司令官「え?人類見つかったの?......ふーん。」 (九折)
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序章:導入

以前投稿してたやつ未完だろ?って?
うん。でもまたいろんなの思いつくしねぇ。
あの続きも書いたんですけど(今んとこ数万文字)完結する前に違うの作りたくなったから数ヶ月手つけてない。続けるかもしれないし続けないかもしれない。
開き直っちゃえば、ネット小説なんだから金もらってないし続ける義務はなーい。
好きなものを好きな時に作るのがモットーよ私。

後設定とか名前とかみんな好きなゲームでも一字一句言える?僕言えないから間違ってたり違う名前になってても察してくれ。


バンカー内は慌ただしく、普段の静謐さはなかった。

アンドロイド達にとって慌てることはまずないと言っていいだろう。情報は高速化され、共有され、並列化されていく。

そんなアンドロイド達の総代、司令官も眉間に手を合わせ考え事にふけっていた。

それは10分前に遡る。

 

 

「司令官、至急報告したいことがあります!」

 

最上位緊急通信がバンカーの情報統合室の巨大モニターに9Sの顔とともに映し出される。本来の通信は9Sからオペレーターへと伝達され、オペレーターが司令官に伝える形である。

しかし今回使われた最上級緊急通信は統合室のモニター直結である。

 

「どうした!?」

 

司令官はこのコマンドを使われたことに状況の芳しくなさをすぐに察知する。

モニターに映し出された9Sはカメラをアップから全体を写すように変え、2Bも一緒に写した。2Bと9Sはどこかの施設にいるのか、暗い映像だったがその映像には2人の間に培養液のような液体が入ったカプセルが存在し、中には人型の物体があった。

司令官はとっさに、登録外のアンドロイドかと思ったが、すぐに別の考えに至った。

 

「それは………、なんだ?」

「はい、それが僕とポッドで解析したみた結果、生命体。しかも機械生命体ではなくタンパク質で構成されている肉の体を持っていることがわかりました!」

 

9Sの報告内容が何を表しているのか多くのオペレーターにはわからなかったが、その報告の声がだんだんと喜色の方向へ変わっていくことから、すばらしい成果なのかもしれないと思われた。

9Sの報告でコマンダーは2秒ほどフリーズした。

 

「そ………、それはまさか。」

「はい!」

 

モニターの9Sは画期的な発見をしたという表情で嬉々とした発言した。

 

「そうです!人類は生きていました!!」

 

 

 

 

 

 

これが約10分前の出来事である。

バンカーの喧騒はまさにこの重大な案件によるものだった。

司令官はすぐさま受け入れ態勢をバンカー内に作るようオペレーターとバンカー内にいる手の空いているアンドロイドに指令をだす。最優先事項として。

アンドロイドは呼吸という概念を持っているが、ある程度大気の成分が異なる場所にいても対応できるように作られている。

よってバンカー内の空気成分は地球のそれとは違う。また自動精製工場(物資がある限り、設計図さえあればなんでも作ってしまうバンカー内の工場)を使用し、急ピッチで宇宙船を建造する。

というのもアンドロイドは宇宙空間でも活動できるが、人間はそうはいかない。耐圧、耐寒、耐熱、対放射線、etc

とにかく全ての緊急事態に備えられるように作らねばならぬほどに人間の体は弱く、そして貴重だ。

 

司令官は、熟考していたていた。

なぜ絶滅したはずの人類がここにいるのか?

なぜ保管されている形なのか?

なぜ今まで無事だったのか?

なぜこのタイミングで見つかったのか。

謎は続くばかりだがなんにせよ実物をバンカーに持ってきて保管するしかない。幸いカプセルは移動することが可能なようで、ヨルハ部隊が所持している資源で継続稼働できるようだった。

 

 

 

 

 

 

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ありえないことだと9Sは思った。

人類の発見は栄光である。

月にいるはずの人類は地球にはいない。しかしもし地球に人類が取り残されていて、その1人を自分たちが発見できたのなら最大の功績だ。

情報収集を主とする9Sにはまるで不思議な箱のように、とにかく新鮮なものだった。アンドロイドとは違う見た目、形、色、カプセルを維持するために使われているシステム、言語、全てにおいて新鮮で興奮した。

自身の相棒でもある2Bも普段は感情を見せることを抑えているにも関わらず少し浮き足立っているように見えた。

 

「9S、落ち着いて。ジタバタしても宇宙船が来るにはまだ数時間かかる。」

「そっそうですよね。でっも!2Bもなんだか落ち着きないですよ!」

「そっそう?」

 

2Bにとって、人類はいわゆる神のようなものだった。

信仰対象とでもいうべきか。

命令を遂行することを是とし、完遂することを至上目標に置いている2Bは司令官の司令官のような存在に驚きを隠せなかった。

正直みたことがないのでこれが人類かどうかわからないというのもあるが、相棒の9Sが今までにみたこともないほど喜んでいたのでそういう意味でも微笑ましく嬉しかった。

カプセルに目を向ける。

体の至る所にあるチューブや電極、服はきておらず全裸ではあるが胸の高さほどまで電子機器でびっしりと埋め尽くされており下半身は見えない。

 

「9S、この後はどうなると思う?」

「ふぇ?ん“ん”!………そうですね。おそらくバンカーでカプセルが安全なのかどうかを確認することになるでしょう。開けてすぐ死にましたでは目も当てられませんし。」

 

確かにカプセルが未知の技術なら慎重に行動するべきだと思う。

 

「そして並行して月に連絡を入れるでしょうね。なんせ地球上にはいないとされる人類の発見ですから月に避難している方々も大慌ててでしょう。」

「もしかすると、人類が月からバンカーにくることもある?」

「ええ!あり得ると思います。確認と受け取りもあるでしょうし、もしかするとバンカーごと月に移動という可能性もあります。」

 

9Sの想定に人類に会ってみたいという欲求がわかないわけでもなかった2Bは少しだけ楽しみだった。

まだ見ぬ未知がこの星にはあるのだと知った。

 

 

しばらくして、バンカーから宇宙船が送られて、宇宙船にカプセルを運び込む。パスカルにはまた今度任務を遂行することを伝え、アクセスポイントに向かう。

宇宙船は急ピッチで作られたので、カプセルを運ぶ機能しかなく2人はいつも通りAPでデータ転送で移動した。

 

 

 

 

 

 

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2Bがバンカーの自室で目覚めると、普段の服で起きた。

いつもの黒い夜は舞台戦闘服とは違い、少しだけ白のラインが入っておりデザイン性が高い。また、ベッドから起き上がると少しだけ感覚に以上があり、1、2歩よろめいた。

 

(なんだろう?何か異常が?)

 

2Bはすぐにネットワーク接続を切断し、内部チェックをし始めるが、いつもよりデータ容量が多いだけで異常は見当たらなかった。

何かが欠けている、のではなく情報が多すぎるのだと結論づけた。

もしかすると義体をアップデートされたのかもしれない。

発見された人類のことも含め9Sと合流して情報統合室に向かった。

 

 

 

統合室に入ると司令官は珍しく椅子に腰をかけていた。

情報統合室は未だ慌ただしく、21Oや6Oなども2Bたちに目を向けることもなく忙しそうにしていた。

 

「2人とも、まず座ってくれ。」

 

本来は机や椅子は存在しないのだが、通常時はしまわれているだけで無機質な椅子と机が地面から出てくる。

2人は言われるがまま座る。

しかし9Sが座ったところで一旦体をびくりとさせた後、ゆっくりと腰を下ろした。

 

「さて、まずは2B9S。2人とも今回の発見大儀だと思っている。先ほど月面基地に連絡を入れた。返信はまだ来ないが人類にとっても大きな発見だろう。」

 

9Sは照れ臭そうに頭をかいた。

 

「早速だが我々はやることが山済みだ。もう報告してしまった以上、あのカプセルの中の人類は丁重に扱い、どんな緊急時にも対応できるようにせねばならない。」

「従って今もなお解析は進んでいる。」

「質問よろしいですか?」

「いいだろう。」

「僕がバンカーに転送されてから異様に動きづらいような。体に違和感がありますし、情報取得量も多い。」

「ああそれについてだが、人類を発見したことによって我々にも変化が必要になった。いわば人類により近くならなければならない。というのも、バンカーの酸素濃度は地球のそれとは違う。人類がバンカーの中でも自由に過ごすことができるようにバンカー内もアンドロイドも改造していかなければならないということだ。」

「つまりアップグレードしたと?」

 

2Bは自身が強くなったのかもしれないということに少しだけ喜びを得た。

 

「ああ、直接的な戦闘面で強化を行ったわけではないのだが、戦闘面でも向上する見込みはある。例えば感覚の鋭敏化。これは戦闘面において空気の振動で敵の位置を素早く把握することができるし、耐水は今まで水に触れることができなかったのを改善した。」

 

2Bはまだ見ぬ戦闘面の強化に喜んだが9Sは少しだけ否定的だった。

 

「しかし感覚の鋭敏化は戦闘中の負傷で怯んでしまう可能性が上がるのでは?しかも僕の股間部にあるものはいったい?」

 

ああ、と司令官は2人の前に資料をだす。

 

「これは基本的に秘匿されていた資料だが、人類が発見されて解禁されることとなった。ここまで詳しくはないが一応ネットワークにも上がっている。」

 

2人に差し出された古びた紙の資料には生物の生態と構造などが細かく描かれていた。

 

「人類には男性と女性がいる。その二種が交配することによって子孫が生まれるわけだ。今回発見された人類は男性型で生殖器も当然男性器だった。

そして、人類のあらゆるデータを採取しなければならない私たちは、彼が可能な範囲で実験を行っていかなければならない。

9Sが先ほどから動きづらそうにしているのも、アップグレードされた機体に取り付けられた擬似男性器だ。」

 

淡々と説明される2人。いかに情報収集が得意な9Sでも別枠すぎて聞き入るだけだ。2Bもよくわかっていない様子でとりあえず何をすればいいのだろうかと指令を待っていた。

 

「あくまで早めにアップグレードした義体で任務をしてもらい、慣れてもらうことが目的だ。これからもし仮に彼が目覚めることがあった場合、感覚の共有、すなわち理解こそが最難関であるからだ。

人類は私たちアンドロイドのように並列化することはできない。実体験を言葉や行動で表すことでしかコミュニーケーションは取れない。人類と近しい感覚を持つことで幸福度を高める狙いだ。」

 

9Sはある程度理にかなっている理論に納得した。

過去の男性は男性器を持っていても違和感なく生活していたということでいずれ慣れるだろうと思う。

 

 

 

しばらく、休憩も兼ねてその場で資料を読み込むように司令官は2Bと9Sに伝えると、呼び出しがかかったように席を外した。

 

「2Bは新しい義体、どうですか?」

「違和感は………まだある。でも、いずれ慣れるとは思う。ただ強いていうなら今まであまり感じていなかったが私も色々と服がきつかったり、すれて痛かったりはする。」

「そうなんですね………もしかするとこれからは2Bのスキャンも僕の役目ではなく同じ女性型になるかもしれないですね。」

「それは………できれば指令がない限り9Sに継続して欲しいと思ってる。そのほうが……安心?する。」

「そっそうですか!?良かった!」

 

2Bはうまく伝えられなかったが9Sが喜んでいたのでよしとする。別にスキャンは誰でもいい。でもせっかくなら相棒にしてもらったほうが融通もきくし、不調にも気付きやすい。

 

 

 

司令官が何やら慌ただしく足早に戻ってくると、付き添いのオペレーターに隔離モードを発動させて下がらせる。

すぐに透明な壁が床から伸びてきて四角い部屋を作り出した。

 

「2B、9S今しがた朗報で、カプセルの中にいた人類が正常に目覚めたらしい。どうやら我々が何かしたからというよりは別の要因によるもののようだが。」

 

朗報に9Sは再び興奮するが隔離モードで話が始まったことから任務がくるのかもしれないと踵を返す。

 

「さて早速だが任務だ。2Bと9Sには今まで通り現地調査をしてもらいつつ、新しい義体で性交渉をしてもらいたい。」

「性……交渉?ネゴシエーションか何かでしょうか?」

「いや、先ほどの資料の60ページ目から書かれていることを実践してもらえばいい。私も詳しくは知らないが、早急にデータを収集しなければならない。」

「了解です。」

「了解しました。」

「幸いデータを収集するための第三者を用意する必要はない。擬態のアップグレードで、行為後に自動的にデータは転送される。また、すでに現地の義体は新しいものに換装された。」

 

2Bと9Sは任務遂行をいつも通り是とし、統合室を後にした。

 

 

 

 

司令官は1人白い部屋に残り、物思いに耽る。

 

(人類は絶滅した。しかし仮になんらかの方法であらゆる生体データをかき集められれば、月面の人類の情報とも組み合わせて、人類の再建もできるかもしれない。)

(なんにせよ人類が復活すれば私もこの呪いのような嘘をつく必要は無くなってくる。)

(やはり少し違和感があるな。この義体は。まだ全体の2%しか行き渡っていないが随時増やしていこう。資源も有り余っている。)

(人類の生体データをかき集める………ということは、ほかの生物との差も見つけなければならない。多くの生物での実験も考えられる。)

(彼が目覚めたのは朗報であるが、仕事が増える意味ではタイミングが悪い。機械生命体も活性化している。なんにせよ彼が会話できる状態なのか、生体データを収集する助けを許可してくれるのかにも変わってくる。)

 

指揮官は組んでいた足を解いて、己の股間にぴっちりと張り付いたレオタードをめくる。そこには真っ白な肌につるつるの恥丘があり、布をずらすことによって背筋に電流が走ったような感覚を覚える。

 

(これが本当にアップグレードなのだろうか?)

