画面越しの君に恋をした。 (トミザワ)
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第1話 俺、ラブライバーやめます。

どうもトミザワです!えっ?しばらくは1作品で活動するって言ってたって?気分が変わったんだよ…

っと言うことで新たなお話が始まりますが、この作品は作者が気まぐれで書いた作品です!過度な期待はしないでください。


ー現実とは残酷である

 

どんなに頑張っても報われない時はある。

 

どんなに妄想したって現実では起きない。

 

 

 

 

 

 

 

 

どんなに2次元の女の子に恋したってその恋は叶わない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーーーー

 

 

 

 

「ふわぁ~」

 

時計を見ると朝の5時だった。普段起きる時間より1時間早いが、また寝る気にもならないので体を起こし階段を下りてリビングに向かう。

 

「あっそうか…2人とも出張か…」

 

テーブルには置き手紙と朝食がおいてあった。俺は朝食を食べて自室に戻る。まだ家を出るまで1時間半ある。それまでにアレをやっておこう。

 

 

「えっと…あった」

 

俺はダンボールを取り出し梨子ちゃんのフィギュアを中に入れた。それからポスター、ストラップなど様々なグッズを入れガムテープで蓋をし、スクフェスのアプリもスマホから消した。

 

 

 

 

 

 

俺、沢田 圭は今日をもってラブライバーをやめます

 

 

 

 

 

 

いつからだろうラブライブ!のSSを読んで嫌気がさしたのは…もちろんラブライブは嫌いじゃない。いつまでも現実にいもしない女の子を好きになっている自分が嫌いになっただけだ…。

 

 

 

ーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

ピンポーン

 

俺はその音を合図に制服に着替えて扉をあげる

 

「よう!一緒に行こうぜ!」

 

扉を開けると友人の直人がそこにいた

 

「おう!いいぞ」

 

ここからはいつもと変わらない毎日が続く、学校へ行き部活をして帰る。そんな毎日の繰り返し。もちろん誰にも自分がラブライバーとは言っていない。残念ながらオタクには厳しいこの世の中…特に俺みたいは高校生はラブライブと言う単語を言うだけで周りの人たちの見る目が変わってしまう。だから俺は必死で学校ではラブライバーを隠している。

 

 

 

 

 

 

ーーーーーー

 

 

 

 

 

「はぁー疲れた。」

 

ふとスマホを見ると某フリマアプリからコメントが来ていた。

 

「そのグッズ凄くレアな奴じゃないですか!ぜひ売ってください。」

 

結局ラブライブ!グッズはネットで売ることにした。とりあえず明日の朝コンビニに行って発送してもらおう。親の許可も得ているので俺一人でも大丈夫なはずだ

 

さよなら…愛しの梨子ちゃん…強く生きていけよ

 

 

推しの梨子ちゃんに別れを告げ、俺はラブライバーを卒業した。

 

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

 

 

「ふわぁ~」

 

時刻は朝の6時。今日は部活の朝練もなく、学校から比較的近い位置に住んでいるので時間には余裕があった。

俺はいつもどおり朝食を済ませ制服に着替える。

 

「とりあえず近くのコンビニによって一回家に帰るか」

 

そう考えてるととある異変に気づく

 

 

「あれ?ない…」

 

発送予定のグッズ入りダンボールがないのだ。おいおいふざけんなよ…発送しますねって送っちゃったよ…

どうしよう…助けて知恵袋さん!

 

『ラブライブやラブライブ!サンシャイン!!のグッズをメーカリに出品して発送も決まったのですが出品したはずのグッズがなくなってしまいました!どうすればいいですか?』

 

「頼む!早く回答来て!」

 

すると一件の通知が来た。開いて見てみると一件の回答がありこう書かれていた

 

『ラブライブ!はわかりますがラブライブ!サンシャイン!!ってなんですか?まぁ発送の件については普通に発送取り消しできますよ』

 

普通に取り消し出来るのね…っていうかラブライブ知っていてサンシャイン知らないなんて珍しいな…

 

「うん?」

 

そう思い入れながら某フリマアプリメーカリを開くと驚きの光景が広がっていた。

 

「なんで出品されてないんだ?」

 

おかしい…昨日確かに出品したし買い取り者ともやりとりしたはずだ。

 

「…っていうかなんだ?この音」

 

フリマアプリに気をとられて気づかなかったが明らかにザァーという異音がする。

 

「雨か?にしては一定すぎるな…」

 

俺は音の正体を確認するためにベランダの窓をあける。

そこには見渡す限りの海があった。

 

「………………」

 

俺は黙ったまま窓をしめる。おかしい…俺は東京の内陸部に住んでいる。海なんてあるわけがない…遺伝子レベルで脳がヤバいと思っているのか顔が青ざめるのが自分でもわかる。

 

ピンポーン

 

普通だったらただの友人である直人が今回は天使に見えた。実際には見てないけどな…俺は猛スピードで階段をかけ降り玄関を目指した。

 

「おい!直人一体どうなって…」

 

俺はそう言いながら扉を開けようとする。

 

 

 

 

 

 

しかし、ふと思った。

 

 

ベランダからは海が見え見知らぬ景色が見えた

 

 

 

果たしてそんな状況で直人が訪ねてくるか?

 

 

 

 

 

 

否である。いるわけがない

 

じゃあ…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

だれ?

 

 

 

 

 

 

 

体の全細胞が危険だ。見てはいけないと言っている。

 

 

 

 

 

 

 

しかしもうあとには退けない

 

 

 

 

 

扉は半分ぐらい開いてしまっている。

 

 

 

 

 

 

 

 

扉の向こうには直人ではない何かがいる

 

 

 

 

 

 

扉がすべて開きその 正体 が明らかになる

 

 

 

 

 

 

「おっはよー!けーくん!」

 

 

 

正体はミカン色の少女 高海 千歌だった。

 

 

 

 

「ごめんなさい人違いです。」

 

 

俺はそう言って扉を閉め全力で自室に戻った。

 

 

父さん…母さん…今僕はとんでもないことに巻き込まれています…

 

 

 

続く




いかがでしたでしょうか?感想、批評、誤字報告お待ちしています。


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第2話 始まりは絶望と不安から

どうもトミザワです。最近やっと空き時間が出来たので投稿も早くなると思います。ただいつもの計画性のなさは変わらないので期待はしないでください笑

あと誤字があれば教えていただけると幸いです。


桜内 梨子_この名前を検索するとこう出る

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

桜内 梨子 架空のキャラクターと

 

 

 

 

これは梨子だけじゃなく他のメンバーでも同じだ

 

 

 

 

 

 

 

それはあたりまえなことである。実際に彼女らは架空の人物であり、物語の一部でしかない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それなのに……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「どうして検索しても出てこないんだよ!」

 

出てくるのは名前の一覧表や占いのサイトばかりでラブライブ!に関するサイトは一つもサーチされなかった。

 

 

 

 

 

「けー君!!いきなり閉めるなんてひどいよ!!」

 

 

 

下では"奴"が玄関の扉を叩く

 

 

 

 

「ダメだ…一回落ち着こう…」

 

 

まず一つ考えられる事は俺がラブライブ!の世界にいること…あるいは俺の頭がイカれたか。

 

とりあえずわかったことは一つだけある

 

 

 

 

 

 

絶対に玄関の扉を開けてはいけないことだ。開けた瞬間元に戻れない気がする…

 

 

 

「けいくーん!早く準備しないと朝練遅れるよ!」

 

 

千歌とは違う少し低い声でそう言われた

 

 

 

この少し低い声…まさか曜か!?

 

 

 

「スー…ハー」

 

 

 

俺は一度深呼吸する。パニックになれば周りも見えなくなる。落ち着いて最善策を考えるんだ…

 

 

いや…待てよ?考える必要なんかないんだ…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そうだ!これは夢だ!

 

 

 

 

 

「よし寝よう。おやすみ」

 

 

 

俺はベッドに入り、目を閉じた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ガチャッ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今、聞いてはいけない不吉な音が聞こえた気がする…

 

 

 

えっ?ガチャッって玄関の鍵開けられたってこと?

 

 

 

 

 

えっ?これって…やばない?

 

 

 

 

 

「千歌ちゃん…さすがにそれは…」

 

 

千歌でも曜でもないこの声…きっと梨子だろう。

 

 

しかし、推しが家に入ってきても喜べない状況である

 

 

 

ギシィと少しずつ階段を上がる音が近づいてくる。

 

 

 

美少女三人が自分の家の階段を登っているだけなのにこれほど怖いことが今までにあっただろうか

 

 

 

そして三人の足音が自室の扉の前で止まる。もうここまでか…

 

 

しかし、曜らしき声の人物がこう言った。

 

 

「ねぇ…もしかしたらけい君具合が悪いんじゃないの?」

 

 

 

ナイス曜! もしかしたらこの流れで「じゃあしょうがないか…」みたいな流れが来ている!

 

 

 

「それもそうね…具合が悪いのに家に押し掛けるのも悪いしね…千歌ちゃん帰るよ」

 

 

ナイス梨子!俺の推しだけはあるな!さぁ千歌!言うんだ!「そっかぁーごめんね!けー君。先行くね!」と

 

 

 

「えー…けー君が二度寝すると思ったから…わざわざ家に入ったのに…それに、けー君起こすためにダイヤさん呼んじゃったし…」

 

 

 

「……………」

 

 

 

今コイツなんて言った?

 

 

 

 

 

ダイヤさん呼んじゃった?

 

 

 

 

しかも起こすためにって言ったよね?

 

 

 

つまり今ダイヤさんは俺を叩き起こす気満々で家に向かってるってことだよね?

 

 

 

それってさ…俺の部屋に入ってくるよね?

 

 

 

 

 

 

 

 

ピンポーン

 

 

ダイヤ警報を発令する前に来てしまった…

 

 

 

 

ガチャと音がし階段をのぼる音が聞こえてくる…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

いいかげんに……起きなさーーーーい!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そう大きな声で言いながらダイヤさんは俺の部屋に突入してきた…

 

 

 

 

 

 

 

「いつまで寝てますの!…ってもう起きてらっしゃったのですね」

 

 

 

「…はい」

 

 

もうやることは一つしかない。

 

 

それは諦めること

 

 

 

「もう降参です…許してください!何でもしますので一生この世界は嫌です!」

 

 

「何を言ってますの?いいから朝練に行きますわよ」

 

 

「なんか今日のけー君ちょっとおかしいね…」

 

 

 

ーーーーーーー

 

 

 

『次は浦の星女学院前。浦の星女学院前です。』

 

バスのアナウンスが次のバス停名を告げる。

 

普段は徒歩らしいが俺の具合が悪そうにみえたのかバス通学となったらしい

 

だがそんなことはどうでもいい。

 

とりあえず頭の中で整理しよう。

 

まずダイヤさんだ…ダイヤさんがもうすでに千歌たちと話していると言うことはアニメでいうと9話以降になるってことか…

 

そして気になることがもう1つ

 

 

「なあ千歌、なんで玄関の扉を開けれたんだ?鍵は閉めたはずだぞ」

 

「えっ?何でって…けー君のお父さんとお母さんがウチに何かあったらって鍵を渡しにきたんだよ?一人暮らしだから不安だからって」

 

 

は?一人暮らし?俺は一人暮らしをした覚えはない。

 

 

「えっ?俺の両親どこ行ったの?」

 

 

「えー!けー君が言ったんだよ?両親がイタリアで働くから何かあった時は幼なじみの千歌に鍵を預けたいって?」

 

 

イタリア?両親は岡山に出張に行って3日後には帰ってくるはずだ…それに

 

 

千歌と幼なじみ?

