ガールズ&パンツァー 普通科斯く奮闘せり (まきばのまさき)
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始まりの話

自分「暇やし何しよ。せや妄想書いたろ。」
友「やめろ」
自分「よし。ポチッと」
友「や、やめろー!」
そんな空気で作りました。



助けて、、

少女の声聞いて行動を起こす少年がいた。

 

たった一つのミスで10連覇を逃した高校で少女は小さく声を出した。

少年は幼き頃約束した朧げな記憶を思い出し動き出す。

必ず助けるから、、、

 

少年は動く

 

装備を整え覚悟決め助けに動く。

しかし動けなかった。

「貴官は自衛隊法に違反している。」

突き付けられる現実に、諦めかけた時、、、

「貴官は煉獄の炎に焼かれる覚悟はあるか?。」

問い掛けられた声に少年は返事は決まっていた。

「焼かれる覚悟はあります。」

少年は淀みなくこたえ、

問い掛けた人は、男臭い笑みを浮かべ、

背中を押してくれた。

 

「いいか!この任務は人としての大切な物を守るための任務だ。なんとしてもこの困難な任務を成功させる!」

声を荒げ周りを見る隊長。

「「「「レンジャー!!!」」」

それに答える隊員

「降下!降下!降下!」

地上に舞い降りる隊員

 

そして激しい抵抗を排除して助け出した少女に、一言「ありがとう」

その一言だけで救われた。

次の戦いに備えその少年は、煉獄の炎に焼かれていった。

 

焼かれてもなお歩む少年。

その少年はまた新たなる戦いの場に辿り着いた。

その場は、大洗学園。

突き付けられた廃校の報、それに抗う少女達。

少年もその騒動に巻き込まれる。

一人では無理だが、仲間と一緒ならば、

「髪を剃るの気持ちいいですね〜」

仲間と一緒に、、、

「僕は王道を行くcool派ですね。」

仲間と、、、、

「どうだい?僕のはだけた隙間に見える胸筋は?」

仲間?

、、、、、、、、

そして少女達も仲間に

「あの子は死神に取り憑かれた子よ」

「あ、ごめん。それやめて、黒歴史だから(涙目)」

仲間に

「飴ちゃん食うか?。」

「大阪のおばちゃん風に飴進めるのやめて下さい。飴ジャンキー」

仲間?、、、

仲間が揃った今、行動する。

 

始めての戦車戦。

「も、もうやだー!」

「ど、どうすればいいのでしょう」

「あっちに逃げようよ」

散々な状況下の中少女(西住みほ)は指揮を執る。

 

「私が、やるしかっ、、、、」

その少女のそばでは、少年は自分の小隊を率いて、戦っていた。

「各分隊は、各自に応射!撃っ!」

「BARは、敵集団に応射!」

「頭下げろ!弾幕を貼れ!」

そして少女は奮起する。

「この距離なら、砲はほぼ水平で十分!照準合わせて撃て!」

 

試合後の西住みほは晴れ晴れとしていた。

「こんなに動かしたの久しぶり。」

少年はホッとした。しかしその一息は束の間でしかないことは、わかっていた。

 

そして練習試合。

「中々、ユニークな戦車ですわね。」

「しかし勝負は、全力で勝ちに行きますわ。」

そう言って試合に臨む聖グロリアーナ学院。

しかし忘れてわならない。

彼ら歩兵同士の戦いも、、、

「英国面に落ちた奴らに目にものを言わせてやる。」

「行くぞ!野郎ども!自衛隊の意地を見せてやれ!」

 

続く試合。そして、たちはだかる対戦校。

「今の私達が成さねばならないことは、マジノに勝利をもたらすことですわ。」

マジノ女学院

「どうしてたかしは、私を見てくれないの!」

一軍から三軍まであるサンダース大学付属高校

「我々は弱じゃなくて、強いんだ!」

安斎ひきいるアンツィオ高校

「このカチューシャを笑わせるためにこんな戦車を用意したのね!!」

昨年の覇者プラウダ高校

そして西住まほ率いる黒森峰学院

「おねいちゃん」、「みほ」、

運命の戦いが始まる。

 

少年少女はどこへ行くのか?

 

大洗はどこへ行くのか?

 

まだ分からない。

 

 

 




疲れた
(艦これやりながらは難しい)
返事待ってます


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第2話

小説書くのめっちゃ時間かかる
きついっす。


夢を見ていた。

幼い頃の夢だ。

熊本で姉妹と近所の沼でアイスを食べながらザリガニ釣りをしている。

懐かしい。

そして妹のみほがアイスを食べ終わり、アイスの棒を見たらはずれ、姉のまほは当たりだった。

確か自分は、ヒットだった。

あと4本のヒット出れば良いが無理だろう。

みほがぐずっていたらまほが自分の当たりの棒をあげたんだった。

その後II号戦車から飛び降りるみほとそれを受け止める自分とまほ。

その後ジャンプして自分とまほは下敷きになった。

 

だが一番下の自分に全体重がきたのは秘密だ。

 

その後全員で泥パックになり笑い合った

 

そして自分のパンツに泥が入って気持ち悪い思いをしたのも秘密だ。

 

そして手を取り走り出した。本当に懐かしい。

 

そして一番苦しい記憶。

別れの日

「もう行っちゃうの?」

涙目のみほが言う。

「ゔ、ゔん、、、、」

自分も涙目で答える。

「また会えるよな」

少し涙目のまほも聞く。

「うん会える」

自分も返事をしたら丁度荷物を積み終えた父が声を掛けてきた。

「行くぞ。挨拶は済んだか?。車に乗れよ。」

父がそう言って車に乗り、側にいた姉妹の親である戦車道の家元である西住しほに声をかけた。

「今までありがとうございます。お世話になりました。しほさん常男さん。ほれお前も挨拶せんか」

「う、うん」

涙目のじぶんに父はこう言った。

「泣くな。金○ついてんだろ。そして男だろ。ビービー泣いてると笑われるぞ」

そう言って頭を撫でた。

「うん。またね。」

そう言って車に乗りシートベルトを掛け窓を上げまた2人に向かい合った。

自分は2人を見てなにかを言わなければと思いふと思い返したら今まで泣いてばかりだったので、何か言わなければと思い、口を開いた。

「強くなるから。絶対に強くなるから誰にも負けないくらい強くなるから!。」

そう言って二人を見たら笑顔になってた。

「うん。頑張って。私も戦車道頑張るから!」

そう言って車は発進していった。

そして何度も手を振って「強くなるから!」といって離れて行った。

ああ、懐かしいそして、苦しい記憶だ。

その後は我武者羅にがんばって、右肩に違和感が覚えるほど動いたんだな。

 

うん?右肩に違和感?

 

なんだ重い?なんだこの感じは?

そう言えば今、訓練中だ!起きなければ!

目を覚まして、右肩を見ればそこに居たのはとある動画サイトに出ている野獣先輩に似ている、同僚の

桃田力(ももたつとむ)がドアップで出てきた。

つい自分(佐々直元)(ささなおもと)はその同僚桃田を貼り倒したい気持ちを抑えて反対側に倒した。

そして自分の席の向かい側に座って居た同僚山本吉道(やまもとよしみち)がニヤケ顔でこちら側を見ていた。

「仲好さそうに寝てるじゃねーか。付き合ってんじゃあねーの」と同僚が言ったが佐々が、心底嫌そうな顔で「そう見えるなら精神状態おかしいよ。」とネタで返しつつ周りをみた。

 

周りを見てみると、自分と同い年の15歳から16歳の人々でごった返しており、まるで通学中のようの思えるが、服装や雰囲気がそこらに居る高校生とは違った。

全員陸上自衛隊が配備している迷彩服装3型を着用しその上に防弾チョッキ3型そして88式鉄帽、そして顔中にドーランを塗りたくっていた。

当然その防弾チョッキのうえに多数の予備マガジンや手榴弾を付けていてまるで現代の武士のごとき状態だった。

そして手に持っているのは採用して半世紀以上立っている我が国の主力小銃である64式小銃である。

64式小銃は重さ4.3キロの小銃であり有効射程は400メートルの小銃である。まず最初に任官して渡される銃はこれであり命を預ける相棒となる銃である。

何故まだあどけなさが残る子供達が銃を持っているのか。

 

それは今の我が国の周辺国に大きく関わっていた。

今から十数年前隣国の半島にて共産主義と資本主義の大規模な軍事衝突が起こった。

主な原因は資本主義国の政治的な不安定と同盟国の関係希薄化であり、共産主義国の大規模な軍事援助に伴う隣国の侵攻であった。

事前情報もなく電撃的な侵攻だったため第二次の朝鮮戦争になり次々と資本主義国の主要都市は落とされていった。

その頃の我が国では友好国ではあるが対日感情は悪化している国に対して手を差し伸べておいた方が良いかと、話し合いになった。

まずは在留邦人の保護と後方支援の部隊をおくることにした。

次々と落とされる都市や軍に対し後方支援だけの援助だけでは余りにも効果が無いと政府は判断して、資本主義国の中でも大国である米国に大軍を送る様に要請したが、時間がかかるためもう少し待てとの返答だった。

 

下手したら半島は完全に共産主義国に併合し、我が国はその敵と先の見えない戦いに対峙しなければならなくなる。

それだけはなんとしても避けたい我が国は、自衛隊に対し本格的な動員を開始。

半島に対し自衛隊から三個師団からなる増援部隊と特殊作戦群や第1空挺団などの精鋭部隊を派遣した。

当初は現地に展開していた部隊に対し過敏反応したのは、やはり現地住民であり現地軍で会った。

しかしながら積極的な民生活動、現地軍の共同作戦、身を呈しての行動により感情は軟化し行動しやすくなった。

そして念願の米軍の大軍が到着し戦線は一気に此方側に傾き、自衛隊側は出る幕がなくなり一部部隊を残し撤退して行った。

そして自衛隊が彼の地にて学んだものは、数多くあり、そして課題も残った。

学んだものは優秀な野戦指揮官、経験豊富な曹士そして戦場の在り方について。

そして課題は、人員の数、装備品不足、作戦機不足、と言った現実的な問題である。

作戦機不足、装備品不足はすぐに解消出来る目処は立てるが人員不足は、いかんせん少子高齢化社会の今難しい問題であった。

 

