう!」

 

「そんな…!」

 

「わたくしたちの身の周りに異変が起きたのは、羽衣さんが現れてからですわ!本当に羽衣さんは…宇宙人なのではなくて!」

 

 

「ルン…!」

 

丁度帰って来てる途中、ララに姫ノ城の最後に言った言葉が陰から聞こえてしまった。ララはそのままひかるたちの会話を聞く

 

「星奈さん、あなた心当たり無い?記憶を無くしたり?」

 

「無い…無いよ!」

 

「あなた、羽衣さんに操られてるのではなくて!?」

 

 

「…!」

 

 

「ララが…そんな事するわけ無いじゃん!」

 

ゴトンッ!

 

「「…?」」

 

ひかるも姫ノ城が何か物音を聴く。それはララが落としたゴミ箱の音だった。

そこでやっとひかるは気付く。さっきまでララがそこに居た事を

 

だが、ララは涙を流しながら走って行ってしまう。ひかるが呼ぶ声にも気付かない程無我夢中で

 

「ララ!一緒に帰ろ…う?」

 

「〜〜っ!」

 

途中、通り掛かった流星も気付かず行ってしまう

 

「流星君!ララ見なかった?」

 

「ララなら図書室の方へ走って行くのを見かけたけど」

 

「分かった!」

 

「あっおい!どうしたんだよ?…って待てよ!」

 

ひかるは流星が教えられた場所に走る。流星も様子がおかしいのに気付き後を追う

 

 

////////

 

「ララ…探したよ」

 

「フワ…」

 

ひかるたちは図書室の本棚に顔を埋めているララの姿を見つけた

 

「ひかる、教えてくれたルン…本は色んな所に行けるって…想像の力で…」

 

今はただ、何も言わずララの話を聞く事に

 

「本を読みたくて…頑張って字を勉強したルン…本は楽しいルン。地球人の考え方も分かったルン。でも…」

 

 

『──今に裏切られるぞ…』

 

 

先日、カッパードに言われた事を思い出す

 

「みんなの事は、分かったつもりだったルン。やっぱり、わたしはサマーン星人…地球人からしたら異星人ルン…」

 

「違うよ…異星人とか地球人とか関係ないよ!だって!!」

 

ひかるはララに寄り添う

 

「…!」

 

「ララは…ララだもん!」

 

涙声になりながらも言葉をかける。シンプルだが、だかこそ心に届くものもある。

ララに対するひかるの気持ちは十分に伝わった

 

「ひかる…苦しいルン」

 

「あっ!ごめん…」

 

顔を上げてそっと触覚をひかるの手に伸ばす

 

「ひかる…ありがとうルン」

 

「うん…!」

 

 

 

その頃、ひかるとララが居なくなった教室では

 

「ララルン、本当に宇宙人なのかなぁ…」

 

「わたくしだって信じたくないですわ!…!?」

 

姫ノ城は窓の外の存在に気付く。クラスメイトもそれを見てビックリするが、窓を背にしてるカルノリだけはまだ気付いてない

 

「つーかさ、宇宙人なんて本当にいるのかよ?」

 

「後ろ!後ろをご覧あそばせ!」

 

「え?…!居たー!UFO!?」

 

姫ノ城がが教えてやっと気付く。そのUFOとは勿論ノットレイダーの物だった

 

「歪んだイマジネーションが大豊作だ!」

 

全員が一斉に逃げ出すも行く先々で回り込まれる。

その様子を図書室の窓から流星たちは気が付いた

 

「あれは!ララ!流星君!」

 

「ルン!」

 

「分かってる!」

 

「みんなを呼んでくるフワ!」

 

流星たちは急いでみんなの元へ駆け付けた

 

「やめるルン!」

 

「羽衣さん!星奈!それに星空先輩!」

 

「出たなプリキュア!」

 

「プリ…キュア?」

 

「みんなに何するルン!」

 

「当然!歪んだイマジネーションを頂くのさ」

「だから言っただろう、いつか裏切られると!この様な愚かな種族に、サマーン星人のお前の事など理解出来る筈が無い」

 

「サマーン星人…」

 

「ララルンやっぱり…」

 

口を開けば、プリキュアの事や異星人である事をバラす。その事にますます困惑する

 

「なんと醜いイマジネーション。異星人同士が…分かり合える筈が無い!」

 

「そんな事無いルン!」

 

そう言い切るカッパードにララは否定する

 

「みんな良い子ルン!わたしに優しくしてくれたルン!」

 

「「…!」」

 

「学校に慣れないわたしを…ひかると日直にしてくれたり、ハロウィンで仮装したり優しくしてくれたルン!」

 

「フンッ!そんな些末な事で本当に分かり合えたとでも?」

 

「分かってもらえなくてもいいルン!わたしの事は…分かってもらえなくても!わたしにとっては…大事な友達ルン!!」

 

例え異星人だろうと関係ない。只、大切な友達だからと力強く言い放つ

 

ペンダントを前に構える。ひかるも流星もララに続き構える

 

「ルン?ひかる、流星みんなの前で変身したら…」

 

「それでもいい。だって、わたしはララの…友達だから!」

 

「友達は助け合いでしょ?」

 

流星もひかるも友達だから、プリキュアだという事がバレる事よりも、友達を助ける事を優先した

 

「ララ!」

 

更にまどかも駆け付ける

 

「大丈夫ですか?わたくしも!」

 

「「うわぁ!」」

 

丁度、フワもえれなとユニをワープで連れて来た

 

「この状況は…」

 

「どういう事ニャン?」

 

「こうゆう事ですよ」

 

「…なるほど。やるしかないって訳ね!」

 

「行くニャン!」

 

いきなり連れて来られて少し状況を把握出来なかったが、何となく察して2人ともペンダントを構える

 

「みんな…ありがとうルン。変身ルン!」

 

 

 

「「「「「「スターカラーペンダント!カラーチャージ!」」」」」」

 

 

「宇宙(そら)に輝くキラキラ星!キュアスター!」

 

「天にあまねくミルキーウェイ!キュアミルキー!」

 

「宇宙を照らす!灼熱のきらめき!キュアソレイユ!」

 

「夜空に輝く!神秘の月あかり!キュアセレーネ!」

 

「銀河に光る!虹色のスペクトル!キュアコスモ!」

 

「全てを包み込む母なる惑星!キュアアース!」

 

 

「「「「「「スター☆トゥインクルプリキュア!」」」」」」

 

 

 

「星奈さん…羽衣さん!」

 

プリキュアに変身した姿に驚きを隠せなかった

 

「邪魔はさせん!ノットレイ!」

 

「「「ノットレイ〜!」」」

 

ノットレイの集団がこちらに突っ込んで来ながら光線銃を放つ

 

「ハァーッ!」

 

「ダーッ!」

 

「くらえっ!」

 

アースたちはそれを迎え撃ちにする

 

「スッゲェ〜…!」

 

「これがプリキュア…!」

 

「歪みを頂くぞ、愚かな地球人共!」

 

アースたちの戦う姿を見て感心するが、カッパードもその隙にみんなに狙いを定める

 

だが、ひとつの電撃がカッパードを後退させた。

ミルキーがみんなを守る為に前に出る

 

「分からんな。何故お前が地球人を守る?」

 

「確かにわたしはサマーン星人ルン!でもわたしは!」

 

拳を握りしめ高らかに言う

 

「わたしは2年3組羽衣ララルン!」

 

「ララルン…」

 

「ルンちゃん…」

 

「羽衣さん…」

 

「フッ!笑わせる。その守ろうとしてる者達の歪みでやられるがいい。さぁ吸え!歪んだイマジネーション!」

 

カッパードは武器をかざすが

 

「頑張れ!頑張れララルン!」

 

「ルンちゃん!」

 

「負けてはならなくてよ!」

 

「頑張って!」

 

ミルキーの姿を見て、それに応えるかのように声援が溢れ出す

 

「みんな!」

 

「歪んだイマジネーションが全て消えただと!?」

 

カッパードもこれには予想外の事態に焦りを見せ始める

 

ふと、辺りを見渡すとカッパードが目にしたのは

 

「丁度いい!」

 

まどかの父、冬貴だった

 

「我が刃よ、とくとすえ!歪んだイマジネーション!」

 

カッパードの武器が弓矢と変わり、冬貴はその場に倒れる

 

「お父様!」

 

「ハッハッハ!食らえ!」

 

カッパードは上空に放つと、それが拡散してノットレイ共々矢の雨が降り注ぐ

 

「どうだ!我が武器の力は」

 

ミルキーの方へ目を移すと

 

「うあぁぁぁ!」

 

バリアーでみんなを守っていた

 

「クッ!何故そこまでして異星人を守る!?」

 

「わたしは大人ルン!自分にそう言い聞かせてきたルン!家族やサマーンのみんなに認められたくて!でも…認めてくれたルン!」

「みんなはありのままのわたしを、サマーン星人のわたし、プリキュアのわたし、地球人のわたし、わたしは…わたしのままでいていいんだって!みんなが認めてくれたルン!」

 

 

『──ララちゃんはララちゃんだよ!』

 

 

「ララ」

 

「これでも!まだ詭弁が言えるか!」

 

カッパード渾身の一撃とミルキーのバリアーが激突する

 

「わたしは…みんなを守りたいルン!みんなと一緒に居たいルン!わたしは…わたしは!わたしらしくいたいルーーン!!」

 

その想いが爆発しカッパードの攻撃を弾き飛ばした

 

「馬鹿な!?この力は…」

 

ミルキーのブローチが強く輝き、激しい青緑の光りが包み込んでいる

 

「トゥインクルイマジネーションフワ!」

 

ミルキーもコスモと同じく、自分のトゥインクルイマジネーションを見つけ出した

 

「みんな行くルン!」

 

 

「みんなの思い!重ねるフワ〜!」

 

「シャイニートゥインクルペン!」

 

「声を重ねるフワ!」

 

「キラキラ〜!」

 

「トゥインクル!」

 

「キラキラ〜!」

 

「トゥインクル!」

 

「「「「「イマジネーションの輝き!なりたい自分に!」」」」」

 

「星の力輝くフワ〜!」

 

「思いを重ねて!」

 

「「「「「プリキュア!スタートゥインクル・イマジネーション!」」」」」

 

 

「クッ…ありえん…」

 

武器を浄化され撤退が余儀なくされた

 

 

 

 

 

////////

 

「わたしは…うっ!記憶が…はっ!一体何を!?」

 

「オヨ…」

 

気がついた冬貴はララを見るなり怪しい目で見る

 

だけどそれに姫ノ城が割り込んだ

 

「羽衣さんは…異星人などではありませんわ!わたくしたちのクラスメイトです!」

 

「もちのろん!ララルンは友達っしょ!」

 

姫ノ城に続き、カルノリや他のクラスメイトメイトも「友達」と言い放つ

 

「みんな…!」

 

「だが!」

 

「みなさんの言う通りです。ララ…わたくしたちの友人です!」

 

反論する冬貴に対しまどかもこれには譲る訳にはいかなかった

 

「まどか…」

 

 

 

ララはひかるを連れて帰ろうとする時

 

「ララルン!」

 

「ルン?」

 

「あの後さ…俺たちララルンの事を…」

 

「もういいルン」

 

ララはカルノリに触角を前に出す

 

「えっ?」

 

「サマーンの挨拶ルン。また、明日ルン!」

 

そう笑顔で答えた

 

「ほらほら!タッチだよタッチ!」

 

「あっ!そうゆう事!早く言ってよ!」

 

カルノリはララの触角をタッチし

 

「サンキューララルン」

 

今までの事も含みそう言った

 

「青春でプルンス〜!」

 

「泣き過ぎニャン」

 

「やっぱり良いなこうゆうの」

 

「そうですね」

 

流星たちは上からララたちの様子を見守り続けるのであった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、みんな本当の意味で友達になれた日だった




文章力の無さに嫌になりますわ…
誰か…脳みそ交換して…



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第51話 まどかと輝くその一歩は成長の証

まどか回

本来は昨日仕上げる予定だったが疲れには勝てなかった…

本編をどうぞ!


『──みなさんの言う通りです。ララは、わたくしたちの友人です!』

 

この前の出来事を思い出していた。あの時、正面からキッパリと言った言葉。その事を気にしてまどかは、困惑の表情が隠せなかった

 

「お父様…」

 

家の中で出会っても、ただただ気不味い空気が漂う

 

 

 

 

 

////////

 

学校

 

体育館で生徒会の交代が今日発表された

 

「こうして、無事に任期を終えられたのもみなさんのご協力のお陰です。ありがとうございました!」

 

これからの生徒会は、姫ノ城率いる新世代の生徒会が観星中の未来を創っていくだろう。

全校生徒も、今まで頑張って来たまどかに感謝の拍手が体育館内を埋め尽くした

 

 

 

「今日は、生徒会長をやらせて頂いて本当に良かったと思いました」

 

まどかは家で、今日の引き継ぎの事、そしてやってきた事を振り返りながらもその話をする

 

「そう!本当にお疲れ様」

 

「これからは本格的に留学へ向けての準備だな」

 

「はい…」

 

「…」

 

さっきの和気藹々とした会話から一変、冬貴はその言葉を投げ掛ける。

まどかも一瞬表情が暗かったのを母である満佳は見逃さなかった

 

その日の夜、トロフィーが飾ってある部屋でまどかは疑問に思ってた事の話をする

 

「何故ですか?」

 

「まどか?」

 

「何故何も仰らないのですか?」

 

先日に起きた事件。ララの件について問いただすも

 

「羽衣ララ君の事か。もういい…」

 

「えっ?」

 

「調査の結果、異星人だという確たる証拠は出なかった。宇宙開発特別捜査局、そこで成果を上げ中央に返り咲こうとしたが裏目に出た」

 

返り咲く、元々はそこにいた人物だったが今回の件で上手く行かなかったそうだ

 

「調査の権限も失った。もはや異星人の事はいい…」

 

チャンスも権限も完全に失ってしまった

 

「上から調査しろと言われていたからしたまでだ。異星人を排除しろと言われればそうするし、友好関係を築けと言われれば友となろう」

 

全ては上の判断であってそこに自分の意志は無かった

 

「言われた通り動く。私は香久矢の為にずっとそうしてきた」

「お前を導いて来た判断は誤りでは無いと確信している。もうすぐロンドンへ留学だ。彼女達ともそれで終いだ」

 

「…っ!?」

 

「全て私に任せればいい」

 

ララたちに関する事は一応ひと段落はついた。だが次は留学。流星たちの関係も切るように言われた

 

言われた通りに動く。自分が今までそうして来た様にまどかにも強要する

 

 

 

次の日はそんなモヤモヤの状態を抱えたままで授業

 

「この文は、宇宙飛行士のアームストロング船長が月に降りた時の言葉ですね。Ms.天宮読んでみて」

 

「はい。That’s one small step for man, one giant leap for mankind.」

 

「ありがとう。では、どうゆう意味か?月と言えばMs.香久矢」

 

「…」

 

まどかは何が考え事をしてるのか先生の言葉が聞こえてない。ぼうっとしてる様子に流星が静かに声をかける

 

「まどか」

 

「はい?」

 

「えれなが読んだ文章の意味を訳して」

 

「えっ?あっはい!」

 

やっと気付き勢いよく立ち上がる

 

「『これは1人の人間にとっては小さな一歩だが、人類にとっては大きな飛躍である』」

 

「その通り有名な言葉ですね。でも文章としては間違っています」

 

油断していたとはいえ簡単に答える。だけど、答えて座るなり窓の向こうを見て黄昏ていた

 

「「…」」

 

その様子を流星とえれなは心配そうに見ていた

 

 

 

 

 

「いや〜、まどかさんとドーナッツ買いに行けるなんて!」

 

「ルン!」

 

放課後、生徒会長として仕事が終わったまどかはひかるの誘いの元、ロケットに向かうついでに寄り道をした

 

「これからは一緒に居られる時間が増えるね!」

 

「えっ…」

 

 

『──彼女達とはそれで終いだ』

 

 

「…えぇ」

 

「なぁえれな」

 

「何?」

 

まどかたちに聞こえないぐらいまで声量を落として、流星はえれなに話しかける

 

「今日のまどかは様子がおかしいよな?」

 

「流星もそう思う?実はあたしも何だ」

 

「やっぱり父親絡みかな?」

 

「かもね。ドーナッツ食べる時に聞いてみよ」

 

「家庭の事情に首を突っ込むのは野暮だと思うけど…そうだなぁ、あの顔はいつかの時みたいな顔をしてるしな」

 

そんな事を話してると草木の中からユニが飛んで現れた

 

「…って!何やってるニャン!」

 

「ユニ!」

 

「ロケットに来ないからどうしたのかと思えば、ドーナッツ?」

 

いつもならプルンスとお留守番しているのだが、今回は流星たちと行動を共にしていた。その為、ユニは1人でロケットに居て痺れを切らしてわざわざ出迎えてくれた

 

「ユニ、寂しかったルン?」

 

「そんな事無いニャン!」

 

「次からはプルンスも気を付けるでプルンス」

 

「だから!」

 

ちょっと可哀想と思ったのかプルンスも同情の言葉をかける

 

「新作が出たからさ〜!」

 

「異星人だってバレそうになったのに、緊張感無いニャン」

 

「オヨ〜…」

 

グゥ〜

 

「ニャン!?」

 

ララたちに説教する中でユニは腹の虫が鳴く

 

「ユニの腹の虫も緊張感無いでプルンス」

 

「無いフワ!」

 

正論を返され何も言えなかった

 

場所を変えて、いつもの湖近くのベンチに座って食べる事に

 

各々感想を言い持って食べる。まどかはというと、流星とえれなの真ん中に座りドーナッツを眺めていた

 

「その顔、前に言ったよな?」

 

「…!」

 

「困ったら頼って良いって」

 

「えっ…」

 

「あたしたちに話してみない?」

 

まどかは少し考えてから

 

「…どうして、わたくしが『月』と呼ばれているのか知っていますか?」

 

「う〜ん何でだろう?」

 

「確かに、改めて考えると謎だ」

 

「えれなの笑顔…」

 

 

『──あの笑顔まるで太陽だよね!』

 

『──天宮さんが太陽なら、香久矢さんは月じゃない?』

 

『──神秘的で優しくみんなを見守ってるって感じ!』

 

 

「へぇ〜それで月なんだ」

 

「意外と的を得てるな」

 

2人からくる異名は意外とそのままだった

 

「流星君の言う通り、月と言うのは正しいかもしれません。月ら太陽の光を受けて輝く…」

「わたくしはどう進むべきか…これまで父の言う通りに観星中に通い、生徒会長にもなりました。素晴らしい経験をさせていただきました。全て父のお陰です。ですが…」

 

父の言う通りに動いたものの、それでも身のためになる経験などを教え、得て来た。

だけどまどかは

 

 

『──全て私に任せればいい』

 

 

「わたくしは自分の意志では輝けない…」

 

「本当にそうかな?」

 

「流星君?」

 

「うん、あたしも思うよ。眩しいな〜って、まどかの笑顔」

 

「笑顔…ですか…?」

 

流星がまどかの頭を撫で、えれなが言葉を紡ぐ

 

「うん!こんなに笑顔が素敵な子なんだって、プリキュアになる前はよく知らなかったから」

 

「そうですね、クラスは一緒でも今みたいに話す事ありませんでしたから。ひかると出会う前は」

 

「キラやば〜っ☆この食感たまらない〜!」

 

目を向ければモグモグとドーナッツを食べてるひかるを目にする

 

「わたくしの笑顔はみんなのお陰です。えれなや流星君が見ているのは、みんなと一緒に居る時の笑顔ですから」

 

「なるほどね、あたしたちが見ている笑顔か」

 

普段から見せてるのは流星たちが居る時の笑顔。他の人に向けてるのはまた違った笑顔。それをいくつも使い分けてる事に心配はするも

 

「それって疲れないか?」

 

「それは……確かに疲れますね」

 

「僕もみんなと出会う前は、猫被っているのを話しただろ?そうゆうのは絶対に疲れる。相手に合わせてコロコロと表情を変えるのは」

 

「今はどうですか?」

 

「今はってそれは愚問だよ。ちゃんと自分と向き合って、本当の自分を出せてるよ。まどかたちのお陰でね!」

 

流星は両腕をえれなとまどかの腕に絡ませる

 

「やった!両手に花!」

 

「じゃあさ、生徒会長のまどか、まどかのパパやママの前のまどか、ひかるやあたしたちと居る時のまどか、どの自分が一番の笑顔になれるかで進む道を決めればいいんじゃないかな?」

 

「一番の笑顔…ですか?」

 

「なんて偉そうな事言ったけど、あたしも進路決めて無いんだけどね〜」

 

「何言ってんのえれな〜……僕もだ…」

 

能天気なえれなに流星も言うが、それは自分にも言えた事だった

 

「それにしても久々にまどかの頭を撫でたなぁ〜」

 

そう言ってまた優しく撫でる

 

「フフッ!」

 

それをまどかは少しくすぐったそうに受ける

 

とても良い雰囲気になって来たところで

 

「あれは!?」

 

「またかよ…」

 

雲行きが怪しくなり、空からワームホールが出現する。中からはガルオウガが現れた

 

「ガルオウガ!」

 

「覚悟は良いか?器を渡せ」

 

「フワ…」

 

出て来て早々にフワを寄越せと言う

 

「渡さないよ!」

 

「何度来たって守り抜くルン!」

 

「また守るか…では守ってみろ!!」

 

力を解放し風がなびく

 

「凄いパワー!」

 

「それでもいつも通りフワを守るだけ!」

 

「みんな!」

 

流星たちはペンとペンダントを構える

 

 

 

「「「「「スターカラーペンダント!カラーチャージ!」」」」」

 

「スターゲイザーペン!」

 

 

「宇宙(そら)に輝くキラキラ星!キュアスター!」

 

「天にあまねくミルキーウェイ!キュアミルキー!」

 

「宇宙を照らす!灼熱のきらめき!キュアソレイユ!」

 

「夜空に輝く!神秘の月あかり!キュアセレーネ!」

 

「銀河に光る!虹色のスペクトル!キュアコスモ!」

 

「全てを包み込む母なる惑星!キュアアース!」

 

 

「「「「「「スター☆トゥインクルプリキュア!」」」」」」

 

 

 

「プリキュアァァァ!!」

 

マントを翻したらガルオウガの姿はいつの間か消えていた

 

「ゼアァァ!!」

 

後ろに瞬間移動していたガルオウガの不意打ち

 

だけどそれを、間一髪の所でアースがたて座、ミルキーがバリアーを張り受け止める

 

「やっぱり強い!」

 

「負けないルン!」

 

「グッ…フン!」

 

拳を受け止められ、今度はゼロ距離からエネルギーの塊をぶつけた

 

「「「「うわァァァ!!」」」」

 

流石に受け切れずに全員吹き飛ばされる

 

「プリキュア!」

 

その声でガルオウガは、隠れているフワたちを見つけ歩み寄る

 

「行かせません!」

 

セレーネが矢を放つ。だが、ガルオウガは目を向けずにただ手をかざしてワームホールで矢を返す

 

「…!」

 

視覚からの攻撃に反応して避けるも

 

「きゃあ!」

 

一瞬で背後に周りこんで一撃をくらわす

 

「セレーネ!」

 

アースたちはセレーネを助ける為ガルオウガに飛び込む

 

「フン!」

 

正面からの遠距離、それをスターたちは空中に避け、アースは横ステップでかわす

 

「居ない!?まさか!」

 

アースが上を向くとスターたちの背後にガルオウガが居た

 

「遅い!ハァァッ!」

 

放たれる攻撃、空中では避ける事も出来ずにあっという間にスターたちはダウンする

 

「コンパス座!みなみじゅうじ座!」

 

右手にスターたちが使っていたトゥインクルステッキ、左手にはコンパスを持ちガルオウガに向かって行く

 

「とった!」

 

トゥインクルステッキを振るうも瞬間移動で空振りに終わる

 

「なんのこれしき!」

 

アースの持つコンパスの針がクルクルと回り、本針が南東を指した

 

「ほら見つけた!」

 

「何!?」

 

針が示す方向に体を向けるとガルオウガが現れた

 

「でぇりゃあ!」

 

トゥインクルステッキが白くオーラを纏いながら、ガルオウガを大きく後退させる

 

「アンタの位置は全部このコンパスでお見通しさ!」

 

コンパス座の力は相手の位置情報を指し示すもの

 

「なるほど。だからどうした!!」

 

再度消えるも

 

「北…ではなく上か!?」

 

針は北を示すが正確には真上に居た

 

「クッ…」

 

ガルオウガは連続で移動する。負けじとコンパスもガルオウガの位置を示して、ステッキで受け流す

 

「何度やっても意味無いよ!」

 

「ならば!」

 

今度は堂々と正面から来る。アースも正面から立ち向かい力比べの勝負になる

 

「これで幾ら位置を示しても避けれまい」

 

ガルオウガは正面に居る筈なのに、何故かコンパスの針はクルクル回り南の方角を示す

 

「何で針が…何!?」

 

振り返ると、黒いエネルギー玉がワームホールでアースの背後から襲った

 

「マズいでプルンス!」

 

「みんな!」

 

「駄目でプルンス!」

 

「フワァァ!」

 

フワが体当たりでガルオウガを小突くも、やはり微動だにしない

 

「フワー!」

 

ガルオウガの手がフワに届きそうな時

 

「無駄な事を…」

 

セレーネの矢がそれを阻止した

 

「ハァ…ハァ…フワはわたくしが守ります!」

 

ボロボロとは言えど、ダメージが少ないセレーネが立ち上がりフワを守る

 

「力無き者がどう守る!」

 

一瞬でセレーネを背後とる。それでもセレーネは反応して避けると同時に矢を放つ

 

「ハァ!」

 

その矢も避けられるが

 

「そこ!」

 

ガルオウガの移動する場所を予測とは言え自力で当てて、移動し終えると矢が飛んでくる

 

「甘い!」

 

だがガルオウガも対抗して撃ち落とそうと構えるが

 

「…!?」

 

セレーネもそれを読んでいて、矢が無数に拡散してガルオウガに襲いかかる

 

「無駄だと言っている!」

 

無傷。煙りを振り払うとセレーネがその場に居ない事を目にした。そして、セレーネはガルオウガの背後を取っていた

 

「いて座セレーネ・アロー!」

 

至近距離からのプリンセスの力、地面に叩きつける

 

「ハァ…ハァ…」

 

強力な一撃を当てるにしてもその代償は高くつく。ひとつひとつを予測して戦うのは、とても神経を使うやり方だった

 

「…!?」

 

「分かったか?これがダークネスト様のお力。宇宙を統べる者の違っただぁぁ!!」

 

あれ程苦労して放った一撃も全く意に介さない。セレーネの背後から拳を振り抜く

 

頭脳戦では勝っていた。だがそれをガルオウガはパワーでゴリ押す

 

「何が守るだ!自分を捨てる覚悟も無い者が!私はダークネスト様に全てを捧げた!この身も!心も!全てを!!」

 

「…!?」

 

 

『──香久矢の為にずっとそうして来た。全て任せればいい』

 

 

「ゼアァァ!!」

 

「あぁ!!」

 

「セレーネ!」

 

「フワ!」

 

倒れるセレーネの元にフワとプルンスが駆け寄る

 

「感じるか?この圧倒的な力を…正に神の如き力…私は自分自身を捨て、この力を手に入れた。宇宙を乗っ取る為ならば、自分など必要無い!」

 

(わたくしは…自分の意志では輝けない…)

 

 

『──本当にそうかな?』

 

『── どの自分が一番の笑顔になれるかで進む道を決めればいいんじゃないかな?』

 

 

2人の…流星とえれなの言葉を思い出す

 

セレーネは踏ん張って立ち上がろうとする

 

「何故立とうとする?この力には勝てぬ!たった1人で何が出来る?」

 

「…何が出来るか分かりませんでした。みんなと…出会う前は。でも、今は…分かります!」

 

セレーネのブローチが光出す

 

「な、何だ!?」

 

「わたくしはみんなと一緒に笑顔でいたい。だから!わたくしは…もう自分に嘘はつかない!!」

 

その想いに応えセレーネの輝きが増した。目が眩む程の激しい紫の色が包み込み

 

「この輝きは!?」

 

「トゥインクルイマジネーションフワ!」

 

「ありえぬ!ヌォォォ!!ふざけるなァァァ!!」

 

今までよりも力を込めたエネルギーが生成される。セレーネも静かに弓を構える

 

「宇宙は我々が手に入れる!お前達に未来など無い!!」

 

放たれるエネルギーは遅い。だけどその分質量は計り知れない

 

「お父様…わたくしは…自分で自分の未来を決めます!!」

 

想いの籠もった矢が貫き、ガルオウガの頬を掠めて空の雲までも晴れさした

 

「馬鹿な!?」

 

「セレーネ」

 

 

『──わたくしは自分の意志では輝けない…』

 

 

「輝いてるって」

 

「そうだな。やっぱりセレーネは最高だな!」

 

「みんな!」

 

 

「みんなの思い!重ねるフワ〜!」

 

「シャイニートゥインクルペン!」

 

「声を重ねるフワ!」

 

「キラキラ〜!」

 

「トゥインクル!」

 

「キラキラ〜!」

 

「トゥインクル!」

 

「「「「「イマジネーションの輝き!なりたい自分に!」」」」」

 

「星の力輝くフワ〜!」

 

「思いを重ねて!」

 

「「「「「プリキュア!スタートゥインクル・イマジネーション!」」」」」

 

 

「クッ…!」

 

力も使い果たしガルオウガは帰還した

 

 

 

 

 

////////

 

その夜

 

「お父様」

 

「まどか?」

 

まどかは改めて冬貴と話をする

 

「わたくしはひかるたちと交流を続けます」

 

「分かっていない様だな」

 

「はい。分かっていないからお父様に従って来ました。ですが…分からないからこそ自分で見つけたいのです!」

 

「…!」

 

「観星中に行って、みんなを知る事でわたくしは気付く事が出来ました」

 

一歩踏み出し

 

「これも、お父様のお陰です」

 

冬貴は拳を握る。その意見には賛同出来ず怒る

 

「そんな勝手が通るとでも?留学はどうする?」

 

「それも、どうするべきなのか自分で考えます」

 

自分の意志で自分の考えを言う。まどかは軽く一礼してその場を去った

 

「まどか待ちなさい!」

 

ふと横を見る。そこには一枚の写真

 

「大きくなって」

 

「満佳?…私が甘かったのか?まどかは誤った判断を…」

 

「誤りではないわ。これは…成長って言うのよ」

 

 

 

(これは、1人の人間に取っては小さな一歩だが…人類に取っては…大きな飛躍である!)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

まどかの人生はここから再スタートする




この回の作画がマジで別物のアニメを観てる感じだった

次回は我らが主人公の流星回……と行きたいが話の都合上まだ先延ばしにします。話自体はもう既に出来ております

ここまでの拝読ありがとうございました!


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第52話 迷いと暴かれる仮面の下

最近疲れが溜まって直ぐに寝ちゃうから中々作業が出来ない

関係無いが、ビルドドライバーとその他を今更ながら集め始めた自分

本編どうぞです!


「えぇ!?留学するの辞めたの!?」

 

「辞めた訳では無いんです。ただ、色々と考え直してみようと思って」

 

ロケットに集まるなりに、まどかは留学の件について話してくれた

 

「考え直しすルン?」

 

「将来どんな自分になりたいのか、その為に今自分は何をしたいのか」

 

「留学はしたくないって事ニャン?」

 

「いえ、何が一番大事な事なのか…しっかりと自分の気持ちと向き合ってみようと思うんです」

 

一皮剥けた表情のまどか。それに対してえれなは浮かない顔をする

 

解散して、えれなとまどかの帰り道

 

「いい笑顔をしてるね。今のまどか」

 

「だとしたら、えれながわたくしの背中を押してくれたお陰です」

 

「自分の将来ときちんと向き合うって決めたのは、まどか自身でしょ?」

 

「えれなはどうするんですか?」

 

「えっ?」

 

「進路です」

 

「…地元の高校に進学かなぁ。弟や妹たちの面倒もあるし、卒業したらそのまま家の花屋を手伝うのも良いかなって」

 

「自分の進む道を、ちゃんと決めているんですね!」

 

「うん、まぁ…ね」

 

まどかの質問に受け答えをするも、どこか歯切れの悪い返答をするのであった

 

 

 

「ただいま〜」

 

家に帰ってみると、予定より早く帰って来たえれなの母のかえでが料理を作っていた

 

「ママのご飯〜♪」

 

「「「ママご飯〜♪」」」

 

「ひっさっしぶり〜♪」

 

「「「ぶり〜♪」」」

 

声に出して歌う程に妹たちは喜んでいた

 

「ちょっと、あたしの作るご飯に何かご不満でも?」

 

「「「「「ありませ〜ん!」」」」」

 

「ま、あたしも嬉しいけどね!」

 

えれなも含め家族全員がテンションが上がる

 

「宅配便だよ〜」

 

そこへカルロスが小包みを持って来た。開けると中身はお菓子だった

 

「激うまじゃん!」

 

「「「「美味しい!」」」」

 

「晩ご飯前だから程々にね」

 

お菓子の他にも、一通の手紙も入っていた。かえで宛の手紙だ

 

「先週仕事でお会いした方からだわ!」

 

「通訳の?」

 

「うん、とっても良い人達」

 

スマホを操作して、その時の写真を見せる

 

「凄いねママの仕事って」

 

「えっ?」

 

「言葉の通じない人たちを結び付けて、こんな素敵な笑顔にしてるんだもん!」

 

「私はほんの少しお手伝いしてるだけよ」

 

えれなは褒めるも、それを謙遜の態度で改まる

 

話をしてるいると、スマホから着信音が鳴る

 

「はい天宮です。……えっ!?今からですか!?…はい、分かりました」

 

「仕事?」

 

「頼んでいた人が来られなくなったらしいの」

 

突然の仕事に妹たちの元気も無くなっていく

 

「本当ごめんね」

 

宥めようとするも泣きそうな表情に変わっていく。それを見たえれなは

 

「行ってママ!後はあたしに任せて」

 

「ありがと!…あっそうだ。えれな、明日の三者面談3時半だったわね?」

 

「うん」

 

「OK!じゃ、宜しくね」

 

明日の予定を確認してえれなは色々と任されて見送った

 

 

 

次の日

 

面談は順調。学力も問題無く進学は地元以外も受けれそうだった。だけど、高校に行くも将来何をするかによって行く場所も変わる。それについて、先生は「何かしたい事はあるか?」の質問に対してえれなは

 

「…今のところ特に…」

 

何か言いたげな感じだったが、それを押し殺した。その事にかえでは、何かを感じ取った

 

面談も終わり門の前

 

「えれな…何か迷ってるんじゃないの?」

 

「…ううん、そんな事ないよ」

 

言葉詰まったが平静を保って話を切り上げる

 

学校を出ると一台の車、えれなの家の車が目の前で止まる

 

「どうしたの?」

 

「配達の途中だよ〜!」

 

「「だよ〜!」」

 

わざわざ面談の帰りに合わせて迎えに来てくれたらしい。バッチリ決めて来たと言う、えれなの元に1人声をかける

 

「えれなさ〜ん!」

 

「ひかる、ララ、流星!」

 

3人は天宮家の人たちとハイタッチして挨拶を交わす

 

「丁度良かった!ドーナッツ一緒に食べようよ!」

 

「そんなに沢山どうしの?」

 

3人は中身全てがドーナッツの大きな袋を抱えていた

 

「今日はスペシャルサービスデーだったルン!」

 

「なんと!いつもの半額の更に半額のお値段!キラやば〜っ☆でしょ!」

 

「ズバリ!75%OFF!!」

 

「えれなさん行こう!まどかさんも来てるんだよ〜!」

 

「ううん、あたしは帰るね」

 

いつもなら一言返事で誘いを受けるのだが、今回は断った

 

「用事があるのか?」

 

流星がそう聞くと

 

「折角だから行ってらっしゃい」

 

「え?でもママ、このあと仕事って…」

 

「今日は早く帰れるから家のことは大丈夫。えれな、貴方は貴方の好きな様にすれば良いのよ」

 

断るえれなをかえでが行って来るように背中押す

 

「本当にいいのですか?誘ってなんですが、やっぱり帰った方が…」

 

「ううん、いいのよ気を使わなくて。えれなを宜しくね」

 

「でしたら、お言葉に甘えてえれなをお借りします」

 

流星は軽く頭を下げ、かえでは車に乗って駅まで移動した

 

「あたしの好きなように…」

 

結局えれなも、ああ言われた手前流星たちとロケットに行く事になった

 

 

 

「ああ…このスタードーナッツの美味しさ…たまらんでプルンス!星空界にもっともっと広めたいでプルンス!」

 

ロケットでドーナッツを広げてる。プルンスもいつもの感想を溢しながらドーナッツをほうばる

 

「ドーナッツを食べない星の人たちもいるんじゃないの?」

 

ユニのその言葉にプルンスが反応し食いつく

 

「スタードーナッツの美味しさは全宇宙的でプルンス!必ず通じるでプルンス!プルンスが伝えてみせるでプルン…ぶぐっ!」

 

「プルンスプルンスうるさいニャン!」

 

「フッ…」

 

最近はユニとプルンスの絡みが増えて面白がっているのか、流星が思わず笑みを溢した

 

「ねぇ、プルンスって色々な星の言葉話せるんだよね?」

 

「ルン!」

 

えれなはプルンスについて少し興味を持った

 

「まぁそれ程でも…あるでプルンス!」

 

「ドヤ顔ニャン」

 

「大した事ではないが、通訳として星空連合評議会に出ていた事もあるでプルンスよ!」

 

「超ドヤ顔ニャン」

 

顔を大きくして自分の出来る事を自慢する

 

「でもペンダントがあるし今は必要ないかな」

 

「フフッ!」

 

「凄いなぁ」

 

「?」

 

えれなのたわいも無い言葉にまどかは疑問を持ってしまう。そしてそれを遮るように、ひかるとフワの唸り声が聞こえる

 

「どうしたルン?」

 

ひかるはドーナッツ、フワはスターカラーペンを前にしてどれを食べるかで迷っていた

 

「ひかるたちの悩みって何か幸せルン」

 

「…良し決めた!決めたよわたし!」

 

「その答えは如何にでプルンス」

 

「全部食べる!」

 

「フワも両方食べるフワ!」

 

悩んだ末に全部食べるという結論に至り、両手に持ち幸せそうに食べるひかるとフワ

 

時間も流れて夕方

 

「夕方になると寒いね」

 

「えれな、何かあったんですか?」

 

えれなとまどかの2人だけ。まどかは今までの様子を心配して話しかける

 

「今日三者面談でしたし…ひょっとして進路の事ですか?」

 

「…別に何も」

 

顔を逸らして何も無いと答える

 

「この前、えれなはわたくしに笑顔が輝いてると言ってくれました。あの言葉に、わたくしは救われたんです。『困った時は頼って』と流星君も言ってました」

 

「まどか…」

 

「今度はわたくしの番です」

 

前回、悩んでいた自分に対して助けてくれた。今度は自分がそれを助けてあげる番だと言う

 

落ち着いた話す為に近くにあるベンチに腰を掛ける

 

「分からないっていうのが正直な気持ち。自分はどうしたいのか、家の事や店の手伝い、プリキュア、どれも大好き」

 

「えれなは、みんな卒なく出来ています」

 

「それは、まどかも同じじゃない?」

 

「わたくしたち、実はとても似てるんじゃないかって思うんです」

 

家や周りの人との関係が自分と似てると話す

 

「色々出来る様で、何か引っ掛かると前に進めなくなる」

 

「…!」

 

「本当はとても不器用なのかも知れませんね、わたくしたち」

 

「不器用か…」

 

またしても浮かない顔をする。まどかはその表情に気付く。実際まどかはよく人の表情などを見ている

 

「何か迷っているんですね」

 

「プリキュアになってさ」

 

「プリキュア?」

 

「色々あったよね」

 

思い返す今での出来事

 

「色んな星に行ったり、全然価値感の違う人たちと出会ったり…そうゆうの素敵だなって、この経験無駄にしたく無いなって。でも、どうしたらいいのか…」

 

「ちゃんとヒントはあるじゃないですか」

 

「ヒント?」

 

「自分の経験して来た事を無駄にしたく無い、それはひょっとしたらえれなが、もっともっと新しい経験を求めているんじゃないでしょうか?」

 

「そうなのかな?」

 

未だに分からないえれなにまどかは

 

「笑顔」

 

そう呟く

 

「わたくしは見たいです。えれなが、選んだ道で輝いてる笑顔を」

 

素直な気持ちを言葉にして伝える

 

「ごめんなさい、何のアドバイスにもなって無いですよね」

 

「ううん、ありがとう」

 

「悩み事はきっと回り道じゃありません」

 

「うん」

 

少しは励まされたえれなに表情も緩くなってきた

 

「ひかるだって、さっき散々悩んだ末に素晴らしい笑顔を見せてましたよ」

 

「ドーナッツでね!」

 

「「フフッ!」」

 

2人が笑いながら話してると同じ時間、別の場所では仕事から帰宅の途中のかえでの姿が見える

 

「結構遅くなっちゃった。皆んなお腹空かせているわよね」

 

歩いてる途中、母親とその子供2人の姿を目にする

 

「はぁ…」

 

微笑ましく見ると同時に溜め息も溢す

 

「聞こえた聞こえた。いい溜め息じゃない」

 

「な、何!?」

 

少し離れた場所からテンジョウと遭遇し

 

「駒ちゃん達!」

 

かえでに襲い掛かるノットレイに悲鳴を上げる

 

「…!ママ!」

 

偶々、近くを帰っていたえれながその声を聞いて走って行く

 

「煽れ団扇よ!ふくれろ!歪んだイマジネーション!」

 

ノットリガーにされたかえで。そしてそれを発見したえれな

 

「まさか…ママ!!」

 

「あ〜ら現れたね。これアンタの母親?」

 

「何で…どうしてママが!?」

 

ノットリガーにされた理由も分からず焦る

 

『はぁ…えれな、毎日わたしや家族の為に笑顔で頑張って…』

 

「ママ…」

 

ノットリガーに取り込まれてるかえでから、胸に秘めていた本心を喋る

 

『でも、あの笑顔は…えれなの…本当の笑顔じゃない』

 

「…!?」

 

『心からの笑顔を見せてくれない!はぁ…』

 

「そんな…あたしは、いつだってみんなの笑顔の為にあたしも笑顔で!」

 

そこにテンジョウが追い討ちをかける

 

「だ〜か〜ら〜お前のその笑顔笑顔ってところが、母親を苦しめていたんじゃないの?」

 

「…!?」

 

「歪みが無ければ膨らます事も出来ない。これが本心って事よ」

 

精神的にもダメージを受け呆然とするえれなの所へ

 

「えれなさん!」

 

流星たちが駆け付ける

 

「行くよ!」

 

「「「うん!」」」

 

ひかるの掛け声で全員がペンとペンダントを構えるが

 

「えれな大丈夫か?」

 

流星の言葉にハッとするえれな

 

「無理する事は無い。僕たちで相手をするが──」

 

「だ、大丈夫!」

 

流星の言葉を遮って、不安を振り払うかの様にえれなは変身する

 

 

 

「「「「「「スターカラーペンダント!カラーチャージ!」」」」」」

 

 

「宇宙(そら)に輝くキラキラ星!キュアスター!」

 

「天にあまねくミルキーウェイ!キュアミルキー!」

 

「宇宙を照らす!灼熱のきらめき!キュアソレイユ!」

 

「夜空に輝く!神秘の月あかり!キュアセレーネ!」

 

「銀河に光る!虹色のスペクトル!キュアコスモ!」

 

「全てを包み込む母なる惑星!キュアアース!」

 

 

「「「「「「スター☆トゥインクルプリキュア!」」」」」」

 

 

 

「駒ちゃん達!」

 

「「「ノットレイ!」」」

 

大群のノットレイが向かって来るも、迎え撃つ様にアースたちも飛び上がる

 

「やぁ!」

 

「ルン!」

 

「ハァッ!」

 

「ハァ!」

 

「オラァ!」

 

スターはパンチでなぎ倒し、ミルキーは電撃、コスモはねこだましで怯ませてその隙にセレーナが撃ち抜く、アースはみんなが倒し切れなかったノットレイを一掃する

 

ソレイユは

 

「アンタもお行き!」

 

「ノットレーイ!」

 

ノットリガーが肩に装着してる装置で強力な風を巻き起こす

 

「ぐっ…ママ!」

 

「剥がれたね仮面が」

 

「仮面?」

 

「そう。笑顔なんて所詮上辺だけの仮面なのさ」

 

「うわぁ!」

 

風に煽られ耐え切れずに木に激突する

 

「言っただろう。笑顔なんて…人と人が繋がるなんて有り得ない事」

 

(人と人が繋がるなんて有り得ない…なのか…)

 

テンジョウの言葉にアースも密かに考えてた

 

「フン!」

 

間髪入れずにテンジョウが合図を出すと

 

「「「ノットレイ!」」」

 

茂みからノットレイが飛び出す

 

「ソレイユ!」

 

「危ない!」

 

その窮地にスターとコスモが蹴散らす

 

「そんなくだらない物を守る為?アッハッハ!それこそお笑い草よ」

 

今度は両肩から放たれる二つの弾がソレイユに向けて発射される

 

「危ないルン!」

 

「うわぁぁ!!」

 

テンジョウの言葉に気を取られて避ける事も出来ずに直撃をもらう

 

「「「「ソレイユ!」」」」

 

「大変でプルンス!」

 

「ソレイユ!」

 

「フン!笑顔の意味なんて分かって無い癖に」

 

「うぅ…」

 

「そんな事ありません!」

 

全員がソレイユを庇う様に前に出る

 

「辛い時、苦しい時にこそ!笑顔になる事で癒され、救われる、前を見る事が出来る!ソレイユがそれを教えてくれたんです!」

 

テンジョウの言葉をセレーネが反論をする

 

「セレーネ…」

 

「アッハッハ!それが上辺だって言ってんのよ!現にお前の笑顔は、母親を苦しめてたんじゃないの?」

 

『えれな…』

 

痛いところを突かれる。悔しくて何も言い返せずにソレイユは土を握る

 

「ソレイユ。わたくしたちは信じてます。あなたが守ろうとしてきたものを」

 

揺さ振りを掛けようとするも、セレーネがソレイユの心を支える

 

「あたしは……笑顔を守る。みんなの笑顔を…守るんだ!だから…だから負けない!負けるわけにはいかないんだー!!」

 

自分自信を奮い立たせ立ち上がった

 

「お黙り!」

 

「ハァァ!」

 

「てんびん座ソレイユ・シュート!」

 

「ノット…」

 

ソレイユ・シュートがノットレイの体制を崩した。それを見たスターは一気に勝負を終わらせる

 

「今だよ!」

 

 

「みんなの思い!重ねるフワ〜!」

 

「シャイニートゥインクルペン!」

 

「声を重ねるフワ!」

 

「キラキラ〜!」

 

「トゥインクル!」

 

「キラキラ〜!」

 

「トゥインクル!」

 

「「「「「イマジネーションの輝き!なりたい自分に!」」」」」

 

「星の力輝くフワ〜!」

 

「思いを重ねて!」

 

「「「「「プリキュア!スタートゥインクル・イマジネーション!」」」」」

 

 

ノットリガーの浄化ぎ終わり元の姿に戻った

 

「わたしは認めないよ!」

 

テンジョウは撤退して行った

 

 

 

 

 

////////

 

「…わたし何をしていたのかしら?…え!?こんな時間!?」

 

気絶から目覚めたかえでは急いで家と帰って行った。

その様子をえれなは木陰に隠れて見ていた

 

「えれなさん…」

 

「大丈夫だよ…チャオ」

 

大丈夫と言いつつも、コチラに顔を合わせずに挨拶だけして行ってしまった。

その後ろ姿に、ただただまどかは心配そうに見つめるのであった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

家の前に着くえれな。家族の声が聞こえる中、えれなは無理矢理笑顔を作り家と入るのであった




この調子だと目標に到達出来ないいいい!!