 

 

プー!プシュー

 

 

「皆さん着きましたわよ」

 

ダイヤさんの言葉に俺たちはバスを降りる

 

 

少し歩くとそこにはアニメで見た校舎が見えてきた。

 

 

 

 

 

きっとどのラブライバーも俺と同じ状況になったら大喜びするだろう…

 

 

しかしよく考えろ。ラブライブサンシャインはあくまでも物語である。つまり話の終わりがあると言うことそうしたら俺はどうなるのか?

 

 

 

消えるのか

 

 

元の世界に戻るのか

 

 

 

それとも一生ここで過ごすのか

 

 

 

 

少し前の俺なら大喜びしているだろう。

 

 

 

しかし今は違う。

 

 

 

 

現実を見ることを決めた俺にとっては今、絶望と不安しかなかった。

 

 

 

続く




いかがでしたでしょうか?私的にはダイヤさんのしゃべり方に結構苦戦しました…ですのでしゃべり方やキャラが少し違う可能性があるので何かあればアドバイスをいただけると幸いです。


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第3話 この世界で生き抜いていく覚悟

どうも!トミザワです!今回までは序章みたいなものでしたのでメンバー全員は登場していませんが、次回からは全員出す予定なのでお待ちください。


 

絶望と不安を感じている中、無慈悲に浦の星女学院の校舎は近づいてくる。

 

 

話を聞くうちにわかったことがある。まず俺はテスト生であることそしてAqoursのマネージャーであることだ。

 

 

 

 

「どうしよう…まずい…」

 

 

 

 

とりあえず帰れる方法を探さなければならない。そのためにはここから逃げ出す必要がある。

 

 

マネージャー?

 

 

 

 

 

この世界で暮らしていく?

 

 

 

 

 

 

死んでもゴメンだ。俺は現実を見ると決意したしもうラブライブからは卒業ししっかり生きていくと決めたんだ!

 

 

ならさっそく行動開始。

 

 

 

 

「うっ…」

 

 

「やっぱり具合悪いの?大丈夫?」

 

梨子が心配そうに話かけてくる

 

「うん…ごめん…先に行っておいてくれ…」

 

「えっ…でも」

 

「大丈夫…あとで追い付くから…」

 

よーしそうだ…そのまま俺を置いて先に行け。そうなれば逃げ出せることが出来る…

 

「わかった…けー君も無理しないで…他のメンバーには伝えておくから」

 

 

よーしいいぞ…計画どおりだ

 

 

「いや、私心配だからここに残るよ。千歌ちゃんたちは先に行ってて」

 

ちょっと曜さん?俺の計画壊さないでくれます?

 

「じゃあ圭くん、あそこのベンチで休も?」

 

「はい」

 

俺は曜に連れられベンチに座る

 

「はいこれ水」

 

曜はそう言って水を渡してくる

 

「大丈夫?つらくなったらいつでも言ってね」

 

俺は曜の顔をじっとみる

 

 

「どうしたの?」

 

 

そこには正真正銘本物の渡辺曜がいる。強く自分の頬をつねるってみた。

 

「痛い…」

 

どうやら本当みたいだ。夢ではなく現実である。

 

 

「いきなり自分の頬つねってどうしたの!?赤くなってるよ!?」

 

曜は慌てたようすで冷たいペットボトルを俺の頬にあてる。

 

 

 

 

そしてその行動を見て俺は思った。

 

 

 

 

 

 

 

 

俺は自分の都合で一人の女の子を悲しませるつもりか?

 

 

 

 

 

俺は現実を見るために逃げようとした。

 

 

 

だがそれは違う

 

 

 

 

 

現実から逃げてることと同じだ。

 

 

 

 

自分の私情で曜の行動を無にすることは出来ない。

 

 

 

 

 

それこそ男が廃る。

 

 

 

 

 

 

マネージャー?やってやるよ。

 

 

 

 

 

 

 

ラブライブ!の世界?喜んで受け入れてやる。

 

 

 

 

 

 

現実を見る?これが現実だ。見るもクソもない

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

逃げるのは止めだ。覚悟を決めろ沢田 圭。

 

 

 

 

 

「よし!行くか!」

 

 

「えっ?もういいの?」

 

 

「ああ。軽い熱中症だったみたいだ」

 

 

「ならいいけど…」

 

曜は心配そうな顔をする。

 

 

「大丈夫。それより早く行こう。他のみんなが待っている」

 

 

 

俺はベンチから立ち、浦の星女学院に向かう。

 

 

 

 

だんだんと歩いていくにつれてその校舎は迫りくるように近づいてくる。

 

 

 

浦の星女学院…実際にはそのような学校はなくあくまでも架空の学校だった。

 

それが今、目の前にある。この校門をくぐれば俺とAqoursの物語が始まる

 

 

 

 

俺は深い深呼吸をして校門をくぐるのであった。

 




いかがでしたでしょうか?今回は序章なのでかなり短くなっております。誤字脱字等あれば報告お願いします。


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第4話 初日から散々な目に遭いました。

どうもトミザワです!今回からいろんなキャラが登場します!キャラ崩壊などあったらアドバイスなどいただければ幸いです


俺は決心したあと校舎へ入り屋上へ向かう

 

「あっ先輩おはようずら」

 

「先輩おはようございます!」

 

「おはよう!我がリトルデーモンよ!」

 

「グッドモーニング!ケイ!」

 

「おはよう!圭」

 

屋上の扉を開けるとアニメで見たAqoursのメンバーたちがそこにはいた。

 

「ああ、おはよう」

 

 

とりあえず、もうラブライブ!の世界なことにはかわりはない。

 

まず俺がやるべきことは転移する前の俺を知ることだ。

 

「なぁ千歌、合宿ってもうやったか?」

 

「ふぇ?やってないよ?もしかして合宿やるの!?」

 

千歌は目を輝かせて俺に聞いてくる。つまりまだ9話と10話の間ぐらいってところか…

 

「いや、そういう予定はないんだ…」

 

そう言うと千歌はしょんぼりとした顔になる。安心しろ千歌、終業式が終わったらそこのポンコツ生徒会長が言い出すからそれまで我慢しろ

 

 

とりあえずこの世界の時間軸はわかった。あまりヘタな質問をすると不審に思われる可能性がある…質問しまくるのはやめた方がいいかもな…

 

「ほら圭!ボーッとしてないで早くストレッチやるよ!」

 

「へ?俺マネージャーなのに?」

 

「もう!2人1組だったら一人あまるからローテーション組んで余った人とやるって圭が言ったんだよ!」

 

なるほど要は毎回余った人間と組めばいいってことか…で今日は果南さんと言うことね

 

「どうすればいいんだ?」

 

「背中をおもいっきり押して」

 

あぁ…あの股広げて背中押される奴ね…あれすごく痛いんだよなぁ…直人におもいっきり背中押された時はマジで死ぬかと思ったわ

 

「とりあえず押すぞ」

 

俺は果南の背中を押すが果南は一切動じない、さすがと言ったところだろう。

 

「じゃあ交代!」

 

「えっ?何俺もやるの?」

 

絶対嫌だよ?だってあれ骨折れるじゃん。

 

「たまには圭もやってみなよ。」

 

「わかったけど…超優しくやれよ?」

 

「わかったって」

 

そう果南は言うと俺の背中に手を当てる。

そういえばこの世界に転移してきたことによって俺の体に変化とかあるんじゃないか?もしかしたらものすごく運動神経抜群になってるとか!?

言われてみれば背中を押されてもあまり痛くない気がする…

 

「果南、もう少し力入れていいぞ」

 

「そう?じゃあいくよ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

バキッ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

前言撤回全然そんなことなかったわ。って言うか果南さん?いきなり強くするのは違くない?

 

 

「ごめん!いきなり力入れて…って圭?」

 

「………………………」

 

やばい…痛すぎて声も出ねぇ…

とにかくラノベとかでよく見る転生特典とかそういうものはないと身をもって知ることができた。やったね!

 

「ち、ちょっと圭!?大丈夫?」

 

「あー果南ちゃんけー君の腰へし折ったー」

 

あっこれガチでアカン奴や…

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

昼休み

 

 

「だ、だれか…杖を持っておらぬか?」

 

朝練で果南に腰をへし折られた痛みはまだ続いており、歩行もままならぬ状態である。

 

「ちょっと本当に大丈夫?」

 

梨子が心配そうな表情で話しかけてくる…

 

「マイエンジェルよ…大丈夫じゃよ…」

 

「何で天使?って言うかなんでおじいちゃん口調?」

 

「そんなことより早くみんなでお昼食べようよ!」

 

このバカチカ…俺の腰より昼飯を優先しやがって…それに何がつらいって転移したばっかりだから弁当用意するの忘れてたのが一番つらい…

 

「あーごめん俺パス…」

 

「えー!何で!?」

 

「ち、ちょっと食欲がなくて…」

 

本当は正直に言いたいところだが…すでに教科書も忘れており、曜と梨子には助けられてばっかりなのでさすがにこれ以上迷惑はかけられない。ちなみに千歌はずっと寝ていたので一切役に立たなかった。

 

「あれ?さっきけー君、お腹すいたー餓死しそうって言ってなかった?」

 

おい何でコイツよりによって俺の独り言だけは聞いているんだよ…

 

「き、気のせいじゃないか?俺ちょっと用事思い出したから屋上行ってくる!」

 

 

ーーーーーーーーーーーーー

 

と屋上に来たわけだが…別に弁当の件で屋上に来たわけではない。教室いや校舎のなかに居づらくなったからだ

 

この昼休みまでにもう一つわかったことがある。たぶん…いや絶対と言ってもいいほどに俺はこの学校の4割ぐらいの女子生徒に嫌われている。

とくになにかしたわけでもない。女子高という女子しかいない中で男子もいうイレギュラーの俺が入ってきたことで起きたことである。

やはり女子高の中ではルビィみたいな男が苦手な人も少なからずいるその結果こうなったのだろう。

 

いくら沢田 圭賛成派が過半数いたとしても反対派もかなりいると言うのが現実である。しかもケータイの連絡先をみても男友達がいる痕跡も見当たらないので実質ボッチと言う悲しい出来事が今起きている状態である

 

「ちくしょうめえぇぇぇ!」

 

俺は周りに人がいないのを確認し大声で叫ぶ

 

マジでなんなんだこの扱いは。いきなり転移させられて腰をへし折られて、弁当も教科書類も突然の転移によりすべて忘れるし、おまけに一部の生徒から嫌われると言うこの状況…俺を転移させた奴がいるなら一発ぶん殴ってやる。

 

「先輩何してるずら?」

 

うしろを振り向くとそこには花丸と

 

「なんだ善子か…」

 

「なんだとは何よ!あとヨハネ!」

 

やはり善子は堕天使であり、どうやら俺はヨハネ様のリトルデーモンらしい…

 

「って言うかルビィは?」

 

「ルビィちゃんはダイヤさんの手伝いに行ったずら」

 

なるほどならば今聞いとくべきだろう

 

「そういえばルビィって男性恐怖症だよな?俺には大丈夫なのか?」

 

「そういえばアイツあんたには平気よね…」

 

そうなのか…俺だけには平気なのか

 

「っていうかアンタさっき何か叫んでなかった?」

 

「へ?な、何が?さ、叫んでねーし!」

 

「そう…ならいいんだけど」

 

女子校の屋上で叫んでたなんて…そんなことバレたら頭おかしい奴だと思われるぞ

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーー

 

 

帰りのHRが終わり、俺は素早く玄関に向かう今日はAqoursの練習もないため俺は一秒でも早く家に帰るため小走りになる。

 

「ま、待って!」

 

声の方を振り向くとそこには梨子がいた。

 

「どうした?梨子。」

 

推しが話しかけてくるのはありがたいが、今日は早く帰りたいんだ…と言うか元の世界に帰りたいわ。なんなんだよ前の世界より俺の扱い悪いじゃねぇか…

 

「いきなりで悪いんだけどさ…私の家来ない?」

 

「へ?」

 

それって…推しの家に入れるってこと?

