終わりと始まり (空丘ルミィ)
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どうも、空丘ルミィです。

やっとこさ新作に手を出すことができますよ・・・といってもマジな不定期更新になると思うので温かい目で見てくれると嬉しいです

それではどうぞ


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

僕はただ、逃げていた。目の前で起こった惨劇を信じることができず、ただただ走っていた。目的もなく、ただただ走った。それまで信じていた人を信じることができなくなってしまった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

数年前…

 

【午前11時:緋翠の部屋】

 

10月7日

 

緋翠「…やばい、完全に遅刻だ」

 

この日、僕は学校に遅刻確定の時間に起きてしまった。昨日までずっと動いていた目覚まし時計が完全に止まっていたのが原因だった。いつもは朝6時に起きて軽くランニングをしてから学校に向かっていたが、この日に限って遅刻をしていた。これまで何年も学校に通っていたが遅刻はもちろん授業をサボったことはなかった。

 

緋翠「何はともあれ、早く学校に行かないと…学校側からも期待されているからこういうのは印象が大事だろうから・・・」

 

僕は制服に着替えて学校への道のりを走っていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【午前11時15分:通学路】

 

緋翠「(おかしい…)」

 

僕はずっと違和感を感じていた。僕の通っている学校は他の学校とは違い1時限の時間が少し長い。授業が終わったら10分の休憩の後にまた授業といった具合だった。だけど…

 

緋翠「(授業と休憩時間の合間にチャイムが鳴らなかったことは一度もなかった。それなのに…この匂いは何だ?火薬、硫黄、酸性…僕にとっては嗅いだことがない匂いばかりだ。何だ?何が起こっているんだ…?)」

 

そう考えていると、いつも通っている中学校が見えるところまで来た。僕の目の前に映ったのは…とんでもない光景だった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

緋翠「なんだよ・・・これ・・・これが学校…なのか?」

 

僕の目に映ったのは、よくアニメやゲームで見る『廃墟』というものだ。学校の壁は崩れ、鉄骨などが無残にそこら中に転がっていた

 

緋翠「一体…何が・・・っ!そこにいるのは・・・誰ですか?」

 

謎の男「おや、これでも気配を消したつもりでしたが・・・バレてしまうものなのですね」

 

緋翠「これは…あんたがやったのか?」

 

謎の男「私だけではありませんよ。」

 

謎の女「ふふ、やはり驚いていますね。無理もないでしょう、昨日まで通っていた学校が無残な廃墟になっているのですから」

 

緋翠「一体…何のためにこんなことをしたんだ。誰かのためか?自分たちのためか?それともただの自己満足か?」

 

謎の女「そうですね、その中から選ぶとなると…誰か…いえ、あなたのためですよ『緋翠』」

 

緋翠「っ!?なぜ…僕の名前を」

 

謎の男「なぜかって?答えは簡単ですよ。さて、私たちの正体が気になるような顔をしていますし明かしてあげましょう」

 

そういって僕の目の前に現れた男女はローブを脱ぎ捨てた

 

緋翠「まさか…父さんと母さんなのか?答えてくれ!どうしてこんなことをしたんだ!」

 

緋翠父「簡単なことだよ。この学校は緋翠にふさわしくないから消したまでだ」

 

緋翠「僕に・・・相応しくない?そんなわけない!父さんも母さんも僕をこの学校に笑顔で送り出してくれたじゃないか!」

 

緋翠母「そうね、あの『作り笑顔』で送ったわね」

 

緋翠「つくり…笑顔…?」

 

緋翠母「私たちが何の考えもなしにこんな高校に送りだしたりしないわよ。すべては私たちの名声のためにこんなところを受験させてあげただけだから」

 

緋翠「名声…?」

 

緋翠父「例えば、こんな話はどうだろうね?『何の変哲もない学生が急に県内最高の学校に通った時、その親はどんな目で見られるだろうか』って」

 

緋翠「それは…ほぼほぼ『親の教育がいい』って噂が飛び交うだろうけど…」

 

緋翠母「ええ、その通りよ。私たちは常に頂点に立たなければいけないのよ。たとえどれだけの人や物、施設を失ってもね」

 

緋翠「…ふざけるな!そんな理屈が通るわけがない!これを父さんたち・・・いや、『お前たち』がやったことは決して許されることじゃない!」

 

緋翠父「そうか、ならお前は用済みだ」

 

緋翠「っ!!」

 

そう言うと父さん…いや、目の前の男は銃を取り出した。この銃は昔見せてもらったことがある…血は流れたりしないが、傷を負うほどの激しい衝撃が走る散弾ショック銃だ。その男は、僕に銃口を向けた

 

緋翠母「これほどの銃で痛みを何度も受けたら運動部で鍛えた体といっても無事じゃ済まないでしょうねぇ?」

 

緋翠「っ!!」

 

僕はただその場から逃げた。あいつらは僕のことはもちろん、学校ですらただの道具だと言った。その言葉と今のアイツらの表情は完全に一致し、『早くあいつらの目の前からいなくならなければならない』という気持ちが僕の中でこみあげていた。

 

(パンッ!!)

 

緋翠「(ぐっ!)」

 

背中に衝撃が走る。制服の上からでも感じる衝撃は紛れもない本物だった。

 

緋翠「(が・・・ぁ…っ!)」

 

それから僕は何度も何度も背中に衝撃が走りながらただただ走った。僕は親のことを学校の誰よりも信頼していた。それはただの一言で壊れ、僕は誰を信じればいいのかわからなくなっていた。

 

緋翠「(あそこだ・・・あいつらも知らないあそこまで撒ければ…)」

 

(パンッ!)

 

緋翠「(っ!!ま…ずい…意識…が・・・飛び・・・そ…)」

 

それからのことは覚えていない。僕は誰かに助けられたのか、あいつらに殺されたのか…ただこれだけはわかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『僕には何も必要ない』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

…後

 

【時刻不明:???】

 

緋翠「…(ここは?)」

 

(ガチャ・・・)

 

警察「よかった、目を覚ましたみたいですね。今、話せますか?」

 

緋翠「(・・・誰だこの人は?…でもあいつらとは違って話だけは聞いてくれそうだけど今は喋りたくないから手話で伝えるか)『言葉に出したくないので何か書くものはありませんか?』」

 

警察「では、このメモ帳にあなたの言いたいことを書いてください。それを通じであなたが眠っていた時に何があったのかお話しましょう」

 

緋翠『何があったんですか』

 

警察「まず、あなたのご両親ですがあなたが倒れていた近くの方から通報があり何とか取り押さえることができました。そして後日すぐ裁判にかけられ、死刑判決が下りました。あなたはこの病院で検査を受け、背中に大きな傷跡が残ってしまいましたが・・・」

 

緋翠『そうですか、あいつらが・・・』

 

警察「それで、あなたはどうしますか?こちらであなたの身元を変え、あなたは自由になれますが・・・学校などはどうしますか?」

 

緋翠『学校には行きたくありません。こちらに残っても僕は居場所がないでしょうしどこか遠くに行きたいです』

 

警察「そうですか。ではこちらで手続きはしておきますのであなたがここを出るときに連絡をください。」

 

緋翠『わかりました。』

 

俺がそうメモ帳に書くと警察は部屋を出て行った。その日の夜…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

緋翠「(…よし、誰もいないな。警察の世話になるなんてまっぴらごめんだ。)」

 

僕は体に不自由がないことを確かめると自分がいた部屋を後にした

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それから僕はただ夜道を歩いていった。疲れや痛みなど知らず…

 

途中コンビニや画材店に寄って食料やスケッチブックなどを購入したりした。周りの家の明かりが消えたことを確認した時は合鍵で家に戻り、あいつらの財布からお金を抜き取り、旅費にした。それから僕は県外に歩いていった。タクシーやバスを使うと利用記録が残るだろうという考えは容易に考えられた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それから数年後…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【時刻不明:???】

 

 

 

僕はこの場所に来ていた。ただただ目的もなく走ったり歩いたりして足を進め、誰の目にも止まらず、気がついたらこの場所にいた。食料もお金も底をついていたが、スケッチブックだけは1ページも消費せずに持っていた。

 

緋翠「(まずい…な…体力も低下してきてる・・・このままじゃ野垂れ死ぬ…だろうな…でも僕はあの時…死ぬべき…だったんだ。罪人の子供というレッテルが貼られている僕なんて…何もないところで死ぬのがお似合いだよ…)」

 

それから僕は気を失い、何処かもわからない場所に倒れこんだ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

??「あれ?今何か音がしたような…あっ、こんなところに人が倒れてる!早く家に運ばないと!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【時刻不明:???】

 

緋翠「(…あれ、どうして僕はこんなところに?僕はあの後気を失って死んだんじゃ…なかったのか?…ぐっ!)」

 

??「あ、やっと目を覚ましたね!キミ、あんなところで何をしてたの?」

 

緋翠「(・・・誰だ?少なくとも僕を助けたのは間違いないだろうけど…とりあえず手話で伝えるか)『スケッチブック、ありませんか?』」

 

??「これ?はい!」

 

緋翠『ありがとうございます…と言いたいところですがどうして助けたんですか』

 

??「どうしてって?あたし、困ってそうな人はほっとけない性格してるからかなー。でもキミ、どうして喋らないの?」

 

緋翠『言いたくありません』

 

??「どうしてスケッチブックで会話するの?」

 

緋翠『言いたくないです』

 

??「むー…それじゃあ名前なら聞いてもいいよね?」

 

緋翠『…緋翠です。あなたの名前は』

 

??「あたしは氷川日菜!普通に日菜って呼んでいいよ!緋翠くん、名字は?」

 

緋翠『そんなの、こっちに来るときに捨てました。僕の苗字なんて知ったところで日菜さんを不幸にするでしょうから』

 

日菜「ふーん…?」

 

(ガチャ)

 

??「日菜、帰ってるなら連絡を・・・」

 

日菜「あっ、おねーちゃん!おかえりー!」

 

??「…日菜、その人は誰なの?まさか空き巣に入られたりしてないわよね?」

 

日菜「ううん、この人は裏路地に倒れててあたしが家に連れてきたんだよ」

 

??「そう、あなたの名前は?」

 

緋翠『緋翠…です』

 

??「緋翠くんですね。私は氷川紗夜といいます。日菜の姉です。ところで、緋翠というのは本名ですか?」

 

緋翠『…話したくありません』

 

紗夜「そうですか。ところで、倒れてたということは住むところがない、ということですか?」

 

緋翠『…はい』

 

日菜「そっかー・・・ねえおねーちゃん、緋翠くんをこの家に泊めてもいいかな?」

 

紗夜「日菜、本気なの?何処の誰かもわからない人をこの家に泊めるなんて…」

 

日菜「だって、このまま緋翠くんを帰してもまた倒れちゃうでしょ?」

 

紗夜「それはそうですが・・・」

 

日菜「緋翠くんはどうしたい?」

 

緋翠『…僕がここにいても迷惑しかかけないかもしれないですよ?それでも僕をここに置いてくれるんですか』

 

日菜「うん!」

 

緋翠『…ありがとうございます』

 

紗夜「まったく・・・これから忙しくなりそうね」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

こうして僕は日菜さんと紗夜さんの家に世話になることになった。この人たちなら信じていい…そう思えたのはあの事件以来初めてだった。あれから2年、僕は新しい日常への一歩を踏み出す。でもあの時の事件から変わらないことだってある…それは、一度壊れた人生を戻すのはそう簡単じゃないってことだ。現に僕は言葉、表情、感情…この3つを失ってしまっているのだから。それでも…生きるのを諦めていた僕を助けてくれた恩を返したい…そう思った

 

 

 

 

 

 

 

 







いかがだったでしょうか?

ぶっちゃけ初めての残酷な描写チャレンジですハイ。あ、主はホラゲとかの部類は苦手っすハイ。

やっぱり残酷な描写って疲れるんやなぁ…


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1話:変化

前話の紗夜日菜と出会った時に日にちを忘れていないかって?ハハッ。

そうですよ忘れてましたよ(泣)










 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2月22日

 

【午前7時:???】

 

緋翠「(…そうか。僕は昨日日菜さんに拾われて・・・ここは誰の部屋なんだ?よ・・・あれ?体が動かない・・・)」

 

日菜「スゥ・・・スゥ・・・」

 

緋翠「(そういえば、昨日は日菜さんが駄々をこねて僕と一緒に寝たいって言ってたから一緒に寝たんだっけ…(日菜さんのほっぺたをつつく))」

 

日菜「うーん…あ、おはよう緋翠くん!」

 

緋翠『おはようございます日菜さん。もう朝ですよ』

 

日菜「おはよー緋翠くん!早く起きてお出かけしようよ!」

 

緋翠『まずその前に僕は朝ご飯を買いに行かないといけないんですが…』

 

日菜「いいよそんなよ!緋翠くんはあたし達の家にお世話になるわけだからうちで朝ご飯とか食べていいよ!」

 

緋翠『でも食材がはやくなくなっちゃうんじゃ…』

 

日菜「いいよいいよ!いつもあたしとおねーちゃんの二人で食べてるから」

 

緋翠『…そういうことなら』

 

日菜「やったー!それじゃあ早く行こう!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【氷川家リビング】

 

紗夜「おはよう日菜、緋翠さん」

 

緋翠『おはようございます紗夜さん』

 

日菜「おはよーおねーちゃん!」

 

紗夜「もう朝ご飯はできているのでみんなで食べましょうか。」

 

少年少女食事中…

 

 

 

 

 

 

 

日菜「ほふひへばひふいふん、ひのうはひひそびれひゃったけぼほひひふふ?(そういえば緋翠くん、昨日は聞きそびれちゃったけど年いくつ?)」

 

紗夜「日菜、口に物を含みながら喋らないで。でも私も緋翠くんの年齢を聞きそびれていたわね…緋翠くんは今いくつなの?」

 

緋翠『16です』

 

紗夜「私たちより年下でしたか。」

 

緋翠『紗夜さんたちはおいくつなんですか?』

 

日菜「あたし達は17だよ!」

 

紗夜「ええ。それと私たち二人は双子なので誕生日も同じですよ」

 

緋翠『そうだったんですね。僕には友達はいたんですが・・・』

 

紗夜「…つらくなるのなら伝えなくて結構です緋翠くん」

 

緋翠『…すみません。』

 

日菜「おねーちゃん、そろそろ時間大丈夫?」

 

紗夜「…日菜に言われるのは久しぶりね。確かにそろそろ時間ね、私はそろそろ行くわ」

 

日菜「いってらっしゃーい!」

 

紗夜さんは家を出ていった

 

緋翠『日菜さん、紗夜さんは何か用事があるんですか?』

 

日菜「うーん、用事じゃないけど大事なことかなー。あ、あたしもそろそろ行かなきゃ!」

 

緋翠『どこにですか?』

 

日菜「学校だよ?」

 

緋翠『…行かないでください』

 

日菜「緋翠くん?」

 

緋翠『また…僕は一人になっちゃうかもしれないんです。せっかく日菜さんたちと会えたのにまた誰かを失うなんて…そんなの嫌なんです』

 

日菜「でもあたしは高校生だし今日はテストで一番大事な範囲だし…うーん」

 

日菜さんは少し唸った後・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

日菜「わかった!あたし、今日は学校休む!でも今日緋翠くんにはあたしに一日中付き合ってもらおうかなー」

 

緋翠『…すみません、僕は学校に通ったばっかりにたくさんのものを失ったんです。だからもう何も失いたくなかったんです』

 

日菜「ううん、1日くらいなら大丈夫だよ!でも明日からちゃんと通うからね?」

 

緋翠『…はい。明日から僕は家でおとなしくしておきます』

 

日菜「それじゃあお出かけにレッツゴー!あ、緋翠くん服は持ってる?」

 

緋翠『2年前に向こうを出てきた際に持ってきてはいたんですが、恐らくほとんど着れないものでしょうけど…って学校を休んでるのにお出かけはまずくないですか?』

 

日菜「いいよいいよ!うーん、でも緋翠くんが洋服を持ってないのは困ったなぁ…決めた!今日は緋翠くんの服を買おう!」

 

緋翠『そんな、別にいいんですよ?僕なんかのためにお金を使わなくても・・・』

 

日菜「大丈夫!あたしが緋翠くんにプレゼントしてあげたいもん!それじゃあ早く行こ―!」

 

そう言って日菜さんは僕の手を引いて家を出た。2年ぶりに握った人の手は暖かく、この時間がずっと続けばいい…そう思った

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【午前9時:ショッピングモール】

 

日菜「緋翠くん、こっちこっち!」

 

緋翠『はぁ…はぁ…日菜さん、走るの速すぎですよ・・・』

 

日菜「緋翠くん、女の子のあたしより走るのが遅いのってどうかなー?」

 

緋翠『僕はただ目的もなしに歩いていただけなので脚力はそこまでないですから・・・はぁ…はぁ・・・』

 

日菜「もー、しょうがないなー。はいこれ!」

 

緋翠『す、すみません…』

 

僕は日菜さんからスポーツドリンクを受け取って一気に飲み干した

 

日菜「落ち着いた?」

 

緋翠『はい…すみません。』

 

日菜「あ、ここ服屋さんみたい!よかったね緋翠くん!」

 

緋翠『でも本当にいいんですか?昨日会ったばかりで見ず知らずの僕のために服を買ってくれるなんて』

 

日菜「来る前も言ったけど、あたしが緋翠くんにプレゼントしてあげたいからいいんだよ!ほらほら、早く入ろう?」

 

緋翠『入りますからまずは手を離してください…』

 

僕は結局日菜さんに手を引かれて服屋さんに入っていった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【午前10時30分:服屋】

 

日菜「あっ、この服よさそう!こっちも!緋翠くん早く早く!早くしないと売り切れちゃうからどんどん試着してみてよ!」

 

緋翠『わかりましたから一組ずつ持ってきてください、他のお客さんに迷惑だと思うので・・・』

 

日菜「これとこれとこれとこれ・・・はい!」

 

緋翠『(聞いてないし・・・)はい、これでいいですか?』

 

僕は日菜さんが持って来た服を片っ端からいろんな組み合わせになるように着た。

 

日菜「うんっ!とってもるるるんって来たよ!おじさん、これまとめて買います!」

 

店員「あいよー!お嬢ちゃん太っ腹!」

 

日菜さんは自分で選んだ服を片っ端から購入し袋に入れた。え?僕に拒否権があったのかって?…あるわけがないよ、うん。それから…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

日菜「緋翠くん、次はこっちこっち!」

 

緋翠『ぜぇ…ぜぇ…待ってください日菜さん…ずっと走りっぱなしで疲れが残りますから・・・』

 

あれからずっと僕は日菜さんに手を引かれ、ショッピングモール内を何周も走りまわされた。同じところを何度も何度も・・・ショッピングモールを出るまでずっと連れまわされた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【ショッピングモールからの帰り道】

 

日菜「あー!今日は楽しかったー!緋翠くんはどうだった?」

 

緋翠『ずっと同じところを連れまわされて楽しかったなんて言えるわけないと思いますよ・・・大半の人は、ですけど。今日は楽しかったですよ』

 

日菜「るんって来ちゃった?」

 

緋翠『日菜さんの言う「るんっ」が何かはわかりませんが・・・』

 

日菜「そっかー!でもいずれわかると思うよ!それよりも楽しんでくれてよかった!」

 

緋翠『僕は学校に行けないのでこういうところに行っていいのかわかりませんけど…今度は紗夜さんも連れて一緒に行きたいですね』

 

日菜「うん!今度おねーちゃんの予定があう日は一緒に行こうね!」

 

緋翠『ところで、時間は大丈夫なんですか?紗夜さんは学校に行ったんですよね?だとするとそろそろ帰ってくるころでは…?』

 

日菜「そろそろ帰ろっか!」

 

そう言って日菜さんはまた僕の手を引いて家に帰った

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【氷川家:玄関】

 

紗夜「日菜?湊さんから連絡が来ていたわよ。今日は学校を休んだらしいわね?どういうことか説明してもらえるかしら?」

 

日菜「お、おねーちゃん?目が笑ってないよ…?」

 

紗夜「しかも、緋翠くんと一緒に帰ってきたところを見ると緋翠くんと一緒にどこかに行っていたようね?何処に行っていたのかしら?」

 

日菜「そ、それは…」

 

緋翠『紗夜さん、待ってください。このことに関して日菜さんは全く悪くないです。僕が全部悪いんです』

 

紗夜「緋翠くん、どういうことですか?」

 

緋翠『紗夜さんが学校に行った後、日菜さんも学校に行こうとしたんです。でも僕は学校も友達も両親に殺され、あの場所に倒れていたことを思い出して…僕が日菜さんが学校に行くのを止めたんです。日菜さんは僕が外行きの服を持っていないと知ってショッピングモールに連れて行ってくれました。そこで日菜さんは僕に服を買ってくれたんです。日菜さんは僕のことを必死に楽しませようともしてくれました。昨日も、見ず知らずの僕のことを拾ってこの家に住まわせてくれました。日菜さんは…僕のために頑張ってくれたんです。』

 

日菜「緋翠くん…」

 

緋翠『怒るのなら僕を怒ってください。日菜さんが学校を休んで外に出たことの非は僕にありますから』

 

紗夜「…そうですか。緋翠くんとは後でお話することがあるので日菜は部屋に戻ってもらって構わないわ」

 

日菜「本当!?わーい!」

 

日菜さんはそう言うと靴を脱ぎ捨て、自分の部屋に戻っていった

 

紗夜「はぁ…本当に日菜はもう・・・緋翠くん、日菜がごめんなさい」

 

緋翠『いえ、大丈夫です。あちこち連れまわされましたけど…』

 

紗夜「それで、日菜とのお出かけはどうでしたか?」

 

緋翠『思いのほか、楽しかったです。誰かとこうしてお出かけすることなんて久しぶりだったので』

 

紗夜「そうでしたか。それなら私から言うことは何もありません」

 

緋翠『え?てっきり僕を叱るものだとばかり…』

 

紗夜「日菜とお出かけして『楽しくなかった』などと言われたら叱るつもりでしたが楽しかったのなら叱る必要はないと判断しただけです」

 

緋翠『そう…でしたか。紗夜さん、一つ聞いてもらってもいいでしょうか』

 

紗夜「何でしょうか?」

 

緋翠『僕を・・・この家の家族の一員として加えていただけませんか?』

 

紗夜「…緋翠くん、本気で言っていますか?」

 

緋翠『はい。と言っても血は繋がってないので本当の家族、というわけではありませんが・・・僕には帰るところがありません。なので、僕が居場所を決めるまでの間…という短い間になるかもしれませんが…』

 

紗夜「緋翠くんが大丈夫なら構いません。」

 

緋翠『ありがとうございます紗夜さん。』

 

紗夜「それと一つ、緋翠くんに言っておきたいことがあるんでした。」

 

緋翠『何ですか?』

 

紗夜「実は明日、私の通っている花咲川高校の説明会をする事になったんです。よければ緋翠くんもどうかと思いまして」

 

緋翠『僕が…ですか?どうしてそんなことに?』

 

紗夜「実は、花咲川の校長が『来年から男子生徒も花咲川に入学させよう』と全校生徒に発表したので新入生へ花咲川がどんな高校か私が教えることになったんです。誰か知らない人に案内されるより知った人が案内をしたほうがいいと思いましたので…どうでしょうか。」

 

緋翠『…行くだけ行ってみます。』

 

紗夜「ありがとうございます。花咲川に入るかどうかは緋翠くんの自由なのでそこはお任せしますので。それでは私からは以上です。長々とすみません」

 

緋翠『いえ、貴重な体験へのお誘いをありがとうございます。それでは僕は失礼しますね』

 

そう紗夜さんに伝えると僕は日菜さんの部屋に向かった。携帯に日菜さんから『おねーちゃんとのお話が終わったらあたしの部屋に来てねー!』なんて送られているものだから断ることなんてできないからね…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【日菜の部屋】

 

緋翠『それで、話って何ですか日菜さん』

 

日菜「うーんっとね、おねーちゃんの話で思い出したんだけどあたしの通ってる羽丘学園ってところでも明日説明会っていうのがあるんだ!」

 

緋翠『…日菜さんの方でも、ですか。時間はいつ頃ですか?』

 

日菜「おねーちゃんの所がたしか午前中なのに対して羽丘は午後からだったかな!緋翠くんもおいでよ!」

 

緋翠『…そうですね。紗夜さんの方に行って日菜さんの方に行かないって不公平なので行きますよ。』

 

日菜「本当!?やったー!明日楽しみにしてるね!」

 

緋翠『それじゃあ僕はこれで失礼しますね。明日もありますので』

 

日菜「お休みー!」

 

僕は自分の部屋…基日菜さんたちの親御さんの部屋に戻った。日菜さんの話曰く、日菜さんたちの親御さんたちは県外に仕事に出ているらしく、紗夜さんの提案で親御さんの部屋に居候になっている。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【緋翠の部屋】

 

緋翠「(なんか流れで花咲川とかいうところと羽丘とかいうところの説明会に行くことになったけど…どういうところなのかわからないからもし学校に行くことになったらその時は…)あ、多分このスケッチブックを持って行っても邪魔になるかもだし…部屋に置いていこう。久しぶりに自分の言葉でしゃべるな…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 






いかがだったでしょうか?

外がキンッキンに冷えてやがるぜ…外に出たくねぇ(ガチで)







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2話:言葉

話 す 話 題 な ん て な か っ た






い い ね ?






 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2月23日

 

【午前7時:緋翠の部屋】

 

緋翠「今日は紗夜さんの通う花咲川学園と日菜さんが通う羽丘学園の説明会の日か…学校なんて行くの2年ぶりだな…あんまり気乗りはしないけど」

 

(ドンドンドン!)

 

日菜「ひーすーいーくーん!あーさーだーよー!」

 

緋翠「(はいはい…今行きますよ)」

 

(ガチャ)

 

日菜「おはよー緋翠くん!今日は午後からよろしくね!」

 

緋翠「はい。午後からは、ですけどね。午前中は紗夜さんのいる花咲川学園に行きますから」

 

日菜「あれ?緋翠くん、スケッチブックは?」

 

緋翠「学園にスケッチブックを会話のために持っていくのもあれなのでこれからスケッチブックは絵を描くために使いますよ。」

 

日菜「そっかー!おねーちゃーん!緋翠くんがー!」

 

緋翠「日菜さん、さすがに自分で話しますからやめてください」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【午前7時15分:氷川家リビング】

 

紗夜「おはようございます緋翠くん。さっき日菜が私に言いたいことがあったようですたけど何かあったんですか?」

 

緋翠「…別に、僕が自分の口から話しただけですよ。本当に日菜さんは勢いで行動するので」

 

紗夜「そうですか・・・え?緋翠くん、あなた今言葉が・・・」

 

緋翠「僕が何も話せないだなんて一言も言っていませんよ。昨日紗夜さんたちに行っていた通り、僕は小さい殻に閉じこもっていただけなんです。それよりも紗夜さん、今日は午前中の間よろしくお願いします」

 

紗夜「え、ええ…今日はよろしくお願いします緋翠くん。午前中の間と言いましたが午後から何か予定があるんですか?」

 

緋翠「実は、昨日日菜さんに羽丘学園というところの説明会が今日あると話を受けて、午後からはそっちに行こうかと思っています。」

 

日菜「そういうことだから今日は遅くなっちゃうかもっては言っておくね!」

 

紗夜「私も今日の説明会が終わったら生徒会の仕事で遅れるから帰りは遅くなりますね」

 

緋翠「となると、今日は説明会が終わったらしばらく家に僕一人…ですか。昨日日菜さんに色んな所に連れまわされたのでこの辺の土地勘はつかめましたから連絡をもらうまでその辺をぶらぶらとしてますよ」

 

紗夜「大丈夫ですか?一人で出歩いて」

 

緋翠「僕も小さい頃はよく一人でよく外を歩いていましたから大丈夫ですよ。紗夜さん、花咲川の説明会は何時からですか?」

 

紗夜「午前8時からですね、そろそろ行きましょうか。学園への道のりは知らないでしょうし私が案内しますよ」

 

緋翠「お願いします。それじゃあ日菜さん、僕は行きますね」

 

日菜「行ってらっしゃーい!」

 

僕と紗夜さんは家を後にした

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【午前7時40分:通学路】

 

紗夜「緋翠くん、こっちに来てから2日経ちましたがどうですか?」

 

緋翠「そうですね、やっぱりまだ1週間も経ってないので慣れも何もないって感じでしょうか。これから慣れればいいだけですよ」

 

紗夜「そうですか。緋翠くんが学校に通うようになればもっと見識が広がるので緋翠くんさえよければ花咲川にどうでしょうか」

 

緋翠「さすがに羽丘の説明会まで聞いてから決めますよ。そのために両校の説明会を受けるんですから」

 

紗夜「それもそうですね。あ、花咲川学園が見えてきました。」

 

緋翠「ここが花咲川学園ですか。3階建てで屋上も結構広そうですね」

 

紗夜「ええ。校内には・・・いえ、これ以上は説明会の時に聞いてください。それでは体育館への道のりを・・・」

 

僕は紗夜さんに教室から体育館へのルートを聞いた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【午前8時30分:体育館】

 

学園長「それでは、これで私からの説明は終わります。それではこの後、学園の生徒会の人たちが皆さんを案内します。何組かに分かれて案内してもらってください」

 

緋翠「(なんだかちょっと適当な感じがするなこの学園長…こんなんで大丈夫なのか?)」

 

それから僕たちは何組かに分かれた。一組3人に対して生徒会のメンバーは2人体制だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

紗夜「今日はよろしくお願いします。私は花咲川学園の風紀委員、氷川紗夜です」

 

??「わ、私は花咲川学園の・・・せ、生徒会長の白金・・・燐子…です…」

 

緋翠「はい、今日はよろしくお願いします。ところで、一ついいですか?」

 

燐子「何で・・・しょうか…?」

 

緋翠「僕以外の二人がトイレに行ったあと戻ってきてないんですが?」

 

??「すみません、遅れちゃいました。六花(ろっか)を待っちゃって…」

 

六花「ご、ごめんなさい明日香(あすか)さん!メガネを落としちゃって…」

 

紗夜「案内っていっても時間も限られてるので早くした方がいいですよ。時間は待ってくれませんから」

 

六花「す、すみません!」

 

明日香「すみません。これから気を付けます」

 

燐子「それでは・・・行きましょう…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【1階】

 

紗夜「ここが来年度からあなたたちが通うことになるかもしれない教室です。」

 

緋翠「教室は1学年5クラスなんですね」

 

紗夜「はい、花咲川と羽丘学園は東京で数少ない高校なのでよく県外からも来るんです」

 

明日香「そうなんですね。1クラスも結構多いんですか?」

 

燐子「はい…私たち2年生も1クラス30人ほどいますので・・・」

 

六花「そんなにいるんですか!?」

 

緋翠「ここは東京でも数少ない高校って言ってましたし、それほど人気があるという事なんでしょうね。」

 

紗夜「ええ。今年の受験者は400人を超えていましたから」

 

明日香「400人ですか・・・想像つきませんね。」

 

六花「400人は多いですね…緋翠さんはどう思いましたか?」

 

緋翠「んー…何とも言えないかな。僕も中学は受験したけどそこまで多くなかったし、高校は受験してないからなぁ…」

 

明日香「え、そうだったんですか?」

 

緋翠「うん、ちょっと事情があって高校は受験しなかったんだよ。といっても来年度入学するっていっても2年生からだろうけど」

 

六花「え?緋翠さんって年上だったんですか!?」

 

緋翠「ん?ああ言ってなかったっけ。僕は16だよ。」

 

紗夜「そこ、無駄話してないで早く行きますよ。まだ案内するところはあるんですから」

 

それから僕たち3人は紗夜さんと燐子さんに学園を案内してもらって僕たちは屋上で弁当を食べた後花咲川学園を後にした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【午後12時40分:花咲川学園校門前】

 

日菜「あっ!緋翠くんこっちこっち!」

 

緋翠「どうも日菜さん。今日はよろしくお願いします」

 

日菜「うんっ!るんって来ちゃった!」

 

そう言って日菜さんはまた僕の手を引いて羽丘学園まで走っていった…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【午後1時:羽丘学園体育館】

 

日菜「…というわけでこの後は羽丘学園生徒会長、氷川日菜と!」

 

??「羽丘学園の副会長、は、羽沢つぐみが学園内を案内します!」

 

緋翠「…(日菜さん、羽丘学園の生徒会長だったんですか。ああいう生徒会長で大丈夫なんでしょうか・・・っと、いきなり僕のいる組ですか。それじゃあ行きますか)」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

日菜「それで、ここが学食だよ!学食のおばちゃんたちが作るエビフライ定食はおいしいからぜひ食べてね!」

 

??「ふっふっふ…これからの宴、この宇田川あこも楽しませてもらうぞ!」

 

六花「あこちゃん、今日のことを楽しみにしてたんですね」

 

緋翠「そうみたいだけど、あそこまで楽しみにしてるのを見るのは初めてだけど…うん、これはぶっとんでるね。」

 

つぐみ「あはは…あこちゃんはいつもあの調子なので慣れるには結構時間かかりますから・・・」

 

緋翠「あれ?羽沢さんとあこさんって知り合いなんですか?」

 

つぐみ「知り合いっていうか、幼馴染だよ。でも私、あこちゃんの言ってることはまだあまりわからなくて・・・」

 

緋翠「大丈夫です、僕は全く分かってないので」

 

つぐみ「それは大丈夫じゃないですよ!そ、それで気になったんですけど緋翠くんは午前中紗夜さんのところに行ったらしいですね?」

 

緋翠「羽沢さんって紗夜さんとも面識があるんですね」

 

つぐみ「はい、私の実家は『羽沢珈琲店』っていうところで半年に1回くらいのペースでお菓子教室を開いてるからその時に紗夜さんに会ったんです」

 

緋翠「なるほど…今度僕も参加していいですか?」

 

つぐみ「はい!当日参加も受け付けてますのでぜひお越しください!」

 

緋翠「その時はよろしくお願いします」

 

日菜「ねー、つぐちゃんと緋翠くんは何を話してるのー?」

 

緋翠「秘密です」

 

日菜「ちぇー・・・それじゃあ次に行こ―!」

 

緋翠「えっ、ちょっと日菜さん…だから自分で歩けますから腕を引っ張らないでくだs…」

 

結局僕は日菜さんに一人手を引かれて羽丘学園を何周も連れまわされていた…その場にいたあこさんと羽沢さん、朝日さんはただ見ているしかなかったという・・・うん、やっぱり日菜さんには気を付けよう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その後はもう一度体育館に集まって学園長から改めて挨拶してもらって学園の亜説明会は終わった。日菜さんと羽沢さんは生徒会の仕事があるとかで学園に残り、僕は一人で外をぶらぶらすることにした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【商店街】

 

緋翠「こんな時間から賑わっているんだな、さすが商店街。でも僕にはお金がないしなぁ…どこかバイトできるとことかないかな・・・ん?なんかパンの香りが・・・ここかな?えっと、『やまぶきベーカリー』?パン屋さんか。ちょっと寄ってみよう」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【やまぶきベーカリー】

 

(カランカラン)

 

??「いらっしゃいませ!」

 

緋翠「こんにちは。なんだかパンのいい香りがしたので足が向いたんです。ここってパン屋さんなんですか?」

 

??「はい!あ、私の名前は山吹沙綾っていいます!」

 

緋翠「僕の名前は緋翠っていいます。今は紗夜さんと日菜さんの家にお世話になっています」

 

沙綾「緋翠くんだね。よろしくね。ここに来るのは初めて?」

 

緋翠「はい。今日は花咲川学園と羽丘学園の説明会に行ってきてその帰り…というわけではなくちょっと外をぶらぶらしていたらパンのいい香りがしたのでここに来ました」

 

沙綾「ふふっ、ありがとう。そうだ!お近づきのしるしにこれ、どうぞ」

 

そういって山吹さんは僕に紙袋を渡してきた

 

緋翠「これは?」

 

沙綾「ここで作ってるパンだよ。といっても今日の売れ残りだけど…」

 

緋翠「でも僕、お金は持ってきてませんよ?」

 

沙綾「あはは、いいよそんなの。キミとは仲良くできそうだからその印にってことで」

 

緋翠「…そういう事なら貰っておきますね、ありがとうございます。」

 

沙綾「そういえば緋翠くん、こっちにはいつ来たの?」

 

緋翠「来たっていうよりは流れ着いた…って感じですね。ちょっと前に向こうから目的もなく歩いていたらここに来て、日菜さんたちに拾われた・・・そんな感じですね」

 

沙綾「緋翠くん、苦労してるんだね…緋翠くん、うちでバイトしてみる気はない?」

 

緋翠「バイト、ですか?こういうのは履歴書とか面接とかあるんじゃ?」

 

沙綾「あはは、大丈夫だよ。うちのお父さんもお母さんも結構気楽に話せるからすぐに採用してくれるって」

 

緋翠「で、当の山吹さんの親御さん達は何してるんですか?」

 

沙綾「今厨房でこの話を聞いてるころじゃないかな?」

 

緋翠「えっと・・・それじゃあ」

 

沙綾「多分、向こうでは即採用してるところじゃないかな?」

 

緋翠「…山吹さんの両親って結構フリーダムですね。それじゃあ…ここのバイト、来週からでいいですか?さすがに明日いきなりっていうのも心の準備がありますし・・・」

 

沙綾「うん、緋翠くんの時間の合う時でいいから来てくれると嬉しいよ。」

 

(ピロリン♪)

 

沙綾「緋翠くん、ケータイなってるよ」

 

緋翠「多分日菜さんからですね。今度またここに来た時はよろしくお願いします」

 

沙綾「うん、いつでも待ってるよ」

 

僕はやまぶきベーカリーを後にした

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【午後6時:氷川家リビング】

 

緋翠「ただいま戻りました。」

 

紗夜「おかえりなさい、緋翠くん。」

 

日菜「おっかえりー!今日はお疲れさま!」

 

緋翠「日菜さん、今後は僕の手を引っ張っていかないでください・・・僕の手がいくつあっても足りません」

 

紗夜「日菜…あなた」

 

日菜「テヘッ♪」

 

緋翠「可愛い顔しても無駄です。」

 

紗夜「さて、本題に入りましょう。緋翠くん、どちらの高校に入るか決まりましたか?」

 

緋翠「そうですね…花咲川学園は何だか自由そうな学校なのに比べて羽丘学園は勉強に特化したような受験校って感じますね。ただ『今決めてください』って言われても来週には決めておきます。」

 

日菜「ブーブー」

 

紗夜「そうですか。急いで決める必要はないので気楽に決めてください。」

 

緋翠「はい、後悔のないように決めておきますね。」

 

日菜「それじゃあご飯にしようおねーちゃん!」

 

紗夜「まったく、いつもあなたは…それじゃあご飯にしましょうか」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それから僕たちは夕ご飯を食べ、羽丘での説明会の後どこで何をしていたのか話をした。日菜さんなんかは『いいなー!あたしもパン屋で仕事したーい!』と言っていたり、紗夜さんは『緋翠くんがパン屋さんでバイト…ですか。社会勉強をするにはいいいバイト先ですね。頑張ってください』と言ってくれた。確かにコンビニとかでバイトをするよりは今後の仕事先を決めるにはうってつけだろうと思った。まあ、今は花咲川学園に通うか羽丘学園に通うかの問題があるからまずはそっちから…かな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




いかがだったでしょうか?

