幼馴染、再会 (AO.K)
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認めたくない思い、募る想い
1話 再会


誤字脱字をしたらすみません!

頑張るので暖かい目…せめて生ぬるい目で見てやってください!

そしてこの話では
及川さんなども出てくるのですが
及川さんに対してかつお節!とか言ったりする時が
あると思うのです。
ちょっと怖いので一応アンチ・ヘイトを注意しときます!
アンチにはならないよう気をつけます!


10年前、あたし達は別れた____

 

もう向こうは顔も忘れてるだろう、あたしだって多分分かんない

 

けど、18歳になったある日…あたしの人生は360度変わった

 

 

 

「1周して何も変わってねーよ!!!」

 

「あれ?」

 

 

_____________________________

設定

 

月城碧«つきしろ あお»

 

 

黒髪ロング(ポニテ)

 

ツリ目

 

スタイル抜群(184.7cm)

 

性格は明るい(うるさい)

 

音駒高校に編入

 

 

(その内イメ画を載せようと思います!)

 

 

他にもオリキャラは出そうと思ってますが

その時はちゃんと設定紹介するので!

 

__________________________

 

 

10年前、俺たちは別れた___

 

顔は忘れたことがない、忘れられるはずがない

 

そんなある日、俺の人生は180度変わった

 

 

 

「久しぶりに会ったと思ったら相変わらずかよ!!!」

 

 

 

__________________________

 

黒尾鉄朗

 

原作と同じになるようにします!

 

 

_____________________________

 

 

 

10年前にバラバラになった、おれ達…

 

元気かな…

 

 

「何も変わってなかったね…ちょっとうるさい。」

 

 

 

__________________________

 

孤爪研磨

 

原作と同じになるようにします!

 

___________________________

 

 

ここは東京の音駒高校、

あたしはココで快適青春Lifeを送るんだ(∀`*ゞ)エヘヘ

 

碧「女の子の友達作るもんね〜」

 

初日の挨拶って大事だよね、大丈夫!

家で練習したと思うから!

 

碧「月城 碧です!宮城からきました!よろしく…「碧!!?」いや被せんなよ誰だよ!!」

 

黒尾「おまえ…碧、だよな?」

 

碧「だからそう言って…トサカ!?」

 

黒尾「相変わらず失礼だなおめーは!!」

 

碧「あ、……まさか、太郎くん!?」

 

黒尾「やっと思い出してくれたか…花子…!!」

 

碧「誰が花子だよ!!」

 

黒尾「ブーメランだろ俺も太郎じゃねーから!!クロだよ!!」

 

 

……クロ?クロ…どっかで聞いた事ある気が…

どこだっけ、ん?んんんん〜???

 

 

『あお!俺らのこと忘れんなよ!!』

 

 

碧「……クロぉおおぉぉ!!?!?あ!ホントだ髪変わってない!!」

 

黒尾「基準髪かよ!」

 

クロは10年前にあたしが東京にいた頃の幼馴染。

親の都合で引っ越すことになって、そっから連絡をとってない。

 

ていうか顔なんて忘れてたよ…(๑>؂•̀๑)テヘペロ

あれ、クロがいるってことは……もしかして、!!

 

 

碧「もしかしてケンタもいるの!?」

 

黒尾「研磨な!?」

 

担任「お前ら感動の再会のとこ悪いが、座れ」

 

碧 黒尾「「うっす」」

 




1話目からグタグタですけど
頑張るのでよろしくお願いします〜ノω・、) ウゥ・・・


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2話 再会2

これからはもうちょっと
字を書いてくので!


席はクロの隣の席。

理由は背が高いから邪魔にならないように。

え、理不尽すぎない?

 

碧「今頃女子友作ってキャッキャウフフする予定だったのにッ…」

 

黒尾「アタシがいるじゃなァい♡」(裏声)

 

碧「やだ可愛くない!!」

 

やだよこんな180超えた

筋肉つきまくってるダミ声女なんて

 

黒尾「おい声に出てんぞ。そういや俺らガキの頃身長競ってたよな」

 

碧 黒尾「「……………」」

 

碧「184.7cm!」

黒尾「187.7cm!」

 

黒尾「っしゃあ!」

 

碧「ぐぁあぁああ!あたしが負けた、だと!?」

 

昔はあたしの方が高かったのに…!ミリ単位だけど!

くっそ…筋肉もついて男らしくなりやがって…!!

 

碧「ハッ!体重で競うのはどーだっ!」

 

黒尾「いやムリムリ。俺の方が重いに決まってんだろ?」

 

碧「まさか研磨も成長して腹筋とかバッキバキに……!?」

 

あの可愛かった研磨が…!?それだけは嫌だ!!

せめて研磨だけは可愛さを保っていて欲しい!!

 

黒尾「いや、研磨は…あ〜…」

 

碧「何!もったいぶらないでよ!」

 

あの純粋で無垢だった(気がする)研磨に何があったの!?

まさか素行不良になって毎日補導とか…!?

 

黒尾「説明がムズいな…とりあえず今日男バレ来いよ」

 

碧「まだバレーやってたんだ」

 

黒尾「お前はやってねーの?」

 

碧「いやバリバリやってた」

 

黒尾「やってた?」

 

碧「何か疲れたからやめた。」

 

黒尾「お前…いじめられ 碧「てねーよ」なんだ。」

 

やめたっつってもプレーしてないだけだけどね。

筋トレとかは毎日してますとも。

言うの面倒臭いから言わないけど。

 

碧「音駒の男バレね〜、強いの?」

 

黒尾「ガキの頃会ったろ、猫又監督。」

 

碧「……………………あーー、分かる、あのおじいちゃん?」

 

黒尾「そ。ココは守りの音駒、なんて言われてんだぜ」

 

碧「へ〜、レシーブ得意ってこと?リベロになる奴相当じゃん。」

 

黒尾「このクラスにいるぜ?」

 

碧「なぬ!?誰だ!(キョロキョロ)…わっかんね。」

 

黒尾「諦めんの早いかよwおーい!夜久ー!」

 

え、ちょ……この子…

 

碧「クロ!いくら上手いからって女の子男バレに入れちゃダメじゃん!!」

 

黒尾「(キョトン)…ぶっひゃっひゃっひゃ!!」

 

え、ちょ何、急に怖い!

遂にトサカに脳まで侵食されたの…!?

 

夜久「俺は男だ転校生!!」

 

えぇええ!?こ、コレが男!?

目は大きいし肌はすべすべだし可愛らしいサイズだし…

生まれてくる性別間違えたんじゃ…

 

夜久「聞こえてんだよ!!」

 

碧「はぁあ〜、男…世の中分かんないもんだな…あ、月城碧!よろしく!」

 

夜久「夜久衛輔だ。黒尾、お前元から知り合いだったのか?」

 

黒尾「あー、10年前に別れたもう1人の幼馴染。まーそんなことより、やっ君。こいつマネにどーよ」

 

夜久 碧「「は?」」

 




碧の設定付け足します!

一人暮らし(訳は本編で書いていきます)

女子ユース日本代表
(言葉間違えてるかも…牛若さんと同じ感じです!)

他にもあったら報告するので!


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3話 再会3

セリフの時の行替
今まで2行でしたけど変えて1行にします!


は?何言ってんのこの男。

は??マネージャー??男バレの?は?

何考えてんの!!?

 

夜久「いや、俺はどっちでもいいけど…仕事すんなら。」

 

碧「あたしが仕事しない悪女みたいな言い方やめてくれます!?」

 

黒尾「ダイジョーブ、馬鹿だけどバレーに関しては頭回るから」

 

え、今普通にディスられた?

馬鹿?お?お?お?やるか??

 

黒尾「研磨いるぞ」

 

碧「My sweet Angel!!」

 

黒尾「ハイ決定〜」

 

夜久「無駄に発音いいのがムカつくな」

 

昔から研磨は可愛かったな〜

もー、目がクリクリで肌がモチモチすべすべで…

はぁ……身長とか諸々変わってなきゃいいのに……←

 

黒尾「マネの仕事分かるか?」

 

碧「スコアつけたりスポドリ作ったり備品の管理したり…とりま選手のサポートでしょ」

 

黒尾「そ。じゃあ分かんないことあったら聞けよ?」

 

碧「あ、教えてくれないのね」

 

黒尾「なに、手取り足取り俺が 碧「なんでもないでーす」おい傷つくだろ」

 

 

ーーーーそんなこんなで放課後ーーーー

 

 

碧「研磨は!?研磨はどこ!!」

 

夜久「中毒かよ」

 

黒尾「もうすぐ来るって…お、研磨!」

 

研磨「うるさいよクロ……え、……碧…?」

 

 

ずどどどどどどどどどどどどどど!!!!!!!

 

 

碧「けぇええぇえんまぁああああ!!!」

 

研磨「スっ…ε=__( ・-・)」

 

碧「何で避けるのさ!つーか髪!!プリンじゃん!」

 

研磨「相変わらずうるさいね碧……音駒に転校してきたの?」

 

碧「そ!男バレのマネやることになったよ!」

 

研磨「ふーん…」

 

黒尾 碧「「照れてる」」(ニヨニヨ)

 

研磨「違う。うるさい。」

 

夜久「お前ら研磨をいじめんな!」

 

黒尾 碧「「やっ君怖ぁ〜い」」

 

夜久「よし、碧お前は黒尾と同類だ。」

 

碧「えぇえ!?」

 

黒尾「おめでとう、君はコッチの人間だ。」

 

碧「嫌だぁあぁああぁあ!!!!!」

 

研磨「碧うるさい」

 

研磨辛辣…(´。っ_•。`)

そんな子に育てた覚えはないわよ!!

でも見た目は変わらず可愛い!

 

黒尾「とりあえず俺ら着替えるから入部届け出してこいよ」

 

碧「体育館来る前に言えよ!階段ダルいじゃん!」

 

黒尾「ついでに教室に忘れもんしたから取ってきてくんね」

 

碧「ハーゲンダッツストロベリー味」

 

黒尾「高ぇなオイ」

 

この碧さんをこき使いやがって…!

40秒で戻ってきてやる。あたしはドー○おばさんの娘だからな!!( ・´ー・`)

 

ダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダ

 

教師「コラー!廊下は走るなー!!」

 

碧「何で走っちゃダメなの!!?」←

 

教師「え!?あ、危ないだろ!走ったら!」

 

碧「じゃあ何で体育をやらせるの!?危ないじゃん!!」←

 

教師「いや体育は体動かすためにやるじゃん!?」←

 

碧「じゃああたし今体育やってるー!」←

 

教師「屁理屈言うな!」

 

ギャーギャー。゚ヽ(゚`Д´゚)ノ゚。ギャーギャー。゚ヽ(゚`Д´゚)ノ゚。ギャーギャー。゚ヽ(゚`Д´゚)ノ゚。

 

戻ったのは40分後でした☆

 

 

黒尾「おせぇ!!」

 

 

 

 

 

【挿絵表示】

 

 

こちら月城碧のイメ画です!

私のリア友の

どらごんフルーツ君が描いてくれました!

いつかpixiv投稿するので見てあげてください!

 



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4話 新しい仲間

これからは
○○sideって入れていきます!


黒尾side

 

黒尾「どこ行ってたんだよ!」

 

碧「いやちょっと先生と言い合ってて」

 

黒尾「入学初日から何やってんだよ…」

 

碧のこういう所は昔から変わってない。

いつも目的から少し遠ざかる。

小さい頃は鬼ごっこしてんのに急に立ち止まって蟻見続けるし、

おつかい頼まれてプリン買う予定が何故か椎茸だったり…

 

黒尾「お前のこと紹介するから早く来い。」

 

碧「うぇーい。」

 

黒尾「集合!!」

 

スパイク練が終わったから後はレシーブ練くらいか…。

ちょっと紹介が長くなりそうだからちょうどいいな。

 

碧side

 

黒尾「喜べー、今日から入る3年のマネだ。」

 

碧「月城碧でーす!よろしく!」

 

黒尾「コイツもバレーやってるから仕事は出来るから困ったことあれば何でも言えよー。

とりあえず自己紹介だ。知ってるだろうが、主将の黒尾鉄朗な。

好物はサンマの塩焼き」

 

夜久「夜久衛輔だ!さっき言ったけどな!好物は野菜炒め!」

 

やっ君可愛いな…野菜炒めって美味しいよね。

あの特別美味い!ってわけじゃないけど野菜ならではの甘さとか…。

 

海「俺は海信行だよ。好きな物は海ぶどう。よろしく。」

 

海ぶどう!?え何それ!?

海になってるぶどう!?聞いたことない!!

 

研磨「俺のことは知ってるからいいでしょ…。

こっちは福永招平。好きな食べ物はあたりめ。」

 

福永「(ぺこり)」

 

碧「(ぺこり)」

 

シャイなのかな?つーかあたりめって…しぶいな

 

山本「ャ、ヤマモトタケトラデス」

 

碧「え、ちょごめん、速すぎて聞き取れなかった。」

 

黒尾「コイツ全然女と喋ったことねーんだよww」

 

見た目スゴいのに…

 

碧「見た目カッコイイんだから堂々としてりゃいーんだよ!ほら!名前は!」

 

山本「や、山本猛虎です!好きな食べ物はやきそばパンッス!」

 

碧「カッケー名前じゃん!いいねやきそばパン!」

 

山本「あああ、アザす!!///」

 

黒尾「オチたなww」

 

海「オチたね」

 

リエーフ「猛虎さん顔赤いッスよ!俺は灰羽リエーフです!

音駒のエースになる男です!!好きな食べ物はおいなりさんです!」

 

碧「デカッ、ハーフ?」

 

黒尾「ロシアとのハーフで、意味は獅子らしいぜ」

 

碧「ほぇ〜、」

 

犬岡「俺は犬岡走ッス!好きな食べ物はからあげです!」

 

あー、からあげね〜

食べたくなってきた……

 

芝山「し、芝山優生です!好きな食べ物はオムライスです!よろしくお願いします!」

 

碧「(ぎゅ)可愛い。持って帰る。」

 

黒尾「声がガチかよ」

 

碧「ポジションとかは練習見て覚えるから!

あたしとクロと研磨は幼馴染だから2人に話すみたいに気軽でいいからね!」

 

黒尾「それじゃあ、よろしくお願いしアす!!」

 

全員「お願いしアす!!!!」

 

 

 




私情ですが!
ついに
どらごんフルーツ君が
pixiv投稿しました!!( ̄∇ ̄ノノ"パチパチパチ!!

