イナズマイレブン~彼方からの攻撃者~ (ハマT )
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20400511


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→はい いいえ


 

皆様、お久しぶりです。え?誰かですって?私はこの物語の語り部由岐と申します。例え世界や作品が変わっても私が語り部であることは変わりません。なんなら以前の記憶も持っていますよ……。

さて、話を戻しましょう。これから読み上げるのはまだ空白の物語。名前もありません。これからどんな話になるか……。お楽しみに……。

 

 

何処かの建物中

一人の女性が周りを気にしながら進んでいた。当たりに人気は無いものの彼女が気にしている「何か」は、いつ何処から現れるか分からない。彼女にとって永遠とも思える時間の後、1つの部屋の前にたどり着く。しかし部屋の前には二人の人影が立っている。その手に武器の類いは無いものの彼女がここを突破するのは、「その理由」から不可能に近い。頭の中で建物の地図を思い浮かべるとここではなく別の目的地の事を思い出しそこへ向かう彼女。いくつもの階段を上り辺りを歩いている人物達の目を盗みたどり着いたのは、二つの建物を繋ぐ渡り廊下。彼女は、その渡り廊下廊下の縁に手をかけるとそのまま宙ぶらりんになる。その状態のままロッククライミングの要領で少しずつ下へと下りていく彼女。しばらくおりると建物の中ではなく、外にたどり着く。―先ほどの扉、その先にたどり着いた彼女はその建物を背に走り出す。

 

「待ちなさい」

 

「」

 

 

「」

 

それもつかの間、いつの間にか目の前には数十人の人影が立っていた。その中にいるリーダーと思われる女性が手を上げると同時に皆が襲いかかる。一瞬顔に絶望が浮かぶも空を一瞬見たあと不適に笑みをうかべる

 

「ナイスタイミング!!」

 

刹那何かが空から落ち辺りを目映い光で包み込む。光が晴れると何も無かったかのようにその女性の姿が消えていた。

 

『ニゲラレタノカ、ナサケナイナ』

 

辺りに響くその声。だがリーダーは全く気にせずその建物へと戻り始める。

 

『コレハカナリノシッタイダゾ。ドウセキニンヲトルツモリダ?』

 

「問題は全くありません……あの人が向かう所は、分かっていますから」

 

()

 

そう言って仲間ともに建物に入る女性。それと同時に辺りに轟音が鳴り響き閃光がひた走る。全てが晴れるとそこには建物も人も、地面も全てが消えただ静かに波が揺れるだけだった。

 

 

かつて祖父に憧れる一人の少年がいた。己の信じるがままに戦い世界の頂点にたった少年。人々はその物語を『円堂守伝説』とよんだ。

 

かつてサッカーに命を救われた少年がいた。仲間とともサッカーを取り戻すために戦った彼の物語。人々はそれを『GO』とよんだ。

 

かつて三人の少年がいた。

一人は自分達のサッカーを続けるために

一人は大切な幼なじみのために

一人は世界を変えるために

三人は時にぶつかり、時に横に並び困難に立ち向かい続けた。人々はその物語を『アレスルート』とよんだ。

 

そしてこれはまだ名前の無い物語。一人の少女が大切な仲間と『 未来』をまもるため立ち向かう物語。

 

今ここにその物語を記す─





次回以降はキャラが集まってからになります。


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序章
プロローグ


キャラ募集中です。

https://syosetu.org/?mode=kappo_view&kid=227334&uid=58942


5月、既に桜も散り夏に向けての準備も始まり始める季節。紫色の髪をした一人の少女が町の中を走っていた。既に時刻は十時過ぎ、普段なら学校の始まっている時間にも関わらず私服を来た少女。焦っている表情からして恐らく遅刻だろう。

ここ順王町は人口約1000万人の町。都心から少し離れているものの近くにはショッピングモールや商店街、大きめの運動公園等もありあまり生活には不便しない。それどころか町の中にはなぜ置かれているか分からないお地蔵さんもあり、何人もの考古学者がひっきりなしに町を訪れている。そんな順王町にある中学校、順王中は全寮制の学校、学校からバスで二駅程離れた所にある学生寮から全ての生徒が通っている。先ほどの少女もこの学校の生徒、だが制服を着ていないということは転送生だろう。そんな彼女は……

 

「転校初日から遅刻した上にカードキー忘れて通報……お前はバカか!!」

 

「ごめんなさい~」

 

