ソードアート・クロニクル (グランドK)
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ソードアート・オンライン編
1話 復活のgamemaster


2023年12月

 

黎斗Ⅱが起こしたマイティノベルの1件から半年が経ち、あれから半年とは思えないほど再生医療の技術は発達し、今日バグスターからの蘇生第1号として黎斗さんを復活させる事になった。

 

そして人体蘇生に成功したと1報が入ってきた。

厳密に言えば、バグスターとして蘇生したって感じかな、なのでCRのメンバーで黎斗さんの所に向かった。

今から僕が仮面ライダーエグゼイドに変身して黎斗さんをゴッドマキシマムマイティXガシャットを使いリプログラミング、遺伝子情報を書き換えて人体に蘇生するという段取りになっている。

 

「準備OKです」

 

と、言われたので今から黎斗さんを人体に蘇生する。

 

『MAXICIMAM MIGHTY X!!』

 

マキシマムマイティXの起動ボタンを押した。

 

「MAX大変身!」

 

掛け声と共にエグゼイドに変身する為のベルトゲーマドライバーに

ガシャットを装填してレバーを開いた。

 

『マキシマムガシャット!ガッチャーン!レベルMAX!』

 

するとエグゼイドLV2の姿になり真上にLV99のアーマーが出て来た。

 

『最大級のパワフルボディ!ダリラガーン!ダゴズバーン!』

 

そして、ガシャットの上部のスイッチを押す。

 

『MAXICIMAM POWER X!!』

 

99のアーマーが装着されエグゼイドマキシマムゲーマーに変身した。

 

『マキシマムガシャット!ゴットマキシマムマイティクリティカルフィニッシュ!』

 

遺伝子情報が書き代わり機械が人体として認識するようになった。

 

「黎斗さん…?」

 

「なるほど、私を人体に蘇生したか、君らの行動は黎斗Ⅱのお陰で知っている」

 

「やはり私は、不滅だぁぁぁぁ!」

 

いつもの様な反応をする黎斗さんに問いかけた。

 

「体に異常はありませんか?」

 

「私に異常などない、ほらしっかり動ける」

 

色々異常ありそうだけどな…

そんな中ニコちゃんと大我さんは黎斗さんに引き目をとっていた。

 

「とりあえずCRに向かいましょう!」

 

CRに戻ると院長がモニターを見て座っていた。

 

「院長どうしたんですか?」

 

モニターに映っていたのは僕の命の恩人の日向審議官だった。

 

「あぁ、永夢か、他の皆も揃っているな」

 

院長が険しそうな顔で口を開く。

 

「日向審議官では本題に…」

 

「1年前に発売されたナーヴギアとSAOを知っているかな?」

 

(SAO:ソードアート・オンライン)

 

やはりそれに反応したのは僕とニコちゃんだけの様だ。

 

「はい!でもβテストも仕事で出来なくて結構ガッカリしましたよ」

 

「あたしもそんときゲームの大会だったしやってる暇なかったから…」

 

すると日向審議官は、

 

「あのゲームをプレイした人の一部が脳が焼けて亡くなっている」

 

考えうる可能性は多いけど1番可能性が高いのは恐らくゲームオーバーになったのだろう。

仮面ライダークロニクルの時もそうだったが今回は訳が違うみたいだ。

 

「そこで君らに頼みがある、」

 

この流れで行けばだいたい内容は分かる。

 

「要するに僕らに、SAOを攻略しろという事ですね」

 

そこで、黎斗さんが口を開いた。

 

「それを開発した茅場晶彦はゲームマスターを名乗っているそうだな…」

 

多分だけど黎斗さんの中で何かが起こっている、まさか…

 

「私への挑戦として受けて立とうじゃないか!」

 

「やめとけよ神、あっちはVRだし張り合えるわけないだろ!」

 

貴利矢さんが呆れたように口にする。

 

「VR機械なら私の開発した幻夢VRがある」

 

「おいゲンム!そいつは安全なんだろうな!」

 

大我さんがこう思うのも無理はない。何せあの檀黎斗なのだから。

 

「確かに、安全性に関しては気になるな」

 

飛彩さん初め他のみんなも安全かどうかは気になるらしい。

 

「安全に決まっているだろう、私が開発したのだからなぁ!」

 

確かにゲームに関して黎斗さんは絶対に安全じゃ無いものなんて作らない黎斗さんがVRの準備をしている、その間は少し休憩だ…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




皆様初めまして!
私はグランドKというものです!
この度エグゼイドとソードアート・オンラインの
小説を書くことにしました!
まず1話なのですが、黎斗の復活単純過ぎないかと思われそうですが、黎斗がいないと始まらないと思ったのでざっくりとですが復活させました。
よろしくお願いします!


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2話 開幕!新たなstage

今回はゲームの中に入るだけって感じです
茅場に対する黎斗の感情は心が滾ってそうですね


「準備が出来たぞォ!」

 

相変わらず仰け反ってる、よくあんなに曲がるなぁ…

案の定皆渋い顔して引いてるよ、

そんなこと言ってる場合じゃない!

とにかく準備は出来たらしい、でも気になることが1つ。

 

「あの、黎斗さん!」

 

「どうした永夢ゥ!」

 

「入った後変身って出来ないんですか?」

 

いつもの事だが黎斗さんが笑い始めた。

また皆引いてるよ…

飛彩さんだけだ、冷たい眼差しを送っているのは、

 

「その心配はない永夢」

 

「何せもう君ら1人1人のガシャットのデータを入れてある!」

 

「だがハイパームテキとタドルレガシーは少し時間がかかる…」

 

いや、マキシマムマイティだけでもかなりチートな気がする…

 

「パラドの分は君のに入れてある後で分けるといい」

 

「おいゲンム!ソードアートって言ってんのに俺は銃で良いのか?」

 

うん、確かにそこ気になった。

ゲーマー同士だからかなニコちゃんも大我さんを笑っていた。

 

「君はクロノスになった時ガシャコンソードを使えただろう」

 

「まさか、もう入れてたのか?」

 

今回の黎斗さんは妙に仕事が早い、よっぽど悔しかったんだろう。

 

「じゃあ、そろそろ行きますか」

 

行こうとしている所急に飛彩さんが、

 

「檀黎斗、お前は行かないのか?」

 

「私はここで調整を行う」

 

そんな黎斗さんを見るポッピーはお母さんみたいだ。

取り敢えず話は終わったみたいだ。

 

「確か掛け声がありましたよね、確か…」

 

「リンクスタートじゃなかったっけ?」

 

流石ニコちゃんだ。

 

「ありがとうニコちゃん」

 

「じゃあ今度こそ!」

 

『リンクスタート!』

 

その掛け声と共にいつの間にか僕達はゲームエリアに飛ばされていた。

3人とも辺りをキョロキョロ見回している。

不安げに大我さんが、

 

「ここどこだ、」

 

それは僕も聞きたい、

メニュー画面を開くと僕は全てを察した。

話を初めて聞いた時、ゲームオーバーになる前にログアウトすればいいと思ったが、

理由が分かった、ログアウトボタンがないんだ。

皆も気付いみたいで動揺を隠せてない。

 

「おいおい、こりゃどういうことだぁ?」

 

貴利矢さんが口を開いた。

 

「ですからこれのせいで多くの犠牲者が出たって事じゃないですか?」

 

下手だけど一応説明した。

いつもは説明書を読まないプレイングスタイルだけど、

命かかってるし、しっかりヘルプから説明を読まないとな…

その時だった、俺の体から大量のバグスターウイルスが出てきた。

 

「パラド…」

 

パラドも見慣れない場所だったからか少し動揺しているみたいだ。

「こんな状況で悪いけど皆に良い話と悪い話がある、どっちから聞きたい?」

そこで冷たく飛彩さんが、

 

「この状況でふざけてる場合か、速やかに簡潔に話せ」

 

僕とパラドの心は繋がってる、だから言おうとしてる事も、分かってる。

 

「ブレイブはつまんないなぁ…」

 

大我さんも早く聞きたいらしく、

 

「いいから早く言え!」

 

「まぁいいや、悪い話は現実との話は一切出来ない」

 

だいたい分かってたのか皆も頷いて聞き流す。

 

「良い話は、俺だけが現実に行けて話が出来る」

 

「じゃあ神に言いたい事はパラドを通して伝えれば良いのか?」

 

「そういうことになる」

 

「で、1回目の連絡だけど永夢とブレイブのガシャット3日中には使えるようにするって」

 

「了解した」

 

話も終わったとこだしそろそろ始めないと…

 

「皆さんそろそろ行きましょう!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




次回は試しのボス戦です!
簡単な話、3日待ってムテキ使えばいいんじゃね?
ってなりますけどつまらないじゃないですか(笑)


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3話 BOSSの攻略

大晦日~年越しというおまけ付きです!
暖かい目で見てもらえればありがたいです!


 

 

 

 

 

 

 

 

「って言ってもなぁ…まずここどこだ?」

 

貴利矢さんが意外と的確にツッコミを入れてきた。

マップを見てみるとここは1層のはじまりの街という所らしい

 

「どうやら攻略は、50層ぐらいまでされてるみたいですね」

 

飛彩さんが問いかけてきた。

 

「つまり50層迄行けるということか?」

 

「多分そういうことかと…」

 

それより戦い方を覚える方が先決だと思うけどなぁ…

 

「取り敢えずこの層で戦い方を覚えましょう。」

 

色々あって忘れてたけど、メニューのレベルを見てみると

僕はレベル99、パラドもレベル99

飛彩さんはレベル50、大我さんもレベル50、

貴利矢さんがレベル0、

ここから推測するに、今変身出来る最高レベルが反映されている。

あとは、戦い方だけど、この世界には魔法が無い代わりに

ソードスキルというものが存在するらしい。

予備動作をシステムが感知すると発動する必殺技の事みたいだ。

多分キメワザと一緒なのかな…

 

「皆さん取り敢えず練習としてこの層のボス倒しに行きません?」

 

もう皆戦い方を理解した様子だった。

よくよく考えたら初戦からボスとかイレギュラーだけど、

とにかくやるしかない。

ボス部屋に着くと大我さんがどこか嬉しそうに、

 

「ここがボス部屋か…楽しくなってきたぜ!」

 

貴利矢さんも乗り気で、

 

「ほらほら、名人も大先生もノリノリで行こうぜ?」

 

だけど、飛彩さんは真面目そうに、

 

「そんな軽い気持ちでは隙が出来てやられるだけだ」

 

一応準備は整ったようだ、

 

「じゃあ扉を開きますよ!」

 

中には、イルファング・ザ・コボルト・ロードと、

表記されたモンスターがいた。

いよいよボス戦だ、気を引き締めて行かないと…

 

第1層と言ってもボス戦には違いない、

気を抜いたらすぐやられる可能性だって十分にある。

空気を読んでいたのか貴利矢さんは、

 

「強そ〜だなぁ、でも行けるだろ?な?」

 

大我さんも楽しんでるみたいで、

 

「早くこいつをぶっ倒して次の層に行こうぜ」

 

とか言ってる、もう既に皆このゲームを楽しんでるみたいだ。

 

「行こう!みんな!」

 

今の僕達では、あんなでっかいのと戦えない

装備も不十分、剣もないし、

だから、こんな時こそ変身しなきゃいけない。

ゲーマドライバーを巻いて、

掛け声と共に4人が同時にガシャットの起動ボタンを押す。

 

『MIGHTY ACTION X!』

 

「大変身!」

 

『TADOLE QUEST!』

 

「術式level2変身」

 

『BANBAN SHOOTING!』

 

「第弍戦術 変身!」

 

『BAKUSOU BIKE!』

 

「ゼロ速、変身!」

 

ゲームフィールドが広がりエナジーアイテムが散らばった。

そして、ガシャットをベルトに挿す。

 

『ガッシャット!』

 

更にベルトのレバーを引いてレベルアップする。

 

『ガッチャーン! レベルアップ!』

 

『マイティジャンプ!マイティキック!マイティマイティアクションX!』

 

『タ〜ドルメグルタドルメグルタドルクエスト〜』

 

『ババンバンバンババンバーンバーンシューティング!』

 

『爆走!独走!激走!暴走!爆走バイク〜!』

 

そして、決めゼリフでボスと対峙する。

 

「ノーコンティニューでクリアしてやるぜ!」

 

「俺に斬れないものはない、これよりボス切除手術を開始する!」

 

「ミッション開始!」

 

「っしゃあ!ノリノリで行くぜ〜!」

 

いよいよ討伐スタートだ!

てか、今更だけど、戦術はどうしよう…

 

「名人ゲームなら得意だろ?なら永夢から指示してくれよ!」

 

僕の心を読んだみたいに貴利矢さんが言った。

 

「監察医の意見に賛成だ、小児科医お前が指示を出せ」

 

飛彩さんまで…

仕方ない、やるしかない!

 

「貴利矢さんが先に攻撃を、部が悪くなったら飛彩さんと僕に代わって下さい!」

 

「俺はどうすればいい、」

 

「大我さんは、遠距離から、ボスの動きを封じて下さい!」

 

早速貴利矢さんが攻撃を仕掛けた。

高く飛んで一蹴りしただけでボスのHPゲージは3割減った。

 

「1発しか入れてないけどいいか?永夢?」

 

まぁいいか、これなら行けそうだし。

 

「いいですよ!行きますよ飛彩さん!」

 

貴利矢さんが勢いよく言った、

 

「スイッチ!」

 

構えてたからかな、剣ガシャコンブレイカーが光ってる。

あ!なるほど!これがソードスキルか!

飛彩さんも理解したみたいだ。

 

「アクションチャージブレイク!」

 

「ブレイブソニックブレイド!」

 

今のでボスの残りHPは2割程度まで減った、

やっぱ技打つと強いなぁ、

 

「そろそろだな、フィニッシュは必殺技で決まりだ!」

 

そう言って、ベルトからガシャットを抜いて、

キメワザスロットにガシャットを挿し込んでボタンを押す。

 

『ガッシャット!キメワザ!』

 

構えをとって、もう一度ボタンを押す!

 

『マイティ!クリティカルストライク!』

 

多分これもソードスキルに入るのかな?

 

『会心の一発!』

 

よっしゃ、クリティカルヒット!

1層だからかあまり手応えがなかった気がした。

それから今日は、割と余裕だったからか、

18層までボスを倒すことが出来た。

この調子でどんどん攻略しないと…

 

 

 

 

 

 

18層攻略から3日、現実では今日が大晦日だ。

 

「年越しさえさせてくれないのかぁ…」

 

「心配すんなって永夢、自分らだけでやりゃ良いじゃねーか」

 

「そうですね!じゃあ何か僕が準備しますよ。」

 

料理スキルってのはあるらしいんだけど、

元々僕は、子供の頃から1人で料理を作ってたから、

多分、この世界でも料理は作れると思ったんだよね。

取り敢えず、何を作ろうか、

あ、そうだ!年越しそばでも作ろうかな、

味も現実と違っているから、まず味を作るのが難しい、

試行錯誤した結果、蕎麦に擬似した味しか作れなかった…

 

「よし!できた!」

 

と、できたと思って一息ついている時に飛彩さんから連絡が入った。

 

『場所の準備ができたそっちの準備が出来たら早く来い』

 

場所は34層のレストランの一室を貸切にしてもらった所らしい、

どうやって運ぼう…もしかしてアイテムストレージに入れれば…

今は、23:34か、早く行かないと!

年が変わる前に食べないと年越しそばじゃない、

息を切らしながら指定の場所に向かった。

 

「おい永夢おせぇぞ!」

 

「貴利矢さん、すいません!」

 

「小児科医何をしていた?」

 

「実はこれを作っていたんですよ!」

 

アイテムストレージから作った蕎麦を4つ取り出した。

皆興味津々に見てくる。

 

「こいつ、蕎麦か?」

 

「そうですけど大我さん苦手でした?」

 

「いや、うまくできてるじゃねーかって」

 

「年越しまであと10分だ、早く準備してくれ」

 

「飛彩さんも手伝ってくださいよ!」

 

あと6分、準備ができた!

 

「じゃあ食べましょう!」

 

 

「いただきます!」

 

こうしてみんなで食事するのも珍しい、

皆美味しそうに食べてるなぁ…

自分でも言うのもあれなんだけど、

この蕎麦は、かなり上出来だと思う。

 

「小児科医、1つ聞いていいか?」

 

「なんですか?」

 

急に改まって聞いてきたので少しびっくりした。

 

「SAOは何を起こして問題になったんだ?」

 

「俺も詳しくは分からないな…」

 

「あ〜自分も聞いてないな」

 

大我さんも貴利矢さんも聞いてなかったのか…

簡単に今までの事を説明した、

 

「なるほどな…」

 

飛彩さんが何か知ってる感じの顔をしてる…

 

「何か知っているんですか?」

 

「お前達には言っていなかったが、うちの病院にもいるんだ」

 

「それって…」

 

「そうだ、ナーヴギアを被って入ってきた患者も数人いる」

 

「って事はこのゲームの中にうちの患者もいるってことか?」

 

貴利矢さんが食いついてきた。

 

「恐らくそういうことだろう」

 

そうだったんだ…でも、そんなこと聞かされても無かった。

 

「上での判断で、この件は公開しないと言う結論に至った」

 

そんなことが…

 

「おい!エグゼイド!もう年越したけど良いのか?」

 

話をしてて全く気づかなかった!

 

「大我さんもっと早く止めて下さいよ…」

 

「有意義な情報交換になったんだ、いいだろ」

 

「飛彩さんまで…」

 

「そういえば、パラドが言ってたあれから3日たったな」

 

「そうですね、ストレージに入ってるんですかね?」

 

ストレージを開けとみると、ハイパームテキガシャットが入っていた。

飛彩さんのには、タドルレガシーガシャットが、

大我さんのストレージには、クロニクルガシャットとバグヴァイザーⅡが、

当分使わなそうだけど、また明日から攻略開始だ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




かなりスピーディーに物語が進んでるじゃないかって?
すいません…100層分全部書くのは無理があって
コンティニューしてしまいそうです(笑)


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4話 共闘するgamers




今回は、キリトとシリカに会うって所です!
前と比べ今回はかなり長いです…







〜2024年2月22日〜

元旦の日から2ヶ月が経って、手間取る事もあったけど、

最前線で活躍している攻略組と呼ばれてる人達に追いついた。

「あのさぁ、さっきから転移門広場騒がしいけどなんかあんの?」

「貴利矢さんもやっぱり気になりますよね…」

転移門広場に向かってみると、男が泣きすがって仇討ちを頼んでいた。

「声掛けます?」

「ほら永夢行ってこいよ!」

「後ろからでいいので皆もついてきてください!」

僕が男に近ずいて声をかけたその時だった。

『あの!』

僕と同時に声をかけた黒服の人がいた。

「もしかして、助けてくれるのですか?」

と、その人が言った。

「はい、そのつもりで声をかけました」

黒服の人も、

「あぁ、俺もその気だ」

助けようとしてる辺り悪い人じゃ無さそうだ。

「とりあえず話を聞かせて貰えませんか?」

話を聞かないうちは何も始まらない。

そうだ自己紹介してないや、

「僕は宝じょ…」

そうだ、ここはゲーム内だから本名は駄目なんだった…

「僕はエムです、よろしくお願いします!」

とっさに思いついたのが、僕がいつも使うプレイヤーネームだ。

「エムか、よろしくな!俺は、キリトだ」

「キリトくんね、よろしく!」

「あぁ。で、何があったんだ?」

「実は私のギルドが10日前襲われまして、

リーダーの私以外全員殺されたんです。」

「だからそいつらを殺して欲しいと?」

キリトくんは単刀直入に聞いた。

「そこまではしなくていい!ただ…」

殺すのを拒んだ、じゃあ何をすればいいか聞いた。

「ただ、何をすればいいんですか?」

「私が全財産叩いて買ったこれでそいつらを牢獄に送って欲しい…」

「牢獄ですか?」

ボス攻略ばかりしてたせいで、そこら辺はよく分からない。

「エムはもしかして初心者か?そんな訳ないかここまで来てるんだしな」

そこは疑われても仕方がない…

「いえ、ただ勉強不足なだけでして…」

的確に突かれた分曖昧な答えしか出せない…

「とにかく、その頼みお受けしますよ!」

「本当ですか!ありがとうございます!ありがとう…」

泣くのも仕方ないな、仲間もやられて1人だけにされるなんて…

「終わったらすぐに連絡しますね!」

一旦依頼主さんと離れた。

「エム、君はなんでこの依頼を受けたんだ?」

「僕は、困ってる人とか見ると助けたくなるんだよね…」

「それはリアルとかでの影響か?」

割と的確に突いてくるなぁ、貴利矢さんみたい。

あれ?貴利矢さん達はどこに行ったんだろう?

