ヒートスクールD×D~目覚める龍の騎士~ (クレナイハルハ)
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第1話『ヒーローに憧れた少年』

どうもクレナイハルハです
新しく書くことになりました


僕はヒーローに憧れていた

 

熱血で、仲間を助けて、強い

 

そんなヒーローの姿に僕は憧れた

 

でも僕は憧れただけで行動することが出来なかった

 

僕は臆病だ

 

僕は――――――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――優斗side――

僕は地面に附していた

「アハハは、見ろよこいつ」

「ざまぁ!」

体の所々が痛い、目には涙が浮かんでいる

周りからはゲラゲラと笑う様な声がある

でも反撃できない

怖いのだ、僕は彼らの様な熱血ではないから

それに苛めは反撃すればするほど大きく帰ってくる

それが怖くて、何も言えない

毎日のように暴力を振るわれる、もう嫌だ

……死んでしまいたい

でも死ぬ勇気が僕にはない

だから僕はひなすら耐える日々、心も体もボロボロだ

あぁ、もし僕が彼らのように熱血なら反撃できたのかな

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「痛いなぁ」

そんな当たり前のことを呟き、学校の廊下を歩く

僕の名前は影龍優斗(かげりゅうゆうと)、親はとっくの前に死んで居ない

趣味は特撮やアニメを見ることだ

「あっ優くん」

そう言って話しかけてくるのは幼馴染みの霧矢彼方(きりや かなた)ちゃんだ

クラスでは一番人気がある

僕が苛められている原因のひとつは彼女と僕が中の良いことだ

クラスの嫉妬から僕は苛められていた

「彼方ちゃんも帰り?」

「うん!今帰るとこ、ねえ一緒に帰ろ」

「うん、いいよ」

彼女は僕が苛められていることを知らない

彼女の友達は知っているが頼んで黙ってもらっている

もし彼女がこのことを知ったら、傷ついてしまう

だから僕は彼女に笑顔を向ける

彼女を守るために

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――彼方side――

優くんは何かを隠している

彼は私の幼馴染みで初恋の相手だった

彼は優しさに惹かれた

彼は良く、昼休みや放課後にどこかに出掛けて帰ってきてはあの笑顔を浮かべる

まるで触れれば壊れてしまうような笑顔

友達に聞いてもいつもはぐらかされてしまう

いつかは話してくれるのかな

その思いを胸に私は彼と下校を始めた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――ハルハ、三人side――

次の日、僕はまた屋上に呼び出されていた

僕は殴られて地面に付していると腕に鋭い痛みが走った

見ると腕から血が出ていた

奴等が手にしていたのは()()()だった

「あ、あぁ」

血が付着したナイフと僕を見て笑っている

ドクドクと血が溢れ出てくる

「何を……してるの」

その場にはあり得ない声がする

そこには彼方の姿が会った

「あん、なんだよ」

「なんでそんなことしてるの!優くんはなにもしてないでしょ!」

「うるせえな、だいたいお前がこんなのと一緒にいるのが悪いんだぜ」

そう言ってゲラゲラと笑う

「なん……で?」

「お前にはな、こんな奴じゃなく、俺がふさわしいんだよ」

その言葉に彼方はひどく引いていた

そう言って出したのはさっきより大きめのナイフ

サバイバルなど使うものだ

僕はそれが酷く恐ろしく見えた

そいつが彼方に近づいて、手を伸ばす

何をしようとしているのかをすぐに理解した

せめて彼女は―彼女だけは!

その思いで立ち上がりその男にタックルをする

「がっ!こいつ!」

「優くん!」

「逃げ……てッ!」

すると彼方は「先生を呼んでくる」と言って走り去った

だが、そいつはすぐにナイフを構えこちらに振り下ろしてくるのをどうにか避けるが他の奴に腹を殴られて止まってしまう

ナイフを持った奴はさっきのタックルで頭に来ているのか、ナイフをこちらに向けて走ってくる

次の瞬間、胸に鋭い痛みと胸に何かが入る

あるのはただ痛い、それだけ

苛めてた奴等は焦りだし「おい!マジでやったのかよ」とか言いながら屋上から逃げていく

それを見届けると僕は足に力が入らなくなり、仰向けに倒れる

周りには血の水溜まりが出来た

胸にはサバイバルナイフが刺さっている

あぁ……僕は死ぬのか

その時階段の方から足音が三つ

「優くん!あ………あぁ……」

「優斗君!しっかりして!」

そこには彼方と彼方の友達の響そして担任の女の先生がいた

先生は僕にはかけより体を揺らす

「優斗!先生早く救急車を!」

「はい!病院ですか!すぐに救急車を―」

「ゲホッ!ゴホッ!…かな……た」

「優くん…ごめんね……私がいたから」

「無事で……よか……た……」

良かった、彼女は無事だ

「ひび…き、最後…に、勇気……出せたかな?臆病、だけ…ど守れた…かな」

「あぁ!守れたよ!だから死ぬな!」

響ちゃんが目には涙を溜めて言ってくる

「優…くん……優くん」

そう言って泣いている彼方が視界にうつる

僕は手を伸ばして守りたかった彼女に触れた

「優………くん?」

「かな……た、無事で……良かった……」

彼女は僕の手を握り、ずっと泣いている

体からどんどん力が抜けていく、体から血がドバドバと出ているのが分かる

もう、死ぬんだな

せめてあの人のように熱血で強いヒーローに

…なりたかったな

「か…なた……」

「なに……優くん」

「好き……だよ………」

そう言って微笑むが、眠くて目を瞑る

「!?」

それを行った瞬間に彼女の手から僕の手が滑り落ちた

「優くん……優くん!ねぇ!返事してよ!まだ私返事してないよ!お願い置いていかないで!」

「優斗?おい!優斗!起きろよ!」

「優斗君!目を覚ましてください!」

「優くん…優くーーーーーん」

こうして僕、影龍優斗は死んだ

 

 

 

 

 




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原作前
第2話『転生、そして黒猫』


――優斗side――

目の前には白い空間が広がっていた

「ここ……は?」

ずっと続いているただただ白い空間、周りを見るが何もない

「ここが天国……なのかなぁ」

「ちがうぞ」

「うわ!誰ですか!?」

後ろを向くとおじいさんが立っていた

「わしはメルガイウス、お主らの言うところの神じゃの」

「あなたが神様?」

「ふぉっふぉっその通り、一応教えておくが、時空と旅の神じゃ」

「なるほど、それで神様、僕は天国行きですか?それても地獄行きですか?」

「いんや、どちらでもないぞ、お主は転生じゃ」

「え、転生?転生ってアニメとかで良くある奴ですか?」

「その通り、ラノベとかで有名な転生じゃ、ちなみにそなたはかなりの善行をつんでおったから転生特典は三つじゃ」

「それなら健康な体を下さい、あと僕の出自を保証してくれませんか?」

「そんなのお安いことじゃが、健康な体にするには少し体を弄るぞ?」

「大丈夫です、お願いします」

すると神様は僕の体に手をかざして何かを呟く

「これで、転生したさいに健康な体になっておる、あと出自だが、わしがどうにかしておこう、住む家もどうにかするし、月に百万振り込むようにしておく」

「そこまでしてもらって大丈夫なんですか?」

「そなたは辛い思いをしたのじゃ、これくらい当然じゃろうて」

「……ありがとうございます」

僕はその人が本当にいい神様だと感じだ

「最後はどうする?」

「保留でお願いします」

「そうかそうか、決まったら頭で呼び掛けるといい」

「はい」

すると近くに黄金の扉が現れて開いた

「それでは元気での、今度こそ幸せに生きるんじゃ」

「はい!」

僕はそのまま扉を通った

転生したら、ヒーロー見たいな

熱い人間になりたいな

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

目が覚めると森の中だった

空が紫色をしていた

「ここが僕の新しく暮らす世界……でもなんでそれがあんな色なんだ?」

そう思い、周りを見回すと近くに湖があった

取り敢えず喉が乾き、湖により水面を見たとき

僕は驚いた、分かりやすくいうなら英雄伝説閃の軌跡Ⅱのキャラクターであるフィー・クラウゼルの髪を腰まで伸ばした姿が会った

「えぇ」

まぁ、これで健康な体になったんだし、大丈夫だろう、そう思っていると近くで物音がした

僕はビクッ!としてそちらを見ると、所々に傷がある黒猫が倒れていた

僕は驚いて書けよって猫を抱き起こす

「シャーーー!」

黒猫はすぐに僕から少し離れてこちらに警戒し始めた

「大丈夫、なにもしないから安心し」

そう言いながら手を伸ばす

「にゃ!」

次の瞬間、猫に手を爪で引っかかれた

そこは、あいつがナイフで切った所だった

「イタッ……………!!」

体温が段々と下がっていくのが分かる

頭の中であのときのことがフラッシュバックする

ナイフ……血………手の傷

思い出すのに十分なほどだった

「うぅ!」

喉元まで来てるのを我慢し、湖に走る

「にゃ!?」

そして湖に吐いた

「うぇ!ゴホッガハッうぇ!」

頭に写るのは血の付着したナイフ、それがフラッシュバックし、また嘔吐を繰り返す

嫌だ……思い出すな!

だが脳はその場を更にフラッシュバックし続ける

――――怖い――――――

 

怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い

 

怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い

 

怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い

 

怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――黒歌side――

 

私は、逃げていた

私の使えていた主が白音に手を出そうとした

それが許せなくて私は主を殺したことではぐれ悪魔となった

それからは地獄のような日々だった

毎日のように逃げ回る日々、次第に人を信用しなくなった

そんなある日、私はボロボロのまま水を飲もうと

湖に向かった、目の前にはまで来たとき、私はフラッとして倒れてしまった

すると湖の近くにいた白髪の女の子?が私を抱き起こす

なぜここに人間が?

まさかこいつも私を狙っているのか!

ずくに私はその人から離れ威嚇した

「シャーーー!」

それでも彼女は私の方に手を伸ばす

「大丈夫、なにもしないから安心し」

「にゃ!」

思わず私は彼女の腕に爪をたてた、すると彼女は一瞬痛みに顔をしかめた、そして彼女は固まった

私は不思議に思い彼女の顔を覗き込む

見たのは先程まで真っ白だった肌は青くなり、目はこちらを見ておらず、体からは汗が吹き出ており何かを我慢していた

「うぅ!」

そう言った瞬間、彼女は湖に行き吐き始めた

「にゃ!?」

思わず口に出して驚いた

たかが猫一匹(猫又)に引っかかれた程度で普通ここまでなるだろうか

気になり私は彼女に近付いてそして仙術を使って今、彼女が思い浮かべているのを見た

私が見たのは、ある男に腕を斬られた彼女の記憶だった

そこにある感情はただ一つ、恐怖だった

それを見て浮かんだ言葉は先端恐怖症、刃物などを見るとこうなるのだろう

それなのに彼女は、こんな精神的にきついなか、私に手を差しのべた

そんな彼になら付いていきたいと思った

でも私ははぐれ、そう思った

でも彼女の力になりたい

そう思って私は彼女に寄り添っていった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――優斗side――

 

その時、先程の黒猫が寄り添ってくる

まるで心配してくれているかのように見える、僕は湖で口ゆすいだあと少し、猫を撫でていた

猫はもう警戒してないようで僕に寄り添ってくれる

「なぁ、お前さ家がないなら一緒に来ない?」

「ニャ!」

まるで肯定してるかのように返事をする

その時だった

『聞こえるか?』

「神様?どうしたんですか?」

すると何故か猫がビクッとして僕のことを信じられないような目でこちらを見ている

『悪いのう、間違えてお前さんを送るはずの世界の前の時代に送ってしもうた、今転送させるからの』

「神様、この子も一緒に連れて行けませんか?」

『大丈夫じゃ、ついでに傷も治してやろう』

「ありがとうございます」

すると猫が淡く光るすると、さっきまでの傷がすべて消えていた

「にゃにゃ!?」

すると僕らの体が透け始めた

そして目を瞑ると僕らは転移した

 

 

 

 

 

 

 

 

 




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第3話『不完全の騎士』

さぁ変身です!


――優斗side――

目をあけると……森だった

「えぇ…」

「にゃ?」

なんかデジャブな気がするよ

『聞こえておるか?すまんのう、また間違えてしもうた、少し準備するから待っててくれ』

「はい」

僕は取り敢えず近くの木に腰を下ろす

すると猫が膝に乗るので首を撫でる

「ゴロゴロごろ~」

あ~癒される~

これがアニマルセラピー?ってやつかな

そう言えば最後の特典はどうしようか

宿題が一瞬で終わる頭脳…とかかな?、そう言えば神様はたしか『ハイスクールD×D』の世界に転生させるといってけど、知らないんだよな~

その時だった、少し離れたところから戦闘の音が聞こえた

そこへ走っていくとそこには娘を庇っている女の人と男の人が二人いた

親子二人は絶望の表情を浮かべている

彼女達が危ない!助けなきゃ!

もし僕に勇気と力があれば助けに行くだろう

――だが僕は臆病だ

今でも足はガクガクと震え、汗が吹き出ている

恐いのだ、もし助けにいってもなにもせず殺されてしまうかもしれないから

僕は臆病で何の力もないただの人間だ

僕には力がない、覚悟も……でも助けたい!

あの人みたいに、そうだ!

「神様!」

『なんじゃ?転移にはまだかかるぞ?』

「三つ目の特典を決めました!」

『どうするのじゃ?』

「力を……力を下さい!ヒーロー見たいに皆を守れるような……力を!」

頭に浮かぶのは転生前に見ていた

人を守るために戦士となった新聞記者の姿

『オッケーじゃ』

すると目の前が光が集まり出す

「うわっ!」

「にゃにゃ!?」

光か強くて僕と猫は目を瞑る

段々と光が集束した所で目を開ける

目の前にはなにも映っていないデッキケースのようなものが浮いていた

「これって……もしかして!」

『お主が頭に浮かべていた『力』を用意したのじゃ、鏡に映さなくても変身できるようにしといたぞ』

「ありがとうございます神様!」

そう言いながらデッキケースを手に取る

中にはソードベントカード、ガードベントそしてコントラクトが数枚入っていた

でもソードベントは使いたくない、精神的にそう感じた

猫はなにをしているのだろう?と言う顔をしていた

僕は猫を撫でながらいった

「僕は今からあの人たちを助けてくる、だから離れて待っててね」

僕はデッキケースを目の前に突き出すようにして翳す

すると腰にベルト『Vバックル』が自動で装着する

「よし、装着出来た」

「にゃにゃ!?」

猫が驚くように鳴く

そして右手を腰に、左手を右斜めに置き叫ぶ

ライダーならば叫ばなければいけないあの言葉を

「変身ッ!」

その掛け声と共にデッキケースをベルトに装填する

すると僕の体をくすんだ青灰色の鎧が覆う

その姿は仮面ライダー龍騎の不完全な姿

仮面ライダー龍騎ブランク体

『しゃっ!』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――三人視点――

姫島朱乃たちは、人間たちに襲われ、最悪の状況だった

「堕天使と契りを交わした姫島家の裏切り者朱璃。そして人間と堕天使の間に生まれた忌み子朱乃。貴様らはここで罰する、因みに貴様らの父親は来ぬ、結界も張った、助けはない!」

それを聞き朱璃はクナイを構える

「何があっても朱乃には手を出させません!」

朱璃の後ろで守られている朱乃は願った

「お願い、誰かお母さんを助けて!」

その時だった近くから何かが走ってくる

『おりゃあ!』

「!?」

突如として現れた青灰色の騎士の鎧だろうか、それを纏った何者かが目の前の男をドロップキックで吹き飛ばした

『早く逃げて下さい!』

声が子供の声であることに驚く朱乃と朱璃。

「何者だ!結界でここには入れないはずだ!貴様、堕天使か!」

もう一人の男が騎士に向かって叫ぶのに対して騎士は叫ぶ

『堕天使?分からないけど違う!僕は人間で……仮面ライダーだ!』

そう言いながら騎士は腰のベルトから1枚のカードを取り出し左腕の籠手のようなものに入れる

すると

【SWORD VENT】

の音声と共に一本の剣が振って来て騎士の近くに刺さる

騎士はその剣を抜き、構える

だがその腕は微かに震えていることにここにいる四人は気付かなかった

一匹を覗いて

「にゃあ……(優斗、やっぱり)」

黒歌は仙術で優斗の過去を見た際に優斗の名前を知ったため彼の精神状況を心配していた

(やめろ、思い出すな!僕は守るんだ!僕は臆病者じゃない!仮面ライダーだ!力があるんだ!守れるんだ!)

喉にせり上ってくる何かを必死に我慢し構える

当然だ、今の彼は剣はおろか包丁、カッターすらも待つことができないほどに重症なのだ

『うわぁぁぁあ!』

叫びながら優斗は剣を男に振り下ろす

優斗の様子から無理をして戦っていることを理解した朱璃は不思議でならなかった

何故そこまで出来るのか、と

一方男はそれに気付かず炎の玉、火炎弾を優斗に向ける

『ガッ!ぐぅ熱い!』

優斗はそれを諸に受けてしまい膝をつく、それで怯んだ優斗を見て好機かと思ったのか男が刀を抜刀し優斗に突き刺す用に迫ってきた

優斗にはそれが前世のあいつと重なった

 

『あ、あぁ……ぅ、うわぁぁぁあ!』

 

優斗は叫びながら剣を振り上げる

 

手には何かを切り裂く感触

 

耳には男の断末魔が響く

 

その刹那、鮮血が飛び散り、優斗の仮面と鎧を濡らした

 

近くには血を流して倒れている男

剣と鎧からは男を斬ったときに付いたと思われる血が滴り落ちている

『あ、あぁ』

優斗は剣を落とし自分の両手を見る

(殺した、殺してしまった、この手で僕は……僕は)

人を殺めてしまった

あまりのショックに膝から崩れ落ちる優斗

その様子から朱璃は理解してしまった

自分が思っている異常に彼に無理をさせていることに

だがその時二人は忘れていた

()()()()()()()()()()()()

ショックで項垂れている優斗の後ろから、ドロップキックで吹き飛ばされた男が刀を持って近付いてきていることに優斗は気付くは無理だった

「後ろ!」

朱璃が男の存在に気付いて叫んだ時にはもう遅かった

「遅い!」

『あ、あぁ』

その時だった、近くから光が上がる

するとそこから着物を着崩すように着た女性が男に火炎弾を放って倒した

「大丈夫にゃ?優斗」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――優斗side――

 

「大丈夫かにゃ?優斗」

小声で言ってきて優斗は彼女を見る

なぜ彼女は僕の名前を?

見るとその女の人の頭には猫耳が生えていた

そして近くにいた黒猫が消えている

まさか

『もしかして黒猫?』

「そうにゃ、名前は黒歌にゃん、よろしくねご主人様」

その時近くから男の人が出てきた

「朱璃!朱乃!無事でよかった」

「えぇ、彼が助けてくれたの」

どうやら女の子の父親のようだ

「私の妻と娘を助けてくださり、ありがとうございます」

そう言いながら頭を下げる、すると女の子も遅れて頭を下げる

「きしさま、きしさまの名前教えて」

「ご主人」

『あ、あぁ僕は龍騎、仮面ライダー……龍騎』

すると突然僕と黒歌の体が淡く光りながら粒子となって消えていく

『待たせたの、今度こそちゃんと転移させるから安心せぇ』

すると女の人と男の子が僕らの体を見て驚いていた

「お前ら体が!?」

「何が起こっているの!?」

「いっちゃうの?」

僕は女の子の目線に会わせるようにしゃがんで頭を撫でる

「大丈夫、信じていれば、きっと会えるよ」

「うん!」

その返事を聞いた瞬間、僕らは転移した

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―朱乃side―

 

頭にはまだきしさまが撫でてくれた感触が残っている

するとなぜか胸が締め付けられるように苦しくなる

「あら?朱乃顔が赤いわよもしかして恋しちゃったのね?」

「こい?これがこいなの?」

「いや!朱璃まだ朱乃には早くないか?!」

お父さんが焦ったかのように言う

「あなた!恋はいつでもハリケーンなのよ!」

「なんだそれ!?」

「どうする朱乃?今から練習(花嫁修行)してみる?」

「うん!」

わたし、絶対に会いに行くから待っててね

 

私の騎士様

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――優斗side――

気がつくと僕らは家の中にいた

『今度こそ大丈夫じゃ、その家はお主のものじゃ、それじゃ良き人生を送るんじゃぞ』

僕は変身を解くためVバックルからデッキケースを抜き取る、すると鎧が消え人間に戻る

「ここは?」

「僕らの家だって神様が、ウッ!」

戦闘が終わり、気が抜けた瞬間に今まで押さえていた

恐怖心と先端恐怖症の症状が現れ、僕はトイレに走る

そして吐いた

手にはまだあの感触が残っており、頭には男の断末魔と共に前世の出来事がフラッシュバックする

「やめて!思い出さないで怖い、怖い怖い怖い助けて………誰か」

「落ち着くにゃ、落ち着くにゃ」

黒歌がゆっくりと背中を擦ってくれる

「大丈夫にゃ、私がいるにゃ」

彼女のお陰でいくらか収まる

「黒歌」

「なんにゃ?」

「………恐く、ないの?」

「?」

「僕は人を」

続きを言おうとしたときの、黒歌が抱きついてきた

「怖くないにゃ、大丈夫にゃ、私は優斗のそばにいるにゃ」

そう言いながら頭を撫でてくれる

僕は涙を流した、彼女から恐れられると思うと怖かった、でも彼女は受け入れてくれた

………僕はもうこの力は使わない

…………僕はもう誰も殺したくない

 

 

 

 

 




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第4話『買い物とお酒』

――優斗side――

 

昨日、この世界に転生して家で過ごした

次の日、起きると机の上に手紙が乗っていた

封筒には神よりと書かれていた

なになに?

いい忘れておったことが会ったから手紙を置いておいたからの、お主には駒王学園と言う学校に通ってもらう、手続きはやっておいたから安心せぇ、入学式は明日じゃ、あとあのデッキケースじゃがミラーワールドは自由に行き来できるからの、それじゃあな

神より

「僕が……学校に?」

そういえば僕は高校には5ヶ月ぐらいしか行けなかったな

そのあと黒歌を起こして出かける準備をする

なぜか前世の服が家にあったので僕はピンク色で真ん中に『威風堂々』と書かれたシャツを着た、何処からか『キャー!』と言う叫び声が聞こえたが気のせいだろう、黒歌にはフードつきの服と黒のズボンを貸した

黒歌が僕のシャツを見たときに

「にゃにゃ!?」

って驚いていた、何で?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あれから沢山買い物した

店員さんが僕のシャツを見て毎回可哀想な子をみる目でみられた、それと共に『キャー!』と言う叫び声が聞こえたのだが幻聴だろうか?

まずは服、黒歌は服が着物しかないようなので沢山買ってあげた、凄く喜んでたよ

次に電化製品、普通のより少し大きめの冷蔵庫と大きなテレビを買った、他にはP〇4とかパソコンとか?

デカイテレビでゲームをしたり映画をみたり……考えただけでワクワクするよ!

あと家の家具も一通り買った、前世では布団を使っていた僕は布団、黒歌にはベットを買った

黒歌が住んでいたとこ?ではベットが普通らしい

何処生まれなんだろう?

次にキッチン用品は黒歌だけで買いに行くと言い張って買いにいった

何でだろ?