今回から(ようやく)緋翠くんが会話に参加しました。え?割と遅くないかって?うーん…遅くないな!(キリッ




感想、評価を心よりお待ちしております!


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3話:学校

コラボ回書くの楽しかった!

他の方の作品のキャラと絡めるのってこんなにも楽しかったんですね…今後私が書いてる作品の主人公とか参戦させようかちょっぴり悩んじゃってます

はい、本編ですよー










 

 

 

 

 

 

 

 

4月23日

 

今日は高校の入学式だ。あれから考えた結果、僕は高校に入ることを決めた。高校に入れば少しは変わるかもしれないし、何より僕の将来のことを考えた結果だ。それから一つ、僕も変わったことがある。それは…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【午前7時:緋翠の部屋】

 

緋翠「うーん…制服なんて久しぶりに着るからやっぱりしっくりこないなぁ…」

 

日菜「弟くーん!準備できた―?」

 

緋翠「準備はできてますけどいい加減『弟くん』呼びはやめてください・・・」

 

そう、僕は日菜さんたちの家から学校に通うにあたって名字を変えることになった。僕は以前からつけられていた名字を捨てて『氷川緋翠』と名前を変えた。日菜さんたちとはもちろん血が繋がっていないが日菜さんは本当の弟のように接してきて、僕のことは『弟くん』と呼ぶようになった。僕からしたらいい迷惑なので以前のように下の名前で呼んでほしいんだけど…ああ、紗夜さんは普通に名前で呼んでくれてるよ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【リビング】

 

紗夜「おはようございます緋翠くん。今日から緋翠くんも学校に通うと思うと少しだけですが楽しみが増えるというものです。ですが本当に日菜と同じ学校に通って大丈夫ですか?」

 

緋翠「はい、結構悩みましたが僕は羽丘学園に通おうかなと思いました。花咲川は自由そうな学校なので楽しそうだとは思いましたが羽丘がなんだか僕にとっては通いやすそうだったので羽丘にしました」

 

紗夜「そうですか。緋翠くんの考えを否定することはできないので私には何も言うことはありませんね。日菜に振り回されるかもしれませんが」

 

緋翠「自然と耐性が付くかもしれませんし大丈夫ですよ。紗夜さんも今年は受験生なので頑張ってください」

 

紗夜「ええ。緋翠くんも新しい学校生活、楽しんでください」

 

日菜「弟くーん!早く行こ―!」

 

緋翠「だから弟くん呼びは勘弁してくださいって…」

 

僕と日菜さんは羽丘学園に向かって足を進めた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【午前7時30分:通学路】

 

日菜「弟くん、本当に羽丘で大丈夫だったの?」

 

緋翠「はい。家を出てくる前に言いましたけど羽丘が通いやすそうだったので」

 

日菜「でもいいなー。弟くん羽丘の特待生として入るんでしょ?」

 

そう、僕は羽丘学園に通う数少ない男子生徒として特待生として入ることになったのだ。入学金とかは免除され、授業料や学費も免除される。入る学年は2年で今日は新学期初日なので新しいクラスなどが校舎前の掲示板に書いてある。

 

緋翠「それで日菜さん、生徒会長がこんなところでゆっくりしてていいんですか?今日は入学式だから新入生に生徒会長のあいさつがあるんじゃ」

 

日菜「あーっ!ごめんね弟くん!あたしは先に行くから!」

 

日菜さんは走って羽丘学園に向かった

 

緋翠「本当にあんな感じの生徒会長でこの先大丈夫なんだろうか…と、僕も早く行かないと。自分のクラスを確認しなきゃいけないし早く行こう」

 

僕も少しだけ足早に羽丘学園に向かった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【午前8時:羽丘学園校舎前】

 

緋翠「えっと、掲示板は…あれか。3年生と2年生含む生徒が多くて見えないな…僕は力はあまりないし向かったところで弾き飛ばされそうだしなぁ…」

 

??「ねえ、そんなところで何してんの?そのネクタイの色…あんたも2年なんだ。あたしは美竹蘭、ここの2年だよ」

 

緋翠「美竹さん、ですか。僕は氷川緋翠っていいます」

 

蘭「氷川…?日菜さんと同じ苗字だね。緋翠って日菜さんの何なの?」

 

緋翠「あー…悪いですけど話せない事情があるので深く聞かないでくれると助かります」

 

蘭「ふーん…まあ聞かないでおくよ。で、緋翠は何やってるの?」

 

緋翠「自分のクラスを確認したいんだけど前にいる人たちの身長が大きくて確認できなくて・・・美竹さんは自分のクラスは確認できたの?」

 

蘭「あたしは幼馴染にクラスの確認をしてもらってるから緋翠のクラスも聞いておこうか?」

 

緋翠「助かります。」

 

??「蘭!よかったな、今年はアタシたち全員同じクラスだぞ!」

 

??「そーそー。良かったね蘭ー。」

 

??「えへへー、これでいつも通りだね!」

 

??「あれ?蘭ちゃん、その人は?」

 

緋翠「僕は氷川緋翠っていいます。さっき美竹さんと知り合ったんです」

 

??「緋翠か。アタシは宇田川巴だ!よろしくな!」

 

??「あたしは青葉モカでーす。モカちゃんって呼んでいいよー」

 

??「私は上原ひまりだよ!よろしくね緋翠くん!」

 

??「私は羽沢つぐみです。よろしくね緋翠くん」

 

緋翠「上原さんと青葉さん、巴さんに羽沢さんか。あれ?宇田川って…」

 

蘭「どうかした?そんなに珍しい苗字だった?」

 

緋翠「いや、この間ここの説明会に来たんだけど宇田川あこっていう人と一緒の班になったから何か関係があるかなって」

 

巴「あこと会ったのか。あこはアタシの妹なんだよ」

 

緋翠「巴さんの妹だったんですか。雰囲気が違ったので親戚かと思ったんですけど」

 

蘭「ところで巴、緋翠の名前見つかった?緋翠は自分のクラスを確認したかったらしいけど弾かれそうで確認できなかったって言ってたから巴たちは確認してくれたかなって」

 

ひまり「緋翠くん?うん!確認できたよ!」

 

緋翠「どこだったんですか?」

 

つぐみ「私たちと同じクラスだよ。」

 

緋翠「みんなと同じクラスですか。改めてよろしくお願いします。」

 

ひまり「緋翠くん、今年一年よろしくね!それじゃあ教室にレッツゴー!」

 

緋翠「(大丈夫なんだろうか・・・こんな調子で)」

 

僕たちは美竹さんたちと自分のクラスに向かった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【午後12時:2ーA】

 

緋翠「確か今日って4時まで授業があったんでしたっけ」

 

美竹「うん。今から昼休みだけど緋翠はどうするの?あたし達は屋上で弁当を食べようと思ってるんだけど」

 

緋翠「いや、僕は教室で昼ご飯を済ませようかと思ってr…」

 

(ガラガラ)

 

日菜「弟くーん!お昼一緒に食べよー!」

 

緋翠「(ああ、やっぱりだ・・・)日菜さん、学校では弟くんって呼ばないでって言いましたよね…」

 

日菜「そうだっけ?それじゃああたしは中庭で待ってるねー!」

 

日菜さんは教室前から足早に中庭に向かったみたいだ…

 

緋翠「はあ…本当に日菜さんは…」

 

モカ「ねー、翠くんって日菜先輩の弟なのー?」

 

ひまり「そうだよ!なんでそういうことを黙ってたのー!?」

 

緋翠「この際だし言っておきますね、僕は氷川さんの家で世話になってるだけで血は全く繋がってないです。日菜さんが僕を本当の弟のように思ってるだけで僕は呼ばないでほしいって言ってるんですけど…」

 

つぐみ「でも日菜先輩のあんなに楽しそうな顔は初めて見たかも…緋翠くん、日菜さんに振り回されるかもしれないけど頑張ってね」

 

ひまり「会って初日に心配してくれる羽沢さんたちが癒しだよ・・・それじゃあ僕は行きますね」

 

モカ「日菜先輩によろしくー」

 

僕は教室を後にして中庭に移動した

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【羽丘学園中庭】

 

緋翠「えっと、日菜さんは…」

 

日菜「弟くーん!こっちこっち―!」

 

緋翠「だからその呼び方はやめてください…言われるこっちが恥ずかしいんですから」

 

日菜「えー?だってるんって来るのにー」

 

緋翠「や め て く だ さ い」

 

日菜「はーい・・・」

 

??「あなたが日菜さんが言っていた緋翠くんですね。ジブンは大和麻弥と言います!よろしくお願いしますね緋翠くん!」

 

緋翠「大和さんですか。よろしくお願いします」

 

??「それじゃあ次はアタシだね。アタシは今井リサだよ。ヒナとは違うクラスだけど結構仲はいいんだー♪」

 

緋翠「今井さんですね、氷川緋翠です。よろしくお願いします」

 

麻弥「今日は日菜さんの提案で緋翠くんを誘って一緒にお昼でもどうかと思いまして。」

 

緋翠「ありがとうございます。今日は一人で食べようと思っていたんですが・・・日菜さんが迷惑をかけました・・・」

 

リサ「あはは…緋翠くん、羽丘はどう感じた?」

 

緋翠「どう感じたって言われても…まだここに来て初日なので何とも言えませんね。ただ結構緊迫した空気を感じるっていうのはわかります」

 

麻弥「確かにその通りかもしれませんね。羽丘は受験校ですし受験しに来る学生は県内より県外が多いのでその見解は間違ってないかもしれませんね」

 

緋翠「僕はここに特待生という形で入学したのでそれに見合うように頑張らないといけませんし・・・かといってバイトの方も頑張らないといけないので結構体に堪えますね…」

 

リサ「何処でバイトしてるの?」

 

緋翠「『やまぶきベーカリー』というところです。まだバイトを始めて1ヶ月ほどなのでまだ指摘されることが結構多いですが」

 

麻弥「沙綾さんのご実家ですか。ジブンたちはこの間そこの食レポをしてましたよ」

 

緋翠「『ジブンたち』?『食レポ』?麻弥さんは芸能人なんですか?」

 

日菜「麻弥ちゃんだけじゃなくてあたしも芸能人だよ!あたしたちは『Pastel*Palettes』っていうアイドルバンドのメンバーなんだ!」

 

緋翠「アイドルバンド、ですか?つまり日菜さんたちはアイドルなんですね。つまり僕はアイドルと一緒に住んでいたんですか・・・日菜さんがアイドルとは意外でした」

 

日菜「どういうことー?」

 

緋翠「普段の日菜さんはフリーダムすぎて想像できなかっただけですよ。日菜さんは一人で行動するタイプだと思ったので」

 

リサ「緋翠くんって結構人を見る目があるんだね☆料理はできるの?」

 

緋翠「簡単なものだけなら作れますね。野菜炒めとか玉子焼きとかくらいですけど…」

 

リサ「それくらい作れれば問題ないって☆今度何か教えよっか?」

 

緋翠「お互い時間が空いてる時なら構いませんよ。その時はよろしくお願いしますリサ先生」

 

リサ「リサ先生って…なんか照れちゃうなー・・・その時はよろしくね緋翠くん☆」

 

日菜「ねー弟k…」

 

緋翠「日菜さん?」

 

日菜「緋翠くんって、今週のお休み空いてる?」

 

緋翠「その日は空いてますね。何かあるんですか?」

 

日菜「ううん、特に何もないけど緋翠くんをあたしがいるバンドのみんなに紹介したいなーって!」

 

緋翠「それっていいんですか?こういうのは事務所の人たちに話を通した方がいいんじゃないんですか?」

 

日菜「ううん、事務所で会う時は言った方がいいけどこういう日常で会う事は問題ないよ!」

 

緋翠「はあ…そういうものですか」

 

日菜「というわけだから今週の休みは空けておいてね!それじゃ―!」

 

日菜さんは校舎に入っていった

 

 

 

リサ「あはは・・・緋翠くんも大変だね…ところでさっきヒナが弟って言ったけど関係あるの?」

 

緋翠「あー…僕は今日菜さんの家にお世話になってるんですよ。この間僕は名字を『氷川』に変えたのでその時から日菜さんに『弟くん』って呼ばれるようになったんです…」

 

麻弥「ご両親はどうしてるんですか?」

 

緋翠「…死刑判決を受けてもうこの世にはいませんよ。それから僕に重罪人の子供なんてレッテルが貼られてるんです。地元にいても居心地が悪いのでこっちに来てから倒れてたところを日菜さんに拾われました」

 

麻弥「…すみません、変なことを聞いてしまって」

 

緋翠「いいんです。どのみち話すことになると思っていたので…」

 

リサ「今はそんなこと忘れて学校生活を楽しんだらどう?せっかく自由の身なんだし☆」

 

緋翠「はい、今は何不自由なく生活できてますからこの人生を楽しむことにします。それじゃあ僕もそろそろ行きますね。次は移動教室なので」

 

麻弥「それじゃあまた今度昼ご飯を食べましょう!今日はありがとうございました!」

 

僕は今井さんと大和さんと連絡先を交換して次の授業の準備をするために教室に戻った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それから僕は午後の授業を受け、日菜さんは生徒会の仕事があるとかで学校に残ったため僕は山吹さんの実家である『やまぶきベーカリー』のバイトに向かった。仕事にもそこそこ慣れてきたので今日はレジ打ちの仕事をした。仕事が終わると山吹さんと連絡先を好感して今度からバイトに来るときは連絡を入れるようにした。にしても日菜さんが所属するアイドルバンドか…どんな人がいるんだろう?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




いかがだったでしょうか?

緋翠くんが学校に通い始めた日という感じにしてみました。羽丘学園の2年生ということで蘭ちゃんたちと少しだけですが絡ませることもできました。

それでは次をお楽しみに!


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4話:遭遇

バンドリの新イベのロリちさ可愛い…可愛くない?








 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

4月29日

 

今日は始業式の日に日菜さんに誘われた日菜さんが所属するアイドルバンドのメンバーと会う日だ。正直断ることもできたけど日菜さんの頼みを断るのって日菜さんの扱いに慣れた人じゃないと無理だから早く慣れないと…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【午前9時30分:緋翠の部屋】

 

緋翠「ふわぁぁぁ…今日は日菜さんが所属するアイドルバンドのみんなと会う日かぁ…いったいどんな人たちなんだろう?でも芸能人だし会う事すら緊張するな…」

 

日菜「弟くーん!準備できてるー?」

 

緋翠「(はぁ…結局日菜さんが僕のことを弟くんって呼ぶのは変わらないんですね…)こっちは準備できてますよ。」

 

日菜「それじゃあさっそく行こ―!もうみんな待ってるって!」

 

緋翠「もう皆さん待ってるんですか?」

 

日菜「うん!早くいこーよ―!」

 

緋翠「はいはい、わかりましたから・・・いつまでも手を引っ張られるのは勘弁なので今日はせめて手を握らないでください」

 

日菜「えー?何で―?あたしはるんって来るのにー」

 

緋翠「日菜さんはるんって来るんでしょうけどいつも引っ張られる僕としてはいつ腕が持ってかれてもおかしくないくらいに痛いんですから少し自重してください…」

 

日菜「むー…」

 

緋翠「お願いします」

 

日菜「はーい・・・でも早く行こうよ!みんなに弟くんを紹介したいんだもーん!」

 

緋翠「わかりましたから早く行きましょうか。でも道のりを知らないので道案内をお願いします」

 

日菜「はーい!それじゃあレッツゴー!」

 

僕と日菜さんは朝ご飯を食べて集合場所に足を進めた。紗夜さんは用事があるとかで朝早くからいなかった。紗夜さんに用事か…そんなに大事な用事なんだろうか?僕には全く分からなかった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【午前10時:カフェ『circle』】

 

緋翠「ここが待ち合わせ場所ですか?えっと・・・ライブハウス?」

 

日菜「ライブハウスは中だから今日は外のカフェで待ち合わせだよ!麻弥ちゃんたちはー・・・」

 

麻弥「日菜さん!緋翠くん!こっちですよー!」

 

声がする方を向くと麻弥さんが手を振っていた。少し目をきかせてみたら麻弥さんの他に3人同席していた

 

日菜「ごめんね麻弥ちゃん!緋翠くんがなかなか起きなくて」

 

緋翠「僕は昨日出た宿題を片付けていたんですよ。でもすみません、待ち合わせの時間に遅れてしまって…」

 

??「いえ、私たちは気にしてないから大丈夫よ。さて、自己紹介をしましょうか、私は白鷺千聖よ。花咲川学園の3年生ね」

 

??「それでは次は私が参ります!私は若宮イヴと言います!花咲川学園の2年生です!」

 

??「最後は私だね!まん丸お山に彩るよ、丸山彩です!」

 

緋翠「丸山さんに白鷺さん、若宮さんですね。僕は氷川緋翠と言います。日菜さんの家に世話になっているので昔の苗字を捨ててこの名前になりました。」

 

千聖「緋翠くんね、よろしく」

 

緋翠「それで、ここにいる5人でアイドルバンドなんですか?」

 

彩「うん!『Pastel*Palettes』っていうアイドルバンドなんだよ!私はボーカル担当だよ!」

 

千聖「私はベース担当ね」

 

麻弥「ジブンはドラム担当です!ちなみにジブンは元はスタジオミュージシャンだったんですわけあってメンバーになりました」

 

イヴ「私はキーボード担当です!」

 

日菜「ちなみにあたしはギター担当だよ!ギュイーン!」

 

緋翠「なるほど…でも僕は音楽に関しての知識が全くないんですが・・・」

 

日菜「え?そうだったの?」

 

緋翠「日菜さんには教えましたよね?僕は絵に関しての知識以外全くないって」

 

千聖「あら、そうだったのね。ちなみにコンクールには出したことがあるのかしら?」

 

緋翠「コンクールには出しませんでしたね。絵を描いていたのはただ自分の描く絵を眺めるのが好きなだけだったので。ただ今となっては絵は一枚すら残ってませんが…」

 

麻弥「そうなんですか?ちなみに今絵を描く道具は持ってきてるんですか?」

 

緋翠「ええ、まあ…でもシャーペンとスケッチブックしかないですよ?」

 

彩「緋翠くんの描く絵かあ…私見てみたい!」

 

イヴ「私もヒスイさんの描く絵を見てみたいです!」

 

麻弥「ジブンも緋翠くんの描く絵を見てみたいですね。いつも機材のメンテナンスしかしてないので少しは違うものも見てみたいです」

 

日菜「あたしもあたしもー!緋翠くん描いてよー!」

 

緋翠「はぁ…こうみんなに頼まれては断るに断れないですね…それじゃあ書きますから皆さんはお茶してていただけませんか?」

 

千聖「あら、動いてていいの?絵っていうのはモデルが動くと書きづらいんじゃなかったかしら?」

 

緋翠「確かにそうですけど、僕が描いてた絵は日常をモデルにしたものが大半なので動いてもらって大丈夫ですよ。」

 

彩「でも私たちだけお茶してていいの?緋翠くんが食べれないんじゃ…」

 

緋翠「確かにそうですけど、後で頼むので大丈夫ですよ。それじゃあ僕は少し失礼しますね」

 

そう言って僕は他の席に移動してかばんに入れてたスケッチブックを、筆箱からはシャーペンを取り出した。

 

緋翠「うーん…あれをこうしてここをこうして・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

パスパレside

 

彩「緋翠くん、すごい集中してるね…本当に私たちだけで普通にお茶してていいのかな…?」

 

千聖「緋翠くんがいいって言ってたから今は普通にお茶しましょうか。」

 

日菜「緋翠くん、どんなの描くんだろー?」

 

イヴ「とても気になります!ヒスイさんの描く絵、とても楽しみです!」

 

日菜「少し緋翠くんの描いている絵を覗いちゃっていいかな?」

 

麻弥「ダメですよ日菜さん。緋翠くんの絵をなんだかんだで一番楽しみにしてるのは日菜さんじゃないですか」

 

千聖「そうよ。それに楽しみにしてるのは私たちも一緒だから緋翠くんの邪魔をしてはいけないわ」

 

日菜「ちぇー・・・」

 

パスパレside out

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

緋翠side

 

緋翠「うーん…誰かを自分の描く絵に入れるなんて思わなかったけどあまり苦ではないかな・・・ここをこうしてここはこうで…うーん、ここはこんな感じで…あとあそこはこうすれば…よし、こんな感じでいいかな。皆の所に持っていこう」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

彩「あ、緋翠くんが戻ってきたよ!」

 

緋翠「すみません、思ったより時間がかかっちゃいました」

 

千聖「もしかして、人を自分の絵にかくのは初めてだったかしら?」

 

緋翠「はい…僕が描いていたのは日常とはいっても猫が僕の膝の上でゆっくりしているところだったり子犬がじゃれあってるところとかでしたから。」

 

イヴ「そうだったんですね!ところで、絵はどのような感じになりましたか?」

 

緋翠「あ、はい。こんな感じですけど…」

 

そう言って僕が見せたのはパスパレのメンバーが楽しそうにお茶しているところを描いた絵だった。メンバー5人を入れるのはもちろん初めてなので1時間くらいかかってしまった。それにスケッチブックっていっても画材店に売ってあったのより少し小さいので全員を入れるとなると難易度が高かったため結構時間がかかってしまった

 

麻弥「これがジブン達ですか…?まさかこんなにうまく絵を描ける人がいたなんて…」

 

日菜「うん!るんって来たよ!」

 

千聖「これは日菜ちゃんに劣らない腕前じゃないかしら?」

 

彩「いいなぁ…私もいつかこんな風に絵を描いてみたいな・・・」

 

イヴ「これがジャパニーズティータイムの風景ですね!アッパレです!」

 

緋翠「最後のは褒められてるんですか・・・?」

 

千聖「ごめんなさいね。イヴちゃんはフィンランド人と日本人のハーフだから時々こんな風に喋るのよ」

 

緋翠「そうだったんですね。ところでこれどうしましょうか?この絵を捨てるのももったいないですし誰かいりますか?」

 

彩「わ、私この絵欲しい!」

 

千聖「私もほしいわね、この絵。花音たちに見せてあげたいし」

 

麻弥「ジブンも欲しいです!」

 

イヴ「私も欲しいです!額縁に入れて家宝にします!」

 

日菜「あたしもあたしもー!」

 

緋翠「皆ほしいんですね…でも一枚しかないので…ここはじゃんけんで決めたらどうでしょう?」

 

千聖「そうね、それなら決めやすいしそうしましょうか。」

 

パスパレメンバー「「「「「最初はグー、ジャンケーン…」」」」」

 

ポン!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

日菜「あれ?あたしの一人勝ち!?わーい!」

 

彩「ひ、日菜ちゃんだけパーで私たちみんなグーだったんだ…逆にすごいなぁ…」

 

千聖「まさかこうなるなんて思ってなかったわ・・・日菜ちゃん、おめでとう」

 

イヴ「ヒナさん、おめでとうございます!ですが次は負けません!」

 

麻弥「あはは・・・これってある意味息が合ってるんでしょうか?」

 

緋翠「そうなのかもしれませんね…」

 

(テーレッテー)

 

緋翠「あれ?僕のケータイに着信?すみません、少し席を外しますね」

 

日菜「いってらっしゃーい!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

緋翠「もしもし、緋翠です。」

 

つぐみ「あ、緋翠くん?日菜先輩は一緒じゃないの?」

 

緋翠「日菜さんですか?一緒ですけど…何かあったんですか?」

 

つぐみ「実は、こっちで捌ききれないほどの書類が溜まっちゃって…日菜先輩にこっちに来てもらえないか頼めないかな?」

 

緋翠「わかりました。日菜さんも連れてきますね。ついでに僕も手伝いに来ますよ」

 

つぐみ「そんな、悪いよ!緋翠くんは羽丘に入ってまだ1週間なのに…」

 

緋翠「いいんですよ。僕が手伝いたいから手伝うだけなので。それじゃあ切りますね」

 

つぐみ「あっ、緋翠k…」

 

(ツー、ツー、ツー・・・)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

日菜「緋翠くん、誰からだったの?」

 

緋翠「羽沢さんからです。羽丘にいるみたいで、生徒会室で書類を片付けているらしいですが日菜さんに手伝ってほしいって言っていたので急遽来てほしいそうです。というわけで僕と日菜さんはこれで失礼しますね」

 

千聖「ええ。今度はゆっくりお茶しましょう。」

 

彩「こ、今度は緋翠くんの描いた絵、貰うからね!」

 

イヴ「それではまた会いましょう!」

 

麻弥「今日はありがとうございました!また学校で会いましょう!」

 

そう言って僕は日菜さんと羽丘学園に足を進めた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【午後2時25分:羽丘学園生徒会室】

 

緋翠「羽沢さん、お待たせしました。日菜さんが途中コンビニに寄ったりして道草を食っちゃいまして…」

 

つぐみ「ううん、大丈夫だよ。でも緋翠くん、本当に良かったの?」

 

緋翠「いえ、僕が手伝いたいから手伝うんですよ。それに生徒会の仕事がどんなのかのも気になっていましたし」

 

日菜「つぐちゃん、あとはあたし達に任せてつぐちゃんは帰っていいよー!」

 

つぐみ「そ、そんな悪いですよ!」

 

日菜「ううん、つぐちゃんは今の今まで頑張ってくれてたからこれは生徒会長からの労いだよ!」

 

つぐみ「でも…」

 

緋翠「羽沢さん、日菜さんは一度言い出したら聞かないので・・・ここは日菜さんの言うとおりにしたほうがいいですよ。何時からここにいたのかはわかりませんがあまり働きすぎると倒れちゃいますし」

 

つぐみ「う、うーん…わかったよ。でも緋翠くん達も無茶しちゃだめだからね?」

 

緋翠「はい、心配してくれてありがとうございます。」

 

僕がそう言うと羽沢さんは他の生徒会員と一緒に生徒会室を後にした…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

日菜「それじゃあ片付けちゃおー!」

 

緋翠「はい、やってしまいましょうか。」

 

それから僕たちは生徒会室に会った書類を棚の中に入れたりして書類を片付けた。

 

 

 

 

 

 

 

 

緋翠「日菜さん、あまり高いところに手を伸ばしすぎると倒れちゃいますよ」

 

日菜「大丈夫大丈夫!あたしはアイドルもやってるんだしバランス感覚はある方だから!」

 

緋翠「(…あれ?今なんだか怪しい音がしたような…何の音なんだ?もしかして・・・この踏み台からなのか?関節部分が錆びてる…!まずい、日菜さんは全く気がついてない!)日菜さん、早く降りてください!」

 

日菜「大丈夫大丈夫!これを棚に入れたら終わりだから!」

 

ガタッ!

 

緋翠「(まずい!脚立が倒れそうだ!)日菜さん!危ないです!」

 

日菜「え?(ガタッ)うわっ!」

 

緋翠「日菜さん!」

 

僕は日菜さんがバランスを崩したところを見逃さず日菜さんの下敷きになるように下に滑りこんだ…が僕自身も足を滑らせて床に仰向けに倒れる形になってしまった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

緋翠「(う…ん…あれ?体が動かないけど目は開くな…え?日菜さんが僕の目の前に・・・それに何か唇に柔らかい感触が・・・)」

 

日菜「(うーん…あれ?あたし…そっか、緋翠くんがあたしを助けるためにあたしの下に滑り込んで・・・あ、目は開くみたい。え?緋翠くんの顔が目の前に・・・それにあたしの唇に何か柔らかい感触が・・・もしかしてこれって…)」

 

そう、僕は仰向けに倒れ、日菜さんは僕と向かい合うように倒れていた・・・のだが僕と日菜さんはキスをしていたのだ。日菜さんを助けるつもりがまさかこんなことになるなんて思いもよらなかった…

 

緋翠「す、すみません日菜さん!すぐにどきますから・・・」

 

日菜「ん…」

 

僕はそう言ったのだが、日菜さんはどくどころか自然と体を預けてきていた。

 

緋翠「ひ、日菜さん!?」

 

日菜「えへへー、あたしのファーストキス…緋翠くんにあげちゃったね。ハプニングだったけどあたしは嬉しかったよ!」

 

緋翠「あの…日菜さん、今日の仕事は終わったので早く帰りませんか?」

 

日菜「それもそっかー。それじゃあたしは先に行ってるね!」

 

日菜さんはそう言うと生徒会室から出ていった

 

緋翠「えっちょっと日菜さん…って行っちゃいましたね…僕も帰ろう。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【羽丘学園からの帰り道】

 

緋翠side

 

緋翠「(日菜さん、あれはいったい何だったんだろう…そ、それにハプニングだったとしても僕と日菜さんはキ、キスをして…それに、なんだか心の奥が締め付けられるような…なんなんだろう、この感じ…今度誰かに聞いてみよう…)」

 

緋翠sideout

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

日菜side

 

日菜「(えへへ・・・ハプニングだったけど緋翠くんとキスしちゃった♪でも嬉しかったなー☆るるるるらるんってきちゃった!それに・・・何なんだろう?緋翠くんのことを思うと心が締め付けられる感じがして…もしかしてあたし、緋翠くんのことが・・・)」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




いかがだったでしょうか?