(あらかじめ『完全義体』のデータがアーカイブの極秘ファイルにあった。)

(これも予期していたことなのか、シナリオ通りなのか。)

 

司令官はゆっくりとレオタードを直して隔離モードを解除し、何事もなかったかのように職務に戻った。

 




次からノーマル2B×9Sが始まるよ。でも前作知ってるなら僕が好きなのご存知でしょう?ぐふふふ
まぁ最近ね。エロCG作ってたし、色々大変でして書いてる余裕なんて本当はないのよ。でもね。わかるだろ?
テスト前には部屋の片付けしたくなるってさ⭐︎

なんか文句あったらコメントにどうぞー。僕は煽り耐性0です。


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第1話 初体験?

本当はセ●クスまでいきたかったんだけど序盤だしちょっとは丁寧に書きたいから我慢してちょ。
いやぁエロCGって作るの大変だよなぁって思う。


2Bと9Sは一旦各々の部屋へと戻り、資料を読み込むこととなった。

2人はぎこちない様子で歩いていたが、2Bの方は「外部には」大きな変更はないので比較的すぐになれたようだった。

 

 

(さて、一旦装備を外して……。)

 

2Bは自室に入ると装備をしまう。光の粒子となって剣は消えるが服の方はそうもいかない。2Bも別に少しいつもと違うというだけであまり手こずらず脱げた。

一糸纏わぬ姿になった2Bは己の体をペタペタと触る。

 

(これは………身体中がペタペタする?)

 

2Bは手や太ももに触ると己の体が少しだけいつもより肌触りが悪いことに気づいた。

2Bは裸のままベッドに腰掛けると、何か情報が載っていないかネットワークを調べる。

 

(ん………これかもしれない。)

 

2Bが見つけたのは掲示板のようなものでそこにはバンカー内のアンドロイド達が自由にコメントできる場所だった。

 

 

 

 

『なんだか体がペタペタする。』

『わかります。もしかすると義体のアップデートかな?』

『私はまだなのでわかりませんが不具合ですか?』

『いや、これはマニュアルによると、【汗】ってものらしいですよ。』

『『『汗?』』』

『はい、なんでも皮膚から発汗という汗を出す行為で体温を下げるのが人類の体温調節機構だそうで。激しい運動したときなどは大量に分泌するもので、乾くと鼻にくる匂いを発するそうです。』

『難儀なものですね。人類って。』

『排気で済ませればいいのになぁ。』

『なので定期的に水浴びをしたほうがいいそうです。幸い耐水性がアップグレードされてますから。』

『へー』

 

 

 

(私は汗をかいているのか………。)

 

2Bはお風呂に入ろうかと思い、腰を上げて一度服を着ようかと思ったところ、ドアの横に何かボタンがあるのが目に入った。

 

(なんだろう?)

 

2Bはバンカー内なのでさほど危険はないと判断してボタンを押す。すると簡易的なシャワールームが壁を割るように出来上がった。

 

(これは………便利。)

 

2Bはそのままシャワーを浴びることにした。

 

 

 

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所変わって9Sの自室では9Sがベッドで悶えていた。

 

(いやいやいや!これはなんというか刺激が強すぎる!)

 

9Sは真面目な性格からか渡された資料をすでに読み終わっていた。

9Sも資料を見ながら身体の特徴を把握するために服を脱いでいた。最初こそ躊躇はなかったものの資料をみて実際に自分の男性型のボデイを見比べて好奇心を満たしていた。

 

【男性の通常時の性器は年齢によって異なるがおよそ5cmである】

 

(5cmもないような?せいぜい3cmくらいしか。個人差かな?)

 

9Sは柔らかく下を向いた自分のペニスをみて首を傾げていたのだが、しばらくして資料を読むにつれ、よくわからない難しい気持ちになってしまった。

 

(なんだかこう………こう、ダイレクトだと………恥ずかしいんだよなぁ)

(2Bも今自分の体みてるのかなぁ?)注:シャワー

 

9Sは医学的に正確に描かれた資料の女性器をみて2Bの性器を想像してしまう。

もう資料は全て頭に入っており、とk路どころおぼろげなところはあるものの何をすれば子供が作れるのかも把握していた。

 

「2B…………。」

 

自室で静かに相棒の名前を呼ぶ。

9Sにとって2Bはただの相棒という言葉では片付けることができないほどに親密さを持った間柄だ。

特に義体がアップデートしてからというものの、自然と胸や臀部に視線が誘導されて、よくわからない恥ずかしさ?のような感覚に心が書き換えられていく。

9Sはベッドに横になりながら壁に顔を向ける。

 

「でも………これから………2Bと。」

 

任務を遂行する、なおかつ自分の大切な相手とさらに理解し合う。

男にとってこれほど大義名分が揃った行為は利点しかない。

知識欲的な意味合いでもとても気になることはある。

資料で読んでもわからないことはいくつもあった。【潮】というものを吹くらしいがそれがどこから出るものなのかよくわからないし、実際一回やったら子供ができるものなのかもよくわかってない。

 

「くっ」

 

9Sは己の股間にある海綿体がゆっくりと顔を上げて硬度をましていくのを感じた。

 

(これが………勃起。)

「落ち着こう………。フーフー!任務………そう、今までの任務のことを考えよう。」

 

9Sは気を紛らわせる。

若干半勃ち状態になったペニスがまたゆっくりと戻っていくのがわかる。

 

(こんなところで勃起なんてさせたら移動ができない。これから2Bと合流するわけだし。)

(とりあえず僕も新設されたシャワーというものを使ってみよう。汗臭いと女性に嫌われる可能性もあると書かれていたし。)

 

9Sはベッドから立ち上がった。

 

 

 

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特殊仕様部屋というものがバンカーには設立されていた。

それははっきり言ってしまえはセックス専用ルームというもので、男女(男性型・女性型)が入って自由に使うことができる部屋だ。

中には大きなベッドとシャワールームにお風呂、テレビやソファー、食料、水、それに小型自動精製機などがあった。

小型自動精製機とは有り体に言ってしまえば「なんでも注文があれば自動で作りますよ機械」で必要な道具を3分で用意することができる。

 

「さっさぁ!とっとりあえず入りますか。」

「わかった。」

 

合流した2人は早速部屋に入った。

 

2Bもシャワーを浴びた後一通り資料を読んだのだが、あまり文章を把握するのが得意ではない………というより嫌いなのでそこらへんは9Sに任せるつもりでいた。

人間であればこのまま部屋を見て回ったり、何か食べたりシャワーを交互に浴びたりなどあるのかもしれないが、2Bは部屋に入ると服を脱ぐ。

「うぇっ!?」

「何驚いてるの?任務を遂行する。」

「そっそうだねっ」

 

9Sも服を脱ぎ始めた。

 

 

 

密室に裸の男女が2人、何も起きないはずもなく…………、何も起きない。

お互いにベッドに正座で相手を見つめあっていた。

しかし見つめあっているところはお互い異なっていて、2Bは9Sの股間を、9Sは2Bの胸部と股間を交互に見ていた。

 

「とりあえず、セックス?というのをやろう。」

「えぇっ!あっうん!じゃっじゃあっ!」

 

9Sが飛び上がるように体を持ち上げて2Bに近寄る。

2Bは流れるような動作でまたをすぐに開いた。

9Sは情報が多すぎて少々パンクしそうな状態だったのだが、その興奮が逆に少しだけ冷静さを戻らせた。

 

(2Bの性器…………性器。これが………。)

 

9Sが資料で見た性器はワレメの上に隠毛が生えているのがほとんどだったが、2Bにはなかった。かといってそれが嫌だったかといえば、むしろ綺麗ではっきりと女性器の形が見えることに喜んだ。

当然9Sのペニスもすでに臨戦態勢でガチガチになっていた。

 

「9S、ここに入れるんでしょう?」

「えっあ!うん。」

 

でも、と続ける。

 

「すぐに挿れると怪我をする可能性もあるらしいから少し触って慣らすね。」

「そう………わかった。」

 

2Bはそういうと自分の両足を両手でそれぞれ膝裏に回して仰向けになり股間部を全て9Sにさらけ出した。

 

(きっ綺麗だ………すごくえっちな気がする。)

 

えっちという言葉を初めて使ったが、人類が生み出した俗語も複数資料に載っていたのですぐに思い浮かんだ。

9Sは人差し指を2Bの股間にピトリと触れさせる。

 

「んっ」

 

2Bの性器は色白で緩やかにピンク色に染まっており、両脇の膣肉がまるで旧人類の女児のようにしまっており一本筋を作り出していた。

9Sはそのままゆっくり中に突き入れると、少し下に指がずれてニュルッと勢い良く入っていった。

 

「ふっんんっ!」

 

静かな部屋に響き渡る艶やかな声。

2Bはとっさに右手を足から外して口に覆いかぶせるように当てた。

 

(なっなに!?何!?)

 

2Bは自分の股間から溢れ出る快楽にそれを快楽と知る由もなく体を震わせる。

絶頂に達したわけではないのだが、異物感と若干の痛み、そして指のザラザラとした皮膚が自分の体内で擦れる刺激が背筋を伝わって頭に雷を落としたかのような錯覚を起こす。

しかし、任務。

拒絶はしない。

9Sもそのまま指を動かす。

静かな部屋に先ほどの艶やかな声がリズムよく響き渡ると同時にゆっくりと水音が響きクチュクチュといやらしい音を奏でていた。

 

「ふっんふっはっ」

 

9Sは指を動かしながら乱れた息を我慢する2Bを見てさらに硬度をまして苦しくなったペニスに左手を持ってきて摩る。

もう尿道からはカウパーが漏れ出しており、タラタラとベッドを湿らせていた。

 

「なっないんっれすっ!もうっ!」

「ああっうっうんそうだねっ!」

 

9Sはもう十分に2Bの股間が濡れていることを確認して己が剛直を上から押さえつけるように水平にして、亀頭を2Bのマン肉に押し付ける。

 

「ふぁっ!」

 

2Bは敏感に濡れそぼった性器に硬くて熱いものが触れて声を上げてしまう。

いざ9Sは己が性器を2Bの秘部につき入れようとするのだが、

にゅるっ

と、肉棒が2Bの性器の上に滑ってしまいうまく入らなかった。

その上初めて痛いほどに敏感になった皮のかぶった亀頭が少しだけ2Bの柔肉に触れたことで恐ろしいほどの快楽を生み出した。

 

「ああぁっ!」

 

9Sの情けない声が室内に響き渡る。

しかし9Sも負けじと何度か挿入を試みるのだがそれでも横に滑ったり下にいったりでなかなか入らなかった。

 

「なっないんっえすっ!早く!」

 

2Bは擦り付けられる微妙な快楽でゆっくりと、まるでコップの水が淵にまで溜まってしまい溢れ出てしまいそうな気持ちになり、顔は紅潮して息は荒くなっていた。

9Sは急かされ焦る一方で、かつ徐々に収束する快楽に争う。

 

「あっごめんん!!あっああ!」

ぴゅるるびゅっびゅびゅー………びゅる…………ぴゅ!

「ふぇっ!?」

 

9Sが何度か意図的でない素股をしてしまい初めての強い快感を味わって射精してしまった。

2Bも最後の擦りがちょうど肉芽に当たってしまい、感電したかと思うほど強い痛みと快楽が全身を走って達してしまう。

 

「ふう!!ああっはぁっんっ!う!…………んっ………んん!」

 

2Bが体を大きく跳ねさせてビクビクと痙攣する。

ベッドのシーツに指をがっしりと突き立てて腰を浮かせ、視界は明滅を繰り返す。

 

(なに!?なになになにっこれっなに!?なっあ…………あふぅ………う!)