いやぁ、私は黒尾推しなんですけど
どらごんフルーツ君は二口推しなんで
初投稿はやっぱ二口でした!

ホントその描く能力くれよ(ノシ'ω')ノシ

これからもよろしく
どらごんフルーツ君!


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5話 仕事と過去

突然ですが
題名を変えさせていただきます

見てくださった方には
突然申し訳ありません‪(´;ω;`)

オチが変わる、というのはないので!

初めて見てくださる方にとっては
何言ってんだこの作者?と思うでしょう
すみませんの一言です<(_ _)>〈 ゴン!〕

その分本編頑張ってくのでよろしくお願いします!
評価などもしてくれたら嬉しいデス……|´-`)チラッ


碧side

 

マネの仕事知ってても

あんまやったことないんだよな〜

えーと…まずはビブスの洗濯かな?

こういう家事系なら何でも出来るけどさ(。・ω´・。)ドヤッ

 

碧「10年か~……」

 

洗濯をしながら考える。10年前とはもう丸で違う

体つきは変わってた。

昔は2人ともヒョロっとしてたのに

今じゃちゃんと筋肉もついてるし手とかごつくなってるし…

研磨は例外だけど。

 

碧「~♪」

 

なんだっけな〜この唄、10年前唄ってたんだよな〜…

 

碧「あたしとあなた どこで出会ったのかしら」

 

洗濯機の中の水を見て何とか思い出そうとする

なんだっけ……

 

碧「もう 覚えていないけど 過ごした日々は 忘れない」

 

 

『あはは!速く速く!!』

『まてよ〜!!』

『2人とも速いよ…』

 

 

碧「ずっと遠く なにも分からなくなっても」

 

『あ!帰らなきゃ!ばいばーい!』

『また今度なー!!』

『またね』

 

 

碧「あの笑顔が映る水面《みなも》は」

 

 

『碧………』

 

碧「忘れは……、」

 

『ごめん、ね……』

 

碧「しない……(ガタンッ)…ッ、は…」

 

何で今更…あの時のこと、……

床に落ちた洗剤を拾って元の位置に戻す。

それは気を紛らわせるためでもあったかもしれない。

 

碧「ッ…(ギリッ)」

 

忘れよう。その為には今はとにかくマネの仕事だ。

ビブスが洗い終わる前にスポドリ作りを終わらせて、

その後に洗い終わったビブスを干して記録もとって……。

 

黒尾「碧〜、お前服のサイズなんぼ?」

 

碧「うわ、急に現れんなよ。えーと、Lくらい。あ、バレージャージ?」

 

黒尾「そ。血液の赤だぞ〜」

 

碧「何それww」

 

黒尾「?何かあったか?」

 

碧「…!いや?何もないけど。」

 

え、怖…何で分かるのこのトサカさん……

幼馴染だから〜とかじゃなくね?10年ぶりですし?

 

黒尾「ふーん。あ、今日スポドリはいいから。」

 

碧「りょーかい。」

 

 

黒尾side

 

碧の様子が何か変だったような……気のせいか?

つーかやっぱ10年前とは違ぇんだな…。昔はアホっぽくて可愛かったのに今は…

可愛いっつーより、美人、つーか……

 

研磨「クロ」

 

黒尾「おわっ!?何だ研磨か、驚かせんなよ」

 

研磨「そっちが勝手に驚いたんじゃん……。…碧のこと?」

 

黒尾「……!」

 

これが幼馴染の絆ってやつなのか考えてる事はすぐに分かるらしい。

それとも研磨が鋭いだけなのか…?

 

研磨「何かちょっと、変わったよね……」

 

黒尾「お前もそう思うか。なんつーか、こう、雰囲気が…」

 

研磨「うん…おれ達が離れてる10年の間に、何かあったのかもね……」




あ〜グチャグチャだぁ…(´×ω×`)
ごめんなさい分かんないですよねぇええ…
一応碧の過去の一部なのです……
歌は自作です…音も何もないので
詩のような感じですが……。意味不明ですみませんんん○| ̄|_=3

ちゃんと分かるように書きますので
どうか寛大な心で見てやって下さい〜(´;ω;`)


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6話 独り

碧side

 

部活が終わってフラフラと帰る用意をする。

さっきの唄マジで何なんだよ……

むしゃくしゃするぅう……ッ

 

黒尾「碧〜、飯食ってかねー?」

 

碧「あー、ごめん、今日家3日目カレーだからやっつけちゃわないと!」

 

夜久「キツイやつだな」

 

黒尾「いーじゃねーか、おばさんのカレー美味いし!」

 

碧「(ビクッ)そ、うだね、つーことで!じゃね!!」(ダッ!)

 

犬岡「わっ、速っ!」

 

研磨「………?」

 

 

 

碧「はぁ…ッ、はぁ…ッ…!」

 

暑い、息が切れる、喉が痛い、足が重い、でも何より…ッ

 

碧「ただいま……」

 

心が痛い……ッ、

あたしの親は10年前に交通事故で死んだ。

引っ越しで新しい家に行く途中、トラックに突っ込まれた。

運転してたお父さんは即死。

あたしはお母さんに抱えられるようにして守られていて、軽傷だった。

お母さんの最後の言葉は……

 

『碧……ごめん、ね…』

 

碧「ッ……」

 

あの時あたしがいなければっ、お母さんは自分を守れた!

そもそも引っ越しなんてなければ誰も死ななかったのに…!!

 

碧「ッ、クソ!!」(ガシャン!)

 

テーブルの上に置いてあったマグカップが割れた。

それがあたし自身と重なって見えた。

粉々に砕けて戻れない、あたし達家族だ。

 

まさかクロ達に会うなんて思ってもなかった。

というか色んな整理がつかなくて正直ちょっと忘れてた、でも

朧気に記憶の隅にあった。

でも会ったからには心配とかはかけたくない。

もうこの事だって10年かけて自分で踏ん切りをつけた。

その為に、お世話になった施設から出て

引っ越すはずだった新しいこの家に高一から住み始めた。

両頬を叩いて自分に言い聞かせる

 

碧「(パンッ!)しっかりしろ、碧…!」

 

もう絶対に泣かない。強くいるんだ。

バレーも、人生も!誰にも負けないくらい!

胸を張って、前を向いて歩くんだ!!

 

 

 

研磨side

 

やっぱり碧の様子が変だった…

クロが碧のお母さんのことを言った時にビクついてたし…

暴力とか…?でもおばさんに限ってそれはない……

あの人は凄く優しい人だから……。

 

黒尾「研磨〜、行くぞ〜」

 

研磨「今行く。」

 

碧は、おれ達に何を隠してるんだろう……。

おれやクロにも言えないこと……

あの碧が…?何でも話していつも明るいのに……

 

黒尾「どーした、難しい顔して。」

 

研磨「……なんでもない。」

 

分かんない…。

あの笑顔の裏に、何があるのか……

 

研磨「親友って言ったのは、そっちなのに…」

 

黒尾「?何か言ったかー?」

 

研磨「何も言ってない」

 

それとも、10年経ったらもう、違うのかな…




また意味不明…!?
ホント私ダメですね文才が欲しい!!

今回は結構シリアス系ですけど
ちゃんと笑う方向にも持ってくので!
大丈夫です!!

これからもよろしくお願いします!


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7話 聞いてない!

前回と前々回は
いきなりのシリアス!
ちょっと意味不でしたけどまた面白系に戻りますので!

そして!ちょっと鬼滅の刃の話が出てきます!
ネタバレもちょこっと入ってます。ちょこっっと。


碧side

 

碧「皆の碧ちゃんの登場だ〜!」(ガラッ)

 

しーーーーーーん……………

 

はーい、誰もいない知ってた。

だって今4時だもーん。朝練は5時からだけどね〜

 

碧「ちゃっちゃと仕事しますかねぇ」

 

ワッセワッセ┣―(-_- )Ξ

\(`・∀・´)/オリャー

 

碧「バレーの支柱て重いんだっつーの…よっ、と!!」

 

いくつかネットを張ってタオルの準備もして少し休憩する。

 

碧「はぁー、やり遂げたあたし10分で終わらせるとか神すぎ」(ごろーん)

 

つーかジャ○プ見たけど鬼滅マジヤバいよ

なんなん?!禰豆子カッコよすぎやろ!!

ホント……アニメ1話から見たよ?マジさぁ……ホント…

ダメだ今あたしの辞書に語彙って言葉ないわ。

 

碧「童磨推しなり( *¯ ¯*)ムフフ」

 

つーか童磨と琴葉なんだよねぇええぇえ!!

ホントマジ何で幸せにならなかったのぉおお!!!?

 

碧「い、ッ伊之助ぇ……ッ」

 

もーさ、童磨VS伊之助とかやめよ!!?あたし泣くよ!?!

 

碧「誰か彼らを止めてぇえぇええ」(懺悔)

 

黒尾「なーにしてんだよ」

 

碧「くぁwせdrftgyふじこlp!!?!?!」

 

黒尾「落ち着けよ」

 

碧「急に来ないでくれますぅ!?そぉいうのぉ!まぢ激おこファイなりーぷんぷんドリーム!」

 

黒尾「お前のテンション何なの」

 

碧「お前の朝のテンションの低さの方が何なの」

 

全くもぉ!早起きして頭セットするくらいなら

ちゃんと睡眠とってから来なさいよねぇ!つーか来るの早いかよぉ!

 

黒尾「寝癖だって知ってんだろ」(グリグリ!)

 

碧「いだだだだだだ!!!ごめんて!!あたしが悪かったですって!!」

 

つーか何で分かんの!?エスパーなわけ!?

いやいや、そんなんあるわけないよね!

クロのばーか!あんぽんたーん!

 

黒尾「言っとくけど全部声に出てっからな?」(黒笑)

 

碧「やべっ!!」(ダッ!)

 

黒尾「待てぇ!!」(ダッ!)

 

 

チクタクチクタクチ───(´-ω-`)───ン〜10分後〜

 

 

黒尾 碧「「ぜぇ、はぁ、ぜぇ、はぁ」」

 

碧「はぁ、はぁ、マジ意味わかんないんですけどホント何でそんな速くなってんのよ

昔はもっと遅かったじゃん」

 

黒尾「ぜぇ、ぜぇ、10年前と一緒にすんなよ

お前こそ速すぎだろ」

 

碧「碧様なめんなよ」

 

黒尾「そーいやよ、」

 

碧「ん?」

 

黒尾「明後日夏休みだろ?」

 

碧「あーね、で?」

 

黒尾「合宿♡」

 

……………………………………………………(╬ ° ∀ ° )アン?

 

碧「そういうことはもっと早くに言えやコラ水の呼吸やんぞオラァ!!!」

 

黒尾「ジャ○プ入れてくんなよ!!」



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8話 仲間たち

こっから新キャラです!
イメ画載せときます!(本編の下の方に!)
ちょっと多いですけど
あんまり出てこない予定なんで!


碧side

 

この万年トサカが…ッ

頭まで鳥になったらお終いじゃねーかよ

鳥頭ですってか!

てくてくてく……あれ今何してたっけ?ってか!?

とりあえず朝練終わらせて教室行く時に聞くか!(キレ気味)

 

ーーー朝練終了ーーー

 

碧「どこと合宿だよ!」

 

黒尾「烏野と梟谷と生川と森然〜」

 

碧「知らねーーし!!」

 

あたしついこの間まで宮城いたのよ!?

東京のことなんか知らねーっつーの!!

 

黒尾「3本の指に入る木兎ってのがいるぞ」

 

碧「………………へいへいへーい!!」

 

黒尾「それそれw」

 

碧「場所は?」

 

黒尾「森然、埼玉だよ」

 

碧「あァ、埼玉ね( ´-ω- )フッ」

 

黒尾「何が( ´-ω- )フッだよ埼玉県民に謝れ」

 

碧「翔ん○埼玉をよろしく!」

 

黒尾「宣伝かよ!!」

 

碧「埼玉って宮城と近い?よね」

 

黒尾「まぁ遠くはないわな」

 

碧「ふーん…」

 

黒尾「なんだよ、男か?」

 

碧「いたら意地でも東京来ねーよ」

 

黒尾「お前なら納得出来る」

 

久しぶりにユース仲間と連絡とるかな〜

急に東京行くわ、とか言ってきたし

 

碧「ちょっとお花摘んでくる←」

 

黒尾「世代結構越えてね?何年前の言い方だよw」

 

誰と話すか……、

まぁ、相棒かな。ここは。

 

碧「……あ、もしー?あたしあたし」

 

??『あんった今どこ居んのよ!!!!』キーーーン…

 

碧「ちょ、鼓膜破れるわ!!東京っつったじゃん!!」

 

??『東京行くわ〜だけで納得出来るわけないでしょーが!!!』

 

碧「あーうるさいうるさい!」

 

??『ったくもう!ユース抜けるわけ?』

 

碧「抜けるわけないじゃーん」

 

??『でもアンタ今東京でしょ?』

 

碧「んー、毎回宮城まで行くとか?」

 

??『馬鹿でしょアンタ』

 

碧「阿呆に言われたかねーな」

 

??『うるさいわね!明後日から合宿指導なのよ?』

 

碧「合宿指導?しかも明後日?」

 

え、合宿とダダ被りじゃん

つーか指導ってなに?え、教えんの?誰に?

 

??『なに?用事でもあるわけ?』

 

碧「んー、まぁ、ある。1週間はムリ」

 

??『こっちも1週間合宿指導よ』

 

碧「あーー、じゃーそっち無理だわ」

 

??『監督に言っといてやるわよ。あ、超怒ってたよ』

 

碧「げぇ…」

 

??『会ったらシバくですって』

 

碧「行きたくない気持ちが大きくなったよ。…とりま頑張れ」

 

??『アンタもね。じゃーね』

 

碧「あーい」

 

さーて、戻ろ戻ろ。

つーか合宿指導とか初めてなんだけど、行かないけど。

小学生に教えんのか?インストラクター的な?

 

碧「まー子供嫌いだし、いっか!」

 

黒尾「碧〜、次移動だぞー」

 

碧「やべ!忘れてた!あたしの荷物は!?」

 

黒尾「俺は紳士だから持ってきてやったよ」

 

碧「でかした!褒めて遣わす!」

 

黒尾「オレは下僕か」

 




はい、ユース仲間出てきました!
イメ画載せときます!
詳しい設定は本格的に出てきてからで!



【挿絵表示】


ユース仲間です!
名前とか書いてありますけど
読み方とか改めて紹介します!