アンケートへの回答、ありがとうございます。1日で11票も入るとは正直驚きました・・・1桁そこいらだと思っていたんです(本当です)

それではここまで読んでくれてありがとうございました






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5話:感情

話すネタが尽きてきた…









 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あの日菜さんとのハプニングから日が経ち、ゴールデンウィークも明けて今日は普通に学校だ。あれから僕は日菜さんと会うたびにあの事を思い出して気が気じゃなかった…

 

 

 

 

 

 

5月8日

 

【緋翠の部屋】

 

緋翠「はぁ…あれから1週間か…日菜さんと会うたびに妙に落ち着かないし・・・今日も学校か…」

 

日菜「緋翠くーん!一緒に学校に行こ―!」

 

緋翠「(!!)ひ、日菜さんですか・・・だから部屋に入ってくる時はノックしてくださいって言ってるじゃないですか…」

 

日菜「えー?あたし緋翠くんと同じ学校に通ってるから別にいいよね?」

 

緋翠「お願いしますよ本当に・・・僕だって男なんですしこういうのは少しだけでいいので自重してください・・・」

 

日菜「?」

 

緋翠「はぁ…わかりましたよ。でも日菜さん、今日は朝の挨拶運動とかありませんでしたか?」

 

日菜「あっ!そういえばそうだったよ!ごめんね緋翠くん!あたしは先に行ってるねー!」

 

そう言って日菜さんは僕の部屋を後にした

 

緋翠「はぁ…本当に日菜さんはいつになったら僕の言うことを聞いてくれるんでしょうか・・・」

 

僕も自分の部屋を後にしてリビングに出た

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【午前7時20分:氷川家リビング】

 

緋翠「はぁ…」

 

紗夜「緋翠くん、最近ため息が多いですね。何かあったんですか?」

 

緋翠「…いえ、特に何もないです。紗夜さんが気にすることではないですよ」

 

紗夜「そうですか。でも困ったときは私たちをどんどん頼ってください。血は繋がってないとはいえ私や日菜にとって緋翠くんは本当の弟のように思っているのですから」

 

緋翠「・・・ありがとうございます。…ごちそうさまでした。僕は行きますね」

 

紗夜「緋翠くん、日菜に振り回されたりしてないですか?」

 

緋翠「確かにいつも日菜さんに振り回されてますけど最近は慣れてきたのか日菜さんも少しひっついてこなくなりましたね。それじゃあ、行ってきます紗夜さん」

 

僕はリビングを出て羽丘学園に足を進めた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【午前7時35分:通学路】

 

緋翠「はぁ…」

 

麻弥「緋翠くん、さっきからため息ばかりですね。何かあったんですか?」

 

緋翠「いえ・・・特に何も…はあ…」

 

??「でもさっきからため息ついてないか?もう7回目だ」

 

緋翠「空葉(そらば)さんってどうでもいいことを数えますよね…はぁ…」

 

この人は空葉相汰(そらばそうた)先輩。去年こっちに引っ越して来て今は大和さんの家にお世話になっているのだとか。あとは大和さんと恋人同士で去年の文化祭に指輪をプレゼントして結婚の約束をしているだとか。

 

詳しくは「キミとの出会いは偶然か必然か」本編をどうぞ!(ダイマ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

相汰「8回目。本当に何かあったのか?」

 

緋翠「…空葉さんと大和さんなら話してもいいかもしれませんね。実は…」

 

僕は先週羽丘学園で起こったことを隠さず話した

 

 

 

 

 

 

 

麻弥「な、なるほど…そういう事があったんですね…」

 

相汰「それは…なんというかため息をつきたくなる気持ちはわかる気がするな…俺も去年似たようなことがあったし」

 

麻弥「それは緋翠くん、あれですね」

 

相汰「あれだな」

 

緋翠「?あれって何ですか?」

 

相汰「緋翠、日菜さんのことが好きなんじゃないのか?」

 

緋翠「僕が日菜さんのことを・・・?」

 

麻弥「はい、緋翠くんは日菜さんのことが好きじゃないんですか?」

 

緋翠「…まったく思い当たりがないわけじゃないのであながち否定できないかもですね…確かに最近は日菜さんと会うだけでなんだか心の奥が締め付けられるように感じますし・・・日菜さんのことが好きなのかもしれませんね」

 

麻弥「それで、このことを日菜さんに伝えるんですか?」

 

緋翠「いえ、僕にそんな勇気はないですよ・・・」

 

相汰「なら、ずっと片思いで終わらせるつもりか?」

 

緋翠「…今はまだ伝える勇気がないのでその機会が来たらちゃんと伝えますよ。」

 

相汰「そうした方がいい。後で後悔することになるからな」

 

緋翠「…っと、そろそろ着きますね。相談に乗ってくれてありがとうございました。」

 

麻弥「いえ、ジブンたちの解答で解決したのならよかったです!それじゃあまた後で!」

 

僕たちは校舎前で別れて自分の教室に向かった。話し込みすぎたので遅刻寸前だったのは言うまでもない…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【昼休み:屋上】

 

緋翠「ふわぁぁぁ…」

 

ひまり「緋翠くん、眠そうだね?」

 

緋翠「今日の授業の内容が何だか眠くなるくらいに話が長かったからですね…ふわぁぁぁ…」

 

ひまり「わかるよー!それじゃあ昼休みが終わるまで一緒にお昼寝する?」

 

緋翠「そうしたいですね。ふわぁぁぁ…お休みなさい…」

 

ひまり「お休みー・・・ぐぅ」

 

僕と上原さんは午前中の授業が退屈すぎて眠気が来ていたので昼ご飯を食べてから昼寝をすることにした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

緋翠「(ん…あれ、なんか動けない・・・とりあえず目を開けて・・・)…何で日菜さんとモカがいるんですか?」

 

日菜「うーんっと、暇だったから教室を出てきて屋上に来たら緋翠くんとひまりちゃんが昼寝してたからあたしも!って思って寝ちゃってた!」

 

モカ「あたしも授業聞いてたら眠くなっちゃって黒板消してから屋上に来たらひーちゃんとすいくんが寝てたからあたしもーって寝ちゃってたー」

 

ひまり「それでもモカと日菜先輩で緋翠くんに抱き着くのはどうなの!?」

 

緋翠「本当ですよ・・・日菜さんには家の方でしょっちゅう抱き着かれてますから慣れてますがモカに関しては日菜さんより抱き着いてくる力が強いからめちゃくちゃ反応に困ります・・・」

 

モカ「えー?何に困るのー?」

 

ひまり「モカー!緋翠くんが目をまわしそうだから早く離れてよー!日菜先輩も!」

 

日菜「えー?ひまりちゃんだって抱き着こうとしたくせにー☆」

 

ひまり「も、もー!日菜先輩言わないでくださいよー!」

 

緋翠「あの、そろそろどいてください…」

 

日菜「えー?もう少しこのままじゃダメ―?」

 

モカ「モカちゃんももう少しこのままでいたいでーす」

 

緋翠「お願いします…このままじゃ僕の寿命が縮みそうなので…」

 

日菜「ちぇー」

 

モカ「モカちゃんざんねーん」

 

ひまり「もー!そんなこと言ってないで離れてください!」

 

上原さんは青葉さんと日菜さんを引き剥がしてくれた

 

緋翠「ありがとうございます上原さん・・・本当にこの二人は反省の色が見えないので一人だけでもストッパーがいてくれるのは助かります・・・」

 

ひまり「それじゃあ緋翠くん、今度コンビニスイーツ奢ってよ!」

 

緋翠「それくらいでいいなら。」

 

日菜「ねー、3人とも次の授業大丈夫?」

 

モカ「あ、確か次の授業って体育だったっけー?食後の運動は体につらいかもだけど―」

 

ひまり「やばいよ!しかも体育の先生って時間に厳しいから今から急いでいかないと遅刻確定だよ!モカ、緋翠くん、早く行こう!」

 

日菜「頑張ってねー!」

 

それから僕たちは急いで教室に移動してどうにかチャイムが終わる前に先生が来たのでギリギリセーフだった…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【放課後:2ーA】

 

蘭「ねえ緋翠、この後時間ある?」

 

緋翠「時間?あるけど…何かあるんですか?」

 

蘭「あのさ…緋翠って絵描けるんでしょ?」

 

緋翠「絵?描けるけど…ってこのことは日菜さんや麻弥さんたちにしか教えてないはずなんですけど…誰から聞きました?」

 

蘭「日菜さんからだけど」

 

緋翠「やっぱりですか・・・で、僕の絵が見たいということですか?」

 

蘭「うん。あたしって絵はあんまり見ない方だけどたまに美術の授業あるから少しは絵がうまくなりたいからさ…絵がうまくなるにはどうした方がいいかなって聞きたいんだけど」

 

緋翠「絵がうまくなるにはどうした方がいいか…ですか?うーん、僕はただひたすら絵を描いてるうちにうまくなっていったっていうか・・・何事も経験が大事ですし」

 

蘭「何事も経験…か。そうだよね。ごめん、今の話は忘れて」

 

緋翠「いえ、別に教えるのが嫌ってわけではありませんから。基本的なことなら教えることはできますよ。そこからうまくなるかどうかは美竹さん次第です」

 

蘭「なら、お願いしてもいい?」

 

緋翠「はい。それじゃあどこかに行きましょうか。美術室は美術部が使ってますし、他のところは演劇部が使ってるみたいですし・・・」

 

蘭「なら緋翠の家は?」

 

緋翠「あー、すみません。今日は日菜さんが真っ先に帰ってるだろうしややこしいことになりそうだから却下で」

 

蘭「それじゃあつぐの家かあたしの家か・・・今日は父さんの帰りが遅いからあたしの家でいい?」

 

緋翠「いいんですか?」

 

蘭「別に、見せて減るものじゃないし。それじゃあ行こうか」

 

僕たちは教室を出て美竹さんの家にお邪魔することになった。ちなみに上原さんたちは今日はバイトとかで帰りのホームルームが終わった後すぐに教室を出て行っていた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【午後4時23分:蘭の部屋】

 

緋翠「…美竹さんって華道の家元だったんですね。庭にも色んなのがありましたし」

 

蘭「うん。小さいころから育てたのもあれば今年から育て始めたものだってあるよ。さて…緋翠、絵の描き方教えてよ。」

 

緋翠「でも僕が教えれるのは基礎からだけですよ?」

 

蘭「基礎からでもいいよ。教えてくれるだけでもあたしは覚えれるなら」

 

緋翠「それじゃあ…まずは描くものと紙を用意してください」

 

蘭「学校のノートでもいい?」

 

緋翠「はい、描けるものなら構いませんよ。それで、次は何を書くか決めましょうか。」

 

蘭「何を描くか…か。それじゃあこの盆栽でも書いてみようかな。緋翠は何描くの?」

 

緋翠「そうですね…絵を描いている美竹さんを書いてみることにします。」

 

蘭「あたしを書くの?絵って普通動かないものとか描くんじゃない?」

 

緋翠「実はこの間、パスパレのみんなを書いたんですよ。でもこの間は5人全員を書いたので次は一人を書いてみようかなと思って。」

 

蘭「それであたしなんだ・・・別にいいけど。それで、どういう風に書けばいいの?」

 

緋翠「まずは、描きたいものの輪郭を取りましょう。盆栽ならまずは鉢から書いた方が良さそうですね」

 

蘭「なんで?」

 

緋翠「土台から固めていく、とよく言いますから。鉢から書くことによってどの大きさで書けばいいとかがやりやすくなるんです」

 

蘭「なるほどね…まずは鉢から・・・で、どうすればいい…緋翠?」

 

緋翠「…」

 

蘭「…緋翠、絵を描くときはこんなに集中するんだ。…って、あたしも自分の絵を描くのに集中しないと…確かこういうのは次に枝を書くのがいいんだよね?それから…」

 

 

 

 

 

 

 

 

それから僕と美竹さんは時間を忘れて絵を描くことに集中していた…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【時刻不明:蘭の部屋】

 

蘭「何とか描けたけど…なんか子供が描く絵みたいになったかも…緋翠?」

 

緋翠「…」

 

蘭「緋翠、寝てるの?早く起きないと」

 

緋翠「・・・あ、ごめん。ちょっといつもより集中してたから眠気が来て…今何時?」

 

蘭「もう夜の7時を回ってるよ。それより、あたしの描いた絵どう?」

 

緋翠「たしか盆栽の絵…でしたっけ。これは…いいんじゃないでしょうか?本当に基礎しか教えていなかったのにこれだけ描ければいいと思いますよ」

 

蘭「本当?お世辞じゃないよね?」

 

緋翠「僕はお世辞なんて言えませんよ。本当にいい絵だと思います」

 

蘭「あ、ありがと…緋翠の絵はどんな感じになったの?」

 

緋翠「僕の絵ですか?これですけど…」

 

そう言って僕は美竹さんを書いた絵を見せた

 

蘭「これが・・・あたし?すごい、こんな風に描けるんだ・・・」

 

緋翠「基本の応用ですよ。さて、僕が教えることができるのはここまでなので後は美竹さん次第です。」

 

蘭「あたし次第…」

 

緋翠「それじゃあ僕は行きますね。日菜さんたちを待たせてしまってるので…」

 

蘭「待って!」

 

緋翠「美竹さん?」

 

美竹さんは僕の手を握ってきた。不意打ちは日菜さんで慣れていたが美竹さんからの不意打ちはされたことがなかったので完全に意表を突かれていた

 

緋翠「美竹さん、僕はそろそろ帰らないと…」

 

蘭「さっき父さんから連絡が来て、今日は一日帰れないって…明日は学校も休みだし今日一日だけでいいから泊まっていかない?」

 

緋翠「・・・ちょっと待っててください、紗夜さんに連絡を取るので」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

紗夜「緋翠くん?どうかしたんですか?」

 

緋翠「すみません紗夜さん。美竹さんのお父さんが今日は仕事で帰れないだとかで今日は家に一人だそうで…僕は帰ろうかと思っていたんですが美竹がどうしてもっていうので今日は美竹さんの家に泊まってもいいですか?」

 

紗夜「美竹さんの家に、ですか?私は別に構いませんが、寝るときの服はあるんですか?」

 

緋翠「・・・ないですね。一度そっちに取りに来ます」

 

紗夜「わかりました。ですが明日はちゃんと戻ってきてください」

 

緋翠「わかりました。」

 

 

 

 

 

 

 

 

蘭「緋翠、どう?」

 

緋翠「ちょっと寝るときの服を取りに一度向こうに戻るよ。それからこっちに戻るから準備とかをお願いしてもいいですか?」

 

蘭「ん、わかったよ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それから僕は一度家に戻り、着替えをもって美竹さんの家に移動した。それから美竹さんが作った夜ご飯を一緒に食べたり最近流行ってるという番組を見たりして寝るときはさすがに一緒に寝るわけにはいかなかったので別々の部屋で寝た

 

 

 

 

 

 

 

 




いかがだったでしょうか?

アンケートの結果、オリキャラを出すかどうかは主(つまり私)に任されることになったので「キミとの出会いは偶然か必然か」の主人公、空葉相汰くんに友情出演(?)していただきました。え?趨鈹洸汰くんじゃなかったのかって?洸汰くんはコラボ回に出たのでさすがにお休みっすよ…

それではここまで読んでいただきありがとうございました


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6話:困惑

話すネ(ry









 

 

 

 

 

 

5月9日

 

 

 

【午前8時30分:美竹家】

 

緋翠「ん…たしか昨日は美竹さんの家に泊まって…あれ?なんか・・・」

 

そう呟いて僕は左を向いてみた。そこにいたのは…

 

日菜「むにゃむにゃ…」

 

緋翠「なんで日菜さんがここにいるんですか・・・?」

 

日菜「・・・あ、緋翠くんおはよー!」

 

緋翠「あ、おはようございます・・・じゃなくて!何で日菜さんがここにいるんですか?」

 

日菜「うーん、何でだっけ?あ、そうだ!おねーちゃんと緋翠くんの話があたしの部屋まで聞こえたからあたしも!ってなってここに来たんだー!」

 

緋翠「…ちなみに聞きますけど美竹さんに確認は取りましたか?」

 

日菜「取ってないよ?」

 

緋翠「(ですよね…)で、これからどうするんですか?紗夜さんが心配してると思うので日菜さんは一旦家に戻ったほうがいいですよ」

 

日菜「えー?」

 

緋翠「えー?じゃないですよ。美竹さんには日菜さんが来るとか伝えてなかったので色々誤解を生むかもしれないので…」

 

日菜「緋翠くんがそう言うなら今のところは帰ろっかなー。じゃあねー!」

 

日菜さんはそう言うと美竹さんの家を後にした

 

緋翠「はあ…本当に日菜さんは神出鬼没だから困る・・・」

 

(障子が開く音)

 

蘭「緋翠、さっき日菜さんの声がしたけど何かあったの?」

 

緋翠「あー…実は昨日僕と紗夜さんが電話してたのが日菜さんに聞こえてたみたいで、いつの間にか僕の寝てる布団のなかに入り込んでたのでさっき話をして家に戻るように言っただけですよ」

 

蘭「そんなことあったんだ…それで、緋翠はこの後どうするの?」

 

緋翠「どうするっていっても、特に何もやるないはですけど…」

 

蘭「あのさ…今日はつぐみ達とみんなでお出かけしようかって話してて、よかったら緋翠もどうかなって」

 

緋翠「僕が美竹さんたちと一緒に?」

 

蘭「うん。昨日の夜みんなと話しててひまりとモカが『緋翠くんさえよければ一緒に行きたい』なんて言ってたから…それに、まだあたし達はあって2週間くらいだし何か話したいなって」

 

緋翠「んー…お邪魔じゃなければご一緒しようかな。」

 

蘭「じゃあ9時30分につぐの家の前に集合でいい?」

 

緋翠「羽沢さんの家の前に集合だね、でも僕は場所を知らないんですが・・・」

 

蘭「じゃああたしと一緒に行こうよ。そうすれば迷わないでしょ?」

 

緋翠「それじゃあお願いします。」

 

それから僕たちは羽沢さんの家の前に集合し、2年A組のメンバーが集まった。ちなみに僕たちは待ち合わせ時間より10分前に来ていたので少しだけ話をしていた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【午前10時:ショッピングモール】

 

緋翠「へぇ…こんなところにショッピングモールなんてあったんですね」

 

蘭「あたしたちはよく来るけど緋翠は来たことないの?」

 

緋翠「うん。日菜さんや紗夜さんとも来たことはないよ。一人で出歩くことはあるけどこんなところがあるなんて知らなかったし」

 

巴「そうなのか?それじゃあ今日はここをじっくりと見て回るか!」

 

ひまり「賛成!新作のスイーツも発売されたみたいだし今日はたくさん食べるぞー!」

 

モカ「おー、ひーちゃんがいつもよるツグってるー」

 

緋翠「ツグってる?」

 

モカ「ツグってるはツグってるだよー。それじゃあいこー。」

 

こうして僕たちはショッピングモールを回ることになった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

蘭「…ねえ緋翠、一つ気になったことがあるんだけど聞いてもいい?」

 

緋翠「何ですか?」

 

蘭「あたしたち、小さいころ遊んだことなかった?なんかさ…あたしの知ってる幼馴染にも緋翠って名前の人がいたけど、県外の中学校に通うことになってから連絡も取れてなかったし・・・」

 

緋翠「もしかして…『みーちゃん』?」

 

蘭「…なつかしいよね、その呼ばれ方。よく遊んでた頃はそう呼ばれてたっけ。あれから5年…か。」

 

モカ「運命の再開―?翠くんおひさー」

 

ひまり「えー!?もしかしてひーくん!?おっきくなったね!」

 

巴「マジかよ!?緋翠、久しぶりだな!両親は元気か?」

 

緋翠「…僕の両親はとんでもないクズっぷりで、僕のことですらただの道具だと思ってたんだ。ある日、僕の両親は僕が通ってた中学校を廃墟にして…」

 

つぐみ「そんな…ひどい…自分の子供ですらただの道具だとしか思ってないなんて…」

 

緋翠「…もう過ぎたことです。今はこの時間を大事にしたいので早く行きましょう」

 

僕は少しだけ足早に近くにあったゲームセンターに移動した

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Afterglowside

 

蘭「緋翠…あたし達と離れてから苦労してたんだね…あたし達、緋翠のことを何も知らなかった・・・」

 

巴「緋翠、アタシたちと遊んでた時は笑顔だったのに今は笑顔を全く見せなくなったし・・・何かできることはないのか?」

 

ひまり「私たちにできることはないよ巴…緋翠くん、私たちの前では平然を装ってるみたいだけど」

 

つぐみ「緋翠くんのあんな過去を聞いたら私たちに何かできないかなって考えたいけど緋翠くんは自分のことになると周りが見えなくなっちゃうから私たちには・・・」

 

モカ「翠くんってたしか日菜先輩のところにお世話になってるって言ってたねー?ここは日菜先輩に任せるっていうのはー?」

 

蘭「…なんでこんなにもあたし達は無力なんだろうね。」

 

 

 

 

緋翠「あのー、そこで何を話してるんですか?早く行きましょう?」

 

巴「あ、悪い!早く行こうぜ!」

 

ひまり「巴ー!待ってよー!」

 

それから僕たちはゲーセンを回ったり新しい服を買ったりしてショッピングモールを後にした

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【午後3時:氷川家リビング】

 

緋翠「ただいまです」

 

紗夜「おかえりなさい緋翠くん。」

 

日菜「おかえりー!どこに行ってたのー?」

 

緋翠「ちょっと美竹さんたちとショッピングモールのゲーセンとか服屋さんとかに行ってきました。この前は日菜さんが僕のお出かけの服を選出してたので今回は僕が選んで買いましたよ」

 

日菜「どんな服?」

 

緋翠「それは今度お出かけする時のお楽しみですよ。」

 

日菜「え?一緒にお出かけしてくれるの!?」

 

緋翠「はい。今度は紗夜さんも一緒にどうかと」

 

紗夜「私もですか?ですが・・・」

 

緋翠「紗夜さんは最近花咲川での仕事が多いと今井さんから連絡をもらったので偶には息抜きでもどうかと思いまして」

 

紗夜「今井さん、あなたという人は…わかりました。今度都合があうときはよろしくお願いします」

 

緋翠「ありがとうございます。さて…帰ってきてすぐですが僕はそろそろ行かないと」

 

日菜「沙綾ちゃんの所?」

 

緋翠「はい。山吹さんのお母さんの体調が優れないらしく、最近は一人で家の仕事をやっているらしいので暫くは一緒には帰れないと言っておきますね。」

 

日菜「そっかー、行ってらっしゃーい!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【午後3時42分:やまぶきベーカリー】

 

緋翠「山吹さん、こんにちは」

 

沙綾「緋翠くん、こんにちは!こんな時間からごめんね…」

 

緋翠「いえ、さっきまで美竹さんたちとおでかけをしていたのですが山吹さん一人に無茶をさせれないので」

 

沙綾「ありがとね緋翠くん。今日は休日だからお客さんが多くて…」

 

緋翠「それで、僕は何をすればいいんですか?」

 

沙綾「今日はレジをお願いできる?私はパンの様子を見ないといけないから・・・」

 

緋翠「わかりました。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

沙綾「最近羽丘はどう?」

 

緋翠「うーん、まだ何とも言えないですかね。あと1ヶ月ほど経てばまともな感想は言えると思いますが・・・」

 

沙綾「そっか。不安とかあったら大丈夫かなって思ったけど何もないみたいならよかったよ」

 

緋翠「山吹さんも大丈夫ですか?最近は一人で仕事をしているんですよね?」

 

沙綾「偶に純や沙南も手伝ってくれるけどあまり無茶はさせれないからね…でも楽しいよ」

 

緋翠「そうですか。あまり無茶をしすぎないでくださいね。日常でも、仕事でも。」

 

沙綾「あはは、ありがと。ちょっと気になったんだけど、緋翠くんっていくつなの?」

 

緋翠「僕の年ですか?16ですけど」

 

沙綾「あれ?それじゃあ私と同い年じゃん!敬語を使わなくてもいいのに」

 

緋翠「いえ、これは僕の癖みたいなものなので気にしなくていいですよ。でもそのうち慣れたら名前で呼ぶことにしますね」

 

沙綾「そっか、何事も慣れが必要だからね。こっちの仕事はどう?」

 

緋翠「結構慣れてきましたね。今日は帰ったらパンについての本を読み漁らないと…今日羽沢さんたちとお出かけした際にパンの基本とかが書かれている本とかを買っておいたんですよ」

 

沙綾「へえー。この仕事が気に入ったんだね」

 

緋翠「はい。僕は子供のころからご飯よりパンを食べることが多かったのでこういう仕事をやってみたかったんです。」

 

沙綾「よかったね、こういう仕事をやってるところがあって」

 

緋翠「はい。ところでおばさんたちは?」

 

沙綾「今日はお母さんは家で休んでてお父さんは仕事に行ってるよ。今日は遅くなるって」

 

緋翠「それじゃあ少し冷蔵庫に入れてる食材を借りてもいいですか?」

 

沙綾「いいけど、何か作ってくれるの?」

 

緋翠「ちょっと晩御飯を作っておこうかなって思って。山吹さんは仕事で忙しいでしょうし僕が作っておきますよ」

 

沙綾「え、別にいいのに…今日は早めに切り上げようかなって思ってるから」

 

緋翠「そうだとしても学校と仕事の両立は体に負担が大きいですから今日は僕が作っておきますよ」

 

沙綾「…ならお願いしてもいい?」

 

緋翠「はい。こっちはやっておくので山吹さんは無理をしすぎないでくださいね」

 

僕はそう言うとやまぶきベーカリーの厨房と食材を借りて料理に取り掛かった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

緋翠「さて、ご飯は炊いてあるみたいだからこれとおかずは野菜炒めにして…あとは味噌汁と鮭の塩焼きと玉子焼き…それと…」

 

 

 

 

 

 

 

 

数十分後

 

 

緋翠「よし、こんなものかな。冷めないうちに山吹さんを呼んでこよう」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

緋翠「山吹さん、夕ご飯ができましたよ」

 

沙綾「あ、緋翠くんお疲れさま。よかったら食べていってよ」

 

緋翠「いえ、親子水入らずの時間に水を差すのも気が引けるので僕は帰りますよ。」

 

沙綾「でもせっかく緋翠くんが作ってくれたのに緋翠くんが食べないのはもったいないんじゃない?」

 

緋翠「いえ、今日は山吹さんご一家のために作っただけですよ。普段からバイトで世話になってるので今日は微力ながらその恩返しです」

 

沙綾「そっか、ごめんね。無理に引き留めようとして」

 

緋翠「いえ、引き留められるのは日菜さんで慣れてるので・・・今日はお疲れさまでした」

 

沙綾「うん、今日はありがとね。お疲れ様」

 

僕はやまぶきベーカリーを後にした…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【午後6時:氷川家リビング】

 

緋翠「ただいま。」

 

紗夜「おかえりなさい。といっても今日二回目ですが」

 

緋翠「あれ、日菜さんはいないんですか?」

 

紗夜「日菜はあの後仕事に行って今日は大和さんの家に泊まると言っていたので今日は私と緋翠くんだけですね」

 

緋翠「そうですか。あの・・・紗夜さん、一つ聞いてもいいですか?」

 

紗夜「私に答えれるのなら聞いてください。」

 

緋翠「・・・紗夜さん、『好き』って何だと思います?」

 

紗夜「『好き』…ですか?恋愛の意味で、ですか?」

 

緋翠「…はい。」

 

紗夜「…すみませんが私にはわかりませんね。ですがその相談に乗れそうな人はいるので今度声をかけておきましょうか?」

 

緋翠「…お願いします。」

 

紗夜「それでは、夕ご飯を食べましょうか。この話は明日にしましょう」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それから僕たちは夕ご飯を食べ、自分の部屋で早めに寝た。…やっぱり僕は日菜さんのことが好き…なのかもしれない。明日は紗夜さんが呼んだという人に相談に乗ってもらおう…

 

その日の夜、山吹さんから「緋翠くん、今日は夕御飯を作ってくれてありがとうね。お母さんや純、沙南からも好評だったから困ったときはお願いするかもしれないけど時間が空いたらでいいからまた作ってもらえないかな?」とチャットが来たので僕は「はい、そのときまでに新しい料理を覚えておきますね」と返しておいた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




いかがだったでしょうか?

ぶっちゃけこの話を書いてる途中まで「蘭ちゃんがヒロインじゃない?」と思いつつ書いていました(テヘペロリン)

それではここまで読んでいただきありがとうございました


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7話:相談

仕事中なのに次話を思いつくなんて頭が2個あるんじゃないかと考えてしまった











 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今日は紗夜さんが声をかけてくれたという紗夜さんの友人に相談に乗ってもらう日だ。紗夜さんの友達か…日菜さんの交友関係はこの間パスパレのメンバーと今井さん意外に知らないし紗夜さんは別の高校に通ってるから交友関係は知らないから誰に相談を頼んだのかわからないからなぁ…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

6月18日

 

【午前10時:緋翠の部屋】

 

緋翠「…」

 

??「緋翠くん、早く起きてください」

 

緋翠「今日は休日ですしもう少し寝かせてください・・・あと1時間…」

 

??「もう、それは今日起きない人が言うセリフでしょ?いいから早く起きなさーい!」

 

バサッ!

 

緋翠「っ!!いきなり布団を取らないでください・・・ってあれ?今井さんがどうしてここに?」

 

リサ「あれ、紗夜から聞いてなかった?今日は緋翠くんの相談に乗ってあげてって」

 

緋翠「ああ、そんなこと昨日聞きましたね。まさか紗夜さんの友達が今井さんだったとは思いませんでした」

 

リサ「アタシと紗夜はバンド仲間なんだよ」

 

緋翠「今井さんと紗夜さんが?なんか意外ですね」

 

リサ「あはは、よく言われるよ・・・それで緋翠くん、恋愛相談だっけ?」

 

緋翠「…はい。」

 

リサ「誰のことが好きなの?」

 

緋翠「…それは言えません。」

 

リサ「そっか、言いたくないことの一つや二つはあるからね。」

 

緋翠「それで、その好きな人にどうやって思いを伝えればいいのかよくわからなくて・・・それで今日は今井さんに相談に乗ってほしくてお願いしたんです。何かアドバイスがあったら教えてほしいんですが・・・」

 

リサ「アドバイスっていっても基本的なことしか教えることができないかもしれないけどそれでもいい?」

 

緋翠「お願いします」

 

リサ「それじゃあ、まずその好きな人の好きなものを作ってあげるっていうのはどうかな?」

 

緋翠「それは料理とか裁縫とかでもいいんですか?」

 

リサ「うん、問題は緋翠くんが好きな人が料理以外に何が好きか、なんだよね。形に残らないものが好きだったときはどこかに連れて行くのも一つの手だよ」

 

緋翠「それはテーマパークとかプラネタリウムも該当するんですか?」

 

リサ「うん、そこも一つの手だね。」

 

緋翠「なるほど…作るものだけに拘らずどこかに一緒に行くのも一つの手…ですか。」

 

リサ「最後に一つ、これが一番大事だよ。その人に向けた思いをちゃんと言葉にすること。」

 

緋翠「好きな人が好きそうなもの、好きそうなところ、思いを伝えること…この3つですね。ありがとうございます今井さん。」

 

リサ「そっか、ありがと。後は緋翠くん次第だからアタシから言えるのはここまでだよ」

 

緋翠「いえ、ここまで教えていただいてありがとうございます。今井さんにとっての基本的なことでも僕にとっては重要なことだと思ったので」

 

リサ「そうだ、台所を借りてもいい?せっかくだし緋翠くんに料理を作ってあげるよ☆」

 

緋翠「え、いいんですか?」

 

リサ「いいって。アタシは結構料理とかするから緋翠くんのためになるかもだし」

 

緋翠「・・・それならお願いしてもいいですか?僕は簡単なのしか作れなくて・・・」

 

リサ「了解☆それじゃあ張り切って作っちゃうよ!」

 

リサさんはエプロンを借りて台所に移動した。僕に何かできないか今井さんに聞いてみたが今井さんは「緋翠くんはリビングでゆっくりしてていいよ!」なんて言われたからリビングでじっとしていた。ちなみに紗夜さんは朝からどこかに出かけたようで、日菜さんも午前中の仕事が終わったら戻ってくる、とのことだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【午後12時12分:氷川家リビング】

 

リサ「お待たせ―☆結構時間かかっちゃった」

 

緋翠「いえ、料理は時間をかけるほどおいしいってよく聞きますし大丈夫ですよ。それにほら…」

 

日菜「わぁー!おいしそう!これってリサちーが作ったの!?」

 

リサ「あれ、ヒナ?」

 

実は数分前、僕がリビングで寛いでいたら日菜さんが帰ってきていたのを僕が確認していた

 

日菜「うん!今日は早めに仕事が終わったから帰ってきたんだ!それで帰ってきたらなんかるんって来る匂いがしたんだー!」

 

緋翠「それが今井さんが作る昼ご飯の匂いだった、と。それで今日の昼ご飯は何ですか?」

 

リサ「今日は筑前煮とたけのこやキノコを混ぜたご飯だよ♪」

 

日菜「やったー!」

 

緋翠「今井さん、筑前煮とか作れるんですね。今井さんとかだったらなんかこう、和風とかの食事を想像していたんですが」

 

リサ「アタシ、筑前煮とかが好きなんだよね。だから自然と作り方とかを本で読んで何度も練習したんだ」

 

緋翠「僕も料理の本とかは見ながら作りますけど今井さんは回数を重ねるタイプなんですね」

 

リサ「緋翠くんだってこの前何度も同じ本を何度も読み返してなかった?ほら、図書室で」

 

緋翠「…見られてたんですか。」

 

日菜「なになに?何の話?」

 

リサ「この前緋翠くんが料r・・・(モガモガ)」

 

緋翠「やめてください今井さん…人の秘密は簡単にバラすものじゃないですよ」

 

リサ「もー、いいじゃん一つくらい。減るものじゃないんだし」

 

緋翠「僕にとっては減っちゃいますから今後は軽々しく話さないでください…少なくとも誰かがいるときは、ですけど」

 

リサ「はーい☆それで、お味はどう?」

 

日菜「とってもおいしいよリサちー!」

 

緋翠「はい、とてもおいしいです。味も濃くありませんし、炊き込みご飯もご飯に混ぜたものの味がしっかりと染み込んでておいしいですね。」

 

リサ「あはは、ありがとう二人とも。それじゃあアタシはこれで」

 

日菜「あれ、もう行っちゃうの?」

 

リサ「ちょっと紗夜に呼ばれちゃってね。ギターのことでちょっと助けてほしいんだって」

 

緋翠「ありがとうございました今井さん。今後の参考にさせていただきますね」

 

リサ「今度からアタシの技術とか知識を盗むときはアタシに気づかれないようにやってね。それじゃあまた学校で会おうね!」

 

そう言ってリサさんは家を出た

 

日菜「リサちー行っちゃったね、これからどうしよっか?」

 

緋翠「そうですね…何もすることがないですし、何かお話しませんか?」

 

日菜「うん、いいよー!それじゃああたしの部屋にレッツゴー!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【日菜の部屋】

 

緋翠「だから手を引っ張らないでくださいって…言い出しっぺは僕なんですしここは日菜さんたちの家なので逃げ場なんてありませんし」

 

日菜「えー?」

 

緋翠「『えー?』じゃないですって…それよりも、日菜さんって何か好きなこととかありませんか?」

 

日菜「あたしの好きなことかー…あ、星を見るのは好きだよ!」

 

緋翠「星を見ること・・・ですか。これはまたどうして?」

 

日菜「あたし、天文部に入ってるんだ!といっても部員はあたし一人だけど」

 

緋翠「なるほど…ちなみに天文部の活動はいつやってるんですか?」

 

日菜「気が向いた時だよ?」

 

緋翠「…それは部活動としてどうなんですか?と、それは置いておいて…他に好きなものとかは?」

 

日菜「ガムとかキャンディーとか、ジャンクフードだよ!」

 

緋翠「・・・日菜さん、結構変わってるとか言われたりしません?」

 

日菜「ううん、あまり言われないよ?」

 

緋翠「…そうですか。やっぱり日菜さんって結構変わってますよね。色んな意味で」

 

日菜「えへへ、ありがと!」

 

緋翠「褒めてるわけではないんですけど…それも置いておいて…日菜さんが好きなところはどこですか?」

 

日菜「あたしが好きなところ?うーん…あっ!プラネタリウムとかが好きだよ!あそこ星がよく見れるから!」

 

緋翠「プラネタリウム…ですか、僕も小さい頃はよく言っていたんですが最近は言ってないので今度時間がある時に紗夜さんも誘っていきましょう」

 

日菜「本当!?やったー!おねーちゃんと緋翠くんと一緒にプラネタリウムだー!」

 

緋翠「はいはい…そんなにはしゃがないでください。でもお出かけする時はみんなの時間があう時ですからね」

 

日菜「ふんふーん♪楽しみー♪」

 

緋翠「(あ、これ聞いてないですね…まあ楽しそうにしてるのでよしとしましょうか…)」

 

それから僕と日菜さんは適当に話をした。時間を忘れるくらいに話をしていたら夕ご飯の時間になったので僕は今井さんに教わった料理を作って振る舞った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【午後6時:リビング】

 

日菜「今日のご飯おいしかったー!」

 

紗夜「そうですね。緋翠くんの料理のレパートリーが増えてきてるようで私も嬉しいです」

 

緋翠「いえ、僕だけじゃ今日の夕ご飯は作れませんでしたから。今井さんから教わったレシピのおかげですよ」

 

紗夜「今井さんが緋翠くんに料理のレシピを?」

 

緋翠「はい。今井さんに相談に乗ってもらって、色々とレシピを教えてもらいました。といっても簡単なものばかりですが・・・」

 

日菜「ううん、とってもおいしかったよ!リサちーに負けないんじゃない?」

 

緋翠「さすがに今井さんには勝てませんよ・・・今井さんは料理も上手ければコミュニケーションも取れてますし・・・」

 

紗夜「そうですね。今井さんはよくクッキーを作ってくれますが私もたまに指南を頼みに行くほどですから」

 

緋翠「指南って…まあ紗夜さんらしいといえば紗夜さんらしいですけど」

 

日菜「ねーねーおねーちゃん!今度プラネタリウム見に行こうよ!」

 

紗夜「プラネタリウムに?別に構わないけど…」

 

日菜「やったー!それじゃあ今度のお休みの日に一緒に行こうよ!」

 

紗夜「わかったわ。今度の休みは予定を開けておくわね」

 

それから僕たちは今後の予定を立てたりして夕ご飯の時間は終わった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【紗夜の部屋】

 

紗夜「緋翠くん、今井さんとの話はどうでしたか?」

 

緋翠「とてもためになりました。今日はありがとうございます紗夜さん」

 

紗夜「いえ、緋翠くんの役に立てたのなら何よりです。それで…緋翠くんは日菜のことが好きなのですか?」

 

緋翠「…やっぱりバレていましたか。どのあたりですか?」

 

紗夜「日菜がプラネタリウムに誘ってきたあたりでしょうか。日菜はプラネタリウムの時は目を光らせていたのでもしかしてとは思いましたのですが…」

 

緋翠「…その通りですよ。僕は気がついたら日菜さんのことが好きになっていたんです。最初は気のせいだと思っていたんですが、日菜さんに振り回されるうちにだんだんと好きになっていった…そんな感じです」

 

紗夜「そうですか。それなら今度3人でお出かけの日をデートにしてみたらどうでしょう?」

 

緋翠「デート…ですか?でもそういうのって普通2人で行くものでは?」

 

紗夜「たしかにデートといったら2人で行くものですが、今井さんに少し手伝ってもらうんです」

 

緋翠「今井さんに?どういう風にですか?」

 

紗夜「プラネタリウムに行くときに今井さんから私に電話をかけてもらうんです。そうすれば日菜と緋翠くんの2人だけなのでそこからは二人だけで楽しんでください」

 

緋翠「でも、日菜さんは紗夜さんと一緒に見たいって…」

 

紗夜「その点に関しては問題ありません。私も別の席を取ってプラネタリウムを見ますから。」

 

緋翠「…わかりました。」

 

紗夜「日菜に振り回されるでしょうが・・・緋翠くんなら日菜のことを任せられます。日菜のこと、よろしくお願いしますね」

 

緋翠「はい。頑張ります」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

こうして、僕と紗夜さん、日菜さんの3人でプラネタリウムに行くことになった。途中紗夜さんは今井さんの電話で抜けることになるけど…僕は日菜さんに告白するつもりだからこういう時の紗夜さんほど頼りになる時はないだろう…なんにせよ、今度のお出かけが勝負だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




いかがだったでしょうか?