 

射精してしまった9Sは腰を前に突き出して顎をひき余韻に浸りながら肩をピクピクさせて鼻息を荒くしていた。

9Sの視界はぼやけたような重たい瞼と2Bの白い張りのあるお腹に己が放った白い白濁した液体が幾重にも広がった小さな水溜りだけだった。

その後恐ろしいほどの倦怠感に襲われる。

 

(すっごい………これは、病みつきに………なるのも、わか………る。)

 

2人は息も絶え絶えといった様子で、ベッドに横たわる。2人の間にあるシーツは2Bの愛液と9Sのカウパーと精液でグチョグチョになっていた。

9Sはなんとか息切れをゆっくりと立て直して、

 

「と……2B、ごっごめんなさい。変なところに出してっしまって……。」

「……………。」

 

9Sはすぐに返事が返ってこないことで若干ものすごく怒っているのではないか?嫌われたのではないか?と焦りを覚えるが、

 

「……だっだいじょ…………うぶ。つっ次は失敗しないよう……にしよう。」

「はっはい!」

 

2Bは単純に恐ろしいほどの快楽を浴びて、すぐに返事を返せる余力がなかったのだ。

想像してみてほしい、初めてのセックスで挿入こそされなかったものの、何度も中を擦られ性器の周りをこねくり回されて、最後は突然のクリトリスへの圧迫。

 

 

 

しかしここまで2Bが感じる、ひいては9Sが感じるのには理由がある。

男なら初めての時は敏感すぎて触るのも痛いくらいで、女は痛みこそあれど快楽は感じない、気持ち悪さと異物感しかないだろう。

しかしアップグレードされた『完全義体』の開発目的は「人類に奉仕するためにあらゆることを可能にできる義体」である。

それは当然性的な奉仕も感覚が研ぎ澄まされ相手がいかに喜ぶか、快楽を純粋に受け取れるかを探求されていた。

ゆえに2Bも9Sも感じやすく、顕著に反応しやすい。

もちろんそれは演技なのではなく、純粋に「感じやすい」のだ。

 

 

 

「とっん!とりあえずっちゃんと………挿れて。」

「はっはい。」

 

9Sの性器は射精して精液を少し垂らしながら首を下に向けていたのだが、9Sは2Bのお腹にぶっかけてしまったことに理由がわからないが支配欲を刺激されて興奮し、ひくひくととろとろになった2Bの秘部を見てゆっくりと硬さを取り戻していく。

再度硬さを取り戻して若干鈴口が痛くなってしまう9Sだったが、先ほどの倦怠感はなくただ目の前のエロい肉穴に突き入れたい欲が痛さを忘れさせた。

 

「ふぅっふぅ!」

(9S………こう……ふんして、る?)

(ちょっと………嬉しいような、恥ずかしいような。)

 

2Bは自分の秘部が今どうなっているかを把握しなくてよかったと後々思う。今の2Bの秘部は愛液がゆっくりと溢れてきており、ピクピクと膣口が痙攣していて男を誘う体位だった。

 

 

 

 

2Bのへそに溜まった9Sの熱い精液がぷるぷると震えた。

 




はい、まぁ次セ●クスになるよ。
とりあえず最初の数話は純愛でいく。前のは即落ち2コマだったからNTR感あんまなかったしねー。
感想とか質問とかあったらお願いします。
配慮とか、こういう風にしてほしいとか。
僕もそうだなって思ったら変えますし。


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第2話 初体験

例によって男の一人称とか口調がもしかするとコロコロ変わるかもしれない。
すまない。
それと結構NieRのエロCGとかエロ絵とかエロ漫画とかエロ小説とか見てるからもしかしたら似てる展開になってしまうこともあるかもしれない。どっちかというとCG作品の方に似るかもしれないからよければCG作品の方を見て保管してくれたりするとなおよし。なんならCG製作者の動画を買ってみよう!(ダイマ)

さてどうぞ!


 

 

 

「21Oさんはどう思いますぅ〜?」

「…………何がですか?」

「そりゃあ見つかった人間さんのこととか義体のアップグレードのこととか。」

 

現在21Oと6Oはお昼休憩中で、食堂にいた。

 

「未知、ですね。」

「あ〜ですよねぇ。人間さんの方もどんななのか全くわからないし、この義体もなんだか身体中押さえつけられてるみたいでっんっなんでしょうねぇ〜。」

 

6Oは腰を折り曲げながら体操のような動きをする。

 

「まぁでも、情報が増えたことは単純な刺激として面白いものではあります。」

 

21Oは紅茶を優雅な姿勢で飲みながら窓に映る地球を見てそう言った。

2人は2Bと9Sと懇意であるために比較的バンカー内で早く義体アップグレードされた。

2人ともオペレーターというだけあって、例の資料を素早く読み解き、過去の人類のアーカイブもハッキングして読み漁ったり見漁ったりしていた。

オペレーターの特権かもしれない。

 

「私も21Oさんほどおっきかったらなぁ〜。」

 

6Oの視線は21Oの胸部に向けられていた。

21Oの胸部はバンカー内でも随一の大きさを誇っており、少し下に向くように釣鐘型のおっぱいだった。

 

「邪魔なだけですよ。」

 

本来、義体に差異などない。しかし、ここのアンドロイドの個性、性格、経験、思考などから自動的に義体の形状がゆっくりと変わっていく。

まだ完全義体になってから1日も経っていないが、せっかくなのでと最初からこの形で製作された。

 

「も〜!殿方は大きなおっぱいが好き、という結果も大いにあるそうなんですよ。大は小を兼ねるとも言いますし!」

「それなら貴方だって十分大きいのでは?」

 

6Oの胸は21Oほどではないにしろ大きく形も良い。先が少しだけツンと張っている。

しかしそう言ったフォローもあまり通じることなく彼女はプリプリとあーだこーだ言っていて21Oはため息をついた。

そういえばと思い出したように21Oが話題を変える。

 

「何やらバンカー内で色々恋愛の動きが広がっているそうですね。」

「恋愛ですか?」

「はい、なんでもアップグレードしてから男女の壁を如実に感じるようになって異性の体に興味が湧くような。」

「あーそれは確かに。私も男性型アンドロイドの体は気になります。やっぱり資料だけじゃあイマイチわかりませんし。」

 

感情を持つことは禁止されているというのがアンドロイドの中の規定にはある。しかしそれは数時間前に改定され、人間とのコミュニーケーションのためにも感情を持たねばならないというようになっていた。

しかしながらそうは言っても今まで表向き感情を持つことは禁止されていただけで、皆それぞれ性格や個性、感情があることなどわかりきっていた。

それを公にするかしないかの違いだったので慣れは早い。

 

「私たちも恋とかしちゃうんでしょうかねー?」

「さぁ?任務ならやりますがめんどくさそうですね。」

「………21Oさんって結構性格老けてますよね。」

「なっ!」

 

食堂に女性の悲鳴が響いたとか響かなかったとか。

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

室内は独特の湿度だった。

2人とも口から吐き出す排気は多く、人類の機能である発汗も絶賛稼働中。

 

「2B、それじゃあいくよ。」

「ん。」

 

2Bはまた先ほどの体勢で股を開き、9Sが体を近づけやすいように足をあげた。9Sはそのまま2Bに膝たちになりながら近づいていき性器を2Bの濡れそぼった秘部に近づける。

 

クチュ

 

「んっ」

 

2Bはピトリと触れた9Sの硬く熱い性器を優しく触り自身の肉穴に狙いを定めさせる。

 

「あっあふ!」

 

2Bのスベスベで白い手が9Sの敏感になった世紀に触れて9Sが声を上げる。

 

(熱い………これが9Sのペニス……ちんちん?だったような)

 

9Sはそのまま、ゆっくりと2Bの秘部に己が性器を突き入れる。

 

ミチミチ

 

「うっぐふぅ!」

 

2Bは指とは異なる太さの異物が2Bの敏感な秘部を押し広げ肉襞を掻き分けて奥へと入ってくる。2Bは9Sのペニスが己の肉襞を擦る度に感度が倍増していくので、頭が真っ白になりそれでも任務のため意識をしっかりと保って声を上げるのを我慢した。

 

「おあっすっっご!い!」

 

一方9Sは背を仰け反らせ性器から送られてくる快楽情報から口をパクパクとさせ、天井を見上げていた。

皮を被っていた9Sのカリは初めて剥かれたもののそれは未だ外気に晒されることなく、2Bのふわふわでプリュプリュの肉襞で無理やり剥かれたままになる。

突き入れる時の快楽に2人は耐えたものの、その先が恐ろしいことをまだ2人は知らない。

2Bはそのまま子宮口ギリギリまで亀頭が来て少しだけ触れて一瞬で仰け反る。

 

「あっあうっふ!」

 

完全に挿入した状態で2B痛みと快楽でおかしくなりそうだった。

9Sも自身の性器が根元まで完全に飲み込まれてしまい、きつい膣内がまるでAIで動いてるかのように刺激してきて、咄嗟に射精してしまいそうになる。

 

「ん!んふっぐ!」

 

(すっ凄い!2Bの性器やばい!もう出そうだ!)

(こっこんなに凄いなんてっ!でもこれ引き抜かないと一往復にっならないんだよねっ?)

 

2Bは9Sがゆっくりと腰を止めたのを見計らって、息をゆっくり吐く。

あまり真面目には見ていなかったがこの後引き抜くまでが1回だと記憶していた。

 

(こんなのをもう一回?股がっじんじんしてっん!)

 

「2Bぃ!じゃあ動くよっお!」

「まっ待っへ!」

「でっでもこのままじゃあ!」

 

9Sはもう限界で今にも射精してしまいそうだった。2Bが意識していないことはわかっていたのだが、腰を動かさず待っているだけでも膣内はぐにぐにと動いている。

9Sはそのまま2Bの制止を無視して引き抜く動作に入る。

2人とももう一度挿入時の刺激がくると思っていた。

誰だって一度大きな出来事(この場合挿入の刺激)があればそれが最高だって思ってしまうものでアンドロイドも例外ではない。

 

 

 

 

9Sが引き抜きに入った途端先ほどよりももっとつんざく刺激が2人を襲った。

 

「あっあああああっはぁっ!!」

「お!んんああ!」

 

2B、9Sと共に叫んでしまう。

考えてみれば当たり前で、男はまるでカリ首を固定された状態で無理やり引き抜かれたように刺激されるし、女は引っ掛かりを持った性器を無理やり引き抜かれて壁が剥がれそうなほど引っ張られる刺激に襲われる。

挿入とはまた違った刺激がくるのだ。

 

ズロロッ!

 

9Sの悪手は、異なる刺激を予想していなかったので腰がびくんと跳ね上がり一気に引き抜く動作をしてしまったことだ。

気付いた時には時すでに遅しといったところで9Sは大きすぎる快楽をまるで一拍遅れてくる波のように全身で受け止めてしまう。

 

「ぐおおおおっおああああっああ!あ!」

 

雄叫びといって差し支えのない声を張り上げながら絶頂を迎え鈴口から先ほどより若干薄い精子少なめの精液が放出される。

 

ぴゅるっぴゅるるるっぴゅ!ぴゅ!

 

2Bはといえば9Sと同じように異なる快楽が下半身から上半身をゆっくり押し上げて来て顔を真っ赤にしながら仰け反る。

 

「ああっあああああうあっ!」

 

ビクビクンビクビクビッ!ビクッ!

 

先ほどよりも深い痙攣を何度もしながら大きな胸を揺らし、愛液をビシャビシャにして放心する。

2Bの大きな痙攣と9Sの一瞬の腰引きで9Sの射精中の性器は真空状態となっていた2Bの性器からぶぽっと音をたてて引き抜かれ、精液は少しだけ2Bの性器に注入されながら外へと射精された。

ぼとぼとっとシーツに愛液と精液の混合液が落ちる。

9Sは二度の射精で恐ろしいほど倦怠感が襲い、体の力ぬけ2Bに倒れこむ。ちょうど9Sの顔は2Bのふかふかの胸に着地して心地よい暖かさと汗臭さ、2Bの匂いで9Sは賢者タイムも合わさって穏やかな気持ちになった。

 

しかし2Bはそうとはいかずに2度目の絶頂の余韻でそれどころではなく、なおかつ無理やり引き抜かれたことで追い打ちをかけられて意識を失う寸前だった。

 

(はっはあああっんふっはっはっはああっ!)

