作者の息抜き短編 銅わーるどへようこそ! (銅英雄)
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プロローグ①
此処は千葉県の某所。そこには5人の少女が集まっていた。
「全国大会も終わりましたし、こうやって5人で集まって遊びに行くのも久し振りですね!」
最初に口を開いたのは背中辺りまで伸ばしてある薄い金髪に碧眼という如何にもな外国人な容姿をしながらも純粋な日本人の綾瀬綾香(あやせあやか)。
「そうだね。多分綾香達がうちに入部した時にした歓迎会以来じゃないかな」
肩まで伸ばした黒髪を靡かせながら微笑んでいる大宮鈴音(おおみやすずね)は綾香に同意した。
「折角の夏休みだし、皆で何処か旅行にでも行きたいね!」
元気良くそう提案したのは佐野美咲(さのみさき)。肩まで伸ばした茶髪を片方にヘアゴムを括っている所謂サイドポニーテールという髪型で本日も元気いっぱいだ。
「良い提案ですけど、流石に今からは急ですから皆で行くなら予定を合わせておきたいですね」
美咲の提案にやんわりと賛同した妹尾杏子(せのおあんず)。背中付近まで伸ばした黒髪の彼女はまるで日本人形のような可愛らしさや美しさがある。そして何故か鈴音に熱烈な恋心のようなものを抱いている。
「そうね。私達は無理矢理に都合をつけられるとしても、美咲は家のことで忙しいから日程は美咲が決めてみてはどうかしら?」
杏子の意見に付け足して言ったのは響未来(ひびきみらい)。この5人。中で1番クールな佇まいが似合っており、肩まで伸ばした黒髪を……。
「貴女はいい加減その鬱陶しいモノローグを止めなさい」
おっと、止められちゃった。なら私も本格的に会話に混ざるとしようかな。
「今日のところは旅行に行くのは無理があるけど、折角集まったんだしこのままショッピングモールにでも行かない?」
「いいですね!彼処の品揃えは千葉でも1、2を争うくらいですし、色々回りたいです!」
「そうね、無難な案だと思うわ」
「鈴音先輩に異論なんてあるわけありません!」
なんか杏子のその一面を久々に見た気がする……。
「じゃあレッツゴー!」
美咲を先頭に私達はショッピングモールへと歩きだした。
~そして~
買い物が一段落した私達は某ファーストフードのチェーン店にてランチタイム。
「いや~、華の女子高生がポテトつつきながら雑談ってなんか日常アニメみたいですね」
「まぁ女に限らず高校生の御用達って感じはあるけどね」
「確かに私達普通の高校生からするとその通りなのかもしれないけれど、美咲のような令嬢からしたらこういったお店は珍しいのではないのかしら?」
確かに美咲はかなりのお嬢様で、この手のお店とは縁がないというのがイメージにあるけど……。
「そうでもないかな。お父さんもお母さんもファーストフードは好きだし、今時そういうのに否定的な人も多くはないと思うよ」
「そうなんですね。なんか意外です……」
等と話しながら5人で座れそうな席を探しているけど……おっ。
「良い感じの席が空いてるし、彼処にしようか」
「というより他に5人で座れる席がなさそうね」
ということで席に座ってさぁ食べようと思ったところに杏子が何かを見つけたようです。
「あの、何か中央にあるんですけど……」
「これは……ボタン?なんでこんなど真ん中に?」
「妙ね……。他の席にはこのようなボタンがないわ」
未来が辺りを見渡してそう言う。何それ滅茶苦茶怪しいじゃん。
「これって押さない方がいいよね……?」
美咲の言う通り本来ならこんな怪しい物は触らずに放っておいた方がいいんだけど、何故かこれを押さないといけないような気がしてならない。
「えっ!?」
「どうしたの綾香?」
「せ、席を立とうとしたんですけど、動けないんです……」
ま、まさかそんなオカルトが……って何これ動けないんですけど!
