とある科学の幸運星(ラッキースター) (白銀の勇者)
しおりを挟む

第零星

らき☆すたととある魔術の禁書目録、とある科学の超電磁砲のクロス作品です

 

にじファンで投稿していた物の大幅リメイク作品となりますが、中身は全く違います

 

例えば、こなたの能力、人脈等々、多々違うところが存在しますが、皆さんが楽しめるような小説を書いていこうと思います

 

全くの駄文で意味がわからない所があるかもしれませんが、読んでいただけたら幸いです

 

かがみ達、本編キャラの出番は……まだまだ先かな?



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

禁書目録編
第一星


こなたの性格は原作こなたにクールこなたを少し加えた程度だと思ってください
たまに、クールこなたが出てきます

ちなみに、殆どは第三者視点です


~第三者視点~

 

ここは学園都市

 

そして、今は夏休み前日の夜である

 

そんな中、一人の少年が走っていた

 

「うおぉぉぉぉぉ!!!」

『待ちやがれぇぇぇぇ!!!』

「ぎゃぁぁぁぁ!!!」

 

言わずと知れた不幸な少年、上条当麻(かみじょうとうま)である

 

「あっははははは!!!もう不幸すぎて笑えてくるぜ!!!」

 

笑いながら泣くという器用なことをしながら大通りを走っていく

 

そんなこんなで曲がり角を急カーブし「へ?」たが、そこには一人の少女が……

 

「「いたっ!!」」

 

二人はぶつかり、転倒した

 

「いたた……す、すまん!!……って、こなたか」

 

ぶつかったのは泉こなた、私立陵桜学園に通う花の(自称)女子高生である

 

そして、上条との付き合いの長い幼馴染みでもある

 

ちなみに、陵桜学園は学力さえあれば誰でも入れる、学園都市では珍しい高校である

 

「こなたかって……私ならぶつかってもいいの?フィギュアが壊れたらどうするの?」

「いや、知り合いだったから安心『待ちやがれぇぇぇぇ!!』ぎゃぁぁぁぁ!!追われてたんだった!!」

 

そして、立ち上がり、逃げようとするが

 

「なら、私が片付けようか?」

「いや、確かにお前が何か解らん能力を持ってるのは解るが、それは男として、色々と『見つけたぞ!!』あ、オワタ」

「じゃあ、一捻りしてくるよ…………発火能力(パイロキネシス)でいいかな」

 

最後の所だけはボソッと呟いた

 

そして、こなたは学園都市でいう不良……スキルアウトに立ち塞がる

 

「おい、なんだ?このチビは」

「むっ、こっちだって気にしてるんだよ。と言うわけで、少し戦闘不能になってもらうよ?」

 

こなたは手から火の弾を出す

 

それは、明らかに大能力者(レベル4)に匹敵する火力だった

 

「ん?やろうってのか?面白い。やってみな」

「なら、お構い無く……燃えろ」

 

そう静かに言うと同時に火の弾を投げつける……事もなく、足元から爆発を起こした

 

『火の弾はぁぁ!!?』

「ふっ……特に意味は無い」

 

恐らく、漫画ならキリッという擬音が付いただろう

 

スキルアウトがなんじゃそれと思うと同時に、スキルアウトは気を失った

 

「はい、しゅーりょー!」

「は、はえぇ……」

「じゃあ、当麻、今度クレープ奢りね♪」

「あぁ、家計が……」

「へぇ、たまに私にご飯たかりに来てるのに、そんなこと言う?」ジトッ

「すいませんでした。こなた様」

「うぬ、解ればよろしい」

 

あっさりと頭を地面に打ち付ける……いわゆる土下座をする上条

 

お前の土下座の価値はそんなものか

 

そして、悪乗りするこなたであった

 

「いつあいつらの仲間が襲ってくるか解らないから今日は送ってくよ」

「いや、それこそ悪いって」

「本音は?」

「これ以上クレープをおごりたくありません」

「うん、正直でよろしい。大丈夫、これは私の親切だから」

「そうか。なら頼むよ」

 

そして、二人は上条の寮への帰路に付いた

 

「お前は今日、何をしてたんだ?」

「いや~限定のフィギュアを買っててね。ついでに初回限定版のエロゲー」

「お前……まだやってたのか……」

「当麻もやる?貸すよ?」

「是非……じゃなくて!お前はまだエロゲーやってたのか」

「一瞬本音が聞こえたけど、無視しておくよ。いや~一度ハマると抜け出せないんだよね~」

「そうか」

「そういうもんなんだよ~」

 

そんな他愛も無い話をしながら、橋の所まで通りかかると……

 

「あ、いたいた。あんた、こんなところにいたの?幼女誘拐して」

 

一人の少女が二人の前に現れた

 

「ビリビリか……言っておくが、こいつは高校生だぞ?」

「マジ?……ま、そんなことは置いといて、こいつでも喰らっとけ!!!」

 

少女の手から即死レベルの電撃が放たれる

 

「ぐおぁ!!?」

 

ガラスの割れるような音と共に飛んできた電撃が打ち消される

 

「(この電撃……超能力者(レベル5)並み!!?)」

 

今さらだが、この町には、超能力は6つのレベルで分けられている

 

無能力者(レベル0)底能力者(レベル1)異能力者(レベル2)強能力者(レベル3)、大能力者、超能力者の順番だ

 

そして、レベル5は学園都市に住む超能力者、230万人の中でたったの七人しかいない

 

そして、電撃を放ってきた少女、御坂美琴(みさかみこと)はレベル5の第三位である

 

「はぁ、ほんと、意味の解らない力よね」

「うるせぇ!いきなりレベル5級の電撃を喰らわすな!!死ぬ!!」

「じゃあ、何でレベル5級の電撃を喰らって無傷なのかしら?」ビリビリ

 

上条当麻は、右手に変わった力がある

 

幻想殺し(イマジンブレイカー)

 

異能の力なら、何でも打ち消してしまう力である

 

その代わり、彼は不幸になっているのだ

 

最後のは気が付いてないみたいだが

 

「ねぇ、レールガンってしってる?」

「レール……ガン?」

「(やっぱり!この人、レベル5第三位!!)」

「別名、超電磁砲。色々と法則とかあるんだけど、それって、こんなやつを……」

 

ビリビリと電流が流れる

 

「(ヤバイ!!あれは当たったら死んじゃう!!)」

「こういうものを言うらしいの……」

 

御坂の手に電流が流れる

 

「(なら、橋の鉄骨で!!)」

 

こなたは電撃を鉄骨に当て、そのまま磁力で引っ張る

 

「よね!!」

「(守りきる!!!)」

 

御坂が超電磁砲を発射する

 

それと同時に鉄骨が上条を守るように橋に突き刺さる

 

「……あんた、電撃使い(エレクトロマスター)?」

「……なんだ?」

「ギリギリセーフ……危なかったね。当麻」

「こなたか……」

「(うそ……この鉄骨を動かす事ができるのは()()()()ぐらいよ!!?)」

 

そして、こなたが戦闘(クール)モードに入る

 

「どうする?これ以上やるなら私が相手になるよ?」

「……ふふ…………上等!!」

 

御坂が電撃を放つ

 

が、

 

「もう私に電撃は効かないよ」

 

電撃はこなたを避けるように動いていった

 

「(何ですって!!?)」

「今度はこっちの番。右手に風力使い(エアロハンド)左手に発火能力……合成!!熱風破!!!」

「まさか……二重能力者(デュアルスキル)!!?」

 

炎を纏った風が御坂を襲うも、それを何とかかわす……が、

 

「チェックメイト」

「なっ……」

 

こなたはその後ろにおり、風で出来た剣を御坂の喉元に付きつけ、いつでも斬れる様にしていた

 

「どうする?まだやる?」

「これぐらいで勝ったと思うなぁぁぁぁ!!!」

 

そして、空が雷雲で真っ暗になる

 

「あ、あれ?これって……」

「あぁぁぁぁぁ!!!」

 

その日、巨大な雷が一つ、学園都市に落ちた……




以上、第一星でした

どうでしたでしょうか。いきなり戦闘シーンでしたが……

もし、面白いと思っていただけたら、次話も読んでください

そして、もし、時間に余裕が出来たのなら、感想をおねがいします


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

第二星

続きです

ちなみに、こなたはもっとクールじゃ無い方が良いというかたはどしどし批判してってください


「ぐおぉ……エアコン壊れてやがる……」

「あっつ~」

「おい待て。何故こなたがここにいる」

「いや、昨日当麻をおぶって帰ったらそのまま寝ちゃって……いやぁ、睡魔って怖いねぇ~」

「いや、せめて帰れよ」

「何?折角壊れた冷蔵庫の電気供給してあげてたのに?」

「すみません、こなた様」

 

目で追うことが不可能な程の速さで土下座をする

 

起きてから数分で土下座する高校生がいるだろうか……

 

いや、いない

 

「この辺りは停電してるよ?だから、他の部屋の人も今頃、冷蔵庫の中が腐ってて落ち込んでるんじゃないかな?」

「うわぁ……こなたが居て本当に良かった」

「だべ?」

「何故なまった」

 

そんな事を言いながら、上条は私服に着替えようとするが……

 

「あ、ケータイ鳴ってるよ?」

「本当だ……げ、小萌先生……」

「あぁ……あのロリっ子教師……」

 

一旦着替えるのを中止にして電話に出る

 

そして、数秒で顔色か変わっていく

 

それを見てこなたは

 

「ちょっと電話貸して?」

「……ああ…………」

 

そして、こなたは何かをボソボソと話、数秒がたち、電話を切ると……

 

「当麻は補習無しだって」

「はは、そうだろうな。俺は馬鹿だからほしゅ……は?」

「だから、補習無し」

「…………何故?」

「私の権限」

「ちょっと待て、お前何者だ」

「追求した瞬間補習有りにしてもらう」

「すみません、こなた様」

 

本当に何者だとDO☆GE☆ZA心の中で問う上条だった

 

なんせ、上条程の成績が悪いものの補習を数秒で無くしてしまう人間なのだ

 

不思議に思わない方がおかしい

 

しかし、今日二回目の土下座

 

そんなのでいいのか、上条当麻

 

「さて、今のうちに布団を干しておくか」

「そだね。夕方から雨が降るみたいだし……」

 

そんな事を話ながら、上条は布団を運んでいく

 

「いやぁ、俺の心はこの青空のように輝いて……い……る…………」

「どしたの?と……う…………ま………………」

 

二人はベランダを見た瞬間絶句した

 

そして、二人は全く同じことを考えた

 

「「(何だ、このシスターさん!!!!)」」

 

布団を落とした音が響く

 

「う……ん…………おな……か……」

「は?」

「お腹……空いた…………」

「「…………」」

 

~数分後~

 

「美味しいんだよ!!!」

 

山盛りのサラダが凄い勢いで食さてれいく

 

「嗚呼、俺の食事が……俺の貴重な食材が…………」

「ドンマイ」

 

同情したのか、ポンと上条の肩を叩く

 

「おかわり!!」

「「まだ食べるのかよ!!?」」

 

~さらに数分後~

 

「あはは……食材がもうねぇや…………」

 

上条は真っ白になっていた

 

「で、君の名前は?」

「わたしの名前はインデックスなんだよ!!」

「は?インダス文明?」

「何なの!?その、昔に栄えた文明みたいな名前!!インしか合ってないんだよ!!インデックスなんだよ!!」

「目次?」

「インデックス!!」

「はいはい、インなんとかさん」

「しまいには怒るよ?」

「逆に俺達が食材全部食われた怒りでお前を追い出すぞ?」

 

そして、収集はつき、

 

「で、何でインデックスちゃんはベランダに干されてたの?趣味?」

「なんか、こなたが酷いんだよ……」

「いや、何となく」

「理不尽なんだよ!!」

 

ケロッと言われたことでインデックスが叫ぶ

 

「まぁまぁ。それで、インデックスは何で干されてたんだ?」

「追われてたんだよ」

「「追われてたぁ?」」

 

二人が同時に声を出す

 

そして、二人はインデックスの体を見るが、何処にも追われるような物等は持っていない

 

白い修道服しか無かった

 

「誰に?」

魔術結社(マジックキャンバス)になんだよ」

「魔術結社?」

「(魔術結社……何処かで聞いたような……いや、裏の情報だし……まぁ、いいか……)」

「そして、狙われていたのは、多分、わたしの持つ十万三千冊の魔導書が原因なんだよ」

「「は、はぁ……」」

 

学園都市は科学の町

 

そんな中に住んでいる人間に、いきなり魔術など、聞かされてもちんぷんかんぷんなだけだ

 

「むっ、その顔は信じてないね……」

「だって、いきなり魔術とか言われても……なぁ?」

「うん」

「だったら!!」

 

いきなり立ち上がり、台所から包丁を持ち出し、

 

「これでわたしのお腹を刺してみると良いかも!!」

「「いやいやいや!!まてまてまて!!!」」

 

流石に二人はこれを止めた

 

「この服は歩く協会と言われて、協会と同じような結界が張ってあるから、包丁ごときじゃ穴は空かないんだよ!!」

「まずその刃物をしまえ!!」

 

そして、事態は収まり

 

「俺の右手は異能の力なら何でも打ち消せる能力が備わっているそれが、例え神の力でもな。もし、お前の……歩く結界?があったら俺の右手で打ち消せるはずだ」

「……ぷっ」

「おい、何がおかしい」

「(あれ?服自体が異能の力で出来てるんなら、さわった瞬間服がビリビリに弾けとんで……むふふ)」

 

悪い笑みを浮かべているこなたを余所に話は進んでいく

 

「神の力も打ち消せる腕なんてこの世にあるわけないんだよ」

「なんだと!?だったらやってみるか!?」

「挑むところなんだよ!!」

 

二人が一気にガタッとその場に立つ

 

「(むふふ……撮影は……しない方がいいかな?流石に犯罪?いや、見られたら人間として終わっちゃうから)」

 

ちゃっかり携帯の録画機能を使おうとしておいたが、それは自重したそうだ

 

「なら、後悔はするなよ!!」

 

勢いをつけてインデックスの肩に触る

 

「……」

「(キター!!……ってあれ?)」

「……」

「「……」」

「「「…………」」」

「……え?」

 

時間差でインデックスの服はガラスの割れるような音と共にビリビリに破れた

 

「(キター!!!本当にキター!!!)」

「あ、あれ?」

「……へ?」

「……」

「あ……あ……」

 

インデックスは顔を真っ赤にしてプルプルと震えている

 

上条もこれはヤバイと感じた

 

「えっと、その……」

 

必死に弁解しようとしたが、

 

「きゃぁぁぁぁ!!!」

 

そんなのはお構いなしにインデックスは上条の頭に噛みついた

 

「アッー!!!!」

「(次回に続くよ!!)」




科学と言いながら、魔術が絡んでいます

何とかして超電磁砲ストーリーとも絡ませようと思います


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

第三星

早速貴重な意見をいただきました

これからは、その意見を元に話を作っていこうと思います


「いてて……」

「だいじょぶ?」

「いや、少し大丈夫じゃない……くそっ、本気で噛みやがって」

「いきなり裸を見た方が悪いかも」

 

