やはり俺のペルソナ生活はまちがっている! (gpアナガキ)
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序章 月と影
1話 (プロローグ)


俺という存在の意味を八幡は理解できるかな?
本物を探すため東京都巌戸台港区にやってきた比企谷くんのペルソナの話

※序章と二章を少し改善しました。


今から1週間前

 

 

俺は中学で色々と痛い目にあった。思えばどうして折本に告白したのだろう。俺は多分本心ではそう考えていないはずだ。

 

多分考えたくないのだろう。また誤ちを繰り返したくないと本心で思っているのだろう。

 

それでも本物を見つけたくて周りの偽物を見ると、どうしても苛立ってしまう。

 

 

この世に本物なんてあるのだろうか?

 

 

そんなものあるはずがない!

 

今まで見ただろう。周りからの視線、折本に告白して俺の心はもう

 

そう考えていると、「八幡そろそろ新しい学校に着くぞ。これからは寮で生活するんだ。これでやっと小町ちゃんと・・・。小町とちゃんと家にいるから、心配するな。」

 

という声が聞こえる。

 

 

なんだ親父か、これで親父は小町と一緒に家で過ごせるから嬉しいのだろう。

 

まあ小町がいない分俺は一人で寮にいる分、学校に行きやすくなった。悪く言うと、遅刻の大丈夫だろう。

 

 

そう考えていた。

 

 

数時間後

 

 

月光館学園に到着した。

 

 

寮の名前は巌戸台分寮だ。わざわざ東京都巌戸台港区まで車で運ぶのは大変だったはずなのに親父は引越しを手伝ってくれた。

 

 

「ようこそ、巌戸台分寮へわざわざ千葉から来てくれたのだろう。部屋へ案内しよう。私の名前は桐条美鶴だ。これからよろしく。」

 

と言ってた来たのは桐条グループの関係者か何かか?

 

 

考えている間に「君の名前は比企谷君であってるかな?写真とは少し目つきが違うけど、」と聞いて来た。

 

 

「俺の名前は比企ヶ谷八幡です。名前合ってますよ。一応言っときますけど、目はデフォルトです。」と言った。

 

 

「今日はもう一人来る予定なんだ。少ししたらみんなに紹介するから自室で明日の用意をして待っているといい。」

 

数時間後

 

夜の10時

 

「みんなに紹介するから一階に集まってくれ。」という知らせを桐条先輩は言いに来た。

 

 

下に降りると初めて見る面子が2人いた。一人は今さっき来たように荷物を抱えていた。

 

「紹介しよう。彼は比企谷八幡、新しい高校1年生だ。そして、比企谷。彼はさっき言った新しく君と同じここの住人になる結城理君だ。そして、君は会うのが初めてだろう。彼女は岳羽ゆかり、二人とも君と同じ1年生だ、2人とも彼と仲良くしてくれ。」

 

「あと一人、私と同じ年の真田明彦という君の先輩が来るだろう。その時も紹介するよ。」

 

「よろしく比企谷君。」と岳羽がいって来た。

 

続いて結城も「よろしく。」と言った。

 

俺も「よろしく。」と言った後、部屋へ戻った。

 

 

数時間後

 

 

夜の12時の瞬間俺は寝ていたはずなのになかなか寝付けなかった。窓を開けて空を見ると、世界が変わって見えた。

 

 

ガタンと一階から音がした。慌てて見に行くと、俺以外の3人ともう1人玄関にいた。

 

「なんの騒ぎだ。真田まさか、その傷はシャドウに!」と桐条先輩と話している男の人は真田明彦先輩だろうと考えた。

 

「岳羽、2人を屋上へ避難させてくれ。私は足止めを。」そう桐条先輩は言い、

岳羽は結城と俺を屋上まで避難させた。

 

シャドウと言っていたが何か関係あるのか?そう考えていると、屋上の扉を岳羽が開けていた。

 

「こっちよ。急いで」と言われたので俺はすぐに外に出た。すると、

 

「ネチャ ネチャ」

という不気味な音が聞こえた。よく見ると、仮面を持った黒い何かがこちらに迫って来ているのをみた

 




これからも送ります。


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2話

よろしくお願いしてます。


岳羽はシャドウの攻撃に対処できず倒れて拳銃が俺と結城のところに転がって来た。

 

さてどうしようか?

 

俺の腕でコイツを扱えるのか?

 

射撃が得意なわけでもなく何もないよりはマシだと考えながら拳銃を拾った。

 

結城が「それちょっと貸して」と拳銃を俺の手から奪われる。

 

そして、頭に突きつけ

 

 

「ぺ ル ソ ナ !」

 

と叫びながら頭に突きつけて引き金を引いた。

 

すると、結城の頭上に白い化け物が現れた。

 

すると、どこからか「汝は我、我は汝 汝の心の海から産まれし者オルフェウス。」と言った。

 

心の海ってなんだよ?

 

よく見ると、結城の顔に少し似ているような気がする。

 

そう考えている間にオルフェウスの体から黒くて凶暴なモンスターが現れた。

 

そいつは周りにいるシャドウをメッタメタにやっつけると同時に結城が頭を抑え出した。

 

バキバキバキっと音がするのを聞こえた。発生場所は結城の頭からだ。

 

まさかあいつを出すのにそんなに大変でダメージを負うのか!そういえば、心の海より産まれし者って言ってなかったっけ?てことは、結城はあの怪物を頭の中で創造したってことか?

 

と考えていると、辺りは一掃された。よく分からない内に屋上にいたシャドウは黒いモンスターによって消滅させられていた。

 

「ありがとう、助かったよ。」

 

岳羽を背負えと結城に目で訴えられた。

 

嫌、相手女子だよ。俺中学でボコボコ言われた後なんですが。

 

確かにここには俺くらいしかまともにに動けないかもしれないけど、そう考えていると「早くしろ。」と結城に言われた。

 

仕方なく岳羽を背負って一階に降りて行く。すると、桐上先輩と真田先輩と思われる人がいた。その後ろには眼鏡をかけた教師がいる。

 

すると、眼鏡教師は「なかなかの戦いだったよ。結城くん」と拍手をしながら近づいて来た。

 

「私は理事長の幾月修司だ。よろしく。いつもここにいるから、困った時は言ってくれ。それより岳羽くんは大丈夫なのかい?桐上君岳羽を休ませてあげてくれ。」

 

そう理事長は紹介した後、岳羽を桐上先輩にお願いした。

 

「わかりました。岳羽を休ませよう。ちょっとそこのソファに降ろしてくれ。」と言って来た。

 

俺は指示どうりにソファの上に乗せて桐上先輩にあることを訪ねた。

 

「屋上にいたシャドウって奴と岳羽の持ってた拳銃について聞いていいですか?」

 

と俺は桐条先輩に尋ねた。

 

「じゃあ始めに特別課外活動部について話さないといけないな。」

と真田先輩が言った。

 

 

特別課外活動部?

 

今まで色々な部活を中学で見て来たが、そんな部活初めて聞いた。

 

まさかあのシャドウって奴を倒すのが特別課外活動部の仕事じゃないよな。

 

「特別課外活動部とは、君たち選ばれたペルソナ使いがシャドウを倒すためにある部活動だよ。」と桐上先輩は言った。

 

 

・・・・・・・・・ふざけんな!

 

あんな奴らやるための部活かよ!誰だよ、フラグ立てた奴

 

俺だよ。・・・ハア(−_−;)

 




これからも投稿していこうと思います。


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3話

今回は少し少なめかも


それから色々説明があった。

まず、ペルソナの話

 

そして、ペルソナ召喚器について

 

そして、ペルソナについて

 

 

桐条先輩の言うには、ペルソナは1人1体のはずなのだ。

 

普通は1つだが、結城は2つ出していた。

 

これを予想するに複数出せるペルソナ使いもいれば、1体しか出せない人もいると言うことだ。

 

おかしくはない。

 

と言うことは、俺もペルソナを出せるのか?

 

この召喚器で、馬鹿馬鹿しい。

 

何故自分から怪我をするようなところに行かなきゃ行けないのか。

 

それを考えると、またあの恐怖を思い出した。

 

毎夜、夜に出る影時間

 

シャドウがいる巣タルタロスがまさか月光館学園にあるなんてな。

 

俺は昔ある記事を見たことがある。

 

岳羽と言う名字の科学者が確か何かの事故でやらかしたことを。

 

もしかしてシャドウと岳羽に何か関係があるのか?

 

もしそうだとしたら、この影時間は一体いつから

 

と考えていると、「聞いているのか?そこの目が腐っている一年生。」と真田先輩が言って来た。

 

「そういえば真田のこと言ってなかったな。紹介しよう彼は真田明彦最初に言った通り私と同じ年でここに住んでいる。

彼もペルソナ使いで特別課外活動部の1人だ。真田彼の目はデフォルトらしい。あまり言ってやるな。」

 

桐条先輩が紹介した。

 

デフォルトの説明までありがとうございます。

 

しかし、目が腐っているは余計だ。

 

「俺もペルソナを出せるんですか?確かそこにあるペルソナ召喚器?を使えばペルソナを呼び出せるんですよね。」

 

「それは君次第だよ。」

 

ふざけんな!それが分かれば苦労しない。

 

「それと君達2人は特別課外活動部に入ってもらうよ。ここ巌戸台分寮に住むならね。」

 

教師がそんなこと言っていいんですか?

 

「何か言ったかい?」

 

すいませんなんでもありません

 

「ハア、にしてもここは小中高一貫教育をしているんですよね。

よく学校側が認めましたね。普通なら学校側に許可を取ることさえ難しいはずなのに。」

 

「桐条グループで建てられいるこの学校は我々桐条グループの言葉で動いているから問題はない。」

 

すると、桐条先輩はそう言いながら、危険な武器を持って来た。

 

「何ですか?そんな危ない物持ってきて、まさかシャドウと戦うための道具って言いませんよね?」

 

「その通りだ。自分のことは自分で守らないといけないからな。当然のことだ。」

 

 

まじっすかಠ_ಠ

 

「ところで来週の土曜の夜からまたシャドウの前に立ってもらう。 いいな!」

 

そんなニコニコ笑顔で言われてもなぁ。

 

 

 

 

 

 




次回もお願いします。


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4話

あれから1日経って・・・

 

「紹介しよう。私は、長谷川沙織。このクラスの担任だ。

転入生の比企谷と結城の説明はいらないな。」

 

何言ってんの?この教師、確かに前で立たされるよりかはマシだけど、ってこいつ後ろの席にいたのか結城!

 

そう驚いていたら、前の席から、「センセー誰ですか?比企谷と結城?この目が腐っている奴とキタローみたいな見た目のやつのこと言ってるんですか?」と失礼なことを聞く奴がいた。

 

「伊織、2人は転入生で特別課外活動部に入るんだ。そんな聞き方すると大変な目にあうぞ。」

 

嫌、何言ってんのこの先生、確かに特別課外活動部に入ってはいるが、その言い方だと、俺が変人みたいだろうが。

 

「そこ、比企谷目が腐ってるぞ。気をつけるように。」

 

どこみてんだよ。デフォルトだこの野郎。いやこの女郎!

 

そうして、朝のホームルームが終わった。すると、

 

「俺は伊織順平っていうんだ。よろしく。」と教室で帽子を被っている奴が聞いてきた。

 

「・・・よろしく?」

 

「嫌、何で疑問で言ってくんだよ!

 

こいつには失礼な態度が見られるが、根はいい奴なんだろう。多分

 

「おい、今失礼なことを考えただろ?まあいいけど」

 

どっちだよ!

 

と言ってる間に「学校終わったら部活を見て回れば?」と岳羽が言ってきた。

 

どうしようか?嫌、悩む必要はないだろう。

 

「俺は、特別課外活動部に入ってるんだ。これ以上入る部活はないだろう。」

 

俺が言い終わると、

 

「以外、私は弓道部に入ってるから見学はいつでもきていいよ。」

 

と言ってきた。え?何この学校2つ以上の部活に入ってもいいの?

 

まあ俺は特別課外活動部と言う名の帰宅部を選ぶが、

 

「へ〜比企谷はもうゆかりっちと話せるんだ。やるじゃあねえか!

すごいぜスケコマシ。」

 

誰がスケコマシじゃ!

 

「ちょっと、私達はそんな関係じゃないわよ。\\\」

 

じゃあ何で顔赤くすんだよゆかりっち。

 

「君たち元気だね。」

 

「違うぞ結城、俺よりもコイツらがハイテンションなだけだ。」

 

「イヤイヤ、十分目立ってるし比企谷だって満更でもないだろ。」

 

「違うからな。断じて俺は目立ってなんかいない。前の中学でもぼっちだったんだ。そんなわけないだろ!」

 

「それ言ってて悲しくないの?」

 

それ言わないで。

 

「にしてもわかっているの?タルタロスに行くってことはいわばシャドウの巣窟に行くってことよ。部活に入っていることをお勧めするわ。体を鍛えるには部活がうってつけだからね。」

 

体を鍛えるだけなら寮でもできると思うのですが、

 

 

 




よろしくお願いします。


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5話

2つの可能性今回は結城君とハム子を入れ替えてみた。


あれから1日経って・・・

 

「紹介しよう。私は、長谷川沙織。このクラスの担任だ。

転入生の比企谷とハム子の説明はいらないな。」

 

何言ってんの?この教師、確かに前で立たされるよりかはマシだけど、ってこいつ後ろの席にいたのかハム子

 

そう驚いていたら、前の席から、「センセー誰ですか?比企谷と結城?この目が腐っている奴とそこにいる女子のこと言ってるんですか?」と失礼なことを聞く奴がいた。

 

「伊織、2人は転入生で特別課外活動部に入るんだ。そんな聞き方すると大変な目にあうぞ。」

 

嫌、何言ってんのこの先生確かに特別課外活動部に入ってはいるが、その言い方だと、俺が変人みたいだろうが。

 

「そこ、比企谷目が腐ってるぞ。気をつけるように。」

 

どこみてんだよ。デフォルトだこの野郎。いやこの女郎!

 

そうして、朝のホームルームが終わった。すると、

 

「俺は伊織順平っていうんだ。よろしく。」と教室で帽子を被っている奴が聞いてきた。

 

「・・・よろしく?」

 

「嫌、何で疑問で言ってくんだよ!」

 

こいつには失礼な態度が見られるが、根はいい奴なんだろう。多分

 

「おい、今失礼なことを考えただろ?まあいいけど」

 

どっちだよ!

 

と言ってる間に「学校終わったら部活を見て回れば?」と岳羽が言ってきた。

 

どうしようか?嫌、悩む必要はないだろう。

 

「俺は、特別課外活動部に入ってるんだ。これ以上入る部活はないだろう。」

 

俺が言い終わると、

 

「以外、私は弓道部に入ってるから見学はいつでもきていいよ。」

 

と言ってきた。え?何この学校2つ以上の部活に入ってもいいの?

 

まあ俺は特別課外活動部と言う名の帰宅部を選ぶが、

 

「へ〜比企谷はもうゆかりっちと話せるんだ。やるじゃあねえか!

すごいぜスケコマシ。」

 

誰がスケコマシじゃ!

 

「ちょっと、私達はそんな関係じゃないわよ。\\\」

 

じゃあ何で顔赤くすんだよゆかりっち。

 

「君たち元気だね。」

 

「違うぞハム子、俺よりもコイツらがハイテンションなだけだ。」

 

「イヤイヤ、十分目立ってるし比企谷君だって満更でもないでしょ。」

 

「違うからな。断じて俺は目立ってなんかいない。前の中学でもぼっちだったんだ。そんなわけないだろ!」

 

「それ言ってて悲しくないの?」

 

それ言わないで。

「それでわかってるの?タルタロスに行くってことは、体を鍛えとかないと攻略できないわよ。」

 

まじか、ゆかりっち!でも部活するの面倒だな。

 

「まあ色々部活があるからゆっくり決めるといいと私は思うよ。」

 

ハア、でも体を鍛えるなら寮でもできると思うのですが。

 

 




2つの可能性


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6話

お疲れ様でした。


その週の土曜日の夜

 

桐条先輩が俺達を一階に来るようその週の土曜日の夜

 

桐条先輩が俺達を一階に来るように言われた。

 

来てみると、意外な人物がいた。

 

「なにしてんだよ順平。」

 

「なにしてるってここに住みに来たんだよ。」

 

「だからなんでそうなってんだよ。」

 

「それは俺から説明する。」と真田先輩が言って来た。

 

「こいつは、夜中にコンビニで棺桶になってなかったから助けたらお前がコイツと喋って居るのを思い出してな。戦力増強と考えてスカウトしたんだ。」

 

なにがスカウトだ。よりにもよって1番苦手な奴が来たよ(−_−;)

 

「そう言うわけで、俺っちここに住みむからよろしく!」

 

「はあ元々の予定が早まったしいいかな。」

 

「元々の予定ってなんだよ!」

 

「あ〜なんて言うか、カクカクシカジカで〜」

 

「なるほど理事長先生が。」

 

なんで通じんの真田先輩!

 

「あっそれと、比企谷お前達にやってもらうことがある。」

 

やってもらうこと?

 

「まずこのシューズを履け。話はそれからだ。」

 

数分後

 

「今からお前たち4人でタルタロスに行ってもらう。」

 

なに言ってんのこの人?

 

「忘れたとは言わせないぞ。先週の土曜日お前達には、タルタロスに行ってもらうと言ったはずだ。」

 

・・・はぁ(−_−;)

 

「メンバーは比企谷、伊織、結城、岳羽で行ってもらう。これは、理事長先生の言葉でもある。」

 

「で俺の武器はなんですか?」

 

「さっきやっただろ。」

 

「まさかこのシューズのことじゃないですよね。( ◠‿◠ )」

 

「そのまさかだ( ◠‿◠ )」

 

ですよね〜(−_−;)

 

これでどうすんだよ!

 

「お前は俺に続いて格闘で攻めてもらう。」

 

「嫌、だから何でシューズ?」

 

「お前は陸上部に入部したんだろ。これからは脚を武器に戦ってもらう。」

 

何で知ってんのかの人?ヤダ、ストーカー(´⊙ω⊙`)

 

「結城から聞いてな。確か結城は剣道部に入ったと聞いている。これからも用心しろよ。」

 

「それで問題に入るが、岳羽以外の3人はこのペルソナ召喚器を取ってくれ。」そう桐条先輩が言って来た。

 

「ここからが本番だ。今夜は満月の夜、もしかすると特別なことが起きるかもしれないな。」

 

不吉なこと言うなよ真田先輩!(−_−;)

 

「それでは用意でき次第タルタロスに向かってもらう。それでは解散。」

 

俺はペルソナ召喚器と対シャドウ用シューズを身につけた後、玄関を出て、学校の門の前に立った。

 

すると、真田先輩が「お前達は初めてタルタロスを見るんだ。よく見てろ!

これを初めて見て驚かない奴はいない。」

 

なにを言って、そう俺は考えてる間に学校が

 

・・・なにがあった?(−_−;)

 

落ち着け、考えをまとめよう。これは何だ?

 

「お前らに紹介しよう。この月光館学園は12時の影時間になると、タルタロスに変化するんだ。」

 

・・・・・・・・・「「えーーーー!」」

 

岳羽はまだわかるが、何故結城は驚かねえんだよ!(−_−;)

 

 




今後ともよろしくお願いします。


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7話

結城「ヒロインは明日の夜に決めようかな?」

比企谷「決めるのはお前じゃないぞ!(−_−;)」

伊織「俺っちはやっぱり可愛い子が・・・」

比企谷「それでは「スタート」っておい結城!」


現在タルタロスの中

 

 

はっはっは、だいぶ進んだぞ。皆体力ありすぎだろ。もう数時間も経ってるのに息切れしてないよ。ハア、ハアにしてもこのシューズどんな性能してるんだ?走った瞬間壁に激突したぞ!

 

「ハッハッハ、八幡なにやってんだよ。」

 

「うるせ〜順平早く周りのシャドウ蹴散らせ。」

 

「そうだよ順平、早く手伝って。じゃないと明日の夜御飯抜きにしてもらうわよ。」

 

「ごめんなさい。やるから許して〜!」

 

「比企谷もあんなミスするんだね。 」

 

「うるさい結城、早く行くぞ。」

 

「それではお前の出番だ。出てこい ペルソナ!」

 

順平が出したペルソナは体が黄色で覆われて口から炎を出した。

 

アッチチチ、こっちにまで被害きてるわ!

 

「ごめんごめん八幡次からヘルメスが気をつけるわ。」

 

「お前が気をつけろ!ってヘルメス?」

 

「あ〜俺っちのペルソナの名前だよ。」

 

「来て、私の ペルソナ!」

 

今度は、岳羽がペルソナを出した。岳羽のペルソナは周りの風を操っているように見える。ってこっちにも強い風が来てるんですが、

 

「ぎゃーゆかりっちこっちにシャドウ吹き飛ばさないで!」

 

「わかってるわよ。そのくらい!」

 

今度から気を付けてくださいゆかりっち。

 

「ペルソナ!」

 

今度は結城がペルソナを出した。

 

すると、そのペルソナは順平の頭の上を狙い火を吹いた。

 

「ギャー熱い熱いアッチチチおい狙ってるだろ絶対。お前らいい加減に!」

 

そういえば、俺ペルソナ出すの初めてだな、と思いながら俺は右手で心臓を狙い「ペルソナ!」「我は汝、汝は我、我は汝の心の海より生まれし者クロノス」

 

俺は初めてペルソナを出したことで少し頭痛が生じた。

 

すると、俺のペルソナのクロノス?も順平に向かって風を吹き寄せた。

 

「嫌、敵は俺じゃねえだろ!」

 

「お前は俺の敵だ。地獄の底まで飛んで行け!」

 

「え!ちょっと止め、止めろっていてんだろ!」

 

 

数十分後

 

「こちら桐上 そっちに大型シャドウが現れる。注意しろ。」

 

え?大型シャドウ?(´⊙ω⊙`)

 

ゴゴォーーーと音が聴こえた。

 

振り向かなくてもわかる。これは、

 

「真田先輩の死亡フラグじゃね〜〜か〜〜!」

 

なにが満月の夜にいいことあるだ!これ見ろ皆あっと言う顔してるよ!

 

「男なら尋常に勝負!

 

「殺されたいのか!早く戻って来い。」

 

「ギャー」という声が奥から鳴り響いた。あのバカ、どうせならシャドウと道連れに「ならねぇよ!」心の声聞いてんじゃねえよ!

 

「今度は私の番!イオ」

 

しかし大型シャドウには効果がいまひとつだった。

 

そして、イオは駒のように回転する大型シャドウに吹き飛ばされ順平と一緒に岳羽は倒された。

 

どうする、今動けるのは結城と俺だけだ。

 

「比企谷手伝って!」

 

なんか考え浮かんだのか?

 

「今からこいつを炎の中に閉じ込める。」

 

「なるほど、クロノス大型シャドウの周りを風でコーティングしろ!」

 

クロノスは回転する大型シャドウの周りを風で加速させさっきよりも勢いのある回転へと進化させた。。

 

「オルフェウス!」

 

結城のペルソナオルフェウスは炎を出して回転する大型シャドウに炎をコーティングした。するとどうだろう、あっという間に炎に包まれた大型シャドウ。

 

・・・・・・・・ブオオオオォ〜という声を出しながら黒く散りとなって消えていった。

 

帰ったら真田先輩を締め上げよう!そうしよう。

 

 




「悪かった俺が悪かったからやめてくれ!」

「先輩はこの世で1番敵に回してはいけない結城を回したんだ。仕方のないことですよ!」

「私達大変だったんですよ!」

「ホント!死ぬかとおもいましたよ。」

「だから、1人であの世に行ってください。」

「1番岳羽が怖いんだけど!」


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二章 私の気持ち
8話


「第2章は8話からだ。八幡だけになんつって笑笑」

「順平、俺の名前を呼んでどうしたんだ?」

「今、比企谷の名前で遊んでた。」

「何やってるんだか。」

「嫌、別に遊んでなんか「本当は?」いましたすんません!」

「それではスタート「おい!順平」ってなんだよ!」


その次の朝

 

は〜疲れた身体中が筋肉痛それもこれも真田先輩がフラグを立てるから、そういえば、今日は日曜日久しぶりのFree Dayだ。こんな日は滅多にない、ここで過ごそう。

 

ガタ、「失礼する比企谷ちょっと来てくれ!」

 

「なんスカ?桐条先輩、あとドアを開けるときノックしてから「話は後だ!早く下に降りろ。一階で待ってるぞ!」って言ってしまった。なんだあんな慌てて(−_−;)」

 

 

数分後

「何ぼさっとしてんだ。早く来い順平!」

 

「ちょっと待ってくださいよ。真田先輩!」

 

「こんな朝早くにどうしたんですか?」

 

「実はな結城、新しいメンバーがくることが決定したんだ。」

 

新しいメンバー?

 

「そのことは僕から説明しよう。」

 

「理事長先生!どうしたんですか?日曜日の朝にいつもなら仮面ライダーやプリキュア見てるじゃないですか?」

 

「煩いよ伊織くん!なんでそのことを君が知ってるんだね!」

 

「なんとなく」

 

「何!」

 

わかる、わかるよあんたの気持ち、確かに日曜の朝といえばスーパー戦隊を見た後に録画してたアニメを一気に見るのがあんたの週間なんだろ。俺も同じだから!

 

「それは置いといて、夏休みは屋久島に行こうと思っているんだ。バカンス日和らしいしね。」

 

「屋久島にバカンス?」

 

「焼けたくないな〜」

 

「可愛い女の子いるかな〜」

 

「動きたくねーな〜」

 

「前に同じ」

 

「何言ってるんだ!プロのアスリートは海なんかで練習してる人が何人もいるんだ!」

 

「で、本題はなんですか理事長先生?メンバーを増やすってのと関係あるんですか?」

 

「あ〜その話とも繋がるよ。君らには、屋久島にいるアイギスという戦闘機を仲間にして欲しいと思っているんだね。」

 

「戦闘機?」

 

「どうしたんだ?結城」

 

「嫌、なんでも」

 

「因みに写真はこれだ。」

 

「え!女の子?」

 

「可愛いな〜この子が仲間になるのか〜」

 

「おい伊織聞いてなかったのか?この子は機械だ。」

 

「はあー!こ、この可愛い子が機械〜?」

 

「さっき言ってたでしょ。聞いてなかったの順平!

て私も驚いてるから、人のこと言えないけど、」

 

実際言うと、俺も女の子にしか見えない。

 

「この子は君たちが月光館学園に来る前から作られた存在でね。今まで頑張ってシャドウと戦ったのだよ。ねえ桐条君?」

 

「え!あ、はいそうですね。」

 

「桐条先輩?私の顔に何かついてますか?」

 

「嫌、なんでもない。」

 

なんでもないはずがない。あれは、何か隠している。しかし、このアイギスってのと岳羽になんの関係が?




「そろそろ私の出ば・・「私の出番だね、風花ちゃん。」そうだね。」


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9話

「やっと話に入れ・・「よかったね風花ちゃん」うんありがとねハム子ちゃん(−_−;)」


次の日の学校

 

昼休み

 

 

「ちょっと!何してんの?鈍臭いわね。」

 

あれ、あの子は確か

 

「じゃあね山岸さん。」

 

「一生そうしてれば。」

 

「じゃあね風香。また明日」

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・ハア(−_−;)、山岸さんだっけ?あの子、教科書を廊下で床にばら撒かれてるよ。

 

周りの人達は皆この状態の山岸を見て見ぬ振りをしている。俺もこのビックウェーブにってあれは結城?

 

「・・・・・」

 

「ありがとうございます。それでは、」

 

結城は山岸の床に散らばった教科書を拾って山岸に渡すと、山岸はお礼を言って走って教室に帰っていった。

 

昔の俺を見てる気分だ。違うのはまだ山岸がアイツらを友達と言う名の偽物に依存してるかどうかの違いだ。

 

何故何もしないで一緒に行動するのかは、謎だが、俺には関係ないことだ。

 

 

SHR

 

「なあ結城、また女の子を助けたんだって、やるじゃねえか!」

 

「別に、後順平近い」

 

「いいじゃねえか!でも災難だったな。あの山岸って子の教科書拾ってあげたのにすぐどっか行ったじゃねえか。」

 

「別に気にしてない。」

 

「気にしてないと、助けようと思わないだろう?」

 

「別に、気が向いただけ。」

 

何故だろう。俺はまだあの山岸って子が気になっている。あの後何があったかなんて気にしても仕方ないのに。そもそも、俺には関わろうとしなかったから知る権利もないんだが、

 

 

2日後

 

昼休み

 

「やめてよ〜。」

 

「ふん、行くよ2人とも」

 

「ほら、じゃあね。」

 

「友達に感謝してよね。」

 

アイツらまだ、しかし山岸も飽きないよな〜

 

「何故何もしないんだ。」

 

結城?

 

「あ、またあの時のあのありがとう。」

 

山岸のお腹からグゥ〜という音がなった。

 

「まだ何も食べてないの?」

 

「うん、友達の昼ご飯買うのに時間がなくてね。」

 

な!アイツらのためにそこまで(´⊙ω⊙`)

 

「どうしてそこまで、やられてるんだから誰かに相談すれば良いのに。」

 

「夏記ちゃんわね、私が空気読めないばかりに怒ってくれてるんだよ。」

 

「だけど、その怒り方は間違ってると思うけど、」

 

「私がね、ああいうふうに怒らせてしまったのがダメだったの。」

 

なるほど、仲直りしたいけどできないのか。だが、あれはいくらなんでもやりすぎだと思う。

 

「それでどうしてまだ何もしないの?」

 

「恐れてるんだと思う。私が誤った所で許してくれないかも知れなくて。」

 

・・・ハアこれは重症だ。

 

ブー!ブー!ブー!

 

「ん?どうして比企谷がここにいるんだ?」

 

え?あ、メールだ。桐条先輩から

 

(今週の夜、タルタロスじゃない所にシャドウが現れる。丁度満月の夜だ。準備しておけ。)




これからもよろしくお願いします。

「ズッ友だよ風花ちゃん。」

「うん、でもズッ友って古くない。」


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10話

「読者の皆さんありがとう。私がヒロインに・「なってないわよハム子ちゃん。」ってゆかりちゃん。そういえば私と同じ数だから同列の一位なんだよね。この一回で作者さんも本当に決めるらしいから勝負しようよ。」


あれ、桐上先輩からだ。

 

(今日の夜タルタロス以外の所でシャドウの反応が出る。今回は平日だが、言ってもらえないだろうか?急なことですまない。)

 

「比企谷、お前ここで何をし・・」

 

バタン

 

「比企谷?おい比企谷いきなりどうし・・」

 

「あの、ありがと・・ひ、人が倒れてる!」

 

「ちょっと山岸、少し手伝ってくれないか?今からこいつを保健室に連れて行く!」

 

「わ、わかった!」

 

 

 

ベルベットルーム

 

 

「おやおや貴方もここに導かれましたか。」

 

ここは?

 

「ようこそ・・・・我がベルベットルームへ・・・・

申し遅れましたな。私(わたくし)の名はイゴール。

貴方様の呼び出したのは他でもない私めにございます。

どうか、ご容赦お願いします。」

 

ベルベットルーム?

 

「私はベルベットルームの住人、エリザベスでございます。」

エリザベスは青い服装に身を纏っていた。

 

「何故、列車の中に俺は居るんだ?」

 

「ベルベットルームとは、夢と現実 精神と物質の場所・・・。」

 

「イゴール様はベルベットルームの主でもございます。」

 

「この部屋は貴方様の世界を写し出したもの、貴方はこの列車の旅で何かを得るのでしょう。」

 

 

成る程、この世界は俺の精神世界のようなものか。

 

「より正確には、貴方様の人間性を表した、と言った方が分かりやすいですがね。」

 

こ、こいつ俺の考えてることが!

 

「はい。貴方様の考えは、エリザベスも同じく覗くことができるのです。」

 

ガタン、ゴトン、キィィ〜

 

止まった?

 

「今から新しいお客様が入ってきます。」

 

新しい?

 

トン トン トン

 

横にある扉から音がなった。

 

「失礼します。お姉様、イゴール様 遅れてすいません。今、到着しました。」

 

来たのは、エリザベスと同じく青い服装に身を纏っている男性であった。

 

「構わない。良いタイミングだ、今から話そうとしていたことだ。向こうの私は気が利いて助かる。」

 

向こうの私?

 

「テアドア、何故遅れたのですか?」

 

「あ〜、彼女を連れてくるのに少し手間をかけてしまいました。」

 

誰が来るのか?

 

「ハム子様、どうぞ部屋へ入られてください。」

 

「わ、変わった部屋!へ〜貴方が今回イゴールに呼ばれたのね。」

 

「ハム子様、彼は今、貴方とは違う世界の住人です。彼は貴方との記憶は残念ながら・・・。」

 

「わかってるわよ、ただ、貴方が来てたことに少し驚いたわ。」

 

「紹介しましょう。・・貴方様の世界とは違う私に呼ばれたお客様の1人、

ハム子様にございます。」

 

「よろしく、比企谷君。」

 

「何故俺の名前を?」

 

「私達の世界にも貴方は存在していたの。」

 

「存在していた?何故過去形?」

 

「詳しくは、後から話すわ。」

 

「では、本題へ参りましょう。」

 




「やった!やった!私初めて話に入れた!
これで仲間外れじゃない。」

「でもヒロインの座は渡さないわよ!ハム子ちゃん。」

「私だって!ゆかりちゃん。」


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11話

ハム子「ありがとう読者の皆様、やっとヒロインが決まりました。」

岳羽「では、ランキングを発表します。」

山岸「まず5位はオリ主さんです。」3票

ハム子「4位は、桐上先輩です。」8票

岳羽「3位は山岸風花ちゃんです。」12票

山岸「2位は岳羽ゆかりちゃんです。て、え!」23票

ハム子「第1位は私、ハム子です。」24票

岳羽「見たら分かるんだけど、結構接戦だったんだよね。」

山岸「今後も応援よろしくお願いします。」



「結局、本題って?」

 

「今回話すのは、貴方様の事だけではなく貴方様の世界にいるハム子様の世界の人の話です。」

 

テアドアは分かりやすく説明してくれたが、俺の世界にいるそこの女の子の世界の住人が俺達の世界に?

 

「はい。既に貴方様はその者と出会っております。」

 

は?

 

「突然だからわからないよね。テアドア、まずパラレルワールドから教えた方がいいんじゃない?」

 

「パラレルワールドって、俗に言う異世界から来たってことか?」

 

「そうでございます。比企谷様がここに導かれましたか理由もそれに関係しています。」

 

「この世界、嫌、この幾多もの世界は限りなく存在しています。パラレルワールドもベルベットルームもその1つと考えるとよろしいでしょう。」

 

「そういえば、エリザベスとテアドアはどういう関係なんだ?」

 

「私とテアドアの関係は、姉弟と言った関係です。」

 

「話を戻しても良いですかな?」

 

「あ、すいません。イゴールさん、それで俺を連れて来た理由は?」

 

「さっきのパラレルワールドの話も少しだけ入りますが、比企谷様はハム子様の世界にも、勿論貴方様のいる世界にも存在しています。」

 

「あ、そういえばそうらしいですね。俺は異なる世界にもいるらしいですが、」

 

「それは、あり得ない事なのです。」

 

ん、どう言う事だ?

