I am a gamer hero (ハッタリピエロ)
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プロローグ

「申し訳ありませんが貴方はお亡くなりになられました」

 

は?

 

「いや、ですから貴方は死んだのです。誠に申し訳ありません。こちらの不注意で神雷を下界に落としてしまいました。それで即死です」

 

おいおい!なんだよ!それ!アンタのせいで俺は死んだのかよ!巫山戯んなよ!

 

「ええ、ですからお詫びに貴方の望む転生をさせてあげます。何がお望みですか?」

 

ちなみに元の世界に戻るのは……

 

「ああ、それは無理ですね。本当に申し訳ありません。そういうルールですので」

 

やっぱりダメか……じゃあ比較的科学が進んでいる世界でお願いします

 

「いいのですか?貴方が望む世界にならどこにだって転生できるのですよ?」

 

いいですよ。どんな世界に行ったらいいのかわかりませんし

 

「わかりました。こちらで決めさせていただきます。えーっと……ヒロアカの世界ですね。あとちなみに欲しいものはありませんか?」

 

ちなみに俺が行く世界ってどんなんなんですか?

 

「えっ?ヒロアカを知らないんですか?」

 

まあちょっとだけしか……

 

「そうですね……こちらとしても好都合ですので軽い説明だけさせてもらいます」

 

そのあと個性という超常的な力がある世界でヒーローという職業がある世界だとの説明を受けた。

 

その個性ってこちらで選べますか?

 

「ええ!構いませんよ!それで何にします!?」

 

エグゼイド系ライダー全種に変身可能な個性

 

「はい!わかりました!それで他にご要望は?」

 

それなら……ここで仮面ライダーの方々と修行させてもらえませんか?

 

「わかりました!では準備いたします!」

 

そして仮面ライダーとの修行が終わると

 

「お疲れ様でした!では転生させていただきます!記憶は元に4歳になると戻るようにさせてもらいます!」

 

そして光とともに俺は転生する。

 

・・・・

 

「うっ……ここは!?」

 

目を開けて横にある鏡を見てみると確かに俺の身体は4歳ほどだった。

 

「あっ、起きた……」

 

儚げな感じで白髪の女性がいた。

 

この人が……俺の母さんか……

 

「やっと起きたようだな。晴矢」

 

晴矢……それが俺の名前なのか?

 

んで……この人が……俺の父か。

 

と同時に大量の記憶が俺の頭に流れてくる。

 

うっ……!

 

そしてこの父の所業を知った。知ってしまった。この父は自分の求める個性のために母親を選んだ最低なやつだ…!

 

「そろそろお前にも個性が出るはずだからな。焦凍と一緒に病院で診てもらうといい」

 

そんな父を後ろで睨んで俺は家を出た。

 

そして母さんと一緒に病院に行くと

 

「これは……!お母さんとお父さんの個性とは全く違うものですね……!」

 

「そうなんですか?」

 

「はい」

 

「焦凍くんはお父さんとお母さんの個性を両方受け継いでいます!これはすごいです!」

 

医師が満足気に言うがこれはマズイとも思った。

 

それからというもの酷かった。焦凍に俺たち他の兄弟は近づけさせてもくれなかった。

 

お母さんも焦凍を庇っていたせいで父から暴行を受けていた。

 

許せない……!俺がこの世界に来たのは偶然だ。でもこのイレギュラーは必然だったのかもしれない。焦凍たちの運命は!俺が変える!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 



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泣きたい時は泣け

まず俺の個性についてを把握しようと思った。あの父には一発殴ってやらないと目が覚めないと思うし。

 

まず修行でやった通りゲームドライバーをイメージした。すると腰からゲームドライバーが現れた。

 

そして今度はマイティエックスガシャットをイメージすると俺の手にそれは現れた。

 

そして訓練場まで行く。幸いなことに今父はいない。

 

<マイティアクション!エックス!>

 

「変身!」

 

<ガシャット!>

 

問題なく起動した。おおう。現実世界での起動は初めてだからな。緊張する。

 

<レッツゲーム!メッチャゲーム!ムッチャゲーム!ワッチャネーム!?I am a kamen rider!>

 

よし。変身できたな。

 

んじゃあ次は

 

<ガッチャーン!レベルアップ!マイティジャンプ!マイティキック!マイティマイティアクション!エックス!>

 

そしてちょっと小柄なエグゼイドに変身する。

 

そして次はゲキトツロボットをゲームドライバーに入れたがバチバチッと音がして弾き飛ばされた。

 

今はここまでが限界か……

 

よし!ならば地力を鍛えよう!