あれから数分、上条に噛みついていたインデックスを引き剥がし、今はこなたが服を縫っている所である

 

「むぅ……これは結構難しい……」

「とうまがビリビリにしたから……」

「いや、あれは事故だろ!」

 

そんなやかましいなか、こなたはちゃっちゃと白い修道服を縫っていく

 

「(あ、これは以外と早く終わるかな?)」

「このスケベ!!」

「スケベとは何だ!!上条さんは紳士だ!!!」

「じゃあ、ベッドの下の本はな「それは捨てられなかった少年向けの雑誌たちだ」あ、本当だ」

「(あぶねぇ……あれは土御門達が勝手に置いていったエロ本とは口が裂けても言えねぇ……)」

 

そして、裁縫は終わり、

 

「ほい、出来たよ」

「ありがとうなんだよ!こなた!」

 

裁縫が終わった修道服を布団の中でもぞもぞと来ていく

 

「ふぅ、復活なんだよ!」

「復活させたのは私だけどね」

 

インデックスが来ていたのは、さっきと何ら変わりのない修道服だった

 

少し違うのは、裁縫した部分が金の糸で出来ている事だ

 

「じゃあ、わたしはそろそろ行くよ」

「何でだ?別にここに「じゃあ、」?」

「じゃあ、この部屋が戦場になってもいいの?」

「いや、良くない……じゃあ、俺が着いていくよ」

「なら、地獄の底まで一緒に来てくれる?」

「っ……」

「じゃあね、とうま、こなた」

「おい、行く当ては!?」

「ここら辺の教会に行くんだよ!そうすれば匿ってもらえる……ひゃあ!?このドラム缶なに!?」

 

そして、インデックスは上条の寮を出ていった

 

正に嵐のような出来事だった

 

「……で、当麻はいつまでその姿のつもり?」

「へ?……あっ!」

 

上条はまだ寝巻きだった

 

~夕方~

 

「うぅ……生活代が…………」

「ドンマイ」

 

その後、上条はクレープを二、三個たかられ、買い物に付き合わされたのだった

 

「ん?ちょっと!そこのあんた!!」

「でも、食事代とか……」

「どうせ、ピンチになると私の部屋に来るくせに」

「その通りでございます」

 

また素早く頭を地面に打ち付ける

 

本日三回目の土下座

 

上条の土下座の価値は物凄く低いらしい

 

だって、人が居る道で平気でするんだから

 

「無視すんな!!」

「うおっ!居たのか!?ビリビリ!!」

「ビリビリ言うな!!」

「いや、いつもビリビリしてんじゃん。学校でも?」

「そうそう、たまに同級生や先生に……って、ちがーう!!いつもじゃなーい!!」

 

ノリツッコミの上手い御坂であった

 

「何かテキトーね……」

 

こら、そこ、メタい

 

「私と勝負しなさい!!」

「いやだ」

「あんたじゃなくて、そこのチビ!!」

「ちょっとカッチーンと来たよ?年長者にチビとか言うな」

「だってチビじゃ「発火能力!!」あつっ!って、何するのよ!!」

「こっちだって気にしてるんだよ。あんまり怒らすと……ミンチより酷くなるよ?」

「ほぉ、やれるものならやってみなさいよ」

 

バチバチと火花が散る

 

そして、

 

「場所、変えようか」

「挑むところよ」

 

そして、二人は河川敷に向かっていった

 

「俺は帰るか。インデックスのやつ、忘れ物していったしな」

 

インデックスはフードを置いていってしまった

 

そのため、上条はそれを取りに来ると予想し、帰っていった

 

~河川敷~

 

「じゃあ、私から行くわよ!!」

「ま、攻撃が当てれたらね」

「ふぅん、余裕じゃない」

「生憎、第三位に負けるほど、弱くないんだよ」

「ほぉ、なら、こいつでも喰らいなさい!!そして死ね!!!」

 

御坂は致死量の電撃を一発放つが、

 

「無駄」

 

電撃はあらぬ方向へとそれてしまう

 

「なっ!(あれ、私のほぼ全力よ!?)」

「じゃあ、次はこっち。空力使い」

 

そして、風により、水を浮かばせる

 

「じゃあ、倒れてて」

「何てデタラメ!!!」

 

そして、御坂が打ち出された水を避けるのに注意を逸らしている時に、一気に距離を縮める

 

「発火能力!!」

「いつのまに!?」

 

そして、手に炎を纏わせ、

 

「今命名!バーニングナックル!!」

「がぁぁぁぁぁ!!!?」

 

炎の拳が御坂の腹に突き刺さり、御坂は吹き飛んでいく

 

「本気を出すまでも無いね」

「くっ……まだよ…………」

 

だが、御坂は立ち上がった

 

「へぇ、まだ立てるんだ」

「あんたの能力は見切ったわ。空力使いに発火能力。この二つよ」

「それで?」

「なら、これは避けられまい!!!」

 

御坂は不意打ち気味に超電磁砲を放つ

 

が、

 

「残念だけど、外れ」

「(なっ……外れた!!?音速の三倍よ!?)」

「まぁ、私が好んで使ってるのがその二つ」

「(まだあるって言うの!!?)」

「じゃ、これで終わり」

 

こなたがそれを言った瞬間、こなたはいきなり消えた

 

「(ど、何処に!?)」

「後ろ」

「なっ…………」

 

その声を聞いた瞬間、御坂は気絶した

 

「はぁ……演算のしすぎで疲れた……当麻の家に寄ってから帰ろ。……とりあえず、この子は橋の下に寝かせておこう」

 

そして、こなたは上条のアパートに向かっていった




こなたさん無双です

次回も無双……かな?

そして、こなたの能力は、まだ秘密


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

第四星

連続投稿です


~上条の寮の廊下~

 

「『塵は塵に、灰は灰に。吸血殺しの紅十字』!!」

「くそっ!」パキーン

 

上条は、帰ってきてから、血まみれのインデックスを発見した

 

そして、インデックスを傷付けたと言う魔術師、ステイル=マグヌスが襲撃、そのまま 戦闘となった

 

「君の右手は不思議だね。魔術が消されるなんて」

「へっ、これが有る限り俺に魔術は効かないぜ」

「なら、これはどうかな?『世界を構築する五大元素の一つ、偉大なる始まりの炎よ」

「(何だ?)」

 

そして、そのまま詠唱を続ける

 

「それは生命を育む恵みの光にして、邪悪を罰する裁きの光なりそれは穏やかな幸福を満たすと同時、冷たき闇を滅する凍える不幸なり その名は炎、その役は剣 顕現せよ、我が身を喰らいて力と為せ』!!!」

 

そして、巨大な炎の巨人が現れる

 

「イノケンティウス!!!」

≪キシャァァァァァ!!!!!≫

「な、なに!!?」

「その意味は……必ず殺す!」

「へぇ、そんな意味があるんだ」

 

そこに女性特有の高い声が響く

 

「(この声は!)」

「誰だ!?」

「通りすがりの能力者さ!」

 

まぁ、言うまでも無い。泉こなただ

 

「まぁ、誰でも良いんだけどね。殺すだけだから」

「へぇ、大した自信だこと……当麻」

「何だ?」

「あの……イノなんちゃらかんちゃらはこのアパートのあらゆる所から変な力を受けて実体化しているみたい。当麻はその力の元を排除してきて」

「(この小娘、短時間でルーンの事を……)」

「わ、解った!だけど、こなたは!?」

「私はこのエセ神父をぶっ潰すよ」

「だ、大丈夫なのか!?」

「私が強いのは当麻も知っているでしょう?」

「……解った。だけど、無茶はするな!!」

 

そして、上条は下に降りていった

 

そして、そのフロアにはステイルとこなたが残った

 

「さて、とっとと君を殺して上条当麻を殺すとするよ」

「やれるものならね」

「……殺れ、イノケンティウス」

≪オォォォォォォ!!!≫

「(まずは消火を試してみるか)」

 

そして、こなたは能力を発動する

 

「右手に空力使い、左手に水流使い(ハイドロマスター)……合成!!水流破!!」

「甘いよ。そんなので、摂氏三千℃のイノケンティウスを消火出来ると思ったのかい?」

 

こなたの水流はイノケンティウスに当たるも、当たった瞬間、ジュウウウという音を出し、蒸発していった

 

「(やっぱ駄目か……)」

「足掻きは終わったかい?殺れ、イノケンティウス」

 

そして、イノケンティウスがこなたに接近する

 

「(これはやっちゃいけないことNo.1だけど……現実は非情である!!)」

 

そして、こなたはイノケンティウスの前から消えた

 

「なっ!何処に!!?」

「後ろだよ!!」

「何だと!!?」

「バーニングナックル!!」

「ぐっ……」

 

御坂を吹き飛ばしたバーニングナックルもそこまで効かなかった

 

「僕は炎の魔術師だ。炎に関する攻撃は殆ど効かないよ?」

「(つまり、リオ○ウスに飛○刀で行くのと同じか)」

「『塵は塵に、灰は灰に。吸血殺しの紅十字』!!」

「くそっ!」

 

炎の十字架が迫ってくるが、手から炎をドーム状に発生させ、何とか防ぐ

 

「へぇ、そんな事も出来るんだね」

「(あ……さっきの戦闘でかなり疲れたんだった……もう頭痛いや……日頃から能力を使って脳を慣らさなかったかな?)」

 

そして、こなたが最悪のコンディションの中、ステイルとの戦いを再開する

 

「『我が手に炎を。その形は剣、その役は断罪』!!」

「あぶなっ!」

 

その場でローリングし、炎剣を躱す

 

「『炎よ。巨人に苦痛の贈り物』!!」

「あっつ!」

 

掠りながらも何とか躱すが……

 

「チェックメイトだ」

 

その横にはイノケンティウスがいた

 

「(あ、やば……)」

 

そして、無情にも、イノケンティウスの手はこなた目掛けて振り落とされた

 

~下の階~

 

「うぉ……これ全部かよ……」

 

上条はすぐしたの階でルーンのカードを大量に発見した

 

だが、カードとは言わず、コピー用紙にインクで何かを書いている位だ

 

「くそっ、地味に時間がかかる!」

 

一枚ずつ、ピリピリと剥がしていく

 

「うおっ!あっつ!!」

 

そして、下の階にも、こなた達の攻撃の一部が落ちてくる

 

「くそっ!はやくしないと!!」

 

そして、20枚程剥がしたあと……

 

「あ、あれなら!!」

 

そして、上条は一旦一階へと降りていった

 

~上の階~

 

「な、何なんだ……その翼は!!」

「もう、頭痛くなるとか、関係ないや。あんたを叩き潰す!!」

 

こなたの背中には、白く輝く翼が生えていた

 

そして、その翼がイノケンティウスを吹き飛ばしていた

 

「まさか……天使か!!?」

「そんな清らかな物じゃないよ。ただ、そう見えるだけ」

 

そして、イノケンティウスは復活した

 

「だが、イノケンティウスはたお「もう手は打ってあるよ」何!!?」

 

その瞬間、イノケンティウスは形を崩し、消滅した

 

「なっ!!イノケンティウス!イノケンティウス!!!」

「無駄。このフロア中に全てを遮断する物質を撒いた。だから、変な物であの巨人を召喚してたんなら、もう召喚できないよ」

 

だが、ステイルはそれを聞かず、何度も何度もイノケンティウスを呼ぶ

 

その瞬間、セキュリティセンサーが発動し、シャワーが降り注ぐ

 

「もう遅いよ……当麻」

 

そして、こなたはステイルに歩み寄っていく

 

「(初対面でいきなり地獄に着いてきてくれる?何て聞かれたら)」

「ひいぃ!!」

「(地獄の底から!!)」

「く、来るなぁ!!」

「(引っ張りあげてあげるしか、無いよね!!)はあぁ!!」

「ぐふっ!」

 

こなたはステイルに右ストレートをお見舞し、ステイルは、その一撃で吹き飛ばされ、気を失った

 

そして、すぐにガラスの割れる様な音が響き渡る

 

「こなた!!」

「当麻……遅いよ……(あ……意識が……)」

 

そして、こなたは気を失った

 

「こなた!……気を失ってるだけか……そうだ!インデックスを連れて早く何処かに行かねぇと!!」

 

そして、上条はこなたとインデックスを抱えて自分の寮を後にした




上条さんの台詞をこなたさんが奪っていきました

次回から禁書目録編、終盤へと差し掛かります

かがみ達の出番はまだ先です

ちなみに、こなたは陵桜学園の一年生で、かがみ達とは中学からの付き合いです


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

第五星

第五星です
ちなみに、少しだけ、漫画の台詞をパクっています


「くそっ、インデックスはIDを持ってないだろうから、病院には行けないし……こなたは気絶しているし……寮に送っていったとして、もし、魔術師がこなたの部屋に攻めてきたら、呆気なく殺されちまうし……あぁぁぁ!!もう、どうすればいいんだよ!!」

 

などと、叫びながら、当てもなくインデックスとこなたを担いで学園都市を走っていく

 

「と……うま……」

「インデックス!!?……そうだ!インデックス!お前の頭の中の魔導書に傷を治す魔術は無いのか!!?」

 

実は、インデックスは十万三千冊の魔導書を頭の中に記憶していた

 

簡単に言えば、インデックスは完全記憶能力を持っていたのだ

 

「あることにはあるけど……」

「けど!?」

「当麻じゃ無理だよ……その……右手の事もあるし……超能力を持っている人じゃ……魔術は使えない……」

「(超能力を持っている人間じゃ無理!!?……逆に考えれば、超能力を持っていない人なら良い…………一人だけ居るじゃないか!こういうときに頼りになる先生が!!)」

「もうちょっとだけ頑張ってくれよ!!インデックス!こなた!!」

 

そして、上条は走り出した

 

~とあるアパート~

 

「着いた!!」

 

そして、躊躇なくとある一室のインターホンを押す

 

「(頼む!居てくれよ~)」

「はいはい、何ですか~?」

「(いた!!)」

 

ごそごそと音がなり、暫くたってから一人の幼女が出てくる

 

「新聞はお断り……って、上条ちゃん!?」

 

月詠小萌(つくよみこもえ)、年齢不明、身長は小学生程のロリっ子教師だ

 

朝に電話をしてきた人物である

 

ちなみに、服装は子供物のうさぎのパジャマだ

 

「コンバンハ、小萌先生」

 

上条は強引に入ろうとする

 

「いや、ちょっ、ちらかってるので今入るのは……ひっ!?」

 

小萌先生は抱えられているインデックスの傷を見て絶句した

 

「それに、泉ちゃん!?」

 

実は認識のあったこなたも見た

 

こなたはただ、気絶してるだけだが、

 

「と言うわけで、暫くこいつらを置かせてもらいます」

 

そして、上条はインデックスをうつ伏せにし、こなたは普通に寝かせた

 

その瞬間、

 

『警告、第二章第六節、出血による生命力の流出が一定量を超えたため、強制的に「自動書記(ヨハネのペン)」で覚醒(めざ)めます』

 

そして、インデックスから発せられた言葉で声もでない上条達をよそに、インデックスは起き上がった

 

その目は、いつものインデックスの目ではなかった

 

