オレコソガサイキョウノモッピーダッ!ナニイテンダ!? (嘘つき魔神)
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モッピー参上!
モッピー降臨だ!
アイムアモッピー、ベリーファイン。はろはろー、モッピーだよー。実はモッピーは転生者なんだよ!すごいでしょ!フフ、まずはどこから話そっかな……うん、最初っから!
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モッピーこと俺ちゃんが転生したのはあれだ、うん。オタ芸してたら壁に手ぶつけて痛みでショック死。笑いすら起きないよー……さて、んで俺は抽選で転生付き特典、ん?違うな。特典付き転生だわ、に当たったのさ!んで、俺が好きなゲームのデータ、力やら運やらが999のゲームの奴頼んで転生!した先はインフィニット・ストラトスでしたって訳。後モッピーこと
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急展開だけど束姉に養ってもらってるぜ!え、ヒモ?やだなぁ、ヒモじゃないし。束姉のお手伝いはちゃんとしてるもん!主に下のお世話だけど。こうなったのには訳があって、モッピー実は用心なん鱈で保護されてたんだけど、束姉が拐ってくれたのさ!あの時はようやく俺の愛を受け入れてくれたのかと思ったのに……(ハイライトログアウト)おとと、いけないいけない!未来のお嫁さんに酷いこと言っちゃうとこだったよ!あ、ちなみに今もちょくちょくイッピー宅に遊びにいってるよ!最近何故か束姉も着いてくるけど。何でだろね?ま、いいや!それより聞いてよ!何と、束姉IS作ってますよ!知ってる!?でも言わせて!IS動かすの楽しいぃぃぃぃぃ!(アへ顔)
いやぁ、ね?すごいよあれは。空を自由に飛びたいならあれひとつありゃ充分だもん。いやぁ、嫁さんが細胞レベルでオーバースペックで嬉しいなぁ♪ちなみに、チッフーもブリュンヒルデだよ!モンドグロッソ2連覇してるけど。これに関してはホントに不思議なんだよねぇ……何せモッピーも束姉もなーんも手出ししてないもん。あ、ドイツで何故か教官しに行ったのは知ってるよ!何せチッフーはモッピーのお嫁さん3号だもん!1号はもちろん束姉、2号は束姉がどっかで拾ってきたクロエちゃん、めちゃ可愛い(←これ重要)
って、のろけ話してる暇じゃないんだよ!束姉に相談があるんだよ!
「たっばねぇさーん!」
「何ぃ?箒ちゃん?」
「実はねぇ……モッピー学校行きまーす!IS学園!」
「その言葉を待ってたよ!すぐにでも行けるからね!」
「ウーワヤッター!」
やったぜ!これでセシリアや鈴たんprpr……デュヘヘヘヘ……
「さぁ、待ってろIS学園!無敵のモッピー降臨だ!」
モッピーの戦いはこれからだ!
打ちきりになりそう。
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イッピー登場!
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「……」
考えろ、
「……はぁ」
駄目だ、分からん。というか、コンテナは狭いな……
「……えっと、お客さん、着きましたよ?」
「……あぁ、ありがとうございます」
ようやく着いたか。コンテナが搬入されたらしく、空にいる感覚だ。実際そうだが。ガチャンと2回音がなり、コンテナに光と空気が入ってくる。やっぱり、小さい空気穴からじゃなく、自然にあるものを吸うに限るな。
「来たか、織斑」
「えぇ、織斑先生。入学式は?」
「後少しで始まる。急げ」
「イエス、マム」
そう言って講堂へ走る。そういえば、アイツがいなきゃいいが。
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「おはようイッピー!今日もかっこいいね!」
「ジーザス……」
……何でここにお前がいる
「何でって言われたって、来たかったからかなぁ」
「……相も変わらずマイペースなことで、元気そうで良かったよ」
「ふふん!今日まで風邪すらしなかったぜ!ぶいぶい!」
ホントにこういうとこは束さんそっくりだよなぁ……もっとも、束さんの場合は何か考えありなんだろうが。
「ぷー、それ、遠回しにモッピーは考えなしって言ってない?」
「別に、そんなことはない」
実際考えなしの脳筋だと思うけどな。そうでなきゃあんなことしねぇだろうし……
「……あ、あの、織斑君?篠ノ之さん?」
「……ジュルリ」
「ひえっ!?」
「やめろ箒、先生、何でしょうか?」
「あ、えっと、今から自己紹介の時間なんだけど……篠ノ之さん?席に戻ってもらっていいかな?」
「マヤマヤがおっぱい揉ませてくれるなら」
「やめろバカ」
こいつは本当に小学校から変わってない。逆セクハラするし。とりまチョップを叩き込んでおく。
「いったぁい!?イッピー何するのさ!」
「何って、先生に迷惑かけてるみたいだからしばいただけだが」
「ひどす!」
「先生、気にせず始めてください」
「……えっと、織斑君から始めてもらっていいかな?」
あぁ、なるほど。だから俺に話しかけた訳だ。そうと分かれば席をたち、教壇に登る。さて……
「織斑一夏です!特技は家事全般好きな言葉はタイムセール!よろしくお願いします!」
決まったな(確信)
「ほぉ?何が決まったんだ?」
その言葉と共に何かが振り下ろされる。クラスが驚愕する中俺は……
元々のテロップ
鬱陶しい……どっか行かねぇかなこの駄肉メロン……
「あぁ!モッピーのこと駄肉メロンって思ったでしょ!モッピー、知ってるんだよ!」
「当たり前だ駄肉!小学校の頃からほぼ毎日家ぶっ壊しやがって!千冬姉との戦いに俺を巻き込む近隣住人にも被害を出す挙げ句の果てにはうちに毎日料理集りに来やがって!」
「ぷー!知らないよー!イッピーの料理が美味しいのが悪いもーん!」
「ガキかお前は!」
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チッフー推参!
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「はぁ!」
うわぁ、見ない内にイッピーが変態になった。だって、しゃがんだと思ったらガ○ルもビックリのサマーソルトキックだよサマーソルトキック。それがチッフーが振り下ろした出席簿を華麗に弾いちゃった!しかも着地もきれいだし……ん?チッフー?
「……何のつもりですか、織斑先生」
「いや、何。お前はろくに自k……」
「ピャアァァァァァ!チッフゥゥゥゥゥ!アァイラァビュウゥゥゥゥゥ!」
「……うわぁ」
チッフー!チッフー!大好きだよチッフー!可愛いよチッフー!チッフー万歳!チッフー万歳!ピャアァァァァァ!
「……えっ、千冬お姉さま!?」
「「「「「きゃあぁぁぁぁぁ!千冬お姉さまぁぁぁぁぁ!」」」」」
あぁ!同志がこんなに!何て素晴らしいんだ!
「……俺は気にしない方がいいのか?」
「よくもまぁ馬鹿者ばっかり来るものだ。私のクラスに集中でもさせているのか?」
あぁぁぁぁぁ!困り顔してるチッフー可愛い!何でモッピーはカメラ持ってないの!?モッピーの馬鹿!
「静粛に!……知っているかもしれんが
「「「「「はぁぁぁぁぁい!」」」」」
あぁ!チッフーが虐めるぅ!悲しいでも嬉しいビクンビクン!
「……で、織斑、お前はもうちょっと盛れないのか?」
「本当のことを言っただけです」
あぁん、チッフー……その凛々しい声聞いてるだけで……濡れるっ!(意味深)
「……篠ノ之、お前は変わらないな」
「もちろんだよチッフー!チッフーは私のお嫁さんっていうのもね!」
そう!チッフーの夫さんは私なのだ!
「……お前に養われるなぞ論外だな」
「同感ですね」
あぁん酷い!イッピーも便乗するし!イッピーに酷いことした覚えないのに!
「え?篠ノ之、って……」
あ、ばれちった。ま、いいや。
「ふっふーん、そう!何を隠そう!この私、モッピーこと篠ノ之箒は束姉の妹なのです!たぶんここにいる人たちの数倍は強いよ!何せモッピーは束姉の夫さんだもん!」
「「「「「えぇぇぇぇぇ!?」」」」」
ふっふーん、みんな動揺してるねぇ。そりゃそうか、世界が認めた天災篠ノ之束の妹がここにいるなんてビックリだよね!
「あ、モッピーはどんな女の子もイケちゃうよ!特にマヤマヤみたいなタイプはモッピー、大好物!」
「じ、自己紹介してないのに名前分かるんですか?」
「モッピー、可愛いおにゃのこは覚えるからね!あ、イッピーはかっこいい枠だね!かっこいいと可愛いは正義なのだよ!」
つまりロリは最高!はっきり分かんだね!
「……はぁ、さよなら俺の平穏な高校生活」
イッピーが何か言ってるけど気にしない!チッフー万歳!ロリ万歳!束姉万歳!万歳!万歳!万歳!
いつからモッピーだけが変態だと錯覚していた?
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セッシー が 現れた!
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「ちょっとあなた!」
「……何ですか?」
「まぁ、このセシリア・オルコットが挨拶をしたのですから、もっとふさわしい態度があるでしょう?」
「そうだよねセッシーの靴美味しいprpr」
「ひぅ!?」
あ、逃げられた。折角セッシーが来るの分かってたから待ち○イルしてたのに。後セッシーの靴美味しかった。
「何してんだよ」
「痛い!踵落としはないでしょイッピー!なに!イッピーは私に恨みでもあるの!この完璧な女神・モッピーに!完璧女神・モッピーに!」
「駄女神だろお前」
うぅ、イッピーが冷たい!悔しい!でも感じちゃう!(意味深)
「んで、セシリア・オルコットさんだっけ?何か用か?」
「……いえ、あの方はいいですの?」
「ほっとけ、どうせすぐにでも復活するさ」
「リザレクション!」
「ほらな?」
いやぁ、イッピーのせいで新しい扉を開くところだったよ全く!あれ、セッシーが固まってる。
「……また後で来ますわ……」
あ、覇気なしで帰ってっちゃった。どうしたんだろ?
「俺は知らんな」
「ふーん、まぁいいや!セッシーの靴美味しかったし」
「お前まさか……(ドン引き)」
あれ、イッピーに引かれた、何で?
