鬼夜叉と呼ばれた男 (CATARINA)
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猿夜叉丸

本来書いてる方が詰まった。
気晴らしに書いてます。
不定期更新となります。


「さて、どうしてこうなった。」

 

俺は1度死んだ。それは間違いない。

どうしてって?撃たれたんだよ、軍人だったからな。

あーぁ、夜叉とか言われてても人間なんてこんなもんか。

あの時庇った新兵が無事だと良いが。

 

で、今の俺だが。皆からは猿夜叉丸と呼ばれて居る。

え、誰か分かんない?じゃあ、親父の名前は浅井久政…分かったか?

 

長政じゃねぇかよぉぉおお!!!

 

アレじゃん、信長裏切って死ぬ奴じゃんこれ。

まだ八歳なのに死亡する未来が見えてるとか泣ける。

 

六角氏に服従してるから人質らしい。まぁそれはいい。

結婚相手も固定とかマジか?しかもなんだこのドブス。嫌だ!マジで!

 

どうにかして逃げないと…正直親父達の身の上なんてどうでも良いんだよ!

ヘタレは要らん!

唯六角氏は力有るから逃げ道を考えないと…ん?

 

勉学の為に寺に入れ?……これだ!

 

 

 

雑兵からしたら追放のつもりだろうよ。わざわざ新潟まで送ったんだからな!

 

『六角様!』

 

『何じゃ夜叉よ。』

 

『私の寺入りに異論はございませぬが、時は戦国。私は武をも修めとうございます。』

 

『ふむ、ではどうするのじゃ?』

 

『六角様のお力で越後の上杉家にて、学びとうございます。』

 

『……良かろう!人質とは言え若人の可能性を見るためじゃ!』

 

『ありがたき幸せに!』

 

 

 

ありがとう定頼オジさん。上杉家、この時代と言えば謙信…長尾景虎だろ!

 

軍神さまの指導を仰げば銃のない俺でも強くなれるはず。

気に入られれば後ろ盾になってくれんだろ!

 

ただなぁ…長尾景虎って、ホモだって言い伝えあんだよ。

気に入られる為とは言え…掘られるのは…ヤダな………

 

 

父上―おたっしゃでーー。

親父に別れ際に景虎に注意するよう言われた。まぁ…しょうがない…最後の親の愛として

受け取っておく。そっちこそ身体に気を付けてね。

さて、俺一人だ。やだなぁガチムチのマッチョだったら………

 

( ゚д゚)アレ?

(;つд⊂)ゴシゴシ

( д) ゚ ゚

何か綺麗な姉ちゃんが居る。

 

聞いた話この人が長尾景虎さんなんだって。

女性説とかあったけどマジだったのか…。

だがまぁコレは勝ったろ!

景虎さん子供好きなのか気に入ってもらったし、戦いも教えてくれるって!

取り敢えずここまでは計画通り……キラスマイル

夜、明日からの計画を立ててるとにこやかな笑みを浮かべた景虎さんに呼ばれた。

何でも早速徒手の組み打ちを教えてくれるんだって。やったぜ。

で、何をするの?…あれ?景虎さんの笑みが怖い?

ね、ねぇ何でにじり寄ってくるの?

あの、ちょ、ちょっと待っt

 

 

 

あの後?そのまま喰われたよ。

8歳の筋力で軍神系女子に勝てる訳ねぇ。

上杉謙信ってショタコンだったのか?いや、景虎さんも初めてだったけど。

聞いてみたら『人間の輝きを強く持っていたから』だと。人生2回分だからか?

泣きたい…いや、景虎さんは間違いなく美人なんだけどね。

こんな事言ってると前世の仲間(全員非モテ)に殺されそう。

 

景虎さんと契約を結んだ。

俺に学問、戦い方を教えること。毘沙門天の教えも教えてくれるって。

ただかわりに、

数日に一回景虎さんの相手をする事になった。

この契約の対象が八歳とは思えん。

 

 

 

そんなこんなで俺は景虎さんに学問 武術 毘沙門天の教えを教えてもらいつつ、

毎日勉強をし、鍛錬をし、たまに襲われながら過ごした。

 

 

 

15歳で元服のために寺を発つ事になったときは大変だった。

「駄目です。夜叉君は私のものです。そうでしょう?」

 

「景虎姉さん…また遊びに来るから…」

 

「こうなれば浅井、六角を滅ぼしてでも…」

 

「本当に出来るから止めてください。」

 

半年に一度は帰って来る事。毎月書簡を送る事。もし危ない目にあったら直ぐに逃げて来る事。もし破ったら近江を焼き払ってでも連れ去ることを約束させられた。

冗談だろ。と思ったが偶に見るヤバい目をしていた。怖い。

 

 

「猿夜叉丸、ただいま戻りました。」

 

「遅いわ!たわけめ、まぁよい、これよりその力六角の為に振るってもらうぞ。」

 

「断るぜ。老害ども。」

定頼オジさんには恩があるけどアンタらにはウンザリなんだよ。

六角氏の家臣一同がザワつく。

 

「何だと!」

 

「聞こえなかったのか?浅井はアンタらに宣戦布告するって事だよ!」

そう言いながら刀を抜いた二人を切り捨て、義賢殿に向ける。

「ここで大将首を落とすんじゃ意味が無い。戦で話し合おうか。帰るぞ。」

 

「待たんかい!」「待て!」「恩を忘れたか!?」

無視無視。切りかかる気合も無い敗北主義者どもはほっとこう。

 

さてと。処は変わって野良田の戦い。さあ、老害どもを始末しようかぁ!

 

「これより我らは修羅に入る!鬼に会っては鬼を切り!仏に会っては仏を切り捨てよ!

情は捨て去れ! さぁ鏖殺しと行こうかぁ!!」

 

永禄三年、野良田の戦い。

浅井長政、幼名猿夜叉丸は六角氏に対して宣戦布告。

初戦ながら獅子奮迅の働きを見せ、六角氏の軍勢を撃滅した…に留まらず。

自ら先陣を切り、観音寺城に侵攻。脱出の間も無く陣を動かし、六角氏を鏖殺にした。

後に上杉謙信とも親交を深めていた事が分かり、この戦の苛烈さ、毘沙門天との関係から

長政は後世に『鬼夜叉』として名を遺す事となる。

 

 

 

 

 

 

 

 




浅井長政の幼名が猿夜叉丸で、夜叉は毘沙門天の眷属。
なら景虎ちゃんが居ても可笑しくないはず。
(ノシ ・A・)ノシ バンバン


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転機

午後7時…
主「UA100くらい行ったらいいな。」
小説情報『UA1500』ソノゲンソウヲブチコロス!


主(;つд⊂)ゴシゴシ
主( *'ω')ファッ!?

UA『早く書くんやで。』

主「ヤルシカ…ナイ」

誤字報告感謝です!無知を晒してしまった……


「と、言うわけで、親父殿!隠居してくれ!」

 

「ふむ…私の日和見が全ての原因…か…良かろう夜叉。今日、この時より浅井家の頭首を我が子夜叉に譲る!異論は無かろうな!」

 

それは日和見頭首と呼ばれた男の最大にして最後の英断だった。

 

___ここぞって所で決めるアンタはやっぱりカッケェよ。後は任せてくれ、親父。

 

___ようやく化けおったか。鳶が鷹を産むとはこの事よ。この父を踏み台に羽撃け、若鳥。

 

ほぼ無言、ながら息子の才を認めた父と、父を蔑みながらも目標とした息子。

確かにこの二人には絆があった。本人らは否定するだろうが。

 

 

「領土拡大!歴史確変!やらかしたな!」

俺は頭を抱えた。

やりすぎた。本来六角氏が滅ぶのは大分後なんだが……殺っちゃったze☆

過ぎたものは仕方ない。広がった領地の管理など今までに無い仕事に追われるのだった。

 

そんなある日………

「同盟だぁ?」

 

「はい、尾張の大名、織田信長より、貴方様に同盟の申請をお持ち致しました。」

 

「成程、齋藤氏を抑えたい。で、手ごろな大名はいねぇか、って事で若造の俺をご指名って所かな?」

 

「!? い、いえそんな事は。」

 

「悪ぃね、大体読めてるんだわ。俺一人で決められる事じゃないんだよねぇ。暫く待ってくんないかな?勿論歓迎はするからさ。」

 

「勿論ですとも。幾らでもお待ち致します。」

 

 

「馬鹿な!織田と組むとは朝倉殿に示しがつかんわ!」

 

「しかし、この条件、呑んでもこちらに不利益はないように見える。」

 

「それで、朝倉に目を付けられたらどうする!?若殿が居るとはいえ現在の浅井家で太刀打ちできる相手ではないぞ!?」

 

さてと、来たな。ある意味浅井長政にとって最大の転機。

織田信長と同盟を組んだ浅井長政は最初こそいい顔をしていたが、朝倉との対峙の際、

あろう事か後ろから刺すような事をしちまうんだよな…どうする…どうすりゃいい?

 

ここで結ばなかった場合、やがて朝倉を潰した織田に睨まれる…悪けりゃ潰される。

 

ここで下手に結んだ場合、朝倉がブチ切れ浅井家は皆殺し。

 

あーメンドクセェ。

 

「若殿!如何なさいますか!?」

 

「ん、俺も話して良い感じ?」

 

「左様、我ら若様による先の戦、心底感服致しました。政を為す家臣はともかく、浅井に使える兵全ては若様の指示の元動きましょう。」

「然り、正直同盟には反対だが…この命、既に若殿に預けた身よ。」

 

お前達……ほんと出来た家臣だよ。

 

「すまないお前達。俺の考えは_____」

俺は自分の考えを話した。

 

「「「「「…………」」」」」

 

「どうだ?」

 

「流石若殿は麒麟児よ。我らには思いも付かぬ事をお考えになる。」

「しかし、若様が自ら赴くなど…危険では?この遠藤、既に潰えても惜しくなき命よ。

拙者が織田に出向くというのは?」

 

「…遠藤、俺は自分の目で見定めたいんだ。奴が本当にうつけか…確かに俺に何かあれば浅井はおしまいとも言える。だが、それでも…」

 

「そこまでに若様。若様のお考えはよう分かり申した。そこまでの覚悟、我ら家臣一同、どうして止められましょうか… 直ぐに織田の使いを呼べぃ!議会は終わりじゃあ!」

 

「ありがとう、遠藤、赤尾、海北。お前達が居て良かったよ。」

 

「何を仰いますか。して、供の者は如何様に?」

 

「あーそれなんだけど……」

 

 

 

「案内感謝する、不破殿。尾張は初めてでね。」

 

「は、はあ、こちらこそまさか殿自ら赴くとは思いませんだ。」

 

「やっぱり挨拶は顔を付き合わせてしないとね。それに家臣も誰一人連れて来ていない、

まぁこれは俺なりの誠意だと思ってくれ。何なら手錠でもしようか?」

 

「いえ!いえ!結構ですから!先を急ぎましょう!」

 

お供無し、一応一国の主が自ら訪問する…さぁ、どうする織田信長?

騙すようで悪いがお前を試させてもらうぜ?

 

 

 

「もう直ぐ尾張の城下町に到着致します。」

 

「やっぱ遠いな…自動車は偉大だぜ……」

 

「????」

 

 

「ここが小牧山城下か……よく経済が回っている。信長殿は随分優秀な様だな。」

 

「至極恐縮の極み。ささ、こちらです。」

 

「ん、ありがとう。……なんだあれ。」

 

『女の子だけで出歩くなんて危ないなぁ、俺達が案内してやるよw』

「いや、結構じゃ!」

『いやいやw遠慮しなくていいからさw』

「ゴメンなさいね。先を急いでいるの。」

「あ、あうあう、あの、その。」

『うるせぇぞアマ!良いから来いっての!』

男が一番気弱そうな子の手を引こうとした瞬間、

横から男の腕を弾き飛ばす。

 

「どう見たって同意の上じゃなさそうだが?止めときな。」

 

「何だお前!余所者が口出しすんな!」

 

「ふむ、不破殿、この国では婦女暴行が認められてんのか?」

 

「いえ、まさか。というか貴女…」

 

(駄目じゃ。お忍びでの。)(またですか…)

 

「なら止めんのが筋だろ?なぁ?」

 

「五月蝿い五月蝿い五月蝿い!調子に乗んなよ!」

男が拳を振り抜く。

「危ない!」

さっきの子が悲鳴を上げる。

メキャ!!!!!!

「ッ!?!?腕が!オデノ、俺のうでが!」

何のことは無い。当たる直前に自分から当てに行く。

景虎姉さんから教わった技だ。

「さて、まだやるかい?」片割れの男に問う。

 

「じょ、冗談じゃねぇ!」駆け足で逃げ出す。

「待ってくれよ!おい!」腕を折られた男が後を追う。

 

ふぅ、どの時代にもあんなのは居るもんだな……

「怪我は無いかな?お嬢さん方?特にその小さい子、大丈夫?」

 

「ふぇ、大丈夫ですぅ…」

「感謝するわぁ。この子気が弱いから。」

「うむ、是非も無いよネ!感謝するぞ、大男よ!」

 

大男って…まぁこの時代の平均より大分デカいしな。

「何が大男だ、猿夜叉丸と言う、夜叉とでも呼んでくれ。」

 

「うむ、夜叉よ、大義であった!」

「あ、あうあう////」

「あらあらあらぁ?」

 

「申し訳無い、用事があるんでね。次は気を付けろよ?」ナデナデ

「////」プシュ-

 

「じゃ、不破殿、残りもよろしく頼む。」

 

「え、ええ。」チラッ

 

(案ずるな、スグに向かう。)

 

信長…ねぇ、この町を作ったのがどんな男なのか気になってきたな。

相当有能だ。喰われないように気を付けねぇとな。

 

俺は未だ見ぬ信長の姿を思い、獰猛な笑みを浮かべた。

 

 

 

 

~浅井長政~

浅井長政は当時としては珍しい高身長であり、所謂イケメンだったとされる。

顔付きは不明だが、現代に残る武具から身長は180を優に超え、190程も有るとも言われている。当時の成人男性の平均身長が155cm程の事から、人混みにあってもかなり目立つ程の長身とされる。この身長故に彼の戦い方は他に無い荒々しさを孕むと言われた。

 

 

 

 






是非も無いよネという美女…一体何ノップ何だ……

予定をだいぶ繰り上げて描きました。
投稿時には約3900行ってました。しゅごい(ง˘ω˘)ว


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親友

UAが伸びる伸びる
((((;゚;Д;゚;))))カタカタカタカタカタカタカタ 怖い。
皆そんなに逆レが好きか。
今回本文超短いよ!
今回からネタ率も高めて行きます。


「なんだおまえ!みてんじゃねぇ!」

 

「何だ餓鬼?そんなもの振り回してんじゃねぇ、危ねぇんだよ。」

 

「うるせえ!じゃまなんだよおまえ!」

 

今なにしてるって?

小牧山城への途中で5歳くらいのガキンチョに絡まれてる。

槍なんか振り回すなよ危なっかしい。

 

「なますぎりにしてやるぜ……うおおおおおわらえ!『にんげんむこつ』!」

 

「ほいっと。」

 

「あー!?」

 

「鍛錬が足んねぇなあ。槍は振ってから届くまでに誤差が有る。鈍らな腕じゃ取られて終わりだな。……まぁ、見込みはあるな、精進しろよ?ガキンチョ。」

 

「チキショー!!!!!!つぎはかつ!!!!!!」

 

いやぁ、生意気なガキンチョは可愛いねえ。将来性も有るし連れて帰りたいくらいだぜ。

 

 

小牧山城に着いた。ん、歓迎の酒盛り?いや、結構。さっさと信長殿に会わせてくれ。

 

武具は預ける。姉ちゃんに貰った奴だから丁重に扱ってくれ。

折ったり欠けたりしたら、間違い無く殺される(君たちが)から。

 

「北近江の小大名、浅井家頭首、猿夜叉丸と申します。此度はお目通しの事感謝致します。」

え、誰だお前って顔してんな。俺だよ。挨拶は大事。古事記にも書いてあるしね。

「うむ、大義であった。面を上げい、『夜叉』よ。」

 

オイオイ、まさか。マジかよ。

頭を上げるとそこに居たのは

「さっきの女じゃねぇか!?何でだよ!?」

やっべ、素になっちまった。後方に居る老け顔の男からの殺気が凄い。

 

「フハハハハ!是非も無いよネ!」

 

史実仕事しろやぁぁぁぁあ!!!!!!

景虎姉さんも信長も女じゃねぇか!どうなってんだ!

 

「うむ、夜叉よ。口調を崩すが良い。其方がそう呼べと言ったのだからの。」

 

「あーうん。助かる。……アンタ女だったのな。」

 

「フハハハハ!女である事に問題でも有るか?」

 

「いや、役立たずのヘタレなんかよりよっぽどいいさ。女だから戦えない道理は無いしな。」

主に軍神とか景虎姉さんとか上杉謙信とか。未だに勝てない。

 

「うむ!気に入ったぞ夜叉!此度の件は実に単純よ、浅井と織田間で同盟を結びたい。

無論、そちらの不利益になるようにはせんし、断るも自由じゃ、どうする?」

 

ここが勝負所、か。

俺に任せると言った家臣達の顔。故郷の大地。景虎姉さんとの約束。

俺の答えは決まってる。ぜんぶ守ってやるよ。

 

「無論だ、信長殿。此度の同盟受けさせてもらおう。」

 

「そうか、そうか!是非も無し!では早速宴を「但し。」」

 

「信長殿、幼名をお教え下さるか?」

 

「何故じゃ?」

 

「……」

 

「…吉法師と呼ばれておった。」

 

「そうか、俺が個人的に求める条件はもう一つ。俺と友達になろうぜ?吉法師。」

「…………」

 

「どうだ?」

 

「フハハハハハハハハ!!面白い!面白い奴じゃの!夜叉!良かろう!今日から其方と儂は友じゃ!光秀!酒を持てい!今宵は宴じゃ!!!!」

 

なんとか上手く行ったか。信長が朝倉に勝手に攻めたのは此方に信用が無かったから。

無いなら作ればいい。それが友人なのだから。

 

この後吉法師が下戸だと知った。その癖酒好きとかヤバいな。

宴の後もダル絡みしてきたんで、寝室でお話(と追加の酒盛り)してたら、

怒ったり笑ったり妹を嫁にやるとか支離滅裂だった。

終いには泣きながら女として生きられないもどかしさを喚いてるし。

……大変なんだな。きっと俺にはとても出来ない事だし、吉法師は凄いよ。

そう伝えると一層泣くし。

友達として泣き止ませようと手を伸ばしたら腕を掴まれて押し倒された。え?

おい、吉法師!何のつもりだ!おい馬鹿止めろ舌舐めずりをするな、服を脱がすな!

あ、ちょ本当に止めて、お願い、誰か助けてエェェ!!!!!!!

 

 

信長と長政

 

同盟を申し出た信長に対し、大将自ら赴くという奇策にて応じた長政。

偶然にも女装して妻の帰蝶、妹の市と共に街に出た際に長政と遭遇。

長政は気が付いて居なかったとされるが、彼の好青年ぶりをいたく気に入った信長は同盟を懇願。長政は同盟の条件として信長に友人になる事を条件とし、信長はこれを快諾し、幼名を名乗り続けた長政に自らの名の一文字を授け、公の場では自らを猿夜叉丸から長政と名乗るようになった。同盟相手ではなく友として接する事を望んだ長政はお互いを幼名で呼ぶ事とし、いつしか二人は無二の親友となるほどとなった。また、お互いが死去するまで一度も裏切りや独断専行無く、義兄弟であっても二人の友情は揺るがなかったとされる。

近年では、同盟相手ではなく友人としての関係を望んだ長政の外交的手腕が評されている。

 

 

(ここから先はpixiv、ニコニコ大百科風なので読まなくても大丈夫です。)

 

織田信長と親友の関係であった浅井長政だが、死の瞬間までお互いを裏切らなかった事。

会う度に肩を組んで酒を飲み交わすとされる程仲が良かった事。

信長が男色家として知られる事から、一部の腐女子、貴腐人から絶大な支持を得ている。

当サイトにも幾つかの絵が投稿されており、#長×信や#信×長のタグで閲覧できる。

史実の程は不明だが、生前の友人関係からどこぞの毘沙門天の化身とのカップリングもされている長政。そういった需要に追われる長政君は泣いてもいい。

 

 

鬼夜叉と鬼武蔵(おだのやべーやつら)

 

同盟を結ぶ為に小牧山城を訪れた鬼夜叉(浅井長政)に対して当時6歳の鬼武蔵(森長可)が戦いを挑み、あっさり負かされたのが始まり。その後家督を継いだ後も長可にとって長政は目標であり頼れる兄貴分となった。長政の死後も彼の娘茶々が居るという理由で秀吉側につくなど高い信頼が見て取れる。お互い常に最前線で戦い続けたという逸話のため、

(鬼武蔵は蛮行も加味。)二次創作では二人ともやべーやつとして描写される事が多い。

 

戦国無双の長政…無双奥義の最終段で狂ったように笑いながら広範囲の敵を切り刻む。

BASARAの長政…バサラ技 大太刀の連斬→槍で薙ぎ払いつつ打ち上げ→爆発弓でトドメ

Fate/GrandOrder…二人とも狂戦士適正有り。ホントに何だお前ら。

 

 




夜叉君は逆レ体質なのか?
まぁ単にFateのノップ×帰蝶に違和感を感じたからこうなったんですが。
一話の構成が似通った小説が有るとか。
面白かったです。 どうにか差別化を計らないと……
戦国時代編のラストが二パターン考え付くんですよね。
BADENDとTrueENDって感じで。Happy?なんの話しですかね。(愉悦)


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軍神と夜叉

夜叉「おい!今回の話いつにも増して酷いぞ!!!」
作者「諦めろ夜叉君。君が逆レされると読者が悦ぶんだ。」
読者「愉悦!愉悦!」
夜叉「ふざけんな!」
作者「あ、もういいよ。」
信 帰 市 景 「はーい♡」
夜叉「やぁだぁぁぁ!やめてぇぇ!」
作者「無事夜叉君が喰われたので続きをどうぞ!」
作者「あと今回ネタがやたら多いです。生暖かく見守ってください。」


よう皆、元気か?

俺だよ、猿夜叉丸だよ。

前回の最後で色々あったけど信長はどうしたのかって?

……よく見ろよ。隣で寝てるよ、裸で。

 

死にたい。

 

というかヤバくないか?上杉謙信と織田信長の二人と関係を持ったとか後世でヤバいホモとして扱われるだろ俺。ああああああああぁぁぁ何でこうなるんだ!

「うるさぃのう…」

起きたか、吉法師。済まないが離してくれ。服を着てくれ。殺してくれ。

「儂自ら友の労を労ってやったというのに無礼な奴じゃのう…」

「離せコラ!離せコラ!」

「ふむ、まだそんな体力があると。」

おい!しなだれ掛かってくるな!止めろ!止めて!助けて!

 

 

 

朝から酷い目にあった。

この時代の女性は皆獣なのか?昨晩とか10回以降記憶が無いんだが。

予定だと織田家に留まるのは3日間。本来なら議論を重ねる予定だったんだが、即決で決めちまったからなぁ、大分暇だよな。

朝食後吉法師に呼ばれた。お前は元気そうだな………

「何だよ吉法師。」

 

「時に夜叉よ。何時までも幼名を名乗るワケにもいくまい?」

 

「確かになぁ…ただ、名前なんか思いつかんよ。」

 

「そこで、此度の同盟の証に儂の名から『長』を夜叉に送りたいのじゃ。」

 

「成程、長、長ねぇ…………………『長政』。政で賜った長だから長政ってのはどうだ。」

 

「うむ!良き名じゃ!浅井長政、此度の同盟改めて感謝するぞ!」

 

「ありがとよ、織田信長。これからもよろしく頼むぜ。」

 

「そうじゃ、夜叉よ。」

 

「何だ?吉法師。」

 

「其方、嫁を取る気は無いか?」

 

ゴッフゥ!?俺は盛大に緑茶を吹いたのだった。

 

 

「あうあう////」

 

「我が妹の市じゃ、ほれ、挨拶をせぇ。」

 

「ひ、ひぇっと市と申します…16歳でしゅ…////ごめんなしゃい////」

 

「吉法師ィ!人を幼児性愛者だと思ってねぇか!?おい!」

 

「何を言うか、市は確かに生娘じゃが今年で16。婚礼を交わすくらい普通じゃろ。」

 

「そうよぉ、長政君。私が婚礼を交わしたのは15の時だし、今更よ?」

 

「あうあう////」

 

「まぁ、儂は鷹狩に出掛けるから二人で話すといい、ではの。」

 

「おい待て吉法師ィ!俺も連れてけやァ!ごめんね市ちゃん。お話は後で聞くから。」

 

走って逃げる信長を追いかける。

 

「あらあら、後で聞いてくれるそうよ?脈アリかもね。」

 

「////////////」プシュ―

 

「でもぉ、殿様は長政がお気に入りみたいだからね、モタモタしてたら取られちゃうわよ?」

 

「どうしたらいいのですか。帰蝶義姉様……」

 

「私に考えが有るわ。耳を貸しなさい…」

 

 

鷹狩って楽しいのな。

何とも鍛錬とは違う身体の使い方って感じですげぇ楽しかった。

二人して帰ってきたのが夜で怒られたけど。

疲れてる分、何となくいつもより眠い。

「夜叉様、まだお目覚めですか?」

 

「…何とか………」

 

「失礼します。」

 

あれ、市ちゃんか。どうしたの?こんな時間に。

 

「夜叉様。単刀直入に申します。い、市は夜叉様の事を好いております!」

 

「お、おう。」

何だ、急に強くなった感じ。

 

「でも、夜叉様は既に姉様と肌をお重ねになってしまったのでしょう?」ハイライトオフ

 

「ゴッハァ!?」

ヤバい、吐血しそう。

 

「…ですから、夜叉様に市を選んでもらう為に…」ヨドンダメ

 

ヤバい。よく分かんないけど絶対ヤバい。

 

「夜叉―起きとるかー?今日の鷹狩の褒美(意味深)を取らそうと………市ィ!?」

 

「あら、姉様。どうなさいました?」

 

「いや、随分と色気が…本当に市か?」

 

今だ!三十六計逃げるにしかず! εε=(((((ノ・ω・)ノ

「ぬおっ!夜叉ァ!?」

「夜叉様!?」

 

どこもかしこも、獣ばかりだ! …貴様もどうせ、そうなるのだろう!?ヾ(*ΦωΦ)ノ

 

よし、逃げ切っ「ダメじゃない長政ちゃん。」ガシッ あっ

「女の子の気持ちにはちゃんと答えてあげないとね?」

 

アイエエエ!?キチョウ!?キチョウナンデ!?(°д°)

 

「でかしたぞ帰蝶!連れていくぞ!」

「ふふふっ」

「有難うごさいます義姉様!」

 

クッソォォォォォォォォォォォォォォォ!!離せ!離せ!( º言º)

 

「三人に勝てるワケないじゃろ。」

(´・ω・`)デスヨネ 一人でも勝てなかったし。

「夜叉様、ご心配無く、夜は長いですよ。」

 

アッーーーーー!!!!!!

 

 

チュンチュン チュン チュンチュン

 

「朝か……」

右を見る…吉法師(フルパージ)が居る。

左を見る…帰蝶(半裸)が居る。

違和感を感じ、布団を剥がすと、市ちゃん(全裸)がしがみ付いてた。

 

誰か殺してくれ。

 

 

 

「では夜叉よ!また会おうぞ!」

 

「ああ、吉法師。そっちも元気でな。」

 

ようやく帰れる………いや、嫌だったワケじゃないけどね。

眠い……(実質二徹)ただ問題は残っていてな…

 

「大丈夫ですか?夜叉様?」

 

「ああ、大丈夫だ、多分。」

普通に市ちゃんが居るんだよね。このまま連れて帰れだって。(゜∀゜)ハハッ

 

 

俺の貞操が無駄死にで無かった事の証の為に…!

再び浅井の理想を掲げる為に…!

ただ生き残りたい、願いの成就の為に…!

小谷城よ!私は帰ってきた!!

 

「若様!?一体何を!?」

 

ごめん遠藤君、やりたかっただけなんだ…平穏な日々バンザイ!!!!!!

 

「同盟は結んだ、これから織田と浅井は同盟国だ!」

 

「さようですか…よくご決断で…して、其方のご婦人は?」

 

「ああ、市の事?俺の奥さんだよ。」

 

「尾張の織田信長が妹、市と申します。宜しく御願いします。」

 

「エ。」

 

「ごめん遠藤君、コレから景虎姉さんの所にも行かないと行けないんだ。市、家臣の誰かに城下町でも案内してもらってて。」

 

「はい!夜叉様!…宜しく御願いしますね!遠藤様!」

 

どうやら家臣達の苦難は終わっていないようだ。

家臣達の冒険はここからだ!

 

 

 

「景虎姉さーん」

 

「夜叉君!!!!!!」

 

「ただいま姉さん。お酒は控えてる?」

 

「ええ、夜叉君の言う事なら勿論ですとも!」(;゜∀゜)クンクンハァハァ

 

景虎姉さん…人に見せられる顔じゃないよ………「夜叉君?」

「どうしたの?」

 

「ナゼ身体カラ他ノ雌ノカオリガスルンデスカ?」

 

「あっ、えーと、その。」

 

「ナゼデス?ナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデ?」(●∀●)

 

「その…俺結婚する事になりまして…」

 

「…………ソウデスカ。」

 

「姉さん?」

 

「結婚シタンデスネ、私以外ノヤツト。」

 

「いや、貴女、世間には男性で通ってますし…」

 

「アハハハハハ!!!!!!結局!ワタシトハ!アソビダッタンデスネ!」

 

(´つω;`)コワイ(貴女から襲われたんですが…とは言えない夜叉君)

 

「ハハハハ、夜叉君。」

 

「落ち着い…た?大丈夫?」(冷静になったかな?)

 

「ええ、勿論ですとも。ご結婚、おめでとうございます。」

 

「ありがとう、姉さん。」

 

「夜叉君が結婚なんておめでたいですね、そこで是非、お祝いの宴をしましょう。」

 

「いや、姉さん、市を城に置いt「しましょう。」ハイ。」

 

怖ぇ。でも何だかんだ祝ってくれる当たりホントにいい人だよな。

 

「で、宴って具体的に何をするんですか?」

 

「ふふふっ、夜叉君はただ力を抜いてれば良いですからね。」(●▽●)

 

あっ。 察し)

 

「ゴメン姉さん、やっぱ用事が。」ガシッ ギュッ メキャァ!!!「ガッフゥ!?!?!?」

 

「久しぶりに会ッたのにスグ帰るナンて寂シイデすヨ。ユックリタノシミマショウ?」

 

…強いなぁ…敵わないや………(´・ω・`)ハハッ

 

 

 

 

謙信と長政

幼少期を謙信の元で過ごした長政は謙信の事を兄と呼ぶほどに慕い、謙信も長政をとても気に入っていた。その事がよく分かるエピソードとして、長政の結婚報告を聞いた謙信は喜びのあまり一週間に渡って宴を開いたとされる。

後述する長政の死と合わせて、深い親交が伺える一面とされる。

 

 

 

 




ほら逆レ祭りだ。喜べよ(愉悦)
ゴメンなさい。

夜叉君の不幸(?)で愉悦部員の方にも楽しめる小説を目指したい。

次回は修羅場回です。愉悦部員の方々、ご期待下さい。

皆さん花の魔術師の如くハッピーエンドを望んでますね……これは覚悟しないと……
BADEND→TrueEND→HappyENDの順に投稿しようかな?(ゲスガオスマイル)


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夜叉の目覚め

作者「愉悦部員様向けの軽い修羅場回です。」
夜叉「胃が…胃が…死ぬ……」
作者「まぁ喜べ夜叉。君の望みはようやく叶う。」(CV.中田譲治)
夜叉「どういう事だ?」
作者「詳しくは恒例の最後のWikipedia風解説を見てみよう。」
夜叉「成程、今までのホノボノ解説とはまた違うのな…後悔も懺悔もしねぇよ。」

市たちに手ぇ出したあいつらが悪ぃんだ。



さて、アレから5年…色んなことがあった。

幸い一年は平和に過ごせたよ。一年は。

二年目からだよ…先ず市が妊娠してた…はい、俺がやりました。

まぁ子供は宝。ここまでは素晴らしいんだよ。

景虎姉さんの所に行った時に父親になる事を報告した。

オチが見えてたけど浮かれてたからやってしまったのだ。

でもまぁ、普通に祝ってくれた。ありがたい。

 

翌朝、景虎姉さんが子供を連れて来た。

「どうしたの?その子達。」

 

「決まってるじゃないですか。私と夜叉君の子供ですよ♪」

 

( д) ゜゜

(;つд⊂)モドシモドシ

゜゜三( д)スポ-ン

 

何故だ!何故こうなった!

 

「ほら、竹王丸、卯松、あれが父上ですよ。」

 

「「父上~」」

 

(*꒪⌓꒪)ダメダコリャ ……(o_ _)oパタッ

 

 

 

 

おれはしょうきにもどった!

!夢か…いやぁ、悪い夢だった。

 

「大丈夫ですか夜叉君?」

「父上、大丈夫?」「大丈夫なの?」

 

夢で終わらせない。

 

どうしたらいいんだ。まじで。

竹王丸…すっごい景虎姉さんに似てる。女顔?って言うのか?

大人のお姉さんに狙われそう。将来が心配だ。

 

卯松…子供の時の俺に似てる。でも髪の色とか目とかどう見ても姉さんから貰ってるな。

目が怖い。

 

というかこの子ら結構デカくない?幾つだよ!?

5歳と7歳!?ちょっと待って姉さん!

俺が9歳の時の子供って事なんだけど!?

 

「いやぁー『偶然』内乱が起きて寺から出ていたので気付かなかったみたいですねぇ。」

 

やりやがったコイツ。というか間違い無く俺の子供なんだけど。\(^o^)/ナンテコッタイ

 

「父上。」

 

卯松が木刀を差し出して来た。竹王丸もキラキラした目で見てる。

ああ、成程。認知するとか、そんな事よりも、子供と遊んでやるのも親の仕事だよな!

 

……並の足軽より強いな。景虎姉さんの子供だからか?

じゃあもうちょっと遊ぼうか。見せてみな、お前の力をさ!

 

 

 

帰ってきました。

9歳で子供が居るとかやべえな。

景虎姉さん曰く認知しようがないから大丈夫だそう。

子供達に凄く申し訳ない。姉さんはそこで反省してなさい。

 

「ただいまー市―」

 

「おかえりなさい!夜叉様!…他の女の匂いがします。」ハイライトオフ

 

というか嫁さん妊娠中に他の女性と関係持つとか俺最低じゃね?

死にたい。

 

「いえ、良いんです、夜叉様は素敵な殿方なので、市が独り占めできるとは思ってません。」

「でも、市は一番じゃないと嫌です!」オシタオシ

 

おい!ちょっと!イチさん!貴女妊娠中でしょう!?ちょ、やめ、アッーーーー!!!

 

暫くして、長女が産まれました。

名前は茶々。頼むからお淑やかな子に育ててくれ。

君の親族は肉食獣ばかり、茶々が最後の希望だ。健やかに育ってくれ。頼む。

 

 

赤子には酷な旅かも知れないけど、尾張の信長に会わせに行こう。

 

生後半年、何か少し喋るようになった。ウチの子天才なのでは?(親バカ)

市はまた子供が出来たらしくて行けないって。身に覚えがあり過ぎて何も言えない。

まぁ、任せろ!茶々に危害を加えるなら鬼でも仏でも切ってやるさ!(親ry)

 

「吉法~師~遊びに来たぜ~」

「チャチャ!」

 

「おお夜叉よ!漸く産まれおったか!ほれ、顔を見せてみよ!」

「チャチャ~」

 

元々子供好きだったけど自分の子供は一層可愛く見えるな。

可゛愛゛い゛ぃ゛い゛(ry)

 

「吉法師、なんか顔色悪くないか?病気とかならウチの子に近寄んなよ?(r)」

 

「違うわ!ウッ…実はのう…そのぉ…」

 

珍しいな、何時もバッサリ言う吉法師が吃るなんて。

 

「それは儂が馬鹿だと言いたいのか?」

 

いや、お前は馬鹿じゃない、間違いなく天災だよ。

 

「まぁ、良い。あの、その、なんじゃ、3ヶ月程前にこっちに来たじゃろ?」

 

「まぁ、いつものようにな。」

帰蝶さんと吉法師がうんざりするまで茶々の可愛さを語ってた。()

 

「で…その時、デキちゃったんじゃよね。」

( ゚д゚)ハァ?

「帰蝶も。」

( д) ゜゜マジデ?

「で、どうにか産めないかと…まぁ出来ちゃったからには是非も無いよネ!」

( д) ✷✷ ドカ-ン

 

 

 

幼馴染のお姉さんと親友、親友の奥さんに妹を孕ませた男が居るってさ。最低だな!ハハッ

 

だれかおれをころしてくれ。

 

 

 

吉法師を茶々とウチの城に送って貰った。

どうするのかって?

俺が、俺たちが、信長だ!

いや、俺一人なんだけど。

半年ちょいくらい信長が公に出られない→誰かが信長のフリをすればいいのじゃ!→夜叉!

と言う流れらしい。最後!なんだよコレ!

まぁ、自分で蒔いた種だし、しょうがない…

(意味深)を付けんなお前ら!!確かにそうだけど!

 

まぁ、信長のフリは楽しかった。

堂々と朝倉の爺さんを煽れるとか最高かもしんない。

嫌いなんだよね、あの老害。こっちの事見下して来ててさ。

信長に煽っていいか書簡送ったら2日後にはGOサインが出た。笑える。

 

朝倉爺を煽りまくってたら市の方が産まれそうだって。

馬ァ!馬持ってこい!

 

次女が産まれました。

名前は初。健康に育ってくれ。

「ぐ、産まれ…る……」

吉法師ィ!?

 

息子も産まれました。

信忠と名付けられました。

 

吉法師は産後安定したら子供連れて帰って来るみたいです。

つまり爺虐めもお終いである。

ありったけ煽る煽る。

帰蝶が出産した。双子を。

兄の方は信雄、弟の方は信孝と名付けられた。この二人織田の血入って無いんだけど…

絶対後々火種になるよね。バレない事を祈る。

 

信長と入れ違いで帰ってきた。

対外的には三つ子扱いするんだって。

 

この後もう一人娘が生まれたんだけど、市さんや。薬と酒を同時に盛るのは止めてね。

身体に悪いとかのレベルじゃないから。

 

 

 

 

 

 

そんな感じで5年が過ぎた。

 

吉法師から言われた。

 

「儂は…天下を取る。それでも、着いてきてくれるかの?我が友、夜叉よ。」

 

「何を今更、俺達はどっちも引けない所まで来たろ?一蓮托生、行ける所まで行こうぜ、

なぁ?吉法師。」

 

俺達は燃え盛る比叡山を前に語った。

 

もう後には引けネェ、ただ進むダけだ。 ………燃え尽きるまでナ。

 

 

比叡山焼き討ち

 

元亀2年(1571年)9月。信長の怒りを買った比叡山延暦寺は焼き討ちに合い、女子供を含むおよそ四千人が死亡したとされる。

信長公記によると、焼き討ちを命じた明智光秀がこれを拒むと、義弟浅井長政が、

「光秀殿は弓の打ち方を知らぬと見える。どれ、一つ教えて進ぜよう。」と語り、

十人張りの強弓『金色鼠』を引き、一番に火矢を放ったと言う。長政の武に多くの兵は感心したが、光秀は関係の深かった延暦寺に躊躇いなく火を放った長政に恐怖したと言う。

しかし、長政の本当の残虐性はこの後に判明するのだった。

 

夜叉の根切り

燃え盛る延暦寺。逃げ惑う人々の前に現れた浅井長政は100人の部下を連れ、避難の誘導を部下にさせ、自らは消火活動に協力した。というのが、表向きの話。

…浅井長政は愛妻家で、娘を溺愛していたとされる。

比叡山の僧侶はそこに目を付け、あろう事か妻子を人質に取ろうとしたのだ。

計画は失敗したものの、『何故か』比叡山には成功の報告が入り、僧たちは故に長政が救援に来たと考えた………鬼夜叉の激に触れたとも知らずに。

長政はたった一人で境内に入ると豹変、手にした武器で次々老若男女問わず殺し回った。

比叡山焼き討ちの死者中約2000人弱は長政の手で死したとされ、命からがら逃げ出した数百人は長政の部下に討たれた。

生存者は零と言われる程の惨状から『夜叉の根切り』と呼称される。

 




おや?夜叉君の様子が…?
逆レされてばかりでヘタレみたいな所ばかり際立ちますが生前の性格上家族や友人の為なら
文字通り夜叉に堕ちます。
(夜叉は鬼神でもある。)
金色鼠は毘沙門天でググれば分かります。
今更ですが、ノップ嫁 景虎ちゃん嫁の方々申し訳ございません。


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狂気

眩しすぎる輝きに目を焼かれた。

激しい光に身を焦がされた。

その光に並び立ちたくて手を伸ばした。

やがて、追い付く事を諦めると、

せめて、光を曇らせたくないと。

青年は全てを抱えた。

例えその選択が彼の心を朽ちさせても。


「浅井長政よ!織田に味方するとは如何な事か!それも比叡山を焼くとは!」

 

「左様!」「恥知らずが!」「罰当たりめ!」「武士の風上にも置けん!」

 

「ソれだけカ?で、本題は何だよ。」

 

あーあ、爺さんにペコペコすんなんて御免だぜ。気楽で楽しいわぁ。

 

「貴様ァ!!『待たれよ。』義景様!!」

 

「長政よ、此度の蛮行、武士として許されざる行為よ。しかし、これより一層の忠誠を誓うと言うのなら全て水に流そう。共に信長と戦おうではないか、なあ?」

 

何だコイツ。何時まで自分が上司のつもりなんだ?

 

「織田信長。」

 

「む?」

 

「…俺ノ友であり、義兄の名ダ、そレを裏切れと?」

 

「左様、浅井は朝倉と長い付き合いだ、それこそ貴様の親の代からな。故に「で?」何だと?」

 

「だからドウシタ?それが友を裏切る理由になんのか?」

 

「武士とは義理と忠を持って「お前ら俺を部下か何かと勘違いシテない?」」

 

「コれでも六角を潰してまぁまぁの勢力だと思ってんダケドさ、どうなの?」

 

「しかし、朝倉は今だ浅井よりも大きい!浅井程度がつけ上がるなよ!」

 

「浅井、程度ねェ、面白い、試シテ見るか?実際にやり合ってヨ。」

 

「何人も死ぬぞ。」

 

「いや、何だ。要はここでヤロウって事ダよ。」

 

そう言いながら腰に帯びた打刀を振り抜く。圧切長谷部。

 

朝倉爺の所に殴り込むって言ったら吉法師がくれた打刀。良く切れる。

 

圧切…つまり圧しただけで切れる、と言われたその切れ味は抜刀しようとした男を豆腐のように両断した。

 

「乱心か!?長政ァ!!!!!!」

 

「元からだよ!クソジジイがァ!!」

 

爺の家臣を切り捨てながら言う。

 

「知ってんだからな!お前らが僧と繋がって、家の家族に手ぇ出そうとしたのはなァ!」

 

「ぐっ!何故それを!?」

 

「チョイと『お話』したんデネ!どっちが恥知らずだ!?なァ!?」

 

一足で懐に潜り込む。弓術の名人と言われた義景でもこの間合いなら俺の方が速い。

刀を突きつけながら言う。

 

「大将首!今は置いておいてヤルヨ!勝負は戦デ決めようか!!!」

 

そのまま塀を越え、待機させてた馬で逃げる。

絶対にユルサネェカラナ………………

 

 

 

「吉法師―帰ったぜー!」

 

「夜叉ァァァ!!!!!!」ガバッ

 

「落ち着けって腰があああぁ!?」メキャア!!!

 

「怪我は無いか!何か言われて無いか!儂を捨てないか!?」

 

「落ち着け、大丈夫だから。お前を裏切ると思うかよ!」

何か比叡山の後からやたら心配症になったよな。まぁ、原因は分かるんだが。

 

 

 

 

「夜叉君?」

 

「帰蝶さん。どうしましたか?」

 

「信長はね、貴方がした事を気にしてるみたい。」

 

「???」

 

「根切り、よ。あの子は自分が甘いから、貴方にあんな事をさせたと思ってるの。」

 

「成程ね。……後悔も反省もしてないさ。アレは俺に必要だった。俺が、文字通りの夜叉になる為に。これは吉法師にはどうしても出来ない役回り、アイツには甘さが有る。なら俺がその分、鬼にでも修羅にでもなってやるさ。それが、俺なりの覚悟だ。…吉法師には言うなよ?」

 

「…ふふふっ。ホント信長はいい友達を持ったわねぇ。勿論言わないわよ。」

 

 

 

 

「大丈夫!大丈夫だっての!」

天下を統一するなんで大事、綺麗事だけで出来るはずも無イ。

だから吉法師。お前は光の当たる道を行ケヨ。汚れ役は俺一人で充ブンダ。

 

「無理をされると困るのじゃ!もしお主が居なくなったら儂はどうしたらいいのじゃ!?」

夜叉。お主が儂の代わりに闇を抱えて居るのは知っとる。じゃが、じゃが…ッ!

それではお主があまりにも救えないではないか!

なぁ、今生を賭けてのお願いじゃ、夜叉。もっと自分を大切にしてくれ。

もし、お主が居なくなれば、儂は……………

 

 

 

やって参りまシた!姉川!

史実だと焼き討ちより前なんだケドね。

 

 

朝倉方15000 織田徳川浅井連合軍35000。

 

 

これが数の暴力か。

 

サア!こレで朝倉爺の顔も見納めだろ!行くぞお前らァ!!!!!!

 

「突撃―!」「皆殺しだー!」「オラに続けー!」「ここは安全だ!」

 

お前ら、良い兵士だな。狩りに優れ、無慈悲で、血に酔っている。良い兵士だ。

存分に狩り、殺し尽くし給えよ。

 

「敵の潜水艦を確認!!!」

「「「「「「「駄目だッ!」」」」」」」

たまにおかしなのも居るが。それでも優秀だ。

 

サテ、行くかね!

俺はおレの仕事をしヨうか。

 

 

 

「朝倉様!もう持ちませぬ!此処は我らが!お逃げ下さい!」

 

「ならぬ!織田と浅井の若造なんぞに引けるか!」

 

「ですが!『ドウモ!若造デす!』」

 

「長政ァ!!!!!!」

 

「まぁ、そンなに怒んなよジジイ。ホラ、お届け物だぜ?」

 

俺はそう言って馬の背に括り付けたモノを一つづつ放る。

 

「えーと、誰だっケ?ア、『阿君丸』君。」ポ-イ

 

「な!?」

 

「『愛王丸』、『四葩』、『まつ』、『信景』。」ポイポイポ―イ♪

 

「貴様ァ!!!!!!」

 

「あ、後『小宰相』さンと『小少将』さん。…コレで全部かナ?」

 

「愛王丸様!阿君丸様!なんと言う…」

 

『首』を投げ終わった俺は肩を回してストレッチする。

意外と重いんだよね、アレ。

 

「貴様、貴様!子女を手に掛けるとは、それでも人間か!?」

 

「アハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ!!!!!!」

 

「く、狂ってる……」

 

「君ィ、失礼じャナい?俺はただ、コイツにやられた事をヤリ返しタだけなンダが?」

マさか、人にやットいて自分ガされる事を覚悟してないなんテイワナイヨなぁ?ハハッ。

 

「コヤツを殺せ!コレは最早人間では無い!許さぬ!一族郎党皆殺しにしてくれるわ!!!!!」

 

「ご名答。もう俺は人じゃあねェヨ。我が名ハ毘沙門天ガ眷属、夜叉!

織田信長トの縁あって貴様らを鏖殺しトセン!サァ、死にタい者カラ前に出ナァ!!!」

 

 

 

鬼夜叉の狂

姉川の戦いにて、敵総大将朝倉義景の前に突如として現れた浅井長政。

妻子を狙われた意趣返し…と称して『義景の妻子を皆殺しにし、首を贈った』と言うもの。

かつては狂気に呑まれたが故の凶行とされていたが、

信長の自伝から、後世にて信長の行動を批判される事、朝倉の残党が反乱を起こす事を嫌った長政が自らの評価を顧みず、わざと残虐に振る舞ったとされる。

………夜叉の根切りと合わせ、これらの行為は着実に長政の正気を蝕んでいった。

これにより、朝倉家は信長に下った朝倉景健とその妻子を残して全滅したとされる。

 

 




シリアス多めの回。

Fateシリーズの小説に準ずるにはシリアスも書けないと駄目かなと
思って書きましたが、何となく気分が悪かったです。
次から元に戻ります。
今回の話が気に入らない方に深くお詫び申し上げます。

カタカナ多くて見にくいです。ゴメンなさい。
少しづつ夜叉君を壊して行きたかったんや(愉悦)


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おあいこ

最初だけ狂気MAXですが何行かすると夜叉君がチャチャ!し始めます。
6話より大分ホノボノしてきました。



これで朝倉はほぼ壊滅。もう逆らわんだろ。

次、次は誰だ?吉法師、次は誰を、何を切ればいい?俺は、何を、誰だ?

「止めろ!もう止めるのじゃ!夜叉!もう良い!止めてくれ!」

ああ、夜叉、そうだ、俺は 夜叉だ。夜叉は、俺は、唯の化け物だ。

思い、出した。武田だな。武田が、織田、囲んでるんだ。

「夜叉!夜叉!」

心配するな、吉法師。こンナノはかすり傷ダ。

おマえの敵は、俺が一人残ラず、殺してヤルから。

 

 

三方ヶ原

「退け!退くのだ!」

何だよ、お前ら。まだ残ってんじゃネェか、長政?誰だっケ、ソレ、俺は夜叉だ。

夜叉、タタかう、コロす、テキヲ、テキ!!!!!!

 

「テメェらゼンインのクび、オイテけ。オイテケェェェ!!!!!!」

夜叉と化した男の絶望的な孤闘が始まった。

 

 

 

 

「夜叉!夜叉ァ!すまぬ!すまぬ!」

夜叉、其方、済まぬ。儂が至らぬばかりに、この様な姿にッ………。

 

「ゴッフッ!!!アア!ガファ!!!!!!」

夜叉!目が覚めたか!良かっ「ツぎはナンだ、ダレを切ルんだ?ギッ、法シ。」

 

夜叉…もういいのじゃ。儂は其方に頼り過ぎた。全て儂の責任じゃ。

休め、休むのじゃ、夜叉…否、猿夜叉丸よ。

儂は全身余すこと無く生傷だらけの友を抱き締めた。

「猿…夜叉丸…?ダレだ、ソレハ…」

 

「実に不器用で、阿呆で、儂以上のうつけ者の、儂の最愛の友じゃよ。」

 

「猿夜叉丸、猿夜叉丸か。そうか、俺は…。」

そういうと夜叉は糸が切れたかのように倒れた。

夜叉よ。案ずるな。儂も覚悟を決めよう。

じゃから、ゆっくり休め。

儂は、ここでお主を失いとうない。

 

 

 

 

「チャチャ!!!!!!」

 

「チャチャ!!!!!!!!!!!!」

 

「チャチャ?」

 

「チャッチャ!!!」

 

何をしてるかって?

久しぶりに娘達と戯れてる。

吉法師のお陰で正気に戻れた。全身大怪我だったけど。

まぁ、そんなことはどうでもいい!

3人の娘が可愛いすぎる。

「父上!弓を撃って見せて欲しいんだけど!」

 

「よーし、任せろ!」

いつもの金色鼠を持ち出す。

「この金色鼠はな、毘沙門天の加護を受けて破魔の力が有るんだ。」

 

「例えばどんな?」

 

「そうだなぁ…俺より年上のくせに人の娘に色目使うロリコン猿を成敗できるな。」

( ゚д゚ )ガタッ ε=ε=┏(゚ロ゚;)┛

逃がすか! バシュン!!!

「ひでぶっ!?」

 

「よう、秀吉ィ?随分と熱い視線をうちの娘に向けて無かったか?」( º言º)

 

「い、いやぁ長政様、まさかそんな…」(^ω^;);););)

 

「問答無用だこのロリコンがァ!!!!!!」(о`Д´)=⊃)`з)

 

「あべじっ!」≡( ε:)ヒュ-ン |壁| ( ε|壁| ドゴッ

 

「で、何の用だ?」

 

ムクッ「実はですね。「どうなさいました?夜叉様?」市殿!!!」

 

「節度を覚えろクソザルがァァ!!!」(#゚Д゚)ゲシィ!!!

 

「タワバァ!?」_| ̄|○→_| ̄|足

 

「夜叉様、落ち着いて下さい!」

(#゚Д゚)

「話を聞かないと何も分かりませんよ?」

( ˘•ω•˘ )

「何なら寝台の中でお話しますか?」ハイライトオフ

(´・ω・`)

それは止めて欲しい……

 

というか茶々達との会話の後だからIQが溶けてた。何だよ(´・ω・`)って。

 

「で、本当の要件は?」

 

ボロボロ「ああ、それは_____信長様が幕府を滅ぼしました。」

 

…クソ、やりやがった。お前が手を汚していいレベルじゃないだろ!

 

「長政様に伝言が。『これでお互い地獄行きじゃ、是非も無いよネ!』と。」

 

ハァ、分かったよ。その道をお前は行くんだな?吉法師。なら、俺は支えるだけだ。

 

「そして、これは伏せるようにと言われていましたが、長篠にて武田方と決戦を迎えると。

敵大将は武田勝頼。信玄の息子です。」

 

「息子?信玄はどうした?」

 

「おそらく病死したかと。長政様の殿無くば尾張、駿河本領に攻めいられていた所でした。」

 

「死んだ…か。…何故吉法師は俺に伏せた?」

 

「『儂は夜叉に頼り過ぎた。』と。ここからは信長の戦いだと。」

 

何を言ってんだか。……友達に隠し事は良くないよな?

 

「長政様!まさかとは思いますが…」

 

「おっと、向こうが先に一つ隠し事したんだ。コレも内緒だぜ?」

一体一ならおあいこだろ?

「しかし「内緒にしたら茶々の事を10秒見る事を許す。」ぐっ…」

 

「まぁ、頼むわ。秀吉。アイツも調子に乗りすぎだからな。」

 

 

「悪い、市。また行かなきゃなんねぇ。」

 

「いえ、姉様はとてもお強いですが、同時にとても脆い。…支えてあげて下さい。」

 

「ああ、言われるまでも無ぇさ。」

 

「で、夜叉様が暫く居なくなってしまうので私、寂しいです。」ガシッ

 

「大分変わったよね、市。初対面の時の純真さは何処に行ったの?」ハァ…

 

「姉様達や軍神様に負けない為ですから、私が夜叉様の一番なんです。」ハイライトオフ

 

もう諦めたよ。まぁ、俺はまな板の上の鯉ってより…猫の前の鰹節か?(現実逃避)

 

 

 

 

天正3年(1575年)4月。 長篠の戦い。

「撃てィ!!!!!!」

 

武田軍15000。織田徳川連合軍30000。

 

儂らは新兵器、『鉄砲』を使いこなし、武田の騎馬隊相手に圧勝しておった。

 

コレを落とせば後は本願寺だけじゃ。それを落とせば暫くは安泰。市も夜叉も静かに暮らせる筈じゃ。……そのために儂は魔王となろうぞ。

もし、その時が来て、儂が居なくとも____夜叉の隣は市が相応しい。

じゃから…「信長ァァァ!!!!!!覚悟せぇやァ!!!!!!」

もしここで儂が居なくなっても。大丈夫じゃろ?

 

是非も無し!儂はそう言って目を閉じた。情けない死に面を晒しとうないからの。

別に涙が溢れるのを我慢したい訳じゃないのじゃ。

 

………何故じゃ、何故来ない。それとも儂はもう死んどるのか?

 

 

 

「ハァ、なんて面してんだよ吉法師。何だ?いい歳して泣く程怖かったか?」

嘘じゃ。こんな時に。

「ハハッ、仲間外れは良くないなぁ、吉法師?俺も入れてくれないと!」

 

何故じゃ!何で来た!夜叉!

 

「いやいや、チョットお手伝いをね!」

 

駄目じゃ。来ないでくれ!それ以上優しくされたら、儂は、儂は、私は、もう戻れなくなる!

 

「まぁ、遊びはこの辺にして…あのーその、何だ。あー。」

 

お願い、止めて、夜叉……

 

「先に逝くなよ。地獄行きなら二人一緒。だろ?吉法師。」ワシャワシャ

 

ぐ、ぐううううううううッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!夜叉!!!!!!!!!!!!ガバッ

 

「ぬおおぉっ!?吉法師!?」

 

儂は酷い姉じゃな。妹の夫に横恋慕しておる。すまんの、市。

まったく最低の姉だ。私は。だが、もう離すつもりは無い。

ゴメンね。市。でももう私は諦めない。

最期まで一緒じゃ、夜叉!!!!!!

「おうともよ!行くぜェェェ!!!!!!」

 

 

 

三方ヶ原の戦い

徳川軍の軍勢が武田軍の進行を押し留める為に起こした戦。

結果は徳川方の惨敗。敗走を始めるも、影武者も討たれ、家康の今際の際に

援軍として『単騎』で現れた浅井長政によって、家康は逃げ延びたと言われている。

 

三方の退き口

度重なる戦いに浅井長政の精神は既に崩壊していた。

軍勢の一人も連れずに戦場に現れた浅井長政は徳川兵が逃げ惑う中追撃する武田の兵を

僅か一人で押し留め、大損害を与えたとされるが、あまりに無謀な為、真偽は不明。

5日に渡り昼夜戦い続けた長政を武田信玄は褒め称え、軍を引いたとされる。

鬼神の如く戦う長政に襲われた兵士は、生き残りであっても7割がPTSDを発症。

兵役の引退を余儀なくされた。もしここで長政が武田軍を足止めしなければ尾張、駿河は攻め滅ぼされていたとまで言われている。

口伝曰く、刀傷は数百に及び、腹は抉れ、血で顔すら見えない程に変貌していたと。

 

長篠の戦い

云わずと知れた鉄砲の強さが明らかとなった戦い。

しかし、武田騎馬隊の奮闘により、一騎の騎馬武者が信長の元へと到達。

撃たれても止まらぬ武者に、信長もこの時ばかりは生命を諦めたという。

これを救ったのは彼の盟友たる浅井長政。騎馬武者を一刀の元に斬り捨てると、馬の後ろに信長を乗せ、戦場を駆け回り、二人で文字通り大暴れをしたというのが有名な逸話。

 

 

 

 

 

 




ノップ覚醒。

ノップ…依存系+崇拝系=距離の近い戦友

市…独占系(但し自分<家族。いい子)+無害系=天使

景虎ちゃん…攻撃系+排除系+独占系+????=ヤバいやつ

帰蝶さん…普通のお姉さん


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決意

さあ、かなり時間が進みました。

信長の代わりに荒れる夜叉君に抵抗が来るかと思ったら意外に好評だった。


どうも安土城の寝台からこんにちは。

夜叉です。何で寝たままなのかって?

横に吉法師が居るじゃろ?察してくれ。

 

長篠の戦いから一年。まぁ、何だ。

 

撃たれた。

 

本願寺の奴らの殲滅を光秀に命じた吉法師だったけど。

『逆に包囲された。助けて。』(部分訳)って言われた。使えねぇなオイ。

 

最近、前世の記憶が薄れてきてる。

具体的に言うなら、天王寺砦の戦いってのに気付いたのが出陣直前。

成程。■■■■から、浅井長政になってきた、って事か。もはや名前も思い出せないが。

 

天王寺砦の戦い。信長自ら先頭に立ち、結果撃たれて負傷するって戦いだ。

尤も俺がそんなの許さんがね。

信長は先頭に立ったから撃たれた。なら、先頭に立たなきゃ良い。

簡単に言うと………ズダァン!!!

 

俺が撃たれれば良い。

 

ああ、痛ってぇなぁ…前世ぶりだな、撃たれるのは。

だがまぁ、兵士の先輩として教えてやるよ。

なまじっか発砲するのは、相手に位置を教えるだけなんだぜ?

火縄銃。景虎姉さんは飛び道具が使えないから教えてくれなかったけど。

身体が覚えてる。記憶の欠片すら無くなっても。

いいのか?ホイホイ出てきて。俺はスナイパーだって構わずに喰っちまう男だぜ?

射手をカウンタースナイプして撃ち殺す。

まあこれで奴は自分の脳ミソを探すのに手いっぱいだろ。

 

あ、ヤベェ。眠い。

 

ごめん吉法師。あとは頼んだ。

 

 

 

まぁそれで寝込んでるってワケ。

正しくは起きた瞬間に押し倒されたが正しいか。

 

 

あのさぁ、吉法師。

あれは俺の独断だから。そんな怒んなって。

光秀君だってワザとじゃないんだから。

だから光秀君のこと踏むの止めよ?

 

「ならぬ!この愚か者がヘマをしなければ夜叉が手傷を負う事もなかったのじゃ!!!」

 

確かにそうかもしれないけどさ、

 

「申し訳ありませぬ!信長さま!」

 

「誰に謝っとるんじゃあ!!!」ドゴァッ!!!

 

「グッフウッ!?!?!?」

 

ストップだ、吉法師。それ以上やったら嫌いになるぞ。

嘘だって。ゴメン。だから死んだ目で圧切向けるの止めて?危ないから。

ほら、光秀君が能面みたいな顔してる。

 

「ほれ、もう一度じゃ、言ってみい?」

 

「申…し訳あり…ませぬ…長政殿…」

 

「まぁ、気にしなくていいさ。吉法師を守れた。これでいいだろ、な?」

 

「…寛大な夜叉に感謝するんじゃな。しかし罰は受けてもらうぞ。貴様の領地は没収とする!!!」

 

「信長さま!?それは!?」「吉法師ィ!」

 

「付いてこい、夜叉!」

 

「信長様!私も「寄るでないわ!この下郎が!」信長様…」

 

「夜叉が許しても儂が許すと思うな。本来なら打ち首の所じゃ!」

 

「おい、待てよ!」

 

 

 

 

「何故だ。」

「何故なのだ。信長様…」

貴女は変わってしまった。

あの男が関わってから。

否、変えられてしまったのだ。

ならば、ならば。

 

忠臣としてお救いしなければ。

待っていてくだされ。

今、光秀が『私の』信長様を救ってみせます。

 

 

 

 

「吉法師、やりすぎじゃないか?」

 

「そんなことは無い。」

 

「あんなの反逆しろって言ってるようなもんだぞ?なぁ?」

 

「お主を守るためならどんな臣も兵も要らぬわ!」

 

「だからと言ってな…」

 

 

 

「じゃあ!お主がいなくなったら誰が儂を抱きしめる!?誰が慰めてくれる!?

誰…がわ…たしを女として愛してくれるの!?

………だから…お願い。夜叉。私の前からいなくならないで…」ボロボロ

 

ハァ…まったくコイツは…

長篠の戦いの後からこうして時々、精神的に不安定だとこうなる。

きっと。これが天下人織田信長の素顔…いや、吉法師という少女。

存在しなかった。できなかった。そんな一面なのだろう。

 

「莫迦だなぁ、お前は。」

 

「うるさい、このうつけもの。」ダキッミシミシミシ

 

抱きしめられて締め付けられる。

だが、不思議と苦痛は感じない。

 

「ホントに莫迦だ…お前は。」

 

「うるさい。うるさい。うるさい!」

 

「いーや、お前は莫迦だ。間違いなくな。」

何故かって?

「誰がお前だけ置いて逝くかよ。俺達は一蓮托生…生きるも死ぬも同じ…だろ?俺はお前の全てを肯定するし、いなくなるな。というなら死んでもお前のため生き返るさ。だから、お前の夢を見せてくれ、吉法師。」

 

獣は空に輝く星に憧れた。追い付きたいと願った。

だがもし、追いつけないなら。それでも。

輝く為の支えになりたいと願った。

 

「この馬鹿者…本当に馬鹿者じゃよ。ばかものめ…」

 

「落ち着いたか?」

 

「ああ。」

 

「無理するな、いつでも頼れ。もうこの命、お前に預けたんだからな。」

そう言って寝室を去る。

 

「まぁ待て。」

去る。

 

「思うに、最前線で倒れた者には罰が要ると思うのじゃよ。」

サル。

 

「儂を庇った果報者への褒美もの。」

さる!

 

「さて、どちらを先に賜りたい?」

 

ソレドッチモオナジナンジャナイデスカネ。

 

「まぁ、その気にさせたのはお主じゃ、諦めよ。」ズルズル

 

やめて!そんな事言って、私に乱暴する気でしょ!エロ同人みたいに!!!エロ同人みたいに!!!!!!

 

「抵抗は自由じゃが…私は離す気は無いからね!夜叉♡」

 

オデノカラダハボドボドダ!

 

 

明智光秀

 

信長に背いた理由はかつてとの信長の変化とされる。

故に信長を討ちながらも信長の救済を掲げた。

歪んだ光秀にとって、変わってしまった信長は勿論、

変えた者も憎悪の対象。

 

 

 

 

 

 




雌堕ちヒロインとかいうパワーワード。

正ヒロインはノップだった…?


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内なるモノ

根本が壊れてる。なら、理性回復がしても心は癒えない。
だが、男はそれを。壊れたモノを。
友として歓迎した。

「ナゼワレヲウケイレル?」
さぁな。だが、お前は強い。ならそれで充分。
「ワカラヌ。ワカラヌ。ダガ、キサマノケツイ、シカトミトドケタ。」

ワレハキサマ。キサマハワレダ。タイクツサセテクレルナヨ?

勿論。家族と親友の為なら、使いこなして見せるさ。なぁ?


一向一揆。

宗教は心の拠り所…か。成程。

俺は吉(そう呼べと言われた)ほど仏教嫌いじゃない。

 

だが、

信仰のためなら人を殺しても良いってのがアンタらの教えかよ。

ああ、構わないさ。

なら、やられても文句は無いよな?

 

 

 

 

「アア、ココチイイ。カンビナヒメイダ。」

 

「夜叉?何だか戻っておるぞ?大丈夫かの!?」

 

「いや、ようやく気付いただけだ。これも、今の俺も。全部俺だ。俺なんだ。」

 

「???わからぬ。」

 

まぁ、いいさ。行こうゼ、吉。

さっさと皆殺しにシテ帰ろう。

 

「荒れてるのう…」

 

いーや。十分正気ダゼ?

『茶々は預かった。返して欲しくば…』

 

いい度胸だ。ハ八ッ。

 

 

「父上!何故来たのです!?」

 

「子供の為なら親ってのは何だってするさ。」

 

「よく来たな、長政ァ!!!」

 

誰だっけ。このデブ。

 

「朝倉 景健じゃ!この阿呆が!」

 

あ、森くんのお父さん殺した奴か。

お前こっちに降伏しなかった?

 

「それがどうした!返り忠が常の戦国の世よ!」

 

えーと、つまり?