またも空気でした…

ここまでの拝読ありがとうございました


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第53話 えれなと笑顔と言う満開の花

えれな回

無理して遅くまでするもんじゃないね

本編どうそ〜


「えーっ!ノットレイダーのいる星が分かりそう?」

 

「うむ。ノットレイダーのワームホール出現時、特徴的な磁場を捉えたでアル」

 

星空連合のトッパーから通信で、ノットレイダーに関わる重大な手掛かりを掴んだ

 

「そのデータを然るべき所で分析すれば!」

 

「ノットレイダーの星が分かるルン!」

 

「キラやば〜っだね!えれなさん!」

 

「…」

 

みんなが盛り上がる中で、えれなだけは暗い顔をして無言でいた

 

「えれな?」

 

「えっ?あ、うん。そうだね」

 

心ここに有らず。えれなはそんな感じだった

 

データを分析する為に星空連合の案内の元、『グーテン星』と言う星にやって来た

 

「キラやば〜っ☆未来都市って感じ!」

 

サマーン星とはまた違った技術のある街並み

 

「ねぇ何か」

 

「うん…この星の人たち」

 

「テンジョウと似てる」

 

「グーテン…グーテン……天狗か!」

 

「身にならない閃きは要らないニャン」

 

街の人たちに目を奪われて、思わず道に立つ人とプルンスがぶつかってしまう

 

「ごめんでプルンス」

 

「君!鼻が…不便!あまりに不便!!」

 

街のの人は哀れむ様な目でプルンスを見て

 

「頑張りたまえよ」

 

「何か励まされていますけど…」

 

「この星では、鼻が高い事がカッコ良くて素敵とされてるでアル」

 

「余計なお世話でプルンス!」

 

「色々と変わった星だな」

 

そしてトッパーの案内でグーテン星の研究室に案内されたが

 

「研究所とは思えませんね」

 

「まるでゲームセンターだ」

 

「こんな所で研究が出来るルン?」

 

流星の言うように、室内は完全にゲームセンターと遜色無い内装だった

 

「当然!マイクロ化の技術もこの研究所で生まれたのです!」

 

「凄いでしょ!」

 

文字通り鼻を高くして2人のグーテン星人が現れた

 

「マイクロ化?」

 

「これの事でプルンス」

 

ひかるの疑問にプルンスが答える。プルンスがいつも乗ってるUFOが小さなカプセルとなった

 

「こうして物を小さくする技術でプルンス」

 

「結構便利だな」

 

プルンスの解説に流星は興味を持ち、ひかるは納得する

 

「星空界の科学技術は、グーテン星人抜きでは語れないでアル」

 

「ただし」

 

「?」

 

トッパーの台詞に付き人の人が一言付け加える

 

「ハハハ!それにしても、わざわざトッパー氏自らお願いに来るとはね!」

 

「本当鼻が高いわ!」

 

「「ハハハ!!」」

 

「プライドがめちゃめちゃ高くて、中々の上から目線です」

 

「僕、こうゆう人って嫌…苦手なんだよね」

 

「な、何とかオブラートに包み込みましたね」

 

高笑いする2人を、死んだ魚の目の様にして眺める流星

 

「とにかく研究を頼むでアル!」

 

研究に関しては大人たちに任せて、グーテン星を観光をする

 

周りを見渡せば街だけでは無く、衣服にも技術が詰め込んでおり、それに驚く面々

 

そうこうしてる間に

 

「あれ?逸れちゃった?」

 

えれな1人がみんなと逸れてしまった

 

1人歩く。道行く人の笑い声に居心地悪さを覚えつつも足を進める

 

そして思い出す

 

 

『──えれな、毎日私や家族の為に笑顔で頑張って…。でもあの笑顔は、えれなの…本当の笑顔じゃない』

 

 

足を止めて思い耽ってると

 

「得意の笑顔はどうしたの?」

 

声のする方へ顔を上げるとテンジョウ1人が建物の上で佇んでいた

 

「貴方の好きな笑顔で溢れてるでしょう。ここは笑顔の仮面を被って、腹の底では人を見下している連中ばかり」

 

「…」

 

この星に来て時間はそこまで経ってないが、心当たりなら幾つも浮かび上がる

 

「笑顔は仮面、笑顔の裏にこそ真実がある。私の言った事が分かって?」

 

「…」

 

それを分かってしまってる自分がいる事に、押し黙ってしまう

 

「隙だらけね」

 

佇むえれなに、団扇を大きく振り上げて攻撃の体制に入る

 

「ハッ!」

 

が、それをユニが後ろから阻止してえれなの元へ飛び出す

 

「ユニ!」

 

「えれなさん!」

 

そして流星たちも合流した

 

「珍しいわね、ノットレイが居ないなんて」

 

「フン!私1人で充分よ!」

 

テンジョウが戦闘体制に入り、流星たちもペンとペンダントを構える

 

 

 

「「「「「「スターカラーペンダント!カラーチャージ!」」」」」」

 

 

「宇宙(そら)に輝くキラキラ星!キュアスター!」

 

「天にあまねくミルキーウェイ!キュアミルキー!」

 

「宇宙を照らす!灼熱のきらめき!キュアソレイユ!」

 

「夜空に輝く!神秘の月あかり!キュアセレーネ!」

 

「銀河に光る!虹色のスペクトル!キュアコスモ!」

 

「全てを包み込む母なる惑星!キュアアース!」

 

 

「「「「「「スター☆トゥインクルプリキュア!」」」」」」

 

 

 

「ハァ!」

 

開始早々にテンジョウが団扇を思いっ切り仰ぎ、風を起こす

 

「凄い突風!」

 

「アッハッハ!もう一発行くよ!」

 

「ハッ!」

 

振りかぶるテンジョウにセレーネは矢を放ち何とか阻止する

 

「…!」

 

「ハァッ!」

 

「フッ!」

 

一瞬怯んだ隙にソレイユは飛び込んでテンジョウとの近接戦闘に入る

 

「何の為に戦うの?笑顔ぎ偽りだと分かった貴方が!」

 

「くっ…」

 

「ハァ!」

 

ソレイユを払い除け団扇で扇ぎ吹き飛ばす

 

それと同時に入れ替わりで、コスモ、ミルキー、スターとアースが続く。ソレイユはセレーネが受け止めた

 

「コスモ行くぞ!」

 

「ニャン!」

 

アースとコスモが挟み撃ちするも避けられる

 

「ルン!」

 

ミルキーの電撃もステップで全てかわされた。普段から近接戦闘をしないとはいえ、かなりの身体能力

 

「ハァッ!」

 

一気に飛び込んでスターに拳をぶつける

 

「やぁー!」

 

「グゥ…!…あぁ!!」

 

だか星型のバリアーで防ぎそのまま弾き飛ばした。吹き飛ばした衝撃でテンジョウの仮面も取れてしまう

 

「テンジョウもうやめよ」

 

「…哀れみをかけるつもり?」

 

「えっ?」

 

「見たでしょ?この星では鼻が長い者が良しとされる、鼻の短い者は見向きもされない!それだけの差が運命を分ける!」

 

テンジョウがこちらを振り向き、その素顔が見えた

 

「『鼻の長さなんて関係ない』そう言って、優しい笑顔を見せた大人達……でも、仮面の下では」

 

 

『──アハハハ…』

 

 

「哀れみ、見下しているのよ」

 

激しい怒りの表情で立ち上がり近づいて来る

 

「誰にも知られたく無かった。私が捨てた過去を。でも、貴方達は知ってしまった。消えてもらうわ…私の過去と一緒にね!」

 

「テンジョウ…」

 

「ノットレイのいないあなたに勝ち目は無いわよ!」

 

「いいえ!」

 

団扇で身を隠し、そして晒すと

 

「「「「「「!?」」」」」」

 

テンジョウの姿ぎノットレイになっていた

 

「煽れ団扇よ!ふくれろ!歪んだイマジネーション!」

 

テンジョウは自分自身をノットリガーとして巨大化をさせた

 

「ノットレイ!」

 

ノットリガーと化したテンジョウが街に出て暴れ回る

 

『消えろ…消えろ…全部、全部…消えなさい!』

 

「ノットレ〜イ!」

 

街の人たちを踏み潰そうとする時、セレーネの矢が寸前で足に攻撃をする。だが、ダメージは殆ど無かった

 

「させません!」

 

「「「やぁぁ!!」」」

 

スター、ミルキー、コスモと一斉に飛び出すが

 

「ノットレイ!」

 

「きゃあ!」

「うっ!」

「あぁ!」

 

口から吐き出した拘束弾で3人の動きを完璧に封じ込めた

 

「みんな!」

 

『皆んな嘘…全部嘘!笑顔なんて仮面なのよ!』

 

 

『──あの笑顔は、えれなの…本当の笑顔じゃない』

 

 

「ソレイユどけぇぇ!」

 

棒立ちするソレイユを突き飛ばして、迫り来るテンジョウの蹴りからアースが庇う

 

「ぐわあっ!…クソ!早いとこ勝負を決める!」

 

スターゲイザーペンを取り出した瞬間

 

「ノットレイ!」

 

「うがっ!」

 

アースも吐き出される拘束弾によって動きが封じられた

 

「アース!」

 

「ノ〜ットレイ!」

 

「あっ!」

 

団扇で煽られて足の着かない空中に放り出された

 

「レイ!」

 

「きゃあぁぁぁ!!」

 

受け身の取れない状態からセレーネも拘束された。そして動けるのはソレイユのみとなってしまった

 

「セレーネ!あたし…あたし、どうすれば…」

 

 

『──心からの笑顔を見せてくれない』

 

『──笑顔なんて仮面なのよ!』

 

 

かえで、テンジョウの言葉がソレイユを迷わせる

 

「テンジョウ…」

 

そんな時、セレーネが僅かに動ける腕を動かしてソレイユに手を置く

 

「えれな、大丈夫。自分を信じて」

 

ソレイユの瞳にセレーネが映し出され、そして気付いた

 

「まどか…」

 

ソレイユはテンジョウに話しかける

 

「テンジョウ、あなたの言う通りかも知れない。あたしも作ったんだ…笑顔を。ノットレイになったママが言ったように、あたし…自分が本当の笑顔になっているかどうかなんて…考えた事無かった。人の笑顔の事ばかり考えてて…本心を仮面で隠すって言ってたけど、でも聞けたよ!あなたの本心!」

 

『うるさい!』

 

「うわっ!」

 

テンジョウの声に反応してソレイユをはたく

 

「ソレイユ!」

 

「平気だから…う、うわぁ!」

 

テンジョウに握り締められて、痛みと苦しみが襲う

 

「テンジョウ、あたし分かるよ…あなたの気持ち。だって、あたしもそうだったから!」

 

「…!?」

 

「あたしもみんなと違うって、みんなあたしの事本当はどう思っているのかって、ずっと気にしてた。でも!それを救ってくれたのが…家族の笑顔!本物の笑顔だった」

 

昔は肌の色などとコンプレックスを抱いていたが、それを家族が救い出してくれた

 

「だから救われたんだ!笑顔には凄い力があるんだ!」

 

ソレイユのブローチが小さく光り始めた

 

『黙れ黙れ!!』

 

「あたしは人の笑顔の為に自分を犠牲にしてるんじゃない!あなたのお陰で気付けた。もっとあたし…あなたを笑顔にしたい」

 

ソレイユの想う気持ちは敵のテンジョウですらも、笑顔にしたいと思ってる

 

『…?何故?何でそんな事を言うの!?』

 

「ノットレ〜イ!」

 

ソレイユを握り締めた状態で、自分の腕ごと地面に叩き付けた

 

「だって、笑顔を見るのが嬉しいの!大好きなの!みんなの笑顔が!笑顔が!」

 

少しずつブローチの光りが濃くなってゆく

 

「あたしの笑顔になるの!だから…だから!あたしは……みんなを笑顔にしたいんだぁぁぁ!!」

 

その言葉に大きく反応して、激しく黄色の光りが柱の様に高く輝く

 

「あれはトゥインクルイマジネーション!」

 

そしてトゥインクルイマジネーションの光によって、アースたちを拘束していた玉が消えていく

 

「これで動けるルン!」

 

「みんな行くよ!」

 

「はい!」

 

「うん!」

 

 

 

「みんなの思い!重ねるフワ〜!」

 

「シャイニートゥインクルペン!」

 

「声を重ねるフワ!」

 

「キラキラ〜!」

 

「トゥインクル!」

 

「キラキラ〜!」

 

「トゥインクル!」

 

「「「「「イマジネーションの輝き!なりたい自分に!」」」」」

 

「星の力輝くフワ〜!」

 

「思いを重ねて!」

 

「「「「「プリキュア!スタートゥインクル・イマジネーション!」」」」」

 

 

浄化されてテンジョウは元の姿に戻った

 

そんなテンジョウにソレイユは手を差し出す

 

「私を…笑顔に出来て?」

 

それだけを言い残してテンジョウは消えて行った

 

 

 

 

 

////////

 

「またもやトゥインクルイマジネーションか…」

 

「申し訳…御座いません」

 

テンジョウはアジトに帰り報告をする

 

「進めよ。我と同じ力を授けよ」

 

「はい。では、例の計画を」

 

「計画?」

 

その事に疑問を持つテンジョウ

 

 

 

 

 

流星たちはロケットで帰り、後の事はトッパーたちに任せた

 

地球に帰る頃には夜になっており、えれなは帰宅する

 

「今日は私が居るんだから、ゆっくりして来ても良かったのに」

 

「ママと料理をするのも楽しいし!」

 

黙々と調理する中

 

「やっぱり2人でやると早いわね!…えれな?」

 

返事の返って来ないえれなに目を向けると

 

泣いていた

 

「ママ…っ…相手に自分の気持ちを伝えるのって…笑顔にするのって、難しいね」

 

色々と気持ちが込み上げて泣きながらも思う事を言う

 

「でもあたしは…みんなの笑顔がみたい……一緒に…笑い合いたいんだ!」

 

泣き続けるえれなにかえでは

 

「えれな、人を笑顔に出来るって凄い事よ。でも…人の為に泣けるのはもっと凄い。それって、相手の事を本気で考えてる事だから」

 

真剣な眼差しでえれなに語りかける

 

「泣きたい時には泣いてもいい」

 

そして抱き寄せ

 

「…!」

 

「私はそう思う」

 

「うっ…わあぁぁん!」

 

そこ言葉で楽になれたのか、感情任せに泣きじゃくる

 

「きっといつか…一緒に笑顔になれる日が来るよ」

 

「配達終わったよ〜…!」

 

間の悪い所で帰って来たカルロスが2人の様子見て固まる

 

「お帰り!もうすぐ特製タコスが出来るから」

 

「「「ただいま〜!」」」

 

更に弟たちもリビングへ移動するが

 

「よし皆んな、タコスが出来るまであっちで遊ぼう!」

 

カルロスは気を遣って弟たちを遠ざける

 

落ち着いたところで、えれなは両親に話す

 

「あたしね、人と人が分かり合える様な手助けをしたいの。小ちゃい頃から憧れてたんだ…ママに。ママみたいな、人と人を笑顔で結び付ける通訳って素敵だなって!」

 

「えれな」

 

「素敵だね」

 

「それで!それであたし!」

 

興奮するえれなの手を2人は優しく握る

 

「えれなが好きなように、えれなの道を行きなさい」

 

そう2人はえれなを応援する

 

「ありがとう!」

 

「うっう゛ん、ご飯まだ?」

 

いつの間にか、とうまが様子を見に来ていた

 

「ごめん、すぐやる!」

 

「俺も手伝うよ」

 

「え〜?とうまが料理?」

 

「あのね、サルサソースならお姉ちゃんより上手いんだからね」

 

急に手伝うと言う

 

「家の事さ、俺にも任せてよ」

 

「とうま…」

 

とうまも、それなりにえれなの手助けをする

 

「「僕らテーブル拭く!」」

 

「ふく〜!」

 

そして一家一団となり手伝いをする

 

「大きくなったね」

 

「ええ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その日の夜、天宮家では笑顔が絶えず続いてた




次回はやっとこさ流星回

ここまでの拝読ありがとうございました


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第54話 心配する者とされる者

時はきた…

本編スタートです!


「平和だね〜」

 

「そうでプルンスな〜」

 

とても晴々とした休日。流星とプルンスは、ロケットの上で日向ぼっこしていた

 

「こんな日に食べるスタードーナッツは最高でプルンス」

 

「お〜い!流星君〜!プルンス〜!」

 

下からひかるが呼んでいた

 

「降りるか」

 

2人はロケットの上から降りて中に入る

 

「何かあったの?」

 

「食べよ!」

 

テーブルの上には大量のお菓子の山が積み重なっていた

 

「…どうしたんだよこれ」

 

「買って来たルン!」

 

「じゃなくて!」

 

「安かったから大人買いしちゃった」

 

ひかる、ララにえれなが付いていたとはいえ、思わぬ買い出しになっていた

 

「夕飯の時間少しズラすか…」

 

夕方、晩ごはんを作る流星にララは話しかける

 

「流星〜」

 

「ん?何?」

 

「流星〜」

 

「だから何?」

 

「呼んでみただけルン」

 

「全く…」

 

流星は少し呆れながらもほくそ笑む

 

「流星」

 

「ご飯は…あと10分で出来る」

 

「やったルン!…って違うルン!」

 

流星は手を止めてララの話を聞く体勢に入る

 

「流星のトゥインクルイマジネーションを探すルン!」

 

「は?」

 

 

 

 

 

////////

 

「流星のトゥインクルイマジネーションを見つけるルン!」

 

「「「おー!」」」

 

「自分で探せないの?」

 

「ララが勝手に言い出したんだ」

 

そんな2人を横目にひかる、えれな、まどかの3人は話していた

 

「やはり流星君に足りないものは『愛』だと思います!」

 

「そうゆうのはいいから(です)」

 

まどかなりに真面目に答えたつもりが、2人に辛辣な返しをされて落ち込む

 

「話し合っても意味無いでしょ。自分で見つけてこそ何だから」

 

ユニが割り込んで入る

 

「案外簡単に見つかったり」

 

「気楽なもんでプルンスな」

 

「そんな事言ったら駄目ですよ。きちんと流星君を見つけてあげますから!」

 

「仰ってる意味が分かりません」

 

「行くルン!」

 

ララは流星の手を引き町まで歩いてく

 

 

 

「思ったけどさ」

 

「?」

 

「今までのパターンからすると、探して見つかる様な物とは思えないんですけど…」

 

その言葉に3人はハッ!となる

 

「揃いも揃って何やってんだか…」

 

「みなさん、流星君を思っての事ですよ」

 

「それは分かってるけどな…」

 

「流星、もしかして迷惑だったルン…?」

 

ノリ気じゃない流星を見て、ララの表情は明らかに落ち込んでる

 

「別にそうゆう訳じゃ…」

 

「流星って時々ネガティブな考えをするでプルンス」

 

「悪い癖なんだよ…」

 

「…流星はどう思ってるルン?」

 

「えっ?」

 

意味を理解出来てなく、流星は変な言葉で返事する

 

「流星の言う通り、今までの感じだと自分と向き合って初めてトゥインクルイマジネーションが見つけれてるルン。その事ルン」

 

「自分と向き合うか…」

 

「流星はどんな自分になりたいルン?」

 

これまでの事を改めて考える

 

(そう言えば、自分の事に対して余り執着心が無かったな。元の世界では、ただ単に家族と暮らせれば良かったし、観星町に来てもフワやみんなを守る事だけに戦って来たもんな)

 

唸りを上げながらとにかく考え込む

 

(そもそも僕がしたい事、なりたい将来とかそんな事は無いな。今が良ければ全て良しの人生だからな…)

 

「流星?」

 

「僕の『なりたい自分』って何だろう…?」

 

「目標とかはどうルン?」

 

「…プリキュアとしての役目を終えた僕はどうなるんだろう…」

 

急に自分の将来が心配になって来た流星は、思い詰めた顔をしていく

 

「…流星こっちに来るルン」

 

「あ、あぁ…」

 

ララは流星を連れて2人っきりになる

 

「前に…夏の時にパジャマパーティーで話したの覚えてるルン?」

 

「確かあの時は…みんなが家族話してるのに、僕だけ何故か将来を語らせようとしていたな」

 

「あの時流星は何を言おうとしたルン?」

 

「…そんな大層な事ではないよ」

 

「それなら話してほしいルン」

 

いつもと違って今日は積極的なララに対してたじろぐ

 

「人の役に立ちたい…」

 

「ルン?」

 

「それが僕の夢であり、ララが聞きたかった事だよ」

 

「やっぱり流星は凄いルン」

 

「どこが?信じて進むしかない夢だけど、かなり無謀な夢なんだよ」

 

「みんなの為に一生懸命に頑張る流星は凄いルン!それだけじゃないルン。楽しい毎日を守る為に頑張ってるルン!」

 

褒めて褒めて褒めまくる

 

「ララ」

 

「ルン!」

 

「…何か欲しいのか?」

 

何か裏があると思い疑い始める

 

「な、何でそうなるルン!?」

 

「余りにも褒めてくるから、欲しい物目当てかと思って…」

 

「〜っ!もう知らないルン!先にみんなの所に帰るルン!」

 

ぷんすこと怒りララは速歩きでみんな所へ向かう

 

「ララ冗談だってば〜」

 

「酷いルン!流星のば〜かば〜かルン!」

 

「子供か!?」

 

「大人ルン!」

 

後ろから謝る声を聞きながらも

 

「…心配して損したルン」

 

ララは小さく呟き安堵した

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ひかるたちの元へ帰ると、そこで流星最後の試練が待ち受けていた




2話分に分けたお届けします

ここまでの拝読ありがとうございました


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第55話 流星と揺るぎない絶対の繋がり

流星回

本来は前話と合わせて1話構成でしたが、長過ぎると読む側が疲れたりするので分割させて頂きました

本編をどうぞ〜


突如光が町全体を覆い尽くした

 

「な、何だ!?」

 

光が収まると町の人々が倒れていた

 

「一体何がどうなってるの!?」

 

「ノットレイダールン?」

 

「違いますよ。私の仕業」

 

「この声!?」

 

振り返るとクエーサーともう1人、鬼の様な巨大な容姿をしたオールトがいた

 

「お前が星空流星か?やはりチンケなものだな」

 

「誰なの!」

 

「名前はオールト。力だけならゾディアーク様と遜色無い程の持ち主」

 

「いきなり攻め込んで来るとは、実は結構焦ってたりするのかしら?」

 

「煽るな。それよりもみんなをどうした?」

 

挑発するユニを引っ込めて、冷静にそして確実に状況把握する

 

「気絶させた」

 

「ガタガタ抜かしてんじゃねぇよ!何せ今から此処は戦場と化すんだからよぉ!」

 

その言葉に全員が衝撃を受ける

 

「これ以上騒がれては困るから気絶させたまで。けど…結局辿る道は同じ。何も知らずに滅びるかの違いだけだよ」

 

「滅びるって何を!」

 

「お前らプリキュアを倒して地球を滅ぼす」

 

「そんな事はさせない!」

 

全員ペンとペンダントを構える

 

「哀れな事だな」

 

「何がだ?」

 

「なるほど。自分でもまだ気付いて無いと…」

 

「流星君とにかく変身です!」

 

 

 

「「「「「「スターカラーペンダント!カラーチャージ!」」」」」」

 

 

「宇宙(そら)に輝くキラキラ星!キュアスター!」

 

「天にあまねくミルキーウェイ!キュアミルキー!」

 

「宇宙を照らす!灼熱のきらめき!キュアソレイユ!」

 

「夜空に輝く!神秘の月あかり!キュアセレーネ!」

 

「銀河に光る!虹色のスペクトル!キュアコスモ!」

 

「全てを包み込む母なる惑星!キュアアース!」

 

 

「「「「「「スター☆トゥインクルプリキュア!」」」」」」

 

 

 

「星空流星勝負だ!!」

 

「駄目だ!」

 

オールトがアースに勝負を仕掛ける寸前、クエーサーがそれを止める

 

「私がやる。そっちは他のプリキュアの相手を」

 

「何だと?」

 

「数が多い。そっちの方が楽しめるでしょ?」

 

「…勝手にしろ」

 

「では始める」

 

クエーサーが指を鳴らすと、上空から雷撃が襲って来た。

間一髪のところで避けるが、アースとスターたちで2手に分断された

 

「みんな大丈夫か!」

 

「お仲間はオールトが相手をしてる。一体何分保つのか」

 

(みんなを信じるしかないか…)

 

 

 

 

 

////////

 

「少し物足りないが穀潰しの相手をしてやる。感謝しろよな」

 

「随分と余裕ね。いくら強くても、この人数を相手にするのは難しいと思うのだけど?」

 

「いいや逆だな。そのくらいのハンデが丁度良い」

 

アースと分断された為、スターたち5人でオールトを相手にする

 

「甘く見ないでちょうだい!」

 

コスモが先行する

 

「ハァッ!」

 

コスモの攻撃がオールトの脇腹に当たるも

 

「思ったより力があるが…それまでのこと」

 

「それなら!」

 

あの手この手で攻撃するも、オールトの表情が変わる事は無かった

 

「ハァ…ハァ…」

 

受けてる筈のオールトに対して、コスモは息も絶え絶えな状態になってしまう

 

「全員で来い!もっと俺を楽しませてくれよぉぉ!!」

 

「コスモ!」

 

「分かったニャン…」

 

「「「やあぁぁ!」」」

 

「「はぁぁ!」」

 

今度は全員で仕掛け戦闘が始まる

 

 

 

 

 

「ホワイトホールペン!ダークチャージ!」

 

クエーサーは最初からアースを確実に仕留めに掛かる

 

「目には目を歯には歯を!」

 

「キュアアース プライムスタイル!」

 

アースもそれに合わせプライムスタイルに変身する。

お互い、通常よりパワーアップしたギャラクシースターカラーペンでの激突

 

「ビッグバン・スラッシュ!」

 

「ハッ!」

 

技を放つも容易くそれを吸収される

 

「どんなに力が強かろうと所詮は寄せ集めの力。ひとつを極めた力に敵う筈が無い!」

 

クエーサーの言葉通り。プライムペンの1番の強みは、3本のペンの力が同時に使えて戦術の幅が広がる

 

「直接叩き込んでやる!」

(スピードに乗ってブラックホールでワープして、一気に決める!)

 

「無駄だ!」

 

「…!」

 

それに対しホワイトホールペンは、改造などで強くなってるとは言えど、ポテンシャルを最大限まで引き出されている

 

中途半端な力より完成された力の方が強いのは当たり前だ

 

パワーアップしたホワイトホールは、使用者以外にも能力が使える他、複数のワームホールを作り出す事が出来るようなってる

 

(繰り出す技が全て流される…それだけじゃない)

 

連続でワームホールを出しても、複数を同時に出されたら詰み。

こちらの穴を潰され、同時に遠距離からの攻撃も可能とする

 

「…正直相性は最悪だけどやるしか手は無いか」

 

「スターゲイザーペン!」

 

「そう簡単に変身させるとでも!」

 

変身させまいとクエーサーが攻撃するが、ペンを挿し込むと88本のペンがそれを弾いた

 

「キュアアース スターゲイザースタイル!」

 

「唯一ホワイトホールに対抗出来るペンを捨て、更に戦術の幅を利かせたか」

 

「いて座!や座!」

 

弓矢を構えるとその周りに無数の矢が出現し待機してる

 

「更にもう1本追加だ!わし座!」

 

矢が全て鷲の姿を形取る。わし座の力を使う事によって、攻撃の自由度を高めた

 

「いて座アース・アロー!」

 

解き放たれた鷲たちが飛び回りクエーサーの周りを取り囲んだ

 

「ハァ!」

 

両腕を前に出すと同じ量のワームホールの穴が出現した

 

が、それを見越してのわし座。穴に飲み込まれる寸前で軌道が変わり全て避けてく

 

「行っけえぇぇぇええ!!」

 

「言った筈だ。無駄だとね」

 

その瞬間、意気揚々と飛んでた鷲が全て地面へと堕ちていった

 

「どうして…」

 

「前にも言った。私は色んなデータを集めてそれを力とする」

 

地面に堕ちた鷲が更に地面へと減り込み四散する

 

「今回はマグネット星人の力を借りました。うるさいハエと地面に磁力を発生させ強引に引き寄せた」

 

「それで地面に…」

 

「そろそろ決着をつけよう」

 

「何言っ……がっ!」

 

今度はアースが地面に引き寄せられた

 

「この武器でね!」

 

それはとても長い銃で銃身部分が左右に割れている

 

「最初に放った電撃、あれも他の惑星から集めたもの。エレキ星人。電気を操れる異星人」

 

銃からかなりの電力が流れ集まり電気の塊が出来始めてる

 

「この電力…当たれば黒焦げは間違い無い」

 

「おうし座!」

 

おうし座の力で身体強化を図るも、引き寄せる力が強く全く身動き出来ない

 

「マ…ズイ…!」

(これでも動かないとなると避ける事は不可能だ!)

 

「電磁砲…発射!」

 

(それなら!)

「たて座!コップ座!」

 

クエーサーがトリガーを引く瞬間、防御系の星座でそれを防ぐ。

だが

 

「一瞬で!?」

 

盾が一瞬で砕かれる

 

「そのまま砕け散れ!」

 

コップ座がなんとか踏ん張ってる。この星座は相手の攻撃を跳ね返すという力。跳ね返せば逆転の兆しが見えてくる

 

(一瞬で砕かれけどその分威力は落ちてる。このまま跳ね返せば!)

 

現実はそう甘くはなかった

 

ピシッ!

 

「…!」

 

コップに亀裂が入り、それがどんどん大きくなってく

 

「星空流星、君がしてる事は全て意味が無い」

 

「この…!」

 

アースは跳ね返す事を諦める代わりに、軌道をズラし直撃は免れた

 

(力で完全に負けてる。それに身動き出来ない。このままじゃ…)

 

「…君は悪すらも守り、笑顔にしたいと願っていたね?」

 

急にクエーサーは喋り始めた

 

「そうだ…アンタらが出来ないなら僕が!」

 

「身の程を弁えろ!!」

 

「…!」

 

その時、6つの影が目の前に飛び込んで来た

 

「随分と時間が掛かったな。遊んでいたのか?」

 

「あぁ。それなりに楽しめたぜ!」

 

「みんな…」

 

「ごめん…わたしたち」

 

「敵わなかった…」

 

「アイツ強過ぎニャン…」

 

この状況、普通は諦めるしかないけどアースはまだ

 

「まだだ…まだ終わってない!!」

 

アースは気合いを入れてちょっとずつ立ち上がる

 

「僕がみんなを…守らなくちゃいけないんだ!」

 

「それは…善悪関係無く?」

 

「そうだ!」

 

「ククッ…アッハッハハハ!」

 

「こいつぁはお笑いモンだぜ!」

 

クエーサーたちが笑い出して、アースたちは訳のわかない顔をする

 

「それはお前矛盾してるぞ?」

 

「矛盾だと?」

 

「悪人すらも守り、平和を築くなら……何故私たちの邪魔をする!!」

 

「何を言って…」

 

「君達からすれば私たちは敵かも知れない。けれど、その敵であっても手を差し伸べるのなら…私たちを助けてくれ」

 

「それ…は……」

 

アースはすぐに返事が返せなかった。何故なら、それを許してしまったらクエーサーたちがやってる行為を受け入れる事になる

 

「ついでだ。少し話をしよう」

 

クエーサーは空中にひとつの映像を流す

 

「ゾディアーク様も昔は、君と同じ志を胸に生きていた」

 

 

 

それはまだ小さき頃のゾディアークだった。

遥か昔、星空界の隅で無名の惑星に住んでた。

彼も同じ様に、外に出て全宇宙の人を守れるくらい強くなりたいと持っていた。正義の味方に憧れてたのだ

 

だけど現実は残酷なものだった

 

ある日、外から一隻の宇宙船が舞い込んで来た。無名のこの星を我が物とする為。

 

勿論、その惑星に住んでいた住人は守る為に命を投げ出した。

 

『──お願いだ…戦いをやめてくれ…やめてくれ!!』

 

『──危ない!!』

 

その最中、自分を守る為に父が倒れた。

星から逃す為に母が倒れた。

上から見る地上は火の海で、とてもとても……明るかった

 

そこからは凄まじかった。一刻も早く、自分の居場所を取り戻す為に力をつけていった

そして遂に

 

『──命までは取らない。今すぐ此処から立ち去れ』

 

『──情けのつもりか』

 

『──違う。僕の信じる正義の為。お前たちがやった事は許さない。だけど、分け隔て無く全宇宙の人々を救う為にだ』

 

『──…思い出した。お前、あの時のガキだな?覚えてるぜ!無様に父親が倒れ、泣き叫ぶ母親の顔をよぉ!』

 

『──お前が殺したのか?』

 

『──そうだ!でも、助けてくれるんだろ?』

 

『──そうか…じゃあしょうがない』

 

足を大きく上げ

 

『──バイバイ』

 

頭を踏み潰した

 

『──よく分かったよ。この世は生きるか死ぬかの弱肉強食。なら僕は弱気者の為に戦い、その者達を脅かす者は排除する』

 

『──強い者が悪で、弱い者が正義。そしてそれを庇う者も悪であり、邪魔をする者も悪だ』

 

『──ここから始めよう…正義執行だ』

 

 

 

その映像を見たアースたちは何も言えなかった

 

「これが現実だ。強い力を持ってるのにそれを弱気者の為に使わない。善人が減り、悪人が増えつつある。全てを救おうなどと最初から無理なのだ」

 

「でも…僕は…」

 

「この際だからハッキリ言おう!君のやってる事は全て無駄な努力だ!!」

 

クエーサーは電気と磁石の力を利用して、スターたちを空中に浮かした

 

「う、浮いてるルン!?」

 

「こんな事も出来るなんて!?」

 

「何をする気だ!?」

 

「選べ。プリキュアかこの町の人か」

 

オールトが力を溜め、赤黒いエネルギーの塊りが大きくなり始めてる

 

「どっちを助ける?いや…どっちを殺す?」

 

「まさか…!?」

 

最悪の事態になった。アースに究極の選択を迫られる

 

(どうするどうするどうするどうするどうする!!)

 

無い頭で考える

 

(どうすれば…どうすれば良いんだ!?)

 

考える。今ある手の中から最善の策を考える

 

(あのエネルギー…プライムでは吸収し切れない!かと言って、スターゲイザーではどちらかしか救えない)

 

そんな葛藤をしてると

 

「アース!わたくしたちの事はいいです!町のみなさんを!」

 

「アースしか救えないの!お願い!」

 

スターたちは叫ぶ

 

「嫌だ!友達を…大切な人たちを犠牲にするなんて!!」

 

「全ての人を救うんでしょ?さぁ!どうする!」

 

クエーサーも拍車をかける

 

「ぼ、僕…は…ぁ…!」

 

アースが出した答えは

 

「出来ない…どちらかを選ぶなんて出来ない!」

 

「アース…」

 

「傲慢な答えだな。オールト!」

 

クエーサーが構え、オールトが振り下ろす

 

「アース!!」

 

「うわあぁぁぁぁああ!!」

 

アースはクエーサーの方に走り出した

 

「これで町は終わっ…!」

 

オールトの放った攻撃は町に当たるどころか、途中で止まった

 

アースは88本のペン全てを使って、直接エネルギーにぶつけて阻止する

 

「考えたな。だけど遅い!」

 

アースは手を伸ばすもそれは叶わなかった。

倒れる仲間たち。

後ろでは大きな爆発が起きた

 

「クソッタレが!!」

 

どうやらオールトの方はなんとかなったけど、その衝撃でペンが辺りに散らばった

 

「また…届かなかった…」

 

リンネ星での出来事がフラッシュバックする

 

「スター、ソレイユ…コスモ…!」

 

体を揺さぶっても返事は返ってこない

 

「セレーネ、起きて…ミルキー……お願いだよ…」

 

「絶望に歪んだ顔を見せてもらえないかな?」

 

アースはそっとクエーサーたちの方へ振り返ると

 

「「…!!」」

 

その顔は怒りの表情だった

 

「フ…フフフ!その顔!その歪んだ顔で本当に全てを救うつもりだったのか?」

 

アースは技の体勢に入り出した。両腕を前に突き出し星座の力を集める

 

(さぁ!撃つんだ!その瞬間、君はもう!)

