虚ろなる精霊 (蓮山)
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プロローグ……だといいなあ

初投稿ですね。期待しないでください


 ああ、ああ、一体俺は…

 

 

 

 

 

 何者なんだ?

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

突然だが鼻☆塩☆塩

俺は転生者だ。記憶もいくらかの欠損があるが何の支障もない。

前世はまあまあな高校に通ってラノベやら二次小説やらを読んだり、艦これをしたりして日々を過ごしていた、と思う。

でだ、俺は何の前触れもなく死んだ。うん、死んだ、と思う。何せ記憶がアイマイミーマイン、もとい、あいまいなのだ。これが、ラノベでよく見かける神による手違いとかならよかったんだ。でも、まあ神を名乗るやつには会えなかった。

なのにどうしてか、転生した。

前世の名前は、覚えてない。そんな俺の今の名前は

「殿町 虚」

あ、うつほね。読み方。

でだ、もう気づいてるだろうけど、転生先はデアラの、しかも主人公の親友の弟ですね、はい。

いやそれだけだったらまだ主人公と友達になったり、主人公をハーレムネタでいじめたり、まあただのモブで済むんだ。

でもさあ、なんでさあ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

俺が「精霊」になるわけ?

 

えっとまず、弁明させてくれ。

まず、兄貴の「殿町 宏人」とは実は血縁関係じゃない。母さんの再婚相手が兄貴の親父さんだったんだ。

俺、思ったんだ。どっちかが女だったらギャルゲーだったな。って。兄貴もめっちゃ悔しがってた。

俺が精霊になった理由は、まあ母さんの故郷でな?原作のネタバレだけど、マナの濃度がめっちゃ高かったんだ。

それをな?全部吸収できたんだよ。多分、これが転生特典になると思う。

そしたら精霊になってました。

いやー、びっくりです。

でだ、俺という存在はイレギュラーなわけじゃん?原作崩壊は避けたいけどDEMのせいでそれもできないんだよ…

ある意味で始原精霊と同じだから、あの社長が放っておかないわけだ。

いや、それもいいんだ。もうあきらめをつけて戦ってやってんだ。もうあの社長嫌い…

大っ嫌いだ‼ヴァ—カ‼

一番の問題は、原作スタートしたら何時か絶対士道の野郎とキスしなきゃいけなくなることだ

バラが咲く展開なんて嫌だッ‼

可愛い子とのキスならいい。むしろwelcomeだッ‼士道がTSしてたらまあ例外的にありだ。士織ちゃんは可愛いもん仕方ないよね

だがやはり、野郎とのキスは抵抗感がすごい!

というわけで精霊なことは隠しつつ助けるスタイルで行くことにしたぜッ‼

どうだ?天才的だろう?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あ、言い忘れていたな。

俺の識別名は「ロキ」

俺の天使は「雷霆猛牛(ミョルニル)」「戦勝紅槍(グングニル)

霊装は「龍威霊装・虚数番(ニーズヘッグ)

 




さて、続くかな?


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1話 続いちゃった

はい。続けます


やあみんな。

虚さんだよ。

作者がお気に入りがついてうれしかったらしいからたまに投稿だってさ。

 

ドガガガガガガガガガガッ

 

ってうおっ!現在進行形でAST(anti spirit team)に襲われているから通信?を切るぜ。

 

~~side out~~

 

流星のように弾丸が飛ぶ。ここがただの戦場であれば弾丸が「飛び交う」と表現するがこれは人間同士の殺し合いではない。

銃を構えているほうは人間。陸上自衛隊対精霊部隊(Anti Spirit Team)に所属する特殊な装備を持つ精霊の殲滅を目的とする者たち。ASTの者たちは戦術顕現装置搭載(コンバット・リアライザ)ユニット、略してCR-ユニットを使い、物理的にあり得ない現象を発生させる魔術師(ウィザード)という人間を超えた人間。

対するは道化師のような衣装を着て顔をピエロの仮面によって隠した、精霊。

精霊とは、隣界というこの世界と隣り合った世界と考えられている場所に存在する特殊災害生命体。発生原因、存在理由はともに不明とされている。こちらの世界に現れる際に空間震という、空間の局所的振動による災害を発生させ、周囲に甚大な被害を及ぼす、世界を殺す厄災と呼ばれている。また、その戦闘能力は高く通常兵装では傷をつけることは難しい。

この精霊は、識別名「ロキ」という8年ほど前から観測されている珍しいタイプの精霊だ。

なぜなら、空間震はかなりの小規模でありながら総合危険度SSSという高さが原因だ。また空間震はたいてい地表付近で起こるが今までの統計ではすべて高空で起きている、()()()()()()()()()()()()()()()

このロキは本作の主人公である虚の精霊としての姿。

なぜ、ASTと戦闘を行っているかといえば、危機感が薄れればDEM、デウスエクスマキナインダストリーが誇る人類最強に殺される可能性が出るからだ。

 