そして数を増やしても練度の問題も出てくる。

如何なものかと、考えたら自衛隊内部にある高等工科学校を拡大し12歳から入れる中等科、15歳からの高等科の陸海空共同の学校を作り人員の確保に努めた。

給料の増額、採用人員の大幅な増加、卒業後の進路等出来る限りの謳い文句を言った結果、多数の人員の確保が出来た。

学生も貧困問題や親の関係等複雑な問題を抱えているのでこういった、学園には願ったりかなったりであり、

また卒業後は無試験みたいな状態で自衛隊候補生になり、試験をうけ合格すれば一般曹候補生に慣れる可能性がある。

また自衛隊に入らなくても民間企業や大学、専門学校等の推薦がある。

そこに目が向くひともいた。

その中に佐々直元がいた。

彼は純粋に強くなりたいと、願いこの学校に入学した。

この学校は新規に作られた学園艦ではなく廃艦間際の艦を購入し、訓練や生活に耐えうる様改修し新たな船出を開始した。

それから十数年、整理縮小されることなくこの学園から自衛官を輩出しつずけている。

 

話を戻そう。

 

今彼らが乗っているのはCH-47JA大型輸送ヘリコプターであり、大きな爆音を鳴らしながら演習場へ向かっていた。

桃田の隣に座っていて漫画を読んでいた藤屋不二夫(ふじやふじお)がクレームをつけた。

「肩に変なもん、押し付けるな!なんとなしろ!」

「良いケツしてますね〜」

ふざけた寝言をいっているので、こいつを起こすことにした。

おでこを叩いたら、「ファ!!敵襲!」と言って飛びおきそしてでかい図体の上にある頭を天井にぶつけ席に乱暴に座りつけた。

周りにいた隊員からは、呆れ顔の隊員もいれば迷惑そうな顔を出している隊員もいたため、かわりに佐々が謝っていた。

「何やってんだよ。あぶねーじゃあねえか。」

「え、今敵襲って、え?」

混乱していると桃田の真向かいに居る青田浩(あおたひろし)が笑いながら話しかけた。

「変な夢でも見てたんじゃ無いの?」

「そうだよ。(便乗)」「そうだよ。(便乗)」「そうだよ。(便乗)」

と周りの隊員達もこう言って言っていたので、「あ、ふーん。(納得)」と相成った。

佐々の左側にいた橙一二三(だいだいひふみ)が喋りかけてきた。

「こんなうるさい所で寝れるなー。俺は寝れん。」

と声をかけてきたので、佐々は「慣れだ、慣れ」と返した。

橙の隣にいる黒野平一(くろのへいいち)と向かい側にいる白井茂(しらいしげる)も同意して「ベットの中で寝たいよ。」「俺は布団派だ。」と喋っていると、教官である伊丹耀司二等陸尉が

声を荒げて「静かにしろ」と言ってきたため、静かにした。

「ほら怒られた」と周りの隊員にいわれた。

右手を上げ周りの隊員に謝りつつ、伊丹教官にも謝罪した。

ふと思い返したら、かなり遠くまで来たものだと思う。

ヘリコプターに乗り完全武装の状態で、飛んでいるとは、夢の頃の自分自身には想像していないだろうな。

 

 

久し振りにみほに、メールしようかと思う佐々であった。

 

 

 

 

 

 

 




ここまで書くの3時間
周りの人凄いですねー


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第3話

友の反応「あ、ふーん。」
うーん微妙



佐々直元「陸士長」

 

CHー47JA内

 

ふと窓の外を見てみたら、CHー47JAが3機編隊を組んで空を掛けていた。

自分が乗っている機体を合わせると計4機のヘリコプターそして少し離れたところを飛んでいる、UHー60JAが4機同じように掛けていた。

今の状況は演習に向かう途中である。

何故このような状況と言うと、高校一年時においての大規模演習の中であり、その演習場(東富士演習場)に、空中機動の途中である。

このCHー47JAは完全武装の隊員55名ものり、操縦士、副操縦士、機上整備員の3名が乗れるので、移動にはとても便利であり空中機動部隊にはなくてはならない装備でもある。

また離れて飛行しているUH ー60JAも完全武装した隊員11名も乗れる優れたヘリコプターである。

そして驚くことに操縦桿を握っているのは、自分達よりも少し年上な三年生である。

 

何故このような状況というと、今の自衛隊において即戦力になる隊員が求められており、まだ若いうちに自衛隊の装備に触れ練度を上げていこうではないかと、政府の意思決定でもある。

当然学生だけでは不安なので副操縦士には、ベテランクラスや脂が載っている隊員をサポートに当てている。

このような状態の結果、まだ若い隊員同士がヘリコプターを操縦桿を握っている状況になり、操縦桿を握れる隊員が増えて疲労に伴うミスを防ぐことに一役買っていた。

またヘリコプターだけでなく、空自のパイロットや護衛艦の乗員にも当てはまり一年生のときには普通授業のほかにより専門的な授業を当てて整備の仕方、乗員の心構え、技術的な行動等、教育している。

学園艦で一年間みっちり基礎を勉強したのちに学生たちは、次の教育、実地訓練を受けることになる。

 

実地訓練とは実際に機体に触れて戦術行動、危機的状況においての役割と行動を受けることである。

とは言っても、学生だけでは不安が残るため必ず教官役の隊員がつくため出来る限りの不確定要素を潰している。

 

今の状況は実地訓練の延長の飛行訓練であり、一年生の陸自の学生の輸送である。

 

話を戻そう。

 

佐々達陸自の学生は東富士演習場に向かい地上にいる、武装集団の排除という演習をするわけだ。

「こちら子供ペリカン一号、着陸地点を前方に視認。各ヘリコプターは所定の行動に移れ。送れ。」

前方に展開していたUHー60Jからの通信に従い、各ヘリコプターはバラバラに分かれていった。

自分達の乗るCHー47JAは大人ペリカン一号のため今回は前方にい子供ペリカン一号と共に行動する。

 

CHー47JAの中では前方に座っていた、伊丹教官は此方を向いてヘリコプターの爆音に負けないような大声で指示を出した。

「総員、マガジン装填!安全装置はアの状態を確認!」

他の学生はその指示を従った。

「「「了解!!!」」」

返事を介した。

アとは安全装置に書いある単語の事である。

他には連発のレ、単発のタがある。

 

そして前方には先発隊を搭乗してた、UHー60Jのの後ろ姿。

その周りには武装した学生達が周辺警戒をしていた。

迫る地面、増える交信。

そしてドスンと大きな衝撃。

開く後部ハッチ。

 

機上整備員役の生徒が手を振り他の学生達を急かして行く。

「行け、行け、行け!」「早く出ろ!」

隊員の中にいる分隊長役の陸士長が声が響く。

佐々も分隊長の位置にいるため必然的に声を出す必要があった。

「早く、早く、早く!」

 

ここでは過去の成績に合わせて階級が決まり、今の成績では佐々は陸士長の階級が妥当と言う判断になっていた。

成績は普通授業のほかに、体力試験、筆記、面接、教官から見た能力などがある。

 

急かられた彼らは、いち早く自身が警戒すべき位置につき目を凝らしていた。

そしてヘリコプターは、空高く飛び始め見えない位置に飛び立ったところでヘリコプターが着陸した開けた場所に集合した。

ここにいる隊員64名を治める、二人の教官、伊丹教官と柳田教官の訓示が始まった。

「今からここ東富士演習場内に置いて敵武装集団の掃討を始める。」

「敵の正体は水陸機動団の精鋭の隊員である。」

「今の貴官らでは手も足も出ないが、それでも相手喰らい付く気概を持って欲しい。」

伊丹教官はこう言うが相手は精鋭、士気は下がるもの。

「おい、まじかよ。」

「無理ゲーじゃねーか。」

小声で囁き合っていると。

「こら!喋るな!連帯責任で、腕立て伏せ10回!全員だ!」

と柳田教官が言ったため、全員その場に伏せて腕立て伏せをやった。

喋った学生は、バツが悪い顔して腕立て伏せをやり、黙って聞いていた隊員は、呪いの呪詛を心の中で呟き腕立て伏せを終わらせた。

 

「さて、準備運動は終わったな。演習を行う!各員いいか!」

伊丹教官が言った。

「「「はい!!!」」」

学生達も返事を返した。

 

「各員!状況を開始せよ!!」

 

さあ、演習の開始だ。

 

「第1小隊!集合!」「第2小隊!集まれ!」

佐々達は第1小隊のため、号令を掛けた隊員中村薫(なかむらかおる)の元に集まった。

「分隊長は会議を行う!各分隊員は最終チェックを」

「「「了解!」」」

分隊員は分かれて行った。

各分隊長の隊員は小隊長の中村のもとに集合した。

「これより敵の掃討を行う。各分隊は、決められたルートに沿って進軍するけどいいか?。」

「問題なし」「右に同じく」「異議なし」とのことだが、さっきの腕立て伏せについて佐々が言った。

「あんなこと言うなや。吉川。」

第2分隊長の吉川護(よしかわまもる)陸士長に佐々は言った。

「想定外だ。すまん。」と誤った。

「まーいいじゃないか。いい具合に引き締めたからさ。」

と第3分隊長の小向大気(こむかいたいき)も場を治める様に言った。

「そんなに怒っちゃいないけど、逆に俺が声出そうになった。」

と言うと、小隊長の中村三曹が「じつは俺もだ。」とのこと。

全員溜息をついてから、「さて、給料分頑張って行きますか。」と吉川は言った。

「「応」」と返事をして、自身が率いる分隊に戻ったが、佐々はその場に留まった。

「まだ何か?」と中村隊長が言うが、佐々こう言った。

「決められたルートは通るが、かなり高低差がありかなりきついぞ。」と言うが、中村はこう言い切った。

「大丈夫。大丈夫。おまえなら大丈夫。きっと、多分、おそらく、、、」

「かなりの不確定要素満載なのだが、、、」

また溜息を吐いて「了解。本隊がやられるんじゃねーぞ」というと、中村隊長は「そっちこそ間違えて味方撃つんじゃねーぞ」とかえし、自隊に戻った。

 

