幻想秘封倶楽部 (Uさんの部屋)
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プロローグ
第1話 数十年の未来


21XX年。いつしか幻想郷は外の世界から存在が消えていたように伝説となった。しかし、ある本がきっかけで幻想郷の歴史は現実世界と交わろうとしていた………

スキマ空間内………

U)なんか最近、時空の裂け目が多いな………歴史が変わる恐れの目は潰しておけと言われたが………アイツの言う事は信用出来ないからなあああ!?

Uは気がつけば時空の裂け目に落っこちていた。

そしてそのまま地面に激突しUの意識はそこで真っ黒に落ちた………

U)う………うーん………

Uは数時間経ち目を覚ました。

U)僕は確かスキマから落っこちてそれで………

??)あっ!起きた?早速聞きたい事があるんだけど!

U)うーん………何だよもー………ってお前誰だよ!?

そこには黒髪の帽子を被ったUと同じくらいの(見た目)歳の少女がいた。

??)えー?私の事知らないなんて世間知らずもいい所よ。

???)蓮子、人をからかうのはよくないわよ!

U)ん………?八雲紫………?

蓮子)え!?貴方も八雲紫知ってるの!?

U)まあ、対立関係だし………

???)もしかして………!

紫似の少女は何かの本を取り出し、Uと照らし合わせた。Uの絵が描れていた………

???)貴方………U………ですよね?

U)え………まあ、うん。

蓮子)夢じゃなかったー!

蓮子はUに抱きついた。

U)うあっ………そもそもお前等誰なんだ………

蓮子)私は蓮子、宇佐見蓮子よ。

メリー)私はマエリベリー・ハーン。長いからメリーって呼んで。

U)蓮子にメリーね………てかここ何処なんだ?

蓮子)ここ?ここは京都、今の日本の首都よ。

U)待てよ………日本って確か東京が首都じゃなかったか?

メリー)色々とあったのよ………というか、それは知ってたのね。

U)まあね。てかなんだその本は?

メリー)あーこれ?たまたま見つけたの。それから幻想郷に関わる事を蓮子と共に探してるの。

U)見せて。………本当にアイツらの事が書いてある………ん?稗田………阿求………?小鈴ちゃんが言ってた奴だったかな………?

蓮子)知ってるの!?

U)会った事はないけどね。

蓮子)でも本当に幻想郷の能力者達に会えるとは思わなかったー!

メリー)もう、はしゃぎすぎよ蓮子。

蓮子)良いじゃない!始めて他の能力者達に会えたんだから!

U)ん?他の能力者………?

蓮子)あー、私達ね不思議な力があるの。私は星を見ただけで今の時刻と場所が分かるの。

メリー)私は境界の裂け目を感じ取れるの。貴方のもそこから見つけたわ。

U)マジかよ………

宇佐見蓮子とマエリベリー・ハーン。この2人の少女は果たして何者なのだろうか………?

To Be Continued………




次回予告
蓮子とメリーの2人の事に頭が混乱するU。そして2人は幻想郷の謎を更に探る為に幻想郷関連のUを秘封倶楽部に誘う。
次回「新生秘封倶楽部結成」


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第2話 新生秘封倶楽部結成

前回までのあらすじ
Uはスキマで時空の裂け目を探っていたが、気がつけば時空の裂け目に落っこちてしまっていたのだった………そこで出会った2人の少女は幻想郷は愚かUの存在まで知っていたのであった………


U)ダメだ、僕にはついていけねえよ………お前達の探究心には………

蓮子)あら、ダメじゃん。

U)お前にだけは言われたくないわ。

メリー)でも本当に幻想郷の能力者に会えるとは思わなかったわ。

U)まあ、20XX年の大きな戦い以来幻想郷は外の世界との関わりを殆ど絶ったからね

蓮子)国連幻想郷支配計画ね。今の時代歴史の教科書は愚かそれを専門にした研究者もいないからねー

U)まあ、アイツらにとっては黒歴史だろうからな。そりゃあそうなるわな。

メリー)詳しいのね。

U)まあ、総大将みたいな立場だったし。

蓮子)なら他の妖怪達とも協力したのよね!?

U)せやな。

蓮子)その事について教えてよー!

U)まあ、ええけど。

メリー)その話は後でにしてもらっていいかしら?私達は幻想郷に関わる事を探しているって言ってたわよね?

U)せやな。

メリー)U君にはそれに協力して欲しいのよ。

蓮子)私がUにそう言おうとしてたのにー!

U)U君って………一応お前らより年上だぞ?

メリー)いいじゃない、減るものじゃないんでしょ?

U)まあ、好きにしなよ。

蓮子)つまりUには秘封倶楽部に入ってもらうわ!

U)ええ………マジかよ。

蓮子)何その怠そうな目は………

U)面倒くさいやん。

メリー)U君って本当にこの本の通りの性格ね………普段は何事も適当な馬鹿って………

U)馬鹿とはなんだ!

メリー)そこは本当に反論するのね………

U)外の世界でも馬鹿って言われるとは思わなんだ………

蓮子)で、どうするのよ?

U)なんか条件付けてくれるの?

蓮子)宿泊する家付き。

U)ならいいか。やる事なんて最近減ってたし。

蓮子)じゃあ秘封倶楽部入ってくれるわね?

U)ああ、構わないよ。

蓮子)やったあー!初めての幻想郷の能力者が秘封倶楽部に入ってくれたあー!

メリー)もう、蓮子ってば子供のようにはしゃいじゃって………

U)アイツもまだ子供だろ。

蓮子)アンタにだけは言われたくないわよ。

U)僕はお前が言った形を返しただけだが?

蓮子)ウザイ奴ねー!

U)お前が言うな。

蓮子)何をーー!

メリー)もう、新生秘封倶楽部結成初期から喧嘩しないでよ………

U)喧嘩はしてないよ。ただのじゃれ合いだ。

蓮子)まあ、そうね。喧嘩はしてないわ。

メリー)怪しい………でも喧嘩するほど仲がいいとはよく言ったものね。

U)何それ。

蓮子)私も知らないわ。

メリー)ことわざ弱いのあなた達………?似た者同士ね。

U・蓮子)それはない。

メリー)息ピッタリじゃないの………

新生秘封倶楽部。3人は近い未来ある異変に巻き込まれる事を知らなかった………

To Be Continued………




次回予告
幻想郷について調べようとした時、Uの時代の幻想郷と京都が融合を始めていた………その事にU達は驚く。
次回「幻想の融合」


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第1部 幻想郷記録~上の章~
第3話 幻想の融合


前回までのあらすじ
Uは蓮子、メリーの2人と出会った後、彼女達が本気で幻想郷について追っているのを知り、半ば面倒臭がりながらも秘封倶楽部に入る事になった。ある大きな異変に巻き込まれる事を知らず………


ある日、これは幻想郷についての手がかりを追っていた時だった………

U)全く………見つかるのか?手がかりなんて………

蓮子)大丈夫よ、今までで3件は見つかったから。

U)マジかよ………それは誰なんだ?

メリー)星熊勇儀、東風谷早苗、後は月面戦争の歴史も少しね。

U)何かしらの共通点は幻想郷以外は思いつかない程適当やな………

蓮子)仕方ないわよ………えっと………今いる場所は………あれ………何?空が割れていく………!

U)なんだって………!?

そして空の割れ目から結界が降ってきて、京都の一部分と日本を分断した。

U)あれは………!博麗大結界………!?………って訳でもなさそうだな。

そしてU達のいる結界内はその中にいる人以外は幻想郷そのものになってしまった………!

U)これは………ホログラムでは無いな………しかも………僕の時代の幻想郷だ………!

蓮子)えーと………つまり?

U)何者かによって僕の時代の幻想郷が未来のここに現れてしまったのだろうね………!

人1)あれは………バケモンだあー!逃げろー!

そこには怪物がいた………しかしUには見覚えのある姿だった………

U)霊夢………なのか?あの見た目は………

蓮子)霊夢………?霊夢ってあの博麗霊夢!?

U)ああ、しかし何故だ?

その霊夢もどき………アナザー霊夢と呼ぶべき怪物は空を飛びU達に攻撃を仕掛けた。

Uは攻撃を跳ね返した。

U)とりあえずお前達は逃げろ。死にたくなければな。

Uはセイバーを取り出した。

U)もうここまで来りゃ銃刀法違反なんて関係ないわな………!

Uはアナザー霊夢に攻撃をする。攻撃は当たったものの、倒す為のダメージを与えた感はまるでなかった。

U)何………!?

アナザー霊夢は反撃した。Uは咄嗟にセイバーで防御する………

U)どうなってやがる………?ともかくダメージが通らないなら引くのが得策だよな………!

U達は蓮子とメリーの2人の元に戻りスキマを開く。

U)早く入れ!

2人は慌て気味ながら、スキマに入りUもスキマに入りスキマの入口を閉じた。

蓮子)全く………酷い目に会ったわね………!

メリー)この本で見ても博麗霊夢とはとても思えない………

蓮子)それより………ここってもしかして!

U達が出てきたのは博麗神社だった………

U)無我夢中でやってたがここに出てくるとは………

そこに1人の巫女が面倒くさそうにU達の前に立ち、

霊夢)アンタ達何者?

と、まるでUを知らない発言をした………蓮子とメリーら愚かUすらも驚きを隠せなかった………

To Be Continued………




次回予告
Uは霊夢が本来の記憶を失ってる上に能力すら持ってなかった事になっていたことを知る。そこへ現れたアナザー霊夢。アナザー霊夢を一時的に倒した時、霊夢の記憶は一時的に戻ったのだった………!
次回「受け継がれる力」


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第4話 受け継がれる力

前回までのあらすじ
幻想郷の謎を探る新生秘封倶楽部。しかし突如21XX年の京都がUのいた20XX年の幻想郷に変わるように融合してしまった。そこで見たのは霊夢に見た目も能力もそっくりなアナザー能力者の姿。間一髪で博麗神社に逃げたが霊夢はUにまるで初対面のような話し方をした………


U)え………霊夢………だよな?

霊夢)そうよ、何故貴方が知ってるのよ?

U)嘘だろ………まさか!

蓮子)どうしたの?

U)霊夢、お前の能力はなんだ?

霊夢)私は普通の人間よ?能力者なんているわけないじゃない。

U)やっぱりか………あの霊夢もどきが僕の知ってる霊夢のポジションに書き換えられているのか………オマケに奴は倒せない。絶望的だよ………

メリー)U君!あれを見て!

そこにはアナザー霊夢がいた。

U)追いつかれたか………なら………行くぜ!

Uはセイバーを取り出し攻撃した。やはり攻撃は効かない………そこへ紅魔ブレードで攻撃した。

アナザー霊夢はその攻撃に苦しみ倒れ込んだ。それと同時に霊夢は記憶を取り戻した。

霊夢)!?………U!?

U)記憶が戻った………って事は存在自体が繋がった状態みたいなものか……霊夢もどきの方が優先されるっぽいが………

霊夢)そうだ!私は貴方に調べて欲しい物があったのよ。

それは謎のベルト2つと赤いオーブだった………それをUが受け取ると同時にアナザー霊夢は紅魔ブレードを抜こうとしていた。その時霊夢は頭を抱えだした。

霊夢)記憶が………持たない………!

U)まずい、戻っちまう………!

霊夢)後は………任せるわ。

言い終わると同時に霊夢の記憶は消えてしまった………

U)………蓮子、お前が使え。

蓮子)なんで?

U)勘だ。

蓮子)シリアス状況で何言ってんのよ。

U)とりあえずそのベルトをつけろ!

蓮子はベルトを装着した、その後に赤いオーブをベルトに挿し込んだ。その時に蓮子の姿は霊夢になった。

蓮子)なんか分からないけど………行けそう!

蓮子はお祓い帽で攻撃する。

その攻撃は有効だった。

蓮子)効いてる………!

U)蓮子!お前なら倒せる!

蓮子)確か本に書いてたけど………やってみようかな!

霊符「夢想封印」!

すると本当に夢想封印が発動しアナザー霊夢を倒した。

蓮子)よくわからないままだけどやったあ!

霊夢)で?あんた達結局何者?用がないなら帰ってくれる?

U)霊夢と言う幻想郷最強の巫女の歴史が………消えた………

蓮子)このベルト………何なの………?

U・蓮子)全くわからない………!

考えてる事は違ってたが、全く同じ結論に至った………しかもこれで幻想郷が元に戻る訳では無かった為、そこも謎に陥ってしまった………果たして、この謎………いや、異変と言うべきか………この異変は何なのだろうか………それはわからないまま異変は進んで行ったのだった………

To Be Continued………




次回予告
U達の前に現れるアナザー能力者の魔理沙。そこへ記憶と能力を失った魔理沙が現れた。この偶然にUは首を傾げた………
次回「もう1人の魔法使い」


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第5話 もう1人の魔法使い

前回までのあらすじ
Uの事を忘れたかのように接する霊夢。しかし、アナザー霊夢にダメージを与えたせいか、霊夢は一時的に記憶を取り戻す。そこで2つのベルトと霊夢の力がやどったオーブを託し、霊夢の歴史は消えた………蓮子はベルトと霊夢の力を使いアナザー霊夢を撃破したのだった………


魔法の森………

蓮子)ここが魔法の森かー!

メリー)小さな妖精や妖怪達が集う神秘の森………

U)それの作者にはそう見えたのかな。しかし………

そこには人は愚か妖精すらいなかった。

U)いつもなら騒がしい森なんだか………

メリー)U君!あれを見て!

そこには魔理沙に似た怪物の姿が………

U)アナザー………魔理沙とでも言うべきか。

蓮子)とりあえず止めないと!

Uはセイバー、蓮子はベルトを装着し、霊夢のオーブをセットし、霊夢の姿になった。

U)あの時、何故アナザー霊夢を倒せたのかはまだちゃんとわかってはいない。くれぐれも慎重にな。

蓮子)了解!

2人は連携して攻撃をする。やはり、倒す為のダメージを与えた様子は無かった。

蓮子)駄目か………

U)どうすればいい………!?

2人が悩んでいたその時………

U)!?………あれは………魔理沙!?

メリー)あれが………霧雨魔理沙………!

しかし、魔理沙は箒を抱え逃亡した。

U)まさか………アイツも同じか………!

そう、魔理沙も霊夢と同じく能力と記憶は失われていた。

U)メリー!魔理沙を追いかけてくれ!

メリー)分かったわ!

メリーは魔理沙を追いかけた。

アナザー魔理沙は追いかけようとしたが………

U)おっと………お前の相手は僕達だ!

蓮子)でも倒せないのにどうするのよ!?

U)時間稼ぎだよ。アイツならなんかやってくれる!僕らはそれを信じるだけだ!

蓮子)本当にわからない………でも、燃えるわ!

そして、メリー視点………

メリー)(………!追いついた!)ねえ!

魔理沙)来るな!私の方に近寄らないでくれ………!

彼女は怯えていた。能力と記憶がないだけで性格まで変わってしまったのか?

メリー)私は敵じゃないわ!貴方の友達のU君の仲間なの!

魔理沙)………仲間………あぐっ!?

魔理沙は頭を抱え苦しんだ………!

魔理沙)私は………何を………!?

魔理沙は記憶を取り戻した………

メリー)大丈夫!?

魔理沙)ん………紫………?ではなさそうだな………

メリー)私はUの友達件仲間よ。

魔理沙)そうなのか………私の中にはもう能力はない………だが、アイツに会えたなら………これを渡してくれ………!

それはオーブだった。色は違えど霊夢のものと殆ど同じものであった………

メリー)わかった………絶対渡す。

魔理沙)頼む………私はまた記憶を失ってしまうだろうからな………!

メリーはオーブを持ち、U達の元へ向けて全力で走った。このオーブもまた、魔理沙の力込められし物であった………

To Be Continued………




次回予告
Uと蓮子は体力だけが削られながらアナザー魔理沙を食い止めきった。そこへ合流するメリー。メリーはもうひとつのベルトと魔理沙のオーブを使い、魔理沙の力を手にする。
次回「魔法使いの力」


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第6話 魔法使いの力

前回までのあらすじ
魔法の森へ行った秘封倶楽部。しかし、そこではアナザー魔理沙がいた。それに魔理沙も記憶と能力を失っていた。だが、一時的に取り戻した記憶で魔理沙の力が込められたオーブを手に入れたメリーはU達の元へと全力で走って戻っていた………


蓮子)まだ帰ってこないけど!?

U)いや………今だ。

メリー)お待たせ!ハアッハアッ………

蓮子)メリー!?それって………!

メリーは2つ目のベルトを取り出し、装着した。そして魔理沙のオーブをセットした。

するとその姿は魔理沙になった………

メリー)弾幕はパワーよ!

蓮子)何その台詞………?

メリー)霧雨魔理沙の性格をあの本で勉強してもう覚えちゃったからよ。

蓮子)メリー………そんな趣味あったんだ………

メリー)さあ、行くわよ!

メリーは八卦炉を取り出し、レーザーで攻撃をする。

それは、アナザー魔理沙に有効なダメージを与えた。

U)やっぱりそうか………

蓮子)どうしたの?

U)その相手にはその相手の力。つまり目には目を歯には歯を、そして能力には同じ能力をだな!

蓮子)いや………意味わかんない………

メリーは箒を使い空を飛びながら弾幕攻撃をした。そしてとうとうアナザー魔理沙に膝をつかせた………

メリー)これで終わりよ!このスペルカードを使ってね!

メリーの持つ八卦炉から高エネルギーが感知できた。

メリー)恋符「マスタースパーク」!

そのフルパワーの一撃はアナザー魔理沙を飲み込むように直撃し、アナザー魔理沙を倒した………

メリー)これで一件落着ね。

メリーは変身を解除し、蓮子も立て続けに解除した。

蓮子)やったね!メリー!

メリー)U君と蓮子が抑えてくれたおかげよ。

蓮子)でもこれ………どこかで見た事あるんだよね………あ!

蓮子は自分のポケットから2つのオーブを取り出した。それは星熊勇儀と東風谷早苗のものだった………

U)そうか………お前達前にそれについて調べたっていってたっけ………それで手に入れたのか?

蓮子)ええ、面白そうだったから調べたけど、分かったのは何かしらが込められている事だけだったの………

U)まさか今使える物になるとは驚きだな………

メリー)そうね………あ、魔法の森出口かしら?

U)そうだな………次は紅魔館にでも行ってみるか?

蓮子)行ってみたいわ!そしてこのベルトを使って倒す!

U)アイツら戦い始めて間も無いベルト使いに負ける程弱くねえよ………

蓮子)ええ………ならUなら勝てるの?

U)さあな。あれからずっと戦ってないからさ。

蓮子)あれ?

U)始めてアイツらと会った時以来は戦ってない。果たして今の僕はアイツらのどこら辺の強さなのか………?

次の物語は紅魔館………そこでも同じアナザー能力者が現れかけている事をまだ秘封倶楽部の者達は知らなかった………

To Be Continued………




次回予告
紅魔館に着いた秘封倶楽部。しかしそこであったレミリアはカリスマ溢れる上品なお嬢様だった。更に咲夜の記憶まで失われていたのだった………
次回「変わる紅魔館」


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第7話 変わる紅魔館

前回までのあらすじ
メリーは魔理沙の力を手に入れた、そしてもう1つのベルトを使いアナザー魔理沙を倒した、次に向かうは紅魔館………


紅魔館前………

U)なんだこりゃ?

蓮子)インターホンね。

U)なんでこんなもんがあるんだ………?

蓮子)まあ、押してみましょう。

そう言って蓮子はインターホンを押した。

??)はい。用件をどうぞ。

U)レミリアに会いたい。

??)お名前をどうぞ。

U)Uだ、そして他に宇佐見蓮子、マエリベリー・ハーンという少女が2人いる。

??)アポはないようですね。いつお会い出来るか今確認して来ます………

3分後………

??)お嬢様は今お会いになるようです。

U)マジかよ………

??)今お迎えに上がります。

更に3分後………

咲夜)お待たせしました。

U)良いのか?

