鬼武蔵のオラリオ生活 (茶ぁシバいたろか?)
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第1話

暇つぶしで書いた!
後悔はしていない!

好評だったら続くかな…


「ここがオラリオか…」

 

この日オラリオに一人の男が降り立った

 

「んであれがバベルってやつで…」

 

身の丈より少し大きい槍を手に持った190近いガタイのいい男

 

「そんでもってあれがダンジョンか…」

 

その男の名は

 

「ギャハッ!楽しみだなぁ!!」

 

森武蔵(もりむさし)

 

 

「たく…ファミリアなんてどうやって入んだよ…」

 

オラリオに来たムサシはあの後ギルドに向かったがそこで

 

『ファミリアに入っていない方は冒険者には登録できないんですよ』

 

と言われ

現在自分を入れてくれるファミリアを探している

……のだが

 

「どこに行っても門前払いかよ…イライラしてきたぜェ…」

 

この男口も態度も決して良いとは言えないためどこのファミリアでも受け入れを拒否されてしまっていた

 

「次は…【ロキファミリア】か…。てことはあのデケェ館か?」

 

次の行き先を決めたムサシは歩みを進める

 

 

「おい止まれ」

「あ?」

 

ロキファミリアのホームである館に来たムサシは入口の前で見張りの冒険者に止められてしまう

 

「貴様誰だ」

「あーそういう事かぁ。ここロキファミリアだろ?冒険者なりてェんだがいれてくれねェか?」

 

と頼んでみたが

 

「ダメだ!よそ者を入れるわけにはいかない!それに今団員のほとんどが遠征中だ!日を改めて来るんだな!」

 

と返された

これに対しムサシは

 

「あ"ぁ?」

 

今まで7個ほどファミリアを回ってきたが全てで門前払いをされてきたためストレスが溜まってしまっていた

そんな彼にこのような答えが返ってきたら怒るのも当たり前で

 

「おいゴラァ。喧嘩売ってんのかァ?」

「っ!」

 

「ふざけんじゃねぇぞゴラァ!!」

 

見張りの冒険者の横っ腹を槍でフルスイングしてしまった

そして冒険者は数10m吹っ飛んだ

幸い殴ったのは(やいば)()でなく腹だったので死んではいない…だろう…多分

 

「たく…」

 

人を殴ったことでストレスが少し発散されたムサシはまた自分を入れてくれるファミリアを探し出した

 

 

「クソがァ!!」

 

もう日が暮れる時間

一日中探したが見つからず合計23

これはムサシが訪ねたファミリアの数だ

これだけ行っても門前払いをされ続けたムサシはいつでも人を殺しそうな雰囲気を醸し出してる

 

「どォすんだよ!!」

 

なんて叫んでいると

 

「あの…大丈夫ですか?」

「あ?」

 

「ひっ!」

 

声のした方向を向いたらそこには

 

「す、すみません!何か困ってるような感じがしたので…」

 

白髪の赤い目

印象的には兎のような少年が立っていた

 

 

「ウヒャハハハ!俺と同じかよ!」

「わ、笑わないでくださいよ…。ムサシさんだって同じなんですからね」

 

あの後少し話をして意気投合した2人は並んで街を歩いていた

容姿も性格も正反対と言ってもいいほどの2人が並んで歩く姿は否が応でも人目につくものだ

 

「あーわりいわりぃ。んでベルはどこのファミリアに行ったんだよ?」

「有名どころはほとんど行きましたね。ロキファミリアとか…」

 

「そこは俺も行ったなぁ。門前払いされたけどな………思い出しただけでもイライラしてくるぜぇ…」

「頑張って抑えてください…」

 

「それにしてもどこにはいるよ?入れてくれるとこなんてもう無ぇんじゃねぇか?………あ?」

 

その時ムサシは変な視線を感じた

舐め回すような査定されてるような気色の悪い視線…

 

(あのデケェ塔からか…)

 

「そうですね。やっぱりマイナーなとこ探すしか……ムサシさん?」

「んあ?あぁ悪ぃな聞いてなかったわ」

 

「ですからマイナーなファミリアに入れてもらうしかないんじゃないですかって言ってるんです!」

「あーそうかもなぁ。まぁぶっちゃけると俺はどこだっていいしなぁ」

 

「ファミリアにこだわりはないんですか?」

「まぁそうだな。どこに行こうが俺は俺だからなぁ強くなれりゃそれでいい」

 

強くなるためにオラリオに来たムサシにとってファミリアは形でしかなくこだわりはないものだ

 

「……かっこいい」

「あ?」

 

「僕、自分に自信が持てなくて」

「自信?」

 

「はい僕は英雄に憧れてなりたくてここに来たんですけど自信がなくて……笑っちゃいますよね」

「ブッ………ウヒャハハハ!あぁ笑っちまうね!そんなの!」

 

「で、ですよね…」

 

ムサシの言葉を聞いてベルの顔は曇る

 

「バカみてぇな良い目標じゃねぇか!」

「え?」

 

「お前それなれる訳ないだろとか周りに言われ続けてきただろ!」

「え?は、はい…」

 

「でもお前はここに来ただろぉが!」

「え?」

 

「周りに流されねぇで自分ってものをしっかり持ってここに来たお前はそれだけで夢に一歩近づいてるだろ!」

「っ!」

 

両手を広げ体全体で力いっぱい叫ぶムサシ

 

「周りに笑われろや!それはなぁ恥じゃねぇんだ!今まで歴史に名前が残ってる奴らだって笑われて強くなってんだ!偉人や英雄ってのはなそんなバカの集まりなんだよ!笑われたやつが強くなる世の中だ!お前は自分の夢に胸張れやぁ!」

「は、はい!」

 

その時のベルの顔は晴れやかだった

 

「うっしゃぁ!とりあえず英雄になる前に…」

「?」

 

「ファミリア探すぞ!」

「はい!」

 

 

(あのガタイがいい男の方…私の視線に気がついてたわね)

 

バベル最上階

そこには絶世の美女と言ってと過言ではない女が窓の外からオラリオを一望していた

 

(面白い魂の色。純粋な白を持ちそれでいて熱い紅を持っている。ピンクじゃないわね。真っ直ぐでそれでいて戦闘狂の部分もあると言った感じかしら。フフフ…面白いわね。あぁ欲しいわ)

 

「オッタル」

「はっ!フレイヤ様何か?」

 

フレイヤと呼ばれる女が声をかけるとムサシといい勝負をしそうなガタイを持った大男が現れた

 

「あの男の監視してきてくれる?」

「しかしフレイヤ様のそばを離れる訳には…」

 

「外に出る時は呼び戻すわ」

「……分かりました。では」

 

そう言って大男は出ていった

 

 

「おわ!」

「うわっ!ど、どうしました!?」

 

「いやなんでもねぇよ。寒気が少しな」

「あーもう夜ですもんね」

 

あの後探しに探し回ったが見つからず夜になってしまった

 

「とりあえず寝れる場所探しましょう。……あの教会とかどうですか?」

「寝れりゃあどこでもいい」

 

「じゃあ今日はあの教会で寝ましょう」

「おう!」

 

そう言って2人は教会の中に入っていった

 

「……ボロいな」

「そうですね」

 

すると協会の奥の方から

 

「ん〜?誰かいるのかい?」

 

なんて声が聞こえてきた

 

「え?」

「あ?」

 

「君たちこんな時間にここに来てどうしたんだい?」

「え、えっとですね…」

「俺らを入れてくれるファミリア探してたけどよ見つかんなくて日暮れちまって寝泊まりする場所探してただけだ」

 

「そうなのかい!?なら良かったらだけど…僕の眷属にならないかい!?」

「へ?」

「あ?」

 

ひょんなことからファミリアを見つけた2人

このとき2人はオラリオ中に名前を知られることになるとはまだ知らなかった




他のやつも書こうとは思ってるんだけどね
筆が進まない…

応援してくれたら書くかも…


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第2話

やっぱり三人称視点で書くの難しいな

次の話からは森君視点で書いていこうと思いますけどどうですかね?

文才がないもんで日本語がおかしい部分とかもありますが許してください

にしてもみんな森君好きなんだなって…
もちろん自分もだけどね!