戦闘が始まって30分が経った。

ロキの特徴として30分経つと天使という精霊にとっての最強の矛を使ってAST隊員を蹴散らすというバカにしたようなものがある。

「アヒャヒャヒャ。まーた傷一つ付けられなかったですねぇ。時間ですので蹴散らしてあげまぁす」

馬鹿にした態度でAST隊員をあおるロキ。

「この野郎ッ!馬鹿にしやがって!ぶっ殺してやる!」

一人のAST隊員が叫ぶ。

「あなたたちでは私を殺すのに一万年かかるのではぁ?」

「くそ野郎がぁ」

「やめなさい!あいつはあおって冷静さを奪おうとしてるのよ。落ち着きなさい」

凛とした声が響く。が、

「結婚できなくて地味に焦ってる人が何言ってるんですかぁ?」

「やっぱり殺すわ」

煽り耐性ェ...

「時間も押していることですし片づけますか。さぁ『雷霆猛牛(ミョルニル)』優しく蹴散らしなさい」

猛牛にひかれたチャリオットが顕現する。形はチャリオットだがその本質は雷。チャリオットに乗りロキが笑う。

「さぁサービスです。私の天使で存分に労災手当でも貰いなさい。轢き殺せ【猛牛戦車(ケラウノス)】」

雷速でチャリオットが猛進する。もはや、一条の光となり蹂躙した。

「さて、ではごきげんよう。さようなら」

チャリオットで空まで飛んでロキから虚に意識を切り替えてつぶやく。

「・・・帰ろ」

変なテンションのせいで痛い言動を毎回するため毎回死にたくなる。

 

 

 

~~side虚~~

死 に た い で す

厨二言動だよぉ。痛いよぉ。

おおおぉぉぉぉぉぉん(汚い泣き声)




まだ傷は浅いぞ。虚ォ


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2話 勉強しようね。いやマジで

おっすおっすなんだかんだ言って作者がお気に入り登録した方の人数分書くってさ。だから今のところ6話は書くらしいね。三日坊主にならないといいけど…ね。

今回は日常回だとか。

ほんとかなぁ(ゴロリ感)

来禅高校って偏差値60くらいの私立なんだけどまぁ、前世の記憶持ってるからね。結構簡単に入れたよ。でも、油断して勉強量を少なくしたら一気に成績落ちるから高1のみんなは勉強しろよ?

 

~~sideout~~

 

季節は春。来禅高校入学の日。

え?なんでそれ以前のことは書かないかって?思いつかないからだよ、ちくせう。

原作主人公である、五河 士道と本作主人公の殿町 虚は奇しくも同じクラスであった。ついでに殿町 宏人もだ。

あの最強ストーカーの折紙=サンは4組でした。

それはともかく(閑話休題)

虚は3組で宏人とともに士道に話しかけていた。

「よお、俺は殿町宏人っていうんだ。よろしくな。お前の名前は?」

「俺か?俺は五河士道。趣味は…料理だ。これからよろしくな」

「へー。いいなぁ、こう、女子の胃袋をつかめるじゃん。料理男子はモテるんじゃね?あ、俺は殿町虚だ。よろしく頼むぜ、この1年間は」

「殿町っていうと兄弟かお前ら。なんというか…似てないな…」

「そりゃそうだ。俺らは血のつながりはないからな。親の再婚相手の連れ子同士っていうやつだ」

そんなことは初対面の相手には言うべきではないことを宏人は失念していた。

士道は何とも言えない顔で

「そうか、なんか聞いて悪かったな…」

「兄貴がこうなのは少なくとも6年は前からだ。ついうっかりで言わなくてもいいことを口走るんだ。それに本人たちが気にしてないんだからお前も気にすんな」

「さり気なく俺をディスるな!」

「ハハハ…」

士道が苦笑する。なんだかんだで長い付き合いになりそうだと思いながら。

「なぁなぁ士道」

虚が話しかけたとき。

 

 

ウゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ----------------

 

 

「まじか。空間震警報」

教室の窓ガラスを揺らす不快なサイレン音が鳴った。

機械越しの音声が避難を促した瞬間、教室は騒然となった。

「マジかよ!」

「逃げなきゃ」

「逃げるってどこによ!」

「シェルターどこぉ」

市外から来た生徒たちはパニックになる。その逆、市内の生徒は落ち着いて避難の準備をしていた。

「なんか…シュールだな」

「せやな(アカリちゃん感)」

「コントして無いで行こうぜ」

「「ええで(アカリちゃん感)」」

「こいつら…」

頭痛をこらえるように士道が言う。

もちろん最初は全員避難誘導に従っていた。が、途中で虚が

「やっべ、教室に忘れ物したから戻るわ。適当に長曽部先生ごまかしておいてくれ」

もちろん嘘である。

「え、あ、ちょ、おいお前」

「士道。あいつを追いかけるだけ無駄だ。」

「え?あいつ早っ」

人ごみの中をすり抜けてものすごいスピードで虚が戻っていく。

----------------------------------------

 