「まぁそんなとこかなで、もう行くの?」

「あぁいる場所も検討つくあたり聞いたしな」

「じゃあ先に行ってて下さい!」

「なんでだ?2人で言った方がいいんじゃないのか?」

3人共置いていく訳にもいかないし…

「仲間を置いていく訳には行かないので…」

「じゃあエムの仲間、俺にも紹介してくれよ、多分人数多い方が良いし」

「ならちょっと来て!」

後々紹介するかもだし、今紹介するのに越したことはない!

キリトくんの手を引いて転移門広場まで行った。

「おい何やってたんだ永夢!」

「すいません貴利矢さん、」

「で、小児科医の後ろにいるのは誰だ?」

「彼は一緒に依頼を受けることになった…」

「キリトだ、よろしく」

「名前似てんな〜自分は貴利矢だよろしく!」

「俺は大我だ」

「俺は飛彩だ」

初対面だと無愛想だなぁ大我さんと飛彩さん。

ほとんど言ってる事一緒だし。

「4人ともこれからよろしくな」

「小児科医も監察医も初対面の相手に対して気を緩めすぎだ」

「飛彩さんも大我さんも無愛想過ぎますよ」

「俺を開業医と一緒にするな」

「さっきからヒイロ小児科医とか言ってるけど…」

さっきから思ってるけどキリトくん勘鋭いな…

「そうだ、俺達は、ドクターだ」

やっぱり飛彩さんは、いつか言うと思ってたんだ…

「飛彩さんゲームでリアルの話はNGですよ…」

「そうだったのか?少々出しゃばり過ぎたな」

「へぇ、エム達って医者なんだ!」

「うん、だからさっきも依頼を受けたんだ」

あぁそうだった!依頼された事早くやらないと!

みんなにも、依頼の内容を話して35層に行くことになった。

「取り敢えず35層着いたけどもう夕方だね、どうする?」

「そうだな…4人の腕も見たいしデュエルしないか?」

デュエルは、一応内容は把握してたけどまさか誘われるとは、

確か、先に強打を与えるか、HP半減で決着だったな。

「うん、僕はいいよ!」

そしてキリトくんからデュエルの申し込みが来た。

〇を押すとカウントが始まった。

「そういえばエム装備とか剣は?」

そうだ、変身しないと闘えない!

「ごめんちょっと待って!」

ガシャットの起動ボタンを押して、

『MIGHTY ACTION X!』

ベルトに挿入、そしてレバーを引く!

『ガッシャット!ガッチャーン!レベルアップ!』

『マイティアクションX!』

「え、何それ!」

流石のキリトくんでも驚くみたいだな。

「これが俺ら仮面ライダーだ!」

「凄いな、仮面ライダーとやらの実力見せてくれよ!」

「ノーコンティニューでクリアしてやるぜ!」

 

 

「ノーコンティニューでクリアしてやるぜ!」

そう言い放った後、デュエルが始まった。

キリトくんは初手からソードスキルを使うみたいだ。

『ガシャコンブレイカー!』

ガシャコンブレイカーソードモードで受け止める!

剣と剣がぶつかった瞬間鈍い音が響いた。

次にキリトくんは横に剣を入れてきた。

足を1歩引いて、かわした後、チョコブロックを壊す。

中からはエナジーアイテム「発光」が出てきた。

もう1つ壊すと「マッスル化」が出てきた。

「よっしゃ!コンボで決めてやる!」

『発光!』、『マッスル化!』

「今の俺は発光状態、目を開いたら眩しいぜ?」

案の定目を抑えるキリトくん、

『ガッシャット!キメワザ!マイティクリティカルフィニッシュ!』

マッスル化のお陰で威力も増してる!

「アクションブレイカー!」

キリトくんのHPが半分になったため試合は終了

「いい勝負だったよエム!」

「キリトくんは強いなぁ…アイテム無かったら僕は負けてたよ」

「永夢すげぇな!どこであんな技…」

そういえばキリトくんってレベルいくつなんだろう?

「キリトくんは今レベルいくつ?」

「あぁ、俺は40位かな…」

あんなに強いのに40だなんて、

「嘘だな、」

貴利矢さんがキッパリ言い放った。

「え、なんでですか?貴利矢さん?」

「今キリトはレベルを言う前に目をうろつかせた」

「後は、言ったあとに『かな』は普通じゃあ絶対使わない」

監察医なだけあって洞察力が凄すぎる。

「じゃあ本当のレベルは?」

「俺のレベルは68だ悪い、嘘ついて」

「ここだけの話、貴利矢さんの前では嘘つかない方がいいよ」

「みたいだな、」

「取り敢えず夜も遅くなるとあれなのでそろそろ宿に行きましょう」

2ヶ月ちょいこのゲームにいるけど、

今でも現実かと思うぐらい、朝日が眩しい。

「やばい!もう8時だ!集合時間に遅れる!」

今日はオレンジギルドの奴らを見つけて、

牢獄に送らなきゃならない。

それで今日は迷いの森に行くことになった。

「遅れてごめんキリトくん…」

飛彩さん達ももう来てた…

「どうして遅れた、小児科医」

「多分信じてもらえないと思うんですけど、しばらく、現実と

違う生活を送っていたせいで、生活リズムが崩れちゃったんだと…」

「医者たるもの、そんなことではやっていけないぞ」

懐かしいなぁ研修医の時はことある度、

こんな感じで怒られてたなぁ、

「じゃあ手分けして探そうぜ!」

「そうだね!」

キリトくんの提案で手分けして探すことになった。

まず、僕と貴利矢さんの班、

そして、両者嫌がったものの飛彩さんと大我さんの班、

キリトくんは1人で探すそうだ。

「もしなんかあったら連絡してくれ!」

「分かった!キリトくんも気を付けて!」

別れてから、取り敢えず周りのプレイヤーを探した。

特に今の所はいないみたいだな、

「永夢?」

もう分かってると思うし説明は省くけど、

僕の中からパラドが出てきた。

「パラド、どうした?」

貴利矢さんが聞く。

「全てのガシャットを対ゲームキャラ等にアップデートしたって」

「等って事はプレイヤーもか?」

「そうなると思いますよ、貴利矢さん」

このことは一応飛彩さんと大我さんにもメールで知らせておいた

「あと、しばらく伝言ないし俺は永夢の中にいるよ」

「よし、永夢!捜索再開と行くか!」

「はい!行きましょう貴利矢さん!」

みんなと別れてから数時間、もう日が沈みかかってる。

「貴利矢さん、そろそろみんなと合流しませんか?」

「そうだな…日も落ちてきたし、帰るか」

マップを見ると近くにプレイヤーがいる。

こんな時間に誰だろう?

近ずいて見ると黒服のプレイヤーがいる。

なんだ、キリトくんか…

「おーい!キリトくん!」

「エム達か!どうだ?見つかったか?」

「収穫なしだよ…」

「だから自分らがキリト達と合流して帰ろうって話をしてた所だ」

「そうだな、ならヒイロ達の所にも行かないとな」

そして歩き出した時のことだ、

「ピナ!」

『パリン!』

女の子の叫び鳴とガラスの砕ける音が聞こえた。

その時、3人で目を合わせて音の方向へ向かった。

「キリトくんは先に行ってて!貴利矢さん!」

細かい事は言わなかったが貴利矢さんは理解してくれた。

ガシャットを取り出しボタンを押す

『MIGHTY ACTION X!』

『爆走BIKE!』

パラドがいるからかな?

チョコブロックもない状態でエナジーアイテムが展開されている。

すぐにガシャットをベルトに装填してレバーを引く、

「大変身!」

「2速変身!」

『ガッチャーン!レベルアップ!』

『マイティアクションX!』

『爆走バイク〜!』

時々思うんだけど爆走バイク2本あるのに紛らわしくないのかなぁ?

まぁ今回は初期の爆走バイクの為、貴利矢さんはバイク姿になった。

「乗れ永夢!」

「わかりました!飛ばしますよ!」

 

 

俺は、レーザーバイクゲーマーに乗りバイクを発進させた。

走っていると、誰かを囲んでるドランクエイプの群れがあった。

「一体ずつ倒すのも厄介だなぁ」

「永夢!自転車使えよ!あれなら効率いいだろ!」

「そうですね!」

『シャカリキスポーツ!』

音と同時に派手な色の自転車が出てきた。

ガシャットを2つ目のスロットに装填するして、

レバーを戻してもう一度引く。

『ガッシャット!ガッチャーン!レベルアップ!』

『マイティアクションX!アッガッチャ!シャカリキスポーツ!』

仮面ライダーエグゼイドスポーツアクションゲーマーに変身した。

「一気に倒す!」

時間も無いためソードスキルを繰り出す、

『スピニングスクリューストライク!』

右肩の車輪で三体を仕留めたけど、残り3体…

すると、神速と言っていいほど早くキリトくんが3体とも倒した。

今そこについて関心してる暇はない、それより襲われた人だ。

そこには、13歳ぐらいだろうか、女の子が羽を抱えて呆然と座っていた。

まさか、この子はビーストテイマーなのか?

って事はさっきやられたのは彼女のモンスターか…

「ごめん、君の友達助けられなかった…」

「ごめん…」

キリトくんが優しく声をかけた。

すると彼女は涙混じりに感謝を伝えてくれた。

「いいえ…私が馬鹿だったんです…

ありがとうございます…助けてくれて…」

ここで貴利矢さんが口を開いた。

「あんた、その羽にアイテム名設定されてるか?」

その言葉に彼女は戸惑いながらも、羽をクリックする。

『ピナの心』

それを見てまた彼女は泣きそうになった。そこにキリトくんが口を挟む、

「そうか!キリヤの言いたいことは分かった。

心アイテムが残っていれば蘇生の可能性があるってことだろ?」

「そういうこと」

「え?!」

「え?!」

あまりの事に僕も彼女も驚いた。

何より貴利矢さんがその情報を知ってた事も驚きだけど、

「最近解った事だからあまり知られてないけど

47層の南に《思い出の丘》って言うフィールドダンジョンがある

そこのてっぺんにある花が使い魔蘇生用アイテムらしい」

彼女は一瞬笑みを浮かべたが悲しそうに言った、

「47層…」

確かに、この35層でろくに戦えなくては47層に行けるとはとても…

「実費と報酬だけ貰えれば俺らが行ってきてもいいんだけどなぁ

使い魔を無くしたテイマー本人がいないと肝心の花が咲かないらしいんだよ…」

それは厳しいな…少なくとも今のレベルから10位は底上げしないといけないかも…

「情報だけでもありがたいです。頑張ってレベル上げすれば…いつか…」

そんな嬉しさも束の間、貴利矢さんが切ってしまった。

「残念だけど、蘇生できるのは、使い魔が死んでから3日以内だ

それを過ぎるとアイテム名が《心》から《形見》に変わるそうだ」

「そんな!…」

いつか救いに行こうとしていたのだろう彼女は呆然としている。

そんな中、キリトくんがウインドウを操作している。

そして、貴利矢さんと僕に、聞いてきた。

「エム、キリヤ悪いんだけど、装備余ってるやつあるか?」

「自分も永夢も換金してないやつあるけど、な?永夢?」

「もちろんですよ!」

すると3人でトレードウインドウを開いて彼女に装備を送る。

「今俺らが渡した装備で大体5、6レベルは底上げできるはずだ、

それに俺らが行けば、何とかなるだろう」

と、キリトくんは言うけど、僕ら多分結構警戒されてる気がする。

「なんで…そこまでしてくれるんですか?」

やっぱり、これはすぐにでも警戒を解かないと。

「ここで現実の話はNGだろうけど僕もこの人も現実では医者なんだ

だから、目の前で救える命があるのに救わない道理はないしね、」

「あぁ、永夢の言う通りだ、まぁ自分、動物は専門外だけど…」

「で、キリトくんは?」

キリトくんの事とか、全く聞いて無かったから、

僕も多少興味がある。

 

 

「え、俺?エム達とかと違って立派な理由じゃないんだけど…

笑わないって約束するなら言う…」

「笑いません!」

僕も彼女もそう言った。

「君が…妹に似てるから…」

ベタすぎる…と言うか典型的すぎる答えに、

僕も彼女も思わず噴き出してしまった。

でもやっぱこういう話では、貴利矢さんは笑わないなぁ。

「笑わないって言ったのに…エムまで…」

「ごめん、ごめん、と言うかキリトくん妹さんいたんだね」

「あぁ、まあな…」

おっと貴利矢さんが感ずいたみたいだ、てことは何かあったんだな?

「あの、助けて貰った上に、その上ここまでして頂くなんて…」

すると彼女がウインドウを操作し始めた、

きっと装備の対価を支払おうとしてるのだろう。

「お金はいいよ、元々余らせてたものだから、」

と、振り返ると貴利矢さんが残念そうな顔で僕を見つめる。

「貴利矢さん?」

「あ〜わかったわかった礼は要らないよ、」

「すいません、何から何まで…あの、あたしシリカって言います!」

そういえば自己紹介してなかった、

「シリカちゃんか、僕は永夢、よろしくね!」

「自分は貴利矢だ、よろしくな」

「俺はキリト、しばらくの間よろしくな!」

シリカちゃんは僕達と硬い握手をした。

そうだ、一応飛彩さん達も紹介しないと…

「キリトくん、取り敢えず街に向かおう僕は2人を呼び戻すから」

「分かった、じゃあ行こう」

森を出ると、飛彩さんと大我さんがいた。

「小児科医、その子が今回協力すると言った子か?」

「エグゼイド、お前お人好しが過ぎないか?」

「まぁまぁ、こちら飛彩さんと大我さんだよシリカちゃん」

「お忙しい中、ありがとうございます!」

「んじゃ街に戻りますか、」

「そうだなキリヤ、よし!みんな行こうぜ!」

街に戻ると何人かの男性プレイヤーがシリカちゃんに声を掛けてきた。

「あ、あの…お話は有難いんですけど…」

すると彼女は困った顔でこっちを見てきた。

「しばらくこの人達とパーティを組むことになったので…」

断られていくプレイヤー達は口々にそりゃないよ、

などと不満の声を挙げていた。

でもなぁ…そこまで強い装備持っている様子も無いしなぁ、

「おい、あんたら!見ない顔だけど、抜け駆けは辞めてもらいたいな。俺らは、ずっと前からこの子に声を掛けているんだぜ」

相当人気なんだなぁ…ここまで熱心なファンがいるのか。

「おお、そう言われても成り行きで…」

困った感じでキリトくんが答えるが、

「あぁ、成り行きではやっているが、お前らの、その子とパーティを組みたいと言うのは、俺らがパーティを組んでいる理由とは根本的に違うだろ」

と、飛彩さんがキッパリと言った。

だが、それでは収まらないらしく、何人かが僕達に突っかかって来た。

そこでシリカちゃんが助け舟を出してくれた。

「あの、あたしから頼んだんです。すいません!」

すると、シリカちゃんは、僕らを連れて歩き出した。

しばらく歩いて男性プレイヤーが見えなくなると、

シリカちゃんは、ほっと一息ついて僕らに向かって言った。

「すいません迷惑かけちゃって」

「いやいや、」

キリトくんは、気にしてない感じで、微笑を浮かべて言った。

「シリカさん、凄い人気者ですね」

「シリカでいいですよ、私なんて、マスコット代わりに

誘われてるだけですよ、きっと。それなのに、いい気になって

1人で森を歩いて…あんなことに…」

状況を思い出してしまったのか、シリカちゃんが涙目になりかけている。

「大丈夫、絶対に生き返らせるから!」

落ち着かせるためにできるだけ優しい声音で言った。

シリカちゃんは涙を拭くと、僕らに向かって微笑んだ。

 

 

しばらく歩いて大きな建造物が見えてきた。

ここがシリカちゃんのホームらしい、

「あの、皆さんホームはどちらに?」

「あぁ、いつもは50層なんだけど…面倒くさいし、

ここに泊まろうかな」

50層?もしかしてキリトくんも攻略組とかなんじゃ?

「奇遇だね、僕達も50層なんだ!

僕らもここに泊まりますか?」

「永夢がいいんなら自分はいいぜ?」

「ここに泊まって困る事もないしな、」

貴利矢さん達も賛成してくれた。

「そうですか!」

と言ってシリカちゃんはパンッと手を叩いて言った。

余程泊まってくれるのが嬉しかったのだろう。

「ここのチーズケーキ結構いけるんですよ!」

「ほう、それは本当か?」

やっぱり飛彩さんが反応した!

それと同時に早くこのゲームをクリアして、

ゲーム病で消滅した人を蘇らせないと、と思った。

飛彩さんの為にも、小姫さんを…

そんな事を思っていると、隣の道具屋から、

4、5人ばかりのプレイヤーが出てきた。

その中で最後尾にいた、女性プレイヤーが、

シリカちゃんをちらりと見た。知り合いか?

「あら、シリカじゃない」

「どうも…」

シリカちゃんが、嫌々といった感じで挨拶を返す。

見た目で人を判断するのは良くないんだけど、

もしかしたらこいつがオレンジギルドのリーダーかもしれない。

取り敢えず警戒はして置かないと、

「へぇー森から脱出出来たんだ、良かったわねぇ

でも、今更戻って来ても遅いわよ、もうアイテムの分配終わったから」

「要らないって言ったはずです!急ぎますから!」

話を切り上げようとするが、相手はまだ解放する気はないらしい。

シリカちゃんの肩が開いていることにきずいたのか、

嫌な笑みを浮かべてシリカちゃんに聞いた。

「あれ?あのトカゲどうしちゃったの?」

使い魔がストレージに入れたり隠したり出来ないのは、

彼女も知っているはずだ、それなのに聞くなんて相当なやつだ。

「あらら、もしかして?」

「ピナは、死にました…でも絶対生き返らせます!」

シリカちゃんが彼女を睨んで言った。

「へぇ、てことは《思い出の丘》に行くきなんだ?

でも、あんたのレベルで攻略出来るの?」

「できるさ、そんなに高い難易度じゃない」

シリカちゃんが答える前にキリトくんが答えた。

彼女がキリトくんを眺め回して大したことないと見たのか、嘲笑うかのように笑みを浮かべた。

「あんたもその子にたらしこまれた口?

見たとこそんなに強そうじゃないけど」

キリトくんは、そんな言葉を無視し、宿に向かった。

「まぁせいぜい頑張ってね」

後ろから笑い混じりの声が聞こえたが、反応することはない。

宿に入りチェックインを済ませるとレストランに向かった。

座って注文した後、シリカちゃんは肩を竦めて言った。

「なんであんな意地悪言うのかな…」

「シリカちゃんはネットゲームはSAOが?」

「初めてです…」

「そっか、どんなネットゲームでも、人格が変わる人は多いんだ…」

「永夢はその中の1人だもんなぁ」

貴利矢さんは僕の言いたいことが分かって言ったのかな?

もっと言えば人格が変わるのはパラドのがいるからなんだけどなぁ、

「まぁとにかく善人になる人、悪人になる人がいるってこと」

続けてキリトくんが言う、

「俺は、ここで悪事を働く人間は現実でも腹の底から腐った奴だと思ってる」

怒り混じりのキリトくんの口調に、僕は目線を飛ばす。

向かいの席に座っている貴利矢さん達もこちらを見た。

「俺も人の事を言えた義理じゃないんだ…俺だって目の前で見殺しに…」

「キリトくん!」

キリトくんの言葉を遮るように言った。

なんでこうも自己批判的な思考しか出来ないんだ…

僕達だって、目の前で大切な人を失ったことがある。

また、仕事上目の前で死を目の当たりにすることだってある。

それは飛彩さん達も同じ気持ちだろう。

「キリトさんはいい人です!だって私を助けてくれたもん」

そう言って固く握られているキリトくんの手を掴み、優しく微笑むシリカちゃん。

「…俺が慰められちゃったな、ありがとうシリカ」

途端に顔が赤くなるシリカちゃん、どうやら自分がしていた事の大胆さにきずいたみたいだ。

「どうかしたのか?」

今の状況でこの反応は…

キリトくんってもしかして鈍感な感じかな?