 

 

 

続く




評価、感想、誤字報告お待ちしています。


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第5話 謎の男 "直人"

どうもトミザワです!今回は前半が梨子ちゃん回で後半はタイトルみたらなんとなくわかるでしょう!




俺、沢田 圭は現在桜内梨子の部屋にいます。

 

「じゃあ私お茶取ってくるね」

 

「おう」

 

にしても本当にアニメで見た通りだな…一体どうなってんだこの世界。

 

「ん?何か手に触れ…あっ…」

 

俺の手に何か触れたと思い手元を見てみるとそこにはあの薄い本があった。

 

「これもアニメで見た通りだな…」

 

しかし問題は中身である。アニメでも映っていたりしたが誰も中身をしらないであろう。

 

 

 

 

 

 

 

気になるよねー

 

 

ってことで梨子には申し訳ないが中身を見させてもらおう

 

大丈夫だバレはしない。何故なら梨子はこの部屋にくるまで階段を使わなければならない。つまり階段の音が聞こえたら戻せばいいだけだ

 

「ってことでいざ!オープン!」

 

ページを開くとそこには女の子が女の子に壁ドンしてる画像があった。

えっ?女の子が壁ドンするの?されるんじゃなくて?

 

「かぁ~女の子が女の子に壁ドンする時代か…」

 

いわゆる百合ってやつか…。

 

 

 

 

俺はさらにページをめくる。すると今度はイケメンが顎クイをしている写真があった

 

「チッ…イケメンかよ」

 

思わず舌打ちしてしまった。何がイラつくって2次元の世界に行ってもイケメンが最強なことにかわりがないのが腹立つわ。

 

「またイケメンかよ!」

 

さらにページをめくるとまたイケメンが登場した。って言うか顎クイとか壁ドンしてる時点で自分がイケメンって自覚あるよね?なかったらこんなことしてねぇわ!羨ましいわ!

 

「ふぅ…一回落ち着こう」

 

俺はテーブルにおいてあった麦茶を飲む。くぅ~うまい!夏は麦茶!これに限る!

 

俺は自分の麦茶を机に戻した所で思考が一度停止し、ある疑問点が浮かぶ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

なんで俺麦茶飲んでるんだ?

 

 

 

 

 

 

答えは簡単である。そこに麦茶があるからである。

 

 

 

 

 

 

 

 

なんで麦茶があるんだ?

 

 

 

 

 

 

答えは簡単である。梨子が持ってきたからである。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ということは?

 

 

 

 

 

 

 

梨子はすでに部屋に入っていると言うことである。

 

 

 

 

 

 

つまり?

 

 

 

 

 

 

 

俺が梨子の薄い本を読んだのを目撃されたってこと

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

えっ?これもうダメじゃん

 

 

 

脳が危険信号を出したのか冷や汗が止まらなくなる。おそらく梨子は俺の位置からして左側にいると考えられられる。しかし、扉があるのも左側である。つまり逃げることはもう不可能であるということ。

 

「な、何をしているの?」

 

声をする方向を見ると梨子がプルプルと震えた様子で聞いてきた。

 

「え、えっと…読書の方を…」

 

すると桜内は俺が読んでいた本を奪い取りタンスの中に無理やり入れる。

 

「読書?何を読んでいたの?」

 

「えっ…その同人誌を」

 

「同人誌?ちょっと私にはわからないかな…」

 

梨子は満面の笑みで言う。これはあれだこれ以上触れるなってことだ。

 

「そ、そっか…ならいいんだ。で?なんで俺を家にいれたんだ?」

 

これ以上触れると自分の命が危険なので話を変えることにした。

 

「相談があって…」

 

「相談?」

 

いやこの時期に相談ってどう考えてもピアノコンクールについてでしょ

 

「ピアノのコンクールの出場のお知らせが来たんだ」

 

「ほう…」

 

「だけどコンクールの日がラブライブ!予備予選の日と一緒なんだ…」

 

「それでどっちに出るか迷ってると」

 

まぁ予想どうりな訳だが…その相談は本来千歌が答えるべきであり、俺が答えるべきではない。

 

「梨子はどうしたいんだ?」

 

「私は……」

 

梨子は顔を下に向けながら言葉をつまらせる。どうやらまだ決めかねているようだ。

 

「まぁ、どっちを選んでも正解だと思う。ピアノもAqoursも」

 

「そっか…」

 

「ただ千歌だったらピアノを優先させるだろうな」

 

「えっ?」

 

「今度千歌に同じこと言ってみな、絶対ピアノ優先させるから」

 

「どうしてそう思うの?」

 

「アイツはそういう奴だよ。どんなに小さなことでも友達のことを考えて、信じてあげられるような奴だから…」

 

まぁアニメ全話見たから言えるんだけどね

 

「だから今回ははっきりとした答えは出してあげることは出来ない。答えは千歌が持っている」

 

「千歌ちゃんが?」

 

「あいつは絶対ピアノの方選ぶから。これでハズレてたらジュース2本奢ってやる」

 

「わかった。約束ね?」

 

「ああ、じゃあ家遠いから俺はもう帰るわ」

 

 

 

 

 

嘘である。

 

 

家が遠いんじゃない。

 

 

自分の家がどこにあるかがわからないのである。

 

 

 

 

 

今日の朝、突然ラブライブ!の世界に飛ばされたため、パニック状態となり通学路すら覚えていないと言う、人生最大の危機が迫っているのだ。ワンチャン俺、ホームレスになるかも。

 

 

「えっ?圭君って千歌ちゃんの隣に住んでるんじゃないの?」

 

「えっ?」

 

「えっ?」

 

 

「「えっ?」」

 

 

俺は下の階におり玄関の扉を開け、外を見る。

 

梨子の家の隣に千歌の家及び旅館があり、その隣に

 

 

 

 

俺の家がある…

 

 

「あー…今日ちょっと親戚の家に行かなくてな」

 

「えっ?千歌ちゃんが前にけー君は近所に親戚がいないから私が何かあった時のために鍵持ってるんだーって言ってたよ?」

 

 

「い、いや親戚というか友人というか…と、とりあえずもう行くわ!」

 

「う、うん。ありがとう相談に乗ってくれて…」

 

「俺は何もしてないよ。さっさと答えを千歌に聞くんだな」

 

「間違ってたらジュース2本奢りだからね?忘れないでよ?」

 

「忘れないって…それと」

 

「それと?」

 

「本の件は本当にすまなかった。デリカシーがなかったと言うか女の子もこういう本とかよm…」

 

「も、もうあれはいいから!わ、忘れて!」

 

とりあえず謝罪はしといた。よくよく考えたら異性に自分のお宝本読まれるって結構ショックだからな。俺だったらショックで気絶してるレベル

 

「わ、わかった…じゃあまたな」

 

「うん。バイバイ」

 

梨子は笑顔で見送ってくれた。うんいい子だ…

俺はそう思いながら自宅を目指す。と言ってもすぐ目の前なんだがな…

 

 

俺は自宅の扉を開けるために鍵を取り出した瞬間俺の背後に一人の男性が通りかかった。

 

 

 

 

 

 

 

俺は何を思ったのか知らないがほんの数秒その男性に意識がいく。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

直人?

 

 

 

 

 

 

 

小学校のころから一緒だったからすぐにわかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「おい!直人!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

男性は俺の声に振り向く。顔、体格すべてが紛れもない直人だった。しかし、俺はすぐに気づいてしまった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「お前…直人じゃないな?」

 

 

雰囲気というのだろうか…コイツは直人じゃない。直人の皮を被った何かである。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「さすがだね沢田圭君。」

 

直人は俺に対してそう言う。

 

 

 

「お前は何者だ…」

 

 

 

 

 

 

 

 

「残念ながらそれは言うことはできない。強いて言うならお前をこの世界に送った者だ。

 

 

 

 

 

 

「なっ!?」

 

 

コイツが原因だったのか…

 

「いやー初日からおもしろい物が見れて大満足だよ!君は私の予想を大いに裏切ってくれた」

 

予想?何かの実験か?

 

「私の予想は大喜びすると思ったんだがね…でも君は変わっている。大好きなラブライブ!の世界に転移したのにもかかわらず、絶望を抱いている。」

 

「俺はもうラブライバーをやめて現実を見ることを決意したからな」

 

「そうか…君は変人であり興味深いな」

 

なんなんだコイツ

 

「それに驚かされたのはこれだけではない!ラブライブ!の世界に行っても喜びもせずに絶望を抱いているにも関わらず、冷静になり情報を収集しこの世界に順応しようとしている」

 

 

「俺の観察結果などどうでもいい。単刀直入に聞く、なぜ俺をラブライブ!の世界へ送りこんだ?」

 

「それは答えることが出来ないなー」

 

クソ…言い方がいちいち癇にさわる…

 

「ではお前に要求する。俺を元の世界に返してくれ」

 

「あれ?この世界で生き抜く決心はしたんじゃないのかい?」

 

オレはそんなことを口にした覚えはない。コイツ心が読めるのか!?

 

「あくまでそれは帰れないこと前提の話だ。いつまでもパニック状態では生きていけないからな。」

 

「本当に君は変人だね。まぁいい…返してやる。ただしすぐには無理だ。」

 

「いつだ?」

 

「約7ヶ月後だ。」

 

 

 

 

 

 

 

は?コイツはふざけてるのか?7ヵ月後?今7月の後半だから来年の3月ぐらいまでこの世界で暮らすってことか!?

 

 

「ふざけんな!こんな勝手なことが!」

 

「もう決まったことなんでね。まぁ場合によっては1ヶ月短くなるかもしれないからそれに期待するんだな」

 

「ちなみに俺が帰ることが出来たらこの世界はどうなる?」

 

「安心しなこの世界自体は消えはしない。ただ君に関する記憶は全部消えるけどね。じゃあこれからどうするのか楽しみにしてるよ。」

 

「おい!待て!」

 

しかし直人は俺の言葉を聞くことなく消えていった。

 

「クソ!」

 

アイツ何が理由で俺をこの世界に送った?

ただなんとなくわかるのは奴はこのまま俺をほっとく訳がない。何かしてくるぞ…

 

 

 

続く




いかがでしたでしょうか?次回は合宿の前に8月1日は千歌ちゃんの誕生日なため、できれば番外編を書きたい!
まぁ8月1日になっても投稿されなかったら間に合わなかったんだなと察してください。

誤字報告、感想、評価お待ちしています!


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第6話 STPO

どうも!トミザワです!遅れてしまって申し訳ありません!いよいよ今回から合宿回です!それではどうぞ!