朝倉裏切って織田裏切って農民にペコペコしてると。大変だね。中間管理職って。

 

「喧しい!これを見い!」

 

「茶々!?夜叉、どうなっとる!?」

 

どうも何も。茶々が人質でな。

『信長を連れてこい』

だって。

 

「茶々を返せ、デブ。」

 

「構わんが、美しい姫だ、どうだ、嫁に出さんか?」

 

「殺すぞ。(殺すぞ。)」

 

「夜叉!隠せてない!隠せてないぞ!」

 

「残念だが、まあ構わん。ほれ。連れて行け。」

 

「父上!!!」

 

よーーーーーし!よしよし!茶々。何もされてないな?スケベなこととか。

 

「されてないし!」

 

「さて、信長を渡して貰おうか。」

 

「え?何で?」

 

「は?」

 

「馬鹿じゃねえの?何で信長を渡さなきゃならねぇんだ。頭の中まで脂肪なのか?」

 

「…ほう、これを見ても強がれるかね?」

 

後ろに見えるのは数十人の男たち。

 

「これらは皆織田信長への恨みある我が同士、我が同胞よ!」

 

銃と弓を構えてこちらを脅してくる。

 

「どうだ?悪い話でもなかろう?今なら信長の首と娘だけで済ませてくれても構わんぞ?」

 

コイツ何か間違えて無いか?

「クフフ、クハハハ…」

 

おいおい、笑うなよ、吉。

コイツらもコイツらなりに歓迎会の準備をしてくれたんだ。笑うのは失礼だろ。

「これが、これが笑わずに居られるか!?夜叉よ!」

 

止めろって。俺も吹きそうだから。

 

「何が可笑しい!!!!!!!!」

 

「いや、申し訳無いんだけど。」

ホントにゴメン。

 

「それだけの人数とか面白過ぎてな…アハハハハ!無理だw」

あ、吉。茶々押さえてて。

「コケにしおって!!!構わぬ!!!撃てぃ!!!」

「だレに命令シてんノ?」

「え。」

 

「ミーんな、眠いってサ。アハ、アハハハハ!!!」

あー笑える。見ろよコレ。皆変な顔してるぜ?

ほら、あげるよ。同胞なら落とさないようにね。

 

「ヒッヒイィィ!?!?」

 

なんだよ。急に化け物でも見たみたいな顔して。つーか漏らすなよ。

茶々の教育に悪い。

 

「お主以上に教育に悪い者も居らぬよ。」

 

ああ、全くだ。で?何か弁明は?

 

「お許しを!信長様!つい、つい魔が差したのです!」

 

魔が差した…ねぇ。魔が差したで殺されちゃ笑えない。茶々も巻き込みやがってなぁ?

「まぁ、待て、夜叉よ。儂としては別に構わんのじゃよ。」

 

成程?許すわけ?

 

「信長様!!!」

 

「まぁ、貴様を許そう。目を閉じるがいい。」

 

「はい!勿論ですとも!」

 

「そうじゃ、そのままゆっくりと面を上げ、目を開けるがよい。」カチャリ

 

おっと、茶々は見ないようにね。こっち来ようか。

 

「はい、有り難きしa 「許そう。」バゴンッ!!!」

 

ヒュー、汚ねぇ花火だ。下衆は散り際も惨めだな。

 

「儂に銃を向けた事は許そう。良くあることだしネ!」グチャ,グチャ

よくあっていい事じゃねぇよ、お前。

「だが、夜叉に銃を向けた事は万死に値すると思うが良い。」グシュリ

吉、死体蹴り(物理)は止めろて。情操教育に悪いってんだろ!

「そもそも堂々と浮気しておいて今更何を言うか。」

 

ゴッハァ!?!?

「わー父上が血を吐いた!」

 

「実はの…カクカクシカジカという訳じゃ。」

 

「カクカクシカジカ?分かんないんだけど!」

 

「しまった。ノブノブノブ~という事じゃよ。」

 

「成程!父上!」

 

どうした、茶々 _( :0 」 )_

 

「三人とも叔母上と父上が仲良し(意味深)なのは知ってるから!」

ゴッハァ!?!?

ヾ(⌒(_×ω×)_バタンキュー

 

もう駄目だ。

 

 

「叔母上!倒れちゃった!!!」

 

「大丈夫じゃろ。その内立ち直る。それ、引きずって帰るぞ。」

 

「止めろや!ああああ!!!畜生!帰るぞ!」

 

「わ~い♪」

 

「クハハハハハハハ」(*^□^)

 

クッソ良い笑顔だな。覚えてろよ。吉。

 

「お、夜の延長戦かの?」

 

 

 

娘の前でその言い方は止めろやァァァァ!!!

 

 

 

 

まぁ。

今更考えたら、幸せな日々だった。

気付くのが遅すぎた気もするが。

 

 

 

長政と信長

 

晩年が近付くにつれ、今まで以上に仲が良くなったとされる二人。

時に馬で競い合い。

時に鷹狩に出かけ。

戦場でも離れる事は無く、

浅井軍の旗が比翼連理に変わった事からも仲の良さが伺える。

だが、それは。

片方が欠ければ舞い上がれぬという証拠でもあった。

 

 

 

 




狂化スキル(自前)

毘沙門天の加護+狂化(EX?)+敏捷、筋力B=?

身体能力がチートだ。なにこれぇ…
staynightのバーサーカー並何ですが……

まぁ、良いか!(思考放棄)

夜叉「こんだけのスペックでどうBADを迎えるんだよ。」

作者「ピンポンパンポーン♪」

夜叉「ん?」

『軍神ちゃんがアップを始めました。』

夜叉「       」



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拝啓■■へ。

お気に入り気が付いたら1000超えてた。なにこれぇ。

顔文字ウザイ(超翻訳)と言われたので無くしてみた。
どうだろうか?


ああ、幸せだったな。ホント。

 

拝啓。前世の妹へ。

 

急にいなくなってゴメンな?まあ保険にも入ってたし学費は心配無いだろ。

俺は今、戦国時代で美人なお嫁さんをもらい、可愛らしい娘にも恵まれました。

どうにか見せてやりたいくらいです。

 

さて、貴女が青春を謳歌している今頃、私は………

 

毘沙門天様と第六天魔王様に両サイドから今にも引き裂かれんとしています。

きっと貴女が見たら両手に花だねと嫌味のように言うでしょうが。

最期にこれだけ言っておきます。

 

 

 

 

たすけて。■■

 

 

 

 

「ハハハハ」ミチミチ

「フフフフ」メキメキ

 

 

あのー。吉?姉さん?そろそろ離してくれない?

「何を言うか夜叉。この暴力女にお主を近寄らせとうない。」

 

「何を言ってるんです?夜叉君?ほら、女狐なんかほっといてお話しましょう♪」

 

ちぎれる!ちぎれる!

ああ、茶々よ。ゴメンな。父さんここで死ぬかも。

 

そもそもどうしてこうなった?

 

 

 

いつもの様に吉のとこに遊びに来て…

鷹狩して帰ってきて…

後ろから吉に押し倒されて…

喰われる直前に誰か来たらしくて…

それが姉さんだった。

 

助かったと思った半刻前の俺よ。

 

莫迦野郎。

 

「だから言ってるじゃないですか!私は夜叉君を迎えに来たんです!」

 

「フン!夜叉は儂のモノよ!そう易々と明け渡すか!」

 

いや、俺は俺の物だろ!?

百歩譲って市の物ならわかる。

アンタら妻子持ちの所有権を争うなよ!!!!

 

「夜叉君!私はもういっぱい我慢しました!もう限界です!」

姉さん…俺一週間前に行かなかったっけ?

 

「それがなんですか!誰にだって限界は有るんですよ!

              …具体的には今すぐ襲いたいぐらいムラムラしてます!!!」

 

「それを儂に言うか!?儂だって寸止めで苦しいんじゃが!!!」

 

止めろお前ら。

 

「そもそも貴女夜叉君の何を知ってるんですか?身長は?体重は?好みのタイプは?」

 

「六尺二寸半、二十貫半。好みは儂の妹。おそらく胸はB~Dが好みじゃ!」

 

「ぐっ…」

なんで知ってんだよ。あと最後の日本の単位じゃねえから!!

 

「で、でも夜叉君の初めては私が貰ってます!初子は私が産みましたし。」

 

「くっおのれ…」

 

「可愛かったですよ?あのときの夜叉君は。終わった後に怯えた目で私を見る夜叉君はたまりませんでした。」

うん、留まらなかったよね、貴女。少なくとも片手は超えてた。

 

そうこうしてるうちに話はヒートアップ。

どんなって?

 

話の八割は放送出来ないわこれ。

 

「(見せられないよ!)!!!」

 

「(謎の光)!!!」

 

止めろお前ら!人の夜の話で盛り上がってんな!!!

作者ァ!!!止めろやぁッ!!!

 

作者「愉悦!愉悦!」

おい、前書き後書き以外に降臨するな、お前!読者様。どうかこの男に裁きを!

 

読者「「「「「愉悦!!!!!!愉悦!!!!!!」」」」」」

ダメだこいつら…

 

 

「あ~埒があかんのう、もう良い!これで決めてくれる!!!」

「望むところですとも!」

 

何で飲んでんだよ。刀しまえ!槍しまえ!銃しまえ!

ああ、クッソ。

 

ザクッ!!!

 

「「え。」」

 

ああ、全く、痛てぇな。オイ。

 

「あ、あ、あ、済まぬ!済まぬ夜叉!」

「夜叉君!?血が、血が!」

 

「正座。」

 

「「へ?」」

 

「正座ッ!!!」

 

「「ハイッ!」」

 

あのなぁ、お前ら。

武器はダメだって。

頼むから殺し合いは辞めてくれよ。

 

「「でもコイツが。」」

ん?

「「ハイ。」」

宜しい。

 

 

 

よし、俺が良いって言うまで正座ね。

ピシャリ

 

まったく。世話が焼けるぜ。ホントに。

あ、森くん。ゴメン。

「医者呼んでくんない?」ドサッ

 

「夜叉の兄貴!?」

 

 

 

 

 

おれはしょうきにもどった!

痛ァい。助けてくぇれぇ…衛生兵!

 

「ほら、傷に染みるわよ?」

 

「ぬぼぁーっ!」

 

痛い。

「文句言わないの。」

分かってます。ありがとうございます帰蝶さん。

 

「やれやれ、ホントあの子ったら。」

 

いつも思うんだけど。帰蝶さんって何者?

傷の手当は勿論、何かやたら情報知ってるし気が付いたら背後取られてたりするし。

あれか?NINJAか?NINJAなのか?

 

「夜叉君?」

 

「あ、いや、何でも無いです。ハイ。」

まさかな、ハハハ。

 

「ふふっ。」

 

 

 

「吉~姉さん~おはよ~ってえぇぇ!?」

 

「夜叉…足が…」

「 」チーン

 

あっ。

『俺が良いって言うまで正座ね。』

 

ゴメン!二人とも!

 

 

 

「酷いのじゃ。」

「酷いです。」

 

これは俺が悪い。ゴメン。

「というか夜叉君!傷は大丈夫なんですか!?」

 

あ、何かもう大体治ったよ……あれ?

 

 

 

やたら高い再生力の原因は景虎姉さんだった。

何でも子供の俺を可愛がる余り(性的な意味でも)毘沙門天の加護を乗っけたらしい。

いや、そこまでは知ってるよ。聞いたから。

濁った瞳で『これでもっとデキますね。』って言われた時は死にたくなった。

で、俺の名前は猿夜叉丸。猿『夜叉』丸だ。

 

何か毘沙門天の眷属の夜叉と半ば同一存在になってるらしい。

マジ?

 

じゃあお前まさか『ミンナニハナイショダヨ』ああ、うん。

 

一晩中話し合ったからか仲直りしたっぽい。良かった。

史実だと仲違いして戦になるからね。

 

俺も帰るか。市ー今帰るぞー

「まぁ待たんか。夜叉。」ガシッ

「待ちましょうよ。夜叉君。」ガシッ

 

離して?

「いやー儂結局お預けで悲しいんじゃがの~」ギリギリ

「まぁ、裸の付き合いとも言いますしねぇ。」ギリギリ

HA☆NA☆SE!!!

「裸の付き合いなら風呂でも行ってこい!俺が間に入る意味よ!?」

 

「まぁ、この場合は裸の突き合いとも言うかの。」

 

止めろや!ここはR版じゃねえんだよ!

全年齢対象のKEN☆ZEN(但し逆レはされる模様。)な小説なんだ!

 

まぁ、良い。よく考えたら今まで未来の知識をあんまし使って無かったし、ここで人類の叡智を見せよう。

 

 

「Flash bang!」

 

「ぬわっ!?」

「目が!目がぁっ!」

 

フハハハハ。騙して悪いがこれも仕事でな。

 

ハハハッ!見てたよ、ルーキー。なかなか、やるじゃない?ちょーっと、時間かかったけどね!

 

「あらぁ、何処に行くのかしらぁ?」

 

あっ。はい。

 

ドーモコンニチハ、キチョウ=サン。サルヤシャ=マル、デス!

アンブッシュは一度まで!

パァン!!!

猫騙し。シンプルだが、これで決まりだろ!

「キャッ!」

ゴメン帰蝶さん。でもこれで!

「夜叉様~♪」

アイエエエ!?イチ!?イチナンデ!?

 

「お姉様から…」

 

『夜叉が刺されて倒れた!』と。

 

早くない?一晩しかたってないよ?

「さてと、夜叉。」

「これで逃げられませんね?」

「ふふふっ、やってくれるわぁ……///」

あ、帰蝶さん照れてる。可愛い(現実逃避)。

 

いや!まだだ!まだ終わってない!

作者!作者は何処だ!

 

作者「さぁ、ご唱和下さい!」

読者一同「「「「「愉悦ゥ!愉悦ゥ!」」」」」

 

このクソがァァァァ!!!!!!ズルズル

 

 

 

上杉謙信と織田信長

 

天正四年、信長と謙信の関係が悪化。

あわや戦かとなった際、双方と関係の深い浅井長政によって戦は回避された。

両国の民は長政に深く感謝し、長政を良く慕う事となった。

 

 

 

 




今更ですが最後のWikipediaモドキは現代にどう伝わっているかを表しています。

つまり現代では夜叉君はメッチャ強いバイのやべーやつと思われています。

夜叉「何でだぁ!?」

皆さん!ご唱和下さい!!!

愉ー悦!!!愉ー悦!!!


次回から最終回です。ん?ハッピーエンド多いな・・・


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先出し!FGO編! 『沖田総司はセイバーである。』

部員エンドやらの前に!
沖田さんの水着が今年もやって来ないみたいなので。
記念に作りました(愉悦)
台本形式。(ノップの区別のため。)

見たくない人はそっとブラウザバックお願いします。


沖田「何故なんですかーーー!!!!!!!!!」

 

ノッブ「どうしたのじゃ、沖田よ。何時にも増して荒れとるの。」

 

沖田「どうしたもこうしたも!和セイバーの後輩(武蔵)に先を越されたんですよ!」

 

ノッブ「……今年も水着来なかったんじゃな。まぁ、そんな成じゃ是非も無いよネ!!!」

 

沖田「おかしいですから!ほら、脱げばノップよりあるんです!どうなってるんですか塩●さん!」

 

夜叉「沖田さん!それは不味い!本当に不味い!」

 

ノッブ「そうじゃ!彼奴を怒らせたら何をするか分からんぞ!?」

 

リヨ作者『あ?いいから宝具スキップはよ。』

 

夜叉「潰せぇ!!!なんだこのナマモノは!?」ブチゥ!

 

 

 

沖田「そもそもですね!星五鯖としては私『超古参』!なんですよ!」

 

ノッブ「スキル強化来ないあたり忘れられとるの。」

 

沖田「な!カッチーン!初期の配布星四で持ってない人の方が多くて強化も来てないノップに馬鹿にされたく無いです!」

 

夜叉「落ち着け!落ち着け、二人共!ああ、クソ……胃が………」

 

水着ノッブ「夜叉~今度のライブ会場の下見ついでに泳ぎに行かんか?」

 

夜叉「あ?水練か?ん~俺の霊基に水着は無いんだが……」

 

沖田「有るわけ無いじゃないですか!新参者の夜叉さんに!」

 

ノッブ「というか何自然に夜叉を誘ってるのじゃ!水着の儂!」

 

水着ノッブ「別に構わんじゃろ、そうか…夜叉は来られんか……」

 

夜叉「ッ!任せろ!」

 

沖田「どうするんですか。」

 

夜叉(狂)「これをな?」ピカ~ン

夜叉(術)「こうして、(何かを全力で作成中。)」キュリリリィ!!!

夜叉(騎)「こうじゃ。」ババーン! withサ-フボ-ド

 

沖田「何でですか!?」

 

夜叉「宝具とスキル全力使用だ。」

(宝具…『全ての武具は我と共に』(めんどくせぇ、それよこせ)手に触れた武具をD-相当の宝具化。武具オンリー。要するに箸は無理だが丸太はいける。)

(スキル…『オールクラス』 自在にクラスを変更する。便利。)

(術夜叉…もの作り特化型。色々作れる。)

 

夜叉「本来なら狂だと使わん宝具だからな、使えるか分からんかったが。」

 

沖田「おかしいですよ!作者さん!そのノリで水着沖田(アサシン)も出して下さいよ!…って、ゴッハァ!?」コフッ!

 

夜叉ノップ水着「「「沖田ァ(さん)!?」」」

 

夜叉「ああああああああぁぁぁお前らはどうしてこうなんだよ!吉!ドア開けろ!医務室行きだ!」セオイ

 

水着、ノッブ(あ、おんぶ羨ましい……)ジー

 

夜叉(こいつ…直接脳内に!?)ダッタッタッタ

 

カチトリタイ!!!モノモナイ!!!ムヨクナバカニハナレナイ!!!

 

夜叉「大丈夫か!沖田さん!?」

 

沖田「ううう、すいません……」

 

(カット)

 

タタキツケテヤレ!!!!!! ドカァンッ!!!

 

夜叉「医者!医者ァ!」

 

婦長「はい、なんの御用でしょうか。」

 

夜叉沖田「「あ、何でも無いです。さよなら。」」シュン!!!

 

 

夜叉「何でアレしか居ねぇんだよ!ふざけんな!」

 

沖田「あ、あの、夜叉さん。」

 

夜叉「どうした!?」

 

沖田「すいません。限界です。」ゴッハァ!!!

 

夜叉「沖田さ~ん!?」チマミレ

 

夜叉「ハァ…やるしかねぇか……」

 

 

 

沖田「ん……ここは………」

 

夜叉「ん、起きたか。」

 

沖田「んー…夜叉さん……ん?……何で私裸なんですか!?まさか!」カタナカマエ

 

夜叉「落ち着け!落ち着け!俺そんなに信用無いかよ!?」

 

沖田「色々あって四人に手を出した節操なしだと匿名希望Nさんから。」

 

夜叉「アイツ後で〆る。……いやまぁ、脱がせたの俺だけどね!まぁ!」

 

沖田「キャアアアア!!!『無明三段突き』!!!」

 

夜叉「うおおおおぉ!!!危ねぇ!いや!血塗れの服で放置しろと!?」

 

沖田「それとこれとはまた別問題です!ううう!////逃がしませんよ!」

 

夜叉「何でこうなったァァァァァ!?」

 

 

 

沖田「でもまぁ、その後暫くは凄く体調が良くてですね!剣の冴えも三割増でしたよ!」

 

ノッブ「……そうか……沖田、夜叉に感謝するんじゃな。」

 

沖田「?どうしてです?」

 

ノッブ「それはな…多分じゃが………」

 

夜叉「ゴッハァッ!!!!!!ああ、クソ。身代わりなんてするべきじゃねぇな!全く!」

夜叉(殺)「…俺は医者じゃないから、治してやれないが、和らげるくらいなら余裕だぜ。ガフッ…」

(スキル『影としての死』…味方一体の弱体化全解除、攻撃防御upNPチャージ回復大。(デメリット)解除した弱体化が自分に飛ぶ。)

 

 

 

沖田「…そうだったんですか。」

 

ノッブ「彼奴はホント身内に甘いからのう。」

 

沖田「お礼……言わないとですね。」

 

ノッブ「おう……ん?沖田。惚れたか?」

 

沖田「なっ、何を言ってんですか!?///」

 

ノッブ「いやいや。構わぬよ。元々息をするだけで女を口説く男じゃからの。」

 

沖田「だから違いますって!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 




如何でしたか?
前書きの混沌を移植したつもりですが……
改善点等お願いします。

夜叉君クラス別紹介。三騎士編。
セイバー……風紀委員長ここにあり。素行の悪い鯖をシバく。
ランサー……兄貴分……ではなくどちらかと言うと父親みが強い。
アーチャー……一番適正が強い。戦闘用一択の霊基。狂よりも狂化してる気がする。
対外的なカルデアの掃除屋に当たる。本人曰くこの霊基は浅井長政のものだが、中身が違うらしい。


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牡丹一華

バッドエンド(愉悦)

嘘です。まさかここで終わらないよなぁ?夜叉?

牡丹一華はアネモネ。

花言葉は……


ああ、クッソ。

何でこれを忘れてたんだ。

一番大切な所だろうに。

 

莫迦野郎。決まってんだろ、織田信長がどう死ぬかなんて。

 

 

 

間に合え、先に逝くな、吉!

 

 

 

 

「む?サルの奴からか。」

 

「毛利攻めてんだよな、なんだって?」

 

「ほほう、サルの奴め、儂に泣き付いて来おった。」

 

「ふむ。俺が行こうか?」

 

「是非も無し。と言いたい所じゃがの。これをあの暴力女に渡してくれんか?」

そう言って、書簡を取り出す。

「これは正式な同盟の返答じゃ。上杉とのの。」

 

あれから四年。喧嘩しつつ(俺を介して)コミュニケーションを取っていた二人。

そして漸く景虎姉さんから同盟の申請がきた。

良かった。無駄にならなくて。

 

「んじゃ、終わったらそっち行くわ、死ぬなよ?」

「冗談にもならんの。そちらこそ。」

 

「ッフ。」「ハハッ。」

「「フハハハハハハ!!!!!!!」」

 

 

 

 

「姉さん、手紙持ってきたよ。」

「そうですか夜叉君。ではコチラに。」

自然な流れで寝室に連れ込むの止めて?

 

「むぅ、もう六月ですしシてもいいはずです!」

 

「貴女は自重を覚えなさい…あれ?姉さん、今何て言った?」

 

「だからもう六月と…」

天正十年、六月、毛利……光秀。

ああ、なんで、なんで気が付かなかった。

 

「夜叉君?どこに行くんです?」

 

「少し急用で…離して下さい。」

 

「嫌です。」

 

「離して下さい、姉さん。」

 

「嫌。」

 

「姉さ「じゃあなんでそんな顔をしてるんですか!」…」

 

「それは、それは死ぬ覚悟を決めた顔です。私に分からないとでも?」

 

「それでも、それでも、俺は行かなきゃならねえ!アイツをみすみす死なせるか!!!」

 

「……」

 

「……」

 

「貴方はいつも、どうしても引けない時はまっすぐ私を見据えていました。つまり、私ではどうにもならないんですね?今回は。分かりました。」

 

「姉さん…」

 

「ですが、必ず帰ってきて下さい。分かりましたか?」

 

「…ああ、必ず帰って来るよ。姉さん。」

 

 

 

 

「ほーんと分かりやすい子ですねぇ。知ってます?夜叉君。貴方は嘘をつくのが苦手で、必死に誤魔化そうとするときは、真っ直ぐ見てるんです。ハハ、ホントに莫迦ですよ、莫迦。ねぇ……」ポロポロ

 

 

 

「夜叉様?どうしたのですか?そんなに急いで。」

「話は後だ。直ぐ俺の武具をくれ。」

「……はい、分かりました。直ぐにご用意致します。」

 

「どうしたの?父上?」 「父様行っちゃうの?」 「戦い?」

 

「あー…いや、何でもないさ!ちょっと気になってな!あぁぁいしてるんだぁぁぁぁ君たちをぉぉぉぉ!ハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ!!」ギュー

 

「わー♪」「くるしー♪」「父上…?」

 

本当に、愛してるぞ、お前ら。

 

 

 

「こちらになります。」

 

「ありがとう、市。本当に俺には勿体ないよ。市は。」

 

「そんな…帰ってきたら、温泉にでも行きましょうか。」

 

「そうだな、それもいいなぁ。」

 

「それじゃ、行ってくるよ!」チュッ

そういや、俺からした事は無かったなぁ。

 

「夜叉様!?」プシュ~

 

ハハハ、まぁ、最期くらい良いだろ?

 

「愛してるぜ!市ィ!!!」

 

 

 

「酷いです。夜叉様は。」ポタッポタッ

「本当に酷いです。酷いですよ…」

「知ってますか?夜叉様?貴方は作り笑顔をする時、

血が出る程に手を握り締めて居るんです。」ポロポロ

「でも、あんな顔されたら、止められないじゃないですか…」

「酷い、酷いよぉ…夜叉…様ァ…」ボロボロ

 

 

 

 

間に合え!間に合え!間に合えぇッ!!!

 

 

 

「長政だ!」「討ち取れ!」「覚悟ォ!!!」

 

「邪魔だ、どけぇ!雑兵共ッ!!!」

 

「ひげぇ」ブチュ! 「ぐべぇ」グシュリ! 「きさま」ザシュゥ!!!

 

ドケェ!!!ゾウヒョウドモォ!!!

 

『何だあれは!まるで鬼でねか……!?』

 

 

 

吉!吉! 帰蝶さん!どっちでもいい!返事を、返事してくれ!吉!帰蝶さん!

 

クソ!俺は、間に合わなかったのか?俺は、オレは……

 

 

 

「~♪」

ん?

 

「に…げ~んごじ…ね~ん♪」

この声。間違い無ぇ。

「吉ィ!!!」

 

「けて~んの…って夜叉か。どうした、儂の敦盛in本能寺でも見物に来たか?」

 

何馬鹿な事言ってんだよ。ほら、逃げるぞ!帰蝶さんも!

 

「済まないが、それは不可能に近いな。」

 

「何だァ?テメェは?」

何だこの色黒の男。日本人…か?にしては髪も白いし肌も黒いが。

 

「ふむ、そうだな、私は抑止の代行者…とでも言おうか。」

 

「で?その代行者様が何の御用で?」

 

「…つまりだな、ここで『織田信長が死ぬ』と言うのは、世界に必要な事であり、変えることの出来ない不変の摂理なんだ。要は君が何をしようと世界は織田信長の生存を許さない、という事だ、諦めたまえ。」

 

「関係あるか!!!行くぞ吉!帰蝶さん!」

 

「ふむ、それは困る。そういう干渉を防ぐのが代行者の役目でね。」

赤衣の男は武器を構える。

 

そうかい、つまり。

お前も吉の敵だナ?

 

 

 

「武器を自由に作れるのか…便利なこった。」

 

「その武器を一撃で粉砕しといて良く言う。」

 

「悪いな、諦めだけは悪くてね!」

 

剣を投合してくる。ここだ。

一気に懐に入り、切り裂く。……浅い。

「ぐっ!」

 

「フゥーッ、そんなもんか?代行者様よぉ?」

 

「フッ悪いが、クセが悪くてね。」

 

あ?何を言ってズバッ!! あ?

何だこれ。

 

「驚いた。まさか刺さるだけで切り裂けんとは。」

 

あ?が?なんだよこれ。

「干将・莫邪と言う。夫婦剣であり、お互いに引き合う性質がある。勝負有りだな。」

 

ああ、クッソ痛ってぇ。

だが?勝負有りだぁ?

 

舐めんな。

 

「何!?」

「良い技術だ。だが、まだまだァ!」メッキャッ!!!!!!

 

技でも無い、術でも無い。ただ鍛えた唯のストレートだ。吹っ飛びな!

 

「ッ!うっ!」

立てねぇよ。そんなレベルの全力だ。

 

「…どうするつもりだね?」

死にかけの赤衣が言う。

「決まってんだろ、吉を逃がす。」

 

「世界はそれを許さんぞ?」

「うるせぇ、黙ってろ。」グサッ

「ガッ、ハッ…」

 

 

 

「逃げるぞ、吉。帰蝶さん。」

 

「聞いておったろ?ここで死ぬのが運命なら、儂は逃げんよ。」

「信長ちゃんが逃げないなら、私も残るわぁ。」

 

「夜叉…済まぬの。じゃが、ここまでじゃよ。お主との日々は楽しかったよ。」

 

おい、そんな事言うなよ!なぁ!

 

どうにかならんのか!?どうにか、どうにか!

……ああ、成程。そりゃ、いい。それしか無ぇ。

 

「吉。」

「何じゃ夜叉、はよ逃げんか。」

「………スマンな。」ドムッ

「え………、や……しゃ……?」ドサッ

ゴメンな。吉。これしか無ぇんだわ。

 

「帰蝶さん。連れて逃げてくれ。」

 

「あらぁ、貴方はどうするの?」

 

「俺は…残る。『織田信長』はここに残るさ。奴らに目に物見せてやるよ。」

「だから、ここはその『浅井長政』の死に場所じゃない。連れてってくれ。」

 

「…本当に良いのね?」

「ああ、この先に行くのは俺だけでいい。」

 

 

駄目じゃ。行くな。

 

「じゃあな、『長政』。」

 

やめろ。やめてくれ。

 

「是非も無いよネ!…ってな!」

 

だめ…おいていかないで……やしゃ……

 

 

 

 

「この火災、よもや信長も生きては居るまい。」

「光秀さま、我らの勝利かと。」

 

おかしい、信長様がこの様に容易く?

おかしいおかしいおかしいおかしいおかしいおかしいおかしいおかしい

「信長だァ!!!!!!」

何だと?

 

 

 

ざっと1万…か。余裕だな。ハハハハ!!!

「「「「「信長ァ!!!覚悟せぇや!!!」」」」

 

ああ、せっかくだし。名乗らないとね。

 

 

 

 

 

 

「我が名は第六天魔王織田信長!!!さぁ、死にたい者から前に出ろッ!!!」

 

 

 

思へばこの世は常の住み家にあらず。

 

「ぎゃあああッ!!!」

 

草葉に置く白露、水に宿る月よりなほあやし。

 

「ヒッッ、駄目だ逃げ」ズバンッ!!!

 

金谷に花を詠じ、榮花は先立つて無常の風に誘はるる。

 

「嘘だろ!?こっちは、こっちは一万だぞ!?」

 

南楼の月を弄ぶ輩も 月に先立つて有為の雲にかくれり。

 

「殿ッ!!!前線は崩壊寸前です!退避を!」

 

人間五十年、化天のうちを比ぶれば、夢幻の如くなり。

 

「くっ!ならん!鉄砲隊!構えろォ!!!」

 

一度生を享け、滅せぬもののあるべきか。

 

あ、ああ、信長様…お許しください!信長様!

 

これを菩提の種と思ひ定めざらんは。

 

『ミィツヒデェェェェエ!!!!!!!!!!!!!!!』

 

口惜しかりき次第ぞ。

 

 

 

本能寺の変

 

織田信長に対して反した明智光秀が起こした反乱。

数十の織田軍に対して明智は約一万。

圧倒的多数により勝敗は即座に決まると思われたが意外な反抗に会い、戦いは長引く。

その間に救援に間に合う長政がたった一騎で突入。

兵を薙ぎ倒しながら信長の野望元へ突き進むが、既に信長に生還の意思は無く、

涙を流しながら信長の妻帰蝶と脱出した。

後に帰蝶と病没まで暮らしていたとされ、

後世では一部から『妻帰蝶を手に入れる為の自作自演』を疑われている。

また、『魔王の袖引』等と呼称される信長の最期の突撃には諸説あり、

最も過剰な説では明智軍9000と光秀を単騎で討ち取ったとされるが…信憑性は不明。

遺体は目欠け腕千切れ、もはや判別のつかぬ程。刀から辛うじて信長と分かる程であった。

 

浅井長政

まさに英雄と言える生き方だった長政だが、その死に方は悲惨極まる。

本能寺の変から約一年後。

長政にとって無二の親友であった信長を喪った幻肢痛は長政を苦しめ、

救えなかった友の名と謝罪を嘆きながら心労で没したと言われる。

 

上杉謙信

織田信長の死後から急に残酷な性格になり、酒を呑んでは無差別殺人を起こす狂人と成り果てた。。死ぬまでの一年程、彼は領地を恐怖に染め上げた。が、

ある日突然倒れた。死因は酒の飲み過ぎによる脳溢血とされる。

 

 

 

 

 

 

 

 

『夜叉…済まぬ…夜叉…済まぬ…夜叉…夜叉……もう儂も逝っていいじゃろ?もう、疲れた………』

 

『アハハハハハハ。夜叉君、情けない死に方ですねぇ。でも心配しないで下さい。』

『私はもっと惨めに死にますよ。アハハ。アハハハハハハハハッ

 




それぞれの道、それぞれの最期。


やっぱりさ…やるもんじゃないね、キャラじゃないことは。(フロム脳ならこのセリフで…)



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風信子

宜しい、ならばトゥルーエンドだ。
一応マルチエンドで、これは本能寺に着いてった場合です。景虎ちゃん視点も有るよ!
(ハッピーはもう少し待って。)
今回残酷な描写有り、苦手なら景虎ちゃんは飛ばそう。
後今回英語スラング有り。まぁ、気にしないで。
風信子はヒヤシンス。花言葉は…




「ああ、全く。馬鹿らしい。今更思い出すなんてなぁ…」

 

 

 

「どうした夜叉、珍しく弱気じゃのう……。」

 

 

 

「まぁ、弱気にもなるさ、帰蝶さんも死んじまって、お前は肩ぶち抜かれて。」

 

「俺は腹に風穴開いてやがる、ハハッ絶望的過ぎて嗤える。」

 

 

 

「ほう?では儂一人で行こうか?」

 

 

 

「い~や、お供しますぜ信長様、一人じゃ寂しいだろ?」

 

 

 

「くどい、まぁ、そうじゃの。赦す、伴をせい!夜叉。」

 

 

 

「へいへい。お望みとあらば地獄の果てまでってね。吉。」

 

 

 

ああ、やっぱり、お前と居ると楽しいよ。こんな時でも。

 

 

 

 

 

 

 

「俺も着いて行こうか?」

 

 

 

「……ああ、そうじゃの。毛利に儂らの睦まじさを見せ付けるのも面白そうじゃ。」

 

 

 

「あのなあ、一応妻子持ちだからな?ああん?」

 

 

 

「フッ。」(-ω-`)フッ

 

 

 

「二重に笑うな。というか妹の旦那に手を出してるのはそっち……」

 

 

 

「あ~!あ~!聞こえない!先に押し倒したの儂じゃし!」

 

 

 

「莫迦らしくなってきた……」

 

 

 

「いや、まったくじゃ。」

 

 

 

「ククク。」「フハハ。」

 

 

 

「「お前(お主)と一緒だと退屈しねぇ(せぬ)よ。」」

 

 

 

ハハハハハハハハハハハハハハハハッ!!!

 

 

 

 

 

 

 

「夜叉!伏せろ!」カチャ!

 

夜叉を狙う狙撃兵を吉が撃ち抜けば、

 

「おうとも!…吉!右に二歩!」シャキン!

 

吉に縋りよる不届き者を夜叉が切り裂く。

 

「うわっ!助かったぞ夜叉。」

 

「気にすんな、それより、まだ行けるか?」

 

「今どのくらいじゃ…?」

 

「後7000ってとこか。疲れたなら代わろうか?」

 

「ほざけ、最期まで一緒じゃ。」

 

「成程、じゃあ行くぜ?遅れんなよ!」

 

 

 

切り裂き、撃ち抜く。

 

残り5000。

 

撃ち抜き、切り裂く。

 

残り3000。

 

弾が切れても、薙ぎ払い、貫く。

 

残り1000。

 

「何故だ!何故貴様が!貴様だけを信長様は見る!何故だ!」

 

 

 

「何故って、儂が夜叉の事を好いとるからに決まってるじゃろ。無論、女としての。」

 

「それ公言したらもう友人って呼べないんじゃないか?吉。」

 

残り1。

 

 

 

「今更じゃろ。尤も夫婦にはなれんがの。」

 

「ま、男って事になってるからな。」

 

 

 

「五月蠅い!貴様が、貴様が私の信長様を語るな!」

 

「誰の、だって?」グッサァ!!!

 

 

 

「ギャァッ!?!?!?!?!?!?」

 

「お~痛そうじゃの~どれ、儂が引導を渡してやるかの。」

 

吉が最後の銃を構える。ダメだろ。そんな名誉ある死に方。俺がやるさ。

 

 

 

「小便はすませたか?神様にお祈りは?部屋のスミでガタガタふるえて命ごいをする心の準備はOK?」最後は転生っぽく作ったコイツでも使うか。

 

「貴様さえ、貴様さえいなければッ!!!」ガシャ!

 

 

 

「夜叉!」

 

 

 

「Get out of our face,loser.(消え失せろ、ヘタレ野郎。)」ドッパァン!!

ショットガン。構造上単発使い捨てだがな。使えん。

 

 

 

「もうの~帰ったら女じゃって公表しちゃおうかの~」

 

「大波乱待ったなしだな。…ま、側室枠はがら空きだがな。」

背中合わせで座り込む。分かってる。お互いにこの会話が無駄だって。

 

 

 

「吉ィ…立てるか?」

「すまぬ、もう脚に、いや、身体に力が入らん…」

「悪ぃ、俺もだ、クッソ眠い。ハハッ、笑えるな。」

 

 

「…ねぇ、夜叉。」

「何だ?」

「夜叉は、後悔してない?」

「どういう事だ?」

「夜叉は、私と一緒に居なければ、もっと幸せになれたんじゃないかなって。時々思うの。」

「成程なぁ……莫迦野郎。」

「え?」

「後悔する訳ねえだろ、ホントに莫迦だな。」

「…ふふ、そうか、私はうつけか。」

「ああ、うつけもうつけ、最高の莫迦野郎だよ。だからお前に着いてったんだ。当たり前だろ?」

「フハハハハハハハハハ!!!」

「クハハハハハハハハハ!!!」

 

「あ~ゴメン。もう駄目かも。」

「…私も。」

 

「ハハッ…本当に最期まで一緒だったな…」

 

「ねぇ…夜叉……」

 

「何だ……?」

 

 

 

 

「だいすき。」

「奇遇だな……俺もだ……」

 

「「ハハハハハハハハハハハハハハハハ!!!」」

 

「「是非も無し!!!」」

 

「……………………」

「全く、先に逝くなってのに…」

 

 

まぁ、そんな待たせんさ。吉。

俺も直ぐそっちに行く。

市は地獄には来なそうだからな、

二人で征服してみるか?なぁ……………

 

 

 

「夜叉君!!!」

 

?……姉さん。遅いよ。ハハッ。

 

「夜叉君!!!夜叉君!!!」

 

ゴメン。姉さん。もう、眠くて……

「ゴメン。姉…ん…」

ああ、しっかり別れも言ってねぇや。

 

市、茶々、初、江、ゴメンな。

 

ハハッ。

 

姉さん。聞こえてたらでいんだけど…

……俺は吉の隣に埋めてくれ。頼むよ。

 

ハハッ…

 

……………

 

 

 

 

 

「夜叉君。」

「返事をして下さい。夜叉君。」

「起きて下さい。夜叉君。」

「夜叉君。夜叉君。夜叉君、夜叉君夜叉君夜叉君夜叉君夜叉君夜叉君夜叉君」

 

「景虎様…もう、長政様は…」

「五月蝿い。」ザシュゥ!!!

「ぐ!?が………」

 

「夜叉君。夜叉君のお願いは叶えたいです。でも。」

何時だかの濁った目。夜叉君と出会ってからここまでにはならなかった程の。

「私を置いてくなんて酷いですよ。」ああ、やはり。人の心が分からない私にとって。これは恋だったのだろう。

私だって一緒にいたいです。

私だって夜叉君を感じたいです。

夜叉君と一つになりたいです。

「だから、ダカラ、ヤシャクン?ワタシトヒトツニナリマショウ。」ガブッ!!!

 

パキパキ…メキャメキャ……

 

アア、トッテモヤシャクンヲカンジマス。

モット、モットカンジサセテクダサイ。ベリッ!グチャ…

 

「この女狐と一緒にというのは残念ですが…まぁ、最期の頼みくらい叶えてみせますとも。」

唯、チョット私もお邪魔したいだけですし。

 

 

 

ニガシマセンヨ。

 

 

本能寺の変(信長、長政大心中)

 

明智光秀は織田信長を裏切った。

しかし、信長と長政。後世に名を残す二人の英雄の最期の抵抗により全軍が討ち取られたとされる。

二人ともが光秀を討った後背中合わせで力尽きていた事から、信長、長政大心中と呼ばれる。

二人の遺体を発見、尾張まで運んだのは友好のあった上杉家であったとされる。

 

長政の死、謙信の自殺

 

弟分にして無二の友人であった長政の死は謙信を極限まで狂わせた。

なんと、謙信は発見した長政の遺体を貪り喰らったとされている。

その後、自らを長政の横に埋葬するように部下に伝えると、

長政の遺体の上で自ら首を切り落とした。

信長、長政、謙信。この三人の遺体は彼らの遺言の元、

左右に信長と謙信。間に長政。そして彼の妻である市が長政と共に眠っている。

ここまで密集した墓となれば荒らす者も出そうなものだが、

邪な気持ちで立ち入った者は翌朝惨殺体として発見されるという。

 

 




個人的に嗤うマネキンの歌詞をイメージしながら今回の景虎ちゃんを書いた。
ってか誰だこの信長。



諸君 私はBADENDを地獄の様なBADENDを望んでいる。
諸君 私に付き従う読者戦友諸君
君達は一体何を望む?
愉悦の欠片も無い、砂糖のようなHappyENDを望むか?
鉄風雷火の限りを尽くし、三千世界の作者を殺すガムシロップの様なENDを望むか?

感想欄&読者一同「「「「ハッピーエンド!ハッピーエンド!ハッピーエンド!」」」」

宜しい、ならばハッピーエンドだ。


我々は満身の圧をこめて今まさに振り降ろさんとする握り拳だ
だがこの暗いエンドの闇の底で二話もの間堪え続けてきた我々にただのハッピーエンドではもはや足りない!

ハッピーエンドを!!糖分過多なハッピーエンドを!!



という事て書きます。



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夢百合草

本来なら有り得なかった筈の結論。
読者様の結束によって生まれた終わり。
あぁぁいしてるんだぁぁぁぁ君たちをぉぉぉぉ! アハハハハハ!!

夢百合草はアルストロメリア。花言葉は…




これは、有り得たかも知れない物語。

 

 

 

 

「吉ィ!」

 

「うわ!どうした夜叉!」

 

「あー。……ごめん。夢だわ。」

 

何か俺と吉が本能寺で共倒れになる夢を見た。

 

「それは不吉な…いや、光秀はもういないんじゃけどね!」

 

まぁな。謀反起こしてくれたから正面から蹴散らしてやった。

 

ああ、読者様方、こんにちは。夜叉です。このお話は9話からの分岐となります。

もし上杉織田の戦を回避出来なかったら?という流れです。

 

 

ホワンホワンホワンノブノブ~

 

 

 

「この決着は戦でつけましょうか!」

「望む所じゃ!」

 

「おい、お前ら!そんな事で何人殺す気だ!!!」

 

「「そんな事?」」

 

「私達からしたら何よりも大事な事です。」

「さよう、夜叉の為なら戦も厭わぬよ。」

 

「お前ら意外と仲良いだろ。」

 

それで時は流れ。

 

上杉織田の全面戦争になった。

 

本当に何してんだコイツら。俺か?俺が悪いのか?

ああ、ホントに。世話が焼ける奴らだ。

まぁ、それも俺の仕事か。ハァ。

 

 

 

 

お互いに総大将が最前線を駆ける。

 

戦の前の取り決めは二つ。

今回の戦に夜叉を巻き込まない事。

まぁ、本人が嫌がっていたからの。

あ~あ。これ勝っても嫌われるじゃろうなぁ……

 

「信長様!!!」

「!何じゃ!」

「斥候からの連絡だと間もなく上杉と激突致します!」

「そうか。……よし、全軍!前に出よ!」

 

夜叉よ。儂は、どうしてもお主が欲しい。例えお主に嫌われてもじゃ。

 

 

 

「景虎様!!!」

「ええ、分かってます。間もなく会敵しますね。」

「陣は如何に!」

「決まっているでしょう!全軍!車懸りの陣を組み、突撃!」

 

夜叉君。もし、一つだけ願いが叶うなら。

貴方は血濡れの女でも愛してくれますか?

 

 

 

「景虎ァー!!!」

「信長ァー!!!」

 

神殺しの魔王と軍神。

この二つが今衝突_______しなかった。

 

「止めろや莫迦野郎共!!!」

 

「「ぐべぇ!?」」ゴチン!!!!!!

 

「「「「「「「「「「え?夜叉様(殿)!?!?」」」」」」」」」」

夜叉は突然に現れる。戦いのある場所に。

 

「夜叉様、何故!」「信長様!」「景虎様!」「いったい何が…?」「EDF!EDF!」

 

五月蝿いなお前ら。

 

「この莫迦連れてくけど、いいよな?」

 

「「「「「「「「「いや、それは…」」」」」」」」」

 

「いいな?」

 

「「「「「「「「「アッハイ。」」」」」」」」」

 

「ついでに全軍引いてお互いに領地で宴でもしろ!この戦!浅井長政が預かった!」

 

「「「「「「「「「了解しました!!!」」」」」」」」」ザー、ダッタッタッタ

 

蜘蛛の子を散らすように去っていく。

さてと。

 

このバカタレ共どうしてくれようか。

 

 

 

 

「む~……?」

「ん~……?」

 

「むへへ、夜叉君おいひいです……」

「夜叉とラブコメした夢を見たぞ!死んだがの。」

 

「「あれ?」」シバラレ

 

「「何で儂(私)縛られてるのじゃ(んです)?」」

 

 

 

「よう、バカ共。」

 

「おお、夜叉よ!良く来た!すまぬがこれを解いてくれぬか!」

「夜叉君!助けて下さい!この縛り方絶妙にエッチいです!」

 

「いや、それやらせたの俺だから。」

やったのは市と帰蝶さんだけど。

何で亀甲縛りなの?俺が一番ビックリだよ。

 

さて、お仕置きの時間といこうか。ニタァ…

 

「や、夜叉!?何じゃ?怖いぞ!?あ、嘘、やめて、やめて!」

 

 

 

「………♡」ビクンッビクン

 

 

「さて、次は姉さんの番かな。」

 

「くっ、殺せ!」

 

「まさか、殺したり何かしないよ。ハハッ。」

 

「オレのそばに近寄るなああーッ!!!」

 

 

まぁまぁ、姉さん。ガシッ

堪忍しようか。

 

 

バシッ!!!!!!バシッ!!!!!!

「うぅ……この歳になってお尻叩きなんて……」///

 

バシッ!!!!!!バシッ!!!!!!

「ヒィッ♡アアッ♡」

 

何故だろうか。吉に続き罰になって無い気がする。

 

 

 

「ハァ♡ハァ♡」///

まぁ、大分応えたろうしもういいか。

 

 

 

「で、何て言うんだっけ?」

 

「「本当にゴメンなさい。」」

 

「宜しい。」

 

ハァ、やってくれるよ。事後処理をするのは俺なんだが……

 

「あの~夜叉?」

「どうした吉。これ以上の面倒事は御免なんだが……」

「その~今回の戦なんじゃが。」

「ああ。」

「つまり儂らは夜叉に破られたわけじゃ。」

「そうですね。」

「いや、可笑しいだろ、何でそうなる。」

「だって夜叉君は総大将を討ち取ったワケですし。」

「えぇ…いやまぁ、確かにそうだが。」

 

「そこでじゃ。儂…織田家と。」

「私の上杉家一門は。」

「「浅井に吸収合併という事にしようと思うのじゃ。(です。)」」

 

 

 

何でだよ。

 

 

 

「いやぁ、総大将が討ち取られたワケですし?降伏も致し方無いかな~と。」

「まったくじゃ。」

 

お前ら死んでねぇだろうが。

いや、姉さんは百万歩譲って分かる。吉、お前はどうすんだよ!天下統一しないのか!?

 

「いや、お主がすれば良かろう。」

 

丸投げしやがったよコイツ。

 

「儂の盟友で義弟、織田信長と上杉謙信を討ち取った実力者。箔は十分じゃろ。」

 

お前ら、マジで言ってる?なぁ。

「当たり前じゃ。」

「夜叉君なら出来ますよ。」

 

いや、あのな、そもそも、

 

「夜叉。」

「あ?」

「お前がやれや。」

「いやいやいや、ここで乗るのは可笑しいだろ。」

「……………(´・∀・`)」

 

「やってやろうじゃねぇかよこの野郎!!!!!!」

 

「よし、言質取ったぞ。」

「やりましたね。」

 

………しまったァァァ!!!!!!

吉ィ!!!!!!何で知ってる!?

 

 

 

 

 

ああ、もういいよ。

やってやる。やりゃあいいんだろ!やりゃあよ!

 

「「それでこそ夜叉(君)じゃ(です)。」」

 

 

「そしたらお前らどうすんの?」

死人が帰るワケにもいかんだろうし。

 

「あ~夜叉?」

何だ?

「まぁ、合併につき、織田からも人質を送ろうと思ってな?二人くらい。」

いや、要らねえよ。今更だろうし。

「あ、上杉からもです。」

何でだ。

 

いや、必要ならしょうがない…のか?

 

 

「でじゃ。」ガシッ

何故掴む。

「でですね。」ガシッ

脚を奪われた。

「「友好の証としてその人質と婚姻を結んで頂きたいのじゃ(です)。」」

 

もう一つの取り決め。

『勝った方は必ず夜叉を幸せにする。』尤もそこに彼の感情は加味されないが。

 

アッ…

 

離せ!離せ!

「「で、婚前交渉と行きましょうか。」」

何でだ!ああ、クソ!

 

止めろ!離せ!止めて!離して!誰か助け

 

 

 

まぁ、後は皆の想像に任せるよ

 

実際幸せだからまぁいいかなって思う。

 

「夜叉?」

 

「いや、別に何でも無ぇさ。」

 

「本当に天下人らしかぬ話し方じゃのう。」

 

「別に良いだろ、これが俺だ。依然変わりなくな。」

 

「夜叉?」

 

「何だよ。」

 

「これからもよろしくね!」

 

「……こちらこそ、よろしくな。吉。……ん?」

 

ヤシャクン~

ヤシャサマ~

チチウエ~

 

「呼ばれてんな。確か…今日は城下の祭りか?行くか。吉。」

「是非も無し!行こうか夜叉!」

 

 

 

まぁ…どんな形であれ………

 

俺は今、幸せだぜ!■■! ハハッ!!!

 

 

 

 

 

 

浅井長政

織田信長と上杉謙信の戦いにて双方を討ち取り、天下人として名乗りをあげた。

主を討たれた織田、上杉の将兵は何故か直ぐに長政に従い、圧倒的な戦力で全国を統一した。

その後は善政を敷き、五十代で没するまで大きな争乱もなかった。

 

 

余談だが、公には長政の死因は寿命だと言われているが常に四人の美姫を侍らせていたという逸話から、

本当の死因は腹上死では?wと真しやかに語られていたりする。




勝った!戦国編、完!

感想欄から生まれたお話です。
なんと言うかまぁ、よかったね!(愉悦欠乏症)

正史はトゥルーでFGO編はそっからの繋ぎですので、これは完全なパラレルです。

夜叉君が幸せで何より。

これ以降の更新は完全に不定期。
ただ週1は保証します。


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ある武芸者の手記

本当は夜叉君の誕生日に出す予定だったんですがね。
玉葱投稿日間違えてたよ……

本文だけワードで作って満足してました。
御免なさい。

短編集?です。人物の切り替わりが多いのは申し訳ない。


私は旅の武芸者だ。

ある時、とある河原の松の木の下で夜営をすると、

一人の男が通りがかった。

身の丈は六尺は優に超えるだろうが、反面、その顔は薄ら笑みを浮かべた怪しい男だった。

どうやらこの男も夜を越すらしい。

退屈しのぎに稽古でもせぬかと誘うと男は即座に断り、詫びとして一つ話し始めた。

 

 

 

慶長20年5月________

 

 

徳川家康は遂に豊臣家を滅ぼした。

 

豊臣秀頼、その母淀君を自害に追い込み、とうとう覇権を手にしたのだ。

 

徳川家康は幕府を開き、その後250年もの間を一族で支配する。

 

しかし、この話は。

最期まで絶望に抗った人々の、語られぬ物語さ。

まぁ、暇潰しにでも聞いてくれよ。

 

 

 

 

もはやこれまで。

 

城は燃え、堀は埋まり、名だたる将兵の尽くは討ち取られた。

 

「母上……申し訳有りませぬ………」

 

愛しき我が子よ。

愛しき父に似て健強に育ち、愛しき母に似て美しい子よ。

 

いいのです。

これが天命ならば、非力なるこの身にどうして抗えましょうか。

 

 

 

 

 

秀頼は自刃した。最期だけは武士らしく。

 

続いて淀君も……

 

『悔しい。』

 

おっと、まだ続くようだ。

 

悔しい………悔しいです………父上…母上………。

何故私たちだけが、こんな目に!

父上!何故私には力が無いのですか。

家臣を、子を、守れる力が。

 

 

 

『んなもんお前には要らねぇからだよ。』

 

………父上?

 

『まぁな。娘も孫も曾孫も心配で化けて出たぜ。』

 

ごめんなさい。父上。貴方に救われた生命、ここで捨ててしまいます。

 

『気にすんな。お前の生き方。俺が口出しは出来んさ。ただ…………』

 

?

 

『立派だったぞ。流石は俺の…俺達の娘だ。任せときな。』

 

ははっ。たった一言。その一言に、全てが報われた気がした。

さらばです。父上。

 

 

 

『立派だったぞ………ああ。まったく。』

『だが、まぁ。アレだ。』

『人の娘と孫、ともすれば曾孫にも手ぇ出すとは。いい度胸してんナァ?狸?』

 

『ハハハハハハハハハハハハハハハハハハッ!!!!!!』

 

 

 

 

 

 

無念。

 

申し訳有りませぬ父昌幸よ。

悲願たる魔性家康の討伐は遂に叶いませんでした。

気を張れども、声をあげようとも、もはや身体の一部たりとも動きませぬ。

 

無念なり。無念なり。

 

敵か。

 

「我が名は真田信繁よ。雑兵共、我が首手柄にするがいい。」

 

 

『まぁ、待てって。真田信繁君。一つ取引をしないか?』

 

取引だと?この後に及んで命乞いなどせぬ。早く討て。

 

『内容はシンプル。アンタがこの先生きる僅かな時間。そいつを全部寄越せ。

対価としては何だがまぁ…確実に狸に一泡吹かせてやるよ。』

 

成程。乗ろう。元より死んだ身。微かな生になど執着は無い。

最期に聞いておきたい。貴公の名は?

 

『唯の老兵さ。まぁ…娘と孫が世話になった。とだけ礼を言わせてもらおう。』

 

そうか、貴公…いや、貴方は…

 

 

 

 

『ホントにいい部下を持ってる。我が孫ながら羨ましいぜ。』

 

さてと。

 

「正直どれだけ持つことやら。ま、動ける限り殺して回りマすカネ。」

 

 

 

勝った。

これで泰平の世が来る。

 

苦節七十年余り。信長様の力に怯え、長政の若造に脅され、2人の死後も猿めに拐かされた人生。

時は来たり。

 

私の世だ。

ついに、ついに!

 

私が!私だけが!天下統一を成し遂げたのだ!

我を讃えよ!我を崇めよ!

この家康こそが!この国を支配せし神の現身なのだ!

 

しかし、この狸は気づいて居なかった。

 

自ら神を名乗ってしまった事に。

神を喰らう夜叉の存在に。

 

 

殊更、神を名乗る人など特段の好物に過ぎない事に。

 

 

『 あ、そうなんだ で?それが何か問題? 』

 

 

 

 

この後のお話は伝えられていない。

いや、この話こそが疑わしいものだがね。

 

ん?何で伝えられていないって?

 

馬鹿野郎。お前。そりゃ。

 

 

 

 

 

 

 

 

見た奴が皆殺しになってたらどう伝えるんだよ。

 

 

ただまぁ一つ言えることがあるとすれば、その後の地獄の惨劇を家康は生き延びた。

流石は戦国の世を70過ぎまで生き延びただけはある。

 

但し、命からがら逃げ延びた家康は、幕府を開くも僅か一年でその人生を終える。

 

一説には、秀頼公の祖父様、浅井長政公の祟りだとか。

実際家康の死に際は実に無残極まり、『鬼が!鬼が!』と餓鬼みたいに喚きながら死んだってよ。

 

まぁ、結局。人の身で神を騙るのがどんなに烏滸がましいか、

家康公は身をもって体現してくれたってな。

 

 

ん?そんな話を知る俺は誰かって?

唯の放浪者だよ。アンタと同じ、唯の、な。

 

 

 

『貴方は一体…………?』

『あ~まぁ、唯の幽霊だよ。色々な縁でな。アンタを逃がす事にした。』

 

 

おっと、夜が明けてきた。俺はそろそろ行くよ。

 

 

…………まぁ、アンタも、ご先祖さまは大切にな?

 

ハハッ!

 

 




さて、誰でしょう! フロム脳全開をオススメします。

まぁ、意外とわかりやすいかな?
豊臣秀頼ってググれば一緒に名前が出ますしね。

最初の武芸者君はモブです(大嘘)。


最後になりますが、夜叉君誕生日おめでとう!

「いや。遅ぇよ。(8/28)ワード使うの止めたらどうだ?」

いやぁ、自動保存がやりやすいんだよね。

「成程?まぁ、こんな事が続くと読者にハンバーグの具にされるからな?」

申し訳ない。ズイ (((ง˘ω˘)ว))ズイ

「…………まぁいいや。」


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幼年期の終わり

本編とはまったく関係ないんで読まなくても大丈夫です。
後全くネタとかない感じなんで、面白くないです。


槍夜叉が幼年期の性格なんですが、今の狂、弓夜叉に歪んだ経緯の伏線です。


気がつくと道を歩いていた。

ああ、またこれか。

 

この道は知ってる。何十何百回と見た景色。

つまりこの後もきっと。同じ結論だ。

分かってる。なのに、続きを見る事を諦められない。

もしかしたら。そんな馬鹿な事を思い続けている

 

「風紀委員長!」

俺の事か。

「随分とガラの悪いお客さんが来てます!!!!!!」

 

 

 

「■■さんよ~おたく、ウチの若いのやってくれたって本当?」

「若いの?さぁ知りませんね。……ここは貴方みたいな人が来る所では有りませんので、お引き取りを。」

「あれ?いいの?お宅の妹さん、危ないかもよ?」

「……何をした?」

「いやまぁ?今のとこは何もしてませんけどねぇ!?アハハハハ!!!」

 

 

 

 

「お兄ちゃん!!!!!!」

「………■■を離してもらおうか。」

「いやいやいやまぁ、ゆっくりお話しましょうや。」

「離せ。」

「随分と偉そうな口だなオイ!状況分かってんのか?アアン?」

「五月蝿い、社会的離反者が。こっちとしては警察だって呼べるんだぜ?」

 

「いやぁー、それは困る。 オイ!」

 

ゾロゾロと出てくる。……二十人くらいか?

「オット、妹さん、傷物にしたくないだろ?分かるな?」

 

 

 

「オラァ!!!!!!」ベキィ

「ッ!!!!」

「お兄ちゃん!お兄ちゃん!!!」

「おっと、君が動いていいなんて一言も言ってないよ?」

「五月蝿い!この爪楊枝野郎!」

「ほほう…中々に気が強い!いい女じゃない。なぁ?」

「触らないで!」

「オイ、触れるんじゃねぇ。モヤシ野郎。」

「ああ?うっせぇんだよこのドグサレが!黙ってろ!」ザクッ!!!

「が!?は…!?」

「オイオイ、刺しちゃったら死んじゃうじゃん。何してんの。」

「あ~ゴメンゴメン。ついうっかり。」

コイツら……ッ!!!

 

「まぁい~や。その分、妹ちゃんに楽しませてもらうさ。」

「ッ!近付くな!お兄ちゃん!お兄ちゃん!」

 

クソが。

 

「ギャハハ!じゃ、コイツやっちゃっていいすか?」

 

「好きにしろ。」

 

「ま、心配すんな、スグに妹もボロ雑巾みたいにしてそっちに送ってやるよ。」

 

「それじゃサヨナ『ザクッ!』え?」

 

頸動脈を切り裂いた。…死んだろ。

殺されかけた。

妹が巻き込まれた。

正当防衛だった。

どう言い訳しても、俺は今、自分の手で人を殺した。

ああ、最低な気分だ。

 

「お兄ちゃん!」

「クソッ!ジャックが殺られた!殺せ!殺せ!」

 

殺さなきゃ殺される。生き残るために、生き残らせるために。

 

殺さねば、生きられない。

 

2人目。頭をカチ割った。

3人目。銃を持ってたから腕を切り落として奪った。

4、5、6人目。銃で撃ち殺した。

7,8,9,10,11,12…

ああ、不思議だ。

気分は最悪なのに。

人を殺しているのに。

どうして俺は笑っている?

分からない。

解らない。

判らない。

 

 

まぁ、いいか。ハハッ。

 

 

一人殺す事に感じていた嫌悪感、罪の意識は薄れ。

殺した相手の体温を忘れていく。

 

 

何だか、心地良いな。

 

 

19,20……後はアンタだけだな。モヤシ。

 

「ど、どうなってんだよ!お前、本当に人間かよ!?」

 

知るか。死ね。

 

21。

 

 

 

自分のと返り血で全身紅に染まる。

ああ、全く。

これじゃバケモノみたいだ。

 

■■、大丈夫………いや、俺に寄るな。

俺はもう、お前の近くに居るべきじゃない。

 

「何言ってんの?お兄ちゃんは私を助けてくれたんでしょ?」

 

そんな顔で見るな。

 

俺は、唯の……

 

「ありがとう!お兄ちゃん!……それと…………怖かったよぅ……」

 

成程。この為か。

■■。俺は、お前を守るためなら、人でなくてもいい。

だから、お前が俺の存在する理由だ。

お前は、お前だけは俺が護る。

絶対にな。

 

ハハッ。

 

 

 

「夢か………」

随分と、懐かしい夢を見た。

走馬灯って奴か。

光秀は殺した。

立ってるのは俺だけ。

 

俺の勝ちか………間もなく死にそうだが。

 

尤も、生きて帰るワケにもいかねぇか…織田信長はここで死なないとな。

 

最期に思うのが、嫁さんでもなく、娘でもなく、親友でもなく。

 

「唯の妹か……ハハッ。悪くない。是非も無し!ハハッ、、。」

 

 

 




この話に関してはあまり面白くなくてもご勘弁を。



バッドエンドのおまけ的な?(愉悦)


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葦名に行こう!

このお話はフロム要素有り。
SEKIROプレイ済みの方が良いかも。
後苦手な人は飛ばしても問題有りません。

続きはまだ書いてないんで期待しないで待って下さい。


男は刀を腰に納刀し、呼吸を整える。

体は半身で最速を引き出し、刀のみに意識を集める。

やがて体から力が抜け、液体へと化する錯覚を幻視する刹那___

 

「ッ!!!!!!」

 

巻き藁を刃で一閃…………したように見えた。

 

絶大な体への疲労感、耐えきれず片膝を突きながら納刀し、呟く。

 

「葦名流…秘伝・一心………」

 

同時に八閃の斬撃が巻き藁を切り刻んだ。

そして男は…………

 

「また失敗かよォォォ!?畜生めェ!!!」

 

先程までの雰囲気が嘘のように喚き散らしたのだった。

 

 

 

 

 

 

よう相棒、まだ生きてるか?

え?前回までカルデアに居たろって?

なに言ってんだ?

まぁいい。俺は今______

 

「カカカ!惜しかったのう長政よ。」

 

旅行先で死にかけています。辛い。

 

ああ、説明するなら時系列的には長篠の戦いが終わった後の空白時間に当たるらしいぜ?

何でも市ちゃん可愛いヤッター!をやりたくて後出しで書いてたのをスピンオフとして残しておいたんだとか。つまりコイツが更新されてるってことは玉葱がリアルで忙しいんだろうな。本編の更新ものんびり待ってくれよな!

 

 

 

 

 

「国が落ちた?何処のだ光秀?」

 

「はっ。東北に所在す葦名と呼ばれる地でございます。」

 

成程。葦名、葦名ねえ。

たしか前の大名…田村だっけ?…はこっちに従わなかったからなぁ。

次のはどうだろ。こっちとしちゃ独立でも楯突かなきゃ大歓迎なんだが。

 

気になるなら行ってみるのが一番だろ。

そう決断した俺の行動は早い。

 

執務を遠藤老の倅らに押し付け、装備を準備し、行程を練る。

勿論姉さんと吉には内緒だ。面倒なことになる。俺は詳しいんだ。

で、市と娘らにだけ伝えていざ葦名へ。……と思ったんだが。

 

「ねえ市ちゃん。」

 

「なんですか夜叉様?」

 

何でいるの…?

 

おかしいな。十里は馬で駆けてきたはずなんだが。

………いや、というか茶々たちは!?

 

《長政の居城》

 

「殿も無理をなさる!こんな仕事量回せないでござるよ!」

 

「ああ倅よ、それ一日分だぞ?カカカ、殿の偉大さを間近に感じれて良かったのう。」

 

「あの人と同じにしないでもらいたいで候……む?茶々殿、それは?」

 

「母上に渡せって言われたんだけど。」

 

『夜叉様と旅行に行きます。子供たちをお願いしますね? 市』

 

「(。∀ ゚)ウボァ…………………」

 

「し、死んでる…?」

 

「ククク、ほうって置きなされ、いずれ正気に戻ります故。

ささ、茶々殿、爺めと散歩にでも行きましょうぞ。」

 

 

 

 

 

『…………何ででござるかァァァー!?!?!?』

 

 

 

…………何か聞こえたな。

遠藤君には胃薬でもお土産に買っていこうか。

まぁ、来ちゃったら仕方ない。子供達の事も心配要らないなら一緒に行こうか。

 

「はい!夜叉様と旅行……楽しみです!」

 

可愛い。

 

この時は吉と姉さんから解放されて忘れてたんだ。

獣は一匹ではなかった事を。

 

 

 

近江から馬で三日。

ああ、こんなに長いとは…いやね、こう、泊まるたびにね?

あの体のどこにこんな体力が有るんだろうね。

 

どうにか葦名の地に辿り着いた俺達。

そして今____

 

「くぁwせdrftgyふじこlp!!!」

 

山賊に絡まれています。

 

葦名に到達した俺たちだが、疲れからか(俺だけ)黒塗りの低級山賊に絡まれてしまう。

正直相手にするのもメンドイ俺に山賊団員弥吉が出した示談の条件とは____

 

「ヒャッハァ!娘と身ぐるみ全て置いてきな!」

 

いや、キャラ渋滞すぎるわ。

暴力団だか山賊だかヒャッハーだかはっきりしろや。

 

「娘………娘…………?」ペタペタ

 

あ、ナチュラルに傷付いてる。一応三人の子持ちなのにね。

 

(´・ω・`)

 

その顔可愛い。和む。

 

「………キエッヒィ!無視するんじゃねえ!」

というかそのしゃべり方疲れる……疲れない?

 

「……いや、台本には逆らえないから…」

 

成程ね。アンタらも辛いな…

 

「ええまあ、この不景気でして、下のガキも食わせにゃなりませんて……」

 

オーケーオーケー。スマンね、仕事の邪魔して。

 

「いえいえ構いませんよ。では………ヒャッハー!!!この先は通さないぜぇ!」

 

さてと、どうしたものか。

安々と殺すワケにもなぁ…

 

「待て!葦名を荒らす山賊ども!この俺が許さないぞ!」

 

うおっ、何だあのガキ。

 

「とうっ…ってうわぁ!?」ゴチン!!