行動と考えることが一致しないのってぶっちゃけ難しくないです?あ、もちろん主は難しく感じますよ…だってやってることと考えることが一致しないのってPS4しながらスイッチをやることといっしょですもん(主感)

それではここまで読んでいただきありがとうございました


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8話:実行

うん、やっぱり頭が2つあるんじゃないかって思っちゃいます。攻撃力は2550くらいでしょうか














 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今日は紗夜さんと日菜さんと一緒にお出かけする日だ。日菜さんはパスパレのみんなにお出かけしないかと誘われたみたいだが紗夜さんの予定が空いてると聞いた時はすぐ断ったらしい。その際に目を光らせていたのだとか…

 

 

 

 

 

 

 

7月7日

 

【緋翠の部屋】

 

緋翠「今日は日菜さんと紗夜さんとお出かけだ。なんか緊張するな…日菜さんと一緒にお出かけしたことはあったけど今回は紗夜さんも一緒にいるからな…」

 

日菜「緋翠くーん!準備できた―!?」

 

緋翠「もうちょっと待ってください日菜さん。よし、今日はこの服で…」

 

(ガチャ)

 

緋翠「すみません日菜さん、紗夜さん。少し服選びに時間をかけちゃいました。」

 

紗夜「仕方ありません。私たち3人でお出かけができる日なんてそうそうないでしょうから」

 

日菜「ねーねー緋翠くんとおねーちゃん、今日はプラネタリウムに行くんだよね?」

 

緋翠「まだ昼前ですからプラネタリウムは開いてないので少しショッピングモールを見て回りましょうか。最近新しく買い物できるところなどが増えたみたいですし」

 

日菜「本当!?早く行こう行こう!」

 

紗夜「そんなに急がなくてもショッピングモールとプラネタリウムは逃げないから大丈夫よ日菜」

 

緋翠「紗夜さん、そういうことを言ってる暇があったら助けて下さい…!」

 

僕はいつものように日菜さんに手を引かれていた・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【ショッピングモール】

 

日菜「ねー緋翠くん、どこにその買い物できるところが増えたのー?」

 

緋翠「あの・・・その前にまず手を離していただけると…」

 

紗夜「そうですよ日菜。あなた、緋翠くんの手を引いていくのは構わないけれど少しは加減しないと緋翠くんの手が悲鳴を上げるわ」

 

緋翠「そうですよ・・・僕は運動部に入ってるわけでもなければ力仕事のバイトじゃありませんし…」

 

日菜「えー?じゃあどうすればいいのー?」

 

緋翠「ただ手を繋いで引っ張っていかなければ構いませんよ」

 

日菜「やったー!」

 

(ギュッ)

 

緋翠「ひ、日菜さん…!?だからっていきなり手を繋ぐのは…」

 

日菜「むー…緋翠くんわがままじゃない?」

 

緋翠「紗夜さん、何か言ってあげてください・・・」

 

紗夜「すみません、今のは緋翠くんに非があるかと思います。」

 

緋翠「・・・なんか今日一番苦労しそうなのは僕な気がします」

 

日菜「あっ!ここがその新しいところかな?なになに…?」

 

紗夜「そういえば今日は七夕なので短冊を書く子供が多いようですね。せっかくなので書いていきましょうか」

 

日菜「さんせー!うーん、何を書こうかなー?」

 

緋翠「紗夜さんは何を書くつもりですか?」

 

紗夜「教えたらお願いも何もないでしょう?秘密ですよ」

 

緋翠「それもそうですね。さて、僕も何を書きましょうか…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

数分後

 

日菜「書けた―!」

 

緋翠「僕も書けました」

 

紗夜「私も書けたので早速短冊を笹に吊るしましょうか。」

 

僕たちは願い事を書いた短冊を笹に吊るした。

 

 

 

僕が短冊に書いたのは『・・・』だ。いつかこのお願いが叶う日が来るといいけど…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

日菜「それじゃあ次のところに行こう!次はどこに行く?」

 

緋翠「えっと・・・ここですね。」

 

僕はショッピングモールのマップの目的地を指さした

 

紗夜「ここは…お化け屋敷、ですか?私こういうところはちょっと…」

 

日菜「そういえば昔からおねーちゃん怖いことが苦手だったよねー」

 

緋翠「あれ、そうだったんですか?紗夜さんって怖い物とかないようなイメージだったんですが」

 

紗夜「私だって苦手なものの一つや二つはありますよ…(緋翠くん、今がいいタイミングなので今井さんに連絡を入れてもらいましょうか?)」

 

緋翠「(はい、お願いします)」

 

日菜「緋翠くんとおねーちゃん、何話してるのー?」

 

(プルルル)

 

日菜「おねーちゃん、携帯鳴ってるよ?」

 

紗夜「そうみたいですね。…今井さん?こんな時間に私に何の用なんですか?…はい、わかりました。今からそちらに向かいます」

 

緋翠「どうかしたんですか?」

 

紗夜「今井さんにちょっと頼まれごとをされたので少し離れます。あとでちゃんと合流するのでしばらく二人だけで楽しんでください」

 

日菜「えー!?あたしも行く―!」

 

緋翠「日菜さん、紗夜さんを無理して止めない方がいいですよ。今井さんが頼むということはそれほど手伝ってもらいたいということだと思いますし」

 

紗夜「プラネタリウムが始まるころには合流できると思いますが、もし隣の席が取れない場合は少し離れた席で見るので大丈夫ですよ。それでは失礼します」

 

紗夜さんはそう言ってショッピングモールを後にした

 

日菜「おねーちゃん、どうしたんだろう?こういう時はいつも手伝いよりお出かけを優先してたのに」

 

緋翠「そうだったんですか?さて、紗夜さんが戻ってくるまでどれだけ時間がかかるかもわからないですが・・・どうしましょうか」

 

日菜「せっかくだし二人でお化け屋敷に行こうよ!緋翠くん、お化け屋敷には行ったことある?」

 

緋翠「何度か行ったことはありますがそれでも片手の指の数しか行ったことはないですね。それに新しくできたところですのでどんな仕掛けがあるのか楽しみです」

 

日菜「ねー!それじゃあ早く行こうよ!」

 

緋翠「はい、行きましょうか」

 

僕たちは新しくできたお化け屋敷に足を進めた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

数十分後…

 

 

 

 

 

日菜「あー面白かったー!」

 

緋翠「そうですね。小中学生向けだったので仕掛けは少し子供ぽかったですが」

 

日菜「でもこういうのもいいよね!るんって来ちゃった!」

 

緋翠「さて、今の時間は…午後2時ですか。なんだかお腹が空いてきましたね」

 

日菜「それじゃあそろそろお昼にしない?あたし、ここのおいしいところ知ってるよ!」

 

緋翠「それなんですが、今日はお弁当を作ってきてたんです。紗夜さんも一緒に食べれればよかったんですが…紗夜さんには一応今日の分の弁当を渡してあるのでどこか座れそうなところで一緒に食べましょうか」

 

日菜「うん!あ、あそこのベンチなんてどうかな?」

 

緋翠「いいですね。行きましょう」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【午後2時15分:ショッピングモール】

 

緋翠「今日僕が作ってきた弁当です。どうぞ」

 

日菜「わーい!ありがとう緋翠くん!あ、この玉子焼きおいしそう!こっちのから揚げも!うーん!どれもおいしそうでるんってくる!」

 

緋翠「ありがとうございます日菜さん。何度も試行錯誤や練習を重ねたので今日のは自分でもおいしくできたと思います」

 

日菜「あたし、こういう弁当なら毎日食べたいなー。」

 

緋翠「そうですね、時間と食材が余っていたら作りますよ。」

 

日菜「そうだ緋翠くん!はい、あーん!」

 

緋翠「え、ちょっと日菜さん…ちょっと恥ずかしいんですけど…」

 

日菜「えー?あたしは何ともないんだけど」

 

緋翠「恥ずかしいのは僕の方ですよ・・・日菜さんはアイドルですからアイドルにあーんしてもらえるのは嬉しいんですが・・・」

 

日菜「隙あり―!」

 

緋翠「ちょっと日菜s…(モゴモゴ)」

 

日菜「どう?おいしい?」

 

緋翠「おいしいですが無理に口に突っ込まないでください・・・喉に詰まらせたらどうするんですか」

 

日菜「その時は何か飲み物を飲めば大丈夫!」

 

緋翠「はあ…とりあえず食べましょうか。それから移動してたらいい時間になると思いますしプラネタリウムを見に行きましょう」

 

日菜「うん!早く食べて見に行こう!」

 

それから僕たちは弁当を食べてからショッピングモール内に新しくできたプラネタリウムに移動した

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【午後3時:プラネタリウム】

 

日菜「結局おねーちゃん戻ってこなかったねー」

 

緋翠「そうですね…今井さんのお手伝いっていってもそんなに時間はかからないと思うんですが…」

 

日菜「あ、そろそろ始まっちゃうよ!静かにしなきゃ!」

 

それから僕たちはプラネタリウムのアナウンスに耳を傾けたり、スクリーンに映る季節の星々を見たりと十分に堪能した

 

 

 

 

 

 

 

 

日菜「うーん!楽しかったー!」

 

緋翠「そうですね。僕はプラネタリウムは初めて見たんですが楽しかったです」

 

日菜「あ、おねーちゃんから連絡が来てる、えっと…」

 

紗夜『プラネタリウムには間に合いましたが、作業を途中で切ってきたのでまた合流するまで二人だけだから楽しんでください』

 

日菜「だって」

 

緋翠「紗夜さん、本当に忙しそうですね…もしかして花咲川の生徒会の仕事が立て込んだりしてるんでしょうか?」

 

日菜「うーん…でもおねーちゃんが楽しんでいいって言ってるから今はこの時間を楽しもうよ!」

 

緋翠「そうですね。これからどうしましょうか?」

 

日菜「うーん、ここはもう全部見て回っちゃったからここは飽きちゃったなー。」

 

緋翠「それなら、1ヶ所穴場みたいなところを見つけたのでそこまで行きませんか?」

 

日菜「緋翠くんが見つけた穴場!?行きたい行きたい!」

 

緋翠「それじゃあ行きましょうか。ただタクシーとかではいけない場所なので徒歩になりますが…」

 

日菜「いけるところならどこでも行くよ!それじゃあレッツゴー!」

 

それから僕たちはショッピングモールを後にして僕が散策していた時に見つけた穴場に向かった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【午後6時:丘の上】

 

日菜「わぁー!ここ星がすごい綺麗に見えるよ!」

 

緋翠「そう思ってくれたのなら連れてきたかいがありますね。ありがとうございます」

 

日菜「緋翠くん、よくこんなところを見つけたね?」

 

緋翠「子供の時からよく夜に外を出歩いていたのでその癖が出たんでしょうね。その時に見つけたんですよ。」

 

日菜「緋翠くん、あたしにとってるんって来るところを見つけるのうまくない?」

 

緋翠「日菜さんと気が合うんでしょうか。あ、少し外が暗くなってきましたね」

 

日菜「そうだね、おねーちゃんが心配するだろうから早く帰ったほうが・・・」

 

緋翠「・・・日菜さん、ちょっといいですか?」

 

日菜「緋翠くん?」

 

緋翠「…日菜さん。僕は日菜さんのことが好きです。日菜さんと僕が最初に会ったあの日、日菜さんは僕のことを放っておかずに助けてくれました。それから日菜さんは羽丘学園の説明会に誘ってくれて、こうして僕を学校に通わせてくれました。それから日菜さんは僕を色んな所に連れて行ってくれたりもしてくれましたよね?僕はここに来るまでの2年間、ずっと誰も信じずに生きてきました。そんな中日菜さんは僕のことをずっと心配してくれました。日菜さんは僕にとって太陽のような存在です。日菜さん、僕と付き合ってくれませんか?」

 

日菜「…てごめんね」

 

緋翠「…そうですよね。日菜さんはアイドルですから付き合う事なんて…」

 

日菜「ううん、あたしが言いたいのは『待たせちゃってごめんね』だよ。あたし、あの時緋翠くんが庇ってくれなかったら多分怪我してた。その時、ハプニングでキスしちゃったけど…あたしはなんだか嬉しかったんだ。もしかしてあたし、緋翠くんのことが好きなんじゃないかなって…その時思ったんだ。」

 

緋翠「・・・日菜さん」

 

日菜「緋翠くん…あたしも緋翠くんが大好きだよ!いつも誰かを引っ張って行っちゃうあたしでよければ…よろしくね!」

 

緋翠「はい、誰かに頼りっきりな僕ですが…よろしくお願いします」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それから僕たちは空に輝く星々を背景にキスをした。羽丘学園でしたハプニングキスとは違って今回はお互いに好きだという気持ちを込めたキス。思えばあの時から僕は日菜さんのことが好きになっていっていた。それがこうして現実になったことが嬉しかった。その思いに入り浸りながら僕たちは家に戻って紗夜さんに報告した。日菜さんに今回のお出かけの真意を説明した時はほっぺたを膨らませて僕に抱き着いてきた。紗夜さんは止めるかと思っていたが、『今更ベタベタしてても気にならなくなったので』と軽くあしらわれた。それから3人で夕ご飯を食べた後は日菜さんの部屋で2人一緒に寝た。布団に入ってからは日菜さんが僕にベッタリと引っ付いていたのだが僕たちは恋人同士なのでそこまで驚くことではなかった。それから僕たちは少し話をした後、日菜さんが先に寝てしまったので僕も寝ることにした。僕が寝息を立ててから少し経った後に何だか腕に暖かい感触がしたと思ったら日菜さんが僕の腕に抱き着いていた…おかげでその日はなかなか眠ることができず、次の日は眠気全開だった・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




いかがだったでしょうか?

やっと緋翠くんと日菜ちゃんをくっつけることができましたよ・・・あ、一応これも昨日の仕事中に思いついたシナリオだったりしますよ(汗)

それではここまで読んでいただきありがとうございました


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9話:新勤

次の話よりエピローグが思いついてしまう(笑)











7月8日

 

 

 

【午前6時50分:緋翠の部屋】

 

 

 

緋翠「ふわぁぁぁ…あの後ずっと日菜さんに抱き着かれたまま寝てたな…おかげで眠い眠い…」

 

 

 

日菜「あ、緋翠くん起きた!おはよー!」

 

 

 

緋翠「おはようございます日菜さん。」

 

 

 

日菜「えへへー、昨日は嬉しかったなー!あたしも緋翠くんと恋人同士になれて嬉しいよ!」

 

 

 

緋翠「僕もですよ。ふわぁぁぁ…」

 

 

 

日菜「あれ?緋翠くん寝不足?」

 

 

 

緋翠「一体誰のせいだと思ってるんですか・・・昨日の夜は日菜さんが僕の腕に抱き着いていたせいで寝不足でしたよ・・・」

 

 

 

日菜「だって緋翠くんと一緒に寝たかったんだもーん!」

 

 

 

緋翠「今日は学校なのでできるだけ控えてほしかったんですが・・・」

 

 

 

日菜「えー?別にいいじゃーん!」

 

 

 

緋翠「『えー?』じゃないですって…そもそも僕たちは学生なのでお出かけは時間が空いた時にやればいいですし、その時にでも一緒に寝れるじゃないですか・・・」

 

 

 

日菜「そっかー!それじゃあ今度あたしの時間が空いたらまたどこかいこ―!」

 

 

 

緋翠「はいはい…(はあ、これは体力をつけた方がいいかもな…)」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【午前7時40分:リビング】

 

 

 

紗夜「おはようございます2人とも。緋翠くんはよく眠れましたか?」

 

 

 

緋翠「眠りはめちゃくちゃ浅かったです・・・日菜さんがずっと僕の腕に抱き着いていたので落ち着けませんでした・・・」

 

 

 

紗夜「・・・日菜?」

 

 

 

日菜「えへへー♪」

 

 

 

紗夜「はあ…緋翠くんと付き合い始めて少しは変わると思っていましたが何も変わってないわね…」

 

 

 

緋翠「人間そう簡単に変わりませんよ。日菜さんならなおさら変わりませんから…」

 

 

 

日菜「?」

 

 

 

紗夜「緋翠くんが言うと説得力が違いますね…それより二人とも、そろそろ出ないと遅刻しますよ?」

 

 

 

緋翠「っと、もうそんな時間ですか。日菜さん、そろそろ行きましょう」

 

 

 

日菜「うん!おねーちゃん、また後でねー!」

 

 

 

僕たちは家を出た

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【午前8時:羽丘学園校舎前】

 

 

 

日菜「もう校舎前かー、着くの早いねー」

 

 

 

緋翠「しょうがないじゃないですか。日菜さんの家からここまでそんな時間がかからないですから着くのが速いと感じるのは普通ですよ」

 

 

 

日菜「むー…ねえ緋翠くん、今日の放課後時間ある?」

 

 

 

緋翠「はい、ありますけど…何かあるんですか?」

 

 

 

日菜「こっちでの生活に慣れてきたころだし別の仕事でもどうかなーって思って!」

 

 

 

緋翠「はあ…まあバイトがない時ならいいですけど。ちなみにどこなんですか?」

 

 

 

日菜「あたしが所属する事務所!」

 

 

 

緋翠「え、いいんですか?事務所の人に話を通さないと…」

 

 

 

日菜「ううん、事務所の人には話を通してるよ!でもまだ会ったことはないでしょ?だから今日の放課後に顔合わせしたらどうかなーって」

 

 

 

緋翠「なるほど…それなら行ってみるだけ行ってみます。」

 

 

 

日菜「うん!きっと事務所の人も気にいってくれるから安心していいよ!」

 

 

 

緋翠「はあ…それじゃあ僕は2年なのでこっちに行きますからまた後で」

 

 

 

日菜「うん!また昼休みねー!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【2ーA】

 

 

 

緋翠「おはようございます美竹さん、上原さん」

 

 

 

蘭「ん、おはよう緋翠。」

 

 

 

ひまり「おはよう緋翠くん!」

 

 

 

モカ「モカちゃんたちもいるよー」

 

 

 

緋翠「あれ、青葉さんたちもいたんですか。」

 

 

 

巴「アタシは昨日のバイトが夜まで続いてな…おかげで眠いんだよ・・・」

 

 

 

つぐみ「私は家事を夜遅くまでやってて…」

 

 

 

緋翠「2人ともお疲れ様です。ちなみに青葉さんは何で寝てたんですか?」

 

 

 

モカ「うーん、なんとなく寝ちゃってたー」

 

 

 

緋翠「…」

 

 

 

蘭「緋翠、これがモカのいつも通りだから気にしないでいいよ」

 

 

 

緋翠「…うん、もう慣れてるから驚かないですよ。」

 

 

 

モカ「あ、先生来たー。」

 

 

 

それから午前中の授業を適当に受けて昼休みになった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【昼休み:羽丘学園屋上】

 

 

 

緋翠「ふわぁぁぁ…」

 

 

 

蘭「緋翠、眠そうだね。緋翠も徹夜してたの?」

 

 

 

緋翠「いえ、徹夜というよりは…」

 

 

 

日菜「緋翠くーん!一緒に昼ご飯食べよー!」

 

 

 

麻弥「緋翠くん、日菜さんがすみません…」

 

 

 

緋翠「…とまあこんな感じでして」

 

 

 

蘭「…緋翠も苦労してるんだね」

 

 

 

緋翠「ええ、まあ…」

 

 

 

日菜「はい緋翠くん、あーん!」

 

 

 

緋翠「えっちょっ日菜s(モゴモゴ)」

 

 

 

麻弥「ひ、日菜さん!?いきなり何をしてるんですか!?」

 

 

 

日菜「え?お弁当を食べさせてあげてるんだけど?」

 

 

 

蘭「それはわかってますけどあたし達の目の前でやるんですね…緋翠も何か言ってあげt」

 

 

 

緋翠「(モグモグ)…うん、おいしい」

 

 

 

蘭「あれ、なんか普通に食べてる・・・」

 

 

 

緋翠「もう慣れちゃいましたから・・・察してください」

 

 

 

蘭「あ、うん…頑張って」

 

 

 

日菜「えへへ、昨日は楽しかったね緋翠くん!」

 

 

 

麻弥「昨日何かあったんですか?」

 

 

 

日菜「昨日あたしと緋翠くんは―」

 

 

 

緋翠「日菜さん、そう簡単に話すのは日菜さんの悪い癖ですから少しは控えた方がいいですよ・・・」

 

 

 

蘭「本当に何があったの?」

 

 

 

日菜「あたしと緋翠くんは付き合うことになりました!」

 

 

 

緋翠「(ああ、やっぱり言っちゃいましたか…)」

 

 

 

麻弥「ええええ!?本当ですか緋翠くん!?」

 

 

 

緋翠「…はい、その通りです。昨日僕は日菜さんに告白しました。」

 

 

 

蘭「そうだったんだ。おめでとう、二人とも」

 

 

 

日菜「えへへー、ありがと!」

 

 

 

緋翠「まあ、昨日から付き合い始めたのでまだデートとかは行ってないですけど」

 

 

 

日菜「え?昨日のあれってデートじゃなかったの?」

 

 

 

麻弥「昨日どこかに行ったんですか?」

 

 

 

緋翠「ええ、まあ。昨日は紗夜さんと僕、そして日菜さんの3人でショッピングモールに新しくできたところに行ったんですよ。お化け屋敷とかプラネタリウムとかですね。」

 

 

 

麻弥「おお!あのプラネタリウムですか!」

 

 

 

緋翠「麻弥さん、あそこのプラネタリウムに行ったんですね」

 

 

 

麻弥「はい!とてもきれいでした!緋翠くんはどうでしたか?」

 

 

 

緋翠「とてもきれいでしたね。僕はプラネタリウムとかに行ったことがなかったので貴重な体験ができてよかったです」

 

 

 

日菜「えへへー♪とってもきれいだったよね!」

 

 

 

蘭「その後はどうしたの?」

 

 

 

緋翠「その後っていうか、プラネタリウムを見る前に短冊にお願いを書いて笹に吊るしましたね」

 

 

 

蘭「あれ、緋翠たちも書いてたんだ。だからあの時あたし達が日菜さんたちを見たんだけどそういう事だったんだ」

 

 

 

緋翠「あれ見られてたんですか…誰もいないと思っていたんですけど」

 

 

 

麻弥「あ、ジブンもいましたよ。午前中で仕事は終わったんですが短冊を書いて早く行っちゃいましたけど」

 

 

 

緋翠「結局みんなショッピングモールに行ったんですね。丸山さんと白鷺さんたちも一緒に?」

 

 

 

麻弥「はい!お願いはみんな別々でしたけど。緋翠くんたちはどんなお願いを書いたんですか?」

 

 

 

日菜「あたしはるんって来ることが増えないかなーって書いたよ!」

 

 

 

緋翠「俺は・・・秘密で」

 

 

 

日菜「えー!?何で教えてくれないのー!?」

 

 

 

緋翠「日菜さんに教えたら周りに言いふらしそうなのでその時が来たら教えますよ」

 

 

 

日菜「ぶーぶー」

 

 

 

麻弥「ま、まあまあ日菜さん…緋翠くんもちゃんと教えるって言ってますし…」

 

 

 

日菜「はーい・・・でもちゃんと教えてもらうからねー!」

 

 

 

日菜さんはそう言うと屋上を後にした

 

 

 

緋翠「はあ…本当に日菜さんは…」

 

 

 

蘭「あれが日菜さんにとってのいつも通りなのかもね。緋翠にとってのいつも通りって何なんだろう…」

 

 

 

緋翠「僕にとってのいつも通りですか?うーん…何気ないこの日常が僕にとってのいつも通り…でしょうか」

 

 

 

麻弥「なるほど…ごく普通の日常ってことですね!ところで緋翠くん、日菜さんから聞きましたが放課後に事務所に来るらしいですね?」

 

 

 

緋翠「はい。日菜さんから誘われまして。僕さえよければ事務所で仕事をしてみたら…なども誘われました」

 

 

 

麻弥「たしか沙綾さんのご実家でもバイトをしているんでしたね…でも大丈夫なんですか?」

 

 

 

緋翠「ちゃんと体調管理はするので大丈夫ですよ。まあ仕事を受けるのなら、ですが」

 

 

 

麻弥「きっと日菜さんも喜んでくれるので受けましょうよ!」

 

 

 

緋翠「まあ仕事内容を聞いてからですけどね。美竹さん、そろそろ僕たちも次の授業の準備をしましょう」

 

 

 

蘭「そっか、そんな時間なんだ。それじゃあ麻弥さん、また後で」

 

 

 

麻弥「はい!また後で!」

 

 

 

それから僕たちは眠気と闘いながら午後の授業を受けてその日の学校は終わった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【放課後:2ーA】

 

 

 

日菜「緋翠くーん!一緒に行こ―!」

 

 

 

緋翠「はいはい…そんなに大きな声を出さなくても僕は逃げませんから・・・それじゃあ上原さん、僕はこれで」

 

 

 

ひまり「じゃあね緋翠くん、また明日!今度コンビニスイーツ奢ってね!」

 

 

 

緋翠「そんなに甘いものばかり食べたら太りますよ。一応検討はしておきますけど」

 

 

 

ひまり「うっ…」

 

 

 

日菜「ひーすーいーくーん―!早く―!」

 

 

 

緋翠「はいはい…それじゃあ改めて、また明日」

 

 

 

僕と日菜さんは教室を後にした

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【午後4時28分:芸能事務所】

 

 

 

緋翠「ここが日菜さんたちが務めてる事務所ですか…大きいですね」

 

 

 

日菜「でしょー!」

 

 

 

緋翠「何で日菜さんがドヤ顔してるんですか…」

 

 

 

日菜「ねーねー、早く入ろうよ!」

 

 

 

緋翠「わかりましたから無意識に手を握るのをやめてもらってもいいですか…?」

 

 

 

結局僕は日菜さんに手を引かれ事務所に入っていった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

日菜「みんなー!緋翠くんを連れてきたよー!」

 

 

 

緋翠「・・・どうも。」

 

 

 

彩「こんにちは緋翠くん!Pastel*Palettesが務める芸能事務所にようこそ!」

 

 

 

千聖「日菜ちゃんがごめんなさいね、緋翠くん。どうしても日菜ちゃんが私たちの練習風景を見せてみたいっていうから・・・」

 

 

 

緋翠「もう日菜さんの無茶ぶりには慣れてきました…っては言えませんがだいぶ耐性はついてきましたね」

 

 

 

イヴ「その調子でガンバです!」

 

 

 

麻弥「イヴさん、それ使い方違いますって・・・」

 

 

 

緋翠「それで、マネージャーさんとやらはどこにいるんですか?」

 

 

 

マネージャー「ここにいますよ。」

 

 

 

緋翠「おっと…失礼しました。僕は氷川緋翠といいます。日菜さん…氷川さんの家にお世話になっています」

 

 

 

マネージャー「緋翠くんですね。今日はよろしくお願いします」

 

 

 

緋翠「それで、お手伝いというのは何をすればいいんでしょうか?」

 

 

 

マネージャー「そうですね。小物などを指定の位置に運んでくれると助かります。ここに来るのは初めてでしょうからまずは簡単な仕事をお願いしたいのですが」

 

 

 

緋翠「わかりました。力仕事は他の所のバイトで鍛えているので後は落とさないように…ですね。頑張ります」

 

 

 

マネージャー「それではまずはこれをあそこに、これはあの場所に。あとこれは…」

 

 

 

それから僕はパスパレのみんなの練習風景を見たり、頼まれた仕事をこなしてその日はの仕事は終わった。マネージャーさんは早めに上がると言っていたので僕はパスパレのみんなと休憩室に行った

 

 

 

【休憩室】

 

 

 

緋翠「何とか終わりましたね…」

 

 

 

千聖「緋翠くん、お疲れ様。初めての仕事はどうだったかしら?」

 

 

 

緋翠「そうですね。パン屋でのバイトとは違って結構本格的な仕事なのでやりがいを感じました」

 

 

 

日菜「それでどうするの?ここでの仕事もやってみる?」

 

 

 

緋翠「そうですね…時間が空いてる時になりますがやってみようかと思います。」

 

 

 

日菜「やった!緋翠くんありがとー!」

 

 

 

そう言って日菜さんは僕に抱き着いてきた。もちろん、他のパスパレのメンバーの目の前で

 

 

 

彩「わ…!日菜ちゃん大胆だよ!」

 

 

 

イヴ「これはまさに不意打ちですね!」

 

 

 

千聖「日菜ちゃん、こういう時は場をわきまえましょう?」

 

 

 

緋翠「ひ、日菜さん…ここに来る前に言ったこともう忘れてませんか・・・?」

 

 

 

彩「も、もしかして日菜ちゃんと緋翠くん・・・付き合ってるの?」

 

 

 

日菜「彩ちゃん大正解!あたしと緋翠くんは付き合ってまーす!」

 

 

 

イヴ「なんと、これは驚きです!いつからおつきあいを始めたのですか!?」

 

 

 

緋翠「き、昨日からです・・・昨日日菜さんとお出かけして、僕から告白しました・・・」

 

 

 

千聖「あら、おめでとう二人とも。」

 

 

 

緋翠「ありがとうございます。といってもまだ付き合い始めて2日目なので何とも言えませんが・・・」

 

 

 

イヴ「そんな二人に私からの贈り物です!どうぞお納めください!」

 

 

 

そういって若宮さんが僕たちにくれたのは…

 

 

 

緋翠「遊園地のチケット?いいんですか?」

 

 

 

イヴ「私も行きたかったのですが、その日はカノンさんたちとお出かけに行くの予定が埋まってしまっているんです…なのでお二人に渡しておこうかと思いました!」

 

 

 

日菜「わーい!イヴちゃんありがとー!」

 

 

 

イヴ「どういたしまして、です!お二人で楽しんできてください!」

 

 

 

緋翠「日時は…夏休みの半ばくらいですか。その日は何もなければ行きましょうか」

 

 

 

日菜「うん!楽しみだなー!」

 

 

 

それから僕たちは最近の学校生活について話したりしてその日は解散した。日菜さんと一緒に遊園地か…楽しみだな

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




とうとう後書きでも話すことがなくなってしまってきました(笑)









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10話:記録

この小説のエピローグだけでは飽き足らず次の小説の序盤も思いついてしまった…











 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

7月31日

 

【午前11時:緋翠の部屋】

 

緋翠「(うーん…なんだか体が重い…日菜さんが僕の布団に潜り込んでるわけでもないのに…紗夜さんは朝からバンド練習だとかでいないし…日菜さんは今日仕事は休みらしいけど…僕はバイトに行こうかな・・・)」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【氷川家リビング】

 

日菜「あっ、おはよう緋翠くん!今日は2人でどこか行かない!?」

 

緋翠「すみません日菜さん、今日は山吹さんのところに…ゲホッ」

 

日菜「緋翠くん、大丈夫?なんだか顔色が悪そうだよ?」

 

緋翠「だ、大丈夫です・・・それじゃあ行ってきますね…」

 

僕はやまぶきベーカリーに足を進めた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【やまぶきベーカリー】

 

緋翠「おはようございます山吹さん・・・ゴホッ」

 

沙綾「ちょっと緋翠くん、大丈夫!?顔色悪いよ!」

 

緋翠「いえ・・・気にしないでください・・・ゴホッ」

 

沙綾「そう…?でもきつそうなら途中で上がっていいからね?」

 

緋翠「はい…ゴホッ」

 

それから僕は山吹さんに頼まれた仕事をこなした・・・のだが

 

 

 

 

 

 

 

【午後1時30分】

 

緋翠「ゴホッ、ゴホッ…」

 

沙綾「緋翠くん、本当に大丈夫?咳がここに来た時よりひどくなってるよ?」

 

緋翠「いえ…大丈夫…です。次の仕事は…何…です…か…(あれ…?意識が…遠く…)」

 

沙綾「緋翠くん!!」

 

緋翠「(山吹さんの声…バイト…しなきゃ…次の…仕事…)」

 

そこで僕の意識は途絶えた・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【時刻不明:???】

 

緋翠「(あれ…何で僕はベッドの上に・・・?そうだ、山吹さんのところでバイトをしていて途中で意識がなくなって…)うっ…」

 

日菜「あっ!やっと起きた!緋翠くん、きつそうなときは無茶しないで!」

 

沙綾「そうだよ。私だってあの後救急車を呼んで病院に運んでもらった後日菜さんと紗夜さんを読んでそのまま家の仕事を切り上げてきたんだから」

 

紗夜「倒れるまで無茶をするからです。少しは自分の体調に気を遣ってください」

 

緋翠「・・・すみません、迷惑をかけてしまって。ところで今何時ですか…?」

 

紗夜「もう夜の8時です。山吹さんが連絡してくれたのが2時くらいだったので6時間も寝ていたんですよ」

 

緋翠「…そうだったんですね。山吹さん、すみません。仕事を切り上げさせてしまって・・・」

 

沙綾「もういいよ、緋翠くん。でもしばらくうちのバイトは休むこと。夏休みの間はうちのバイトは禁止ね」

 

緋翠「…はい。」

 

日菜「体調が悪いって感じたらすぐに休まないと緋翠くんの体が持たないから事務所での仕事もしばらく休むこと!」

 

緋翠「わかりました。しばらくは家でおとなしくしています」

 

紗夜「それでは私たちは帰ります。担当の先生が言うには明日の朝検査を受けて結果次第ではそのまま退院できるという事なのでしばらくの間は家で安静にしていてください」

 

緋翠「はい、わかりました。」

 

日菜「お大事にねー!」

 

沙綾「あ、ここにパンを置いておくから小腹が空いた時にでも食べてね。それじゃあお大事に!」

 

山吹さんと日菜さん、紗夜さんはそう言って病室を後にした

 

緋翠「…なんだかみんなに迷惑をかけてばっかりだな。山吹さんのパンは…うん、いつ食べてもやっぱりおいしい。これ以上心配の種を増やしたくないし…どうしよう。…そうだ、今度の遊園地でのデートの日に日菜さんを楽しませよう。」

 

それから僕は病院のベッドで寝た。いつも日菜さんたちのお父さんの部屋で寝るため少しだけ新鮮な感じがした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それから2週間が経ち、今日は日菜さんと遊園地でデートだ。あの後僕は病院で検査を受け、検査結果は体に異常はなく、ただの過労から来た風邪だった。朝起きた後は特に体に重みは感じなかったが山吹さんと紗夜さん、日菜さんの言いつけ通り僕は1週間家でじっとしていた。不幸中の幸いは夏休み中だったというところだ・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

8月15日

 

【午前10時:日菜の部屋】

 

緋翠「日菜さん、そろそろ起きてください。」

 

日菜「むにゃむにゃ…あと38分…」

 

