テンペストの鬼殺業 (とあるスライム好き)
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休暇が欲しい‼

今回が初めての投稿です。下手かもしれませんがご容赦ください。


「炭治郎!炭治郎‼」

遠くで、俺を呼ぶ声がする・・・・

ダメだ・・・体が動かない・・・それに寒い・・・どうしてこんな事になったんだ・・・

 

 

 

 

数分前

「し、死にたくな・・ぐぎゃあああ!」

 

そう言って鬼は灰になって降りゆく雪の中に消えていった。

 

「お、終わった?炭治郎?」

 

そう言って物陰から善逸が恐る恐るという感じで、でてきた。

 

「ああ。鬼はもういないよ。善逸だって本当は強いんだからそんなに怖がらなくてもいいんじゃないか?」

 

「いやいやいや、俺はお前らみたいにアホみたいに強くは、ないんだからさ~怖がって当然だから!」

 

「そんなことないよ!な!伊之助!」

 

「あ?なにがだ?」

 

どうやら伊之助は、最初から全く話を聞いていなっかったようだ。

 

「カ~~カ~~お前達、任務を終えたのなら無駄口たたいてないで急ぎ次の町に向かうのだ!カ~カ~」

 

とカラスが鳴いた。

今さらだけどどうやって人間の言葉を喋っているのだろうか?

だけどそれはまた今度考えよう。

カラスの言うとうり俺達が、一刻も早くだどりつけばそれだけ多くの人が救われるんだから。

 

「確かにそのとうりだな。善逸、伊之助、次の町に急ごう!」

 

「ええ~今すぐ行くの~?炭治郎も伊之助も今戦ったばかりじゃん。もう少し休もうよ。」

 

「善逸・・・俺達が一分でも早くつけば助けられる命があるかも知れないんだ。頑張ってくれないか?」

 

伊之助はもう行く気満々でいる。

 

「うう~わかったよ~」

 

しぶしぶとは言え善逸がこうして頷いてくれるのはうれしい。

 

「じゃあ、行こう!」

 

そう言って俺達はこの場を後にした。

 

 

 

この後直ぐに俺達にふりかかる厄災を誰もまだ予想していなかった・・・

 

 

 

 

 

ジュラ・テンペスト連邦国

俺は今数分ごとにどんどんと高くなっていく書類の山にその顔を、うずめてため息をはいていた。

最近いつにもまして書類の山が高くなっていくのが早い。

書類の内容は最近舞依が正式に発表した次元間航法に関するものが多い。

テンペストは彼女の研究において多額の援助をしているのである程度の権利を有しているのだ。

まあ、前置きはこのぐらいにして俺が何を言いたいかと言うと

 

「休みが欲しいいいいいい!!!!!」

 

書類の山から頭をはねおこしながらそう叫んだ!

 

「ここんところず~~~っとこの部屋からでてないよ俺!!」

 

不満が爆発した瞬間であった。俺以外誰もいない部屋で俺はそう叫んだ。

そして俺は、目の前に積まれた大量の書類を見て思った。

 

「異世界旅行・・・」

 

俺しかいないこの部屋にこの一言だけがいやによくひびいた・・・

 

 

 

 

 




どうでしたでしょうか?面白いと思ってくれたなら幸いです。


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リムル様は、考える

「異世界旅行・・・」

 

ふと声に出してみたが直ぐにその考えを振り払う様に頭を振った。

そんなことを俺が言い出せばヴェルドラ達が必ず何かしでかすだろう。

奴らは、俺が1週間いなかっただけで一つの世界いや宇宙までも滅ぼしそうになったような奴らだ。

異世界旅行に連れていく事はできない。

しかしそうすると奴らは絶対にすねるだろう。

ここで俺の理由が休暇の息抜きだなんて知られた自分達でゲートを開いて追ってきかねない。

ギィに頼むという手もあるがあいつは基本的に人類が本当に滅びそうなときにしかうごかないし・・・

 

「あ~~~!!!どうしたらいいんだよ~~!」

 

《お困りとあらば私が代案を考えましょうか?》

 

おお、シエル先生。

まぁ確かに俺がこうして考えるよりもシエル先生に任せたほうが全然いいか。

 

「頼む。シエル。」

 

《承りました、マスター。まず最も良い方法としましては個体名ヴェルドラを個体名ヴェルザ-ド及び個体名ヴェルグリンドに預けるという方法です》

 

あっいやその方法はかなり気が引ける。

そんなことを俺がしたと知った時のヴェルドラからのうらみが怖い。

 

「いや、次の案を聞かしてくれ。」

 