 

「ああぁぁぁぁああ!!」

 

だが、アースは撃たなかった

 

「ハァ…ハァ……」

 

その場に崩れ、両手両膝をつく

 

「…ないよ……」

 

「あ?」

 

「出来ないよ…!こんな…こんな事!出来ないよ!」

 

両手を地面に何度も叩きつける

 

「もう沢山だ!どうして何だ…どうしてこんな目に合わないといけないんだ…」

 

アースはこの理不尽な世の中に対して叫ぶ

 

「みんな頑張ってるのに…救って、守って、笑顔にする。なのに誰もそれを認めてくれない!!」

 

アースの心が折れ始める

 

「ふざけんな…ふざけんなよ!!もう嫌だこんな戦い…誰も得なんてしない。あるのは負の連鎖だけだ…」

 

そして

 

「もう…疲れた…何もしたくないよ……意味なんて最初から無かったんだ…」

 

折れてしまった

 

「そんな事は…無いルン!」

 

アースの言葉をミルキーが否定する

 

「意味はあるルン!」

 

「無いよ…無いんだよ。あの映像見ただろ?ゾディアークたちも頑張っていた。だけど現実は違う…自分の理想なんて簡単に打ち砕かれる」

 

「違うルン」

 

「怖い…怖いよ…頑張っても、それを簡単に壊される現実に…」

 

「アースは違うルン!」

 

「どうして…どうしてそう言い切れるんだよ!!ミルキーは怖く無いのか?自分が苦労して積み重ねて来た物が世の中がそれを簡単に壊すのを!理不尽だ…可哀想だよ」

 

「アースが…流星がその優しい心を持っているからルン」

 

「優しい…心?」

 

ミルキーはフラフラになりながらもアースの隣に付く

 

「どんな人でも救う、例えそれが敵であっても。良い事も、悪い事もそれを知って全てを受け入れるなんて誰にでも出来ない事ルン」

 

ひとつひとつ優しく言葉を紡ぐ

 

「相手の痛みを理解して自分の事の様に泣く、流星は優し過ぎるルン」

 

「優しさだけでは人を助ける事なんて出来ない…理解したところで…」

 

「それは違うルン。理解すればその相手の痛みも分かるルン。優しい心で接していけは…心の傷も和らぐルン」

 

「…!」

 

「流星はまだ持っているルン。その心を」

 

アースの頭を優しく撫でる

 

「立派な大人ルン」

 

「ララ…!」

 

ミルキーの姿が両親の姿と重ねて見える

 

「そんな青二才が大人?これ以上笑わせないでくれ」

 

「流星は…カッコイイルン!」

 

「カッコイイ?」

 

ミルキーは立ち上がり叫ぶ

 

「優しくて、頼りになって、楽しくて、暖かいそんな人ルン!」

 

「それがどうしたと言うんだ?」

 

「あなたたちとは全然違うルン!流星は自分で何とかしようとしてるルン!」

 

「全然違う…だと?」

 

「そうルン!あなたたちは、自分たちの起きてる事を全部他人のせいにしてるルン!だから人を傷つけて、それが平和への一歩とか言ってるルン!」

 

「何が…何が分かると言うのだ!!」

 

クエーサーは拳を握り締めて怒りを全身で表す

 

「傷つけて何が悪い?奴らから仕掛けて来たんだ!だったら、邪魔者は全て消し去ってやる。それが全てだ!結果だ!私達のやり方だ!!」

 

「人生の結果を周りの環境のせいにするなルン!その結果に立ち向かわなかったあなたたち自身の責任ルン!」

 

ミルキーとクエーサーの激しい言い争いが続く。お互いに譲れない気持ちを込めて

 

「流星はそんな環境にも負けず頑張って立ち向かっていたルン!誰も信じられず敵対してた時も、元の世界の時も、リンネ星での出来事も、全部…全部流星は乗り越えて来たルン!!」

 

「その程度の出来事を乗り越えたところで、世の中甘くはない!!」

 

「流星は…流星は!強くて…負けないヒーローで……大…大好きルン!!」

 

この状況でミルキーは大胆な告白をした

 

「叶わない事でも…想い続けて想い続けて!そしたら…いつかきっと叶うルン!」

 

(いつか…きっと…!)

 

アースは顔を上げると

 

「何故…?何故この状況でそんな顔が出来る…?」

 

アースが見せた顔は先程の怒りの表情ではなく、涙を流して悲しい表情をしていた

 

(泣いてるだと?仲間をこんなに痛みつけても、まだ他人を心配するのか?)

 

「アンタらの言う通り、全てを救うなんて事僕には出来ない…」

 

「認めるのか?自分がいかに無謀な事をしてたのを」

 

「認めるよ…」

 

「それなら終わらせてやる!」

 

オールトが飛び出してアースに向かって行く

 

「おおぐま座」

 

突進して来るオールトを大熊が体全体で受け止める

 

「でも…信じたい!そこで諦めてしまったら誰一人守れない!」

 

「いい加減にしろ!!」

 

オールトが大熊を捻り潰しアースに拳が向けられる

 

「ペルセウス座」

 

アースは剣と盾を両手に召喚し、それで拳を受け止める。

受け止めた瞬間、踏ん張った足が地面に減り込み剣と盾にヒビが入る

 

「誰にだって最初から悪人では無い。善があるから悪があり、悪があるから善がある」

 

「何が言いたい!」

 

「グッ…!」

 

剣と盾を弾き飛ばし再度拳を握り直す

 

「ヘラクレス座」

 

今度は棍棒を召喚した

 

「やり直すんだ。一緒に!」

 

「それが出来たら誰も苦労はしないんだよ!!」

 

「それでも!…あっ!」

 

棍棒も折られ今度こそ無防備になる

 

「オラァ!」

 

「がはっ!」

 

上から叩き付けられ大の字に倒れる

 

「何も出来ない奴が」

 

その場を離れて町ごと吹き飛ばそうとする時

 

「みなみ…じゅうじ座……」

 

アースは立ち上がり、手にはトゥインクルステッキが握られてた

 

「こんな僕でも…ここまで来れたのはみんなのお陰なんだ…」

 

フラフラになりながらも一歩ずつ近づく

 

「生き物は皆、支え合わないと生きていけない…空も海も大地も星も宇宙も。そして…僕たち人もそうだよ」

 

「戯言を!」

 

降り注ぐエネルギー弾。それをアースは、ステッキで弾く

 

「ただ、みんなと手を繋いで笑い合いたい。それの何がいけない…?」

 

「コイツ…!」

 

「本気なのか?…本気で、敵の私達も…」

 

「努力すれば必ず実るとは限らない。だけど、努力しなければ辿り着けない。僕がこれから進む道は長く険しい茨の道」

 

アースは両手を差し出して

 

「それでも信じてる」

 

「今更……今更遅い!」

 

クエーサーとオールトは再度エネルギーを集める

 

「ここから始めるんだ!僕がみんなの架け橋になる!!」

 

アースはステッキを投げ捨て走り出す

 

「消えろ!!」

 

クエーサーとオールトの攻撃が放たれた

 

今にも迫る攻撃に向けて走って行くアースは

 

(どんなに否定されようと構わない。みんなが一つになれるのなら、僕はどんな困難も乗り越えてみせる)

 

想う

 

(今なら…今だからこそ分かる。これまでの出来事は全てこの日の為の準備運動)

 

振り返る

 

(僕のスタートはここから始める)

 

始めよう

 

(信じるんだ。仲間を…みんなを…例え敵であっても!)

 

目指す先は終わりなき旅路。

それでも彼は諦めない

 

「結び付く心…!」

 

「流星!」

 

「繋がりを!!」

 

攻撃当たる直前、アースの体が白く光り照らす

 

「この光…まさか!」

 

光りが辺りを包み込みクエーサーたちの攻撃をかき消した

 

「流星の…トゥインクルイマジネーション…!」

 

それだけでは終わらなかった

 

今度はアースの懐にあるギャラクシースターカラーペンも反応する

 

「フッ…」

 

手を前にかざすと、3つの凹みがある錠前が現れる。その凹みにギャラクシースターペン3本がハマる

 

「力を貸して…」

 

錠前が解かれ、トゥインクルイマジネーションと同等の輝きがアースの変身用のペンに乗り移る

 

「描き切る…アンタたちの平和の為に」

 

「…今度は仕留める!ハァッ!」

 

オールトがもう一度エネルギーの塊を放つ

 

「フッ!」

 

アースが変身用のペンで線を描くと、エネルギーの塊が風船の様に弾けた

 

「これはどうゆう事だ!?クエーサー!」

 

「それなら!」

 

「駄目だよ」

 

アースが線を描くと

 

「!?」

 

今度はクエーサーの武器が真っ二つに破壊された

 

「何だ…この力は?」

 

「動いたら駄目」

 

円を描く。光輪が2人を固く拘束する

 

「さっきから一体何なんだ!?」

 

(不思議だ。ペンを振れば全てが想像通り(・・・・)になる)

 

描く。とにかくペンを振るい続けた結果、2人の体を埋め尽くす程まで光輪が巻き付く

 

「凄いでプルンス!」

 

「終わらせよう」

 

 

「星座の輝きここに集まれ!」

 

「想いをひとつに!」

 

「プリキュア!スパークル・スターゲイザー!」

 

 

「「グワアアァァァァァ!!」」

 

完全な無防備な状態での浄化技。耐えれる訳がない

 

「やったでプルンス!!」

 

「いや」

 

プルンスがはしゃぐのを横目に2人の様子を見ると

 

「耐えた…耐えてやったぞ!ハッハッハハハハ!!」

 

「そうか…なら良かったよ」

 

「あぁ?」

 

「実は手加減したんだ」

 

そう、アースは手加減していた。倒すのが目的では無い。一緒に繋がる為なのだから

 

アースはそんな2人に手を差し出す

 

「ほら、掴まれ」

 

「ふざけてるのか?」

 

「言っただろ?全ての人を救い、繋がる為に。だから──」

 

クエーサーは手を払い除けた

 

「次に会う時が…最後の時!」

 

そう言ってクエーサーたちはホワイトホールでその場を去った

 

「…」

 

思い耽ってると、先程まで使っていた変身用のペンの輝きが収まっていく

 

「…ほうおう座」

 

ペンの事も気になるが、まずはスターたちの傷を癒す

 

「ありがとうルン」

 

「僕の方こそありがとう。ララ、みんな…大好きだよ」

 

 

 

 

 

////////

 

夕方、町には賑わいが戻った

 

その頃流星たちは、プリンセスたちに呼ばれスターパレスにいる

 

「とうとう鍵を開けましたね」

 

「あの力何か分かりますか?」

 

「あの力は…流星さんの想像力そのものです」

 

全員、その言葉の意味を理解出来なかった

 

「つまりですね、流星さんがそう思えばそれが現実に起きる。と言う意味です」

 

「それって…」

 

「流星君の想像力がそのまま形となって現れる」

 

「き、キラやば〜っ☆」

 

「それチートアイテムじゃねぇーか!!」

 

「イマジネーション爆発ルン」

 

「だから封じられていたのね」

 

おうし座のプリンセスの話にみんなは興奮する

 

「恐らくですが、あれが本来のギャラクシースターカラーペンの形だと思われます」

 

「あの力が本来のギャラクシースターカラーペン…」

 

「宇宙すら変えてしまう程の力を持っているでしょう」

 

「だから、ギャラクシースターカラーペンなのか…」

 

「それでも流星さん、貴方ならその力を正しい方向に使えると信じてます」

 

 

 

スターパレスから帰還してロケットでくつろぐ。

夜になり、流星はララと一緒にロケットに登って星を眺めてる

 

「今日はありがとな…」

 

「ルン。お安い御用ルン!」

 

「ララ…その…あの時言ってくれた『大好き』って言葉は…」

 

ララの触手が流星の口を閉じさせる

 

「もういいルン。流星にはまどかがいるルン。それでも──」

 

ララは笑顔でコチラを向き

 

「流星の側に居てもいいルン?」

 

「…僕の方こそ」

 

流星とララは触手と指でタッチする

 

「…ララ、僕決めたよ」

 

「ルン?」

 

「プリキュアとして役目を終え、ひと段落ついたら…世界を見ようと思う」

 

「流星の信じる繋がりの為にルン?」

 

「あぁ…。僕は…僕にしか出来ない事を見つけて、それを精一杯頑張って行こうと思う。簡単じゃないかも知れない、時には今回みたいな事も起きるかも知れない。でも…それでも僕は…前を向いて歩き続ける」

 

どんな事が起きるのかも分からない。だけど、流星の目は確かに光が存在している

 

「頑張れルン。応援してるルン」

 

ララはエールを送って流星の手を握った。その手は風で冷えてとても冷たかった。だけど、確かにそこには温もりがあった

 

「ルン///」

 

その温もりを噛み締めて今日が終わろうとする

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その繋がりを信じて彼は、自分の進む道を歩きだす




結構なチートアイテムを出したった!と言っても実際は未完成な力です。
このチートアイテム、プライムペンを考えてた時点でいつか出そうと思ってた案よ〜。


それと、ララといきなり変な関係になって「えっ?」なる方もいますよね?一応、序盤の方でそれらしい事はしてますので頑張って見つけて下さい。

えっ?まどか?…たまには違うCPも良いかと


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休話 その19 夫婦喧嘩

もうちょっと投稿出来ると思ったけど、やっぱり中々ですね

では久々の休話をどうぞ〜


「何で分かってくれないんですか!」

 

「まどかだって!」

 

「「ぐぬぬ…」」

 

「2人とも落ち着くでプルンス」

 

「「フンッ!」」

 

流星とまどかは何やら喧嘩をしていた

 

「この2人、本当に面倒ニャン…」

 

「あはは…」

(何故、流星君とまどかさんが喧嘩をしてるのはと言うと、今から30分前の出来事が原因です)

 

 

 

 

 

流星が、久し振りにみんなで昼食を食べたいと言い始めた

 

「まどか、それを切ってくれ」

 

「はい」

 

流星とまどかが2人で調理をしていた。

そんな様子を見てえれなが、「まるで夫婦だね」と言った。思えばそれが事の発端だった

 

「夫婦ですか。それでしたら、流星君は素晴らしい旦那さんですね!」

 

「何言ってるんだよ。まどかだって美しい奥さんだよ」

 

「いえいえ、流星君こそ」

 

「いやいや、まどかこそ」

 

「またイチャつき始めたでプルンス…」

 

いつも通りのやり取り……の筈だった

 

「流星君は日本で一番カッコいいです!」

 

「まどかだって世界一可愛いよ!」

 

「違います。流星君の方が宇宙一キラやばです」

 

「何言ってんの?まどかの方が銀河一の女の子だよ」

 

相手が言えばこちらも言う。相手を褒めてる筈なのにお互いがムキになり、だんだんと声のトーンが低くなっていき2人の空気も悪くなって来る

 

「わたくしの方が流星君を愛してます!!」

 

「いいや違うね!僕の方がまどかを想う気持ちの方が上だね!」

 

「それは嬉しいです。ですがわたくしも負けません」

 

「はぁ?僕も負けないけど?」

 

「えれなさん…」

 

「うん…なんて言うか…」

 

そして

 

「まどかなんて嫌いだ!」

 

「わたくしも嫌いです!」

 

「そうやってすぐに嫌いって言う。所詮、まどかが僕に対する愛はその程度だったという事」

 

「流星君が先に言いましたよね!?」

 

次から次へと変わる出来事にひかるたちは呆れていた

 

「さっきまでお互いの事を褒めていたのに…」

 

「茶番ルン」

 

「茶番で済めばいいんだけど…」

 

 

 

 

 

(という、出来事があり今の状況に至ります)

 

流星とまどか、対面に座って目も合わせずに無言で食べ始める

 

(((き、気まずい…)))

 

「あなたたちいつまで続けるの?」

 

その言葉に反応して、2人からの鋭い視線がユニに集めた

 

「あ、いや……続けてどうぞニャン…」

 

あまりの圧にただ黙るしかなかった

 

(ユニ、萎れちゃった)

 

(それでも頑張ったルン)

 

(偉いよユニ)

 

3人は心の中でユニを慰めるのであった

 

「まどか醤油を取って」

 

「…分かりました」

 

だけど、手に取るだけで渡そうとはしなかった

 

「頂戴」

 

「はい」

 

「…何で意地悪するの?」

 

「え?意地悪ですか?おかしいですね、わたくしは『取って』としか聞いておりませんでしたので、手に取っただけですが?」

 

「…」

 

「それにあれ位で意地悪扱いですか。流星君も、所詮はわたくしに対する愛はその程度だったと言う訳ですよ」

 

((((それはちょっと違う様な…))))

 

何も言い返せぬまま無言になる

 

「では、わたくしも。飲み物を取って下さいますか?」

 

流星は手に取って渡そうとする時、何か閃いた

 

「ついでだし注いであげるよ」

 

そしてお茶を注ぐが

 

「す、ストップです!!流星君!!」

 

コップギリギリまで入れて今にも溢れそうな程までになった

 

「これじゃ飲めないですよ!?」

 

「別に普通のお茶だよ。いっぱい入れたらまた注ぐ手間が省けるでしょ?それに僕が愛を込めたお茶が飲めないの?やっぱりその程度なのね…クス」

 

流星が煽り返す

 

「〜っ!分かりました!飲みますよ!」

 

溢さないように上品に飲み尽くした

 

「ふぅ…飲みましたよ!これで満足です…って見て下さい!」

 

頑張って飲んだ姿を流星は目もくれずに黙々と箸を動かしていた

 

「あんな辛そうに飲むまどかの姿…とてもじゃないけど見てられなかった」

 

まどかが机を叩き、勢い良く立ち上がる

 

「いい加減にして下さい!何故そのような態度を取るのですか!」

 

「それさっき僕も言ったよ!てゆうか、まどかが僕の愛を素直に認めたらいい話じゃないか!!」

 

「それは出来ません!それだけは絶対に譲れません!わたくしの愛の大きさの方が凄いですから!!」

 

おでことおでこを引っ付けて睨み合う2人

 

「だったら勝負だ!どっちの愛が大きいかの勝負!」

 

「良いでしょう。その勝負受けて立ちます!」

 

「「審判は──」」

 

2人はひかるたちを目にした

 

「えっ!?わたしたちも!?」

 

「巻き込まれたルン…」

 

こうして2人だけの一騎討ちの勝負が始まる

 

 

 

「と、言う訳で『自分の方が好き好き♡愛の大きさ対決』を開始しま〜す!」

 

元気良くひかるが喋り、改めて自己紹介をする

 

「進行役はわたし!星奈ひかるが届けるよ〜!」

 

「ひかるもノリ気だね」

 

「最初の勝負内容は〜」

 

ひかるは、何処からともなく取り出した箱に手を突っ込んで紙を1枚取り出した

 

「『ドキッ!私を見つめて♡』だよ〜!」

 

「内容は…」

 

お互い見つめ続けて先に目を逸らした方が負けのゲーム

 

「単純ね」

 

「見せてやる僕の熱い眼差しを!」

 

「わたくしも負けません!」

 

「なんか趣旨変わってない?」

 

「ゲームスタート!」

 

ひかるの合図により2人はお互いに見つめ合う

 

そして早くも10分が過ぎた

 

「フッフフ〜ン♪」

 

「何ですか?その余裕は…」

 

「やっぱり真面目だな、まどかは」

 

「…!??!!」

 

流星はまどかに近づきキスする

 

「うひゃっ!」

 

「あ、相変わらず急だルン」

 

いつもより長く、体を抱き寄せて、舌を入れる

 

「りゅ…りゅうへぃ……くぅん♡」

 

「まだ、続ける?」

 

「こう…ハァ…降参……しましゅぅ〜…」

 

「っしゃあ!勝ち取ったった!!」

 

「おっと!まどかさんが先に降参宣言しました!」

 

「ず…ズルいです……よ…ンっ!」

 

未だに体の火照りが治まらずに、顔を赤くして色気を漂わせている

 

「え〜と、次の勝負は……!」

 

「これニャン」

 

「『君の事なら何でも知ってるぞ☆』で〜す!」

 

内容としては、好きな相手なら何でも知ってる筈!それを言い合って、先に言えなくなった方が負け

 

「と、言う事です!」

 

「この勝負…わたくしの勝ちですね」

 

「いくぞ!」

 

勝負開始

 

「先行はわたくしです。そして……流星君、あなたのターンなどありません!」

 

まどかは大きく息を吸い

 

「まず始めは、流星君は朝起きたら体を起こしてそこから右足からベッドを降り、左足から一歩踏み出します。着替えなどは、朝食を済ました後に済ませます。基本的に朝食の調理は流星君がして、ついでにララを起こしに行きます。それからそれから──」

 

あれから開始して1時間が経過。それでもまどかは喋り続ける

 

 

「で、あるからして──」

 

 

「何と言っても──」

 

 

「流星君は──」

 

 

「な…長いよまどかさん…」

 

「…オヨッ!ね、寝てないルン!」

 

あまりの話の長さに全員がダウンしかけ。

流星はと言うと

 

「うえ〜ん!」

 

「「「「な、泣いてる!?」」」」

 

「ま…まどかがそんなに僕の事を見ていてくれてたなんて、思ってもみなかったよ〜」

 

「では降参と言う事で?」

 

「悔しいが認めるしかない…」

 

現状では1勝1敗。次が最後の勝負

 

「最後は…あっ」

 

「どうしたのですか?」

 

「ひかる?」

 

何かに気付いたひかる。恐る恐るこちらを見て

 

「最後の勝負を用意してなかった」

 

「ならこの勝負は」

 

「おわずけですね」

 

一応勝負は終わったが、2人は少しソワソワしていた

 

「わたくし改めて思いました。流星君の事を好きだと」

 

「僕もだよ」

 

「流星君!」

 

「まどか!」

 

2人は思いっ切りハグをして、お互いの愛を確認し合う

 

「何なの?この茶番は!?」

 

「いつも通りでプルンス〜」

 

「仲良しフワ!」

 

いつの間にか、仲直りしておりいつも通りイチャイチャし始めて喧嘩は幕を閉じた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「流星君♡」

 

「ま〜どか♡」




今年はこれで書き納めです。
1日にすぐ投稿をします故、暫しお待ちを

ここまでの拝読ありがとうございました!

では、よいお年を〜


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第56話 クリスマスとサンタと襲来

新年一発目の小説をどうぞ!




12月24日、クリスマス。まだ日が登ってる時、ロケットでクリスマスパーティーを開いていた

 

「ララもユニも初めてのクリスマスだよね!」

 

「サンタクロースって言うのが、プレゼントを配る日だって本で読んだルン」

 

「わたしは大きなケーキを食べる日だって」

 

「どっちも正解!」

 

「それにしても最近ユニってさ食べ物ばっかだよね。そんなに、考えたり食べたりすると太るぞ?」

 

「何か言ったかしら?流星?」

 

笑顔でこちらを向くユニの表情。思わずとはいえ、言ってしまった失言を酷く後悔しながらも反省をする

 

『アブラハム監督からの着信です』

 

話によると観星町に一隻の宇宙船が墜落したらしく、その救出を求められた。

全員驚きつつも、その墜落現場に向かうと白い煙が舞い上がっていた

 

「誰でプルンス?」

 

煙を晴れていき、宇宙船の形が見え始めると

 

「ま、まさか!サンタクロース!?」

 

「ルン!本物ルン?」

 

「これが…?」

 

「き、キラやば〜っ☆」

 

「サプラ〜イズ!」

 

すると見た目がトナカイに似た1人の男性が飛び出した

 

「サンター星人!?」

 

「「「「「サンター星人?」」」」」

 

「イエ〜イじゃん!」

 

「軽っ!」

 

何か知っているユニによると、そのサンター星人とはサプライズでプレゼントを配る異星人とのこと。宇宙怪盗時代にお世話になっていた異星人でもあるらしい

 

「サンタが宇宙人だったなんて…!」

 

「驚きです!」

 

「でも、僕たちの知ってるサンタとは随分とイメージがかけ離れている様だが…」

 

「地球人達には、何故か空飛ぶトナカイとお爺さんって勘違いされてるけどな!ハハッ〜!ウケんじゃ〜ん!」

 

『プレゼント 配る』

 

船の上では赤いロボットが起動して立ち上がった。そして、そんなロボットに興味を持つのは当然

 

「キラやば〜っ☆ロボット?」

 

「イェ〜イ!相棒の配達ロボじゃ〜ん!」

 

拳を合わせ様と手を出すが少し様子がおかしかった。その場でクルクルと回り、最終的に倒れて煙を出していた。急いでロケットに運び、AIに診断させる事に

 

『落下の衝撃で故障した模様。故障箇所の修理には9時間37分28秒掛かります』

 

「ルン!修理開始するルン!」

 

修理には相当な時間が必要な様だ。それを聞いたサンター星人は焦っていた

 

「相棒居ないと今晩中にプレゼント配れないじゃ〜ん!サプラ〜イズ出来ないんじゃ、サンター星人失格じゃん!どうする俺!」

 

頭を抱える様子に、ひかるは閃いた

 

「じゃ、わたしたちが手伝うよ!」

 

「え?マジ?」

 

「ねっ!」

 

こうして、流星たちは困ったサンター星人と共にプレゼントを配る手伝いをする事になった

 

そして夜、ロケットの前

 

「準備OK!」

 

「それで流星は何でカメラで撮ってるの?」

 

えれなは、パシャパシャと写真を撮る流星に質問する

 

「そりゃあサンタコスなんて今だけだよ!将来恥ずかしくて着てくれない可能性があるから、今の内に保存しないといけないし」

 

そう、今回手伝いするのに合わせて全員がサンタコスチュームに衣装チェンジしていた

 

「ほらほら!ひかるにララこっち向いて!」

 

「「イェ〜イ!」」

 

「うんうん、可愛いね〜!惚れ惚れしちゃう〜」

 

「流星君流星君!わたくしもどうですか?」

 

「天使が神へとランクアップしました」

 

「急がないと日が暮れるわよ?」

 

全員サンター星人の宇宙船に乗り込み空へと飛びだった

 

「でも、ちょっと遅くない?」

 

「遅過ぎるでプルンス」

 

「応急処置の修理じゃ、これ以上スピード出せないじゃん」

 

「フワープ!」

 

スピードが出せない代わりに、フワープで移動して時間短縮を図る

 

「町中の子供達がプレゼントと待ってるじゃ〜ん!」

 

「プレゼントってこれだけルン?」

 

後ろを見ると、少し大きな袋が一つあるだけ

 

「中を開くじゃん」

 

中を開くと大量のカプセルが入っており、更にそのカプセルにはマイクラ化で小さくしたプレゼントがぎっしりと詰まっていた

 

「よぉ〜し!どんどん配るぞ〜!」

 

「「「「「おぉ〜!」」」」」

 

それから観星町の空をフワープで駆け巡り、子供たちにプレゼントを配って行く

 

プレゼントの配達もひと段落。次の日の子供たちの驚く顔を想像しながら楽しみにする

 

「来年もまた、みんなでサンタやるルン!」

 

「来年」

 

「どうかしましたか?」

 

「あたしさ、決めたんだ。ママみたいに、みんなを笑顔にする通訳になるって!」

 

「それって…」

 

「だからあたし、留学してもっと勉強しようと思う」

 

来年…そう、3年組は来年から高校生。自分の将来に向けて道を進まなければならない

 

「みんなには心配かけたけど、もう迷いはないんだ。今は凄く楽しみ!」

 

「いい笑顔です!」

 

「そっか、えれなさん留学するんだ。まどかさんは?」

 

「わたくしはまだ考え中ですが…」

 

「留学って遠い所に住むって事ルン?」

 

「そうだね、今までみたいには…会えなくなるのかなあ」

 

「ユニは惑星レインボーが戻ったらどうするの?」

 

今度はユニにこれからの事を尋ねる

 

「もちろん帰るニャン。だって、その為に今まで頑張って来たんだし」

 

「…流星君は?」

 

「僕は旅をしようかなぁ〜」

 

「旅ですか?」

 

「あぁ、ララには言ったけど世界を見て周ろうと思うんだ。だから高校は外国語を中心に頑張って、卒業したらそのまま外の世界へ」

 

「それだったら、偶然あたしと出会っちゃうかもね!」

 

「楽しみにしてるよ」

 

流星は進学したら世界へ旅、えれなは留学で通訳の仕事、まどかは未だに保留だが確実に一歩ずつ進んでる、ユニは故郷へ。

みんなそれぞれ自分の道を進み始める

 

「そっか…寂しくなるけど、みんな頑張ってね!」

 

どこか寂しそうな表情をしたが、いつもの明るい表情を作るひかる。それをララは心配そうに見つめていた

 

「雪が強くなったでプルンス」

 

「よし!雲の上に出るぞ相棒!」

 

「フワ〜プ!」

 

フワープで雲の上まで移動する。そして、そこで見た光景は月が良く く見えて美しかった

 

「フワが居るから大丈夫フワ」

 

「…!」

 

「みんなといつでも会えるフワ!」

 

フワは自身満々で言う。別におかしくはない。フワープでならいつだって、何処へだって行けるのだから

 

「フワ!ずっとずっと一緒だよ!」

 

みんな笑顔になって良い感じになったその時

 

「「「「「うわぁぁ!!」」」」」

 

「な、何だ!?」

 

突然宇宙船にダメージが入り大きく揺れ動いた

 

「雲の上なのにイナズマじゃん!?」

 

なんとか体勢を立て直し軌道修正する

 

だが、そこで待ち受けていたのは

 

「ダークネスト…」

 

月をバックにダークネストが空中で佇んでいた

 

「器…器を我が手に」

 

そして両手を前に遠距離からの攻撃を仕掛けて来た

 

「うわっ!ヤバイ!」

 

サンター星人の咄嗟の判断で回避して、雲の中へと隠れた

 

「器器しつこいな!」

 

「みんな!」

 

 

 

「「「「「スターカラーペンダント!カラーチャージ!」」」」」

 

「スターゲイザーペン!」

 

 

「宇宙(そら)に輝くキラキラ星!キュアスター!」

 

「天にあまねくミルキーウェイ!キュアミルキー!」

 

「宇宙を照らす!灼熱のきらめき!キュアソレイユ!」

 

「夜空に輝く!神秘の月あかり!キュアセレーネ!」

 

「銀河に光る!虹色のスペクトル!キュアコスモ!」

 

「全てを包み込む母なる惑星!キュアアース!」

 

 

「「「「「「スター☆トゥインクルプリキュア!」」」」」」

 

 

 

変身と同時に雲を抜けて両者対峙する

 

「オオォ…器を渡せ」

 

「フワは渡さない!」

 

フワをプルンスに預ける

 

「器を…」

 

背中から黒い羽を広げてこちらに迫って来る。だがそれを、ソレイユが先行して船から飛び出した

 

「ハァァッ!」

 

勢いのある飛び蹴りを仕掛けるも、ダークネストの攻撃により阻まれて逆に跳ね返された

 

「「ソレイユ!」」

 

「マジかよ!?」

 

「フワを頼むでプルンス!」

 

プルンスが飛び出してソレイユを救出する。だが、ダークネストは止まらず一気にアースたちの目の前まで接近する

 

「邪魔をするなァァ」

 

「行くルン!」

 

ミルキー、セレーネが電撃と弓矢で仕掛けるも

 

「「うわぁぁ!!」」

 

「2人とも!!」

 

今度はアースが船から飛び出す

 

「ペガサス座!」

 

唯一空中戦が可能なアースが飛び出してダークネストを抑える

 

「グゥゥ!!フワ早く!」

 

「フワープ!」

 

アースが時間を稼いだお陰でワープでその場を離脱した

 

「いけるか…?」

 

アースは変身用のスターカラーペンを取り出して、あの時発現した力を使えるかどうかを試す為にペンダントに挿し込む

 

「やっぱり駄目か…ここは!」

 

使えない力を頼りにしても駄目と判断して

 

「さそり座!」

 

アースはさそり座の力で槍を召喚した

 

(空中だと召喚出来るものもかなり限定される。ここは僕が頑張らないと!)

 

「愚かな」

 

「そんなの…やってみなくちゃ分かんねーだろ!」

 

 

 

 

 

「みんなを助けてフワ!」

 

「やるしかないじゃん!」

 

空中へ放り出されたミルキー、セレーネを救出して次の攻撃に備える

 

「もう限界じゃん!相棒ワープを!」

 

「お腹が空いてもうワープ出来ないフワ〜…」

 

一難去ってまた一難。宇宙船のエンジンに煙が舞い上がり、そしてフワもワープが出来ない状態

 

そして船に大きな衝撃が走った。その衝撃はアースが宇宙船に叩き付けられたものだった

 

「アース!」

 

「ボサッとするな!来るぞ!」

 

アースが顔を向ける方向には、ダークネストがこちらに向かって飛んで来ていた

 

「ハァァ!」

 

ダークネストの攻撃をコスモシャイニングで相殺するも、間髪入れずに連続で流れ弾が降って来る

 

「舐められてたまるか!オリオン座!」

 

アースの背後から上半身のみだが巨人の姿が現れた

 

「振り払ってやる!」

 

アースが腕を振るうと、その動きに連動してオリオン座も振るい全て弾き返す

 

「アース──」

 

力を溜めて必殺を放とうとする時、ダークネストも切り替えて光弾を放った

 

「アース・スラッシュ!」

 

アース・スラッシュと激突する寸前で、ダークネストが放った光弾が急に軌道を変えてすり抜けていった

 

「そんなのありか!?」

 

両腕をクロスにして宇宙船を守るが、それすらもかわされて宇宙船に直撃した

 

「「「うわぁぁ!!」」」

 

そのまま真っ逆さまに雲の中へと落ちていった

 

「ふたご座!」

 

アースは分身を作り幾つかのペンをその分身に渡した

 

「これで足りる筈だ!後は頼んだぞ!」

 

本物の方のアースはペガサス座で、振り落とされたスターとフワを追いかけた

 

「りゅうこつ座!とも座!ほ座!らしんばん座!」

 

分身のアースは渡された4本のペンを使い組み合わせて、大きな一隻の船を完成させた

 

「な、なんとか助かったでプルンス」

 

星座で作った船の上に宇宙船が落ちてこれ以上の落下を防いだ

 

「危機一髪だったな」

 

「それよりスターは!?」

 

「フワもいません!」

 

「スターたちなら、本物の僕が追いかけて行った。後は上がって来るのを待つしかない」

 

 

 

 

 

「器を…渡すのだ!」

 

「器…なんかじゃない!」

 

スターはフワを抱えてダークネストと落下しながらも交戦していた

 

「フワは…フワだよ!」

 

ダークネスト自ら近付くいて攻撃が当たるも簡単に受け止められてしまう

 

「フワとは、ずっと一緒にいるんだから!」

 

「無駄だ!」

 

顔面に直撃したものの、何も無かったかの様に襲い掛かって来る

 

「効かない!?」

 

「スター!!」

 

「アース!」

 

「うおおぉりゃあぁぁ!!」

 

上から勢い任せで背中に蹴りを食らわせてスターを助ける

 

「早くみんなと合流するんだ!」

 

「アース後ろ!」

 

「何!?早過ぎるぞ!」

 

蹴りで弾き飛ばしたとはいえ、リカバリーが早くアースの背後に接近して翼を掴んだ

 

「終わりだ」

 

さっきのお返しと言わんばかりに背中に膝蹴りを貰い、翼も引きちぎられて再度落下する

 

「アース!!くっ…!」

 

アースも心配だが今はフワ。助けれなかった悔しさを噛み締めて、スターは上へと星型の足場を作りながら駆け上がる

 

雲を超えて巻いたと思われたが

 

「しまった!?」

 

ダークネストは追い付き、そしてスターの真上を取られた

 

「今度こそ終わりだ」

 

ダークネストが構えると、雲の中から大きな音が聞こえた。

その正体は、ロケットだった。アースもロケットにへばりついていた

 

「突撃ィィィィ!」

 

そのままロケットの体当たりでダークネストはいとも簡単に吹き飛ばされた

 

『ご無事ですか?』

 

「AIさん!それにアースも!良かった」

 

「落下中にAIが助けてくれたんだよ」

 

一瞬動きの止まったダークネストにミルキーたちも駆け付けた

 

「このチャンス逃がさないルン!」

 

「みずがめ座セレーネ・アロー!」

「おとめ座ソレイユ・シュート!」

「プリキュア !コスモシャイニング!」

「かに座ミルキー・ショック!」

「りゅうこつ座アース・スラッシュ!」

 

連続でミルキーたちの技が次々と決まっていき

 

「スターいくぞ!」

 

2人は飛び出す

 

「プリキュア !うお座スター・パンチ!」

 

「プリキュア !おおぐま座アース・スラッシュ!」

 

アースとスターの渾身の必殺技が更にダークネストを吹き飛ばした

 

 

 

「みんなの思い!重ねるフワ〜!」

 

「シャイニートゥインクルペン!」

 

「声を重ねるフワ!」

 

「キラキラ〜!」

 

「トゥインクル!」

 

「キラキラ〜!」

 

「トゥインクル!」

 

「「「「「イマジネーションの輝き!なりたい自分に!」」」」」

 

「星の力輝くフワ〜!」

 

「思いを重ねて!」

 

「「「「「プリキュア!スタートゥインクル・イマジネーション!」」」」」

 

 

 

スタートゥインクル・イマジネーションが決まると、ダークネストの仮面が砕け散りその素顔を晒した

 

「ノットレイ!?」

 

そして黒いもやがワームホールを作り、力を無くしたノットレイが消えていった

 

 

 

 

 

「フフフ…歪みが足りぬか。だが…鎧の力は試された」

 

「鎧の力を試す為の人体実験…。そのやり方は気に食わないな」

 

ダークネストが笑う中、ゾディアークはゴミを見るような目でダークネストを見ていた

 

 

 

 

 

////////

 

次の日の朝

 

町中ではプレゼントを貰った子供たちの笑顔で溢れていた

 

「やれば出来るじゃ〜ん!とんだ邪魔が入ったけど、皆んなのお陰でクリスマスプレゼントも配り終えてサプライズ成功じゃ〜ん!」

 

「力を合わせれば何とかなりますね」

 

「ニャン!」

 

「お手伝いロボも直ったルン!」

 

配達も無事終わりロボットも直った事もあり、サンター星人も大喜び

 

「感激じゃん!!これはプリキュア サンタからのプレゼントじゃん!」

 

「サプライズ成功!」

 

「サンター星人さん、また来てくれる?」

 

「勿論じゃん!」

 

「最高フワ!」

 

「来年も宜しくな!」

 

そして地球での仕事も終えてサンター星人は空へと帰って行った

 

「「「「「「メリークリスマス!」」」」」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一方で、ダークネストのやり方に気に食わなかったゾディアークはイライラしていた

 

「……」

 

「手を切りますか?」

 

「いや…捨てるには勿体無い。こちらとしても保険として、ダークネストとはこのまま友好的にいるのがいい」

 

「だけどよぉ、ああ言うのは一番──」

 

「分かっている!!」

 

思わず声を荒げる

 

「分かっている。使えない部下であってもあの仕打ちは許せない。けれど、今は目を瞑るしか無い…」

 

「…そうかよ。まぁどのみち、ダークネストには頑張って貰わないといけないからな!」

 

「そうだ。ダークネストにはもっと力を蓄えて貰わないと…な」

 

ゾディアークは手の中にあるダークマターペンを弄りながら呟いた

 

「やるぞ……最終調整だ」




TV観て思ったけど羽の生えたダークネスト様が蛾にしか見えなかった…

ここまでの拝読ありがとうございました!


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休話 その20 気持ちの良い誕生日

ちょい時期外れ

久々の休話をどうぞ〜


「〜♪」

 

「甘い匂いがするルン…流星何を作ってるルン?」

 

「ん?あぁ、ケーキだよ」

 

「何でケーキルン?」

 

特にこれと言った行事は無く、あるとしたらクリスマス。だけど今日はもう25日。作って食べるにしては1日遅かった

 

「24日…昨日僕の誕生日だったんだよ」

 

「そうルン」

 

「そう」

 

「……」

 

「…」

 

「誕生日ルン!?」

 

少し遅れてその単語に反応する

 

「何で言わないルン!」

 

「忘れてた」

 

「忘れたって…」

 

自分の生まれた日付をうっかり忘れる流星に少し呆れてしまう

 

「だから適当に、ケーキ作ってクラッカー鳴らして終わりにしようとしたんだけど…?」

 

作業しつつも横目でララを確認するが、その姿は何処にも見当たらなかった

 

それから程なくして

 

「流星君!何故言ってくれなかったのですか!?」

 

「まどか!?ララの仕業か、余計な面倒事を増やして…」

 

まどかが勢い良くロケットに入る。ララがみんなに誕生日の事を話したら全員が祝いに来た

 

それは有難いなのだが今更である。正直、こんな事を話せば何かしらのアクションがある事は薄々気付いていた。あまり、気を使いたくないから1人でひっそりと事を進めるつもりだったのだが、その思惑はララによって打ち砕かれる

 

「そんな事はいいじゃん!」

 

「ほらほら主役は黙って座って!続きはあたしたちが作るから」

 

「…分かった。それじゃあ甘えるとしよう」

 

流星は椅子に座って家族写真を立てる

 

「やっぱり」

 

「何が?」

 

「流星君、やっぱり寂しいのではありませんか?」

 

「まぁ…誕生日なんていつも家族と一緒に過ごしていたからな。それよりも!」

 

流星はララに向き直る

 

「何で言っちゃうの?」

 

「祝いたいからルン!」

 

「あたしたちも同じだよ」

 

「流星君にはいつも頑張ってるから」

 

「素直に受け取るニャン」

 

ララに便乗してえれなと続き、流星に気持ちを伝える

 

「「流星!(君!)」」

 

「近い近い近い!!」

 

くっ付きそうなぐらいの距離で顔を近づける

 

「何か欲しい物はありませんか?」

 

「何でも言ってほしいルン!」

 

「そ、それはだな…」

 

チラッとひかるたちの方へ目を移すが、笑顔で手を振り返されただけで何もしてはくれなかった

 

「き、気持ちだけで十分だよ!」

 

「そうルン?」

 

「しかし、流星君の誕生日を忘れてしまうなどと香久矢まどか、一生の不覚です!」

 

「そんな不覚は取らなくて良い」

 

その時、ララが流星の腕に体全体を使って抱き付く

 

「!?」

 

「あのー、ララさん?」

 

「気持ちならいっぱいあげるルン!」

 

「ララ…あなた…」

 

「何々〜?」

 

そこへ、えれなたちも集まり始めた

 

「流星の誕生日プレゼントは『気持ち』らしいルン!」

 

「じゃあわたしたちも!ユニも一緒に!」

 

「ニャ!?」

 

ひかるがユニの手を引いて、流星の上に乗っかる感じてダイブした

 

「あたしも〜!」

 

「おいコラ待て…ぐへぇ!」

 

「み、みなさん駄目ですよ!!」

 

「そ、そうだそうだ!言ってやれまどか!」

 

「わたくしも混ぜて下さい!」

 

さらにまどかも乗っかり、5人の全体重が流星にのし掛かる

 

「い…命の危険が……」

 

「フワ行くでプルンス!」

 

「行くフワ〜!」

 

「こ…これ以上は…」

 

プルンスに続きフワも上に乗っかると

 

「うぅ……たす…け……」

 

そう言い残して意識を手放した

 

 

 

 

 

////////

 

「し…死ぬかと思った…」

 

あの後、意識を失った流星を全員で介護してたった今目を覚ました

 

「き、キラやば〜…」

 

「じゃないよ!?マジやば〜だよ!!」

 

「流星も目を覚ました事だし」

 

えれなが言うと、みんな手にクラッカーも持ち

 

「「「「「ハッピーバースデー!」」」」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

祝福してくれた




ではでは!ここまでの拝読ありがとうございました!