 

あ~あれは痛いわ。頭から落ちたな。

あちゃ~………気絶してるよ………

 

「………何をしている…」

「無理に格好つけるから……」

 

お、お前ら友達か?スマンがこの子の家まで案内してくれ。運ぼう。

 

「…友では、ない…」

「いや、そんな場合じゃないでしょ?案内しないと……」

 

あんたらも御免な。これ、少ないけど取っといてくれ。

 

「!…こんなに!?」

 

子は宝。良きかな良きかな。

ささ、案内を。

 

「………付いてこい…」「取り敢えず応急処置をしました。」

 

よし、行こうか。

俺たちは走り出した。

って…先頭の子速いな!

 

 

 

 

 

 

 

 

去り際に聞こえた声。

「…旅の人!源一郎殿を頼むぞ!」

 

 

 

 

 

 




チビッ子三人。

無口
イキリ
妙齢


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ぐだぐだファイナル本能寺
ぐwだwぐwだwしwてwきwたwww


タイトル見にくいな………

ぐだぐだファイナルです。

失踪はしてないよ!話は疾走してるけど!(激ウマギャグ)


どうも読者の皆様。夜叉です。

俺は今_____

 

「ノッブァ!」

「ノッブ!」

 

 

謎のナマモノに囲まれています。

 

助けて市。

 

 

 

………遠目に見ると吉に見えなくも………無いな。

 

 

「ノブノブ!」

 

「あ~着いてこいってか?成程。」

ふっノッブ語検定一級(審査・帰蝶)の俺には造作も無いわ………

 

「「「「「「ノ~ブ~ノ~ブ~♪」」」」」」

 

なんか可愛く見えてきた。

コハみが足りない今の俺にはピッタリだ。

 

「………………」ナデナデ

 

「ノッブ~♪」///

 

今更だけど吉って良い声してたよな。

一部のファンが叫びそうな感じで。

『くぎゅうううううううううううううううう!』

おっと、君も釘宮の病に侵されたか。

だが、分かるよ。

ロリボは甘いものだ…

 

 

 

「ノッブ、ノッブァー!」

「ノブノブ、ノブノブブブー!」

 

さて、よく分からねえ所でよく分からねえ奴らに歓待されてる。

……歓待されてるよな?

 

「ノッブ、ノッブァー!」

「ノブノブブ!ノブブー!」

 

ん?何だこれ。たくわえ漬か?

 

「ん……美味い。酒の肴にもなりそうだ。」ポリポリ

 

「ノブノ~ブ、ノブ。」

 

ふむ、沢庵というのか。何とも懐かしいような味だ。

 

「ノッブ!ノッブ!」

 

「そうだな……アテも無えし、暫くご厄介になりますかね。」

 

「「「ノッブー!ノッブー!!」」」

 

うおっと。ハハッ。愛いやつめ。ナデナデ

 

 

「ノノノブブブブー!!」

 

「ノッブ!?」

 

「何だ?随分慌ててるようだが。」

 

 

 

 

「さあ、このような邪悪な生物は衆生の為になりません。

摩玖主教の名のもとに駆除してしまいなさい!」

 

「「「ノッブァー!?」」」

 

『これより未確認生命体の捕獲を開始。

抵抗するものは排除せよ。』

 

「「「ノッブ!?ノブブアアァー!」」」

 

「不浄なるものどもよ、我が神の威光にひれ伏しなさい!」

 

「ノーブブ……!ノブブー……!」

 

「ふん、言葉も解さぬくせに慈悲を求めるとは片腹痛い。

さっさと始末して……。」

 

「………………」ガキンッ!!!!!!

 

「な、何奴!?」

 

「おい、何してんだ。」

 

「ノ……、ノッブ!ノッブノッブ!」

 

「我々は衆生に害を為す、このおかしな生き物を排除にですね。」

 

「いや、そんなんどうでも良いんだよ。俺が聞いてんのは……

この国で、俺の前で、吉(?)に何してんだ?」

 

オい、コたエろよ。ナにしてンダ?

 

「は、話が通じな……え、英霊兵!この者を排除なさい!!」

 

『敵性サーヴァントを排除。16番までを包囲展開。』

 

面白れぇ、数で押す気か。

ハハッ。 笑える。

 

「ほら、お前ら!自分の国すら守れねえでどうする!」

 

「「「ノブッ!?」」」

 

「切れ!撃て!突け!殺せ!闘え!そして生きろ!」

 

生きる為に、自分自身で道を切り開け。

 

「ノブッ!」「ノブーー!!!」「ノッブ!」

 

「な…!先まで戦意を失ったものまで……!?」

 

ハハッ…ハハハッ。ハハハハハハッ!!!!!!

 

 

 

 

 

「あれがちびノブとかいう者ですか。」

 

「あの人は一体?」

 

「あれは、まさか、もしかしなくとも……」

 

「ええ、間違い有りません。」

 

「夜叉ァ!!!!!!」「夜叉君!!!!!!」

 

 

 

ハハハハハハ!!!!!!

 

「ノブー……」

 

大丈夫だ。弱音を吐くな。

絶対勝てる。勝たせる。

「ノブ?」

何故かって?

その為に俺が居るからだよ!

 

 

 

背中は任せた!お前ら!

「「「ノブッ!!!」」」

 

「我が名は浅井長政!魔王信長が友にして軍神が眷属の一人よ!

さぁ!死にたいものから前に出なァ!!!!!!」

 

ハハハハハハハハハハハハ!!!!!!………ん?

 

「夜叉ァァァ!!!!!!」「夜叉君ッ!!!!!!」メッキャァ!!!!!!

 

ぬおおおっ!?腰が!?って言うか、

 

「吉!?姉さん!?」

 

「そうじゃ、このうつけ者めが!」

「そうですよ!気付くのが遅いです!」

 

あー何か…ゴメン?

って、アンタら!止めろ!服を脱がすな!今戦場のド真ん中だぞ!

 

「大変です!景虎さんと信長さんに見知らぬ人が押し倒されています!」

「どうしたらいいんだろう。」

「ギャハハハハ!流石だぜ夜叉の兄貴!!!!!!」

 

ゴメン!森君!お二方!コイツら止めて!

 

「あう~。」

「何じゃマスター!この後に及んでやめろと!?」

 

「止めろ!!!ああ!もう!話は後だ!来るぞ!!!!!!」

 

 

 

 

狂化EX

狂化EXの中でも気が使え、マトモに会話し、国内外のテーブルマナーや言語も完璧。

というか王クラスのサーヴァントの接待ができるレベル。何だこいつ。

但し彼の行動概念は基本的に家族や友人を護る事に固定されている。

故に無鉄砲で危険に身を晒す事もしばしば。

 

 




狂化EX。
これは酷い。

勉強忙しすぎて毎日は無理かな……唯一の取り柄だったんですが……申し訳ない。

所でデモンエクスマキナが待ち切れずACLRを起動し、ブランクで地獄を見た玉葱が居るそうな。


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これだから狂戦士は………

ぐだぐだイベント書きやすい…
何してもノリでどうにかなる感じ。


「くっ……例の奴らです!引きますよ!」

 

『戦力の3割を損失。戦線の維持の困難を確認。これより撤退します。』

 

やべぇ、逃げられる。

追撃は……「ノブ……」「ノッブ……」

無理か。いや、いい。誰も死んでない。なら万々歳だ。

 

「聞け!皆の衆!此度の戦!我が方の勝利だ!」

 

「ノッブ!」「ノッブー!!!」「ノブッノブ!!!」

 

ハハハハハハッ!!!!!!

 

 

「「夜叉♡」」ガシッ

 

あ。

 

助けてそこの娘!

 

「ひゃあ!何!?誰!?」

「状況からして信長さんや影虎さんのお知り合いのようですが……」

 

「よし!良くぞ聞いてくれた!俺の名は…」

 

「ほれ、マスター達に分かるよう言うと浅井長政って奴じゃよ。」

「吉ィ!!!」

オイ!ここはカッコよくキメるとこだろ!?俺が!

 

「浅井長政……?この人が……?」

勿論だ。

「かなりヘタレてますがね。」

 

「うっせえぞ!そもそも戦場で押し倒す奴が居るかお前ら!」

素直に怖いわ!

 

「ああ!もういい!ひとまず尾山御坊に帰るぞ!」

 

「ノブッ!」「ノブノブ。」「ノブブ。」

 

ああ、本当にコイツらは良い奴だ。

 

「待つのじゃ!」「待ちなさい!」

 

やなこった!逃げるぞ!

ノブノブノブ~~~!

 

 

 

「長政さんも御二方も行ってしまいました!」

 

「嵐のような人だ……」

 

「ギャハハハハ!夜叉の兄貴らしいぜ!追っかけようぜマスター!」

 

 

 

~尾山御坊~

 

 

「ノッブブァー!ノッブブー!」

 

「よく分かりませんが…喜んでいるのでしょうか……?」

 

「『助かった。感謝する。』ってよ。」

 

「言葉が分かるのですか!?」

 

「まぁ…酔っ払った吉はこんなだしな。」

 

「え、まじ?わしこれと同じ?」

 

うん。…………あ~もっと悪いかも。うん、悪いな。

 

「で、この国ですが、カルデア家が併合するという事で良いのですか?」

 

「ノッブァ!ノブノッブ!」

 

「大丈夫だとよ。んじゃ俺も。まぁ、知名度の無い武将だが、宜しく頼むぜ、マスターちゃん?」

 

 

 

浅井長政が配下に加わった。

(NPCとして選択出来るようになりました。)

 

 

 

 

「「「ノッブ。ノッブ。」」」

 

「マスター!コイツら何をしとるのじゃ!」

 

「長政さんを取り囲むように。」

 

「どうやら長政さんを守るつもりの様ですね。」

 

お前ら………

 

すまねぇ!恩に切る!

 

「ああ!この!どきなさい!」

 

「ノッブァー!?!?」

 

 

 

 

 

「捕まえましたよ!」

「逃がすか!」

 

スマン。捕まっちまった。

いや、まだだ、まだ終わってない!

 

筋力Bの今ならッ…………

 

「ぬおおおっ!?」

「まさか突破されるとは……!?」

 

 

ハァ………ハァ………撒いたか?

市も帰蝶さんも居ない。これは勝ったな。 風呂入ってくる。

 

 

 

この後男湯で信長♂と出会うのだが省略。

 

 

 

何というか……俺と吉の逸話やらを足して二で割ったみたいな奴だったな。

 

 

あんなガトリング火縄銃(キチガイ兵器)作るのは俺だわ。

というか作ったし。実用性皆無で産廃だったけど。

今更考えたら戦国の戦場って隙だらけだったよな。

暇潰しで作ったパンジャンドラム(ボビン)ですら有用だったし。

せめてなー無色火薬があればなー…

いや、今更どうでも良いんだけどさ。

 

「「捕まえたのじゃ(ました)。」」

 

うん、逃げるの止めよう。仕方ないね。

 

「おや?やけに素直ですね。」

 

「うるせぇな。たまには我儘を聞いてやろうってんだ。」

 

「ひとりよりみんなでいたほうが、たのしいよっ。」

『くぎゅううううううううううううううううううううううううううう!』

 

うわっ、まだ生えてたのかコイツ。というか吉、お前中の人ネタは怒られるから止めろ。(ヒント・邪神)

 

 

 

 

 

チュンチュン

 

死にそうです。

 

具体的に言うと霊基が三割くらい欠けた気分。

 

「どうしたのじゃ、浮かない顔して。」ツヤツヤ

「大丈夫ですか?」ツヤツヤ

 

コイツら殴っていいかな。いや、殴るわ。

 

 

 

で、次の進軍なんだが。

「次はどこ攻めんだ?」

 

「んー何処がいいかな?」

 

「そうじゃの~岐阜城なんかどうじゃ?」

 

岐阜城か。

 

懐かしいなぁ… シミジミ

 

 

 

 

 

やって参りました!岐阜城!

 

……ここの主は本物信長とか言うらしい。訳分からん。

 

「そもそもわしが居るのに何じゃ本物って。」

 

ホントだよ。

 

 

十分後。

 

「「「「「本物だァァァ!?!?!?」」」」」

 

ほんものだ。

 

具体的に言うと教科書の奴。

解像度ひっく。

 

「一先ず撤退!」

 

賛成!

 

 

 

何だこの世界は。

ぐだぐだ次元だからオッケー?成程?

 

 

本物信長のとこに居た信勝君、アレ狂戦士だよね。

何で織田ゆかりの英霊はどいつもこいつも………

というかどうしよ。

次見たら笑い転げて戦えないと思うんだけど。

 

 

 

 

 

~????~

 

「信長様、現在尾張信長を有するカルデア家というものが現在勢力を増していると。」

 

「ククク、構わぬ。過程はどうあれ、最期に勝つはこの儂よ。」

 

「そして、長政様も居られると。」

 

「………………………そうか。」

 

「よく分からんが、俺が見てくるさ、尾張の信長に、越後の龍、そして鬼夜叉殿。」

 

「態々、貴様が出向く事も無かろうに。」

 

「いやぁ、()()()()にも挽回のチャンスをおくれよ、信長様?」

 

「ッ……………………了承した。必ず戻れ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

我が友よ。」

 

 

 

 

 

 

 




但し書き進むとは言っていない!


玉葱勉強が辛いのです。化学苦手。


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襲撃

めっちゃ書き進まない今日この頃。

大体要らないネタ(というか没案集?)。
タイトル的に後半だけでいい。

というか感想減って玉葱が凹んでるのも大きいです。
お願いします感想を下さい。

批判を受けると玉葱はしっかり読んでくれてる!と愚直に喜びます。
賞賛を受けると玉葱は感謝に打ち震えます。

友人からは馬鹿だと言われました。(´・ω・`)


本物信長は毒殺された。

信勝君がイキって後継者を騙った。

ボコった。

 

おしまい。

 

 

「何か僕の扱い雑じゃないですかね!?」

 

だってお前、あれじゃん。回される方のノッブじゃん。 サクシャノココロノコエー

 

「理不尽だ。」ボロボロ

 

 

 

 

 

という事で岐阜城落としました。

意外とあっさり?

ノッブとカッツとで吉が生き残ったのも頷ける。

 

 

 

次?駿府城らしいよ。

 

ちなみに吉から、

「あれはわしの黒歴史的なアレじゃから来ないで!」

 

と言われたので留守番です。

 

 

 

 

~地下牢~

 

「出~し~てく~だ~さ~い~!!!!!!」

 

ちびノブ忍軍の初戦果。

城に忍び込む不審人物を捕らえたらしいので見に来たが………

 

「だから私は操られてただけですってば!」

本当か?

「その証拠にほら!『沖田さんは正気に戻った!』」

それは正気に戻ってない奴が言うんだよ。

 

「えーと、殿様からの通書だと…足軽採用の上釈放と。」

 

「むむ…この際足軽採用でも仕方ありませんがせめて隊長職とかですね、履歴書の方読んで頂きました?」

 

 

えーと。真田エミ村……メディア店長……前田セタンタ……沖田総司……

 

「それです!それ!」

 

「では拝見して……沖田総司、享年は26,株式会社弱小人斬りサークルに所属し……」

 

「ちょっと待って下さい!おかしいですよ!」

 

誰だよこれ書いたの……うわっ、吉かよ。

 

「一番隊隊長を経験、成程?」

 

「どうですか!」ドヤァ

 

「一つ質問しても?」

 

「何ですか?」

 

「沖田総司って女性なんですか?」

 

「はい。」

 

「あ、そうですか。」

もう慣れたわこのパターン。

 

「んー取り敢えず足軽スタートって形で。」

 

「何故ですか!?」

 

「規則で基本足軽採用なんですよウチ。いや、俺は客将扱いだけどさ。」

 

「むー」

 

 

 

暇だなぁ………。

 

 

「敵襲!敵襲ッ!」

 

 

人が平和を噛み締めてんのに、何だよ。

まぁ、仕方ないか。

 

「敵は異常な耐久を誇り、一般兵の被害は甚大です。ご注意を。」

 

心配すんな、別にソレを倒してしまっても構わんのだろう?

 

ハハハハハハハハハハッ!!!!!!!!!

 

 

 

 

 

~駿府城~

 

「意外と余裕じゃの。」

 

「随分とファンキーな格好のちびノブだったね……」

 

「というか早く帰りましょう!夜叉君が不足しています!」

 

 

 

 

 

「伝令!!!伝令!!!」

 

 

 

「一体どうしたの?」

 

「正体不明の敵による襲撃!!!長政様を筆頭に辛くも押し留めておりますが、長政様が重症を………!」

 

「なんじゃと!?」

「それは本当ですか!?」

 

「「夜叉ァ!!!!!!」」

 

「速い!?」

 

「追いかけましょう!!!!!!」

 

 

 

 

 

あー強いわ。

ぶっちゃけ俺より強いし、何なら本気の姉さんくらい……いや、それ以上か?

さて、現実逃避は止めて状況を確認しよう。

 

敵。ほぼ無傷。

俺。肩口から心臓に掛けて致命傷+浅傷やら骨折が十数ヶ所。生身なら死んでたなコレ。

 

ハァ、どうしよ。久々に勝てる気がしない。ハハッ。笑える。

 

「………随分と頑丈な事だなぁ。」

 

「よく言うぜ。切れども突けども撃てども傷一つ無い。無敵チートとか萎えるから止めろよ。」

 

時間を稼ぎつつ考える。

考えられるとしたら二つ。

一つ、アレがそういう英霊って場合。

二つ、シンプルに強い。

 

正直一である事を祈るばかりだぜ。後者だと正直誰も勝てん。

 

「さてと、そろそろ再開と行こうか?」

 

「了解。あ、一つ言い忘れてた。」

 

 

「そこ地雷あるから。」

 

ドゴオオオォォンッ!!!!!!

 

生きてる?うわ、ピンピンしてるよ。

あー倒せん!時間稼ぎに移行するかね。

 

「実に、実に浅井長政らしい、らしいな………」

 

 

 

さて、何分持たせられるか。

 

 

 

「さて、お手並み拝見と行こうか。まさか、すぐ死にやしねぇだろ?」

「まぁ、これでも小細工やら姑息なのには自信があるんでね。」

 

 

 

「「ハハハハハハハハハハハハハハハハハハ!!!!!!」」

 

 

殺す。

 

 

ダッセェ仮面なんか付けやがって。なんだそれ、鳥?

 

「鴉だ。お前にも見覚えがあんだろ?」

 

………ん~いや、何も覚えて無ぇな!

 

「そりゃあ残念だ。ハハッ。」

 

 

読者様には言い忘れてたんだが、俺の武器。弓以外大体なんかしの仕掛けがついてたりする。

例えば槍だと…

「ッ!!!!!!」

「おっと、危ねぇな。」

 

石突きから弾が出る。

これがホントの弾が出る鈍器ってな。

 

「まさか躱されるとは思わなんだ。」

 

「まぁ、俺の知り合いにそんな武器使う奴が居てな、よ~く知ってんのさ。」

 

成程。最低な趣味の野郎だぜ。

 

 

 

 

 

 

「なぁ、もう気づいてんだろ?俺が誰かなんて。」

 

さぁな、知るかよ!

 

「ならいいんだがなぁ、俺が思うに……ッ!!!」ガキンッ!!!

 

銃撃?サーヴァントに有効な攻撃ってことは…

 

『『夜叉ァァァ!!!!!!』』

 

形勢逆転…だな。流石にあの二人纏めてはキツイだろ。

 

「まぁ…………尤もだ。ここは引きますかねぇ。」

 

さっさと帰れ。二度と来んな。

 

「ハハッ。よく言うぜ。」

 

「夜叉君から離れなさいッ!!!」

「言われなくとも、引かせてもらうぜ。じゃーなー♪」

 

逃げられた。いや、逃げてもらったか。

 

さてと。

 

「夜叉君!!!」

 

気絶しまーす。後は頼んだ。

 

 

 

 

 

 

 

 




次回!夜叉死す!デュエルスタンバイ!

冗談はさておき。
デモンエクスマギナ発売間近!

13日に記念の小説(ac物)を投稿予定なので
イレギュラー、レイブン、ドミナント、リンクス、首輪付き、人類種の天敵の方々は作者名から探して見て下さい。


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残桜

書くのも面倒だがタイトルが一番辛い。

あ、今回ネタに顔文字が少しあります。ご注意を。

FGOで地の文増やすの難しいね。


目の前には敵。

それも一人二人じゃない。

百、千……一万はいるかな。

 

なぜ戦うのか。思い出せない。

自分は誰なのか。思い出せない。

何故独りなのか。思い出せない。

隣には誰かが居た気がする。

思い出せない。何も。

 

分からない。だが。

 

俺は奴らを殺さなければならない。

俺は奴らに殺されなければならない。

 

生きて帰ってはならない。何故かそれだけを思い出した。

 

馬鹿馬鹿しい。

 

だが、不思議と。

それはとても心地良く感じた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…………夢か。」

 

訳の分からん夢だった。

見覚えはある。

本能寺、その戦い。数、顔ぶれ、結末。全てが同じだ。同じだった筈だ。

 

ただ、

何故俺は独りだった?

 

 

 

 

 

 

 

「おはよ「「夜叉ァァァ!!!!!!」」ふげっ。」メッキャァ!!!!!!

 

止めろ吉ィ!!!!骨が折れる(※折れてます)!!!

 

姉さんも傷口を舐めるの止めて!滲みる!!!アァァァァァァ!!!!!

 

 

「助けてマスター!!!!!!」

 

 

 

よーし。マスター。マシュちゃん。しっかり押さえてろよ。

 

「はい!わかりました!」

「こんなことしてよいのだろうか。」

 

良いって良いって。さて、姉さんからかな。

 

「くっ…殺せ!!!」

 

まさか、殺しなんかしないよ。ハハッ。

 

「歯ァ食いしばれ!!!!!!」

 

バッシィィィィイインッッッ!!!!!!

 

「くぁwせdrftgyふじこlp!!!」

 

次、吉。

 

「あの~夜叉?わし初めてじゃから、優しくしてくれる?」ウワメヅカイ

 

駄目♪

 

スッパァァァァァァンッッッ!!!!!!

 

 

「ッ~~!ッ~~!」ゴロゴロ

 

「ハァ……♡ハァ………♡」////

 

喘ぐな。ゲシゲシ

 

「これはこれで………」////

 

 

 

誰か助けて。 質問者 鬼

 

義姉が残念です。どうしたらいいでしょうか?

 

 

 

ベストアンサー 回答者 玉葱C

 

諦めなさい。

愉悦部員の方々は貴方の苦難を悦んでいるのです。

 

質問した人からのコメント

 

呆れた読者だ。生かしておけぬ。

夜叉は激怒した。必ずかの邪智暴虐なる部員を除かねばならぬと決意した。

夜叉には愉悦が分からぬ。単純な男であった。

 

 

 

ベストアンサー以外の回答

 

読者A

愉悦!愉悦ゥ!

 

読者B

m9^Д^)m9^Д^)m9^Д^)ジェトストリームプギャー

 

 

 

 

「チェンジで。」

 

「何でですか!?」

 

「マスター、どうよ?ほら、どっちかって言うと妹っぽいけど。」

 

「お兄ちゃん!」

 

「ガルルルルルルル!!!ガルルル!!!」

 

「先輩も長政さんも止めて下さい!景虎さんが獣になりかけています!」

 

何処も彼処も獣ばかりだ……貴様もいずれ、そうなるのであろう?

 

「長政さんも何を言ってるんですか!?」

 

いや、言わなきゃ行けない気がね。

 

 

 

 

 

「解せぬ。」

「夜叉君酷いです………」

 

 

_______/__________________\___________

〖私は怪我人に無理をさせました。〗

 

 

暫く反省してなさい。

 

 

 

さてと。

 

どうしたら奴に勝てるか。いや、勝てなくていい、どうやれば殺せる?

白兵戦なら圧倒的に不利。

暗殺、無理。

 

詰んでね?

ミサイルが欲しい所だぜ。

 

火薬は十分。どうにか吹っ飛ばせればいいんだが……

スキが無い。あんまし大型の罠にホイホイ掛かるタマじゃなさそうだ。

ああああああああぁぁぁ。

めんどくせえ。

 

奴の正体。それが恐らく唯一の弱点だ。

当てはある。信じたくも無いが。

確かめる為には_____ガラララ

「足が………痺れ………」

「うへへ、夜叉君にほっとかれてます…へへへ。」////

 

残念ながらコイツらが必要だ。ハァ。

 

「夜叉!もう限界じゃ………」

わかった、わかったから、ほら、止めていいよ。

 

「やりました!では!イタダキマァァァァァス!!」

 

ストップ。

 

「何故ですか!!!!!!」

「夜叉?その~わしらそっちの意味でも限界なんじゃが。」

 

知りたくなかったぜ……

「今回の襲撃犯についてだ。」

 

「……話を聞きましょう。」

「……何か分かったのか?」

 

流石だぜ、お前ら。まだ武人として死んでなかったか。

 

「ああ、正直信じたくねぇし、可能性も薄い段階の話なんだが………」

 

「……………」

「……………」

 

「切れども突けども撃てども、全く引かない馬鹿馬鹿しい英霊。織田信長縁の英霊。

そして何より___俺の武器の仕掛けを知ってる奴。心当たりは?」

 

「ええ。」

「…そうか。それは…残念じゃ。」

 

奇遇だな。俺も一人だけ心当たりあってな。

 

そりゃあ死にかけようと引かないだろうさ。

お前なら織田信長に付き従うだろうさ。

………誰よりも俺の武器も知ってるだろうさ。

 

 

もし、あの時……こうだったなら、と人は言い訳をする。

そのIFには意味が有る。有り得たかもしれない結末。

常人なら思い出す事さえなかろうが、

つまり、そのIFが、英霊と認められたら?

ハハッ。サーヴァントは地獄だぜ。

 

 

 

 

 

 

『ただいまぁー。』

 

「よく帰ってきた。」ギチチチチ

 

「痛ぇな。今の自分の霊基を考えろよ。」メキメキ

 

「煩い。光秀の前、儂が如何様に無理をしたか………ッ!!!」

 

「分かった分かった。ごめんて。」

 

「お願いじゃ……もうわ…たしを、置いて行かないでよ……」

 

 

「やれやれ、次こそ死ぬのも生きるのも一緒なんだろ?吉。」

 

「うん……もし、先に死んだら……許さないからね。夜叉。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




柴田さんのファンの方々一同に謝罪の土下座を。出ません。

m(_ _)m → ‹‹\(´ω` )/›› ‹‹\(  ´)/›› ‹‹\( ´ω`)/››

ごめんなさい。

この世界線だと市ちゃん未亡人にならないからね。しょうがないね。





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復讐者

何故夜叉君が二人なのかについてがメインのお話です。

視点は基本魔王ノッブ。


浅井長政。

それは、稀代の猛将、神さえ喰らう鬼。

家族を愛し、友を労い、民を護った。

 

浅井長政は英雄である。

 

初め、考古学者達はこぞって彼を褒め称えた。

 

『武士の鑑』

『友愛の武将』

『忠義の人』

 

 

まさに彼は現代人の好む快男児だった。

 

 

しかし、やがて浅井長政の遺品から、驚くべき幾つもの物品が見つかったのだった。

 

『信長の死後、妻帰蝶との生活の日記』

『■■(諸説あり。信長とされる)を救えなかった事への謝罪で埋まった書物』

『信長愛用の鉄砲や刀』

『明智光秀への手紙』(詳細不明)

 

本来、これだけなら唯の発見に過ぎない。

 

しかし、マスメディアはこの話題をまるで鬼の首を取ったように取り沙汰した。

 

『浅井長政は織田信長を見捨てて逃げ出した。』

『妻帰蝶を信長から奪った。』

『さらに蔵から宝刀や鉄砲を盗み出した。』

『明智光秀と内通して信長を謀殺した。』

 

まったくの根拠無く、長政を中傷した。

 

愚かなる民衆は勿論これに反応した。

無知であるが故にか、それとも己の快楽の為か。

 

 

一転有識者さえも彼を誹謗中傷し始め、この流れは加速する。

 

『信長の死後光秀をも討ち、覇権を狙った。』

『義兄とされた上杉謙信に毒を盛り謀殺した。』

 

 

もはや憶測とも言えぬ愚かなる理論。

 

尤も、最大の汚点は彼らがコレを真実と認めた事。

 

教科書、歴史書、辞典。

ありとあらゆる記録は改竄され。

 

テレビ、ラジオ、インターネット、新聞。

あらゆるマスメディアが彼を嘲った。

 

 

群衆は愚かであると共に、実に行動だけは速い。

 

逆上せあがった愚者の一端は浅井長政を祀った社を破壊、晒し、焼き払った。

実に恐ろしい事に、この行為をほぼ全ての人々が正当と断じた。

 

反面、織田信長は

『悲劇の英雄』

『不退の魔王』

 

などと持て囃され、時代を経ての復讐だと人々は悦んだ。

 

古来より、真実とは、真に起こった事ではないというのは誰もが知る所である。

真実とは、人々の願望に過ぎない。

 

人々は『無双の英雄』浅井長政を欲したのではなく。

『裏切りの仇将』浅井長政を欲した。

 

ただ、それだけ。それだけの事だ。

 

100年後、1000年後、ともすれば10000年後さえ、

 

人々は浅井長政を裏切り者と嘲り、薄っぺらな正義感に燃える。

織田信長の死を哀れみ、同情して正義感を満たす。

 

 

実に滑稽だ。

 

 

当事者以外には。

 

 

 

 

 

『裏切り者。』

違う。

『恥晒し。』

違う!

『謀りに倒れた悲劇の英雄。』

違う!!

『長政さえいなければ____』

違うッ!!!

 

 

 

 

何も知らないで、夜叉を嗤うなッッ!!!!!!わしを憐れむなッッ!!!!!!

止めろ!辞めろ!

ヤメロッッッ!!!

 

 

夜叉に感じた罪悪感。

夜叉を嗤った愚か者への復讐心。

 

それらを受けて私は復讐者として現界した。

 

する事は一つ。

夜叉を呼び寄せ、奴らを根絶やしにする。

 

夜叉を嘲った愚か者どもを生贄に、魔力を捻出した。

 

呼び出される織田縁の英霊達。

 

その中に夜叉が居ると信じて。

 

しかし、私の召喚に夜叉は応じなかった。

 

何故だ。夜叉。

 

お主は…お主はここまで言われても復讐したいとさえ思わぬのか!?!?

 

 

 

 

嫌だ。

 

嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だイヤだイヤだイヤだ

 

そんなのは許せない。

それでは、お主は、あまりにも、あまりにもッ……!!!

報われないではないか………!

 

 

摩玖主教の有する無限の魔力。

聖杯にさえ匹敵する力に私は願った。

 

『復讐鬼としての浅井長政を此処に。』と。

 

結果貴方は今、私の隣に居る。

 

本来の姿から遥かに捻じ曲がった復讐者として。

 

 

無理矢理に付与された復讐心はその身体を侵し、

焼き付けられた虚偽は精神を崩した。

 

横で眠る夜叉を見る。

 

私のエゴで彼は苦しみ続ける。行き場の無い復讐心に。

私が感情に任せて劣情をぶつけても貴方は怒りもしない。

 

違う。

 

私は貴方を傷つけたかったんじゃない。

 

唯、貴方に救われて欲しかった。

唯、貴方に罵って欲しかった。

唯、貴方に怨んで欲しかった。

 

 

唯、 貴方に殺されたかった。

 

 

 

 

 

 

 

「何思ってるか知らんが、お前は悪くねぇよ。」

 

背中を向けたまま夜叉は答えた。

 

「過程はどうあれ、これが俺達の結末。なら、それが正しいのさ。

俺には何も見えてないが、お前に道が見えてるなら、それを教えてくれ。吉。

そのために俺を使い潰してくれ、昔からも、そしてこれからもな。」

 

本当に………どうして……お主は……

 

「オイオイ、痛てぇな。」

 

喧しい。黙っとれ。

 

「りょーかい。あんまし夜更かしすんなよ?」

 

 

……やはり居心地いい。

市……すまぬが…暫くは……

わたしがひとりじめしても、いいよね………………

 

 

 

 

ごめんな。吉。

俺は。

俺が。

誰なのか分からない。

お前が俺を長政(やしゃ)と呼ぶから。

俺はきっと夜叉なんだろう。

でも、本当は。

俺にも分からないんだ。

 

 

本当にゴメン。

 

俺は____答えを知りたい。

 

 

()()()()

吉。

 

 

 

 

 

 

 




うわぁしんどい。
バッドエンドのその後って形ですね。

正直玉葱の書くやつは大体こんな感じで急に思い付くのです。
(だから定期更新が辛い。)


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世にぐだぐだのあらん事を

Warning!!!Warning!!!

今回のお話にはぐだぐだ成分が含まれます。(一転攻勢)
シリアスも!重いルートの連中も!ぐだぐだに逆らう者は皆死ねばいい!(天下無双)


「ノッブノッブ!ノッブァ!」

 

成程。日輪城の障壁が消えたと。

良くやった。偉いぞ。ナデナデ

 

「ノッブ~!!!」////

 

「「羨ましい(羨ましい。)。」」

 

「御二方とも本心を隠す気すらありません………」

 

 

「「「「「「ノッブ!ノッブ!」」」」」」ズラー

 

おっと。皆撫でて欲しいのか。よし、一列に並べ。

 

「ノッブ~!」 「ノブ!」 「ノブノブ。」

 

ヨシヨシ。偉いぞ。

 

「ッ~~~~!!!!!!」ガンッ!ガンッ!

「………」チャキン

 

「先輩!信長さんが地団駄を踏んで悔しがり、景虎さんが槍を構えています!」

 

「ぐだぐだしてきた………」

 

「せんぱ~い!?」

 

閑話休題。

 

 

~日輪城~

 

 

おお、本当に消えてる。

よし、これで攻め入れるな。

 

「しかし夜叉よ、ここは元々お主の娘婿の城じゃが、攻めるのに抵抗とかは……」

 

ハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ!!!!!!

 

「無いよね。完全にバーサーカーにしたの失敗じゃろ。いやまぁ、これが世間からする浅井長政なんだよね。」

 

何が鉄壁の城だ。

女一人子供一人守れねぇ城になんの意味があるよ。

 

「マスター。ここの城主が誰か知らないが、それ以外は俺一人でやらせてくれないか?」

 

さて、義息殿と話し合い(物理)といきますか。

 

 

 

~同時刻、天守~

 

「ふっふっふ!何人たりともこの日輪城は落とせないし、常にここでバリアーを張っていれば他の愚かな大名の共倒れを待てるってわけ。まさに果報は寝て待て、棚からお汁粉ってわけよね。」

 

ドゴォオオオン!!!

 

「ん?なんの騒ぎ?」

 

「それが……突然黄金障壁が消失。当家は只今絶賛城攻めを受けている最中です。」

 

「え?マジ?敵は何人?千?万?」

 

「…………一人です。」

 

「…ぷぷぷ!たった一人でこの城に攻め入るとか本当の馬鹿かも!何処の誰かしら。」

 

 

 

 

 

 

アハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハッ!!!

 

愉しい!!!愉しいぜェ!!!

 

「長政さん!落ち着いて下さい!」

 

「コイツほんとに猿の事嫌いじゃの。茶々に色目使ったら頭粉砕されとったし。」

 

 

『止めろー!』『うわああああ!!!』

 

コイツら本当に弱いな。真っ当な武将が指揮するアレじゃねぇぞ。

 

 

「待たれい!ここなるは浅井家正当当主、浅井茶々の領土と知っての狼藉か!」

 

だ れ が 当主 だって?

 

「父上!?!?」

 

ハァイ、チャチャ。

 

「あ、えっと、その。」

 

良いんだ。皆まで言わなくてもいい。

 

「父上………。」

 

ちょっとお仕置きが要るけどな!!!

 

「ひゃあああああ!!!もうやるしかないかも!今回の茶々は城から出て戦った歴史のifに挑戦!これは徳川滅ぶかも!」

 

 

「あ、笑顔で怒っとる。アレはヤバいの。」アザイケゼンヘイ!カカレ!

「はい。夜叉君が笑顔でキレてる時は本当にヤバいです。」ナメンナ!!!

 

「ぐだぐだだなぁ………。」グワァァァァァ!!!!!!

 

 

 

『「『「『「…………」』」』」』チーン

 

 

 

[私は魔力を無駄遣いして、城を落とされました。]

 

「父上……もう結構……足が……」

 

あ、そうなんだ。で? それが何か問題?

 

「酷い!!!」

 

反省しなさい。

 

 

 

さて、次はお前らだ!

 

「ヒェッ!」

 

何だあの戦いはこのゴミ虫共!

 

「ですが「喧しい!返事はハイかYes、どちらか一方だ!」

 

「そんな!酷い!」

 

「返事はハイかYesだと言っただろうがァ!!!」メキャァ!!!

 

「グッハァ!!!」

 

お前らの性根叩き直してやらぁ!!!

 

「長政さん、あんまり無理させないでね。」

 

心配無い、マスター。アメリカ兵は耐えられた。

 

 

 

~数日後~

 

 

「口でクソたれる前と後に『サー』と言え! 分かったかウジ虫ども!」

 

『『『Sir,Yes Sir!』』』

 

「ふざけるな! 大声だせ! タマ落としたか!」

 

『『『Sir,Yes Sir!』』』

 

「貴様らは厳しい俺を嫌う!だが憎めば、それだけ学ぶ!

俺は厳しいが公平だ!人種差別は許さん!ナマモノ、腰抜け、弱卒を、俺は見下さん!」

 

すべて!平等に!価値がない!

 

「問おう!貴様らは腰抜けか!?」

 

『『『Sir,No Sir!』』』

 

「では弱卒か!?ナマモノか!?」

 

『『『Sir,No Sir!』』』

「証明して見せろ!貴様らならそれが出来るはずだ!!」

 

『『『Sir!Sir!Yes Sir!』』』

 

 

「これはひどい。」

 

やってて良かったハートマン式ってな。

 

これなら大分使えんだろ。

 

「おい夜叉、彼奴ら弾目視で避けとるぞ。」

 

俺が教導したんだ。弾くらい避けられなきゃ困る。

 

「う~んこの内政チート感。最終決戦前に強化しすぎじゃない?」

 

まぁ、これくらいじゃないとアレから茶々守れないしね。

 

「ウチの子の時と言い本当に子煩悩ですよねぇ……」

 

そりゃ、子供は宝。大人が護って当たり前だろうに。

 

「子供……茶々はお主より長生きした筈じゃが……」

 

「ガガーン!叔母上!それ今関係なくない!?」

 

ま、親より早く死ぬ事ほどの親不孝も無いしな。気にすんな。

 

 

 




今回短めです。すいません。

読者「作者 仲間はずれはよくないなぁ、オレも入れてくれないと」

作者「読者!?一体何を!?」

読者「いやいや!ちょっとお手伝いをね!」

デモンエクスマギナ楽しい。
CATARINAってユーザーが居たら優しくして下さい。

スピンオフ始まりました。作者名からアクセスできます。
玉葱アレルギーの方はお気をつけ下さい。


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Who am I?

箱が辛い。

皆さん何箱開ける予定ですか?
玉葱は100目標ですが、このままだと間に合いません(今55)。
_( _´ω`)_ツライム


「とまぁ、これが今回の作戦だ。」

 

やな話だぜ。自分の殺し方を練るなんて。

 

正直、一手でもミスったらそれで詰み。

ふざけたクソゲーもいいとこだぜ。

 

「夜叉君、本当に彼は夜叉君で間違い無いのですか?」

 

ゲシュタルト崩壊しそう。

まぁ……そうだな。

アレは()()ではあるが()()()()では無いな。

 

「「「「?????」」」」

 

「ああ…そうか、成程の。…………成程……」

 

流石にお前には分かるか。

 

そうさなぁ、アレは。

 

友の為に。

 

家族の為に。

 

なんて綺麗事抜かして

 

本当に夜叉になっちまった大馬鹿野郎()の成れの果てだよ。

 

 

 

「フエックシォォォン!!!」

 

何だ?誰か噂してんのか?

やだ、俺ってばモテモテ?

 

 

 

 

何となく。何となくだけど片割れがアホな事してる気がする。

 

「じゃあその時には茶々、姉さん。宜しく頼む。」

 

「任せて欲しいんだけど!」

 

「勿論!夜叉君の頼みなら鬼でも神でも討ち取って見せますとも!」

 

いやぁ、ホント俺の周りの女は頼もしくて助かる。

 

 

 

 

 

「襲撃だ!!!!!!」

 

 

 

「あぁぁいしてるんだぁぁぁぁ君たちをぉぉぉぉ!ハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ!!!!!!」

 

ちょっと待て、アイツなんで大筒連射してんの?

素敵性能にも限度があるだろアレ。

 

まぁいい。足止めはお前達の出番だ!

 

いけっハートマン兵!(ポケモン風)

 

『『『Sir,Yes Sir!』』』

 

「EDF!EDF!」「と↑つ↓げきぃぃぃぃ!」「機関前進!機関微速!機関停止!機関後退!」

「JOJOにO☆MO☆KA☆ZI。」「喧しくて敵わん!」

「すまん、悪かっt「敵の潜水艦を確認!!!!!!」

 

「「「「「「「「駄目だ!!!!!!」」」」」」」」

 

何か異物が混じって……いや、皆異物か。

 

「うおお!?なんだこいつら!?普通に強いな!?」

 

 

 

 

よし、止まった。

 

 

 

その瞬間を逃さず景虎が仕掛ける。

今回、愛しい弟分が居る関係で残念な面が目立つが、本来彼女は英霊の中でもかなり強い部類に入る。

 

それを認識した鴉夜叉は無理やりの回避を選択…出来なかった。

 

脚を狙った狙撃…戦闘において、夜叉は一切手を抜かない。

相手の選択肢を限定した上でそれを刈り取る。

誉れ、人道などを度外視した戦闘こそ、本来夜叉が最も得意とするものであり、

忘却の果て__傭兵であったいつかから、英霊となった今に至るまで、何一つ変わらない。

 

 

 

しかし、相手もイレギュラー。自らの重心を引っこ抜き、迫る矛先を寸前で回避する。

貌に纏った面一つ以外は。

 

「ッ………………!!!!!!」

 

景虎の手が止まる。否、止めざるを得なかった。

 

「あ~クソ。取れちまったか………本当はこんな姿、姉さんには見せたくなかったんだけどなぁ。ハハッ!」

 

それを見た夜叉、信長さえも動きを止めた。

 

 

 

 

『遺体は目欠け腕千切れ、もはや判別のつかぬ程に。』

 

人々は『裏切りの仇将』浅井長政を欲した。己の快楽ゆえに。

 

 

 

 

僅かに残った貌の左側面は生前の面影を写し、

不定形の闇に覆われた右側面は角を成し、狂気を孕んだ笑みを浮かべる。

朽ち落ちた左腕は最早この世の生物には例えられぬ程に変質した。

残る右腕に人としての残滓か、自らの最期を飾った得物(へしきり)を携えたその姿。それは、

 

「まぁ、いいか!俺は浅井長政または夜叉……じゃないらしいな!この反応だと!ハハハハハッ!!!」

 

『鬼』『非道』『化物』『怪物』『無慈悲』『暴虐』『叛逆者』『不忠』『残酷』『狂人』

『産まれるべきではなかった』『お前さえいなければ』

 

人々から受けた数多の賞賛(ちゅうしょう)。そして彼を愛し続けた友の願い。

それらの歪みより生まれた_____

 

 

 

 

 

 

「ハハハハハ!!!あれ?じゃあ俺は誰なんだろうな!分かんねぇ!

お前らなら分かるのか?ハハハハハハハハハハッ!!!」

 

 

 

 

 

 

 

名を喪った夜叉(おに)である。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




シリアスとコメディが合わさり読みにくい。


BADルート夜叉君辛いな。誰だよこんなん書いたの。
色々ふざけんなという方も色々回収して行くのでお付き合い下さい。


忘却補正
人は多くを忘れる生き物だが、復讐者は決して忘れない。忘却の彼方より襲い来る復讐者の攻撃はクリティカル効果を強化させる。が……
復讐者と化した長政は植え付けられた復讐心によって霊基が朽ちており、
忘れないという性質自体が反転している。
これにより、彼の恐怖は人々の記憶からは決して消えず、
己自身は自らの存在すら忘却してしまう。


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嗤う道化

シリアス多めにする予定。

10月頭にシンガポールに出荷されますので玉葱日本に居ません。

マスターの皆さんは周回お疲れ様です。
玉葱は80箱になりました。


俺は絶句した。

 

同時に何故か納得した。

 

成程。馬鹿らしい答えだ。

 

そこまでやるか。いや、俺だってやるだろうさ。

本当に、清々しい程俺だ。畜生。

 

 

 

「ハハハハハハハハハハハハ!!!!!!!!!!!!何だよ!もっと遊ぼうぜ!?」

 

 

不味いな。思ったより理性が残ってないらしい。

 

 

「全軍撤退!サーヴァントとマスター以外は引け!命を無駄にするな!」

 

 

 

「まぁ、こんなの、最初に王将を仕留めりゃ詰みだろ!!!」

 

「え!?」

 

不味い!マスターから狙うか!

クソッ!!!狂ってても合理的に狙ってきやがる。

 

間に合わ無ぇ!!!

 

「恨みは無いけど、これも仕事でな。死んでもらおうか!」

 

気がついた時にはマスターに対して刀を振り下ろしている。

 

 

 

だが、幸いだったのは、

 

未だ詰みでは無く王手だった事か。

 

 

 

「お待ち下さい。」

 

「ッ…………」

 

「お久しぶりです。父上。」

 

「誰だ、お前。」

 

「貴方の娘、茶々にございます。」

 

 

 

 

 

 

「………娘……娘?誰だ………お前は……お前、お前は、俺は一体?俺は……誰なんだ?」

 

 

娘すら分からないのか。

 

 

………ここまで共感できても、やはりお前は俺じゃない。お前が俺なら、絶対に覚えてるはずだ。

 

俺たちは同じ穴の狢。

家族を、友を、守るため夜叉に成り果てた。

ここまで。ここまでだ、俺たちの共通点は。

 

片方は堕ちた先で手を伸ばされた。守るべきものに導かれた。

片方は堕ちた先で目覚めた。だが、それでも、護りたいと。名前も、存在すら売り払ってさえ。

 

俺は忘れない。

それは道標だから。

軌跡だから。

 

最期まで抗った意味だから。

 

だからこそ。

お前には負けられねえよ。

 

 

過去を棄てられた亡霊風情が、俺を騙るな。

例えお前が、何時かの、有り得たかも知れない俺だとしても。

 

俺たちは誰かを守り、育み、いつかは踏み越えられていく。

数多の骸を超えて俺たちは今日を生きてきた。

 

だから俺は、浅井長政として死んだ事に一切の後悔は無い。

例え、どんなに悲惨で、どんなに蔑まれ、嘲笑されようが。

 

 

 

「うるせぇ!うるせえんだよ!何なんだよ!畜生畜生畜生!誰なんだよ!思い出せねぇ!思い出せねぇ!」

 

 

『敵性サーヴァントの霊基ランクの大幅な低下を確認!今なら押し切れる!』

 

 

決着を付けようぜ。

最期まで誰かを思い続けた俺と。護るために何もかもを棄てたお前。

 

実に滑稽で、道化には相応しいだろ?ハハッ!!!

 

「マスター!!!!!!今しか無い!一気に薙ぎ倒すぜ!」

 

マシュがマスターの前に立ちふさがる。全てから主を護るかのように。

信長が撃つ。まるで少しでも長く見ていたくないと願うように。

景虎が切り払う。まるで闇を切り拓くように。

夜叉が吼える。有り得たかも知れない歴史を薙ぎ倒すように。

 

これなら行ける。そう思った。

だから油断しちまった。

そう気づいた時には遅かった。

 

 

「……………『外道たりて因果を贖え道化』」

 

 

 

 

 

俺は誰なんだ。何をしてるんだ。俺は、俺は。

 

『﹍﹍﹍』

 

誰だ、何だよ、お前らは誰なんだ!思い出せねぇよ!

 

『………』

 

分かんねぇ!分かんねぇ!何だ、俺は、一体………

 

『ちちうえ』

 

止めろ!それ以上!俺の中に入ってくるな!

 

『父上』『夜叉様』『夜叉』『夜叉君』

 

ああああああああぁぁぁア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ッ!!!!!!

 

……………………………………………そうか。

 

 

オレは、

 

俺は、

 

俺は!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

浅井長政(やしゃ)だ。

 

 

 

……………『外道たりて因果を贖え道化』。

 

 

 

 

 

 

ここはどこだ?

確かオレに触れられたはず……宝具か?

 

『裏切り者』

 

何だよ!?

 

『外道』『不忠』『謀逆』

 

ああ?前一個以外は心当たり無ぇんだが?

 

 

 

 

「流石だな。並の英霊なら既に心を折られてるもんだが。」

 

………コイツがお前の宝具か?ショッボい宝具だぜ。

 

「まぁ、そう言うな。代わりと言ってはなんだが、面白いモンを見せてやるよ。」

 

そりゃ楽しみだ、ポップコーンは有るかな?

 

「ハァ……やっぱり根本で俺達は変わらねぇな……」

 

 

 

刹那、脳内に流れ込む情報。

有り得たかもしれないifの歴史。

その末路。

 

ハハッ。最高の喜劇だなこりゃ。スピルバーグも真っ青だ。

 

「だろ?守ろうとして守るものを傷付けるとか笑い話にもならねぇ。」

 

全くだぜ。

………いやまぁ、お前のやり方が分からんワケでも無いがな。

で?ここにご招待なさった理由は?悪いがソッチの気は無いからお断りだが。

 

「地味に傷を抉るな。後世でさんざっぱらネタにされてるから。」

 

やっぱりかよ。

 

「まぁ、理由は特にない。強いて言うなら俺が俺である理由を俺に知って欲しかった、ただそれだけだ。」

 

成程?本当にそれだけか?

 

「………勘のいいガキは嫌いだよ。」

 

いや、切り上げたら40何だけどな。

 

「めんどくせぇ。決着を付けよう。シンプルな話だ、生き残った方が正しい。」

 

おっ、やるか?武器無しで。元傭兵の俺に勝てるもんか。

 

「こっちだって元傭兵だ。なめんな。」

 

ハハッ。だったらやろうか。ルールはいつもの。分かるよな?

お互いに武器のネタは割れてるし、このまま続けんのも不毛だろ。

あくまで()()に行こうぜ?

 

「………確かにな。読者さんもそろそろ飽きてくんだろ。」

 

 

 

 

おいやめろ。シリアスが台無しだろ。

じゃ、お先にどうぞ。

 

「それじゃ遠慮なくッ!!!!!!」

 

メッキャァァァアア!!!!!!

 

痛ってぇな!オイ!殺す!

 

ドキャァァァァァッ!!!!!!

 

「グホァ………ッ!!!!!!」

 

実に滑稽な殴り合い。しかし、

お互いに避けない。防がない。

 

お互いに譲れないから。

お互いに護りたいから。

 

お互いに負けたくないから。

 

 

「「ハハハハハハハハハハハハハハハハハハッ!!!!!!」」

 

 

 

いつの時代も、歴史とは勝者だけが騙り継ぐものである。

 

 

 




シリアスとは一体何だったのか。

ジャンプ漫画かな?



『外道たりて因果を贖え道化』

固有結界。入った人間に夜叉がかつて人々から受けた中傷を元にその人物のトラウマを刺激する。さらに夜叉自身へも中傷は及び、傷付き、疎まれる事で鬼は昂る。
詳細は後々公開のマテリアルにて。


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いつかの願い

タイトル思い付かない。


モザンビークヒアとか付けそうなくらい。
シンガポールの玉葱です。


一撃。また一撃と。

 

長政の攻撃が命中するたび、夜叉は人としての姿を取り戻し、

夜叉の攻撃が命中するたび、長政は夜叉としての呪いに侵されていった。

 

 

お互いに消耗激しく、決着は近い。

しかし、それども尚双方は猛り、

 

「「ハハハハハハハハハハハハハハハハハハッ!!!!!!」」

 

二匹の獣はかくて咆哮した。

 

 

ヤバイな。既にダメージは限界だ。膝から崩れ落ちそう。

 

「なぁ、一つ提案なんだが。」

 

何だよ。

 

「正直限界だろ?俺もだ。そこでだな………」

 

何だそれ。小判?

 

「銀貨な。コイツが地面に着いたらって奴だ。」

 

成程ね。乗った。サッサと終わらせようぜ。

 

お互いに恐らく最期の一発。

 

チリーン…………

 

3。時間が緩やかに感じ始める。

 

2。狙うのは顔の左半分。後付けの分多少脆い。

 

1。双方目を瞑る。聴覚以外を遮断し、何時でも打ち抜ける用にする。

 

 

0。

 

「「ッシャオラァァァァァァァァ!!!!!!」」

 

ただの全力のストレート。

技術も、誇りも、何も無い本当に原始的な一発。

 

ただまぁ、威力と速さだけは充分だった。

 

 

 

俺の拳は確かにオレの頭部を打ち抜いた。

頭を覆う闇は爆発するように霧散して行く。

 

仕留めた。そう思うと共に倒れそうになる。

 

それでも倒れなかったのは違和感を感じたから。

間違い無く俺の方が遅かった。しかし、勝ったのは俺だった。

 

「オレの、負けか。ハハッ……存外に……心地良いものだ……」

 

俺はお前の選択を否定しない。

ifとして有り得た俺の姿。

だが、お前が正しいとも思わんし、お前を肯定もしない。

かつてそうあった()()しれない俺の亡霊。

……お前が最後に手を止めた理由は、多分……

「まぁ……そういうな……あの莫迦たっての願いだ…悪く無ぇ気分だ…ぜ…?」

 

……多少はお前が羨ましいよ。

 

「だろ?…流石に嫁さん程じゃねぇが…あれもアレでいい女だよなぁ……」

 

全くだ。で?遺言はあるか?

自分の遺言くらい聞いてやるよ。

 

「………そりゃ…有難い…なら…アレを頼む…俺には…無理だったが……お前なら、

ハハッ、何が救いたいだよ…本当に救われるべきは…アイツなんだか…な…………」

 

そう言い残すとオレは完全に融解した。

 

ドス黒いソレが俺の影に入り込むと、さっきよりもより鮮明に映像が見える。

今までオレの記憶を俯瞰していたのが、それが俺の記憶であるように。

後から付与された物にも関わらず、まるで本来こうだったかのような感覚に包まれた。

 

 

心と体、一つにってか。ハハッ。

 

 

創られた世界が崩壊する中、俺は右腕を見ながら呟いた。

右腕はまるで呼応するかのように一瞬不定形な姿を写し、元に戻った。

 

自分の遺言くらい叶えてやるかな。

ハハッ。

 

 

 

 

 

「ただいm「「夜叉(君)!!!!!!』」」ボキボキメキャァ!!!

 

………知ってた。ガフッ。

 

 

キボウノハナー

 

 

「何やってるのじゃ夜叉!!!」

「ほら!止まってる場合じゃありませんよ!」

 

タスケテ……タスケテ……

 

「助けないと!」

「信長さん!景虎さん!長政さんを離して下さい!」

「父上の顔がけっこうヤバイ!?」

 

「「「「「ノブノブノブノブァ!!!!!!」」」」」ポコスカポコスカ

 

「うわっ、何をするやめ「ノブァ!!!」

「離してくださ「「ノブノブ!!!」」

 

 

ハァ………………何でこう………ぐだぐだするかね。

 

ハハッ。

 

ハハハハハッ。

 

 

 

最高だ!貴様らァ!!!!!!

 

 

「ふぇあ!?」ダキシメ

「ぬおっ!?」ダキシメ

「父上!?」ダキシメ

「何で私も!?」ダキシメ

 

 

「ギャハハハハハハ!両手に花だけじゃ物足りねぇか!夜叉の兄貴らしいぜ!」

 

人聞きの悪い事を言うな。

 

ただまぁ、やっぱり俺…()()が守りたかったのは………

 

 

「夜叉君からしてもらえるなんて……」ハァハァ

「おお……これは…これは良い……」ハァハァ

「むー!苦しいんだけど!」ジタバタ

「いつまでこうすれば……?」

 

 

 

この日常だったんだろうな。

そうだろ?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

………………何故じゃ、夜叉。

何故わしを置いて行った。

何故先に死んだ。

何故嘘をついた。

 

何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故

何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故

 

「の…信長様……?」

 

夜叉夜叉夜叉夜叉夜叉夜叉夜叉夜叉夜叉夜叉夜叉夜叉夜叉夜叉夜叉夜叉夜叉

夜叉夜叉夜叉夜叉夜叉夜叉夜叉夜叉ヤシャヤシャヤシャヤシャヤシャヤシャ

 

 

「………夜叉様……貴方がたを討った身で言う権利は有りませぬが……

どうして、どうして信長様を置いて行ったのですか…」

 

 

夜叉、夜叉夜叉やしゃ夜叉ヤシャ夜叉ヤシャやしゃ夜叉夜叉夜叉ヤシャやしゃ夜叉夜叉ァァァ!!!!!!

 

 

 

 

 




文字稼ぎ乙とか言われそう。

おや?ノッブアベンジャーの様子が……?



態々殴り合った理由は文字通り身を削って戦ってもらうためです。
これにより長政に夜叉の欠片が寄生しました。あれです。
FGO的には第三スキル解放です。

夜叉について……完全体ならアンリマユ宝具をより凶悪にした見た目。
主人公夜叉は右腕と上半身の一部。オルタ夜叉君は左腕と頭部の殆どを基準にほぼ全身が呑まれています。

要は部位欠損した場所から生えます。


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泡末の夢

つかれた(語彙力崩壊)



結構話が重いので注意



いよいよ安土本土で決戦か。

 

こっちの戦力は上々、向こうは吉とまぁ、光秀くらい。

しかもあの後合流した坂本殿の手引きで兵糧を大分削ったらしい。

………こういうのは禿鼠(秀吉)が得意だったよな。

 

 

かなり有利だ。この状態のうちに攻め込みたい。

 

 

 

「安土本土を攻める陽動と信長を討つ部隊を分けましょう。」

 

 

成程。なら俺は勿論信長を…………と言いたい所だがなぁ。

作戦的には俺が陽動するべきだろう。残念。

 

まぁ、マスター達に花を持たせてやりますかね。唯、絶対に殺すなよ?

 

()()の方から言いたい事が有るしな。

 

 

 

 

別働隊は俺と男信長、それと新人Oで構成される事になった。

 

所変わって安土近辺。

 

「何ですかこのモブみたいな名前は!どうなってるんです!?」

 

ああ、吉からそう呼べって言われたんでな。誰だっけ?

 

「お、き、た、です!沖田総司です!」

 

ああ、中途採用の。まぁいい、んじゃ、一中隊は任せるから。

 

「でもよぉ、夜叉はどうするんだ?多分この守り、指揮してんの光秀だぞ?」

 

決まってる。お前も信長なら分かるだろ?

 

「あ、やっぱり?うん、知ってたけど。」

 

 

 

「これでも守りの戦は得手とする所。唯一恐るべきは………」

 

 

『хорошоooooooooooooooo!!!!!!!!!!!!』

 

 

「やはり夜叉様か………しかし、一度は敗北した身、対策くらい講じさせてもらおう。

重盾部隊、前へ!倒せなくとも良い!敵将を完全に隔離せよ!」

 

 

 

 

成程。この嫌らしい戦い方。俺のとも禿鼠のとも違うが、面倒臭さは一流だな。

古代ローマの時代に見るところのファランクス。それから()()()()()()()()()()陣形。

完全に俺を隔離して攻めるつもりだな。

面白い。………お前がマトモなら仲良くなれたろうに、残念だぜ。

 

ご期待に答えて敢えて正面から行こうか。頼むぜ、オレ。

 

 

 

 

そう思った刹那意識がナニカに呑まれそうになる。

俺がオレじゃなくなる。その感覚が言い表せない苦痛を伴う。

成程。コイツは制御に手こずりそうだ。

まァ、今は制御の必要は無さそうだがなァ。

 

悪ィが、全開で行くぜ?

 

ハハハハハハハハハハハハハハハハハハッ!!!

 

 

 

対サーヴァントを考慮されているのか、異常な硬度を誇る大盾。

矢は勿論大太刀さえ防いでみせたそれを素手で破壊し、頭部を粉砕する。

 

何だよ、その顔は、まるでバケモンでも見たみてぇな顔しやがって。

 

ハハッ。

 

悪いな。お前らに恨みはねぇが、俺達の邪魔をすんなら、鏖殺にさせてもらうぜ。

 

 

一人、二人。手に掛けて行くたびに心が満たされる。

欠け落ちた復讐心が滾り続ける。

ああ、成程。これが復讐者としての俺のifか。

悪くない。

 

包囲を殲滅した。さぁ、次はどうする?

 

「あれ?何だこれ?透けてら。」

 

何言って………うわっ!?透けてる!?

 

「……始まったか。」

 

ああ?何がだよ。

 

「つまり信長様に何かあったという事だ。」

 

…………オイオイオイマジかよ!勝手に死なれちゃ困るんだが!

光秀ェ!!!この戦は預けるからな!また今度な!!!

 

 

 

「…………何も死するのが此方の信長様とは一言も言ってないのだがな……」

 

 

 

 

間に合え!間に合え!間に合えぇッ!!!

 

流れ込んできた記憶と今の姿が被る。

あの時も、同じように走った。

今度こそは間に合わせる。

あんな思いは二度とゴメンだ。

 

安土城天守が見える……いや、もはやそこは瓦礫の山と貸していたが。

 

堀を飛び越え、城壁を破壊して安土城に飛び込んだ俺の目に映ったのは……

 

気絶させられているのか全く動かないマスターとマシュちゃん。

全身余すこと無く撃ち抜かれ血塗れの姉さん。

そして丁度今___俺の目の前で胸を貫かれた吉の姿。

 

 

「……おお!夜叉では無いか!すまぬの、今しがたわしらの邪魔をする愚か者とわしの偽物を

始末した所じゃよ♪おっと、茶を入れようにも茶器の一つも無いのじゃ………」

 

……………………

 

「?どうしたのじゃ?わしの美貌に見惚れたか?いやー、このないすばでぃなら是非も無いよネ!」

 

なぁ、お前。今、お前がゴミみたいに放り投げたのは、何だ?

 

「何って、わしの名を騙る偽物じゃろ。どうしたのじゃ?顔が怖いぞ?」

 

偽物………?違う。俺の知る信長……吉は…もっと、輝いた目をしていた。

お前みたいに澱んだ目をしてる筈が……無い。お前は、お前……誰だ?

 

「誰って……忘れとるのか?お互いに身体を貪り合った仲じゃろ。」

 

違う。絶対に違う。お前、お前は吉じゃない!

アイツの顔で!アイツの声で!俺の前に立つな!

 

「やれやれ、仕方ないのぅ、一度ボコって大人しくさせるかの♪コヤツらみたいに。」

 

奴はそう言って吉と姉さんを踏み付けた。

 

 

_____ああ、そういや、お前、言ってたよな。

俺に殺されたいって。

だったら、

 

 

 

 

 

右腕から始まった侵食が新たなる獲物に呼応して瞬く間に広がっていく。

 

まぁ、いい。構わん。

 

 

 

身体も、心も、キオクも、そんなモン欠片も惜くねェよ。

タダ、代わりニ、

 

 

「ねぇ、ドウシテナの?コタエテヨ、ドウシテワタシカラハナレテイッタノ?ヤシャ。」

 

 

テメェダケハ、ゼッタイニ、コロシテヤル。 

 

 

 




お互いに、お互いを想うからこそ殺し合う。

追記………玉葱テスト前の為この投稿から1~2週間お休み。ゴメンね。



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苧環

いよいよ読めないって?

苧環はオダマキ。

花言葉は…


『なあ、夜叉よ。』

 

なんだよ、珍しく黄昏たりして。

 

『もし、もしもわしとお主が道を違えてたらどうなってたと思う?』

 

……ぞっとしねえな。お前と戦うなんて是非御免被りたいね。

 

『…………』

 

ああ、まじめに答えろってか。

…さぁね。

ま、案外今と変わんねえかもな。

 

『そうか…では、もしわしがお主に死んでくれと頼んだら?』

 

くだらねぇな。

 

俺は刀を抜き、信長に無造作に放り投げた。

 

馬鹿野郎が。もし、お前の夢に、俺が邪魔なら、ここで俺の首を落とせ。

……やりにくいなら自分でやるが。

 

『すまんかった。わしの冗談じゃ……そもそもお主抜きでわしに何が残る?

残るのは男にも、女にもなりきれん半端者のうつけ者だけよ。』

 

そうでも無かろうに。お前なら上手くやるさ。

 

 

 

『最後に、もう一つだけ聞いていい?』

 

何だ?さっきにも増して塩らしいな。

 

 

 

『もし、私が夜叉に殺して欲しいってお願いしたら、どうする?』

 

…………冗談でも本当に笑えんなぁ。

 

 

 

 

まぁ、決まってんだろ。

 

それが本当にお前の望みなら、

 

 

 

 

 

 

殺してやるよ。

 

 

 

 

 

 

殺してやるぜ!!!吉ィ!!!!!!

 

「クッ……クハハハハハハハハ!!!是非も無し!良い、良いぞ夜叉!!!

お主の視界にわしだけが映っている!!!ああ、ああ、堪らぬよ!!!」

 

 

ガトリングの弾幕を切り払いながら槍を投擲する。

魔王信長はそれを優に躱すと急接近して蹴りを放つ。

夜叉は蹴りを敢えて受けるとその勢いで回転、自らのダメージを抑えつつ刀を振り抜く。

しかし刀は信長の持つ魔王剣に防がれる__が。

先程槍を持っていた手を夜叉の物へと置換。

ステータスを超える筋力で信長を掴むと残った回転の余力で投げ飛ばす。

 

 

お互いにお互いの事をお互い以上に知る二人。

まさに知己と呼ぶに相応しい関係だが…

片や体格も戦闘方も異なり、片や人の姿さえ為さない化け物に変貌。

お互い初見であるが故に。僅かづつだが傷を増やして行った。

 

 

 

ああ、クソが。

こんなに憎たらしいのに。

こんなに腹ただしいのに。

こんなに愛おしいのに。

 

楽しいな。畜生。

 

殺したい程に憎たらしい。一片の肉片も残さず。

守りたい程に愛おしい。自らを憂い続けた友を。

 

成程。これがお前の抱えた苦しみか。

 

自らを中傷した無辜の民への憎しみ。

間接的な誹謗の原因であり、自らを憎めと望んだ友への憂い。

それらを憎しみながらも()()()()と望んだ矛盾。

 

 

 

ああ、最低(最高)な気分だ。

 

でも、だからこそ。

ここから先は俺の答えで行く。

終わらせようぜ。友達と殺し合うなんて。

馬鹿らしいからな。

 

 

 

終わらせよう。吉。ここが俺達の幕引きだ。

 

身体に纏う夜叉の力を全て解除する。

 

「今更…………今更だ夜叉!!!何故!何故わしを置いて行った!!!あの時も!今も!」

 

吉の拳が迫る。俺は____()()()()()()()()()で迎撃した。

 

「ッ………………!!!」

 

何だよその顔は。おっと。()()()()()()()()()()()()()

ああ、最高だな。ニヤケが止まらねぇ。

 

「止めろ!!!わしの心を乱すな!!!」

 

まぁ、そう言うなよ。()()()()()()()()()()()()()()()()()

()()()()()()()()()()()()()()

 

「……………………ッ………」

 

『ハァ……性格の悪いこって……』

そう聞こえた気がした。

まぁ、そう言うなよ。

ニチャァ…と擬音が付くように俺は笑みを浮かべた。

 

 

感覚器に打撃を与えて怯ませる。

足を崩し、体制を崩し易くする。

掴んだら、相手の力を最大限利用して投げ落とす。

最後に武器で無力化して相手の戦意を削ぐ。

 

 

 

俺の勝ちだ。

 

 

「………ああ、悪くないの。わしの負けじゃ。殺せ。」

 

まぁ、待てって。

お前、何でこうした?