「むしろあれで引かれんと思っているのか馬鹿者」
「あ、チッフーヤッホー!今日も可愛いね!」
「織斑先生だと……いや、もういい、お前にいっても通用せんからな」
うんうん!チッフーがモッピーのこと分かってくれて嬉しいな!私もチッフーのことよく分かってるからこれは実質S○Xなのでは……?あ、ヤバい子宮降りてきた。
「織斑、お前に専用機が支給されることになった、喜べ」
「んん!?子宮!?何々!?チッフーも体外式ポルチオ開発に興味あるの!?」
「……(無言の腹パン)」
「んぶぅ!?うぅ、おえぇぇぇぇ……」
あ、あうぅ、痛い……気持ち悪い……
「よし、これで静かになった」
「ナイスです、織斑先生」
うわぁん、織斑姉弟が揃って冷たいよぉ。でも……わ、悪くないぃ……///
「それで、いつ届くんですか?」
「安心しろ、速達だ。明日には届く」
「速達すげぇ」
うぅ、放置プレイも中々……///
「……おい、篠ノ之」
「なぁに!チッフー!?」
「……はぁ」
え、いきなりため息つかれた!?はえ!?
「……もういい、席につけ」
うぅ、ある意味放置より酷いよぉ。折角愛しのチッフーがいるのに何もできないなんて!できるならチッフーのお胸に飛び込んで揉み揉みはすはすしたいのにぃー!あ、チャイム鳴った。
「さて、授業を始める、が、その前に!1年1組のクラス代表を決める!」
「チッフー!クラス代表って何なのー?」
「読んで字の如く、クラスの顔だな。代表の恥はクラスの恥でもある」
「モッピーやりたーい!」
「話聞いてたか?」
えぇー、大和撫子なモッピーが適任って話じゃないのー?
「えぇー、いいもん、モッピーができないならイッピーにやらせるもん」
「おい、何で俺だよ」
「うん、私も織斑君推薦します!」
「私もー」
「……言っちゃ悪いが本気か?やめとけやめとけ、ノリで決めたら悲惨なことになる」
うーん、でもねイッピー、もうみn……
「お待ちください!そのような選出、認められませんわ!」
……セッシー、どうしたの?
チッフー推参!は実は33分で書き上げた。
後、モッピーは徹底した変態で突き通そうと思います。
後、モッピーは可愛い子やかっこいい人や美人以外は覚える気もないししゃべる価値もないと思ってます。ある意味では束さんと一緒です(当人が興味を示した人以外は石ころ的な)
後ISの小説書いてると、束さんがたばさんに思えてくる……(たばねって普通に打つと束ねになるけど、たばって打つと束になるから)
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セッシー暴走!
「お待ちください!そのような選出、認められませんわ!」
ありゃ、セッシーはお気に召さないみたい。それにしても可愛いなぁ……
「
うわー、暴走してるなぁ。見るからにプライド高そうだったけどねぇ。でも可愛い。
「そもそも!こんな極東の文化後進国にいることさえ屈辱ですわ!」
ざわ……ざわざわ……
うわー、今のはダメでしょ……可愛いけどさぁ……
「……」
「……」
うへぇ、チッフーの顔が殺意を纏った聖母に……イッピーも怒ってるし。それに……
「……」
私もちょっと我慢できないなぁ……束姉やチッフーの生まれ故郷を馬鹿にされるのは本当に気が食わないなぁ……
「……なぁ、セシリアさん?もう一度今言ったこと言ってくれないかな?正直、あんたがそれを言ったっていうのを信じたくないんでね……」
「残念だけどイッピー、事実だよ……」
あぁ、可愛いから許そうと思ってたけど、駄目だね。束姉とチッフーの生まれ故郷を馬鹿にしてるし……あぁ、そういえば漫画にこんな台詞があったよね……神は侮辱には殺人さえ許してくれる云々だっけ……
「……何ですの、その目は!」
「いやぁ、べっつにー?ねぇ、チッフー?」
「何だ、篠ノ之」
「私もドンパチに参加していい?」
「構わん、やれ」
フフ、チッフー、ありがとう。正直、激おこだのいってらんないしね。
「セシリアさん、決闘だよ。一夏と私と、ね」
「あぁ、そうだな」
「構いませんわ、負ける気はありませんもの」
そのまま3人で睨み合う。あぁ、見れば見る程憎たらしいなぁ……折角可愛いのに。
「……3人共、そこまでだ。来週月曜日、第3アリーナで織斑一夏、篠ノ之箒、セシリア・オルコットの決闘を行う。いいな」
「「構いません」」
「構いませんわ」
さぁ、覚悟しなよセシリア……!
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「みゃっと終わったー……」
「お疲れ、モッピー」
決闘が1週間後に控えてるなんて思えない雰囲気だけど、授業が終わった喜びはいいものなのよー……
「織斑、寮の部屋が決まったので伝えに来た」
「そうですか、まぁ、そうでしょうね」
「あぁ、篠ノ之と同部屋だな」
「へー」
へー、イッピー、モッピーと同室なんだね。
「「……て、えぇぇぇぇぇ!?」」
「いやいやいや、織斑先生!?男女同室とは正気ですか!?」
「そうだよチッフー!これじゃあチッフーはすはす用プロマイド見てはすはすできないじゃん!」
「文句があるなら私を越えてみろ」
「すみませんでした!」
「……」
「……ほ、箒?」
……いくらチッフーと言っても、いくらチッフーと言っても!許せない!
「チッフーなんかに負けない!女郎オブクラッシャァァァァァ!」
「来いよモピット!数年前の決着を今着けるか!」
「やめろぉぉぉぉぉ!あんたらはIS学園を消し飛ばす気か!?」
イッピーが何か言ってるけど知らない!チッフーには、絶対負けない!
ふざければふざけるほどお気に入りが増えてるように感じる……これはもっとやれと見てよろしいですね?最後にモッピー即堕ちフラグが……
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イッピーモッピー突然の同居!
「やっぱりチッフーには勝てなかったよ……ビクンビクン」
「おかしい……俺は夢でも見ているのか……?IS学園が無事だと……?ブツブツ……」
うぅ、そういえばモッピーは
「ねぇイッピー……?もし、モッピーがチッフーの写真見てはすはすしててもスルーしてくれる……?」
「……あぁ、うん、分かった気にしない気にしない」
「うぅ……イッピー……(泣)」
うぅ、イッピーが神様に見えるよう……レズ=ホモ説を提唱するモッピーがイッピーに屈しちゃうなんて……結婚しよ。
「イッピー!モッピーと結婚してお嫁さんになってよ!」
「おう嫁の意味調べ直してこいよ駄女神」
「酷い!何!?イッピーはこ○すば好きなの!?めぐ○ん派なの!?」
「いやゆん○ん派だけど(マジ)」
「おっぱいなんだね!?やっぱりおっぱいなんだね!?」
「いやああいう無知そうな娘を自分好みに染めるとかそそるだろ?(投げやり)」
はっ!そうか、無知を自分好みに……無知シチュ……いいっ!
「というか、何で俺達は帰り道にこんな話してるんだ?お陰で周りから奇異の目線で見られるんだが」
「無知かぁ……やっぱりまずは自分に依存させて……色々教えて調教して……デュフフフフ……」
「ホントその気色悪い笑い方辞めてくれない?」
やっぱりまずは愛のマッサージだよね……外から子宮をゆっくりほぐしてぇ……♪
「ダメだこりゃ、あ、ついたぞ」
「ふにゃ?ホント?」
「おう、反省室にな」
「やっぱりイッピーは何かモッピーに恨みあるでしょ!何!反省坂にくくりつけられて鞭で打たれてもモッピー、屈しないよ!」
やっぱりイッピーお嫁さんは無理!家事優秀で料理美味しくても酷いもん!
「はぁ、あ、今度こそついたみたいだよ。ほら、1025」
「ん、ホントだ」
「早速突入だ!」
懐から鍵をおもむろに取り出し鍵穴にシュー!そのままひねって戻して引き抜いて!オープン・ザ・セサミ!した先に待っていたのは……!
「……ひゃあぁ」
「……まるで高級ホテルだな」
イッピーの言う通り、ホントに高級ホテルみたい……カーペットは灰色で、壁は白いのに黄色い波みたいなのが入ってて、高級感を漂わせてる。ベッドも大きいし、見るからにふかふかそう……
「うわぁ……モッピー、感激ぃ~!」
「あぁ、俺、こんなとこでゆったりできるかな……?」
「もう、イッピーは貧乏性なんだから。住めば都って言うでしょ?すぐに慣れるよ!」
「……そうだな、ありがとう箒、だが貧乏性は余計だ」
ふふん、モッピーだっていいこと言うんだよ!
「ま!早速布団にダーイブ!ひゃあぁ!ふかふかぁ!イッピーも寝転んでみなよ!ふかふかだよふかふか!」
「……うぅむ、失礼します……あ、すごっ、めっちゃふかふか……」
うわー、イッピーが珍しくふにゃふにゃの顔してるー。レアだから撮ろー。
「おい……写真撮るなよー……」
「うわぁ、イッピーがもうへにゃへにゃ」
「しょうがねぇだろぉ……ホントにふかふか……」
フフ、モッピー、勝ち組だね!さ、このふかふかお布団で早速チッフーブロマイドで……!えへへへへ……
最近あとがきが思い付かないな。
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イッピーモッピー激戦だ!
ちなみに、小説タイトルのオレコソガサイキョウノモッピーダッ!はもちろんモッピー。ナニイテンダ!?はイッピーかチッフーだと思ってください。
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「くうぅ……イッピー!篠ノ之流はどうしたのさ!?」
「もうねぇんだよ……篠ノ之流も守りたいって思いもな……」
うわぁん、今日起きたらイッピーがこっちを酷い目で見てたから勝負を挑んだら、びっくり!イッピー強すぎるよ!モッピーがイッピーに攻撃しようとするとイッピーすれすれでかわしちゃうんだよ!それでカウンターもらうし!
「伊達にお前らの争いに巻き込まれてないってことさ」
「だーかーらー!あれはモッピーとチッフーの殺し愛なの!イッピーの分からず屋!」
「……昔ほんの少しでもこいつに尊敬を抱いていた時期が俺にあったのか……」
くうぅ、こうなったらモッピー奥義!
「喰らえイッピー!幸せ目潰し!」
「てい」
「痛い!お、お腹はないでしょイッピー!」
何で!?何でモッピーの幸せ目潰しが効かないの!?
