NEXT Rainbow!! (A×K)
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1話

新作!!

虹ヶ咲スクールアイドル編です!!
温めてきたネタをやっと解放できる…!!

なんとなく予測できて人も居たかな?
Aqoursな日々同様こちらも頑張って投稿します!


…そこは…まるで母親の羊水の中のような。

大海原のようなところだった。

 

浮くことも無く…

沈むことも無く…。

 

ただただ、ゆらゆらとさまよってるような感覚だった。

 

(…死の境界線…って、やつか…?)

 

意識はあるような…ないような…。

目は開いている感覚はする。

しかし、周りは真っ暗でどこにいるのかすら分からない。

 

声も出ないし…ただただ自分の中で分かってることは…。

 

(…ドラマとかで言う…生と死の間を…さまよってるのか…)

しかし、自分の中でどこか諦めていた気持ちがあった。

 

(……きっと、もうすぐ…この意識も遠のいて…俺は…)

……あぁ、せっかくなら…みんなの顔を…最後に見たかったな…。

自虐そうに笑う……最期なんてこんなもの、か……と。

 

 

 

「……き……………よ…………」

 

─────声がする。

…生き返れるのか…俺は…………。

…出来ることなら……俺、は………!

 

 

「起きてよ!峻くん!」

「…………………………………」

 

 

見知らぬ天井。

そして知らない部屋と…知らない女の子。

…ここは…どこ、だ…?

 

「……………誰…?」

「もうっ、何を寝ぼけてるの?歩夢だよっ?」

「……あー……」

「朝ごはん出来てるってお母さんが言ってたから…着替えて来てね♪」

「…………うん」

 

そう言うと歩夢という女の子は部屋を出てしまった。

ベットから体を出すと…違和感はすぐに気がついた。

 

明らかに身長は違うし…顔も、力も違う。

携帯を開く。

幸運にもロックの解除はフェイスIDだった。

…多分、パスコードなら分からなかっただろう。

 

自分の連絡帳を開く。

「…宮之原…峻…(みやのはら しゅん)」

こいつの名前はそういう名前なのか。

そして、さっきの子の名前が…上原歩夢、と言うらしい。

 

「…しまった、早く向かわないと」

右も左も分からないまま、部屋を出ることにした。

 

 

────────────────────

 

洗面台にある鏡を見て吃驚した。

「…前髪は目にかかってて暗い印象だし…

何より…体はひょろひょろだし…」

 

髪の毛をおでこの上まであげる。

…普通に髪の毛切ればそこそこ顔は整ってるのに…。

と言っても…この宮之原という男の素性は全く分からない。

 

もちろん、母親と挨拶したが…全く違う人だった。

何が起こっているのか…自分でも分からなかった。

 

 

怪しまれないように、普通に朝ごはんを済ませて上原と言う女の子と学校に向かうことに。

恐らく、この子は…宮之原って奴の幼馴染なのだろう。

 

「…なぁ、歩夢?」

「あっ、歩夢っ!?///」

「……え、なんか変な事言ったか…?」

「う、ううん!なんでもないよ!(…お、おかしいな…峻くん…前までは歩夢ちゃんって呼んでたのに…それに…いつも通りなはずなのに…どこか顔が男らしくなったというか…///)」

 

「……うーん………」

携帯をまた開く。

あの意識が無くなったのが…6月12日だったはず…。

しかし、携帯の日付は4月5日を指していた。

 

「(2ヶ月も違いがある…)…と、すれば…」

検索サイトで…パラレルワールドと検索してみる。

 

【パラレルワールドとかwww】

【厨二乙ww】

【シュタイ〇ズ・ゲートですか?w】

 

掲示板のようなサイトにはそのようなコメントが書かれていた。

…まぁ、そうなるよな。

こんなの漫画の世界だけって思うよな。

 

…しかし、俺は確信が持てた。

今…俺は冴木 悠という意識だが…、宮之原 峻という男の中に居る。

…転生…って、やつか?

………でもまたなんで…。

 

「峻くん、電車来たよ!」

「(ゆりかもめ線…どこに向かうんだ…お台場、か?

…まぁ、善子達と行ったから土地勘はあるけど…)あぁ、乗ろう」

 

電車の中でも、検索を続ける。

冴木 悠という男。

そして、あの日に死亡した…または事件事故にあった人。

…しかし、全然ヒットしなかった。

 

(そもそも…俺という存在が…無い…?)

つまり…俺がこの姿のままで…Aqoursのみんなと会っても…誰?となるということだ。

…それって…残酷すぎないか…。

 

「峻くん?降りるよ?」

「あぁ、分かった」

 

 

電車を降りて歩くこと数分…。

大きな建物の前に着いた。

 

「(これ…学校か…?)…虹ヶ咲…学園」

見た目は…まんま東京ビッ〇サイト……。

 

 

 

 

 

しかし、校舎の前には虹ヶ咲学園と書かれていた。

(俺…一体どうなっちまうんだ…?)

 

 

ただただ…校舎の前で立ち尽くす俺だった…。




今回はこの辺で!
次回から色々出てきます!!

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2話

さっそくお気に入り登録ありがとうございます!!

虹ヶ咲学園スクールアイドルのライブの日に投稿できたのは…たまたまです!!!←


授業中、俺はノートを取らずに

今起きてる事と分かってる事を書き留めた。

 

自分の名前 宮之原 峻

年齢 高2(17)

部活は何も入ってない。

 

Aqoursの皆は冴木 悠と言う男の存在を知らない。

あの事故の2ヶ月前に遡っている。

そもそも、あの事件のことが公にされていない。

 

(…つまり…2ヶ月後に何か起こるってことか…?)

 

「峻くん、峻くんっ」

隣の席の歩夢が突っついてくる。

 

「どうした?」

「ノート…取らなくて大丈夫なの?」

「ああ、予習してきたから大丈夫」

「そ、そうなんだ…(勉強…苦手なはずだったのに…予習なんて珍しいな…)」

 

…そもそも、今やってるのは高校2年生の授業。

意識的には高校3年生に上がった俺には…既にやってる事の繰り返しである。

 

教える順番や内容にあまり遜色は無い。

それよりも今自分の身に起きてる事の方が大事である。

 

 

 

────────────────────

 

 

授業後…。

書き留めたメモは多かったが…抜本的な解決には至らなかった。

 

「峻くん、次…体育だよ?」

「とと…そうだったな…」

 

周りを見ると明らかに少ない男子生徒の後を着いていく。

…まあ、浦の星に比べたら全然良いけどな…。

 

 

体操着に着替えると…さらに違和感を覚える。

(身長は俺よりも少し低いけど…それだけで感覚はこんなにも変わるのか…)

 

ちなみに今日の体育はソフトボールらしい。

さっき男子生徒が話していた。

 

 

 

グラウンドに出て真っ先に体を動かす。

…これならできるかな?

 

「…よっ…」

その場でバク転をしてみる。

…そう言えば、MIRACLE WAVE以来だなぁ…。

 

「…峻くん…いつの間にそんなことできるように…?」

心配そうに歩夢が見つめる。

 

「……んー…イメチェン?

というか…高校生デビュー?」

「もう高校生2年生だけど…

と言うか、そんなことしてたら…また''目を付けられちゃうよ?''」

 

「…?」

この時、歩夢が言ってた言葉の意味が俺にはわからなかった。

 

 

【峻~打てるのか~?】

【ちゃんとボール見て振れよ~】

 

ギャハハと数少ない男子生徒達が笑う。

…なるほどね。

まぁ、こんな容姿だし…納得いく部分もある。

 

 

「ほっ…!」

快音残してボールはグングンと伸びていき…7メートルはあるだろうか防護用のネットの真ん中辺りまで飛んだ。

 

「はは、もう少し筋力あれば越えてたのになぁ」

【……】

【…すげー……】

 

「…しゅ、峻くん…まるで別人みたい…」

楽しそうに体育を受ける峻を見て、歩夢が思わずそう呟いた。

 

 

───────────────────

 

「峻くんっ、帰りに出掛けない?」

放課後、歩夢が遊びに誘ってきた。

 

「いいよ、どこに行くのかな?」

「新宿!…ほら、この前お揃いのパスケース…探しに行こうって約束したし…」

「…ん、そうだな…じゃあ、行こうか!」

 

心の中で、歩夢に謝りつつ…俺は歩夢と一緒に新宿に向かった。

 

 

 

着いてからは、これといった事も無く…2人でパスケースを選んで買ったくらいだ。

 

「良いパスケース、見つけて良かったね♪」

「ああ、大事に使わないとな」

 

その時、通行人が何かを食い入るように見ていた。

「あっ…何かやってるのかな?」

「都会だしな、有名人が何か──────────」

 

見た瞬間、俺は言葉を失った。

そこに映っていたのは…何度も声を聞いた……あの子だった。

 

【皆さん、こんにちは!

スクールアイドル Aqoursの…高海千歌です!】

(千歌…っ…!)

 

それだけでは終わらなかった。

他のメンバーもしっかり映っていた。

しかし、さらに驚く事が…。

 

【そして、スクールアイドル μ'sの高坂穂乃果です!】

(えっ…穂乃果…さん…?)

 

そこには…同じような衣装を着たAqoursとμ'sのメンバーが…映っていた。

 

【今日は、今度開催される…スクールアイドルフェスティバルのお知らせをしに来ました!】

「スクールアイドル…フェスティバル…」

 

もちろん、初耳だった。

そんなイベントがあるなんて全く知らなかった。

…いや、知らされてない?

…まさか…千歌に限ってそんなこと……それに、μ'sの人たちも…。

 

(……ああ、そうか…)

俺はこのイベントに…この子達に…何も携わってない、のか…。

 

そう思うと…どこか、距離が遠く感じてしまった。

たくさん話して、たくさんの道のりを歩いて…一緒に頑張ってきたことが…全く覚えてない。

それがどんなに辛いことか…。

 

 

(……っ…………)

逃げ出したくなった。

…だけど、彼女達は悪くない。

そして、庇う訳では無い、が…俺自身も…悪くない。

 

「…峻くん、すごい見てるけど…ああいうの…興味、あるの…?」

不安そうな顔で歩夢が覗き込む。

 

「…あぁ、なんでか知らないけど…すっごく…無視できないって言うか…頭から離れないって言うか…」

「…ふふっ、虹ヶ咲学園にもあるかもね、スクールアイドル部♪」

 

その言葉に俺は我に返った。

たとえ相手が何も覚えてなくても…伝えられることは、あるのじゃないか、と。

そう思うと居てもたってもいられなかった。

 

「…歩夢」

「ん…なぁに?」

「俺…他の人達にも誇れるくらいの…スクールアイドルを虹ヶ咲学園から…届けたい!」

「…うんっ♪

私は…峻くんのすることなら、何でも応援するよ♪」

 

こうして、俺のスクールアイドル部活動という目標が密かにスタートしようとしていた。

 

 

 

「…峻くんがアイドルする訳では…無いよね?」

「…一応、雑務中心ってことにして…」




次回はあの子が出てきますよ!


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3話

虹ヶ咲学園スクールアイドルのアニメ化だああああ!

すごい…いや、なんかもう…すごい…!

そして作者は17日・18日と沼津でパワー貰ってきます。


【放課後】

 

そんなこんなで虹ヶ咲学園でのスクールアイドル部の捜索が始まった。

 

「峻くん、私も何か手伝おうか?♪」

「いや、大丈夫だよ。

自分で決めたことだし…それに歩夢今日は日直だろ?」

「あっ…そうだった…じゃあ、終わったら向かうね!」

「ああ、連絡くれよ」

 

そう言って俺は自分の居た教室を後にした。

 

 

 

──────────────────

 

しかし、すぐに困難に直面した。

 

「…いっけね、部室棟ってどこだ…?」

ただでさえだだっ広い学園内。

そんでもって右も左も分からない状態の俺。

 

…無理もないよなぁ…この学園に通って(悠として)一週間経ってないんだもんなぁ。

 

部室棟…部室棟…あ、ここかな?

 

「うげぇー……何個部活あるんだ…?」

野球、サッカー、ハンドボール、バレーボール、バスケットボール、剣道、卓球………………挙げるとキリがない…。

 

 

「えっーーーと…スクールアイドル…スクール……あっ…」

 

ドンっと何かにぶつかった音がした。

目線を前に戻すと女の子にぶつかっていた。

 

「おっと…すまない、前方不注意だった」

「もーっ!危ないですよ~!」

 

背のちっこい女の子がぷんぷんと怒っていた。

「ごめんごめん…どこか怪我しちゃった?」

「怪我はしてませんけど~…かすみんのチャーミングな顔に傷がついたらど~するんですかっ!」

 

……んん??

この子は……''そういう子''か?

 

「…えーーっと…ごめん、許してくれ…」

「まぁ、かすみんみたいなキュートで可愛いアイドルに見とれてたんですよね~♪

分かりますよ~♪そんな照れなくても~♪」

 

「あ、あはは……前を見てなかったんだけ………えっ?」

 

アイドル?………まさか…?

 

「…えっと…アイドルっていうのは…もしかして…」

「はいっ、もちろんスクールアイドルの事ですよ♪」

「…そう!スクールアイドル!」

「え、ええっ…!?」

 

びっくりしたような恥ずかしそうな顔を浮かべる女の子。

 

「俺、スクールアイドル部を探してたの!」

「……え、貴方が…?」

 

じーーーーっと怪訝な目でこちらを見てくる。

しまった、完全に怪しまれた…。

 

「えっとですね、スクールアイドルっていうのは基本的に女の子が……って、男の人のスクールアイドルもいるかもしれませんが……怪しいですね…」

「あ、いや、違うの!…スクールアイドルをしたいんじゃなくて…その…サポートをしたいというか…」

 

「…んー、マネージャーってところですか?」

「まぁ…そんなところ?」

 

そう言うと女の子の表情が少し緩む。

「わぁ~♪かすみんにマネージャーができちゃいました~♪」

「あ、あはは…君専属のマネージャーになったわけでは…」

 

「…でも、ごめんなさい

スクールアイドル…''同好会なんです''」

「…………えっ?」

「あっ、自己紹介がまだでしたね。

1年の中須かすみって言います♪かすみんって呼んでくださいね♪」

「えっと…2年の宮之原 峻」

「じゃあ、宮之原先輩ですねっ♪

…実は、あと一ヶ月後に…スクールアイドル同好会はワンダーフォーゲル部に部室を明け渡す事になっていて…」

 

 

…ワンダーフォーゲル?

何だそれ?あれか、お水を1リットル買うことに海外に10リットル送られるって…あれはボ〇ビックか。

 

「な、なんでそんなことに!?」

「い、色々あって…今はかすみんだけが部員なのです…」

「…そ、そんな……」

 

「あっ、峻くん~っ!」

日直の仕事が終わったのか、歩夢が部室棟に到着した。

 

「見つかった?スクールアイドル部」

「…えっと……」

「スクールアイドル…同好会です…」

 

「あれっ、この子は?」

「あっ、1年の中須かすみって言います♪」

「私は2年の上原歩夢、よろしくねっ」

「じゃあ、歩夢先輩ですねっ♪」

 

あれ、下の名前?

俺信頼されてない?

 

「…実は…………」

歩夢にさっきまでしていた話を話した。

 

 

 

「ええっ、スクールアイドル同好会…無くなっちゃうの?!」

「このまま…だとな」

「うぅ…かすみん…そんなの嫌です…」

「…だな…出来ること、とすれば…」

 

「…?

峻くん、なにかアイデアがあるの?」

「あるっちゃある」

「本当ですか!宮之原先輩っ!」

 

「善は急げだな…よしっ、行くか」

考えを決め、数歩先を歩こうとしたら…。

 

「先輩、そっち空き校舎ですよ!!」

「しゅ、峻くん…?」

「…あはは…失敗失敗…」

 

 

学園内も場所も覚えないとなぁ…。

 

 

 

 

──────────────────

 

 

 

やってきたのは生徒会長室。

 

「案内してくれって言うからまさかとは思いましたけど…」

「峻くん、生徒会長室知らなかったんだ…」

 

「うぐっ…立ち寄ることなんかないからな…」

「それで、どうするつもりなんですか?」

「''直談判!!''」

 

「「えぇ~!?」」

2人の驚きを他所に俺は生徒会長室のドアをノックする。

 

【どうぞ】

「失礼します!」

 

「あ、ちょ、先輩!」

「峻くん、待ってよ~っ!」

 

 

中に入ると、後ろ姿で立っている人物が1人。

 

「…貴方は…」

「2年の、さえ…じゃ無かった」

「宮之原 峻さん…ですね?」

 

「…えっ、あ、はい…」

自分の失言と生徒会長の食い気味の返答に思わず面をくらってしまった

 

「あの生徒会長、学園内の生徒の名前と顔を覚えてるんでふよ」

耳打ちをする中須さん。

 

「まじかよっ、漫画みたいな設定かよ!?」

「…あの、漫画では無いのですが」

「あ、すいません、失言でした…」

 

コホンと咳払いをし、話が再開された。

 

「…それで、今日はどのような要件で?」

「スクールアイドル同好会の明け渡し期限を延期してください」

 

「それは出来かねます」

…やっぱな、でもそんなん想定済み…。

 

「なら、どうしたら…認めて貰えますか?」

「そうですね…''10人''部員が集まったら…認めましょうか」

 

「じゅ、10人ですか!?」

驚いた声を上げたのは中須さんだった。

 

「…そ、そんなっ…5人じゃダメなんですか…っ?」

歩夢も慌ててフォローをする。

 

「そ、それに…っ…今はお休みをしている部員だって…せつ菜さんだって…!」

「…せつ菜…?」

「あっ、はい…!

虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会の中でも…群を抜いて実績のある…っ」

 

「その優木せつ菜が、同好会に亀裂を生んだのですよ…!!」

バンっと机を叩く生徒会長。

怒り方からして、当時は余程のことがあったのだろう。

 

「た、確かに…あの時はそうでしたが…今は…違…い…っ」

ぐっと力こぶを作り、涙を堪える中須さん。

…ダメだな、見てらんねーや…。

 

「…くっ…くくくっ…あっはははっ…!!」

突然笑いだした俺には3人が困惑の表情を浮かべる。

 

 

(部員10人だってよ…っ…千歌が聞いたらなんて顔するだろうなぁ…っ!

知らない場所に来てまでこんな事になるなんて…くくっ…笑っちまうな…!)

「な、なんですか、急に笑ったりして…っ

要件は──────────」

「分かりました、集めますよ10人…1ヶ月でね」

 

「なっ……!!」

「宮之原先輩………」

「峻くん…」

 

「で、出来もしないことを言うものでは…!!」

「出来るか出来ないか…じゃなくて、やってみるかどうかですよ

…俺は、できると信じてこの言葉を言っています。

何事も、やって見なければ分からない

問題を一つ一つ解決すれば…絶対に上手くいく、と」

 

…あぁ、そう言えば…千歌も昔…こんな事言っていた…な。

 

「…っ…分かり、ました…」

そんな馬鹿な…みたいな顔で俯く生徒会長。

 

「すいません、長々と……失礼します

行こう、中須さん、歩夢」

 

「あっ、先輩っ!」

「ま、待ってよっ!」

 

 

(そんな……そんなこと…あるわけ……)

最後まで…生徒会長が顔を上げることはなかった。

 

 

 

──────────────────

 

 

「本気ですか、先輩!?」

「出来もしないことを軽はずみになんか言わないよ、俺は」

「で、でも10人なんて…っ!」

 

「いや、1人は居るじゃん?」

「……え?」

 

向けられた目線に歩夢が思わず口元をぴくぴくと動かす。

「わ、私には無理だよ…っ!」

「歩夢先輩~…かすみんの為だと思って…助けてください~…」

泣きつく中須さん。

それを見て助けを求める歩夢。

 

 

「中須さんの為…なのかはそれとして…

俺は見てみたいよ、歩夢がスクールアイドルとして…輝いてる姿……なんなら、1番近くで」

「しゅ、峻くん…っ…///

…もぉ…しょうがないなぁ…出来るか不安だけど、峻くんの言う通り…やって見なきゃ分からないもんねっ」

 

「えっ、ホントですか!?」

「うんっ、色々教えてね、かすみちゃん!♪」

「わぁああ~っ…ホントに部員が増えました~…♪」

 

 

 

 

 

 

抱き着く中須さんとそれを宥める歩夢。

…良かった、とりあえずこれで2人、だな。

 

 

…あと8人か……。




このお話を書いてる時に彼方ちゃんのお誕生日通知が来て

うぉおおっ…ってなりました笑

スクスタとはまた違ったお話展開にしていきたいと思ってます!

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4話

無事、沼津聖地巡礼2日間の旅から……堕天!!(帰還)

びゅうお行ったり
スタンプ集めたり沼津バーガー食べたり大変充実した2日間でした。

…さぁ、明日から7連勤だ(白目)


「えっ…ええええー!?」

 

それは歩夢も悲鳴にも近い叫び声から始まった朝の事。

 

「しゅ、峻くん…その髪…どうしたの!?」

「えっ…ああ、切りに行った、昨日」

「昨日行ったの…?」

 

それは遡ること昨日の事。

いい加減この髪の毛に慣れないって言うのもあり、美容院に行った。

……まぁ、峻本人がどう言うかは分からないが自分がやってたヘアースタイルに変更した。

この方が落ち着くんだよな…。

 

「…変だったか?」

「う、ううん!むしろかっこいいよ!

…ただー…皆が珍しそうな顔で見てるから…」

 

通学路で会う人達が確かにこちらを何回か見てくる。

…そんなにイメージ変わっただろうか?

 

「(しゅ、峻くん…髪型変えるだけで…こんなかっこいい人になるなんて…ああ、目なんか見て話せないよ~…///)…きょ、今日はスクールアイドル同好会に行くんだよね?」

「ああ、放課後な…具体的な案を出さないといけないし」

「うんっ、じゃあ…放課後向かおうねっ♪」

「…なんで歩夢はあっち向きながら話してんの?」

「い、いいから!///」

 

その後、歩夢は授業中も昼飯の時も…顔を合わせてくれなかった。

(……なんか怒らせるようなことしちゃったかな…)

 

 

 

 

 

 

──────────────────

 

 

【放課後】

 

俺と歩夢はスクールアイドル同好会の部室の前にいた。

「おつかれーっす」

「こ、こんにちは~…」

 

「あっ、やっと来てくれました~♪

歩夢先輩と、宮之……うええええっ!?」

「元気なやつだな…」

「だ、だだだ、だって、宮之原先輩…その髪型!!」

「…変か?」

「…あ、いえ…変では…ないです…」

頬を掻きながら答える中須さん。

…と言うか、堅苦しいのは苦手なんだよな…。

 

「(怒られたら直せばいいか)…よし、かすみちゃん」

「は、はいっっっっ!?!?!?///」

後ずさりしながら壁にもたれ掛かるかすみちゃん。

 

「…どうしたの?」

「あ、いえっ、な、なにもっ!!///」

見かねたのか、歩夢が近づく。

 

「か、かすみちゃん…大丈夫?(ごめんね…なんか峻くん…高校生デビューっていって…イメージがガラッと変わっちゃって…)」

(変わりすぎにも程がありますよっ!…あ、あの眼差しは…正直…反則と言いますか…)

(うん…私も…そう思うよ…///)

 

「…なーに2人でこそこそ話してんの…早速具体的な案を出していくよ」

「う、うんっ!」

「は、はいっ!」

 

どこか落ち着かない2人と作戦会議を始めるのであった。

 

 

「…よし、まずは…このスクールアイドル同好会には、かすみちゃんの他に4人、居たんだよね部員が」

「は、はいっ…そうです」

「詳しく聞かせてもらえるかな?」

「…え、えっと…かすみんの他に居たのは…生徒会長の前でも言ってましたが、優木せつ菜と言う部員と

他の高校から転入して来た、桜坂しずく・近江彼方・エマ・ヴェルデの3人です」

 

「…優木せつ菜って人のことはちょっと分かったけど…他の3人は初めて聞く名前だな…」

「来なくなったのは…喧嘩とかしちゃったの?」

「あ、いえ…むしろ喧嘩なんかしないくらい仲は良かったんですよ?」

 

「ん、じゃあ……なんでこんな状態に?」

「''方向性の違い''というもの…でしょうか」

 

方向性…か…。

 

「みんな、ライブに取り入れたい要素が多くて…まとまりきらなくて…」

「その、優木せつ菜って子は…?

実績があるって言ってたんだし…まとめることも…」

 

「…いえ、むしろ…優木せつ菜先輩が、一番遠慮をしていたと言いますか…」

「…遠慮…?」

 

「…なるほどね」

周りに合わせなきゃいけない自分と、本当にやりたいことが言えないもどかしさと…。

そしていつの間にか消えかかっていたやる気という名の情熱の火が小さくなって言った…って所か。

 

 

「…しっかし、参ったな…」

ここはその前まで入っていた3人に話をするだけしてみるのが手…か?

 

(や、やっぱり…考える姿もかっこいいですね…)

(うん…ホントに別人みたい…)

 

(…こんな時、千歌ならどうする…?)

同じ状況を千歌に置き換えて考えてみる。

…すると、答えは簡単だった。

 

「…よしっ、1人1人話に行ってみるか!」

「え、ええぇ~っ!?」

驚きの声を歩夢が上げる中、直ぐにかすみちゃんが止めた。

 

「そ、そんなの無理に決まってます!

…また、同じことに…」

 

「なるなんて誰が決めたよ?

…それに、ここまで来て…スクールアイドル同好会は潰させない

…かすみちゃん、いっぱい練習してたんだろ?」

 

「…えっ…?」

「足首見れば分かるよ

…それに、そういう手当とか、まとめる人が…必要だろ?」

「…それって…」

 

「……へへっ……ドーンと大舟に乗ったつもりで任せてみてよ!」

 

敬礼ポーズをする。

まるで昔…あの子がしていたように。

 

「宮之原先輩…そんな所まで見てくれて…///」

「ふふっ、確かにそうだね♪

峻くんなら…何かしてくれそうって思ってるよ♪」

 

「おうっ!じゃあまずは桜坂さんから、話に行ってみるか!」

 

その言葉の後俺としずくちゃんと歩夢は部室を後にした。

 

 

─────────────────

 

 

 

着いたのは演劇部の練習場だった。

今は壇上で芝居の練習をしている。

 

 

「本格的だな」

「そりゃ、しず子は役者を目指してますからね」

「…しず子?」

「かすみんが呼んでるあだ名です♪

…というか、なにも部活中ではなくお昼休みとかの方が話を聞いて貰える確率が高いのでは…」

 

「そう言うなって…思い立ったらすぐに行動するのも悪くないよ?」

「そ、そうですけど~…」

「うっ……うぅっ…」

 

「あ、歩夢先輩っ!?…泣いてるんですか?!」

「凄い…凄いよ…あの演技…何度も見てるけど…熱が…感情がここまで伝わってくるみたい…っ…」

 

「(歩夢は感受性豊かだな…)…つまり、スクールアイドルの活動も…演劇部に通ずる…ってところか」

「正解です、宮之原先輩。

…最初はスクールアイドル活動が演劇に役立つんじゃないかって思ってる同好会に入ってくれてたんです」

 

「…じゃあ、早速…」

「でも…しず子は…スクールアイドル同好会ではなく…演劇の方を…っ…!」

「か、かすみちゃんっ…峻くんもう連れてこようと…!」

 

「………えっ…………」

 

目線の先にはこちらに向かってくる宮之原先輩としず子の姿が。

私は咄嗟に後ろを向いた。

 

「…ごめんな、部活動中に…しかも疲れてる中」

「いえ、大丈夫です……かすみさん、同好会以来…ですかね?」

 

そんなに話してなかったのか…この子は。

「ごめん、単刀直入に聞くね……何があったのかな?」

 

「ちょ、先輩…っ!!」

「そ、そういうのは順序が…っ」

 

「回りくどいのは無しだよ…俺は桜坂さんの本音が聞きたいだけ」

「…私も…本当はスクールアイドル活動に打ち込みたかったのです

…スクールアイドルに…憧れていた、ので…」

 

「…でも、そうじゃなくなった原因があった…ってこと?」

「…最初はすごく楽しく活動していました。

自分自身もやり甲斐があって…お芝居にプラスになるような事ばかりでした

…特に、せつ菜さんの演技はすごくて…勉強になることばかりでした」

 

…ここでも出るのか、せつ菜って人。

 

「でも…せつ菜さんが向いてる道に…私は立てなくて…

こうしたい!こうです!って……上手く言えなくて

だから…演劇部で、さらに技術を磨こうと思って…スクールアイドル同好会と距離を置いてしまって…」

 

「そ、それならそうと言ってくれれば…!!」

焦るかすみちゃんを手で制す。

 

「本人も色々考えたり頭の中整理したかったってことだよ

…こっちが無理にどうこうさせようったってこれは本人の問題だからな」

「はい、おっしゃる通りです…私自身も…余裕がなくて…その…ごめんなさい!」

 

「…つまり、スクールアイドルの為に…演技の練習をしていたってこと…だよね?」

「はいっ、それはもちろん」

 

「と言うことだよ、かすみちゃん」

「…えっ……ど、どういうことですか?」

「桜坂さんはスクールアイドルの情熱が無くなった訳じゃない…と言うかスクールアイドルに憧れてここに来たのに無くなると思う?」

 

「…あなたは…面白い人、ですね」

「ああ、宮之原 峻だ。面白い人って認識で覚えてていいよ

…ごめんね、桜坂さん

脅す訳では無い…けど…このままじゃスクールアイドル同好会…無くなるよ」

 

「ええっ…!?…あっ……」

最初は驚いていた桜坂さん。

しかし、なぜそうなっているのかはすぐに分かったようだ。

 

「…その…本当にごめんなさい!」

 

「謝らなくていいよ……ただ、こちらから聞きたいことは1つだけ

…スクールアイドル同好会…戻ってきてくれる、かな」

「…もちろんです!」

 

「ほ、ほんとっ…!?」

「やったねっ、かすみちゃん!」

 

「よっし、交渉成立だなっ

…あー、お礼になるか分からないけど俺も演劇の手伝いしてもいいか?…こういうの俺も好きだから」

「えっ、峻くん…初耳だけど…」

「あれ、言ってなかったっけ?(まさかAqoursの振り付けとかダンスとかやってたとか言えないしな…)」

 

「もちろんですっ!…宮之原さん、ヒロイン向きの顔をしていますし…♪」

 

「「………え?」」

硬直する歩夢とかすみちゃん。

 

「…ま、まぁ…よろしくね、桜坂さん」

「はいっ、こちらこそ…若輩者ですがよろしくお願いします♪」

 

 

 

こうして同好会3人目のメンバーが無事に揃った。




今回の心残りといえば松月に行けなかったことですかね…
定休日とは…。

淡島の周りをぐるっと歩くのは中々無い体験で身も心も沼津に染まりました。
ここでスクスタの主人公は曜ちゃんと青春ヨーソローしたのか…いいなぁ…。

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5話

曜ちゃんのグッズを買いすぎて財布や携帯のキーホルダーの所がなかなか凄いとこになってます。

でも曜ちゃん可愛い!!

合言葉は曜ちゃん可愛い!!

「…これ、虹ヶ咲の物語…だよね?」
「もちろん、Aqoursもμ'sも出てくるよ!」


今日は約束通り、桜坂さんの演劇部の手伝いをしに来た。

 

…部員集めも少し難航してきていた。

心当たりある人も居ない…と言うか、俺は分からないからなぁ…。

 

「お疲れ様、桜坂さん」

「あ、峻さん、待ってましたよ♪」

「…本格だなぁ」

「ええ、今回の演劇はかなり気合を入れているので

…あと、せっかくなんですし…しずく…でいいですよ?」

「ん、本人がそう言うなら…そうするね、しずくちゃん」

「はいっ♪

…それでは、せっかくなんですけど…」

 

演劇の説明を受けようとしたら…思わぬ人物が居た。

 

「あら、こんにちは」

「げっ…生徒会長…」

「げっ…とはなんですか…まぁ、いいでしょう

部員集めは順調ですか?」

 

どうやら、演劇の視察に来たのだろう。

演劇部が気合いが入ってるのも分かる気がする。

 

「えぇ、お陰様で…1ヶ月後、楽しみにしててくださいね」

「……無駄だと、思いますが…」

「無駄かどうかは他人が決める事じゃないですよ

…''無理を押し通せば道理が引っ込む''…ってね?」

「っ……!」

「すいません、お時間取らせて…失礼します」

 

(……そんな、簡単に……っ

貴方は…なんで…そんな自信があるのですか…?)