 

そして焦凍と隔離されてから一カ月が過ぎた。

 

「お母さん」

 

「……なに?」

 

「お父さんに虐められてるんでしょ?」

 

「…………」

 

「辛かったら言ってね!力になるから!」

 

「……ふふ、ありがとう。その気持ちだけで充分よ」

 

そう言ってお母さんは俺を抱きしめてくれる。ああ……暖かい……こんな優しい人に暴行を振るうなんてやっぱりあのまま父を野放しにはできない。

 

焦凍にも父の見てない隙を見て会いに行くと

 

「焦凍」

 

「えっ!?晴矢兄ちゃん!マズイよ……父さんに知れたら……」

 

「大丈夫。父さんは帰ってこないよ。それよりここに座っていい?」

 

「え、うん……」

 

そして焦凍の横に座ると

 

「焦凍」

 

「なに?」

 

「焦凍は父さんのことをどう思ってる?」

 

「母さんを虐めるから嫌い……」

 

「そうだね。俺も嫌いだ。でもそれでも俺たちの父親に変わりはない。あんな奴でだ。それで焦凍はどうしたい?父さんの言う通りにしたい?それとも母さんを助けたい?」

 

「僕は……母さんを助けてあげたい。でも父さんの訓練にはついていけない……母さんのためなのに……母さんのために僕はどうすればいい?晴矢兄ちゃん」

 

「焦凍……なら笑え。そして泣きたい時は泣け」

 

「え……?」

 

「お前は苦しいんだろ?苦しい時は笑えば心が落ち着くんだ。人の笑顔ってのはどんなものにも変えられない。それでも辛い時は泣け。思いっきり吐き出せ。なんでもいいんだ。どんなに無様でもいい。自分の全てをだ。辛い時は誰かに甘えてもいいんだ。ねえ?母さん」

 

「え……?」

 

「焦凍……」

 

「母さんも悩んでたんだって焦凍のことで。焦凍が父に似ているのが怖くて怖くて……アイツのことを思い出してしまうからって。んでも……本当は焦凍のことが好きなんだ」

 

「焦凍……ごめんなさい!貴方がそんなに私のことを思ってくれているのに……私は……!私は……!」

 

そう言ってお母さんは焦凍に抱きついた。

 

焦凍も泣いた。ただひたすらに泣いた。

 

そしてこの二人を見て思った。あの父は許さないと。

 

今はまだダメだ。力をつけなければ……父の運命も……俺が変える!

 



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父との喧嘩

あれから六年の時が過ぎて俺も焦凍も中学生になっていた。

 

俺も特訓をこなしてレベル3までいけるようになった。

 

焦凍は秘密裏に俺と特訓をしていて父の厳しい鍛錬にもついていけるようになった。

 

喜んでいる父の顔はなんか癪にきたが焦凍が元気なら俺はよかった。

 

母さんも陰で焦凍を応援していると同時に心配もしてくれている。それは父とはまた違う優しさゆえの応援だった。

 

「焦凍、晴くんのおかげで訓練についていけるって言ってた」

 

「いいことなのかな……?」

 

「焦凍が苦しんでないもの。いいことよ」

 

「そうか……よかった」

 

「私も晴くんに助けられたわ。ありがとう」

 

そう言って俺に抱きついてくる母さん。

 

温もりが俺の心を癒してくれる……

 

子供扱いされていたとしてもこの人になら……

 

「晴くんってさ……将来なにになりたい?」

 

「俺は……やっぱりヒーローかな!オールマイトみたいな」

 

「そう……良い夢だね」

 

抱きしめられたまま俺は頭を撫でられる。

 

ああ……幸せだ……

 

俺は少々マザコンなのかもしれないな。

 

んで母さんと別れて訓練場の前を通り過ぎていると

 

「なっ!?」

 

焦凍が床に伏せて倒れていた。

 

「焦凍!」

 

「なんだ…何の用だ晴矢」

 

「何の用だじゃないだろ!父さん!いったいなにをやらせたんだ!」

 

「俺の思い描く最強の技……それを修得させようとしただけだ。わかったらどけ。邪魔だ」

 

「んなことさせるかよ!父さん。アンタ……焦凍をなんだと思ったんだよ!」

 

「オールマイトを越えるためにさせているだけだ!わかったら退け!」

 

「退かねえ!焦凍には指一本触れさせねえ!どうしてもってんなら……俺と勝負しろ!」

 

「ほう?お前と俺がか?俺たちの個性をどっちも受け継がなかったお前が?いいだろう。勝負してやる」

 

「晴矢兄ぃ……」

 

焦凍を安全な場所まで運ぶと俺は父さんの前に立つ。

 

「本当にやるというのだな」

 

「男に二言はねえ!」

 

<タドルクエスト!>

 

音声とともに周りにエナジーアイテムが散らばる。

 

「む……?なんだこれは」

 

エナジーアイテムを知らないな?よし!

 

「術式レベル2……変身!」

 

<ガッシャット!ガッチャーン!レベルアップ!タドルメグル!タドルメグル!タドルクエスト!>

 

「それがお前の個性か……」

 

「これより……エンデヴァー切除手術を開始する……」

 

そして父さんがいきなり炎を放ってきたので俺は横によけて一気に距離を詰める。そして右上段の蹴りを喰らわせようとしたが

 

「甘い!」

 

左腕からの炎で俺は足を振り抜くことができずに吹き飛ばされた。

 

そして体勢を立て直した時には父さんが炎のパンチを放ってきたので俺はそれりまともに喰らってしまった。

 

「…もういいだろう。諦めろ。お前に勝ち目はない」

 

「諦めろ……それは自分への言葉なのかな…!」

 

「なんだと……!?」

 

「アンタは……オールマイトを越えるんじゃなかったのかよ……!それを諦めるのか……!?自分では出来ないからって焦凍に押し付けるのかよ……お笑いだな……」

 

「黙れ!お前になにがわかる……!」

 