緋翠「すごい適当な時間ですね…ってそうじゃなくて!今日は遊園地に行く約束でしょう!」

 

日菜「はっ!そういえばそうだった!今から着替えるから緋翠くんはリビングで待ってて―!」

 

緋翠「はいはい…バスの時間まであまりないようなのでできるだけ早めにお願いしますね」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【リビング】

 

紗夜「おはようございます緋翠くん。今日は日菜のこと、よろしくお願いしますね。この間の3人でのお出かけではなく今日は二人なので少し心配ですが」

 

緋翠「はい、わかっています。あまり羽目を外しすぎないように楽しみますね」

 

紗夜「わかっているようで何よりです。」

 

日菜「ごめーん!洋服選びに時間かけちゃった!」

 

緋翠「大丈夫ですよ。今から行けばギリギリ間に合うと思うので。それじゃあ行きましょうか」

 

日菜「うん!おねーちゃん、行ってきます!」

 

紗夜「いってらっしゃい。日菜、緋翠くん。」

 

紗夜さんがそう言うと僕は家を後にした。いつもは日菜さんに手を引っ張られていたが今回は僕が日菜さんの手を引いていくことにした。今日は僕と日菜s何が付き合い始めて初めてのデートの日だから僕がエスコートしなくちゃな…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【バス内】

 

日菜「どういうところなんだろうねー?あたしは行ったことないからどんなところかわからないから今からるんって来ちゃうよ!」

 

緋翠「わからないのに今からるんって来るんですか…日菜さんのそのるんっがいまだによくわからないですね…」

 

日菜「るんっはるんっだよ!」

 

緋翠「はあ…あ、そろそろ着くみたいですね。どんな所か楽しみです」

 

日菜「うん!」

 

僕たちはバスを降りて目的地に向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

???side

 

??「まったく・・・なんで私たちはこんなことをしているのかしら。」

 

??「あはは・・・本当に??さんは行動力がすごいですからね…でも意外だったのは…さんもこれに乗ったことですね」

 

??「だって面白そうだったから♪」

 

??「でも本当にこんなことしていいのかな…?」

 

??「大丈夫です!自分を信じてください!」

 

??「はあ…今日は大丈夫なのかしら」

 

???side out

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

緋翠・日菜side

 

緋翠「…?」

 

日菜「緋翠くん、どうかした?」

 

緋翠「いえ・・・さっきから視線を感じるような…気のせいだといいんですが」

 

日菜「もー!そんなの気のせいだからあたしとアトラクション制覇しようよー!あ、観覧車は一番最後ね!」

 

緋翠「ちょっと日菜さん…!わかりましたから手を引っ張らないでください…!」

 

こうして僕の注意も聞かずにアトラクション制覇の道が始まった…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

日菜「あはは!このジェットコースター面白ーい!」

 

緋翠「…!!」

 

 

 

 

 

日菜「わー!子のお化け屋敷の仕掛けるんって来るよー!今度の文化祭でやってみよー!」

 

 

 

 

 

 

 

日菜「この売店の食べ物おいしいー!はい緋翠くん、あーん!」

 

 

・・・とまあ、ずっと日菜さんのペースで終始遊園地を回った。ここに入ったときに感じた視線は何だったんだろうか…後でちょっと確かめてみよう・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【午後5時28分】

 

日菜「あはは!とっても楽しかったね!」

 

緋翠「そうですね…僕は日菜さんにずっとあちこち連れまわされてめちゃくちゃ疲れましたが・・・とても楽しかったです」

 

日菜「そっかー!よかった!ねーねー、そろそろ観覧車に乗ろうよ!」

 

緋翠「そうですね、残りは観覧車だけですから行きましょうか」

 

日菜「うん!」

 

僕たちは最後のアトラクションの観覧車に向かった

 

緋翠・日菜sideout

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

??side

 

??「あっ!二人とも観覧車に乗ったよ!」

 

??「では私たちも向かいましょう!」

 

??「あっ、でも組み合わせどうする?観覧車って確か4人までしか乗れなかったよね?」

 

??「それならくじで決めませんか?せーので引きましょう!」

 

??「はあ・・・仕方ないわね。せーの…」

 

 

 

 

 

 

??「やった!!…ちゃんと同じだね!」

 

??「よろしくね、…♪」

 

??「それでは??さんと??さんが私と同じですね!よろしくお願いします!」

 

??「ええ、よろしくね」

 

??「はい!よろしくっす!」

 

??「それではレッツゴーです!」

 

 

 

 

??side out

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【観覧車内】

 

日菜「わぁー!すっごく夕日がきれいだね!」

 

緋翠「…そうですね。日菜さんと一緒にここに来れてよかったです。若宮さんに感謝ですね」

 

日菜「でしょー!イヴちゃんはやればできる子だもん!」

 

緋翠「どうしてそこで日菜さんがドヤ顔するのかわかりませんが・・・若宮さんが頑張り屋なのはわかります。根っからの努力家なんですね。あ…」

 

日菜「どうかした?」

 

緋翠「いえ・・・あそこの観覧車に乗ってるのって若宮さんと大和さん、白鷺さんじゃないですか?」

 

日菜「どれどれー?あっ!彩ちゃんとリサちーも一緒だ!どうしてここにいるんだろー?」

 

緋翠「若宮さんは用事があるとかで来られなかったんじゃ・・・?もしかしてあれは嘘だったとかありますか?」

 

日菜「でもイヴちゃんは『うそはブシのすることではありません!』とかいいそうなのにねー。」

 

緋翠「そうですね、若宮さんなら言いそうです。あ、もうすぐ頂上ですね。時間が過ぎるのが早いように感じます…」

 

日菜「…そうだね。この時間がずっと続けばいいのに」

 

緋翠「…そうですね。それに日菜さんと出会ってからおおよそ8ヶ月ですよ。時間が過ぎるのって早いですね」

 

日菜「あれ、もうそんなに経った?」

 

緋翠「はい。今じゃ僕たちは恋人同士ですよ。会ったころの僕たちとは大きく変わりました」

 

日菜「ねー!懐かしいなあ…」

 

緋翠「・・・日菜さん」

 

日菜「なーに?」

 

日菜さんは目を丸くして僕の方を向いた。そして…僕は日菜さんにキスをした

 

日菜「ん…」

 

緋翠「日菜さん、大好きです。世界中の誰よりも・・・僕は日菜さんのことを愛しています」

 

日菜「緋翠くん・・・えへへ、あたしも緋翠くんのことがだーい好き!」

 

緋翠「ありがとうございます日菜さん。日菜さん、ちょっといいですか?」

 

日菜「今度は何ー?」

 

緋翠「(ゴニョゴニョ…)」

 

日菜「(あっ、それいいかも!それじゃあこの後実行だね!驚く顔が楽しみだなー☆)」

 

緋翠「(決まりですね。)」

 

それから観覧車が下に降りるまで日菜さんは僕の肩に頭を乗せて楽しそうな表情をしていた。僕はというと、そんな日菜さんの顔を眺めていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

日菜「あー楽しかったー!また来たいね!」

 

緋翠「今度は冬休みに来ましょうか。今度は何人で来ます?」

 

日菜「2人!」

 

緋翠「はいはい…わかりましたよ。それじゃあ日菜さん、さっき話してたのを実行に移しましょうか」

 

日菜「うん!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

??「あ、あれ?2人が分かれてどこかに行っちゃったよ!?ど、どうしよう!?」

 

??「落ち着きましょう…さん!きっと二人はここに戻って来ます!」

 

??「そうだよ、ちゃんと戻ってくるって!」

 

緋翠「そうですね、戻ってきますね。」

 

??「はい!戻って…え?」

 

日菜「誰が戻ってくるのかなー?」

 

??「それは日菜ちゃんと緋翠くんよ・・・え?」

 

緋翠「どうも。丸山さん、白鷺さん、今井さん、大和さん、若宮さん。みんなして何してるんですか?」

 

日菜「ねー?あたし達を尾行しようだなんてイヴちゃんも悪だねー☆」

 

イヴ「こ、これはその…!」

 

緋翠「若宮さん、用事があるとかで来られないんじゃなかったんですか?」

 

千聖「もう・・・だから私はやめた方がいいって言ったのよ・・・」

 

麻弥「そういう千聖さんも後半乗り気だったじゃないですか?」

 

リサ「あはは、バレちゃったか☆楽しかったのになぁ…」

 

彩「いつバレたの!?」

 

緋翠「観覧車の頂上に着くあたりでしょうか。ちょっと気になったので他の観覧車を見たら彩さんたちがお喋りしてるのが見えましたからもしかして…と思いまして」

 

日菜「あはは!彩ちゃんが一番にバレてるなんて面白かったなー!」

 

彩「も、もう!一番気にしてたのにー!」

 

麻弥「あはは・・・結局いつも通りですね…」

 

緋翠「ですね。いつ見ても飽きないですよ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それから僕たちは笑ったりして今日のことを話し合ったりして遊園地前で解散し、僕と日菜さんは手を繋いで家まで一緒に帰った。家に帰った後、紗夜さんに今日のことを話したら、今井さんのノリの良さに呆れていた・・・

 

 

 

 

 

 

 




いかがだったでしょうか?

やっぱりトライイベはむずいなぁ…難易度25ですらフルコンできるかできないかのラインなのでトライマスターすら取れるか怪しいです(笑)



それではここまで読んでいただきありがとうございました


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11話:挑戦

あっはっは…疲れには勝てませんよハイ。何とか頑張って今年中に終わらせたいものですが・・・








 

 

 

 

 

 

 

 

9月1日

 

日菜さんとの最初のデートに行ってから2週間が経ち、今日は2学期の始業式だ。今日は日菜さんも紗夜さんも朝早くから学校に向かったため僕が起きた時はすでに家に一人だったため僕はスペアキーで家に鍵をかけて羽丘学園に足を進めた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【午前7時30分:通学路】

 

緋翠「ふわぁぁぁ…」

 

蘭「緋翠、眠そうだね」

 

緋翠「はい…昨日は夜遅くまで自習してたので眠りが浅くて…美竹さんは今日な羽沢さんたちと一緒じゃないんですね」

 

蘭「つぐは生徒会だし、今日は朝早くから行かないといけないって言ってたからね。モカは案の定寝坊だし、巴はあこと一緒に行くって言ってたし、ひまりは薫さんと一緒に行くって。」

 

緋翠「なんというか…昔と変わらないですね、みんな。」

 

蘭「これがあたし達のいつも通りだからね。…ねえ緋翠、あそこになんか人だかりができてない?」

 

緋翠「本当ですね、こんな通学路に人だかりなんて…あれ?あそこにいるのって紗夜さんじゃないですか?」

 

蘭「本当だ。よく見たら日菜さんもいるし…どうする?」

 

緋翠「日菜さんがいるってことは何かまた思いついたってことだと思うから巻き込まれないうちに早く…」

 

日菜「あれ―?緋翠くんと蘭ちゃん!どうしたのこんなところで?」

 

緋翠「(ああ…見つかっちゃったよ…)そういう日菜さんこそこんなところで何やってるんですか?今日は生徒会の集まりだとかで朝早くから行かないといけないとか言ってませんでしたか?」

 

日菜「あ、その事なんだけどー…」

 

紗夜「待ちなさい日菜、まだこっちは返事を出してないでしょう?」

 

燐子「氷川さん…私はいいと思いますけど…」

 

緋翠「白金さんまで?本当にどうかしたんですか?」

 

日菜「ねえ、緋翠くんはどう思う?」

 

緋翠「あの、何がですか?さっきから全くと言っていいほど頭の理解が追い付かないんですが・・・」

 

日菜「緋翠くん、蘭ちゃん!羽丘と花咲川で合同文化祭、しようよ!」

 

蘭「…え?」

 

緋翠「…はい?」

 

紗夜「(はあ…まったく日菜は…)」

 

こうして、羽丘学園と花咲川学園での合同文化祭をすることになった。日地には10月15日と16日の2日に決まった…のはいいんだけどよくこういうのを羽丘の学園長も花咲川の学園長も認めたな…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【午前9時:2ーA】

 

緋翠「ということがあってですね…」

 

モカ「おー、日菜先輩はまた面白そうなことを思いつくものだねー」

 

巴「あー…日菜先輩は面白そうなことは思いついたらすぐ実行に移すからなぁ…」

 

ひまり「私たちも去年合同文化祭をやったけどすっごく楽しかったよ!」

 

つぐみ「あはは・・・去年も日菜先輩の思い付きでやったからね・・・」

 

緋翠「去年もやったんですか日菜さん…よく学園長も承認しましたね」

 

蘭「羽丘も受験校とか言われてるけど学校生活は普通だから学園長もやりたかったんじゃない?」

 

緋翠「それでも普通こういうのは学園側に話を通すものじゃないですかね…?」

 

蘭「うん、やっぱり緋翠もそう言うよね。でも日菜さんの考えることは普通じゃないから諦めるしかないよ。」

 

緋翠「まあ今に始まったことじゃないですし半分諦めてますから大丈夫ですよ…それにその内またこういうのに巻き込まれるでしょうしそろそろ慣れておかないと…」

 

キーンコーンカーンコーン

 

蘭「チャイム鳴ったね、次の授業の準備しないと」

 

モカ「あ、ごめーん。次の授業の教科書忘れちゃったからともちん見せてー」

 

巴「はあ・・・しょうがないなモカは…」

 

緋翠「青葉さんももう少ししっかりしないと進級できないですよ?」

 

モカ「モカちゃんはしっかりテストで学年主席を取るので大丈夫でーす」

 

緋翠「・・・そういえば青葉さんって1学期の期末テストでも学年主席を取ってましたね」

 

モカ「ふふーん、もっとモカちゃんを褒めたたえてもいいんだよー?」

 

緋翠「はいはい、青葉さんはすごいですねー」

 

ひまり「も―!みんな早く準備しようよー!」

 

それから僕たちは午前中の授業を受け、昼休みになった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【午後12時:2ーA】

 

ピンポンパンポーン

 

日菜『あー、あー・・・テステス・・・氷川緋翠くん、今すぐ生徒会室に来てくださーい!』

 

緋翠「…ゑ?」

 

モカ「いってらっしゃーい」

 

緋翠「…何で僕なんでしょうか」

 

蘭「さあ…?とにかく行ってきたら?」

 

緋翠「胃痛待ったなしですね…それじゃあ行ってきます」

 

モカ「いってらっさーい」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【生徒会室】

 

緋翠「日菜さん、来ましたよ。」

 

日菜「緋翠くん、いらっしゃーい!」

 

つぐみ「急に呼び出しちゃってごめんね…日菜先輩が緋翠くんにやってほしいことがあるって言って・・・」

 

緋翠「僕にやってほしいこと?何ですか?」

 

日菜「緋翠くんって絵をよく描いてるけど他にやってみたいことってない?」

 

緋翠「他にやってみたいこと・・・ですか?いえ、特にないですけど。」

 

日菜「そっかー、それじゃあバンドやってみない!?」

 

緋翠「バンドって…日菜さんたちが組んでるアイドルバンドみたいな感じで歌ったり楽器を演奏したりするあの?」

 

日菜「うん!でもあたし達はアイドルバンドだから普通に学園祭限定のバンドを組んでみて演奏してみないかなーって!」

 

緋翠「は、はあ…でも僕は絵に関しての知識はあっても楽器に関しての知識はないですよ?」

 

日菜「大丈夫!あたし達も手伝うから!」

 

緋翠「いやさすがに日菜さんは日菜さんで文化祭の準備を進めましょう?はあ…まあいいですよ。それで、メンバーは?」

 

日菜「ん?どういうこと?」

 

緋翠「いや、バンドっていってもメンバーが必要じゃないですか。だからメンバーは集まってるんですか?」

 

日菜「ううん?誰にも声はかけてないよ?」

 

緋翠「それじゃあどうするんですか…メンバーもいないんじゃバンドも何もないんじゃ」

 

つぐみ「えっと…緋翠くんが一緒に演奏したい人に声をかけてみてって日菜先輩と話してて…」

 

緋翠「えっと…つまりバンドメンバーは僕が集めろと?」

 

日菜「うん!緋翠くんがやってみたいって人たちと演奏した方がいいかなーって」

 

緋翠「は、はあ…わかりました。それじゃあ僕の方で声をかけておきますね」

 

日菜「頑張ってねー!」

 

それから僕は日菜さんから簡単な説明を受けて昼休みは羽沢さんと日菜さんと一緒に昼ご飯を食べた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【放課後:2ーA】

 

蘭「緋翠、今日はどうするの?」

 

緋翠「うーん…ちょっと楽器店に寄ろうかなって」

 

巴「楽器店に?それはまたどうしてだ?」

 

緋翠「実は、日菜さんに学園祭限定でバンドを組んでみないかって誘われて、僕も何か楽器を始めようかなって思ったんです」

 

ひまり「緋翠くん、楽器始めるの!?」

 

モカ「ひーくんが楽器を始めるんだー?これは明日は嵐かなー?」

 

緋翠「よーし美竹さん、青葉さんの首を絞めちゃっていいですよー」

 

モカ「ほんのモカちゃんジョークだよー」

 

つぐみ「緋翠くん、どの楽器を始めるの?」

 

緋翠「キーボードがいいかなって思ってるんだけど…ギターとかベースは慣れるのに時間がかかりそうだし持ち運びできるキーボードがいいかなって」

 

つぐみ「キーボードかあ…私が選びについてきてもいいけど今日は家の仕事があるし…」

 

モカ「あたし達も今日はバイトだからごめんね―。」

 

緋翠「そうですか、それじゃあ今日は一人で選んでみますか…場所は把握してるから心配しなくていいよ」

 

蘭「そっか、頑張ってね。」

 

僕は教室を後にして楽器店に足を進めた。日菜さんは事務所の仕事が入っていて、紗夜さんもバンドの練習があるとかで誘えなかったから一人でとりあえず向かうことにした

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【江戸川楽器店】

 

緋翠「ここが日菜さんに教えてもらった楽器店か…何かいいのあるんでしょうか」

 

??「ん?誰かって思ったら緋翠じゃねーか。どうしたんだこんなところで」

 

緋翠「ん?ああ、市ヶ谷さんですか。実は…」

 

この人は市ヶ谷有咲さん。山吹さんとは同級生でバンドを組んでいる。知り合ったのは今日の朝だ。紗夜さんや白金さんと一緒にいて、生徒会に入っている。

 

有咲「なるほどな・・・日菜さんにバンドを組んでみないかって言われてキーボードをやってみようかって思って今日はキーボードを買いに来たんだな。」

 

緋翠「はい。そういえば市ヶ谷さんってバンドでは何の楽器を担当してるんですか?」

 

有咲「私?私はキーボードだけど…よかったら私が選んでやろうか?」

 

緋翠「いいんですか?」

 

有咲「いいんだよこれくらい。で、どんなのがいい?」

 

緋翠「どんなの?」

 

有咲「はあ?お前知らねーのか?キーボードっていうのはな、ギターとかと同じでいろんな見た目があるんだよ。例えば・・・こんなのとかな。」

 

緋翠「なるほど…参考になりますね。」

 

(ガチャ・・・)

 

麻弥「あれ?緋翠くんに市ヶ谷さんじゃないですか。どうしたんですか?」

 

緋翠「大和さん。実は…」

 

 

 

 

 

 

 

 

麻弥「なるほど…それならジブンに任せてください!ジブンは昔スタジオミュージシャンでひたすら楽器のメンテナンスをしたりしてきたので楽器に関することなら何でも聞いてください!」

 

緋翠「それなら頼んでもいいですか?」

 

有咲「大和さんに頼むなら私はいない方がいいか?」

 

緋翠「いや、市ヶ谷さんにも手伝ってほしいです。大和さんに楽器の知識があっても二人だけじゃ決めきれないと思うのでキーボードを演奏してるという市ヶ谷さんにも手伝ってほしいんです」

 

有咲「お、おう…しょうがねーな…」

 

それから僕たちは3人でキーボードを見て回り、見た目はシンプルだが色んな音が奏でられるキーボードを購入した。2ヶ月ちょっとの分の小遣いが飛んだけど新しいことに挑戦するからこれくらいの出費は安い方…だと思う。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【江戸川楽器店前】

 

緋翠「いい買い物をできましたね。二人ともありがとうございました。」

 

麻弥「いえいえ、緋翠くんがキーボードを始めたいって言ってくれたのでジブンも久しぶりに楽器を眺めることができたので嬉しいです!」

 

有咲「私もキーボードをメンテに出したかったからな。ついでだったけど色んなものを見れてよかったな」

 

緋翠「あ、そうでした。大和さん、俺がリーダーのバンドのメンバーになっていただけませんか?」

 

麻弥「ええ!?ジブンですか!?ドラムなら緋翠くんのクラスにいる宇田川さんとかいるのに…」

 

緋翠「巴さんは誘ってもよかったんですが、お好み焼きを作るのに張り切っているので誘うのはやめたんです。どうでしょうか?」

 

麻弥「なるほど…誘っていただけるのは嬉しいですがジブンは返事を保留にしておきますね。後日返事を出しますので」

 

緋翠「わかりました。無理にとは言いませんので気長に待ってますね。それでは今日は付き合ってくれてありがとうございました」

 

有咲「おう、それじゃあまたな。」

 

それから僕たちは別れて僕は山吹さんのところに向かった。お客さんが多くて手が回らないとのことだった。道中、大和さんから返事が来た。内容は『ジブンは辞退しておきますね』とのことだった。そういえば山吹さんはドラムをやってるとか市ヶ谷さんが言ってたから誘ってみようかな・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【やまぶきベーカリー】

 

沙綾「今日はごめんね、急にシフトに入ってもらっちゃって…」

 

緋翠「いえ、大丈夫です。さっきちょっと楽器店に行ってきただけなので」

 

沙綾「楽器店?何か買ったの?」

 

緋翠「ええ、ちょっとキーボードを。」

 

沙綾「へぇー…緋翠くんがキーボードを始めたんだ。」

 

緋翠「それで山吹さん。ちょっとお願いがあるんですが・・・僕がリーダーを務めるバンドのメンバーになっていただけませんか?」

 

沙綾「私が?嬉しいけど羽丘には巴とかあことかいるんじゃない?」

 

緋翠「はい。でもせっかくの合同文化祭なので花咲川のメンバーとかも誘いたくて…どうでしょうか?」

 

沙綾「うーん…私でよければ混ぜてもらおっかな。よろしくね緋翠くん」

 

緋翠「本当ですか?ありがとうございます山吹さん」

 

沙綾「あはは、今更堅苦しくならなくていいって。他のメンバーは決まってるの?」

 

緋翠「いえ、まだ決まってないですね。ただ山吹さんが所属してるバンドのメンバーに偏らせちゃいけないので後はベースとギター、ボーカルですね。メンバーが決まり次第連絡を入れるのでそれまで待ってもらっていいですか?」

 

沙綾「了解。でも早めに決めないと練習とかしないといけないから今週中がいいかもね」

 

緋翠「はい、そのつもりです。」

 

沙綾「メンバー集め、頑張ってね!」

 

それから僕はやまぶきベーカリーでバイトをこなし、今日の仕事は終わった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【午後8時:日菜の部屋】

 

日菜「緋翠くん、メンバー集めはどう?」

 

緋翠「とりあえず一人は決まりましたね。それで…日菜さん、僕は日菜さんもメンバーに加えたいなって思ってるんですが日菜さんもどうですか?」

 

日菜「あたしを?うん!いいよ!」

 

緋翠「そうですよね、即決はできない…え?そんな簡単に決めていいんですか?」

 

日菜「あたしも緋翠くんと合わせてみたいなーって思ったんだー!緋翠くんはコミュニケーションの輪がが広くなってきてるし他の人に声をかけてるかなーって思ってあたしは声をかけなかっただけだし」

 

緋翠「そうだったんですね。これから文化祭までの間よろしくお願いします」

 

日菜「うんっ!るんって来る演奏をみんなに聞かせよー!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

こうしてドラム担当に山吹さん、ギター担当に日菜さんを加え、キーボード担当の僕でとりあえず3人集まった。後はベースとボーカルか…誰を誘おうか…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




なんだかんだで今年もあと1週間ですね…なんか時間が過ぎるのを早く感じますね。バンドリの方もいろんな情報が出て新しいカバー楽曲も発表されたので嬉しい限りです。ちなみに主は今回カバーされた楽曲の4分の3を知ってるのでめちゃくちゃ嬉しいです





それではここまで読んでいただきありがとうございました


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12話:召集

朝→仕事:昼→寝る:夜→少し寝て朝に備える

何 こ の 安 定 感







 

 

 

 

 

 

 

 

日菜さんの急な合同文化祭の提案から日が経ち、あれから3日が経とうとしていた。ベース担当もボーカル担当も集まらないまま僕は休日を過ごす羽目になっていた。

 

 

 

 

 

 

9月5日

 

【午前10時15分:氷川家リビング】

 

緋翠「…というわけなのですが紗夜さん、どうすればいいでしょうか・・・?」

 

紗夜「困りましたね…ベースとボーカル担当がまだ集まっていないとは…私がバンドで担当しているはギターなので私にできることはないですから・・・」

 

緋翠「紗夜さんでもお手上げですか…でもせっかく日菜さんが提案してくれたのでなんとしても成功させたいんですが…」

 

紗夜「ベース担当…ですか。私の知り合いに一応声をかけておきますが緋翠くんの方でも保険をかけておいてください」

 

緋翠「ありがとうございます紗夜さん。」

 

(プルプルプル・・・)

 

紗夜「緋翠くん、ケータイが鳴っていますよ」

 

緋翠「すみません、ちょっと席を外しますね」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

緋翠「もしもし…」

 

沙綾「おはよう緋翠くん、こんな朝早くにごめんね。あれからバンドメンバー集めはどう?」

 

緋翠「山吹さん、おはようございます。実は…」

 

 

 

 

 

沙綾「そう…まだベースとボーカル担当が見つからないんだね。私の知り合いでよかったら誘っておくけど…」

 

緋翠「ありがとうございます山吹さん。こっちでもさっき紗夜さんが知り合いに声をかけてくれるって言ってくれたけど必ず乗ってくれるとは限らないから保険をかけておいた方がいいって言っていたから助かります。」

 

沙綾「ううん、私だってバンドメンバーの一員だからメンバー集めに協力するのは当たり前だからね。それじゃあ返事をもらったら連絡するね」

 

緋翠「ありがとうございます。後はボーカルですか…」

 

沙綾「うーん…ボーカル担当で知り合いや同級生は心当たりがないからなぁ…」

 

緋翠「そうですか…後は僕が声をかけてみますので」

 

沙綾「そっか、頑張ってね緋翠くん。」

 

緋翠「はい。山吹さんも体調に気をつけてください。」

 

(ツーツーツー)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

紗夜「山吹さんからだったみたいですが何だったんですか?」

 

緋翠「山吹さんの方でもベースを演奏できる人に声をかけてくれるらしいので一応保険はかけてくれました。後はボーカルですね…」

 

 

(ガチャ)

 

日菜「あ!おねーちゃんと緋翠くん!何を話してるの?」

 

緋翠「あ、日菜さん。実は…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

日菜「ふーん?後はボーカル担当かぁ…あ、それならぴったりな人を知ってるから声をかけておこうかなって思ってるけどどう?」

 

緋翠「日菜さんが声をかける・・・なんか嫌な予感しかしないんですが」

 

紗夜「奇遇ですね緋翠くん、私も嫌な予感しかしません」

 

日菜「もー、あたしはそんなことしないよー?それじゃあこっちは任せておいて!」

 

そう言って日菜さんは朝ご飯を食べずに家を出て行った・・・

 

 

 

 

 

 

 

紗夜「全く日菜は…」

 

ピロリン♪

 

緋翠「紗夜さん、携帯が鳴ってますよ」

 

紗夜「そうみたいですね。…すみません緋翠くん、私の方はダメでした。」

 

緋翠「そうですか…そんな時もありますよ。」

 

ピロリン☆

 

紗夜「今度は緋翠くんの携帯が鳴っていますね。山吹さんからでは?」

 

緋翠「そうかもしれませんね。確認してみます」

 

 

 

 

 

 

 

 

緋翠「山吹さん、勧誘に成功したみたいです。後はボーカルですか…日菜さんが誘うボーカル担当の人…誰なんでしょうか」

 

紗夜「そうですか、よかったですね緋翠くん。日菜は誰を連れてくるんでしょうか…」

 

などと言ってると玄関のドアが開いて日菜さんが戻ってきた

 

日菜「たっだいまー!緋翠くん、ボーカル担当の人を連れてきたよー!」

 

緋翠「日菜さん、おかえりなさい。ところでその人は?」

 

??「あなたが緋翠ね!あたしは弦巻こころっていうの!ハロー、ハッピーワールドっていうバンドでボーカルを担当してるわ!」

 

緋翠「弦巻さんですか、よろしくお願いします。」

 

こころ「そんなに畏まらなくていいわ!あたし達は同い年でしょ?日菜に誘われて面白そうだったからあたしも混ぜてちょうだい!」

 

緋翠「別に構いませんが・・・まだ演奏する曲も決まってませんし顔合わせもしてないから明日にここに集合でどうですか?」

 

こころ「ええ!それで構わないわ!それじゃあまた明日会いましょう!」

 

そういって弦巻さんは家を出ていった

 

紗夜「日菜…あなた、弦巻さんを呼ぶなんてそうとう勇気があるのね…」

 

緋翠「?弦巻さんと何かあったんですか?」

 

紗夜「いえ、何かあったというわけではありませんが・・・弦巻さんは花咲川に通っていて、破天荒な性格で上級生の私たちも巻き込むほどの行動力なんです。」

 

緋翠「そうだったんですね。それとこれに何の関係が?」

 

紗夜「弦巻さんは弦巻家のお嬢様でとてもお金持ちなんです。偶に学校に黒服の人たちをボディーガードとして呼んだりしているんです。」

 

緋翠「は、はあ…なんとなくですがわかりました。気を付けます」

 

紗夜「ええ、そうしたほうがいいですよ。」

 

それから僕は昼からキーボードの特訓を始めた。途中市ヶ谷さんと大和さんが来て、二人の指導の下僕のキーボードの技術は少しだけだが向上した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

9月6日

 

今日は羽丘と花咲川の合同文化祭でステージ上で披露するバンドメンバーの顔合わせだ。紗夜さんは午後からバンド練習をするだとかで朝早くからいなかったので今家には僕と日菜さんだけだ。山吹さんが連れてくるベース担当の人か・・・一体誰なんだろうか…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【午後1時:氷川家リビング】

 

(ピンポーン)

 

沙綾「こんにちは緋翠くん。はいこれ、うちのパンだよ」

 

緋翠「ありがとうございます山吹さん。ところで山吹さんの後ろにいるのってもしかして」

 

??「キミがさーやが言っていた緋翠くんだね!はぐみは北沢はぐみっていうんだ!ハロー、ハッピーワールドでベースを担当してるよ!」

 

緋翠「北沢さんですね。今回はよろしくお願いします」

 

はぐみ「うん!いつもと違うメンバーで演奏するのってなかなかないから楽しそうだからはぐみも嬉しいよ!」

 

日菜「沙綾ちゃんとはぐみちゃん、今回はよろしくね!あと一人はそろそろ来る頃だと思うんだけど―…」

 

(バタン!)