 

しかし幸か不幸か9Sが己の胸元に倒れこんで来て、のちに知る母性に駆り立てられてそっと頭に手をのせる。

 

(あっああないっえすっん……………んはぁ………。かわいい。)

 

2Bはそのままとりあえず性交渉の任務は終わったと思い、ゆっくりと意識が薄れていくのを感じる。

2人はほぼ同時にベッドで寝息を立て始めた。

2Bの性器は少し開いていたもののゆっくりとマン肉が閉じて、まるで膣内に出された精液を吐き出すように綺麗なスジに戻った秘部から白濁液がとろりと漏れ出した。

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

夢を見ていた。

穏やかだけど、どこか悲しい夢。

内容は思い出せないが。あれは自分が何かしてしまったから起きたことだと自覚はある。

 

(いったい何があったんだっけ。)

 

ゆっくりと重い瞼をあげるとそこは白い空間だった。すぐにプシューという音ともに目の前の枠が開き自分を包み込んでいた少しだけ粘性のある緑色の液体が部屋に水たまりを作っていく。

息をするのが辛かったが、何度かむせかえった後なんとか呼吸ができた。

口元にあったホースは取れ、体を押さえ込んでいた器具は収納され自由になる。不思議と倦怠感はなく歩けるような気がした。

 

(ここは………日本の…………施設だったよな?)

 

男はあたりを確認するが自分が入っていたカプセル以外には何もなかった。

男はとりあえず自分の体に異常がないか確認する。

体は長期間眠っていたとは信じられないほどに筋肉でがっしりと構成されていて、皮膚には若干のふやけがあるものの張りと褐色の色を保っていた。

 

(僕は………こんなに体格よかったっけ?)

 

そう思いながら発声の練習をする。

 

「あっあー……….あんー……あいうえおー………問題ないかな?」

 

そのまま体を触り続け、なんとか歩いてみると結構ずっしりとくる。

 

(さすがにうまく歩けないか。歩きずらい。)

 

 

 

ビー!

 

と耳をふさぐほどではないがつんざく機械音が部屋に鳴り響く。すると正面の壁に四角い切れ目ができ、扉のように開いた。

そこには白い服を着た金髪の美麗な女性がいた。

目は緑がかった青色で外国人を思わせる。

 

(誰だ?ロシア人か?敵か?味方か?)

 

情報が少なすぎておぼつかない足で少し屈み臨戦体勢になる。

しかしそれは杞憂なようで、目の前の美麗な女性は美しい動作で無駄なく、地面に跪いた。

 

「お初にお目にかかります。」

 

その態度に若干拍子抜けした男は、ゆっくりと近づいていき。

 

「あの………状況が飲み込めませんが、立ち上がってください。それに出来れば服を。」

 

男は露出趣味などはなく、普通に目の前に気の強そうなお姉さん系美女が現れたので股間を手で隠しながら少し苦笑いをする。

その様子を美女は少しだけにこやかに返した後「かしこまりました。」といって部下に指示を出す。

 

 

 

 

 

しばらくして、LLLサイズの黒いシャツを体にぴっちりと着こなしながら部屋で準備運度をする男性とそれを眺める美女というなんともシュールな空間が出来上がった。

 

「へーじゃあもうおっそろしいほど時間が経ってるのか。」

「はい、私共は月面におられるとされる人類の皆様から任務を仰せつかっており、地球を探索中にあなた様を発見したのです。」

 

男は自分がなぜカプセルで保存されているのか全く覚えていないので聞くことくらいしかなかった。

 

「つきましてはどうされたいか聞きたいのです。」

「どうってのは?」

「有り体に言えば月面に行きたいのか、地球に戻りたいのか。戻る場合護衛をつけます。」

 

男は考える。

なぜこのタイミングで起きたのかはわからない。目の前の信じられないがアンドロイドたちも起こすような処置はしていないらしい。

地球に帰りたいかと言われれば、あまり願望はない。

月面の人類に会いに行くというのもあるが、気が進まなかった。

 

「そうだなぁ。確かまだ返信はこないんでしたっけ?」

「はい、あなた様を見つけて既に数十時間経っていますが一向に回答はありません。」

 

男はそれを聞いて僥倖とし、

 

「しばらくはこのバンカー?で生活しようかな。」

「わかりました。して、申し訳ないのですがお願いがありまして。」

「なに?一応助けてもらってるわけだし協力はするよ。」

 

はい、と司令官が告げるとことのあらましを説明する。

その「お願い」とやらに最初こそ困惑したものの、男はなぜ自分が封印されていたのか何となく察するような気分になったので、快く了承した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 




さーてこっからがどうするかだよなぁ。
しばらくは男出さないでいいか。


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第3話 在来種のデータ

2Bは司令官の私室の前に佇んでいた。

9Sとの初体験を経験してからゆっくりと性交渉の経験を積んで2週間。

2Bは司令官に「2Bだけに話があるから時間があるときに私の私室に来て欲しい。」と言われていたので、9Sがパスカルのお使い任務中にバンカーに戻って来たのだ。

 

「失礼します。」

 

仲が良いとは言え上司。礼節は大事だ。

 

「…………入れ。」

 

入室を許可されて2Bは部屋に入る。

司令官の部屋ははっきり言って恐ろしいほどに汚れていた。といっても2Bは驚くことはなく、脱ぎ散らかされた服やその他を踏まないように気をつけながら入室し、おいてある椅子に腰をかけた。

バンカー内では限られたものしか知らない司令官の私室は汚いと有名である。

司令官は体を重たそうに起こしながらベッドに腰をかけた。

今の今まで寝ていたのかもしれない。

 

「実はお前に特別な任務を課したい。」

「それは、あの任務について………ですか?」

 

2Bには隠された任務がいくつかある。

しかし「違う。」と言われて少しだけ安堵した。

 

「2Bには地球に未だ生息しているあらゆる生命体の生体データのサンプルをとって来て欲しい。」

「生体サンプル………臓物や血液でしょうか?」

「いや、はっきり言えば精液だ。」

 

司令官の回答を少しだけ予測していた2Bに驚きは少なかった。しかしながら「なぜ?」という疑問はある。

 

「後々に2B、お前には見つけた人類、彼の相手をしてもらう可能性がある。彼の遺伝子は人類再建の要になるかもしれない。そんな彼の遺伝子と比較対象が必要になる。」

「………つまりは人間の生体データの差異を調べたいのですか?」

「そういうことだ。」

 

司令官は2Bに顔を向けずに窓の外、地球に目を向ける。

 

「地球で見つかったとはいえカプセルで発見された。現在生身のタンパク質で生きている哺乳類やその他生命体は汚染されている可能性のある地球でなぜ生き長らえたのか、それを解明し、より深く知ることで新たに人類は地球に降り立つ可能性を見つけることができる。」

「わかりました。」

「………嫌か?」

 

2Bは別段嫌そうな顔をしていなかった。

しかし2人とも2週間を人間の女性と変わらぬ感性で生活していて、肉体的にも精神は人間のような心持ちに引っ張られていた。

 

「いえ…………これは9Sには?」

「極秘だ。」

「なぜですか?」

「…………9Sも貴重な男性型アンドロイドだ。士気にかかわる。」

「…………私以外に適任はいないのでしょうか?」

「いなくはない。ただし高度な戦闘力を持ち、セックスをそれなりに理解しているものとなると限られる。」

 

その理論に2Bは納得して、いち兵士として任務を受けることにした。もちろんいやでも最初から受ける気ではいたが、なぜ自分が嫌なのかを理解するために問答を続けたのだ。

 

「了解しました。最善を尽くします。」

「ああ、ありがとう。」

 

司令官はそのまま、ベッドから立ち上がりシャワールームへと向かう。服をゆっくり脱ぎ始めたので2Bは退室しようとドアへ向かうと、

 

「最近9Sとはどうなんだ。」

「………とても、とても楽しい?気がします。」

「楽しい?」

「はい、相手に求められることは嬉しいと思いました。」

「…………そうかもしれない、な。」

 

2Bはそのまま何も言うことはなく部屋を後にした。

司令官は服を脱ぎ終わると、浴室に入り、汗を流す。

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

「2B!お帰りなさい!」

「ん、ただいま。」

 

2BがAPを使って地球に降り立つと、9Sがパスカルと話し込んでいる最中だった。のだがすぐに2Bが来たことを察知して喜んで近づいてくる。

 

『9Sさんは本当に2Bさんのことがお好きですねぇ。』

 

パスカルが表情こそあまり変わらないものの、穏やかな口調で微笑ましそうに笑った。

パスカルの村でちょうど9Sがお使いを終えたところだった。

 

「それじゃあ、レジスタンスのところに戻ろう9S。」

「ああ、はいお手洗いもしたいですし。」

 

9Sが少しだけ申し訳なさと恥ずかしさを混ぜ合わせたような顔をして言った。というのも本来アンドロイドには排泄器官はない。しかしアップグレードして人間にほぼ近づいたことで、人間と同様な食料を摂り、人間と同様余分な毒素は排泄するようになっていた。

バンカーには「有機転換炉」というものがある。

有機物であれば余ったものを炉に入れるとエネルギーを保存して再度食料などの有機物全般に戻すことができる代物だ。

バンカーには現在も多くの排泄物循環を行ういわゆるトイレや排水溝などを完備していた。

 

『21Oから9Sへ新規通達です。』

「あっ21Oさんどうも!」

『現在近隣の密林で生体反応が活発化しています。機械生命体が現地の生態系を脅かしている場合は排除してください。在来動物であった場合は糞の状態や食性、移動ルートなどを調べて来てください。』

「了解です!そういえば例の人類はどうなりましたか?」

『任務に関係のない情報は…………、いえ失礼しました。現在隔離スペースで健康状態確認をしています。』

 

以前であれば冷たくあしらっていた21Oも例の「感情」という存在を肯定する動きにゆっくりと変わろうとはしていたが、相変わらず硬いままではある。

 

『6Oから2Bさんへってああもう通達は21Oさんがやってくれたみたいですね。ところで2Bさん司令官と何話したんですかー?』

 

共有通信に6Oが入ってきて、少し寒々とした会話が暖かくなる。

9Sも後で聞こうとしていたことが今聞けて僥倖といった面持ちだった。

 

「…………現地で何か人類に益になる情報があったら、すぐに知らせろと言われた。」

「でもそれくらいなら僕にもいってくれてもいいと思いますけどねー。」

 

決して責めるような言い方ではなく、司令官も変な人だと茶化すように言う9S。

 

「いや、今でさえ9Sは十分働いているから戦闘面の私も情報を集めれるように頑張れという激励的な意味もあったように思う。」

 

2Bは嘘がバレないように慎重に言葉を選び誤魔化す。

 

『確かに2Bさん戦闘面以外でも強化できたら効率上がりまくりですもんね〜。』

『ついにCPUを使う時が来ましたね。』

 

21Oがいらぬ一言をいって2Bに睨まれると同時に通信は切断された。

 

「まっまぁ、僕を助けてくれるってことですよぉね?」

 

9Sがフォローして2Bは少し機嫌を直したのだった。

 

 

 

 

「そういえば9S、お手洗いは?」

 

2Bたちは任務を遂行すべく、近隣の指定された密林に来ていた。

木々が生い茂り、まるで熱帯林のように移動が難しい地形だった。

しかしそこはアンドロイド、例え足場が悪くとも難なく進む。

 

「ああ、そういえば………、結構あるんですけどアップグレードされたこの義体、忘れっぽいのか結構他のことが始まるとお手洗いのこと忘れちゃうんですよね。」

 

義体のせいといえばそうなのだが、男性型は比較的膀胱が大きく、人類の男性にありがちな「トイレ行こうと思ってたんだけど他のことしてたら忘れた」が9Sにも起きていた。

2Bは本人が気にしてないならいいかと思って辺りを見渡す。

 

「あまり、大量の生命体がいるようには見えない。」

「そうですね。ちょうどこの木、登れそうですし上に行ってみますか?」

「わかった。」

 

2Bと9Sは人類ではありえない動きで跳躍し、途中途中にある枝を使って上の方にある2Bたちよりも太い枝に立つ。

ちょうど山の中でそれなりに高い木のようで景色も良く9Sは「綺麗だなぁ。」と声を漏らした。

 

「ん、あそこに。」

 

少しだけ距離を開けたところに動物たちの群れが見える。

 

「あれはぁ………、バンカーのデータベースにアクセスしてみましたが、どうやら『馬』という動物に酷似した生物のようです。」

「基本的に温厚で、草食動物なのでアンドロイドを見ても襲ってくることはないように思えます。ん?あっそういうことか。」

 

2Bも同時に気づいた。

あの群れがなぜあれほどまでに走っているのか?それは後ろから機械生命体が群れに対して攻撃を仕掛けていたからだった。

 

「この場合機械生命体を排除するべき、だと思う。」

「そう………ですね。行きましょう!」

「了解」

 