職員室でこっぴどく叱られていた。順王中は生徒一人一人にカードキーが渡される。そのカードキーは部屋のカギや学校への入場許可書などの色々な役割を持っている。その少女─舞崎友紀は、遅刻した上にそのカードキーを忘れ不審者として通報されていた。

 

「まぁまぁ荒北先生。初日ですから大目に見て上げたら……」

 

「山泉先生は甘いんですよ!」

 

友紀に説教する少し不良っぽい先生─荒北藤五郎をなだめるまったりした若い先生─山泉由夏。二人とも説教の事で少し話し合いを始める。その二人の会話を見て何かに気づいた友紀。

 

「もしかして荒北先生……山泉先生の事……」

 

「う、うるさい!!」

 

誤魔化すように怒鳴り散らす荒北。説教から逃げ出そうとしたものの失敗。更に説教が厳しくなってしまった。

 

二時間後……

 

「さてと……説教はここまでにして……改めて俺は荒北藤五郎。生徒指導兼お前が入る一年C組の担任だ」

 

「げっ」

 

「なんで嫌そうな顔なんだよ……まぁいい学年順位システムは知っているか?」

 

学年順位システム。順王中にあるシステムで学業と部活の成績を元に皆に付けられる順位の事だ。順位が高いほど学校生活で色々な優待を受けられる。一年生は入学当初のテストでその順位を付けられるのだが友紀は転校生であるため最下位スタートとなる。

 

「まぁ、この学校の説明はこんな感じだな……ところで部活はどうするんだ?学年順位を上げるなら部活の成績も重要になってくるが」

 

「部活は勿論決まってます!!サッカー部……無いなら創設希望です!!」

 

堂々と宣言する友紀。一瞬何かを言いたげな表情を浮かべる荒北。だがすぐに真剣な表情に戻し入れ一枚の紙を手渡す。

 

「内にサッカー部はないからな……これは部活の新設届け。ここに顧問の名前と三人の部員の名前を書いて生徒会に提出すれば部活として認定される」

 

「分かりました!!」

 

意気揚々に飛び出す友紀。その後ろ姿を見ながら山泉が荒北に問いかける。

 

「荒北先生言わなくていいんですか?この学校で新設の部活には人は集まらないこと」

 

「あんなまっすぐな目をされたら言えませんよ……」

 

そう言って机に置かれた一枚の写真を見る荒北。

 

「……まるであの時のお前だな雅人……」

 





募集キャラは次回から少しずつ出していきます。


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第1話再開

最近色々とあってなかなか投稿出来なかった……
というか久しぶりでちゃんと書けてるか不安……

キャラ募集中です。現在一人につき2キャラで募集中ですがもしかしたら3キャラに増やすかも……

https://syosetu.org/?mode=kappo_view&kid=227334&uid=58942


昼休みのチャイムがなると同時にゆっくりと一人の少年が立ち上がる。鮮やかな赤髪のオールバックーー緋山 翔葵(ひやま しょうき)は、昼食を取るため教室を後にし、食堂へと歩き出す。廊下では他の生徒達が三者三様に束の間の休憩時間を過ごしていた。

 

(えっと次は……確か数学だっけ?)

 

そんなことを考えながら廊下を曲がったとき、正面から急に現れた少女とぶつかりそうになる。間一髪でさけーー緋山というよりは少女の方だがーーなんとか衝突を回避し改めてその少女の方をみる。紫の髪をしたその少女は、一言謝るとそのまま小走りで廊下の先へと消えていく。

 

「何だったんだ?……ってあれ?」

 

よく見ると廊下に何かが落ちている。黄色い色をした何かの小物入れのようなもの。拾って中を開けてみると中には、赤い眼鏡とコンタクトレンズを入れるであろう小さなケースが入ってた。

誰のだろう?