「お前ら、こんなところにいたのか。探したぞ」
「織斑先生、おはようございます」
「チッフーおっはー!」
「……篠ノ之、何でお前はそんな痴女みたいな格好してるんだ?」
「聞いてよチッフー!イッピーがホモかも!」
「お前に興奮しないだけだ」
「何でさ!?見てよこのおっぱい!スタイルもいいもん!それじゃやっぱりイッピーがホモなんじゃん!?」
「お前普段の言動省みてみろ」
「……やっぱり分かんない!モッピー大和撫子なんだよ!?大和撫子がこんなえっちな格好してたら興奮するでしょ!?」
ねぇ、画面の前のみんなもそう思うよね!?あ、何でイッピーとチッフー目ぇ逸らすのさ!
「……まぁいい、織斑。昨日言ってた専用機なんだが、向こうの準備が遅れているみたいでな……ちょうど決戦の日に届くことになった」
「そうですか……これでISの訓練はできませんね……」
「大丈夫!イッピーなら素手でも勝てるよ!」
「寝言は寝て言え」
ふえぇ、やっぱりイッピーが酷いよぉ!
「はぁ、どうしたもんか……」
「イッピーイッピー」
「何だ箒?」
「モッピーのおっぱい揉む?」
「地獄に堕ちろモピット」
「ふえぇん!いぢかしゃんがいぢめるぅぅぅぅぅ!」
「……でも?」
「悪くない……!///」
「やっぱりどうかしてやがる……」
うぅ、イッピーの視線が冷たいよぉ……///
「……はぁ、織斑、篠ノ之。とりあえず飯を食ってこい、後30分で授業が始まる」
「ふえぇ、不味いよイッピー!ほら行くよ!」
「あ、おい待てよ箒!せめて胸隠してから行け!」
そんなこと言ってらんないよー!ちなみに、食堂で奇異の目線に晒されたよ!気持ちよかった……///
イッピーがおにゃのこなら絶対嫁にしたい。
モッピー奥義その一:幸せ目潰し
おっぱい見せるだけ。相手は死ぬ(イッピーと女子以外)どこに目潰し要素あるかはモッピーのみぞ知る。
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イッピーVSセッシー!(準備中!)
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「……来ねぇなあ」
「来ないねぇー」
今日はセッシーとの決戦当日!イッピー曰く、専用機が来るらしくて、それを待ってるの!
「お、織斑君織斑君織斑君!」
「はい、織斑です」
「ヤッホーマヤマヤ今日も可愛いね!お嫁さんになる?」
「し、篠ノ之さん、冗談はやめてください!」
えー、冗談じゃないのに。マヤマヤ可愛いもん。
「ま、こいつはほっといて……山田先生、専用機が届いたんですね?」
「え、えぇ、今から
「もちろんです」
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「……これが俺の専用機」
「あぁ、
「……銀色に見えますが」
「モッピーもモッピーも」
「気にするな、さ、乗れ」
「分かりました」
そう言って、イッピーは白式に乗り込む。と言っても、特別イッピーがかっこよくなったなんてことはないけど。だって元からイッピーはかっこいいもん!かっこいいにかっこいい足してもただのかっこいいなのさ!
「……ふぅ。織斑先生、終わりました!」
「そうか。よし、織斑!
「ご冗談を、織斑先生。ISの戦闘については試験以外やっていないし、それでボロ負けしたのも知っているでしょう」
「ふん、どうだか。オルコットは真耶の十分の一は弱いからな」
「
『試合開始1分前です』
「おっと、時間のようですね」
「あぁ。一夏、全力でやってこい」
「……分かった、千冬姉。行ってくる」
「イッピーファイト!あ、後でモッピーとも戦うんだからね!」
「あぁ、ありがとう。覚悟してろ」
そう言うと、イッピーは降りてった。ささ、イッピーの実力や如何に。
「あいつがさっさとISはあくまでも身体の延長と気づけばいいのだが」
「そそ、それならイッピーはすぐにでもセッシーを落とせるのだ!」
「……あの、織斑君ってそんなに強いんですか?」
「あぁ、回避だけなら私さえ抜くな」
「イッピーは変態だよ~、変態は変態でもマーッドの方だけど」
あ、マヤマヤ信じてない目してる~。ま、いいや。すぐにマヤマヤもイッピーの強さを知るもん!
頑張ったつもり……なのに試合まで行けなかった!
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イッピーVSセッシー!
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「待たせたな?」
「時間通りに来ておいて何を言っているのやら……まぁ、逃げずに来たその勇気は誉めて差し上げます。しかし、勇気と蛮勇は違いましてよ?」
「あぁ、よーく知ってる。一週間前世界最強に挑んでものの数秒で負けたアホを知ってるからな」
「……それ、篠ノ之さんのことでなくて?」
「さぁね」
セシリアの挑発は適当に流す。返すのもめんどい。後で対箒があるのに無駄な体力は使えないが……まぁいい。一次移行までは遊ばせてもらうか。
「先手はお譲りするよ」
「ふ、この期に及んでハンデですか?私を舐めてますの?」
「いや、何……気紛れだ」
俺がここに来た時点でアイツ負けてるし。てか負ける気なんざさらさらねぇしな。
「……気が変わりましたわ!全力で叩きのめして差し上げましょう!」
そう言って、セシリアは俺にライフルを向け放つ。俺はそのまま立っておく。
「え、織斑君!?」
「ちょ、何してるの?」
クラスの人たちの動揺が伝わる。ま、そりゃそうか。そうこうしてる内に弾丸が近付いてきた。そして……
「「「「「……え?」」」」」
「あぁ、そうそう。あんたにひとつ言っておく。俺がここに来た時点であんたの敗けは決まってた」
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「く、はぁ、はぁ……!」
何故、どうして?そんな感情だけが渦を巻く。いくらティアーズを向かわせても、ライフルを撃っても、彼には決して届かない。彼は動いていないのに、銃弾は弾かれビームが消える。まるで、瞬きだけでそうしているように。
「っ!あり得ませんわ!?あなた、何者!?」
「自己紹介は済ませただろ、織斑一夏。織斑先生の不肖の弟さ」
「それだけではないでしょう!?一体、何を!?」
「わざわざこっちからトリックをばらしてやる義理はないな」
分からない分からない分からない!彼が何をしているのか!自分が何を見ているのか!そうこうしてる内に、彼のISが突如光りだして!?
「あ、ようやく一次移行きたか」
そんなことを呑気に呟きながら彼は光に呑まれた……
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「はぁ……」
「セッシー、お間抜け過ぎるよ……」
「……え」
何でセッシーは
「やっぱり織斑の奴、弱くなったな……」
「えっ」
「ホントー、全盛期のイッピーの100分の19くらいかな?」
「えっ」
「あ、イッピーの一次移行来たよー」
「お、もうそんな時間か」
「……わ、私は夢でも見てるんですか……?」
マヤマヤ、夢じゃないよー?ま、いいか、それよりイッピーは……
「……うわぁ、真っ白ぉ」
「漂白剤も驚きだな」
「た、確かにこれは白式ですね……」
あ、イッピーが持ってる刀を見た。どしたんだろ?……って、思ったらイッピーの刀が光って!?
「……っ!?あれは、まさか!?」
「あるぇ!?」
「え、あれって先輩の!?」
あ、あれはぁ!
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「……全く、困ったもんだ、俺は織斑先生じゃないんだけどなぁ」
そう言って、光り続ける刀……
「ま、俺は俺でこの力を使うだけだ」
そのままセシリアを見据えて言う。
「セシリア、あんたは後回避含めた5手で
「ば、バカは休み休み言いなさい!私が後5手ですって!?」
そう喚きながらティアーズやライフルを撃ってくる。さて、久しぶりにやりますか。
「……
まず、地面に足をつけ、PICを切る。これでまず一手。次に軽く跳び、勢いよく空気を踏みつけて飛ぶ。二手。
「な、な!?」
セシリアが驚いた顔してるが気にしない。さて、攻撃開始。
「三手!」
「きゃあ!?」
まず、もう一回思いっきり地面を蹴ると同時に
「四手!」
次にPICを入れそのまま突き!次で終わりだ!
「……かかりましたわね!喰らいなさい!」
っ!まずい!?
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「あ……あ……」
「ちっ、五手目か……」
私の機体腰部に取り付けられたミサイルを不意打ちで放った……のに……
「当たって、ない……」
「……六手」
そう言い、彼は私を斬る。これで私のシールドエネルギーはゼロ。即ち、私は負けた。IS素人の彼に、一発も当てることなく……
セシリア即堕ちの巻。
一夏のトリック:くるくるして衝撃波の壁を作った。
篠ノ之流九ノ極・空歩:空気を練り、自在に空中を移動する。ちなみに、これは一番簡単な極で、モッピーは一番習得が難しい一ノ極まで全部使える。実はPICの理論はこれが元になってる。
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イッピーVSモッピー!
「はぇ~すんごい……」
「だが一手余分だったな。まぁ、初めてにしては上出来だろう」
「オルコットさんが2回で……?オルコットさんが2回で……?」
モッピーだよー!管制室でイッピーの戦い見てたのだ!いや、やっぱりイッピーは強いじぇ!零落白夜でシールド・エネルギー切れない内にさっさとフィニッシュにしちゃったもん!
「だが、まぁ……」
「こんなんダサすぎるだろこんなんダサすぎるだろこんなんダサすぎるだろブツブツ……」
「当人は納得いってないらしいがな」
「駄目みたいですね……」
全く、次はこのスーパーウルトラ女神・モッピーと戦うのに。
「だからお前は駄女神だろこんなんダサすぎるだろブツブツ……」
「ムッキー!あったまきたよ!覚悟しなよイッピー!」
「ブツブツ……」
「あれ?オーイ、イッピー?イッピー!?イッピィィィィィ!」
この後滅茶苦茶斜め30度から叩いたりした。
------------------------------------------
「へへへ……誰が箒なんざ怖ぇもんか……てめぇなんぞ怖かねぇ!」
「イッピー落ち着いて!色々キャラがおかしくなってるから!?」
あの後叩きまくってたのはいいんだけど、そしたら別方向にバグっちゃった!ついボケの権化(命名:お嫁さん4号)のモッピーが突っ込みに回っちゃったよ!
「ていうか、篠ノ之さんのあの機体なんだろ?専用機なのは分かるけど……」
「紅い……IS?」
「篠ノ之さんは○ャアだったのか」
ふふーん、みんながモッピーを見てるよ!しょうがないね!だってモッピーの機体は驚異の第4世代機!
