魔法少女と光纏う者 (kurokuroki)
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プロローグ

なのはの二次創作見てたら書いていた……
何をいってるか(ry


某月某所

 

大学の講義が終わり俺はいつもの様に駅で電車を待っていた。

 

すると隣にブツブツと何か独り言を呟く男が並ぶ。

 

気味が悪いと思っていると男がこちらを向いて笑いかけると同時に爆発し、視界が真っ白に染まった。

 

それが俺の最期に見た光景だった……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

気がつくと白い空間に俺は立っていた。

 

「何処だここ……」

 

記憶が確かであれば俺はいつものように帰路につく途中で変な男に笑いかけられたと思ったら白い光に包まれた……はずだ。

 

しかもこの時点で嫌な予感がしていた。まるでいつも読んでいた神様転生と同じじゃ……

 

「ご名答」

 

ふと振り向くと白いローブを被った金髪碧眼の可愛らしい幼女がいた。

 

「ん?疲れているのか俺は。起きたら謎空間にいて心を見透かす幼女に話しかけられるとか……」

 

「ハァ……残念だけど現実だよ。テンプレ乙」

 

まさか小説の世界で見ていたモノが現実になるなんてなぁ……まさかとは思うが俺の死もテンプレじゃ……

 

「そのまさかだね。お察しの通り私は神様だよ。」

 

そう言うと幼女は決まり悪そうな目で俺を見ながら続けた。

 

「私の持ってる人類リストってのがあるんだけど死ぬ人間をシュレッダーにかけて生命をリセットするんだ。それで昨日、神達の飲み会で酔い潰れた私がまだ死期が遠かった君を間違ってシュレッダーにかけてしまったんだ……神のルール上消した生命は元に戻せないんだ……」

 

「酒に酔い潰れた挙げ句にこの駄幼女は何をしてくれてんだチクショウ!こうなったらデコピンの刑だッ!」

 

「何をするダァ――!それでこれからだけど、転生先はリリカルなのはの世界だよ。転生特典は何を希望する?」

 

話を逸らすなよ……転生先はリリカルなのはか。

 

俺はアレの二次創作しか見たことがないんだが、大丈夫だろう……多分

 

一応転生特典は決めている。一時期ハマったあのゲームならいいか。

 

「ならTOW2のディセンダーの力であとは……」

 

「なら制限を付けるね?」

 

駄目幼女との話し合いの結果以下の特典になった。

 

1:魔力Sランク(普段はリミッターがあり、通常はBランク)

 

2:TOW2の職業、秘奥義の習得(初期は基本職のみでゲーム同様にLvが上がれば上級職が解放される)

 

3:オーバーリミッツ時は各職のレディアント装備になる。オーバーリミッツは一定時間後に使用可能になる

 

4:インテリジェンスデバイス(ユニゾンデバイス)はカノンノ。職のLv は彼女を通じて確認できる

 

5:職は自分の意思で切り替えが可能。術(補助系のみ)は切り替え後でも持続する

 

6:TOW2の全ての武器防具(最初は制限付き)と道具の使用可

 

とまぁこんなところだろうか。ゲームのシステムがほぼそのままだなコレ。

 

「さてと、特典も決まったところで早速転生でーす!じゃあ赤ちゃんから頑張ってね♪」

 

「なんでさあアアア!?」

 

激励を受けながら俺は光に包まれて意識を手放した。




皆さま初めまして。kurokurokiと申します。
初投稿なので未熟な部分が多々あると思いますが、頑張っていきたいと思いますので宜しくお願い申し上げます。
感想があれば戴ければ有難いです。


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プロローグ’裏’

主人公を送り出した後の駄目神の独り言


「これでおしまいっと!」

 

そう言いながら彼女は近くにあった真っ白なソファに倒れこむ。

 

「あ、そうだ!彼には1つボーナスを与えないとね!」

 

彼女は何もない空間に手をかざして名簿を取出して何かを書き込んでいく。

 

「さてと。数多くの転生者の中でも珍しい特典を選んだものだね彼は。それが吉と出るか凶と出るか…」

 

彼女は名簿を見ながら年相応に似合わないくらい不気味な笑みを浮かべていた。

 

「まぁ、物語を作るのは私ではなく彼だから今後どうなるか楽しみにしておくか!」

 

勢いよくソファから飛び起きて上を見上げながら背筋を伸ばす彼女。それは見た目と同じくかわいらしいものだ。

 

コツ、コツ、コツ―――

近づく足音がしたので彼女は誰が来たのかと思っていると―――

 

「こんの、バッカモン!」

 

いきなり拳骨で思いっきり殴られた。神だとはいえ痛いものは痛い。あまりの痛みにうずくまって悶えていると、彼女と同じローブを着た立派な白髭の白髪の老人がしゃがみ込んで話しかけた。

 

「報告もせずに何をしとるか!」

「な、何をするダァ―――!?」

「バカモン!お前のミスでわしの仕事を余計に増やす羽目になったんじゃぞ!それになんじゃ!酔った勢いでリスト削除する神なぞ聞いたことがないぞ!」

「も、申し訳ないです…上位神様」

 

思わず泣きそうな顔をする彼女に老人―――上位神は思わずため息をついた。

 

「まぁ、とりあえず今後このようなことを起こすでないぞ!今回は日頃から良く働いているからそれに免じて許すがの。2度目は無いぞ?」

「は、はい!」

「彼も無事送り出したんじゃろう?特典には興味はないがの。」

「はい…」

「まったく、しかも死に方もひどいもんじゃ…自爆テロで巻き込まれて死ぬとはの…かわいそうじゃの…」

「もうやめてくださいよ!私の精神的なLPはもう0ですよ!?」

「では、わしは先に集会に戻る。お前も早く来るんじゃぞ。くれぐれも、余計なことはするんじゃないぞ!」

 

そう言うと上位神は光の粒子になって消えた。

 

「はぁ…」

 

彼女は変な声を上げながら首をコキコキと鳴らし、背伸びをする。そして先程送り出した転生者のいた場所を見つめる。

 

「君の選んだ道は前世と同じく厳しいものかもしれない。それに”彼”も出てくるだろうしね。それでも私は―――」

 

「君の人生に幸あれと願っているよ」

 

そういって彼女は振り向くとその空間から跡形もなく消えた。

 

かくして魔法少女と世界樹の子との物語は始まる。

 

そして神様が追加した特典の事を彼は知る由もない。

 

 




駄目神の独り言でした。
なかなか3000文字まで行かないですね…
精進します…
次は少しネタバレになりますが設定を出すつもりです。


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