 

「貴方様は既にハム子様のいる世界から居ません。何故ならハム子様の世界にいる貴方様は死んでしまわれましたから。」

 

「俺が死んだ?」

 

「はい、パラレルワールドとは、いわば合わせ鏡のような物でございます。

ハム子様の世界と結城様の世界は今、重なろうとしています。」

 

な!

 

「貴方様を呼んだのは、そのストッパーの役割を担う必用があるからです。

既にハム子様の世界では貴方は死んでいます。つまり、貴方様と、あとハム子様も影響を受けないでしょう。・・・しかし、貴方様のいる世界には、貴方の友、家族などが影響を受けてしまうのです。」

 

「もし、2つの世界が重なったら?」

 

「2つの世界の記憶が、影響を受ける人達の中に入ります。」

 

「簡単に言うと、向こうの世界の順平と私の世界の順平の記憶が一緒に順平の記憶に入るってことになるんだよ。」

 

何故順平を例題に?

 

「まあだいたいわかった。それで、そこの女の子の・・「ハム子って呼んで!」え?わ、わかった。ハム子さんの・・「ハム子で良い!」え?アッハイ、ハム子の世界の住人が俺の世界に来ているってどういうことだ?しかもその人物と俺はもう遭っているって。」

 

「聞いたら分かるよ。その人は・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

 




「これからもよろしくお願いします。わたくしハム子は良いヒロインを務めることを誓います。」

「じゃあ私が順ヒロインかな?」

「ゆかりちゃん、順ヒロインはアイギスだよ。」

え?Σ(・□・;)


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12話

これからもよろしくお願いします。感想または、URLも出してもらえると嬉しいです。


ベルベットルーム 数分後

 

「そういえば、パラレルワールドが重なった時は向こうの世界の記憶が入る以外に何かあるのか?」

 

「そうね、貴方の世界でも聞いたことくらいあるんじゃないかしら?無気力症候群って状態のこと。」

 

「確か、シャドウに一般の人が襲われた時により生じる状態の事を言うんだったな。」

 

「そう、その無気力症候群はこのパラレルワールドが重なったことでも起きるの。元々は違う世界へ干渉する事でなるんだけどね。」

 

「じゃあ俺やハム子は干渉しないのか。」

 

「あと比企谷君の世界の結城君も影響は受けないよ。彼もまた、私達と同じイゴールから導かれた人の1人だしね。」

 

「結城が!」

 

「そして、貴方様の死因もそれに関係してるのです。」

 

「そういえば、ハム子さ・・ハム子の世界で俺は死んでたんだったな。」

 

「うん、比企谷君には来るべき時に話すよ。それよりもうかえった方がいいよ。皆心配心配してるはず。」

 

「あ、そうだな。そういえばこの世界での時間は俺のいる世界とはどう関係するんだ?」

 

「それに着きましては心配する事はございません。この世界での1時間は貴方様の世界では1分もありませんからな。」

 

「それじゃあそろそろ戻るわ。」

 

「うん、じゃあね。」

 

「またベルベットルームに来たければ、その時は貴方様の実力でここを探してください。」

 

「じゃあ、行ってくる。」

 

俺は目を瞑りその場に腰を下ろした。すると、どんどん意識が消えていくのを感じた。

 

「行ってしまわれましたな。ハム子様はこれで良かったのですかな?」

 

「うん。これでいいよ、これ以上比企谷君に面倒をかけられないし、それに・・」

 

「そろそろ参りましょう。ハム子様、皆さまが待っておられます。」

 

「うん、そうだね。もう比企谷君と会う事はないし、テアドア私達も帰ろっか。」

 

「はい、お姉様、イゴール様、失礼しました。」

 

「面白い人だ。比企谷八幡、彼にはまだこの役割を担うには早すぎるが、きっとやり遂げてくれるだろう。」

 

「そうですね。私達はここでずっと見守っていましょう。イゴール様がまた、新しいお客人を導くまで。」

 

 

比企谷サイド

 

頭がボ〜とする。長い間寝込んでたのか?嫌、ベルベットルームで過ごした時間は、俺のいる世界では1分も経ってないんだったな。

 

「目が覚めたか?」

 

「結城?」

 

「呼び掛けた瞬間倒れたからびっくりした。倒れるなら倒れるって言って欲しかった。」

 

嫌、倒れた後では言うことできないだろ。

 

「ホント、大丈夫ですか?」

 

「お前は?」

 

「あ、彼女は山岸って言うんだ。そういえばどうしてAクラスの廊下に比企谷は立っていたんだ?」

 

そういえば、結城を見かけてついてったら山岸がやられてるのを見てたんだったな。

 

「あ、あ〜あれのことね、別に対して理由があったわけではないんだが、結城お前に少し聞きたいことがある。」

 

「俺に?答えられる範囲ならいいけど、」

 

「じゃあ後で、放課後に寮で聞きたいことがある。」

 




これからも応援よろしくお願いします。


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13話

新しいアンケートお願いします。
あと顔文字控えます。


放課後

 

「それで聞きたいことって何?」

 

「俺は、倒れている間にイゴールって言う奴にベルベットルームへ導かれたらしいんだけどさ。」

 

結城は分かりやすく動揺している。

 

「結城、お前もイゴールに呼ばれたんだろ。ベルベットルームに、いつからだ。」

 

「ここ、ここの寮に来てから。」

 

「なら、今のお前は自分でイゴールの所に行けるか?」

 

「え?まあ行けるけど。でも、あんまり行こうと思わない。」

 

「じゃあこの世界のこと!嫌、この世界が1つではない事は聞いたか?」

 

「なんの話?」

 

知らないのか?

 

「まあいい、聞きたかったのはそれだけだ。ありがとな、答えてくれて。」

 

「嫌、別に構わない。それで、桐条先輩から連絡があった。今日の夜、タルタロス以外の場所でシャドウ反応が出た。今回も、順平と岳羽を連れて行く。

指揮は俺がやる。今回も比企谷は前衛を任せる。」

 

「わかった。」

 

 

夜 21:50

 

 

「あ〜眠、流石の俺っちも平日だと疲れが溜まる。

 

「しっかりしなさい!って、私も人の事言えないんだよね。眠たいのも含めてちょっと疲れが・・・」

 

「ちゃっちゃと終わらせるに限るだろ。ほら、場所はこの電車の中だ。」

 

「こんな所に?今日もどうやら満月の夜だし、また恐ろしいシャドウが来るかも。」

 

「止めてくれ、ただでさえ疲れているのにフラグを立てんじゃねえよ。」

 

「そうね、悪かったわ。もし大型シャドウだったら、真田先輩に文句を言えばいいし。」

 

コイツ、自分の言ったフラグを人のせいにしたよ。可哀想だ、真田先輩。

まあ、俺も疲れてるからなんかあったら真田先輩が悪かった事にしよう。

 

 

「おい、早く行くぞ。俺っちさっさと終わらせたいんだ。先に終わらせたいし、早く行こうぜ。」

 

俺達は、電車の中に入った瞬間扉が閉まった。慌てて扉を順平が開けようとした瞬間、桐条先輩から連絡が来た。

 

(気をつけろ、もうシャドウ反応が出ている。)

 

「落ち着け順平!今桐上先輩から連絡が来た。この電車の中にシャドウ反応がある。落ち着いて、対処すれば問題ないはずだ。」

 

「そうよ!って言ってるそばからシャドウが、戦闘準備!順平急いで。」

 

俺もシューズを履いて前へと走る。右足でサッカーボールを蹴るイメージでシャドウに攻撃をした瞬間、鈍い音が俺の中で鳴り響いた。簡単に言うと、右足のつま先を痛めた。イッッッタ〜〜〜〜〜!!!

 

なんなの、このシャドウ?めっちゃ硬いんですけど。そういえば、俺がまともにシャドウを倒した事は無いな。ハア

俺は、両手で右足を優しく包み込んで休憩していると、

 

「シャドウの弱点は仮面よ!黒い所攻撃しても再生するから気をつけて!」

 

早く言ってよ!

 

「あれが今回のボスかな?ラッキー、俺っち一番乗り〜。」

 

すると、桐上先輩から連絡があった。その連絡は電車の中で鳴り響いた。

 

「気をつけろ!相手は一ヶ月前に倒した大型シャドウと同じくらいのシャドウ反応だ。」

 

そこにいた皆声を合わせて言った。

 

「「「「ふざけんな!」」」」

 

 

 




今後ともよろしくお願いします。是非、感想をお願いします。


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14話

今度からの文字の書き方はもう少しの間、今の書き方にしようと思います。

読みにくい方には申し訳ないございませんが、ご了承下さい。

また、新しいアンケートを開こうと思っています。


大型シャドウが占領してる電車の中で

 

「クソ!アイツの周りの粉雪が邪魔で攻撃が通らねえ。」

 

「落ち着け順平!ここは一旦後退どうやら後退するぞ。

 

「どうやら、後退すら許されないらしいよ。」

 

後ろのドアがどうやら凍ってこの部屋から出ることすら出来ないらしい。

 

クソ!どうする?このままじゃ電車がぶつかって俺達はゲームオーバーだ。

 

「比企谷!ここは俺が食い止める。だから作戦を考えてくれ。今だ。ジャックフロスト!」

 

結城はまた、新しいペルソナを出した。ジャックフロストは大型シャドウの粉雪を受け止めている。この間にどうすれば?

そういえば、アイツは粉雪を出して、接近戦を拒んでいる。なら、ここは!

 

「クロノス!出番だ。アイツの粉雪を風で押し返せ。」

 

クロノスは大型シャドウの粉雪を押し返して、大型シャドウを氷漬けにして動けなくした。

 

「今だ!順平。アイツは物理攻撃を1番恐れている。今のお前なら、」

 

「成る程、ヘルメス!アイツの懐に一発キツイのお見舞いしてやれ!」

 

ヘルメスは凍っている大型シャドウに向かって羽を広げ攻撃した。大型シャドウは氷ごと粉々に割れて消えていった。

 

「ハア、やっと終わった。」

 

「ゆかりっち何にもしてないじゃん。」

 

「煩いわね、順平も比企谷君が大型シャドウの動きを止めてくれないと何も出来なかったじゃない!」

 

「俺も結城があの大型シャドウの粉雪を止めてくれなかったら、何も出来なかったよ。ありがとな、結城」

 

「嫌、構わない。それよりこの電車どうやって止める?」

 

「「「あっ!」」」

 

桐条先輩から連絡が来た。

 

「なんとかその電車を止めてくれ、このまま影時間中に事故が発生すると現実世界に大きな影響が出てしまう。」

 

「おいおいどうするよ?俺ら電車の止め方なんて知らねえぞ。」

 

「確かにそうだが、今やらないと大変なことになる。主に俺達の命が、」

 

「嫌〜!何とかしてよ結城君。この間ゲームセンターで電車のゲームやったたじゃん。」

 

「わかった、止めればいいんだよね。」

 

嫌、そんな簡単に止まるわけ・・・

 

結城はレバーを手前に引いた。

 

ギィギィギィ〜〜シュ〜、

 

あれ?

 

「もしかして、もしかしなくても止まった?」

 

「見ればわかるでしょ、順平。」

 

「嫌、そんな簡単に事が進むと思うかよ普通!」

 

「まあ良かったじゃん。別に事故が起こったわけじゃないんだから。」

 

「それよりどうする?この扉、凍ってるから脱出が難しいよ。」

 

すると、桐条先輩から連絡が来た。

 

「安心しろ、今からそっちに向かう。しばらくの間だけ待っといてくれ。」

 

 




しばらくの間、平日には1話か2話くらいしか送れないかもしれません。


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三章 繋がる思い
15話


これからも暖かい目で見てください。


戦いから数分後

 

「たく、一時はどうなる事かと思いましたよ。真田先輩、ありがとうございます。」

 

「それにしても妙だ。」

 

「どうした真田、何か腑に落ちないのか?」

 

「え?あ〜ただ最近多くないかと思ってな、大型シャドウの出現率が・・・・前まではここまで早くはなかったと思うが、そう思わないか?桐条。」

 

「確かにそうだが、まあ無事に終われる事が今の後輩達にとっては大切な事らしい。また明日も学校だ。急いで帰って休んで貰おう。」

 

「ああ、そうだな。」

 

「桐条先輩、少し気になることがあるんですが、ちょっといいですか?」

 

「どうした岳羽?と言ってやりたいところだが、後でで良いか?今は比企谷達を休ませてあげたいんだ。」

 

「わかりました。それでは、明日の午後に話します。」

 

「そうしてくれるとありがたい、それではな。」

 

 

ベルベットルーム

 

イゴールサイド

 

比企谷君、彼にはまた近い内にまた来てもらうかもしれませんね。

 

「イゴール、少し良い?」

 

「はい。結城様」

 

「どうして比企谷を呼んだの?アイツと何を企んでるだ?」

 

「何も企んでなどいません。ただ、少し伝え忘れた事があったんですな。

よければ、その話を聞きますか?」

 

「嗚呼、聞こう。そして、何を企んでる?」

 

「だから何も企んでなどいません。まあ敷いて言うなら、比企谷様、彼の自分自信の価値を理解して欲しい、とだけ申しましょうかな。」

 

「比企谷自信の価値?」

 

「そうですな。彼は自分自信の価値をまるで理解していない。彼はある方から好意を寄せられてているのに、気づいていないのです。まあそれも無理もない話なのですがね。」

 

「詳しく聞こうか。」

 

「最初から話すと長くなりますよ。」

 

「向こうでは余り時間は経ってないんじゃなかったのか?」

 

「貴方もモノ好きですな。」

 

「イゴールから言ったんだろ。」

 

「では話しょうか。結城様は貴方の住んでる世界とは違う別の世界がある事を知っていますか?」

 

「ここも似たようなもんだろ。」

 

「まあ、そうですな。しかし、全く結城様の住んでるところとは別に結城様がいない世界、つまり結城様以外は存在している世界が存在するのです。」

 

「ややこしい言い方をするな。」

 

「そこには結城様に似た別人がいると考えれば分かりやすいと思われますよ。」

 

「そんな世界がもしも存在してたらってことはIFで考えれば良いって事か。」

 

「理解が早くて嬉しいでございます。その世界には比企谷様も存在していました。そこで比企谷様と会ったのは結城様ではなく一人の貴方と同じ年の女の子でした。」

 

「彼女の名はハム子様。結城様、貴方のように私の呼ぶお客様の一人でございます。」




そろそろハム子の過去編が始まります。


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16話

ここからストリートが少し進みます。


「ある事件がありました。その事件は、影時間とハム子様の世界が一体化して、その世界の人々が無気力症候群で倒れていく、その世界で一番大きな事件でした。」

 

「その世界でハム子様はそれを阻止するべく、自分を犠牲にして、問題を解決したのです。」

 

 

ハム子の世界

 

 

比企谷サイド

 

 

俺は、何も出来なかった。ハム子が、ハム子が自分自信を捨てなければ今頃俺はシャドウによって無気力症候群になっていただろう。だが、彼女は自分自信を捨てなくても良いのに、

 

 

アイツは、俺を、「貴方を、私はずっと大好きだった。いくら時間が過ぎても、いくら貴方を周りのみんなが責めようとも、私の気持ちが、貴方を愛してる事は変わらない。嫌、変わりたくない!だから、行かせて。お願いだから、この気持ちに決着を、着けたいから、行かせて下さい。」と、泣きながら、そして、俺を強く抱きしめながら言ってきた。

 

俺は、アイツに出来ることはなかったのだろうか。もうアイツを、ハム子を助ける方法はないのか。俺は悩みに悩んだ。そして、"答えが見つかった。"

 

「ハム子は俺の事を忘れるかもしれない。嫌、その方がハム子にとっては良いのかもしれない。ハム子が辛い想いをしないで助かるのであれば、それで、」

 

ベルベットルーム

 

イゴールサイド

 

「このようにハム子様の世界の比企谷様はハム子様を助けるべく、自分を犠牲にしてハム子様の世界から消えたのです。」

 

「ふーん?それで、ハム子って子は助かったの?」

 

「はい。しかし、比企谷様の期待を裏切るような形で生き返りました。ハム子様に彼は自分の記憶を消して欲しかったのでしょう。」

 

「だけど、事を簡単に進まなかった、か。」

 

「その後ハム子様はまた、自分を犠牲にしようとしてるのです。これを止めないと、パラレルワールドは崩壊してしまいます。」

 

「どういう事?」

 

「さっきも言いました通り、ハム子様は比企谷様の期待を裏切るような形で生き返りました。そのハム子様は、今度は結城様が今住む世界の比企谷様を助けるべく、自分を犠牲にしようとしてるのです。」

 

「まるで、話の流れで僕が死ぬように聞こえるんだけど。」

 

「そういう事です。この世界でも同じような事が起きるでしょう。しかし、比企谷様はその結果を許せないでしょう。だから、その世界に存在しない筈のハム子様が犠牲になって、貴方の世界の比企谷様を助けようとしてるのです。」

 

「それが起こると、なんでパラレルワールドが崩壊するの?」

 

「パラレルワールドとは、合わせ鏡のようなものです。さっきも言った通り、比企谷様がどんな確率を求めても、今のままでは死ぬ運命には逆らえません。

しかし、ハム子様はその"存在しなかった世界"で比企谷様を救おうとするのです。その行為は世界のバランスを崩し、最悪が起きるでしょう。しかし、私はそれをただ見守る事しか出来ないという事です。」

 

「イゴールは、比企谷にそのハム子って子の気持ちを気付いて欲しいんだね。」

 

「そうですな。」




ここからストーリーの分岐点が別れます。


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17話

これからも書きますので、応援よろしくお願いします。
出来れば、感想も書いて貰えると嬉しいです。
至らないところがあるなら是非書いて下さい。


数週間後

 

巌戸台分寮

 

比企谷サイド

 

「皆!集まってくれ。今すぐ1階のロビーに集合だ。」

 

桐上先輩がいつにも増して焦った声が聞こえる。大抵こういう時は、何かしらの事件か報告があるから別に良い報告が期待できる訳でもないんだが、一応一階へ降りるか。

 

「何の用っすか?桐上先輩。」

 

「どうした桐上、なんか問題でもあったか?」

 

続々と一階に集まってくる、真田先輩と順平だ。

 

「遅れてすいません、お風呂に入ってました。」

 

と、シャンプーや石鹸の良い匂いを漂わせる岳羽は遅れて登場した。

 

「1年生はもう聞いたと思うが、1年A組の女子生徒が2人、無気力症候群にかかった。皆も知ってると思うが、無気力症候群は影時間中にシャドウが無防備な意識のある人間を襲ってなる現象の1つだ。それが、学校の校舎内で2人も出た。今日はその話だ。」

 

 

あ〜あの2人は確か、

 

「山岸っつう同級生の女の子をやって集って虐めてた子達の1人じゃねえか。」

 

「結城君、何回か顔を見たことあったよね、この人達の顔。どうして、無気力症候群なんかに?」

 

確かに不自然な話ではあるが、そう考えていると、桐上先輩が話を割って聞いてきた。

 

「何!他にもこの子達とつるんでいた子がいたのか?」

 

「はい。確か、名前は森山夏樹さんだった筈です。」

 

「明日はすぐに森山さんという人に聞こう。何があったか手掛かりが掴めるかもしれない。」

 

「確か、明日は私用事があって行けないんです。すいません、」

 

「別に構わない、確か結城は顔を何度か見た事があるんだろ。事情を聞くの、お願いして良いか?私も明日は生徒会の用事で忙しいんだ。」

 

「俺っちは暇だから一緒に・・「忘れたとは言わせないぞ順平!明日の昼休みは特訓だと言った筈だ。」ごめん、無理そうだ。」

 

「ごめん俺も、・・「比企谷、明日の昼休み森山に事情を」嫌ごめんって最初に言ったろ。」

 

「どうせ知らない人の多いところに行きたくないんだろ。しかも暇だって最近話してただろ。」

 

「嫌、俺には千葉に行ってマッカン買わんといけない用事が・・「今ここにマッカンがあるとしたら。」わかったよ、なんでお前がマッカン知ったんだよ。」

 

「ちょっと前に知り合いに聞いた。」

 

知り合いって絶対イゴールだろ!

 

「とりあえず今日はいきなり呼んで悪かったな。また、近いうちにタルタロスへ行くだろう。その時はまた集まって貰う。いいな!それでは各自解散。」

 

俺は自分の記憶を頼りに明日の宿題を終わらに部屋へ戻った。

 

他の連中も部活や趣味、俺みたいに宿題などをしようとして今日は解散した。

 

 

 




「ところで、俺はいつ出てこれるんだ?アンケートでペルソナ4 やペルソナ5の人達出せるって言ってただろ。」

「近いうちにまた集まるとイゴールが言ってた。まあ今の章と次の章が終わってから出てくるかもな。」



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18話

これから先もずっと応援よろしくお願いします。


次の日

 

昼休み

 

1年A組

 

比企谷サイド

 

俺と結城は1年A組の前で森山を待っていた。

 

クラスの中ではトップカーストの1人だったようだか、最近は1人で行動しているという噂があった。

 

「何?私に何の用、最近疲れてるからあまり周りと話したくないんだけど。」

 

「なら話しは早く終わるだろう、森山と一緒にいたあの2人は無気力症候群になる前何をしていた。」

 

「何?それだけ、だったら私に聞かなくても風花が・・「山岸さんは最近学校に出席してないぞ。」え、それはありえないっしょ。だって、あの時、あ!」

 

「何か知ってるのであれば生徒会室まで来て貰おうか。」

 

「桐条先輩、生徒会の用事はどうしたんですか?」

 

「今終わったところだ。それより良いかな、森山さん。」

 

「わ、わかりました。」

 

 

数時間後

 

巌戸台分寮

 

また、桐上先輩が一階にいつものメンバーを収集した。

 

森山から一通りの話を聞いた。まず、無気力症候群になった2人のこと、そして山岸風花をその2人が無気力症候群なる前の日の夜に山岸を3人で学校の体育館の倉庫に閉じ込めたこと。聞けば聞くほど、吐き気がするが山岸への心配の心も大きくなっていった。何故なら、山岸はそれ以降まだ発見されてないからだ。

 

「どうするか、今回は生徒同士のイザコザ及び虐め問題が単なる1つの大きな問題にまで発展していった。森山は今回、巌戸台分寮で待機して貰う。当然、親への確認も済ませたところだが、そのボディーガード役を結城と比企谷、任せても良いか?」

 

「俺は問題ありません。」

 

「俺も前に同じ。」

 

「ちょっと待って下さい。アンタ達良いのそれで、山岸さんが危険かもしれないんだよ。」

 

「別に、そこまで興味は無いし、それに命令されたことをするだけだ。」

 

「もう良い!そんなに、そんなに命令されないと動かないなら今回はずっとここにいれば良いじゃん!」

 

岳羽は感情的になって自分の部屋へ移動した。

 

「おい岳羽、悪い比企谷頼めるか?今からタルタロスへ乗り込む前に大切な話しをしなくちゃ行けなくてな。」

 

「わかりました。多分先輩の思ってる通りにいかないと思いますが行ってきます。」

 

「嗚呼、頼んだぞ。」

 

俺は、岳羽の部屋の扉の前に立って

 

「岳羽、桐条先輩が大切な話しが終わってないから一階に降りてくれって言ってたぞ。お前はタルタロスへ乗り込むんだ。部屋を出て一階に降りてくれだってさ。」

 

と俺は言われた通りに声を扉の向こうから岳羽の部屋へ声をかけた。

 

「ふん、まあ良いわ。今から降りるって伝えておいて。」

 

相当ご立腹のようだ。多分、嫌これは絶対に俺も怒りの対象に含まれてるよな。

 

 




「なんで岳羽は怒ってるの順平?」

「まあ今まで山岸を助けてきたお前には言って欲しくない一言だったかもしれないな。」

「そんなことより早く用意しろ順平!」

「待って下さい真田先輩!」


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19話

俺ガイルのキャラは出さないかもしれません、


23:50

 

体育館倉庫前

 

「順平、例の物持ってきてるか?」

 

「はい、職員室から体育館での授業で使った後借りパクしてましたから大丈夫です。」

 

「よくやった。」

 

「perfect」

 

「とりあえず、状況を確認しましょう。桐上先輩、」

 

「そうだな。まず、山岸は体育館の倉庫で森山達3人から閉じ込められた。その後、影時間が起きて山岸はまだ影時間の中にいる。」

 

「影時間の世界に入ってから既に4日は経ってますから、まず山岸の体調の確認を先にしましょう。」

 

「そうだな、それに山岸は無防備なんだ。既に無気力症候群になっていてもおかしくはない。」

 

「それでは開けますよ。」

 

 

巌戸台分寮

 

比企谷サイド

 

「ふん、あんな奴助けなくたって問題ないでしょ。」

 

結城が壁に寄りかからながら聞いた。

 

「そんなに嫌いだったの?」

 

「風花のこと?馬鹿じゃないの。こういうのは違うんだよ、ウザいんだよ、ホントウザい」

 

最近の女子高生のウザいは嫌いと同義じゃなかったの?

 

「風花の奴、ちょっと突っついただけで世界の終わりみたいな顔すんだよ。だから、わかったんだよ。コイツ優等生の癖に根っこは私らと同じだって、だからつるんでやったのにさ、なのに風花何言ったと思う?家の人達が心配するから帰った方がいいって。」

 

山岸の奴そんなことを

 

「ばっかじゃないの!帰る場所がないから遊んだんだって、似てっからさわかるんだ、どこ踏んづけたら立たないか丸分かりだった。・・・・・・・・・・アッハハハハハそういうの楽しくない?」

 

「山岸はずっとお前達のことを考えてたぞ。」

 

「アイツらしいや。」

 

「謝りたいって、大切な友達だから、断られるのが怖かったって。」

 

すると、森山が顔を顰める

 

「何よ、アイツ。」

 

「乗れ、比企谷。そろそろ行くぞ、」

 

「・・はいよ。」

 

タルタロス玄関前

 

「大丈夫かな?」

 

「そうだな、山岸はまだ見つかってないから、」

 

「そういう事ではありません。」

 

「ん?では、どういう事だ?」

 

「毎回、満月に大型シャドウが現れるんです。」

「そういえばそうだったな岳羽。」

 

「つまり、・・・ん?」

 

「どうした?」

 

「桐上先輩!今何か音が、」

 

「ギャゴ〜〜〜〜〜〜〜」

 

「ドドドドドドン」

 

「何の音だ?」

 

「シャドウです。しかも2対!」

 

「戦闘準備だ岳羽!」

 

 

タルタロスの迷宮区

 

「満月だ!」

 

「何スカ?先輩、また前のフラグを掘り返し・・「その話じゃない、満月の夜毎回のように大型シャドウが出ていた。なら今日も」

 

「まさか!」

 

「あの、そこに誰か居るんですか?」

 

「この声は?」

 

「お前、山岸じゃねえか!」

 




ようやく三章後半に入れました。


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20話

また新しいアンケート出しました。


月光館学園前

 

「なに、これ。これが学校?は!風花に、謝らなくちゃ。」

 

タルタロス玄関前

 

「応援を要求する。比企谷、結城来てくれ!」

 

桐条美鶴は携帯電話を強く握りながら電話の向こうにいる比企谷と結城に言った。

 

「大丈夫か!桐条、」

 

「桐条先輩、今助けっておいおい今度は2対かよ。」

 

「気をつけろ!今のコイツらは、」

 

「ダメです。その化け物は!」

 

「どうした?山岸、」

 

「山岸さん!見つかったのね、良かった。」

 

「危ない!」

 

バッコオオオン

 

大型シャドウの攻撃がタルタロスを揺らす。

 

「比企谷達が来るまで持ちこたえろ!」

 

「わかりました桐上先輩!」

 

「任せろ桐条、そう簡単には死なん!」

 

 

タルタロス門前

 

「そろそろ着くぞ!」

 

「嗚呼、急いでくれ結城!もう時間が、」

 

「わかってる!」

 

タルタロス玄関前数十分後

 

「がは!どうなってんだよコイツら!さっきまで効いてた攻撃が急に、」

 

「気をつけろ順平、アイツらは、もしかしたら弱点をグハ!」

 

「真田先輩!くそ、比企谷達が来る前に絶望的じゃねえか!」

 

「風花!」

 

「夏樹ちゃん!」

 

「ごめん、ごめんなさい風花。私、私。」

 

「いいの、それより逃げて、早く!」

 

大型シャドウは山岸の前に立った。

 

「風花!一緒に逃げ・・「じゃあね、夏樹ちゃん。」 な!」

 

「なに湿っぽく終わらせようとしてんだロマンチスト!」

 

「え?」

 

「オルフェウス!」

 

比企谷サイド

 

「何だ、森山の奴来てんじゃねえか!」

 

「じゃあね夏樹ちゃん。」な!」

 

「なに湿っぽく終わらせようとしてんだロマンチスト!」

 

結城は俺に合わせてペルソナを出した。

 

「オルフェウス!」

 

「よくやった!比企谷、結城なんとか間に合ったか!」

 

「遅いんだよ!もうちょっとで死ぬところだったぞ!」

 

「お前は死んでろ!」

 

「ひでえなおい!」

 

「オルフェウス!」

 

オルフェウスの属性攻撃は大型シャドウには効かなかった。しかし、今回は2対かよ、

 

「比企谷はもう一体をおねがい!」

 

「わかった。」

 

「気をつけろ!そいつらは、」

 

「弱点を変えるんだよな!桐条先輩。」

 

「何故、それを。」

 

「さっきから電話で話してたの聞いてましたよ。」

 

「話が早い!なら、」

 

「分かってます!今のアイツは、火の属性攻撃が効かない。つまり、」

 

「比企谷君、山岸さんに召喚器を渡して!早く、」

 

「どうした?岳羽、何かあるのか。」

 

「山岸さんは、ペルソナ使いの才能があるの。私を信じて!」

 

「分かった、受け取れ山岸!」

 

「え?わ、これ拳銃!」

 

「それはペルソナ召喚器って言って、玉は出ない。その代わり、ペルソナを出すの。早く自分に銃口を向けて引き金を、」

 

「こ、こうかな?」

 

「ちょっ、風花何をやってんの!」

 

「森山さん、話は後で説明するから、ちょっと見てて!」

 

「ち、早くしろ!」

 

「は、はい!」

 

山岸は俺の声に驚いて引き金を頭に向けて引いた。

 

「我は汝、汝は我 我は汝の心の海から産まれし者ルキア」

 

山岸はペルソナの中に入るような形でルキアを呼び出した。

 

 

 




これからもよろしくお願いします。


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21話

ハム子さんを積極的に比企谷の世界に出そうと思います。


山岸は半ば強制的にペルソナを出した。

 

「わ!こ、これは?」

 

「その貴方を守っているように立っているのが貴方のペルソナよ!」

 

「こ、これが私のペルソナ!」

 

「お願い!私達にそのチカラを貸して欲しいの。」

 

「分かりました。比企谷さん!今貴方が惹きつけている鶏頭の大型の化け物は物理攻撃が効きます。」

 

「だが、今俺の武器はこの走る事しか使えないシューズだぞ。」

 

「そのシューズは対大型シャドウ用で、その大型シャドウにスライディングをかけてみろ。」

 

スライディング?

 

「分かりました桐条先輩。」

 

俺は大型鶏頭のシャドウには追いつかない速度で大型シャドウの周りを走り、後ろからスライディングをかけた。

 

すると、大型鶏頭のシャドウは片足を俺にスライディングをかけられて階段の前に仰向けで転んだ。

 

「グギャギャギャギャャャャ〜」

 

「そのシューズはスピードを上げれば上がるほど真価を発揮する優れものだ。」

 

「早く!召喚器をこっちに、」

 

「分かりました。後、今は属性攻撃が効きます。結城さん!氷の属性攻撃で足場を固めてください!」

 

「分かった!ジャックフロスト、あの鶏頭に向けて氷の属性攻撃を。」

 

結城のペルソナ ジャックフロスト は鶏頭の大型シャドウに向かって氷の属性攻撃を放ち、鶏頭の大型シャドウは氷漬けにされて行動不能になった。

 

「今です!伊織さんヘルメスで火の属性攻撃を!」

 

「おら!さっきのお返しだ、存分に喰らいやがれ。」

 

順平は鶏頭の大型シャドウに向かってヘルメスの火の属性攻撃で氷ごとシャドウを焼き消した。

 

「後一体、気を引き締めて行くぞ。」

 

「次はまた物理攻撃が効きます!」

 

「この時を待っていた、ポリデュークス!」

 

真田先輩のペルソナ、ポリデュークスは大きな剣を持った騎士の格好をする大型シャドウに向かって体当たりをして大型騎士シャドウを押し倒した。

 

「今です!風の属性攻撃を、比企谷さんと岳羽さんは一斉に!」

 

「行くぞ岳羽!」

 

「せーの!」

 

「クロノス!」

 

「イオ!」

 

俺達の風の属性攻撃が大型騎士シャドウに向かって攻撃した。大型騎士シャドウは負けじと、大きな剣をタルタロスの床に刺して耐えていた。

 

「今です!結城さん、さっきの氷の属性攻撃で!」

 

「嗚呼、ジャックフロスト!」

 

ジャックフロストはまた大型騎士シャドウの足元を凍らせた。

 

「比企谷さん!誘うように物理攻撃で化け物ごと、」

 

「こい!クロノス、アイツに向かって特大の攻撃をぶつけろ!」

 

クロノスは大型騎士シャドウに向かって拳を握り、大型騎士シャドウごとタルタロスの壁に叩きつけた。

 

「ウギャギャギャギャギャャャ〜」

 

「伊織さんと真田先輩で最後に!」

 

「ヘルメス!」

 

「ポリデュークス!」

 

2人のペルソナは、大型騎士シャドウに向かって連携物理攻撃を放ち、ポリデュークスの拳が大型騎士シャドウの腹を貫き、散りとなって消えていった。

 

「ウガガガガガアアアアアァァァァァァ〜」

 

そう大型騎士シャドウは叫びながら消えていった。

 




少し読みにくかったり、分かりにくかったらすぐに伝えて貰えると助かります。


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四章 絆の数と傷の数
22話


これからもアンケートよろしくお願いします。


次の日の朝

 

月光館学園の生徒達の間では、山岸のお化けコールという話が持ちきりだった。お化けコールとは、そのまま名前通りお化けのように消え呼び朝に呼び出されてもないのに出てきたということからその名がついた。

 

どうやら、その名前も森村が徹底的に噂をしてる連中を潰していったらしい。

何それ、怖!

 

それから、月光館学園の高等部に1年生で新しく転入生が入ったと噂になっていた。

 

1年C組

 

「誰が来るんだろうね、」

 

「可愛い女の子がいいな!」

 

「カッコいい男子だったらどうしよう!」

 

「比企谷!お前は可愛い女の子が来たらどうする?」

 

「順平、俺は中学生時代に女子からからかわれて遊ばれた人間だぞ。今更寮以外の女子とつるむ気は無いし、別に気にして無いよ。」

 

「ち、面白くねえな。」

 

「あのな、そんないい出会い簡単に起きるもんじゃねえんだよ。」

 

ガラガラガラ

 

「おい、静かにしろ!この沙織先生とタイマン貼りたい奴がいたならな!」

 

そんな話をしている内に、長谷川先生が教室に入ってきた。

 

「紹介しなくてもいいよな、面倒だし、」

 

この先生いつもこんな感じなのか?

