峠最速記『白き龍の復活』 (三坂)
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第一話転校生

どうも初めて投稿します、三坂です。至らない点もございますがどうぞよろしくお願いいたします‼️


今から数年前…赤城峠では突如として現れたある走り屋が話題になっていた。その車はいきなり後ろに現れて一瞬で相手を振り切ってしまうほどの速さで、どんな走り屋でも手に負えない状態になってしまった…。しかしこれだけ有名な走り屋にも関わらずどんなドライバーなのかは誰も知らなかった。しかし…とあるある日その走り屋が突如として峠に現れなくなってしまった。誰もその走り屋の消息を知るよしもなかった…ただその車が白のGTRR32 ニスモ…そしてその走り屋の名は『白き龍』…

 

 

 

 

 

それから数年後…19XX年7月中旬…某市内

?『ああ…暑すぎるぜ…全く…何でこんな日に限って終業式のために半日学校に行かないと行けないんだよ…』

 

?『祐仕方ないだろ…?夏休みに入る前の大事な行事なんだから…、それに半日学校乗りきれば後は家に帰ってくつろげるぞ』

 

祐『まあ確かにそうだけど…三坂…お前今日バイト入ってなかったか?』

 

三坂『あっ…忘れてたw』

祐『おいおい…大事なこと忘れてどうするよ…』

 

あまりの蒸し暑さに愚痴をいいつつ歩いているのは佐々波祐、某高校に通う高校三年生である。大の車好きでテンションがやけに高い、車はマツダNA型ロードスタ-(馬力は160ぐらい)。そしてその隣で祐の愚痴に苦笑いしているのは祐のクラスメイトで親友の鈴木三坂、おとなしい性格であり祐とは正反対の性格をしている。車は親の譲り受けだが持っており、青のスバルインプレッサWRXCG8(馬力は350ほど)。こう見えてドライビングスキルはかなり高く、あのモータースポーツ出身ぞろいの赤城レッドサンズのリーダーである高橋涼介も感心を持つほどであった。(いい忘れてましたが二人ともちゃんと免許持っています)

 

祐『んで、今日どうする?行くのか?峠』

 

三坂『ああ、行くけど…』

 

祐『それなら今日は隣に乗せてくれないか!?』

 

三坂『急にどうした…まあいいけど、何で隣に?』

 

祐『いやぁ俺今ドリフトの練習してるからその参考にと…』

 

三坂『なるほどな…でも俺の車四駆だぞ…?お前のロドスタと駆動形式違うがそれでもいいのか?』

 

祐『別に構わないぜ』

 

そんなこんな話していると学校につき、下駄箱で靴を履き替え、教室に向かう二人、そしていつも通り教室に入り挨拶をする。

 

祐・三坂『おはよう~』

 

クラスメイトA『おっ三坂と祐じゃん、なあなあお前ら聞いたか?』

 

三坂『ん?何が?』

 

祐『えっ!?お前知らないのかよ。今日転校生がうちのクラスにくるんだぜ』

 

三坂『ほへぇ…そうなんだ…』

 

クラスメイトA『んでんでその転校生についてだが、めっちゃ可愛い女子らしいぜ!』

 

祐『マジ!?どんな子なんだろうな~スゲェ楽しみ!』

 

三坂『急にテンション高くなりやがったよこいつ(苦笑い)』

 

そんなこんな転校生についていろいろと盛り上がっていると担任の先生が入ってくる。

 

先生『はいお前ら席付け、ホームルーム始めるぞ』

 

先生の言葉を聞くなりあちこちで友達と話していた生徒が慌てて自分の席へ着席する。その後号令を済ませて先生の話が始まる。

 

担任『今日は終業式あるからな、ちゃんと体育館シューズ持ってきたか?忘れた奴は…いないな、やっぱ夏休み前だから気合い入ってんなw』

 

先生のジョークにクラス全体が和やかな雰囲気に包まれる。

 

担任『んで、報告がもうひとつある。みんなの知っての通り今日からこのクラスの仲間になる子を紹介しよう

よし、入ってきていいぞ』

 

先生の指示で一人の少女が入ってくる。灰色の髪をして頭の後ろで髪をくくって、赤いメガネをかけた少し小柄な体型をしている。一部の生徒からはホォ~という声が漏れる。少し緊張している素振りを見せつつゆっくりと歩いて教卓のとなりに立つ

 

担任『よし、じゃあ自己紹介してもらおうか』

 

?『あっはい!みなさんはじめまして栃木県の栃木西高校から来ました夕波瑞鳳です、まだ至らない点がありますがよろしくお願いいたします!!』

 