と、キリのいいタイミングで料理が来た、

後々聞いてビックリしたけど、飛彩さん、

チーズケーキ4個平らげたとか…

夕飯を食べた後、宿に向かった。

部屋は1人1部屋取った。睡眠をとる前に話があると、

キリトくんの部屋に集められた。

「明日行く、47層の話だ、詳しい話はみんなにしてなかったからさ」

するとキリトくんは、テーブルの上に小さな小箱を出した。

「きれい…それはなんですか?」

シリカちゃんが興味津々に見つめる。

「《ミラージュ・スフィア》って言うアイテムだ、エム達なら知ってるだろ?」

「あぁ、確か、攻略した層のマップを表示できるものだろ?」

「ヒイロの言う通りだ!って事で」

キリトくんが操作し始め、水晶が青く発光して

47層のマップ全体が表示される、

「ここが主街区で、こっちが思い出の丘。この道を通るんだけど…

ここには厄介なモンスターが…」

キリトくんの言葉が切れた瞬間シリカちゃん以外がキリトくんの見ている

方向を見る、そして索敵スキルを発動させる。

「…!」

一同が息を殺してドアに向かう。

「誰だっ…!」

 

ドア越しで盗み聞きするとは、かなり聞き耳スキルを

上げていると見た。なかなか上げてる人はいなさそうだけど、

「な、何?」

シリカちゃんが困惑した表情でキリトくんを見る。

「聞かれていたな…」

「でも、ドア越しだと聞こえないんじゃ…」

「聞き耳スキルを上げている場合はそうでもないんだ

まぁ、滅多に上げてるやつなんていないけど」

また来ないようにと、ドアの前に貴利矢さんが立ち、

数分程度で話を切り上げた。

多分みんなもう眠いだろう、実際僕も眠いし、

みんなが部屋に入るのを見届けた後、最後に僕が部屋に入った。

今日も寝坊して失敗したし、アラームを7時にセットする、

明日は、早めに出ないとな…

と、寝て少ししか経っていないような気分の時に、

しつこいアラーム音が耳元で鳴っている。

内心、さっき寝たばっかりだよな、とずっと思ってる。

だるい、けど気のせいだ、SAOに筋肉痛などの身体への負担は、ないと知っているしね、

取り敢えず1階に降りて、みんなに合流する、

「あれれ〜永夢、今日は速いな?」

「辞めてくださいよ貴利矢さん!」

「まぁ、前科があるしな、小児科医」

「飛彩さんまで、辞めてくださいよ〜」

「よし!みんな行くぞ?」

キリトくんは神か何かか?この状況を遮ってくれるのは有難い。

装備を揃えて、ゲートへと向かった。

幸い昨日のプレイヤーに会うこともなかったので少し安心した。

47層《フローリア》に着くと、

「うわぁ…!」

広場にある無数の花に思わずと言った感じで歓声を上げるシリカちゃん。

シリカちゃんは、花に夢中になっている。

周りを見れば、男女2人組の人達が多い、僕ももう30代だし、そろそろ考えないといけないのかなぁ、でも、今考えるべき事ではないか…

そう考えていると、花を堪能したのか、やけに元気に言ってきた

「さ、さぁフィールドに行きましょう!」

メインストリートに出て、もの珍しく周りを見ていると、シリカちゃんが口を開いた。

「あの…キリトさん…妹さんのこと聞いてもいいですか?」

「リアルの話はNGだけど僕も気になるな…」

最初は躊躇っていたキリトくんだけどシリカちゃんの、

真剣な眼差しに圧倒されたのか、ぽつりと、話始めた。

「妹って言ってたけど、本当は従妹なんだ、事情があって

産まれた時から一緒に育ったから、向こうは知らないはずなんだ。そのせいかな、どうしても俺の方から距離作っちゃってさ家で顔を合わせるのすら避けてた…」

そうだったのか…そして話を続けるキリト君。

「それに祖父が厳しくてね、俺と妹は、俺が8の時に強制的に

近所の剣道場に通わされてたんだけど、俺はどうしても馴染めなくて2年でやめちゃったんだ。祖父にはそりゃ怒られて、殴られて…そしたら妹が、大泣きしながら自分が2人分頑張るから叩かないでって俺を庇ってくれてな…俺はそれからコンピューターにどっぷりだったんだけど妹はほんとに剣道に打ち込んで、ちょっと前には全国のいい所まで行くようになった。だから、俺は妹に引き目を感じてた。本当はあいつにもやりたい事があったんじゃないか、俺を恨んでるんじゃないかって、そう思うと、余計に避けちゃって、そのままここに来てしまったんだ…」

キリトくんが言葉を止めるとシリカちゃんは、顔を下げた。

「だから君を助けたくなったのは、俺の勝手な自己満足なのかもしれない、妹への罪滅ぼしをしてる気になってるのかもしれないな…ごめん…」

飛彩さん達も何か感じることがあったのか難しそうな顔をしている。

従妹でも家族に愛されるって羨ましいな…

「妹さんキリトさんを恨んでなんかいなかったと思います。なんでも好きじゃないのに頑張れる事なんかありませんよ!きっと、剣道、本当に好きなんですよ!」

一生懸命言葉を紡ぐシリカちゃんにキリトくんの顔が思わず緩む。

「君には慰められてばかりだな…そうかな…そうだといいな…」

そろそろ思い出の丘に通じる街の南門まで来た。

貴利矢さんとか割とバテてる、もう歳なのかな?

「さぁ、いよいよ思い出の丘ですよ!準備はいいですか?」

「はい!」

元気良く返事するシリカちゃんと頷くみんな。

「じゃあ行こう!」

思い出の丘に行く途中では大量のモンスターがポップした。

医者という立場の僕でさえグロテスクと思うほど気持ち悪い

モンスターが出たりした。当分花は見たくないかな…

まぁ、それでも大分モンスターがポップしたおかげで、

シリカちゃんのレベルも大分上がっただろう。

そして、赤レンガの道を歩き続けていると、目的の場所が見えてきた。

「あれが《思い出の丘》だ。でも、ポップするモンスターが相当らしいから気を引き締めて行こう!」

道を進んでいると、キリトくんの言う通り、モンスターの数が増えていた。

でも大体はシリカちゃんに任せてレベルアップを優先した。

やがて高く茂った木立の連なりを抜けると、

そこが丘の頂上だった。

「うわぁ…!」

数歩駆け寄ったシリカちゃんが歓声を上げた。

「ここに、その花が!」

「あぁ、あそこの岩のてっぺんに…」

キリトくんが喋り終わる前にシリカちゃんは、駆け出した。

すると、シリカちゃんの何度目かの悲嘆にくれた表情を浮かべていた。

「ない、ないよ…」

それを聞いて恐る恐る見てみると、花らしきものが見当たらなかった。

「そんな…」

「そんなはずは…あ、ほら、見てごらん」

すると、草の中から、しゃらんという音を立てて花が咲いた。

シリカちゃんは右手を伸ばし、花を摘んだ。

「これで…ピナを生き返らせれるんですよね…」

「確かその雫を心アイテムにかければ復活するだよな!キリト」

「キリヤの言う通りだ!でもここら辺は強いモンスターがいるから、街に行ってからにしよう」

「はい!」

シリカちゃんが笑顔で嬉しそうに答えてアイテムをストレージに入れた。

帰る途中で、モンスターにはあまり出会わなかったが、

念のために張っておいた探索スキルにプレイヤーが引っ掛かった。

そして、シリカちゃんを静止させて、キリトくんが普段より低い声で言った。

「そこで待ち伏せてる奴、出てこいよ」

「え……?」

もちろんシリカちゃんは気にしていなかった様なのでビックリしていた。

すると木の影から、プレイヤーが出てきた、昨日の夜に会った人だ。

「ろ、ロザリアさん…?なんでこんな所に?」

ロザリア…やっぱりこの人が…

「あたしのハンティングを見破るなんて、

なかなか高い索敵スキルね?剣士さん」

するとロザリアさんは、シリカちゃんに目を移した。

「その様子だと、首尾よく《プネウマの花》をゲットできたみたいね?おめでとう、シリカちゃん、じゃ、早速その花を渡してちょうだい」

「…?!…何を言っているの?」

それまで2人の会話を見守っていた、キリトくんが口を挟む。

「そうはいかないなロザリアさん、いや、オレンジギルド《タイタンズハンド》のリーダーさん」

ロザリアさんの眉がピクッと動きニヤケが消えた。

「え、でも…だって、ロザリアさんはグリーン、」

そこで飛彩さんが説明に入る。

「簡単な手口だ、まずグリーンのやつが適当なパーティを

狙って、指定の場所まで移動し、パーティメンバーを打つ

つまり全員が全員オレンジと言う訳では無い、

昨日話を盗み聞きしたのも恐らくそいつの仲間だろう」

今の会話の合間に、貴利矢さんが、索敵スキルを最大にした所、ざっと30人はいるらしい、手数が少なすぎる、僕らだけで、シリカちゃんのカバーができるかどうか…

「じゃあ、この2週間、一緒のパーティにいたのは…」

突然ロザリアさんは、毒々しい笑みを浮かべ、言った。

「そうよ、あのパーティの戦略を評価するのと同時に

冒険でたっぷりお金が貯まって、美味しくなるのを待ってたの、本当なら、今日にもヤっちゃう予定だったんだけど1番の獲物だったあんたが抜けちゃうから、どうしようかと思ってたらレアアイテム取りに行くって言うじゃない、《プネウマの花》って今が旬だから、とってもいい相場なのよね、やっぱり情報収集は大事なのよねぇ、」

そこで言葉を切り、視線を僕らに向けて、肩を竦めた。

「でもそこの剣士さん、そこまで解ってながら、ノコノコその子に付き合うなんて、馬鹿?それとも本当に体でたらしこまれちゃったの?」

シリカちゃんは、顔を真っ赤にして動き出そうと、していた。

だが、僕が静止して貴利矢さんが言い返す。

「いや、どっちでもない、俺もあんたを探してたんだよ、ロザリアさん、」

「どういうことかしら?」

今度はキリトくんが続ける。

「あんた、10日前、38層で《シルバーフラグス》ってギルドを襲ったな?メンバー4人が殺されてリーダーだけが脱出した。」

「あぁ…あの貧乏な連中ね」

ロザリアさんはなんの感情もなく呟いた。

「リーダーだった男はな毎日朝から晩まで最前線のゲート広場で泣きながら仇討ちをしてくれる奴を探していたよ。でもその男はな、依頼を受けた俺らに向かって、あんたらを殺してくれとは言わなかった。黒鉄宮の牢獄に入れてくれと、そう言ったよ。あんたに奴の気持ちが解るか?」

ロザリアさんは冷静に言った。

「解んないわよ、何よマジになっちゃって、馬鹿みたい。ここで人を殺したって、本当に死ぬ証拠なんてないし」

流石に僕もカチンときたな…

「貴方は命をなんだと思っているんだ、少しでも死ぬ可能性があるなら、プレイヤーキルなんてしなくてもいいはずだ…」

「知らないわよそんなこと、それより自分の心配をした方がいいんじゃない?」

そう言ってロザリアさんが指を鳴らすと後ろからオレンジカーソルの

プレイヤーが30人ほど出てきた。

やっぱり戦うしか道は無さそうだ…

「大我さん!貴利矢さん!シリカちゃんの護衛頼みます!」

「分かった」

「あぁ、分かったぜ永夢、」

「行くよキリトくん、飛彩さん」

2人とも「あぁ、」と返事をして対峙する

僕はこんな奴らに手加減をする気は無い、

かと言って彼らを殺す訳でも無い。

牢獄に入れるという依頼を果たすだけだ!

キリトくんは黒色の片手剣を手に取り構える。

僕はムテキで行かせてもらう。

『マキシマムマイティX!』

『ハイパームテキ!』

両手でガシャットを構える。

最初にマキシマムマイティをベルトに挿し、レバーを引く、

そして、ムテキガシャットをマキシマムマイティにドッキングさせる。

『ドッキ〜ング!』

両手でボタンを押す。

『パッカーン!ム〜テ〜キ〜!』

『輝け〜流星の如く〜黄金の最強ゲーマー!ハイパームテキエグゼイド!』

全身が金色の仮面ライダーエグゼイドムテキゲーマーに変身した。

飛彩さんも同じ気持ちだったのかレベル100の、

レガシーゲーマーに変身していた。

キリトくんも安心感があるのかこう言った。

「1人10人でいいだろ?」

飛彩さんと首を縦に振り返す。

そしてかかってきた奴らを10人引き受け、

2人の邪魔にならないように、ちょっとだけ離れた。

ヒビりを紛らわそうとしているのか、

なんだその金ピカ、とか馬鹿にする声が聞こえてきた。

そして、いよいよ切りかかってきた。

だが俺は抵抗なんかしないと言うより動きもしない。

「エムさん!」

シリカちゃんの叫び声が聞こえてきた。

だが、心配しなくてもいい。

このムテキゲーマーは、ダメージなんて一切受けない

「なんだこいつ全く攻撃が通じない!」

こんな反応をするのも普通だろうと、思いながら、

パンチを1発食らわせると。プレイヤーの体力は、

残り1割以下まで減少した。流石黎斗さんの才能の集大成。

他の奴にも1発ずつパンチをお見舞いした。

「ひぃ!助けてくれ!これ以上やんないでくれ!」

命乞いともあろう叫びが聞こえた。だが辞めるつもりは無い。

「お前らのカーソルがオレンジってことは、お前らのせいで、命を落としたプレイヤーがいるんだ、今更おそい!」

そしてガシャコンキースラッシャーを取り出すと、

マキシマムマイティXガシャットを差し込み、

リプログラミングを発動させる。

『マキシマムマイティ!クリティカルフィニッシュ!』

「リプログラミング!」

プレイヤーの悲痛な叫びは急に止まった。

「あれ?痛くねぇ!効果切れだな?」

だがプレイヤーは動けていない。

「お前らをリプログラミングした!今のお前らのレベルは1だ!」

「卑怯だぞお前!」

「卑怯…?人の命を奪ったお前らが言える言葉か!」

あとはキリトくんに任せよう。

飛彩さんの方も何とかなったみたいだ。

手分けしたおかげで、早めに終わらせることができた。

もちろん全員牢獄へ送った。

今の戦いを見ていた貴利矢さんが言った。

「永夢、前々から思ったけど、本気だと滅茶苦茶怖いな…」

今のは、操られてた本気の僕と戦ったから言えることなのかな?

それから誰一人として言葉を発さなかった。

こんな静寂、さっきまで戦っていたのが嘘のようだ…

ようやく口を開いたのは、キリトくんで宿に着いて数分経ってからだ。

「ごめんなシリカ…君を囮にするような事になっちゃって…俺達の事、言おうと思ったけど、君に怖がられると思って、言えなかった…」

シリカちゃんは首を横に振って否定した。

「キリトさん達はいい人です!私を助けてくれたから!」

そして俯いて悲しそうにシリカちゃんが呟いた。

「あの、皆さんもう行ってしまうんですか?」

「あぁ…5日も前線から離れたから、直ぐに攻略に戻らないと…」

「僕らも、早くこのゲームを攻略しなきゃいけないから…」

「そう、ですよね…」

悲しそうな顔をするシリカちゃんに声をかけた。

「前も言った通り僕ら医者やってるから、

ゲームがクリアされたら成都大学付属病院ってとこに遊びに来てね」

「エムの言う通りだ、現実でもきっと友達になれるさ」

キリトくんも声を掛けてあげた。

「さ、ピナを復活させよう」

キリト君が微笑みながら言う。

そう言われシリカちゃんはアイテムストレージから、

『ピナの心』と『プネウマの花』を取り出した。

そして、キリト君に言われる通りにして、ピナを復活させた。

シリカちゃんは感極まったのか涙を流している。

その後、シリカちゃんとは、別れてしばらくキリト君と行動することにした。

願いは一緒だし、キリト君も頼もしいからね。

でも、今回の件を誰か、はたまたNPCが見ていたのか、

僕等に2つ名がついていた、キリト君は黒の剣士、

僕は黄金の剣士、飛彩さんは純白の剣士、大我さんと貴利矢さんには特に無し、

僕がつけるとすれば、大我さんは緑黄の剣士、貴利矢さんは、翡翠の剣士って所かな笑、

とにかく、みんなの願いは1つのはずだ。

『このゲームをクリアする』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 





ムテキを使うのは書いてても流石にやりすぎかな?
とか思っちゃいました(笑)
次回は二刀流解放のところです
進み早いですかね…?




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5話 最強のskill?!

キリトの二刀流スキル解放回です
何故かエグゼイドもドライブガシャット使います。











〜2024年10月18日〜

 

 

シリカちゃんの件から早8ヶ月、こんなに過ぎているのに、

20層しか攻略されていない、僕がムテキを使わないってのもあるんだけどね、

飛彩さん達も、切羽詰まる様なことも無くなりゲームを楽しんでる様に見えなくも無い。

今日は、キリト君に狩りに誘われている。

ということで、今からみんなで74層に行くところだ。

 

『転移74層!』

 

「とりあえず、転移門広場に来たけど、キリトの奴何だ〜?」

 

貴利矢さんが呟く。

 

「あ、エム!みんな!」

 

キリト君が気づいて声を掛けてくれた。

 

「キリト君が僕らを狩りに誘うなんて珍しいね」

 

僕が尋ねると、困惑した顔でキリト君が言った。

 

「今日、パーティ組まされて、2人で狩りに行くことになったから…」

 

「気まずいから俺らを誘ったんだろ?」

 

大我さんが遮って言う。

 

「まぁ、そんなとこ」

 

すると転移門から1人の女の子が飛び出して来た。

砂埃が舞ったせいで、良く見えなかったけど、キリト君が吹っ飛ばされてる。

 

「キリト君、パーティ組んだのって…?」

 

恐る恐る聞く、

 

「あぁ、この子だよ」

 

話してる間に、女の子はキリト君の後ろに隠れる。

 

「アスナ様勝手なことをされては困りますギルド本部へ戻りましょう」

「ねぇキリト君、誰?この人?」

 

「どうやら、アスナの傍付きらしい、」

 

なるほど、今キリト君にくっついているのがアスナって子なんだ、

 

「嫌よ、だいたい、なんで家の前に張り込んでるのよ」

 

いや、嘘だろ、こいつどんだけだよ…やっぱりみんなそんな事感じてる。

 

「こんなこともあろうかと1ヶ月前から張り込んでおりました」

 

「団長の指示じゃ無いわよね?」

 

「私の使命はアスナ様を守ること、それには自宅の監視も」

 

「含まれないわよ!」

 

いや〜相当だなこれは、見てるだけでやばいオーラが出てるよ…

 

「聞き分けのないことを言わないでください、さぁ戻りますよ!」

 

手を掴まれて嫌な顔をするアスナさん、拒絶されても仕方ないと思うけどさ、

 

「悪いな、あんたんとこの副団長は今日1日俺の貸切だアスナの安全は俺達が責任を持つよな?エム、みんな別にボス戦に行く訳じゃない、本部にはあんた1人で行ってくれ」

 

と、キリト君は言うが、

 

「な、貴様等の様な雑魚プレイヤー共にアスナ様の護衛が務まる訳が無い!私は栄光ある血盟騎士団の…」

 

飛彩さんが見兼ねたのか遮って言う。

 

「お前よりはまともに護衛が務まるさ」

 

待てよ?血盟騎士団?あ!あのトップギルドか!

しかもキリト君がその副団長とパーティを組むなんて相当だなぁ。

 

「そこまででかい口を叩くならそれを証明する覚悟があるのだろうな!」

 

「キリト、俺がやっていいか?」

 

キリト君がアスナさんに聞く。

 

「いいのか?」

 

「えぇ、団長には私から報告する」

 

「いいぜヒイロ頼んだ」

 

名前は『クラディール』か?