 

夏休み初日

 

 

 

気温34℃ 湿度75% お外は多分地獄であろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

そして俺、沢田 圭は現在クーラーガンガンの自室でアイスを食べながらゲームをしています。

 

 

当たり前だ。こんなクソ暑い中誰が外に出るか。こんな暑い中外に出る奴なんて隣にすんでいるアホミカンぐらいだろう。

 

 

「よし!行け!そこだ!」

 

なんかゲームやってる時って一人でも声出しちゃうよねそれにしても涼しい部屋の中でのゲームは最高だぜ!えっ?Aqoursの練習?ナニソレオイシイノ?

 

そういえば今日の朝、ポンコツ生徒会長が屋上に集まれとかラインで言ってたけど、俺はマネージャーであってAqoursじゃないからセーフ。もしそれに俺が含まれても絶対に行かない。きっと行ったら合宿の流れになってメンバーの水着姿を見ることができるが、そのあとに待ち構えている地獄の練習があるから行かん。それに水着姿は家の窓から双眼鏡で覗けば見える。それただの変態じゃん…

 

 

「ふぅ…」

 

 

ようやく1面をクリアしたためセーブをし電源を切る。さすがに長時間のプレイは無理だわ…目が死ぬ。

 

 

 

 

 

prrrrr

 

スマホの着信音がなる。俺は相手が千歌であることを確認し電話に出る。

 

 

『あっ!けーくん!なんで今日来なかったの!?』

 

 

「あー…ちょっと用事があってな。あと合宿は行かないからよろしく。」

 

 

『えっ!?ちょっと待って!なんでその事s…』

 

 

ブチッ

 

 

俺は千歌の返事を待たずに電話を切る。さてここからが勝負だ。合宿に行かないことは伝えたが、あのバカチカのことだから俺を捕まえに来て確実に俺を合宿に参加させるつもりだ。だが俺は合宿に参加するつもりは毛頭ない。遠泳やランニングも嫌だが何より男子が俺一人しかいないと言うのがつらすぎる。あと別に太ってたり、ガリガリな体型ではないが、女子に自分の水着姿を見せたくない。

 

「よし…」

 

俺は財布の中身を確認し、猛ダッシュでコンビニに向かう。

 

沢田合宿阻止作戦フェーズ1だ。やべぇテンション上がってきた。

 

俺は少し離れたコンビニに向かい、保存が聞く食べ物やアイス、飲み物など生活に必要な物を買う。

 

この沢田合宿阻止作戦 通称 STPO (Sawada:沢田 Training camp:合宿 Prevention:阻止 operation:作戦 の略)は長期戦になることが予想される。なぜならまず千歌と梨子が俺の隣に住んでる事。そして合宿でつかうビーチが目の前にあること。この事を考慮して外出が困難と判断したため生活必需品が枯渇しない用に今のうちに買っておくって言う作戦だ。

 

そしてこの作戦は何よりもスピードが命。俺が先に買い物を終わらせて家に着くか、千歌たちが先に家に着くかによってフェーズ2の作戦が大きく変わることになる。

 

「ありがとうございました~」

 

俺は買い物を終え、家の方向へダッシュで向かう。クソッ!買いすぎた!重すぎて体力が持たん!

 

「クックック…見つけたわよ…我がリトルデーモンよ」

 

「この声は善子か!?」

 

「ヨハネ!」

 

あっそこはちゃんと訂正させるんですね…

 

「さぁ!観念しなさい!」

 

そう言って善子はケータイを取り出す。きっと他のメンバーに知らせる気だろう。しかし、見つかることは予測ずみ!こちらもそれ相応の対応方は知っている。

 

「待て。堕天使ヨハネよ。我と取引を結ばないか?」

 

「フッ…このヨハネがそんな物では諦めないわ!」

 

「ちなみに中身はゲリゲリ君アイス イチゴ味なんだが…」

 

「っ!?」

 

えっ?アイス一本でそこまで?こいつチョロくね?

 

「なんなら梨味もおまけであげるぞ。」

 

「だ、駄目よ!ヨハネ!そ、そんなもので…」

 

「いいのか~?期間限定だぞ?俺を見逃すだけで無料で貰えるんだぞ?なんならチョコ味もあげちゃう!」

 

「わかったわ…その取引に応じおうではないか…」

 

善子はそう言い、ケータイをしまう。

 

「じゃあこれな?」

 

俺は約束通りゲリゲリ君を袋に入れて善子に渡す。

 

「確かに受け取ったわ」

 

善子はアイスが入った袋を手に取ると。クックックと笑い出す。

 

「今よ!」

 

「は?」

 

善子がそう言った途端、建物の影から千歌とダイヤさんが突然現れ、俺を取り押さえる。

 

「ヨハネめ!やりやがったなぁぁぁぁ!」

 

「クックック…我がリトルデーモンにしたら頭を使った作戦だったわね。たが、堕天使ヨハネにそんなものはきかぬ!」

 

善子はそう言い、アイスを頬張る。

 

「ちくしょう!俺のSTPOが!STPOが~」

 

「さっきから何を言ってますの!諦めなさい!」

 

「けーくん!話はじっくり聞かせてもらうよ。」

 

「アハハ…って言うか圭君があんなことするとは思わなかったな」

 

ちょっと曜さん?苦笑いしてる暇あったら助けて!あとあんなことってどんな事?もしかして善子と話してた時に使った中二病口調の事?えっ?見られてたの?死にたい…

 

「さて…まず今日なぜ来なかったのか説明してもらえます?」

「えっと…外せない用事がありまして…」

 

「どんな用事ですの?」

 

やべ…適当に用事とか言ったけど何の用事か思いつかない。そもそも親戚もいないし、病院とかだってここら辺土地勘わからないから病気でした!とも嘘をつけない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

詰んだじゃん

 

 

 

 

 

 

 

 

「それは…」

 

ヤバい…ダイヤさんに殺される。助けてマイエンジェル梨子....。俺はそう思いながら梨子の方を向いて無言で助けを求める。

 

「っ!」

 

何故か梨子は俺と目があった瞬間目をそらす。あれ?もしかして俺嫌われてる?

 

 

「けー君!自首するなら今のうちだよ!」

 

千歌さん?大きな声でそんなこと言わないで?まるで俺が犯罪犯したみたいになるじゃん

 

俺はダイヤさんと千歌によって壁へと追い込まれる。

ちくしょう!こうなったら一か八か!

 

「おい2人とも!あそこにμ'sの高坂穂乃果が!」

 

「「えっ!?」」

 

二人は俺の言葉を聞いて後ろを振り替える。よし!今だ!俺は二人が目を離した隙に家の方向へと走り出した。

 

「バカめ!かかったな!」

 

「あっ!逃げた!」

 

「よくも騙しましたわねぇ!」

 

「アハハ…」

 

「行け!善子ちゃん!特訓の犠牲者は多い方が良い!」

 

「ギラン!」

 

「ピギィ!」

 

「何よこの状態は…」

 

よし!作戦どおり混乱させる事が出来た。後ろから堕天使が迫ってきているが、所詮はただの女子高生…俺は運動が得意ではないが、さすがに女子に負けるほどではない。

 

 

 

 

 

この勝負勝ったな!

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

と言うことでね。なぜか合宿当日に俺は海にいます。いや堕天使は撒くことができたんだよ。問題は後ろから果南とか言う体力おばけが来ていることだった。俺はそれに気づかずそのまま現行犯逮捕されましたとさ。

 

 

まぁいい。もう過ぎたことはしょうがない。千歌たちからは何で逃げたの?と追及されたが、さすがに合宿めんどくさいからとは言えずに水着姿が恥ずかしいからと言ったところ「なーんだ」みたいな雰囲気になったのでとりあえず死刑は免れることができた。めんどくさいなんて言ったらダイヤさんに殺されてるところだっただろう。

 

ちなみに水着の件は果南がラッシュガードをを貸してくれたので解決したが、結局特訓はさせられるので作戦は失敗したと言えるだろう。

 

まぁ作戦の詰めが甘かったな。

 

 

 

 

 

 

 

 

ただし堕天使ヨハネ。てめえは許さん。

 

 

FYR作戦開始だ。(fallen angel 堕天使 Yohane ヨハネ revenge 復習の略)

 




英語については間違ってたら許してくれぇ....

感想、評価、誤字脱字等の報告あればよろしくお願いします!


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第7話 合宿

どうも!トミザワです!大変長らくおまたせしました。遅れて大変申し訳ありません。

書くこと自体が久しぶりなので誤字やおかしい部分があれば報告してくださると幸いです。


 

「暑い…」

 

気温33℃ 天気 晴天

 

俺は砂浜でパラソルを立て、座りこむ。ちなみに千歌たちはビーチに到着しだい海に飛び込んだ。なので砂浜にいるのは、善子、花丸、梨子、ダイヤさんと俺の5人だけとなる。

 

「けーくん!」

 

声のする方を見ると千歌たちが手を振ってくる。

 

「けーくんも遊ぼうよ!」

 

「いや、遠慮しとく」

 

「え~!?せっかくの海なのに…」

 

実は泳げないなんて口が裂けても言えない…。中学の水泳の授業も毎回俺だけ沈むという謎現象が起きたのを思い出したわ。なんせ先生に「君は泳いでいるというよりかは溺れている」って言われたぐらいだからな。

 

「行かないの?」

 

中学の頃を思い出していると、梨子が話かけて来た。

 

「まぁ…色々あってな…」

 

本当に色々あったね…。背泳ぎを試してみたらなぜかプールの底まで沈んでいてパニックになったり、クロールで息継ぎしようとしたら沈んでいて死にかけたこともあったな。何で毎回沈むんだろうか?俺は潜水艦か何かかな?いや結局泳げてないから沈没船の間違いですね。

 

「あっ!もしかして泳ぐの苦手?」

 

「は?べ、別に苦手じゃねぇし!む、むしろ得意だし!」

 

ほらもしかしたら、泳ぐのヘタクソだったのは前の世界の話であって、もしかしたらラブライブ!の世界だったらむしろめちゃくちゃ泳げたりして!そんなことないですね。現実見ましょうか

 

「そ、そうなんだ。」

 

うん。さすが、俺の桜内梨子だ。これで『じゃあ泳げ』なんて言われてたら危うく天国に行くところだった。いや嘘ついたから地獄かな?