佐々は自隊に戻ると、その場にいた隊の副官的存在の山本に声を掛け隊員を集めさせた。

 

「総員、準備はいいか。」そう問い掛けると、「ばっちこい。」「で、でますよ」「行けます」と了承の声が聞こえた。

 

「よし。行こう。」

そう言って佐々達第4分隊は山の中に入った。

緊張感を持ち、この先にどの様なものが出てくるか、、、、

 

 

 

 

 

「あ、ごめん。厠に行ってくる。」

そう言って、この空気を壊した桃田の一言で全員がずっこけた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




三時間もかかった、、、

一応キャラの名前は漫画や自分で出来る限り考えるがむずい


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第4話

仕事始まった。
書く時間がない。


鬱蒼とした森のなかを歩く隊員たち。

まだ初夏の中であるため、汗が滴るがそんなのお構いなく決められたルートを歩く。

彼ら第4分隊は険しく、舗装もされてない道無き道を周辺警戒しながら歩く。

しかし彼らは、まだ青春真っ盛りの10代半ば。

少し気が緩むと、口が開いてしまう。

「こんな暑いの北海道じゃないぞ。」

と先頭を歩く、隊の副官的存在の山本だ。

山本吉道は、先の言う通り北海道出身である。

彼は幼少の頃から山で育ち、山のことを知り尽くす少年だ。

見た目は少し老け目だが、言い方を言い換えれば昭和スターの様だ。

たまに陸に上がり友人たちと遊んでいると、お年寄りの方から声を掛けられるところを、何度もあるので生まれてくる時代を数年間違えたと言われる。等の本人は「声を掛けてくれるのはいいがかなり若い子ならいいのに、、、」とのことである。

2番目にいた隊の分隊長の佐々は山本のぼやきにも似た呟きに反応した。

「北海道だって暑いじゃないか。テレビじゃ地球温暖化だって毎回毎回言ってるから、しょうがないじゃないか?」と返す。

そしてその後ろにいる、桃田がその答えに「じゃけん、地球に隕石落として核の冬起こしましょうね。」

桃田力は隊の中で一番背高くて180cm近くあり、それに似合う筋肉質な身体をもつ人物である。一見近ずき難い少年だが、根は優しい人物でありよくアイスティーを飲み、場を盛り上げたりボケをかますなど愉快な人物である。

その後ろから「おは、総帥。」との青川の談。

青川浩は桃田よりも身長は少し低いだけだが、その身体は桃田とも負けず劣らずの筋肉質である。

性格は普通にどこにでもいる少年だが、その顔面は特徴的な顔であり周り曰く某アイドルお気に入りのぴにゃこら太に似ている。

〜〜〜〜もっとも今ドーランを塗っているためかなり似ている〜〜〜〜

その後ろにいる橙一二三も、「それかコロニーでもいいかも。」と発した。

橙はまだ幼い顔立ちで、もう少し経てばイケメンになるだろうと教官達の伝である。

また彼は髪が訓練の邪魔となればバリカンで髪を切って、カミソリで剃るという丹念さがあるためいつ見てもスキンヘッドの状態である。

どうでもいいがこの桃田、青川、橙の3名は無類のアイドル好きでありよく同士達と集まりアイドルについて熱く語り合っているところをよく目撃されてる。

「おう、いきなり宇宙世紀に飛ぶな。」と、突っ込みを入れる黒野平一(くろのへいいち)は隊員のでも、異色の女顔(イケメン)である。

この学園の中で女装したら本物の女の子になるのではないかと、言われて一度女装してみようと徒党を組んで襲ってみたが彼は柔道や空手といった格闘術を使い逃げ切った猛者でもある。

その後ろの方から「いや、アフターウォーかもしれん」そして「まあ、地球にγ線レーザーを使う国防委員長よりかはいいだろう」と白井茂(しらいしげる)と、藤屋不二夫(ふじやふじお)である。

白井茂は外見は細いが、筋肉質でありイケメンである。

街に行けば歳上のお姉さん方にナンパされるが、本人は歳下好きのためそのナンパを断っている。

その事を知った周りの隊員は、よく猿臂やシャベル、ツルハシを持った隊員達と鬼ごっこ(と言う名の襲撃事件)をたびたび起こしており、分隊長役の佐々や小隊長役の中村、そして教官等その騒動の鎮圧に何度もあったている。

隊の最後尾の藤屋は眼鏡を掛けた普通の少年である。

ただし彼が書く絵は見るものを、圧倒する程の画力でありこの学園ではなく美術に造詣のある学校に進学すればその才能を存分に発揮出来ると周りから言われているが、等の本人は美術で生計を立てるのではなくこの学園に入り自衛官でくっていくことを周りに話している。

と、この様なメンバーを率いている分隊長の佐々はどこにでもいる少年で、特徴的ないため事件をおこしても街に逃げ込んでもそのまま逃げ切ることができるのではないかとも、言われる程の特徴がない主人公である。

この愉快(?)なメンバーが第4分隊である。

「何でこんな険しいルートを進まないと行けないんじゃ!!」

と青川と吠えると、周りからも「そうじゃ!そうじゃ!」と不満の声が出てくる。

「仕方ないだろ。その左胸にある徽章があるから俺たちはこのきついルートになってるんだから」というと佐々は左胸にある勲章に手を触れてその重みを感じとった。

 

彼らが持っている徽章は月桂冠に囲まれたダイアモンドを意匠とする徽章、レンジャー徽章である。

何故彼らのような少年が持っているか。それは学園内においての特技集合教育が年に数回行われておりこの目的は困難な任務でも自ら進んで難局にあたり、体力の限界においても任務の遂行を完全に達成する不屈の心を持たせようとする試みであった。

この教育においては本土の部隊の教育内容と比べて難易度は少し簡単でもあるが、それでも志願した隊員の中で合格したものは数少ないため学生の中では尊敬と畏怖の対象になっており、年に数回の集合訓練時には決まって参加する隊員は多く常日頃から訓練をしていても必ず合格するとは言い切れないため難関でもある。

教官は学園内のレンジャー徽章を持つ隊員が行い、時には本土から教官が来て集合教育が行われることもある。

主に潜入、襲撃、待ち伏せ、レンジャー行動要領に加えて、基礎行動から応用行動、総合行動の9想定うち6想定を教育していく。

やはり体力差、身体的の差などがあるのでこのような想定の減少があるが、それでも辛く険しい道であり、その先の徽章を手に入れるため多くの学生が挑んで行った。

中には給与の増額に目が眩みこのレンジャー徽章に手を出す隊員もいるが、、、、

 

そして彼ら第4分隊の隊員は全員このレンジャー徽章を所持していた。

 

話を戻そう。

 

「あーあ。疲れた。」「ぬわああああん疲れたもおおおん」「疲れた。」と隊員が言うので地図をだし、方位磁石と地図を出し時計を見て佐々と山本は少し話をして少し休憩することにした。

「よし、15分の休憩だ。」と佐々が言うと全員その場に座って休憩をしだした。

「すまんが、桃田と藤屋は周辺警戒たのむ。山本は前方、俺は右側、桃田は左側、藤屋は後方だ。」

そう言うと2人はすぐに「「了解」」の返事を貰った。

在るものは、スマホをいじり、在るものは水を飲んだりと思い思いの時間をすごしていたが、佐々と山本は隊の前方と右側に警戒をしており一時も油断はしていなかった。

警戒しながらも山本は水を少し飲み携行食をかじっていた。

桃田と藤屋は自衛官のお気に入りのスルメイカを齧りつき、佐々は口に飴を舐めていた。

ふと不思議に思った橙は佐々にこう聞いてきた。

「そういえば、伊丹教官は?」と聞いてきたので「伊丹教官は第1分隊のほうを見てるぞ。」

と返答すれば、「あっちは高低差がないルートだからなぁ」と橙と答えると「何でコッチじゃないんだ。楽なほう選びやがって。」と白井。

「まーいいじゃないの。向こうは休憩ないんだろうね、休憩取ると少し気まずいからね」と藤屋が言った。

「あと、こんな山奥に電波通じるの?」と藤屋が隣にいた黒野に聞いたら「通じる通じる。今戦車道と歩兵道の記事見てた。」

 

 

『戦車道』と『歩兵道』

 

戦車道とは古来から乙女の嗜みとして存在している武道の一種である。

成り立ちは馬上薙刀道からの派生したものであり、我が国に戦車が導入された際には非力な女性でも戦車を用いれば強大な力を手にできるので女性に人気が出てきた。

そして教育面でも有効であり、礼節のある、淑やかで慎ましく凛々しい婦女子を育成出来る武芸でもあるためより一層の人気のあるものであった。

 

歩兵道とは古来から男子の嗜みである。

成り立ちは戦場においての生き方であり、剣術、棒術、射撃術、護身術、など複合的なものである。

女性の戦車道の如く礼節のある、教養のある紳士、そして身体・精神の鍛錬を目的とした武道でもある。

 

つい気になり佐々はスマホを出して今話題に出てた記事を見て目を見張った。

そこには一年生ながらも黒森峰学園戦車道副隊長の西住みほのインタビュー記事が載っており、とても勇ましいことが書かれていた。

[黒森峰の戦車道の副隊長としての責務を果たします]とインタビューの見出しに書かれており、堂々としていた。

その隣には現在の黒森峰の戦車道の隊長であり西住まほがおり、[黒森峰に必ず優勝旗を持ち帰り前人未到の10連覇を達成し、西住流の強さを日本中に見せつけます。]と書かれていた。