 

「…………こう……とはなんじゃ?」

 

腹を貫かれた吉。但しサーヴァントなら致命傷じゃない。

全身を撃ち抜かれた姉さん。急所は外してた。

何より無傷のマスターとマシュちゃん。

 

甘いなぁ……本当に甘いんだよ、お前は。

元より殺す気もなく、唯々俺を煽って殺される気だったんだろ?

 

お前は俺に恨んで欲しかったと。

まぁ、散々恨んだよ、今。

じゃ、お前の望みは後一つだろ?

刀を振り上げながら泣き笑いに顔を歪める。

 

「ふふ……お主も大概に甘いの……」

 

うるせぇよ。

 

「………………愛してるね。夜叉。」

 

ああ、オレも()()()()()、吉。

 

 

 

 

 

「……………御免。」

首を切り落とした。

 

 

 

 

 

これで名実共に俺は信長を殺したか。

気分は最低。

悪くない。

身体の中身を吐き出したくなるような不快感。

悪くない。

 

 

 

 

これがお前の呪いなら____俺がお前を忘れない為の方法なら___

 

甘んじて受け取るさ、

ハハッ。

 

 

 

 

 

 




捨てられた恋人
必ず手に入れる
愚か
断固として勝つ


ピッタリじゃない?

シリアスもラブコメ擬きも、もう限界の玉葱。
コメディ寄りにしたい……ぐだぐだしたい……


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Serious die twice

ネタの凝縮回。その為少しだけ玉葱が出てきます。
生暖かく見守って下さい。

タイトルはSEKIROのパクリ。

『シリアスは二度死ぬ』キリッ

回生もする。

書き終わって思った。

カオスだと。

玉葱警報有り。(ぐだぐだ回には時々出ます。ストーリーには関係有りません。)


ハハハハハッ。

俺の勝ちか。

畜生…

俺の……勝ち……か。

俺が…俺が……吉を………

 

 

時間が経てば経つほど罪の意識が背を這い上がって来る。

割り切れるものでなかった。

……俺がチンタラしてる場合じゃねぇな。

確か西には摩玖主教とか言う坊主の集まりがある筈だ。

……ああ、よし、吹っ切れた。

吹っ切れたったら吹っ切れたんだよ。畜生。

 

 

 

 

「何時まで寝てんだボケナス共!!!」

起きやがれっての!お前らならもう目覚めんだろ!!!

何でって?馬鹿だからだよ!

 

ってアレ?吉……お前………

 

「ッ……何じゃ……わし結構重症じゃよ?もう少し労わっても……」

「どうしたんですか夜叉君……いたいれふ……」

 

「「「ン…………?」」」

 

「「「………………」」」

 

 

「「「エ!?!?」」」

 

()()()

 

 

吉……お前……デカくね?

 

「「「ハァァァァァァァ!?」」」

 

「うわっ!?何!?」

「先輩!!!」

 

あ、ゴメン。起こした?

大丈夫か?怪我は無いな。よし。良かったぜ……ハァ……

「わしらと扱い違すぎない?」

当たり前だろ。俺はか弱い女の子には優しいんだよ。

 

「「酷い!?」」

 

さて、状況を整理しようか。

 

マスターは無事。

姉さんは……まぁ、大丈夫でしょ。元々血塗れの人だし。「ヒドイ!?」

問題はだよ。

吉が、何か、アベンジャーの方の吉になってる。

ワケが分からないって?俺もだ。

「ほほう……これは……素晴らしいの……」

お前身長とか胸囲とか気にしてたしな。

 

「クハハハハハ!!!どうじゃ夜叉!!!このナイスバディは!!!」コロンビア

どうと言われてもな……痛い硬い!鎧に押し付けんな!!

 

 

「くっ………負け……た………」

 

いや姉さん貴女負けたも何も、吉とどんぐりの背比べだったじゃん。

 

ほら、四人の中だとまぁ、帰蝶さんは規格外としてさ、市の方がデカかったし。

何処とは言わないけど。

うん、無言で刀振るのは止めてくんないかな。吉に潰されて見えてないから防ぐのもキツイ。

ほら、大きい方が良いってワケじゃないしね?

 

タマネギ『むしろまな板くらいが良いと思う。』

 

黙ってろ。飴色になるまで炒めてカレーにいれるぞ。

 

『大分限定的な脅しだよねソレ。カレーにいれると美味しいよね。』

 

「クソゥ!クソゥ!」ブンッ!!!

 

『ぬぼぁー!?』ミジンギリ

 

ああ!作者がみじん切りに!

惜しくもない玉葱を無くした………

 

せっかくだし、今晩はカレーにしようかしら。

 

「長政さん……ソレ食べるの………?」

 

………多分食べれるだろ。まぁ。

 

『失敬な!作者は北見産の無農薬玉葱だぞ!!!』ミジンギリ

 

うーん、マスターちゃんがお腹壊したら大変だし、やっぱ捨てるか。

 

『……ククク、例え作者を倒しても第二第三の玉葱が洗われ…ガフッ……』チ-ン

 

洗われるのか……(困惑)

 

 

 

 

 

~とある地にて~

 

『ほう、作者が殺られたか……』

 

『あの程度のみじん切りで死するとは四天王の恥晒しよ。』

 

『さよう、まぁ案ずることは無かろうて。』

 

『そうだな。四天王はまだ四人居る…精々仮初の平和を噛み締めるがよい…』

 

 

 

 

『『『『…………いや、アイツ誰だよ。』』』』

 

 

 

 

止めろ。作者がリアルで使ったネタを小説に起こすな。

 

『作者ラブコメ擬きもシリアスも限界だったからね。』

 

満足したか?

 

『勿論。これから本編に戻るからよ……止まるんじゃねぇぞ…』キボウノハナ-

 

そう言って玉葱は消滅して行った。

 

 

 

「長政さん、今のは何だったの?」

 

気にするなマスター。玉葱の妖精だ。

 

 

 

 

 

拠点に帰ってきました。

 

光秀が居ました。

 

殺します。

 

「ストップストップ!!!聞きたいことが有るんだよ!」

 

何だよ(殺す)今更こんなハゲに(殺す)聞きたいこと何か(殺す)あるか(殺す)殺す。

 

「夜叉…最後は口に出とるぞ………」

 

殺す殺す殺す殺す殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺■■■■■!!!!!!

 

「落ち着いて長政さん!!!」

 

■■■■■■■!!!…………よし、落ち着いたぜマスター。アリガトな。

まぁ、実際の所そこまで恨んでないしね。

台本に書いてあっt『おいやめろ。』アッハイ。

 

 

「随分手慣れてますね……」

 

「慣れたからね………」ハイライトオフ

 

ホワンホワンホワン~~

 

『アキレウスゥゥゥゥ!!!!!!』

 

『イスカンダルゥゥゥゥ!!!!!!』

 

『Arsaaaaaaaaaaaa!!!!!!』

 

 

 

 

まぁ、いい。何か有るんだろ?お前はそういう奴だ。意味も無いことはしねぇよな。

 

 

 

 

 

 

ん?伝令?

摩玖主のキャスター?誰だそれ?

しかも和議交渉かよ。………どうするマスター。

 

 

 

 

「というワケで和議を申し出たいのですよ。」

 

…………怪しさ満点だなオイ。

摩玖主の坊主にちびノブが虐められたからな、あんまし信用したくねぇんだよ。

 

「それともカルデア家にとって『天下統一』とは民の平和ではなく己の私欲を満たすものであり…」

 

「違いま「ああ、そうだが?」す!……夜叉さん!?」

 

そりゃ、お前。私欲に決まってんだろ。

キャスターに刀を突きつけながら言う。

 

 

 

 

何時だか、尾張生まれの馬鹿(うつけ)が望んだ。

 

「戦の無い世の中にしたい」と。

 

その為に戦い続けた。

 

 

越後の馬鹿()が望んだ。

 

「仁義ある戦いをしたい」と。

 

その為に戦い続けた。

 

 

近江の莫迦()が望んだ。

 

生き残りたい。生き残らせたい。

守りたいと。

 

その為に殺し続けた。

 

俺達は自分の意思で、自分の望みを叶えるためだけに戦ったんだよ。

 

とくに俺なんかは本当に守りたかったのはほんの十数人だけだ。

もし、ソイツらと残りの人類全部を天秤に掛けるなら間違い無く俺は家族を取るね。

何なら自分で全部滅ぼしたっていい。

 

それをお前、舐めてんのか?

なぁ、答えてくれよ。

 

こんなに人を斬りたくなったのは久しぶりだぜ。ハハハハハハッ。

 

 

 

 




次回はどうなるのか正直検討がつかんでござる。

後所長救済が思い付かない。
夜叉君神様でもないから生き返らせるのは無理だしなぁ……


補足……夜叉は自分勝手にやった結果が歴史そのものだと考えており、
よく分からん同情や、実際に居なかった人物の憶測が大嫌い。
忘れがちですが狂化EX。

けんさん&コハクさんの帰蝶さんの小説更新されましたね。
こんな小説読む暇が有るなら正直向こうを見た方がいいです。


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坊主憎けりゃ袈裟まで憎い

順調に評価が低下中……(´・ω・`)

まぁ、楽しんでくれる人が1人でも居るなら書く価値は有りますがね。


まぁ、うん。

 

取り敢えず落ち着いた。

 

文明人らしくお話しようじゃないか。

 

『…………文明人?』ヒソヒソ

『刀突き付けながらヤクザスマイルでお話とか………』ヒソヒソ

 

おいこら外野。聞こえてるからな。

たたっ切らないだけまだましだろ。

 

 

 

 

「はぁ……普通こっちが赴くかね?そっちが頼んできたんだろうに。」

 

面倒だなぁ、オイ。

 

というワケで?やって参りましたよ摩玖主寺?名前分からんがね。

念の為前に出るなよマスターちゃん?どう見たって真っ当な寺にゃ見ぇねえしな。

後ろの残姉はほっとけ。死んでも死なん連中だ。

 

わぁお、ハゲが案内してくれるってよ。見た目が完全にオネエのあれなんだよな。

…………腹立つ顔だな……

 

肉食ってるし昼間から飲酒。どう見たって女とネンゴロだしな。

どうも随分とサボり気味の神様だな。こんなんでも加護が受けられるねぇ。当てにならんな。

 

「摩玖主様はとても広い御心を持つ方。どんな者であれ、信ずれば

摩玖主様のご利益に預かれるのですよ。長政殿も如何かね?」

 

是非断らせて貰いたいね。神様を信じないワケじゃないけどさ、

胡散臭いのはゴメンだぜ、マルチとかしてそうだし。

そしたら怒る怒る。顔には出さないけど結構キレてやがる。大丈夫?カルシウム足りてる?

ケタケタと嘲るように口撃を続ける。

おっ?おっ?言うに事欠いて今度は姉さんの琴線に触れたな?

煽り耐性0で乙。外人ゲーマーかな?

すご~い!君たちは人の琴線に触れるのが得意なフレンズなんだね!!!

(なんと、ここまで言うのに僅か数秒。夜叉も煽る事に定評のあるコハ組の一員であった。談・玉葱)

 

そんなこんなでハゲを煽りつつ寺の中へ。

ん、マスター。やり過ぎだって?

仕方あんまい、吉がいない分も補填しないとな。

それに、人ってのはキレてるとボロが出やすいんだぜ?

 

 

身体に掛かる重圧。

な、なんだ?身体の動きが…に、鈍いぞ?

違う!これは身体の動きが鈍いのではない…

う…動けんッ!!

馬鹿な…ピクリとも動けんぞ…

 

「これこそが摩玖主様の御力。凡百の英霊では動く事も出来ないでしょう。…捕えなさい。」

 

クソが!離せ!離せ!

 

 

…なんちゃって。

 

目の前のメカ僧兵の頭を千切り飛ばし人間の方の僧兵に投げつける。

た~ま~や~ってね。汚ねぇ花火だ。

おっとマスター。見ない方がいい。R18―Gになってるからな。

 

「ほう、摩玖主大本尊の力を受けてまだ動けるとは……仕方ない。キャスター、少し痛めつけてやれ。」

 

おっと、本性表したな?いい度胸してるぜ。誰を痛めつけるって?

姉さん、森くん。マスターちゃん頼んだ。

 

 

「誰に喧嘩売ってんのか知らねぇが、調子に乗るなよクソ坊主が。この程度で痛めつける?トリビアにもなりゃしねぇなぁ?」

 

背負った大太刀を右手に、打刀を左手に構える。ここだと槍は不利だからな。

 

使うのは初めてだが、使い方は身体が教えてくれる。

 

「これなるは軍神の理想、かの魔王が夢想。それらを成す為の鬼の刃。

我が名は毘沙門天が眷属の一人にして魔王が盟友、夜叉。」

 

隙だらけの詠唱は集中力を増し、敵と敵とを線で結びつける。

成程。鏖殺しにする事だけは得意な俺らしいな。

やや自嘲気味に愚か者共に宝具名を告げる。

 

「『王が為、覇道進め夜叉()』………痴れ者が。頭を垂れよ、王の御前である。」

 

右で二太刀。左で三太刀。都合五閃の斬撃。

それは鏖殺しの鬼の力を受け、宝具として昇華した。

 

刹那、()()()魔造僧兵が()()()切り刻まれた。

しかし、魔導僧兵は何時までも湧き続ける。

 

 

 

面白ぇ。試し斬りに丁度良さそうだ。

 

「足りねぇ、足りねぇぞ摩玖主様とやらよ!!!本気で俺らをバラしたいなら十倍は持ってこい!!こんなんじゃ退屈しちまうよ、ハハハハハハハハッ!!!」

 

半永久的に現れる試し斬りの相手に、夜叉は昂る。

その顔からは既に軽薄さは消え失せた、残るは鋭い眼光に獰猛な笑みを貼り付けた修羅一人。

 

 

ー摩玖主本能寺。本日の天気は晴れ時々曇り。場所によっては急激な血の雨が降るでしょうー

 

 

 

 

 

 

 




宝具登場回。
詳細はマテリアルでかな。

評価が下がりつつ、読者様方が何を望むのか分からない玉葱。
修羅場は本編までないかなぁ…ゴメンね。


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反撃

所長生存方法を御教授下さい。
本編に入れませぬ。
お手数ですがメッセージボックスからお願いします………


ps.評価が上がった………?皆ツンデレなのかな?(困惑)
べ、別に評価されたって何も出ないんだからね!(原稿カキカキ)


結局捕まりました。

 

情けないって?仕方ない。

「クソッ!!!数が多過ぎる!!!ウワァァァ!!!」(故E〇F隊員)

って奴だよ。

何なんだ無限って。∞って。

給弾機構が∞なら弾無限なのは分かるがアレはダメだろ。

クソゲーもいいとこだな全く。

 

 

という事で地下牢カミングスーン!!!

ハァ………殺すわアイツら。

 

 

ん?キャスター?

ふむふむ?

あ、釈放?

本体の破壊やら何やら……ふむ。

つまり寝返ると。

成程。

歓迎します。

 

 

解放されたぜ!!!シャバの空気が美味……くはねぇな。

下衆野郎共の香りがしてイライラするだけだな。

それもこれも、

「子供達を燃料として魔力を捻出……」

…………嬲り殺しにしてやろうかあのハゲ。

子供は宝。現代はともかくこの争乱の時代ならなおのことな。

 

「……………許せない………!!!」

 

全くだマスター。取り敢えず七、八回嬲り殺しにさせてくれ、いや、するわ。

理由も無くガキに手ぇ出すような輩は大ッ嫌いなんだよ…ったく…

嫌な事思い出させやがって。

これだから僧侶は嫌いなんだ。

神の使いを騙る割に土足でその顔を踏みつける。

あ~あ、本当に神様ってのは寛大なこった。

 

 

オジャマ………oh、悪趣味な部屋だこと。

真ん中の炉心はマクスウェルの悪魔だよな?

だったら……このコフィンは……

 

『子供は摩玖主本能寺に預けて_____』

 

ハハッ。ハハッ、アハハハハハ!!!!!!

理解した。

代償無く有りつける幸せはないって感じか?

いや、タダより高いものはないの方が近いか。

 

知らず知らずの内に子供を売ってたってね。

ああ、愉快な話だな。嘲笑(笑い)が止まんね。

………復讐者の方が混じってから大分ゲスくなったか?俺。

どうにも人の醜さを見ると嗤いが止まらんのだよなぁ。

…案外こっちが本当の俺の性格なのかもしれんな。

 

おっと、あの頭は間違い無い。摩玖主のハゲだな。

少数の犠牲で多数が云々ねぇ。

成程合理的だ。ああ、実に悪くない。

だがまぁ、理にかなって無いな。

坂本さんの言う通り、アンタらの勘定に自分達ってのは入って無いらしい。

ノーリスクハイリターン狙いとか大分調子に乗りすぎかな。

 

教えてやるよ、ハゲ。

自分をベットした英霊のやり(賭け)方ってのをさ。

 

「マスターちゃん、マシュちゃん。下がってろよ」

 

敵は聖杯モドキの巨人三体。

八つ当たりにゃ、丁度いいか……なァ!

 

 

 

圧倒的質量と魔力を持つ巨人が長政を押し潰さんとする。

が、しかし、右手を変化させた長政はそれを優に受け止めると、

そのまま上半身を抉り抜いた。

魔力の塊である巨人とて損傷を受けては再生せねばならない、

しかし、その間も与えずに長政は槍を投合し、核を貫くと、ダメ押しに槍を蹴り込み完全に破壊した。

 

その間に景虎らも一体の巨人を討ち取った。

残る一体は____「お前、旨そうだな。」パファ……

長政によって()()()()。比喩ではなく、喰われたのだった。

 

 

 

夜叉の力は強いが燃費が悪い。だったらどうする?

簡単な事だ。

 

魔力を多く含むものを取り込めば(喰えば)良い。

そう考えてやってみようと思ったんだが…失敗だったな。

 

完全に寄生獣のアレになっちまった。(『ぱふぁ』でググろう。)

相手が人型だったのもあって中々……中々だったよ、うん。

マスターちゃんに怖がられたかもしんない、結構キツイ。

え?大丈夫?…随分と肝が据わってるねぇ、マスターちゃん。

そういう所いいと思うよ。ホント大好き。

姉さん、だからそんなに死んだ目で見ないで。

別に口説いて無いから。マスターちゃんも止めて、露骨に顔を赤らめるのやめよ?

わざとだよねソレ。マスターちゃん以外と腹黒くない?

というか戦闘中だからねまだ。

 

いやもう誰かが「やりましたか!?」……マシュちゃん……それは……

 

「「「Gyooooo!!!!!!」」」

 

知ってた。

無限ってのは随分と厄介だな。取り敢えず___『王が為、覇道進め夜叉』詠唱は略!

 

逃げようか!!!ここじゃキツイしな!

 

 

 

逃げ出した長政達を見て、坊主は言った。

 

 

 

 

 

「馬鹿な事を。既にこの世界に貴様らの逃げ場など無いというのに。」

 

 

 

 




今回短いね。キリが悪いから仕方ないか……

あ、沖ノッブアーケード実装おめでとうございます!


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不退、故に英雄ならば

タイトルが久々に楽に決まった(当社比)




外に出ると、そこは地獄だった。

 

辺り一面に湧き出る黒い巨人。

 

わぁお、この世の終わりかな?

 

「だから言ったであろう、貴様らに逃げ場など無いと。そして見るがいい!摩玖主大本尊が遂に真の姿を見せる時が来たのだ!」

 

「これは………!更に強大な魔力反応を確認!それに何ですかあの穴は…!」

 

これは結構ヤバいね。ぶっちゃけ俺達の誰よりも強いし硬いし何より不死身だ。

 

タンクでラスジナに挑むよりキツイだろうなぁ、

おいそこ、マナイータさんの事ジナイーダって言うのやめなさい。

ま、巫山戯てる場合じゃなさそうね。ハハッ。

 

「………夜叉君、マスター達を連れて逃げなさい。」

 

ん?どしたの姉さん、トチ狂ったか何か?

 

「何、道連れくらいにはして見せますよ、こう見えて私毘沙門天の化身なので。」

 

ん~姉さん、正気か?何言ってるかわかってる?

 

「ええ、勿論です。少ない犠牲で多数が生き残れば良い、それが力無き者の定めです。」

 

まぁ、理には叶ってるね。

 

「景虎さんを置いていけないよ!!!」

 

やれやれマスター。アンタ甘いなぁ、必要な犠牲ってのもあんだよ。

今はその時ってワケ。

 

「でも……!!!」

 

確かに犠牲は必要かもな、でもよ、

「それはアンタの役目じゃねえよな?」

 

最速で踏み込み、腹部に打撃を与えて意識を奪う。

女性相手の時は子宮等の位置に気を配り、後遺症を遺さない。

「ごふっ……!?夜叉……君!?」

 

ああ、懐かしいな、姉さん。

アンタに最初に教わったのは徒手の技術だったな。

ま、同時に襲われたんだがね。

 

ここは俺にやらせろよ、姉さん。女の影に隠れるんじゃカッコつかないだろ?

 

「長政さん!!!出来ないよ!」

 

「マスター、マシュ・キリエライト、森長可、さっさと消えろ。邪魔だ。コレを担いで逃げて、東に十数キロ。そこに勝機がある。ソレはこっちに向かってる。そいつの援護して戻って来い。生憎、時間稼ぎで一杯一杯だ。」

 

「でも!」

 

「早く行け!!!図に乗るな小娘が!やれる事をやれ!」

 

 

無論、その隙を巨人が待つはずも無く………殴りかかった巨人の腕は一太刀で切り落とされた。

どうして自らの刀身よりも太い腕を切ることが出来たのか。

それは彼の武器の仕掛けにあった。

 

浅井長政はその独特の武器の発想から、後世ではかなりの奇人と呼ばれたりもした。

大太刀、鬼丸国綱。現代では皇室の私有品となっている為か、誰も気が付いていなかったが、フィクションで言う蛇腹剣。実用化は不可能と言われたこれを長政は無理矢理作成したのだった。強度に関しては類を見ない国綱故に成功したこの兵器はより多くの敵を巻き込み、切り刻んだ。

 

久々に蛇腹剣(こっち)使ったな。使いにくい。だが、今はこっちのがいい。

 

即座に再生、反対の腕を振りかぶる巨人に長政はいつの間にか弓を構えていた。

 

強弓、金色鼠。十人張りと恐れられたその弓は長政の武装としては珍しく特に目立った改造は施されていない。

手を加えたのは、矢弾。

現代のロケットランチャーなど、榴弾を飛ばすという考えに至ったのは、長政が最初だとされる。

木と羽根で出来た矢など使わぬ。

この弓が射るのは鋼鉄で形作られた矢……というよりは短めの槍に近い物と、炸裂弾。

徹甲榴弾と後世で呼ばれる兵器の先駆けであった。

 

三条の矢が巨人の腕を貫くと刹那響く爆音。

人類の英智を英霊の膂力で放った矢弾は巨人の肩口までを著しく損傷させた。

 

しかし、決定打が足りない。

あくまで時間稼ぎでしかない。

 

ああ、分かっている。それが自分の役目だ。

 

 

 

 

一時間にも満たない死闘。されど並の英霊では既に霧散する程の傷を負っても、長政は倒れなかった。

 

不意に足がグラついた。結果として回避できずモロに拳を喰らい、寺の瓦礫に突っ込む。

長政は反射で理解した。

ブチブチと景気の良い音が響き、確信した。

腕が千切れたな、と。

関係ない。

夜叉の力で腕を生やす。

しかし、手持ちの武器では最早手傷を負わせるに及ばない。

生やした腕も夜叉の力にしてはかなり弱く、辛うじて人型を維持する物だった。

 

「To live as I please,and die a senseless death……好きに生き、理不尽に死ぬ。か……俺にはピッタリだな。ハハッ…」

 

客観的に見たらまるで彼が諦めたように聞こえただろう。

しかし、それは無い。

 

最期まで、運命に抗い続けた、諦めなかった…否、死んでも尚、諦めなかった。

それこそが彼を英霊たらしめた要因。

それだけが彼の生き方の本質。

 

故に_____

まだ身体の動く限り、彼は諦めない。屈しない。それしか知らなかったから。

 

「やっぱりさ、やるもんじゃないね、キャラじゃない事は…」

 

そう言いながら彼は寺の残骸に腕を叩きつけ、無理矢理結合した。

彼を表す逸話の一つに、『どんな武器も一流に使いこなした。』というものがあった。

それは超一流には適わないという意味もあったが…この逸話は後に宝具にまで昇華された。

本人が知っていたか否かは定かではないが、

半ば無理矢理瓦礫を擬似宝具化したのだ。

全く正気の沙汰では無いが…

彼は既に狂戦士(正気じゃない)故に。

 

 

「バカな!?あの状態で動けるハズが………!?」

 

 

「ハハハッ、これだから面白いんだ、人間ってヤツはァ…!!」

 

 

 

自分の身を顧みずな特攻。そして擬似宝具化した瓦礫での殴打。

これはさすがに巨人の炉心に影響を与えた。

破壊には至らぬが、一時の行動停止に陥ったのだった。

 

と、同時に長政が身体に纏う夜叉の闇が剥がれ落ちる。

これが限界。

夜叉化を維持する余力すらない。

 

 

 

しかし、彼の時間稼ぎは、ここに完遂した。

 

『おうおう、こっ酷くやられたじゃないの、()()?』

 

ああ、漸く来たか。遅せぇんだよ、オレ。

 

『スマねぇなぁ、ここに来るまでに熱狂的なファン(巨人)に絡まれちまってよ。』

 

ハハッ、モテる男は違うな。

 

『ま、悪い事だけじゃないさ。奴らのお陰で全身傷だらけ、助けた人からは化け物扱い。最高だろ?』

 

全くだな。

 

『でも、まぁ、お陰で………

 

ソレは堂々と塀を破壊しながら現れた。

 

「ほら見てこんなに大きくなったの~♪なんてな。ハハッ。」

 

異形の巨人が正常に見えるほど歪な形をした化け物は。

 

「…………」

毘沙門天の化身たる将は。

 

「…………」

復讐者の力を得た魔王は。

 

 

 

 

 

 

 

 

 




AC知らない人はすまない。

どうしてもマスブレ(瓦礫で殴る)やりたかったんです。
悔いはない。

知らない人、本当にすまない。


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異形の鬼

ようやく終わりが見えて来ました。
_( _´ω`)_ツライム

前半は回想メイン。


それは、人と呼ぶにはあまりにも歪すぎた。

 

大型の肉食()を彷彿とさせる力強い四脚。

その上に無理矢理繋いだかのように人の上半身を乗せたナニカ。

背中からは無数の()が生え出で、()()()が鱗のように生え揃った。時折、体表からは()()の様なものが顔を覗かせ、高濃度の()()を込めた矢弾を常に構えていた。

 

「だかまぁ、まだ少し足りないんだよなァ、相棒?」

 

分かってる、あと一つ、一つだけ足りんよな。

 

「まぁ、この身体はやるよ、オレでも、お前でも無い。()()の全部。見せてやろうぜ?」

 

………自分に感謝する時が来るとは思わなんだ。

 

そのまま化け物の中に取り込まれる。

ああ、こりゃ酷い。

最高の気分だね。ハハッ。

 

 

 

さぁ、殺ろうか。

 

 

 

待ち焦がれた()()の時に夜叉は()気的な笑みを浮かべた。

 

 

 

 

 

 

 

「数が多過ぎますよ!猫の手も借りたいくらいです!」

 

足軽達と共に巨人を押し留める残留組。

 

しかし、数が多過ぎた。

 

徐々に押され、とても本隊の援護には向かえぬ程には。

 

 

 

「またせたの(CV_釘〇理恵)。」

 

「吉ィ、それは渋声だから映えるんだよ。お前のはタダのロリボだろうに。」

 

突然に、非常に軽くソレは現れた。

 

「遅いですよノッブ!何をしてるんですか!」

 

「すまんすまん、ちと援軍をな。さて___」

 

 

 

「鬼が前に道は無く、鬼が後ろに生ける者居らず!

織田が盟友、戦場に鬼夜叉有りとはよく言ったものよ!!!」

 

「あんまし期待させるの辞めようぜ?ま、期待にゃ答えるつもりだがね。」

 

 

 

 

ーAll is fantasy.Minute of the end, and dose it still hurt.

On the silent way, when do yo get a calling?

Look into the void. It's scary.

This world is only a fraud after all even if you struggle how.

In a rainy day, let's fight for counterー

 

「何それ?痛くない?」

 

「痛くねぇよ、カッコイイだろ?まぁ、実は必要なかったり……」

 

次の瞬間、青年は化け物に転じた。

 

「…するけどな。」

 

視界に入った巨人数体を養分として。

 

 

「さて、儂が言うのもアレだけど、敢えて言おうか!」

 

『敵は本能寺にあり!』

 

 

 

 

 

 

さぁて、どうするね?お坊さん?

こう見えて俺達結構強い自信があるんだけど。

 

 

 

「Gyooooo!!!」

 

あ、ゴリ押しですか。はい。

嫌いじゃないよ、そう言うの。

「夜叉君。先に私がやります。……大丈夫です、私、これでも庇われるだけの女じゃないので。」

 

知ってるよ。誰よりもな。

 

「姫鶴飛んで、山鳥遊ぶ…谷切り結び、五虎退かば…祭剣まつりて、七光流る…松明照らすは、毘天の宝槍…」

「これこそは我を守護せし異形の毘天、数多の宝剣宝槍を手に仏敵を滅ぼす我が宝具。」

「『刀八毘沙門天』なるぞ!」

 

 

「駆けよ、放生月毛!毘沙門天の加護ぞ在り!『毘天八相車懸りの陣』!」

 

「オオオオォォォォ………!!!」

 

ん~惜しい!少し足んないね。でもまぁ、流石姉さん。

いつもコレなら惚れちゃいそう「本当ですか!?」ハァ……これだから……

ま、瀕死の相手なら俺でも殺せるからね。

 

 

「ちょいと失礼っと、じゃ、死のうか。ブチ抜け、『夜叉』。」

 

身体を槍に変えて巨人を貫く。あ、死なない?

じゃ、ダメ押しにもう一発。更に貫いた槍を体内で剣山状に開く。

爆ぜろ。

 

汚ぇ花火だ。

 

「ぐっ……聖杯よ!」

 

おっと、ソイツは悪手だぜ?『夜叉』。

 

「オオオオォォォォ!?!?!?」

 

あのなあ、リスポーンするときはリスキル注意。常識だろ?

 

学習能力0か?また復活させんのかね。

 

『夜叉』、『夜叉』、『夜叉』、『夜叉』………

 

流石にMP(魔力)が切れ………切れない!

 

「あ、その点ご心配なく、先程の攻撃で一部支配領域が戻りましたので。魔力の方はご自由に。」

気が利くな。助かる。

 

「退け、夜叉。」

 

おっと、やりますかねお館様?

本日魔力が大変お安くなっておりますよ?

良かったね摩玖主君!リスキル地獄から解放されるよ!

 

まぁ、生きて帰す気は無いけどね。ハハッ。

 

 

 

 

 

「さてと、マスター!指示を頼む、さっさと終わらせようかァ!!!」

 

 

 

 

 

 

 




短い。でもキリが良かったんで。
次回、最終回(大本営発表)


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軍神、魔王、鬼

最終回だ!

疲れた(語彙力崩壊)


摩玖主大本尊。

不死身の巨人。

されど神は討ち取られた。

 

毘沙門天の化身たる軍神、神討つ魔王、異形なる鬼。

そしてカルデアのマスターによって。

 

「何故だ!それではまるで!貴様こそが……」

 

ストップだ、吉。お前に殺される名誉はコイツには惜しいよ。

なんせコイツはタダの人間だからな。

 

何だよ、そんな怯えた目で見るなよ。傷つくぜ?

 

んじゃ、お疲れちゃん。

嘲笑うかのような顔で首を撥ねた。

 

おっと、マスターちゃんには刺激が強すぎたかな。

 

 

 

そしてそれは、特異点の崩壊を意味するのであった。

 

 

んまぁ、気付いてたがね。

この特異点をぶっ壊すなら全部の吉を殺さなきゃならない。

 

つまりだ、

少なくとも信長はここから出る事が出来ないと。

 

幾人かのサーヴァントの退去が始まる。

吉、お前はあの娘に挨拶してこいよ、仮にも相方だろ?ハハッ。

 

さてと、お別れだなぁ、マスターちゃん。

 

「えっ…長政さんも残るの?」

 

勿論、アイツを殺す役割だけは譲れんからなぁ。

何より俺が居ないと寂しがるからね。ハハッ。

おっとマスターちゃん、いや、マスター。そんな顔すんなって。

可愛い顔が台無しだぜ?ほら、俺にみたいに笑えっての。

 

「よくやったぜ、マスター。正直見直した。という訳でだ、これでマスターを一人前と認めて、俺の事を夜叉と呼ぶ事を許そうじゃないの!誇っていいぜ?俺をこう呼べるのはホ~ント数えられるくらいの奴なんだからな?ハハッ!!!」

 

ほらほら、笑えっての、んじゃあな、マスター。

 

「うん…!ありがとうございました!夜叉さん!」

 

 

 

 

さてと、森君。お前はマスターのとこ行ってこい!

 

「…でもよ、夜叉の兄貴。俺みたいのが居たら迷惑じゃないか?」

 

心配すんなよ、吉が居れる環境ならお前は寧ろ常識枠に入れるさ。

行ってこい行ってこい。あのマスター少~しだけ心配だからな。

 

「……仕方ねぇ、夜叉の兄貴に言われちゃあな!んじゃ、兄貴!大殿に宜しくな!」

 

おう、任された。頼んだぜ勝蔵。じゃあな。

 

 

 

 

 

んで、残ったのは俺達の四人か。いやぁ、懐かしい顔だこと。

 

「おっと、長政様、それには及ばぬ故。私も御三方の邪魔をする程無粋では無いので。」

 

お、気が利くな。まぁ、そこら辺の農民に竹槍で突いてもらえよ。

 

「成程…それは盲点でしたな。では、信長様、長政様、さらば。」

 

あ~あ、何だかんだジョークを分かる奴だったからな、アイツ。

立場が違えば仲良くできたろうに。

 

 

 

さてと、結局最期はこの三人なワケか。笑えるねぇ。

 

「いっそ市や濃姫も居ればよかったのかもしれぬなぁ。」

 

いや、お前人の嫁さんを道連れにする気かよ。

よろしい、ならば戦争だ。

 

「むぅ、惜しいですねぇ、今回呼ばれて居ないのに市ちゃんに一人勝ちされた気分です。」

 

まぁ、仕方ないでしょ。

ほら、俺嫁さん大好きサーヴァントだからさ。

 

「ほう?では()()の儂が伴に居て良かったの?クハハハハ!!!」

 

「夜叉君?どういう事デスカネ?返答しだいでは…事デスヨ?」

 

さぁ、何の話だか。

 

「クハハ、儂は先に言質取ったからの~?」

 

「ヤシャクン?」

 

ああもう!昔の話を掘り返しやがって!

 

 

 

 

「おおっと!ノブナガ選手一点リード~!」

「算術からやり直しなさい!同点です!」

 

ハァ、何してんだか……

 

「随分と楽しそうじゃなお主。こんな昼ドラ厶ーブで。」

 

「安心しろ吉、焼け落ちる寺の中で撮影する昼ドラなんか無ぇから。」

 

 

 

「何より実際楽しいしな、いやぁ、心中最高。道連れも悪かないな?」

 

ケラケラと笑いながら問い掛ける。

 

「う~ん、儂らが言うことじゃないけど、夜叉も結構独占したがるよね。」

「……これは中々。良い物を見れました。」

 

そりゃあな。お前らに良いとこ見せたいからあんなにやったワケで?

まぁ、結局死んだけどな!!!

 

「う~ん。このトチ狂った感じ。やっぱり狂戦士じゃよねコイツ。」

 

 

 

 

さてと、そろそろ世界諸共おっ死ぬ時間なワケで。

寺は崩壊寸前。

んー吉、せっかくだからアレやってくれよ。

 

「ふむ?成程。本能寺でやるなら最高の芸じゃの。」

 

「何が始まるんです?」

「第三次大戦だ。」キリッ

 

 

のぶなが の ふしぎなおどり!

 

ながまさ と かげとら の MP が へった!

 

 

「いや、まだやっとらんし。誰の踊りがふしぎなおどりなのじゃ。」

言う程変わらんよ。ったく。

 

 

 

 

ー思へばこの世は常の住み家にあらず

草葉に置く白露、水に宿る月よりなほあやし

金谷に花を詠じ、榮花は先立つて無常の風に誘はるる

南楼の月を弄ぶ輩も 月に先立つて有為の雲にかくれり

人間五十年、化天のうちを比ぶれば、夢幻の如くなり

一度生を享け、滅せぬもののあるべきか

これを菩提の種と思ひ定めざらんは、口惜しかりき次第ぞー

 

「一応私信心深い方なんですがねぇ……」

 

え!今からでも助けてくれる神様が居るんですか!?

…なんてな。

 

 

「いや、まぁ、そうですけど……あはははは…」

「いやぁ、全くじゃ…くくくくく…」

「ん?何かおかしかったか? ハハハハハ…」

 

 

崩れ行く、本能寺。

その只中、英霊達は…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あははははははははははははははははははははは!!!!!!」

「クハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ!!!!!!」

「ハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハッ!!!!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「「「『是非も無し!!!』」」」

 

 

 

 

ただ笑い続けたのだった。

 




これにて鬼夜叉と呼ばれた男、初期構想段階まで終了です。

玉葱の次回作にご期待下さい。

ああ、疲れ…うわっ!何をする、やめ

????「浅はかな、何が終わったというのです?」


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群胡蝶

玉葱は嘘吐き。


群胡蝶はシザンサス。
花言葉は…


「先輩!もう止めましょう!これ以上はカルデアの財政が持ちません!」

 

「やだ!ぜったいにひくの!」

 

絶対に、絶対に引くのだ。

立香は決意した。かの邪智暴虐なる男を引かねばならぬ。

立香にはガチャが分からぬ。立香はカルデアのマスターであった。

iTunesカードを溶かし、爆死をして過ごしてきた。

 

「あのなぁ…マスターよ。確かに夜叉の奴とは会いたいがの?だからって破産する程回しちゃいけないとわし思う。」

 

「フシュルルル……!フシャア!!!」

「んー駄目みたいだねこれは。散々フラグを建てといて召喚に応じないとは彼も罪な男だねぇ。」

「よーし!頑張れよ殿様!夜叉の兄貴も何だかんだ会いたがってた筈だし来れんだろ!」

 

既に詫び石は尽き、課金は六桁の大台に乗りかけた。

されど立香は諦めない。

絶対に諦めない英霊の姿を見たから。

そう、絶対に。

 

体は石で出来ている

I am the bone of stone.

 

血潮は呼符で心はガラス

Ticket is my body,and fire is my blood.

 

幾たびの戦場を越えども爆死

I have created over a thousand death from blasting

 

ただ一度の★5もなく、

Unaware of loss.

 

ただ一度の虹回転もなし

Nor aware of rainbow spin.

 

マスターはここに独り

Withstood pain to leak sobbing,

 

ガチャの前で嗚咽を漏らす

waiting for one's master.

 

ならば我が生涯に意味は不要ず

I have no regrets.This is the only path.

 

この体は、

My whole life was

 

無限の爆死で出来ていた_____

『Unlimited blast works』…

 

 

 

(数十分後……)

 

「 」キボウノハナー

 

「先輩!?先輩!せんぱーーーい!」

 

 

立香は死んだ。

あまりにもガチャで爆死しすぎて貯金が尽きたのだ。

彼女の最期の言葉は「もっと家賃の高い所に引っ越さないと…」だった。

 

 

 

「諦めましょう…先輩……」

 

「うん……ゴメンね、マシュ…」ポン

 

「「え?」」

 

ラスト30個。

使う筈なく、完全なミスタップ。

しかし、

使わずにとって置こうとしたこの十連が奇跡を起こすのだった。

 

 

1~8

シンジクン「「「「「「「「(´・ω・`)」」」」」」」」

 

「ごふっ(吐血)」ヒンシ

「先輩!?眠っちゃ駄目ですよ!先輩!?」

 

 

9

 

「ホワーン」キンカイテン

 

「我こそは刀八毘沙門天の化身、長尾景虎!弱く強きものよ、そなたの為さんとする大業、我が身の全てを賭けるに些かの不足なし。———改めて、よろしくお願いしますね!」

 

「やったぁ!!!!!!景虎さん!またよろしくね!」

 

 

喜びも束の間、時に幸運とは連なる物だ。

 

10

 

「ホワーンッ!!!」ニジカイテン

 

「嘘!虹回転!?」

 

「我は第六天魔王波旬、織田信長。出迎え大儀である。人の身で果てなき旅路を行く者よ。」

 

「FOOOOOO■■■■■■■!!!!!」

 

興奮のあまり半ば狂戦士と化す立香。

無理もない、★4と★5が同時に出たのだ。

本来なら暫くは夜道に気を付けなければならない程に喜ばしい。

 

しかし、この二人が揃った。故に……

 

「夜叉さん………」

 

本来居るべき男の姿がない事を寂しく思った。

何より、口こそしていないが信長は明らかに落胆していた。

 

「いや…いいのじゃよマスター。あやつにも何か考えがあるのじゃろう。」

 

信長は告げる。

 

「それに、今からあやつに会った何と言おうか考える事が出来て寧ろラッキーじゃよ!是非も無いよネ!!!というかそっちのわしは何で最初から最終再臨なんじゃ!おかしいじゃろ!」

 

必死に話題を逸らした。

周りに悟られたく無くて。

しかし___

 

「む?すまぬの。この姿でなくては貴様と被る故な。あやつが見失いかねん。」

 

「?あやつ?誰の事?」

 

「マスターよ、冗談がキツイぞ?そも、我がこのような神モドキを我が伴として同伴させると思うか?今も昔も我が伴は一人、誰とは決まっておろうが。」

 

魔王信長はそう言うと召喚陣に魔力を叩き付ける。

本来のサーヴァントにはありえない程の魔力を。

その魔力は召喚陣を誤作動させ、陣は尋常じゃない速さで廻る。

 

「愚か者が。もそっと早く来ぬか。」

 

陣が焼き切れる寸前、魔王信長は呟いた。

ほんの僅かに。

自分自身で聞くのがやっとな程に。

 

「まぁ、許してくれよ。本当は真っ先に来たかったんだがね?排出率の壁ってのは本当になぁ……ハハッ!」

 

回転が急に停止すると、ソレは現れた。

 

日ノ本の英霊としてはやけに大柄な体格。

大弓、大太刀、打刀、十文字槍に隠し持った拳銃。

何よりその特徴的な口癖。

間違える筈が無い。

 

 

1()1()

 

 

「サーヴァント、バーサーカー。浅井長政。聞こうか、アンタが俺のマスターかな?……なんてな、冗談だ。何て顔してんだよ、ったく…まぁ、また宜しく頼むぜ、マスター()()()!」

 

 

 

 

 

いつかのようにケラケラと笑いながら。

 

 

 

 

 

 

 




『いつまでも一緒』

11連ガチャは良い文明。



ぐだぐだ本能寺完結!お付き合い頂き有難う御座いました!

さて、本編は序章書き終わったら投稿します(しばらくお休み)

休止はできるだけしたくないので幾つか短編を書いてあります。
お暇な方はwith玉葱の方も宜しく御願いします。(予定ではwith玉葱なのに玉葱抜き。シリアス。)


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データベース
浅井長政(マテリアル)


何かオリ鯖にはマテリアルを付けることが多いらしい。
成程。やってみよう。

密かにwith玉も更新されてます。
夜叉君の生前に興味が有るならどうぞ。


浅井 長政

 

 

 

 

【挿絵表示】

 

人間メーカーというのを使ってみました。凄い。

 

 

 

織田信長が神を滅す魔王なら___

 

彼は王に仇なす人を討つ夜叉である。

凄惨極まる戦国の世にて尤も多くの無辜の民を殺戮せしめた武将。

 

誇りも慈悲も無いその振る舞いは猛将としての逸話と恐怖の象徴的存在としての性質を併せ持つ。

 

筋力…A+++ 耐久…B+++ 敏捷…B+++ 魔力…E 幸運…D 宝具…???

 

 

絆レベル1で解放

 

身長/体重95kg189cm。戦国の日本には珍しい程の長身。

出典・鬼夜叉と呼ばれた男

地域・日本

属性 秩序・悪 性別・男

「俺が善だって?流石に笑えねえぜ。マスター。」

 

 

絆レベル2で解放

 

浅井長政。織田信長や上杉謙信との関係性から同性愛者の疑惑があったが……

双方が女性であった事から色々とお察し。

それでも妻子を溺愛していたというのが真実であるというのは見ての通り。

「茶々ァ!!!」

 

絆レベル3で解放

 

鋼鉄の決意 B+

 

家族が為。家臣が為。友が為。焔を抱いて駆け抜け、燃え尽きた英雄。

それらを守るために人としての情けを捨てた。

…筈だがどういう訳か今回の現界においてはやたら軽い性格である。

 

鏖殺の心得 B+

 

自己改造と精神汚染の影響で変質したスキル。

武士の誇りも。人々の噂も。後世の自分の評価さえ。

生き残る為なら、生き残らせる為なら。何を惜しむ事があろうか。

 

夜叉 A+++

 

彼の持つ多数のクラスの適正と無辜の怪物の複合スキル。

半ば怪物に変貌する代わりに守りすら打ち砕く絶大な戦闘能力を得る。

……但しその力は発動するにつれ自らの命を削る諸刃の剣でもある。

 

絆レベル4で解放

 

『王が為、覇道進め夜叉(おに)

ランクE~A 種別:対人/対軍宝具

レンジ:1~??? 最大捕捉:1~???人

おうがため、はどうすすめおに。

宝具本来の効果は人と人を繋ぎ合わせる能力。

より早く、速く、疾く、迅く効率的に人を殺傷する為の宝具として変換された。

 

 

絆レベル5で解放

 

マスターに対する対応は善性サーヴァントのようだが、その実、根本の性格は悪性サーヴァントのそれであり、必要ならば女子供をも一抹の容赦無く殺害、利用する。マスターの性格によっては離反される事も十分に有りうる。

どうやら今回の現界においてはマスターを気に入ったらしく、年の離れた兄のように接してくる。

 

????

 

説明不足によりwiki風解説

 

浅井長政

 

バーサーカー

 

真名 浅井長政 

 

性別 男性

 

身長 187cm

 

体重 89kg

 

出典 鬼夜叉と呼ばれた男

 

地域 日本

 

属性 混沌-悪

 

隠し属性 人

 

声優 (読者の皆さんには誰の声で再生されてるんだろ?)

 

レア度☆5

 

 

 

人物

 

とても親しみやすく、気安く接してくる。

カルデアのマスターの事はかなり気に入っているらしく

年の離れた兄のように振る舞う。

無辜の怪物と狂化EXを受けても実に理性的である不思議なサーヴァント。

但し大切な物の為に命を惜しまぬ姿は狂戦士のそれ。

また、彼と同じ時代を生きた英霊達の生き方を否定される事は地雷。

マスターが無力で有ればある程相性が良い。

 

織田信長、長尾景虎、お市、帰蝶とはそういう関係。

本人は向こうから襲われたと喚いては居るが何だかんだ縁が続くなど、関係は良好。

娘である茶々を溺愛する一方、父親として時に厳しく接する。戦闘狂であると同時にその先の平和を望む性格であり、その先を創り出す子供達は大好き。黒髭は敵。

ジャックやナーサリー達の保護者ポジの一人。

二人のエミヤとは致命的に考えが合わない為、相性が悪い。但し赤衣の方とはシンパシーが通じるようでオリオン(ぬいぐるみの方)、ディルムッドの二人と共に四人で集まる事もあるようだ。ランスロットは出禁。

 

ステータス

 

筋力…A+++ 耐久…B+++ 敏捷…B+++ 魔力…E 幸運…D 宝具…???

 

宝具

 

『王が為、覇道進め夜叉(おに)

ランクE~A 種別:対人/対軍宝具

レンジ:1~??? 最大捕捉:1~???人

 

宝具本来の効果は彼の功績の、人々の心を繋ぎ、戦いを避けた事から来た繋ぎ合わせる力。

より早く、速く、疾く、迅く効率的に人を殺傷する為の宝具として変換された。一人を切りつければその場に存在する全ての敵が切り裂かれる。

FGOにおいては『敵単体にやや強力な攻撃(ocで効果up)+敵全体に強力な攻撃(lvで変動)』となる。

 

真名 浅井長政

 

浅井長政。織田信長と長尾景虎の友であり、二人が起こしかけた決戦を未然に防ぎ、民を護った。

成人を迎えてから戦いに明け暮れた日々を送るも、晩年に至るまで戦いの際に嗤い続けたという逸話がある。

民に愛され、友に恵まれ、天下統一を推し進めたというのが表向きの英雄としての顔。

実際には本人は英雄願望は無く、ただ淡々と邪魔者を根絶やしにしていったという過去を持つ。

信長は光の当たる所へ。自らは暗い闇の中へ。この考えが基本。

最期は信長共々光秀に討たれたが本人曰く信長同様一切の後悔は無いと語る。

やがて人理焼却の折にサーヴァントとして鬼は目覚める。

自らの血族の存在を感じて。

 

人間関係

 

主人公(Grand Order)

マスター。呼称はマスターちゃん。

本来召喚しえないサーヴァントだが、主人公から同じ血を感じるらしく、協力する。

 

マシュ・キリエライト

マシュは彼を英雄として見るが、自らは所詮殺戮者でしかないと語る。

 

エミヤ

なぜか因縁を感じる相手。話が噛み合わないが仲が悪いワケでも無い。

 

ディルムット・オディナ オリオン

カルデア女難組メンバー。

 

柳生但馬守宗矩、宮本武蔵、春日局、徳川家康

 

会わせてはならない。彼にとって一番の地雷なのだから。

 

台詞

「さて問おうか、アンタが俺のマスターかな?…………なんてな。」

召喚からやりやがった英霊。

 

「俺が英雄?ハハッ、冗談だろ。いいかマシュちゃん、どんな理由であれ人殺しが正当化されることはない、正当化される時代もないのさ。 」

彼を英霊たらんとしたマシュへの一言。

英雄としての生き方とはまた違った生前を持つ彼らしい言葉。

 

「あのなぁ、世界中の全人類と俺の家族、どっち選ぶかなんざ普通一択だろうが。

世界の未来?何十億の生命?知るかよ、そんな選択に出るような人類なんざさっさと滅んじまえっての。俺が俺の家族を守って何が悪ぃんだ?」

狂化EX(いつもの)

 

「これなるは軍神の理想、かの魔王が夢想。それらを成す為の鬼の刃。

我が名は毘沙門天が眷属の一人にして魔王が盟友、夜叉。……頭を垂れよ、王の御前である。」

貴重なガチモード。宝具詠唱の一番真面目な奴。

 

以下追加予定。




時間稼ぎ一号

おまけ 『聖杯』

「聖杯ねぇ……万能の願望器。まぁ、それが本当だとしても興味は無ぇかなぁ…
特に願望も無いし、だからこそ吉に付き合ったワケだしな。
強いて言うなら妹が幸せだと…あれ?俺に妹なんて居たか?」


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鬼夜叉(マテリアル)

こっちはオルタ君

本家に蛇腹剣を使う鯖が。(剣トルフォ)
つまりType moonのスタッフにこの小説を読んでる人が居る可能性が微レ存……?(すっとぼけ)


鬼夜叉(浅井長政オルタ)

 

 

 

 

【挿絵表示】

 

 

同じく人間メーカーから。こっちの方が初期案を意識してます。

 

 

 

 

 

 

誰もを恨まず、濡れ衣を着せられ、嘲笑われ、蔑まれた夜叉には

 

復讐する権利がある筈だ。

 

それでなくては可笑しい、そんな事は赦されない。

 

 

そう請い願った、とある武将の狂愛から生まれた存在。

 

 

 

 

 

筋力…EX 耐久…EX 敏捷…D 魔力…E 幸運…E 宝具…E

 

 

 

 

 

絆レベル1で解放

 

 

 

身長/体重127kg192cm(人型時)。十二分に変動する。

 

出典・鬼夜叉と呼ばれた男

 

地域・日本

 

属性 混沌・悪 性別・男

 

 

 

『ハハハハハハハハハハハハ!!!俺の名前?忘れたさ!そんなもん!』

 

 

 

絆レベル2

 

 

浅井長政。正しくは浅井長政だったもの。

本人ですら自分の呼称に困っている。

多種に渡る精神汚染によって人格と記憶の大半を失っている。

浅井長政の中に巣食う夜叉の神格そのものとされる。

ボディは浅井長政の全盛期…つまり死の直前である。

 

 

 

 

絆レベル3

 

 

 

被虐体質 A

 

人々は彼を罪人として担ぎ上げ、諸悪の根源だと決め付けた。

 

名誉を汚され、蔑まれ、存在を否定されても

 

彼にとっては正に『是非も無し』であった。

 

 

 

是非も無し A

 

 

これが俺の運命。なら、それもまた一興。

 

どんなに悲惨な未来でも、どんなにおぞましい濡れ衣も。

 

笑い続けよう、是非も無し。

 

 

夜叉 EX

 

 

 

人々の悪意によって存在そのものを捻じ曲げられた結果。

 

群衆が彼を中傷し、蔑めば蔑む程に

 

力を増し、肉体は変質し、夜叉はより醜悪な姿となって顕現する。

 

より凶悪に歪んだ無辜の怪物。

 

 

絆レベル4で解放

 

 

『外道たりて因果を贖え道化』

 

ランクE 種別:対人宝具

レンジ:1 最大捕捉:1人

 

 

 

げどうたりていんがをあがなえどうげ。

 

自分と触れている相手という極々小さい範囲に固有結界を展開する。

 

かつて自分が体験した誹謗中傷、人々からの理不尽な暴力を()()()()()()相手に伝える。

 

勿論相手は心身共に摩耗するが、後述の理由から自傷によって自らはより昂る。

 

 

『鬼夜叉』

 

 

FGOにおいてはスキルとして扱われる。

 

深く傷付けば傷つく程より苛烈に、より醜悪な夜叉としての姿を取る。

 

瀕死状態にて発動すれば大国すら陥とす。

 

…………尤も、彼の生存を加味しなければ、だが。

 

絆レベル5で解放

 

忘却補正:EX

 

忘れないという性質自体が反転している。これにより、彼の恐怖は人々の記憶からは決して消えず、己自身は自らの存在すら忘却してしまう。

自分は一体、何なのか。それさえ自覚する事が出来ない。悲しき英雄の末路。

 

 

 

説明不足のため以下wiki風。

 

鬼夜叉

 

アヴェンジャー

 

真名 浅井長政

 

性別 男性

 

身長 192cm(人型時)。十二分に変動する。

 

体重 127kg(人型時)。変動有り。

 

出典 鬼夜叉と呼ばれた男

 

地域 日本

 

属性 混沌-悪

 

隠し属性 人

 

声優 (読者の皆さんはry)

 

レア度☆5

 

人物

かつての人格を思わせる発言こそ多いが、根本で朽ち果てていると自嘲する。

一臨、二臨と、再臨を重ねる毎に自我が崩壊し、記憶は欠け落ち、人の姿を喪っていく。

三臨にてとうとう自らの名前すら忘れ、表記も浅井長政・オルタから鬼夜叉に変化する。

非常に強力な英霊である反面、とても不安定な存在であり、いつ霧散しても可笑しくない。

もしも浅井長政が信長と共に死ぬ定めを破ったなら……というifの存在。

人々の中傷により、常に全身は生傷だらけであり、耐え難い苦痛を伴う。

込み上げた胃酸が歯を溶かし、人の物とは思えぬ鋭さに。

切り落とされた腕は既に人で無く、社を焼かれた事から肺は焼け爛れている。

その姿は皮肉にも、かつての呼び名『鬼』そのものであった。

 

存在が存在故か他の英霊とはあまり関わりが無い。

自らと同じifから生まれた魔王信長以外では浅井長政(狂)や景虎など彼を知る英霊しか彼には言及しない。

 

ステータス

筋力…A 耐久…EX 敏捷…D 魔力…E 幸運…? 宝具…E

 

宝具

 

『外道たりて因果を贖え道化』

 

ランクE 種別:対人宝具

レンジ:1 最大捕捉:1人

 

 

げどうたりていんがをあがなえどうげ。

 

自分と触れている相手という極々小さい範囲に固有結界を展開する。

 

かつて自分が体験した誹謗中傷、人々からの理不尽な嘲罵を()()()()()()相手に伝える。

 

勿論相手は心身共に摩耗するが、夜叉としての力により、自傷によって自らはより昂る。

 

FGO的には自らにガッツ付与(一回)+体力が少ない程宝具火力up(OCによって変動)+自らのHPダウン(3000固定)敵単体に超強力な防御無視攻撃(lvで変動)。

 

 

真名・浅井長政

 

自らを信長と偽り、信長を長政と偽った上で戦場に果てた彼を待っていたのは、

人々の讒謗と嘲罵、嗤笑の数々だった。人々は口々に彼を罵り、彼に憤り、都合よく正義感を満たした。

そして程々に満足するとやがて群衆は彼を忘れていき、新たな獲物を探すのだった。

彼を偽りの絞首台に残したまま。彼はそれでも呟いた。是非も無しと。

しかし、彼の友は許さなかった。彼を嗤った愚か者達を。

聖杯並の魔力と友の妄執の果て、夜叉は降り立った。

本来なら有り得ぬ復讐者としての姿を得て。

 

人間関係

 

主人公(Grand Order)

マスター。

それなりに気に掛けている一方、あまり近付きすぎるなと言う。

正統派ツンデレ。

 

魔王信長

召喚した主。お互いに大抵一緒に居るが、彼曰く「傷の舐め合い」。

 

台詞集

 

「サーヴァント、アヴェンジャー。浅井長政だ。知名度の低い英霊だけどまぁ、宜しく頼む。」

召喚時。一番マトモな受け答えが出来てた時期。

 

「ふぅ…どうかなマスター?浅井長政はイケメンで有名らしいが…マスター的にはどうだ?ま、重要なのは顔じゃないってね。当ててみようか…マスターが欲しいのは第2スキルと見た。そうだろ?」

 

「…………ああ、スマンねマスター。少しボンヤリしてた……変な事を頼むようなんだけどさ、名前を、呼んでくれないか?」

 

「アァァ……………俺は……誰だ……?長政?夜叉?それとも……俺は………俺は……一体………」

 

「………マスター。名前を、呼んでくれ。…………ああ、浅井、長政。いい名だ。だが、それは……俺には相応しくない。俺は……ただの夜叉()だ。ああ、その方が良い。俺にその名は…贅沢過ぎる。こんな姿に堕ちた化け物風情には、それくらいで、丁度いい……」

再臨を重ねる毎に余裕が無くなり、三臨で完全に人格が破綻する。

 

「俺なんかに構うよか、他の英霊に構うこった、マスター。」

「したって随分と物好きだよなぁ、アンタ。」

「周回お疲れ様、んじゃ、次は宝物庫だな。」

「……本当に物好きなんだな。ヤレヤレ、厄介なマスターに捕まったかね?」

「ハァ…おっとマスター。これ以上はダメだぜ。アンタはこっちに来ていい人間じゃない。

こっち側は俺だけで十分さ。アンタは光の当たる場所に居ないと。な?」

正統派ツンデレ。マスターを案ずる為むしろ自分から遠ざけようとする。

 

ーAll is fantasy.Minute of the end, and dose it still hurt.

On the silent way, when do yo get a calling?

Look into the void. It's scary.

This world is only a fraud after all even if you struggle how.

In a rainy day, let's fight for counterー

訳・「全ては欺瞞に過ぎなかった。終焉を控え、魂が恐怖に蝕まれていく。静寂の中でお前も気付いただろう?虚しさだ。それこそが最も恐ろしい。どう足掻いても所詮、この世界はまやかしに過ぎない。さぁ、叛逆を始めよう、このクソッタレな日に。」

 

エミヤの宝具詠唱がカッコイイと言う理由で彼が考えたもの。

理由の軽さとは裏腹にやたら意味が重い。

 

 




英語詠唱はACのRememberの歌詞を主なりに並べ替えたり付け加えたりしたものを主なりに訳した物。気に食わない人には申し訳ない。

おまけ 『聖杯』

「聖杯か……本当に何でも願いが叶うなら…いや、止めておこう。
記憶が戻ったってそれが幸せとは限らないんだからな……」


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玉葱道場(質問コーナーです)

With玉葱でやろうと思ったけど本編との関係がまぁまぁ有るからこっちに入れます。
怒られたら移します。

あ、登場人物の関係上台本形式です。
With玉葱も更新されており特に「夜叉」を読まないと分からない部分もあるかも。


玉葱「はいどーもー!好きなバイオのキャラは豆腐!作者です!」

 

夜叉「好きなバイオのキャラはハンク。オルタです……って何だこれ。」

 

玉葱「いやね、こう、文字に起こすのが難しい疑問点とかをここで解決してヘイトを逸らそうと…」

 

夜叉「思ったよりくだらない理由だった…というか、それはお前の能力不足では?」

 

玉葱「ごもっとも。まぁ、後からやるよりいいかなって。」

 

夜叉「成程な。そういや、何で俺は此処に?(『夜叉』を参照)」

 

玉葱「丁度良く画面からフェードアウトしたから。後ギャグ次元のオルタ君が見たい人が居たから。良かったね。」

 

夜叉「そりゃ、ありがたい…誰か分かりませんがありがとうございます。」

 

玉葱「そろそろ本題に入るよ。」

 

夜叉「了解。じゃあ一つ目。」

 

『戦国編はいつ終わるんですか?』

 

玉葱「終わりました。」

 

夜叉「いや、遅すぎるからな!?何時の質問だよ!」

 

玉葱「うーん。定期的にやるべきだったかな。」

 

夜叉「あー…質問して下さった方、ありがとうございます。後ゴメンなさい。次!」

 

『妹ちゃんの話が気になる』『ヤンでるに違いない。』

 

玉葱「元々モブキャラのつもりだったんだけど登場さえしてないのに人気な妹ちゃん。」

 

夜叉「結局どうなんだ?」

 

玉葱「書いてみるか………」

 

…………一時間後……

 

玉葱「よし出来た!」

 

夜叉「貸してみろ、推敲してやる。」

 

玉葱「あ、俺もまだ読んでないから見せてくれ。」

 

二人「!?こ、これは………!?」

 

玉葱「AMSから、光が逆流する…! ギャァァァァァッ!」

 

夜叉「ヤバすぎる…修正が必要だ…」

 

 

(暫くお待ち下さい)ピンポンパンポーン

 

 

玉葱「機体への神経接続が再確立。信号を検出しました。データリンクテスト……正常。

ジェネレータープール……正常。エネルギーリミッター解除。

電磁装甲稼働率……正常値の700%で稼働。さらに上昇。武器安全装置解除。」

 

夜叉「再起動だと! 有り得るのか、こんなタマネギが…」

 

(実際書いた後読んだら思ったよりヤバかった。)

 

夜叉「まぁ、その内投稿するとのことです。次!」

 

『オ〇タなのか!?』

 

玉葱「オキタ……?水着おめでとうございます。」

 

夜叉「違ぇよ。というか遅せぇんだよ。」

 

『エミヤスレイヤー。』

 

夜叉「これは質問なのか………?まぁ、いいか。守護者を恨んでるか?ってことだよな?」

 

玉葱「まぁ、そうなるよね。君達のマテリアル貼った後に言うのもあれだけどさ。」

 

夜叉「正直そこまででもないな。殺してるんだ、殺されもする。それが遅かれ早かれ、だな。」

 

『夜叉君の性格が掴めない』

 

夜叉「これはお前の責任だな。」

 

玉葱「すまない…夜叉君のコンセプトが荒れてるからね。」

 

夜叉「確か『狂人のフリをした智将、ただし根本で狂っている』だっけ?」

 

玉葱「うん、まぁ、これは変わらないからそういうものとして読んで欲しいかな。」

 

『声は塩沢兼人。』

 

夜叉「これどうなんだろうな。」

 

玉葱「個人的にはアリだと思う一方でぶっ壊れ感が足りない気もする。」

 

夜叉「cv藤原啓治さんとか?」

 

玉葱「どう見ても主任です本当にありがとうございました。友達に何故か杉田智和とか言われました。」

 

夜叉「全編通してネタになりそう。」

 

玉葱「ほんそれ。玉葱としては2broのおついちさんが何となく近いかな?」

 

『そもそも玉葱って何だよ。』

 

玉葱「作者の化身。この世界のメタとネタを司る一種の精霊モドキのナマモノ。」

「ちなみに中の人という別名を持ちます。」夜叉「いきなりメタいぞ。」

 

『信長の子供って20人くらいいるんじゃ……』

 

玉葱「本人に聞いてみるか?」

 

夜叉「どうやって?」

 

玉葱「丁度触媒が有るからね。」ペカー

 

夜叉「うお!?おおおお!?…………

夜叉→長政「あれ?何だここ?」

 

玉葱「長政君長政君。」

 

長政「あ?…………作者か。なんか用か?」

 

玉葱「ノッブの子供20人の真相は?」

 

長政「ノーコメントで「信長本人に聞こうかな」私がやりました。」

 

玉葱「よろしい。まぁ、仕方ないね。信長の側室&妾いっぱい、男日照り、百合百合フェスタ。

そこに放り込まれた高身長イケメン性格もイケメン。」

 

長政「ピラニアの群れに囲まれた牛の気分というか…うん。」

 

玉葱「愉悦愉悦。じゃあ帰っていいよ」ペカー

 

長政「うわ何だ何だこれ!?ああぁあ!?

長政→夜叉「一体何が………?」

 

玉葱「気にしなくていいよ。ちょっとしたトリックさ。」

 

 

夜叉「そろそろ終わりにするか。ありがとうございまし「待たれよ。」

 

『逆レマダー?』

 

玉葱「期待されてて玉✩葱生えるわ。」

 

夜叉「止めろ…違う…それは俺のキャラじゃない…女性関係の修羅場は長政のキャラだ…」

 

玉葱「まぁ、本編に期待かなぁ。それじゃ。」

 

二人「また本編を宜しく御願いします!」

 

 

 

ハイカットーオツカレサマー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




With玉葱に送るべきノリだが内容が内容だからなぁ。


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幕間・鬼夜叉 思ひ出すとは

ちょっと休憩。
幕間書こう。

ぐだぐだファイナルやった方のカルデアだと思って下さい。


「あれ?ここは?」

 

カルデアのマスターが目を覚ますと知らない場所に立っていた。

やけに陰険で暗い場所。

尤も、今更この程度で驚く程の事でも無いのだが。

 

「……何故ここに居る。」

 

「長政さん!」

 

「………その名で呼ぶな。それはオレじゃない。それにそんな奴の事は()()()()()

どういうワケか、お前はこの世界に入り込んだワケか。

……ここはオレの心象風景。まぁ、有り体に言えば夢の中だな。」

 

足元さえ危ういほどに、どこまでも続くような深い闇。

 

「ハァ…来ちまったならしょうがない。そのうちカルデアからどうにか迎えがくるだろ。だから…」

 

そこまで言った所で辺りの雰囲気が一変した。

カチャリ、カチャリと鎧を戦慄かせ、

復讐という正義の元、屍たちは動き出す。

それは怨みの化身。

浅井長政…もとい鬼夜叉という個人への激しい憎悪。

その具現がなす虚像である。

 

「そうら、来たぞ…自分の身を守れるならよし、出来ないなら後ろに隠れていろ。」

 

そう言い放ち、夜叉は構える。

それを見たマスターは夜叉の後ろに隠れながらも引かない。

どうやらマスターとして指示を出す気の様だ。

 

「…いい度胸だマスター…死ぬなよ。」

 

戦闘が始まった。

 


 

刀で斬り殺す。

拳で叩き殺す。

脚で踏み殺す。

 

数多の亡霊をものともせずに夜叉は蹂躙する。

 

頭蓋が砕け散る。

臓物を引き千切る。

脳漿をブチ撒ける。

 

何時しか辺りは静かになっていた。

 

 


 

『あ?もう一人の俺か…?なんだって俺に…いやまぁ、俺が一番詳しそうだし是非もないよネ!!!

