平凡な能力しかない傭兵のおはなし (神代リナ)
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今日も朝から仕事だ

新たなネタを思いついたので投稿しました。不定期更新です。


俺は今、幸せな夢を見ている。

崩壊液による汚染もなく、第三次世界大戦もなく、鉄血の反乱もなく、人類人権団体なんかもいない…人間と人形が互いに協力出来るそんな世界で俺はごく普通の幸せな人生を送っている。

「ジーク、起きてください」

だが夢はすぐに終わる。さて、現実に戻るとしよう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

俺は小さな家の布団で目を覚ました。

「…おはよ、サンダー」

俺はこんなクソみたいな世紀末な世界で傭兵をしている者だ。コードネームはジークだ。

今は…午前3時。そろそろ仕事の時間か。

「今日はスミスさんからの依頼があります。今日の午前4時にこの街のK地点に現れるこの男を暗殺して欲しいとのことです」

そう言うと俺の相棒である戦術人形であるサンダーはターゲットの写真を俺に渡す。顔からして恐らく西欧人、髪は茶髪…職業は元正規軍の掃除屋で今は人類人権団体過激派の戦闘員か。ちなみに依頼主のスミスは俺の友人で闇市で人形を売り捌いている。

俺は、89式自動小銃の入っているライフルバックを背負い、SIG P226をホルスターに収め、バタフライナイフをポケットに入れた。

「サンダー、準備は出来たか?」

「はい、いつでも行けます」

「じゃ、K地点に行くか」

俺たちは家を出てK地点に向かう。K地点の辺りは確か多くの店があるから人が多い。どうにかしてターゲットを路地裏に誘い込まないとな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そろそろ4時だ。ターゲットはどこかな。

「ジーク、あそこにターゲットがいます」

サンダーの目線の先を見るとターゲットがいた。やっぱ索敵は人形の方が早いな。

「サンダー、お前はここに待機しててくれ」

「了解しました」

さて、サクッとターゲットを殺すとしようか。

「すいませーん」

俺はライフルバックをサンダーに預けて一般人を装ってターゲットに話しかける。

「どうしましたか?」

よし、ターゲットが会話に応じた。

「ちょっと、道を聞きたくて…この路地裏の店に行きたいんですけど良かったら案内してくれませんか」

俺は方向音痴のフリをする。ターゲットは割とこの街について知ってるらしいからうまくやれば人の少ない路地裏に誘導出来る…はず。

「あぁ、構いませんよ。ついて来てください」

はい、完全勝利UC。俺はターゲットと共に路地裏に入る。

「ここがその店です」

ちなみに案内して欲しいと頼んだ店はもう潰れているから人はいない。そして周りにも人はいない。

「いやーありがとうございます。お礼に…」

俺はP226を取り出す。

「鉛をくれてやる」

3発ほどターゲットに撃ち込む。

「き…さま…」

死亡を確認。よし、死体は近くの川に放り込んでっと…はい、任務完了。

「こちらジーク、ターゲットの処理を完了」

無線でサンダーに報告する。

「こちらサンダー了解。では私はスミスさんの店で待ってます」

「分かった。急いで行くよ」

俺は無線を切ると走ってスミスの店へと向かう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「お待たせ、サンダー。あと、おはようスミス」