その間に僕は近くにあった文房具店でシャーペンとか消しゴムとかノートを買って本屋に行ってラノベを買った

黒歌と合流する頃にはもう夕方だった

「ありがとにゃ優斗」

「大丈夫だよ、それに服は生活に置いて絶対に必要だからね」

「今日は何を食べるのにゃ?」

「僕の入学祝っことで今夜は~~」

「?」

「焼き肉っしょ~~!」

「にゃぉおおお!?いいのかにゃ?そんな贅沢いいのかにゃ!?」

「もちろんだよ黒歌、沢山食べよ!」

「にゃん!」

そのあと焼き肉屋で沢山肉を食べた

黒歌は途中から嬉し涙が出るほど食べていた

「んーー!おいっしい!優斗に付いてきてよかったにゃー」

「そう言ってくれるとうれしいよ、好きなだけ食べていいからね、黒歌は大人だからお酒も飲む?」

「いいのかにゃ!?」

「もちろん」

そう言いながら注文する

食べる度に幸せそうな顔をする黒歌

あぁ幸せだなぁ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――と思っていた時期が僕にもありました

「ゆうと~ゆうとものむにゃ~美味しいにゃ~~」

目の前には顔が赤く、目は僕を見ていない黒歌がいる

そしてテーブルには沢山のビールジョッキ

「あの、落ち着いて、それに僕は未成年だからね」

あのあと黒歌はどんどんお酒を頼みそして出来上がってしまった

「ゆうとは~かわいいにゃ~~こんど女の子の服を来てみるといいにゃんよ~~」

「絶対に嫌だからね!!」

僕が女装って……誰得だよ………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あのあとどうにか会計をしてお店を出て家に戻った

「にゃ~もうのめにゃ~い、にゃはははは!」

身長が少し低めだから黒歌をおんぶして運ぶが足を引きずるようになってしまっている

黒歌をベットに寝かせる

「ふぅ~疲れた、僕も部屋で寝よ」

その時、服を黒歌が掴みベットに引きずり込んだ

「ちょ!黒歌はなし」

そう言いながら抜け出そうとしたが、ガシッと捕まれて動けない

黒歌を見ると、もう寝ていた

「え!?嘘!」

僕はもう黒歌にはお酒をあまり飲ませないようにすることを誓った

そして買い物の疲れから、僕は眠気に勝てず寝てしまって

 

 

 

余談だが、夜中に黒歌は起きた瞬間に寝ている優斗を見て、あまりの可愛さ?に気絶したらしい

 

 




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旧校舎のディアボロス
第5話『学・校・入・学!』


特撮戦記は少しの間、休みますかね……


――優斗side――

朝、起きると黒歌が朝食を作ってくれていた

「おはようにゃ優斗、朝ごはん出来てるから早く食べるにゃん」

「ありがとね黒歌」

「大丈夫にゃ、優斗は先端恐怖症にゃ仕方ないにゃよ」

そう、前世の影響か僕は包丁やカッターは持てず、見ると吐き気や気分が悪くなるのだ

朝食を食べたあと、あるTシャツを着てその上から制服を着る、そしてリュックにノートと筆記用具そして書類を入れるファイル、ライトノベルそして黒歌が作ってくれていたお弁当を入れる

「それじゃあいってきます!」

「いってらっしゃいにゃ」

いつぶりだろうか、「いってらっしゃい」と言われたのは、学園へと歩きながら道を覚える

時間があるため、コンビニによりレモンティーとミルクティー、そしてアメとグミを購入

僕のいた高校ではお菓子は持ってきてもよかったのだ

そして何となくの気分で買った菓子パン二つ

歩いているいると

ぐぅぅぅう

「?」

後ろからお腹がなる音がしてきて振り替える

すると綺麗な黒髪の女の人が顔を赤くしていた

僕は買い物袋から菓子パンを一つ取り出して差し出す

「ん」

「別にお腹なんて」

ぐぅぅぅぅぅう

先ほどより大きな音がなる

「ん」

「あり……がと………」

無言で差し出す、すると女の人はそれを取り出して食べ出した

「バイバイ」

そう言いながら手を振って学園へと歩く

今言い方のフィーぽいかも?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

学園に付いたのだが、凄く大きな学園だった

そして問題が一つ

「職員室……どこ?」

迷いました\(^o^)/

こう言うときは近くにいる誰かに

キョロキョロすると近くに白髪で僕と同じくらいの身長の女の子がいた

あの子に聞こう!

「すいません」

「何ですか?」

「ここに転入して来たんですけど、職員室が分からなくて、教えてもらえませんか?」

「分かりました、案内します」

「助かるよ」

彼女の後ろを歩いて付いていく

その時彼女が

「懐かしい匂い……貴方は黒猫知りませんか」

前半は声が小さくて聞こえなかった

「?」

黒歌は……猫じゃなかったから違うか

「ごめんね、分かんない」

「そうですか…着きましたここです」

「案内、ありがとうございます」

「はい、それじゃ」

そう言いながら白い髪の彼女が歩いて行った

ノックをして職員室に入る

「失礼します、転入して来た影龍優斗です」

すると一人の先生が近付いてくる

「よく来たな、私がお前の転入するクラスの担任だよろしくな」

「はい!」

「それにしても間違って制服が届いたみたいですまないな、明日手配する」

「ん?なんのことですか?」

「いや、男子の制服が間違って届いてしまったと思ってな」

そうだった、今の僕の見た目は…

「先生」

「なんだ?」

「僕……男です」

「そ、そうかっともう時間だな教室に案内しよう」

「はい」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――イッセーside――

よう兵藤一誠だ!

俺は今、松田と元浜と共に話会っていた

「イッセー!いい物が手に入ったんだ、今夜どうだ?」

「もちろんだ!」

すると教室に先生が入ってくる

「まず、最初にこのクラスに転入生を紹介する」

そう言った瞬間にクラスの皆が騒ぎ出す

「先生!女子ですか!?」

「そうだなぁ、見てからのお楽しみだ、入ってこい」

「はい!」

すると元気そうな声と共に綺麗な長い白髪で身長が低めの女の子が入ってきた

よっしゃぁあああ!

女子だ!しかも可愛い!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――優斗side――

先生に呼ばれてクラスに入る

「よし、自己紹介しろ」

「はい、僕は影龍優斗です、あと男です、よろしくね!」

するとシーンとした

あ、あれ?自己紹介ミスっちゃったかな?

「きっ」

「ん?」

「キャーーーーーーーーー!」

「うわっ!」

「男の娘よ!」

 

「まさか実在していたなんて!」

 

「さいっこうね!」

 

「ウェェェェェェイ!」

 

 

次の瞬間にクラスの女子がいっせいに叫びだした

あまりの声の大きさに耳を塞ぐ

ここは普通の学園だよね?女子しかいない何処かのワンサマーがいる学園じゃないよね?

何このクラス、天才物理学者とケンジャキがいるよ

「席は兵藤の隣だな、そこだ」

「はい」

先生に言われた席に座る

「俺、兵藤一誠、イッセーって読んでくれよろしくな優斗!」

僕はこの時を待っていた制服の前を開けて着ていたTシャツを見せるようにする

「な!?」

近くにいた女子やイッセー君が勢いよく目を背ける

「えっとどうしたの?」

「すまん、一瞬お前が男だったこと忘れてたわ………ってなんだそのシャツ!?」

僕が来ているのは黒の単色で中央に赤で『俺がライダー』と書かれたシャツを着ていた

「どう?良くない?」

だが、誰も答えてくれない

えぇ?いいよね?このTシャツ、かっこいいよね?

次の日から僕は私服が残念な子と思われるようになった解せぬ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

帰り道を歩いている

近くの工場跡地から音が聞こえた

誰かいるのかと思い、中に入ると恐怖に泣き崩れた子どもを抱き寄せ、守ろうとしている親子とその親子を食べようとしている化け物がいた

僕はそれを見て、変身したときのことを思い出した

喉に何かが上がってくるのを我慢する

 

体を恐怖が支配して動けなくなる

 

やめろ……やめろ!

 

震える足をどうにかして動かす

 

動け!動いてくれ!

 

助けないといけないんだ!

 

……覚悟を決めるんだ!

どうにか走り、化け物にタックルをして転ばせる

「早く逃げて!」

そう言うと親子は頷いて走り去っていった

化け物は食べ物を逃がした僕を見て怒り狂いながら襲ってくる

僕は走って逃げながら制服の胸ポケットからデッキケースを取り出す

僕は臆病物だ、でも

「今回だけ……守るために」

僕はデッキケースを翳す、そしてポーズを取りデッキケースをベルトにセットする

『……』

僕は再び仮面ライダー龍騎ブランク体に変身した

そしてカードをセットする

【SWORD VENT】

前回同様、地面に刺さった剣を抜く

(やめろ…思い出すな)

震える手をどうにか押さえて剣、ライドセイバーを構える

「うぁぁぁぁあ!」

ライドセイバーを振り下ろし、化け物を斬る

腕には前のような感触が残るのを我慢し、剣を振るう

が避けられてしまう、そしてお腹の辺りを爪で引っ掛かれる

『ガッ!ハッ』

鎧から火花がちる、腹の痛みに耐えながら立ち上がる

ベルトからカードを取り出してセットする

【GUARD VENT】

すると体に盾、ライドシールドを装備する

『これなら!』

化け物の爪を装備したシールドでどうにか受け止める

そしてライドセイバーで切りつける

すると化け物は倒れて消える

『はぁ、はぁ、はぁ』

戦闘が終わり、どうにか息を整えようとするその時、近くから赤い魔方陣が現れ、中から三人の女の子と一人の男が現れた

その四人は駒王学園の制服を着ていた

「はぐれがいない、あなたがやったのね」

赤い髪の女の人から聞かれたので頷いて返す

「あ、ぁあ!」

すると近くにいた女の人が僕を指差して驚いていた

「朱乃?どうしたのよ」

「やっと…会えましたわ!騎士様!」

「え!彼が!」

僕は変身した疲労と怪我、そして精神的なダメージで話を聞ける状況ではなかった

フラフラと近くの鏡に寄る

「あ!待ちなさい!私の町で好き勝手な行動は許さないわ!祐斗」

「はい!部長」

突然、女の人の近くにいた男の子が僕に剣を振り下ろす

それをライドセイバーでどうにか受け止めるが、先ほどより腕が震えているのが自分でもわかった

『止めてくれ………僕は戦いたくない!』

「喋れるのね」

「……そう言われても部長の命令だからごめんね」

『そんな!?』

そう言ってまた剣を振り下ろされる

どうにか受け止めるが肩を少し斬られてしまう

飛び散る火花、そして斬られる恐怖、そして痛みにどんどんボロボロになっていく剣

もう限界だった僕は男の子に背を向けて走り、鏡の世界、ミラーワールドに逃げ込んだ

 

 

 

 

 

 

 

 

「リアス、なんで騎士様に攻撃を仕掛けたの」

「騎士だとしてもこの町で好き勝手に行動させることは許されないわ、ここはグレモリーの領地よ」

「部長、彼は戦いたくないようでした、切りあっているときに気付いたんです、剣を持つ手が震えていました」

「朱乃の話では仮面ライダー龍騎だったかしら、彼は一体……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ミラーワールドを渡って家の前で変身を解除する

体の痛みに耐えながら、家に入る

「おかえりにゃ!どうしたにゃその怪我」

出迎えてくれた黒歌が傷に驚いていて聞いてきた

家に帰ってきた安心感で先ほどまで押さえていた恐怖心が溢れだし、体を震わせながらしゃがみこむ

「優斗?どうしてないてるにゃ!」

やはり剣は怖い、その事しか考えられなくなり、何かが喉を上がってくるの

僕はトイレに駆け込み、吐く

「うぇ!ガハッ!ゴホッ」

が黒歌が頭を撫でてくれ、少し落ち着く

「一体どうしたにゃ?」

僕は今日あったことを彼女に話した

 

彼女のお陰で僕はどうにかもとの調子に戻ったのだった

 

 

 




今回は無理やり感が多くてすいません
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第6話『怒りの剣』

――優斗side――

 

あれから少したってだいぶ学校に慣れた

イッセー君達が毎日のように女子に追いかけられている

なんで懲りないんだろ?

そう思いながら中庭のベンチで弁当を広げる

うん、美味しい

普通なら屋上なのだが、僕にとってあの場所は地獄だ

あの日のことを思い出してしまうから

そんなことを考えながら弁当を食べる

あれから学校で彼らを見つけると怖くて、避けるようになってしまった

最近、先端恐怖症が酷くなっている気がする

包丁やカッターを見るだけで吐いてしまったことが何度かあった

黒歌に言われて病院にいって精神安定剤を貰った

医者が言うには極限度のストレス状況に何度もなってしまったから酷くなったらしい

薬は常に鞄に入れている

そんなある日、いつもどうり教室の扉を開ける

中には信じられない物を見る目をしているクラスの皆、そして勝ち誇った顔をするイッセー君、そしてその近くで項垂れている元浜君と松田君

「えっと、どうしたの?」

「聞いてくれよ優斗!俺、彼女が出来たんだ!」

それを聞いた瞬間に僕の体に電流が走った

イッセー君に……彼女?

「……」

「優斗?」

「……ければ」

「優斗?どうしたんだよ優斗!」

「これは祝わなければ!」

「うおっ!」

そう言って制服の前を開く

今日は『我が魔王!』と書かれたTシャツを着ていた

僕の反応を見てクラスの皆は

「衛生兵!優斗君が壊れたわ!」

「誰か!担架を!」

僕は片手に本、そしてもう片方の手を広げ、僕は叫ぶ

「祝え!すべてのバカ共の劣情を蓄え、次元を越えて覗きに勤しむ変態の王者!その名も兵藤一誠!まさにハーレム王への一歩を踏み出した瞬間である!」

「なぁ、それ本当に祝ってるか?」

そんなことが会った後、僕はイッセー君に相談されていた

「明日、デートするんだけど何したらいいのかわかんねぇんだ」

「イッセー君がしたいことをしたらいいと思うよ、無理しないで楽しむことを大切にね、あと歩く早さとかは彼女にあわせてあげた方がいいよ」

「ありがとな優斗!それにしてもどうしてそんなに詳しいんだ?」

「アニメとか小説の受け売りだよ」

そのあと、デートプランを一緒に考えてあげた

イッセー君が凄く喜んでて僕も嬉しかった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

次の日、僕は気になって最後に寄る予定の公園にいた

するとイッセー君と女の子が歩いてくる

二人はとても楽しそうだ、でも彼女の笑顔になにかを感じる、まるで何か罪悪感を隠しているかのような

その時、二人が止まって話し始めた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――イッセーside――

 

今日、夕麻ちゃんとデートが上手くいった

これも優斗がアドバイスしてくれたおかげだ!

あいつだけだった、彼女が出来たことを純粋?に祝ってくれたのは

「イッセー君」

「何?夕麻ちゃん」

彼女に呼ばれて振り替えると、凄く悲しい顔を浮かべた夕麻ちゃんがいた

「夕麻ちゃん?俺、なんか悪いことしちまったか?」

「違うの……イッセー君!お願い今すぐここから逃げて」

「え?」

「このままだと、危ない!」

急に突き飛ばされる

ザシュッ!

次の瞬間、夕麻ちゃんは光の槍に肩を刺されていた

「やはり下級の雑魚は使えんな」

腹に刺さっていた光の槍を抜かれ、倒れる

「おい!夕麻ちゃん!」

「イッセー……君……逃げて」

駆け寄って倒れそうになっていた夕麻ちゃんを支える

「てめぇ!よくも夕麻ちゃんを!」

俺は夕麻ちゃんを地面にゆっくりと座らせ、槍を持った男に殴りかかる、が簡単に避けられ次の瞬間

ザシュッ!

腹を槍で刺されていた

「ガハッ!」

槍を抜かれ、地面に倒れる

「イッセー君!イッセー君!」

「ちっ、死ななかったか。今度こそ息の根を止めてやる」

そう言って光の槍を持った男が近付いてくる

「やめろぉぉぉお!」

するとその男が突然出てきた優斗にタックルされ、吹き飛ばされる

「イッセー死ぬな!ハーレム王になるんだろ!こんなところで死ぬなよ!」

「やっと…呼び捨てで、読んでくれたな、く、そ最後に、おっぱいを……揉みたかっ……た」

そう言って俺の意識は完全に途切れた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――優斗side――

 

目の前には目を閉じて倒れている血まみれのイッセー

イッセーが死んだ

守ることが出来なかった

「ふん、ネズミが紛れ込んだか、お前も始末するしかないな」

そう言って光の槍を持った男が近付いてくる

「お前が!お前がイッセーを!なんで!何で殺したんだ!イッセーがお前に何をした!」

「そいつは危険な存在だ、先に殺しておかなければ」

 

こいつがイッセーを殺した

 

許さない

 

殺してやる

 

殺して殺して殺し尽くす

 

僕は立ち上がり、懐からデッキケースを取り出す

翳す、すると腰にVバックルが装着される

「お前は!お前だけは!絶対に許さない!変身!」

僕はデッキケースをベルトにセットして変身した

『………』

あるのは目の前の男への怒り、殺意そして憎悪

それだけが今の僕を動かしていた

「そうか貴様も神器持ちだった―」

【グガァァァァ!】

「!?なんだ」

「キャッ!何!?」

すると突如として近くの鏡から黒い龍、暗黒龍ドラグブラッカーが現れる

そして僕の周り旋回しながら僕の方を見る

【グガァガァァァ(いい殺気だ、仮契約してやる)】

するとドラグブラッカーは一鳴きし、僕に二枚のカードを落とす、僕はそのうちの一枚のカードをセットする

【SWORD VENT】

すると空から剣が降りてくるのをキャッチする

その剣の名はドラグセイバー(リュウガバージョン)を握りしめる

『覚悟しろ!』

そう言って男に斬りかかる

男は光の槍を振るうがそれをドラグセイバーで弾き、肩から斜めに斬り裂く

「ガハッ!人間が!」

何かを言う前に腹を蹴り、吹き飛ばす

 

 

 

 

 

 

 

 

レイナーレは呆然としてこの光景を見ていた

彼女は目の前の光景に驚いていた、ドーナシークが圧倒されているのだ、あの神器?を纏った人間に、それにあの龍はなんなのだろうか、それだけが頭にある

私も怪我さえしてなければドーナシークに攻撃したい、それが今の思いだった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――三人視点――

 

 

龍騎はただひたすらに相手に剣を振るう

殺意と憎悪のままに

龍騎にはもう優斗の面影はなかった、更に龍騎は黒いオーラを纏っている

その時だった、近くに赤い魔方陣が現れる

「ちっ!邪魔が入ったか」

そう言ってドーナシークは羽を出して飛んでいく

『ちっ!』

そこから四人が出てくる

「そこまでよ、堕天使」

そう言って出てきたのはリアスグレモリー、木場祐斗、姫島朱乃、塔城小猫だった、リアスはイッセーの方を見ると

「あなた達がやったの」

『違う』

「じゃあそっちの堕天使がやったの」

「ち、違うわ!」

「怪しいわね、祐斗!」

「はい部長」

そう言ってレイナーレは羽を広げて逃げようとするが斬りかかってくる祐斗の剣に羽を切り裂かれてしまう

「ガッ!ぁぁぁぉぁぉあ!」

地面に落ちるレイナーレ、龍騎は木場を蹴り飛ばしてジャンプしレイナーレを受け止める

『大丈夫か?』

「え、ええ」

レイナーレを地面に下ろす

「ガハッ!」

「祐斗!よくも私の眷属を、朱乃!」

「騎士様、どうして攻撃するのですか!あのときと貴方は一体」

「朱乃!いい加減にしなさい!子猫!」

「はい」

子猫が龍騎を殴り飛ばそうする

『………』

龍騎はデッキケースから一枚のカードを取り出し、セットする

【STRIKE VENT】

すると僕の手がドラグクローに変化する

「手が!?」

そしてそれをためて炎を放つ

それに当たった子猫は足を石化され動けなくなる

「くっ動けない!」

「子猫!」

その時、ようやく優斗は意思冷静になる

その時だった、龍騎はレイナーレに向かって歩き出す

そしてレイナーレの前で止まる

『来い、逃げるぞ』

「え、えぇ」

「させない!」

そう言って木場が龍騎に斬りかかる

龍騎はドラグセイバーで受け止め、祐斗を蹴り飛ばす

そしてレイナーレを抱えると鏡の中に入っていった

「また逃げられたわ」

「今回の龍騎は少し変でしたね」

「えぇ、まるで別人のようでしたわ」

「部長、その子は」

「ええ」

そう答えるリアスの手にはポーンの悪魔の駒が握られていた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――優斗side――

 

ミラーワールドを通って近くの森に転移する

「ここは」

『近くの森に転移した』

「痛っ!」

レイナーレは肩と羽の痛みに顔を歪める

『まってね』

腰のベルトから一枚のカードを取り出しセットする

【HEEL VENT】

するとレイナーレは淡い光に包まれ、光が収まると傷が消え、羽も元に戻っていた

「ありがとう」

『ごめん、取り敢えずさっきの人達から匿うから僕の家に』

「なんで!?」

『え?』

「なんで助けたの!?私はイッセー君を」

『殺そうとした?』

「ッ!」

彼女と男の会話から予想していた

『でも君はイッセーを助けようとした、だからだ』

すると彼女が黙る

『とにかく、僕の家で話そう』

「そもそも、貴方がもっと早く助けにきていれば!」

『ッ!』

「貴方がもっと早く助けに入ってくれていれば!彼は死ぬことはなかった!返してよイッセー君を返して!」

その言葉は今の優斗には一番心へのダメージが大きかった

そうだ、僕がもっと早く助けに入っていれば

その後悔が頭から離れない

『とにかく、家に来てくれ』

そう言って、変身を解除する

黒歌に説明してレイナーレを任せて、自分の部屋に入る

僕はもう限界だった

「結局……僕は!」

何が仮面ライダーだ

 

何も守れてないじゃないか

 

こんな臆病者には何も守れないのか

 

もっと早く一歩を踏み出せていれば!

 

そのせいでイッセーは

 

さらには怒りに任せて、僕は人を

 

殺そうとした

 

次の瞬間に次々と記憶がフラッシュバックする、僕はトイレに駆け込み、吐いた

「うぇ!ゴホッグッうぇ」

剣を持ったときの感覚、人を切ったときの感触、先端恐怖症はいつもより酷いことになっていた

体の震えは止まらず、恐怖だけが僕を支配する

「うぇ!ガハッ!ゴホッうぇ!」

「優斗!」

黒歌が僕の様子にいつもより重症だと気付き、背中を差すって介抱してくれるが、それすらも効果はなかった

体の震えは止まるどころか、ひどくなり、顔は真っ青に変わっていく

「ガハッ!ゴホッうぇ!、もう……やだ」

「優斗!落ち着くにゃ!落ち着くにゃ!大丈夫にゃ大丈夫にゃ」

「ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい」

「優斗!?しっかりするにゃ!」

「怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い……誰か……たすけ、て」

頭にあるのは、後悔と刃物に対する恐怖

だんだんと意識が薄れていく

最後に見たのは、信じられないような顔をしたレイナーレの顔だった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――レイナーレside――

私はイッセーが殺されたことが悲しかった

あいつがもっと早く助けに入っていれば助かったのに

そう思い、彼に怒鳴った

そのあと彼の家に匿ってもらうために入った

中には悪魔がいたが今の私には何も思わなかった

私のことを話した、もっと彼が早く助けていれば彼が助かったのに!と

次の瞬間、バシンッ!とゆう音と共に頬に痛みが走る

「なにを!」

「あんたは!優斗のことを何も知らないくせに、そんなことを言うにゃ!」

なにをいっているのだろう?

もっと早く彼が来ていれば助かったのに

彼がなんだと言うのだろうか

そんなとき、黒歌の耳がピクピクと動く、すると黒歌は急に走って廊下に戻った

私は疑問に思い、彼女のあとを追うと

「ガハッ!ゴホッうぇ!、もう……やだ」

「優斗!落ち着くにゃ!落ち着くにゃ!大丈夫にゃ大丈夫にゃ」

「ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい」

「優斗!?しっかりするにゃ!」

「怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い……誰か……たすけ、て」

体は震え、顔を真っ青になり気絶していく彼だった

私は理解出来なかった

どうして?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あれから彼を寝かせた黒歌は彼の過去について語ってくれた、それは私には想像できないようなものだった

私は何てことを話してしまったのだろう

彼は恐怖をおさえて戦っていたのだ

更には先端恐怖症、彼は重症だった

こんな状態で戦っているなんて、誰が想像出来るだろうか

その状態であのような言葉を叫んでしまったら、彼が壊れてしまう

次の日、彼が起きたら謝ろうそう思ったのだった

 




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第7話『騎士の覚悟』

――イッセーside――

 

よっ!みんな俺だイッセーだ、俺は昨日の記憶があまりない、ただ俺が死にかけていてそこに優斗が助けに来てくれたことだけがわかる

そして誰も夕麻ちゃんのことを覚えていない

そして優斗はと言うと休みらしい

保護者からの電話によると極度のストレス状態に陥って倒れたとのことだ、帰りお見舞いにいくか

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

放課後、俺はあいつの家に来ていた

インターホンを押すと、中から綺麗な女の人が出て来た

「なんのようにゃ?」

あいつのこんな綺麗な人と住んでのかよ!