「さて今日は誰かな?《龍威霊装・虚数番(ニーズヘッグ)》」

虚の体に道化の衣装がまとわりつく。そして空間震の起こる場所へ飛んで行った。

 

 

人一人いない町にクレーターができている。

そんな違和感の塊のような場所に少女が一人立っている。少女の衣装はうさ耳がついた深緑色の外套のようなものだった。

少女は精霊。

識別名「ハーミット」

雨が降り始めてきた。

これがハーミットの能力の一つ。自身の霊力を雨として周囲に広げ敵の攻撃を防ぐための水を用意するというものだ。

「今日はハーミットかぁ。今日も攻撃しないんだろうなぁ。逃げてばっかだからなぁ。いくら誰かを傷つけたくないからって言っても限度があるだろうに。いや、それも美徳、か?」

仮面をせずに虚は一人ごちる。

仮面が厨二スイッチになっているようだ。

そして--------

「あ、消失(ロスト)した。今日は手を出さなくてよかったな。」

消失を確認してから虚は学校に戻った。

 

 

~~side虚~~

結局日常じゃねぇじゃん作者ぁ!

四糸乃がピンチになったら迷わずASTの奴らをあおっていたぜ。

なぜなら四糸乃は女神だからなっ!




お気に入り登録してくれた方の数だけ登校します。
感想は来てくれるかなー|д゚)


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3話 日常ってたまに精神的ダメージ負うよね

遅れてしまいました。すみません。
そして日常回です。


眠いです。いきなりなご挨拶だと思うが許してくれ。虚だ。

授業が眠すぎてやばいんだ。

あ、そうそう。投稿者が感想来てうれしかったってさ。

zzz...

 

~~sideout~~

5月。それは新生活にも慣れてきたころ。

高校でもその弊害が発生していた。

つまり、居眠りだ。

虚もその一人。

物理の授業は寝るとは本人談だ。

もともと転生者だから一度受けたことがあるためつまらないというのもあるだろう。

これで学年10位以内をキープできるのだ。前世も相応に頭の良かったことがうかがえる。

前回では空間震があったがこの日はなかった。むしろある日の方が珍しいので当たり前ではあるが。

放課後

HRも終わり、虚は士道、宏人と最近できたというゲームセンターに寄っていた。

虚と士道は某ひげ面の29歳とゆかいな仲間たちがレースするゲームをし終わり宏人を探していた。

「結構ここって筐体多いよな。後、なんかカップルも…」

虚の目が死んでいく。それは転生したのに彼女ができないゆえか、それとも、精霊ということがばれたら隣の男とキスすることになるためか。案外その両方かもしれない。

「確か、ここカップル割ってのがあるらしくてな結構な頻度で開催してるんだが不定期らしいぞ」

「それってUFOキャッチャーのあそこみたいにか?」

「カップル限定で3回無料かよ。ってあれ宏人じゃないか?」

カップルであふれる筐体に一人の男が近づく。何かのオーラをまき散らしながらお金を投入してレバーを動かす。

そこからは神業の連続であった。普通は取れない場所の景品を1回で取ったり、2個取りしたりアームで動かした景品で別の景品を落としたり。

宏人のリア充爆発しろという思いが力を与えたのだ。

筐体の景品は消えていき、最後の一つになった。

周りの人は引いていた。

虚と士道も引いていた。

店員さんも引きつり笑いを浮かべていた。

そして筐体が空になった瞬間。

「フハハハッ!これでリア充どもへのサービスはできまい!フハハハハハハハハ!」

ものすごく…虚しさに満ちた笑い声だった。宏人の頬に光るものがあったかどうかは誰も知らない。

思わず虚は目を覆った。直視できなくて。

憐れな兄弟がここにいた。

そして、意外にもこの悲しみ(笑)を断ち切ったのは士道でも精霊でもなかった。

「あれ?殿町兄弟に五河君じゃん。どったの?」

「…ああ、山吹さんか…。いやなに悲しい、そう、悲しい事件がね。あったんだよ。」

「また、兄貴がなんかしたの?…ああ(察し)あれは引きずってでも帰したほうがいいよ。うん。後で死にたくなるから」

「そうだな。気絶させてでも連れ帰るよ。ありがとな」

救いは(宏人には)なかった。

 

 

~~side虚~~

兄貴の延髄に手刀を入れて気絶させて運んだよ。

意外と重かった。精霊にとっては軽いけど

精神的にダメージ食らったから寝るわ

また次回

zzz……




感想くれるかなー|д゚)チラッ


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4話 ヤンデレっていいよね(白目)