是非もないよね!


「オラァ!」

 

空気を切り裂く音とともに鮮血が空を舞う

 

「ウラァ!」

 

彼の前から一体また一体とモンスターが消えていく

 

「ウオラァーー!!」

 

そして10体ほどいたはずのモンスターはことごとく彼に狩られたところで

 

「あ"ーーークソよえぇぇーー!!」

 

叫んだ

それを見ていた白髪の少年は

 

「……すごい」

 

ただ呆然としてた

 

 

時間は少し遡り

ヘスティアと出会い教会の地下に案内された2人はそこでひと夜を過ごした次の日の朝

 

ヘスティアが話を始めた

 

「君たち昨日はよく眠れたかい」

「はいよく眠れました」

「まぁな寝心地は悪くなかったな」

 

「うんそれは何よりだ。それじゃあ今から君たちに【神の恩恵(ファルナ)】を与えようと思うけど準備はいいかい?」

「準備ってなにをすりゃいいんだよ?」

 

「服をまくって背中を出してくれるだけでいいよ」

「そか。んじゃ先にベル、お前がやっとけ」

「え?僕からですか?いいんですか?」

 

「順番なんざ重要じゃねぇだろうが。それにこれからここの【大将】はお前だろ?なら上の立場のもんからこういうことすんのは当たり前だろうが」

「はあ………ん?大将?……大将!?僕がですか!?」

 

「そう言ってんだろうが」

「ならボクは何になるんだい?」

 

「あ?ヘスティアは【殿様】だろ?」

「殿様か…男じゃないけどな……でも悪くないね」

「ちょ、ちょっと待ってくださいよ!大将ってことは団長ってことですよね!?僕には無理ですよ!ムサシさんのほうが…」

 

「あー悪いが俺は無理だ。人の下につくのは別に大したことねぇが人の上に立つのは柄じゃねぇんだよ。つかお前英雄になるんじゃねぇのかよ?こんなん嫌がっててなれんのか?」

「う…それは…」

 

「経験って思ってりゃいいんじゃねぇの?」

「……わ、分かりました」

 

「うし!そんじゃぁ殿様頼んだぜ」

「うん!任せて!それじゃあベル君背中を出して」

「は、はい!」

 

なんてことが朝からあり

ベルとムサシはファルナを刻んでもらっていた

 

 

『ベル・クラネル』

 

  Lv.1

 

 力  : I 0

 耐久 : I 0

 器用 : I 0

 敏捷 : I 0

 魔力 : I 0

 

《魔法》

 

【】

 

《スキル》

 

【】

 

 

 

 

 

『森 武蔵』

 

  Lv.1

 

 力  : I 0

 耐久 : I 0

 器用 : I 0

 敏捷 : I 0

 魔力 : I 0

 

《魔法》

 

【】

 

《スキル》

 

【】

 

 

 

これが現段階の2人のステータスである

これを見たムサシは

 

「ただの雑魚じゃねぇか」

「まぁ冒険者になった証拠ってだけだからね。1度でも戦えば現段階の君のステータスは表示されるはずだよ。レベルは総じて1のままだけど」

 

なんてヘスティアから言われた

その言葉を武蔵はステータスが書かれた羊皮紙を見ながら

 

「へー便利なもんだな。うし!大将早速行くぞ!」

「え!今からですか!?」

 

「おうよ!」

「自分まだ武器とかないんですけど…」

 

「そうか!んじゃ装備買っていくぞ!」

「……お金もないんですけど」

「まぁ落ち着いてムサシくん。先にギルドに冒険者登録をしなきゃ」

 

「お!そうか!んじゃギルド行って装備買ってダンジョン行くぞ!」

 

なんて言いながらベルの手を引くムサシ

 

「え!ちょ、ちょっと落ち着いてくださいよ」

「あ!ちょっとムサシくん!」

 

今のムサシには2人の声は聞こえなかった

 

 

「おい大将そっち行ったぞ」

「え?う、うわ!」

 

あの後ギルドに行き冒険者の登録をすませダンジョンに来た2人

ムサシは1本の槍と腰に携えた日本の刀という武器はあるが防具という防具を着てない

ベルはギルドから支給されたナイフを1本だけ持っているだけというダンジョンを舐め腐ってるような格好で来た2人

だがしかし今のところ怪我というケガをしてないのはひとえにムサシの強さにあった

 

「たくよォ…びびって目つぶってちゃ襲われるだけの的になるぜ」

 

そんなことをボヤきながらベルに向かっていたモンスター首を後ろから槍で切るムサシ

 

「あ、ありがとう」

「おう。にしても大将ってよ戦闘はズブの素人か?」

 

「ま、まぁそうなるかな?」

「俺はナイフの使い方なんざ知らんから大将の戦闘スタイルに口は出せねぇがこれだけは言うぞ。『自分が最強だ』って思えや。んでもって『臆病』になれ」

 

「え、えっと…どういう…」

「イメージするのは誰にも負けねえ自分で想定するのは常に最悪の状況だ。矛盾してるかもしんねぇが戦場なんてそんなもんだ。固く考えんなよ。こうなっちまったら怖ぇな。でも俺つえぇし大丈夫だろ。みたいな感じでいいんだよ」

 

「それができないんですよ……」

「ウヒャハハハ!だろうな!こいつはもう場数踏んで慣れるしかねぇよ!」

 

「そうですよね…」

「つーわけで今日は戦闘に慣れていこぜ?」

 

「は、はい!」

「ウヒャハハハ!固くなりすぎだろぉが!リラックスしてけ!」

 

 

そして冒頭へ

 

「たくよぉくそ弱ぇじゃねぇか。にしてもここら辺はあらかたやれたか?なぁ大将?」

「え?あ!うん!そうだね」

 

「んじゃもう少し下に行ってみっか」

「そうですね行きましょうか」

 

「んで大将どうよ?戦闘には慣れたか?」

「まぁ少しずつといった感じですけどね」

 

「それでいい。焦らずじっくりだ。国治めるのと一緒だぜ?」

「国治めたことないんですけど…。それよりムサシさんって王様かなにかだったんですか?」

 

「いんや別に……ただそういう奴の下についてたってだけだ」

「へー凄いですね!」

 

「………凄かねぇよ。なんも」

 

その時初めてムサシの顔に陰が見えた

それに疑問を持ったベルは質問しようとした

 

「……ムサシさんはなんで…」

「んな事より腹減った!飯食うぞ!」

 

だが無理やり話を変えられかわされてしまった

 

「じゃが丸だっけか?あれ買ってただろ。そろそろ食おうや」

「……分かりましたよ」

 

ベルは質問を諦め苦笑いをしながらそれを了承した

 

「それよりここで食べるんですか?」

「なんだよダメか?」

 

「ここモンスターが生息してる場所ですよ?襲われたりしたら…」

「だーいじょうぶだって!そんときゃ俺がどうにかしてやっから!」

 

なんて言いつつその場に座り込む

 

「おっしゃ!食うぞ!」

 

 

「美味かったなぁ!」

「そうですね」

 

あの後昼ごはんを食べた2人は下の階層に向かっていた

 

「さてとここが…」

「5階層…ですね」

 

2人は新たな階層5階層に来ていた

 

「受付嬢には3階層まででやめとけって言われてたっけか?」

「そうですね。でも僕も戦闘に慣れてきましたし大丈夫ですよ」

 

「ウヒャハハハ!その意気だぜ大将!……でもよ警戒はしてけよ?」

 

それは冗談で言っているような雰囲気ではなかった

 

「…は、はい」

 

それを聞いた武蔵は満足したような顔をして

 

「……おっしゃ!んじゃこれからどうするよ?分かれてやってみるか?」

「そうしますか?」

 

「変なことにならなきゃ大丈夫だろうからなぁ。まぁいいか。んじゃまぁ分かれてやるぞ。やばそうだったら叫べ」

「分かりました」

 

「んじゃ俺こっち行くわ」

「じゃあ僕はこっちですね」

 

なんて言いながら2人は分かれて行動し始めた

 

 

「あぁクソつまんねぇなぁ。この階層もクソ雑魚しかいねぇじゃねえか」

 

あの後ベルと別れたムサシはモンスターを30ほど狩っていた

 