「俺の知ってるエンデヴァーはそんな奴じゃない!少なくともヒーローとしてのエンデヴァーは不屈の意志をもった俺の憧れのヒーローなんだ!アンタはそれから逃げるのかよ!巫山戯んな!」

 

「…………っ!」

 

「はぁ……勝負はこっからだ……」

 

<ガシャコンソード!>

 

「む!?それは……?」

 

Aボタンを押して氷剣モードに変える。

 

<ガ、キーン!>

 

父さんは再び炎を放ってきたが俺はガシャコンソードを振るうと炎が相殺され、Bボタンを連打した地面に突き刺し、地面を伝せて父さんを足元から凍らせる。

 

「ぬぅ……!だがこれしきの氷……!」

 

「その一瞬で充分!」

 

<高速化!>

 

エナジーアイテムを取って一気に距離を詰め、ガシャコンソードのスロットにガシャットを差し込み

 

<ガッシャット!>

 

<キメワザ!>

 

<タドル!クリティカル!フィニッシュ!>

 

そして父さんを峰打ちで気絶させた。

 

・・・・

 

エンデヴァーside

 

アイツから言われた言葉が引っかかっていた。

 

俺は誰よりも強くありたかった。それこそが俺の求めていたヒーロー像だったからだ。

 

そして自分ではオールマイトを超えられないと悟った俺は個性婚で冷の個性を手に入れた。

 

そして晴矢との戦いでアイツの叫びを聞いた。

 

そしてようやく気づいた。だからなんなんだ?それは自分でオールマイトを超えたことになるのか?それは自分の求めていたヒーローというものからかけ離れた外道と同じ行為に他ならないのか?それは自分のヒーロー像とは真逆のものに成り下がった俺じゃないのか?

 

そしてアイツの笑顔を……冷の笑顔を……俺は奪ってしまったんじゃなかったのか?

 

俺はようやく己の過ちに気づいた。

 

そして後悔した。

 

自分は……本当は好きだった人を……家族を……傷つけていたことに……

 

ならば……これから俺がすべきことは……

 

そして俺の意識は失った

 

・・・・

 

「勝っ……たのか……?」

 

「ああ!勝ったぞ!焦凍!」

 

そして焦凍は泣いて俺に抱きついた。

 

「ありがとう……!ありがとう……!」

 

焦凍……

 

これで父さんも少しは変わってくれたらいいかな……

 

そして焦凍が訓練場から出て行き俺は父さんの手当てをしていると

 

「う……ん……」

 

「父さん。大丈夫?」

 

「晴矢……ああ、大丈夫だ」

 

そして俯く父さん

 

「なあ晴矢……冷を呼んできてくれないか……」

 

「……わかった」

 

そしめ母さんと父さんが庭の縁側に座るのを俺と焦凍、冬美姉さんで見ている。

 

「話ってなんですか?炎司さん」

 

「…………そ、それは……」

 

「?」

 

「す……すまなかった!!」

 

いきなり母さんに土下座する父さん。

 

それに母さんも困惑しているようだ。

 

「俺は……お前たちのことをなにも考えずに……ただ自分の欲望のためだけに利用して……赦されないこともした……」

 

「炎司さん……」

 

「だが……これからはお前を……轟冷として……一人の女性として……家族として接したい!焦凍たちとも……!だから……すまなかった!!!」

 

父さん……

 

「……顔をあげてください。炎司さん」

 

「冷……」

 

「私はずっと好きでしたよ。炎司さんの真っ直ぐな性格は……私も今からでも……家族になりたいです。だから許します。その代わり私たちと本当の家族になってくれませんか?」

 

「……ああ!」

 

「親父……」

 

「焦凍……お前にも迷惑をかけたな……すまなかった」

 

「いや……いいよ。これからは……母さんを大事にしろよ」

 

「冬美も……今まですまなかったな」

 

「いいよ!父さん!これからは私たちとも接してね!」

 

「そして晴矢……お前のおかげで……俺は大切なことに気づけた……本当にありがとう……」

 

「……アンタのためじゃねえ。焦凍と母さんのためだ」

 

「ふっ……そうだな」

 

「じゃあさじゃあさ!仲良くなった記念に写真撮らない!?」

 

冬美姉さんの提案で俺たちは集まって写真を撮る羽目になった。

 

父さんも下手な笑顔で写真に写っていた。

 

これから……俺も父さんと家族になれたらなあ……

 

そう思いながら俺は二枚目の写真のための笑顔を作っていた。

 

 

 

 

 

 

 



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雄英入試

あれから父さんは家に帰ってくる頻度も多くなって、俺たち家族とも触れ合ってくれている。

 

父さんも訓練を無理にさせることはなくなったが焦凍は強くなるために父さんの訓練を受けることを続けた。俺もそれに参加させてもらうことにした。

 

そんなこんなで月日は流れて父さんも卒業した雄英への入学を決めることにした。

 

そして入試当日、焦凍は推薦で受かったため、今この場にはいない。なぜ俺も推薦を使わなかったって?