《了解しました。次の案としては・・・・・

 

あれから何百個もの案を聞かされたがその大半がヴェルドラの嫌がる方法だった。

今回は俺としても背徳感がある為ヴェルドラ達に嫌な思いをしてもらいたくないのだ。

 

「う~ん・・・次の案を頼むよ。」

 

《了解しました。次の案としては個体名ヴェルドラをマスター御自身で監視するという案です。》

 

ついにシエル先生からもでたか・・・俺も最初に思ったけどそれじゃあ休暇にならないんじゃないかと思ってやめたのだ。

でもな~これ以上こんな事で悩みたくもないしな。

 

「よし!決めた‼ヴェルドラ達も連れて行こう!」

 

あいつだってこの前の件でかなりこりたはずだ。

それに最近は迷宮の主として一応しっかり働いてくれているしな!

こうして俺の中でヴェルドラ達を連れていくことが決定したのだった。

決心がついてからの俺の行動は早かった。

この部屋に分身体を残しシエル先生にコントロールしてもらった。

留守中に何かあってもこれなら大丈夫だろう。

ちなみに、この時なぜ並列存在などの「別身体」ではなく「分身体」を使ったのかというと「別身体」にした場合、残していった方にも意識があるある為どっちが行くかでもめそうだからである。

その後、転移で一気に迷宮地下100階に行った。

 

「むっリムルか。何しに来たのだ?」

 

行った直後に漫画に目を向けながらヴェルドラが話しかけてきた。

 

「げっリムル⁉あんた一体何しに来たのよさ?」

 

ラミリスもいたようだ丁度よかった。

 

「いや~お前らがきちんと仕事をしているかみにきたんだが・・・」

 

そう言いながら漫画を読むヴェルドラの方に視線を向けた。

まあ、これはかるい冗談だ。

だが、

 

「ラミリス何をしている!さっさと働くのだ‼」

 

と、ヴェルドラが飛び起きて仕事してますアピールをしだした。

 

「ええ~師匠はず~~~っと漫画ばっかり読んでいたからいいけどアタシはほとんど休んでいないだよ~~」

 

「ばっばかもん!そっそれをゆうでない!それにお主だって十分休んでいたではないか‼」

 

「!しっ師匠の方こそ何いってんのよさ!」

 

否定はしていたが目が泳いでいる。

嘘をついたときのこいつのくせだ。

そんなことを言い合う二人を見て俺は思った。

 

「やっぱおいてくべきかな・・・」

 

さっき決心したばかりだが既に俺の心には迷いが生まれていた。

 

 

 

 

 

 

 




転スラは小説最新巻15巻(2019年11月時点)とウェブ版最終回の設定が混ざっています。


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行き先とメンバー

「やっぱおいてくべきかな・・・」

 

さっき決心したばかりだが既に俺の心には迷いが生まれていた。

 

「ん?おいていくとはどうゆうことだ?」

 

ヴェルドラがラミリスとの言い争いをやめて俺に話しかけてきた。

 

「そうよ。どうゆうことよ。あんた、私達が仕事をしているか見に来たんじゃないの?」

 

「いや、まあそれもあるが・・・俺の目的は他にもある。このところ舞依の研究結果についての書類の対応に手いっぱいでろくに休暇をとっていなかったから、息抜きついでにお前らの行きたがっていた異世界に旅行をしに行こうと思ってな。」

「えっ・・・」

「おっおいリムルよ・・・」

 

ラミリスとヴェルドラがプルプルと体をふるわせて言った。

 

「言うな。分かってる。俺は異世界に行く事については、否定的だった。そんな俺が・・・『そんなことはどうでもいい‼』

 

と俺が話しているのをさえぎってヴェルドラとラミリスが同時に叫んだ。

 

「つまりは我らが異世界に行く事を許してくれたのであろう!」

 

「そういうことでしょ⁉そうなんでしょ!リムル‼」

 

そう二人が非常に嬉しそうに俺に向かって喋った。

俺としては文句を言われるだろうと思っていただけにその言葉を聞いて驚いた。

 

「あ、ああ。そのとうりだな。ところで転移する世界はどんなところがいい?俺としては俺のいた時代よりも前の日本に行きたいんだが。」

 

謝罪をしようと思っていたのだが、こいつらはそんなこと必要じゃなかったようだ。

 

それはそうとしてなぜ過去の日本なのかというと久しぶりに里帰りしたい気持ちがあったから、しかし普通の日本でも面白くないということで過去の日本にしようと思った。

 