「さぁ、覚悟しなよイッピー!」
「てめぇなんぞ怖かねぇ!女郎オブクラッシャァァァァァ!」
さぁ、試合開始の先制はイッピー!だけどだけど!
「喰らえ束姉謹製
雨月でフェンシングの如く突きを行い!空裂を振り回す!これだけで弾幕が完成!束姉はすげぇや!さぁ、イッピーどう出る!
「邪魔だどけぇ!」
「ファッ!?」
いやいや!雪片で全部切られた!?イッピー一閃しかしてないよ!?何!?鎧袖一触ってやつなのさ!?
「わ、私のそばに近寄るなぁ!」
こうなったらもっと振って突いてで弾幕を増やす!
------------------------------------------
「束め、何てものを作る……」
「そ、そうですよ!第4世代機なんて……」
「血が騒ぐじゃあないか!」
「センパァァァァァイ!?」
あぁ、篠ノ之さんはさっきから手が動いてないのに何か飛んでるし、織斑君も何もせず突っ込んで!?何が起こってるんですか!?
「おぉ、一夏が!零落白夜を斬撃にして飛ばしたぞ!見ろ!真耶!」
み、見ろって言われたって……ってホントに織斑君の刀から出てる光と同じ色の斬撃がー!?
「あ、わわ、わ」
「くうぅ!できるなら私も乱入したい!あぁ、見れば見るほど血が騒ぐ!」
も、もうやだぁぁぁぁぁ!
------------------------------------------
きゅう!イッピーがヤバい!篠ノ之流五ノ極:
「まぁてぇ!」
「あ、頭に血上りすぎでしょイッピー!?そろそろ勘弁して!?」
さっきから照れ隠しなのかやたらめったらに切って零落白夜斬撃撃ってくるし!ていうか、あれ確か使えばシールド・エネルギー減り続ける束姉曰く欠陥品じゃなかったっけ!?
「堕ちろやぁぁぁぁぁあぁぁぁぁぁ!?」
あ、イッピーが堕ちた……ドゴーンっていい音鳴ったよ今……うぅ……
「ちょっとぉ!モッピー不完全燃焼なんだけどぉ!?」
Ja!チッフーはバトルジャンキー、イッピーは頭に血が上ると敵を倒すことしか考えなくなります。
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恐怖!シャワールームに潜む怪異!
篠ノ之流五ノ極・空裂:刀身をメッサ震わせ、そのまま切ることで斬撃を放つ。実は斬撃というより、超音波に近い。何で超音波でものが切れるかは気にしてはいけない。気にするとモッピーがやって来るから。
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「はぁ……」
セシリアらしくもないため息をつき、シャワーの湯を身に浴び続ける。それでも、悩みは晴れず、ドロドロと渦巻いている。彼、織斑一夏について、ずっと考えていた。
セシリア・オルコットは、イギリスの名家、オルコット家に生まれた。小さい頃から優しくも厳しい母と、頼りないが優しい父に、愛情をもって育てられた……ISが生まれるまでは。
ISが生まれ、女尊男卑の風潮が生まれると、母は豹変した。気に入らないことがあれば父に当たるようになった。父は、それをただ傍受していた。セシリアは、何故父が抵抗しないか、気になった。だが、その疑問は晴れなかった。セシリアが小学校ぐらいの年齢の時、両親が事故で死んだ。セシリアに残ったのは、両親が残した莫大な遺産であった。そして、金を求めるケガレがセシリアを狙わない訳はなかった。毎日毎日自分を騙そうとする男達、それを見下し、心が折れないようにした。男は弱く、汚い者。それがセシリアの支えになった。ISの適正も高く、代表候補生になってからは、その実力も相まって、天狗になっていたのだろう。それをへし折ったのが織斑一夏だった。
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私は、彼に手も足も出なかった。彼がしたことは、棒立ちだった。なのに、彼に弾が届くことはなく、そのまま一方的にやられた。だからこそ、篠ノ之箒、彼女の実力も分かった。あの2人は強い、確実に……それでも、いつか。彼の隣に並びたい。こんなことを思うのは、おかしいだろうか?
「……織斑、一夏」
自分が越えるべき壁であり、並び立ちたい人。あぁ、やってやろうではないか。強くなり、彼にならんで見せよう。
「待っていなさい……」
覚悟を新たに、そして、胸に僅かな暖かさを感じながらシャワールームから出ようとする。
「……あら?」
しかし、開かない。同居人の如月キララだろうか?いや、彼女はこんないたずらはしないというのは同居してわかっている。鍵が壊れた?あり得ない。ロックがあっても、それがどうやれば壊れる?
『ふっふっふっ……』
「ひっ」
どこからか、笑い声がした。どこ?どこ?そう思いながら辺りを見回していると……排水溝の蓋が外れ……
「ハァイ、セッシー」
篠ノ之さんが現れた……いやいやいや!
「あ、あなたどこから!?」
「えー?篠ノ之流をちょちょいとね。元は忍術だからね」
「い、いや、質問の答えに」
「ねぇ、セッシー?セッシーってさ、とても美味しそうだね……」
おいし、そう?ま、まさか、篠ノ之さんはわ厚ぃを矢部力では!?(パニック)
「さ、セッシー。安心してよ、ちょーと、
ひ、ひぃ……わ、わ……
「私のそばに近寄るなぁぁぁぁぁ!?」
あ、篠ノ之さんが飛びかかってきて……そこから……あ、れ……いし……きが……
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最近ISの戦闘シーンまとめを見たんですよ、それにダンボール戦機でも使われてた曲があって個人的に嬉しかったです。いいセンスだ。
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過去のお話
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俺、織斑一夏と箒との出会いは最悪なものだった。あいつは小学校ぐらいの頃から、いじめ……というか、関わってはいけない奴みたいな扱いを受けていた。理由は、先生に平然とセクハラを仕掛け、スキンシップも激しいどころか、相手に無理矢理キスするような奴だった。しかも、自分が興味を持った奴以外には石ころみたいな扱いだった。
正直、昔の俺に電話できるなら、篠ノ之箒に絶対に関わるなと言いたい。昔の俺は、周りへの反抗心か何なのか、篠ノ之箒に接触してしまった。あいつの俺を見た第一声は……
『ん~?イッピーだぁ!かっわいい!』
……人に対していきなりだぞいきなり。しかも、この日から気に入られたのか、よく付きまとわれるようになった。そして、あいつは千冬姉に会ってしまった……
『……若い千冬さん、ジュルリ……』
一目惚れとでもいう奴か、それ以降箒は家によく来るようになったんだが……
『ごっめ~んイッピー!借りてた漫画破いちゃった!』
『イッピー!お風呂入ろうよ!んでイッピーは私のお嫁さんになるのだよ!』
ご覧の通りである……しかも、いくら怒ろうがあいつは何ら気にしていないような風だし。そして、ついにあいつはある日やりやがった……!千冬姉に勝負挑んで、うちの家半壊させていきやがった!あぁ、あのときのことを忘れるものか!あのアホみたいに風通しがよくなった家で寝たわ!寒かったよ!12月だぞ12月!しかも、そこから千冬姉もどんどん乗り気になって、人間辞めていくし!どれだけあの戦いで死にかけたか!近くにいるだけで衝撃波が飛んでくる割れた窓ガラスも飛んでくる挙げ句の果てには巻き込まれた猫まで飛んでくる!しかもあれだけやっても次の日には……
『イッピーおっはー!今日も元気そうだね!』
これだぞこれ。家半壊させた次の日だぞ。人ん家の屋根ぶっ飛ばしておいてのこれだぞ。その日から、俺は箒に対して口先で抗うことにした。
『イッピーおっはー!元気!?元気!?』
『お前がくたばれば元気になるな』
『イッピーイッピー!』
『何だよ』
『私と結婚しないかい!?』
『願い下げだ』
『イッピーイッピー!サッカーやろうよ!』
『いいぞ、お前ボールな』
こんな感じで中学校まで過ごしていた……のに……あいつ、いくら罵倒しようが顔赤らめて体くねらせるんだぞ……しかも、あいつ確か要人保護プログラムで保護されてるはずなのに学校にいるし、セクハラもかなり酷くなったし。
『ダンダン、ダンダン!妹さんちょーだい!』
『いや、何言ってんのお前!?』
『安心しろ弾、いつも通りだ』
『いや、一夏!?本読んでねぇで助けてくれよ!?』
『むー!無視するなぁ!で!蘭ちゃんくれるの!?イエスなの!?ハイなの!?』
『それどっちも了解じゃねぇかぁ!』
友達に妹渡すように迫ったり……ある時転校してきた奴がいたんだが、そいついじめられてたんだ。んで、そのいじめの主犯格に……
『ねぇ!私と契約して、
『い、いや!あんた誰!?』
『質問に質問で返すでないぞ!罰として真理を教えてあげよう!』
『ちょ、抱き抱えるな!離せ!?』
『さぁ、いじめをするような悪い子はどんどん、矯正しちゃおうねぇ』
『いやー!?』
その後、あのいじめの主犯格は束さんを褒め称えるようなことしか言わなくなった……いじめられてた奴が憐れむレベルであれは酷いもんだった。
そんなこんなであいつは中3まで暴走してたよ。といっても、受験勉強が忙しくなってくると、あいつはめっきり来なくなったが。多分束さんだろう、束さんグッジョブ。
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こ れ は ひ ど い 。何気にイッピーもかなりドライだし。ちなみに、書いてないけどイッピーは原作通り篠ノ之道場に通ってました。そのタイミングでいくつか極を習得した訳です。
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翌日
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「パパパウパウパウアパウワウ……?あれ、アレどんなんだっけ?」
「言いたいことが分からん」
翌日、とっても清々しい気分で来たのに、お気に入りのCMのリズムをド忘れしてしまったぞよ……うえーん。
「ところで、昨日帰ってくるの遅かったが、何してたんだ?」
「……さぁ?」
あ、イッピーがすごいジト目で睨んでくる。まぁ、イッピーにばれたら殺されかねないけどねぇ、ま、いいけど。何てったって、モッピーは不滅だからね!ところで、セッシー、来てないなぁ……どうしたんだろ?ま、モッピー知ってるけどね!モッピー知ってるよ!セッシーは大変なものを盗まれたって!