たったの10分で(・・・・・・・・)

 

「たく……もっと下行きゃいいのか?」

 

この男の強さの秘密は普通の冒険者とは違う決定的な部分があるからだ

それは……

 

「にしてもやっぱ血ぃ流したり返り血浴びたりしてる時が生きてるって感じがするなぁ」

 

自分のことを考えずに敵を殺すことだけを考えていることだ

 

「て言っても痛てぇもんは痛てぇなぁ。……ポーション持ってきてたか?」

 

(ん?……なんかおもしれぇヤツいるなぁ。つかこれ大将と鉢合わせたら不味くねぇか?大将探すか)

 

と何かしらのモンスターの気配を感じとったムサシ

とその時…

 

『ギャーー!』

 

「あ?……今の声」

 

『ムサシサーン!!』

 

ベルであった

 

「やっべぇ!」

 

慌てたムサシは声のしてきた方へ急いで向かった

 

 

「あれかぁ!」

 

ベルを見つけたムサシ

しかしベルは人の形の牛に壁際まで追い詰められていた

 

「チッ!こんのクソ牛がぁ!ウチの大将にちょっかい出してんじゃねぇよぉ!」

 

とムサシは手に持っていた槍を全力で投げた

 

ムサシの手から放たれた槍は牛のモンスターの背中にざっくりと刺さった

そしてムサシはその槍に向かって跳躍し槍の柄を掴んだ

 

「オラァ!クソ牛が!調子に乗ってんじゃねぇぞ!」

 

そしてそのまま自分と同じような体型の牛のモンスターをさしたまま持ち上げ

 

「おらくたばれ!『人間無骨』!!」

 

と槍の先端が開き十文字槍の形になる

もちろんモンスターは刺さったままなので槍が開いた拍子に血が吹き出した

 

少しの間もがいていたモンスターだが数秒後に動かなくなった

槍からモンスターを引き抜いたムサシはすぐさまベルに話しかけた

 

「よう。大丈夫か?大将?」

「え?あ、うん。ありがとうございます。ムサシさん」

 

「いいってことよ!無事で何よりだ!んな事より……ウヒャハハハ!血だらけじゃねえか!」

「え?」

 

ベルの体はムサシがモンスターを殺した拍子に吹き出した血がもろに被ってしまって全身真っ赤になってしまっていた

 

「うわぁ…」

「ウヒャハハハ!さっさと地上に言って洗ってきた方がいいんじゃねぇの!」

 

「……笑いすぎですよ。でもまぁそうさせてもらいます。ムサシさんは?」

「俺はもう少し残るわ」

 

「そうですか。それじゃまた」

「おう!」

 

と言ってベルは走っていってしまった

 

「………んで?その岩陰から覗いてるヤツらなんか用かよ?」

 

そう声をかけた途端岩陰から2人出てきた

 

「あちゃーバレちゃってたかー」

「………」

「なんか用かよ?」

 

この時が初めて【ロキファミリア】の【剣姫】と【大切断(アマゾン)】との邂逅だった




読書の人達が期待してくれるのであれば次もあると思います

次あるとするならば森君視点で書いていくので悪しからず

……ヒロインってやっぱみんな欲しいのかな?
アイズ?ティオナ?リュー?フレイヤ?シル?ヘスティア?リヴェリア?春姫?命?

森君とくっつきそうな人なんていない気が…


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第3話

こんな感じでいいのかなととても不安になっているモブです

ムサシ君をチートにし過ぎないように程よく強いを目指したけどどうですかね

文才ないので下手くそな文になって見ててイライラしてる人もいるかもしれませんが楽しんで見ていってください

あ!あとムサシ君視点で書こうと思ったんですけどこういうキャラ一人称視点で書いたらムズすぎだんで三人称にします


「んでなんか用か?」

 

ムサシは自分の前に立っている2人に問いかける

 

「用っていうかなんて言うか…」

 

褐色の方が答えそして金髪の方が口を開く

 

「あなたのレベルは幾つなの?」

「ちょ、ちょっとアイズ人のステイタスのことはさ…」

 

「1」

「え?うそ?」

「そんなわけが無い。レベル1の冒険者がミノタウロスをあんな簡単に倒すなんてありえない」

 

「んな常識知らねぇよ。現に殺してんだろうが」

「………」

「え、え〜と…」

 

「用がねぇならもう行くぞ」

 

とムサシは地上に引き返そうとした

 

だが…

 

「待って」

「あ?」

 

「どうして……どうしてそんなに強いの?」

「はぁ?」

「それは私も気になるかなぁ〜………って私も思うなぁ」

 

それを聞いてムサシは

 

「ブッ!」

「「?」」

 

「ウヒャハハハ!俺が強い?バカ言ってんじゃねぇよ!」

「でもあなたはレベル1でミノタウロスを倒してみせた」

 

「あぁそうだな。さっきの牛野郎は俺がきっちり殺した。だからなんだ?どんなやつでも死ぬ時は死ぬだろうが。お前らだってそうだし俺だってそうだ。だから死なねぇように死ぬ気で(・・・・・・・・・・・)殺すんだろうが。強くなったんじゃねぇ。俺が俺として死なねぇ方法を身につけてきただけだ」

 

「すごい考え方」

「………変わってる」

 

「んなこたァ俺が1番知ってるわ。考え方なんざ人それぞれ千差万別ってやつだ」

「……そうかもしれない」

「でも君の生き方危ないよ?」

 

「知ってるわ!でもそっちの方が生きてるって感じがすんだろうが!」

「ふ〜んそっか」

「あ。あともう一つ言いたいこと……謝りたいことがあるの」

 

「あ?なんだよ」

「さっきのミノタウロスのこと!私たちの不手際でこの階層まで来ちゃってさ」

「そう。そのせいで一緒にいた子を危険な目に合わせたから」

 

それを聞いてムサシは何かがキレそうになった

 

「テメェらのせいだったのか…」

「「っ!」」

 

殺気を感じた2人は臨戦態勢をとった

ムサシも槍を持つ手に力を込める

 

「……でもまぁ大将も無事だったし今回は別にいいか」

 

が残った理性でなんとか踏みとどまった

それを聞いた2人は緊張が解け構えるのをやめた

 

「とりあえず俺はもう行くわ。じゃあな」

 

そう言ってムサシはこの場をあとにした

 

 

「んで大将はどこにいんだ?」

 

地上に戻ってきたムサシはベルと合流しようとしていた

 

「……ギルドかぁ?」

 

モンスターからとれた魔石を換金してると考えたムサシはベルがギルドにいると予想した

 

「にしてもここは賑やかだなぁ。うるせぇくらいだ」

 

屋台などが並び人がごった返してるためなかなか前に進めない

そんな中ムサシはあるものを見つけた

 

「なんだよ装備屋まであんのか」

 

そういえばとベルは武器はあるけど防具がないなと考えた

それは自分も同じだが

 

「つっても俺はいいが大将はあのままだと危ねぇしな…。ちと見てみるか」

 

そう言って装備屋の中に入っていった

 

しかしながら装備も意外と量があるわけで

さらにこの男こういうことは慣れてないもんで何を見ればいいかよくわかってない

 

「とりあえず軽くて頑丈なやつでも探してみっか」

 

 

「なんだよあれ高すぎだろ…」

 

あの後防具をひと通り見たが軒並み値段が高く諦めた

 

だがこの男なら無理してダンジョンに潜ってれば買えないこともなさそうな値段だった

 

「あ。そういや俺も石っころ金に変えてこなきゃなんねぇじゃねぇか」

 

さっさと行くかと歩き出した

 

「あ!その前にじゃが丸買ってくか」

 

何気じゃが丸君にハマったムサシであった

 

 

 

「ようメガネ。お!大将もやっぱ居たか!」

 

ギルドまで歩いてきてドアを開け周りを見渡してみたらそこには受付嬢の【エイナ・チュール】とその彼女と話してるベルがいた

 

話してるよりも説教と言った方が正しいが…

 

「あ。ムサシさn」

「ムサシくん!」

「あ?」

 

「君たち5階層まで行ったってほんとなの!?」

「だったらなんだよ?」

 