「あ、峻さん~、説明しますよ~?」

「うん、今行くね」

 

どこか表情が暗くなった生徒会長に会釈をし、その場を後にする。

しずくちゃんによると、今回の演劇は某有名アニメを題材にした内容のようだ。

 

「…峻さんには、ヒロイン役の代役をして欲しいんですっ」

「え…っ、ヒロイン…居ないの?」

「あ、いえ…本来なら居るのですが、今…知恵熱を出してお休み中なんです」

「…だ、大丈夫なのか…それ…」

「台本あるのですが…大丈夫ですか?」

「それってアドリブでもいいの?」

「い、いいですが…難しいですよ…?」

「ううん、そっちの方がやりやすいから」

 

(め、珍しいな…そんな人、初めて見た…)

まぁ、Aqoursのおかげだよな…思えばこんなステージでライブしたし…。

 

「…では、始めますよ…」

壇上に立つ俺としずくちゃん。

…なるほど、相手役はしずくちゃんなのか。

 

「たまには…僕らしくないことをしろ…!!」

「ひっ!?」

 

ガシャンとバインダーが落ちる音が響く。

落とした張本人は…。

 

「し、失礼しました…!」

───生徒会長だった。

慌てながらバインダーを拾い、落ち着きを取り戻す。

 

「…えっと、しずくちゃん…どうだった?」

「えぇ、大丈夫でしたよっ

…むしろ、凄い演技と言いますか…」

 

「…ん?」

「い、いえっ!続きを!」

 

「…ん

…ずっと逃げてきたんだ。

でも、今こそ僕は僕をさらけ出す!」

「峻…私を使って…」

「…しずく……!」

「峻…私はもうあなたの……」

 

「だ、ダメー!!」

中を割って入ったのは生徒会長だった。

 

「こ、こんな内容はいけません!!」

「あぅ…そ、そうですよね…ごめんなさい…」

「…あ、いえ…その、完成度、は…すっごく、高いって…なんと、なく…思ったのですが…」

 

目線を泳がしながら喋る生徒会長。

…こういうものに耐性がないのだろうか?

 

「…でも、確かに峻さんの演技、お上手でしたよ♪」

「あはは、ありがとうね」

「またお願いしても…いいですか?」

「俺で良ければもちろん構わないよ」

「ありがとうございますっ!」

 

「あ、峻くん~」

歩夢が演劇部の練習場に顔を出した。

 

「歩夢?」

「スクールアイドル同好会に入ってくれそうな人、1人見つけたよ!」

 

「ホントに!?」

「うんっ、名前がね──────────」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「………………え?」

 

 

 

 

 

 

 

 




ギルテ〇クラウンはいいぞ。

善子、梨子、鞠莉が反応しそう…ギルティだけに…!

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6話

「今回は太ももが美味しそうな子です」
「宮之原先輩…なんてことを…」


「やっほ~♪愛さんに何か用かな~?」

「……なぁなぁ、歩夢…マジか?」

 

思わず耳打ちをしてしまう。

 

ド派手な金髪に大きく晒し出してる太もも…。

ゴクリ…JKの太もも……。

 

「……………峻くん?」

「宮之原先輩、さすがのかすみんも~……引きます」

「な、なんのことかなっ?……え、えっと…ゴホン」

 

目の前にいる女の子はニコニコ笑いながら話し出すのを待っている。

 

「宮下さん…だよね、同じクラスの」

「そうだよ~♪

いやぁ、最初誰かと思ったよ~、しゅんしゅん!」

 

「…しゅんしゅん?」

「あ、愛ちゃんはこういう子だからねっ」

 

「…これ、ギャル…だよな?」

「み、見た目だけで凄くいい子だからね!もちろんっ、良い意味でっ」

 

…ならいいんだけどなぁ…。

 

「…えっと、歩夢から話は聞いてる?」

「あー、なんか部活をしようってやつ?」

「そうそう…それ」

「んー、愛さんはこれと言った部活は決めてないんだよなぁ~…楽しければなんでもOK、的な?」

 

「そ、そうなんだ…」

言葉に迷っていると後ろからかすみちゃんにど突かれた。

 

(なに後ずさりしてるんですかっ、ここは押しの一手ですよ!)

(…うぅ、こういう役柄は俺だよな…とほほ…)…1度でいいから、やってみない!?」

 

「えぇ~?でもなぁ…」

「絶対宮下さんならスクールアイドルとして輝けるよ!

俺はその可能性があるって信じてる!」

 

「えっ…ちょっ…君…なかなか押しが強いねぇ~…///」

「あっ…ごめん…つい…」

「んーーーーー……もし合ってなかったら直ぐに辞めちゃうかもよ?」

「構わないよ。

…というか、そんなこと絶対させないけどね」

 

「自信家だなぁ~、分かった!愛さんもいっちょやってやりますか!」

「ほ、ホントですかぁ~っ!?」

 

「嘘はつかないよ、かすかす♪」

「ぎゃあーー!!!なんでそんな呼び方するんですかぁ~!!」

「良かったね、峻くん♪

これであと6人だよっ♪」

 

「あ、そうそうっ…しゅんしゅん、愛さんのことは愛って呼んで、い……

…ん?あと6人って…どゆこと?」

頭にハテナマークが浮かぶ宮下さん。

 

「あぁ…実は、スクールアイドル同好会は部員10人集めないと部として認められないんだ」

「えぇっ、それを早く言ってよ~!

愛さん、そう言うの''闘争心''が燃えて''逃走''したくないって言うか…!」

 

「…?」

「…ぷっ…くくっ…闘争と逃走…愛さんっ…天才…っぷぷっ…あははっ…!!」

 

「…えっと…歩夢?」

「あ…愛ちゃんはこういう…ダジャレ?が好きで…笑いのツボが浅いというか…」

 

「へぇ~…ダジャレ…ねぇ…

…えっと、''愛''さん?…''あい''にく俺にそんなギャグセンスは持ち合わしてな……」

 

「ぷっ……あははっ…!!

しゅんしゅんやる~!♪」

「…えっ?」

「…へへっ、スクールアイドル何だか楽しんでいけそうだよ!」

「…な、なら良かったけど…」

 

(歩夢先輩、今のはウケたって事で良いんですかね…?)

(峻くんは多分…天然で今のを言ったんだと思うよ…ここは合わせていこう…?)

 

「あ、そうだ!…私も1人部員として紹介していいかな?」

「心当たりあるのか?」

「1人ねっ♪

連れてくるよ!」

 

そう言うと愛さんはそのまま教室を後にする。

 

 

「…というか同学年にさん付けもおかしいか」

「なんか…宮之原先輩って…たらしですよね」

「か、かすみちゃん…っ!」

 

「…?

俺は団子はあんこの方が好きだけど…」

「はぁあああー……」

「あ、あはは…峻くんはこういうとこあるから…」

 

 

「連れてきたよー!!」

グイグイと引っ張られて来たのはピンクのパーカーを着た……仮面???

 

「えっと…ウケ狙い?」

「違う違う、この子人見知りでこういうスタイルで話をしてるの」

「…マジ?」

「マジマジ♪…私も最初は驚いたんだけどねぇ~♪

あ、因みにこの''アイ''デアを出したのは''愛''さんだよっ♪」

 

…2つのワードを強調したのはダジャレに掛けたからだろうか…?

 

「…えっと、名前は?」

「あっ…私、天王寺璃奈…1年」

 

1年生ということは、しずくちゃんとかすみちゃんと同学年か。

 

「あー…かすみんも見た事ありますよ

最初は奇抜な子がいるなぁって思ってましたが…」

 

「その仮面は…?」

「璃奈ちゃんボード……''きらんっ''」

「…お、おう…」

 

しまった、面を喰らいすぎて言葉が出てこない。

Aqoursにはいなかったタイプだな……いや、愛さんもだけど。

 

「…えっと、話は聞いてる?」

「うん、愛ちゃんから聞いた

愛ちゃんと一緒なら…してみたい、かも」

 

「ホントに!?」

「でも、最初は分からないことだらけだから…色々…聞いちゃう…かも」

「それは構わないよ……歌って踊る時も…それをするの?」

「…そ、そのつもり……璃奈ちゃんボード…''むむむ…''」

 

…これは前途多難…だけど、部員数には変えられないな。

 

「分かった、よろしくな……えっと…」

「璃奈、でいいよ」

「OK、よろしくな、璃奈ちゃん」

 

 

 

 

こうして、歩夢の心当たりのある愛さんこと、宮下愛。

そして愛さんが入ってくれるかもと話してた天王寺璃奈と2人の部員を入部させることが出来た。




次回は少しスクスタのお話とはズレます!
歩夢ちゃんが何やらアプローチを…???


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7話

URの限界突破させたい…
しかしスクールアイドルの輝きが…(((


【歩夢 視点】

 

【土曜日の朝】

 

 

「おはようございます♪」

 

いつもの時間、私は幼馴染の峻くんの家に来ていた。

特に用事はなかったんだけど……。

 

「あら?歩夢ちゃん…今日は土曜日よ?」

「はいっ、峻くんに用があって…峻くんは?」

 

「まだ寝てるけど…大丈夫かしら?」

「分かりました、起こしてきますね♪」

 

パタパタと峻くんの部屋に向かう私であった。

 

 

 

 

 

「…あらあら、青春かしらねぇ…」

 

 

 

────────────────────

 

 

「おーい、峻くん…??」

部屋から顔を覗かせる。

すやすやと寝息を立てている峻くんが居た。

 

「ふふっ、寝てる…♪」

こっそりと寝顔を見てみる。

 

(…こうしている見てると…ホントに逞しくなった顔つきになったなぁ……ほっぺは柔らかいままだけど…♪)

 

ツンツンと頬を突っついてみる。

もちろん、本人は起きる様子はない。

 

(……峻くん…の顔…もっと近くで見ても…いい、かなぁ…?///)

吸い込まれるように顔を近付ける。

…もう、少しで……唇がくっつきそうになる……///

 

その時だった。

 

「うぅーーーん……タスマニアデビル~…!!…みたいな…デビルガンダム…ぅ…zzz」

 

「ひ、ひやぁっ…!///」

いきなりの寝言にびっくりして尻もちをついてしまった。

…で、デビル……?

 

(何の夢を見てるんだろう…)

じーーーっと見つめてみる。

ま、まだ峻くんは寝てる………の、かな…っ?

 

 

(…起こしちゃ…ダメかなぁ…)

ホントに用はなかったんだけど…。

ただ…峻くんの顔が見たかったって言うか…。

って、私何言ってるんだろ…!

 

「(そ、そろそろ起こそうかな…!)…峻くん~…?」

ユサユサと身体を揺らしていると…。

 

 

「うぅーん…νガンダムは…伊達じゃ…なぁい……」

「わ、わわっ…!///」

 

腕を引っ張られて…そのまま、私もベットに…。

結果、峻くんに抱きしめられるような形になった。

 

「(う、ううぅ…顔が近いし…色々…当たる…///)…峻くん…っ…起きて~…!」

「…へへへ~…ぁ…」

「ど、どこ触って…っ///」

 

「爆熱…ゴットフィンガー…~…ぁ」

「こ、こ~らぁ~…!!///」

 

ジタバタ動くと流石に峻くんもまぶたを少し開いた。

 

「…んぁ…………あ…?

…歩…………夢…?」

「……は、離して…くれる…?///」

「う、うえええええ!?

ご、ごめん!!!??」

 

急いで私を離す峻くん。

…でも、少し寂しい様な気がしたのは…気のせいかな…?

 

「えっ…あ、お、俺一体…?」

「もう…起こしに来たのに…急に引っ張ってきたんだよ?」

「…うわ、マジか…ごめん、歩夢…」

「…べ、べつに大丈夫だったけど…///」

 

「…それで、なんの要件だったんだ?」

「おでかけしよ!」

「…おでかけ?」

 

「うんっ!…あ、もしかして…急すぎたかな…?」

「ううん、せっかくの休みだしな

一緒におでかけしようか、着替えるから待ってて?」

「うんっ、待ってるね♪」

 

 

 

 

 

────────────────────

 

 

「ふふっ、峻くん相変わらず朝弱いのは変わらないね♪」

「えっ?……あぁ、こればっかりはね…(そっか、今はあくまでも宮之原 峻のつもりでいかなきゃダメなのか…危うく忘れるところだった)」

 

「峻くんはどこか行きたい場所ある?」

「んー、これと言ってないし…どこかブラブラ散策する?」

「そうだね、そうしよっか♪」

 

 

しばらくして、俺と歩夢は街を散策し、買い物と食べ歩きを楽しんだ。

 

「あ、峻くんっ何か飲む?」

「そうだな、少し歩き回ったから休憩しようか」

「うんっ、じゃあ飲み物買ってるくるね♪」

 

そう言うと歩夢は飲み物を買いに行った。

「…アイツは絶対に良妻になるな…」

 

ふふっ、と1人微笑むと前から1人の女の子が走ってきた。

 

(うっわ、すごい派手な格好…アイドルか?)

赤を基調とした服を来た女の子がどんどんとこっちに向かって…。

 

(えっ、俺の方に向かってきてる?)

しかし、その目の前で……。

 

「いたっ…!!」

───────コケた。

 

そして、その女の子の後ろからは多数の男が追いかけていた。

 

「(何かただ事じゃないな)…君、立てる?」

「えっ……あっ、すいません…っ…助けてください…っ!」

「うん、言わなくてもただ事じゃないのは分かるよ…とりあえず……こっち!」

物陰に女の子を隠し自分の体で壁を作る。

…格好的には抱きしめるような格好にはなってしまったが。

 

「…あれ、何?」

「…追っかけと言うか…なんというか…」

「追っかけ?…って事は君は…?」

「あっ、行けない…ライブの時間に遅れちゃう…っ!」

 

「(ライブ…やっぱりアイドルなのかな、年はおなじくらいに見えるけど)…この裏の道から行けば多分さっきの男たちには会わないでで抜けられるよ」

「あ、ありがとうございますっ!

なんのお礼もできなくてすいません…っ…!」

 

ぺこりとお辞儀をして立ち去ろうとする女の子を呼び止める。

「待って!」

「えっ…?」

「…じっとしてて」

 

財布から絆創膏を出す。

こういう時があるかもと俺はいつも持ち歩いてる。

 

「…膝、擦りむいてる」

「こ、これくらい大丈夫ですっ!」

「こら、女の子がそんな事言わないの…あんまりひどくは無いけど…放っておくのはいけないよ」

 

「…あ、ありがとうございます…っ」

「ん、ライブ…?…頑張ってね」

「は、はいっ!!」

 

そう言うと女の子は立ち去った。

 

 

「…あ、いけね、名前聞いてなかった」

「あ、峻くんやっと見つけた~…もー、どこに行ってたの?」

「いや、男どもに追われていた」

 

「えっ!?……え?」

飲み物を持ちながら首を傾げる歩夢だった。

 

 

 

────────────────────

 

 

 

「ふぅ…どうにかライブ会場には間に合いました…」

 

怪我をした場所を見る。

ライブの時はテーピングで隠さないと…。

 

(あの人…スクールアイドル同好会を復活させるって言ってた…宮之原さん、ですよね…まさかこんな所で会うなんて…)

 

【女の子がそんな事言わないの】

(うぅ、やっぱりあの笑顔と言い方は…反則です…)

 

1人、顔を赤くして先程の出来事を思い出す女の子だった。




潜 影 蛇 手


(特に意味はない)


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8話

スーパーに買い物に行くと、お正月の曲が流れるようになってきました。

【お正月には鞠ついて】って歌詞が【お正月には鞠莉突いて】に聞こえてしまう私は多分AqoursのR版小説に毒されています。


【朝 授業前】

 

「なんだかんだ言って…集まってきたね」

 

「最初はどうなるかと思ったけど…良かった~…♪」

「これも歩夢のおかげだよ、ありがとうね」

 

「ひゃっ…!?///

しゅ、峻くん…っ???///」

「あ、悪い…っ!!!」

 

昔の癖でつい頭を撫でちゃった…。

「あー!歩夢先輩だけずるいです~!

峻先輩っ、かすみんにもしてください~!」

「わ、分かった分かった!ちゃんとするから!」

 

…ん?

今かすみちゃん…峻先輩って言った気が…。

 

「そ、それより!…今日は近江さん?を呼び戻すんだよね?」

「ええ、放課後そのようになっていますよ♪」

 

こうしてみると…しずくちゃん、秘書みたいな役職になってるような気が…。

「?