これもどらごんフルーツ君が描いてくれました(* ´ ˘ ` *)
いつもあざーす୧(๑•̀ㅁ•́๑)૭


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9話 その頃

ここの話は名前表示なしでいきます!
次からは書きます!
でも多分誰だか分かります(( ̄▽ ̄;;)ア、ハハハハ…
あとほぼ会話です


「ねぇ俺納得できないんだけど!!」

 

「うるせぇ!」

 

「急に、あ!東京行くわ〜ばいばい☆とか言われて納得出来る!?」

 

「星はついてなかったよな」

 

「言い方もあんなにうざくなかったよな」

 

「そこの2人黙って!」

 

「でも東京ってどこ行くんすかね…」

 

「東京っつったら強豪ばっかだべ」

 

「そもそもユースどうすんですかね。」

 

「あいつの意思だからしょうがねーべ。」

 

「あ、東京って言えば…」

 

「何だよ」

 

「明後日から合宿だ☆」

 

「早く言えやァ!!」

 

「怒んないでよー!!俺だってついさっき聞いたんだよ!埼玉で烏野と音駒と梟谷と森然と生川でやるんだってさ!」

 

「うちあんま強豪じゃないのによく加われましたね」

 

「そーゆーネガティブ思考しないの!!てゆーかそれだったら烏野の方が呼ばれるの不思議じゃん!!」

 

「あれだろ確か、音駒と烏野でごみ捨て場の決戦」

 

「つーか何日合宿すんだよ」

 

「確か〜、1週間だと思う」

 

「結構なげーのな」

 

「俺たちの力見せつけてやろーね!」

 

「いつも通りやんぞお前ら」

 

「うーす」

 

「だな〜」

 

「頑張ります!」

 

「ちょっと!?俺が主将だよ!!」

 

「主将っぽくないから仕方ないんじゃないんですか」

 

「ネガティブ思考の次はドS思考なの!?人の心に傷をつけるんじゃありません!」

 

「悪い見本はお前だ」

 

「なんっでさ!!」

 

「…全部?」

 

「それな」

 

「直しようがないじゃん!!皆いくら俺がカッコよくても過度な僻みはやめてよね!!」

 

「誰が僻むかよ!!」

 

「お、俺はカッコイイと思います!」

 

「グスッ…俺は良い後輩を持ったよ…」

 

「ばっちいからやめなさい」

 

「ばっちいって何さ!!」

 

「女マネとかいるっすかね…」

 

「欲望に忠実ッスね」

 

「碧がいたら自慢出来たのにぃいぃい!!!顔は良いし仕事出来るし面白いしバカだし!」

 

「最後悪口だろ」

 

「確かにアイツは自慢のマネだったよな〜」

 

「県内に碧以上のマネはいなかったよな」

 

「もう県外だけどな」

 

「どっか他の高校でマネやってると思うと…むきぃいぃい!!」

 

「キメェ!」

 

「ヤンデレかよww」

 

「どっちかっつーとメンヘラww」

 

「もーこの恨みは合宿で晴らすよ!!」

 

「恨む理由が下らなさすぎるww」

 

「碧恨んでもしゃーねーべ。親の転勤とかじゃねーの?」

 

「あれ?知らないっけ?碧一人暮らしだよ?」

 

「マジで?」

 

「あー、何か言ってた気がする」

 

「事故だったんすよね……」

 

「碧さん1人で東京とか大丈夫っすかね…」

 

「飴くれるおじさんに着いてきそうですね」

 

「ホントにやりそう!ヤバい心配になってきたよ!!」

 

「碧だって子供じゃねーんだから…「ホントに安心出来るの!?」う"…」

 

「どこにいんのさ…碧ーーー!!!!」




わ、分かりずらい…ッ
次からは名前表示するんで!

どこの高校か分かりました…?( *´꒳`*)


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10話 昔は……(w)

黒尾side

 

3日なんてあっという間に過ぎてもう合宿当日。

朝の3時に集合してバスで埼玉まで行く。

俺たちは2時半くらいに来た。

(研磨は俺がたたき起こした←)

 

黒尾「いっちばーん」

 

研磨「クロ子供みたい……」

 

碧「残念碧ちゃんが1番で〜す」にゅっ 黒尾「おわっ!」

 

研磨「碧早くない…?何時に来たの…」

 

碧「1時」

 

黒尾「はぁ!?おま、早すぎだろ!バスも来てねーだろ!」

 

碧「バス貸してくれる人に挨拶しなきゃじゃん。その前に全体の流れ確認して

備品の点検して乗せる荷物の確認。」

 

黒尾「マネ出来すぎだろ感動するわ」

 

研磨「昔はバカだったのにね…」

 

碧「え研磨クン?今お姉さんのこと普通にディスった?ディスったよね?」

 

研磨「碧が姉とか…疲れる…」

 

碧「ちょっと鉄子聞いたァ!?妹が反抗期よ!!」

 

黒尾「も〜お姉ちゃんの言うこと聞きなさい研子!」

 

やべ、裏声出そうと思ったら

変なオカマみたいな声出た。

 

研磨「ネーミングセンスないし裏声とダミ声混じってて気持ち悪い…」

 

碧「その場の状況説明ありがとう研磨。てゆーかクロオカマに謝んなよ」

 

黒尾「俺の心ズタボロよ?そして何で俺の思ってることが分かった?だが甘いな!

今の時代はオカマと言うワードも差別対象だ。正しくはトランスジェンダー。

リピートアフタミー?」

 

碧「transformers」

 

黒尾「発音すげーけどお前が言ってんのトランスフォーマーな!?」

 

研磨「古いね」

 

碧「そんなことよりさァ…………酔った…ウプ」

 

黒尾「まだバス動いてねーのに!?」

 

研磨「そういえば碧って人一倍乗り物ダメだっけ」

 

碧「タクシーを想像しただけで酔える……」( ・´┓・`)

 

黒尾「瀕死になってまでドヤ顔すんなよ!」

 

思い返してみれば昔俺ら3人でお使い頼まれた時に

バスに乗ってアイツ白目剥いたっけな…

あと酔うの分かってるくせに何度もブランコ乗った。

 

研磨「碧…この本、気になって電子版買ったんだ…」

 

碧「よーし、一緒に見よ〜……」

 

黒尾「何で酔って瀕死なのに本とか読もうとしちゃうの!?」

 

※酔わない為に本読も〜はオススメしません

マジで死ねます。(体験談)

対策としては前に座って寝ないで常に前を見ましょう

横を見ると目で追っちゃって余計酔います(体験談)

 

黒尾「ん?何か不思議な講座始まったぞ……」

 

研磨「1人で何言ってんの……?」

 

碧「クロはそういう子だから…」

 

黒尾「最期の言葉がそれでいーのかお前……」

 

碧「同情するなら金寄越せぶっ潰すぞ」

 

黒尾「すずちゃんそんな言い方じゃなかったろ!怖ぇわ!!」

 

研磨「名前言っても誰も分かんないでしょ……」

 

研磨よ……地味にメタいぞ。

あと碧の目がすわってて普通に怖ぇ。

 

こうして皆が来るまで俺らは10年ぶりに

幼馴染3人で話した。




ハイキューもう少しで始まりますね…!!
楽しみすぎです!!

ちょっと主人公2人を模写してみました…


【挿絵表示】



【挿絵表示】


あ、あまり似てない……ッ、
もうちょっと上手く描けるよう精進!


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11話 嘘だろ!?

こっから
アニメで言うセカンドシーズンに
入っていきますがセリフとか微妙に違ってきます!
なるべく寄せるようにしますが
気に食わなかったらごめんなさい
(ง ˙ω˙)ว☆))Д´) ドカッ←作者


碧side

 

碧「自由だぁあぁあ!!!」

 

夜久「うるせーぞ碧!!」

 

バスで埼玉までとかマジカスいわ。

殺しにかかってんな。あたしの顔が良い僻みね。

 

夜久「声に出てんぞ」

 

リエーフ「別に碧さん特別美人じゃなくないっスか?」

 

碧「そうか分かった合宿中テメェのスポドリは作らねー。」

 

リエーフ「えぇ!?酷いっすよー!!」

 

碧「酷ぇのはテメェだわ!!つーかあたしに着いてくんな!

あたしはマネとの顔合わせで別んとこ行くからクロに着いてけ!」

 

リエーフ「先に言ってくださいよー!!」

 

碧「殴る」

 

芝山「お、落ち着いてください!」

 

碧「ん?あたしの家に来たいって?」

 

黒尾「明らかな脅迫ヤメナサイ」

 

何だようちの高校は可愛い奴全然いねーじゃん?

前は可愛い後輩山ほどいたのに!!その代わりうぜー奴もいたけど!!

日々日頃マネの仕事を頑張ってるあたしに対して癒しもないの!?

 

碧「せめてクロがもう少し可愛かったらな〜」

 

黒尾「俺は碧がもう少し大人しかったらな〜」

 

碧「人を犬みたいに!」

 

黒尾「そこは猫だろ。」

 

失礼しちゃうわコンニャロー!

お、あそこに見えるは女子の軍団。

いざParadise!

 

碧「どーもー。音駒のマネの月城碧でーす」

 

雀田「よろしくー!あたし梟谷マネの雀田かおりね!」

 

白福「同じく白福雪絵だよ〜」

 

宮ノ下「生川の、マネの宮ノ下英理!よろしくね!」

 

大滝「森然の大滝真子です!よろしく!」

 

清水「烏野のマネの清水潔子です。」

 

谷地「やっ、谷地仁花であります!よろしくオナシャス!!」ばっ!

 

おぉ…体育会系

皆美人よのぅ…眼福眼福むふふ( ´艸`)

 

碧「よーし全校揃ったから早速… 雀田「いや、あと1校あるんだ」え?」

 

え、音駒、梟谷、烏野、森然、生川……揃ってね?

揃ってないにしても遅刻よ??あたし、遅刻するやつ嫌いよ??

 

大山「ごめんなさーい遅れました、青城の大山愛菜です!」

 

………What?青城?SEIJO?は?は???

え、ま、まさか……青城って……青葉城西…?

い、いやぁー、そんなまさかねぇー!?

いやまぁ?ないと思うけど確認の為主将の面を拝ませてもら…

 

及川「…」

 

碧「…」

 

目と目が合ったらバケモンバトル★←

 

碧「碧は逃げるを選択したァ!!」

 

及川「だが逃げられなかったァ!!」ガシッ

 

碧「うぉわぁあぁぁあ!離せこのやろー!!なんっで及川がいんだよ!!」

 

及川「合宿だからだよ!碧こそ急に転校とかなんなの!」

 

碧「うっせーチビ!!」←184.7

 

及川「ミリ単位でしょーが!!」←184.3

 

碧「つーかいい加減離せよぉお!!」

 

及川「逃げるでしょーが!!」

 

碧「当たり前だよなぁ!」

 

及川「ちょっと!!」

 




おぉう…久しぶりの更新
話がぐちゃぐちゃだァ( 。∀ ゚)

大山愛菜(おおやま あいな)は青城のマネ設定です!
イメ画載せます!


【挿絵表示】


身長は162.7cm

容姿などはイメ画通りです!
どらごんフルーツ君に頼みましたぁ〜

作者「20分で描いて!」

どらごんフルーツ君「それマ?」

ってゆーやり取りしてました
ごめんね(´>؂∂`)


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12話 あたしの為に争わないでっ(言ってみたかった)

国見出てきますが
ちょっっとキャラ崩壊…?


碧side

 

くっそあの鰹節ィ…思いっきり掴みやがって

自分のパワー考えろってんだよ。

それにあの女!マネの癖に近くない!?

新しいマネなのか何なのか知らないけど!!モブみたいに目立たない顔して!

あたしは人よりは良い!はず!!

 

黒尾「どーした。嫁いじめる姑みたいな顔してんぞ」

 

碧「鉄子!床は拭き終わったのかい!?あたしの美しい顔が映るまで磨きなさい!」

 

黒尾「お義母様!どっちかっつーとアタシの方が可愛いと思いますわ!」

 

碧「クロに負けたらあたし一生旦那出来ないじゃん!研磨!結婚しよ!!」

 

研磨「むり……」

 

碧「芝山ァ!!」

 

芝山「えぇ!?え、えっと…」

 

夜久「後輩怖がらすな!」

 

碧「いつも後輩(リエーフ)に回し蹴りしてる人に言われたくないね!」

 

夜久「なにを!?」

 

碧「なにさ!」

 

黒尾「2人とも俺のために争うのはやめろって、な?」

 

碧 夜久「「争ってねーよ!」」

 

碧「クロのバーカ!ちょっとマネんとこ行って癒してもらう!」

 

クロ「先体育館入ってからな〜集合時間分かってるかー?」

 

碧「当たり前だろーが!」

 

つーかタイトル的にあたしが言うんじゃないの!?

なんでクロなのさ!!

てゆーか一体全体どこをどう聞いてたらクロを取り合ってんだよ!

 

大山「えっと、…碧ちゃん?さっきは徹がごめんね?」

 

碧「…いえいえ!大丈夫ですよ!大山さんはいつからマネやってるんですか?」

 

大山「んー、去年あたりかな!」

 

嘘つけや!!去年あたしいたけどテメーなんか見たことねぇわ!!

どーせ顔目当てのミーハー女だろ!!

つーか名前で呼ぶんじゃねぇよ!!

 

碧「どうしてやろうと思ったんですか?」

 

大山「私バレーって今まであんまり興味なかったんだけど徹たちのバレーみたら

一目惚れしちゃって!とっても素敵にプレーするのよ!」

 

一目惚れ?顔にだろ( ゚∀ ゚)ハッ!

プレーの仕方なんてあたしがよく知ってるわ!

なんせ2年青城でマネやってましたから!?

そもそも、ぽっと出の新人マネが何軽々しく選手呼び捨てにしてんの??

見ろよあいつらの顔、疲れきってんじゃねぇか!!

ん"ンッ、いけないいけない、あたしが悪女みたいになってるではないか。

 

碧「そうなんだ!あ、もう私行くね?またn… ドンッ おふっ、」

 

国見「碧先輩…!」

 

碧「英〜!!久しぶりだぁ〜!相変わらず可愛いなァー!塩キャラメルやろう。」

 

国見「ありがとうございます」

 

大山「……碧ちゃん国見くんと知り合いなの?」

 

………ここいらで喧嘩でも売るか←

 

碧「あたし高一から高二まで青城に居てマネやってたんだ!

高三になる頃に引っ越すことになっちゃったんだよね〜」

 

大山「え…そ、そうなんだ!」

 

お顔歪んでますよ〜?(ノ∀≦。)ノぷぷ-ッ

嘘バレちゃったみたいな〜まぢ卍〜ww

ん?つか英名前呼びじゃないの?

