ラップで成り上がる実力至上主義の教室 (隣の向かいの斜めに住んでる人)
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When I grow up

よう実の素晴らしさとラップに素晴らしさを同時に伝えたい


When I grow up, you know what I wanna be?

 

人は必ず自分の理想を幼少期に見つける。バスケ少年たちはマイケルジョーダンやコービーブライアント、サッカー少年はクリスティアーノロナウドやリオネルメッシ。

 

人は様々なジャンルで活躍するスターを見て憧れを抱く。

 

俺もそのうちの一人だ。しかし、俺が他と違うのは憧れた相手のジャンルが他の子供と違ったのだ。

 

NF、本名はネイサン・ジョン・フォイエルシュタイン。アメリカのラッパーだ。

 

俺はこの人の歌を初めて聞いた時に衝撃と共に憧れを抱いてしまった。

 

それから俺はラップの為に英語を学ぶ為に習ってた習い事を一つ辞めて英会話に通いだした。

 

それから英語の発音をそれほど気にしない日本でコツコツと勉強し、カリフォルニアの大学への留学を勝ち得た。

 

「今までありがとう。これからアメリカに行ってラップを勉強してくるよ。すぐに有名になってget million and cash flow(経済を回す)させるからまってて。」

 

そう言って18年間過ごした家を俺は離れ空港へのタクシーを拾いに行った。そしてその瞬間に何処かの夏を繰り返すボカロかと思ってしまうほどの鉄柱が俺を貫いた。

 

__________

 

 

 

「お目覚めですか」

 

頭上から声が聞こえた。とても耳に透き通る綺麗な声だ。

 

その瞬間にふと俺は自分が今置かれている状況に対して疑問抱いた。なぜ俺はまだ生きている?自分の事は自分が何よりも知ってるから。自分はあの瞬間に夢を叶えられずに死んだんだ。

 

「なんで俺はここで生きている。ここはどこだ。俺の夢はどうなる。」

 

ラッパーになるなんてラップがそこまで流行してない日本では夢物語で馬鹿にされる。それでもその夢は俺の生き甲斐だった。

 

「安心してください。貴方は死にました。しかし貴方の死因は我々のミスなので違う世界で生き返る権利を与えましょう。俗に言う異世界転生ってやつですね。選ぶか選ばないかは貴方の自由です。」

 

突然に色々言われて意味がわからないが、一つだけ理解できるのが夢を叶えるチャンスを与えられていると言う事だ。

 

「俺は、叶えてない夢がある。叶えるまで死んでも死に切れない。その権利、しっかり使わせてもらうよ。」

 

「そうですかそれは何よりです。ではオマケ三つお願いを聞いてあげましょう。イケメンになりたいでもいいし、身体能力を最強にするなどなんでも構いませんよ。」

 

「それなら滑舌や舌の動きが良くなることと、英語に関する才能と、音楽の才能をくれ。」

 

この三つさえあれば日本でもアメリカでラッパーとして成功できる。

 

「では最後に忠告とアドバイスです。貴方が今から転生する世界は貴方の世界とは特に変わりませんが、音楽や芸術などの文化の方に違いはあります。そしてアドバイスとして高度育成高等学校という高校に通うと貴方の夢への道はグッと近づきます。それでは良い転生を。チャオ。」

 

そうして俺はまた意識を失った。

 

 

________

 

目がさめると慣れ親しんだ自分の部屋だった。

 

ひとまず部屋を見ると今は4年前の5月で俺は中学2年生らしい。と言う事はNFのHow Could You Leave Usがリリースされた直後じゃないか。

 

興奮してパソコンを立ち上げYouTubeを開いてNFと検索する。すると曲が一つも出てこない。おかしいと思いwikipedia先生を使い調べても出てこない。Lil Peep LogicなどのNF以外で好きなラッパーを調べてみたけど見つからない。

 

神が言っていた変化はこれか...

 

俺がなろう。

 

俺が新しいNFになろう。幸いにも俺の名前は中西冬樹。イニシャルですって言えば通じるだろう。

 

早速トラックメーカーで覚えている限りの曲を作り歌詞を歌って行こう。

 

_________________

 

驚いた。まさか自分がここまで発音良く歌えるとは思ってもいなかった。

 

明日までには全部終わるだろう。これからが楽しみだ

 

 

 

中西冬樹

 

身長180cm

体重78kg

趣味 音楽 釣り

 

顔はベリーショートヘアの瑛太

体型は細マッチョ



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I wanna rap

NFとLil PeepとLogicをお勧めします


I wanna rap

 

転生してから2日であるNFの全部の曲を作りあげた。

 

これが前の世界だったら著作権の問題があるけどこの世界にはNFはいないからそれは気にしないようにしよう。

 

早速NFを有名にした2017年にリリースされビルボード1位を取ったアルバム、Perceptionを持って日本一のレコード会社に持っていった。

 

ビルの中には俺みたいな夢を見ている人が沢山いる。みんな自分の歌で一稼ぎするのを夢見ているんだろう。

 