また違うページには歩兵道の隊長でもある 加藤清(かとうきよし)と飯田一心(いいだいっしん)の両面のインタビューが載っていた

[我々黒森峰歩兵道の隊員は戦車を身を挺して守る所存でございます。いついかなる敵に対しても向かっていく所存です。]と加藤は言っている。

加藤清はどこかで西洋の血が入っているみたいで、甘いマスク、そして金髪というモデルみたいなフェイスであった。

[自分は影から加藤隊長をサポートし、どんな困難な試合でも勝ち進み黒森峰にそして加藤隊長に勝利を掴ませたいとおもう所存です]と飯田のインタビューの談である。

また隣にいる飯田一心はいかにも古参の雰囲気を醸し出しており渋めの顔であるため歳上のイメージを持てるが、自分達と同じ年であるためかなりの修練を積んだものと思われる。

 

この記事を見て黒野は「俺たちは歩兵道に参加しないのかな?」と言うと「無理無理、第1に戦車がねーよ。」と白井。

「いやいやあるじゃん、訓練用の10、90、74式が」と山本が言うが佐々は「レギュレーションに違反してるし、それに学園の方針は歩兵道に参加しないてよく言ってるじゃん」と言って、学園の方針を言うと「まーなー。しかしやっぱり参加してみたいよ。俺たちの練度どれ位か分かるし、それに戦車道の女の子たちにも声かけてみたいしね」と青川だ。

「ぴにゃこら太には無理ダナ。」「せやな。」「せやせや」と周りの隊員達が言い「えぇぇ、、」とすこし落ち込んでる青川。

それを見て少し笑ってしまった佐々は気を引き締めるようにしないとと、内心思い桃田に「スルメイカ少し分けてくれ」と言うと「了解。とっておきのものをあげる」と一握りのスルメイカを渡し、それを佐々はすぐに口に含んだ。

 

少し香ばしい匂いと何故か靴の中の匂いが鼻に来たので「どこにあるやつなんだ?」と聞いたら「バレないように靴底に隠してたやつやで(ニッコリ)」と言った瞬間桃田に64式を向け発砲しそうになり周りの隊員に笑いながら抑えて込まれ、「野郎ぶっ殺してやる!!」と鬱蒼とした森に響いた

 

 




上司に12月までの書類を今月までに出してくれと言われ、書く時間が消えた。

そして腹巻して寝よう。
(下痢を起こして苦しみました。)


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第5話

時間空いてすいません。


「変なもん食わせんな!」

「変なもんじゃあねーぞ。俺のとっておきでなおかつ、靴の中に入れて隠しておいたスルメイカぞ。バレたら取り上げられたかもしれないものだぞ」

「まあ確かに靴の中に隠すのは分かるが、他人に食わせんでもいいもんじゃねーぞ」

「えっ、他人、、、、、、あんなに一緒だったのに、、、、」

「夕暮れでもねーぞ。せめて一言言ってくれれば覚悟決めて食べたのに、、、、」

「それでも食べるんですね(驚愕)」

 

鬱蒼とした森の中で佐々と桃田の両名が先ほどのスルメイカについての話し合いが行われていた。

佐々は周りにいた隊員を跳ね除け桃田に、詰め寄って先ほどの会話になったが、時間が押していたので会話を打ち切り、隊員に号令を発した。

「休憩終わり!忘れ物ないか確認して行進開始!」

 

飴の甘い味とスルメイカの匂い、そして靴底の匂いを口の中で噛み締めながら行進を再開した。

「隊列は先のように先頭山本、よろしいか」

そう佐々が聞くと「了解」と山本が返事を返し、先頭を歩き出した。

 

 

 

 

 

「他の隊は、大丈夫かな?」

歩き始めて30分ぐらいたった時、桃田がポツリと呟いて、佐々の耳に入った。

「通信がないと観るとまだ、接敵してないか」

そう返事したが自身も気になり始めたので、耳についてるインカムに手を伸ばして第1小隊に、通信を送った。

「こちら第4分隊、第1小隊中村送れ、、」

インカムから空電混じりの声が聞こえた。

『こちら第1小隊中村、どうした?送れ、、』

すぐに返事が返ってきたので佐々は「敵は何処にいるんだろうか?送れ」

『うーん、見晴らしのいい崖の上か、なだらかな場所かな?送れ』

「襲撃を掛けるとしたら相手側はどんな状況で仕掛けてくるかね?送れ」

そう問いかけると、数刻考え『もっとも疲れている時か、休憩中だなぁ。送れ』

「確かに、その時に奇襲されたら全滅するかも。了解。十分に警戒しながら進む。通信終わり」

通信を終わらせて「練度が違いすぎるから、先手必勝で片付けるしかないか」と佐々が言うが、山本が「そんなに上手くいけばの話だがな」そして「向こうは精鋭の水陸機動団でなおかつモノホンのレンジャー」「俺たちよりも数段上の訓練だし勝てるか?」と青田と橙の談。

「まぁ、特戦群よりマシと思うしかないね」と藤屋が言うと「お喋りしすぎると見つかるぞー」と佐々が注意し、周辺警戒しながら進めていくと遠方から小銃の発砲音が聞こえ、その場に伏せた。

 

「こちら第4分隊第1小隊どうした?送れ」

インカムに耳を傾けるとすぐに返事が来た。

『こちら第1小隊、他の分隊と合流した瞬間発砲を受けた!向こうは少し前からこちらを視認して跡をつけられてたらしい。そこら中から攻撃を受けている!直ちに第4分隊は第1小隊の救援に来てくれ!現在位置はーーーーー」

地図とコンパスを確認してみたらすぐ側だったので「了解!すぐ向かう交信終わり!」

そして佐々は部下に向かい「これより第1小隊の救援に向かう!」と宣言し部下も「「「了解!!!」」」と返事を返した。

「見張りを厳に、、、前進、、、」

 

歩きから小走りにそして、疾走になり始めた頃、、、

 

隊の先頭にいた山本が左手を上げ、隊員にストップを掛けた。

そして後ろにいた隊員はその場に片ひざ立ちの状態で、各々の決められた位置の警戒をしており佐々は先頭にいる山本のすぐ側にしゃがみ込んだ。

「何かいる」と山本が訴えた。

山本は山育ちで目や耳など優れており、動物的な感も備えていたため隊の先頭において、索敵の役割を担っていた。

「数は?」佐々が聞くと「完全に気配を消しているから正確な数は分からない。」と山本が言うので、佐々はハンドサインを送り縦列で進んでいたのを、横列に並び替えして前進するようにした。

少し間隔を広げ横列になり前進すること、数瞬、「敵襲!」

前方にある高台の木の陰から小銃がこちらに向けて発砲してきた。

発砲音を聞いてある隊員はしゃがみ、ある隊員はすぐ側にある木の陰に隠れ、佐々は後者の選択を選び木の陰に隠れた。

しかし反応し切れなかった隊員は被弾してしまいその場に倒れてしまった。

しかしケガはなくそのかわりに、被弾した隊員から電子音が響いていた。

 

この演習は実弾や歩兵道に使われている特殊弾頭ではなく、小銃の先端に取り付けている電子バトラーを使用しての訓練であり、リアルタイムで訓練生の位置や殉職者や負傷者の数などを把握できるものである。

後方の統裁室ではこの演習を幹部や教官が確認して今後の訓練や練度の確認をしていた

 

こちらの第4分隊は木の陰にいる敵に対し小銃で応戦していた。

何発か撃ち込むと火薬の匂いが充満してきて、鼻に着く。

「こちら第4分隊、第1小隊送れ」と通信を送れば、『こちら第1小隊中村!囲まれて半数以上がやられた!早く来てくれ!送れ!」と切羽詰まった状態の声が聞こえたが「こちら第4分隊、敵と接触。交戦中。少し遅れる。送れ」

 

『出来る限り早く来てくれ!頼む!』

 

「了解。通信終わり」

 

応答して側にいた山本ににじり寄り、肩を叩いた。

「接近して敵を叩く。援護よろしいか?」と佐々が聞いたら「大丈夫、尻を叩いて来い」と勇ましい返事が返ってきた。

 

近くにいた桃田にも聞いたら「しょうがねえなぁ(悟空)、一緒に行ってあげる」と返事が来た。

そして「佐々を援護!」

号令の元、各分隊員が敵に集中砲火を浴びせている時に、佐々と桃田は大きく迂回して高台の背後に周り敵に忍び寄った。

 

静かに、、、静かに、、、、

 

そう心の中で呟きながら忍び寄ってみて敵を視認出来る場所まで近づくと、敵は89式小銃とMINIMI軽機関銃で武装した水機団の隊員だった。

確実に当てるように、しっかりと狙い定め打つ!

 

水機団の隊員から電子音が聞こえ木の陰から手を挙げて、戦死した事を見せたので、佐々と桃田はすぐ仲間達に合流した

「損害は?」

「後ろにいた、白井と藤田そして青川が戦死判定。黒野が腕に軽傷」と山本が報告してきた。

 

損害状況は各隊員に分かる様に、腕に付けてある専用のタブレットに表示される様になってるので、確認の意味を込めて佐々が聞いたが、

損害が大きく作戦行動に支障がでる状態だった。

「こちら第4分隊、第1小隊敵の排除に成功、送れ」

通信を送ってみたが『〜〜〜〜』と応答がなかったため、隊員達は状況を悟った。

「全滅か、、、」

「どうする?」

「後退するか?」

「殴り込みを掛けるか?」

生き残りの隊員達が、口に出すが佐々の判断は「レンジャーは仲間を見捨てない。もしかしたらまだ戦死判定を受けていない隊員がいるかもしれないから、救助に向かう。よろしいか?」と聞いたら、「「「応」」」と頼もしい返事が返ってきた。

 

「よし、前進を再開する」

 

鬱蒼とした森を生き残りの隊員達が早歩きで進むと、前方からギリースーツを着た水機団の隊員が84ミリ無反動砲〈カールグスタフ〉を抱えて狙いを定めてこちらに打ってきた。

いち早く気が付いた山本が「カールグスタフ!」と叫んだため、佐々や他の隊員達も急いで回避行動に移した。

窪地に木の陰にと回避したが、そこら辺から電子音が聞こえてきた。

 

囲まれている!