咲夜)暇潰し………のようです。

U)分かったよ………

こうして、3人は食堂に通された。

レミリア)待っていたわ。

U)ああ、レミリア・スカーレットだな?

レミリア)知っているのね。やはり遠くの所でも名の知れた存在のようね。

U)ダメだこいつ………自意識過剰さが上がってやがるよ………所で僕達の話をして悪いが、こんなの持ってないか?

Uはオーブを見せた。

レミリア)持ってるわよ?ほら。

それはまた他の2人と違う色だった………

レミリア)欲しいなら上げるわよ。

U)あっさりだな。

レミリア)私には無用の長物だからね。

U)成程な………

咲夜)お嬢様!外に怪物が!

レミリア)私が迎え撃ちたいけど、外は出たくないわ。

蓮子)自分勝手ね………

U)………メリー、ベルト貸せ。

メリー)え?うん………

Uはメリーからベルトを受け取った後、外に出た。

そこにはアナザーレミリアがいた………

U)やはり………レミリアの偽者か………だが、レミリアの力がある以上は大した問題じゃないな。

Uはベルトを装着した。

U)さあ、吸血鬼狩りを始めよう。

Uはベルトにオーブをセットした。そうするとUはレミリアの姿になった………

U)さあ、お前の運命を………捧げろ。

Uは手を銃の形にして人差し指をアナザーレミリアに向けそう告げた。彼はセイバーとグングニルの二刀流になった………

この時、U達は知らなかった………このアナザー戦士に遭遇する前に彼等はレミリアのオーブを手に入れ、レミリアの力を手に入れた………どう考えても出来すぎた話である。そう、このアナザー能力者には、今までの2体とは別の意味で面倒臭い怪物だった………

それが明かされるのは次回となる。ヒントを言うならばアナザー戦士は持てる能力は1つとは限らないと言うことである………おっと、言い過ぎたみたいだ………

To Be Continued………




次回予告
Uはレミリアの力でアナザーレミリアにトドメを刺した………が、アナザーレミリアの力の下には別の力が隠されていた………
次回「隠された仮面」


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第8話 隠された仮面

前回までのあらすじ
レミリアのいる紅魔館へ来た秘封倶楽部。本来の紅魔館とは変わってしまっていて、レミリアもやはり能力も、元の記憶も何も残っていないカリスマ溢れる吸血鬼になっていた。そして、レミリアの力を手に入れ、いきなり現れたアナザーレミリアの前にUは立った………


U)なんだ………?ダメージを与えているのは確かだ。しかし、完全に倒してる感じはしない………だが、こいつがレミリアの偽者なら………僕は倒す!

Uはセイバーを地面に突き刺し、グングニルを右手に持ち、左手を広げた、

U)お前の運命は僕の手の中だ!神槍「スピア・ザ・グングニル」!

フルパワーのグングニルはアナザーレミリアを貫通した。その時だった………

U)ぐあっ!?

Uの左足に激痛が走った。

U)な………ナイフ………だと………?

そう、銀製ナイフだった………

U)まさか………!

アナザーレミリアは溶けていった。溶けたと言っても、それはまるで外側の皮が溶けた………所謂脱皮と似た物だった。それは恐らくアナザーレミリアが倒された時に起こる現象であると考える事が出来る。

U)アナザー………咲夜………!

確かに記憶と能力を失っていた人物はレミリアだけではなかった。その他は知らぬがもう1人………咲夜も記憶と能力を失っていた。それはUも知っていたが、まさかそのアナザー能力者がアナザーレミリアのマスクの中に隠されていたとは思いもよらなかった。アナザー咲夜は時を止めた。Uは時が止まろうと動ける為問題なかったが、確かに咲夜と同じ力なのは理解していた………

U)やはり………オリジナルの………咲夜の力がいる………!

Uは今の状況では勝てないと悟ったのか、撤退するタイミングを見ていた時………アナザー咲夜はUの元から離れ、消えていった………

U)ど………どういう事だ………

再び時は動き出し、Uはオーブを引き抜き、変身を解除した。

U)まさか、こんな話があるとはな………明らかに何者かの仕業だな………そうとしか考えられないだろ………

そこに蓮子とメリーが駆けつけた………

蓮子)U!大丈夫!?

U)ああ、だが僕以上に心配しなければならない事がある………

メリー)何それ?

U)アナザー咲夜………

蓮子)え!? 何処!?

U)アナザーレミリアの下に隠れていたもう1つのアナザー能力者。つまり、アナザーレミリアはアナザー咲夜でもあった………って事さ。

メリー)つまり………1人で2人の力を持っていたって事!?

U)アナザーレミリアとしての奴は倒したが………だが、それを1人が背負っているのなら………まだ半分しか倒してない………だが倒す為には………!

Uは咲夜の元へと走った。果たして………Uは何故咲夜の元へと走ったのか?この戦いはまだ………終わっていない事をUは悟っていた………

To Be Continued………




次回予告
Uは咲夜の元へ着き、Uは咲夜にオーブの事を聞いた。しかし、咲夜自身はレミリアと共に記憶と能力を失う以前にそれを手に入れていたのか、覚えていない様子だった。しかし、Uのある言葉が咲夜の記憶を一時的に取り戻す事になった………
次回「遠き日の記憶」


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第9話 遠き日の記憶

前回までのあらすじ
Uはレミリアの力を手に入れ、、アナザーレミリアを倒した。しかし、その中からアナザー咲夜が現れて、アナザーは撤退した………そして、Uは咲夜の元へと走った………


U)とこだ!?どこにいる咲夜!

咲夜)どうしました?お客様。

U)ちょっとアンタと話がしたい!

咲夜)なんでしょうか?

U)こんなの持ってねえか!?

Uはオーブを見せた。

咲夜)いえ………存じませんね………

U)そうか………

咲夜)ところで貴方、私にかなり馴れ馴れしいようですが、何か関係がありましたか?

U)やはり覚えてないよね………僕達の話かー。最初に会った時にアンタに襲われた。

咲夜)はい!?

U)そして、僕はアンタと最高の親友だった。もう1人いたけど。

咲夜)そのもう1人とは?

U)魂魄妖夢。冥界の刀使いだ。まあ、忘れちゃってるよね。レミリアの本来の事も………

咲夜)お嬢様が?

U)レミリアは運命を操る力を持っていて、咲夜は時を止め、ナイフで戦う家事をなんでもこなす完全で瀟洒な従者だった。いや、今も大して変わらないか。

咲夜)ええ、家事全般は私のコントロールの元動いています。

U)やっぱりか………でもね、僕の知ってる咲夜はもういないんだな………

咲夜)貴方の知る私………?

U)僕の知る咲夜は確かに完璧だったけどさ、逆に完璧にこだわりすぎて戦いも何もかも無理ばっかしてた。だけど、そんな咲夜も僕は好きだった。信頼してた。

咲夜)信頼………好き………?

その時、咲夜は頭を抱えていた。その時、咲夜の記憶は戻った。

咲夜)!………U!?

U)思い出した………ようだな。

咲夜)何故ここに………?

U)改めて聞くけど、こんなの知らない?

Uは再びオーブを見せた………

咲夜)ああ、そう言えば………着いてきて………

Uは咲夜に付いて行き、彼女の部屋に着いた。

U)そう言えは咲夜の部屋って入ったことなかったな。

咲夜)そう?

U)入ったら殺すって言ってたじゃねえかよ………

咲夜)まあ、今は特別よ。

U)そうかい。

咲夜は金庫を開けた。その中には咲夜の力を持つオーブが入っていた。

U)そのオーブは………

咲夜)私はこれの事すら忘れていたという事は、恐らくお嬢様より先に手に入れてから記憶を失ったと考えられるわね。

咲夜はオーブをUに渡した。

咲夜)何に使うかは分からないけど………これが必要なら、持つ意味が無い私よりこれを必要とするUが持っていた方が良いわね。

U)咲夜………ありがとう!

咲夜)また私の記憶は消える可能性があるわ。後は任せるわ………!

U)じゃあな………親友。

咲夜)ええ、また会える時に………!

Uは蓮子達の元へ全力で走った。アナザー咲夜を見つけ倒す為に………!

To Be Continued………




次回予告
再び現れるアナザー咲夜。Uは咲夜のオーブを使い、咲夜の力を使う。それは時を止める2人の戦士の戦いだった………
次回「静止した時の戦い」


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第10話 静止した時の戦い

前回までのあらすじ
Uは咲夜を探し、オーブの事を聞くが、本人は忘れていた。だが、記憶を取り戻した咲夜はUにオーブを託した。咲夜の力を受け取ったUは、蓮子達の元へと戻る為走った………


その時、紅魔館の外ではアナザー咲夜が再び現れた。

蓮子は霊夢の力を使い戦うが、やはり咲夜の力が無い為、上手くダメージを与えてはいなかった。

蓮子)やっぱり………ダメ………?

アナザー咲夜は蓮子に幻符「殺人ドール」に似た力を放ち、蓮子に直撃する。

蓮子)きゃあああ!

蓮子の変身は解除されてしまった。

メリー)蓮子!

アナザー咲夜は蓮子に止めを刺そうとした。

しかし、そこにセイバーが飛んで来て、アナザー咲夜のナイフを弾いた。

メリー)あのセイバーは!

U)待たせたな。

蓮子)全く………遅いわね………!

Uは再びベルトを装着した。

U)さて、今度はメイド狩りを始めようか。

メリー)メイド狩りとか聞いた事ない………

U)………ともかく、アナザー咲夜は倒す。

Uはオーブをベルトにセットした。

するとUは咲夜の姿になった。

U)さあ、お前を掃除してやる。

Uはナイフを装備した。そのナイフをアナザー咲夜に指し、咲夜の人間離れした身のこなしでそのナイフを押し込んだ。それはアナザー咲夜にダメージを与えた。

メリー)凄い………!

アナザー咲夜は時を止めた。しかし、Uはその時止めに対抗してアナザー咲夜の時を止める。

U)僕に時止めは効かないよ………!

Uは時の止まったアナザー咲夜に対して………

U)幻符「殺人ドール」!

殺人ドールを放ち、アナザー咲夜に大ダメージを与えた。再び動き始めたアナザー咲夜は再び殺人ドールに近い攻撃を放った。

U)お前は僕には勝てない!

Uはもう一度スペルカードの擬似技を放った………!

U)幻葬「夜霧の幻影殺人鬼」!

Uの方が勝ち、アナザー咲夜は爆散した。そして時は再び動き始めた………

蓮子)倒したのね………!あぐっ!

U)蓮子!

Uは変身を解除し、蓮子を抱える。

U)大丈夫か?

蓮子)アンタが遅いからよ………責任取りなさいよね………!

U)わかってるよ。ごめん。

蓮子)もっと誠心誠意。

U)誠心誠意とはなんだ?

蓮子)アンタそんなのも知らないの!?私をスイーツやらいい店に連れて行って私に奢るのよ!

U)よくわからんけど、なんか美味しい所には連れて行ってやるよ。

蓮子)それが誠心誠意よ。

メリー)それは貴女だけでしょ?

蓮子)メリー!言わないでよ!

U)まあ、本当に僕が間に合わなかったのが悪いんだよ。スイーツ店やらなんやら連れて行ってやるよ………

蓮子)わーい!

メリー)蓮子が調子に乗るわよ?

U)構わねえよ。

こうして、アナザーレミリア・咲夜との戦いを終えた秘封倶楽部。しかし、まだまだアナザー能力者達は生まれようとしていた………

To Be Continued………




次回予告
秘封倶楽部は、守矢神社に着いた。そこには記憶と能力の失った東風谷早苗の姿があった。しかし、神の八坂神奈子、洩矢諏訪子は記憶・能力共に失っていなかった………
次回「抜けた巫女・残る神」


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第11話 抜けた巫女・残る神

前回までのあらすじ
咲夜の力を手に入れたUは咲夜の力を使い、アナザー咲夜を倒した。長きに渡る戦いはやっと終わり、秘封倶楽部達は次なる地へと向かった………


妖怪の山内の守矢神社………

U)久しぶりに来たな守矢神社。

早苗)あ、わざわざいらっしゃってくださりありがとうございます!私ここで巫女をしています東風谷早苗です!

U)やっぱり記憶は無いよね………解ってたけどさー。

???)U、久しぶりだな。

U)え………八坂神奈子に洩矢諏訪子!?

早苗)え?何か見えるんですか?それより………御二方をご存知なんですか?

U)ま………まあね。

蓮子)アンタ何見えてるの?

U)お前等も見えねえのかよ………2人とも、ちょっと早苗の相手しててくれ………

メリー)あ、そういう事ね。

メリーはUが加奈子と諏訪子が見えている事に勘づいた。

メリー)あのー、この守矢神社の歴史についてお聞きしたいのですが………

守矢神社の外れ………

U)お前等………僕の事がわかるのか?

諏訪子)まあね。でも早苗がおかしいんだよ。能力や記憶を失った上に私達の事が見えていないらしいのよ。

加奈子)何か知らないか?

U)3件程知ってる。そこから整理すれば早苗が能力と記憶を失っている理由はだいたいわかっている。

諏訪子)どうなの!?

U)早苗の力を持ったアナザー能力者がいる。アナザー早苗って奴だな。そいつがこの時代の早苗………って事になっているらしいな。何者かによって………

加奈子)それは困ったな………

U)お前に3件とも全員元に戻せていないしな………

紫)失礼するわ。

加奈子)八雲紫………か。

U)何の用だ。

紫)プレゼントをしに来たのよ。

紫はUに秘封倶楽部が持つベルトと異なる物だった。そしてもう一つ、何の力も込められてない少し形状の違ういわばブランク体のオーブをUに渡した。

U)これは………

紫)そのベルトはマエリベリー・ハーンとか言ったかしら?その娘に渡してもらえる?

U)どういう事だ。

紫)それを使う為には私の境界の力を感じ取れる彼女の方が最も最適なのよ。その中には私の力の一部も込められている。ここまで言えば………解るわよね?

U)ああ、後で渡しといてやるよ………それと一つ聞くが、お前………アナザー能力者について何か知ってるか?

紫)知らないわ。でもまだまだいるのは確かよ。

U)………そうか。

八雲紫はスキマで消えた。その時の紫は真っ黒な笑みを浮かべていた………

紫)私はその事については知らない………けど、私はこの異変に乗っかっているのは確かね………フフフッ。

紫のこの言葉の意味とは?それが解るのはまだ先の話である事だけは確かなのであった………

To Be Continued………




次回予告
U達は守矢神社に戻った。そこに現れるアナザー早苗。蓮子は持っていた早苗の力が込められたオーブを使い、アナザー早苗と戦闘する。しかし、その力はオーブの力を持ってしても苦戦する程てあった………
次回「凶悪な巫女」


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第12話 凶悪な巫女

前回までのあらすじ
東風谷早苗はやはり記憶と能力を失っていたが、八坂神奈子、洩矢諏訪子は本来の記憶と能力を持っていた。そこに八雲紫が現れ、Uに新たなベルトと少し形の違うブランクオーブを渡した………


U)と言う訳なんだ。

Uは蓮子とメリーに自分が2人の神に話した事を全て伝えた。

蓮子)へー、成程ね………で、そのベルトはこの2つと全く違う八雲紫の力が入ってるベルトって事ね………

U)メリーに渡せとアイツがうるさくてな。と言う事で持っててくれ。

メリー)分かったわ。ならUがこのベルトを持ってたら?

U)確かにそれがいいかもな。

蓮子)確かにベルトひとつ足りない問題は解消されたわね。

U)考えてみればそうだな。

メリー)だけど………蓮子って東風谷早苗のオーブを持ってるでしょう?

蓮子)そうだね。ほら。

そう、このオーブは過去に京都で東風谷早苗の事を調べていた時に手に入れてたオーブである。

蓮子)例えアナザー早苗が出て来ても問題無しよ!

U)そうだといいんだが………

するとそこへ………

早苗)なっ………なんですかあの怪物はあああ!

早苗の悲鳴が聞こえた。

U)メリー、早苗を頼む。

メリー)え?私も………!

U)そのベルトはまだどんなのかわかってない。もう少し調べてから使うべきだと思うんだ。

メリー)わ………分かった。

メリーは早苗を避難させる為に彼女の傍に付いた。

U)蓮子、遠慮はするなよ?

蓮子)解ってる!

Uはレミリア、蓮子は早苗のオーブをはめた。

そうして、Uはレミリア。蓮子は早苗の姿になった。

U)さあ、お前の運命を捧げろ………!

蓮子)行くわよ!

2人は攻撃をしかけた。

早苗)あれは………私?

早苗は困惑していた。無理もない。自分が目の前に現れれば誰でもそうなる。

Uはグングニルでアナザー早苗の攻撃を抑え、蓮子は早苗の力でダメージを与えて行く。

蓮子)この戦いは余裕ね!

U)油断するなよ?アナザーレミリア・咲夜の時みたいになる可能性がある。

蓮子)解ってるわ!

そして、蓮子は擬似スペルカードを放つ………

蓮子)秘術「グレイソーマタージ」!

するとアナザー早苗もグレイソーマタージに似た攻撃をし、力は中間で燻る。

蓮子)何………こいつ………!私より力が………!きゃああ!

中間で燻った力はアナザー早苗が押し込み、蓮子はまともに受けてしまい、早苗の力が解除された。それと同時に早苗のオーブが、アナザー早苗の足元に転がった。

蓮子)ダメ!それは………!

言い終わる前にアナザー早苗は早苗のオーブを踏みつけ破壊した。

蓮子)あっ………ああ………!

アナザー早苗はそのままどこかへと消えていった。

オーブが破壊されアナザー早苗を倒す事が出来なくなってしまった秘封倶楽部………果たして………?

To Be Continued………




次回予告
早苗のオーブを失った事により、失意のどん底へと落とされる秘封倶楽部。すると東風谷早苗は加奈子、諏訪子のある方法で記憶を一時的に取り戻した………
次回「神様の力」


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第13話 神様の力

前回までのあらすじ
秘封倶楽部達はアナザー早苗に挑む。蓮子は早苗のオーブを使うが、アナザー早苗の圧倒的な力に敗北。更に早苗のオーブまで破壊され、アナザー早苗を倒せなくなってしまった………


秘封倶楽部達は失意のどん底へと叩き落とされていた………

U)参ったな………まさかオーブが破壊されるとは………

蓮子)これじゃアナザー早苗を倒せない………

加奈子)お困りかU?

U)まあね。

加奈子)あの早苗もどきが倒せなくなったんでしょ?

U)そうだな。

蓮子)誰と話してるのよ?

U)だからここの神社の神だ。

蓮子)やっぱりUには見えるのね………

U)そんな事は無いと思うぞ?ほら。

Uは砕かれた早苗のオーブの破片を蓮子に渡した。

蓮子)こんな物が一体何に………

U)あそこの方向でその破片を見てみ?

Uの指さす方向にオーブを持っていき、覗き込む………すると………

蓮子)本当だ!八坂神奈子に洩矢諏訪子!

メリー)私にも見せて………本当ね………!

諏訪子)なんでその方法で見えるとわかったの?

U)簡単な話だよ。こいつには早苗の力が込められてたんだ。元々のアイツに見えたんならこれで見えるんじゃねえかって考えだ。

メリー)偶然なのか解らないけど凄いね………それと、東風谷早苗はオーブの事を全く知らないみたいなの………

U)だろうな。咲夜の時みたいに面倒くさくなりそうだ………

加奈子)なら早苗本人に思い出してもらうしかないか。

U)そんな事出来るのか?

諏訪子)勿論。私達の力を少し送ればね………!

2人は早苗に自らの力の一部を送った………

早苗)うっ………!加奈子様に諏訪子様………!?