『現状を維持すれば私の身体はおよそ15分後に必要最低限の生命力を失い、絶命します。指示に従って適切な処置を施して頂ければ幸いです』

 

小萌先生はあわあわと上条とインデックスを見比べてる

 

そして、

 

「小萌先生」

「ひゃひ!?」

「俺、今から人を呼んできますから、後は頼みます」

「えっ!?え?」

「この子、宗教上の理由で救急車に乗せられないんです。くわしくはその子に聞いてください。もう時間がねぇし」

「でも、上条ちゃん!?」

 

そして、小萌先生の言葉も聞かず、手と足を床に付け、

 

「先生にしか頼めないんです!!この子を……お願いします!!」

 

いつもの安っぽい土下座とは違い、真剣な土下座であった

 

そして……

 

「分かったです!事情は分かりませんけど、出来る限りの事はやってみるのですよ。もちろん、泉ちゃんのことも任せてほしいのです」

「先生っ!」

 

そして、上条は静かに小萌先生の部屋を後にした

 

そして、小萌先生の部屋には上条が階段を降りていく音が響き渡った

 

「と、とにかく応急処置です!まずは血を止めないと!!」

 

小萌先生は医療道具を引っ張り出して、あーだこーだと格闘をし始める

 

しかし、インデックスは机にぶつぶつと呟きながら、血で魔方陣を書いていく

 

そして、机に魔方陣が書き上がり、その上には色々な物が置かれている

 

メモリーカードらシャー芯のケース、チョコの空き箱、食玩フィギュアなとだ

 

「な、な、なんなんですか?これは」

『テーブルの上は、いわばこの部屋そのものです。カードはテーブル、文庫本は本棚とクローゼット、フィギュアが私達』

「……ビーズはなんです?」

『缶ビールです』

「……」




次回から魔術の開始です
別にどうでもいいと言う方は、飛ばしてもらっても構いません


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

第六星

書いてる途中に文が三回ほど飛んで精神がボロボロ……

なので、魔術の場面は手抜きです……本当にすみませんでした


あれから、魔術の準備は進み、とうとう残るは魔術の使用のみとなった

 

そして、インデックスは小萌先生に魔術の条件を伝え、小萌先生がその条件を満たしたとき、インデックスの背中の傷は治療されて、顔色も健康その物に戻った

 

それから次の日の朝

 

インデックスは風邪のような症状をだし、寝込んでいた

 

そして、上条は何とか小萌先生を誤魔化し、普通に会話をしていた

 

ちなみに、インデックスとこなたの服は小萌先生の服である

 

もうひとつ言えば、ピッタリである

 

「それでは、インデックスちゃんに栄養のあるものを食べさせるために少し買い物に行ってくるのですよ……帰ってきたら、本当の事を話してくださいね?」

 

そして、ドアの取っ手に手をかけ……

 

「あと、先生は最近、物忘れが激しいから、本当の事を聞くのを忘れちゃうかもしれません」

 

そういって、買い物に出掛けていった

 

「小萌先生……」

 

そして、暫くの沈黙があり

 

「インデックス」

「なに?」

「そろそろ本当の事を話してくれないか?」

「……うん、分かったんだよ」

「それは私も聞きたいな」

「「え?」」

 

声のした方向を見ると、こなたは上半身を起き上がらせていた

 

「こなた、大丈夫なのか?」

「能力は使えそうに無いけどね……まぁ、平常運転ってところ」

 

そして、インデックスが話始める

 

「イギリス清教にはね、必要悪の教会(ネセサリウス)っていう特殊な部署があるんだよ。同じ十字教の中でも「世界の管理と運営」を司るローマ正教、「非現実(オカルト)の検閲と削除」に特化したロシア成教。そして、「魔術の国」にふさわしく「対魔術師」用の技術が異常に発達したイギリス清教……魔術師を討つために技術を調べあげて対抗策を練る特殊機関、それが必要悪の教会。わたしは一度見たものは絶対に忘れないから、彼らの手で十万三千札の魔道書を……叩き込まれた。世界中の魔術を知れば、世界中の魔術を中和できるはずだから……」

「だけど、お前が狙われている理由ってのは別にあるのか?」

「……私の頭の中を使えば世界のすべてをねじ曲げる力だって手に入れる事が出来る……!」

 

そういったあとで、沈黙が訪れた

 

その沈黙を破ったのはインデックスだった

 

「……ごめんね」

 

と、一言

 

そして、その言葉の返事は

 

「ひゃう!?……うげっ!?」

 

一発目は上条の濡れタオル、二発目は何故か濡れタオルじゃ出ない勢いで放たれたこなたの濡れタオルだった(フルスイング)

 

「はぁ……インデックス、」

「今、俺たちに言わなきゃならねぇ事は「ごめんなさい」じゃないだろ?」

「「「たすけてくれ」だろ?」」

 

そして、インデックスは泣いてしまった

 

「ちょっ、何で泣き出すんだよ!!」

「うわぁ、当麻泣かせた~」

「こなた!お前は何がしたいんたよ!!あぁ!!もう、インデックスも最初から無敵の幻想殺しに頼めば良かったんだよ!!」

「無敵の(笑)幻想殺し(笑)」

「こなたぁ!!無敵の(笑)ってなんだ!!」

「いやぁ、不良にすら勝てない無敵(笑)なんて、無敵って言えるの~?」

「だまらっしゃい!!」

「何揉めてるんですか……って、泉ちゃん!?起きてたんですか!?」

「あ、お久しぶりです~」

 

などと、コントが展開され、部屋の空気は完全にシリアスでは無くなった

 

そして、インデックスは笑っていたが、一瞬、苦痛の表情をした

 

しかし、上条達はそれに気が付かず、そのまま、談笑をしていた

 

 




どうもありがとうございました

魔術の場面はThe てきとー☆でした

三回ほどデータが飛んだ時は泣きそうでした

そんなこんなで、次からはラストスパート!!


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

第七星前編

少し原作をねじ曲げてラストスパートです


インデックスとこなたが目を覚ましてから二日、上条達はまだ、小萌先生の家にいすいていた

 

「そういえば、インデックスは記憶が無いんだよね?」

「うん、だけど、心配はいらないかも」

「なら、私の能力で戻せるか試してみようか?」

「え?いいの!?」

「うん、まぁ、腐れ縁ってやつだしね」

「こなたの言葉は大体信用していいぞ」

「あっはっは!当麻も嬉しいことを言ってくれるねぇ!」

 

そして、こなたはインデックスの額に手をあて、意識を集中させた

 

そのまま、能力を使い

 

「(ダイブ!!)」

 

インデックスの頭の中にダイブした

 

「(まずはエピソード記憶…………あれ?本当に一年前からの記憶が無い……)」

 

だが、こなたは暫く検討するも、

 

「(何でだろう……何かにスッパリ消し飛ばされたような……普通はこんなこと、あり得ないのに……)」

 

そして、こなたは別の事を考えた

 

「(もしかして、意味記憶の場所とかに写されて、エピソード記憶が引き出せないようになってる?普通はないけどね。理論的にもおかしいけど)」

 

そして、こなたは意味記憶をあさりはじめる(・・・・・・・)

 

そこには、大量の本の記憶があった

 

「(なんなんだろ、これ)」

 

そして、こなたは一冊の本の表紙をみた

 

その瞬間、自分の中の何かが蠢いたような感覚に陥り、インデックスの額から手を離した

 

それも、物凄いスピードで

 

「はぁ、はぁ……」

「ど、どうしたんだ?」

「はぁ……あんな物を記憶してるなんて……いったいどんな体をしてるの?」

「で、記憶は?」

「はぁ……エピソード記憶の中には全くなかった……まるで、何かにスッパリと消されたみたいに」

 

そして、インデックスと上条は、駄目だったかと、残念そうな表情をしたが、こなたは大量の汗を流していた

 

よっぽど、その本をみた時の衝撃が凄いのだろう

 

「そうだ!とうま!銭湯にいこ!!」

「銭湯?」

「うん!いつか行ってみたいと思ってたんだよね~」

「そうだな……分かった。行ってみるか。こなたは?」

「あ、私はもう少し休んでからにするよ……」

 

そして、上条は小萌先生に連絡を入れて、銭湯に行く準備をした

 

「小萌先生、銭湯で合流するって。インデックス、早く出たら小萌先生と先に帰っててくれ」

「うん!!」

 

そして、こなた以外は部屋から出ていった

 

「全く……あれが魔道書?聞いてないよ……もう、0.1秒ダイブから強制的に戻すのを遅れてたら精神崩壊どころじゃなかったよ……あ゛~~、こんなシリアスな空気嫌いなのに~!!」

 

と、ゴロゴロとそこらじゅうを転がり回る

 

「ごろごろ~戻る~~ごろごろ~戻る~~」

 

と、暇をもてあまし、

 

「よし、銭湯に行こう」

 

急に思考を変え、小萌先生に用意してもらった物を持って外に出たが

 

「……何?この異常なベクトル」

 

異常なベクトルを感じ取った

 

そして、銭湯に行くのを中断して、空力使いを使い、飛んでいった

 

が、

 

「あれ?通りすぎた?」

 

と、通りすぎてしまった

 

そして、それから何度も通りすぎてしまった

 

「だったら、この能力で無理矢理道を作る!!」

 

そして、こなたの背中から白い翼が生える

 

そして、こなたは難なくそのベクトルの中心へと侵入した

 

そこで見たものとは

 

「当麻!!?」

「こなた!?って、うおぁ!!?」

 

上条と明らかにナイスバディなお姉さんがいる所だった

 

そして、上条の横を斬撃を通りすぎる

 

そこに翼を消さず、地に降りる

 

「あのナイスバディなお姉さんは誰?」

「神裂火織だってさ。魔術師」

「おっけー、ぶっ潰しちゃっていいんだね」

「ほぉ、私をぶっ潰すですか……貴女のような子供……っ!?」

 

神裂と呼ばれた女が子供と言った瞬間、こなたは目では視認できない早さで空気で出来た剣で斬りかかった

 

「私を子供扱いしてると……ミンチよりひどい状態で殺すよ?生憎、人を殺した事はあるから(・・・・)

「(こいつ、私の目でも視認できない早さで動いた!!?)」

「(ま、嘘と言えないから笑えない……それより、この人、本気でやらないと勝てないね……)」

 

そして、そのまま均衡状態が続き、こなたが後ろに飛んで二人が睨み会う

 

「ならば、こちらも本気で行きましょう……七閃(ななせん)!!」

 

刀を振ると同時に地面が割け、斬撃がこなたを襲うが

 

「こんなので倒せると思ってるの?」

 

空中で何かを掴む動作をすると、その斬撃はピタリと止んだ

 

「え?」

「なっ!?」

「ワイヤーを超スピードで操作して斬撃の様に見せてただけ……確かに普通の人なら殺せると思うけど……相手が悪かったね」

 

そして、ワイヤーが何の予備動作も無くプツリと切れる

 

「(こいつ、ワイヤーの事を初見で見切った!!?)」

「見えない斬撃をやりたいなら……こうしな!!」

 

こなたが手を上から下に降り下ろした

 

そして、すぐに神裂が刀を鞘から出し、横に振るった

 

その瞬間、バキン!!と音が鳴った

 

そして、神裂の横には六つの斬撃が通った跡があった

 

「へぇ、真っ二つにしようとしたのに……凄いね」

「(冗談じゃない!あんなのを何回もされれば勝ち目なんて有るわけがない!!)」

 

そして、神裂は刀に手を掛ける

 

「この名前を言わせたこと……後悔しますよ?」

「へぇ、おもしろいね。やってみたら?」

「では……salvare000(救われぬ者に救いの手を)!!」

 

その瞬間、こなたの視界から神崎が消えた

 

そして、その次にこなたが確認出来たのは、自分が血塗れになりながら、宙を舞っているということだった

 

「え?」

「唯閃……私の最大の切り札です。そして、さっきの名前は私の殺し名だと思ってください」

「こ、こなたっ!!!」

 

ドサッと音をたて、こなたが地面に落ちる

 

「なるべく早く病院に行った方が良いでしょう。安心してください、完治まで一ヶ月程度にしておきましたので、なつやすみとやらは楽しめるでしょう」

「へぇ、気遣いありがと」

「は?」

 

神裂はすぐ後ろを向くと、こなたが元の翼をはやしたまま、立っていた

 

気が付いたときにはもう遅く、足を払われ、こけたと同時に空気により、固定された

 

「こなた、大丈夫なのか?」

「かなり痛さは残ってるけど……まぁ、治ったよ」

 

服の肩から腹部まで、斬り裂かれた跡があった

 

「な、なんて回復力……」

「で、何でインデックスを狙うの?」

「……あの子を助けるためです」

「信じられると思う?」

「……実は、私もあの子と同じ必要悪の教会のメンバーです」

「……ふぅん。で、何でそのお仲間さんがインデックスを狙うわけ?」

「あの子を……助けるためです」

「一体何から?」

「……あの子は「それからは僕が話そう」ステイル……」

 

物陰からステイルが出てくる

 

「……スライス……」

「スライスじゃない!ステイルだ!!いきなり空気を壊すな!!」

「で、なんなの?何から助けるの?スライス」

「……もうつっこまないよ。あの子は僕達の同僚でね」

「はい、ダウト」

 

上条がダウトをかける

 

「いや、何だよダウトって」

「いや、おかしい。明らかにあんたら、二十歳越えてるでしょ」

「何を考えているか知らないが……僕は14歳、そこの神裂は18歳さ」

「「え?……えぇぇぇぇぇぇぇ!!?」」

 

二人が驚愕の声を上げる

 

「……で、話を戻すけど、あの子の記憶を消したのも僕達だ」

 

その事実が聞こえた

 

「お、お前らが!?何で!!?」

「……あの子は完全記憶能力を持っている。そして、あの子は魔道書の記憶に脳の85%を使っている。そして、残りは15%だ。あの子は彼女は完全記憶能力を持っているため、一年にその15%を使ってしまう……だから僕達は一年おきにあの子の記憶を消していたんだ。そして、四日後が記憶を消してから一年目……だから、早めにあの子を回収したいんだ」

「……そんな」

「…………ぷっ」

 

ステイルの話を聞いたこなたが吹き出してしまった

 

「こ、こなた?」

「あっはっはっは!!ヒーヒー!うっはっはっは!!それ、何の冗談!?あっはっはっは!!」

「何?」

「ハァハァ……死ねる!これは死ねる!!」

「何を笑ってるのですか!?」

「いや、だって、一年で15%!?笑わせてくれるねぇ!!魔道書の記憶に85%!?何馬鹿なこと言ってるの!?そんなのあるわけ無いじゃん!!」

 

笑いながらそんなことを言う

 

「え?こなた、何がおかしいんだ?」

「え?」

「え?」

「「え?」」

 

暫く沈黙があり、

 

「当麻、後で脳科学の講義ね。小萌先生の」

「ちょっ!?」

「まぁ、説明は少しはしょるけど、脳はエピソード記憶、意味記憶、手続記憶ってのに分かれててそれぞれが独立したものなんだよ。だから~つまり、燃えるごみと燃えないごみで別れてるの。……例をあげると、記憶喪失になっても歩き方までわすれたりしないでしょ?だから、何十万、何百万冊の本を覚えても、エピソード記憶を削らなきゃならないなんて、絶対にない!!以上、こなた先生の分かりやすい脳科学でした!!」