まぁ、冗談は置いといて。………アイツは夜叉(オレ)であって長政()じゃない。

分からないって?そうだな…アイツは間違い無く夜叉では有るが、長政じゃない。長政が足りない。………()()()()()なんだよ。長政に戻れず、戻る姿も忘れちまった。馬鹿だろう?俺もそう思うぜ……ただ、馬鹿じゃなきゃ出来なかったのさ。』

 

…スター……マスター……!

 

「!」

 

気が付いた時には戦闘は終わっていた。

「戦ってる最中に居眠りか。随分な胆力だ。

流石人理救済のマスターと言うべきか、それともただの馬鹿なのか…?」

 

やれやれ。と言ったような苦笑いで問い掛けてくる。

その顔はまるでいつもの長政のようで…どこか懐かしげだった。

 

 


 

「……!誰か外から入ってきた。行くぞマスター。」

 

「わっ!ちょっと待ってよー!」

 

時折現れる亡霊を薙ぎ倒しながら闇を進む。

夜叉も無傷では無かったが構わない、どうせ傷は増え続ける。

そして出会った。

 

 

 

「……織田信長、長尾景虎か。成程、アンタらが迎えに来たわけか。」

 

吉法師でも、吉でも無く、織田信長と。

姉さんでは無く長尾景虎と。

自分はあくまでも浅井長政では無い。

故に、そう呼ぶのは俺に相応しくない。

 

「……迎えに来てくれてありがと…!」

「ッ!下がれマスター!!!」

 

え__そう考える前に槍の穂先と銃口はこちらを向いていた。

 

 

しかし、それらが立香に届く事は無く。

二つの殺意はマスターを庇った夜叉を穿った。

 

「ッ!夜叉さん!二人共、どうして!」

 

「どうしてじゃと?」信長が言う。

「当たり前じゃないですか。」景虎が続ける。

 

「その男は、わしを裏切って謀殺し、あまつさえ目の前で見捨てたのじゃぞ?」

「彼は、私を疎んで消そうとしたんです。恨むのは当然では?」

 

そんなことはない。そう言おうとしたマスターは言葉を続けられなかった。

 

「……まぁ、そういう事だ。ソイツは自らの私欲の為に友を、家族を謀殺したってわけ。」

翠色の髪。戦いに適した大柄な体躯。

「酷い話だよなぁ?ハハハハッ。」

過剰なまでに搭載した武装と薄ら笑い。

 

()()()()

鬼夜叉と呼ばれた目の前の男の本体。

それがこちらを射殺さんとばかりに身構えていた。

 

「あ~マスターちゃんに嫌われたく無いから先にネタバレするね?

俺…もとい俺達はソイツの自責の念から引っ張り出された幻影だよ。

浅井長政は本来二人を殺していない。そんな筈はない。

()()()()()()()()()()()()()()()()()

程々にドラマチックで程々に正義感を満たせる程々の悪役。

それを無意識下に求める、そんな醜い人の性、その終着点がソイツなワケで。

実際、何度も経験あんだろ?オレ。」

 

「…まぁな。幾度と無く、本当に二人を殺める事になったが。」

 

ヘラヘラと嗤いながら長政は問う。

 

「折角だから見てもらえよ。()()()()と呼ばれたお前をさ。

ああ、俺は見物させてもらうからさ。

……あ、マスターちゃーん、これ使いなよ。」

 

そう言うと長政はどこからとも無く椅子を取り出し、マスターの直ぐ近くに設置した。

 

「…」

「…」

 

二人が銃を、槍を構える。

 

「……ああ、やろうか。それでアンタらが満足するなら。」

 

無表情に、夜叉は言い放った。

 


 

 

 

 

視界が霞む。

刻まれた疵が増える度に何かを忘れる。

名前を、記憶を、友を、家族を。

何の為に戦うのかさえ、思い出せない。

 

膝を付く、同時に顔を撃ち抜かれ、胴を断たれ。

既に人のカタチは残していない。

積もる怨嗟に焼かれた心は色を喪い、感じるはずも無い幻肢痛に苛まれる。

 

では何故、自分は立ち上がるのか。

自らの存在の証明?

馬鹿馬鹿しい。

過去との隔絶?

くだらない。

 

本当は分かっている。それは。

 

 

 

 

 

 

「開けろ!デトロイト市警だ!」

「ぶっへぇぇ!?」

 

………少しはシリアスに耐えられんのか、コイツは。

 

 

 

突然、偽長政の背後にドアが出現し、蹴破られる。

勿論長政は吹き飛び美しい弧を描いて顔から落下する。

 

「作者曰く『シリアス寄りはマジNG、幕間くらい楽しくやろうよ』だってさ。

後、急に思い出したからどうしても使いたかったらしい。」

 

「メタい!こっちの俺もそっちの俺もメタいにも程が有るよなァ!?」

 

 

 

 

 

 

………ああ、拍子抜けって奴だな。

だがまぁ、大分正気に戻れた。

まさか狙って…いや、有り得んか。

どうでもいいさ、んな事は。

 

「……ようやく思い出したよ、なんで負けられないのか。」

 

オレは、マスターのサーヴァントだからな。

どうせなら……カッコイイ所見せたいだろ?ハハッ。

 

____ああ、ようやく。漸く思い出したよ。

()()()()

 

そうだ。オレは二人を手にかけた。

きっとそうなんだろう、人々がそう信じるならば。

だから、オレが二人に恨まれるのは当たり前だ。

 

それでも、前に進む為。

マスターのサーヴァントとして恥じる事の無いように。

 

「悪いけど、()()討たせてもらうよ。吉、姉さん………そして長政。」

 

思い出した。お前はオレだ。お前はオレの…いや、俺はお前の影法師だ。

影法師が本物に至るには……本物を超えないとな。

 

「ええ!?俺も戦わなきゃ駄目!?んな無茶な,HAHAHA……………誤魔化し効かねぇか。成程。

………この際プライドは抜きだ!かかって来いよ。」

 


 

突き出される槍を踏み付け、自由を奪った景虎を盾に銃撃を防ぐ。

そして景虎を抱えつつ信長に突撃。圧切を景虎に突き刺し信長もろとも貫く。

 

「こふっ………夜叉君…女の子には優しくするように言いましたが……?」

言っとけ、本当に女として扱って欲しいなら二人とももっと淑やかさを身に付けるんだな。

「言って……くれるのう夜叉ァ……クハハ……」

 

______ありがとうよ。

そう言うと夜叉は突き立てた刀を横一文字に振り抜いた。

過度なダメージで二人は消滅するが…その顔に憎悪は無く、何処か満足気だった。

 

「夜叉さん!!!」

 

寄るなマスター。まだ終わっちゃいない。

「だな、そこで死んだフリしてやがるボンクラを始末しねぇとな。」

「…………あ、やっぱバレてる?」

「たりめーだ。意識下の幻影とは言え俺は俺だ。どーせ油断したとこを後ろからバッサリだろ?」

 

 

____長政。マスターを連れてけ。こっから先は巻き込みかねん。

 

「はいさりょーかい。ゴホン…『FBI open the door!!!』」

刹那、虚空より出現した扉が爆風と共に吹き飛ぶ。

その先に広がるは見慣れたマスターのマイルームだった。

 

「行くぞマスター。邪魔しちゃ悪い。」

「え!?でも、夜叉さんは!?」

「だから邪魔なんだって。男の矜恃があんのよ、俺にもさ。いいから。」

「もがふごめが!?」

 

マスターは長政によって外に引き摺り込まれる。

 

「………マスターが言ってんだ、しっかり帰ってこいよ?」

……当たり前だ。

 

言葉に出さず、されど思いは強く。

夜叉は目の前の敵(長政)と相対した。

 


 

その後、暫くして奴は帰ってきた。

お疲れーと気軽に声を掛けてもサクッと無視。

前となんも変わらんさ、見た目にはな。

まぁ、多少。多少は気が楽になったんじゃないか?

俺にとっての家族のように。アイツなりに守る物が見つかったなら。

元々、浅井長政って英霊は守る物がなきゃ本領発揮できないポンコツだからな。

守る物が自分にとって大きく、重くて。

自分に失うものがない時にこそ俺…俺たちは一番強くなれるからな。

ああ、俺?俺はそんな無茶出来ないよ。

勿論、家族の為なら命も何も惜しかないけど、あんまし簡単に死んで泣かせる訳にも行かないし。

俺だってずっと後悔してんだよ。

俺の力不足で吉と帰蝶さんを死なせて。

悲観した姉さんに後を追わせて。

市を独りで置いて行って。

 

で、話の内容だが……何をしたんだよ……

 

『夜叉さん!!!』

『…………マスターか……何だ。』

『えっと…その、夜叉さんは色んな事を覚えられないけど、

時々でいいから、私の事も思い出してくれると嬉しいな!』

 

…マジかよマスター。強いな。

で、なんて返された?

……………ん~成程。だから怒ってたのか。

あースマンね。俺には分からんよ。

学もない野武士みたいなもんだからさ、俺。

そうだな……紫式部あたりなら分かるんじゃないか?聞いてこいよ。

おうおう、良いって事よ。じゃーなー!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ハハッ。中々やるじゃないの。閑吟集か。

覚えてない割にゃ、よく勉強してやがるなぁ全く。

 


『思い出す、か……冗談キツイぜ。そうだな…

思ひ出すとは 忘るるか 思ひ出さずや 忘れねば……ってとこか。

意味?さぁ、()()()()()なぁマスター。ハハッ。』


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

思い出すというのは、忘れていたということだ。

忘れないでいれば、思いだすこともない。




ほぼほぼ二話分!!!長い!疲れた!
書こうと思ってから毎日100~200字。
本当に長かった。

《スキル更新》

被虐体質A→幻肢痛EX

自身にターゲット集中状態(1ターン)を付与+NP獲得量up(1ターン)



自身にターゲット集中状態(1ターン)を付与+NP獲得量up(1ターン)⇧+自身に被ダメージの度に攻撃力アップの効果を付与(3ターン)⇧


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GrandOrder
Overture


英雄と狂人は紙一重だ______ソリッド·スネーク



魔術王の術式によって、人理は焼却された。

されど、これに抗おうとした者たちが居た。

ならば、その物語を語らねばなるまい。

 

 

 

 

 

 

目が覚めた。ここは何処だ?

 

とかく果てなく燃え続ける街、時折聞こえる嗚咽の声、人外の化け物共。

 

成程?地獄にでも来ちまったかな?

 

 

 

飛びかかってきた骸骨を一刀で粉砕しながら思う。

 

 

 

身体は……むしろ前より動くな……

武器はフルセット。大太刀に打刀。大弓に十文字槍と隠し拳銃。

我ながら重装備すぎるなぁ…よく動けたもんだ。

 

よく分からん情報が頭の中に入ってくる。

ふむ、どうやら俺は英霊としてここに召喚されたらしい。

 

ハハッ。唯の人殺しが英霊か。最高に笑える。

 

……だったら何処かにマスターが居るはずなんだが……見当たらないな。

 

 

 

ま、いいか。その内会えるだろ。

 

 

 

骨骨を粉砕しながら進むとナニカの影に絡まれた。

 

ふむ、惜しいなぁ、元々は美人だったろうに。

 

美人のお誘いを断るのは無粋だが生憎と席は満席でね。

またのご来店をお願いします。

 

影は応えず、鎖を振るって攻撃してきた。

うぇい、怖い怖い。俺の周りにはどうも暴力的な女が多すぎるなぁ。

幸い避けられない程じゃない。ガン避けしながら考える…

鎖を使う英霊か……分からんな。

いやね、多少の知識はなんか入ってきたんだけどさ、どうもハッキリしないと言うか。

負ける事は無さそうだけど面倒臭いな。

 

 

まぁ、この場合俺がやる事は一つ。

三十六計逃げるにしかず。

散々煽って逃げ出した。

 

 

 

進んで行くと、懐かしい感覚に包まれる。

 

………これは……

 

 

 

間違いない。こいつは俺の………

 

 

 

何でこんな所に……やれやれ、無理させやがって。

 

 

 

感覚のまま進むと嬢ちゃんが二人、さっきの影____

ライダーに追われていた。あちゃぁ…あっこで始末しとくべきだったかな。

 

 

 

速いなぁ。後数秒で追い付くだろうか。

 

ま、そんなん許す訳も無いがね。

 

琉球空手に云う縮地に似た歩方を使用し、3歩でライダーに追い付く。

 

 

 

まぁまぁ、そんなに驚くなよ。

 

 

 

取り敢えずさ、俺の子孫(ガキ)に触れてるその手を退けな。

 

相手が女だろうと関係ない。顔に膝を入れて蹴り飛ばす。

 

手は抜かない。起き上がる影の顔を踏み砕きつつ心臓の位置を槍で叩き潰す。

英霊ってのは魔力で身体を構成してて、そのコアとなる霊核ってのがあるらしい。

つまりだ、切るなり突くなり潰すなり、どうにかすりゃ殺せるってワケだ。

なら余裕だね。いつもと同じだ。

 

 

さてと……ん?何でそんなに驚いてんだ?

 

 

 

あ~当たり前か。空から急に大男が降ってくるんだもんな。

 

まぁまぁ、そんな警戒すんなって。

 

 

 

『サーヴァント、バーサーカー。浅井長政だ。一応問おうか、アンタが俺のマスターかな?』

 

 

 

 

 

と、まぁ。取り敢えず自己紹介は済んだ。

 

オレンジ色の髪の女の子は立香ちゃん。多分こっちがマスター。

 

盾持ってる無駄にエロい子がマシュちゃん。

 

んー?マスター一人につきサーヴァント一騎なんじゃねぇの?

 

いやまぁ、この街とさっきのライダーを見るにどう足掻いても普通の聖杯戦争じゃなさそうだがね。

貧乏クジ引いたかなぁ…

 

ま、いいか。

 

ところで立香ちゃん。

 

親戚に織田とか、豊臣とか、徳川とか居ないかな?

あ、一応浅井もね?

分からない?そっかー。残念だ。

まぁ、間違いなく立香ちゃん俺の子孫だよ。

何せ俺をここに呼べるワケで?

そも召喚なんさ知るかっての。

聖遺物だかなんだか知らんが何故俺が俺の家族以外の為に戦わなきゃならん。

あほくさ。

 

 

 

「意外と英霊の人って俗っぽい………?」

 

「私も私の中の英霊像が崩れかけてきました…」

 

酷いなぁ、多分俺以外はもっとマトモだと思うよ?

俺はまぁ、狂戦士っぽいし、多少はね?

 

 

その後____

 

 

「何でマスターになってるの!?マスターになれるのは一流の魔術師だけ!」

 

知らんよ。魔術師の適性でもあったんじゃない?

 

「一体その子にどんな乱暴をしたの!?」

 

百合か何か?いやまぁ、魔力供給ってつまりそういう事らしいけどね。

男女は分かる。女女ならまぁ、大丈夫。

男男は辛そうだなぁ……

逸話が飛び交ってるけど俺ノンケだから。

流石に御遠慮したいね。

 

「そこのサーヴァント!余計な事考えてないかしら!?」

 

「アハハ、ソンナワケナイジャナイカ。ショチョウサンハオモシロイナー」

 

なんて察しのいい。

というか英霊として召喚されても今更に魔術ってのが存在するとは思わなんだ…

さっきから所長ちゃんが撃って来てるのが魔術って奴だろ?

まじゅつの ちからって すげー! 何かシビレる。

 

 

「何でガンドが効かないのよ!!!」

 

知らんがな。狂戦士には令呪とかも効きが悪いらしいし、その関係かな?

よく分からんよ、魔術ってのは。(キャスター適性有り。)

ま、とにかくカルデアとやらとの通信をさっさと繋げようぜ?

情報は力だよ!所長ちゃん!

 

 

 

 

『ー47人全員が危篤状態ー……』『すぐさま冷凍状態に移行しなさい!』

 

何やら荒れてるねぇ。

怖い怖い。

触らぬ神に祟りなしってね。離れてよ。

 

ん?あの薄紫の髪は……

 

 

 

「よぉ、マシュちゃん。長政だ。散歩しようと思ってたんだ、付き合わないか?」

 

何か思い悩むよぅじゃあない?

大丈夫か、マシュちゃん?

 

「いえ、大した事じゃないのですが………私、宝具が使えないんです。」

 

ふむ、宝具ねぇ。

別にいいんじゃない?だからどうしたってね。

 

「ですが…私に宿った英霊に見合うモノになりたいんです。」

 

成程ねぇ、若さかな。

でもよ、若いのにそんなに気負っちゃ、疲れちまうぜ?

リラックスリラックス。もっとのんびり行こうや。

まだまだ時間はたっぷりあんだろ?

 

「…………ッ……!!!」

 

oh………これはもしかしなくてもやらかしましたね?

 

あー…何だ、事情を知らなかったとはいえ、配慮に欠けた問いだった。

申し訳無い、マシュちゃん。

 

「いえ…いいんです。というか、気にならないんですか?英霊でも人間でも無い私が。」

 

ん~いや全然。

……誰だって話したく無い事の一つや二つ、有るもんな。

だったら聞かんさ、聞く理由にもならないしな。

 

「……やっぱり、長政さんは英雄と呼ばれるには相応しいですよ。

その言葉が言えないからこそ、誰もが英雄になれないんです。」

 

「…成程ねぇ。マシュちゃんよ、それは一理あるかもな。でもよぉ、俺が英雄?ハハッ、冗談だろ。いいかよマシュちゃん、どんな理由であれ人殺しが正当化されることはない、正当化される時代もないのさ。 」

 

確かに永くない生命かも知れない___だが、戦わずとも生きられる人生。

殺さなくたって何かを守れる時代。

最高じゃねぇかよ。

 

 

 

ま、今は戦うしか無いのかもしんないがな。

 

「マースターちゃーん!所長ちゃーんー!お客さんおいでなすったぜー!!!」

 

ま、悩みに悩みな。若者の特権さね。

で、面倒になったらこうやって八つ当たりするに限る。

 

 

「さぁて、折角の敵さんだ。刺激的にやろうぜ。」

 

 

 

 




古王と化した夜叉君。


本能寺編のカルデアはイベント関連の短編とかで使う予定です。
つまり無駄にはならない。いいね?
意地でもこのまま使って欲しい…という人はお声かけ下さい。
尤もその場合1.5章スタートになっちゃいますが。


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人理の盾

君の魂の中にある英雄を放棄してはならぬ。 ニーチェ


メンドクセェ!!!

アサシンとランサー。

どっちも厄介だがランサーから目を離しゃ、マシュちゃんが押し切られる。

かと言ってアサシンをほっぽくワケにもなぁ。マスターちゃんと所長ちゃんが危ねぇ。

 

火力が足りんなぁ。後手に回るのは良くない流れだ。

負けやしないが長引いちゃ面倒なこった。

 

後一人火力担当を……

メタ的にはセイバーかキャスター(相性有利な奴)を……

その時、火球がアサシンを弾き飛ばした。

 

どうやらキャスターのようだ。協力してくれると。

正直有り難い。手数が足りねぇからな。

 

 

 

 

かくして、アサシンとランサーを仕留めた俺達。

キャスターとは取り敢えずの協力関係になった。

取り敢えずってのは完全に信用する訳にも行かないからな。

 

「おっ、アンタ。いい槍だな!貸してくんねぇか!?」

 

ん?ああ、構わんよ。

 

「サンキュ!……って重ッ!!!日本の槍か。随分と面白い作りだなぁ!」

 

突けば槍、払えば薙刀、引けば鎌……って言うらしいぜ。

正直な所柄が木製の奴とか折れそうだがな。

俺は結構薙ぎ払うモンだから柄は改良済み(総鋼鉄製)なんだが。

………アンタも中々構えが様になってんな。

成程、最適性はランサーと見た。違うか?

 

「おうよ。だがなぁ、この姿じゃ筋力がな…」

 

基本的にキャスターってのは筋力が低いらしいしな。仕方ねぇよ。

 

????「御仏の加護見せてあげる!でぇーい!『五行山・釈迦如来掌』!!!」

 

ウッ、頭が………何だ今のは………

 

 

 

 

なあ、キャスター。提案があんだが…一枚噛まねぇか?

マシュちゃんの事なんだが。

 

「おっ、何だ何だ?…………成程、任せな!」

 

 

 

 

 

 

 

「マシュちゃ~ん!マスターちゃ~ん!ちょっとこっち来てくれ!」

 

「どうしたの長政さん?キャスターも。」

 

うん、まぁまぁな広さだ。うんうん。動きやすくていいねぇ。

 

刹那、長政の姿が掻き消える。

否、人間には消えたように映った速度で()()()()()切りかかる。

凶刃が立香に命中する直前で何とか反応したマシュの盾が刀を弾き返す。

 

「何をするんですか!?止めて下さい長政さん!」

 

悪くない反応だ、いいね。

じゃ、続けようか。

 

そう言うと長政は返す手に持つ槍を叩き付け、マシュを怯ませるとそのまま盾を踏み付けて跳躍。

マシュを飛び越えて立香を直接狙う。

辛くも振り返る事に成功したマシュが立香を巻き込みながら回避し事なきを得た。

が、回避の際マシュは腹部に蹴りを喰らい、呻き声を上げる。

 

「マシュ!止めて!止めてよ長政さん!」

 

悪いねマスターちゃん、そういうワケにも行かないんだよ。

 

さてと、マシュちゃん……いや、マシュ・キリエライト。構えな。

お前が本当に英霊に相応しくなりたいと言うのなら、

お前が本当にマスターを守りたいと言うのなら。

見せてみな、お前の覚悟をな。

 

苦悶の表情を浮かべながらマシュは立ち上がる。

 

………良いぞ、そうこなくっちゃな。

 

 

 

 

数分後、マシュはボロボロになりながらも立ち続けていた。

 

「……もう止めてよ!マシュを傷付けないで!」

 

ふぅん?だったらお前が代わりに受けるか?

 

「ッ………まだです!まだ倒れません!先輩は、わたしが守ります!」

 

よく言った。ならコイツを受けきってみろ。

 

第二宝具解放。

 

完全武装(オールラウンダー)』とでも名付けるかな。

ダサい?吉に付けさせるよかマシだろ。

 

にしても、この街戦争でもあったんかね?

普通に戦闘機が落ちてるよ。勿体ない。

ま、気兼ねなく使わせてもらうかな。

 

戦闘機の格納庫を破壊して中の武装を引きづり出す。

 

JM61A1。

 

流石に手持ちで使うのは初めてだがまぁ、撃てりゃ問題無ぇ。

さあてと、俺が言えた口じゃないけど、

死ぬなよ。

 

ハハハハハハハハハハ!!!!!!

 

 

 

射撃音……というより重厚な芝刈り機のような音が迫る。

もし自分が防げなくば、一般人である立香はひとたまりもないだろう。

 

(守らないと……使わないと、みんな死んでしまう、偽物でもいい、今だけでもいい。

わたしが、わたしがちゃんと使わないとみんな死んでしまう____!)

 

「ああ___あぁああ!!!!!」

 

 

 

………少女の宝具は主を守りきり、確かに宝具を防ぎ切った。

魔力の消費で倒れ込む少女と、慌てて支える主の姿を見て、

 

「やるじゃないの、嬢ちゃん。ちょーっと時間かかったがな!ハハハハ!」

 

にこやかに微笑んだのだった。

 

 

 

 




話は進む、されどお気に入りは減る。

本編知らない人は厳しいよねこの書き方。
どうしよう。


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一時休憩

更新キツイのう。

4章から先は思いつくのになぁ。


マシュちゃんが目を覚ました。

 

「良お~~~~しよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしいい子だマシュちゃん!お前なら出来ると信じてたぜ!いやぁ、良かった良かった!」

 

本当に良かった、もし死んだらどうしようって俺ァ心配で心配で。

あ、キャスターもアリガトな。保護のルーンかけっぱだったお陰で全力を出せた。

大丈夫か?もう立てるか?

 

「もうやめて長政さん!マシュの体力はもう0よ!!!」

 

ん?何で?俺がマシュちゃんに何か手を出すと?

冗談キツイぜ、もう正直いっぱいいっぱいだ。

そもそもマシュちゃんもマスターちゃんも俺からしたら娘みたいなもんなんだよ。

ほれ、頭を出しなさい。

狼狽えるマスターちゃんとオドオドするマシュちゃんをわしゃわしゃと撫でる。

よく茶々達もこうして撫でてやったなぁ。

アイツらも英霊になってりゃまた会えるんだが。

 

さて!マシュちゃんの悩みも解決したし、出発しますかぁ!

……おっと、何か不満そうね。所長ちゃん。一人だけ蚊帳の外で寂しかったとか?

 

「違うわよ!何を言ってるのかしら……ったく…………」

 

………まぁ、話さんでもいいさ。

二人と同じようにわしゃわしゃと頭を撫でる。

何すんのよ!とキレられたが、まあ仕方ないだろ?

そんな寂しそうな顔されちゃ、ほっとけないんだよ。

 

 

 

道が長いでござる………休憩しようぜマスター。

準備万端だって?嘘つけ、顔色も悪いからな。

お茶ー!茶を持ってこーい!

 

さて、お加減は如何かなマスター?

 

「美味しい…………!?」

「何故紅茶の入れ方を知っているのでしょう………?」

 

いや、一応紅茶は昔から輸入してるからね?

たまにキメすぎてヤバいもの作る要因になるけど。

所長さんもお代わり如何かな?

 

「1杯で充分!そもそも私は珈琲派と心得なさい!」

 

成程、じゃ今度会えたら最高に美味い珈琲を入れてやろう。

 

「じゃ、今からどう批判するかゆっくり考えさせてもらうわ。」

 

上等だよ、ハハッ。エスプレッソでいいな?

 

 

 

「所長と長政さんが一触即発です………!」

 

「なんで仲良くできないかな。もう。」

 

「いや寧ろありゃもはや仲良いんじゃねぇか?」

 

 

 

いや、ここは一周回ってマンダリンを呑ませるとか……ッ!?

伏せろ所長!

 

「ふぎゃあ。何すんのよ!」

 

俺の下で文句を言う所長を抱き抱えたまま離脱する。

 

弓か。

 

「大事なアフタヌーンティーを邪魔するたぁ、無粋な奴だなぁオイ!」

 

射手は二十時方向か。

 

よし、所長ちゃん。しっかり着地しろよ!

 

「へ?………ええええぇ!?」

 

所長ちゃんを放り投げて安全圏に逃がしつつ射手の第二射を凌ぐ。

見えた。

矢をつがえ、弓を構える弓兵を狙撃する。

 

チッ…避けられたか。

距離が開きすぎだ。

お茶会は終いだ!洞窟の中まで走るぞ!

 

 

中にも何か居るらしいが、そっちとかち合わせるワケにも行くまい。

キャスター。頼んだぜ。

 

 

 

分からない。何も分からない。

だが、私は……俺は、彼女を守らなくてはならない。

故に、障害を排除する。

たとえ相手が歴戦の英霊でも。

 

殺気。即座に離脱。

先程まで立っていた場所が砕け散る。

これが弓の一撃だと言うのだから笑わせる。

姿を現したのは狂戦士の英霊。

成程。強いな。

私の数倍は修羅場を超えてきたのだろう。

 

「良い腕だった。時代が時代なら部下に欲しかったぜ。」

 

「光栄だな。かの英霊に認められるとは。」

 

だが、関係無い。

何時だって自らより強大な英霊に向かってきた。

今更恐怖は無い。

 

「名は?」

 

「忘れた。守護者とでも呼んでくれ。」

 

「良かろう、守護者。…我、織田信長が盟友、浅井長政也。」

 

英霊の、いや、『浅井長政』の目付きが変わる。

双剣を構え、しっかりと相手を見据える。

本物に贋作(フェイカー)の意地を見せてやろう。

 

 

 

 

 

 

成程。良い目をしてやがる。

惜しいな、時と場合が噛み合えば、部下に欲しかったってのにな。

弓兵なのに双剣か。面白い。

 

「オーケー。いざ、参る。」

 

英霊と守護者の戦いが始まった。

お互いの守る物の為に。

 




メタルギアライジング面白かった。


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夢幻の如く

序章は一番難しい……


切り結び、打ち払う。

矢を射り、駆ける。

戦い始めてから数分。

気付いた。この守護者の戦い方は、俺に似ている。

多数の武器をそれなりに修め、状況に合わせて切り替える。

実によく似ている技術だ。

 

だが、

戦場とは、技術だけて生き残れるものではない。

 

槍を回転させ、砂を巻き上げる。

それに気を取られた瞬間左から抜いた打刀を振るう。

かすり傷で避けられたが距離は詰まった。

そのまま足を蹴りつけ体制を崩すと組みながら投げ落とす。

組み打ちは武士の嗜みってね。頭から落としたがまだ元気の有る守護者。

丈夫だねぇ。良い事だ。

力いっぱい踏み付ける。

 

「ぐぁは!?ッ……!!!」

 

おお、よく返した。偉いぞ。

 

だが、まだまだ。

さっき組み付いた時に引っ掛けといた紐を引き、引き寄せつつ切り付け、刺し穿つ。

浅いな。ハハッ。

紐を巻き取りながら振るい、マグロの一本釣りのように叩きつける。

フィーッシュ!!!

 

「が!?あ゙ぐげば!?グッ!」

 

おお、これも何とか凌ぐか。

いいねぇ。楽しくなってきたよ。

 

これがサーヴァント。これが狂戦士か。

さっきの狙撃。俺と所長ちゃんを狙ったものだった。

それならまだいい。避けられたしね。

問題はだよ、それを俺の家族に向ける可能性があったって事だよな?

 

ハハハハハ。それだけで万死に値する。そう思える。

成程。ぶっ飛んでんな。これが狂戦士か。

だが、それがいい。

 

「構えろ守護者。お前の全力でな。」

 

柄じゃないが、真正面からぶち抜いてやるよ。

 

 

 

守護者の詠唱が終わる。世界が書き換えられて行く。

 

草一つ生えない寂しい砂漠に、無数の剣が刺さっている。

成程。こいつがお前の力か。面白れぇ。

大量の剣が、剣が迫ってくる。

そんな状況においても俺は笑い続けた。

上等だよ。

 

「我が進むは鬼の道。血濡れて怨嗟の積もる果て、神仏さえ斬り喰らい。」

 

さらに剣が迫る。

 

「かくして鬼は憎悪に灼け、掠れた彼方を夢想する。」

 

そして、身体に刃が突き立てられる瞬間、

 

「たといその場に至りて我が身滅べども、我が王が為の道を拓こう。…『王が為、覇道進め夜叉』。」

 

全ての剣を、否、その世界(固有結界)さえ斬り捨てたのだった。

 

「何だと!?ッァガ!?!?」

 

驚愕に目を見開く守護者を全身全霊の右ストレートで殴り倒す。

これはもう起き上がれんだろ。

 

お前は強かったよ、坊主。

だがな?何を守るのか、その為に自分の全てを捨てられるのか。

お前には覚悟が足りなかったな。

守ると決めたら、全部捨てる覚悟くらい見せてみろっての。

 

()()俺の勝ちだな。

 

 

 

 

 

よう!マスターちゃん!そっちも終わったか?

ん?何だそのオッサン。

 

「いや―――いや、いや、助けて、誰か助けて! わた、わたし、こんなところで死にたくない!

 だってまだ褒められてない……! 誰も、わたしを認めてくれていないじゃない……!

 どうして!? どうしてこんなコトばっかりなの!?

 誰もわたしを評価してくれなかった! みんなわたしを嫌っていた!

 やだ、やめて、いやいやいやいやいやいやいや……! だってまだ何もしていない!

 生まれてからずっと、ただの一度も、誰にも認めてもらえなかったのに―――!」

 

………ふむ、中々に切羽詰まった状況と見た。

さて、と。

 

マスターちゃん、俺はどうすりゃいい?

奴を殺すか?それとも所長ちゃんを救うことを優先するか?

どっちもってのは多分無理だ、時間が無ぇ。

 

……だろうねぇ。そういうマスターちゃんの甘いとこ嫌いじゃないぜ。

 

鋼矢・神縫。ダッセェにも程があるが、ま、名は体を表すってね。

さぁさ、神様(神性持ち)はご退場くだせぇ。

 

レフ教授……長いな、おっさんを狙撃して身体ごと縫い合わせる。

 

「ぐぉ!?」

 

ヘイヘイヘイ、若い子に手を出すのは頂けないなぁ。

通報されちゃうよ?ま、その前に俺が潰すけどね。

 

「成程、この先はブラックホールもとい太陽か。そりゃ、いい事を聞いた。」

 

いやぁ、日頃から人々の救済お疲れ様ですカミサマ様。

 

 

 

 

身体をお休めになるのに少し旅行でも如何か?

 

「あ、ほぃーっと!」

 

「ナ!?あ、グァァァァァァァ………!?」

 

行ってらっしゃーい。

 

 

よし、悪は去った。(大本営発表)

でもまだ問題がある感じだろ?

 

「所長の身体が……カクカクシカジカ」

 

シカクイムーブ ……成程ね。

 

そりゃ不味い。どうやっても生きて帰れないじゃねえか。

ん~……所長ちゃん。

 

「何よ!笑うなら、笑いなさいよ!う、うぅぅ…」

 

泣くな、泣くなって。よーしよしよし。ほら、落ち着いたか?

………生きたいか?

 

「へ?」

 

この先、生きていた方が辛いことがあるかもしんないが、それでも生きたいか?

 

「……私は…」

 

……本当に生きたいなら、生きたいと言ってみろ。

 

「……わ…たし……は………」

 

言えッ!

 

「わたし、もっと色んな事を知りたい!皆に認めて欲しい!だから、だからッ…」

 

「わたし、いきたいよ!たすけてよ!」

 

 

 

…よく言った!なら俺も覚悟を決めないとね。

マスターちゃん。その令呪全部で俺に命じろ、

『所長ちゃんを救え』ってな。

ん?どうやるのかって?ま、それは後々。

良いからやれ!

 

「令呪を持って命ずる!バーサーカー!所長を救って!」

 

ハハッ。了解ィ!!!

じゃ、所長ちゃん。ちょっと失礼。

 

「ふぇ?」

 

ズキュゥゥゥン!!!

 

「!?!?!?」////

 

所長ちゃんの魔力を少し貰い、令呪のバックアップで無理矢理発動する。

所長ちゃんの身体が一瞬輝き___

 

『!?どういう事なんだ!?所長の身体だ!傷一つ無い!』

 

やったぜ。所長ちゃんの身体を離す。

 

「ッ~!!!ッ~!!!」ペシペシ

……痛い痛い、そんなに叩くなっての。仕方ないだろ?

死ぬよりマシだって割り切ってくれ。

これで全員揃って戻れるな。うんうん。大団円が一番だな。

 

足先から灰のように消えて行く。

成程ね。所長ちゃんは燃え尽きて死んだのか。

辛かったな。よしよし。

 

「え…どういう事……?」

 

俺自身の意思、対象の魔力、令呪三画の行使。

 

この三つを重ねて初めて可能な俺の能力。

ま、カッコ良く言ってるが名前さえ無いタダの身代わり自爆宝具さ。

所長ちゃんが焼け死んだ、という事実を俺に上書きした。

 

「そんな……そんなのって……」

 

おいおい泣くなよ。せっかく顔に恵まれたのに台無しだぜ?

ほら笑え!笑ってられるのが一番だからな。ハハッ!

お、お前らも退去が始まったか。

…じゃ、俺の孫の孫の幾つか先の子孫よ。

お前の旅はこれからもっと激しくなるだろうが、

 

そこまで言うと長政は顔を綻ばせ…

()()()。お前ら生者にはその権利と義務があるんだからな。

満面の笑みを浮かべながら言った。

 

皆の身体が粒子になりかけ、俺の身体は灰のように霧散しつつある中、

 

「……うん、ありがとう、長政さん。私、頑張るよ!」

 

…ほう、良い目だ。正直俺に似ているとこが残ってるのは嬉しいやら悲しいやら。

ま、いいか。

 

「困ったら呼んでくれよ?何時でも駆け付けてやるさ。ハハハハ!」

そう言って三人を纏めて抱きしめる。まぁ、消えかけで多少不恰好だったが。

 

そうして俺の身体は散って行った。

英雄扱いってのはむつかしいが…

ま、俺達の生きた跡を見れた。

いやぁ、いい子達だったな。

 

ハハ…頑張れよ。

 




所長が救われた……!?

一方そのころ別世界にて。

「何か静かですねぇ~」

「そうだn!?ゴァア!?」団長withファイヤー

「何やってんだよ団長!」

「止まるんじゃねぇぞ…」キボウノハナー

狂化EX…彼は狂化の存在を感じさせない程には理性的だ。
だがつまり,それは生前からして狂っていたに過ぎず、
彼と親しくなればこそ、その異常性に気が付くだろう。
それは血と煙の中で確かに思い続けた唯一の感情。
家族への愛こそが彼の狂気そのもの。
故に彼と親しくなり、彼に家族と認められれば____



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兜菊

召喚編と次回のプロロ。
まとめたら丁度良い長さだったので。

兜菊はトリカブト。



「ん………?」

 

目が覚める。

 

手を開き……閉じる。

 

帰って………来た?

 

………まぁ、いいや。眠い。二度寝しよう。

 

「先輩!起きて下さい先輩!」

 

うるさいにゃぁ……すやぁ……

 

「先輩!?せーんーぱーいー!?」

 

わかった、分かったから。

そのマシュマロで潰すのは止めて。劣等感に喘ぎ苦しみそうだから。

 

おはよう、マシュ。

 

「!おはようございます!先輩!」

 

 

うう、寒い。お布団が恋しい…。

 

「駄目ですよ先輩、しっかりとドクターのカウンセリングを受けないと。」

 

分かったよマシュ。

 

 

 

「お、立香ちゃん!寝てる間にメディカルチェックはお終いだ。後は念の為カウンセリングをね?」

 

この人はドクターロマニ。胡散臭いって?私も思う。

 

「あれ?ドクター、所長は何処に?」

 

「ああ、マリーなら召喚室に行ったよ。医学的見地から見てもマリーの体は健康そのもの。

全くどうなっているのか正直分からない所なんだけどね…」

 

「所長が召喚室に?確か所長はマスター適性こそあれレイシフト適性は無い筈ですが…」

 

確かに、そんな話をレフ教授が話してた気がする……

 

「それがだね、あの特異点の一件でどうも適性を得たらしくてね。何とかレイシフトに耐えうると思うよ。」

 

 

 

 

 

「所長ー!所長ー!」

 

あの男…………何が呼ばれたら駆けつけるだ。

 

「あ!所長!あれ?所長ー?」

 

都合数十回の召喚。しかし出てくるのはぬいぐるみとゲテモノと寺に麻婆豆腐。

確かに聖遺物無しでの召喚というのは難度が高い。

だが然し、アレだけ言っといてこれか?

腹ただしい…本当に腹ただしい……

せめて触媒の一つでもあれば…

 

「?」

 

………………触媒発見!

ほら貴女あそこに立ってなさい!早く!

 

「ふぇあ!?ああああああああぁぁぁ…!!!」

 

マスター立香を引きづって召喚サークルに放り込む。

安全……かは分からないけどまぁ、大丈夫でしょう。

 

「ちょっと所長!?何をやっているんだい!?」

 

煩い!触媒を手に入れたのよ!

さぁラスト二回!次こそ…

 

「え、ちょ、……あばばばばばば!!!!!!」

 

「あー…まぁ、健康被害が出るとも思えないし、大丈夫かな?にしても意外だね、君がここまで執着するとは。」

 

うっさいわね。ただ戦力になりそうだから呼んだだけよ。

 

「………いやぁ、ついに所長にも春が…マリスビリーが聞いたら喜ぶだろうなぁ。」

 

 

「あばばばばばば………あれ?」

「おいおい!召喚したいのは分かるが触媒雑過ぎないか!?」

 

まぁ、つまり。それは現れた。

 

「ま、いいや。怪我ないか?立香ちゃん。さて、と。」

 

にこやかな笑みを浮かべながら。

 

「初めましてと言うべきか?それとも久しぶりと言うべきか?

……ハハハハッ!冗談だ、また、宜しく頼むぜマスター!」

 

 

 

 

あ、そういや、もう一回分召喚してた筈…また麻婆豆腐かしら……

 

「ん?……この気配は……まさか………」

 

 

「やーしゃーさーまー!!!!!!」

 

あれ?女の子の声?

可笑しい、カルデアにこんな小学生のような声が響くわけが……

 

「夜叉様ァァァ!!!!!!」ガバッ

 

「! 市ィィィ!!!!!」メキャァッ!!!って腰がぁぁぁあ!?」

 

 

…………どうやら一気に賑やかになりそうだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ここは、何処だ。

何だこの女は。

俺に命令するな。

俺は、かの武将⚫⚫の息子たる……グァハァ!?

何だ、これは。

俺が、僕じゃ無くなる!?

あ、あああ、

嫌だ。嫌だ。

まだ、まだ、私を認めてもらってないのに。

 

身体が、心が書き変わっていく。

嫌、嫌。

誰か、誰か助けて。

 

ア、アアアアガァ!!!

 

タスケテ、ダズゲデ……

 

 

父上…母上………

 

 

 

 

 

 

 

「随分と抵抗したじゃない!どうなってるのかしら!」

 

「ふむぅ、日ノ本の英霊というのはどうも意思が固くてよくない。

所詮駒に過ぎないというのに面倒な事ですなぁ。……おっと、お客人がお越しのようです。」

 

「まぁ、いいわ……さぁ、バーサーカー!全部、全部蹴散らしてしまいなさい!」

 

…………………………………

 

「ちょっと!?動かないじゃない!」

 

「可笑しいですなぁ、バーサク状態のバーサーカーなら敵と見るや即座に襲いかかってもおかしくないのですが。」

 

……………………………………

 

「動け、動けってんだよこのポンコツが!!!」

 

「これは失敗でしたかなぁ、もっと力のある彼の親を狙うべきでしたか。」

 

「チッ、どうかしら、息子がこの程度じゃたかが知れてるわ。」

 

………………………………ハ?

 

「所詮ちっぽけな島国の弱小英霊に過ぎな____ってキャア!!!」

 

……チチウエヲ、ハハウエヲ、バガにズルナァァァァ!!!

 

「いけません!バーサーカー!」

 

少女に襲いかかろうとしたバーサーカーをギョロ目の男が魔弾で弾き飛ばす。

飛ばされたバーサーカーは城からそのまま落下し、下の軍勢…フランス軍のど真ん中に落ちた。

 

何だ、お前達は。

ああ、そうか。

お前達も、俺の、僕の父上を、母上を馬鹿にするんだな。

だったら、殺してやる。

コロシテヤル!!!

 

「■■■■■■■■■■ァァァァァァ!!!!!!」

 

その姿はまるで鬼の様であった。

 

 




疲れた。

市ちゃん。アサシンで身長は134cm。並ぶと犯罪。(53cm差)

134cmってどのくらい?……ジャックちゃんくらい。
逮捕しないと…


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特異点

ようやく1章?先が…長い……


さてと。カルデアに来てから大体二週間。

目下の仕事はまぁこなした。

爆発で吹っ飛んだ箇所の修繕やら何やら。

土木仕事もよきかなよきかな。城の再建した時以来か。

壊す方が得意だからなぁ。

 

ダ・ヴィンチ女史、こいつは?

 

「ああ、それは私の工房に運び込んでくれたまえ。」

 

了解。にしてもアンタの性別はどうなってんだ?

 

「ふふふ、気になるかい?まぁ、身体は女性体とだけ言っておこう。見たい?」

 

ダヴィンチは上半身を屈め、胸を強調しながら聞いてきた。

いや、止めとこう。それに身体は…って事はな。

野郎とヤる趣味は無くてね。

 

「ほう?確か君は同性愛者という話もあったが…」

 

それについては…あー俺から話していいのか分からんから詳しく話せんが

違ぇってだけ言っとく。色々あんだよ。

 

「夜叉様ー差し入れですよー!」

 

おお、ありがとう市。

いやぁ、英霊になるのも悪かない。

市を膝の上に座らせてわしゃわしゃする。

市にも会えたなら茶々とか初にも会えっかな?

まぁ問題は全員グレる(復讐者)可能性がな。こう。

親としては複雑な気持ちなんだよね。

 

「ふむ……成程君は幼児性愛者(ロリコン)だったか。」

 

違ぇ…と言い切れないから言い返せねぇ。

幼児じゃないから。この子裳着過ぎてもこのくらいだから。

どうしても並ぶと犯罪だって?

それがどうした。愛する嫁さんと並ぶ為なら犯罪でも構わんよ。

 

「ふぇぇぇぁ…」

 

可愛い。すると…

 

「…もふもふ。」

 

よぉ、首輪付きィ。カルデアにいつから居たのか分からんこの毛玉。

聞いたら名前も無いらしいので俺が付けてやった。

市が首輪付きを抱えてる。ヤバイ可愛い。

 

だがまぁ、平和ってのは続かないモンで。

 

 

 

「これより第一特異点の攻略を開始します!」

 

後七個も特異点あるのかよ…キッツ…

作者も疲れちまうよ『辞めとけ』アッハイ。

 

編成…立香ちゃん、マシュちゃん組 所長、俺、市組。

 

正直戦力が偏り過ぎな気もするけど俺の第六感が立香ちゃんは大丈夫だと告げた。

なら大丈夫か。

……心配だから念の為これ持っとけ。

 

「何これ?ナイフ?」

 

そうだ。刃先にカルデアに残った幾つかの劇薬を塗ったくって

鞘の内側に毒入りの脱脂綿を仕込んである。

サーヴァントに効くかは分からんが対人、対獣なら有効な筈だ。もっとけ。

ん?死なないのかって?大丈夫大丈夫。

半年くらい馬鹿になってもらう程度しか仕込んでないから。

 

じゃ、行ってらっしゃい。気を付けろよ?

 

立香ちゃんや所長を見送り、一度図書館に籠る。

サーヴァントは一緒に行けないからな。

さてと、今回の特異点はフランスだったか。

なら出てくる敵サーヴァントも限られる。

フランス王家辺りは間違いないな。

シャルルマーニュやらなんやら神秘の高い時代の英雄ってのは厄介極まりない。

皆が皆神話みたいな伝説があってふざけてるよ。

後は一般兵の存在だな。危険なら殺しても良いが殺しすぎるなと。

まぁ、その辺はテキトーでもごり押せるか。

……このランスロットってのが出たらヤバそうだが…まぁピンポイントで召喚される事も無いだろ。

 

武器の整備も欠かさずする。

刀を磨き、弦の調子を確かめ、槍の留め金を締め直す。

鬼丸のワイヤーも緩んでら。鎧は…問題なく動く。完璧だ。

ん…召喚されるなこりゃ。市ー!市は準備できたか?

 

まぁ普通は非戦闘員の市を戦わせるなんでアレだが…

 

………………?

 

ねぇ、市。

 

「何ですか夜叉様!」

 

その服なに?

 

「忍び装束です!着るのは久しぶりですね!」

 

偶に思ってたけどやっぱりかー。

 

「???」ペカー

 

ああ、可愛ければもういいや。

…ハハッ。

 

俺の意識が飛んだのか、召喚によって一度視界がフェードアウトしたのか。

それを確認するすべはなかった。

 

 

 

人理定礎値C+
第一特異点

 

 

 

 

A.D.1431 邪竜百年戦争 オルレアン

救国の聖処女

 

 

 

 

 




一番下作るのに30分かかった。難しい………
フォウ君は出ません。


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百年戦争

_( _´ω`)_ツライム


…………ふむ。

どうしてこうなったか整理しよう。

 

装備を整えた。

召喚された。

落ちてる←イマココ

 

何でだ。

 

 

「うぇぇぇぇ!?」

 

あ、市。

空中で市を回収して着地に備える。

あれは立香ちゃん達か。

 

なんか絡まれてる。

トラブルばっかだ…というか。

 

「お前ら避けろォォォォッ!?」

 

そう言いながら俺はフランス兵の真上に落ちてったのだった。

 

 

 

 

「ッショ!!!」

フランス兵の一人を足場に着地……死んでないか。よかった。

 

「もふ。」シュタ

 

おい首輪付き、何故此処に居る。

お前着いてきちまったのか?

やれやれ、立香ちゃん達から離れんなよ?

 

「もふ。」ビシッ

 

あ、どうしたの皆?そんなビックリして?

 

『C'est quoi, ça!?(何だコイツは!?)』

 

え?何だって?(難聴系主人公)

 

『C'est un ennemi! Tuer!(敵だ!殺せ!)』

 

喧しいわ。日本語で話せ。

 

『くぁwせdrftgyふじこlp;@:「」!!!』

 

嘘嘘、冗談だっての。えーと、フランス語だから…

 

『Désolé.I une mauvaise éducation.(失礼。育ちが悪いもので。)』

 

「「「!?」」」

 

「わぁ、夜叉様凄いです!」

 

南蛮と貿易するのに言葉は必須ってね。

吉は勉強嫌いだったけど俺はまぁ、文武両道しないと生き残れなかったから。

 

『……………………』

 

『Si ça ne vous dérange pas.Pouvez-vous me dire ce qui se passe?

(不躾な頼みだが、もし宜しければ何が起こってるのお聞き出来ますか?)』

 

『………………。…………!』

 

『C'est,due.……merci beaucoup.Au revoir!(成程、それは気の毒に。ありがとう、ではサヨナラ。)』

 

 

………あー疲れた。サーヴァントは言葉が自動翻訳される筈なんだがな。

上手く効いて無いのか?

 

『驚いたな!日本の英霊が海外の言語を話せるなんて!』

 

驚く程か?俺たちは昔っから南蛮人と貿易してんだよ。

その為に勉強くらいするさ。

……それにやけに早く覚えられたしな。

 

どうも王様はもうおっちんだらしいぜ?

何でも魔女、ジャンヌ・ダルクにやられたとか。

俺は一応本で読んだが……魔女?

確かジャンヌ・ダルクってのは聖女じゃなかったか?

 

『………いや、この時代はジャンヌ・ダルクが処刑された直後だ。今だ彼女が魔女とされてもおかしくは無い。』

 

成程ね。

濡れ衣着せて焼き殺したんだったか。

いやぁ、何だが親近感湧くなぁ、いつの時代、どんな国でも人って生き物がやる事は変わらない。

弱く、醜く、腹黒い。その癖力に屈するを良しとせず、被害者面をして英雄と呼ばれる者に助けを乞う。

助けが間に合えば『もっと早く来い』間に合わなきゃ『何の為に居るのか』と喚き散らす。

そして戦いが終わり、英雄が要らなくなれば___正義の名の元に罪人として処刑するのさ。

ハハハッ、愚かだ。いやぁ、本当に。

 

「えっと…長政さん。大丈夫?」

 

ああ、大丈夫、大丈夫だ立香ちゃん。

ちょっと色々思い出してな。

 

『ッ!!!おい!!!アンタらも逃げろ!翼竜だ!』

 

ハァ?翼竜だぁ?バカ言うな、そんなのがいる訳無いだろファンタジーやメルヘンじゃあるまいし………

 

………………

 

わぁい。翼竜だぁ。

 

どうしようか。逃げる?

……市ちゃんなにしてるの。

 

「この鉤爪で飛び乗ろうかと…」

 

はいはい。危ないから止そうね。

そんな顔しないの。ヨシヨシ。

ああ、うちの嫁さん可愛いぃ。

 

「こんな!所で!イチャつかないで!くれるかしら!」

 

ゴメン所長。でもなぁ……あ、市。その鉤爪貸して?ありがと。

 

鉤爪を振り回しながら一番低空の翼竜を狙い、投合して捉える。

そのまま腰を入れて地面に叩き付ける。フィーッシュ!!!

 

「兵たちは水を被りなさい!早く!」

 

『おおう!サーヴァントだ。しかし反応が薄いな…彼女は…』

 

「そこの貴方!武器を取って戦って下さい!」

 

「お前は………」

 

「早く!」

 

 

「「「………魔女だ!魔女が出たぞ!」」」

 

「ッ………………!!!」

 

…どうやらワケありみたいだが。マスター達に問おうか、どうする?

恩を売っとくのも良さげだが?

 

「ここですごすご逃げられる訳ないでしょ!バーサーカー!」

「お願い!マシュ!」

 

了解。じゃ先に行くぜ。

 

目の前のサーヴァントの背後から強襲した赤い翼竜を大太刀で叩き落とし、

そのまま首を断ち切る。

 

「あなたがたは!?」

 

「話は後だ嬢ちゃん。サーヴァントバーサーカー。故あって加勢するぜ。」

「同じくアサシンです!助太刀致します!」

まぁ、忍者刀(ソレ)は太刀なのか微妙だけどね。

 




戦国編では掘り下げなかったですがこの夫婦(バカップル)は常にこんな感じです。


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聖女

原作見てからじゃないと分からないところが多いので注意。

Twitter作ってくれと要望があったので開きました。
質問、ご意見、文句など直接送りたい方はご利用下さい。
後誰か市ちゃん書いてくれませんか……?
友達に頼んでばかりなの申し訳無い気がしたんですよね。


最後に残るは黒い翼竜一体。

市!

 

「はい!」

 

俺が番えた矢の上に飛び乗った市が翼竜の背に登る。

そのまま矢は片方の翼を穿ち____

 

「ゴメンなさい。少し痛いですよ!」

 

市がもう一方を切り裂く。

そして墜落する翼竜。

 

『Gyaaooo!?』

 

ナイスだ。

 

太刀を下段から振り上げた一閃。

派手さは無く、されど確実に首を絶ち落とした。

 

そしてそのまま市を回収する。

ありがと市。

市の頭をわしゃわしゃする。

どうも初めて会った時の事を思い出すらしく撫でるというよりはわしゃわしゃすると喜ぶ。

 

「ちょっと!いいかしら!」

 

……ああ、すまん、ちょっとトリップしてた。

 

というか所長ちゃんの当たりが強い……俺なんかした?

 

そんな事より。怪我ないか嬢ちゃん。

 

「え、あ、はい。大丈夫です。貴方方は…「消えろ!この魔女め!」

 

あ?何だお前ら。助けて貰っといてそれか?

 

「貴様らも魔女の仲間なんだろう!?消えろ!消えてしまえ!」

 

何だとテメェ…「帰れ!かえれ!」石!?

上を見ると城壁の上から何人もの人々が石を投げてきた…子供も居る。

 

「彼らの前では何ですので少し、良いですか?」

 

だ、そうだが…ッ!!!立香!!!

 

「うっ……!!!」

 

石が。大丈夫か!?

 

「少し血が出ています…!ここは引きましょう。」

 

……チッ……俺たちは砦を後にした。

俺達の後ろ姿に砦からは歓声が聞こえる。

………ああ、ムカつくな。

だが、これ以上立香ちゃんを傷付けさせるワケにもいくまい。

 

俺たちは近場の森で嬢ちゃん…サーヴァントと話した。

どうやらこの嬢ちゃんこそが騒動の魔女、ジャンヌ・ダルクらしい。

しかし、それは彼女であって彼女ではないと。

成程…この時代にジャンヌ・ダルクが二人呼ばれ、片割れは何故か悪行を為してるってか。

道理で砦の奴らもあんなに喚くわけだ。

立香ちゃん、大丈夫か?

一応止血はした。包帯も巻いた。消毒もした。

この時代だから敗血症とか破傷風が怖いんだよな…

 

「心配しすぎだよ。」

 

とはいえ、お前は俺の子孫な訳でな。

しかも市を呼べたって事は俺と市の直系に当たるんだぜ?

そりゃ大事にするさ。

 

「痛いの痛いの飛んで行けー!」

 

追記-うちの嫁さんはやっぱり可愛い。

 

 

 

手に入れた情報を合わせると

1.王は死んだ。

2.ジャンヌ・ダルクは2人居る。

3.片割れ…邪ンヌとでも呼ぶか、は何故か竜を操れる。

 

こう並ぶと厄介なモンだな。

取り敢えず…どうする?

 

成程、オルレアンの方に向かうのか。賛成だ。

情報は大事だからね。

 

だが、今日はここで終わりだ。

もう夕暮れ。野営の準備をするぜ。

 

 

 

 

草木も眠る丑三つアワー。……いや、冗談だ。

皆寝静まったか。よし。

市を抱きしめて眠る立香ちゃんの頬を撫でる。

ゴメンな。守れなくて。

「もふ。」

よお、首輪付き。ちょっと仕事だ。付き合わないか?

「もふ。」ビシッ

 

 

 

 

 

「おっはよう立香ちゃん!」

 

朝、今だ寝ぼける立香ちゃんに声を掛ける。

そろそろ飯だぜ?

ああ、聖女ちゃんに報告が。

あの砦……滅んだみたいだな。

まぁ、仕方あるまい。こっちの忠告も聞かんとしたからなぁ。

朝一で見てきたが酷いもんだった。

焼かれ、刻まれ、抉られ。

どうした聖女ちゃん。そんなに悲しいか?

 

気持ちは分かるが、諦めな。

戦場ってのはまず馬鹿が死ぬ。

次に善人が死に、勇敢な奴が死ぬ。

生き残るのは強かで、賢く、誰よりも臆病で悪どく諦めの悪い奴だけだ。

奴らにゃ、賢さが足りなかったのさ。ハハッ。

 

 

 




皆忘れてないか?こいつ狂化EXなんだぜ?

(IFルート)(本当にやったかどうかは皆さんのご想像にお任せします。)

「何者だ貴様、夜分の立ち入りは禁」グシャ

I'm thinker…とぅとぅとぅ~

表門、裏門、隠しトビラ。
全部を封鎖して逃げ道を潰した。
さて、殺りますか。

I'm shooter…とぅとぅとぅ~

中の居住区を焼き払い、逃げ惑う人々を切り捨てる。
一人として逃がす気は無い。
ハハハハハ。

I'm thinker. 私は我が子孫の行く末を鑑みるもの。
これで二百程殺した。
I'm shorter.私は我が子孫の敵を討つもの。
四百、六百、八百。


………I'm sinker.私は沈む者。

「どうか!どうか子供達だけでもたすけ
これで千は殺した。


我が子孫が為に沈み行く者なり。



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黒聖女

ストーリー忘れ気味の為見ながら書いてます。


……………こいつは酷ぇな。

さっきの砦とは違う___五千は住んでいたと思われる街。

そいつが燃えていた。

 

「ッあ___あ、助け、助けないと。助け。」

 

不味いな。聖女ちゃんが限界だ。

この子は凄く強い心を持っている。だが、

如何せん()()()()()。この事案も、全部が自分のせいだと思っている。

………立香ちゃん達は聖女ちゃんと少しのんびり来てくれ。

俺と市の方が早い。

 

「……分かった。気をつけてね。」「……………………」

 

 

 

これは無理だな。生存者は間違い無くいない。

一帯見るや死体と死体漁りの翼竜だけ。

市と念の為に翼竜を全滅させておく。

どうだった?そっちは。

市は悲しげに首を振る。

そうか……こっちは…いや、誰も居なかった。

少なくとも()()()()()はな。

 

 

 

立香ちゃんらと合流した。幸い建物はそこそこ使えるのが残っていたのでそこを拠点とする。

辛いか。聖女ちゃん。

 

「……どうして、どうしてこんな事が出来るのでしょうか。」

 

………人ってのは皆がみーんなアンタみたいに強く無ぇし、朗らかになっても居られないんだよ。

コイツが考えてるのは復讐だ。ただ、それ一つだけ。

全てを焼き尽くす程激しい憎悪、でなきゃ、ただの狂人だね。

目を閉じて自嘲するように笑う。

怒りを、憎悪を、復讐を、無駄だと、不毛だとアンタら聖人(お花畑)は言うんだろうな。

 

「そんな事は………」

 

だがな、当人からしたらそんな残酷な事は無い。

ならこの怒りは?この苦しみは?この悲しみを何処にぶつけたら良いのか?

ああ、憎たらしや、ああ、恨めしや。奴らに報いを。これ以上の苦しみを。

だからこそ俺達はf⚪ckf⚪ck(糞が、畜生が。)って喚きながら死ぬんだぜ?

まぁ結局…アンタらは正しい。復讐は何も産まねぇ。強いて言うなら新たな復讐だけだな。

だがなぁ、燃やし尽くしたその先に、灰が残るなら。灰が新たなる火種になるなら。

灰まで灼き尽くすしかないんだよ。そうすれば、否、それだけが消す唯一の方法なのさ。

 

……遠い記憶の果て。自分じゃない自分を見る。

蔑まれ、嘲笑われ、凌辱され、存在を冒涜されたソレ。

ああ、何故俺はこんな目に。ただ、守りたかっただけなのに。

悲しい。苦しい。辛い。恨めしい。憎い。

ああ、こんな事なら。こんなに憎たらしいなら。

全て燃え尽きてしまえばいいのに。

そう思った自分は、きっと何処かに居たのだろう。

自らと違う選択をし、結果として復讐心に囚われた自分。

それを幻視した長政だからこそ。

もう一人のジャンヌ・ダルクの行為を理解できた。とも言える。

 

『!!!敵性サーヴァントの反応だ!それも複数!不味い、不味いぞ!』

 

「複数!?どうなっているの!?」

 

『分からない、分からない!だけど不味い!数で敵わないなら勝てる訳が無い!とにかく逃げるんだ!』

 

間に合わんな。見えたぜ。

 

そこに降り立ったのは、ジャンヌと瓜二つの外見をした…されど真っ黒なジャンヌ・ダルクであった。

 

 

 

 

「____なんて、こと。まさか、まさかこんな事が起きるなんて。」

 

「「「______」」」

 

「ねえ。お願い、だれか私の頭に水をかけてちょうだい。まずいの。やばいの。本気でおかしくなりそうなの。」

 

「だって____」

 

「それぐらいしないと、あんまりにも滑稽で笑い死んでしまいそう!」

 

「ほら見てよジル!あの哀れな小娘を!ああ、本当___こんな小娘(わたし)

にすがるしかなかった国とかネズミの国にも劣っていたのね!」

 

「貴女は……貴女は、誰ですか!?」

 

何を今更。聖女ちゃん本人だよ。ちょっと最後ににオルタ(別側面)って付くけどね。

随分と歪んだ嬢ちゃんだなぁ。

いや、嬢ちゃんと言うのにも値しない贋作ってところか?

 

「…………何よアンタ。」

 

おっと、これはこれは。お初にお目に掛かります。縁あってカルデアに助力致すバー・サーカーと申します。

 

「偽名使うのヘタクソなのアナタ!?もう少し捻りなさいよ!」

 

所長ちゃんそんなに怒んないでっての。

 

「………バーサーク・ランサー、バーサーク・アサシン。その男を始末なさい。

雑魚ばかりでそろそれ飽きたところでしょう?喜びなさい、彼は強者です。」

 

ハハハ。強者なんてまさかぁ。僕は平和を好むただの善人ですよ?

 

ハハッ…殺意を消したままの笑顔で切りかかる…防ぐか。

 

「何だよ、案外やるじゃねぇか槍のオッサン。」

 

コッチの方が強い。横の女も大概だが。

 

ジャンヌ!マシュ!マスターを守りながらこの年増を始末しろ!

この槍使いは俺が貰うぜ!

 

「とし、ま?年増ですっ……て?」

 

「クハハハハ、言われてしまってはなぁ。まぁ良いではないか。貴女好みの若い女子ではないか。」

 

……会話から察するに二人とも人喰いの化け物か。

良いね。

 

さて、化け物退治と参りますかね。ハハッ。

 




話長くなるなぁ。
こっちの世界の長政君は一定の確率で夜叉君になる可能性を孕んでいます。

遅ればせながら、良いお年を!


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竜殺し

あけましておめでとうございます!
今年も宜しく御願い致します!


新年サービス連日投稿!
さらば書きだめよ!


殺った。

そう確信した一撃は防がれる。

相手の返す一撃を防ぎつつ切り結ぶ。

強い。かなり場馴れしてやがる。

 

「……強えぇなぁ、アンタ。意外だよ。アンタの方がよっぽどあの黒聖女より強そうなのに。」

 

「貴様こそ。良くぞ後ろのを庇いながら戦えるものだ。」

 

見破られてたか。俺も歳かねぇ。

全力で戦いたいが、そうなるとフォローは出来ねぇ。

ちょいと足止めしてくれる奴がいりゃ…

 

………ガラスの薔薇?

 

…………サーヴァントか。一瞬ランサーの目が逸らされる。

此処だ。

 

「卑怯とはいうまいな!ハハッ!!!」

 

大太刀をランサーに突き立て、引き抜き、傷口に手を突っ込んで内臓を抉る。

…まじかよ。これでも死なねぇか。

吸血鬼。ドラキュラのモデルとされた串刺し公。

戦闘中に分かった事だが予想以上だ。驚いたぜ。

 

……今は逃げさせてもらうぜ。

 

「勝負は預けた。串刺し公。___浅井長政だ。この続きはいずれ。」

「ぐぬ…良かろう。我が名はヴラド・ツェペシュ。確かに預かった。」

 

さて、新しく現れたサーヴァントに黒聖女が気を取られてる。

うぉっ………!?この爆音………宝具か…!

好都合だ。コイツも持ってきな。Flashban!!!

 

逃げるぞお前ら!

 

 

 

 

 

 

 

「じゃあ貴女達は日ノ本の英雄なのね!こんな異国の地で会えるなんてなんて幸運なのかしら!」

おおう。市が王女さまに押されてタジタジだ。

乱入したサーヴァントはマリー・アントワネット、ウォルフガング・アマデウス・モーツァルトの二人。

中々に高名な方々の用で。

救援に感謝する。俺は浅井長政。そこで目を回してるのが俺の嫁さんの市だ。

 

「藤丸 立香です!」「マシュ・キリエライトと申します。」「オルガマリー・アニムスフィアよ。」

 

さて。俺達の状況だが____カクカクシカジカ

 

「シカクイムーブ 話はわかりました。フランスはおろか、世界の危機なのですね。」

 

話が早くて助かる。取り敢えず、野営とするか…

おっと市ちゃん。貴女は料理しちゃだめだよ。

 

「皆を私の料理で元気づけてあげたいです!」フンス!

 

うん。可愛いんだけどさ。

戦いの前に皆消滅しちゃうからね。うん。

止めて?

 

 

さて、見回りにでも行くかね。

 

…………ああ、市。女子会でもしてな。何ならマシュちゃんも。

ほら、行くぞアマデウス。

 

「おかしいな、そんなに君と親しくなったかい?」

 

手前が色んな音盗み聞きしてんのは勘で分かんだよ。

バラされたくなきゃ手伝え。

 

(あの会話に男が入るのは無粋だろうが。)

(ふむ、それも悪くないと思うけどね。)

(オロスぞ。)

 

 

 

ちなみに…俺達が居ない間にライダーが来て戦闘になったと。

残念だ…竜ってのを見てみたかったんだが…

あわよくば戦って見たかったり。

ほら、俺ってば英霊としての格が足りないからさ。

竜殺しとかやってみたいんだよね。

ライダー最期の抵抗で目的は定まった。

次の目的地はリオン。

……………何処?