 

「入ってこい、」

 

長谷川先生が呼ぶと眼鏡をかけた見たことのある顔が教室に入ってきた。

 

「初めまして、明日から、巌戸台分寮から通うことになりました。狗村伯(こまむらはく)と言います。どうか、よろしくお願いします。」

 

「見た目どうりメガネをかけた女の子だ。比企谷の隣が空いている、そこに座ってくれ。」

 

「先生、そこ今日は休みで、」

 

「いないんなら変わらない、HRを始める。」

 

狗村伯と名乗るこの女の子は俺の今日休んでいる席の所に座り、小さい声で

 

「寮で話があるから、」

 

と言ってきた。何?この子こんな見た目でカツアゲでもすんの?

 

数時間後

 

俺は寮に帰って自室で寝ようとした時ドアからノックの音が聞こえた。

 

「どうぞ、」

 

俺が言うと、入ってきたのは狗村だった。

 

「ねえ、一応聞いておくけどなんで寝巻きを着てるの?」

 

「今から寝るため」

 

「嫌、そんな汗だらけの体で寝たら風邪引くよ。」

 

「大丈夫、これは汗じゃなくてシャワーの水だ。確かに、髪の毛は湿ってるが、別に気にすることでも無い。それで、何の用だ?」

 

「え、嗚呼そういえば、って朝のHRに話があるって言ったでしょ。」

 

「そんなの昼休みの昼寝で記憶から抹消されている。」

 

「はあ、まあいいよ。私が誰だか分かる?」

 

「狗村じゃないのか?」

 

「なんだ、気づいてなかったんだ。」

 

「何がだ?」

 

「こうすれば分かる?」

 

そう言いながら狗村は眼鏡を取り外した。すると、ベルベットルームで会った女の子顔にそっくりの顔が出てきた。

 

「お前!」

 

「どう、思い出した?」

 

「嫌知らん。」

 

「なんでだよ!」

 

「覚えてねえよ。1時間ちょっとしか話してないのに名前まで覚えてるか普通。」

 

「ま、そうだよね。改めてご紹介させて貰うよ。私の名前はハム子、狗村伯は私の名前を一文字ずつ変えてるだけ。狗村伯を後ろから一文字だけ読んでみて。」

 

狗村伯 こまむらはく こまむらはく こ む は

 

反対から読むと は む こ あっハム子

 

「なんでそんな面倒な真似を?」

 

「イゴールからの依頼でこの世界の最悪を防ぐように言われててね。」

 

 

 

 

 

 




ようやくハム子を出せました。


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23話

すいません、今日は朝から仕事で投稿が遅れました。


数分後

 

「皆集まってくれ、新しくこの寮に住む2人を連れてきた。」

 

そういえば、ハム子の紹介してなかったな。まあ今は狗村伯だけど。

 

「紹介しよう、1人目は皆も知ってる影時間の関係者の一人であった1年生、山岸風花さんだ。」

 

山岸?

 

「おい良いのかよ山岸、お前昨日の夜まで影時間で怯えるような生活を送ってたんだぞ!」

 

珍しく順平が人の心配をしている。その優しい心を俺にも向けて、俺の前から消えてくれるともっとありがたいが。

 

「うん、私の中でも昨日までの影時間はとっても怖かった。伊織くんの言う通り、あまり影時間に関わるようにしない方が良いかもしれない。

けど、私は皆に助けられてから変われた!皆が勇気をくれたお陰で今の私がいるの。だから、そのお礼で私は私のぺ、ペルソナ?のチカラを発揮しようと考えてる。」

 

へ〜、あの山岸がそんなことを言うとは驚いた。今までの山岸だったら、周りに合わせてずっと馴染めないでいる可哀想な子としか思ってなかったが、アイツもアイツなりに考えているだな。

 

「そしてもう一人、今日初めて月光館学園に転入した生徒であり、今週の土曜からタルタロスへの挑戦に参加するメンバーとなる狗村伯さんだ。」

 

「あまり役に立てるかはわかりませんが、よろしくお願いします。」

 

アイツって確か、前いた世界でもペルソナ使いとしてやっていたとは聞いてなかったがどうなのか、土曜にでも結果が出るだろう。

 

「せっかくだからどの武器でシャドウと戦うか今選んで貰おうか。」

 

「ちょっ!真田先輩っ今はここに来てまだ慣れていない転入生に、しかも女の子に向かってそんな危ない話はやめて下さい。」

 

「え、嗚呼・・分かった。」

 

「そうだな、こんな時に学校に来て大変だろうけど、頑張ってくれ。」

 

「あ、はい!でもこの学校には知り合いが1人同じクラスに居たから少し安心できてるから平気です。」

 

「え!狗村さんは昔の知り合いがC組にいたの?」

 

そういえば、ハム子のいた前の世界で俺もその世界にいたってイゴールが言ってたな。

 

「その人の名前は、比企谷八幡君、いつも目が腐っているって言われている私の昔馴染みの友達です。」

 

「「「「「え、え〜〜〜〜!」」」」」

 

結城と俺以外の皆が声を揃えて驚いたように言った。

嫌、俺話聞いてないんだけど、

 

「ちょっ!聞いてないよ比企谷君。君中学の時に女子からからかわれたり遊ばれたりしてたって、あれ嘘だったの?」

 

岳羽さん近いです。そして怖いです。

 

「嫌〜、しかし比企谷ってこんな"可愛い女の子"と知り合いだったんなんてな。」

 

そんなに可愛い女の子を強調しなくても良いと思うぞ順平。

 

「比企谷の過去が少し気になるな。」

 

真田先輩、俺の過去聞いても悲しい思い出しか出ませんよ 。(悲)

 

 

 

 

 

 




これからもオリジナルで攻めていこうかなと考えてます。


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24話

これからどうアレンジしていこう?


土曜日0:10

 

タルタロス

 

比企谷サイド

 

「おいおいどうなってんだこりゃ、薙刀持った伯ちゃん超強え〜。」

 

「順平君に比べるとそこまででもないよ。」

 

「謙遜なんかじゃないわ!貴方何者?」

 

「嫌、私は普通の女子高生だよ。」

 

普通の女子高生は薙刀持ってシャドウとなんか戦いません。

 

「比企谷君はこの際どうなのよ。」

 

「なんだ順平?」

 

「可愛いくて、しかも相当な実力もある彼女が比企谷君の知り合いだったんなんてな思わないだろう。」

 

「はっきり言うと、狗村は俺の記憶にあまり入ってねえんだよ。だから、俺自身周りと同じでびっくりしてんだ。あまり俺に対したこと聞いても狗村の情報なんて、何も出ないぞ。」

 

「嫌、そう言うことじゃなくて、恋愛的な話だよ。」

 

「俺にそんなの求められてると思ってんのか?んな訳ねえだろ、順平に話したじゃねえか。俺中学ぼっちだったって。」

 

「それが一番信用できないから言ってんだよ!まず初めに、伯ちゃんがお前のことを覚えてくれてる時点でお前ぼっちじゃねえだろ。」

 

「友達の友達は知り合いって言うだろ。つまり見たことあるだけで話したことなんてない、ただの知り合いだ。しかも俺殆ど狗村のことなんて覚えてねえし。」

 

「比企谷君そういう捻くれた所変わってないな。」

 

「なんか言ったか狗村?」

 

「嫌、なんでもないよ。」

 

笑顔で言われた。絶対なんか行ってたろ。主に陰口的な、女子では良くある話だが、AさんとBさんとCさんが話しています。Aさんがどっか行くと、BさんとCさんがAさんの悪口を言い合って、Aさんが戻って来ると今度はBさんがどっか行き、AさんとCさんでBさんの悪口を言い合うというループがある。ソースは俺の知り合いの知り合いの友達って怖!

 

 

「所で狗村さんはどこで比企谷と知り合ったの?」

 

「えっとね〜、最初は中学の時に同じ寮での生活で知り合ったんだ。」

 

「へ〜、比企谷君中学でも寮生活だったんだ。」

 

嫌、千葉の中学には寮付きの学校なんてほぼねえぞ!

 

「それにしても、聞けば聞くほどそこまで比企谷は今と変わってないのだな。腐ったデフォルトの目も」

 

嫌、俺中学から卒業してこうなってるだけですから。ちゃんと昔はもっと目が輝いてますよ桐条先輩!

 

そろそろ最終階になるぞ。戦闘準備していくぞ。」

 

真田先輩がそう言うと、皆も顔が真剣になった。

 

「中はどうなってるか分かるか山岸?」

 

「すいません、今は何もわかりません。」

 

「入ってからのお楽しみにって訳だ。」

 

「こら順平、集中しなさい。」

 

「わかってるよゆかりっち。」

 

「では、いくぞ!」

 

桐条先輩が最終階への扉を開ける。

 

 




「そろそろ私が出ても良いと思われます。」

「まあ、じっくり待ちましょうよ。アイギスさん、」


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25話

そろそろ話の展開が絡みつつあるなって思います。


「なんで俺はこんな酷い目に会わなきゃいけないんだ?」

 

「ごめんごめん、比企谷君が予想以上にその・・」

 

おい、その無言はやめろ。

 

数時間前

 

「開けるぞ!」

 

桐条先輩が扉を開けた先には、スポットライトを浴びているハートの形の大型よりかは少し小さいシャドウがいた。

 

「気をつけてください!そのシャドウは精神攻撃を得意とします!」

 

山岸の声が頭の中に入ってくる。山岸自体はこの部屋の下の階にいるから問題はないんだが、

 

「来るぞ!」

 

真田先輩の声で皆、戦闘準備に入った。

 

すると、ハートのシャドウは顔から満ち溢れるビームを放ち俺は体を撃ち抜かれた。

 

「比企谷!」

 

「比企谷君!」

 

「駄目です!今の比企谷君は、洗脳にかかっています。何をするかわかりません。」

 

「ちょっと!比企谷君どこに行くの?そっちは来た道とは逆の、まさか風花を潰しに!桐条先輩すいませんちょっと見てきます。」

 

「わかった。十分注意しろ岳羽、今の比企谷は何をするかわからない。」

 

「わかりま、し・・」

 

「岳羽、まさかあのシャドウ!」

 

「岳羽さんもあのシャドウから洗脳を受けてます。」

 

「ちょいまて、ゆかりっち!」

 

「私が2人を見ています。皆さんはシャドウとの戦いに集中してください。何かあったら逃げますから!」

 

「わかった。頼む山岸、無事でいろよ比企谷、岳羽!」

 

 

タルタロス シャワールーム

 

岳羽サイド

 

なんか頭が軽い、なんで私ここにいるんだろ。

 

外で誰かいる。待たせると悪いから、そろそろ出よう。

 

そう考えてシャワー室から出ると、比企谷君が目の前にいる。ん?比企谷君、比企谷君。て!比企谷君がなんで目の前に、私は声を上げて比企谷君の顔を思いっきり平手打ちした。

 

「嫌〜〜〜〜!」

 

タルタロス 最終階

 

「岳羽の声だ。何かあったのか?」

 

「2人は大丈夫なのか山岸!」

 

「え?あ、今岳羽さんの体を比企谷君が見て、洗脳から覚めたようです。」

 

「え?ゆかりっちの体を比企谷が見て洗脳が解けた〜!」

 

「明確に言うと、比企谷君に体を見られた岳羽さんが比企谷君に平手打ちをして洗脳が解けたらしいです。まあ比企谷君自体は岳羽さんの体を見た記憶ごと吹っ飛んだらしいですが。」

 

「どんなパワーしてんだよゆかりっち。」

 

「まあ2人が無事で何よりだ。それより早く終わらせよう!」

 

「比企谷君が岳羽さんの体を・・・///」

 

「どうした狗村?」

 

「危ない伯ちゃん!」

 

「え?わ!」

 

「順平!くそ、また洗脳に」

 

「すいません、私の不注意で。」

 

「来るぞ!反省はまた後でだ。今は目の前にいるシャドウをどうにかしよう。」




なかなか書くの大変です。


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26話

これからも出そうと思います。


タルタロス 最終階前

 

俺は目を覚ますと、目の前に顔を赤くした岳羽がいた。

 

「その、だ、大丈夫?」

 

「え?あ、嗚呼そうだな。顔が少しじんじんするがまあ大したことはないだろう。」

 

「うんそうだよ!何もなかった。ただ比企谷君はそこでずっとぼーっとしてただけで何も見ていない。見ていないよね!」

 

「何をだよ岳羽、まあ俺の記憶の中にはねえから見てねえんじゃねえか?」

 

「良かった。」

 

「それで、なんでお前タルタロスに来た時よりも薄着なんだ?」

 

「うっさい!早くシャドウの所に行くわよ。」

 

何故か岳羽が引っ張って来る。本当何を見たんだ?

 

タルタロス 最終階

 

「遅れてすいません桐条先輩!」

 

「岳羽か、さっき山岸から報告があった、まあ強く生きてくれ!」

 

「な、なんのこと言ってるんですか///」

 

「それより大変なんだ。狗村に向かってあのシャドウが洗脳のビームを順平が庇って、」

 

「あんれ〜ゆかりっち、今まじ最高じゃん。」

 

「気をつけてください!今の伊織さんは何をするかわかりません。」

 

「うわ、キモ。」

 

「一緒にいいことしようぜゆかりっち〜」

 

「嫌〜!」

 

「ベコ!」

 

順平は岳羽の強烈な平手打ちによって床に突っ伏した。って言うか、ベコ!って言ったぞ。今すぐ地獄に行って帰ってくんな順平!

 

「アハハハハ、私達にあんな所見せたのってあのシャドウのせいね!絶対に許さないんだから!」

 

ゆかりっち目が笑ってません。

 

「俺達で岳羽の攻撃をサポートするぞ。今なら誰にも負ける気がしない。」

 

「そうだな真田!私も酷く賛成だ。」

 

「煩いですよ先輩方!」

 

そうこうしてる間に俺がシャドウの足場に行き、スライディングをしてハートのシャドウを転ばせる。

 

「今です。氷の属性攻撃を、結城さん!」

 

「ジャックフロスト!」

 

ジャックフロストを出した結城は俺に続いてハートのシャドウを凍らせた。

 

「あんな所でこんなことして、生きて帰れると思うなー!」

 

やべ!岳羽がペルソナを出して矢の威力を底上げしやがった。

 

「グギャャャャ〜。」

 

「どうやら倒せたようだな。」

 

「女って手を出すと怖いことが証明された。夏休みの自由研究の名前は「女は怖い」だ。」

 

夏休みの課題にすることか?

 

「ちょっと!辞めてよ恥ずかしい。///」

 

「まあなんだ、あんまり思い詰めるな。」

 

「アンタは黙ってなさい!」

 

そう言われた俺は岳羽に平手打ちを喰らいくたばってしまった。

 

ベルベットルーム

 

「ん?ここは、ベルベットルーム?ってことはイゴールさんは、」

 

「私めはここですよ比企谷様、貴方様には新しい出会いと違う世界の思い出を思い出して貰おうと思っています。」

 

違う世界の思い出?

 

 

 

 

 




これからどんなストーリーになるのか楽しみにしてください。


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27話

ん〜ペルソナQの内容を取り入れてといいのか自分の中では微妙なんですよね。だからアンケートを取って見ました。


ベルベットルーム

 

「それで、イゴールさんは俺に別世界の記憶を取り戻させて何の利益が付くんですか?」

 

「それは、これからの話を貴方様が聞いてからのお楽しみですな。」

 

そうイゴールは言いながら指を鳴らした。

 

 

場所不明

 

比企谷サイド

 

ん?何があったんだ。俺は確か、イゴールさんに呼ばれてベルベットルームに?

 

ここどこだ?何もない真っ暗な場所だ。まるで全てが絶望に染められたような黒い壁に囲まれている。手触りは、グニョグニョしている。

 

「誰だ!」

 

向こうからそう声がした。俺は恐る恐る近寄ると、そこにいたのは・・・・

 

「お前は!」

 

「ん?何で俺の顔が目の前にあるんだ?」

 

そこにいたのは、俺に似た顔の誰かだった。

 

「お前は誰だ?と言いたい所だが、イゴールさんの仕業だろう。お前は多分、別世界の俺だ。」

 

ん?何言ってんのこの人。

 

「まあ分からないのも無理はない。俺はお前でお前は俺と考えればいい。」

 

その言葉に俺は、ペルソナを初めて出した結城を思い出した。

 

(我は汝、汝は我)

 

「似てるだろ、ペルソナ出す時のセリフと。」

 

「まさか、お前は!」

 

「そう、俺は別世界のお前のパートナーだったペルソナ、クロノスだ。」

 

「ここはどこだ?」

 

「お前が知らなくてもいい場所だ。」

 

「さっきイゴールさんの仕業?とか言ってなかったっけ?」

 

「まあ立ち話も何だし、座ろうぜ。」

 

「それでクロノス、お前は別世界の俺の中にいたはずだ。何故ここにいる?」

 

「・・・お前は知らなくていい。」

 

「何を言って?」

 

「世の中には知らない方が幸せだと感じる時もあるって言うだろ。」

 

「お前には聞きたいことが他にも山程あるが、別世界の俺に何があった?」

 

「お前に関係ない!」

 

「クロノスはどうして隠す。そこまで大切な話なら、隠す必要はないだろう。」

 

「ち、イゴールの奴まさか自分で説明したくないから呼び出したんじゃねえだろうな。ハアわかったよ、教えてやる。ただし、どんな運命でも受け入れる覚悟があるならな!」

 

「何を言って、」

 

「その覚悟がなけりゃ俺からは話すことはない。例え、別世界の宿主でもな。」

 

クロノスはそう言い、背中から黒い羽根を出してどこかへ飛んで行った。

 

すると、俺の電話が鳴り響いた。この世界に電波何てあんのか?

 

「もしもし、」

 

「もしもし、私、エリザベスで御座います。少々手助けをしに電話というのを初めてして見ました。」

 

「それで、ここは何処だ?」

 

「その世界は後で説明します。今は、クロノスをお探し下さい。主イゴールは貴方様に伝えたい事を自分からではなくクロノスから申し上げさせられるつもりで御座います。もし、話してくれなければ・・・」

 

「話してくれなければ?」

 

「貴方様と永遠にこの世界をさ迷うとのことです。」

 

・・・・は!?

 

 

 

 

 

 




少しオリジナルを入れてみました。


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28話

これからも応援よろしくお願いします。


「おい、どういう事だエリザベス!」

 

「どういう事もそういう事に御座います。それでは、」

 

ツー!ツー!ツー!

 

な!アイツ電話を話の途中で切りやがった。にしても、どうする?今のクロノスは今の状況を話したがらない。だが、ここを出るにはクロノスに聞く以外何も手掛かりがないから、とりあえず探すか。

 

数分後

 

「ち、またお前か。」

 

俺は来た道を戻って行くと、クロノスがさっき会った所でまた会った。

 

「どういうつもりだ。」

 

「どういうつもりも何も、俺はクロノスからその言いたくない別世界の話?を聞かないと俺達はこの世界でずっとさ迷う事になるって言われてな。」

 

「ち、イゴールの考えそうなこった。まあ予想してたがな。」

 

「それで、クロノスに別世界の俺自身の事を聞こうと思って来たんだが、まさかまだ覚悟が必要とか言ってくるのか?」

 

「嫌、ここは素直に話そう。出来ればもっと場が整った状況で説明したかったんだがな。」

 

「それで、俺に何があったんだ。」

 

「まずは、お前の・・比企谷八幡について話そう。別世界でもイゴールからは聞いているはずだ。どの世界も鏡合わせのようにできているとな。」

 

「そういえば、そんな事言ってたな。」

 

「それで、お前が月光館学園の生徒になるまでの話は別変わらない。ただ、1つ違うのが、多分お前のパートナーだった奴だろうよ。」

 

「パートナーってクロノスのことじゃねえのか?」

 

「確かに、ペルソナ使いとペルソナの間ではパートナーかもしれない。だが、そう言った意味ではなく、人間関係のパートナーだ。俺達の世界では主人公子って名前だった。そいつはあまり感情が顔に出ず、人と話すのが苦手そうにしていた。」

 

それって、

 

「また、そいつは女子だがペルソナを複数持つことが出来るいわば"ワイルド"というチカラを持っていた。」

 

ペルソナを複数持つことが出来る!

 

「そいつはいつもお前の隣にいた。今のお前も寮に住んでる奴で似たような奴がいるだろ。多分お前の世界のパートナーがそいつだ。」

 

結城が俺の・・パートナー?

 

「話を戻すぞ。そこで色々あった、仲間も増えていき、とうとうその年の12月が終わろうとした時始まったんだ。」

 

「始まったって何が?」

 

「影時間との融合だ。」

 

今なんて!?

 

「影時間との融合で止める方法はただ1つ、1月の満月の出る12時にタルタロスの頂上に登ること。主人公子は覚悟を決めて、仲間のお前も含めてタルタロスの頂上を目指した。だがそこで事件が起こった。」

 

「事件?」

 

「嗚呼、頂上までは登る事が出来たが、ニュクスの再来を止める事は出来なかった。そこで、主人公子は己の体を犠牲にしてニュクス自体を封印する事にした。」

 

じゃあ、このままいけば結城はニュクスの封印材料に!

 

「ここまでだ。お前はその後の話は知らなくて良い。」

 

「はあ、まあ良い、これでこの世界から出る事が出来る。」

 

すると、突然俺の目の前の世界が光に照らされ・・・

 

ベルベットルーム

 

比企谷サイド

 

「お疲れ様でした。比企谷様、話を聞いた気分はどうですか?」

 

「なんとも、ただ、あなたがクロノスに話を聞かない限り俺があの世界でさ迷う事になると言われたんだが、」

 

「その事についてはお詫びを申し上げます。申し訳御座いません。しかし、貴方様はその話を聞くだけの理由があるので御座います。今はそれしか言えません。」

 

 




どうでしたか?ペルソナとの会話を人間っぽくしてみました。


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5章 夏の思い出
29話


これからもよろしくお願いします。


タルタロス 入り口前

 

ベルベットルームから帰ってきた今、この状態である。

 

「なんで俺はこんな酷い目に会わなきゃいけないんだ?」

 

「ごめんごめん、比企谷君が予想以上にその・・・」

 

おい、その無言はやめろ。

 

 

そして、今に至るのである。

 

「にしても、俺達は災難だったな。」

 

「おい、お前は覚えてないだろうが!仮にもゆかりっちの裸を見たんだろ。まだお前の方がマシだろうが!」

 

「ん、俺が岳羽の裸を見た?」

 

「あ、なんでもない!なんでもない!今のは忘れ・・・」

 

「じゅーんーぺーいー!なーーに話てんのかな?」

 

「嫌、ゆかりっち何も話てないから。ゆかりっちが比企谷から裸姿を見られたなんて、」

 

「話してるじゃない!」

 

「やば、逃げるぞ比企谷!」

 

「何故俺を巻き込む!」

 

「見ろ、ゆかりっちが怒りすぎて原型整えてねえ!」

 

「アハハ、アハハハハハハハ。覚悟できてんだろうな順平!(怒)」

 

「嫌〜!目を覚ましてゆかりっち、今の姿を比企谷が見るともっと大変な事になるぞ。」

 

「もう遅いわ!」

 

どうやら俺もターゲットにされたらしい。本当女子は怖い!

 

 

巌戸台分寮

 

「ハア、ハア、生きてるか比企谷。」

 

「嗚呼、なんとかな。」

 

「にしても怖かったな〜ゆかりっち。事の発端は比企谷がゆかりっちの裸姿を見るからいけねえんだぞ!」

 

「お前がそのことを話に出さなければ良かっただろ!」

 

「大丈夫?比企谷君。」

 

「え?嗚呼大丈夫だ、ありがとな山岸。」

 

「皆、明日の夜に話がある。一階に集合してくれ。それで今日は解散!」

 

どうやら桐条先輩も今度ばかりはクタクタなようだ。

 

次の日の巌戸台分寮 20:00

 

「集まって貰ったのは他でもない、前に話した屋久島に旅行する件だ。」

 

「よ!待ってました。」

 

「屋久島に旅行?」

 

「そういえば、2人には話をしてなかったな。」

 

「2人に改めて説明させて貰うよ。」

 

「理事長先生!」

 

「まずはそこの椅子に皆、腰をかけてくれるかな。」

 

俺達は理事長先生の言った事に従い椅子に座った。

 

「最近の皆の成果に私も鼻が高い。なんと大型シャドウをこれで4体も倒してくれたからねえ。」

 

「まだ大型シャドウが発生するんですか?」

 

「うん、大型シャドウは全部規則性のある動きだということはもう気づいてるよね、皆。」

 

「はい、大型シャドウは毎回満月の夜に出現する事はもう私達も分かっています。」

 

「そこでだ、前にも話したけど、屋久島に行ってアイギスという戦闘機を仲間にして貰うよ。」

 

「でも、どうやって?」

 

「行ってみた後のお楽しみだよ。ね、桐条君。」

 

「はい、皆!夏休みに入ってからは部活動で大変かもしれないが、お盆休みに屋久島への旅行とスカウトを考えている。予定を入れといてくれ、という話をしにきたまでだ。話は以上だ、解散!」

 

そうして、俺達の夏休みが始まった。




ようやく夏休みに入れました。


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30話

オリジナルのシャドウやペルソナを出してみたい


船の上

 

「ヤッフ〜、来たよ!キタキタ!」

 

「順平、うっさい。なんでこんなハイテンションなのよ。」

 

「そりゃ海に入れるんだ。テンション上がるのも無理ないぜ。なんたって、この青い空に冷たい海に白い砂浜!そして、そこにいるのは可愛い水着の女の子達がいるんだぜ!テンションマジマックスになるに決まってんじゃん!海に入ったら数時間くらい女の子をターゲットにしようかな。」

 

「順平、海で泳ぐことはアスリート選手の基礎運動よりも大変な事だ。うかうかしてると、痛い目を見るぞ!」

 

「え!あ、はい。分かりました・・・。」

 

流石真田先輩、一言で順平のテンションを下げた。まあフラグ建築家の真田先輩が言う事は必ず起きる予兆だしな。注意して聞いておこう。

 

「岳羽!お前には屋久島に着いた後話すことがある。分かってるな。」

 

「・・はい。」

 

ん、なんだ?岳羽のテンションが周りと違って下を向いている。何かあるのか?

 

「その事は夜に話される筈だよ。」

 

「え?あ、ハム、じゃなかった。狗村どういう事だ?」

 

「夜になれば分かるよ。これから起きる事件にどう比企谷君がどう動くかはもう分かってるから、私の中では過去を見ている感じなんだよね。」

 

「そういえば、これから起きる事を先に教えて貰った方が今後の対策として・・・」

 

「そういうのは無し!イゴールからもキツく言われてるからどちらにしろ無理だよ。」

 

「それも、この世界に関係するからか?」

 

「結城?」

 

「正解。結城君ならもう分かるよね。」

 

「だいたい予想が付く。まあどうせ狗村から見れば客観的に見るの方が正しいんじゃないか?」

 

「どちらかといえばそうだね。そういえば、私の正体イゴールから聞いた?」

 

「教えてくれるなら、教えてやってもいいが。」

 

「面倒くさいなあ。」

 

「お前がそれを言うか?」

 

「・・・成る程、そこまでは分かってるんだ。」

 

え、さっきの会話で何が分かったの?

 

そういえば、結城と主人公子って奴は同じ運命を辿るってクロノスは言ってたけど、ハム子なのか?

 

「比企谷君?何ボ〜っとしてるの?」

 

「え?あ、嫌何でもない。ただ考え事をしてただけだ。」

 

「なんでそんな面倒な要求するの?って目で送ってくる比企谷が変な事で考え事のを最近多く見るな。」

 

「俺そんな事目で送った覚えないんだが。てか、変な事考えてねえから。」

 

「嘘つけ、その目が腐っているのが物語ってる。」

 

「だから、俺の目はデフォルトだ!第一、俺はそんな事目で合図したことがないし、俺は性欲にまみれてる訳でも無ければ女子を変な目で見るような人間でもない。

 

「なら、入学当初に岳羽を運ぶの躊躇ったのなんで?」

 

「な!」

 

「ほら、絶対変な事考えてた。」

 

「比企谷君そんな人だったんですか!」

 

「山岸、いつの間に。」

 

コイツ!さっきの話もしかして聞いてたのか!

 

「お前、どこから聞いてた?」

 

「ただ考え事をしてただけだ、からですよ。」

 

「何だ、良く、良く、・・・良くねえよ!今すぐ忘れろさっきの会話!」

 

「え!え!さっきまでの会話そこまで大切だったの!?」

 

「うん。比企谷が女を見ると発情する話は比企谷にとっては大切な話だろ。」

 

お前なんて事言ってんだ!

 

 

 




そろそろアイギスさん出そうと考えてます。


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31話

そろそろタカヤとジンを出そうと思ってます。


影時間

 

「お前達は何なんだよ!」

 

「貴方に教える義務は私達にはありません。」

 

「お前を殺して欲しいってツウ言うとる奴がおったからお前を引きずり上げて殺しに来ただけや。」

 

「お前らは悪魔だ!人間の顔をした悪魔なんだ!」

 

「貴方が私達を悪魔と言うなら、私達に依頼してきた方からすれば、貴方の方が立派な悪魔でしょうね。」

 

「まあ、ワイラからすりゃどう言われようがアンタを殺す事は変わらんけどな。」

 

「そろそろ時間。タカヤ、ジン。」

 

「そうですね。それでは、仕事を終わらせましょうか。」

 

「や、止め、止めろ〜〜!」

 

この世界では、〈ストレガ〉と言う団体がある。其奴らは復讐代行サイトをネットに出して、人々を影時間を使用して暗殺していると巌戸台港区では噂になっている。

 

 

屋久島

 

「うわ〜!海、綺麗〜。」

 

「お!」

 

「ん?」

 

「お〜っとゆかり選手、いつもより派手なデザインですな〜。いつもの強気の姿勢が大胆さに繋がったのかもしれません!」

 

「空いてるパラソル使って良いのかな?」

 

「いいんじゃない?別に誰も使っていないんだし。」

 

「次の選挙は伯選手と風花選手!2人とも綺麗だが、やっぱり違うんだよな〜。ん?でも、風花?お前着汗するタイプなのか///」

 

「な!///」

 

「伯ちゃんは何というか、子供だな。」

 

「何処見て言ってんのよ!」

 

「ちょ!薙刀何処から持ってきたんだよ。死ぬ!マジで死ぬ、助けてハチエモーン!」

 

「誰がハチエモンだ!」

 

「ぶご!」

 

たく、順平が初めて変なあだ名を使って呼ぶことにより、俺は順平の顔面に向かって思いっきり飛び膝蹴りをかましてやった。

 

「イタタタタ、おい比企谷!何すんだよ。あと少しで三途の川を渡るところだったじゃねえか!」

 

「何をやってるんだお前達!」

 

「その声は、最後の選手を言ってなかった皆の希望!美鶴選手〜!」

 

「うわ〜。桐条先輩、綺麗!」

 

「何だ2人共?」

 

「日焼け止めクリームもう塗ってますか?」

 

「嫌、まだだ。」

 

「ダメですよ!白くてきれいなんだから。」

 

「そうですよ、しかも桐条先輩は桐条グループの会長の子供さんですからちゃんと手入れしないといけませんよ!」

 

「そう言われてもだな、ちょっ!3人共手を離してくれ。」

 

「良いから行きますよ、ここにいたら男子の目に毒です。」

 

そう話しながら桐条先輩を引っ張って女子グループは何処かへ去ってしまった。

 

「あ!あそこにいる美女、もしかして機械のアイギスさんじゃねえか?」

 

え?

 

振り向いて見ると、海を眺めて立っているアイギスに似た顔のワンピースを着た人が立っていた。そういえばアイギスは機械だからアンドロイドなのか?

 

 




「やっと出ることが出来ました。この作品のバーも緑になったから、今のヒロインに下剋上を叩き出してやろうと思います。」

「ごめんねアイギスちゃん。私がヒロインから外れることはありえないから。」




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32話

今回も2話投稿で出します。


屋久島 海辺

 

「なあ比企谷に結城、周りの女の人達にナンパしねえか?」

 

「え〜、俺あんまり黒歴史を増やしたくないんだが。」

 

「やっぱり比企谷は女の人を見ると発情してしまうんだね。」

 

「んな訳ねえだろ、俺が言いてえのは、あまり知らない人と関わりたくないっていう事だよ。」

 

「え〜!しようぜナンパ。可愛い女の人を釣れたら最高じゃん!」

 

「釣る前提で考えるのがダメなんだよ、どうせ引っかかる女の人なんて1人もいないんだから。」

 

「嫌、いる。」

 

「何ですか真田先輩、急に。」

 

真田先輩が来た瞬間に順平の態度変わりすぎだろ、どんだけ真田先輩のことが嫌いなんだよ。

 

「順平から言い出したことだろ、それにナンパするなら早く準備をするぞ!」

 

「何と真田先輩という大物が釣れた。良かったじゃん順平、釣れて。」

 

「全然嬉しくねえ!」

 

「逃げるか。」

 

「前に賛成。」

 

「おい!ちょっ、俺も置いてかないで〜」

 

「お前達も付き合って貰うぞ!」

 

「こっちに真田先輩が来たぞ結城、どうする?」

 

「捕まったら終わりの鬼ごっこだ、二手に分かれよう。」

 

「武運を願う。」

 

「お互いね。」

 

「待て!2人共。・・・待たずに行きやがった、絶対に許さねえぞ。比企谷、結城!」

 

俺は真田先輩を振り切る為、海辺から離れると女子グループが海の家に集まっていた。

 

「よう比企谷、お前は海で泳がなくて良いのか?」

 

「俺はあまり体力が無いんで、あまり泳ごうと思いませんし、今はちょっと戻れない理由があるだけですから、少し時間が経ったら戻りますよ。」

 

「なら、皆で話をしない?」

 

「何を話すの狗村さん。」

 

「そりゃ、誰が誰を狙ってるのかとか。」

 

「「え?」」

 

「それはどういう事だ?」

 

「言葉の通りですよ、私は比企谷君と一緒に行動できればそれで良いし、皆はどんな人と行動したい?」

 

「え、もしかして狗村さん。まさか!」

 

「比企谷君とは久しく会ってなかったから少し話してみたかったんですよね。」

 

「なんだ、そういうことか、ホッ。」

 

「私は1人でいることが多いからなかなか人を誘うことがないな。」

 

「う〜ん、私も学校では夏樹ちゃん達がいるから楽しいし、他の男子と喋ることは私もないですね。」

 

「私も、寮の中なら結城君や順平と行動するときは多いけど本命ではないし。まあ私も男子と行動する事はあまりしないわね。」

 

「そういえば、狗村が比企谷のことを覚えていた時はどんな関係だったんだ?」

 

「私から見た比企谷君は今と変わらないって前も言ったような気がしますけど。」

 

「そうじゃなくて、比企谷とは狗村はどういう関係だったんだ?」

 

え?

 

「学校で話す相手くらいの認識でしたよ。」

 

「恋愛的なものではなかったの?」

 

普通俺のいる前で聞く?

 

「・・・私には、比企谷君みたいな優しい人は勿体ないよ。」

 

ん?今ハム子はどうして暗い顔をしたんだ?

 

 

 

 

 




そろそろ話を進めようと思っています。


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33話

今回も2話投稿で出します。


その日の夜

 

 

「なんでたよ結城、なんでお前だけなんだよ。俺は機械にも興味を持ってくれないなんて嘘だ〜!」

 

「順平、確かに機械だが、そこまで気にすることではない。それに、結城もどうした。あの機械と話して、そういえばアイギスは、お前の事を知ってる口に見えたが、」

 

ん?寮には真田先輩と順平と結城がいる。もしかして結城は捕まったのか?それにしても、どうして結城は暗い顔をしてるんだ?