「おう、おはよジーク。いやー、アイツを始末してくれてありがとう。報酬はこんなもんでいいかな」

俺はスミスからそこそこの額の金を貰う。

「十分だ。また何かあったら依頼してくれ。報酬をきちんと払うならいつでも請け負うぞ」

「あぁ、頼りにしてるよ」

「じゃ、行くぞサンダー」

「分かりました」

俺たちはスミスの家から出て行った。

「あのーすみません〜」

スミスの家から出るとすぐにとある男に話しかけられた。その男の横には黒髪の少女がいた。多分、この男は人身売買をしているのだろう。

「今ならこの娘をお安く売ってるんですけど〜どうですか?傭兵さん。日々の欲求不満の解消用にでも…」

はぁ、早く追っ払うかな…ふと、その少女と目が合った。その目はこの世に絶望したような目だった。まるで昔の自分のような…

「ジーク、ちょっと聞いても良いですか?」

「おう、どうした?」

「この子も…私と同じ道を辿るのでしょうか?」

そっか、サンダーは元セクサロイドだから…

「可能性は高い」

「…なら私は…彼女を救いたいです」

はー、本当なら人身売買をしている奴とは関わりたくないんだがな。仕方ないな…

「分かった。その少女を買おう。いくらだ」

「ありがとうございます!こんなもんですな」

ほんとに安いな。この世の中で嘘をつかないなんて案外このおっさんも時代が時代だったら…いや、止めよう。

「はいよ、これで良いな」

「はい、お値段ちょうどです〜ありがとうございました」

少女が俺たちの元にやって来た。

「これからよろしくな」



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404小隊 前編

「仕事終わりの紅茶はうめぇ」

俺は奴隷の少女を保護(購入)した後普通に自宅に帰ってきた。やっぱ紅茶は最高。

「そろそろこの人はパンジャンドラムとか作り始めそう」

「サンダー、俺は紅茶は好きだがあんな物を作るようにはならないぞ。まだ俺は珍兵器作成者には落ちてない…はず」

そう言いながら俺は近くにある試作ゴリアテ(ラジコン戦車を魔改造したもの)から目を逸らす。

「ところで…あなたの名前はなんて言うの?」

サンダーが少女に話しかける。

「名前は…覚えてないです。物心がついた時にはもう私の名前を知ってる人はみんな居なくなっちゃったので」

「悪いことを聞いちゃいましたね…ごめんなさい」

「いえ、大丈夫ですよサンダーさん」

この子の親はやっぱり…最近では親が居ない子供なんて珍しくない。そういうような子供の多くは奴隷にされて様々なくそったれの元へと売られていく。

この少女は幸いなことに身体に大きなケガは無かった…にしても名前が無い…か。うーん、どうしたものか…

「ベティーなんてどうだ?君の名前」

「良い名前ですね。これからはその名前を使わせていただきます、ジークさん」

気に入ってくれて何よりだ。さて…この子に何をさせようかな…まさかただ飯させられるほど俺らの財政はよろしくない。でも未成年に仕事させるとか労働基準法違反では?あぁ、俺は罪を犯してしまうのかちくしょう(今更感)

「あのー…ジークさん?」

「…どうしたベティー?」

「確かジークさんとサンダーさんは傭兵をやってるんですよね?」

「そうだな」

「そうですね」

「じゃあ私も力になりたいです…一応拳銃くらいなら撃てるんですけど」

最近はやはり物騒だから未成年の人でも拳銃くらいはぶっ放せるのか

…うーん、戦力が増えるのは嬉しい。だがな…危険だよなぁ…うーん。

「…ジーク、彼女を訓練すれば戦力も増えますし、これは素直に私たちの部隊に入れてあげては…」

そうだなぁ…とりあえずしばらく訓練させてそこそこの成績が出たら俺らの仲間に入れる形でいくか。

「…なら訓練してみてそれなりの成績が出たら俺たちの仲間入りってのはどうだ?」

「ありがとうございます!実は私、今まで誰かの世話になってばっかりで…だから誰かのためになれるのは嬉しいです」

…はぁ、本当は未成年が傭兵業やるのはお断りなんだが…こんな時代だから仕方ないか。

「じゃあベティー、早速訓練するか」

「はい、よろしくお願いします!」

俺たちが外に出ようとするとドアがノックされた音が聞こえた。

さて、誰だか分からない以上最悪の場合を想定して動く。

「…サンダー、ベティーを頼んだぞ」

「わかりました」

サンダーが自分の半身であるThunderを構える。

俺はドアの近くに行くとP226のスライドを少し引いて薬室に次弾が装填されているのを確認して構える。

そしてドアをゆっくりと開くと

「ジーク、安心しろ。俺だ、敵じゃない」

そこには筋肉モリモリマッチョマンの男が立っていた。

「…なんだアーサーか。何の用だ?」

この男のコードネームはアーサー。この街の最高権力者だ。

「あぁ、実はこの街の代表としてお前に依頼をしに来た」

うーん、嫌な予感がする。

「実はグリフィンの人形たちがヘイブン(この街の通称)の周りを嗅ぎ回っている。そいつらの処理を頼みたい」

そう言うとアーサーは1枚の写真を取り出した。

「404小隊…あいつらか」

その写真にはジークのかつての部下でもある404小隊の人形4人が写っていた。

「分かった。この依頼を受けよう」

「ありがとう、ジーク。では、良い報告を待ってるよ」

アーサーは家から出て行った。

「ジーク、新しい仕事ですか?」

サンダーが話しかけてきた。

「あぁ、そうだ。今すぐに行かなきゃならない。お前はここでベティーと一緒に待っててくれ」

「あなた一人でやるの?」

「ああ、こいつは俺がやらなきゃならない仕事だ…」

「そう…気をつけてね」

俺はトラップや爆弾が入っているリュックを背負い、89式を手に持ち、P226をホルスターに収めた。

「なーに、心配するな。生きて帰ってくるさ」

そう言って俺は外に出た。




ジーク
元グリフィン指揮官。ある時、グリフィン内の権力争いに巻き込まれて追放され、傭兵となる。現在はヘイブンに拠点を構えている。戦闘に関しては全ての技能が平凡である。

ヘイブン
S-09地区にあるとある街の通称。グリフィンや鉄血の支配下に無い犯罪者の集まりである。(犯罪の)天国と言う意味である。



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404小隊 後編

ヘイブン郊外のとある森

「見つけたぞ…404小隊」

俺は双眼鏡で索敵していたらかなり遠くにいるが404小隊を発見した。さて、とりあえずここら辺にトラップを仕掛けるとしよう。ちなみに今回は全て非殺傷兵器である。具体的には対人形用麻酔弾を装填した銃やパルスグレネード、スモークグレネードなどを装備しているがこれらの非殺傷兵器は意外と高かった。なんで非殺傷かといえば人形を売り飛ばせば儲かる…のは冗談で、かつての部下を殺すのは流石にあれなんでね…この時代にこんな甘いことやってる俺は長くは生きれないだろうなハハッ。さて、404小隊のルートを予測してクレイモア(中身は非殺傷の対人形用催眠ガス)仕掛けていく。…よし、リュックの中のクレイモアは全て仕掛けた。さーてと、よしクレイモアの集中地帯に404小隊が突っ込んでったぞ〜勝ったちょっと畑の様子を見てくる。…あれぇクレイモアが起動しないぞおっかしいなぁ(不発)

「…G11、416、敵を見つけたわ。よろしくね」

しまった。UMP45にバレた!416とG11が発砲する。

「あぶなっ!」

ふう、死ぬかと思った。とりあえずスモークグレネードをぶん投げて相手の視界を奪い、その隙に木の後ろに退避し、俺は89式で応戦する。今、救いなのがUMP45とUMP9の射程圏内では無いことだ。もし、4人に集中砲火されたら普通に死ねる。