そして最後はミッシェル達の世界のように危険性が高くはないからだ。

まあ、よっぽどのことがない限り俺やヴェルドラがどうこうなることはないだろう。

だがラミリスは違う。

いや、まあこいつだって一応は魔王の一柱。

そこいらの魔物には負けはしない。

が、テンペストの正規兵が20人もいれば負けてしまうだろう。

大人の姿の時はともかく子供の姿のラミリスを危険な世界につれていくのは避けたいのだ。

 

「うむ、我もその意見に賛成だな。我は貴様の胃袋にいた時にリムルの記憶をみていたからな。元の時代ではなく別の時代にいくというのも楽しかろう。それにリムルのもともといた世界であるならば、さぞかし旨いものがたんとあるのであろう?」

 

「アタシも賛成かな。師匠から話は聞いてたし、興味あるからね。それにそこって魔物も魔法もないんでしょ。」

 

「まあ、そうだな。俺が知らなかっただけかもしれないが魔法とかモンスターは架空の存在だったな。」

 

「でしょでしょ!だったらアタシ超強いんじゃない⁉そんな世界いくに決まってんじゃん!」

 

どうやらヴェルドラもラミリスも俺の意見に賛成のようだな。

というかラミリスは魔法のない世界なら強くなれると大はしゃぎのようだ。

 

「ならもう決定でいいか?」

 

「いいんじゃない?」

 

「よし、じゃあ次は、誰を連れていくかだな。」

 

「えっ?アタシと師匠とリムルの三人組で行くんじゃないの?」

 

「アホか!そんな訳ないだろ!常にお前ら二人を見張っているためのやつが一人ずつ必要だわ!」

 

「何~⁉」

「なんだってそんなことするのよさ。」

(なにが『何~⁉』『なんだってそんなことするのよさ』だよ!このトラブルメーカーが!!!)と声を大にして叫びたかったがぐっとこらえって

「お前らが勝手に行動することをふせぐためだよ!!!」

 

といった。さっきまで申し訳ない気持ちでいっぱいだったのに急に怒りがわいてきたよ!

 

だがまあ「むぐ~。」などといってはいたがしぶしぶヴェルドラ達も了解した。

 

「さて、誰を連れていくか・・・」

 

連れていく者の条件としては、ある程度の実力があり、問題行動を起こさず、ヴェルドラ達をしっかりと見張っていれる者といったところか。

この条件下でいくとシオンは間違いなく不採用だな。

こいつの場合考えるまでもない。ディアブロはシオンほどではないがそれでもかなり危険だ。

ベニマルはテンペストの軍事の最高責任者。

出かけること自体難しい。

それを行ったら俺なんてもっとだがそれは、ふれないお約束だ。

ハクロウは・・・んっ?

かなりいいんじゃないか?

条件にも当てはまる。

それに祖父【つまりはアゲ-ラ】が元は異世界人「荒木白夜(ビャクヤ アラキ)」だ。

雰囲気的にも、とてもいいんじゃないか?

それにアゲ-ラも条件は満たしている。連れていけばとても頼りになるだろう。

もうこんだけ連れていく要素がそろっているのならもうこの二人でいいだろ。

 

「よし、決めた!監視の二人はハクロウとアゲ-ラだ!」

 

「なんでハクロウとアゲ-ラなの?」

 

「ああ。そういえば誰かアゲ-ラが異世界人だったとか言っておったな。」

 

「え!そうなの!アタシ初耳なんですけど!」

 

ラミリスはアゲ-ラが異世界人という事を知らなかったようだ。

こういうのを見るとやっぱりアホっぽいな~と思ってしまう。

機械に関しては長生きしているだけあって詳しいんだけどね。

 

「はい。じゃあ話し合いはこのぐらいにしてハクロウ達を迎えにいくか。」

 

そう言って俺たちは転移でまずハクロウを迎えに行った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




次回位から異世界に行けそうです。


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いざ出発!

転移で俺たちはまずハクロウのもとに向かった。

ハクロウがいたのはテンペストの訓練所だった。別にハクロウが訓練していた訳ではない。

 

「ほっほっほっほ。どうしたゴブタ。もっと切りかかってこんか!」

 

と既にボッロボッロになって倒れているゴブタに向かって鬼のようなセリフをはいていた。

いやまあ事実、妖鬼(オニ)だけど・・・

まあちょっと可哀想だし助け舟を出してやるか。

 

「よう、ゴブタ元気でやってるか?」

 

「あっ!!!リッリムル様じゃないすっか!元気な訳ないじゃないすっか。あのじじい、何とかしてくれないとこのままじゃオイラが死んじゃうっすよ!」

とさっきまでの元気の無さを感じさせずにムクッと立ち上がり俺たちの下にかけっ寄った。

元気じゃないと言う割にはまだまだ元気そうだ。

こういうのを見ると流石にタフだなと思って関心する。

 