 

それだけ言うと、三人はポケーっとしていた

 

「じゃあ、僕達が血を吐く思いでやって来たことは……」

「うん、無駄」

「そんな……じゃあ、あの症状は……」

「……へ?症状?」

「あぁ、インデックスはその時期が迫ってくると苦しそうになるんだ……」

 

それを言うと、こなたは少し考え込んだ

 

そして、結論を出した

 

「多分、インデックスは何かしらの魔術、もしくは呪い等が掛けられてる可能性がある……っていうか、100%そう」

「「なん……だと!?」」

 

そして、二人は罪悪感に押し潰されたような表情になり、後悔をした表情になった

 

こなたは、忘れていた神裂の固定を解いた

 

「……じゃあ、思い立ったが吉。今日、解決させちゃおう。もちろん、神裂さんとスライスも手伝ってね」

「……解りました。ですが、私達の事を信用してくれるでしょうか……」

「そうだねぇ……なら、神裂さんとスライスには少し悪役になってもらうよ?」

 

そうして、こなたが作戦を話し、その作戦をするという事に決定した

 

「よし、小萌先生は私がなんとかしておくから、今日の夜に作戦決行!!!」




次で禁書目録編ラストです

そのあとは幻想御手編に行きます(超短い)


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

第七星後編

禁書目録編の終了です
それでは、禁書目録編のラストをお楽しみください


~只今よりこなたの寸劇にお付き合いください~

 

「うぅ~暇~!!」

 

そんな感じでゴロゴロとインデックスは床を転がっていた

 

そこに、

 

「「とぅ!!」」

「ぎゃぁぁぁぁぁぁ!!?」

 

ステイルと神裂が窓を割って、ダイナミック☆入室してくる(スローモーション)

 

そして、

 

「「とぅ!!!」」ザクッ

「ぎゃぁぁぁぁぁぁ!!?」

 

何かが刺さるような音がしたが、ステイル達が入ってきた窓とは逆の窓※二階です

からこなたと上条が窓を割ってダイナミック☆入室をしてくる(スローモーション)

 

「ふははは!!遅かったな!!上条当麻!!泉こなた!!」

「この子は人質にさせてもらう!!」

「え?どゆこと?え?」

「くそっ!一足遅かったか!!」

「その子を離せ!!」

「え?こなたととうまだよね?どして?え?なんで?」

 

混乱しているインデックスをおいてけぼりにし、寸劇が続く

 

「この子を返してほしいならば、この子にかけられている魔術を打ち消せ!!」

「くそっ、人質の為だ!!こなた!!」

 

と、上条が流血しながらこなたを呼ぶ

 

「もう解析は終わってる!!この子の口の中だよ!!」

「よし、君!少し痛いぞ!!」

「え?何……もごっ!?」

 

上条の右腕が口の中に入る

 

「もごもご?もごもご!!?(嘘でしょ?嘘でしょ!!?)」

 

そして、上条の右腕が口の中の何かに触れた

 

~寸劇終了~

 

「ぐあっ!?」

「当麻!?」

「「上条当麻!?」」

 

上条が吹き飛ばされる

 

そして、インデックスはかつて、魔術を使った時の様な表情になった

 

『「首輪」の破壊を確認。「禁書目録」の保護のため迎撃を開始します』

「な、何!?」

「何であの子から魔力が!?」

「あれ?なんか、ヤバイ?」

「そうだな……今回は怪我じゃすまなさそうだな」

 

そして、インデックスの目の前に魔方陣が浮かび上がる

 

『迎撃用魔術、「聖ジョージの聖域」を発動します』

「あ、あれは!?」

「まさか……冗談ですよね?」

 

そして、魔方陣が重なりあう

 

そして、その魔方陣の重なりあった部分の空間が割れ、その中から何かが見えたと思ったら、ビームの様な何かが発射された

 

竜王の殺息(ドラゴン・ブレス)!?」

「まずっ!未元物質!!」

 

こなたが白い翼を展開して竜王の殺息を防ぐ

 

が、白い翼に徐々にひびが入っていく

 

「未元物質さえ通用しないの!?」

「くそっ!後は俺が受け止める!!」

 

白い翼が完全に破壊され、ビームがこなたに迫ってきたが、それを上条が右腕で防ぐ

 

上条の右腕でも、徐々に押されていくのが分かった

 

「おもっ!?」

「幻想殺しも勝てないの!?」

 

そして、上条の右腕が弾かれた

 

「やっべ!!」

「salvare000!!」

fortis931(我が名が最強であることをここに証明する)!!」

 

神裂がワイヤーで畳を持ち上げ、インデックスのビームを上空にずらし、ステイルがルーンを部屋全体にばらまき、イノケンティウスを召喚する

 

「ここは私達に!!」

「早く行け!!能力者!!」

「「合点!!」」

 

上条とこなたがインデックスに向けて走り出す

 

だが、インデックスはそれを察知し、細いビームを何本も撃ってくる

 

「くそっ!数が多い!!」

「だったら、私がなんとかするよ」

 

そして、こなたは一枚の、絵も何も書かれておらず三角形の物が何個も重なり出来たような、不思議なカードを取り出す

 

「……分かった!!」

 

それを見て上条は走り出す

 

「ストック少ないから使いたくないんだよなぁ……ま、また貰えば良いんだけどね」

 

こなたはそれを放り投げる

 

そして、それに照準を定め、

 

「(原始崩し(メルトダウナー)!)拡散支援半導体(シリコンバーン)!!!」

 

それに一本の極太レーザーが射出される

 

そのカードにレーザーが当たると、レーザーは分裂し、数えきれないほどの細かいレーザーとなった

 

そのレーザーがインデックスのビームを全て相殺する

 

「いっつつ……(後は頼んだよ……当麻)」

 

こなたはその場で頭を押さえ座り込んだ

 

その間に、上条はインデックスに急接近した

 

そして、

 

「(いいぜ、この世界が神様の作った奇跡(システム)で動いてるってんなら!!)まずは!その!ふざけた幻想を!!ぶち殺す!!!」

 

上条の右腕が魔方陣に触れ、魔方陣がガラスの割れたように壊れる

 

ガラスの割れるような音が響き渡った時、インデックスは倒れた

 

『首輪……再生は不可能……「自動書記」を終了します』

 

その声と共にインデックスは元に戻った

 

その瞬間、インデックスは上と、一言だけ言った

 

インデックスの上には竜王の殺息の残した光の羽が舞い降りていた

 

少し触れただけで、大ダメージを負うような、最悪の羽が

 

上条はそれに気づき、右腕を当てようとしたが、それをすり抜けてしまった

 

インデックスに光の羽が当たろうとしたとき、上条は自分の頭を身代わりにして、インデックスに光の羽が当たることを避けた

 

そして、上条は頭から血を大量に流し、少女等の悲鳴を聞きながら気絶した

 

 

 

この日、学園都市で一人の少女を救った不幸な(ヒーロー)は、この世から死んだ……




最後はアニメと同じ結末でした……

次回から幻想御手に突入!!
そして、次回予告です


~次回予告~BGM magic∞world

記憶を失ってしまった上条当麻

ある日出会った友人の眠る姿を見た泉こなた

仲間を助けるために一人、強大な敵と戦う御坂美琴

ある日出会った友人の声を聞きながら眠る佐天涙子

そして、泉こなたの能力が明らかとなる

次回、幻想御手編
科学と魔術と幸運星が交差する時、物語は始まる……


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

幻想御手編
第八星


急に話しは飛んで幻想御手編です


~とある一室~

 

「とうま!お見舞いに来ちゃった!!」

 

とある病院の上条当麻の部屋

 

そこに、白色の修道服を来た少女、インデックスがやってくる

 

理由は一つ、上条のお見舞いだけだ

 

インデックスは、(お、インデックスか。悪かったな)という言葉を期待していた

 

しかし、返ってきた言葉は

 

「君……誰ですか?」

 

その瞬間、インデックスは凍りついた

 

「もしかして……部屋、間違っていませんか?」

「とうま?冗談だよね?……わたしだよ?インデックスだよ?」

「それ、偽名ですか?」

 

そんな会話が続いた……

 

「そんな……覚えてないの?とうま……」

「え?いや……覚えてないとか言われても……」

「……インデックスはね…………」

「はい?」

「インデックスは、とうま……あなたの事が大好きだよ…………」

「え?」

 

いきなり、そんなことを言い出すインデックス

 

そして、そのまま部屋を去ろうとする

 

が、

 

「……っぷ!あっははは!!騙されてやんの!!!」

「……へ?」

「忘れるわけないだろ?お前みたいな個性的なやつ!!」

「えっと……え?」

「ま、お見舞いに来てくれてありがとな。インデックス」

「…………」

 

そして、俯くインデックス

 

「へ?どうしましたか?インデックスさ~ん」

 

そのまま、無言で上条に近づいていき……

 

「心配したんだよ?」

「い、インデックスさ~ん」

「この……」

 

インデックスの鋭い歯が剥き出しになり、キラリと音をたてる

 

「ばか~~!!!!」

「んぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!?」

 

インデックスは上条に一頻り噛みついたあと、怒って病院を出ていった

 

「し、死ぬ……」

「そんなので死ぬわけないでしょ?君は」

 

インデックスから見たら死角の場所に、青髪の少女、泉こなたはいた

 

「……泉…………」

「はぁ……隠してるように見せても、学園都市に来たときからずっとそばにいる私にはバレバレユカイだよ?」

「……はは、やっぱり上手くは騙せないか…………」

「やっぱり、記憶は無いんだね」

「あぁ……昨日までの俺はあんな感じだったか?」

「うん。あんな感じ」

 

普通ではしないような会話をしていく

 

「……じゃあ、私も行くね」

「で、俺は君のことをなんて呼んでたんだ?」

「……普通に『こなた』、だよ…………じゃあね、とうま」

 

そして、こなたは病室を出ていった

 

絶対にとうまの記憶を戻し、いつもの当麻にしてみせると、心に決めて……

 

「(はぁ……シリアスな空気は嫌いなのに……)」

 

そして、帰る途中、一つの病室のネームプレートが目にはいった

 

「佐天……涙子?…………って、佐天ちゃん?」

 

こなたは佐天涙子と面識があった

 

不良に襲われかけてた佐天をこなたが助けたのである

 

それから、ちょくちょくゲーセンに行ったりとしていたのだ

 

「何で入院してるんだろ……ま、ついでだし、お見舞いに行ってみるか」

 

そして、病室のドアをガラッと開ける

 

そこには、普通に眠る佐天の姿があった

 

「ありゃ?もう朝10時位なのにまだ寝てるや」

 

横にあった椅子に座る

 

「本とか置いてあるけど、全く手を付けてないみたいだし……何でだろ?」

 

そんなことを思いながら暫く待つ

 

が、一向に目をさまそうとしない

 

「……ほんと、何の病気?少し記憶を覗いてみよう」

 

そして、記憶を覗く

 

そこで見たのは、幻想御手(レベルアッパー)を使い、能力が使えるようになり、はしゃいでいる佐天の姿があった

 

「(能力を使えるようになる幻想御手?そんなものが……)」

 

そして、暫く流し見をしてると、幻想御手により、気絶してしまった佐天の友人を見た

 

「(は?何で?)」

 

そして、それを見た佐天は自分の部屋に行き、誰かに電話をしたあと、気絶をした

 

そして、それから、一度も目をさましてない

 

「(……多分、幻想御手の副作用…………だとすると、製造者をとっちめて幻想御手の機能を強制的に無くした方がいいかな……勝手に脳波弄って大変なことになったら元も子もないし)」

 

そして、こなたは立ち上がった

 

「さて、友達の為に戦いに行きますか」

 

こなたは携帯を取りだし、電話をかける

 

その電話は数コールで出た

 

『もしもし?珍しいな。お前からかけてくるなんて』

「ちょっと、情報が欲しくてね」

『…………深刻な事か?』

「十分」

『……何のことだ?お前の頼みなら数分で調べきってやる』

「幻想御手の製造者の名前、及び現在地、何をしているか」

『幻想御手って……これか?』

「え?持ってるの?」

『まぁ、何でも屋やってると色々と入ってくるんだよ。で、こいつについてだな』

「うん。なるべく早急に」

『よっしゃ!久し振りの大仕事だな!!あいつらにも協力を頼んでみるぜ!』

「情報が分かり次第、電話して」

『よし!数分待ってろ!!』

 

そして、電話は切れた

 

「佐天ちゃん、ちょっと、君を救ってくるね」

 

そして、病院の外にテレポートした

 

ベンチに座ってボーッとすること数分、電話がかかってきた

 

「もしもし?」

『よっ!久し振り!』

「うん、久し振り!」

『あいつの代わりに伝えるわ。製造者は木山春生(きやまはるみ)研究者よ』

「木山ね……覚えた!」

『現在、手配がかかっていて、高速道路にて……は?』

「どしたの?」

『高速道路にて、様々な能力を使いながら警備員(アンチスキル)と戦闘中!?』

「なっ!?」

『多分、勝てるのはあんた位しか居ないわね……』

「……分かった」

『もう一つ、現在、超電磁砲が木山を追跡、もうすぐ戦闘に入るわ』

「おーけー!!ありがと!!」

『いやいや、大したことじゃないよ。頑張りなさい、こなた』

「うん、またね……!!沈利!!!」

『じゃあね。今度、配達屋アイテムの皆で遊びにいくよ』

「ちゃんと帝督も連れてくるんだよ?」

『分かってるって!何でも屋のあいつなら食いつくと思うしさ!』

「うん、ならよろしい。じゃね~」

『うん、またね』

 

そして、電話は切れた

 

その瞬間、こなたは飛び上がり、木山のいる方へと飛んでいった




こなたの意外な交友関係!
ちなみに、アイテムとスクールは、暗部ではなく、配達屋アイテム、何でも屋スクールとして、表で活躍しております
たまに、裏の情報が流れ込んでくるため、裏の事についても詳しいです
こなたの情報源はそこからの情報が大半です

それでは、また次回、お会いしましょう


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

第九星

木山対こなたです


「……やっと来たか」

「木山……!」

 

木山と御坂が対峙する

 

高速道路なのに車は一つもない。しかし、警備員が倒れている

 

そして、木山の青いスポーツカーもある

 

その中には、御坂の友達、初春飾利(ういはるかざり)が寝ている

 

「話すことは……無さそうだな」

「あったりまえよ!!」

 

御坂の前髪から電気がビリビリと流れる

 

「で、私をどうするつもりだ?」

「ぶっ潰してこの事件を解決する!!!」

 

言葉を言い終わると共に、致死量の電撃をお見舞いするが

 

「甘いな」

「へ?」

 

その電撃は木山の目の前で弾かれる

 

「ならば、次は「次はない!!」なんだと!?」

 

その上からこなたが踵落としをする

 

だが、それは木山の強化された腕で当たることは無かった

 