 

佐々は自分が無事な事を確認し、必死に応戦したが木の陰や窪地に、木の枝にとそこら中から電子の銃弾が飛んで来ており、タブレットには次々と損害状況が入ってきた。

 

山本、胸部貫通

 

桃田、頭部貫通

 

橙、重度の熱傷(戦闘行動不能)

 

そして遂に佐々も被弾した。

 

佐々、臀部貫通

 

 

「ファ!」

 

佐々が驚いて変な声が出た所で、インカムから演習の終了を告げるアナウンスが流れてきた。

「こちら統裁室。今次の演習は終了した。各分隊は所定の位置に集合してください。繰り返します〜〜〜」

やっと終わったと安堵して息をつき、お腹が空いているのを思い出した所で立ち上がり、分隊員に集合をかけた。

 

 

 

「演習ご苦労。この演習で学んだ事を次に活かしていく様に。」

「学生たちもご苦労さん。君達の練度には驚かされたが、あともう一歩頑張りが足りなかった様だな。次こそは我々に勝てる様に頑張れ。」

伊丹教官と水機団の担当教官が前にでて、訓示をして「ヘリコプターが来るまで、休憩!」と有難いお言葉を頂いたが「各分隊長と小隊長は教官のもとに集合!」と有難くないお言葉を頂いため佐々や他の分隊長も教官のもとに集合した。

 

「まさかケツに被弾して戦死判定食らうとは、、、」

「新しい世界に目覚めてよかったね。」

「座薬あげるよ」

と向かう途中で中村、吉川、小向の順番でからかってきた。

「うるせー。てめーらだってケツから打たれてたんじゃないのか!」

こちらも反撃したが、「お尻を打たれた人に言われたかないわい。」

「そうだよ」「そうだよ」と返された。

「なんも言えねー。」と佐々はそう返すしかなかった。

 

 

「今日はお疲れさん。演習のレポートと各分隊の報告書は来週の月曜日までに出しておいてね。」

と伊丹教官は優しい言葉をかけてくれたが、「来週て、今日は金曜日じゃないですか。他のクラスじゃ一週間の猶予があるのに、なんでうちだけこんなに早いんですか!」と小隊長兼クラス委員長の中村が言った。

 

各クラスでは1クラス32名であり、そこからクラス委員長を成績や勤務態度等を考慮して決めており、また演習時にはクラス単位で小隊が編成出来る様になっていた。

 

「しょうがないでしょ、色々立て込んでいるから。」

 

と伊丹教官は言うが、まさか、、、

 

「来週の金曜日と土曜日て、夏コミがあった様な、、、」と佐々が言うと、

 

油がきれたロボットの様な動きをして「ソ、ソンナコトナイヨ。」と動揺していた。

「うわぁ、サイテー」「大人として恥ずかしくないのかよ」「まためいコンのエロ=本ですか?」と周りから責められた。

「う、うるせー。上官命令だぞ。ちゃんと出せよ。」と言ってきた。

「パワハラ」「大人げねー」「ケ◯の穴ちいせー」「最低だな」とボロカス言われてた。

 

「い、言わせておけば、、、」と反撃しようとした時、伊丹教官の後ろから水陸機動団の担当教官の不知火一等陸尉が顔を出して来た。

「今、よろしいか?」とドスの効いた声が聞こえたため、一斉に敬礼をした。

「そんなに堅くならなくても良い。で、ケツを撃たれて戦死判定を受けた隊員は誰か?」

聞かれた瞬間、吹き出しそうにながらも、佐々は一歩前に出て「自分が臀部を撃たれた佐々です」と名乗り上げた。

不知火一尉は「そうか、君が」と興味深く観察していた。

「何かありましたか?」と聞くと、「いや、始めてケツを撃たれて戦死判定を受けた学生を見たくてな。」と不知火一尉。

「お手洗いに行く時、気をつけて、踏んだらないとオーバーランしてしまうので気を付けてます」と返したら少し吹き出した。

「おまえ面白いな。卒業後何処に行く予定だ?」と聞いてきたので「まだ未定です。」と正直に答えた。

「なら、進路に困ったらうちに来い。万年人手不足だからな。」とスカウトしてきた。

「すみません。まだ先のことなので、、、」と返したが、「何、まだ2年もあるんだ十分考えてからこい。」

そう言って不知火一尉は自分の隊に戻って行った。

 

「凄いな。スカウトに来るなんて。」

と中村が言うが「まあレンジャーを持っているし、それに空挺課程もクリアしているから当然だろ。」と伊丹教官が言った。

「まだ配属なんて先ですし、それにレンジャーと空挺持ってる隊員なんて、他にもいるのに、、、」と佐々が言うが、「何か光るものがあるんじゃないかな?」と伊丹教官が言うが、佐々は我武者羅にがんばって獲得した徽章だ。

その重みも十分分かっている積もりだが、いまだに実感がない。

「光るものなら、男なら必ず二つ光るものがあるのにこれ以上光るものがあるなら大切にしとかないとな。」

「いや、そっちの二つの光るものは今関係ないじゃん。」

と吉川と小向がおちゃらけた。

つい本題であるレポートと報告書を忘れそうになったが、どんなに抗議しても来週の月曜日の提出するようになった。

 

「よし、解散。飯食って来い。」

そう言うと自身のお腹の状態はすでに空腹状態であったので、自身の分隊に戻って飯を食べることにした。

「ただいま。今日の昼御飯なにー」

「今日の昼飯は貫通記念のお赤飯よー」

佐々と桃田のふざけた掛け合いに周りの隊員は吹き出して、鼻から食べかけの御飯粒や水等を飛ばした。

「汚いなー、もう少し綺麗に掛け合ってくれよー」

「んにゃぴ、鼻が痛い」

と山本と青川が言い、佐々は桃田の頭を叩いた。

「で、御飯は?あくしろよ」

「ひどいなー。赤飯とインスタントの味噌汁よ」と桃田は佐々に赤飯と味噌汁を差し出した。

「おっ、ええやん。頂きます。」と割り箸を使い赤飯を食べようとしたら

 

ベキッ!!

 

割り箸が折れた。

 

「赤飯堅すぎ!!!」と東富士演習場に響いた。

 

 




遅くなってすいません(二回目)
一応構想は頭の中にありますが、文章にするの面倒という事が分かりました。

あと今の小説は本編のキャラクターでるのだいぶ先です。


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第6話

妄想です 
この辺は妄想です(おもに歩兵道について)

あと赤飯の折れた話は実際にあった話です。

それではどうぞ



赤飯を食べようとして、箸を入れたら折れた。

佐々は呆然と折れた箸を見ているしかなかった。

 

「はっはっはっ(笑い)」

「えぇ・・」

「うっそだろ、、」

 

周りの隊員たちが大爆笑していた。

「どんだけ固いでんすかね?」

と桃田は言っていたが、佐々は力なく「どうすればいいですかねぇ・・・」と言うしかなかった。

「しょうがねえな(悟空)」と桃田は森の中に入り、数分したのちに手に枝を持ってきた。

 

「これ使って食べるしかないね」

「これって・・・」

「お手製だから大切にね」

 

どう見ても木に生えてた枝だった。

そこにちょうど伊丹教官が自身が食べる戦闘糧食を持ち割り箸を持って話しかけてきた。

 

「どったの?」

 

佐々は折れた箸を見せ「これ母さんで、じゃなかった。割り箸が折れてしまって・・」と言うと伊丹教官は複数あった割り箸のうち、一つを分けてくれた。

「ほいよ。今度は気をつけろよ」

「ありがとうございます」

これで昼飯にありついける。

「いただきます」

口に入れた瞬間、もち米とアルファ化米の感触が口の中に広がりそしてほんのりとごま塩の味がした。

その味を傍らにあったインスタントの味噌汁で流し込む。

ようやく人心地ついたころには、ほかの隊員たちは装備を脱いで横になったり、離れた場所で柔道の組手、だべっていたりと個人の時間を満喫していた。

そして佐々も自身の装備を外し木陰に座りスマホをいじりだした。

先ほどの戦車道や歩兵道の関連した記事をみるためだった

少しして佐々の隣に伊丹教官が座り込みスマホを覗き込んだ。

「エロいもん見てんなよ」

「違いますよ。明日やる戦車道と歩兵道の記事を見てるんです」

そう言って伊丹教官は自身が持つ薄い本を見始めた。

「そういう伊丹教官は薄い本読んでいて大丈夫なんですか?仕事は大丈夫なんです?」

「なに大丈夫さ。ほどほどできてるよ。で、今どんな記事を見てんだ?」とまた覗き込んできた。

「黒森峰とプラウダ高校の編成の予測記事ですけど、伊丹教官から見て黒森峰とプラウダの試合はどうゆう風に見ます?」

そう言って話を振ってみて伊丹教官は記事の内容を見て少し考えこう考察した。

 

「うーんまず黒森峰は重戦車や重駆逐戦車を前面に出してくるだろうね。火力戦を重視した編成でプラウダにぶつかるだろう。黒森峰は西住流の流れを強く受けているからこの流れは確実だ。そして少数だがパンターやティーガ―があるから機動戦にも対応できる。しかしそれでも他の戦車に比べて重量があるから履帯にかなりの負担がかかるから機動戦も限定的にしか運用できない。接近戦になったらかなり厳しい戦いになるからいかにして歩兵と共闘できるかがカギだな。