自分の中では精霊は隣界だと反転していると思うんですね
なぜかというと精霊に隣界の記憶がないのは反転している状態で隣界に戻るからだと思うんですよね


無駄無駄無駄無駄って言いづらいよね、虚だ。

今日は久しぶりに隣界に来たんだが…

やっぱりあっちの世界の精霊の方が分かり合えるわ…

だって話聞かないもん。あの11人

第10はまだ理性的だけど、腕試ししようとするバトルジャンキーだし。

第9は洗脳してる準精霊を俺にぶつけてくるし

第8は競争していて話なんて聞いてくれないし

第7は自分以外を信じられないからどんだけフレンドリーに接しても攻撃してくるし

第6はずっと寝てるからどんな奴かわかんないし

第5も理性はあるほうだけどすぐに癇癪起こすし

第4は何か気に入られたのか俺を殺して人形にしようとしたり

第3はほとんどこちらにはいないから話すことなんてできないから接点なんてないし

第2は会ったことすらないし

第1は機械みたいに殺そうとしてくるし

殺そうとしてくるやつ多すぎじゃないですかヤダー

 

~~sideout~~

隣界と呼ばれる場所に一人の男が降り立った。

この世界には準精霊か精霊の二つしか存在しない。

そして精霊は本来11人の隣界の王と1人の隣界を創った神がごとし者の12人しかいなかった。

はずだったのだ。

しかし神のいたずらか、転生者という異物が精霊となってしまった。

その精霊はどこも統治せず王たちをつなげる仲介者として時たま隣界に現れては交流会を開き王たちの争いが起きないように双方のわだかまりを解消していた。

「久しぶりだな。第10の。」

「また来たのか虚数の。」

この世界では精霊としての霊属性番号で精霊どうしでは呼んでいる。なお、第8霊属性番号の精霊は2人いるため鎖の、とか槍の、などと呼ばれている。

なぜなら名前はこちらの世界の精霊は持っていないからだ。

「それで?今日は何名来ているのだ?」

「あ~お前で4人だ」

「またか。お前などいないほうがいいんじゃないのか?」

「第9はたぶん俺のせいだけどそれ以外はどうにもな…」

第10はふんと鼻を鳴らしてから獰猛な笑みを浮かべ

「やはり役に立っていないではないか。ならば私と殺し合いをしても誰も何も文句は出るまい。」

「やっぱおまえそれがねらいかよぉ!」

そのやり取りはどこか悪友との会話のように自然体であった。

なんだかんだで8年前からの付き合いなのだ。虚はそれなりには仲良くなれるとは思っていたがそれは間違いである。

(今日を逃したらまた会えなくなるではないか…悪いが少し付き合ってもらうぞ)

意外と受け入れられている、というかデレているものが居たりする。

「別にいいけどな…10分だけだぞ?」

「うむ!」

瞳を輝かせて第10が喜ぶ。

「さあ来い。戦勝紅槍(グングニル)!」

暴虐公(ナヘマー)!」

虚の手に赤い神々しい槍が現れる。

第10の精霊の背後に巨大な玉座が現れ、玉座を上り背もたれから片刃の剣を引き抜く。

「そら行くぞ第10の!『朱槍軍』!」

戦勝紅槍の石突部分を地面に突き刺し叫ぶ。

すると地面から槍が無数に生え、第10の精霊に襲い掛かる。

しかしながらその程度で打ち取れるような甘い相手ではない。

飛び出した槍を足場に虚に迫る。

だが、そんなことは想定内だ。

第10の精霊の暴虐公の射程に入る前に突きを入れる。

剣で防ぐが膂力は虚の方が上。吹き飛ばされる。

「『極光槍』!」

戦勝紅槍が輝き、投げられる。

それは正しく光。光速で投げられた槍は霊装を一部削り虚の手に戻る。

手で戦勝紅槍を握るというほんの少しの隙をついて斬撃が飛んでくる。

よけるがその間に距離を詰められる。

反射的に薙ぐ。

剣の腹で受け流される。

唐竹割が飛んでくる。

柄の部分で防ぐ。

蹴り上げて距離を取ろうとする。

剣を戻されて避けられる。

距離はできたため突きを繰り出す。

体には当たらなかったが霊装を削る。

力が入りすぎていたためそこをつかれ、剣が迫る。

避けきれず腕に裂傷。しかし剣をつかみ引き寄せる。

体勢を乱すことに成功。

こちらも体勢は悪いが構わず回し蹴りを入れる。

つかまれて投げ飛ばされる。

横からレーザーが飛んでくる。

横に反撃の雷撃を…

「って第4!?何やってんの!?」

「チッ。邪魔が入ったか。」

「邪魔者はあなたです第10。私と虚数さんの逢瀬を邪魔しないでください。」

氷でできたドラゴンに乗った乱入者の少女は言う。

サファイアのような瞳を濁らせた少女は第10の精霊に一瞥もくれず虚だけを見ている。

第4の精霊は俗にいうヤンデレであった。

「もういい。興が削がれた。そら行くぞ。今日は第5のところなのだろう?」

魔王を消してすたすたと第10の精霊は第5の精霊の領地に歩いていく。

 

 

~~side虚~~

今回は第4に助けられたなぁ。普段はぶっ飛んだ言動でこっちの胃にダメージを入れるのに…

つかなんであの子は俺に好意を向けるんだろうか…

原作だと四糸乃は反転しないから原作ブレイクしなくていいけど

正確には反転した事実がなくなるだけど

あ、交流会は特に何もなく終わったよ。ちょっと一部の奴が暴走してジャーマンスープレックス食らわせただけだな。

何の問題もない(白目)




2000文字超えたのは初めてですね
虚の友達に胃薬が増えたのは五年前からです


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5話 狂三は天使。異論は認めん

今回は短めです


よぉ、久しぶりだな。虚さんだ。

ヒロアカの二次小説を書きたくなったとかなんとかぬかしやがった作者がいたから電撃を食らわせてたんだが意外と耐久力があって草生えたwww

というか手を抜いても良いよな?意外と過去の話はどうでもいいしとか作者が言っていたがどう思う?