「(肉体強化系能力だと!?しかも、これはレベル4並み!?)」

 

こなたはすぐにそこを離れ、御坂の隣に飛ぶ

 

「あ、あんた……!」

「あちゃ~一足遅かった?」

「な、何でここに!?」

「ちょっち、友達を助けにね。それに、あのときのバーニングパンチの傷は大丈夫?」

「かなり痛かったわよ?でも、何とか大丈夫」

「あっそ。なら、ここは私に任せてもらうよ」

「いやよ。おことわ「私にも勝てないなら、あいつには勝てないよ?」なんですって!?」

「話してるとこ悪いが、攻撃させてもらう」

 

そこに木山が水流使いを使い、こなた達を攻撃する

 

「ちょっ!?二重能力者!?」

「そんなちゃちな物じゃ無い。仮に言うなら……多才能力者(マルチスキル)だな」

「多重能力者!!?」

 

だが、木山の攻撃は止むことは無い

 

「なら、私も多才能力者かな?そして、多才能力者なら、これぐらいしろ!……右手に電撃使い、左手に空力使い、第三の力に水流使い!合成!水電風流(エレクトロニックウォーターバズーカ)!!」

 

こなたが電撃使いと空力使いと水流使いを同時に使い、風に水と電気を乗せて攻撃した

 

「君もだと!?」

 

それを木山が避ける

 

「(馬鹿な……多重多才力者はネットワークに接続した私だからこそ出来るもの!)」

 

こなたは続けて攻撃するが、木山は何とかギリギリでかわしていく

 

「驚いたな……君の能力は何だ?」

「冥土の土産に教えておいてあげるよ」

 

そして、こなたは一旦攻撃の手を止める

 

「私の能力は……能力弾倉(スキルホルダー)。正真正銘の多才能力者だよ」

「そんな能力……聞いたことが無いな」

「当たり前。研究員の人にも秘密にしてくれって言ってあるからね」

「……レベルは?」

「ついでだし、教えておくよ……私は学園都市第六位!!レベル5だ!!!!」

「「なっ!?」」

 

こなたが衝撃的な告白をする

 

特にショックを受けているのは御坂だった

 

「(私は……第六位にすら勝てないの……?そんな…………)」

「そこの御坂ちゃんが勘違いしてるから言っておくけど、レベル5の順位は強さだけで決まるんじゃないよ。順位は兵器に使えるかどうか……それと強さで決まるの。もし、私がレベル5全員と戦ったとしても、私はそれに勝てる。それが私の能力(ちから)だから」

 

そして、こなたはまた木山に向き直る

 

「ちなみに、詳細は、見た能力を、見たままのレベルで自分の物にする。だから、第一位の能力も私は記憶しているよ」

 

そして、人間には不可能な速さで木山に突進する

 

「速い!?」

「これは第一位の能力!!」

「(さっきより……重い!?)」

 

木山がこなたの拳で吹き飛ばされる

 

「そして、第二位!!」

「(直感で分かる!あの翼には触れてはいけない!!)」

 

木山は体を反らして翼を回避する

 

「ご存知第三位!!」

 

超電磁砲を一発放つ

 

「くそっ!!」

 

それを、磁力の操作で何とかかわす

 

「これで止め!!第四位!!!」

 

そこに原始崩しを撃ち込む

 

「うぉぉぉぉ!!!」

 

だが、木山が高速道路を破壊したことにより、原始崩しは届かなかった

 

「うわぁ!?」

「(御坂ちゃんまで巻き添え!?)」

 

こなたは座標移動(ムーブポイント)で御坂を安全な場所に着地させる

 

「おっ!?」

「まったく、自分も巻き込まれるの前提のカミカゼアタックって……」

 

砂塵が巻き上がってるなか、こなたが御坂に耳打ちをする

 

「ちょっと、作戦に協力してくれる?」ボソボソ

「……気が進まないけど、分かったわ」ボソボソ

「じゃあ、……で、……て、……でチェックメイト」ボソボソ

「あんた、その作戦で大丈夫なの?」ボソボソ

「心配はいらないって。それより、来るよ」ボソボソ

 

暫く、砂塵が巻き上がっていたが、その砂塵は晴れ、木山の姿が見えた

 

「ふぅ、流石に危なかったよ」

「レベル5の攻撃喰らってよく耐えれたね」

「(長期戦は間違いなくやられる。だったら、一撃で戦闘不能にする)」

 

木山が近くのゴミ箱を蹴り倒す

 

「(あれは、空き缶?)」

「これでお仕舞いだ」

 

木山は念動力で全ての缶に触れた

 

「行け」

 

その言葉と同時に空き缶がこなたに襲いかかった

 

「こんなもの……うおっ!?」

 

空き缶がこなたの真横に来たとき、その空き缶は爆発した

 

「耳痛っ!!!」キーン

「まだまだ行くぞ」

「だったら、爆発する前に吹き飛ばす!!熱風破!!」

 

こなたの炎の風が空き缶全てを爆発させた

 

「どんなもんでい!!」

「(かかった!)」

 

そして、こなたの後ろに空き缶がテレポートされる

 

「終わりだ」

「まずっ!?」

 

その瞬間、空き缶は爆発した




次回に続きます

尚、漫画の台詞を全て書くと時間がかかるし、何より読者が飽きてしまうので、かなり省略化しております


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

第十星

前回からの続きです


「以外に呆気なかったな。多才能力者」

 

こなたは爆発により、気絶していた

 

「なるべく手荒な真似はしたかなかったんだがな。しかたが無い」

 

そして、木山は去ろうとするが、

 

「つーかまーえた♪」

 

みさか

 

「第三位!?」

「最初から本命は私。あいつは囮よ」

「くそっ!」

 

そして、木山は鉄骨を御坂に喰らわせようとするが、鉄骨はびくともしない

 

「それもお見通し」

 

こなたが目覚め、自分の念動力で鉄骨を浮かせないようにしていた

 

「な、なんだと!?」

「第一、レベル5第一位があれだけの事で死ぬと思ってる?それに、私は貴女の使った能力を見た。爆風を近くの鉄屑を爆発させて相殺なんて、簡単な事」

「くそっ!HA☆NA☆SE!!」

「あんたはニコ中か!!そして、これでもくらいなさい!!」

 

御坂が直接電撃を木山にくらわせる

 

「ぐわぁぁぁぁぁぁ!!?」

「やっ……た?」

 

その瞬間、御坂の表情が変わった

 

そして、木山は地面に倒れた

 

「(御坂ちゃんの表情が?)」

「い、今のは?」

「くっ……ゲホッ!ゴホッ!ガハッ!……観られた……のか?」

 

そう言った矢先に近くにあったケーブルを操り飛ばしてくる

 

だが、木山が短い悲鳴を上げるのと同時にケーブルは力無く地面に落ちた

 

「何であんな事……」

「(一体何があったの?)」

「くっ……フフフフフフフ」

 

いきなり木山が笑い出したと同時に木山が語り始めた

 

「あの実験の正体は『暴走能力の法則解析用誘爆実験』能力者のAIM拡散力場を刺激して暴走の条件を探るものだったんだ」

「(それ、帝督から聞いたことがある……確か、あの人の親に当たる人……木原幻生……だったっけ?間違ってるかも……がやった人体実験。……そうか、それに関わっていた研究者……そして、教師が木山…………)」

「あの子達を使い捨てのモルモ「だったら!」何だ?」

「だったら、私がその子達を救う」

 

こなたが木山に力強い言動で言った

 

「無理だ。あの子達の居場所も「私の友達を教えてあげようか?……私の友達はレベル5全員。もちろん、御坂ちゃんも含めてね」何が言いたい」

「つまり、レベル5が全員で圧力を掛ければ、楽勝だと思うんだけど?それが無理でも、私達の情報網は尋常じゃない。学園都市のあらゆる情報が分かる。だから、その子達を見つけることなんて、容易いよ」

「統括理事会がグルなんだぞ!!それなのに、どうやって!!」

「なら、脅すまで。生憎、レベル5第五位の食峰ちゃんは精神操作系のトップだから、精神崩壊でもさせるって言っとけばその時点で決まったようなもの。それに、通常攻撃が通用しない第一位、常識の通用しない第二位、破壊力が異常な第三位と第四位と第七位、精神操作系なら右に出るものはいない第五位。そして、その全ての能力を持つ第六位が総出で脅しても無理だと思う?」

 

木山は何故か痛む頭を押さえながら、立ち上がった

 

「あの子達を見付けれるんだな?」

「無理だったら私を好きなだけ殴ればいい」

「……分かった。君を信用しよう。レベルアッパーのアンインストールプログラムは頭が生け花のあの子に渡してある。時期、眠っている子達も目が覚めるだろう」

「うん、なら良いか。御坂ちゃんは何か意見ある?」

「……何か、スケールがデカ過ぎて何も言えないわ。それに、あんたがレベル5だったことも衝撃的だったし」

「まぁね。これも私の人がいい「それはない」うおっ!?かがみみたいな突っ込みしてきた!」

「かがみって子も苦労して「ぐうっ!?」はい?」

 

いきなり木山が短い悲鳴を上げた

 

そして、そのままその場に座り込んだ

 

「ね……ネット…………ワークの……暴……走?いやっこれは……AIM(虚数学区)……の」

 

木山が倒れた途端、木山の頭から胎児の様なナニカが飛び出した

 

「え?」

「……トラウマ確定」

 

そして、胎児の様なナニカが目を覚ました

 

≪ギャァァァァァァア!!!≫

 

そして、高速道路の上では

 

「う……ん?」

 

初春が目を覚ましていた

 

「あれ?木山さんは?」

 

そして、手錠を付けられた手で外に出る

 

「……あれ?って、警備員さん!?」

 

倒れている警備員に呼び掛けた途端

 

≪ギャァァァァァァア!!!≫

 

と言う声が聞こえた

 

そして、聞こえた方向を見ると、胎児の様なナニカが居た

 

「何?あれ……」

 

~配達屋アイテム~

 

アイテムの従業員、絹旗最愛(きぬはたさいあい)滝壺理后(たきつぼりこう)、フレンダ=セイヴェルン、麦野沈利は電話で何でも屋スクールの垣根帝督(かきねていとく)と話ながらこなた達の様子を監視カメラをハッキングして見ていた

 

「超なんなんですか?あれは」

「何か凄い電波が来てる……」

「あれはちょっと近付きたくないって訳よ」

「垣根!?これ、どういうこと!?」

『分からない!だが、こなたがあいつと戦うってことは確かだ!』

「…………久々に暴れちゃう?」

『…………へへっ、腕がなるぜ』

「あいつらはどうする?」

『あいつらって……あぁ、あいつらは別にいいだろ』

「なら、迎えに来て」

「うしっ、少し待ってろ。心理定期!少し店番頼むぞ!」

 

そして、レベル5四人が一ヶ所に集結しようとしていた




さて、次回からはAIMバーストとの戦いです

そして、暫く出番の無いレベル5のお二人にもゲスト出演してもらいます

それでは、また次回にお会いしましょう


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

第十一星

リアル事情で更新が遅れました
次回からは一週間に一度は更新出来るようにします


「垣根!!まだなの!?」

「もう少しだ!あと、未元物質で作ったシリコンバーンだ!持っておけ!」

 

垣根が真っ黒のシリコンバーンを渡す

 

「サンキュ!」

 

それを麦野が受けとる

 

「最近、スキルアウトを威嚇するのに使って貯めてたものがなくなってきたから助かるよ」

「俺たちもたまにスキルアウトに攻撃されるしな。楽な仕事じゃないんだろ?」

「私たちは荷物狙いで襲われてるよ」

「俺たちは心理定期がナンパされて、それの追っ払い」

「あ~、たまにいるよね~」

「そうそう。それにしつこいったらありゃしない」

「私たちなんて、女五人だから、チャラ男が寄ってくるんだよな~」

「たまにマジの告白とかされるしな」

「そうそう。一目惚れとかでね」

「全く、邪魔なもんだよな……今度一緒に仕事しないか?警備員から依頼がきててな。犯人の捜査、及び逮捕に協力してくれと」

「知名度上げるのにもいいね。こなたも誘う?」

「いや、あいつはオーバーキルしかねないから却下」

「ですよね~」

 

途中から日常的な会話になったが、二人はこなたの元へと飛んでいった

 

~初春は~

 

「あ、あれって一体何なんですか!?」

 

初春は御坂とこなたが戦っているナニカを見ながらも高速道路を降りていく

 

「ふっ……あれが私の起こした事か……無駄……だったのかね」

 

高速道路の下から声が聞こえた

 

「?」

 

初春は声の方に走る

 

そこには、ボソボソと一人言を言いながら自分の頭に拳銃を当てている木山の姿があった

 

「だ、だめー!!」

「うごっ!?」

 

初春は手錠の着いた手で木山を押し倒した

 

鎖で木山の首元を絞めながら

 

~数秒後~

 

「ガハッ……全く、君は私を殺す気か?」

「す、すみません」

「い、いや、そんなに落ち込むな……」

 

暫くして初春が木山に質問を投げ掛ける

 

「それで、あれはなんなんですか?」

「そうだな……仮にAIMバーストと名付けようか……」

 

木山は御坂とこなたが戦っているナニカ……AIMバーストを見ながら言う

 

「あれはどうやって倒すんですか?」

「恐らく、AIMバーストの中にあるであろう核を破壊する事だ。そして、破壊するにしても、AIMバーストは尋常じゃない再生をする」

「その再生を止めるには?」

「君に渡したレベルアッパーのアンインストールプログラム。それを町中に流してもらえ」

 

初春は胸ポケットから一枚のチップを取り出す

 

「これを……ですか?」

「それで万事解決だ。上の警備員を叩き起こしてそれを流してもらえ」

「は、はい!」

 

初春は元来た道をかけていった

 

「さて、私も行くとするか」

 

木山はフラつきながらも御坂とこなたの方へと向かった

 

~御坂とこなた~

 

「うらぁ!!」

「龍拳爆発!!」

 

御坂は高電圧電流を、こなたはネタなのか解らないが、バーニングナックルで炎の壁を出し、AIMバーストの攻撃を防いでいた

 

ちなみに、AIMバーストは40メートル程にまで巨大化していた

 

「何なのよ!!あれは!!」

「さぁ……おぉ、危ない危ない」

 

御坂は軽くキレながら電撃を、こなたは冷静に攻撃を相殺していた

 

「でも、何か方法はあるはずだよ」

「って、もう研究所の真ん前じゃない!!」

「やばっ!」

 

こなた達の足は研究所に入っていた

 

「何とかしなさい!」

「年上には敬語を!!少し疲れるけど、時間稼ぎなら!!」

 

こなたは空力使いと念動力と電撃使い、水流使いを使い、巨大な土の壁を作った

 

念動力で土を浮かび上がらせ、空力使いで一時的に固定、水流使いで土を固め、電撃使いで砂鉄を壁の後ろに固定し、壁の耐久力を上げた

 

「デッカイわね~」

「う……うん……(はい、無茶しすぎて頭いたくなりました)」

 

こなたは痛む頭を抑えながら、AIMバーストの後ろにテレポートした

 