 

「おい、どうしたんだ結城。何が会ったんだ?」

 

「俺から話そう。あれから、結城を俺と順平で捕まえた後ナンパ作戦に移行したんだ。」

 

 

数時間前

 

真田サイド

 

「あ〜あ、釣れないな〜。」

 

「比企谷が言ってたように1人も釣れないんじゃないか?」

 

「そんな事絶対に許されない事だ!」

 

「面倒だなぁ〜順平は、」

 

「そういえば、あのアイギスに似た人を最後にナンパしようぜ!」

 

「まあ最後にそれで順平が十分になるなら別にいいけど、どうやるの?」

 

「まずは俺から行こう。」

 

「真田先輩がトップバッターか!」

 

「頑張って下さ〜い。」

 

それで俺はアイギスのところに行き、こんな話をした。

 

「どうだ、そこで海を眺めて。お前に防水機能はないのか?」

 

「貴方は何処の誰ですか?」

 

「俺は真田明彦だ。お前の事は理事長から聞いている。確かシャドウと戦う戦闘機だっけか?これからよろしく頼むよ。」

 

「私はよろしくしたくありません。」

 

「・・・・・・・・・」

 

「次は俺だ!」

 

「頑張れ順平。」

 

「相手は機械だが、気をつけろ。一言が強烈だ。」

 

「アンタが自爆しただけでしょ!」

 

それで順平がアイギスのところに行った。

 

「あの、どうしてここにいるんだ?」

 

「貴方は誰ですか?」

 

「俺は伊織順平って言うんだけど、」

 

「興味ありません、帰って下さい。」

 

「・・・・・・・・・・」

 

順平はまず興味すら持ってくれなかった。

 

「最後に結城、お前も行け。」

 

「分かった。」

 

「即答!」

 

そして、最後に結城がアイギスのところに行った。

 

「あの、君って本当に人間じゃないの?」

 

「貴方も、私に何の用ですか?」

 

「嫌、どうしてここにいるのかと思って、」

 

「貴方は、もしかして!」

 

「え?ど、どうしたんだ。」

 

「あの夜、私は貴方の家族を救うことが出来ず不良品になったアイギスです。覚えてますか?」

 

「え?」

 

比企谷サイド

 

「ということを言ってたんだ。覚えてないのか結城、あのアイギスという機械はお前に覚えがあるようだが。」

 

「少し、1人でいさせて。」

 

「わ、分かった。夕食には遅れるなよ。」

 

 




すいません、最初に出した33話は失敗です。


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34話

遅くに出してすいません、今日は1話分だけ出します。


桐条美鶴の別荘

 

夜23:59

 

 

桐条先輩に皆集められて俺達特別課外活動部のメンバーは桐条先輩の別荘で泊まる事になった。

 

「皆来たかな?」

 

「貴方は?」

 

「此方は私の父の、」

 

「私の名は桐条武治(たけはる)だ。君達が特別課外活動部に所属してるんだったか?幾月さん。」

 

「はい、彼らは我が校のペルソナ使いであり、特別課外活動部である私の自慢の生徒達です。」

 

「今から話すのは他でもない、影時間の発生原因と影時間の止め方だ。」

 

「影時間って止めれるんですか!」

 

「嗚呼、止められる。その為には、12体の強い大型シャドウを倒さないといけない。そして、これが君達の倒した大型シャドウ達と、これから君達が倒すべき大型シャドウ達の資料だ。」

 

「この絵、コイツら全部大型シャドウだったのか!」

 

「あの大型トリ頭シャドウと大型騎士シャドウの他にハート型のシャドウまで、あ!コイツは俺達が電車で倒した氷の大型シャドウじゃねえか。」

 

「どれもこれも手強い大型シャドウ達がどうして満月の影時間に集まるのか、君達にはこのビデオを見てもらう。」

 

そう言いながら、武治さんはリモコンのボタンを押した。

 

モニターの前には、砂嵐しか見えないが徐々に写りが良くなっていった。

 

「わ、私は重大なミスを犯してしまった事をここに申し上げる。***********をよろしく頼む!こんな事をしてしまった私はもう社会に戻ることすら許されい。このままじゃ************私からは最後にこの映像を見ている人達に告げる!この月光館学園の実験で多大なる被害が出た。それは、この月光館学園で強化していたシャドウを逃してしまった事だ。それらを倒せばこの悪夢のような時間が終わる。頼む!どうか、この影時間を止め***********。」

 

「なんだったんだ今の?」

 

「今のは、岳羽詠一郎という死んだ学者が出した生前のビデオだ。」

 

「「「「え、」」」」

 

「それってもしかして、岳羽さんの・・・」

 

「・・私の父の名前です。・・桐条先輩はとっくの前からこの事を知ってたんですか?もし、・・・私に可哀想だとか思ってるならそう思うのはやめてよ!」

 

岳羽は泣きながら外へ出た。岳羽にとって一番最悪なのは、父親の死の瞬間を見てしまった事だ。彼女が出て行った後、俺達は何もできずに下を向くだけだった。

 

「・・・・すまない比企谷、岳羽を読んで来てもらえないか。今は私も立ち直れなさそうだ。」

 

「比企谷君、今はタルタロスの中じゃないが、実験で使っていたシャドウが外へ出たらしい。すまないが皆も岳羽君を探すのを手伝ってくれないか、今の彼女はとても危ない。急がないとシャドウから岳羽君が無気力症候群にされてしまう。」

 

 




番長「そろそろ俺達の出番だな。」

ジョーカー「作者の考えでは、番外編はもうちょっと後らしいぞ。」

番長「何!?」


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35話

これで次の章に行けます。


屋久島の影時間

 

海辺 0:30

 

岳羽サイド

 

私は、お父さんを信じてたのに。いつもお父さんは転勤が多くて、やっとお父さんの情報が掴めるかと月光館学園に入学したのに、結局分かったのはお父さんはお父さんのせいってだけじゃない!

 

「おい!岳羽。」

 

「え、結城君?」

 

「皆探してるぞ。それに、今はシャドウ達がここの研究所から逃げたらしい。念のため連れ戻しに来た。持ってないだろ、召喚器。」

 

「あ、ありがとう。ん?あれって、」

 

「どうした岳羽?」

 

「あそこにいるのって、理事長先生とその武始さん?」

 

「何話してるのか、聞こえないな。」

 

「私がここから聞きましょうか?」

 

「君は!」

 

「え、わ!い、いつから!ってこの顔、もしかしてアイギス?」

 

「はい。それでどうしますか理さん。」

 

「え?あ、嗚呼頼む、アイギス。」

 

「分かりました。リスニングモードオン。」

 

「それにしても、彼もいた事に驚いた。彼はいつからいたんだ?」

 

「今年の初め、我が校の寮に来ました。」

 

「幾月さん、本当に彼はあのクロノスをシャドウに?」

 

「はい。彼はいつもあんな目をしてますが、ペルソナのクロノスを使用しています。」

 

「参ったな。まさか言い伝え通りになるとは、」

 

「これも運命かもしれませんね。」

 

「それで、彼にはいつ話すつもりだ?」

 

「もう少し、今は彼には大型シャドウ達を、倒す為協力を頼んだ方がいいでしょう。」

 

「いつ牙を剥くか分からんぞ。」

 

「その時はまた考えましょう。神の神器を彼が手に入れるまでは、」

 

話が終わると、2人は別荘に帰って行った。

 

「このように会話していました。」

 

「にしても、クロノスを操る事を出来るペルソナ使いって比企谷君しかいないはず。何故私達に牙を剥く必要が?」

 

「それに、神の神器を手にするまで。とか言ってたが何のことかな?」

 

「危ないです結城さん!」

 

 

比企谷サイド

 

ん?あの2人は結城と岳羽か?それにしても何でアイギス?の奴も一緒にいるんだ?

 

あれは、シャドウか!

 

「危ない結城、岳羽。シャドウが近くまでいるぞ!」

 

「え?」

 

「嘘、比企谷君!」

 

何で2人ともギョッとした目で見るの?

 

「先ずはシャドウから消滅させましょう。2人は危ないです。私の後ろにいて下さい。」

 

すると、アイギス?と思われる奴は指から球を出した。え?まさか本物のアイギス!

 

「戦闘準備、行きます。ペルソナ ライズアップ!」

 

そこからはまさに一瞬と言える程、シャドウ達は倒されて消滅した。あの子なんなの?衣服以外は何もダメージが入ってないじゃん!しかもシャドウを召喚器以外で出したのは初めて見た。

 

「やっと見つけました。私の一番は貴方の側にいることであります。」

 

「な!」

 

え?

 

そうアイギスに言われながら懐に身を預けた人は、結城理だった。

 

「おい、どうなってるんだ結城!」

 

相変わらず順平は変なところで入ってくるな。

 

「それじゃあ戻るぞ。岳羽、これから本題に入ると父上が言っていた。もしかしたら、もっと聞きたくない現実を聞く事になるかもしれないが良いか?」

 

「はい、さっきは勝手に飛び出してすいません。」

 

2人は手を互いに握り、仲直りをしたようだ。

 




すいません、今日も1話投稿です。


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6章 神話の果てに
36話


今日も1話投稿かもしれません。


影時間

 

月光館学園の敷地内

 

???サイド

 

ハア、ハア、またここだ!

 

逃げないと、殺される!

 

「おい!」

 

フードを被った何かが僕に話しかけて来た。何だ、人に化けた怪物が僕を殺そうとしてるのか、ここで僕は死のか、怖いよ。お母さん・・・

 

「別に食ってかかろうとしてる訳じゃねえ、ってお前は!」

 

目の前にいるのはどうやら普通の人らしい。だけど、ここに普通の人が居るのか?

 

「来い、お前を非難出来る場所を用意してやる。」

 

そう言いながら、その人は僕の手を取って僕と一緒に移動した。

 

屋久島 1 : 10

 

桐条美鶴の別荘

 

比企谷サイド

 

俺達は桐条先輩達と合流して武始さんの説明の続きが始まろうとしていた。

 

「さっきは取り乱してすいません。」

 

「嫌、良いよ。元は桐条グループ、嫌違うな。元の初めは私の父が原因なんだ。」

 

「武始さんのお父さんってことは、桐条先輩のお爺さん!」

 

「嗚呼、元々私の父は影時間を生み出した中の1人といっても良い。」

 

「影時間を生み出した?」

 

「そう、さっき話した岳羽君のお父さん、岳羽詠一郎さんは実験の事故でこのレポートとビデオを残した。ビデオの中にはさっき見た通り、影時間の止め方を言っていた12体の大型シャドウ達を倒すことだね。」

 

「じゃあさっき言ってた影時間を作ったって何ですか?」

 

「影時間がいつからあるか、これはこの時間の終わった次の日からずっと影時間という時間が続いている。皆もそろそろ想像が付くんじゃないのかな?」

 

「まさか、実験が事故で終わってからずっと・・・」

 

「そう、実験が事故で終わった後から影時間は始まった。元は私の父がそのシャドウ達を作らせて時間を操ろうとしたことが原因なんだがな。」

 

「え!?時間を操ることが出来るんですか。」

 

「シャドウとは、時間と空間に影響を及ぼすとこの資料には記されている。もしかしたら、シャドウはそこにいるだけで時間や空間に影響よ及ぼすことを言ってるんだろうね。」

 

「じ、じゃあシャドウをうまく使えば時間を操ることも。・・・」

 

「可能だと思う。しかし、それを過去に失敗してこういう資料を残したんだろうがね。」

 

「あの、質問いいですか?」

 

「何だね山岸君、」

 

「シャドウがいるだけで時間と空間に影響を及ぼすなら、何故研究所で隔離する必要があるんですか?」

 

「それは、今も研究してるからだよ。シャドウについてね、」

 

「ま、まだ研究をしてるのかよ。」

 

「必ずしもシャドウが影時間だけ動くとは限らないんじゃないんですか?」

 

狗村?

 

「それは、どういうことだ?」

 

「言葉の通りです。影時間に限定してシャドウが動くとは思いませんが、」

 

「狗村君もわかって来たみたいだね。」

 

「どういう事?」

 

「簡単に言えば、この屋久島にシャドウを放ってしまえばずっと屋久島は影時間から逃れることの出来なんじゃないかってこと。」

 

「それについては安心したまえ、それは有り得ないことなのだよ。」

 

ん?

 

「どうしてですか?」

 

「それは、シャドウは一定の時間でしか行動しないからさ。」

 

「皆、悪いがそろそろ3時を回る。明日には磐戸代分寮には帰るんだ、早く寝よう。」

 

え、俺起きれるかな。

 

「明日は私が一番に起きるから大丈夫ですよ。」

 

「わ!」

 

「び、ビックリした〜、」

 

「アイギス?」

 

「あ、最後に紹介しようと思ってたが忘れてたな。彼女はアイギス、前も言ったように私達の新しい仲間だ。」

 

「よろしくお願いします。」

 

「はい、分かりましたって、言える訳ねえだろー!」

 

順平の気持ちは分からんくもないが、そういえばそうだったな。

 




6章突入!


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37話

今日は2話くらい投稿できます。


「起きてください。朝です、理さん。」

 

「な、何だ、アイギス?」

 

「もう朝ですよ。」

 

「・・まだ目覚ましの五分前なんだが、」

 

「廊下に五分前行動を心がけようと紙に書かれてたから起こして見ました。」

 

「じゃあ後五分寝る。」

 

「な!起きてください理さん。」

 

「おはようってそんな雰囲気じゃねえな。」

 

「おはようございます比企谷さん。」

 

「お前、何で結城の部屋に?」

 

「五分前活動です。」

 

「嫌、朝起きに五分前活動って概念があると思ってんのか。」

 

「そういえば比企谷さんはどうして理さんの部屋に?」

 

「ちょっとな、結城と2人にしてくれないか?」

 

「・・・嫌です。」

 

「え、どうして?」

 

「私の一番は私が理さんの近くにいることですから。」

 

「世の中ではそれをストーカーと言うんだ。あまり近くに居すぎても結城が困るぞ。」

 

「そうなんですか、理さん?」

 

「この状況を見てそう思わないんなら、君は重症だよ。」

 

「重症という言葉を検索・・・結果、意味は重い症状、重い怪我をしている様子と出ました。理さん、嘘はいけませんよ。」

 

「頑張れ結城、」

 

「諦めるな比企谷!」

 

そして、新たな結城のお客さんが数名顔を出した。

 

「朝からどうした?って何で結城の部屋に比企谷とアイギスが?」

 

「まさか!比企谷君はアイギスを使って結城君の体を?」

 

「違えよ山岸、俺がそうするように見えるか?」

 

「今の俺っち達からすればそうにしか見えないが。」

 

「ハ!」

 

「おい、どうした比企谷。何か具合が悪いのか?ってうわ!何だ急に寄っかかって。俺っちそんな趣味ってあれ?」

 

「あ、比企谷さんまた急に倒れたのかもしれません。」

 

「また?」

 

「学校でも一回倒れてたのを結城君と見たことがあって、」

 

「まず部屋へ連れて行くぞ。皆、手伝ってくれ!」

 

 

ベルベットルーム

 

比企谷サイド

 

「ん?またここか。」

 

「どうも比企谷様、お待ちしておりました。」

 

「どうした?イゴールさん。」

 

「早速本題に入らせてもらいますが、比企谷様。貴方様はまだ気付かれないのですか?」

 

「何をですか?」

 

「貴方の、貴方自身のペルソナについてです。」

 

「俺のペルソナについて?」

 

「はい。貴方様のペルソナは普通のペルソナよりも異端なんです。」

 

「何が異端なんですか?」

 

「それは、そのペルソナに人間と同じ心を持っている事です。」

 

「でも、ペルソナが出て来る時は我は汝の心の海から産まれし者って言うフレーズがあるじゃないですか。」

 

「アレは、ペルソナの召喚される時に使われる決まり文句のようなものです。しかし、意志を持つペルソナはワイルドがシャドウをペルソナに変えた時だけです。つまり、・・・」

 

「つまり俺のペルソナ、クロノスはシャドウだったって言いたいんですか?」

 

「はい。その通りです。」

 

「じゃあ俺は、ワイルドだったって事ですか?」

 

「嫌、そういう訳ではございません。今から申し上げるのは、そのクロノスの事についてです。」

 




やっとクロノスに繋がれました。


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38話

もしかしたら3話目出すかもしれません。


「さっきのクロノスの話ですが、クロノスは神話の中で何と呼ばれてるかご存知ですか?」

 

「いえ、まったく。」

 

「それじゃあ、順を追って説明する方が良いかもしれませんね。」

 

「それで、クロノスはどうやって俺の中から出てきたんですか?しかも、シャドウだったとは初めて聞きました。」

 

「クロノスは神話では、農耕の神と呼ばれています。そして、ウーラノスの次に宇宙を支配したとも言われています。」

 

「その神話のクロノスの話と今のクロノスの話とどう繋がりが?」

 

「この話には続きがあります。神話のクロノスでは、"アダマスの鎌"を持っていたとも、これで予想が付くかと思います。」

 

「!?でも、今のクロノスには鎌なんて、」

 

「はい。では、どうして比企谷様の中に入ったのか分かりますかな?」

 

 

「え?」

 

「アマダスとは、ダイヤモンドの事を指しています。何故そこまで比企谷様の中にこだわったのでしょうね。」

 

「分かりません。」

 

「貴方様なら答えにたどり着く筈です。その答えは・・・」

 

「俺の周りの人の誰かがアダマスの鎌以上の人材がいるからですか?」

 

「惜しいですが、違います。そうなると、貴方様にクロノスは入りません。正解は"貴方様がアダマスの鎌であった"が正解です。」

 

「俺がアダマスの鎌?」

 

「正確に言うと、その鎌の魂が貴方様なんです。」

 

「・・・って言うことは、俺は転生前はクロノスの鎌だったんですか!」

 

「そうですね、クロノスは元々鎌を捨てた気でいたんでしょうが、その鎌は魂が宿ってしまったんです。鎌で刈っていった人々の恨みの集合体として、・・・」

 

「じゃあ俺は、」

 

「そう、アダマスの鎌で刈っていった人達の恨みの塊と言ってもいいでしょう。」

 

「でも、何でクロノスは俺の中に?鎌は、俺の魂を捨てるつもりだった筈では?」

 

「必要となったからですよ。貴方様の魂が、」

 

「何故?」

 

「ウーラノスを倒す為、ですかな。」

 

「どうしてクロノスはウーラノスを倒したいんですか?」

 

「ウーラノスは元々神話で神々の王として降臨していると言われています。クロノスは王たるウーラノスに嫉妬したんでしょうね。自分よりも宇宙を支配しているウーラノスが、」

 

「でも、異世界のクロノスはそんな風には!」

 

「それは、貴方様がクロノスにとっては大切な宿主だからです。」

 

「クロノスは、俺をアダマスの鎌として見てるのか、それとも1人の宿主として見てるんですか?」

 

「さあ、ただ言えるのは貴方様が思うより、クロノスはずっと深く闇を持ち続けているのです。」

 

「今からクロノスと話す事は出来ますか?」

 

「それを、貴方様は望むのであれば。」

 

 




少し神話の話を出してみました。


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39話

クロノスと比企谷君の章です。※すいません、6章の名前変えます。


「気をつけてくださいね、宿主が相手でもペルソナは凶暴です。今からクロノスと会談を貴方様がするためこの部屋にペルソナごと閉じ込めさせて貰います。」

 

そうイゴールさんは言いながら、部屋から出た。

 

「それでは召喚してください、比企谷様。」

 

「はい、ペルソナ!」

 

俺の中から異世界のクロノスのように俺の顔でクロノスが召喚された。

 

「それでは、隣の部屋で待っております。貴方様の思いがクロノスに伝わると良いですな。」

 

頭の中に聞こえる声、もしかしてイゴールさん?

 

(はい、もしもの事がないようにテレパシーでサポートさせて頂きます。)

 

「それで、」

 

「ん?」

 

「それで、何の用?シャドウがいる訳でもないのに俺様を呼び出しやがって。」

 

「今回、お前に面と向かって初めて聞きたい事があってな。」

 

「アダマスの鎌の事なら何も言わねえよ、どうせ胡散臭いイゴールの爺さんに聞いたんだろ。」

 

「嗚呼、今までお前はウーラノスを倒すため俺の中にいたのか聞きたくてな。」

 

「・・・嗚呼そうだよ、俺様の上がいるなら其奴を引きずり下ろす。これからも、お前は俺を使う。なら、代価として俺様がお前を使っても文句は言われないだろ。」

 

「何故ウーラノスにこだわる、異世界のお前は、俺を"異世界の宿主"としてみてくれたぞ。」

 

「笑わせるな、お前はウーラノスを倒す為の道具にしか過ぎない、お前達ペルソナ使いもそうだろ。俺達ペルソナを物のように使ってシャドウと同族殺しをさせる。」

 

「同族殺し?嗚呼、そういえば元はシャドウだったっけか。」

 

「他のペルソナ使いも知らないだろうが、俺様と同じようにシャドウからペルソナになれた奴もいるらしいぜ、例えば・・・」

 

「ワイルドだろ。」

 

「ち、知ってんのかよ。そういえば、お前の隣にいたな。確か名は結城理だっけか?アイツもペルソナを道具のように使ってるじゃねえか、元シャドウ達をペルソナにして都合の良いように使ってな。」

 

「お前は、全宇宙を支配した後何をする気だ?」

 

「決まってんだろ、"服従だよ"俺様の世界のためのな。」

 

「お前はもう神なのにどうしてそこまで服従させたい。何故俺の魂がアダマスの鎌だと分かった?」

 

「お前だって分かってるはずだ。ウーラノスは全ての神の王、つまりどの神もアイツの前には膝をつく。俺には、アイツ程そこまでの名誉と伝説はねえ。だが、もしアイツが消えたら、もうわかるよな。俺様の王としての名誉が手に入る。」

 

「下らねえ、お前のやってる事はただ周りの皆に認めて貰いたいだけだろ。」

 

「違う、俺は!」

 

「なら言ってみろ。何故ウーラノスを追い越すための努力をしない?」

 

「ち!調子にのんじゃねえよ、」

 

「お前はただ逃げているだけだ。ウーラノスを追い越したって周りはお前を認めない。今のお前は俺から見たらただの我儘な子供にしか見えねえよ。」

 

「なら、どうすれば良いんだよ!皆、皆俺を見向きすらしねえ。俺はこれでも神だぞ、俺様は・・・」

 

「じゃあまた逃げるのか?」

 

「な!」

 

「お前が誰かに認めて欲しいんなら、一番近くにいた俺がお前を認めてやるよ。こんな俺で良ければな、」

 

 




ちょっと比企谷君ではないような気がします。


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40話

少し面白くなくなるかもしれません。


「お前ごときの人間が俺を認めてやるだ?ふざけるな!」

 

「お前は、クロノスはそれで良いのか?」

 

「何を今更、俺様自身がウーラノスを追い越すための努力をするよりも、ウーラノスを消す方が一番早い!お前が言っても、何も変わらん。」

 

「それで、お前は満足するのか?」

 

「満足だと、するに決まってるだろ。」

 

「嘘だな。お前はそんな痩せ我慢をした所でお前の心が折れるのは目に見えている。」

 

「そこまで言うなら、来いよ。お前は俺様にそんな態度で言える程偉くはないだろ、本当に俺の宿主で良いかテストしてやる。」

 

「それで、俺に何のメリットがあるんだ?そのテストを受けても俺には何のメリットもない。」

 

「なら、これからはお前を"本物"だと認めてやるって言ってんだよ。」

 

「ふ、素直じゃねえな。」

 

「煩い!今からお前を本気で殺すきでいる。だから、今から30分くらいまでお前が生きてれば俺も認めてやるよ。」

 

「おい、今の俺はシャドウ用シューズも何も履いていないが。」

 

(此方を履いてみてはいかがでしょうかね。)

 

「イゴールさん?」

 

(貴方様の足元にシューズを移動させて頂きました。)

 

ありがとうございますイゴールさん。

 

「用意は出来た、いつでも良いぞ。」

 

「は!鎌のない俺様でも、舐めたら痛い目を見るぞ。」

 

そう言いながら、俺がいつも召喚するクロノスの姿に変化した。

 

「行くぞ!」

 

そう言いながら、クロノスは真正面から拳を握って俺に向かってそれを放った。

 

「フ!」

 

そうクロノスは口から声を吐き出し、俺は拳をもろに受ける。

 

「グハ!」

 

「何故避けなかった。今のお前の足なら避けれた筈だ。」

 

煩せえ、足を絡んで転びそうになったなんて言えねえ。

 

「お前がその気なら死ね!」

 

そうクロノスは言いながら、俺に向かって台風に匹敵する程の風を出した。俺は風に抗えず壁に激突した。

 

「ガハ!」

 

俺は、喉に詰まった血を吐き出した。

 

「ハア、ハア。ちょっ・・・」

 

「もう一丁!」

 

今度はクロノスの大きな手で叩かれた。俺は息を吸う間も無く意識が遠のいて行くのを感じた。

 

「ゲホ!っと、ハア、ハア。」

 

ヤバイ、このままじゃ本当に死ぬ。どうする、まだ1分もしない内に虫の域だ。ここは、アレでやるしかない。

 

「オラ、これで最後だ!」

 

そう言いながら、クロノスはまた拳を握ってきた。

 

「うおっと!」

 

俺はそう言いながらも体を前に倒してクロノスの拳を交わす。

 

「何!?」

 

「ゲホ、ゲホ、まだだろ。来ないのか?」

 

「何を言って、」

 

「来ないなら、此方から行くぞ。」

 

俺はそう言いながら内心めっちゃビクビクしてた。

めっちゃ怖え〜!

 




今回も読んでくれた人達には感謝します。


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41話

すいません、今日も多く投稿しようと思います。


今俺の状況はとにかくヤバイ!ペルソナを舐めてたわけじゃないが、普通にシャドウ達を相手にするよりもキツイ。

 

「お前から来るんじゃなかったのか!」

 

と言いながらクロノスの猛攻は止まらない。俺は、走った。クロノスの物理攻撃をかわすため、クロノスの風の属性攻撃をかわすため、とことん走り続けた。

 

15分後

 

「ハア、ハア。」

 

「フン、もうスタミナは残ってないだろ。」

 

「まだ、俺には・・やらなくちゃいけない事が、」

 

「もう休め、そして死ね!」

 

俺は、この後に隙を見せたクロノスに向かって最初の攻撃をした。

 

「ウラ!」

 

「な!」

 

俺はクロノスの足元に狙ってスライディングを掛けた。すると、クロノスはその瞬間だけ床に手を付いた。俺はこのチャンスを狙って床から壁へと地面を蹴る場所を変えた。

 

その後、クロノスの背中に向かって某子供向け番組に出演している○面ライダーの必殺技と同じライダーキックの様な蹴りをクロノスの背中にお見舞いしてやった。

 

「ウ!」

 

「これで、少しは効いたろ。・・・」

 

「ち、調子に乗ってんじゃねえ!」

 

そうクロノスが言うと俺の目の前に突然白く光る粒が集合した。

 

そして、登場したのは他でもない結城だった。

 

「比企谷?」

 

「結城?なんでお前がここに。」

 

「アレってもしかしてクロノス?」

 

「まあな。今俺の目の前に突然現れて何の用だ。見ての通り俺は今、取り込み中だ。」

 

「なら、早めに終わらせよう。」

 

「結城?」

 

「お前が1人で抱え込むような顔で今俺のベッドの上にいるから早くどいて欲しいんだよ。」

 

「あ、ごめんって言ってる場合じゃない!来るぞ。」

 

「死ぬ人間が多くなっただけだ!」

 

「させない、ウーラノス!」

 

ウーラノス?ってクロノスの上位互換の筈じゃ!

 

ウーラノスは見た目はモッサリとした毛が身体中にあるオッサンだった。

 

「な!お前は、」

 

「よう、クロノス。元気にしてたか?」

 

そう言いながら、クロノスに向かってウーラノスは拳を突き上げた。完璧なアッパーカットによりクロノスは一瞬で意識を刈り取って消滅した。

 

「あ、あの・・・」

 

そんな簡単にクロノスを倒して貰っても、俺なんて表情をすれば良いんだよ。

 

「お疲れ様です比企谷様、結城様。」

 

「もしかして結城を呼んだのってイゴールさん?」

 

「嫌、違います。どうやって結城様はここに?」

 

「ウーラノスが世界を歪めたんだ。もう一回クロノスを召喚してみて、多分もう暴れないと思いたいけど、」

 

「わかった、ペルソナ!」

 

そう言いながらもクロノスを出した。すると、クロノスは最初に出したように俺の顔を使って出てきた。

 

「何の用だ。俺様はお前達に負けた、思う通りに好きにしろ。」

 

「別に、最初言ってた約束を守って貰うだけだ。」

 

「それって、」

 

「俺を、認めて"本物"の関係になってくれるんじゃなかったのか?まあ結局はウーラノスの一撃で終わったんだが、」

 

「俺様はウーラノスに負けたんじゃなくてあのペルソナ使いに負けただけだ!ウーラノスに負けてはいない。」

 

負けず嫌いだな〜。




そろそろ7章に入ります。


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42話

そろそろ7章あの先輩が来ます。


「あの、イゴールさん質問良いですか?」

 

「何でしょう比企谷様?」

 

「クロノスにアダマスの鎌を持たせるにはどうすれば良いですか?」

 

「それは、本当の意味で"クロノスを完全復活"させるつもりですかな?」

 

「はい、俺は今までクロノスに言われた通り道具として扱ってきました。だから、"本物"に本当の気持ちを込めてアダマスの鎌を渡したいんですが、難しいですか?」

 

「嫌、簡単ですが貴方様が少し苦労するかもしれませんよ。」

 

「それは、俺の魂が関係してるからですか?」

 

「はい、つまり貴方様の体力を一時的ですが大量に消費されます。貴方様の体なら良くて1週間に1回が限度でしょうな。」

 

「それは、クロノスに限定された時間の間だけアダマスの鎌を持たせれないという事ですか?」

 

「もっと言うと、1回に3分しか持たないでしょうな。ここぞと言う切り札として残す事をお勧めします。発動条件は貴方様がクロノスを召喚した後にもう一度、召喚器で心臓を狙って引き金を引くだけです。」

 

「一時的で3分しか持たないだけでも、構いません。教えてくれてありがとうございます、イゴールさん。」

 

「私の仕事はお客様の"運命のサポート"ですからな。」

 

「戻ろっか比企谷。」

 

「嗚呼、それに向こうでは俺が横になってるって話だしな。それではイゴールさん、また今度。」

 

そう俺が言うと、また白く目の前が光った。

 

 

屋久島

 

桐条美鶴の別荘

 

「起きたか比企谷、すぐに朝ご飯を食べろ。もう行く用意は出来てるんだ、後お前だけだ。」

 

思ったよりも早く出るつもりらしい。

 

朝食を食べ終わった後・・・

 

「じゃあな美鶴、元気で生活してくれ。皆も大型シャドウ達の撃破を願う!」

 

「それでは、」

 

「行こっか。」

 

「海にまで行ったのに可愛い女の子が釣れなかった〜!」

 

「アハハ、まあアイギスが仲間になったんだから良いじゃん。」

 

「彼には興味が1ミリも湧きませんが。」

 

「2回も言われた〜!」

 

騒がしい、いつもか。

 

ブー!ブー!ブー!

 

「ん?すまない皆、先に行ってくれ。私は後で追いつく。」

 

「空港に時間遅れないで下さいね〜。」

 

「嗚呼、分かってる。」

 

「忙しそうだな、先輩。」

 

同感だ。

 

 

巌戸台分寮

 

「帰って来た〜!巌戸台。」

 

「にしても、先輩は船に乗る前は何の話を電話でしてたんですか?」

 

「え、嗚呼それはな伊織、ここに新しく入ってくる人が決まった。」

 

「また増えるの!」

 

「可愛い子かな〜。」

 

「その人は年はいくつなんですか?」

 

「11歳の小学5年生だ。」

 

「「「「「え!?」」」」」

 

 

 

 




「クロノスの話要らなくね。」

「必要だ!俺が主人公なのに必殺技がなくてどうする!」

「その為だけにこんな章出したのか!要らねえ〜」

「おい!」


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7章 醜い世界
43話


私は今日から冬休み!


タルタロス

 

数日前

 

0:10

 

「貴方は、一体何者ですか?」

 

「俺はお前の思ってる程大層なもんじゃねえよ。ただ、今日は少し会おうとする奴がいてな。お前は安全な所に運ぼうとするのはただの偶然と気まぐれだ。もう俺に関わるな。」

 

「せめて、名前だけ!」

 

「俺の名は"荒垣真次郎"もういいだろ。後、お前を引き取ってくれる場所はここだ。」

 

「ここ?」

 

「嗚呼、って言っても今は夏休み期間で旅行に行ってるらしいがな。」

 

「あの、ありがとうございます、荒垣さん。」

 

「じゃあな。」

 

 

路地裏

 

「やっと来ましたか。」

 

「いつもの薬を渡せ。」

 

「貴方に少し、聞きたい事があるんですよ荒垣さん。」

 

「俺はそれに答える義務はない。」

 

「なら、これから話に付き合ってもらおうか。」

 

「お前らストレガは何を聞きたい?」

 

「毎回この時間にあの塔へ何回も行き、シャドウ達と戦う戦士達は何者なのか聞きたいのですよ。」

 

「お前、そこの仲間なんだろう。」

 

「違う!俺は仲間なんかじゃ・・・。」

 

「まあ今は貴方にとってこの薬が欲しいでしょうし、ジン。」

 

「はいよ、これが例のもんや。」

 

「いつものように人を連れて来れば良いんだよな。」

 

「今回は、"彼らの情報を提供する"事がミッションにします。貴方の様な人材は腐る程居ますからね。」

 

「フン、勝手にしろ。」

 

「ええ、勝手に期待しときますよ。」

 

 

数日後

 

巌戸台分寮

 

比企谷サイド

 

「それで、この子が例の小5か。」

 

「僕の名前は小5じゃありません。天田乾(あまだけん)です。まだ小学生ですが、母親をシャドウに殺されています。どうしても、シャドウと戦う力が欲しいんです!」

 

「気に入った!俺が鍛えてやろう。」

 

「え!真田先輩がっスか。」

 

「なんか問題があるのか順平?」

 

「嫌、なんでも。」

 

絶対同じような戦闘狂を真田先輩が作ろうとしてるって思っただろ順平。

 

「あの、この犬も一緒に保護して貰ったんですけど良いですか?」

 

「嗚呼!コイツも張り切ってる様だしな。鍛え甲斐がある。」

 

「それじゃあ、これを渡しておく。一応天田の観察役として結城、お前が側にいてやれ。」

 

「分かりました。」

 

「よろしくお願いします、結城さん。」

 

「よろしく、」

 

「あ!そう言えば俺らの名前を紹介してなかったな。俺の名前は伊織順平ってんだ。よろしくな!」

 

「俺は結城理だ。」

 

なんで2人共俺の顔を見る。

 

「お前も自己紹介しろよ。」

 

「わかったよ、俺の名前は比企谷八幡だ。よろしく、」

 

「比企谷さんもよろしくお願いします。」

 

「ねえ、いつから影時間の事知ってたの?」

 

「貴方は?」

 

「私は岳羽ゆかりって言うの。よろしく、後さっきの続き。」

 

「あ、はい。僕はお母さんが死んだ時からあの黒い化け物がいる世界にいました。」

 

「すまないが、いつから母親は死んだんだ?」

 

「去年の冬です。」

 

「冬か。」

 

「あの時を思い出すな、桐条。」

 

「フ、そうだな。今思えばアイツはどこにいるんだろうと考える時がある。」

 

「そういえば、天田をここへ連れてきた人はなんていうんだ?」

 

「えっと、荒垣真次郎って人でした。」

 

「「荒垣!?」」

 

先輩達2人は急に声を上げた。荒垣って誰?