 

国見「………」

 

皆さんおわかりいただけただろうか

英の顔がこれまでにないほど歪んでいるのです

どんだけ大山嫌いなんだよ、心なしか抱きついてる腕も強くなっ…いでででででで!

 

碧「あ、英く〜ん。ちょーっと離してくれるかなぁ〜?」

 

国見「……(コテン)」

 

碧「ぐはぁっ!その首コテン誰に教わったの!」

 

国見「及川さんです」

 

碧「及川マジ殴るグッジョブ」←

 

とかやってるうちに時間がヤバい。

マネ達に癒されはしなかったけど英いたからよし!

 

 

この時あたしは知らなかった___。

この後想像を絶する地獄が待ち受けてるなんて___。



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13話 地獄とはまさにこの事

遂に悪女登場しました
ちょっと悪女アンチみたいになり掛けてる……
気をつけなきゃ((;゚Д゚)ガクガクブルブル
作者自体悪女嫌いなので……(*´▽`*)(ง ˙ω˙)ว☆))Д´) ドカッ

頑張っていくのでよろしくお願いします!


黒尾side

 

碧「碧様の降臨じゃーい」

 

黒尾「ギリギリだぞアホ」

 

碧「バカっつったこと根に持ってんのかバカ」

 

黒尾「チビに何言われても動じませ〜ん」ググ…ッ

 

碧「いでででででで!ほっぺ引っ張んなし!!」

 

黒尾「つーか後ろの誰?」

 

碧「英」

 

黒尾「いや誰だよ」

 

コイツ本当国語ダメだな

昔から話噛み合わなかったり、会話成り立たないことあったけど…

 

及川「国見ちゃーん!!どこー!?」

 

碧「ほら英、及川が呼んでるよ」

 

国見「……分かりました」

 

あのジャージ…青城か?

碧のやついつの間に青城と知り合ったんだ?

 

及川「あっ、碧〜☆」

 

碧「え〜…」

 

及川「まだ何も言ってないし!マネ頼むね〜」

 

碧「いや自分とこのマネに頼めよ……」

 

黒尾「なに、知り合い?やけに親しげだけど」

 

碧「あたしココ来る前青城にいたから。」

 

黒尾「初耳なんですけど」

 

碧「言ってなかったからね。つーか1話で宮城から来たっつったじゃん」

 

黒尾「メタ発言すんな。」

 

正直青城のことはよく知らない。

全国には出場したことないって言うし

合宿だっていつもは音駒と梟谷、生川、森然でやってて

烏野は音駒とのよしみで来たから納得出来るが…青城とはどこも縁がない。

 

猫又「選手の自己紹介は合宿やってくうちに知ってけばいーだろう

マネージャーの自己紹介でいいんじゃないか」

 

武田「そうですね。では烏野からお願いします」

 

清水「3年の清水潔子です。よろしくお願いします」ぺこっ

 

谷地「い、1年の谷地仁花であります!よろしくお願いシャス!」ばっ!

 

体育会系かよww

 

雀田「梟谷の3年、雀田かおりです!仲良くなれたら嬉しいな!よろしく!」

 

白福「同じく白福雪絵だよ〜、よろしく〜」

 

宮ノ下「生川の宮ノ下英理です!よろしくお願いします!」

 

大滝「森然の大滝真子です!よろしくお願いします!」

 

大山「青城の3年の大山愛菜です!よろしくお願いします!」

 

碧「音駒の月城… 及川「浮気だー!ついこの間まで青城だったのに!」うるっせぇ!

あたしの自己紹介を遮んな鰹節ィ!音駒!月城碧!夜露死苦!」

 

黒尾「キレんなよwwスケ番になってんぞww」

 

猫又「今回はなぁ、指導者も着いてくれる特別制だ。5人。」

 

夜久「指導者?誰ですか?」

 

夜久が言ったと同時に体育館のドアが開いた。

……女?いや待て…あれって…

 

猫又「女子日本ユース代表の選手だ」

 

「はぁあぁああ!!!?!?」

 

菅原「ユースの代表!?」

 

田中「女子だとぉおお!?アリガトウゴザイマス!!」

 

でもなんで5人…?

バレーは6人プレー。あーー、女バレとかあんま見ないからなァ…

 

本庄「本庄夏(ホンジョウ ナツ)、よろしく!」

 

宮司「宮司夢(ミヤジ ユメ)です。よろしく」

 

荻野「荻野幸(オギノ サチ)です、よろしくお願いします!」

 

今川「今川柚季(イマガワ ユヅキ)……よろしく……」

 

春風「春風巳里(ハルカゼ ミサト)です、よろしくお願いします」

 

つーか女子とはいえ身長高ぇな〜…

……アレ、碧どこ行った?

 

碧「ソォ〜… ガシッ ひっ、」

 

本庄「どーこ行くのかなぁ〜?碧ちゃん♡」

 

碧「いやちょっと蟻を見に行こうかな〜って…」

 

本庄「下らないこと言ってんじゃないわよ」

 

碧「辛辣かよ!つーかなんでいる訳?」

 

本庄「コッチのセリフよ。マネやってんの?」

 

碧「そーゆーこと。だから指導はあんたらに任せ… 本庄「アンタもやんだよ」いやマネあるし!!」

 

本庄「そんなん両立しろ」

 

碧「なんか今日当たり強くね??簡単に言うけどマジそれ地獄だよ!?」

 

え、ちょ、なんでそんな知り合いチックに話してんの?

まさかもう1人のチームって…いや、まさかな…

 

今川「……碧先輩は、女子ユースの主将だよ」

 

「はぁあぁああああ!!?」




ユース仲間が本格的に出てきました!
もう一度イメ画載せときますね!


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14話 試合開始前

碧side

 

及川「ちょっと碧!聞いてないんだけど!」

 

碧「あ"〜うるさいうるさい!そーですよ女子ユースの主将ですが何か!」

 

日向「す、スッゲェ!あ、あの!皆さん身長いくつですか!?あとポジション!」

 

なんだこのちまっとした生き物は…

可愛いな。持ち帰りたい。←

 

碧「184.7だよ。そんでミドルブロッカー」

 

本庄「180.3で、ウィングスパイカーよ」

 

宮司「167.4で、リベロです」

 

荻野「176.9で、本庄先輩と同じウィングスパイカーです」

 

今川「174.1で……セッター…」

 

春風「179.5で、主将と同じミドルブロッカーです」

 

日向「み、皆高い…!!」

 

なんだこの生き物は

持ち帰りたい←←

 

リエーフ「碧さんって一応凄かったんですね!」

 

碧「お前は処す。」

 

日向「し、指導って!なんかこう、必殺技みたいなの教えてくれるんですか!」

 

本庄「あはは、違うよ。まずはあたしらとの練習試合。1試合2セット連取ね!」

 

碧「おい待てや聞いてねーぞ?何校いると思ってんだ6校だぞ!?

つーことはぶっ続けで12セットとか有り得ねぇだろ!」

 

今川「碧先輩…それ煽ってる…」

 

春風「1セットも取らせない宣言だね」

 

荻野「あ。DKやる気出したみたいです」

 

宮司「今どきの言葉w」

 

碧「いやね?あたしらだって所詮女子ですから?

男よりタッパはないしパワーもないけど?積み重ねてきた経験と?信頼くらいは?

勝てんじゃないかな〜とか思っただけだし?」

 

本庄「自分へのフォロー下手くそかよ」

 

碧「うるせーよ!」

 

そもそも最近バレーしてないし?

あの烏野のヒゲ生えてる人のスパイクとか多分腕もげるしょ。

 

本庄「はぁあ〜、あまおう2パック」

 

碧「おっしゃ全校ぶっ潰してやらァ!そーと決まれば順番決めるぞ!

王様ジャンケンで勝ったとこからな!柚季行ってこい!」

 

今川「なんで私が………」

 

木兎「そういうことならウチだって!行けあかーし!」

 

赤葦「どういう事なのか分かりませんけど、まぁいいです。」

 

黒尾「行ってこい研磨!」

 

研磨「クロがやればいーじゃん……」

 

何か段々王様ジャンケン(セッター版)みたいになってきたな…

まーいいだろ。(テキトー)

 

碧「よし揃ったな!かませ柚季!」

 

今川「(すっ……)」

 

黒尾「な、なんて奴らだ……無言でジャンケンしてやがる!」

 

な、なん、だと…!?

王様ジャンケンと聞けば皆大声出して「さーいしょーぐー!!!」とか言ってんのに…

無気力組……恐るべし。いや、無気力以外にもいるけどね。

 

今川「決まったよ…」

 

えー、結果。

生川→森然→青城→梟谷→音駒→烏野

……可もなく不可もなくというか……。

 

碧「まーいい。早くやろーぜ!練習試合!!」

 

 

 

本庄「恐るべし、あまおうの力…」

 

碧「カッコよく決めたのに台無しにしないでくれますか!?」




早くやろーぜ!練習試合!が
この駄作者めにはどうしても
及川さんの
『早くやろう!ファイナルセット!』に
被って思えるのです……パクリじゃないんです!!
信じてください!。(°´Д⊂ヽビェェェエエ

……とまぁ、こんなゴミの話は良くてですね、
これからも頑張っていくのでよろしくお願いします!
(これつい最近も言ったよな……?)


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15話 主将たちと、

えー、
悪女始動ということでこれからシリアスが入って参ります
つきましては
残酷な描写が含まれるお話もあるので、そこは
前書きできちんと書かせていただきます!( •̀ •́ゞ)ビシッ!!

それから…これはゴミのワタクシめの責任でございますが
登場人物が多い!なので森然や生川などはほとんど出てこないです!
森然ファンの方生川ファンの方申し訳ありません!“〇| ̄|_
無力なゴミを許してください……
生暖かい目でこれからも見てやってください!

あと、あともう一つだけ!
ユースVS他の高校の描写はほぼカットさせていただきます
いつか試合描写はいれるので!
ちまちまと書いていきます!


黒尾side

 

1セットも取れない、なんてことはどこの高校もなかったが

勝敗は俺らの負け。

正直ここまで強いとは思ってなかった。

バレーや、他のスポーツでも。どうしても体格の差は生まれる。

けど、それを諸共しないようなチームプレー。

 

黒尾「完敗だわ〜」

 

碧「ギリギリで負けたヤツが何言ってんだよ。ん、スポドリ」

 

黒尾「マジで両立してんのかよw言ってくれれば変わるっつの」

 

碧「頼んだら負けな気がする。ホント今のDKどーなってんの?強すぎ。

クロんとこなんてしつっこいし繋ぐし研磨との幼馴染感見せつけてくるし」

 

黒尾「僻みw」

 

碧「ちっげーし!木兎は強すぎるし烏野とかなんなの!?

あのチビちゃん、可愛いな〜とか思ってたらエッグい攻撃してくるし!

あのセッター!影山くんだっけ?ハイスペックすぎ!」

 

黒尾「烏野はなァ〜、因縁の相手だからなぁ」

 

碧「ごみ捨て場の決戦。実現させるには烏野は白鳥沢に勝たなきゃいけない。牛若にね。

あたしだったら一服盛るね。」

 

黒尾「スポーツマンシップに乗っ取れ」

 

碧「いや、その前に青城VS烏野か?これは分かんないな〜」

 

及川「ざぁんねん!インハイでは俺たちが勝ったよ!春高も青城が勝ち上がるから

ごみ捨て場の決戦は実現しませーん!」

 

澤村「次は負けないからな!」

 

木兎「東京では梟谷が1位を頂くぜー!」

 

黒尾「俺たちがいるの忘れないでくれますか木兎クーン」

 

何か色々集まってきたしww

主将トークじゃんコレ。

 

碧「つーか及川、インハイで勝ったって白鳥沢にも?」

 

及川「牛若ちゃんの話はしないでよ虫酸が走る!!」

 

碧「はいはい、むしさんが走るね。」

 

黒尾「碧、読み方違う」

 

木兎「虫って走るのか!」

 

澤村「種類によるだろ……」

 

碧「やっべ、音駒記録とんの忘れた!書かなきゃ!」

 

黒尾「俺らやっとくけどー?」

 

碧「あたし流だから多分ムリ〜」

 

及川「青城のもとってよ〜」

 

碧「なに、過労死しろって?ご自分とこのマネージャーに頼めばいいんじゃなくて!?」

 

黒尾「そーいや青城のマネいねーな。」

 

及川「新人だからまだ慣れてなくて俺らがやってるんだよ〜」

 

碧「あんだその使えないゴミは!」

 

記録表に殴り書きして隅に置いておく。(投げる)

多分これあたしにしか読めねーよな。

ちゃんと選手が見れるように綺麗にまとめてあるノートもあるけどね!?

 

木兎「碧って青城マネ嫌いだよな〜」

 

碧「野生の勘かよ。おー嫌いだ。言うなれば嫌悪感。

アイツの顔を見れば見るほどむしさんが走る!」

 

澤村「その流れまだ続いてたんだな」

 

黒尾「確かにいい感じはしないよな。かと言って悪いわけでもない。」

 

碧「そこが嫌なの。女の勘?ざわざわして気色悪い…」

 

木兎「碧って口悪いよな!」

 

碧「あたし木兎のそういう所嫌い」

 

木兎「でも怒った顔しても美人なのな〜」

 

碧「あたし木兎のそういう所好きよ」

 

及川「鮮やかな手の平ドリルだね」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

大山「……ッギリ……月城碧……ッ!!」




本格的に大山始動!
大山を徹底的に潰していくぞー!
(*」>д<)」ォーー!


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16話 『私の』『あたしは』

大山side

 

何なのよ何なのよ何なのよ!!

あの女!!私の居場所を奪って!!

皆に囲まれて楽しくお喋りするポジションは私のなのに!!

 

会った時から嫌いだったわ!

あの見透かしたような目がイライラした!

ちょっと顔が良いからって調子に乗ってるわ!

私の方が気も利くし暴言なんて吐かないし完璧なのに!

 

皆あの顔に騙されてるんだわ!

自分の顔の良さを利用して皆を操ってるんだわ!!

さっきだって主将たちを陥れてた!

徹に飽き足らず他の選手も陥れるつもりよ!

きっとそうよ!このままじゃいけないわ!

私が皆を救ってあげないと!

 

大山「もしもしパパ?お願いがあるの」

 

見てなさい月城碧…!

アンタを地獄の底に突き落としてやるんだから!!