ちなみに前の世界で俺の桜内梨子なんて言ったら梨子ファンからボコボコにされるので注意。

 

「そ、そういえば海の家はどうなんだ?」

 

「鞠莉さんが、食材用意してくるって言ってたよ。」

 

あっ…用意してくれるのね。ちょっと食材買って来ちゃったよ…。まぁいいか例の"アレ"も買えたことだし、問題ないか。

 

「そういえばあの件は千歌に言ったのか?」

 

あの件とはまぎれもなくピアノコンクールについてである。

 

「ううん。あと千歌ちゃんが言わなかったらジュースおごりだからね?」

 

「別にジュースじゃなくてもいいぞ!」

 

「本当に?約束ね」

 

まぁ俺はあらすじ知っちゃてるから奢るようなことはないんだけどね。

 

「ああ、俺が保証する。」

 

「そっか…。ありがとう相談に乗ってくれて」

 

「別に俺は何もしてないよ」

 

「そんなことないよ…。私、圭君に相談してなかったらきっと千歌ちゃんにも相談できずに一人で抱えこんでいたと思う…。」

 

「まぁまだ相談できてないし、解決もしてないけどな。」

 

「それもそうね。」

 

「圭さん!」

 

声のする方を向くとダイヤさんが、こちらに手招きしている。きっと海の家の件だろう。

 

「じゃあ呼ばれたから行くわ。あとで千歌たちも来るように伝えてくれ。」

 

「わかった」

 

俺は梨子の返事を聞き、ダイヤさんのもとへ向かう。さてそろそろ作戦開始といきますか…

 

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「さて、あなたたちには料理をしてもらいますわ!」

 

 

海の家の清掃も終わり、俺、曜、善子、鞠莉の4人が集められた。どうやら俺は料理担当に選ばれたらしい。

 

「圭くんは何作るの?」

 

食材を用意していると曜が話かけてきた。何を作るか…

俺はそう考えながら横を見る。

 

「クックック……堕天使の涙…」

 

「シャイニー…コンプリート……」

 

とりあえずあの2人は駄目そうだから、無難なものでも作るか。

 

「俺はたこ焼きかなんかでも作るよ」

 

「オッケー♪」

 

曜はそう返事すると、野菜を切り始める。よくよく見ると曜って本当に女子力高いよな。美人だし料理は出来るしスタイルいいし、もうヤバくね?なんで現実世界にはこういう子が少ないの?マジで不思議

 

「さてと…」

 

俺は紙袋を取り出す。まずたこ焼きを作る前にあの堕天使ヨハネ復讐作戦の準備をしようではないか。

 

「善子。疲れただろ?変わるよ」

 

 

「別にこれくらい大丈夫よ。」

 

「いやいや、お前そんなずっと立ちっぱだったら熱中症になるぞ。少し休んでこい」

 

「あ、ありがとう…」

 

善子は少し顔を赤らめながらキッチンを出ていった。一体どこに顔を赤らめる要素があったのか謎だが、とりあえず堕天使の涙はありがたく利用させてもらおう。

 

 

 

 

さて、アニメ ラブライブサンシャイン!の10話と言われたら何を思い付くか…。梨子の『ホント、変な人…』や次話に続く曜ちゃんの嫉妬などあるが、やっぱり合宿回と言えば目の前にある堕天使の涙でしょ!

と言うことでさっそくこれを使って堕天使ヨハネを討伐して行こうと思いまーす。

まずこの堕天使の涙…あくまでも俺の考えだが、そこまで辛くないのでは?

理由はアニメで見た時の反応がルビィ以外の反応がそこまでなかったこと。あっても「辛い~」ぐらいの反応である可能性があること。

 

もう1つは善子自信が辛い物が平気ではないかと言う説。 これはアニメで善子が平気な顔して食べていたからだ。

これでは復讐にならない…。でも答えは簡単。

 

 

改良すればいいんですよ(ゲス顔)

 

 

 

 

まずはたこ焼き機にある奴をすべて取り出す。何故か毎回串で刺すたびに赤い液体があふれ出るのかは触れないでおこう。

 

俺は新しい生地をたこ焼き機に入れ、その中に唐辛子とデスソースを入れる。

 

「うわぁ…」

 

自分で作ってて嫌になっちゃったよ…。絶対辛いじゃんこれ...

 

そして一通り焼き終わったら、器に乗せて完成!

 

 

 

堕天使の涙 改 上手に出来ました~

 

 

だがこれで終わりではない。備えあれば憂いなし!前回の二の舞にはさせない!

 

 

ってことで俺は新たに生地を入れて焼く。今度は中身がデスソースや唐辛子ではなく、普通のタコを入れる。いわゆるこれはダミーってやつだ。善子に怪しまれた時に対して俺がこのダミーを食べれば警戒心が解けるであろうと言う考えだ。

 

 

「フッフッフッ…覚悟してろよ!堕天使ヨハネ!」

 

なんで俺一人でこんなこと言ってるんだろう…。

 

 

さて、一仕事終えたし、浜辺に行って美女のπでも見てくるか!

 

「善子、俺休憩するからよろしくな!」

 

俺は善子に対してそう言い残し、海の家をあとにする。

 

実際的にはaqoursの水着姿を見ただけでもヤバかったが、あまりジロジロ見てると『うっわ…気持ち悪い…』みたいな反応をされそうなので今回は一般の方々で我慢しとこう…。

 

「あっ!けー君!」

 

砂浜を歩いていると千歌に話かけられた。

 

「おう千歌。お前何やってんだ?」

 

「お客さんを呼び込んでるの!」

 

なるほど。どうりで変な看板みたいなのしょってるのね

 

「けー君は何してるの?」

 

「い、いやちょっと溺れている人がいないかパトロールの方を…」

 

「それ絶対嘘でしょ!それにけー君泳げないじゃん!」

 

ちょっと千歌?なに大声でカミングアウトしてくれちゃってるの?

 

「はっ!?お、泳げるし!」

 

「だって中学の頃、毎回水泳の授業でプールの底に沈んでたじゃん!」

 

結局ラブライブ!の世界でも底に沈んでるんですね…

 

「ねぇ~梨子ちゃん!けー君が泳げないくせに泳げるとか嘘つくんだよ」

 

おい!なぜそこで梨子に言いふらす!

 

「アハハ……」

 

一体梨子の笑いが、千歌が言いふらしたことに対する笑いなのか、それとも俺が泳げないことに対する笑いなのか…。ちなみに後者だった場合はすぐさま自殺できる自信がある。

なぜならこういう場合の苦笑いは心の中で『うっわ…泳げないのかよ』と思うけど、口に出したらかわいそうだからとりあえず笑っとく言う、少し優しさが入った笑いなのである。ちなみにこれは中学の時に一番かわいいクラスメイトに実際にされたことである。

 

「なんでけー君泣いてるの!?」

 

「人生にはなぁ…色々あるんだよ…」

 

「そ、そうなんだ…。」

 

 

って言うかなんで現実世界で起きたトラウマを二次元の世界で体験しなきゃならないんだよ。とりあえず俺をこの世界に送った直人は死すべし。

 

あと言いふらした千歌はヨハネと同じ目にあって貰おう。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

「もう………無理ぃ……」

 

 

夕方。なぜか俺はマネージャーにも関わらず砂浜を走っている。

特訓が面倒なのにバレないように家へ帰ろうとしたらダイヤさんにまんまと捕まり、この状態である。

 

しかし、ゴールは目の前。ゴールすればあとは千歌と善子に堕天使の涙(改)を食わせて、家に帰るだけだ!

 

えっ?お前は泊まらないの?だって?ヘタレスーパー童貞な俺が女子9人と寝ることが出来ると思うか?(圧)

 

 

「げーぐん…おんぶじでぇ…」

 

千歌はそう言うと俺の背中に乗ろうとする。

 

「おい!バカチカ!今乗ったら…って痛い!痛い!重い!潰れるから降りろ!」

「なっ!?重くないよ!」

 

「そんなのいいから早くおりろ!って……」

 

 

「「う、うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」」

 

千歌が俺の背中に乗ってきたせいで、俺はバランスを崩し前へ倒れる。それに乗ってきた千歌を支えるため両手がふさがっている。

 

 

 

あれ?これ、もしかして結構ヤバくね?

 

 

 

もちろん手が塞がってるため、顔面から突っ込むことになる。

 

 

 

 

 

 

あっ………終わった。

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

「うーん……」

 

 

 

目を覚ますと見知らぬ天井があった。まさか誘拐された!?いや違いますね。海の家の天井でした。

っていうか砂浜だから多少は顔から突っ込んでも大丈夫だと思ったが、全然そんなことなかったわ。

そして何が残念って膝枕の一つや二つしてくれると思ったのにそのまま硬い床で寝かせて放置されてることなんだか…。

 

「あっ!起きたのね。」

 

 

声の方向に振り向くとそこには梨子がいた。

 

「倒れたらそのまま起き上がらないから心配したのよ?」

 

様子を見る限り、どうやら付きっきりで看病してくれたみたいだ。

 

「なんか悪いな…。他の奴らは?」

 

「みんなは夜ご飯の用意をしてるわよ。まぁあんまり期待しない方がいいと思う……。」

 

まぁ…シャイ煮と堕天使の涙だからな……。

 

 

「そうだ!作戦のこと忘れてた!早くしないと!」

 

俺はすぐさま起き上がりキッチンへと向かう

 

「えぇ!?まだ寝てた方がいいわよ!。それに作戦って何よ!?」

 

「悪いな!迷惑かけたみたいで!あと看病してくれてありがとな!」

 

俺は急いでキッチンに向かう。まずい!早くしないと俺の作った堕天使の涙とダミーがバラバラになってわからなくなってしまう。

 

「善子!」

 

きっと堕天使の涙を皿に盛り付けてるあろう善子を呼ぶ。

 

「いつの間にか起きていたのね。まだ寝ていた方がいいんじゃないの?」

 

「そ、それより俺が作った堕天使の涙は?」

 

「それならヨハネの作った奴と一緒にしたわよ?」

 

「………」

 

 

まずい…。非常にまずい…。一緒にしたと言うことはあのお皿の上に山盛りになってる堕天使の涙にダミーもデスソース入りの奴も全部入ってるってことだよな?

つまり俺が普通にデスソース入りか、通常の堕天使の涙を食べる可能性もあるし、逆に善子がダミーを引く可能性もあるってことか………。

 

「…?どうしたのよ?何かまずかった?」

 

「い、いえ…。とりあえずテーブル運ぼうか....」

 

「えぇそうね…」

 

 

俺は堕天使の涙をテーブルに置く。すでにテーブルにはアニメで見たシャイ煮もあった。

 

 

「で?これを処理しろと…。」

 

「うん。美渡ねえが自分たちで処理しろって…」

 

「申し訳ないデース!」

 

まぁシャイ煮は確かに味は美味しいんだろうが、第一印象魔女のスープみたいだもんな…。確かに間近で見るとこりゃ誰も買わないわ。あと俺の皿に熊の手らしき物が2つ入ってるんだけど、これ食品衛生的大丈夫?

 

「さぁ!どんどん食べて!」

 

俺は恐る恐るシャイ煮を口に運ぶ。

 

 

パク

 

 

 

 

「お、おお!めっちゃうめぇぇぇぇぇ!」

 

 

ヤバい!予想よりも100倍うまい!これは金払ってもいいわ。

 

「本当だ!美味しい!」

 

「おかわりずら!」

 

いやマジで何杯でもいけるわ。ただ一つ問題があるとすればたまに得体の知れない物が入ってるぐらいかな。

 

まぁそれはいいとして…問題は堕天使の涙である。本来の目的は堕天使ヨハネと俺が泳げないことをばらした千歌に堕天使の涙(デスソース入り)を食わせることだが、残念ながら今はそれどころじゃない。

二人に食わせる前に俺が一人で自爆する可能性が十分にある。だからと言ってこの大量の堕天使の中からダミーを見つけだすのは不可能。

 

 

 

残された選択肢はただ1つ

 

 

 

 

 

 

運である。

 

 

 

 

 

 

もはやダミーが当たることを信じて願うしかない。

しかし、ダミーが12個、デスソース入りが24個、ノーマルが36個と確率的にダミー以外の方が当たる確率は高い...。

 

自ら提案して準備した作戦で苦しめられるとは…。

しかし運命は避けられない。

 

犠牲者は多い方がいい。こうなったら全員に食わせよう(クズ)

 

 

「で?この堕天使の涙はどうするの?」

 

ちょうどいいところで千歌が話題に出してきた。

 

「ちょっとさすがになぁ…」

 

 

「ちょっと!何でヨハネのは食べないのよ!」

 

 

やはりさすがに他のメンバーも食べるのはためらってるようだ。まぁシャイ煮よりもヤバそうだしな。

 

 

「そんなに食うのが怖いならみんなで一緒のタイミングで食おうぜ?」

 

「そういえば途中から圭君が作ってたよね?」

 

「あぁ。味は俺が保証する」(嘘)

 

「じ、じゃあみんな行こうか。」

 

 

みんなそれぞれつまようじで刺し、口の近くまで持っていく

 

「じゃあ行くよ?」

 

千歌の合図で口に入れる。頼むダミー来い!