「なんだよじゃないでしょ!?危険だから3階層までにしといてねって言ったじゃない!?」

「そんなん知らねぇ。忘れた」

 

「忘れたぁ〜?あのねこっちはね君たちのこと考えて言ってるのよ?もしもの事があったら…」

「そんときゃ俺がどうにかしてやるわ」

 

「どうにかって…」

「まあまあ落ち着いてくださいよエイナさん」

 

「ベルくん!君だって人のこと言えないんだからね!?」

「は、はい」

「なんもなかったからいいだろうが」

 

「あのね〜!」

「んな事より換金だ。さっさと金に変えてきてくれねぇか?」

 

と言って手に持ってたパンパンの皮袋を渡す

 

「え?何これ重い」

「いくらになるんだろうな!大将!」

 

「え?そうですね。僕のでしたらアレで3000程だったのでムサシさんのは15000くらいにはなると思いますよ」

「んな安いのかよ。やっぱ雑魚は儲かんねぇな」

 

「いやいやムサシくん君ほんとにレベル1なの?これはレベル2とかの人の儲けよ?」

「あっそさっさとやって来いよ」

 

「……態度悪くない?」

「いつもこんな感じですよ」

「ベルくん。慣れすぎじゃない?」

 

今日もこの男の周りは賑やかだった

 

 

「んで大将。これからどうするよ?」

 

あの後ギルドで魔石を換金してもらった2人はエイナからの説教を躱し街を歩いていた

 

「そうですね。今日はもう特にやることも無いですし本拠(ホーム)に帰ってもいいと思いますけど」

「そうだなそろそろ日も暮れるしなぁ」

 

そう言って2人は本拠に帰っていった

 

(にしてもこの気色悪い視線どうにかなんねぇのか)

 

とバベルの最上階に意識を向けながら

 

 

「やぁお帰り2人とも」

「あ。神様ただいまです」

「おう」

 

あの後本拠まで歩いて帰ってきた2人

 

出迎えてくれたのはヘスティアだった

 

「うんうんいきなりとび出て行った時はびっくりしたけど無事でよかったよ」

「はい。ムサシさんが強くて大丈夫でした」

 

「やっぱりムサシくんのその巨体は見てくれだけじゃなかったんだね」

「あったりまえだろうが!大将守んのは俺の役目だ!」

 

と笑いながら叫ぶ

 

「ムサシくん声がでかいよ」

 

と呆れ顔でヘスティア

 

「おぉ悪いな」

「それでいくら稼げたんだい?」

「僕は3000程で」

 

「俺が23000だな」

「…………へ?」

「ムサシさん凄いんですよ!ミノタウロスをあっさり倒して!」

 

「ちょ、ちょっと待ってくれベルくん!ムサシくんミノタウロスを倒したの!?」

「あ?あぁあの牛野郎のことか?それなら俺がきっちり殺したぞ?」

 

「いやいやレベル2の冒険者が倒すようなモンスターだよ!?稼いできたお金のこともこれもレベル2の冒険者の儲けだよ!?」

「だからよォんな常識知ったこっちゃねぇよ」

 

「常識も何も…」

「んな事よりもステイタスの更新でもしようや。なぁ大将?」

「そうですね。僕もステイタス気になりますし」

 

「…………ベルくん…順応しすぎじゃないかい?」

 

どこに行っても驚かれる男だった

 

その後2人ともステイタスを更新してもらいじゃが丸君を食べ寝床についた

 

 

僕の名前はヘスティア

最近僕の元にやってきた子どもたちがいる

1人は白髪に赤い目でとても保護欲をかき立てられるような兎のような少年

【ベル・クラネル】

そしてもう1人は赤い髪を束ねギザ歯でとても大きな体のパッと見このオラリオ最強の冒険者のオッタルといい勝負をしそうな屈強な男

【森武蔵】

 

まさに正反対と言ってもいいような体格と性格の2人が僕の眷属になってくれた

そして【神の恩恵】を授けた当日ダンジョンに潜って行った

とても心配はしたが2人とも無事に帰ってきてくれた時はほっとした

 

だけどもムサシくんは本当にレベル1なのかと疑いたくなったよ

レベル1でレベル2相当のモンスターを倒しお金を稼いできた

嬉しい反面とても危なっかしいと思った

 

そしてその夜2人のステイタスを更新した

したんだけど……

 

「……ベルくんもムサシくんもまあ特にムサシくんだけどさぁ。これはやっぱりほかの神どもから注目浴びちゃうだろうなぁ」

 

なんて2人が寝てる横で2人のステイタスを写した羊皮紙を見ながら嘆く

 

 

 

 

『ベル・クラネル』

 

  Lv.1

 

 力  : I 0 → I 82

 耐久 : I 0 → I 13

 器用 : I 0 → I 96

 敏捷 : I 0 → H 172

 魔力 : I 0 → I 0

 

《魔法》

 

【】

 

《スキル》

 

憧憬一途(リアリス・フレーゼ)

・早熟する

・憧れが続く限り効果持続

・憧れの丈により効果向上

 

 

 

 

「多分……というか絶対レアスキルだよねこれ。この憧れは恐らくムサシくんなんだろうな。いいコンビになりそうだ。ほかの神どもに目をつけられたら大変そうだからベルくん自身には教えてないけどムサシくんは気づいてたっぽいよね。まぁ察してくれたみたいだから大丈夫かな。それでだ……問題はこっちなんだよね」

 

と言ってムサシのステイタスを見る

 

 

 

 

『森 武蔵』

 

  Lv.1

 

 力  : I 0 → B 756

 耐久 : I 0 → A 852

 器用 : I 0 → H 137

 敏捷 : I 0 → C 683

 魔力 : I 0 → H 150

 

《魔法》

 

鬼の守護(オーガシェル)

・常時魔法

・護る対象が近くにいるとき発動

・対象のダメージを一部肩代わりする

・対象に対する思いの丈により効果向上

【詠唱】

《───────》

 

《スキル》

 

人間無骨(にんげんむこつ)

・武器を装備してる間全ステイタス高補正

・攻撃した際の傷が通常より深手の傷となる

・敵ステイタスに関係なく攻撃が通るようになる

・手にした武器に不壊属性(デュランダル)を付与する

 

自傷蛮勇(ダメージドープ)

・ダメージを受けてるほど全ステイタスに補正がかかる

 

精神汚染(スピリット)

・敵とみなした相手の全ステイタスを下げる

・魔法による状態異常が効かない

・敵との交戦中味方からの魔法の支援を受けつけない

 

守護一途(ガーデン・フレーゼ)

・早熟する

・護るべき対象がいる限り効果持続

・護る対象に対する思いの丈により効果向上

 

 

 

 

「これはほんとにレベル1なのかい?普通ならレベル1がミノタウロスを倒したらレベルアップするはずなんだろうけどムサシくんにとってはこんなこと偉業になってないんだろうなぁ。それにしてもこのステイタスは恐らく冒険者になる前に積んだ経験値が出てきたんだろうけどこのスキルと魔法は……」

 

これからのことを考え頭を抱えるヘスティア

 

「とりあえずステイタスのことは2人に説明したけどこのスキルと魔法は秘密にしといて正解だったのかな。それにしてもレアスキルが2人合わせて5つなんて……はぁ……」

 

明日からでもミアハのとこに胃薬買いに行こうと考える彼女であった




何がキツイって戦闘シーンとスキル名考えることだよね

程よく強くでもあまり負けることがないようなという感じにしてみましたがどうですかね

あとはヒロインだぁ……
ムサシ君のこと好きになる人いる?逆にムサシ君が好きになる人いる?
キツくない?