早苗はまるであっさりとしたかのように記憶を取り戻した。

U)早苗………

早苗)Uさん!私は何を………?

U)記憶喪失と能力喪失だ。

早苗)能力が!?

U)君は能力を使えなくなっている。

早苗)そんな………信者が減っちゃいますー!

U)そこかよ………

蓮子)ねえ、こんなの知らない?

蓮子は早苗にオーブを見せた。

早苗)あ!もしかして………

早苗は急いで神社の中に入った後、1分程で戻って来た………

早苗)これですよね?

早苗は破壊されたのと同じオーブを持って来た。

蓮子)やっぱり………

早苗)どうやら皆さんはこれが必要のようですね?

蓮子)うん、幻想郷のアナザー能力者達を倒すのに必要なの………!

早苗)………良いでしょう。どうぞ。

こうして、再び早苗の力を手に入れた。すると………

U)そう言えばこいつに力を込めれるんだったな………

Uはブランクオーブに力の半分を込めてみた………すると………

U)これは………!

ブランクオーブはUのオーブとなった………

U)蓮子、こいつもやる。

蓮子)え………?Uの力………!?

果たして、Uの力を持つオーブとは………?

To Be Continued………




次回予告
再び現れるアナザー早苗。蓮子はUのオーブを使い、Uアーマーを装着。更にUのオーブは他のオーブがセット可能で、そのオーブの力を引き伸ばす力があった………
次回「奇跡と進化の力」


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第14話 奇跡と進化の力

前回までのあらすじ
早苗のオーブを破壊され失意のどん底へと叩き落とされていた秘封倶楽部。しかし早苗は記憶を取り戻し、彼女が持っていたオーブを蓮子に渡す。そしてUは自らの力を込めたオーブを蓮子に渡した………


するとそこにアナザー早苗が現れた………

蓮子)今度は容赦しないわよ!

蓮子はUのオーブをセットし、変身した。

すると蓮子に鎧の形で装着された。

蓮子)ええ!?変身するんじゃないの!?まあ行くわ!

蓮子はセイバーで攻撃する。それはアナザー早苗に何となく効いていた………

蓮子)………どういう事?

U)効いたのか………

蓮子)え?

U)常識を破壊した力さ。効くか解らず使ってなかった。

蓮子)ええ………

それと同時に蓮子はUのオーブの変わった形質に気付く。

蓮子)これってもう1つオーブを使えるって事?

U)だな。

蓮子)だったらこれ!

蓮子は霊夢のオーブをUのオーブにセット。すると鎧は霊夢の姿を象徴する色と形に変化した。

蓮子)これなら行けそう………!

蓮子はセイバーとお祓い棒の二刀流で攻撃する。Uの常識を破壊した力で着実にダメージを与える。そして、霊夢のオーブを外し、早苗のオーブをセットした。するとお祓い棒は早苗の物に変わった。

U)八雲紫、お前こうなるように狙ったろ?

紫)ええ、貴方達のこれから先の運命を乗り切るのに必要なのよ、貴方の力が………

U)………そうか。

蓮子はアナザー早苗を一方的に追い込む………

蓮子)これで………とどめよ!

蓮子は擬似スペルカードを放った………

真秘術「グレイソーマタージⅡ」!(オリジナルスペカ)

蓮子はオリジナルのスペルカードをUの力を通して発動した為、強化されたスペルカードを放つ事が出来た。普通のグレイソーマタージを止め跳ね返した流石のアナザー早苗も、Uの力で強化されたグレイソーマタージⅡを止める事は出来なかった。更に早苗の力でもある為アナザー早苗に効果的なダメージを与える事が出来る。その攻撃を受けたアナザー早苗は大爆散した………

蓮子)やったあ!

メリー)Uの力のお陰ね。

紫)Uの力は常識を破壊した力を持っている。それにUの力は他の力を伸ばす事も出来る。貴方の力は今後も彼女達の力になる………

U)そんな事を言っているが、違うだろ?今アナザー早苗を倒さなきゃ都合が悪い………だろ?

紫)お見通しなのね。

U)長年お前と対立してればお前の思惑は何となく分かる。

紫)そう………ならこの先の運命………乗り越えてみなさい………

U)………当然だ。お前の野望もあのアナザー能力者達も全て打ち砕く………

蓮子)Uー!貴方の力のお陰よー!

U)あ………ああ、そうなのか………

Uはアナザー早苗を倒した事よりも、八雲紫の野望を考えていた。果たして、八雲紫の目的とは………?

To Be Continued………




次回予告
秘封倶楽部達の前に現れる八雲藍。彼女は蓮子、Uの討伐を狙っていた。蓮子とメリーはベルトの力で迎え撃った………
次回「運命までのカウントダウン」


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第15話 運命までのカウントダウン

前回までのあらすじ
再び現れるアナザー早苗。蓮子はUのオーブを使い、他のオーブの力を引き上げ、Uの力を宿した早苗の力で見事アナザー早苗を倒した………


人里

蓮子)ここが人里かー………あれ?Uは?

メリー)さっき、「僕は例のベルトを調べたいから人里に居といてくれ」って。

蓮子)要するに調べる為に私達から離れているのね。

メリー)だけど………人っ子一人いないわね………

蓮子)本当だ。全部閉め切ってるって感じね。

するとそこへ………

?)見つけたぞ。

2人の前に現れたのは人の姿をした狐だった。そう、八雲藍である。

蓮子)あれ何!?アナザー能力者って訳では無さそうだけど………

メリー)あれは八雲藍、八雲紫の式神らしいわ………

藍)お前達を始末する………

蓮子)そう言う訳にも行かないのよ!メリー!

メリー)うん!

2人はベルトを装着した。蓮子はUのオーブ、メリーは魔理沙のオーブをセットし、蓮子はUの鎧を装着し、メリーは魔理沙の姿になった。

藍)それがオーブの力を引き出すベルトか………面白い!

藍は弾幕を放ち、2人を攻撃する。

2人はそれをかわし、メリーはレーザー攻撃をして、蓮子は霊夢のオーブをセット。Uの鎧が霊夢を象徴する色と形になる。

蓮子)霊符「夢想封印Ⅱ」!

蓮子はアナザー早苗の時のようにUの力でパワーアップしている擬似スペルカードを放った。藍は2人の攻撃を回避し、スペルカードを放った………

藍)式輝「狐狸妖怪レーザー」!

2人)きゃあああ!

2人は吹き飛んだ。

藍)使わないのか?あのベルトを。

蓮子)え………?

メリー)多分………今Uが調べているベルトを使えと言っているのよ………!

藍)さもなくば………私には勝てぬ!

藍は再び………

藍)式輝「狐狸妖怪レーザー」!

スペルカードで攻撃する。それは再び2人に直撃した。

2人)きゃあああ!

2人の変身は強制的に解除された。

藍)この程度か………

するとそこへ、セイバーを持って藍に切りかかるUが現れた。藍は冷静に攻撃を回避した。

蓮子)U!

U)待たせたね。

蓮子)いつも遅いのよ………もう!

藍)Uか………あのベルトを持っているのはお前か?

U)ああ、これだろ?ちょっと調べる為に僕が所持していた。

藍)何か分かったのか?

U)まあ、全部では無いが、どうやらこいつは八雲紫の力を200%引き出す為のベルトのようだな。

藍)その通り。いくらお前でも使いこなせる代物ではない!

U)鼻から思ってねえよ。こいつで戦う気なんてさ。メリー、ベルト貸してくれ。

メリーはベルトを外し、Uに手渡した。Uはベルトを受け取ると同時に今持っていたベルトをメリーに渡し、ベルトを装着し、咲夜のオーブをはめた。Uは咲夜の姿となる………

U)さあ、反撃タイムと行こうか。

果たして、Uと八雲藍の戦いはどうなるのだろうか………?

To Be Continued………




次回予告
Uは八雲藍を圧倒し、あっさりと撃破する。するとそこに八雲紫が現れ、Uに勝負を挑んだ。すると八雲紫は自分自身にアナザー紫の力を入れたのだった………
次回「融合した力」


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第16話 融合した力

前回までのあらすじ
蓮子とメリーは人里で八雲藍と戦闘になる。2人はベルトの力で応戦するが、八雲藍は彼女達を変身解除にまで追い込む。その直後にUが駆け付け、八雲藍との戦闘に参戦する………


咲夜の姿となったUは時を止め、一方的に攻撃する。再び時が動いては止まり、止まっては動く。それの繰り返し。まさにリズムに乗せた作業の繰り返しだった。

U)幻符「殺人ドール」!

Uは擬似スペルカードで八雲藍を追い詰めた。

Uはナイフを投げた………しかしそのナイフはスキマの中に吸収された。

U)………八雲紫か………!

スキマの中からUの投げたナイフを持った紫が現れた。

U)例のベルトを調べさせてもらったが、あれは使用者の精神をお前が喰らうらしいな。まさか………

紫)その話は後で聞きましょうか………

U)だが、お前が相手でも負けるつもりは無い。

紫)倒せるかしら?私を。

すると八雲紫は黒く染まったオーブを自分の中に入れた。それはアナザー紫の力だった。

紫)例のベルト以外では私には勝てない………覚悟しなさい。

Uは再び時を止めようとするが、Uの腕を紫は掴み、0距離でUの身体に弾幕を放った。

U)うあっ!!

Uは強制的に変身が解除されてしまい、ベルトは蓮子達の元へ転がった。

U)うあっ………!

Uの意識は朦朧としながらも八雲紫への反抗の目はきえなかった。

紫)U、貴方には少し眠ってもらうわ。

紫はUの手を掴みながらスペルカードの体制になる。

紫)結界「光と闇の網目」。

再び0距離だった。Uの上半身の服が大破し、華奢な彼の肉体が顕となり、同時にUは気絶した。紫は彼をお姫様抱っこ風に抱え、アナザー紫の力を解除した。

紫)博麗神社の地下で貴方達を待っているわ。彼は私達の手に落ちた。返して欲しければ貴女が今持っているベルトを持って来なさい。

紫はメリーを指さして言った。

メリー)この………ベルトを………?

紫)但し期限は3日。それまでに来なかったら彼を殺すわ。それとそのベルトを持ってこなかった場合もね………

紫は彼の喉元にナイフを突き立て言った。

紫)貴女の選択、楽しみにしてるわ。

紫は藍と共にスキマで消えてしまった。

まだ体力が回復してない2人は立てず、逃がしてしまった。

蓮子)私達のせいでUが………!

メリー)………蓮子、行くしかないわ………博麗神社の地下に………

蓮子)ええ!

2人は立ち上がり、博麗神社の地下に向かった。そして博麗神社の地下、紫はUの大破した上半身の服を脱がし、彼の手を鎖で縛り天井から吊るした。

紫)マエリベリー・ハーン………貴女の身体は私の物になる………その為にUを人質にしたんですもの。来ない訳がないわ………フフフッ………

紫は暗い笑みを浮かべていた………

To Be Continued………




次回予告
蓮子とメリーは捕らえられたUを助ける為に博麗神社の地下に着いた。そこで見たUの酷い姿にメリーは覚悟を決め、新たなベルトで変身した………
次回「八雲紫の力」


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第17話 八雲紫の力

前回までのあらすじ
Uは八雲藍を圧倒したが、そこに現れた八雲紫は自身にアナザー紫の力を使い例のベルトを使わない限りは勝てなくなり、Uは捕らえられてしまった………メリーは覚悟を決め、蓮子達はUの元へ向かった。


蓮子とメリーは博麗神社の地下に着いた。そこにはボロボロのUが手から吊るされていた。

U)本当に………きやがったのか………

蓮子)アンタを犠牲にする気はないわよ!

紫)無駄よ。例のベルトが無い限りね………

メリー)これでしょ?

メリーはベルトを取り出した。

紫)覚悟は出来たの?

メリー)まだ微妙………

紫)ふふふっ、なら勝てないわね………

笑みを浮かべた紫は弾幕をぶつける。

U)うあっ!

それを見たメリーは怒りを覚えた様子だった………

メリー)許さない………!私は貴女を………!

メリーはベルトを装着した。

蓮子)メリー………?

メリーはベルトのサイドバックルにあるオーブケースから紫のオーブを取り出した。

メリー)覚悟は………出来たわ………!

メリーの身体に八雲紫の力がオーラ風に現れた。

メリー)貴女を倒す………!U君を救う為にも………!

紫)そう………それで良いのよ………!

紫はアナザー紫の力を再起動する。

2人はスキマ空間で弾幕をぶつけ合った。

メリー)貴女の目的は何!?

紫)貴女の身体に入り込み私自身を強化する為よ。その為にそのヤクモドライバーを作ったし、Uを人質にしたし、アナザー能力者も生み出した。

メリー)え………?

メリーは驚いた。

紫)貴女の境界の隙間を感じられる力は私以上に思えるわ。それが欲しいのよ………

メリー)ふ………ふざけないで!

メリーは怒りを任せ、紫を突き飛ばした。そして………

メリー)結界「光と闇の網目」!

メリーは擬似スペルカードでは無く、八雲紫本人のスペルカードを放った。八雲紫からアナザー紫の力が失われ紫は気を失った………しかし、気を失ったのは肉体で、紫の肉体から出てきた魂がメリーの中に入り込む。

メリー)あ………ああ………!

紫)貴女の身体………貰うわ………!

甘いような声でメリーの意識を奪い、メリーの身体のスピリットは八雲紫になってしまった。

スキマからメリーの身体を手に入れた紫が現れた。

蓮子)メリー!倒せたの!?

紫は黙っていた。

蓮子)メリー?

紫は蓮子の頬を叩いて突き飛ばした。

蓮子)メリー!?

U)そいつは………八雲紫だ………!

紫)正解よ♪

紫はUの拘束を弾幕で外した。

U)くっ………

蓮子)大丈夫!?

U)こっちはな………

紫)フェイズ1………完了………!

紫は落ちていた傘を拾い、スキマで消えてしまった。

蓮子)メ………メリーが!!どうしよう………

U)落ち着け。

蓮子)落ち着ける訳ないでしょ!?

蓮子は彼を突き出し泣き出した。

蓮子はメリーと言う親友を失い失意のどん底に叩き落とされた。果たして、紫の目的は?Uはどう動くのか?

To Be Continued………




次回予告
メリーを失い、解散寸前の秘封倶楽部。悲しみにくれる蓮子にUはある話をした………そして、メリーの肉体を手に入れた紫は新たなアイテムの開発に乗り込んだ………
次回「悲劇の始まり」


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第18話 悲劇の始まり

前回までのあらすじ
Uが捕えられ、彼のボロボロの姿にメリーは覚悟を決めヤクモドライバーを使用。アナザー紫の力を持つ紫を倒すが、紫の魂はメリーの身体に入り、メリーの意識を奪った。それは実質的に紫がメリーを手に入れたと同義だった………


人里に戻ったUと蓮子。しかし、蓮子は失意のどん底に叩き落とされた。Uは蓮子を見るが、口を開こうとしない。

蓮子)メリー………メリー………!

ずっと彼女の名を呼び泣いていた。

U)なあ、蓮子。話したい事があるんだが………

蓮子)何………?

U)実はあのベルトを調べた後に探知機って奴をつけといたんだわ。悪いけどお前のポケットに機械を入れて置いてたんだよ。これで大方の場所は掴める。まだメリーを諦めるのは早いぜ?

蓮子)でも………八雲紫の魂がある以上それはメリーとは言えない………秘封倶楽部も解散ね………

蓮子は泣きながらそう呟いていた時……

U)あ、そうだ。1つお前に言いたい事があった。心して聞けよ?

蓮子)え………?

U)お前は………甘ったれた事しか言えないのか!?

蓮子)………!!

蓮子は驚いていた。彼が怒るとは思っても無かったからだ。

U)良いか!?お前はメリーを助けたいんだろ!?それなのに弱気になってどうする!お前は………お前は………メリーがいなきゃ秘封倶楽部じゃないって言うのか!?

蓮子)………!

蓮子は黙り込んでいた。そしてUの表情はいつものにこやかとした顔に戻り………

U)お前が………秘封倶楽部はお前が引っ張ってるんじゃねえのか?………でも、メリーを助けたいのはお前が1番強いのもお前だ………

蓮子)確かに………うん。

U)僕はお前のその望みを現実にする為にも協力する………だから………絶望に満ちた顔はもうやめろ………

蓮子の目から涙は止まり、蓮子は彼に笑顔を見せた。

U)そうさ………それでいいんだ。

彼は彼女の頭を撫でた………

一方その頃………

紫)マエリベリー・ハーンの身体を手に入れた今、私の力は強化された。

藍)はい、確かに今まで以上のパワーを感じます。となれば………

紫)ええ、この姿を究極形態にする最強のアイテムを完成させる必要があるわね。このヤクモドライバーに適した最強アイテムの完成はどれくらいかかる?

藍)まだ形しか出来ていないので………まだかなりの時間を有します。

紫)なら焦らなくてもいいわ。確実に完成するのを待ちましょう。

藍)わかりました。

紫)暇潰しの道具はまだまだあるのだからね………ふふふっ………

紫は数個のアナザーオーブを持ち、笑みを浮かべていた。こうして上の章は八雲紫の思い通りに話が進んだ。果たして、中の章の行方は………?そして、秘封倶楽部は八雲紫に奪われたメリーを取り戻す事が出来るのだろうか………?

To Be Continued………




次回予告
Uと蓮子は命蓮寺に向かう。そこの能力者達は、能力と記憶を失っていなかった。そこに現れるアナザー白蓮。何故彼女等は能力と記憶を失わなかったのか………
次回「新章・変わらない歴史」


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第2部 幻想郷記録〜中の章〜
第19話 新章・変わらない歴史


前回までのあらすじ
メリーを失い悲しみに暮れていた蓮子。しかし彼の策略のお陰てだいたいの予測地点は読めるようになり、Uの蓮子への説教で、蓮子は決意を固める事が出来たのだった………


ここは命蓮寺。かつてUが訪れた場所の一つである

U)さてと、反応はここにあるか………

蓮子)でもそれを使って本当に見つかるの?

U)知らん。

蓮子)やっぱりダメか………

蓮子は肩を落としていた。

U)まあ、見つけるしかねえだろ。

こうして命蓮寺の境内に入った。そこには………

白蓮)あ、お久しぶりです、Uさん。

U)や………やあ白蓮さん。

白蓮は首を傾げた。何故Uの返事内に間が生まれたのか疑問に思ったのだ。Uと蓮子は小声で話した。

U)嘘だろ………?今まで5人の能力者が記憶を失っていたのに………

蓮子)どうなってるのよ?

Uは白蓮に聞いた。

U)能力って今も問題なく使えるか?

白蓮)当たり前じゃないですか。

U)やっぱりだ………どうなってるんだよ!?

白蓮)白蓮はまた首を傾げた。するとそこへ………

蓮子)あれは………!

U)アナザー白蓮………って言ったところか。

Uと蓮子はベルトを装置し、蓮子はUのオーブ。Uはレミリアのオーブをセットした。それぞれ変身し、アナザー白蓮に攻撃する。

白蓮)あれは………私………?

白蓮は混乱していた………するとそこへ………

??)あのアナザー能力者を倒す為にはお前の力が必要だな。

白蓮)あなた誰です!?

??)そうだな。俺は………

男は何かを言った後、ブランクオーブを白蓮の体内へ入れた。

白蓮)あ………あああ!

男がオーブを白蓮の体内から取り出した。それは白蓮のオーブとなっていた………

U)蓮子!一気に押し切るぞ!

蓮子)ええ!

蓮子は霊夢のオーブをUのオーブにセットした。

そして2人は疑似スペルカードを放つ。

U)神槍「スピア・ザ・グングニル」!

蓮子)霊符「夢想封印Ⅱ」!