飛彩さんとクラディールのデュエルのカウントが始まった。

 

「ごらん下さいアスナ様、私以外に護衛が務まる者がいないことを証明します!」

 

飛彩さんは、無言でガシャットとベルトを取り出す。

 

『タドルレガシー!』

 

「術式レベルハンドレッド変身」

 

『ガッシャット!ガッチャーン!レベルアップ!タ〜ドル歴史目覚める騎士タド〜ルレガシ〜!』

 

周りの人達がざわざわ騒いでいる。

 

『あいつ純白の剣士じゃねぇか?』

 

『血盟騎士団のクラディールと純白の剣士の対決だ!』

 

3、2、1……

カウントが0になり、互いのソードスキルがぶつかり合う

クラディールは縦一直線に切り掛るのに対して飛彩さんは、

右斜め上にソードスキル『ホーリーエレメントスラッシュ』を入れている。

鈍い音と共に、クラディールの剣がポッキリと折れた。

やっぱり、ゲーマーライダーの武器は耐久性も強さも最強と言ってもいい、

 

「そんな、私の剣が!」

 

「所詮その程度か、お前こそ護衛が務まるのか?」

 

「貴様、この私を侮辱したな?」

 

「なんだ、剣を変えて仕切り直すか?」

 

クラディールは短剣に持ち替え、飛彩さんに向かって行った。

すると、アスナさんが短剣を弾き飛ばした。

 

「アスナ様!こ、こいつが小細工を!武器破壊も!」

 

負け惜しみだろう、レベル100に勝てるわけが無い。

 

「血盟騎士団副団長として命じます、只今より護衛役を解除別命があるまで、ギルド本部で待機以上。」

 

冷たい口調でアスナさんが言う。

物凄い形相で飛彩さんとキリト君を睨むクラディール

 

「飛彩さん…」

 

「あんなやつを気にするな小児科医それよりキリト、狩りに行くんじゃなかったのか?」

 

「そうだった!行こうぜヒイロみんな!」

 

〜74層迷宮区〜

 

『は!はぁ!』

 

迷宮区のモンスターは僕達から見ればかなり弱い、

そのせいでだいぶ奥までに入ってきてしまった。

もっと言えばもうボスの部屋の前だ。

 

「入るだけなら大丈夫だよね?」

 

「あぁ、入るだけならな」

 

バトルにせず安全圏に入っていればいいだけの話まだなんの問題もないだろう。

 

「うお!おい永夢、青い炎がつき始めたぞ!」

 

「多分ボスが出てくる合図だと思いますよ貴利矢さん」

 

やはり唸り声と共にボスが出てきた。

 

「見つかったらバトルになる皆逃げろ!」

 

キリト君の言葉と共に皆が安全圏まで逃げ出した。

 

「遅くなっちゃったけどお昼にしようか!」

 

と、アスナさんが言い出した。

 

「エムさん達も一緒に食べません?」

 

「僕達なら気にしないで、後で食べるからね、皆さん?」

 

多分みんなも食べたかったと思うけどキリト君とアスナさんの空間を邪魔しちゃ行けない気がした。

でもキリトくんの食べっぷりを見ているとやっぱりお腹が空いてくる気がする。

すると僕らの所に人が入って来た。

 

「おぉ、キリト!しばらくだな!」

 

「ねぇ、キリト君…誰?」

 

「あぁ、言ってなかったなあいつはクライン」

 

多分口調からだいぶ前に知り合った人だと見た。

 

「クライン!紹介するよこっちがエム、ヒイロ、タイガ、キリヤだ」

 

「おう!お前らよろしくな!」

 

逆にフレンドリーな人すぎて飛彩さんと大我さんには相性悪そうだなぁ。

そんなことを思っている間にクラインさん達の後ろから軍の人みたいな集団が来た。

 

「私はアインクラッド解放軍コーバッツ中佐だこの先の

マッピングデータを提供してもらいたい」

 

するとクラインさんが

 

「た…タダで提供しろと!?」

 

「我々は一般プレイヤーに情報や資源を平等に分配して秩序を維持すると共に一刻も早くこの世界からプレイヤー全員を解放するために戦っているのだ故に、諸君が我々に協力するのは当然の義務である!」

 

「あなたね!」

 

アスナさんが口を出す。

 

「よせ、どうせ街に帰ったら公開しようとしていたデータだボスにちょっかい出す気ならやめておいた方がいいぜ」

 

キリトくんがアスナさんを遮って言う。

 

「それは私が判断する」

 

「さっきボス部屋を覗いてきたけれど生半可な人数でどうにかなる相手じゃない仲間も消耗してるみたいじゃないか」

 

「私の部下はこの程度で音を上げる貧弱ものでは無い!貴様達さっさと立て!」

 

「キリト君、様子だけでも見に行かない?」

 

『うわぁ!』

 

遠くから悲痛な声が聞こえた。

 

「アスナ!」

 

「うん!」

 

このコンビ互いを理解しててベストマッチかもしれない。

急いでボス部屋に向かうと、さっきの軍の人達が何人か戦っている。

瀕死の兵士にキリト君が声を掛ける。

 

「何をしている!早く転移結晶を使え!」

 

だが兵士は使えないと答えた。

 

「我々解放軍に撤退の2文字は無い!戦え!戦うんだ!全員、突撃!」

 

「やめろ!」

 

キリトくんが叫ぶが聞こえていない…

それでもボスのグリームアイズは攻撃を止めない。

コーバッツさんを含めた軍のメンバーが次々とゲームオーバーになって行く。

 

「だめ、だめよ、、もう…だめー!」

 

アスナさんが叫びながら突撃して行く。

 

「アスナ!」

 

キリト君が叫ぶ、でも不思議だ…キリト君は何かを躊躇っている。

 

「くそっ!迷ってる場合じゃない!アスナ、クライン、エムと皆!頼む10秒だけ持ちこたえてくれ!」

 

10秒ならボスを翻弄した方が良いかもしれない。

 

『フルスロットルドライブ!』

 

ガシャットをベルトに装填しレバーを引く。

 

『ガッチャーン!レベルアップ!』

 

『トライトライトライトライドロンで爆走!ひとっ走り付き合えよフルスロットルドラ〜イブ!』

 

ドライブの速さならきっとボスも翻弄出来るはずだ。

 

「いいぞ!スイッチ!………スターバースト・ストリーム!」

 

グリームアイズに向けキリト君は二刀流で技を繰り出した。

 

「エグゼイド、あれはなんだ?」

 

「恐らくエクストラスキルだと思います。大我さん」

 

二刀流の16連撃技スターバーストストリームか…

あっという間に体力ギリギリでキリト君はボスを撃破し、倒れていた。

 

「キリト君!キリト君!」

 

アスナさんが必死に呼びかける。

 

「どれくらい意識失ってた?」

 

「ほんの数秒よ、バカ!無茶して」

 

「お、おい…どうしたんだよ急に抱きついて…あんまり締め付けると俺のHPが無くなるぞ、」

 

なんか…夫婦みたいな会話で微笑ましい反面気持ち胸が苦しい…

 

「コーバッツと、あと2人死んだ」

 

クラインさんが声を掛ける。

 

「ボス攻略で犠牲者を出すのは、67層以来だな…」

 

キリト君が返答する。

 

「こんなのが攻略って言えるかよ…コーバッツの馬鹿野郎が…」

 

「死んだら何もならないからな」

 

クラインさんの言葉に続き飛彩さんが言う。

 

「おい永夢もう行こうぜ?」

 

「そうですね…行きましょう貴利矢さん、皆さん」

 

 

 




次回は対団長ヒースクリフです!お楽しみに!


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6話 crossする剣

対ヒースクリフです!
いよいよパラドが登場します!






キリト君の二刀流のエクストラスキルが発覚して次の日の事だ。

キリト君が血盟騎士団団長ヒースクリフに呼ばれたとアスナさんから連絡があった。

アスナさんに一応来てくれと頼まれたので行ってみる事にした。

「君とボス攻略戦以外の場で会うのは初めてだったかな、キリト君」

見た感じは気迫はないもののどこか堂々としている、まさに団長と呼べる存在だと思った。

「いえ、前に67層の対策会議で少し話しました、ヒースクリフ団長」

「あれは辛い戦いだったな我々も危うく死者を出すところだった

トップギルドと言われても戦力は常にギリギリなのだよ、

なのに君は、我がギルドの貴重な主力プレイヤーを引き抜こうとしている訳だ」

「貴重なら、護衛の人選に気を使った方がいいですよ」

「クラディールの件で迷惑をかけてしまったことは謝罪しよう

だが、我々としても副団長を引き抜かれてはいそうですかという訳にもいかない

キリト君、欲しければ剣で《二刀流》で奪いたまえ私と戦い勝てば

アスナ君を連れて行くがいい、だが負けたら君が血盟騎士団に入るのだ」

「いいでしょう、剣で語れと言うなら望むところです

デュエルで決着を付けましょう」

いいのかなぁ、いくらキリト君と言っても相手はトップギルドの団長なのに…

(永夢、聞こえるか?)

急に頭からパラドの声が聞こえてきた。

(多分そいつが茅場晶彦だ、ゲンムのやつが調べてたらそいつが茅場かもって

情報が上がってきた、…ただし、完璧な証拠は揃ってないから

少し泳がせて様子を見ろってゲンムが言ってたぜ

後でブレイブ達にも話すからまた後でな!)

その日の夜、今日あったことと黎斗さんが調べたことを僕とパラドで話した。

キリト君とのデュエルの後、もしキリト君が負けたのなら

僕らが血盟騎士団に入る条件を提示し、ヒースクリフさんとデュエルする事を決めた。

次の日、

「済まなかったな、キリト君こんなに人が集まっているとは知らなかった」

「ギャラは貰いますよ」

「…いや、君は試合後からは我がギルドの団員だ任務扱いにさせて頂こう」

もはや勝ったも同然な口調だ、負ける気がないというか勝つ気満々な気がする。

「…3、2、1…!」

合図と共に剣を交える2人キリト君は必死なのにヒースクリフさんは余裕の表情だ、

流れ的にはキリト君が一方的に攻めて有利なように見えるけど…

キリト君が盾を弾き抜こうとしたその瞬間、

 

まるでクロノスのポーズの様に時が止まったただ、その中でも動いている

のはただ1人、ヒースクリフだ、管理者の権限を持たない限りあんな事はできないだろう。

そして一瞬でキリト君のHPを削り、決着がついた。

「やっぱビンゴだな!永夢、身体借りていいか?」

「仕方ないか、行こうパラド!」

「永夢いってら〜」

「ったくなんで俺らをかけようとしたんだか」

「我慢しろ開業医、やつがこのゲームをつくった張本人ということは確定したんだからな」

パラドが僕の中に入り、ヒースクリフの前に立った。

「お前がヒースクリフか?」

「エム?」

「君は何者だ?」

「俺はパラド、こいつは永夢なんだけど俺が永夢の中に入ってるって感じだ」

「ほう、仮面ライダーか噂には聞いている、それでなんのようかね?」

「あんたとデュエルさせてもらいたい俺が勝ったらキリトとアスナを連れて行く負けたら俺の仲間の3人まとめて血盟騎士団に入ってやるよ」

「悪い提案ではないな…良いだろう始めようじゃないか」

30秒のカウントが始まった。まぁ結果は分かってるだが俺は奴と話せればそれでいい。

ドライバーを腰にまいてガシャットを刺す。

『デュアルガッシャット!the strongest fist! what's the next stage?』

手をクロスに交差させるポーズをとってからレバーを引く

『ガッチャーン!マザルアップ!赤い拳強さ!青いパズル連鎖!赤と青の交差パーフェクトノックアウト!』

仮面ライダーパラドクスLv99に変身した。

『ガシャコンパラブレイガン!』

多分、奴はそう簡単にあの盾を退かすわけない。

だからエナジーアイテムを使うだけだ!

『1、2、3、4、5、6、7!』

『高速化!』

できるだけ近くにより、攻撃する。

『7連打!』

これには流石のヒースクリフも手が出せない、

「これで終わりだ!」

やはり決着がつく攻撃では時が止まるらしい。

だが対策は打ってある。

 

「何?!」

ヒースクリフが驚きながら言う。

そして、時も動き出した。

「何故だ?確かに今君を切ったはずなのに」

「俺は時が止まるのを予測して止まるの寸前に

鋼鉄化のエナジーアイテムを使ってたのさ。」

その時だった、

『ポーズ』

『リスタート』

ポーズにきずいた時にはもう俺のHPは削られていた。

「勝負はあったな、今日から君も血盟騎士団の団員だ、もちろん君のお仲間もね」

「あぁ、約束は守る、だがひとつ聞く、お前が茅場晶彦だろ?」

「ほう、何故そう思う?」

「その反応はほとんど認めてるも同然か、俺の所の神がお前を調べたらお前が茅場晶彦じゃないかって結論に達した、まぁ今の反応を見れば分かるが」

「それでどうする?」

「公表する気はない、ただ、お前の動向を見たいってだけだ、お前のギルドに入るんだ、その分は、お前も俺が妙なことできないか監視できるつまりウィンウィンの関係ってわけだ」

「まぁいい、明日からよろしく頼むよ、エム君、パラド君」

 

「悪いな、やっぱり負けちまった」

「僕がついていながらすいません…」

「いや、それより小児科医さっきたしかにポーズが起こったよな?」

「あれはなんだ?まだクロノスの野郎でも居るってんのか?」

「檀正宗がバックアップをとっていればありえない話ではないです」

「なぁ永夢、やっぱ俺らも入んなきゃダメな感じ?」

「決めたんですから入らなきゃダメですよ!」

皆と話していると、キリト君が後ろから来た。

「皆、一体何が起こってるんだ?」

「まだキリト君達には関係の無い話だよ」

この事はまだプレイヤーに話しては行けないと思った。

今言ったせいでヒースクリフに取り合い、死者が出てしまっては困るからだ。

「とりあえずキリト君明日からまたよろしくね!」

「あ、あぁよろしく…」

 

 

 

 

 

 

 

 





もう少し連投して行きますので
誤字とかあれば教えて下さいませ


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7話 殺人guild?!

今回はクラディール回です
相変わらずサイコだと思います()


 

 

茅場晶彦とのデュエルから2日、キリト君と僕達は、血盟騎士団に入ることになった。

「地味なやつって頼まなかったっけ?」

「これでも充分地味な方よ?でもエムさん達のは結構似合ってますね!」

「医者やってるし白衣着るのは当然だから…」

「俺は白衣に向いてない気がするんだがな」

「白髪先生もどっちかって言えばキリトの服の方が似合いそうだしなぁ」

「医者なら白衣を着るものだろ、文句を言うな開業医」

「キリト君…教えて欲しいのなんでギルドを…人を避けるのか…

ベータテスターだから…ユニークスキル使いだからってだけじゃないよね…」

確かに、キリト君はできるだけパーティを組むのを避けていたような気がする。

聞けば、昔ギルドに入っていたが、レベルを隠して入ったらしい、そのせいで、そのギルドの団員を殺してしまったらしい…

そんな事があっては、入りたくないのも当然だろうな…

 

2024年10月23日

 

 

「訓練?」

「ええ…キリト君がゴトフリーさんとクラディールで迷宮区に…」

「だが、なぜその情報を俺たちに言うんだ?」

「私だけだと見落としがあるかもしれないから…」

要するに見張りを手伝えばいいと言う事だろう。

まぁ大丈夫だろうと思うけど…クラディールがいるのは、

少し気お引き締めた方が良さそうかもしれない。

「おいおい、永夢!アスナ!ゴトフリーとか言うのの反応が消えたぞ!」

やっぱり何かあった…

「急いでいかないと…」

「貴利矢さん!アスナさんを乗せて行きましょう!

飛彩さん!大我さん!ここで待機してもらってていいですか?」

「あぁ、行け小児科医」

「1人の命が奪われたんだ!早く行け!」

『マイティアクションX!』

『爆走バイク!』

「大変身!」

「2速、変身!」

ガシャットをベルトに刺してレバーを引く

『『ガッシャット!ガッチャーン!レベルアップ!』』

 

『マイティマイティアクションX!』

『爆走!独走!激走!暴走!爆走バイク〜!』

「飛ばすぜ!名人!アスナ!」

「はい!」

「あぁ!できるだけ速く頼む!」

「分かってるって!」

運転しながらキリト君の体力を確認するとかなり減ってる…

着く前に投げればもしかしたら…

『シャカリキスポーツ!』

ガシャットを挿入しレバーを引く。

『レベルアップ!マイティアクションX!アッガッチャ!シャカリキスポーツ!』

見えた!あそこだ!

『シャカリキ!クリティカルストライク!』

「はぁぁ!」

「ぐはぁ!」

オレンジアイコンになっていたのはクラディールだった。

「アスナさん!急いでキリト君の回復を!」

「ええ!」

「エム…アスナ…」

「待っててねすぐ終わらせるから…」

怒りの目でアスナさんはクラディールを睨む、

「あ、アスナ様…これは、訓練、そう!訓練でちょっと事故が!」

「やぁっ!」

ここは、アスナさんに任せた方がいいかもしれない。

「アスナさんクラディールを頼みます!」

「ええ!」

アスナさんの細剣の鋭い攻撃がクラディールを貫く

「わ、分かった!分かったよ!俺が悪かった!

も、もうギルドも辞める!あんたらの前にも二度と現れねぇ!だから…」

恐らく命乞いだ、アスナさんも殺す気ではないから攻撃を止めた。

「ひゃあああ!パリィィィ!」

やはりだ、剣を弾き飛ばし自分の剣をアスナさんに向けた。

「甘ぇーんだよ副団長様ァァ!」

 

 

 

「アスナさん!」

「アスナッ!」

キリト君がアスナさんを庇い右手でクラディールを殴った。

「はぁっ!」

「この…人殺し野郎が…」

 

(パリン)

 

ガラスの割れる音と共にクラディールは消滅した…ゲームからもリアルからも…

あの場を考えれば仕方ないと一瞬でも思った自分が嫌になる…

他に何か手段があったかもしれないのに…

「永夢…今あいつを殺さなかったまたら二人が死んだかもしれねぇんだ、悔しいが、これは仕方ないと思った方がいいかもしれねぇ、それが殺人ギルドの人間となると余計に…」

「僕は…僕はあの人も救えると思ってました…また目の前で人が…」

「そう思い詰めんな、ほら行くぞ、ここはあいつら二人にしてやろうぜ」

「はい…」

こんなに貴利矢さんに慰められると貴利矢さんも僕と同じことを思ってたんだろうと思う、殺人ギルドもいて攻略と同時に彼等も何とかしないとと思った。

 

後日ヒースクリフに事情を話し、ギルドの一時退団を申請した。

ギルドの皆には悪いが少し休暇を取らせてもらおう。

 

 

 

 

 

 





今回は短めですが次回は多分長めです!


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8話 定められしdestiny

最終決戦です
とにかく情報が多いと思います


 

2024年11月7日

 

 

クラディールの件から15日後、

しばらく戦うのを辞めて遊んだり特訓してたけど、

黎斗さんからこんな報告があった。

 

「このゲームには檀正宗のデータが入っている…それも

クロノスとして君臨していた時の檀正宗のデータだ…」

 

とのこと、檀正宗の狙いはなんなんだろうか…

そこら辺も探っていた。

そこにヒースクリフさんから団員招集がかかり僕達は55層に行き話を聞いた。

話を聞けば、ボス戦に向けて偵察隊を20人放り込んだら中に入った10人が消えたという、いわゆる結晶無効エリアらしい…

 

 

そして、その75層に僕達は来た。

「よう!」

「クラインさん!」

転移門前とはいえ人がいっぱいいた。

「なんだ、お前らも参加するのか」

「なんだってことはないだろ!

こっちは商売投げ出して加勢に来たんだぞこの無私無欲の精神を理解できないたぁ」

「じゃあお前は戦利品の分配から除外するからな」

「いや、それはだなぁ…」

「キリト君あの人は誰?」

「あいつはエギルだぼったくりの商人だよ」

「おい、キリトその説明はないんじゃねぇか?」

「あながち間違っちゃないだろ?」

仲がいいと言うかなんというかいい人そうだな

「僕は永夢です!こっちが貴利矢さん大我さん飛彩さんです!」

「あぁ、よろしくな!」

「よく集まってくれた厳しい戦いになるだろうが諸君の力なら切り抜けられると

信じている、解放の日のために!コリドー・オープン」

ヒースクリフが高らかに言った。

 

「準備はいいかな?血盟騎士団が前衛で攻撃を食い止めるので

その間に攻撃パターンを見切るんだ では行こうか」

「死ぬなよ」

「キリト君こそ」

「まぁ死ぬ気はないがな」

「とにかくモンスターをぶっ潰せば良いだけだ!」

「ノリノリでいっちゃうぜ〜!」

ドアが開く…周りは真っ暗だ

「どこだ…」

キリト君が呟く

「上よ!」

アスナさんが上にいると皆に注目させる。

「スカル…リーパー…」

「固まるな!距離を取れ!」

ヒースクリフが指示を出す。

 

「うわぁぁぁ!」

(パリン!)