自己紹介を終えて一礼するとクラス全体から拍手や歓迎の声が響き渡る

 

担任『はいはい静まれぇ~、じゃあ瑞鳳さんの席は…あそこで』

 

そういって指差した先は教卓から見て右から二列目の最後尾の、三坂の隣の席、担任に軽く礼をして自分の席に向かい着席する。

 

担任『先生終業式の関係でドタドタするから…誰に頼もう…こうゆう時は隣の…三坂!瑞鳳さんにいろいろと教えてやってくれ』

 

三坂『ファ!?わっわかりました』

 

いきなり指名されたため一瞬声が裏返り反射的に席を立つがすぐに元に戻り頷いて座り直す。

 

三坂『えっと…鈴木三坂って言います、分からない事があったら何でも聞いてね』

 

瑞鳳『改めまして夕波瑞鳳です!これからいろいろと宜しくね!三坂君』

 

こうやって女子と面と向かい合って話したことのないため普段とは似合わない口調になる。それでも瑞鳳の明るい笑顔に一瞬見とれるのであったのだ…

 

 

 

 

 

 

 

 



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第二話赤城に現れたR

お待たせしました。いよいよ第二話突入です!!



なんやかんやしているとあっという間に終業式が終わり帰路につく祐と三坂と瑞鳳の三人、あの後いろいろと話を聞いていると引っ越した瑞鳳の家が三坂の家の近くだということで三人揃って帰っていた。

 

瑞鳳『今日はありがとね、終業式で大変だろうにいろいろと教えてくれて』

 

三坂『いやぁ、別に当たり前のことをしただけだからw』

 

祐『でも今日のお前、お前らしくなかったぞw』

 

三坂『仕方ないだろ…こうやって女子と面と向かい合って話したことないんだから』

 

瑞鳳『フフッ((*^-^)』

 

祐『でもお前うらやましいぜ、こんな可愛い子の隣の席で、しかも半日で仲良くなってるんだからよ~』

 

三坂『まあ、そりゃそうだけど今一緒にこうやって喋りながら帰ってるお前も俺と変わらないだろw』

 

そんないつもの雑談を交わしつつ帰っていると祐の家の前につく

 

祐『じゃあ後でな』

 

三坂『ああ、いつもの場所で待ち合わせしようぜ』

 

いつもの約束をして、祐と分かれ、また帰路につく三坂と瑞鳳この後もワイワイ楽しく雑談を交わしていた。

 

三坂『そういえば瑞鳳さんって趣味とかあるの?』

 

瑞鳳『レースとかの実況中継を観ることかな』

 

三坂『ほへぇ~、意外だね、って事は車も好きなの?』

 

瑞鳳『うん‼️大好き。イチオシはやっぱりGTR‼️あのエンジン音がたまらないんだよねぇ』

 

三坂『分かる分かる‼️あの音はクセになるよね!』

 

お互いの車好きという共通しているものがあるためすぐに意気投合して熱く語り合う二人、普段は退屈な帰り道も今日は一段と楽しい時間となっていた。

 

 

 

午前0時赤城峠麓駐車場にて

 

お店も閉まっていてあたり一体静まりかえっている中、駐車場に2台の車が止まっていた。祐のロドスタと三坂のインプレッサだ。

 

三坂『しっかし…こんな遅くに走るなんて初めてだな』

 

祐『まあ今日に限って赤城で交流戦が行われたから仕方ないんだよな』

 

三坂『んで、じゃあそろそろ行くかぁ』

 

祐『そうだな、後お願いだかガチな走りは控えてくれよ…あれされたら腰が抜けちまう…』

 

三坂『分かってるって w』

 

祐『大丈夫かなぁ…(´・c_・`)』

 

そんな会話をしつつインプレッサに乗り込む二人、祐がシ-トベルト締めたのを確認するとセルを回してエンジンをかける。

 

三坂『じゃあ…しっかり掴まってろ‼️』

 

祐に一言かけつつシフトアップして車を発車させてコースに入った直後回転数が跳ね上がり一気に加速していく。第一コーナーに差し掛かるときっちりとブレーキングしてコーナーを通過、出口でホイルスピンさせずに立ちあがり再度加速させる。三坂自身ヒルクライムを得意としているため登りに関しては赤城では最速といえよう

、第一コーナーを立ち上がると次に連続ヘアピンに差し掛かる。これもしっかりとブレーキングで立ちあがり難なくクリアする。静まり返った峠にはハ-ドなブレーキング音が響き渡っていた…