 

こころ「緋翠!日菜!来たわよー!ってあら?はぐみじゃない!」

 

はぐみ「こころん!こころんも誘われたんだね!」

 

日菜「うん!あたしが誘ったんだー!るんって来そうだから!」

 

沙綾「あはは・・・なんだか騒がしい人たちばかりだね…大丈夫かな」

 

緋翠「大丈夫…だとは思いますけど」

 

 

 

 

 

 

 

 

緋翠「それじゃあ話し合いをしましょうか。今日集まってもらったのは顔合わせと文化祭で演奏する曲目を決めるためです」

 

こころ「あたしは何でもいいわよ?あたしは何でもすぐできちゃうから」

 

日菜「あたしもこころちゃんと同じでなんでもいいよー!」

 

はぐみ「はぐみはあまり難しいのじゃなければなんでも!」

 

沙綾「私はやりごたえを感じるのなら何でもって感じかな。ただ家の仕事もあるから合わせの練習には来られる時間が少なくなるかもしれないけど」

 

緋翠「わかりました。それでは練習はそれぞれの予定の日が合う時で。セットリストはどうしましょうか?」

 

日菜「うーんっと・・・セットリストは3曲までかなー。あんまり長すぎてもお客さん飽きちゃうかもだし、かといって短すぎてもお客さんもるんってこないんじゃない?」

 

沙綾「それなら3曲が妥当ですね。演奏する曲はどうしましょう?」

 

緋翠「僕たちに曲を作る技術はあるっていっても作れる期間が短いので既存の曲をカバーする感じにしましょうか。」

 

こころ「いいわね!あたし達でカバーするのも楽しそうだわ!」

 

はぐみ「でもどの曲をカバーするの?」

 

緋翠「それについてはみんなでカバーしたい曲を選出してきてもらって、その中から選ぶ感じにしましょうか。一人で決めてもあれですし全会一致で決めましょう」

 

日菜「それじゃあまたいつか集まらないとだねー。いつ集まる?」

 

緋翠「明日からまた学校ですし、次の休日にでも集まりましょうか。場所は近くのファミレスでどうでしょう?」

 

沙綾「私はそこでいいよ。ただ朝から家の仕事を手伝うから少し遅くなるかも」

 

はぐみ「はぐみもさーやと同じでおうちの仕事があるから遅くなるかも…」

 

こころ「あたしはいつでも大丈夫よ!」

 

日菜「あたしもその日は仕事が休みだから早くから集まれるかなー」

 

緋翠「了解です。それじゃあ来週にこのメンバーで集合で。時間は…」

 

こうして合同文化祭限定バンドの顔合わせは終わり、その日は解散した。弦巻さんと北沢さんはバンド練習に、日菜さんはるんっと来る曲を探しに。僕と山吹さんはやまぶきベーカリーの仕事に行く感じになった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【やまぶきベーカリー】

 

緋翠「山吹さん、今日はありがとうございました」

 

沙綾「え?何かな急に」

 

緋翠「北沢さんを誘ってくれたことですよ。僕だったらベース担当と言っても白鷺さんを誘うべきだったんですが白鷺さんは多忙そうなので誘うのをためらっていたので誰を誘うべきか悩んでいたので」

 

沙綾「あー…千聖先輩は芸能人だし忙しそうだもんね…はぐみが誘えなかったらりみりんに頼むつもりだったから早めに決まってよかったっていうか・・・」

 

緋翠「早めに決めておかないとセットリストが決まらないまま文化祭に望まなければいけませんからね。」

 

沙綾「うん、だから早くバンドメンバーが決まってよかったよ。日菜先輩が弦巻さんを読んだのは予想外だったけど…」

 

緋翠「そうですね…日菜さんだったら丸山さんとかを呼んできそうだったので…それにしても騒がしいバンドになりそうです」

 

沙綾「あはは…それより、バンド名とかはどうするの?緋翠くんがリーダーなんだし緋翠くんが決めちゃっていいよ」

 

緋翠「僕がですか?みんなに相談もなしに決めていいんでしょうか」

 

沙綾「いいって。緋翠くんがみんなを集めてくれたんだし。私のいるバンドも私じゃなくて有咲が名前を付けたんだから」

 

緋翠「市ヶ谷さんが?」

 

沙綾「あれ、緋翠くんって有咲のこと知ってるの?」

 

緋翠「ええ、まあ…あの場に居合わせてちょっと話したもので」

 

沙綾「へえー・・・あの有咲が、ね…」

 

緋翠「山吹さん?」

 

沙綾「ううん、なんでもないよ。それじゃあ早く終わらせよっか」

 

緋翠「はい。」

 

それから僕は山吹さんの指導の下、仕事をてきぱきとこなした。バイトを始めて半年経っていたので自然と体が覚えていたため疲れも残らずその日のバイトは終わって僕は家に帰った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それにしてもバンドか…以前の僕だったら考えなしに断っていたかもしれないけど僕も変わったな…これも日菜さんたちのおかげかもしれないな。今は僕にできることを精いっぱいやらないと。まずはライブのセットリストを考えなきゃ…これとこれとこれ・・・いいかもしれないな。後は今度の休みの時にみんなで集まったときに聞かせて相談しよう

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




語 る こ と な し





それではここまで読んでいただきありがとうございました


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13話:祭典

首と腕が痛くて目がシパシパして疲れがたまってる中投稿するぞぉ…

クリスマス?そんなの知らないです(キリッ)








 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あれから僕と山吹さん、北沢さんと弦巻さんと日菜さんの5人で文化祭限定バンドの名前とライブのセットリストを考え、練習を重ねた。そして気がついた時には合同文化祭の日になっていた。ちなみに今日…つまり10月15日は花咲川での文化祭の日だ。合同文化祭限定バンドが演奏する日は文化祭2日目の16日だ。僕にとっては初めてのライブだから緊張するな…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

10月15日

 

【午前7時20分:氷川家リビング】

 

日菜「えへへー、今日は待ちに待った合同文化祭の日だねー!」

 

緋翠「そうですね、2年ぶりの文化祭なので楽しみたいです。」

 

日菜「ねー緋翠くん、今日は一緒に回らない?ほら、文化祭デートっていうやつだよ!」

 

緋翠「文化祭を一緒に・・・ですか?いいですよ」

 

日菜「本当!?やったー!それじゃあ早く行こ―!」

 

緋翠「そうは言われても、まだ紗夜さんが言っていた受付時間までまだ時間がありますからもう少しゆっくりしましょうよ・・・」

 

日菜「むー…じっとしてるのは苦手だから退屈―!」

 

緋翠「はあ…(本当にこんなんで文化祭デートは大丈夫なんだろうか…)」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【午前8時:通学路】

 

日菜「えへへー、今からでも楽しみだなー♪」

 

緋翠「日菜さん、今から楽しみにしてても後の楽しみが減っちゃうので楽しみは取っておきましょうよ・・・」

 

日菜「えー?」

 

緋翠「『えー?』じゃないですって…僕だってこの合同文化祭は楽しみですけどあまり楽しみにしてると後の楽しみが減っちゃうので日菜さんと一緒にこの楽しみを共有したいんですよ」

 

日菜「そう?それなら楽しみは後にとっておこっかなー。」

 

それから僕たちは花咲川に着くまで手を繋いでいった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【午前8時10分:花咲川学園前】

 

緋翠「もう着いちゃいましたね」

 

日菜「ねー!今からでも楽しみだなー!」

 

紗夜「はあ…今日もいつも通りね、日菜は」

 

日菜「あっおねーちゃん!おはよー!」

 

緋翠「おはようございます紗夜さん、今日は受付なんですね」

 

紗夜「ええ。ですが午後からは見回りに回るので二人とも、くれぐれも風紀を乱すようなことはしないでくださいね?」

 

緋翠「はい、わかってます。」

 

日菜「もー、わかってるよおねーちゃん!」

 

紗夜「はい、パスができましたのでこれを手放さないようにしてください。これがないと学園祭を楽しむことができないので」

 

緋翠「ありがとうございます紗夜さん。」

 

僕と日菜さんは紗夜さんから学園祭パスをもらって校舎内に入っていった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【午前8時15分:花咲川学園】

 

日菜「わぁー!すっごいるんって来る飾りつけだよ!」

 

緋翠「ですね。花咲川らしい飾りつけです。さてと…紗夜さんからもらった学園内の露店とかの情報だと…あれ?」

 

日菜「どうしたの?」

 

緋翠「あの…すごく言いにくいんですが、丸山さんだけ違うクラスじゃありませんか・・・?」

 

日菜「あちゃー・・・気がついちゃった?」

 

ちなみに僕は紗夜さんや市ヶ谷さんからバンドメンバーのクラスを聞いていた…のだが花咲川の情報を実際に確認するまで半信半疑だったのだがまさか本当に丸山さんだけ別のクラスだとは…

 

緋翠「最初はどこに行きましょうか?」

 

日菜「それじゃあ彩ちゃんのところに行こ―!」

 

緋翠「丸山さんのところは…甘味処ですか、朝早くから甘いものを食べて大丈夫なんですか?」

 

日菜「甘いものは別腹っていうよね?」

 

緋翠「それは確かにそうですけど…それとこれは話が別ですよ・・・」

 

日菜「も―!そんなこと言ってないで行こうよー!」

 

緋翠「えっちょっ日菜s…」

 

僕はいつものように日菜さんに手を引っ張られて学園内を連れまわされて最初は丸山さんがいる教室に入った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【午前8時45分:3ーB】

 

彩「あ、日菜ちゃんと緋翠くん!おはよう!」

 

日菜「彩ちゃん、フォメンタ―!」

 

彩「フォ、フォメ…!?」

 

緋翠「日菜さん、丸山さんが混乱してるので紛らわしい挨拶はやめてください・・・おはようございます丸山さん。」

 

彩「うん、おはよう緋翠くん!ところで二人は今日デート?」

 

日菜「うん!」

 

緋翠「日菜さん…僕たちの他にも羽丘の生徒がいるんですからそんな堂々と言わないでくださいよ…」

 

モカ「おやおやー?日菜先輩とひーくんもこっちに来たんですなー」

 

日菜「あっ!モカちゃん!おはよー!」

 

緋翠「(あぁ…今一番出くわしたくない人に会ってしまった…)」

 

モカ「ひーくんだいじょーぶ―?」

 

緋翠「これが大丈夫に見えますか・・・?」

 

蘭「緋翠、大丈夫?」

 

緋翠「ああ、美竹さんたちもこっちに来てたんですね…ってあれ?巴さんと羽沢さんは?」

 

ひまり「巴とつぐはあこと一緒に回るんだって。」

 

蘭「来年も一緒に回れるだろうから今年は別々に回ろうって昨日話してこうなったんだよ」

 

緋翠「(来年…来年は日菜さんと一緒の学校に通えなくなるんだよな…紗夜さんも大学生だしどうすればいいんだろうな…)」

 

日菜「緋翠くん?大丈夫?」

 

緋翠「い、いえ・・・気にしなくて大丈夫です。丸山さん、おすすめのメニューって何ですか?」

 

彩「あ、おすすめメニューだね?イチゴパフェがおすすめだよ!」

 

日菜「それでお願い!」

 

彩「イチゴパフェ二つだね!花音ちゃん、イチゴパフェ2つお願い!」

 

緋翠「(ん?今花音さんって…)」

 

花音「い、イチゴパフェ2つだね!ふぇぇー…!」

 

ひまり「緋翠くん、今花音さんの声聞こえたよね?」

 

緋翠「はい…確か松原さんって隣のクラスじゃありませんでしたか?」

 

彩「(ギクッ)」

 

緋翠「丸山さん…もしかして」

 

彩「ち、違うよ!?決して花音ちゃんに手伝ってほしかったわけじゃなくって…!」

 

日菜「あはは!彩ちゃんは面白いなー!自分で勝手に話してるー!」

 

彩「あ…」

 

ひまり「彩先輩・・・」

 

モカ「彩先輩がエモってるー」

 

蘭「モカ、それ使い方間違ってるから。」

 

花音「お、お待たせしました!イチゴパフェ2つです!」

 

日菜「花音ちゃん、ありがとー!ところで何でこっちで手伝ってるの?」

 

花音「えっと…実は彩ちゃんとあと二人でここを担当するはずだったんだけど…一人が風邪をひいちゃって私に手伝ってほしいって彩ちゃんが言って・・・」

 

緋翠「それで松原さんはこっちを手伝ってる…と。松原さんもなかなか大変ですね・・・」

 

花音「う、うん…でも作ってるのは楽しいからこれくらいなんともないよ」

 

日菜「そっかー、それならよかった!あ、イチゴパフェおいしかったよ!」

 

緋翠「・・・えっ?」

 

僕が日菜さんの前に置かれたパフェが入っていたを見ると、すでに平らげた後だった

 

緋翠「・・・早すぎじゃありませんか?」

 

日菜「そうかなー?」

 

蘭「そうですよ、あたし達は日菜さんたちより早く頼んでからまだ来てなかったのに」

 

緋翠「楽しみなのはわかりますけど少しは落ち着きましょうよ・・・」

 

日菜「あっ、緋翠くんのパフェまだ残ってるね!早く食べて次に行こうよー!」

 

日菜さんはそう言って僕の食べかけのイチゴパフェを残さず食べた。僕としては全部食べたかったんだけど…日菜さんがおいしそうに食べてたからいいか…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【花咲川学園:屋上】

 

緋翠「ふわあぁぁ…」

 

日菜「緋翠くん、眠そうだね―?」

 

緋翠「昨日は日菜さんが僕の腕に抱き着いていたから眠りが浅かったんですよ・・・」

 

日菜「それじゃあしばらくここで休む?」

 

緋翠「そうしたいです・・・」

 

日菜「それじゃあ・・・(ポンポン)」

 

そう言って日菜さんは自分の膝を叩いた

 

緋翠「…なんですか?」

 

日菜「膝枕!コンクリートの板で寝るよりは寝心地はいいかなーって!」

 

緋翠「それじゃあ失礼して・・・」

 

僕は日菜さんの膝枕にお世話になることにした…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

緋翠「…あれ?寝ちゃってた…のかな」

 

日菜「緋翠くんおはよー!もうお昼の4時だよー!」

 

緋翠「・・・すみません、そんなに寝ちゃって。時間を無駄にしちゃいましたね」

 

日菜「ううん、大丈夫!明日のライブで大成功すればいいんだよ!」

 

緋翠「明日…そうですね。明日のライブは絶対に成功させないと」

 

日菜「うん!緋翠くんとの初めてのライブ、絶対にるんって来るぐらいに成功させようね!」

 

緋翠「はい。ところでこれからの時間、どうしましょうか?」

 

日菜「うーん…どうしよっか?後夜祭は明日だしもう一回校舎内を見て回る?」

 

緋翠「どうしましょうか…」

 

(ピンポンパンポーン)

 

緋翠「ん?校内放送?」

 

 

 

 

 

 

 

 

千聖「これから体育館で花咲川学園主催のミスコンを開催します。参加する方は体育館までお越しください」

 

日菜「ミスコン!?出たい出たい!緋翠くん、早く体育館に行こうよー!」

 

緋翠「わかりましたから・・・手を引っ張らないd・・・」

 

僕の言うことを聞かずに日菜さんは僕の手を引いて体育館まで行くことになった・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【花咲川学園:体育館】

 

日菜「着いたー!」

 

緋翠「はあ…はあ…だからいきなり引っ張らないでくださいって…」

 

千聖「あら、日菜ちゃんと緋翠くん。日菜ちゃんはミスコンに参加しに来たのかしら?」

 

日菜「うん!」

 

千聖「今回のミスコは結構曲者ぞろいよ?はたして日菜ちゃんでも優勝できるかしらね?」

 

日菜「あたしなら大丈夫!」

 

緋翠「…とまあこんな感じなのでしばらくの間日菜さんのことをよろしくお願いします」

 

千聖「ええ、わかったわ。日菜ちゃん、参加者はこっちの通路よ。緋翠くんは観客だからこっちの席について待っててちょうだい」

 

日菜「はーい!緋翠くん、また後でねー!」

 

緋翠「はい、また後で」

 

僕たちは一旦分かれ、僕は観客席の方に移動した

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【観客席】

 

緋翠「さてと…座れそうな所は…」

 

沙綾「あ、緋翠くんこっちこっち!」

 

緋翠「山吹さん?山吹さんはミスコンに参加しないんですか?」

 

沙綾「あはは・・・最初は香澄やはぐみに誘われたんだけど私ってミスコンに出れるほどスタイルがいいわけじゃないからね。でも緋翠くんの知り合いは出てると思うよ」

 

緋翠「え?それってどういう・・・」

 

 

 

 

 

 

 

彩「皆さん、お待たせしました!これより花咲川学園主催、ミスコンを始めます!まずはエントリーしてくれた皆さんを紹介しますね!それではエントリーナンバー1番、市ヶ谷有咲ちゃんです!」

 

緋翠「(…え?)今市ヶ谷有咲さんって言いませんでしたか山吹さん?」

 

沙綾「あはは・・・実は私の隣に有咲がいてさ…その時に巻き込まれちゃって出ることになっちゃったんだ・・・」

 

緋翠「・・・なんだか災難ですね」

 

彩「それじゃあ次の人いってみよー!エントリーナンバー2番、瀬田薫さんです!」

 

女子生徒「キャー!薫せんぱーい!こっち向いて―!」

 

薫「ふふ・・・今日も可愛らしい子猫ちゃんが集まっているね…儚い…」

 

緋翠「あれって…瀬田先輩だよね?めちゃくちゃ人気あるね…」

 

沙綾「そっか、緋翠くんって薫さんのことはあまり知らないんだっけ。薫さん、花咲川と羽丘でも結構有名な人なんだよ。女の人なのに男の人みたいにカッコよくて人気あるんだ。こっちでもファンクラブがあるくらいにね」

 

緋翠「そうだったんですか。羽丘では普通に学校生活を送っているだけなので少し疎くてですね…」

 

沙綾「あはは、気楽にしていいって。」

 

彩「それじゃあ次の参加者に行きましょう!エントリーナンバー3番、牛込りみちゃんです!」

 

沙綾「あれ、りみりんもエントリーしてたんだ?」

 

緋翠「あれって…牛込さんでしたっけ。確か山吹さんがいるバンドのベース担当…」

 

沙綾「うん、そうだよ。りみは引っ込み思案だけど、やる時はやる子なんだ。いつもうちのチョココロネを買っていってくれるんだよ」

 

緋翠「あれ、そうだったんですか。だからいつもチョココロネの入ってる籠に何も入ってないんですね」

 

沙綾「うん、今度よかったら取り置きしておこうか?」

 

緋翠「いえ、買う時は自分で買いに来るんで大丈夫ですよ。」

 

沙綾「了解。待ってるね」

 

彩「それじゃあ最後の参加者にいってみよー!エントリーナンバー4番、氷川日菜ちゃんです!」

 

日菜「やっほー!みんな、るんってしてるー!?」

 

緋翠「日菜さん、これがミスコンだってわかってるんでしょうか…」

 

沙綾「あはは・・・日菜さんって自由な性格だからこういう状況でもフリーなんだね…」

 

緋翠「本当ですね…優勝できるんでしょうか」

 

彩「さあ、これで参加者が揃いました!それでは参加者の皆さんに意気込みを聞いてみましょう!まずは有咲ちゃんからです!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

有咲「ま、まあ成り行きで参加したけど…お、応援してくれるみんなのためにもゆ…」

 

彩「ゆ…なんですか?」

 

有咲「ゆ、優勝するから応援しろ―!」

 

彩「はい、ありがとうございました!次は薫さんから一言!」

 

薫「私を応援してくれるみんなのためにも私は儚く行かせてもらうよ。狙うはもちろん優勝さ。ああ・・・儚い…」

 

彩「はい、ありがとうございました!次はりみちゃんです!」

 

りみ「え、えっと…最初は緊張してどうすればいいのかわかりませんでしたけど…み、みんなが見てるって思うと緊張がほぐれて・・・お、応援よろしくお願いします!」

 

彩「はい、りみちゃんありがとうございました!最後は日菜ちゃんです!どうぞ!」

 

日菜「皆にこうしてるんって来る衣装を見せることができてよかったよー!皆、応援よろしくねー!みんなもあたしの衣装を見てるんってしよ―!」

 

彩「はい!みんなの意気込みを聞いたところで参加者の皆さんにパフォーマンスを披露していただきましょう!」

 

 

 

 

ミスコン参加者パフォーマンス披露中…

 

 

 

 

 

彩「さあ、これで皆さんのパフォーマンスの披露が終わったので観客の皆さんからの投票タイムです!観客の皆さん、受付の人からもらった投票用紙に参加者の名前を書いて投票箱に入れてください!」

 

沙綾「だって。緋翠くんは誰に投票するの?やっぱり日菜さん?」

 

緋翠「ですかね…他の人も魅力はあるんですが日菜さんにしかない魅力に惹かれるっていうか・・・」

 

沙綾「そっか。それじゃあ私も日菜さんに入れよっかな。結果が楽しみだね」

 

緋翠「そういえば、去年もこういう事があったんですか?」

 

沙綾「うん、去年は薫さんの優勝だったけど今年はどうなるんだろうね…」

 

 

 

投票集計中…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

彩「さあ!皆さんの投票が終わって集計も終わったみたいです!今年のミスコン優勝者は…羽丘学園から来てくれた氷川日菜ちゃんです!おめでとうございます!」

 

日菜「みんなー!ありがとー!」

 

彩「これにて、花咲川学園主催のミスコンを終わります!今日は忙しい中来てくれてありがとうございました!」

 

こうしてミスコンは終わり、生徒はそれぞれの帰路についたり残りの時間を学園祭に使ったりした。それで、僕と日菜さんはというと…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【午後6時:花咲川学園屋上】

 

緋翠「日菜さん、ミスコン優勝おめでとうございます」

 

日菜「えへへー、ありがとう!緋翠くんは誰に投票したの?」

 

緋翠「もちろん日菜さんですよ。隣にいた山吹さんも日菜さんに入れてくれたみたいです」

 

日菜「そっかー、後で沙綾ちゃんにお礼を言っておかないとね」

 

緋翠「日菜さん、さっきのミスコンの時の衣装気に入ったんですね」

 

日菜「うん!だってるんって来ちゃったから!花咲川の学園等もお持ち帰りしていいって太っ腹だねー☆」

 

そう、日菜さんが今着ているのはミスコンの際に来ていたミントブルーのドレスだった。髪飾りとして水色の薔薇をつけている。

 

日菜「えへへー、どう?」

 

緋翠「日菜さんらしくてとても似合っていますよ。いつも着ている私服とは違ってドレス姿の日菜さんは今までにない魅力があります」

 

日菜「そうでしょー!・・・ねー緋翠くん、今のあたし、緋翠くんにはどう見えるかな?」

 

緋翠「どう見える…ですか?そうですね、お姫様…でしょうか。…日菜さん、少しいいでしょうか」

 

日菜「なになに―?」

 

日菜さんは目を丸くしてこっちを見つめていた。僕は日菜さんを…お姫様抱っこした

 

 

 

 

日菜「えへへ・・・とても嬉しいよ♪こっちもるんって来ちゃった!そんな緋翠くんにお返し!」

 

日菜さんはそう言って僕にキスしてきた…

 

緋翠「・・・本当に日菜さんって不意打ちするのが得意ですよね。いつか日菜さんにお返ししますから待っててくださいね」

 

日菜「そう?それじゃあ期待して待ってよっかなー♪」

 

 

 

 

 

 

 

 

それから日菜さんは空き教室で私服に着替え、丸山さんから貰っていた袋にミスコンできた衣装を入れて僕たちは家に戻った。明日はとうとう僕の初ライブの日だ。聞きに来てくれるみんなのためにも、成功させなきゃ…

 

 

 

 

 

 

 

 

 




いかがだったでしょうか?

学園祭ということでミスコン要素を取り入れてみましたが…ちなみに主にミスコンの知識は全くありません。だって学園祭なんて1回しか行ってませんもん(キリッ)さて、緋翠くんがリーダーのバンドの名前ですが・・・明かさない方が楽しみが増えるかと思って次回に持ち越しになっています。曲の方はちょっとだけ考えてます(悩





それではここまで読んでいただきありがとうございました


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14話:本番

とりあえずバンドリの絵馬はパスパレにしました。前回の年賀状(?)はAfterglowだったので今回は推しバンドにしておこうかと…(前回のようにこっそり変更しないようにしなきゃ…)










 

 

 

 

 

 

 

 

 

10月16日

 

今日は羽丘での文化祭の日だ。まあ羽丘学園に通ってる身として午後の合同文化祭でのライブの時間までは羽丘の見回りや露店の店員などをしないといけないのでそれまでは待たないといけない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【午前8時:羽丘学園前】

 

緋翠「ふわぁぁぁ…」

 

蘭「緋翠、眠そうだね。昨日はまた日菜さんが抱き着いてたの?」

 

緋翠「はい…日菜さんは今日をずっと楽しみにしてたみたいで…美竹さんは眠そうじゃないですよね…」

 

蘭「あたしだって午後から露店の店員だし、あんまり夜更かしできないからね。といっても緋翠にえのことを教えてもらってから夜更かししかけたこともあるし…」

 

緋翠「そうだったんですね、絵のことが好きになってくれたみたいでよかったです。それにしても美竹さんが受付を担当するって珍しいですよね。」

 

蘭「しょうがないじゃん…モカたちとじゃんけんして負けたんだし…」

 

緋翠「ああ…そんなことあったんですね…」

 

(プルルル…)

 

蘭「緋翠、携帯なってるよ」

 

緋翠「みたいですね。ちょっと席を外しますね」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

緋翠「山吹さん?もしもし…」

 

沙綾「緋翠くん、こんな朝早くにごめんね。実は…」

 

緋翠「・・・えっ?北沢さんが風邪で学園祭に来れない?昨日はあんなに元気そうだったのに…」

 

沙綾「それがはぐみ、昨日夜更かししたせいで寝不足になっちゃって朝起きてから熱を測ったら38度5分あったらしくて、今日は来れないんだって…」

 

緋翠「困りましたね…北沢さん以外にベースを演奏できる人は今井さんと牛込さんと白鷺さんと上原さんですけど…」

 

沙綾「りみりんは今日香澄たちと回るって言ってたから無理かな・・・」

 

緋翠「今井さんは今日一日中露店の店員らしいので無理ですし…後は上原さんと白鷺さんですけど…一応上原さんに声はかけておきますので山吹さんは白鷺さんに声をかけてもらってもいいですか?」

 

沙綾「うん、わかったよ。それじゃあまた後でね」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

蘭「誰からだったの?」

 

緋翠「山吹さんだよ。北沢さんが風邪を引いたらしくて来れないって言ってたからベースの人に声をかけないといけなくなって…」

 

蘭「…そっか、ひまりに声をかけておこうか?」

 

緋翠「お願いします。美竹さんは僕より早く受付から抜けるので声をかけてくれるのなら助かります」

 

蘭「ん、わかったよ。それじゃあ早く済ませようか」

 

それから花咲川の生徒がなだれこんできて美竹さんと僕で何とか捌ききった。途中白鷺さんが丸山さんと一緒に来たので一応声をかけておいたから後で連絡を入れてくれるらしい。困ったな…上原さんと白鷺さんがどっちもダメだったら文化祭限定バンドは解散しないといけないだろうから・・・こればかりは祈るしかないかな…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【午前10時:羽丘学園前】

 

緋翠「んー…やっとお客さんの波が止みはじめたかな。…ん?山吹さんと美竹さんから連絡が来てるみたいだ。二人の方はどうなったかな・・・」

 

 

 

 

 

 

蘭「ごめん、こっちはダメだった…」

 

沙綾「千聖先輩は大丈夫だって。」

 

 

 

 

緋翠「白鷺さんはオッケーだったか…よかった。ここまで来てライブができないなんて悲しいからな…そうと決まったら早く音合わせをしないと…ここは瀬田さんと青葉さんに声をかけておこうかな・・・」

 

僕は携帯を取り出して瀬田さんと青葉さんに連絡を入れて変わってもらうことにした。青葉さんは事情を分かったみたいですぐに交代してくれたが、瀬田さんは後輩や花咲川の生徒に囲まれて抜けてくるのに時間をかけたという・・・まあ瀬田さんの人気は高いからしょうがないか…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【午前11時:ライブハウスcircle】

 

それから僕は瀬田さんが来たタイミングを見計らってライブハウスに移動しはじめた。練習時間は限られているので短い時間で把握してもらわないと…などと考えているとライブハウスに着いた。どうやら白鷺さんは連絡をもらった後すぐにこっちに来ていたみたいだった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

緋翠「すみません白鷺さん、緊急事態だったので・・・」

 

千聖「構わないわ。こんなことで緋翠くんにとって初めてのバンド演奏を無下にしたくないのよ」

 

緋翠「本当にすみません…」

 

日菜「あー!千聖ちゃんだ!どうしたの?」

 

緋翠「日菜さん、実はかくかくしかじかで…」

 

 

 

 

 

日菜「そっかー、はぐみちゃん風邪をひいちゃったんだー…でもよかったー!千聖ちゃんが来てくれて!」

 

こころ「あたしもはぐみから連絡をもらった時は驚いたけど『家で風邪を治してもう一度音を合わせたい』って言ってたわ!」

 

緋翠「よかったです、無茶されるともっと体調が崩れるので・・・それじゃあ音合わせしましょう」

 

沙綾「それじゃあリズム取るね。1・2・3!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【午後2時30分:circle】

 

緋翠「これだけできればいい方…でしょうか」

 

千聖「そうね…私はみんなと顔合わせするのは初めてだしセットリストも知らなかったからこれだけできれば上々かしら」

 

日菜「うん!これならるんってくる演奏ができるよ!」

 

こころ「ええ!これならみんなを笑顔にできるライブができるわ!」

 

沙綾「あはは・・・即興にしてはみんな千聖先輩に溶け込むの早いね…」

 

緋翠「日菜さんはパスパレで話してますし日菜さん以外は花咲川学園に通ってますからね。溶け込むのが早いって普通だと思いますが」

 

沙綾「そんなものなのかな?」

 

緋翠「そんなものだと思いますよ。でも僕に関しては溶け込むのに時間がかかりましたが・・・」

 

沙綾「あー…緋翠くんってなんかコミュニケーションをとる人を選びそうだよね。っと、そろそろ時間かな。皆、移動しようか」

 

千聖「たしか3時15分からだったかしら?それなら早めに移動して準備しましょうか」

 

それから僕たちはギターやキーボード、ドラムセットを持って羽丘学園の体育倉庫に移動した。羽丘に着いた頃にはちょうど僕たちの前の学年の劇が終わった直後なので次は僕たちの出番だ。いよいよここまで来たんだな…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【午後3時5分:羽丘学園体育倉庫】

 

緋翠「いよいよ出番ですね…」

 

日菜「ねー!とうとうここまできたんだよあたしたち!」

 

緋翠「とうとうっていってもこのことを言い出したの日菜さんじゃないですか…」

 

こころ「でも緋翠、みんなの中で一番乗り気じゃなかったかしら?」

 

緋翠「そうでしたか?」

 

沙綾「うん、とても楽しみにキーボード弾いてたよね。」

 

千聖「あら、そうだったのね。さっきみんなで音合わせをしたときは緊張していた感じに見えたけど」

 

緋翠「そりゃ緊張しますよ・・・初めてのライブですし、何よりお客さんはファンではなく羽丘と花咲川の生徒ばかりですし…」

 

日菜「羽丘には緋翠くんのファンクラブとかあるくらいだもんねー」

 

千聖「あら、そうだったの?」

 

緋翠「・・・そうなんですよ。いつの間にか僕の周りにたくさんの女子が集まるようになって…」

 

沙綾「あはは…私の知らないところで緋翠くんは苦労してるんだね」

 

緋翠「はい…っと、放送が入るみたいですね。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

つぐみ「みなさん、先ほどの劇は楽しんでいただけたでしょうか?それではここで皆さんにサプライズです!麻弥先輩、照明お願いします!」

 

麻弥「はいっす!それでは・・・ポチッとなっす!」

 

大和さんがそう言うと体育館の照明が落ちた。その間に僕たちはステージにドラムセットやキーボードをセッティングした。少し時間が経った後・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

緋翠「こんにちはみなさん。羽丘学園2年、氷川緋翠です」

 

日菜「羽丘学年生徒会長、氷川日菜ちゃんだよー!」

 

沙綾「花咲川学園2年、山吹沙綾です。」

 

こころ「花咲川学園2年、弦巻こころよ!今日はみんな笑顔になって楽しみましょう!」

 

千聖「花咲川学園3年、白鷺千聖です。今日はよろしくお願いしますね」

 

緋翠「僕たちは羽丘学園と花咲川学園の合同文化祭にちなんで羽丘学園生徒会長、氷川日菜さんの提案でバンドを組むことになりました」

 

日菜「それでー、緋翠くんは楽器をやったことがなかったからってキーボードを選んだんだよねー」

 

緋翠「日菜さん、それは言わないでください・・・」

 

日菜さんがそう言うと観客から苦笑いが聞こえた

 

緋翠「とまあ…さっきのは置いておいて、僕はキーボード担当です。」

 

こころ「あたしはボーカル担当よ!」

 

日菜「あたしはギター担当だよー!ギュイーン!」

 

千聖「私はベース担当です、よろしくお願いしますね」

 

沙綾「私はドラム担当だよ、今日はバンバン叩いちゃうからね!」

 

緋翠「この5人で…」

 

 

 

 

 

全員「「「「「Dream colorです!」」」」」

 

 

 

 

 

 

 

 

緋翠「それでは最初の曲行きましょうか。」

 

こころ「ええ!行くわよ!『すているめいと!』」

 

 

 

ーーーーーーー♪

 

それから僕たちはみんなを楽しませるためだけに1曲目を演奏した。観客席に座っている人たちは盛り上がって席を立って手拍子を叩いたりジャンプしたりした。巴さんや上原さんはもちろん、戸山さんや丸山さんも大きな声で応援してくれた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

千聖「皆さん、応援ありがとうございます。それでは次の曲に行きます」

 

日菜「みんなー!一緒に盛り上がろうねー!『Philosophyz』!」

 

次に演奏を始めたのは『Philosophyz』だ。これはギターの演奏パートが長く、それに合わせるようにキーボードを奏でるため相当難易度は高い。でも僕たちは今日のために何度も何度も練習を重ねてきた。この曲もお客さんのテンションのボルテージが早く上がり、錆に入る前にボルテージが最高まで上がった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

沙綾「皆、聞いてくれてありがとう!」

 

緋翠「お客さんが盛り上がってるところ残念ですが、次が最後の曲になってしまいました。」

 

観客「えー!?もっと聞きたーい!」

 

千聖「ありがとうございます。ですが本当にこれが最後の曲です。最後の曲は…」

 

緋翠「僕と日菜さんのデュエット曲です。それでは聞いてください」

 

日菜「いっくよー!『BEAUTIFUL=SENTENCE』!」

 

僕たちが3曲目に選んだのは『BEAUTIFUL=SENTENCE』だ。日菜さんの要望で僕とデュエットで歌いたいとのことだったので日菜さんの部屋にあるパソコンを借りてどんな曲があるか調べたら日菜さんが『この曲がいい!』と言っていたのでこの曲を選んだ。日菜さんはライブで歌いなれているかもしれないが僕はカラオケに行ったことはなかったため歌の技術は丸山さんや美竹さんに教えてもらった。この曲は少し声が高いのでどうすれば声を高くできるかがポイントだから練習に練習を重ねてどうにか高い声を出せたがその反動で3日間声が枯れた…

 

観客はみんな静かに演奏を聴き、ある人は盛り上がり、ある人は泣いたりしていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

緋翠「みなさん、今日は僕たち『Dream color』の演奏を聞いてくれてありがとうございました!」

 

日菜「最初はあたしの思い付きでお願いしてみたけどこのメンバーで演奏できて本当に良かった!」

 

沙綾「私たちは学校も違うしこのメンバーで演奏できる機会はなかったと思います。ですが日菜さんが誘ってくれたおかげでこんな楽しい演奏ができました!」

 

こころ「お客さんも笑顔になったけれど、あたし達も今とーってもいい笑顔になってるわ!これも日菜と緋翠のおかげね!」

 

千聖「それではみなさん、今日は私たちの演奏を聞いてくれて…」

 

 

全員「「「「「本当にありがとうございました!」」」」」

 

 

 

 

 

それから僕たちは体育倉庫から学園に戻り、さっきの演奏を聴いてくれたみんなからサインをねだられた。サインなんてもちろん書いたことがなかったため鉛筆でみんなの似顔絵を描いてそこに自分の名前を書いただけだったがそれでも喜んでくれたみたいだった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【午後6時:羽丘学園屋上】

 

つぐみ『これから羽丘学園の校庭で後夜祭を始めます。時間のある方はぜひお越しください』

 

 

 

 

 

緋翠「だそうですけど、日菜さんはどうしますか?」

 

日菜「うーん、どうしよっか?緋翠くんはどうしたい?」

 

緋翠「僕ですか…考えてませんでしたね…このまま屋上にいてもいいですが後夜祭に行くのもいいと思ってます」

 

日菜「それじゃあ行こ―!早くしないといっぱいになっちゃうよ!」

 

緋翠「そうですね、早く行きましょう」

 

そう言って僕は日菜さんの手を握って校庭に向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【校庭】

 

緋翠「後夜祭ってフォークダンスとか踊るんですね…他の人はもう踊ってるみたいですけど間に合うんでしょうか」

 

日菜「だいじょうぶ!ほら、一緒に踊ろう!」

 

そう言って日菜さんはこっちに来るまでに弾いていた手を逆に握り返してきて一緒にフォークダンスを踊ることになった。日菜さんは以前イベントとかでダンスを踊っていたのかわからないけど、ずいぶんと慣れた感じで僕をリードしてくれた。こういった状況は男である僕がリードすべきなんだろうけど…まあ日菜さんが楽しそうだからいいか…

 

 

それから後夜祭が終わって、片付け等は後日することになったので今日は家に戻ることにした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【午後8時:緋翠の部屋】

 

緋翠「何だかあっという間でしたね、学園祭」

 

日菜「そうだねー、なんだかシュビビーンって感じ。でもあたしは忘れられない思い出がまた一つ増えてよかったかなー」

 

緋翠「ああ、あの学園祭限定バンドの・・・って、日菜さんは受験生なんですよね?受験勉強とかしてなくていいんですか?」

 

日菜「ううん、あたしは受験しないつもりだよ。進学じゃなくてそのまま事務所でアイドル活動をするつもりだから」

 

緋翠「・・・紗夜さんに怒られますよ。紗夜さんは大学を受験するって言っていたのに」

 

日菜「おねーちゃんはおねーちゃん、あたしはあたしだから。緋翠くんも緋翠くんでしょ?」

 

緋翠「…そうですね。」

 

日菜「緋翠くんは夢とかあるの?」

 

緋翠「そうですね…画家を目指そうと思います。人物画、風景画…いろんな絵を描こうかと」

 

日菜「画家かー。うん!緋翠くんらしくてるんってくる夢だね!」

 

緋翠「そういう日菜さんこそ、夢とかはあるんですか?」

 

日菜「あたしの夢かー。あたしは緋翠くんと本当の家族になりたいってくらいかなー。ほら、あたし達って血は繋がってないでしょ?だからいつまで一緒にいられるかわからないし、緋翠くんと本当の家族になりたいってのがあたしの夢!」

 

緋翠「それは夢じゃなくて・・・いや、何も言わないでおきますね。その夢、叶うといいですね」

 

日菜「もー!『叶うといい』じゃなくて『叶えたい』の!そんなことを言う緋翠くんには・・・こうだ!」

 

そう言って日菜さんは僕の唇にキスをしてきた

 

緋翠「…そうですね、僕の夢にも一つ追加です。『日菜さんたちと本当の家族になりたい』、これも僕の夢です」

 

日菜「あはは!緋翠くんって欲張りさんだね!」

 

緋翠「そういう日菜さんこそ。でも日菜さんはトップアイドルになるっていう夢もあるんですよね?その夢、僕も応援しますよ」

 

日菜「もちろん!緋翠くんが応援してくれなきゃあたしは頑張れないからね。これから緋翠くんとの恋人生活もアイドル活動も頑張るよ!だから応援よろしくね!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それから僕たちは学園祭の思い出を夜遅くまで語り合ったあと、日菜さんは自分の部屋に戻った。花咲川で日菜さんと一緒に回ったこと、ミスコンで日菜さんが優勝したこと、羽丘で一緒に演奏したこと、後夜祭で一緒にフォークダンスを踊ったこと・・・学園祭での出来事は忘れることができない思い出になった。それにしても夢…か。昔は考えたことがなかったな…日菜さんの夢…『緋翠くんと本当の家族になりたい』…か。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




いかがだったでしょうか?