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休話 その21 ゆく年くる年

ほのぼのとした内容

ではどうぞ〜


「今日は夜更かしパーリーだぜ!!」

 

「夜更かしキラやば〜っ☆」

 

12月31日、大晦日。今は夕方の6時を過ぎている

 

「炬燵に入って蕎麦を食べて!」

 

「TVを観ながら年を越す!」

 

「「そして迎えるのは2020年!!」」

 

「いつもにも増してテンションが凄いでプルンス」

 

「それって凄い事ルン?」

 

流星とひかるは「チッチッチ!」と指を立てて

 

「「よく分からない!」」

 

自慢げに言い放つ

 

「分からないのにそんなにテンション高いニャン?」

 

「とにかく、新年を迎えるってのは凄い事なんだよ!!」

 

「そう言えば思ったけど、ひかるはここに居ていいのか?お母さんたちに断りを入れて来たのか?」

 

「……」

 

「今すぐ帰れ!家族と一緒に新年を迎えて来い!」

 

「は〜い!」

 

そう言ってひかるは家へと帰宅する

 

「さてと、僕たちは年越し蕎麦でも食うか」

 

「手伝うルン!」

 

「ま、今回は手伝うニャン」

 

簡単に湯がいて調理する

 

「かき揚げとエビいる?」

 

「いるルン!」

 

「ほいっと…へいお待ち!」

 

蕎麦を前にして目を輝かせていた

 

「「「いっただきま〜す!」」」

 

「美味しいでプルンス〜!」

 

ズルズルとすすり食べる

 

「それにしても、もうすぐ今年も終わるな」

 

「今年って、わたしたちからすれば平凡な明日が来るだけニャン」

 

「ハハ、そうだね」

 

「流星おかわりルン!」

 

「いっぱい食べてね」

 

食べて、ゆっくりして時間は過ぎて

 

「あ、もう5分前か…」

 

「ぬくぬくルン〜♪」

 

「流星みかんの皮を剥いてニャ〜ン」

 

「はいはい」

 

「流星がお母さんでプルンス」

 

「プルンスも食べる?」

 

そして

 

「5…4…3…2…1──」

 

日付が変わり1月1日。2020年が始まる

 

「今年もどうぞ宜しくお願いします」

 

「「よ、宜しく(ルン)」」

 

「さてと、お片付けしますか!」

 

 

 

 

 

////////

 

「みなさんご機嫌よう。今年も宜しくお願いします」

 

「チャオ!今年も宜しくね!」

 

「キラやば〜っ☆な1年にしようね!」

 

朝になり近くの神社で参拝する

 

(今年もキラやば〜な1年になります様に!)

 

(ルンルンな1年になります様にルン!)

 

(みんなが笑顔の1年になります様に!)

 

(みなさんと楽しく過ごせます様に)

 

(み、みんなと一緒に居たいニャン…)

 

(みんなの願いが叶います様に!)

 

今度はおみくじを引きに

 

「オヨ?大吉?」

 

「良いな〜!わたしは小吉だったよ〜」

 

「あたしは中吉!」

 

「わたくしは末吉でした!」

 

「僕は吉だ」

 

「わたしは…わたしも吉」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今年もまた、いつも通りにロケットで過ごして楽しい日々を過ごすのであった




今年もプリキュア に全力を注ぎます

ここまでの拝読ありがとうございました!


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第57話 ひかるとキラキラ輝く星の光

ひかる回

遂にここまで来ました!


「トゥインクルイマジネーション…」

 

まだお昼時。外は雨が降っており中も外も薄暗い。明かりも付けずに、ひかるはベッドに寝転がってなにやら悩んでいた

 

「ひかる〜?ララちゃん来たわよ〜」

 

「あっ!そうだった」

 

雨の日でもお構いなく、ロケットにみんなは集まる。そこでは、えれなの留学の話や、ユニの部屋について話していた。

ひかるも流石に、みんなの前では明るく振る舞い知られない様に隠していた

 

「あれ?流星君は?」

 

「流星なら今用事で出掛けてるルン」

 

 

 

 

 

「遼じいさん、これってココでいいですか?」

 

「うん。そこでいいよ」

 

流星は少し前に遼じいに手伝いを頼まれていた、「冬の星座教室」の準備をしていた

 

「少し外を見てるよ。準備引き続きお願い出来るかな?」

 

「勿論です」

 

1人黙々と準備をしてるいと

 

「え〜っと、この荷物をあっちかな?……ん?ひかる?」

 

フワを抱えたひかるが来ていた

 

「流星君?どうして?」

 

「星座教室の手伝い。そういえば、今日はロケットで集まるんじゃなかったのか?」

 

「それは…」

 

「いや、聞かない事にする。それよりも、ここに来たって事は何か手伝いでも任された?」

 

ひかるの気持ちに察して話題をすり替えた。ひかるも星座教室の手伝いで、その時に使うはくちょう座の絵を描いていた

 

「わたし、この教室で星座が好きになったんだよね」

 

「そうだったんだ。オカルトは父親で、宇宙や星に関しては遼じいさんの影響か」

 

「うん!だからわたし、オリジナルの星座を作る様にもなったんだよね!年に一度、お父さんは七夕に帰ってくるでしょ?わたしがデネブで、織姫のベガがお母さん、彦星のアルタイルがお父さんだって」

 

「上手いな。夏の大三角形をそう例えるなんて」

 

「フワ!」

 

「流石ひかる上手いね」

 

先程の話を遼じいも聞いていたらしい

 

「でもさ何で?はくちょう座は夏の星座なのに?」

 

遼じいはひかるの質問にプラネタリウムで説明する事にした。流星は、まだやる事があるらしく残って準備に励む

 

「はくちょう座は夏に良く見えるけどね、デネブの輝きは冬でも良く見える。それを皆んなに教えたくて」

「…珍しいね。近頃、天文台に来る時はララちゃん達と一緒だったのに」

 

遼じいが気になっていた事を話す

 

「一緒か…だよね」

 

少し話そうか迷っていたけど、遼じいには今の自分の悩みを打ち明けた

 

「わたしさ、いつも自分が楽しければ1人だって平気だった」

 

「そうだね。ひかるは小さい頃から『人は人、自分は自分』て感じだったもんね」

 

「でも今は、ララたちが…みんながとっても気になるの。…自分だけ進んでない、取り残されてるって思ったり…焦ったり……。何か、わたしおかしいんだよ…」

 

やはり、ひかるは自分がトゥインクルイマジネーションを見つけれてない事を気にしていた。それだけでは無く、自分のやりたい事も見つけ始めてる

 

それに対して遼じいは

 

「友達ができると言うのはそうゆう事さ」

 

「え?」

 

「おかしな事なんてないよ」

 

ひかるが思ってる今の気持ちを全然おかしくないと言う

 

「友達と…時には比較しまうよ。時のうつろいと共に周りは変わる。焦りや戸惑いだってあるさ」

 

ひかるよりも長く生きて来ただけあって、その言葉の重みがしっかり伝わる

 

「夏と冬ではデネブの周りで輝く星、星座は違う。デネブはおよそ8千年後には、北極の近くで輝く」

 

「確か、北極星になるんだよね?」

 

「その通り。環境や状況が変わっても、デネブは変わらず輝き続けるんだろうね」

 

「クシュン…フワ?」

 

丁度話の区切りがいいところで、フワがくしゃみをして立ち上がる

 

「わたし、ララたちの所へ行くね」

 

「行ってらっしゃい」

 

少しは気持ちが楽になったのか、ララたちが待つロケットに行く事にした

 

「流星君ロケットは?」

 

「5分かそこらで行けるから気にせず行っておいで」

 

「待ってるね」

 

流星は準備の方に再度取り掛かり、言ってた通り5分程で出来て天文台を出た

 

「やっぱり降ってんな。傘傘っと……」

 

傘をさそうとした時、1人の人物が流星に近付く

 

「よっ!」

 

「ゾディアーク…」

 

いつもの鎧姿では無く、地球にある服を着て傘もさして現れた

 

「話がある。時間はいいか?」

 

「…あぁ」

 

話だけならと思い場所を移動する

 

「それで何か?」

 

「一時休戦といこう。そして、一緒にノットレイダーを倒さないか?」

 

思わぬ提案に驚きも冷静に考える

 

「それは無理だ。そもそも敵同士」

 

「敵の敵は敵…そうだろ?」

 

「それでもだ。目の前の利害が一致してるだけ合って、先の事までは保証出来ない」

 

「そうか…。なら話は終わりだ。帰るよ。次に会う時こそ……最後の時だよ」

 

立ち去ろうとするが足を止めて振り返ると

 

「言い忘れてた、星奈ひかる…あの子の所にノットレイダーと一緒だったのを見たよ」

 

「!?」

 

「早く行った方が良くない?あの子今1人なんだろう?」

 

流星は急いでひかるの元へ行った

 

 

 

 

 

////////

 

ひかるはキュアスターに変身してカッパードと戦っていた。だが、現在の天気は雨。いつも以上にパワーアップしたカッパードに、手も足も出ずに苦戦を強いられていた

 

「フハハハッ!水が体に染み渡る!最高だ!」

 

カッパードの気分は最高潮に達して巨大な水の塊を構えていた

 

「カッパード・ストライク!」

 

今までとは桁違いの技がスターに降り注ぐ

 

「スター・パンチ!」

 

スターも対抗するが

 

「駄目!?うわぁぁ!!」

 

押し返す事も出来ずに巨大な水の塊がスターを飲み込んだ

 

「この星の水…思い出す」

「俺の故郷…旅人に分け与える程豊かな資源…麗しき星を…そして思い起こさせるあの惨劇を!」

 

止めの一撃を放つ為近付く

 

「我らの善意は…奴らの悪意を増長させたのだ!!」

 

怒りのまま近付く

 

「全て!奪われた!!この憤りが…お前には理解出来まい。ぬくぬくと生きている…お前にはな!!」

 

振りかざす武器、しかし

 

「フ〜ワ〜プ!」

 

フワがスターの元へ駆け込んでワープで空中へと脱出した

 

「早く逃げるフワ!」

 

「無駄だ!」

 

だがそんなフワの頑張りも虚しく、既にカッパードは背後に回っておりカッパード・ストライクの体勢に入っていた

 

そして無慈悲に放たれ叩き付けられた

 

「スター!スター!スター!!」

 

フワを庇って助けたが、ダメージが蓄積して変身が解けてしまった

 

「人は変わる…イマジネーションなどすぐ歪む。それなのにお前は『大好き』、『キラやば』いつもいつもそればかり!そんなものは無力!…終わりだ」

 

絶対絶命のピンチに空から3つの光がカッパードに向かっていく

 

「ハッ!」

 

それを難なく振り落とす

 

「ようやくおでましか」

 

ひかるのピンチに、アースたちが駆け付けた。先程の光は、ソレイユ、セレーネ、コスモによる攻撃だった。

アースとミルキーはひかるの前に、ソレイユたち3人はカッパードの後ろに立つ

 

「みんな…」

 

「やれ!」

 

そんな3人はノットレイの相手をして、カッパードは未だにひかるを狙う

 

「…!」

 

「いい目だ。恐怖に…歪んでいる!!」

 

怖がるひかるにミルキーがバリアーを貼り守る

 

「ミルキー!」

 

「スターカラーペンダント!カラーチェンジ!」

 

ビッグバンスタイルになったアース。無防備となっている背後に攻撃を仕掛けようとするも

 

「それで不意を突いたつもりか!!」

 

繰り出す拳を片手で受け止める

 

「そんな!?」

 

「くらえ!」

 

「グハッ!」

 

振り解き、水を纏った左手でアースを木々に薙ぎ払った

 

「アース!」

 

「無駄だ!」

 

「うわぁ!」

 

とうとうバリアーさえも破られミルキーも倒れる

 

「ミルキー!」

 

心配と同時にひかるは自分の情け無い事に涙ぐみ責める

 

「わたしのせいだ…わたしがトゥインクルイマジネーションを見つけられないから…。みんな…ごめん」

 

「見つけられる筈が無いだろう。お前如きが。この宇宙の現実も知らず、異星人同士が理解出来るなどと綺麗事を言っている…お前ではな!」

 

「…そんな事…ないルン」

 

その言葉にひかるは顔を上げる

 

「綺麗事なんかじゃ…ないルン!」

 

「ミルキー…」

 

ミルキーはひかるを庇うように立ち上がる

 

「ちゃんと仲良くなれたルン。ひかるやえれな、まどかたち。それだけじゃないルン。あなたも見たルン?2年3組のみんなを!」

 

ミルキーも正体が知られた時は苦しんだ。だけど、それでもみんなは受け入れてくれた

 

「みんなが受け入れてくれたルン!わたしらしくしてても、ちゃんと理解し合えるって…ひかるが教えてくれたルン!」

 

「ララ…」

 

「ひかるは…ひかるルン!」

 

「…!」

 

その言葉は、自分がララに向けて言った言葉。今度はミルキー…ララがひかるに向けて言った

 

 

『──デネブは変わらず輝き続けるんだろうね』

 

 

「そっか、遼じいが言ってた周りが変わってもデネブは変わらず輝くって…」

 

「フワ?」

 

「わたし知りたい。宇宙の事、みんなの事…もっと知りたい!」

 

立ち上がったひかるはそのままカッパードへと歩き出す

 

「それに、カッパードあなたの事も!」

 

「知るだと?緩い環境で育ったお前に!何が分かる!」

 

「そうだよ分からない。…でも、だからわたし…あなたの輝きももっともっと…知りたいの!」

 

流す涙がペンダントに落ちて微量ながら光り出す

 

「みんな星みたくさキラキラ輝いてる、その輝きは教えてくれるの。輝きはそれぞれ違うんだって!わたしはわたし!輝いていたんだー!!」

 

握り締めるペンダントからピンクの光りが激しく照らす

 

「この力は!?」

 

「トゥインクルイマジネーションフワ!」

 

 

 

「スターカラーペンダント!カラーチャージ!」

 

 

「宇宙(そら)に輝くキラキラ星!キュアスター!」

 

 

 

「キュアスター!!」

 

雄叫びを上げならもカッパードは拳を放つが

 

「何!?」

 

それを片手でスターは受け止めた

 

「怖くない。あなたの事が少し分かったから」

 

「ほざけ!お前らに何が分かる!」

 

カッパードの武器の形状が変わり三叉槍に

 

「カッパード、他の星の人の事信じられないかも知れない。でもさ、わたしの事やみんなの事も分かって欲しい。知って欲しいの!」

 

「黙れぇぇ!!」

 

「怖がらないで」

 

攻撃を避けつつカッパードの事を思い、そして優しく言葉を掛ける

 

「俺が恐れているだとーー!?」

 

怒りに身を任せ、またも特大のカッパード・ストライクの構えをする

 

「砕け散れぇぇ!!」

 

迫る攻撃にスターは今まで以上の力を発揮する

 

「プリキュア !スター・パンチ!」

 

トゥインクルイマジネーションの力によって、プリンセス以上の力で渾身の一撃を粉砕した

 

「おのれ…おのれぇぇぇ!!」

 

「みんな力を貸して!」

 

 

「みんなの思い!重ねるフワ〜!」

 

「シャイニートゥインクルペン!」

 

「声を重ねるフワ!」

 

「キラキラ〜!」

 

「トゥインクル!」

 

「キラキラ〜!」

 

「トゥインクル!」

 

「「「「「イマジネーションの輝き!なりたい自分に!」」」」」

 

「星の力輝くフワ〜!」

 

「思いを重ねて!」

 

「「「「「プリキュア!スタートゥインクル・イマジネーション!」」」」」

 

 

「グッ…うぉぉ!!」

 

武器も破壊されカッパードは這いつくばる

 

「クッ…!?」

 

そんなカッパードに光が…スターが手を差し伸べる

 

その手を取ろうとする

 

「…!」

 

だが、突然現れたワームホールがカッパードを連れ去った

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「とうとう、トゥインクルイマジネーションが揃ったでプルンス〜!」

 

 

 

「お前の激しい歪み、憤りを滾らせるのだ!」

 

 

 

「2人とも準備は出来たか?行くぞ!」

 

 

ある者は揃った事に喜び、ある者は計画を進め、ある者は出撃する

 

プリキュア 、ノットレイダー、ゾディアークによる三つ巴の最終決戦が今始まろうとする




出来を見返しだけど、ひかる成分が足りなかった…
物語もいよいよ佳境に入って来ました!

そして今月でスタプリが終わる…
と、言う事はこの小説の終わりも近し

ここまでの拝読ありがとうございました!


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休話 SP 思い出溢れる日々を

とうとう台詞のみとなってしまった
本音ぶっちゃけると描写書くのが面倒いだけです…








「「「「「「明けましておめでとうございます!」」」」」」

 

「本当は年末に出す予定だって今回の休話SP……遅れてしまって申し訳ありませんでした!!」

 

「実はですね、28日と29日は県外から帰って来たご友人との交流、30日は疲れで居眠り、と言った感じで全く書いていませんでした」

 

「…よし反省は終わりだ!いつも通りに振り返るぞ!」

 

「本当に反省してるルン?」

 

「今回は…本編43話〜57話、休話その14〜21よ」

 

「ありがとうユニ!」

 

「ついでよ」

 

 

 

 

 

////////

 

「最初は43話〜47話まで!」

 

「色んな事があったね!」

 

「フワの問題にサボロー」

 

「それと選挙に映画限定のキャラクターアンの出演ルン!」

 

「ハロウィンでの仮装コンテストもあったな」

 

「あの時の流星のノリはよく分からんでプルンス」

 

「次は一気に48話〜51話だな」

 

「この回からトゥインクルイマジネーションを探す事になりましたね」

 

「アイワーンと仲良く出来て良かったね!」

 

「えぇ」

 

「そして!ララは自分がサマーン星人だって事を知られたけど、それ以上にクラスのみんなと絆が深まったね!」

 

「ルン!」

 

「わたくしも、流星君とえれなのお陰で一歩を踏み出せました」

 

「最後は、あたしと流星とひかるがメインの52話〜57話!」

 

「まずはえれなさんから!」

 

「自分の事、家族の事、将来の事でかなり苦悩しましたね…」

 

「うん…。でも、今は胸を張って頑張れるよ!」

 

「流星の問題も全部解決したルン!」

 

「サンキューな!」

 

「ルン!」

 

「そして最後はひかるね」

 

「わたしは今よりももっとみんなの事を知りたいな!」

 

 

 

 

 

////////

 

『次は休話、14〜21です』

 

「流星とまどかの頭がぶっ飛んでたルン!」

 

「「……」」

 

「う、うん」

 

「流星は変態度が増して」

 

「うっ!」

 

「まどかに関しては流星の依存が目立ったよ」

 

「えれな…」

 

「年越し蕎麦も食べたルン!」

 

「また年末!」

 

 

 

 

 

////////

 

「これで終わりましたね」

 

「だが1つ困った事がある」

 

「何々〜?」

 

「…終われねーんだよ!」

 

「ど、どうゆう事?」

 

「この小説サイト『ハーメルン』は1000文字は書き切らないと投稿出来ない仕様なんだ。だが現時点の文字数は……約860文字だ」

 

「少し足りないルン」

 

「メタ発言は控えるべきよ」

 

「最後の自由発言はどうなりましたか?」

 

「…おっと忘れてた」

 

「わたくしから発言しても宜しいですか!!」

 

「お、おう」

 

「まどかさん、随分とやる気満々だ…」

 

「実は新しい小説を考えているのです!」

 

「何か嫌な予感がするのは僕だけ?」

 

「右に同じく」

 

「あたしも同じ」

 

「わたくしと流星君の18禁小説です!!」

 

「「「めっちゃ重症だった…」」」

 

「わたくしと流星君の***が***して***するのです!」

 

「だぁぁぁ!!やめろ!!この小説の未来が心配になる発言はやめろ!!」

 

「流星君はわたくしとの***は嫌ですか…」

 

「……ん〜…」

 

「何でそこで悩むニャン!?」

 

「だって僕も公で***したいし…」

 

「ですよね***したいですよね!!」

 

「「***!***!***!」」

 

「もう何言ってるか分からないルン!!」

 

「2人ともこっちに来なさい!」

 

「「わぁ〜」」

 

「そもそも作者にそんな文章力あるのかな?」

 

「恐らく無いと思うよ」

 

「あっ、戻って来たでプルンス」

 

「この際だからハッキリと言うわね!」

 

「珍しく生き生きとしてるな、今日のユニは」

 

「この小説でのわたしたちは、完全に馬鹿丸出しよ!!」

 

「そりゃね〜」

 

「作者がやりたい放題のどうしよもない人でプルンスから」

 

「他の作者の作品を見なさいよ!恥ずかしくて表も歩けないわ!!」

 

「わたくしは流星君と居れば無敵です!」

 

「作者の振りが極端だからね。しょうがないよ」

 

「ユニ……慣れれば楽しいよ!」

 

「むしろ、順応出来てないお主が悪い」

 

「おかしいの?こんな事で悩んでるわたしがおかしいの!?」

 

「まぁまぁ、色々ありましたけど!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「「「「「「今年もどうか宜しくお願いします!」」」」」」




実際の話、桃色の小説書こうか悩んでます…
夏から始めたこの小説、改めまして今年も宜しくお願いします

それでは!ここまでの拝読ありがとうございました


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第58話 プリキュア とダークネストと13番目の星座

ここからは先は、休話など一切挟まずにノンストップで最終回まで突き抜けます

では本編を!


「プリンセスたちが呼んでるでプルンス!」

 

遂にトゥインクルイマジネーションが揃った事により、プリンセスたちからの呼び出しでトゥインクルブックが光る

 

「トゥインクルイマジネーションが揃った。惑星レインボーも元に戻るニャン!」

 

『私もお供しても宜しいでしょうか?』

 

AIも流星たちとスターパレスに付いてくると言う

 

『皆様と一緒に見届けたいです』

 

「勿論だよ!」

 

「ルン!一緒に行くルン!」

 

「目指すはスターパレス!ひかる!」

 

「うん!」

 

シャイニートゥインクルをトゥインクルブックに挿し込み、スターパレスへとワープした

 

 

「とうとう、全てのトゥインクルイマジネーションがここに。本当に感謝します。フワ、プルンスも」

 

「フワ!」

 

「勿体無いお言葉でプルンス〜!」

 

プルンスの、これまでの経緯の苦労を考えると本当にプルンスは頑張っていた。

プルンスも今までの事を思い出し、涙を流す

 

「これより儀式を行います」

 

「儀式?」

 

「ソイヤ!ソイヤ!…的な?」

 

「フッ…流星君…笑わせないで下さい…!」

 

儀式は、フワとトゥインクルイマジネーションの力を使えば宇宙は平和になると言う

 

「儀式を始めようか!」

 

ひかるの掛け声で始めようとすると

 

「な、何!?」

 

スターパレス上空に巨大なワームホールが出現した。そして中から、大量のノットレイダーの宇宙船とダークネストたちの姿も見えた

ダークネストはともかく、両側に控えていたガルオウガの見た目の様子がおかしかった。全員が鎧を身につけ、表情もこれまで以上の荒々しさを感じる

 

「器を…奪え!」

 

その言葉と同時にガルオウガたちも応え、ノットレイダーの宇宙船がスターパレスに総攻撃をする

 

だがスターパレスには予め、結界が貼られておりもう攻撃も耐えている

 

「結界を強めるのです!」

 

おうし座のプリンセスが筆頭になり、プリンセス全員が結界の力を上げる

 

「潰せぇ!」

 

「オオォォ!」

 

「フゥゥ!!」

 

ノットレイダーも更に攻撃力を上げて結界を破ろうとする

 

「もう少しだって言うのに!」

 

「行こう!」

 

「っしゃあ!暴れるぜ!」

 

「なりません」

 

気合いを入れてペンとペンダントを構える流星たちに、おうし座のプリンセスが待ったをかける

 

「え?何で?」

 

「儀式には、フワとトゥインクルイマジネーションが必要!」

 

どうやらプリンセスたちは、目の前の事よりも一刻も早く儀式を成功させる事らしい

 

「ですが、このままでは!」

 

「スターパレスが!」

 

「すぐに戻ります!」

 

全員、プリンセスたちの言葉を押して変身する

 

 

 

「「「「「「スターカラーペンダント!カラーチャージ!」」」」」」

 

 

「宇宙(そら)に輝くキラキラ星!キュアスター!」

 

「天にあまねくミルキーウェイ!キュアミルキー!」

 

「宇宙を照らす!灼熱のきらめき!キュアソレイユ!」

 

「夜空に輝く!神秘の月あかり!キュアセレーネ!」

 

「銀河に光る!虹色のスペクトル!キュアコスモ!」

 

「全てを包み込む母なる惑星!キュアアース!」

 

 

「「「「「「スター☆トゥインクルプリキュア!」」」」」」

 

 

 

「プルンス、フワをお願い」

 

「分かったでプルンス!」

 

「プリンセスわたしたちに任せて!」

 

「プリキュア …」

 

「止めても無駄ですよ」

 

「…分かりました」

 

プリンセスたちも覚悟を決めて結界に穴を開けた。そこから、一緒に来たAIと共に宇宙へ飛び出した

 

「プリキュア ァァァ!!」

 

早速カッパードがロケットに乗るアースたちに向かって来る

 

「何で…どうして!?カッパード!?」

 

新たな武器を両手に持ち雄叫びを上げながら襲い掛かる

 

「ウゥゥアアァァァ!!」

 

「ルン!」

 

スターの前にミルキーが飛び出し一度は刃を受け流すが

 

「ウラァァ!!」

 

「「うわぁぁ!!」」

 

二度目の攻撃で2人まとめて宇宙空間へ放り出される

 

「ウオォォォ!!」

 

そしてテンジョウとソレイユ。赤黒く光団扇をソレイユは蹴りで受け止める

 

「テンジョウ…」

 

「フゥゥ!!」

 

「うわぁっ!」

 

動揺するソレイユに容赦無く、テンジョウは膝蹴りで接近戦を制した

 

「…!?」

 

「いつもと違う!」

 

「この鎧が…」

 

「2人とも!」

 

アース、セレーネ、コスモの背後にガルオウガがワープした

 

「フンッ!」

 

アースが2人を抱えて避けるも、代わりにロケットが吹き飛ばされて足場を失いバランスを崩す

 

「歪んだイマジネーションを増幅させる!!」

 

「うぐあぁぁ!!」

「「きゃあぁぁ!!」」

 

バランスを崩したところに剛腕なラリアットが3人を吹き飛ばす

 

「やめて…」

 

「宇宙空間、自由に動けまい。ウォォォ!!」

 

「ハァァ!!」

 

「プリキュア ァァ!!」

 

一斉に総攻撃を掛けるガルオウガたちにスターは

 

「やめてぇぇ!!」

 

叫んだ。

それと同時に6人全員が光り輝き、トゥインクルイマジネーションを発動させて、同時攻撃を防いだ

 

「「「「「「ハァァァ!!」」」」」」

 

「何!?」

 

一気に力を解放して弾き飛ばす

 

更にそこから、トゥインクルイマジネーションの力でコスモが宇宙空間を走る

 

「宇宙を駆けるだと!?」

 

「であっ!」

 

力の上がったコスモがパワーアップしたガルオウガを蹴り飛ばした

 

「トゥインクルイマジネーションの力…」

 

「凄いでプルンス!」

 

「フワ!」

 

その様子を見ていたプルンスたちも思わず言葉が溢れる

 

だけどそんな関心してる場合では無かった。ノットレイダーの攻撃により、スターパレス全体が揺れ動く

 

「このままじゃスターパレスの結界が持たない!」

 

そして結界に綻びが生じて、破れた箇所から中に被害が出る

 

「こうなったら僕1人で!」

 

「待って下さい!1人では無理です!アース!!」

 

セレーネの声も聞かずにアースは、スターゲイザーペンを構えてスターパレスに向かう。

けれどそんな途中で、星全体に次々と宇宙船がワープして現れる

 

「あの宇宙船は星空連合!?」

 

『スターパレスを守るでアル!宇宙は渡さないでアル!ノットレイダー降伏するでアル!!』

 

「星空連合!!!」

 

ガルオウガが叫ぶとノットレイダーの宇宙船から、同じく鎧を身に付けた大量のノットレイたちが飛び出す

 

「毒をもって毒を制す。イマジネーションの力にはイマジネーションの力を!」

 

「「「ノットレイ!!」」」

 

ノットレイたちは腕をクロスさせた光線を放ち、宇宙船を後ずさる程の威力で対抗する

 

「我らノットレイダーは皆!宇宙から!見捨てられた!」

 

「きゃあ!!」

 

 

「我々の事など想像した事も無かろうにィィ!」

 

「「うわぁぁ!!」」

 

 

「皆んなで笑顔など無理なのさ!お前らのは想像では無い!幻想!!」

 

「「あぁぁ!!」」

 

トゥインクルイマジネーションでパワーアップしたスターたちに、ガルオウガたちは追い詰めていく

 

「みんな!クソ!出し惜しみしてる場合じゃない!」

 

「スターカラーペンダント!カラーチェンジ!」

 

アースはプライムペンをペンダントに挿し込んだ

 

「全てを乗っ取る。この力で!!」

 

「やらせるか!!」

 

ワープしてコスモの前に立ちアースは、ガルオウガの拳からコスモを助けて体全体で受け止める

 

「これが力?あなたもみんなも自分を制御出来ていない!このままではまた失うわよ!あなたに付いて来たみんなを!!」

 

「失うのはお前達の方だ!!」

 

「アース・スマッシュ!」

 

激突する二つの拳

 

「うぐぐ!!」

 

「アース!」

 

コスモも後ろからアースを支えるが

 

「ウラァァァ!!」

 

プライムスタイルになったアースすらも正面から力で2人をかち上げる

 

「消えろ」

 

プリキュアたちが戦ってる一方で星空連合は、ダークネストの言葉で更に勢いが増して連合の艦隊を追い込ませる

 

「シールドが持ちません!」

 

「反撃するでアル!」

 

負けじと艦隊からのビームでノットレイを吹き飛ばし、ノットレイダーの船も破壊する

 

「「「ウオオォォォ!!」」」

 

「この宇宙は渡さないでアル!!」

 

やられたらやり返す。宇宙での激しい攻防に、お互いがエネルギーを溜めて次の一撃で一掃しようとする

 

「みんな…もう────」

 

だけど、それを見かねたスターが両者の間に両手を大きく広げて割って入る

 

「やめてーーー!!」

 

スターによる呼び掛けで両者の動きが止まる

 

「みんな『宇宙を渡さない』とか『乗っ取る』とかそんなの…おかしいよ!!宇宙には色んな人たちがいるんだ。みんなそれぞれ、想いや考え方も全然違う。そんな人たちが沢山…沢山いるんだよ!この宇宙は誰かの物じゃない。みんなの宇宙でしょ!」

 

「スター…」

 

「星空連合もノットレイダーもわたしも、みんなみんな同じ宇宙に住む……宇宙人でしょ!!」

 

違う者同士でも住む場所は皆同じ。その想いが届いたのか、ノットレイたちも動揺し始める

 

「全く、全部まとめて宇宙人とかスターらしいな」

 

静寂な空間

 

そして

 

「「「……!?」」」

 

「「「……!?」」」

 

「えっ?」

 

「ノットレイの様子が?」

 

突然ノットレイたちの体が何者かに封じられ、小さい球体に集められて圧縮される

 

「恐怖で歪めよ。イマジネーションを!」

 

仕掛けたのは今まで後ろに控えてたダークネストだった

 

「「「ノ゛ッ゛ト゛レ゛~イ゛」」」

 

苦しむノットレイたちなど意に返さず、溜めたエネルギーを連合へ向けて解放する

 

「歪んだイマジネーションを吸収し尽くし力に変える。これが鎧本来の力!」

 

圧縮されたエネルギーの正体はどうやら歪んだイマジネーションの塊だった

 

「駒ちゃん!」

 

「我らが同士を何故!?ダークネスト様!!」

 

この状況、ガルオウガたちにも予想外の出来事でパニックになる

 

「ダークネストか…フフッ、茶番は終いだ」

 

ダークネストの声色が変わり女性の声がする。そして、身に着けていた鎧も不気味な色をした蛇が包み込む

 

「…!?」

 

「これは一体…!?」

 

その場にいる全員が驚愕する。ダークネストの正体、それは─────

 

「我は『へびつかい座のプリンセス』。かつては、そう呼ばれていた」

 

先程まで身に着けていた鎧と同じダークグリーンの髪色、黒と紫を基調としたドレスを身に纏い君臨する

 

「プリンセスだと?」

 

「彼女は、かつてパレスを去ったへびつかい座。13番目のプリンセス」

 

「プリンセスがどうして!?」

 

スターの問いにへびつかい座のプリンセスは答える

 

「我は、奴らと共にこの宇宙を創った」

 

「宇宙を創った!?」

 

「だが、忌々しき想像力が蔓延るこの宇宙は完全なる失敗作。よって、全て消し去る!」

 

次々と語られる事に全員驚きを隠せなかった

 

「宇宙を…手にするのでは…?」

 

ガルオウガが静かに拳を握る

 

「本気で宇宙を乗っ取れるとでも?見捨てられし日陰の者達がおこがましい」

 

「貴様ァァァ!」

 

「ウゥゥゥ!!」

 

カッパードとテンジョウが怒りを露にする

 

「宇宙を消すなど大それた事を!」

 

「儀式により、大いなる闇を広げる」

 

「大いなる闇?」

 

「鈍いなぁ。あの闇は我の力だ!」

 

「…!!」

 

ガルオウガは気付いてしまった。自分の星がへびつかい座のプリンセスによって滅ぼされた事に

 

「ウ!オオォォォォ!!」

 

ガルオウガは激しい怒りの咆哮を上げる。そして3人の体から蛇型のオーラが這い出る

 

「良い歪みだ。砕け結界を!」

 

へびつかい座は、這い出た歪みの力を利用してパレスに凄まじい攻撃を繰り出す

 

猛攻撃に耐え切れず、力を使い果たしてプリンセスたちは次々と倒れていく

 

「結界が!」

 

とうとう、パレスの結界が破壊されてへびつかい座が侵入する

 

「行かせない!」

 

「オオォォォ!」

 

「きゃああ!」

 

「ガアアァァァ!」

 

「「ああああ!!」」

 

「ウオオォォォ!!」

 

「「うわあああ!」」

 

スターたちは暴走してるガルオウガたちによって強く拘束される

 

「だったら僕が!待ちやがれ!」

 

動けるアースだけがへびつかい座を追いかけてパレスに向かう

 

そして、動けないコスモにガルオウガから出てる蛇の牙が襲い掛かる時

 

「オオ!?」

 

一隻の宇宙船がガルオウガに突進して窮地を脱した。その宇宙船に乗ってる人物は、コスモがよく知る人物

 

「アイワーン!どうして!?」

 

「か、勘違いするなっつーの!騙してたアイツが許せないだけだっつーの!別にお前を助けた訳じゃないっつーの!」

 

言葉では強気で誤魔化しているが、顔の照れまでは隠しきれていなかった

 

「本当、素直じゃないニャン」

 

意外な助っ人により、ガルオウガたちをアイワーン1人で抑え込む

 

「…ごめんだっつーの」

 

「…!」

 

「今のうちに早くスターパレスに行けっつーの!」

 

「うん!」

 

スターパレスではへびつかい座がプリンセスたちを捕らえていた

 

「力を出し切ったお前らなど敵ではないわ!」

 

「来るでプルンス!」

 

フワとプルンスに危機迫る中追いついた

 

「ビッグバン・スラッシュ!」

「コスモシャイニング!」

「セレーネ・アロー!」

「ソレイユ・シュート!」

「ミルキー・ショック!」

「スター・パンチ!」

 

フワを守る為、アースたちは必殺技で対抗するが

 

「無駄だ」

 

へびつかい座が手のひらサイズのブラックホールの球体で、アースたちの必殺技を全て吸収した

 

「何てことするの!」

 

「お前のせいだ」

 

「えっ?」

 

「あと一歩でパレスの結界を砕けたものを。お前が皆を止めたからしゃしゃり出なければ、ああして歪みに飲まれ、苦しむ必要は無かった」

 

「クッ…」

 

「お前の相手、我では無いぞ」

 

へびつかい座の近くに、アイワーンが乗るロボがガルオウガたちに地面に抑えられる

 

「アイワーン!」

 

「闇が深い!」

 

アースたちが目にした3人は、全身に禍々しいオーラで包み込み判別すらも困難な程に呑み込まれている

 

「歪んだイマジネーションに呑まれた奴らが倒せはせぬ」

 

「…倒すんじゃない」

 

「?」

 

「みんなを…みんなを」

 

「「「「「守る!」」」」」

 

再度、スターたちのトゥインクルイマジネーションの光が溢れる

 

「待つんだ!これ以上の力は──」

 

「大丈夫、アースは下がってて」

 

「スター…」

 

 

 

「みんなの思い!重ねるフワ〜!」

 

「シャイニートゥインクルペン!」

 

「声を重ねるフワ!」

 

「キラキラ〜!」

 

「トゥインクル!」

 

「キラキラ〜!」

 

「トゥインクル!」

 

「「「「「イマジネーションの輝き!なりたい自分に!」」」」」

 

「星の力輝くフワ〜!」

 

「思いを重ねて!」

 

「「「「「プリキュア!スタートゥインクル・イマジネーション!」」」」」

 

 

 

トゥインクルイマジネーションの力も加わった必殺技がガルオウガたち、そしてノットレイたちを浄化し、鎧の苦しみから解放した

 

「ハァ…ハァ…」

 

「トゥインクルイマジネーションか」

 

「あ…」

 

へびつかい座はこの時を待っていた

 

「もう、力は残っていまい」

 

へびつかい座が手を握ると

 

「「「「「きゃああああ!!」」」」」

 

ブラックホールがスターたちを吞み込み爆発する。その衝撃でパレスの建物も吹き飛ぶ

 

「フワー!!」

 

守る者がいない隙にフワが捕まった

 

「やめるでプルンスーー!!…!」

 

プルンスも捕らえられたフワを助けようとするも返り討ちに合う

 

「プルンス!」

 

「貰おう」

 

ガルオウガが腕に着けていた腕輪が外れ、へびつかい座の腕に着く

 

「器を!!」

 

「ふざけんなぁぁぁ!!」

 

「ほう、まだいたのか?」

 

「これ以上好き勝手させるか!」

 

「スターカラーペンダント!カラーチェンジ!」

 

アースはビッグバンスタイルからブラックスタイルに変身する

 

「そんな紛い物の力で我に勝てると?」

 

「るっせぇ!!フワを返せぇぇ!!」

 

「それなら力比べとしよう!」

 

お互いにブラックホールの力を出す

 

アースは穴で攻撃を吸収、へびつかい座は球体での攻撃。お互いのエネルギーが衝突する

 

「呑み込めえ!」

 

「フフフッ!」

 

 

 

「お遊びはここまでだ」

 

 

 

2人のエネルギーが掻き消される。その代わりに、ぶつかり合った場所の上からゾディアーク、クエーサー、オールトの3人が降りて来る

 

「ゾディアークか」

 

いつもの鎧姿では無く、黒い軍服の様な物を着ていた

 

「どうだ?クエーサーに頼んで戦闘用の服を新着してみた。ところで、そういうお前はダークネスト…じゃないな」

 

「我はへびつかい座のプリンセス…そう呼ばれていた」

 

「なんともややこしい」

 

「ククッ!どうやら食べ頃だな!!」

 

ゾディアークは周りを見渡し

 

「どうやら役者は全て揃った様だな」

 

「我の加勢に来てくれたというのか?」

 

「逆だ。その力を貰い受ける」

 

「…同盟はここまで。愚かな者共と終えるといい」

 

「へびつかい座!お前の相手は僕だ!フワを返して貰う!」

 

「それは無理な話だ。クエーサー、オールト」

 

「はい」

 

「あいよ」

 

アースの前に2人が立ちはだかる

 

「この場にいる者、全てが敵同士」

 

「面白い。我を失望させぬ事だ」

 

ゾディアークとフワを捕らえたへびつかい座が宙に浮かび戦いが始まる

 

「退いてくれ」

 

「それを私達が素直に聞くとでも?」

 

「…仕方ない」

 

 

 

「スターゲイザーペン!」

 

 

 

88本のペンが巻き着きアースも本気を出す

 

「ペガサス座!」

 

翼を羽ばたかせへびつかい座の元へ飛ぶ

 

「そう簡単に行かせるとでも?」

 

ホワイトホールでアースの目の前にワープして道を塞ぐ

 

「チッ!…!」

 

更に後ろからはオールトの放つエネルギー弾が飛ばされる

 

(落ち着け…落ち着くんだ)

「…」

 

目を瞑り落ち着きを取り戻す

 

「オールト!」

 

「何目を瞑っているんだよ!!」

 

ホワイトホールでオールトをアースの真上に移動させ、両腕でハンマーの様に振り抜く時

 

(今だ!)