「……誠に遺憾だけれど、このボタンを押さないと現状を解決できなさそうね」
諦めるなよぉ!他にも何かあるかもしれないだろぉ!!……って熱くなってるけど、全員動けないみたいだしそれしか方法がなさそうだ。
「……他に方法がなさそうだし、押すしかないようだね。私が押すよ」
「鈴音先輩、気をつけてください……!」
「わかってる。ありがとね」
心配してくれる杏子のおかげで変に緊張することはなさそうだと思いこの怪しげなボタンを押した。ポチッとな。
カチッ
よくある機械的な音と同時に視界がぐにゃりと歪み始めた。
プロローグその1です。
1つ目の作品は『生死を賭ける戦いから麻雀の世界に転生しました。』の世界線です。
こんな感じに私こと銅英雄が書いた複数の作品のキャラ達が1つの世界で生活するというお話。
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プロローグ②
千葉県某所。時刻は深夜2時。そんな感じの所に数人の男女が世のため人のために働いていた。
「そっちに行ったよ八幡!」
「サンキュー西野。榎本、連中が他に行きそうな所をナビゲートしてくれ」
『ちょっと待ってて。……ナオちゃん達の方へと逃げていったみたいね』
「高科達の所か……。なら俺達も高科達と合流するか」
「賛成!折角だから全員で連中を追い詰めようよ!!」
「榎本、そういうわけだから内海と押井にも全員と合流するように伝えておいてくれ」
『わかったわ』
等という会話をしていた高校生くらいの男女だった。
~そして~
ここからは俺こと比企谷八幡(ひきがやはちまん)の視点で御送りするぜ。
この状況は俺達(Oddball)の裏の仕事の最中で、少し大規模な仕事だったから人数も10人を3、3、4で別れての仕事だった。
3人のところはどういう風に行動するかを告げる所謂オペレーター1人の指示に従いあとの2人が実行に移し、4人のところは実行する人数が1人増えたって感じだな。それでチーム分けが終わったらこの横たわってるこの連中を捕縛する。
この連中は(Oddball)が所属しているジャジメントと敵対している犯罪組織で本来なら俺達みたいな高校生が出るわけにも行かないのだが椿さんのジャジメントにおいての信頼が大きく、その椿さんの推薦によって俺達が連中を捕縛、最悪殺しても構わないということである。
そして漸く連中を制圧した。
「ふぅ……。これで全員か?」
「みたいだね」
俺の問いに答えたのは西野優香(にしのゆか)。茶髪のショートカットで活発な少女でこの10人の中で1番パワー、スピード、スタミナがあり、特にスタミナに関してはマジで化物染みている。
「……でも何人か殺しちゃったっすよ?ナオちゃん先輩が暗殺術を使って」
東横桃子(とうよこももこ)。肩まで伸ばした黒髪でたまに前髪で目が隠れる暗い雰囲気を持つ少女。存在感が超絶薄く、一部の人以外は東横を認識することすらできない程である。俺も存在感の薄さには自信あるけど、こいつには負ける。
ちなみに此処にいるメンバーは東横を認識できる奴ばかりなので(Oddball)こそが東横の居場所なのだろう。
「いや~、ついつい殺っちゃいましたよ。ナオっちもこんな大人数で仕事するのが久し振りでテンションハイになってますね!」
「お姉ちゃんやりすぎだよ……。この人達に聞かなきゃいけないこともあるのに」
東横がナオちゃん先輩と呼んでいるのは高科奈桜(たかしななお)でその高科の双子の妹である吉槻桜空(よしづきさら)。この2人は組織の情報収集担当だが2人共暗殺術に長けており、特に高科はそのスキルが高い。
この2人実は暗殺教室出身かと疑ってしまう。同じ中学だったけど……。ちなみに高科は新聞部に入っている。2人共首辺りまで伸ばしてある深緑色の髪色をしていて高科は桜色のカチューシャ、吉槻は桜色のリボンをつけている。