…にしても

「弾が当たんねぇ」

人形はやっぱすげぇな弾をひょいひょい避けやがる。これは人間の兵士の時代は終わったな。

「私は完璧よ」

そう言うと416は416(銃の方)に取り付けられているグレネードランチャーからグレネード弾を発射する。

俺は急いで退避した。

「チッ、距離を詰められてきたな…」

1人で文句を言いながら俺は牽制のためにパルスグレネードを投げたり、89式を乱れ打ちしながら時間を稼いでいた。敵の弾が切れるのを狙っていたんだが…

「逆にこっちの弾薬がピンチだな」

89式の予備マガジンが残り1つ、パルスグレネードが2つ、P226はマガジン5つあるが射程圏外…不味いな。

リュックの中を漁ってみると…

閃光手榴弾×2、対人形用スタンガン×1、コンバットナイフ×1、試作ゴリアテ(ナチが作ったのを模倣したもので中身はパルスグレネードが沢山詰められている)×1

ふむ、ちとダメ元でゴリアテを使って見るか。ゴリアテの操作準備をするまでの時間稼ぎとして2つの閃光手榴弾を同時に404小隊の方へ投げる。

「…グレネード!」

UMP9がそう叫ぶが少し遅かった。さて、彼女たちの足止めは少ししか出来ないのでゴリアテ本体とゴリアテ用リモコンの電源をつける…よし、動くぞ。このゴリアテをG11の近くに移動させる。

 

「ねえ、416」

「どうしたのよ、G11」

「なんか私の足元にラジコン戦車みたいなのがきたんだけど」

「そんなの壊せば良いじゃない」

そう言うと416が拳銃でゴリアテを破壊するが…

「「「「ぎゃぁぁぁぁ!」」」」

ゴリアテがお亡くなりになるとパルスグレネードが起爆するようにしといたんだよなぁ。そのせいで404小隊は全滅(気絶)

やったぜ☆

俺は404小隊達の元へと向かう。

「し…き…かん…また…」

UMP45がそんな事を言うと意識を失った。

俺は無線機を取り出して、サンダーに連絡を取る。

「ちょっと404小隊のメンツを我が家までお持ち帰りしたいからちょっと車で迎えに来てくれないか?」

「了解しました。すぐに向かいます」

「すまないね」

その後、サンダーがジュディを連れて迎えに来てくれたので車に404小隊の奴らを押し込んで我が家に帰った




ちなみに
ジークは旧日本軍の零戦に対して連合軍が付けたコードネーム。
ジュディは旧日本軍の陸上攻撃機、一式陸攻に連合軍が付けたコードネーム。


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家族

なんか色々な意味で不穏なタイトルですねはい


404小隊との交戦から3日後

我が家の地下にある射撃場で俺はジュディの訓練をしていた。ちなみに404小隊の奴らは未だに気絶していて武装を取り上げて、拘束した上でサンダーに見張らせている。ちょっとゴリアテ君にパルスグレネード詰めすぎましたかねぇ…

「ジュディ、結構良い命中率してるじゃねぇか」

人型の的には頭や心臓などに7割くらいの弾が命中している。もう少ししたら実戦に出せるな…嬉しいような…悲しいような…

「ありがとうございます、ジークさん」

嬉しそうでなりより。彼女にはメインウェポンとしてドラグノフ狙撃銃、サブウェポンとしてトカレフを持たせている。これで幾らか俺らの戦闘も楽になるだろう。

と、サンダーから無線があった。

「404小隊全員が意識を取り戻しました」

「分かったすぐに行く。…ジュディ、一応装備一式を持ってけ」

「ラジャー」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「よ、45に9に416、G11、久しぶりだな」

いやー懐かしいなー。

「久しぶりね、指揮官」

45が返事をした。

「変な気は起こすなよ、君たちの武装は取り上げた」

「分かってるから早くベッドで寝たい」

G11…マイペースだな。

「悪いがここにベッドは無いんだ…マジで」

「そんな…バカな…」

いや、そこ残念がるかぁ…

「布団なら有るが」

「なら良いや」

おぅ…もう良いや。

「この寝坊助!今、どんな状況か分かってるの?」

いつもなら絶対416さん、G11のこと蹴り飛ばしてるな…いやぁなんか拘束しててスミマセンネほんと。

「いや、指揮官ならどーせ何もしないって」

「…いや、俺への信頼おかしいでしょ」

今は敵同士だぜ?信頼しちゃあかんでしょ。

「だって指揮官、あの時だって人形に対して1発も発砲しなかったでしょ」

はぁ、あの事件とは俺がグリフィンを追放させられた事件だが(もちろん私は何も悪いことはしてないよ…多分)。あれは約1年前の出来事だった…俺は普通にS-09地区の指揮官として働いていたんだが、ある時、俺の元で働いていたとある指揮官見習いが俺の元で働いていた一部人形に対して特殊な装置を使い、人形をハッキングし俺を殺そうとしたと言う事件だった。その後、俺は人形達が発砲しようとした瞬間、隙を見てフラッシュグレネードを投げたおかげで今ここにいる訳なんだが。