 

口に入れたあとゆっくりと噛む。

中から出てきたのはタコ。

もしかして当たり!?

 

 

 

 

よっしゃあ!日頃の行いが出たな。

 

 

 

さて周りはどうかな?

 

 

 

「美味しいずら!」

 

「本当だ!美味しいね」

 

「美味しいデース!」

 

花丸、ルビぃ、鞠莉まさかのセーフ。

 

 

「な、なんですのこれは!」

 

ダイヤさん、反応と中身の色的にたぶんノーマル

 

 

「うーん。ちょっと辛いかしら?」

 

 

善子。デスソース入りを引くも効果なし。えっ?嘘。デスソースだよ?死んじゃうソースなんだよ?なんでそんな平然としていられるの?

 

「な、にゃにこれ…。」

 

「ゲホッ!だ、誰か!み、水!」

 

「辛い!」

 

「な、なによ!これ!」

 

千歌、曜、梨子、果南もデスソース入りかな?

 

 

とりあえず目標は一部達成できたからよしとしよう。

 

 

「で?何が味は保証するのですの?」

 

 

「圭。もちろんわかってるよね?」

 

 

「……………………」

 

ーーーーーーーーー

 

 

 

 

夕食が終わったあとみんなで皿洗いをすることになった。ちなみに先ほど報復として堕天使の涙を4個ぐらいあーんされて無事に死亡しました。

 

 

「まだ舌の感覚ないんだけど」

 

「自業自得よ…。」

 

「アハハ…」

 

「よし!お皿も片付け終わったから部屋に戻ろうか!」

 

どうやら皆さん部屋に戻るらしい

 

「そうだね」

 

「じゃあ俺は家に戻るわ」

 

 

「「「「「「「「は?」」」」」」」

 

 

 

 

 

 

続く




いかがでしたでしょうか?次回で合宿回が終了する予定です。最近多忙なためまた遅れる可能性があります。大変申し訳ありません。

感想、お気に入り登録、その他誤字脱字等あればよろしくお願いいたします


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第8話 女の子と同じ部屋で寝て意識しない奴なんているの?

どうも!作者のトミザワです!みなさま明けましておめでとうございます!(遅い)

毎回遅れて大変申し訳ありません。今回で合宿編は一応終わります。




 

「えー!?けー君泊まらないの!?」

 

千歌が驚いたように大声で言う。

 

「泊まらないのってお前の家で泊まろうが、俺の家で泊まろうがたいして変わらないだろ。お隣なんだから」

 

「そうだけど!合宿なんだから一緒の部屋で寝るのがお決まりでしょ!」

 

その合宿だから同じ部屋で寝るという理論は一体なんなの?別に部屋ぐらい別々でよくね?

 

「って言うかそもそも何でお前らと同じ部屋なんだよ。」

 

女子(美少女)9人と同じ部屋で寝るとか絶対まともな精神状態じゃいられないわ。特に千歌と果南。なんなの?あの服装は…。ちょっと肌の露出が多すぎやしませんかね?年頃の男の子としてはやはり本能的に目が行っちゃうからやめてほしいんですけど。

 

「ふぇ?駄目だった?」

 

 

いや、ふぇ?じゃねーよ!

 

「駄目に決まってるだろ。よくよく考えろよ。ルビィもいるんだぞ。男の俺が、同じ部屋だったら嫌だろ。」

 

ここはルビィを理由にしよう。

 

「べ、別にケイ先輩だったらルビィは大丈夫です…。」

 

ちょっとルビィちゃん?何で大丈夫なの?男性恐怖症のルビィちゃんはどこへ行っちゃったの?

 

「あっ!もしかして私たちと一緒だと意識しちゃう?」

 

あと鞠莉さん。あなたエスパーかな?

 

「も~ケイったらお年頃なんだから♪さっきから千歌と果南のむn…「イヤァァァァァァァァ!アーメン!ソーラン!ソーラン!

 

 

なんでこのバカ鞠莉は言いふらそうとしてんの?いや!実際胸は見てたけども!それでも周りに言うのはおかしいだろ!こちとら必死すぎてソーラン節歌っちゃったじゃねーか!しかもなんなんだよアーメンって…。

 

 

「ビックリした…。何よ急に大声で叫んで」

 

「いや...ちょっと急に懐かしくなって歌いたくなってな。いや~懐かしいな。HAHAHAHAHA!」

 

「ピギィ!怖いよぉ……」

 

「ど、どうしたの?大丈夫?」

 

「で?おかしな圭は放っておいて、千歌と私がどうかしたの?」

 

果南さんもこれ以上触れないで貰えます?あと放っておかないでちょっとは心配して?

 

「だからさっきから千歌と果南の…むぐっ!」

 

俺は鞠莉の口に手をあて、黙らせる。

 

「ちょっとの時間だけこの鞠莉借りとくわ。」

 

俺はそう言うと鞠莉を海の家の目の前にある砂浜まで連れていく。

 

「一体どういうつもりだ?」

 

俺は鞠莉の口から手を放す。

 

「いきなり口を塞いで人を物みたいに言うなんてひどいデスネ~。」

 

「さらっと周りに言いふらそうとしようとしてる奴が言うセリフじゃねぇぞ。それ。」

 

「言いふらすってことは実際千歌と果南の胸を見てたのは事実なのね♪」

 

「ぐっ……」

 

しまった…。まんまと罠にかかってしまった。

 

「何が望みだ…」

 

俺がそう聞くと鞠莉は何か企んだのかニヤニヤする。

まずい…聞かなきゃよかった…。

 

「私たちと一緒に寝てくれたら、言わないであげてもいいけど?」

 

うん。絶対言うと思った。

 

「いや...さすがにそれは…」

 

別に嫌というわけではないが、理性がもたん。

 

「じゃあ千歌と果南に…」

 

「わかりました。よろこんで寝させていただきます。」

 

「GOOD♪じゃ決まりね♪」

 

納得はいかないが、言いふらされるよりはマシだろ。

たぶん…。

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

駄目だ!寝れねぇ!

 

 

 

 

 

現在、おそらく夜の11時~12時あたりだろう…。

やはり今からでも自宅に戻って寝るべきか?

というかよく皆さん異性と同じ部屋なのに眠れますね。

 

 

「へ、へへへ」

 

あと上でぶら下がってる堕天使がさっきからずっと笑っていてさらに眠れないんですけど。

とりあえず目をつぶって横になればそのうち寝れると父親が言っていたのを思い出したので、俺は目をつぶり寝ようと努力する。

 

 

 

「梨子ちゃーん」

 

 

目をつぶっていると隣から声が聞こえてきた。そういえばアニメでもこんなシーンあったな。っていうか前にピアノコンクールについて相談された事があったが、あれでよかったのだろうか?一応アニメ通りだと一度梨子はラブライブの方を選ぶはずだ。

まぁそこは千歌と梨子にまかせておけば大丈夫だろう。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

翌日

 

 

「け、圭…。大丈夫?」

 

「……大丈夫に見えるか?」

 

結局一睡も出来ませんでした。いや無理でしょ。俺だって年頃なんだよ?意識するに決まってんじゃん。っていうか途中で抜け出して家で寝れば良かった…。

 

「そんなことより!今日こそはお客をドバドバと入れて稼ぎますわよ!」

 

どうやら俺の寝不足よりお金の方が大切らしい…。果南にしてもダイヤさんにしても俺に冷たくない?なんならみんな冷たいまである。

 

「さぁ!圭さんも早く料理を」

 

あげくの果てには働けと?

 

「ブラック企業」(ボソッ)

 

「何か言いましたか?」

 

「い、いえ…何も。」

 

ひぇぇ…怖いよぉ…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「つ、疲れたぁ…。」

 

「まぁまぁの売れ行きですわ。」

 

まぁ途中で曜がカレーを作ったのがよかったな。マジであれは美味しかった。あとダイヤさん顔が怖いです。一体あのしっかりもののダイヤさんはどこに行ったの?あと何でラブライブ!の生徒会長はこぞってポンコツなの?

 

「ダイヤさん。俺眠いんで先戻ってます。」

 

「何を言ってますの?」

 

ダイヤさんは俺の肩をガシッと掴みながら言う。いや何を言ってますの?ってあなたこそ何を言ってますの?仕事終わりましたよね?まだ何かさせる気?

 

「寝る前にラブライブ!の講義を行いますわ。」

 

講義?あー…そんなのあったねぇ。

 

「あの欠席の方は」

 

「駄目に決まってますわ!」

 

デスヨネ~…。

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ダイヤさんのラブライブ!講義は結局美渡さんの威圧により、中止になることになった。

 

これでようやく寝ることができr…

 

「けーくん。」

 

なんですかね千歌さん。すぐにでも布団に入って寝たいんですけど。

 

「どうした?」

 

「あっ…ううん。なんでもないよ。ごめんね?眠いのに呼び止めちゃって…。」

 

どうやら俺の眠たいオーラを感じたらしい。

 

「別に少しくらいだったらいいぞ」

 

「ううん。長くなるからいいよ。梨子ちゃんの件で相談したいことがあったんだけど…。」

「よし。今すぐ聞こうじゃないか。」

 

マイエンジェル梨子のためならどんなに眠かろうが頑張れる気がするわ。

 

 

本当にけー君って梨子ちゃんのこと好きだよね……。

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

俺たちは話をするために千歌の旅館を出て砂浜に向かう。まぁこの時期で梨子についての相談となったら100%ピアノの件だろうな。

 

「相談と言ったが、ピアノコンクールのことか?」

 

「やっぱり知ってたんだ…。」

 

「まぁ梨子から相談されたからな。」

 

「それでけー君はなんて答えたの?」

 

「どっちを選んでも正解だと思う。あと千歌に聞いてみろと言って、色々あって今ジュース2本奢るか奢らないかで賭けてる。」

 

「なにやってんの……。」

 

千歌は呆れたように言う。てか千歌に呆れられるって相当だぞ俺

 

「どっちを選んでも正解か…。」

 

「間違ってはないだろ。」

 

そう。決して間違ってはない。ラブライブ!もピアノもどちらも大切でどちらを選んでも正解だ。

 

「実はね、私は梨子ちゃんにはピアノの方に出てほしいの。だってラブライブ!もピアノも同じくらい大切な話だから。でもね…それって梨子ちゃんに対して失礼なんじゃないかなって。」

 

「失礼?」

 

「うん。だってせっかく自分の中で答えを出したのに今さら考え直してって言うのは…。」

 

失礼か…。まぁなんとなく言いたいことはわかる。

 

「別に言うぐらいはいいんじゃない?最終的に決めるのは梨子だ。それに自分でも気づかない心の叫びってものがあるだろ。」

 

なんだよ。気づかない心の叫びって…。余計なことを言うんじゃなかった…。

 

「ごめん。変なこと言ったな。」

 

「そうだね。けー君は昔から変だよ。」

 

この世界の俺は昔から変なのね…。

 

「でもその変な言葉のおかげで解決したよ。ありがとうけー君。」

 

そう言って千歌は旅館へと戻っていった。

 

 

さて、俺も部屋に戻って寝るとしまs…。

 

「順調かね?圭くん。」

 

なんでみんな俺の睡眠を妨害するの?まぁそれはいいとして…。この低い声は…。

 

「お前か…。直人……。」

 

 

 

 

 

 

続く

 




いかがでしたでしょうか?