 

 

 

 

 

 

碧side

 

夏とはいえ汗をかいた状態でいるのは寒くなる。

着替えようと更衣室に行き服を脱ぐ。

更衣室には誰もいなく、静かな空間だ。

 

碧「10年か〜……」

 

家族がいなくなって10年。何も変わらず生きてきた。

変わったのはお父さんとお母さんがいないこと。

それ以外は何も変わらなかったのに、10年経った今、変わり始めた。

 

碧「あたしとあなた どこで出会ったのかしら…もう覚えていないけど 過ごした日々は 忘れない」

 

またあの唄を口ずさむ。

もー何なんだよ!途切れ途切れで覚えてないし!

イラッとする!

気合いで思い出せ碧!!

 

碧「ずっと遠く何も分からなくなっても あの笑顔が映る水面《みなも》は 忘れはしない」

 

ここまでは覚えてる。よしよし…次からだ。思い出せ!!

 

碧「おはよう 遊びましょ また明日ね そんな約束して 一緒にお家へ帰ろう」

 

あ……きた。

 

碧「そんな約束 とうに無いのに」

 

思い出した……あの唄…

あたしが作ったんだ。クロと研磨の為に作って、聴かせて、3人でもっと考えて…

最後は引っ越すことになって……唄えなかった…。

 

碧「そうだ…約束なんて、もう無いんだ…」

 

あたし達は形は幼馴染だけど、中身はもう、あたしは要らない存在だ。

クロと研磨には2人の過ごしてきた時間がある。あたしがそれを邪魔しちゃいけない。

10年経ったんだ。あの事故のことを乗り越えたんなら、

この関係も乗り越えなきゃいけない。

あたしは変わった。10年前とは違う。それはクロと研磨も同じ。

3人手を繋いでたのをあたしが離した。

それなのに10年ぶりに再会して

幼馴染という関係に縋りついたあたしはなんて弱いのか。

10年前と何にも変われてない。

なら、今度こそ変わろう。

 

 

 

 

歯車がやっと回り始めた。

さぁ、…運命に向かって歩け。




お、大山が…ッ
イタすぎる!笑うほどに!
でも駄作者頑張ります!


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17話 殺る気

※ちょっとした流血があります!
そんなぎゃー!?って程でもないです!
ささくれ向いた時のちょっと血が多いみたいな感じです←


研磨side

 

着替えから戻ってきた碧はちょっと変だった。

笑顔がいつもみたいに心の底から笑ってない。

貼り付けたような笑顔。

多分俺とクロにしか分からないと思う。

 

及川「碧何かあった?」

 

碧「なに急に怖いんですけどw」

 

及川「いや、笑い方がぶちゃいくになったなーって」

 

碧「処す。」

 

オイカワさんも気づいてる……?

碧は昔から嫌なことは我慢する。無言で歯を食いしばって、むっとしてる。

昔は分かりやすかったけど…今は成長して"隠し方"を知ったから

ちょっと分かりにくくなった……

 

大山「碧ちゃ〜ん!さっきそこで男の人からお手紙貰ったんだけど、…」

 

碧「手紙……?」

 

荻野「ユースのファンの人からじゃないですか?」

 

碧「合宿なんて知らないのに?」

 

今川「過激派とかじゃないの……?」

 

碧「怖ぇこと言うなっつの。 ビッ い"ッ…!?」

 

ボタタ……っ、

 

及川「碧!!」

 

今川「荻野救急箱…!」

 

荻野「は、はい!」

 

研磨「血は少ないからすぐ止まると思うけど……何入ってたの?」

 

及川「これ……カミソリだ。」

 

碧「いや古典的かよ!」

 

誰がこんなこと……いや、1人しかいないよね…

 

研磨「これ誰から貰ったの?どんな顔だった?それくらい覚えてるよね」

 

大山「え、えっと…ま、マスクとサングラスでよく分からなかったな…」

 

研磨「そんな如何にも怪しい人から貰ったもの平気で渡すんだ。

そもそも他人が勝手に高校に入れるわけないよね、」

 

大山「わ、私が外に出たから…」

 

研磨「外に出なきゃ行けないことなんてないよね

スポドリ作るなら水道だし、ビブスとかは倉庫だし、」

 

大山「か、買い出しがあって…」

 

研磨「オイカワさん、今青城に足りないものってあるの…?」

 

及川「え、いや、ないと思うけど…」

 

研磨「納得行かないなら何が足りなかったのか言ってみてよ

確認するから。」

 

大山「そ、そんな私が犯人みたいに…」

 

研磨「逆にこんなに状況証拠あって疑わない方がおかしいでしょ。」

 

碧「け、研磨クン? 研磨「碧は黙って…」ハイ。」

 

大山「わ、私は違うわ!そ、それに孤爪くんどうしてそんなに犯人を探そうとするの?

幸い碧ちゃんは軽傷で済んだんだよ?心配とか…」

 

研磨「碧はおれとクロの幼馴染だから。怒ったって不思議じゃないでしょ…

クロが聞いたらもっと犯人探しが大きくなるんじゃない…?

おれよりも怒ると思うよ…?」

 

碧「(想像した)チ───(´-ω-`)───ン」

 

及川「(孤爪くん…怖っ)」

 

今川「(敵に回しちゃいけないタイプ……)」

 

碧「ま、まぁ、そんな大事にしなくても!

大丈夫だって、な?」

 

研磨「………(むすっ)」

 

碧「可愛い♡」

 

研磨「碧うざい…」

 

 

 

 

 

碧(そっちがその気なら容赦しねぇぞ)

 

大山(月城碧…ッ、必ず地獄におとす!)




1話の方にも書き加えましたが
例として及川さんへのかつお節!などの
言葉がもしかしたら読んでくださる皆様にはアンチと思われるかも
しれないので一応アンチ・ヘイトを注意しときます
アンチにはしないつもりです!
ハイキュー大好きなので!


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18話 本格的に

これから流血表現が結構出てくるので
その場合はサブタイトルの所に(※)とつけさせて頂きます


碧side

 

研磨を宥めてクロたちの所へ行かす。

指はバレないように絆創膏の上からテーピングをした。

及川も柚季も戻ってもらい、この場にはあたしと大山の2人。

 

碧「よくもまぁ、一応選手の手なんだけど?」

 

大山「碧ちゃんまで私を疑うの?」

 

碧「その名前呼びやめてくんね?吐き気しかしねぇから。

あたしはお前が大嫌い。お前もだろ?」

 

大山「……っち、アンタのその目ホントうざいわ」

 

碧「お前の存在もうぜぇよ?」

 

大山「待ってなさい、必ずアンタを地獄におとしてやるから」

 

碧「やってみろよクズ女」

 

 

 

黒尾side

 

黒尾「どーした研磨、むすっとして」

 

研磨「別に」

 

研磨の様子がおかしいと思ったら

戻ってきた碧の様子もおかしかった。

眉間に皺を寄せて舌打ちしてる。スケ番かよ。

 

黒尾「?おい碧、お前その手どーした。テーピングなんてしてなかったろ」

 

碧「あー、突き指防止的な?」

 

黒尾「ふーん……」

 

碧「あたしアッチにいるから、何かあったら呼んで。」

 

黒尾「おー」

 

そう言って指導を再開する碧は俺と1度も目を合わせなかった。

なんかあったのか……?

 

リエーフ「クロさーん!試合しましょー!」

 

黒尾「今行く」

 

 

碧side

 

ずっと考えても分からない。

あたしと大山が会ったのは今日が初めて。

だから手紙やカミソリを用意する暇なんて無かったはず。

けどアイツがやったのは確か。じゃあ他に誰がやったんだ…?

 

碧「そこ!レシーブ乱れてんぞ!」

 

この合宿に来てる誰か…?

でもそんなのは信じたくないし初対面ばっかだ。

 

本庄「碧、休憩。」

 

碧「おー」

 

体育館の端によけてタオルで顔を拭く。

夏はスポドリを取りに行き、隣では柚季がダルそうに立っている。

コイツいつも眠そうなんだよな…

 

今川「もー疲れた。休みたい」

 

碧「飯何にしようか」

 

今川「眠い」

 

碧「会話が成り立たねぇ」

 

それにしても今日は暑い。

ジリジリと音が聞こえるほどの暑さで恨めしく外を見る。

 

碧「……?」

 

人…?顔見えねぇな…

なんだ、不審者か?男だらけのココに?

 

碧「!!伏せろ柚季!!」がっ

 

今川「!?」

 

 

バリィイン!!

 

 

夜久「なんだ!?」

 

碧「い、ッて〜…、大丈夫か柚季」

 

今川「碧先輩…!血…」

 

外にいた奴はコッチに向かって石を投げてきた。

そして柚季を庇った時に割れたガラスをもろに食らった。

顔にはいくつか傷があると思う。

 

碧「大丈夫大丈夫。お前に怪我がなくて良かったよ。」

 

これでハッキリした。

大山は自分でやってんじゃない。誰かにやらせてんだ。

マジでクズじゃねぇか…

 

黒尾「碧!!顔見せろ!!」ばっ

 

碧「近っ!?」

 

黒尾「誰にやられた!」

 

碧「顔見えなかったし!耳元で怒鳴るな!」

 

リエーフ「え!?これ事故とかじゃないんすか!」

 

黒尾「バカかお前は。ポルターガイストじゃあるまいし。

それにそこに石あんだろ。投げてきた証拠だっつの。」

 

碧「言っとくけど大事にしなくていいから」

 

黒尾「お前怪我したんだぞ?おばさんとおじさんだって心配すんだろ!」

 

碧「……かすり傷だから。ホントに平気。お母さん達にはあたしから連絡しとくから。」

 

黒尾「……ちゃんと手当するな?」

 

碧「します!」

 

黒尾「…分かった」

 

大山愛菜…ここまでとはな。

あたしだけに攻撃してくんならまだしも他人も巻き込みやがって…ッ

 

『碧……ごめん、ね……』

 

碧「ギリッ……」

 

もう、誰も傷つけさせない。

こっちだって、反撃だ。



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19話 どうする

碧side

 

……反撃っつったけど何する!?

やり返したい所だけどクズにはなりたくない!

そもそもにしてあたし今やられっぱなしすぎね?

解せぬ( ˘•ω•˘ ).。oஇ

 

清水「碧ちゃん、人参切れた?」

 

碧「あ、うん!はい!」

 

清水「ありがと」

 

あ、今飯作り中です☆

今日の夜飯はカレー!ありきたりだけどな!

 

谷地「1センチ、いえ1ミリの狂いもなく切らなければ…!」

 

白福「大丈夫だよ〜、お腹に入れば同じだから〜」

 

碧「じゃあもう野菜丸ごと入れるか。」

 

雀田「木兎なら食うね。」

 

カレー作りと食器準備にわかれて作業する。

もちろんあたしと大山は別ですよ??

 

雀田「碧ちゃん顔の傷大丈夫?」

 

碧「大丈夫大丈夫!大したことないから!」

 

谷地「碧さんですら暗殺されかかるなんて…

私なんてファンの方に細切れにされるのでは…!?」

 

碧「ファン怖すぎww」

 

正直こーゆー過激なファンも確かにいるから

そいつならどれだけ良かったことか…。

待ってろよ大山、必ずあたしはお前に制裁をくわえてやるからな。

 

 

大山side

 

あんなんじゃ全然ダメよ!

もっとアイツが絶望するようなことじゃなきゃ!!

 

大山「ちょっとお手洗い行ってきますね?」

 

パパに頼まなきゃ…!!

パパは凄いんだから!警察の上の立場の人でいつでも私を守ってくれるのよ!

今までだってそうだったわ!!

 

大山「パパ?月城碧について調べて!」

 

すぐに調べた結果が送られてくる。

……へぇ、あいつ親いないのね。

ふふ、次にどうするか決まったわ…

 

 

研磨side

 

碧は大事にしなくていいって言ったけどあそこまでやられたら

クロに報告するしかないと思う。

音駒のみんなにも話してあとは青城かな…

まずは外堀を埋めて確実に追い詰めるようにしないと…

 

研磨「クロ…」

 

黒尾「ん?」

 

研磨「実は… 白福「ご飯だよ〜」後ででいい。」

 

黒尾「?おー。」

 

碧…約束やぶっちゃうけど、今回は仕方ないよね…

 

 

碧side

 

碧「はーい皆大盛りー?」

 

木兎「俺メガ盛り〜!」

 

碧「ございませーん」

 

影山「温玉…」

 

碧「及川買ってこい」

 

及川「さっきとの扱いの差!てゆーか何でオレが飛雄ちゃんの為に買ってこなきゃいけないのさ!」

 

どんどん盛って皆均等になるようにする。

さすがあたし。施設じゃ皆の世話してたからなァ…。

なつかし……。

 

日向「碧さんって凄いですね!なんでも魔法みたいにパッ!ってこなして!」

 

碧「いや、そんなこと 大山「碧ちゃんはやっぱ違うね!」大山…」

 

大山「だって碧ちゃんお母さんとお父さん事故で亡くしちゃってずっと施設育ちだったんでしょ?

下の子のお世話とかしてたの?」

 

碧「なッ…」

 

黒尾「どういう事だ、それ…」

 



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20話 壊れてく

及川side

 

やっぱり今までのことは大山ちゃんの仕業だって確信した。

碧は自分の過去を他人にそんな簡単に話さない。

俺たちだって1年たってようやく聞けた過去だったし。

 

研磨「おばさんとおじさんが事故って……本当…?碧…」

 

黒尾「何で言わなかったんだよ…!?」

 

大山「不運な事故だったらしいよね…

お父さんは即死でお母さんは碧ちゃん庇って死んじゃったんだものね…」

 

碧「ッ、るさい…」

 

大山「引越しの最中だったんでしょ?」

 

碧「黙れ…ッ」

 

大山「ホント、可哀想だったね、碧ちゃん…」

 

碧「うるさい黙れ!!」がっ!!

 

大山「きゃ!?」

 

碧は大山ちゃんの胸ぐらを片手で掴んだ。

その目は血走っていた。

 

碧「さっきから人の過去をベラベラと…!!

どこから知ったか知らねぇがテメェなんかがあたしの親の話すんな!!

あたしは可哀想じゃない!!」

 

黒尾「やめろ碧!」

 

碧「離せ触んな!!何であたしのことテメェにとやかく言われなきゃいけねぇんだよ!

お前が誰かにやらせたんだろ!!手紙に入ってたカミソリもガラス割ったのも!