「おはようございます皆様!今日も美しくうっかり食べ……けへゅ!おっと、失礼、何でもございませんわぁ……ジュル」
あ、セッシー来た。うんうん、
「……おめぇなぁ」
おっと、イッピーが不機嫌だ!どうしたんだろうね!まさかイッピーといえどモッピーが昨日セッシーの部屋に行っただなんて分からないだろうし!(フラグ)
「……ベッドに金の髪落ちてたぞ」
「うえっ!?」
嘘!?証拠隠滅はしっかりしたはずなのに!?まさかそんなことで!?
「……カマカケだ」
「何……だと……?」
「ぶっ殺」
「嘘だっ!」
殺される!伝説の
「……何やってるんだお前ら」
「箒を血祭りにあげる準備です」
「続けてよし」
「ウワァァァァァ……」
オワタ、マジで殺される……そうだ!セッシーに助けを求めるナリ!
「ヘルプミー!セッシー!」
「ハァーイ!」
「やっちゃえセッシー!」
「ハァーイ!喰らいなさい!ブルー・ティアーズの雨あられを!」
ふぅ!セッシーかっこいい!あっという間にイッピーを煙に包んじゃった!やったねセッシー!僕の勝ちだ……!
「何なんだ?今のは……」
「ファッ!?」
「/(^o^)\」
勝てるわけがなかったよ……こういう時のイッピーは無敵なんだぁ……
「……お前ら、後で屋上に来なよ……久しぶりに体が暖かいんだ」
「……イッピー、冷え性なの?カイロいる?」
「あら一夏さん、それなら紅茶はいかが?」
フフ、これぞモッピー&セッシーの必殺、『下手に出る』!
「いらん、それよりちゃんと来いよ」
……本格的に終わった……この後めちゃくちゃ怒られた。後、イッピーがクラス代表になった。多分チッフーの仕業。
セッシー、レズに目覚め、ヒロインレースから退場!……今回、振るわんかったなぁ……
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モッピー生活!
中国からの使者!
-----キング・クリムゾン!我以外の時間は消し飛ぶ!-----
「ねぇ織斑くん!」
「そういう君は
「あいあいおっはー、どしたの?」
「何とね、2組に転入生だって!」
……ほぉ?この時期に転入?これはモッピー的に怪しいものがあると見るね!
「今更転入?セシリア対策か?」
「ないでしょうね、遅すぎですわ」
「まぁ、そんなことはどうでもいいの。重要なことじゃないわ」
……ん?転入生以外の大きな話題?あぁ、あれね。
「おい箒、一体全体何なんだ?さっぱり皆目検討もつかん」
「ふふふふふ……イッピー、実はね?今度、クラス代表でのデスマァッチがあるの知ってる?」
「織斑先生に言われたから知ってるぜ。なるほど、大方優勝してデザートパス持ち帰ってこいってわけ?」
「そこまで命令口調じゃないんだけど……まぁ、優勝してねって話!」
「別にいけど。負ける趣味はないしな」
おぉ、イッピー、やる気に満ちているね。静かに、しかし激しい闘志が透けて見えるぞよ……!
「……果たして、できるかしらね?専用機持ちは、もう1組と4組だけの権利じゃあないのよ!」
「……その声は!?」
……うぇ?マジで!?まさか……!?
「……お、お嫁さん4号、リンリン!?リンリンじゃあないか!どうしてここに!?」
「ゲッ、箒……え、えぇと、一夏がIS動かしただとかいうから、慌ててすっ飛んできただけよ」
……ねぇ、今絶対リンリンゲッって言ったよゲッって……何?モッピー、リンリンに嫌われてる?
「いや、にしても久しぶりね一夏。何か……くたびれた?」
「こいつのお守りでな……」
「むぅ!何さその言いぐさ!モッピーは子供じゃないんだよ!」
何でこの二人はモッピーをガキ扱いするの!?ふじゃけるにゃ!
「さて、積もる話は昼食で。じゃ、逃げんじゃないわよ~」
「逃げ場も逃げる気もねぇけどな」
「結構結構」
そう言ってリンリン帰っちゃった……もうちょっと話そうよぉ……
「よーし、全員揃ってるか?……って、篠ノ之、どうした?」
「何でもないです……リンリンとイッピーからの評価が散々だっただけです……たかがメインカメラをやられただけです……」
「まぁ何も問題はないな。さて、ショートホームルーム、略してSHRを始めるぞ」
「イエス、起立、礼!」
「「「「「お願いします!」」」」」
「着席!」
さぁ、今日もモッピーの憂鬱な一日が始まりゅ……現実から逃げたい……誰か、誰でもいいからも○もビーオーエックスを……くだ……さい……
死なないでモッピー!ここであなたが倒れたら、誰がこの小説の主役を張るの?……イッピーでいいや。次回から、『織斑一夏は静かに過ごしたい』、連載!すt「やらせないよ!」
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中国からの使者!V2!
-----K・K!-----
「待たせたなぁ!」
「とんでもねぇ、待ってたんだ……」
「ある意味お約束」
「ですわね」
やや、モッピーでありんした!現在地は食堂、目の前にはリンリン!これはあれだね!
「リンリンを性的な意味でおいしく頂けってわけだね!?」
「んなわけねぇだろ年がら年中性欲暴走獣」
「ありがとうございます!」
あぁ、やっぱりイッピーのこういう罵倒は身に染みる!てか、身に染みない罵倒と身に染みる罵倒の違いがよく分かんない……
「あんたは平常運転ね……なるほど、一夏がくたびれるわけよ」
「分かってくれるか」
「むぅ……」
何さイッピーの癖に、リンリンと謎の世界作っちゃって……お嫁さんに手だされて怒らない人はいないんだよ?
「というか、箒。あんたもう高1でしょ?ちょっとは落ち着きを持ちなさいよ……」
「無理。モッピーの辞書に自重と反省と落ち着きの文字はない」
「右に同じくですわ」
「ダメだこいつら……早く、何とかしないと……(使命感)」
「何さ何さぁ!モッピーをこいつ扱いとかグーで殴るよ!」
「……こ、こいつ?(キュン)」
「あんたは何にときめいてんのよ……」
-----余談だが、
「というわけで
「いちゃ悪い?」
「うんにゃ、悪くはないけど……モッピーにいい印象持ってないみたいだし、来る理由はないよね?」
なんというか、リンリンに避けられてるのはわかってるし。
「……実は、一夏に宣戦布告しようと思ってるのよ」
「……マ?いつ当たるか、勝ち残れるかも分からないのに?」
「ふふふ……いい?私は一夏に当たるまで勝ち残るだけよ!そして、勝利する!」
うわぁ、なんかリンリンも闘志が滾ってるなぁ。どうしたんだろ?
「大層な御自信だな?中国代表候補生さん?」
「あら、あんたが知ってるとはね……一夏?」
「イッピーお帰りー」
「ただいま。ま、調べただけだ。入学からしばらく経ってるのに転入できたのはそういうわけか」
あ、リンリン、中国の代表候補生になったんだ。
「えぇ、そしてその理由はあんたにあるのよ!一夏!」
「……俺?」
「えっ、何々?修羅場?修羅場?」
ヤバイ、薫子先輩呼んでこなきゃ(使命感)
「……一夏、あの時の約束、覚えてる?」
「……あぁ、覚えてるぜ」
……えっ?何?何!?何か、モッピーだけ取り残されてるんですけどぉ!?
「……『酢豚をおいしく作れるようになって、中華が最強であることを教えてやる』、だろ?」
……え?
約束が違う?気にしないでください。
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中国からの使者!SV!
「えぇ、覚えてるようで何よりだわ……!でもね、気が変わったわ……」
「えっと、どうして?」
「……一夏がISを動かせるからよ。しかも、話を聞くには千冬さんと同じ
「……ふーん、もう知れ渡ってんのか」
「えぇ、軽くデータベースで調べりゃ出てきたわ」
「データベースすげぇ」
データベースすげぇ。
「……一夏、あたしはね、あんたを料理で越えるつもりでいたわ」
「……いや、中華に関しては鈴の方が上だと思うんだが?」
「まぁ聞きなさい。でも、あたしは中国に行って、そりゃあもう中華を作りまくったわ。一夏も作ってたでしょうけど、あくまでも献立の一部、こっちは店で毎日作ってた。勝つのは紛れもなくあたしよ」
「まぁ、トーシロでも分かるな」
「そうだよ(便乗)」
まぁ、トーシロのイッピーにセッシーが負けたのは単純に相性だけど。近接重視の機体に接近することにおいて変態的なセンスを持つイッピーを乗せてはいけなかったんや……
「……読めた、セシリアとの試合に勝ったなら、ISの方は充分勝負ができるから、って訳か」
「その通り」
「……それ中華関係ある?」
「「……あっ」」
しまったみたいな顔してリンリンとイッピーが俯く。こう、リンリンは思いきりがいいんだけど……こう……
「……思いきりいいけど上手くいかないよね」
「言わないで!今思ったから!」
「……あぁ、うん。たはは……」
「笑うな!」
はぁーとリンリンがため息をつく。かわいい。
「……まぁいいわ。あんたもあたしもクラス代表。だったら、戦うだけよ!」
「上等。デザートパスは俺、いや、俺たちのもんだ」
「へぇ、もう勝った気?悪いけど、あたしも専用機持ちよ!」
「いや、イッピーはイギリスのセッシーを瞬殺したよ?」
「ふふふ……私だって馬鹿じゃないわ。一夏の戦闘力はある程度理解している!」
「……ふーん」
おいイッピー。自分のことなんだからもうちっと興味持ちなよ。
「……ははは、じゃあクラス代表戦でまた会おうぜ。勝利は俺の手に、だがな」
「勝利の女神が微笑むのは私よ」
「……イッピー、リンリン。どっちもファイト!」
こういうとき、お嫁さん応援するべきか、未来のお嫁さんを応援するべきか、分からないね!
「それじゃ、またね」
「おう。あ、そうだ」
「何?」
「また今度酢豚作ってくれよ」
「……ふふ。あんたが勝ったらね」
そう言って、リンリンは帰っていった……
「……イッピー。勝てるの?」
「……さぁ?」
さぁ。苦手な戦闘描写だ!瞬殺かケッチャコなしか!どうそよう!