スペルカードは成功したが、アナザー白蓮は大したダメージを受けていなかった………

U)やっぱダメか………

するとそこに白蓮の姿があった。

U)白蓮さん!?………ってわけではなさそうだ。

その白蓮の姿をした者はベルトを装着していた。U達とは少し形の違うベルトを………

??)これで終わりだ。

謎の男は、そのオーブを武器に装填し白蓮の力を纏ったその武器でアナザー白蓮を攻撃した。

U)どうなってやがる………

白蓮)気を付けて!その人は私の力を!

U)分かってるよ。

男は変身を解除し、U達の方を向いた。

U)お前………誰だ?

??)俺か?俺は鶴川聖也。お前達の持つベルトの新型。オーブドライバーsecondの使用者だ!

鶴川聖也は何者だろうか?この話の続きは次回へ………

To Be Continued………




次回予告
突如現れた鶴川聖也。彼はUと蓮子の持つベルトを説明し、白蓮の力を持って去った。一方の白蓮は能力は失ったが、記憶を失ってはいなかった………
次回「深まる謎」


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第20話 深まる謎

前回までのあらすじ
命蓮寺に来たUと蓮子。命蓮寺にいた聖白蓮は記憶と能力を失っていなかった。そこに現れるアナザー白蓮。更に謎の男が白蓮から力を奪い、その力でアナザー白蓮を倒した………そしてU達に自身の名を名乗った。その名は鶴川聖也………


蓮子)オーブ………ドライバー………!?

聖也)お前達のベルトはプロトタイプに過ぎない。だがこのベルトはその改良型にして正式な戦闘用ベルトだ!

U)成程………お前が言いたいのはお前等には負けねえよって言いたいんだろ?

聖也)そうだ。俺は最強だ。例え相手が幻想郷最強の1人と言われるU………貴様でもな!

U)そうかい。

聖也)それとお前等のオーブを全て渡せ。

蓮子)何ですって!?

聖也)オーブが10個揃った時、それ等は最強のオーブを完成させる!全てのオーブの力を発揮出来る最強のオーブがな!

U)そうか。僕達が今持ってる7つとお前のそれと、残りの2つを組み合わせれば完成するんだな………?

聖也)そうだ。それを手に入れるのは俺だ!新型のオーブドライバーを持つ俺が!

U)聞くが、新型を持っているからお前は最強なのか?

聖也)そうだ!俺は新たな物にこだわる主義でな!

U)紛い物だな。お前の力は。

聖也)何!?貴様………!

U)お前の言う力とやらは、鍛えるとか言って錘を大量に身体に付けるバカと大して変わらない。

聖也)U………貴様!!!

U)僕はいつでもお前の相手をしてやるぞ?

聖也)今はそれどころでは無い!俺は残りの2つを手に入れる必要がある!お前の相手をしている暇はない!

聖也は命蓮寺から素早く去ってしまった………

蓮子)何アイツ………!

U)気にする必要は無いさ。アイツはまだ分かってないんだよ。力の意味ってやつをさ。それより白蓮さんの方が大事だ。

すると白蓮がUの元に向かって来た。

白蓮)Uさん………今のは!?

U)記憶が………残っている………?

更に謎が深まった。何故聖白蓮は記憶を失っていないのか………?

蓮子)なんで………?

U)分からん。それより………あの事は忘れた方がいい。

白蓮)ええ………?

U)頼む。相変わらず自分勝手ですまんが………

蓮子)自覚はあるんだ………

U)うるせえ。

白蓮)分かりました。私の胸の内だけに留めておきましょう。

U)僕は八雲紫を追いかけねばならないが………反応が消えた………これは………地底か………地霊殿かな………?

蓮子)行けるの?

U)行った事あるからな。

蓮子)そうなんだ………

白蓮)ではお気をつけてくださいね。

U)ありがとう白蓮さん。行くぞ蓮子!

Uはスキマを作り出し、地霊殿に繋げた………

蓮子)ま………待ってよ!

蓮子は慌て気味にスキマに入った………

果たして、残りの2つのオーブを手に入れる事は出来るのか?それとも鶴川聖也に奪われてしまうのか………?

To Be Continued………




次回予告
地霊殿に来たUと蓮子。やはり記憶と能力を失ってなかったさとりは自身のオーブを渡した。そこに現れるアナザーさとり。蓮子はオーブを使おうとするが………?
次回「奪われるオーブ」


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第21話 奪われるオーブ

前回までのあらすじ
U達の持つオーブドライバーの新型を持って戦う謎の男鶴川聖也は、10個のオーブ全てを手に入れる為に暗躍していた。しかしUは鶴川聖也を小物としか思わず、彼は残りの2つのオーブを探す為に動いた。オマケに白蓮は記憶を失っていなかった為、更に謎が深まった………


U)さて、地底に来たな。何時ぶりかな………

こいし)あ、Uだ〜!

U)久しぶりだなこいし。

こいし)何しに来たの〜?

U)えーと………

さとり)私に用があるのでしょう?

U)あ、うん。

蓮子)この妖怪が………!

さとり)私は古明地さとり。この子は古明地こいしですよ、宇佐見蓮子さん?

蓮子)うわ!?なんで!?なんで私の名前!?

U)さとりは相手の心が読めるんだよ。あの目を通してな。

Uはサードアイを指さした。

蓮子)え!?怖いんですけど!

U)大丈夫だ、僕もそう思ってた時期がある。

さとり)それで八雲紫について調べてるのでしょう?私達は何一つ知りませんが………今の貴方方はこれが必要のようですね?

さとりは2人が聞く前にオーブを差し出した。

蓮子)早………

さとり)これを渡せば私は能力を失うようですが、貴方方が八雲紫の変な野望を打ち砕くのに必要なら是非どうぞ。

U)でもいいのか?

さとり)構いませんよ。私にとっては心が読めなくったって………ね。

すると外から音が聞こえた。そこにはアナザーさとりがいた。

U)蓮子、話はどうあれ、まずはアイツを倒すぞ。

蓮子)了解っ!

2人はベルトを装着した。Uはレミリア、蓮子はUのオーブをセットし変身。更に蓮子がさとりのオーブを使おうとした時だった………蓮子の手から突如オーブが消えた。

蓮子)あれは………鶴川聖也!!

聖也)悪いな、こいつは俺のモンだ!

聖也はオーブドライバーsecondを装着、そしてさとりのオーブをセットし、さとりの姿になった。

さとり)あれは………私ですか………

聖也)さあ、お前の消える時だ!

聖也はアナザーさとりに攻撃する。アナザーさとりは彼の心を読み反撃しようとするが、彼も心を読み、攻撃する。アナザーさとりに攻撃がぶつかり、膝をつかせた。

聖也)さあ、トドメだ。

聖也は武器にさとりのオーブをセットし、さとりの力を纏った攻撃をする。アナザーさとりは爆散した。

聖也)これで残るは1つ………

すると爆散した所にメリーの姿を手にした八雲紫がいた。

U)八雲紫………

蓮子)メリーの体を奪った奴………! !

聖也)幻想郷の管理者であり、幻想郷最強の1人………か。面白い………!

聖也は心を読み、八雲紫を倒そうとしたが、心が読めなかった。その為に八雲紫に攻撃されてしまう。

聖也)うあっ!………バカな………!

紫)貴方のベルトがどうあれ、私には勝てない。このヤクモドライバーある限り………!

紫はヤクモドライバーを装着し、紫のオーブをセットした。そして、八雲紫の姿となった………

To Be Continued………




次回予告
聖也を圧倒する紫。聖也はそれを認められず白蓮のオーブを使うが、それでもメリーの能力と自身の能力を併せ持った紫には敵わなかった………
次回「2人分の力」


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第22話 2人分の力

前回までのあらすじ
地霊殿に来たUと蓮子。2人はさとりのオーブを手にいれ、突如現れたアナザーさとりに対して使おうとするが、再び鶴川聖也が現れ、さとりのオーブを奪い自信がさとりのオーブを使い、アナザーさとりを倒す。しかしその直後に八雲紫が現れる………


U)面倒くせえ事になったな。

聖也)ふっ、だが八雲紫の姿に戻ってしまっては意味があるまい!

U)いや………それならメリーの身体を手に入れた意味が無い。

蓮子)え………?まさか!

U)ああ、アイツは………

聖也は再び武器にさとりのオーブをセットし、さとりの力を纏った攻撃をする。

紫)無駄よ。

紫は結界で攻撃を跳ね返す。

聖也)ぐわあああ!なら………これでどうだ!

聖也は白蓮のオーブをはめ、姿を変える。

U)よせ。今の奴には勝てない 。

聖也)なぜそう言いきれる!

U)奴のベルトを調べたのだが、とてつもない力が秘められている。オマケに追加の物を装着出来る部分があるんだ。

聖也)なんだと………?

紫)流石ねU。その事を見抜くなんて………

U)設計者までは知らんが発案者はお前だろ?

紫)そうよ。私の最強化の為のアイテムも現在開発中よ。

聖也)そんな事は俺が許さん。

U)話聞いてた?アイツはメリーの体を使っている。だから力も普段の八雲紫以上のはずだ。

聖也)知るか!このベルトを持つ俺は最強だ!負ける訳は無い!

聖也は武器に白蓮のオーブをセットした。

U)バカな奴だ………!

聖也は八雲紫に切りかかった。

紫)話を聞いてないおバカさんは嫌いよ?

八雲紫はスペルカードを放った………

紫)結界「光と闇の網目」。

聖也)何!?うわあああ!!

鶴川聖也はモロにスペルカードに被弾。そして変身が解除された。

聖也)く………くそっ!

紫)私への敵対勢力はこれ以上要らないわ。

紫は聖也にトドメを刺そうとする。すると………

U)おい、それは違うんじゃないか?

Uは変身を解き、セイバーで紫を攻撃した。

紫)あら、こんな人間を守るの?

U)こんな人間だから守るんだよ。

紫)相変わらず優しいわね。でもそれが命取りになるわよ!

紫は弾幕で反撃する。Uは落ち着いてセイバーで対処する。

聖也)お前………さっき何故変身を解いた?

U)アナザー能力者でないならこっちの方が戦いやすい。それも相手が八雲紫だからな。

紫)流石私の強敵ね………今日はここまでよ。私はまだやる事があるのでね。

紫はスキマで消えてしまった。

聖也)U。借りが出来たな。だが、後1つのオーブとお前達のオーブは俺が手に入れる!

鶴川聖也は素早く去っていった。

蓮子)強い相手ね、八雲紫………

U)対抗手段はオーブを集めるしか無いもんな。

蓮子)で、次の反応はどこなの?

U)………冥界だな。

蓮子)冥界なんて行けるの!?

U)行ったことあるから大丈夫だ。

Uはスキマを作り出し、冥界へと繋げスキマの空間に入った。

蓮子)待ってよもう!

蓮子は走ってスキマの空間内に入った………

To Be Continued………




次回予告
最後のオーブを手に入れる為に冥界へやって来たUと蓮子。そこで妖夢の力を手に入れ、アナザー妖夢をUが妖夢のオーブを使い対応する………
次回「最後のオーブ」


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第23話 最後のオーブ

前回までのあらすじ
U達の前に現れた八雲紫。紫は鶴川聖也を圧倒するが、Uのお陰で、彼女は撤退を選ぶ。聖也はUに少なからず感謝をし、消えてしまった………一方U達は冥界へ向かう事に………


冥界………

U)着いたな、ここが冥界の白玉楼。

蓮子)意外と大きいんだね。

U)まあ、人里の建物より豪華なだけだがな。

蓮子)そうなんだ………

妖夢)U!

妖夢が走って来た。

妖夢)久しぶりね、U。

U)そうだな、妖夢。

蓮子)この人が魂魄妖夢ね!?

妖夢)貴女は?

蓮子)私は宇佐見蓮子よ!よろしく!

妖夢)こちらこそ。

U)ところで聞きたい事があるんだがいいか?

妖夢)どうしたの?

U)こんなの知らないか?

Uはオーブを取り出した。

妖夢)あ、これの事?

妖夢はオーブを取り出してU達に見せる。

U)間違いない、僕達の探し求めていたオーブだ。

妖夢)欲しいならあげるよ?

U)ありがとう。

U達は妖夢のオーブを手に入れた。それは最後のオーブを手に入れた事になる。

妖夢)帰り道気をつけてね?

U)分かってるよ。

U達は白玉楼を離れた。すると同時にアナザー妖夢が現れた。

蓮子)やっぱり出た。

U)僕に任せてくれ。こいつを使うか。

Uはベルトを装着後、妖夢のオーブをセットし妖夢の姿となる。

U)さて、細切れにしてやるぜ!

蓮子)魂魄妖夢ってそんな人物じゃないよね!?

Uは2本の刀で攻撃する。アナザー妖夢も2本の刀で応戦するが、セイバーで個人流とは言え、剣術をマスターしている為、アナザー妖夢を圧倒する。

U)これで終わりだ。

Uは擬似スペルカードを放った……

U)幽鬼剣「妖堂餓鬼の断食」!

擬似スペルカードで、アナザー妖夢は爆散した。

U)やったな………

Uが変身を解除したその時だった………Uの手にあった妖夢のオーブを鶴川聖也が奪いとった。

聖也)これで3つだな。

U)鶴川聖也か。

聖也)名前を覚えてくれたとは嬉しい限りだ。

蓮子)アンタ………何の真似!?

聖也)これで全てのオーブは揃った。後はお前達から全てを奪うのみだ。

U)成程な。最初からこれを狙ってた訳か。

聖也)その通り。アナザー妖夢を倒させたのも作戦の内だ。

U)めげない男だぜ。

聖也)U、あの時の借りはここで返そう………!

蓮子)全く、私を忘れないでよね!

聖也は妖夢のオーブをベルトにセットし、妖夢の姿となる。蓮子が対抗してUのオーブをセットした。

しかし、Uは変身する様子を見せない。

蓮子)変身しなくていいの?

U)相手はアナザー能力者じゃねえんだ。こっちの姿の方が戦いやすい。

聖也)どちらでも俺が勝つ!そして………お前達のオーブを奪う………!

こうして、オーブを賭けた戦いが始まろうとしていた………!

To Be Continued………




次回予告
オーブを賭けた戦い。秘封倶楽部側は、Uの戦闘経験の多さで、聖也を圧倒する。対する聖也はオーブを使い分けて応戦する………
次回「オーブ争奪戦」


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第24話 オーブ争奪戦

前回までのあらすじ
Uと蓮子は冥界に来た。そこで妖夢からオーブを手に入れ、Uの活躍でアナザー妖夢も倒した。しかしその妖夢のオーブを鶴川聖也に奪われ、オーブ争奪戦に発展する………


鶴川聖也は2本の刀で攻撃をした。Uはセイバーを使い楼観剣を抑える。

聖也)こっちの刀に当たれ!

白楼剣はUに刺さろうとしたが、Uはセイバーを楼観剣の鍔迫り合いから外し、白楼剣に攻撃し、彼の手から白楼剣を手放され、すぐさまセイバーは楼観剣に対応する。

聖也)何!?

U)まともに剣を触った事ない奴には負ける自信は無いぜ………!!

Uは楼観剣ごと鶴川聖也を押し切った。鶴川聖也は楼観剣も手放し倒れた。

聖也)なら、これでどうだ!

すぐさま彼はさとりのオーブをセットし、さとりの姿となる。

U)心を読む戦法か………

鶴川聖也はUの心を読み、攻撃をする。しかし、どう攻撃しても、ダメージこそは当たるが、たいしたダメージにはならなかった。

聖也)何故だ………?

その答えかどうかは分からないが、Uは無意識の内に鶴川聖也の一部の攻撃をセイバーで捌いていた為、まだ彼を戦闘不能に追い込むダメージには持って行けてない。

蓮子がUのオーブに早苗のオーブをセットし、鶴川聖也を追撃する。

聖也)甘いな!

聖也は蓮子の攻撃を見きったかのように反撃する。

蓮子)きゃあああ!

それと同時に彼女の変身は解除され、彼女が持ってた霊夢、魔理沙、早苗、勇儀、Uのオーブを落としてしまう。聖也はそれらを拾う。

聖也)レミリアと咲夜の力はお前が持っているようだな。

U)それがどうした。

聖也)だが、8つの力を持つ今の俺には勝てん。

聖也は早苗のオーブをセットし、早苗の姿となる。

U)早苗の力……… 不味い………!

Uはセイバーで攻撃するが、奇跡の力が発動し彼の攻撃をかわし、彼の腹を殴る。

U)がはっ!!

彼は腹を抑え立ちすくむ。

聖也)くらえ!

鶴川聖也は武器にUのオーブをセットした。Uは回避したが、早苗の力が発動し、武器の形状が都合のいいように変化。その先端は拳のような形になり、Uの腹部に直撃する。

U)がはあっ!!!

彼は血を吐き、地に転がった。それと同時にレミリアと咲夜のオーブを落としてしまう。鶴川聖也はそれも拾う。

聖也)これで………10個のオーブが揃った!

するとオーブは共鳴し、それぞれのオーブの力は組み合わされた。

聖也)遂に手に入れたぞ………フルソウルオーブを!

そう、これこそ鶴川聖也が追い求めていた、10個のオーブの力を同時に引き出す為のオーブ。フルソウルオーブであった………するとその直後スキマが開いた。

紫)完成したようね。フルソウルオーブ………

八雲紫が笑みを浮かべてスキマから現れた………

To Be Continued………




次回予告
八雲紫は再びヤクモドライバーで本来の姿に変身する。
鶴川聖也はフルソウルオーブを使おうとベルトにセットしたが、オーブは反応しなかった………
次回「起動しないオーブ」


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第25話 起動しないオーブ

前回までのあらすじ
秘封倶楽部と鶴川聖也のオーブ争奪戦が起きた。鶴川聖也は2人をオーブの力で撃破し、遂に10個のオーブが揃った時に完成するフルソウルオーブを手に入れた。そしてそこに八雲紫が現れた………


スキマから出て来た八雲紫はヤクモドライバーを装着した。そして、彼女の本来の姿となる。

聖也)今の俺はお前にも負けん………!

鶴川聖也はフルソウルオーブをセットした………が、起動せずエラー音らしきものが鳴る。

聖也)え………?そんなバカな!ベルトの故障か!?

鶴川聖也は再びオーブをセットした………が、やはりエラー音が鳴るだけである。

聖也)なんで………フルソウルオーブで変身出来ない………!?

八雲紫はクスクスと笑い答えた。

紫)貴方はそのオーブの使用者で無かっただけよ。

聖也)なん………だと………!?

鶴川聖也は衝撃を受けた。「オーブが俺を………新型のベルト、オーブドライバーsecondの使用者である俺を受け入れなかった………?」その言葉が彼の頭をよぎった。

紫)打つ手無し………かしらね、せっかくのフルソウルオーブが使い物にならない以上………ね。

八雲紫は腹黒い笑みを浮かべていた。すると………蓮子はフルソウルオーブを鶴川聖也から奪い取り、八雲紫の前に立った。

紫)あら、貴女は確か私が今使っている肉体の子の親友………だったかしらね。

聖也)待て………!新型のベルトの使用者で無いお前には………!

蓮子)それでも………やらなきゃいけない時がある………友達を………親友を………放っておける訳ないじゃない!

蓮子は自らの内を明かし、オーブドライバーにフルソウルオーブをセットした。するとオーブはその蓮子の心に応えたかのように、効果を発動する。まず、Uの力か、蓮子の身体に鎧が装着され、残りのオーブ9つをそれぞれ鎧に吸収され、全てのオーブが吸収された時に、鎧は黄金の光を放った………!

聖也)何………!?変身しただと………!?

U)(あのフルソウルオーブの使用資格者は蓮子だったか………やはり予想した通りだったか………しかし、八雲紫、お前はそれすら狙ってるのか………?)