あ!好評ならまだまだ続きます


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第4話

自分学生ということもあって学校行ってるのでなかなか時間がありません
ということで投稿スピードが遅いですということを言っとこうと思いまして…

でも近々長期休みい、わゆる夏休みが来るのでその間は投稿頻度早いかも(早いとは言ってない)


「おっしゃァ!大将今日もダンジョン行くよな!」

「行きますよ。行きますからもう少し落ち着いてください…」

 

次の日の朝

ムサシの声がホームに響いた

 

「おぉ悪いな大将」

 

なんてベルに謝ると

 

「ボクにも謝って欲しいな」

 

なんてヘスティアが言う

 

「お!殿様も起きてたか!悪いな」

「君の声で目が覚めたんだよまったく…」

 

大きくあくびをしながら言った

 

「そうだったのか…そいつはほんとに悪いことしたな。詫びに茶でもいれるか?」

「へ?お茶をいれれるのかい?」

 

意外そうにヘスティアが言う

 

「おう!やっぱ茶はいいもんだろ?」

 

何気この男茶の湯の腕はプロ並みでそれはそれは美味しいものをいれれることで定評だ

 

「へーそれは僕も初耳ですね」

「なんなら大将も飲むか?」

 

「じゃあ一杯だけ」

 

それを聞いたムサシは自分のものを入れてる棚から茶葉とお茶を入れる為の道具を一式出した

 

「……だいぶ本格的なんだね」

「安物だけどな」

「それでも凄いですよ」

 

なんてことを話しながらお茶をいれ2人に出した

 

「いい香りだね」

「そうですね」

「冷めねぇうちに飲めや」

 

と言われ2人は口にする

だが

 

「……苦い」

「うぅそうですね」

 

顔を顰めながらそんなことを言う

 

「ウヒャハハハ!慣れねぇうちはそんなもんだぜ!」

 

「でもなんだか落ち着きますね」

「うんボクもそう思うよ」

 

と言われ気分がいいムサシ

 

「だろ?」

 

と笑いかけながら言った

その後2人はしっかりとお茶を飲み干した

そして

数分後

 

「つーわけで大将。そろそろ行こうぜ」

「あ。はいそれじゃ神様行ってきます」

 

「言ってくんぜ殿様」

「うん気をつけてね」

 

そう言って2人は本拠をあとにした

 

 

「んで大将今日はどこまで行くよ」

 

なんて歩きながらベルに問かける

 

「3階層までにしときましょうか。エイナさんからまた説教されたくないですし」

「ウヒャハハハ!確かになぁ!」

 

なんて話してると

 

「あのすみません」

 

と後ろから声をかけられた

 

「え?」

「あ?」

 

振り返ったらそこにはメイド服を着た銀髪をポニーテールにまとめた少女がいた

 

「おう。なんか用か?」

「これ落とされましたよ」

 

と言って魔石を渡してきた

 

「あ?全部金にしてた気ぃすんだけどなぁ。大将のか?」

 

とベルに聞くが

 

「僕も全部換金したはずですけど」

 

と言われる

とりあえずここで押し問答しててもしょうがないので

 

「まぁいいか。悪ぃな」

 

と言って魔石を受け取る

 

「はい。………ところで冒険者さんですよね?」

 

「あ?あぁまぁな」

「やっぱりですか!こんな朝早くからダンジョンに行かれるんですか?」

 

「まぁ俺がさっさと行きてぇって大将に言ってるだけだけどよ!」

「いつもこんな感じですよ」

「凄いですね。あ!ちょっと待っててください」

 

と言って背にしてた酒場の中に入っていった

そして数秒後バスケットをもって酒場から出てきた

 

「良かったらこれを持ってってください!」

 

と言って手にしてたバスケットを差し出してきた

 

「あ?なんだこれ」

「お弁当です。ダンジョン内のお昼として是非食べてください」

 

「あーどうするよ大将?」

「え!?僕ですか!?そ、そうですね。…えっとなんで僕達に?というか僕達に渡してお昼大丈夫なんですか?」

「お店から賄いも出ますし大丈夫ですよ。渡す理由としてはそうですね…客寄せですかね」

 

とはにかんで言う

 

「これを差し上げるのでお礼に今夜私たちのお店に来てください」

「え、でも…」

 

「頼みましたよ!あ。あと私の名前はシルです!よろしくお願いしますね!」

 

と笑って言って店の中に入っていった

 

「ウヒャハハハ!大将いっぱい食わされたな!」

「……はぁ」

 

そして今日も2人はダンジョンに潜る

 

 

ダンジョンの3階層

今2人がいる場所だ

 

「どうだ大将、調子は?」

「いいですよ。でも」

 

言葉に詰まるベル

 

「あ?どした?」

「……こんなことでいつムサシさんに追いつけるんだろうって…」

 

そんなことを言う

それに対してムサシは

 

「なんだ不安か?」

「そりゃあ…そうですよ…」

 

とか細い声でつぶやく

 

「ブッ!……ウヒャハハハ!」

「な!笑わないでくださいよ…」

 

「んな昨日今日で始めた戦闘でおいそれと俺を超えられたら俺の面目丸つぶれだろうが!」

 

と笑いながら言う

 

「でも焦るのはいいな。強くなるためのコツっつーのはな焦ることだ。危機感持ってりゃ無我夢中になれっからなぁ。コツコツだ。地道が近道。まぁ頑張れ!」

「……分かりました」

 

と悩みが吹っ切れた顔をしながら言った

 

その時

 

「あ?なんだ?」

 

ダンジョン内が不自然に動き出した

 

「あ!ムサシさん!あれ見てください!」

 

ベルが指をさしながら言う

 

「なんだよ」

 

と言って振り向いたら

そこには今まさにダンジョンからモンスターが生まれるとこだった

 

ざっと40程の数が

 

「大将どうするよ?」

「普通なら引きたいですけど…」

 

その時ベルの頭にはムサシが多くのモンスターをなぎ倒すシーンが浮かび上がった

 

「やってやりますよ!」

「おっしゃァ!その意気だぜ大将ぉ!」

 

2人はモンスターの群れに突っ込んで行った

 

 

「普通に疲れましたね」

 

あの後全てのモンスターを倒した2人

魔石を回収し安全地帯(セーフゾーン)で休んでいた

 

「そうかぁ?俺はまだまだ行けるぜ?」

「流石ですね」

 

と疲れた顔でしかし目を輝かせながら言った

 

「んな事より飯食うぞ。あのメイドから貰った弁当食おうや」

「そうですねお腹も減りましたし」

 

と言って弁当を広げ2人は食べ始めた

 

 

「うぃー今日も狩った狩った!」

 

お昼を食べたあと2人はまたモンスターを狩っていた

そして3時間程たちダンジョンから出てきていた

 

「んでこの後は?」

「ギルドに行って魔石を換金してもらってその後本拠に戻りましょう」

 

「おう!分かったぜ」

 

そう言って歩き出す

がその時武蔵野目にあるものが映った

 

「あ。大将」

「ん?どうしました?」

 

「……じゃが丸買ってかねぇか?」

「……ムサシさん…じゃが丸君にハマりましたね…」

 

その後ムサシは小豆クリーム味のじゃが丸君を5個ほど買いギルドまで歩きながら美味しそうに食べていた

 

 

「今帰りましたよー!神様ー!」

 

あの後ギルドに行って換金をしてきた2人は本拠に帰ってきた

 

「おー!おかえり2人とも!無事そうでよかったよ」

「当たり前だろうが!俺がいんだから心配なんざ余計ってもんだ」

「ハハハ…。今日もムサシさんに助けられてばっかでした…。モンスターの群れに遭遇して…」

 

とベルは言うが

 

「そうだなぁ確かにほぼ俺が狩った。でもやるって決めたのは大将自身じゃねぇか!それだけでも一歩前進だろうが!」

「そうですかね?」

 

「おぉ!そうだ!だからもっと胸張れや!」

 

と背中を叩いた

 

「は、はい!」

 

それを見ていたヘスティアは

 

(やっぱり君たちはいいコンビだよ。うんボクも一肌脱ごうかな)

 

なんてことを思いながらある招待状を見ていた

 

 

 

 

 

「え?神様今日バイトの打ち上げなんですか?」

「うん帰ってくるのは夜遅くなるかもしれないね」

「まぁいいんじゃね?ゆっくりしてこいよ」

 

「そうだね今回はその言葉に甘えさせてもらうよ」

 

「おう!行ってこい!」

「行ってらっしゃい神様」

「うん行ってきます!2人とも!」

 

と言って本拠を出ていった

 

「んで大将?今何時だ?」

「え〜と6時少し前くらいですね」

 

「んじゃ俺らそろそろも行くか」

 

と言って椅子から立ち上がった

 