 

 

 

 




最近1200以上に文字が増えました。


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44話

書ける時間が限られているからなかなか出せません。明日は一気に3話投稿します。



ショッピングモール

 

19:30

 

真田サイド

 

アイツは一体何をしてるんだ!天田を助ける事が出来、影時間の中でも適正があるアイツはどうして戻ってこない。なあ、荒垣真次郎。俺達は良く、シンジと呼んでシンジは俺をアキと呼んでいたのをつい昨日の様に思い出す。

 

すると、店のドアから真次が顔を出した。

 

「お前、なんでここに。・・・」

 

「お前を連れ戻しに来たからだ。」

 

「俺は特別課外活動部に戻るつもりはない。もう良いか?」

 

「良い訳あるか!もう一度戻ってこい。やっと影時間が止められるかもしれないんだ。」

 

「何!?・・・でも、俺にはもうペルソナを扱わないと決めたんだ。お前の所には行けない。」

 

「何故来ない、そんな事をしたらペルソナを捨てたも同然だろ!」

 

「聞こえなかったか?俺は扱わないと決めたんだって、この力が捨てれるんなら本望だ。」

 

「お前は、天田を助けてくれた。今じゃ天田はシャドウを倒す為俺達と協力してくれている。」

 

「何!?」

 

「天田は、親をシャドウに殺されたと思い込んでる。実際の所、"違うけどな"。」

 

「何が言いたい?」

 

「俺達ともう一度来い!いつでも迎え入れてやる。待ってるぞ、真次。」

 

 

数時間後

 

影時間

 

路地裏

 

荒垣サイド

 

結局、分かったのは影時間を消そうとしてる事以外分からなかった。だが、いずれアイツらが影時間を貸してくれるだろう。そうしたら、もう俺の中のペルソナは消えてあの"あんな事件"も起こらないだろう。

 

「ご機嫌様、私達ストレガへの協力は感謝します。」

 

「・・・いつものを。」

 

「待たんかい。前言ったろ、あの塔に登っている連中は何をしようとしてるんや?」

 

「アイツらはただ影時間を消そうとしてるだけだ。」

 

「影時間を!?そんな事されたら、ペルソナ使い有るまじき行為。許せませんねぇ。」

 

「次はいつ登るか分かるか?」

 

「そこまで聞いてない。」

 

「おやおや、仲間の貴方でさえも情報を渡してくれませんでしたか?」

 

「そういう事じゃねえし、仲間でもねえ!ただ、アイツらから遠ざかりたいだけだ。次会うまでには聞いておく。ほら、約束の薬を渡せ。」

 

「ジン、・・・」

 

「ち!ほら、お前の大好きな薬や。」

 

俺は、もう"コイツ"のせいで長くはない。だが、近い内に絶対特別課外活動部は動く筈だ。そこで、俺は・・"死ぬ"。

 

 

数時間後

 

月光館学園

 

1:00

 

比企谷サイド

 

教室

 

「こんにちは比企谷君。」

 

「え、嗚呼。狗村どうした?」

 

「嫌、最近どうしたのかと思ってね。」

 

「何がだ?」

 

「寮や学校でも考え事なんて普通比企谷君しないから。」

 

「まるで、俺を知ってる様な言い方だな。・・・なあ、お前が主人公子なのか?」

 

「どうしたの急に。」

 

「今までお前の言動は、俺を深く知ってる人物としての言葉が多かった。さっきの会話でも、俺はペルソナから、クロノスから聞いたんだ。2つの世界に俺がいて、俺はこの世界と"お前の世界"でパートナーと呼べる人を連れていたらしい。この世界では、結城の様に。なら、・・・。」

 

「私が主人公子だろうって、正解。こんな早くにバレるなんて思ってもいなかったよ。でも、私は私のやるべき事をやるだけ。貴方がどんな選択肢を選んでもね。」

 

「それは、どういう事だ?」

 

「いずれ分かるよ、・・・きっとね。」

 

そうハム子は言うと、自分の席に戻って行った。

 

 

 




そろそろ12体倒す為に、デスを呼ぼうか迷ってます。学生の方々は冬休みで社会人の方々は仕事三昧、皆さんの気持ちは私には分かりませんが、これからも応援よろしくお願いします。


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45話

そろそろあの方が味方になるかも!


影時間

 

タルタロス

 

比企谷サイド

 

「皆、今回は私達から大型シャドウを出迎く。今回が初めてだから天田とコロマルは見学しててくれ。」

 

「あの、この犬は?」

 

「嗚呼コロマルの事か。コイツは天田と同じくさ迷ってたらしくてな。一緒に連れて鍛えたんだ。」

 

「そういえば、真田先輩がこの間コロマルに牛丼を食わせようとしてましたよね。」

 

「な!何のことだ比企谷。」

 

「本当なんですか真田先輩!最低、大丈夫?私がお世話してあげるね、コロちゃん。」

 

「ゆかりっちがコロマルをコロちゃんだって、比企谷聞いたか?」

 

「嗚呼、聞いている。分かったからこれ以上岳羽の怒りを買わないでくれ、俺も巻き添えを食らうから。」

 

「大丈夫だよ比企谷君。ちゃーんと一緒に処分・・・じゃなかった、殺してしてあげるからね。」

 

あの、どこが大丈夫なの。処分から殺すに変える必要がないと思うのですが、

 

「順平は男である事を後悔させてやるから安心してね。」

 

「それ、どこに安心要素があんだよ。」

 

「ちゃんと今息が出来る事に順平は安心出来てるんじゃないの?」

 

「嫌、それ普通だから。しかも殺す事確定事項かよ!」

 

ドンマイ順平、俺はお前が死んでも見捨てて先を行く。

 

「比企谷君も同じくらいの苦しみに味わって貰うから気をつけてね。」

 

それって「死ね」と言ってる事と同義だよゆかりっち。

 

「おい、誰か来るぞ。戦闘準備だ、急げ!」

 

「「「はい!」」」

 

コツン、コツン。

 

「誰の足音だ?シャドウではないな。」

 

「ご機嫌様、初めまして。私はタカヤと言います。お見知り置きを、」

 

「キャー、なんで上半身裸?」

 

「しかも刺青まで、タカヤと言ったか。お前は影時間に存在出来ると言うことはお前もペルソナ使いだな、何しに来た?お前は何者だ。」

 

「私が何者かなど今はどうでもいいでしょう。貴方達はもう今日で死ぬのだから。」

 

「それはどう言うことだ?」

 

「変なこと言うと返り討ちされた時の言い訳に使えなくなるわよ。」

 

「貴方達は何故影時間を消そうとするのか分からない。貴方達も分かってる筈だ、影時間によって貴方達の生活が充実してる事を!」

 

「結局、お前は何者なんだ?」

 

「ふ、敷いて言うならストレガのリーダーとでも言いましょうか。」

 

「ストレガ?何かの団体か。」

 

「まあ、その様に考えれば良いと思うますが、結局貴方達はここでは何も出来ず無意味に死んで行くのですから可愛想で無様だ!アハハ、ハハハハハ。」

 

「黙れ!私達は何が来ても屈しない。」

 

「なら、生き残ってみて下さい。この地獄の空間からね、う、○#*あ○#○*€!」

 

コイツ、呻き声を上げながら召喚器を使わずにペルソナを出してここの部屋の扉を閉めやがった。

 

「それでは、」

 

「おい、待て!」

 

「待て、皆この煙はなんだ?」

 

え?

 

「どうやら、吸うと体が麻痺する成分が入っている様です。」

 

「アイギス?そうか、お前は機械だったな。」

 

「皆さん気をつけて下さい、後ろに大型シャドウが迫って来てますよ。しかも二体も、注意して下さい!」

 

「なんだと、山岸そっちは大丈夫か!」

 

「私は平気ですが、皆の方にもう1人人間の方が来ます。注意して下さい!」

 

「こんな時に誰なんだ!」

 

「ここは、私が行きます。皆さんはここで待機を、」

 

「な、アイギス。1人では無茶だ!」

 

「皆耐えてください、助っ人を1人そちらに送りました。」

 

助っ人が扉を開けるまでがタイムリミットだな。

 

 




ここから始まる荒垣伝説


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46話

今日3話投稿できるかな?


「行きます、ペルソナ ライズアップ!」

 

アイギスの出したペルソナをアイギスは盾に使い必死に皆を守っていた。

 

「アイギス、私達の事は気にせず攻撃に集中してくれ!」

 

「そうよ、守ってばっかじゃ私達結局全滅しちゃうわよ。」

 

「私は、理さんの近くにいる事が私の一番なんです、だから!絶対に負けない。心配しなくても良いですよ皆、私は絶対に負けませんから。」

 

そう言いながらアイギスは俺達を守っていた。クソ、俺には何も出来ないのか。俺は膝を床につけて、立ち上がる事がガスの所為で出来ない。どうすればこの状況をひっくり返せる、考えろ!いつもして来ただろ、

 

「オルギア発動!」

 

そうアイギスは言うと、アイギスの関節部分の機器が赤く染まった。

 

「アイギス、何を・・・」

 

「アイギスは、自分を少しの間だけオーバーヒートさせて爆発的な力を出す事の出来る機能がある。それを父からオルギア機能と聞いた事がある。皆、今の内にシャドウから離れるぞ、アイギスの邪魔になる。」

 

「分かりました桐条先輩、にしてもアイギスにそんな機能があったなんて私、全然知らなかった。」

 

「無理もない、アイギスのオルギア機能はピンチの時しか使われないらしい。いわば最期の切り札だからな。」

 

アイギスは、10本の指から弾を撃ちシャドウの体中に当てていた。すると、奥からもう一体シャドウが出てきた。

 

「まさか!大型シャドウがもう一体?」

 

「そんな、それじゃあ私達本当にここで死んでしまう。」

 

「どうやら二体合わせて大型シャドウの様です。」

 

「どう言う事だ山岸?」

 

「まだ完全体ではないと言う事か?」

 

「その通りだよ比企谷君。もっと言うと、その2つのシャドウが合体させちゃいけないの。」

 

「分かりました山岸さん、情報感謝し、ま・・・す。」

 

「どうしたアイギス!」

 

「アイギスのオルギア機能は体中をオーバーヒートさせるから、あまり長時間保てないんだ。クソ、ここで手詰まりなのか!」

 

「カストール!」

 

「ガコン!」

 

なんだ?閉じられていた扉が強引に開いた。目の前には赤いフードを被った人が1人いる。この人が山岸の言っていた助っ人か?

 

「ひ、比企谷!・・この煙を・。」

 

「結城、・・分かった。クロノス!」

 

俺はクロノスを出して、部屋中に充満していた煙を外へ出す。

 

「カストール、行け!」

 

フードを被った人はコメカミに銃口を向けて召喚器でペルソナを召喚し、無事大型シャドウになる前に2つのシャドウを消滅させた。

 

「貴方は、あの時の!」

 

「シンジ、どうしてここに?」

 

「ただの気まぐれだ。」

 

 

 




今回はここまでです。2話しか投稿できなくてすいません。


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47話

今日はできれば4話投稿したいです。


「それで、お前は一体今まで何をしてたんだ?」

 

「別に、・・・何も」

 

「そんな訳ないだろ!お前は天田を救って、今度は俺達を助けた。まるで今日何が起こるか分かってた様に、山岸からの助っ人ってお前だったのか。」

 

「助っ人?なんのことだ。」

 

「山岸と会ってないのか?」

 

「まず、俺が此処に来るまで誰とも会ってないぞ。」

 

「何!?」

 

「遅れてすいません!」

 

「狗村?そういえばずっといなかったな。」

 

ハム子の奴、絶対に今日これがある事分かってただろ。

 

「助っ人は狗村だったのか。」

 

「狗村、何故集合時間に来れなかったのかは後で必ず聞く。今は何が会ったのか山岸から聞いたか?」

 

「はい、ストレガと言う団体のタカヤって人が皆にこんな事をしたんですよね。許せません!」

 

すると、フードの人は天田に向かって

 

「それにしても、お前が無事で良かった。」

 

「え?」

 

「一度助けたのに死んでしまったら目覚めが悪いだろ。」

 

「なんだ、そう言うことか。」

 

「取り敢えず一旦寮に戻るぞ。」

 

 

磐戸台分寮

 

比企谷サイド

 

「さてと、情報をまとめるぞ。何があったか言ってくれ、ホワイトボードに書いていく。」

 

「今回の大型シャドウは二体が合体して大型シャドウになる新しいタイプのシャドウでした。」

 

「他には?」

 

「ストレガという団体についてはネットで出てきました。どうやら復習代理人という肩書きでネットに出されてるらしいです。」

 

「成る程、ストレガはネットを使って依頼を遂行するためにもしかしたら影時間を悪用してる可能性もある。タカヤは要注意人物だ。」

 

「これで全部か?」

 

「嫌、アイギスのオルギア機能も忘れてないか?」

 

「そういえば、アイギスは大丈夫なんですか?」

 

「その辺は大丈夫だ。今幾月さんが修理してくれている。」

 

「理事長先生って機械出来るんだ!?」

 

「今日はオルギア機能が久しぶりに発動したらしいしな、だいぶアイギスは負傷してる筈だ。今度から私達が先頭に立とう。」

 

「これで、全部ですかね。まとめると、今回の大型シャドウは二体に分裂していて、タカヤと名乗るストレガのリーダーは影時間を無くす事を恐れている。理由はネットに出されている復習代理人の依頼を成功させる為かは定かではありませんが、私達と敵対する人物ですね。アイギスは今理事長先生によって修理中です。これで良いですか桐条先輩?」

 

「嗚呼、それと彼について何も紹介してなかったな。今回私達を助けてくれたのは荒垣真次郎、フードを被ってそこに座っている人物の名だ。そろそろフードを脱いだらどうだ?」

 

「良いだろ別に、それと少しの間だけ此処にいることにする。よろしくな。」

 

そう荒垣先輩が皆に挨拶をすると、

 

「やった!荒垣さんがいれば百人力です!」

 

「何を言ってるんだ天田、俺がいるだけで千人力だ!」

 

「真田先輩が千人力って、・・プププ。」

 

「どういう了見だ順平、トレーニングをいつもよりきつくしてやろうか。」

 

「そ、それだけは!」

 

「騒がしいな、ハア。」

 

同感です。

 

 




次はポートアイランドでの戦いです。


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48話

すいません、今日も2話しか出せないかもしれません。


「すいません、今日の夕方一緒にお祭り行きませんか?」

 

という天田の声が一階玄関から聞こえた。どうやら人を誘ってる様だ。

 

「ん?良いが俺と一緒にいても退屈するだけだぞ。」

 

その声の主は荒垣先輩だった。多分二度も荒垣先輩に助けられた天田にとってはとても尊敬出来る先輩何だろう。

 

「それじゃあ17:00に此処から出発するぞ。」

 

「はい!ありがとうございます。」

 

天田の顔は笑顔であふれていた。こりゃあ荒垣先輩大変だな。

 

「比企谷!お前も来い、今日は何故か結城がいないらしい。代わりにお前が付いてやれ。」

 

え?結城がいない。どういう事だ?

 

「今ベルベットルームにいるの。イゴールに彼が話すことがあるらしくてね。」

 

「あ、ハム・・じゃなかった。狗村、それはいつからだ?」

 

「ん〜、2日前くらいからじゃないかな。」

 

「2日前!前の大型シャドウを荒垣先輩が倒した次の日じゃねえか。」

 

「まあ彼も考える事があるんだろうね。」

 

「ん?比企谷さんと狗村さんって仲良いんですね。」

 

そんなとてもこの会話で仲良く見えたのか、天田が質問を問いかけてきた。

 

「どう見ればそう見える。」

 

「比企谷さんってなかなか人と喋らないじゃないですか。」

 

「ちゃんと喋るぞ、順平とか桐条先輩とかもよく話す。」

 

「それは、相手から会話を持ち出してきた時とか影時間の時の話じゃないですか。自分から話しかける時が少ない比企谷さんが人に話しかけるの初めて見ました。」

 

「へ〜、まあ私と比企谷君は、前に知り合った事があっただけなんだけどね。」

 

「狗村さんは比企谷さんをどう思ってるんですか?」

 

「どうってねえ?」

 

何故俺に顔を向ける。

 

「別に知り合い程度だろ。」

 

「そういえば、比企谷君って結城君と話す傾向が多いと私思うな。」

 

そう俺達の会話を聞いていた岳羽が急に言ってきた。

 

「そうなんですか?岳羽さん。」

 

「よく一緒に比企谷君が話す時あるよね順平。」

 

「嗚呼、そうだな。比企谷は俺に強く当たるからなかなか話しにくいんだよな。」

 

「それを本人の目の前で言うのもどうかと思うぞ。」

 

「え?うわ!?比企谷いたの。」

 

「岳羽、順平しばいていいぞ。俺が許可してやる。」

 

「オーケー。私も最近ストレスが溜まってたし、アンタ覚悟は良いかしら?」

 

「良くない!良くない!ってなに人を暗殺しようとしてんだ比企谷!」

 

「別に何も。俺はそろそろ行くよ、俺が帰っている時には死んでないといいな。」

 

「縁起でもねえこと言うな!」

 

「比企谷さんの人間関係が分かった所で祭りに行きますか。」

 

そう天田に呼び出され、天田と荒垣先輩で一緒に祭りに出かけた。

 

俺、人の多い所嫌いなんですけど。

 

「我がまま言うな。」

 

心の声聞かないで下さいよ荒垣先輩。




今回は通常回にしてみました。


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49話

今回で7章ラストです。


影時間

 

ポートアイランド駅前

 

比企谷サイド

 

俺は天田と荒垣先輩で祭りに行った後、数週間が経った。今回の大型シャドウは山岸曰く、ポートアイランドという場所に現れたらしい。大型シャドウの見た目は身体中に電線を巻きつけてポートアイランド中の電気を吸い取ってるらしい。

 

「今回は、影時間以外でも大型シャドウの影響が出る可能性が大きいです。なんとしても真田先輩と荒垣先輩が大型シャドウを引き付けている間に回りの電線を切って大型シャドウの力を弱めて下さい。」

 

俺は頭の中に入る山岸の声を聞いて、結城とハム子の補助をしながら俺は今真田先輩達の所へ向かっている。もう電線の所はシャドウ達が来てもシャットアウトしたから起動できないだろう。他のメンバーからも後は真田先輩達の所に戻るとの連絡があった。

 

「二人共、大丈夫ですか!?」

 

俺達はポートアイランドの駅前にいた大型シャドウを再起不能にした真田先輩達を遠くから眺めて狗村が2人の安否を確認した。

 

「どうやら、皆揃ったようだな。」

 

「遅いよ3人共、何処で道草食ってたのよ。」

 

「ごめんごめん、ゆかりちゃん達が思った以上に早くて急いだつもりだったんだけどね。」

 

「何故私は理さんと行動出来なかったのですか。異論を出します。」

 

「仕方ないよアイギス、今回は山岸の護衛として一緒にいて欲しかったんだよ。」

 

「それは誰でも良いのではないのですか?」

 

「前にオルギア機能を使った時アイギスは、とても動けそうになかったからね。少しは休んでもらわないと俺はアイギスと行動しないよ。」

 

「致し方なくても、理さんに愚痴をこぼします。」

 

「頼む、誰でも良いから早くトドメを刺せ。いつ起き上がるか分からねえぞ。」

 

「分かりました荒垣先輩、俺っちが華麗にトドメを刺してやる。」

 

その時、荒垣先輩が頭を抱え出した。

 

「グハ!っグアアアアアアァァァァ。」

 

「どうしたシンジ!」

 

「荒垣、どうしたんだ。」

 

先輩達が荒垣先輩を心配してる中、荒垣先輩は召喚器無しにペルソナを出した。荒垣先輩のペルソナ、カストールは大型シャドウを何度も踏み、激しく攻撃を続けた。大型シャドウは、カストールの攻撃を何度も喰らって消滅してしまった。

 

「クソ!」

 

荒垣先輩はそう叫びながらカストールを維持出来ずに天田とカストールの目が合い、天田の方に進撃した。

 

「許せ、シンジ!」

 

そう言いながら、真田先輩は荒垣先輩の腹に向かって鋭いジャブをぶつけた。その後、正気に戻った荒垣先輩は気分が悪いと言って1人タルタロスの外へ出た。

 

 




此処からどう展開するのでしょうか。


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8章 因縁の別れ
50話


今日で8章です。気合い入れて行きます!


荒垣サイド

 

ハア、ハア。これで少しはアイツらと距離を離す事が出来たか。

 

「シンジ!」

 

「な、アキ!どうして此処に・・。」

 

クソ、またさっきの痛みが!

 

「俺から、離れろシンジ・・・ガハ!」

 

「またペルソナの暴走か!ちょっと待ってろ、直ぐに・・。」

 

「その必要は、・・ない。」

 

そう言いながら俺は懐からストレスにいつも貰ってる薬を飲んだ。

 

俺はペルソナの暴走を消した後、アキが目の前に来た。

 

「今の飲んだ薬は何だ!お前はいつからそんな物を頼るようになったんだ!」

 

「お前には、関係の無い事だ。」

 

「ふざけるな!」

 

そう言いながら、アキは俺の顔面を殴った。

 

「ふざけてねえ、これが俺だ。俺のやり方は例えお前でも止めさせない。分かったら早く戻るぞ。皆待ってるからよ。」

 

「待てシンジ、まだ話は終わって無い!」

 

アキは俺の腕を掴む。

 

「お前もしつこいんだよアキ!いつになったら分かるんだ。お前のやってる事は俺に理想を押し付けてるだけだ。もういいだろ!」

 

俺はアキの掴んだ手を振り解いて皆の元へ歩いた。

 

 

磐戸台分寮

 

「あ、荒垣先輩お帰りなさい。今一階には私しかいなくて、皆は自室に戻りました。」

 

「そうか、すまないが山岸は明日の朝食でも今のうちに作っとくから冷蔵庫の中に入れといてくれ。」

 

「嫌、良いですよそこまでしなくても、料理当番は明日私だし、それに荒垣先輩も疲れてるじゃないですか。」

 

「別につかれてなんていない。」

 

「それと、その懐に入っている薬はもう飲まないでくださいね!」

 

「何故お前が!」

 

「私はこう見えても皆サポートをしてるんです。荒垣先輩の行動は包み隠さず私の目には見えてました。その薬はペルソナの力を一定時間消す代わりに寿命が短くなる筈です。しかも、荒垣先輩前から飲んでましたよね。」

 

「自分の体は自分がよくわかってる。もう自分の寿命が短いこともな。」

 

「それなら尚更、・・もしかして、荒垣先輩は何を考えてるんですか!貴方は自分の事なんて少しも考えてなんかいない。本当は天田君の側にずっといてやりたいんじゃないんですか?」

 

「何故、そう考える。」

 

「直感です。だけど、貴方は今も苦しんでいる!何故自分を大切に出来ないんですか!」

 

「俺は、別に自分を乱暴に扱ってるつもりはない。それに、まだ死ねないしな。」

 

「なにを言っても意思は固いんですね。」

 

「山岸、悪いがこの話は、」

 

「皆には内緒ってそんな都合の良い事私が聞くと思いますか?」

 

「嗚呼、俺はお前を信じてるからな。」

 

「何を根拠に、ハア。あ!荒垣先輩、明日の朝食作るの私も手伝いますよ。」




少し原作とは違うシーンを出してみました。前から変わってますけどね。


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51話

そろそろジョーカーや番長出したいな。


ベルベットルーム

 

数週間前

 

結城サイド

 

「お疲れ様でした結城様、今回はどんな用で参ったのですかな?」

 

「少し聞きたいことがあってね。」

 

「それは私めに答えられる質問ならありがたいですな。」

 

「そこまで難しくない質問だ。比企谷は、一体どこから来たんだ?」

 

「彼は千葉の方から、」

 

「そうじゃない、アイツは何者だ。最近俺は聞いたんだ屋久島で、アイツのペルソナのクロノスに何が隠されているんだ。」

 

「嗚呼、クロノスは元々シャドウなのは気付いてましたかな?」

 

「この前比企谷と話してる所を目の前で見た。」

 

「ならば、貴方様はもう分かってるのではないですかな?」

 

「何を言いたい。」

 

「では、逆に聞きますがどうしてそれを知りたいのですか?」

 

「今更俺達にアイツが隠し事をする必要があるとは思えないが、俺達はアイツの事を目が腐ってる事意外何も知らない。この機会にアイツの事を少しでも多く知りたいと思った。」

 

「珍しいですな。貴方様は他人に関心があるのはなかなか見られませんからな。」

 

「まあな、ただアイツが何を根拠に俺達に何かを隠してるんなら教えて欲しいだけだ。それ以上でもそれ以下でもない。」

 

「貴方様は変わりましたな。」

 

「人間そんな簡単に変わらないと言うが、意外と変わるもんなんだと初めて自分でも思ったよ。」

 

「貴方様の質問の答えの方を言いますと、クロノスはそこまで重要では無いのです。」

 

「それはどういう事だ?」

 

「簡単に申しますと、クロノスはあくまでも比企谷様のペルソナであって使うのは比企谷様自身なのです。彼はクロノスの持つアダマスの鎌の魂が比企谷様だと私は答えましたが実はそうではありません。彼は元々この世界の人間ではありませんからね。」

 

「・・・何故ならアイツ自身がシャドウだからか?」

 

「正確には、ある人間のペルソナだったのです。しかも、その方は結城様の人生に大きく関わる人間なのです。」

 

「それってどういう事だ?」

 

「結城様と別世界の結城様の生前がその人間なのです。」

 

それって!?

 

「これも運命的と思いませんかな。」

 

「イゴールのいつもの作り話では出来すぎてるな。」

 

「貴方様は私めをどのように考えてるのか一度聞いてみたい所ですな。」

 

「胡散臭いオッサン」

 

「まあ言わなくても覗いてましたがね。」

 

「だから嫌いなんだよあんたは、話を戻すが、これからもアイツ自身の環境が変わっていくに連れてアイツ自身の成長が"別世界の俺"と繋がっていくんだろ。イゴール、アイツは自分を犠牲にして別世界の俺を助けて自身を封印したんだったよな。少し頼みがあるんだけど、聞いてくれないか?」

 

「貴方様はとても優しい人ですな。」

 

「なんだよ急に、ってお前は俺達の心を覗けるんだったな。なら話はまあわかるよな。」

 

「その選択は比企谷様が望んでなどいませんよ。」

 

「そんなの、俺の知った事じゃない。」

 

「確認のため言いますが、それをすると貴方様自身がどうなるか分かっておいでですか?」

 

そんなの決まっている。

 

「承知の上で言っているんだ。もう何が起ころうと俺は俺の決めた道を突き進むよ。」

 

「それでは、*****の力を貴方様に授けましょう。条件付きですがね。」

 

条件付きなのかよ。

 




さてこれからの内容がガラリと変化していきます。すいません、期間3週間と書いているアンケートを変えさせてもらいます。


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52話

ハム子バージョンです。


ベルベットルーム

 

結城君とイゴールが話す数ヶ月前

 

ハム子サイド

 

「お疲れ様でしたハム子様、今回はどんな用で参ったのですかな?」

 

「少し聞きたいことがあってね。」

 

「それは私めに答えられる質問ならありがたいですな。」

 

「そこまで難しくない質問だよ。比企谷君は、一体どこから来たの?」

 

「彼は千葉の方から、」

 

「そうじゃなくて、彼は何者なの?私の*****の力を抑えて自らを封印材料にするなんて初めて見たよ。」

 

「嗚呼、クロノスは元々シャドウなのは気付いてましたかな?」

 

「それは、どういう事?」

 

「ならば、貴方様は知る資格などありません。」

 

「何が言いたいの?」

 

「では、逆に聞きますがどうしてそれを知りたいのですか?」

 

「何故最後にあの人が私達に隠し事をするのか不思議だから。私はあの時言ったように比企谷君の事が好きなのは今の私も変わらない。だけど、私は比企谷君の事を外見の特徴意外何も知らない。教えてほしいの、彼が私をどう思ってたのかがね。」

 

「珍しいですな。貴方様は他人に関心があるのはなかなか見られませんからな。」

 

「まあね、ただあの人が何を根拠に私達に何かを隠してるんなら教えて欲しい。辛い時があれば一緒に考えるし、逆に私が困難な状況に遭えば彼と一緒に悩みながら私は比企谷君と繋がってたいの。」

 

「貴方様は変わりましたな。」

 

「人間そんな簡単に変わらないっていうけどさ、案外変われるもんなんだなって私は思うよ。」

 

「貴方様はまだ、この答えを知るには早すぎるし、それに」

 

「それに?」

 

「貴方様は自らを犠牲にしようと考えている事が目に見えてるからです。貴方様はお優しい上に、比企谷様を愛しすぎた。」

 

「・・・でも、それだけじゃないよね。」

 

「そうですな。あの世界の住人をもう1つの世界に渡らせてしまった事が一番の原因ですがね。」

 

「それは誰なの?」

 

「貴方様には、真実を知る為のミッションを与えます。その方はもう貴方様の世界で死んだ扱いをされていますがね。ミッションの内容は、もう1つの世界に移動した方を此処へ連れてくる事。それが貴方様の真実を知る為のミッションです。」

 

「もしかして、教えてくれるの?」

 

「貴方様がミッションをクリア出来るのならの話ですがね。」

 

「でも、その世界に私が行ってもいいの?」

 

「この眼鏡をお掛けください。これを肌身離さず持って下さい。その眼鏡こそが、貴方様の向こうの世界へ渡る交通賞のような物です。貴方様にはもう渡す事も自身で作る事も出来ない、1つだけのチャンスです。分かりましたね。」

 

「うん、覚悟は出来てるしね。」

 

「それは、貴方様ご自身の身体を犠牲にするからですか?」

 

「どうしたの急に、ってイゴールは私の心を覗けるんだったね。なら話はまあわかるよね。」

 

「その選択は比企谷様が望んでなどいませんよ。」

 

「それは、比企谷君も同じだよ!」」

 

「ハア、確認のため言いますが、それをすると貴方様自身がどうなるか分かっておいでですか?」

 

そんなの決まっている。

 

「承知の上で言っているんだよ。何のためにここに来たと思ってるの?」

 

「それでは、今からもう1つの世界へ送るのでじっとしていてください。」

 

 

そうして私は今に至る。

 




ハム子の話は少しだけ結城君と別に出してみました。


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53話

今回は二学期始めの話です。


月光館学園前

 

順平サイド

 

このまま戦いが終わったらどうなるんだろうな。終わったら、俺はもしかするとあのタカヤが言ってたように俺の生活が影時間の戦いによって充実してるのか?

 

「そこどいて、」

 

そう目の前にゴスロリの衣装を着た赤髪の女の子から言われた。持っているのは、スケッチブックと色鉛筆らしい。俺は「悪いな。」と言いながらその女の子をもう一度見て寮へ帰った。

 

 

9月2日

 

月光館学園

 

比企谷サイド

 

「今日から新しく入ってきた新入生のアイギス君だ。」

 

「アイギスです、よろしくお願いします。」

 

「それじゃあ君の席は結城の隣だ。」

 

「あの先生、その席今日休みの人の席なんすけど。」

 

「いないなら変わらないわよ。異論は認めないわ!」

 

相変わらずこの人は変わらないな。

 

「理さんはここで授業を受けてるのですね。」

 

「え、嗚呼そうだがどうした?」

 

「私の一番は貴方の隣にいる事ですから。」

 

「ちょアイギス!何を言って・・・あ!」

 

「なんで岳羽さんが怒るの?もしかして三角関係とか!?」

 

「どこまでいったんだろうね。気になる〜」

 

「ちょっと皆、私はそんなんじゃないから。ほら、比企谷君もなんか言ってよ!」

 

ハア、面倒臭さ。

 

「俺からの率直な感想だが、そう見えるのも仕方のない事だと思うんだ。だから、」

 

「だから?(怒)」

 

「あ!いえなんでもありません。」

 

「今、諦めようとしたよね?(怒)」

 

「な、何も諦めてなんかいませんよ?」

 

「じゃあなんで敬語使ってんのよ!アイギス、今から比企谷君を蜂の巣にしてあげて。」

 

「分かりましたと、私は岳羽さんの言葉に便乗して邪魔者を排除します!」

 

「いつから俺は邪魔者になったんだよ!」

 

「結城さんの隣にいる時からです!」

 

「ほぼ最初からじゃねえか!」

 

そんな馬鹿な事を言い合いながら俺は避難するために廊下へ走って逃げた。

 

「待ちなさい、私の目の前から背を向けて逃げる行為は死を表しますよ。」

 

そうアイギスは言いながら俺に指を向け球を連発して撃って来た。

 

「危ねえなおい!今死ぬ所だったぞ。」

 

「ヘブンズゴー!」

 

「それ俺に死ねって言ってるのと同じだからな!」

 

俺とアイギスが月光館学園の校舎中を駆け回り校舎が蜂の巣になってしまったのは最近の学校新聞で取り上げられた。

 

ん?結城からメールだ。

 

「ファストフード店で学校帰りに話があるから来て。」

 

一体何の用だ?

