恋するワンピース二次短編 (蛇ヤミー)
しおりを挟む
クロスオーバーにチェック入れたけど、どのみち伊原先生の作品ですよ
深夜のテンションでお読みください。
私たちの学校に教育実習生が来たらしい。
「といってもまだ私たちは見れてないんだけどね」
「そうだね」
私はそう山本君に話しかける。
山本君はにこやかに答えてくれた。
可愛い。
好き。
「ナミさん、その件は某も気になっていたところです」
お前に話してない。
当然のように会話に参加してくる
無視してもいいけど、それはそれで何か不安があるので、渋々対応する。
「……一応聞いとくけど、なんで?」
「某も拝見はしていませんが、噂ではかなりの強者だと」
「どんな噂だよ」
「それも教師陣もその教育実習生から距離を取るほどだと。……バロックワークスの可能性がありますね」
「なんでだよ。その教育実習生もバロックワークスもいい迷惑だよ。というかそういう噂どこから拾ってくるんだ」
私なら普段絶対コイツに近寄らないし、近くで会話もしない。
「某は八千人の部下がいますからね」
こいつの場合ほんとにいそうなんだよな……。
と、いつものようにこいつのペースに乗せられていると、部室のドアがノックされた。
「ふむ……ここが海賊部、か」
入ってきたのは見た事のない、メガネをかけたもじゃもじゃ頭の若い男の人だった。
「えっと、どちら様ですか?」
「ん? ああ、私は教育実習生の……ボマー西岡だ」
「ボマー……西岡……?」
なんか……また随分濃いのが来た気がする。
私が戸惑っていると、山本君が恐る恐る尋ねる。
「えと……ボ、ボマー西岡先生はここに何か御用ですか……?」
その問いに対して、ボマー西岡を名乗った先生が、大したことではないように、普通のテンションで、行きをするように答える。
「ああ、特に理由も恨みもないがこの部を吹き飛ばそうと思ってな」
そう言って、どこからか爆弾? のようなものを取り出す。
「……はぁ!?」
「え? え?」
何だコイツ突然、コイツもクレイジーか!?
しかも今の言葉に触発されてか、もう一人のクレイジーがテンションをあげだした。
「爆破……なるほど、Mr5ですか……! 確かに彼もメガネ(サングラス)をかけてましたね……!」
「ふむ、お前が噂の……当時の私よりも、随分楽しんでるようじゃないか」
「当時の……?」
「ああ、私はこの高校の卒業生でね」
「私達の学校クレイジーばっかか!!」
そんな私のツッコミは聞こえていないのか、嘘風は淡々とワンピースを進めていく。
「火薬星!」
打ち出されたパチンコはボマー西岡の口の中に。
「ぐっ……これは」
それを見た嘘風がニヤリと笑い。
「某は嘘つきでしてね、今のは火薬星ではなく特性タバスコ星でした」
等と言う。
それMr5が火薬食べるって話からの流れだからいきなりタバスコブチ込むのは違うだろ!
後多分ボマー西岡は人だから火薬星で倒せるよ! ……多分。
等と脳内でツッコミを入れていると、今のタバスコが癇に障ったのか、さっき取り出していた数の爆弾を取り出し、それに対抗するように嘘風も構えだす。
私たちは慌てて部室を飛び出した。
瞬間。
――――――――――――――――ッ!!
音が消えたと思ってしまうほどの爆発が後ろで起こる。
「やばいやばいやばいやばい!」
「うわー!!」
何とか命からがらその場を離れて、後ろを確認すると、既に校舎は半分無くなっていた。
しかもどういう訳か、それを巻き起こした二人はその中心に無傷で立っていた。
「わー! わー! またやりやがった!!」
こうなると当然、人も集まってくる。
その中で一人、長年この学校に勤めている先生が慄いたように呟く。
「……か、海賊部の嘘風に、ボマー西岡、だと…………終わりだ……学校だけじゃない、この町……いや、下手したら他の町まで……」
「え、先生、あのボマー西岡って知ってるんですか!?」
「あ、あ……奴は、狂っていると言うレベルではない……狂い終わっている男だ……終わりだ……」
そう言い残し、先生は立ちつくしてしまった。
「どうすんのこれ!? え、どうしようもなくない!?」
この後どうする気なんだ!!
「俺が夢オチにしておいたよ」
『親切の生島!!』
「そんな、お前死んだはずじゃ」
「なーに、二次創作だから問題ないさ」
『ありがとう、生島!』
「次はオチを考えておくんだよ」
我ながら完璧なオチだ。
むしろこのオチをやりたいがために書いたと言ってもいいですね。
………………ごめんなさい。
目次 感想へのリンク しおりを挟む