 

焦凍の方が筆記の成績が良かったんだよ……

 

とまあ、とりあえず雄英まで冬美姉さんが送り届けてくれた。

 

「晴矢!入試頑張ってね!」

 

「ああ、焦凍も合格したのに俺だけ落ちるわけにもいかないからな」

 

そして筆記試験が終わって食堂でご飯を食べていると

 

「ねえ?ここ座ってもいい?」

 

「ああ、いいよ」

 

「ありがとね。他空いてなかったからさ」

 

そう言って座ったなのはオレンジ髪をサイドテールで纏めた女の子だった。

 

「実技試験どんなんだろ?」

 

「どんなんだろうが乗り越える気でいるぜ。君もそうだろ?」

 

「へえ、すごい自信じゃん!でもいいな、そういうの。そういえば名前聞いてなかったね」

 

「俺は轟晴矢だ」

 

「拳藤一佳だ。よろしくな!」

 

中々元気のある子のようだ。

 

そして実技試験の説明まで一緒に行こうと提案してきたので俺はそれに乗った。

 

「今日は俺のライブにようこそー!!エブリバディセイヘイ!!」

 

シーン……

 

「コイツはシヴィー!!受験生のリスナー!!実技試験の概要をサクッとプレゼンするぜ!!アーユーレディ!!?イェー!!」

 

またしても誰も反応しない。

 

プレゼントマイクの説明によると実技試験は仮装敵を倒してポイントを稼げとのこと。

 

と説明が続く中で

 

「……質問よろしいでしょうか!?」

 

前にいた眼鏡が特徴的な男子が発言した。

 

そしてプリントの問題点と緑髪の子がうるさかったのを指摘した。

 

プリントの問題点についてはプレゼントマイクの説明によると4種の仮装敵のうち一体にはポイントがないらしく説明では説明されてなかったらしい。

 

「それでは皆!良い受難を!」

 

「拳藤さんの会場は?俺はF」

 

「私もFだ!一緒だね!」

 

そしてバスに乗って会場まで移動する。

 

スタート前にドライバーを出現させてガシャットを取り出すと

 

<爆走バイク!>

 

ガシャットから乗り気な曲が流れると

 

「0速……変身!」

 

<ガシャット!ガッチャーン!レベルアップ!爆走!独走!激走!暴走!爆走バイク!>

 

「姿が変わった!?」

 

「カッケェー!!」

 

「それが轟の個性?」

 

「ああ、ちなみにこの姿の俺は仮面ライダーレーザーな!」

 

「仮面ライダーレーザー……」

 

拳藤がそう呟くているうちに2本目のガシャットを取り出して

 

『ハイスタート!』

 

<シャカリキスポーツ!>

 

<ガッシャット!キメワザ!>

 

「自転車!?」

 

次に出てきた自転車に皆驚いているがそのうちに俺はシャカリキスポーツのスポーツゲーマーに乗って会場を駆けていく。

 

そして出てきた仮装敵に俺はスポーツゲーマーをぶつけると

 

<ガッシューン……ガシャット!ガッチャーン!レベルアップ!爆走!独走!激走!暴走!爆走バイク!アガッチャ!シャカリキ!メチャコギ!ホットホット!シャカシャカコギコギシャカリキスポーツ!>

 

そしてプロトスポーツゲーマーに変身すると仮装敵目掛けて飛び蹴りを放ち、加速して次の仮装敵に回し蹴りを放って吹っ飛ばした仮装敵を別の仮装敵にぶつけた。

 

するとワラワラと仮装敵が集まってきたので

 

<ガシャット!キメワザ!シャカリキ!クリティカル!ストライク!>

 

そしてタイヤの持ち手を持って回転させたタイヤを投げつけて仮装敵を全て吹っ飛ばした。

 

ここらにいる仮装敵は全て倒したな。よし次はコイツだ。

 

<ジェットコンバット!>

 

<ガッシューン……ガッシャット!レベルアップ!アガッチャ!ぶっ飛び!ジェット!ドゥ・ザ・スカイ!フライ!ハイ!スカイ!ジェットコンバット!>

 

そして飛行ユニットで別の場所に音速で移動してガトリングコンバットで仮装敵を撃ちまくる。

 

さらに駄目押し

 

<ガッシャット!キメワザ!ジェット!クリティカル!ストライク!>

 

ガトリングコンバットの掃射とミサイルを大量に撃ち出して仮装敵をまとめて破壊した。

 

そして一息ついたその時、0ptが現れた。

 

向こうから走ってくるその人物を見た俺は

 

「拳藤さん。大丈夫!?」

 

「ああ、大丈夫だけど……流石にあれはマズイな。逃げた方が「俺は行く」ちょっ!?轟!?」

 

そして飛行ユニットを走らせて下にいた黒髪の女の子の側に行くと

 

「きゃっ!?」

 

「ごめん!ジッとしてて!」

 

腰と首に手を回して抱えてその場から立ち去りその子を下ろすと

 

「拳藤!この子の避難誘導を頼む!」

 

「アンタは!?」

 

「俺はアイツを倒す……!」

 

「いやいや!逃げた方がいいって!」

 

「俺は……逃げねぇ!」

 

そして飛行ユニットを走らせて再び0pt敵の近くに行くと

 

「今度はこいつだな」

 

<ギリギリチャンバラ!>

 

和風チックな音楽がガシャットから流れると

 

<ガッシャット!ガッチャーン!レベルアップ!爆走!独走!激走!暴走!爆走バイク!アガッチャ!ギリ・ギリ・バリ・バリ!チャンバラ〜!>

 