蓮子)八雲紫!私は貴女を倒す!親友のメリーを………いえ、大親友のマエリベリー・ハーンを貴女の手から取り戻す!

蓮子がそう叫ぶと鎧が再び黄金の光を放った………!

紫)出来るかしらね?10個のオーブの力を同時に使えるフルソウルオーブを使って………?

紫はまだ腹黒い笑みを浮かべていた………

U)(やはり八雲紫はこの戦いの勝敗の有無や、力の有利不利等は全く考えてないだろうな………だとすれば何が目的だ………?そしてなんであんな笑みを浮かべる………?)

蓮子と八雲紫の戦い、その内容は次回………

To Be Continued………




次回予告
蓮子は10個のオーブを最大限に引き出し、八雲紫を圧倒する。不利になった八雲紫はスキマで撤退。しかし、八雲紫の真の目的は、そのフルソウルオーブを超えるアイテムを完成させる事だった………
次回「腹黒き笑みの意味」


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第26話 腹黒き笑みの意味

前回までのあらすじ
八雲紫はヤクモドライバーで本来の姿となる。聖也はフルソウルオーブを使うが、起動しなかった。しかし蓮子が自らの意志を明かし、フルソウルオーブをセットするとフルソウルオーブは蓮子に応えるように起動した。しかし、八雲紫は腹黒い笑みを浮かべていた………


蓮子)まずはこれ!

蓮子は霊夢の力を使い、お祓い棒をオーブから取り出す。

紫)霊夢の力ね………?

お祓い棒で攻撃する蓮子をかわし、宙を浮く八雲紫………しかし、蓮子は立て続けに霊夢の能力を発動し、八雲紫に勝るスピードで攻撃する。

紫)成程………

蓮子は次にレミリアの力を使い、グングニルを八雲紫目掛けて投げる。彼女はそれをかわすが、それを狙ってたかのように魔理沙の力を使い、八卦炉からレーザーを放った。それは八雲紫に直撃する。

紫)成程………中々の強さね………でも、私の力はそう遠くない未来に貴女を越えるわ………

八雲紫の笑みは全く変わる事無く、彼女はスキマで立ち去った。蓮子はフルソウルオーブを外し変身を解除した。

聖也)返せ!

鶴川聖也はフルソウルオーブを蓮子から奪い取った。すると、Uが彼の頭を軽く殴る。

U)お前は蓮子に助けられた。それだけの事だろ?アイツのお陰でお前は助かったんだ、感謝ぐらいしろ。

聖也)うるさい………奴の変身は………まぐれだ!

彼は捨て台詞を吐き、素早く立ち去った。

蓮子)でも変身するオーブは全て失っちゃったね………

U)こいつか?

Uは数個のオーブを持っていた。それは鶴川聖也に取られた白蓮、さとり、妖夢の3つを除く残り7つのオーブだった。

蓮子)いつの間に………

U)アイツ殴った時に取り返した。

蓮子)神がかり過ぎるわよ………

一方………八雲紫は………

紫)データは取れたかしら?フルソウルオーブの力の………

藍)はい、しっかりと取りました。今そのデータを組み込んでいます。

紫)それで完成かしら?

藍)はい、この作業後に紫様の望むアイテムが完成します。

紫)よくやったわね藍。私がUをも越える最強の力を得る為には、ヤクモドライバー、マエリベリー・ハーンの身体、そして、このアイテムの3つ。ふふふっ………笑いが止まらないわ!

八雲紫の腹黒い笑みの意味はこの事を刺していた………

彼女は。このアイテムの完成の為にフルソウルオーブを使った蓮子と戦ったのだった。そして………

藍)完成しました。

紫)遂に完成したのね………!

八雲紫はそのアイテムを手にする。

紫)全ての空間を操る力を込めたアイテム………ヤクモガジェット………これはヤクモガジェットよ!

こうして、八雲紫は最強の力と姿を手に入れる為のアイテムを手に入れた事になる。オマケに、八雲紫に有効な力を持ったフルソウルオーブは鶴川聖也の手にある為使えない。果たして、八雲紫の野望を止める事は出来るのか………?

To Be Continued………




次回予告
Uと蓮子は地上に戻って来たがそこにはアナザー勇儀がいた。そう、秘封倶楽部はまだ星熊勇儀の力を正式には継承してはいなかった………
次回「裏の鬼の力」


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第27話 裏の鬼の力

前回までのあらすじ
蓮子は八雲紫にフルソウルオーブの力で圧倒する。しかし、八雲紫の真の目的はそのフルソウルオーブの力のデータを取り、それを超えたスペースガジェットを完成させる事だった………


地上………

U)戻ってきたか………地上に………

蓮子)U!あそこにアナザー能力者が!!

そこにはアナザー能力者がいたのだった。

U)あの姿は星熊勇儀………アナザー勇儀ってとこか………

そう、勇儀の姿をしたアナザー能力者だった………

蓮子)でもなんで………?

U)まだ勇儀の力は正式継承してないからじゃないか?

蓮子)………成程ね!

Uと蓮子はベルトを装着した。Uはレミリア、蓮子は勇儀のオーブをセットし、それぞれ姿が変わる。

蓮子)行くわよ!

U)ああ。

2人は力を合わせ攻撃をする。やはり正式継承してないとは言え、アナザー勇儀には、勇儀の力が有効だった。

蓮子)行ける………!

蓮子は擬似スペルカードでアナザー勇儀を倒そうとするが、その時蓮子を殴った者が1人。それはアナザー勇儀では無く………

蓮子)きゃあああ!

蓮子は変身が解除されてしまった。オマケに宙に舞っていた時に勇儀のオーブを落としてしまい、地上に激突した時にオーブは砕けてしまった………

蓮子)あぐっ!

蓮子は地上に激突して、ダメージが更に深くなった。

蓮子)何すんのよ!

勇儀)最近能力者の偽者がいるって噂されて私の偽者がいたと思って殴ったんだが………

Uは変身を解除して言った。

U)あのなあ、ドッペルゲンガー現象じゃねえよ。

勇儀)U!………なんだ、Uの仲間だったのか………

U)お前の一撃で普通の人間は死ぬ可能性あるんだから気をつけてくれよ………んで、お前の偽者はあっちだから。

Uはアナザー勇儀を指差した。

勇儀)なんだアイツ?私にあまり似てないぞ?

U)まあ、確かにそうかもしれないが勇儀の力以外じゃ勝てねんだよ。

蓮子)勇儀のオーブは砕けちゃったし………

U)ん?勇儀の力………?待てよ………そう言えば!

Uが言い終わると同時に勇儀はアナザー勇儀を殴っていた。それはアナザー勇儀にはかなりのダメージを与えた………

勇儀)おい、私の偽者よ?私の姿を真似するとはいい度胸してるな………?

勇儀の声はドスの効いた物だった………

勇儀)おい、U。アイツ倒すぞ。

U)ああ!

蓮子)私を忘れ無いでよ………

蓮子はUのオーブをセットし、そのまま霊夢のオーブをセットする。

蓮子)さあ、鬼狩りの始まりよ!

勇儀)それを味方の鬼の前で言うか?

U)アハハ………とりあえず行こうぜ!

蓮子)うん!

勇儀)ああ!

3人は戦闘態勢をとり、3人はアナザー勇儀との戦闘に身を投じた………!この戦いの全ては次回に続く………

To Be Continued………




次回予告
3人はアナザー勇儀との戦闘へ………3人が力を合わせ、アナザー勇儀を倒す事に成功する………が、勇儀のオーブがない為、逆にフルソウルオーブが使えなくなる弱点も生まれたのだった………
次回「最後の継承」


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第28話 最後の継承

前回までのあらすじ
地上に戻って来たUと蓮子の前に現れたのはアナザー勇儀。まだ完全に勇儀の力を正式継承してない為に現れているのでは無いかと考え、戦闘になる。しかし、本物の勇儀は間違えて蓮子を殴ってしまった為に勇儀のオーブを失ってしまう。状況を理解した勇儀と共にアナザー勇儀との戦闘に身を投じる秘封倶楽部だった………


鶴川聖也視点………

彼はフルソウルオーブを取り出し、自分に何が足りないのか考えていた………が、勇儀のオーブが砕けた為に、フルソウルオーブは真っ黒になり力を失った………

聖也)!?………何が起こった………!

慌てて彼は持ってるオーブを確認する為にオーブケースを開いた………

聖也)3個しかない………!?………Uの仕業か………!

彼はこの事に頭を抱えた………

秘封倶楽部視点………

Uと蓮子は協力して、アナザー勇儀の行動を制限させる。そこに勇儀の拳がアナザー勇儀に入る。Uでさえ大ダメージを受けてしまう勇儀の攻撃に加え、アナザー勇儀の弱点である勇儀の力が重なり、大ダメージを与えている。

蓮子)本人でも大ダメージを与えられるのね………

U)まあ、勇儀は力を失ってないからな。

勇儀)そう言えばそんな異変が起きてるんだってな。既に8件起きてるんだよな………待てよ?10個目は誰の力なんだよ?

U)僕の力だ。それで10個のオーブの力が生まれたからな。まあ現在我々の手には無いが。

こうして話しながら戦っている内にアナザー勇儀は膝をついた………

勇儀)行くぞ!

U)ああ!

蓮子)ええ!

勇儀はスペルカード、Uは必殺技、蓮子は擬似スペルカードの体制になった………

勇儀)鬼符「怪力乱神」!

U)「ワイルドソニックアタック」!

蓮子)霊符「夢想封印Ⅱ」!

3人の力が同時にぶつかり、アナザー勇儀は爆散した………

勇儀)やったな!

U)まあ、そうなんだが………

蓮子)オーブが砕けちゃったからそれどころじゃないのよね………

勇儀)あ、これと似たようなやつ持ってるぞ?ほら。

勇儀はポケットから取り出した。それは間違いなく勇儀のオーブだった。

蓮子)あーーー!

U)勇儀のオーブ………!

勇儀)欲しいのか?やるよ。私には必要無いしな。

勇儀はUにオーブを渡した。

U)ありがとう。

Uはそのまま蓮子に勇儀のオーブを渡そうとしたが、蓮子は小声で言った。

蓮子)Uの方がそのオーブの力を引き出せるわよ!

蓮子はUと勇儀との信頼関係を見てそう判断した………

勇儀)じゃ、またな!

勇儀は地底に戻る為立ち去った………

再び鶴川聖也視点………

聖也)!?………オーブが元に戻った………!?

鶴川聖也は一時星熊勇儀の力が失われ、ベルトの使用者の元に勇儀の力が戻って来た為に、フルソウルオーブは元の色に戻り、光を放っていた。勿論その事を知らない為に鶴川聖也は困惑していた………

聖也)とりあえず残りのオーブを取り返さないとまた同じ事が起こりそうだ………

鶴川聖也は立ち上がり、秘封倶楽部の2人の元へ向かった………

To Be Continued………




次回予告
秘封倶楽部の前に再び現れる鶴川聖也。彼はU達の持つオーブ7つを取り返す為に再び戦闘に出る。しかし、一度彼への敗北を経験した秘封倶楽部。Uは対策を立てていた………
次回「勝利の糧」


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第29話 勝利の糧

前回までのあらすじ
秘封倶楽部と勇儀が共闘し、アナザー勇儀を撃破する。そして、失った勇儀の力も、彼女が渡したオーブで力を取り戻した。そして、一時フルソウルオーブの力は失われた為に、鶴川聖也はUに取り返された7個のオーブの回収の為、2人の元へ向かった………


蓮子)一時はどうなるかと思ったけど………これで10個の力が完全継承されたんだよね?

U)だが、10個継承した証のフルソウルオーブは鶴川聖也の手の中にある。あれ無しで八雲紫の野望を止めれるとは到底思えない。

蓮子)そうよね………

するとそこへ………

聖也)お前等のオーブを返して貰おうか!

鶴川聖也が7つのオーブを回収する為に再び2人の前に立ちはだかった。

蓮子)鶴川聖也………!

聖也)お前達の実力では俺に及ばない事は知っている筈だ。大人しく渡せば命だけは助けてやる。

蓮子はベルトを取り出し、対抗しようとしたその時、Uは蓮子を止める。

U)それはどうかな?

聖也)何………?

U)力が及ぶ及ばないは過去の戦いで決まる話じゃない。敗北こそ勝利への道を踏む為の経験………言わば勝利の糧だ。それが分からないようならお前は今の僕には勝てない。お前はその力に守られてるだけだしな。

聖也)どこまで俺をコケにすれば気が済む?俺を超える者など本来存在しない!

鶴川聖也はベルトを装着し、さとりのオーブをセットし、その姿となる。

聖也)心を読めば一発で終わる………!?心が読めない!?

そう、今のUは無意識状態なのだ。Uはそのまま攻撃を仕掛ける。手当たり次第に攻撃をする。Uの心が読めない鶴川聖也にはかわすしか選択肢は生まれなかった。Uはそれを突き、急に無意識を解除し、キックする。そして鶴川聖也は吹き飛び、変身は解除されてしまった。

聖也)バカな………!俺がこんなあっさり負けるはずは………

U)お前はまだ経験が浅すぎる。浅すぎるからこそ、こんな予想外に対応出来ない。

Uの手にはフルソウルオーブがあった。

聖也)何!?かっ………返せ!

U)お前には無用の長物だろ?現にこいつにまだ一度もこいつに認められず、変身出来てない。

聖也は黙って何も言い返せなくなった。事実なのだから………

U)人の力ってのは誰でも扱える代物じゃない。扱う覚悟が無ければならない。それも生半可なものじゃない。例えその為なら死すらも覚悟する勇気がいる。お前が普通のオーブを使えるのはわかったが、お前はそれを100%引き出せてはいない。

聖也)………!!

鶴川聖也は衝撃を受けていた。

聖也)ならあの娘も………!

U)ああ、こいつが100%出せないのはただの経験不足だ。覚悟は出来てるみたいだな。無意識に………

蓮子)何その言い方。

U)悪い悪い。

聖也)ふざけるな………!

鶴川聖也はこの時Uを100%以上恨んでいたのだった………

To Be Continued………




次回予告
U達の手にフルソウルオーブが渡り、鶴川聖也は悔しがった。彼はベルトを外した時に、急に初めてベルトを掴んだ時が脳裏に焼き付いた………
次回「鶴川聖也の過去」


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第30話 鶴川聖也の過去

前回までのあらすじ
鶴川聖也は秘封倶楽部が持つ7つのオーブを取り返す為にUと戦う事になる。しかし、Uは一度敗北を経験した為に前回とは全く違う戦い方をされ敗北。更にフルソウルオーブはUの手に渡ったのだった………


秘封倶楽部の2人は鶴川聖也が今何も出来ない事を分かっていた為、彼を置いて八雲紫の反応を探していた。鶴川聖也は体力がまだ回復してない為、そこに寝転がっていた。

聖也)俺はこのベルトを手にして、誰にも負けない力を手に入れたはずだ………なのにUや八雲紫に勝てない。その上で、戦いなんてロクに知らない小娘がフルソウルオーブの資格者だと………?こんなバカな話があるかよ!

彼は悔しがっていた。しばらくして落ち着きベルトを外した時、鶴川聖也はこのベルトを初めて手にした時が脳裏に焼き付きだした。

聖也)俺が初めてベルトを手にした時………

「俺はこのベルトを手に入れるまでは幻想郷の端の村に住んでいた。特別何がある訳ではない慎ましやかな村だったが俺は幸せだった。家族がいて、友がいて、優しい村人の皆がいた。だがそんな幸せだった生活は八雲紫に砕かれた。奴は幻想郷のバランスの為と言い、俺達を皆殺しにした。俺だけは唯一生き残る事が出来た。運良く地下にいたおかげでな。しかし村の皆は全滅だ。俺は悔しかった。あんな妖怪の事情の為に俺達の生活を壊されたんだからな………しばらく悲しみにくれていた。しかしある日、俺はその日も悲しみにくれていた。そこに青い髪の自称河童の女がこのベルトを渡してくれた。そして(命蓮寺、地底の地霊殿、冥界の白玉楼に行け。そして残り7つのオーブを手に入れ、フルソウルオーブを完成させろ。)と俺に行って奴は去っていった。結局アイツは何だったのか。それは俺にだって分からない。が、聖白蓮の力を手に入れ、俺は確信した。このベルトとフルソウルオーブがあれば八雲紫にも負けるはずはないとな………」

聖也)だが俺は八雲紫と2度戦う機会を与えられたと言うのに、1度目は歯が立たなかった。しかもあろう事かあのUに助けられた!2度目はフルソウルオーブが起動しなかった。そのフルソウルオーブを使い、八雲紫に有利な戦いをした戦闘に関しては俺より下のはずの小娘………俺は………俺は本当に誰にも負けない力を手に入れたのか!?俺は………俺はーーー!

鶴川聖也は地面に拳を打ち付け声をあげた。自らの悔しさを地面に拳をぶつけても、その悔しさが晴らされる事は無かった。彼がベルトを手に入れる意味は何だったのだろうか。それは誰にも分からない。それが分かるのはまだまだ先の話になる事だろう。その時すら誰にも分からないままではあるが………

To Be Continued………




次回予告
八雲紫の居場所の反応は、かつてUが捕らえられ、メリーがヤクモドライバーを使った博麗神社の地下だった。そこには隠し部屋があった………
次回「地下室の秘密」


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第31話 地下室の秘密

前回までのあらすじ
鶴川聖也は自らの過去を振り返っていた。彼はベルトを手に入れたあの時を思い出し、そして悔しがった………自分は誰にも負けない力を手に入れたのでは無いのか………と


U)しかし、皮肉なものだな。反応がよりにもよってここなんだからな…………

そう、2人はかつてUが捕らえられ、メリーがヤクモドライバーを使い、八雲紫がメリーの肉体を奪ったあの博麗神社の地下に来ていた。答えは簡単。ヤクモドライバーに付いている探知機はここに反応していた。

U)思いっきり今立っている位置に反応してるんだがな………ん?待てよ………

蓮子)どうしたの?

U)まさか………

Uは怪しげな機械を破壊した。すると隠されていた階段が見つかった。

蓮子)これって………!

U)地下室の更に地下室があるのか………ややこしい設計してやがるよ………

蓮子)でも八雲紫達はこの機械を破壊せずにどうやって地下を行き来してるのかしら?

U)簡単な話だ。八雲紫のスキマだよ。奴の力ならそういう事は容易い。ある意味それが煙幕になってこの階段を隠し、本拠地とも言える更なる地下室を隠していた。いつもふざけたやり方を考えてくるな八雲紫………

蓮子)そう言えばUは八雲紫とは何度も戦ってるんだっけ。

U)ああ、戦績は72勝64敗だ。

蓮子)そこまで厳密に覚えてるのね………それに結構負けてるんだね………

U)ま、腐っても幻想郷の管理者だ。雑魚じゃ話にならないはずだ。アナザー紫の時は1杯食わされたな。

蓮子)もしかしてそれって戦闘面だけじゃなくて知略面も含んでる………?

U)そうだな。

蓮子)因縁が深すぎる………

U)それよりこの地下室を調べないとな。

2人は階段を下って行った………

蓮子)暗いし深い………

U)そうじゃない地下室がどこにあるんだよ。でも深さが異常なのは分かる。

蓮子)Uが火を魔法でおこせるとは思わなかったよ。

U)いつの間に相手の能力の初歩をコピー出来るようになってしまったらしい。僕がスキマを使えるのはそれが理由さ。因縁の相手すぎていつの間にかアイツに負けないくらいに強くなってしまった。アイツは霊夢達との戦いだって面白半分だからな。なにせアイツは初代博麗の巫女と共に並んだ事があるとか無いとか………っと、無駄な話はここまでだ。

2人は怪しげな扉を見つけた。

U)何があるかは分からない。無鉄砲には行くなよ?

蓮子)分かってる………!