歩兵は完全な機械化歩兵になっているから戦車との連携に関しては問題ないが、連隊直属の対戦車能力が限定的だが歩兵の対戦車能力が強力であり、戦車も強力だから問題ない。

プラウダだが火力、機動力も高いレベルでバランスがなされているから火力戦も機動戦も難なくできるからさまざまな戦術に対応できるから有利だろうね。

歩兵だが自動車化歩兵だから戦車との共同戦線はできるが装甲が機械化歩兵と比べると貧弱で容易に撃破可能だ。

しかし連隊の対戦車能力はかなり高いからいかにしてその長所を生かせるか問題だね。

黒森峰は機械化されているから不整地能力は高くてプラウダは弱いから、いかにして黒森峰はそこを突くかがカギだね。

あとは錬度だけど両方甲乙つけがたいね。」

そう言って伊丹教官は薄い本に意識を戻した。

「なら今回の試合はどちらが勝ちますか?」

佐々が聞いたら「勝負は時の運。そしてどちらが自分たちに有利な状況に持ち込むかがカギだね」と言って伊丹教官はまた薄い本に意識を持って行った。

 

佐々は今回の試合に関してはどちらが勝つかまったく読めないながらも、黒森峰学園が勝つことを祈るしかなかった。

 

 

 

 

全学生が装備を身に着け鬱蒼とした森を抜け、開けた場所には演習場に行くときに乗っていたCH-47JAがローターを回したがら待機していた。

その上空にはすでに学生たちが乗りこんだUH-60Jがまだ地上にいるヘリコプターの援護をしていた。

そう演習の終了であり、転地機動訓練でもある。

多くの隊員はヘリコプターからでるダウンウォッシュの風を身をかがませながら、CH-47JAのハッチに列をなして乗り込んでいった。

 

                                                   「総員!急いで搭乗!急げ―」

 

機上整備員の大声のもと、続々と学生が乗り込んでいき最後の学生が乗り込みそして機上整備員が周囲を確認後、ハッチが閉まりはじめた。 

 

「こちら大人ペリカン一号、総員収容確認よし、これより離陸する」

 

ローターが一層激しく動き始めそしてCH-47JAは空高く飛び始めた。

 

ふと佐々は外を見たらそこには、雄大な景色、大きくそして日本一高い富士山がそこに鎮座しており、その麓に目を凝らせば、そこには黒森峰の戦車道チームと歩兵道チームの姿が確認できた。

 

戦車道チームと歩兵道チームの近くには黒森峰が所有する硬式飛行船「グラーフ・テェッペリン号」から続々と物資や戦車、装甲車や大砲等吐き出し続け、物資集積を続けていた。

 

「すげー」

「本格的な動員体制だな」

「10連覇がかかっているからか、すげー覇気だね」

 

周りの学生たちから感嘆とした声が聞こえ、「こりゃあ、黒森峰勝つんじゃね?」そのような声さえも聞こえ始めた。

 

「教官!もう少し近くまで寄せてみてもらえませんか?」

 

佐々がついそのようなことを言ってしまい、周りの学生が驚きの眼差しを向け、少し気まずい思いをしたが教官は少し考え始めた。

 

「うーん、、、よしわかった。少しだけなら寄せてみることができるぞ」

 

そう言うと、パイロットに少し寄せるようにいってみせた。

パイロットも心得たとばかりに機体を少し黒森峰に寄せていき、じっくりと見ることができた。

じっくりと見ることによってどれほどこの大会に力を入れていることが再度確認できたが、佐々は目を凝らし昔一緒に遊んだ幼馴染を探して、ついにそれらしきショートボブで茶色の髪をした女の子が見えた。

 

ほんの一瞬だが、こちらに目を向けたような気がしたがすぐ手元にあるファイルに目を戻し作業に戻った。

 

一瞬目が合い、佐々はそれだけで十分であった。

 

「寄り道はこれまで。これより学校に帰るぞ」

 

伊丹教官はそう言ってパイロットに進路を変更し学校へ向かう。

 

「どうだった?お前の想い人は見れたか?」

 

「少し目が合った気がしました」

 

「そうかよかったな。あと進路変更の件は上にはお前が行って来いよ」

 

「ふぁ!!!」

 

そう言われ仕事の量が増えたことが確定し、そして今喫緊の課題は、、、、

 

「佐々く~ん。想い人とはなにかな~?痛いことしないから言ってみ?うん?」

「お~い、帰ったら鬼ごっこな。鬼はお前な」

「あとで柔道の乱捕りやる?」

 

と妬み大爆発の状態でいかにして自分の身の安全を守るかを考える佐々がいた。

 

 

 

 




「どうしました?西住副隊長?」

「ううん。なんにもないよ。ただ・・」

「ただ・・・?」

「昔の幼馴染のことをおもいだしたから」

「へぇー副隊長にも幼馴染がいたんですか」

「うん。よく一緒に遊んでたから元気かな?」

「今その幼馴染はどこにいるんです?」

「たしか自衛隊学校にいるって言ってたけど」

「もしかしたら今のヘリコプターに乗ってたかもしれませんよ」

「まさか」


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第7話

腹痛に見舞われながら書きました。

どうぞ




「もう少しいけるな」

 

桃田がそう言った。

 

「せやな」

 

青田が同意した。

 

「なら、抱こうか」

 

橙がそう言って目の前にいた佐々に、手にしたものを渡した。

 

「もう無理だ、やめてくれ。いや違う、すいません許してください!なんでもしますから!」

 

「「「ん!今何でもするって言ったよね?」」」

 

そこにいたのはコンクリートブロックを膝の上に乗せられていた佐々とその周りでブロックを持って尋問(?)をしていた桃田、青田、橙だった。

 

ことの発端は先ほどの伊丹教官の発言である佐々の想い人のことであるが、佐々は口を開かないので狭いヘリコプター内で何故かあったコンクリートブロックを使っての尋問であった。

周りの学生は我関せずか、横目で見つつどのような関係かを気にしているようであった。

 

そこに助け舟を出したのは伊丹教官であった。

 

「おい、もう少しで学園艦に着くから佐々を解放してやれ」

 

「伊丹教官、、、」

その一言でとても救われたが、そのあとの一言で地獄に落とされた

 

「着いてからなら問題ないぞ」

 

「上げてから落とすとはやりますねぇ」

 

「ここに味方はいないのね、、、」

佐々がぽつりと呟いたときヘリのパイロットが大声で他の学生に聞こえるようこう報告した。

 

「あと三分で学園艦に到着!」

 

そう言って窓の外を見てみれば駿河湾に停泊している自分たちが在校している自衛隊学校の学園艦がみえてきた。

 

この学園艦は陸上自衛隊員を目指している学生だけで9000名所属しており、各建屋において戦闘職種である普通科や機甲科、野戦特科等を教育を施しており、また後方支援部隊の教育もしているため大雑把にしてみれば、学園艦だけで一個師団相当の兵力を有しており、そして教官役の隊員も約3000名もいるためそれも合わせると増強一個師団または二個旅団相当の戦力構成になる。

 

装備品も見れば自衛隊が保有している全部の装備品もあり10式戦車もあれば90式戦車、74式戦車もありこの装備を持って訓練をしているため他の部隊からも怨めいそうな眼差しで見られることしばしばみられる。

 

「スゲーF-15EJ<ストライクイーグル>だ」

「隣にはAV-8Ⅱ<ハリアー>だぜ」

「学園艦の回りにはいつも護衛艦がいるなー」

 

違う窓からは航空機や護衛艦も見ることができた。

 

この学園艦は陸上自衛隊員を目指している学生だけではなく航空自衛隊員を目指す学生や海上自衛隊員を目指している学生もいる。

海自の学生は約6000名おり護衛艦乗りを目指す隊員もいれば航空集団を希望する隊員もおり、また地上勤務をも希望している隊員もいるため日夜教育を受けている。

空自の学生も約6000名おり、パイロットを目指しているものや地上にて機体の整備や地上管制等の教育を受けており、教官役の隊員は海自、空自両方で約3000名もいる大所帯でもある。

 

学園艦のほうも見れば滑走路に自衛隊が保有している航空機が所狭しと待機しており代表的な機体であるF-15やF-2F-4、そして練習機でもあるT-4が待機していた。

 

少し離れた場所ではここ数年以内で運用が開始され今飛行していたF-15EやAV-8Ⅱが待機していた。

 

隣国での紛争時において、航空機においての対地攻撃能力は自衛隊は限定的であり数の上ではかなりの不足が報告がされていたため、防衛省は新規に開発するのではなく米国の有償援助のもと不足していた航空機を援助してもらい日本政府はF-15EとAV-8Ⅱを運用することになった。

 

AV-8II〈ハリアー〉は軽攻撃機の役割を持ち日本版の海兵隊たる水陸機動団の前進を助けるべく導入された機体である。

他の攻撃機であるF-15やF-2、F-4などでは他の任務があるため、必要な時に必要な支援が受けれない場合があるために導入された経緯があり離島奪還時には水陸機動団からの要請を受ければ後方に待機している空母や学園艦から直ぐに支援を行うことが出来るが、ペイロードの問題も空母や学園艦からの発進があるため問題ないのである。

 

 

 

そしてF-15E は敵防空圏を突破して防空網制圧の航空作戦や対地攻撃、独自の改修で対艦攻撃が出来る様になり、F-15の機体性能の高さゆえ制空任務もできるため、ハリアー同様とても重宝しておりすでに二個飛行隊が新設され日夜日本の防空任務を担っている。

 

 

ヘリコプターの前方には、滑走路がありそこには陸上自衛隊が保有している固定翼機であるLR-2や対戦車ヘリコプターである、AH-1S<コブラ>やAH-64D<アパッチ・ロングボウ>、観測用ヘリコプターOH-1や退役が進んでいるOH-6Dなどのヘリがあり、又離れた場所では汎用ヘリコプターであるUH-60JAやUH-1Jなどの各種ヘリコプターが整備のためかハッチが開いていて、教官役の隊員が生徒に対し講義をしているのを見て取れる。

 