柚季に当たってたらどう責任とんだよ!!テメェは… パンッ! っ、…!?」

 

黒尾「いい加減にしろ、碧…!」

 

碧の白い頬を叩いたのはクロ君だった。

これ俺の勘だけど…今この状態でクロ君が殴っちゃヤバいことになるんじゃ…

あぁ、まずい。皆の不信な目が碧に向いてしまう。

碧自身だって今周りが見えてない…!

 

大山「わ、私なにもしてないのに……っ」

 

そう言ってクロ君の後ろに隠れる大山ちゃん。

これは完全に仲を引き裂きに来てる。

 

碧「お前みたいな奴があたしの何知ってんだよ!!」

 

黒尾「やめろ碧!!大山さんに謝れ!」

 

研磨「ちょ、クロ…」

 

あ、…これはダメだ。

 

碧「……謝る?あたしが?なんで?

何も知らないクロが急に入ってきて謝れとか意味分かんないんですけど」

 

黒尾「胸ぐら掴んであたしは悪くありませんってか?冷静になれよ

つーか何も知らないって、お前が教えないんだろ?」

 

及川「ストーップ。ここは及川さんが仲裁に入るからね。碧のことは全部知ってるから。

冷静になるのはクロ君もでしょ。碧は一旦俺が連れてくから。行くよ、碧。

それと青城の皆も一緒でいいね?」

 

碧「……コクリ」

 

本庄「私達も行くわ。知ってるからね。」

 

及川「分かった。とりあえず、別々にご飯にしようか。

青城とユース組は今日は他に行こう。」

 

今回は大山が仕掛けてきたことでアイツは加害者だけど、

碧も胸ぐらを掴んだりして加害者同様。

どっちが悪いとかはつけられない。

だからこそ他の人の価値観による。

今この場から離れるのは正直危険だと思う。

大山が残ってる人にあることないことを言って思うように動かしそうだから。

でも……

 

碧「……ッ、」

 

碧の今の顔を見たら先に優先すべきはコッチだと思った。

クロ君……幼馴染とはいえ、碧を傷つけるのは許さないよ…?



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21話 優しさ

碧side

 

まさかクロに殴られるなんて思ってもみなかった。

クロの中ではあたしは完全に加害者。

今はもう幼馴染っていう形すら保てないに等しいと思う。

 

及川「碧、ご飯食べれる?」

 

碧「……いらない」

 

本庄「碧……」

 

及川「(連れてきたは良いけど皆過去を知ってるからこそ何も言えないんだよな……

誰か碧を救える人がいれば…)」

 

コンコンッ

 

岩泉「誰だ?」

 

及川「さぁ…?はーい!」

 

ガチャ

 

影山「あ、あの……」

 

及川「何で飛雄ちゃんがいんのさ。」

 

影山「あの…碧さんの、顔、つーか、目が、昔の俺と似てて…。

中学時代の俺と……。苦しそうで、辛そうで…」

 

及川 岩泉 国見 金田一「「「「!!」」」」

 

碧「……影山くんは何か辛いことがあったの?」

 

影山君のことは他の人から聞いた。『コート上の王様』って呼ばれてたらしい。

きっといい意味じゃないのは分かってた。

理由を聞けば、眉間に皺が寄った。

それをこの場で言わそうとするなんて、あたしはつくづく最低だな。

だからごめんね、聞かない方が良かったね、そう言おうとした。

 

影山「…俺の自己中はトスのせいで、皆に迷惑かけて、楽しくないバレーをさせました。」

 

碧「え……」

 

影山「でも、金田一が、謝んなって言ってくれました。」

 

金田一「!」

 

影山「俺も謝んねぇ、って。辛いことはあったけど、今こうして話せるし、

俺にも金田一達にも、仲間がいます。碧さんにも、いるんじゃないすか?」

 

碧「影山君は……強いね。」

 

影山「?あざす、」

 

碧「影山君の過去を話してもらったんだからあたしも話さないとフェアじゃないね。」

 

あたしは自分の過去を話した。

今までは思い出すことさえ辛かったのに、今は何故か躊躇なく話せた。

 

及川「(碧の表情が柔らかくなってる…。)まったく、バカの力は偉大だね。」

 

影山「及川さん、サーブ教えてください」

 

及川「何で今の流れでそうなるんだよ!嫌だね!教えなーい!!」

 

碧「ケチめ」

 

岩泉「ケチ川だな。」

 

及川「新たなあだ名作らないでよ!!」

 

碧「影山君ここでご飯食べてかない?及川の恥ずかしい話とかないの?」

 

影山「んぬ、……」

 

及川「ちょっと碧!?飛雄も考えなくていーから!!

てゆーか及川さんのことだったら岩ちゃんが1番知ってんだからね!

俺ら阿吽とか呼ばれてるし!ね!岩ちゃん!」

 

岩泉「記憶にねぇな。」

 

及川「岩ちゃん!?」

 

そんなたわいのない話をしながら、あたしも少しカレーを食べた。

そんな中及川が言った。

 

及川「クロ君たちのこと、諦めちゃダメだよ?」

 

碧「…?うん、」

 

及川「(分かってんのかな〜…)」



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22話 コミュ障とエスパー

この話は逆ハーじゃないので!
皆の「好き」は「LOVE」じゃなくて「LIKE」なので!
なんと言うか…兄弟愛、みたいな感じですので!


碧side

 

合宿2日目、あたしが顔を出すと空気が重くなった。

まぁそりゃそうですよね……

クロに関しては目も合わない。

幼馴染の関係は終わらなきゃいけないんだから良いんだけどさ…。

研磨と楽しく過ごしてるなら文句はないですけど…

一応マネージャーだからそれなりの仕事はするよ!?

全部フル無視ってどういう事だよ!!!

何言っても

『海に聞いてくれ』とか、『夜久に頼め』とかさ!

おめー主将じゃねーのかよ!!:( #´°ω°` ):イラッ

 

碧「皆もそれとなく避けるし……」

 

赤葦「あの、…」ぽん、

 

碧「( º дº)<キエェェェエエェェェ」

 

赤葦「ビクッ」

 

碧「あ、ごめん引かないで驚いただけだから!」

 

赤葦「あ…俺も急に声掛けちゃったんで。」

 

碧「いやいや!あたしがボケっとしてたからさ!何か用?

あ、テーピング?いいよ、こっち来て」

 

赤葦「え、…何で分かったんですか?」

 

碧「あたしに声掛けた時左手でぽん、ってやったでしょ?

プレー見てたら右利きだったからさ。突き指でもして左手で

それ庇ってたんじゃないかと思って。外れてたら笑いもんだけどね!」

 

赤葦「いえ、あってます。凄いですね。」

 

碧「あたし探偵出来るんじゃね?」

 

馬鹿なこと言いながらテーピングを巻いてると

ふ、と笑う声が聞こえた。

 

赤葦「すみません…、ふふ、探偵…バレー専門のですか?」

 

碧「バレー専門の探偵とか史上初じゃね?あたしギネスのれるね。

あたしホームズやるからワトソンやってくれない?」

 

赤葦「碧さんってそういうの知ってるんですね」

 

碧「あれ、ディスられた?シャーロック・ホームズくらいは知ってるよ!

あれでしょ?ぺろっ、こ、これは青酸カリ!ってやつ」

 

赤葦「それは小さくなっても頭脳は同じの方ですね。」

 

碧「バレたか。

…はい出来た。ていうか今のこの状況下であたしに話しかけてくるなんて勇者だね。」

 

赤葦「何も悪くない人に話かけちゃいけないですか?」

 

碧「え…」

 

赤葦「胸ぐら掴んだことを除けば原因は大山だと思ったので。」

 

碧「あ、ありがとう?」

 

赤葦「俺は赤葦京治です。」

 

碧「あ、月城碧でございます。ご丁寧にどうも。←」

 

赤葦くん礼儀正しい子だな〜、

木兎よりいいんじゃないの?

 

影山「碧さん!…と、梟谷の…」

 

あ、そう言えばこの2人セッターだっけ。

セッター同士の話しとかしたいかな、あたしはお暇しようかな…

 

影山「(セッターいつからやってますかコツとかありますか

壁に当たったことはありますか…)」

 

あ、ダメだ影山くんコミュ障?

ここはあたしが…

 

赤葦「セッターはけっこう前からで…」

 

答えられんのかーい!!

何赤葦くん怖いんだけどエスパー!?

 

赤葦「いえ、人間です」

 

碧「いやぁあ!心読まれたぁあ!!」

 

 

 

 

 

 

大山「ッチ、懲りない女ね…!」



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23話 歪んでく

本庄side

 

あの大山とかいう奴、どれだけ碧を苦しめたら気が済むのよ!

それに音駒だって!碧を信じてあげるどころか避けてるってなによ!

混乱する気持ちは分かるけど信じてあげなきゃ碧がもっと追い詰められるのに!

こうなったら直談判よ…!そう思って体育館の隅にいる大山に声をかけた

 

本庄「大山さん!」

 

大山「えっと、…ユースの本庄さん?」

 

本庄「碧への嫌がらせ、やめてくれない?」

 

大山「…何のこと?」

 

本庄「とぼけないでよね!昨日夕ご飯で皆に何吹き込んだか知らないけど

碧をこれ以上を苦しめないでよ!」

 

大山「ど、どうして証拠もないのにそんなこと言うんですか…?」

 

本庄「証拠?じゃあアンタがやってない証拠はあるわけ?」

 

大山「……うるっさいわね、痛い目みたくなかったら首突っ込まないでくれる?」

 

本庄「碧のことを好き勝手言って…!碧がアンタになんかしたわけ!?

アンタが勝手に嫌って嫌がらせしてるだけでしょ!

碧はアンタより価値のある人間だわ!ガラスが割れた時腕や足にささってバレーが

出来なくなったらどうするつもりだったのよ!碧は女子ユースの主将なのよ!?」

 

大山「知らないわよそんなこと!アイツは皆を騙してるのよ!」

 

本庄「話にならないわ、皆にも話すし、監督にも話すわ。」

 

大山「誰も信じてくれないわよ!」

 

本庄「信じてくれるまで話すわ。証拠だって探してやる。」

 

大山「ッ、調子に乗らないでよね!!」どんっ!

 

本庄「っ、 いっ…!?」(足捻った……っ)

 

転んだ音がしたのか皆寄ってくる。

これ、結構痛いわね…っ、

 

春風「本庄先輩!どうしたんですか!?(キッ!)またアンタ!?」

 

大山「ち、違います!私仕事してたら急に本庄さんが、つかみかかって来て…!」

 

この女…っ、どこまでもシラを切るのね!

なんて奴なの…!?

 

今川「それで…?掴みかかってきたから私は正当防衛…?随分頭悪いんだね、

マネージャーの癖して選手の手当もないの?そもそも本庄先輩が理由もなく人に

掴みかかるわけないでしょ…そんなの碧先輩にくらいだから」

 

碧「え、柚季ちゃん?」←本庄手当中

 

今川「碧先輩に本庄先輩、2人のユース選手にケガさせたわけだけど…どう責任とんの?」

 

ゆ、柚季が怒ってる…め、珍しい。

ていうか何で私が理由もなく掴みかかるのが碧だけって分かるのよ←

 

大山「ほ、本庄さんは私の事が気に入らないからって…」

 

今川「さっきと言ってること違うよね、数分前の記憶すら曖昧なの…?

それマネージャーに向いてないよ。」

 

大山「ひ、酷いよ……」

 

碧「…あのさぁ、今回のことはどんなに言い合ったって

どっちが悪いとか分かんないんだからやめない?夏もそれでいいだろ?」

 

本庄「……えぇ。」

 

黒尾「じゃあこれを機にお前は大山さんに謝れば?」

 

碧「…まだその話?あたしは一切悪くないから。

そもそも何なの?あたしの過去教えないとか教えるとか言ってっけどさァ、

そっちだって聞かなかったじゃん。聞かれてもないことベラベラ喋るほど

オープンな性格じゃないんだよね。」

 

黒尾「幼馴染なんだから教えようとか思わなかったわけ?」

 

碧「幼馴染だからって何でも教えなきゃって?

夢にまで出てくるほどのトラウマをわざわざ思い出して言うのが幼馴染?」

 

黒尾「こっちが10年間どんな思いでいたかなんて知らねーだろ!!」

 

碧「それはそっちも同じでしょ!?いつまで過去にすがり付いてんだよ!

10年経ったあたし達はもう、幼馴染なんかじゃない!!」

 

黒尾「……ッ、そうかよ、分かった。俺たちはもう縁も何もないただの他人だ。」

 

研磨「く、クロ…」

 

及川「(碧のバカ……っ、たくもう…やっぱ意味分かってなかったし…)」

 

碧「及川、青城と音駒のマネ交換でいいよな。

大山が音駒、あたしが青城。」

 

黒尾「及川の許可とるまでもねーよ。願ってもねぇことだわ。」

 

 

 

 

 

大山「……フフ、」



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24話 後悔

黒尾side

 

俺は最低だと思った。

大山さんが碧の過去を話した時、本来なら大山さんを注意すべきだった。

誰だって自分の過去を簡単に話されたらムカつく。

けど俺はそれよりも碧が俺と研磨に教えてくれなかったにムカついてしまった。

何で言ってくれなかったのか。そんなに、俺は頼りないか。

そんな思いが先走ってアイツを殴ってしまった。

あの時の碧のが思ったことは顔を見ただけで分かった。

 

『どうして叩いたの、どうしてクロが。』

 

殴る前までは幼馴染としての信用、信頼はまだあった。

それを壊したのは、俺だ。

けど自分が思った以上に感情は止められなくて碧を責めた。2回も。

俺は知らないのに及川や他の奴は知ってる。それがどうしようもなく腹が立った。

 

研磨「クロは最低だよ」

 

黒尾「分かってる、」

 

研磨「分かってない…碧に酷いこと言ったのを最低って言ってるんじゃないよ

信じてあげなかったことに最低って言ってるんだよ」

 

俺は研磨の言ってることがよく分からなくて

研磨を凝視した。

 

研磨「クロは幼馴染なら教えてくれれば、って言ったよね、

じゃあ、幼馴染なら何で先に信じてあげなかったの…?覚えてない?