 

 

 

 

『つまりリオンってのは____』

 

『~~~~~~~~』

 

『成程、感謝する。』

 

『~~~~!』

 

 

と、いうわけだ。まさかもう滅んでいるとは。

 

「まあ、凄いわ!ご褒美をあげます!」チュッ♡

 

………唐突だな。あ、ごめん市ってか俺悪くないよね今の。

ちょ、やめ、立香ちゃんたちの情操教育に良くない、あっあ。

あーお止め下さいお客様!あー!困りますお客様ー!

 

「んー!!!」ズキュウゥン!!!

 

「むぉ……」ズキュウゥゥゥゥゥゥゥゥン!!!!!!

 

ズキュウゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥン!!!!!!!!!

落ち着け。

流石に長いから。※この間なんと数分。

 

「」(立香)シラー「」(マシュ)////「」(所長)ドンビキ

 

ああ、そこの三人。そんな目で見ないで。辛い。

 

「駄目です!夜叉様はあげません!!!」

 

うん。可愛いけど止めてね?

大丈夫だから。

 

この後、リオンにてアサシンと遭遇。

これを撃破。竜殺し(ドラゴンキラー)ジークフリートと合流した俺たち。

しかし…

 

凄く…大きいです…

コイツは……強いな。

何とかジークフリートの力で追い払えたが……

肝心のジークフリートは何らかの呪いでダウン中。

つまり次は防げない。

邪ンヌが気付かないのを祈るばかりか。

加えて__

 

「何だその構え。人の真似か?似合ってねぇぜ?」

 

「■■■■■■■■ーーーェ!!!」

 

あーあ。厄介なのに絡まれちまった。向こうはアサシン二人に。

仕方ない。こっちは一人でやるしかないか。

右手に太刀。左手に小太刀。

何だ、俺に似た構えだこと。

だか膂力が足りん、なぁ!!!

 

右手に大太刀を抜き、左手で槍を構える。

刀って事は日本の英霊か?

ハッ。落ちるに落ちたな。まぁいいさ。

…折角だ。日本人らしく名乗っておこうか。

 

「我、近江国が将の一人。浅井長政なり。さぁ、いざ参られい!!!」

 

「………■■■■ーーーェ!!!!!!」




プロローグに出たバーサーカーの登場です。
ランスロットは犠牲となったのだ。


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影法師

誰なんだろうねコイツ。


俺が右手を振り下ろせば同じ様に振り下ろし。

俺が蹴りを出せば同じ様に返してくる。

うっとおしいにも程があるぜ。

 

………向こうは引いてった。後はコイツだけか。

俺の真似っ子してるのは良いが猿真似野郎。一つ教えてやるよ。

 

「膂力が!違ぇんだよ!」

 

一気に押し切り、体制を崩す。そのまま放った蹴りは防がれずバーサーカーを吹っ飛ばしてった。

 

暫くは時間が稼げんだろ。

またまた逃げるぞお前ら!

 

 

取り敢えず、だ。

ジークフリートの呪いを解くために聖人がもう一人必要だと。

当ては?勿論無い。

二手に分かれることになった。

 

ジャンヌ マリー マシュ立香ちゃん

 

モーツァルト 俺 市 所長

 

まぁ、順当…か?

正直俺の勘が次の街に立香ちゃんを連れてくなと囁くからな。

 

案の定というかなんというか。

何だこの姦しい蜥蜴娘共は。

 

「ピーチクパーチク!!!」

「ピーチクパーチク!!!」

 

喧しい。

二人とも拳骨で黙らせる。

まったく。

 

青髪の方が清姫。

あれか、清姫伝説の奴か。

日本の英霊だと分かりやすくて助かる。

 

ピンクの方がエリザベート・バートリー。

…………コイツさっきのアサシンの子供時代って事か。

 

どちらにせよ。聖人とは程遠いな。

 

『…こちら長政。こちら長政。こっちは外れ。オーバー。』

 

『長政さんですか?こちらはゲオルギオスさんと合流しました!』

 

おお、ゲオルギオス。よく分からんが向こうが正解だったか。

 

『了解。こっちもそちらに向かう。オーバー。』

 

『了解しまし…敵です!すいません!一度切ります!』

 

あ、おい!マシュちゃん!?

 

チッ。合流するしかねぇか。

ジークフリート、アマデウス!移動だ移動!

ここから西の…「■■■■ーーェ!!!!!!」おいおい嘘だろ!?追っかけて来たのか!?

これだから狂戦士は嫌なんだよ!!!ブーメラングサー

 

所長!市!先に行ってろ!コイツはここで始末する。

 

「大丈夫ですか?」

 

当たり前だろ?劣化コピーに負けてたまるかよ。

来な。終わらせてやるよ。

 

「■■エエェーーーー!!!!!!」

 

 

 

 

 

何なんだ、この違和感は。

おかしい。俺は、俺はこの動きを知っている。

何時だ、何時見た。

小太刀で受ける時に必ず半歩引く。

太刀を振るう前には大抵左足から踏み込む。

そして___左右の攻撃に僅かに。僅かに違和感がある。

なんというか、まるで…()()()()()()()()()()()

それ程に左右の構えが違う、

小太刀は素早く刻み、守りを兼ね。

太刀はリーチを生かして相手を斬ることを第一としている。

だがまだ練度が足りないな。

槍を高飛びのように地に叩き付け、反動で跳躍する。

そのまま中空からの一撃を叩き込む。

決まった。

 

「………チチ…ウエ……」

 

え?ッ!!!…浅い。クソ、油断した。

今アイツは何と言った?

アイツは………

 

「……………■■■■……!!!」

 

………逃げられた、か。

なぁ、狂戦士。

オマエは一体、誰なんだ?

 

「ちょっとちょっと!無視しないでよ!」

「きゅう。」

 

ああ、お前らか。

文句言うな。巻き込まれそうだったから外野まで運んでやったろ?

清姫の方はちょっとギリギリで気を失ってるけどまぁいいだろ。

どうする?お前も来るか?それともあっちに与するか。

 

「…一応聞いとくけどあっちに着くって言ったら?」

 

ここで首を撥ねる。

 

「連れてってください。」

よろしい。

 

合流したが、マリーが犠牲になったと。

王族にしちゃ見上げた奉仕精神だ。

これでこっちの戦力は俺、市、マシュ、ゲオルギオス、復活したジーク

モーツァルト、蜥蜴娘二人か。

まぁまぁの物量だ。正面突破がベターか?

折角マスターが二人居るんだ。上手く使おうぜ。

 

……成程。乗った。それで行こう。

ジークフリート。そっちに付けた俺の子孫を頼んだぜ。

 

で、俺たちの仕事は、敵サーヴァントの各個撃破。

いいねぇ。

丁度勝負を付けたいのが二つあったんだ。ハハッ。

 

 

 

決戦の地はオルレアン。

 




誰か分かったら凄いと思う。


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決戦

内容が突き抜けていく


「よぅ、待たせたな。」

 

目の前にはバーサクランサー。

コイツは強いからな。所長ちゃんの指示期待してるぜ?

 

「任せなさい。その代わりしっかりと私を守りなさい!」

 

了解。さて、やろうか。

 

槍と大太刀がぶつかり合った。

 

膂力、速さでは長政が上回るが、ランサーはそれを技量と能力で補う。

数百に登るかという打ち合い。しかし終わりは唐突に訪れる。

 

槍を一度背中に背負い、大太刀のみを構える。

 

「ほう?何か策でも思いついたか?」

 

ああ、そうだよ。

如何せん俺は技量ってのは今一つでな。

どんなに努力しようが一流が限界。

超一流の天才、英雄とは比ぶべくもない。

でもな、だからこそ、策を巡らせ、小細工を仕込み。

汚い手も使って勝ちを拾ってきたのさ。

 

「そうか…貴様も軍人としては優秀よな…ならば、その策、正面から破ってみせよう。」

 

上等。来い。

 

ランサーが突っ込んでくる。

まだだ。

槍が迫る。

まだまだ。

槍が身体に食い込む。

 

今。

 

ガギャァァァンッ!!!

金切り音と共に展開された刃はまるでバターのようにランサーを切り裂いた。

吸血鬼なのが仇になったな。

コイツは鬼丸国綱。…伝承では鬼を切ったと言われるこの刀はその性質上。

魔性の存在を断つのさ。惜しかったな。

 

「………見事…なり……」

 

今度は吸血鬼じゃないアンタと戦ってみたいな。ハハッ。

 

こっちは終わった。そっちはどうだ?

見ると、ファブニールを打ち倒したジークフリートの姿。

セイバーとアサシンも倒されたようだ。

エリザベートと戦っていたアサシンは致命傷を負い、消滅しかけてた。

…形勢逆転ってか。

 

邪ンヌとギョロ目が逃げ出す。追え、マスター!

 

俺?ちょいと寄り道をね。

ああ、そう掛からない。

すぐに追いつくさ。

 

 

 

よぅ、年増のアサシン。

 

「…………憎たらしいわね。嘲笑いに来たのかしら。」

 

まぁ、そんな所だ。

どうだ?過去に否定された気分は。

 

「…最低ね。二度とゴメンだわ。」

 

そりゃ興味深い。一度インタビューをしたいね。

 

「……それで?私はもう消えかけてるのだけど。」

 

……何も言わず、消滅しかけたアサシンを抱き締めた。

 

「ふふ…今更情欲でもしたかしら…?」

 

____辛かったな。

 

「…………?」

 

____誰も、誰も気付いてくれなかった。誰も言ってくれなかったんだよな、間違ってるって。

____そして最期には、真っ暗で、独りで。怖かったな。

 

「ッ…………」

 

____ああ、寂しかったな。でも今度は独りじゃない。良かったろ?ハハッ。

 

「………あなた、本当に良い性格してるのね。」

 

ハハハ。まぁそう言うな。ちょいとばっかし迷子をほっとけない質でな。

 

「…本当に、独りじゃない?」

 

そうとも。だから、安心しろよ。

 

「………ああ、こんな気持ち…初めて…ふ…ふふ…悪く…ない…わ…」

 

そのままアサシンの姿は掻き消えて行った。

…良かった。最後に笑ってくれたな。

 

よーし!切り替えて行くかエリザベート!

 

「………んぇ?あ、ああぁ!?」

 

エリザベートを担いで追い掛ける。

後ろから殺気。

奴も来てるか。丁度いい。着いてきな!

 

到✩着。

 

立香ちゃんパース!

この蜥蜴娘も持っていけ!

 

「何すんのよぉぉぉぉー!!!」ポーイ

 

マシュちゃんに蜥蜴娘二人は立香ちゃんと行って、決着付けてきな!

俺か?またまた用事がな。

どーも俺のストーカーがねぇ。来てるんですわ。

 

そう呟いた刹那、扉を破壊してバーサーカーが現れる。

 

「■■■■ェ!!!!!!」

 

来たな!ストーカー野郎!

行ってこい立香ちゃん!終わらせろ!

 

「………うん!長政さんも、負けないで!」

 

ハハッ。まさかぁ。

だがまぁ、うん。

そう言われちゃ、より気合いが入るってもんだな。

 

さて…律儀に待つか。御丁寧にドーモ。

 

「終わらせようか!なぁ!?」

 

俺が武器を抜くと同じ所作で奴も武器を取る。

…ようやく。ようやくお前の正体が掴めたんでな。

ここで終わらせる。それが()()()()だからな。

 

「■■■■ェェェェェ!!!!!!!!!」

 

ああ、終わらせてやるよ。




もうすぐ一章ラスト!序章より書きやすかった!

Q、カーミラの下りはどうゆう事?

A、長政君のクラススキルです。

無償の愛EX…たとえ相手がどんな存在であれ、不幸な生い立ちである(所謂悲しい悪役)
場合に効果を発動。ほぼ無条件に敵意を薄れさせ、精神を安定させる。
……と書くと聞こえは良いが、このスキルの発動条件は基本自らよりも相手が歳若い事だが、
精神が幼い、もしくは彼が娘(息子)のようだと感じるとノータイムで発動する。
狂化EXにより娘息子の定義がかなり吹っ飛んでいる為、
生前に苦しみを抱えたほぼ全ての悪サーヴァントキラーとなっている。
カーミラやジャンヌ、アルトリアの各種オルタを初め、その気になれば
新宿のアベンジャーやゴルゴーン、某アルターエゴ達さえ無力化できる。
狂化との相性の影響でチートスキルになりかけている。
別名・父性の暴力。


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息子

一章もうすぐ完結。
ペースがヤバい。進まないね。



………次は右。左、飛んでからの蹴りを外して掴み。

 

戦闘が始まってから数分。

今頃立香ちゃん達が邪ンヌと戦ってんだろ。

俺は…所長ちゃんとこの狂戦士と戦っていた。

 

…短剣を投げてそれを追うように刺突。

 

それを見切り、刀を踏み付ける。

 

「グッ!?」

 

馬鹿野郎。戦いに癖が出すぎだ。

いやまぁ、ここまで気が付かなかった俺も()としてあれかもしれんが。

 

そしてお前…いや、()()()の特徴だが…

 

「ッ………!!!!!!」

 

何か俺に仕掛けられると、悔しくて大振りになる。

 

「何十…いや、何百と直せって言っただろうが、馬鹿息子共。」

 

俺は半ば呆れながら…隙だらけの狂戦士を唐竹割りに両断した。

…確かに俺は言ったよ。お前らはお互いに半人前。二人で協力しろと。

だがお前らよ、そう言う事じゃ無ぇんだって。

ハァ……俺の血のせいか?違うよな?うん、俺じゃない。姉さんの教育が悪い。(責任ポイー)

 

両断された狂戦士はそれでも尚動き、立ち上がろうとする。

 

知ってるよ。分かってるから等分にしたんだからな。

 

「ほら起きろ()()()()!久々に根性鍛え直してやるよ。お前らには色々と言いたい事があるんでな!」

 

その言葉と共に___狂戦士の半身()()()()()はそれぞれ人の姿をとった。

片方は小柄ながら快活な雰囲気を醸し出し。

片方は大柄な体躯に見合った得物を構えていた。

 

 

 

 

 

 

 

二人ともがその見目麗しさで名を知らしめした。

兄、竹王丸。弟、卯松。

また、二人は戦においても非の打ち所無き程に優秀であった。

しかし、その事を誰もが賞賛することは無かった。

何故に___?

 

母は長尾景虎。またの名、上杉謙信。

ソレは現世に降り立った軍神そのもの。

その比類無き力、戦場に歯向かわんとする者無く、戦を蹂躙する者。

 

…そして対外的に知られる事なき事実。

 

父は猿夜叉丸。またの名、浅井長政。

ソレは常世を喰らい尽くす鬼神の写し身。

生涯を懸けて戦いに生き、今日でさえ日本で最も人を殺めた個人と呼ばれた者。

 

彼らの両親は、両親共に偉大すぎた。

如何な武功も誉れもその輝きが故、誰しもが直視しなかった。

 

『兄者。』

『どうした?卯松よ。』

『…所詮我らは凡骨に過ぎず、父の、母の劣化に過ぎぬのでしょうか。』

『…それは後の人が決めること故、この兄には分からぬ…』

『…………』『が。』

 

『もしやすると、我らは親の恥となりうるのやもしれぬな。

大大名上杉に生まれ、高名を挙げる程の武勲一つ無い。』

 

 

 

『………兄者。この弟に一つ策が。』

 

『………正気か?それを成せば我らは後に狂人として名を残そうぞ。』

 

『構いませぬ。…兄者…いや、兄貴だってそうだろ?このままじゃ、俺たちの事なんか

誰も覚えちゃいない。誰も思い出してくれない。母上も、父上も。』

 

『……後悔しないか?』

 

『ああ。』

『フハハ…奇遇だな。実は僕も同じ様に考えてたんだ。ハハッ。』

『ハハハッ!何だよ、やっぱり俺たちは狂人じゃねぇか。』

 

『期日は?』

『早い方が良い。そうだな…』

 

この後、彼らは自らの親族を皆殺しにする。

望みはただ一つ。二人だけでの戦いをするがために。

そして…

 

『俺の勝ちッ!だ!』

『…ッ…僕の負けか……』

 

卯松の小太刀が竹王丸の腹を貫いた。

どう見ても致命傷。とても助からない。

 

『後は頼んだ、卯松。』

『…いーや。嫌なこった』

 

そう言うと、卯松は竹王丸の太刀を取り、自らと兄を纏めて貫いた。

 

『グァ…お前、何を…』

『なぁ、兄貴ィ。やっぱし俺には無理だわ。俺も父上の子供だからさ、独りは寂しいんだよ。それに、』

 

『挙句の果てに家を潰して心中した馬鹿息子なら父上がまた叱ってくれるだろ?ハハッ。』

『…………それなら僕を巻き込まないで欲しかったかな。父さんのお説教はキツいから…ハハッ。』

 

血を流し過ぎた。

もう、意識が保てない。

 

最後に思うのは、苦笑いする母の顔。笑顔で怒る父の顔。

そして、鉄の延べ棒で繋がった最優の()の事だった。

 

 

 

 

とまぁ、この下り、実は色々あって見てたんだよね俺。

色々言いたい事あるけど取り敢えず…喧嘩両成敗って事で一つ。

 

そう呟き、俺は踏み込みそのままの勢いで刀を……抜かずに拳を二閃。

一発づつもらった息子共は頭を抱えて悶える。

 

「痛ってぇ!」「ッー!ッー!」

 

「「何すんだよ父上(父さん)!!!」」

 

喧しいわ!親の後追って自殺するとか馬鹿かお前らは!

少しはこっちの気持ちを考えろアホンダラ!!!

 

無性に腹が立つので少しお灸を据えてやろうか。

弓を、槍を、大太刀を捨てる。

そして圧切を正眼に構え、睨み笑う。

分かるだろ?

 

 

 

親父が、父が武器を捨てる。

成程、やっぱり俺達じゃ父さんの全力を出すには足りないか…

 

「だがまぁ、関係ないよなぁ兄貴?」

「……そうだね。結局の所、僕らに出来るだけの全力を。」

 

ああ、()達は幸せだな。

こんな状況なのに____父親と遊べるだけで幼子のように嬉しいのだから。

 

「さぁて、」

「うん。」

 

「「行こうか!!!」」

 

見せてやろう。自分達の成長を。

…………超えてやろう。二人で。




息子ちゃん達がまるでジャンプの主人公みたいだぁ…(困惑)


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緋衣草

リアルでは鬼滅キッズにイラつき
学校ではBTSオタク(armyでしたっけ?)にイラつき
ネットではTikTokキッズにイラつく。
悲しいなぁ…
(尚、玉葱は鬼滅の刃好きです。誤解なさらぬように。他二つは嫌いですが。)


強い。

 

本来の戦い方、多種多様な武器を組み合わせて戦う戦法。

それさえ使わぬ父に、僕達は苦戦していた。

 

武装はやや短めの打刀()()()()()()

しかし、空いた片手は掴み、打ち、防ぐ事が可能。

やや半身の構えは此方の攻撃の致命傷を避け、此方への攻撃を加速させるもの。

いつか母から聞いていたな。

 

『良いですか?夜叉君は決して最初から強かったワケじゃありません。

寧ろ素質と言うなら貴方達の方が余程あるでしょう。』

 

最初は信じられなかった。あの強い父が、才が無いと?

冗談にも程があると。これは一種の激励の類いだと。

だが、命を賭して打ち合った今なら分かる。

………ああ、才能が無い。と。

構えに体運び、翠眼に心眼が如き直感。

 

しかしそれは、全て練り上げた物。

一切の土台無く。

一切の才能無い。

 

しかしそれでも、誰が為の戦いに。

戦う為に。守る為に。

血反吐に塗れながら積み上げ、磨いた輝き。

ハハハッ。

貴方よりも与えられていた僕達が不遇を嘆く頃。

かつての貴方は何をしていたんだろうか。

………きっと考えつかない程苦しみながら鍛錬を積んだのだろう。

ならば僕が勝てないのも道理。

 

『兄貴………兄貴!」

 

ああ、ゴメン。少し考え事をね。

 

だが、ボクは一人じゃないから。

 

だから、負けない。

 

 

 

 

 

 

 

いつも思うんだ。兄貴は考え過ぎなんだって。

例えば…ほら!

父上はどんな攻撃だって受け止めてくれる。

どんな事も受け止めてくれる。

 

俺は小柄な体格に産まれてしまった。

だから、兄貴や父上みたいに長物を振り回すなんて出来ない。

この貧弱な身体を呪ったね。どうしてこんなに非力に生まれたのか。

ずっと羨ましかった。父上が、母上が、兄貴が。

でも、父上が小太刀(コイツ)をくれて分かったんだ。

戦いはでかい方が勝つとは限らないんだって。

自分の利を活かして相手を殺す術を考えろ。ってさ。

それに、お互いに欠点を補えって。

だから兄貴と俺はずっと一緒だった。

 

死ぬ時も。英霊になる時も。

 

だから、オレ一人では勝てなくたって。

二人で勝てば良いんだ。

 

 

 

 

 

ああ、目の色変えやがって。

可愛いなぁ。楽しいなぁ。

ハハッ。最高だよ。

 

良〜い殺気だ。

二人ともどことなく姉さんに似てるからすっごい怖い。

さて。

 

「来い!一太刀でも当てられたら褒めてやるよ!」

 

殺し合いなんて歪んだ親子だと思うか?

ハハッ。言っとけ。俺たちにはコレが一番なんだよ。

 

卯松が後ろに回り、竹王が上段に構える。

……一体何をしてくれるのか。楽しみな自分を隠せず、

俺は獰猛な笑みを浮かべる。

 

刹那二人は同時に斬りかかってきた。

さて、一体どんな策を………ッ!?

後ろを向いてたって、気配でタイミングを察していた。

卯松の方が早い。だから後ろを防いでから前に受けても間に合う筈だ。

しかし、この気配は…ハハッ。

原理は分からんが、してやられたよ。

 

『『比翼・二人羽織!!!』』

 

後ろから太刀で切られた俺は、同時に正面から刺し穿つ小太刀を防げなかった。

 

だが、問題ない。

完全に油断した卯松の首を抱えると柔道で言う巻き込み…禁止技の一つで投げる。

その際、身体の捻りを大きくすると後ろの竹王も巻き込める。

 

「え!?」「な!?」

 

深手にはなるが…まだまだ。

致命傷には程遠いぜ?

………こればっかりは実践有るのみだからな…仕方ない。

 

そのまま押し倒した二人の顔間近に刀を突き刺す。

ハハッ…惜しかったな。

 

そして俺は…愛しい息子たちを抱きしめた。

…強くなったな。……最ッ高だ貴様らァ!!!

 

「うわぁぁあ!?」「!?!?!?!?!?!?」

 

良くぞ育ったって奴だ。

 

「………………」トテトテ

 

あ、市…ってこれ修羅場じゃね?

オーケー。状況を整理しよう。

 

市。俺の嫁さん。(※ハイライトオフ)

卯松と竹王。俺と姉さん(浮気相手)の子供…アッ………

 

……………長政は二人を庇うように背を向けた!

しかしまわりこまれてしまった!

 

「アイエエエッ!?……ちょっ、まッ!!!」

 

ヤバい、何されるか分かんないどうしよどうにか逃がさ____

ふにょん。と柔らかい感触。

見ると何の事は無い。市が二人を背中から抱き締めていた。

……………身長の関係で抱き着いているようにしか見えないが。

 

「「!?!?!?!?!?!?!?!?!?」」

 

ああ、うん。二人はビックリするよな。突然知らない子に飛びつかれたんだからな。

うちの嫁さんです。

 

「卯松君に竹王君ですか!義姉様からお話は聞いてました!会えて嬉しいです!」

 

というか市。怒ったりしないの?俺結構屑みたいな事したんだけど。

 

「?……怒る?夜叉様の子供なら私の子でも有ります。当然ですよ?」

 

ああ…(グサッ)市ちゃんぐう聖(浄化)。

 

「父上って……」ヒソヒソ「母さんが言うには……」ヒソヒソ

 

俺は市が好きなのであってロリコンじゃねえから。(妄言)

 

( ´・ω・)(´・ω・)(・ω・`)(・ω・` )【審議中】

 

お前ら終いには怒るからな?

……どした所長ちゃん。言っとくが俺はロリコンじゃねえからな。

それとも入りた…ストップストップゴメンて。

 

…………退去が始まる。終わったか。

じゃあな馬鹿息子共。今回の負けた理由は宿題だ、

()()()()会う時までに復習しとけよ?

 

「「!………はい!」」

 

 

 

感触が消えていく…情けねえな。寂しい気持ちになる。

 

「…兄貴ーそういやあの事言って良いんだっけ?」

「!?おいバカやめろ!!!」

「いいや限界だ!言うね!」

 

…………何やってんだか。ハハッ。

 

「父上!実は「卯ァ松ゥゥゥ!!!………………

 

 

人理定礎値C+
第一特異点

 

定礎復元

 

A.D.1431 邪竜百年戦争 オルレアン

救国の聖処女

 

 

 

 

 

 

 

 




こ↑こ↓で青目エリちゃんを出す案も有りましたが長いので没に。

比翼連理がモデルの宝具。
合体…分離できる宝具で、応用すると疑似ワープが可能(今回はワープ)
楊貴妃実装されたら宝具が比翼連理で驚いた。
可笑しいな、この回書いたのは12月半ばなのに。

蛇腹剣の下りといい玉葱の小説は未来予知をする可能性が微レ存…?


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休む間もなく

ようやく2章とか言う地獄。


…………カルデアに帰ってきてから2週間程経った。

俺らはともかく生身の三人から疲れが抜け切ったか切らないかのタイミングで

あらたな新たな特異点を観測したらしい。

はぁ、忙しい事で。

 

よし立香ちゃん、ハンカチ持ったか?これ水筒な?

マシュちゃん、二人を頼んだ。危なっかしいならぶん殴ってでも止めてくれ。

所長ちゃん、あんまし無理すんなよ?

 

「煩いわね!貴方は私の親か何か!?」

 

同じ様なもんだよ(狂化EX)お前も家族になるんだよォ!!!

 

????「Welcome to the family, son.( お前も家族だ。)」

????「みんなこれからは家族だ!」

 

何だ今の。

まぁいいや。じゃ、気を付けてなー!

 

さてと。

じゃ、俺たちは予習とでも行こうか。

 

 

 

次の特異点は古代ローマ。

古代ローマと言えば何を思い浮かべる?

「全ての道はローマに通ず」とか言われた言葉さえあったあのローマだ。

テルマエ?……ああ、それが有名なのか?

何故古代ローマは長続きする強大な国になったか。それは戦争に違いない。

勿論優れた政治は必須だが、どの国も負けたら終わり。

古代ローマには優れた政治家、軍略家が揃う。

そして率いる軍隊はレギオンと呼ばれ、重装歩兵を筆頭に戦場を蹂躙した。

……まぁ、難しい言葉を省くならファランクスとそう変わらんがな。

主戦力は重装歩兵と僅かな騎兵。……やっぱファランクスだろこれ。

 

まぁ、ローマに限れば呼ばれる英霊も絞れる。

 

歴代皇帝の殆ど、正確には皇帝じゃないカエサル。

皇帝の中でも戦車(チャリオット)を使った戦果のあるネロ帝。

八月(August)の語源

後は……ローマに対するカウンターとしてのブリタニア女王ブーディカってとこか。

 

軍略家なら軍団を呼ぶ可能性もある。

ならファランクス対策か……史実に基づくなら騎兵隊で側面から食い破れるんだがな。

 

まさか俺が一人で呂布ごっこするワケにも……いや、有りか?

単騎駆けに耐え得る馬さえ居れば行けるんだが。

とは言えそんな真似ができる馬は刑部殿の鬼鹿毛と後一騎しか知らん。

はぁ、ライダーになりたい…ま、必要と決まったワケでもなし、

そん時はそん時だ。

 

ダ・ヴィンチ女史、ブツは?

 

「はいはいっと。それにしても驚いたな、一体どんな思考してるんだい君?

道具一つ一つが悲鳴をあげてるぜ?」

 

悲鳴あげようが知るか。俺に使いやすいように適応しろ。

いいな?

武器を一つ一つ点検しながら語りかける。

本当は分かってる、こいつらに無理をさせすぎだって。

鎧を纏い、問う。

だから____

(済まない…だが、弱い俺に護る力を貸してくれ。頼む。)

 

最後に打刀を差して完了。同時に…太刀が、槍が、鎧が、弓に打刀さえ鈍く輝く。

それがまるで返事するようで…頼もしかった。

………ついでに確認しておくか。

その場で足を踏み込み、簡易な魔法陣をイメージする。

そしてその中に望むものがあるのを見やって解除した。

 

 

 

 

市ー準備できたー?

 

「あ、もう少しです!……終わりました!」

 

そう言ってしがみついて来る。

可愛い、行こうか。

 

身体が粒子に変わり転移していく。

さて、次の特異点はどうなる事やら。

 

 

人理定礎値B+
第二特異点

 

 

 

 

A.D.0060 永続狂気帝国 セプテム

薔薇の皇帝

 

 

 




二章は短めにします。

長政君による講座は一応入れてます。


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狂戦士

(・ω・`)


「市ちゃん市ちゃん。」

「何ですか夜叉様?」

「……空中スタートって決まりでもあんのかな?」

またか。

 

以下カット!

スーパーヒーロー着地!グキッ

やっぱりデップーは正しかった。腰と膝に悪い。

 

さぁて、所長ちゃん達は…アッセイ!!

瞬間、巨大な…そう、筋肉(マッスル)の塊が横から飛来した。

回避出来ない、なら正面から止める。

「ッ………ォォォォォ!!!」

 

そのまま抱えて持ち上げ、脳天から落とす。

垂直式ブレーンバスターとも呼ばれるこの技は大変にダメージの高い

フィニッシュ・ホールドの代名詞の一つだ。

しかしこれに耐えた筋肉(スパルタクス)。華麗な宙返りからの

ジャーマンスープレックスを決める。

ここで長政の中の何かに火がついた。

お互いに打ち、投げ、組み、決して避けない。

いつしかギャラリーが集まり、熱狂は更に加速する。

 

「「ウォォオオァアッ!!!」」

 

その様子を見ていた兵士は後に語る。

「あれはまるで美しいショーのようだったと。」

 

だが、終わりとは必ず訪れるものだ。

 

お互い満身創痍だが、長政が僅かに上回った。

片膝をついて立ち上がろうとしたスパルタクスの膝に乗り、強烈な回し蹴りを叩き込む。

これには堪らず地を舐めて呆然とするスパルタクス。

 

俺は横にあった岩に登りギャラリーに問いかける。

 

「さぁ!これで決めるぜ!!!」

 

「「「「「「Woooooooooooo!!!!」」」」」」

 

湧き上がるギャラリー。

一方こちらでは………

 

「何やってるのかしら……」

「何をしてるんですか…ですよね先輩…?」

「Woooooooooo!!!!」「先輩!?」

 

「……夜叉様カッコイイです…!」

「あはははは。皆男の子だねぇ。貴女のお父さん?」

「いえ、私の旦那様です!!!」テレッ////

「え!?」

「おお、あの戦い、実に素晴らしい!!!両方とも余のコロッセオに召し抱えたい…!」

 

イヤッホォォォォイイ!!!!!!!!

 

背面に飛び一回…二回…と半分回転して決めるムーンサルトプレス!

起き上がりかけのスパルタクスに避けるすべは無く再び大地と接吻する事となった。

俺が決めた事による歓声と同時に立香ちゃんが飛び出し、地面を叩いてカウントする。

 

「1!…2!……3!」

 

カンカンカーン!!!!!!!!何処かから鳴り響く音と共に俺は勝鬨を揚げる。

 

「ッシャア!!!!」

「「「「「「Fooooooooooooooou!!!!」」」」」」

 

 

「我が叛逆の敗北か…」

いや、良かったぜ。いいセンスだ、ブラザー。

 

目が覚めたスパルタクスに手を差し伸べながら言う。

 

グッとしっかり握り返してきた。コイツは頼りになりそうだ。

 

ネ「戦いの後にある男同士の友情!実に美しいものよな!」

立「分かる分かる!カッコイイよね!」

市「夜叉様はいつだってカッコイイです!」

 

マ、所、ブ「ええ……(困惑)」

 

この後幸いブーディカさんとも和解した。

したら弟みたいだって甘やかされた。ああダメになるゥ……

幸い風呂に連れ込まれる前に正気に戻ったので市を犠牲に逃げ延びた。

許せ市。包容力のある年上はあんまし耐性が無いんだ。

包容力ある幼女()なら見慣れてるんだが。(平気だとは言っていない。)

で女湯で百合百合してると思われる中ゆったりと男湯を使わせてもらった。

 

Foo↑気持ちぃ~!

 

筋肉…もといスパルタクスは先に入ったらしいしローマ兵は集合銭湯らしいから贅沢に使える。

まぁ、広すぎてちょいと居心地が悪い気もするが。

 

…………逆上せた。

………あがるか…からだがだるい………。

 

 

 

 

「…………」

ん………誰だ………?

スマンが俺はあがるぞ…あたまが…だるい……

うおっ……

足元がふらつき、マトモに歩くことさえできない。

金色の何かが突っ込んできたがとても避けられない。

そのまま床に倒れ伏し押し倒される。

……やわらかい……柔らかい!?

一気に正気が戻る。

胸に何かが二つ押し当てられてる。

身長はやや小柄、だがそれなりに引き締まり均等の取れた体付き。

ちょ、おま、ネr…

しかし四股を抑えられて言葉を遮られる。

「…………!……!」

何かを語り掛けてくるが未だ半覚醒の頭は言語を理解しない。

ッ……ダメだ、身体が痺れるように重い。確かネロ帝は生身の筈だが…

サーヴァントの膂力でも押し返せない。

しかも何故か俺の身体は無理に推し返す事を拒否する。

…確かに総大将を傷付けるワケにも行かないがそれはそれだろ…

そして俺は抵抗出来ないまま……

 

 

 

まぁ、名誉の為に何があったかは言わないでおく。

ここはR-15だしな。

だが少しだけネタバレするなら、この後色々搾り取られた俺を見た市ちゃんが乱入して酷い目にあった。

 

俺が何をしたというのか。

 

 

 




これが望みだろ?(ゲス玉葱)


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ガリア

皆さんのご期待に答えた前回と今回。
密かに新キャラ登場。


……………重い。

市が真っ裸でしがみついてる。

……まぁ、よくある事だ。うん。

何か酷い夢を見た気がする。疲れてんのかな……?

 

そう思って起き上がろうとして…違和感に気付いた。

………何か柔らかい床だな。しかも温かい。

ああ、分かってた。目覚めた時から気付いてはいた。

だから努めて見ないようにしてたんだ。

そう、だから俺は何も見てない、何も気付いて___

 

「むぅ?…おお、起きたか長政よ。」

 

…………嘘だと言ってよバーニィ。

 

 

 

 

 

 

 

「ねんがんの ながまさをてにいれたぞ!」

「殺してでもうばいとる」

 

ちなみに二人はかなり仲良くなりました。

吉と姉さんの時と言い俺の体は関係を改善する可能性が微レ存……?

………言ってて気持ち悪くなってきた。

 

忘れよう。

……忘れよう。

忘れ………離せお前ら!!!

 

ヤメロォ!(建前)ヤメロォ!(本音)

 

「「二人に勝てる訳無いだろ!!!」」

 

流行らせコラ!流行らせコラ!

あ、ちょ、本当に。止めて。

あっ、あっ、あっ。

アッー!♂

 

 

 

 

 

大切なものを失った気がします。

 

 

 

 

「おはよう」ゲッソリ

「おはようございます!」ツヤツヤ

「うむ、おはようなのだな!」テカテカ

 

「あ、おはよう…あーうん、何となく察したよ。お疲れ様。」

 

休んだ方が疲れるって何なん?

 

「…………お姉さんの膝枕で良かったら休む?」

 

「いえ、夜叉様を手篭めにするにはこう、私みたいな包容力が…」

 

「………………」フラフラ-「夜叉様!?」

 

ああ↑ダメになるぅ~……

 

「なんと言うか…昨日とは大違いだね。一体何をしたんだい?」

 

そりゃ、何ってナニですよ。

久しぶりに二桁に到達した気がする……

 

その後立香ちゃん達は色々と進軍するらしい事に。

古き神ねぇ。ヤな感じだぜ。神ってのはどいつもこいつも…

………ゴメン、俺はちょっと休ませてくんないか?

どうにか決戦までには回復するから。

 

その日の晩はブリタニア料理で豪勢な宴になりました。

……おかしいな、これイギリス料理なのに美味い……

あ、ブーディカ殿、済まないがレシピを教えてくれ。

その内、娘息子たちにも食わせてやりたい。

 

 

 

さてと、立香ちゃんグループと別れた俺たち。

こっちはこっちの仕事と行こうかね。

何でも既にガリアは落としたが、防衛の必要有りと。

 

うわぁ、テンプレみたいなローマ兵だぁ…

しかも士気もくっそ高い。泣ける。

んーよし。ここで試すか。丁度いい。

 

しょちょちゃん♪しょちょちゃん♪魔力ちょーだい♪

 

「………」ピキッ

 

ハイすいません私が悪うございました。

とはいえ魔力が必要なのはガチな訳で、頼む。このとーり。

 

「………ああ、もう…焦れったいわね!」

 

ズキュゥゥゥン!

 

oh、そっちから来るとは思わなんだ。

所長を離して独り言ちる。

 

さぁてと。そろそろ仕事と行こうか…

魔力を使い、俺の記憶からそれを引き出す。

それは俺の対とも言える鬼の化身。

言わば夜叉の対って事だな。

 

……来たか相棒。よし、取り敢えずウォームアップだ、奴らを蹴散らしてこい。

 

「…………」

 

相棒は何も言わずに盾を構える敵陣に突貫する。

 

「ちょっと!勝手に行かせて良いの!?」

 

と言ってもなぁ。俺の言う事だって100パー聞くわけじゃないんだぜ?

それに奴からしたら久々に駆け回れるんだからな。

ちょっと遊ばせてやれよ。

 

…お、終わったか?

早いな………お前何だこの角。

いつの間に…幻想種にでもなったか?

確かにお前の名前はアレだからさぁ、俺と同じノリでなるかもしんないけど………

 

そうして二~三百人程のお客様を地獄にご案内してたんだが。

 

「…伝令!…伝令!」

 

………絶対良い話じゃないだろ。話してみろ。

 

「敵の別働隊が…奮戦しましたがスパルタクス様が離脱した所を狙われ…」

 

狙われ?

 

「………ブーディカ殿とお市殿が囚われの身に…」

 

ほぉ、成程。

成程成程。

ハハッ。

 

ハハハッ。

 

ハハハハハハハハハハハハハハ!!!

 

やられたよ。ハハッ、そうかそうか、奇襲か…

しまった、いつもなら容易に想像ついたろうに。

やれやれ、俺も歳食ったかね?

 

一枚上手を行かれた。それは構わない。

拠点が陥落した。構わない。取り返せばいい。

だがよ。

 

()()()()に手ぇ出すたぁいい度胸してんな?あ?

 

久しぶりに、心からブチキレそうだ。

いや、もうキレてるか。

 

ハハッ。ハハハハハハッ。

良いねぇ。やってくれるよ。

それでこそ狩りがいがある。

 

「ちょっと貴方落ち着い…ヒッ!?」

 

何だよ所長、そんなバケモノかなんか見るような目してよ。

いやぁ、別に狂っちまったワケじゃないぜ?

モトからさ。気にすんな。

俺は狂戦士(バーサーカー)だからな。

 

怒り狂うくらいで丁度いい。

 

……相棒、スマンがまた仕事だ。

ハハッ、喜べ、今度はもっと喰いごたえのある奴だぞ?

 

ここから敵拠点までは?直線でだ。

 

「……早馬で一時間弱…かと。」

 

成程?二刻ちょいってとこか。

 

半刻で着くな。行けるだろ?相棒。

…よし、所長。後ろに乗れ。

 

「え?わ、私?」

 

他に誰が居るんだよ。ほら。

俺は所長を担ぎあげて後ろに乗せる。

……しっかり捕まれよ。飛ばすぜ。

 

「えっ、あ、あ~ッ!?!?」

 

行くぞ『羅刹』。俺たちをコケにした報い、受けさせてやろうぜ?

 

『………Balhyyyyn!!!!!!!!』

 




新キャラ(人とは言ってない。)

『羅刹』
言わずと知れた夜叉の愛馬。性別は牝。
戦国時代の馬はまるでポニーのような小ささであったが…?
気性はとてつもなく荒く、人が乗れるようなものでは無い。
体重は約二百貫、体高は一間半というバケモノ。
どこぞの松風や黒王号より更にデカい。
彼女は単体で強大であるが故、名前と合わさり半ば幻想種になっている。
普通なら幻獣と数えられる存在だが、彼女の唯一の友の呼び掛けが有れば…
彼女は何処にでも駆け付けるだろう。名前を分けた友が為に。



名前は毘沙門天の眷属で夜叉の対である羅刹から。


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夜叉の尾を踏む英霊

ブチ切れ夜叉君


「…………んーまだ、見えないか。」

 

 

 

「……当たり前だろう。この荒野で人一人を視認するとしたら相当近くなければ。」

 

 

 

「でもセンセイ、サーヴァントなら魔力で分かるんじゃないかな。」

 

 

 

「敵サーヴァントは日本の英霊 浅井長政。神秘の低い時代の英霊故に

 

その方法はあまりアテにならんな。」

 

 

 

 

 

 

 

『………!斥候より合図!敵出現との事「分かってるよ。」

 

 

 

「……ここまで居場所の分かりやすい相手もそういまい。」

 

 

 

二人の目が捉えたのは砦の前方。

 

迎撃に出た兵士達がまるで鳥のように空へ舞っていく。

 

見れば巨漢の男が有り得ない巨馬を操り、次々に兵士を跳ね飛ばしていた。

 

…尤も跳ねられた兵士は幸運だろう。

 

踏み潰され、無残な屍を晒した者も少なくなかったからである。

 

 

 

「計画通り行くぞ…3,2,1…『石兵八陣』!…よもや対軍防具を個人に使うとは…」

 

 

 

「仕方ない、それだけの相手って事だし。さてと、このまま止まってくれると良いけど…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ッ!!!何だコイツは!壁!?

 

クソッ!邪魔だ!ああ!

 

 

 

「落ち着きなさい!」

 

 

 

はァ!?落ち着いてられっかよ!

 

そう返す途中、所長の平手が顔に入る。

 

 

 

「落ち着きなさい!それじゃ助けられるものも助けられないわよ!」

 

 

 

ッ………………ああ、分かったよ。

 

済まない。取り乱した。

 

どうするか。この壁はなんかしの強化をされてるらしく容易には壊せない。

 

このままじゃ、脱出さえ出来ねぇ。

 

一応策は無いわけじゃないが…如何せん不安定な上所長が干枯らびるかもしれん。

 

だが急がなきゃならない。所長、行けるか?

 

良い目だ、惚れちまいそうだぜ、ハハッ。

 

睨むな睨むな、冗談だから。

 

じゃ、頼むぜ。さっさと済ませよう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「出て来ないな。やはりバーサーカーには脱出は不可能か…?」

 

「いやセンセイ、そうでも無いみたいだよ?ほら。」

 

 

 

そう言うと同時にナニカが石兵八陣の壁を無理矢理ブチ抜いたのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

……身体が熱い。身体が痛い、寒い、苦しい。

 

左の視界が真っ赤に染まる。左腕が醜悪に化わる。

 

嗚呼、目に入る物全てぶっ壊したい。

 

 

 

「Agaaaaaa!!!Aaaa■■■■!!!!」

 

 

 

壁をブチ抜き、砦に取り付く。

 

 

 

「■■■■■■■ッ!!!!」

 

 

 

邪魔だ。そのまま砦の一角を成す見張り塔___石でできた__

 

を殴りつけ破壊する。力任せに。

 

 

 

すると二騎のサーヴァントが出てくる。口上も、何も関係あるか。

 

長身の男の方が身体能力的に劣る。そう勘が囁き、踏み込みながら掴む。

 

そして、何度も、何度も何度も何度何度何度何度何度も叩き付ける。

 

男は断末魔もあげず消滅した。

 

 

 

「な…ブケファラス!」

 

 

 

少年がそう叫ぶと荒々しい馬が現れる。

 

征服王イスカンダルが馬ブケファラス。

 

しかし、今回は相手が悪かった。

 

主の意図を察した羅刹はブケファラスがアレキサンダーに到達する前に両者に割って入る。

 

ブケファラスは名馬中の名馬。幻獣であることもあり、間違い無く最強クラスの馬である。

 

………一方の羅刹はほぼほぼ神獣になりかけているのだが。

 

ライダーとは騎乗する物があって初めてその真価を発揮する。

 

つまり…騎乗獣無きライダーではバーサーカーに勝ち得ない。余程の例外無くば。

 

 

 

片手で少年の頭を握り、掲げる。

 

 

 

「市は…何処だ…」

 

 

 

「……ハハハッ、何だよ…君を…君を待っていたワケじゃないのに…」

 

 

 

答えろ。俺は締め上げる力を増す。

 

 

 

「ッ!!!………ああでも、君が適任かも知れないな…まるで君は…」

 

 

 

メリメリと頭部を破砕して行き、顔中の穴という穴から鮮血が噴き出す中、

 

アレキサンダーは言い放った。

 

 

 

「君は……まるで()()()()()だ…」

 

 

 

ベシャ。

 

次の瞬間には呆気ない音と共に頭部が弾け飛んだ。

 

誰が魔王だ。俺は……。俺は……?

 

俺は一体何だ?

 

俺は、俺は……ん?

 

冷静になり、夜叉化を解除した時に初めて気付いた。違和感に。

 

腰辺りに何かがある。…それはサーヴァントとしての主。

 

………ずっと捕まってたのか。

 

否、捕まらざるを得なかった。俺に頼るしかなかったのだ。

 

 

 

「すまねぇな。」

 

 

 

魔力を大幅に消費して意識を失ってもなお、魔力を供給している所長に声を掛ける。

 

聞こえてないと知りながら。

 

………ああ、そうだった。

 

俺は長政。浅井長政だ。

 

守る物がある限り俺は、俺は長政だ。

 

…感謝するぜ()()()()。お陰で戻って来られたよ。

 

 

 

 

 

「ッシャア…!!!」

 

 

 

牢が有ると思しき場所を切り落とす。

 

………良かった。二人とも無事か。

 

力が抜けると共に眠気が襲ってくる。

 

二人は寝てるし、所長も気絶してる。

 

…寝ちまっても良いか。羅刹、警護を頼んだ。

 

俺はそう呟いて意識を手放した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




2人のファンには申し訳ない。今回は噛ませなんだ。
長政君キレ度目安

露骨に怒ってる…ポーズとして怒ってるだけ。素直に謝れば許してくれる。怒りレベル1~10
笑顔…大抵ヤバい。全力で祈るべし。怒りレベル11~100

真顔…見た人が(生還して)いない為判別不可。怒りレベル???




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似てる

ネロと信長って似てると思うんです。


「今こそ偽の皇帝を打ち倒し本物のローマを取り戻すのだ!」

 

「「「「oooooooohhhhhhh!!!!!!!!」」」」

 

士気が高いな。中々のカリスマ性だ。

流石のローマ皇帝ってワケか。

 

「………………」

ま、ブーディカ殿の言う通り何か引っ掛かってるらしいがね。

 

斥候曰く残りの皇帝は後一人、神祖ロムルス。

つまりは総力戦だ。頼むぜ羅刹。

 

「Barrrru……」

 

宴の夜は過ぎていき、やがて草木も眠る丑三つアワーに。

いつものように市ちゃんに押し倒された俺はひっそりと寝台から抜け出る。

なんの用って?んーまぁ夜這いみたいなモンだ。冗談だが。

 

 

 

………ようお嬢さん(ネロ帝)。戦を前にセンチメンタルか?

それとも花嫁を決められなくて悩んでる感じ?

金髪幼馴染と青髪お嬢様と高飛車お嬢様の三択だからまぁ、そりゃね。

 

「いや、何を言っているのだ!?全く分からんぞ!?」

 

マジ?最近の若い子はやってないのかー。

俺?三週しますします。

V VII IX Xは特に印象深いなぁ…

 

「だから何なのだそれは!?」

 

お、良い顔だ。ハハッ。部隊の長が辛気臭い顔してちゃ、下だって不安だぜ?

ほらほら、笑え笑え。

 

そうして俺はネロ帝…いや、ネロ・クラウディウス・カエサル・アウグストゥス・ゲルマニクス

という少女の半生を聞いた。

 

王家に女子が就くを良しとせず。

長らく男子として育てられ、

母に疎まれ、義理の弟を殺し、母を殺し。

前妻との関係も悪い。

 

そして今、自らの行為が本当に正しいのか…分からないのだ。と。

 

「…ククククク、ハハハハハハッ!!!」

 

「…何がおかしい。」

 

いやぁ…()()()()って。

成程。俺がネロ帝を見た時に感じた親近感はこれか。

お前、似てるよ。俺の親友にな。

アイツもお前と同じような境遇だったな、確か。

で、質問の答えだが…そんなモンどうでもいいさ!

 

「!」

 

何が正しかった。何が間違っていた。

それを語るのは後世の奴ら。俺たちはやりたいようにやりゃいい。

ネロ、お前は何を望む?お前は皇帝として、何を理想とする?

 

「……余は…余が望むのは…」

 

望むのは?

 

「……我が美しきローマ市民の笑顔だ。余はそれが…それを望みたい。」

 

……ほう?

良いねぇ。満点だぜ。最高の回答だ。

そのまま半ば無理矢理ネロ帝を引き寄せ抱き締め、頭を撫でる。

 

「!?!?」

 

……ホントに似てるよ。

馬鹿みたいな理想を掲げる所も。その為ならどんな無理もしそうな所も。

良くやったな。よしよし。

ネロはしばらく抵抗していたが、次第に力が抜けていった。

そして俺はネロ帝を離し、刀を腰から外して片膝を付く。

刀は地面と垂直に、真っ直ぐと立てる。

 

「ネロ・クラウディウス・カエサル・アウグストゥス・ゲルマニクス。

これまでは主が命故に貴公に付き従って居たが…貴公の心意気に心底感銘を受けた。

故にこれよりは主の制約あれど我が意思の元、貴公の傘下に加わろう。

…ま、難しい事省きゃ、気に入った!手を貸そう。ってな。」

 

「………うむ。嬉しく思うぞ長政よ。良い。余に手を貸してたもれ。」

 

了解。………そうだな、酒とグラスはあるか?

 

「?一応は有るが…」

 

そりゃいい。日本じゃ杯交わすと兄弟になれてな。

これは俺とネロ帝の誓いってワケだ。

 

「成程…!ついでこよう!」

 

 

「「乾杯!」」

 

………よし。これで俺たちは仲間で友で兄弟だ。

猿夜叉丸、俺の幼名だ。夜叉でいい。宜しく頼む。

 

「……ネロ・クラウディウス・カエサル・アウグストゥス・ゲルマニクス。

好きに呼ぶが良い。我が友よ。」

 

おうさ、ネロ。明日は任せときな。

アンタの道を開いてやるよ。だから、しっかりと神祖殿にかましてきな。

 

「……うむ!」

 

 

…………よし。じゃ、また明日な。

 

「……お!?あ、ああ。頼むぞ。」

 

あーネロ。これは俺の独り言なんだが。

俺はそうやって薬盛る奴より素直に好意を伝えられる方が好みだな。

毒物は大体効かないしね。ハハッ。

 

「!……………ッ!!!」ガバッ

 

 

その後はまぁ、あれだよ。

見せられないよ!ってな。

オチがこればっかりだって?何を今更。

 

 




夜叉君が良い男過ぎて違和感。


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猛進

やっちゃえアサシン!

市ちゃんの戦闘を書いてみた試験回。


「さて、二人ともしっかり捕まれよー。」

 

「はい!」「またこの馬に乗ることになるとは…」

 

文句言うな。コイツが怒ったらどうする。

俺らの仕事は機動力を活かして敵軍を食い破る事だ。

市を連れてくのは気が引けるが…サーヴァントである以上しかたない。

 

じゃ、立香ちゃん!マシュちゃん!ネロ!そっちは任せたぜ!

そして、羅刹!『全力』で良いぞ!俺たちの全力で道を拓く!

 

「Burrrrrra!!!!!」

 

 

 

見えた。前方にローマ軍。

士気が高い。高過ぎるな。

さてと、じゃ市ちゃん。離すなよ?

 

「勿論です!」

 

行くぜ…ダイナミックエントリー!

 

市を矢の上に乗せてそのまま射出する。

不安だが…ま、一応猩々殿 梟殿 お蝶殿のお墨付きだ。大丈夫だろ。

………大丈夫だよな…?

 

 

 

「わーい!……とぅ!」

 

「!?女の子!?全軍一時停止!前方に突如小さな女の子が!」

 

ガガーン!……女の子…女の子……

むう、人が気にしている事を…

 

「……あー…えー大丈夫かい?お嬢さん。」

 

あ、大丈夫ですー!ペカー

 

「(ドキンッ…)あ、ああ、ならいい。所でだ。ここは危険だ。オジさんに着いて来て…」

 

あ、そうだ!確か伝言があったんでした!

えーと、『周りの敵は皆殺しだ。隊長格優先。』成程!

じゃあ一人目ですね!

 

そう言うと市は何処からか取り出した手斧で正面に居た兵士の頭を叩き割ると、

突然の惨状に対応出来ない兵士達の横をすり抜けるように駆け回る。

通り過ぎた敵兵らが正気に戻り、市の方へと振り向くと…全ての首が、ズレた。

「んんっ。久しぶり過ぎて体が訛りましたね。」

これじゃお蝶様に怒られちゃいます…と市が悲観する中、惨劇は始まっていた。

先に市に触れられていた者から、次々と首が落ち、鮮血が吹き荒ぶ。

「どうしましよう…夜叉様に捨てられちゃいます…」

そう呟きながら数本の苦無を投合する。

数本……?否、数本だった。

数本の苦無は複数に分裂。有り得ない軌道を描きながら兵たちの首元を引き裂く。

この少女はタダの少女じゃない。敵だ!

真っ先に気付いた大柄なケントゥリオン…百人隊長が戦斧を振るう。

少女を殺めるのは心苦しいが、やむを得ぬ。

「とでも思ってるんですかね?失礼ですよ!」

しかし、それを容易に見切った市は爆発的な、しかし音無き踏み込みで避け、

その勢いのまま心臓を貫いた。しかし…

「ふぇ?まだ動けるんですか。」

ケントゥリオン、それは優秀な兵士の証。

ローマの為、せめて道連れに…

………ここで死ねていれば、あるいは良かったろうに。

「…秘伝・大忍び落とし。」

傷口を抉るように支点とし、空に舞う。

そして首を…打ち落とす。

しかしローマ兵とて静観はしていない。

市は即座に囲まれた、その数およそ百。

「……ふえぇ…いっぱいです…」

 

「…騙されるな!少女と思わず確実に潰せ。」

「「「「Yes sir!」」」」

 

全方位を盾で囲み、にじり寄る。

しかし市は慌てない。質の悪い盾なぞ恐るるに足らず。

忍びの斧は力ではなく技で振るう。

体の移動を交えた斧の一振は容易く盾を叩き割った。

驚愕する重装兵の隙を逃さず首元に刀を突き刺し、血を撒き散らす。

視界が血煙にそまり、何も見えなくなる。仕掛けた本人以外は。

血煙に紛れ、敵兵間を駆け回り、飛び回る。

そして仕込みが完了すると市は急停止した。

 

怒れる敵兵の波は市を押し潰さんと迫る。

かなりの膂力…それが罠とも知らずに。

先頭の兵が市に触れる刹那…最後尾の兵の首が飛んだ。

髪の毛並…しかし一本で人三人ほど吊るせる極細のワイヤーが張り巡らされている。

後は引けば全ての兵の首が落ちるように。

しかし市には力が足りない。ならば敵を利用するだけのこと。

気付いた時には既に襲い。後ろから迫る怒涛の波は止まらず、次々と血に染まっていく。

そして最後の一人の首が飛び…血に染まった少女は笑う。

 

「アハハハッ、これで夜叉様もきっと褒めてくれます!」

 

少女らしい無垢な笑みで。

 

 

 

 

一方の長政というと。

 

「やだ、俺の嫁さん強すぎ……?でも可愛い。」「ええ……」

 

惚気ていた。

だけではなく。

 

「Baalaaa!」

 

羅刹を操って戦線を引っ掻き回していた。

 

いや、あんなに強いとは…負けてられるか。羅刹、行くぜ。

 

そう言って槍と大太刀を抜く。手綱は取らずとも良い。

お互いにお互いを信ずる故に。

 

「ッオオオオオオ!!!」

 

それはただの突撃(チャージ)

しかし、げに恐ろしき巨馬と無双の兵が乗ればその一撃は既に戦略級。

一度の襲歩で百人近くが命を落とす。

それを何度も、何度も繰り返す。

軍を率いる隊長格を優先して撃破したため、残る雑兵は戦略も無い。

ただ目の前の災害から逃れるのがやっとであった。

 

大多数の兵を討ち取り、市と合流する。

 

最高だったぞ市ィ!!!

お互い血塗れなのは気にもとめず抱き締める。

……ただまぁ、あんまし無理はしないでね?

 

……色んな意味でこの夫婦を止められる者は居ないだろう。




市ちゃんつおい…

何なんだこの夫婦。



梟 猩々 お蝶

市ちゃんのNINJAとしての師。
SEKIROに似た人が居た気がするが多分気のせい。
大柄な体躯にも関わらず機敏な動きをする梟。
隻腕ながら義手で飛び回り、斧で頭を叩き割る猩々。
幻術を使うくノ一お蝶。

皆お市を孫のように可愛がるあまり、己の奥義を叩き込んだ。
結果生まれたのがNINJAお市ちゃんである!


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破壊者

(´・ω・`)


何だありゃ。

やけに強そうな…

あ、バーサーカー二人が突撃して…やられた。

ウッソだろお前。強すぎない?

止めてくれよ…と言いながら矢を放つ。

……おいおいなんの冗談だよ。一つを手で掴み取り残り二つはそれで打ち払ったと?

 

 

…ってオイ立香ちゃん!ネロ!話が通る相手じゃねぇぞ!

ああクソッ。間に合えッ…

 

涙の星(ティアードロップ)…』

 

全力で槍を投合する。

間を阻む残存兵やワイバーンを細切れにしながら槍は突き進む。

 

軍神(フォトン)…ッ!』

 

ギリ命中!危ねぇな。

そして間に合った。

羅刹!

 

そう命じると既に接近していた長政は羅刹に乗ったまま敵サーヴァントを撥ね飛ばす。

馬から上空に飛び矢を放つ狙いは剣。

勿論弾かれるがバランスを崩す。

 

そのまま剣を踏みつけ、回し蹴りでサーヴァントを蹴り飛ばした。

よし、武器は奪っ…!?

 

一瞬の隙で槍を奪われる。

うぇい。しまったな。

 

「お嬢ちゃん。その槍返してくんないかなぁ。」

姉さんから貰った大切な槍なんだよね。

 

……今更考えたら油断してたかもな。

何せ槍の構えは素人同然。剣みたいに構えるんだもん。

そう、剣みたいに。

 

だから気づかなかったんだよね。ハハッ。

 

軍神の剣(フォトン・レイ)!!!』

 

ハァ!?宝具!?宝具ナンデ!?

 

サーヴァントはそのまま長政の横を通り過ぎ、ネロ達の方に向かう。

ああ畜生が。逃げろお前ら!

市が即座に立香とマシュを回収。…が。

 

「ネロ!所長!何してんだよ!!!」

 

タイミングが悪過ぎた。ネロの保有スキルであり、生前から体を蝕む頭痛が突如

ネロを襲う。足を一歩動かすのも苦痛なそれに抗えず、ネロは膝を着く。

一方の所長は逃げようとしたがネロを置き去りにすると気付き、急いで引き摺ろうとしていた。

 

後一秒足らず、それで二人は間違いなく死ぬ。

………そんなの許せるのか?

 

 

 

 

 

いいや、駄目だね。

 

「羅刹ゥゥゥ!!!」

「Ballllllla!!!!!!!!」

 

乗ったって間に合わない。

だから、蹴らせた。

渾身の力で羅刹は長政を蹴り飛ばした。

 

 

 

 

 

あッ……がッ……

頭が……頭が、痛い。

光が迫る。避け…避けなければ。

しかし足は動かず、立つのも苦しい。

 

……………駄目だな。

ここが余の死に場であろう。

きっとそれが天命なのだ。

 

「ちょっとアンタ!何してるの!早く、早く!」

 

……もう手遅れだ、間に合わない。

お主も早く逃げよ。これは命令である。

 

「ハァ!?バカなの!?いいから!」

 

引かれながら思う。やはり間に合わぬな。

済まぬ夜叉よ。諦めぬ心を神祖とお主から教えて貰ったが、余には無理だったようだ。

 

さらばだ、我が愛しきローマよ。異邦からの友よ。

 

……そして、二度と私に戻る事の無かった少女よ。

そのまま余は…私は光に呑まれ…

 

「誰に謝ってんだよ馬鹿野郎が。」

 

 

る事は無かった。

聞き覚えの有る声。あまりに大きな背中。

 

「夜叉………。」

あの一撃を、その身で止めたというのか。

見れば、左腕は消し飛び、右腕ももはや使い物にならないだろう。

苦しい。心が苦しい。

済まぬ。済まぬ夜叉。

余が、不甲斐ないばかりに……

 

「言えよ。」

 

え?

 

「自分でどうしようも無い時に助け合うのが友達だろうが…ほら、言えよ。」

 

…………

 

「なぁ、皇帝ってのは無理しすぎて一般教養もねえのか?

有るだろ?助けて欲しいなら一言。それだけで良いんだぜ?」

 

言って……言って良いのか?

ズタボロの姿。それに鞭打つような残酷な言葉。

 

 

 

 

でも、一つだけ。

一つだけ言って良いなら。…ならば……

 

 

 

…………助けて。

 

「ハハッ、遅せぇんだよ。だがまぁ、いいさ。

俺は元々、そういう英霊らしい。」

 

 

 

「さて、何だったっけアンタ?誰かが言ってたような…アッティラだっけか?

ほんほんほん、文明の破壊者、げに恐ろしき戦闘王!いやぁ、お会い出来て光栄!」

 

「軍神マルスの力持つまさに神の中の神!わー凄ーい!ハハッ」

 

男は軽薄に、しかし冷酷にカラカラと笑う。

「……思うんだが、神ってのはどうしてこうも人の歩みを嫌うかね。

人が進歩を望むと押さえつけようとする。なんもかんも自分の手の内に収めようとする。」

 

「で、こっからは俺の自論なんだけどな?

そんなのって_____」

笑みが消える。

 

「……気に食わねぇよな?」

 

声色も、表情も、雰囲気も全てが変わる。

激しい怒りをひっそりと燃やし、夜叉は昂る。

 

「…俺はさ、我儘なんだよ。俺は、俺の家族が、仲間が、友が、

俺以外の俺に近しい奴らが皆幸せじゃねぇと気に食わねぇ。」

 

「今お前は俺の友を二人殺しかけた。だから俺は今不愉快だ。

不愉快…いや、腹ただしいな。うん、殺したいとさえ思う。」

 

「力ある者が力を誇示し、奪い去るのは結構。それは強者の権利だ、間違いなくな。

だが、自分達だけが強いと勘違いするのは良くない。アンタらも勿論リスクは負うべきだ。」

 

笑みも、怒りも、顔から消え、ただ無に近しい感情を写した顔に

激情に鋭くなる目を貼り付け、サーヴァント…アルテラを睨み付ける。

 

「………何を言っている。話は無駄だ、破壊する…!『軍神の剣』ッ!!!」

 

「世界を破壊する?面白い。煮るなり焼くなり好きにすりゃいい。

だがな、俺の家族に手を出すってなら話が違ぇな。」

 

刺し穿つアルテラの宝具はしかし、()()()()()に呆気なく止められる。

「何……!?」

 

「図に乗るなよ神様(クソヤロウ)が…人を舐めすぎだ。

…申し遅れた。俺の名は浅井長政、人呼んで鬼夜叉。

人を喰らい、殺し尽くす。そういう化け物()らしいぜ?

いやぁ、サーヴァント万歳。無辜の怪物万歳ってね。

尤も、俺の場合は神だろうが喰い殺すがね。」

 

ハハッ。

 

 

 




ブチ切れ夜叉君その二


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鬼哭啾啾

前書き思い付かない…

あ、タイトル読めましたか?
キコクシュウシュウと読みます。


「ッ……!!!」

 

無駄だよ。

アルテラの振るう槍を掴み取り、無理矢理奪い取る。

申し訳ない。素の筋力が違う。

 

夜叉の力。

人を、神を喰い殺す力。

それは圧倒的だった。

出力も、そして消費も。

 

「………!!!」

後ろに居た所長が膝を付く。

済まねぇ。魔力の消費が早すぎるんだわ。

 

元々バーサーカーとは魔力消費が著しい反面、爆発的な火力を誇る。

一方の長政は狂戦士としては異質な事に通常時は普通のサーヴァントと消費は変わらない。

何なら少ないまである…が。

現在の姿。鬼神である夜叉としての力を解放した姿こそがサーヴァントとしての基本状態。

バーサーカーの中でもかなり重い消費と引き換えに神にも届き得る力を得る。

そんなリスクのあるギブ&テイクである。

もし仮に…平凡の魔術師が扱おうものならば数分と持たないだろう。

しかし所長…オルガマリー・アニムスフィアは平凡とは言い難い才能を持っていた。

故に夜叉を発現させた。しかし、それでも後遺症無しの限界は一分と行ったところ。

 

つまりは僅かに輝く煌星の輝きなのだ。

 

そのまま全力で殴り付ける。

…人だろうが化け物だろうが、神だろうが殺して見せよう。

 

後十秒って所か。

「『完全武装』。…太郎太刀。次郎太刀。」

 

それは夜叉である時のみに使える力。

彼が生前に…鬼夜叉として殺し、奪った武器を呼び出す力。

 

懐かしいなぁ、真柄直隆、直澄。良い男達だった。

殺すのが惜しかったと思うくらいにはな。

 

…そんな怯えた顔すんなよ。ま、俺だったら同情しちまうだろうな。

だが、オレじゃ無理さね。

じゃあな。ハハッ。

 

アハ、ハハッ、ハハハハハ!!!

怯えた目で逃げようとするアルテラを切りつけ、叩きつける。

一回、十回、百回…既に事切れ、消失して尚。

神?この程度か?ハハッ!

弱い、弱すぎるなぁ!

 

「………ッ………ァァ……」

 

何だ?この女は、邪魔だなァ。

そう思って、太刀を振り下ろし…刃が刺さる直前。

 

腕を掴まれた。

…誰だ?

 

「ストーップ。お前が殺ろうとしてんのも俺の家族だ。

チョットおいたが過ぎるな。ハハッ。

 

 

 

寝てろ。」

 

そう言って頭を殴り付けられた。

ああ、畜生。

たまには代われよ……優等生が……

 

 

 

 

 

…………戻れた。

これだから嫌なんだよ…

だがまぁ、これで大将戦は勝ちだろ。

そのまま意識は微睡みの中に吸い込まれて行った。

 

 

 

 

 

 

 

 

その後?拠点で目覚めて帰っただけだな。

 

嫌、嘘だ。

無理した事にキレたネロと市に散々絞られた。

止めてください死んでしまいます。

 

…さて、そろそろ退去か。

何だよネロ?そんな顔すんなって。

 

「やはり…帰ってしまうのだな…」

 

仕方あるまい。本来俺は、俺たちはこの時代に居るべき存在じゃない。

つまり異変の大元さえ戻りゃ全部元通りって訳さ。

 

「しかし…余はお主らの事も覚えておられぬのだろう?」

 

……まぁな。

 

 

………ま、気にすんなよ!