バンド名の『Dream color』は夢の色という感じにしてみました。緋翠くんは絵を描くのが得意なのでぴったりな名前かと思いました。カバー曲は『Philosophyz』・・・これは某k〇y社のアニメのオープニング、『すているめいと!』はディー〇らぐのオープニング、『BEAUTIFUL=SENTENCE』はバトルと学園者が混ざったアニメのエンディングです。どれも主が大好きな曲なのでよければ皆さんも聞いてみてください(ダイマ)

それではここまで読んでいただきありがとうございました


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15話:追夢

疲れis最大の敵









 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

12月24日

 

今日はパスパレのクリスマスイベントの日だ。僕はというと、最近仕事を頑張っているという社長とマネージャーさんの粋な計らいで僕も参加することになった。僕は芸能人でも何でもないのに参加していいんだろうか…まあ手ぶらで行くのもあれなので放課後や仕事の休憩時間、休日の空いてる時間を使って書いていた絵ハガキを持っていくことにした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【午前10時:芸能事務所】

 

緋翠「本当に僕が参加していいんでしょうか…」

 

彩「社長さんもマネージャーさんも参加していいって言ってたから大丈夫だよ!それにほら、緋翠くんはこれまでイベントに参加したことがなかったからお客さんに顔を覚えて貰えるかもだし!」

 

緋翠「僕はただの一般人なんですが・・・」

 

千聖「いいのよ。私たちも緋翠くんの頑張りはよく知ってるから努力が実ったってことなのだから」

 

緋翠「は、はあ…」

 

日菜「あたしは嬉しいけどねー!緋翠くんとこうして一緒のイベントに出れるんだから!」

 

イヴ「私もヒスイさんと一緒にお仕事できるなんて嬉しいです!一緒に頑張りましょう!」

 

麻弥「ジブンたちも精いっぱいサポートしますから緋翠くんも頑張りましょう!」

 

緋翠「はあ…まあ何も持ってこないよりマシなのでとりあえず絵葉書を持って来たので日菜さんたちもどうぞ」

 

日菜「え、いいの!?」

 

緋翠「日ごろからお世話になってますから。ちょっと早めのクリスマスプレゼントになりますが…」

 

千聖「ありがとう緋翠くん、少し早めでももらえるのは嬉しいわ。」

 

彩「あ、これってもしかして私たちの練習風景!?」

 

緋翠「はい。皆さんの頑張っているところを絵にしてみました。気に入ってくれると嬉しいんですが…」

 

イヴ「とても嬉しいプレゼントです!ありがとうございますヒスイさん!」

 

麻弥「これ、ジブンの家のアルバムに入れておきますね!」

 

緋翠「アルバムに入れるのは…まあいいですけど」

 

彩「そういえば緋翠くん、今日のイベントの段取りは聞いてる?」

 

緋翠「ええ、まあ一応は。商店街に行ってファンやお客さんたちと話したりするんですよね?」

 

千聖「ええ。ちなみに今日の緋翠くんはパスパレのマネージャーということになってるからお客さんも寄ってくるかもしれないから対応はちゃんとね」

 

緋翠「はい、わかっています。」

 

日菜「それじゃあレッツゴー!」

 

僕たちは商店街に移動した

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【午前10時45分:商店街】

 

緋翠「さて…これからは一旦別行動ですかね?」

 

千聖「そうね。ここから私たちは一旦別行動だからそれぞれの仕事をこなしましょう。」

 

イヴ「ブシドーの精神で頑張ります!」

 

日菜「ファンの人たちも商店街のお客さんたちもるんってさせちゃおー!」

 

麻弥「あはは・・・適度に頑張りましょうか。」

 

緋翠「ですね。このイベントが終わったらパスパレのみんなとクリスマスパーティなので羽目を外しすぎないようにしないとですし」

 

彩「それじゃあみんな、頑張ろうね!」

 

僕たちは一度解散し、各自仕事にとりかかった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

緋翠「さて…と、仕事っていってもなにをすればいいのかはさっぱりなんだよなぁ…適当にふらふらしてるか…」

 

ひまり「あっ!緋翠くんだ!こんなところで何してるの?」

 

緋翠「あ、上原さん…(いや、こういう時は確か・・・)あなたもパスパレのファンの方ですか?」

 

ひまり「え、え!?緋翠くんどうしたの!?」

 

モカ「あれ―?ひーちゃん何も聞いてないのー?今現在ひーくんは芸能人モード中なのでーす」

 

ひまり「モカ、芸能人モードってどういうこと!?」

 

モカ「今日は日菜先輩たちパスパレのクリスマスイベントの一環で商店街に顔を出してるんだよー。それでひーくんは今日パスパレの一員として頑張ってるんだってー」

 

ひまり「えー!?何でそんな大事なこと言ってくれないのー!?」

 

モカ「だってひーちゃん、モカちゃんたちが話していたのにぐっすり寝てるんだもんー。」

 

ひまり「あっ…」

 

緋翠「あのー・・・ところであなたももしかしてパスパレのファンの方ですか?」

 

モカ「うーん、ファンではないけど先輩にパスパレの人がいてー、モカちゃんは密に憧れちゃってまーす」

 

緋翠「なるほど。それではお近づきのしるしにこれでもどうぞ」

 

モカ「これ、絵ハガキ―?」

 

緋翠「はい。僕を含めパスパレのメンバーの皆さんの練習風景を描いたものですが・・・」

 

モカ「ありがとうございまーす。ほらひーちゃんの分も―」

 

ひまり「あ、ありがとうモカ…(こ、これが芸能人モードの緋翠くんかぁ…なんだか別人みたい…)そ、それじゃあまた機会があったら会いましょう!」

 

緋翠「はい、また機会があれば」

 

そういって青葉さんと上原さんはその場を後にした

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

緋翠「(ふう…青葉さんも言ってたけど芸能人モードって疲れるな…白鷺さんから教えてもらってよかったよ…日菜さんはその場の勢いでどうにかするだろうからな…うん、日菜さんに聞かなくてよかった・・・)」

 

リサ「あれ、緋翠くん?どうしたのこんなところで」

 

緋翠「(今度は今井さんか…今井さんなら大丈夫…だと思うけど)どうかしましたか?」

 

リサ「(あ、そういえば今日だったっけ。パスパレのクリスマスイヴのイベントって)ちょっと友達との待ち合わせまで時間があるから適当にふらついてみようかなーって。お兄さんは何をしてるの?」

 

緋翠「僕は今日パスパレのファンやここにいるお客さんに絵はがきをお配りしてるんです。」

 

リサ「へえー、そうなんだ。アタシも一枚貰っていいですか?」

 

緋翠「いいですよ。では・・・あれ、絵はがきがなくなっちゃってますね…少しだけ待っていただけませんか?」

 

リサ「あはは、そんなに急がなくてもいいですよ。気長に待ちますから」

 

緋翠「そう言ってくれると嬉しいです。それでは・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

5分後

 

緋翠「すみません、お待たせしました」

 

リサ「お兄さん、絵うまいんだね。…ってこれ、アタシ?」

 

緋翠「はい、一つ一つの絵はがきは別々の絵を描いているのでお姉さんを書いてみました」

 

リサ「あはは、ありがと。また一つ思い出ができたよ☆」

 

緋翠「喜んでもらえて何よりです。それじゃあ僕はこれで…」

 

リサ「ありがとねお兄さん。また会えたら今度はアタシがいるバンドの絵でも描いてもらおっかなー、なんて」

 

緋翠「また会えたら、ですね。それでは・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

緋翠「(ふう…今井さんはやっぱり対応力がすごかったな…僕も今井さんを見習わないと…っと、そろそろいい時間だしみんなと合流しよう…)」

 

僕はパスパレメンバーとの集合場所に足を進めた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【午後5時:北沢精肉店前】

 

緋翠「皆さん、お疲れさまでした。」

 

彩「うぅー・・・今日は噛まないって決めてたのに…」

 

緋翠「そう丸山さんが言うってことは今日も噛んだんですね…」

 

千聖「ええ…私がすぐフォローに向かったけど結局また噛んでたわね…」

 

日菜「あはは!彩ちゃんってやっぱり面白ーい!」

 

イヴ「アヤさん、ファイトです!」

 

麻弥「あはは・・・クリスマスだけあっていつも以上に噛んでましたね…ジブンもちらほらと見ちゃいました・・・」

 

彩「うぅー…」

 

緋翠「そろそろ行きましょうか、いい時間ですし」

 

日菜「そうだねー、そろそろ行こうよ!もうお腹ペコペコ―!」

 

僕たちは日菜さんの家に移動した

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【午後5時30分:氷川家リビング】

 

彩「わぁー!すごい飾りつけ!」

 

緋翠「紗夜さんと今井さん、上原さんがやってくれたみたいです。僕たちは収録だったので準備は任せておいてって言ってました」

 

千聖「リサちゃんとひまりちゃんはわかるけど紗夜ちゃんも手伝ってくれたのね」

 

日菜「せっかくのクリスマスパーティだから盛り上がったほうがいいっておねーちゃんが言ってたんだー。さっき会ったよ!」

 

緋翠「紗夜さんも商店街にいたんですか?僕は見かけませんでしたが」

 

麻弥「ジブンは見かけましたよ。ただ声はかけませんでしたね。湊さんたちと何か話してたみたいだったので」

 

イヴ「そうだったんですか?私が見かけたのはハグミさんとツグミさんだけでしたが・・・」

 

緋翠「僕が話したのは青葉さんと上原さん、それと今井さんでしたね。今井さんはそんなこと言ってませんでしたが・・・」

 

日菜「あはは、リサちーはそんな軽々しく言わないよー!」

 

緋翠「そうですね、日菜さんが言っても説得力は皆無ですが・・・」

 

日菜「緋翠くん、それどういうこと―?」

 

麻弥「あはは・・・」

 

それから僕たちは今井さんや上原さんが作っていたクリスマスチキンやクリスマスケーキなどを食べてもりあがった。よほどみんな歩いたり喋ったりしたのか、みんなでさらに食べ物を盛り付けてテレビを見ながら今日どんな人たちと会ったのかも喋ったりした…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

千聖「そろそろいい時間だし私たちはお暇しようかしら。」

 

彩「え?まだ私たちは時間は大丈夫だけど…」

 

イヴ「アヤさん、それはヤボというものですよ!それではヒナさん、私たちは失礼しますね!」

 

麻弥「2人で残り少ないクリスマスイヴを楽しんでくださいね!それではまた今度会いましょう!」

 

日菜「うん!バイバーイ!」

 

そう言って千聖さんたちは家を後にした・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【午後9時:日菜の部屋】

 

日菜「何だかあっという間だったねー、クリスマスイヴ」

 

緋翠「そうですね、なんだか時間が過ぎるのが早く感じました。でも今日ほど特別なクリスマスイヴはないですよ。こうして日菜さんと一緒に過ごすことができて・・・」

 

日菜「えへへ、あたしも緋翠くんと一緒にこの時間を過ごせてとても幸せだよ!」

 

緋翠「日菜さんと出会ったのは去年の2月の終わりごろでしたっけ。あの頃は失ったものが多くて最初は取り戻せないって思ってました」

 

日菜「ねー、あの頃の緋翠くんはこうして自分の言葉で話さずにスケッチブックで話してたね」

 

緋翠「それから紗夜さんと日菜さんが通う羽丘学園と花咲川学園の説明会に行って・・・僕は羽丘学園に通うことを決めましたね」

 

日菜「緋翠くんと同じ学校に通えてあたしはとーっても嬉しかったよ!それで、あたしがパスパレのみんなに合わせてから羽丘の生徒会の仕事も手伝ってくれたよね!」

 

緋翠「あの時の日菜さんは本当に無茶してましたよね…それであの時…」

 

日菜「脚立の関節部分が錆びてたのに気づかなくてあたしがバランスを崩しちゃったよね。それで緋翠くんが庇いに来てくれたんだけどその時ハプニングキスをしちゃったねー♪」

 

緋翠「あの時は本当に恥ずかしかったですよ・・・そして少したってから僕は日菜さんに告白してこうして僕たちは恋人同士になったんですよね」

 

日菜「あの時出会った頃からは想像もつかないよねー。緋翠くんは誰とも話さない一匹狼みたいな感じだったから」

 

緋翠「それで日菜さん…この間言っていたこと、覚えていますか?」

 

日菜「えっと、夢の話だったっけ?」

 

緋翠「はい。僕は画家になりたいと言ってましたよね?でも僕は日菜さんが言っていたことをあれからずっと真剣に考えていました。僕は…日菜さんたちと本当の家族になりたいです。日菜さん、僕と・・・結婚してくれませんか?」

 

日菜「・・・ん」

 

緋翠「・・・日菜さん?」

 

日菜「…うんっ!あたしも緋翠くんとずっと一緒にいたい!今までも、これからも!」

 

緋翠「・・・日菜さん」

 

日菜「緋翠くん!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そうして僕たちはキスをする。『僕はずっと誰かに救われたかった』その願いはここにいる日菜さんと今はどこかに出かけている紗夜さんが叶えてくれた。僕に居場所を与えてくれた日菜さんには感謝してもしきれないだろう。でも今、僕はとても幸せだ。あの時日菜さんに出会わなかったら今の僕はいなかっただろう…これから僕は日菜さんと一緒に人生を歩んでこれまでの恩を返そうと思う。それが今の僕にできる恩返しだから

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




いかがだったでしょうか?

ちなみにタイトルですが、『おいゆめ』と読みます(適当)ぶっちゃけタイトルをどう2文字で表すのか考えるのが楽しかったのでこういうのもたまにはいいなーと思いました。


それではここまで読んでいただきありがとうございました


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最終話:家族

年が明ける前に何とか完結できました…







 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あれから日菜さんも僕も何気ない日常を過ごし、3月の割ごろに日菜さんと紗夜さんは高校を卒業し、日菜さんは芸能事務所でアイドルバンドとして活動を続け、紗夜さんは大学に通いながらRoseliaというバンドを両立していた。そんな中、日菜さんが僕の絵を社長に見せた。社長からの評価は大好評で、僕は芸能事務所に画家としてスカウトされパスパレの練習風景や風景画を描き続け、気がつけば僕は日本で有名な画家となっていた。

 

 

 

 

 

それから数年が経った…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

7月30日

 

【午前10時:氷川家リビング】

 

緋翠「さて…昨日途中で止めた絵を描かないとな…えっと、筆とキャンパスは…あれ?確かこの引き出しに入れていたはずなんだけどどこにやったかな…」

 

??「おとーさん、それってこれ?」

 

緋翠「ああ、それだよ陽菜(はるな)。どこにあったんだ?」

 

陽菜「えーっとねー、おかーさんのお部屋!」

 

この子は氷川陽菜(ひかわはるな)。僕と日菜さんの間に産まれた娘だ。髪の色は日菜さんたちと同じでミントブルー、瞳の色は僕と同じ…というわけではなく両目とも赤色だ。好奇心旺盛で天真爛漫、やってみたらできちゃう娘でもある。僕や日菜さんが探し物をしているときによく顔を出し、持ち前の勘の良さですぐに探し物を見つけてくれる。

 

緋翠「ありがとう陽菜。でもどうして日菜さんの部屋に・・・?」

 

陽菜「えーっと、昨日おかーさんがおとーさんのお部屋から何か持っていってたみたいだったから何を持っていってるのかなーって気になってもしかしたらここかなーって思って探してみた!」

 

緋翠「そうだったんだ、日菜さんはいつも僕の部屋から何かしら持っていくから今度は描きかけの絵を持っていったんだな…」

 

陽菜「ねーおとーさん、今日も絵を描くの?」

 

緋翠「うん、まだ描きかけだから今日中に終わらせないといけないかなって」

 

陽菜「えー?おとーさん昨日も絵を描いてたよねー!?今日はおとーさんとどこかに遊びに行きたい―!」

 

緋翠「わかったわかった。でも本当にあと少しだから1時間待っててくれたら遊びに連れて行くから待っててもらえないかな?」

 

陽菜「むー…じゃあ待つ」

 

緋翠「ごめんね、すぐに終わるから」

 

それから僕は1時間ほどかけて描きかけの絵を完成させ、陽菜と一緒に遊びに行くことにした。

 

ちなみに日菜さんと紗夜さんは昨日の夜から仕事場に泊まって家には僕と陽菜の二人だけだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【午前11時:氷川家前】

 

緋翠「陽菜、どこに行きたい?今日は陽菜が行きたいところに連れて行ってやるぞ」

 

陽菜「うーんっと、はざわこーひーてんっていうところ!おとーさんとおかーさんの行きつけのお店だって紗夜おねーちゃんが言ってた!」

 

緋翠「羽沢珈琲店か、ちょうどお昼だしお昼ごはんがてら行こうか」

 

陽菜「わーい!おっひる♪おっひる♪」

 

僕は陽菜と一緒に羽沢珈琲店に移動した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【午前11時30分:羽沢珈琲店】

 

緋翠「こんにちは」

 

陽菜「こーんにちはー!」

 

つぐみ「いらっしゃいませ…あっ!緋翠くんと陽菜ちゃん!お好きな席にどうぞ!」

 

陽菜「ありがとーつぐみおねーちゃん!えっと…陽菜、あそこの席がいい!」

 

緋翠「あそこだね。って美竹さんたちも来てたんですね」

 

蘭「緋翠、あんたも来たんだ。で、その子は誰なの?」

 

モカ「おー、ひーくんがお子さん連れてきてるー。」

 

巴「で、誰なんだ?その子」

 

ひまり「可愛いー!それで、誰なの!?」

 

陽菜「陽菜は氷川陽菜っていいます!おかーさんと紗夜おねーちゃんがお世話になってます!」

 

蘭「陽菜だね。…氷川?ねえ緋翠、陽菜ってもしかして・・・」

 

緋翠「ん?ああ、言ってませんでしたね。陽菜は僕と日菜さんの子供ですよ。」

 

ひまり「日菜さんと緋翠くんの子供!?でもそう言われるとどこか二人に似てるような…」

 

巴「だな。髪の色は日菜さんと紗夜さんと一緒だし、瞳の色は緋翠と一緒だしな。」

 

モカ「ねーねー陽菜ちゃん、好きなものは何かなー?」

 

陽菜「陽菜の好きなもの?うーんと…おかーさんとおとーさん、紗夜おねーちゃんがだーい好き!」

 

つぐみ「陽菜ちゃん、日菜先輩と紗夜さんと緋翠くんが大好きなんだね。お父さんの描いてる絵とかはどうかな?」

 

陽菜「うーん、陽菜、絵のことはあんまりよくわからないけど、おとーさんの描く絵はだーい好き!なんだかみょんってくる!」

 

ひまり「み、みょん…?みょんって何かな陽菜ちゃん?」

 

陽菜「みょんっはみょんっだよ!」

 

蘭「…緋翠、なんか陽菜って日菜さんに似てない?」

 

緋翠「…うん、わかってるよ。」

 

陽菜「おとーさん、お腹減ったー!何か食べようよー!」

 

緋翠「おっと、そうだったな。つぐ、ホットケーキを3人前頼む。」

 

つぐみ「ホットケーキ3人前ですね!バターはどうしますか?」

 

陽菜「バターはみょんもりで!」

 

つぐみ「いつもより多めだね。お母さん、ホットケーキ3人前、バターいつもより多めで!」

 

つぐみ母「はーい!」

 

蘭「緋翠、そんなに食べれるの?」

 

緋翠「いや、2人前は陽菜が食べるんだ。」

 

モカ「おー、はるちゃん大食い―」

 

陽菜「えっへん!」

 

つぐみ「はい、ホットケーキ3人前のバターいつもより多めだよ!」

 

陽菜「わーい!ホットケーキだー!いただきます!」

 

緋翠「いただきます。」

 

巴「それにしても陽菜ちゃんっていい喰いっぷりだよなー・・・でもそんなに食べて大丈夫なのか?」

 

緋翠「その心配はありませんよ。だって陽菜は…」

 

陽菜「陽菜は甘いものが大好きだからこれくらいで牛さんにならないもん!」

 

ひまり「(グサッ)うっ…」

 

陽菜「?ひまりおねーちゃん、どうかしたの?お腹でもいたい?」

 

緋翠「陽菜、上原さんの前で体重の話は厳禁だよ」

 

陽菜「??」

 

陽菜はわかっていなかったようだ・・・まあ陽菜の言ってることは本当だからこれは上原さんには申し訳ないな…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それから僕と陽菜はホットケーキを食べてから美竹さんたちと少し話をした。美竹さんたちはまだAfterglowとしてバンド活動を続けていたみたいで、もうすぐFuture world fesに参加するらしく、紗夜さんたちRoseliaも出場するらしい。今年はどっちのバンドが頂点にたつんだろうな…

 

 

 

 

 

 

 

緋翠「さて、いろんな話も聞けたしそろそろ行くか陽菜」

 

陽菜「えー?もう行っちゃうのー?陽菜、もっとつぐみおねーちゃんたちとお話したーい!」

 

緋翠「また時間ができたら連れていくから」

 

陽菜「本当―?」

 

緋翠「本当だ」

 

陽菜「むぅー…またぜーったいに連れてきてね!」

 

緋翠「はいはい。それじゃあみんな、またな」

 

ひまり「ばいばーい!」

 

僕たちは羽沢珈琲店を後にした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【午後3時:商店街】

 

陽菜「ねーおとーさん、今度はどこに行くのー?」

 

緋翠「そうだな…」

 

(プルルル・・・)

 

陽菜「おとーさん、ケータイ鳴ってるよー」

 

緋翠「そうみたいだな。ちょっと待っててくれ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

緋翠「もしもし?」

 

日菜「緋翠くん、今どこー?」

 

緋翠「今ですか?つぐの家から出てきた所ですけど。」

 

日菜「そっかー、それじゃあ電話を切った後に少しだけ」目を瞑ってもらえないかなー?あ、ハルちゃんもいるなら一緒に目を瞑ってね!」

 

緋翠「?わかりました。他に用j・・・」

 

ツーツーツー・・・

 

緋翠「…?何だったんでしょうか…」

 

 

 

 

 

 

 

 

陽菜「おとーさん、誰からだったの?」

 

緋翠「日菜さんからだったよ。少しの間目を瞑ってほしいって。」

 

陽菜「おかーさんからの『さぷらいず』っていうのかな?陽菜、目を瞑ったよ!」

 

緋翠「それじゃあ僕も・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

??「だーれだ☆」

 

緋翠「日菜さんですね」

 

日菜「せいかーい!」

 

陽菜「あっ、おかーさん!」

 

日菜「えへへー、今日のお仕事は終わったから緋翠くんとハルちゃんに合流しようかなーって!」

 

緋翠「でもどうして僕と陽菜が一緒にいるって知ってるんですか?」

 

日菜「つぐちゃんが教えてくれたんだー♪ほら、これ!」

 

日菜さんはそう言ってケータイを見せた。そこには、羽沢さん達と話していた内容を動画にしたものがあった

 

緋翠「羽沢さん…いつの間にこんなものを・・・」

 

日菜「ねー緋翠くん、おねーちゃんのところに行かない?」

 

緋翠「紗夜さんの所ですか?今どこにいるかは…」

 

日菜「おねーちゃん、リサちーのところにいるって!今日の仕事は終わったからリサちーのところにいるってさっき教えてもらったんだー!」

 

緋翠「今井さんのところに、ですか。そうですね、行きましょうか。陽菜も来るか?」

 

陽菜「うん!陽菜も紗夜おねーちゃんのところに行く!」

 

日菜「それじゃあリサちーのところに行こ―!」

 

僕たちは今井さんの家に移動した

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【今井家前】

 

ピンポーン

 

リサ「はーい・・・ってヒナと緋翠くんと陽菜ちゃんじゃん!いらっしゃい!」

 

日菜「やっほーリサちー!ハルちゃんと緋翠くんも連れてきたよー!」

 

陽菜「リサおねーちゃん、こんにちはー!」

 

リサ「こんにちは、陽菜ちゃん。今日はお父さんとお母さんと一緒なんだね」

 

緋翠「まあ、日菜さんが僕たちを巻き込んだっていう方が正しいでしょうけどね…」

 

リサ「あはは・・・まあとにかく上がってよ、紗夜もいるからさ」

 

陽菜「おじゃましまーす!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【今井家リビング】

 

リサ「ただいまー☆」

 

紗夜「今井さん、誰か来たんですか?」

 

陽菜「紗夜おねーちゃん、こんにちはー!(抱きっ)」

 

紗夜「陽菜?どうしたのこんなところまで」

 

日菜「あたしもいるよ!」

 

緋翠「どうも…」

 

紗夜「緋翠くんに日菜まで?」

 

日菜「リサちーが教えてくれたんだー☆」

 

紗夜「今井さん…」

 

リサ「あはは、少しは人数が多い方が楽しいでしょ?」

 

紗夜「それはそうですが…」

 

陽菜「紗夜おねーちゃん、リサおねーちゃん!陽菜とお話ししようよー!」

 

リサ「いいねー☆アタシも陽菜ちゃんと話したいこととかたくさんあるんだー♪」

 

紗夜「家に帰ってから話せると思うけど…」

 

緋翠「そう言わずに陽菜と話してあげてください紗夜さん。陽菜だって紗夜さんとずっとお話したかったんですから」

 

紗夜「緋翠くんがそう言うなら・・・」

 

陽菜「ねー紗夜おねーちゃん!早く陽菜とお話しようよー!」

 

紗夜「わかりました。お話しましょうか」

 

今井さんと陽菜、紗夜さんは今井さんの部屋に入っていった。

 

僕たちはというと…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【午後4時30分:今井家リビング】

 

 

日菜「ねー緋翠くん、昨日描きかけだった絵はどうしたのー?」

 

緋翠「今日起きてから描き終わりましたよ。一応写真は撮っておきましたけど見ます?」

 

日菜「ううん、あたしは家に戻ってから見るよ。おねーちゃんも今日は家に戻ってくるんだって!」

 

緋翠「そうだったんですね。それじゃあ今日は久しぶりに僕が夕食を作りますよ」

 

日菜「本当!?やったー!緋翠くんの作る夕ご飯―♪」

 

緋翠「日菜さんや陽菜に楽しそうに食べてもらえるのが嬉しいですから最近は夕ご飯を作るのが楽しいですよ。」

 

日菜「えへへ、だっておいしいんだもーん!」

 

緋翠「ありがとうございます。」

 

 

 

 

 

リサ「2人して何を話してるの?」

 

緋翠「あれ、もうお話はいいんですか?」

 

紗夜「ええ。陽菜がお腹が空いたといったので今日は家に戻りたいと…」

 

陽菜「おとーさん!陽菜のお腹ぺこぺこ―!」

 

緋翠「さっきホットケーキを食べたんじゃなかったか・・・?それじゃあ今井さん、僕たちは帰りますね」

 

リサ「緋翠くん、陽菜ちゃん、またねー♪今度来るときはゆっくり話そっか」

 

陽菜「うん!リサおねーちゃん、また今度お話しよー!」

 

そう言って僕たちは今井さんの家を後にした

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【午後7時:氷川家リビング】

 

陽菜「スゥ・・・スゥ・・・」

 

日菜「ハルちゃん、寝ちゃったね。よっぽどおいしかったんだろうねー」

 

緋翠「そうみたいですね。紗夜さんが陽菜に膝枕をしてあげてるみたいですし今日完成した絵を日菜さんに見せましょうか。」

 

日菜「あ、見たい見たい!」

 

緋翠「日菜さん、陽菜は寝てますから静かにお願いしますね」

 

日菜「あっ、そっか。それじゃあ行こ―」

 

僕たちは部屋に移動した

 

 

 

 

 

 

 

 

【緋翠の部屋】

 

緋翠「えっと…これですね。」

 

日菜「わぁー…るんってくる絵だね!とても緋翠くんらしさが出てるよ!」

 

緋翠「この絵は僕のこれまでの人生をイメージして書いてみました。日菜さんと紗夜さん、僕と陽菜を描いたんです」

 

日菜「…ねえ緋翠くん、今幸せ?」

 

緋翠「もちろん、とても幸せですよ。あの時日菜さんと出会わなければ今の僕はありませんでしたし、日菜さんと一緒に人生を歩めてとても幸せです」

 

日菜「えへへ、あたしも今とーっても幸せだよ!緋翠くんのこと、世界で一番だーい好き!」

 

緋翠「僕も日菜さんのことが世界で一番好きですよ。これからも紗夜さんと陽菜、僕と日菜さんの4人で楽しい人生を歩みましょう」

 

日菜「うん!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一度僕の人生は終わりを告げた。でもそこに日菜さんが現れて僕の新しい人生が始まった。きっかけをくれたのは今僕の隣にいる日菜さんだ。もちろん紗夜さんも僕のことを支えてくれて今は家族の一員として楽しく暮らしている。4年前に陽菜も家族に加わってこれが家族なんだなって思った。これからもこの時間を大事にしたい、そう思った。だって…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

人生は何が起こるのかわからないのだから。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「終わりと始まり」fin

 

 

 

 

 

 

 

 

 






これにて「終わりと始まり」は完結です。2周目の1作品目は作者の原点に一度戻ってパスパレメンバーの日菜ちゃんをヒロインにした作品でしたがいかがだったでしょうか?
日菜ちゃんの振り回しっぷりをそこそこ書けたと思いますが、作者的には少し少なかったかなー…って思っちゃいます。まだまだ書き始めて4か月程度ですが、応援よろしくお願いします。


それでは…ご読了ありがとうございました!次回作をお楽しみ!

ご感想、評価を心よりお待ちしております!


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番外編:甘彩

主「私が来た!」

ルミィ「ま た お 前 か。何で主さんがここにいるんです?振り返り回はまだだというのに」

主「ハッハッハ、私が来る時はだいたい決まっているのだよ。何と今回はコラボ回だぁ!」

ルミィ「え、まだ2周目が完結してないのにコラボして大丈夫なん?」

主「大丈夫だ、問題ない」

ルミィ「…はあ。まあいいや(諦)それで、今回は誰の作品とコラボするんだ?」

主「ぴぽさんという方の『日常の中にチョコより甘い香りを』とのコラボです」

ルミィ「え、それって結構有名な人じゃないですか・・・?」

主「そうですね。っと、そろそろ本編行きましょ」







(時間軸はぴぽさんの『日常の中にチョコより甘い香りを』の高校3年生編をベースにしています。あと若干のネタバレを含むので本編と『日常の中にチョコより甘い香りを』の読了後に見ることを薦めます)










 

 

 

 

 

 

日菜さんが羽丘学園を卒業して3ヶ月ほど経った。僕は羽丘学園の3年生に進級し、生徒会の書記になった。日菜さんは以前僕に言ったとおりに大学に進学せず、芸能事務所でPastel*Palettesとして活動していた。そんな時、日菜さんからトーク番組に出てみないかと話を持ち掛けられた。社長に確認を取ってみたところ、「緋翠くんは最近頑張ってくれているから出てみたらどうかね?」と言われた。その隣で日菜さんが目を輝かせていたので僕は渋々そのトーク番組に出ることにした。番組名は『pastel talk TV(パステルトークテレビ)』。Pastel*Palettesのメンバーとゲストでトークをする番組らしい。今回のゲストは日菜さんが声をかけたらしい。大丈夫なんだろうか…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

6月7日

 

 

 

 

 

日菜「pastel―!」

 

緋翠「と、talk TVー…」

 

日菜「もー、そんな調子だと緊張してゲストの人とお話しできないよー?あ、この番組はゲストの人たちとお話して新しい一面を知る番組でーす!あたしはPastel*Palettesのギター担当の氷川日菜だよー!それであたしの隣にいるのはー…」

 

緋翠「どうも、日菜さんが所属している事務所で働いています氷川緋翠といいます。今日はよろしくお願いします」

 

日菜「それじゃあ自己紹介も終わったからゲストの人、どうぞ―!」

 

日菜さんがそう言うと、カーテンの幕が開いて今日のゲストがやってきた。名前は一宮潤(いちみやじゅん)さんと牛込りみさんだ。牛込さんとは以前やまぶきベーカリーでバイトをしていた際に知り合って、偶に個人練習を見たりしている。だけど僕はその隣にいる一宮潤さんのことは何も知らない…いったいこの二人はどういう関係なんだろうか?