「え?行くってどこに…」

「なんだよ忘れてんのか?」

 

と笑いながらテーブルの上に置いていたバスケットを手に取る

 

「飯食いに行くぞ」

 

 

「ここだな」

「ここですね」

 

あの後シルと出会った場所まで来た2人

そこには【豊穣の女主人】という酒場があった

 

「うっしゃ。入っか」

「あ。はい」

 

そう言って扉を開けた

そして

 

「いらっしゃいませにゃー!」

 

と猫耳のあるメイド服を着た少女が近づいてきた

 

「何名様にゃ?」

「2人だ」

 

「了解にゃ!お客様2名入りますにゃ〜!」

 

と店内に響く声で言った

 

「それじゃカウンターの方に案内するにゃ」

 

と言われ案内された席に座る2人

そしてベルが店内を見渡して

 

「繁盛してますね」

「そうだなぁ。案外人気のある店だったのかもしんねぇな」

 

と話していると

 

「あ!今朝の冒険者さん方!」

 

と声が聞こえた

声のした方を見るとそこには

 

「来てくれたんですね!」

 

シルがいた

 

「シルさんこんばんは」

「おう来たぞ銀髪」

「銀髪じゃなくてシルです!」

 

と言いながら近づいてきた

 

「まったくもう…それで何を食べられますか?」

「あー大将どうする?」

「そうですね…おすすめのものをいくつか」

 

「はい!分かりました!」

 

と言って厨房の方に入っていった

そして数分後

 

「はいお待ち!」

「うわ!」

「お?来たか」

 

大きな体をしてるおばさんが厨房から大量の料理を持ってきた

 

「あんたらがシルの言ってた冒険者だね?大食いって聞いてたが…なるほどねぇ、あんたの事だね?」

 

とムサシを見ながら言う

 

「まぁ大食いって訳でもねぇけど、よく食う方だな」

「そうかい!まぁ楽しんでいきな!」

 

と言って厨房の方へ戻って行った

 

「よし大将食うぞ!」

「あ、はい」

 

そして2人はテーブルの上に並べられた大量の料理を食べ始めた

 

「あ、大将これうめぇぞ」

「これも美味しいですよムサシさん」

 

なんて話しながら食べる2人であった

そして少し時間が経った時

 

「お2人とも楽しんでらっしゃいますか?」

 

声のした方を向けばそこにはシルがいた

 

「おう。あーっとシ、シ、シ…」

「シルさんですよ、ムサシさん」

 

「あー、そうそう!」

「少しずつで大丈夫ですよ。それでどうですかここ」

「圧倒されてます…」

 

「中々楽しい場所だなぁ!」

「うふふ。ありがとうございます」

「…お店の方は大丈夫なんですか?」

 

「はいミアお母さんから行ってこいと言われてきたので」

「そうなんですか」

「なぁシル。茶とかって置いてあっか?」

 

「あ、はい!ありますよ。今お持ちしますね」

「頼むわ」

 

と言ってシルは厨房の方に戻って行った

そして数分後片手にコップを持って帰ってきた

 

「どうぞ」

 

と言って手に持っていたコップを差し出してきた

 

「おうあんがとよ」

 

と言った時だった

 

「ご予約のお客様ご来店にゃ!」

 

と言う声が響いた

声が聞こえた方…この店の出入口に目を向けた2人

そこには何人もの男女がいた

 

「ありゃ何だ?」

 

とムサシがシルに聞く

 

「あれはロキファミリアですよ」

 

それを聞いたムサシはオラリオに来た時のことを思い出した

 

「あぁ…あん時のか」

「よくここに来られるんですよ。常連さんですね」

「へー、そうなんですね」

 

と何の気なしにロキファミリアを見てたムサシ

その中に見知った顔を見つけた

 

(あいつらもロキファミリアか)

 

ミノタウロスにベルが襲われた時に出会った【剣姫】と【大切断】だ

 

「まぁ俺らは俺らで食えばいいだろ」

「そうですね」

 

そういい2人は談笑しながら食事を続けた




次回ベートくんが…

まぁだいたい分かりますよね?そういうことです

実を言うともう1つ二次創作を作りたいなと思ってるんですよね…
とりあえずダンまちは書き続けようと思います
人気なので

ただ作りたいやつって言うのはバンドリで、ある作品とクロスオーバーさせたいんですよね
興味あります?


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第5話

夏休みに入りグダグダとしてました

いやまぁ夏休み入った頃はバリバリ書いてたんですよ
でもいいネタが出て来なくFGOや非人類学園とかゲームに逃げました

そしたらすっかりこっちのこと忘れちゃってた☆

はっきり言うと難しいんです
ネタが出てこないもん

続けばいいですね(他人事)


「大将これも食っとけ」

「いやいやこんなに食べられませんて!」

 

あれから2人は大量の料理を食べ進めていた

 

「ちゃんと肉つけてかなきゃなんねえだろうが。そういやシル、これ返すな」

 

と言ってシルにバスケットを渡す

 

「ありがとうございます。それで味の方は…」

「おう!美味かったぜ」

 

と笑って言った

そしたらシルは顔を輝かせて

 

「ありがとうございます!」

 

その間ベルは

 

「もう食べられません…」

 

料理に悪戦苦闘していた

 

「ウヒャハハハ!」

 

そんな時

 

「おいアイズ!あの話みんなにしてやれよ!」

 

と言う声が響いた

声の主はロキファミリアの一員【凶狼(ヴァナルガンド)】の【ベート・ローガ】だった

 

「あの話?」

 

とアイズが聞くと

 

「あれだって! 帰る途中で何匹か逃したミノタウロス、奇跡みてぇに5階層まで逃げてったやついたろ?

そのときによォ、アホみたいに叫んで逃げてるいかにも駆け出しって感じのひょろくせぇガキを見たんだよ!」

 

「ミノタウロスって17階層で襲いかかってきて返り討ちにしたら、すぐ集団で逃げ出していったやつのこと?」

 

と聞くティオナ

 

「それそれ! どんどん上層に上がっていきやがってよぉ。それで5階層に行ってみたらそのガキがめちゃくちゃ怯えながら逃げててよ!」

 

それを聞いてたムサシがベルの方を向くとベルは手を力強く握り下を向いていた

 

「それでアイズがミノタウロスを追いかけてったけどよ…あのガキの逃げてる時の顔、思い出しただけで笑えてくるぜ。ほんと自分でなんも出来ねぇ雑魚ならダンジョンに潜んなって話だよな」

 

とべートは腹を抱えて笑っている

他にも笑ってるものはいるがそれは苦笑いと言うよりも愛想笑いと言うようなもの

それも数人だ

他のものは無表情を貫いていた

 

ムサシはベルを見ていた

今にも手から血が出てきそうなほど力強く握りしめ歯を食いしばっていた

 

「しっかしああいうヤツ見ると胸糞悪くなっちまうよなぁ。ああいうのがいるから俺達の品位が下がるってもんだ。勘弁して欲しいぜ」

 

とその時

 

「いい加減そのうるさい口を閉じろベート」

 

と凛とした声が響いた

その声の主は【九魔姫(ナイン・ヘル)】の【リヴェリア・リヨス・アールヴ】だった

リヴェリアは話を続ける

 

「ミノタウロスを逃したのは我々の不手際だ。それを棚に上げてその冒険者を酒の肴にしようなどと恥を知れ」

 

と一喝

それに対してベートは

 

「おーおー流石エルフ様。誇り高いこって。どこぞのハーフエルフ野郎とは大違いだな。でもよぉゴミをゴミと言って何が悪い」

 

ムサシはまだ黙ってベルを見ていた

 

「2人ともそろそろやめぇや。せっかくの酒が不味くなるやろ」

 

と主神ロキが一言

 

「アイズお前はどう思うよ? 自分より弱ぇ震え上がって逃げ出す雑魚のことをよ?」

 

しかしベートは止まらない

この質問に対しアイズは

 

「あの状況なら仕方なかったと思います」

 

アイズの言ってることはもっともである

レベル1の冒険者がレベル2相当のモンスターに立ち向かうことは自殺行為に等しいものだ

そのためあの状況で逃げ出したのは仕方ないと言える

 

しかしベートは

 