「何を言うか!ちゃんとお主がついてこれるように訓練しておる!それはそうと何か御用ですかな?リムル様。」

 

「ああ。実は最近の疲れをいやすために異世界に旅行をしに行こうと思ってな。で、行き先が過去の日本になったからアゲ-ラとお前をヴェルドラ達の監視として連れて行こうと思ったんだが大丈夫か?」

そういうとハクロウは少し考えたのち

「リムル様のご命令とあらばその任、ありがたく受けさせていただきましょう。」

 

と俺に跪いて言った。

 

「しかし、行き先が過去となりますとリムル様が元居た世界に影響がいくのではないでしょうかのう。」

 

まあ普通は心配するよね。

だが!俺にはシエル先生という最強の相棒がいるのだ。

 

「ああ。それに関しては問題ない。俺が【虚空之神(アザトース)】で平行世界(パラレルワールド)を創ってその世界に行こうと思っていたからな。」

 

「なるほど。それならば影響も、ありますまいな。」

 

さてハクロウはこれでいいな。次はアゲ-ラの所にいくか。

 

「よし!納得してくれたみたいだしさっさとアゲ-ラをひろいにいくぞ。」

 

そう言いながら俺達はテンペストの最高裁判所にむけ転移した。

 

忘れがちだがアゲ-ラの主、カレラはテンペストの司法府最高裁判所長官の役職についている。

となれば当然アゲ-ラもその近くにいるということだ。

 

「わっ我が君!!!なぜこんな所に⁉」

 

とんだ直後にカレラに声をかけられた。

 

「おっ。カレラじゃないか。丁度良かった。実はアゲ-ラ少し、かりたいんだが大丈夫か?」

 

「わしをですか?」

 

「もちろんだ!我が君!アゲ-ラなんぞでよかったらどんどん連れていってくれ!」

 

おいおいアゲ-ラが(なんぞ、ですか・・・)という顔でいるぞ。まあそれはおいといて。

 

「良かった。ありがとうな。カレラ。」

 

「⁉我が君!勿体無いお言葉!」

 

カレラの言葉を聞いた後アゲ-ラの方に向きながら俺は

 

「さあアゲ-ラ君ちょっと来てくれたまえ。」

 

と言った。

 

「うっ!そういう感じでわしを呼ぶということは何かありますな。」

 

するどいな。

今回はアゲ-ラを日本に連れていってやりたい気持ちもあるが前に述べたとうり主目的はあくまでもヴェルドラ達の監視だ。

つまりは厄介ごとなのだ。

 

「まあまあ。とりあえず来てくれよ。」

 

ここで異世界旅行について話すつもりはない。

下手をすれば感じまで連れていくことになりかねないからな。

と、まあこんな感じでアゲ-ラも転移で連れていった。

転移先に選んだのは迷宮地下100階層だ。

選んだ理由は特にない。

ただ、なんとなく頭に浮かんだからである。

 

「それで一体何の御用なのですかな?お館様。先ほどからヴェルドラ様方もいらっしゃたので何かその関連の用事ですか?」

 

「クア-ハッハッハそのとうりである。お主もなかなか感が鋭いではないか。」

 

「お前は黙ってろ!だが、まあ大方当たりだ。実は最近の仕事に対する休暇として過去の日本に旅行しようと考えたんだ。で、こいつらも連れていくことになったんだけど、監視役が必要だなと思って日本にゆかりがあるお前とハクロウを連れて行こうという事になったんだ。」

 

「なるほど・・・そういう事でござりましたか。」

 

「どうだ。受けてくれるか?」

 

「もちろんでございます。お館様。」

 

「じゃあ俺の時空間転移でとぶか。シエル、地球の平行世界(パラレルワールド)の作成を頼む。」

と転移の準備を始めようとしていた時にさっきまでほとんど喋っていなかったヴェルドラとラミリスが口を開いた。

 

「まあ待てリムルよ。せっかくの異世界訪問なのだから、異世界への門(ディファレントゲ-ト)を使ってデ-タをとった方がよかろう。」

 

「うんうんアタシとしてもそっちのほうがいいと思うな。丁度この階層にアタシたちが前に使ったのが残ってるし!」

 

なるほど確かに意外といい案かもしれないな。

ディファレントゲ-トのデ-タはまだまだ少ない。

ここでデ-タをとっておくのもいいように思える。

それに確かに近くにあるしな。

《マスター。パラレルワールド作成完了致しました。》

「そうだな確かにそっちでいったほうがいいかもな。よし、異世界への門(ディファレントゲ-ト)で行こう!」

 