 

目を開き、大振りになった所を避けて2人を掻い潜った

 

「「何!?」」

 

トップスピードでゾディアークと戦ってるへびつかい座に近く

 

「フワー!!」

 

「アース!」

 

「残念!」

 

「させぬ!」

 

「…!?があぁぁ!!」

 

ゾディアーク、へびつかい座の攻撃が勢いに乗ったアースに正面から直撃する

 

「…ぁ…フ……ワぁ…」

 

「アース!!」

 

アースは手を伸ばすもそれは届かなかった。フワは落下して行くアースを眺める事しか出来なかった

 

「今の僕達を止める事なんて無理だよ。星空流星」

 

呟くゾディアークを無視して、へびつかい座は空に巨大なワームホールを出現させてスターパレスごと吸い込み始めた

 

「全艦退避でアル!!」

 

 

『皆様!』

 

「AI!」

 

 

「ったく!」

 

 

「力をつけるのは想定内だが、これは予想外。一旦退くぞ」

 

 

星空連合、AI 、そしてアイワーンたちはそれぞれ救助してその場を離脱する。ゾディアークたちも堪らずその場から消え去った

 

「フワーー!!」

 

 

『──貴方が最後の希望。プルンス、フワを頼みます!』

 

 

虚しくも連れ去られるフワとプリンセスたちを、プルンスは涙を流しながら眺める事しか出来なかった

 

「プルンスは…守れなかったでプルンス…!!」

 

守れなかった悔しさが詰まるばかり。だけど下を向く暇なんて無かった

 

「大丈夫だよプルンス。フワは必ず……助けるから!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

フワを助ける。その決意を胸にプリキュア たちは再び歩み出す




完全に3組によるバトルロワイヤルの勃発

この先の展開はどうなる!?

ここまでの拝読ありがとうございました!!



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第59話 団結と未来の約束

今回も展開が急です

本編をどうぞ!


一時離脱したプリキュア と星空連合は、ノットレイダーたちの介護をして目覚めるのを待っていた

 

「…プリキュア ……私は…?」

 

1番始めに目覚めたのはガルオウガだった

 

「アイワーンが助けたニャン」

 

「すまない」

 

「べ、別にいいっつーの…」

 

「皆は?」

 

カッパードとテンジョウは隣のベッドで静かに眠っていた

 

「フワとプリンセスは何処に居るでプルンス!!」

 

ガルオウガが安心する中で、プルンスはフワたちの身を心配して食って掛かる

 

「恐らく…我らが行く事は叶わない場に…。そして儀式には、器と我らの星を貫いたアレを使うと奴は言っていた」

 

「だから、ノットレイダーの星の近くに居ると?」

 

「星への行き来は、全てダークネストのワープだったニャン」

 

「腕輪が無き今はなす術も無い」

 

今まではガルオウガの腕輪でワープしていたが、それも前の戦闘でへびつかい座のプリンセスに奪われてしまった

 

「…待てよ、確かトッパーたちがノットレイダーの星の座標を調べてた筈だ」

 

「その通りでアル」

 

タイミングよくトッパーたちが病室に顔を出した

 

「グーテン星で、ノットレイダーの星の座標を割り出せたでアル」

 

「じゃあ!行けるルン?」

 

「うむ。何度かワープを繰り返す必要があるでアルが」

 

「私達も行く」

 

話を聞いていたのか、テンジョウとカッパードが起き上がって付いて行くと言う

 

「奴の好きな様にはさせぬ」

 

「カッパード!うん、行こう一緒に!守ろうみんなの宇宙を!」

 

各々で、ワープしてる間に準備を進める

 

準備をしてる時、ユニはプルンスに問い掛ける

 

「何も知らなかったわけ?宇宙を創ったのが13星座のプリンセスだって?」

 

「長らくお使いしたでプルンスが、初耳でプルンス…」

 

 

 

 

 

ノットレイダーたちが拠点としてる星では

 

「無駄だ。お前達は全ての力を放ったのだから」

 

プリンセスたちも拘束を解こうとするが無理に等しかった

 

「力を放ったフワ?」

 

溢した言葉にフワが反応する

 

「分かっておらぬな。お前だよ。以前パレスを襲った際、プリンセス達は我に力を奪われまいと力を宇宙に放ち散らせた。その力をプリキュア が集めて、お前に与えたのだ。プリンセス達の力は器である、お前に宿っている」

 

「フワ!?」

 

フワは、プリンセスの力が自分の仲間にあると知って驚く

 

「見よ、アレがパレスに収まりし時。我の力がお前に注がれる。さすれば大いなる闇が広がり、この宇宙を全て呑み込む」

 

その話を聞いてフワは恐怖を感じる

 

「我が新たな宇宙を創る!」

 

「勝手は許しません!」

 

今まで黙っていたプリンセスたちが、口だけでもと抵抗する

 

「忘れたのですか?」

 

「宇宙に放った我々の力は、フワにあるのみではありません!」

 

「フッ…無論忘れる筈が無かろう」

 

 

 

 

 

場面は星空連合の船内

 

そこでは、カッパードが次なる戦いに向けて武器の手入れをしていた

 

「カッパード!」

 

そんなカッパードにひかるは、おにぎりの差し入れをする

 

「何だそれは?」

 

「おにぎりだよ!」

 

「艦内食ルン」

 

「水でいい」

 

初見でのおにぎりは、やはり宇宙人には些か抵抗があるらしくキッパリ断る

 

「そう言わずにさぁ〜!美味しいよ!!」

 

相変わらずひかるはおにぎりを押し付ける感じで近付ける

 

「グイグイ来るな!要らぬ!その様な得体の知らぬ物体は」

 

「決め付けは無しルン!」

 

「さぁ!」

 

カッパードも観念したのかひと口試しにひかるの手から食べると

 

「美味い…!」

 

「ね、キラやば〜っでしょ?」

 

「……あぁ」

 

 

 

別の場所ではテンジョウとえれなが話していた

 

「聞いたわ、貴方達が皆んなの暴走を止めてくれたって。駒ちゃん達を救ってくれて礼を言うわ」

 

「そんな、お礼だなんて」

 

「ありがとう」

 

「テンジョウ…!」

 

やっと分かり合えた事に、えれなは喜ばしく思った

 

 

 

「相変わらず開かないっつーの!」

 

「ったく、派手に改造してくれたわね。本当センス無いニャン」

 

1人で整備してるアイワーンにユニが茶々を入れる

 

「うるさいっつーの!滅茶苦茶癖がある宇宙船だっつーの!」

 

怒るアイワーンを無視して、ユニは宇宙船に乗って手を加えた

 

「コツがいるニャン」

 

「…!」

 

 

 

そしてガルオウガ、まどかの2人も

 

「何故受け入れる?」

 

「?」

 

「我々の仕打ち、そう簡単に忘れられるものではない」

 

それに対する答えは

 

「…みなさんが心の底から受け入れているのか、わたくしには分かりません。でもわたくしは、ただ前を向いて歩いて行きたいです」

 

「…」

 

『もうすぐノットレイダーの星に着くでアル!皆んな配置に着くでアル!』

 

艦内放送を聞いて一斉に動き始める

 

「では、わたくしはこれで」

 

まどかもみんなが待つ場所へ移動した

 

「あれ?流星君は?」

 

「いないルン」

 

「さっきの放送を逃したのかな?」

 

「それは無いニャン」

 

「一度探してみましょう!」

 

全員で流星を見つけることになった

 

「流星君一体何処へ行ったのでしょう?」

 

歩いてると偶々通り掛かったカッパードに声を掛けてみることにした

 

「カッパード、すみませんが流星君を見ませんでしたか?」

 

「奴ならさっきアッチで軽食を取っていたぞ。全く、こんな時に呑気な奴だ」

 

「ありがとうございます」

 

まどかはカッパードの言われた方向に行った。

そして見つけた。のんびりとおにぎりと飲み物を持って食べていた

 

「流星君さっきの放送を聞きましたか?」

 

「ん?ふぁふか(まどか)?」

 

「飲み込んでから喋って下さい」

 

「…ん。これ飲んだら行くよ」

 

飲み干して席を立つ

 

「行きますよ」

 

まどかは手を引いて歩く為手を握ると

 

「流星君?」

 

震えてる事に気付いた

 

「…まどかは怖くないの?」

 

「流星君…」

 

「僕は怖い。失敗は絶対に許されない。…今更だよね、でもこの戦いで負ける様な事があれば…」

 

「大丈夫ですよ」

 

顔を伏せる流星に優しくする

 

「わたくしたちはフワを助ける。いつもと変わりません」

 

「随分と大きくなったな」

 

「流星君とみなさんのお陰です」

 

笑顔で感謝の言葉を紡ぐ。それを見た流星から、いつの間にか震えてが収まっていた

 

「ではみなさんの所へ」

 

「まどか!」

 

流星は、手を引いてまどかを正面に向けさせて両手で肩を持つ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「──結婚しよう」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…えっ///!?」

 

「ん?何だよその反応」

 

流星は平然とするに引き換え、まどかは顔を赤らめる

 

「けけけ結婚ですか!?」

 

「そうだよ!結婚!この戦いが終わって将来結婚しよう!」

 

流星はプロポーズを続行する

 

「駄目か…?」

 

「う…」

 

「う?」

 

「嬉しいに決まってるじゃないですか!!」

 

声を上げて最大の喜びを表す

 

「はい!将来わたくしたち結婚しましょう!」

 

まどかは両手を取り強く握る

 

「結婚、結婚ですか…えへへ///」

 

幸せの時。何とも言えぬトロけた顔にもなる

 

「約束だよ」

 

「はい、約束です。…わたくしもいいですか?」

 

まどかも約束事をする

 

「わたくしは、この先どんな事がありましても絶対に離れません。ずっと一緒です」

 

「ずっと一緒…それも約束だな」

 

2人の約束。ずっと一緒、そして結婚

 

「流星君!流星君!結婚式はどの時期に挙げますか?その前に籍を入れなくてはなりませんね!」

 

「それなら、高校卒業したらすぐにでもするか?」

 

まだ先の未来。それでも2人は楽しく、未来の約束について思いを馳せていた

 

そんな様子を見てる人たちがいた

 

 

「帰って来るのが遅いから見に来ては…」

 

「プロポーズ!キラやば〜っ☆」

 

「凄い瞬間を見てしまったルン」

 

「2人とも幸せにね!」

 

陰から幸せな2人を見守っていたひかるたちであった

 

 

 

 

 

////////

 

流星とまどかは、指を絡ませて手を繋いで船の甲板でみんなと合流した

 

「2人とも結婚で浮かれるのはいいけど、ここから先はシャキッとしなさいよ」

 

「「!?」」

 

合流早々に、ユニから先程の出来事に浮かれる流星たちに喝を入れる

 

「き、聞いていたのですか?」

 

「いつから?」

 

「流星君が食べ終わった後ぐらいかな?」

 

「殆ど最初からじゃないか!?」

 

「弄るネタが増えて楽しくなりそうね」

 

そんなやり取りを見て、まどかは笑みを溢す

 

「良かったねまどか」

 

「えれな…」

 

「幸せになるルン!」

 

「ララ…。2人ともありがとうございます」

 

最後の団欒が終わり全員気を引き締め直す

 

「変身して準備スタンバイだ!」

 

「助けようフワを!」

 

 

 

「「「「「「スターカラーペンダント!カラーチャージ!」」」」」」

 

 

「宇宙(そら)に輝くキラキラ星!キュアスター!」

 

「天にあまねくミルキーウェイ!キュアミルキー!」

 

「宇宙を照らす!灼熱のきらめき!キュアソレイユ!」

 

「夜空に輝く!神秘の月あかり!キュアセレーネ!」

 

「銀河に光る!虹色のスペクトル!キュアコスモ!」

 

「全てを包み込む母なる惑星!キュアアース!」

 

 

「「「「「「スター☆トゥインクルプリキュア!」」」」」」

 

 

 

////////

 

「まさか来るとは」

 

いくつものワープを繰り返して、アースたちはスターパレスへと辿り着いた

 

「儀式の邪魔はさせぬ」

 

助けるにしてもそう簡単には行かなかった。こちらに気付いたへびつかい座が、蛇の形をしたエネルギーが向かって来た

 

『しっかりと捕まって下さい』

 

「オヨ!?」

 

スターパレス直前でロケットに乗り換えて正解だった。AIが瞬時に攻撃を掻い潜り突っ込んで行く

 

ノットレイダーたちも、それぞれ陣形を保ちながら応戦していく

 

「ハァ!」

 

「ルン!」

 

「やぁ!」

 

何度も蹴散らしていくも中々前に進めずにいる

 

「鬱陶しい!!」

 

『皆様、3つの生命体がこちらに接近してます』

 

「3つ…まさか!」

 

交戦してる別の方向から3つの影が、へびつかい座の攻撃をもろともせずに向かう者たちがいた

 

そしてロケットを3方向から囲い込む

 

「やっぱりか…」

 

ゾディアーク、クエーサー、オールトの3人だった

 

「プリキュア 、星空連合、ノットレイダー」

 

「全員集合!いよいよ大詰めだなぁ!えぇおい!」

 

「その様だな」

 

「今度こそ決着をつけよう」

 

ゾディアークが合図を出してクエーサーがワームホールを2つ作る。1つは自分たち、そして2つ目はアースの近くに出現させる

 

「ついて来い」

 

「…」

 

「待って下さいアース!」

 

歩き出すアースをセレーネが引き止める

 

「……」

 

「どうかしたのか?」

 

(本当は1人で行かせたくはありません。本当はわたくしも……だけど──)

 

「ほ、本当にどうしたの?」

 

「いえ、何でもありません」

 

困惑するアースにセレーネは

 

「頑張って下さい!」

 

一言、それだけ言った

 

「頑張って来る!」

 

アースも一言だけ言ってワームホールへと足を踏み出した。ふと振り返り、笑顔を見せて消えて行った

 

「…」

 

「セレーネ大丈夫?」

 

「ありがとうございますソレイユ。アースがああいう人なのはもう分かっています」

 

「夫婦って凄いわね」

 

「…コスモ、今はフワを助ける事に専念しましょう」

 

「そ…そうね……」

 

「みなさん行きます!」

 

アースはゾディアークたち、スターたちはへびつかい座の相手をする事になる

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それぞれの戦いが今──始まった




いけないフラグが建ちました。これが吉と出るか凶と出るか…

スターたちとへびつかい座との戦闘はほぼカットと考えて下さい。
期待してた方々申し訳ありませんでした

ここまでの拝読ありがとうございました


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第60話 繋ぐ者と消し去る者

アニメは来週で終わる…
でもこの小説は続く!!

本編どうぞ!


アースがワープで移動した場所は、何処かで見覚えのある所だった

 

「此処って確かクエーサーが見せた映像の…」

 

「そう、此処は僕の故郷でもあり、アジトでもある」

 

その疑問に答えるのは、此処へ連れて来た集団の1人であるゾディアークだった

 

「決着の時。星空流星」

 

「少し待った」

 

「んだよ!」

 

待ったを掛けるアースにオールトが苛立ちを覚え始める

 

「ゾディアーク、前に言ったよな。僕たちは敵同士だって」

 

「言ってたな」

 

「そう敵同士……今は(・・)ね」

 

「その言い草」

 

「フッ…始めようか」

 

「そうだな」

 

ゾディアークは1枚のコインを手にする。それを指で宙に弾く。

クルクルと回るコイン。重力に逆らって落ちていくのを全員が目にする

 

全員が分かっていた。コインが地面に落ちた瞬間に戦いが始まる

 

とても長く感じる。1秒がとても

 

そして

 

 

 

キーーンッ

 

 

 

「「「…!!」」」

 

アース、クエーサー、オールトが一斉に飛び出し力と力の勝負が始まった

 

「うぐぐっ!!」

 

「力で俺達に勝とうなんて甘いんだよ!!」

 

「ぐわぁぁっ!」

 

力での勝負はやはり相手が何枚も上手。押し返されて大きく後ずさる

 

「ハァ!」

 

後ずさるアースに追い討ちを掛けるのは、クエーサーの電撃。周りを囲いながら電撃が迫り来る

 

「プリキュア !アース・スラッシュ!」

 

アースはその場で回転しながら全てを薙ぎ払う

 

「いいぞ!もっと滾らせろ!!そして俺を楽しませろゴミ虫が!!!」

 

「楽しませる気は毛頭無い!」

 

無防備に突っ込んで来るオールトに合わせ、足で顎を蹴り上げる。

そして入れ替わりでクエーサーが前に出る

 

「ペンを使わずに、ここまでやるとは腕が上がったな」

 

「そりゃどうも!」

(この調子なら行ける!一気に畳み掛ける!)

 

アースは一旦距離を置きプライムペンを構える

 

 

「スターカラーペンダント!カラーチェンジ!」

 

「キュアアース プライムスタイル!」

 

 

変身と同時に高速でクエーサーにアタックする

 

「近接戦闘が苦手なんて絶対嘘だろ!?」

 

以前近接戦闘が苦手と言っていた筈のクエーサーだが、アースの攻撃を全て受け流して威力は低くとも、確実にカウンターで急所を的確に攻めてくる

 

「観戦するのも飽きたし、そろそろ前に出てみようかな?」

 

今まで後ろで控えてたゾディアークが足を踏み出した

 

「余裕のつもりか?」

 

相手をクエーサーからゾディアークに狙いを切り替えて、ブラックホールの力で瞬時に背後を取る

 

「でぇりゃあぁ!」

 

鋭い蹴りが顔に向けるが、それを腕で難なくガードする

 

「やばっ!」

 

「フン!」

 

アースの足を掴んだ後に自分の方へ引き、ダークマターペンの力も上乗せし拳を腹に打つ

 

「グッ…!」

 

大きく後退しプライムスタイルも封印される

 

「それならコイツで勝負!」

 

「だったら僕達も!クエーサー!オールト!」

 

 

「スターゲイザーペン!」

 

「「「ダークチャージ!」」」

 

 

全員それぞれのペンでの強化を図る

 

「ふたご座!さそり座!ペルセウス座!」

 

アースは分身を作りさそり座の力で槍を持たせ、自分はペルセウス座の力で剣と盾を構える

 

「もう何やっても遅い!」

 

クエーサーは背後に回り込んで手を広げ電撃を放つ構えをする

 

「何度も背後を取られてたまるか!」

 

アースは盾を使ってクエーサーの手を塞いだ。それによって電撃は四散する代わりに盾も破壊される

 

「俺の攻撃を止めてみろよ!!」

 

ハイパーノヴァの解放、それは究極の力を手にする。つまり、ペンの力が今までの比では無い程の強化をする

 

「うぐぁ…!」

 

分身のアースは突進するオールトの風圧で吹き飛ばされる

 

「おうし座!」

 

おうし座で強化して思い切り剣を振り抜くが

 

「…!?」

 

剣は確かに当たったが、その瞬間に剣が2つに割れてオールトの突進を全身で受ける

 

「うっ…!ゴホォッ…」

 

身体の中の酸素が全て吐き出され、地面をボールの様に跳ね転げる

 

「まだまだ行くぜぇぇ!!」

 

「この…!」

 

立ち上がって追撃を防ごうとした時、全身の力が一気に抜ける。おうし座による身体強化の力が突然消えた

 

一体何が起きたのか分からないまま呆けてると

 

「ダークマターペンは全て無に帰す」

 

解放したダークマターペンの力は、起きた出来事を全て無かった事にする能力。

それの力でおうし座の力が消えてしまった

 

「ハァッ!」

 

オールトに吹き飛ばされた分身のアースが、目眩しで土煙りを上げて一旦距離を置こうとするも

 

「無駄な小細工だ!」

 

オールトが腕を振るう事で土煙りを飛ばし、アースの姿を確認するが一つ変化が見られた

 

「1人いない…」

 

「それがどうした!1人も2人も関係ねぇ!!」

 

巨大な拳が降って来る。アースは防御の体勢に入るも、圧倒的なスピードとパワーで先に当て、一撃でダウンさせた

 

ダウンと同時に粒子となって消えた。攻撃を受けたのは分身の方である

 

「何処に隠れやがった!」

 

辺りを見渡し空にもいず、地面を掘って隠れた形跡も無い。3人の前から完全に消えたのだ

 

「ゾディアーク様」

 

「分からん。一体何処へ……!?」

 

何かを感じ取ったゾディアークが振り返ると、そこにはアースが技の体勢に入っていた

 

「りゅう座アース・スマッシュ!」

 

アースの必殺の一撃が決まり大きく飛ばされる

 

「うぐがあぁ…!…ハァ……」

 

決まる直前、ゾディアークは上体をズラして威力を殺して踏ん張った。それでもかなりの深傷を負った

 

「グッ…何故突然姿が?」

 

「それは企業秘密」

 

アースの姿が何故消えたかと言うと、それはカメレオン座の力だった

 

先程の一連で土煙りを上げた時、カメレオン座の力を使って姿を透明にして、その場を離れ近付いた

 

「どんな仕掛けだろうと構わない。結局始末する事には変わらないのだから」

 

「そう簡単には倒されない」

 

「だったな。…なら流星、君の信じる未来と繋がり、そして仲間も消してしまえば諦めもつくだろう?」

 

「そんな事はさせない!!」

 

アースの体が白く光った。トゥインクルイマジネーションの光りである

 

「絶対に…絶対に!!」

 

変身用のペンが強く光りアースの手元へ

 

「描くのは僕のイマジネーション!」

 

「だったら消してやる!そのイマジネーションを!!」

 

互いにペンを走らせる

 

「フッ!ハッ!」

 

「その程度ならいくらでも消せる。もっと力を!」

 

「僕のイマジネーションを舐めるな!」

 

変身用のペンで円を描き光輪の輪がゾディアークを拘束

 

「いて座!矢座!りゅう座!」

 

いつもの組み合わせにりゅう座の力も加える

 

「負けない!」

 

拘束されてるゾディアークにりゅう座の力ぎ宿った矢が降り注ぐ

 

「…!」

 

ゾディアークは目を見開くと矢が全て打ち消された

 

「これも邪魔」

 

拘束してる輪もダークマターペンにより消滅する

 

「そん…な……」

 

「その力と僕のダークマターペンは同じ力。こうも簡単に打ち消されるのは何故だと思う?」

 

「経験…?」

 

「違う。想像力…イマジネーションの差だ」

 

意外だった。力や経験などなら納得するも、想像力と言われて呆気に取られる

 

「君の『繋がり』より、僕の『悪を消し去る』という想いの方が強いと言ってる」

 

「そんな筈は無い!」

 

「流星の想いの丈が強いなら消し去れない筈だ。だがどうだ?現に、こちらのペンの力が上回ってる」

 

ゾディアークの言う通りだ。言葉では如何とでも言えるが、現実は負けている

 

「もう一つ良い事を教える。それは!」

 

言葉と同時にゾディアークの力が一気に上がった。あまりの力の上昇に、ゾディアークを中心に台風に近しい大きな風が吹き荒れる

 

「とうとう始める気ですか!?」

 

「これは俺でも逆らえねぇわ…」

 

「何なんだ!?」

 

ゾディアークから黒いオーラが出て、それが形作り始める

 

「見せてやる。これが僕本来の力!!」

 

「サジタリアス!!」

 

その瞬間歪だった形が人型に整えられていく。左腕にボウガンを装着し、プレートアーマーを着た巨人。大きさはアースのオリオン座、りゅう座以上

 

「デ…デカイ!」

 

ゾディアークが腕を挙げて合図する。サジタリアスがアースに向けて巨大なボウガンを構えた

 

「…!!」

(ま、マズい!あんなのまともに食らったら!)

 

アースの脳内に危険信号が鳴り響く

 

「オリオン座!コップ座!たて座!りゅう座!」

 

全ての力を防御にまわして防ぐ準備をする

 

「サジタリアス…貫け!!」

 

その瞬間、アースの視界は真っ白になった

 

 

 

 

 

「ゲホ…ゲホッ…!流石に終わったかと思った」

 

攻撃の勢いに飛ばさたのが不幸中の幸い。飛ばされたお陰で、かすり傷はあるものの致命傷までには至らなかった

 

「一体何が……!!?」

 

視界が開き先程自分が居た場所を見てみると、あまりの高密度のエネルギーによって地面が溶けており、大きな穴が出来ていた。

しかもその穴は、星の反対側まで繋がっていた

 

「なんてデタラメな威力なんだよ…」

 

「へぇ〜、アレでも生きてるって案外しぶといね」

 

少し離れた場所でゾディアークはそう言葉を溢す

 

「サジタリアスって確か『いて座』。何で星座の力を…?」

 

「そもそも、星座の力を使えるのがプリキュア だけだと思ったら大間違いだ」

 

「一体何者何だ…」

 

「君達と同じ人だよ。とにかく星空流星、君はもう終わりだよ」

 

サジタリアスが消え、ゾディアークは新たな星座を呼び出す

 

「パイシーズ」

 

今度はパイシーズ…うお座だ。見た目は完全に怪物。まるで聖書に登場する海中の怪物『リヴァイアサン』を思わせるものだった

 

「今度は仕留める。確実にな!」

 

パイシーズが口を開き水球を大きく溜める。いつかの時、カッパードのカッパード・ストライクを裕に超える程のものだった

 

「水ならこの4本で──」

 

りゅうこつ座、とも座、ほ座、らしんばん座を取り出すも

 

「即座に退場してもらうか」

 

ダークマターペンによって、その4本が消し去られた

 

「クッ…!?」

 

「終わりだ!」

 

「アース・スラッシュ!」

 

水球にアース・スラッシュをぶつけるも時間稼ぎ程度しかならなかった

 

「駄目だ!防ぎ切れない!!……!?」

 

重く冷たい水球がのし掛かった

 

水が引くと、アースが倒れていた。トゥインクルイマジネーションも消え、ペンも元の変身用の姿に戻り、スターゲイザースタイルも維持出来なくなっていた

 

「くっ……ぅ…」

 

「勝負は決した。星空流星…いや、君達プリキュア が束になって来ても僕には勝てない」

 

「そんな事…あるもんか!!」

 

声を上げる事によって自分自身を奮い立たせる

 

「いくら立ち上がっても同じ…こ…と?…!?」

 

立ち上がる時に応じてトゥインクルイマジネーションの輝きが再度復活し

 

「トゥインクルイマジネーションが…」

 

そしてその輝きは宇宙へと飛び出して、変身が解除される

 

「い゛っ…!?」

 

今度は突然の頭痛

 

 

『──今までありがとうフワ!』

 

 

「今のは…フワ?」

 

頭痛と共にフワの声と姿が見えた

 

「みんなは無事なのか…?」

 

「どうやら力を全て使い果たした様だな」

 

我に帰る。この状況、訳は知らないが変身が解けて、目の前にはゾディアークたち

 

「それでも諦めない!」

 

生身でゾディアークに立ち向かうも軽くあしらわれる

 

「がっ!」

 

「無駄だ。プリキュア にならまだしも、生身での勝負で勝とうなどと」

 

「それでも僕は!うおぉぉぉ!!」

 

「はぁ…くどい!!」

 

腕を振るった風圧で流星を吹き飛ばす

 

「キャンサー!」

 

「うがあ…ぁ…」

 

キャンサーのハサミが倒れてる流星を挟み込んで動きを封じた

 

「何故だ…何故諦めない!そこまで君を突き動かすのは一体何なんだ!!」

 

ジタバタする流星の右足を追い討ちに踏み付ける

 

「あがあぁぁぁ!!」

 

「繋がり?そんなものは何も役に立たない!!この世は腐ってるんだ!!僕が平和を築き、僕自身が正義となる!!悲しみはもう生ませない!」

 

「寂しかったんだな…何もしてやれなくて……ごめん…」

 

「〜〜ッ!ふざけるな!同情のつもりか?そんなものなど欲しくは無い!欲しいのは善人のみだ!」

 

ゾディアークは怒りに身を任せ流星の右足を踏み砕く

 

「〜〜〜〜ッ!!!?」

 

足の骨を砕かれて声にならない悲鳴をあげる

 

「あ゛あ゛!!グッ…ぅ……」

 

「本当は痛め付けるつもりだったが辞めた」

 

キャンサーのハサミを退かして蹴り付ける

 

「がはっ…!」

 

「レオ」

 

獅子のを模した顔が口を開き止めの一撃の準備をする

 

「一瞬で消し飛ぶ、痛みも感じずに。中々粋な計らいだろ?」

 

「ここまでか…」

 

流星の心は諦めては無い。だが、この状況を打開する策も力も今は無い

 

「…何だ?」

 

何か変化に気付いた。ゾディアークが空を見上げると闇が空を、宇宙を覆い尽くそうとしていた

 

「へびつかい座か……させるか!!」

 

ゾディアークは星座の力をフルに使い、この星だけでも闇の進行を遅らせる

 

「ゾディアーク様そろそろ時間も…」

 

「この星は捨てるしか無いぞ」

 

「分かってる。寂しいがこれで終わらせて奴の元へ。今まで楽しめたよ。バイバイ」

 

(ごめん…まどか……)

 

レオの咆哮と同時に眩い閃光が放たれる

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『『謝るならもう少し頑張れば良いのに?』』




プリキュア (笑)になって来た…
ペンと言わせれば何でもアリとなって来たよん!
それも今更か!ハハッ!

ここまでの拝読ありがとうございました!


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第61話 繋がりの奇跡と終わりなき執念

リアタイで最終回のスタプリを観るか、プリストに行って新グッズを買うか……悩む…

そして本編スタートです!


『『謝るならもう少し頑張れば良いのに?』』

 

 

声が聞こえた

 

「えっ────」

 

声の主は2人。それは光り輝くシルエット男性と女性

 

「かき消した…だと?」

 

レオの攻撃をその2人が防いで流星を守ったのだ

 

『何とかなったね』

 

「待って…何で?」

 

『『そりゃあ勿論──

 

「親子」だからだよ』』

 

その正体は流星の両親だった

 

「スコーピオ!」

 

レオからスコーピオと変わり鋭い尻尾を振り上げた

 

スコーピオが攻撃体勢に入るとき、流星の懐から変身用のペンがひとりでに宙へ浮かび上がる。

2人のシルエットは光りになり消える

 

「コイツで!」

 

ペンが描く

 

『そんなんでは流星…俺は倒せない!』

 

違うシルエットの男性がスコーピオの尻尾を蹴り返す

 

「シャドウ…?」

 

「パイシーズ!」

 

ペンが描く

 

『水の敵に俺を選ぶとは…実に素晴らしい!』

 

『私の風で吹き飛ばしてあげる!』

 

パイシーズの攻撃を風でコーティングしたカッパード・ストライクで相殺した

 

『面倒臭いっつーの!』

 

『我々ノットレイダーの力を思い知るがいい!』

 

アイワーンロボに乗ったアイワーン、ガルオウガがパイシーズを締め上げる

 

「ヴァーゴ!」

 

聖女の巨像が両手で三角を作り一点にエネルギーを溜め始める

 

描いてく

 

『流星なら、これくらいの事簡単に乗り越えられる筈よ』

 

描かれたのはコスモだった。コスモはレインボー・パフュームを構えて現れる

 

『レインボースプラッシュ!』

 

コスモとヴァーゴの攻撃がぶつかり合うも、相打ちとなる

 

『流星はいつも無茶するから、あたしたちが付いていないとね!』

 

「…!」

 

今度は流星自らペンを持ち描く

 

「リーブラ!」

 

『ソレイユ・シュート!』

 

「グゥ…!?」

 

ゾディアークが呼び出すと同時に、ソレイユの攻撃が直撃して姿を現す前に消える

 

「レオ!」

 

もっと描く

 

『流星の気持ちがいっぱい伝わってくるルン!』

 

ミルキーを描き、レオを掻い潜って電撃をゾディアークに浴びせる

 

「小賢しい!!」

 

力いっぱい描く

 

『流星君はいつもキラやばだから平気だよね!』

 

「トーラス!」

 

『スター・パンチ!』

 

闘牛のトーラスをアッパーでダウンさせる

 

「…!」

 

そして最愛の人を描く

 

『どんなに離れてもわたくしたちは──』

 

「カプリコーン!」

 

『繋がっています!!』

 

カプリコーンの脳天をセレーネの矢が貫いた

 

「そうだ、僕たちはみんな繋がっているんだ」

 

流星のイマジネーションで描いたセレーネが、流星のペンを持つ手を両手で優しく包み込む

 

「一度繋がった繋がりは……絶対に切れない!!」

 

今まで只光っていただけのペンに変化が起きた。光りの輝きが収まり、ペンの色が白から虹色に変化していた

 

(伝わる、伝わってくる)

「みんなだけじゃない。宇宙に生きとし生けるもの、みんなの想い…イマジネーションが!」

 

「そんなイマジネーションなど!この僕が消し去ってやる!!」

 

ダークマターペンを走らすが、流星の持つペンがそれを弾く

 

「何だと!?」

 

「繋がれ!宇宙のみんなと共に!!」

 

消えたと思われたトゥインクルイマジネーションがまたも覚醒する

 

「これが!僕の…僕たちのイマジネーションだぁぁぁ!!」

 

 

 

「レインボーイマジネーションペン!」

 

 

 

ペンを挿し込んだ瞬間、ペンダントから虹色の輝きが溢れ出す。

6つの星が装飾された王冠に赤のマント。イマジネーションスタイルに変身する

 

トゥインクルスタイルが『プリンセス』と表すなら、イマジネーションスタイルは『プリンス』と呼ぶのが相応しい

 

「星空流星ィィィィィ!!」

 

怒りの咆哮があがる

 

「僕の…僕の夢をどこまで打ち砕けば気が済む!!もう我慢ならん!!」

 

宇宙からの闇を押し留めていた星座が、ゾディアークの元へ戻る

 

「クエーサー!オールト!お前達の力も貰う!!」

 

「最初からそのつもりです」

 

「潮時だな」

 

2人はゾディアークの近くに寄り

 

「フンッ!」

 

「…!!?」

 

ゾディアークは2人の体の核であるムゲン石を腕で貫き取り出した

 

「全ての力をこの体に!」

 

人工的に作り上げたギャラクシースターカラーペンと莫大なるエネルギーを秘めたムゲン石。その全てを宿らす

 

「グッ…!…ォォォォオオオ!!!」

 

ゾディアークの姿が変貌する

 

目は赤く光り、腕が大きく膨れ上がる。ギャラクシースターカラーペンも右手の甲にハイパーノヴァペン、左手の甲にホワイトホールペン、そして額にダークマターペンが浮き上がる

 

「ほうおう座」

 

レインボーイマジネーションペンで、ほうおう座の力を使い負傷した右足を治す

 

「消しテやる!!」

 

「行くよ…みんな!」

 

宙に浮き、虹と黒の閃光が空で何度も交差する。ぶつかっては爆発が起きる超高速戦闘

 

「ヴァーゴ!」

 

聖女の巨像に対してアースは

 

「コスモ力を貸してくれ!レインボーパフューム!」

 

アースは、コスモが持つレインボーパフュームとおとめ座のプリンセススターカラーペンを、レインボーイマジネーションペンで描き手にする

 

「プリンセススターカラーペン!おとめ座!クルクルチャージ!」

 

「果てロ!!」

 

「プリキュア !レインボースプラッシュ!」

 

相殺する。力はほぼ互角

 

「スター来てくれ!」

 

ペンでスターを描いて自分にも力を宿す

 

「『プリキュア !スター・パンチ!』」

 

「うぐぁ!!」

 

アースとスターのWスター・パンチで大きく殴り飛ばす

 

「ジェミニ!」

 

鏡を持った男女の石像がゾディアークを映すと分身して2人になった

 

「「12星座!!」」

 

ゾディアークは両手の中で12星座、ギャラクシースターカラーペンの力全てを凝縮する

 

「繋がリナド要らなイ!!絶望の色ニ染マルがイイ!!」

 

「だったらその絶望の色、希望の色に変える!!」

 

アースは大きく星を描く

 

「宇宙の塵取トカセェェェェ!!!」

 

 

「星座の輝きここに集まれ!」

 

「想いをひとつに!」

 

「プリキュア!スパークル・スターゲイザー!」

 

 

「「ウォォォォ!!」」

 

ぶつかり合うエネルギーが星全体を揺るがす

 

「凄いパワー…だけど!!」

 

「な、ナゼナンダ!?」

 

アースが押し返してく

 

「ナゼナゼ何故ナゼナゼ!?なゼ何だァァァ!!」

 

「ゾディアーク、アンタの敗因は『繋がり』だ。その繋がりを捨てたアンタに負ける筈がない」

 

「ツナ…がり……!」

 

アースの攻撃がゾディアークを呑み込んだ

 

 

 

 

 

////////

 

倒れてるゾディアークにアースは歩み寄る

 

「何百、何千、何億と夢見てたのが現実になるはずだったのに……き、貴様がァァ!!」

 

「ゾディアーク……ん?空が…!」

 

宇宙を覆っていた闇が晴れて綺麗な空が見えた

 

「みんな…やったな!」

 

「へびつかい座が…フフッ…アハハハハ!」

 

「ど、どうした?」

 

「運は最後に味方してくれた!!ハァッ!」

 

「どわっ!」

 

ゾディアークは残り少ない力でアースを吹き飛ばした

 

「クフフ…」

 

「な!?待て!」

 

ワームホールを作ってゾディアークは何処かへと消えて行った

 

「いきなりどうしたんだ?」

 

何がなんだか分からないままその場で立ち尽くす

 

「意味も無く去る訳無い。何か理由が……あっ」

 

アースはひとつだけ心当たりがあった

 

「まさかみんなの所へ?あの体力でみんなを倒せるとは思えないけどっ!?」

 

考えてると地面に地割れが発生した

 

「何々!?」

 

その地割れは星全体に起きて地面が崩れていく

 

「この星、崩れるのか?だとしたらヤバイ!!」

 

あとふたするアースは、レインボーイマジネーションペンでブラックホールの力を使おうと準備するが重要な事に気付いた

 

「ああー!!みんなと居る場所との距離が遠すぎる!!」

 

ブラックホールは目視出来る範囲でないと移動出来ない

 

「や、やるしかないか?」

 

アースはひかるたちの姿を想像する。アースがやろうとしてるのは、場所では無くひかるたちの姿を想像して、レインボーイマジネーションペンの力を加えてブラックホールの飛距離を伸ばそうとする

 

「………!見えた!」

 

ペンを走らせてひかるたちの元へと通じる穴を完成させた

 

「良し!」

 

アースはみんなの所へとワープした

 

アースがワープすると同時に星は破壊される

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「へびつかい座の力を吸収すれば…僕は!」

 

ワームホールと移動する中で1人呟く

 

「ここか…」

 

そしてプリキュア に変身してるひかるたち、プリンセス、ノットレイダー、そしてへびつかい座の姿を目にする

 

「へびつかい座!!」

 

「…!?」

 

接近してへびつかい座の腹をゾディアークの腕が貫ぬいた




次回はプリキュア たちの総力戦

レインボーイマジネーションペン:流星が出会いそして繋がりが持てた人を召喚、そして力を行使する事が出来る。勿論、従来の『想像すればその通りになる』と言う能力も健在

ちょっと最後の説明が、語彙力無さ過ぎて皆さんに伝わってるかどうか怪しい

ここまでの拝読ありがとうございました!


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第62話 神とあの時の約束

若干の描写の手抜き感でお送りします

本編スタートです!