 

 

午前4時頃…三坂達が帰った後赤城峠頂上にて

 

頂上の駐車場には3台ほど車が止まっておりその3台にはレッドサンズと英語で書かれたステッカーが貼られていた。そしてその中の1台黄色のマツダRX-7FD3Sのドアに寄りかかっているのが赤城レッドサンズでNO2でありリーダーである高橋涼介の弟の高橋啓介だ。

 

メンバーA『あれ?涼介さんは?』

 

啓介『兄貴は帰ったよ、残ってるのは俺たちだけだ。』

 

メンバーB『もうすぐ夜明けですね…』

 

啓介『俺たちもボチボチ引き上げるか』

 

静かな峠に響き渡るロータリ-音、薄暗い峠道を照らすように啓介のFDがかけ降りる。コーナーでフルブレーキングからヒール&トゥーで3速から2速にシフトダウンして右へ切り込む。リアタイヤを滑らせつつ綺麗なラインを描くようにしてドリフトをかます。その後立ちあがりでバックミラーを見つめる。後ろには仲間がいたはずだが啓介が本気を出したため置いていかれた模様

 

--やれやれ…本気を出すとついてこれないか…まだまだだな、あいつらも--

 

そんなことを思いつつアクセルを緩めて後続を待つ、しばらくするとコーナーから1台の車が飛び出てくる。

 

啓介『やっと来たか…』

 

メンバーがようやく追いついて来たことに少しやれやれと表情をこぼす…だが後ろの車はもの凄い勢いで近づいてきてFDの後ろに貼りつく。

 

啓介『ん?違う…!うちのメンバーじゃない!?誰だ…ハッ!?まさか…このエンジン音…RB26!ってことは…GTR…R32…だとぉ!?』

 

後ろの車の主がGTRだと分かると啓介テンションがハイテンションになる。というのも啓介はGTRが大嫌いであり、GTR相手だとムキになって負けたくないというプライドが出てくる。

 

啓介『くそったれが…!GTRだからって調子にルル乗るなぁ‼️』

 

そう言葉をはきつつシフトチェンジしてFDにムチを入れる。同時にFDが加速して赤城のダウンヒルを突っ走る

それに続いて後ろのGTRも加速して追いすがる。

コーナーに差し掛かるとヒ-ル&トゥーで3速~2速にシフトダウンして鋭いハンドル裁きで切り込む。派手にリアを滑らせてインのガードレールと余裕の感覚を空けてでクリアする。しかし後ろのRはガードレールにフロントバンパーを擦りつけるかのようにしてドリフトをかましつつFD以上のコーナーワークでクリアする。

啓介は短期決戦で終わらせようとしたがなかなか振りきれないことに焦りを感じていた。

 

--くそったれが‼️何で振りきれないんだ…!?たかがGTRごときにこの俺様が苦戦してるですって!?冗談じゃねぇ…俺は赤城レッドサンズNO2だぞ!--

 

イライラを少し増ししているなかそれでも冷静にフルブレーキからのインをしっかり閉めて抜かれないようにコーナーをクリアする…しかしそんなのお構いなしにGTRはアウトから大胆に抜きにかかる。

 

--何!?アウトからだとぉ!?--

 

あまりにも大胆な動きで啓介の表情が一瞬固まる、その間にもアウトから被せるようにFDの横に並ぶ。そして並んだ状態でコーナーを抜け、GTR特有の加速を生かして徐々に前に出ていく…

 

--……--

 

前に出ていくGTRを見てさらに表情が固まる、白色でニスモのR32…この言葉にマッチする走り屋が一人いた…

 

--なっ何!?白き龍…だと!?--

 

相手が白き龍だったことに驚きを隠せずにいる啓介をよそに白き龍はあっという間に突き放して先のコーナー

で見えなくなった…

その後啓介はFDをスローダウンさせて路肩に止めてうなだれる

 

--信じられん…俺は走り屋の亡霊を見ていたのか…

腹立つぐらいの完璧な走り…GTRをまるで手足よう

に扱っていやがった…、あいつがもし本物の白き龍

ならあいつに張り合えるのは兄貴ぐらいだぜ…--

 

しばらくしてから啓介が車から出てくる、直後遅れていた仲間が合流する。近寄ってきた仲間も顔に冷や汗を垂れ流していた。

 

メンバーA『啓介さん!見ました!?』

 

啓介『ああ…見たよ…』

 

メンバーB『何者なんだよ…あのGTR』

 

--俺のプライドズタズタだせ…俺のホームコースであ

んなに簡単にちぎられるなんて…一体なぜまた姿を

現したんだ?--

 




さあいよいよ本シリーズの主役的存在…白き龍の登場です!!一体なぜ姿を消していたのか!?そしてドライバーの正体とは…!?