羨ましい―じゃなくて

「あの俺、兵藤一誠っていいます、友達の優斗が倒れたって聞いて」

「にゃにゃ?!兵藤!?」

「は、はい」

「取り敢えず、中に入るにゃ」

中に入ると俺の彼女である夕麻ちゃんがいた

「イッセー君!良かった生きてたのね!」

そう言って抱きついてくる

「何で夕麻ちゃんがここに?」

「その事についても説明するにゃ」

そこで聞かされたのは、衝撃の内容だった

夕麻ちゃんはレイナーレっていう堕天使で俺を殺すためにデートしたが夕麻ちゃんは俺のことが好きになり、逃がそうとしたが、ドーナシークとゆう仲間に俺は殺された

そこに優斗が助けに入ったが間に合わなかった

と言うものだった

「そんな……じゃあ優斗は」

「それだけじゃ何いにゃ、優斗は()()()()()なのにゃ」

「先端、恐怖症?」

「これは優斗の過去が関係するから言えないにゃ、つまり優斗は刃物、ナイフや剣などの物を見ると記憶がフラッシュバックして吐いたり、気持ちが悪くなっちゃうのにゃ、さらには昨日のことでイッセーが死んだと思っている優斗は部屋に混もってしまったにゃ」

「そんな!?」

学校ではあのTシャツでふざけたりしている優斗は

こんなことを隠して

「さらには優斗の力は剣を使うときもあるのにゃ、恐怖症を押し殺して戦ってるのにゃ、優斗の心はもうボロボロ、あれから寝るとずっとごめんなさい、怖いって寝言で」

この事にはレイナーレ、夕麻ちゃんも驚いていた

「そんな……私があんなことを言ったから」

「お願いです、俺に優斗を会わせてください」

「頼むにゃ、優斗もイッセー君が生きていることを知ったらきっといつもの優斗に戻るにゃ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

俺はアイツの部屋に入る

中には何もない

あるのはクローゼットと布団

そしてその布団を被って膝を抱えて座っている優斗

「優斗!」

すると優斗がゆっくりとこちらを向く、その目には何も映っていなかった

「イッセー……君…?」

「あぁ!俺だ!」

「幻覚?やめて、これ以上僕を苦しめないで、僕がもっと早く助けに入ってきれば……………ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい」

俺は優斗の肩を掴んで叫ぶ

「違う!正真正銘俺は兵藤一誠!お前の友達だ!」

すると優斗の瞳に色が戻ってくる

目には涙が流れていた

「イッ……セー?」

「あぁ!」

「良かった、生きていたんだ……」

「あぁ!お前のおかげだ!」

そう言って泣きながら笑顔を浮かべる

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――優斗side――

あれから、僕はイッセーと話していた

体調も回復した

「黒歌さんからお前の病気のことを聞いた、何かあったら言ってくれ!力になるからな!」

「ありがとう、もう遅いから送ってくよ、夕麻さんは取り敢えず僕の家にいてもらう」

「なんで!?普通俺の家に」

「実は戦ったとき、魔方陣から四人の駒王学園の生徒が夕麻さんが君を殺したと勘違いしてて危ないんだ、僕も攻撃された、だから彼女は僕の家にいてもらう、大丈夫だよイッセーの彼女に手をだしたりなんてしないさ、夕麻さんもそれでいい?」

「えぇ、それと昨日はごめんなさい」

そう言って頭を下げてくる夕麻さん

「大丈夫です、それにもっと早く助けに入っ行かなきゃいけなかったのは事実ですから」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あのあとイッセーを送るため、歩いていた

「お前は、どうして力が欲しかったんだ」

「え?」

「だってさ、お前は怖いのを押し殺して戦ったんだろ、辛くないのかと思ってさ」

「辛いよ……凄く」

「………そうなのか」

「うん、僕がこの力が欲しかったのはそこにいた人達を守りたかったからなんだ、僕は臆病者だけど、守りたかった」

「そうだったんだな」

「ふん、くだらない」

その場にいないはずの声が響く

身体中が震え上がる

「イッセー!」

その声を聞いて僕は瞬時にイッセーを突き飛ばして自分も地面に転がる

するとそこには光の槍を構えているドーナシークの姿があった

「今度こそ仕留めてやるぞ人間、そして貴様もだ」

そう言って僕らに槍を向けるドーナシーク

「優斗!こいつがさっきの」

「そうだ!」

そう言って震える手を使いどうにかデッキケースを取り出そうとするが、イッセーがドーナシークに殴りかかっていく

「うぉぉぉぉぉお!」

「ふん!」

「ガハッ!」

ドーナシークに腹を切られて地面に膝を付く

「イッセー!大丈夫!?」

「ガハッ!くそ!あいつ強ぇ」

すると近くから魔方陣が現れる、そして中から出てきたうちの剣を持った男がドーナシークに斬りかかる

「はぁ!」

すると更に三人が現れる

「堕天使!これ以上は私の領地で好き勝手はさせないわ!子猫、朱乃!」

「はい、お任せください」

「あらあら、では私も」

リアスさんたちがいた

するとリアスさんはこちらに近付いてくる

僕の体は自然と強張る、彼らは僕のことを知らないがこちらは攻撃された側なのだ

「その子なら大丈夫よ、貴方は?」

「影龍……優斗です、イッセー君の友達です」

「ここは私に任せて逃げなさい!」

その時、木場君が吹き飛ばされてくる

「裕斗!」

子猫さんと朱乃さんもだんだんと押され始めていく

そんなとき、ドーナシークが投げた槍が子猫さんの元に

迫っている、子猫さんが危ない

その時、頭の中にイッセーが腹を刺されたときのことがフラッシュバックする

させない!、体が勝手に動き子猫さんを吹き飛ばす

すると光の槍は彼女に刺さらず、ドーナシークのもとに戻る

「……ありがとうございます、先輩」

「無事で……良かった」

「っ!」

そう言って少し笑うと彼女の顔が赤くなった

「なにをしているの!早く逃げなさい!」

リアスさんや木場さんたちが慌てるように僕を見て叫ぶ

 

「僕は臆病者だ」

 

「え?」

 

そう呟くと、子猫さんが驚いていた

 

リアスさんや木場さんたちも驚いたようにこちらを向く

「でも、守りたい……」

 

守りたい、あの人のように

 

戦いは嫌いだ、必ず誰かが傷ついてしまう

 

僕は守りたい!

 

「僕は……僕はもう逃げない!僕は皆を守りたいからライダーになったんだ!この力は誰かを殺すのではなく、守るために使う!」

カードデッキを翳す、すると腰にVバックルが装着される

「あれは!?」

「あれは騎士様の!?」

「先輩が!」

右手を腰の横に、左手を右に突き出して

 

叫ぶ!

 

 

「変身!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―――三人視点―――

 

「変身!」

 

優斗がベルトにデッキケースを装填する

すると優斗の体をくすんだ青灰色の鎧を包む

『はぁ~~しゃっ!』

「これが優斗の力なのか!」

「彼が騎士様!?」

「彼が龍騎…」

【ガァァァァァァァ!】

すると近くの鏡から赤い龍、無双龍ドラグレッターが飛び出して来て優斗の周りを旋回する

「なにっ!ドラゴンだと!」

「前のやつと違う……」

その様子にリアス達やイッセー、そしてドーナシークが驚愕の表情になった

優斗はコントラクトのカードを取り出し、ドラグレッターに突き出す様にして見せる

『力を貸してくれドラグレッター!』

【………………】

暫くドラグレッターは僕の方を見る

その様子はまるで優斗を見定めているかのよう

『……………ッ!』

【グァァァァァァァ!】

ドラグレッターは突如として僕に向かって炎を放った

「ッ優斗!」

「騎士様ぁ!」

優斗はドラグレッターの放った炎に包まれる

「ふん、使い魔にやられるとは、マヌケだッ!?」

炎が消えるそこには

くすんだ青灰色の鎧が、燃えるような赤に代わり、左腕の籠手のようなバイザーはドラグレッターの顔を催した龍召機甲ドラグバイザーへと変わる、そしてベルトに装填されたカードデッキと頭に龍の紋章が浮かび上がった

コントラクトにドラグレッターが浮かび上がる

その姿は不完全ではない完全な姿

仮面ライダー龍騎に変身した優斗が立っていた

「ありがとうドラグレッター」

優斗はドラグレッターが描かれたカードをドラグバイザーに装填する

【AD VENT】

【ガァァァァァァァ!】

すると、優斗を守るかのようにドラグレッターが旋回して隣に並ぶ

そしてもう一枚のカードを装填する

【SWORD VENT】

すると空からドラグレッターの尻尾を催した剣、ドラグセイバーが落ちてくるのを掴みとる

「ドラグレッターいこう!」

【グァァァァァァア!】

優斗の声に答えるかのようにドラグレッターが吠え、ドーナシークに突進する

「くっ!」

『でぇりゃあ!』

すると接近していた優斗がドーナシークに剣を振り下ろす

「小癪な!」

が、ドーナシークは光の槍でその剣を防ぐ

『せあ!』

「人間が!」

そしてドーナシークが槍で優斗を光の槍で振り払う

『グッ!』

ドラグセイバーで受け止めようとしたが、力負けし吹き飛ばされる

『グッまだだ』

そう言って更にカードを装填する

【STRIKE VENT】

その音声と共に腕にドラグレッターの顔を催したドラグクローが装備される

『はぁぁぁ』

腕に力を込める、するとドラグクローに炎がたまる

『せいゃぁぁぁあ!』

ドラグクローを突き出すと、溜まっていた炎を放つと同時に背後にいたドラグレッターも炎を放つ

ドーナシーク光の槍を使い炎を避けるが一つの炎がドーナシークの肩に当たる

「ぐぁぁぁぁ!」

肩を押さえて苦しむドーナシーク

「今回は引いてやる人間、絶対にお前を殺してやる!」

苦悶の表情を浮かべ、飛んで逃げていく

『はぁ、はぁ、はぁ…勝てた……のかな』

逃げるドーナシークを見て優斗はそう呟いた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――優斗side――

 

ドーナシークが逃げていったのを確認し、変身を解く

「今よ裕斗!」

「はい!」

「リアスに裕斗!なにもするんですの!?」

「!?」

解いた瞬間、木場裕斗さんが僕のに剣を突き出すようにして止める

「前回は良くも攻撃してくれたわね龍騎、今回こそは逃がさないわ」

そう言ってリアスさんたちが此方に歩いてくるが、今の僕には何も聞こえていなかった

「待ってくれ!」

剣……ナイフ

イッセーが走ってきて僕と木場君の間に入る

「どいてくれないかな」

「なんでこんなことをするんだよ!優斗は守ったんだぞ!」

頭にはあの時の記憶、そして人を殺したときの記憶がフラッシュバックする

「どきなさい、彼は堕天使と共に貴方を殺したのよ」

剣……血………人を切る感触………痛み……恐怖

「違う、勘違いです!優斗は俺を守るために、それに夕麻ちゃん……堕天使も俺を守ろうと」

怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い

怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い

怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い

怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い

「うっうぇ」

僕は膝をついて吐いてしまう

「優斗!」

「ガハッ!ゴホッ、はぁ、はぁ、うぇ!」

止めようとしたが止まらない

体を恐怖が支配する

「な、何!」

「優斗、大丈夫か!」

そういえばそう言ってイッセーが背中をさすってくれる

吐き気は消えるが頭にはあの時の記憶

「怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い」

リアス達は驚愕の顔を浮かべる

そこには先まで戦っていた龍騎の影はなく

あるのは恐怖に震え、嘔吐する優斗の姿が映っていた

「優斗!そうだ、これを飲め!」

そう言ってイッセー君はポケットから僕が医者から貰っていた精神安定剤を手渡す

「あの人にもしもの事があったらって渡されてたんだ」

僕は震える手でどうにか薬を取り出し、口に入れる

「はぁ、はぁ…はぁ」

「落ち着いたか」

「うん、ありがとう」

「裕斗、下がって」

「はい」

するとリアスは裕斗を下がらせる

「………二人には明日話を聞かせて貰うわ、使いを出すから絶対に来なさい」

「……はい」

「はい」

するとリアスさん達は魔法陣に入り消えた

そのあと、イッセーと別れて家に戻って寝た

 

 

 

 




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第8話『騎士の事実』

ニチデデアートグランプリに落ちました( ;´・ω・`)
次頑張ろうと思います

いつの間にかお気に入り登録が五十人も!?
登録して下さった皆さんありがとうございます!
これからも『ヒートスクールD×D~目覚める龍の騎士~』をお願いします
よろしければ東方特撮戦記もご閲覧下さい
それでは本編をどうぞ


――優斗side――

 

朝、起きて黒歌の作った朝ごはんを食べる

今日のTシャツは『疾風/剛烈』だ、赤と青の二色のデザインだ

昨日は色々なことがあったな

龍騎に変身したり、ドラグレッターと契約したり

そういえば今日はリアスグレモリー先輩に話をしなきゃいけないのか、はぁ行くか

食べ終え、念のため薬を飲んでおく

いつもどうり学校への道をイヤホンで音楽を聞きながら歩く

やっぱり天使の3Pの曲はいいな

心が癒されるよ

学校の、近くに来て違和感を感じた

登校していた皆が親の仇?をみるような目で何処かを見ていた

まぁいいかな、そんな感じで僕は校舎に向かう

最近知ったのだが、この学校は休み時間などのスマホの使用は自由なので、曲を聞きながら本(ラノベ)を読むか、イッセー君と話してる

前世ではスマホは禁止だったから、うれしい

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

昼休み、僕は中庭で音楽を聞きながら本を読んでいた

こうすると少し穏やかな気持ちに馴れるのだ

ふと隣に気配を感じて横を向くと、塔城小猫さんがいた

「あれ、もう話す時間ですか?」

本にしおりを挟んで閉じ、小猫さんの方を向く

「先輩、年上だったんですね」

「うん、意外だった?」

「はい……言えない、先輩を見たときに女子かと思って胸の大きさで勝ったとか思ってたなんて言えない

「?どうかした?」

「………なんでもないです、何を聞いてるんですか?」

「アニメのキャラが歌ってる曲で『Howling』って言うんだ、聞いてみる?」

「是非」

小猫さんにイヤホンを渡して、着けたのを確認してスマホを操作する

 

――小猫試聴中――

 

あれから、『Howling』をフルで聞いた

「どうだった?」

「歌詞に感動しました」

「他にもあるけど良かったら聞いてみる?」

「はい!」

「じゃあ次はゲームの曲で『Never say never』って言うんだ」

「楽しみです」

そう言って少し微笑む小猫

音楽仲間が増えて嬉しいな、そう思いながらスマホを操作し曲を流した

 

――小猫試聴中――

 

今回の曲はとても好評なようで、小猫さんは聞いてる中リズムに乗っていた

「凄くよかったです」

「それは良かったよ、そろそろ午後の授業だから僕はいくね」

「………先輩」

「何?」

「ちゃんと来てくださいね」

「………うん分かってる、放課後はここにいるからってグレモリー先輩に言っといてね、そうすれば迎えにこれるだろうから」

「分かりました」

そうして小猫さんと別れて教室に向かった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

放課後、授業が終わってすぐに中庭に移動して音楽を聞きながら本を読む

こうすることで少しでも落ち着こうとしていた

 

――先端恐怖症――――

 

それは自分でも話しにくい物だ

 

前世のことを思い出してしまうから

 

それに、神から転生させて貰ったなんて言えない、信じてもらえない気がした

 

前世の事を中学の頃の話しにして話せばいいかな

そんなことを考えていると肩を揺すられる

顔を上げると、小猫さんがいた

僕はスマホを操作して音楽を止めてイヤホンを外す

「迎えに来ました……影龍先輩」

「……うん、行こう」

そう言って荷物を持ち、小猫さんのあとを歩く

そしてある部屋のの前で止まる

「ここです」

そう言って中に入る子猫さんに続いて入室する

「リアス先輩、連れて来ました」

「失礼します」

中にはリアス先輩に姫島先輩に木場君、イッセーは腕に何か籠手のような物を着けていた

「ようやく来たわね影龍くん、いや龍騎」

そう言ってこちらをキリッと睨み付ける

「は、はい」

「まずは、昨日の事について教えてちょうだい」

「と、いいますと?」

「あの堕天使に襲われたことまでの経緯」

そのあと、昨日あったことを話した

イッセー君がお見舞いに来てくれたこと、イッセーを家に送っている時に突然攻撃されたことを話した

「なるほどね、次に貴方のことよ」

「は、はいでもその前に」

そう言ってバックから薬と水を取り出して飲む

「ふぅ」

「それは?」

「精神安定剤です」

「な、なんでそんなものを……それに昨日取り乱したのはどうしてかしら」

精神安定剤のお陰で少し楽になる、これなら話せそうだ

「実は僕、先端恐怖症なんです」

「「「「先端恐怖症?」」」」

その病名を話すと僕とイッセー以外ポカンとした顔になった

「それはどうゆう病気なのかしら?」

「私も気になりますわ」

やっぱりか、そう思った

「僕は刃物、つまり包丁やナイフ等の物をみると、気持ちが悪くなったり、精神が安定しなくなります」

「どうしてそんな病気に?イッセーは何か知ってる?」

「俺は先端恐怖症の説明しか聞いてないです」

「………言わなきゃ駄目ですか?」

「ええ」

「私も気になりますわ、塔城さんは」

「先輩、教えて下さい」

「僕も教えて欲しいな」

「俺もその事は知らないから教えてくれ優斗」

全員から言われて僕は深呼吸をする

「分かりました、お話します」

腕が震えそうになるのを我慢し、口を開く前世の事を中学の頃の話として

「僕は中学の頃、ずっと苛められていました」

「「「「「!?」」」」」

その言葉にその場にいた皆が驚きの表情を浮かべる

「臆病な僕は彼らの振るう暴力に耐えるだけの日々でした、僕には幼馴染みがいました、苛められていた原因は僕が彼女と中が良かったからと言う嫉妬からでした」

「でも、それで先端恐怖症ほどのものになるものなの?」

「リアス!」

リアスさんの発言に朱乃さんが怒ろうとしたが、言葉を遮る

「いえ、まだ続きがあります」

そう言って話す、あのときの事を

「僕はその幼馴染みには苛めの事を隠していました、もしこの事を知ったら彼女が傷付いてしまうからもう一人の友達にも黙ってもらっていました」

その場を沈黙が支配する

「そんなある日、僕はいつものように屋上で苛められていました、そのとき僕の体をいつもと違う感触を襲いました」

「まさか!」

朱乃さんは気付いたようだ

「見ると右手が切られていて、苛めているうちの一人がサバイバルナイフを持っていて、ナイフからは僕の血に濡れていました」

朱乃さんは口に手を当て言葉を失う、小猫さんもいつものように無表情だが少し驚いていた

「もしかしていつも屋上ではなく中庭にいるのは」

小猫が気付いたかのように呟く

「うん、屋上だとこの事を思い出しちゃうからね、それじゃ続けるね」

「……はい」

「そこに幼馴染みの彼女がたまたま通りがかってしまった」

「!?」

「そのあと、彼女は怒っていじめてる奴らに叫びましたが、苛めていたやつは言いました『だいたいお前がこんなのと一緒にいるのが悪い』『お前には俺がふさわしい』と言いました」

「……クズですね』

小猫はそう呟くとそれに同意するかのように皆が呟く

「そう言って苛めていたうちの一人が幼馴染みの胸に触れようとしました」

その言葉に、自分がされることを想像したのか女性陣は体を震わせ、イッセーと木場さんは怒りで体を震わせる

「僕は彼女を守りたくて、勇気を出して彼にタックルして倒れさせました、そして彼女に逃げるよう言うと、彼女は先生を読んでくるといって走っていたあと、苛めていた奴らが僕にはナイフを振り下ろすのを必死に避けました」

僕は一度話を切り、深呼吸をする

体が震えていた

少しでも落ち着こうとした

「それで、どうなったの」

「逃げてるうちに、他の苛めていた奴が僕を殴り、押さえられてしまいました」

するとそこにいた朱乃、リアスが顔を青くなっていた

次が想像できたのだろう

「ナイフを持っていた奴は僕の胸にサバイバルナイフを突き刺しました」

イッセーと木場さんはそいつらへの怒りから震える

朱乃さんもいつもどうりではなく、目に涙を浮かべていた

「苛めていた奴らは逃げ、そのあとになって彼女と友達、担任の先生が来て、病院に搬送されました、どうにか一命を取り留めましたが、後遺症として」

「先端恐怖症が発症した」

「はい、それ以来ナイフや刃物を見るたびに記憶がフラッシュバックするようになって外が怖くなりました、それ以来不登校になって引きこもるようになりました、それで高校を希望外のこの学校に進学したんです」

「それじゃ、幼馴染みとは」

「………もう会っていません」

「そんな!?」

「おい優斗、そいつの居場所教えろ、殴りにいってくる」

「奇遇だね、僕も一緒にいくよ」

「二人とも辞めて、大丈夫だから」

「ごめんなさい、そんな辛い過去があるとは、知らなくて、なのに私は、あなたに」

そう言って涙をポロポロだし始める、みると朱乃も瞳に涙を溜めているのがわかった

「なら、何で貴方は戦うの?そんな思いをしてでもどうして」

「守りたいから……です、僕が怖がっているうちに誰かが死んでしまったり、怪我をするなら僕が戦います、力あるのに、守れるのに守らなかったら凄く後悔します、そのための力が僕にはあるから、戦います」

「そう、それであの姿は何なの」

「仮面ライダー龍騎です」

「どうしてあの龍に炎を放たれて鎧の色が変わったの?」

「あれが本当の龍騎の姿です、あの龍……無双龍ドラグレッターと契約したからです」

「そう、貴方…良かったら私の眷族にならない?」

「いえ、やめておきます」

「そう」

「何かあったら協力するので言ってくださいね、それでは帰ってもいいですか」

「ええ、さようなら」

そうして僕はオカルト部を後にした

 

 

 

 




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第9話『聖女との出会い』

お待たせしました!