「あ……我…がっ…!」

 

「良いぞこの力!」

 

腹を貫いた腕から、へびつかい座の力を奪って自分の力に変える

 

「今すぐ離れなさい!」

 

「言われんでもそうするさ」

 

十分に力を奪ったゾディアークはへびつかい座をゴミの様に捨てる

 

「プリキュア を滅ぼす…」

 

ゾディアークが宙に浮きドス黒いオーラが身を包み込む

 

「そんな…アースは…?」

 

「死んだ」

 

「「「「「!?」」」」」

 

「そんな…そんな筈はありません!だってアースは──」

 

「現実を受け入れろ」

 

ゾディアークの包み込むオーラがドンドン膨れ上がり、いつの間にかスターパレス以上の大きさになった

 

「奴は…星空流星は故郷と共に滅びを迎えた」

 

「…アースは約束してくれました。だからわたくしは!!」

 

包み込んでいたオーラを払い姿を現す。全身が闇そのもの、体に12星座の星座記号が刻まれてある

 

「僕は…否!我は『神』」

 

「神?」

 

「神は絶対、如何なる行為も全て無力なり」

 

巨大な手がパレスへと向けられる

 

「サジタリアス」

 

手が矢へと変わる

 

「みんな!」

 

スターの合図で全員が構える

 

「神に歯向かうか?愚かな」

 

(アースは絶対──)

 

矢が放たれた

 

「アーースーー!!」

 

 

 

 

 

「……?」

 

襲って来る矢に目を瞑るがいくら待っても来ない。ふと目を開けると

 

『大丈夫ですの?星奈さん?』

 

「えっ?ええぇぇぇ!!?」

 

姫ノ城のシルエットがスターを守っていた。

守って居たのは姫ノ城だけではなかった

 

『ララルン、そんな怖い顔をしないで笑おうぜ!』

 

「カルノリルン!?」

 

『お姉ちゃんもしかしてビックリした?』

 

「とうま!?」

 

『香久矢家たる者恐る必要など無い』

 

「お父様!?」

 

『レインボーの少女よ手を貸そう』

 

「ハッケニャーン!?何で…」

 

1人1人に守る者が付いており、その人物たちに驚きを隠せなかった

 

「ギリギリ!セーフ!」

 

ひょこっとスターの近くからアースが顔を出す

 

「「「「「アース!」」」」」

 

「何故生きている?」

 

「脱出出来たからに決まってるだろ?」

 

「アース大丈夫ですか?」

 

「それよりこれはどうゆう事よ!説明しなさい!」

 

「イマジネーションの爆発?」

 

「説明になってない!!」

 

「まぁまぁ落ち着いて!」

 

食いつくコスモをソレイユは宥めて抑えようとする

 

「まぁ良い。どちらにしろ、我には関係の無い事。増えたなら減らすのみ」

 

「ものの数分見ないうちに大きくなったもんだ」

 

「感心してる場合じゃないルン!」

 

「分かってる。ハァッ!」

 

レインボーイマジネーションペンで線を描くと、小さな星がキラキラとアースたちに降り注ぐ

 

「キラやば〜っ☆」

 

「みんなにプリンセスの力を少しの間使える様にしといた。念じればいつでも力を行使出来るよ」

 

「そんな事可能ルン!?」

 

「レインボーイマジネーションペンに不可能は無い!……多分」

 

「そこは自信持って言いなさいよ…」

 

「最後の余興は済んだか?」

 

「済んだよ」

 

アースたちは目の色を変えて横一列に並ぶ

 

「さぁ!繋がろう!」

 

「喚くな、人の子よ」

 

神となったゾディアークから先制攻撃。目から赤い光線が出るも、全員空へと散って避ける

 

「しし座ミルキー・ショック!」

 

トゥインクルスタイル、レインボーイマジネーションペン、プリンセスの力を複合した一撃は目を見張るものだった。

それは電撃では無く雷撃

 

「凄い威力ルン…こんなの初めてルン」

 

あまりの力に放ったミルキー自信ですら驚く

 

「セレーネいくよ!」

 

「はい!」

 

「ソレイユ・シュート!」

 

ソレイユ・シュートはゾディアークを超えて遥か上空で静止する

 

「セレーネ・アロー!」

 

そこへセレーネの矢を放ち、静止した火の球が派手に飛び散り炎の雨を降らせる

 

「わたしも行くニャン!」

 

「コスモ!ペンを想像してごらん!」

 

「え?分かったわ!」

 

コスモはアースに言われるがままに頭の中で思い浮かべる。

すると、手にプリンセススターカラーペンが具現化した

 

「なるほどこれは便利ね!」

 

 

「プリンセススターカラーペン!いて座!クルクルチャージ!」

 

「プリキュア !レインボースプラッシュ!」

 

 

「オオォォ!」

 

だがそれをホワイトホールであらぬ方向へと流す

 

「人の子よ。無駄な努力はせぬ方が良い」

 

「スター一緒に!」

 

「うん!」

 

「「プリキュア !」」

 

「うお座スター・パンチ!」

 

「ビッグバン・スラッシュ!」

 

「アリーズ」

 

羊型の盾が2人の攻撃を阻んだ

 

「それが人の限界」

 

「それでもあたしたちは限界を超えて来た!アース!」

 

「あの人だな!任せろ!」

 

アースの言うあの人とは

 

『お前らの熱いハート!受け取ったじゃけぇ!』

 

「ナイスアース!」

 

アースが呼び出したのは、プルルン星でお世話になった親方だった

 

「さそり座ソレイユ・シュート!」

 

『ファイヤーーー!!』

 

プリンセスの力と親方の炎が合体して、太陽に近い火力のソレイユ・シュートがゾディアークに向かってく

 

「通用せぬ」

 

ホワイトホールで吸収して受け流すのだが

 

「…!」

 

吸収し切れずに穴が弾けてソレイユの攻撃が決まった

 

「やった!」

 

「ほう…これは中々。だが、もう終いではないか?」

 

ここまでの戦闘は連戦。疲労が溜まり体力もピーク。

それに引き換えゾディアークは、まだ余力を残している

 

「みんな大丈夫か?」

 

「わたしたちなら大丈夫だよ!」

 

「ルン!まだまだいけるルン!」

 

アースの思ってる事とは裏腹にスターたちはピンピンしていた

 

「そうか…なら、最後の仕上げといきますか!」

 

今度はそれぞれが所持してるプリンセススターカラーペンを持つ

 

スターはおうし座、ミルキーはしし座、ソレイユはてんびん座、セレーネはやぎ座、コスモはおとめ座

 

「星を描く!!」

 

レインボーイマジネーションペンの力を借りて、全員が星を描く

 

そしてスターたちの姿が変わり始めた

 

「あの姿は!」

 

それぞれが使ったプリンセスのドレスを見に纏い、トゥインクルスタイルから12星座ドレスへと変身した

 

「キラやば〜っ☆プリンセスのドレスだ!」

 

「煌びやかです!」

 

「これならいけるニャン!」

 

プリンセスの特徴的な部分を残しつつドレスを光らせる

 

「どれだけ強化しようと神には通じん」

 

「例えそうだとしても諦めない!だって僕たちは!!」

 

「「「「「「プリキュア だから!!」」」」」」

 

全員が一斉に飛び出す

 

「人間風情が調子に乗るな!!」

 

ゾディアークも12星座の力をフルに使い全て呼び出す

 

「調子に乗ってなんか無いルン!」

 

ミルキーの雷撃がアクエリアスを撃破する

 

「あたしたちは、みんなの笑顔を守る為に戦ってる!」

 

ソレイユの蹴りがアリーズを砕く

 

「その『みんな』に貴方も、ゾディアークも入っています!」

 

セレーネの矢がリーブラを撃ち抜く

 

「こんな事が…!?」

 

「色んな人に出会い、経験をして、仲良くなって来た!」

 

コスモの張り手でおうし座を沈める

 

「わたしたちのイマジネーションはどこまでも広がっていく!」

 

スターのパンチがサジタリアスの矢を弾く

 

「その想いは誰にも消されない!!」

 

レインボーイマジネーションペンによって、スコーピオが拘束された

 

「ならば…我が消し去る!!」

 

ゾディアークの右拳にエネルギーが集約される

 

「神の裁きを食らうがいい!!」

 

「みんな…力を貸してくれ!!」

 

アースはこれまで出会った人たちをペンで描く

 

「その様な玩具を使わなければ何も出来ないお前たちに繋がりだと?笑止!神に繋がりなど不必要!ありとあらゆる出来事を思いのままに操るこの力こそ正義!」

 

「だったら見せてやる!人の繋がりを!!」

 

 

「虹色に輝く想いよ繋がれ!」

 

1人1人の光がペンに集まり、そして六芒星を描く。

人の想いを全て込めた虹色の星を、ペンで突いて放った

 

「プリキュア !ギャラクシー・イマジネーション!」

 

 

 

眩い星の閃光と黒く禍々しい拳がぶつかり合う

 

だが、アースの最後で最大の力を込めた攻撃すらも押し返され始める

 

「神の力の前に平伏すが良い!!」

 

「1人じゃない!みんなの想いが込もったこの星は、絶対に壊れない!!」

 

「みんないくよ!」

 

スターの呼び掛けで、12星座ドレスからトゥインクルスタイルに戻りアースの加勢に入る

 

「スター・パンチ!」

「ミルキー・ショック!」

「ソレイユ・シュート!」

「セレーネ・アロー!」

「コスモシャイニング!」

 

スターたちの援護もあり押し返す

 

「神であるこの我が…負けるだと!?」

 

「アンタは十分に頑張った。だからもう、楽になってもいいんだよ」

 

アースたちのギャラクシー・イマジネーションがゾディアークの腹を貫通して、内部から浄化していく

 

「ば、バカな!?…ありえ…ん!…だが、タダでは!!」

 

崩れゆく巨大な体を両手で腹の部分を埋めて、体の内部にあるギャラクシースターカラーペンを砕いた

 

「何…これ!」

 

「引っ張られます!?」

 

砕いた事により、ペンに眠る強大なエネルギーが空間を捻じ曲げ一時的にブラックホールが出来てしまった

 

徐々にアースたちどころか、星ごと呑み込もうとする

 

「皆さん!早くパレスの方へ!」

 

「呑み込まれるでプルンス!」

 

プリンセスたちが、最後の力を振り絞ってパレス全体に結界を張りみんなを守る

 

「あたしたちも早く!」

 

「良し…おわっ!?」

 

アースがその場を離れようとすると何か足に巻き付いた。それを辿ってみると

 

「流星ィィィィィ!!」

 

ゾディアークが僅かなオーラでアースの足に巻き付いていた

 

「我と…僕と一緒に地獄の旅行と行こうじゃないか!!」

 

「フッ!」

 

レインボーイマジネーションペンでスターの力を宿らせ、星形のエネルギー体で足場を作り踏ん張る

 

「僕ごと道連れに…!」

 

「僕と繋がりたいんだろ?だったら僕と一緒に!!」

 

「ゾディアーク…」

 

アースは踏ん張る事をやめた

 

「いいよ。何処までも付いて行くよ」

 

「…!?」

 

「折角そっちから繋がり始めたんだ。それを無碍には出来ないよ」

 

アースは笑顔でそう言い、ゾディアークは呆気に取られていた

 

「何を言ってるの!?こっちへ来なさい!!」

 

「アース…ハッ!」

 

「セレーネ待って!」

 

セレーネは飛び出してソレイユが掴もうとするも、手が届かなかった

 

「アース!」

 

「な!?おい馬鹿!何で来ちゃったの!?」

 

セレーネはアースに抱き付き戻って来た

 

「アース約束しましたよね?この先どんな事があってもずっと一瞬、と」

 

「セレーネ…」

 

「もう離しません。わたくしも一緒に」

 

セレーネはアースの手を握る

 

「覚悟は出来ています」

 

「そうかよ…」

 

説得しようと思うも、今のセレーネには何言っても聞かないと感じて諦めた

 

「そんなの駄目!!」

 

パレスから声が聞こえた。スターだった

 

「これ以上誰かがいなくなるのは嫌だよ!お願いだから帰って来て!!」

 

スターの必死のお願い。アースはそれを目でセレーネに聞くが

 

「…」

 

セレーネは首を横に振るう

 

「そんな…」

 

「そろそろ時間だ」

 

アースは足場を解き、セレーネと手を繋いで呑み込まれて行く

 

「アース!セレーネ!」

 

 

 

 

 

「「スター、ありがとう」」

 

 

 

 

 

最後にそう言い残して、2人は呑み込まれる寸前にゾディアークの手を取って、3人手を繋いだ状態で消えた

 

そしてブラックホールもまた消えた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

後に残ったのは『悔しさ』と『叫びの声』だけだった




おっと!次回はどうなるか?

ここまでの拝読ありがとうございました!


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第63話 帰還と別れとそして──

最終回が待ち遠しい、だけど終わりたく無い。

本編をどうぞ!


(真っ暗だ…。何も見えない)

 

ブラックホールに呑み込まれて最初に気が付いたのはゾディアークだった

 

(駄目だ、今自分がどうなってるかも分からない)

 

呑み込まれる寸前の出来事を思い出す

 

(あそこまでお人好しとは思いもよらなかった)

 

アースの行動に呆れもあるが

 

(でも──)

 

 

『── いいよ。何処までも付いて行くよ』

 

 

『── 折角そっちから繋がり始めたんだ。それを無碍には出来ないよ』

 

 

(嬉しかったなぁ…)

 

今日この時まで孤独で人生を歩んで来たゾディアークに取って、あの言葉はとても嬉しくてしょうがなかった

 

(……たい)

 

そして今のゾディアークの気持ちは

 

(帰りたいよ…。こんな僕でも受け入れてくれた人達の元へ……帰りたいよ!)

 

暗くて何も無い虚無の空間に一筋の光が差し込んだ

 

(光だ…)

 

自身の体がどうなってるかも分からないが、ゾディアークはその光に向かって行く

 

 

 

 

 

//////

 

(何がどうなったのでしょう?)

 

セレーネも覚醒した

 

(んっ…体が全く動きません。それどころか存在してるかどうかも…)

 

セレーネもゾディアークと同じ反応をする

 

見えてるのに、自分の意識がハッキリとしてるのに体の感覚が全く感じていない

 

(2人共大丈夫だといいのですけど…)

 

自分より2人の心配をする

 

(…寂しいですね)

 

やはり、心配はしてもこの孤独感からは逃げられなかった

 

(情け無いです。覚悟は出来たつもりだったのに……流星君…)

 

大切な彼の事を思い浮かべる

 

(最後にもう一度…会えたら……)

 

そんな儚い願いに応えるかの様に光が差し込んだ

 

(何故光が?…いえ、とにかく近付いてみましょう)

 

動いてるかどうかも分からないまま、意思だけは光に向かって行く

 

 

 

 

 

//////

 

(悔いは無い…と言えば嘘かな)

 

アースには心残りがあった

 

巻き込んでしまったセレーネもだが、残してしまったスターたちを気に掛ける

 

(スターたちには悪い事したな。セレーネも無茶して……本当にみんなと居た時間が愛おしい)

 

自分の選択が正しかったのか、間違っていたのか、時間潰しに自問自答する

 

 

(これで良かったのかな?多分大丈夫だ)

 

 

(他に選択肢はいくらでもあった筈だ)

 

 

(…自問自答も飽きたな)

 

数分もすれば飽きてしまう

 

(感覚が無いからどれくらい経ったのかも分からん)

 

今のアースには1分経つのも凄く長く感じる

 

(独りってこんなにも辛い事だったんだ…)

 

改めて知る。仲間は居たが、そこに至るまで何年も独りで生きて来たゾディアークの気持ちを

 

(やっぱり、みんなと一緒がいい。一緒じゃなきゃ嫌だ)

 

(帰らなきゃ…あの暖かい居場所に。セレーネもゾディアークも)

 

強く願う

 

(帰るんだ。みんなが居る…あの暖かい場所に…みんなと一緒に!あの場所に!!)

 

その時目の前に小さな明かりが灯る

 

(レインボー…イマジネーションペン?)

 

光が、レインボーイマジネーションペンが辺りを照らす

 

そして────

 

 

 

 

 

////////

 

パレスでは、宇宙の危機を救った喜びでは無くフワやアースにセレーネを失った悲しみが広がっていた

 

「スター…」

 

「大丈夫だよ。ありがとう、ミルキー…」

 

「ルン……オヨ?」

 

スターを心配してたミルキーが何か違和感を感じた

 

「どうしたの?」

 

「あそこだけ何か歪んでる気がするルン」

 

指し示す3メートル前、特にこれといった物は無いが確かに空間が歪んでいた

 

全員警戒をしながらも近付こうとすると

 

「うわっ!?」

 

「なっ!?」

 

「きゃっ!?」

 

アース、ゾディアーク、セレーネの順に飛び出て下敷きになる

 

「此処ってスターパレス?」

 

「って事は戻れたのか?」

 

「みたいだね…じゃなくて!降りろ!苦しいわ!」

 

一番下敷きになったアースを2人は手を貸して起こす

 

スターたちはと言うと、何が起きたのか全く頭が追い付いていなかった

 

「え?何で?…だってさっき……えぇ!?」

 

「スター安心して、わたしたちもこの状況に全く付いて来れてないから」

 

「「うん(ルン)」」

 

そして、何が事も無かった様にアースたちはスターたちの元へ歩く

 

「いきなりでビックリした〜」

 

「ビックリしたのはこっちだよ!!」

 

「3人共何があったの?」

 

3人は顔を見合わせ

 

「「光が差し込んで気がつくと此処へ…」」

 

「あ、それ多分僕のレインボーイマジネーションペンの光だと思う」

 

「そうだったんですね!」

 

「なら納得だな」

 

「「「いやいやいや…」」」

 

「勝手に納得しないで頂戴…。それより、何であなたもいるの?」

 

アース、セレーネはともかく、ゾディアークがいる事にコスモは不満を感じる

 

「…」

 

「ゾディアークに関しては…大丈夫だ!」

 

アースが肩に手を掛ける

 

「流星…!」

 

「はぁ…ま、それがアースらしいと言えばらしい」

 

「ありがとうコスモ!愛してるぜ!」

 

「わたくしも!わたくしにも言って下さい!」

 

「フッ…」

 

ゾディアークはそんな愉快な光景を静かに笑って見ていた

 

「よもや、ゾディアークまで倒すとは…」

 

「へびつかい座!?お腹の傷が…気色悪り!!」

 

ゾディアークに腹を貫かれた筈のへびつかい座が、何事も無かった様に起き上がり傷も無かった

 

「確かに貫いたが、あくまで力を吸い取る為だ。傷なんて最初から作って無いよ」

 

と、ゾディアークが補足する

 

「邪魔が入ったが…プリキュア 、最後にひとつ言おう」

 

「?」

 

「我に見せてみろ。キラやば…な世界とやらを」

 

「うん…!」

 

「もしその世界ぎ誤っていれば、我は再び現れよう」

 

その場を立ち去ろうとするが

 

「待て!」

 

ガルオウガがそれを止める

 

「…」

 

へびつかい座は、スターたちの戦闘でヒビの入った腕輪をガルオウガに渡した

 

「すぐに力を失うが好きに使え。我を追い、恨みを晴らすも良かろう」

 

そして消えた

 

「プリキュア ありがとう。宇宙を取り戻してくれて」

 

「ねぇ、惑星レインボーは?」

 

事件は収まったが、コスモは自分の星の事が気になっていた

 

「貴方のイマジネーションは、我々をも超える力。全ては望むがままに」

 

「なぁ、ひとついいか?」

 

アースは落ち着いた今、周りを見渡し1人足りない事を知った

 

「フワは?」

 

「「「「「……」」」」」

 

「フワは…このパレスに」

 

その重苦しい表情から、自分がいない間な何かあった事を察してそれ以上は話さなかった

 

「フワは、プリンセスのイマジネーションで生まれたんだよね?だったらさ、わたしのこの力で戻せないかな?」

 

「プリキュア の力を?」

 

「大丈夫でしょ。惑星レインボーを元に戻せるくらいだし」

 

「それでも、完全な復活は無理でしょう…」

 

楽観的なアースとは違いプリンセスたちは逆の気持ちだった

 

「恐らく記憶も、ワープの力も。確かなのは、それをすれば我らと同じく力を失います。プリキュア になる事はもう…」

 

「それじゃあもう…宇宙には……」

 

トゥインクルブックを見つめ少し迷いが生じた

 

そんなトゥインクルブックを持つ手にミルキーの手が重なる

 

「『それでもフワに会いたい』。ひかるならそう言うルン」

 

「ララ!でも…」

 

「プリキュア になれなくても大丈夫」

 

「えぇ、この宇宙にはキラやば〜なイマジネーションがありますから」

 

「それに元々は無かった力。今更失っても僕たちの日常は何も変わらないよ」

 

ソレイユ、セレーネ、アースも手を重ね

 

「わたしも」

 

「ユニ?」

 

「星の事なら大丈夫ニャン。アイワーンが、元に戻す方法を研究したいって」

 

「みんな…!うん」

 

一瞬、心に揺らぎはあったものの友に背中を押して貰い決断した

 

スターも手を重ねる

 

全員がフワを想い口々に名前を溢す。トゥインクルイマジネーションの力を使い一瞬の光が瞬く

 

目を開けると変身は解けていたが、それよりも目の前には

 

初めて出会ったモコモコの姿をしたフワの姿が見える

 

「フワ?」

 

「やはり力が…記憶も…」

 

プリンセスの言う通り復活はしても記憶とまでは

 

『忘れる筈がありません』

 

 

 

「ひ…かる…」

 

 

 

「フワ…!うん…!」

 

覚えててくれた。名前を言ってくれて涙が止まらず、ひかるは泣いてしまう

 

「ルン?ペンダントの光が!」

 

「消えていく…」

 

そして力を使った事により、ペンダントの力も殆ど失い光が淡くなる

 

「これを使え。長くは保たぬ」

 

ガルオウガは先程受け取ったボロボロの腕輪で、最後のワームホールで流星たちを地球へと帰す準備をする

 

「フワは私達が」

 

「えっ?」

 

「フワにはパレスが必要です」

 

「「「「「……」」」」」

 

「大丈夫でプルンス。プルンスが付いてるでプルンス」

 

プルンスに任せれば安心。だけど

 

「フワ?」

 

「……」

 

「ひかる」

 

「流星君…」

 

別れを惜しむひかるに流星がそっと手を肩に乗せる

 

「…プルンスお願い」

 

「任せるでプルンス」

 

フワはプルンスに託した

 

「みんな、今までありがとうニャン」

 

「ユニ…」

 

全ての事が解決した今、ユニは自分の星へと帰るのが約束だった

 

「みんなと一緒に居られて、とってもキラやば…だったニャン」

 

「そうですね」

 

別れに涙目。ユニが帰るとならそれは彼女も同じ

 

ララはユニの所へ並ぶ

 

「ララ…」

 

「そう…だったな。いつの間にか、側に居る事が当たり前になってた」

 

「ルン。わたしもサマーンに帰るルン」

 

ここでみんなとのお別れ

 

「わたし、地球で学んだ事をサマーンのみんなに伝えたいルン!」

 

「ララ……うん!」

 

ひかるは自分の気持ちを押し殺して元気に頷く

 

「急げもう保たぬ」

 

「さぁ行け」

 

「元気で…」

 

「みなさまも!」

 

「今度会う時は『友達』でだな!」

 

「あぁ!キッチリと今までして来た分、償って『友達』として会おう!」

 

ノットレイダーたちとゾディアークに別れの挨拶を済ませる

 

「わたし、またきっと行くよ!自分の力で…宇宙に」

 

「ひかる……ルン!ルルルン!ル?ルルル…」

 

「ペンダントの力が…」

 

ペンダントの力も失い言葉も分からなくなってしまった

 

それでも

 

「ひ…かる…」

 

「…!」

 

「あり…がと…」

 

カタコトでもしっかりとその言葉届いた

 

「うん!!」

 

そして最後の触手での挨拶を交わして

 

「ありがとう」

 

僕たちは

 

「またね」

 

帰って来た

 

 

 

こうして、全宇宙を巻き込んでのフワとペンと宇宙の平和を巡る戦いは終わった

 

長かった様で短い1年が終わる。例えどんなに離れていても、一度繋がった糸は決して切れない

 

また会える日を待ち望んで、流星たちは空に浮かぶ六つの星を見上げた

 

 

 

そして、月日は巡る────

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「そう言えば流星気になったんだけど…」

 

「ん?」

 

「住む場所はどうするの?」

 

「え?そりゃあ勿論ララのロケット…で……あーーーっ!!」

 

「やっと気付いた…」

 

「どうしよう!!住む場所が無くなった!!」

 

「流星君、ずっとララのロケットでお世話になってたもんね」

 

「でしたら!是非わたくしの家にでも!!」

 

「ララーー!!カムバァァァァァァック!!!」




スタプリ最終回のリアタイは諦めます。
朝一で大阪に行き、プリストでスペースコレクションを買いに行きます。まぁ録画もしますし、並んで待機してる時にでも見逃し配信でキッチリ観させて貰いますけどね!!!

最終回の話は2分割、又は3つに分けてお送りする予定です

ここまでの拝読ありがとうございました!


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第64話 新しい出会いと無限大イマジネーション☆

最終回の話です

本編をどうぞ


あの別れから月日経ち

 

「もっと遊ぶフワー!!」

 

「元気良すぎでプルンス…」

 

それぞれの星で

 

「いい加減出て来るニャン」

 

「…ごめんなさい…だっつーの」

 

今日も平和に

 

「キラやば〜☆」

 

「キラやば〜って、どうしてルン?」

 

「マザーが良く言うルン!」

 

『マザーと情報を共有した際に、ひかる様の事を認識致しました』

 

「…ルン」

 

驚きもありつつ暮らしていた

 

 

 

 

//////

 

「みんな元気かなぁ〜?」

 

「ええ」

 

ロケットがあった場所で流星たちは集まっていた

 

えれなとまどかは宇宙に居るみんなの事を話し、流星はひかるが描いてる絵を眺めてた。

その絵は、みんなが描かれていた

 

「相変わらず上手いな」

 

「うん…」

 

カラ返事。元気が無い原因は、やっぱりララたちと別れたのがそうだろう

 

「フ〜〜ワーー!!」

 

「…!」

 

聞き覚えるのある声に、空には星型のワームホールが出現する

 

「「「「え!?」」」」

 

そして中から出て来たのは、自分たちで作り上げたロケットだった

 

静かにロケットのハッチが開くと

 

「ひかるー!!」

 

「フワ……フワー!!」

 

ユニコーンの様なツノに、ペガサスを思わせる羽を生やしたフワが飛び出た

 

お互い、涙を流しながら再会する

 

「「「フワ!」」」

 

「まどか!えれな!流星!」

 

勿論、感動の再会はこれで終わる筈が無い

 

「久し振りでプルンス!」

 

「…!ララ!!」

 

更に奥から、ユニとプルンス。そしてララも

 

「ひかる…!ル、ルルル!ルンルール!」

 

「フ〜ワーー!!」

 

突然フワが叫んだと思ったら

 

「ルン?ペンダントが!」

 

「キラやば〜っ☆」

 

全員のスターカラーペンダントが復活したのだ

 

「フワの力が戻ったんでプルンス!」

 

「…ただいまルン!」

 

「おかえり!ララ!」

 

再会も落ち着いて今現在の事をみんなで話す

 

「まどか、留学辞めたルン?」

 

「お父様と相談して家から通える学校に。わたくしは留学辞めましたが…」

 

「えれなさんが留学決まったんだよ!」

 

「この秋からパパの国にね」

 

「惑星レインボーのみなさんは?」

 

「元気ニャン。流星は何してるの?」

 

「僕も高校。まどかと同じ学校だよ」

 

流星とまどかは同じ高校、えれなは留学、ユニは星のみんなと元気に暮らしてる。それぞれ思うがままの道を進んでいる

 

「ところで、ララは何で地球に?」

 

『ララ様は調査の為に来ました』

 

「忘れてたルン…」

 

「調査って?」

 

ララの話によると、地球に帰る時にノットレイのマスクも一緒にワームホールの中に入ったらしく、それを調査すべくここに来たらしい

 

『試作改良型で、被るだけで歪みを増幅し巨大化するとの事です』

 

「「「えー!?」」」

 

「何でそんな物が…」

 

「誰かが被ったら危険ルン!だから探しに来たルン!」

 

「そういう事ならみんなで探そう!」

 

手分けして、森の中をワープで帰って来た周辺を探す

 

流星とまどか、ひかるとララとフワ、えれなとユニとプルンスで分かれた

 

「何処にも見当たりませんね?」

 

「そうだな」

 

流星とまどかは、そんな事を呟きながら探してると

 

「何か探し物かい?」

 

「あなたは…?」

 

声がして顔を上げると、流星たちより年上のダッフルコートを着た青年が居た

 

「俺は…まぁ人探し。子犬を連れた女の子を見なかった?」

 

「いえ…僕らも、変わったマスクを探してるんですけど知りませんか?」

 

「マスクか…ごめん。見てないな」

 

「そうですか」

 

「では、お互いに見つかるといいですね」

 

まどかも話しに参戦した

 

「君達は恋人同士かい?」

 

「え?は、はい」

 

「将来を誓い合った恋人同士です!」

 

「そうか…フフ。幸せに、また」

 

そう言って青年は森へと歩き出した

 

何か吸い込まれる様な魅力を感じた青年だった

 

その後は、みんなと合流して探すも中々見つからなかった

 

「もう、誰かに拾われてしまったとか?」

 

「オヨ!大変ルン!」

 

「だとしても、流石に被らないでしょ!落ちてた得体の知らないマスクなんて」

 

「だといいけどな…」

 

だけどそれは当たってた

 

マスクを発見したのは、まどかのお父さんの冬貴、調査を依頼されたひかるのお父さんの陽一だった

 

「う〜ん、これは…キラやば〜っ☆」

 

冬貴からマスクを取りそれを自分に被せると

 

「ノットレ〜イ!」

 

ノットリガーとなってしまった

 

それを見た冬貴は慌ててその場から逃げ出した。入れ違いで流星たちが到着する

 

「あー!あの独特のセンスの服は!」

 

ノットリガーの服に『UMA』とプリントされた服を見て察した

 

「お父さん!?」

 

「えれなが余計な事言うから…」

 

「あたしのせい!?」

 

モゾモゾと動いてるノットリガーにプルンスが

 

「『マスクがズレてイライラ〜!』心が歪んだでプルンスか!」

 

「しょうもな!?」

 

「どうしよ〜!!」

 

慌てふためくひかるにフワが声を掛ける

 

「ひかる!変身フワ!」

 

「そっか!変身…出来るんだ。久し振りに行くよ!」

 

 

 

「「「「「「スターカラーペンダント!カラーチャージ!」」」」」」

 

 

「「「「「「キラめく〜星の力で〜憧れの〜私描くよ〜♪ …トゥインクル トゥインクルプリキュア♪トゥインクル トゥインクルプリキュア♪ スター☆トゥインクル〜♪スター☆トゥインクルプリキュア〜あぁ〜♪」」」」」」

 

 

「宇宙(そら)に輝くキラキラ星!キュアスター!」

 

「天にあまねくミルキーウェイ!キュアミルキー!」

 

「宇宙を照らす!灼熱のきらめき!キュアソレイユ!」

 

「夜空に輝く!神秘の月あかり!キュアセレーネ!」

 

「銀河に光る!虹色のスペクトル!キュアコスモ!」

 

「全てを包み込む母なる惑星!キュアアース!」

 

 

「「「「「「スター☆トゥインクルプリキュア!」」」」」」

 

 

 

「ノットレ〜イ!」

 

「ル〜ン!」

 

ノットリガーのパンチをミルキーがバリアーで受け止め

 

「今ルン!」

 

「ハァ!」

 

「フッ!」

 

「ニャン!」

 

ソレイユ、セレーネ、コスモが背後からトリプルアタックし、大きく後ずさる

 

「スター!」

 

「アース!」

 

コスモとセレーネの合図で、スターとアースが畳み掛ける

 

「スター・パンチ!」

 

「アース・スラッシュ!」

 

多少ブランクはあるものの、息の合った連携でノットリガーが持ってた虫眼鏡を弾き飛ばす

 

「ノット…レーイ!!」

 

今度は反撃と言わんばかりにUMAの文字から光線が出る

 

全員ジャンプして避けるも、木の破片がフワとプルンスの元へ落下していく

 

「やばい!!」

 

だが、そんな2人の前に1人の少女が飛び出した

 

「ハァッ!」

 

その子は、手に持つステッキから光線を放ち破片を遠くへと飛ばした

 

「あなた、もしかして!」

 

「え?知り合い?」

 

「うん!わたしは『キュアグレース』」

 

「キュアグレース!キラやば〜っ☆」

 

その子は『キュアグレース』と名乗った。アースたちとはまた別のプリキュア だ

 

「ありがとうフワ!」

 

「やっぱり、ぬいぐるみじゃないんだね!それじゃあ、あなたも?」

 

「異星人でプルンス!」

 

更にそこへ

 

「居た!おーい!」

 

「あっ!おーい!」

 

先程、森の中で出会った青年だった

 

「探したよ」

 

青年も探してた人物に出会えてホッとするも

 

「ノット〜レーイ!!」

 

再度同じ攻撃が襲い掛かる

 

「グレースは下がってて!」

 

「分かった」

 

「あの人何を?」

 

そして青年の空気が変わった

 

「その攻撃…断ち切る!抜剣覚醒!」

 

その瞬間、碧の光が輝くと同時に光線を一刀両断する

 

「良し」

 

青年の姿が変わっていた。髪が腰まで伸びて、髪色と肌色も全体的に白くなる。瞳の色も碧色になる。そして一番の驚きが

 

「いつの間に剣を…!」

 

碧色に光る剣をいつの間にか握っていた

 

「今だよ!」

 

「「「「「うん!(ルン!)」」」」」

 

「お、おう!」

 

グレースの声で急いでスターゲイザーペンを構える

 

「スターゲイザーペン!」

 

 

 

「みんなの思い!重ねるフワ〜!」

 

「シャイニートゥインクルペン!」

 

「声を重ねるフワ!」

 

「キラキラ〜!」

 

「トゥインクル!」

 

「キラキラ〜!」

 

「トゥインクル!」

 

「「「「「イマジネーションの輝き!なりたい自分に!」」」」」

 

「星の力輝くフワ〜!」

 

「思いを重ねて!」

 

 

「星座の輝きここに集まれ!」

 

「想いをひとつに!」

 

 

「「「「「プリキュア!スタートゥインクル・イマジネーション!」」」」」

 

「プリキュア!スパークル・スターゲイザー!」

 

 

 

プリキュア 全員の攻撃でノットリガーを浄化した

 

浄化するとひとつの光りがスターの手の平の上に

 

「?」

 

「何それ?」

 

手の平の上で光りが弾けると、フワが写ってるボトルの様な物が出て来た

 

「ふわあ〜!綺麗!」

 

「ワーン!」

 

グレースの元へ1匹の子犬がトコトコとやって来た

 

「さっきの!」

 

「何か興味深々でプルンス」

 

「フワ!」

 

フワがそのボトルを持ち、その子犬の首元に付けてるリボンと一緒に付けてあげた

 

「良く似合うフワ!あげるフワ!」

 

「えっ?いいの!」

 

「フワ!」

 

「良かったねラテ!ありがとう!」

 

「グレースそろそろ」

 

グレースと青年が立ち去ろうとのをスターが止めようとする

 

「ちょっと待って!キュアグレースってもしかして──」

 

「う…うぅん……」

 

スターが言い掛けた時に陽一が目を覚まそうとする

 

「スター行くぞ」

 

「うん!…ってあれ?」

 

「消えた…?」

 

少し目を離した隙に、音も無く消えていた

 

不思議に思ってると何処からか声がする

 

 

『……い』

 

 

『りゅ……い』

 

 

『流星!』

 

 

 

 

 

「んだよぉ……」

 

「流星、もう時間ですよ」

 

「えっ?もうそんな時間!?」

 

「今日は大切な日。行きますよ」

 

「待ってくれ!まどか!」

 

急いで支度する

 

「良し!」

 

夢から覚めた流星、今日は大切な日

 

何せ今日は────

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ひかるが宇宙へ旅立つ日だから




「わたしたちは、この1年間で沢山のキラやばな事を体験して知った」

「嬉しいこと、楽しいこと、悲しいこと、色んな事を分かち合ったルン。…時には衝突して喧嘩もしたルン」

「でも、それも含めてあたしたちの大切な思い出」

「挫けそうになった時、いつも側に居てくれた掛け替えのない友人たち」

「どんなに離れても、心のイマジネーションで繋がってる」

「そんな素晴らしい出会いを僕たちは絶対に忘れない」

次回 スター☆トゥインクルプリキュア 〜星々達の煌めき〜

最終回「星々達の煌めき」


「でも、実際には半年程度だよね?」

「流星君、わたくしには何を仰っているのかよく分かりません」

「なんか…すみません」


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最終話 星々達の煌めき

前回の後書きで予告的なのやってみました!

そして、友情出演でキュアグレースも登場に謎の新キャラも出て来ました!そこは誰も触れないのだね…

では!最終話をどうぞ〜


15年の月日が経ち、僕たちは────大人になった

 

「日本の宇宙への第一歩を祝福したいと思います。…ふぅ…」

 

「天宮さん、ロケット打ち上げまで待機でお願いします」

 

「OK!」

 

天宮 えれな

夢だった通訳士というのを叶えて活躍している。

大人になってから、長かった髪を後ろに結んで、より一層たくましくなった

 

今は、リアルタイムで通訳をしてひと段落ついたところだった

 

 

 

「順調かね?打ち上げの準備は」

 

「はい。(わたくし)達、宇宙開発特別捜査局にお任せ下さい」

 

香久矢 まどか

彼女は、15年前お父さんである冬貴と同じく『宇宙開発特別捜査局』に所属していた。そして、結婚もしており一児の母でもある

 

今回は、有人ロケット開発のプロジェクトリーダーと務めている

 

「おかあしゃ〜ん!」

 

「よっ!」

 

「月華」

 

一人娘の月華を流星が肩車をして歩いて来た

 

「ご苦労様!」

 

「お父さんも」

 

香久矢 流星

世界各国を飛び回りボランティア団体で活動している。勿論、国内でも活動をしている。それと同時に、未だに地球に滞在してるアブラハムと一緒に地球の調査もしている為、星空連合にも所属している。そして、一児の父でもある

 

2人は高校の卒業と同時に結婚して、3歳の娘『月華(つきか)』と一緒に皆んなで幸せに暮らしてる

 

 

 

「ひかる、良く休めましたか?」

 

「バッチリ!久し振りに、ララや皆んなの夢を見てさ…プリキュア になって、フワも居て…いい夢だった」

 

「お父さん…流星もひかると似た様な夢を見たと言っていました」

 

星奈 ひかる

『自分の力で宇宙へ行く』という夢を叶えて宇宙飛行士になった。今日、日本初の有人飛行のパイロットとして旅立つ

チャームポイントでもあったツインテールで無く、ララと同じ様な髪型、ショートボブにピンクのメッシュが入ってる

 

今は、控室でまどかと一緒に話をしている

 

 

 

 

 

星空界 惑星レインボー

 

「凄いルン!畑が沢山増えたルン!」

 

「ええ、アイワーンの発明のお陰で土が豊かになったニャン」

 

「まあね、この超天才科学者のアタイに掛かれば朝飯前だっつーの」

 

羽衣 ララ

大人になってからは、立派な調査員として様々な惑星を回る多忙な日々を過ごしてる

ララはひかるとは反対に、長い髪をツインテールにしている

 

ユニ

惑星レインボーでアイワーンと共に復旧に尽力している。故郷であって、本来の姿である獣人の姿に長い髪を2つに纏めて下ろしてる

 

今はララが調査にしに来て、ユニとアイワーンで現状報告をしている

 

「この前、ノットレイダー達の星にも行ったルン」

 

ノットレイダーの惑星の調査では、ガルオウガ達の頑張りで素晴らしい星となっている

 

「皆んな、元気そうだったルン」

 

「色々な所に行くのはいいけど」

 

「大分ガタがきてるっつーの」

 

ララがいつも移動手段として使ってるロケット。今も変わらず昔のまんま。でも、少しボロボロの状態だった

 

「フレアに修理してもらってるから大丈夫ルン。…やっぱり、あのロケットがいいルン」

 

『私も、今のロケットで問題ありません』

 

思い出深いロケットを今も大切にしている

 

「アイワーン!」

 

「種まき手伝ってよ〜!」

 

「全くしょうがないっつーの」

 

子供達に呼ばれるアイワーンは、手伝いをしにララ達と離れる

 

そして、ララとユニの2人っきり

 

「調査で沢山の星を回ったルン。…でも、地球には遠過ぎて行けないルン」

 

「会えるわ」

 

ひかる達との再会を出来ない事に寂しそうになるが、ユニは信じていた

 

「ひかる、言ったニャン」

 

 

『──会って話してみたい。この星の人たちと』

 

 

「まだ約束、果たせて無いニャン」

 

「ルン…」

 

その時、流れ星が見えた

 

「流れ星に願ったら…願いが叶うルン!」

 

ララとユニ、2人で願う。また会える、その時を

 

(もう一度会いたいルン)

 

 

 

 

 

(会いたいな…)

 

 

 

 

 

(会いたいルン…)

 

 

 

 

 

(皆んなに…)

 

 

 

 

 

(会いたい…)

 

 

 

 

 

(皆んなに…)

 

 

 

 

 

(((皆んなに…会いたい!(ルン!)))

 

 

 

 

『スターパレスより連絡です』

 

『ララ〜!フワが…フワが!』

 

「オヨ!」

 

 

 

 

 

そして地球、日本ではロケットの発射準備が整っていた

 

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3

 

 

2

 

 

1

 

 

 

 

そして、ロケットは宇宙へ打ち上がった

 

「行ったな」

 

「はい」

 

「少し寂しくなるね」

 

流星とまどかが話してると、流星の持つ携帯から電話が掛かる

 

「はい……え!?それ、本当ですか!?」

 

「?」

 

「はい!…はい!ありがとうございます!『準備して待ってるからあの場所で』と伝えて下さい!」

 

通話を終えた流星にまどかが聞く

 

「誰からですか?」

 

「アブラハムからだよ。今、サプライズゲストが到着したって」

 

「サプライズゲスト?それは何処に?」

 

流星は空へと指を立てる

 

「空?……まさか!」

 

「そう、そのまさかだよ!」

 

まどかも察しがつき思わず涙が溢れ出る

 

「さあ行こう!夜にいつもの場所に不時着するって!」

 

「はい!では準備して待ちましょう!」

 

流星とまどかは手を繋いで歩き出した

 

(まるで夢の様な出来事だった。観星町に来て、友達が出来、宇宙を守る旅して無茶苦茶だった)

 

(でも、沢山の人と繋がれた。そんな素敵な夢だったな…)

 

 

 

彼、彼女達の夢はこれからだった。これからの人生、皆んなはどう過ごすのか?とても楽しみです

 

不思議で楽しかった冒険の日々はこれにて終わりを告げる

 

そして今日も、綺麗に輝くイマジネーションが星々達を煌めかせる

 

あの言葉と共に────

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「「「「「「キラやば〜っ☆」」」」」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

おわり☆




終わり………では無いです!

実は…エピローグを考えております!まぁ、最終話のその後のお話ですね。そして休話SPもしなければなりません!

案外やる事いっぱいだ!

ここまでの拝読ありがとうございました!


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エピローグ 流星とまどかの結婚話

イマジネーション爆発!