その滑走路の一角に佐々達が搭乗しているCH-47JAが降下をはじめ、そして地面にヘリのタイヤが接地した感覚を感じ取り後部ハッチが開き始めた。

 

「総員立て!素早く出て集合するぞ。後がつかえているんだ。」

 

伊丹教官がそう言って周りの生徒をせかした。

 

「ちょっ、待って、、、」

 

佐々が立ち上がりついて行こうとしたが尋問(?)のせいか、ハッチから出たが外に出て少し走ったところでこけてしまった。

 

「いてて、、まだダメージが、、」

 

周りを見たがすでに他の生徒は集合場所に向かっていたため、自分にきずく人がいなかった。

 

急いで立ち上がろうとした時、手を差し出す人がいた。

 

手を掴んで立ち上がって顔を見たらどこかで見た顔だった。

 

「大丈夫?歩ける?」

 

「はい、大丈夫です」

 

声を聴いて思いだし「生徒会長?」と聞いたら「そうだけど、どうしたの?」と聞いてきた。

 

生徒会長野呂勝{のろしょう}は鋭い眼光、鍛えられた体、大きな体格であり成績優秀であると同時にレンジャー課程と空挺課程を修了し潜水や、格闘課程などをクリアした人物である。

そして一部では自衛隊の精鋭部隊である空挺団や冬季戦技教育隊等の部隊と一緒に訓練を受けており学校卒業後は一般部隊に勤務後、すぐ精鋭部隊の門を叩くことだろうといわしめてる人物である。

 

「いえ、大丈夫です。ヘリコプターの中で石抱の刑を受けていただけですから、、」

 

「ごめん、よくわからない」

 

野呂会長が困惑しているが、服装や装備を見て佐々は驚愕してしまった。

 

まず服装は自分たちが着用している迷彩服3型ではなく、コンバットシャツに使い古したカーゴパンツ、防弾チョッキ3型ではなく他国のチェストリグ、鉄帽ではなくブーニーハットであった。

 

装備も89式や64式などではなくM4カービン銃などの海外製の装備であり、腰につけていたサブウェポンも自衛隊の制式採用銃であるP220ではなくM9A1であった。

 

佐々は装備を見て驚いていると会長は「あぁ、これ」とチェストリグを掴んでこう説明した。

 

 

「ちょっと今回の演習は特別でね、箱根の山中で現地にいる部隊との共同訓練でこのような装備を付けて訓練してくれと、向こうの意向にそったものさ」

 

「会長だけこの装備ですか?」

 

「いんや、今回の演習に参加する生徒全員さ。見てごらん」

 

そう言って後ろを見ていると、服装も装備もバラバラでM4カービンを持っている生徒もいればHK416、HK417の装備もいればFNSCARやM249などの装備でかためられていた。

 

「どんな演習ですか?」

 

佐々は聞いてみたが「秘密」と返されてしまった。

 

「あとどうしたら、このような装備を付けてこのような訓練に参加できるんですか?」

 

聞いてみたが、会長は今までの表情であった朗らかな表情から、一転して歴戦の勇士みたいな男臭い顔になった。

 

「そうだな、人為的に作られた地獄の炎に焼かれてもなお、前に進む意志と、どんな状態でも最良の動けるような屈強な体があればもしかしたら参加できるかも」

 

とって自分たちが乗ってきたヘリコプターに乗り込み始めた。

 

未だ見ぬ高みを佐々は少し垣間見たような感じをみた佐々であった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




遅くなってすいません

もうちっと早く更新したいですが、タイピングが遅くてうまくできません


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第八話

遅くなってすいません  

完全に不定期になってしまいますね、、



自分たちが乗ってきたCH-47JAに生徒会長が乗り始め、離陸しそうになったころ佐々の後頭部に衝撃が走った。

 

「いてぇ、、」

 

佐々が振り向くと、山本がすぐそばに来て佐々をシバいたのである。

 

「はよこいや。みんなが待っているんだぞ」

 

後ろを見ればすでに多くの生徒が列に並んでいて、佐々を待っていた。

その列の前には今日訓練に参加した教官役の隊員や幹部が整列していた。

佐々はすぐ走って列に並んだが、周りの生徒から今あったことを聞かれた。

 

「どうした?道でも聞かれたか?」

 

「ナンパされたか?」

 

「この俺がいるのに、、、、」

 

口ぐちに言われたが、佐々はバッサリとこう言った。

 

「俺は女の子をナンパしたいよ。野郎に逆ナンもされたかねーよ」

 

話していると伊丹教官は一段と声を上げ今日の訓練の終了を宣言した。

 

「諸君訓練ご苦労、今日明日は休みだ。十分休息を取り月曜日に支障が無いようにせよ総員、、礼!」

 

「「「ありがとうございました!!」」」

 

今日は土曜日で明日は日曜日と休日なためか生徒たちの声は少しばかり張りがあった。

 

一斉に敬礼をし生徒たちは教官たちが立っていた後ろに待機していた73式大型トラックや高機動車に乗り込んだりとしていた。

 

 

当然、車両を運転するには免許証が必要だがここにいる学生はすでに免許証を所持しているため問題なく乗れる。

学園艦では当然私有地のためいらないが郊外にある演習場に移動する際には当然公道を走行するため必要なのである。

当然佐々も普通免許と中型免許、牽引免許、大型自動二輪等の免許を取得していた。

自衛隊学校では資格を民間に比べ早期に取得できるため、免許や資格を取得しているものが多く、電気工事士や危険物取扱者、クレーン運転免許等の資格を持って部隊に配属される学生が多いのだ。

 

 

生徒たちが日夜寝泊まりしている建屋や講義を受けている教室はここから少し離れているため歩く必要があるが、今日は滑走路に行くときには車両を使ったため帰りも自分たちがつかえるのだ。

 

「腹減ったなー、、装備返したら何食べる?」

 

「そういえば学園艦のはずれにぃ、うまいラーメン、衛生課の奴らが作ってるらしいっすよ。」

 

「あっ、そっかぁ~」

 

「行かない?」

 

「行きてーなー」

 

「じゃけん、夜行きましょうね」

 

「そういえば訓練の時、こっちチラチラ見てただろ」

 

と健全(?)な今どきの男子の話し声を聞きながら佐々は朝、滑走路まで乗ってきた高機動車の運転席に乗り込もうとしたとき、後ろから伊丹教官の声が聞こえた。

 

「佐々、さっきのこと覚えているか?」

 

「さぁ、、、」

 

「ヘリの進路変更の報告を忘れてないよね?」

 

そう言った、伊丹教官の額に怒りのマークが見えた気がした。

 

佐々は完全に忘れていたが、「そ、そんなことないですよ(震え声)」とすっとぼけたがそこを伊丹教官は見逃さなかった。

 

「嘘つけ、さっさと帰るところじゃないかえぇ、、」

 

そう言いながら首を絞めていた。

 

「すんません。完全に忘れていました。今から報告にいってきまぁす。」

 

とさっさとヘリコプターの運航状態を見ている建屋に入っていった。

 

 

 

 

「失礼します。コース変更に関する書類を書きに来ました。」

建屋内部は多数の運航要員やパイロットなどが出入りしており、近くにいた陸自の地上要員が事務仕事をしていた。

 

「さっき通信で聞いたから、ここに座ってコース変更の書類書いてちょうだい、、、」

と釣り目の女性幹部に少し睨まれながら机を指差し紙と筆記道具を渡された。

その女性幹部に小声で「余計なことを、、、」と言われ少し頭を下げてから書類に向かい始めた。

 

 

報告のために書類を書いていると遅れて伊丹教官が入ってきて自分の対面に座った。

 

「どうしたんです?」

 

佐々が聞いたが「俺も書類を書かなくてはならなくなってな、、ヘリの一件で、、」

 

「あぁ、、ご苦労様です。さっさと終わらせましょう」と佐々が書類に目を戻した瞬間、後ろからいきなりフェイスロックされた。

 

「なーにやってんだ?えぇ、、またショーもないことやって反省文か?」

 

と後ろから気配もなく忍び寄ってきた人物がいた。

 

「いててて、痛いです。今日痛いことばかりで堪忍です。」

 

佐々が答えるとフェイスロックがはずされ、その実行犯が確認できた。

 

そこにいたのはこの学園艦の陸自の中で№2であり現役の将官である岩田純<いわたじゅん>であった。

岩田純は鋭い眼光、引き締めた体と年齢を感じない体系であり、階級は陸将補で以前いた場所は陸上幕僚監部作戦部長とエリート街道を歩き、それより以前は悪名高き特殊作戦群群長という異色な経歴をもつ人物であった。

そして特戦群時代には紛争時の半島にて部下と一緒に任務に参加し数々の極秘作戦を成功させたといわれているが、いつどのような作戦に従事したかは防衛機密の向こう側にあるためここにいる学生は誰一人この人の従軍歴は知らないのである。

 

 しかし何故か防衛省のエリートが学園艦の副責任者になった理由はいまだに不明であり大方省内で失脚し流されてきたのだろうと多くの学生が内心思っていた。

 

 その岩田は時たま、学生たちに話しかけたり、時には同じように訓練に加わり自身の能力の維持にも励んでいるため、学生の中ではとても話やすい人物でもあった。

 

「帰還途中、ヘリのコース変更をお願いしただけです。」

 

佐々は素直に今、取り掛かっていた作業内容を話した。

 

「そらなんで、、、」

 

「そ、それは、、、」

 

正直に言えば必ず絡まれてしまうため、頭の中で言い訳を考えていると「こいつの片思い中の子が、明日の戦車道の試合に出るらしくて、遠くからでも見たいとのことでコース変更をお願いされましたので、自分がコース変更を許可しました。」と、隣にいた伊丹教官が言った。

 

まさか教官に言われるとは思わずに、仰天し教官を見たら、口元がにやけていた。

 

「図ったな、教官!」

 

「己の不幸を呪うがいい」

 

 

