孤島への執着あるいは哀愁 (シャンフロ好きなβ民)
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孤島に哀愁を抱く者

手直し入れました
内容は特に変わらないです



どうやらバッドエンドを踏んだらしく世界は一瞬のうちに変貌を遂げた。

 

空は白銀に、太陽は黒く、緑の木々は黄金に輝きだし、多くの命が溶けていく。

輝く光により世界は照らされ、影は太陽へと向かう。

降臨するは天地崩壊の魔帝、弱さは悪なり強さが正義なり、力なき神は権威を失い世界の理はその者へと

 

 

 

『おぉ!世界が!我が手中に!!』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――――あぁ、あいつらに会いたい

 

 

 

 

 

 

 

 そう願い始めたのはいつからだったか……

最初のころは純粋な気持ちだった、なのに今では全ての原動力へと変わり果てた。

人間関係も生活もゲームでさえも

 かつての知り合い(殺しあった者)たちとの再会のための手段になった。

 

 

 そして、世界(ゲーム)を巡り始めた。

 

 

平凡そうな幕末(辻斬・狂想曲・オンライン)の世界に行った……交流も糞もない世界で数えきれないほど殺された

 

平和に農業をする世界(スリリングファーム)に行った……オンラインゲーじゃなかった、災害獣に巻き込まれた

 

宇宙を巡る世界(ギャラクシートラベラー)に行った……広すぎて誰にも会えなかった

 

不死身の傭兵の世界(ハイジャック・バレットスカイ)へと行った……戦地を潜り抜け敵を倒せども蘇ってきた

 

童話の主人公たちの世界(オトギニア・ユニオン)に行った……人物(設定)がごったがえしていまいちよくわからなかった

 

動物の闘う世界(アニマルファイトオンライン)に行った……ライオンやゴリラに負け続けた

 

 

 

 

 

 

 また、会えなかったか。

 

 

 

 何度も呟いたこの言葉、いつかは『やっと、会えた』と言いたいと何度も何度も思った

 (孤島の生還者)はどうしているのか、そんな気持ちが脳裏に横切る。  

 捕まることはそうそうないだろう、あんなに殺しあったんだむしろ殺し飽きただろうし

 

 

 

 数年間多くの世界(ゲーム)巡った(潜った)が誰一人として会うことは叶わなかった。

 一度だけ、とある世界(ゲーム)足跡(痕跡)を見つけたが数週間潜り、1度も会うことはなかった。

 

 

 

 

あぁ、あいつら(孤島の生還者)に会いたい

 

 

 青春や暇をあの孤島に注いだ老若男女たちに会って話し(戦い)がしたい。

 その思いだけを頼りに再び世界(ゲーム)を巡った。

 

 

まただ……また、会えなかった……

 

 

 

ネフィリム・ホロウ

 

 

 

 

また……

 

 

 

 

ギャラクシア・ヒーロズ・バースト

 

 

 

……

 

 

 

ユナイト・ラウンズ

 

 

 

ァァマタアエナカッタ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

弟よ、どうした……

 

 

 

 それはひとつの節目だったのだろう、もう既に渡った世界ゲームは百を越え、生気を失ったかのような目を浮かべ始めた。

 弟はそんな俺に手をさしのべた(ゲームをさしだした)。シャングリラ・フロンティア、一年くらい前に販売された世間を騒がす大ヒットゲーム、その世界は恐ろしいほどに作り込まれていた。

 最初期に入手しそれはもうはまった、彼ら(孤島の皆)探しを中断して攻略に尽力するほどに。

 そして、とあるPKerギルドの一人に見覚えのあるような名前を見かけ探してみたものの、一度として会うことなかった。

それからはまた、これまでのように彼ら(孤島の皆)探しに戻ったのだ。

 

 

 

 

……うんごめん、弟よせっかく手にいれてくれたんだけどもう持ってるんだ、あとでお金入れとくから機嫌なおしてくれ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

弟にせがまれ攻略の手伝いをすることになり圧倒的自由度を誇る神ゲー(シャングリラ・フロンティア)再来した(ログイン)

弟は何処の地域(エリア)なのか聞いていないのを思い出した。

眼下に広がる景色を見ながら弟の行動を思い浮かべる。

 

 

妙にホクホク顔たったのは二週間くらい前、恐らくは多分序盤のエリアだろう。

二週間もあればある程度は進むことができる。

 

掲示板で聞けばいいだろうか、深夜のテンションが日頃のテンションの人がいないといいのだが……

 

 

シャンフロQ&Aを開く、不幸か否かそれは流れ始めた

 

 

――――――――

 

 

352:マツタケイト

 

この前ユニークモンスター倒した人なんて名前だっけ? 

 

353:テイ・ジム

 

リュカオーン出てきてよ……

 

354:なごや

 

ツチノコとPKerの副団長、あと一人

 

355:マイチィー

 

アーサー・ペンシルゴンとサンラクとオイカッツォってやつら

 

356:テイ・ジム

 

廃人狩り(ジャイアントキリング)とツチノコとイカれた名前

 

357:マツタケイト

 

みまちがいか……

 

358:マイチィー

 

どうして聞いたの?

 

359:マツタケイト

 

似た名前見つけたんだよ

サソラタ

 

―――――――

 

 

 

電撃が走るとはこのこととだろうか、マツタケイト、テイジム、マイチィーそんな名前は聞いたことない、孤島の住民ではないだろう。しかし、しかしだ()()()()、この名を聞いて思い浮かぶのはあの狂気に狂ったかのような目をし、血を身体にまとった少女、μ鯖のサイレント・キル・幼女ことμ-sky、サンラク……もしかしたら空振りかも知れない、探してもみつからないかもしれない、だが……もしも『サンラク(μ-sky)』ならば会うべきだ……否会わなくてはならない、それがこれまで生きてきた原動力なのだから……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あぁそうだこうでなくては、誰かに同郷の者たち(殺しあった皆)に会いたいと誰が願った?俺じゃないか、今は辛かろうと希望の光が見えたのたのならそれでいい、今じゃなくてもいつか見つける、そう決めて漂ってきたのだから

 

 

 

 

 

 

 

……β民それは、渡り歩き漂う孤島の民

 

 

 




補足
PN ミーンβ
Lv 99
使用武器 槍
主 魔槍使い
副 騎士 

隠匿ユニーク2個
一つ 拠点
二つ 移動手段

備考
ニートではなく社会人
寝る時間を削ってゲームを
リアルスキル、圧縮睡眠持ち
サイガ100の劣化版
料理はできるけどやらない
実家住み、弟が成人したら出ていく予定
サンラクのいたゲームにピンポイントで入っていくが会えてないという変な運持ち
クソゲーばっかりに行ったのはお金の問題






なお、シャンフロでも会えない模様、彼の同僚の友達には警察官がひとり、その同僚は最近漫画にはまってる。


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