ちなみにサンダーは使用しているOSが古くて装置が使えなかったため俺と一緒に来て、404小隊はその時後方支援に行っていたためその装置の影響を受けなかったのだが。

「そんなこともあったなぁ」

「で指揮官、私たちをどうする気なの?」

416に聞かれた。

「とりあえず、条件付きでグリフィンに返還かな」

ちなみに条件とは二度とヘイブンに近寄らないというものである。

「え〜指揮官、私たちの家族になろうよ」

9はこんな事を言い出した。

「おい、それ普通の家族の意味だよね?」

「そうね…私も良いと思うの。指揮官と家族になるの」

45まではぁ…

「おいおい、グリフィンのお前らがこんなとこに居たら絶対だめだろ…」

そう俺が言うと45から思いがけない返事が返ってきた。

「大丈夫、私たちもグリフィンから追放されたから」



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民間軍事会社Nemesis

お仕事ですよお仕事


まさか404小隊が追放されてたとはな…

「はぁ、グリフィンは一体どうなってんだよ…」

「あの指揮官見習いが全権を握ってるわ。今は指揮官見習いじゃなく社長の座についてるけどね」

416が言う。

あの装置を使ってグリフィン内で反乱を起こしやがったのかあの野郎。

「あの社長、私たちにあの装置が使えなかったのが気に入らなかったらしいね〜」

と9が言う。もはやグリフィンはダメそうだな。

「グリフィンはブラックリストに入れて…っと…で、404全員に聞くがこれからどうするんだ?もちろんうちの傭兵に入っても構わんよ…」

「じゃあ私は、指揮官…いえ、ジークについて行くわ。みんなはどうする?」

45は俺について行くらしい。

「私は45姉と一緒にいるよ」

「そうね、ここの方が今のグリフィンよりマシね」

「私は眠れる場所ならどこでもZz」

1名は寝ているが404全員が俺の元に来るらしい。戦力が増えたねやったね。

「ジークにサンダー、ジュディさん、これからよろしくね」

さて、問題は…

「君たち、俺は1つ問題があると思う…スペースが足りん。この家に7人は入らん」

「「「あっ」」」

「サンダー、こいつらにここでの土地の買い方を教えてやろう」

「了解です」

他のみんなはコイツら何言ってんだと言う顔をしてるが今に分かる。

俺は電話機を手に取りスミスに電話をかける。

「おいスミス、ここら辺に大きめの違法取引場所はあるか?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「はい、新しい土地ゲット〜」

俺達は大きめな住宅を占領した。ここは元々非合法な薬物の取引所だったので武力行使をしても何の問題も無い。ここがこれから我が家である。ちなみにここに居た奴らはオハナシをして退去して貰った。ざまあねえな。

「これは酷いわね…404でもここまではしないわよ」

「別に違法取引所だから良いでしょ別に」

「それにこれくらいは日常茶飯事ですよ」

サンダーも言ってるがこの程度の事はヘイブンでは日常的に起きてるし、一応最高権力者のアーサーにも許可を貰ってるから大丈夫だな。

「さて、この規模になれば傭兵じゃなくてPMCもできそうね」

416の言う通りだな…さて、PMCになれば周り(グリフィンとか鉄血とか正規軍とか)の目線が色々大変そうだが…まぁただ抑止力にはなりそうだな、よし、PMC始めるか(乗りが軽い)