兵士が一撃で死んだ…

「無茶苦茶だわ…」

その後何人かがゲームオーバーになった…

「くそ!俺が止める!」

キリト君が前に出ていく

「無茶だ!危ねぇ!」

「キリト!」

「くそ!重すぎる!」

「2人同時に受ければいける!私達ならできるよ!」

「キリト君!僕らも加勢するよ!」

「よし!頼む!」

これ以上被害を出すわけにはいかない…だったら!

『マキシマムマイティX!ハイパームテキ!』

『タドルレガシー!』

『バンバンシュミレーションズ!』

『爆走バイク!ジェットコンバット!』

「ハイパー大変身!」

「術式レベルハンドレッド!変身!」

「第五拾戦術!変身!」

「爆速!変身!」

『輝け〜流星の如く!黄金の最強ゲーマー!ハイパームテキエグゼイド!』

『辿る歴史目覚める騎士タドールレガシー!』

『スクランブルだ!出撃発進!バンバンシュミレーショ〜ンズ!発進!』

『爆走!独走!激走!暴走!爆走バイク!アッガッチャ!

ぶっ飛びジェット!トゥザスカイ!フライ!スカイ!ハイ!ジェットコンバット!』

「皆!行くぞ!」

受け止めれる攻撃は片っ端から俺が受け止めないとまた死人が出る。

ムテキなら負けることはない!

「よし!怯んだ!チャンスだ!」

キリト君が叫んだ!

俺はこの時を待っていた。

「皆!フィニッシュは必殺技で決まりだ!」

『キメワザ!』

『ジェット!クリティカルストライク!』

『バンバン!クリティカルファイア!』

『タドル!クリティカルストライク!』

『ハイパー!クリティカルスパーキング!』

無数のヒットがボスの体に表示されるみるみるうちに体力が減り、

ボスを攻略できた。

『究極の一発!完全勝利!』

電子音声と共にボスは爆散した。

「何人…やられた?」

クラインさんが呟いた。

「14人死んだ…」

「嘘だろ…あと25層もあるんだぜ?」

キリト君もエギルさんも俯きながら言う。

「は!」

と、急に立ち上がりキリト君がヒースクリフさんに攻撃した。

「やっぱりか…」

キリト君は呟く。

「キリト君!団長に何を!

システム的不死…ってどういうことですか団長!」

やっぱりキリト君も気付くよね…

「アスナさん彼はこのゲームを作った張本人茅場晶彦だからですよ」

「エムさん達も知っていたんですか?」

「あぁ、前のキリト君と茅場のデュエルの時から」

「そう、私は茅場晶彦だ、そして最上層で君たちを待つボスでもあった」

「趣味が悪いぜ、最強のプレイヤーが一転最悪のラスボスか」

「う、キリト君!」

アスナさん達が苦しみ出す。

「どうするつもりだ、ここで全員殺して隠ぺいする気か?」

「まさか、そんな理不尽な真似はしないさ、こうなってしまっては致し方ない私は最上層の《紅玉宮》にて君たちの訪れを待つとしようその前にキリト君、君には私の正体を看破した報奨を与えなくてはな、君に私と1VS1のバトルをするチャンスを与えよう、無論不死属性は解除する私を倒せばゲームはクリアされ全プレイヤーをログアウトさせる、どうかな?」

「ダメよキリト君、今は引いて…」

アスナさんが麻痺に耐えながら必死に叫ぶ。

「いいだろう…決着をつけよう」

「キリト君…」

「ゴメンな、ここで逃げる訳にはいかないんだ」

「死ぬつもりじゃないんだよね…」

「あぁ、必ず勝つ、勝ってこの世界を終わらせる」

「分かった、信じてるよキリト君!」

「キリトやめろ!」

「エギル、今まで剣士クラスのサポートサンキューな

知ってたぜ、お前の儲けのほとんどを中層プレイヤーの

育成につぎ込んでたこと」

「キリト〜!」

「クライン、あの時お前を置いていって悪かった」

「て、てめぇキリト!謝ってんじゃねぇ、今謝ってんじゃねぇよ!許さねぇぞ!ちゃんと向こうで飯奢ってからじゃないと許さねぇからな!」

「分かった、次は向こう側でな」

キリト君が皆にこうまで言うと、死ぬ気で戦おうとしている事が分かる、

でもキリト君には悪いけど俺は絶対にキリト君を死なせない、万が一の場合

俺が茅場を倒す。

「悪いが一つだけ頼む、簡単に負けるつもりはないが、もし俺が死んだら、しばらくでいい、アスナを自殺させないように計らってほしい」

「よかろう」

「キリト君ダメだよ!そんなの…そんなのないよ…」

いざバトルとなる、やはりキリト君の攻撃スピードは速い、

だが、ヒースクリフの反応速度の方が遥かに高い、ダメージは与えられるものの、ヒースクリフの1発の方がダメージ量が多い、しばらく撃ち合い、キリト君の剣が片方折れてしまった。

「さらばだ…キリト君」

このままだとキリト君は死んでしまう…仕方ない!

「はぁぁ!」

「何をするんだエム君」

「お前の正体を看破したのはキリトだけじゃない、だったら俺らもお前と戦えるはずだ!」

「よかろう、かかって来なさい!」

ここまでくればもはや容赦はいらないこいつを倒さなければゲームは終われない!

「茅場!お前の力でももこの力には勝てない!はぁぁ!」

既に茅場のHPはほぼ0だ、

「これ以上の戦いには意味はない、皆をログアウトさせてくれ…このゲームはクリアされたと」

その時、後ろから攻撃を食らった。

「そうはさせないぞ、ハイパームテキ!」

「クロノス?!まさか…檀正宗!」

「残念だが彼は殺らせない」

『キメワザ』

『クリティカルクルセイド!』

なんとクリティカルクルセイドは俺じゃなく茅場に向けて打っていた。

「ぐはぁ!」

「君はもう私の作戦には必要ない『あれ』はもう達成したからなぁついでに君の権限を貰っておくとしよう、所詮君はここでゲームオーバーだからなぁ」

「くぅ、檀正宗!」

(パリン!)

「そんな…」

「はぁぁ!」

「キリト君!」

キリト君がクロノスに切りかかって行った。

「ほう、君が茅場晶彦を追い詰めた黒の剣士ことキリトか、君の存在は非常に厄介だ、ここで死んでもらおう」

『ガッチャーン…キメワザ…クリティカルサクリファイス!』

「キリト君!」

アスナさんがキリト君を庇い攻撃を食らった…

「嘘だろ…アスナ…こんな…こんなの…」

「ごめんね…さよなら…」

「うわぁぁぁぁぁぁぁぁ!」

もうこれ以上好き勝手はさせない!

これ以上キリト君に悲しんで欲しくない!

『キメワザ!ハイパークリティカルスパーキング!』

「うぉぉぉぉぉ!やぁぁぁぁぁ!」

無数のヒットがクロノスに表示される。

「くぅ、ハイパームテキめぇ!だが君は1歩遅かった…」

(パリン!)

「キリト君!!!!!」

その時起こったのは何故か自分でも分からない。

「まだだ!うぉぉぉぉぉ!」

キリト君はアスナさんの剣を使いバグヴァイザーを貫いていた。

「ば、馬鹿な!なぜ消滅したはずなのに!

だがもういい、私の作戦にはまだ他に手はあるのだからなぁ」

 

(パリン!)

 

11月7日14時55分

ゲームはクリアされました。

ゲームはクリアされました。

「は、はぁ、はぁ…そうか、権限を持っていたクロノスを倒したから…」

「これで元の世界に帰れるのか…」

「だろうな…ゲンムといいクロノスといい、なんなんだあの親子は」

「ま、そこら辺も含め神の家族ってことがよーく分かったな」

「クロノスが言ってた計画って一体…」

「ほら帰る時間だ!じゃああっちでな!永夢!」

「はい!」

その瞬間意識が一瞬消えた。

 

「は!戻った…のか?」

「あ!永夢が起きた!起きたよ黎斗!」

「ほう、無事攻略できたか永夢」

久しぶりの現実なのに耳が痛い。

「はい、でもクロノス…檀正宗が…」

「やはり存在していたか…」

「ってかなんだこれ?!髪が凄い伸びてる…

しかも身体が干からびた感じに…」

「一応医療でできる所まで術を施したんだけど…」

「おー!永夢!もう起きてたのか!ってなんだ?!身体が重い…」

「そりゃそうだろずっと仮想現実にいたんだから」

「大我!」

「急に抱きつくな!重いだろ!」

「はぁ?久しぶりに患者にかける言葉がそれってどうなんですか〜!」

ニコちゃんは相変わらずだ。

「飛彩!」

「親父!俺がこうしている間病院はどうなっていた!」

「お前はもっと自分の心配をしたらどうだ!」

こっちもいつもどうりだ。

「おかえり!永夢!」

「ただいま!ポッピー!」

「出来たぞぉ!」

まさか黎斗さん、また良からぬものを作ったんじゃ…

「何が出来たんですか?」

「ソードアート・オンラインガシャットだァ、恐らく茅場はゲームデータを削除するだろう、だから永夢達のデータをこのガシャットに移したいずれ何かに使えるだろう、死者のデータを収集すれば蘇らせれる可能性だって無くはないと思うぞ?」

「死んだ人のデータを…」

そうだ、そう言えばキリト君が!

ガタン!という音と共に倒れてしまった。

「永夢、無理しちゃダメだよ!しばらくは休んで!」

「分かったよ!ちゃんと休むから!」

僕の身体から大量のバグスターが湧き出して実体化した。

「永夢無事か!」

「パラド、お前こそ大丈夫なのか?」

「俺はゲームキャラだからな、大丈夫だ、それと、あのアインクラッドの崩壊も見てきたが、キリトもアスナも多分生きてるから心配するな」

「?アスナ?私のこと?」

「あ〜ゲームで知り合った人だよ、ポッピーじゃないよ、

そうか…生きてたか…良かった…」

パラドの言葉を聞いて内心本当にホっとしている。

「そこまで見ててくれたんだ…ありがとうパラド!」

「永夢、明日は1日ちゃんと休めよ!」

「あぁ分かってるって、」

『ソードアート・オンライン!』

To Be Continued.

 




正宗をしぶとくさせてみました〜
今後は登場するんでしょうか?
次回はちょっとしたおまけです。


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9話 空白のALO

ALO編ですが永夢達が入り込める余地が無いと思ったので、あえて飛ばさせていただきました。オベイロンも厄介ですよね〜




2025年

SAOプレイヤーの全員が仮想世界から帰ってきた。

なぜ僕達とは数ヶ月違いで帰ってきたのは正直よく分からない。

だが今日、SAO生還者(サバイバー)でオフ会を開くらしい。

そこでそれについて知ってる人に聞ければと思っている。

「あのー皆さん今日のオフ会行きます…よね?」

「仕事の切り上げ次第だな」

「俺もだ」

「自分は行けるぜ〜!」

「貴利矢さん!…って皆今日休みじゃないですか!」

「飛彩、行ってきたらどうだ?仕事ばかりだと疲れるだろう」

「親父まで、まぁ、たまに休むのも良いかもな…」

自分で行こうって言っといてなんだけど、こんなこと言うのもあれだけどさ、飛彩さんがこんなこと言うのが以外だ。

「じゃあ皆さん行きましょう!」

「だから俺は、」

「大我も行ってきなって!」

どうやら大我さんは、ニコちゃんの押しには弱いらしい、

 

 

「遅れてすいません!」

「ん?その4人組はもしかしてエムか?」

「君は…キリト君か!」

「リアルで会うのは初めてだからな、改めまして桐々谷和人です」

「そうだね、僕はM、宝生永夢です」

「事実、俺なんかより永夢達の方が活躍してたし皆に紹介させてくれないか?」

「皆に僕らを?」

「お!いいねぇ行こうぜ永夢?」

「あいにくだが俺はいい」

「同じだ、俺もノーサンキューだ」

「ほら!いいから行くぞ!」

「皆!俺から紹介したい人がいる、俺と一緒にSAOを攻略してくれた仮面ライダーの人達」

「宝生永夢です!皆さん生還おめでとうございます!」

「九条貴利矢だ!こんなゲームに打ち込んだことなかったし

色々経験させてもらったぜ、みんなありがとな!」

「鏡飛彩だ、今回はあくまで治療の一環としてプレイしたまでだったがとても楽しかった」

「花家大我だ銃系以外は得意じゃなかったんだが楽しめた。ありがとな」

「永夢ってもしかしてあの天才ゲーマーか?」

やはり聞こえてきた、こういうオフ会的なものの場合

僕の名前を知っているのは結構いるはずだ。

「まぁ皆さん、今日は楽しみましょう!」

SAO帰還者の帰りが遅かったことをキリト君に聞いたところ、なんとアスナさんを含めた何百人という人達がALOというゲームに閉じ込められていたらしい。

そこでキリト君は激しい戦いを繰り広げたという。

「それは大変だったね…で、アスナさんは今日ここに来ているの?」

「あぁ、明日奈!」

「その顔はもしかしてエムさん?」

「お兄ちゃん?この人達は?」

「明日奈達と一緒に戦ってくれた仲間だよ」

「キリト君もしかして前に話してた義妹さん?」

「そうだ、義妹と言っても大切な家族だしな」

ガタン!

カウンターの方で音がした。

「あれ?!クラインさんじゃないですか!どうしました?」

「おお、エムか、わかんなねぇけど急に身体が変になって」

それもそうだろう、クラインさんはゲーム病になっている。

「診断しますね!」

結果は、ソルティのウイルスに感染している。と、

「貴利矢さん!ワクチンは?」

「今日完全にオフで来てるんだぜ?持ってきてるわけないだろ…」

するとクラインさんの体内からソルティバグスターが出てきた。

「皆さん慌てないで下さい!」

「俺の店…」

「エギルさん、その辺は大丈夫です!」

『マイティアクションX!』

『激突ロボッツ!』

「大・大・大変身!」

『ガッチャーン!レベルアップ!マイティアクションX!アッガッチャ激突ロボッツ!』

『ステージセレクト!』

セレクトしたのはマイナスイオンを浴びれる森林のステージにした。

やはり店にいたみんなもフィールドにいた。

「さっさと終わらせる!」

ロボットアームのついた手でソルティをひたすら殴る。

「フィニッシュは必殺技で決まりだ!」

『キメワザ!激突!クリティカルストライク!』

腕に着いているロボットアームが射出されソルティにクリティカルヒットした。

そしてゲームクリアのシステム音声が鳴り響いた。

「よくやった小児科医、それにしても休日まで休みとは限らないんだぞ監察医」

「悪いなぁほんとに、休み気分で」

「やっぱ永夢は凄いなぁ現実で見るとより凄いよ」

「そうかな、和人君…そう言えばオフ会ってもう終わりな感じ?」

「そんな訳ないだろ!ALOで二次会だ!永夢達もコンバートしたらどうだ?」

ニッコリしながら言ってくれた。

「じゃあ僕ら帰りますので、また後ほど!」

「ユグドラシルシティ周辺だからな!」

CRに帰ってオフ会の事を話すと、やはり黎斗さんが反応した。

「ほう、茅場晶彦が英雄に渡したザ・シード《世界の種子》か…檀正宗が関わっている可能性が高いな…」

「とにかく黎斗さん、どうかコンバート手伝ってくれませんか?」

「ただし、私も行っていい許可を出してくれ」

「ダメです、黎斗さんが行ったらゲームバランス崩れますよ」

「永夢のムテキだってそうだろう?」

「そうですけど…分かりました許可はしますが変身だけは控えて下さい」

「よしいいだろう、ところでザ・シードを世界中のサーバーにアップロードしたということは私もVRゲームを作れるということか?」

「もう!黎斗!話を聞いてればまた妙なこと考えてるでしょ!」

「とにかく約束の時間もうすぐなんコンバートして下さい!」

それからコンバートが終わったのは10分後の事だった。

黎斗さんの割に遅いと思っていたら、なんと幻夢VRを黎斗さん、ポッピー、ニコちゃんの分まで用意していた。

「さーて行こうぜ永夢!」

「はい!皆行きますよ!」

『リンクスタート!』

To Be Continued.

 

 

 

 

 






以上、ソードアート・オンライン一期編完結です!
続いてはGGO編へ…


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ガンゲイル・オンライン編
10話 始まりのgun game


ここからGGO編スタートです!
永夢sideと大我sideなどたまに立場が変わります!










2025年12月10日

「えーと和人君?小児科に来るには少し歳を取りすぎてると思うんだけど…」

「悪い…ちょっと話しあって…それに風邪気味だし」

「診察するけどもうすぐ休憩だからちょっと待っててね」

「あぁ、悪いな」

SAOの件から約1年あれからすっかり普通の生活に戻った。

いつも普通じゃない?と思うけど…たまにみんなでALOに行ったりと楽しみが増えた。

「せっかくだしCRに来なよ!」

「良いのか?」

「大丈夫!和人君なら信頼できるし!」

「へぇこんな所にあるのか、CRって」

「ほら入って入って!」

「あ、大我もいたのか、ちょうどいいや!」

「なんでお前がここにいるんだよ!」

「すいません、話があるって言ってたので」

「まぁいい話ってなんだ?」

聞いてみると、ザ・シードから出たガンゲイルオンライン

通称GGOで奇妙な事件があったという、ゲームでプレイヤーを撃った直後に、プレイヤーが死んでしまうということらしい。

プレイヤーの名は《死銃》(デスガン)と言う。

そこで心細いのかGGOへのログインを一緒にして欲しいという。

「銃のゲームか、面白い俺は行ってもいいぜ」

大我さんがここまで興味持つのって見たことないなぁ。

「なら僕も行きます!」

「はは、2人が来てくれるなら頼もしいぜ!