数あるレコード会社の中からこの会社を選んだ理由は海外のレコード会社との提携だ。この会社が海外受けもすると判断した曲は提携会社から海外へと発信される。

 

俺の(本当はNFの)歌は英語だからこの方がありがたい。

 

すると髭を生やしたダンディーな叔父さんがやってきた。

 

「君かい?あのラップを作ったのは?」

 

「はい。どうですか?正直いい線いってると思いますけど。」

 

「いい線どころか、素晴らしいよ。若いけど今何歳?今すぐにでも契約したから18歳以下だったら親御さんを早くこの場所に呼んでくれ。」

 

「と言う事は?」

 

「うちと契約してくれ。俺は小島だ。これからよろしく。」

 

「はい!今から両親を呼ぶので少し待っててください。」

 

___________

 

そのあとトントン拍子で事は進み俺のファーストシングルはオリコン週間と月間一位を獲得した。それに伴い海外デビューもしビルボードにも載って全米で人気が出た。

 

それに伴いライブなどの回数が増えていき学校はギリギリ卒業できるぐらいの出席日数になった。

 

海外ライブツアーは非常に疲れたがとても新鮮で楽しめた。

 

勉強はもともとコツコツとやっていて全国統一模試で20程度は勉強なしでも取れるくらいの学力はある。

 

そしてあっという間に一年が過ぎ、受験シーズンになった。

 

___________

 

神さまが言ってた高度育成高等学校を夢のために受けることにした。

受験も自己採点した結果どの教科も80点台で面接での反応も悪くなかったので多分受かるだろう。

 

人気が出た為お金が溢れ過ぎて税金などがややこしくなったので高校の特性上それらのややこしい事は両親と小島さんを含む事務所の人に任せることになった。

 

_______________

 

2月になり、しっかりと合格通知が届いた。

 

そしてそれから後3年はやらないライブを行った。あと3年無いと言うのがプレミアを付けてチケットの値段や転売の値段が普段に倍になった。

 

そして最後に

 

「みんなー。ありがとう。最後に一曲歌います。皆んなは何がいい?」

 

「「「「「「When I grow up!!!!!」」」」」」

 

「Okay, yeah let’s go!!!」

 

「When I grow up.......」

 

「みんなありがとう。また3年後にまた来いよ!!」

 

そうして俺の実力至上主義の教室での生活は幕を開けた。

 

 

氏名 中西冬樹

 

クラス D

 

部活 軽音楽部

 

誕生日 6月9日

 

≪評価≫

 

学力A-

 

知性B+

 

判断力 A+

 

身体能力 B

 

協調性 D-

 

≪面接官からのコメント≫

 

成績や話し方から溢れ出す知性でAクラス候補であったが、自分に夢に夢中でありそのジャンルの人としか積極的に関わろうとしない。言葉の節々からは才能の無い努力をしない物に対する軽蔑が滲み出ていた。更にギリギリの出席日数だったのでDクラスに配属とする。

 

担任メモ

 

様々な人と関わり合いコミュニケーションを磨いてくれることを期待している。



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Act 1

Lil PeepのLife is Beautiful はとても考えさせられるいい曲。


Act 1

 

今日は学校初日で入学式だ。

 

仕事で必要なパソコンとマイクはとキーボードは既に学校に送ってる。

 

帽子と眼鏡で顔を隠しながら3年間乗ることのないバスに乗ってる。

 

前の方でケバいOLがナルシストと口論していてうるさい。

 

マジでうるさい。

 

だるいから自分の曲を聞こう。スポンサーがくれた3万円のヘッドホンはノイズキャンセリングしてくれて一気に雑音が消えた。

 

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気がついたらバスは学校に着いており他の生徒は全員降りていた。

 

俺も急いで降りて学校に入った。

 

校舎までの道を歩いていると色々と面白い奴がいた。スキンヘッド、病弱美少女、文学美少女、赤髪不良、バスで見たナルシスト、そして俺の後ろに座ってた凸凹カップル。

 

カップルの女の方はきつめの美女で男はぱっと見冴えない感じの優男。

 

この学校何気に美女率多くね?

 

そして入学式を済ませた。

 

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クラス分けを確認すると俺はDクラスの教室に早速行った。人はある程度居た。そして早速グループが出来ていた。

 

すると一人のいかにもイケメンという感じのやつが立ち上がって自己紹介をしだした。

 

中には自己紹介をしない奴もいた。赤髪不良くんも傲慢ナルシストや俺とか。

 

正直に言うと自己紹介している奴らの軽いノリが合わない。

 

そして一通り自己紹介が終わると巨乳美人な先生が入ってきた。美人だけどきつそうだ。

 

「お前たち席につけ。Dクラスの担任になった茶柱佐枝だ。この学校にクラス替えは無い。卒業までの3年間私はお前たちの担当となる。」

 

そしてそこから学校の制度を説明しだした。

 

それらを端的にまとめると、3年間外部とは接触できず、学園内で学園内の通貨を使って生活できる。そして10万円相当の10万円ポイントを学園の端末に送信された。ポイントは毎月振り込まれる。

 

それで今日の学校は終わった。

 

「遊びに行こうぜー。」

 