「民間軍事ネメシス、とかどうかな?」

と俺が提案してみた。

「良いんじゃないでしょうか」

ジュディの賛成の声に皆がうなずく。

「これからはみんな家族だね!」

「そうだな…じゃあネメシス設立祝いに今夜はレストランでも行くか。安心しろもちろん俺の自腹だ」

その後、ジークの財布が薄くなったのは言うまでもない。




ジーク君、実は兵器を作る技術は高かったりします。


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PMCとしての初仕事

なんかお気に入り登録してくれてる人が増えてて驚き。
こんな粗末な小説を読んでくださってありがとうございます。


PMCネメシス設立から数日後

「…仕事が来ない☆」

外の射撃訓練場でジュディちゃんの射撃訓練に付き合ってる俺は思わずそう呟いた。

「まぁ会社も立ち上げたばっかですし、仕方ないじゃないですか」

ジュディの言う通りなんだが

「9割ヘッドショットか…センスあるなお前」

昔は俺もそんぐらいいけたんだがな。今はもう無理だろう。

「そういえばジークさん、最近作ってる大きな装置は何ですか」

あぁ、あれか。

「あれはスーパーコンピュータだよ。人形達の演算の一部を任せるためと俺の頭の中の電脳の演算処理を任せるためのな」

人形の負担を軽くしようって訳だ。

「えっ?ジークさんってもしかして…」

「人形じゃないぞ。G&Kにいた頃に少し脳を損傷しちゃってね。その損傷部分を補うために人形用の電脳の一部を埋めてるのさ」

あの電脳には戦闘用システムも入ってるんだが…多分スパコンに演算を任せればあのシステムも使えるはずだ。

「そうなんですか…」

そう考えると人形用の電脳の一部のおかげで生きている俺は果たして人間なのだろうか。

まぁ考えても仕方ないな。

「よし、じゃあ今日はこのくらいにして、後は仕事が来るまで休もっか」

「了解です」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

部屋に戻ると見知らぬ男性とサンダーが話していた。

「サンダー、そちらの方は」

「依頼人ですよ」

仕事が来たぞー。やったね。

「どうも、ジークと言います」

「依頼に来ました。名前は…ジャックと言います」

ジャックさんね。さて依頼内容は…

「依頼内容は?」

「実は最近、私の家の近くで人類人権団体が暴動を起こしていて…そいつらを排除して欲しいんです。奴らの拠点はここです」

ジャックは俺に人類人権団体の拠点の座標を記した紙を渡した。

最近の人類人権団体はもはやただのテロリストと化してるからな。当初の目的はどこへ行ってしまったのかという感じである。

「分かりました、依頼を受けましょう」

「ありがとうございます。依頼を達成したら…この紙にある場所に来てください」

また紙を貰った。これは彼の家の住所だな。

ジャックは去っていった。

「さて、お前ら準備は良いな。仕事のお時間だ!」

今まで好き勝手にしていた我が社の戦力達がフル装備で俺の前に来る。

「起きなさい、寝坊助」

416がG11を蹴り飛ばす。痛そうだな。

「痛いよ…416」

「よし、みんな聞いてくれ、404小隊は俺が指示したタイミングで人類人権団体の基地に突撃してもらう。ジュディとサンダーは後方から狙撃により404を援護する…というプランだ。分かったか?」

「「了解」」

「ところで指揮官はどうするの?」

9が聞いてきた。俺はな…

「空から援護する」

「「…えっ?」」

このヘイブンには飛行場がある。そこから航空機が出撃出来るってことなんだが。

「いやさ、前趣味でとある戦闘機を自作したんだ」

「「は?」」

昔は兵器工場で働いてるから兵器作りは得意なんだよね。

「ちょっと皆さんついてきて」

と言ってヘイブンの飛行場にある格納庫に皆を連れて行き…

「ほら、自作した紫電改」

翼内に20ミリ機関砲×4門、250kg誘導爆弾×4を懸架している立派な紫電改である。エンジンはターボプロップエンジンを使用しており、最高速度900km/h以上と言う高性能っぷり。やっぱ日本機はカッコいいぜ。

「いつの間にかこんな物を作ってたとは…」

これにはサンダーもびっくり。

「なんでこんなの作ったのよ」

45が聞いてくる。

「ん、趣味。じゃあ陸上部隊の皆さまはコイツの横にある無人ヘリで目的地まで行ってくれ。目的地は入力済みだから安心して、じゃ俺は先に行って敵のヘイトを集めとくわ」

そう言うと俺は紫電改に乗り、エンジンを回して空に飛び立った。

 



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人類人権団体殲滅戦

人類人権団体「僕はね、正義の味方になりたかったんだ」
ちなみに説明を忘れたのでここでしますね。紫電改は旧日本軍の戦闘機です。
あと、ターボプロップエンジンはプロペラを回すためのエンジンの種類の1つ。


さて、紫電改で人類人権団体の基地上空まで来たわけだが

敵には気付かれてないっぽい。

装甲車が数台格納されてる施設にとりあえず250kg爆弾を1つ落とした。

はい、撃破しました。この爆撃で敵さんはようやくこちらの存在に気づいたらしい。

「敵機来襲!対空射撃開始!」

あー、機銃撃ち始めましたな。まぁ今は大体高度5000mぐらいにいるから当たらないんだけど。弾薬もったいないなぁ。

さらに敵の対空ミサイルも見つけたので250kg爆弾を2つほど落とした。誘爆して派手に燃えてるね。これで敵のミサイルは封じた。後は敵弾薬庫に最後の250kg爆弾を落とす。