そう言いながら俺は異世界への門(ディファレントゲ-ト)に近づいていき発動のために魔素を入れていった。

暴発しないように慎重に。

しかしこの直後いきなり魔素が増えたのだ。

 

「なっ!!!」

 

そう一言発して俺は異世界に飛ばされた・・・

 

 

 

 

 




次回から本格的に冒険させます。裁判所のあたりについては、よく知らないので、おかしいところがあったらすいません。


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異世界に行くのにトラブルはお約束

ようやくいけました!


真夜中の森の立つ影が三体。

そのうち二体は非常に楽しそうに話しており、残りの一体は手を額にあて悩むようなポ-ズをとっていた。

その楽しそうにしている影の正体はもちろんヴェルドラとラミリスだ。そして悩むようなポ-ズをとっていたのは、ハクロウだった。

どうしてこんな事になっているのかといえば全ては10分ほど前にさかのぼる・・・・

 

 

 

テンペスト 迷宮地下100階層

 

 

『よしよし。上手くリムルを迷宮地下100階層に連れてくることが出来たぞ。』

 

『さっすが、師匠だよ!リムルに微弱な「思念伝達」を送ってここに向かわせるなんて!』

 

『そうであろう、そうであろう!クア-ハッハッハッハ!!!』

 

そう、ヴェルドラ達は、監視役がくるという事を知ってからどうすれば自由行動ができるのか考えていたのだ!

その結果ヴェルドラとラミリスで微弱な「思念伝達」をリムルに送ってで時空間転移させ、その際ヴェルドラが魔素量を調整しリムル達を自分達よりも少し遅く到着させようとしたのだ。

それを実行した結果に喜び地下100階層にて思念伝達で話し合っていたわけだ。

しかしヴェルドラ達の策も全てが成功したわけではなかった。

ハクロウを連れてきてしまったのだ。

だが、そんなことはヴェルドラ達にとっては大したことではなかった。

リムルさえいなければヴェルドラを止めることができるメンバーはいないからだ。

しかしそんなヴェルドラ達に対してハクロウの心は焦り、嘆き、などの感情で満ちていた。

当たり前だ。

自分一人だけでヴェルドラ達の監視をしなければならないからだ。

 

しかし、しばらくたてばリムル様やアゲ-ラも来てくれるのが唯一の希望だのう。

とにかくワシはあのお方達に少しでもトラブルを起こさせないように監視するだけよ。

そんなことをハクロウが考えていた時

 

「さてラミリスよ。これからどうする。」

 

「そんなん、この世界の物を見て回るに決まってんじゃん!」

 

などと早速トラブルが起きそうな行動にでようとしだした。

もちろんハクロウは止めに出た。

「お待ちくだされ!この世界の事情も知らずに動けば悪目立ちして旅行を楽しめない可能性も高くなりますぞ!それにリムル様の話によると【妖怪】と呼ばれる存在の伝説もあったとのこと。暫くは人気のない森に入りヴェルドラ様の権能で情報収集に専念するべきですぞ。」

と言って何とか目的をすり替えようとした。

 

「ええ~せっかくリムルがいないんだからこのうちに行けるだけいっとこうよ!」

 

「いや、ラミリスよ。ここはハクロウの言い分にも一理あるかもしれんぞ。」

 

「え!なんでよ!師匠!リムルがこっちにくるまで数日しかないんでしょ!」

 

「そのとうりだ。だが、だからこそ情報収集をするべきなのだ。考えてもみよ。我らはこの世界のことについてほとんど知らなんだ。そんな状態で近くの町にいってもそこがつまらんことしかない、という事も考えられるのだ。

そんなことになるのならあらかじめ、調べるのに多少の時間がかかったとしても情報収集をしてより楽しみが多い町にいったほうが効率もいいというものよ!まあつまりは、フラメアが作っておった「ぱんふれっと」なる物のようなことだな。」

 

「なるほど・・・さっすが師匠だね!でもそれってかなり時間がかかるんじゃ・・・」

 

「安心せい。既に解析にはとりかかっておる。あと一日半ほどたてば解析も終了するだろう。下手に動けばハクロウの言うとうりトラブルが起きてリムルからよけいにキツイお仕置きをくらうことになりかねん。森に入って大人しくするべきであろうな。」

 

ハクロウとしてはヴェルドラの思わぬ一言に驚いていた。

 