まぁこっちは夏休みなんだとさ。

前回で胃にダメージが入ったから今回は天使を入れたいらしい。

 

~~sideout~~

虚たちは今、夏休みの最中だ。

しかし今日は虚は課題をやらず(終わっている)遊びに行かずにある廃ビルの屋上に来ていた。

理由はある人物に招待されているからだ。

「おい、来たぞ。狂三」

招待したのは「ナイトメア」

時崎狂三だ。

「きひひひひ。よぉこそおいでなさいましたわね。虚さん。暑い中わざわざ来ていただき感謝していますわ」

虚の前の壁に影がにじみ少女が出てきた。

見るだけで魂まで取られそうな、そんなぞっとする美しさを持った少女だ。

「で?何の用だ?何の理由もなしに呼び出したわけじゃないだろう?」

「ええ、ええ。もちろんですわ。一つ、確認したいことがありまして…」

雰囲気が変わり、チリついたものになっていく。

「なんだ?俺に答えられるものなら答えるが、無理なものは無理だぞ」

「大丈夫ですわ。必ず答えられることですので答えなかったら撃つまでです。いくつか質問をしてもよろしくて?」

古式銃を影から取り出して虚に向ける。

そこには隠し事は許さないという意思が感じられた。

「別にいいが…そんなに重要なことなのか?」

「ええ、とても。…虚さん、あなたも気づいているかと思いますが精霊の持つ天使はそれぞれに天使の名前がついています。それはわかりますわよね?」

「あ、ああ。俺のは違うが…その法則はすべての天使に当てはまると思うぞ?それがどうした?」

「天使といえばすぐに思い浮かぶ名前がいくつかありますわ。メタトロン然りガブリエル然り。ですが少なくとも二つ。比較的ポピュラーな名前がないのですわ。」

「へぇ。そうじゃないもんな、お前のは」

「…それは置いておいて。」

少しすねたのは虚の幻覚ではないと思われる。

「残る天使は『サリエル』と『ウリエル』ですわ。あなた、何か知っていなくて?」

「.......................はぁ。勘が良すぎやしないか?そうだよ。俺は天使を4つもっている。戦勝紅槍(グングニル)雷霆猛牛(ミョルニル)そして、無限城塞(ウリエル)法皇星鎧(サリエル)。前の二つは攻撃用の天使。後の二つは防御用の天使だ。」

「……やはり、でしたか。とはいえこれは味方がどれほど強いのかの確認でしたので何も言いませんわ。それでは、ごきげんよう」

「おーう。またな」

 

 

~~side虚~~

いやー怖かった。

なんでわかるんだろうねぇ。

え?俺が分かりやすすぎるだけ?




虚のチート化が進むなぁ(白目)


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6話 やっぱり、原作が一番だよね(おい)

アンケートへの投票ありがとうございました


ちっす。虚だ。

5話からは特筆すべきことはなかったから、原作に突入だって。

オリ展開を考える暇がないとか。

ひどいやつだなぁ、作者は。

 

~~sideout~~

今日は4月10日、月曜日。

原作のスタート、そして虚が本気で原作を壊さないように動き始める日だ。

「さて…飯作るか…」

最近、士道に料理を教えてもらい簡単な料理ならできるようになった。これはただ単にやってみたいというだけであったが、損にはならないだろうとも思ったからでもある。

「そうか…きょうから原作かぁ…あれ?今日に彼氏にしたい男子ランキングが兄貴の口から発表だっけ?大まかな流れは覚えているけど…やっぱ忘れているところも多いなぁ…いやむしろそういうイベントをいまだに覚えている俺が異常か…?」

虚とて一応は男子高校生だ。自分が女子からどんな評価をされているかは気になってしまうのは仕方のないことだろう。

「…これで良し…と。兄貴の分まで作ることになるとは思わなかった…。もう兄貴は500円玉渡して今日のお昼代にしてとか言ってもいいかな?兄貴は後で来るだろうし書置き残して学校行くか…」

そういって学校に行く虚。特に早く行く必要はないが準備したものの確認に時間をかけるため時間があるほうがいい。

 