俺を雇った人には内緒にしておくけどな!」

「雇った…どういうこと?」

「総務省…いや、訳させてもらうと仮想科の対策チームリーダー菊岡誠二郎だ

目覚めた俺に一番最初に声をかけて来たやつだよ」

「そんなことがあったんだ…」

「てことで永夢たちは別ルート…こっちから頼むよここなら安全だろうし」

「分かった、じゃあまた連絡するよ!」

和人君は嬉しそうに帰って行った。

 

〜2025年12月13日〜

 

 

「和人くんから連絡来て今日って言われたんですけど、いつ行きます?」

「そうだな、それかもう行くか?」

「じゃあ、下調べに行きましょう!」

もちろん下調べって言うのは建前で本音は早くプレイしたいって意味で。

医者として、ゲーマーとしての二つの意味で。

 

『リンクスタート!』

 

インしてみての第一印象と言えばあまり好まない環境ということだ。

「やっぱり大我さんも容姿は変わってないですね」

「あぁ、そのためのコンバートでもあるだろうしな…で、ここからどうするんだ?エグゼイド」

「取り敢えずこの世界の武器について調べてみましょう変身出来るので買いませんけど」

「確かに下調べは大事だろうな」

その提案から、武器屋を数軒ハシゴした。

「ここで最後か?」

「はい!あえてインしたとこの近くを残しておきまた!」

「んなめんどくせぇ事しなくても大丈夫だろ…」

「とにかく最後ですよ!入りますよ!」

やはり最後の場所と言っても、品揃えは一緒、奥に行くとゲームコーナーがあった。

「よお、兄ちゃん達はBOB出ないのかい?」

突然ガタイのいいおじさんに声をかけられた。

「すいません、BOBってなんですか?僕達来たばっかりで…」

「この時期にやる大会さプレイヤーを30人に絞ってチャンピオンを決める個人戦だ」

聞くと、あと15分位で受付が終わるらしい。

きっとこの大会に《死銃》(デスガン)が出るはずだ…だったら出ない手はないけど、この時期にはインフルエンザとかの子供が増えるから僕は参加できそうにない。

「大我さん、僕の代わりに出て貰えませんか?」

「やっぱ、この時期は忙しいからな、出てやるよ」

「ありがとうございます!じゃあ早速受付行きましょう!」

『爆走バイク!』

外に出て爆走バイクガシャットを起動する。

「飛ばしますよ!」

速度制限は多分無いと思うので出せるだけの速さを出してみる。

「着きましたよ!急ぎましょう!」

総督府に着き急いでエントリーを行う。

「登録完了っとじゃあ明日は頼みますね!」

「やっぱ今日の予選を勝つこと前提で言ってるな」

予選も始まるし和…キリト君もいると思ったのだが、

探した中にはいなかった為諦めた。

「とりあえず予選の準備をしてきてください!」

 

〜〜大我side〜〜

 

 

俺も1度は医者免許を剥奪されたが今はきちんと医者をやってる。

このゲームで人を殺すことなんてできるはずは無いだが、俺もエグゼイドに心動かされたようだ。

このBOBとやらも俺の医者としての仕事の一端となる。

準備をしているとあっという間に時間は経ち、予選が始まった。

ポイントに立つと空間が変わるように予選フィールドに立っていた。

「ったく妙に凝ったことしやがって、第弐戦術変身!」

ガシャットを構えベルトに入れレバーを引く

『ガッチャーン!レベルアップ!バンッバンッ!シューティング!』

「ミッション、開始!」

ガシャコンマグナムを構え敵の方へ向かう。

無防備な状態だからだろう、敵は数発撃ってくる。

敵の位置を把握した所で高く飛び上がり、

ガシャコンマグナムスナイパーモードで撃ち抜いた。

そうこうするうちに予選を突破した。

「おめでとうございます!大我さん!」

「おう、エグゼイド、キリトのやつはいたか?」

「見つけましたよ!どうやらFブロックにいたらしいです!」

「なら話だけでもつけに行くか」

「そうですね!」

 

キリトっぽいやつがいたからかエグゼイドが声をかける

「キリト君!」

「あっ!エムにタイガ!BOB出るんだな!」

「僕は出ないんだけど大我さんが!」

「そっか、改めてよろしくなタイガ!」

「あぁ、半端で死んだら承知しねぇからな」

「そっちこそ、すぐに死んだら面白くないだろ?」

「あのさ、キリト君、さっきから気になってたんだけどその姿はなんなの?」

「ああこれか?コンバートしたらこんなになっててさ、毎度毎度女だと思われて話かけられるの結構辛いんだよ…」

多分リアルだと似合わないだろうがGGOだと似合ってるのが妙に笑える。

「そうだタイガ!決勝で一緒に行動しないか…?最後に決着付ければいいし!」

そう言いかけてきたキリトはどこか怯えていたような気がした、俺の感だが。

「そうだな、それなら万一死銃と遭遇しても安心だしな」

「そうだな、あと俺はこれで落ちるよ、じゃあまた明日な!」

キリトはそのまま消えた。

「じゃ、俺も落ちるぞエグゼイド」

「分かりました、僕は残って色々探ってみます!」

その色々が分からないがとりあえずスルーした。

「あぁ、じゃあおつかれ」

「お疲れ様でした!明日の決勝頑張ってください!」

そこでエグゼイドと別れて帰った。

 

 

〜〜永夢side〜〜

 

 

ふぅ、明日も休暇取ってたの忘れてて参加すること大我さんに言えなかったなぁ…幸い、大我さんとは別ブロックだった為にバレることはなかったけど、キリト君にまで嘘ついちゃったよ…貴利矢さんがいなくて良かった…

明日は出しゃばらず、隠れて戦おうかな…

その前に、戦い方の練習でもして置かないと、

「そこの青髪の方!お時間いいですか…って女性?!」

驚いた、何せ男だと思って声をかけた人が女だったからだ。

「ええ、なんですか?」

「あ、すいません、つい男の方かと思って声を掛けたんですが…」

「いえ、いいのよ、何か聞きたいことでも?」

間違えたことがどうも申し訳ない。

「僕はBOBの決勝に出るんですけど、やっぱり戦い方になれないので練習できる場所が無いかな〜って思って…」

「言い方からするに貴方もこのゲームは初心者?」

「はい、だから練習しないなと思って…」

 

この後滅茶苦茶練習した

 

 

 

 

 




青髪で察した人はいると思います!
本格的な登場はもう少しお待ちください!


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11話 現れたdeath gun

決勝スタート!
果たして大我は勝ち抜いて行けるのでしょうか?!








 

 

〜〜大我side〜〜

 

 

遂に大会当日、午前は勿論クリニックの仕事、

なるべく今日のゲーム病患者には承諾を取り、変身して戦った。

もうすぐ始まる、とにかく戦う相手を片っ端から撃ち抜いていってやる。

考えるのはそれだけ、あとは死銃をぶっ潰すことだけだ。

「リンクスタート」

中に入ると昨日も見た会場だ。人もごった返したようにいる。

 

 

〜〜永夢side〜〜

 

 

会場に来たは良いけどこれは大会だしムテキなんて使ったら流石にまずいし…

そうだ!ここは…

「パラド!」

(なんだ?永夢?)

「GGOってガンゲームに僕の姿で出て欲しいんだけど」

(任せろ、Lv99なら銃も使えるからな)

するとパラドが僕の中に入ってくる。

「ここからは、天才ゲーマーMで戦おうぜ!心が踊るな!」

会場の上部のモニターにカウントが表示される。

11、10、9、8、7、6、5、4、3、2、1、バレットオブバレッツSTART!

大会が始まり、俺は転送された。

殺伐としたこの静かな空間に遠くから銃声が響いてくる気がする。

アイテムボックスには説明で見た様なサテライトスキャン端末が入っている。

「近くに1人いるな」

人の位置を把握すると、ガシャットを構えて変身する。

『デュアルガシャット!』

『The Strongest Fist What's The Next Stage』

「「マックス大変身!」」

掛け声を発しレバーを引く

『マッザルアップ!』

『赤い拳強さ!青いパズル連鎖!赤と青の交差!パーフェクトノックアウト!』

目標に向かい走り、ロックオンすると武器を構える。

『ガシャコンパラブレイガン!』

相手もこちらを見つけて先制攻撃を仕掛けてきた。

「2発目から赤い線が見えるけどこいつが弾道予測線か?」

(そうそう、だからよく見ながら戦って!)

攻撃を避けつつパラブレイガン、ガンモードのボタンを押す。

『1、2、3、4、5、6、7、8、9、10!』

更にエナジーアイテムを選んで取得する。

「行くぜ!」

『分身!鋼鉄化!』

『デュアルガシャット!』

『キメワザ!10連鎖!パーフェクトクリティカルフィニッシュ!』

8人に分身したパラドクスが必殺技を放つ。

(パラド…倒したのは良いんだけどさ、オーバーキル過ぎない?)

「このゲームはやるかやられるかだ、きちんと倒すまでやらないと」

話終えると直ぐに端末を見る。

「この近くのダインとペイルライダーって奴を狙おうぜ?」

(2人まとめてやる気?)

「大丈夫だって永夢その方がゲームも楽しいだろ?」

(分かった…じゃあ行ってみよう)

『高速化!』

 

 

〜〜大我side〜〜

 

 

運営からのメッセージで大体の概要が分かった。

とりあえずサテライトスキャン端末とか言うやつでキリトを探してみるか。

川の近くにキリトの名前がある。直線で行けば1人と出くわすな…

「腕試しにぶっ潰す」

標的に向かい走りながら変身する。

『バン!バン!シューティング!』

「第弐戦術変身!」

『ババンバン!バンババン!バンバン!シューティング!』

『ガシャコンマグナム!』

確か一発目は予測線が出ないんだっけか…

ガシャコンマグナムにジェットコンバットガシャットを入れる。

『キメワザ!ジェット!クリティカルフィニッシュ!』

敵をロックオンし撃ち抜く。

「なんだ、あんま手応えねぇな…」

直ぐに端末を見てキリトの位置を把握する。

「シノンって奴が近くにいんのか加勢…しに行くか」

少し走って川の周辺に着く

「川の近くまで来たがどこだ?」

岩間にひとがいるのを見つけて、銃を構える。

「誰?!」

相手が気づいた。

「中々索敵も出来るんだな、てか、てめぇ女か?」

「あなた噂の仮面ライダー?それより何?

攻撃できないなんて甘いこと言わないわよね?」

「あたりめぇだ!俺は女のプレイヤーには警戒してんだ!

だが、やり合うなら本気でやりにいくからな」

「ちょ、ちょっと待て!」

「「キリト?!」」

「2人ともちょっと待ってくれ今は下の戦いを見させてくれ」

「何のこのこと出てきてんのよ?殺されたいの?」

「約束は守る後で仕切り直して戦うから」

「おい、キリトこいつと知り合いなのか?」

キリトの説明を聞いて事象を察した。

「あれはダインね…戦ってるのは…」

「初出場のペイルライダーだ」

「初出場であんなアクロバティックな動きが出来んのかよ」

「タイガだって人の事言えないだろ?」

「まぁな」

ペイルライダーがダインを殺したのはあっという間だった。

だがその直後ペイルライダーは倒れた。

「音が聞こえなかった?」

「いえ、サイレンサーを使えばできない事じゃない」

「おいキリトよく見てみろ多分あれは麻痺弾じゃねか?」

次の瞬間どこから来たのか黒フードに仮面を被った奴がペイルライダーを狙っていた。

「シノン、撃て…」

「え?どっちを?」

「あのボロマントだ、頼む!撃ってくれ!あいつが撃つ前に!」

言われるままにシノンは撃った。が、システムに認識されてたらしく当たらなかった。

ペイルライダーはその隙に立ち上がったが直ぐに撃たれた。出たのはDEADの文字ではなくDIS CONNECTIONの字だった。

まさかこいつがデスガンか…?

まだ確信が付かず分からなかったが奴が発した言葉とキリトの反応で、全てを察した。

「俺とこの銃、真の名はデス・ガンいつか俺は貴様らの前に現れる。そしてこの銃で本物の死をもたらす。俺にはその力がある。忘れるな。まだ終わってない。何も終わってない。イッツショウタイム。」

「間違いない、あいつがデスガンだ」

「デスガンって撃たれたら二度とログインして来れなくなるって噂の?」

「そうだ、あいつは何らかの方法でプレイヤーを本当に殺せる。」

キリトの言葉を聞いたシノンは、唖然としてる。

「驚くのは無理ねぇよな、だが、現実世界で2人死んでる事例がある」

そしてデスガンは物陰に隠れた。

「出てこないな…」

「私は名前を確認するから2人は橋を監視してて」

シノンが端末を使って調べている間橋を監視させられたが出る気配はなかった。

「チャンスよ!」

「「チャンス?」」

「あのデスガンって奴は端末に写ってない。つまりあんたみたく川に装備全解除して潜ってるのよ」

「おいキリト、てめぇ装備全解除で川潜ってたのか?」

「あはは、恥ずかしいから辞めてくれよ…」

「とにかく行きましょう」

いくら強くたってこいつは仮にも一般人、巻き込むわけにはいかねぇ。

「ダメだ!てめぇも見ただろ!目の前でペイルライダーが殺される所を!死人が出てる以上これはただの遊びじゃねぇんだよ!

せいぜい他のプレイヤーと戦って楽しんでろ!」

「あなたねぇ!…それでも…それでも私は認めたくないPKじゃなく本当に人を殺すプレイヤーがいるなんて」

「タイガも言い過ぎだって、それでもいるんだ、あのボロマント、デスガンは、昔俺がいたバーチャルMMOで多くの人を殺した。相手が本当に死ぬのを知ってて剣を振ったんだ。そして俺も…」

「正直あんたの話を直ぐには信じられない、でも嘘や作り話とも思えない」

「ありがとう、それで十分だ」

「とりあえず私達も動きましょう、あんたと私と、あとそいつが戦闘中だと思ったプレイヤーが漁夫の利を狙って近ずいてくる」

「そうだな、じゃあここで別れよう」

「あんた達はどうすんのよ?」

「俺らはデスガンを追う、君は極力やつに近ずかないでくれ」

「でも、」

「次にあった時は全力で戦おう」

 

 

 

 




実は全話で永夢が登録完了って言ってるんですよね!
後、永夢の状態でパラドクスLv99になっています!


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12話 再会のgamers


タイトル通りの内容で〜す!
独自の方法で死銃の秘密を破れま〜す!


 

 

〜〜永夢(パラド)side〜〜

 

 

俺はペイルライダーとダインとデスガンの戦いを『透明化』の

エナジーアイテムを使って間近で見ていた。

そしてデスガンとか言うやつはペイルライダーを打った後、物陰に隠れて透明化していた。

(パラド、あそこに多分大我さんとキリト君がいる)

「あぁ、俺も見つけた、顔出しに行くか?」

(ダメだよ、出てること隠してるんだから…)

顔は出さないが、後を付けることにしてみた。

 

 

〜〜大我side〜〜

 

 

シノンと別れ少し経った。

「タイガ少し辛辣すぎやしなかったか?」

「あぁでもしねぇとついてくるだろ一般人には危ねぇから関わらせたくねぇえんだよ」

「待ちなさいよ!」

「ん?」

「あ?…てめぇ人の話聞いてたか?危険だから来んじゃねぇって」

「私があんた達と一緒にいようがいまいが危険度は同じでしょ?それに、キリトが負けたら私と戦えないじゃない」

「ったく、仕方ねぇお前もアイツみたいなもんか」

俺の患者(ということになってる)の西馬ニコも同じような感じだった。だから自然と馴染めそうだと俺は思えた。

唐突に敵の気配を感じ、キリトが剣を振るう。

「まずはあいつを倒してからだな!俺が突っ込むから2人ともバックアップよろしく」

「ああ、」「了解」

 

 

〜〜永夢(パラド)side〜〜

 

 

(凄い…)

キリト君は、この銃の世界で華麗に光剣を振るい戦っている。

「流石は黒の剣士だな、永夢」

全弾キリト君が跳ね返すと大我さんが軽く打ってヘイトを溜め、目を逸らした瞬間にシノンさんが射撃した。

「俺たち程じゃないけどいいチームワークだな!永夢!」

(ほんとに、即興で組んだとは思えないチームワークだ…)

3人はまた何かを話している。

見る限りだと都市部を指さしてる辺り次は都市部に行くんだろう。

「行くだろ?永夢!」

(行こう!)

 

 

〜〜大我side〜〜

 

 

中心部へ向かっているが、見る限り廃工場やスタジアムが、

上手く再現されていて関心する。

「俺は別ルートから奴を探すキリトとシノン後は頼んだ」

「分かった、気をつけて」

「剣降ってて撃たれないようにな、特に俺から」

「タイガはそんなことしないって知ってるよ」

「ふっ、後でな」

 

 

〜〜永夢(パラド)side〜〜

 

 

「永夢、スナイプが別行動とったぞ」

(パラド…お前銃ゲーだから大我さんと一緒に戦いたいんだろ?)

「やっぱりわかるか永夢!」

(分かったよ…大我さんのところに行ってみよう)

永夢を説得して共闘させてもらうことになった。

後はどう近ずくかだ。

(パラドちょっと借りるよ!)

すると永夢は近くの敵の近くに行って『挑発』のエナジーアイテムを使った。

「ほら、こっちだ!」

多分永夢の思い通り、プレイヤーを誘導して『透明化』

を使って標的をスナイプに変えさせた。

「パラド、後は大我さんの目の前に行ってあいつを倒すんだ」

(なるほどな永夢、後は俺がやるぜ!)

 

 

〜〜大我side〜〜

 

 

後ろに気配を感じる。

振り返ってバンっと撃てばいいが…何かを感じる。

何か上から来る…

『7連鎖!』

「よおスナイプ!」

「パラドクス?なんでここに」

「ちょっとな、それより一緒に戦おうぜ!」

パラドクスがいるってことはつまり身体貸してるのは…

「おい、エグゼイド、いるんだろ?」

「やっぱりバレてました…?」

「今日は仕事あるって言ってたろ」

「すいません…昨日休暇取ってるって言いそびれちゃって…それより、死銃追ってるんですよね?」

「今キリト達と別れて死銃追ってるところだお前らなんて名前で参加してた?」

「『パラド』って名前で参加しましたけど…」

「お前ら今まで何してた?」

「透明化して大我さん達を追ってました」

「通りで端末に映んねぇ訳…だ…?」

「ん?どうしました?」

「死銃もお前らと同じ様に透明化してスキャンを逃れてるんじゃねぇかって」

要はこうだ、水中か透明化していればスキャンからは逃れられる。だがそれをどうするかが問題だ…

 

 

 





透明化から透明マントに気付く新手を使いました!
何故エナジーアイテムかって?
?「私の趣味だ別に構わないだろ?」


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13話 決戦のstart

いよいよ最終決戦です!
どんな戦いが繰り広げられるのでしょうか?!


 

 

〜〜永夢side〜〜

 

 

透明化した相手にはどうすれば…

(永夢、透明化してても浮いてない限り残すものがあるだろ?)

「そうか、大我さん!砂漠フィールドに行きましょう!」

「なるほどな、砂漠なら透明化してても場所が把握できるか」

「じゃあ早速行きましょう!」

『爆走バイク!』

やっぱり移動にはバイクがもってこいだ、あっという間に着くからなぁ。

「あの洞窟誰かいねぇか?」

「行ってみましょう」

「あん中にいるのキリト達だな」

日も暮れてきてる…多分キリト君達も同じ考えでここに来たんだろう。

「キリト、いるのか?」

「その声、もしかしてタイガか?」

「やぁ、キリト君…」

「あれ?エムも参加してたのか?」

「あぁ、死銃を放っておくことは出来ないから」

「あなた昨日の!」

「シノンさんだっけ、昨日はありがとうございました」

「えぇ、貴方もキリトと同じ様な理由で来てたのね」

丁度今キリト君達は作戦を立ててた所だった。

内容としては、闇風というプレイヤーと死銃をキリト君が相手して、シノンさんが遠距離から射撃するそうだ。

「じゃあ、キリト君に僕が、シノンさんに大我さんが着きましょう1人ずつじゃ危ないかもしれないし『仮面ライダー』がいれば安全だから」

「それは助かるな」

「じゃあ行こう!」

全員が定位置に着いた所で作戦決行だ。

『マイティアクションX!』

「大変身!」

『マイティジャンプ!マイティキック!マイティマイティアクションX!』

「こっちは万端だ、そっちはどうだエグゼイド」

ライダーに装備されているセンダーイヤーで聞こえてくる。

「はい!いつでも!」

センダーイヤーには特定の相手と通信が可能な他に必要な音だけを、変身者に聞かせる機能がある。

南西から気配があるだけどそれは死銃じゃない、そっちは大我さんに任せよう。

(永夢ここからは俺に任せろ)

「パラド?!…分かった!」

『デュアルガシャット!』

「マックス大変身!」

『マッザルアップ!赤い拳強さ!青いパズル連鎖!赤と青の交差!パーフェクトノックアウト!』

 

 

〜〜大我side〜〜

 

 

エグゼイドがパラドクスになったな、

「シノン、闇風の場所わかってるよな」

「ええ、把握できたわ」

『バンバンシミュレーションズ!I lady for battleship』

「第伍拾戦術変身」

『デュアルアップ!スクランブルだ!出撃発進!

バンバンシミュレーショ〜ンズ発進!』

「シノンは闇風を俺はキリト達のサポートに回る」

「…了解」

直後だ、シノンは闇風が止まった隙を狙い撃ち抜いた。

それとほぼ同タイミングに死銃がキリトを撃った。

「シノン、ここから奴を狙え」

「あなたは?」

「一発勝負の賭けに出るもし俺が撃たれたとしても…後は言わねぇ」

そのまま俺は走り出す。

『ガッチャーン!バンバンクリティカルファイヤー!』

無数の弾丸が死銃に向かって射出される。

「ミッションコンプリ…」

次の瞬間俺は撃たれていた。

「上手く避けやがったか…キリト、エグゼイド、パラドクス!後は任せたぜ」

DEAD

 

 

 




大我さんが撃たれました…
残り4人どうなるのでしょう?!


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14話 集結のbattle

最終決戦集結の巻です!
暖かいめで見て下さい!


 

 

〜〜永夢(パラド)side〜〜

 

 

大我さんが撃たれて参加者は残り4人、僕と大我さんは死銃に撃たれても心配ないけど、シノンさんだけは守らないと…

と言ってる間にも戦闘は続いている。

死銃がシノンさんをシノンさんが死銃をっと撃ち、

死銃の銃は壊れシノンさんのスコープが壊れた。

「キリト君…死銃ってまんまプレイヤーネームDEATH GUNじゃないよね?」

「多分スティーブンのスペルミスだと思うんだけどSUTERUBENって」

ステルベン…そうか!