 

学校帰り

 

ファストフード店

 

「よう比企谷、面白い事に朝なってたな。」

 

「おい順平、笑い事じゃねえぞ。っていうかなんで皆揃ってんの?俺結城に呼ばれて来たんだけど。」

 

目の前には山岸と同じクラスのアイギス、岳羽、結城、順平が座っていた。

 

「それで、話ってなんだ結城。」

 

「前に会ったタカヤと狗村の事だ。」

 




そろそろ全体のストーリーがやっと半分くらい進みました。


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54話

もうすぐお気に入りが60人を超えそうです。


「タカヤは分かるが、狗村がどうかしたのか?」

 

「その狗村は確か、タカヤがストレガという団体である事を山岸は話をしていないんだ。」

 

もしかすると、ハム子の奴自分が前の世界の記憶を使うと変に思われるから山岸に教えて貰ったと嘘を付いた可能性があるな。だけど、俺が何かやった所であの時大型シャドウの所にいたから、俺が何言っても意味をなさないと考えて俺はその話題に触れないようにする。

 

「それは大変だな。」

 

「まるで人ごとのように言うな。」

 

「はっきり言って興味が無いからな。」

 

「そ、そうなんだ。」

 

「まあ、その話は別の狗村に聞けば良いとして、問題はタカヤだ。」

 

「タカヤがどうしたんだ?」

 

「その、私見てしまったんです。タカヤと話す荒垣先輩の姿を、」

 

「本当なのかそれ!?」

 

「はい、私も見間違えだと思いたかったんですけど何度見返してもタカヤと荒垣先輩が話していました。後、ストレガの仲間のような人が2人いました。1人は緑のジャージを着ていて、口調が関西弁だった。もう1人はゴスロリの衣装を着た赤髪の女の子で年は私達と同じくらいじゃないかな。」

 

「もしかすると、俺達すごくヤバイ連中と関わってるのかも知れねえな。そいつらも復習代理人って呼ばれている奴らの1人かも!」

 

「落ち着け、まあその可能性は大いにあるだろう。あのタカヤと共に行動するくらいだからな。」

 

「話が変わるんだけどさ、最近の天田君おかしくない?」

 

最近の天田か、確かにタルタロスでも突っ走ったり台風の雨の中外に傘なしで出たり終いには真田先輩の特訓にも付き合っている。最近天田が何をしたいのか俺にも分からない。

 

「なんて言うか、最近の天田君は目の前が見えてないって言うか、ずっと私達以外の所を向いてる気がするんだよね。」

 

「確かに俺への目つきが急に怖くなってきたしな。」

 

「もしかして、皆知らないのか?」

 

そう結城が聞く事によってアイギス以外の俺達は「何が?」と口に出していた。

 

「天田の母親が死んだのは10月4日だ。」

 

「天田君、もしかすると母親が死んだのは自分の所為だと思って焦ってるのかもしれない。」

 

「大切な人が死んでしまった気持ちは私もお父さんが死んでしまったから分か

るよ。あの時はとても辛かったから、自分の所為だと思った時もあったからとても思い悩んでるんじゃないのかな。」

 

「俺達にはあまり天田の家族関係とは関わらない方が良いだろう。」

 

「そんなの天田君が可愛そうだよ!」

 

「そう思われる事がどれだけ天田にとって辛いか想像してみろ。」

 

「そ、それは・・・。」

 

「そう言う事だ、あまり人の人生に踏み込むと大変な事になるぞ。」

 

「私、天田君にどう接すれば良いか分からないよ。」

 

「普通にいつも通り接すれば良いのさ。」

 




そろそろ10月4日の事件が始まります。


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55話

今回は10月4日の事件を出します。明日から1月2日まで五島にいますから、投稿出来ないません。


影時間

 

10月4日

 

ポートアイランド駅前

 

比企谷サイド

 

「今日に限って満月とは、あまり大型シャドウを狩る気にはなれないな。」

 

「天田はどうした?」

 

「今日は参加したくないと挙手してきたから休ませた。第一、大型シャドウを相手にする程天田も完全ではないだろうし、」

 

「シンジの奴も何処へ行ったんだ?」

 

「まさか、真田今すぐあの場所に、」

 

「桐条、話は後からだ。今回は二体も大型シャドウが来たぞ。」

 

「それどころではない、今日は10月4日だ。だとしたら、」

 

「な!?確かに丁度事件の日だし、クソ!天田がシンジを殺すつもりなら早く止めないと、」

 

「先輩、後ろからきます!」

 

「何!?ガハ!」

 

真田先輩は馬のような形をした金属シャドウに体当たりされていた。

 

「先輩達何ボサッとしてんすか、早く戦闘準備をした下さい!」

 

「そうですよ、回復してあげますから少し休んでて下さい。」

 

「悪いな順平、岳羽。急ぐぞ皆!」

 

「嗚呼!まだ天田が行動に移していなければ荒垣も大丈夫だろう。」

 

「にしても、あの大型シャドウは何だ山岸!」

 

「あれは風を使ったり柵を使って相手の攻撃を防御したりする特徴が見られる分、遠くの敵に風の属性攻撃も使えるシャドウなの、だからあのシャドウに攻撃するなら雷の属性攻撃が弱点だよ!」

 

「それじゃあ俺の出番だな、回復はもう大丈夫だ岳羽。」

 

「分かりました。」

 

「ポリデュークス!」

 

ポリデュークスの属性攻撃である雷は確かにあのシャドウへ当たり、少し怯んでるように見えたが、

 

「何!?」

 

「皆危ない、逃げて!」

 

山岸の声と一緒に馬のような鳴き声をする金属シャドウがルーレットの中心に乗っていた。あのルーレットどうやって出したんだ?そう思っている間にルーレットは星印の所に針が向くと俺達の立っている地面を割って歩道も何もかもを一掃した。

 

「ゲホ、ゲホ。皆大丈夫か?」

 

「比企谷、お前に心配される程弱っていない。」

 

「桐条先輩は!」

 

「私はここだ。」

 

その声を頼りに見てみると、アイギスの後ろで立ち上がった。

 

「ありがとうアイギス、しかし君は山岸の護衛が、」

 

「既に許可は頂いてます。」

 

「私は平気ですから、皆さん頑張って下さい。」

 

「そっか、順平と岳羽は無事か?」

 

「命に別状はないけど、戦闘不能に陥ってる。今結城君と狗村さんが代わりにそちらへ向かっている所です。」

 

「あ!そういえば山岸は、シンジと天田の居場所は分かるか?」

 

「ポートアイランドの地下道にいます。」

 

「そこへ結城達を送ってくれ、シンジと天田が危ない!」

 

「それはどういう事ですか真田先輩!」

 

「比企谷、お前も聞いた事はあるだろ、今日は天田の母親が亡くなった日だ。そして、シンジが人を殺した日でもあるんだ。」

 

まさか!

 

「クソ、もっと早くに気付いていれば!」

 

「悔んでいても仕方がない。後は結城達に任せよう、それよりあのルーレットの上に乗っている金属シャドウは比企谷に任せる、私達はあの柵のシャドウをやる。別行動だ、アイギスは比企谷の方にサポートとして行ってくれ。」

 

どうする、あのシャドウに攻撃しようとすると、柵のシャドウが邪魔をしてくる。だったら!

 

「アイギス、攻撃が通るようにサポートしてくれ!」

 

「了解であります!」

 

「クロノス!」

 

「比企谷君、クロノスの力ではあのシャドウをどうにかする程強くないと思うけど大丈夫?」

 

「平気だ山岸、俺には秘策がある。」

 

「教えててもらいましょうか、その秘策はなんですか?」

 

「アダマスの鎌だ、練習通り行くぞクロノス!」

 

俺がもう一度召喚器を使う事によって、クロノスは黒く輝いている鎌を握って金属シャドウを攻撃しようとした。

 

「成る程、それでは私も行きます!」

 

そう言ってアイギスはクロノスと負けない速度でクロノスの後ろからついて行く、

 

「比企谷、そっちに柵の大型シャドウの風の属性攻撃が飛んで行ったぞ!」

 

「アイギス!」

 

「了解であります。パラディオン!」

 

アイギスがペルソナを使って攻撃をカバーしてる分クロノスはアダマスの鎌を金属シャドウの頭とぶつけながらクロノスはシャドウをルーレットに誘導してルーレットの中心部分にシャドウの頭だけがはまっていた。

 

「クロノス、いまだ!」

 

クロノスはアダマスの鎌を握りルーレットごと金属シャドウを8つに切り裂いた。

 

「あ、がああああ!?・・。」

 

その瞬間、酷い頭痛にうなされ意識が刈り取られた俺は仰向けに倒れた。

 

「比企谷君!」

 

そう呼ぶ山岸の声が頭の中に響いた。

 

 




少し多めに書いてしまいました。


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56話

ようやく9章に行けます。

※9章入る前に特別編を出します。


影時間

 

ポートアイランド地下道

 

荒垣サイド

 

「来ましたね、荒垣さん。」

 

目の前に立っているのは天田乾だ。槍を持って俺の前に立った。

 

「シャドウを狩らずにこの時間に此処で会って何をするのか貴方なら分かりますよね。」

 

「嗚呼、自分がやった事を許して貰おうとも思ってねえし、自分でも許せない事件に目を離しちゃいけないからな。それが俺の宿命でもあるんだがな。」

 

「そんな事を聞きに来たんじゃない!僕は貴方を殺しに来ただけだ。それ以上でもそれ以下でもない。」

 

「今のお前には憎しみしかないかもしれない、だがこんな俺の命でもお前は背負う事になる。それでも良いなら俺を殺せ!」

 

「命乞いのつもりか!」

 

「そんなつもりはねぇ、ただ俺にはお前に人を殺して欲しくないだけだ。」

 

「それは、心優しい被害者ですね。」

 

「お、お前は!」

 

「お久しぶりですね、荒垣さん。それでは、死んで下さい。」

 

天田に拳銃をタカヤは向けた。

 

 

ポートアイランド駅前

 

真田サイド

 

「クソ、比企谷は大丈夫なのか!?」

 

「疲労が溜まってたのでしょうか、とてもきつい顔をしていました。でも、命に別状はありません。」

 

「それなら、私達も心配せずともいけるな真田!」

 

「嗚呼、な!危ない桐条!」

 

柵の大型シャドウが俺達に花びらを飛ばして桐条の両脚にいくつも刺さる。

 

「クソ!ペンテシレア、シャドウを動かせないように柵を地面と一緒に凍らせろ!トドメは真田、お前がやってくれ。」

 

「任せろ!」

 

ペンテシレアの特大の氷が大型シャドウを包む事で俺がシャドウを出す隙が出た。俺はその隙をついて何度もプレデュークスの雷の属性攻撃を放った。大型シャドウは流石に効いたのか暴れ出すが何も出来ずに消滅していった。

 

「桐条、悪いが先に地下道に行く。後は任せて良いか?」

 

「構わない、後から私達も合流するから早く行ってやれ!」

 

「すまん、恩にきる。」

 

俺は地下道に走って行った。どうか二人共無事でいてくれ!そう考えて俺は走り続ける。

 

 

ポートアイランド地下道

 

結城サイド

 

俺は山岸から途中でポートアイランドの地下道に行くよう言われ、走って来た。

 

すると、・・・・・

 

「どうしたのですか?そんな子供を救う意味は無いと思うのですが?」

 

「ち!俺に拳銃を向けるんならまだ分かるが、天田が何をしたっていうんだ。お前には何も関係ないだろ!」

 

山岸が言ったようにタカヤと荒垣先輩は知り合いだったのか。

 

「どうするの?」

 

「まだ様子を見よう。今行った所で何か出来る訳でもない、最終的にタカヤが何かするのであれば一斉に2人で突撃するしかないようだけど、時間があるなら狗村は裏から回って天田を助けてくれ、俺はタカヤを見張る。」

 

「分かった、いざとなったらペルソナの用意を忘れないようにね。」

 

「嗚呼、分かってる。」

 

俺と狗村が話し終えるとタカヤと荒垣先輩の話が続けられた。

 

「貴方は何故そこまでするのかは知りませんが、貴方達の中に情報の提供をする者がいるはずです。誰ですか?」

 

「そんな奴いる訳が、」

 

「此処にいるよ。じゃないと子供の僕が仲間に入れて貰えないよ。」

 

「何を言って!?グハ!」

 

荒垣先輩は腹に撃たれて血がどんどん体から流れていた。そんな荒垣先輩にタカヤは蹴りを入れる。

 

「貴方には何も聞いてないでしょう、黙ってなさい!それで、どうして貴方は自分から話したのですか?普通嘘をついて逃げたりなんなりすると思いますが。」

 

「もういいからだよ、復習は果たされた。荒垣さんはもう寿命が少ないなんて思ってもみなかったよ。クソ野郎!」

 

「成る程、充分生きたという訳ですか。なら貴方から殺しましょう。楽に死ねると良いですね。」

 

そう言いながらタカヤは天田に向かって拳銃を向けた。

 

「止めなさい!」

 

その会話に無理矢理入ったのは狗村だった。

 

「あらあら、貴方は確か"あの世界で会った以来"ですね。何をしにこの世界へ来たんですか?」

 

「貴方のやってる事は只の復讐よ、確かに貴方はあの世界で目的を果たされなかったかもしれない。だけど、それが間違った事なら私は貴方を止めるって言ったはずよ。」

 

「成る程、だけど私が此処にいる理由は復讐ではありません、人類を救うだけです。これは私が生まれた時からの目標だと前も言ったはずですよ。」

 

「シンジ、大丈夫か!?」

 

「ハア、まあ貴方とまた出会えた事ですし、楽しみはまた取っておきましょう。彼を次は助けれると良いですね。」

 

そう言いながら暗闇の中にタカヤは歩いて行った。

 

「今の話はなんだ狗村、後でじっくり聞かせて貰う。いいな、」

 

「分かったわ。その事も含めて結城君は来週の月曜日、学校の屋上に来て。その時に全部話す、今は荒垣先輩を運ばないと、・・・」

 

「結城!?何故お前がいながら荒垣を守ってあげれなかった!」

 

「荒垣先輩!?大丈夫ですか!ゆかりっち回復を先輩に!」

 

「分かってるわよ!」

 

「止めろ、俺はもう短い。どちらにしろ死ぬんだ、それよりもアキ、

そいつらに落ち度はねえ、どんな因縁があるのかは知らねえが気をつけろ狗村。タカヤは、アイツには気をつけろ。」

 

「荒垣さん、貴方は何で僕を?」

 

「何泣きそうな顔してんだ。お前の目標が果たされるんだぞ?」

 

「答えになってません!」

 

「アキ、後は頼む。」

 

「嗚呼、任せろ!」

 

真田先輩はそう言って血だらけの荒垣先輩の手を強く握った。

 




すいません、1200ずつ描いてたのに2000超えてました。


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ペルソナQ
ペルソナQ 1


今回からペルソナQの世界を一章ずつ区切って」出させてもらいます。

※このクロスオーバーの世界では、原作と違いペルソナ3のキャラ皆が1年年下として出しています。荒垣さんがまだタカヤに殺される前の話になります。だからあくまでIFの世界ですので、原作とは違う話になります。一応ペルソナ5の世界ともクロスオーバーさせようと考えています。


タルタロス

 

比企谷サイド

 

1:30

 

「今年の文化祭は大雨で中止だな。」

 

「また来年ありますよ桐条先輩。」

 

「そうだぞ桐条、来年はまた雨が降るとは限らない。今回は流石に運がなかっただけだ。」

 

え、あの真田先輩が普通に良い事言っているだと!?

 

「おお!あの真田先輩が普通に良い事言っている。これは嵐の予感・・。」

 

順平の言う事に俺は賛成してしまいそうになる。だって、あの真田先輩だよ!

 

「煩いわよ順平、しかも嵐なら今に始まった事でもないじゃない。」

 

「ゆかりっちは俺が気になるの?ごめんねゆかりっち、俺には赤毛の女の子が!」

 

「例の千鳥って女か?」

 

「そうっす!荒垣先輩。」

 

「でもあの人は確か、あのタカヤって人の近くにいたんですよね。」

 

「それをどうして天田が知っている?」

 

「荒垣さんに此処へ連れて来てもらう前に見た事があるんです。」

 

「私もパソコンで調べた時にストレガのメンバーの中に千鳥って名前が入ってたから油断は出来ないと思うよ順平君。」

 

「もう、山岸までチドリンが危ないって言うのかよ!」

 

「一応注意しとけって言う事だ。まあ、お前には無理な話かもしれんがな。」

 

荒垣先輩の意見に俺も賛成だ。順平が素直に聞けばそれこそ嵐が来るだろう。

 

「そういえば結城君遅いね、確かペルソナ交換所?って所にいるんだっけ。」

 

「良いなぁ、結城君はいつも違うペルソナ出すから私もいくつもペルソナ出してみたい。」

 

「私は別に良いかな。ペルソナをいっぱい出すのは疲れそうだし、一体出すだけでも大変だよ。」

 

ハム子が言うと、元々はペルソナを複数使っているように聞こえる。多分、結城と重なった運命を辿ると、複数のペルソナを出す事もハム子には可能なんだろう。

 

「ゆかりっちには無理だろ、現実的にそんなの可能だったら俺死ぬし。」

 

そこら辺は俺も賛成だ。これ以上岳羽を強くさせると大変な事になる。それだけは阻止しなければ!

 

「キャ!」

 

「どうした山岸!」

 

「あ、足元に蜘蛛がいただけだから大丈夫だよ。あれ?あの蜘蛛は何処に行ったんだろ。」

 

「蜘蛛?此処はタルタロスだぞ。隠された時間に蜘蛛は出現するものなのか?」

 

「今度理事長に聞いてみたらいいんじゃないでしょうか。」

 

「嗚呼、そうだな。」

 

その時俺達の耳元に鐘の音がした。それこそ、学校で良くある鐘の音が聞こえた。

 

「今のなんだったんだろ?月光館に鐘なんてありましたっけ桐条先輩?」

 

「嫌、覚えがないぞ。まず影時間中に鐘が鳴るものなのか?」

 

 

ベルベットルーム

 

結城サイド

 

「お待ちしておりました比企谷様。」

 

「今日はイゴールがいないね。エリザベスは何処にいるか分かる?」

 

「私もご存知ではございません。なに、ペルソナ合体は少し嗜んでおります。なのでそこら辺は心配しなくてもよろしいかと、」

 

「それはそれで怖いんだが。」

 

「さね、本題へ入りましょうかお姉様と結城様。」

 

俺の目の前にはエリザベスの弟であるテオドアがいつの間にか出てきた。

 

 




いつもと同じ7話完結にしようと思いましたが、アンケートを取ろうと思っています。


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ペルソナQ 2

すいません、そういえば知らない人もいるかと思いますが、今日まで休みを取ってました。今日から2話以上投稿できるよう頑張ります!


「テオ?何故貴方が出てくるのですか?」

 

「お姉様に任せていたら大変な事になると踏んだのでサポートをさせてもらいに来ました。」

 

「それで、本題って何?」

 

「イゴール様がいない今、私達姉と私がサポートする事が私が言いたかった事ですので気にしなくてよろしいですよ。それより、ハム子様はあれからずっとベルベットルームにいませんが大丈夫なんですか?」

 

「さあね、彼女について分かるのは比企谷の隣にいたいだけのように見えるけどさ、アレを見るとただのストーカーにしか見えないんだけど。」

 

「結城様!?それは違います。ハム子様は、色々考えておられるのでございます。」

 

「それはそうと、今回は天候には些かベルベットルームも関与している事があります。」

 

「それは、どう言う事だ?」

 

 

 

「ベルベットルームとは、外の世界とある意味では繋がっているのでございます。このように外の世界にもある鐘の音が・・・鐘の音?」

 

「何故、皆ベルベットルームにいるんだ!?」

 

 

比企谷サイド

 

 

「ここは何処?」

 

「え!?結城君がいるって事は、此処がペルソナ交換所?」

 

「お前達は誰だ?青い服を着ているお前達は何故俺達をここに呼んだ?」

 

「それは私共も申し兼ねません。」

 

「分かりやすく言うと、コッチの台詞にございます。」

 

「テオドア?なんでここにいるの。」

 

「おお!これは主人様待っていました。最近顔を見れてなくて心が折れそうになってた所であります。」

 

テオドアってまさかハム子の事が?その年で高校生を好むなんてちょっと引く。

 

「テオドアいつも通りにして、なんかいつもより気持ち悪い。」

 

「な!?気持ち悪いですか。」

 

「狗村さんはこんな人に付きまとわれているんですか?」

 

「ロリコンとかマジサイテー!」

 

「ちょ!?違います。私はロリコンなんかでは、お姉様もなんとか言って下さ・・・。」

 

「テオ、一体向こうでは何をやってるのですか?」

 

「何もやってはいません。そうですよね比企谷様!」

 

おいテオドア、何故俺に聞くんだ!?

 

「え!?比企谷君この人の知り合いだったの!」

 

「取り敢えず、結城と狗村と比企谷はこの人達とどのような関係なのか聞かせてもらおうか。」

 

「ちょっと静かにしろ!この部屋なんか落ちてないか?」

 

「それは、どう言う意味だ荒垣?」

 

「目の前のエレベーター?がとてつもない速さで下に降りているんだが、これは言い方を変えると落ちてるように見えるんだが。」

 

「嫌〜!?何、此処で死ぬの?」

 

「比企谷!これはどういう事だ?」

 

「俺に聞かれてもこの部屋初めて来たから分かりませんよ。」

 

「確かに比企谷様が結城様のベルベットルームへ来るのは初めてですね。」

 

「なんでそんなに落ち着いてるのよ青い服の人!?」

 

「青い服の人ではございません。私の名はエリザベスでございます。この部屋の管理を務めさせてもらっています。現在落下中です。」

 

「そんなの見れば分かるわよ!?」

 

「さて、行き着く場所は天国か地獄か分かりませんね。」

 

「それ俺達が生きて帰れないって言ってんのと同じだよ!」

 

「とにかく此処は、何かしらの運命によって貴方達が集まったのでございます。一人を除いて、この部屋では、契約した者でしか入らないシステムでございますが、ベルベットルームが貴方達を連れて来た事は何かしらの運命という事でしょうかね。」

 

「言ってないで助けてよ!?」

 

俺達は何処へ向かってるのか分からないままこの後この部屋から俺達はこの後、俺達は身を投げ飛ばされた。




今回はもう1話頑張って投稿しようと思います。


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ペルソナQ 3

今回の話も7話投稿を一章にしようと考えています。


???

 

比企谷サイド

 

「此処は、何処の学校だ?」

 

「ねえ、順平は此処がどこか分かる?」

 

「俺に聞くかよゆかりっち。」

 

「此処は何処なのでしょうか。」

 

「わ!?あの時の青い服を着た人達だ。」

 

「此処に連れてきたのは貴方達ではないんだよな?」

 

「はい、私達ではございません。しかし、ベルベットルームに呼ばれた皆様はこのような場所に呼ばれた私達何かしらの意味があるのではなかと考えています。」

 

「と言うと、エリザベスは俺達が此処に集まった事が運命とでも言いたいのか?」

 

「簡単に言うとそう言うことになります。」

 

「此処からは、別れて行動しよう。まず私と真田はこのフロアの探索だ。」

 

「分かった桐条。」

 

「岳羽と伊織と山岸は玄関を調べてくれ。」

 

「「「了解です!」」」

 

「比企谷と狗村と結城は此処にいる人達に話しかけてくれ。」

 

「「分かりました。」」

 

「了解です。」

 

「それではテオ、私達はベルベットルームを探しましょうか。」

 

「分かりましたお姉様、それでベルベットルームは何処にあるのでしょうか?」

 

「虱潰しに探すしかないでしょうね。」

 

「え!?」

 

「分かったら解散!」

 

俺達は桐条先輩の言葉を受け、それぞれの目的地に行くのであった。

 

「それで、この中で人に話しかけれる人いる?」

 

「俺は無理。」

 

「比企谷、即答はズルいぞ。」

 

「別に結城や狗村は俺と違って他人でも話しかけれるだろうが。」

 

「「・・・・・」」

 

「まさかおまえら俺と同じ勇者(ぼっち)か?」

 

「作品によるな。」

 

「別にドラクエの話をしてはいないんだが。」

 

「私は4をやってたな〜。」

 

「どうせリメイクだろ?」

 

「何故それを!?」

 

お前ら同じ運命通ってるから被ってるだけだろ。まあ俺は5だけどね、かぶってないから寂しくなんてないもんね!・・・グス。

 

「話を戻すが、所詮は人だ。話しかけるだけなんだ、ジャンケンで負けた奴が聞けば良いんじゃねえのか?」

 

そう結城が提案すると、

 

「それしかなさそうね。」

 

「分かった、負ける気は一切ない。」

 

「どんだけ比企谷は話しかけたくないんだよ。」

 

「最初はグー、ジャンケン」

 

「「「ポン!」」」

 

その時運命は決まってしまった。結城とハム子はその時グーを出していたのに対して俺は、チョキを出していた。恐るべし結城とハム子!

 

「さっさと聞いてきて。」

 

「終われば楽になる。」

 

そう2人に言われて俺は納得のいかない状態で周りにいる人達に聞いた。

 

「いい天気ですね〜。」

 

((話し方ヘタクソだろ!?))

 

「八十神高校の文化祭は楽しいよね。」

 

この人何言ってんだ?

 

「え!?あの・・・。」

 

「たこ焼き美味いよね!」

 

急にどうしたんだ!?

 

「あの、八十神高校って何処ですか?」

 

「八十神高校の文化祭って楽しいよね。」

 

・・・・・・・・・帰ろ。

 

 




ここからのストーリーはどうでしょうか。また明日話を出そうと思います。


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ペルソナQ 4

今日朝評価を見ると青にランクアップしてた!?


数分後

 

俺達は、会話が通じない人達と話した後桐条先輩にメールで集められるのであった。

 

「最初に私と真田はこのフロアを探ったが、色々なお店がある事だけが分かった。お店によっては、もしかしたらダンジョンが眠ってるかもしれない。」

 

「本当ですか桐条先輩!?」

 

「ダンジョン?というよりも迷宮だなあれは・・・。」

 

「一体何をそこでみたんですか?」

 

「それは、後で見せる。それよりも伊織達はどうだった?」

 

「何処も鍵かかってましたよ。南京錠で固定されてました。」

 

すると、俺の隣から見覚えのある青い服を着た人(エリザベス)がいきなり会話に入ってきた。

 

「あら、南京錠と言えば私達が探したベルベットルームにも4つありました。」

 

「わ!?いつからそこに?」

 

「皆さんが集まってるのを見て、丁度調査も終わったんで皆さんの報告会を聞きに来た所です。」

 

「比企谷達はどうだった?」

 

「皆同じ事しか言いませんでした。」

 

「例えば?」

 

「八十神高校の文化祭楽しいよな。とか、たこ焼き美味いよね。とか、それしか言わないんですよね。聞いたのは比企谷君だけど、」

 

「・・・え、あの比企谷が聞いたのか!?」

 

「絶対周りと話したがらなそうな比企谷様が・・・何故でしょうか。、少し目頭が熱くなって、あれ?なんで目に涙が。」

 

エリザベスが本心ではなさそうに両手で涙を拭くフリをしていた。嫌、こいつマジで泣いてやがる。

 

「そんなに可哀想に思ってたのかよ!?ってお前ら俺だって人に話しかけれるからな!」

 

「ジャンケンのバツゲームをやってただけの奴が何を言っているんだ。」

 

「左様でございますか。やはり、何か裏があると思いました。」

 

「お前は可哀想な俺を見て笑いたかっただけだろ!」

 

「バレましたか。」

 

「本当だったのかよ!?」

 

「そういえば、荒川先輩やアイギスがいないね。」

 

「天田とコロマルも此処にいない。桐条先輩は4人がどこにいるか分かりますか?」

 

「さっき言った4人は、迷宮の中を調査に向かってもらっている。来てくれ、こっちだ。」

 

「私達も行きましょうかテオ。」

 

「分かりました、お姉様。」

 

3F 不思議の国の貴方

 

「入ったらダメ、危ないよ。」

 

俺達に話しかけたのは、この高校の生徒だと思われる2人の男女がいた。

 

「2人は此処の生徒さん達とは違うよな。何者だ?」

 

「私の名前は善、彼女の名前は玲。俺達は記憶を取られている。」

 

「記憶を!?」

 

「そこの中、化け物がいっぱいいる。」

 

「シャドウの事か?山岸、この中を調べてみてくれ。」

 

「分かりました。・・・・・この中には、見た事のないシャドウが沢山います。あ!?荒垣先輩達がピンチのようです、早く助けに行かないと!」

 

「結城、お前がこの中に入れ。そして、指揮を頼む。一緒に行くのは、比企谷と狗村と岳羽に頼む。」

 

「待て!聞いていたのか?その中は危ないんだ。」

 

「それでも行かないといけない理由が出来た。君達は危ないから、」

 

「私も連れてってくれ!」

 

「どうしたんだ急に、此処は危ないんじゃなかったのか?」

 

「私は、此処に来なきゃ行けない理由があると思うんだ。すまないが私も連れてってくれ。」

 

「善?」

 

「大丈夫だ、必ず戻る。」

 

「ん、・・・ダメ!私も行く。怖いけど、善が離れるのは嫌。」

 

「2人とも来て良いぞ。今から行くメンバーで君達を守るからな。そうだよな比企谷?」

 

「ちょっ!?順平何を言って・・・」

 

「お願いします。私もお供させて下さい。」

 

「俺からも頼む。」

 

「どうしようか比企谷。」

 

「何故俺に聞く?指揮するのはお前だろ!」

 

「それで、良いのか、ダメなのか?」

 

桐条先輩に言われ、俺は・・・

 

「分かったよ。危険だと思ったら嫌でも帰らせる、良いな?」

 

「うん、ありがと!えっと名前は?」

 

「比企谷だけど、」

 

「下の名前だよ!」

 

「八幡だけど。」

 

「じゃあハッちゃん行こっか!」

 

俺は謎の玲という女の子からハッちゃんというあだ名がついた。

 




今回は長めに書きました。


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ペルソナQ 5

今回はペルソナQのオリジナルともう一体出せるというゲームの設定を無視します。


不思議の国の貴方 1F

 

比企谷

 

「このまままっすぐ進んだ先に荒垣先輩達が苦戦している相手が見えます。周りにも弱いけど、いっぱいシャドウがいるから気をつけて。」

 

山岸からの連絡が来て俺と結城、狗村と岳羽そして、善と玲を連れて複雑な道を歩いていた。

 

「どうしようか、この道迷いそうだよ。メモっといた方が良いんじゃないの?」

 

「それじゃあこのノートを使ったらどうだ?」

 

そう善は俺達にノートを渡して来た。

 

「成る程、ノートに今まで通った道を書いて地図にするんだね。」

 

「それじゃあよろしくハッちゃん。」

 

「おい結城、なに押し付けてんだよ。」

 

「こういうのはお前が向くだろ?」

 

今そっと雑用が俺の一番の仕事だと言いやがったな。

 

「決まったならお願いね比企谷君。」

 

「おいちょっと、まだ俺はやると言って」

 

「やるよね?」

 

そう岳羽が笑えない目で此方を睨んで来た。俺に出来る事は3つだ。俺の体力と出来る事を表すならこうだ。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

比企谷八幡 30SP 50TP

 

言い返す TPー10000

 

受け入れるTPー50

 

逃げる TPー10

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

俺の中では、逃げるが勝ちらしいが、これを選んだ場合岳羽に追跡されてゲームオーバーだから結局は逃げ場がない。受け入れるを選ぶ事で体力が同時に0になる。言い返すに至っては、確定で死の宣告しているし。これってもう詰んでんじゃねえか!クソゲーだよクソゲー!もう最悪だ。

 

「じゃあお願いね。」

 

八幡は魔王ゆかりにノートを渡されて49のダメージを負った。

 

「グハ!?」

 

「どんまい比企谷、これからもお願いな。」

 

「ふざけんな!こんなの理不尽だ。」

 

そこで、山岸から連絡が来た。

 

「そこを渡ると荒垣先輩達がいます!皆注意して。」

 

俺達がまっすぐ進むと、その先にはトランプのシャドウがいた。山岸の宣言通り荒垣先輩達はあのシャドウに手こずっているようだ。

 

「大丈夫ですか皆!」

 

「その声は、狗村気をつけろ。そいつは弱点がない!」

 

「まさか、それじゃあどうすれば?」

 

「あと少しで倒せるようです。あのトランプのシャドウもそこまで体力がないと思われます。」

 

「比企谷、此処は俺と狗村で惹きつけるから最後のトドメは任せた。岳羽は荒垣先輩達の回復を務めてくれ。善と玲は比企谷のサポートを頼む。」

 

「「「了解!」」」

 

そうして俺達はトランプのシャドウと対峙する事になった。

 

「気をつけろ!そいつの攻撃範囲は広いから、惹きつけるのと同時に死ぬぞ!」

 

 




今回はここまでです。文字数少なくてすいません。


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ペルソナQ 6

今回のペルソナQの章は今日で一回終わってから原作に行きます。


「狗村、俺のペルソナと一斉に攻撃をしてトランプのシャドウを惹きつける。少しでもチャンスが会ったら合図してくれ。」

 

「分かったわ、今の分かっている情報じゃチャンスが作れない。どうすれば、」

 

「何かあのシャドウが怯む攻撃が可能なら変わるが、」

 

「俺に任せろ。」

 

「どうした善?早く荒垣先輩達を、」

 

「終わったから此方を応援しに来た。どうやら苦戦中のようだな。」

 

「その通りよ。なかなか怯んでくれなくて、少しでもチャンスがあれば別だけどね。」

 

「ならば、俺が作る。」

 

「ちょっと!?怪我人増やされても困るんだけど!」

 

「それに善、君はペルソナを使えるのか?」

 

「私にはペルソナという力を持っていないが、武器なら持っている。ここら辺の物で作った射出機だ。固形状の物ならなんでも弾になる。例えば、このようにな。」

 

そう言いながら善は、黒いくす玉を射出機にセットしてトランプのシャドウに向かって飛ばした。だが、所詮はくす玉なので、当たってもただくす玉が割れるだけだった。

 

「なにも起こらないけど?」

 

「よく見てみろ。くす玉が割れた事で中に入っていた紐に絡まってるぞ。」

 

「これはチャンスね結城君!一斉攻撃開始するわよ。」

 

「了解だ。」

 

そう結城は答えて2人は顳顬に召喚器を向けて引き金を引いた。そして、

 

「タナトス!」

 

「オルフェウス!」

 

2人のコンビネーションでトランプのシャドウが息を切らしていたので、俺は前に出て、クロノスにアダマスの鎌を持たせてトドメを刺した。

 

 

「比企谷君お疲れ様。大丈夫?顔色悪いけど、」

 

「ペルソナを長時間出していると気分が悪くなった。早く帰ろうぜ、桐条先輩に報告だ。」

 

「そうだな。」

 

そう結城が答えると俺達はその場を後にして不思議の国の貴方から脱出した。

 

 

八十神高校? 3F

 

結城サイド

 

「ただ今戻りました。」

 

「早かったな結城、それと比企谷は大丈夫なのか?」

 

「今眠ってる状態です。」

 

俺は桐条先輩に比企谷をおぶっている善の方に指を指して答えた。

 

「皆がある程度落ち着いたらベルベットルームに青い服の人が結城と狗村に来て欲しい来て欲しいと言っていたぞ。」

 

「分かりました。頭の片隅に置いときます。」

 

「先ずは、休める場所が欲しいな。この学校の保健室に向かおう、真田達も心配だ。」

 

俺達は保険室へと向かって移動した。

 

2F 保険室

 

「ようこそ、此処は怪我をした生徒を癒す保険室でございます。」

 

そう俺達を出向いたのは、エリザベスだった。

 

「あ、さっきの青い服の人だ。」

 

「あの、エリザベスさんでしたか?此処にロボットを治せる物などありますか?」

 

「心配ご無用でございます。皆様の住んでいる寮にあるものはすでに保険室に置かれていましたので、ご心配は無用でございます。」

 

いつの間に!?