「よっしゃぁ!!喰らえぇ!!!」

「便乗して熱風破(最弱)」

 

御坂達の攻撃が当たった

 

だが、AIMバーストは脇目も振らず、氷の塊を打ち出してきた

 

「回避して!」

「了解」

 

二人はそれを難なく避ける

 

だが、二人の後ろの階段には

 

「ゑ?」

 

初春がいた

 

「う、初春さん!!?」

「うそっ!?」

 

初春に氷の塊が着弾しようとした瞬間、上からの光線で氷の塊は消え去った

 

「あ、あれ?」

 

上空を見ると、二人の人が見えた

 

「君、そこは危ないぜ?」

「そうそう。だから早く逃げな」

「え?あ、はい!ありがとうございます!!」

 

初春は階段を駆けていった

 

そして、二人はこなた達の側に着地した

 

「「久しぶり。こなた」」

「帝督に沈利!?何でここに!?」

「お前が心配だったからさ」

「ったく、少しはストレス発散に付き合わさせてよ」

「え?この二人は誰?」

 

御坂がたずねる

 

「おっと、会うのは初めてか。俺は垣根帝督。レベル5の第二位だ。能力名は未元物質。あ、これ名刺だ。困ったら何時でも来てくれ」

「私は麦野沈利。能力名は原子崩し、レベル5の第四位。これ、名刺ね。運んで欲しいものがあったら何時でも電話しな」

「え゛っ!?第二位に第四位!?」

 

御坂の顔が驚愕に変わる

 

「で、あれをどうにかすればいいの?」

「そ。やっちゃって~」

「「ラジャー」」

 

麦野はシリコンバーンを投げ、垣根は未元物質の翼を展開する

 

「「オラァ!!!」」

 

二人が渾身の一撃を放つ

 

未元物質でAIMバーストは三枚下ろしになり、原子くずしで穴だらけになった

 

だが、それで手を休める筈もなく、

 

「「オラオラオラオラオラオラオラオラ無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄ァ!!!」」

 

さらに追撃をする

 

「うわっ、酷いリンチを見たわ」

「もうミンチより酷いね」

 

~初春は~

 

「はぁ……はぁ……警備員さ~ん!!」

 

丁度通信車両にいた警備員に近寄る

 

「君は?」

「はぁ……はぁ……ジャッジメント第177支部所属の初春飾利です!」

 

初春はジャッジメントの証しでもある腕章を見せる

 

「で、何でジャッジメントがここに?」

「レベルアッパーのアンインストールプログラムを持ってきました!!警備員の本部と連絡させてください!!」

「だが、今はあれの殲滅が先だ」

「あれは攻撃しても再生し続けます!その再生を止めるにはこれを使う必要があるんです!!」

「その話は本当か!?」

「はい!」

「よし、機材は……壊れてないな。頼めるか?」

「任せてください!!」

 

初春は車両に入り、何故かあった音楽プレイヤーにチップを差し込んだ

 

それを内部のコンピューターに繋ぎ、それと同時に警備員が無線を取る

 

「こちら通信車両!今から送る……「音楽データを町中に!」音楽データを町中に流してくれ!大至急だ!!」

 

警備員が無線を終えると同時にアンインストールプログラムの送信が完了した

 

「今はレベル5の第三位の御坂さんがあれを食い止めてます。あとは時間の問題です」

 

そして、通信車両から外に出る

 

そして、あることに気が付いた

 

「あれ、あんなに大きかったか?」

「いえ、さっきまでは40メートル程でした」

 

AIMバーストはレベル5二人のかなり余計な攻撃により全長が100メートルを越していた

 

「……大丈夫なのか?」

「……多分…………」

「そうか……」

 

不安が倍増した

 

~レベル5組~

 

「あるぇ~?」

「でかくなってね?」

「すごく……大きいです」

「某光の巨人を越したわね」

 

明らかに巨大化したAIMバーストがいた

 

「あ、壁作り直さないと」

「俺がやっておく」

 

垣根が壁をさらに大きくする

 

「らちが明かないわね……」

「弱点見つからないにゃ~ん」

「さて、どうしようか……」

「どうしようね……」

 

暫く考えているうちに、AIMバーストが反撃をしてくる

 

「あぶなっ!」

「不意打ちとは卑怯な!!」

「こなたもよくやってるでしょ?」

「アハッ☆」

「アハッ☆じゃないわよ……全く……」

 

AIMバーストの弾幕とも言える攻撃を全て避けていく

 

そして、暫く避けているうちに、唐突に音楽が聞こえた

 

「何?この音楽……」

「聞いたことないな……」

「って、怪物が何か苦しんでる!!」

 

AIMバーストは言語化不可能な叫び声をあげる

 

「今なら攻撃が効く!!早く核を見つけ出せ!!」

「「木山っ!?」」

 

木山が後ろから歩いてくる

 

そして、こなた達が後ろを向いてる間にAIMバーストが触手で攻撃してくる

 

「あぶねぇ!!」

 

それを垣根が切断した

 

さっきまでなら再生していたが、今回は再生しなかった

 

「あり?」

「ま、木山の言うことを整理すると核っぽいものを探せばいいのよね?」

 

御坂の体から電流が流れる

 

「だったら私も」

 

こなたの体からも電流が流れ出す

 

「核を破壊したらそれは倒せる!!」

「「合点!!」」

 

御坂とこなたが同時に十億ボルトの電撃をAIMバーストに叩き込んだ

 

AIMバーストは、またしても言語化不可能な叫び声をあげた

 

そして、中間辺りに小さな光る物が見えた

 

「「あれだ!!」」

「そこの二人!超電磁砲を撃つんならこれを使え!!」

 

垣根が黒色のカエル……ゲコ太の絵が彫られたコインを渡した

 

「ありがと!!」

 

二人はそのまま、超電磁砲の構えを取る

 

「私も参加させて貰うよ」

 

麦野も掌に原子崩しをチャージし、構えた

 

「行くよ!!」

「えぇ!」

「わかった!」

 

御坂とこなたの電流が一気に腕に集まり、そのままコイントスをする

 

「「撃ち抜けぇぇぇぇぇ!!!」」

「最大パワーだ!!!」

 

そのコインをそのまま弾き、音速を超えた速さで撃ち出した

 

麦野も最大パワーで原子崩しを撃ち込んだ

 

御坂の最大パワーの超電磁砲は音速の三倍が限界なのだが、垣根のコインに細工がしてあったのか、音速の七倍の速度で撃ち出され、超電磁砲のパワーも段々と上がっていく様に見えた

 

そして、二つの超電磁砲と原子崩しは寸分の狂いもなく、核に当たり、パキーンと、音を出し真っ二つに割れた

 

その瞬間、AIMバーストは力なく倒れた

 

「やった……」

 

木山がその一言を漏らした瞬間、こなたと御坂の二人がドサッと受け身なしで顔面から倒れた

 

「「ぶっ!?」」

「ど、どうした!?」

「電池切れ……そのままの意味で」

「頭痛い……」

 

~数時間後~

 

「いてて……」

「まったく、無茶しすぎだ」

「いやぁ、ごめんごめん」

「暫くは家で安静にしてなさい」

「は~い」

「元気になったらお茶にでも行きましょ?」

「さんせ~」

 

こなたは歩けないらしく、垣根におぶってもらっている

 

暫く談笑してると、

 

「お~ね~え~さ~ま~!!」

 

ツインテールのジャッジメントがテレポートしてきた

 

「く、くろ……ぎゃーす!!」

「うえっへっへ……今なら電撃も何もない……これこそチャンスですの~」

「や、やめなさい!!黒子!!」

 

白井黒子(しらいくろこ)御坂の後輩でもあり、ルームメイトでもあるジャッジメント

 

しかし、変態

 

その変態が御坂のマウントポジションをとり、襲おうとしている

 

「うおっ……」

「百合?」

「いや、一方的だな」

「か、垣根さん!麦野さん!泉さん!たすけ……ちょっ、唇を近づけるな!!」

「さぁ!今こそ愛のベーゼを!!」

 

三人は呆れたような顔をした

 

「ちょっと私をあのHE☆N☆TA☆Iに近づけて」

「おう」

 

垣根が白井の後ろ手しゃがみ、こなたが手を首筋に当てる

 

「へ?」

「ていっ」

「ビリっときたぁぁぁぁぁ!!?」

 

改造スタンガン並みの電流を流し込んだ

 

だが、白井は気絶しなかった

 

「ふふ……それぐらいで気絶するほど黒子は「生体電気操作」またビリっときたぁぁぁぁぁ!!?」

 

今度こそ気絶した

 

「た、助かったわ……」

「ついでに電話番号交換しておくか?」

「あ、ならお願いするわ」

 

こなた以外の三人が携帯をだした

 

「ん?こなた、携帯は?」

「壊れるといけないから家にテレポートさせちゃった。あ、御坂ちゃん、少し携帯貸して?」

「?はい」

 

こなたがゲコ太型の携帯を受け取り、少し操作して御坂に返した

 

「番号とメルアド入れといたから後で空メールと適当に電話かけておいて」

「わかったわ」

「じゃ、俺たちは赤外線で」

 

四人の番号交換が終わる

 

「じゃあ、俺はこなたを送ってくから、御坂ちゃんはそこの変態をよろしく」

「任されたわ。じゃあ、また今度」

「またね~」

 

垣根はこなたを背負い飛んでいった

 

ちなみに、麦野も能力の応用で不安定ながらも電子を撒き散らしながら飛んでいった

 

「さて、そろそろ警備員もくるかな?」

 

こうして、レベルアッパー事件は解決した




~その後の会話~

『御坂ちゃんか?どうしたんだ?』
『垣根さん?少し頼みがあって……』
『何だ?』
『その……超電磁砲を撃つときにくれたあのゲコ太コインを作って欲しいんですが……』
『それだけか?なら、麦野に頼んで送らせるよ』
『すみません。わざわざ』
『いやいや、これぐらいなら朝飯前さ。じゃあ、ちゃんと勉強して歯を磨いて寝るんだぞ?』
『はい、お休みなさい』ピッ

翌日、大量のゲコ太コインが届き、御坂は朝イチでコインホルダーを買いに行き、少し改造してきっちりと一枚も残さず保存した

次回からは日常パートです
それでは、次回予告

~次回予告~BGM どんだけファンファーレ

能力の使いすぎで寝込んでしまったこなた

見舞いに来るらき☆すたメンバー

とうとう、らき☆すたの主人公メンバーが初登場!

次回、休養編

科学と魔術と幸運星が交差するとき、物語は始まる


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

休養編
第十二星


短編のような感じです


「着いたぞ。こなた」

 

こなたを背負った垣根が寮(実はアパート)のこなたの部屋の前に着地した

 

「あ~入って私の部屋に寝かせて」

「鍵は?」

「えっと……あったあった。はい」

 

こなたがポケットから鍵を出して垣根に渡す

 

「お前、いつの間にアパートに引っ越したんだ?」

「つい最近」

 

こなたの玄関には靴が二足あった

 

それ以外はちゃんと片付いている

 

「割りと綺麗だな」

「ちゃんと掃除してるもん」

 

垣根がこなたの靴を脱がし、部屋まで案内してもらう

 

「ここか」

「うん」

 

こなたの部屋はアニメのグッズやパソコン、漫画等が大量にあった(原作の部屋とほぼ同じ)

 

「うおっ、凄いことになってるな」

「最近積みゲーが溜まってきて困ってるんだよね~」

「なら何か貸してくれよ。RPG系の物かシューティング系の物」

「PCゲームでよければそこの東○projectシリーズのやつがお勧め。RPG系はス○ーオー○ャンがお勧めだよ」

 

こなたをベッドに寝かせて、積んであるゲームからそれっぽいタイトルの物を見つけ出す

 

「じゃあ、これ、借りてくからな」

「うん。ついでにそこの引き出しからパジャマ取って~」

「はいはい」

 

引き出しの中からそれっぽい服を取りだし、こなたに渡す

 

「ありがと~」

「んじゃ、またな。何か困った事があったら電話しろよ?」

「うん。分かってるって~」

 

そして、垣根が玄関から出たのを音で確認するとベッドの上で着ている服を脱いで、モゾモゾとパジャマに着替えた

 

「はぁ、折角の夏休みなのにこの有り様って……ま、インデックスも助けれたし後悔はないけどね」

 

こなたがそのまま寝付こうとしたとき、玄関から誰かが入ってきた

 

「(ん?帰ってきたかな?)」

「ただいま~、おねえちゃん、いる~?」

 

トテトテと足音が聞こえ、こなたの部屋のドアが開かれた

 

「あれ?おねえちゃん、どうしたの?」

「おかえり、ゆーちゃん。いや~能力を使いすぎてバタンキュー状態」

 

入ってきたのは柵川中学二年生であり、こなたの同居人、小早川ゆたか(こばやかわゆたか)

 

能力は肉体再生(オートリバース)のレベル1だ

 

ちなみに、こなたは高校一年生である

 

何故、この二人が同居しているか纏めると、ゆたかが一人暮らしは寂しいのでこなたの部屋に同居させてもらっているという感じである

 

こなたが寮ではなく、アパートに住んでるのも、二人で生活するには寮よりアパートの方が楽だからだ

 

「最近、家に帰ってこなかったけど、何処に行ってたの?」

「え~と……そうそう!外に限定版のグッズを買いにいってて、それを買ってたらいつの間にか何日か過ぎちゃったんだよ!携帯も持っていってなかったし!」

「じゃあ、何で能力を使ってたの?」

「あ……その……帰るとき!帰るときにゆーちゃんを心配させちゃってるから早めに帰ろうとしてテレポートし過ぎちゃったんだよ!」

「そうだったんだ」

「そうそう」

 

何とか誤魔化せてホッとしたこなただった

 

ちなみに、ゆたかはこなたがレベル5の第六位という事も知っている

 

こなたは身内とその時の気分で教えようと思った人間にのみ、能力の事を話している

 

「じゃあ、わたしがご飯を作ってくるけど……食べれる?」

「持ってきてほしいな~」

「うん!すぐに作ってくるね!」

 

パタパタとゆたかは駆けていった

 

「はぁ……ゆーちゃんの笑顔が眩しすぎる」

 

その日はゆたか特性のご飯を食べて、ぐっすりと寝た……と思いきや、深夜アニメを見だしたこなたであった




~食事風景~

「おいしい?おねえちゃん」
「うん、おいしいよ」
「えへへ~」

ゆる~い空気に包まれたこなたであった



ようやくこなた以外のらき☆すたキャラが出せた……


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

第十三星

更新が遅れて申し訳ありません

らき☆すたの主役勢登場


時間は昼過ぎ、こなたは自室で小説を読んでいた

 

「はぁ……ゆーちゃんは友達と遊びに行っちゃったし……暇だなぁ……」

 

そう言いながらも親友のかがみから借りた本を読んでいく

 

一時間程、パラパラとページを捲る音だけがこなたの部屋に響く

 

そんな時、

 

ピンポーン

 

と、インターホンの音が鳴る

 

「(一体誰だろう……)」

 

こなたはヨロヨロと何とか起き上がり、玄関まで出ていく

 