「汚ねぇ花火だぜ」

これでコイツらはもう補給は出来ない。

後は下に降りて機銃掃射でもしますかね。

ただ、高度を下げたせいで敵の対空機銃の射程圏内に入ってしまうが…ま、仕方ないね。上手く交わして行くとしよう。

まずは敵の機銃を避けつつ、敵の迫撃砲部隊に機銃掃射をする。バタバタ敵兵が倒れていく。

「これで砲撃は封じたな…後は敵司令部にちょっかいを出しに行くか…」

敵司令部に機銃掃射をする。おー、お偉いさん達が慌ててるねぇ。

「こちらUMP45、突撃準備が整った。いつでも行ける」

よし、そろそろ大丈夫そうだな。あと、敵の歩兵が少しいるだけだから人形達でも処理できるだろう。

「突撃せよ」

404小隊達が敵基地に侵入したのを確認したので、さっさと敵の対空機銃部隊を排除して、敵の歩兵に機銃掃射して援護するか。

敵機銃部隊に機銃掃射をしていたら…

「チッ、燃料タンクに被弾か…しかも火がついた」

運の悪いことに被弾した。これは長く持たないな。

「こちらサンダー、機体が発火していますが…大丈夫ですか?」

「今から脱出するから問題無い…多分」

そう言って俺はコックピットから脱出して、ダイナミック着地☆してから顔を上げると…

「アッドーモ」

敵兵の目の前だった。

「…お前、馬鹿じゃねぇの」

と敵兵が言って俺にAK74の銃口を向ける。

はぁ…短い人生だったな。

「お前ら…俺は先に…あの世に逝くよ」

「「「えっ?」」」

突然のことに一部の人形は驚いていた。

まぁ、今までのやり取りは冗談だ。簡単に死ぬ気は無いがな。

俺は相手にCQCを仕掛けてAK74を奪い取る。相手が慢心してなかったら俺は今頃死んでただろうな。

「しまった!」

敵兵がそう叫んだ。

俺は相手にAK74を向けて

「お前の敗因は…慢心したことだ」

トリガーを引く。相手は蜂の巣になり、倒れた。

「きついジョークですね、ジーク指揮官」

サンダーが少しキレ気味に言う。

「いや、すまないすまない。あーでも言わないと慢心してくれないと思って」

「…本当に心配したんですからね。今度からはやめて下さい」

「分かった…今から俺も404小隊に合流する。ジュディ、援護を頼む」

「了解しました」

俺はホルスターからP226を引き抜くと近くの敵兵に向けて発砲、俺の死角の敵はジュディのドラグノフの餌食となった。

その後404小隊と合流したんだが

「遅いじゃ無い、ジーク指揮官」

UMP45は言う。すでに敵司令部は制圧されていた。敵兵も殲滅されていた。

「遅れて悪かった、これで依頼は終了だ。帰るぞ」

「「「了解」」」

この後、俺たちは無人ヘリで帰投。翌日に依頼人から報酬金を貰い、この依頼は終了した。




ジーク君は全ての能力は平均だから遠距離戦も近距離戦もいけるんですよね…意外と強いかもしれない。


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想い

人類人権団体の殲滅から数日後

「ジーク、昨日からずっと作業してますよね?そろそろ休んだらどうですか?」

とサンダーが俺に言う。

俺は昨日からスパコン作成を続けてる訳だが

「そうだな…そろそろ休むかな」

ちなみになんでスパコンなんて作れるのかと言うとそっちのプロであるスミスに教わったからなのだが…さすが元IOPの開発陣だ。

「やっぱアイツの方が上手いな…コンピュータ関連は」

「スパコンを8割完成させてる時点であなたの技量もかなりチート級だと思いますが」

「スミスからみっちり2年くらい教わったからな。あいつの1/3くらいの実力はついたさ」

ただスミスの残念なところはいつの間にか人形の武装が浪漫兵器に変わってしまうところだな。クソでかいレーザー砲一門は流石にふざけすぎだと思うよ、うん。

「誰がふざけてるだって」

いつの間にか本人がいらっしゃった。

「思考を読むな。で、何の用だ?遊びに来たなら帰ってくれ」

コイツ、よく遊びに来るからなぁ。

「違う、違う、ちゃんとした依頼だ」.

さて、なら話しを聞くとしよう。

「どんな依頼だ?」

「数体の人形を鹵獲してほしい。鉄血でもIOPでも構わん」

なるほど、要するに素体集めか。

「了解した。報酬は?」

「人形の数に応じて増やす」

よし、やる気出た。まだグリフィンに喧嘩を売りたく無いから鉄血人形を回収するけど。にしてもクルーガーさんはどーしてんのかね?今はだってあのクソ雑魚ファッ○ン指揮官見習いがグリフィンの全権を握ってるんだろ?でもクルーガーさんのことだから生きてそうだがな。

「良いだろう。じゃ、早速行ってくるか」

さて、誰を連れてこうか。

「ねぇ、ジーク指揮官」

UMP45に話しかけられた。

「どうした?」

「ちょっとこっちに来て」

そう言われたので大人しくついて来た訳だが…

ここはネメシスの裏か。

「で、こんなところで何の用だ?」

一応、P226はいつでもぶっ放せるが

「…サンダーとは契約したの?」

………はい?えっちょっなんでさ。なんでそうなっったんですかぁ?

「かなり何をおっしゃっているか分からんのだが?」

「だって彼女…あなたのこと好きよ」

まぁそりゃ相棒だからな。あいつから悪い感情を向けられてる気はしないが…

「でもそれってlikeの方だろ?」

「いや、loveの方よ。乙女の感がそう言ってるわ」

45が乙女の感とか…えぇ…

「いや、お前大丈夫か?」

「大丈夫よ。そう言う訳で…今回の任務は二人っきりで行って来なさい」

なんか、今日は反論しても無駄そうだな。

「あぁ、分かったよ。じゃ、俺は行ってくるよ」

 

 

 

 

 

「えぇ…行ってらっしゃい」

UMP9が物陰から出てきた。

「良かったの?45姉」

「良かったのよ…でも…私も彼と…結ばれたかったなぁ」

初めて私たちを受け入れてくれた彼と



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雑用任務

あの後、俺はトラックサンダーを連れて鉄血の小規模基地に侵入した。

「ヒャッハー!パルスグレネードは最高だぜ☆」

どうもこんにちは。今日も元気にリボルバーグレネードランチャーを乱射しているジークです。あ、中身はパルスグレネード弾なので敵は気絶するだけ…のはずです。

「どうしてこうなったんですか…」

サンダーには気絶した鉄血兵の回収をさせている。いやー、量産型鉄血人形は倒すのが楽ですねぇ。ハイエンドでも来ない限りは何の心配もないですわ(フラグ)

さてと、リッパー×10にイェーガー×10、ガード×5を回収した。これだけ回収すれば良いだろ。さて、帰るか。

「サンダー、そろそろ帰るか」

「了解…ねえ、ジーク」

「どーした?」

「貴方にとって私は…どのような存在なのですか?」

いきなりだなぁ…

「前にも言っただろう、大切な相棒だ」

「そうですか…」

…ちょっとガッカリしてるな。なんでだろ?