「いいぞ。」

 

「行こうぜ。」

 

早速多くの軽いノリの奴らが終わった瞬間遊びに行った。俺は10万円を一瞬で稼げる様になったからそれほど気にしてなかったけど普通の学生に月10万円なんて驚きの金額だ。

 

しかし美味しい話には必ず裏がある。

 

仮に一クラスに40人の生徒がいて、人学年に4クラス、12ヶ月それを3学年に払ったら、10×40×4×12×3で1年間に5億7600万円払うと言う事だ。

 

それだけの金が今この国には無い。

 

この事を考えると貯金した方がいい。

 

あとは他の生徒を使ってお金を集める方が楽だな。

 

Sシステムは危ないが使い様によっては俺に有利な様になるかもしれない。今すぐ茶柱先生を追いかけよう。

 

「先生。はぁはぁはぁ。」

 

「なんだ中西?」

 

「先生が先ほどSシステムを説明した時にいくつか疑問が浮かびまして。」

 

「答えられる範囲でいいなら答えるぞ。まず職員室に付いて来い。」

 

「失礼します。」

 

「そこの席を使え。それで何を聞きたい?」

 

「毎月のポイント以外にポイントを得る方法はありますか?」

 

「部活や勉強面などでいい成績を残すといくらかポイントが得られる。」

 

「ありがとうございます。それでは二つ目に先生は僕のことを知ってますよね?」

 

「NFだろ。そしてそれがどうした?」

 

「学校のライブハウスを幾らで1時間借りれますか?」

 

「それは今までに無い質問だから上に聞いてみる?ちなみに聞くがそれを借りてどうするつもりだ?」

 

「先生の話を聞くのと自分で推測した結果毎月10万円貰えるなんて都合のいいことはないことが理解できました。そこで全新入生の懐が温かいうちにライブを行いお金を稼ごうと思いまして。」

そう答えると鉄面先生が一瞬だがニヤリと笑った。

 

「お前は案外洞察力が高いらしい。毎月のポイントは5月になるまで規制で答えられないからなんとも言えない。これで質問は終わりか?ライブハウスの件だは後ほどメールで連絡する。さっさと出て行け。」

 

「失礼しました。」

 

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茶柱佐枝サイド

 

外れクジを引いたと思ったが綾小路と堀北以外にも中西も使える。下克上も可能ではあるな。

 

 

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NFサイド

 

あれからスーパーに行って生活必要品を最低限集めた。今日は寮に帰って飯を食って寝よう。

 

寝る準備をしていると茶柱鉄仮面先生からメールが来た。

 

メールにはライブハウスの使用を2万ポイントで許可すると書いてあった。

 

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Day 2

 

朝起きて食堂にいき簡単に飯を済ませて教室に向かった。

 

案の定ポイントを浪費したアホが沢山いた。

 

これなら上手く釣れるな。

 

「ちょっと聞いてくれ、昨日緊張して自己紹介し忘れた。俺の名前は中西冬樹。又の名をNF。ラッパーだ。」

 

「「「「えぇぇぇぇーーーーーーー?????」」」」

 

「本当だテレビで見たことがある顔だ。」

 

「本物もかっこいい。」

 

「ありがとう。この金曜日に学園のライブハウスを使ってライブをやります。夕方の7時から8時だから部活やってるやつも参加できると思う。参加費は一人3000ポイント。これ俺のアドレスだから名前を書いてポイントと一緒に送金よろしく。今から校内放送で流すからまた後で。」

 

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全校サイド

 

ピンポンパンポン

 

「あーテステス。聞こえてる?俺は中西冬樹、又の名をNF。ラッパーだ。この金曜日の7時から8時までライブを学園内のライブハウスでやります。参加費は一人3000ポイントで俺のアドレスに名前をつけて水曜日の夜11時までに送ってください。アドレスは各自担任の先生に聞いてください。ありがとう。」

 

「「「「えーーーーー!!!!!」」」」

 

「NFがうちの学校に入学してたんだ!」

 

「NFにライブに3000ポイントは安い。」

 

「先生NFのアドレス教えてください。」

 

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NFサイド

 

ピロン

 

ピロン

 

ピロンピロン

 

今さっきから続々と3000ポイント送金されてきた。もうすでに200人ぐらいから送信されてきたから60万ポイント貯まった。

 

これはいい場合の6ヶ月分だ。

 

俺の生活は安泰だ。

 

 

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ライブ当日

 

「今日は民来てくれてありがとう。」

 

「「「「うぉおおおお」」」」

 

「乗ってるかぁーーー!!」

 

「うぉおおおおおー」

 

「一曲目Lie」

 

「I heard you told your friends that I’m just not your type.......」

 

「二曲目Remember This」

 

「Yeah, they say when we grow up You’ll understand when you’re older.....」

 

「ラスト、When I grow up」

 

「Yeah, when I grow up, what I wanna be? Take a seat, let me tell you my ridiculous story dreams....... 」

 

「今日は俺のライブに来てくれてありがとう。次のライブは7月だ。またな。」

 

そうして俺の初の学校ライブは78万ポイントと共に終わった。



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