作者は現在、五等分の花嫁にハマっております。ちなみに二乃推しです。

圭「そんなことどうでもええわ!はよ投稿せい!」

作者「うるせぇい!これでも頑張っとるんじゃい!」

圭「頑張ってると言うんだったら五等分の花嫁見てないでバレンタインの日に番外編投稿しろよな?」

作者「それは…その…ね?」

※番外編は投稿できたらします。


感想、批評、誤字.脱字報告などよろしくお願いいたします。

またアドバイス等何かあればよろしくお願いいたします!


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番外編
番外編 高海 千歌



千歌ちゃん誕生日おめでとう!と言うことで今日は番外編です。




 

『デートやってはいけないこと』

 

俺はスマホの検索サイトに打ち込み検索する。

 

『デートでやっちゃいけないNG集29選!』

 

検索すると一番上にこのような言葉が出てくる。まずこれを見て思ったことは

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

29個もあんの?絶対無理じゃん。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

7月31日午後5時 俺は自室のベットで寝転びながら頭を悩ませていた。明日8月1日は千歌の誕生日プラス千歌とのデートの日である。事の発端は約2週間前、俺が「誕生日プレゼント何がいい?」と聞いたところ「けー君とどこか遊びに行きたい!」と言われたことが始まりである。もちろん最初は断ったのだがあの捨てられた子犬みたいな顔されちゃったらねぇ…

 

 

 

「はぁ…マジでどうしよう」

 

 

何が問題って行く場所は俺が決めるってのがつらいんだよな…。非モテの俺にどうしろってんだ…

 

 

 

俺はスマホを使って沼津のデートスポットを探す

 

 

三津シーパラダイスか…凄くいいが、すでに行ってそうだなアイツ。

 

 

 

 

カエル館…これも違う

 

 

 

 

 

ん?深海水族館?良さそうじゃん。なんなら俺が行きたい。まぁカエル館や三津シーパラダイスは近いからいつでも行けるしな

 

 

俺はさっそく千歌にメッセージを送る

 

 

『明日の件だが深海水族館でいいか?』

 

『うん!いいよ!明日けー君ちに行くね』

 

あっ俺の家に来るのね…

 

『わかった』

 

『楽しみにしてるね!』

 

oh…プレッシャーが…

 

 

ーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

pipipipi…

 

俺はアラームを止める。時刻は朝の7時。俺は朝食を用意するため下の階へ降りる。俺がこの世界に来て約2週間が過ぎて一つわかったことがある。それは親がいないと色々と大変なところだ。この世界の俺の親は月に2回仕送りをしてくれているが、毎日コンビニ弁当ではさすがにお金が足りなくなってくる。健康にも悪いしね。

 

と言うことで俺も自炊することにしました。まぁ父さんも母さんも共働きだったから料理の腕前は大丈夫だろう

 

だがめんどくさい…

 

 

俺は洗面所に行き顔を洗った後キッチンへ行き冷蔵庫から卵を取り出s..........あれ?

 

「卵がない…」

 

おかしい…昨日確認した時一個だけあったはずなのに冷蔵庫の中には1つもない。ってなんだろう…このいいニオイは

 

「けーくん!朝ごはんできてるよ!」

 

あ!なるほどね~そうかそうか千歌が作ってくれたのかーそれなら納得

 

 

 

 

「するかー!」

 

「どうしたの?いきなり大声で…」

 

どうしたの?じゃねぇよ。それはこっちのセリフだわ!なんで家にいるんだよ。

 

「どうして千歌が俺の家に…」

 

「あー昨日深海水族館に行くのは決めたけど時間決めてなかったから早めに行こうと思って…」

 

あっ…そういえば時間決めてなかったな

 

「にしても早すぎないか?何時に俺の家来た?」

 

「うーんと…6時くらい?」

 

いや早いな

 

「と言うか前にも言ったけど勝手に入らないでください!」

 

「えー」

 

えーじゃねぇよ。空き巣の被害にあったら真っ先に千歌を疑うわ

 

「はぁ…もういい。早く朝ごはん食べようぜ」

「うん!」

 

にしても千歌って料理得意だっけ?旅館の娘だから期待する反面千歌の性格的にできない気もする。

 

テーブルにはパン、ベーコン、目玉焼きがあった。

 

まずは目玉焼き。におい見た目ともに問題なし

 

 

俺は目玉焼きを箸で半分に切って口の中に入れる

 

 

「…美味い」

 

普通に美味しい。たぶん俺よりもうまく作れるんじゃないか?

 

「どう?美味しい?」

 

「普通に美味しいぞ」

 

「ほんと!?やった!」

 

へぇー意外にも料理できるんだな。次はベーコンにしてみよう

 

 

見た目はまぁまぁ焦げてるがこれぐらいなら問題ないだろ

 

俺はベーコンを口の中に入れる

 

 

 

 

 

 

 

味は…うん…ものすごくしょっぱい!水が欲しくなる。

 

 

 

 

 

「どう?」

 

いや、そんな上目遣いで見ないでくれますかね…

 

 

「お、美味しいよ」

 

「やった!」

 

 

うむ。この笑顔さえ見れれば俺はどんなに飯が不味かろうと毎日食べてもいいだろう。

 

 

「じゃあ食べ終わったら早く行こうよ!」

 

「ああ、その前に着替えさせくれ」

 

ーーーーーーーーーーー

 

 

「着いたよ!」

 

 

うん。思ったよりもすごく遠かった。バス乗って1時間半とかヤバいでしょ…

 

「とりあえず中入るか」

 

俺たちは券を買って中に入る。

 

「あっ!これ私このぬいぐるみ持ってる!」

 

千歌はそう言い水槽に指を指す。俺はその水槽を見るとかわいいタコがいた。

 

「へぇーかわいいタコだな。メンダコっていうんだ」

 

「違うそっちじゃないよ!」

 

俺は隣の水槽を見る。しかし、どう見てもダンゴムシしかいない。えっ嘘…お前このぬいぐるみ持ってんの?

 

「うわぁ…」

 

「ちょっと露骨に引かないでよ!カワイイじゃん!」

 

「…カワイイか?」

 

「カワイイです!」

 

その後俺たちは冷凍シーラカンスを見てお土産コーナーに移動する。

 

 

「このぬいぐるみかわいい~」

 

千歌はそのぬいぐるみが欲しいのか財布を開ける。

 

「…………」

 

そしてフリーズ。わかるよ…高いもんねこういうところのお土産って

 

「ほしいのか?」

 

「う、ううん!大丈夫!」

 

絶対嘘だよね?もう目を見ればわかるもん。

 

俺はぬいぐるみを取ってレジへ向かう。

 

「いいよ!大丈夫だから…」

 

「いや、俺が欲しいだけだから」

 

俺は会計を済ませ千歌の方へ向かう。

 

「はい」

 

俺は千歌に先ほど買ったぬいぐるみを渡す。

 

「で、でも」

 

「あー...よくよく考えたら置く場所なかったかからお前に渡すよ。」

 

「あ、ありがとう」

 

「腹減ったし、なにか食べようぜ」

 

「うん!」

 

 

ーーーーーーーーーー

 

 

 

 

「美味しそう!」

 

俺たちは少し離れたところにあるカフェに行くことにした。

 

 

「ねぇけー君!二人でこれ食べない?」

 

千歌がメニューを見せるとフルーツパフェが写っていた

 

「別に俺は甘党だから全然平気だが千歌は大丈夫か?結構な量あるぞこれ」

 

「大丈夫だよ!」

 

本当に大丈夫かよ…甘党だけど一人でこれ食うのはさすがにきついぞ…

 

「すいませんこれください!」

 

「お客様。そちらはカップル専用となっております。」

 

 

What?カップル専用?チョットナニイッテルカワカラナイ

 

えーとなになに…なるほど証明のためにハグしなきゃならないのね

 

「だってよ千歌」

 

「私は別にいいよ//」

 

「じゃあ俺もそれで」

 

「かしこまりました。ではハグの方を」

 

「はーい」

 

「…………」

 

「ファ!?」

 

えっ?普通に話聞き流してたんだけど…もしかしてこれハグする流れ?

 

「いいよ//」

 

千歌は顔を赤くしながら手を広げる。

 

落ち着け沢田 圭よ。男を見せろ!無心だ!無心!

 

「いくぞ…」

 

「うん//」

 

俺はゆっくりと千歌を抱擁する。するとそれと同時に柑橘系のいいニオイがする。

 

「は、はい!これで終わり!いいですよね!」

 

「はい。しばらくお待ちください。」

 

俺は千歌から離れるとすぐさま椅子に座る。

 

何が驚きって東京ですらこんなのやってるところ少ないのにまさか沼津でやってるとは思わなかったわ。あと千歌が普通にハグを受け入れたことにびっくり。

 

「お待たせしました。」

 

店員の方向を向くとめちゃくちゃ大きいパフェを持っていた。えっ?でかくね? 写真より大きいじゃん普通写真より小さいんじゃないの?

 

「ではごゆっくり」

 

 

ーーーーーーーーーーーー

 

 

 

『次は伊豆・三津シーパラダイス。次伊豆・三津シーパラダイスです。』

 

「千歌起きろ。着いたぞ」

 

「うーん…」

 

結局パフェを食べたあと家に帰ることにした。それにしても今日は体力よりかは精神面がゴリゴリ削られた気がする。主にカフェでな

 

「今日は楽しかったぞ。ありがとな」

 

「ううん。お礼を言うのはこっちだよ。ぬいぐるみも買ってくれたし…」

 

「どういたしましてと言うべきかな?また機会があれば行こうぜ。じゃあな」

 

「うん。バイバイ」

 

俺は別れを告げ、家に入る。

 

「ふぅ…うまくいってよかったぁ…」

 

とりあえず成功と言えるじゃないか?よかった…3日かけて計画した甲斐があったぜ!と言ってもいく場所とかは前日に決まったんだけどな

 

 

ーーーーーーーーーーー

 

 

私は彼に買ってもらったメンダコのぬいぐるみを抱きしめながら一枚の写真を見る。この写真は今日行ってきたカフェの店員さんからもらったものだ。写真にはハグをして顔を真っ赤にしている私と彼が写っている。

 

 

「えへへ//」

 

私は写真を見てずっとニヤニヤしていた。

 

 

 

 

終わり




いかがでしたでしょうか?ちなみに千歌ちゃんは主人公の沢田 圭に恋をしていますが、千歌自信はそれに気づいていないと言う設定です。

誤字報告、感想等よろしくお願いいたします


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番外編 バレンタイン

どうも!作者のトミザワです!今回はバレンタインデーということで番外編です。

えっ?バレンタインデー過ぎてるだろうだって?


細かいことは気にすんな







遅れて申し訳ありませんでした!