偏った知識で書いたので、それに関する意見等は有り難く受け止めます。

エピローグどうぞ〜


「こうして集まるのはいつ振りかな?」

 

ロケットの中

 

この場に居るのは、流星、ひかる、ララ、えれな、まどかにユニ。そしてプルンスとフワ。

みんな大人になってたくましくなっている

 

「ララ達が丁度来た時、ひかるは宇宙に行ってましたから、こうしてちゃんと皆さんが揃って集まるのは久し振りです」

 

「皆んなズルいよ〜!私だけ画面越しで喋ってたから」

 

「やっぱり、ララ達の見た目の変化凄すぎ!」

 

「昔のひかるとお揃いルン!」

 

「ユニは元の姿は少し違和感あるかな。今まで見てた分ギャップが凄いよ」

 

「ん?あの時の姿になろうかしら?」

 

「今のままでも大丈夫でプルンス!」

 

「綺麗フワ〜!」

 

机を囲んでドーナッツを食べる。あの時と何も変わらない風景が今もある

 

思い出話に花を咲かす

 

「そう言えば流星ってまどかと結婚したんでしょ?」

 

「あぁ、今は『香久矢 流星』として名乗ってるよ」

 

「オヨ?あれから地球の文化を調べてたけど、普通は流星の名字がまどかに移るんじゃなかったルン?」

 

そう、普通なら夫との名字なのだが

 

「それなら(わたくし)も言ったのですが…」

 

「なら、流星とまどかがどんな風に結婚したのか知りたいわ!」

 

「プルンスも気になるでプルンス!」

 

「フワもフワ〜!」

 

ララ達、宇宙人組は興味深々

 

「ではでは話をしようか!!」

 

「何でひかるが自分の事の様に話すんだよ…」

 

「フフッ……そうですね。プロポーズに関しては、皆さんは知っていますよね?」

 

「覚えてるよ。宇宙での熱い告白」

 

ニヤニヤとえれなは笑っていた

 

「でしたら…婚姻届を書く所から話しましょうか」

 

私と流星はあの日──

 

「ちょ、ちょっと待つニャン!」

 

「どうかしましたか、ユニ?」

 

「まどか、貴女昔は流星の事を『流星君』と呼んでなかった?」

 

まどかが流星を呼び捨てで呼んだ事に気が付いた

 

「それも順を追ってお話します」

 

「そ、それは助かるわ」

 

「コホン!では、気を取り直して」

 

私と流星はあの日、婚姻届を出しに役所に向かいました

 

 

 

 

 

「よっしゃ!高校の卒業式も済んだし役所に行くぞ!」

 

「お〜!」

 

「2人共、もう出掛けるのか?」

 

「はい!一刻も早く流星君と一緒になりたいです!!」

 

フンスッ!と言わんばかりに冬貴に告げる

 

因みに流星は、地球に残ってるアブラハム監督から資金援助を受けて生活はしてるものの、住んでる所は香久矢家なのである

 

「そ、そうか。では気をつけるんだぞ」

 

「後で行くからね〜」

 

「行って参ります」

 

「行って来ま〜す!」

 

役所に向かう途中で、ここまでの道のりを話す

 

「やっとですね!」

 

「説得するのに一体どれだけ掛かったやら…」

 

結婚に関して家族に話したのは高校に入ってから。3年生に上がるまでひたすらに説得して、ようやく掴み取った幸せ

 

「おじさん…じゃなかった。これからはお義父さんか。手強かったね」

 

「お母様は即許可が降りましたね!」

 

そんな話をして役所の前に着く

 

「私、きき緊張して来ました!」

 

「僕なんて、緊張を通り越してしまったよ」

 

「い、いざ!出陣です!」

 

「取り敢えず落ち着け」

 

役所に入り用紙を受け取る。あらかじめ、書き方は調べていたのでスラスラと空白を埋めてく

 

「流星君、本当に良いのですか?」

 

まどかは書く手を止めた。

その理由は

 

「私の姓で…」

 

「それはもう決めたでしょ?僕は『香久矢』として生きていく」

 

相も変わらず頭を撫でる

 

「分かりました。では」

 

『妻の氏』の空欄にチェックする

 

「まどか、続き書くよ」

 

更に書き進め、香久矢家全員集合する

 

未成年なので、親の同意の同意を書いて貰い

 

「良し!出来た!」

 

 

 

 

 

「こうして婚姻届は無事提出出来ました」

 

「普通ね」

 

「何を期待してたんだよ…」

 

「まどかの事だから、役所に行ってもずっと引っ付いているかと思ったルン」

 

「流石にそんな恥ずかしい事はもうしません!!」

 

「流星は…プルンス?」

 

「何だよ!?その間は何?気になるよ!!」

 

「皆んな話が逸れてるよ」

 

えれなの一言で一同話のレールを戻す

 

「次は結婚式…前日から行きましょう!」

 

「その時って確か、流星がひかるの家に泊まったんだよね?」

 

「あ、あぁ…」

 

「どうしたのです?」

 

結婚式前日の言葉が出た途端に、流星の顔色が悪くなる

 

「私、前日にどう過ごしていたのか気になります!」

 

「私はまどかさんの話が聞きたいな〜…」

 

「私は興奮して眠れませんでした!」

 

「「……」」

 

「以上です!」

 

「ひかる…」

 

「うん…」

 

おもむろに2人は席を立つ

 

「まさか2人共、何かトラブルでも起こしたの?な〜んて」

 

ユニの冗談交じりの言葉なのだが

 

「「すみませんでした!!」」

 

「本当に何かあったルン!?」

 

「「じ、実は…」」

 

 

 

 

 

結婚式前日の朝

 

「ひかるひかる!ひ〜か〜る〜!!」

 

「どうしたの?」

 

「貴様!指輪を何処へやった!!」

 

「ちゃんと元の場所に戻したよ」

 

「えっ……」

 

流星はひかるの部屋に駆け込んだ

 

「ひかる!マジで無いぞ!!」

 

「そんな筈は……あ、あれ?」

 

「おいまさか…」

 

「どっかいっちゃったね…」

 

その言葉に流星は絶句した

 

それからは、2人で部屋中を探し始めた

 

 

「マズいよ!結婚式は明日なんだよ

〜!」

 

「分かってるよ!…何処にいったんだ?」

 

とにかく漁った。時間は過ぎて行き夕方

 

「ひかる!見つけたぞ!!」

 

「やった!!」

 

「「万歳!万歳!」」

 

指輪を見つけて大はしゃぎする2人

 

「ところで、何処にあったの?」

 

「……引き出しの中」

 

「おかしいな。私も見たけど無かったよ?」

 

「奥にあった」

 

「「……」」

 

「「疲れたね…」」

 

 

 

 

 

「前日にそんな事があったんだ…」

 

えれなも苦笑いしか出なかった

 

「とんでもないトラブルメーカー達ね」

 

「「ごもっともです…」」

 

「流星、ひかる、次からはちゃんと確認して下さいね」

 

「まどかが怒らないなんて意外ルン」

 

いつもなら、決め技を一つか二つはする筈が今回は何も起こらなかった

 

「ララ、まどかの眉の所を見て」

 

えれながララに耳打ちで話す

 

「オヨ?…あっ…」

 

まどかの眉の上を見ると、怒りマークが浮き上がっていた

 

「静かに怒ってるよ」

 

「まどかも大人になったルン」

 

まどかは深呼吸して落ち着く

 

「では、次は結婚式当日ですね」

 

 

 

 

 

場所は教会。流星とまどかは一般で言う「挙式」で式を挙げる

 

式はもう既に始まっており、新郎である流星は新婦のまどかが来るのを待っている

 

席には皆んなの顔が見える。勿論、ひかるにえれなも参加して見守っている

 

そして、新婦のまどかと父親である冬貴が入場する

 

(やばい!今更、緊張して来た!!)

 

冬貴からまどかの手を取り、流星は祭壇前まで腕を組んで歩く

 

流れに沿って讃美歌斉唱、聖書朗読に進む

 

牧師が朗読してる途中から、まどかが小さな声で呼び掛ける

 

「流星君、緊張してますか?」

 

「悪い、気になったか?」

 

「いえ、私も緊張しています」

 

朗読が終わり祈祷。神に祈りを捧げ、いよいよ挙式で最も重要な場面「誓約」が行われる

 

「星空流星さん。貴方は香久矢まどかさんと結婚し、妻としようとしています。貴方は、この結婚を神の導きによるものだと受け取り、その教えに従って、夫としての分を果たし、常に妻を愛し、敬い、慰め、助けて、変わることなく、その健やかなるときも、病めるときも、富めるときも、貧しきときも、死が二人を分かつときまで、命の灯の続く限り、貴方の妻に対して、堅く節操を守ることを約束しますか?」

 

「はい、誓います」

 

「貴方の夫に対して、堅く節操を守ることを約束しますか?」

 

「はい、誓います」

 

指輪の交換。流星からまどかへ、まどかから流星へと相手の左手薬指にはめる

 

誓約を立て、ベールアップ

 

「まどか」

 

「流星君」

 

 

 

 

 

「うぅ…//これは恥ずかしいです…///」

 

「言うんじゃない!こっちまで恥ずかしくなる」

 

2人とも、顔を俯かせて赤くなる顔を見られまいとする

 

「幸せだね〜」

 

「それが一番ルン!」

 

「け、結婚式の話は以上です!」

 

「もっと聞きたいニャン」

 

「それもいいけど…」

 

ひかるがふと外を見ると日が暮れてるのに気付く

 

「夕方か…」

 

「そろそろお暇しましょうか?」

 

「待ちなさい!」

 

ユニが、席を立つ流星とまどかを引き止める

 

「何故呼び捨てになったのかを聞いてないわ!」

 

「えらい食い付くな」

 

「興味を持つのはよろしいですけど、あまり期待はしないで下さい」

 

「それでも気になって眠れないわ」

 

「しょうがない。その前にお菓子足そう。プルンス、おかわりあるかな?」

 

「あるでプルンス!」

 

喋る前にお菓子を補充して話を戻す

 

 

 

 

 

結婚式が終わったその日の夜

 

「は、初めての寝室ですね!」

 

「そ、そうだね!」

 

当たり前だが夫婦になったのだ。勿論、寝る時も一緒

 

「「……」」

 

今日まで2人で暮らしていたが一緒に寝るというのは、昔一緒に昼寝をした時以来だった

 

その為、2人して緊張していた

 

 

『── 僕が一緒に背負ってあげる。こうやって手をつないで、一緒に隣を歩いて笑ったり泣いたり。だから困ったら頼っていいんだよ』

 

 

『── そうだよ!結婚!この戦いが終わって将来結婚しよう!』

 

 

まどかはこれまでの事を思い出す

 

「流星」

 

「うん……ん?何故呼び捨て?」

 

「私達はもう夫婦ですよ」

 

「そうだな。夫婦だもんな」

 

「「……」」

 

「うぅ…///」

 

『夫婦』と言う単語に耐え切れず、まどかは顔から火が出る

 

「改めて宜しくな!まどか」

 

「…!はい!流星」

 

「…そろそろ寝るか」

 

「そ、そうですね!…あっ」

 

「どうしたの?」

 

まどかはとある事を思い出す

 

「流星…その…//」

 

急にモジモジとする

 

「セッ……性…を…///」

 

(あ〜)

 

「その…あれを……」

 

「何々〜♪」

 

言いたい事を分かった流星は、ニヤニヤと笑いまどかが答えるのを待つ

 

「もう!///」

 

「可愛いなぁ〜」

 

「とにかく初夜を迎えましょう!!」

 

若干ヤケクソ気味だが、見事まどかの言いたい事が聞けた

 

「わぁ〜大胆」

 

流星を押し倒して馬乗りになる

 

「流星!か、覚悟して下さい!」

 

 

 

 

 

「あの後、即堕ちでした。ご馳走様」

 

「それは言わないで下さい!///」

 

結婚初夜は流星の圧勝だったらしい

 

「一心不乱に乱れる顔!クールなまどかがあそこまでになるとは…。素晴らしい思い出」

 

「流星、お口はチャック…ですよ!」

 

またも、まどかから黒いモヤが見える

 

「ご立腹ですね、はい。…さてと、そろそろ帰らないと」

 

今度こそ帰ろうとすると

 

「あっ!待って最後に良いかな?」

 

全員ロケットの外に出て並び始める

 

ひかるが「記念写真撮ろう!」と提案したので撮る事に

 

「AI、バッチリ写ってるルン?」

 

『はい、写っております』

 

AIの小型カメラで写真を撮る

 

『準備出来ました』

 

「ルン!皆んな準備はいいルン?」

 

「いいよ!」

 

「OK!」

 

「大丈夫です!」

 

「いつでも」

 

「バッチリ!」

 

「プルンスも大丈夫でプルンス!」

 

「フワもフワ〜!」

 

『では合図を』

 

「良し!」

 

言い出しっぺのひかるが合図を出す

 

「1+1は〜?」

 

「「「「「「に〜!」」」」」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この巡り会えた奇跡を大事に




これにて本編ストーリー全てやり切りました。
休話SPがあるとは言え、物語としては終わりです

ではこれにて、ここまでの拝読を本当にありがとうございました!!


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休話 END 沢山のイマジネーションをありがとう☆

最後の休話です!

最後にちょっとしたお知らせがあります!

ではどうぞ〜


「お疲れ様でした!」

 

「「「「「お疲れ様でした!(ルン!)」」」」」

 

今回、集まった場所はスターパレスだった

 

これまで、流星達が出会った人達が全員パレスに集合して、飲めや歌えやのどんちゃん騒ぎ

 

「いや〜、皆んな大人になったね〜」

 

「私は元々大人ルン!」

 

「流星、準備は順調ですか?」

 

皆んなが騒ぐ中、流星とアイワーンとロロでAIとモニターを接続していた

 

「もう出来るよ」

 

「それ、これに繋いでっつーの」

 

「これで完成ルン!」

 

接続完了してパレスの皆んなににモニターが見える

 

「やっと振り替えられるね!」

 

「確か今回は…本編の58話〜エピローグと番外編の2本の計11話分ね」

 

「早速始めるでプルンス!」

 

プルンスがリモコンを操作して映像を映す

 

「あ、その前にひとつ良いかな?」

 

「フワ?」

 

「振り返りが終わったら重大発表があるから」

 

「「「「「重大発表?」」」」」

 

「何々!教えて教えて!!」

 

「だから、振り返りが終わったらな!」

 

と言う訳で最後にお知らせがありますので!

 

チャンネルはそのまま!!

 

 

 

 

 

//////

 

「今回は番外編から振り返るよ!」

 

「1ヶ月程放置されてた物語の続きルン!」

 

「それは言わないお約束」

 

その時の映像を流す

 

「序盤は、確か僕とララが未知なる世界の情報を探してたんだよね」

 

「皆んなから忘れられた以外、殆ど変わって無かったルン」

 

「あたし達はそんな事全然知らなかったよ」

 

「次いってみるでプルンス!」

 

『その2 後編』の映像を流す

 

「この回、結構駆け足だったよね?」

 

「敵を倒すだけ倒して後は謎のまま」

 

「後、敵の相手の方の名前も安直だった様な…」

 

ひかる、ユニ、まどかと辛口の感想を述べる

 

「あんなに頑張って帰って来た途端」

 

「まどかの関節技を食らわされたルン…」

 

「「理不尽だ!(ルン!)」」

 

 

 

 

 

//////

 

「本編58話だっつーの!!」

 

「何でアイワーンが仕切るのよ」

 

「私達、此処に居るだけで何にも喋ってないもの」

 

「俺達にも喋らせて貰おう」

 

ノットレイダーの面々がこぞって出番を求めて来た

 

「ガルオウガはどうしたのよ?」

 

アイワーン、テンジョウ、カッパードの3人が後ろへ指を指す方向には

 

「おにしゃん!おにしゃん!」

 

「ガルオウガおじさんは体がデカいね〜!」

 

月華とルナに弄ばれてた

 

「「ちょ!?」」

 

流星とユニは2人を引き剥がした

 

「すみません!すみません!」

 

物凄い勢いで謝るまどかにガルオウガは少々たじろぐ

 

「いや、私は別に…」

 

「わぁ!へびしゃんだぁ〜!」

 

少し目を離すと、今度はへびつかい座の所へ月華はトコトコ歩き出す

 

「今度は我の所へか…」

 

「おいぃぃ!!」

 

「あーもう!進まないっつーの!!」

 

アイワーンによって強制的に話を戻された

 

「あの時は色々と大変だったっつーの」

 

「我々も不甲斐ないばかり…」

 

「でも、そんな私達を元に戻してくれたのが」

 

「あぁ、お前達プリキュア のお陰だな」

 

「次は…59話ですね!」

 

まどかがリモコンを操作する

 

「ノットレイダーと星空連合の協力!キラやば〜っ☆」

 

「流星も丁度プロポーズだったよね?」

 

「今思えば死亡フラグだったな…」

 

その様子をプリンセス達とトッパーが見ていた

 

「あの子達、本当に良く頑張ってくれましたね」

 

「そうでアルな」

 

 

「よっ!流星」

 

「久し振りだなゾディアーク」

 

流星達の所にゾディアークが現れた

 

「60、61話の担当のゾディアークだ」

 

「勝手に決めてんじゃねぇーよ」

 

ゾディアークが映像を流す

 

「僕と流星の決着の時」

 

「アンタと戦うのはもう懲り懲りだ」

 

「それにしても…」

 

ひかるが戦闘場面に注目する

 

「流星君強くなり過ぎだと思う」

 

「作者曰く、レインボーイマジネーションペンを使ったらほぼ無敵らしいルン」

 

「更に曰く、これ以上の強さのオリキャラは出す事は無いって。僕最強!」

 

「調子に乗らないの」

 

「最終決戦の62話ルン!」

 

モニターにはプリキュア 達とゾディアークの戦いが流れる

 

「レインボーイマジネーションペンのフル活用!」

 

「ペンの爆発!」

 

「そして呑み込まれました!」

 

「良く穏やかでいられるわね…」

 

「そして次はとうとう…」

 

63話の映像を流す

 

「ララ達と出会えて楽しかったよ」

 

「私もひかる達と一緒にいられて楽しかったルン」

 

ひかるとララ、指とセンサーのタッチ

 

「64話は夢の話。夢でも皆んなと会えて嬉しかったよ」

 

「ひかる…」

 

思わず涙ぐんでしまう

 

「そして最終話」

 

「私達は15年の時間を過ごした」

 

「それぞれの夢に向かって大人になって」

 

流星は海外のボランティア団体、ひかるは宇宙飛行士、ララは調査員、えれなは通訳士、まどかは宇宙開発特別捜査局、ユニは惑星レインボーの復旧

 

「最後は再会出来て嬉しかったルン」

 

「キラやばだね」

 

「最後はエピローグ」

 

流星とまどかが夫婦になるまでのお話

 

(わたくし)は今、とても幸せです。子供にも恵まれて胸がいっぱいです」

 

「大人になっても僕達の夢は続いてく」

 

 

 

 

 

//////

 

「思い返すと楽しい事ばかりだね」

 

「流星、振り返りは終わったルン」

 

「そうだな。そろそろ発表しますか!AI!」

 

AIが別のモニターを大きく映す

 

「重大発表は幾つかある。最初の発表は!」

 

 

 

新シリーズである「ヒーリングっと♡プリキュア」の小説投稿を決定!

 

 

 

と、大きくモニターに映し出された

 

「まぁ、薄々感じていたニャン」

 

「キュアグレースの登場に新キャラも出て来たし」

 

「どんな人物ルン?」

 

「それはネタバレ」

 

「一部情報解禁は駄目でしょうか?」

 

まどかの提案に少し考える

 

「本当にちょっぴりだけだよ」

 

「どんな人フワ?」

 

「次回の作品はあのゲームとのクロスオーバー作品!一部要素しか取り込まないけど」

 

「本当にちょっとだね」

 

「知ってる人はもう分かってるとは思うけど、初めて知る人には是非知って貰いたい作品かな」

 

「他にはどんなのあるの?」

 

「聞いて驚け!見て驚け!それがコチラ!」

 

 

 

この小説、実はもう少し続きます!

 

 

 

「「「「「えぇーー!?!」」」」」

 

一同が一斉に声を上げる

 

「終わる終わる詐欺ルン!」

 

「いきなり物騒な事言うな!!」

 

「でも確かに終わったって言いましたよね?」

 

本編ストーリー(・・・・・・・)は、だからね」

 

「…やはり詐欺ですね」

 

「タチの悪い巧妙な手口ルン!」

 

「嘘は良くないよ」

 

「嫌われるわよ」

 

「お前らさっきらから酷いな!?」

 

流星はひかるに泣きついてしまった

 

「よしよし」

 

「ひかる、甘やかしたら駄目ルン!」

 

「そうです!詐欺罪で逮捕であります!」

 

「貴女は引っ込みなさい!」

 

突如現れたアン。だがそれをユニが連れ出した

 

「で、続けるって内容は決まってるの?」

 

「YES!」

 

 

まどかが主人公の番外編

 

各キャラのifストーリー

 

エピソードFINAL

 

 

モニターにはそう映し出された

 

「私が主人公ですか!?」

 

「ifストーリーって何ルン?」

 

「本編ではまどかENDだったけど、ifストーリーでは各キャラENDを書いていく」

 

「へぇ〜太っ腹!」

 

そして一番注目すべき項目は

 

「FINALって、やっぱり詐欺ルン!」

 

「ちょっとしつこいぞ!!」

 

「これで本当に終わりですか?」

 

「ああ、発表した順に投稿するつもりだ。それでこの小説は完結する。時系列的には、ララ達と別れてから1年後の話になるよ」

 

その言葉は聞いて少し寂しい気持ちにもなる

 

「やっぱり終わりなんだね…」

 

 

スタプリ、新小説投稿するよ!

 

 

突如、モニターの画面が切り替わった

 

「「「「「ん??」」」」」

 

その内容に全員が首を傾げる

 

「言い忘れてた、新しくスタプリの小説を作るんだよ」

 

「「「「「まだ続くんだ…」」」」」

 

「本編で書ききれなかった休話を、この新小説で書いてくって事。ネタが尽きない限り続く!」

 

「本当に終わりが見えないニャン…」

 

「しかも!時系列はバラバラ。中学、高校、大人のごちゃ混ぜ!」

 

 

 

 

 

//////

 

「話す事は全て話した!」

 

「意外とやる事が多いルン…」

 

「でもでも!その分皆んなともっといられる!」

 

「そうですね!」

 

「またこのメンバーで遊べるの楽しみ!」

 

「はぁ、最後まで付き合うニャン」

 

完全にお開きムード。最後の締めに掛かろうとする

 

「思えば初めての小説投稿だったから、やりたい放題の作品だったな」

 

「急に語り出したね…」

 

「文章が奇行、パワーバランスの調整に、訳の分からないオリスト、挙げ句の果てにはイチャイチャ話でアクセス数を稼ごうとする。その他諸々」

 

「妙に沢山あるわね…」

 

「実は僕のプリキュア ネームは『アース』意外にも候補が存在してた事」

 

「そうなの!?」

 

「ユニ、知らなかったルン?『キュアメテオ』って言うのが候補に挙がっていたルン」

 

「全部楽しかったな〜」

 

流星はひかると一緒に最後の言葉を述べる

 

「この小説はまだ続きますが、どうぞ宜しくお願いします!」

 

「私達もキラやば〜っ☆に頑張って行こうね!」

 

「「「「うん!(ルン!)」」」」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その日、スターパレスから楽しそうな声が絶え間無く1日中聞こえていた




という事で一応続きます

新小説に関しては適当な時期に投稿しますので、ご興味ある方は是非ご覧下さい!

この投稿を機に、更新状況は遅めになるとは思いますが何卒宜しくお願いします!

訳の分からない茶番に付き合って頂き誠にありがとうございます。
では!次は、次作であるヒーリングっと♡プリキュアでお会いしましょう!

今日までの拝読ありがとうございました!!


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IFルート もしも大切な人が君だったら
太陽は寄り添う


1番話しを作るのが難しい。口調も何やオカシイ。
でも、手は抜かず頑張ってやり遂げました

ifルートどうぞ


えれなとは結婚してまだ日は浅い

 

流星は天宮家として迎えられた。今はもう「星空流星」では無い。「天宮流星」だ

 

そんな流星は今、SONRISAで花屋をお義父さん(カルロス)と一緒に営んでる

 

「お義父さん、この花はここで大丈夫ですか?」

 

「OK!流星もだんだんと板がついてきたね!」

 

「うす」

(やっぱりこのノリは慣れないなぁ〜…)

 

「よく出来た子だ!」

 

と、いつものようにハグもしてくれる

 

(あはは…もう少し時間掛かるかもね)

 

「お兄さん何してるの?」

 

「お、とうま!お帰り!」

 

えれなの弟である、とうま君。彼ももう中学生。立派に育ったもんだ

 

「お兄さん、また勉強に付き合って」

 

「あいよ!後言い忘れてたけど、えれなとお義母さんが今日帰るって!」

 

「そうなんだ」

 

顔には出てないけど、足取りが軽くなっているのが見て分かった

 

「ではお義父さん、最後まで頑張りますか!」

 

朝起きて、店を構え、その後は家事。基本的にいつもこのループだ。変わる事の無い日常。正しく理想的な家庭だ

 

 

 

 

 

////////

 

「「ただいま〜」」

 

「お帰り、待っていましたよ」

 

店を閉めるタイミングで、えれなとお義母さん(かえで)が帰って来た

 

「流星久し振り!」

 

「我が愛しのえれな!良くぞ舞い戻って来た!」

 

「全然変わってないね〜」

 

「人間早々と変わってたまるか」

 

天宮家が全員集合した。いつも通りに夕飯の準備をしようとすると、隣にえれながやって来た

 

「あたしも手伝うよ」

 

「疲れてるんだからのんびりしたらいいのに」

 

「流星ばかり頼るのも気が引けるし、何よりあたしも料理がしたいし!」

 

その後も何かとえれなは隣に居座っていた。調理、食事、座ってる時。

油断してると

 

 

「流星、たまには一緒にお風呂に入らない?」

 

「もう既に全裸ですやん」

 

 

いつもえれなが帰って来るなりこんな感じだ。夫婦だから気にはしてはいない。寧ろ、昔より距離が一気に縮まって嬉しいでいっぱい

 

と言っても検討はついてる。それについて風呂上がりに聞いてみた

 

「なぁ、えれな」

 

「ん〜?」

 

「もしかして…結構甘えたい?」

 

「やっと気付いた。あたしだって寂しいんだよ。久し振りに会うんだら甘えたくもなるよ」

 

「そうだよね」

 

流星はえれなを膝の上に倒した

 

「膝枕。どうかな?」

 

「うん。気持ちいい。でも、髪乾かしてはいるけど濡れちゃうよ?」

 

「いいのいいの」

 

優しく髪に触れながら撫でる。そして子守唄代わりにあの歌を歌う

 

「き〜ら〜め〜く〜♪ほ〜し〜の〜ちからで〜♪」

 

「懐かしい」

 

「はは…と言っても、自分が眠くなって来たよ…」

 

うっつらうっつらしてる流星を心配して起き上がる

 

「流星も疲れてるんだから眠ったら良いよ」

 

「ふわぁ〜…そうしましょうかな」

 

一瞬で夢の世界へ入り、えれなに体を預ける

 

「ふふ…流星ったら!」

 

隣で寝てる流星の頬をイタズラにツンツンと触る

 

「お休みなさい。あたしの王子様」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

軽く口づけをして、えれなも一緒に夢の世界へ旅に出た




えれなさんがカッコイイのイメージしかない
次は誰かなぁ〜?

ここまでの拝読ありがとうございました!


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銀河の幸せ

何でいつもこんな内容になるの!!

ではどうぞ!


「パパ〜、癒して〜!」

 

「ついでに私も癒して」

 

「ルナはともかく…」

 

ゆっくり座ってると、愛娘のルナが膝の上に寝転がり、妻であるユニが後ろから腕を絡めて来る

 

スターパレスでの戦いの後、流星はユニに付いて行く事を決断して惑星レインボーに降り立った。

当初はかなり苦労した。言語を覚えるまではアイワーンが開発した翻訳機で過ごしていた。今はもう使わなくなったが

 

「パパ〜!キスしていい?」

 

「好きなだけどうぞ!」

 

「それも良いけど、そろそろ体を綺麗にしてきたらどう?今日もいっぱい遊んだのでしょ?」

 

「は〜い!」

 

可愛くトテトテを走って行った。それを狙ってか、ユニは更に体を密着させる

 

「私、ルナに嫉妬しちゃった」

 

「だろうね。あまり意地悪したら可哀想だろ?」

 

「別に意地悪はしてないわよ。貴方は私のもの」

 

ツンケンしてた出会った頃と比べると、本当に甘える事が多くなって来た。特に一緒に暮らす様になってからは

 

「まるで猫の発情期だな」

 

「それはありがとう」

 

「褒めてねぇよ!?寧ろ何か言えよ!」

 

ユニの目が光った。まるで計画通りといった顔だ

 

「キス…したいニャン」

 

「おう、キスした後は毎晩恒例の激しい運動ってか?付き合ってやる」

 

「やったニャン!」

 

「だが、いつまでするつもりだ!毎晩毎晩、『キスだけ!』とか言いながら襲って来て!僕は嬉しくて死んじゃうよ!!」

 

「要するに今夜も?」

 

両手で丸を作り今日も張り切る事を決意した

 

「ありがとニャン!今夜も私が勝つけど」

 

「記憶を塗り替えるな。昨日は僕が勝った。てか、もう少し真面目な話しをしようよ!!」

 

「それなら…今の惑星レインボーについてでも」

 

急に声のトーンが変わり真剣な話になる

 

「農作物は上々。アイワーンの発明のお陰で復旧していってる」

 

「飲み水も美味しくなって来て、皆んなも喜んで良い事づくめね」

 

「オリーフィオも受け入れてくれて嬉しかった」

 

「パパ、ララから貰ったお菓子でも食べるニャン?」

 

「急に話しを変えないで。ママはいつもそうだな」

 

そしてユニは思い出したかの様に話す

 

「あ、そうよ。宇宙船はどうなってるの?」

 

「仕事の合間を見つけては、アイワーンと一緒にトンカチしてるよ」

 

「その表現古いわね」

 

「僕がおじさんなら、ユニはおばさんだよ?」

 

「言うわね」

 

丁度ルナが戻って来た。話を切り上げて、また明日に備えて就寝するのであった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それから暫く経って

 

「お願い良く聞いて。取り乱すのは私だけにして」

 

「お、おう」

 

「また妊娠したわ」

 

「はぁ!!?」




番外編と繋がってたり、じゃなかったり…
この順当で行くと次は

ここまでの拝読ありがとうございました!


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天の川はとても綺麗だ

天の川と言えばララ!!

今回も薄らな内容ですけどどうぞ!




「昨日も、今日も、そして明日も!来る日も来る日も報告書の連日!!ペっペっ!!」

 

「流星頑張るルン」

 

ひかるたちと別れて1週間が過ぎた。流星はララと共に惑星サマーンに帰ったのだが、それからずっと地球での暮らしとプリキュア についての報告書作りの連日

 

「この調子なら今日中には終われそうルン」

 

「宇宙を救ったと思ったら社畜人生の道を歩み出すとは…トホホ…」

 

「口じゃなくて手を動かすルン!」

 

「あいよ!!」

 

手際良くララは作業を進めるが流星が足を引っ張っていた

 

 

「出来た!」

 

「内容が日記になってるルン!やり直しルン!!」

 

 

「ララ!ハグしようぜ!」

 

「それで誤魔化せれると思ってるルン?」

 

 

「おにぎり作るから休憩しようぜ?」

 

「おにぎりルン!!……はっ!駄目ルン!その誘惑には負けないルン!」

 

 

何としてでもサボりたい流星、鋼鉄の意思で作業するララ。2人による、なんともしょうもない激戦が繰り広げていた

 

そして遂に

 

「しゃあああ!!オラァ!!終わらせたぞ!!!」

 

「もうこんな時間ルン。流星帰るルン」

 

今のサマーンは前訪れた時とは違い、ホバーボードの移動では無く徒歩での移動が流行してるらしい。だけど、機械に頼りきっていたサマーン人にはすぐに疲れてダウンしてる者が多く見られる

 

「機械に頼らなくなったのはいいけど、倒れたら意味無いだろ。ゆっくり変化すればいいのに」

 

流星は地面にへたり込んでる人々に手を差し伸べて行く。

それも毎日。自分も疲れてる筈なのに、それでも彼は助ける事をやめない

 

「僕の顔に何か付いてる?」

 

「…流星、寄り道してもいいルン?」

 

「別に大丈夫だけど」

 

ララに連れられて来た場所は小さな公園だった

 

「サマーンにも公園ってあったんだ〜」

 

「此処ならゆっくり出来るルン」

 

「もしかして僕の為に?」

 

「慣れない環境に頑張ってる流星にご褒美ルン」

 

小さなベンチに2人並んで座る。空に浮かぶ太陽が、赤く照らして今日という日に終わりを告げようとする

 

「…流星、聞いてもいいルン?」

 

「改まってどうした?」

 

「流星は将来の事は決めてるルン?」

 

「熱でもあるのか?」

 

「真剣に答えて欲しいルン」

 

ララの真っ直ぐな瞳が流星を映し出す。流星も冗談めいた表情を辞めて、ララの質問に真剣に答える

 

「僕は今までも、今だって、そしてこれから先もずっとララを愛してるよ」

 

「ルン…///」

 

「明日も、明後日も、その次の日だって、何年経とうとずっと隣にいる」

 

「それはわたしだって同じルン。ずっと流星の隣にいるルン」

 

「それなら答えは出てる」

 

流星はララの前で膝を着けて、ポケットから小さな箱を取り出して中身を見せると

 

「それって…!」

 

「僕の将来はもうとっくに決まってる────結婚してくれないか?」

 

中身は指輪

 

「…プロポーズにしては言葉が無茶苦茶ルン」

 

「む!…確かに」

 

「でも嬉しいルン。ありがとう。わたしも愛してるルン///」

 

ララは指輪を受け取り大事に両手で包む

 

「おっと!その言葉!そして受け取ったという事は!!」

 

「ルン!これからも宜しくルン!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

赤く照らす夕陽が、2人の一生忘れられない思い出を作り上げる




次回でIFルートは最終回!

ここまでの拝読ありがとうございました!


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星はもっと輝く

ひかる締めです!

ではどうぞ〜!


「今日も図書館で勉強か?」

 

「うん!流星君も勉強?」

 

「英語のな。死ぬほどキツい!!」

 

「フフッ…!」

 

流星とひかるは大学の図書館で勉強をしていた

 

「私はもうちょっとで終わるけど手伝おうか?」

 

「有難いけど気持ちだけ受け取っとく。それに学年が違うだろ?」

 

「あっ!そうだったね!えへへ!」

 

「それにしてもバッサリ切ったな」

 

流星はひかるの髪の毛を弄りながら喋る

 

「メッシュまでして、ララにでもなるつもりか?」

 

「う〜ん、意識は少ししたかな。後流星君くすぐったい」

 

昨日ひかるが散髪屋から出て来たのを見かけた。一瞬誰だか分かんなかったが、ひかるから声を掛けて来て安心した。

その後ひかるは、面白ろ可笑しく笑い流星を小馬鹿にしていた

 

「そうだ流星君!今度の日曜にでもデートしない?最近2人で居る時間が少なくて寂しい〜!」

 

「現在進行形で2人だけだどな」

 

「何処行く?」

 

「久し振りに天文台にでも行く?」

 

「行く行く!」

 

ひかるが大学に入学したタイミングで2人は付き合い始めた。ひかるから告白して流星は喜んでその気持ちを受け取った

 

それから出掛けたりはしていたが、最近は勉強で忙しくお互いに多忙の毎日を送っていた

 

「外に出たらまた弄られるかもね〜」

 

「その話はやめて下さい」

 

何が弄られるかと言うと、ズバリ身長の事である。皆んな月日流れに沿って身も心も成長していった。

流星を除いては

 

流星は前の世界と居た時と同様に、中学から一切身長が伸びなかった。逆に周りはドンドンと成長して追い抜かれた。

ひかると肩を並べるとそれは酷い。175cmに対して155cm。圧倒的な身長差

 

初デートの時でもそうだった。わざわざ声まで掛けられては姉と弟と勘違いされる。中でも1番酷かったのは

 

 

『──あら、若い奥さん。君は歳はいくつ?』

 

『──ぴえん…』

 

 

親子との勘違いが精神的ダメージが大きかったと本人は語った

 

「流石にもう無いだろ」

 

「だといいね〜」

 

「身長もそうだけど」

 

流星はひかるを改めてじっくり見る

 

「眼鏡も掛けて、ますますカッコ良くなって男である僕の立場が…」

 

「眼鏡は勉強する時にしか掛けないよ。カッコイイか〜…。確かに結構色んな人に声を掛けられるよ」

 

「それならまだいいよ。男女問わず告白されて……。なんかもう悲しくて悲しくて…」

 

2人はまだ気付いていなかった。実は裏ではファンクラブも存在するなんて事も

 

「おっと、もうこんな時間か…。家に帰って晩ご飯の準備をしないと」

 

「それなら私も帰ろうかな」

 

「なら一緒に帰るか!」

 

「うん!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

これからも、二つの星はいつまで輝き続けるのであった




IFルートはこれで終わりです。次回からは、本編後のストーリーを書いていきます。番外編ではありません

では、ここまでの拝読ありがとうございました!


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エピソードFINAL LINK MEMORIES 星の絆
喰らい尽くす者


ハッハッ!いきなり内容が滅茶苦茶だ!

では!スタート!