…どうか、しました…?///」

顔を赤くして持っていたファイルで顔を半分隠すしずくちゃん。

 

「な、なんでもっ…!!」

気まずくなって俺も目を逸らす。

 

 

「むー…峻先輩のバカ……」

「じゃ、じゃあしずくちゃん、かすみちゃん…また放課後ね?」

「分かりました、歩夢さん」

「峻先輩~!ちゃんと約束覚えててくださいね~!」

「わ、分かったから!」

 

 

──────────────────

 

 

 

 

【昼休み】

 

「ふあぁ……」

「眠そうだね、峻くん」

「ん、なんだか最近寝付けなくてな…」

 

Aqoursのみんなと過ごした日々が夢に出てくる……

………なんて、言えないしな…。

 

「悪い、中庭で少し寝てくるわ」

「うんっ♪起こしに行くよ~♪」

「すまん、ありがとうな」

「ううん、大丈夫だよ♪」

 

 

 

そして、教室を出て1人中庭で横になる。

 

(ん……太陽の光が心地いい…)

ここ最近の生活にも慣れてきた。

…とはいえ、まだ解決しなきゃいけない問題も多々あるが…。

 

(気は乗らないけど…1回、沼津に……Aqoursのみんな、に…………会い……いか……)

 

そのまま俺は眠りについた。

 

 

 

 

【15分後】

 

 

(ん、んん…っ…歩夢が起こしに来ないってことはそんなに時間は経ってないって事か…)

 

体を起こそうとした時…何かが乗ってる。

 

(なんだ…よ…………って…!?)

ひ、人の頭!?

…いや、よく見たら…女の子が俺の腹を枕にぐっすりと寝ていた。

 

「すや……すやぁ…」

(…えっ、なんて状況…?)

 

知らない女の子が

俺のお腹の上で

ぐっすりと寝息を立ててる?

しかも制服を掴んだまま?

 

「あ、あの~…」

「むにゃ……っ…ん~…っ…???」

 

肩をトントンとすると、女の子は瞼を開いた。

 

「あれ…彼方ちゃん…ここで寝ちゃってたのか~…」

「ね、寝ちゃってたのか~って……」

「む~…ここ、彼方ちゃんのお気に入りお昼寝スポットなのに~……先客がいるなんて初めてだぞ~…?」

 

「…あ、そう、なの…?」

「その姿見てたら~…なんだか寝やすそうなお腹だったから……枕にしちゃった~…♪」

「しちゃった~…って」

「あっ……もしかして君…怒ってる…?」

「いや、怒ってないよ…ビックリはしたけど…」

「ふふっ…なら良かった~…

あっ、私…近江 彼方…3年生~…♪」

「せ、先輩なのっ!?…えっと、宮之原 峻…2年です」

「お~…宮之原くんかぁ~…お昼寝仲間として良い友達になれそうだよ~♪」

 

「あ、ありがとうございます……って、近江……彼方…

…も、もしかして──────────」

 

 

 

 

────────────────────

 

 

「やっほ~、お久しぶりだね~しずくちゃん~♪」

「彼方さん、お久しぶりです♪」

 

「しゅ、峻先輩…どうやって彼方先輩を…っ!?」

「えっと…枕にされて?」

「……え?」

 

「そ、それでね!彼方さん!」

「彼方ちゃんでいいよ~♪…要件は言わなくても分かってるよ~…」

「じゃ、じゃあ…!」

「でも、彼方ちゃん……今は無理って言うか~…ピンチというか…」

「…どういう事?」

「テストが~……酷い点数で~…主に数学…」

 

つまり勉学に励みたいってことか。

(これは……流石に攻めあぐねるな…無理強いも出来ないし…)

 

「あっ、私は理数系専攻してるから教えよっか!?♪」

「璃奈も…理数系…」

 

「むむっ、それは本当か~い…?」

「…それなら…戻ってこれる?」

「教えてくれる人がいるなら彼方ちゃん、心強いよ~♪

…まぁ、元々…スクールアイドル同好会は抜ける気は無かったしね~…♪」

 

「「やった~!!♪」」

喜ぶ愛さんと璃奈ちゃん。

ほっと胸を撫で下ろす歩夢。

 

そして、キョロキョロと当たりを気にするかすみちゃん。

 

「あれ?しず子見てません?」

「そう言えば…見てないな」

「どこ行っちゃったのかな?」

 

そうすると、部室のドアが開いた。

「ふふっ、こんな展開になると思って、連れてきましたよ♪」

「あっ、彼方ちゃんにしずくちゃん~♪」

 

どこかほんわかした………。

「じ、G級…!!!???」

「…峻くん?」

 

…コホン、気を取り直して…。

多分外人なのかな?…すごい…よ、うん…。

 

「エマ・ヴェルデって言います♪…君は?」

「宮之原 峻…2年です」

「あっ、じゃあ峻くんだね~♪」

 

「え、エマ先輩…今までどこに…!?」

「……?」

 

何言ってるの…?みたいな顔でかすみちゃんを見るエマさん。

 

「スイスに一時帰国してたんだけど…あれ、置き手紙見てなかったのかなぁ~…?」

スイス…なるほど、通りで…。

 

「お、置き手紙…?」

かすみちゃんが部室の引き出しを開ける。

 

「…あ、あれっ…これライバルからの怪文書かと思ってた…」

「…どんな内容が書かれてたのさ…」

「と、とにかくっ!エマさんも戻ってきてくれるんですよね?」

「もちろんだよ~♪

そもそも辞めたつもりもないし♪」

 

「…すげぇ…なんかどんどん集まってくる…」

「しゅんしゅんの人徳じゃなーい?♪」

「璃奈ちゃんボート…''うんうん''」

 

「そ、そんなことないって~………ん?」

「どうしたの…峻くん?」

 

人の気配……。

 

 

 

ガラッ。

「誰だ!!」

 

……シーン…。

(いや、そこの曲がり角か!)

 

走って追いかけるも見失った。

「…誰、だ…?」

 

 

 

──────────────────

 

 

 

(はぁ…はぁ…まさか気がつかれるとは…これで…7人…目…まさか、本当に…?)

 

彼に手当されたところを押さえる。

…どうして、彼のことを…私は追っているのだろう…?




青ジャンの衣装来たー!
曜ちゃんの衣装は秒でゲットするぜ!


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9話

今年もついに最後…皆さん2019年もご愛顧ありがとうございます。
来年も引き続き頑張っていくので、よろしくお願いします!!


それはさておき!!URせつ菜ちゃんが来るぞぉぉぉぉー!!
ゲット…する…!…せつ菜ちゃんと…デート…するんや…!!


「エマ先輩…しず子…彼方先輩…前にいた同好会のメンバーが揃ってきました~♪」

 

嬉しそうにかすみちゃんが呟く。

 

「勘違いがあったけどな…」

「あーん、峻先輩~…そんなこと言わないでくださいよ~!」

「ごめんごめん……それで、あとは…優木せつ菜…って子だっけ?」

 

「はいっ…1番難しい…と、言いますか…」

「…?…どういうこと?しずくちゃん」

「せつ菜ちゃんはね~…この学園で見たことが無いって言う噂があるんだよ~」

 

「…えっ?……あぁ、確かに…」

こんなにも実績があり、目立つスクールアイドルなら…見てもおかしくないし、話題になっても不思議じゃない。

 

…そもそも、何年生なんだ?

…それすら謎に包まれている…。

 

「…まず、さ…どんな子なの?…俺顔とか知らないんだけど…」

「あ、写真ありますよ♪…えーっと……あ、ありましたっ♪」

 

かすみちゃんがジャーンと写真撮り出す。

そこには赤い服を着て…笑顔の…………。

 

「あっ………………」

「…?

どうしたんですか、峻先………」

「あぁああああ!この人!!」

 

「わ、わぁ!」

「峻さん…っ…ど、どうしたんですか…っ?!」

「実は…この人、数日前に見た……いや、見たというか…会った」

 

「え、ええっ…!?

…ど、どこで…っ???」

「ダイバーシティ…」

「あっ…ら、ライブ…かな?」

 

「ソロ活動してるのか?」

「かすみん達はむしろそっちをメインにしそうかと思ってまして…もちろん、グループでも活動したいですよ?」

 

…なるほど、確かに個々の個性を活かすなら…ソロライブっていうのもあり、か…。

千歌とか曜も…そういう話したら…賛成してくれた、かな…。

 

「それで優木せつ菜って子は…どんな特徴なんだ?」

「んー…可愛いダンプカー…ですかね…?」

 

…ダンプカー…?

聞こえはあまり良くないが…。

 

「あ、もちろん悪い意味ではありませんよ?

グイグイ皆さんのことを引っ張ってくれるという意味で…」

「なるほど…確かに想像つくかも」

「ただ~…誰も姿を見たことがないから~…どうしたらいいか分からないんだよね~…」

 

「…せつ菜ちゃんの居場所は分からないけど~…1人、心当たりあるよ~…?」

と、眠たそうに近江さんが呟く。

 

「ん、近江さんの心当たりが…ある人?」

「ん~……毒藻…?」

「彼方さん、それを言うなら読者モデル…読モですよ」

「お~♪そうだった~♪」

 

「……ど、読モ…?」

 

 

 

────────────────────

 

 

 

 

そんなこんなで俺と歩夢とかすみちゃんとしずくちゃんとエマさんと近江さんでお台場海浜公園に来た。

 

そこで撮影をしている…長身の女性。

 

「ま、まさか…あの人って言わない…よね?」

「あの人だよ~♪…名前がね~…」

 

「あら、珍しい見学者ね?」

「お久しぶりだね~♪…果林ちゃん~♪」

 

明らかに高身長の女性がこちらに近づいてくる。

…鎖骨の下に…セクシーほくろが3つ…。

 

そして、高校生らしからぬ抜群のプロポーション…。

これは果南や絵里さんと負けず劣らず…。

 

「(って、ちがうちがうー!!)…あの…俺たちと一緒に…スクールアイドル…やりませんか!!??」

 

「…へぇ~…スクールアイドル…かぁ

色んな部活に誘われてたけど~…そんなこと言われたの初めてよ?」

だろうな…多分前の同好会のみんなじゃ誘う勇気がなかったんだろう。

 

「絶対に朝香さんが見た事ないような…輝くステージが見れます…!!」

「ふふっ、すごい熱意ね…分かったわ…ただ」

「…?…ただ?」

 

「ソロライブを中心にしてもいいかしら?

…私の魅力を…存分に披露したいの

衣装とかもフリフリなのより…セクシー系で行きたい…それでもいいかしら?」

 

「え、こ、高校生でそれは…」

しずくちゃんが困惑している。

まぁ、セクシー系ってあんまりいないもんなぁ…。

 

「…ふふふっ、もちろんですよ…もう満足させまくりますよ」

「しゅ、峻先輩っ!そんな出来もしない約束を…!」

「…いや、峻くんなら…出来ると思うよ、私は」

「あ、歩夢先輩まで~…」

 

「交渉成立ね、明日以降部室に顔出すわ

…そ・れ・と、キミ…中々面白いわね?…気に入ったわ♪」

 

そう言うとおでこに口付けをして朝香さんは撮影に戻った。

 

 

「…い、今…俺何され…た?」

「…しゅ、峻くん…」

 

落ち込む歩夢を慰めるしずくちゃんとエマさんだった。

そして、俺に対して怒るかすみちゃんとベンチでうたた寝をする近江さんだった……。

 

 

────────────────────

 

 

「…あと、2人…かぁ…

結局、せつ菜さんの有力な情報が入ってないしなぁ…」

「んー、私も手がかりなしだよ~…

愛さん、もうお手上げで音を上げちゃうよ~…」

 

「これは…対策本部を設立しなきゃ~…ダメかなぁ~…」

「か、彼方先輩…それはさすがに…と、言いたいですが…本当にそんな勢いですよね…もう」

 

「んー…あの時に色々と分かっていたら…声掛けてたのに…」

「峻くん、あの時って…?」

 

と、話を続けようとした時…だった。

 

【2年A組の宮之原 峻さん…至急生徒会室に来てください

繰り返します、2年A組の────】

 

「峻先輩…何したんですか…」

泣きそうな手で縋るかすみちゃん。

 

「いやいや…同好会延長の期限があと数日だから…だろ?

とりあえず行ってくるよ」

 

みんなに別れを告げ1人、生徒会室に向かう。

 

 

「…峻さん、大丈夫ですかね?」

「彼方ちゃんの直感が…波乱を呼んでると…告げて…すやぁ…」

「か、彼方先輩!寝ちゃダメですよ~!」

 

 

 

───────────────────

 

 

コン、コン、コン

【宮之原です】

 

【入ってどうぞ】

 

 

中には……生徒会長ただ1人。

 

「部員集めはどうですか?」

「お陰様であと2名です」

 

「そうですか」

「…気になるんですか、スクールアイドル同好会の動向が」

 

…あ、今の後で愛さんに聞いてもらおう。

別に狙った訳じゃないけど。

 

「…いえ、ただ…分からないのです」

「分からない…とは?」

 

「なぜ、根拠も…確証も無いのに…貴方は出来ると言い切れるのですか?」

「出来るか出来ないかは…やってみないとわからない、からです

やる前から…出来ないというのは…俺にとっては一番嫌、ですから」

 

「…ですが、あと数日ですよ?

…策は、あるのですか?」

「…それは……まだ……」

 

そして、ふと…前に歩み寄った生徒会長の…''膝''に目がいった。

 

「………………」

「な、なんですか…っ!

急にしゃがんで…っ!」

 

「…あの、生徒会長」

「……な、なんですか…っ」

 

「…ここ、いつ怪我しました?」

指をさしたのは…生徒会長の膝に貼ってある絆創膏。

まさか…とは思うが…。

 

「い、いつでもいいじゃないですか…っ!」

「…生徒会長」

「…な、なんで…っ…す…かっ…!」

 

じりじりと近寄る。

生徒会長に逃げ場が……無くなった。

 

「…別に、言いふらしたりしませんよ

…と言うか、そんな事より…怪我の具合が気になるだけですよ」

「……っ……バレ、ました…か…」

「…生徒会長…が……優木せつ菜…さん?」

 

「中川菜々です…そして、あなたと同じ…2年生です」

「…中川…会長…なんで、スクールアイドルを隠して…?」

 

「…すいません、色々と…事情がありまして…

学校では…スクールアイドルをやってる事を隠しているのです」

「だから…学園で姿を見た人が居ない…のか」

 

「……はい、ただ…貴方に知られたら…もう、隠していても…バレ…」

「分かりました、このことは…内密に」

「…えっ………?」

「隠す理由があるんですよね?

…だったら、俺も協力させてください」

 

「…な、何故…ですか?

そんなことしても…貴方に利はありませんよ…?」

「別に損得の問題じゃないですよ

…こうして、また会えたので…せめても、と」

 

「…ほんとに…貴方は不思議な人…」

「ただ…無理強いではありません…が

…スクールアイドル同好会…戻ってきて、くれませんか?」

「…えっ…で、ですが私が戻っても…また…皆さんに自分の好きって気持ちを…無理に共有させて…」

 

「…………………」

「あはは…怖いです、またスクールアイドルを始めたら…大好きって気持ちが爆発しちゃうんじゃないかと…」

 

「そんなことない!!」

「っ……!」

「いいんですよ、大好きって気持ち…全面に出して

…俺が、全部受け止めるから!」

「…ぁっ……///」

(まるで…好きなキャラクターに言って、貰ってるみたい…っ…///)

 

「……だから、また…本気でやろうよ、スクールアイドル

俺も本気でサポートするから!」

「……は、はいっ…………!」

 

「…へへっ、やっと笑ってくれた」

「…あり、がとうございます…///」

 

「じゃあ、後は部室でみんなに顔合わせ…だなぁ

生徒会長の状態から優木せつ菜の状態にできるか?」

「はいっ、放課後なら人気のない所で着替えて行くので!」

 

「よしっ、ならOKだな…善は急げだ、今日のうちにでも行こうか」

「わ、わかりましたっ!

……あの、おこがましい…相談、なのですが…」

「…ん、なんだ?」

 

「…く、口封じという言葉を使いたくないのですが…

あなたを………''生徒会長補佐''に任命します…っ!!」

「………え?」

 

「あ、別に貴方が言いふらすとは思ってませんが…!