――優斗side――

 

今日は学校が休みなので、家にいた

ふと僕はカードデッキを取り出し、カードを並べる

ソードベント二枚、そして二枚のストライクベント、一枚のガードベント、ヒールベント、コントラクトが数枚、そして

「………え」

最後のカードを確認したとき、そのような声が漏れた

ファイナルベントが黒く染まっていた

「どうして」

そう思い、ふと鏡を見るとドラグレッターが此方に吠え、鏡から消えた

「まだ………認められてないのか…………」

「ゆうとーー昼御飯にゃーーー」

「はーい、今いくよ」

とりあえずカードを机の上に置いて、昼御飯を食べに向かった

その時、僕は気付かなかった、鏡からこちらを見ている黒い龍がいたことに

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あのあと昼御飯を食べたあと、カードデッキをもって僕は外に出掛けた

今日のTシャツは『天才ゲーマー』後ろは『天才物理学者』と書かれた赤と青の色のシャツだ

ゲームセンターに行き、有名な太鼓のリズムゲームをする

「ふぅ……ノーコンテニューでクリアできる気がする」

始めるまで深呼吸して集中する

そして流れてくるマークにあわせて太鼓を叩く

このゲームは転生前の世界にもあったゲームで僕の一番好きなゲームに入る

よく彼方ちゃんや響と一緒にやったんだよな

今頃、どうしてるかな………

《~フルコンボだドン!~》

僕は太鼓のゲームを終えると、近くの自動販売機でコーラとミルクティーを購入してベンチに座り、ミルクティーを飲んでいた

「ふぅ」

「影龍先輩?」

「あ、小猫さん」

声のする方を見ると、オカルト部の塔城小猫さんがいた

「……何ですかそのTシャツ」

「え?良くない?」

「…………影龍先輩、何してるんですか?」

「あれ?スルーされた?まぁいっか、ゲームだよ、リズムゲーム」

そう言ってさっきまでやっていたゲームを指差す

「小猫さんは?」

「散歩です」

「そっか、良かったら一緒にやらない?」

「私、余りこうゆうのは得意じゃ」

「大丈夫、僕が教えるから」

「そこまで言うなら」

そう言って二人でゲームにお金を入れてばちをもつ

「このマークに来たら叩けばいいんだよ」

そう言ってからマルチプレイを始めた、小猫さんはどんどん上手くなっていった

凄く楽しそうな顔をしている

「次はこの曲やってみない?」

そう言って僕は曲セレクトの中から一曲を選ぶ

「これって、先輩が聞いてた曲ですか?」

「うん、このゲームにも収録されてるんだ、僕と小猫さんと仲が良くなったのはこの曲のお陰だからさ、どうかな」

「やりましょう」

そのあと、楽しくゲームに没頭した

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「楽しかったです」

「良かった」

そう言ってゲームセンターの中のベンチに座る

「こんなに上手くなるなんて思わなかったよ」

「そうですか?」

「うん、最初からフルコンボ出来るのは珍しいと思うよ」

すると小猫さんがある場所を見ていた

そこを見ると、プリクラを撮る機械が置かれていた

良く彼方や響と撮ったんだよな

毎回、彼方に猫耳つけられたりしたんだよな

「やってみたいの?」

「興味があるだけです、(撮りたいけど、やり方知らないし)

すると急に赤くなる小猫さん、もしかしてやってみたいけど恥ずかしいのかな

「良かったら一緒に撮らない?」

「先輩が言うならいいですよ」

そのあと二人でプリクラの中に入り、撮影をした

そこあと、ラクガキコーナーで小猫さんはうきうきしながらタッチペンを動かしていた

「(友達の話なら確か……)」

「終わったら、そこのボタンを押せば写真になって出てくるよ」

「終わりました」

そのあと、写真を見ると普通のプリクラだが一枚の写真だけが違った

「小猫さん」

「はい?」

「これはどうゆうことでしょうか?」

そう言って一枚の写真、僕と小猫さんがハートで囲まれた写真を見せる

「これが普通じゃないんですか?」

「えーと……これはね、あの、こ、恋人とか」とするんだ」

「え!」

「でも、初めてなら仕方ないか」

そう言って、プリクラを分ける、そして一枚は僕のスマホに張る、小猫さんも携帯に張るようだ

「先輩、学校に行きませんか?」

「どうして?」

「オカルト部で行くので先輩も行こうかなと」

「そうだね、わかった」

そう言ってゲームセンターを出た

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あれから数日、僕は普通に高校生活を満喫していた

学校へ行くのが凄く楽しい、そう思うようになった

これも神様のお陰だ、ありがとう神様

『楽しむんじゃぞ~~』

なんか聞こえた気がする

僕はオカルト部の扉を開くと、小猫さんと木場さん、イッセーが話していた

「優斗!アーシアを助けるのに協力してくれ!」

 

 

 




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第10話『覚醒の赤龍帝』

――優斗side――

 

 

「イッセー、どうしたの?」

 

その場にいた木場さん、小猫さんがいる部室、中に入った瞬間に僕はイッセーから助けを求められた

 

「頼む優斗、アーシアを助けたいんだ!ドーナシークの奴に捕まってて助けなきゃいけないんだ」

 

「わかった、いこう」

 

「ありがとう優斗!」

 

僕の力は守るための力、僕は戦う

 

「僕も行くよ」

 

「木場!」

 

「私も行きます、兵藤先輩だけたと心配なので」

 

「小猫さんまで」

 

「みんな、ありがとう!いくぜ!」

 

「うん!」「はい!」「うん」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

イッセーの後を走り、古びた教会の前につく

 

「ここが?」

 

「あぁ、アーシアがつれてかれたのはここだ」

 

僕はポケットからカードデッキを取り出が持つ手が震える

 

「やぁ―♪君たちがクソ悪魔なのかなぁ?」

 

そう言って一人の男が教会から出てくる

 

「誰だ?」

 

「影龍君、あいつは、はぐれ悪魔祓いだよ」

 

木場くんが説明してくれた

 

「ここはとおさないよぉ!」

 

そう言ってはぐれ悪魔祓いが光の剣を構える

 

剣を見た瞬間に体の体温が下がっていく

 

恐怖心をどうにか押さえる

 

「皆、ここは僕に任せて行って」

 

そう言った瞬間、二人が動揺する

 

それはそうだ、先端恐怖症の人間が剣士を相手すると言ったのだから

 

「いいのかい!?君は」

 

「そうだぞ優斗、お前は」

 

「大丈夫だから、行って」

 

そう言ってカードデッキをかざしてVバックルを装着する

 

「優斗、頼む!いくぞ木場!小猫!」

 

そう言ってイッセー君達が教会の中に入る

 

「さぁ~殺してあげるからね~クソ悪魔君!」

 

「僕は人間だ!変身!」

 

僕は仮面ライダー龍騎に変身する

 

「人間なのにクソ悪魔たちとつるんでるんだ~君も有罪だね~~今すぐ殺してあげるよ♪」

 

僕はその言葉に怒りを覚えた

 

『僕の友達を殺させない、守って見せる!』

 

そう言ってベルトのカードデッキからカードを抜き、ドラグバイザーにセットする

 

【GUARD VENT】

 

その音声と共に僕の両腕にドラグレッターの体を催した盾、ドラグシールドが召喚される

 

「!?どのようなしくみなのかわからないけどくたばれ♪」

 

そう言って降り下ろしてくる剣をドラグシールドで受け止める

 

『ぐっ』

 

「うそぉ!光の剣がぁ!?」

 

そしてそのまま盾を二つ前に構えて突進して吹き飛ばす

 

「がはっ!」

 

その間にまたカードデッキから一枚のカードを取り出し、ドラグバイザーにセットする

 

【SWORD VENT】

 

空から降ってくるドラグセイバーを掴み取りそのまま振り下ろす

 

『はぁ!』

 

「甘いねぇ!」

 

が光の剣で弾かれてしまう、そして僕はバックステップして光の剣をかわす

 

『はぁ、はぁ、こうなったら』

 

またカードデッキから一枚取り出しバイザーにセットする

 

【AD VENT】

 

【グガァァァァァ!】

 

すると僕の隣にドラグレッターが飛んでくるきて、僕を守るかのように旋回する

 

「ドラゴン!?」

 

『いけ!ドラグレッター』

 

【がぁぁぁぁぁ!】

 

ドラグレッターは叫びながら男に突進する

 

「ぐぁっ」

 

男は見事に突進をくらって吹き飛ぶ

 

『今だ!』

 

僕はまたバイザーにセットする

 

【STRIKE VENT】

 

ドラグクローを装備した手に力を込め、目の前に突き出す

 

『はぁ!』

 

するとクローから炎が数発放つ

 

すると炎が男に当たる

 

「おあ!あっつ!」

 

男が地面を転がっていると、近くから魔方陣が

「ち、ここは逃げるが勝利だアデュー!」 

男は転がりながらそう言って逃げていった

『勝てた……のか』

すると魔方陣から姫島さんとリアスさんが出てきた

『姫島先輩にリアス先輩』

「優斗、あなたもイッセーに」

『はい、彼らはまだ戦っているかもしれません』

「ええ、いくわよ朱乃、優斗」

『はい』

そう言って教会の中に入り、近くの地下室へ行くためのドアから地下にいくと、吹き飛ばされて動けないドーナシーク、倒れているアーシアを抱き起こしているイッセーと木場さんと小猫さんの姿があった

『イッセー、彼女は』

「アーシアは……神器を抜かれて」

それを聞いた瞬間、膝を着いて俯いてしまう

「優斗!」

「先輩!しっかりして下さい!」

僕の目の前が真っ暗になる

 

彼女が死んだ

 

間に合わなかった

 

『貴方がもっと早く助けに入ってくれていれば!』

 

その言葉が心に響く

 

そうだ、もっと僕が強ければ

 

もっと僕が早く助けに来ていれば

 

そうすれば守れたはずだ

 

僕が弱いから

 

僕が弱虫だから

 

僕が臆病だから

 

「イッセー、まだ彼女は助かるわこの!?」

【グガァァァァァ!】

その時、鏡こら黒い龍が現れた

そしてその龍、暗黒龍ドラグブラッカーは僕の周りを旋回する

僕はドラグブラッカーを見上げる

『ドラグ…ブラッカー?』

【ガァグガァァァァァ!(いい絶望だ、これをやる)】

そう言ってドラグブラッカーは僕に一枚のアドベントカードを落とす

そしてドーナシークを掴むと、共にミラーワールドに帰っていった

ドラグブラッカーが落としたカードを見ると、そこにはドラグブラッカーが描かれたADVENTのカードがあった

「部長!アーシアが助かるって本当ですか!?」

「えぇ、イッセーの時と同じようにこの悪魔の駒を使えば」

「お願いしますアーシアを助けてください」

「えぇ、それじゃやるわよ」

アーシアさんの中に悪魔の駒が入っていく

「あ、れ…イッセーさん?…私は」

「アーシア!良かった」

「ふぇえ////」

そう言って彼女を抱き締めるイッセー

助かってよかった

その時だった

 

―たす、けて―

 

―うち、もうだめ、っす―

 

そんな声が聞こえた瞬間、僕はその部屋に向かい走る

助けなきゃ

『ここか!』

聞こえた部屋に入ろうとするが扉は開かない

「先輩?どうしたんてすか」

『ここに誰かいる、助けを、求めてる!』

そう言って取り出したカードは黒い剣の描かれたカード

バイザーにセットする

 

SWORD VENT

 

いつもより低くい音声がなると、黒いドラグセイバーが降ってくるのを掴み取る

その剣をドアにXに斬りつけ、強化された身体能力で蹴りつける

ドアが開くと中には青い髪でロングヘアーの女性と金髪でツインテールの少女がボロボロで衰弱した状態で座っていた

『大丈夫ですか!?』

「きし、さま?」

「助かった、んすか?」

『うん、もう大丈夫だよ、待ってね』

バイザーにカードをセットする

【HEEL VENT】

その音声と共に彼女達が光に包まれ、光が収まると彼女達の怪我などが治っていた

「優斗、その堕天使たちは?」

部屋にリアス先輩が入ってくる

『彼女達が監禁?されていたみたいです、衰弱しているので助けたいです』

「わかったわ、それじゃ明日ね」

『はい!』

「優斗、ありがとな協力してくれて」

「……うん」

でも、僕がもっと早く助けていれば彼女は

「先輩、無理しないで…下さい」

そう言って彼女達が帰っていく、僕も二人を連れて家に帰った

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

黒歌に理由を説明して中に二人を案内すると、イッセーの家に引っ越す準備をしていたレイナーレさんは凄く感謝していた、どうやら彼女達はレイナーレさんの部下だったらしく、僕がレイナーレさんを助けた?ときから監禁されていたらしい

僕は家の案内を黒歌とレイナーレに任せて僕は自室に入る

入った瞬間に僕は崩れ落ちた

体が震え、体温が低下する

 

小猫さん、無理だよ

 

僕がもっと早く助けていれば彼女は悪魔にならずにすんだのかもしれない

 

僕が弱いから、臆病だから

 

彼女が死ぬことになってしまった

 

涙が頬をつたって流れる

膝を着いて地面を殴る

「何が守るだ……また死なせてしまった!」

そう言って壁に頭を叩きつける

「なんで!なんでなんでなんでなんで!僕は……僕は」

守るために戦うって決めたのに!

彼女が助かった、それは結果論だ

今回はリアスさんと悪魔の駒のおかげだ、また僕は人を死なせてしまった

感情がぐちゃぐちゃになる

なにも見えなくなり、膝を着く

「優斗」

すると、いつの間にか部屋に黒歌が入ってきていた

「優斗は大丈夫にゃ、ちゃんと守れたにゃ二人もたすけたゃ」

その言葉に僕はまた涙を流した

ヒーローは見返りを求めてはいけない

でも、彼女の一言に僕は救われた

黒歌が黙って抱き締めてくれる

「黒歌……僕は…守れたのかな」

「大丈夫にゃ、優斗は守れたにゃ」

「よかっ、た」

そう言って、僕は眠った

 

もう誰も殺させない、犠牲を出さない

 

今度こそ僕は皆を守って見せる

 

 

 

 

 

 

 

 

 




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戦闘校舎のフェニックス
Episode-ZERO-~追憶の彼方~


――彼方side――

 

 

 

 

 

 

 

 

私は彼のことが好きだった

 

昔からの幼馴染みで中が良かった彼

 

彼は高校入学と共に私と接するときいつもあの笑顔を浮かべるようになった

 

まるで触れれば壊れてしまうかのような笑顔を

 

そしてある日、見たのはたくさんの人から殴られ血を流す彼の姿だった

 

私はわからなかった

 

何故彼が?

 

そのあと、彼は刺されて死んでしまった

 

嫌だった

 

信じたくなかった

 

彼が死んだことを

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

優斗君が死んでから、あの人たちは警察に捕まり少年院に送られた

この事はニュースとなり、町中に広がった

 

 

 

 

 

―優斗君が死んだ―

 

 

 

 

 

 

その事実が私には受け入れられなかった

 

学校に行っても、授業は頭に入らなかった

 

頭にあるのは彼のことだけ

 

「彼方、大丈夫か?」

 

響ちゃんが話しかけてくる

 

「?大丈夫だよ?」

 

「で、でも目の下の隈が」

 

「大丈夫だって言ってる」

 

なに?私はなにも可笑しくない

 

イライラする、早くあっち行ってよ

 

優くんのことが考えられない

 

「……そうか、なんかあったら言えよ」

 

去っていく響を見てまた私は彼のことを考える

 

優くん優くん優くん優くん優くん優くん優くん優くん優くん優くん優くん優くん優くん優くん優くん優くん優くん優くん優くん優くん優くん優くん優くん優くん優くん優くん優くん優くん優くん優くん

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――響side――

 

彼方は変わってしまった

 

あいつ……優斗が死んでから

 

毎日のように優斗の名前を呟いては

 

優斗の住んでいた家に向かう

 

そこには私の知る彼方はいなかった

 

頭に浮かぶのは三人で笑いあっていたあの頃

 

あのときの二人は、私の知る彼方はもういない

 

優斗も死んでしまった

 

優斗…………私は、どうすればいいんだ

 

あいつがボロボロになるのを見ているだけでなにも出来ない

 

頬を一筋の水が伝う

 

「……優斗、私は……どうすれば」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――彼方side――

 

 

 

 

 

 

 

 

私は彼の部屋に訪れる

 

『いらっしゃい、彼方ちゃん』

 

中には少し前までは私を苦笑を浮かべながら迎えてくれた彼の姿はもうそこにはなかった

 

私は、目の前に崩れ落ちた

「優くん、優……く、んグスッ」

涙が止まらない

好きだった彼が告白してくれてのは、死ぬ前だった

もっと早く聞きたかった

目の前にある優くんの服を掴む

「スン、スン、はぁ優くんの匂い、優くん、ゆう……く、ん………優くん優くん優くん優くん優くん優くん優くん優くん優くん優くん優くん優くん優くん優くん優くん優くん優くん優くん優くん優くん優くん優くん優くん優くん優くん優くん優くん優くん優くん優くん優くん優くん優くん優くん優くん優くん優くん優くん優くん優くん優くん優くん優くん優くん優くん優くん優くん優くん優くん優くん」

胸に抱き寄せて匂いを嗅ぐ

あぁ優くん、なんでいないの?

なんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんで

 

優くんの匂いが私を安心させてくれる

 

彼の匂いが私に快楽を与え脳を蕩けさせる

 

でも、その本人がもういない

 

死んでしまった

 

 

 

 

……もう嫌だ

 

 

………優くんがいない世界

 

 

…………生きてても何の意味もない

 

 

………………そうだ、私も

 

 

 

 

 

 

 

死ねばいいんだ

 

 

 

 

 

 

そうすれば天国で優くんに会える

 

そうすればまた前みたいに楽しく過ごせる

 

あぁ、なんて幸せなんだろう♪

 

そんな軽い足取りで私は優くんの家を出て学校に向かった

 

待っててね優くん♪

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あれ、彼方?いったいどこに」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

学校の屋上に来る

 

風が吹き付け、私を仰ぐ

 

ここは優くんが死んだ場所

 

そして私の死ぬ場所

 

優くんと同じ場所で死ねるなんて

 

なんて嬉しいんだろう♪

 

私は余りの嬉しさに顔を蕩けさせる

 

一歩一歩と歩を進める

 

「彼方!」

 

私を呼ぶ声が聞こえて私は振り返る

 

そこには響ちゃんがいた

 

「何?」

 

「何してるんだよ!」

 

「?何って飛び降りるんだよ?」

 

「なんで!なんでそんなことするんだよ!お前が死んだら私は!」

 

「死んだらから何?」

 

「!?」

 

「私は優くんの所に行くの、優くんがいない世界に生きていても何の意味もない」

 

「やめろ、死ぬな!……死なないでくれ!お前まで死んだら私は!」

 

そう言いながら泣き崩れる響ちゃん

 

「響ちゃんが何を言っても無駄、私は優くんのところにいくの、響ちゃんに構ってる暇はないの」

 

そう言いながら私はどんどんと歩を進める

 

「やめて彼方……いかないで!」

 

ゆっくりとまるで遊びに出掛けるかのような足取りで

 

「優くん今いくからね♪」

 

私は屋上から飛び降りた

 

やっと優くんの所に行ける♪

 

待っててね優くん♪

 

会いに行くよ、貴方の彼方が

 

例え天国でも地獄でも異世界でも

 

 

 

 

 

 

 

 

 

必ず会いに行くよ♪待っててね優くん♪

 

 

 








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第11話『神様のプレゼント』

お久しぶりですみなさん!お待たせしました!


――優斗side――

 

助けてから数日、助けた堕天使のカラワーナさんとミットテルトさんは僕の家で家政婦みたいな感じで住んでいる、最近は学校にアーシアさんやレイナーレさんが転校してきてイッセーが元浜君と松田君から凄く睨まれてた

今日は学校が休みで、家で休んでいた

よく僕はゲームセンターに行くのだが、少し物足りない

ないのだ……ガンバライジングが

神様が転生させてくれたこの世界にはリズムゲームがあるがドラ〇ンボールの曲がイッセーが好きなアニメの曲になっていたりしている

この世界には特撮こそ在るものの、仮面ライダーやウルトラマンがないため、ガンバライジングやウルトラフュージョンファイト等がない

フュージョンファイトはともかく、ガンバライジングは凄くやり込んでいため少したけ悲しい

転生したさい、部屋に段ボールがあり、中にはゲームで使っていたカード達が入っていた

それを並べる

「無理だと、思うけど……また、いつかやりたいな」

『よいぞ?』

「え?」

その声と同時に家が少し揺れる

「地震!?」

僕は体を低くし頭を腕で抱える、少し揺れると地震は収まった

「ふう、ビックリしたー」

『ふぉ、ふぉ、ふぉ、久しぶりじゃのう優斗』

「神様!?」

『そうじゃ、わしじゃ』

「急にどうしたんです神様?」

『なに、お主の世界を覗いたらお主の呟きが聞こえての、せっかくじゃから実現させたぞ』

「え!それって……もしかして!」

『うむ、お主の地下室にガンバライジング等を設置したぞ』

「えぇ!」

僕は並べたカードを拾い、部屋を出て下の階におり、地下室に走る

「優斗どうしたにゃ?」

途中に黒歌にあったきがするが今の僕には何も思わなかった

僕はひたすら走り地下室の階段を下りる

そして地下室の扉を開く

「!?」

「優斗、地下室のんのようにゃ!?」

優斗のことを追いかけてきた黒歌もこの部屋を見てフリーズしている

かつて遊んだゲーム機達が揃っていた

ガンバライジング

フュージョンファイト

トライエイジ

太鼓の達人等が揃っていた

『ついでに、そのゲームをプレイしたい時はゲーム機の100円を入れる所にあるボタンを押せばいいからの、それとカードが出てくる奴等は空気中の魔力を吸って生成されるからカード切れはないから安心せぇ』

「ありがとうごさいまーーすかみさまーー!!!」

「にゃにゃ!どうして!?どうして地下がゲームセンターになってるにゃーーー」

『楽しむのじゃぞ~』

「さいっこうだぁ!」

そう言いながら僕はガンバライジングボタンを押してプレイする

あぁ!何て幸せなんだろう

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「はぁー、最高!」

あれから数時間プレイしていた

黒歌はまだ受け入れられないのか、上の階で、休んでいる

一方ミットテルト達はと言うと

「よっ、よっ、はい!」

「ちょっ!早すぎ!こんなの無理よ!」

「こんなのまだまだ序の口っすよ♪ほら次の曲いくっすよ!」

「も、もう勘弁してぇぇぇぇぇぇ!」

太鼓の達人をしていた

ミットテルトはどんどん鬼のレベルをクリアしていた……マイバチを使って

えっ?ミットテルトさん実はプロなの?

それに付き合わされているカラワーナさんは音ゲーが苦手のようで、ミスが多い

神様、本当にありがとうごさいまーーす!!!

 

 

 

 

 

 




今回は短くてすいません
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第12話『フェニックスとリアス』

長らくお待たせしました!


──優斗side──

 

いつもどうりの日々

 

放課後、僕は中庭でヘッドフォンで音楽を聞きながら読書する

ヘッドフォンからは、静かで悲しく未来へと思いを馳せるような曲が流れている

 

基本的に僕はオカルト部にはたまにしか顔を出さない

たまに様子を見に行く程度だ

 

あれからゲームをしすぎて、次の日の授業が辛かったのを覚えている

 

・・・彼方達、元気かな

 

恐らくもう会うことの出来ない親友()

 

そして初恋の人(彼方)

 

そんな風に考えながら、コンビニで買ったグミを食べる

 

「平和だなぁ」

 

ここ最近、はぐれ悪魔などといった者はいなかった

こんな日々が続いてくれたらな

そう思っていると、人の気配を感じた

僕は本から顔を上げると、そこには小猫ちゃんが立っていた

僕は音楽を止め、ヘッドフォンを外す

 

「先輩」

 

「小猫ちゃん、どうしたの?」

 

「部長が読んでます、来てください」

 

「うん、分かったすぐ準備するよ」

 

そう言って僕は首にヘッドフォンをかけて本やお菓子をバックの中にしまう

 

「よし、行こうか」

 

「はい」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

扉を開けて部室に入ると、そこにはオカルト研究部の全員が集まっていた

 

あとメイドの人が一人一体誰なんだろう?

 

「先輩、どうして急に集まったんです?部集会でもするんですか?」

 

「グレモリー様、彼は?」

 

「人間よ、私達に協力してもらってるの」

 

「それは失礼しました、私はグレイフィアと申します」

 

「ど、どうも影龍 優斗です。よよろしくお願いします」

 

僕は慌ててグレイフィアさんに挨拶を返す

 

「あの、どうして集まったの?イッセー知ってる?」

 

「ん?俺も知らねぇぞ?」

 

「そっか」

 

そう雑談していると、グレモリー先輩が話し始めた

 

「みんなに話しておかなきゃいけないことがあるの、実は……!?」

 

先輩がそう話し始めようとした、その時だった

 

部屋に魔方陣が現れ、そこから炎が上がる

 

「うわっ!な、なんだ!」

 

「きゃっ!?」

 

僕は余りのことに驚き、尻餅をついてしまう

 

僕以外の皆は普通だった

 

すらとその魔方陣からホストの様な格好の男が出てきた

 

「向かえにきたよ、いとしのリアス」

 

「だ、誰!?」

 

「おっと君はリアスの眷族かな?驚かせてすまない」

 

そう言いながら手を貸してくれた

 

僕は男の人の手を借りて立ち上がる

 

「あ、ありがとうございます」

 

「部長!誰ですかコイツは!」

 

すると、先輩ではなくグレイフィアさんが説明を始めた

 

「この方はライザー・フェニックス様。純血の上級悪魔であり、古い家柄を持つフェニックス家のご三男であらせられます」

 

なるほど、フェニックス……ウィザードしか思い浮かばないなぁ

 

「そして、グレモリー家次期当主の婿殿でもあらせられます。リアスお嬢様とご婚約されておられるのです」

 

「え、えぇえええええええ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「へえ〜。リアスのクイーンが淹れくれたお茶は美味しいもんだ。」

 

「痛みいりますわ」

 

いつもならニコニコしている朱乃さんもライザーには一礼のみ。

 

いつもと違う、すごく気まずい

 

そのそばイッセーはイライラが募っていた。

 

「こんないけ好かねえ野郎が部長の婚約者だっていうのか!?」

 

そうライザーさんは部長の横に座り、部長の髪や身体をベタベタ触っていた。

 

すごく嫌な気持ちになった

 

ライザーさんがあいつに重なって見えて

 

「いい加減にしてちょうだい。」       

 

先輩にしては珍しく、低い声音で完全に怒ってている事が目に見えて分かる。ライザーは特に気にする様子もなく苦笑いするだけである。

 

「前にも言ったはずよ! 私は貴方とは結婚しないと!」

 

「あぁ、聞いたさ。だがそういうわけにもいかないだろう? 君のところのお家事情も。結構切羽詰っていると思うんだが?」

 

「余計なお世話よ! 私も次期当主である以上、相手は自分で決めたいの。父も兄も一族も皆性急過ぎる! 私が大学を出るまでは自由にさせてくれると!」

 

「あぁその通りだ。君は基本的に自由だ。大学に行っても構わないし、下僕も好きにするといい。だが君の父親もサーゼクス様も心配なんだよ。家が途絶えるのが怖いんだ。先の戦争で大勢の純潔悪魔が亡くなったし、堕天使、天使との両陣営とも拮抗状態。純潔の悪魔同士の結婚はこれからのことを考えてなんだ。純潔悪魔、その子供が貴重なことを君だって理解してないわけじゃないだろう?」

 

「分かってるわ!私は家を潰さない。婿養子だって迎え入れるわ!けどそれを決めるのは私よ! 私は私が良いと思った者と結婚する。古い家柄の悪魔にも、相手を選ぶ権利はあるわ」

 

「チッ」

 

見るからに機嫌が悪そうなライザーさん。

 

「…俺もな、フェニックス家の看板を背負ってるんだ。この名前に泥をかけるわけにもいかないんだ。こんな狭くて汚い人間界の建物になんて来たくなかったしな。…この世界の炎と風は汚い、炎と風を司る悪魔としては、耐え難いんだ!」

 

ボウッ!とライザーの周囲に炎が巻き起こり、周辺をチリリ、と火の粉が舞った。

 

さらに、部屋の所々から炎が発生する。

 

「━━俺は君の下僕全てを燃やし尽くしても、君を冥界に連れて帰るぞ」

 

殺意と敵意が部室全体に広がり、更なる炎とライザーから放たれた敵意が、部員全員を包み込む。 

 

く、苦しい

 

 

 

煙が、体の中に入って

 

 

膝をつく

 

 

誰か……お願い……助けて

 

 

思わず、宙に手を伸ばす

 

 

助けを求めるかのように

 

 

その時だった

 

 

 

【グァァァァァァァ】

 

 

鏡から赤い龍、ドラグレッターが現れ僕を加えて外に運んでくれた

 

 

 

 

「ケホ!ケホ!あ、ありがとうドラグレッター」

 

【グァァァァァァァ(まだ、貴様の器はまだ見定めていない。)】

 

「…え」

 

【グァァ グガァァ(今はまだ…死なせん)】

 

 

みんなは!?