2Bと9Sは枝から飛び上がりポッドに手をかけ滑空し始めた。

 

 

熱い、と2Bは思った。

体はよく動く、未だこのアップグレードされた義体を完全に使いこなしているかと言われればわからないという言葉を使うことになるが、とにかく以前の義体よりは敵の把握がしやすかった。

また機械生命体を破壊した時に放出される液体が体にかかっても今までのように少しだけ痺れたりすることはなかった。

2Bは大きく大剣を横薙ぎに振り回し、機械生命体を切るというよりは力任せに吹き飛ばし衝撃で破壊していた。

 

(でも風を切ったり、手から伝わる振動で、空気からくる振動で情報は洗練されて最適な動きができる。)

(この義体はすごい。)

 

2Bは最後の一体を美しい流れのある動きでから竹割りした。

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

「2B!」

 

9Sが駆け寄ってくる。

 

「僕はなぜこの機械生命体が群れを襲っていたのか確かめてみます。今までの機械生命体とも若干形状が異なりますから廃品を一時レジスタンスにも運ぼうと思います。」

「2Bはどうしますか?」

「………私は、群れの方を見てみる。9Sの手伝いは042に任せる。」

 

2Bは9Sの手伝いをしようかとも考えたが、司令官に言われた任務のことを思い出し、ポッドを通じて情報が漏洩するのを避けるため一時的に9Sに042の命令権を委譲した。

 

「ありがとう2B、でも1人で大丈夫そう?」

「大丈夫……だと思う。私もS型のように調査ができるように頑張る。」

 

9Sは半ば少し心配だったが、相棒が頑張るといっているので応援することにした。

 

「そうですね。………じゃあ1時間後に合流しましょう。」

「了解」

 

 

 

9Sと戦闘を終えて話しているうちに群れはかなり遠くに行ってしまった。

もちろんすぐに移動できる距離ではあるので2Bは素早く移動を開始した。

 

 

 

「それにしても………ポッド、この形状と機関、今までの機械生命体にあったっけ?」

『……………該当なし。過去データにも類似するものは発見できず。』

「ふむ。とりあえず部品を回収しよう。」

『了解』

 

9Sは破壊された機械生命体に近寄る。

いつもと同じようなドラム缶型の胴体に球形の頭部がある。

しかし胴体は少しだけ引き締まっており、手足も細かな指のようなものが見える。

胴体部分には今まで接合部や可動部は存在していなかったが、後付のパーツも数多く見えた。

 

(なんだろう………人型に似せてきている?)

(でも、体を再構成し直すことなんて可能なのか?)

 

9Sはガラクタを漁りながらそんなことを考えていた。

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

2Bは少しだけふっと息を吐いて、野原にたどり着く。

 

「………フゥ、追いついた。」

 

2Bの目の前には白い体や黒い体、茶色い体の様々な種類の馬が無数にいた。ここは他の肉食動物がいないのか、穏やかに野原に生えた植物を食べている。

数十匹がこの大きな群れに合流したようで、合流と同時に仕切りに2Bの方を確認している。

 

(こっちを見ている?)

 

2Bは刺激しないように武器は納刀し、ゆっくりと近づいていく。

すると群れの奥から一体の馬が群れをかき分けてゆっくりと歩いてくる。かき分けて、というよりは群れ自体が避けていくようだった。

 

(もしかすると群れのボス?)

 

2Bと雄馬の距離が10mほどになると馬は立ち止まり2Bをじっと見つめ始める。

2Bは雄馬のデータをできるだけ集められるように観察する。

 

(大きい体、私の2倍、いや3倍以上はある。9Sと共有したデータではこれほど大きい個体はいなかったはず。)

(それに頭にツノはなかった。)

 

2Bがしばらく観察しているとゆっくり馬が近づいてくる。

 

(どうしよう?)

 

退避すべきか、それとも戦うべきか?迷う2Bは、司令官の任務を思い出す。2Bは友好的な態度を見せること選択する。

2Bがじっとしていると馬は首をゆっくりと2Bの顔ほどの高さに落としスリスリと顔を擦り付ける。どうやら馬の方も友好的に振舞うことにしたらしい。

2B無でをなでおろし、馬の首や頭、顔を撫でる。

 

(柔らかくて弾力がある。ふかふかだけど少し硬い。肌触りはいい。)

 

2Bはそのまま撫で続けると、馬はゆっくりと腰を屈め2Bに視線を向ける。

 

(乗れ、ということ?)

 

2Bや9Sは移動手段にイノシシや鹿を使うこともあるのである程度経験則で馬がしたいことを察することができた。

2Bは馬が痛くないようになるべく自分で飛び上がりふわりと馬にまたがった。

2Bがちゃんと乗ったことを把握すると馬はゆっくりと駆け出し、走り出す。

 

(どこへいくんだろう?あんまり遠いと9Sに怒られる。)

「どこへいくの?」

 

聞いても返事はないのだが、不思議と2Bはこの馬に親近感を持ったのでつい口に出してしまう。

馬が2Bたちよりも早く移動するので帰るときも全速力で移動できれば大丈夫かと思い、馬の意向に従うことにする。

ビュンビュンとあたりの草木や木々が後ろへ消えていく。

馬は軽々と山を登り、飛び、揺れをあまり2Bに感じさせなかった。

2Bはまるで自分が何か大きなものに抱かれながら運ばれているような感覚になりなんだかぎこちなかった。

 

 

 

しばらくして、一定の速度で移動し続けていた馬が減速していく。

2Bはついたのかと思い辺りを見渡すと、そこは絶景という言葉がふさわしいと感じた。

あたりは澄んだ空気、酸素濃度が適正で生物が生きやすく、草木は生い茂り、崖からは透明な水が吹き出して水しぶきをあげ虹をかけている。

 

(すごい………これが、綺麗だという「感情」だろうか?)

(9Sにも見せてあげたい。)

 

2Bは馬からゆっくり降りる。

お礼を言いたくなって馬に向き直ると馬が少しだけブルブルと震えているのがわかった。2Bは少し首を傾げてお礼を言いながら背中をワシワシと撫でる。

そこで自分が結構汗をかいていることに気がついて、ふと目の前の滝壺で水浴びでもすることにした。馬も少し疲れたのか木陰で座っている。

 

(まぁ流石に機械生命体もここまではこないだろうし、他のアンドロイドがこっちに来ているということも聞いてない。)

 

2Bは服を脱いで裸になる。

 

(外で裸になるのは少し恥ずかしいけれど)

(でも、水も冷たくって義体を冷やせて気持ちがいい。)

 

 

 

少しして2Bが水浴びを終えて服を着ると、時間が結構立っていることに気がつく。

 

(そろそろ戻らないと)

 

そう思い馬の方に向き直ると、馬は木陰に立って2Bに視線を向けて鼻息を荒くしていた。

馬はゆっくりと近ずくと2Bの股間部に顔を近づけて仕切りに匂いを嗅ぎ始める。

 

(なっなに?)

 

2Bは少し動揺したが、すぐになにが起こっているのか把握することができた。

 

(あれって…………。)

 

2Bが見たものは、雄馬の性器だった。

それは半分だけ体内から剥き出していて、透明な粘液が少し尿道口と思われるところから垂れていた。

血管は少しだけ浮き出ており黒々としている竿から先端に行くほど赤に近いピンク色になっていた。胴体部はボコボコと海綿体が発達しており、先端の人間のカリに似た部分にはとげとげとした突起が整列して存在していた。

 

(あっあれが………馬のっペニス!?)

 

2Bはとっさに後退する。

生物的な本能などないが初めて見たものへの恐怖が大きい気がする。

しかしふと2Bは馬の顔をみる。

とても苦しそうで鼻息があらい、もしかすると2Bが水浴びする前に起こしていた変な挙動はこれを我慢していたのではないかと思った。

 

(でっでも………いや、任務は………。)

 

任務を遂行するのが2Bの使命。

 

(にん………任務を遂行………しなければ。)

 

一瞬だけ、誰かの顔が2Bの頭に浮かぶ。

誰だかはわからなかった。

 

(そう……助けるためにも、任務は在来種を生かすようにいっていた。司令官はあらゆる生命体の体液を集めろともいっていた。)

(とりあえず任務を遂行しよう。)

 

2Bはゆっくりと馬の下腹部へ足を進めた。

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

「ふぅ、結構集めれたなぁ。2Bもちゃんと調査任務完遂できてるといいけど………。」

 

9Sは近くから拾って来た廃材で作ったバックのようなものにたくさんの機械生命体の残骸を入れて紐で縛っていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「いい天気だなぁ。」

 




さて4話目でみんな大好き馬姦になりまする。
本当はヤるところまで書こうと思ったけど今作は1話/約5000文字(前作は1話/約20000文字)でやっていこうということで次に回す。まぁこれからだよこれから。
結構2Bをどういうスタンスでいかせるか迷う。
前は「性知識が少ない、好奇心旺盛な知識欲の無知っ娘」だったけど。
今回はどうするかねぇ。
まぁキャラ崩壊は否めない。


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第4話 馬姦

今回ちょっとスカトロあるかも。
正直私の中のスカトロってう●このことだから抵触してないと思ってる。
さぁみんな大好き馬姦だぞ!


辺りは長閑で穏やかな風が満ちており生物が生活していくのに適している。

遠くからは大きな金属音が響き渡ってはいるものの気になるということはなく、ただのアクセントだ。

空は夕焼けとまではいかずともゆっくりと夜の帳を落とし始めるところで、幻想的な空間を生み出していた。

 

 

 

そんな静かで心地よい空間で雄馬が苦しそうに息をしながら、落ち着かない風体を晒しているのはなんとも滑稽で、それと同時に少しだけ心配さを抱え2Bは馬の下腹部へと手を持っていく。

 

(すごい…………。)

 

健康的な野生生物の生殖器は張りがあり、命の脈動を感じさせる。

今にもはち切れんばかりの剛直はビクビクと痙攣して赤黒く血管を浮き上がらせ己が存在を知らしめていた。

2Bはそっと竿に触れると雄馬は少しだけ嘶く。

最初こそ「痛かったのかな?」と不安になった2Bだがそれは杞憂で敏感になった生殖器に2Bのきめ細やかな肌が触れたことによる快感からくるものだった。

右手をそっと下から裏筋を包み込むように持ち上げ、左手は大きな睾丸へと持っていく。

 

(すごく………重くて………熱い。)

 

2Bは9Sとは全く異なる生物の秘部を見て、畏怖とそれを上回る恥ずかしさに見舞われる。

もちろん2Bにはこの恥ずかしさがなんなのかはよくわかっていない。

2Bは時間が差し迫っていることもあり、ゆっくりと馬の性器を優しく擦る。

雄馬は先ほどとは比較にならないほど嗎き、ひずめをパカパカと地面に叩きつけ体を揺らす。

2Bはゆっくりと尿道口と顔が対面する位置、馬の胸下に入り込み溢れ出てくるカウパー?を両手の親指ですくい上げ、手と性器の間に塗り込んで滑りをよくする。

辺りには徐々にニュッジニュッジと音が響き刺激を与える。

2Bは気づいていないが、擦る力はゆっくりと強くなっていき、速くなっていき、雄馬オーガズムへとどんどん導いていった。

 

(こんなに硬くっ…………太いっ………。)

 

2B手で輪を作るとちょうど一回りして少し余るほどの太さの肉棒。

ついに雄馬は我慢することなくオーガズムへと導かれ、馬の長い尿道口を無理やり広げ濃く、粘度の高い白濁液が射出される。

 

(ん…………!これはっ)

 

2Bは親指で触れている雄馬の尿道口が盛り上がるのに気づき、射精と判断。すぐに避けるが少しだけ頰にペシャリとかかる。

 

ぼびゅるるるびゅうっびゅるるるるっびゅーっびゅる…………びゅー……びゅるっ!

 

避けた先、川岸の岩に勢いよく馬の精液が飛び散り、客観的に恐ろしいほどの量が2Bには理解できた。

 

(こっこんなにっ………すごい濃さ………それに)

 

辺りには独特な匂いが充満する。

噎せ返る程の獣臭さと生臭さ。

2Bは両手についたドロドロの精液と未だびくんっびくんっと振るえて尿道口から精液を垂らし続ける性器に目がいく。

 

(こんなに出して………まだ萎えてない………9Sの何倍も……っ)

 

少しだけ種族も体格も性能も違う個体を比べたことに恥じた2B。

そのまま川の水辺に行って手を洗おうと立ち上がる。その途中には少し気泡を作ったままの雄馬の精液が地面に水溜りを作っていて再度自身が射精させたことを考えて気恥ずかしさと少しの興味、驚きが入り混じった複雑な気持ちが想起された。

 

(時間がたつと9Sのはサラサラになるのに………これが種族の違い?)