これから記す物語は、プリキュア としての最後の記録。

宇宙での戦いが終わってから1年後のお話。

何気ない平凡な生活を送る彼らに、とんでもない事件が舞い込んで来た。それは不思議に満ち溢れて、奇跡の様な出会い。そして本当の繋がりを得た

 

大した内容ではないです。だけど知って欲しい。宇宙には色んな人が居て、その数の分だけイマジネーションがある

 

前置きが長いって?分かりました。でも、話すならタイトルは付けたいよね。これまでの話が「星々達の煌めき」と称するなら、今回の話はそうだね────

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

LINK MEMORIES 星の絆

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「プリンセスから呼び出しって珍しいルン。AIやロロは何か聞いてるルン?」

 

「何も聞いてないルン」

 

『私も連絡はありませんでした』

 

ララ達が来た場所はスターパレス。周りを見渡せば、顔馴染みの人物から見た事の無い他惑星の人達がチラホラと見える。

ノットレイダーの面々、アン警部補、星空連合にグーテン星人も居た。

そして、レインボー星人の人混みから、大切な友達も居た

 

「ユニ、久し振りルン!」

 

「ララも元気そうね。にしても、こんなに異星人を集めて何をするつもりかしら?」

 

「プルンスに聞けば分かると思うルン。でも何処に居るか分からないルン」

 

呼び出された訳も分からず皆んな喋ってると、スタープリンセス達がプルンスを連れて皆んなの前に姿を現した

 

「皆さん、この度は集まって頂きありがとうございます。いきなりですが、本題に移りたいと思います」

 

「星空連合の方達が、遠い宇宙の片隅に未確認の生命体を発見したの事です」

 

「それがどうしたルン?」

 

「その生命体が突然、星空界の方向に猛スピードで接近してるでプルンス」

 

「まさか迎え撃つつもりかっつーの?」

 

「場合によります」

 

プリンセスの言葉に全員がざわめき出す。1年前にへびつかい座と戦ったばかりに、皆んなの不安は一気に高まる

 

「我々を呼んだのは謎の生命体を迎え撃つ為か?」

 

「そうです」

 

「まぁ、私達に任せるのは妥当ね」

 

「「「「ノットレ〜イ!!」」」」

 

「これだけの戦力なら申し分無いな!」

 

ノットレイダーの面々もやる気充分なのだが

 

「わたし達はどう考えても戦力外。プリキュア にはもうなれないんだから」

 

ユニの言う通り。フワの力が戻らない限りは変身なんて到底無理だ。例え、トゥインクルイマジネーションを発動させてもだ

 

「その事なら心配要らないでアル。今、()が運んでいるでアル。そろそろ到着の筈」

 

「「奴?」」

 

「君達も良く知る人物でアル」

 

話してると、トッパーへ通信が入った

 

「何でアル?」

 

『大変です!未確認の生命体が予想より早くこちらに向かって来ています!!』

 

「少々不味い事になりましたね」

 

「皆の者、急いで準備するでアル!いざとなれば…」

 

「ララ、わたし達はロケットの近く避難するわよ」

 

「ル、ルン!」

 

戦える者は武器を構えその時を待つ

 

それから程なくすると、空から黒い物体がスターパレスに落ちた

 

「あれが未確認の生命体ルン?真っ黒ルン」

 

人型なのは確かだが、全体的に黒一色。顔も一つ目以外は黒だ

 

「一つ目ルン。ちょっと気持ち悪いルン…」

 

「アタイも一つ目だっつーの!!」

 

「前を見なさい!」

 

未確認の生命体が口を開いた

 

「吾輩、記憶が…力が欲しい」

 

その言葉を呟いた瞬間

 

口を有り得ないくらい大きく開けて、近くに居た異星人を飲み込んだ。その数17人

 

「た…食べちゃったルン!?」

 

モグモグと涎を垂らしながら良く噛んで

 

「ぺっ!」

 

吐き捨てた

 

「まだ足りない。寄越せ…全て!」

 

口を大きく開けながら走り回り、次々と皆んなを喰らっていく

 

「調子に乗るなっつーの!」

 

真上からアイワーンロボは両手で叩き付ける。地面に大きく減り込むが、何事も無かった様に立ち上がる

 

「こいつ!」

 

「ほう…では!いただきます!」

 

今度はアイワーンが喰われてしまった。しかもロボット丸呑み。

ジャリジャリと噛み砕く音が聞こえる

 

「アイワーン!!」

 

すぐに吐き出されるが、ロボットはグチャグチャでアイワーンは気絶していた

 

「よくもアイワーンを!」

 

「駄目ルン!今のわたし達では手に負えないルン!」

 

「そうだとも!ここはドラゴン兵団に任せようじゃないか!」

 

ララ達の前に躍り出たのは、ドラムス率いるドラゴン兵団に宇宙マフィアの軍勢だった

 

「さぁ行け!」

 

「お前達も続け!」

 

雄叫びをあげながら勇敢に立ち向かうも

 

「小腹には収まるか?」

 

1人1人丁寧に掴んでは口の中へ放り込んでいく

 

「不味い…ぺっ」

 

「もっと美味しい輩は居ないのか!!」

 

「今度は我々が相手をしよう」

 

『私も援護するでアル!』

 

ガルオウガが先頭に立ち、上空では星空連合の戦艦が攻撃の準備に入っていた

 

「セイッ!」

 

「フンッ!」

 

ガルオウガが先制で強烈な一撃を放つが、片手で簡単に受け止められた

 

「カッパード・ストライク!」

 

「これならどうよ!」

 

すぐさまカッパードとテンジョウがカバーに入る

 

「あ〜ん!」

 

「「っ!?」」

 

隙を突いた攻撃すらも飲み込まれてしまう。遠距離での攻撃が駄目ならばと、一斉に近接戦闘に切り替える

 

「渋といね!」

 

「我々の連携も効かないとは!?」

 

『離れるでアル!』

 

エネルギーを最大限までに充填したエネルギー砲が、未確認生命体に向けて放たれた

 

「これは美味しそうだな!」

 

両手で受け止めて、それを丸めて飴玉サイズにしてそれも食ってしまう

 

「星空連合!奴の到着はまだか!」

 

『後数分でアル!頑張って持ち堪えるでアル!』

 

「ガルオウガ様!!」

 

トッパーとの会話で隙が出来目の前に大口を開けた化け物が迫っていた

 

「テンジョウ行くぞ!」

 

「分かってるわよ!!」

 

カッパードとテンジョウの2人がガルオウガを突き飛ばして、代わりに自分達が餌となってしまった

 

「カッパード!テンジョウ!」

 

「ん〜!ぺっ…!これは美味だ!そして吾輩の力も高まる!」

 

「貴様!…っ!?」

 

突然の速さに対応出来ずに、頭を地面に叩き付けられた

 

「グッ…」

 

「さ〜て、どんな味なのか気になる〜!」

 

とうとうガルオウガまで食べられて吐き捨てられた

 

「おぉ〜!力が!記憶が埋まっていく!!」

 

「プリキュア になれさえすれば……っ!アイワーン気が付いたのね!」

 

気絶してたアイワーンが目覚めた。けれど、少し様子が変だった

 

「アンタ…誰だっつーの?」

 

「何冗談言ってるの?とにかく離れるわよ」

 

「ちょっと待つルン。アイワーンだけじゃない。他の皆んなも様子がおかしいルン!」

 

周りを良く見ると、喰われた人達全員が同じ現象になっていた。記憶を失いパニックになっていた

 

「今度はお前達だ!吾輩を満たしせるか?」

 

気を取られてる間にも未確認の生命体が近づいて来る。

アイワーンを抱えながら、ララ達は後ずさる。

目の前の脅威に怯えながらも立ち向かおうとすると

 

 

 

 

 

「サジタリアス!!」

 

 

 

 

 

謎の生命体とララ達の間に巨大な矢が突き刺さった

 

「大丈夫か?」

 

「あー!お前は!」

 

「随分と久し振りだな」

 

「「「ゾディアーク!?」」」

 

思わぬ再会にララ達は声をあげる

 

「奴ってゾディアークの事だったルン!?」

 

「星空連合の牢屋で、大人しくしてるんじゃなかったでプルンスか!?」

 

「緊急時以外は大人しくしてたさ。今回みたいな騒動では、僕が駆り出される様になってるんだよ。それにしても…」

 

「ゾディアークではないか。何百年ぶりか」

 

「何でお前が此処にいる?」

 

2人の会話の内容から察するに知り合いの様だ

 

「知り合いルン?」

 

「名前は『バイト』。アイツは食べた人の『記憶』と『力』を奪えるんだ。勿論、食べられた後は、吐き出されて何もかもスッポリ抜け落ちるがな」

 

「まさかそれって…!」

 

「な、何だっつーの…」

 

「見た限り、この人数を喰ったとなると面倒臭い事極まりない」

 

ゾディアークが来るまでに、何十人という数の人達に加え、ガルオウガ達の力も呑み込んだとなるとかなり力を有してるに違いない

 

「取り敢えずは2人も変身してほしい」

 

「フワの力が戻ってないのよ。変身なんて出来るわけが…」

 

「コレを使え」

 

手渡されたのは、ボルトなどの部品が剥き出されてるスターカラーペンダントだ

 

「中にムゲン石がセットされてる。ムゲン石のエネルギーを使えば理論上プリキュア になれる筈だ」

 

「本当でプルンスか!?」

 

「ただし、プリンセススターカラーペンを使う事を前提に設計したからな。変身出来る時間は合わせて20分が限界」

 

「充分よ!」

 

プルンスからスターカラーペンを受け取る

 

「ユニ変身ルン!」

 

 

 

「「スターカラーペンダント!カラーチャージ!」」

 

 

「天にあまねくミルキーウェイ!キュアミルキー!」

 

「銀河に光る!虹色のスペクトル!キュアコスモ!」

 

 

 

「変身出来たルン!」

 

「皆んなの記憶を返してもらうニャン!」

 

両側から挟み込み、ミルキー・ショックとコスモシャイニングを放つ。左右からの攻撃なら、例え片方を防いでも、もう片方が直撃する。

勝利は目前と思えた

 

「吾輩に、死角なし!」

 

バイトの両の手平から口が開き、2人の技を飲み込んだ

 

「知ってるぞ。飲み込んだ奴らの記憶を辿るに……プリキュア だそうだな。数は全部で6」

 

「しょうがない。2人共、今すぐに地球に行って流星達と合流するんだ」

 

「地球って言っても、ワープするのに一体どれくらいの時間を浪費すると思ってるの」

 

「フワの力が完全に戻ってないルン!」

 

「その為のムゲン石だろ?」

 

ゾディアークは袋から4つ程ミルキー達に手渡した

 

「AIで座標を割り出して、不完全だけどフワの力にムゲン石を加えれば大丈夫な筈だ。行きと帰りの往復チケットだ。苦労して集めたんだ」

 

「ゾディアークはどうするつもりルン」

 

「僕はバイトを食い止める。その後は、残りのムゲン石全部使って追いかけるよ」

 

「分かったルン」

 

ミルキー達はロケットに乗り込んで再び地球に行く準備をする

 

「吾輩も、その地球とやらに行きたくなってみた。記憶が正しければ、残りのプリキュア もそこに」

 

「悪いけどここから先は通行止めだ。そんなに食事をしたければ砂でも頬張ってろ」

 

「吾輩を甘くみては困る」

 

ロケットが飛び立つ音が聞こえ、ワームホールが形成されるのを確認した。どうやら、上手くいったみたいだ

 

「残念だけど地球までは、ワームホールを使ったとしても数年はかかる。僕の勝ちだね」

 

「そうだな。だが、それはお前達の話だ。吾輩は違う」

 

「何が違うって?サジタリアス!」

 

左腕にボウガンを持ったプレートアーマーの巨人が巨大な矢を放つも、残念な事にバイトの開かれた口が矢を吸い上げて、己の力と吸収した

 

「サジタリアスですら効かないのは驚き。でも、幾ら力を貯めても地球には行けない」

 

「ハハッ!言っただろ、吾輩を甘く見るなと!カッパード・ストライク!!」

 

手の平にある口から水球を作り上げ、カッパードの得意とする必殺技をサジタリアスにぶつけた

 

「グゥ…!」

 

「地球など全力で飛べば数分で着く!」

 

「待て!!」

 

止めようとする言葉など聞く耳持たず、バイトは宇宙へと飛びだって行った。それも、認識が出来ない程の速さで

 

「自力で地球まで移動なんてふざけた話だ」

 

ゾディアークは改めて周りを見渡す。目に映るのは力を無くし、記憶を食べられてしまった人達の惨状

 

「トッパーさん宇宙船を貸して下さい!僕も地球へ向かいます!」

 

「そうでアルな。今頼りになるのは、地球へと向かったララ君達に加えてゾディアークしかいまい」

 

トッパーから許可を得てすぐさま地球へワープした

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

向かう先は地球。バイト撃破と奪われた記憶と力を取り戻す為に、再びプリキュア へと変身する




残り2話となりました!

ここまでの拝読ありがとうございました!


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失われし星々の思い出

今月で終わらせるぞ!と意気込んだものの無理ですね。ええ、はい。

ではスタートです!




「まどかさん!流星君!おはよう!!」

 

「ごきげんよう、ひかる」

 

「おはよう!」

 

今日はあのメンバーで天文台で待ち合わせをしていた。えれなも、一時帰国で昨日から観星町へと帰っていた

 

「久し振りの4人の集まり!沢山遊ぼう!」

 

「え〜と、最初は何処に行こうか?」

 

「そうだなぁ……?」

 

「流星君どうしましたか?」

 

「いや、あれ」

 

流星が空を指した。そこには、とても見覚えのある物体が突然現れた

 

1年前、友達のそれに乗って宇宙の彼方まで旅した乗り物。ララのロケットだ

 

「あれってもしかして!!」

 

「待って、なんか様子がおかしいよ」

 

ロケットはフラフラとして、所々傷だらけの煙りを吹かしていた。最終的に森の中へ墜落して行った

 

「行ってみよう!」

 

ロケットが墜落した場所に着くと、丁度中からララとプルンスが出て来た

 

「ララ大丈夫でプルンスか?」

 

「ルン…ルルン…」

 

「ララ!!」

 

「ルン!?ひか…る…!」

 

「ララ、翻訳機でプルンス」

 

アイワーンお手製の翻訳機をララは身に付ける

 

「あー、あー。ちゃんと聞こえてるルン?」

 

「うん!聞こえるよ!!」

 

「ひかる!」

 

「ララ!」

 

唐突な展開とはいえ、感動の再会に2人は抱き合って喜びを噛み締める

 

「おっと!これはまあ超展開!」

 

遅れて来て流星達に、ロケットの中からユニとフワも一緒に出て来た

 

「皆んな久し振りニャン」

 

「フワ!」

 

「お久し振りです!」

 

「元気そうで良かった!」

 

「ルン!……ってそうじゃないルン!大変ルン!」

 

ララは重要な事を思い出した。軽く挨拶を済ませてからその問題の話をする

 

ララ達は、何故地球へ再びやって来たのかを説明した

 

「それは一大事です!」

 

「ねぇララ!わたしたちにも何か出来る事はないの?」

 

「それならゾディアークからコレを預かってるルン」

 

ララは流星たちにも、人工で作り上げたスターカラーペンダントをそれぞれに渡した

 

「何これ重!?」

 

「み、見た目通りだね」

 

「変身出来る時間も限られてるルン。合わせて20分が限界と言ってたルン」

 

「ララたちも変身して戦ってたって話てたけど…」

 

「わたしたちは後10分ってところね」

 

「どんな相手でも、最初から本気出して行けば充分な時間だ」

 

「簡単に言うでプルンス」

 

事件とはいつも突然だ。眩い閃光と爆発音が観星町から鳴り響く

 

「何!?」

 

「とうとう来てしまったルン」

 

「それなら、早いとこ迎えに行っておもてなしをしないとな!」

 

急いで町へ行ってみると、広場の中心にバイトが立っていた。そしてその周辺には、記憶と力を奪われた町の人たちが倒れていた

 

「被害が拡大する前に倒すルン!」

 

「ララたちは下がっていて。僕たちで奴をなんとかする」

 

「それは無茶ルン!」

 

「ララだってさっきまで戦っていたんでしょ?まだ疲れが取れてない筈だよ」

 

「ララ…。一度流星たちに任せるのが良い」

 

ユニもその意見に賛成らしく、ララと一緒に離れる

 

「最初から全力で行くぞ!」

 

「「「うん!(はい!)」」」

 

 

 

「「「スターカラーペンダント!カラーチャージ!」」」

 

「スターゲイザーペン!」

 

 

「宇宙(そら)に輝くキラキラ星!キュアスター!」

 

「宇宙を照らす!灼熱のきらめき!キュアソレイユ!」

 

「夜空に輝く!神秘の月あかり!キュアセレーネ!」

 

「全てを包み込む母なる惑星!キュアアース!」

 

 

 

変身するとバイトがこちらに気付いた。不気味に笑い、こちらにのそのそのと歩いて来る

 

「見つけた。プリキュア !」

 

「こっちとしては見つかりたくなかったよ!」

 

「セレーネ・アロー!」

 

「先ずは試食!」

 

手の平の口が、勢い良く飛んで来るセレーネ・アローをそのまま飲み込んだ

 

「ゴクン……美味!」

 

「本当に食べちゃった!?」

 

「食べらない様に注意しろよ。話が本当なら、記憶と力が奪われてしまうからな!」

 

「来るよ!」

 

バイトは攻撃と言うより、口を開けて食べようとして来る。アースたちは、それを別方向に散開して捕まらない様に逃げ回る

 

「ソレイユ・シュート!」

 

「セレーネ・アロー!」

 

「いて座アース・アロー!」

 

遠距離での攻撃も、全て3つの口の中に吸い込まれる様に吸収された

 

「星座の力までも!?ちょっと泣きたい!」

 

「だったら直接!」

 

「捕まってしまったら元も子もありません!」

 

「それだと、あたしとスターが戦えない!」

 

「アース何か策はありませんか?」

 

アースはペンを両手に持ち打開策が探す

 

「あれでもない、これでもない…違う違う……これだ!」

 

アースが取り出したのはじょうぎ座

 

「じょうぎ座!」

 

星図をスターへ向けて描くと、じょうぎ座の力がスターへと移った

 

「じょうぎ座!……どうするの?」

 

「殴れ!」

 

「よし!やあぁぁ!!」

 

スターが拳を振り抜くと、遠くにいたバイトの顔が歪み尻餅をつく

 

「じょうぎ座は距離の概念を無くせる。どんな距離からでも不可視の攻撃が出来るってね」

 

「でしたら、わたくしたちでスターを援護しましょう!」

 

「アース、あたしたちにも!」

 

ソレイユはブラックペン、セレーネはプライムペンを手にする

 

「「スターカラーペンダント!カラーチェンジ!」」

 

ソレイユはブラックホールの力を身に纏い、セレーネはプライムの力に姿も変わった。菫色の部分が白色に変化する

 

「姿が変わった?それに力も増してる…」

 

「一気に攻めるぞ!」

 

もう一度、アースとソレイユとセレーネの3人で必殺技を放つ

 

「何度やっても…ぶぼっ!?」

 

吸収しようとするバイトを、スターがじょうぎ座の力でバイトの顎を跳ね上げた。

体勢が崩れ、そのまま3人の必殺技が直撃する

 

「これで…決めます!!」

 

セレーネは天高くジャンプし両手を大きく開ける

 

 

「宇宙に輝く星々よ、その光を集わせ全てを照しだして!」

 

淡く光る、青い粒子が集まりプリキュア のエンブレムを作り出す

 

「プリキュア !プライム・シューティング!」

 

 

セレーネの両手から凄まじいエネルギーが放たれた

 

「オオォォォォォオオオオ!!」

 

それでもバイトは抗う。全てのエネルギーを食い尽くそうと

 

「プライムの力を甘く見ないで下さい!」

 

更に出力が増して青い閃光が辺りを包み込んだ

 

「勝ち…ました…」

 

セレーネも力を使い果たしてその場にへたり込んでしまう。

アースたちもその場に駆け寄る

 

「凄いよセレーネ!」

 

「これでみんなが元に戻る!」

 

ララたちもその様子を遠くから見守っていた

 

「良かったルン」

 

「これで安心して帰れるニャン」

 

『いえ、まだです。土煙りの中から熱源体を確認しました』

 

「「っ!?」」

 

AIからの通信でアースたちへ目を向ける。土煙りの中から迫る影を見た

 

「みんな後ろルン!!」

 

「「「後ろ?」」」

 

「っ!みなさん離れて下さい!!」

 

いち早く気付いたセレーネが3人を突き飛ばす

 

「あうっ!」

 

「流石にもう終わりかと思った。だが、運は吾輩に味方した様だ!」

 

セレーネの首を掴み地面に固定させる

 

「先ずは前菜といこうじゃないか!」

 

「あっ…!ああ……」

 

「セレーネ!」

 

全て吸い付くされ変身が解けてた。

バイトはまどかを蹴り飛ばし、アースが何とかキャッチした

 

「まどか!まどか!!」

 

「うぅ…」

 

意識はハッキリしてる。大した怪我は無く安心するが、次の一言で絶句する

 

「あなたは…誰、ですか?」

 

「嘘だろ…?僕だよ!流星だよ!」

 

「分かりません。それに、わたくしの名前も…」

 

「フフフ…ギャハハハハ!」

 

高笑いするバイトが紫に輝く

 

「この力!この記憶!これがプリキュア !正に最高級!!」

 

バイトの姿が変化し始めた。黒い体が一度丸くなり、そこから新たに形成される。

その姿は先程まで見ていた姿

 

「何で…その姿!」

 

「どう流星君?吾輩綺麗?」

 

美しく彩っていた菫色は無く黒に染まり、バイトはキュアセレーネとして変化した

 

「まどかを返して!」

 

ソレイユが突っ込み怒涛の蹴り技を仕掛ける

 

「一撃一撃は強くてもまだまだ」

 

「くっ…!」

 

お互いに一旦距離を取り

 

「ブラックソレイユ・シュート!」

 

「セレーネ・アロー!」

 

二つの技がぶつかり合う。互角と思われたソレイユ・シュートが、バイトのセレーネ・アローが貫いた

 

「うわぁぁぁぁ!」

 

「「ソレイユ!!」」

 

「呆気ないもの」

 

バイトの腕が巨大な獣の顎へと変わりソレイユを喰った。

そして吐き出され、変身が解けたえれなをスターが受け止めた

 

更に黄色に光りまたも姿が変化する

 

今度はキュアソレイユの姿になり変わった

 

「見ていられないルン!」

 

「わたしたちも変身するわよ!アース!」

 

「だったらコレを使え!」

 

ララはビッグバンペン、コスモはスーパーノヴァペンを手にして変身する

 

 

「「スターカラーペンダント!カラーチャージ!」」

 

 

「ギャラクシースターカラーペン!スーパーノヴァ!クルクルチャージ!」

 

「プリキュア !ビッグバンミルキー・ショック!」

 

「プリキュア !レインボースプラッシュ!」

 

 

変身と同時にギャラクシースターカラーペンの力で必殺技を放つが

 

「ハァ!」

 

横に蹴りを放っただけでミルキーとコスモの技が打ち破られた

 

「更に力が増してるニャン!」

 

「今度はお前だ!」

 

バイトはコスモを標的にした

 

「させないよ!」

 

「負けるか!」

 

スターとアースが背後から攻撃するも、腕を掴み逆に投げ飛ばされた

 

「プリキュア !コスモ──」

 

「遅い!ソレイユ・シュート!」

 

コスモより早くバイトが放ち、パフュームを構える途中で直撃した

 

「そん…な…」

 

崩れ落ちるコスモをバイトが受け止める

 

「食事の時間だ」

 

「みん…な…。後は、頼んだわよ……」

 

姿が変わる。次はキュアコスモの姿に

 

「これ以上は危険過ぎるルン!」

 

「だったらサザンクロス・ショットだ!」

 

「でも、えれなさんとまどかさんがいないと…」

 

「ふたご座!みなみじゅうじ座!」

 

ふたご座で分身したもう1人のアースと、自分自身にトゥインクルステッキを握る

 

「僕が2人の代わりをする!いくよ!」

 

 

「「「「プリキュア・サザンクロス・ショット!」」」」

 

「プリキュア !コスモシャイニング!」

 

 

「なんてパワールン!」

 

「それでも負けないよ!」

 

「押し切ってみせる!」

 

「今更その程度!」

 

サザンクロスにヒビが入る。少しずつ、バイトのコスモシャイニングに押される

 

「こ、こぎつね座!」

 

1匹の子狐がアースの肩に乗る

 

「頼む!」

 

撃ち砕かれるサザンクロス・ショットの前に子狐が走り出す

 

そして敵であるバイトの姿に変化する

 

だが、一瞬で光の粒子となり消滅した。アースたちも、こぎつね座が身代わりになった事により直撃は避けれたものの、爆発の余波で転がる

 

「プリキュア の力はこんなものニャン?」

 

ミルキーの触手を掴み上げ顔を舐めあげる

 

「舐めてこの味。これだから食べれるのは辞められない!」

 

バイトはミルキーの唇を奪い、記憶と力を飲み物の様に吸い上げて吸収した

 

「そろそろ余興も終わろう」

 

ララが変身が解ける入れ替わりで、バイトがキュアミルキーへと変わった

 

「メインディッシュはすぐ目の前ルン」

 

今度の狙いはアース。全身に電撃を身に纏い走って来る

 

「奥の手だ。とけい座!」

 

アースの背後に振り子時計が出現して鐘を鳴らす。

その瞬間、アース以外の時間が止まる(・・・・・・)

 

「ガラ空きだ!」

 

止まってるバイトの腹に拳を減り込ませる。そして再度振り子時計の鐘が鳴る

 

「がはっ…!?」

 

鐘が鳴り、時間が止まる

 

「プリキュア !アース・スマッシュ!」

 

鐘が鳴り、時間が動く

 

「ゲボッ!!?」

 

「とけい座の力は時間操作。3秒だけなら速くしたり、遅くしたり、進めたり、止めたり出来る」

 

「まだそんな力を吾輩に隠してたのか…!」

 

「いくら敵でも友達の顔を殴るのは辞めたいけど、次は容赦無く殴るよ」

 

「ククッ!それで勝ったつもりルン?」

 

空に雷雲が観星町に浮き渡る

 

「プリキュア !ミルキー・ショック!」

 

本来ならミルキーの触手から放たれる技なのだが、雷雲から町全体に夥しい数の雷が降り落ちる

 

「町が!」

 

建物が崩れ落ち草木が燃え上がる。バイトの雷撃で観星町がほぼ壊滅する

 

「これ以上好き勝手やらせるかよ!とけい座!」

 

再び時間が止まる

 

「りゅう座アース・スラッ──」

 

「その力は見切った」

 

動けない筈のバイトがアースの腕を掴み、技を中断させた

 

そして鐘が鳴り響き時間が動きだす

 

「全てを喰らうのが吾輩。時間も喰らうのは当然ルン」

 

「この!離せよ!てか、さっきからララの真似しやがって!」

 

「無駄話は終了。その記憶、力。吾輩の一部となるがよい!」

 

顔を近付けるのを必死に引き剥がそうと頑張るも、バイトが今まで喰らって来た人数を考えるとほぼ不可能に近かった

 

「この姿は便利。何せ、口が更に二つ増えたのだから」

 

バイトはキュアミルキー特有の触手を顎に変えた

 

「では、頂こう」

 

触手がアースを丸々呑み込んだ

 

「アース!!」

 

「オヨ〜、今まで食べた事の無い味がする」

 

「そんな、アースまで…」

 

「ん?何か歯に引っかかって…」

 

バイトは少し違和感を感じてすぐさま吐き出した。

だけど少し今までと違う。記憶と力を抜き取られたら、強制変身解除させられるのに対して、今回は変身解除までとはいかないが通常の姿に戻って吐き出された

 

「アース!大丈夫?わたしの事覚えてる?」

 

「あぁ…ハッキリくっきりと覚えてるよ」

 

「姿が変わらない。…そういう事か、一部しか吸収出来なかったか」

 

再び顎をアースとスターへ向けさせる

 

 

 

 

 

「アリーズ!!」

 

 

 

 

 

アースたちの目の前に羊型の盾が割り込んだ

 

「滑り込みセーフって感じだな」

 

「「ゾディアーク!?」」

 

「一旦退くぞ!」

 

「逃すか!」

 

「パイシーズ!」

 

地面から海獣が躍り出てバイトの前に立ち塞がる

 

『ガアァァァァァァ!!』

 

その咆哮と共にバイトの周りに渦潮がいくつも出来視界を遮る

 

「プリキュア !レインボースプラッシュ!」

 

渦潮は弾け散り視界は良好になるが、その場にはアースたちの姿は見当たらなかった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

プリキュア たちは撤退を余儀無くされ、観星町は火の海に包まれる

 

そして────終わりの時が近づく




どうちよ。自分で考えた敵なのに倒し方が分かんないで御座る…

次回で嘘偽り無しのマジもんの完結です

ここまでの拝読ありがとうございました!


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LAST END 明日への絆

最後だから、やりたい放題です!内容はいつもの事だから!

では!最後の物語をどうぞ!


バイトの猛攻に全く歯が立たずに敗北した流星たち。だがそこへ、遅れて合流したゾディアークと共に撤退をした

 

今はララのロケットで体を休めて、記憶を失ったララたちを寝かしつけた所だった

 

「残ったのは流星とひかるだけか…」

 

「ララから話しは聞いてるよ。スターパレスでも大変だったみたいだね」

 

「これからわたしたちどうなるの?」

 

「それは後で話すとして、僕が言った通りペンダントとペンは持って来てくれた?」

 

流星とひかるはララたちが持っていた、人工ペンダントとスターカラーペンをゾディアークに見せる

 

「流星たちが変身出来る時間は恐らく4分が限界。でも、4人のムゲン石を流星たちの分とセットすれば時間も増えるだろう」

 

「どれくらい時間はかかる?」

 

「今夜には仕上がる」

 

「ねぇゾディアーク、ララたちのペンが何で灰色になってるの?原因は分かる?」

 

みんなが持っていた、変身用のスターカラーペンにプリンセススターカラーペン、そしてギャラクシースターカラーペンは見る影も無く灰色に染まっていた

 

「バイトに力を吸収されたのが原因だ」

 

「そう言えば流星は大丈夫でプルンス?食べらたのにピンピンしてるでプルンス」

 

「一番の問題がそれだ」

 

「何が問題なんだよ」

 

ゾディアークはロケットのモニターで、これまでの戦いの記録映像を流す

 

「流星が持つレインボーイマジネーションペン。人との繋がりが続く限りその力は無限。自分の想い描く人や物事を描く」

 

「そうだよ。今なら、へびつかい座にゾディアークも描けるよ」

 

「この無敵と言っても過言では無い力。だけど一つだけ弱点がある」

 

「「「弱点?」」」

 

「記憶だよ」

 

レインボーイマジネーションペンと流星の記憶がどう関係するのかチンプンカンプン

 

「どんなに繋がりを持てても、それを覚えてる記憶が無いと意味が無い。只のド忘れならまだ良い、だけど記憶そのものが無くなれば…」

 

「説明がいちいち周りくどいな」

 

「要は、レインボーイマジネーションペンの力の源は流星自身の思い出。逆に言ってしまえば、その思い出が消えれば力も弱体化する。僕達を描けれなくなる」

 

「でもでも!流星君はプルンスの言う通りピンピンして」

 

「一応な。スターゲイザーペンを出してみろ」

 

スターゲイザーペンを取り出すと灰色に染まっていた

 

「自分では気付いて無いと思うが、恐らく一部記憶は無くなっている。だけど不幸中の幸い、スターゲイザーペンが流星の肩代わりで守ってくれたんだよ」

 

「そうか…スターゲイザーペンが」

 

「これ以上僕達の繋がりを消す訳にはいかない。次の戦いでは最初から飛ばして行け」

 

短期決戦。それが最善の策であり、それ以上の案は出なかった

 

決戦は早朝。それまでは体力回復に努める

 

流星はまどかの様子を見るため部屋に入る

 

「あなたは、先程は助けて下さりありがとうございました」

 

「それより体は大丈夫か?」

 

「はい、ですが記憶が……」

 

「まどか!」

 

力強く抱き締める

 

「大丈夫。絶対に元に戻す。そしてまた、みんなで笑い合おう!」

 

不安を抱える流星。まどかを…みんなを元に戻す事を改めて固く決意して、不安な気持ちを紛らわそうとする

 

 

 

「此処に居たんだひかる」

 

「流星君」

 

ひかるはロケットの上に座って星を眺めていた。流星もその隣にお邪魔する

 

「流星君、わたしたち勝てるのかな?」

 

「大丈夫、僕が付いてる。それに今回はゾディアークも一緒だ」

 

「ララたち、わたしたちの事覚えてないって…」

 

「そんな事は無い!!」

 

涙目になるひかるに強く言い聞かせる

 

「繋がった糸は決して切れない!例え記憶を失っても絶対に覚えているんだ!心に刻まれた想いは!!」

 

「そう…だよね。うん、そうだよね!」

 

 

 

 

 

////////

 

もうすぐ朝日が昇る。燃え盛る観星町にはバイトが佇んでいた。そのバイトに3人の少年少女が対峙する

 

「メインディッシュがデザートを引き連れて来たか」

 

「あなたの好きはさせない!」

 

「僕達が勝つ!」

 

「行くぞ!ひかる!ゾディアーク!」

 

「「うん!(おう!)」」

 

 

 

「スターカラーペンダント!カラーチャージ!」

 

「レインボーイマジネーションペン!」

 

 

「宇宙(そら)に輝くキラキラ星!キュアスター!」

 

「全てを包み込む母なる惑星!キュアアース!」

 

 

レインボーイマジネーションペンの力の影響でトゥインクルスタイルに変身したプリンセス。

6つの星が装飾された王冠に赤のマントに包み込んだプリンス。

それに仕える1人の星座の戦士。

 

決戦の舞台は整った

 

「行くよ。僕たちが描く……最後のイマジネーションを」

 

 

 

 

 

//////

 

「でぇりゃあ!」

 

「やぁ!」

 

「ハァ!」

 

3人で猛攻撃を仕掛ける。それでも全て読まれて受け流される

 

「スコーピオ!キャンサー!」

 

巨大なサソリと蟹が尻尾とハサミで同時にバイトに突き刺すが

 

「その程度ルン?」

 

黒いハート型のバリアーを張って防いだ

 

「流星!」

 

アースはペンで描く。へびつかい座、ノットレイダーの面々、ゾディアークやハデスにシャドウと。かつてアースたちを苦しめ、今では友となった人達

 

「強者揃いだな」

 

「いっけぇぇぇ!!」

 

スターの合図で全員飛び掛かるが

 

「緩い!」

 

トリッキーな動きで倒すと同時に力を吸収する

 

「くっ…。これなら!」

 

今度は壮大で大量に描く

 

通常の姿からトゥインクルスタイル、12星座ドレスのスターたち。ビッグバンにスターゲイザーと様々なアースが描かれた

 

その数は20以上

 

「プリキュア の力を思い知れ!!」

 

『『『『プリキュア !』』』』

 

 

 

『スタートゥインクル・イマジネーション!』

 

『スパークル・スターゲイザー!』

 

『さそり座ソレイユ・シュート』

 

『レインボースプラッシュ!』

 

『サザンクロス・ショット!』

 

『プライム・シューティング!』

 

 

 

それぞれが持つ必殺技、浄化技を全員で一斉に放つ

 

「ヒーーーハァァァーーー!!」

 

地面を抉り後ろに押されながらも、自分が受ける技を全て吸収し自身の力と変えた

 

「味気ないが力がみなぎる!!」

 

「スター!ゾディアーク!」

 

バイトは自分中心に大爆発を起こした。吸収してパワーアップのやりたい放題で、辺りが一瞬にして消し飛んだ

 

「なんて事だ…!!」

 

アースは絶句した。観星町の3分の2が更地と化した

 

アースがレインボーイマジネーションペンで、スターとゾディアークを守ったが町までは守り切れなかった

 

「町が…」

 

「それでも諦めてたまるか!!」

 

「人形にはもう飽きた!!」

 

バイトが飛び出し、そのすれ違い様

 

「「「っ!?」」」

 

20人以上居た、アースが描いたプリキュア 全員が消滅した

 

「そろそろ決着ニャン!」

 

「その様だな!」

 

 

 

「虹色に輝く想いよ繋がれ!」

 

六芒星を描き全ての想いを込め

 

「プリキュア !ギャラクシー・イマジネーション!」

 

 

ペンを突いて一気に解き放った。虹色に輝く閃光がバイトへ

 

「それが切り札なら全て食べ切ってやる!!」

 

巨大な大口が開かれ、ギャラクシー・イマジネーションを全て食い尽くそうとする

 

全身全霊を込めた必殺の浄化技は、地球全体に影響を及ぼしていた。

地割れが起き、巨大台風が巻き起こり、津波が発生など様々な自然災害を生み出していた

 

「これで──」

 

更に出力を上げた瞬間、宇宙にまで届く光りが溢れ出た

 

あまりの眩しさに失明するかと思う程に。

光りが徐々に晴れて、目を開けると

 

「ゲブゥゥゥゥ……」

 

アースの浄化技を飲み込んだバイトが立っていた

 

「…まだだ」

 

アースがペンで線を描くと、バイトの体が一瞬にして氷漬けになった

 

「オリオン座!」

 

上半身のみの巨人が星の鉄槌を降す。大きなクレーターが出来ると同時に、氷漬けになったバイトが砕け散った

 

「吾輩を、これで倒せると思いましたか?」

 

砕け散った破片から、黒い粘土の様な物がひとつに纏まり再生した

 

「まだまだ爪が甘いニャ──」

 

言い終わる前に今度は土で作られた豪腕がバイトを握り締めた

 

「プリキュア の力でも駄目なら、星の力で倒すまでだ」

 

地中深くからマグマの柱が噴き出す。マグマは槍状に形成してバイトを突き刺した

 

「ハァ!」

 

ペンを地面に突き立て、バイトの周りに土で出来たドームが囲い込む

 

「そのまま…爆ぜろ!!」

 

マグマをバイトの内側から爆発させた。

内側からならと攻めたが

 

「少し生暖かく感じた」

 

それでもバイトには通用しなかった。もはや、レインボーイマジネーションペンを使っても勝てる可能性は潰えた

 

そして

 

「吾輩は楽しく食事が出来た」

 

目の前から一瞬で姿を消した。吸収したブラックホールの力で、アースの背後に回り込んで羽交い締めにする

 

「満足だ」

 

「アース!!」

 

スターがアースを助ける為に飛び込んだ時

 

「ガブッ!」

 

2人いっぺんに食べられてしまった

 

「流星!ひかる!」

 

無様に吐き捨てられ転がる。

そして流星たちも皆と同じく

 

「けほっ…!一体何が起きた?」

 

「分からないよ。全然思い出せない…」

 

記憶とプリキュア の力を失った

 

「これで…これで吾輩は!!」

 

ピンクの輝きを放ちバイトはアースの力を完全に手に入れて、姿はキュアスターへ変化した

 

「何者にも邪魔されず!宇宙で伸び伸びと食事が出来る!!キラやば〜っ☆」

 

「こんな奴に…僕達が負けた…のか」

 

最後の希望である、レインボーイマジネーションペンでも通用しなかった。今のゾディアークでは勝つのは不可能

 

悔しくて堪らず拳を打ち付けるゾディアークの様子を、流星は只ぼーっと眺めてた

 

(あの人は何で自分を痛め付ける様な事を?それに)

 

今度は高笑いするバイトに目を移す

 

(あの人は何に笑ってるの?分からない)

 

立ち上がって悔しがるゾディアークの元へ、行こうと足を踏み出すと何かを蹴り飛ばした

 

「何…コレ?」

 

流星は地面に転がる変身用のスターカラーペンを拾う。今は完全に力を失ったペン

 

(何だろう、凄く大切な事を忘れてる気が…)

 

灰色と化したペンを凝視すると

 

「えっ?」

 

とても弱々しく、今にも消えそうな虹の光りが灯る

 

「あれ──」

 

その光を目にした途端、涙が溢れ出る。拭っても拭っても止まらない

 

「何で…?このペンは、僕の事を知ってるいるの?知っているのなら教えて!お願い!!」

 

強く願い、胸に抱き締めるとペンが流星のおでこを小突く

 

「何だ?」

 

「あの光は…?」

 

流星はペンを掴み取り立ち上がる

 

「……少しだけど思い出した。……大切な…ものを」

 

「流星…?」

 

「少しの間だったけど、何で忘れてたんだろう」

 

流星の頭の中にある会話の映像が流れた。ボヤけて良くは見えないが、会話の内容は

 

 

『── 繋がった糸は決して切れない!』

 

 

「繋がった……繋がり」

 

 

『──例え記憶を失っても絶対に覚えているんだ!心に刻まれた想いは!!』

 

 

「想い…!」

 

「今更何をしようとする?」

 

「行かせるか…!」

 

ボロボロの体を引き摺りながら、ゾディアークはバイトの前に出る

 

「みんな、来て…!」

 

「来る筈が無い!記憶が全部食っちまったんだからルン!」

 

「来るよ。絶対」

 

「何を期待して──」

 

「居ました!みなさん居ましたよ!」

 

更地の向こうから、こちらへ走って来る足音と声がした

 

「やっと追い付いたよ」

 

「つ、疲れたルン!みんな元気があり過ぎるルン!」

 

「しっかりしなさいよ!あの人たちが、わたしたちの為に頑張っているのだから!」

 

走って来た人物たちは記憶を失ったララたちだった

 

「君たちは?」

 

「あなたも忘れちゃったルン?」

 

「みんな揃って忘れちゃったみたいだね」

 

「何故だか知らないけど、ここにわたしたちの大切なものがあるかもって」

 

「みなさんで走って来ました」

 

記憶が失った筈のプリキュア たちが集まった。そして、全員が揃った事で流星の胸の高鳴りが激しくなって来た

 

「繋がった…みんなの想いが!」

 

振り返り、バイトの方へ目を向ける

 

ゾディアークも行かせまいと時間稼ぎをしたが、とうとう力尽きて倒れていた

 

「繋がって何になる?」

 

「絆」

 

「絆だと?」

 

「繋がりの糸が切れてしまっても、心に刻んだ絆は壊せない。覚えて無くても、心の奥深くに眠っている」

 

「そんな腹の足しにもならない物に何の価値がある?」

 

「あるよ。それを証明する」

 

流星たちの目つきが変わった

 

「力の無い人が?」

 

「だからこそ、人は繋がろうとする!」

 

生身の状態で6人がバイトに立ち向かう

 

「味の無いお前達に興味など無い!」

 

今の流星たちは殆ど手も足も出ないが、それでも

 

「つらい時はみんなが居てくれる!」

 

「なく時も笑う時だって…!」

 

「がんばって共に歩んで行けるルン!」

 

「りゆうや価値なんて関係無い!」

 

自然と言葉が溢れ出る

 

「きおくを無くす前のわたくしたちがそうです!」

 

「ずっと!どんな風になっても!」

 

「なかまと…信頼する人たちが側に居れば!」

 

「「「「「「立ち上がれる!!」」」」」」

 

生身の筈の流星たちがバイトを押してる

 

「記憶も無いお前達がふざけた事を!」

 

「ハァ!」

 

流星がレインボーイマジネーションペンを、バイトの心臓部に突き立てた

 

「うぐぐ!!」

 

「この食べカス共が!!」

 

「「「「「ダメ!!」」」」」

 

突き立てるペンに、ひかるたちが更に抑え込む

 

「繋がりを超えた繋がり!僕たちが大切にしてたもの!それが!」

 

力強くペンが刺し込まれ、バイトの体にヒビが入る

 

「届けええぇぇぇぇぇ!!」

 

ペンがバイトの体を貫いた

 

「あがっ!?」

 

貫いた穴から光りが漏れ出る

 

「ま、待て!吾輩の!」

 

光りが漏れ出るのに比例して、体も小さくなっていく。

そして最終的に

 

「よう…」

 

「っ!?」

 

生後間もない赤ちゃんサイズまで縮み、ゾディアークがパイシーズを連れて見下していた

 

「話を聞け!そ、そうだ!吾輩はお前達の事を見逃す!だからお前達も!」

 

「それが通るとでも?」

 

「〜〜っ!この糞食材共が!!お前達は黙って吾輩に喰われてれば──」

 

そんな話も最後まで聞かず、パイシーズはモキュモキュと美味しく食べ始める

 

「うるせぇよ…」

 

「何がうるさいの?ゾディアーク」

 

「流星…!」

 

全員ボロボロだが、確かに記憶は戻っていた

 

「終わったな」

 

「この惨状を見て終わった気分かよ…」

 

『地球の87%が崩壊しています』

 

「みんな、最後の大仕事だよ」

 

未だに淡く光レインボーイマジネーションペンに、みんなが手を添える

 

「僕たちのイマジネーションで地球を元に戻そう」

 

地面にレインボーイマジネーションペンを突き刺すと地面が輝きだす。そして、更地だった景色が元の町へ戻して行き、崩壊した地球も全てが元通り

 

「これで地球は元に…!」

 

変身用に宿っていたレインボーイマジネーションペンが光となり、目の前に出現した扉の中へと消えて行った。

そして、手に持つ4本のギャラクシースターカラーペンが砕け散った

 

「ペンが壊れちゃったよ」

 

「恐らく、レインボーイマジネーションペンの役割りが終わったんだろう。そして鍵となるギャラクシースターカラーペンも砕けた。また必要な時が来れば、ビッグ星やノヴァ星にでも取りに行けば良いだろ」

 

「そうか」

(短い付き合いだったけど、ありがとうな)

 

虹色に輝く観星町に太陽の光りがが射し込んだ

 

 

 

 

 

////////

 

「ララ、ユニ、それにフワもプルンスも帰るよ」

 

「分かってるルン」

 

「会えたと思ったら破茶滅茶だったニャン」

 

「フワ!」

 

ゾディアークは帰りのムゲン石を投げると、ワームホールが開かれた

 

「…出会いもあれば別れもあるルン」

 

「そうだね…」

 

「…またルン!」

 

「絶対に会いに行くから!」

 

「遅いとまた会いに行くルン!」

 

ララたちは笑い合うながらで流星とゾディアークは

 

「今回は色々助けられたよ。ありがとう」

 

「お礼を言うのはこっちもだよ」

 

「「……」」

 

「フッ…!」

 

「「またな、相棒!」」

 

拳を合わせて別れを告げた

 

帰って行くロケットと宇宙船に手を振りながら流星は

 

「また会おう────

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

明日への絆を信じて」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

////////

 

どうでしたか?宇宙を超えて、彼方までに届く絆の物語。

これ初めて読んだ時「凄いなぁ〜」って感想しか出なかったよ!

宇宙って広いんだなぁって思ったよ!

 

そうそう!宇宙が広いって言えばもしかしたら、また違った物語があるかも!

この世界とは別の世界線!

 

例えば……ひかるさんたちと出会ったのが別の人で、色んな人たちと一緒に素晴らしい物語を紡いで違う人と結婚しちゃうとかさ〜!

 

或いは……まだ冒険の途中でドタバタしてたりとか!

 

宇宙にはまだまだ解明されてない謎がいっぱい!パラレルワールドって言うのかな?

そんな世界線があったら会ってみたいな〜なんて

 

コンコン

 

あっ!お母さんとお父さんが呼んでるから行かないと!

 

長々と話しちゃってごめんね!ちゃんと話せれたかな?分かりにくかったら謝る!

 

さてと、本当に行かなくちゃ怒られちゃう。

ここまでの語りはわたし、中学2年生で14歳の香久矢月華でした!

 

これにて物語は完結!バイバ〜イ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜〜Fin〜〜




ちょっとした小話

エピソードFINALのテーマは絆!ちゃんと出来ただろうか?

オリ主が頑なに「絆」では無く、「繋がり」と言い続けたのは今回の話の為でもありました。

エピソードFINALの冒頭と末尾の語り。全部流星とまどかの子供、月華ちゃんが語っていました。因みにこの時は14歳で中学2年です。
立派に育ちましたね〜

何処かの文章で縦読みが隠れています!暇な方は見つけても良いかも?

これにてこの小説は完全なる完結を迎えました。去年の7月から投稿し始めた当初は、ここまで読んで下さるとは思いもしませんでした。しかも処女作を

ではこれで!長い間読んで下さって誠にありがとうございました!


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