 

 

僕は急ぎ、部室に戻る

 

 

 

だが、部屋は先ほどまでの炎が嘘のように消えていた

 

 

そして、ライザーさんの回りには沢山の少女

 

そしてそれを見て泣いているイッセーがいた

 

「はへぇ、ライザーさん妹さん多いんですねぇ」

 

「あぁ、自慢の妹達…んなわけねぇだろ!?」

 

「へ、誓うんですか?じゃあ親戚…」

 

「ちげえよ、眷族だよ眷族」

 

「先輩みたいな?」

 

「そうだな、知らなかったのか?」

 

「はい、あんまり悪魔について聞いたことがなかったので」

 

「そうか、簡単に説明するとだな。悪魔の駒(イーヴィルピース)を使って悪魔に転生した者のことだ」

 

「大体わかりました」

 

さっきまでは少し嫌だったけど、根は優しい人なのかな?

 

「そこにいる悪魔君には一生出来ないだろうかな」

 

……あ、元に戻った

 

「んだとぉ!」

 

そう言いながら殴りかかろうとするイッセーをどうにか止める

 

「イッセー落ち着いて!暴力じゃ何も解決しないよ!」

 

だが、ライザーさんの眷族が動いてしまった

 

眷族の一人が此方に剣を向ける

 

 

 

剣………ナイフ…………怖い

 

 

 

怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い

 

恐怖が体を支配する

 

僕は腰が抜け、地面に座り込み剣を見る

 

体が震え、体温が下がる

 

「どうした?」

 

「影龍君、これを」

 

木場君が精神安定剤と水の入ったペットボトルを手渡してくれた

 

震える手で受け取りどうか口に運び、ペットボトルの水で流し込む

 

するとしばらくして落ち着いた

 

「木場君、ありがとう」

 

「気にしないで」

 

 

 

そのあとライザーさんと話し、ライザーさんと対決することになった

 

 

 

 

 




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第13話『特・訓・開・始』

お待たせしました!
それではどうぞ!












───優斗side───

 

今、僕は山を登っていた

 

……片耳にイヤホンを着けながら

 

あれから、レーティングゲーム ?までそれぞれ鍛えることを目的に合宿を行うことになったのだ

 

よく学校から許可おりたなぁ

 

普通なら「オカルト研究部の合宿?」と疑問を浮かべられても不思議じゃないと思うんだけど

 

そう思いながら道を上がる

 

イッセー君は沢山の荷物をもって登っていた

 

あ、ついでに今日のTシャツは『全身全霊!』、そして後ろにも文字がついているがまだ秘密

 

「イッセー、大丈夫?」

 

「だ、大丈夫だ!」

 

イッセー、そう言いながらサムズアップしても余りの効果ないよ?

 

 

そのあと、どうにか頂上に着いたのだが

 

「これが、先輩の言ってた別荘………すごいなぁ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あれからそれぞれで、修行を始めた

 

木場くんは更に技量を高めるため、リアスさんは戦術を学んでいる

 

一方、イッセーはさわらずに果物やじゃがいもの皮を剥くと言う修行をしていた

 

イッセー、それって何の修行なの?

 

と言う僕は魔法でストレージボックスを再現するために修行している

 

この前に、リアスさんから聞いたのだが人間にも魔力はあるらしく頑張れば使えるらしい

 

なので頑張っているのだが

 

「なんで成功しないんだろう?」

 

服や水筒等を仕舞えるよう頑張っているのだが、まるで成功する兆しがない

 

そう思って、朱乃さんに聞いてみたところ

 

「具体的なイメージが浮かんでいないからじゃありませんか?」

 

と、意見をもらった

 

魔法と聞いて、頭に指輪の魔法使いが浮かんでしまったのは仕方ないと感じる

 

そう言えば彼は指輪を使って魔法を発動していた

 

なら、僕も()()を使えば!

 

そう思い、すぐにリアスさんに話してみたところ

 

「冥界にセンスのいいアクセサリーショップがあるわ、グレイフィアに頼んでおくから、明日行ってきなさい」

 

と、許可を頂いた

 

神様からのお金があるので、予算は心配ない

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

次の日、早速僕はグレイフィアさんにアクセサリーショップに案内してもらっていた

 

「此方の店でございます、どうぞごゆっくり」

 

「あ、ありがとうございます」

 

そう言ってアクセサリーショップに入る

 

中には沢山の宝石を使った指輪やネックレス等の物凄く高そうなものが並んでいる

 

見ると、ちょうど指輪の魔法使いが使っていたコネクトリングにそっくりな指輪が飾られていた

 

「おの、店員さんこれって」

 

そう言ってコネクトリングに似た指輪を指差すと

 

「此方はとある職人が人間界の番組を見て作りあげたものです、完成度は高いのですが番組のような機能はないため、ただの装飾品です」

 

その人、絶対に指輪の魔法使いを見た人だよ

 

………でもこれならイメージしやすいかも、ほぼそのものだし

 

「すいません、この指輪を下さい」

 

「よろしいのですか?見たところ魔法の品を探していたようですが?」

 

「いえ、これがいいんです」

 

「そうですか?では準備いたしますのでするために少々お待ちください」

 

そう言ってお店の人が店の奥にいってる間、店内にあるソファにすわる

 

お店の人を待ってるのだけど、回りの人たちが凄く高貴な人ばかりで凄く気まずいため

 

どうしても顔が下を向いてしまう

 

「うぅ、凄く場違いな気がするよ……」

 

「何処で見たことがあると思い来てみたら、先日の人間ではないか」

 

「あ、ダブルオーライザーさん」

 

「目標を駆逐……いやガンダムじゃねぇよ!ライザーフェニックスだ!」

 

「ライザーソードさん?」

 

「お前わざとやってるだろ!」

 

「???、そう言えばライザーさんはどうしてここに?妹さん達へのプレゼントですか?」

 

「違う!そもそも俺の妹は一人だ!」

 

「はへぇ~」

 

「お客様、指輪の準備が出来ました」

 

「あ、はい!今いきます。ライザーさんさよなら」

 

そう言って指輪を受け取り、山に戻る

 

戻ってから指を右手の中指に着けて、練習を再開した

 

指輪の魔法使いが使っていたコネクト

 

ゲームでよく使われるアイテムストレージ

 

ラノベに出てくるアイテムボックス

 

それらが指輪を通して収納するようなイメージをする

 

福や水筒、ドーナツも入るような大きな空間をイメージする

 

倉庫(アーカイブ)!」

 

すると目の前の空間が魔法陣が現れる

 

試しに買ったドーナツ、プレーンシュガーを入れてみる

 

そして一度魔法陣を閉じる

 

そうしてもう一度アーカイブと唱えると目の前に魔法陣が現れる

 

手をいれてみると、さっき入れたプレーンシュガーの入った紙袋があった

 

「やった!やった!成功だ!」

 

そのあと試しに服や水筒等を入れてみたが、いまは服10着分で限界みたいだ

 

もっともっと沢山の物を入れれるよう頑張らないと!

 

 




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第14話『レーティングゲーム』

長らくお待たせしました











 

 

優斗side

 

あれから、数日たちレーティングゲーム当日となった

 

皆、自分にできることを最大限行った

 

ただ、僕には心残りが会ったそれは

 

「………ダメだ」

 

そう呟き、黒く染まったファイナルベントのカードを見る

 

あれからアーカイブの他に戦闘を頑張って鍛えた

 

だが、一向にファイナルベントのカードは元に戻らなかった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

僕らは、ライザー………だれだっけ?

 

フェ、フェイト?

 

違う、これだとなんか黒い死神な気がするし

 

フェ、フェ………フェルト!

 

違う、これでもない。このままだと武力介入する組織にいる気がする

 

ふぇ、ふぇ、ふぇ………フェニーチェ!

 

違う、これだと何処かの女ったらしが使ってる気がする

 

ライザー・フェ、フェ、フェ………

 

「フェネクス!」

 

「優斗先輩、フェニックスです」

 

そうそう!フェニックスだった……てあれ?

 

「小猫さん?いま心読まなかった?」

 

「そんなことないです」

 

とにかく、そのライザーフェネクスにレーティングゲームをするため準備をしていた

 

朱乃さんやリアスさんは目を閉じて精神統一をしていて、小猫ちゃんはおやつを食べていて木場君はいつも道理。

 

僕は指にはアーカイブリングに着替えのTシャツが数十枚、おやつに入れておいたドーナツだ

 

「ちなみに、この闘いは、魔王サーゼクス・ルシファー様もご覧になられます」

 

「そう…お兄様が…」

 

うそ、魔王さん来てるの?

 

僕は、大丈夫かな?

 

「それでは、皆様をバトルフィールドに転移させます」

 

よし、これで準備は完了だ

 

「なぁ、優斗」

 

「なに?イッセー」

 

すると、イッセーは右手をグーにしてこちらに向けた

 

「勝つぞ、あの焼き鳥に部長を渡さねぇ!」

 

「イッセー」

 

彼の目は真剣だった、いつも学校とは違い

 

リアスさんのため、本気で勝ちにいこうとしている

 

「うん、勝とうねイッセー」

 

そんなイッセーに僕も腕をグーにしてイッセーに軽くグータッチをして返した

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あれから準備する部屋から戦闘用のフィールドに転移したのだが、どうみても僕らが通ってる駒王学園だ

 

「転移失敗?」

 

そう思い、窓から外をみると空がオーロラ?か靄で変化していたので転移は成功したのだろう

 

それにしても、悪魔ってこんなとこと出来るのか、何でもありだね

 

こんなフィールド産み出せるなんて

 

──『それでは、ゲーム開始!』──

 

その放送と共に僕らの負けられない戦いが始まった

 

まずは作戦通り、僕とイッセー小猫ちゃんと体育館に向かう

 

すると、チェーンソーを持った少女二人と棍を持った少女達がたっていた

 

「来ましたねグレモリーの眷族!」

 

そういって五人は武器を構える

 

戦う前に薬のんでなかったら危なかったかもな

 

「あの、僕は眷族じゃないです」

 

少し申し訳ないけど、勘違いされたらダメだから教えとかないと

 

「そ、そんなことどうでもいいわ!私はライダーフェニックス様のポーン、ミラ!」

 

なるほど、棍を使うあの子はミラと言うらしい

 

「おなじくポーンのイルでーす!」

 

「おなじくネルでーす!」

 

なるほど、チェーンソーのあの子らはイルとネルと言うらしい、双子なのかな?

 

「おなじくポーンのミィにゃ!」

 

「おなじくリィにゃ!」

 

あの猫耳の双子は格闘メインかな

 

ならあの二人を押さえることならできそうだ

 

「僕はあの子達を押さえるよ」

 

僕はそう言いながらデッキケースを取り出す

 

「私はチェーンソーの二人を」

 

「よし、俺はミラとだな。優斗、小猫ちゃん作戦がある。俺が合図したら下がってくれ」

 

『Boost!』

 

イッセーそう言いながら赤龍帝の籠手を構えてミラに突撃していく

 

「僕も、やらなきゃ」

 

そう言いながらミィとリィに向きなおる

 

「いくら人間でも!」

 

「容赦しない!」

 

そう言って顔と腹を狙ってそれぞれ攻撃してくる

 

「ハッ!」

 

僕は横に転がって二人のパンチを避けてデッキケースを構える

 

空中にVバックルが出現し、腰に装着される

 

「なんだか分からないけどにゃ!」

 

「避けてばかりじゃ勝てないにゃ!」

 

そう言って腹と横腹をそれぞれの攻撃が当たってしまう

 

「ぐぅ、変身!」

 

痛みに耐えつつ、デッキをVバックルに装填し僕は仮面ライダー龍騎に変身した

 

「なんにゃあれ、神器!?」

 

「知らない!けどいくにゃ!」

 

彼女達がこちらに向かって走ってくる

 

僕はデッキから一枚カードを引き抜いてドラグバイザーにセットする

 

【GUARD VENT】

 

その音声と共に僕の両肩にドラグレッターの腹を模したドラグシールドが装備される

 

僕はシールドを前に構えて、そのまま走る

 

『やぁぁぁあああ!』

 

すると、その行動に驚いたのか彼女達は思わず立ち止まってしまう

 

いまだ

 

『はぁ!』

 

突進しドラグシールドで吹き飛ばす

 

「がにゃ!?」

 

「うにゃ!?」

 

そう言って少しだけ吹き飛ばすことが出来た

 

「うぅ、バカにして!」

 

「やられたら、やり返す!」

 

そこからはひたすらドラグシールドで彼女達の拳を受け止める

 

「いつまで耐えられるかにゃ」

 

「はぁ!」

 

『ぐぅ、攻撃が思い』

 

彼女達の攻撃は一発がとても思い、さっき生身で喰らった所がじんじん痛む

 

彼女達の拳が少しだけ、奴等の事を思い出させる

 

何度も、何度も理不尽なことで振り下ろされる拳。身体中の痛み

 

止めろ!奴等はここには、この世界にはいない!戦いに集中するんだ!

 

「今だ、二人とも下がってくれ!」

 

すると、イッセーの合図が聞こえたのでバックステップで交代するとイッセー君が倍化させられた早さで、敵の五人の胸に触れた

 

「ふ、小さいが中々の感触だったぜ……」

 

その言葉に僕は呆れた目を、小猫ちゃんは軽蔑の目で見る

 

イッセー………君は本当に欲望に忠実だね

 

ほら、五人共胸を隠すようにして、距離を取ってる

 

今まで、戦闘してたのに。それにイッセーの作戦ってまさかこれなのかな?

 

「それじゃいくぜ!洋服破壊(ドレス・ブレイク)!」

 

イッセーが、そう言って指をパチンッ!とならすと彼女らの服が破裂する

 

『なぁ!?』

 

「「「「「キャァァァア!!!!」」」」」

 

彼女らは服が失くなった恥ずかしさから、しゃがみこんでしまう

 

これ、魔王様見てるらしいけど大丈夫かな?

 

「ふふふ、アーハッハッハ!見たか!女の子の服を消しとばす妄想とイメージで、持てる魔力で触れた女の子の服を消し飛ばす為に産み出したこの技を!!」

 

そう言うイッセー、本当に君は。

 

「兵藤先輩、最低です。」

 

「へ?何で名字で呼ぶんだよ小猫ちゃん、前みたいにイッセー先輩って」

 

「近付かないで下さい」

 

小猫ちゃんに言われても落ち込むイッセー、まぁ仕方ないよね

 

『ちょ、ちょっと行ってくるね』

 

と、取り敢えず彼女らに服を渡そう

 

そう言って、出来るだけ彼女たちの事を見ないように近付く

 

「うぅ、あん(変態)に見られた。もうお嫁にいけないよぉ」

 

「あんな変態に嫁ぐなんていやにゃあ………」

 

「…………死のうかな」

 

どうしよう、取り敢えず服渡そうと来たら思った異常に皆が暗い、泣いてる子といるし

 

『あ、あの~』

 

出来るだけ見ないようにしながら話しかける

 

「なんですか!?私達裸を見た上、攻撃するんですか!?」

 

思った以上に精神にダメージ来ちゃってる!?

 

『ち、違うよ!と!取り敢えず、アーカイブ』

 

アーカイブを開いて中から大きめのTシャツを五枚取り出して、ミラさんにあげる

 

『と、取り敢えずこれ着て!』

 

「ふん、敵からの施し何て受けるわけ」

 

「「「「ありがとうございます!」」」」

 

「なぁ!?」

 

そう言ってミラ以外の全員が服を受け取っていく

 

「皆、敵からの施しを受けるの!?」

 

「だって、裸を見られなくないし」

 

「見られなくない」

 

「同じく」

 

「うん」

 

最終的にミラさんもTシャツを着た

 

「優斗、なにしてんだよ!せっかく彼女達の裸を見れたのに!……え?」

 

すると、イッセーがTシャツに驚いていた。そりゃ、僕のデザインだしね

 

ミラさんはシンプルな白で服の中央に『他力本願』後ろに『貴方が頼りです』と書かれたTシャツ

 

イルさんは紫のTシャツに『解体するよ』と白い文字が入っているTシャツ

 

ネルさんは赤いTシャツに前は『爆裂』後ろは『エクスプロージョン!!』と白い文字の描かれたTシャツ

 

ミィさんのTシャツは青と白の服で前に『あたい最強!』そして後ろは『⑨』と描かれたTシャツ

 

リィさんには赤と黄色のTシャツで前に『黄金劇場』後ろには『余は嬉しい!』と描かれたものを来ていた

 

「優斗先輩、、、ナイスです」

 

『うん』

 

そのとき、リアスさんから通信が入った

 

『イッセー、小猫、優斗、朱乃の準備が出来たわ。』

 

「よし、離れるぞ優斗」

 

『うん』

 

「ちょ!まだ勝負はついてないわよ!」

 

「早くいきますよ」

 

三人で走って体育館から出ると、同時に体育館に大きな雷が落ちる

 

──『ライザー様の兵士五名リタイア』──

 

ライザーの眷族さんが撃破されたことが放送される

 

どうにか、五人は倒すことが出来た、次も頑張らなきゃ

 

「ふふふ、撃破ですわ♪」

 

「す、すげぇ、、、、」

 

見ると朱乃さんが空中で何か凄く怖い笑顔で微笑んでいた

 

正直に言うと、少しだけ怖い

 

「朱乃さんの通り名は『雷の巫女』、その実力は知る人と知らぬ人とで分かれます…」

 

雷の巫女?何で巫女なんだろ?

 

『作戦は成功のようね、朱乃の次の攻撃までの間、作戦通り行動しなさい』

 

「よし、この調子で行こうぜ優斗」

 

『うん』

 

そう言って動き出そうとしたその時だった

 

突如として僕の回りが爆発した

 

『がぁぁぁぁぁぁあ!?』

 

痛い、痛い痛い痛い痛い痛い痛い!

 

身体中が焼けるかのような激痛、思わず膝を付き倒れてしまう

 

「優斗!大丈夫か!おい!」

 

「優斗先輩!しっかりして下さい!」

 

──「撃破」──

 

すると、聞いたことのない声が聞こえた

 

痛むからだにムチを打って立ち上がり、見上げると、ライザーさんのクイーン、ユーベルーナさんが空中に浮いていた

 

「ふふ、どうやらまだ生きているようですね。その鎧のお陰かしら」

 

「うふ、うふふ」

 

その時、朱乃さんが笑いだしたのだ

 

「あらあら、私の恩人に手を出すなんて……殺されたいのかしら?」

 

見るからに彼女からは殺意があふれでていた

 

「イッセー、優斗さんたちと共に先にお行きなさい」

 

「は、はい!」

 

僕はイッセーと、共に次の作戦場所に向かった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

──『ライザー様の兵士三名リタイア』──

 

ライザーさんの眷族が三名やられたことを告げる放送がなる

 

木場君が勝てたみたい

 

「どうやら木場が上手くやったみたいだな」

 

『………そうだね』

 

そのあと、移動しつつ木場君と合流して作戦場所に向かっていた

 

グランドに出たとき突如として小猫ちゃんが足を止めた

 

「…………敵です」

 

『ッ!』

 

僕はドラグシールドを構える

 

「おい、隠れているなら出てきやがれ!」

 

イッセーがそう言うが、そう簡単で出てくるわけない

 

目の前に砂嵐が現れ、収まるとそこには鎧を纏った女性がたっていた

 

見た感じ、騎士?なら駒はナイトかな?

 

「私はライザー様に仕えるナイト!!カーラマインだ!!」

 

やっぱりナイトだった

 

ナイトと聞いた瞬間に木場くんは自ら前えと出た。

 

「僕はリアス様に仕えるナイト木場 裕斗、ナイト同士との闘い…待ち望んでいたよ!」

 

「よくぞいった、グレモリーのナイトよ。出来るならそこの騎士とも手合わせしたいがな」

 

『っ!?』

 

すると、木場くんは剣を構えて僕の前に立つ

 

「悪いけど、彼は貴方と戦いたくないようだよ」

 

おそらく、木場くんは僕の病を心配してくれたんだろう

 

『木場くん、ありがとう。頑張って』

 

「うん、任せてくれ」

 

木場くんに小声でお礼を言う

 

「それは残念だ、いざ」

 

そう言って二人は戦闘を開始した

 

『木場くんが戦ってる内に移動を』

 

三人の敵が突如として現れる

 

「私はライザー様に仕えるルーク、イザベラだ。いくぞ、グレモリーのポーンよ!!」

 

突如として現れた敵に驚いたのかイッセーは戸惑ってしまっている

 

仮面をつけた女性、イザベラさんが現れ、軽い自己紹介を済ませるとイッセーに殴りかかる

 

『イッセー下がって!』

 

僕はイッセーとイザベラさんの間に入り、ドラグシールドで受け止める

 

『ぐっ!』

 

さっきのミィさん達以上の強さで腕が痺れる

 

「優斗、すまん助かった」

 

「ふきとべ」

 

すると、小猫ちゃんはイザベラさんを殴り飛ばす

 

これで、体制をたて直せる

 

僕はもう一人の少女に向かい構える

 

「あら、ゴメンあそばせ。私は戦いませんの」

 

『そうなの?』

 

「えぇ、攻撃なんてしませんから。さぁ雪蘭、美南風やってしまいなさい」

 

すると、チャイナドレスと和服?を着た女性が前に出る

 

チャイナドレスの子がドラグシールドを蹴り飛ばしてしまい、ドラグシールドが粒子になって消えてしまう

 

『くっ、ちょっと暑いよ!』

 

そう言ってデッキからカード一枚抜き取り、ドラグバイザーにセットする

 

『STRIKE VENT』

 

その音声と共に僕の右手にドラグレッターの頭部を模したドラグクローが装備される

 

僕は右手に力をためるように構える、そして一気に付きだす!