更に

 

<ガシャコンスパロー!>

 

ガシャコンスパローを取り出してAボタンを押して鎌モードにすると0pt敵目掛けて走り出し、左足の関節部分を狙って右の鎌で斬り落とすと0pt敵は体勢を崩したのを逃さずに俺はそのまま足の部分を駆け上がって右腕部分を今度は左の鎌で斬り落としたら頭上部分まで駆け上がってビルに飛び移り弓モードに戻すと

 

<ガッシャット!キメワザ!ギリギリ!クリティカルフィニッシュ!>

 

そしてピンクの矢を放って動けなくなった敵。そのあと回し蹴りで黄色の矢を0pt敵目掛けて放った。

 

それを受けた0pt敵は爆発四散した。

 

「「カッコいい……!」」

 

そして

 

『終了〜!』

 

試験が終わった。

 

・・・・

 

俺が帰ろうとしたら

 

「ああ!いたいた!」

 

「ああ、拳藤、それに君は……」

 

「八百万百です。助けていただきありがとうございます」

 

「いやいやヒーローとして当然のことをしたまでだよ」

 

「そうですか……」

 

なんかウットリとしているが熱でもあるのだろうか?それを拳藤が睨んでいるが…怖いな

 

そしてお互いの連絡先を交換しあってこの日は終了した。

 

 



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雄英入学!

「実技総合結果出ました」

 

「救助ポイント0で2位とはなあ!」

 

「後半他が鈍っていく中で敵を寄せ付けて迎撃し続けた。タフネスの塊だ」

 

「対照的に敵ポイント0で8位」

 

「あれに立ち向かったのはいたけど……ぶっ飛ばしたのは久しぶりかな」

 

「妙なやつだよ。あそこ以外は典型的な不合格者だった」

 

「だが注目すべきは……やはりコイツだな。轟晴矢」

 

「コイツって推薦入学の轟焦凍の双子だよなあ!?」

 

「双子なのに顔が似てないわね……でもどっちも好みだわ!」

 

「まあそれは置いといてこの子の個性……ゲームマスターだっけ?はっきり言おう。規格外だ」

 

「不合格にする理由がありませんね」

 

「うん!彼には是非立派なヒーローになってもらいたいもんだ!」

 

こうして雄英での会議は進んでいく。

 

・・・・

 

結論から言うと合格した。

 

合格通知の知らせでオールマイトが出てきた時は流石に驚いた。

 

どうやら首席合格らしい。

 

誰とはわからないが目をつけられそうだなあ……怖いなあ……

 

「晴矢兄ぃ?」

 

「ああ、なんでもない。気にすんな」

 

そして雄英の正門に着くとそこには

 

「あ!おーい!晴矢!」

 

「晴矢さん。おはようございます」

 

拳藤さんと八百万さんがいた。

 

「おはよう。拳藤さん、八百万さん」

 

「あの……そちらの方は……?」

 

「ああ、コイツは俺の双子の弟、轟焦凍」

 

「轟焦凍だ。よろしく」

 

「双子なのに顔があまり似てないんだね」

 

「よく言われるよ」

 

そしてクラス割りの紙を見ると

 

「全員A組か」

 

「晴矢、これからよろしくね!」

 

「晴矢さん。三年間よろしくお願いします」

 

「ん?ああ、よろしく」

 

んで教室に行き、ドアを開けると

 

「机に足をかけるな!机の製作者や雄英の諸先輩がたに申し訳ないと思わないのか!?」

 

「思わねーよ!テメーどこ中だよ!端役が!」

 

うん……なんて言えばいいんだろう……

 

拳藤さんたちもあまりいいものを見る目ではない。当然か。

 

俺たちがさっさと席に座ろうした時、

 

「テメェか?入試一位ってのは」

 

誤魔化してもしょうがないし……ここは

 

「ああ、そうだけどなに「テメェ余裕こいてんじゃねえぞ!俺がすぐにお前より上に行ってやるんだからな!」……」

 

言いたいことだけ言うと元の席に戻っていった。

 

とウンザリしていると

 

「アンタが轟の言ってた双子の兄っすか!」

 

いきなり横から大男が現れた。

 

「そういう君は?」

 

「あっ!失礼したっす!自分は夜嵐イナサというっす!轟とは推薦の時に会ったっす!」

 

「夜嵐くんか。なあ?俺のことは晴矢って呼んでくれないか?」

 

「わかったっす!しかしこれからの日本一暑い高校生活……燃えるっす!」

 

おおう……暑いな……

 

そしてあの入試説明で注意されていた緑君が入ってくると

 

「お友達ごっこがしたいなら他所へ行け。ここは……ヒーロー科だぞ」

 

なんかいる……

 

寝袋に入っていた男はどうやら担任らしい。雄英の教師ってことはプロヒーローだよな?