 

2Bは水に手を入れる直前、後ろから強い衝撃が襲う。

すぐに「敵襲!?」と思い至るが、後ろに目線だけでも向けるとそこには2Bにのしかかる雄馬がいた。

 

「なっえっ!?なにっ!?」

 

2Bは状況が飲み込めず、かといってはじき返していいのかわからず首を動かして状況を把握しようと必死になる。

変に対応して在来生物を殺してしまうのは任務違反だ。迂闊には動けなかった。

 

「!」

 

そこで2Bは一体なにが起きているのかわかった。2Bのぷっくり盛り上がった秘部には先ほどの極太の剛直が突きつけられていたのだ。

2Bはその時まだ理解はしていなかったが、雄馬に手淫をし始めて射精に導く間に2Bの秘部はゆっくりと濡れ始めていた。

 

(えっ待っ!)

 

「待て」という前にもう2Bの秘部には勢いよくボッキしたペニスが突き入れられる。

当然馬には服を脱がすなんて概念はないので、レオタードのクロッチがそのまま2Bの膣内に性器と一緒に挿入った。

 

「あっふぁあああっ!」

 

ありえないほどの大きさを一気に入れられた2Bの激痛は計り知れない。

しかし幸いなのは、2Bのぴっちりと閉じられていた秘部の中はぐちょぐちょに濡れていて、射精したばかりのペニスだったので潤滑さは十分だった。

そして何よりアンドロイドの性器は敏感な上に快楽の感受性が他の生物とは桁違い。

最初の突き上げで子宮が押しつぶされた瞬間の痛みは、すぐさま引き抜かれることで生まれる快楽で塗り替えられた。

 

「あっああんっはぁああ!」

 

獣のような、という表現は人×人で行われるセックスに使われがちだが、まさに獣が1人の女を貪っている。

鼻息は荒く、ただ種を残すため、番いを自分のものだと主張するために雄馬は突き上げた。

2Bの子宮は何度も何度も潰され、引っ張られと新感覚を味わい続け快楽がドッと溢れ出す。

 

(だっだめっふぐっこれ………あふっ………んっ!)

 

2Bの意識は少しだけ朦朧とし、胃の中の内容物が一瞬だけ上がってくるような錯覚を覚えた。膝は溢れ出る快楽と馬の力強い突き上げでガクガクと揺れ、立っているのがやっとというところだった。

接合部からは2Bの愛液がびしゃびしゃと溢れ続ける。

 

どっちゅごっぢゅっこっどちゅっ!

 

と辺りには大きな音が響き渡り、隠微な空間を生み出していた。

 

「あ“っああっあふぅっあん!」

 

雄馬は何度も嬉しそうに嗎き腰を振り続けるが徐々にピストンの速度が速くなっていく。当然それに連られて子宮への突き上げが強くなる。

2Bのお腹は子宮が突き上げられるたびに少しぼこっと浮き上がりその力強さが観覧者がいればわかったことだろう。

 

(ああぇっ!あっ………まっもしか………!?)

 

2Bは少しだけ慣れたのか、朦朧さはなくなったが意識がはっきりしたことで刺激を鋭敏に感じるようになる。そんな中馬のピストンの速さと肉棒の脈動から射精が近いことに気付く。

女としてできれば膣内に出して欲しくはない。

アンドロイドが妊娠できるのかどうかは資料を知らない2Bにはわからないが、それでも嫌な気分になる。うまく言語化できないが9Sとの何かがそこにはあるような気がした。

任務のことも別に秘部を使う必要などは言われていない。

データさえ取れればいいと言われた。

だからこそ抵抗する。

 

「まっまっへ!そっそこぉはぁっ!!」

 

驚くほど言いたいことが言えないことに2Bは驚く、

ろれつが回っていないのか、はたまた何かショートしているのか、馬はそんなことを知る由もなく大きく嘶いた。

 

(だっだめ!くっくるっ!いっイってぇ!?)

 

2Bも同時に気づかぬうちに絶頂へと達し、背筋を仰け反らせ後頭部が馬の胸に当たる。

 

ぶびゅるっぼびゅ〜〜〜っぶびゅるびゅるるるる!びゅるびゅくっびゅーっっビュル!

 

「あっいくっうあああああっっあんっはああああああっ!」

 

大量の、先ほどとは比べ物にならないほど多い精液が2Bの膣内を蹂躙し子宮を侵食していく。それと同時に何度も痙攣して強大な絶頂に至る2B。

頭の中は真っ白で何も考えられず、ただただ下腹部から押し寄せる衝撃と快楽から逃げたい一心で体を動かすが、足には力が入らず四肢はカッチカチにビクビクとよくわからない動きをしていた。

2Bの肚は子宮に注がれた大量の精液でゆっくりと膨らみ妊婦ほどとはいかずとも2Bのいつもの引き締まった腹のラインを崩すほどにはボッコリとしていた。

勢いよく接合部からは精液と愛液の混合液が飛び出し、膣内と子宮に残っていた空気が強制的に吐き出され「ぶぴぃぶりゅっ」といやらしい音を響かせた。

2Bの尿道からは絶頂と同時に勢いよく潮が吹かれ、尿道口をじんじんと傷め続け、そのままちょろちょろと小便を漏らし、先ほど手淫でできた精液の水溜りに混ざり合う。

雄馬は何度もびくっと2Bの膣内でペニスを弾かせると、満足したのか長い射精を終え2Bの秘部から未だ太いペニスをゆっくりと引き抜いた。

 

「んひっあっああああっ!」

 

意識をほぼ失うところまで来ていた2Bは、未だ絶頂の中にいるにも関わらず引き抜かれるペニスに叩き起こされおかしな声をあげた。

キツキツの性器から馬ペニスを引き抜かれると「ぶぽっ」という音とともに膣内から大量の精液が勢いよく飛び出し辺りにさらに水溜りを作った。

2Bはそのままガクガクと膝を震えさせて前かがみに地面に倒れ込み、水に顔が少しだけ浸ることで熱くなったCPUが冷却されて少しだけ冷静になる。

雄馬はゆっくりと後退して、あの硬さが嘘のようにペニスをしな垂れさせるとゆっくりと縮まっていき体内に収納される。

 

(んっんふ、そっそうだ………早く9Sと合流しないっとぉっんっ!)

 

2Bは当初の目的を思い出し、震える手で体を支え立ち上がる。

レオタードの股間部分はまるで2Bの体内から精液を吐き出させないように秘部を綺麗に覆っていた。

また2Bの膣肉も先ほどまで腕よりも太い物が入っていたとは思えないほどぴっちりと閉じられており少しだけヒクヒクと痙攣させていた。

急いで川岸に行き、太ももにまで垂れたこってり精液を洗う。

膣内まで洗っている余裕はない。未だ少しは排出されたとはいえお腹は若干膨らんでいた。といってもよく見ないとわからない程度だが。

足先から太もも、腹まで飛び散った精液を頰も含めて洗うと少しだけ服が水浸しになったが精液まみれで帰れば9Sにバレてしまう。

任務的にもいち女性としてもそれは嫌だ。

洗い終えて後ろを見ると馬はもう背をかがめ少しだけ申し訳なさそうに「乗れ」と言っているようだった。

 

「……………まったく、とにかく急ぐ。」

 

返事のような鳴き声が帰って来て2Bは重い腰を持ち上げ馬の背に乗った。

辺りには尿混じりの大量の精液の水たまりが生臭さを放っていて、場所とのミスマッチさを際立たせていた。

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

 

「2B遅いなぁ。」

『推奨:バンカーへの緊急連絡』

「うーん…………。」

 

ポッドの進言もわかるのだが9Sとしては多少時間が過ぎていても2Bなら仕方ないかなと思っていた。もし仮に何かトラブルに巻き込まれていても2Bならその戦闘力で解決できるはずだと。

それに相棒を信用していないのかと思われたくない。

 

「………まぁ、後10分経っても見えなかったら一旦バンカーに連絡を入れよう。」

『了解』

 

9Sとポッドがそんな会話をしている間に2Bはすでに目の前100mほどまでに来ていた。

 

「ほら、ちょっと遅れるくらいよくあるよ。」

『記録……………要対応』

 

ポッドも例の指令から寛容さを身につけるために様々なデータを記録することにしているようで153と042で単独の会話も時たまみれる。

 

「9S、遅れてすまない。」

「いやいいよ、無事でよかった。」

 

9Sは気さくに手を挙げると荷物に手をかけてガラクタを持ち上げた。

2Bも9Sの2倍ほどの量のガラクタを持ち上げて9Sに追従する。

 

「2Bの方はどうだった?データ取れた?」

「…………こんな感じ。」

 

2Bがポッドを通じて9Sに在来種の生体データ(一般的なもののみ)を送ると9Sが驚いたように声をあげて

 

「すごいじゃないか2B!ここまで細かいデータならかなり群れに近づけたんじゃない?」

「えっあ…………そう。結構近寄れた。」

 

2Bは一瞬自分の乱れた姿を想像してしまい恥ずかしくなるが9Sには気取らせないように努めた。

 

(んっ!?)

 

チャポン

 

そんな何気ない会話を繰り返していると2Bは緊急事態に気づく。

 

(これ…………馬の精液がっ…………。)

 

2Bのレオタードの秘部を覆い隠す部分からゆっくりと精液が漏れ出して来たのだ。

子宮の中ではドロドロの白濁液が肉壁に張り付いて糸を引いて揺れている。

当然といえば当然で、馬の上に乗って激しい上下運動を繰り返していれば出てくるのは当たり前だし、重いものを持てば腹筋には力がいく。(アンドロイドなので腹筋ではないが似たような人口筋肉はある)

幸い、雄馬の精液は濃度と粘度が濃く溢れ出すといっても蛇口から出る水のようには出てこないので9Sには気づかれていない。

 

「そういえば2B。」

「んん“っ!?なっなに?」

「なんでそんなに服が濡れてるんですか?」

 

核心をつかれたわけではないが、まさか「精液を流すために川で水浴びをしていた。」とはいえない。かといって相棒にあまり嘘をつくのも嫌だ。

 

「………綺麗な川を見つけて、戦闘の煤を落としてたら少し濡れた。」

「あーいいですねぇ。僕もキャンプでシャワーでも浴びようかな。慣れると水浴びもきもちいですよね。」

 

9Sは特に疑うこともなく空を見上げながらそんなことを言った。

 

「私ももう一度シャワーを浴びたい。色々汚れた。」

 

9Sはそんな返事は聞こえていないようで少しだけ妄想に入っていた。

 

(2Bが外で水浴びっ!?それはっなんというかやっぱり一緒に調査に行っていればっ!)

(見たかったっ!)

 

9Sは2Bの戦闘後のシャワーを想像して少し勃起する。

 

(やばいっ今ここで勃起したら2Bに変に思われる!)

 

「2Bっ急ぎましょうかっ!」

「えっああうん。」

 

2Bも急いで洗い流したいので、賛成した。

地面には白濁液がポタリと一滴だけ垂れたとか。

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

 

後日談というか後

 

(これを……………こう?)