 

『でりゃぁあ!』

 

業火球が美南風さんと雪蘭さんを吹き飛ばす

 

「「キャァァァア!」」

 

『ライザー様の戦車一名、僧侶一名リタイア』

 

「優斗!ナイスだ!くっ」

 

「よそ見する暇があるか?」

 

『イッセー!直ぐに向か──』

 

──『グレモリー様の女王、リタイア』──

 

「っ!」

 

『そんな!』

 

「すきあり!」

 

「キャァァァア!」

 

小猫ちゃんがシーリスさんに斬られてしまった

 

『小猫ちゃん!』

 

「ぐっ!」

 

僕は急いでシーリスを蹴り飛ばして小猫ちゃんに駆け寄る

 

『小猫ちゃん大丈夫!?』

 

「せん、ぱい……部長…ごめん、なさい」

 

そう言って粒子になり消えた

 

──『グレモリー様の戦車リタイア』──

 

また、守れなかったのか

 

僕は、、、

 

「貴様、騎士としての誇りは無いのか!」

 

先程の大剣を持った女性が怒りながら近づいてくる

 

『ゆる、さない!』

 

そう言って僕はドラグクローで女性の鎧を殴り付け、そのまま炎を放つ

 

『……ドラグジャウ!』

 

「グハッ!?」

 

そう言って大剣を持った女性を吹き飛ばす

 

──『ライザー様の騎士一名リタイア!』──

 

「ドラゴンショット!」

 

「がっ!私の、敗けだ」

 

そう言ってイッセーの相手も倒れる

 

──『ライザー様の戦車一名リタイア』──

 

「はぁ、はぁ優斗」

 

『ごめん、小猫ちゃんが』

 

「いくぞ、あの焼き鳥の所に」

 

『うん、木場くん、頑張って』

 

そう言って僕らはライザーの元へと走った

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

走るなか、木場くんの敗北が放送される。でも僕らは止まらない。止まっちゃ行けない

 

僕らはみんなの思いを背負ってる

 

走り、リアスさん達の元にたどり着く

 

「部長!」

 

『リアスさん!』

 

「イッセー、優斗」

 

リアスさんは見るにボロボロだった。おそらく魔力も限界なのかもしれない

 

「やるぞ、優斗!」

 

『うん、いくよイッセー』

 

その声と共にライザーへと走り出す

 

『はぁ!』

 

僕が右手で殴りかかるが軽く避けられてしまう

 

「ふんその程度か」

 

「ドラゴンショットォ!」

 

「そんなもの!」

 

イッセーのドラゴンショットもライザーが出した炎で消されてしまう

 

「く、嘘だろ」

 

『はぁ、ドラグクロー!』

 

僕は右手に装備されたドラグクローで業火球を放つ

 

だがライザーの炎でかき消されてしまう

 

『そんな、、、』

 

「教えてやろう、炎とはこう言うものだ!」

 

ライザーがそう言った瞬間僕は炎に包まれた

 

『うぁぁぁぁぁあああ!』

 

身体中が、焼ける

 

嫌だ、助けて

 

心がそう叫ぶ、だけど

 

小猫ちゃんや木場くんの思いを無駄には出来ない

 

膝をつきそうになるが、どうにか立ち上がる

 

イッセーも戦闘を試みるが、何度もやられてしまう

 

「くっ、俺は……まだ敗けない!部長をアイツなんか、に………」

 

そう言ってイッセーは倒れてしまった

 

『イッセー!く、そ!』

 

僕は震える足を動かし、ライザーへと向かう

 

とっくに体は限界を迎えている

 

精神だけを強く持ち、どうにか殴りかかる

 

「いい加減、負けを認めろ!」

 

『ガハッ!』

 

そう言って僕は蹴り飛ばされる

 

僕はどうにか立ち上がり、デッキからカードを抜く

 

黒く染まったままのファイナルベントカードを

 

『……………負けられないんだ』

 

そう呟きカードをバイザーにセットする

 

ドラグレッター、力を貸してくれ

 

アイツを倒すにはもうファイナルベントしか無いんだ

 

頼む!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【ERROR】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『そん、な………』

 

バイザーが発した音声はエラー。

 

嘘だ、僕は負けるわけには行かないのに!

 

「さぁ、お前の敗けだ」

 

そう言って炎に包まれる

 

『がぁぁぁあ!、、、あ、』

 

駄目だ、ダメ!

 

倒れちゃだめ!

 

…………倒れない!

 

ダメ!みんなの思いが!

 

駄目だ、だめ、、、、

 

体からは力が抜け、地面に倒れふす

 

また僕は、何も守れな、かっ………たの、か

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その日、レーティングゲームの勝者は

 

 

 

ライザー・フェニックスとなり

 

 

リアス・グレモリーの負け

 

そして数日後、リアス・グレモリーとライザー・フェニックスの結婚式が行われることが決まった

 

 

 

 

 

 

 







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第15話『ヒーロー』

 

 

優斗side

 

 

 

 

 

 

夕方、公園で僕はまたいじめられていた

 

「ガハハハハ、おいそこら辺にしとけよwww」

 

痛い、でもまだ耐えられる

 

僕はひたすら、耐えるしか出来ない

 

僕には彼らに反撃するような勇気は無い

 

僕は臆病だから

 

「おい、お前まだこんなの持ってんのかよ」

 

「ッ!?そ、それは」

 

そう言って奴等が僕のリュックから取り出しのはドラグレッターのストラップ

 

「やめ、て、かえ……して」

 

そう言って手を伸ばす、それは父さんから貰った大切な物。

 

父さんが生きていた時に仮面ライダーのショーを見に行ったときに買った

 

大切な、大切な物だ

 

「そうか、返して欲しいか?」

 

そんな彼の言葉に何度も首を縦に振る

 

「そうか、やーだよ!」

 

「そんな簡単には返すわけねぇだろwww」

 

「そ、そんな!」

 

「こんなのはな!こうしてやるんだよ!」

 

そう言って奴はストラップを地面に投げつけ、踏みつける

 

「あぁ!」

 

「うわっ!」

 

僕は彼の踏みつけた所に駆け寄ると、底には所々の部品が壊れたり、取れたドラグレッターの姿があった

 

僕はドラグレッターを拾おうとドラグレッターの部品に触れたその時だった

 

奴の足が僕の手を踏みつけた

 

「がっ!?あぁぁぁぁぉあ!?」

 

ドラグレッターの部品が所々手に刺さり、更に壊れているのが感じられる

 

やめて、やめて、やめてやめてやめて、それはやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめて

 

そこからは何度も殴られ、蹴られた

 

ドラグレッターをこれ以上壊されないように、両手で部品を持ち、触られないようにする

 

それがどれだけ続いたのだろうか、気がつくと僕は夜の公園で倒れていた

 

手の中には所々が壊れたドラグレッターの姿があった

 

 

 

 

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

 

『優斗、お前?それが欲しいのか?』

 

『うん!』

 

『そうか、今回だけだぞ?。』

 

『本当!』

 

『あぁ!絶対に壊すなよ約束だ!』

 

『うん!』

 

 

_________

 

 

次に思い出したのは、死んだ父さんとの約束だった

 

 

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

 

 

『優斗、仮面ライダーが好きか?』

 

『うん!!ぼく、かめんライダーになってみんなをたすけたい!』

 

『そうか!なら強くならないとな!』

 

『おとうさん、ぼくつよくなる!』

 

 

 

________

 

 

 

 

頬を涙が伝う

 

ごめんなさい、父さん……ごめんなさい

 

僕が臆病だから

 

僕が弱いから、ドラグレッターをこんなにしてしまった

 

ごめんなさい……ごめんなさい………ごめんなさい

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ッ!?」

 

目を覚ますと、僕は自室の布団の中だった

 

「夢、か」

 

そう言って机におかれた所々が接着剤によって修復されたドラグレッターのストラップを見る

 

たしか、僕はレーティングゲームで

 

「………負けた」

 

手を握りしめる

 

僕が弱いから、僕が倒れたから!

 

僕が守れなかったから!

 

僕が、強くなれなかったから!

 

だから負けた!

 

守るって、この力はその為に使うって決めたのに

 

結局僕は、何も守れない

 

目からは涙が流れる

 

何が、勝つだ

 

何が仮面ライダーだ

 

何が騎士だ!

 

ヒーローだ!

 

やっぱり、こんな臆病者には仮面ライダーなんかなれないんだ

 

僕は、結局ヒーローになんてなれないんだ

 

「結局、僕は…………何も」

 

 

 

 

 

 

 

 

─────守れないのか

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「それは違うにゃん」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「くろ、か?」

 

 

いつの間にか、僕の隣には黒歌がいた

 

「私やミットテルトやカラワーナは優斗のお陰で生きてる、優斗に救われてたからここにいる。」

 

そう言って黒歌は僕の手を包むように触れる

 

「優斗は弱虫でなんかじゃない。ちゃんと助けてくれたにゃん、私やカラワーナ、ミットテルトにとって優斗は本当の、、、ヒーローにゃ!」

 

「僕は、守れてたの?」

 

その問いに、黒歌は黙って頷く

 

「こんな僕にも、救えるんだ」

 

僕は、守れてたんだ

 

「黒歌」

 

「?」

 

「ありがとう、教えてくれて」

 

「にゃん!」

 

そう言ってこちらにクウガのようにサムズアップする黒歌

 

部屋から出ると、ミットテルトとカラワーナが抱きついて来た、二人とも心配してくれたのかな

 

「ごめん、ありがとう」

 

そう言って抱き締め返した

 

「にゃ!?私は!?」

 

後ろから黒歌も来たので抱き締めてあげた

 

「ありがとう、気づかせてくれて」

 

僕、助けれてたんだ

 

僕は弱虫たけど

 

 

 

 

 

 

 

守れてたんだ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あのあと、リビングに行くとグレイフィアさんがいた

 

「グレイフィアさん?」

 

「影龍様、お目覚めですか」

 

「は、はい。それより何でここに?」

 

「はい、魔王様よりこちらを貴方に届けるよう仰せつかりました」

 

手紙の入った封筒?のような物を貰う

 

「これは?」

 

「こちらはリアス様の結婚式の招待状です」

 

「え?」

 

「兵藤さまは既に向かわれております」

 

「イッセーが!?」

 

「はい、そちらには魔王様の転移魔法陣が描かれています。来るかはあなたの自由です」

 

そう言ってグレイフィアさんは魔法で転移していった

 

イッセーはもう向かってるらしい

 

なら、行かなきゃ

 

今度こそ、僕はライザーさんに勝つんだ

 

リアスさんを助けるためにイッセーは向かったんだ

 

なら僕も、行かなきゃ

 

イッセーの友達として

 

仮面ライダーとして

 

僕は部屋に戻り、デッキをポケットに入れて制服を着る。

 

結婚式だから正装だ

 

実際、乱入みたいな物だけど

 

僕は招待状を握りしめ、玄関に向かう

 

すると、黒歌、ミットテルト、カラワーナがいた

 

「優斗」

 

「優斗様」

 

「優斗さん」

 

「何?」

 

「「「頑張って!私達の、ヒーロー!!」」」

 

「……………うん!」

 

そう言って僕は招待状で転移した

 

リアスさんを、イッセーを助けるために僕は戦う!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




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第16話『優斗の覚悟』

 

 

 

 

「皆様!この度は私、ライザー・フェニックスとその妻、リアス・グレモリーの結婚式にお越しいただきありがとうございます」

 

冥界では、リアスの結婚式が行われようとしていた

 

冥界の悪魔はこの二人の結婚に祝福をあげていた

 

高位の悪魔にとっては純血の悪魔を増やすことにしか興味がないのか、貴族達は本人達のことを考えず結婚を迫った結果だった

 

本人、リアスは心ではイッセー達への助けを求めていた

 

「(私は、イッセーと。こんなのは望んでない。助けて、、、イッセー)」

 

その様子に気付いていたのは、オカルト部の部員のみだった

 

「イッセー君はまだなのか」

 

「…………優斗先輩も、来てません」

 

「このままでは、結婚を止めることはできませんわ」

 

その時だった

 

会場の床に魔方陣が発生した

 

会場悪魔達は拍手をやめ、魔方陣の方を注目した

 

「部長ォオオオオーーーーーー!!!!!!!!!」

 

その場に現れたのは、今世紀の赤龍帝にしてリアス・グレモリーのポーン、兵藤一誠。

 

「貴様は何者だ!ここを何処だと思っている!」

 

「俺は駒王学園のオカルト部の兵藤一誠!!リアス・グレモリーの処女は俺のもんだぁー!!!、」

 

そう叫んだ瞬間、会場の貴族達は動揺した

 

「一体何を考えてるんだあの悪魔は!?」

 

「これは、一体どうゆうことだ!」

 

そして、その場にいた会場の衛兵が動こうとした。

 

だか、それを許さないのがオカルト部

 

木場や朱乃、小猫がそれを止めるため動こうとした

 

彼らがイッセーの道を切り開くため、衛兵との戦闘を始める

 

「イッセー君!早く部長の元へ!」

 

「私たちがサポートしますわ!」

 

「サンキュー木場!朱乃さん!」

 

その時だった、会場の入り口の廊下から

 

コツ、コツと誰かが歩いてくる音がした

 

会場の全員が入り口に注目する

 

【グガァァァァァアアアア!!!】

 

そこからは赤き龍が現れ、会場内を旋回する

 

「な、なんだ!?あのドラゴンは!?」

 

「あんな竜なんて見たことないぞ!?」

 

会場の悪魔はとあるものは驚き、とあるものは龍を眷族にしようともくろみ、またあるものはその龍の力に恐怖した

 

オカルト部はその龍を知っていた

 

あの弱気だがそれ以上に勇気を持つ少年と共に戦う、あの龍を

 

オカルト部は龍の出現に彼の登場を確信した

 

そして、入り口から現れたのは白い髪を腰まで伸ばした少女のような少年

 

だが、彼からは普段の弱気な雰囲気は消えその顔は覚悟を決めた者の目をしていた

 

「……イッセー。みんな、遅れてごめん」

 

そう言って影龍優斗は会場へ到着した

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

優斗side

 

 

目を開くと、結婚式場のような場所のまえにいた

 

中からは戦闘の声が聞こえた

 

イッセー達が先に入ってるらしい、僕も入らないと

 

「おい!人間、そこで何してる!?」

 

そこには、警備の悪魔さんがたっていた

 

「えっと僕、ここの結婚式に呼ばれて」

 

「ふん!そんな嘘信じるか!」

 

そう言って悪魔は持っていた剣を抜く

 

「っ!?うわぁぁぁあ!」

 

僕は思わず腕を組んで顔を守るようにおく

 

【グガァァァァァアアアア!!!】

 

「がっはっ!」

 

「え?」

 

見ると、悪魔が吹き飛ばされていた

 

そして、その場に赤い龍ドラグレッターが僕の横にたたずんでいた

 

【グガァァァァァア(契約者よ、油断するな)】

 

「ありがとう、ドラグレッター」

 

そう言って僕は結婚式場に入る

 

でも、さっきの戦闘音がまだ聞こえるすごく広い廊下に出た

 

「どうやってイッセー達に僕が来たことを知らせよう………」

 

会場から聞こえる音は、僕が叫んだとしてもイッセーに届くかどうか

 

そんなにも会場からの声、戦闘音が聞こえるのだ

 

【グガァァァ、グガァァァァァアアアア!!(契約者よ、我は先に行く、お前は歩いてこい。我が奴等を沈めよう)】

 

「………うん、お願いドラグレッター」

 

そう言ってドラグレッターが先に飛んでいった

 

僕はドラグレッターの通った道をゆっくりと歩む

 

この力は、守るための力

 

目の前に困っている先輩と友達がいる

 

だから、僕は戦う

 

僕はしっかりと歩く、右手に龍騎のデッキを握りしめ

 

やがて、廊下が開ける。

 

結婚式の会場は静かだった

 

見ると上でドラグレッターが飛び回っていた

 

だから静かなのか

 

僕はイッセーを探すとすぐそこにはいた

 

みんなも僕にも気づいた

 

「………イッセー。みんな、遅れてごめん」

 

「カッコいい登場しやがって、まってたぜ優斗!」

 

「………遅いですよ、先輩」

 

「これで、オカルト部全員が揃ったね。」

 

「えぇ、ここから先へは行かせませんわ」

 

そう言って木場君達は僕とイッセーを行かせようと衛兵に向き直る

 

「ここを通るのならば、僕の剣と」

 

「私の拳と」

 

「私の雷をプレゼントいたしますわ」

 

「みんな、サンキュー!いくぞ優斗」

 

「ありがとう、みんな。うん、いこう!」

 

そう言って僕らはリアスさんのいる場へと走る、途中衛兵が止めようとこちらに武器を向ける

 

「どいて!ここは僕らの通る道だ!ドラグレッター!」

 

【グガァァァァァアアアア!!!!】

 

ドラグレッターは衛兵に突っ込み、衛兵を吹き飛ばす

 

「な、あのドラゴンを使役しているだと!?」

 

「あいつは人間だぞ!そんなわけが!」

 

「いまだイッセー!」

 

「あぁ!」

 

そうして走り、等々リアスさんの前にたどり着いた

 

「おいこの焼き鳥野郎!部長を返して貰うぜ!」

 

「下級魔族が!」

 

「一体何が起こっている!」

 

「なぜ人間がこんなところにいる!」

 

そう言って近くに座っていた恐らくは上級魔族の人たちがそう言った

 

その時だった

 

「……………これは、余興ですよ。私の用意した、ね」

 

座っていた内の一人がそう言った

 

「お兄さま!!」

 

お兄様?確かリアスさんのお兄様って……

 

あの人が魔王!?

 

「サーゼクス様!余興とは、どうゆうことですか!」

 

「ゲームに、不満があったとでも言うのですか!」

 

「なに、大事な妹の晴れ舞台だ。派手なイベントが欲しいのだよ」

 

もしかしたら、魔王様はもともとこの結婚に反対だったのか?

 

そう言ったサーゼクスさんは僕らに視線を向ける

 

「君たち、君のドラゴンの力。そして、君の未知の神器。今一度、ここで見せてくれないかい?」

 

そう言ってサーゼクスさんはイッセーの後に僕を見る。未知の神器って龍騎のことか

 

「「えっ!?」」

 

「未知の神器を使う騎士と、ドラゴン対フェニックス。この対戦でこの場を盛り上げてほしい!」

 

フェニックスさんはすぐに返事を返した

 

「分かりました魔王様。このフェニックスその試合受けさせてもらいます」

 

「俺は、もちろんやります!この前のリベンジだ!」

 

「僕も………戦います。」

 

そう言った瞬間、僕らはレーティングゲームの時のような空間にいた

 

『さて、ドラゴン使い君に謎の騎士君、勝利の対価は何がいいかな?』

 

サーゼクスさんがそう言った瞬間、その場にいた悪魔?さんが慌て出した

 

『何を言っているのですがサーゼクス様!あの下級悪魔ならまだ分かりますが、人間に対価を与えるなんて!』

 

『下級であろうと人間であろうと、こちらから願い出た以上それ相応の代価は払わねばならない。さて、ドラゴンの使いの少年。そして謎の神器を使う騎士君は何を望む?富、名声、それとも美女かい?』

 

その問いにイッセーは真っ先に答えた

 

「なら!部長を!リアス・グレモリー様を返してください!」

 

「次に、騎士君は何を望むのかな?」

 

僕は黒歌のことを考えた

 

彼女のことを聞いたとき、はぐれ魔族になった理由を聞いた

 

とても、かわいそうだった。

 

彼女は家族を守ろうとしただけなんだ

 

彼女に罪はない。

 

その事を証明したい、だから!

 

「黒歌…………はぐれ魔族の黒歌の、指名手配を解除して下さい!!!」

 

『『『!?』』』

 

そう言った瞬間、サーゼクスさん。

 

そしてその場にいた悪魔が驚きの表情になったのは想像できた

 

「?」

 

ただ一人、イッセーだけは首をかしげていた

 

『そんなこと許されると思っているのか!?』

 

『なぜ人間がその事を知っている!?あの主殺しの罪をしらないのか!?』

 

「な、なんで、何で先輩が姉様のことを、、、」

 

 

他の悪魔がそう言った瞬間僕の中で何か切れそうになる

 

ふざけるな、彼女の

 

本当のことを知らないくせに

 

『………前向きに検討しよう。それくらいこの場を盛り上げてくれるのだろう?』

 

サーゼクスさんはそう口を開いてくれた

 

「はいっ!」

 

僕らはあらためてライザーさんと向き直る

 

「リベンジマッチだ、いくぜ優斗」

 

【Boost!】

 

そう言ってイッセーは赤龍帝の篭手を装備する

 

僕もデッキケースを構え、Vバックルを装備する

 

 

 

 

 

 

 

 

ライザーを倒して、(イッセー)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

理解してくれた先輩(リアスさん)

 

 

 

 

 

 

 

気付かせてくれた恩人(黒歌)

 

 

 

 

 

 

 

 

救って見せる!

 

右手を腰の横に、左手を右に手を水平に、始まりの男を心に写し

 

憧れのヒーローになる決意を込め

 

叫ぶ!

 

「変身!」

 

デッキをセットし、仮面ライダー龍騎に変身した

 

『ふぅ~、、、しゃっ!』

 

すると、近くにドラグレッターが来て隣を旋回する

 

『なんだあの神器は!?』

 

『見たことない!何故あんな人間が』

 

聞こえてくる悪魔の声を無視する

 

「いくぞ優斗!」

 

『あぁ!いくよ、イッセー!』

 

僕はイッセーと共にライザーへと走る

 

「何度来ようと、結果は同じだと言うことを教えてやる」

 

僕はデッキからカードを抜き取り、バイザーにセットする

 

【SWORD VENT】

 

その音声と共に落ちてくるドラグセイバーをジャンプして掴み取る

 

「優斗、お前は!?」

 

怖いけど。今は力が必要なんだ!

 

僕は落下しながらライザーに斬りかかる

 

『デャァァア!』

 

「この程度!」

 

『うわ!?、まだだ!』

 

だが、炎で払われてしまう。

 

僕は着地してすぐにバイザーにカードをセットする

 

【AD VENT】

 

『行け、ドラグレッター!』

 

すると、ドラグレッターがフェニックスに突進する

 

「ガハッ!?」

 

フェニックスが、少し後退する

 

『イッセー!』

 

「任せろ!はぁぁぁあ!!」

 

すると、イッセーは倍化された力でライザーに殴りかかる

 

「ふん!」

 

「ぐっふっ!?」

 

だが、前と同じようフェニックスの出した炎で弾かれてしまう

 

『イッセー!』

 

「大丈夫だ、俺は負けない!部長のために、俺は最強のポーンになって見せる。」

 

そう言ってイッセーは赤龍帝の篭手を天に掲げ、叫んだ

 

「見ててください、部長!輝きやがれ、オーバーブーストォォォォオオオオオ!!!!!」

 

【Welsh Dragon over booster!!】

 

『っ!?』

 

次の瞬間、イッセーが赤いドラゴンのような鎧に包まれる

 

『これが、龍帝の力だ!バランスブレイカー、赤龍帝の鎧(ブーステッド・ギア スケルメイル)だ!!』

 

そう言ってイッセーがライザーへと飛び上がり、空を駆ける

 

『ウォォォォォオオオオオオ!!!!』

 

一方空中のライザーはイッセーを迎え撃つ

 

「喰らうがいい、フェニックスの炎を」

 

そう言ってライザーは体を炎で包み、イッセーへと

 

『そんな炎で俺が殺られるかよぉぉぉぉおおお!!!』

 

イッセーとライザーが激突する、あまりの爆発の余波で僕は少し吹き飛ばされてしまう

 

『ぐぅ』

 

立ち上がり、空を見ると赤龍帝の鎧が解除されてイッセーが落ちてきていた

 

『ドラグレッター!イッセーを』

 

そう言うと、ドラグレッターはイッセーを口でこちらへと運んでくる

 

『イッセー!大丈夫!?』

 

「く、これがあいつの力か」

 

そう言って僕らは空中のライザーを見る

 

「貴様など、赤龍帝の篭手がなければただの雑魚だ!」

 

そう言ってライザーは炎を纏った拳を振る

 

僕はカードをバイザーにセットする

 

【GUARD VENT】

 

その音声と共にドラグセイバーが消えドラグシールドが装備される

 

僕はイッセーの前に出てシールドを構える

 

そして、思い一撃がシールドに当たる

 

『ぐぅ、重い!』

 

「何!?受け止めるだと」

 

「ナイスだ、優斗!」

 

「ぐはぁ!?」

 

僕がライザーの一撃を防いだ瞬間、イッセーがライザーの側面に回り、殴り付ける

 

ライザーは先程より吹き飛ばされていく

 

「バカな!俺が、そう簡単に殴り飛ばされるなど!……まさか!?」

 

イッセーの手には十字架が握られていた

 

『イッセー、それは!?』

 

「アーシアに貸してもらったんだよ」

 

「悪魔にとってそれは持つだけで激痛が走るはず、まさか」

 

見ると、イッセーの腕が人間の腕からドラゴンへと変わっていた

 

「腕を!?貴様正気か!そんなことすれば二度と元に戻らんのだぞ!」

 

『イッセー、、、』

 

「はっそれがどうした!部長が戻ってくるなら左手一本なんて安いもんだ!!」

 

イッセー、君は僕よりも仮面ライダーに似ているよ

 

好きな人のためそこまで出来るなんて、君は強い

 

イッセーはライザーを殴り付ける

 

「貴様ら、わかっているのか!この婚約は、悪魔にとって大切なものなんだんぞ!」

 

「そんなの知るか!部長はな!泣いてたんだよ、てめぇを殴る理由はそれで十分なんだよ!」

 

そう言ってイッセーはライザーを殴り飛ばす

 

「決めろ、優斗!」

 

『わかった、任せてくれイッセー!』

 

そう言って僕はカードを抜き取る

 

未だに黒く染まったファイナルベントカードを

 

「優斗、それは!」

 

イッセーも覚えていたのか

 

このカードが使えなかったことを

 

恐らく、使えなかったのはきっと僕の覚悟が足りなかったんだ

 

今は違う

 

僕はそのカードを持ったまま、旋回しているドラグレッターへとカードをつき出す

 

『ドラグレッター、僕は心に誓う!どんなに苦しくても、戦い抜く!勝ってみせる!それが僕の目指した、憧れた………ヒーローだから。だから、力を貸してくれドラグレッター!』

 

【グガァァァァァアアアア(契約者、いや優斗よ、お前を主と認めよう。存分に我の力を使え!)】

 

『!?』

 

次の瞬間、僕らの回りが燃え上がり持っていたカードがそれを吸い込んでいく

 

そして、カードは燃えるように赤い龍の紋章が描かれたファイナルベントカードへと変わっていた

 

バイザーにカードをセットする

 

 

【FINAL VENT】

 

 

『はぁぁぁ』

 

両腕を前につきだし、大きく横に構え力を溜める

 

すると、ドラグレッターが僕の回りを旋回する

 

『はっ!』

 

僕はその場から飛び上がる、するとドラグレッターも同じように空に上る

 

そして回転し飛び蹴りのポーズをとる

 

『ドラゴンライダーキック!でりゃぁぁぁあ!』

 

ドラグレッターが炎を放ち、その炎を纏いライザーへと飛び蹴りを放つ

 

「ぐぁぁぁああああああ!!!!」

 

そして、ライザーは倒れた

 

僕は変身を解除する、

 

「やったな優斗!」

 

「うん!僕らの勝ちだ!!」

 

そう言ってハイタッチをする

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『強くなったな、優斗』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「っ!?」

 

「とうしたんだ優斗」

 

「父さんの声が聞こえた、、、」

 

父さん、僕強くなったよ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この後、イッセーはリアスさんと共にグリフォンに乗って帰った

 

僕はサーゼクスさんに

 

「あとで君の家にお邪魔させてもらうよ」

 

そういわれ、取り敢えずは解散となり家に帰った

 

 

この世界で初めて、僕は救えたことを自覚した

 

 

 

 

 







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第17話『新たな友/再開の二人』

優斗side

 

結婚式の件が終わり、二日たった

 

サーゼクスさんに黒歌と一緒に住んでること、彼女は妹を守るために罪を犯したことを説明していた

 

「まさか、そんなことがあったとはね。すぐに調べて彼女の指名手配を解除すよう手配するよ」

 

「あ、ありがとうございます!」

 

「ありがとうございますにゃ!」

 

良かった、黒歌はもう大丈夫だ!救うことが出来た!