 

体操服を寝袋から取り出すと

 

「早速だが……これ着てグラウンド出ろ」

 

んでグラウンドに出ると

 

「個性把握テストぉ!?」

 

「入学式は!?ガイダンスは!?」

 

「ヒーローになるならそんな無駄な行事出る暇ないよ」

 

いやいや、出なくていいのか?俺がそう思ってると

 

「轟……ああ、二人いるんだったな」

 

「なら俺のことは晴矢って呼んでくれませんか?」

 

「わかった……晴矢、お前中学の時のソフトボール投げの記録何メートルだった?」

 

「72m」

 

「んじゃあ円から出なきゃ何してもいいから個性使って投げてみろ。思いっきりな」

 

「んじゃあ」

 

<マイティアクションエックス!>

 

<ガッシャット!ガッチャーン!レベルアップ!マイティジャンプ!マイティキック!マイティマイティアクション!エックス!>

 

「姿が変わった!」

 

「あれがアイツの個性なのか?」

 

<ガシャコンブレイカー!>

 

ガシャコンブレイカーを取り出してボールを上に浮かしてガシャコンブレイカーを下から上に振り上げるように叩いた。そしてボールは空の果てに飛んで行った。

 

相澤先生の持っていた測定器を見てみると……2600mか

 

「まず自分の最大限を知る。そこからヒーローに必要な素地を作る」

 

「うおう!2000オーバーってマジかよ!」

 

「なにこれ面白そう!」

 

「個性思いっきり使えるんだ!流石ヒーロー科!」

 

「面白そう……ね。ヒーローになる為の三年間……そんな心づもりで過ごす気なのかい?よし、トータル成績最下位の者は見込みなしとし、除籍処分としよう」

 

はあ!?

 

こうして俺たちの絶対に負けられない戦いが始まった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 



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個性把握テスト

タイトルを書き間違えました!すみません……


「最下位除籍って……入学初日ですよ!いや……初日じゃなくても……理不尽すぎる!」

 

麗日さんだっけ?が抗議するも聞く耳を持ってもらえずに個性把握テストか開始された。

 

50m走

 

「ヨーイ……スタート!」

 

開始と同時に一気に駆け抜ける。

 

「1.6秒!」

 

まあこんなとこかな。

 

焦凍は地面を凍らせて炎を推進力にして進んで1.9秒

 

夜嵐は1.7秒だった。

 

握力

 

バキッ!

 

「すみません。壊れちゃいました」

 

「……わかった記録は∞にしておこう」

 

ライダーの握力はt単位なのだ。

 

立ち幅跳び

 

ここは……

 

<ジェットコンバット!>

 

<ガッシャット!ガッチャーン!レベルアップ!マイティジャンプ!マイティキック!マイティマイティアクション!エックス!アガッチャ!ジェット!ジェット!イン・ザ・スカイ!ジェット!ジェット!コンバット!>

 

エグゼイドジェットコンバットゲーマーに変身すると飛行ユニットで空を飛ぶ。

 

「おい晴矢。それはいつまで続けられる?」

 

「3日は続けられますが?」

 

「記録∞……」

 

焦凍は氷を空中に出し続けて記録は1580mで夜嵐くんは俺と同じく∞を叩き出した。

 

次は反復横跳びだがこれは普通にやったので省略。

 

次はボール投げだったが俺はやったので休憩。

 

そんな中麗日さんが∞を叩き出した。

 

次は緑谷くんの番だったが彼は記録らしい記録が未だに出ていない。

 

大丈夫か?

 

そしてボールを投げたが

 

「46m」

 

「な…!?今確かに使おうって……」

 

「個性を消した。つくづくあの入試は……合理性に欠けるよ。お前のようなやつも入学できてしまう」

 

「消した……?あのゴーグルそうだ!見た者の個性を消す個性!抹消ヒーローイレイザーヘッド!」

 

イレイザーヘッド……?父さんから聞いたことあるな!あのヒーローか!

 

そしてなにやら注意を受けていたが本当に大丈夫か?

 

そして再び投げたその記録は786mだった。

 

その直後俺に突っかかってきたアイツが緑君に向かっていったが

 

「んだ……!?この布……硬え……!」

 

「ったく……なんども個性使わすなよ。俺はドライアイなんだ!」

 

(個性凄いのに勿体無いな!)

 

そしてその後も一通りテストをやって終わった。

 

「んじゃあテストの結果発表するな。口頭で説明するのは面倒なんで一括開示するから」

 

さてと……何位になってるでしょうかね…

 

「ちなみに除籍は嘘な」

 

え?

 

「君らの最大限を引き出す合理的虚偽」

 

はあぁぁぁあああ!?

 

「あんなのウソに決まってるじゃない……ちょっと考えればわかりますわ」

 

八百万さん……俺はわかりませんでしたよ!傷口を抉らないで!

 

「そういうことだ。んじゃあこれにて終了な」

 

こうして雄英初日は波乱がありながらも終了した。

 

余談だが俺の順位は一位だった。

 

 

 



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アガッチャ!ドレミファダンサー!

随分久しぶりになりました……他のやつもこれから書いていくのでご期待ください!