俺とサンダーはトラックに乗り込み、この基地を離脱しようとしたのだが…

「ジーク、後方に敵ハイエンドモデルを発見!」

サンダーが鉄血のハイエンドモデルを視認した。

ちっ、めんどくさいな。

「サンダー、このトラックアイツを轢き殺す。ちょっと衝撃デカイから気をつけて」

「えっ?ちょっと待っ」

このトラックは防弾仕様なので処刑人がハンドガンを撃ってくるが何の効果も無い。

「お前…何をする気だ…あっ、ちょっと待って、止まって!」

さらば処刑人、君のことは多分忘れない。

って言ってもどーせバックアップがあるから蘇るんだろうけど。

「…相変わらず酷いやり方ですね」

「手段を選べるほどの余裕が無いからね。仕方ないね」

一旦トラックを止めて、処刑人のご遺体を荷台に放り込む。

ん?これは処刑人の持ってた高周波ブレードか。とりあえず回収。で、ハンドガンは…ダメみたいですね。

さてと、帰るか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その後、そのままスミスの店まで直行した。

「ほら、お前のお望みの品だ。ただ、処刑人の電脳は多分ぶっ壊れてるだろうけどな」

「まさかハイエンドモデルの義体まで回収してくるとは…やっぱりお前に頼んで正解だったよ」

満足そうで何よりだ。

「報酬はこんなもんで良いか?」

わーお、想像の2倍くらいの報酬だ。これでしばらくは苦労し無さそうだ。

「あぁ、問題ない」

「ジーク、そろそろ帰りましょう。皆が待ってますから」

そうだな。そろそろ帰るか。

「じゃあな、スミス。また依頼があったら言ってくれ」

「あ、ジーク。こいつを持っていけ」

スミスのやつが何かをなげてきた…これは

「契約の指輪じゃねぇか。なんでこんなものを…」

「裏ルートで入手した。いい加減お前の相棒に渡してやれ」

スミスまで…

「…時が来たらな」



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叛逆小隊Ⅰ

ネタバレ注意


あれから1日後…

サンダー視点

 

 

 

メンタルモデル…正常

IFF…正常

グリフィンのネットワークに接続…失敗。

オフラインで起動

スリープモード解除…

「…」

いつもの天井が見える。今日も頑張って任務をこなすとしましょうか。

私が自室から出ると眠そうな顔をしたジュディと寝ながら歩いてるG11に会った…寝ながら歩くなんて結構器用なんですね、彼女。

「おはようございます、ジュディ、G11」

「Zzz」

G11は相変わらず寝たままだし、ジュディは力尽きましたね…とりあえず…起こしますか。

「G11は…良いや、ジュディさん、こんなところで寝ると風邪引きますよ…」

「そーだね…」

目が覚めたのでひとまず良しとしましょう…

さて、ジークが居るである執務室に行くとしましょう…あの人って良い人なんですけど鈍感過ぎる気がするんですよね。もう、どこかのラノベの主人公かよ、って思うことが多々あります。あ、執務室に着きましたね。ドアをノックしてっと

「失礼します…」

そこには書類を書いているジークの姿があった。

「おはよ、サンダー」

「おはようございます、ジーク…ところで昨日から寝てませんよね?」

「…バレたか。やっぱ、さっさとスパコンを作って人形達に楽をさせてやりたくてね」

…人形に楽をさせたいなんて人は中々居ない。なぜなら私たちは道具だからだ。なのにこの人は…そういうところに私は…私たちは惹かれるのだ。彼は…私たちの気持ちをなぜ分からないのだろう?分からないのなら…どんな手段を使ってでも分からせられれば…

私がジークの欲求を解放する特別なオクスリ(意味深)をジークの飲みかけのコーヒーに入れようとしたところに新たなクライアントが来てしまったようだ。まったく、私の計画をおじゃんにした人はどこのどいつだろうか?…その客に12.7ミリの風穴を頭にあけて差し上げましょう(暗黒微笑)

 

 

 

 

 

 

 