…その、傍にいて、サポートしてくれると嬉しい、なって…」

「…副生徒会長とか…風紀委員とかじゃダメなのか?」

「…そ、それでもいいんですが……ダメ、ですか…?」

 

「うっ……………」

普段見ない生徒会長の表情にドキッとしてしまう。

 

「…わ、分かりました…交渉成立…ですね」

「はいっ!よろしくお願いしますね!」

 

峻の姿になっても女の子の涙に弱いな…と肩を落とす俺だった。




お台場って昔仕事で行ってたからどこか虹ヶ咲学園とは思い入れがあるんですよねぇ~…。

…あ、作者こう見えて(?)も22歳なので(今更感)

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10話

せつ菜ちゃんのURがきたああああ!
(善子のURも来ました)

これが青リンゴ農園の底力…。
くっくっくっ…(良い子はマネしないように)


次の日の放課後、俺は部室に行く前に生徒会室に向かおうとしていた。

 

会長さん(せつ菜ちゃんだけど)に呼び出しを受けたからだ。

 

もうすぐ、生徒会室に着くと言うところでせつ菜ちゃん…いや、中川会長が出てきた。

 

「今到着しましたよ、会長さん」

「あ、宮之原さん!お待ちしていました!♪」

「ん、会長さん……堅苦しいのは嫌だし、上の名前で呼ばなくても…」

「では、真名である峻さんと呼ばせてください!」

「…ん、んん…それでいいよ」

 

本当の姿を知った瞬間…中川会長のアニメ愛が随所に伝わってくる。

本人曰く、なかなかそういう話をできる人が居ない+学校内ではそういう話が出来ないから…との事。

 

(色々あるんだな…生徒会長っていうのも)

「…とりあえず、着替えて部室に向かうか?」

「はいっ、着替えが出来そうな空き教室があったので、そこの前で見張っててもらっても…よろしいですか…?」

 

「ん、会長さんのお願いなら断りませんよ」

そう言うと俺と中川会長は2人で空き教室に向かうことにした。

 

 

───────────────────

 

 

着いた空き教室はスクールアイドル同好会の部室からわずか2つほど離れた所だった。

 

偶然にも、空き教室が出来たらしい。

その教室の前で中川会長の着替えを待つ俺。

 

 

(あの後、優木せつ菜ってスクールアイドルについて色々調べてたけど…ファンも多いし、結構注目されてるみたいなんだよな)

あの時の一件は特に問題はなかったらしい。

無事にライブも出来て、手当てのことも何度もお礼をされた。

 

…それに気がついた事があった。

 

(本当の姿って…なんかこう…可愛らしいというか)

ぶっちゃけた事を言うと、生徒会長の姿とはかけ離れていた。

笑顔もよくするし、なにより眼鏡を外すと…めちゃくちゃ可愛い。

本人には伝えられてないけどね。

 

「ともあれ、スクールアイドル同好会に戻ってくれてよかったよかった」

「何が良かったんですか?♪」

 

ひょこっと顔を出して俺の目の前にぴょんっと姿を出した…中川会長、いや、いまはせつ菜ちゃんか。

「…可愛い」

「えっ……あっ、ありがとうございます…っ!///」

 

しまった、本音が口から漏れた。

しかし、嘘ではない。

いつもの生徒会長の姿とは一変。

眼鏡を外し、髪型もイメージとは真逆だった。

 

生徒会長の時は真面目でキリッとした顔つきだったのが

今の姿はどこか幼く、可愛らしいさで溢れていた。

 

「…これが、優木せつ菜の姿、だね?」

「はいっ♪…なんだか、学校でこの姿をするのが久々で…緊張、しますね…」

「似合ってるよ」

「ありがとうございます…っ!

では、早速部室に…!」

 

「あ、待って!…さすがにいきなり部室に突撃したら、みんな驚くと思うから…俺が話を振ってくるから、中川会長…じゃなくて…せつ菜ちゃんはこの空き教室で待ってて?」

「そ、そうですねっ…分かりました!」

 

そう言うとせつ菜ちゃんは空き教室の中に再び入った。

 

 

──────────────────

 

 

「みんな、お疲れ様~」

 

何事も無く、部室に入る俺。

 

「あ~っ!峻先輩遅いですよ~!」

「ごめんごめん、道草を…こう、あむあむあむって食ってて」

「…?…そ、そうなんですか?」

 

かすみちゃんがプンプンと怒り、しずくちゃんが不思議そうに呟いていた。

 

 

「峻くん、帰りのホームルームが終わった瞬間どこかに行っちゃったから心配してたよ?」

「さーてーはー?…新しい子でも勧誘…してたのかしら~?♪」

 

ほっとする歩夢とぐいぐいと肘で突っつく果林先輩。

 

「彼方ちゃん…待ちくたびれて…寝ちゃいそうだ…よぉ…すやぁ~…」

「か、彼方さん…っ…寝ないで…っ…」

「峻くん、お菓子食べる?♪」

「愛さんが愛してやまない、ぬか漬けもあるよ~♪」

 

うたた寝をする彼方さんを起こす璃奈ちゃん。

そして、お菓子と…ぬか漬け?を勧めるエマさんと愛さん。

 

「ん……えっと、みんなに報告がある」

「「…???」」

 

咳払いをし、話始めようとする俺を見ていつもと違うと感じるメンバー一同。

 

「…今日が、部室の明け渡し日…なんだ」

「「…あっ…」」

 

現実に直面した顔をする。

顔を俯かせたのは、かすみちゃんと歩夢。

 

「…あと2人…です、よね…」

「……うん」

 

「……ああ、今日までに…あと2人、だ」

「…さすがに…2人は…」

「部活動に入ってない子に一時的に入ってもら……いえ、さすがにそれは…ダメね」

 

「ここで…ゲームオーバー…?

璃奈ちゃんボード…しゅん…」

「ま、まだ終わったわけじゃないよ!璃奈りー!」

 

 

「…ん、あと…これは良いニュース」

「「……え?」」

 

「ちょっとまってて」

良いニュースと言い残して、俺は部室を後にする。

 

 

「…えっ、えっ???

良いニュースって…なんですか、峻先輩…?…って、もういない…」

「峻くんの事だから、きっと何か案があるんだよっ……って、そう言えば峻くんって…同好会の部員…だっけ…?」

 

「そう言えば…彼、部員なのかしら?」

「いえ、私が演劇をしてる時にお誘いをしてくれた時は…あくまでも自分はお手伝いだ、と……」

 

「つまり、峻先輩が部員になってくれたらあと一人ってことじゃないですかっ!」

「すやぁ……好転…したぁ…?」

「ま、まだ分からないけど…好転に…あぁ、色々あって愛さんのダジャレが決まらない~!」

 

 

──────────────────

 

 

「…準備は、いい?」

「はいっ…まだ、ドキドキしています、けど…」

 

「ふふっ、手でも握る?」

「そ、それは…っ!!」

「なんてね、リラックス出来たし…行こうか」

「……はいっ!」

 

──────────────────

 

 

スクールアイドル同好会のメンバーがワーワー言ってる中…扉が開かれた。

 

「お待たせ、みんな……そして」

「…お、お久しぶり…です…そして…はじめましての方は…はじめまして…優木せつ菜…です!」

 

「「…え……えええええ!!!」」

しずくちゃんとかすみちゃんとエマさんが驚いた声を上げる。

その声に反応した彼方さんが起きる。

 

「こ、この人が…優木せつ菜…ちゃん?」

「凄いよ、しゅんしゅん!…一体どこで…声を…?」

 

「んー……道端に拾ってくださいって箱に入ったせつ菜ちゃんを見つけた?」

「ち、違いますよ…!!

…えっと、訳あって…スクールアイドル同好会に戻ってくることになりました…もちろん、皆さんがOKを出してくれれば…ですが」

 

そうか、生徒会長が実は優木せつ菜でしたって言うのは誰一人として知らないからこうなるか。

 

 

「も、もちろんですよ~!待ってたんですよせつ菜先輩~!」

「おかえりなさい、せつ菜さん」

「戻ってきて嬉しいよ~♪」

 

「ふふっ、峻の人脈は侮れないわね♪」

「これで…9人目だぁ~♪」

「ということは……後1人?」

 

 

「…ねぇ、峻くん」

「ん、どうした?」

「峻くんも…スクールアイドル同好会に入って!

部長として!」

「…えっ?」

 

歩夢からの思いもよらぬ発言に固まる。

…部長?俺が!?

 

「い、いや、でも…っ」

「歩夢ちゃんだけじゃないわ、私達も同じ意見よ」

「峻先輩の働きぶりを見れば当然のことですよ!♪」

 

「峻さんほど、相応しい部長はいませんよ♪」

「璃奈ちゃんボード…うんうん」

「私も同感~♪」

「同好会唯一の男の子~っ…彼方ちゃんも…良いと、思うなぁ~…♪」

 

「…ふふっ、皆さんから好かれてますね♪」

「せ、せつ菜ちゃんまで……分かったよ…

それに、俺で10人目…だよな…」

 

「「「よろしくね、部長!♪」」」

「…あはは、これから大変そうだなぁ」

 

「じゃあ、これで部活動が出来るんだね!

生徒会長に伝えてこよ!♪」

「あっ………!」

 

あわあわと慌てて俺に助けを求めるせつ菜ちゃん。

「ああ、それは明日俺が言ってくるよ…部活動の届出もしないといけないしな」

「そ、それもそうですね♪」

 

「それに、いまは今後の活動について話そう?」

「え~っと…今はスクールアイドルフェスティバルに出る…んですよね、歩夢先輩?」

「うんっ、峻くんと一緒に決めた事だからね!♪」

 

「ああ、まずは…今の力量を知りたいから…ライブに出ようと思ってる……1ヶ月後…9人、ソロとして」

「えっ……ソロって珍しいんじゃないかしら?」

「そうでもないですよ、今はソロやデュオ…色々部門がありますし♪」

 

「俺のわがままだけど…今は個々の特徴を知りたい、から」

「えっえっ…でも、作詞や作曲はどうするんですかっ?」

「それなんだけど……俺が担当するよ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「「「えええぇ~!?」」」




せつ菜ちゃん成分多め!

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11話

スクスタの2章2話前のオリジナル展開です!


「うーーん……みんなのイメージかぁ…」

 

ノートにびっしりと言葉を書き込む。

…例えば、歩夢は…真心溢れる…とか。

せつ菜ちゃんはスクールアイドルに対して…熱い、とか。

 

「せーーーんぱいっ♪…何してるんですかっ?♪」

ひょこっと顔を覗かせるかすみちゃん。

 

「ん?…あぁ、ソロライブに向けて作曲をな」

「わぁ~♪先輩の作詞、期待してますっ♪」

 

「かすみさん、峻さんのことを焦らせてはいけませんよ」

「はぁーい……でも、峻先輩…手こずってるみたいですね…」

「ん、まぁ9人分だしな…まぁ、少しずつ進めるよ」

 

とはいえ…正直、眠いっちゃ眠い。

睡眠時間が少なくなってるのも事実。

 

「…峻さん、無理…してませんか?」

きゅっと胸の辺りで小さく握りこぶしを作るしずくちゃん。

 

「…大丈夫だよ、ありがとうね…しずくちゃん」

「…いえ、大事な…部長ですから♪」

「むむむ……しず子と峻先輩…仲良しになってませんか~ぁ?」

 

「そ、そんなことないですよ!///」

「俺も…普通なんだけど…」

 

「ふんっ!いいですもーんっ

峻先輩っ、かすみんの曲はかすみんがスクールアイドルで一番かわいいって事を知らしめるようなのにしてくださいね!♪」

 

こ、ここは…合わせておいた方が…いいか。

「ん、んん…それは…もちろん、かすみちゃんは宇宙一可愛いスクールアイドルだからね」

 

「う、宇宙一…っ…!♪」

その言葉にぱっと明るく笑うかすみちゃん。

やっぱり可愛いって言われるのが一番嬉しいみたいだな…メモメモっと…。

 

「も、もー…峻先輩の為なら…かすみん一肌脱いじゃいますよ~…///」

 

そう言うとちらっとお腹を見せて脱ぐ素振りを見せるかすみちゃん。

 

「ま、待った待った!それはスクールアイドルとしてダメだから!…お気持ちは嬉しいけど!」

…いや、凝視はしちゃったよ?

嘘はつけないし…。

 

「私にも協力できることあるなら遠慮なく言ってくださいねっ♪」

「あ、ああ…ありがとうねしずくちゃん」

 

「そ、その……こんなこと言った後に…相談しにくいんですが…今度、劇の練習相手…して、くれませんか…?///」

「もちろん、そういう約束だからね」

「……ち、ちなみに…せ、接吻のシーンが…あり、まして…///」

 

「……え?…そ、それを…俺が…練習相手…で?」

「い、嫌なら…いいですよ…っ?」

「…む、むしろ…役得というか…」

「…ふふっ…やっぱり峻さんに頼んで…正解でした♪」

 

 

 

「えっと…何か言った?」

「なんでもありません♪」

「あー!またしず子と峻先輩仲良くしてるー!ぶーぶー!」

 

 

 

 

─────────────────

 

 

(…結局…しずくちゃんとかすみちゃんの話し相手になってたから…あんまり進まなかったな)

 

家に帰ってきて…しばらく机の上で唸る。

さっきっからボールペンの先端を出したり閉まったりを繰り返している。

 

 

「峻~?…歩夢ちゃんが来てるよ~?」

「えっ…歩夢?」

「あっ…ごめんね、夜遅くに…峻くんのこと…心配で顔出してみたんだけど…」

 

「ん、体は大丈夫だよ…作業自体はあまり進んでないけどね」

「そっか…♪

…何かあったら、すぐに言うんだよ?」

 

そう言うと、歩夢が手を重ねてきた。

「…峻くん、私ね…峻くんが…一番頼れる人…で、いたいの」

「どうしたのさ、急に」

 

ふっと笑う俺に歩夢が静かに話し続ける。

「…最近の峻くんを見てる、とね…どこか遠くに行っちゃいそうで…心配…なの…」

「何言ってんの、俺はここにいるよ」

 

「……そう、だよね…」

それでも腑に落ちない顔をする歩夢。

……あんまり、こういう手は使いたくなかったけど…。

 

「歩夢…っ!」

「きゃっ…!!///」

立ち上がり、歩夢をベットに押し倒す。

 

「…しゅ、峻…くん…?///」

あまりの出来事に目を丸くする歩夢。

 

「…俺が…ずっと一緒にいるって…証拠…あげるって言ったら…どうする?」

「…えっ、えっ……???///」

「…無理やり…口付けとか…する、かもよ?」

「あっ……わ、私…は…っ…///」

 

顔を赤くし、口元を隠す歩夢。

上から覆い被さる俺の事をじっと見たまま…言葉を失っていた。

 

「…どう、する…?」

「…あっ……んっ…っ…///」

 

「……なんてな、驚かし過ぎた、ごめんな

俺は居るから…大丈夫だよ」

 

そう言うと俺は歩夢から離れた。

 

 

 

「あっ…………………うん………………」

(私は………………峻くんに……何もかもしてあげたい…って…思ってるのに…どうして、言えないの…?)

 

 

 

 

 

その後、歩夢はずっとベットに腰掛けたまま俺の作業風景を眺めていた。

…顔を赤くしたまま。




今回はかすみちゃんとしずくちゃんと歩夢ちゃんの絆メーターが上がりました!

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12話

ねぇえええええええ!!!(唐突)

なんで曜ちゃんのURまた出るのぉぉぉぉ!!!
年明け早々金がなくなる…。

まぁ、ピックアップが終わっても…ガチャ出でるはずだよな…ちくしょう…ちくしょう…(血涙)


ソロライブに向けて各メンバーが練習を初めて数日。

…とはいえ、ストレッチや基礎体力作りがメイン。

 

後はリズムに合わせてステップを踏んだりと簡単な練習をメインにしている。

…俺はその練習風景を横目に作詞活動を進めている。

それと同時にメンバーの特徴を逐一メモしている。

 

(璃奈ちゃんは…あのボードを何とかしてあげないと…ライブ中に支障が出るな……かすみちゃんは…少し振り付けが主張しすぎてるな…なるほど)

 

 

「…………はぁ」

練習の合間に何度かため息をつくエマさん。

…何かあったのかな。

練習が祟って…疲れちゃったかな。

 

「…何かあったの、エマさん?」

「あ、ううん、大丈夫だよっ……ただ、ね」

「…うん?」

「…私の、目指す…スクールアイドルって何かなぁ~…って」

 

…え、それって………つまり…。

 

「あ、ううんっ。

峻くんが思ってるようなことじゃないよ!」

「み、見透かされた…じゃあ、どういう…?」

「…峻くんは、私の個性って…なんだと思う?」

「エマさんの、個性……かぁ…」

 

 

 

 

──────────────────

 

 

「…って、話があったんだけど…」

「ん~…エマちゃんの個性かぁ~……?」

「そう言われてみると…皆さんの個性を言葉で表すのは難しいですね」

 

練習終わりに彼方さんとしずくちゃんに話をしてみた。

 

「…どうしたらいいかなぁ…」

「(峻さん……悩んでる…私が力にならないと…っ)…な、ならっ…個性探しと息抜き…しませんか?」

「おぉ~…しずくちゃんがやる気になってる~♪」

「なるほど…個性探しか…確かに親睦も深めたいしな…それで、息抜きって何をすれば…?」

 

「あ、それなら私に良い考えがあります♪」

「良い……」

「考え~…?」

 

 

 

【そして週末………………】

 

 

「ん~!良い天気~!♪」

「…な、なぁ…しずくちゃん…ここって…」

「はいっ、公園です♪」

 

俺としずくちゃんとエマさんと彼方さんの4人で来たのは…緑広がる公園、だった。

 

「んー…故郷を思い出すなぁ~…♪」

「故郷…スイスだっけ?」

「うんっ♪

故郷の牧場がこんな感じだったからね♪」

「ぼ、牧場……馬とか牛が沢山いた、とか…?」

「ウチは羊やヤギが多かったよ♪

ヤギのミルクってすっごく美味しいんだよっ」

 

…なんか、容易に想像できるなぁ…。

でも、エマさんは動物に懐かれそうだしなぁ。

 

「動物のお世話は大変じゃなかった?」

「ううんっ、むしろスクールアイドルの振り付けとか見ててもらったりしてたから楽しかったよ!」

 

「エマちゃんらしいね~♪」

「ふふっ、本当ですね♪」

 

 

自然と笑顔になるエマさん。

…よかった、少しは息抜きになったかな?