 

「いや、私は対価を払っただけだよ。さて、用事も済んだしグレイフィア、帰って………あれ?」

 

そこにサーゼクスさんと共に来ていたはずのグレイフィアさんの姿がなかった

 

「グレイフィアはどこにいった?」

 

「く、黒歌知ってる?」

 

「し、知らないにゃ」

 

その時、部屋にミットテルトが入ってくる

 

「優斗、来るっす!すごいっすよ!すごいっすよ!」

 

「えっ!ちょっとミットテルトさん、僕は今は魔王様と」

 

「いいから来るっす!」

 

そう話すが、ミットテルトは興奮していて聞いておらず僕の手を引っ張り地下のゲーム部屋に向かっていく

 

黒歌とサーゼクスさんも気になったのか後ろをついて来る

 

そうして、ゲーム部屋の自動扉が開く

 

次の瞬間、様々なゲームの音声が流れる

 

それはまさにゲームセンターかのように

 

そして、入り口近くには

 

「ふぅ、中々楽しめましたわ」

 

バチを握り、太鼓の達人の鬼レベルの最終鬼畜妹フランドール・Sをクリアしているグレイフィアさんがいた。

 

えぇ、何やってるんですグレイフィアさん?

 

「優斗君、なんだい部屋は!?それにグレイフィア、君は何を?」

 

「サーゼクス様?お話は終わったのですか?」

 

「あ、あぁ……」

 

「お話ししてる間、そこのミットテルト様にこの部屋をご紹介していただきまして。少々遊んでおりました」

 

「グレイフィア!何で!何で!」

 

サーゼクスさん、かって仕事?せずに遊んでいたグレイフィアさんにもしかして切れるのか!?

 

そう思い、僕と黒歌は震えた

 

「そんな楽しそうなことに僕を誘ってくれなかったんだ!?」

 

「「はい?」」

 

この魔王様、大丈夫?

 

と思った僕と黒歌はおかしいのかな?

 

「はい、サーゼクス様は影龍様とのお話し中だったので」

 

「変わってくれ!そのゲームはやったことがないぞ!」

 

「すいませんが、まだ後1プレイ残っているのでお待ちください」

 

そう言って次の曲を選択するグレイフィアさん

 

か、仮にも魔王様にそんなこと言って大丈夫なのかな?

 

「優斗君!このゲームは!!このゲームの台は一台だけなのかい!!!」

 

サーゼクスさんに詰め寄られて少し引きずったが、僕はどうにか答える

 

「い、一応この台の裏にありますけど」

 

「ありがとう!」

 

そう言った瞬間、魔王様はグレイフィアさんがプレイしている後ろの台に向かった

 

「む?優斗君、このゲームはゲームセンターのようにお金を入れる所がないが」

 

「あぁそれならそこのボタンを押して…………サーゼクスさんゲームセンター行ったことあるんですか!?」

 

「いや~少しね、息抜きに入ったことが少しあるぐらいだよ。それにしてもお金は必要ないのか、通いそうになるな!!」

 

ダメだ、どう見てもサーゼクスさんがゲームセンターの、ゲームを楽しむ親戚のおじさんにした見えなくなってきた

 

僕の中での魔王像が崩れていく。

 

あれ?魔王って何だっけ?

 

横を見ると黒歌も予想外すぎたのか固まっている

 

それによく見ると、あれ?

 

この部屋?こんなにゲーム会ったっけ?

 

神様はガンバライジング、フュージョンファイト、トライエイジ、太鼓の達人しか貰ってない筈なのにかなりの台が増えてる

 

すると、近くの台に手紙が置いてあった

 

それを開いて手紙の内容を視る

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ふぉ、ふぉ、ふぉ。久しぶりじゃの優斗よ

 

二度目の生を楽しんでおるか?

 

わしじゃ、神様じゃ。

 

前に地下をゲーム台を設置したのだがな

 

少し物足りなく思えての、スロットやパチンコにメダルゲーム、リズムゲームにエアホッケー、そしてFateと言うカードゲームを追加しておいたぞ。

 

実はな送ったゲームだけじゃ、寂しいと思って追加したのじゃ

 

他にも、ゲーム等を少し改造させて貰ったが、ちゃんと動くぞ、心配無用じゃ

 

それじゃ、楽しむんじゃぞ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

神様、本当にありがとうございます

 

お陰で、休日は家を出ずにゲームできます

 

僕はそう心から神様にお礼をいった

 

一方、サーゼクスさんたちはゲームが終わったようでゲーム台から離れた

 

「いや~こんなに楽しんだのは久しぶりだ、また来たいぐらいだよ」

 

「私も楽しませていただきました」

 

そう言ってお礼を言う二人

 

「いえいえ!良ければまた来てください!」

 

「本当かい!?それじゃまた今度グレイフィアと来るよ、事前に連絡はするから安心してくれ、それじゃ」

 

そう言ってサーゼクスさんとグレイフィアさんが転移して帰った

 

「取り敢えず、黒歌」

 

「なんにゃ?」

 

「小猫ちゃん説明してあげて」

 

「………………そうにゃんね、いってくるにゃん」

 

そう言って黒歌は小猫ちゃんの元に向かった

 

余談だが、駒王町のゲームセンターで『名無しのメイド』と名乗る女性ががリズムゲームをプレイする動画が投稿し広がった

 

そして話し合いが終了したのか、黒歌が小猫ちゃんを連れて戻ってきた

 

小猫ちゃんは大量の荷物を持ってる

 

………どっか旅行でもいくの?

 

「おかえり黒歌、でもどうして小猫ちゃんが?」

 

「優斗先輩、姉様共々よろしくお願いします」

 

「へ?」

 

「いや~これで白音と一緒に暮らせるにゃ」

 

「ど、どういう事!?」

 

「?姉妹が一緒に生活するのに理由がいるにゃ?」

 

「つまり、小猫ちゃんは僕の家に住むことになったと?」

 

「はい、よろしくお願いします優斗先輩」

 

「取り敢えず、わかった。確か黒歌の隣の部屋が開いてたからそこを使ってよ」

 

「ありがとうございます」

 

そう言って小猫ちゃんは部屋に向かっていく

 

ミットテルトの、案内で

 

「さて、黒歌」

 

「な、なんにゃ?」

 

「黒歌ははぐれ悪魔じゃなくなったでしょ」

 

そう言うと黙ってうなずく黒歌

 

「妹と暮らせるわけでしょ」

 

更に頷く

 

「めでたい日だから今夜はぁ~~~」

 

「ドキドキ!ドキドキ!」

 

「焼き肉しょおおおおおお!!!!」

 

「にゃお~~~いにゃーー!!!!!」

 

「いいんですか先輩?」

 

いつの間にか小猫ちゃんは戻ってきていたらしい

 

「いいのいいの!二人とも皆に知らせて!!!」

 

その後、カラワーナとミットテルトも誘って皆で焼き肉を食べた

 

新しく家で暮らす家族が増えて、黒歌と小猫ちゃん

 

二人とも笑顔だ、見ててこちらも笑顔になる

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

サーゼクスさんの件から二日たち、僕の家にイッセーとアーシア、リアスさんが遊びに来た

 

「よぉ!優斗、元気か?」

 

「こんにちわイッセー、リアスさんもアーシアさんも」

 

「こ、こんにちわ」

 

「ごきげんよう優斗、小猫さらここで暮らすと聞いてねその挨拶もかねて遊びに来たわ」

 

「優斗、お前が小猫ちゃんのお姉さんと暮らしてなんて知らなかったぜ」

 

「あはは、僕も驚いたよ。黒歌から聞かされた名前は小猫じゃ無かったからさ」

 

「我が友よ?客か?」

 

「ライザーっ!?」

 

「焼き鳥っ!?なんでここに」

 

そう言ってら身構える二人

 

なぜなら、少し前にレーティングゲームて戦ったライザー・フェネクス

 

「なんだ貴様ら、それと俺の名はライザー・フェニックスといっただろ、そろそろ覚えんか!」

 

「ライザー、そもそもなぜ貴方がここにいるのかしら?」

 

「何、我が友に呼ばれたのだ。貴様らには関係ないだろう」

 

「「友!?」」

 

「何かおかしいのかなねぇライザー君?」

 

「そうだな友よ、だが一様説明したほうが良さそうだな」

 

「そうだね、僕らが仲良くなったのは、────」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あの結婚式の件が終わった後、家に妹さんライザーと謝りに来た

 

「本当にすまなかった」

 

「申し訳ありませんわ」

 

「あ、頭もあげてください!」

 

その後、話を聞くにどうやらライザーさんは調子に乗りやすいようで、今回のことも調子に乗ってやってしまったらしい

 

「俺が調子に乗ったからこんなことになってしまった、何か俺に出来ることはないか?」

 

そう言って申し訳なさそうに聞いてくる

 

僕はそこまでして貰わなくてもいいんだけどなぁ

 

なら、こうすれば

 

「え、え~~と、ライザーさん」

 

「何だ?」

 

「なら僕と、友達になってください」

 

「いいのか?俺とお前は」

 

するとライザーさんは驚いて表情でこちらを視る。隣の妹さんもすごく驚いているようだ

 

「過去のことはもう大丈夫ですよ、今から僕らは友達なんですから!ねライザー君!」

 

そう言って僕は手を出す

 

ライザーさんは少し考え、僕の手をとった

 

「なら、よろしくな我が友よ」

 

「うん!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ってことがあったからなんだ」

 

説明するもリアス達は複雑そうな顔をしたままである

 

「我と優斗はギルガメッシュとエルキドゥのような友だからな」

 

そう言えば、ライザー君。カードゲームのFateにはまってたね

 

そう言えばイッセー達は知らないから困惑してる

 

特にギルガメッシュがかっこよくて何度もゲームしてたよ

 

何故かしゃべり方も賢王様っぽくなったし

 

もしかして目指してるのかな?

 

「イッセー、取り敢えずあがってよ。そう言えばライザー君。確か今日はFateでエルキドゥとアルトリアがピックアップだったよ」

 

「なに!?すまんが優斗、先に部屋にいかしてもらうぞ!待っていろエルキドゥにアルトリア!俺が引いて見せるからなぁ!」

 

そう言ってライザー君は地下室へと走っていった

 

そう言えば、明後日にサーゼクスさん来るんだっけ?

 

「地下室?優斗、何でライザーは地下室に行ったんだ?」

 

「あれ?イッセー達は知らなかったっけ?」

 

「あ、あぁ」

 

「取り敢えず、来たら分かるよ。小猫ちゃん達もそこにいるだろうしね」

 

昨日、小猫と黒歌はエアホッケーにはまったらしく暇さえあれば対戦してる

 

ミットテルトさんは相変わらずリズムゲームしてるし、カラワーナさんは銃で打つゲームしてるからね!

 

地下室に向かい、階段を下りると自動ドアが見えてくる

 

「自動ドア?なんで家の地下に?」

 

「行けばわかると」

 

そう言ってドアに近付くとドアが空く。次の瞬間、様々なゲームの音が流れる。まるでゲームセンターのように

 

そして様々な音が流れる中には様々な声が聞こえる

 

「にゃにゃ、やるにゃ白音」

 

「………姉様には負けません!」

 

「ふふ、ヘッドショットよ♪」

 

「ほっ♪ほいっ♪♪こ・れ・で、フルコンボっす~~!」

 

「何だこれ!!!」

 

そう言ってイッセーは目を輝かせ、リアスさんは理解が追い付いていないのかポカーンとしている

 

「優斗、お前!どおしてこんなゲームセンター見たいになってるんだよ!?」

 

「えぇと、僕の親戚のおじさんが退院祝いでくれたんだ。おじさんはゲームセンターの店長でね、壊れたりしたの直してくれたんだ」

 

さすが、神様がやってくれた

 

とは言えないからね

 

「来たーーーーーーーー\(^o^)/!」

 

見ると、ライザー君のゲームで星5確定の演出が出ている

 

「来い!来い!来い!来いーーーー!」

 

『改めまして、よろしく。サーヴァント・レオナルド・ダ・ヴィンチ。そう――今からは、きみだけのダ・ヴィンチちゃんというコトさ!』

 

「…………すり抜けたぁーーーーーーー!!!!」

 

見ると、ライザー君が涙目で悔しがっていた

 

ライザー君、染まったねFateに

 

見ると、イッセーもゲームしに走っていった

 

「……………優斗」

 

そしてイッセーが絶望の表情でこちらに歩いて戻ってきた

 

「なんで… なんで!脱衣麻雀がないんだよぉぉぉぉおおおお!」

 

「いやそんなのある分けないじゃん………」

 

こんな感じで、イッセー達に色々なゲームをオススメした

 

リアスさんは太鼓の達人をプレイしたとき、最終鬼畜妹フランドール・Sがクリアできなかったのが、よっぽど悔しかったのか何度もプレイしていた

 

イッセーはFate、を始めるようだ

 

「可愛いキャラばっかじゃねぇか!?」

 

と言って静寂のハサンを当ててた。たしかこれ英霊召喚って言うんだっけ?

 

イッセーとかライザーさんが本気にして詠唱しないといいんだけどな?

 

ゲームだと魔力を使ってたし、まさかね

 

『Fate Grand Order!』

 

すると、ライザー君はまたゲームを始めるようだ

 

そうして、いつものカードが貰える画面になる

 

「素に銀と鉄。 礎に石と契約の大公。 

降り立つ風には壁を。 

四方の門は閉じ、王冠より出で、王国に至る三叉路は循環せよ。

閉じよ。閉じよ。閉じよ。閉じよ。閉じよ。

繰り返すつどに五度。

ただ、満たされる刻ときを破却する。

 

――――告げる。

汝の身は我が下に、我が命運は汝の剣に。

聖杯の寄るべに従い、この意、この理ことわりに従うならば応えよ。

 

誓いを此処ここに。

我は常世とこよ総すべての善と成る者、

我は常世総ての悪を敷しく者。

 

汝 三大の言霊を纏う七天、

抑止の輪より来たれ、天秤の守り手よ―――!」

 

そう言ってライザー君はゲーム画面に食いつく

 

「カッケーーー!何だそれ?」

 

「このゲームFateの原作の詠唱だ」

 

すると、ライザー君は画面を見ながら説明した

 

そしてライザー君の画面が七色に光輝く

 

『問おう。貴方が私のマスターか?』

 

「アルトリア来たぁぁぁぁあ!!!!」

 

 

そんなこんなで、今日も平和です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あれから数日たち、僕は買い出しをするため家を出て文房具店に向かった

 

ここは品揃えがよくて、文房具を買うときは必ずここに来ていた

 

様々なシャープペンシルを見る

 

だが、何故かいいのが無く僕は別の棚を探そうとしたとき一つのペンを見つけた

 

それは、うすいピンクのシンプルなシャーペン。

 

『優くん、これ優君への誕生日プレゼント!』

 

『彼方ちゃん、ありがとう。大切にするよ』

 

彼女がくれた大切な、あのシャーペンにそっくりだった

 

僕は思わず、これを買った

 

そして、帰りに公園による。時間はもう夕方だった

 

袋からシャーペンを取り出す

 

「彼方ちゃん……………」

 

彼女にはもう会えない。

 

僕は姿も変わり、別の世界に生まれ変わった

 

でも、彼女のことを忘れられなかった

 

彼女には生きていて欲しかったから、傷付けたくなくて僕は死んだ

 

それでいい、僕は彼女の事を好きだったけど

 

多分片思い、きっと叶わなかった

 

もしかしたら、彼女は向こうの世界でもう彼氏がいるのかな?

 

そう考えて少し、心が傷んだ。

 

せめて、もう一度会いたかった。

 

あんな形では無く、しっかりとした形で彼女に自分の思いを告げたかった

 

少し涙が目からこぼれる。

 

「彼方ちゃん………」

 

 

 

 

 

 

 

 

「優くん!!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

「……え?」

 

思わず振り替える

 

僕のことを、そう呼ぶのは彼女だけ

 

この世界ではこの呼び方をする友達なんていない

 

嘘だ

 

だってこの世界に彼女がいるわけない

 

彼女は生きてる

 

なのに、何でそこに彼女がいるんだ

 

それに僕の姿は変わった、人違いだと思う

 

でも、彼女は僕の元へと近付いてくる

 

「……嘘、なんで彼方ちゃんが」

 

彼女は目の前まで来て、笑った。目の端には涙が浮かんでいる

 

「優くん、やっと………会えたね」

 

そう言って抱き付いてきた

 

「彼方ちゃん……なんで」

 

「私ね、死んじゃったんだ…………?でも神様が優くんの所に転生させてくれたんだよ」

 

「彼方ちゃん…… 」

 

僕は、彼女を抱き締め返した

 

「優くん、死んじゃったけどまた会えたね」

 

神様、ありがとう。

 

ありがとうございます。

 

僕と、彼女をもう一度会わせてくれて

 

「優くん、もう一度聞かせて。貴方の思い」

 

おそらく、死ぬ前の告白のことだろう。

 

僕はしっかりとした声でいった

 

「彼方ちゃん…………僕は君の事が好きなんだ」

 

「うん、、、実は私もなんだ」

 

そう言って彼女は笑った。抱き締めた腕には彼女の温かさがあった

 

もう離さない

 

今度こそ僕は彼方を守って見せる

 

僕は改めて、誓った

 

守って見せる、僕の大切な人たちを

 

 

 

 

 

 

 

 

 







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次回から、ヤンデレ警報発令!!!!!!!



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月光校庭のエクスカリバー
Episode-ZERO‐~響く思いの翼~


──???side──

 

 

 

 

 

 

 

 

 

目の前には、親友が倒れていた

 

そして親友は最後に彼方に思いを告げてこの世から去った

 

彼方は、友のもとへ行くと言いこの世を去った

 

 

 

私はそんな彼らを見ていることしか出来なかった

 

夕方、彼らとの思い出の公園にいた

 

優斗、そして彼方が死んで少しの時間が過ぎた

 

私(清咲 響(きよさき ひびき))は彼らのことを外側からしか知らない者たちからの声で心がボロボロになっていた

 

クラスからは

 

「お前が二人を止めていれば!」

 

──あいつらの事を知らないくせに!!──

 

教頭の先生からは

 

「お前が影龍のいじめを先生や警察に報告していたら」

 

──私の後悔も知らないくせに!!──

 

いつもの私なら、そう言えたかもしれない

 

でも、その時は言えなかった

 

無理だった、ひたすら黙り彼等の言葉を聞く

 

怒り、悲しみ、孤独、憎しみ、がごちゃごちゃになる

 

担任の先生だけは「響ちゃんのせいじゃないよ」といってくれたけど、感情は変わらなかった

 

クラスの奴等が憎い、なんの対策もしなかった教頭共が憎い

 

そしてなによりも、あの時に何も出来なかった自分が憎い

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『ひび…き、最後…に、勇気……出せたかな?臆病、だけ…ど守れた…かな』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

目の前で、弱々しく意識を落としていく友であり私の好きだった人

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

───あの時に私が先生達に話していれば───

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『響ちゃんが何を言っても無駄、私は優くんのところにいくの、響ちゃんに構ってる暇はないの』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

友を追いかけ、花のような笑顔で屋上から飛び降りようとする友達

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

─あの時に彼方を無理にでも止めていれば─

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

全ては私がなにもしなかったから

 

 

 

何も出来なかったから

 

 

 

私に力がなかったから

 

 

 

いつの間にか、頬に涙で濡れていた

 

後悔したって、もうあいつらは帰ってこない

 

みんな、私を置いて離れていく

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『問おう、貴様は何を望む。』

 

 

 

 

 

 

 

私は、顔を挙げるとそこには大きな黄金色の鳥がいた

 

「わた、し?」

 

『そうだ少女よ。再度問おう、貴様は何を望む』

 

私、夢を見てるのかな?

 

でも、力が………欲しい、もう後悔しないような

 

「力が、圧倒的な………力が」

 

 

『ならば、我と契約しろ。さればお前は圧倒的な力を手にする事ができるだろう』

 

そう言って鳥は赤、金色の四角い何かを渡してくる

 

私がそれを持つと、腰にベルトのようなものが勝手につけられていた

 

そして、その四角い何かは黄金色の光を放ちながら私の回りを浮遊する

 

「欲しい、私は………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

──────契約する」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その日、一人の少女が消息を絶った

 

 

だが、それに気付いた者は誰一人としていなかった

 

 

 

 

 

 

 

 








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第18話 彼女が隣にいる日常



大変長らくお待たせしてすいません

これからは完結に向かって頑張って書いていきます!



 

優斗side

 

 

僕は弱い、だからこそヒーローと言う物に憧れた

 

でも、どれだけ思っていても実行することは出来ない

 

僕の憧れや思いは気持ちだけ、だから僕はあんな形でしか、彼女を助けることは出来なかった

 

そして僕は生まれ変わった、今度は思いだけじゃ嫌だ

 

そう思った僕は、憧れの英雄(ヒーロー)の力を欲した

 

そして、その力を得た

 

でも、その時に気付いたんだ

 

この力は多くを、沢山の人を救う事が出来ると同時に

 

人を簡単には殺すことが出来てしまう程の強力な力だって

 

僕は力を得た、けど結局僕は良かった

 

だから、沢山後悔した

 

初めての変身は、興奮していた僕を

 

恐怖の沼に引きずり込んだ

 

僕がヒーローとして

 

テレビのヒーロー見たいにキラキラとした活躍を出来るんじゃと思った場所は

 

一つ間違えば死に、戦わなければ此方が殺される

 

そんな、地獄のような場所だった

 

気持ちだけじゃ救えない

 

僕には何も出来ない

 

勇気も力もない、そんな気持ちだけ

 

綺麗事ばかり胸の中で吐く

 

そんな、理想とは掛け離れた僕に

 

何も救える訳なんてなくて

 

何時、手から何かがこぼれ落ちてしまう

 

全てを守るなんて、僕には無理だ

 

必死に伸ばした手は、何も掴めない

 

あの人達みたい救いたいけど

 

でも、結局は自分の身を案じてしまう

 

あの人達みたい他人を救う為に自分を犠牲にすることなんて出来ない

 

そんな僕はずっと無力で臆病者

 

でも、気付かされたんだ……

 

僕は誰かを救うことが出来ていた

 

憧れたヒーローよりも弱くて、半人前ですらない

 

そんな僕でも、誰かを救うことが出来ていたんだって

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ふと目を開くと目の前には何時もの学校の中庭

 

たしか僕は、放課後にここ来て音楽を聞いてて

 

いつの間にか、寝ちゃってたのか

 

座っていたベンチから立ち上がろうとし、右肩に違和感を感じて右肩を見る

 

彼方ちゃんが僕の肩に頭を乗せてすぅすぅと寝息を立てていた

 

少し驚いたけど、もう少しだけこうしていたい

 

そう思った僕は動かせたない右腕に変わり、左手でスマホを操作して音楽を流す

 

あぁ、放課後の中庭で音楽を聞きながら目の前の自然を眺める

 

何故か、心が穏やかになる

 

右肩にある重さが、温かさが

 

そこに彼女がそこにいると、幻なんかじゃない

 

そう感じさせてくれる

 

少し恥ずかしいけど、心が温かい

 

この時間がもう少し、続いて欲しいと

 

そう思っ

 

他の人がここを除き見ているとは知らずに

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

塔城小猫side

 

 

私達は影龍先輩に球技大会の班を伝えるため、何時もの場所

 

中庭に来ていたのですが

 

「なんか、その」

 

「凄くいい雰囲気ね……」

 

なぜ私達は、覗き見をするような形になってしまったのでしょうか?