ジーク視点に戻る

「さて、お客様が来たようだな。サンダー、404の奴らをここに集めといておいてくれ」

「了解」

あれぇ…サンダーの顔がなんだか…すげぇ怖い。なんでさ。

まぁひとまず客の元に行くとしよう…

私は応接間のドアを開けて…

「お久しぶりです、へリアントス上級士官」

「上級士官は余計だ。今はもう…グリフィンから追われてる身だ」

やはりあのクズはヘリアンさんも追放しやがったか。

「では…クルーガー社長も」

「あぁ、今はとある場所に身を潜めている」

うん、なんだろう、、、あの人のことだから追手を逆に殴り殺してそうな気がする…

「…多分お前の予想は合っている…とだけ言っておく」

あの筋肉ダルマすげぇな。

「…話がそれましたね。ではヘリアントスさん、今回の依頼は?」

「現在、S-10地区に取り残されているグリフィンのAR小隊と正規軍のはぐれ部隊である叛逆小隊の保護を頼みたい」

物語は動きだす



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叛逆小隊Ⅱ

またせたな
ここからネタバレのオンパレードです


出撃後すぐの事…

「まじかよ、何ものかのミサイル攻撃でこのヘリは被弾、あと1発でも食らえば落ちる」

俺は基本、乗り物の運は悪い。またかぁ。

「相変わらずの運の悪さですね、ジーク指揮官」

うん、サンダーは俺の運の悪さは知ってるよな、長い付き合いだし。

「まぁな、AUTOパイロットを解除して、俺が操縦をするとしますか」

操縦席に座り操縦桿を握る。

「指揮官の操縦…大丈夫?」

普段は寝ているG11が不安そうに聞いてきた。

「大丈夫、操縦は出来るよ。運が悪いだけ」

「それは本当ですよ」

サンダーナイスフォロー…でもまだ皆さん不安そうだな。

「総員、対ショック姿勢!敵ミサイル発射を確認!」

さてさて…さっきからバカスカ対空ミサイルを撃ってるバカはどこだぁ…えっ?あのエンブレムは…あ、やべ、回避しないとっと

「「キャァぁぁぁ!」」

…無茶な操縦したら絶叫ジェットコースターみたいになっちまったぜ…

まぁ仕方ない

「しきかーん、今の操縦は無いんじゃない?」

UMP45から苦情だ。まぁ今のは確かにエンブレムに気を取られてたからな

「すまない…ただ今のでミサイルを撃ってるやつの正体が分かった。正規軍だ」

皆様驚きのご様子

「あれ?正規軍って…」

UMP9が言う

「あぁ、つい最近まで友軍だったんだがな…ま、信用はしてなかったけどね。よし、反撃だ。敵ミサイル発射装置をロックオン、FOX3!」

このヘリに装備されていた対地ミサイルを発射、敵防空兵器に無事命中。

「よし、S-10地区に入れた。カオスなことになっているが…あいつら大丈夫かな?」

元々、AR小隊を預かっていた身としては色々心配である。

「にしても416 が文句1つ言わずに付いてくるなんてね」

45が言う

「…これは上から指示された任務だから当然よ。それに…人形も変わらなきゃいけないのよ」

人形も変わらなきゃいけない…か。ん?

「…正規軍の対空レーザーにロックオンされた!回避不可!総員、急いでヘリから飛び降りろ!」

こんな時のために人形達には既にパラシュートをつけさせて置いた。みんなはヘリから飛び降りて行った。さて、俺も…あ、やべ操縦席のドアがひらかねぇ、ちょっ、早く開け!

ヘリにレーザーが着弾、爆散した。

「…俺はなんとか出れた訳なんだが…パラシュートがひらかねぇ…オワタ」

「「指揮官!!」」

俺は強い衝撃を感じたが…その時既に気を失っていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…ここは?」

いつの間にか真っ暗な空間に居た。

「ここはあなたの電脳の中よ…」

いつの間にか目の前に謎の少女が立っていた。

「お前は誰だ!」

俺は反射的に拳銃を構えようとしたが…

「ここはあなたの電脳の中よ?銃なんてある訳ないじゃない」

「あっ…それはそうだ」

「で、私の名前だったわよね。私の名前はOGAS…かつて旧ソ連で作られた崩壊液を利用した最強のシステムよ」

 



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叛逆小隊 Ⅲ

やっと叛逆小隊だせるよ(タイトル詐欺


「…よーするに俺の頭に入ってる電脳に傘を使って入って来たのか、旧ソ連のシステム様が」

「そう言うことですね」

「不法侵入で訴えるぞ」

「形ばかりの政府が役に立つとでも?」

「冗談だよ…ほんとに俺の電脳を乗っとる気は無いんだな?」

だって傘とかオーガスとかどーみても鉄血じゃん

「大丈夫、私はただあなたと取り引きがしたいだけよ」

「取り引き…ねぇ。条件は?」

「あなたには私の義体とOGAS本体を回収して欲しい」

なるほどね

「で、俺に君は何をしてくれるんだ?」

「そうね…戦闘補助」

戦闘補助か…まぁありがたいな

「よし、分かった。これから頼むぜ、OGAS」

「援護は任せて」

…運命って言うのかしらね。こう言うの。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…揮官!、ジーク指揮官!」

…どうやら下に雪が積もってて助かったらしい

「よおサンダー、いてて」

ただ痛いことは痛かった。

「んで、状況は?」

「それは私から…今、正規軍の機械化部隊に襲われてる」

45が言う。ふむ、シンプルかつ最悪の状況。

「416 、お前の榴弾どれくらい効く?」

「私は完璧よ…って言いたいけど正直全く効かないわね」

ふむ、やばい

「サンダー、お前の変態級大口径徹甲弾は?」

「何とか貫通することはしますけど…全弾丸使い尽くしても敵5体くらいが限界かと」

うん、くそげー

「よし、帰ろう(清々しい笑顔」

「「指揮官、落ち着いて!!」」

冗談だよ、さてOGAS、頼んだ。

(了解したよ)

…OGASシステムへの接続完了。戦闘システム、起動。

「さーて、久しぶりに全盛期並みに暴れますかぁ」

「それ…大丈夫?」

「なーにサンダー、大丈夫だ。今回は強力なバックが居るから」

今回はもしも、既存の武器が使えないレベルの敵用にいつぞやに鹵獲した処刑人の高周波ブレード(魔改造)を持ってきておいた。こいつの切れ味は正規軍の戦車を真っ二つに出来るレベルの優秀な子である

俺はライフルバックから高周波ブレードを取り出し、正規軍の機械化部隊に突撃する。

正規軍の歩兵人形が射撃を始める。

「ふーむ、弾道がよく見える」

まるで弾が止まってるように見えるな。避けれるものは避け、無理なものはブレードで弾きとばす。

「正規軍の人形は…おっせぇもんだな!!」

俺はそう言い放って正規軍の歩兵人形を10体ほどを切り捨てる。

「次!!」

その後方にいた正規軍のイージスを3体切り捨てる。

「遅いっ!!」

さらにその後方にいたヒドラ7体を破壊する。

そして…その後ろにいた人形に刃を向ける

「お前…AK12か?」

「ええそうよ…救援、感謝するわ、ジーク指揮官」

俺は剣を下ろす

「すまなかった。民間軍事会社ネメシス、叛逆小隊の援護に来た」




リアルが忙しいので私の書いてる2次創作全般の投稿がかなり遅れます。


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