 

「あ、そうだ!バードウオッチングしていい?」

「バードウオッチング~…?」

「それって、鳥を観察する…というものですか?」

 

「うんっ、ここは木々が多そうだし…良いかな?♪」

「いいね、面白そう」

 

こうして、俺と3人はバードウオッチングをする事となった。

 

 

────────────────────

 

 

そして、歩いてる道中。

 

「あっ、あそこにアカゲラ!♪」

「み、見えませ~ん……うぅ、双眼鏡があればもっと見えるのでしょうけど…」

 

「…彼方さん、大丈夫?」

「あ、歩きにくい~…彼方ちゃん…ピンチ…」

「…えっと、手…握りましょうか…?」

 

その言葉に彼方さんの顔がバッと赤くなる。

「な、ななっ…そ、そんな…っ……いいの…?」

「転んで怪我しても嫌ですし…彼方さんが良いならですけど…」

「えっと……あ、ありがと~…彼方ちゃん…嬉しいよ~…///」

 

そう言うとそっと手を取る彼方さん。

少し握る力が強くなったり弱々しくなったり…。

目は合わせてくれないけど……少しは頼りになってるの…かな。

 

 

「そうだっ、そろそろお昼にする?」

「わー、お昼にしよ~♪」

「えっ、と…峻さん…お昼ご飯は…」

 

「ふふん、俺が作ってきた力作だぞっ」

「おぉ~♪彼方ちゃん楽しみ~♪」

 

再び芝生の上に戻りお昼ご飯を食べる事にした。

 

 

 

 

 

「…というわけで…俺作の…サンドイッチ~」

「わ~♪」

「す、すごい…これ、峻さんの手作りですか…!?」

「ほうほう…彼方ちゃんも驚きのクオリティだなぁ~…」

 

とりあえず…手応えは良しのようだ。

美味しそうにエマさんも彼方さんもしずくちゃんも食べていた。

 

…まぁ、梨子によく作ってたサンドイッチなんだけどね。

料理する姿が意外なのか母親には驚かれたけど。

 

 

 

 

昼ご飯も終わりのんびりと日光浴をしていた。

ちなみに彼方さんは眠くなりしずくちゃんの膝枕でうたた寝をしていた。

…と思ったらしずくちゃんも少し眠りかけていた。

 

「…まぁ、確かに…こんなに心地よかったら…眠くなる、よな」

「ふふっ、峻くんも少し寝る?♪」

「…そう、させてもらおうかな……ごめんね、エマさん…」

「せっかくなら、私のここで…寝る?♪」

 

そう言って指さしたのは…エマさんの膝。

…いい、のか…?

考えるよりも先に…眠気が勝ち、俺は静かにエマさんの膝枕の上で眠りについた。

 

 

 

「…なんか…歌いたくなっちゃったな…♪」

静かに歌い出すエマさん。

その風が吹く中…優しいエマさんの歌声が俺を心地いい眠りに誘った。




エマちゃんって166cmあるんだよね…たけぇ…


ここでニジガクメンバーの主人公の呼び方を掲載っっっ!!


歩夢ちゃん→峻くん
かすみちゃん→峻先輩
しずくちゃん→峻さん
せつ菜ちゃん→峻さん
果林ちゃん→峻
彼方ちゃん→峻くん
愛ちゃん→しゅんしゅん
璃奈ちゃん→峻さん
エマちゃん→峻くん

掲載した理由は特にない!!

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13話

やっぱり単発じゃ当たらないよな…くそ…くそ…。
課題とイベント頑張って何とか当てる…ぞ…(血涙)

前半はせつ菜メイン!
後半は愛と璃奈メイン!



「すいません、手伝って貰って…」

「これくらい大丈夫だよ、なんせ会長さん公認の会長補佐だからね」

 

生徒会室に資料を運ぶだけの仕事。

それだけのために呼んだことをせつ菜ちゃん…いや、中川会長か。

申し訳なさそうな顔で謝る。

 

「それに中川会長が力仕事なんてすることないよ」

「そ、そう言ってもらうと…ありがたいです…///

…あ、あの…っ…2人、しか…居ないんですし…せつ菜…で、いいですよ…っ?」

「えっ…でも………」

「…2人きりの時は…そう、呼んで欲しいんです…///」

 

「…っ……」

「…ダメ……ですか?///」

「…せつ菜…ちゃん…」

「ちゃ、ちゃんもいりませんっ…!///」

「…せつ菜…」

「…はいっ……♪」

 

なんだかこそばゆい。

生徒会室に2人しかいないからだろうか俺もせつ菜も気まずくなって視線を外す。

 

「…あ、そうだ…頼まれてた…これ」

俺はカバンの中から漫画を数冊取り出した。

 

「ああああ~…!♪

これですっ、ありがとうございます…っ!」

「あはは、本当にアニメとか漫画大好きなんだね」

 

中川会長が優木せつ菜と知ってからよく漫画を買ってきて欲しいと頼まれる。

しかも、生徒会室にこっそり置いている…らしい。

 

「はいっ、それはもちろん!自分の名前にアニメのキャラクターの名前を入れるくらい大好きなんです!」

「…優木…せつ菜…なるほど、そういうことか」

「あぁ…見たい…っ……け、けど…スクールアイドル同好会の活動もある…うぅっ、見たい…っ」

「あはは、漫画は逃げやしないよ…それにしても…本当に生徒会室に隠してるとは…」

 

引き出しを開けると…そこには漫画が何冊もあった。

「…実は、両親がアニメや漫画を禁止してて…」

「は?!いつの時代だよ…」

 

「門限もありますし…何より、スクールアイドルの活動も…ダメと言われてて…」

「えっ…じゃあ、今スクールアイドル同好会に入ってることは…」

 

その投げかけにせつ菜はゆっくり頷いた。

「…いつか、わかって欲しいんですが…なかなか言えなくて…

それで、生徒会長という役職をしてて…スクールアイドル活動もしているんです

お休みの日も生徒会の活動といえば怪しまれませんから」

 

「…無理、してないか?」

「…正直なところを言うと…無理、してるのかも…しれません

…けど、私はスクールアイドルが大好きなんですっ

この大好きって気持ちを…もっともっと広めたいんです!」

 

…彼女の熱意は十分伝わった。

それに、俺としても…スクールアイドル 優木せつ菜を見れないのは嫌だ。

 

「…なら、とことんサポートさせてくれっ

せつ菜が大丈夫なら…説得も協力するよ」

「ほ、本当ですか…っ!?

…で、ですが…甘えてばかりでは…」

「甘えまくっていいんだよ、優木せつ菜が輝けるなら」

 

頭をくしゃくしゃと撫でてニッとはにかむ。

「…峻さんは…本当にずるいです…///」

「ん?ずるい?」

「な、なんでもありません!……あ、あの…でしたら…

1つだけ…お願いがあるのですが…」

「おうっ、言ってみ?」

 

「…あ、明日やる深夜アニメを録画してもらってもいいですか…!?」

「…えっ…あ、うん?」

 

 

せつ菜はどこまでいってもせつ菜のままのようだ。

 

 

 

──────────────────

 

 

せつ菜が着替えてる間に先に部室に顔を出した。

 

「そんじゃ、今日もやりますか!♪

りなりーを笑わせる会!」

「どんどん、ぱふぱふー」

「…あ、あはは……」

 

何やら愛さんと璃奈ちゃんと歩夢が何かやっている。

 

「お疲れ…なにしてんの?」

「おっ、しゅんしゅん~♪

いいところに来たね~♪今ね、りなりーを笑わせる会をしてるとこ!」

 

「…璃奈ちゃんを笑わせる?」

「ほら、璃奈ちゃん…ボードだと笑ってるけど、素顔は見えないよね?

だから、愛ちゃんが笑わしてみようって…」

 

「…ああ、なるほど」

「そんじゃ、愛さんのスペシャルダジャレセット行くよ~!♪」

 

「璃奈ちゃんボード…''キリリ''」

「このハイテクシューズ、履いてく?♪

サッカー見ちゃうよ、坂道で♪

参考書みたいし、さ、こーしよー♪」

 

「璃奈ちゃんボード…''くすくす''」

「くっ…璃奈ちゃんボードだと大絶賛なのにりなりーの顔は普通だ…!」

「…峻くん、笑いこらえすぎ」

「ぷっ……あ、あははっ……!!」

 

「愛ちゃん、峻くんはツボに入ったみたい…」

「あははっ♪しゅんしゅんはノリノリだからなぁ~♪

じゃあ次は歩夢!♪」

「わ、私は無理だよ~っ…」

 

「えぇ~…?

こういうのって案外やってみると出来るものなんだけどなぁ~…じゃあ、しゅんしゅん…やってみる?」

「え、俺?」

「ぶちょーの底力を見せてよ!♪」

「璃奈ちゃんボード…''ワクワク''」

 

しまった、何かハードルが上げられてるし…強制でやらされることになってるし…。

 

「お疲れ様です~……あれ?」

「ヒュイゴー…ヒュイゴー…

運動は~大事~、坂東は英二!

ななななな~ななな~7の次、8~。」

 

「…璃奈ちゃんボード…''ぽかん''」

「天王寺~大惨事~、今何時、4時~!

いきなり出てきてご~めん、誠にすいまメ~ン!」

 

「くっ……くくっ…あははははっ…!!

しゅんしゅん最高!!♪」

「はぁ…はぁ…やり切った…」

「峻くん…すっごく、おもし、ろいんだけど…せつ菜ちゃんが…後ろで固まって…ぷっ…あははっ…!!」

 

「えっ、せつ菜!?」

「あ、え、えっと…芸人を目指している…感じですか?」

「そうそう!♪愛さんとしゅんしゅんでコンビ組むことにした!♪

ソロライブでも漫才披露する~?♪」

 

「ちょ、愛さん!近い近い!」

肩に腕を回され、思い切りボディタッチが激しい中

愛さんの笑い声がずっと部室に響いていた。

 

 

 

 

 

 

 

(……あ、危なかった…璃奈ちゃんボード無しでも…笑う所だった…)

 




とりあえず果林は回収しました…水着…えちち…。


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14話

スクールアイドルの輝きが集まります。
とってもとっても嬉しいです(白目)


「よしっ、今日の部活もおしまい!みんなお疲れ様!」

 

「「お疲れ様でーす♪」」

時刻は6時、部長(と言っても俺だけど)の掛け声とともに本日も無事に練習が終わった。

 

俺の作詞作曲活動も順調に進んでいた。

 

「うぅ~…彼方ちゃん、もう疲れて動けな~い…」

「家までお腹すいてもたないよ~…」

「愛ちゃん、キャンディあるよ…食べる?」

「おぉー、歩夢ありがと~!♪」

 

「ねぇねぇ、峻?」

「ん、どうしたの…果林さん?」

「スカートが踊ってると…少し落ちてくるんだけど…何かアイデア…あるかしら?♪」

「いっ……!?」

 

す、スカート…って…!

じっと凝視すると果林さんが近寄ってきて……。

 

「…あらあら、何を想像してたのかしら?♪」

「な、なにも!!……あ、あぁ、そうだ!サスペンダーとかどうかなっ!

とりあえずスカートの腰周り直すまでそれで…!!」

 

「ふふっ、なるほどね♪サスペンダーかぁ…その発想はなかったわ♪

…あとー…居残り練習ってあり、かしら?」

「…ん、居残り練習…?

…あぁ、先生に申告して、書き物すれば…8時まで…」

 

「じゃあ、私も今日は残ろうかしら…

かすみちゃんもせつ菜も頑張ってるみたいだし♪」

「あの二人はここ最近ずっと残ってるからな…」

 

もちろん、俺も2人が練習終わるまで残ってる。

2人が夜遅くに帰るのも…危ないしな。

練習を見つつ、俺も作詞作曲活動を進めていた。

 

「かすみちゃんが残るのは~…分かる気がするわ

彼女の伸びしろはいっぱいあるもの…見てて分かるわ

でも…せつ菜が残るのはちょっと意外な気がするわ」

 

「そうかな?……俺は何となくせつ菜が残る理由は分かる気がするな」

「あら……そうなの?

峻に分かって私に分からないのは癪ね…聞いてみるわ」

 

 

 

 

──────────────────

 

 

「せつ菜、ちょっといいかしら?」

「ん…果林さん?どうされてんですか?」

 

「最近、よく居残り練習してるって峻が言ってたのだけど…ホント?」

「はいっ、イベントに向けて色々試したいことがあるので!

時間がいくらあっても足りないくらいですよ!

…まぁ、峻さんにはいつも付き合ってもらって少し申し訳ない気がしますが……」

 

「…それは、何故だか…聞いてもいいかしら?

私からしてみれば…パーフェクトに見えるのだけど…」

「あははっ、全然パーフェクトじゃないですよっ

まだまだ模索中ですし、それを峻さんに全部言ってあれこれ受け止めてもらってますし…」

 

「あ、あれだけのパフォーマンスが出来て…模索中なの…!?

自分が出来てるって自覚は……」

「もちろん、良くなってきてるなって思うところはありますよっ

…ただ、この振りで良いのか、ここはもっと上手く…新しい振りができるんじゃないなって試行錯誤の毎日ですよっ」

 

「…わ、私にはせつ菜らしいパフォーマンスができてると思ってたのだけど…実際、せつ菜自身は満足してなかったのね…」

「わぁ…♪果林さんにそんな風に言って貰えて凄く嬉しいです!

…まだ、理想論ですが…自分自身の着地点をつけると…私も見てる人も飽きてしまうんじゃないかって

だから、ギリギリまで伸ばせるところは伸ばしたいんですっ!

そうしたら、もっともっと新しい優木せつ菜になれるんじゃないかって」

 

 

「…さすが、って感じね…」

 

 

 

 

──────────────────

 

 

「ほら、かすみちゃん…お水」

「あっ、峻先輩ありがとうございます~♪」

 

せつ菜と果林さんが話してる間にかすみちゃんの練習に付き合っていた。

 

「あの二人はどうしたんでしょうかね?」

「あはは、切磋琢磨してるんだよ」

 

「むむっ、先輩…いつの間にか色々な人と仲良くなってますね~…?」

「ん、そうか…?」

「元はと言えば、スクールアイドル同好会で最初に出会ったのはかすみんなんですよ~!」

 

「あはは、分かってるよ

…まぁ、かすみちゃんが1人しか部員がいないのに頑張っていたから今の光景があるんだよな…ありがとうな」

「な、なななっ…!

…か、かすみんはスクールアイドルが大好きだから…ただ、それだけで…!///」

「そうそう、俺は何もしてないさ…かすみちゃんの情熱があったからこうなったんだよ」

 

「……峻先輩…が…居てくれたから…ですよ」

「ん?どうした?」

「な、なんでもありません!ストレッチ手伝ってください!」

 

そう言うと足を広げるかすみちゃん。

居残り練習の時からストレッチにはよく付き合わされてる。

 

「ほいほい…背中押すよ?」

「…んっ…くぅ…っ…///」

「…その声は…わざと?」

「ちっ…がい…ます…よ…ぉっ…///」

「…そ、そうか…」

 

「…あ、今かすみんの事…変な目で見てましたね?」

「…見てたらって言ったら?」

「え、ええええっ!?///

…そ、それは…あの……困ります…///」

 

「…うん、なんか俺も…ごめん」

「まぁ、かすみんは可愛いから当然ですよねっ!♪」

「ん、確かに可愛いよな…かすみちゃんは」

「ふ、ふふーんっ!さぁ、練習練習!♪」

 

ご機嫌な様子でかすみちゃんが練習を再開した。

「…ふふっ、好かれてるわね、峻」

「お、話し終わった?」

 

「ええ、彼女の向上心には脱帽だわ…ただ、暴走癖があるから…居残り練習もし過ぎないようにしっかり見て……」

「果林さん、それは俺の仕事だよ

…それに、果林さんもたくさん練習したくてうずうずしてるんじゃない?」

 

「…峻にはなんでもお見通しなのかしら?♪

そうね…凄く練習したい気分よ。

…私も暴走し過ぎないように…しっかり見ててね、峻?」

「ああ、もちろんだ」

 

 

 

3人で居残り練習をする風景を見て…なんだかんだ言いながらお互いを刺激し合いながら…伸びていくんだなと思った。

 

…よし、とりあえず何かの記録になるし…ムービー撮っておくか!