「誰です……か……」

「よっす、こなた」

「やっほ~こなちゃん」

「どうも、泉さん」

「……どうやら幻覚が見えるようだ」

 

そして、こなたはドアを閉じ「待て待て待て待て!!」

 

紫色の髪をした、ツインテールの少女が閉まろうとしているドアを無理矢理開ける

 

「え?かがみにつかさにみゆきさん?」

「ったく、いきなり閉めんなっての」

「大丈夫?こなちゃん」

「お見舞いに来ました」

 

やって来たのはこなたの親友、柊かがみと柊つかさ、高良みゆきだった

 

「え?いやいや、私、誰にも言ってないよ?」

「ゆたかちゃんから教えてもらったの~」

「あまり無茶すると体に悪いわよ?」

「泉さんの能力は特殊ですからね。たまには能力を使わないと大変な事になってしまうかも知れませんよ?」

「うっ……その通りです。はい」

 

この三人もこなたの能力を知る、数少ない人物であった

 

かがみの能力は肉体強化(ストレング)、つかさは風力使い、みゆきは念動力だ

 

「これ、お見舞いに買ってきた物です。受け取ってください」

 

みゆきがこなたに渡したのは美味しそうな果物が沢山詰まったフルーツバスケットだ

 

「うわっ!ありがとう!みゆきさん!!」

「いえいえ」

「私からはこれ!」

 

つかさが渡したのは袋に包まれたつかさお手製のクッキーだった

 

「お!つかさのクッキーだ!」

「頑張って作ったんだよ~」

「で、私からはこれ」

 

かがみもこなたにクッキーを渡した

 

「…………炭化してないよね?」

「……少しだけ…………」

「うん。ありがと。ちゃんと食べるから」

「うん。炭化してるところは食べなくていいから」

 

何をどうしたら炭化するのか……

 

そんなこんなだった

 

「じゃあ、私達はそろそろ帰るわ」

「あ、帰るの?」

「宿題が多いですから、毎日やらないと終わりませんし」

「あ゛っ……」

「えっと……がばてね」

「うん……頑張る」

 

そして、かがみ達は帰っていった

 

こなたは三人が来てくれた嬉しさと共に、宿題と言う名の敵が待っていることを思い出した

 

「……憂鬱だ…………」

 

そして、こなたは現実逃避のため、深い眠りに入った……




次回からなろうの東方の小説と一緒に投稿することになるので更新が遅れるときがあると思います


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

第十四星

二ヶ月程たってしまいました……

リハビリ代わりに更新です


「あ~……暇ー!!」

 

こなたは自分の部屋の中で叫んでいた

 

なにせ、ずっと寝たきりである

 

朝になってようやく歩ける程度には回復したようだが

 

「ゲームやりた~い!!だけどそんなのやってたらまた頭痛くなりそうだし!!!」

 

ベッドの中でゴロゴロと転がってると

 

「ただいま~」

「あれ?ゆーちゃん?」

『おじゃまします!!』

「……おじゃまします」

「(ん?何処かで聞いたような声が……)」

 

ゆたかの他に、三人の女子の声が聞こえた

 

「こんちわっス!泉先輩!!」

「コナタ!あそびにキマシタヨ!!」

「……すいません。体調が悪い中……」

「あ~……やっぱりひよりんとパティとみなみちゃんだったか。みなみちゃん、そんなに気にしないで。後、ひよりんとパティはもう少し声のボリュームをダウンさせてね」

 

あそびに来たのは、ゆたかの親友の岩崎みなみ、田村ひより、パトリシア・マーティンだった

 

ちなみに、みなみの能力は念動力、ひよりは幻覚使い(トリックマスター)と言い相手、もしくは自分に幻覚を見せるという、かなりレアな能力である。パティは電撃使いだ

みなみはレベル3、パティはレベル2、ひよりはレベル1である

 

「いやぁ、久しぶりに泉先輩と話が出来ましたから、少しはしゃいでしまって…………あと、これは例のブツっス……」

「ほうほう……毎度感謝してるよ」

「いえいえ。泉先輩の意見は参考になりますから」

 

ちなみに、ひよりが渡したのは同人誌(R-18)であり、「あと、」の所からはかなり小さい声で話している

 

「あ、これ、私が描いた本なんだけど、読んで感想くれない?あ、パティにはこれを……」

「分かったよ!」

「分かった……」

「ほうほう……オーケーです!」

 

ゆたかとみなみに渡したのは全年齢対象の四コマ同人誌だが、パティに渡したのはこなたと同じものである(幻覚を使い、悟られないようにしている)

 

「では、私達はこれで帰るっス」

「ありゃ?もう帰っちゃうの?」

「実は、ショッピングの途中に小早川さんから泉さんの事を聞いたので、飛んできたんっスよ」

「そうだったの?私の事なんて放っておけばいいのに」

「同士の心配をするのも同士の役目っス」

 

二人はそっと握手をした

 

「じゃあ、お姉ちゃん。また出かけてくるね」

「うんうん。スキルアウトには気を付けるんだよ?」

「いざとなったら私の幻覚で逃亡するっス!!」

「ワタシのデンゲキでやっつけてやるDEATH !!」

「……ゆたかは私が守る」

「そう。じゃあ、楽しんできてね。あと、パティは語尾のですを嫌な英語に置き換えないこと」

 

そして、四人はまた外に出ていった

 

「……むふふ、早速ひよりんの同人誌を拝見するとしますか」

 

その日、こなたとひよりは夕方から明け方まで電話で語り合ったそうな……




後出てないキャラは背景コンビとあの二人位ですね

あぁ、いずみ達は出すことが出来るのか……


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

第十五星

久々の更新です


「じゃ、行ってきま~す」

「行ってらっしゃ~い」

 

ゆたかは宿主であるこなたに一言告げて、外に出た

 

本日は、仲良し四人で色々な所に行くらしい

 

軽いスキップをしながら待ち合わせ場所である公園までゆったりと行く

 

その公園には、ベコベコになった自販機が一台あるのが特徴だ

 

たまに、チェイサー!!と言う掛け声が聞こえるらしい

 

あと、頻繁に雷が落ちる

 

「あ、皆来てる!」

「小早川さ~ん!」

「ユタカ~」

「……」

 

どうやら、ゆたかは少し遅れていたようだった

 

待ち合わせ場所には、みなみ、ひより、パティの三人が居た

 

「皆、待った?」

「そこまででもないっすよ」

「イエス!ワタシ達もついさっき来たばかりデス!」

「そんなに気にしなくていいよ」

 

実は、この三人はゆたかが来るより十五分前に着いている

 

その間、ひよりが幻覚で遊んだりとしていた

 

主に、みなみが弄られたが

 

仕返しにみなみの自衛用の竹串がひよりとパティに向かって飛んだが

 

「じゃあ、何処に行く?私は何処でもいいっすよ」

「ゲーセンにいきましょう!!」

「この間も行ったような……」

「気にしちゃダメデス!!」

「あはは……」

 

パティのゲーセン通いのお陰で結構財布に被害が出てる三人である

 

ゆたかはこなたにお小遣いを貰っているが

 

こなた曰く、一人で使いきれない程のお金が毎月入ってくるんだとか

 

ゆたかは未だにこなたの通帳を見てないので、真相は闇の中である

 

「よし!今日こそ十連勝するっす!!」

 

ひよりとパティは着くなり格ゲーのコーナーに走っていった

 

ゆたかとみなみは苦笑いである

 

「何しようか、みなみちゃん」

「……ぐるっと回ろうか」

 

この二人はよくメダルゲームコーナーやUFOキャッチャーのコーナーをぐるりと回っている

 

「あ、これ可愛い!」

 

ゆたかはリスのぬいぐるみに目をつけた

 

「……取ってみる?」

「うん!」

 

ゆたかは早速歳相応の可愛い財布から百円玉を取りだし、UFOキャッチャーに入れる

 

「あう!」

「惜しい!」

「えう~……」

 

何度も失敗する内に、何時の日か、こなたが言った言葉が脳内でリピートされた

 

『偉い人は言いました。UFOキャッチャーは貯金箱であると』

 

正にその通りだと半泣きでその言葉に同意した

 

「……一回やっていい?」

「いいよ……ぐすん」

 

みなみが結構シンプルなデザインの財布から百円玉を取りだし、一枚入れる

 

そして、アームを操作していき……

 

「取れた」

「ほんと!?」

 

一回でポンと取った

 

「いいな~……」

「はい」

 

みなみはゲットした景品をゆたかに手渡す

 

「へ?」

「あげる」

「ありがと!!」

 

さっきの半泣きの状態から一転、一気に笑顔になった

 

その後もゆたかがメダルゲームでお金を刷っていったり、みなみがその横で慰めたりと、そんな事が続いた

 

「あ、そろそろいい時間だね」

「じゃあ、ひより達を呼んでこようか」

「うん!」

 

二人はパティ達が居るかと思われる場所に歩いていく

 

案の定、二人が足を運んだ先に二人は居た

 

「ぐぬぬぬぬ……あ~!!負けた~!!」

「ドンマイデス!」

 

丁度二人のゲームも終わったようだ

 

「よし!勝った!!」

 

ゆたかとみなみはひより達の裏から聞こえた声が誰かに似てるなと思いながら、ひより達に声をかけた

 

「ひより。そろそろ時間」

「へ?岩崎さん?あ……もうこんな時間っす……」

「じゃあ、ショッピングに行こっか」

「イエス!」

「うぉっ!?小早川さん達!?」

 

ゆたかが自分の名前を呼ばれ、その方向を向く

 

「あ、若瀬さん!!」

「しまった!!!」

 

若瀬と呼ばれた人物は百八十度ターンし、逃走した……かと思われたが

 

「……あり?」

「私の幻覚っすよ。委員長」

 

ひよりの幻覚により、間違ってゆたか達の方へと走っていた

 

「あばばばば……」

「イズミ!久しぶりデス!!」

「い、いずみ?はてさて、誰のことやら」

「若瀬さん……誤魔化しきれてない」

「あ、あはははは……」

 

ゆたか達の前に居るのは、若瀬いずみ

 

能力は水流操作。レベルは2

 

「若瀬さんもゲームやるの?」

「ま、まぁね」

「もしかして、私と同類とか?」

「ギクッ!!?」

「ゴマカせてませんよ」

「……お願い!!学校の皆には言わないで!!」

 

それはそれは見事な土下座だった

 

周りに人が居なかったのは運が良かったからであろう

 

「わ、若瀬さん!?言いませんから土下座を止めて!!」

「言ったら死ぬ!!」

「そこまでっすか!!?」

 

取り合えず、四人が説得していずみを立たせる

 

その間に格ゲーの方はCPUにボコボコにされていた

 

「取り合えず、皆には内緒にしててって事だよね?」

「うん……」

「確かに、私達も委員長の姿を見て気がついたから……」

「バレませんよ!!!」

「お願い!誰にも言わないでね!!じゃ、さらば!!!」

 

いずみは一瞬の隙を突いてピューっとゲームセンターを去っていった

 

その後、他のゲーセンに行ったのは知るよしも無い

 

「……なんか、嵐のように去っていったっすね」

「……そう」

「……イキマしょうか」

「……だね」

 

四人は釈然としない気分でゲーセンを後にした

 

その後、四人は服を見たりケーキ買ったりして過ごしていた

 

その間、ツンツン頭の少年が赤髪神父に絡まれている光景を見た気がするが、四人は忘れようとの事で、その場を去った

 

ゆたかはツンツン頭の少年と知り合いらしいが、皆に流されてスルーした

 

「じゃあ、カイサンとイキマしょう!!」

「そうっすね。時間も時間っすもんね」

「……今日はこの辺で」

「うん!」

 

時刻は夕方、中学生は帰らないといけない時間帯だろう。それに、学園都市ならではの完全下校時刻も迫ってきている

 

「じゃあ、彼処でお別れっすね」

「そうだね」

 

ちょっと寂しそうな声で答えたゆたかがすれ違った学生四人組の一人と少しだけ接触する

 

「あ、すみません」

「あぁ!?肩ぶつかっといてすみませんだと!?」

 

いきなり怒鳴られたゆたかがビクッとその場で少しだけ跳ねる

 

「へ?」

「(うわっ、昔の不良みたいっす……まだ絶滅してなかったみたいっすね。流石に漫画のネタにも出来ないほど古いっす。あと、髪型もザ・不良って感じっす)」

「人の肩にぶつかっといてそれだけかぁ!?あぁ!!?」

「え、えっと……」

「だから、謝ってるじゃないですか」

 

珍しく、みなみが怒っているとゆたかにでも分かる雰囲気で不良に話しかける

 

片手はポケットの中に入っており、指の間には計四本の竹串が用意されている

 

「こちとら骨が折れてたかも知れねぇんだぞ!!?」

「(アタリ屋……デスね。つまらないデス)」

「それなりの対価支払って貰おうかぁ!!?」

 

その言葉にパティはみなみの隣に、ひよりはゆたかの前に立ち、戦闘体勢を取る

 

パティの背中に回した片手には紫電が迸っている

 

そして、もう片方の手にはパチンコ玉が握ってある

 

この状況では警備員も風紀委員も呼ぶことが出来ない

 

内心、みなみ、パティ、ひよりは焦っていた

 

もし、相手が自分より高度な能力者なら……と

 

「体で支払って貰おうか?」

 

その瞬間、みなみの竹串が四本、逆さに四人の額に飛んだ

 

「おっと」

「ッ!!」

 

だが、それは直前で停止した

 

「てい!!」

 

今度はパティの手から紫電が飛ぶ

 

が、それは急に狙いとは全く別の方向へと移動した

 

「念動力に電撃使いか」

「が、レベルではこっちが上の方だな」

 

紫電は不良の一人の人差し指の上に塊となって止まっていた

 

「不味い……」

「二人とも!逃げるっす!!」

 

瞬間的にひよりが四人に幻覚を見せる

 

レベル1だが、逃走するための幻覚を見せるのは用意である

 

「おっと、逃がすかよ!!」

 

さらにもう一人の不良から炎の球が飛び、地面に激突、四人を囲むように広がる

 

「しまっ!!」

「これで逃げられねぇな」

 

さらにパティがパチンコ玉を磁力で操り、相手の鳩尾へと飛ばす

 

超電磁砲程の威力が無いが、怯ませるには十分な威力だ

 

が、

 

「あ?なんだこりゃ」

 

念動力で簡単に止められた

 

「パティ!」

「ハイ!!」

 

みなみの呼び掛けにパティは瞬時に残りのパチンコ玉をみなみに渡す

 

「シュート……!!」

 

それを念動力で一気に飛ばす

 

「さっきので分かってなかったのかぁ!!?」

 

が、それも念動力で止められる

 

「(不味い……能力じゃあっちが上手の上にこの炎の熱気……ゆたかが…………!!)」

 

みなみの悪い予感は的中しており、ゆたかは地面に座り込んで、息を荒くしている

 

元々夏で全体的に気温が高い上に炎の熱気

 

普通の人ならまだしも、ゆたかは生まれつき体が弱い

 

簡単にダウンしてしまう

 

しかも、相手は男、しかも四人

 

能力無しの戦いでも完全に組伏せられるだろう

 