「じゃあ質問を変えるぜ。あのガキと俺ツガイにするならどっちがいいよ?」

「ベート。君酔ってるね?」

 

見かねたロキファミリアの団長…【勇者(ブレイバー)】の【フィン・ディムナ】が声をかける

 

だがそれでもベートは止まらない

 

「聞いてんだよアイズ! お前はどっちを選ぶってんだオイ!」

 

それに対しアイズは

 

「……私はそんなことを言うベートさんとだけは……ごめんです」

 

と返される

それを見ていたリヴェリアは

 

「無様だな」

 

と一言

それを聞きベートは怒りを露わにする

 

「黙れババァ!分かってんのかアイズ。自分より弱くて軟弱な雑魚野郎なんざお前の隣に立つ資格なんざねぇんだぜ。

何よりお前自身が認めねぇ!あんな英雄(・・)にもなれねぇ様なクソガキじゃ釣り合わねぇんだ!アイズ・ヴァレンシュタインにはなぁ!!」

 

ベルはもう逃げ出したい

そう思った瞬間

ベートの体は店の壁まで吹き飛ばされた

 

「ガハッ!……くそ痛えな…誰だコラァ!」

 

ベートはさっきまで自分が座ってた場所を見た

そこにいたのは

 

「よォクソ犬…くたばれ」

 

ムサシが立っていた

ロキファミリアは何が起こったのか理解出来ていない

もちろん豊穣の女主人もお客もそしてベルも

 

とある1人の冒険者を馬鹿にしてたベートが接近されたことに気づかずそのまま吹っ飛ばされたのだ

レベル5の冒険者(・・・・・・・・)のベートが

それを驚かないというほうが無理があるというものだ

 

「……てめぇ何もんだ」

「んなこたァどうだっていいんだよ。とりあえず死ねや」

 

と言ってベートに突っ込んでいくムサシ

 

「チッ!」

 

ムサシから突き出された槍を躱しそれに合わせてムサシの顔面にカウンターの蹴りを放つ

 

「ベート!誰だかわからないけど君の蹴りを受ける彼もただじゃ済まない!やめるんだ!」

 

と団長のフィンが止める

ムサシは顔面に蹴りを受けたことにより額から血を流し後ろによろけてしまう

 

「こいつから吹っかけてきたんだろうが…」

「オイオイ誰がやめるって言ってんだよ」

 

と声が聞こえた瞬間ベートの顎に槍の刃が迫ってきていた

 

「なっ!クソっ!」

 

間一髪で体をのけぞらせて躱したベート

そのまま槍は振り上げられ天井に当たった

 

「危ね…」

「オラァ!」

 

と仰け反った拍子にガラ空きになった腹部へ蹴りを叩き込む

 

「カハッ!」

「ヒーハー!!」

 

と振り上げた槍をそのままベートに振り下ろす

 

「っ!クソが!」

 

それを横に移動し躱す

ムサシは自分から見て左に移動したベートに刃を向け

 

「ウロチョロしてんじゃ…ねぇ!!」

 

突き刺す

それを足でガードしたベートはそのまま押し飛ばされる

 

「ハァ…ハァ…クソ!なんだってんだ!」

 

「ベートが…」

「押されとるやと?」

 

「あの大男誰や」

「知らんな。見たことない」

「にしてもあの【凶狼】が押されてるぞ」

 

「ムサシさん…」

 

この攻防を見てたロキファミリアの面々や客、そしてシルは驚きを隠せない

 

「てめぇ一体なんのまねだ…」

「なんのまね?ギャハッ!ただてめぇが気に食わねえだけだ!」

 

「はぁ?」

「さっきから気分の悪ぃ話しやがってよォ。てめぇのミス棚に上げてよくまぁ笑ってられんなぁくそ犬が」

 

「だったらなんだってんだよ。雑魚は雑魚、泣きわめくだけの覚悟のねえやつが冒険者の真似事なんかするなってんだ!」

「雑魚は雑魚ぉ?ブッ…ウヒャハハハ!」

 

「何笑ってやがんだ!」

「そりゃぁ雑魚は雑魚だ。んじゃまあ聞くがてめぇが冒険者になりたてのレベル1だった時はレベル2相当のバケモン前にして逃げねぇでぶち殺してんだな?」

 

「はぁ?お前何言って…」

「泣きわめいて敵前逃亡なんつーことはてめぇはしたことがねぇんだな?」

 

「だから何言って…」

「どんだけ強え敵だろうがてめぇは逃げることはねぇんだな?」

 

「さっきから何言って…」

「他の野郎のミスでてめぇが死にかけたとしてもてめぇなら笑って許せんだな?」

 

「さっきから分けのわかんねえことを!」

 

とベートが叫ぼうとした瞬間

 

「もしかしてさっきベートが話してた冒険者の仲間かいな?」

 

とロキの声が聞こえた

 

「は?」

 

と声を上げるベート

 

「どうなんだぁ?」

 

とムサシは聞く

 

「……んな事ぁしたことねぇよ」

「なんでだよ」

 

「はぁ?無理に決まってんだからだろうが!」

 

と叫ぶ

それに対して

 

「あぁ無理だよなぁ。んじゃてめぇは自分で無理なことをその冒険者に求めてたってわけだ」

「っ!」

 

「上にいるもんの立場って重いよなぁ?下のもんを守ってやんなきゃならねぇ。それなのにてめぇは自分のミスで下のもんに危ねぇことさせたわけだ。しかもそれを棚に上げて酒の肴にするってよォ…」

「………っ」

 

 

殺すぞ

 

 

その時ムサシの笑みが完璧に消えた

 

「っ!」

 

ベートは警戒態勢をとる

その瞬間ムサシの持つ槍が振り上げられた

 

「は?」

 

ベートは直撃はしなかったが振り上げられた余波で吹き飛ばされた

バランスを崩したベートはそのまま床に倒れる

 

「クソっバランスが…ガっ!」

 

そのまま床に転がったベートの腹を足で押さえつけるムサシ

 

「キッチリ息の根止めとかねぇとなぁ」

 

とベートの首筋に刃を添える

 

「なっ!クソ!どけ…!」

 

ともがくが全く逃げられない

 

そして槍を掲げ上げ

振り下ろそうとした瞬間

 

「あんた達!」

 

と厨房から声が響いた

 

「あ?」

「ここは飯を食う場所だ!店の中もこんだけ壊して…喧嘩したいんなら外に行きな!」

 

と言われた

店内はムサシの攻撃によってめちゃくちゃになっていた

 

「あーこれは悪ぃことしたな」

 

「そう思ってるならその足をどけてもらいたい」

「あ?」

 

と次はロキファミリア団長フィンだった

 

「誰だおまえ」

「君が今踏みつけてる男の所属するファミリアの団長だよ」

 

「あっそ。で?」

「見逃してはくれないだろうか?」

 

「こいつをか?」

「あぁそうだ」

 

「………」

 

(チッ。どうすっかな…このまま殺ったんじゃこいつらに囲まれそうだしな…)

 

と考えていたら

 

「ムサシさん」

「あ?」

 

ベルから声をかけられた

 

「おう大将。今こいつの首を…」

「大丈夫ですムサシさん。僕のためにありがとうございました。自分はまだまだ弱いです。それを実感出来ました。ですから僕は強くなります。もう馬鹿にされないように。なのでその人を見逃してくださいお願いします」

 

「………」

 

この時ロキファミリアの面々も客も店員も全員がこんなことでこの男が止まることは無いだろうと思っていた

しかし

 

「おう大将がそういうんならそうするわ」

 

と言ってベートから足をどけた

 

「「「「「「え?」」」」」」

 

店内の人達は困惑している

 

「そんじゃ大将今からダンジョンいくか?」

「え?は、はい!……でもこの状況は…」

 

「あ!シルここに金置いとくな」

「は、はい…」

 

「あとそこの赤毛の糸目の女神」

「え?ウチか?」

 

「自分とこのガキくらいしっかり躾とけ」

「お、おう…」

 

「んじゃ大将いこうぜ」

「は、はい!」

 

そう言って豊穣の女主人から出て行った2人だった

 

 

「ムサシくんもベルくんもどこに行ったんだい!まったく一晩待ってたのに帰ってこないし…」

 