「ワーターシーが!普通にドアからやってきた!」

 

『オールマイトだあああ!!』

 

「早速だがこれ!戦闘訓練!」

 

戦闘訓練ねえ……

 

「格好から入ることも大切だぜ!自覚するのだ!今日から君らは……ヒーローなんだと!さあ!始めようか有精卵ども!」

 

俺のコスチュームは特に機能性などない。だって変身するんだもん。

 

「始めようか有精卵ども!戦闘訓練のお時間だ!」

 

と俺が行った時には既に皆がグラウンドβに集まっていた。

 

「先生!ここは市街地の演習場ですがまた市街地戦をやるのですか!」

 

ロボットアーマーのようなコスチュームの飯田が質問する。

 

「いいや!もう二歩先に踏み込む!屋内での対人戦闘訓練さ!」

 

んで敵発生率が統計的に屋内に多いことから屋内戦闘訓練の重要さを教えてくれた。

 

「勝敗のシステムはどうなりますの?」

 

「ぶっ飛ばしてもいいんすか……」

 

「また相澤先生みたいな除籍とかないかな?」

 

「このマントヤバくない?」

 

「んんん〜!!聖徳太子ぃ〜!」

 

最後のやつ全く関係なかったよな?バカなの?

 

そしてルールだが敵がハリボテの核を保有しているという設定でヒーローは時間内に敵を拘束するか、核に触れたら勝利だそうだ。

 

組み合わせのクジだが一人余るよな?

 

そのことをオールマイトに告げると

 

「確かに!なら晴矢少年は首席だからね!一人で戦ってくれないか!?」

 

「わかりました」

 

そして戦闘訓練が行われたが

 

『爆豪少年ストップだ!殺す気か!?』

 

『当たんなきゃ死なねえよ!』

 

多少の問題点はあったもののいよいよ俺の番まで回ってきた。

 

ただ原作と違うところは緑谷が負けて保健室送りにならなかったことだ。

 

「さて……相手だが…」

 

「俺だ!」

 

「他には……よし!なら爆豪少年と飯田少年のチームと戦ってもらう!ただし!爆豪少年!一回戦目の注意を忘れずにな!」

 

うーん……相手のチーム力はほぼゼロだからな……そこをつけば……

 

そして俺がヒーロー側になった。

 

「レディィィィィィースタート!」

 

<タドルクエスト!>

 

<ガッシャット!ガッチャーン!レベルアップ!タドルメグル!タドルメグル!タドルクエスト!>

 

ブレイブに変身した晴矢を見たモニタールームの生徒たちは

 

「前と姿が違うぞ?」

 

「実技試験の時と個性把握テストの時とはまた違うやつだったな」

 

「……あれは父さんを倒した時の姿だ」

 

実の双子轟焦凍がそう言うと

 

「父さんってエンデヴァーに勝ったの!?」

 

「ああ……お前は?」

 

「ああ、いきなりごめんね。僕は緑谷出久。でもなんでエンデヴァーと戦うことになったの?」

 

「いや、それは……」

 

「生徒諸君!今は試合に集中するんだ!」

 

そして再びモニターに注目する生徒たち。

 

・・・・

 

晴矢が廊下を歩いていると

 

「死ねえ!」

 

爆豪が突き当たりの角からいきなり飛び出てきたので晴矢はスッと後ろに飛んで躱すと

 

「チイッ……!ムカつくなあ……!」

 

「わかりやすいからな。簡単に避けれた」

 

「はっ!余裕ぶっこくんじゃねえ!」

 

そして爆豪が爆発と同時に突っ込んできたが

 

<ガシャコンソード!>

 

晴矢はガシャコンソードを手にすると爆豪に向かって斬りかかろうとするが爆豪は緑谷戦でも見せた空中での爆破による軌道修正で躱す。が

 

(予測済みだ!)

 

斬りかかる腕を引っ込めて足を軸にして爆豪が飛んだ先に剣を振るう。

 

爆豪はマトモに喰らってそのまま吹き飛ぶ。

 

「チイッ!」

 

そして再び突進してくる爆豪に対して晴矢も突っ込んでいった。

 

爆豪は手を下に向けると同時に爆破を起こして真上に飛んでかかと落としを喰らわせようとするが足を軸にして横に避ける晴矢。

 

爆豪のかかと落としはそのまま地面に激突した。

 

その隙をつくかの如く晴矢はガシャコンソードによる突きを放つと爆豪は吹っ飛んだ。

 

この様子を見ていたモニタールームでは

 

「爆豪が押されているぞ!」

 

「すげえ……!」

 

「流石ですわ!」

 

「うん!」

 

(晴矢少年……何という戦闘技術の高さだ……!)

 

オールマイトも晴矢の強さに対して驚愕していた。

 

一方その頃爆豪は

 

「はぁ……はぁ……」

 

「そろそろ終わらせようか」

 

そして新たなガシャットを取り出すと

 

<ドレミファビート!>

 

<ガッシャット!ガッチャーン!レベルアップ!タドルメグル!タドルメグル!タドルクエスト!アガッチャ!ド・ド・ドレミファ・ソ・ラ・シ・ド!OK!ドレミファビート!>

 

晴矢がビートクエストゲーマーに変身すると

 

「また姿が変わった!」

 

「轟!あれにはどんな能力があるんすか!」

 

「……あれは確か音ゲーのゲーマーだったな。あまり使ったのは見たことないが……」

 

「音ゲーか……晴矢のゲーマーにはどれだけのやつがあるんだろ……」

 

「ええ……未知の領域ですわ……」

 

そして場面は再び爆豪と晴矢

 

「変わったところで関係ねえ!」

 

爆豪が突っ込もうとした時にブレイブは右腕のドレミファターンテーブルをスクラッチするとリズミカルな曲が流れ始めた。

 