 

「それはそうと、此処には3人分のベットしかないので荒垣さんと、天田さんとコロマルさんがベットを使うとなると、比企谷様のベットがありませんね。狗村様と結城様は既に話は聞いてると思いますが、一足早くベルベットルームへ移動してもらいます。比企谷様の休める場所もありますのでご心配なく。」

 

「「分かった。」」

 

俺達は、エリザベスに言われるがままに比企谷をおぶってベルベットルームに移動した。




次の話でこの章は幕を下ろします。


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ペルソナQ 7

今日はここまでです。


ベルベットルーム

 

結城サイド

 

俺達は、今まで入った事のないベルベットルームに入った。そこには、大きな扉が二つあり、そこに南京錠が四つ掛けられていた。その他にも、ソファやどこまで続くか分からない階段が目に入った。

 

俺と狗村は比企谷をベルベットルームにあったソファに寝かせた後、エリザベスに呼ばれるが如く大きな二つの扉の前に来た。

 

「俺達を此処に連れてきた意味を聞いていいか?エリザベス。」

 

「今から話すのは、皆さまには内緒にしても良いし、しなくても構いません。ただ、結城様とハム子様に主からの話す事があると連絡が来たのでそれに従ってこの今までとは違うベルベットルームで話そうと考えた次第であります。そこにあるドアノブを開くと、主がいますので入ってください。」

 

そう言いながら、エリザベスはソファをずらすと、床にドアノブが設置されていた。

 

「色々聞きたい事もあるし行くか。」

 

「そうだね。」

 

ベルベットルームの地下

 

「お待ちしておりました。結城様とハム子様、今回のこの世界を説明する為に呼ばせてもらいました。」

 

「今回の件はイゴールが私達をこの世界に呼んだわけではないんだよね。」

 

「作用でございます。今回の件はどうして此処まで貴方様方と私達ベルベットルームに住む者達が飛ばされたのかは"分かりました"が、呼び出した理由はそれではありませんので、今から話す話は貴方様が考えてる事ではありませんので、どうしてなどと聞かれましても答えませんゆえ、ご了承下さい。」

 

「じゃあ、俺達を呼んだ理由はなんだ?」

 

「一言で言えば、忠告です。」

 

「忠告?」

 

「それはこの世界での事と関係あるのか?」

 

「多少はあります。ハム子様も結城様もとても関係がある話ですので、よく聞いといて下さい。先ず、この世界には貴方様とハム子様以外にもペルソナ使いがいますので、気をつけて下さい。もしかすると、向こうの方々も貴方様やハム子様の事を聞いてるかもしれませんが、敵対しようとは思わないで下さい。」

 

「それは、そこにワイルドがいるって事か?」

 

「それは、ご自身の目でご確認下さい。」

 

「話はそれだけで良いのか?」

 

「はい、今後此処に入ることが出来ませんので私めとこの世界で逢うのは此処で最後になります。比企谷様によろしく言っておいて下さい。それでは御機嫌よう。」

 

 

ベルベットルーム

 

俺と狗村は気がつくとベルベットルームにいた。比企谷もだいぶ回復したように思える程顔色は良くなっていた。この後、比企谷に今イゴールから話された事を忘れない内に俺は話した。

 




次の回で原作に戻ります。


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9章 出会いと別れ
57話


今日から原作に戻ります。


10月23日

 

月光館高校

 

屋上

 

結城サイド

 

「それで、あの日の影時間にタカヤと以前から会っていたように話していたが何か、タカヤとどんな因縁が狗村にあるんだ?」

 

「最初に言っておくと、私とタカヤはこの世界の人間ではないの。」

 

「そこら辺の話はイゴールから聞いた事がある。俺とお前は似たような人生を歩んでいるんだろ。」

 

「うん、それでタカヤとは前から対立的な立ち位置に私達はいた。最初に貴方が会ったタカヤと全く同じ出会いを私はしてたからね。元々私の世界にもストレガは活動してたし、その時も荒垣先輩は亡くなってしまったんだけどね。だけど一つだけ、私の世界とこの世界と違うところがあるの。」

 

「此処に狗村がある事か?」

 

「それもあるけど、一番は比企谷君の隣に貴方か私のどちらかがいたって事だね。」

 

「でも、この世界にはもう狗村は存在している。俺達の中では変えられない真実になっているから、狗村の世界とは勝手が違うんじゃないのか?」

 

「そこを今から話す内容にも入るんだけどね。」

 

「じゃあ、此処からが本題というわけか。」

 

「うん、このまま時間が進んで行くうちに影時間がこの世界と融合する。」

 

「どうしてだ、大型シャドウを12体倒したら影時間が消えるはずじゃ?」

 

「それは、全部嘘なの。」

 

「それは、岳羽の父親が残したビデオを誰かに上手く使われたって事か?」

 

「そうだね。その犯人はこの学校の理事長先生なんだけどね。」

 

「・・・・・それは、本当か!?」

 

「うん。信じられないかもしれないけどね、そう仕向けたのは元々理事長先生だったんだ。ゆかりちゃんのお父さんは、ちゃんと大型シャドウに近づかないよう本当はビデオの中で言ってたんだけどそこを理事長先生は目を付けたの。」

 

「それはそうと、どうして影時間とこの世界が融合するんだ?・・・・・・・・もしかして!」

 

「分かったかな。理事長先生は12体のシャドウを倒すように仕向けたのは影時間と融合させるため。その鍵がその12体の大型シャドウなの。」

 

「何故それを桐条先輩達に言わない、それが最初から分かっていれば皆が戦う理由なんて、」

 

「その通りだよ。だけど、運命はどうしたって変えられないの。」

 

「それはどういう事だ?」

 

「君はアイギスと会った時に良く言われる事は何?」

 

アイギスに良く言われる事?

 

「私は理様の近くにいる事が私の一番の幸せっていつも言ってるけど、それがどうしたんだ?」

 

「君の中には、アイギスが過去に封印したシャドウのDATH(デス)って言う化け物がいるの。夜の自分の部屋に突然現れる男の子を時折感じない?」

 

 

「・・・・・・まさか、そいつの正体が!?」

 

「そう、DATH(デス)という化け物。いずれ影時間をこの世界と融合させる事が出来る最大の敵よ。」

 




今回はこのストーリーの根幹に触れてみました。


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58話

今日はこれで終わります。


「それで、狗村は他にも俺に隠してる事があるんじゃないのか?」

 

「どうして、そう思うのかな。」

 

「イゴールに一回聞いた事があるんだ。比企谷がお前を"そっちの世界"で犠牲になった事をな。」

 

「そこまで知ってたんだ。本当に気が抜けないな。」

 

「それで、俺はこのまま時間が過ぎて行くうちにどうすれば良いんだ?」

 

「え?」

 

「この世界でも、影時間の融合があるなら比企谷が俺の代わりに死ぬんだろ?」

 

「そうたけど、どうして聞くの?貴方は別に自らを犠牲にする必要は無いと思うんだけど。」

 

「運命は変えられない筈と狗村は言ったが、別に比企谷が幸せな世界があったって良いと思うんだ。確かに比企谷は自分の意思で狗村を助けたのかもしれないが、俺はアイツの事が気に入ってるんだろう。どうしても俺は比企谷が死ぬ事を許容出来いし、そんな運命にしようとも元から思ってない。」

 

「・・・・・・それは、私も同じだよ。」

 

狗村は眼鏡を外して素顔を見せた。その顔は今でも泣きそうな程辛い顔をしているが、堪えようと必死になってるのが狗村は顔に出ていた。

 

「私も、・・・自分のミスで比企谷君を動かしちゃうような事をやって、イゴールから私の世界にいたタカヤを貴方達の世界に逃したのを聞いて・・・・・挙げ句の果てにはまた比企谷君や貴方達を頼ろうとしていた。私はこれ以上自分の失敗で周りの人達に迷惑をかけたくない。・・・・・だから、私もこの世界で比企谷君を助けたくて必死だった。けど、結局は後ろから応援する事しか出来ていない。隣に立つ事すらまだ出来ていないのに、私は比企谷君にまた頼ろうとしていた。自分がまた同じ事をしようと考えている間に・・・・・まさか貴方からその言葉が来るなんて思わなかったよ。」

 

「そっか、狗村も俺と同じ立場にそっちの世界でいたんだよな。」

 

「そうだね、でもこれだけは言える。貴方や比企谷君を犠牲なんかにさせない。この世界では、ご法度だから秘密にして欲しいんだけど・・・・・・私が元々この世界に干渉する事自体が"世界の崩壊"に繋いでいるんだ。だから、貴方は別に何もしなくても良い。後は私が責任を持ってなんとかするからこの世界の比企谷君を頼んだよ!」

 

「俺も大概だけど、狗村も結構詰め込むタイプだったんだな。」

 

「私達って運命以外に何か繋がってるのかも知れないね。」

 

「そうだな、そういえばさっき言った世界の崩壊ってなんの事だ?」

 

「そこは知らないんだ。」

 

「まあな、俺は全てが全て把握出来ているわけではないからな。」

 

「分かりやすく言うと、比企谷君がこの世界でも死んでしまうと貴方のいるこの世界と私の世界が一つになるんだよ。」

 

「そうなるとどうなるんだ?」

 

「そうなると、・・・・・・・・・・・・・・・・・。」

 




これで今日は終わります。


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59話

今日は1話投稿になります。


磐戸台分寮

 

比企谷サイド

 

「皆、待ちに待った最後の大型シャドウだ。伊織がいないが最後の戦いが待っているぞ。」

 

最後、今までの大型シャドウの数は全部合わせてまだ10体の筈だ。最後ってどう言う事だ?

 

「ちょっと桐条先輩、大型シャドウはまだ10体しか倒してませんよ?今日で終わりってどういう事ですか?」

 

「岳羽、君が言いたいことは分かっている。皆も岳羽と同じ事を考えている筈だ。どうして今回の大型シャドウが最後なのかが疑問なんだろう。その答えは理事長先生からしてくる。」

 

理事長先生が?

 

「でも、幾月さんは今此処にはいませんよ。」

 

「私なら此処にいるよ山岸君。」

 

「え?幾月さん!いつからいたんですか?」

 

「最初からいたんだけど気づかなかった?」

 

「あ、そのすいません。気づかなくて・・・。」

 

「構わないよ。それよりも、皆もさっき桐条君から聞いた通り今回の大型シャドウで最後になるんだ。」

 

「それは何故ですか?」

 

「それはね、君達が前にタカヤという男と初めて会った時の事を覚えているかい?」

 

「その時は確か毒ガスの部屋で荒垣先輩に助けてもらった時ですね。」

 

「シンジ・・・。」

 

「荒垣さん・・・。」

 

「真田先輩に天田君、君達は各々思う事もあると思うがその時の大型シャドウは2体出てきた筈だ。」

 

「はい、あれは2体で1つの大型シャドウでしたよね。」

 

「実は違ったんだよ。」

 

「「「「「「「「え?」」」」」」」」

 

「あれは1体1体が別の大型シャドウだったんだ。」

 

「でも、あのシャドウ達は合体しようとしてましたよ?」

 

「それは、同じ同族との融合らしくてね。最近のシャドウを研究すると同族同士が合体出来るようになった事が分かったんだよ。」

 

「それで今回の大型シャドウ戦は最後なんですね。」

 

「もうすぐ12時になる。君達の最後を飾るのに相応しくなるように頑張りたまえ。」

 

最後を飾るのに相応しくなるように?

 

「以上だ。皆、呉々も気をつけてくれ。」

 

「「「「「「「「はい!」」」」」」」」

 

 

影時間

 

 

12:05

 

 

ポートアイランド付近のブリッジ

 

「此処が例の大型シャドウがいる場所だ。」

 

「待っていましたよ、特別課外活動部の皆さん。」

 

「お前は!?」

 

「久し振りに顔を見れて嬉しいですよハム子さん。」

 

「ハム子?誰の事を言っているんだ!」

 

ハム子って狗村の本名じゃねえか、まさかハム子の世界から来た奴って・・。

 

「貴方はいつまで自分の存在を隠すつもりなんですか?ハム子さん。」

 

「だからハム子って誰だよ!そんな奴特別課外活動部にいねえよ。」

 

「いますよ、貴方達がよく狗村と呼ぶ者ですよ。ハム子さん?」

 

「それって!?」

 

「伯ちゃん。まさか!」

 

「ごめんね皆、私の本名は主人公子っていうんだ。でも、私は私のやるべき事をやるだけ。タカヤ、貴方を今日捕まえて因縁を終わらせる!」

 

「何を言っているんですかハム子さん。貴方は私に敵いませんよ。貴方は今日こそ死ぬんですからね。安心して地獄に送ってあげますよ。」

 

「今日は最後の大型シャドウだってのに、どうする桐条?」

 

「仕方がない、大型シャドウ組とタカヤ組で別れよう。いくら狗村でも無理がある。」

 

「それなら、俺が行く。アイツらには荒垣が世話になったからな。」

 

「僕も行きます。荒垣さんの仇が撃てる事が出来る一番のチャンスですからね。」

 

真田先輩に天田が前に出た。

 

「比企谷はどうする。」

 

結城が俺にそんな事を聞いてきた。

 

「すまない結城、今回ばかりはハム子の方に行く。大型シャドウを頼めるか?」

 

「任せろ。」

 

「これで最後か?比企谷の次にタカヤ戦に行く者は他にいないか?いないなら、私達で大型シャドウを倒す。お前達も気をつけろ!」

 

そう言って桐条先輩とコロマルと岳羽と結城と山岸が大型シャドウの元へと走って行った。

 

「お初にお目にかかるが、ジンというもんや。お前ら特別課外活動部のお仲間さんである伊織順平って奴はコイツでええか?」

 

そう言って来たのは緑の上下ジャージを着た関西弁を話す眼鏡が順平の手を縛って脚で順平を転がしていた。

 

「順平!何故そこに!?」

 

「皆ごめん!俺っち用があって外に行ってからコイツらに捕まってしまった。代わりにチドリンを助けてくれ!」

 

チドリン?

 

「千鳥、彼とはどういう関係ですか?」

 

「別に、大した関係じゃない。」

 

周りに赤い髪をしたゴスロリ衣装の女もいる。多分チドリンって言っているのはあの女の事だろう。

 

「それでは始めますか、ハム子さん!」

 




今回で一気に比企谷君の心情が変わります。


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60話

今日はいつも通り2話投稿にします。


結城サイド

 

「皆、最後の大型シャドウはポートアイランドの大通りに出ています。注意して下さい!」

 

「ありがとう山岸、君はいつも通り遠くからサポートしてくれ。」

 

「了解です。皆気をつけて、あのシャドウは今までのように1個体で行動していないの。」

 

「それは、どういう事?」

 

「つまり一体だけではないって話だな。」

 

「そうです。あ、シャドウがもうすぐ顔を出します!」

 

山岸が言い終わると、俺達の前に3体の地蔵のような見た目のシャドウが現れた。

 

「攻撃が来ます、危ない結城君!」

 

そう山岸の声が聞こえる前に3体のシャドウから一斉に仮面の口元から赤い閃光を俺の方へ飛ばして来た。俺は、何も出来ずに2メートル先まで吹き飛ばされた。

 

「結城!」

 

「理さん!」

 

「「結城君!」」

 

「ワン!」

 

皆が俺を呼ぶ。俺は、吹き飛ばされた場所で眠ってしまった。

 

 

???

 

結城サイド

 

「そっか、君は仲間を助けたいんだね。」

 

俺の前に現れたのは、いつも俺の前に出て来る少年だった。狗村の言うにはDATHだったかな。

 

「君は、迷っているんだね。仲間を失う辛さをもう味わいたくないから。」

 

DATHが俺に向けて喋っている内容は荒垣先輩の事だろう。俺はこの時そう思っていた。

 

「君はいつも同じ場所で隣に居続ける彼の事がとても大好きなんだよ。でも、その為に命を賭けるのは僕の中では余りおススメしないよ。」

 

「お前は比企谷の事を言ってたのか。別にアイツの為に何かしようと考えてる訳では、」

 

「君は嘘を付いている。」

 

「何を言って?」

 

「そうじゃないと、君は涙を流さない。」

 

DATHにそう言われた時、俺は初めて自分が涙を流している事実に気づいた。

 

「君は一時期繋がりを断つ事が自分にとって一番だと考えていたよね。そう、まだ君がいる比企谷君と言う少年の運命を聞いた時、実はその時から此処はもう雨が止まなかったんだ。君が泣いている証さ。」

 

俺が?

 

「君はあの女の子から世界の終わりを聞いたと思うけど、僕の言う終わりは、他の人達の中では滅びって言う人達もいる。でも、君は違う。君は比企谷君に会わなかったら、大切な人の為に行動しなかった筈だ。もし会っていなかったら、君は大切な人を作る前に人への思いを断つだろう。だけど、今は違う。

君は今、大切な人の為に何が出来るかを今でも考えているから。」

 

「俺は、」

 

「僕は君から離れないといけない。」

 

「それはどう言う事だ。」

 

「いずれ分かるさ、でも今は話せない。今の君を邪魔してはいけないからね。」

 

「・・・・・そうか、なら"また会おう。"」

 

「!?・・・そうだね。まさか君の口からそんな言葉が出て来るとは思ってもみなかったよ。」

 

DATHは手を振って俺の目の前から消えた。俺は、"最大の敵"を後にして現実へと目を覚ます。




今回はDATHとの会話を出してみました。


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61話

すいません、遅くなりました。


ポートアイランド付近のブリッジ

 

比企谷サイド

 

俺達の目の前でハム子とタカヤが冷戦にもつれ込んでいた。

 

「貴方は今まで私のような人を何人排除したんですか?」

 

「私はそこまで冷たい人間になった覚えはないけど。」

 

「ふん、貴方達のような天然ペルソナ使いがいくら抗っても無駄ですよ。」

 

天然ペルソナ使い?

 

「おい、それはどう言う事だ!」

 

「ん?そうだ、そういえばハム子さん以外は私達の様な人口ペルソナ使いを知らないですよね。」

 

「人口ペルソナ使いだと!?」

 

「そうです。私達は昔、今の桐条グループの創設者に分け与えて貰った人達を私達は人口ペルソナ使いと言います。貴方達とは違い、私達は長生きする事が出来ませんがね。」

 

そう言いながら俺達の前で薬を飲んだ。

 

「その薬はシンジが飲んでいたモノだ。何故お前達が持っている!?」

 

「私達から荒垣さんへプレゼントしていましたからね。」

 

「なんだと!?」

 

「それじゃあ荒垣さんが寿命を縮めた原因はお前らか!?」

 

「心外やなぁ。欲しいって言うたの向こうからやぞ。」

 

「どちらにしろシンジは死んだ、もう帰って来ない。その薬はアイツの意思で手に入れた物だ。俺と天田が何を言おうともう遅い。でも、それを気づかなかった自分自信が苛立つ!此処でお前達を止める。行くぞ天田!」

 

「はい!」

 

「来るなら来いやガキども!お前らには理解出来ない程の痛みを俺達は受けてきたんや!」

 

向こうにいるタカヤとジン?がペルソナを出した。此方も真田先輩と天田がペルソナを出して、どちらも一斉攻撃に移った。しかし、流れは真田先輩達が劣勢だった。

 

「クソ、どういう事だ。此方もペルソナの一斉攻撃をして何故力負けした。」

 

「それはお前らの経験不足や。いくら天然ペルソナ使いでもな、ペルソナを使って来た歴はお前らよりも長いわ!」

 

「2人共休んでて、此処は私が行く。」

 

「狗村、お前が1人で行った所で勝てる保証はないぞ。」

 

「1人では無茶ですよ、・・狗村さん。」

 

「大丈夫、私には特別な力があるの。」

 

「ふん、ワイルドがそっちにいくらおっても俺らには勝てねえよ!」

 

「それは、どうかな!」

 

ハム子の出したペルソナは結城が最初に出したペルソナである、あの黒いモンスターだった。

 

「私のタナトスには勝てないよ。」

 

「言ってろ雑魚が!」

 

ジン?がペルソナで攻撃をしようとハム子のペルソナのタナトスに電の属性攻撃をしたが、タナトスが剣を一振りするだけでジン?のペルソナは一発食らっただけで消滅した。

 

「なんやと!?」

 

「タナトスの前ではそんな攻撃通じない!」

 

「ほう?」

 

すると、赤毛のゴスロリ女が順平に向かってナイフを向けて言った。

 

「動かないで!これ以上やるならコイツの命がないよ。」

 

 




今日はここまでです。


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62話

今日は1話分だけ出します。


結城サイド

 

「結城、行けるな。」

 

「ペルソナ!」

 

俺は、ペルソナを出すと同時に三体の石像シャドウを光の属性攻撃で消滅させた。

 

「・・・・・え?」

 

「あれだけ攻撃が通らなかったシャドウを一瞬で倒すなんて、流石です理さん。」

 

「まだだ。」

 

「え?」

 

「忘れたのか、大型シャドウは石像の形なんてしていない。それに、まだ大型シャドウの反応は消えていない。」

 

「風香、それは本当なの?」

 

「うん、ゆかりちゃん達がいる所にちょうど反応があるんだけど見当たらない?」

 

「此方からは確認出来ません。」

 

それでもおかしい、普通のシャドウはタルタロスにいるはずなのに、さっきのシャドウはタルタロスの外に現れた。それに大型シャドウは上にも横にも後ろにもいない。だとすると、・・・・・・・・・

 

「シャドウは下から顔を出しているんだ。」

 

すると、山岸が「大型シャドウが移動しています!」と俺の答えた瞬間に言った。

 

「何!?」

 

「何処に、シャドウが?」

 

岳羽が外を眺めた瞬間下から勢い良く白く美しい翼が現れた。その見た目は、3つの大きいリングに羽が生えているように見えた。

 

「標的確認、直ちに戦闘準備に移ります。」

 

「岳羽、お前はあのシャドウが空中から下に叩き落とすことは出来るか?」

 

「やってみます。」

 

「アイギス、岳羽が大型シャドウを狙えるように少しの間、シャドウな気を晒してくれ!結城はアイギスのサポートを頼む。」

 

「「了解!」」

 

「私が下から撃っているので、結城さんは上から攻撃をお願いします。」

 

「分かった、コロマルも来い!」

 

俺は、オルフェウスを出してコロマルをオルフェウスの方に乗せた。

 

「作戦開始です!」

 

アイギスが1秒間にとんでもない量の弾を大型シャドウに向けて撃っていたが、金色に輝くリングのボディには弾かれていた。オルフェウスがその瞬間、大型シャドウの一番上のリングに付いている羽に向けて炎の属性攻撃を叩き込んだ。

 

「おお#○#€☆*○〆」

 

大型シャドウは叫びながら、道路へと落下した。

 

「今だ、岳羽!」

 

「了解!」

 

すると、岳羽のペルソナであるイオが大型シャドウの飛行行動を強い風を流して邪魔をした。

 

「結城、トドメは任せる!」

 

「結城君!」

 

「理さん!」

 

俺は大きい声で「ケルベロス!」と叫び、リングの上に乗せたコロマルに向かって攻撃合図を出した。

 

「ワォーン!」とコロマルは遠吠えをしながらペルソナのケルベロスをコロマルは出して、大型シャドウを上からケルベロスの足に踏ませて道路へと下敷きにした。その後、ケルベロスは3つの顔の口から大型シャドウに向かってゼロ距離で炎の属性攻撃を浴びせた。俺達の目の前にいる大型シャドウは炎の中で消滅していった。

 

「これで12体目の大型シャドウが消滅しました。皆さん、ご苦労様です。」

 

そんな山岸の声が聞こえた後、俺達は比企谷のいるブリッジの方へ走って行った。

 




今回はここまでです。


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63話

次の話からペルソナQに戻ります。


比企谷サイド

 

赤毛のゴスロリ女が順平に向かってナイフを喉元に向けている。しかし、順平は芋虫みたいにウネウネと動かしながら赤毛のゴスロリ女に体当たりをして、ゴスロリ女の手からナイフが落ちた。

 

「順平、ナイスだ。今から助けに行くから待ってろ!」

 

「真田先輩、ダメだ。来るな!」

 

「どうしたんだ順平?」

 

「順平さん?」

 

俺達は、順平の一言に固まってしまった。すると、赤毛のゴスロリ女が立ち上がった。

 

「なんのつもり、今なら私を殺す事くらい可能だったんじゃないの?」

 

「俺は千鳥にそんな事はしねえし、千鳥は苦しい事はよく分かっている。だから、」

 

「貴方は何を言っているの、私がいつ貴方に助けてって言ったの。全ては貴方の勘違いよ。それに、私はここに私の意思でいるの。勘違い男が何を言おうと私のする事は変わらない。」

 

「勘違い?何を言ってんだ千鳥!じゃあなんで、町で絵を描いてる時悲しそうな顔をしてたんだよ、お前は早くストレガから離れたかったんじゃないのか?」

 

「馬鹿を言わないで、私はタカヤに救われたの。意味もないこの力を研究者に押し付けられて、毎日が悪魔のようだった。それをタカヤが私の生きる意味を持たせてくれたの。貴方に私の何が分かるのよ!」

 

「そうですよ千鳥、貴方は救われたのです。だから、その男を殺しなさい。そこに落ちているナイフを拾って心臓を狙って刺すだけです。」

 

「言われなくても、」

 

「伊織!」

 

「桐条先輩!?それに皆も、」

 

「まさか、貴方達が戻るという事は12体目の大型シャドウは!?」

 

「もう終わらせた。時期に影時間が終わるだろう、お前達ストレガの悪行もここまでだ!」

 

「・・・・・・フフフフフフフ、ハハハハハ、感謝しますよ!君達のお陰でまた終わりの鐘を聞ける。」

 

終わりの鐘?

 

「ジン、千鳥。私達は帰りましょう。舞台は揃った、後は仕掛けるのを待つだけです。」

 

「何を言っている!終わりの鐘とはなんだ!」

 

「そこにいるハム子さんに聞けば分かりますよ。次に会うのを楽しみにしていますよ、ハム子さん。」

 

そう言いながら、タカヤはまた影時間の闇の中に紛れて消えていった。

 

 

???

 

???サイド

 

「これで、最後・・・フフフ。楽しみですね、これからの展開に期待していますよ、我が生徒達よ。」

 

磐戸台分寮

 

比企谷サイド

 

あれから色々あった。先ず、ハム子が皆に真実を話したこと。タカヤとの関係、別の世界から来た事、流石に俺との関係やベルベットルームの事は皆に話してなかったが、これからの出来事を少しだけ話してくれた。

 

「それじゃあ、君の本当の名前はタカヤが言っていたように主人公子って言うのか。それに、12体の大型シャドウを倒しても影時間が消える訳ではなかったと聞くと、私達は理事長に踊らされていたのか。」

 

「お父さんのビデオの内容が変えられていたのも理事長の仕業なんだね。」

 

「ごめんなさい、皆にずっと騙してた。でも、本当はここからが本番なの。」

 

「それはどう言う事だ?」

 

「終わりの鐘の事をさっきタカヤが言ってたの覚えてる?」

 

「嗚呼、そういえばそんな事言っていたな。」

 

「もしその鐘がなるとどうなるの?」

 

「それは、・・・・・・・・・




今日もここまでです。明日3話分投稿しますので、これからも読んでいただけると、とても嬉しいです。


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ペルソナQ
ペルソナQ 8


今日は、ペルソナQに戻ります。


不思議の国の貴方 1F

 

比企谷サイド

 

俺達は、荒垣先輩達を迷宮から助けた後に結城からイゴールからの話を聞いた。正直言って、こんな世界に俺達を連れて来た奴らが誰なのかはこの際どうでも良い。先ずは、この迷宮を調べて鍵を見つけようという話で今は山岸以外の連中は2Fを目指して歩いている所であった。

 

「なあ、まだなのか?」

 

「どこまで続くのか分からないんだ。もっと慎重になって行動しろよ、伊織。」

 

「そうよ順平、あのトランプシャドウ以上に強いシャドウと戦わなくちゃいけないかもしれないのよ。もっとしっかりしなさい!」

 

「そう言われたってよ、どうせトランプシャドウの奴らはおなじ所回ってるだけだし気を付ければ済む話だろ。それに一回は倒してるんだ、問題ないだろ。」

 

倒したのはお前じゃないけどな。(怒)

 

「それにしてもここ時計が多すぎだろ、」

 

不思議の国のアリスの世界ではウサギとかハートの女王とかが出てくるよな。時計は確か、ウサギの持っていた私物の1つだ。何かしらの意味があるんだろう。すると、順平が時計の方に歩いた。

 

「ん?この時計ボタンが付いてますよ!」

 

「な、そこから離れろ伊織!」

 

「え!?」ポチ

 

すると、目の前にある壁が開いた。

 

「わあ、なんだなんだ!?」

 

「だから言ったのに、今度からは気をつけろよ伊織。いつ何が起きるかこの世界では分からないんだ。」

 

「は、はい。すんません。」

 

「にしても、この道は見た事があるような気がするぞ。」

 

荒垣先輩が「ん〜」と唸りながら開いた道を歩いて行くと、道がまた塞がれた。

 

「シンジ!?」

 

「荒垣!?」

 

閉じたと思っていた壁はまた開かれた。

 

すると、荒垣先輩が再び開かれた道を戻ってきた。

 

「成る程、仕組みが分かったぞ。」

 

「それは、どういう事だシンジ?」

 

「あの時計は今まで来た道にもあっただろ、あれは近道をするための装置なんだよきっと、」

 

「近道?でも、最初に見た時計のボタンは押しても何もならなかったっすよ。」

 

お前はそこでもボタンを押してたのかよ!

 

「この道をまっすぐ行くと、いきなり閉まっただろ。その壁に同じ時計があったから、ボタンを押したら、さっきのように開いた。きっと、何らかの仕掛けがあるんだろう。比企谷、地図に時計のあった所をメモっといてくれ。」

 

「了解、」

 

ここやたらと時計が多いから書くの大変なんだよな。

 

「あ、階段がありましたよ。桐条先輩まだ続きがあるようです。」

 

「この下の階にも善君達も来るつもりか?」

 

「勿論だ、」

 

「無理しちゃダメだよ善。」

 

「嗚呼、分かっている。」

 

「それじゃあ、下に向かうぞ。」




原作を終えたら、2年後の比企谷君書こうかな。


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ペルソナQ 9

すいません、今回も2話投稿になります。


不思議の国の貴方 2F

 

比企谷サイド

 

「この階もあまり変わらなそうだな。」

 

「まだ先は長いって事だろ。別に急ぐ必要はないんだ、ぼちぼち行こうぜ。」

 

「そうだな。ん、あれは何だ?」

 

「どうした結城?」

 

「嫌、さっきピンクのウサギがいたんだ。」

 

「多分シャドウだろう。」

 

「でも、なんか違うような気がする。」

 

「まあ、あまり深入りすると大変な目に遭うと思うからついて行くのはお勧めしないぞ。」

 

「そういえば、皆は?」

 

「何を言ってんだ結城、皆そこにいるだろ・・・・・・・・マジかよ。」

 

「どうやら俺と比企谷は置いてかれたらしいな。」

 

「今頃、地図を書いている俺がいなくなって慌ててるんじゃねえのかな。」

 

「う〜ん、まあこの階もどうせ地図を埋めなくちゃいけない事には変わらないし、あのウサギ追いかけないか?」

 

「皆に会える訳ではないのに、そんな事してたら皆迷子になるぞ。」

 

「まあここは皆を探すという命題で、」

 

「は、はぁ。」

 

 

桐条サイド

 

「2人はいないか?」

 

「見つかりません、どこに行ったのよあの2人(怒)」

 

「うお!?ゆかりっちが怒っている。また死人が出るぞ、どうか俺にも飛び火が来ないように。」

 

「順平なにサボってるの!帰ったら分かってんでしょうね。(怒)」

 

「承知しております、今すぐ探すので許してゆかりっち。」

 

「じゃあ、あと三秒以内に見つけて。」

 

「短!?」

 

「い〜〜〜ち、に〜〜〜い、さ〜〜〜、」

 

「わかりましたよ、やればいいんでしょやれば!」

 

「それにしても見つからないな。山岸の方は分かるか?」

 

「ん〜、この迷宮比企谷君の書いた地図がないと完治しにくいです。」

 

「取り敢えず探すぞ。」

 

「待って下さい桐条先輩、あれシャドウじゃないですよね。」

 

「あれは、・・・ウサギ?」

 

「取り敢えず此処は追いかけた方が良いんじゃないのか?」

 

「ちょっと待て!此処は何が起きるか分からないんだ、慎重に頼む。」

 

 

 

比企谷サイド

 

あのウサギ、早すぎだろ。

 

「あのウサギ、もしかするとトランプシャドウのように強いんじゃないの?」

 

「それは勘弁してほしい、しかも今は俺と結城しかいないんだ。勝ち目ないだろ!」

 

「その時はその時だ。あ、丁度行き止まりだ。追い詰めて捕まえよう。」

 

そうして俺と結城ご身を構えると、ウサギは額縁の間にある絵に自分で穴を開けた。すると、額縁の穴が丁度俺達が入れそうなくらいの大きさだった。

 

「此処も通れそうだ。此処にも絵を書いておこう。」

 

「了解、それにしても皆何をしてるんだ?」

 

 




今回はここまでです。


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ペルソナQ 10

すいません、昨日は遅れませんでした。


比企谷サイド

 

俺達はピンクのウサギを追いかける事が夢中になり、いつのまにかこの迷宮の奥地まで来たらしい。

 

「比企谷、次の階に進むのか?まだ他の皆と合流してないのに。」

 

「確かにそうだが、先に地図を埋めて起きたいんだ。結城は此処ら辺で皆を待つつもりか?」

 

「嗚呼、そのつもりだ。次の階がもしかすると、もっと強いシャドウが出てくる可能性があるからな。(それに、いつこの世界に送った犯人に会うか分からないしな。)」

 

「そうだな、少し此処で待つ事にする。それにしても結城はどう思う、"あの2人"。」

 

「あの2人って、善と玲のことか?」

 

「そうだ。あの2人はこの世界の人達と違って会話が出来るし、ペルソナを持っていないのにシャドウと対抗する力まで手に入れている。はっきり言うと、この世界に連れて来た犯人は善と玲が関係してると俺は考えている。」

 

「確かに不思議に思った所はあるけど、あの2人が犯人とは思えないな。」

 

「何故?」

 

「あの2人が記憶を失ってるからだよ。もし演技なら、あそこまで同様しない筈だ。」

 

「まあ、先の事は先に行かないと分からないしな。結城、お前の見解を聞けて良かったよ。」

 

「此方も忠告は受け取っておくよ。もしもがあったら大変な事になるしな。(実際に、イゴールが言っていたこの世界にいる別の奴等についても知る必要があるだろうし。)」

 

「あ、結城と比企谷いた!?」

 

「やっと会えた、2人共何処をほっつき歩いてたのよ!心配したんだからね。(怒)」

 

「「(その割には心配の声色に聞こえないけど。)」」

 

「よし、2人共此処を出たら私の経験値になって貰うから覚悟しなさい。」

 

「「(あ、今日で俺死ぬかも。)」」

 

「そういえば比企谷はこの階の地図をどこまで埋めた?」

 

「こんな感じです。」

 

俺は、地図に書いた道を桐条先輩に見せた。

 

「この矢印はなんだ?私の目がはっきり見えていたら、額縁に穴が空いてあった所を指しているが。」

 

「実は、俺達ピンクのウサギを追っかけて来たら此処についたんです。」

 

「ピンクのウサギ?まあ後でその話は聞かせてもらうとして、次へ進むぞ。」

 

 

不思議の国の貴方 3F

 

「なんだ?この赤い花は、」

 

「これは、ジョウロ?」

 

俺達の目の前にあるのは、ジョウロと赤い花が目の前に置いてあった。

 

「トランプシャドウがペンキを持ちながら歩いて来ます。」

 

「山岸、情報教えてくれてありがとう。じゃあもしかして、」

 

そう言いながら、結城は花に向かってジョウロの水をかけた。すると、花びらが赤から白に色が変わった。

 

「トランプシャドウが接近しています。注意して下さい!」

 

「なんだと、此処は一旦引くぞ皆。」

 

俺達は、2Fに降りて少し時間が経つと3Fへ移動した。すると、目の前に白の花を赤に変えようとトランプシャドウがペンキを持って花を塗っていた。

 

どうやら、あのトランプシャドウは花の色が白になると赤に変える習性があるのだろう。

 

 




青から緑になりたい!