小さい頃にケンカとかあったら碧は話を聞かないでも

おれ達の味方してくれたよね。おれ達が間違ってたら、一緒に謝ってくれたよね…」

 

黒尾「……俺は、ホント…最低だな。」

 

俺は自分のことばかりで碧のこと何一つ見ていなかったし、信じてなかった。

こんなんで、なにが幼馴染だよ……

 

研磨「10年経って…確かに変わったことはいっぱいあったけど、

友達なのは変わらない、って、おれは思う…」

 

黒尾「あァ。…ありがとな、研磨。碧んとこ行ってくるわ。」

 

研磨「待って、そのことなんだけど……」

 

俺は大山が碧に何をしてきたのかを知った。

俺は最低な上にバカだな…。

 

研磨「大山は確実に逃げ場がなくなるまで待って。」

 

黒尾「研磨お前……怒ってん、のか?」

 

研磨「…友達なんだから、当たり前でしょ…」

 

黒尾「……ははっ、」

 

研磨「なんかオカシイわけ?」

 

黒尾「いや、何でもねぇよ。じゃあ、俺たちのお姫様取り返しますか。」

 

及川「ちょーっと待ったー!それ!及川さんも参加するからね!」

 

黒尾「堂々と盗み聞きですかオイカーくん。」

 

及川「人聞きが悪いな!及川さん一応情報はあるんだからね!

碧の味方は青城、ユース、クロ君、研磨君、飛雄、後は…赤葦くんかな。」

 

研磨「……烏野を優先的に味方につけたいかな」

 

黒尾「何でだ?」

 

研磨「あそこは頭がきれる人がいるでしょ……背の高い。」

 

黒尾「あぁ、ツッキーか。」

 

及川「飛雄もこっち側だからね。話しやすいと思うよ。

さーむら君も多分碧より大山を疑ってるはずだからね」

 

黒尾「んじゃあ、まずは外堀を埋めていきますか。」

 

 

こっからが反撃だ、待ってろ碧。必ず助けっからな。



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25話 リセット

月島side

 

黒尾さんから話があるって言われたから来てみたら…何この組み合わせ

青城、ユース、烏野、音駒…それに赤葦さん。

 

黒尾「よーツッキー。遅かったじゃねーの」

 

月島「なんですかこの集まり。」

 

及川「碧を救おうの会〜☆」

 

月島「碧…?あぁ、あの青城のマネに嫌がらせされてる人ですか。」

 

黒尾「飲み込みはやーい。で、碧にこれ渡して欲しいんだよね。

大山にはバレないように。」

 

月島「なんで僕が…」

 

赤葦「大山に勘づかれたくないからね。よろしく。」

 

月島「……はぁ、分かりました。」

 

あの胡散臭い笑顔向けてくる青城のマネージャーより

碧さんの方がまだ表裏がないしね…

 

 

 

碧side

 

合宿3日目、昨日と何も変わらず。

つーか色んな人に避けられ始めた。え、これ新手のイジメだよね?

 

月島「タオル貰えますか。」

 

碧「あぁ、はいどうぞ。」すっ

 

サッと顔を拭いたかと思えばすぐ返して行ってった。

何だったんだ… カサっ ん?紙?

 

 

あおのばーか

わすれものばっかりしてたお転婆

せいせきはいつも国語だけもう少し

ろうか走って怒られてたやーい

なきむし

けむし〜うえーい

 

 

……あん?( ´ ꒳ ` ) 

え、なにこれ、は??ホントイジメだよね?

 

黒尾「ホント、お前もーマネやめれば?」

 

碧「は?」

 

及川「俺らのマネージャーに酷いことするなら許さないけど?」

 

碧「………な、何で…?ついこの前まで味方だったじゃん、何で皆アイツの味方するの?

あたし何もしてないじゃん…!」

 

本庄「大山さんに私を突き飛ばすように言ったのもあんたでしよ?」

 

碧「ち、違う!!何で信じてくれないの……っう、っ…」

 

赤葦「泣けばいいと思ってるんですかね。」

 

大山「み、皆やめて?私は皆が分かってくれたならいいの!

誰だって、嫉妬とかはあるでしょ?碧ちゃんだってちょっと間違っただけよ!」

 

碧「違う!そいつが嘘ついてるのよ!あたしはやってない!」

 

大山「碧ちゃん!自分の罪を認めなきゃ人は変われないんだよ!?

前を向かなきゃ!!皆に迷惑かけて恥ずかしくないの!?」

 

碧「っうるさいうるさいうるさい!!」ダッ

 

黒尾「待て!!」

 

大山「追わなくていいよ黒尾君!碧ちゃんをこれ以上追い詰めたら可哀想よ!

って…行っちゃった…。でも良かった!皆が目を覚ましてくれて!

でも碧ちゃんが可哀想に思えてきたわ。」

 

国見「俺たちを騙してたんだから当然の報いですよ」

 

大山「…そうね!」

 

本庄「もうあんな奴の事は忘れて練習しましょう!

私たちがきっちり見てあげるわ!」

 

大山「あはは、皆頑張ってね〜!」

 

 

大山side

 

いい気味ね、私の居場所を取ろうとした罰よ。

もうここにはいられないわね。

でも大丈夫よ。全部リセットされた。

皆のヒロインになった私が、手を差し伸べてあげる…

 



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26話 国語は出来ない廊下走って泣き虫毛虫

碧side

 

碧「はァ、はァ……」

 

渡り廊下まで全力で走って、

息を整えるために肩で息をする。

 

黒尾「テメェ……早すぎなんだよ!」

 

碧「何で追いかけてくんだよ!もう他人なんだろ!?」

 

黒尾「それでも友達なのは変わんねーだろ!」

 

碧「……なにそれ、矛盾だよ」

 

黒尾「悪かった…何も知らずに勝手に解釈して、お前を責めた。」

 

碧「……痛かった」

 

黒尾「ごめん」

 

碧「悲しかった」

 

黒尾「ごめん」

 

碧「酷いこと言って、ごめんね…」

 

黒尾「俺もごめんな、碧…」

 

数秒間の沈黙が流れる。

……あれ、そう言えば……

 

碧「テメェどんだけあたしの悪口書くんだよ!!」

 

黒尾「いやムード!!仕方ねーだろ!?それでしか書けなかったんだよ!」

 

碧「頭文字とって『合わせろ泣け』ってのは簡単に分かったよ!

国語だけもう少しで廊下走って泣き虫毛虫ってなぁ!難しいんだよ!」

 

クロが言いたかったのは、大山に何を言われても泣け、

言い返すなって意味。だから国語だけもう少し。

泣き虫はそのまま泣く。

毛虫は森然の渡り廊下。森然は山道が多くて虫も多い。

毛虫がいるのは多くは木の近くとか。

高校の学校内で人に見つからなく、木があるのは渡り廊下くらい。

それに加えて廊下走って怒られてたって、決定的。

 

黒尾「お前なら分かると思ってよ。」

 

碧「碧様だろ。当然だわ。←」

 

黒尾「おばさん達のこと…教えてくれるか?」

 

碧「………うん。」

 

黒尾「碧…」

 

碧「研磨来たらね!」

 

黒尾「アッハイ」

 

碧「これからどーすんの?あたしはとんでもない悪者になっちゃったけど。」

 

黒尾「研磨が言うにはな、碧がもう一度俺らを手玉にとって 碧「What?」大山がまた

仕掛けてきたところを録画と録音で証拠を抑える、て感じだ。

だから碧にはもう少し頑張ってもらわなきゃなんねぇ…」

 

碧「いや、頑張るのはいいんだけどさ、手玉にとるってなに!?」

 

黒尾「女王政権的な」

 

碧「一度もした覚えないですけどー!?」

 

研磨「碧……!」ぎゅ、

 

碧「わっ、研磨〜!」ぎゅうぅう

 

研磨「う"…苦しい」

 

碧「あ、ごめんごめん。」

 

3人だけになったのは

合宿が始まる前のバスに乗ってた時かな…

研磨も来て、あたしは事故のことを話した。…唄のことも。

 

黒尾「おばさん達は残念だったけど……お前が無事でよかった…」

 

研磨「ねぇ、…その唄さ、確か 一緒にお家へ帰ろう で終わってなかった…?」

 

黒尾「確かに…3人で作った時はそれで終わってたな」

 

碧「え、嘘…」

 

黒尾「お前が何も言わずに引っ越した後、俺と研磨で続き考えたよな」

 

研磨「うん…」

 

黒尾 研磨「「約束なんてしなくても いつかまた会える だってほら 手が届くから」」

 

あれはあたしが勝手に作った歌詞だったんだ……。

2人の手がそっとあたしの手を包んで笑う。

10年前と重なる。あの日はジリジリと暑い日だった。

今は、風が吹く。優しく包むように。

 

黒尾 研磨「「一緒に遊ぼう!」」

 

一縷の雨があたしの頬を伝う。

確かに10年前とは違う。変わらなきゃいけないと思った、でも、

それは違ったんだ。10年経とうがなんだろうが、2人が好きならこう言えばよかった。

 

碧「うん…!遊ぼう!」

 



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27話 運命

碧side

 

クロ達との話が終わって自分のマネ部屋にもどる。

実は今まで空気が気まずいから今までは他の教室でぼっちで寝てたけど…←

さ、寂しい……っ、でも作戦上まだぼっちで寝るしかないんだよ〜

 

清水「碧ちゃん、」

 

碧「潔子ちゃ…あー、清水、さんに他のみんなも…」

 

清水「私たち、碧ちゃんの味方だから」

 

皆真剣な顔してこっちを見ていて、

思わず涙腺崩壊した←

 

雀田「泣かないでよ〜!」

 

碧「うぅう…皆ありがとねぇ〜…」

 

白福「私たちだけでも碧ちゃんの味方したらダメかなぁ〜?」

 

碧「だ、ダメだよ!大山は他の人まで巻き込む奴だから

もし怪我なんかしたら大変だろ!」

 

雀田「友達が1人で苦しむ方が辛いよ!」

 

碧「(ドパンッ)(2度目の涙腺崩壊)」

 

谷地「あ、碧さんは私が身代わりになってでもお助けするので!」

 

黒尾「碧、…と、他のマネちゃん達も」

 

清水「私たち、碧ちゃんの味方する事にしたから」

 

黒尾「……そっか、女は強ぇからな!碧のこと、頼むわ(ニッ)

で、碧。ちょっと買い出し頼みてぇんだが…」

 

碧「いいよ。」

 

クロに頼まれたのはテーピングとコールドスプレー

それと……録音機。

いや市販で売ってんの?

探してみますけど……。

つーか全部をスマホで良くね?保険?

ゔ〜外あっつ〜……

パパッと買ってビュンッて帰ろ〜

 

碧「てれてれてれてて、てっててれてれ」←

 

え、何かって?はじめて○おつかいのテーマだよ。

信号が青になったからお手手あげて渡りましょ〜←

 

ブォン

 

碧「ぎゃー!?!?」ズデッ

 

な、何この車!何そんな急いでるわけ!?

真っ黒でカッケー…って違くて!

危うくお母さん達のとこに逝くとこだったんですけど!?

 

「す、すみません!大丈夫ですか!?」

 

碧「男前なんで許します。」

 

マジでタイプ♡とかじゃないけどマジ男前。

白すぎない肌にスラッと高い背。

髪は真っ黒ででも一ヶ所だけメッシュなのか白い。

 

「僕は大山裕司と言います。お怪我はありませんか?」

 

碧「お、大山……?(」゜ロ゜)」」

 

裕司「……あ、…月城碧さん、ですか……?」

 

碧「あー、はい。……非常に嫌な予感がしますが、…大山愛菜、サン、の…?」

 

裕司「一応…父親です」

 

碧「一応……?」

 

裕司「ここじゃなんですので近くのお店に行きませんか?お詫びもしたいので」

 

碧「い、いえいえそんなお詫びなんて。

でもお話は聞きたいので…。」

 

裕司「じゃあ乗ってください。」

 

碧「え、こんな薄汚い娘がそんなオシャンティな車乗っていいんすか←」

 

裕司「はは、面白いことを言うんだね。」

 

笑った顔もまたお美しい…

どんだけ男前になれば気が済むんだこのおじ様。

そしてあたしは車に乗ってから思った。

 

知らない人にかってに着いてっちゃダメじゃね?

まぁいっか←

 

碧「車の助手席とか愛人感ありますね←」

 

裕司「反応に困るなぁ……」(苦笑)

 



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28話 親子

碧side

 

さらっと言うからそこら辺のカフェとかだと思ったら

意外にお高そうな店だった……え、あたし今ジャージなんだけど…

 

裕司「僕は警察で働いていてね」

 

碧「警察!?お偉いさんですか!?」

 

裕司「はは、簡単に言うとそうなのかな。

僕は婿養子なんだ。」

 

碧「え、じゃあ……」

 

裕司「僕は愛菜の義理の父親なんだ。」

 

碧「あ、じゃあ大山があたしの過去を知ったのは…」

 

裕司「僕が教えたんだ…。本当にすまない。」

 

碧「あ、頭をあげてください…!

その、責めるわけじゃないんですけど…どうして、教えたんですか?」

 

裕司「僕の奥さん…愛菜の母は病弱でね、愛菜が10歳の時に亡くなったんだ。

愛菜には病気のことは話していなくてね。幼かったあの子は状況の整理が

つかずに僕が奥さんを殺したと…。」

 

碧「病気だったことは……大きくなってから話さなかったんですか?」

 

裕司「話したけど…愛菜はお母さんが大好きだったからね、

どうしてもボクを許せなかったんだよ」

 

碧「……正直あたしには分からないですね。

血が繋がっていようといまいと親がいる、それだけの事実があればいいと思うんです

それだけで…十分だと思うんですけどね。」

 

それ以外は、何もいらない。

元気でいてくれるだけでいい。

 

裕司「君は…確かご両親を…」

 

碧「交通事故で…。母はあたしを庇って死にました。

あたしがいなければ助かったかも……」

 

裕司「でもお母さんは君を守れて良かったと思ってるんじゃないかな」

 

碧「え…」

 

裕司「愛する我が子を守れたんだ…って、これは僕の考えだから…え、だ、大丈夫かい!?

どこが痛むかい!?」

 

碧「い、いえ……あたし、家族、との思い出があまり、なくて、…ッ、お父さんがいたらこんな優しい笑顔、

向けてくれたのかな……って…」

 

裕司「……君はとても家族が好きなんだね…」

 

碧「裕司さんは、好きですか……?」

 

裕司「とても可愛い娘だと思っているよ…けど、これ以上あの子が自ら暗闇に堕ちていくのは見たくない…」

 

碧「裕司さん、あたしと手を組みませんか?」

 

裕司「え…?」

 

碧「あたしは貴方に会うまで大山愛菜を絶望の頂点に立たせることしか考えてませんでした。

でもあたしは間違ってた。どんなに酷いことされて、頭に血が上っても、こうやって愛す人がいるんだ。

それを壊してしまえば、あたしは今のアイツと同じになる。

だから、気づかせましょう。」

 

裕司「気づかせる…?」

 

碧「自分が何をしてるか気づかせるんです。

大山の目を、覚まさせます。」

 

裕司「……今の僕に、出来るのかな……」

 

碧「親が子供を愛す力は何よりも最強だと、思いますよ」

 

裕司「……よろしく頼むよ。」

 

あたしと裕司さんはしっかりと手を握った。



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29話 作戦変更

碧side

 

その後も裕司さんとは話が弾んでつい色々話してしまった。

裕司さんは今長期休暇中らしい。

いーなー、あたしも学校とか休み……学校?