そして8時15分過ぎに士道が登校してきて折紙に話しかけられたあと。

2人で士道に問い詰める。なお、片方はふりだが。

「よう久しぶりだな、このセクシャルビースト」

「なんだよそれ…」

「淫獣っていう意味だろう。久しぶりだな士道」

前者が宏人、後者が虚だ。

なんか長々と宏人が言っていたが要するに士道だけ折紙にあいさつされてうらやましいということだ。

そして折紙の恋人にしたい女子ランキングが3位ということを宏人が伝える。

「じゃぁ『恋人にしたい男子ランキング』もあるのか?」

「…ああ、あるとも。359位まで出てる」

「へーまた主催者が往生際が悪かったのがよくわかる数字だな…」

「じゃ。まずは士道の順位から」

「はぁ!?いきなりの公開処刑かよぉ!」

「「愉悦」」

これには作者もにっこり

「さて、気になる士道君の結果は~」

「ドゥルルルルルルルルルルルルルルル!」

「チーン!匿名希望さんの投票により53位だ!」

「反応しづれぇぇぇぇぇぇ!」

微妙な順位に士道は嘆いた。

「俺の順位は?」

虚が問う。宏人が固まった。目から血涙を垂れ流している!

「…19位だ…畜生なんでこんなに差がつくんだ…兄弟なのに…」

義理の弟に差をかなりあけられてショックで崩れ落ちる宏人。

そこへ亜衣麻衣美衣の三人がやってくる。

「えっと、どうしたの?こいつ」

「また、弟に負けて涙を流してるんだよ…」

「あ(察し)」

「察するなよぉ…最近虚の万能さが上がって兄の立つ瀬がないんだよぉ」

確かに、勉強は前世の記憶もあり学年トップクラス、運動も精霊の身体能力なので基本何でもできる。さらに料理などの家事もできるようになってきた。

なるほど…万能だ(白目)

「大丈夫だって、兄貴には、こう、何か、いいところが…ある……はずだよ!」

「おい!」

虚にデコピンを食らわせようと宏人が立ち上がった時

 

キーンコーンカーンコーン

 

予鈴が鳴った。

各々の席に生徒たちが着席していく。

 

~~side虚~~

結構高い順位だったけど誰が入れたんだろうか?

兄貴のいいところか…場の雰囲気を軽くする?

考えなければ…



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7話 停電はもうこりごり

停電の影響で投稿できませんでした。


久しぶりだな。虚さんだ。

停電でほとんど何もできなかった作者を責めないでくれ。

たとえ、「書き溜めしておいて投稿予約をすればよかった」とか「そもそも書くだけなら別の何かにやってそれをコピペすればよかった」とか事実でも言わないでくれ…

いや、やっぱり駄目な作者だな!?

 

~~~~sideout~~~~

作者の無能さが露呈した後。

もとい、始業式終了後。帰り支度を整えた生徒たちが帰路へ着こうとする中。

「お~い」

「…お茶か?」

「いやちげぇからな!?そのネタやると思ったけれども!いや、ただ単に暇だろうから飯でも行かないかと…」

虚は宏人とともに士道を昼飯に誘っていた。もちろん、これも原作通りに進めるためだ。

「悪い。今日は先約があるんだ…」

「なぬぅ…もしや女かっ?だとしたらサソリ固めの刑だ!」

「いきなりの理不尽!?つかできるのか?」

「まぁ、うん。体験するか?」

「やめとく」

結構冷静に返す士道であった。

「というか女だけど、妹だぞ?」

「「あー」」

同時に納得するあたり、きちんと兄弟なのだろう。

「琴里ちゃんか…なら別にいいか。...いいんだよな?お前って意外とギャルゲの主人公みたいな境遇だしなぁ…。琴里ちゃんの秘めたる想いとかやめろよ?」

「なんだよその発想…ありえないから安心しろ。今日なんてパンもろしてたんだぞ?恋愛感情なんてあるわけないだろ」

これがフラグだとは士道たち(虚を除く)は予想だにしていなかった。

「それにしてもお前はうらやましいよな…美少女の義妹がいて…。俺なんてこの兄貴だぜ?」

「このとは何だ、このとは!俺だって美少女な義妹が欲しいさ…‼でも、こんな万能な義弟だぜ?…そうだ士道」

士道の肩に宏人が肩を乗せる。払いのけられる。少し落ち込む。

「琴里ちゃんって彼氏いないんだろ?」

「そうだと思うが…(彼女はいるかもしれないけど…昨日、女の子の口説き方とか載ってる本を掃除の最中に部屋で見つけたし…)それがどうした?」

「いやなに…もう中2なら3歳年上の彼氏なんかどうかなと…」

虚が割と力を入れてひっぱたく。

「やめてくれよ。兄貴がロリコンとか笑えないんだ。少なくともあと5年は待てよ?」

「~~~~~っ!おま、お前なぁ!結構本気でたたいただろ!」

「これには俺もにっこりだ。ナイス、虚」

士道は公開処刑されたことを根に持っていたようだ。虚も共犯だが今回のことで許された。

そんな馬鹿な…いや男子高校生らしい会話をしていると、虚の感覚が霊力をとらえた。

 

ウウウウウゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ----------------ーーー!

 

空間震警報が鳴り響く。

「マジかよ…最近多いな?」

「のんきに言ってる場合か!?シェルター行くぞ」

みんなの流れに乗ってシェルターへ向かう。

「あ、おい!」

「どうした?なんかあったか?携帯教室に忘れたとかか?ドジだなぁ士道は」

「いや違う。鳶一がな。昇降口の方に行ってたから」

「ほほう。もうすでに苗字とはいえ呼び捨てか」

「いや、そこに注目しなくてもいいだろ…」

そんな話をしているとシェルターは目前と迫った。しかし士道は血相を変えて走り出した。

「あ、おい!どうした士道!ガチで忘れ物か!?」

「そんなとこだ!適当に先生にはごまかしておいてくれ!」

「すまん。兄貴。俺も忘れ物しちまったから戻るわ」

「え、あ、おまっ」

宏人を残して2人は戻っていく。

 

 