 

浴室で足を開いてしゃがんだ2Bは大きなお尻を浴槽床ギリギリつかないくらいで止めて、踏ん張る。

お腹に力を入れて手で下腹部を押すと、

 

プリュピュブリュッ

 

と2Bのぴったりと閉じた筋からぷるぷるのドロドロとした精液が吐き出される。

2Bはその下に透明な容器を持っていき容器の中に雄馬の精液を入れていく。

 

「んっんふぅ………はぁっは……。」

 

2Bは一通り精液を掻き出して容器に入れると浴室には汗臭さと生臭さが充満する。容器のキャップをしめてラベルに情報を書き込む。

 

「こっこれでいいのだろうか?」

 

今の今までずっと自分の胎内にあった精液をまじまじと見るのは恥ずかしかった。

部屋の隅にあるバンカーへと送る輸送ボックスに容器を入れてため息をついた。

 

 

 

 

 

 

 




言われてた2Bと9Sの半角問題半角にして見たけどどうだろうか?正直どっちでもいいかなって思う。
あとronjさんとアカギさんと変態見習いさん誤字報告ありがとうございます。
さて次はどうしようか?
感想とかあったら是非に。


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第5話 怪しいお店とドラゴン

おひさしぶりです。
ちょっとした息抜きに書きました。本当は明日の昼までに出さないといけないCG作品があるのでこんなことしてる暇ないのですが、また2B熱が再熱しそう。とりま2月6日昼過ぎまで待ってね。
ではどうぞ。
それとアンケートがあるのでヨロシコ。


 

 

 

 

2Bと9Sはレジスタンスキャンプの自室にいた。以前の馬との交合からすでに1ヶ月経っているのだが未だ2人の関係が進んでいるとはいえなかった。

ただ、以前のより性交渉の回数は増えていて、9Sが任務中に2Bに求める、という構図が作り上がっていた。

ここ最近は任務前に事前に9Sの性処理をしておいて、任務後再度性交渉をするという1日2回の体制で行われていた。

 

「ごめん……2B。」

 

9Sは自分の内側から溢れ出る欲求に逆らえず何度も2Bの体を求めることに対して、酷い罪悪感と無力感を持っていた。

彼は今、2人の自室で短パンと下着を下ろし、ベッドに腰をかけている。

 

「んっ……ふ……ん……ぷちゅっ、……気にしないでって何度も言ってる。男性は我慢しすぎると日常生活に支障を来すとアーカイブに書かれていた。……それに頼ってくれるのは嬉し……い。」

 

2Bはすでに慣れた手つきで9Sの性器を加えて的確な刺激を加えていた。強く張った男根の根元を右手の親指と人差し指の間で支えて、左手で睾丸を優しく揉み上げる。

最初こそ力が強すぎて少々痛みを感じさせてしまうこともあったが今では手に取るように9Sの睾丸を的確に転がし撫で揉み弾く。

9Sの勃起した性器は9cm程度ではあるのだが最初は口に全て含むのも抵抗があったのだが今ではすっぽり飲み込んで舌でカリ首あたりを舐めまわしたり、尿道口に舌先を触れさせたりと余裕を持てるようになってきていた。

 

「あっああ゛!でっ!!」

 

ぐびゅっぴゅるっ!

 

9Sはたまらず限界を迎えて射精してしまう。

何度か頻繁に射精をしているためか、以前から射精量も少しだけ増えていてトロトロとした精液が2Bの口内に広がる。

 

(に……がい。)

 

精液の味だけはやはり慣れないようで、口内の精液を分析した情報がCPU内で2Bの思考回路を鈍らせていた。2B的には大切な相棒の精液なのでそこまで嫌悪感は感じていない。

2Bはゆっくりと分厚い唇から9Sの性器を引き抜く。

彼らの混ざり合った体液が口腔内で竿からこそぎ落とされて少し濡れた男根が室内の外気に触れる。

熱く柔らかい空間から突然冷たい空気に触れたことで9Sは腰をビクッと震えさせる。

人工筋肉が反射して射精管を締め上げて尿道に残ったカウパー多めの精液が再度放出させられた。

 

「ふぅ……う゛っ……2B……ありがとう。」

 

2Bのゴーグルをつけた色白な顔に少しだけ吐精されて、染みができる。9Sはベッドに両手をつっかえ棒にして天井を見上げるしかなかった。

射精を終えたペニスはゆっくりと力を失ったように首を下げた。

2Bは口の中の精液を飲み込んで、長らく吸えていなかった空気を大きく吸い込む。

 

「んっ……別に。任務というのもあるけど9Sの役に立ててると、意義?というのもわかる気がする。」

 

2Bはあらかじめ用意されていたタオルを手にとって、9Sの男性器と自身の口回りを拭き取る。衣服を2人とも整えていざ部屋を出ようとした時ノック音が部屋に響いた。

 

「2人とも、アネモネだ。いいか?」

 

最初こそ2人は何か盗み聞きでもされていたのかと思ってビクついていたがどうやらアネモネの用は違うらしい。

 

「2人に回収してきてもらいたいデータがあってな。先遣隊はある程度の情報を送ってきた後消息を絶った。おそらくいきてるものはいないだろう。暇になったら行ってくれると助かる。」

「了解しました。何が?」

「なんでも大型機械生命体の特殊個体が発見されたらしい。」

「わかりました。余裕があったら行ってみます。」

「よろしく頼む。」

 

アネモネがその場を去ると、9Sは2Bに向き直る。

 

「明日か明後日くらいに準備を整えて行ってみましょう。僕はちょっとバンカーにその座標についてのデータがないか問い合わせてみます。」

「わかった。」

「2Bはしばらく休んでいて、さっきのも疲れたでしょ?」

 

9Sの気遣いは嬉しかったが別段疲れはなかった。しかしまぁ休みをくれるのなら休憩もまた任務の一環ということでレジスタンスキャンプにとどまることとした。

 

 

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

 

9Sがアクセスポイントで連絡をし始めたのを確認して2Bはレジスタンスキャンプの広場へと1人赴いた。

 

(何もすることがない。)

 

任務以外のことで何か趣味もないので彼女はひとまず機械生命体の頭部を被った女性型アンドロイドに話しかけた。

 

「何かいい情報は無い?」

 

漠然とした質問でもこのアンドロイドは1聞けば10返ってくるのでそこから取捨選択することにする。

長らく話を聞いているうちに面白い話が聞けた。

 

「なんでも、少し前に、破壊されたヨルハ機体から使えるパーツを探していて『性器パーツ』

を発見したんだって。それを解析して量産した機能はほとんどレジスタンスキャンプのアンドロイドに搭載されているの。」

「どういうこと?」

「かつていた人類は雌雄で性交渉することで子孫を作っていたことは公用アーカイブにあるから知っているでしょ?それを行うための器官(機関)が私たちアンドロイドにはなかったけど。今はアンドロイド同士でセックスができるんだって。」

「完全義体からの鹵獲……?。」

「まぁ理論上子供は作れるみたいだけどどういう形で産まれるのかまだわからないんだって。ただ女性型アンドロイドですでに何人か子供ができたって話は聞いたから経過観察中だってさ。」

「あなたも?」

「うん私もつい先週やっとこさパーツを取り付けることができたんだ。まだ性交渉したことはないけどね。」

「…………そう。」

「興味あるならキャンプの裏の倉庫に行ってみるといいよ。性器パーツの量産とかそこでしてるし色々関連商品も売ってるよ?」

 

それを聞いてヨルハ部隊員としては調査に行くべきだと思った2Bは女性型アンドロイドにお礼を言うとその場を後にした。

何が行われているかわからないが、もし仮にまだ生きているヨルハ機体が解体されているなんてこともあるかもしれない。

2Bがレジスタンスキャンプの倉庫に行くと、以前来た時にはいなかった屈強なアンドロイドが立っていた。

おおよそ同じ人型には見えないが彼はそんな体格を悠々と動かして通せんぼする。

 

「この先に用がある。」

「何の用だい?」

「被り物をした女性型アンドロイドからここが『性器パーツ』について詳しいと聞いた。」

「ああ、あいつの知り合いか。いいぜ。入りな。」

「ありがとう。」

 

2Bは電子カーテンを潜って倉庫の奥にある怪しい扉の奥へと入っていった。

電子カーテンはいわゆる光学迷彩の応用で、周囲の環境に溶け込んで隠したい入り口などに用いられる。2Bもたまに外で着替える時に使用していた。

中はレジスタンスキャンプの入り口の真逆に位置する広場でこう行った場所があることはどこのデータにもなかったはずだと思う。

しかし現実には広大な倉庫と人、まるで市場のようだった。

多少目つきが悪い奴もいるが思っていたよりは治安は良さそうだった。

2Bは中に入って一番近くのアンドロイドに話を聞く。

 

「『性器パーツ』について聞きたいことがある。」

「お、あんた見かけない顔だな。うーんまぁでも入れたってことは紹介があったのか。」

「被り物の……。」

「あああいつか。いいぜ。そこの赤い旗のある角を曲がって17mほど行ったところにある黄色い扉だ。」

「ありがとう。」

「おう、貸しだぜ?」

「……………わかった。」

 

男の顔の特徴と発せられる電子情報をタグ付けして保存する。今度会った時にでも何か任務を請け負うのもいいかもしれない。もちろん9Sには内緒だが。

2Bは言われた通り角を曲がると市場とは違って少し薄暗い路地に出る。数値通り17mほど進むと特徴のある黄色い扉を発見し中に入る。

 

「……らっしゃい。」

 

中にはだいぶ煤汚れた男性型アンドロイドが小売店を経営しているようだった。店内にはカラフルなあらゆる道具が置かれており、興味を引かれる。

 

「ここに来れば『性器パーツ』について教えてもらえると聞いた。」

「ああ………アンタもその口か。でも……見た所あんたもうついてるよな?しかも完全版の。」

 

そのいい文句に2Bは目を剥く。

 

「見りゃわかる。そんなでかいおっぱいは戦闘に不向きだろうし、ちょいちょい独特の雰囲気があるからな。………まぁ概ね情報収集だろ?」

「………そう。」

「まぁいいか。……性器パーツはアンタら正規品よりは劣化してる。けど向上してる部分もある。まずはランダム性だな。正規品の乱数のおよそ2倍のランダム性を秘めており装着したアンドロイドのデータをスキャンして擬似遺伝子を形成する。」

「危なくないなら………いいけど。」

「まぁ強いて言うならちょいと快楽が強いのと、カスタマイズのしすぎで時折エラーが起こることくらい。アンタらヨルハみたいにCPUに直接防壁がないから裸同然で快楽を貪る形になる。」

「それくらいなら………まぁ。」

 

2Bは司令官にポッドを通じて極秘回線で通信を送る。

9Sはデータを参照する必要があるのでアクセスポイントが必要だったのに対し、あくまで通信だけなので特に場所の束縛はない。

 

『なんだ?緊急事態か?』

「いえ、実は現地任務中に破壊された完全義体をレジスタンスが鹵獲したようで、そこから性器パーツを解析して劣化品をレジスタンス内で取引しているようです。」

『…………以前から報告のあった複数の事例と照らし合わせると、危険はないらしい。』『…………ふむ、もし何か特別な物や情報があったら回収してみてくれ。何か役にたつかもしれない。』

「了解。」

 

2Bは新たな任務に若干のやる気を見せて店内の売り物を眺める。

よくわからないカラフルな細長いもの、球体が紐状に連なっているもの、突起が大量にある棒状のもの、様々な初めてみるものにどことなく興味深さを感じた。

そして1つ、手にとって男に問う。

 

「これは?」

「あー…………それは過去のデータに存在していたとされるドラゴンの性器を模した張り型。ディルドと言われている。主に女性の自慰に使われてるな。」

 

2Bは張り型を手に取る。

多少弾力があり、硬いのだが、それよりも大きさに驚く。全体の長さから18cmは優に越している。

 

「大きすぎない?」

「いや、それは子供のドラゴンのだから小さい方だぞ。特注で成体のドラゴンの性器を頼む奴もいる。男性型のアンドロイドは特に竿部分を異形型にする奴も少なくない。」

「……そう。」

「というかそのくらいのサイズならレジスタンスキャンプにたくさんいるだろ?」

「知らない。」

「あんたせっかくいいパーツ揃ってて容姿も完璧なのに経験少ないのか。ははは。」

 

人で勝手に笑ってる男をよそ目に2Bは目の前の玩具に目を奪われていた。

ディルドの竿にはいくつものコブがついており挿入も大変そうだが引き抜く時に引っかかって膣壁が破壊されそうである。

 

「試しに使ってみるかい?」

「……いや……それは。」

「けどデータ取るんだろ?これからお得意さんになるかもしれないわけだし。」

「………………なら。」

「まぁ俺もヨルハ機体のデータが見れるなら御の字だしな。」

 

男は会計の卓から2Bの元へ行くと右手をくいっと動かしてスイッチを入れる。

地面からゆっくりと台が隆起してちょうどいい腰掛けができた。2Bは武器を非表示にして、台座にゆっくりと座る。

男は緑色の半透明のドラゴンディルドを受け取るとセッティングし始めた。慣れた手つきだ。一通りいじり倒すと、そのまま遠慮なく2Bの足を掴んで大きく広げさせる。

2Bは別段任務なので恥ずかしさや拒否などの意を見せることも感じることもなかった。

 

「擬似精液でドラゴンの射精も体験できるがどうする?」

「……わかった。任せる。」

「いいね。………………よし準備完了。おー綺麗なまんこだなぁ。」

「まんこ?」

「そう。普通のアンドロイドはすすけてたりびらびらだったり黒ずんでたりで使用感すごいんだけどよアンタは綺麗に閉じたまま毛も生えてねえし、肉厚なマン肉だ。」

「それはいいことなの?」

「まぁ汚ねえのもいいもんだが、俺は綺麗なまんこを無茶苦茶にするのが好きだがね。」

「まぁ悪くないならいい。……あなたも私に挿入したいの?」

 

2Bがなぜそう思ったのかといえば、2Bの性器を見てからゆっくりと隆起した男の股間に気づいたからだ。

 

「まっまぁヤれるなら……。」

「じゃあそのドラゴンディルドあなたの性器と交換してできない?……一石二鳥だと思う。」

「できるが、……けどあんたはいいのか?」

「いい。私はデータが取れればいい。」

「そっそれならっよしちょっと待ってろ。」

 

男はそういうと裏に戻って急いで交換し始める。換装作業自体はすぐにできるようでものの数分で裏から出てきた。よほど楽しみらしい。

2Bは男の股間に目を向ける。

そこには体の大きさに見合わない異形の性器があり、びくんと脈動している様から男と連動しているのは見て取れる。すでに男の絶頂もドラゴンのモノと置き換わっているので2Bのデータ採取は十分なものとなるだろう。

男はそのままローションを取り出して、2Bの性器に垂らす。

2Bはまじまじと自身の性器がぬらぬらと光っている様を見て目をそらした。

綺麗なスジを割って、中の大陰唇と小陰唇のあたりをローションで優しくかき混ぜる。念入りに塗りたくって、最後は膣口に触れた。

 

「ちょいと指入れるけどいいか?」

「大丈夫。問題ない。」

 

2Bは「なぜそんなこと聞くの?」といった姿勢で返事をすると、男も納得したのかささくれた太い指を2Bの秘部へと入れる。

男は指に吸い付き締め付けてくる膣内に驚きつつも念入りに塗り込むようにローションを滑らせる。

その後何を思ったのか、男はペットボトルのようなローションの口を2Bの膣口に押し当てて勢いよく握る潰す。

 

ぶぴっぶぅぅぅぅぅぅびゅぶびっぶぶぅっ!