覚えてようが覚えてなかろうが、関係無いさ。

俺はお前の友だ。それだけは絶対に変わらんさ。

だから、もし、お前が本当に困って、誰にも助けて貰えないなら。

思いっ切り叫べ、「助けて」ってな。

安心しろ、何時、何処で、何があろうとお前を助けに来てやるさ!

 

んん…時間か。

じゃあな、ネロ。

また会おうぜ。

 

「………………うむ!」

 

やっぱり別れは笑顔が一番だな。ハハッ。

 

 

 

 

 

 

 

人理定礎値B+
第二特異点

 

 

定礎復元

 

 

A.D.0060 永続狂気帝国 セプテム

薔薇の皇帝

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




太郎太刀次郎太刀GETの経緯。

「「これより先には行かせぬぞ浅井長政!この裏切り者がァ!!!」」
結構結構。で、誰を行かせないって?
まずよぉ、もうお前らの主は討ち取られたんだぜ?
どうだ、こっちに付かねえか。待遇は応相談だぜ。

「我らを愚弄するか!」「武士として恥を知れ!」

知るかよ。誇り?名誉?死んだら終わりだろうが。
ま、知ってたけどね。にしても俺よりデカいやつは初めて見た…

「「…せやァ!!!」」

おっと、お盛んだね。発情期かな?
まぁ一回落ち着けよ。
煙幕をバラ撒いて目眩ましをする。

「ッ…兄者!何も見えませぬ!」「落ち着けい!タダの煙だ!」

煙に紛れて強襲してくるかと思ったが、長政は何もしない。
二人が不審がりながらも煙が晴れるとそこに居たのは…

「はいストーップ!…動いたらチョッキンだぜ?」

狂ったような笑みを浮かべ、刀を青年の首に突きつける長政と、直隆の子真柄隆基であった。

「申し訳ありませぬ、父上…」
「ッ!!!貴様…」

動くなってイッタよな?
太腿に刀を突き刺す。

「ア"ア"ガ!?」

ほら、降伏してくれよ。
俺だって前途有る若者を殺めたかないんだ。
……んん、それでいい。刀は捨てたか。
うんうん。じゃ、返すぜ。
俺は隆基を二人のとこへ押し渡すと…即座に刀を拾おうとした。
ハハッ。やると思ったよ。
だが、二手遅れた様だな。
手を掲げ、振り下ろす。

「撃てーーッ♪」

刹那、隠れ潜んでいた銃兵が次々に現れ、発砲する。
良いぞ、面だ面。面で制圧しろ。

隙間の無い制圧射撃に三人は為す術もなく倒れた。
元より長政に交渉する気は無い。
かと言って態々喧嘩の強い相手と戦う理由もない。
これは戦いでは無い。駆除なのだから。

……お、直隆さァん。まだ生きてんのか。
まぁ、息子さんは残念だったがね。

「………!!!!!!」

満身創痍、最期の抵抗。
直隆は長政に掴み掛かろうとした。
が、
長政は二振りの大太刀を拾い上げると、直隆を貫いた。
成程、太郎太刀と次郎太刀か。
いい武器だね。貰ってくよ。
脱力する直隆を後目にそう呟く。

「……誇りも無い…鬼めが…」

そんなに褒めんなよ。照れる。

「……生涯…否、死して尚…呪われ続けるがいい…鬼…夜叉…」

ハハッ。やってみろよ。
…凡百な人間風情が。



太郎太刀・次郎太刀

二振りの大太刀。長政が真柄兄弟を討ち取った際に簒奪したもの。
兄弟の恨み節が込められており、鬼夜叉に対する強力な呪いがある。
また、鬼夜叉が奪った武器故に長政には扱えない。
対峙する相手が神の類…もしくは魔性の類である場合、
持ち主に耐え難い苦痛、そして莫大な力をもたらすと言う。妖刀。

おまけ・ダクソ風↓

鬼夜叉が奪いし武器は怨嗟を纏いし妖刀なりや、
唯人のまま扱うならば名を捨てよ、誇りを棄てよ。
怨嗟の炎に焼かれる前に。


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成長

ようやく三章だよ……なんてな!

茶番。本編に絡む内容の為こっちに。


…………ハァ……ハァ………

ああ、何て強敵なんだ。

今まで積み上げてきた多少の自信って奴がボロボロになっちまいそうだ。

 

なんという重圧。なんという手強さ。

しかし諦めるワケにはいかない。

一回…また一回と数を重ねていく。

 

腕が震え初め、呼吸が困難になる。

 

だがよ…諦めて…諦めてたまるか!

最後のラッシュ。呼吸すら忘れるほどの高速駆動。

 

そしてとうとうその時は訪れた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『一万ッ!!!!!!』

 

「煩い!暑苦しいのよ!」

 

(´・ω・`)

 

 

 

ああ、済まない。今俺達が何をしてるかと言うとだな。

カルデアのトレーニングルームにて汗を流しているという事だ。

無駄?早く人理修復しろ?詫び石はよ?

まぁ待てよ。健全な精神は~何て高尚な事は言わないがな、適度な運動は必要不可欠だぞ?

 

「ぐむむむむ…」

 

「先輩!ファイトです!」

 

ああ、立香ちゃん。ベンチプレスとかのウェイト系は無理なくな。

腰やら肩やらをいわしちまったら意味が無い。

 

……まぁ、うん。気にするな。別に20kgを上げられなくても生きてけるから。

それに女の子だしな。

 

ああ、マシュちゃんは100kgから行こうか。

大丈夫大丈夫。仮にもサーヴァントなら大丈夫さ。

 

所長ーそっちは大丈……所長………

 

「何よ!」

 

………そのダンベル5kgだよな。

 

「………」

 

上げてみて?

 

「……ッ~!ッ~!!」

 

所長…………

 

「辞めなさい!そんな目で見ないで!アンタ達もよ!」

 

……まぁ、女の子……だから、な。

 

「凄く哀れみの目を向けられてる気がするわ…」

 

所長、ちょっと失礼するぞ。

 

後ろからオルガマリーの手を取り、ポーズを取らせる。

「え、あ、ちょ、何すんのよ!!!」////

 

落ち着け落ち着け。ハンマーカールはこう、肘を固定してな……

 

《十数分後…》

 

「ッ………ぐぐぐッ……」イッカイ

 

おーよしよし。一回出来たじゃないか。

 

「はぁ………はぁ………」////

 

大丈夫大丈夫、一回出来れば続くさ。のんびりと積み重ねよう。

 

「そうだよ所長!一緒に頑張ろう!」

「煩い!そもそも私は魔術師なのよ!?」

 

『いやぁ、程々の運動は健康のためにも必要だよ?マリー。』

 

館内放送を通じてロマニが言う。

 

「…まぁ、先輩も所長も少しづつコツコツと挑戦しましょう。」

 

うんうん。今日は疲れてるだろうから挫けずにまた()()挑戦しような。

そう()()

 

再度(サイド)

 

サイド………………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ヌゥッ!(迫真)

 

ハァッ!(緊迫)

 

 

 

サイドチェストォ!!!!!!(天下無双)

 

刹那、長政の着ていたトレーニングウェア…いや、有り体に言えばジャージだが。

が弾け飛んだ。内側から。

そしてそこには…合成写真のようなアンバランスさを誇る肉体が聳え立っていた。

 

「…………」

「ひゃぁ………」////

「…凄い!!!カッコイイ!」キラキラ

 

盾兵の半英霊は目の前の男が半裸になった事の羞恥に顔を紅潮させ、

見習い魔術師は肉体美に目を輝かせた。

 

「触ってもいい!?」

 

構わんよ。

 

「…………わぁ凄い!意外と柔らかい!」

 

硬い筋肉ってのは見た目寄りだからな。

実用を考えるなら筋肉は軟らかくしなやかにするのが一番だな。

……本当に苦労したな…あの頃…

 

『さぁ!食事を終えたら鍛錬です!全身を隈無く破壊しましょう!』

『お疲れ様です!さぁ食べたらお風呂に入りましょう!』

『よし、一日も終わりですね。明日も早いですから早く寝ましょう!』

『但し私の相手をしてからですが!』

 

…………泣きそう。

どんなスケジュールだったっけ…

 

5時…起床

5~6時…朝練

6~6半…朝食

7~13時…鍛錬

13~14時…昼休憩

14~17時…鍛錬

17~20時…入浴と勉強

21~(日による)…《見せられないよ!》

 

 

 

今となっては懐かしいな。

…と、そういや所長は?

 

そう、先程から所長は一言も言葉を発していない。

故にツッコミ不在の地獄絵図となったのだが…

それもそのはず、一番近くに居たオルガマリーにとって、

突然の男の裸…それも好意的に見ている…は刺激が強すぎた。

 

「………きゅう。」

 

「「「所長ォォォ!?」」」

 

所長がやられた!メディーック!衛生兵!サヴィデータ!何でも良い!早く!

 

 

 

 

 

 

ああ、何かどっと疲れたな。

立香ちゃん、マシュちゃん、飯行こうぜ。

 

「ちょっと待って下さい夜叉様!」

 

お、市ちゃん。どしたの?

 

「えっとですね、職員の皆さんから『ぷろていん』と言うのを教えて貰いまして。」

 

ふむ。

 

「それでですね…」モジモジ

 

あ(明察)

 

「『ぷろていん』と言うのを作ってみました!」

 

 

 

…それは、プロテインと呼ぶにはあまりに禍々し過ぎた。

黒く

淀み

オーラを放っていた。

そして大雑把過ぎた。

それはまさに冒涜的だった。

 

(ヤバいヤバいヤバい!なんだよアレ!プロテイン!?プロテインナンデ!?)

(何か生えてるよね!触手みたいの!)

(一体どうやったらこんな物が!?)

 

ちなみに上から長政、立香、マシュである。

 

(((確実なのは一つ、アレを飲んだら、死ぬ。)))ゴクリッ

 

即座に断ろうとした立香。しかし気付く。

 

「…………」パァァァ

 

眩しい。何て純粋な笑顔。

この幼女(中身は三十路)一切悪意無くやっている。

グッ…断りづらい…

 

『ファミチキください』

『こいつ…直接脳内に…ってアレ?』

『念話だ。まぁいい。よく聞け立香ちゃん、マシュちゃん。』

『『…?』』

『ここは俺に任せて先に行け!』

『!?そんな!出来ないよ!』

『そうです!幾ら長政さんでもあんなの…』

『成程、確かに心配するのは分かるが…別にアレを飲み干してしまっても構わんのだろう?』

『『……!』』

『行け!後から追いつく!』

 

『ゴメン、長政さん!』

『ご武運を!』

 

 

「あれ?二人はどうしたんですか?」

 

いやぁ、市ちゃんの料理を一人占めしたくてね。

二人には遠慮してもらったんだ。

 

ハハッ、じゃあ頂くよ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

次の日…新たな特異点が発見され、カルデアは大騒ぎに。

そして職員が長政らの部屋に赴くと無惨な姿の長政が発見されたのだった。

発見者曰く、その顔は満面の笑みだったと言う。

特異点……見つかったのか……

 

「…いや、アナタ大丈夫なの!?」

 

全然元気だよ。ほら、コフッ!(吐血)

まぁ、冗談はさておき。

召喚されるまでに頑張って回復します。はい。

という訳で今回の解説コーナーはお休みです。寝ます。

ご講読ありがとうございましたー…

 

 

 

「という訳にも行かないので。」

 

ここから先は引き継がせて貰います。

ん?俺は誰かって?通りすがりの夜叉のお兄さんだよ。

登場が雑?諦めろ。

 

気を取り直して今回の特異点はオケアノス!

オーケアノスと言えば神々の親とも呼ばれるよな。

オケアノスはかつての世界の考え方に於ける最果ての海。

征服王イスカンダルが目指し、遂に辿り着かなかった地でもあるよな。

 

今回の特異点は海。船乗りのサーヴァントが出ると思われるな。

船乗り………海賊やら開拓使辺りか。

 

黒ひげ『エドワード・ティーチ』海賊紳士『バーソロミュー・ロバート』

海賊海兵『フランシス・ドレーク』とかな。

後は誰だろう?世界一周の『マゼラン』とか

コンキスタドールで有名な『クリストファー・コロンブス』辺りかな?

 

後は…オケアノスだから…神話の人々とか。

んー今の長政でヘラクレスに勝てるかな?無理?

まぁ、まさかピンポイントで出ないだろう。HAHAHA。

じゃ、ここいらでタイトルコールをどうぞ!

お疲れ様でしたー。

 

人理定礎値B+
第三特異点

 

 

 

 

A.D.1573 封鎖終局四海 オケアノス

嵐の航海者

 

 

 

 

 

 

 




顔文字君久し振り。

長政君は市ちゃんの為に笑顔で冒涜的な料理を完食できます。




プロフィール更新

長政

体重89kg →up!95kg

筋力B+++→up!筋力A+++

中途半端なのを繋げたので長め。
長政君の全盛期は三十代半ば。召喚時は十代後半。




全盛期の長政君は体重120kg身長195cmの巨漢。少しづつ近付けて行きます。


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大海原

オケアノスー!

ご指摘を受けて説明不足でしたので説明をば。

長政君の体格が変わったのは再臨モドキです。

説明不足で不快な思いをさせてしまった人に深くお詫び申し上げます。


ハァイ、ロマニィ。

 

『どうしたんだい?』

 

……こちらスネーク、ヘイロー降下を開始する。

 

『ラジャー。鳥になってこい!』

 

…ま、冗談はさておき。

帰ったら殴らせろ。

 

俺…いや、俺と市はいつかと同じ様に空中から落下したのだった。

 

スーパーヒーロー着地ィ!

幸い、下が砂だった為か何とか膝腰は守られた。

……あれ?所長の霊圧が…消えた…?

 

『あー済まない長政君。所長達と大分違う座標に送ってしまったらしい。』

 

オロすぞ。

 

『そんな怒らないでくれよ!幸い、立香ちゃん達は船を手に入れたらしいからそちらに向かわせよう。』

 

そりゃ有難い。こんな大海原どう移動したものか考えてたとこだ。

ん、市ちゃんどしたの?

 

「見て下さい!貝殻がいっぱいです!」

 

キラキラした目で貝を掲げてこちらに駆けてくる。

がわ゛い゛い゛な゛ぁ゛い゛ぢちゃん゛

 

…さてと。つまり俺達は暫く足止めくらうって訳か。

さーて市ちゃん、取り敢えず野営地を…!

伏せろ!

 

長政が市に覆い被さると同時に巨大な斧が先程市の居た場所を空振る。

 

「えうりゅあれ、まもる!このあすてりおすがみなごろしにする!」

 

アステリオス……?知らん名だが…。

 

目の前の大男はそれ以上語らず、斧を振りかぶる。

物凄い膂力だ。筋力はAはあるな。

それを受け止めながら長政は思う。

アステリオス……アステリオス………何処かで、何処かで見たはずだ。

思い出せ、奴は何者だ。アステリオス…『雷光』の名を持つあの化物は……

 

「…ミノタウロスか。」

「ッ!!!」

 

ビンゴ。成程、牛面の面に馬鹿力。二振りの斧は迷宮(ラビリンス)の代名詞。

まぁ、それはいいさ。

お前が化物(ミノタウロス)でも雷光(アステリオス)でも。

どうだって良いんだ。そんな事は。

 

お前は市を傷付けようとした。

 

それだけだ、それ以外は些事に過ぎない。

だからさ。

 

 

 

死ね。

 

 

サーヴァントの力をあらん限りに解放した抜き打ちがアステリオスを襲う。

怒りのままに振り抜かれた打刀を防げず、アステリオスは一瞬で血みどろになる。

が、しかし、それで止まる両者では無い。

アステリオスは両手の斧を上段から振り下ろした。

地をも割らんとする狂戦士の一撃。

それを長政は真正面から受け止めた。

通常時の膂力において、アステリオスはサーヴァントでも指折りの力を持つだろう。

だが、既にブチ切れた長政はそれすら上回る。

+++。それは瞬間的に肉体の限界を突破する証。

そのまま斧を掴み、アステリオスを投げ飛ばす。

反動は殺し切らず、自らは中空に舞い上がる。

 

「ッ………!!!!」

 

矢…というよりは杭に近い物体が都合四度。

1,2を辛うじて弾くも三射目が面を切り裂き、四射目がアステリオスを地に縫い付けた。

 

まだ生きてやがる。

打刀を抜き、首を撥ねようとした刹那___

 

「止めて!連れて行くなら私を連れて行けばいいでしょう!?その子に手を出さないで!」

 

アァ?誰だお前…「えうりゅあれ!」うおっ!?

 

突然暴れだしたアステリオスに投げ出され、地に叩きつけられる。

野郎…

 

「落ち着いて下さい夜叉様!夜叉様!」

 

その声と共に手裏剣が飛来する。

死角からのそれを食らった俺は気付いた。

 

…痺れ薬……あれ?手裏剣………?

 

「夜叉様!夜叉様!」

 

…………………………

 

済まない。正気に戻ったらしい。

 

 

 

青年説明中………

 

 

成程。

つまりアステリオスはキモオタに狙われたエウリュアレを守ってたのか。

知らなかったとは言え済まなかったな。

 

「う……きにするな…それに、ぼくもころそうと、した。」

 

…何だお前、いい子じゃねぇか。よしよし。

 

で、エウリュアレ様よ。何だってアンタはここに?

神霊クラスどころかアンタは純度100%混じりっけなしSAN値直葬の女神だろうに。

 

「何か文字違く無いかしら?…まぁ、いいわ。私にだって分からないわよ。」

 

雑だなぁ…

 

その後何とか立香ちゃんらと合流出来た。

…まさかドレーク船長をアッシー君にしてるとは…

立香ちゃん度胸有るよね。御先祖様複雑だよ。

 

ああ、ドレーク船長。ここまでウチの子をありがとうな。

お礼と言っちゃ何だが…ほらよ。

 

「…?何だいこれは?」

 

胡椒。500gの。

 

「!?!?!?」

 

じゃ、これからもよろしく頼むよ。

 

 

 




何か展開が無理矢理な気もする。


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バレンタイン!

一年で上から二番目に嫌な日。

FGO本編意識して台本形式だったりします。
その内with玉葱に移植されます。


バレンタインデー(英: Valentine's Day)、または、聖バレンタインデー(セイントバレンタインデー、英: St. Valentine's Day)は、2月14日に祝われ、世界各地でカップルの愛の誓いの日とされる。元々269年にローマ皇帝の迫害下で殉教した聖ウァレンティヌス(テルニのバレンタイン)に由来する記念日だと、主に西方教会の広がる地域において、かつて伝えられていた。

 

バレンタインデーの歴史は、ローマ帝国の時代にさかのぼるとされる。

 

当時、ローマでは、2月14日は女神・ユーノーの祝日だった[1]。ユーノーはすべての神々の女王であり、家庭と結婚の神でもある。翌2月15日は、豊年を祈願する(清めの祭りでもある)ルペルカリア祭の始まる日であった。当時若い男たちと女たちは生活が別だった。祭りの前日、女たちは紙に名前を書いた札を桶の中に入れることになっていた。翌日、男たちは桶から札を1枚ひいた。ひいた男と札の名の女は、祭りの間パートナーとして一緒にいることと定められていた。そして多くのパートナーたちはそのまま恋に落ち、そして結婚した。

ローマ帝国皇帝・クラウディウス2世は、愛する人を故郷に残した兵士がいると士気が下がるという理由で、兵士たちの婚姻を禁止したと言われている。キリスト教の司祭だったウァレンティヌス(バレンタイン)は、婚姻を禁止されて嘆き悲しむ兵士たちを憐れみ、彼らのために内緒で結婚式を行っていたが、やがてその噂が皇帝の耳に入り、怒った皇帝は二度とそのような行為をしないようウァレンティヌスに命令した。しかし、ウァレンティヌスは毅然として皇帝の命令に屈しなかったため、最終的に彼は処刑されたとされる。彼の処刑の日は、ユーノーの祭日であり、ルペルカリア祭の前日である2月14日があえて選ばれた。ウァレンティヌスはルペルカリア祭に捧げる生贄とされたという。このためキリスト教徒にとっても、この日は祭日となり、恋人たちの日となったというのが一般論である。

(Wikipediaより。)

 

まぁ、要約するなら、何処かの皇帝がリア充に嫉妬して大騒ぎしたのだ。

そしてこの国では女性から男性にチョコレートを送るのが一般的な文化である。

 

 

 

 

 

 

 

長政「……お!マスターちゃん!丁度良かった!」

 

『長政さん?』

 

長政「確か…西洋の文化だと今日はチョコレートを配るんだろ?ほら。」

 

ホワワーン

 

『………いや、普通は女性から男の人に渡すモノなんだよ?』

 

長政「ふむ?そういうものか?だが…近頃は友達同士で渡す事も有ると聞いたんだが。違うのか?」

 

『確かにそういうのもあるけど…』

 

長政「何だよマスター。渡す側が女である法律でもあんのか?……ん~…あ!ちょっと待ってろよ~。」

 

そう言うと長政は何処かへ走り去ってしまった。

 

《一時間後…》

 

『長政さん…何処に行ったんだろ…』

 

????「マ~スター!」

 

『あ、長政さ………!?』

 

 

【挿絵表示】

 

 

それは、男と言うにはあまりに可憐過ぎた。

艶っぽく

気品に溢れ

男受けの良い雰囲気を醸し出していた。

それはまさに男の娘であった。

 

長政?「久々だが、まぁこれなら文句も無いだろ?」

 

『……………』

 

長政?「ん?どしたマスターちゃん?もしかして見惚れちまったか?ハハッ。」

そう言って長政は色っぽくしなを作る。

身長190、体重100kg近くの大男がするとは思えない色気にマスターはドギマギした。

 

『…長政さん、どうしたのそれ?』

 

長政「ん?女装はちょっと使い道が有る技能だからなぁ、それに信長の影武者もやったし。

こう見えて慣れてる方だよ?俺。経験あり過ぎて悲しくなるくらい。」

 

長政「ま、そんなのはいいさ。ほらマスター。いつもお疲れ様。

んじゃ、俺は着替えてくるから、後で感想な~…」

 

 

 

 

 

 

 

『ビターショット・トリュフ』

 

浅井長政からの贈り物。

大抵の男性サーヴァントは食べ物以外を渡すのだが、長政曰く

「食って無くなるモノの方が楽だろ?」との事。

非常に甘そうなトリュフチョコレートだが、その実マスターが大量の甘味を

食すると見越した長政の気遣いからか、かなり大人の味。

これを美味しく頂けるようなら大人の仲間入りだろう。

……ちなみに箱に添付されたメッセージカードには

『親愛なるマスターへ。』との文字と、いつの間に撮ったのか

()()()()長政が笑顔を浮かべている写真が添付されている。

 

 

 

 

 




オルタも作ろうかな?


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黒髭

デュフフwwが誰よりも似合う男。


「デュフフフww漸く追い付きましたぞー!」

 

うっわぁ………

何と言うか…うん。

生理的嫌悪感の擬人化というか…

駄目なタイプのオタクと言うか…

 

市に汚ねえモンみせんじゃねぇよ。

 

腰から抜いたリボルバーを撃つ。

 

「ギョエエ!何で!?なんで拙者撃たれたんでゴザルか!?」

 

チッ…外したか。

反対に船から狙撃される。

…三発。全部の弾を切り落とす。

 

「あのーアン氏?さっきからこちらに当たってるんですけど…」

 

「あら♡すいません、つい本心が♡」

 

「今本心って言ったよこの(アマ)!反対!暴力反対!ギャー!」

 

正確な射撃だ。だが、弾が遅過ぎるな。

俺に当てたいなら最新式のMGでも持ってくるんだな。

銃弾を処理しながら反対でチビ女のカトラスを止める。

まだまだ、小さな島国の侍舐めんじゃねぇよ。

尤も、鎧は着てないけどな。

あれジュラルミンだからさ…海水で錆びるんだよね…

 

チビ女を回し蹴りで向こうの船まで蹴り飛ばす。

 

「ごふっ!……うーん。アン、あの男強いよ。」

「ふふっ、よく見れば良い男じゃない、欲しくなって来ました。」

 

海賊らしい考え方だなぁ!?ま、生憎と断らせてもらうよ。

そもそも俺はな…

市を抱き寄せながら言う。

「夜叉様!?」

「残念ながらこの商品()売り切れ(ソールドアウト)だ!ハハッ!またの御来店を!」

 

女海賊は答えず射撃を再開した。

…六発。しまった。リロードしてなかった…仕方ない。

 

懐から抜いたリボルバーを五連射、的確にアンの放った弾丸を叩き落とす。

と同時に槍持ちの中年男を殴り付けて距離を取らせる。

知ってるか?ガン=カタって言うらしいぜ。

 

おおっと、しまった、さっきの弾が船体に……

 

痛み分けってとこか。撤退だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その後……船の修理で何やらの島へ。

 

「Gyooooo!!!!」

 

………また翼竜か壊れるなぁ…

まぁいいさ。素材になぁれ!

 

ヒャッハーァァァ!!!

 

撃ち落として死ぬ翼竜はタダの翼竜だ!

矢を避けて生き残る翼竜は良く訓練された翼竜だ!

フーハハッハー!まったく戦場は地獄だぜ!

 

「夜叉様ー。」

 

お、市ちゃん。どったの?

 

「熊さんのお人形さんです!」

 

何これ。時代的にはオーパーツでは?

 

「…………あのーお嬢さん?」

 

キェアアアアア!!!シャァベッタァァァァァァァ!!!

 

「とても可憐ですね。どうです?そこでお茶でm…」

 

死ね。

 

「ギャァァ!千切れるー!千切れちゃうー!」

 

何なんだコイツは。人の嫁さんに色目使ってんじゃねぇ。

……サーヴァントか何かか?にしては弱すぎるが…

 

 

 

 

……こいつがオリオンなのか…

性格はまぁね、それっぽいけど。

一つ分かった事が有るとしたら、

多分、コイツとは仲良く出来る。

 

 

 

 

 

「……………」

「……………」

 

「「…!」」グッ!

 

何となく、何となくだけど。

もの凄く同族の香りがする。

 

 

竜狩りも終わった。船はむしろ強化されたくらい。

頭数で勝ってる以上、ラムアタックからの乗り込みが理想なんだが。

どうにかして乗り込みの隙が欲しいな…

それか時間そこそこくれれば一撃で沈める自信もあるよ?俺。

尤もサーヴァントはあのオタク以外乗ってない船じゃないとだけど。

 

…………成程?それなら、まぁ、俺としちゃ楽なんだけどね。

というかオリオンはそれで良いのか。

 

「仕方ねぇだろー?やらなきゃアルテミス怒るしー?」

 

了解。正直そっちの戦力が不安だが…船長に任せたぜ?

報酬分くらいは働いてもらうからな。

 

 

 

 

 

 

「船長!黄金の鹿号です!女神さまも居ます!」

 

ほう?正面から突撃?

舐められたモンだ。

 

「デュフフww、それじゃタダの的ですぞw長距離砲用意!

アン氏は射撃をお願いでござるw」

 

凄まじい海戦の幕開けだった。

しかし。

 

 

 

…そんなものか、フランシス・ドレーク。

俺は女神の矢が刺さり反旗を翻した部下を切り捨てながら思う。

違う、俺が焦がれた女はそんなモノじゃ無いだろう?

見せてみな、その策をよ。

 

「敵は射撃しながらのラムアタックを狙っている模様!

長距離砲による迎撃を開始します!」

 

「……?報告、敵サーヴァントが一人少ないような…」

 

………一人少ないだと?

一体誰が……

 

俺の思考はそこで停止した。

何故かって?爆散する大砲と甲板に気が付いたからさ。

 

 

 

 

 

 

 

…第一射、先頭から三番目の砲に命中確認。

次弾は?

 

「えーと、ちょい待て。…真ん中の大砲の右下に弾薬庫、当てられるか?」

 

余裕だな。

 

次弾、ハートショット、ヒット。

連鎖する爆発の反動で船体が揺れ、平行で一瞬止まる。

マストショット、ヒット。

マストを爆破し敵船の航行能力を奪った。

 

「にしても…よくそんなモノ撃てるよなお前。」

 

そんなモノったって、タダの杭だぜ?

ちょっと刺さった後に起爆したりするけどね。

 

海の上歩けるってのは意外に便利だ。

奇襲も狙撃も思うがままだな。

さて…黄金の鹿号がカチ合ったな。移動するぜ。

 

 

 

 

 




日本の長弓の射程はMAXだと何百mらしい。
サーヴァントならキロ単位の狙撃も余裕だな!


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アルゴノーツ

ヘラクレスゥ!!!


……一手遅かったらしい。

船に乗っていたヘクトールが黒髭を裏切り、聖杯を簒奪。

ヘクトールには女神さまを攫われ逃げられたと。

 

やられたね。

黒髭が何やらカッコイイ事を言ってるが俺にはそんなヒマは無い。

ヴァイキングの海図とヘクトールの向かった方向を計算して目的地を定める。

…海賊船?煩い、こっちは忙しいんだよ。

無造作に矢を放ち船体を吹き飛ばす。

幸いというか…航行力はこっちの方が高い。

直線で追うしかねぇか。

 

ドレーク船長の提案に乗り、嵐を突き進む。

ワイルドハントって奴か、悪かない。

この後幽霊船に出会い、攫われて石化されたテトラ船長…もといゼ〇ダ姫を救出し…あれ?

間違えた。

夢幻の砂時計は名作だと思います。

 

「アナタ随分と余裕ね!」

だってねぇ。この辺単調でさ。

ドレーク船長の乙女ボイスくらいしか見所さんが居ないんだもん。

 

幽霊船にビビる乙女ドレーク船長を鼓舞しながら嵐を超えた。

予想の五割増くらい反応生娘だった。ドレーク船長やっぱり彼氏いない歴=年…

ながまさ は めのまえが まっくらに なった!

 

閑話休題。

 

まぁさ。ヘクトールに追いついたんだよ?

追いついた。

だがさ、

 

 

 

 

ヘラクレスが居るのは流石に予想外だわ。

 

 

 

 

「■▪■▪▪▪▪ーーーッ!!!」

 

「勝てないさ!勝てるものか!このヘラクレスはあらゆる場所であらゆる化け物と戦った。

敗北などなく、最後には神にまで至った男!それがヘラクレスだ!」

 

知ってるよ!十二の試練に射殺す百頭!

話せば話す程馬鹿らしい、

ぼくのかんがえたさいきょうのえいゆう様だよな!イアソーン!!!

 

しかも竜牙兵邪魔!ああもう。

一度武器をしまい、どこかの大学を彷彿とさせるタックルで船から叩き落とす。

 

面妖な変態英雄(チーター)共め…

女神さま奪還したんだからさっさと逃げるぞ!

ここが正念場だ!押し返せ!

 

……とは言えだ。

 

「■▪▪■▪▪▪▪▪!!!」

 

コイツをどう処理したものか。

 

今のとこはギリギリ捌けてる。だが、正直もたないな。

…ッ!しまった!エウリュアレ!

突然ターゲットを変えたヘラクレス。

エウリュアレをその斧剣で叩き潰そうとする。

 

それを止めたのは、一人の怪物(討ち取られる者)だった。

 

アステリオスはその剛力でヘラクレスの命を一度奪った。

しかし、未だに張り付いて動かない。

驚いた。筋力でアレに張り合うか。

 

「ころ、した、ころした、ころした、ころした!なにもしらない、こどもを、ころした!

 ちちうえが、そうしろって。ちちうえが、おまえはかいぶつだからって!

 でもぜんぶ、じぶんのせい、だ。きっとはじめから、ぼくのこころは、かいぶつだった

 でも、なまえを、よんでくれた。みんながわすれた、ぼくの、なまえ…!

 なら、もどらなくっ、ちゃ。ゆるされなくても、みにくいままでも、ぼくは、にんげんに、もどらなくちゃ…!」

 

アステリオス…お前……

 

「ますたぁ、も、なまえ、よんでくれた。みんな、かいぶつだと、きらわなかった!

 うまれて、はじめて!うまれて、はじめて、たのしかった…!

 ぼくは、うまれて、うれしかった!

 えうりゅあれを、よろし、く…!ぜんぶ、えうりゅあれの、おかげ、で――」

 

 

ぼくは、えうりゅあれが、だいすき、だ!

 

 

次の瞬間、アステリオスはヘラクレス諸共ヘクトールの不毀の極剣に貫かれる。

不毀の極剣のランクはA。つまりヘラクレスをも殺しうる。

これで漸く二度命を奪った。

 

しかしだ。

アステリオスを犠牲にして漸く二回。

大英雄にはまだ十一の命がある。

そして()()()()()()()()()()()

 

………アステリオス。

良い男だよ、お前は。

ホント、残念だ。

 

だが、安心しろよ。

お前の心意気はしっかりと受け取った。

 

市ちゃん。悪いが、所長達を頼む。

ん?まさかぁ、死んだりしないよ。

もしかして俺が負けると思ってる?残念だな、ハハッ。

()()()()()()()()で、()()()()()()()()()、俺は市に語り掛けた。

信用してくれよ。必ず戻って来る。

だから錆びないように武器は預かっといてくれよ。

 

所長ちゃん、そんな顔すんなよ。

「!」

 

「……別に奴らを倒してしまっても良いんだろ?な?」

 

そして俺は不毀の極剣を拾い上げ、ヘラクレスに向き直ると。

 

「お前には水底がお似合いだぜ!」

そう言ってヘラクレスを海に叩き落とした。

これだけじゃ時間稼ぎにならんからな。

槍を持ったままアルゴノーツに逆に乗り込む。

 

『完全武装』、んーいい武器だね。

ヘクトールの宝具 不毀の極剣を俺の宝具として上書きする。

ちょうどその頃黄金の鹿号が撤退を始めた。

良いねぇ、退路の無い戦いってのも悪くない。

 

「はぁ!?何なんだお前は!?こんな事をして何になるんだ!?」

 

分かんないか、ま、分からなくてもいいさ。

俺に変更はない。

 

 

安っぽい言い方だけどさ、アンタらには消えて貰わないとならない。

……ま、やるんなら本気でやろうぜ!その方が楽しいだろ!?ハハッ!!!

 

 

 



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妻として

市ちゃん可愛いヤッター。

市ちゃんの視点からスタートだよ。


……どうにか逃げ出す事に成功した。

そこで新たなサーヴァントを仲間に加え、体制を立て直す事となった。

!所長さん、落ち着きましょう!

大丈夫、大丈夫です。

夜叉様は嘘は付きません。スグに追い付きますよ。

 

だから____今、ここにヘラクレスが迫っていても。

夜叉様は必ず帰ってきます。

 

そう。私に出来るのは待つことだけだから。

戦いに出た所で、景虎義姉様のように強くはない。

信長姉様の様に夜叉様の隣に並ぶ資格も無い。

女性らしい魅力では帰蝶義姉様とは比ぶべくもない。

 

私に出来たのは…ただ、待つ事。

たったそれだけ。それだけの事。

でも、それでも。

 

 

 

『夜叉様、私は貴方に何をしてあげられますか?』

『ん?何って………何もしなくていいんだよ。』

『え……』

『ああ、いや!悪い意味じゃないよ!?あのなぁ、なんというか…その…』

 

 

『居てくれるだけでいいんだ。それで、それだけで俺は頑張れる。』

『死にかけても。血に狂っても。……いや、きっと死んでもだろうが。』

『俺にとっての守るべきものが。帰る場所が有る限り、俺は頑張れるからさ。』

 

『だからそう、気に病むな!そうだな……あー……』

今でも鮮明に思い出せる。

彼のあの笑顔を。少し照れながらだったが、今までで一番の笑顔を。

 

『…()()()()()()()ありがとうな、市!』

 

ああ、思えばあの時。

きっとあの時私は再び恋に落ちたのだろう。

ハハハ、夜叉様はそれを知ったら笑うだろうか?

…段々と思い出す。

 

『大丈夫か?』

初めて会った時。

『吉法師ィ!!!』

姉様の紹介で改めて面会した時。

『ッ~~!!!ッ~!!!……ありがとう、本ッ当…ありがとうな市……!』

初めて産まれた我が子を見て滝の様に泣きながら私に感謝の言葉を送ってくれた時。

『人の家族に手ぇ出すとはいい度胸してんな!?アァ!?』

私と娘が攫われ、鬼のような形相で救ってくれた時。

『それで吉の奴さ…本当に世話が焼けるよな…。』

遠出して二人(信長,景虎)と会う度、楽しそうに起きた出来事を語る時。

~~の時。ーーの時。

なんだ、何が再びだ。笑わせる。

何度も、何度も恋に落ちているじゃないか。

なんて滑稽なんだろうか。

 

 

…さて、私に出来る事を出来るだけ。

 

「さぁさぁ!皆さん頑張って下さい!『天真爛漫の美姫』(せんごくいちのほがらかさ)!」

皆を応援する。それくらいしか私には出来ない。

 

「■▪▪▪▪▪▪ァァァッ!!!!!!」

 

「しまった、突破された!退避しろ!」

いや、もう間に合わない。既に斧剣は眼前に迫り来る。

でも、恐怖は無い。何故なら___

 

「私は夜叉様を信じてますから!!!」

「………という訳だ。いやぁ、ホント、男冥利に尽きる。

ああ、それはそうと一つ聞きたいんだ、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

テメェ、ヒトの嫁さんにナニシテンダ?」

 

ブチ切れた長政の拳は、ただそれだけでヘラクレスの命を一度奪った。

 

 

…そして私は今日もまた恋に落ちたのだった。

 

 

 

 

さて!今日の鬼夜叉と呼ばれた男はっじまっるよー!

え?もう1200文字は読んだ?またまた冗談を…一体この俺抜きで誰がこの小説の主人公を務める?

ああ後、独り言なんだけど、やっぱりウチの嫁さんは最高に可愛い。だろ?(威圧)

 

さてと、どうやって俺が生き延びたかって?

そりゃ、お前、イアソンらからは相討ちに見えるようにアイルビーバックしたんだよ。

因みに流れでヘクトールは討ち取った。

そしてヘラクレスだが…

 

「いよいよこれで後が無くなったなヘラクレス!」

 

11回(リーチ)。さぁて。色々と言いたい言葉があって迷うが…無難なのを言うなら、

死ね。

 

武器もそろったし、何よりこっちには市ちゃんが居る。

負ける気がしないね。

市ちゃん、よく頑張った。ありがとうな。

 

ああヘラクレス。一つ言っとく。

守るものがある時の俺は強いぜ?具体的には4倍ぐらい。

 

 

 

…ヘラクレスは狂気の中、ただただ困惑した。

この敵は自分よりも劣るはず___なのに何故殺せない?

相手が武器を持った。斧剣で叩き潰す。それをいなされる。

一合、二合、三合……有り得ない速さ、それも加速させながら両者は打ち合う。

そして気付いた。

この男は、自分よりも格上だ。いや、正しくは今格上になった。

今でこそ打ち合えているが、直に均衡が崩れ、自らは敗北するだろう。

敗北………?負けるのか。

この私が………

 

――【なるほど、君が『     』か】

それは欠片程の記憶。

――【素晴らしい、羨ましい! 確かに噂通りの化け物だ!】

――【安心してほしい。私は君を優遇し、使ってみせる】

――【私……オレと共にいる間だけ、君は化け物じゃあなくなるよ】

私は…

―――【未来の王を護りし、大英雄だ】

 

友からの賞賛。

友からの羨望。

そして___友からの信頼。

 

フッ…愚かだな。我が友よ。

化け物と蔑まれた自分をまだ信頼すると言うのか。

だが、その信頼。まして友の頼みならば。

応えるのが英雄というものだろう。

それこそがヘラクレスという英雄だろう。

 

「……………ハァッ!!!」

 

全力で力を込めると同時に()()()()()()()()()()()

世界の強制力もあり、クラスを変えるには至らないが、それで十分。

狂化を打ち消しただけで事足りる。

何故そんな事が可能なのか?

答えは単純、彼は大英雄(ヘラクレス)だから。

彼はどうしようも無く、どうやっても英雄だったから。

そしてヘラクレスは自らの全力を出すに足ると感じた好敵手に問う。

 

「………貴公、名は?」

 

「!?シャァベッタァァァァァァァ!!!!!」

 

 

 

 

 

 

 

「………貴公、名は?」

 

シャァベッタァァァァァァァ!!!!!

………コイツバーサーカーじゃねぇのかよ!?

狂戦士なら狂戦士らしく狂えよ!

言葉喋れるとかバーサーカーとしてどうなの?(ブーメランクルー)

……あーこれ、狂化してないな?

目の奥にハッキリと理性が点ってらっしゃる。

狂化してないヘラクレス?アハハハハ。

無理ゲーにも程がある。

 

「…我、近江国大名、浅井長政なり!我が友、我が家族が為に貴公を討ち取らせてもらう!」

 

「……我が名はヘラクレス…否、()()()()()()半神(ヘラクレス)ではなく、唯の(アルケイデス)として、我が友の為。そして全力を出すに足る強者に敬意をもって…参る!」

 

………ハァ。やるしかない、か。

 

まぁいいさ。アンタが人として戦うというなら。

俺はソレを喰い殺す。

何故かって?俺は、()()だからな。

 




アルケイデス参戦!

ちなみに立香sideはアルゴノーツに乗り込んで魔神柱とバトってます。


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大英雄と夜叉

大英雄(ヘラクレス)にとって夜叉(化け物)は打ち倒すもの。
だが、結論が一つとは限らない。


………公式チートがァァァッ!!!

純粋な膂力で、迅さで、技術で。

才能で、生まれで、経験で。

どれをとっても、俺に勝てる点などなかった。

 

避けそこねた一撃が俺を捉え、そのまま吹き飛ばし、引きちぎる。

急所を外した一撃、にも関わらず腕一本を持っていかれた。

喪った右腕の軽さに苦笑いしながら次の一手を模索する。

プランA、このまま突撃する。無理、却下。

プランB、逃げる。…出来たら苦労しない。却下。

プランC………取り敢えず投げる!

凄まじい勢いで突撃するアルケイデスをその力を最大限生かして投げ飛ばす。

今日の柔道で言う巻き込み…禁止技の一つである。

鍛えられた長政の踏み込み、動きは完璧。

しかし、大英雄(アルケイデス)はそのさらに上を行く。

即座に手を地面に付くと腕を軸に長政を蹴り飛ばす。

これにより長政は自分のパワーとアルケイデスのパワーの二つをマトモに食らう。

 

ヒュッ…と。

音を超える速度で長政は岩に叩き付けられる。

右腕を喪い、蹴られた頭部は半ば砕け散り、武器も手に持つ圧切を残して弾き飛ばされてしまった。

誰がどう見ても長政の敗北は必然。

()()()()()()そう考えていた。

 

一人は市。彼女が夫である長政の勝利を疑う筈もない。

二人目は意外な事にアルケイデス。彼は予見していた。

かつての強敵と同じ気配を。

殺しても蘇る不死の化け物に並ぶ強者を。

 

三人目は長政自身。

頭が吹き飛ばされようが、常に思考は冷静だった。

……プランD。立香ちゃん達が颯爽と助けに来る。

俺が丸を付けたいのはこれだが、まさかアメコミのヒーローのように

待ってました!と現れるワケもない。しかも、アレに勝てる奴もいない。

プランE。諦める。はい論外、却下。

 

………仕方無ぇか。やるしかない。

 

プランEX。奴を殺す。

俺の……いや、()()()の全力で。

スゥ…と、息を吸おうとして肺が破れている事に気付く。

やれやれ、好き勝手やりやがって。

 

「『夜叉』。………全力だ、止めて…ミヤガレよッ…!!!」

 

長政の纏う気配が変わると同時に傷が無理矢理再生する。

欠けた頭部はこの世の生き物とは比肩出来ぬ禍々しさに。

千切れた右腕は硬質で、それでいて生物的な形状に変化し。

 

人の姿を失いつつも、夜叉は咆哮し、同時に姿を消した。

アルケイデスに攻撃を仕掛けたのだと分かったのは、

夜叉が打ち倒され、アルケイデスが残心を取った後だった。

 

音を置き去りに。存在すら知覚させず。

神速に達したその一撃は、

 

「…見事。『射殺す百頭』ッ!」

 

大英雄が誇る百連撃の前に止められたのだった。

 

一撃目(十連撃)二激目(二十連撃)三激目(三十連撃)、鬼の突撃を押し止め。

六激目(六十連撃)、纏う外殻を打ち砕く。

九連撃(九十連撃)、全身を余すことなく粉砕し。

 

十連撃(百連撃)、その命を断つ。

 

以上十連撃(百連撃)を持って大英雄の宝具、射殺す百頭(ナインライブス)也。

 

 

 

 

………あれ?なんで俺は寝てるんだ…?

分からない、考える()()()()、確認する()()()()

立ち上がる為の()()()()()()()()()()()

段々と意識が微睡んで行く。

自分が何者なのか、何の為に存在したのか、

全てを思い出せない、

 

「まだです!夜叉様は絶対に負けません!」

 

……?耳は使えるのか…?

誰だ、夜叉とは、この声は、誰だ。

 

「…約束したんです!絶対に帰って来るって!」

 

……酷い奴だな、約束を破るなんて。

まぁ…俺にはどうでも良いか。

 

「だから…だからッ……!」

 

……何だ、この違和感は。

意識は消えかけ、身体は粉微塵になり。

なのにどうしてだろうか、諦めてはならない、そんな気がする。

何故だ?思い出せ、思い出せッ…

 

『■て■■るだ■で■■んだ。そ■で、■■だ■で■■頑■■る。』

『死に■■ても。■き狂▪■も。……■や、きっと■■でも■■う■。』

『■にと▪て■守るべき■■が。帰▪場■が有■■り、俺■頑張■るか■さ。』

 

…思い……出せ……

 

『…あの子を宜しくね、■■ちゃん。』誰か(義姉)の微笑みを。

『さぁさぁ!寝てる場合じゃありませんよ!■■君』誰か()の激励を。

『最期まで一緒じゃ、■■!!!!!!』誰か(親友)の笑顔を。

 

『私は____夜叉様を信じてますから!!!』誰か(最愛)の信頼を。

 

ああ、そうだった。

何時だって__何時だって、そうだった。

 

(信長)を、義姉(帰蝶)を、(景虎)を、

部下を、娘を、息子を、民草を、

 

そして、()を。

守る為に。ただ、護る為に。

そうだ、長政は、鬼夜叉と呼ばれた男は、何時だってそうだったろ?

 

辛うじて、左足と右腕を生やす。

マトモな形を留めないソレでも、今はいい。

音もなく踏み込み、音を超え跳躍する。

反動で足は脆くも崩れ去った。構わない。

 

目も見えない、音も正しくは聞こえない。

だが、舐めないでもらいたい。

五感全てを奪われようが、家族を見失うと思ったか?

 

蝶のように舞い、竜のように猛追する。

 

感触さえ無いが、確かに打刀を握った筈の手を振るう。

ただの一振。死力を尽くした一撃。

本来ならこんなものがアルケイデスに通ずる筈もない。

 

……余談だが、今のアルケイデスは霊基的にはヘラクレスである。

アルケイデスは自らを人の子として現界するが、

ヘラの威光…ヘラクレスは神の子としての力を持つ。

どういう事か?

つまり()()を持つって事だ。

 

 

 

 

_____そして魔王のように燼滅する。

瞬間、圧切が赤熱する。

その炎は長政の腕を焔へと変え、

アルケイデスの身体を容易く両断した。

 

『……やれやれ。借り1つじゃ。』

ハッ、じゃあ俺はお前から幾つ取り立てなきゃならねぇのかね?

 

半ば灰となった身体が地に付く前に、僅かに再生した耳に届いた。

「………見事。」

…アンタもな。またいつか、今度はお互い打算の無い戦いをしたいもんだ。

 

その言葉を発する余裕も無く、俺達は帰還した。

どうやらあっちも…上手く行ったみたいだな。

 

 

人理定礎値B+
第三特異点

 

定礎復元

 

 

A.D.1573 封鎖終局四海 オケアノス

嵐の航海者

 




『天真爛漫の美姫』(せんごくいちのほがらかさ)

お市の方、それは戦国一の美姫として今なお名を残す。
その天真爛漫で朗らかな笑顔は見る者に力を与え、
戦う活力を奮い立たせる。常時発動型宝具。
なお、長政に対して使用する時だけ全ての効果が変化。
長政のステータスを数倍から数十倍に。

味方一人にHP大回復(宝具Lvによって変動)+クリティカル威力特大up(宝具Lvによって変動)+バスター威力up+スター獲得(OCによって変動)


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一難去って

シャァベッタァァァァァァァ!!!


デゥデゥデゥデゥデゥ デッデッデゥデゥデゥ デゥンデゥデゥデゥデゥ~♪

 

………一体何が………。

それを理解する前に弟は叩き潰された。

闇に紛れる漆黒の身体、しなやかな体躯。

そして輝く紅い眼光。

強い。

間違い無く。

 

デゥ~デゥデゥデゥ~デゥ~ デゥ~デゥデゥデゥ~デゥ~♪

 

………後ろか!

振り向く間もなくボクは回避を選択する。

と、同時に抜き払った太刀で叩き付けられた尾を切りつける。

しかし、トゲ付きの棍棒のような尾は刃を弾き、致命的な隙を生んでしまった。

 

デゥデゥ~デゥデゥデゥ~デゥデゥデゥ~♪

デゥデゥデゥデゥデゥッ、デデデッ!デデデッ!デデデデデ! デデデッ!デデデッ!デデデデデ!

 

あ___そう思った次の瞬間、弟の命を奪った翼の刃が眼前に迫り___

 

『力尽きました』

 

「「ああああああああぁぁぁ!!!」」

 

「……いや、アナタ達何してんのよ…」

 

(長政)え?」(卯松)何って」(竹王)ゲームだよ?」

 

「そういう事じゃなーい!!!!!!」

 

今日もカルデアは平和です。

 

 

いやぁ…息子とゲームが出来る日が来るとは……シミジミ

あ、俺達がなにをしてたのかって?

知ってるだろ?ドラゴンハンターってゲーム。

こうなんというか、デッカイ竜を古典的な武器で倒すやつ。

え?くどいって?仕方ないでしょ、商品名を出すと版権に関わっちゃうから。

 

因みにさっきは四人だとヌルいと言ったウチのバカ息子二人がね?

調子に乗るから………ちなみにさっきのBGMは俺です。三味線があって良かった。

ま、この流れでお察しの通り、二人共召喚されました。

戦力補強を兼ねて呼んだのでマスターは立香ちゃんだけどね。

今は俺が卯松を膝に乗せて竹王が俺の肩に頭を置くようにもたれかかってる。

バイノハヤサデー! バンザーイ! テキノセンスイカンヲハッケン! ダメダ!!!

………なんで世界が焼かれたのにBF1(Bullet Field1)が出来るんだ?

廃人達には世界が焼かれようが関係ないって事?はえーすっごい。

「…………」フニフニ「…………」ポヨポヨ

 

……あのさ、二人共。

 

「「?」」

 

親子なのにこんな事言うのもアレだけどさ。

サラシくらい巻こうよ。

 

「何故ですか?」「どうしてだ?」

 

…………当たってんだよ。特に後ろの奴。

スレ立てしていいかな、『ウチの息子が娘だったんだけどどうしたらいい?』

 

2:名無しさん

»»1 爆ぜろ

 

3:名無しさん

»»1 羨まけしからん

 

4:魅惑の玉葱

»»1 またお前か。

 

反応が冷たい…………

 

取り敢えず姉さんに会ったら殴ろう。泣くまでシバキ倒す。

 

 

 

『まーた触媒は俺かい?飽きないねぇ。』

『爆死は嫌だ…爆死は嫌だ…』

 

 

『………父上ー!』

『…あ、ちょ、卯松!』

 

お、お前らか!また会えて嬉しいぜ。

 

飛び込んできた卯松を抱き締め…フニンッ……

 

フニン…?

……………フニフニ。

チラッ『……』(竹王丸)ポヨーン

 

『………なぁ、お前ら。』

『『?』』

『…脱げ。』

『『!?』』

 

 

という事が有りまして、ええ。

姉さんは絶許からの半殺しコンボが確定した。

どういう事なの。

 

 

 

まぁ、正直男女なんてどうでもいいんだけどね。

俺の子供である事に変わりはないし。

 

「無視するなっての!」

 

ああ所長、まだ居たのか。

ごめんごめん、BFやる?

所長はプンスコ怒って出て行ってしまった。

…FPS嫌いだったか?俺は好きなんだけどね、

恐慌状態の新兵が既に息絶えた敵兵を何度も何度も刺突している様など感動すら覚えるし。

 

敗北

33ー4

なんでや!阪神関係ないやろ!

…少し休憩するか。

お前らなんで性別詐称してた?

 

 

 

成程。

娘より息子の方が舐められないと。

まぁ、あの時代は男尊女卑当たり前だったしな。

馬鹿らしい、腕っ節が強いだけで調子に乗るとか下らないにも程がある。

強い女なんて幾らでも居るっての。

姉さんとか、長尾景虎とか、軍神さまとか。

 

うんうん、一人しか浮かばなかったけど多分気のせいだろ。

だからお前らも隠す必要なんて無いんだぜ?

 

「父上…!」「父さん……!」

 

いやぁ、良かった良かった。お前らにはあんまり構えなかったからね。

俺としても負い目が無かったワケでもないんだよね。

俺も構えなくて悪かった、謝る。だからさ、

 

「退いてくれないかな、二人共。」

「「嫌(です)。」」

 

いつの間にか押し倒されていた。

さらに言うなら竹王に正面から抱き着かれて下半身に卯松が馬乗りに跨ってる。

……止めろ特に卯松。見た目のモラルが悪過ぎる。

「………」スーハー…スーハー

言わなかったけど竹王も止めなさい。深呼吸しない。

というかホント大きくなったなぁ、よしよし。

ホッコリとした気持ちで竹王の頭を撫でる。

 

……………いや、止めろよォォォ!?

ストーップ!ストーップゥ!止めろ!

これ以上はセンシティブなアレで怒られる!

この小説はR-15でコンプライアンス遵守なんだ!

「でも父上、R-15なら直接『自主規制(ピチューン)』する描写なきゃ大丈夫なんじゃない?」

ホントに止めろ。そんな言葉使う子に育てた覚えないぞ!

「でも母上が。」

姉さんが?

「『何?二人共夜叉君が好きと?んー…仕方ありませんね、正妻の市ちゃんに許可を得れれば良いんじゃないですか?どうせ夜叉君は強くお願いされたら断れませんし、二人がそれで良いなら私は構いませんよ。』と。」

 

………嫌、良くないから。俺の意見は?

自分の子供に手を出せと?馬鹿なの?

というか服を脱がすな帯に手を掛けるなァ!!!

止めろ!息を荒らげて近寄るなって……うむっ……

そこで口を閉ざされる。

見ると、二人共目がウルウルしてる。

やめろ、その顔は俺に効く。半ば育児放棄した負い目が心に刺さる。

 

「「……隙あり!」」

 

…しまったァァァ!!!

 

「弱点も母さんに聞いた通りだね父さん。」

あのアマ!!!

 

二人が盛り上がる一方で俺は冷静に姉さんの処罰を考えていたのだった。

もう、どうにでもなれ。

 




セーフ……セーフだよね?
まぁいいや。
長政君は三味線が弾けます。腕前は三味線を引く動画だけで再生数十万を超えるくらい。

三味線を引く事になった経緯。

信長『~~♪~~~~♪』

長政(また踊ってんのか。)

信長『夜叉もどうじゃ?』

長政『いや、二人で踊ってどうすんだよ……ん?吉法師、これは?』

信長『三味線じゃよ。時々帰蝶が弾くのじゃ。』

長政『………成程。……これなら…。(三味線を弄りながら)』
『……暫く借りてって良いか?』


半年後

デゥ~デゥ~デゥ~デデゥ~デデゥ~♪
デゥ~デゥデゥデゥデゥデゥ~♪(バ〇ファルクのテーマ)

信長『あれ?わしまた何かやっちゃった感じ?』



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特異点が一つとは限らない

タイトルが全てを物語っています。

※この小説を楽しみにしてくれている人にお詫びとご報告を。
最近忙しいのもあり、書きだめが追い付かない為、次回かその次の投稿が遅れると思われます。ご了承ください。


Hey市ちゃん!二人から聞いたぜ!……というかあっさり許可すんなよ!?

いや、独り占めはアレだからとか月並みな奴は良いんだよ。

姉さんはまだ良いし、帰蝶さんや吉は俺が世間的に死ぬだけでまぁ、良いんだよ。

あの二人はダメだって!ホント!

マジで血縁者だからな!?分かってる!?

…いや、子供が出来なければ良いとかそう言う話じゃなくてね……

スペイン王家じゃないんだから。

あ、スペイン王家出身の人に深くお詫びを。

今も続いてんのかな?カルロス二世で断絶したんだっけ?

 

ちなみに説得には失敗しました。

ん~…まぁ、遺伝的問題は無いわけだし大丈夫なの…か?

モラル的に俺の評価が死ぬだけなら、それは正直構わないんだけど。

何より娘息子達に『好きなように生きろ』なんて言ったのは俺だし。

ある意味、監督責任の問題……か…?

 

……………ああもう、気にしても仕方ない。

なるようになれだ。

…いや、市ちゃん、妾さんが増えるじゃないから。

歪な関係になったけどアイツらはあくまでも俺の娘………息子だからな。

確かにね、生前も気付いたら増えてたけどさ。

ハーレム?こんな嬉しくないハーレムもそう無いと思うよ。

半年くらい国を離れて戦に明け暮れてたらメカケカッコカリが十人くらい増えてる恐怖を味わうか?

そうやって考えると俺正室一人側室0人妾数十って事だよな。

極端、極端過ぎない………?

この歳になると久し振りに教え子にも会いたいもんだ。

ま、アイツらが英霊カウントされるとも思えんしな。

 

 

さぁ!お話も終わったから行こうか!新しい特異点も見つかったらしいし!ガシッ

準備しような、だからさ、離して♡ギュー

あ、駄目?知ってた。ズルズル

 

 

 

 

さーて、来週の特異点はー!!!!!(ヤケクソサザエ)

 

「なんか長政さん、疲れてない?大丈夫?」

 

おうともよ!…正直消滅しそうです。

大丈夫、俺はまだ頑張れるから。

 

…………特異点二つ?どうなってんの。

そんな事あるわけないだろうに、ファンタジーやメルヘン………

( д) ゜゜

(;つд⊂)モドシモドシ

゜゜三( д)スポ-ン

 

マジ?

 

………成程、イギリスとアメリカねぇ。

ボストン茶会事件かな?

 

そこでマスターが二人居るじゃん?

分けるらしいよ。

…………心配だ…。

俺らはイギリス、立香ちゃん達がアメリカ。

うーん、心配だ………あ、そうだ。

 

テッテレ~おまもり~。

まぁ、冗談は置いといて。

これは一応毘沙門天の加護(弱)がかかってるからな。

使い切りの触媒にもなるんじゃないかな。

なんと本当にヤバい時に数秒だけ俺を召喚できるオマケ付き。

今なら何とタダ!…あ、止めてその視線は俺に効く。

 

ん?所長も欲しい?良いとも、ほら。

 

 

 

さて………

 

卯松、竹王。お前らにとっては次がサーヴァントとして初の実戦になる。分かるな?

色々高尚な言葉を並べてこそ居るが、結局俺達がやってる事は所詮人殺しの延長に過ぎない。

躊躇うな。情けをかける、相手を嘗めるってのは一つの権利だ。

それを出来るのは本当に強い奴にだけ許された特権なんだよ。

勿論お前らは強い。保証しよう。だがもっと強い奴なんて幾らでも居る。

自分より強い相手と戦う事も有るだろう。

()()。戦って、()()()()()()()()()()

本物の生の死地はお前らに今一番必要なものだ。

窮地こそが飛躍に必要だと知れ、逆境を超えろ。少なくとも俺はそうしてきた。

灼かれて、打たれて、鍛えられろ。自らを刀だと思え。

死なない程度に死んでこい。這い上がり、追い縋り、食らいついて超えろ。

 

 

……何で今更こんな話を?って顔だな。

簡単だ。一つはまだお前らは成長出来る。間違い無くな。

もう一つは……なんだ、たまには父親らしい事ぐらい言わせてくれよ、な。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さて、話が終われば何をするかは分かってるよな。

 

そう。

 

 

 

 

 

 

お勉強の時間だ!

 

 

 

 

 

 

 

 

今回俺達が行くのはイギリス…というかロンドン!

イギリスと言えば何を思い浮かべる?

 

……んん、いいね。皆の声が聞こえてくるよ。

 

パンジャン、ハボクック、多砲塔戦車。

……なんか偏ってないか?

なに?紅茶?

…………まぁ、大体正解だな(洗脳済み)。

 

冗談抜きで話すなら、イギリスの英雄といやアレだよ。

アーサー王伝説。円卓の騎士。

どいつもこいつもチート持ちヒャッハーだが、敵にはしたくねぇ。

それに俺、ちょっとだけアーサー王のファンなんだよね。

オワコンの国を延命させた手腕は見習いたくてね。

イギリス最大の英雄ことネルソンもいたな。

 

後…イギリス…イギリスかぁ。

料理が不味い。とか?

そういやジャック・ザ・リッパーってロンドンだったな。一応注意っと。

スコットランドヤードに絡まれないといいが。

 

 

 

次、アメリカ。

アメリカの英雄かぁ。

エジソン、ニコラ・テスラなどの文化人。

ビリー・ザ・キッドなどのアウトロー。

なんとなく発明家が多いイメージ。

正直なー歴史が浅いのに人が多すぎてなんとも………

 

一応飛ぶ時代的にはパリ協定で初めてアメリカとして独立した頃。

ワシントンとか生きてるかもな。

 

さーて、少し短いがこの辺で。タイトルコールを…え?プロローグを書くから次回?

成程。じゃまた三日後にな。




ラスト二文の異様なメタさ。

Q,何でそんなにお妾さんが居るの?

A,長政の政策が原因。
『ん……?お前さん親は居ないのか?……成程、戦でか…よし!丁度いい!お前ちょっと来い!』
『うおっ!?何だお前!?……成程?狼娘ってとこか……面白いじゃねぇの。』


『さぁ孤児共!俺は生まれや育ちで人を区別しねぇ!
名家の生まれだろうが奴隷の子供だろうが無能にゃ平等に価値が無い!』
『故にここではお前らに無償で勉学をさせるし飯も寝床も用意する。』
『だが使えん奴は放り出すからな!励めよ!』

寺子屋の上位互換。
因みに孤児達は長政が大名だと知らなかったという設定があったり。
これにより優秀な家臣を揃える考えだったのだが、
男子はともかく十そこそこで家族を失った娘とか野生児の子とかからすると
突然現れた恩人(なおイケメン)はね?
しかも勉強するにつれ玉の輿が判明するという流れ。
以下順当に。

長政「妾は二桁に入った辺りで諦めた。子供は認知してるけど関与しきれない、辛い。」


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老獪なる紳士

玉葱「結果発p…「貴方を詐欺罪で訴えます!!!」ファッ!?」

夜叉「理由はもちろんお分かりですね?あなたが皆を「本編は何時になるか分からない」という妄言で騙し、信頼を破壊したからです!覚悟の準備をしておいて下さい。ちかいうちに訴えます。裁判も起こします。裁判所にも問答無用できてもらいます。慰謝料の準備もしておいて下さい!貴方は犯罪者です!もはやこのネタの鮮度も下がり、俺が若干滑っているのも貴方のせいです!刑務所にぶち込まれる楽しみにしておいて下さい!いいですね!」

玉葱「………いや、知らんがな。」


老獪……老いてずる賢く、強かな様子。


「ふむ、これは困りましたな。」

 

西洋風の街の中、一人の老人は呟く。

見るからに齢六十は超えているだろうか?

しかし、そのガッシリとした体躯や、身の丈。

何より一切曲がる事無い腰を満ち満ちたる体幹で支える姿は、

老いてなおこの老人に隙が無い事を物語っている。

 

「奥様より表の見回り、掃除を頼まれ、やっと仕事終わりかと思えば…」

 

老人の鋭い眼光の先には夥しい数の人形。

それは人形(オートマタ)と呼ばれる殺人人形であり、

その数は優に三十は超えるであろう。

霧の影響か、人形はそれまで老人に気付かなかったようだが、一体が視認すると同時に

情報を共有、新たな獲物を得た喜びにうち震える。

 

「飛翔する魔導書、人造人間(ホムンクルス)人形(オートマタ)。なんともキナ臭い雰囲気となって参りましたなぁ…」

 

そんな中、老人は一人呑気に呟く。

…まるで後ろから迫るホムンクルスに気付いていないかのように。

 

「…おっと。少々はしたないのでは有りませぬかな?」

 

しかし、老人はホムンクルスを全く見ることさえ無く、いつの間にか取り出していたナイフをホムンクルスの腹に突き立て、傷口に反対の手を捩じ込み、内臓を抉り出す。

 

「脆い…所詮ヒトの成り損ないというわけですか…残念です、少々興味があったのですが……む?まさか人形にも驚きの感情が有るとでも?愚かな、かような枯れた老人が丸腰で出歩く訳有りますまい。」

 

……もし、人形達に声を発する機能が有れば言っただろう。「嘘をつけ」と。

よく見れば___人形達のスキャンならより鮮明に__理解出来る。

見た目の齢に似合わぬ体躯。

無理矢理燕尾服に包み込んだはち切れんばかりの肢体。

優に80…否、90kgは超えているだろう。

それを枯れていると?全く、笑えない。

 

とはいえ、人形達も殺すことしか能がない。

即座に連携を取り、包囲する事で状況を好転させようと試みる。

 

リーダー格の個体の鋭い一撃を間近に躱し、側面からの同時攻撃を紙一重で流す。

見た目には人形側の優勢。しかし、知能の高いリーダーは気付いていた。

『当たらない。』人など優に屠れるこの腕が。どんな動きも先読み出来る頭脳が。

どちらも致命的な程に無力だった。

今も、ただ躱すだけに非ず、返す徒手や拳銃の一撃は人形を鉄屑へと還していく。

一体、また一体と数を減らしていく同胞に、リーダーは密かに逃走を決意した。

自分さえ生き残れば、また数は揃えられる。

そう断じ、スペックの全てを動員して駆ける。

 

「ッ…!…さて、これで王手(Check)。最後の一人は……」

 

馬鹿め。

我々が人のように仲間を守ろうとすると思ったか?

この距離なら、拳銃さえ届かない。

 

「……おっと、失念しておりました。」

 

そして視界から老人が消える刹那、とてつもない速度でナイフが飛来する。

しかし、そんなもの当たる筈もない。

軽々と避けたナイフがリーダーを追い越した刹那____

 

「……では、これで詰み(Checkmate)ですね。」

 

え____なんで___

 

そこで人形の思考は断ち切れた。

何故って、既に考える頭を刻まれていたから。

 

 

 

 

「ふぅ………老骨には応えますね……」

 

老人は腰から引き抜いた()()を納刀し、あたりを見まわす。

少なくとも見える敵は殲滅しただろう。

 

帰還しよう…そう思い立った瞬間に感じた。

魔術師の気配。

此度のイレギュラーな世界と何か関係があるのだろうか?目的は?