~~~~side虚~~~~

この後は士道とプリンセスの邂逅か…

俺のせいで歴史が変わるのは嫌だからなぁ…

見守らなきゃいけない…

う~ん。胃が痛い




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8話 虚さんは原作18巻までしか読んでない

久しぶりですね。
基本、虚さんは傍観者ですから個人的な繋がりはあってもフラクシナスにはかかわりません。


ハァイ、ジョージィ。虚だ。

作者がSAOの二次小説も書き始めたんだがプログレ読んでないから結局74層の話からになりそうなんだと。

書くのはいいけどきちんと更新しろよって俺は思うね。

書き始めた理由がフェイタルバレットをようやくできるようになったからってはしゃいでるからなんだよなぁ。まだ一周目した後だから武器が弱くて二周目が全然進まないから武器を買って死ぬまで打ち尽くしてるらしいよ?

 

~~~~~~~~~~

空を飛んで少年を追いかける道化が1人。

虚である。心配でついてきたというのもあるが不安要素が現れないか見張るというのが本来の理由だ。

自身という原作の崩壊を招きかねない存在がいるのだ。士道が空間震によって死ぬかもしれないしプリンセスに殺されるかもしれない。もしかしたらすでにDEMインダストリーに調べられていて殺される可能性や拉致の可能性だってある。そのすべてに対処できるのだから自身という毒によって、現れるかもしれない不確定要素という毒を殺すのだ。

「まだ出てこない。いや、出てこないほうがいいんだけど、不確定要素なんて。仮面しておいたほうがいいかな…顔バレ、ダメ絶対の精神だよネ」

最初の決意はそのままだった、この主人公。この少年に原作ヒロインとの恋愛なんてことをする度胸はない。変なところで作者に似てしまった憐れな主人公である。反転精霊はヒロインではないからセーフの方向で。

「なんか失礼なことを言われた気がするけどいいや。…あのファミレスかな?だとするとあと数メートルで空間震の範囲内だな。原作の士道って幸運過ぎない?」

虚は原作を思い出して主人公補正の偉大さを思い知る。

「この分だと空間震には巻き込まれないみたいだな。あまり原作にかかわるのはよくないし良いことだ。そう考えると友人になってるのも駄目じゃね?いや、兄貴の弟になった時点でそれも無理か」

意外と詰みな気がしてきたようだ。天然なのかもしれない。

 

瞬間 音が消えた

 

「おっ、来た来た、空間震。黒いのは光も巻き込まれてるからだよな…。こんなのが世界中で起きてるのはやばいけど最近この辺りに集中しだしてきてるしこえぇな。誘導できたら戦争に使う国も出てくるだろうし」

士道が安全なのを確認しつつそういう想像をする。誘導兵器とかはDEMインダストリーが精霊を集めていないことからないと思われるが。

「ま、あの社長が考えてることなんて俺じゃわからんし、あいつのことを知る必要はないだろ」

原作を読んでいたころではどんな人物か考察をしたりしていたがそこまで嫌ってはいなかったが数々の嫌がらせ、もとい襲撃によってかなり好感度はダウンした。

「プリンセスの出現シーンって魔法少女の奴みたいなのを想像してたけど上から落ちるタイプだったか。親方、空から女の子がってか?」

ふざけている間に士道とプリンセスのFate/stay nightが始まった。土倉じゃないのが惜しいところだ。

そこへASTが到着して戦闘に似せた児戯が始まった。戦闘能力で言えば精霊が圧倒的過ぎるからだ。

「士道の吹き飛ばされ方がすごいんだが…あれ頭打ってないよな?医療用の顕現装置(リアライザ)があるとはいえここでも主人公補正?いや小説で吹き飛ばされた奴が頭打って死ぬとかおかしいからか?どちらにせよ少しはご都合主義ということで考えなきゃ頭が追い付かないよ…な?」

 

~~~~~~~~~~

このあと士道が転送されるのを見て帰ったけど空中戦艦とかいうロマンは見たかったなぁって少し後悔してる。フラクシナスのメンバーになりたいけど検査されそうで怖いな。

…やめとこ

 




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9話 中間試験終わっても作者は投稿遅い

サブタイ考えるのめんどいです

中間試験?