携帯のカレンダーがふと目に入った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

──────────5月15日

あの日まで…あと1ヶ月を切った。




はー!当たんねー!
イベントランキングは順調なのになー!
はー!曜ちゃんはー!

(しばらくスクスタ本ストーリーより、キズナエピソード系を取り入れます)

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15話

今回はキズナエピソードに基づいたお話!

相変わらず曜ちゃん出ません(憤慨)


【お昼】

 

 

「んー、今日は購買で何買おうかな~…」

「あっ、峻くん!ちょっと待って!」

「…歩夢?どうしたの?」

 

「…はいっ、これ!♪」

渡されたのはお弁当箱。

これは…………歩夢の手作り弁当…?

 

「…は、早起きしちゃったから…峻くんの分も作ったの!♪」

「まじかっ!嬉しい~!」

「ふふっ、じゃあ、学食行こっか♪」

 

俺と歩夢は学食で昼ごはんを食べることにした。

 

 

 

その道中…。

 

「あっ、峻くんっ!そう言えば衣装はどんな感じ?」

「今日やっと煮詰まった感じ…さすがに9人分は他の人の手を借りないとキツかったわ…」

「…しずくちゃんと、だっけ?」

 

…ん、なんか暗い顔をしている…どうしたんだ?

「あぁ、演劇部で衣装作りをしてるって言ってたし」

「わ、私の衣装はどんな感じなのかなぁ~…」

 

「気になるなら、夜着に来るか?」

「えっ…いいの…っ?」

「似合いすぎて可愛すぎて襲っちゃうかも」

「も、もぅ!こんな所で恥ずかしいよ…っ!///」

 

(なにあれ…)

(夫婦じゃん…)

(リア充……)

 

そうこうしているうちに学食に着いた。

相変わらず連日満席に近いくらい埋まっていた。

 

「どこか空いてるかな?」

「あ、窓際に空き席発見!」

「あっ、峻くん待ってよ~!」

 

歩夢を手招きし、我先にお弁当を開ける。

「おぉー!すっごい美味そう…!」

「気合い入れたんだ…どう、かな…?」

「見た目からして美味そう…いただきまーす!」

 

まず先に玉子焼きに手を伸ばす。

玉子焼きって奥深いよなぁ…焼き方とか味付けとか。

あ、ちなみに俺は塩派。

 

「ん、美味い!」

「よ、良かった~…」

「絶対歩夢は良い奥さんになるね、うん間違いない」

「…なるなら…峻くんの奥さんがいいなぁ…///」

「ん、食べないのか?」

「た、食べるよ食べる!峻くんも沢山食べてね!///」

 

手をブンブン振って何かを否定する歩夢。

…変なやつだなぁ…。

 

 

──────────────────

 

【放課後】

 

俺は部室に行く前にとある場所に寄った。

 

「おっす、アレ出来てる?」

やってきたのは…メカニック部。

機械を作ったり分解したりする部活らしい。

 

(まさか、生徒会長補佐にこんな権限があるなんてな…)

自分の知らないところで意外と生徒会長補佐の名が知られていた。

…なぜかせつ菜が鼻を高くしてるのは不明だが。

 

 

「…おぉ、思ってたより…本格的なものだな…」

手にしたのは…電子的な仮面。

もちろん、使う人は…決まっている。

 

 

 

 

 

 

「お疲れ様、みんな」

「「お疲れ様でーす♪」」

 

「…あっ、璃奈ちゃん、ちょっといい?」

「峻さん…どうかしたの?」

「璃奈ちゃんボード…アップデートしてみない?」

「…璃奈ちゃんボード…''はてな?''」

 

「こっちに来てごらん?」

「……こ、これは………」

 

 

みんなの前に璃奈ちゃんを連れてくると驚きの声を上げた。

「り、りなりー!?…そのボードどうしたの??!」

「峻さんからの…プレゼント」

 

「峻先輩、これってどういうことですか~っ!」

「ん?…ああ、ちょっとツテがあったからな

練習もしにくそうだったし、ソロライブに向けて、ね」

 

「凄い…表情がちゃんとボードに伝わってる…」

「んー、詳しいことは俺も分からないけど

オートで…エモーションな…コンピュータ?を使ってるみたい」

 

「へぇ~…りなりー、一気にハイテクって感じだね~…」

「さっ、練習始めるよ!」

「「はーいっ」」

 

 

「あ、峻さん…っ」

「…ん、どうしたの璃奈ちゃん?」

「その…色々考えてくれて…あり、がとう…///」

 

 

 

 

その後の璃奈ちゃんの練習は見違えるほど、良くなっていた。

本人曰く…動きやすくなったとの事。

 

 

 

──────────────────

 

 

 

「よしっ、今日の練習もおしまい!

明日からはライブに向けてみんなに作詞した用紙を渡すからね!」

「「お疲れ様でした~!♪」」

 

「わーいっ、かすみんのかすみんだけの曲が出来た~!♪」

「彼方ちゃんもワクワクしてるよ~…♪」

「9人分の作詞…大変じゃなかった、峻くん?」

「あはは、ありがとうエマさん…まぁ、大変だったけど良い経験だったよ

その曲でみんなが輝いてくれたら言うことなしさ」

 

「峻~、私今日も残りたいのだけど、いいかしら?」

「OK、じゃあ俺は部室にいるから居残り練習終わったら部室に顔出してな」

 

こうして、せつ菜とかすみちゃんと果林さんは居残り練習をする事となった。

 

 

「…あ、歩夢っ」

「ん…峻くん、どうしたの?」

「母さんには歩夢が泊まるって伝えてあるから…

俺が帰ったら部屋に来いよ、衣装の着心地とか聞きたいし」

「え、ええっ…!?///

…いい、の…?///」

 

「むしろお願いしたいくらいなんだけど…」

「わ、分かった!峻くん帰ってきたら直ぐに行くね!///」

「あっはは!歩夢~待ってよ~♪」

「峻さん、お疲れ様です」

 

恥ずかしそうに歩夢は帰った。

それを笑いながら追いかける愛さんと璃奈ちゃんだった。

 

 

 

 

──────────────────

 

 

 

居残り練習メンバーを待つ間、衣装の最終チェックをしていた。

 

「んー、実際来て貰ったほうが丈とかみやすいんだけど…」

着てもらうとしても明日だな。

とりあえず、衣装を部室の衣装ケースの中に………。

 

 

 

コンコンっ。

 

 

「ん、せつ菜か?かすみちゃんか?…それとも果林さん?」

「あ、峻さん、しずくですっ」

 

「ん…しずくちゃん?」

「すいません遅くに…」

「帰ったんじゃなかったの?」

「いえ、実は…峻さんに劇の練習相手を…と思いまして…」

 

「ああ、なるほどね

言ってくれれば時間作ったのに」

「すいません、あまりに忙しそうだと思ったので…今は…大丈夫ですか?」

 

「うん、ひと段落ついたし、居残り練習メンバー帰って来るまでまだ時間あるし…大丈夫だよ」

「良かった…♪

それで、劇の練習なんですが…」

 

ここで重大な事に気がつく。

…あれ、前回しずくちゃん…練習に恥ずかしいシーンがあるとか言ってたような…。

 

「えっと…しずくちゃん…?」

「…は、はい…多分、峻さん…いえ、先輩が思ってる事…合ってます///」

「…えっと、あくまで…練習、だから…な?

ホントに付ける気は…ない、よ…?」

 

「は、はいっ!///

もちろん、分かってますよ…っ♪

それで、今回の役なんですが…私がバスケ部の先輩に憧れる…マネージャー役で、先輩がそのバスケ部の役ですっ」

 

「これまた、恋愛漫画ならではのような展開…

…それに、本来の役の人って…男、だよね…大丈夫なの?」

「あ、いえ…今回は先輩役も…女の子です

……峻先輩じゃない人と…そんな事…出来ません…///」

 

「…えっと、しずく~…ちゃん?」

「は、はいっ!早速練習お願いします!!///」

 

「えっと………''どうしたの、話って?''」

「先輩…私、先輩にずっと言いたかった事があります…っ!」

 

…なんかこれ、俺自身に言われてるような気がする。

って、いかんいかん…練習に集中しないと…。

 

「言いたいこと?」

「…私…先輩のことが…ずっとずっと前から…好き、でした…っ///」

「…ありがとう、でも俺はバスケに集中した……」

 

「…だったら……気持ちだけでも…受け取って…ください…っ!///」

そう言うとしずくちゃんが一気に近づいてきた。

本当に鼻と鼻が触れるくらい…近くに。

口から漏れる吐息が自分も口元に当たるくらい。

…このまま、本当に触れるんじゃないかと錯覚してしまうくらいに。

 

 

「……しずく…」

「っ……こ、こんな時に…そんな呼び方…ずるいです…っ…///」

「ごめん、でも……」

「…そんな事されたら…本当に…我慢できなく…なりますっ…!///」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「──────────っ…!!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

そう言うと…しずくちゃんはそっと俺の唇を塞いだ。

目を瞑り、顔を真っ赤にして…縋るように服の襟元を掴み。

 

 

「…っ…し、ずく…っ…!」

「……先輩……ごめんなさい…っ…でも、隠しきれません…っ!

わたし、先輩のことが─────────」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「峻……さん……っ…?」

 

 

後ろで声がした。

振り返ると………そこには、せつ菜が居た。

 

 

「………ぁ…ご、ごめんなさい…っ!」

そう言うとせつ菜は走り去ってしまった。

 

 

 

 

「せ、せつ菜…っ!!!」

我に返り、急いでせつ菜のあとを追った。

 

 

 

 

(…私…先輩と…本当に、キス…しちゃった……///)

ただ1人、呆然と部室に残るしずくだった。




次回は峻とせつ菜が本音でぶつかり合います。

そろそろ好意を見せ始める段階です。

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16話

ぐっばい…曜ちゃん…。
しずくちゃん…こい…こい…っ!(乗り換えが早い)


「はぁ、はぁ…っ!せつ菜…どこだ…っ!?」

 

せつ菜の後を追って走ってきたが、姿を見失った。

確認のため、練習してた場所に顔を出してみる。

 

「せつ菜…っ…は…いない、か…」

「あれ、峻先輩?」

「せつ菜なら部室に行ったはずよ?」

 

「…そう、か…うん、ごめん…なんでもない」

そう言うと俺は2人の顔も見ずに足早にその場を去った。

 

 

「…峻先輩、なんだか怖い顔してましたね」

「ふふっ、青春かしらね~♪」

 

 

 

 

 

…部室にも、居ない

練習してた場所にも居ない………となると、残りは…。

 

 

 

「……ここ、しかないよな…」

行き着いた場所は…生徒会室。

普通なら鍵がかかってるはず……だけど。

 

「…開いた」

生徒会長だから、鍵を持ってても不思議じゃないと思ったのだ。

 

 

「…見つけたよ、せつ菜」

「っ………峻…さん…」

 

顔を背けるせつ菜。

窓からの月明かりが入るだけで、せつ菜の姿は完全に見えない。

 

「…なんで、追いかけてきたんですか…」

「…せつ菜の顔を見たら…居ても立ってもいられなくて」

「…馬鹿、ですよね…私…」

 

「…せつ菜…………」

少し、せつ菜の声が震えている事に気がついた。

……泣いて、いるのだろう。

 

 

「…貴方となら…大好きって気持ちを…共有できるって思ってて…会長補佐って言う名目で…峻さんがそばに居てくれるって思ってました…っ…」

「…せつ菜……」

 

「と、当然…ですよね…っ…峻さんに…彼女が居ても…不思議じゃ…」

「…せつ菜…っ!」

 

気がつくと俺はせつ菜の前に立っていた。

これ以上泣く姿を見たくなかったからだ。

 

 

「…えっと、まず…これだけは言わせて

しずくちゃんと…その…口付けはした…けど

付き合ってはいない」

「…えっ?」

 

 

「…その、こんな事言うもの…男が廃るって言うか…言い訳にしか聞こえないけど…

俺は正直、優劣なんか付けられない

みんなのことは好きだ…」

「…峻さん…」

「…せつ菜のことだって…初めて見た時から…気になっていた、し…」

 

「…私…だって……ずっと…峻さんのこと…目で追いかけて…て…

でも、でもっ…!…スクールアイドルだから…好きになってるって気持ちに嘘ついて…っ…!

好きになっちゃダメって…分かってても…気持ちが抑えられなくて…っ!」

「…せつ菜…っ!!」

 

 

震えた声で喋るせつ菜を抱きしめる。

もう、聞いてるのも辛かった。

 

 

「……せつ菜…好きだ」

「…っ………!」

「…こんな俺が…せつ菜を好きになっちゃ…ダメ、か?」

「…そんな、事…ない…です…っ!」

 

「本当に?」

「…私は…峻さんのそばに居て…峻さんと大好きを分かちあって…峻さんの笑顔が見れれば…それで幸せなんです…っ!」

 

「…そっか、ありがとうな…せつ菜」

「…好きって…証拠……もらえ、ますか…?///」

「でも…スクールアイドルにキスするのは…」

 

「…なら、こうしましょう…♪」

 

せつ菜が引き出しの中から取り出したのは…眼鏡。

「予備の眼鏡です…っ

今…峻さんの目の前にいるのは…優木せつ菜ではなく…中川…菜々です…///」

「…良いんだな?」

 

「……私だって…この気持ちは…本気、です…っ///」

 

窓際まで近寄り抱きしめ合う俺と…菜々。

静かに唇を交した時…涙が零れた。

 

「…やっと…言えました…///」

「いつからそう思ってたの?」

「…分かりません、もしかしたら…部活動を認めて欲しいとここに話に来た時から…気になってたのかもしれません…///」

 

「…そっか、落ち着いた?」

「はいっ……峻さんの…中…落ち着きます…///」

 

そう言うと愛おしそうに何度も抱きしめ合う俺と菜々だった。

 

 

 

 

 

 

──────────────────

 

 

 

【次の日の朝礼】

 

「皆さん、おはようございますっ

生徒会長の中川菜々ですっ!」

 

「峻くん、なんか生徒会長、笑顔が増えたと思わない?」

「さぁ…そうかな?なんかいいことでもあったんだろ?」

 

 

 

「んー…なんか怪しいなぁ~…」

「な、なんだよジロジロ見て…」

 

 

ちらっとせつ菜の方を見るとこちらの視線に気がついたのかニコッと笑った。

 

…あの子と昨日…キスしたんだよなぁ…。

夜も寝る前にメッセージ来てたし。

【峻さんのそういう所…すごく頼りにしてますっ

…だから、好きになっちゃったのかもしれません…】

 

(…まさに、王道……いや、せつ菜はそういうタイプだと思ってたけど…)

 

 

 

 

 

 

【時間が経ち、放課後】

 

 

「お疲れ様~…あれ、せつ菜としずくは?」

「何やら練習について話に行きましたよ~?

…って!峻先輩っ!

今しず子のこと呼び捨てにしましたー?!」

 

「…後輩なんだから…呼び捨てにしても不思議じゃないだろ?」

「そ、そうですけど~!」

「あら、かすみちゃん…もしかして羨ましいのかしら?」

「か、果林先輩っ!からかわないでください~!」

 

「ほらほら、衣装お披露目するよ~?」

「わー出来たんだ~♪」

「本当に9人分作るなんて彼方ちゃん感心~…♪」

 

「って、歩夢は昨日の夜見せたから分かってるけどね?」

「うんっ!サイズ感ピッタリで驚いちゃった」

「しっかり、計らせてもらったからな」

 

「峻先輩~!もったいぶってないで早く見せてください~!」

「あはは、じゃあ行くよ──────────」

 

 

 

 

 

 

─────────────────

 

 

「せつ菜先輩…ごめんなさい!」

「し、しずくさん!謝らないでくださいっ!」

 

「…大変、恥ずかしい場面をお見せしてしまい…なんと言っていいか…」

「…しずくさんも…同じ気持ち、なんですね?」

「…えっ?」

 

「私もあの後…峻さんに…思ってる気持ちを全部ぶつけました

…貴方のことが好き、と……」

「…あっ………」

 

「…嫉妬しましたか?」

「…いえ、同じ気持ちの方が居てくれて…嬉しいです♪

もちろん、峻先輩が…誰が1番なのか…分かりませんが…

…いいえ、あの方なら…きっと1番とか2番とか…決めないでみんなの気持ちを受け取ってくれるって…私は思います」

 

 

「…同じ、気持ちですねっ」

「…はいっ♪」

 

 

 

「…ふふっ」

「…えへへっ…♪」

 

 

 

 

何か通じ合ったかのように…笑い合う2人だった。




取り合いなんかさせない!ハーレムだから!