「はぁ……。早く吐かせてさっさと帰ろうぜ。俺は家で積みゲーするのに忙しいんだよ」
「内海君、また寝てないんじゃないの?」
「愚問だな榎本。ちゃんと授業中に睡眠時間は確保してる」
「いや、それ問題なんだけど……」
という会話をしている男の方は内海大地(うつみだいち)で女の方は榎本梨子(えのもとりこ)。
内海は今回の仕事において高科、吉槻、東横のオペレーターで3度の飯よりもゲームが好き。
遊戯部を創設してオリジナルのゲームを日々考えていて幾つもの成果を上げている。黒い髪をオールバックにしており目の隈さえなければ葉山並にモテていただろうに。
榎本は生徒会の副会長を努めており、今回の仕事では俺と西野のオペレーターで内海のゲーム仲間でもある。椿さんと共にこの(Oddball)を作り此処にいるメンバーの何人かは榎本にスカウトされたのだ。
ワインレッドの髪を背中まで伸ばしていて、その容姿は5年前にスクールアイドルをやっていた桜内梨子と瓜二つと小原さんも言っていたな。
「皆、この人達から情報を聞き出せたよ!」
「全く……。コイツらもさっさと言えばこんな面倒な桔梗を見なくて済んだのに」
「何か言った?」ニッコリ
「……何にも」ハァ
今溜め息を吐いたのは逢沢燐(あいさわりん)。この面子の中では榎本と同じくらいの苦労人で女子テニス部に所属している。仕事では櫛田と組むことが多く、その度に苦労が絶えないらしい。
薄い銀髪をポニーテールにしていてその雰囲気は俺と同じクラスの川崎を思わせる。
そんな逢沢にドス黒い笑顔を見せたのは櫛田桔梗(くしだききょう)。逢沢とよくコンビで仕事をしており、ストレスを仕事にぶつけているらしい。普段の櫛田……つまり表の顔は明るくて気さくな性格で男女問わず人気があり、葉山以上といってもいいカリスマを持っている。
しかし裏の顔はとても冷徹で目的の為なら手段を選ばない。去年に俺と西野と榎本に裏の顔がバレて口封じを目論んでいたが、腕っぷしでは西野に、理詰めや口論では榎本に叶わず断念したところに榎本が櫛田を(Oddball)に誘って今此処にいる。
首まで伸ばした金髪にカチューシャをつけており、金髪ということで銀髪の逢沢とコンビを組むことが多くなったとかなんとか。
「あれ?そういえば知は?」キョロキョロ
「さっきまでそこにいたんだけど……」キョロキョロ
西野と逢沢が探している女子は押井知(おしいとも)。彼女は放送部に所属している無類のボタン好きでボタンがあればところ構わずそれを押してしまう少し危ない奴だ。そして櫛田と逢沢のオペレーターも放送部のように努めていた。だからこそ(Oddball)に向いているのかもしれんが……。
薄緑色をツーサイドアップにしており、無邪気な性格の持ち主である。
「戦利品回収してきたよー!」
そんな押井は(Oddball)ではアイテム回収担当で今回の仕事でもこの連中の持っていたブツを上手いこと回収してきたようだ。
戦利品の仕分けと解析は榎本、内海、高科、吉槻、押井に任せて残った俺と西野、東横、櫛田、逢沢で連中の目的を考察することに……。
「ところでコイツらの目的ってなんだったんだ櫛田?」
「えっとね、ジャジメント……特に(Oddball)に恨みがあったんだって。この人達は椿さんの名前も出してたよ」
つまり連中は椿さんに私怨があったと考えるのが無難だな。
「しかしこのままだとこの連中とずっと戦わなきゃいけないような気がして面倒さいな……」
「燐ちゃんは面倒臭がりだね」
「いやいや、私も燐ちゃん先輩と同意見っすよ。ぶっちゃけこの連中から面倒事の臭いがプンプンするっす」
等と話していると……。
「あれ……?」
「どうした西野?」
「ねぇ八幡、さっきまでこんなのなかったよね?」
西野が見つけたのは連中のすぐ側に落ちていた赤いボタンのようなもの。
「確かに……。何時の間にこんなのが落ちてたんだ?」
「この連中が落としたんじゃないっすか?」