Uは扉を破壊し突入した。するとそこには八雲紫、八雲藍、橙がいた。

紫)やっぱり掘り当てて来たわね。ヤクモドライバーに何か仕込んでいたみたいね。不覚だわ。でも、貴方達のお陰で助かったわ。最強のアイテムを完成させたのだから………

八雲紫が作り上げた最強のアイテムとは………?

To Be Continued………




次回予告
八雲紫はヤクモドライバーで本来の姿となった後に、最強の力を持つアイテムで変身しようとするが、なんと反応しなかった………
次回「最強のアイテム」


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第32話 最後のアイテム

前回までのあらすじ
U達は探知機の反応があった博麗神社の地下に来た。そこにある機械を破壊すると隠し階段が見つかった。それを下っていくとそこには八雲紫達本来の拠点があった………


八雲紫はヤクモドライバーを装着し、紫のオーブをセットし本来の姿となる。そして例の最強のアイテムを2人に見せつけた。

U)ガジェットってやつか。

紫)そうよ、これを作る為にわざわざ協力者を雇ったのだから………

U)………なるほどな、アイツならやりそうだ。

蓮子)………アイツ?

U)河城にとり。アイツは河童なんだが、同時に発明家でな。アイツは今まで幾つかの僕のパワーアップアイテムを作った奴なんだ。

紫)でもその内の一部のアイテムは修復中で使えないでしょう?

U)………そうだな。でもそれで幾度となく敵を倒してきた。破損しても後悔はしてない。で、どういう力を持ってるんだ?アイツが作ったんだったらやばいアイテムなのは予想できるが。

紫)見れば分かるわ。このヤクモガジェットの力をね!

八雲紫はオーブを外しヤクモガジェットを装着した………がエラー音が鳴った。

紫)………え?そんな、完璧に仕上げたはずよ!

八雲紫は再び装着するがやはりエラー音が鳴る。

紫)そんな………そんな事は!

U)珍しく取り乱してるな、八雲紫。

紫)ヤクモガジェットが使えないとはね………

U)そうか………それは違うな。

紫)何を言ってるのかしら?

U)お前にはそいつを使う資格が無いんだよ。

紫)そんなプログラムは入れた覚えは無いけど?

U)いや、にとりの強化アイテムは使用者にダメージを与えないようにする為に、その力に耐えられない時は起動しない機能がデフォルトで入ってる。そいつはフルソウルオーブの力を参考にして出来た力のようだからな。仮にそいつの力に耐えられる奴がこの世にいるとしてもお前は絶対違う。

紫)そんなバカな………うっ!?

八雲紫の変身が強制的に解除され、彼女は蹲る。

藍)紫様!?

蓮子)何が起きてるの!?

U)………多分、メリーの精神が八雲紫と戦ってるんだな。あのガジェットのせいかは知らないけど。

蓮子)何故メリーが急に八雲紫の精神と戦っているの!?

U)これは予想なんだが、あのガジェットは八雲紫では無く、メリーを欲しているんじゃねえのかなと思っている。

蓮子)そんな事有り得るの!?

U)八雲紫に近い力。更に膨大な力を持つメリーの力に取り憑かれた八雲紫は、未来にいるメリー。即ちマエリベリー・ハーンを僕の時代の幻想郷に誘った。お前達の京都にいた人間全員を巻き込んでな。

蓮子)なんで私達の時代から………?

U)多分………八雲紫とメリーは本来共に存在する事は出来ないんだと思う………

メリーの魂は八雲紫と戦っていた。その全貌は次回………

To Be Continued………




次回予告
メリーの魂は彼女の肉体を乗っ取った八雲紫と戦っていた。八雲紫はメリーの魂を排除しようとするが、メリーの膨大な力は八雲紫を追い出した。
次回「戻る魂」


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第33話 戻る魂

前回までのあらすじ
八雲紫は完成したヤクモガジェットを2人に見せつけ、自らを強化しようとする………が、ガジェットは八雲紫を拒絶。更に八雲紫の内部のメリーまでもが八雲紫に抗い始めた………


メリー視点………

メリー)………

??)キミノセイシンハイツメザメル?

メリー)!?、誰!?

メリーの精神に直接語りかけてくる何か………それは八雲紫が河城にとりに協力させて作ったヤクモガジェットの声だった。勿論その声は聞こえないどころか、本来なら特定の人物を欲する事は無い。しかし、にとりが作ったせいなのか。ヤクモガジェットは使用者にこだわるようになっていた。

??)ボクハキミノネガイヲカナエタイ。

メリー)ちょっと待って!あなた誰!?

??)ボクハヤクモガジェット、ヤクモユカリニツクラレタ、イワユルキョウカアイテム。

メリー)なら何故私を欲するの?

??)ヤクモユカリノヤボウ、ボクハソンナコトノタメニツカワレタクナイ。キミ二八、ヒフウクラブのカツドウヲフタタビシタイ。フタリノナカマトトモニ………

メリー)それが………私の願い………

??)キミガヤクモユカリ二トリツカレタトキニウマレタネガイ、デモキミハソレヲムイシキニソノネガイヲオサエコンデシマッタンダ。

メリー)あなたはその願いを助けてくれるの?

??)モチロン。ボクハキミノネガイヲカナエタイカラ………

紫)そうだったのね。貴女はそんな願いを持っていたの………なら、貴女を消してその願いを破綻させるわ!

八雲紫はメリーの魂を握り潰そうとする………が、メリーから放たれた光は、八雲紫の魂を追い出した………

U達視点………

紫)きゃあああ!

八雲紫の魂がメリーの身体から出てきて、近くに寝かされていた八雲紫自身の肉体で目覚めた………

紫)そんな………馬鹿なことが………!

意識を取り戻したメリーはユカリガジェットをヤクモドライバーから引き抜き、構える………

メリー)ヤクモガジェット………力を貸して!

??)オーケー!

その声はメリーにだけ聞こえた………

メリーはヤクモガジェットをヤクモドライバーにセットする………すると八雲紫とメリーが合わさったかのような姿となった………

紫)あ………あれこそ私が追い求めていたもの………ヤクモメリーフォーム………!

U)八雲紫とメリーの力が合わさったかのような力を感じる………!

メリー)長い間私の身体で好き勝手やってくれたわね八雲紫………私は貴女を倒す!

紫)面白いわ。なら貴女を倒してヤクモメリーフォームの力を手に入れる………!

メリーと八雲紫の決戦………果たして、ヤクモメリーフォームの力は如何程のものか………?この続きは次回へと続く………

To Be Continued………




次回予告
ヤクモメリーフォームとなったメリーは、八雲紫の攻撃を完封し、一方的に攻撃する。一方の八雲紫はヤクモメリーフォームに対して一方的にダメージを受けていた………
次回「二つの力」


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第34話 二つの力

前回までのあらすじ
メリーの魂がユカリガジェットの影響で目覚めた。そしてメリーはしばらく自らの身体を乗っ取っていた八雲紫の魂を追い出す。そして、ヤクモガジェットを使い、ヤクモメリーフォームとなったのだった………


八雲紫は弾幕を放ち攻撃する………が、ヤクモメリーフォームとなったメリーは、全く同じ攻撃で相殺する………

紫)成程………自らを相手にしているようなものね………!

八雲紫は弾幕の密度を細かくする………が、メリーに同じ攻撃をされてしまう為再び相殺………

メリー)今の私に貴女は勝てない!

メリーは弾幕を放ち攻撃、八雲紫はそれを相殺しようとするが、威力が大きく、彼女は威力の殺せなかった弾幕に命中する………

紫)きゃあああ!………やるじゃない。私の力を使ってここまでの戦いが出来るなんて驚きよ………そしてそれこそ私自身が望んだ力なのよ………

メリー)確かに貴女が造ったと考えると皮肉なものだけど………ヤクモガジェットは私を選んだ!

メリーは、八雲紫の周りに結界を張った。そうする事で八雲紫を閉じ込めた。

紫)成程………私を閉じ込めて何も出来なくさせるという事ね………?

メリー)………

紫)でも甘いわ、私と同じ力なら私には破壊する事が出来る!

八雲紫は結界を破壊した。しかし、メリーからすればそれが狙いだった。同じ力の持ち主なら破壊にも同じ時間がかかる。その結界が破壊される時………その時を狙えばいい………これなら結界を破壊したばかりで隙だらけの八雲紫にダメージを与えられる………そして、それは現実として起こった………

紫)くっ………マエリベリー・ハーン。貴女にその力を預けるわ。それをどうするかは貴女の自由………私はその選択肢を楽しみにしてるわ………

八雲紫はスキマで八雲藍、橙と共に消え去った………

蓮子)追いかけられないの!?

U)………ヤクモドライバーがこちらの手にある以上は探知機は意味が無い。これで奴の行方は本当に行方不明になったな………

メリー)大丈夫よ。いずれあっちから顔を出してくるわ………

U)違いねえな。

何故か彼等は笑顔だった。それに釣られるように蓮子も笑ってしまった。

蓮子)なんかこの3人が揃うのも久しぶりじゃない?

メリー)確かに!

U)長い間色々あったからな。 ま、八雲紫に関してはしばらく放置でいいだろう。

蓮子)なんで?

U)今のアイツに何も出来やしない。それはメリーか今証明してくれた。問題は………鶴川聖也だな………

メリー)鶴川誠也………誰?

U)今までの僕達のオーブを奪ってフルソウルオーブを完成させた奴だ。ま、使う事は出来なかったな。だが再びオーブを奪われても困る相手ではある………

そして、物語は終盤へと向かう………

To Be Continued………




次回予告
再びU達の前に現れる鶴川聖也。彼は秘封倶楽部に怒りをぶつけ戦闘をしかける。………しかし、Uは冷たい目をして彼の相手をした。
次回「無意味な力」


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第3部 幻想郷記録〜底の章〜
第35話 無意味な力


前回までのあらすじ
メリーはヤクモメリーフォームとなり、八雲紫を撤退にまで追い込む。そして彼等は今後の話をした………


人里の外れ………

U)やっぱりいたか………鶴川聖也。

博麗神社の地下を出た秘封倶楽部。しかし、Uは人里の外れに向かいたいと告げる。何故ならそこに鶴川聖也が来る事を知っていたからだ。理由は彼の習性だった。Uは彼なら八雲紫との戦いが終わり、消耗してる所で戦闘に持っていくつもり………なのを予想していた。だからこそ彼は自ら引っ掛かりに行った。彼の好奇心で………

聖也)U………貴様………!

U)とうとう恨みしか考えられなくなったか?鶴川聖也。

聖也)元はと言えばフルソウルオーブは俺が生み出したもの………だから使う資格は俺にあるはず………

U)なら教えてやろうか?お前がフルソウルオーブを使えない理由。

聖也)何………?

U)そう言う憎しみの心。自らの欲望しか無い時点でお前は使えない。

聖也)人間は欲望にまみれているはず………

U)誰も欲望にまみれた人間しかいないとは言ってないぞ?

聖也)な………!?

U)僕が言ってるのはその欲望に向き合っているかだ。

お前は向き合えて無い。そりゃお前にも何かの為に戦ってるからこそフルソウルオーブを欲している………てのは分かってるよ。でも性格が歪んで自らの欲望に向き合えなくなった奴には使えないって事だ。

蓮子)なんで………?

U)原因は僕だろうな。

聖也)お前に助けられる自分は惨めだった………俺は………そんな俺を捨てたのだ!

U)それがダメだって言ってんだろ。

聖也)黙れ!

鶴川聖也はベルトを装着し、妖夢のオーブを装着した………妖夢の姿となった後に楼観剣と白楼剣を装備してUに攻撃する。Uは楼観剣をセイバーで防ぎ、白楼剣は鶴川聖也の左手を蹴り、白楼剣から手放させ、彼の左腕を左手で掴む。

U)やっぱりまずい方向に行っちゃってるなコイツ………

聖也)黙れ!

鶴川聖也はUを突き飛ばした後に妖夢のオーブを外し、白蓮のオーブをセットする。

蓮子)メリー、私達も戦った方が………!

メリー)その必要はたぶん無いよ………

蓮子)なんで?

メリー)U君からすればあの鶴川聖也?って人は敵じゃないようだし………

蓮子)しかもそれをベルト無しで………

メリー)相手がアナザー能力者だったからこそ彼はベルトを使ってた訳で、普段の姿の方が彼は戦いやすいのよ………

蓮子)U本来の力って事………?

メリー)………多分。

そう、事はメリーの言う通りだった。果たして、Uは鶴川聖也相手にどのような結果を出すのか?彼が自ら戦いに行ったのか………?それは次回に続く………

To Be Continued………




次回予告
Uは何故鶴川聖也と戦う事を選んだのか?それはUが彼の中に生まれた憎しみの塊とも言える闇を取り除くためだった………
次回「憎しみの闇」


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第36話 憎しみの闇

前回までのあらすじ
Uは鶴川聖也が秘封倶楽部を全滅させる所を狙っている場所を知っていたようで、秘封倶楽部はその場所に赴く。そしてUは彼に彼がフルソウルオーブを使えない理由を説くが、鶴川聖也は聞く耳を持たない。Uは冷たい目をして彼の相手をする………


聖也)何故だ!俺は何故こんな奴に勝てない!?

U)完全に闇へ飲まれかけている………なら………!

彼は鶴川聖也の頭に手を置き、そこから彼の闇を探る。

蓮子)U………何をやってるの!?

メリー)分からないけど………何かしようとしてるのは分かるわ………

Uは彼の精神の中に入り込んでいた………

U)アイツの闇………かなり大きくなっている………これ全部あいつの憎しみか………

彼は闇に手を触れる………

U)くっ………!

闇はUを飲み込もうとする………

U)こいつの闇を………取り除く!

Uは大量の光の力を放ち、闇を破壊する………それは外の方でも何となく把握出来た。鶴川聖也から闇が抜けていく………

蓮子)鶴川聖也から闇が抜けてる!?

メリー)Uが何かをやってくれたって事ね………

しかし、この行動は弱点もあった。Uは先程の行動で大半の力を使ってしまい、フラフラだった………まだ闇の抜け切ってない鶴川聖也は無防備のUの腹を殴る………

U)がはっ!

Uは腹を抑えフラフラと倒れる。

蓮子)U!

鶴川聖也は闇が抜けている中、体力が殆ど残っておらず、隙の大きい彼を攻撃し続ける………

U)あぐっ!がはっ!

気がつけば彼は血を吐いていた………そして、手に力も入らなくなり、彼は大の字に倒れていた。鶴川聖也は無防備の彼の腹を踏みつける………

U)あ………くっ………

彼は気絶してしまった………そして鶴川聖也はトドメを刺そうとするが、闇が抜けきった為我に返った………

聖也)俺は………何を………!?

鶴川聖也はUを踏みつけている事を知ると………

聖也)U………?うっ………うわあああ!

彼は突如大声をあげてその場からいなくなった。そしてすぐに蓮子とメリーはUに近づく………

蓮子)U!、U!

メリー)かなり衰弱してる………人里に戻って手当した方がいいわね………

蓮子とメリーはそれぞれ彼の肩を持ち人里まで歩いた………

蓮子)Uって………見た目に反して重いわね………

メリー)U君の見た目が小柄でも、彼は男の人なのよ?私達より体格が太くてもおかしくないでしょう?

蓮子)そう言えば………

メリー)私より長くU君といるのに、気づかなかったの………?

2人はUのダメージを回復させる拠点を探す………そして鶴川聖也がUを踏みつけている事を知った後に発狂した理由はなんなのか………更に何故Uはそこまで鶴川聖也の闇を取り除こうとしたのか………?その答えはまだそれぞれにしか分からないのだった………

To Be Continued………




次回予告
まだ残っていた即席病院に短期間入院する事になった。そこに鶴川聖也が現れる。現れた彼はUに謝罪するのだった………
次回「罪滅ぼし」


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第37話 罪滅ぼし

前回までのあらすじ
Uは鶴川聖也の精神の中に入り、彼の闇を取り除く。しかし疲労してしまい鶴川聖也の攻撃で気絶してしまう。しかし、闇が完全に消えた鶴川聖也は発狂しその場からいなくなってしまった………


即席病院病室………

U)しかし、未だにここが残ってるとはな………

メリー)戦争の時に大いに役立ったからまだ残しているみたいよ。

U)成程な………

蓮子)U、身体はもう大丈夫なの?

U)まあな。

蓮子)血を吐いてたからどうなる事やらと思ったわ………

U)あれ日常茶飯事だぞ?

メリー)それはUだけだと思うわ………

その時、扉が開いた………鶴川聖也だった………

蓮子)鶴川聖也………!

メリー)何しに来たの………?

聖也)今日は………謝罪と感謝をしに来た。

U)………

聖也)U、今まで済まなかった。俺がフルソウルオーブを欲していたのは本当だが、お前に助けられた時から何故かそんな自分が憎く感じた………その為に闇に飲み込まれていたようだった………だがお前は俺の闇を取り除いてくれた。感謝する………

U)ああ。

聖也)何か俺に出来る事は無いか?

蓮子)今更罪滅ぼし!?

聖也)まあ、そう思われても仕方ないよな………

メリー)でもそれを決めるのはU君だと思うわ………

U)………そうか。

Uは真面目な顔をして鶴川聖也に言った。

U)僕達の八雲紫討伐に協力しろ。

聖也)………は?

鶴川聖也は混乱していた………

U)だから協力しろって言ってるだろ?

聖也)一応とは言え、俺はお前の敵なのだぞ?

U)八雲紫を倒そうとしてるのは僕達もお前も同じだろう?だから言っているんだ。それに、何故京都が幻想郷になってしまったのかが分からないままだからな………

蓮子)そう言えばそうだったわね………アナザー能力者とか八雲紫と戦ってばっかりでその事をすっかり忘れていたわ………

メリー)確かに………すっかり忘れてたわね………

聖也)京都って何だ………?

U)知らなくて当然だよな。外の世界の地名だもんな。

聖也)今幻想郷は外の世界と繋がっているようなものなのか?

U)詳しく説明しないとダメなのか………蓮子とメリーが説明してくれ………

蓮子)丸投げ!?

Uは知らん振りをして眠ってしまった………

蓮子)起きてよー!………ってしっかり耳栓してる!………痛!………な?で耳栓に結界張ってんのよこいつはーーー!

メリー)アハハ………私達が説明するわ。

その後蓮子とメリーは自分達は外の世界の者。幻想郷と京都が八雲紫の手で繋がっているような状態になっている事。自分達が生活している外の世界とはどのような所なのか説明していた………内容は省略………それより、現在何処にいるのか分からないままの八雲紫………そしてこの時、月が動こうとしていた………

To Be Continued………




次回予告
月から再び綿月姉妹が現れるが、自分達の知っている幻想郷とはまた違うものだと推測する。そして、彼女等が再び地上に来た理由とは………
次回「再び現れる姉妹」


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第38話 再び現れる姉妹

前回までのあらすじ
Uは即席病院に入院する事になった。そこに鶴川聖也が現れ、Uに謝罪する。その後、彼は仲間になる事となった………


Uは2、3日で回復し、無事退院。鶴川聖也を加えた4人で行動する事になったが、八雲紫の行方は分からない。人里を出た辺で、空から何かが降りてきた………

U)あれは………綿月姉妹か。

そう、綿月姉妹が突如降りてきたのだ。

蓮子)空から人が!?

聖也)似たような話をどこかで聞いた気がするぞ………

メリー)あれは綿月姉妹………金色寄りの短髪の方が綿月豊姫、紫色の長髪でポニーテールにしてる方が綿月依姫みたい。Uとも共闘した事があるって………

依姫)あら、知っているのかしら?

豊姫)でもこの子八雲紫に似てるような………

U)別人だよ。それよりどうしたのさ。

依姫)幻想郷の反応が2ヶ所出て来てね。何があったのかと………

U)八雲紫に聞いてくれそんなの………と言うかそれだけで2人同時に来ないだろお前ら………

依姫)まあね。そんな事は二の次よ。でもこっちの幻想郷にUがいて助かったわ。

U)なんでだ?