「あれはドイツ語、同時に医療関係の用語でもあるんだ意味は…『死』」

「それにあいつ…手に持ってるのエストックか?」

「黒の剣士に仮面ライダーとは」

「お前、元ラフコフのメンバーだろ」

「そこまで思い出せたかなら分かるだろ俺とお前たちの決定的な違いを、俺はレッドプレイヤーだがお前たちは違う。お前は、恐怖に駆られて人を殺し、その意味も考えず忘れようとした卑怯者だ」

「そうかもしれない、だが、もうお前たちがしたことの検討はついてる総督府でその光迷彩マントを使い住所を調べお前が打つタイミングに合わせ、お前の仲間が薬品を注入、心不全で死亡させた。総務省には全SAOプレイヤーの本名の照合データがある。昔の名前が分かればお前の行った全てが暴かれる」

「お前たちのやってることは犯罪だ…自首するんだ」

必死に考えて出た言葉がこれだった。

「なるほど、面白い想像だ、でも惜しいお前は俺の名前を思い出せない」

「何故そんなことが言える?」

「お前は俺の名前を聞かなかった、だから思い出せない。ここで俺に倒され無様にあの女が殺されるのを見ていればいい」

させるか!

「おっと、仮面ライダーには退場してもらおう」

?!一瞬で接近されパラブレイガンを弾かれた。

「速い…」

少しでもダメージを…

『ノックアウト!クリティカルボンバー!』

HPが0になる直前に腹に拳で1発入れた

「キリト君…後は任せた!」

DEAD

そのまま僕はログアウトした。

「どうだった…」

「僕は斬られましたけど後は和人君達に任せました」

「そうか…」

「そうだ!ちょっと和人君のいる病院に行ってきます!」

バイクで数分の場所にあった。

丁度病院を出ようとした所で和人君と鉢合わせた。

「和人君どうだった?」

「こっちの世界でもキリトでいいよ、それよりエム、一緒に来てくれないか?」

「え、いいけど…じゃあ僕のバイクに乗りなよ、」

「分かった」

「案内は頼むよ!」

キリト君の言う方向にとにかくバイクを走らせた。

「で、どうだったの?」

「あの後死銃は倒した、その後シノンと俺で自爆の2人優勝だ」

「じゃあ、「ただ、まだ終わってないんだ」

「そうか、まだシノンさんの家に死銃の仲間が張ってる可能性があるか」

「菊岡に聞いて家の場所がわかったから今そこに向かってる」

「ここ?」

「ああ、急ごう」

ドアが空いてる…

「「シノン!」」

シノンさんが襲われている所にキリト君が蹴りを入れた。

「シノンさん大丈夫?」

「その声、あなたもしかしてエム?って事はあれは…キリト?」

相手が出そうとしてるあの武器は…

「キリト君!…シノンさんそれは!」

キリト君が注射器で撃たれた直後にシノンさんがステレオをぶつけた。

「大丈夫だまだ生きてる。自己紹介遅れたね…僕は宝生永夢

成都大学付属病院の小児科医です」

「私は朝田詩乃、キリトはどうなの?」

「電極パッチのおかげで薬品は届いてないから大丈夫取り敢えず警察は読んで貰っていいかな」

「エム…」

「キリト君は少しの間安静にしててね」

数分後警察は到着

キリト君と誌乃さんは成都大学付属病院に運ぶ事にした。

 

 

〜〜成都大学付属病院〜〜

 

 

「すいません貴利矢さん、夜遅くに」

「いや、いいのいいの、どうせ暇してたし〜

で?キリトと詩乃ちゃんの事情聴取をしてくれって?」

「身体の方とかはなんともなかったので後は精神面なんです」

その後1人10分位会話して診断して貰った。

「結果はどうですか…?」

「キリトは大丈夫だが詩乃ちゃんはストレスを抱え過ぎてるな1晩泊めてやったほうがいいかもな、学校もしばらく休んだ方が…」

「分かりました、でも学校は行きます」

「なら明日もここに来てくれまた診断するから」

病室に詩乃さんを送ってから貴利矢さんに聞いたら、詩乃さんは5年前の強盗事件に巻き込まれていたらしい、だから拳銃に対してストレスがあった。

だけど、ゲームの中だと強くあれたから銃を扱えたらしい。

この先はキリト君に任せて一件落着かな

To Be Continued.

 




ということで、GGO編完結です!
suterubenの医療用語の設定は医者であるエグゼイドにとって丁度良かった気がします。

次回はマザーズロザリオ編です。短いです。


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マザーズロザリオ編
15話 別れのYuki


マザーズロザリオ編は1話完結です。
ほとんどアスナの物語なので関わりがほとんどありません。
暖かい目でご覧下さい…


2026年2月中旬

 

仕事も一段落か…

「おい永夢〜今ALOで『絶剣』てのが話題らしいぜ」

「へぇ〜ぜひ会ってみたいですね!」

「んじゃ久々にインするか〜なぁ永夢」

「そうですね、飛彩さんと大我さんも行きましょうよ!」

「ノーサンキュー…と言いたいところだが息抜きも必要か」

「ま、暇潰しに行くか」

『リンクスタート!』

「とりまキリトとアスナの家でも行ってみるか〜」

「そうですね!」

前に落ちた所が家の近くだったからすぐに着いた。

「キリト君!」

「お!エムか!久しぶり!」

「絶剣の噂聞いて来たんだけど…」

「その絶剣なら今裏にいるよ」

「お〜バーベキューか〜」

「ごめんな、忙しそうだから誘ってなくて…」

「いや、良いんだよ、実際忙しかったし…」

「まぁ、始まったばっかだし参加してってくれ」

見ればクラインさんやエギルさん、シリカちゃんとかがいた、テーブルには料理がズラっと並んでいる。

「みんな!エム達が来てくれたぞ!」

「君がアスナが言ってたエムって人?」

紫色の服を着た女の子が寄ってきた。

「君は?」

「僕はスリーピングナイツリーダーユウキです!」

「へぇ〜アンタが絶剣のユウキか俺は貴利矢だ」

「この人が?!僕はMです!よろしく!で、こっちが飛彩さん、こっちが大我さん」

「話聞いてるとキリトやアスナより強いらしいけど」

「ならこの後二次会がてらボス攻略でもどうですか?」

「いいんじゃねぇか?」

「あ〜あ〜クラインさん飲みすぎじゃ…」

「良いじゃねぇか〜行こうぜみんなで」

「あぁ、行こうぜエム!」

一次会が終わったのはそれから30分後のことだった。

28階層のボスは過剰戦力じゃないかってぐらいにボッコボコにしてしまった。合唱。

「凄いね〜エムPVPなんてしたら瞬殺されそうだよ」

「ユウキもかなり強いよ、本気で言っても一筋縄じゃ勝てなそうだしさ、自信もって!」

「おい、小児科医そろそろだ」

「ん?小児科医?」

「あ〜ごめん僕リアルで医者なんだ、だから」

「え、じゃあ…なんでもない…」

「じゃあみんなまた!」

 

 

それからまた仕事が続き3月26日に連絡が入った

「明日奈さんどうかしましたか?」

「お願いがあるんです、今から皆さんでイン出来ますか?」

「どうかしたんですか?」

衝撃だった、まさかあのユウキさんがHIV感染者だったなんて、

「分かりました…皆さんにも伝えて行きます…」

「ユウキさん…実はHIV患者だったらしくて、メディキュボイドの治療を受けてたらしいです。それも3年位前から家族も亡くなってるそうで」

「HIVの患者に関してはかなり治療も困難だから苦難を強いてるだろうその中で闘っていたユウキは本当に頑張っていたんだろうな…俺も行こう」

「飛彩さん…」

「一医者として言わせてもらえば絶剣は良く戦った俺も最期は会いたい」

「大我さん…」

「俺も監察医なのにユウキからは辛いとかそういう感情が見受けられなかった。だから彼女もそれくらいアスナたちと一緒にいるのが嬉しかったんだろうな…」

『リンクスタート…』

「あそこだ…」

「エムさん来てくれたんですね…」

「話したのは1回だけだったけど、楽しかった、絶対忘れないから」

「お前と俺が話したことは1度もないが闘病生活を頑張っていたんだろうメディキュボイドの技術が追いつかなかったのは俺たち医師にも責任がある、だが、お前に胸打たれたからこそこれからを改善していくきっとお前の名前は後世まで語り継がれるだろう。俺も忘れない…」

「坊ちゃんが言ったことに同じだ、よく頑張ったんな」

「俺にも気づけないほどみんなといて楽しかったんだな、ただ…自分を信じろ」

「凄い…妖精たちがあんなに沢山…なんで…」

「貴方はこの世界に降り立った最強の剣士、あなたほどの人はもう二度と見られない。そんな人を寂しく見送るなんてできない。みんな祈ってる、ユウキ新しいの旅がここと同じくらい素敵なものになりますようにって」

「嬉しいよ…死ぬために生まれてきた僕がこの世界に存在する意味ってなんだろうって、今この瞬間にいなくなった方がいいって何度も思った。なんで僕は生きてるんだろうって、でもようやく答えが見つかった気がする。意味なんてなくても生きてていいんだって。だって最期の瞬間が、こんなにも満たされているんだから…こんなに沢山の人に囲まれて、大好きな人の中で旅を終えられるんだから…」

「絶対また巡り会うから、その時はユウキが見つけたもの教えてね」

そのままユウキさんは息を引き取った…もちろん、同時に現実でも。

その後ログアウトした僕達は、メディキュボイドに関する情報を調べた。

いくつか資料を見たところユウキさんの居た病院に機器を無償提供したのは、

医療機器メーカーではなくある女性らしい。

名前は「神代凛子」更に衛生省に頼み、総務省に調査を要請すると、神代凛子はダイブ中のヒースクリフつまり茅場晶彦の身体の世話をしていた人らしい。

要は、メディキュボイドの基礎設計をしたのは茅場晶彦…

「エムゥ…遅くなったがALO、GGOのガシャットが完成したぞォ!」

「へ?」

まさかまたこの人は…

「君たちが失ったユウキというプレイヤー、ギリギリデータに保存されていた」

「黎斗さん…そのガシャット公表は絶対にしないで下さい」

「何故だ?確かに命の灯火は消えた…だがバグスターになれば、病に侵されることも無ければ自由にゲームもできるもちろん現実も」

確かにバグスターとして復活させて人体に復元することは可能だ。けど、それはきっとアスナさん…何より彼女が望まない…

「黎斗さん…一生来ないと思いますけどその時が来るまでは公表しないで下さい」

「まぁ良いだろうまぁその来るか来ないかの可能性にかけて気長に待つとしよう」

「それより仮面ライダークロニクルの犠牲者の復活を優先して下さい!」

「もちろんそちらにも手をつけているから心配しないでくれ」

To Be Continued.

 




アニメでこのシーン見た時は感動しました…
ユウキよ永遠に…
次はオーディナル・スケール編です!


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オーディナル・スケール編
16話 開幕のnew game


オーディナル・スケール編がスタートです!
ここでは色んなことが起きると思います!
お楽しみに!


2026年4月

ユウキさんが亡くなって2週間ナーヴギア、アミュスフィアに次ぐ

新たなデバイスが発売された。その名も《オーグマー》

VRではなくARでゲームを楽しむというものらしい。

SAOサバイバーに無料配布、もちろん僕らも衛生省を通して無償で受け取った。

オーグマーはその安全性、利便性からユーザーがどんどん増え、今では付けていない人を見ない様な状態になっている。

オーグマーはゲームだけでなく、買い物や食事、運動と、あらゆる面で活躍を果たしている。僕達医者にとってもいい役割を果たしている。

オペの時のスコープを自動調節だったり診断した薬の再確認など、かなり役立っている。

そして今そのオーグマーで人気のゲーム、それは『オーディナル・スケール』

現実のバトルフィールドでアイテムを集めボスを倒したり、対人戦をしたりするゲームらしい。

ポイントを集め、順位を上げると大手企業からサービスを受けれるという。

因みに今は4月27日。これまで僕らは1度もオーディナル・スケールに参加してない。

今日あるというボス戦に誘われたので参加してみることにした。

「黎斗さん、オーグマーのAR空間拡張にゲーマドライバーって使えますか?」

「何故私にそんなことを聞く?まさかゲーマドライバーに不備があるとでも?」

「いえ、使えるならいいんですけど…」

 

 

27日21時

 

 

「ふぅ〜着いた〜ってやってんねぇ〜」

「忙しいところを…」

「飛彩さんそんなこと言って乗り気なんじゃないですか?」

「雑談終わりか?行くぞ」

「あれ、もしかしてキリト君?」

「あ、エム!来てたのか!」

「よし、行こう!」

「オーディナル・スケール起動!」

「大「術式レベル2「第二戦術「零足変身!」」」」

『マイティアクションX!』

『タドルクエスト〜』

『バンッ!バンッ!シューティング!』

『爆走バイク〜』

「凄い…これがオーディナル・スケール…」

「あれ?エム達今日が初プレイか?」

「うん、あれ?飛彩さんあれ!」

「ザリガニのモンスターの隣にいるのはソルティバグスターか?」

「なんでバグスターがいんだよ!」

「聞いた話だけど、旧アインクラッドのボスと人型の怪物が出るそうだ」

「永夢ゥ!…やはりいたか、バグスター」

『マイティアクションX!』

「グレード0変身」

『マ〜イティ〜アクショ〜ンX!』

「何か知ってるんですか、黎斗さん!」

「何故オーディナル・スケールにバグスターがいるのか、

何故旧SAOでポーズが発動したのか、

この二つから導き出される答えはただひとつゥ!

このオーディナル・スケールにィ!檀正宗が関わっている事だァ!」

どこかで聞いたような口調で言った割には大きな話じゃなかったけど、

クロノスが関わっているという事はやはり何か裏がありそうだ。

「お見事だ!デンジャラスゾンビ…いや、ゴッドマキシマムマイティX」

「檀正宗ェ!」

「クロノス!お前の計画はなんだ!」

「少し教えてやろうハイパームテキ、私はこのオーディナル・スケールで第2の仮面ライダークロニクルを開催する!

ライドプレイヤーになれば、オーディナル・スケールの攻略も楽になり、オーグマーの安全性から利用するプレイヤーが多くなることだろう」

「そんなことさせると思ってるのか!」

「時期にライダークロニクルとのコラボイベントがあるそれまで待つといい」

そう言うとクロノスはフィールドから消えた。

「永夢、あれ見てみろ噂のユナじゃないか?」

「取り敢えず先にソルティの攻略を!」

ガシャコンブレイカーを取り出して、ソルティに斬り掛かる。

「エムさん手伝います!」

「アスナさん!ありがとうございます!」

『刀剣伝鎧武!』

『レベルアップ!刀剣伝デンデンデンデデデン!フルーツチャンバラ!』

鎧武ゲーマーレベル2に変身すると手に大橙丸と無双セイバーが出現した。

「ノーコンティニューでクリアしてやるぜ!」

僕の二刀流とアスナさんの細剣がソルティを貫く。

「なかなかやるな、アスナ!」

「エムさんも流石ですね!」

俺とアスナの連撃にソルティのHPは2割くらいになってきた。

「フィニッシュは必殺技で決まりだ!」

『刀剣伝!クリティカルストライク!』

二刀流をナギナタモードに変え、オレンジ状の空間に、

ソルティを閉じ込めぶった斬った。

《GAME CLEAR!》

クリア画面が倒した所に出現した。

「シリカちゃん!」

「アスナさん待って!」

逃げ回って転んだシリカちゃんを庇いアスナさんがダメージを受けた。

「キリト君!」

「お前…!何をした!…」

一瞬のことだったが、シリカちゃんがキリト君と対峙してる人に、突き飛ばされた。そこで襲われそうになったシリカちゃんをアスナさんが助けた。

「ふっ、他愛ないなVRで最強の剣士はARではこんなもんか」

その人は、キリト君に剣を立てて言った。

「あなた、せめて謝ってください、突き飛ばしたんですから」

『TIME UP』

「ざ〜んね〜ん、お疲れ様〜」

声が響くとモンスターが消えみんな退散して行った。

 




クロノスが登場しました!
SAO時代の『あれ』に関してはここで何かが起きると思います!
次回へ続く…


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17話 GODの才能?!

本編とは少し遅れての種明かしです!



ゲームエリアが解除されるまで、キリト君に剣を突き付け黙りだった。

「取り敢えずCRに戻ってクロノスの件を衛生省に伝えましょう」

翌日、キリト君とアスナさんが、病院に来た。

「取り敢えず診察したけど脈も安定してるし傷も無いしどうかしたの?」

「昨日からSAOの記憶が無くなってるって言うんだ」

「記憶?!」

「何かオーグマーと関わってるんじゃないかと思ってる」

「分かった、こっちも貴利矢さんと僕で調べてみるよ」

「何故私を頼らないエムゥ!」

「黎斗さん?!いや、何かやらかすんじゃないかなって」

「そう思われているとは心外だな、既にオーグマーについては、こちらの方で調べ済みだ、その結城明日奈との関係性も見えてきた」

「本当ですか?!」

「詳しく聞かせてくれないか?」

「いいだろう、オーグマーは直接オーディナル・スケールの何らかのデータベースに直結している、そしてHPがゼロになると、ある一定のプレイヤーの記憶がそのデータベースに飛んでいく。その一定のプレイヤーとは分かるかな?」

「もしかして旧SAOプレイヤーか?」

「ご名答だ桐々谷和人、旧SAOプレイヤーの記憶を使い、このオーディナル・スケールを作った人物が何かを企んでいる、という事はまず間違いではないだろう。そしてもうひとつの謎、旧アインクラッドのボスが現れるという話、このSAOガシャットのマップデータと東京都の縮図を照合すると…」

「迷宮区と東京都の公園の場所がほぼ一致してる!」

「同時に、迷宮区ボスの現れる所には大抵『ユナ』が出現する」

「今話したことは、先にユイが調べててくれた」

そうだった、キリト君には娘的な存在のユイちゃんがいたんだ。

「流石は人工知能、私に負けず劣らずの才能だ」

「張り合わなくていいですから」

「流石です黎斗さん!」

「ユイ?!」

「当然さァ、何せ神の才能を持つ男だからなァならば次いでにもうひとつ、この事件には東都工業大学の重村教授が関わっている」

「ユイ、今までユナが指さした方向を東京の地図上にプロットしてみてくれ」

「はい、やってみます」

あっという間に地図が展開され線が現れた。

「この線の交わっている場所、やはり東都工業大学か」

「黎斗さんはなぜ分かったんですか?」

ユイちゃんが問いかける。

「神の才能…と言っては少々意地が悪いか、東都工業大学は、茅場晶彦などの出身校だ、そして茅場晶彦らは重村教授の教え子だ、そこに行けば何かわかるかもしれない」

「じゃあ、俺が行ってみる」

「行ってみるって…キリト君行けるの?」

「菊岡に頼めば行けるさ」

「じゃあ任せるよキリト君!」

「私はもう少しオーディナル・スケールについて調べてみよう」

その後2人を帰し、皆が集まった所で話をする事にした。

 




SAOガシャットが役に立つ時が来ました!
このあとも使う予定です!