ヘスティアファミリアの拠点となっている教会の前

そこに1人の女神が立っていた

 

「まさかダンジョンに?いやいや一晩中潜るなんて流石のあの子たちでもしないだろうし…」

 

そんなことを呟いていた

……先に言っておこう

“そんなことはある”

 

「あ!神様ー!」

「お?殿様じゃねえか!外出て何してんだよ!」

 

と遠くの方から声が聞こえてきた

 

「君たちやっと帰ってき…た…」

 

声のした方を向いたヘスティアは絶句した

 

そこには身体中血だらけにした眷属2人がいたから

 

「君たち!大丈夫なのかい!?」

 

と駆け寄っていくヘスティア

 

「はい大丈夫ですよ。僕は少し傷を負いましたけどそれ以外は返り血ですし。ムサシさんに至っては全部返り血なので」

「おう!心配すんな」

 

と笑う2人

 

「心配するよ!一晩帰らなかったと思ったら帰ってきて全身血だらけなんだもん!どうしてこんなこと?」

「………神様。僕は弱いです。だから強くなりたい」

 

「ベルくん…。うんボクも全力で応援するよ!だからこんな無茶はもうやめてね」

「神様…。はい!」

「別に無茶じゃねぇだろ」

 

空気を読まないムサシであった




なんかあまり森君暴れてないなと思ったそこのあなた!
これ以上暴れたらそれこそロキファミリアの方々と戦争する可能性でてくるかもだから我慢して

あとFGOに出てくるのは【森長可】
この作品では【森武蔵】

と名前を変えてます
名前だけ変わって見た目も性格もそのままって感じです

説明不足ですみません

さてさてこれから先この作品はしっかり続くのでしょうか
それは作者(俺)の頑張り次第


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第6話

なんか久しぶりに思い出して見てみたら書いてるやつがありました
まあ、今なろうの方を本格的に動かしてるので続くかは分かりません


「賑わってんなァ」

 

人混みの中

そこには見た目が正反対の男が二人いた

 

「そうですね。お祭りですからねー、しょうがないですよ」

 

ベルとムサシである

2人は今怪物祭(モンスターフィリア)というオラリオで有名な祭りに来ていた

 

「んで?この中からあの銀髪を探すってかァ?」

 

とベルが持つあるものに目を向けながらそう聞く

 

「そうですね。見つかるといいんですけど…」

「ま、歩いてりゃみつかんだろ」

 

「……そうですね。気軽に行きましょうか」

「おう」

 

そう言って2人は人混みの中へと入っていった

 

 

「そう言えば、ムサシさんの持つ槍って重いんですか?」

「んぐ?」( '༥' )ŧ‹"ŧ‹"ŧ‹"ŧ‹"ŧ‹"

 

べるはムサシの肩に担がれた槍を見ながらそんなことを聞く

 

「いつもブンブン振り回してるので気になっただけですけど」

「はんははらもっへみふは?」( '༥' )ŧ‹"ŧ‹"ŧ‹"ŧ‹"ŧ‹"

 

なんてことを言いながらベルに槍を差し出す

 

「いいんですか?」

「おふ!もっへみほは!」( '༥' )ŧ‹"ŧ‹"ŧ‹"ŧ‹"ŧ‹"

 

「うわっ!重いですね…」

「ブハハハハハ!ほめーほふはいいんはほ!」( '༥' )ŧ‹"ŧ‹"ŧ‹"ŧ‹"ŧ‹"

 

「……僕には扱えそうにないですね」

「はいほうにははいほうほはははいはたっへのはあふ。むひひやひをふはほうほすんはよ?」( '༥' )ŧ‹"ŧ‹"ŧ‹"ŧ‹"ŧ‹"

 

「そうですね。自分の戦い方ちゃんと磨きます!」

「おう!ほほほーしはぜ!」( '༥' )ŧ‹"ŧ‹"ŧ‹"ŧ‹"ŧ‹"

 

ここで2人の周りにいる人たちの心の声を代弁しよう

 

〈〈〈〈なんでわかるの!?〉〉〉〉

 

ムサシの口の中には食べ物が詰めに詰め込まれていて

普通言葉なんてききとれないのにベルには通じていた

 

「……ごくん!ぷはーっ!んじゃ次どこに行くよ?」

「うーんじゃああっちの方行ってみますか」

 

「おう!」

 

 

「見つかんねェなァ」

「そうですね…」

 

あれから30分ほど

とある人を探していた2人だったが見つからず…

 

「あの銀髪どこにいんだよ…」

「ほんとにどこにいるんでしょう。早くこれを届けなきゃ困るでしょうし」

 

とベルは自分の手に持っているシルの(・・・)財布を見ながら言う

なぜふたりがこうなったのかと言うと、それは数時間前━━

 

 

 

『ムサシさん今日お祭りみたいですから行きません?』

 

と拠点のソファに全体重を預けダラっとしてるムサシにベルは聞いた

 

『あ?あー祭りかァ。いいなァ。行くか!殿様も昨日の夜から出かけてかえってこないから暇してたしな』

『それじゃ準備してきますね』

 

そうして2人は拠点を出て街を歩いてた時の事だった

豊穣の女主人……ムサシが暴れた飯屋の前を通った時

 

『あ!そこの銀髪!大男!待つにゃ!』

『あ?』

『へ?僕?』

 

と声をかけられた方をむくとそこには、豊穣の女主人の定員の1人がいた

 

『はい。これにゃ』

『へ?』

 

近づいてきた定員はベルにとあるものを渡してきた

 

『頼んだにゃ!』

『えーと…どういう…』

『アァ?なんだ?財布かこりゃ?』

 

と頭にhatenaを浮かべていると

 

『アーニャ、それでは言葉が少なすぎますよ』

 

と金髪の定員が現れた

 

『おふたりともいきなりすみません。実は━━━』

 

 

 

 

 

『つまるところはよォ。あの銀髪が祭り行ったっつーのに財布忘れたから届けてくれってことだろォ?』

『そういうことです』

 

『だとよ。どうする大将?』

『ええいいですよ。僕達もお祭りに行くとこですし』

『ありがとうございます』

 

 

 

━━なんてことがあった

 

「つって見つかんなきゃ意味ねえーよな…」

「うーん二手に別れますか?」

 

「あー確かにな。そっちの方がいいかもな」

 

と言ってムサシは歩き出す

 

「んじゃ俺はこっち行くからよ。大将はあっち頼むわ。俺の持つ槍でも目印に見つけてくれや」

「あ、はい!わかりました!」

 

そう言って2人は分かれた

 

 

「あー見つかんねぇな…お?なんだあれ美味そうだな!」

 

あれから分かれたムサシはシルを探すついでに……いや食べ物を食べるついでにシルを探していた

 

「ジジイ!これ5つくれや!」

「ん?お?元気のいいあんちゃんだな。ちょいと待ってろ」

 

「おう!………ん?」

 

とムサシはある異変に気づいた

 

「ん?どうかしたかい?」

「ああいや。なんでもねえよ」

 

(また見られてんなァ。しかも前の時よりだいぶ近ェ。

それにしてもなんだァこの感覚。祭りの余興のモンスターテイムで使うモンスターじゃねェ)

 

「あいよ!あんちゃん!」

「お!あんがとよ!あ、あとジジイ!早めにここから避難しといたほうがいいかもしんねェぜ?」

 

「?おおそうかい」

 

そう言ってまた歩き出したムサシだった

 

 

 

 

 

ここはとある室内

外は祭りで賑わっているというのにそこには女三人男一人

合計4人の人…いやそのうち二人の女神、そして二人の人間がいた

 

(あら?あれは…フフ)

 

「ロキ」

「ん?なんや?」

 

「私はそろそろお暇するわ」

「はあ?まだ話は終わっとらんやろうが」

 

「ごめんなさいね。用事が出来てしまったの。オッタル行くわよ」

 

そう言って女神はオッタルと呼ばれた男を連れて部屋を出ていった

 

「おい!フレイヤちょいま…。はぁ、行ってもうたか…。まあいいか。こうなったらアイズたんと祭りを楽しむだけやし」

 

ムサシの知らぬところでそんな一幕があった

 

 



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