「その可能性は低いわね。内海君とナオちゃんがこの人達の持ち物を漁っていたけど、そんなものなかったから……」
東横の意見に榎本が否定する。というかボタンっていうのがなんか嫌な予感がする……。
「ボタンといえばこの押井知!とりあえず押してみよう!!」
「待って知ちゃん、なんか嫌な予感がするから止めておいた方がいいわ」
「そうだよ。見るからにこんな怪しいの……。100%罠だって」
「えぇ~、なんだか楽しそうですよ?」
「なんでそんなに楽観的なのお姉ちゃん……」
「押すのは勝手だが、俺を巻き込むな」
「そうっすよ!私達は離れてるからそっちで勝手にやってほしいっす!」
ボタンを見つけては早速押そうとする押井、それに賛同する高科、そんな高科に呆れている吉槻、罠と考えて反対する榎本と逢沢、巻き込まれまいと賛同派を追いやる内海と東横。
「どうするのこの騒動……?」
「今こそクラスでもリーダー格の西野と櫛田がこの事態を収拾してくれ。俺は帰る」
「それは薄情だよ八幡……」
だって俺は皆を纏めあげるタイプじゃないし……。
「わっ!」
カチッ
えっ?今の音って……。
「ゴメン、倒れた拍子に押しちゃった……」
……と申し訳なさそうに押井が謝罪していた。なんてことをしてくれたんだ。
そんな呆れ混じりの感情を出したと同時に視界が歪んだ。
プロローグその2でした。1よりも大分長い……。
2つ目の作品は『俺ガイル小説でよくあるちょっと性格が変わった愉快な比企谷八幡』の世界線です。
何人か未登場のキャラが先に出ております。
八幡以外に原作キャラが出ていませんが、後に何人か出す予定です。
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プロローグ③
此処は兵庫県の某所。とある部室棟にて4人の男女がいた。
「そっちはどうだ?」
「駄目……。全く開かない!」
「そんな……」
「どうするのお兄ちゃん?」
「……ったく。どうしてこうなったんだか」
こうなった原因は今から30分前に遡る。
~回想~
俺達は今日もグラウンドにて野球の練習に励んでいた。とは言っても自主練だから俺とキャッチャーの雪穂しかいないが……。あとはマネージャーがいるくらいか?
「ラスト1球!」
「了解。いくぞ!」ビシュッ
キャッチャーの掛け声のもと俺は全力で投げる。
「」パァンッ
ボールがミットに納まるこの音が好きで下手くそでも俺は野球をやっていて、辞めることなくプロ野球選手を目指しているんだろう。
俺は七海直人(ななみなおと)。花丸高校の2年生だ。
「お疲れ!」
そして今声を掛けてくれたの七海雪穂(ななみゆきほ)は俺の妹……といっても血の繋がりがないから義妹になるが……。顔は勿論髪色も俺とは違う茶髪のボブカットだからな。
雪穂はこの地区では甲子園出場の有力なパワフル高校に進学する予定だったが、また俺とバッテリーを組みたいという理由でこの花丸高校に来てくれた。
「雪穂、もう50……いや、もう100球投げ込むぞ」
「まだやるの!?あんまり無茶は駄目だよお兄ちゃん」
「その通り!マネージャーとしてそれは許容できないよ」
「霧島……」
霧島玲奈(きりしまれな)。オレンジがかった茶髪を背中まで伸ばしている。うちの野球部のマネージャーで部員からはきりちゃんと呼ばれている。まぁ俺は呼んでいないがな。
「そ、そうだよ。レッド君達に勝つためだからって怪我したら元も子もないよ!」
「三上もいたのか……」
三上歌歩(みかみかほ)。黒髪のボブカットで2人目のマネージャーで部員からはみかみかと呼ばれている。当然俺は呼んでいない。
「……わかったよ。今日はもう上がりにする」
「それがいいよ。雪穂ちゃんもお疲れ様!」
「ありがとうございます玲奈先輩、歌歩先輩!」
「3人は先に着替えててくれ。俺は後片付けを済ませてから行くから」
女子の着替えは男子の倍は時間がかかるからな。待ってる時間でさっさと片付けを済ませてしまうか。