 

潤「一宮潤です。今日はよろしくお願いします」

 

りみ「う、牛込りみです!今日はよろしくお願いします!」

 

日菜「それじゃあ今日はこの二人のゲストと一緒にpastel talk TVを盛り上げるよー!まずは簡単に自己紹介よろしくー!」

 

潤「改めまして、一宮潤です。僕は『circle』というライブハウスでバイトをしています。そして、隣にいる牛込りみの彼氏です」

 

緋翠「なるほど、牛込さんの彼氏さんでしたか。ちなみに年齢はいくつでしょうか?」

 

潤「17ですね。確か緋翠くん…でしたか。あなたはいくつですか?」

 

緋翠「僕も17です。ということは同い年ですか。牛込さんと同い年だということは山吹さんから聞きましたが」

 

潤「でしたら敬語は結構ですよ。といっても僕も敬語なので言えた義理じゃないですが」

 

緋翠「お互いが話しやすい感じで大丈夫ですよ。気楽に話しましょう」

 

日菜「もー、あたしを置いてけぼりにしないでしょー!それで、二人はどうやって知り合ったの?」

 

りみ「えっと…私が自動販売機の前で固まっていたら潤君が来たのがきっかけ…だったよね。」

 

潤「うん、それで自販機の釣り銭が切れていたから僕が代金を出してりみにジュースを奢ったんだっけ。」

 

日菜「へぇー!るんってくる出会いだね!」

 

緋翠「いや、ただ自販機の前で出会っただけじゃないですか。僕たちの出会いに比べたらまだいい方ですって」

 

りみ「日菜先輩と緋翠くんはどんな感じで出会ったの?」

 

緋翠「僕と日菜さんは少々特殊な出会いをしまして…僕は元々こっちに住んでいたわけじゃないんです」

 

潤「え?緋翠くんは県外から来たんですか?とすると引っ越し先が日菜さんの家だったとか、ですか?」

 

日菜「うーんっと…結構複雑なんだー。緋翠くん、これ話しても大丈夫?」

 

緋翠「いえ、僕が話しますよ。僕は…県外からここまで歩いてきたんです。」

 

潤「…歩いて?」

 

緋翠「…はい。」

 

僕は日菜さんと出会ったきっかけを包み隠さず話した

 

潤「…それはひどいですね。聞くだけでもつらいです」

 

りみ「大丈夫?潤君」

 

潤「大丈夫だよ、りみ。」

 

緋翠「それで、二人はどのように仲良くなっていったんですか?」

 

りみ「えっと、circleで練習する時に再会して私たちは連絡先を交換したよね。」

 

潤「うん。それで家に帰ってから姉さんが家に来てからりみが僕にLINEを送ってきたタイミングが悪かったのか、姉さんに見つかって焦ってその日は寝たけど次の日は寝坊しちゃってバイトを休むことになったんです・・・」

 

緋翠「姉さん?」

 

日菜「おねーちゃんのことだよ、緋翠くん。おねーちゃんとあたしは潤君の親戚なんだー!」

 

緋翠「偶に帰りが遅くなっていたと思えば一宮さんのところに行っていたんですね」

 

りみ「でもその日、潤君がバイトを休んでるって聞いて私は何かあったのかなって電話をしたんだよね…それで潤君は甘いものが食べたいって言っていたから沙綾ちゃんの家がパン屋だって教えたら潤君と一緒に沙綾ちゃんのところに行くことになったんだよね」

 

潤「うん、でも山吹さんは僕の話を聞かずにりみを強制的に案内役に抜擢したんだったよね?」

 

りみ「う、うん…潤君は暑い中ずっと待っててくれたんだよね…暑くなかった?」

 

潤「めちゃくちゃ暑かったよ…山吹さんも山吹さんで笑顔で手を振ってたし…でもやまぶきベーカリーで山吹さんが『チョココロネが焼き立てだよ』って言っていた時はりみの目がキラキラしてたなぁ…」

 

りみ「だ、だって沙綾ちゃんの家のチョコロネおいしいんだもん!」

 

緋翠「たしかに山吹さんのところのチョココロネはおいしいですよね。僕も何度か買って帰るんですが、おいしすぎてすぐなくなっちゃうんです」

 

潤「なるほど、最近チョココロネが少なかったのはそういう事だったんですね」

 

緋翠「はい。といっても僕が山吹さんにチョココロネを余分に作ってもらってるので他に買っていく人がいるんだと思いますけど…青葉さんとかが」

 

りみ「そ、それで沙綾ちゃんのところでパンを買って出ようとしたら沙綾ちゃんに『デート、楽しんできてね!』なんて言われちゃってとっても恥ずかしかったよ…」

 

潤「…だね。それで、少し困ったところに羽沢さんが来て羽沢さんの家にお邪魔してパンを食べることにしたんだけど、Afterglowのみんなに会ったんです」

 

りみ「その時、ひまりちゃんが潤君に話しかけて、私はちょっとだけ嫉妬しちゃったんだよね…二人が仲良く話してたから・・・」

 

潤「僕はトイレに行ってたからわからなかったけどそんな事話してたんだ。それで、僕がトイレから戻ってきて羽沢さんの家を出たんです」

 

日菜「それで、どうしたの?」

 

りみ「それから少しだけ話して、私を家に送ってくれたんです。その時に潤君をまたお出かけに誘うって約束したんです」

 

緋翠「それはよかったですね。僕も日菜さんと一緒にお出かけした時はちょっと似たような感じでしたし」

 

潤「なるほど、でも日菜姉さんのことですし手を引っ張られたでしょう?」

 

緋翠「…はい。日菜さんは今でもデートの時は僕の言うことを聞かずに手を引っ張っていきますよ…」

 

牛込さんと一宮さんの出会いはどこでもある出会いだったようだ。僕たちとの出会いよりは9割9分もマシだったようで安心した。もうあんな悲劇は見るのも聞くのも嫌だからな…

 

緋翠「そ、それで二人はそれからどうしたんですか?」

 

潤「どうしたもなにも、りみに宿題を見てもらったり朝ごはんを一緒に食べたりしましたよ。でも、僕が秋帆のことをしゃべったらりみは涙を浮かべたみたいで…母さんはりみが僕のことが好きなんじゃないかって言って・・・僕はなんとか母さんを落ち着かせてりみにLINEを送ったんだ。でも」

 

りみ「私は潤君のことが好きだったんだけど、もしかしたら潤君は秋帆ちゃんって人のことが好きなんじゃないかって思っちゃって…お姉ちゃんに迷惑をかけちゃった…でも私は潤君のことを諦めきれなくて、後日紗夜先輩に準君の誕生日が近いって聞いて・・・誕生日プレゼントを買ってあげたいって思ったんです」

 

緋翠「好きな人のために誕生日プレゼントを買うなんて素敵ですね。何を買ったんですか?」

 

りみ「か、買えなかったんです・・・買おうと思っても、渡すとなると緊張しちゃって…」

 

 

緋翠「あー…それはよくわかりますね…僕も日菜さんにプレゼントを買おうと思ったんですが日菜さんは好きなものが言いすぎて何を買うのかや悩みましたよ…紗夜さんには新しい筆箱を、日菜さんには紗夜さんにプレゼントした筆箱とは違うデザインの筆箱をプレゼントとしました。双子ですしお揃いがいいかと思いまして」

 

潤「いいですね。ちなみに僕も日菜姉さんと紗夜姉さんからギターのプレゼントをもらいました」

 

緋翠「それは高かったのでは?」

 

潤「毎年紗夜姉さんと日菜姉さんは割り勘でプレゼントを買ってくれてるので素がやっぱり心配になりますね…」

 

日菜「でも潤くん、喜んでくれたじゃん!でもギターの弦の数を間違えたのはショックだったなー」

 

潤「しょうがないじゃないですか…僕はバイトこそしてますがギターを見たことはあまりなかったので間違えますよ…」

 

緋翠「それなら今度、僕と日菜さん、山吹さんと牛込さん、一宮さんの5人で音合わせをしてみませんか?」

 

潤「いいですね、今度予定があったときにでもやってみましょう」

 

僕は今日知り合ったばかりの一宮さん僕、それと日菜さん山吹さんと牛込さんと今度セッションをする約束をした。去年の合同文化祭の時以来だな…一応練習は重ねてるけどセッションする時のために放課後を使ってcircleで練習しておこう

 

りみ「そ、それで私と潤君は誕生日パーティーが終わってから部屋で話してたんだけど、潤君は秋帆ちゃんが書いた手紙を私に見せて・・・私は泣いちゃったんだ。そ、それで…私は潤君にこ、告白して・・・」

 

潤「でも、僕にはまだ『好き』っていう気持ちがわからなくて、返事は保留にしちゃったんです」

 

緋翠「返事を保留…ですか。」

 

日菜「あたしの時もそんな感じだったよねー」

 

りみ「ひ、日菜先輩たちはどんな感じだったんですか?」

 

緋翠「一言で言うなら・・・ハプニングです」

 

潤「ハプニング?」

 

緋翠「羽丘の生徒会で生徒会の仕事を手伝っていた時に、日菜さんが無茶をしてバランスを崩したんです。その際にキ、キスをしまして…」

 

りみ「そ、それは…保留したくなっちゃいますね…」

 

緋翠「ま、まあこれは一旦頭の片隅にでも置いておいて…それから二人はどうしたんですか?」

 

潤「あれから日にちが経った後、りみからの返事を保留にしたのを教えたら紗夜姉さんに説教を受けましたよ…1時間ほどですが」

 

りみ「そ、それから私は潤君とお出かけして・・・でも潤君は私を車から守るために突き飛ばしてくれて…でも潤君は私の声にも応じないで倒れたままで…近くを通りかかった紗夜さんとリサさんが通りかかってくれなかったら潤君危なかったから・・・」

 

潤「それで、僕は気がついたら河原に座っていたんだ。そこで僕は秋帆に会ったんだ」

 

緋翠「そう言えば秋帆さんという人が好きだったとか一宮さんは言っていましたね。あれ?でも気を失っていたのに河原に座っていた…?もしかして秋帆さんという人は・・・」

 

潤「・・・はい、秋帆は2年前に亡くなってるんです。僕はそのショックから立ち直れず、秋帆の写真を見るたびに過呼吸になったりしたんです。今では何ともありませんが。秋帆はどうやら霊体になって僕のことを見守っていたんです。りみが僕に告白して僕が返事を保留にしたことも見られていたみたいで…秋帆はそう言うと僕の目の前から消えて、僕は目を覚ましました。僕は車に轢かれたのだと認知していただけで、実際は目立った傷もなく特に問題はありませんでした。ただ日菜姉さんと紗夜姉さんは怒ったような顔をしていましたが」

 

りみ「そして潤君が起きてからすぐに看護師さんが来て、無事に退院することができたんだ。それから潤君と私は秋帆ちゃんのお墓にお参りしに行ったんだ。そこで私は秋帆ちゃんの幽霊が秋帆ちゃんのお墓の上に座ってて…秋帆ちゃんには未練があって、潤君の幸せが未練だったみたいで…私は潤君のことを幸せにするって秋帆ちゃんに言って・・・秋帆ちゃんは私の目の前から消えちゃったんだ」

 

緋翠「ゆ、幽霊が見えるって…そんなオカルトチックなことがあるんですね…僕はそもそも幽霊が見えるとかのオカルトは信じないので・・・」

 

日菜「そうー?あたしはるんってくるけどなー」

 

緋翠「はあ…それで、一宮さんたちは」

 

潤「秋帆のお墓参りも終わってから僕たちは帰路についたんです。それで僕はあの時のりみの言葉に返事をしたんです。僕もりみのことが好き…だと」

 

緋翠「そんなことがあったんですね…お幸せに」

 

潤「そういえば緋翠くんって名字が『氷川』なんですね。日菜姉さんに弟がいるとかは聞いてませんでしたが」

 

緋翠「ああ、それは…僕は日菜さんの家に住んでいるんです。先ほどこちらに歩いてきたのは話しましたよね?」

 

りみ「うん。でもそれがどうかしたの?」

 

緋翠「僕は日菜さんに拾われた人間なんです。路地裏で倒れているところを日菜さんに助けていただきました。それから僕は日菜さんの家にお世話になって、いつか出てまたどこかに行こうとは思ったんですが、日菜さんと紗夜さんと話すうちに自然と居ついていたんです。それで、羽丘学園に通うことになった際に僕は前の苗字の『葉月(はづき)』という名字を捨てて『氷川緋翠』として新しい人生を過ごすことにしたんです」

 

潤「そんなことが…」

 

緋翠「ですが今は日菜さんと恋人に慣れて幸せですよ。一宮さんも牛込さんとお幸せに」

 

りみ「うん、緋翠くんも日菜先輩とお幸せに!」

 

 

 

それから僕たちは世間話をしたりして、スタッフが終了間近のカンペを出した

 

緋翠「おっと、もうそんな時間ですか。時間が過ぎるのは早いものですね。今日はありがとうございました」

 

潤「いえ、僕もこんな貴重な体験をしてとても嬉しかったです。りみはどうだった?」

 

りみ「めーっちゃ楽しかった!」

 

日菜「でしょー!それじゃあみんな、まったねー!」

 

緋翠「それでは最後に…みんなの人生に彩りを、pastel talk TVでした!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ちなみに番組はPastel*Palettesのファンはもちろん、Poppin'Partyのファン、ライブハウスであるcircleの利用者からたくさんのファンレターが9割ほど送られてきた。残り1割は『私(俺)も出てみたい!』の声だった。日菜さんはどうやら視聴者のお願いを叶えようとしているらしい・・・これは白鷺さんや大和さんと協力して止めなきゃな…結局日菜さんに振り回されることには変わりなさそうだ・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 






コラボしてくれた方

ハーメルンネーム:ぴぽ
ページ:https://syosetu.org/?mode=user&uid=252908

ぴぽさんのTwitter
ページ:https://twitter.com/PJXMTVl8TJemDW

コラボ先のお話:https://syosetu.org/novel/172914/27.html

ぴぽさんは現在、りみりんと明日香ちゃんの小説を書いている方です。りみりん好きなところがジブンと一致し、コラボ申請してみたらコラボに乗ってくれました優しい方です。

これからも私は頑張ルミィ!ぴぽさんも頑張りみりん!これからもよろしくお願いします!

(ちなみにタイトルは「かんさい」と読みます)


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番外編2:日常


主「まーた私がやってってくるんでーすよー」

緋翠「また投稿主さんですか…あなたが来るということはまた何かやらかすんですか?」

主「やらかすなどとんでもない、今回は以前書いた番外編の日常パートなんだ」

緋翠「えぇ…まだリサさんの作品が完結していないのにまた番外編なんですか?」

主「これが投稿主クオリティ…フッ」

緋翠「いや、『フッ』じゃないですって。カッコよくないです」

主「おおうド直球…それじゃあ番外編日常パートを始めるでー」













 

 

 

 

 

 

僕が初めての収録に出演してから日にちが経った。羽丘学園や紗夜さんが通っている大学も夏休みに入り、僕の日常もまた少しの変化が起きた。といっても仕事が忙しくなった…と言った方がいいかもしれないかもしれないけど。今日はある意味久しぶりの休日だ。日菜さんも今日は仕事が午前中で終わるらしい。

 

それで僕は今どこにいるのかというと…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【午前10時30分:やまぶきベーカリー】

 

緋翠「おはようございます山吹さん」

 

沙綾「あっ、緋翠くん!おはよう!今日はうちの仕事は大丈夫だって言ってたはずなんだけど」

 

緋翠「わかっていますよ。今日はちょっと友人と待ち合わせしているので」

 

沙綾「待ち合わせにうちを使うのはちょーっと感心しないかなー。あ、何か買っていく?」

 

緋翠「はい、チョココロネを6つとチョコチップメロンパンを3つ、クロワッサンを3つお願いします」

 

沙綾「了解。全部で1560円だよ」

 

緋翠「どうぞ、お代です。それとこれも合わせて・・・」

 

沙綾「ん?これってイヴや千聖先輩が所属している事務所の名刺だよね?名前の所も緋翠くんの名前が書かれてる…ってもしかして」

 

緋翠「はい、お察しの通りです。僕は事務所に所属することになりました。改めまして、〇〇事務所所属、氷川緋翠です。これからもよろしくお願いします・・・なんて」

 

沙綾「あはは、そんなに固くならなくて大丈夫だよ。これからもよろしくね、緋翠くん。」

 

緋翠「はい、こちらこそ。」

 

カランカラン…

 

りみ「沙綾ちゃん、おはよう。」

 

沙綾「あっ、りみりん!おはよう!」

 

潤「僕もいますよ」

 

沙綾「潤君もおはよう!あれ、緋翠くんが待ち合わせしていた人ってもしかして」

 

緋翠「はい、牛込さんと一宮さんと待ち合わせしていたんです。…あれ、なんだか牛込さんが落ち込んでいるように見えますが…」

 

沙綾「あー…それは多分緋翠くんのせいだよ。りみりん、うちのチョココロネが大好きでさ、いつも買っていってくれてるんだよね…」

 

緋翠「あー…そうでしたか、すみません。牛込さん、チョココロネが売り切れてるのはさっき僕が買っておいたからなんですよ。なんだかすみません…」

 

りみ「あるの!?チョココロネ!」

 

緋翠「ありますから、ちょっと離れてもらえませんか・・・?後でみんなで食べましょう」

 

りみ「うん!えへへー、沙綾ちゃんの所のチョココロネ―♪」

 

緋翠「・・・本当に好きなんですね、沙綾さんの所のチョココロネ」

 

潤「はい…さて、そろそろ行きませんか?今日は緋翠くんの家…基日菜姉さんの家に集合、でよかったんですよね?」

 

緋翠「はい、間違いありません。それでは行きましょうか」

 

沙綾「ありがとうございましたー!」

 

僕たちはやまぶきベーカリーを後にした

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【午前11時10分:氷川家】

 

緋翠「ただいま、紗夜さん」

 

紗夜「おかえりなさい緋翠くん。ちゃんと牛込さんと潤さんと会えましたか?」

 

緋翠「はい、待ち合わせ場所を沙綾さんの家にしていたので何の問題もなく会えましたよ。」

 

潤「お邪魔します、紗夜姉さん」

 

りみ「お、お邪魔します!」

 

紗夜「そんなに畏まらなくていいですよ牛込さん。私たちは潤さんと牛込さんが一緒の時にいつも話しているじゃないですか」

 

りみ「そ、それとこれは話が違います紗夜先輩!」

 

緋翠「紗夜さん、牛込さんをあまり揶揄わないでください・・・」

 

(ピロリン)

 

紗夜「すみません、湊さんから連絡が入りましたので私はこれで失礼します。どうぞゆっくりしていってください」

 

紗夜さんはそう言って家を出ていった…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

緋翠「・・・なんかすみません、牛込さん。とりあえず上がってください。そろそろ日菜さんも仕事が終わってこっちに戻ってくると思うので山吹さんの所のパンでも食べながらお話しましょうか」

 

りみ「うん!」

 

潤「お邪魔します」

 

 

 

僕は二人を自分の部屋に案内した

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【午前11時30分:緋翠の部屋】

 

緋翠「どうぞ、ゆっくりしていてください。ちょっと冷蔵庫からジュースを持ってきますので」

 

りみ「い、いえ!お構いなく・・・」

 

潤「飲み物は僕たちが道中のショッピングモールから買って来たので大丈夫ですよ。」

 

緋翠「そうだったんですね。だからビニール袋を持っていたんですか」

 

りみ「夏休みに入ったから喉も乾きやすくなるかなって思って買ってきてたんだ。」

 

緋翠「それじゃあ雑談しますか。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

りみ「そういえば緋翠くんの部屋って画材とかスケッチブックとか置いてあるんだね。よく絵を描くの?」

 

緋翠「最近は仕事もあって絵を描く機会は少なくなっちゃいましたけど、時間があるときとかに描いたりしていますよ。」

 

潤「ちなみにその絵って今ここにありますか?」

 

緋翠「鉛筆で描いたものなのでカラーコピーしたものならありますが、見ますか?」

 

りみ「見たいです!」

 

緋翠「それじゃあ少し待っててください…(ガサゴソ)…あれ、ない…?確かに昨日はこの引き出しに入れておいたはずなのに…もしかして」

 

潤「どうかしたんですか?」

 

緋翠「どうやらあの人が持ち出したみたいで…」

 

(バタン!)

 

日菜「緋翠くん、たっだいま―!ってあれ―?どうかしたのー?」

 

緋翠「・・・日菜さん、僕の描いた絵のカラーコピー版を持っていきませんでしたか?」

 

日菜「あっ、これ?これみよがしにリビングにある机の上に置いてあったから持っていっちゃったけどまずかった?」

 

そう言って日菜さんは鞄の中から一枚の絵を取り出した

 

りみ「これが緋翠くんの絵?すごいなぁ…」

 

潤「緋翠くんにこんな才能があったなんて…すごいですね」

 

僕が出した絵に描かれていたのは、パスパレのメンバーと一緒にクリスマスイベントの後の打ち上げの時の絵だった

 

 

 

 

 

 

 

 

日菜「あ、やっぱりあの時のだったんだ!あの時はるんって来ちゃったなー!」

 

潤「日菜姉さん?」

 

緋翠「あの、日菜さん…あの時のことは今思い出すだけでも恥ずかしいので伏せてもらえると…う、牛込さんは気にならないですよね?」

 

りみ「めーっちゃ気になります!」

 

緋翠「(やばい、牛込さんがめちゃくちゃ目を光らせてる…!)」

 

りみ「それで日菜さん、何かあったんですか?」

 

日菜「えーっとねー、あたしは緋翠くんにプロポーズされましたー!」

 

緋翠「(あぁ…言っちゃったよ…)」

 

潤「…はい?今なんと?」

 

日菜「だからー、あたしは緋翠くんの婚約者でーす!」

 

りみ「ええええええ!?本当なの緋翠くん!?」

 

緋翠「・・・はい。日菜さんのおっしゃる通りです。といってもまだ結婚するには早いのでもう少し先になりますが」

 

潤「そうですか。おめでとうございます日菜姉さん、緋翠くん。」

 

緋翠「ああ、それと…これをどうぞ」

 

りみ「これって、名刺?千聖先輩と彩先輩が務めている事務所の名刺だよね?それにここに書かれているのって…」

 

潤「緋翠くんの名前、ですよね・・・もしかして緋翠くんって」

 

緋翠「はい、この度〇〇事務所に所属することになりました氷川緋翠です。改めてよろしくお願いいたします…なんてやり取りをさっき山吹さんとしたので今日は2回目ですけど」

 

日菜「これからも緋翠くんとあたし共々よろしくねー!」

 

りみ「い、いつから?」

 

緋翠「先月、一緒にトーク番組に出ていただいたのは覚えているでしょうか。」

 

潤「もちろんです。初めての収録日だったので緊張しましたけど…」

 

日菜「実はあの後、社長さんが緋翠くんをスカウトしたんだー!」

 

潤「そんなことがあったんですか?」

 

緋翠「ええ、まあ…僕は去年の半ばあたりから事務所で働いていたんですが、仕事を覚えるのが速いだとかで評判がよかったみたいで、この間の収録を社長さんが見ていたらしく、視聴率も鯉の滝登りレベルでどんどん上がっていたとか言っていたのでその時にスカウトされました」

 

りみ「緋翠くんも芸能人かぁ…」

 

潤「なんだか日菜姉さんの近くにいる人って何かしら変化を受けていますよね…これからは会う機会は少なくなるってことですね」

 

緋翠「いえ、そうでもないですよ。僕はまだまだ新参者なので仕事もそんなに受けたりしませんし、早くて2か月後ぐらいから本格的な仕事をもらえると思うのでそれまでは今と同じ感じで会えますよ。」

 

りみ「本当!?それじゃあ沙綾ちゃんのところでバイトをしてる緋翠くんを見れたりもする!?」

 

緋翠「時間がある時は行ったりしてるので会えると思いますよ。一宮さんもぜひ僕がやまぶきベーカリーで仕事をしているところを見に来ては?」

 

潤「僕もcircleでバイトがないときとかあったら見に来ますよ。」

 

日菜「それじゃあその時はあたしも行く―!」

 

緋翠「日菜さんはいつも暇な時は来たりしてるじゃないですか…」

 

日菜「だって沙綾ちゃんのところでバイトしてる緋翠くんって結構様になってるんだもーん!ほら、これとかこれとかー…」

 

緋翠「ってちょっと待ってください!なんで僕がバイトをしてる時の写真を撮ってるんですか!!しかもこれって僕がバイトを始めたての頃ですよね!?」

 

日菜「だってるんって来ちゃったから!おねーちゃんにも見せたりしてるよ!」

 

緋翠「・・・それで、紗夜さんは何と言っていましたか?」

 

日菜「うーんっとね…『なかなか様になっていますね。私も何枚か貰ってもいいかしら』って言ってたよ!」

 

潤・りみ・緋翠「「「(…紗夜(姉)さん、緋翠くんのことになると甘くなっちゃうんですね…)」」」

 

日菜「3人ともどうしたのー?」

 

緋翠「…日菜さん、紗夜さんが帰ってくるのは何時頃だと言っていましたか?」

 

日菜「うーんっとね、確か6時前には帰ってくるって。それがどうかしたの?」

 

緋翠「そうですか。ありがとうございます。それじゃあ紗夜さんが帰ってきた後・・・少 し お は な し し ま し ょ う か ?」

 

日菜「え、えーっと緋翠くん?目が笑ってないよ…?」

 

りみ「え、えーっと…わ、私たちはこれで失礼します!潤くん、私たちは帰ろう?」

 

潤「…そうだね、りみ。すみません緋翠くん、僕たちはそろそろお暇します」

 

緋翠「いえ、大丈夫ですよ。また今度ゆっくり話しましょう。さて…日菜さん?紗夜さんが帰ってきたらゆっくりお話ししましょうか」

 

日菜「潤くーん!りみちゃーん!帰らないで助けてよー!」

 

日菜さんが叫んだ時はすでに遅く、一宮さんと牛込さんが部屋を出て行った後だった。時間が経ち、紗夜さんも帰ってきたところで僕は二人とリビングで話をした。いつも冷静な紗夜さんの顔は青ざめ、日菜さんに至ってはいつものニコニコ笑顔は消えとても震えて怯えていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

紗夜「(これからは緋翠くんに気を付けた方がいいかもしれませんね…)」

 

日菜「(こ、これからは緋翠くんを怒らせないようにしないと…)」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 








誰かを怒らせるのはいけないことです(戒め)皆さんも気を付けましょう











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番外編3:祝会




日菜ちゃん紗夜さん誕生日おめでとう!

はい、お察しするにさよひな誕生日会です。

それではどうぞ









 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

3月20日

 

 

 

 

 

【午前8時:リビング】

 

日菜「それじゃあ収録に行ってくるねー!留守番よろしく!今日の夕方には帰ってくるから!」

 

紗夜「私もFWSに向けての練習をしないといけないので夕方くらいには帰ってきますので」

 

緋翠「わかりました、いってらっしゃい。」

 

日菜「行ってきまーす!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

緋翠「さて…これからどうしますか…」

 

(prrr・・・)

 

緋翠「ん?スマホに電話?・・・丸山さんから?『はい、もしもし?』」

 

彩『こんな朝早くにごめんね、緋翠くん。今日これから時間ある?』

 

緋翠『はい、僕は何もありませんが・・・どうかしたんですか?』

 

彩『詳しくはみんなで集まってから話すから、つぐみちゃんのところに来てね!時間は…』

 

 

 

 

 

 

緋翠『わかりました、ではその時に。』

 

彩『うん!待ってるからね!』

 

(ツーツーツー…)

 

緋翠「さてと…行きますか。今から準備して行けば待ち合わせの時間に間に合うと思うので」

 

僕は私服に着替え、待ち合わせ場所の羽沢珈琲店に向かった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【午前9時:羽沢珈琲店】

 

つぐみ「いらっしゃいませー…あ、緋翠くん!」

 

緋翠「おはようございます羽沢さん。丸山さんたちはいらっしゃいますか?」

 

つぐみ「彩さんたちですか?はい、もういらっしゃってますよ!席にご案内しますね!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

彩「おはよう、緋翠くん!」

 

緋翠「おはようございます丸山さん、白鷺さん、大和さん、若宮さん、湊さん、あこさん、白金さん、今井さん。今日はみなさん揃ってどうしたんですか?」

 

千聖「重要なこと・・・なのかは緋翠くんの捉え方次第だけれど、今日は紗夜ちゃんと日菜ちゃんの誕生日なの。」

 

緋翠「そうだったんですか?」

 

友希那「ええ。毎年この時期に時間がある時は集まるようにしているのよ。もしかして紗夜から何も聞いていなかったの?」

 

緋翠「はい。去年あったときはそこまで仲良くありませんでしたし、あの時は僕がこの場所からいなくなるつもりだったので…」

 

燐子「そう…だったんですね…それで…あの…」

 

イヴ「今日はヒナさんとサヨさんのお誕生日会でもどうかと思いましたのでヒスイさんもどうかと思いましてお誘いました!」

 

緋翠「そうでしたか、お誘いしていただきありがとうございます。僕で力になれるかどうかはわかりませんがお手伝いしますよ」

 

リサ「ありがと、緋翠くん☆」

 

あこ「それじゃあさっそく行きましょう!」

 

緋翠「どこにですか?」

 

麻弥「今日の誕生日パーティのための食材ですね。ちょっとここから距離がありますがデパートに行きましょうか」

 

緋翠「わかりました。」

 

僕たちは羽沢珈琲店を出て少し離れたデパートにバスで移動した

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【午前10時30分:デパート】

 

緋翠「ここには初めてくるんですが…とても大きいですね。皆さんはよくここに来るんですか?」

 

千聖「私は妹を連れて偶にだけれど来るわね」

 

あこ「あこはおねーちゃんとゲームをしに来たりします!」

 

イヴ「私は掘り出し物があるかもしれないので2週間おきにですが来ています!」

 

緋翠「なるほど。ところで、メンバー分けはどうしましょうか?この人数でまとまって動くのは非効率だと思うのですが」

 

友希那「そうね、それじゃあ…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

緋翠「それでは、よろしくお願いします若宮さん、白鷺さん、白金さん、今井さん」

 

リサ「うん、こちらこそよろしくね☆」

 

千聖「でも向こうの組み合わせ、大丈夫なのかしら…」

 

燐子「大丈夫・・・だと思います・・・」

 

イヴ「それでは参りましょう!マヤさん、ユキナさん、アヤさん、アコさん!また後でお会いしましょう!」

 

あこ「うん!また後でねー!」

 

僕たちは一旦別れ、今井さんと丸山さんが書いたものを買いに向かった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

緋翠「えっと、これで買う食材は全部ですかね?」

 

リサ「うん、そうだね。後はプレゼントだけど…これは緋翠くんが二人にあげたいものがいいかなーって。アタシたちは友希那たちと合流するけど緋翠くんはどうする?」

 

緋翠「そうですね…もう少し見て回ろうかと思います。形に残るものがいいでしょうし…」

 

千聖「それなら私たちの誰かがついてきた方がいいかしら?」

 

緋翠「いえ、僕一人で大丈夫ですよ。心配してくれてありがとうございます」

 

燐子「それじゃあ・・・私たちは緋翠くんの家に先に上がっているので・・・後でまた・・・」

 

緋翠「はい、また後で会いましょう」

 

僕と今井さんたちは一旦デパート内で別れた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

緋翠「さてと…何を買おうかな・・・キーホルダーとかは壊れるだろうから何か着るものがいいかもしれないな…お、これはいいかもしれないな。すみません、これとこれを下さい」

 

店員「では、5424円になります」

 

緋翠「ちょうどで」

 

店員「では、品物です。ありがとうございました。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【午後3時:氷川家リビング】

 

緋翠「すみません、今戻りました…」

 

友希那「ずいぶんと遅かったわね」

 

緋翠「すいません、やっぱり形に残るものがいいかと思いまして…」

 

あこ「何を買ったんですか?」

 

緋翠「それは後でのお楽しみということで」

 

あこ「えー?いいじゃないですか教えてくれても―!」

 

燐子「あこちゃん…緋翠くんもこう言ってるし…楽しみにしてよう…?」

 

あこ「りんりんがそう言うなら・・・」

 

千聖「ふふ、今日の緋翠くん、とても楽しそうに見えるわね。日菜ちゃんの誕生日だからかしら?」

 

緋翠「そうですね、それが一番の理由かもしれません。ところで、今の進捗はどうなっていますか?」

 

イヴ「リサさんとアヤさんが料理を作っておられます!私たちはリビングで待機しています!」

 

緋翠「2人だけで大丈夫なんですか?」

 

友希那「2人に任せておけば問題ないわ。リサはRoseliaのなかで一番料理がうまいもの」

 

麻弥「ジブンたちは彩さんの家にお邪魔することがあるんですが彩さんの料理はとてもおいしいんですよ?今度おじゃまして食べてみては?」

 

緋翠「今度生徒会の仕事とかがない時にでもそうしてみますね。それにしても…」

 

千聖「どうかしたの?」

 

緋翠「いえ・・・日菜さんと紗夜さんがいない日常がこんな感じだとは思いませんでした。僕を救ってくれた二人がいないとなんというか…寂しく感じます」

 

千聖「あら、私たちがいるのに寂しく感じるの?」

 

緋翠「いえ、そうではないんです。あの二人がいないときはいつもより寂しく感じるだけであって白鷺さんたちと一緒にいるときは寂しく感じませんよ」

 

千聖「ふふっ、ありがとう。…あら?リサちゃんと彩ちゃんが戻ってきたみたいね。」

 

リサ「ただいまー☆あ、緋翠くん戻ってきてたんだ?いいプレゼント、あった?」

 

緋翠「はい、なんとか。ちゃんと二人分買ってきましたよ」

 

彩「どんなのを買って来たの?」

 

緋翠「それは後でのお楽しみ、ということで。っと、すみません。少しやることがあるのでちょっと部屋に籠りますね。そこまで時間はかからないとは思いますが…」

 

イヴ「わかりました!私はヒスイさんの部屋の前で不届き者を成敗いたします!」

 

友希那「・・・偶に思うのだけれど若宮さんっていつも竹刀を持っているようだけれど何か意味はあるのかしら?」

 

イヴ「いえ!特に意味はありません!これがブシドーに近づく最短距離だと思っています!」

 

あこ「イヴちん、とってもかっこいいよー!」

 

イヴ「ありがとうございます、アコさん!」

 

緋翠「それでは僕はしばらく自分の部屋に籠るので若宮さんに見張りをお願いしますね。」

 

イヴ「はい!お任せあれ、です!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【緋翠の部屋】

 

緋翠「えっと…こんな感じ…かな。こういうのは初めてやったから時間がかかったけど…」

 

(バタン!)

 

緋翠「ん?なんか玄関のドアが開く音がしたけど…もしかして日菜さんと紗夜さんがもう帰ってきたのか…?すみません若宮さん、今部屋の外はどうなっているんですか?」

 

イヴ「ヒスイさん?先ほどヒナさんとサヨさんがお戻りになられました!」

 

緋翠「わかりました。とりあえずこっちでやることは終わったのでもうリビングに戻ってもらって大丈夫ですよ」

 

イヴ「わかりました!先にリビングに行っておきますね!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

緋翠「…さて、僕も行きましょうか」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【午後5時30分:氷川家リビング】

 

緋翠「すみません皆さん、お待たせしました」

 

日菜「あっ、緋翠くん!ただいまー!」

 

紗夜「ただいま戻りました」

 

緋翠「おかえりなさい。紗夜さん、日菜さん。皆さん、二人の帰りを心待ちにしていたんです」

 

日菜「?何かあったっけ?」

 

紗夜「はあ…日菜、今日は私たちにとって特別な日でしょう?」

 

千聖「日菜ちゃんのいつもの天然は置いておいて、そろそろ始めましょうか」

 

麻弥「はい!それではみなさん、お手元にクラッカーをどうぞ!」

 

緋翠「それでは…日菜さん、紗夜さん」

 

日菜と紗夜以外のメンバー「「「「「誕生日おめでとう(ございます)!」」」」」

 

日菜「え、え?もしかしてこのためにこの料理を用意してくれたの!?」

 

緋翠「はい…というか用意したのは丸山さんと今井さんですけど」

 

彩「えへへ、頑張ったよ!」

 

紗夜「皆さん、ありがとうございます。」

 

あこ「それじゃあ日菜ちんと紗夜さんの誕生日パーティを始めましょう!」

 

こうしてRoseliaとPastel*Palettes+僕で紗夜さんと日菜さんの誕生日パーティが始まった。どうやら日菜さんの収録は白鷺さんと丸山さんが立てた誕生日パーティの一環だったようで、収録があるというのは真っ赤な嘘だったそうだ・・・これには日菜さんも少しおこだったようで、紗夜さんは『騙される日菜が悪いです』と軽くあしらった。それから時間が経ち、誕生日パーティを計画していたメンバーは自分の家に帰り、家には僕と紗夜さん、日菜さんが残った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【午後9時:氷川家リビング】

 

緋翠「そうでした日菜さん紗夜さん、僕からはこれを…」

 

日菜「この箱がプレゼント?開けてみてもいい!?」

 

緋翠「どうぞ。今日のために買ってきた誕生日プレゼントです」

 

紗夜「それでは失礼します…これは」

 

日菜「セーター!?おねーちゃんとお揃いだ!」

 

緋翠「ただのお揃いではありませんよ。胸ポケットの方を見てください」

 

日菜「胸ポケット?あっ、これ…」

 

セーターの胸ポケットには、裁縫糸で時計を縫っていた

 

紗夜「これは時計…ですか?それにしては針がないようですが…」

 

緋翠「もちろん、ちゃんと意味はありますよ。時計の針がないのは『これからもずっと一緒にいたい』という意味を込めました。同じ時間を過ごすのに針はいらないかと思いまして」

 

日菜「へぇー…緋翠くんって結構ロマンチックだね♪」

 

緋翠「ベ、別にそういうわけでは・・・それで、セーターはどうでしょうか?」

 

紗夜「ありがとうございます緋翠くん。これは夏以外の季節で着れそうなので嬉しいです」

 

日菜「あたしもるんってくるプレゼントだよ!ありがとー!」

 

緋翠「ありがとうございます。家庭科の時間や放課後を使って練習し大会がありますね…つっ」

 

紗夜「緋翠くん?どうかしましたか?」

 

緋翠「い、いえ・・・裁縫針なんてあまり使わないので練習中に何度も指をさしてしまいまして…まだ痛みが残ってるみたいです」

 

日菜「いいなー。あたしもいつか裁縫してみようかなー」

 

緋翠「日菜さんならすぐ覚えれますよ。その時を楽しみにしていますね」

 

日菜「うん!えへへー、どんなのにしよっかなー…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

こうして紗夜さんと日菜さんの誕生日パーティは終わり、その日は3人で川の字になって寝た。なぜか僕が真ん中になったのだが…まあいいか

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 









いかがだったでしょうか?

余談ですが、主の3周年ドリフェスの結果は160連ほどでフェス限蘭ちゃんと3周年イベのりみりん、天体観測さよさん、新バンドMorfonicaのつくしちゃんと透子ちゃん、瑠唯さんが。パート別無料ガチャでは商店街メンバーイベの沙綾と「有咲の悪くない休日」のリサ姉、羽丘生徒会イベントの日菜ちゃんが当たりました。花音ちゃんはどこ・・・?明日に引ければいいの…?


はい、主の愚痴でした()











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