豊姫はUにベルトと冷気を放つオーブを渡した。

U)なんだこれ!?

依姫)このベルトは帝王のベルトって言う月の秘宝なのよ。最近見つけたんだけど使い方がまるで分からないのよね。それとこのオーブは真子ちゃんから預かったの。

U)真子が?

豊姫)私達が月に戻る時にくれたの。

U)お前、人の娘拉致ろうとしたもんな………

蓮子)Uに子供なんていたの?

メリー)あ、あった。白宮真子。Uの一人娘でマイナスの温度の力を扱うのに長けた少女。冬と雪は彼女が操ることが出来る………月の神のUの娘なので不思議な子だとしても何らおかしなことでは無いのだが………

蓮子)Uって月の神だったの………?

メリー)見たいね。でもそれの著者も詳しくはわからないみたいだけど………

U)僕がよく分かってないからな。

聖也)だから自分でもよく分からない力となる訳だな………

U)まあ、そゆことだ。

依姫)とても月王を倒した人とは思えないわね………

豊姫)そんなものだよって真子ちゃんが言ってたわよ?

依姫)Uに近い真子ちゃんでも分からないのね………

U)とりあえずありがとうな2人とも。

依姫)私達はそろそろ月に戻るわね。また会える時を楽しみにしてるわ。

豊姫)じゃあね、U〜

U)ああ、またな。

2人は月に向かって飛んで行った………

聖也)あれが本物の月の民なのか………

U)僕を偽者と言ってんのと同じ発言するなよ………

こうして、綿月姉妹はUに帝王のベルトと真子のオーブを渡した。しかし、真子のオーブから尋常ではない力が放たれている事をUは悟っていた………

To Be Continued………




次回予告
秘封倶楽部の前に八雲紫再来。彼女はUに1体1の勝負を仕掛ける。もちろん、それは八雲紫の狙った罠の準備だった………
次回「八雲紫の罠」


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第39話 八雲紫の罠

前回までのあらすじ
再び地上に現れた綿月姉妹が秘封倶楽部の前に現れる。彼女等は、Uに真子のオーブと帝王のベルトを渡しに来たのだった………


聖也)しかし、恐ろしい冷気がそのオーブから出てるが白宮真子もそんな冷気を操れるのか?

メリー)うん、零下273.15度の力を出すことなんて朝飯前って書いてるわよ?

蓮子)つまり………どういう事?

メリー)地球上の物質を何でもかんでも凍結させる事が可能って事よ。

蓮子)それってチートじゃないの!?

メリー)Uの子供だから有りなんじゃないの?

U)お前それ言えばいいと思ってないか?

紫)盛り上がってる所悪いけど、私は用件があるわ。

聖也)八雲紫………!

U)ヤクモドライバーとヤクモガジェットを取り返しにでも来たのか?

紫)いや、私は貴方に用があるのよ?U。

U)何の用だ。

紫)私と1対1で戦ってもらうわ。

U)………分かった。

Uはセイバーを持ち、帝王のベルトと真子のオーブを蓮子に持たせる。

U)さっさと終わらせて、お前の野望を洗いざらい吐いてもらおうか。

Uはセイバーで攻撃する。紫も弾幕で反撃する………

U)(何故所々弾幕の密度が浅い………何を考えてやがる………だけど、そこを狙う!)

Uは所々弾幕の密度が浅い部分に動き、攻撃を回避する。そしてセイバーで攻撃する。八雲紫は左手でUの手を掴む。

紫)かかったわね。

U)何!?まさか………!

紫)そのまさかよ。

紫の右手にはブランクのオーブがあった。そしてそれを彼の前にかざす。オーブにUの力が流れて行く………

U)あがっ………やめ………!

力が流れきり、Uは気絶してしまった。そしてオーブはアナザーUのオーブとなった。

紫)ふふふっ、これでUは何も出来ない。オマケに私は最強のアナザー能力者を生み出すことが出来た!

八雲紫は掴んでいたUを投げ飛ばした。鶴川聖也が魂魄妖夢の姿に即座に変身し、投げ飛ばされた彼の身体を掴み、その後抱える。

紫)私の崇高な目的はもう誰にも止められない。貴女達はそれを見ている事しか出来ないのよ!

八雲紫はスキマで消えてしまった。

メリー)これで八雲紫はUの力を手に入れてしまったのね………

そう、これで八雲紫は幻想郷の中で最強とうたわれているUの力を手に入れてしまった。果たして、八雲紫の野望はどのような影響を及ぼすのか………

幻想郷の何処か………

藍)紫様、紫様に頼まれていた2つの力を取ってきました。

紫)なら、それは貴女と橙にあげるわ。

藍)ありがとうございます。紫様。

紫)それと早めにヤクモドライバーとヤクモガジェットを回収してもらえるかしら?やっぱりあの力は惜しいわ。

藍)かしこまりました。

紫)私の目的はあと少しよ………

To Be Continued………




次回予告
秘封倶楽部の前に現れる橙はアナザー真子の姿となる。Uはオーブドライバーに真子のオーブをセットし、真子の姿となる………
次回「禁断のオーブ」


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第40話 禁断のオーブ

前回までのあらすじ
突如現れた八雲紫はUに1対1の勝負を要求し、Uはそれを承諾する………が、これは八雲紫の罠で、Uは自らの力を八雲紫に奪われてしまったのだった………


蓮子)U………大丈夫?

U)僕の力が奪われたとは言え、今はまだ騒ぐ程じゃない。

蓮子)でも………!

U)まだ完全には奪われてない………完全には………な。

蓮子)それってどういう………

橙)紫様の命令よ!貴方達の持ってるヤクモドライバーとヤクモガジェットを渡しなさい!

蓮子)猫が喋った!?

U)あ、橙。確か八雲藍の式神だったか?

橙)そうよ!私こそ藍様の式神、橙!

メリー)でも弱いってこの本では書いてるわよ?

橙)それはどうかな〜?

橙はアナザーオーブを持っていた。

橙)これで私は無敵よ〜

橙はオーブを自分の中に入れた。変身した姿は真子の姿をした怪物だった………

U)アナザー真子………って事か。

Uを除く3人はベルトを取り出したが、Uはそれを止める。

U)僕にやらせてくれ。この真子のオーブを調べる為にもな………

Uはオーブドライバーを装置し、真子のオーブをセットした。その時、Uの身体を冷たいで済ませることは出来ない冷気と電撃が走った………

U)うっ!?うあああっ!

Uは何とか真子の姿となるが、荒い息をしていた。

橙)私は本物の力があっても負けないわよ!

橙は氷の弾幕を放つが、Uの近くに行った弾幕は凍りつき、橙に跳ね返る。

蓮子)冷た………!どうなってるの今のUは………?

U)ハアッ、ハアッ………

Uの荒い息は止まらなかったが、それでも何とか動くことが出来て、Uは疑似必殺技を放つ………

U)「アイシクルマシンガン」………!

マシンガンの弾が橙に直撃。アナザー真子のオーブをあっさりと破壊する。

橙)そんな………覚えてなさい!

橙は早い逃げ足で逃亡した………

蓮子)やったね、U………U?

すると突如Uが後ろにいた蓮子達の方に倒れた。蓮子が彼を抱えた。その直後、真子のオーブが一人でに外れた。

聖也)!………ベルトが………!

いつの間にかベルトは凍りついていた。そして間もなくベルトは音を立てて爆発した。Uは無事だったが、真子のオーブのマイナスの力でかなり衰弱していた。

蓮子)Uの身体がとても冷たい………これがこのオーブの力なの………?

そう、白宮真子にはU以上の潜在能力があった。その為Uの身体は真子のオーブに込められていたとてつもない力と冷気によってたった数分で衰弱した。オマケにベルトもその力に耐えられず爆散したのだった………

メリー)とにかくU君を早く温めなきゃ!

まだ人里から言う程離れていなかったおかげで即席病院にまで運ぶのは簡単だった。圧倒的な力を持ち、禁断のオーブと言われてもおかしくない真子のオーブ。このオーブを使いこなす方法はあるのか………?

To Be Continued………




次回予告
Uを即席病院まで運び切るが、彼の体温は数時間経っても戻ろうとはしなかった。一方の八雲紫は真子のオーブを危険視する………
次回「マイナスをもたらすオーブ」


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第41話 マイナスをもたらすオーブ

前回までのあらすじ
秘封倶楽部の前に現れる橙。橙はアナザー真子となる。Uは真子のオーブを使い、アナザー真子こと橙を倒すが、Uの身体は、真子のオーブの力によって衰弱していた………


その後即席病院に運ぶ事は出来たのだが、彼を温め初めて早2時間。Uの体温は平熱まで回復していなかった………

蓮子)Uの体温はまだ28度………普通なら凍死してるわよ………

メリー)U君人間じゃ無いから………

聖也)しかし、オーブドライバーがここまで木っ端微塵に砕けるとはな………

蓮子)白宮真子のオーブの力………ここまで恐ろしい強さを持っていたのね………

聖也)俺の予測通りならフルソウルオーブ以上だ………フルソウルオーブですら、ベルトに傷1つ付けないからな………

蓮子)それと問題は………この帝王のベルトって奴かな………

メリー)名前の由来すら分からないし、このベルトとオーブになんの関係があるのか………

数時間後………

メリー)U君の体温………36.0度………平熱ね。

聖也)まさかUの体温が戻るのに70度の部屋に入れて、数時間もかかるとは………

彼の体温は戻ったので、Uを温めていた部屋の温度を戻した。

U)ん………?何だこの厚着は!?

蓮子)U!

U)蓮子………

メリー)大丈夫?U君?

U)まあ、大丈夫だ。それよりなんでこんな厚着なんだ?

メリー)U君の身体は白宮真子のオーブのマイナスの温度で体温が尋常ではない程に下がっていたの。温める為にそんなに厚着してたのよ。

U)成程………僕もまだまだだな………

聖也)今回ばっかりはこのオーブが原因だと思うが?

U)………へいへい、わかったよ。

そして、3日の時が経ち、Uは退院した………

U)よし、体調もバッチリだ!

蓮子)Uって回復力早いよね………

U)そうか?

そんな会話をしていた時だった………

メリー)!、空を見て!

なんと空は雲1つ無いのに、紫寄りの闇色に覆われていた。

U)なんじゃこりゃ………

Uは人里の外を出る。すると………そこには八雲紫達がいた………

蓮子)八雲紫!

紫)ラストフェイズと参りましょうか。私が完全な幻想郷を完璧に支配するためのね………

メリー)どういう事!?

紫)貴方達の行動は全て私の思い通りに動いた。

U)最初から僕達はコイツの掌で踊らされていた訳か………!

紫)貴方達を消す前に私の崇高な目的をお教えしましょうか………あの世への手土産として………私はこの地上全てを幻想郷とし、皆私の為に生きる平等な世の中を作る事………迫害の世を無くす為の………パーフェクトワールド。

八雲紫の今までの行動は全てこの為だった………果たして、八雲紫の野望は完成してしまうのだろうか、それとも秘封倶楽部がそれを止めるのだろうか………

To Be Continued………




次回予告
遂に明かされた八雲紫の野望。しかし、Uは彼女の目的の矛盾を指摘する。八雲紫はそれを聞かず、アナザーUとなる。覚悟を決めたUは、帝王のベルトを使い、真子のオーブをセットした………
次回「覚悟の変身」


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第42話 覚悟の変身

前回までのあらすじ
Uの体温は数時間かけて元に戻った。しかし、その後八雲紫が現れ、野望を完成間近に近づけていた………


U)八雲紫、1つ矛盾があるぜ………

紫)矛盾………?

U)お前は平等な世の中を作ると言ったな?でもお前の為に働く世界なんて殆どのやつがゴメンだ。オマケにお前のようなトップを作っちまったら平等とは言わないんじゃないのか?

紫)フフフ………何を言い出すかと思えば貴方の正論を語っただけかしら?なら何故私の為の世を作ろうとしているのか教えてあげるわ………世の中の人間は殆ど無知な人間しかいない。私のような指導者がいなければ右往左往しか出来ず、最大のチャンス、成功を見送る。どうしようもない者達。しかし世界はそれを改めようとはしない。自らの利益の為に………なら、利益を求めていない私がこの世を支配すべきなのよ。質問はそれだけかしら?

紫の手にはアナザーUのオーブがあった。そして、それを自らの中に入れる………そしてアナザーUとなった。

紫)貴方は私に力を奪われ、ベルトも壊れた。今の貴方は誰かに守ってもらうしか無いのよ。

U)そいつはどうかな?

Uの左手を見ると、彼の左手は帝王のベルトを掴んでいた。そして懐から真子のオーブを取り出す。

U)月の連中に感謝しかねえな。この帝王のベルトが………僕に出来る事の1つとなる!

Uは帝王のベルトを装着した。そして、Uは真子のオーブを帝王のベルトにセットした………その時、再びUの身体をとてつもない冷気と電撃が走った………

U)うあああっ!………うぐあっ!

彼が苦しんでいる中、ベルトから氷の鎧が現れ、Uの全身に装着される………

紫)成程………貴方が持っていた最後の対策ね………

U)………僕の今の姿は………コウテイブリザードフォーム………

彼の声は氷のように冷たい感じがした………

蓮子)………U?

U)………さがってろお前等………僕の冷気は………お前達を凍らせるかもしれん………

その冷たい声は、蓮子達にも例外なく冷たく聞こえた。

蓮子)………U?

メリー)蓮子、U君の言う通り離れましょう?私達も凍り付いてしまうかもしれない………あの尋常ではない温度を纏っているようなU君の無意識に………

蓮子)………くっ!

蓮子は彼をサポートしたいのを抑えて、彼の近くから離れた………

紫)成程、素晴らしいマイナスの力ね………

U)僕のマイナスの力は………闇とは違う………温度のプラスマイナスを指している………!………お前を………ぶっ潰す………!

U対八雲紫。お互い最強の姿となったこの戦いは次回に続くのだった………

To Be Continued………




次回予告
コウテイブリザードフォームとなったUは全ての行動が強化され、八雲紫を追い詰めて行く。しかし、それと同時にUの身体をマイナスの温度が蝕んでいた………
次回「制限時間」


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第43話 制限時間

前回までのあらすじ
U達の前に現れる八雲紫。Uは矛盾を指摘するが、八雲紫はその矛盾を利用した計画を考えていた為に聞かず、アナザーUとなる。彼女の野望の深さに覚悟を決めたUは帝王のベルトと真子のオーブを使って、究極のコウテイブリザードフォームとなったのだった………


Uはコウテイブリザードフォームとなった事で、全ての行動が強化されていたが為に、アナザーUとなった八雲紫にそこそこのダメージを与え続けた。しかし、Uの力を持っている八雲紫にはまだ致命的なダメージは与えていなかった………

蓮子)Uが押している気がするけど………ダメージは与えられてないような………

メリー)いや、ダメージは与えてるわ………でも相手はU君の力を持った八雲紫………U君みたいに尋常ではない能力や強さを持っている可能性があるわ………

聖也)最強の力を持っているからこそ敵にその力が回ると恐ろしい強敵になる………Uの力は全てのオーブに勝ると言えるのか………?

U)くっ………あぐっ!?

この時、Uに異常が起きていた。それはUの身体をオーブドライバーで真子のオーブを使っていた以上にマイナスの温度が蝕んでいた。

紫)限界が来たかしら?

U)どんだけ強いんだよアイツの力は………!

紫)何十年も経ったが故にあなたの身体能力等より強くなってしまったんじゃないかしら?

U)………確かにアイツの力の可能性は僕より高い事は知っていたが………ここまでとはな………!

次第にUの動きが鈍り始める。

紫)そこよ。

隙だらけのUの腹を八雲紫は殴った。

U)がはっ!

紫)一瞬揺げは脆くなる。貴方の最大の弱点ね、U。

八雲紫の言う通り、Uが腹パンでよろけた一瞬で八雲紫は彼の背中を掴む。そして無慈悲に彼の腹を殴り続けた。

U)がはっ!あぐっ!

この時、Uは真子のオーブがもたらすマイナスの温度にも苦しめられていた。

紫)………もう終わりかしらね。

八雲紫は彼を投げ飛ばした。Uは近くの岩に激突し、コウテイブリザードフォームが解除されてしまった………それと同時に真子のオーブは突如として消えてしまい、帝王のベルトも消えてしまった………そしてUは真子のオーブのマイナスの温度で服と同時に素肌の一部も凍りついていた………

蓮子)Uが………!

蓮子は走って、Uの身体に触れる………

蓮子)冷た!?………どうしよう………!

紫)Uが倒れた以上もう、貴女達に勝ち目は無いかしら………藍、残りの連中を片付けなさい。

藍)かしこまりました。

八雲藍は、自らのアナザーのオーブを自らの中にいれ、アナザー藍となった………

藍)お前達の最後の場所はこことなる………お前達は紫様は愚か、私すら勝てないのよ………!

Uが倒れた秘封倶楽部。もう勝ち目は無いのだろうか………次回に続く………

To Be Continued………

 

 




次回予告
アナザー能力者となった藍は、残りの秘封倶楽部の者達を排除しようとしていた。Uの様子を見た鶴川聖也は、再びフルソウルオーブの使用に挑戦する………
次回「認められた証」


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第44話 認められた証

前回までのあらすじ
コウテイブリザードフォームとなったUは、アナザーUとなった八雲紫に応戦するが、真子のオーブのマイナスの温度の影響で、Uは敗北してしまい、変身解除したUの身体をも蝕んでいた。八雲紫は八雲藍に、残りの秘封倶楽部のメンバーを倒すように命令する。八雲藍は、アナザー藍の力でアナザー能力者となる………


蓮子)どうする………メリー?

メリー)私が行くわ。U君をお願い、

そう言ってメリーが動こうとした時だった………

聖也)まて、俺にやらせてくれ………宇佐見蓮子、フルソウルオーブを貸してくれ………

蓮子)え!?

メリー)なんでまた………?

聖也)Uの意地を見せられてしまったら俺もやらなきゃいけない………フルソウルオーブでの変身を………!

蓮子)………

蓮子は少し考えて、フルソウルオーブを鶴川聖也に渡す。

蓮子)成功させてね………八雲紫を倒せなきゃこの幻想郷は愚か、私達の京都が大変な事になるから………

聖也)約束する。

鶴川聖也はフルソウルオーブを受け取り、八雲藍の前に立った。

藍)お前のような奴では私には勝てない。

聖也)そうか………だが、それでもやるしかないんだよ!お前達の野望を………俺が止める!

フルソウルオーブはその鶴川聖也の言葉に応えたかのように光った。

聖也)!?………フルソウルオーブ、俺を認めてくれるのか………?

鶴川聖也はオーブドライバーsecondを装着し、フルソウルオーブをセットする。その鎧の形は蓮子がフルソウルオーブで変身した鎧の形とはまた違っていた………

蓮子)私の鎧の形とはまた違う………!?

紫)フルソウルオーブは使用した変身者の心の底で望む鎧の形を形成する心を映す鏡のような力を持つオーブ………他のオーブと違ってフルソウルオーブは変身者を選ぶと言うのは覚悟、心の中にある自分のイメージを欲する。あの男にはそれが足りなかった………だけどUのお陰でその心を手に入れた………嫌、思い出したと言うべきかしら………?

聖也)お前を………ぶっ潰す!

鶴川聖也は八雲藍に攻撃する。その攻撃は八雲藍にかなりのダメージを与えた………

藍)………何!?バカな………!

聖也)フルソウルオーブは如何なるアナザーオーブをも破壊する力を持つ!

その力のお陰で鶴川聖也は次々と攻撃し、アナザー能力者となった八雲藍を追い詰める………

聖也)これで終わりだ!