「私も手伝うよお兄ちゃん」
「いや、気にしないでくれ。これくらいなら俺1人でもなんとかなる」
「ごめんね七海君。本来ならマネージャーである私達の役目でもあるのに……」
「さっきも言ったが気にするな三上。霧島もそうだが、2人には1年の頃からかなり世話になってるからな」
実際マネージャーが霧島や三上じゃなかったらどうなってたかわからんしな。
「じゃあ着替えたら連絡するね」
「頼む」
3人は急ぎ足で更衣室へと向かった。さて、片付けを始めるか。
~そして~
霧島から着替え終わったとのことで俺は更衣室に向かう。
「あっ、来た来た。七海君!」
更衣室には霧島達が制服に身を包んで立っていた。
「先に帰っててもよかったんだぞ?」
「更衣室の鍵を閉めたいからね」
「なら俺に渡して先に帰れば……」
「まぁまぁ、さっさと着替えちゃって!」
まぁ良いけどよ……。なんか納得いかん。
~そして~
「ふぅ……」
「随分早く着替えたね」
「余り待たせるわけにもいかないからな」
「じゃあ帰ろっか」
霧島の一言で俺達は更衣室から出ようとした……その時。
キィ……バタンッ!
「えっ?」
「なんだ今の音は?」
「扉が閉まった音みたいだけど……。風の勢いで閉まっちゃったのかな?」
そう言いながら三上がドアを開けようとするが……。
「あれ?」
「どうしたの歌歩ちゃん?」
「ドアが開かないの……」ガチャガチャ
ドアの故障か……?この部室棟も結構年季があるもんな。
「ちょっとあれだが、窓を開けてそこから帰るか。学校には明日事情を説明すればいいだろう」
「……あんまり看過できないけど、背に腹は変えられないかな」
三上がそう言うがしょうがないだろ。緊急事態なんだから……っておいおい……。
「お兄ちゃん?」
「なんか窓の鍵が開かなくてな。こんな固かったか?この窓の鍵は……」
悪態吐きながら窓の鍵を開けようとするが、上手くいかず難航していた。
~現在~
「出入口のドアは開かない、窓も鍵の立て付けが悪い、最後の望みの非常口も駄目ときたもんだ」
「じゃあ私達此処に閉じ込められたの!?」
「……認めたくないが、そういうことだろうな」
「そんな……」
「っていうか七海君冷静だね……」
「そうでもねぇよ。内心滅茶苦茶パニクってる」
慌てていても自分よりも慌ててる奴を見ると途端に冷静になるのはよくあることだ。
しかしどうしたもんか……ん?
「なんだこれは……?」
ドアの側に落ちていたボタンのような物を見つけた。
「七海君、何それ?」
「見た感じボタン……みたいだけど」
「こんな怪しい物この部室にあったか?」
湯田の落とし物かもしれんが、今日来てない時点でその可能性は低いだろう。
「……もしかしたらこのボタンに此処から脱出できる活路があるかも」
等と言うが正気か雪穂?これ押して爆発とかしないよな?
「これって爆破スイッチとかじゃないよね……?」
「でももしもコレが爆破スイッチだったら押して此処から出られるってことじゃない?」
いやいや、可笑しいだろ霧島。なんで此処を爆破しないと出られないんだよ。
「出番だよお兄ちゃん!」
「さぁ押してみよう七海君!」
「お願いできるかな七海君……」
待て待て、なんで俺が押す流れになってるんだよ……。
「……別に3人の誰かが押してくれてもいいんだぞ?」
『…………』プイッ
三者三様に目を背ける。どうやら俺が押さなきゃならないみたいだ。
「……どうなっても知らんぞ」
カチッ
よくあるような機械音がしたと同時に視界が歪みだした。
という訳でプロローグその3でした。
3つ目の作品は『パワプロクンポケット7 ~凡人達の意地~』の世界線です。
2つ目の作品同様原作(ゲーム)キャラは後に出す予定です。
あと1つ作品を出すか考え中……。
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