塵にしたい

久しぶりすぎてどう書くのか忘れてるのでクオリティ及び文章量はお察し


 久しぶりだなぁ、虚さんだ。

 作者の単位がやばいんだと。まあ、年度内再評価とかしてもらえるようにレポートの提出と実技試験だってさ。

 ぎりぎりだったやつもあるけどそれよりも実技系が落としそうだってよ?

 これだから課題とかレポートとかしろって言ってたのに…

 なんでも「俺にとってこの世界は現実味が薄いんだ。現実の定義が揺らいでるんだろうな。だからこの体の感触が、感じたことが本物かわからない。ま、小説は時間作ってたまに書くさ…」とか抜かしていやがる。きっと異世界ものだとかVRものだとかに触れまくってるせいだろ。そもそもあいつは妄想の住人だ。何かをしているようで妄想にふけっている。様々な世界にifの存在を持ち込みその行動と原作との乖離を楽しむ。

 

~~~~~~~~~~

 作者に正当な判断を下した後、虚は臨界から空間震を引き起こさずに帰っていた。

 これに関しては個人差が出るが、霊力の扱いがうまければ普通にできる技。だから8年以上精霊をしている虚からすれば、この程度造作のないことなのだ。メイビー…

 というかひどすぎませんかねぇ?主人公がこんな能力を持っていたら…とか、俺もこんな能力欲しいなぁ…とか、こんなメカとかいいな!…とか男なら誰だって「うるさい」はい…。

 

 昨日、空間震があったとはいえ学校の施設などに被害はなく結局虚ら来禅高校の生徒たちはいつも通り登校していた。

 その日の休み時間

 

「どうした?すごい眠そうだったが」

「あ~、虚か…いや、昨日いろいろあってな…」

「まさか、女とセッ「おっと、兄貴?それ以上はいけない」…ハイ」

 

 いつも通り、殿町兄弟の漫才のようなやり取りが目の前で起きて、なんだかホッとする士道。

 まあ、現実とは思えないような体験をしたのだ。目の前の日常に安堵もするだろう。

 

「俺にそんな相手がいると思うか?」

「いや、思わん」

「即答だな、おい!?さすがに傷づくぞ…」

「いやでも、意外にいるんじゃね?ほら前に『恋人にしたい男子ランキング』だっけ?あれで一人だけ入れてたらしいじゃん?」

「何……だとっ…!」

 

 自分が主催者だったのに忘れていたせいで虚にジト目を向けられる宏人であった。

 

~~~~~~~~~~

 

「来て」

「へ?」

 

 突然、帰りのホームルームが終わった瞬間士道が折紙に連れてかれた。

 宏人がぽかんとしている。女子はキャーキャーと騒ぎ始めた。

 

(ああ、あの二人しばらく女子どもの話のネタにされるだろうな…)

 

 憐れむようなそんな表情で二人の背中を見送る虚。もちろん誰も気づかない。

 

「ねえねえ、今の見た?」「見た見た。まさか、あの折紙さんがね」「あの人は恋愛とかには全く興味ないと思ってたよ…」「いつもストイックだもんね~」「大穴すぎてノーマークだったわ…五河くんは家事スキルは高いけど、こう…パッとしないというか」

 

 士道、言われてるぞ。そんなことを思いながら兄の魂をどう戻そうか考える。

 

「お~い?兄貴」

「」

「ショックなのはわかるから早く帰ろうぜ?」

「」

「…………だめだこりゃ」

 

 意外と早くあきらめた虚であった。

 言葉でダメなら暴力か?暴力なのか?とか思いながら兄をゆすっていると不意に

 

「なあ」

「お、戻ってきたか?」

「士道の野郎…もしかして春休みの間に彼女にしたのか…折紙さんを」

「それはわからんぞ。なんか重要な話ってだけかもしれないし」

「俺、あいつにクラスメイトの女子と仲良くなる方法聞いてくる」

「お~い?戻ってない?話、聞いてないよね」

「もしくは妹さんを紹介してもらう」

「なんか口調変わってないか?そんなにショックか?大丈夫だって、兄貴にもいい彼女ができるって。だからいったん落ち着こうな?」

「止めないでくれ!」

「だから逸るなって!?全力で止めるぞ!?」

「くそう!HA☆NA☆SE」

「遊戯王ネタやめろって!ちょ、誰か手伝って!?」

 

 宏人を抑えるのに手いっぱいな虚の叫び声が教室の喧騒にかき消される。

 

 宏人を正気に戻すのに30分はかかった、とだけ言っておこう

 

~~~~~~~~~~~~

 

 つ、つかれた…

 こんなに疲れたのってエレン相手にした時以来だぞ…




眠いのでここまでにします

というかこの回なくてもよかったけど書きたかったってだけなんですね。はい


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