そう思って改めてメガネケースを見てみるも持ち主の手がかりは……あった。メガネのフレームにYÙKIと彫られている。ユウキまたは、ユキそれが持ち主の名前だろう。そう考えた瞬間、頭の中を一人の少女の事が過る。

小学校の頃、少し暗かったその少女が気になり、何度か話しかけやっと心を開いたと思ったらそのまま転校したその少女。確かその少女もユウキーー緋山自身はユキと呼んでいたがーーと言う名前で先程の少女と同じ紫の髪をしていた。

(……まさかな)

 

殆ど勘とも言える考えで先程の少女を探す緋山。その少女を見つけたのは、十分程たってからだった。場所は体育館裏。緋山も初めて来たが、昼休みや放課後に皆が必死に取り合うグラウンドと比べると、かなりの穴場だ。周りには誰もおらず、それなりの広さがある。それに足元に生えた雑草が上手く芝生の役割を果たし、裏山の木陰が差し込み少し涼しくなっている。

その場所で先程の少女は、リフティングをしていた。

 

「なぁ、これお前のか?」

 

そう言ってその少女にメガネケースを見せる。

 

「え?」

 

リフティングをやめ緋山に近づきそのメガネケースを確認する少女。

 

「ありがとう!!これいつの間に……ってショウくん?!」

 

その少女が緋山の顔を見るなり驚きの声を上げる。どうやら向こうは少女の事を知っているようだがこちらは、全く知らない。いや、一人心当たりがあるがその人物はここまで明るくもないし、髪も肩ぐらいまでしかなかったはず……。いやまさか……。

 

「もしかして……ユキか?」

 

緋山の小学校の頃の幼馴染ー舞崎友紀は、「そうだよ」と言わんばかりに頷いた。

 

「……もしかして気づかなかったの?」

 

「いや……お前かなり変わってるし……」

 

緋山が最後に会った友紀は、肩までしか無い髪に常に、少し暗い表情をしていた。だが今目の前にいる友紀は、髪を腰まで伸ばし明るい表情を浮かべている。残っている面影と言えば紫の髪くらい。気づかないのも無理もない。

 

「にしてもここで何してるんだ?」

 

「何ってサッカーだよ!!ボクここでサッカー部を作るんだ!!」

 

そう宣言する友紀。だがかなり無謀だ。この学校にある独自のシステムである学年順位。学業と部活の成績に応じて着けられるこの順位は、高いほどいくつかの優待を受けることができる。「興味がない」、「別にどっちでもいい」という生徒もいるがそれも僅かの間。たった一つの順位で学校生活が大きく変わる為、皆必死になって順位を上げようとする。その性質故か、新設の部活には人が集まりにくい。それを知らないのか友紀は、自信満々な笑顔を浮かべている。

 

「そうだ!!ショウくんもサッカーやろうよ!!」

 

そう言って緋山を勧誘する友紀。現在緋山は、部活に所属していない。だが高い身体能力を持っている為色々な部活に助っ人として参加している。学年順位に関係するその部への所属は関係ないため何人かの生徒は、助っ人という形で部活の成績を稼いでいる。しかし部活に正式に所属すれば他の部への助っ人が出来なくなってしまう。別に普通の部活であれば問題はないが新設の部、それもチームスポーツとなれば最悪、卒業まで部活の成績は0にある可能性もある。普通ならそんなリスクはおかさない。だが今緋山を誘っているのは、幼馴染の友紀だ。緋山からすれば断る理由はない。

 

「分かった。俺で良ければ力を貸すぜ!」

 

「ほんと?!ヤッター!!」

 

緋山の言葉に喜ぶ友紀。改めて、と握手しようとした瞬間、チャイムがなり始める。予鈴だ。あと5分もすれば次の授業が始まる。

 

「あ!!昼飯!!」

 

「次、体育だった!!」

 

チャイムを聞き慌てだす二人。

 

「……サッカーか……何か面白そうだな」

 

その二人の様子を山吹色のショートヘアーの男がこっそり伺っていた。その男に気づかないまま慌ててその場を後にする二人。その男も二人の後を応用にゆっくりと歩き始めた。



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第2話出会い


今回は閑話休憩の話です。

キャラ募集中です

https://syosetu.org/?mode=kappo_view&kid=227334&uid=58942

特殊なキャラ募集始めました。

https://syosetu.org/?mode=kappo_view&kid=245208&uid=58942


夕方

 

夕暮れに染まる町中を荒北がロードバイクに乗って走っていた。時間的にはまだ部活をしている時間だが荒北には担当の部活がない。その為その日の仕事が終わると一人でロードにまたがり街中を走り回るのを趣味としていた。

 

『〜♪〜♪』

 

そんな時荒北の携帯が鳴り響く。ロードを止め携帯を確認する。

 

「あ?お前からかけてくるなんて珍しいな。でなんのようだよ?……はぁ?!それマジで言ってんのか?!ったく……わかったよ……理事長……」

 

同じ頃

 