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決着の日
-----キング・クリムゾン!モッピー以外の時間は消し飛ぶ!-----
「……来たねぇ!」
「来ましたわねぇ……」
「織斑くん対鳳さん……」
やぁやぁ、皆様。
「……来たよ!」
あいあいの声と同時に、イッピーは白式、リンリンは……確か、
『……鈴。俺はお前に勝つ』
『……言ってなさい。負かせて惨めに泣かせてあげるわ!』
アリーナのマイクに接続された
「そう思わないあいあい」
「……えっと、いきなり言われても……」
「モッピーさん、説明されなくては……」
あぁ、うっかりうっかり。くーちゃんや束姉とは以心伝心なもんだから。
「かくかくしかじか」
「まるまるうまうまと……確かに、互いの分がどう活きるか、だね」
「……中国、第3世代……確か……」
あり?何か、セッシーが考え込んでる。何か、引っ掛かるところでもあったのかな?
『……あ、あー……マイクチェック、1、2……よし。えぇ諸君。今、完璧に準備が終わった。只今より、Aブロック1回戦、織斑一夏VS鳳鈴音の対決を行う!』
「「「「「おぉぉぉぉぉ!!」」」」」
うわぁ。すごい歓声……チッフーが喋ってるから?多分、ヤマヤが普通にしゃべってもこうはならんよ……
『……それでは!開始!』
「「くたばれぇぇぇぇぇ!」」
さぁ。まずは互いにえげつない台詞と共に飛び出していくね。僅かに早いのはイッピー。多分、アリーナ中央から僅かにずれての衝突に……なった。二人のつばぜり合いが今起こってる。雪片と甲龍の武器、
「し、篠ノ乃さん?」
「あ、これ熱くなって周り見えてないやつですわね……」
「おーっと!何といきなりイッピーがぶっとばされたぁ!零落白夜を纏っていないとはいえこれはいたーい!」
それでは皆様、体調にお気を付けて……
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空からの贈り物
-----side一夏-----
「ぐおっ!?」
何だ。何が起こった。俺は今、鈴を確かに切って、さっさと零落白夜を切って離脱しようとしたらぶっとばされた……正体不明の攻撃か!
「……まずいな……」
相手のトリックも分からん。一体どんな武装か皆目検討もつかん。だが、一つ分かるのは……
(確実に相性が悪い!)
俺の機体、白式は明らかな近接特化だ。で、相手は不可視の攻撃と来た。近づかないといけないのに、迂闊に近寄れない。向こうはこっちが恐れる不可視の攻撃をいくらでも放てる。距離さえ空いてればリロードは簡単だからな。
「どうしたの?あんなでかい口叩いておいて、怖じ気づいちゃった?」
「んなわけあるか。寧ろやる気が沸いてくる……!」
「そう来なくちゃ面白くないわ……!」
……こんな口を叩いているが、やはり怖じ気づいてはいる。零落白夜はSEを全て攻撃に回すから、攻撃を受けるとすぐにやられる。なるほど、早い内に牽制して決め手を奪うつもりか。やってくれるぜ。だがなぁ……
「……篠ノ乃流五ノ極、空裂!」
零落白夜を展開し、刃を震わせ斬撃を撃つ!
「は、いや何それ!?きゃあ!?」
ヒット!細かいが、零落白夜はしっかり切っておく。
「どうだ?遠距離攻撃ができない、とでも思ってたか?」
「……えぇ。スペックから見て、近接戦特化だと思い込んでたわ……!データに踊らされるな、って言われたのにね……!」
「あぁ、その通り」
「……行くわよ!」
「来な!」
鈴が得物を構えて突っ込んでくるが……恐らく、狙いは!
「っ!」
「……!今のを避けるなんてね。この龍砲のトリックでも見破ったかしら!」
「龍砲、ってのか!甲龍に載せるにゃピッタリだな!」
軽口を叩いているが、さっきのはほんと偶然だ。そして、今分かった。あれは、普通の銃と変わらない。撃たれたらまっすぐ飛ぶ、それだけだ。つまり、動き回っていれば当たらない……はず!
(でどうする!動き回っていても、あっちに近づけば乱射でもされ……た……ら!?)
瞬間、俺のISに何か、鈴のIS以外の反応があった。つい、動きを止め、空を見上げてしまう。
「……!逃げっ-----」
そして、太陽に紛れ赤い光が光るのを見て、俺は叫ぶのだった……
-----sideモッピー-----
「……う、うぅ……」
「な、何が起こって……?」
「……うーん?」
うぅん、確か、イッピーがいきなり逃げろって……うん?
「……何?あれ……」
アリーナの土埃が晴れると、イッピーとリンリンしかいないはずのステージに、何か別の影が見える。あれは……!
「……ゴーレム!?」
束姉のおうちで見かける家政婦さんだった。
束のラボではゴーレムが家政婦してると思うの。多分、原作で乱入してきたのは、戦闘用にカスタマイズされた機体じゃないかな?
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ジ○ング、襲来
「ゴーレム!?にしては……見覚えがないぞぉ?」
モッピーが知ってるゴーレムさんは、腕にあんなゴツゴツしたのはつけてない……というか、あんな指がメ○粒子砲みたいになってない。普通の手のはず……言うなれば、ゴーレム・バトルカスタム?でも、束姉があんなの作らないだろうし……
「……
もしかして:イッピーの仕業……おのれイッピーめ。なんてことしてくれる。許さん!
「こうなったら!健康一番お野菜パンチを喰らわせてやる!待ってろイッピー!」
「ちょ、篠ノ乃さん!?危ないよ!」
「あぁ、モッピーさん落ち着いて!」
知らない知らない!イッピーに鉄拳を!
-----side一夏-----
「……なんだこいつ」
「……さぁね」
いきなりアリーナのシールドをぶち破って来やがるとは……手がまるでジオ○グみたいだな。指が○ガ粒子砲みたいだ。俺のSEは……1084……
「……鈴、SEはいくらある?」
「……半分ね」
「……やれるか?」
「やってやるわよ」
あぁ、頼もしい。でも、敵が未知数過ぎる。何か、情報でもあればいいんだが……
『お、織斑くん!?鳳さん!?』
「あ、山田先生。敵のデータないですか?」
『ご、ごめんなさい!ないんです!と、というか!二人とも、早く撤退を!』
「……いえ、多分、無理ですよ」
「え?」
『へ?』
『アリーナのシールドレベルを4に引き上げます。繰り返します、アリーナのシールドレベルを4に引き上げます』
『なっ!?ちょ、お、おり、織----て----……ザーザー……』
……砂嵐しか聞こえなくなった。まずいな、敵の情報がないのが痛すぎる。
「……ふぅ、鈴。多分、こいつしばかないと出れないわ」
「やっぱりね……やってやるわよ!」
「指の向きには注意しろよ!多分、レーザーかなんかが来る!」
「分かったわ!」
そう言い、鈴が突貫する。俺も、それに続く。にしても、こいつ不気味だ……さっきの通信の時といい、すぐにでも殺せるような状況で動いてない……もし俺が襲撃者なら、さっきのタイミングは絶好の攻撃チャンスだ。なのに……!
「っ!来るっ!」
言ってる場合じゃない!襲撃者の指先が光って……!俺の横を掠めていった。すぐに回避してなかったら死んでた!
「鈴!レーザーは確実に回避しろ!かすっただけでそれなりに持っていかれた!」
「了解!喰らいなさい!」
鈴の双天牙月が襲撃者の頭に振り落とされるが……びくともしない。お返しだと言わんばかりに、レーザーを放とうとする。
「ちいっ!」
胴体を蹴り、すぐに離脱してレーザーを回避する鈴。やっぱ、代表候補生は違うらしい。
「……硬いわね……」
「……まじか」
「えぇ、マシンガン叩き込んでやっても、全部弾かれるでしょうね……!」
くそっ、冗談じゃない!これじゃあ……零落白夜しか打つ手が……ねぇ……!?
「イッピィィィィィ!覚悟ぉぉぉぉぉ!」
「……へ?ぶげらばっ!?」
次の瞬間、俺はアリーナにて倒れ伏すのだった……
一体何ッピーなんだ……!
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しおりを挟む
恐怖のISシリーズ!アリーナ壊滅!襲撃者は無人機だった!
-----sideモッピー-----
「……てんめ何しやがる?」
「それはモッピーたちの台詞だよ!あんな物騒なもの呼び込んで!」
「はぁ?知るかあんなもん。何をどうしてあんなやべーの呼び込む必要がある?」
「ちょ、落ち着きなさいよ!」
でぇーい、リンリンが何か言ってるけど、それよりイッピーに折檻だよ折檻!
「そもそもイッピーは……!」
「落ち着きなさい!」
「あいてっ!?」
うぅ、リンリンに青竜刀の峰で叩かれた……これも全部織斑一夏って奴の仕業なんだ……!
「……はぁ。いきなり飛び込んできたかと思ったらひっぱたいてきやがって……」
「え、あれホントにイッピーの仕業じゃないの?勝ち進むのめんどくさいから仕掛けたんじゃないの?」
「お前は俺をどう思ってんだよ?めんどくさいからってあんなもん仕掛けないし」
え、まじで?これモッピーの勘違い?……
「……ごめんなさぁぁぁぁぁい!」
「いや、まぁもういいけどさ……あれ、知らないか?」
「……うーん」
知ってるか、かぁ……いや、素体は知ってるよ?でも、あれは知らないなぁ……
「……えーとね、あれは束姉謹製の無人機、ゴーレム……のはず」
「無人機ですって!?そんな……!」
「……いや、束さんならきっとできる。で、箒。たぶんてのはどういうことだ」
「……モッピーが知らないんだよね。素体はゴーレムさんなのは分かるんだけど……腕はあんなジオン○みたいなのじゃないし。普通のゴーレムさんは普通の腕だよ。何せ、束姉が家事させるために作ったんだもん」
「……え、あれ元は家事ロボットだったの?じゃあ何がどうなって如何にも戦闘用ですみたいなカスタマイズされてるのよ?」
そんなのモッピーに言われても知らないよ。モッピーも全知全能なわけじゃないもーん。
「……というか箒!お前、どうやってここに入ってきた!?」
「……あ!そうよどうやって!」
「え?普通に紅椿で邪魔なものは切ってきただけだよ?」
「……あぁ、そうか」
「……後で千冬さんから説教でしょうね」
「……さ、さぁ!早くあれを倒すよ!ハリーハリーハリー!」
や、やばい。イッピーにげんこつすることだけ考えてて、規則のこと完璧に忘れてた……ま、ままままぁいい(震え声)
「……にしても、ホントに見覚えないなぁ」
「レーザーに気を付けろよ、かするだけで面白いぐらい持っていかれる」
「……無人機、ねぇ」
全員がそれぞれ感想を述べるなか、モッピーはどこか遠くに思いを馳せていたのだ……
(……束姉、あなたは変わってしまったのですか?)