 

「あの人は?」

 

「前に優斗が言ってだよ、ナイフから守ったって」

 

「あぁ、中学以来会ってないと言っていましたね」

 

「どうします部長?明日にしますか?」

 

「え?で、でも球技大会の班は今日中に伝えろってソーナから言われてるし………よし小猫、行ってきなさい!」

 

「ッ!?」

 

「部長、何故塔城ちゃんなのですか?」

 

「だって彼がこの中で仲が良くて距離が近いのは小猫だし……」

 

「部長、本音は?」

 

「あんないい雰囲気、壊したくないに決まってるじゃない!私だって乙女、あんな最高に憧れるシュチエーション壊したくないに決まって……あ」

 

「部長、ちょっとお話ししましょう?」

 

結局、彼方さんが起きてから班を伝えました

 

結構、待ち時間は長かったです

 

後で先輩にお菓子をおごって貰わなきゃいけませんね

 

 

 

 






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第19話『Let's game now』

 

 

優斗side

 

 

今日は学校が休み、僕の家にはライザー君が来てFateのゲームをしていた

 

そう言う僕も、たまには仮面ライダーやガンダム、ウルトラマン以外のゲームもやってみようかなとアーケードゲーム『Fate/Grand Order』をplayしてようと思っている

 

あれだけライザー君とイッセーが面白そうにしてたら僕だってやってみたくなるよ

 

それに僕のガンバライジングのパーティー、大分強くなっちゃってるし………

 

だってメインで使ってるパーティーが

 

【LR】仮面ライダーオーマジオウ(2019常磐ソウゴ)

必殺技→終焉の時!逢魔時王必殺撃!

 

【LR】仮面ライダークウガアルティメット

必殺技→悲壮の拳

 

【GLR】仮面ライダー龍騎

必殺技→疾風斬

 

って感じだもんね。

 

最近、新しい仮面ライダーのゼロワン?とセイバーが追加された

 

とてもかっこよかった

 

さて、いまはFGOだね

 

地下への階段を下がっていくと騒がしい音が聞こえ始める

 

ライザー君が家にゲームをしに来るときは、大抵お菓子を持ってきてくれる

 

また、僕らがゲームをしていると彼方ちゃんが良くジュースを持ってきてくれる

 

彼方ちゃんがこの世界に転生したから家がなくて僕の家に住むことになり、そのまま僕の学校に入学した

 

でも、あれは流石に驚いた

 

入学して僕のクラスに入って来た最初の時だ

 

『初めまして、霧矢 彼方(きりや かなた)です!』

 

はたまた、僕のクラスはあの空気となった

 

耳が痛かったなぁ

 

『ところで、彼方さんはどうして駒王学園に?』

 

『私、優くんと別々になるのが嫌で追いかけてきたの!』

 

『キャー!来まシタワーーー!!』

 

『最高よ!これこそ本当の恋!頑張って彼方ちゃん!!』

 

そんな感じで、彼女は前みたいに沢山の子と友達になった

 

やっぱりすごいなぁ

 

そう思った

 

でもちょっと恥ずかしかった

 

そんなことを考えつつ自動ドアを潜り、イッセーとライザー君のいる所に向かう

 

見ると、二人ともゲームに集中しているみたい

 

「行くぞ、エルキドゥ。宝具開放!」

 

『今呼び起こすは星の息吹、君と共に歩もう……』

 

「おっし、あとは奴だけだ!決めるぜ!」

 

『主命を受諾、熱く………熱く………蕩けるように』

 

大分盛り上がってるし、声はかけないでおこう

 

まずは普通のゲームと同じように、ボタンを押す

 

『Fate/Grand Order!!』

 

すると、白髪で片目を隠しメガネを書けた少女が出てきて設定をしていく

 

「名前は『ゆうと』で」

 

カードは三枚貰えるみたい

 

すると、ゲーム機の画面では前にライザー君のゲーム機で見た

 

光が三つ輪になり一つに終息し弾ける

 

すると弓を持った人が写る金色のカードが現れる

 

そしてカードに絵が描かれていき、現れたのは赤色服を身に付け、一振の剣に手を伸ばす褐色の男性

 

『サーヴァント、アーチャー。召喚に応じ参上した』

 

「えっと、名前は『エミヤ』さんか。なんか日本人はの名字みたいだ、これからよろしくね」

 

目の前の機械的な画面にそう言っしまうのは僕の癖だ

 

物には魂が宿るとそう聞いて、少し信じてしまってから

 

僕は何かとおもちゃやストラップなどに話しかけてしまう

 

そんなことを考えつつ再び画面をタップする

 

すると再び光の輪が集まり、弾ける

 

そこには白い制服に帽子、そして不思議なステッキのような物を持ちランドセル?を背負った少女だった

 

『美遊です。姓は一応、エーデルフェルトと』

 

『ステッキのマジカルサファイアと申します、姉がご迷惑をおかけしていませんでしょうか』

 

「えっと『美遊・エーデルフェルト』ちゃんか。よろしくね、マジカルステッキ?もしかさてプリキュアとかと近い感じなのかな?」

 

最後にボタンを押す

 

そして現れたのは、銀と赤の格好いい鎧を身に付けた人物

 

鎧をつけたままだから、性別は分からない

 

『セイバー、モードレッド推参だ。父上はいるか?』

 

「父上?……なんだか分からないけど、取り敢えずよろしくねモードレッドさん。」

 

そう言って全部のカードを並べる

 

比べると、最初に引いたエミヤさんのカードは強そうだな

 

でも格好いい鎧を身に付けたモードレッドさんも強そうだし

 

そう言ってカードをゲームにセットしてステージを選択する

 

相手は、全身青のタイツ?を着て赤い棘のある槍を持った男

 

大きな体と大きな石?の剣を持った半裸男性

 

そして光輝く金色の剣を持った前にライザー君が引いたアルトリアさんだったかな?

 

「なんだろう、何となくだけど……なんか、いける気がするよ」

 

そう言って戦闘を始める

 

やはり美遊ちゃんは魔法少女やプリキュアに似たような感じらしい

 

そのあと、戦ったんだけどエミヤさん強すぎ

 

一枚だけカードが少し違うだけどけど、もしかしてガンバライジングのLRみたいなの?

 

「友よ、お前もFGOをっ!なぜ最終再臨のアーチャーエミヤのカードが!?それに美遊だと!?」

 

あれ?もしかして僕なんかやっちゃったのかな?

 





新たにアンケート実施します

以前のアンケートでFateキャラ召喚を決定しました

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第20,5話『平和な日常』

皆様、たいへん長らくお待たせしました
そしてアンケートしていたFate召喚なのですが、この作品を読んでくれている友人から『ヒートスクールは仮面ライダーとハイスクールD×Dだけで行った方がいい』と
と言われ、改めて考えたのですが読者の皆様はどう思っているのか分かりませんので新たにアンケートに実施させて頂きました




 

優斗side

 

 

「今日の授業はここまで、起立、礼!解散!!」

 

「「「サー!イッサー!」」」

 

うん、いつから僕は自衛隊の学校に来たんだろ?

 

そんな事を考えつつ、荷物をリュックにしまう

 

授業の合間に食べる雨とグミ、合間に読むライトノベル、筆箱にノート

 

それらを詰めて、リュックを背負う

 

「優くん、一緒に帰ろ!!」

 

「うん、そうだね」

 

そう返して教室を出て彼方ちゃんと玄関へと向かう

 

そして学校を出てから、彼方ちゃんと手を繋いで歩く

 

前世じゃとてもじゃいえないけど出来なかった事だ

 

少し恥ずかしいけど、嬉しいと思う僕もいる

 

「えへ、優くん!ずっと、ズーーット手を握っていたいね!」

 

「あはは、少し恥ずかしいから勘弁してほしいかな」

 

そんな風に雑談しながら、家に向かう

 

歩いていると途中で小猫ちゃんやイッセー君達と合流する

 

それでも彼方ちゃんが手を繋ぐのを止めない

 

前からもそうなので、どうしてか聞いてみると

 

もう離れたくないから(モウハナレタクナイカラ)

 

と言われて恥ずかしくなった

 

今日も皆で家で遊ぶのだけど、今日はいつもとは違う

 

ライザー君と前から考えていた事を試すのだ

 

家に帰ってから少しすると、ライザー君が大きめの布を持って遊びに来た

 

「いらっしゃい!」

 

「来たぞ、友よ。して、準備は?」

 

「お邪魔しますわ」

 

「レイヴェルちゃんもいらっしゃい。準備なら出来てるよ、早速試そう!」

 

そう言ってライザー君と地下室へと向かう

 

それについてくるのは彼方ちゃん、黒歌、小猫ちゃん、レイヴェルちゃんだ

 

おそらくイッセーとミットテルトさんとカラワーナさんは地下室で遊んでるだろうし

 

ライザー君と地下室に入ると一端ゲームの休憩をしていたらしいイッセーとミットテルトさんとカラワーナさんがいた

 

「よ!優斗、先にゲームしてたぜ」

 

「お、優斗さんじゃないっすか!それに、ライザーさんも。またFGOっすか?」

 

「最近は優斗さんのゲーム比率もガンバライジング4、トライエイジ1、フュージョンファイト2、FGO3って感じですし、ミットテルト!今度やってみましょう!」

 

「やるっす!」

 

「実は今日はライザー君と試そうと思ってた事があってさ、少し置くの開けたところにいるから、あ!よかったら三人も来る?」

 

「おう!」

 

「行くっす行くっす!」

 

「楽しそうね!」

 

そんな感じで開けたところに付くと、僕とライザー君で布を広げて床に敷く

 

そしてしっかりと伸ばすと、そこには六芒星の魔法陣が描かれていた

 

「それにしても、よく書けたねライザー君」

 

「俺達悪魔は、魔術の1つとして魔法陣も学んでいる。それにFateシリーズを何度もプレイしたからな、当然だ」

 

そう語るライザー君を後ろでレイヴェルちゃんは「流石ですわ、お兄様!」と言ってるけど

 

隣に並ぶイッセー君や黒歌は少しジト目で見ていた

 

「ゲームの召喚を現実でやるとか、バカなのか?」

 

「バカにゃ」

 

「バカっす」

 

「バカです」

 

「バカですね」

 

「何も言う、何事も試さなければ分からんだろう!!」

 

上から順にイッセー、黒歌、ミットテルトさん、小猫ちゃん、カラワーナさん

 

みんな否定的だね、まぁ普通ならそうなのかな?

 

「何事もチャレンジしてみなきゃだね!」

 

そんな風に言われるライザー君にそう言って手を動かしながら考える

 

実際に僕もありえないと思っていた仮面ライダー変身できたし

 

何より神様にあったことあるしね

 

そんな事を考えつつ、最後の準備を終える

 

サーヴァントを維持するには魔力がいるみたいだけど、僕の場合

 

成功しても大丈夫かな?

 

すると、ライザー君が前に出て魔法陣に手を翳す

 

「それじゃあ友よ、我から先にやるぞ?」

 

「うん、後ろで見てるね」

 

「行くぞ……素に銀と鉄礎に石と契約の大公

降り立つ風には壁を、四方の門は閉じ

王冠より出て、王国に至る三叉路は循環せよ

閉じよ(みたせ)閉じよ(みたせ)閉じよ(みたせ)閉じよ(みたせ)、繰り返すつどに五度

ただ、満たされる刻を破却する。

─────告げる

汝の身は我が元に、我が命運は汝の剣に。

聖杯の寄るべに従い、この意、この理に答えよ

誓いを此処に、我は常世総ての善となる者

我は常世総ての悪を敷くもの

汝、三大の言霊を纏う七天

抑止の輪より来たれ、天秤の守り手よ!!」

 

ライザー君がそう言い放つが、魔方陣は光だす事もなく、辺りは少し静かになった

 

「え、えーと………失敗?」

 

「みたいだな、次は友よお前だ」

 

「う、うん。」

 

そう返事をして僕は魔方陣の前に立った

 

 

 

 

 

 







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第21話『魔法少女』

 

優斗side

 

 

ライザー君の後に続いて僕も魔方陣に手を翳し目を瞑る

 

「ふぅ──素に銀と鉄。礎に石と契約の大公

降り立つ風には壁を、四方の門は閉じ

王冠より出て、王国に至る三叉路は循環せよ

閉じよ(みたせ)閉じよ(みたせ)閉じよ(みたせ)閉じよ(みたせ)、繰り返すつどに五度

ただ、満たされる刻を破却する」

 

「な!?これはまさか!!」

 

「うっそだろ!?」

 

「魔方陣が光ってるにゃ!?」

 

その時だ頭のなかで何かが繋がる感覚、そして回りでの黒歌達のどよめきが聞こえる

 

正直気になるけど、詠唱は噛んだり集中を切らしてはいけないから

 

だからこのまま詠唱を続ける

 

「─────告げる。

汝の身は我が元に、我が命運は汝の剣に。

聖杯の寄るべに従い、この意この理に答えよ

誓いを此処に、我は常世総ての善となる者

我は常世総ての悪を敷くもの

汝、三大の言霊を纏う七天

抑止の輪より来たれ、天秤の守り手よ。」

 

何とか噛まずに詠唱をし終え翳していた手を下げる

 

「あれ?」

 

その時だ体から何かが一気に消えていく感覚がして立っていられず地面に尻餅をついて転んでしまう

 

「いてて………」

 

尻餅をついて少しだけ痛むのを耐え、俯く

 

「ユウくん!大丈夫?!」

 

僕が転んだことに驚いたのか彼方ちゃんが僕の肩に振れて心配してくる

 

「一体何が起こって………」

 

その時だ

 

「サーヴァント、キャスター」

 

声が聞こえた、落ち着いた女の子の声が

 

僕は聞こえてきた前を向く

 

すると、そこには綺麗な短い黒髪に白い制服のような格好をした少女が六芒星のついたステッキのような物を持った

 

何処かで見たことのあるような少女が佇んでいた

 

「美遊です……姓はエーデフェルトと」

 

『ステッキのマジカルサファイヤと申します、美遊様共々よろしくお願いします』

 

「うそ、でしょ……」

 

僕は直ぐにポケットに入れていたカードケースを取り出してあれから少しだけ増えたFGOのカードゲームの中の一枚を取り出す

 

そこには目の前にいる少女の姿が描かれたカード

 

「本当に、出来たのかにゃ………」

 

「優斗、まさか本当に呼び出すとはな」

 

「う、うん。」

 

そう言って彼方ちゃんの手を借りて起き上がる

 

「マスター、説明をしていただけますか?」

 

美遊ちゃんがそう言って僕たちを見た

 

取り敢えず美遊ちゃんには、説明したのは単に試してみたかっただけでライザー君の言う聖杯戦争が無いことを説明した上で謝った

 

美遊ちゃんは取り敢えず納得してくれた

 

そのあとにFGOとかのゲーム

 

悪魔や天使の存在や黒歌の猫又という妖怪にも驚いていた

 

取り敢えず、美遊ちゃんも家に住むことになった

 

その後は彼方ちゃん達と一緒に買い物に行って美遊ちゃんの生活に必要な服を買って

 

皆で焼き肉を食べに行くことにした

 

少し前に行ったばっかりだけど美遊ちゃんへの謝罪の気持ちと新しく入った家族へのプレゼントとして

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「にゃはは~♪」

 

「姉様、飲み過ぎです」

 

黒歌は酔っぱらってるのか少し顔を赤くして楽しそうに笑い、小猫ちゃんはそれを見て少し呆れながらも焼いた肉を食べている

 

「だってようやく普通に出られるだよ?これが嬉しくて楽しくて仕方ないのにゃあ!」

 

「美遊ちゃんもどんどん食べるッスよ!」

 

「は、はい。いただきます……」

 

「はぁ、お肉とお酒は最高ね♪」

 

「カラワーナはご飯よりお米なんすか?」

 

美遊ちゃんの皿に焼いた肉を入れながら肉をどんどんと焼くミットテルト、ご飯よりもお酒を飲んでいるカラワーナ

 

そして戸惑いながらも何処か楽しそうにお肉を頬張る美遊ちゃん

 

「そう言えばユウくん」

 

「なに、彼方ちゃん?」

 

「ユウくんってさ、なんで何時もお祝いの時って焼き肉を食べるの?」

 

僕の隣に座っていた彼方ちゃんがふと箸を止めてそういった

 

「そう言えばそうにゃあ~、優斗どうしてかにゃ?」

 

「焼き肉ってさ、僕にとって特別なんだ。お父さんやお母さんが生きてた頃、運動会の駆けっこで一位になったり、誕生日とかにさ、何時も焼き肉を行ってたんだ」

 

「そうだったんだ、知らなかった」

 

「だからさ、僕も皆のお祝いとかはそうしたいなって。そう思ったんだ」

 

「良いお父さんとお母さん、だったんですね」

 

「うん、僕にとって自慢の親だったんだ」

 

そう言って焼き肉を頬張ってご飯を口に入れる

 

うん、美味しい

 

「あ、ユウくん」

 

「ん?」

 

そう言って彼方ちゃんは僕の頬についたご飯粒を指で取ってそのまま口にいれた

 

「次からはきおつけてね?」

 

「う、うん。ありがと彼方ちゃん」

 

少しだけ恥ずかしく、顔が暑くなるのを感じる

 

皆でこうして笑い会いながら食べる食事は本当に楽しいな

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

キーン…キーン……キーン

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 







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第22話『美遊の見た夢』

 

 

優斗side

 

 

美遊ちゃんを呼び出してしまった日から数日間、だいぶ美遊ちゃんもこの世界の生活に成れ、僕も普通に学校生活を続けている

 

今じゃ美遊ちゃんは妹のようなものかもしれない

 

「ねぇ、優くん!優くん!」

 

「どうしたの彼方ちゃん?」

 

体操服に着替えた彼方ちゃんが呼び掛けてきたので手に持っていた本をその場に置く

 

「そろそろ優くんの番だよ!」

 

「え、もう?」

 

現在、駒王学園では球技大会が開かれていて僕はバレーに参加している

 

それを知ってて、わざわざ教えてにきてくれたんだ

 

「ありがとう、行ってくるね」

 

そう言って僕はその場から立ち上がり、バレー選手が集まっている場所まで向かった

 

 

side out

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

美遊side

 

 

マスター、優斗さん達が学校へと行き、私は家のテーブルに座ってボーっとしていた

 

あの日、聖杯戦争へと参加すると思い覚悟し召喚された私の前に映っていたのは少し音がうるさいと感じるゲームセンターのような様子の部屋

 

尻餅をついて驚くマスター、影龍 優斗さんと優斗さんに寄り添うようにしていた霧矢 彼方さん

 

そしてそんな優斗さんの友だちと思われる沢山の人たちだった

 

だも猫の耳を着けていたりと変な人もいるけど

 

だからこそ、すぐに可笑しいと感じた

 

もし聖杯戦争ならこんなのは可笑しい

 

「一体何が起こって………」

 

マスターの放った言葉、魔術師だとしたら明らかに自分の行ったことへの理解が出来ていない様子だった

 

「サーヴァント、キャスター美遊です……姓はエーデフェルトと」

 

『ステッキのマジカルサファイヤと申します、美遊様共々よろしくお願いします』

 

私に続いて、サファイアが挨拶をする。

 

「うそ、でしょ……」

 

次にマスター、優斗さんの取り出した物に思わず私は目を見開いた

 

取り出したのはなんの変哲もないカードケース、でもその中から取り出されたのは私の転身した姿が写し出されたカードだった

 

「本当に、出来たのかにゃ………」

 

着物を着て猫耳に尻尾の生えた女性が驚きの声を挙げている

 

というか、あれは本物?なのだろうか?

 

「優斗、まさか本当に呼び出すとはな」

 

そうまた別の人がマスターらしか男性に手を貸して立ち上がらせる

 

「う、うん。」

 

「マスター、説明をしていただけますか?」

 

全く理解できない状況に私はマスターに話を聞くことにした

 

「ご、ごめんね。僕は、その………アニメでやってた召喚をやってみたくて僕とライザー君で召喚の詠唱を試してみていたんだ」

 

アニメ、そんなもので魔術師が守ってきた神秘とも言える詠唱を?

 

あり得ない、でも

 

「それでまさか成功するだなんて思わなくて………この世界にはその、聖杯戦争だなんて物も無いし、聖杯も無いはずなんだ」

 

その言葉に、聖杯戦争に参加しなくて済む事への安堵が多かった

 

召喚されたけど、私には聖杯に掛けてでも叶えたい奇跡なんて無いから

 

「分かりました、ですが何故私の姿の映ったカードを?」

 

「そ、それは……あれだよ」

 

そう言ってマスターが指差した方向には鎧を着て剣を持った女性や白と黒の剣を持った男性が写っているゲーム機があった

 

「言いにくいんだけど、さ。君は僕らに取っては空想上のキャラクターなんだ」

 

「え?」

 

思わず驚きの声が口から漏れた

 

空想上のキャラクター、つまりはこの世界にて私は存在しない?

 

「それにこの世界は、人間の他にも妖怪や悪魔が存在するんだ」

 

頭が混乱する

 

悪魔?妖怪?

 

この人は一体何を言っている?

 

そんな事を感じながらも、私とマスターの出会いはそんな不思議な用な物だった

 

その後、マスターは私の生活に必要な服等を買いにマスターの家にいる人達と共に出かける事になり、その後は「皆で焼き肉に行こう!」と言うマスターの話で焼き肉屋へと向かった

 

正直な話ですが、サーヴァントである私に食事や服などは必要ありません

 

ですが、皆が笑い会いながらも食事する中でご飯を食べるのは、少しですが温かいと感じました

 

そんな日から数日すぎ、私は夢を見ました

 

サーヴァントは夢を見ない、そして寝てすぐに私の知らない場所にいたので

 

私はすぐにこれはマスターである優斗さんの夢であると、そう思いました

 

ですが、私の前に映っているのは普段から優しくて、楽しそうに笑っているあの人からは考えられないほどの物と情報量でした

 

目の前の白髪ではなく、黒髪のマスターと思わしき人物はは沢山の人から殴られ、蹴られ、大事なものを壊され馬鹿にされていました

 

正直、これ以上は見たくない

 

そう思った時でした、まるでテレビのチャンネルが変わったかのように突如として私は学校の屋上と思わしき場所に立っていました

 

そこには、先程の男にナイフを刺されて血を流す男性

 

その男性に寄り添うよう彼方さんともう一人の女性

 

男性が何かを呟いたのを聞いたのか、もう一人の方の女性が涙を流しながらも口を開き何かを叫んでいました

 

そんな状況を最後に、私の回りは真っ暗になっていきました

 

周囲を見回していると、背後から何者かが近付いてくる気配に振り替えるとそこには

 

何かを奪いあうようにして睨み合う黒い靄に覆われた何かと赤い龍がいた

 

私はまるでベビに睨まれたネズミのように身動きが出来ずにいると、その黒い靄に覆われた何かは突如として消え、赤い龍が此方を見つめてきたとき、私は目が覚めた

 

前半が恐らくは優斗さんの夢で、後半は何が何だか分からない

 

 

 

私は、何が何なのか分から無かったけど

 

マスターか死んだことは理解できた

 

だとしたら何故マスターの姿は代わり、そして生きているのか

 

それが謎のまま、私は今日も平穏な日々を過ごしている

 

でもその平穏はすぐに崩れ去ることを、今の私はまだ知らない

 







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