とおたくネタ混ぜて話したら前方にいた、岩田陸将補は「そうかそうか、ワハハ、、若いねーなに?お前のこれか?」とまたファイスロックをかけ小指を立てた。

 

「ち、違いますよ、、まぁ将来的になれたらなーと思いますけど、、、」と佐々の言葉だがよく考えてみれば、多数の航空科の隊員がいる場では言うような内容ではなかった。

 

その結果、、、

 

「若いなー」

 

「青春だね」

 

「がんばれよ若いの」

 

と年配の隊員を中心に声が上がり

 

「ストーカーかなぁ、、」

 

「えっ、、ちょっと引くなぁ、、」

 

「こんだけ男の子に思われたいなぁ、、」

 

と若い女性隊員に言われ

 

「早めに行動起こせよ」

 

「がんばって振り向かせろよ」

 

「合コン行こうかな、、、」

 

と若い隊員が畳み掛けるように発言した。

 

この瞬間、自身が発した言葉は航空科全体に拡散した。

興味深く見ていた隊員は生暖かい視線に佐々が困惑し、羞恥心が起こる。

 

このままでは、自身が発した言葉が学園艦全体に広がってしまう。

 

そう思った佐々は、声を出そうとした時、奥から野太い声が聞こえた。

      

 

 

 

 

「何しているか!業務に戻らぬか!」

 

 

 

 

そこにいたのは学園艦の最高責任者であり各陸海空自衛隊の総責任者の狭間浩一郎(はざまこういちろう)がそこにいた。

 

 口髭を生やし厳つい顔だが、知的な雰囲気を醸し出しておりながら武人の雰囲気を滲み出しておる人物であり、胸元には星が三つの陸将である。

 

 以前はとある師団の一連隊長であったが、半島での戦いに参戦し現場の空気を吸いその洗礼を受けたひとでもあった。

 

「戦場の空気を吸い、匂いを理解している。」

 

 と学生から言われている。そのためかなり近づきがたい雰囲気だが、話してみればそんなことはなく、東大出の出身で哲学科であり、又自衛官候補生から入隊し一番下の二等陸士からの昇進を重ねていた人物であり、座右の銘は「叩き上げ」等、学生からかなりの信頼をされている人物でもある。

 時には3年生に対し、連隊行動や戦術、戦略等の講義をしており、その講義には半島での経験を踏まえての講義でもあるため、教官等の人たちにも講義が開かれ開催されるときには、いつも満員御礼のごとく立ち見の隊員も出るほどである。

 

 

 その狭間陸将が怒り顔で航空科の隊員達を睨み付けていた為、全隊員は最敬礼をし、フェイスロックをかけていた岩田陸将補も最敬礼をした。

 

遅れて佐々と伊丹も最敬礼をして狭間と向かい合った。

 

 

「若い学生の青春話を聞いていました。」

 

と伊丹は発言し、「青春ものの話を聞いてつい、盛り上がってしまいました」と岩田との発言。

 

佐々はなにも発言せず黙っていると、「あまりいじるな、、」とため息をつきながら、建屋から出て行った。

 

 航空科の隊員達は素早く自分たちの業務につき始めた。

 

「あーびっくりした、、まさかここにいるとは、、」と伊丹

 

「今の話聞かれましたかね?、、」と佐々

 

「今の話聞いても誰にも言わんから大丈夫じゃね?、、、」と岩田

 

 と三者三様の状態だったが、「あのー、、」後ろからの声掛けに後ろを振り向いたら、先ほどの釣り目の女性幹部が書類を手にし、「早くかけ」と言いそうなオーラを醸していた。

 

 「よしやろう」「せ、せやな」と書類に意識を向け岩田はそのオーラを無視して「んじゃまた」と建屋から出て行った。

 

 

 

 

 

 

 

 「ぬわ~ん、疲れたもぉ~ん」と言いながら航空科の建屋からでた佐々は体を伸ばした。

 

 「だりー腹減った。食堂やってかな?」と伊丹もぼやいた。

 

 「あ、今日ヘリの件ありがとうございました。とてもありがたかったです。」

 

 そう言って佐々は伊丹に頭を下げた。

 

 「気にすんな、、たまにはね、、」

 

 「はぁ、すいません。」と話した後、佐々は「帰りどうしましょう、、、」とぼやいた。

 

 ここから自分たちが日夜寝泊まりしている建屋まで少し距離があり、今日みたいな訓練後書類仕事の後は正直歩きたくないため少し気が滅入ってしまう。

 

 「飯もまだだし都合よくタクシー兼ごはんがやってこないかな、、」

 

 「伊丹教官、そんな都合よくやってきませんよ、、、」

 

 とぼやきつつも、帰らないと何事も始まらないため来た道を帰り始めた。

 

 すでに陽が陰りはじめ夏の気配が目前まで迫ってきたため汗が滴りはじめてきた。

 

 横を見ればフェンスの向こう側にはMLRSやFH-70やその向こう側には最近導入が始まった装輪155㎜榴弾砲が鎮座しており、否応にもここは軍事組織の一端に関わっていると感じてしまう。

 

 

ずいぶんと遠くに来たもんだな、、、

 

 

 佐々は歩きながら思った。

 

 

 自分は強くなれたかな、、、それとも昔のままの自分なのかと考えてしまう。

 

 厳しい訓練に耐えているが生徒会長のような、そして岩田陸将補のような凄味のある人になれたのかな、と歩きながら思う。

 

 

 もし西住みほが見たらどう思うんだろうなぁ、、

 

 そんな考えが頭の中にぐるぐるとまわり始めそうになったが後ろから車両が近ずく音が聞こえたため、振り向いたら学園所有の73式小型トラックが走行していたので何気なくヒッハイクの容量で手を挙げてみた。

 

 「さすがに無理だろ、、、」と伊丹教官が言うがダメでもともとなので、上げ続けたらすぐそばで停車してくれた。 

 

 「「うそぉ」」とはもり、中から私服姿の学生が二人でてきた。

 

 「どもどもって、佐々じゃんどうしたの?」

 

 私服姿で話しかけてきたのは海自の学生であり学園内で有名(?)な浜崎幸助{はまさきこうすけ}であった。

 

 彼は無類の釣り好きであり、親族の中で一番の釣り好きの人に釣りの手ほどきを教えてもらい暇を観ては釣りをしている程であり、将来は護衛艦乗りになり沖釣りをしたいと公言している人物である。

 このように公言している人物であるため教官や幹部の一部は危険人物と判断しているが、成績は可もなく不可もない上に、彼自身は潜水課程を潜りぬけた人物であるため、持て余し気味である。

 彼は釣り好きであるため、学生でありながら学園内の上層部にも通じており、さらには防衛省や各省庁、そして各国会議員にも同好の氏がいるという噂が有る人物であるがために、処分しようにも各方面の圧力が怖いがために処分できないとのことである。

 

 もう一人の学生はこちらを見ると「訓練帰り?」とじろじろと見ていたのは一緒によく釣りをしている鈴木次郎{すずきじろう}であった。

  

 彼もまた釣り好きであり、この浜崎とよくつるんで釣りをしているが、彼は成績優秀で将来は防衛大学校に進学するのではないかと言われている。

 彼自身は2年生でありすでに航空課程を潜り抜けたため、P-1の操縦桿を握って実地訓練中である。

 ここでは学生でありながら成績優秀であるものはパイロット候補になり操縦桿を握っているのはほんの一握りであり、防大卒でなくてもなれるため、倍率はすごく高い。

 

 「ちょっと訓練の後、航空科の建屋に用事があって、今帰る途中だけどそっちは?」

 

 佐々は聞くと浜崎はにんまりと笑い車両の後ろからクーラーボックスをだし中身を見せた。

 

 「じゃじゃぁ~ん、、、今が旬のアナゴでーす。」

 

 「うわすご、蒲焼?煮穴子?」

 

 「どっちがいい?」と浜崎

 

 「ぼくはぁ、蒲焼」

 

 「俺は王道を行く煮穴子」

 

 と佐々と伊丹だが、「残念これは海の連中分だけでーす」と浜崎は言ったので伊丹から前蹴り、佐々からも前蹴りを食らわせた。

 

 「だったら聞くな!腹減るわ!」と言ったが「誰もあげるとは言ってない。」と浜崎。

 

 「んじゃあ、せめて宿舎まで頼むわ。」と伊丹が言うと、

 

 「いや、タクシーじゃないから、それにクーラーボックスが邪魔で入れないから」

  

 「無理矢理入れば行けるだろ」「せやせや」

と無理矢理入ろうと佐々と伊丹がトラックに入ろうとしてたので鈴木が「いや駄目だろ」と言うが、無理矢理入ってしまった。

「うそでしょ」と某緑の馬娘のセリフを鈴木がつぶやいた。

 

「精神は肉体を超えられる」とどう見ても街中で会ったら目を伏せてしまいそうなトレーナーのセリフで佐々が返した。

 

「なら出発進行ー」「ゴーアヘッド」と無理な体制で佐々と伊丹が言ったので鈴木と浜崎は仕方ないので出発した

 

 

「腹減ったから海自で配って余ったビーフカレーかなんかない?」

 

「お茶ない?」

 

と少し走ってまもない間に佐々と伊丹がブーブーと文句を言っていたので、「無賃乗車にメシたかるのか、、」と浜崎が言っていたが、十字路に差し掛かる時、向かいから基地内の見回りをしていた、警務隊の隊員が車両に乗っていたのが見えたためついブレーキをかけて閉まった。

 

この時佐々達が乗っていた車両は、鈴木と浜崎はしっかりとシートベルトをしていて無事な代わりに、無理矢理な体制で入っていた佐々と伊丹が車両の慣性の法則によって前方に押し出され、2人揃ってダミー人形のようにフロントガラスに突っ込んでしまった。

 

 

 

 

 

 

 

 




全然書いて無くてすいません

会社が倒産したり、小説書くのメンドくてやめたりして、、、

まぁ誰も読んでないからいいか


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