友紀はこれから生活する学生寮に来ていた。本来なら放課後は、部活の勧誘に動くところだが友紀は、転入初日。緋山に勧誘を任せて説明の為にここに来ていた。建物に入って見えるのは、改札のような機械。学校にもあったがどうやらこれがセキュリティのようだ。

 

「あ、もしかしてあなたが舞崎さん?」

 

ふと後ろから声が声が聞こえ振り向く。そこにいたのはエプロンをした女性だ。高校生くらいの若い女性だ。そう言えばパンフレットに名前があった……

 

「天津来夏さん!!」

 

「それは、私の前の管理人ね。私は松風葵。さて早速案内するね」

 

そう言って一枚のカードを渡す葵。どうやらこれがここの学生証のようだ。カードには、友紀の写真や名前、学生番号が書かれている。

 

「それは、順王中の学生証よ。中にはICチップが入っててそれを読み取って部屋の鍵を開けたりするの。さ、ついてきて」

 

機会に学生証をかざそうとするもそれよりも先にゲートが開く。どうやら機械とは別の所でチップを読み込んだようだ。ゲートを抜けると横に長い廊下にでる。どうやら一階は浴場や食堂等の特殊な部屋が固まっているようだ。

 

「この寮は、屋上を含めて5階建てなの、まず一階には食堂や浴場といった皆が共同で使う部屋が固まってるわ。みんなの部屋は2階からで2階は、3人から4人生活する3等室、3階は二人部屋の2等室、4階は一人用の一等室になってるわ。舞崎さんは、3等室で過ごしてもらう事になるけど大丈夫?」

 

「はい!!‥‥ってあれ?」

 

葵が友紀の部屋に案内しようとした時、友紀があるものに気づく。それは、地下への階段だ。地下があるということはパンフレットにも書かれていない。疑問に思っていると葵が、その事に気づく。

 

「地下にはね、色々な備品を置いてる倉庫や発電機があるのよ」

 

 

一通り案内を受けた友紀は、一人屋上から街を眺めていた。いや正確には少し離れた所にある公園を見ていた。そこでは小学生くらいの子どもたちがサッカーをして遊んでいた。クラブでやっているのか、数人それなりのレベルの子供がいる。あの中から何人かが中学に上がり部活でサッカーをする。そう考えると喜びと期待に胸が踊る。サッカー強豪校とされる雷門の始まりでさえサッカー部の設立から伝説の始まりまで一年程かかった。だからこそ友紀も一年ではなく2年次のフットボールフロンティアに参加する予定だった。

 

「そうだ!!」

 

折角なら近くで見ようと考え公園に向かう友紀。なのだか……

 

「あれ?!行き止まり?!」

 

道に迷っていた。初めて来た街、更に住宅地は細い道ばかりで入り組んでおり全くまるで迷路のようだった。

 

「あれもしかして君も迷子?」

 

来た道を引き返そうと振り返るとそこには、一人の少年がいた。青と白が混ざった髪をした少年だ。

 

「おれもさ、隣町から来たんだけど……この街迷路みたいだね」

 

「うん……ボク今日からこの街で住むんだけど……自信無くしそう……」

 

「そうなんだ……あ、俺、真波一キミは?」

 

「ボクは舞崎友紀!!よろしくね!!」

 

とりあえず広い道に出る為、路地を歩く二人。広い道にさえ出らればどうにかなると言う考えの元だ。

 

「そう言って舞崎さんは何かスポーツやってるの?」

 

「うんサッカーだよ一君は?」

 

「俺もサッカーだよ!!ポジションは……ってあれ?」

 

まだ少ししか歩いていないにも関わらず広い道に出る二人。どうやら先程の場所からこの場所まですぐ近くだったようだ。

 

「おい!!真波!!買い出しに来てんのに何してんだよ!!」

 

近くに止めてある車から銀髪の男が真波に呼びかける。

 

「あ、黒川さん!!じゃ俺行くから!!またね」

 

「うん!!またね!!」

 

そう言って車に乗り込む真波に別れを告げる友紀だが……

 

「……学生寮ってどっち?」

 

全く知らない道に出た為何も解決していなかった。

 

 

車の中

「黒川さん何で俺の場所わかったんですか?」

 

「お前はよくサボるからな。発信器を付けたんだよ……。全く平年民動中エースストライカーの名が泣いてるよ」





裏話
じつは、GOから十数年後のお話。とある理由でサッカー文化は少し衰退してる設定。その辺りは多分後ほど……


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