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第3話リベンジ《前編

お待たせしました!第3話です!


次の日……高橋宅にて…

一室では高橋啓介の兄で赤城レッドサンズのリーダー、高橋涼介がパソコンでなにやら動画を見ていた…

それは高橋啓介のFDについているドライブレコーダーの動画…昨夜の出来事を啓介から聞き、それを確かめるためにドライブレコーダーを確認していたのだ…

-なるほど…これは…面白いな…-

涼介はドラレコを見つつ静かに微笑んでいた

と、扉がノックして啓介が入ってくる

 

『アニキ、何か分かったか…?』

 

涼介に話しかけながら横の椅子に座る、しばらく動画を見て口を開く

 

『あぁ、これは間違いなく昔赤城で恐れられたあの『白き龍』で間違いないだろう、あれから年数もたってはいるが、車の形状や性能から見て間違いない』

 

『やっぱりか…』

 

涼介の言葉を聞くなり腕を組む啓介

 

『だが…なぜ今になってまた姿を現したんだ?』

 

ふと疑問に思っていたことを涼介に投げかける

 

『わからない…だが…これはこれで面白くなってきたぞ…』

 

涼介は動画を見つつ、微笑んでいた…

 

 

同時刻…赤城峠から少し離れたファミマにて…

 

『ありがとうございました!』

 

ファミマ内からは、聞き覚えの元気な挨拶が響いていた

そうここが三坂と瑞鳳のバイト先、三坂は高校一年からここで働いており、瑞鳳はファミマに興味をもって働くことになった

 

『いやぁ~、三坂助かるよ~、丁度人手が欲しかったから』

 

店の奥から店長である坂野アキヒロが喋りながら出てくる、気長な性格だが、しっかりしていてみんなから信頼されている。

 

『いえいえ、丁度瑞鳳さんがバイト先を探していたので、オススメしただけです』

 

『でも本当に助かったよ♪ありがとうね♪三坂君♪』

 

『どっどういたしまして』

 

そんな平和な会話をしていると店長がふと何か思い出す

 

『あぁそうだ、お前ら聞いたか?』

 

『ん?何がですか店長?』

 

『レッドサンズの高橋啓介って奴いるだろ?それが地元の峠で負けたらしいぜ』

 

『えっ!そうなんですか!?』

 

店長の発言に驚く三坂と瑞鳳、そんな二人を見つつ、話を続ける

 

『俺の知り合いに偶然その場に居合わせた奴がいてな、そいつのいうには、あの高橋啓介があっさりとストレートで抜かされたんだってよ…』

 

『ヒェ…世の中には凄い人がいますね…』

 

『いや、お前も赤城じゃあかなり速い部類に入るんだろ?』

 

『まあ…そうですが…』

 

三坂と店長が会話をしている最中瑞鳳は一人考え込んでいた…

 

-昨日…赤城で見た黄色のFD…もしかして…-

 

そんな瑞鳳を見て気になったのか、三坂が話しかける

 

『ん?どうした?なんか気になることでもあったのか?』

 

『えっ、あっ、ううん《首を振る》なんでもない♪』

 

三坂の問いに対して首を振りつつ、自分の仕事に戻る、

首をかしげつつも三坂も持ち場に戻っていく…

 

そして…その日の夜…瑞鳳宅にて…

 

バイトから帰ると、夕食やお風呂を済ませて、自室で勉強をする瑞鳳…

ふと時計を見ると、時刻は午後8時前を指していた

 

-そろそろ行こうかな…-

 

そう思いつつ机を整理して、部屋を出る…、階段を降りて玄関に向かうと瑞鳳の母親でかつて赤城最速の白き龍と言われた瑞鳳静が電話を終えて受話器をしまっていた

 

『あっお母さん、電話してたの?』

 

『そうよ~、今度お友達とランチに行こうと思って~、それより、今日も走りに行くの?』

 

『うん♪行ってくる♪』

 

そう言い残して車の鍵を持って外へでて駐車場に向かう、駐車場には白の日産スカイラインGTRR32ニスモ、

母親の愛車でもあるが、瑞鳳の愛車でもある…

 

-さてと…今日も一走りしてこようかな…-

 

そんなことを思いつつ、セルを回してエンジンをかける

いいエンジン音が響いて、一二回吹かしてから発進させて、赤城峠に向かう…



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