鶴川聖也は武器にフルソウルオーブをセットし、10個のオーブの力を宿した武器で八雲藍に攻撃する。

藍)ゆ………紫様ーーー!

八雲藍のアナザーオーブは粉微塵に砕けた………

紫)成程、藍を倒してしまったか………なら、私が相手をしてあげるわ。

聖也)お前も俺が倒す!

紫)出来るかしらね………?

八雲紫からは、笑顔からは想像出来ない、オーラが放たれていた………次回、鶴川聖也対八雲紫………

To Be Continued………




次回予告
フルソウルオーブの力を手にした鶴川聖也は八雲紫と戦うが、アナザーUの力を持つ八雲紫には鶴川聖也のあらゆる攻撃が通じなかった………
次回「最強の闇戦士」


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第45話 最強の闇戦士

前回までのあらすじ
八雲紫は八雲藍に残りの秘封倶楽部の者を倒すよう命令、鶴川聖也は状況を打開する為、フルソウルオーブで変身する事に挑戦する。見事成功し、アナザー能力者となった八雲藍を倒す………


聖也)行くぞ、八雲紫!

鶴川聖也は武器で攻撃するが、八雲紫に片手で受け止められてしまう………

聖也)何!?

紫)Uの無限大の力………それはフルソウルオーブすら寄せ付けない月の神の力………!

八雲紫は鶴川聖也を掴み投げ飛ばす。鶴川聖也はフルソウルオーブの力で空中で体制を立て直す。

紫)そう言えばフルソウルオーブには空を飛ぶ力が加わるんだったわね、でも………

八雲紫は空を飛び、鶴川聖也の真上に行き、彼を真上から攻撃し、彼を地に叩き付けた………

聖也)ぐあっ………!

紫)私空中戦も得意なのよ?

蓮子)確かにUが今までに1番負けた相手と言ってたから………Uが空飛べるなら八雲紫も余裕で可能だよね………

メリー)このままじゃ彼が………負ける可能性はあるわね………

鶴川聖也は諦めずに八雲紫に攻撃する。今度は結界が張られていた。アナザーUとしてでは無く、八雲紫本来の能力だった。

聖也)2つの力を使っただと!?

紫)マエリベリー・ハーン、貴女のお陰よ。流石過去の私。

メリー)え………?貴女と私が同一人物………それに過去って………?

紫)過去って言うのは私の中でね。それと何故能力を同時使用可能かと言うと、マエリベリー・ハーンの中の力が私が長い事取り憑いてる間に私の中にその力が組み込まれたからこそ、私はパワーアップして、アナザー能力者と私自身の力を同時に使用出来るようになったのよ。本当はヤクモガジェットがそれを担当するはずだったけど、運悪く心を持ってしまった。なら最後の手段としてUの力を手に入れ、それを同時使用出来た。今の私は最強よ!

八雲紫は鶴川聖也にキックをする。もちろんキック技を得意としていたUの力を持っている為、数百トンの衝撃が鶴川聖也を襲う。彼のベルトからフルソウルオーブが外れ、彼の変身は解除されてしまった………更に彼は今の攻撃で致命的なダメージを受けてしまった………

蓮子)鶴川聖也!

聖也)俺は………死ぬのか………?

蓮子)そんな事は………!

メリー)いや、彼のダメージは致命的なもの………助かる見込みはもう………

聖也)………そうか、ならお前等………俺の代わりに………八雲紫を………倒してくれ………!

鶴川聖也は最後の力を振り絞り、フルソウルオーブを拾い、蓮子に渡す。

聖也)返すぜ………フルソウル………オーブ………を………

彼はそのまま息を引き取った………

蓮子)………メリー、八雲紫を………絶対倒すわよ!

メリー)もちろん!

2人は八雲紫と戦う事を決めた。鶴川聖也の死と共に………

To Be Continued………




次回予告
蓮子とメリーはそれぞれ変身し、八雲紫と戦う、しかし、八雲紫はアナザーUの力を思いのままに扱っていた………
次回「思い通りの操作」


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第46話 思い通りの力

前回までのあらすじ
鶴川聖也は、八雲紫と戦うが、アナザーUの力と自らの力を同時使用し、鶴川聖也をあっさりと倒す。鶴川聖也はフルソウルオーブを蓮子に返し、息を引き取る。そして、蓮子とメリーが、八雲紫と戦う覚悟を決める………


蓮子はオーブドライバー、メリーはヤクモドライバーを装着する。蓮子はヤクモガジェットをベルトにセットした。蓮子には10個のオーブを宿した鎧が装着され、メリーはヤクモメリーフォームとなった。

蓮子)行くわ!

蓮子は、Uの力を使い、ZEROセイバーそっくりのセイバーを取り出し攻撃する。

メリーはスキマと八雲紫の使う似た形の弾幕で攻撃する………が、八雲紫に両方防がれる。

蓮子)通じない………!?

メリー)間違いない………U君の力が私達の想像の領域を超えすぎる程に強いのよ………!

紫)その通り、Uの力………いや、神の力は決して数値で測れるものでは無いわ。彼の力には残念ながら私でも敵わない………だからこそ、フルソウルオーブもヤクモガジェットもこの力の前には通用しないのよ!

八雲紫は気付くのが少し遅かったが、Uの力を手にする事で自らは最強になれるのを考え、U本人の中にあった力を空のアナザーオーブを使って吸収し、アナザーUを生み出した。更に自らの力が、Uの力と運悪くなのか、相性がいい事もアナザーUとなった時に無意識に知った。今の彼女は幻想郷最強は愚か、地上最強の戦士と言っても過言では無い。更に彼女はアナザーUの力に操られている様子もない以上、彼女は100%自らのままに操っていた………

八雲紫もZEROセイバーに似た、闇を纏ったセイバーを装備し、まずは蓮子を攻撃し、彼女のセイバーを弾く。そして、セイバーを蓮子に直撃させる。

蓮子)きゃあああ!

蓮子の鎧は霞となり消えた。それは変身解除を意味差していた。

メリー)蓮子!

慌ててメリーが、八雲紫に攻撃するが、弾幕がセイバーによって真っ二つにされてしまう………

紫)無駄な事を………

八雲紫は隙がほぼ無い弾幕の嵐を放った。メリーは回避こそしようと動いたが、弾幕に次々と被弾していく………

メリー)きゃあああ!

メリーのヤクモメリーフォームも解除されてしまった……

紫)これで終わりね………

八雲紫は2人に向けて、弾幕を放った………しかし………

紫)あら………?

なんと身体が凍りついていたUが八雲紫の弾幕を受けていた………

U)助かったぜ………お陰で身体の氷が一瞬で吹き飛んだ………!

紫)貴方………このときを狙っていたと言うの………?

U)半分はな。

蓮子)半分?

U)もう半分は無意識だ。

紫)………ふふふっ、流石私の永遠のライバル………また私を驚かせたわね………

U)さあ、反撃開始と行こうか………!

しかし、力は今全く無いU、だが彼は、この状況に保険をかけていた………

To Be Continued………




次回予告
再び立ち上がるUは蓮子に自らのオーブを渡すよう促す。そして、彼がそのオーブを起動した時にUの身体に力が戻る………
次回「Uの秘策」


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第47話 Uの秘策

前回までのあらすじ
蓮子とメリーはそれぞれ変身するが、八雲紫に全く歯が立たなかった。八雲紫は彼女等に止めを刺そうとした時、Uが動いた………


紫)でも貴方には力が何も無い。先程のベルトとオーブは消えてしまったようだし、貴方の力は私の手に渡った。

U)半分だけな。

紫)半分………?

U)蓮子、僕のオーブを渡せ!

蓮子)え………!?………分かった!

蓮子はUのオーブをU目掛けて投げた。Uはそれを片手で取る。

紫)貴方のオーブがどうかしたの?

U)お前はまだ詳しく知らない事が1つある。それはこのオーブを使用者が起動したらどうなるかだ。

紫)確かにその答えは私にも分かってないわ。私のオーブは貴方達のとは全く違うから………

U)そうだったな、お前のオーブは人工的なものなのは分かっている。ただ、僕のも人工的なものなのは間違いない事実だ。だけど………蓮子に預けておけば他のオーブと似たような力が得られると僕は考えた!

Uはオーブを起動する。Uのオーブは消えたが、フルソウルオーブに影響は無く、Uは半分だけ本来の力を取り戻した。

U)これでおあいこだな、八雲紫。

紫)成程、力の半分だけ預けていたのはフルソウルオーブ完成の為だけじゃ無い。貴方の力半分をオーブ達に溶かしていたって事ね。

U)お前は人工的にお前のオーブとヤクモガジェット、そしてヤクモドライバーを開発した。だから力を奪う手段があっても何ら不思議は無いと考えたのさ。

蓮子)もしかして………Uのオーブでそこそこしかオーブの力が引き出されていなかったのも………?

U)僕の半分の影響だろうな。さあ、反撃開始と行こうか、鶴川聖也の仇のためにもな。

Uはヴァンパイアフォームとなる。

蓮子)Uが吸血鬼に!?

U)偶然から生まれた力さ。とりあえずお前達の体力は何となくとは言え回復しただろ?

メリー)助かったわU君、蓮子、私はやるわよ。

メリーは再びヤクモガジェットを手にし立ち上がる。

蓮子)分かったわよ!ここまで来たら勝つしかないものね!

蓮子もフルソウルオーブを再び手に取り立ち上がる。そして、蓮子はフルソウルオーブを、メリーはヤクモガジェットを再びベルトに装着した。

U)さて、最後の決戦と行こうか、八雲紫。

紫)これで貴方達3人を纏めて葬れるのを考えれば得もある状況ね…………良いわ、3人纏めて相手してあげるわ!

アナザーUとなった八雲紫との最後の決戦。果たして、勝利はどちらの方の手に行くのか………?

U)(それと僕には………一つだけ気がかりがある………)

残るページは後3ページ。戦いの決着は次回に続く………そして、Uの気がかりとは何なのだろうか………?

To Be Continued………




次回予告
八雲紫との最後の決戦。Uが八雲紫と同格になった事で、彼女を抑える。残る2人は八雲紫にダメージを与えて行く………!
次回「戦いの終結」


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第48話 戦いの終結

前回までのあらすじ
Uは自らのオーブを利用して自らの半分の力を隠していた。オーブを起動し、半分の力を取り戻したU。蓮子とメリーも立ち上がり、いよいよ最後の決戦となる………


Uは八雲紫に肉弾戦で攻撃する。

紫)あら、今の私に対して肉弾戦とは中々やるじゃ無い。でも………

八雲紫は彼の目の前に魔力を溜め込んだ手を出す。

紫)ゼロ距離の直撃はかわせないでしょう?

U)お前のそれはもう分かっている。

Uは彼女の魔力を溜め込んだ手を掴む。

U)力が互角ってことはな………こんな事も出来るんだぜ!

Uは八雲紫を振り回す。こうなれば八雲紫が左手に集中するのは極めて困難となり、暴発。Uもダメージを受けたが、八雲紫も少なからずダメージを受けていた。そこに蓮子とメリーが追撃。集中力が乱れていた八雲紫は有効なダメージを受けてしまう。

U)トドメを刺すか………八雲紫!

Uはセイバーを手にし、全ての力をセイバーに込めた。

蓮子は、キックの体制となり、メリーはありったけの魔法陣を展開する。

U)マスターセイバーX!

蓮子)フルソウルキック!

メリー)ファイナル結界陣!

3人の必殺技は全て八雲紫に命中した………

紫)きゃあああ!

紫のアナザーオーブは壊れた。それと同時にオーブに閉じ込められていた残り半分の力はUの中に戻る。

U)これで100%………か。

Uは今、力を完全に取り戻した。

紫)そんな………そんなはずは無いわ………私の目的は完璧だったはず………

U)確かに完璧だったさ。だけど隙があった。僕の力が通じる方法を試せば越えられる僕の万が一の作戦。それにお前の目的は破られた。

紫)………!………今回は………私の負けね………

U)それとお前に関して少し気がかりがあってな。

紫)何?

U)僕の意識が朦朧としてたからあまり覚えてないんだが………お前と、メリーが同一人物ってどう言う事だ?

紫)………マエリベリー・ハーンは………過去の私。そう言ったはずだけど。

U)それだけじゃ情報が足りない。メリーが未来にいてその過去の時代にお前がいる理由が聞きたいんだこっちは。

紫)………そう遠くない未来、私の能力は暴走し、それに親友を巻き込んだ。私は親友を追い求めて全ての力を使って過去に飛ぶがそこに友人の姿は無かった。僅かな可能性を信じて私は人の姿を捨ててまでこの時代に残った。だけど内心友人を巻き込み、失った私は真っ暗な闇に押し潰され、自らの欲望が徐々に目立ち始めた。私の友人はもういない。妖怪となってしまった以上………ね。

これが八雲紫とメリーことマエリベリー・ハーンが同一人物であると言う証拠だった………そんな彼女にUはこの言葉をかけた。この続きは次回………

To Be Continued………




次回予告
八雲紫の真実にUは自らの意見をぶつける。八雲紫は呆れながらもその意見に耳を傾けたのたった………
次回「未来の可能性」


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第49話 未来の可能性

前回までのあらすじ
八雲紫との最後の決戦。秘封倶楽部3人の協力で、アナザーUとなった八雲紫を倒す。そして自らとメリーが同一人物であると言う理由を明かしたのだった………


U)なあ、知っているか?未来は変えられるって。

紫)私の未来は変えられないのよ?

U)誰がお前の運命をって言ったか?

紫)え?

彼はメリーを指差し言った。

U)コイツの未来がお前なら………コイツが今のお前とならない未来があるはずだ………少ない可能性でもな………

蓮子)そんな事有り得るの?

U)何がなんでも起こせ、それだけ。

紫)いつもの感ね………

U)ただ、メリーが八雲紫にならない可能性は0とは言えない。有り得るやもしれない。でも、少なくとも落ちぶれる可能性がある未来が確実と言う訳でもない。今の八雲紫と性格が多少異なる八雲紫が生まれる可能性だってある。どっちみちこの話が事実なら、八雲紫は蓮子を求めているんだからな。そうだろ?

紫)………確かに私の過去の親友に宇佐見蓮子って言う少女はいたわ。

U)そうか………ならな、その記憶は朧気になるかもしれない、でも、メリーが………マエリベリー・ハーンが、お前の悲しみの運命を塗り替える………その可能性を信じろよ!紫!

紫)………とうとう名前で呼び捨てか………皮肉だけど少し信頼されてしまったようね………

そして、この幻想郷の魔力は途切れ、京都へと姿を戻す。

紫)U、私は安易に貴方達を信じたりはしない。けど、私の新たなる未来の可能性………それは信じてあげる。マエリベリー・ハーン、もう1人の私、貴方の選択を楽しみにしているわ………

紫は式神達と共にスキマの中に消えた………そして、Uは地に落ちていたオーブドライバーを拾う。鶴川聖也のベルトを持ち、彼は少し止まった後、蓮子にレミリア、咲夜のオーブと共に渡す。

U)僕は元の時代に戻る。秘封倶楽部からは離脱する。

蓮子)そんな………!

U)一時だけだ。また必ずこの時代に来る。お前達が僕達を………幻想郷を忘れない限りだ。

蓮子)U………

メリー)やっぱりU君にはU君の世界があるのね?私達と同じで………

U)ああ、僕の事を忘れないでくれれば………僕はそれでいい。

Uは自らのオーブを蓮子に渡す。

U)やっぱり半分はお前の手の中に預けておく。

蓮子)でもそんな事したらまた半分の力だけじゃ………

U)10年もしない内には今の本来の力になるさ。僕は長い間戦ってきたんだ。バカにするなよ?

Uは笑顔で答えた。

メリー)でも不思議ね。京都は元に戻ったのにオーブやベルトはそのままですもの。私のは人工的なものなのだから当たり前かもしれないけど………

メリーの疑問にUは答えた。その答えは次回………

To Be Continued………




次回予告
メリーの疑問にUは答えた。そして、2人に笑顔を見せて、彼はスキマの中に入った。自らの時代に戻る為に………
次回「過去と未来の彼女」


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第50話 過去と未来の彼女

前回までのあらすじ
Uは八雲紫に未来の可能性を説く。苦笑いしながらも八雲紫はその可能性を信じる事とし、スキマで消える。Uは自らの半分の力を蓮子達に元の時代に戻ることを選ぶ。そして、メリーの疑問にUは答えた………


U)皮肉だけど、紫のプレゼントって事か?全く、いつまでたっても腹が立つ奴だ………

蓮子)その割には笑顔じゃない、U。

U)まあな。とりあえず元の時代に戻って僕の時代の幻想郷と紫の状態を確認しなきゃな。

Uはスキマを開ける。

蓮子)U!貴方はいつ、どの時代にいても………秘封倶楽部のNo.3なんだからね!

U)No.3………か、なんか気分は良くないけど、だいたい分かった………じゃあな、蓮子、メリー………

Uは彼女達に笑顔を見せ、スキマの中に消えた………

蓮子)………U。凄い親友が出来たわね、メリー。

メリー)そうね、U君とはまた会えるわよね、そう遠くない未来で………

幻想郷現代(Uの時代の幻想郷)

スキマの出口は開いた。

U)さて………と、幻想郷はどうなっているか………今までと大して変わらない………

紫)あら、来たのね、U君?

U)わざわざ君付けとはご苦労なもんだな。紫、いや、マエリベリー・ハーン。

紫)貴方こそ無理に名前の呼び捨てじゃない。

U)未来は変わったのか。

紫)少なくとも貴方が知る八雲紫では無いわ。貴方との対立をやめる気は全く無いけど。

U)分かってるよ。お前と僕は戦わなきゃならない。そんな運命で僕達は結ばれてやがるんだからな。

紫)ふふふっ、Uらしいわね。

U)結局八雲紫の姿になった以上は呼び捨てか。

紫)あくまで貴方の知る幻想郷との違いの範囲は誤差の範囲内、大して変わって無いわよ。

U)そうか、ところでなんで八雲紫の姿になったんだ?

紫)蓮子が寿命を迎えたから。

U)例の事故は起きなかったのか。でもなんでわざわざ幻想郷を作った?

紫)貴方と出会って永遠に対立するって言うのはもちろんだけど………再び蓮子に会えることを夢見ているわ。私が出会った八雲紫見たいに………ね。

U)そうか………ところでお前は覚えてるだろ?

紫)もちろん。

U)僕達が出会った時こそ………

紫)戦いの時………でしょう?

U)永遠に変わる事ないループって言うのは嫌な気もするが………

紫)それが私達の運命だから………ね。

U)勝負だ!紫!

Uはセイバーを持ち、八雲紫は魔法陣を展開する。

U)勝つのは僕だ!

紫)いいや、私よ!

今日もまた、2人の能力者の争いが始まろうとしていた………そして、秘封倶楽部からすればそう遠くない未来、Uにとってはかなり長い時期の後、彼等は21XX年の京都で再び出会う事となる。新たなる敵、そして、メリー、八雲紫の未来の繋がりを知る為に………

THE END&To Be Continued………?




後書き
どうも、筆者のUです。「東方秘封倶楽部」いかがだったでしょうか?本編が変身ものになっていたことに関しては賛否両論ある事でしょうが、これは幻想郷の能力者達と秘封倶楽部を繋ぎ合わせる橋であると僕は考えています。皆様はどうでしょうか?それと今回最終話にも関わらず、わざと最終話とでは無く、第50話としました。僕はしばらく後にこの東方秘封倶楽部の第2期を考えている為です。それを見たい方がどのくらいいるのかは僕には分かりませんが、Uワールドに再び秘封倶楽部の世界が帰ってくるその日を心待ちにして下さると嬉しいです。そして、2019年内最後のシリーズ作品でした!では、他の作品でまたお会いしましょう!


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