(なんと!あのヴェルドラ様が慎重に行動されようとは・・・)などと考えてしまったのは仕方ない事だろう。

だが流石はハクロウ。

すぐに気持ちを入れ替えて

 

「ではワシは休める場所を探して参りますのでここで大人しく待っていてくださりますようお願いしますじゃ。」

 

と、いって走っていった。

 

 

 

 

 

 

そんな時、この三人を見ていた者もヴェルドラ達に向け動き出した。

 

 

 

 

 

それから暫くしてヴェルドラ達のところに

 

ザザッ ザザッ

 

と何かが寄ってくるよう様な音が聞こえてきた。

 

「なっ・・・なんの音よ。まっまあ、アタシは全然怖かないけどね!」

 

そんなことを言っているがその体は震えていた。

 

「安心せよ、ラミリスよ。貴様にはこの我「暴風竜」ヴェルドラがついておる。何も心配するでない。」

 

そしてヴェルドラがこのセリフを言い終わったときこの音の原因が姿を現した・・・

 

 

 

 

 



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竜の逆鱗

投稿をミスって七話目を先に投稿してしまいました。すいません。
既に修正したのでこのまま読んでください。


「はっ、なにが『「暴風竜」ヴェルドラ』だよ。恐怖のあまり気がおかしくなったのか?まあそんなことはどうでもいいけどな。どうせくっちまえば変わんないんだからよ!」

 

森の中から現れた者は姿は人間にちかかったが、どう見ても人間そのものには見えなかった。

それはヴェルドラ達の世界でいうなら「魔人」。

こちらの世界ならば「鬼」と呼称される存在だった。

 

それはそうとしてこの鬼の言葉に反応したのはヴェルドラだった。

 

「面白い。たかだか魔人の分際でこの我に歯向かおうとはな。だが、残念ながら貴様なんぞでは弱すぎて話にならんな。」

 

この言葉はヴェルドラの本心だった。

この鬼の強さはランクに換算すればAランクに相当するがヴェルドラの前にはそこらの庶民とほとんど何も変わらない取るに足らない存在だったのだ。

しかしこの言葉を聞いて鬼はキレた。

当然だ。

何故ならばこの鬼からしたらただの食料に自分をバカにされたからだ。

 

「なんだと⁉なめた口ききやがって。貴様は楽には死なさんぞ!!!じわじわとゆっくり苦しみながら殺して『あ?』

 

 

この時その場の空気が変わった。

 

ヴェルドラがキレて自身の魔素の一部を放出したのだ。

この鬼は竜の逆鱗に触れたのだ。

これに焦ったのは鬼だ。

ヴェルドラの途方もないオ-ラにさらされ今更ながらに自身の過ちを知ったのだ。

もはや戦う意思など消え去り勝利するのは不可能と判断して逃亡しようとした。

この判断はこの鬼の中で最も正しい判断だった。

その鬼は自身の持てる全ての力を自らの脚に送って走った。

このままでは自分が殺される、とあらゆる感覚が訴えかけていたのだ。

そしてその鬼は自らの限界がくるまで走り続けた。

そして

 

「もっもう、奴は・・・」

追ってきていないよな。と言いかけた鬼の言葉はそこで終わった。

何故ならば、振り返った鬼の目には息切れ一つしていないヴェルドラの姿がうつったからだ。

 

「うわああああああ!!!!」

 

「どうした・・・鬼ごっこは終わりか?ではそろそろ貴様に制裁を加えるとするか。」

 

その言葉が終わった時、鬼の首より下が消滅した。

そしてその鬼の意識が消えた。

それを確認して、制裁は終わったと満足したヴェルドラは残してきたラミリスの場所に転移していった。

 

 

それから1時間ほど後にその鬼は目覚めた。

 

「あっあれ。俺生きてる、のか?」

 

その鬼の体は既にほとんど修復が完了していた。

鬼にとって幸いだったのはヴェルドラの攻撃が「精神体(スピリチュアルボディー)」への直接攻撃ではなかったことだ。

損傷したのは「物質体(マテリアルボディー)」のみだったため生きていれたのだ。

だがその体を修復するために使用した体力は多かった。

 

「しかし体力がほとんどないぞ・・・何とか人間を食わなければ・・・」

 

そんな中、丁度近くにとうりかかったのが炭治郎達だったのだ。

もちろん消耗しまくった鬼が炭治郎や伊之助に勝てるはずもなかった。

そしてその鬼は殺され灰となり消えようとしていた。

その時鬼の心を埋め尽くしたのは炭治郎達への憎悪などの負の感情だった。

そしてその思いはヴェルドラの魔素と反応し恐るべき魔物を生もうとしていた・・・

 