 

碧「ア、夕日ガキレー」

 

(´∀`*)ウフフ、……あたしが買い出しに行ったのいつだ?

 

碧「合宿忘れてたぁあぁぁ!!裕司さん!!すいませんが帰ります!」

 

裕司「あ、僕が送って行くよ!大人の人に僕から謝るから!」

 

碧「え、でも大山も……ん、ちょっと待てよ…?………あ。

裕司さん、やっぱ送ってくれますか?そんで、あたしに休暇ください」

 

裕司「え?」

 

 

黒尾side

 

遅い…!なんだ、事故にでもあったか…!?

でも勝手に探しに行く訳には行かないし…

いやでも誘拐とかだったら…ッ

 

影山「碧さん!」

 

黒尾「お前こんな時間まで何して……誰だその人」

 

碧「ごめん遅くなって。実はこの人、あたしの新しいお父さんなんだ」

 

黒尾「は?」

 

腕を組んで嬉しそうに話す碧。

いや、コイツのこの笑顔……

 

大山「…ふ、ふざけないでよ!な、なんで碧ちゃんが私のパパといるの!?」

 

えっ、大山の父親ぁ!!?

なんで碧と一緒にいんだよ!!?

 

碧「今までごめんね大山さん。あたしが間違ってたよ。

大山さんの言う通り事故でお父さんとお母さんを亡くしてあたし、悲しかったの。

皆に囲まれて楽しそうに話す大山さんが羨ましくて…。

でももうあたし悲しくない!恥ずかしい話だけど買い出しの途中で何て馬鹿な事したんだろ、って

泣いちゃって。そしたら裕司さんが声をかけてくれて…"可哀想"なあたしにこう言ってくれたの!

僕が新しいお父さんになってあげるって!」

 

大山「な、によ、それ……!?」

 

何よそれ!?←

つーかアイツ可哀想って言われたこと根に持ってんな!

 

裕司「愛菜だって僕とはいたくないだろうしね…」

 

大山「ぱ、パパ…」

 

碧「なんで裕司さんがそう思うかは心当たりがあるんだね。

じゃあ裕司さんがあたしのお父さんになってもいいでしょ?裕司さんのこと、嫌いなんでしょ?」

 

大山「ぱ、パパは私のよ!!」

 

碧「勝手に恨んで責めて職権乱用させてるのに何言ってんの?

それに裕司さんは物じゃないけど?」

 

大山「こ、こんな事許されると思ってるの…!?」

 

碧「思ってるけど?」

 

大山「い、嫌よ!こんな奴が姉妹になるなんて!」

 

碧「何言ってんの?ww姉妹になんかならないよ?裕司さんは大山家から出て月城に姓を変えるんだから!」

 

大山「いい加減にしなさいよ!!」

 

碧「いい加減にすんのはテメェじゃねぇのかよ?」

 

大山「(ビクッ)」

 

碧「お母さんが亡くなって頭の整理がつかなかったなんて言い訳でしかねぇだろ。

裕司さんのせいじゃないのに責めて責めて責めて責めて!何してぇの?お前」

 

大山の母親が…亡くなってる?



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30話 幸せ

黒尾side

 

碧「11年前にお母さんが裕司さんと再婚してその次の年に病気で亡くなった!

え、これ裕司さんのせいなわけ?あたしには到底思えないねw」

 

大山「うるさい!!」

 

碧「病気で亡くなったのを義理の父親のせいにして今まで過ごしてきたのかよ、滑稽だな」

 

大山「…っあんたに何が分かんのよ!!!」ガっ!

 

碧の胸ぐらを掴んで揺らしながら怒鳴る大山。

その顔は怒りと悲しみが混ざったような顔に見えた。

 

大山「だって仕方ないじゃない!!突然だったから!!!大好きなママが死んじゃって!

血の繋がりがない新しいパパと仲良く笑顔で暮らせって言われたって出来るわけ

ないじゃない!!!8歳だもの!!解決策なんて見いだせないわよ!!!

何も知らないあんたにとやかく言われたくない!!」

 

碧「あたしだってそうだよ!!!」

 

碧も胸ぐらを掴み返して、互いに揺さぶる。

倒れたって関係なしに突き飛ばして、叩いて。

止める奴は誰もいなかった。…止められない、が正しいかもしれない。

 

碧「何回も!何回も何回も何回も!!!殺そうと思った!!

事故にあったあの日トラックを運転してた男を!!アイツがお父さんとお母さんを

殺した!!憎かった!!!幸せそうにしてる奴ら皆!!でも!!」

 

互いに髪が乱れ、ジャージだって着崩れてる。

何より…互いに苦しそうな顔をしてた。今コイツらは本音で話し合ってるんだと思った。

思い出したくない辛くて苦しいことを思い出してまで、話してる。

 

碧「恨んでも仕方ねぇだろ!!何も変わらない!!死んだ人間は戻ってこない!!!」

 

大山「そんなの分かってるわよ!!!でも止められないんじゃない!!!」

 

碧「分かってるよ!!いくら綺麗事言っても気持ちは溢れるばっかで嫌になる!!

でももう一度考えてみろよ!!ホントに憎んでただけかよ!!恨んでただけか!?」

 

大山「楽しそうに笑って皆に愛されてる奴が憎かった!!!恨めしかった!!」

 

碧「でもそれと同じくらい強く思ったことがあった!!!血の繋がった家族がいない

あたしらは!!憎み!恨み!…羨み憧れた…。」

 

どちらのか分からない沢山の雫が床を濡らした。

 

大山「なんで私ばっかりって思った……っ、」

 

碧「なにも悪いことはしてないのに何でよりによってあたしなんだよって思った…」

 

大山「血が繋がってなくてもパパは優しかった…」

 

碧「施設の皆はいつも笑顔で話しかけてくれた…」

 

大山「それが余計辛かった!」

 

碧「同情されてるみたいだった!こんな考えになる自分も嫌だった!!」

 

大山「逃げるようにパパを嫌ってママの事を弱みにした」

 

碧「逃げるために両親のことを利用して一人暮らしをした」

 

大山「何もない毎日が楽だった」

 

碧「あたしらは会った時から同じだったんだよ…、でもそれを認めたくなくて背を向けた

また逃げた。」

 

大山「自分が可哀想じゃないって言い張りたくて自分より下に堕とそうとした。」

 

まるで小さな子供のように泣く2人を見て、この世はなんて不条理なんだろうと思った。

当時8歳の小さな、これから沢山の幸せがやってくるはずだった子が憎しみ、恨みを持つ。

幸せが当たり前と思う人間、幸せを沢山欲しがる人間、どちらにも当てはまらない、

幸せを与えられたい人間。俺達がこの2人にかけられる言葉はない。かけられない。

何を言っても、届かない。2人の思ってることは2人にしか分からない。俺達は見守るだけ。

 

碧「もう一度、やり直してみよう。裕司さんはもちろん、あたしだっているから。」

 

大山「ごめ、っなさ……ッ、ごめんな、さい…!!」

 

碧「あたしも、ごめんな、…ッ」

 



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31話 すべき事

及川side

 

大山「今まで…ごめんなさい…!!」

 

碧「あたしも迷惑かけてごめんなさい…」

 

深く頭を下げて謝る2人。

普通だったら許せないと思うけど今のやり取りを聞いたら何も言えない。

 

本庄「…悪いことをして謝ることが出来ない人間はクズよ。」

 

え、急にどうしたの!?!

 

本庄「でも、謝って変わろうとしてる人を許さない人間はもっとクズよ。

……反省してるなら、それでいいと思う。」

 

今川「まぁ、それを行動に移してもらわなきゃ困るけど…」

 

……皆優しいなぁ。

ま、俺もだけどね!!←

 

裕司「愛菜…こんな僕が言うのはアレだけど…愛菜が犯した過ちは

傷害罪に問われるかもしれない。だから…」

 

碧「裕司さん、傷害罪なんてないですよ。あたしのこの傷は転んだんです」

 

大山「碧ちゃん…」

 

碧「今あたしがやろうとしてる事は間違ってる、分かってます。でも!

お願いします…やり直そうとしてる人生を台無しにはしたくないんです

今の時代は警察に行ったというだけであることないこと言われます。

警察に行って罰を受けることだけが反省じゃない。どうか、お願いします…」

 

黒尾「お、い…碧……!?」

 

碧は手を床につき頭を下げた。

なんでそこまで……。いくら自分と似てるからって普通ここまでする…?

何が碧を動かしてんの…?

 

碧「あたしは無意識に大山と自分を重ねてるんです…

大山の人生は、あたしには他人事と、どうしても思えないんです」

 

裕司「…頭を上げて。」

 

顔を上げた碧の表情は酷く怯えてるようだった。

まるで今から自分が捕まるのかと恐れているように。

……そうだよな、碧と同じ境遇の人なんて滅多にいない。

まして初めて本音で語り合えた相手なら尚更…。

 

裕司「……愛菜はどうしたい?」

 

大山「……っ私のしたことは許されることじゃない。

ここにいる皆が、私を許せないって思うのは当たり前だから…私は警察に行く…」

 

及川「ちょーっとストップ!勝手に人の気持ち決めないでよね!!」

 

黒尾「俺らそこまで鬼畜じゃねーしなぁ」

 

本庄「ていうか今さっき許すって言ったじゃない。」

 

大山「みんな……」

 

裕司「……愛菜、自分がしたことが許されないと分かっているなら、

これからすべき事は分かるね?」

 

大山「……っ、はい…!!」

 

裕司「……じゃあ、僕は先に家に帰ってるよ。残りの合宿、頑張ってね。」

 

そう言って大山のお父さんは帰っていった。

……あれぇ?そう言えば…

 

及川「岩ちゃん、合宿って後何日だっけ?色々ありすぎて忘れちゃった☆」

 

岩泉「4日だボゲェ!!」ドガッ

 

及川「いったぁ!!」

 



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32話 最強タッグ…!?

黒尾side

 

それからの大山の働きは凄かった。

元からある程度のことは出来るようでそつなく仕事をこなしてる。

そんで改めて交流を深めるためにマネはローテーションになった。

……が、今日のうちのマネは…

 

碧「クロ!サボってないで手ぇ動かせバカ!!」

 

大山「猛虎くん女の子に見惚れてる暇あったらスパイク練習!!」

 

この2人…。碧は言わずもがなスパルタだし、吹っ切れたのか大山だって碧に似てきた…。

つーか段々俺らの扱いが雑になってきた…。

 

大山「及川!!他校のマネさんにちょっかい出してんじゃないわよ!!」

 

及川「ごめんなさいっ!!てゆーかこの前まで徹呼びだったよね!!?」

 

大山「面倒臭くなったのよ!!」

 

オイカー君怒られてやんのww

すると俺の肩にポン、と…ん?

 

碧「練習に集中出来てないようだねぇ?黒尾クン」

 

黒尾「いやめっちゃ集中してるッスよ碧サン!!さぁ研磨!トス上げろ!」

 

研磨「え、やだ…」

 

黒尾「何のための合宿だ!!……あれ、つーかユース組は?」

 

碧「自分達の練習に力入れるっつって帰った。

あたしは帰んないけどね〜」

 

大山「碧ちゃん!今日の夕食カレー?皆飽きてないかな」

 

碧「あ〜…じゃあ今から買い出しにでも行くか。」

 

黒尾「精が出ますねェ」(ニヤニヤ)

 

大山「碧ちゃん、私この人好きじゃないわ」

 

黒尾「そんな冷めた目で言わないでクダサイ!!傷つく!!」

 

 

碧side

 

傷ついてるクロはほっといて大山と買い出しに行く。

予算……1万。

 

碧「いや何も買えねー!!」

 

大山「これで30人越えのご飯作れって言われても…。」

 

碧「……大山、いくら持ってる」

 

大山「……2万。碧ちゃんは」

 

碧「……3万。合わせて6万か……ギリいけるな。」

 

あたし達がやろうとしてること……そう、自腹。

絶対後で請求してやるかんな…っ!!

 

碧「何作るか?」

 

大山「カレーみたく一気に作れちゃうのがいいよね」

 

碧「んー…肉じゃがとか?」

 

大山「いいね和食!私も作れるから大丈夫!」

 

碧「じゃあ材料持ってこようぜ」

 

大山「オッケー!」

 

10分程度で材料を集めて会計をすませる。

残ったのは3万…。

 

碧「なんか買おうぜ。あたし最近夜中に腹減るんだよ」

 

大山「あ、じゃあポトフとかどう?」

 

碧「あー、いいな。肉じゃがの材料で代用も出来るし。じゃあコンソメとか買うかー。」

 

暑い中買い物袋を持って合宿所まで歩く。

あいつら練習ちゃんとやってかなー…

てか今日主将会議だよね。マネ行くのか?

 

「ねーねー君たち可愛いねー!」

 

「俺らと遊び行かない〜?」

 

碧「(半袖短パンで歩いてる女に可愛いって目ぇ腐ってんじゃねぇの?)」←

 

大山「(碧ちゃん、めっ!)」←

 

「なんで黙ってんの〜、ほら、行こうよ!」

 

そう言って肩を抱いてくるモブA←

うげぇ…気持ち悪ッ

でも絶対しつこいタイプだしな〜

 

碧「(ピコーン)今ちょっと急いでるから電話番号教えるねぇ?」

 

大山「え、碧ちゃん!?」

 

「まじで!?じゃあ後で電話するわ!」

 

碧「はーい♡」

 

そして去ってくモブAとB。

ダルかったー。こういうナンパってマジでサムいわ。自分で気づいてねーのか?

 

大山「いいの?教えちゃって。」

 

碧「何の問題もない。あたしには一切支障は出ないから〜♪」

 

 

 

 

 

 

 

『「あ!やっほー!これからラブホでも行こーよ!」』

 

黒尾「(ゾワァッ)誰が野郎と行くかよ気色悪ィ!!!」ブチィッ!←電話切る音

 

碧「ぎゃはははははははは!!!!」ゴロゴロゴロ←笑い転げてる

 

黒尾「テメェか碧ォ!!!」



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