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18話 再来のCHRONICLE

巻みたいな感じで早く進んでますが許して下さい…


「そういや神、ユナのライブのチケット当たったんだけど行くか?」

「ユナのライブ?それはいつだい?」

「3日後だ、俺らはSAOサバイバーだから無料で行けるから余るんだよ」

「そこにはSAOサバイバーが無料招待されているか?…?!これは罠だ!もしかしたら、重村はそのライブで結城明日奈の様に、記憶の一斉スキャンを行うのかもしれない」

「で、ゲンム、スキャンされるとどうなんだよ」

「SAOの記憶を奪われる以上に死者が出るだろう」

死者…なんのために…

「突然すまない、緊急の用事で急に失礼する」

「「「「「日向審議官!」」」」」

CRのモニターに日向審議官の顔が映る。

「今回のオーディナル・スケールの件については調べ済みかな?今回、衛生省は総務省と協力して事件を追うことになった」

「どうも、総務省の菊岡です。SAO事件から関わっていましたが、話すのはこれが初めてですね」

「あなたがキリ…桐々谷和人君が言ってた菊岡さんですか」

「やはり皆さん、キリト君とは面識があるようで…早速本題ですが今回発生している記憶障害の件等に繋がっているオーディナル・スケールをキリト君と協力して攻略して頂きたい」

話す感じなんか胡散臭いけど信用できそうな不思議な人だ。

「元から僕達もそのつもりです。でもSAOサバイバーの和人君に戦わせていいんですか?」

「そこは、彼自身の決断で、強制した訳ではありません」

「分かりました。じゃあ、失礼します」

映像を切り談話して帰宅…と思っているとドクターコールが入った。

「バグスターが出ました!」

「近くだな…行くぞ小児科医!」

「俺達も行くぜ!な?白髪先生」

場所は近くの公園、丁度オーディナル・スケールが行われてる…つまり…

「「「「変身!」」」」

ゲームフィールドに入ると、予想どうり旧SAOボスとカイデンバグスターがいた。

「運営からお知らせが来てます!」

《ARで安全化!オーディナル・スケール仮面ライダークロニクルコラボ!》

《期間限定でオーディナル・スケールをプレイするとライドプレイヤーとして戦えます!》

「ノリに乗ってやりやがったな〜」

「こうなった以上止められませんし…どうすれば…」

周りがオーディナル・スケールを起動すると、ライドプレイヤーになっていく。

「僕達の出番なさそうですね…」

その日は、戦闘を見るだけで帰った。

決して用意ではなさそうだったが前に見た時より楽に攻略できているように見受けられた。

それからまる1日は連絡が無く特に動くことが出来なかった。

2日目にやっと総務省から連絡があった。

「ご無沙汰してますCRの皆さん」

「菊岡さん?!何か動きがあったんですか?」

「えぇ、今日キリト君が重村教授の所に行って話を聞いてきたそうです

そしたら、部屋に重村悠那さんの写真があった様で」

「やはりそうか」

「黎斗さん?!」

「このSAOガシャットのデータを探ったところ悠那と思わしき人間が見つかった。しかも、ランキング2位のエイジという人物と似た人間もいた。」

「じゃあ、あのエイジって人は重村教授の関係者!でも、明日になるまで動けませんね…」

「きっと重村は重村悠那をユナとして仮の状態で生かし、SAOサバイバーから記憶の断片を読み込み、蘇らせようとしている、しかも多くを犠牲にしてでもふっ、私のバグスターとして蘇らせる技術の方が遥かに上、やはり神の才能に不可能は無い!」

「黎斗!あんまり調子に乗らない!」

ポッピーと黎斗さんはいつも通りだ。

それにしても記憶の一斉スキャンはバグスター化よりも厄介だし危険だ。

「とにかく明日、そこが勝負ですね…」

 




次回はいよいよバトルに入ります!
進み具合早いですかね?意見、感想おまちしてます!


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19話 決着のSAO

今回でOS編終了です!
いつもより長めです!






 

 

 

ユナのライブ当日

「皆さん来てたんですね!」

「よう、エム!」

「皆さんお元気そうで良かったです!」

「あたしはパーティー以来ね」

「エム、タイガ、GGO以来ね」

「先日の件はありがとうございました」

エギルさん、シリカちゃん、リズさん、シノンさん、アスナさんがいた。

「あれ?キリト君は?」

「キリトさんならトイレに行くって言ってましたよ?」

「じゃあ座って待ちましょうか」

キリト君が来ないままライブは始まった。

「いくらなんでも遅くないですか?」

「あいつにも何か事情があるんだろ」

「あまり深入りすんなエグゼイド」

「なんか、すいません…」

1曲歌い終わるとユナは「楽しかった」と言い会場が暗転した。

「見て下さい!勝手にオーグマーが起動してます!」

「やはり強制スキャンか…」

すると目の前に次々とモンスターが現れた。

「あれは確か、グリームアイズ!」

次の瞬間横から攻撃が入った。キリト君だ。

「エム、皆、待たせたな、みんなにオーグマーを外すよう促せないか?」

「僕の考えが正しいと多分誰1人外さないと思う」

「だよなぁ…」

油断しているキリト君に鎌を持ったモンスターが襲ってきた。

「危ない!」

よく見ると女の子が盾で攻撃を止めていた。

「ユナ!」

キリト君が言うその白いユナは、会場の人間を救うには、

記憶が格納されている旧SAO100層のボスを倒すしかないと言う。

「でも、どうやっていけば…」

「まさか、オーグマーにフルダイブ機能があると言うのか?!」

「そうよ、今機能を解除するから」

そう言うと、白いユナは手をかざし、オーグマーが光った。

キリト君はアスナさんとやり取りしているが、彼らの問題だ。

今はの100層ボスを倒さないと。

『リンクスタート!』

入っていくと泡のような物に入り上から落下して行く。

「ここが100層のボス部屋紅玉宮…」

「まさか2年もたってここを見ることになるとはな」

エギルさんが一言零す。

「今のうちに変身しま…って黎斗さんは?!」

「ゲンムのやつまたなにかやらかす気か?」

「っま取り敢えずはいんじゃね〜」

 

 

〜〜黎斗side〜〜

 

 

「ユイちゃん私キリト君の所に行ってくるね」

「はい、ママ!後で私も行きます!」

結城明日奈も決意を固めダイブしたか、

だが、あのような脆弱な装備であの茅場晶彦が作ったラスボスに、勝てるはずがない、ここは神の才能の出しどころとあっても過言ではない。

「ユイ、君はVRから援軍を迎えようと考えているだろう」

「それがどうかしましたか?黎斗さん?」

「ならばこれも使うといい、あの装備だけでは勝ち目はゼロに等しいからな」

「これは…?」

「SAOガシャットだ、その中にSAOのほとんどのデータが入っているいわゆるバックアップだ。きっと勝利の鍵になるだろう。私もこれからダイブする。そして私の才能を証明するゥ!」

「リンクスタートォ!」

 

 

〜〜永夢side〜〜

 

 

「あれが…ラスボス…アン・インカーネイト・オブ・ザ・ラディウス…」

落下していく中初手からエギルさんに殴りかかっていく。

「これがSAO本来のラスボスか!」

「行くぞ!」

キリト君が号令をかけ突撃する。

『マキシマムマイティX!ハイパームテキ!』

『タドルレガシー!』

『バンバンシミュレーションズ!』

『爆走バイク!ジェットコンバット!』

「ハイパー大!「術式レベルハンドレット!「第伍拾戦術「爆速「変身!」」」」

『輝け〜流星の如く!黄金の最強ゲーマー!ハイパームテキエグゼイド!』

『タ〜ドル歴史!目覚める騎士!タド〜ルレガシー!』

『スクランブルだ!出撃発進バンバンシミュレーションズ!発進!』

『爆走バイク〜アッガッチャ!ジェットコンバット!』

最初にキリト君がたたみ掛けるが、弾かれる。

全員で走っていくが虹色の光線技で吹き飛ばされる。

「おいおい、魔法も使えないゲームで光線とかありかよ!」

貴利矢さんに激しく同意だ。勝たせる気なんて更々ないような相手だ。数回か攻撃しても、HPが減れば回復、しかも全回復。無理ゲーにも程がある。

激戦したが動きを止められてしまった。

みんな木に挟まれ、シリカちゃんが天上に押し付けられ、

僕とキリト君が握られて壁に押さえつけられている。

そしてインカーネイトがキリト君にトドメを刺そうとしたその時だ。

アスナさんがインカーネイトの左目を潰した。

とりあえず縛りから開放されたため全員集合した。

「アスナさん!」

「アスナ、大丈夫なのか?」

「私も戦う、戦えるよキリト君!エムさんもありがとうございます!」

怒り狂ったようにボスはこっちに向かってきたが、魔法の様なものが現れ、動きが止まった。

「お兄ちゃ〜んお待たせ!」

「パパ、ママ!皆さんを連れてきました!」

「みんな…!」

「永夢〜助けに来たよ〜!」

「ラスボスと戦えるなんて心が踊るな!」

「ポッピー!パラド!」

VR組が総攻撃を仕掛けていく。

「プゥン!」

「黎斗さん!」

「ユイ、私の恵を使えェ!」

「了解です!」

「これは…」

「旧SAOのデータが詰まっているこのガシャットを使って、データをロードしたのさ、これで戦えるだろう、勿論私も加勢する。」

『ゴッドマキシマムマイティX!』

「グレードビリオン!変身!」

『最上級の神の才能クロトダーンクロトダーン!ゴッドマ〜キシマ〜ムX!』

「みんな揃ったな。よし、みんなやろう!」

『おう!』

今度こその総攻撃だがやはり半分程度HPが切れたところで、回復の雫が零される。だがアスナさんは判断が早かった。

「あれを防いで!」

一気に魔法で雫を潰しにかかる。

雫は垂れずに済んだが、次の瞬間…

 

 

『ポーズ』

 

 

ポーズの中で動けるのは僕と黎斗さんの2人だけ、でも十分な戦力だ。

「どこだクロノス!」

『キメワザクリティカルジャッジメント』

 

 

『リスタート』

 

 

するとやはり、皆がボスから引き離されるように吹っ飛んだ。

「諸君!このゲームは無効だァ!」

「「「「「クロノス!」」」」」

「ここで倒されるのは非常に厄介でなぁドクター諸君これがなんだか分かるかァ?」

ゲムデウスのデータだ…

「それをどうするつもりだ!」

するとクロノスは体内にゲムデウスウイルスを取り込みゲムデウスクロノスになった。

『キメワザ…クリティカルクルセイド』

「はぁ!」

クロノスがインカーネイトにトドメを刺した。

あれ?この展開どこかで…

インカーネイトをバグバイザーで吸収した。

「まさか!やめろ!」

黎斗さんが静止するが聞くはずもなく、クロノスはインカーネイトを取り込んだ。

「フッフッフッ…これこそ真のラスボスだァ…変身」

『バグルアップ…天を掴めライダー刻めクロニクル!今こそ時は極まれり!』

「ゲムデウスクロノス・インカーネイト…」

見た目はゲムデウスクロノスの黒の部分が白になり、金と白が主のカラーリングになっている。

「まさか…そんな…」

HPゲージおよそ198本分、クロノス、ゲムデウス、インカーネイトの能力が、全部のせとかいうぶっ壊れ性能だ…無理ゲーすぎる。

「もはやハイパームテキもゴッドマキシマムも私の前では無力!」

「そんなのやってみなくちゃ分からない!」

「そうだ、HPがある以上倒せないことは無い」

「エム、クロト、、、行こうぜ!」

「俺達も行くぞ!」

やっぱり斬っても、魔法をぶつけてもHPが減る気配が無い。

「なら…こいつだ!」

『マイティノベルX!』

「大変身!」

ガシャットをゲーマドライバーに入れてレバーを引く。

『ガッチャーン!レベルアップ!マイティノベル俺の言う通り!マイティノベル俺のストーリーX!』

「超強力プレイでクリアしてやるぜ!」

「フッ、白くなったエグゼイドごときに私が負けるとでも?」

「お前のダメージが通らない効果は見きった!お前は回復できない!」

「まさか…言ったことが現実になると言うのか?!ならば…」

ポーズが来るのは予想している、だからその前に!

『ハイパームテキ!』

『ムテキガッシャット!ガッチャーン!ムテキレベルアップ!』

 

 

『ポーズ』

 

 

「咄嗟にムテキを使ったかァ、だが所詮10秒だけの力ァ」

「どうかな?俺の無敵時間は、無制限だ!」

そう言って、ポーズを解除するために、ベルトを蹴った。

 

 

『リスタート』

 

 

「お前はもうポーズを使えない!」

まずはポーズを封じる。

「お前の防御力は0になる!」

「何ィ!」

「みんな!行くぞ!」

「神の恵みを有難く受け取れェ!」

『ゴッドマキシマム!クリティカル!ブレッシング!』

「あんたの悪ノリもここまでだ!」

『ジェット!クリティカルストライク!』

「ここでてめぇをぶっ潰す!」

『バンバン!クリティカルファイア!』

「お前は、俺たちが切除する!」

『タドル!クリティカルストライク!』

「ぐあぁぁぁ!」

4人の必殺技に怯むクロノス。

「「「「スイッチ!」」」」

「今の私にできると!はぁぁぁぁ!」

あれは、ユウキさんから受け継いだ…《マザーズロザリオ》

「行こう、キリト君!」

「あぁ!」

「クロノス、お前の運命も、ここまでだ!」

「キリト君!エムさん!スイッチ!」

『ノベル!クリティカルディスティニー!』

《ジ・イクリプス》

キリト君の剣擊と僕のキックが無数のHITを叩きだし、クロノスの体力を削りきった。

「この私が絶版になるだとォ…ぐあぁぁぁ!!!!」

《GAME CLEAR!》

GAMECLEARの音声が流れた。

「これで完全クリアだな、キリト君」

「茅場…」

「しかし君には、まだやることがあるだろ?」

「じゃあキリト君、あっちで!」

「あぁ!」

帰ってくるとキリト君がランキング1位として立っていた。

そのあとは、CRから呼び出しが掛かった為にすぐに帰ってしまった。

あとから聞いた話では、ユナはインカーネイトのリソースの1部で作られていて、その言語化エンジンで動いていたそうだ、だがボスが倒された為に消滅したらしい。

「私の才能なら簡単に蘇生できたものを、あんなゲームで蘇らせようとは…」

「黎斗さんも大概ですよ、ゾンビクロニクルとか作った癖に」

「まぁまぁ落ち着きたまえ、今回のデータからオーディナル・スケールガシャットを完成させたからなァ!」

「そう言えばSAOガシャットどうしたんですか?」

「勿論ユイから返してもらった。私の研究にも必要だからなァ!」

「また何か企んでるんですか?」

「企むとは言い草が悪いな。それと総務省の菊岡、奴も何か企んでいるぞ」

「菊岡さんが?!」

「データベースを検索したところ日本を出たり入ったりを繰り返している、

さらに、捕まった重村の釈放も手伝い共に日本を出ている」

一体何がどうなっているのか正直僕にはよく分からない。

でも、何か動くのなら止めないといけない。

「とりあえず黎斗さんは動きがないかだけ探って下さい。それ以上はダメですからね!」

「案ずるな、無論探っているさ私のゲームの為にもなァ!」

「僕が言っててなんですけど程々にしてくださいね」

「永夢〜!緊急通報だよ!」

「ポッピー?分かった!じゃあ行ってきます!」

力強く床を踏み現場に向かった。

To be continued.

 




これにてOS編終了です!
アリシゼーション編は書こうか迷っています。
ご意見いただければ修正もしますので、よろしくお願いします!


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始まりのnew game

久しぶりです!グランドKです!
あくまでifのアリシゼーション編を始めたいと思います!


 

 

2026年6月30日

 

「あ〜、やっと終わった〜!」

 

「お?永夢何してたんだ?」

 

「貴利矢さんいつからいたんですか?」

 

「診察終わったから休憩〜で、何してたんだ?」

 

「飛彩さんに出す論文と、資料整理です」

 

「なるほど、おつかれおつかれ」

 

「もうすぐ時間なのでそろそろ帰りますね!」

 

「あ〜い、おつかれ〜」

 

CRを出てエントランスに向かう。

その時にアスナさんから着信があった。

 

「もしもし?」

 

「エムさん!キリト君が!行方不明になったんです!行先は検討ついたんですけどエムさんの耳にも入れておこうと思って」

 

「キリト君が?!どうして…」

 

詳しい理由を聞くと、デスガン、そうラフコフの残党と鉢合わせたキリト君が、アスナさんを守り、デスガンと相打ちになったそうだ。

その後、菊岡さん経由で病院に行ったが、データは無かったという。

だけどユイちゃんが調べて伊豆諸島沖にいることがわかったらしい。

 

「ありがとう、アスナさん、後はこっちでも調べてみる」

 

「わたしもとりあえずそこに行ってみます。何かわかるかもしれないので」

 

「くれぐれも気を付けてね」

 

次の日

 

黎斗さんに見張りは頼んでおいたはずなのに気づかないなんて…

 

「黎斗さん、キリト君が菊岡さん経由で伊豆諸島沖に言ったそうです」

 

「そうか、私もそこまでは想定できないそれくらいは承知してくれ」

 

「おいおい、永夢、今日はやけに怒ってないか?」

 

「いえ、そんなこと、」

 

「落ち着け小児科医、俺のケーキを分けてやる」

 

「ありがとうございます。けどいいです、黎斗さん、マイティノベルってゲーム空間にも入り込めますか?」

 

「愚問だな、ガシャット自体でゲーム空間に入れる、それに私の把握する限りマイティノベルは原因と結果を操作する要は因果律を操作できる代物だ。後は君の心次第だ永夢」

 

「じゃあ、ちょっと行ってきますね」

 

「おい永夢行くってまさか!」

 

貴利矢さんの驚くのを無視し、ガシャットを起動する。

 

『マイティノベルX!』

 

「黎斗さん、何かあると思ったらユイちゃんに連絡を取ってみてください」

 

『ガッチャーン!レベルアップ!マイティノベル俺の言う通り!マイティノベル俺のストーリーX!』

 

「俺は今からキリト君の所に行く!」

 

一瞬視界が真っ暗になり、身体が溶けるような感じがした。

目を瞑り、身体を委ねると、身体が戻った感覚になった所で目を開けると、目の前には、夜の薔薇園の景色があった。

 

「あなたが罪人を逃がしに来た愚か者ですか…?」

 

「誰だ?!」

 

「私は、整合騎士エルドリエ・シンセシスサーティワン」

 

シンセシス?合成って意味に31?

やっぱりここはゲームの中なのか…?

これまで黎斗さんから聞いていた菊岡さんの情報でその行動パターンからキリト君とVRMMO系の何かに関わっているとは思っていたけど…このゲームは見たことない…開発途中?そんなはずはない。

 

「あなたは罪人を逃がすことを手伝った。ということはわかるかな?」

 

「僕も同罪と?…その前に教えて下さい、ここはどこですか?あなたは人ですか?」

 

「罪人を逃がすためにここに来たのにここが分からないのか?フッ、下手な嘘はつかなくていいそれに、罪人に答える義理はない、貴様を連行する。」

 

「ムチ?!でもこの距離なら届かないはず、うわ!」

 

ムチが伸びた…?このゲームの使用?いや、そんなこと考えてる暇はない。

この世界を知るためにもとにかくここは撤退しないと!

 

『マイティアクションX!』

 

「大変身!」

 

エグゼイドアクションゲーマーに変身して対峙する。

 

「なんだその姿は?!まぁ良いでしょう。リリース・リコレクション!」

 

武器が蛇に変わった?!

 

『ガシャコンブレイカー!』

 

ムチから逃げながらある物を探す。

 

「逃げてばかりでは私は倒せないぞ!システムコール!ジェネレートエアリアルエレメント、バードシェイプディスチャージ!」

 

「あった!」

 

『高速化!透明化!』

 

「消えただと?!」

 

視界に入らなくなったところで逃げる。

 

「一体なんだったんだ…」

 

(こっちじゃ、こっちに来い)

 

声に導かれ光が出ている扉に入る。

 

 

ここは…

 

「お主未登録ユニットじゃな?」

 

「あなたは…?」

 

「わしはカーディナル、最高司祭アドミニストレータの双子の妹じゃ」

 

最高司祭?…アドミニストレータ…?この世界で権限の高い人…なのか?

 

「あの…僕はこの世界のことについて全く知識がありません…教えてくれませんか?」

 

「お主は外の世界から来たのでは無いのか?」

 

「外の世界…もしかして現実世界のことですか?」

 

「そうじゃ、…まさかお主は何も知らずここに入ってきたのか?」

 

「はい…でも、僕はキリト君を助けるために来ました。」

 

「キリト…あぁ、ルーリッドを出て王都に来たあの男か」

 

「何か知ってるんですか?!」

 

「その前に、この世界のことを教えよう、この世界、アンダーワールドは、人界とダークテリトリーと、ふたつに別れている世界じゃ、そしてその人界を統率しているのが、公理協会最高司祭アドミニストレータじゃ、彼女は元々クイネラという名前じゃった、もう300年前の事になるがな」

 

300年?!人と同じような命ならそこまで生きられるはずがない…

 

「そういえばお主、名前を聞いていなかったな」

 

「僕は永夢です」

 

「そうか、エムよ手を出せ」

 

「はい、こうですか?」

 

「うむ、そしてわしの言葉を繰り返してみよ」

 

「システムコール」

 

「システムコール」

 

「ジェネレートルミナスエレメント」

 

「ジェネレートルミナスエレメント」

 

「あそこの明かりの灯っていないランプに向かってディスチャージと言ってみよ」

 

「ディスチャージ!」

 

すると僕の手から出た光がランプに向かって放たれ光が灯った。

 

「やはり神聖術は使えるか…これが神聖術じゃ、初めてにしては上出来じゃ」

 

「ありがとうございます!」

 

「ん?奴らが来たか…続きは後で話そう、こっちじゃ」

 

ついて行くとドアから黒と青の服の2人が出て来た。

 

「探知されたか、もうこの扉は使えんな」

 

「君たちは…ってキリト君?!」

 




本編のキリトとユージオより先に永夢が来る感じです
パワーバランスについては…後々考えます!←


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