そして爆豪の右腕の大振りを躱すとリズムに乗って爆豪の腹に一撃を加えた。それに怯む爆豪。晴矢はゆっくり歩いて近づく。

 

そして爆豪の攻撃を再び躱してエルボーを顔面に打ち込んでそのリズムに乗ったままパンチを連続で放つ。

 

モニタールームにいた八百万と拳藤は気づく。

 

「威力があがっている……?」

 

「ええ……」

 

「……晴矢兄いから聞いた話だがドレミファビートはリズミカルに攻撃すればするほど攻撃力が上がるらしい」

 

「なにそれ!?まさに音ゲーじゃん!」

 

耳郎響香が叫ぶ。

 

そしてモニターには晴矢のペースに飲まれている爆豪が映った。

 

「はぁ……はぁ……」

 

「そろそろフィニッシュだ!」

 

<ガッシャット!キメワザ!タドル!ドレミファ!クリティカル!フィニッシュ!>

 

ブレイブか剣を構えると左肩から音符型のエネルギーが発射され、爆豪を襲った。

 

「ぐはっ……」

 

「この勝負……俺の勝ちだ!」

 

 

 

 

 

 

 



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バンバン!ミッション開始!

遅くなって申し訳ない!


『爆豪少年確保だ!』

 

核のそばで待機していた飯田は独断専行で出ていった爆豪が捕まったのに少々驚きを隠せなかった。

 

性格に難はあるものの飯田も爆豪の戦闘力の高さを認めていた。

 

だがものの数分で確保されたと聞くと動揺を隠せない。

 

そしてその数分後に部屋に入ってきた晴矢を見て尋常でないプレッシャーが飯田を襲った。

 

(なんという威圧感だ!爆豪くんはこんなのを相手にしていたのか!?)

 

飯田は勝つのは不可能とみると難しいがこのまま逃げ切る作戦に切り替えようとした

 

と警戒していた飯田だったが

 

<ガッシューン……>

 

ガッシャットを取り出して変身を解除した晴矢を見たい飯田は

 

「どういうつもりだい……?」

 

少々怪訝な表情を浮かべた

 

「いや、舐めてるわけじゃねえよ。俺も戦術を変えようと思っただけさ」

 

「戦術を……?」

 

「ああ、第弐戦術」

 

<バンバンシューティング!>

 

新たに取り出したガッシャットを起動させると周りにドラム缶のようなアイテムが設置された

 

「これは……?」

 

「変身」

 

<ガッシャット!ガッチャーン!レベルアップ!ババンバン!バンババン!バンバンシューティング!>

 

「また変わった……!」

 

「さあ!ミッション開始だ」

 

モニタールームでは

 

「また変わったぞ!?」

 

「バンバンシューティング……?」

 

「シューティングゲームなのかな……?」

 

「轟、どうなんっスか!?」

 

「……ああ、あれはバンバンシューティング、ガンシューティングゲームで隊長を倒さない限り敵兵は倒しても蘇生し続けるっていう晴矢兄ぃ曰くハードすぎるゲームらしい……」

 

「なにそのハードゲーム……」

 

耳郎響香が呟くと何人かはウンウンと頷いた。

 

そして場面は変わって晴矢VS飯田

 

「はっ!」

 

「ぐっ!速い!」

 

晴矢が避けられても核に当たらないように飯田を狙撃したが飯田も間一髪でしゃがんで避ける。

 

「この間に……」

 

「ぐっ!させるか!」

 

飯田が核に触れさせないように蹴りこんできたが晴矢も身体を反らして躱して距離をとった

 

「俺に本来のスピードをださせないつもりか……」

 

正直に言えばスナイプの走力は飯田よりも早いが一瞬の加速でいえばやはりエンジンのほうが上のようだ。

 

「フハハハハハ!その通りだヒーローよ!このまま耐えきってやる!」

 

「じゃあこうしたらどうかな?」

 

晴矢が再びガシャコンマグナムで飯田を狙い撃とうとするが飯田も寸前で躱す。

 

が飯田の視界から一瞬逃れるには充分だった。

 

<透明化!>

 

透明化のエナジーアイテムを撃ち抜くと晴矢はその効力を得る

 

「なにっ!?何処へ行った!?」

 

そして透明化が切れたがその隙に晴矢は既に核に触れていた。

 

『轟晴矢!ウィン!』

 

・・・・

 

俺がモニタールームへ戻ると

 

「今回のMVPは晴矢少年だ!何故だかわかる人!」

 

「はい。晴矢さんは一番活躍した……というのもありますが爆豪さんや飯田さんとの戦闘でもスタイルを使い分けるという判断ができていたことからです」

 

「うむ!その通りだよ八百万少女!」

 

「すごいな八百万さんは」

 

「いっ、いえっ!常に下学上達を目指すものからすれば当然のことで……!」

 

あれ?なんで八百万さんが顔を赤くして、拳藤さんがこっちを睨んできているんだろ?あと上鳴くんに峰田君が血涙を流してる……怖いんですけど!

 

「まあ皆大した怪我もなくてよかったよ!お疲れ様!」

 

こうして初の戦闘訓練は終わった

 

 

・・・・

 

とある繁華街にある隠れバー

 

「見たか?これ、教師だってさ。どうなると思う?平和の象徴が……ヴィランに殺されたら……」

 

悪意は既に……動き出していた……



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