否、そもそも味方なのか?

疑問も、疑念も絶えない。

しかしながら分かるのは残業ということだ。

仕方あるまい、今の自分は執事なのだ。

相手がどうあれ、客人をもてなすが仕事、ならば。

 

老人は拠点に向かう足を返し、先程感じた気配の方向に短剣を投合すると音も無く消え去った。

 

 

 

 

 

 

 

人理定礎値A+
第四特異点

 

 

 

 

A.D.1888死界魔霧都市 ロンドン

 

ロンディニウムの騎士

 

ロュデウ繝�ウ繝九え繝ノ縺ョ騎主」ォ

 

閠∫根縺ェ繧狗エウ螢ォ

 

 

 

 

 


 

ErrorーErrorー

何者かが世界に侵入しました。

深刻なエラーが発生。特異点が変質しました。

直ちに特異点から退去して下さい。

 

繰り返します。

 

ErrorーErrorー

深刻なエラーが発セイ、特イ点変シツ

ナニモノかがセ界に侵入

直ちに特異t退去

ただち、ただだだだだだちだだだだだだだぢにだだだだだだだぢにだだただだだだだだちだだだだだだだぢにだだちだだだだだぢにだだだだだただだだだだだちだだだだだだだぢにだだだだだちだだぢにだだだだだただちただだだだだだちだだだだだだだぢにだだだだだだだぢにだだだただだだだだだちだだだだだだだぢにだだちだだだだだぢにだだだだだただだだだだだちだだだだだだだぢにだだだだだちだだぢにだだだだだただちただだだだだだちだだだだだだぢだだだだだだだぢにだだだただだだだだだちだだだだだだだぢにだだちだだだだだぢにだだだだだただだだだだだちだだだだだだだぢにだだだだだちだだぢにだだだだだただだだだだだちだだだだだだだぢにだだだだだだだぢにだだただだだだだだちだだだだだだだぢにだだちだだだだだぢにだだだだだただだだだだだちだだだだだだだぢにだだだだだちだだぢにだだだだだただちただだだだだだちだだだだだだだぢにだだだだだだだぢにだだだただだだだだだちだだだだだだだぢにだだちだだだだだぢにだだだだだただだだだだだちだだだだだだだぢにだだだだだちだだぢにだだだだだただちただだだだだだちだだだだだだぢだだだだだだだぢにだだだただだだだだだちだだだだだだだぢにだだちだだだだだぢにだだだだだただだだだだだちだだだだだだだぢにだだだだだちだだぢにだだだだだぢにただ

 

 

 

 

 

 

異界からの侵入者を観測しました。

レイシフト先の情報を更新します。

世界の修正力により特異点は世界から切り離されました。

これにより特異点が修正されるまで退去は不可能です。

 


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

人理定礎値Error
第IV特異点

 

 

 

 

A.D.1888死界魔■都市 ロンドン

老獪なる紳士

 

 

 




半ばオリジナル特異点なんだよなぁ…

ええー身長190近くで老いてなお筋肉ムキムキマッチョマンの変態だってぇ?(マスオボイス)
一体誰なんだろうねぇ~(すっとぼけ)


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灼け落ちた記憶

まぁ、そうなるな。(日向)


………もの凄い濃霧だ。

ロマニ曰く、本来なら人体に極めて有害。

何故か魔力の篭った霧だそうだ。

サーヴァントならまだしも、ただの人間である私はあまり外で活動できない。

しかも____

 

「夜叉様は何処に行ったんでしょうか………」(´・ω・`)

 

何故かアイツだけが居なかった。

あの男………!

 

考えても仕方がない。

私はこの幼女を連れて少しでも霧の薄い所を探し歩いた。

…今考えればそれが失敗だったのかもしれない。

私たちの旅で、どれだけアイツに頼っていたのか。

それを痛感した。

 

「……………!」

 

端的に言おう。幼女と幼女が戦っている。

敵は分からないがおそらくはアサシン。

そしてこちらのサーヴァントもアサシン。

戦力は幸いにも__いや、残念ながら拮抗していた。

それに加えてホムンクルスやオートマタの残党。

ガンドで止めては居るが限界がある___ッ!

不味い、最初のガンドが解け………

 

その瞬間は、スローのように見えた。

巨岩のようなホムンクルスの身体。

こんなものを食らったら私はひとたまりもないだろう。

………あっけないな。

まず浮かんだのは目的を達成出来なかった事の申し訳なさ。

次に、短い人生だったという自嘲。

そして、こんな事ならあの皇帝のように自分の想いを吐露してしまえば良かった。

そんな後悔。

 

そして、来たる衝撃に目を閉じた。

 

 

 

閉じた。

 

 

 

閉じ………?

 

 

何故、衝撃が来ない?それとも衝撃すら感じずに死んだのか?

訝しんだ私はうっすらと目を開けた。

 

「時に思うのですが、貴方々ホムンクルス(デク人形)は最低限のマナーも習わぬのですかな?それとも…分かっておやりになられて?…無論、無知は罪では有りませぬ、ならば仕方ありません。…が、もし後者ならば…少々おいたが過ぎますな。」

 

そこに居たのは迫り来るホムンクルスを切り刻んだ銀髪の老人だった。

 

「……失礼、お若いレディー。無礼の程は承知の上で御座いますが、自己紹介は後で。まずはあちらのお嬢様をお助けしましょう。宜しいですかな?」

 

その動きがあまりに自然で___しかも突然の事だったので。

私はただ小さく頷く事しか出来なかった。

 

そこからの展開はあまりに劇的で、よく覚えていないが、

とにかく生き残った。その安心感でか、私は気を失ってしまった。

 

 

 

 

 

だから、きっとこれは夢なのだろう。

 

一人の男が居た。

彼は望んだ。守ることを。

力を求めたが、彼は助け合う事を学んだ。

友に助けられ、家族に助けられ。

 

 

 

その最期は壮絶な討死だったが、彼は笑い続けた。

 

一人の男が居た。

彼も家族を、友を守りたいと。

強く、もっと強くと、力を求めた。

自分だけが傷付けば。自分だけが戦えば。

求めれば求める程に力を増し、彼は戦い続けた。

 

 

 

 

しかし最期には疎まれ、友の代わりに戦火に焼け死んだ。

そして死後、着せられたズブ濡れの衣。

それは彼の身体に癒えぬ烙印を刻み付け、苦しめた。

苦悶と絶望、怨嗟と妄執の果て、それでも彼は嗤い続けた。

 

一人の男が居た。

先の二人と同じく、彼も守ることを望んだ。

しかし、彼は慎重さを持っていた。

同じ道を辿りながら、彼は長らく生き、老いていった。

そして友と自らの夢、争乱のない世を作り上げた。

 

 

 

そしてその最期は_____。

 

 

「………おや、お目覚めですかな。」

 

…………目が覚めた。

…此処は?

 

「協力者がおりましてな、僭越ながらそちらにお運び致しました。」

 

礼をしようとした所で、切られる。

 

「…その話は後ほど、後一時間程でディナーとなります故、奥様より暫し休まれるよう。と。」

 

老執事は部屋を去った。

…幾つか聞きたいことがあったのだが。

まぁ、仕方ない。

オルガマリーは先程の夢を思い出す。

 

ぼんやりとして顔が分からなかったが、あれは間違い無く長政だ。

だが、おかしい。

あの男を召喚してから、その来歴を調べ上げた。

出生、家系、人間関係に戦歴。

ありとあらゆる…いや、特に他意は無いのだが。

調べている最中にロマニが暖かい目で見てきて腹が立ったが。

それは置いといて。

しかし、何故三人も居るのか?

 

一人は私もよく知るヘラヘラしたあの男。

だが、あの二人は誰だ?

直視できない程の疵を刻み付けられ、自嘲気味に笑う白髪の男。

そして老いた銀髪の男。…浅井長政は三十半ばで戦死した筈だ。

では一体アレは誰なのか……?

 

ふと、貰った御守りに目を向ける。

…貴方はどこに居るのだろうか。

 

オルガマリーは今この場にいない男に思いを馳せるのだった。

 

 

 

 

「では、改めまして、私は『ミゼーア』と申します。どうかお見知り置きをマスター。

そしてこちらは私がお仕えする奥様、信長さまのご正妻である帰蝶さまで御座います。」

 

「お義姉様!!!」

「あらあら…ふふふ♪」

そう老人が告げると同時に幼女…もとい市が帰蝶の方に駆け出す。

帰蝶に抱き止められた市だがオルガマリーの意識はそんな所には無かった。

()()()

市が飛び込んだソレに顔が埋まってしまう程にソレは大きかった。

 

………そっと胸を撫で下ろす。

…大丈夫、少なくとも埼〇県の平均よりは有る。

そう考え、オルガマリーは目の前の現実から目を背けたのだった。




帰蝶>>>ネロ>マシュ>主人公・オルガマリー・景虎≧市ちゃん>(越えられない壁)ノッブ
何とは言いませんが。

老人の正体のヒント1。
『ミゼーア』
クラスは内緒。


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鷹視狼歩

スタイリッシュ・ジジイ・アクション

※一時期話題になった『あの子がこっちを見ている』にて作成した市ちゃんです。
お納めください。


【挿絵表示】



こうして、謎の老人『ミゼーア』と市の義姉にあたる『濃姫(帰蝶)』。

そして家主の『ジギル』。

この三人と合流する事に成功したカルデア一行。

しかし長政とは以前はぐれたままだった。

 

 

 

「お茶のお代わりは?レディー。TWGのジャスミンなど……ああ失礼、コーヒーがお好みでしたな。」

 

……いや、結構。そうとしか言えなかった。

困惑していた。イギリスの食べ物がまさかマトモに食せるとは。

 

「結局の所、肝心なのは調理法なのですよ……」とはミゼーアの談。

 

にしても……他の二人はともかく、貴方は誰だ?

一応名の知れた英霊ならば一通り知っているつもりだったが、その中にミゼーアなる英霊は居なかった。

 

「今の私は所詮枯れた老執事。知らぬのも無理は有りませぬよ。

ああ、お市様、お茶はいかがで?フォートナム&メイソンのアールグレイが入りまして。」

 

p.s 何故か通信が繋がらない。腹立つ。

というかフォートナム&メイソンはともかくTWGは2008年創設の筈なのだが……?

 

 

 

 

 

………皆が寝た真夜中。老人は一人部屋を抜け出す。

 

「………あんまり無理はしないでね?」

もう若く無いんだから。と帰蝶はカラカラと笑う。

奥様に心配して頂けるとは、至極恐悦の極み。

勿論、少々フラリと出歩くだけ___では無いのだが。

 

心配無用。とばかりに刀を腰に提げ、霧の中へと消えて行った。

 

 

 

詳しくは数えていないが、およそ三十から四十の人形を屠った頃だろうか。

ドカーンッ………!!!メッキャァ………!

静かな街におよそ不釣り合いな轟音が響く。

誰かが戦闘を行っている?

……やれやれ、静かな夜に無粋極まりない事だ。

そう思い当たり、音の出処に向かう。

 

対峙するは少女と男……魔術師。

…少女の方も純粋な人間では無いと感じるが。

無論加勢するは少女の方。

執事たるものレディーファーストは当たり前なのだ。

 

「お嬢さん、どうやら分が悪いようで。恐縮ながら逃走をオススメ致します。

この道を真っ直ぐに、三本目で右折なさって下さい。」

 

少女の元に駆け寄り、迫る魔弾を撃ち落としながら告げる。

 

「ヴゥ……?」

 

言葉を発せないのか、唸り声でもって返す少女。

電力消費が思わぬ激しく、出力が低下し始めていたフランからするとまさに渡りに舟だったのだろう。

素直に言われた方向へと駆け出す。

 

「さて……貴方はどうやら先程のお嬢さんとは違い招かねざるお客様だと推定致します。

故、これ以上の詮索、介入は賢い行いでは無いと心得の上、どうか一度再考をご検討下さい。」

 

返答の代わりに飛来する魔弾。

どうやら交渉の気は無いとみた。

残念だ。なるべくは交渉で解決したい物なのだが。

まぁいい。

交渉決裂ならそれはそれで分かりやすい。

 

「掃除は執事の仕事に間違い有りませんからね。皆様の安眠の為にも。

…ここでお隠れ遊ばして頂きたく存じます。」

 

そう言って老人は魔術師を蹴り飛ばす。

しかし魔術師は即座に反転、魔弾を高速で射撃し、距離を取る。

悠々とそれを回避した老人は太刀を引き抜き、最速を持って迫る。

 

「ッ………!!!」

 

点や線の攻撃は当たらない。ならば。

面を持って制圧する。

 

宝具・元素使いの魔剣(ソード・オブ・パラケルスス)

アゾット剣の原典にあたるそれは刀身の全てを超々高密度の賢者の石で構成された魔術礼装。

刀身の魔力によって瞬時に儀式魔術を行使し、五つの元素を触媒に用いることで、一時的に神代の真エーテルを擬似構成し、放出する事が可能。実体化する擬似的な真エーテルはほんの僅かな一欠けらではあるものの、恐るべき威力で周囲を砕き、四種のエレメンタルと完全同期させれば対城宝具に比肩する破壊力すら一時的に発揮できる。

 

あっさりと魔弾を回避し、インファイトを挑んで来る老人を明確な敵と認識し、街道一体を巻き込む攻撃で倒す。

そう魔術師__サーヴァント、パラケルススは考えていた。

 

即座に術式を組み立て、不可視の壁を作成。

これを越えられる前に宝具を展開する。

引き抜いた魔剣に魔力を充填、後十秒。

壁を破壊された、後五秒。

 

間に合う___そう断じたパラケルススはしかし。

舐めていた。

ミゼーアと言う老人を。

 

__縮地。

それは、古来から()()()に伝わる技術。

上体を振らさず、投げ出すように踏み込み、迫る。

縮地の弱点は踏み込み後に力を込めにくいという点。

故に大抵は投げ技や、武器術と組み合わせて使う。

勢いのまま、太刀でパラケルススの身体を貫き、返した刃で唐竹割りに両断する。

 

 

 

余談だが、パラケルススは五元素と四種のエレメントを使いこなせる。

つまりどういうことか?

「……………元素使いの魔剣(ソード・オブ・パラケルスス)

()()()()()()()()()()()()()程度ならば容易い。

それも、魔力を含んだ霧が有るのだ。

 

画してパラケルススの魔剣はロンドンの街道を引き裂き、

窓を叩き割り石壁を破砕し街灯を捩じ曲げて一帯を吹き飛ばした。

 

 

 

ガラスの破片舞う中、パラケルススは勝利を確信した。

しかし、あの少女、フランケンシュタインの怪物は逃がしてしまったな。

霧の様子から探知を図ろうか_____その思考は途中で閉ざされた。

最期にパラケルススが見たのは首の落ちた自らの身体と___

傷一つ無い姿で太刀を振るった老人の姿だった。

 

「…駄目ですよ、私どもを相手取るならば、大規模な破壊は不味い。

もし次回があるならば、球体の中に閉じ篭もるのですな。」

 

角張ったガラスの雨を背景に、老人はそれだけ呟くと、興味無さげに視界を外した。

 

「先程のレディー…フランケンシュタインの怪物?でしたかね。

お一人で行かせる訳にも行きません。エスコートせねば。」

 

それこそが自分(執事)の務めだ。

そして、気づいた時には老人の姿は掻き消え、辺りには戦闘跡と静寂が残るのみとなった。




今回ヒント多いな。

フォートナム&メイソン TWG
高いお茶屋さんだと思ってくれれば。
TWGのジャスミンは無茶苦茶高いですが美味しいです。
シンガポールに行く機会が有れば是非。


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旧き狼はかく笑へり

タイトル迷子


次の日になって、気が付いたら住人が増えていた。

フランケンシュタインの怪物____サーヴァントではなくホムンクルスの様だ。

やるべき事は二つ。

フランケンシュタイン…フランの知り合いらしいサーヴァントの撃破。

そして魔術協会の探索。

 

どちらも急務に近い故に、魔術協会はミゼーアと帰蝶の二人が。

サーヴァントの撃破を残りのメンバーで、となった。

 

サーヴァントはチャールズ・バペッチ。コンピュータの父とも呼ばれる。

曰く巨大な蒸気仕掛けの機関鎧を纏った鋼鉄のロボらしい。

ロボ…………?サーヴァントでは無いのか?

長政と合流出来ない今、戦闘面に不安は残るが…

そこまで考えて、今までどれだけ長政に頼っていたのかに気付いた。

 

 


 

 

「さて、と。私たちも行きましょうか?ねぇ?」

そう語りながら帰蝶はその豊満な胸をミゼーアに押し当てながら擦り寄る。

「奥様、近い。近いです。」

 

傍目から見れば絶世の美女が老人に迫っているという渾沌とした状況だったのだが。

 

「というか折角二人きりなんだし、もっと砕けた呼び方で良いのよ?」

「いえいえ、これは身体に染み付いておりまして…」

 

「もう、初めて会った頃の素直さは何処に行ったのかしら…?」

「ハハハッ。私が素直と言うならばアレは愚直…ないし馬鹿(うつけ)と呼べるのでしょうなぁ。」

 

そんな二人に迫る小さな影。

それは帰蝶の腹を後ろから切り開こうとして__弾き飛ばされた。

「ぎゃっ!!!」

 

何の変哲もない靴に見えたか?

残念、爪先と踵には鋼鉄が仕込まれた具足でも有る。

ミゼーアは蹴り飛ばした何かの方向に数発銃を放つが、手応えはない。

一度引いたか。

そう確信すると帰蝶をエスコートしながら魔術協会へと向かった。

 

 

 

………酷いな。

そこは唯々荒らされているに非ず。

男は身体を八つ裂きにされ女は胎を暴かれ、死屍累々という言葉さえ追い付かぬ程には。

 

男は恐らくあの人形達が。

執拗なまでに子宮を切り開かれて殺されているのは先の襲撃者だろう。

 

原型を留めぬ屍は捨て置き、道を拓く。

途中、若い女の死体があった。

その死に顔は死への恐怖と胎を切り開かれた苦痛からか苦悶に染まり、目を見開いていた。

敢えて何かを言うに及ばず。

老人はそっとその目を閉じ、せめて綺麗に死体を整えるとゆっくりと横たわらせた。

 

魔術協会の地下には興味深い本も幾つかあったが、元来魔術師ではない彼に理解できるものではなく、

一先ず重要そうな数十冊を借りて行く事にした。

無論、窃盗ではない。しばらく(生涯)借りておくだけである。

 

そうして本を厳選するなか___ふと、目に付いた本を手に取る。

………『クトゥルフの呼び声』か。

ハハハ。魔術協会というのはまさかオカルトマニアの集まりなのか?

パラパラと捲り、眺める。

くだらない、くだらない……そう思いながらも読み続ける。

そしてとあるページで____

 

「あら?お邪魔したかしら?」

 

____いえいえ。これは御見苦しい所を。

そう言うと本を放り投げる。

持って行く価値もない。くだらない本だ。

呟きながら盗品……もとい借用品を担ぐ。

 

放り投げられた本はとある創造神のページを開いていたが、

その神の挿絵はまるで獣の爪痕のように引き裂かれていた。

 

 

 

 

 

 

チャールズ・バベッジを討伐し、拠点に帰還した所長一行。

疲れからかドアを開くのに失敗し、漆塗りの高級扉に激突してしまう。

全ての罪を被るオルガマリーに対し、帰蝶の従者ミゼーアが求める交換条件とは___

 

「おかあさん!」

 

……………さて、どういう事か説明して貰おう。

 

「説明も何も、私子供は好きでして。可能ならば傷付けたくは無いのですよ。」

「そこで対話を試みた所、何でも母親を求めているとの事で___

 

私は何も言わずガンドを射撃した。

『しかしよけられてしまった!』

ぐぬぬ。

 

「まぁ、ものは試しと。将来の練習になるやも知れませぬよ?

ハハハ、処女受胎とは奇跡ですな。」

 

その言葉は現代ではセクハラだ___そんな事を言う間もなく老執事は退出した。

 

「あ………その……えっと………」

「……………!」

 

残されたサーヴァントはこちらを見るや否や素早い動きを持ってナイフを突き立てる。

あ___死んだ。

そう思考が辿り着くと同時に身構えるが、ナイフがオルガマリーの身体に届くことは無かった。

 

退出した筈の老執事はナイフがオルガマリーの臓腑に届く刹那で握り止めていた。

 

「おやおや、お忘れですかな?不要に他人を傷付けない、でしたよね?」

「…ちぇー。仕方ないなぁ。」

「宜しい。では武装はこちらでお預かりしますよ?爺やとのお約束ですからね。」

「うん♪約束するよ!」

 

ハハハハッ…と笑いながら孫を慈しむようにジャックの頭を撫でるミゼーア。

 

「では、おやすみなさいませ。お嬢様方。」

 

 

 

再び部屋には二人きりになった。

先程までと違い、ジャックには武器は無い。

ただそれでも、一度殺されかけた恐怖とは拭いがたい。

「おかーさん!」

ジャックはそう言ってオルガマリーに迫る。

いや、いや。

そう呟き、オルガマリーは下がるが、壁に隣接したベッドの上。直ぐに追い詰められてしまった。

にじり寄るジャックにオルガマリーは現実逃避からか、目を閉じる。

 

しかし、次に感じたのは苦痛でも、恐怖でも無かった。

腹部に圧迫感。しかし心地良い程度に。

そして、子供特有の高い体温。

…ジャックが抱きついているのだと気付くのに暫くかかった。

 

先程までは恐怖でしか無かったその存在。

しかし、それは生物の本能なのだろうか?

何故かそれはとても愛おしく、安心するものだった。

 

成程。人の親というのはデータで捉えれば殆どメリットは無い。無いが___

この感情がきっと、親になるという事なのだろう。

勿論、それは一時だけの歪な関係だが、そう思い当たった。

心地良い圧迫感と安心感からか、眠気に包まれる。

……ああ、多分私は自分でも気が付かないうちに人寂しくなっていたのだろう。

今この場にいない男に思いを馳せながら、意識を手放し____

 

とある考えに至り、飛び起きた。

 

今よりも少し成長した自分と、娘のようにじゃれつくジャック。

そして隣に居るのは………

 

「ああああああああぁぁぁ!!!!!!」

 

どうやら眠れぬ夜が続きそうだ。

 




オルガマリーのヒロイン力が上がっている………?


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魔霧の最期

ネタっぽくなった。
バルバトスといえば素材だからね、しょうがない。


「見るが良い!これこそが我が真の…」

 

ああ、そういうのは不要かと。

逝ってらっしゃいませ~

 

バベッジからの情報を元にロンドンの地下へと赴いた一行。

そこに居たのは魔霧事件の黒幕、マキリ・ゾォルゲンだった。

ゾォルゲンは真の姿、バルバトs…ゲフンゲフン、素材柱の姿を現そうとしたが

 

「あぁ、遅い、遅い、遅い遅い遅い………」

 

再生、そして死亡。

バルバトスはその姿を表す事もなくミゼーアによってリスキルされていく。

最初こそ所長らも『えぇ…』と言っていたが殺害される度に大量の素材が漏れ出る事に気が付くともはや何も言わなかった。

 

……暫くして違和感に気が付く。

……後ろの魔力炉からの魔力供給か。

聖杯を動力に膨大な魔力を製造。それにより魔霧を作成し、余剰分を再生に用いている。

厄介な……どこまでストーリーから逸れれば気が済むのか。

 

「…少々本気で削がして頂きましょうか。」

更に加速。加速、加速。

秒間44柱、足りない?ならば263柱、まだ行ける?宜しい。619柱/sだ。

 

「ギ」「ャ」「ア」「ァ」「ァ」「ァ」「ァ」「ァ」「ァ」「ァ」「!」「?」「!」「?」

断末魔さえ途切れる程の速度に、舞い上がる粉塵。

やがて何も見えず、何も聞こえなくなった。

粉塵が収まるとそこにはマキリ・ゾォルゲンが人型のまま直立していた。

魔神柱の力を削り取られたゾォルゲンはふらつきながらも真っ直ぐに老人を睨み付ける。

 

「もう……遅い……ロンドンに…満ちた……魔霧の量は……充分に………」

 

おっと。まだ息がありましたか。

やれやれ、結局人外はどうも耐久が強くて良くない。

「お嬢様方、どうかお目を背け下さいませ。」

少々手荒に致します故に。

 

先程までの高速では無く一歩一歩とゾォルゲンに近付いて行く。

 

コツン…コツン……

死神が死を宣告するが如く。

カツン…カツン………

ゆっくりと。然れど力強く。

 

ゾォルゲンの胸倉を軽々と掴みあげ、告げる。

 

「貴方………否、貴様は我が主の奥方、引いてはその契約者の生命を危険に晒し…ロンドンに残る英霊の残滓を利用し、弄んだ。故_____ここに()()()()貴様の罪を裁決する。我が身はこの世の生命に非ずとも、我が同盟者が憤怒、貴様が辱めた者の怨嗟を持って、貴様を処断しよう……愚か者にも弁明を赦そうか、最期に言いたい事を述べるが良い。」

 

好々爺の仮面を外したその男の顔にもはや笑みは無い。

ただ淡々と罪を述べつけ、睨み付ける。

人が変わった?……否、これこそがこの男の本性。

元となった男と混ざりあった怪物の本来の姿。

彼が内封するとある存在を半ば解放した姿である。

 

老いてなお精悍な顔立ちはそのままに、

目を煌々と輝かせながら問いかける。

それを見る者は幻視する。まるで獣の様な耳を。威厳を示すかの様な尾を。

 

「我が悪逆…完成させるに足る……星の開拓者よ…

汝三大の言霊を司る七天!抑止の輪より来たれ…」

 

サーヴァント召喚の一節。

最後の最後で抵抗する気か。

 

「不敬なり。人の皮を被った獣風情が。」

 

そう言ったのと彼の爪がゾォルゲンを引き裂くのはどちらが先だっただろうか。

返り血に全身を真紅に染め上げながら、老執事は問う。

 

「……さて、カルデアの御一行さま。さっさとアレを破壊してしまうとしましょうか?」

 

その笑みはあまりにも自然で、返り血と混ざりあって非常に歪だった。

しかし。

 

その場を雷光が包み込み、一瞬にして全員の意識を呑み込んだ。

 

 

 

 

 

 

 

____________________『………!』

 

__________________________________『し……ま!』

 

__________________________________________________『…長……!』

 

『所長様!』

 

目が覚める。

 

どれくらい気絶していたのか?

頭が痛い。目が霞み、手足に力が入らない。

 

「………幸いと言うべきですか。目立ったは外傷無く、辛うじてですが意識もあるようで。」

『所長!?所長かい!?良かった繋がった!!!…いや、安心してる暇じゃない!大変だぞぅ!

その特異点はエラーが発生している上、謎のサーヴァントの影響で更に不安定だ!

もしこのままなら特異点ごと崩壊する!』

 

「………恐らく、そのサーヴァントとはニコラ・テスラでしょう。

雷電を生み出し、星の歩みを推し進めた開拓者。狂化も付与されているようでしたが。」

 

『というか君は雷を受けなかったのかい……?その……』

 

「ミゼーアと申します、Dr.ロマニ。少々雷撃には慣れておりまして。」

 

慣れるとはどういう事だ……ぐっ……

「ああ所長様、無理をなさらぬように。ニコラ・テスラは私がどうにか致しましょう。」

その代わりに………と切り出したミゼーアが差し出したのは傷だらけのジャックだった。

___咄嗟に貴女を庇ったのですよ。

そう告げられ、所長な中に罪悪感が広がる。

「どうかご自分をお責めにならぬよう、あの場に置いて彼女の選択は真に正しい。

不要な憐憫は彼女の勇気への侮辱になり得ますよ?……では、私は少々()()をして参ります。」

そう言って老人は所長から視線を外す。

不安に駆られる所長は縋るように燕尾服の裾を掴み、言う。「…怪我しないでね。」

「……勿論です、マスター(お嬢様)。」

老人そう微笑むとその場から消え去った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

故に、誰も気が付かなかった。

男の顔がこれまでに無いほどの憤怒を称えていた事に。




そろそろ勘づかれるんじゃないかと怖い玉葱。



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毒蛾

帰蝶さんがサーヴァントになるならこんな感じかな、と。


ミゼーアが去ってから半刻ほど経っただろうか。

どうにか身体を動かし、立ち上がる事に成功する。

一先ず応急処置程度だけど、と言う帰蝶に素直に応じて一息つく。

身体では今直ぐにでもミゼーアの援護に回らねばならないのは分かってはいるが…

心に身体が着いて行かない。どうにもその力が湧いてこないのだった。

「心配かしら?」

妖艶な笑みを浮かべながら帰蝶は問う。

心配……と言うのとは違うのだ、その……

「大丈夫ですよ。マスター。」

市は語る、自らも時折無力感に苛まれて居た事を。

「でも___それで良いんです。自分に出来ることを出来るだけ全力で。

マスターは貴女のベストを尽くしました!褒めてあげます!」

座り込む所長の頭をわしゃわしゃと撫でる市。

雷光に巻き込まれたジャックの傷も大事には至らないと分かり、力が抜ける。

 

 

 

 

 

_________だからソレの接近には気が付かなかった。

 

 

 

 

 

 

圧倒的な威圧感、強大過ぎる力、吐き気を催す程の嫌悪感。

なんだこれは。

刹那、猛烈なプレッシャーを感じ、即座に市と帰蝶は二人を抱えて飛び退る。

そこに居たのは____

 

「魔元帥ジル・ド・レェ。帝国真祖ロムルス。英雄間者イアソン。そして神域碩学ニコラ・テスラ。」

「多少は使えるかと思ったが―――小間使いすらできぬとは興醒めだ。」

「下らない。実に下らない。やはり人間は時代(トキ)を重ねるごとに劣化する。」

 

姿を見るまでもない。名前を聞くまでもない。

 

「………む?どうした塵芥共、何をそんなに惚けている?知能のない猿か?」

「だがよかろう、その無様さが気に入った。聞きたいなら教えてやろう。」

「我は貴様らが目指す到達点。七十二柱の魔神を従え、玉座より人類を滅ぼすもの。」

 

それは諦観にも似た絶望。

その乱入者はそれ程までに強大だった。

 

 

 

 

「名をソロモン。数多無象の英霊ども、その頂点に立つ七つの冠位の一角と知れ。」

 

 

 

 

 


 

 

 

冠位。

童話作家曰く通常のサーヴァントよりも一段階上の器を持って顕現した英霊。

 

曰く人間(霊長)と、人間によって築き上げられた文明を滅亡させる大災害、即ち人類悪を滅ぼすため、天の御使いとして遣わされるその時代最高峰の七騎。英霊の頂点に立つ始まりの七つ。

曰く人類存続を守る抑止力の召喚、霊長の世を救うための決戦魔術である降霊儀式・英霊召喚によって召喚されるのであり、召喚システム「聖杯戦争」の原点であり、此方は人間に扱えるように型落ちにしたもの。

 

尤も、正史にてそれを指摘する筈童話作家(アンデルセン)はこの場にいないのだが。

 

まず、構える間もなく帰蝶が閃光に灼き飛ばされる。

初撃では即死に至らぬも少なくともマトモに戦闘を行う事は、不可能に近い。

一拍置いて置かれている状況に気が付いた市の判断は早い。

同軌道で苦無を二本投合しつつワイヤーを帰蝶に絡め、テコの原理で引き寄せる。

その力を無駄にせず飛び上がり、ソロモンに切りかかる。

 

しかし、ソロモンが一度手を払うとそれだけで市は吹き飛ばされた。

そもそものスペックが違うにも程がある。

 

冠位(グランド)

それは星の数ほども存在する英霊達の中でも特出して選ばれた七騎に与えられる。

つまりだ、相性や状況の差異こそあれ____

冠位を持つソロモンはサーヴァントの中で()()でも七番目には強いのだ。

 

 

 

 

所長はここに来てようやく我に返る。

しかしそれはあまりに遅く、あまりにも致命的だった。

魔法陣がこちらに照準を定める。とても避け切れない。

あの魔法陣から射出される魔術の威力の程は優にかの聖剣に匹敵するだろう。

その威力も、規模も、速さも。

とても生身の所長に避けられるものではない。

 

しかし十全たる殺意の篭った光は僅かに人の一人分を避けて外れた。

外した?何故?

ソロモンも意外だったのか顔を顰めると数回に渡って攻撃をする、が。

それらは全て僅かに逸れ、かすり傷一つ与える事が出来ない。

やがて所長は___恐らくはソロモンも。

ほぼ同時に気が付く。戦場に何故か甘ったるい香りが漂っている事に。

その発生源をサーヴァントの優れた五感によって特定し、ソロモンは歯噛みした。

 

「ッ……そうか、貴様か!存在価値もない毒虫風情が!!!」

 

ソロモンが睨みつける先。

特に空気が淀み、濁ったその先にて妖艶なる笑みを携えていたのは………

「あらぁ…バレちゃったかしら?ふふっ………勘が良いのね。」

 

傷だらけながら、微笑みを携えた帰蝶その人であった。




おまけ

地上では___

「吹き飛べ、必殺! 『黄金衝撃(ゴォォオルデン・スパァァァァクッ)』!!!」

「―――成る程、雷神の子と言うだけはある!」
「活性魔霧の中でよくやる! 通常のサーヴァントであれば霊核を呑まれていよう!」

ロンドンに召喚されたはぐれのサーヴァント、坂田金時とニコラ・テスラが鎬を削っていた。

「ちょっと! 金時さん、近寄らないでくださいますぅ!? 静電気で毛なみがパーリパリするんですけどー!」

……そして何故か金時に着いてきた(玉藻)
戦場は混沌としていた。


さーて、どうなってるんですかね。
夢の二階建てバスはいずこ? 大英博物館、時計塔、セント・ホール大聖堂はいずこ?
この不気味な霧は何です? どうして、昼日中なのに誰もいないんです?
楽しみにしていたフィッシュアンドチップスは? 密かに憧れていたアフタヌーンティーは?
スコーンは? クロテッドクリームは? フォートナム&メイソーンの本店は?
これ、もう半分以上は廃墟っぽい雰囲気ですけれど?
みこっ? もしかしてロンドン、サクッと滅びかけてません?
ご主人様とのハネムーンへの予行練習にと、ロンドン旅行に付いて来てみれば何ですこれ?

この狐、金時の召喚にタダ乗りしてきた割にこの態度である。

ああもう、どうなってるのでしょう。
あーせめてなーどこかになー抜群のイケメンでもいないかなー…

『失礼、お若いレディー。ここは危険かと。今少し下がる事をオススメ致します。』

へ?

『……む…これはこれは位の高い神の名を冠するお方とお見受けしました。知らぬ事とは言え、無作法をお許しくださいませ。』

優雅に一礼、その作法はまさに完璧であり、誰もが規範とすべきものだった。
それを見た玉藻は_____

「あっ、イケメンだ。」
無意識下にそう呟いたのだった。


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老狼哮ゆるは誰が為

ついに発覚!ミゼーアの正体とは!?


_______時は戦国の世。

浅井長政。後に鬼夜叉と呼ばれる男が自我に目覚めし頃___

 

 

 

『決まりじゃ、お主は織田に嫁ぐが良い。』

 

ふむ…にしては、この脇差。花嫁道具に持たせるには些か物騒に過ぎませぬかな?父よ。

 

『……ハハハハ、やはりお主は母に似て聡い子に育ったのう、()()よ。』

 

誤魔化しは不要だ。

 

『………ほう?言いおるわ。…なぁに、簡単な話じゃ。もし嫁ぎ先の織田信長が噂通りのうつけ者ならば、それにて奴を討つが良い。』

 

……………ならば我が父よ。

 

『む?』

 

もし信長殿が大物とならば、私はこの刃、父上に向けるやもしれませぬよ。

 

この時まだ帰蝶は十代前半。にも関わらずその笑みは冷酷にして妖艶。

蝮の道三と呼ばれ、一代で国を築いた父を前に一切引く事無く語る。

 

『ハハハハハハハハ!!!!驚いた!そうか!儂を討つか!』

『その強かさ!その胆力!大いに結構!父として喜ばしかな!』

 

…………話はそれだけですか?

 

『むぐぅ……固いのう…もそっと朗らかに笑わぬか、なぁ?』

 

この気質は元来のものなので。では。

 

『……………なぁ、帰蝶よ。』

 

 

『…もしも、信長が信に足り、素質有る男ならば…きっと其奴はお主を不幸せにはせんだろう。

だから帰蝶よ、これは大名齋藤道三では無く、ただ一人の娘の父、唯の道三として告げる。』

 

『……必ず幸せになってこい!な!』

 

 

 

父は蝮と呼ばれながらその実、身内には実にさっぱりとした男だった。

そんな父とは打って変わって冷めた性格だった私が変わった要因は二つ。

 

『…皆さんご存知わしじゃ!…………あれ?反応薄い…薄くない……?』

 

信長と出会って、初めて笑顔を知った。

うつけ者として道化を演じるあの子は、その実とても聡い。

それでも、自分がそうする事で誰かが笑顔になるなら、なんだってする。

それを見ていて、気付けば笑顔になっていた。

 

『ファッ!?市ちゃん何故ここに!?……帰蝶さーん!ヘルプ!Heeeeeeeelp!!!!!』

 

長政と出会って、初めて恋をした。

鬼、外道なんて呼ばれても心の中には家族を護りたい。そんな願いだけがあった。

不器用で、愚直で、何事をも為す力を持ちながら囁かな願いだけを掲げ続ける姿も、

実は私が割とピュアな思考の持ち主だと察しながらも他言しない優しさも、

たまらなく愛おしくて、魅力的だった。

 

二人が、私を人間にしてくれた。

でも、

 

 

今ばかりは、人の姿を忘れよう。

私は蝮の娘、蠱毒を孕みし蝶。

人を惑わす毒蛾也や。


 

 

 

ふふふっ……ふふふふ………

 

「何を笑っているッ………!」

 

無駄無駄、放たれる魔弾は掠りもしない。

幻覚……というよりかは一種の催眠に近い。

放たれる香りは冷静な判断能力を奪い、初撃を外したという心の隙間に付け込む。

今、ソロモンの精神の中には放った魔弾がもしかしたら外れるかもしれないという不安が芽生えている。

その感情を深層から引き摺り出し、現実のものとする。

それこそがこの幻覚の正体。命中しない、という強迫観念を概念として擦り込む能力。

 

痺れを切らしたソロモンは広範囲を纏めて攻撃する魔術を詠唱する。

なるほど、それなら狙わずとも当たる。

冠位の力をもって、最速かつ、最適に術理を述べるソロモン。

その範囲は他所離れたオルガマリーや、市も優に巻き込む。

自分では回避も詠唱の中断も不可能だろう。

 

まぁ、問題はない。

 

私は少なくとも初撃は食らってしまった。

それはかなりの痛打だった、人ならば即死してもおかしくない。

市もかすり傷程度だが飛ばされていた筈だ。

 

だから、問題はない。

 

 

 

 

 

 

 

()()が傷付けられて、あの子が黙っている筈も無いのだから。

 

 

 

 

 

 

ソロモンの詠唱は既にキャンセル不可な所まで進行していた。

故に油断していたのだ。

 

刹那、ソロモンの眼前にナニかが出現する。

刹那___否、それは最早転移と呼ぶに等しい。

速さとなどと言う物差しで推し量れぬ領域。

 

ソロモンがそれを感知した時には既に時遅し。

 

魔法陣、そのものを一刀のもと切り捨てた老人は嘲笑い。

追撃を察したソロモンは即座に物理障壁を貼るがそんな物に一瞥もくれず老人は消える。

 

 

 

そして再び姿を表した時には、全員を回収し、老いた背に庇うように魔術王と睨み合った。

 

 

 

 

………ああ、申し訳ございません。少々遅くなりまし…むぐっ。

 

「んむっ………随分と優しいのね?でも……」

 

帰蝶は老人の言葉を遮るように口付けする。

 

「まずはアレをどうにかしないと、ね?」

 

妖艶な笑みを老人に浮かべる帰蝶。

それはまるで老いた権力者が美姫を侍らすかのように、

画家が居れば間違いなく一つの絵画となったであろうその姿。

 

 

 

「無理よ!!!あんなサーヴァントに勝てるわけない!!!」

我に返った所長は喚く。それが出来るとしたらたった一人。

限界を嘯き、極限を嗤い、最後には超越する。軽薄な笑い声とともに。

 

老人は優しい微笑みを一つ所長に向けると、目の前の災禍に向かって歩みだした。

 

 

 

「バカな!お前のような愚かな老いぼれに何が出来るというのだ!」

 

………まず、思ったんだが。

老人に老いぼれ、いやまぁお爺ちゃんってのは悪かないけどね?

何となく、何となくだよ?書き手の悪意感じてな……まぁ、実際ジジイなんだが。ハハッ!!!

 

老人は軽薄に笑う。

気品に溢れた言葉使いを荒々しく、俗物的に崩しながら。

 

___で、だ。魔術王?冠位?それはそれはご立派で!

世界のリセット?好きにやりゃぁいいさ。

だが、

 

 

 

()()()()に手ぇ出すって事なら、覚悟出来てんだろうな?

 

纏う雰囲気が変わる。

熔けた鉄のような怒りを、笑みと共に紡ぐ。

 

ああ、忘れてたよ。失礼の無いよう名乗らせて貰おうか。

俺はサーヴァントで言うなら()()()()()()、ミゼーア。

ティンダロスの王、ミゼーアだ。

で、もう一つ名乗るなら_______

 

その瞬間、所長の腰から護符が外れ、淡い光を放ちながら飛んでいく。

咄嗟に掴もうとしたが既に手が届かず、老人に触れる。

先程の光線にも匹敵する程の光が、地下を包み、

それが晴れると老人の姿は何処にもなかった。

 

ん?おお、成程ね、こりゃ良い。この方が分かりやすい、だろ?

 

深緑を思わせるくすんだ翆の髪。

日本の英霊とは思えぬ体躯とそれを使いこなす技量。

そして、彼女らが尤も待ち望んだ男。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

浅井長政。()()()()初代将軍……もとい浅井家が筆頭家老。

以後お見知りおきを……いや、スマン。必要無かったな。生きて帰れると思ってくれるなよ?魔術王さん。




…………その「知ってた」って顔ヤメロォ!(建前)ナイスゥ!(本音)

で、一つご報告が。
ちょっと五章は投稿が遅れます。本当にすいません。
(仕方ないよね、FGOのレイドあるしね。)
作者の主義的に「章の途中でストックが切れた!投稿遅れるよ!」
をどうしてもやりたくないので…現状考えてるだけで他の章の倍近く長いんすよ。
三日に一回投稿は勿論続きます。
現状考えてるのは新しく書いた「壬生狼」(プロットのみ)の更新か
戦国編をさっさと終わらせたかった作者によりオミットされた
「孤児院編」(書き途中、プロット有り)と「異人編」(書き途中、プロット有り)。
後は感想や質問がそこそこ溜まったので第二回「玉葱道場」(作成済)。
などになります。一応アンケ4章ラストまで取りますので
この中ならどれ優先が良いかご意見頂けると有難いです。


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外なる神

過去話。読まなくもストーリーに支障は有りません。


_____ああ、存在が、存在が不安定だ。

固定せねば、何か、何か器を。器を探さねば。

 

「おや……これはこれは。神に連ならん御方がどうしてこんな所に。」

 

む………この老人、老いてこそ居るが、強い。

何より人型に化けたとはいえ我を知覚しながら狂わぬとは。

丁度良い、器とするには充分なり。

ククク、適当な甘言にて取り込んでくれようか。

愚かな人間なぞを騙くらかすなど容易い。

『そこな者よ、我を知覚せども狂気に囚われぬ強き者よ。

我を受け入れるが良い。さすれば貴様は更なる力を手に入れられるだろう!』

 

「そうか…悪ぃ、興味ねぇな。他を当たってくれや。」

 

なっ!?そこまでの力を手にしながら更なる高みを目指さぬと言うのか!?

 

「おうとも。俺がが望むは友人や家族だけを守れる程度の力。

カミサマから賜る力になんざ興味はねぇなぁ。

時に、外なる神とまでされるお方が何用でこの世界に?」

 

それを貴様なぞに語ると思うたか!……という言葉を繋げようとして、何故か気付けば経緯を話していた。

何故だ!?何故!?

答えが出ぬまま気が付けば語り終えていた。

 

すると老人は少し考えると、即座に此方に手を伸ばした。

「成程…アンタにも事情があんだな……ほら、良いぞ。」

 

なっ………

 

存在しない筈の心が、少しだけ動いた気がした。

良心の呵責?馬鹿らしい、そんな物が我にある筈もない。

好都合だ___僅かな隙を見せた老人の心の中に入り込む。

 

そこには角や尾が生えた醜い化け物が居た。

成程、これが貴様の力の根幹か。

ならば、これを始末すればこの身体は我の物よ。

化け物に動く隙も与えず転移、再生が間に合わぬ迅さにて引き裂く。

固い……がこの程度ならば問題にならない。

そう思い、トドメを刺そうとして止められる。

 

「スマンが、コイツは俺の半身の様なものでな、どうか御遠慮下さいませ、カミサマ。」

 

………何なのだコイツは。

喧しい、邪魔立てするなら貴様も喰ろうてやろうか。

 

そう告げると老人は何も言わず武器を構える。

…仕方ないか。

少しは見所のある器だったので、精神的にだけは生かしてやろうかと考えたが。

ああ__残念だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

何故そんな事を思ったのか?下賎な人間如きに。

分からぬ、分からぬ、が。

そのような思考を巡らすのでは無かった。

「……俺の勝ち、だな。」

 

信じられぬ。

力のみを持って神に並んだこの我が敗北するなど。

それも情けをかけられて。

不快なり、不快なり。

早く殺すが良い。我を野放しにすればこの世の生命を滅ぼすぞ。

殺せ。

 

「………ハハッ!!!面白い!アンタはまるで人のような神だな!」

 

なんだと?我が、人と同一と?

 

「負ければ悔しく、存在を固定したいと欲をかき、驚けば困惑する。あまりにも人間の様だ、違うか?」

 

…………

 

「だがまぁ、面白いと思うぜ?…気に入ったよ、アンタ。」

 

……は?

 

「言葉の通りだ。此方としては存在を固定するための物件(身体)を提供する。

アンタは代わりに俺に力を貸す。対等だろ?」

 

対等だと!?貴様良く考えろ!今、我は貴様に敗北して……それ……で……

そこまで言って気が付く。

 

今我は、この男に押さえつけられ、生殺与奪を握られている。

その上情けをかけられ、屈辱を味わっている。

なのにだ。

何故か下腹部に熱が篭ってくる。

 

はぁ!?!?!?!?

何故何故何故だ!?

人に化けているとはいえ、こんな感情を抱くなど!

そもそも強い雄に踏みにじられて発情するなど、まるで……まるで………

 

『………雌犬みてぇだな。』

倒れ伏した化け物が言った。

 

ああああああああああああああああぁぁぁぁぁぁ!!!!!!

黙れェェエエ!!!

 

即座に転移し、化け物の頭部を叩きのめす。

さっさとトドメを刺しておくんだった!畜生が!

このッ!このッ!

「ちょ!冷静になれ!どうどう、どうどう!」

 

落ち着けるか!!!

外なる神とまで言われたこの我が!

神の紛い物の様な化け物に!

雌犬と呼ばれたのだぞ!

 

「落ち着け!………ああもう!落ち着けっての!!!」

 

老人もこの渾沌とした状況に思わず口調が若かりし頃にまで戻る。

 

「雌犬とかは兎も角、少なくとも今のお前は美人なんだから黙ってろっての!」

 

ああああああああぁぁぁ!!!

 

『お前さぁ………また嫁さんらに怒られても知らんぞ……』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「落ち着いたか?」

 

……………すまぬ。

 

 

「ならいい。で___どうするよ?答えを聞かせて欲しいんだが?」

 

ぐっ……命は惜しい……だが、この手を取れば誇り高き我が雌犬同然だと認める事に……

………仕方ない!仕方ないのだ!

ヨグ=ソトースに復讐する為にも!

命を繋ぐ為にも!

甘んじて恥を受けようではないか!

 

『いや、もう素直に惚れたって言ったらどうよ?』

黙れェェェェェェェェイ!!!!!!!!!

 

 

 

「そう言えば、名前も言ってなかったな。俺は()()()()。そっちは夜叉って‎いう…まぁ、俺の半身だな。仲良くやってくれや。」

『宜しくね✩』

 

………ああ、我が名はミゼーア。

旧き支配者に叛逆せし外なる神の一柱。()()()()()()()()。ミゼーアである。

 

 

 

 




天然ジゴロが極まる老長政君。
リアルで殴り合いしたら外なる神に勝てるワケ無い。
精神世界ならイカれたSAN値(既に0)の長政くんなら必勝だよなぁ?

因みにハッピーエンドルートの『夜叉』は色々あって大分陽キャです。
(イメージ…デッドプール)

浅井長政(オールド)

本来とは違った世界線における浅井長政の姿。
老境に差し掛かって尚その技に衰えは見られず、
研鑽を続けたその技に一切の隙無し。

自らの領地に幕府を開き、国を平定した偉人として知られる。
幾千もの死線を超えた英傑であり、
無数に存在する浅井長政という男の可能性。
それが辿り着いた一つの極地。


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猟犬の王

「ほざけェッ!!!」

 

ソロモンは光線を乱射するものの、それを長政に掠らせることさえ出来ない。

そうこうしている内に長政は纏う燕尾服を脱ぎ払うと放り投げた。

衣服によって一瞬長政の姿が隠れ、それが晴れるまでに僅かな隙が生まれる。

そして再び長政を視認したソロモンの眼前に迫るのは数多のナイフ、そして苦無に棒手裏剣。

服の内側に仕込んだありったけの暗器を所謂裏打ち…軌道を読ませずに放ち、返す手で射撃する。

 

…………侍って何だっけ?

その姿を見た者全てが浮かべる疑問だろう。

青年や壮年の長政でさえ平気で汚い手を使う事から察せるように、

ガワこそ若々しい(30代後半)今の長政だが、中身は老境迎えし古強者。

故、その手法も精錬されるに然り___と、聞こえの良いように言ったが、

要は結局長政が尤も得意とするのはダーティプレイなのだ。

 

飛来する刃と銃弾を辛うじて弾くソロモン。

周囲に散らすのがやっとでこそあるが、難なく捌ききった。

そして最後の苦無を弾くと同時に爆音と爆煙。

_____唯の刃物だなんて言って無いが?

下衆な表情にて笑みを零す長政。

音と煙による認識阻害は魔術障壁でも防げない。

驚くソロモンに対して背後から刺突する。

勿論、それ自体は防がれるが、一撃一撃が大きく魔力を削る。

最短にて唱えられた魔術を振り返りざまに唱えるソロモンだが、既にソコに長政は居ない。

かと思えばまた背後より追いすがり、切り付けられる。

一度距離を取ろうと浮遊すれば地に叩き落とされる。

 

「地球へようこそ!ハッハーッ!!!」

 

そして漸く気が付いた。この男は投げたナイフを媒介に転移している。

即座に周辺のナイフを前方に押し流し、体制を整える。

しかし、完全体では無いとしても既に刻まれたダメージの差は歴然だった。

転移能力といい、最早サーヴァントの域を超えている。

そう、サーヴァントの………サーヴァント………?

僅かな疑念は内部の多数人格によって討論され、一つの結論に行き着く。

まさか、この男は____

 

「おっ、気付かれたか?……ご想像通り、俺はサーヴァントじゃねぇさ。

外宇宙の存在に時間は関係無いし、特にティンダロスの王としてなら世界すら関係無い。

俺は単に()()()()()()()()から遊びに来ただけさ…まぁサーヴァントの俺の記憶やら

引き継いでるから、真っ当なパラレルって訳でも無いがね。」

 

事実上永遠の命と世界間の自由な移動。

外宇宙の存在とはそこまで圧倒的な力を持つのか!?

ソロモンの疑問には答えず、淡々と長政は告げる。

 

「お喋りは楽しんだか?()()にお祈りは?部屋の隅でガタガタ震えて命乞いする心の準備はOK?

さっさと終わらせようか。なぁ?」

 

侮るような表情。値踏みするかのような態度。

ここにソロモンの沸点は限界に達した。

 

「……ざけるな……巫山戯るなァ!!!貴様のような老いぼれが、我が大志を挫くと言うのか!?

何たる不義!何たる狂人の戯言か!!!」

 

老いぼれ……老いぼれねぇ。

分かってないな、お前。

人は刀よ。

灼かれ、打たれ、削られ、磨き上げられる。

故、老いとは衰えに非ず。

超えた死線を糧に唯一太刀を極むるが如く。

 

「老いも、衰えも、破滅も、死も!全ては忌むべき存在だ!そのはずだ!

でなければ、何故!何故人は怯え、悲しむ!?」

 

その答えは___いや、俺が言う事じゃないな。

代わりに告げようか、憐憫の。

その答えを得ることこそ、生命の巡礼と知れ。

苦しみが無いならば喜びも無い。

痛み無ければ思いやりを知れぬ。

悲しみ無くては希望を見い出せぬ。

 

分かるか?獣よ、全ては表裏一体。コインの表裏よ。

時に老いすら楽しむものさ、我々人間というのは。

感情の無い生涯に何の意味が有ろうか?

例えそれにより、人が繁栄したとして、それは真の繁栄と呼べるか?

 

 

 

 

否。

お前がやっているのは愚かな稚児の人形遊びにすぎねぇよ。

思うがまま操るだけに快楽を見出す、幼稚で愚鈍な戯言ってね。

 

 

 

「喧しいッ!!!所詮は人の身で、私の苦しみの、何が!なにが分かるッ!!!」

 

…………遺言は以上か?

その言葉を皮切りに戦闘が再開した。

 

 

 

「この力を手に入れてから、あらゆるモノを見てきた。

時に、荒廃し灰に塗れた世界、血と獣の病蔓延る古都、化学汚染の進んだ世界を。

戦の果てに世の流れに反する国、空にて終わらぬ争いを繰り広げる国を。

しかして、そこには憎悪や憤怒こそあれ、歓びも、楽しみも然りだ。

……それこそが人の美しさ。愚かで醜く、救いようが無い事こそが。

貴様には分からんだろうがなぁ?クハハッ………」

 

ソロモンは答えず、満身の殺意をもって長政を追い詰める。

 

 

 

「…所詮は獣、人の言葉も解さんか……ああ、哀れ、哀れだなぁ。

まぁ、仕方あるまい。過程はどうあれ、お前は俺の家族に手を出した。

ならば、相応の報いがあって然りだとは思わねぇか?」

 

 

そう言って長政は腰だめに構える。

構えは居合い。格段得意とするワケでも無いが、この身体には尤も馴染む。

 

『人は刀よ、一度振るうには無駄多くして何も成せぬ。』

『人は刀よ、百度の無駄(鍛錬)をして、初めて斬ることを知る。』

『人は刀よ、幾万に数うる無駄(鍛錬)の積み重ねにて戦場より還り来るを許される。』

『人は刀よ、我が生涯、無限に等しくも積み上げた無駄(鍛錬)。然してそれは無駄であっても無為ではない。』

『一太刀を重ねるにつれ、無駄を削ぎ、意を為して行く。』

 

『より速く抜く。より鋭く振る。より重く斬る。ただそれだけを専心に、鍛え続けた。』

『得た力と積み重ねてきた無駄、それ即ち、唯一つの極み也や。』

 

とてつもない前傾姿勢。

前に踏み込む、それ以外全てを廃した構え。

自らの回避や、相手の反撃を一切考慮しない、一撃必倒の構え。

 

_____ああ、どうか御照覧あれ、愚者の積み重ねた醜き日々を。才無くして抗い続けたこの生涯を。

 

 

 

刹那、ソロモンが抱いたビジョンは切り刻まれ、地にばら撒かれる己の姿。

ソロモンは激昴した。

左の腕にて魔力による無敵の護りを、右の腕より光帯に匹敵する最強の一撃を。

それら全てを正面の男に殺到させた。

 

 

 

「…意地も張れぬ繁栄などこちらから願い下げだ。『猛り喰らえ猟犬の王(ミゼーア)』」

 

 

しかし、既に全てが遅かった。

まるで転移したかの様に男はソロモンの後ろを悠々と歩む。

 

「ああ、まだ気が付いてないか?

ぜーんぶ、斬ったぜ。全部な。」

 

 

瞬間、魔力障壁が、実体のない光帯が、ソロモンの五体が。

一太刀の元に切り捨てられた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




猛り喰らえ猟犬の王(ミゼーア)

才能が無くとも、抗い続けた。
より早く、速く………
やがて老境に差し掛かり、数多の死線を超えた先、
一切の不必要な無駄を廃し、さらに外宇宙の存在と一つになり必要さえ削ぎ落とした。
踏み込み、抜き、斬り、刀を収める。
踏み込んだならば抜いておる。抜けば斬り、斬れば収める。
以下四動作を全て削ぎ落とした果てに生まれた絶技。
『斬った』という概念以外相手は何も知覚する事が出来ない。
早さを夙さに、速さは迅さに…全てを昇華した果てに生まれた対人絶技。
本来は常時発動型の能力であり、彼の太刀筋を見抜く事は本質的に不可能。
(但し天眼を持つ武蔵や未来視の類を保持する英霊ならば回避は可能。)
尤もそれ抜きにしても数千から数万の時を生き、
練り上げ続けた武芸は並大抵のものでは無いのだが。


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全てが終わって

…………チッ。

手応えはあったが殺しきれちゃいねぇな。

しかも逃げられちまったしな…

あーあ、面倒クセェな。

 

まぁ、いいさ。後はこの世界に生きる皆に任せるとしますか。

 

 

んじゃ改めて、久しぶりだな市ちゃん!!!

元の時代ないし元の世界にここ数年くらい帰ってなくてな……

こうして渡り歩いて見聞を広げてんのよ。

年齢も関係無いってのは有難いよなぁ…ハハハ………

 

「お父さん!」

おーよしよしジャックちゃん。お父さんだぞーよしよーし。

可愛いなぁ……

 

んん…名残り惜しいが時間だな。

退去の時間だし、俺はまーた抑止のボンクラが追っ掛けて来そうだからな。

三十六形逃げるにしかずってね。

 

ん、所長ちゃん伏せてー。

ボヤボヤと呟きながら所長を押し倒して抱え、所長の背後に当たる部分に刀を突き出す。

 

「ッ!?……ガッ……」

 

ああ、今回は()()()()だったか。

悪ぃね、もう少しお話ししたら帰るからさ。

人理(アラヤ)君にも宜しくな?ハハッ!

 

拳一閃、鉄拳聖裁。お疲れ様ー。

 

………とまぁ、こんな感じでな。

どの世界に行っても悪質なストーカーに絡まれて嫌になるぜ……

 

ま、いいさ。何となく来てみた世界だがこんな出会いが有るとはなぁ。

面白いな、人理焼却。正直ざまぁみろとしか思わないけどね。

そう言うワケにも行かないのが大変だな、お前らは。

 

さてと所長ちゃん。

 

「!?」

因みにこの間、長政は所長を押し倒し、所謂お姫様抱っこで抱えたままである。

 

端的に言えば気に入ったぜ、マスター。

サーヴァントじゃない事に気が付いて無かったのもまぁ、それも面白いしな?

 

 

 

ハハハハ、怒るな怒るなって。

また縁があったら呼んでくれよ。

()()()()で何をしてようと駆けつけるからさ。

 

 

その言葉を最後に、オルガマリー達の視界はホワイトアウトした。

 

 

 

 

人理定礎値Error
第IV特異点

 

 

定礎復元

 

 

A.D.1888死界魔犬都市 ロンドン

老獪なる紳士

 

 


おまけ

 

さて…態々待っててくれるとは律儀な子じゃないか。飴ちゃんをやろう。

 

「貰おう。…もぐもぐ、そうだぞもぐもぐ、魔神さんはもぐもく、偉いんだもぐもぐ」

 

あーあー口にものを入れたまま喋るなっての。

…なんというか手のかかる娘って感じかね?可愛いじゃないの。

というかそもそもフォーリナーには関与しないって話じゃねぇのかよ。

こっちとしては何してても絡んで来てウザったいんだよな…

……あ、もしかして俺がまだ生きてるからか?

フォーリナーとしての力を人間が使ってるからOUTって事?

…………こじつけだろ…新手の詐欺か何か?

 

あ、えーと何だっけ「魔神さんだぞ。」ああ、魔神ちゃん。

偉い魔神ちゃんをご飯に連れてってやろう。何食べたい?

 

「んー美味しいおでんが食べたいぞ。」

 

成程。丁度いい、久々に里帰りするからおいでよ。

一人くらいなら一緒に運べるからね。

 

そこの影から見てる白スーツ。

アラヤ君に宜しく頼む。この子借りてくぜ。

そう言って長政は魔神セイバーを小脇に抱える。

 

「………まいったな、何時から気付いて居たんだい?」

おい龍馬ァ、さっき俺たちが戦ってる時チラチラ見てただろ。

 

……いや、やめとこ。これ以上は汚くなりそうだ。

んじゃ、久しぶりに帰りますか。

愛しい故郷近江と、愛する嫁さん達の所に。




次章の予告(嘘)

「俺はそうは思わん。戦いこそが人間の可能性なのかもしれん。」
「世に文月のあらんことを…」
「ニンジャ・殺すべし」
「ダディャーナザン!!!ナズェミデルンディス!!!」
「モザンビーク・ヒア」

本当のやつ(↓)

「貴方は病気です。」
「病気ならどんなに良かったか…呪いだよ。」


『ジェネレーター再起動、システム稼働率150%_さらに上昇。ニューラルリンク再確立、痛覚遮断機能無効化、義体との親和率限界突破(Unlimited)。アンプル過剰投与、生体の部分蘇生と強化。これにより戦闘パフォーマンス,947,2%程の向上が見込めます。』
「グッ…………ガッァ………」
『…どうかお忘れなく。敗北は認められません⚫⚫。任務を遂行しなさい。』
「ガアァァ■■■■_____ッ!!!」


「俺たちは()()だ。それ以上でもそれ以下でも無いさ。」




鋼鉄の鬼兵


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災禍は輪廻する

不穏なタイトル。

オリキャラが増えるとクルシイ…クルシイ…

ガチなヤンデレ書くのは多分初めてなんじゃないかな?


『あー…その、実に申し訳ないが、君のお兄さんは…死亡した。』

 

嘘だ。

 

『で、だ。彼の遺した資産……それと遺品を彼の部下の生き残りが持っていくそうだ。』

 

嘘を付くな。

 

『……彼を救えなかった我々が言える事じゃないが、彼はとても良い男だった。』

 

止めろ、過去の話にするんじゃない。

 

『だからこそ君は彼の分も生k…』

 

ヤメロオォォォォォォ!!!!!!

 

電話を叩き壊して通話を中断する。

 


 

今度はいつ帰って来るの?

 

『さぁなぁ、内戦が続きまくるんで稼ぎ時なんだわ。いやぁ、大量大量。』

 

私…心配だよ。お兄ちゃん無理するから。

 

『ハハッ!バレた?ま、やりたい様にやってるのさ。そうだな…次の夏休みだな。

何処か行きたいとこ考えとけよ?帰ってから考えちゃ、時間が無駄だからな。』

 

うん…ありがと。ウッ…!ゴホッゴホッ……

 

『おお!?風邪引いたのか!?養生しろよ?今すぐそっちに…行けなくも無いけどな。』

 

『「おい司令!?帰るのかこの掻き入れ時に!?」喧しいわ!

俺からしちゃ(ネスト)の連中よりも妹が大事なんだっての!』

 

ううん、大丈夫だから。

必ず帰って来てね………お土産はグレープフルーツとかが良いな。

 

『……そんなに好きだったか?まぁ良いさ、任せとけ!ハハッ!』

 

……次に会う時きっと驚くと思うよ?

 

『ほう?楽しみにしとくよ。彼氏が出来たなら取り敢えず面接だな、で殴る。』

 

違うってば。ハハハ。

 

『……むぅ、何だろなぁ。ま、いいさ。じゃあな!』

 

うん、じゃあね。

 

 

 

帰って来るって言ったじゃん。

 

嘘つき。

嘘つき。

うそつき………うそ……

 

うぅぅ…うそだって…うそって言ってよ…

ほら、私泣いてるよ?

慰めてよ。抱き締めてよ。守ってよ。

ずっと一緒だって言ったじゃん。

嘘つき。

ずっと守るって言ったじゃん。

嘘つき。

 

 

 

 

 

 

 

置いて行かないでよ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

夏になって、ウチに綺麗な女の人が尋ねてきた。

この人が、部下の人?なのかな。

 

色んな事を話した。

お兄ちゃんがどんなに良い人だったのか。

お兄ちゃんがどれだけ私の事を思っていたのか。

お兄ちゃんが、最期に彼女を庇った事も。

 

何でなの?お兄ちゃん。

お兄ちゃんが守るものは、私が居たのに。

私より、この人が大切だったの?

 

馬鹿らしい事を考えてしまった。

つい口から出た罵詈雑言の数々。

お姉さんは只々謝り続けていた。

……本当は、分かってる。

この人は悪くない事。お兄ちゃんはそういう人だって事。

分かってても、止められなかった。

 

ずっと好きだったから。

初めて手を差し出してくれた時から。

年上の子に虐められたのを助けてくれた時から。

種親から守ってくれた時から。

血塗れになって私の為に戦ってくれた時から。

 

ずっと、ずっと好きだったんだよ?お兄ちゃん。

 

…もう日が暮れる。

お姉さんは帰るそうだ。

 

「……最後にこれを。」

 

これ…は…

 

「……先輩…お兄さんの形見()です。この国では本来持ち得ない物ですが、貴女にお渡ししたい。」

 

お兄ちゃんの…

 

「きっとこれが、貴女を守ってくれると。先輩は、最期まで貴女の事を話していました。」

 

お兄ちゃん…

 

銃を、手に取る。

 

瞬間、身体に力が漲ってくる。

ああ、きっとお兄ちゃんはこの銃で、何十何百と殺してきたんだろう。

だからこそ力が湧いてくる。

そうしろと語りかけてくる。

 

 

 

その言葉のまま、私はお姉さんを撃った。

何か呟いているが関係無い。

お兄ちゃんを見捨てた貴女を。

お兄ちゃんを殺した貴女を。

お兄ちゃんを奪った貴女を。

やっぱり私は許せない。

 

頭に一発、心臓に二発。トリプルタップ。

自然と身体が動いた。

 

でも私は不慣れだからか、まだ生きていた。

だから。

 

殴って。

殴って。

殴って。

殴殴殴殴殴殴殴殴殴殴殴殴殴殴殴殴殴り続けて。

泣いても。

喚いても。

殴り続けて。

気づいたら冷たくなっていた。

 

ハハッ。ハハハハハハッ!

 

やったよ。お兄ちゃん。

褒めて、くれるかな。

うん、きっと褒めてくれる。

 

だから、今そっちに行くね。

銃を自分のこめかみに当てて思う。

 

ああ、そういえば_____

 

「ごめんね。私、お兄ちゃんが居ないと耐えられないの。だから、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アナタを一緒に死なせる事、許してね?ハハッ。」

 

少し膨らんだお腹を撫ぜながら私は呟いた。

 

 

 

バゴンッ…!

 

閑静な住宅地に乾いた銃声が響き、私の意識は闇に飲まれて行った。

 

 




ガチのヤンデレは初めて書いたが……ナニコレコワイ。
マジで書いてて怖かったんだが?
ヤンデレメイン作品の人はこれを毎回やってるのか……

補足…(ネスト)
生前夜叉君が率いていたPMC。


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