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ペルソナQ 11

今日はここまでです。


「それにしても、このシャドウ達なかなか奥の部屋に通してくれないよね。」

 

岳羽が何故そんな事を言うかというと、俺達の目の前にペンキを持ったトランプシャドウが目の前に3体いるからだ。ただいるだけなら脅威にはならない。しかし、このトランプシャドウはそれぞれ別々の動きをして先に進めない状態にあった。この部屋には赤い花が3つ植えられていた。それを考えると、3体のトランプシャドウをなんとか赤い花を利用して通れるかもしれないが、それを試す事30分も続いていた。そして、今に至るまで俺達は足踏みをしていた。

 

「なんとかならないかねえ、出来るだけ面倒にならないような感じでさ。

 

「実は仕組みを見ると簡単でしたってオチになって欲しい気持ちも分からんくはないけど、この状況で言える事ではないだろ。」

 

「でも、俺っち早く切り抜けてえんだよ。あ、そうだ!別に手前のシャドウを足止めする必要なんてねえんだよ。」

 

「なんか良い案でも思いついたか?」

 

「俺達の目の前には、左右に花が埋めてあってそこにペンキを持って移動するトランプシャドウが2体いる。奥には丁度入口の扉の前に赤い花が一輪さいて、そこに歩いているトランプシャドウが1体動いている。」

 

「そんなの見れば分かるわよ。」

 

「まだ気づかないのかゆかりっち。」

 

「イラつく言い方するわね。で、順平の考えはなんなの?」

 

「俺っちの考えは先に奥のトランプシャドウの近くにある花をジョウロを使って違うトランプシャドウに押し付ける作戦だ。」

 

「どうせ手前にある花を白に変えた所で手前にいるトランプシャドウが塗りながら邪魔になるので意味ないと思うけど?」

 

「左右にいるトランプシャドウがそこに丁度着いてもか?」

 

「それはどういう事?」

 

「俺っちの案は手前の花を左右にいるトランプシャドウで気を寄せた後に手前の赤い花を使って奥にいるトランプシャドウと手前のトランプシャドウを引き寄せる事で奥への道が通れると考えているんだけど、良い案だと思うよな比企谷!?」

 

「何故俺に聞く、まあダメ元でもやってみる価値はあるだろ。」

 

「そうそうってお前も俺の案をあからさまに信じてねえよな!」

 

俺達は順平の案を"信じて"行動した。すると、幸か不幸か左右にいたどちらかのシャドウが奥の花を赤から白にした瞬間塗っていた。つまり順平の作戦は成功して奥へ進むことが出来るようになったのだ。俺達は先を急いで潜り抜け、次の階へ続く階段の前へ着いた。

 

「何があるか分からない、気をつけて行くぞ。」

 

そんな桐条先輩の声に俺は心の中で返事をした。




今回の話は、ソフトをやっている人しか伝わりにくいと思います。今後も習性して分かりやすく説明していこうと思います。


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ペルソナQ 12

原作を終えた後は、鳴上悠のいるペルソナ4の世界に比企谷君を飛ばそうと考えています。


不思議の国の貴方 最上階

 

俺達は、どうやらこの迷宮の奥まで辿り着いたらしい。その証拠に、この部屋だけ雰囲気が前の部屋と少し違うのを感じる事がここに着いた皆は察した。

 

「あの扉の奥、どう見ても大物がいるよな。」

 

「面白いじゃないか、どんな相手でも俺は受けて立つぞ。」

 

「戦いを面白がるバカを放って置いて早く行くぞ。」

 

「バカとはなんだバカとは!」

 

「ここにあの鍵穴を開ける鍵がある可能性があるのなら、十分に準備を整えていた方がいい。皆は疲れてないか、少しでも休憩が必要なら言ってくれ。此方で合わせて行動する。」

 

「今のところ俺は大丈夫だな。比企谷とゆかりっちは?」

 

「俺はそこまで疲れてないぞ。」

 

「私も大丈夫、伯ちゃんはどう?」

 

「私も平気です。先輩方や天田君はどうですか?」

 

「私も問題はない。」

 

「僕もです。」

 

「出撃準備は結城に任せた。」

 

「了解。」

 

「そういえば山岸は外からでも応援出来そうか?」

 

「大丈夫だよ。少しだけ把握しにくいけど、ちゃんと位置は掴んでるから大丈夫。それよりも、その部屋にいっぱい誰か向かっているよ、シャドウじゃないらしいけど、後ろには気をつけて。あれ?」

 

「どうした山岸?」

 

「その連中に何かあったのか?」

 

「いえ、なんでもありません。注意して下さい。奥には巨大な力の反応があります。それも1つではありません。」

 

「なんだと!?」

 

「連絡ありがとう山岸。そろそろ行くか、皆。」

 

「私も行く、」

 

「善、なんか悪い予感がする。」

 

「大丈夫だ、此処には頼りになる仲間がいる。」

 

「(そんな恥ずかしい言葉よく言えるなあ。)」

 

「(こら、良いところなんだから黙っててよ順平!)」

 

「早く来い、置いて行くよ。」

 

結城が前に出て扉を開けると、目の前には巨大なハートの被り物をした化け物がいた。

 

「なんじゃあれ!?」

 

「デッカ!?」

 

「狩りがいがあるとはこの事だ。」

 

「そんな言葉ねえよ!」

 

「皆さん気をつけて下さい、相手は何体もシャドウを出します。」

 

「ナンナンザマスアンタラハ、ハヤクココカラデテイクザンス!」

 

「ざんす?」

 

「あれってもしかして、ハートの女王じゃねえのか?」

 

「あれがハートの女王?ハッハッハ、何を言ってるんだシンジ。不思議の国のアリスを知らないのか、あれは魔物だ。あれがハートの女王なんて何かの間違いだろ。」

 

「ナニヲイッテルザンス、ワタクシコトハートノジョウオウザンス!」

 

「先輩方、現実逃避は結構ですがハートの女王らしいですよ。」

 

「「嘘だ!?」」

 

俺達の前には巨大なハートの女王?が立ちはだかる。




今回はここまでです。これから1話投稿が多くなるかもしれません。


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ペルソナQ 13

遅くなってすいません。勉強という名の現実逃避をしてました。


「フン、ハヤクコノヘヤカラデナイトシンデモラウワヨ!」

 

「残念ながらそれは無理だ。」

 

「此処を出る手掛かりが今のところ此処しかないしな。」

 

「それに後ろの宝箱が気になって仕方がない、ねえねえハッちゃんあの中に何が入ってるのかな?」

 

「まあ、定番だけど宝物とかじゃねえのか?(何故俺に聞く!?)」

 

「宝物・・・私の宝物は食べ物!つまりあの宝箱には食べ物が!?」

 

「何故そうなる!?」

 

「オマエタチハコノタカラバコ二フレルコトハデキナイザンスヨ、ソレドコロカココカラデルコモフカノウザンス!」

 

「それはどういうことだ。」

 

「ソノママノイミザンス!ココカラタチサルキガナイノナラケチラシテヤルザンス。キナサイアナタタチ、ロイヤルストレートフラッシュ!」

 

俺たちの目の前に現れたのは小さなトランプ兵達だった。

 

「皆、一斉に行くぞ!」

 

「「「「「「「「了解!」」」」」」」」

 

俺達は小さなトランプ兵に向かって攻撃を開始した。

 

「なんだこの雑魚、一発で消えやがった。」

 

「トランプ兵一体一体はあまり強くないですが、数が多い!これじゃあいつまで続くかわからない。」

 

「オーホッホッホ、ドンドンイクザンス!」

 

「やばい、敵の増援が来るぞ!」

 

「おい比企谷、この状況どうする。防戦一方だぞ!」

 

「(この状況で何が出来る、攻撃しても増えるトランプ兵に・・・)」

 

すると、後ろから聞いたことのない声が聞こえた。

 

「大丈夫だ!後は俺達がなんとかする!」

 

「誰だ!」

 

俺達の目の前に現れたのは八十神高校の制服を着た人達だった。

 

「俺達は"自称特捜隊"だ!」

 

「自称なんだ。」

 

「行くぞ皆!」

 

「「「「「「了解!(クマ)」」」」」」

 

「今あのヘンテコからクマって言ったような気がしたんだけど気のせいだよね。」

 

「ヘンテコって何クマ!クマはクマクマ!」

 

「クマクマ?」

 

「あれ?なんでハチマンが違う高校の制服着てるクマ?」

 

俺に向かって正体不明の"クマ"が話して来た。

 

「あれ!?なんで先輩が此処にいるんすか?」

 

「本当に先輩だ。でも、その制服ウチの制服じゃありませんよね。」

 

「話は後だ。比企谷、後で話は聞かせてもらうぞ。」

 

「(俺も何がなんだか分からないんだが。)」

 

「それにしても、どうするあのトランプ兵・・・。」

 

「其奴らは俺達に任せてくれ。先輩達は奥のシャドウの方に!」

 

「サンキュー、ええっと君なんていうのかな?」

 

「俺の名前は鳴上悠だ。事情は後で話す。」

 

「分かった。今はこの状況を解決する事を始めよう。まずはあのシャドウだ!」

 

「ホウ?ワタクシニタタカイヲチョウセンスルナドヒャクマンネンハヤイザンス!」

 

「あのシャドウの弱点を探すぞ。皆、慎重に攻撃しろ!」

 

「それじゃあ俺っちからだ、ヘルメス!」

 

順平はヘルメスを出して物理攻撃を喰らわせたが、ハートの女王はイマイチ効いてないようだ。

 

「コンドハアタクシノバンザンス。ハア!」

 

ハートの女王は腕を伸ばしてヘルメスを握りつぶした。

 

「フン、コンナモンザンス!」

 

「比企谷、連携で行くぞ!」

 

「了解。結城、今だ!」

 

俺と結城は一斉にペルソナを出して風と炎の属性攻撃をした。

 

「コンナチンケナコウゲキ、キクワケナイデショ!」

 

「次は俺だ。ポリデュークス!」

 

「おい待て!クソ、行くしかないか。カストール!」

 

真田先輩と荒垣先輩が同時に物理攻撃と雷の属性攻撃をしたが、効いていないようだ。

 

「クソ、どうすればあのシャドウにダメージが入るのか?」

 

「"答えは意外と簡単な所にあるもんだ。こんな風にな"」

 

「比企谷君何を言って、」

 

「俺は何も言ってないぞ。」

 

「じゃあ誰が?」

 

 




今日はここまでです。前のように1日に2話以上遅れるようになるまで少し時間が経つかもしれません!


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ペルソナQ 14

昨日は忙しくて送れませんでした。今日は送れそうなので、お待たせさせた人はすいません。


ふと俺がその声の方に目を向けると、そこに立っていたのは八十神高校の制服を着た俺だった。

 

「しっかりしろよ俺。つってもお前は俺の事が分からないか。」

 

「お前は一体・・・。」

 

すると、周りにいる皆も俺と同様に反応を隠せなかったようだ。

 

「何故比企谷君が2人いるの!?」

 

「え、何、なんなのこの状況!?全く分からないんだけど。」

 

「本当に比企谷なのか?」

 

「今の俺が誰なのかは今はどうでもいい事だ!まずは目先の敵をちゃんと見ることが大切だ。」

 

「でもあのシャドウなかなか怯まない、弱点も見つからないし一体どうすれば・・・。」

 

「弱点がないだけでお前達はあのシャドウを倒せないのか?だったら飛んだ期待外れだよ。」

 

「てめえ、だったらお前ならこの状況をなんとか出来るのかよ!」

 

「嗚呼、可能だ。」

 

俺達はもう1人の俺の言葉に圧倒された。

 

「嘘を吐くなよ!大体どうやってあのシャドウを倒すんだよ。」

 

「順平と真田先輩と荒垣先輩はあのシャドウを引き付けてくれ。そこにいる俺のペルソナを使う。」

 

「いきなり何を言って、・・・」

 

「岳羽と狗村と桐条先輩はあの3人の回復とサポートを頼む。結城、お前は最後にトドメはお前に任せる。」

 

「皆、此処は彼の作戦に乗ろう。」

 

「本気ですか桐条先輩!?」

 

「他に何か作戦を思い付く者はいるなら別だが?」

 

「ち!分かりましたよ。」

 

そう順平は吐き捨てるとハートの女王の所へ走って向かった。

 

「ありがとうございます桐条先輩。」

 

「君が今比企谷八幡なのかどうなのかはこの際どうでもいい事だ。今は君の言った通り相手をちゃんと見ないといけない事には変わりない。」

 

そう桐条先輩と会話をし終えた俺と全く同じ顔をしている俺?はこっちに駆け寄って来た。

 

「今からお前のクロノスにアダマスの鎌を持たせる準備をしろ。」

 

「何故鎌の事を!?」

 

「後で話す、今は従ってくれ。」

 

俺はもう1人の俺?に言われるがままクロノスを出してアダマスの鎌を持たせた。

 

「今からお前に言う役割は2つだ。1つはあのシャドウの気を晒せ。一瞬でもあのシャドウが反応してくれたらで構わない。2つ目は俺が合図を出したらペルソナを消してくれ。アダマスの鎌を長時間持たせる事は今のお前にも負担が大きい筈だ。」

 

「何故そこまで俺の事を知ってる。お前は何者だ?」

 

「俺の事よりも自分の心配をしたらどうだ。」

 

俺は割り切れないままハートの女王の所へ向かった。

 

 

「イイカゲンウンザリシテキタザンス、コウナッタラマトメテケチラシテヤルザンス!」

 

そうハートの女王が言った瞬間に数秒間か時間が空いた。

 

「(今だ!)」

 

俺がそう思って行動に出るまでそこまで時間は掛からなかった。俺がハートの女王を後ろから攻撃をした瞬間、ハートの女王は前へと床に転んだ。

 

その瞬間オルフェウスを出した結城は辺り一面を炎で紅く染め上げた。その時放った一言によって。

 

「アギダイン!」

 

 




今回のペルソナQは此処までです。また原作に戻ろうと思います。


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10章 揺らぐ未来
64話


一日置きに投稿していますが、明日から本格的に投稿しようとして考えています。


12月〇〇日

 

俺達はあの日ハム子からの告白を受けてから一週間が経つ。理事長である幾月修司は学校の屋上でアイギスを乗っ取り俺達を十字架に掛けて殺そうとして、今に至る。

 

目の前の理事長は眼鏡を取りハンカチで拭いた。

 

「まさかここまで来るとは私も思いませんでしたよ。」

 

「く、幾月!私達を元からはめる為にあの時から私達を騙していたのか!」

 

「そうですよ桐条君。私はね、この日が来るのをずっと待っていたんだよ。ここまで長かった。君達特別課外活動部は全員残らず荒垣君の元へ行かせてあげるよ。大丈夫、アイギス君もいずれそうなる運命だ。」

 

「黙れよインテリ眼鏡!アンタは今までずっと俺達を騙してた事くらい気づかないとでも思っていたのかよ。」

 

「その口振りだと、貴方達は私がこうする事自体を見越していたという事ですか?」

 

「その通りだ幾月!嫌、理事長!貴方は最後の最後で私達を舐めていた。私達の仲間には岳羽の父親の映像が嘘の事を教えてくれた"仲間"がいたんだ。この事を対策する為に父上に相談して対策を、」

 

「桐条君、貴方も隅に置かない生徒だ。正解だったよ君の大切な"お父さん"を連れてきて、」

 

「それは、どう言う事だ幾月!?」

 

「君なら想像くらい付くんじゃないのかな?私はこの状況で君達が私を見越して対策を取っている可能性を気付かないとでも思っていたのかな?」

 

「何が言いたい。まさか!?」

 

「その"まさか"さ。」

 

すると、理事長は俺達に見せつけるように桐条先輩のお父さんである"桐条武治"の首元を掴み俺たちの前に見せてきた。武治さんは手首と脚を縛られており、口元をガムテープで塞がれていた。

 

「お父様!?」

 

「感動の再会ってのはこう言う事を言うんですね。ほら、武治さんも口を開かないと娘に最後の言葉をかける事が出来ませんよ。」と理事長は言いながら武治さんの口元にあるガムテープを力一杯に引き剥がした。

 

「はぁ、はぁ。美鶴、無事で何よりだ。こんな不甲斐ない父親ですまない。」

 

「お父様!私も幾月の計画を見破る事が出来ずに今のような現状になってしまいました。全ては私の責任です。お父様は何も悪くありません!」

 

「それではアイギス、皆さんを処刑しなさい。最後に桐条美鶴さんだけを残してね。」

 

「おい、止めろ幾月!」

 

「はっはっは!その目に娘が殺される様を焼き付けると良いですよ。」

 

「クソ、アイギス。」

 

「アイギス!私達だよ、気付いて!」

 

「無駄ですよ。貴方達は何を言っても反応しない筈ですからね。」

 

「アイギス!」

 

結城が強く念じるようにアイギスを呼ぶ。すると、アイギスの手首が震えている事が分かった。

 

「わた、私は、皆さんを・・」

 

「いいから早く殺せ、アイギス!」

 

「私は、私は、私は!」

 

「アイギス!君は僕達の仲間だ。気付いてくれアイギス!」

 

結城がアイギスに言った瞬間、アイギスは頭を抱えて出した。

 

「ち!役に立たないガラクタが、私の手で処刑してやりますよ。」

 

「だ、ダメ!」

 

そうアイギスが、言った瞬間指元から銃弾を四方八方に飛び散らせた。偶然その銃弾が武治さんの手首と脚を縛る縄に当たって切れたようだ。

 

「幾月、覚悟しろ!」

 

そう叫んだ武治さんは胸元から拳銃を取り出して理事長に拳銃を向けた。咄嗟に気付いた理事長も武治さんに重心を合わせて銃口を向けてお互い引き金を引いた。




今日はここまでです。明日から本格的投稿します。


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65話

今日も1話投稿です。


2人は拳銃の引き金を弾いて乾いた音を残した。理事長は薄笑いしながら銃弾が当たった腹に手を当てて、その場に座り込んだ。武治さんは心臓に近い肺の部分に銃弾が命中したらしい。

 

「ハハハハハ、まさかこのような最後を送るとは思いませんでしたよ。」

 

「嫌、お父様!・・アイギス、早くここから降ろしてくれ。早くお父様を治療しないと!」

 

アイギスは桐条先輩の指示に従い俺達も一緒に開放してくれた。

 

「お父様、しっかりしてください!」

 

「美鶴、すまない・・・こんな父親で悪かった。」

 

桐条先輩は泣きながらその言葉を否定しようと首を左右に振る。

 

「そんな事はありません。私はお父様に育てられて幸せ者です。早くお父様は治療しないと!」

 

「もう遅いですよ。これから武治さんと私は死ぬ運命です。せめて、私だけでも終わりの鐘の生贄に・・・。」

 

理事長はそう言いながら、この建物の屋上から・・・詳しく説明すると、タルタロスの屋上付近から自ら落ちてこの月光館学園の玄関前に落ちた。理事長の死体は周りのシャドウ達が集って貪り食われているようだ。

 

 

数時間後

 

磐田台病院

 

影時間を過ぎて、武治さんを病院に連れて俺達は病院に残っていた。

 

 

「まだなのか、お父様・・・。」

 

桐条先輩はとても落ち着かない様子で治療室の前にあるベンチに座っている。かれこれもう5時間が過ぎている。すると、病室から担当の医師が出てきたようだ。桐条先輩はすかさず医師の元へ走る。

 

「父の様子は、どうなのでしょうか!?」

 

「残念ながら、私達の力ではなんとも。」

 

医師はそう言うと、その場から立ち去った。

 

桐条先輩は膝をつき両手で顔を覆いその日はずっと泣いていた。つぎの週の登校日にもなかなか出席している様子ではなく、桐条グループの存続する為に桐条先輩は数週間俺達の前から姿を消した。

 

 

 

数週間後

 

結城サイド

 

 

21:00

 

その日の夜、俺は気分転換に外へ出かけていた。流石に街にはまだ光が残っている様子だった。その中でも、俺が真っ直ぐと道を通ると、誰かから声をかけられた。その声はとても優しくて、俺にとっては特別な"あの声"に似ていた。

 

「こんな遅くにどうしたんだい?」

 

そんな言葉をかけてきたのは、どこにでもいるような中高生のようだった。

 

「君は?」

 

「僕の名前は望月綾時って言うんだ、よろしくね。」

 

「何故よろしく?」

 

「嗚呼、そういえば言ってなかったね。僕は明日から君の通う月光館学園に通うことになった新入生だよ。丁度君のクラスになれると嬉しいな。」

 

「嫌、そう言う事じゃなくて何故俺に話しかけてきたのかを聞いたんだ。」

 

「そんな事か、それはね・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 




今回の話は此処までです。質問や意見などあれば感想に書いてくれると助かります。


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66話

昨日はランタンフェスティバルに行ってて書けませんでした。すいません、今日は1話分投稿します。


「君は何故1人なの?」

 

「君には関係ないだろ。」

 

「"関係ない"か、それはとても僕を遠ざけようとする言葉だね。」

 

「どうでも良いだろ。」

 

「(なんなんだアイツは、望月って言ってたけど何故か俺の中で望月に拒否反応を強く出てしまう。何故だろう?)」

 

「君はそのまま1人でいるつもりかい?」

 

「君には関係ないだろ。」

 

「また言った、悲しいな。でもそうだね。さっき会ったばっかりだしあまりズケズケと来るのも良くないのかもしれないね。」

 

「嗚呼そうだ、だからもう僕に関わらないで。」

 

「それは無理かな?」

 

「どうして、」

 

「うーむ、なんか君とは長い付き合いになると思うんだよね。」

 

「俺はそんなの勘弁だ。」

 

そう俺は答えると、また脚を運ばせた。

 

「君は何処に向かってるのかい?」

 

「別に何処でも良いだろ。」

 

「でも、君は何処か悲しい顔をしている。」

 

「何を言って・・・(もしかすると、俺は比企谷を助けようと思っている以上に自分自身が犠牲になろうとしている事を怖がっているのかもしれないな。)」

 

「君は悲しい人だね。」

 

「いきなり初対面の人に向かって何を言い出すかと思えば、失礼な事言うね。」

 

「それはごめんね、まあ君自身が哀しそうな顔をしてたからさ。つい言ってしまった。」

 

「はあ、そろそろ僕は帰るよ。じゃあね、」

 

「このままだと、君は悲しい運命に遭うと感じてしまうんだ。」

 

「何を根拠に、(はっきり言えば自らそうしようとしているんだけどな。)」

 

「まあ、別に根拠なんてないけどね。」

 

「そう、じゃあね。」

 

「("じゃあね"か、さっきの"関係ない"よりかはまだ良いかもしれないな。あ、名前聞くの忘れてた。)」

 

 

歩道橋

 

「やっと見つけました。」

 

その声は、よく聞くアイギスの声だった。

 

「アイギス?何故ここに、ラボにいたんじゃなかったのか!?」

 

「私は平気です。」

 

「嘘をつけ!今にも倒れそうな体をしているのに、なんで無理してここまで来たんだ。今車を呼ぶから・・!?」

 

すると、急にアイギスが俺を抱きしめた。体が動かない程悲しく、そして暖かい気持ちになる程嬉しい気持ちが五分五分に感じていた。

 

「最初に言ったじゃないですか、"私の一番は貴方の側にいる事"だって。」

 

「急に・・・どうしたんだ。」

 

「最近の貴方は何故か悲しい顔をしているような気がしました。それも、一回や二回ではありません。だから、」

 

「それ以上言わなくて良い。分かったから、もう良いから。だから、これだけは言わせてくれ。"ありがとう"気遣ってくれて。どうせ俺を探す為に内緒で来たんでしょ。一緒に帰ろう、アイギス。」

 

 




今日はここまでです。ありがとうございます。


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67話

今日から修学旅行編に変わると思います。


 

比企谷サイド

 

11月3日

 

「最近、結城の様子が変だと思わないか?比企谷。」

 

そう俺に声をかけて来たのは真田先輩だった。

 

「結城が変?あまりそう思わないですよ。」

 

「そうか、」

 

「あら?2人してなんの話してんの。」

 

その時、俺達に声をかけて来たのは順平だった。

 

「結城の話だよ。」

 

「結城の?」

 

「嗚呼、最近の様子が変に思えてな。順平は最近の結城の様子を見て変だと思わないか?」

 

「俺は別にそこまで感じませんけど、まあ疲れたんじゃないっすか?アイツ俺達と違って色々なペルソナを扱えるからその分消費する気力とかエゲツないと思うし。」

 

「確かに結城はいつも色々なペルソナを扱っているが、多分それは有り得ない。」

 

そう順平の話を否定したのは真田先輩だった。

 

「何故そう思うんすか?」

 

「もしそうだとしたら、もうその症状が出て病院のベッドの上にいる筈だ。それがないと言うことは、気力切れという訳ではないらしい。」

 

「(もっともな意見だ。確かに順平の言った事が正しいのなら結城は既に倒れている筈だ。)」

 

「そういえば真田先輩はいつから結城が変だと思い始めたんすか?」

 

「昨日の夜だ。アイツは滅多に外へ出歩く事があまり無い筈だと思ってな。別になんの問題も無いなら良いんだけど。」

 

「(なあ比企谷、今俺は真田先輩の方が変に思えるんだけどさ。俺の錯覚か?)」

 

そう順平が小声で話してきた。

 

「(何故小声で?それと、お前失礼な奴だな。真田先輩だって人の子なんだ。結城を心配する事くらい普通に思えるけど?)」

 

「(まあそうなんだけどさ、でもいつもの真田先輩なら毎日自分の体を鍛える事しか考えてないような気がするんだけど。)」

 

「(まあ否定は出来ないな。)」

 

「まあ結城の事は置いておくとして、桐条先輩も最近忙しそうですよね。最近学校に来た所見たこと無いっすよ俺。」

 

「アイツはアイツで家系がああだからな。今じゃ葬儀や跡継ぎ問題まで全部抱えているらしい。今度の修学旅行来るかどうか分からんとまで言ってたからな。」

 

「え!?て事は桐条先輩、修学旅行に来ないんすか?」

 

「今のままだとそうなるかもしれないな。」

 

「今の話本当!?」

 

そう俺達の会話に乱入して来たのは岳羽だった。

 

「桐条が心変わりしない限り無理だろう。」

 

「帰ってきたら、絶対に会わないと。」

 

そう岳羽は言うと、二階へと上がっていった。

 

「あ!そろそろ時間じゃねえか。急がねえと遅刻する!」

 

「(真田先輩が言っていた結城が変って話は本当かどうか怪しい所だが、一応結城の様子を伺っておこう。)」




後一章分終えると、またペルソナQに再開しようと思います。


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68話

今回ペルソナ3のシリーズを遊びながら学習してきました。後遅くなってすいません


翌日

 

ベルベットルーム

 

結城サイド

 

「突然私達の所に来て何の様ですかな?」

 

「確かめたい事があった。最近10年前のムーンライトブリッチの事件の事を思い出して、イゴールに聞きたいことがあったんだ。」

 

「それは、結城様の御両親の事ですかな?それとも裏の月光館学園の事ですかな?」

 

「イゴールが分かっている癖に聞いてくる辺りそれだけ"聞かれたくない内容"という事か?」

 

「さあ?どうでしょうかな。」

 

「まあ良い、今聞きたいのは10年前のあの事件の真実だ。あの時、アイギスは俺の中にファルロスを封印した。それと一緒に大型シャドウが12体一斉に喪失した所まで俺は知っていた。たが、一つだけ分からない事がある。俺の両親は、"誰に殺されたんだ?"」

 

「それは、月光館学園から発生した爆発が影響したのでは?」

 

「それは違う、もしそうなら死体の何処かに火傷の跡があった筈だ。」

 

「それなら喪失した大型シャドウにでも遭遇したのではないのですか?」

 

「もしそうなら俺は咄嗟に気づいていた筈だ。だけど、"そうではなかった。"

まるで誰かが"ペルソナを使った"ようにしか思えない。それも、いつも俺の側にいた"アイツ"と同じで周りから気づかれずにその場を立ち去っていったかのようにな。」

 

「その質問の答えはもう、結城様は気づいているのではないのですか?」

 

「本当に俺の考えている通りだと言うなら、アイツの中にあるペルソナは・・・クロノスは何故比企谷の中に眠っていたんだ。クロノスは元々比企谷のペルソナではないんじゃないのか!?」

 

「そうですな、全ては結城様の目論見通り月光館学園の実験の爆発事故でもなく大型シャドウと遭遇したわけでもない。全ては運命が重なってしまった不運な事故がきっかけとなります。」

 

「事故?」

 

「そう、結城様はアイギスに姉がいる事を知っていますかな?」

 

「嗚呼、理事長、嫌・・幾月も言っていたな。アイギスは最後に作られた妹だと、」

 

「そう、そのアイギスの姉でもある戦闘機が使っていたペルソナはクロノスなのです。」

 

「まさか!?」

 

「当時は爆発に巻き込まれた生徒は一斉に病院へ入院した事を桐条グループは隠そうとしました。まさか、自分達に関わる月光館学園が時を操れる神具の為に生徒を見殺しにしましたなど言うと、反発する人々が出て来ますからな。その事実を桐条グループは隠しました。そのため喪失した大型シャドウを消すためアイギスの姉である戦闘機達を使い事件の後始末を実行しようとしたところから始まります。」




今日は、7時にもう一度投稿する予定です。※アンケートの内容で最後の内容が変わります。


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69話

うーん、結局ハム子どこで入れるか迷うな。


岩戸台分寮

 

比企谷サイド

 

ロビーにあるソファにアイギスが座っている。

 

「比企谷様、ただいま帰ったのですね。」

 

「嗚呼、どうした?」

 

「理様を探しているのですが、何処にいるのか分かりますか?」

 

「俺もさっきから探していたところだ。そう言えばアイギスはなんで結城にそこまで拘るんだ?」

 

「何故か理様の近くにいた方が良いと思うのです。」

 

そんな話をしている所に誰かが帰ってきた。ドアの方へ顔を向けると、桐条先輩だった。

 

「ただいま帰った、夕飯までに帰ってこれなくてすまない。また温めてもらって良いか?」

 

アイギスは「了解しました。」と返事をして台所へ山岸が作ったと思われる可哀想なシチューが台所へ運ばれていった。

 

「それにしても、君もこんな時間に帰ってくるとは珍しいな。」

 

「部活やってたらこんな時間になってました。」

 

「聞いたぞ、宮本が脚を傷めたそうじゃないか。次期部長だったのだろう。」

 

「まあ、アイツが隠してた事で部自体が大変な空気になってますけどね。」

 

そんな話をしていると、アイギスは温め直したシチューを持ってきた。

 

「そろそろいただくとしよう。・・・・・・比企谷、食べないか?今日は食欲がなくて、」

 

この人、仮にも"心配した後輩"の作った料理を一口も食べずに俺に押し付けようとしてるな。気持ちは分かるけど、

 

「大丈夫です。今日は山岸が先輩が元気ないので腕によりをかけて作ったシチューですから、"自分の分は自分で食べてください。"」

 

「嫌、そう言わずに・・・アイギスはどうだろうか。最近までタルタロスで結構無理をしていただろう。このシチューを食べて休養を取ると良いだろう。」

 

「私はもう食べたのでいりません。それよりも早く食べないとそのシチュー冷めてしまいますよ。(後ろに山岸様が見ているので食べた方が良いと思うのであります。)」

 

「!?・・・そ、そうか。(それは本当か!?くそ、今回は腹を括るしかないのか。)ではいただくとするよ。そういえば、アイギスと比企谷は何を話してたんだ?」

 

「別に聞くほどの事でも無いですよ。(だから、時間稼ぎは良いから、はよ食べろ先輩。山岸が怖い顔してるから!?)」

 

「理様の話をしていたであります。」

 

「そうか、彼にも大変迷惑を掛けてしまったな。そう言えば、山岸に最近私のIDで桐条のデータベースを探ってもらっていた時に結城の両親に関わる情報が出て来たんだ。比企谷にアイギス、"君達"もある意味ではその件に関わっている。(なんとか誤魔化せたな。さて、このシチューはどうすれば良いのだ。)」

 

「それは、どういう意味ですか?(あ、山岸が泣きそうな顔してる。)」

 




次回でこのくだり終えます。


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70話

これでこの章も終わります。


ベルベットルーム

 

結城サイド

 

「なあ、話の腰を折るかもしれないがその話で少し気になることがあるんだ。」

 

「おや、なんでしょう。」

 

「比企谷はどうしてクロノスを使えるんだ?元々はアイギスの姉である戦闘機のペルソナなんだろ?」

 

「ペルソナというのは自分を表に表した物だと言われています。しかし、それは辛い過去から向き合う事を指しているのです。結城様の場合だと、両親の死などですかな。」

 

 

岩戸台分寮

 

比企谷サイド

 

「君のペルソナは元々その戦闘機が君に与えたのではなく、桐条グループが君に植え付けた"モノ"なんだ。」

 

「それって、ストレガと同じ人口ペルソナ使いって事でありますか!?」

 

「そうなんだ。元々比企谷は、言いにくいんだが千葉の方にいる桐条グループが最終手段として比企谷、君に託したペルソナでもあるんだ。」

 

「何を言って、(クロノスは自分の意思で俺の中に眠ってたんじゃ無いのか?)」

 

「本来なら君のような一般人には余り手を出して欲しくはなかったのだが、私の祖父である桐条鴻悦が全国で君のようなペルソナ使いを量産したんだ。」

 

ベルベットルーム

 

結城サイド

 

「ぜ、全国!?日本中に戦闘機のペルソナをただの一般人に植え付けたのか!?」

 

「そうなのです。今のところ比企谷様がその事を知らないと思いますが、彼のペルソナは元々戦闘機のペルソナであり彼のペルソナでは無いのです。」

 

「まさか、でも何故比企谷は千葉から岩戸台まで来たんだ?千葉にいるなら千葉の高校に行けるはずじゃないのか?」

 

「それは、桐条グループが彼のペルソナ能力が"絶対に開花する"事を知った上で彼の家に月光館学園の推薦を出したのです。」

 

岩戸台分寮

 

比企谷サイド

 

「絶対に開花するってどういう事ですか?」

 

「普通そこらの人にペルソナを植え付けても影時間に適応出来る訳ではないんだ。」

 

「それでは、比企谷様が絶対にペルソナ能力を開花するとどうして分かったのですか?」

 

「それは、彼はもう7歳の頃から影時間に適応していたんだ。"人体実験"としてな。」

 

「どういう事ですか、そこまで私教えられてませんよ!?」

 

そう言いながら山岸は顔を出した。

 

「山岸、いたのか。(くそ、逃げ場が無くなった。少し話し過ぎたか。)」

 

「盗み聞きしてすいません。でも、比企谷君が人体実験ってどういう事ですか!?」

 

「まさか、俺にはそんな記憶ありません。もしそうなら、一般人を使った犯罪者以上の行為をしていたという事になる筈です!それに、俺が覚えていないという事は余程の事をしないと記憶を消すなんて無理なはずです。まさか!?」

 

「そのまさかさ、桐条鴻悦はその余程の事をしたんだ。君は小学校の記憶は家族と千葉での生活だけしかない筈だ。何故なら鴻悦は複数の科学者を集めて被検体全員の頭の中をその記憶が無いように脳から記憶を消したのだからな。ストレガと君を入れた30人余りの子供達に強制的に影時間を体験させたのだ。比企谷、君は人の手で作られた人口ペルソナ使いなんだ。」

 




衝撃の真実が第10章の内容にしてみました。今後とも楽しんで頂けると嬉しいです。


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