イッピーモッピーリンリン、3人に勝てるわけないだろ3人に!
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無人機、死す!
「ゴーレムオブクラッシャァァァァァ!」
「行くわよ!」
「……斬る!」
3人同時に突っ込み、それぞれ掛け声をあげる。先頭はモッピー、次にリンリン、最後にイッピー。ジェットストリームアタックみたいだね!それに対し、ゴーレムさんは指を全部こっちに向けチャージを開始。攻撃を仕掛けないと攻撃してこないとか、襲撃する気あるのこれ?
「喰らえ!」
まずはモッピーが一撃、雨月と空裂でX字にカット!そして離脱!
「てやぁ!」
次鋒はリンリン、双天牙月を連結して薙刀に……できるんだあれ。それで2連撃して離脱。
「堕ちろ……!」
最後はイッピー、零落白夜展開の雪片で袈裟斬り!……そのままアワレ・ゴーレムはダウン!?終わった!?つまるところSE無くなった!勝った!
「……まじか。もう終わりか」
イッピーがそんなことを呟く。いや、君は戦い続けないと死ぬの?狂龍症発症中なの?
「……まぁ、これで設備も復活するでしょ」
うんうん、これでハッピーエンド……
-----1時間後-----
「……それで、無断行動について申し開きはあるか?え?」
「「「本当にごめんなさい……!」」」
……になるわけはなかった……そもそも、ヤマヤからの指示がん無視で無人機に挑んだ上に、モッピーは専用機の許可なし展開、学園設備の破壊……あれ、モッピーの人生詰んだ?
「……とはいえ、だ。お前らがどうにかしなければもっと被害が拡大していた可能性もある……そこら辺を考慮して、反省文2枚、篠ノ乃は4枚及び1週間の自室謹慎だ。いいな!」
「「「は、はい!」」」
あ、意外と軽くすんでよかった……?あ、でも、1週間もチッフーとリンリンに会えない!?あ、あ……!
「うわぁぁぁぁぁ!?嘘だァァァァァ!」
夢なら覚めてよぉぉぉぉぉ!
-----更に1時間後&side千冬-----
「……」
「……」
学園地下の秘匿倉庫に保管された無人機、篠ノ乃曰くゴーレムの残骸を見る私たちの目はきつい。というのもこれが、恐らく世界初だろう無人機だからだ。
「……やはり、無人機ですね。それから、コアは登録外のナンバーが使われています」
「……はぁ。やはり、束に常識は通用せん、か」
まぁ、昔からの付き合いで、そこら辺は分かっていたが……
「……でも、変じゃないですか?」
「……何がです?」
「その、篠ノ乃さんって、篠ノ乃博士の妹さんなんですよね?」
「えぇ」
「じゃあ、篠ノ乃博士がこれを送り込んでくるのはおかしいんじゃ……?」
「……」
確かに、言われてみればそうかもしれない。あいつは、自分が
「……まさか、な」
ただの思い過ごしだと思うが、それでも、ある組織の名が頭の中に残り続けた……
亡霊の牙……?(直訳的な意味で)
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モッピー・タッグ・マッチ!
転校生という名の厄ネタ
-----sideモッピー-----
「1年1組よ!私は帰ってきた!」
「はいはいわろすわろす」
「いや、対応雑すぎない?」
「まぁ、昔からの仲らしいですし、こんなものでは?」
いやぁ、ついつい脱走したり、そんなこんなを繰り返していたらなんと部屋からまともに出れるのが1か月後だよ1か月後!いやぁ、辛かった……
「そういえば」
「どしたよセッシー?」
「今日は、転入生が来るらしいですわ、それも2人とか」
「あ、そんな噂、獄中でも聞いた気がする……」
「篠ノ乃さんの部屋は牢獄だった……?」
失礼な。今のは例えだよ例え。
「皆さん、おはようございます!」
「ヤマヤおっはー」
「「おはようございます、山田先生」」
「山田先生おはよー」
おとと、ヤマヤが来たってことはもうSHM?
「えぇ、今日はまず、転入生を紹介します」
おぉ、噂は真であったか。一体、どんなかわいいおにゃの子が入ってくるのか……そういえばどうでもいいんだけど、IS学園って全体的に顔面偏差値が高いんだじぇ。そのせいか一時期、IS学園は顔で生徒を取っている、なんて噂が流れたっけ。ま、もちのろんそんなことはなく、全体(顔も含む)の能力が高い子が生き残っただけらしいけど。
「では、入ってきてください」
ヤマヤがそう言うと、まず、パツキンの……パツ、キンの……お、お……!?
「男の子ぉ!?」
思わず叫んだモッピーは悪くない。俺は悪くねぇ!で、続いてきたのが……如何にもクールな雰囲気の眼帯銀髪美少女。最後にチッフー。
「えーと、では、自己紹介お願いします」
「はい。シャルル・デュノアです。よろしくお願いします」
うーん、礼儀正しい、お坊っちゃまって奴?雰囲気といい佇まいといい……でも、背が低めかな?顔も、男の子っていうには行けるけど、高校生男子かって言われると……一応、マークしておくべきかな?
「なぁ、お前って……ほんとに、男子……?」
「はい、そうですよ」
おうふ……笑みが眩しい……!穢れた心が洗われる……!モッピーがモッピーでなくなるぅ……!
「「「「「きゃあァァァァァ!」」」」」
「二人目の男子!」
「美形!守ってあげたくなる!」
「あぁ、お母様!お産みいただき、ありがとうございます!」
……うーむ、すごい破壊力。お陰でモッピーはモッピーであり続けれそうだけどね。
「静かにしろ!」
「「「「「……」」」」」
……統率のとれた軍隊みたいだぁ。
「……さて、ボーデヴィッヒ。自己紹介しろ」
「ハッ、教官!」
……?教、官?
「ラウラ・ボーデヴィッヒ。以上だ」
……今、クラスの総意が一致したと思われ。え、これだけ?デュノアくんもビックリしてるよ。ヤマヤが他にない?って聞いても、以上だの1点張りだし。
「……!貴様かぁ!」
ん!?イッピーの方向いて、いきなり豹変したぞよ!?何でだ!?
「……っえ?」
ちょ、普段のイッピーらしからぬ行動!や、やばい……!?
どうなる一夏!
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眼帯銀髪美少女、ラウラちゃんの乱心
「……何をする?」
「……いや、うん。止めたんだよ?」
「……どういう状況?」
やぁ、モッピーさ。えぇ、現在、モッピーはラウラちゃんのお腕を掴んでるのだけど。理由はもちろんお分かりですね?え分からん?一言で言うと、『イッピーがラウラちゃんにビンタされそうになりました』。いや、何ゆえ?あれなの?チッフーのこと教官って呼んでる辺り、病んだの?病んじゃったの?
「私は認めんぞ……!貴様が教官の弟などと……!」
……綺麗な顔を歪めて、イッピーに有らん限りの恨みを当てるラウラちゃん。それに対し、少し顔を逸らすイッピー。モッピーが知らない確執があるみたいだね……
「そこまでだ!……1時間目は、1組と2組の合同演習だ。織斑、同性として世話してやれ」
「……はい」
そう言うと、チッフーがSHMを終わらせ、イッピーとデュアデュアはそそくさと教室を出ていく。さて、早めにお着替えしよっと。
-----場所は移ってグラウンヅ-----
「……いや、ラウラちゃん早すぎん?」
いや、まじにあの着替えスピードには恐怖した……だって、ちょっと目を離したらもう着替え終わってたもん。急いで着替えて追ってきたよ……まだ、みんな来てないし、余裕はあるよね?よし!
「やっほいラウラちゃん!」
「……」
「ねぇねぇ!何で眼帯してるの?中二なの?中二なの?」
「……」
「……えと、ラウラちゃーん?」
「……」
「……」
……えぇ、勇気を出して話しかけた結果、大敗……!圧倒的、大敗……!まさか、全スルーされるとか思わんやん……
「……二人とも、はえーな」
「うん、ビックリしたよ」
「あ、イッピーとデュアデュアだ」
いや、二人も充分……?あり、ラウラちゃーんがイッピーのこと見つめてる?もしや……
「ねぇねぇラウラちゃん!もしかして、イッピーのこと好き?」
「……!ふざけるな!」
……うえ?
「教官の栄光に泥を塗ったソイツを、誰が好きなものか!」
「い、いや、えぇと、ボーデヴィッヒさん?」
「……っ」
……もしかしなくても、これモッピー思い切り地雷踏んだね……
「おぉ、お前ら、早いな?」
「……!教官!」
あ、チッフー来た?できるなら、何でこうなったのか教えてくださいよ。
「……ねぇ、イッピー?」
「……何だ」
「後で鼻☆塩☆塩」
「……おう」
このあと、みんな来たけど、モッピーたちの雰囲気に飲まれたか、めちゃくちゃ静かだった。あと、セッシーとリンリンがヤマヤに挑んだけど、ヤマヤ、元代表候補生らしく、二人はあっさりやられてた。
ちなみにモッピーがラウラをラウラちゃんと呼ぶのは、何か、モッピーの獣的本能?
2連覇はしてるんですよ。2連覇は。その代わり、千冬はある汚名を着ることになりますが。
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モッピーの知らない過去
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「……にゃ、イッピー」
「あなたの過去に何があったか」
「詳しく聞かせてもらうわよ」
授業が進み、お昼ごはぁんの時間。カツ丼を頼み、イッピーを尋問する準備は整えた。
「……」
「え、えっと……」
デュアデュアが何か言いたげに口ごもる。が、関係ない。今、この場で発言を認められてるのは、イッピーだけだよ。
「……あれは、そうだな。第2回モンド・グロッソの日だった」
そこから、イッピーは話し始めた……
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第2回モンド・グロッソ。織斑千冬引退の原因となった大会と言われており、公式の記録も削除されてしまった大会である。
モングロ大会当日、織斑一夏が誘拐される事件が起こった。しかし、あろうことか政府およびスタッフは、織斑千冬にこのことを伝えず、千冬は優勝してしまった。その後、ドイツ軍により一夏誘拐の情報が千冬に伝わり、彼女は無事一夏を救出……しかし、ここで政府はバカみたいな手段を使った。
自分達はきちんと報連相したが、千冬がまともに取り合わなかったとした。無論、それは後に嘘であったことがバレ、内閣総辞職したりIS委員会に所属する日本人が総入れ換えになったりちくわ大明神がトレンドに乗ったりしたが、そんなことはどうでもいい、重要じゃあないんだ。
これにより、しばらく千冬は、弟を大切にしていない冷徹な女だとした。SNSで彼女の悪口を書けば、多くのものが賛同し、書いたものを褒め称える。嫌がらせの電話や悪戯も増え、テレビでは弟殺しの名でも呼ばれた。
……はっきり言おう、この日本はアホである、と。こんなことしたら、何でこんな身内すら大切にしないような奴を代表にした?となり、日本の地位低下は免れないだろうに……
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「――――――てなことがあって、それでボーデヴィッヒさんは俺を憎んでんだと思う……」
……えぇ?この国、チッフーにそんなことしたの……?