「(……詰み?いや、まだ…………)」

 

上手く頭が働かないまま、打開策を考える

 

が、状況は完全に詰みだ

 

……だが、それは四人で戦った場合のみである

 

「たぁ!!!」

 

突如、横から無数の鉄の棒が不良達を襲う

 

「ぐっ!!?」

 

不良の一人が念動力で止めようとするも、止まらず、不良達に鉄の棒が当たる

 

「……そこっ!!!」

 

さらに、通常ではあり得ないほどのスピードで飛んできた小石が一人の不良の腹に当たり、そのまま吹っ飛び、その不良は気絶した

 

「だ、誰だ!!?」

「通りすがりのお人好しです!!!」

「アンド、その子達の知り合いよ」

「みゆきさん!?」

「かがみさん!」

 

来たのは、ピンク色の髪に少しウェーブをかけた怒らせたら怖い人、みゆきと紫の髪を両サイドで纏め、片手に携帯を持った一般人、かがみだった

 

「大丈夫ですか!?」

「ったく、こなたが嫌な予感がするって言ってるもんだから来てみれば、馬鹿共に囲まれてたのね。差し詰、当たり屋とかでしょ?」

 

四人がコクコクと頷く

 

「じゃ、パッと済ませますか。こなた、テレポ」

 

かがみが携帯に一言言うと、二人が不良とゆたか達の間に割り込むようにテレポートしてくる

 

「サンキュ。あとはこっちに任せて」

 

かがみが通話を切り、ポケットに携帯をしまう

 

「さて、知り合いに手を出そうとした報い……受けて貰うわよ?」

「かがみさん……お手柔らかに」

「制止しないってことは、みゆきも殺る気でしょ……」

「殺りませんよ!!?」

 

と、本来のツッコミ役がボケながらも、二人は戦闘の準備に入る

 

みゆきは腕に巻いていたホルダーから鉄の棒を数本、かがみはグローブを手に着ける

 

そして、地面から数個の小石を拾う

 

「てめぇらもそのままぶっ潰してやる!!!」

「……ちょっと私の能力は特殊でね」

 

念動力で飛んできた竹串をかがみは全て手のひらで防御する

 

「っ!?」

「本来の肉体強化は怪力を出す程度なんだけど、私のは違うのよ」

 

そのまま竹串を握り潰し、不良に向けて駆け出す

 

「私のは副作用みたいなのがあってね!!!」

 

そのまま飛び上がる

 

「怪力の他にも!!!」

 

そして、空中からあり得ないほどの速さで落下し、

 

「だぁぁぁ!!!!」

 

不良の一人に踵落としを決める

 

その不良は地面に顔面からめり込んだ

 

「重力増加、硬化が付くのよ」

 

余談だが、この事をこなたに話したところ、重力増加がかがみとピッタリだと言った所、能力をフルに使用した投げっぱなしジャーマンを綺麗に決めたそうな

 

「ま、これも自分で使うかどうか選べるんだけどね」

 

残りは電撃使いに発火能力だ

 

「このっ!!!」

 

電撃使いが電撃を放ってくる

 

が、それはかがみの目の前で曲がる

 

「ッ!!?」

「ヒライシンです!!」

 

曲がった電撃はパティに吸い込まれ、そのまま地面に突き刺さった鉄の棒を介して地面へと吸い込まれた

 

「ナイスパティ!!!」

「しまっ!!?」

「ドラゴンスクリュー!!!」

「肉体強化関係なぶべらっ!!!」

 

かがみはドラゴンスクリューを決め込んだ

 

能力は使ってません

 

「このアマっ!!なめやがっ……」

 

ヒュン!!!

 

不良の目の前を物凄い速さの鉄の棒が過ぎ去る

 

「あら、外してしまいましたか」

 

不良がギギギギと音が鳴りそうな感じでみゆきの方を見る

 

そこには

 

「うふふふふ」

 

修羅が居ました

 

「あ……あぁ…………」

「うぉっ!?みゆきマジギレ!!?」

「辞世の句をどうぞ?」

 

かがみが高速でゆたか達の側に移動し、四人を百八十度回転させる

 

「見ちゃダメ!!トラウマになる!!」

『そんなに!!?』

 

みゆきは一歩一歩、不良に向けてゆっくりと歩き出す

 

「く、来るな……来るなぁぁぁ!!!」

「終わりましたか?」

 

かがみも後ろを向く

 

「う、うわぁぁぁぁ!!!!」

「さぁ……貴方の罪を数えてください」

 

直後、怒らせたら怖い人代表による風紀委員すら目を背ける程の虐殺が繰り広げられた

 

……数分後

 

「すいませんすいませんすいませんすいませんすいませんすいませんすいませんすいませんすいません」

「分かりましたら速くお仲間を連れて帰ってください」

「は、はいぃぃぃぃぃぃ!!!!!!」

 

不良はあり得ない速さで仲間を担ぎ上げ、帰っていった

 

「さ、終わりましたよ」

「あ、終わっ…………」

『…………』

 

みゆきの頬には、返り血らしき、赤い液体が一滴、付着していた

 

「か、帰ろう!!!」

『うん!!』

『ありがとうございました!!!!』

 

四人は余りの恐怖に二人に礼をしてダッシュで帰っていった

 

ゆたか、体はどうした

 

「…………ごめん、私も帰る」

「そうですか?では、私は寮が違いますので」

 

二人もその場で別れた

 

かがみがみゆきだけは起こらせないようにしようと心に決めた瞬間でもあった

 

怒らせたら殺される……と

 

一方、こなたは……

 

「ぬぐぉぉぉ……暑い~……頭痛い~……」

「こなちゃん……ドンマイ」

 

暑さと頭痛にうなされるこなたとそんなこなたに風を送り続けるつかさがいた

 

「調子のって座標移動(ムーブポイント)なんて使うんじゃなかったぁぁぁぁ!!!!」

「あはは……どんだけ~」

 

結果、明朝までうなされるこなたであった




これからも、こんな感じでこなた以外の人物にスポットを当てていきたいと思います


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

第十六星

更新です


「う~ん……」

 

ペキポキとこなたの背中から聞いててちょっと気持ちのいい音がなる

 

「よし!復活!」

 

そういって、炎を纏わせた風を手のひらに作る

 

能力に問題は無く、一回頷いたこなたは台所へと移動した

 

「おはよ、ゆーちゃん」

「あ、おはよ~」

 

同居人であるゆたかに挨拶をする

 

起きたばかりなのか、まだ寝巻きのままでぬいぐるみを抱きながらソファに座ってテレビを見ている

 

髪の毛も下ろしている

 

「今日は何処か行くの?」

「ううん。今日は家で宿題かな」

「そっか。頑張ってね」

「おねえちゃんは?」

「能力復活したし、とうまのお見舞いかな?また入院したらしいし……」

「当麻おにいちゃん、入院したの?」

 

実は、上条とゆたかは面識があったりする

 

結構長い付き合いからなのか、ゆたかは上条を当麻おにいちゃんと呼ぶ

 

上条がこれを親友に話せば、恐らくフルボッコが待っているだろう

 

「なんでも、右手吹っ飛んだとか言ってたけど……」

「え?」

「まぁ、見に行ってくるね」

「う、うん……」

 

ゆたかはあの時上条を止めておけば良かったかもと心の中で思っていた

 

「あれ?能力使えるの?」

「うん。だから空間移動でちょちょいと行ってくるね」

「着替えないと駄目だよ?」

 

分かってるよ~と言いながら自分の部屋に戻り、空間移動を応用した早着替えをする

 

これが結構早く終わるのである

 

「じゃ、イテキマース☆」

「おねえちゃん!ご飯ご飯!!」

「あ、忘れてた」

 

ゆたかに言われてゆたかが用意した朝御飯を食べ始める

 

トーストに目玉焼きとベーコン、スクランブルエッグだけの簡単な朝食だ

 

「うん、美味しい」

「よかった~」

 

だが、ゆたかが作れるのはこれくらいである

 

一度、ゆたかに炒飯を作らせたら暗黒物質(ダークマター)が出来上がった

 

これはこなたが食べたが、半分ほどで気を失った

 

もう半分は偶然やってきた垣根が顔面真っ青にして食べた

 

二人とも丸一日気を失っていた

 

「じゃあ、今度こそイテキマース☆」

「行ってらっしゃ~い」

 

こなたは玄関に出た瞬間に空間移動を使い、上条の入院している病院まで空間移動を繰り返す

 

空間移動のレベル5は居ないため、こなたはレベル4の空間移動を使っている

 

そして、あっというまに到着

 

「えっと、とうまの病室は……あったあった」

 

上条のメールに書いてあった病室の番号を見つけ、その中に入る

 

「ヤフー、とうま。元気?」

「元気も何も……右手吹っ飛んで元気って言う奴が居ると思うか?」

「私は自力で治すけど?」

「お前に言った俺が馬鹿だった」

「元からでしょ」

「幾ら上条さんでも傷付きますよ!!?そういうこなたはどうなんだよ!!!」

「レベル5の優等生」

「私は馬鹿でございまする」

 

ベッドの上で器用に片手で土下座する上条

 

上条の土下座の価値は何処まで落ちるんだ

 

「で、大丈夫?」

「なんとかくっついたし、傷跡も残らないってよ。まぁ、心配ご無用だ」

「まぁ……魔術絡み?」

「その通り。お前を連れてったら楽だったかもな」

「止めてよね。私は科学サイドの人間だよ?」

「冗談だよ。だけど、そんなに心配しなくていいぜ」

「じゃあ……」

 

こなたが手にフルーツバスケットをテレポートさせる

 

「これも要らないね」

 

小悪魔的な笑みを浮かべて言うこなた

 

「フ……フルーツ……」

 

フルーツを見た瞬間、上条の目の色が変わる

 

まるで、何日もひもじい生活をしてきた人間のように

 

それでこなたは悟った

 

「まさか…………食費が…………」

「俺一割インデックス九割。殆どが食費に消えていきますよ……」

 

軽く病んだ表情で笑顔を向ける

 

「……剥いてあげる」

「お願いします」

 

本日二度目の上条の土下座

 

フルーツ>土下座の図がこなたの頭に展開された

 

「まぁ……食費がキツくなったら家に来ていいよ。ゆーちゃんも嬉しがるだろうし。はい、りんご」

「ゆーちゃん?」

「小早川ゆたか。私の同居人だよ。ほら、写真」

 

こなたは自分の携帯からゆたかの写真を見せる

 

「……オーケー。覚えた」

「本当は思い出したが良かったんだけど……あと、とうまは普通にゆたかって呼んでたよ」

「分かった……このりんごうまっ!!!」

「そりゃあ高級なの選んできたからね」

「うぅ……こんなの食ったの初めてだ……」

 

涙を流しながらりんごを食べる上条

 

「はいはい。ほら、みかん」

「サンキュ……これも美味い!!!!」

 

またパクパクと食べていく上条

 

「あぁ……幸せ」

「とうま、君がそれを言うと」

 

フラグが建った合図だと言おうとしたとたん、病室の扉が勢いよく開く

 

「とうま!お見舞いに来たよ!!」

「…………不幸だ」

「流石不幸に愛された男、上条当麻」

 

そう、インデックスが来たのだ

 

「あ!フルーツ!!とうまだけズルいんだよ!!」

「インデックスはこっち」

 

こなたはテレポートで転移させてきた物をインデックスに渡す

 

「へ?……あぁぁぁぁぁ!!!!」

「カナミンのDVDボックス。これを貰ってフルーツ食べないかフルーツ食べてこれ貰えないか。二つに一つだよ」

 

それはインデックスが毎週欠かさずに見ているカナミンのDVDボックス(初回限定版フィギュア等、限定グッズ付き。既に絶版)だ

 

実は、このDVDボックス、こなたが間違って一個余分に買ったものである

 

ゆたかはこれを見てないのでどうしようかと思ったところで上条からインデックスがカナミンを見ていると聞いたのだ

 

そして、今回は抑止力としてこれを行使した

 

レベル5だからこそ出来る作戦である

 

「ぐ……ぬぬぬぬぬぬぬ……」

「おぉ……」

「ちゃんと特典も全部あるよ」

「で、でもとうまの部屋にでぃーぶいでぃーを見る機械が……」

「じゃあ予約機能付き最新型DVDプレイヤーも」

「じゃあ、私は部屋でカナミン見てるんだよ!!!」

 

インデックスはDVDプレイヤーとカナミンのDVDボックス(プレミアの値打ちが既に付いている)を抱えて帰っていった

 

ちなみに、このDVDプレイヤーは買ったすぐあとにBlu-rayプレイヤーが出たため、使われなかった悲しいDVDプレイヤーである

 

「……嵐は去った」

「……神とお呼びしてもよろしいでしょうか」

「いや、普通にこなたって呼んでよ。さ、剥いてあげるからどんどん食べてね」

 

このあと、上条は満足するまでフルーツを食べることが出来た

 

途中、マジ泣きしていた

 

そして、こなたは病院を出た

 

「さて、何処いこうかな~」

 

と、言いながら適当にブラブラと歩き始める

 

数分歩いたところで、自販機が目に入った

 

「……何か飲もっと」

 

自販機に150円を入れ、ファ○タを買い、飲み始める

 

「……ん?」

 

人混みに目を向けた所、一人の人物が目に入った

 

真っ白の肌に真っ白の髪の毛、黒と白のシャツを着た青年だ

 

こなたはまた小悪魔的な笑みを浮かべて、その背中に忍び寄り、一気に抱きついた

 

「オワッ!!?」

 

青年はバランスを崩しかけたが、途中で踏みとどまった

 

「久しぶり!アッくん!!」

「その声……その呼び方……こなたか」

 

こなたが抱きついたアッくんという人物は、能力はベクトル変換、レベル5の第一位、一方通行(アクセラレータ)

 

「ンだよ……たかが一年ちょい会ってないだけだろォがよ」

「一年もだよ!!帝督も沈利も何か不機嫌だよ!?」

「あいつ等はほォって置けばいいンだよ」

「操祈に軍覇も?」

「あいつ等は尚更だァ!」

 

ちなみに、こなたはまだ一方通行に乗ったままである

 

「あ、この間超電磁砲に会ったよ」

「オリジナルか……」

「オリジナル?なんのこと?」

「こっちの話だ。そうか、お前、超電磁砲と……」

 

一方通行は何か思い耽ったような顔をする

 

その顔を見てこなたが声をかける

 

「まさか……実験?」

「……ちげェ。俺は帰る。じゃあな」

 

一方通行はこなたを振りほどいて人混みに紛れていった

 

「……変なアッくん」

 

こなたは知らない。一方通行がどんな実験に巻き込まれているのか……




取り合えず、レベル5の名前は全部出ました

食蜂さんは出るのが確定してますが……ソギーはどうしよう……


目次 感想へのリンク しおりを挟む




評価する
一言
0文字 ~500文字
※目安 0:10の真逆 5:普通 10:(このサイトで)これ以上素晴らしい作品とは出会えない。
※評価値0,10は一言の入力が必須です。また、それぞれ11個以上は投票できません。
評価する前に
評価する際のガイドライン
に違反していないか確認して下さい。