 

 

 

 

 

 

 



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フラグは回収される物

転移で戻ってきたヴェルドラに向かってラミリスは真っ先に

 

「師匠---!なんでアタシだけこんな森においてったのさ!」

 

と文句を言いつつヴェルドラの頭をポカポカと殴った。

それに対しヴェルドラは

 

「すまんすまん。」

 

と、さっきまでの怒りは何処に行ったのかという顔で受け答えた。

 

「しっかしあの魔人もバカよね。師匠にあんななめたくちきくだなんて。消滅しても文句言えないよね。ねっ、師匠。」

 

ところがヴェルドラは首を横に振りながら

 

「いいや、あの者は殺してはおらぬぞ。」

 

と、言った。

ヴェルドラは自身の【混沌之王(ナイアルトホテップ)】の【真理之究明】により鬼の殺し方について見抜いていた。

だから首よりしたを消滅させたとしてと生きていると分かっていたのだ。

 

それはそうと、これに驚いたのはラミリスだ。

 

「えっ⁉なんでなんで⁉」

 

「簡単なことだ。我がしたかったのは制裁であり、殺しではないからだ。まあこれがお主やリムルに対しての言葉だったのなら奴は魂ごと消滅していただろうがな。我は大人になったのだよ。大人に!」

 

これは日頃のリムルによる説教のおかげであった。

どんな罪人にもその罪にあう罰を与えるべきである、という言葉だ。

首から下の消滅が先ほどの言葉に対して相応の罪なのかはおいといてヴェルドラも成長したのである。

以前のヴェルドラならばこの日本を滅ぼさんとしただろうが・・・

 

「ふ~ん。師匠も成長したんだね。ところでなんだけどさっき結構、魔素流していたし「カリュブディス」みたいなのが自然発生したりすることはないのかな?」

 

そう、この魔素の流出による「精神生命体」の発生こそがリムルの恐れていたことだった。

何せ精神生命体は「受肉」をしなければ魔素をまとった攻撃しかきかないうえに死んでも蘇る性質を持つため下手すればこの世界を破壊できてしまうのだ。

ラミリスもそれを危惧したからこその発言だった。

それに対してヴェルドラの返事は

 

「大丈夫であろう。奴が生まれる程の魔素は放出しておらんし、そもそもこんな森の中では受肉できる肉体を探すのも困難であろう。先ほどの奴も死んではおらんし依代にするのは難しいであろうしな。それに発生したとしても受肉しなければ大した時間存在することもできんしな。」

 

ラミリスもヴェルドラの言ったことがこの状況に当てはまるのを確認し安心して

 

「まあそうだよね。にしてもハクロウ遅いね。さっさと帰ってきてくんないかな~」

 

魔物の発生の可能性を頭から無くしてハクロウの話をし始めた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この時彼らはまだ知らなかったのだ。

実は先ほどヴェルドラの言った条件がほぼクリアされていようとは。

 

 

そんな時だった。

炭治郎に首を切られ、消えかけていた鬼の憎悪にヴェルドラの魔素が反応し「カリュブディス」に類似した魔物が生まれようとしていたのは・・・

 

 

 

 

 

 

 

 




ヴェルドラのガマン強さはオリジナル設定です。原作でなら怒り狂うと思います。

またいくつか文字が抜けていたこと、本当に申し訳ございませんでした。
次からはこの様なミスがないように注意します。


一話目の一部を修正しました。


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厄災の襲来

しばらく投稿できず、すいませんでした。
しばらくはこの様なペ―スになると思います。
申し訳ございません。


ヴェルドラの残留した魔素は鬼の憎悪に反応しカリュブディスによく似た魔物を生み出そうとしていた。

そして魔素が鬼の体を核として急激に集まってきた。

 

「グアアアア!!!」

 

という叫びが依代となった鬼の最後の声だった。

その後すぐに鬼の体が急速に変化していった。

そして魔物は生まれた。

 

その魔物の姿は一言で言えば「人型のカリュブディス」と言えた。

その体を覆うのは水色で硬質感のある鱗だ。

顔はカリュブディスに似て巨大な一つ目と口があるのみだった。

翼はなく、その代わりに鋭い棘のある尻尾が生えていた。

腕は肘より先が異様に太くなっている。

鱗が密集して太く、硬くなっているのだ。

 

そんな魔物が突如として走りだしたのだ。

その一蹴りで地面が割れた。

そしてその「厄災」は依代となった鬼の思いに引きずられ炭治郎達のもとに向かっていった・・・

 

 

 

 