 

2月14日

 

 

 

 

 

 

 

それは恋い焦がれる女子たちの戦いが起こる日。

 

 

 

バレンタインデーである。

 

 

 

 

 

たが最近このバレンタインデーに異変が起きている。

 

 

 

 

友チョコ?自分チョコ?

 

「ふざけるのも大概にsay!」

 

ふざけんな!バレンタインと言うものは女子が男子にチョコレートをあげる日の事をバレンタインと呼ぶんだよ!決して自分とか女友達にチョコをあげる日じゃないんだよ!

っていうかこの二つのせいで俺たち男子が年々チョコ貰えなくなってるんだよ!

 

ちなみにお前はこの2つがなくてもどうせもらえないだろと思った奴、今すぐ俺のところに来い。バイクで引きずり回してやる。

 

あっ…バイクの免許持ってなかった…。

 

まぁ貰えないのは事実なんだけどね…。なんでだろう?中学では貰おうと必死に努力したはずなのに何故3年間でチロルチョコ1個だけだったんだろうか?やっぱり隠しきれない陰キャオーラがあったのだろうか…。

 

だが!今回は違う!

 

 

 

 

 

なんせ俺がいるのはラブライブ!の世界!確実に貰うことを約束された世界なのだ!

 

 

 

いやぁ~。モテる男はつらいねぇ~。

 

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

と思っていた時期が私にもありました。

 

 

 

 

 

あれ?今日バレンタインデーだよね?朝来たらいつもと変わらないんだけど…。

 

 

 

 

「あっ!おはよう!けー君」

 

声の方を振り向くと千歌たちが教室に入って来た。

 

「お、おう。おはよう…。」

 

「なんで今日置いて行ったの!?」

 

「いや、き、今日早起きしたから」

 

ロッカーにチョコが入ってるか確認したくて先に学校に行ったとか口が裂けても言えない…。

 

「それは置いて行った理由になってないような…。」

 

それよりチョコをくれ。

 

 

「あっ!そうだ!今日数学の宿題提出じゃん!まだやってないよ~!お願い!梨子ちゃん見せて!」

 

 

毎回千歌は梨子に見せて貰ってるような…。それよりチョコは?

 

 

「千歌ちゃん。私の貸してあげようか?梨子ちゃん毎回貸してるし」

 

「本当!?ありがとう曜ちゃん!」

 

曜はやさしいな~。で?チョコは?

 

 

「ちゃんと授業の前には返すから!」

 

 

 

うん!きっとこの世界にはバレンタインデーというものは存在しないんだ!じゃなきゃおかしい。

 

 

「あっ!そうだ!」

 

 

千歌はそう言い、カバンの中をあさりあるものを2つ取り出す。

 

「じゃーん!今日はバレンタインデーだから梨子ちゃんと曜ちゃんに買ってきたんだ!」

 

 

 

 

「」

 

 

 

 

「ここって駅前のお店?ありがとう千歌ちゃん!」

 

「ホワイトデーにちゃんと返すから楽しみにしててね。

 

 

そう言い、曜と梨子の二人は席に戻る。

 

 

「さてと、早く終わらせなきゃ!」

 

 

あの千歌さん?早く終わらせる前にチョコを渡してほしいんですけど。あれ?もしかして?俺のはないパターン?

本当は「俺のは?」って聞いたいけど、返答が怖いから聞けない。聞いて「そんなのあるわけないじゃん」とか言われたら不登校になる自信がある。

 

 

 

 

 

いや!待て!沢田圭!もしかしたら恥ずかしくて渡せなかったと可能性もある。まぁ慌てなさんな。気長に待とう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そう思ってたはずだった…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

だが、チョコは貰えず

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

時間だけがすぎていく

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

あれ?気づいたら6限目終わってたんだけど?

 

 

「これやばくね?」

 

 

 

だが!まだ希望はある。何せ今日は部活がある!その時に貰えるはず!貰えるよね?

 

 

 

 

 

「あっ!けー君!」

 

 

 

ほら見たことか!

 

 

「ごめん!今日の部活動なくなったから!」

 

「」

 

は?なんで?いつも人数少なくてもやるよね?

 

 

「ど、どうしたんだ?いつも人数が少ない時でもやってたんじゃないか!」

 

 

「そ、それが…。ちょっとメンバーのみんなで集まってやらなきゃいけないことがあって…。」

 

 

なるほど…。メンバーのみんなで集まってやらなきゃいけないことがあるのにマネージャーの俺が呼ばれてない件について。

 

「じ、じゃあ!そゆことで!」

 

千歌はそう言い、走って行ってしまった。

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

なんで一体こんなことになってしまったのだろう…。

 

 

 

 

 

 

 

 

一体俺の何が悪いのだろう…。

 

 

 

 

 

 

 

 

もういいもんねー!チョコぐらい自分買って食うわ!俺は悪くねぇ!俺の魅力に気づかない彼女たちが悪いんだ!(暴論)

 

 

俺は電車に乗り、駅へ向かう。きっとあそこまで行けば、美味しいチョコが売ってるはずだ。もうこうなったら自分で買って食ってやる。いわゆる自分チョコだ。

いいか?自分チョコだって案外悪くないんだぞ。他人から貰うのとは違って好きなチョコや高価なチョコだって買えるんだからな!

誰だよ自分チョコのこと悪く言ったやつ!俺がぶちのめしてやる!

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

『次は終点。伊豆三津シーパラダイス。伊豆三津シーパラダイスです。どなた様もお忘れものなさいませぬようお願いたします。』

 

 

 

俺は帰りのバスの中で買ったチョコを確認する。

うむ。1箱1800円という学生にはなかなか厳しい値段ではあったが、背に腹は変えられぬ。

と言うか本当にここ二次元の世界ですよね?やけに俺に対して厳しくない?二次元とか言うからモテると思ったのに、バレンタインにチョコすら貰えないんだけど…。

 

 

 

俺はバスを降りて、徒歩で家に向かう。

そういえば千歌が放課後、俺抜きで集まると言っていたが、結局何だったんだ?

 

「フフッ見つけたわよ…。リトルデーモン、ケイよ。」

 

 

メンバー全員で集まると言うことは部活関係なんだろうが…。

 

 

 

「ちょっと!無視するんじゃないわよ!」

 

 

声をする方を向くと、堕天使ヨハネ様がいた。

 

 

「なんだ…。善子か…。」

 

 

「なんだとは何よ!あとヨハネ!」

 

 

「で?なんでお前がここにいるの?お前住んでるところ俺と反対の方だろ。」

 

「よくぞ聞いてくれた…。この堕天使ヨハネが配下なるリトルデーモンたちに…」(以下略)

 

うん。何やらこの堕天使はここに来た理由を説明しているようだが、長いし何を言ってるのかわからん。

 

 

「ヘェーソウナンダー。」

 

俺は適当に返事をし、家のなかに入ろうとする。

 

「ちょっと!聞きなさいよ!」

 

 

「聞いてたよ。堕天使ヨハネがリトルデーモンにあーしてこーしてあーする話だろ?」

 

「全然聞いてないじゃない…。」

 

 

善子は呆れたように言う。

 

「はぁ…。まぁいいわ。はいこれ。」

 

善子はため息をつき、カバンから何かを取り出し俺に渡す。

 

 

「えっ?何これ?」

 

「何って…チョコよ。今日バレンタインでしょ。」

 

 

チョコ?

 

 

あぁ…チョコね。

 

 

 

「チョコだと!?いいのか!?」

 

 

「うるさいわね…。いいに決まってるでしょ」

 

 

マジか…。初めてちゃんとしたの貰ったよ…。しかも手作り。

 

 

「一生ついて行きます!ヨハネ様!」

 

「フフッ…。それでこそリトルデーモンね…。」

 

「そういえば放課後みんなで集まったみたいだが、なんだったんだ?」

 

「アンタまさか他から貰ってないの?」

 

what?他ってどゆこと?

 

「チョコよ。チョコ。本当はみんなで作るはずだったの」

 

みんなで作るはずだったってことはまだ作れてないってことか…。

 

「いや普通みんなで作った方がうまくいくだろ。」

 

「私もそう思ったのよ…。それが隠し味にカレー粉とかタバスコとか入れたら大変なことになっちゃって…。」

 

 

待て。チョコを作るはずなのに、なんで絶対にチョコとは無縁なカレー粉とタバスコを入れるんだよ。

 

 

「だから結局個人個人で作るってことになったのよ…。」

 

なるほど…。だから放課後千歌は急いでたわけか…。

 

「あっ!けー君いた!」

 

声のする方向を見ると千歌たちがこっちに来る。

 

「ごめん!渡すの遅れて!はいこれ」

 

そうすると千歌たちは俺にチョコを渡す。

 

 

千歌、梨子、ルビぃはカップチョコレート。ダイヤさんと果南はクッキー。

花丸と曜はトリュフチョコレート。

 

鞠莉のは…何だかよく分からない物体をくれた。

 

「みんなありがとな。善子から話は聞いてるよ。大変だったな」

 

 

「そうなんだよ~。鞠莉ちゃんがカレー粉入れちゃうから」

 

やっぱりお前か…。

 

「だって…チョコにカレーを入れたらコクが出るってパパが言ってたから…。」

 

それ逆じゃね?カレーにチョコを入れるんじゃないの?

 

 

「じゃあタバスコ入れたのもお前か?」

 

「no!no!ワタシもさすがにそんなものは入れないわよ?」

 

カレー粉入れてる奴が言うんじゃねぇよ!と言おうとしたが、あまり言いすぎると可哀想なので心の中でツッコンでおこう。

 

「で?鞠莉じゃないとすれば…。」

 

 

俺はそう言い善子の方を向く。

 

「ギクッ!」

 

「…お前まさかこのチョコにも…。」

 

「入れてないわよ!食べてみなさい!」

 

俺は善子が作ったチョコを口に入れる。

 

「意外とうまい。」

 

善子のことだからヘタだと思っていたが…。案外出来るんだな料理…。

 

「この堕天使ヨハネにかかればチョコなんて…」

 

「けー君!私のも食べてよ!」

 

「ちょっと遮らないでよ!」

 

「あっ!私も!」

 

 

 

 

 

 

 

二次元…。それは現実世界とは違う世界であり、誰かに作られて出来たもの。

 

 

 

 

 

人も物も景色も何もかも

 

 

 

 

 

 

「ケイ!マリーが食べさせてあげるわ!」

 

 

「ちょっと鞠莉さん!破廉恥ですわ!」

 

 

「まぁまぁ…」

 

鞠莉は俺の口のなかにチョコを入れる。見た目こそあれではあったが、味は意外にもよかった。

 

 

「ホワイトデーに期待だね」

 

果南はわざと俺にプレッシャーをかけるように言う。

 

 

「そうだな。メチャメチャうまいの作ってやるから覚悟しとけ!」

 

 

オレはドヤ顔で答える。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

だが、きっと彼女たちにお返しをすることはできないだろう…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

何故なら

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その時に俺はもうこの世界にいないから…。

 

 

 

 

 

 

 

終わり

 

 

 

 

 

 

 

 




いかがでしたでしょうか?本当はイチャイチャを書きたかったんですが、よく分からない終わり方になってしまいました…。

批評、感想、誤字脱字報告の方お願いたします。





ちなみに圭くんがチョコを返せないのは、ホワイトデーの前に現実世界に戻ってしまうからです。





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