 

「ん…………………。」

 

冷たいどろっとした液体がたくさん緩やかに2Bの膣内に入ってきて2Bは少し声を漏らす。200mlほどだろうか?ローションを2Bの膣内に注入すると、男はそのままもう一本持ってくる。

 

「まだ?」

「十分にローションを使わないと損傷する可能性だってあるだろ?」

「確かに。」

 

男は新品のそれをキャップを開けて再度同じように膣口へとつけ、ボトルの腹を潰してローションを流し込む。

2Bはなんだか射精されているような気持ちになって緩やかな刺激が秘部から送られため息をついてしまう。男はそんな彼女を気にする事なく勢いよく今度は全部出し切るように潰した。

 

ぶぅっびりゅっ!ぶぴぃぶぷぷぷぷぷっぶぅっ!!

 

室内にまるで下痢のような音が鳴り響く。それが2Bの美しい性器から発せられたものだと思うと無性に男は興奮し、異形のペニスを膨張させた。

2Bの下の口からはすでに許容量以上のローションが溢れ出し、蛇口のようになっていた。

もはや準備は十分だとドラゴンのディルドを性器としてひくつかせ、ゆっくりと先端を2Bの秘部にくっつける。

 

クチュ

 

「ほいじゃいくぞ?」

「わっ………かった。」

 

メリメリッミリッミチ

 

「くぐっ……ふぐっ…………。」

(でっかすぎて………こんな……ふぐっ!)

 

「おっおお!?すげぇあんた!この締まり具合……なのにスムーズに……これがヨルハ機体!?きっついのにとろとろのふわふわでカリ首を的確に刺激……ぐっ!」

 

ぐむりゅっ!ごちゅんっ!

 

2Bの膣口は何倍にも口を広げてドラゴンの性器を飲み込む。

先ほど大量に入れたはずのローションは役目を十分に果たしているものの、行き場をなくして接合部から勢いよく漏れた。

9Sとは比べものにならないほどに内側からくる圧迫感は2BのCPU稼働率を大幅にあげ、余裕がゆっくりと無くなっていく。

男は我を忘れたかのように腰を引きたい欲求に心を支配された。

しかしそう簡単に引き抜く動作は成功しない。

2Bの締まりの良い膣壁が、ドラゴンの竿のひっかりに噛み合って引き抜けないのだ。しかしそれで諦めてしまうほど男はやわではない。全身全霊を持ってして大きく腰をひく。

 

ぐぼぼぽりゅりゅりゅっ!

 

「あっああ゛っおっ………ぎっ!?」

「うおおおっ締まってっぐっ!」

 

引き抜く竿も、引っ張られる膣もありえない量の快楽を生み出して2人のそれぞれのCPUに信号を送る。

そこからはもはや一方的な暴力で腰を振る獣とかしていた。

2Bは突き入れられるたびに、子宮口を押しつぶされ、2Bの内臓を模した機関を押し上げる。子宮ユニットが強引に潰され痛さとそこにブレンドするかのように気持ち良さが加えられる。

 

「ふう゛………っ!」

 

2Bの性器ももはやローションの助けなどいらぬほどに潤滑液を分泌して、必死に異形の性器を飲み込む。何度も拡張され、破壊的な衝撃にも耐え続ける2Bの膣は淫靡な声を漏らしながら美味しそうにしゃぶる。

2Bは余裕をゆっくりと失い背中を激しく反らしながら体をびくんっびきんっと震わせて感電しているかのような動きを見せていた。

わけのわからない多幸感。

 

「おぎっ…………うっ…………!」

 

陰核が大きく腫れ、肛門がひくつかせながら2Bは台を激しく掴む。

男は目の前の女性型アンドロイドのことなどもう考える余地もなくただただ腰を動かしていた。何度突き入れても緩むことのない柔軟で、弾力のある肉壺はこの上ない極上のスイーツだった。どんなに貪っても減ることのない無限の味を出す食べ物は相手を虜にしてしまう。

興奮度や多幸度で数値化された情報が取り付けられた異形の性器に変化をもたらす。擬似血管が大きく膨れ上がりアンドロイドを動かす血液が大きく海綿体へと流れ込み膨張。

 

「まっだ!?大きっ!?………あっあぁっ!」

 

2Bは秘部を貪る龍が成長したことで肉襞をさらにかき混ぜられ意識が遠のくが、その遠のいた意識もピストンで気つけさせられる。

ぐちゅぐちゅと泡立ち、接合部からダラダラとよだれがこぼれ出る様は男をさらに高まらせた。2Bの胸部を乱暴に揉みしだき、口で吸い上げる。ねぶり、よだれでベタベタにする。

彼の睾丸はもはや大きくせり上がってたかだか5分、10分ほどしかしてない交合の限界を知らせていた。

 

「もっダメだっああぁっ!」

「ふっぎぅっ………んぁっああっ!………………外にっ!」

 

膣内で射精されては、うまくデータを採集しにくい上に性器の動きで余計な乱数が入ってしまう可能性もあった。それによくわからない感覚だが、前述した理由は後付けのようなものであって常識的に考えてアーカイブには「禁則事項:任務遂行条件に膣内射精義務が存在しない場合は極力膣内射精を避けるように。」という文言があった。

女性型アンドロイドとしては当然の権利であるというのもある。

しかしながら、引き抜くのも困難な性交渉で完全に抜くのは物理的に大変というのもあり、そして極上のスイーツを味わったものに「それをいますぐやめろ」というのは無理がある。

 

「むっりっ………がぅっ………出っ!」

 

男はさらに腰を加速させてこれでもかと2Bの膣壁をこそぎ落とし、肉襞の溝を完璧に掘り返しながら強引にピストンする。

2Bも反射的に腰をあげ、そのまま男の腰にすらりとした足を絡ませていずれくるであろう爆発へと耐える。

 

「でっうっ……射精るっ!!」

 

最後の一踏ん張りだと、目の前の雌を自分のものにするのだと男は最後の矜持でペニスを奥の奥まで挿れる。

ドラゴンの性器は根元が大きな傘になっており、先ほどまでのピストンではそこまで入らなかったのが最後のひとつきで膣口は受け入れて締まった。

 

ごぶりゅんっぶぴ

 

いやらしいゲップが室内に反響した瞬間、2Bの中で小さな爆発が起こる。

 

ぶびゅるっごびゅるるるっ!ぐびゅるっぼびゅるるろっ!ぶびるるるるるっびゅるびゅるびゅるっぐびゅるぼびゅうっ!ぶびっ!びゅるるるるるるるるるりゅりゅっ!………びゅっ!

 

「おっっひゅ゛っほぉおお゛………おぁっ……あ゛っお………おほぉ……ふぉ゛♡」

 

莫大な白濁液が2Bの中で弾ける。

同時に絶頂に達する2B。

彼女も限界をとっくに超えていたのだ。任務なので絶頂するわけにはいかないとずっと我慢していたが決壊してしまった。

おおよそ可憐で大人な女性を感じさせるいつもの凛とした声とは対照的に、下品で余裕のない枯れた声が内臓機関を押しつぶし擬似肺を圧迫して絶叫した。

ゴーグルの裏では、いつもの無表情とは打って変わってメインカメラを限界ギリギリ上までぐるりと回転させ、反射的に大きく開けた口から舌が痙攣した状態で打ち上げられていた。

異形の性器、ドラゴンペニス(の形をしたディルド)からは大量の半固形ゼリー状の精液が排出される。それはもはやボンドのように2Bの膣内を蹂躙し、すぐに満杯になってしまう。

サイズや形の違いから鈴口が2Bの子宮口に直接当たった訳でもないのに狭い膣内で行き場をなくし結果的にこってりザーメンは彼女のデリケートな機関へと侵入し拡張し始める。

 

おびただしい量の精液がどんどん2Bの膣内へ排出され、ゆっくりとだが確実に彼女の肚を膨らませ、張りのある腹部をぽっこりと浮き上がらせていた。

何度も何度も断続的に脈動しながら尖った先端から男の遺伝子情報をドラゴン風擬似精液にした白濁液が、いや白液が送り込まれていく。

 

「ふぅ!?っ……んぁっ……熱いっ……苦しっふぅ゛…………ほぉっ!」

 

2Bは怪力で台の端を砕きながら、とまらない絶頂で何度も膣を締め上げる。その動きはまるで絞る動きのようだと後から男は語っていた。

男は射精の快楽と、初めてのことで急に行った換装でドラゴンの射精の快楽に耐えきれず強制シャットダウンされ2Bの胸に顔を落とし、倒れた。

しかしドラゴンの異形ペニスの根元はまだ擬似精液のタンクに繋がっていたので男が気を失っても尿道をこじ開けて子宮ユニット内に入り込んでいく。

 

2Bの子宮ユニットは悲鳴をあげ、細すぎて入ることすらできなかった卵管すら開放し受け取ろうとする。その動きはまさに「精液を保管するための器官(機関)」とでも言えるだろう。できるだけ多くの新鮮な精液を封入する。

普段は少量しか精液が入ってこない砂漠にとっては突然現れたのオアシスのようなものだ。

 

「おっ…………………あっ……………ふぅっ………♡」

 

2Bも子宮ユニットの稼働率とは裏腹にCPUは膨大な快楽信号は危険だと判断し、彼女の自我データを守るためシャットダウン処理を施す。

 

そこには普段の厳正で任務を重んじる彼女の姿はなく、ただただ未知の感覚に襲われた哀れな子鹿が体をひくつかせて倒れているだけだった。

 

 

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

 

『当該、2Bの性交記録………極秘アーカイブに保存完了。』

ポッドの抑揚のない音声がバンカーの司令官のCPUに直接通信される。

『わかった。しばらく休ませた後、事後処理と2Bの再起動を頼む。』

『了解』

『それと採集したデータの送信もしてくれ。』

『了解、規定通り本作戦は極秘事項のため回線を絞って送信。』

『ああ。』

 

司令官とポッド153の会話は完全に極秘として扱われ、特定のものにしか閲覧できない。司令官の私室に置かれた小型ウィンドウにはゆっくりと採集したデータが送られてくる。

 

 

///当該ヨルハ機体2号B型による記録00000045///

膣内射精量:5254ml

1mlあたりの精子量:5340万

精液粘度:114535mPa・s

性器種別:ドラゴン(当該データなし)

長さ:22.8cm

太さ(直径):7.43cm

………etc

 

 

『やはりいくつかの数値で………これは……ふむ。』

『送信完了。次の任務へ移行。』

『そうしてくれ…………この映像記録は保存………よし。』

 

司令官は座席を後にする。

白い簡素なイスにはシミができていたが司令官が数時間後戻ってくる頃には乾いており彼女が気付くことはなかった。

 

 

 

 

 

 




というわけで突発的にどんどん風呂敷を広げていき回収しない九折です。
血界戦線の方でもそろそろえっちぃの書くのでよろしくお願いします。
そういや時たまR-18ランキング見てるとカルデアの闇とかランクインしてて読まれてはいるんだなぁと感心したり。NieR好きもいて何より。

それとアンケよろしくです。これは結構カルデアの闇でも思ってたことなので。

ではまた今度。


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