一方その頃炭治郎達は、町に向かっている最中だった。

だが楽しそうな雰囲気は皆無だった。

炭治郎達もあの厄災の気配を感じていたのだ。

 

「なんだ、この気配は⁉」

 

と炭治郎が言い終えたところで、すぐ近くの地面がはぜた。

人型カリュブディスがついに炭治郎達に追いついてしまったのだ。

炭治郎と伊之助はこの時すでに刀をかまえていた。

 

「ひっひいいい!なんだよ!なんなんだよ!あの水色の鬼は⁉」

 

と善逸が叫んだ。

その直後、ギャイン ド---ンという金属同士がぶつかり合う様な嫌な音に続いて何かがぶつかり合う様な音がした。

善逸が振り返った事でその音の正体はすぐに分かった。炭治郎と伊之助がその水色の鬼にぶっ飛ばされて森の中に消えていったのだ。

音で、かまえていた刀にあたったようだ、という事は分かったがそれでもかなりの重傷のはずだ。

そしてその鬼はその一つ目を善逸に向けた。

「死ぬ」と瞬間的に悟ったが善逸はそのあまりの恐怖によって体が動かなかった。動けなかった。

善逸はその瞳を閉じた。

この現実から少しでも目を背ける為に・・・

しかしながらその後、善逸の思っていたような事は起きなかった。

キイイン、という甲高い音がした。

そしてその音に続き

 

「やれやれ。なぜワシが少しいなかっただけでこんな事になっておるのかのう。」

 

という老人のような声が聞こえその目を開けた。

そこには驚きの光景があった。

なんと炭治郎と伊之助が反応すら出来なかった攻撃を、たった一人の老人が刀で受け止めていたのだ。

そこで善逸の意識は途絶えた・・・

 

 

 

 

 

 

時は少し遡る。

 

 

 

ハクロウはヴェルドラ達の寝泊まりのできる場所を探していた。

既に洞窟などは見つけていたのだがこんな場所であの二人が満足するはずがない、ともう少しましな場所を探しいていたのだ。

だが山奥ということもあり、いい場所はなかなか見つからなかった。

 

「あの御二人を残してきて良かったのであろうか・・・何か問題を起こしていないと思いたいものじゃがのう。」

 

そんな時急激に魔素が一ヶ所に集中していくのを感じた。

そしてその魔素から魔物が生まれたことを「魔力感知」により知ったのだ。

これは明らかな異常事態。

そんな中ハクロウは

 

「ワシの判断は間違いじゃったわ!」

 

と叫び、すぐさまその魔物を追って走っていった。

ハクロウには、この世界であんな魔物を放ったらとんでもない被害が出てしまうのが容易に想像出来た。

何故ならば、魔力感知によりその魔物の強さをランクでいうのなら特Aクラスの中でも上位に位置すると見抜いてからだ。

そうしてその魔物に追いついた時に人型のカリュブディスが金髪の少年に突進をしようとしているのを見たのだ。

そして、人型カリュブディスの体が、金髪の少年に触れるまでの一瞬の時間で、その少年の前に立って攻撃を防いだのだ。

そして

 

「やれやれ。なぜワシが少しいなかっただけでこんな事になっておるのかのう。」

 

と自然に愚痴をこぼしてしまった。

その時後ろの少年が倒れる音がした。

 

「さて。後ろの少年の為にも、さっさと貴様を倒すことにしようかの。」

 

と言い、消えた。

次の瞬間、その人型カリュブディスは、「精神体(スピリチュアルボディー)」すら「伝説級(レジェンド)」の刃により八つに切り刻まれ息絶えた。

そして

 

「貴様が巨大でなくて良かったわい。流石にカリュブディス程デカくては、ワシの「八重桜 八華閃」も技の規模的に通用せぬからな。」

 

と言ってその刀を鞘に戻した。

そして首にかけていたマフラーを額に巻き付け角を隠した後、金髪の少年の頬を

 

「お主。奴は倒したぞ。そろそろ起きよ。」

 

と言いながらペチペチたたいた。

すると金髪の少年は

 

「うっう~ん。爺さんだれ・・・あっ!!!炭治郎・・・伊之助・・・炭治郎と伊之助はどこだよ!爺さん!!!」

 

と朦朧としていた記憶が蘇ってくるように叫んだ。

 

「いやワシはお主一人しか見ておらぬぞ」

 

と、ワシは応えた。

そうすると金髪の少年はその場から飛び起き

 

「炭治郎‼炭治郎!!!伊之助‼伊之助!!!」

 

と叫びながら森の中に走っていった...

 

 

 

 



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