「……滅さなきゃ、こんな世界」
「……お、おい!箒?」
こんな世界は……こんな世界は……!存在してはいけないんだぁぁぁぁぁ!
「滅ぼす!こん世界は全て!」
ウオォォォォォ!ユニコォォォォォン!」
「食事は静かに取れバカタレ……」
「うぅぅあぁおぉぉ……」
あれ?意識が……薄れ……て……
モッピーがいる限り。
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イッピーお仕置き同盟
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「やったのはゲリラだ!特殊訓練を受けたゲリラだ!……はっ!」
なんだ夢か……嫌な夢を見たよ。
「いや!篠ノ之さんはどんな夢見てるの!?」
「あ、デュアデュア~。やんほーろー」
「やんほーろーって何?」
「やめとけシャル。こいつに何言っても無駄だ」
「……えぇ?」
何か、デュアデュアが混乱してるねぇ。まぁ、無理はないかぁ。……とっこで。
「ねぇんねぇんシャルル~ン。何か、制服の布面積減ってない?てか、いつの間におっぱい生やしたの?」
「……ねぇ、篠ノ之さんも女子、だよね?」
「失礼な、モッピーは立派な大和撫子ぞ!」
「……大和、撫子……?」
むぅ!何でモッピーがこう言うと大体皆同じ反応返すのさ!
「普段の言動だ」
「アンマリダッ!」
くそう!くそぉぉぉぉぉ!
「覚悟してろイッピィィィィィ!必ず……!必ずや『自主規制』してやる!『自主規制』!『自主規制』!」
「さっきからアウトな発言ばっか繰り返すな!」
「……太陽は、暖かい……」
この後めちゃくちゃチッフーに制裁された。
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「くっそー……怪我人をあそこまでいたぶることないじゃないか……」
やや、モッピーだ。ついさっきチッフーにぼこぼこにされて、「そんなに元気ならもう戻れるだろ」って
「そうと決まれば……!」
早速ラウラを探すぞぉ!……ラウラちゃんのあだ名何にしよっかなぁ……
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「教官……!また、ドイツで教鞭を執ってはいただけないのですか……!」
「……」
「教官!」
「……はぁ……たった15で選ばれた人間気取りか。笑いが出てくる」
「……教官?」
「……お前が一夏に何を思っているかは知らん。が、あれは一夏が悪い訳じゃない」
「……」
「……確かに、あれで私が辛い思いをしたことがあるのは事実だ。だが、私はもう気にしてはいない。私が気にしていないんだ、お前も早く割りきればいい」
「……失礼します」
……何か、重い話が繰り広げられている件について。ま、いいか。とにかく!まずはラウっちにアタックだ!
「やぁ彼女ぉ!お茶しなぁい?」
「貴様は、篠ノ之か。何の用だ」
おぉ怖い。
「やめてよそんな顔……私は取引を持ちかけに来ただけだよ……」
「……取引、だと?」
「そう、とってもいい取引……ラウっちが憎んでしょうがない、イッピーを潰すための、ね……」
「……!」
お、食いついてる食いついてる。
「ねぇラウっち……組もうよ。ラウっちのやりたいこととモッピーの目的は一緒のはず。ねぇ?私はイッピーのことtよぉく知ってる……どう?」
「……」
うーん、考え込んでる考え込んでる。ま、結果は知ってるけど、ね……待ってなよイッピー……!今までモッピーに酷い扱いしたこと、後悔させてやる……!
そういえば、自分の作品をお気に入りにしている作者さんを見ますが、あれにはどう意味があるんでしょう?よろしければ教えてください。
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イクゾー!
こんな話があった。
一夏「しかし、お前よくそんなに束さんやら千冬姉に求婚できるな」
モッピー(は、これはイッピーが「結婚したのか?」状態になっているに違いない!何か、何か用意しなきゃ!)
-----K・K!-----
『レディース&ジェントールマーン、サヴァ?さぁ、お前らこの日を待ち望んでただろ!?当たり前だよなぁ!だって、これに優勝すりゃあ織斑くんと付き合えるなんて噂が流れてるもんなぁ!さぁ己の全力を出せ!さぁ獣となれ!自分の中の自分を目覚めさせろぉ!大体第ひゃあ我慢できねぇ!開幕だぁぁぁぁ!』
「「「「「う、うぉぉぉぉぉ?」」」」」
うーん、訳が分からない。意味不明の権化たるモッピーでも分からない。放送部は愉快な人が多いなぁ。
「おい、篠ノ之。何をボーッとしている」
「ん?放送部のアナウンスがケチャワチャだなぁって」
「それを言うならめちゃくちゃだろ」
あり?そうだっけ?あぁ、そうそう、ラウっちは同盟の話、飲んでくれたよ。嬉しいねぇ。
「早速伝説のスーパーイッピーを征伐しに出掛ける。後に続け、ラウっち!」
「はい……って何を言わすか!」
うーん、やっぱり弄ると面白い。自分のボケにしっかり反応してくれる人、モッピー大好き。
『試合開始1分前ぇ!そろそろare you ready?』
「できてるよ……」
『……ひゃあ我慢できねぇ!開幕じゃあ!』
「えぇ!?」
「いや、おかしいだろ!?」
そうこう言ってる内にハッチは開いた。思えば、今日の日のため、どれだけ努力したか……ラウっちとの竜巻落としの練習に始まり、時には互いにベッドで慰めあい……あれ?訓練、したっけ。てか、何もやってないような……
『ひゃあ我慢できねぇ!出てこねぇと失格だぁい!』
「おい!呆けている場合じゃないぞ!」
「おっと、そうだね!モッピー、紅椿、行きます!」
「……
ハッチから飛び出、地面に着地する。少し遅れて、イッピーとシャルルンが降りてきた。
「……箒、勝ちたいからって、そこまで……」
「違うねイッピー。モッピーは、イッピーを酷い目に遭わすことだけを夢に、ラウっちと手を組んだのさ!」
「いや、幼なじみじゃないの!?」
「安心しろシャル。あいつは幼なじみなんかじゃない」
「奇遇だねぇイッピー!同じ気分だぁ……!」
ふふふ……!酷い目に遇わせてやる……今までヴォコヴォコにされたモッピーの怨み、晴らさでおくべきかぁ!
「……織斑……一夏ぁ!」
「……そういや、あんたもいたな。来いよラウット、モピット!」
「……野郎オブクラッシャァァァァァ!」
「……その強気、いつまで持つか見物だな!」
『さぁ!始まるぜぇい!カウントはぁ!……既にゼロォ!』
さぁ、イッピー!お前の罪を数えろ!
残念なことに、ここで気力尽きる……!(後書きの)
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お仕置き!モッピー!
1!モッピーはラウっちと手を組んだ!
2!ひゃあ我慢できねぇ!本ぺ開始だぁ!
※試験として、戦闘シーンを三人称にしています。
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「墜ちろぉ!」
「アリーナもろとも!地球の塵になれぇぇぇぇぇ!」
「相も変わらずやかましいな!」
先陣を切ったのは箒、雨月と空裂をX字に構え、突撃する。その後ろにラウラも続く。
「……シャル、ラウラ頼んだ。モピットは俺が潰す……!」
「わ、分かったよ……」
それだけ告げ、一夏が迎撃に向う。ラウラをシャルロットに任せるつもりらしいが、箒はそれを許さない。
「もっと速く来いよ、モピット!まさか……怖いのか?」
「……!言ったなぁぁぁぁぁ!」
こう言われるまで。箒の心に激しい怒りが沸き立ち、一夏に向けトップスピードで突っ込む。ところで、読者の皆様は、箒の紅椿が何世代であるか、覚えている人はいるだろうか。第4世代である。そして、ラウラの駆るシュヴァルツェア・レーゲンは第3世代……そう、当然スピードに差が出る。おまけに箒、ぶちギレた勢いで展開装甲まで使い、さらに速くなった。こうなると、ラウラと箒の間に隙間が空く。
(しまっ……!)
それこそ一夏の狙いである。箒は自分が引き受け、ラウラの相手は……
「っ!」
考え込むラウラに容赦なく銃弾が叩き込まれようとするが、それらは届くことなく空中に留まった。
「……シャルロット・デュノア!」
「ここからは通せないよ……!」
「ならば押しとおる!」
決戦を邪魔する無粋な女に鉄槌を。それだけ考えラウラは突っ込む。
「野郎オブクラッシャァァァァァ!」
一方、箒と一夏の戦いは作業化していた。箒が切ろうとすれば、一夏はそれを防ぐ。ただそれがさっきから繰り返されているだけだ。観客からすれば欠伸が出る。シャルロットとラウラの戦いが白熱しそうなだけに尚更だ。
「エェアァァァァァ!」
「……」
だが、実際は作業等でなく、分かるものからすればそれが高等なものに見えている。箒は叫び、一夏は無言。静と動の戦いが行われている。
「ハアッ!」
「……!そこっ!」
一方で、シャルロットとラウラの戦いはIS学園の生徒の目を引いた。分からないものからすれば、こちらの方がよっぽど白熱しているのだ。まるでドラゴン○ールである。ラウラの攻撃を避け、その隙をつこうとするシャルロット。そんなのは無駄だと攻撃を停止させるラウラ。こちらの方が動きに変化があり、面白く見えているのだ。試合経過から少し、勝敗は未だに皆目検討もつかない。皆は気づかない。ラウラの機体に僅かだが、泥のようなものがついていることを。
……モッピーの心情表現してる方が楽しいから一人称にします。
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