しずせつはいいぞ、いいぞ!
峻くんがこういう場面で少し情けないような感じですが、そこに母性を擽られる方もいるようです。

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17話

CHASE!のサビは
【走り出した思いは強くするよ】

に対して
MELODYだと
【走り抜けた思いが心染めて真っ赤っか】

走り出して走り抜けるせつ菜を想像してちょっとふふっとなった今日この頃。


「しゅんしゅん!デートしよ~♪」

 

「藪から棒に何を………で、デート!?」

昼休み、愛さんからの突然のお誘いに飲んでお茶を吹き出しそうになる。

 

 

「峻くん…愛ちゃんとデート行くような仲…なの?」

「ち、違う違う!愛さんがそう言ってるだけで…!」

 

「歩夢~、もしかしてヤキモチ~?

それにしゅんしゅんもタメなんだからさんなんか付けなくったっていいんだよ~♪」

 

「べ、別にヤキモチなんか…っ…もにょもにょ…///」

「…えっと、愛…歩夢が困ってるから」

「あははっ!歩夢も一緒にデートしよっか!♪」

 

「…いいの?」

「大勢の方が楽しいっしょ?♪」

 

 

確かに、今日は部活動がお休みだし…。

せつ菜は生徒会の仕事があるし、果林さんはモデルの仕事があるし…しずくは演劇部の方出るし…。

 

「じゃあ、3人で行こっか!…それで、場所は?」

「原宿!」

「これまた若者の町を…」

「ひ、人多そう…大丈夫かな…?」

 

心配してる歩夢に向かって何やら耳打ちをする愛。

 

(そこはほらっ、しゅんしゅんの手でも握っちゃいなよっ♪)

(あ、愛ちゃんっ…!私はそんな…///)

(あれっ、愛さんの勘違い?…''てっきり''しゅんしゅんの事

好きだと愛さんのレーダーが''はっきり''告げてたんだけど…)

 

(そ、そそそっ、そんなこと…!///)

 

 

「…あの、2人とも…俺が置いてけぼりなんだけど…」

「しゅんしゅん~、置いてけぼりでしょんぼりしちゃった~?」

 

「…あ、あはは…///」

苦笑いをうかべる歩夢の顔はどこか恥ずかしそうだった。

 

 

 

 

 

──────────────────

 

 

【放課後】

 

「2人とも~、ついてきてる~?♪」

「はぁ…はぁ…分かっていたけど…こんなに人が多いとは…」

「うぅ…人混みで酔っちゃいそう…」

 

「…大丈夫か、歩夢…?

…ほら、はぐれないように…」

「あっ…///」

 

ぎゅっと手を握ると歩夢は嬉しそうにありがとうといった。

その様子を見て愛がニヤニヤする。

 

「お熱いですな~♪」

「茶化すなよ……それで、どこに行くの?」

「着いてからのお楽しみ~♪」

 

「…なんか、嫌な予感しかしないんだけど」

「あ、あはは……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「んー…しゅんしゅん、どっちがいい?」

「…な、なんでよりによって…」

 

 

連れてこられた先は…女性のマネキンに付けられた…赤や黒やピンクの…。

 

「…し、下着屋さん…?」

「…峻くんっ、あんまり見ちゃダメっ///」

歩夢が慌てて目を隠す。

…うん、見るなって言うのが無理なんだと思うよ、歩夢…。

それに、周りからなんかすごい視線感じるし。

 

…まぁ、女の子2人連れて下着屋に来たらそうなるよな…。

「しゅんしゅん~黒とピンクならどっちがいい~?」

「…えっと、愛のイメージなら…黒、かな…」

 

目を隠されながら俺は答える。

…正直、どんな柄なのかとか全然わからないけど…。

 

「んー、そかそか…あっ、歩夢はこれ似合うんじゃないっ?♪」

「こ、これは…さすがに恥ずかしいよ…っ!///」

 

「いーじゃん、いーじゃん♪」

そう言うと歩夢の手が離れた。

目にしたのは…明らかに攻め攻めな下着だった。

…これを歩夢が付ける…。

 

 

「…ごくり」

「しゅ、峻くんっ!今変な想像したでしょ…っ!///」

「あ、ごめん、つい…」

「あははっ!じゃあこれに決定~♪」

 

そう言うと愛はレジに向かってしまった。

「……ほんとに似合うと思うの?」

「…えっと、歩夢スタイルいいし…似合うと思うよ」

「……そ、そっか…///」

 

取り残された2人は同じタイミングで気まずそうに頬を搔く。

 

 

 

 

 

 

【その後】

 

「んー、クレープ美味し~♪」

「…The・女子高生って感じだな…」

「うん、でも…こうやって遊べたのも久々だったから楽しかったな♪」

 

クレープを頬張りながら俺たちはゲームセンターに来た。

「あっ、愛さんプリクラ撮りた~い!♪」

「あはは…はしゃいでるし」

「ふふっ、でも愛ちゃんが良い人って…峻くんも分かってきたんじゃない?」

 

「……だな」

クレープを完食し、プリクラコーナーに向かった。

 

 

 

 

「…とは言え、撮るの初めてだからなぁ…」

…あ、峻として初めてって事、だけどね。

聖良とは撮ったりしたけど…。

 

「愛さんに任せてよ~♪」

慣れた手つきで操作をする愛。

 

「色んなポーズ指定とかあるんだね…っ」

「んー、3人バージョン…あっ、あった!♪」

 

画面には俺達が映し出された。

…何故か俺がど真ん中だけど。

 

「最初は真ん中の人に抱きついてだって~♪えーいっ♪」

「あ、愛っ…!?」

 

恥ずかしがることなく、愛が抱きついてくる。

「いーじゃん、減るものじゃないんだし♪」

「そ、そうだけど…っ!」

 

大きい2つの感触が体の右半分を刺激する。

「あっ、愛ちゃんずるい…っ…私だって…!」

後を追うように歩夢も抱きついてきた。

…歩夢も結構大きかった…。

 

 

 

 

 

「ふ、2人とも…落ち着いて~!!」

プリクラマシーンの中で1人、男の声だけが響いていた…。




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18話

オードリーめっちゃ良い曲ですよね
ほぼ毎日聞いてる…。


「よしっ……みんな、休憩にしよ~」

 

手を叩き休憩を促すと、みんな力尽きたように床にへばりつく。

「は~…疲れた~…」

「でも、だんだん上達してるって分かるね…っ!」

「はいっ、皆さんのスクールアイドルへの愛が増しているが目に見えてわかります!」

 

「そうね、これならソロライブも上手くいと思うわ」

「''愛''さんの気''合''もめちゃくちゃ上がってるよ~!♪」

「璃奈ちゃんボード…''くすくす''」

 

「みなさ~ん、かすみんからの差し入れで~す♪」

休憩中に席を外していたかすみちゃんがパンをごっそり持ってきた。

 

「わ~、パンだ~♪」

「むむっ、美味しそうな匂いで彼方ちゃん、おめめしゃっきりんだよ~…っ♪」

「これ、かすみさんが作ったのですか?」

 

「かすみんは~、お料理も上手なスクールアイドルなのですよ~♪

さぁさぁ、皆さんどうぞどうぞ~♪」

 

「へぇ、なんか意外だな」

「むーーっ、峻先輩っ、意外ってなんですかー意外ってー!」

 

 

 

──────────────────

 

 

【かすみ 視点】

(ふっふっふ…かすみんの考案した他のメンバーを陥れる作戦その1…激辛パンを食べて口から火を吹いて貰いましょうかね……さてさて、誰が食べ……)

 

「ん……辛っ…!」

「しゅ、峻くん!大丈夫…っ!?」

 

(なっ…よ、よりによって…峻先輩が食べちゃった…!?

ど、どうしよう…っ!?…あああ、完全に怒って……)

 

「…かすみちゃん、結構ピリ辛なパンを作った…?」

「あ、あれ~ぇ…?…かすみん…ドジしちゃったかなぁ~…?

ごめんなさい~……てへへ…」

「ん…でも、これはこれで…美味しいよ、かすみちゃん」

「……へ?(お、美味しい訳ないですよ…っ!!デスソース入れたんですよ…っ!?)」

 

「ありがとうね、かすみちゃん」

「い、いえ~…♪(うぅ、峻先輩の顔が見れない……ごめんなさい、峻先輩…後でちゃんと謝ります…)」

 

 

その後は他のメンバーも普通にパンを食べてました。

…峻先輩も、特に怒ってる様子では無かったのですが…。

かすみんも心がこんなにも悲しくなってるのは…何故でしょうか…。

 

 

──────────────────

 

 

【練習終わり】

 

 

「あっ、かすみんは今日も居残り練習しますね~♪」

「じゃあ、私も!」

「あ、せつ菜…ここの振りなんだけど…」

「はいっ、ここはですね───────」

 

いつもの居残りメンバーの練習を見つつ…俺は先程の出来事を振り返る。

 

…あれは絶対かすみちゃんが仕掛けたトラップだ、と。

しずくから聞いたけど、かすみちゃんって結構いたずら好きらしい。

 

…多分、辛いってなってる顔を見たかったのだろう。

たまたま俺が取って食べたのが誤算だったみたいだけど。

 

(…これはおしおきが必要かな…?)

意地悪したくなる性格は恐らく悠の時から変わらないのだろう。

曜や梨子はSだ…とか言ってたけど俺はあんまり自覚はない。

 

 

 

「あ、かすみちゃん…ちょっといい?」

「はい?峻先輩…どうしたんですか?」

 

先程の出来事を忘れているのか、普通に接するかすみちゃん。

…感づかれないように…。

 

「衣装のサイズ…少し調整したいんだけど…いいかな?」

「ええっ…!?…かすみん…そんな太って…」

「ああ、違う違う…むしろ逆

かすみちゃんの体型良いから、衣装が少しブカブカなんだよ

せっかくなら可愛いかすみちゃんには可愛い衣装の方がいいだろ?」

 

「ま、まぁ~そりゃ~かすみんは可愛いですけどね~♪」

この子は可愛いという言葉にとことん弱い。

鼻歌交じりで顔を赤くするあたり分かりやすい。

 

「も、もうっ…峻先輩はそういうこと平気で言っちゃうんですから…!

…ま、まぁ…そこが先輩のいい所ですけど…///」

 

「じゃあ、ちょっと部室行こっか?」

「はいっ♪」

 

せつ菜と果林先輩に声をかけ、俺とかすみちゃんは部室に向かった。

 

 

──────────────────

 

部室に着いた俺は…かすみちゃんに気が付かれないように鍵を閉めた。

 

…さて、どう意地悪してやろうかな…?

「…それで…先輩?サイズの調整ってかすみんは何をすればいいんですか?」

「ん、俺がメジャーで測るから…じっとしててね?」

「はーいっ♪」

 

そう言うと真っ直ぐ立ち、手を横に置くかすみちゃん。

メジャーで上から順に計測していく…フリをして、ボディタッチを敢行。

 

「せ、先輩…っ…?///」

「ん…?…ごめん、触ってた?」

「あ、いえ…気にせず…どうぞ…っ///」

 

ふむ、ここまでやっても感づかないか。

……なら。

 

「んー、かすみちゃんってスリムで可愛いよね~」

「ひゃっ…!!///」

 

お腹の辺りをぷにぷに触ってみる。

「あ、ごめん…くすぐったかった?」

「あ、か、かすみん…あまりくすぐったくならない方…なんですけど…///

峻先輩…っ…手つきが…その…変です…よ…?///」

 

「そんなことないよ~」

思いっきり棒読みで喋る俺にさすがに違和感を覚えたかすみちゃん。

 

「…さ、さっきのこと…怒ってるんですか…っ?///」

「…そうだ、と言ったら?」

 

ぐいっと引っ張り強引に抱きつかせる。

…いや、傍から見たらコンプライアンス無視の事件ものだよ、これ。

かすみちゃんって知ってる人だから許されるけど知らない人ならただの痴漢よ、ほんと。

 

「ゆ、許してくださぁ~い……」

泣きそうな声で許しを乞うかすみちゃん。

 

「んー…辛かったのは事実だけど…かすみちゃんが可愛いから俺をその気にさせたんだよ?」

「え、えええ~…っ??!!」

 

あわあわと動揺する姿がなんとも可愛らしい。

…この辺でやめにしておこう。

そう思って離そうとすると……。

 

「…ほ、ほんとにかすみんの事可愛いって思うなら…とことん…やってください…よ…///」

「……っ…………」

 

突然しおらしい態度を取るかすみちゃんに思わず面を食らう。

…正直、めちゃくちゃ可愛かった。

 

「…かすみんの中で…1番は…峻先輩なんですよ…っ///」

「…本気?」

「…か、かすみんだって…覚悟くらいできてます…っ!///」

 

そう言うと、俺の顔を持ち…ゆっくりと自分の胸の辺りで包み込んだかすみちゃん。

 

「…聞こえ、ますか…かすみんの…ドキドキ…///」

「……かすみ…ちゃん…っ」

 

「先輩……っ…かすみって…呼んでください…よ…///

しず子のことばっかり…呼び捨てで…ずるいです…///」

「…分かった……かすみ…」

 

「…これからも、かすみんの事…可愛いって…言ってくれますか…?///」

「言うよ、かすみは可愛いからな」

 

「…えへへ……もっと…こうしてて…いいですか…?///」

「どちらかと言えば俺が抱きしめていたいんだけどな」

「むっ…峻先輩からのお願いなら無下には出来ませんね……どうぞ…///」

 

両手を広げ無抵抗になるかすみ。

その状態のまま…俺は抱きしめる。

抱きしめた時の手の位置が悪かったのか、かすみの腰の下辺りに俺の手がある。

 

「んっ…峻…先輩…っ…!///」

「……今のかすみ…めちゃくちゃ可愛い」

「ずる、い…そんな言葉…囁かないでくださ…ぁい…///」

 

我慢の限界が来ないように自分に何度も言い聞かせた。

正直、押し倒すのも時間の問題だと思っていた。

 

「…んっ…そろそろ戻らないと…2人とも心配、しますよ…?///」

「…あ、あぁ…」

 

「…また、したくなったら…いつでも…していいですよ///」

 

 

 

最後にそう呟いたかすみはいつもの小悪魔的な笑みに戻っていた。

…唯一変わったところといえば…俺に素直になったとこ、だろうか。




ん?R-17.9?…気のせいだよ(目を逸らしながら)

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19話

しずく→せつ菜→かすみ…………。

と来たらあの子しかいねぇよなぁ!←


わくわくアニマルせつ菜ちゃん…どこ…どこ?


ソロライブ間近、俺は今日も練習メニューを作成したり

ライブに向けての確認作業に追われていた。

 

 

(…っ……危ない、あぶ…ない…寝るとこだった)

 

ここ最近、睡眠時間は結構削っている。

3時間寝れれば良い方だろうか。

 

「峻くん…?部室に行くよ?」

「(…とは言え、みんなが輝くためだ、俺ももうひと頑張りしないとな…っ)えっ…?…あっ…!いけねっ!練習の時間に遅れる!」

 

歩夢と急いで教室を出る。

いつの間にかボーーっとしていたようだ。

 

教室から出て数歩、歩いた時だった。

(……あ、れ……………?)

 

──────視界が揺らぐ。

まるで、自分が船に乗って波に揺られているようだった。

 

一気に脱力感に襲われ、その場で立ち尽くしてしまう。

力を入れようにも入らない……喋るのもしんどい。

 

 

「…?…峻く──────────」

 

 

 

歩夢の言葉が最後まで耳に入ることなく……俺は意識が遠のいた。

 

 

 

 

ドサッと言う音ともに、周りの人の悲鳴が廊下に響いた。

歩夢が直ぐに峻の元に駆け寄った。

 

「峻くんっ!!大丈夫っ!?…峻くん!!」

呼びかけても反応がない。

 

事態を聞きつけた先生が直ぐに峻を保健室へと運んだ。

 

 

 

──────────────────

 

 

 

 

 

「ん………んんっ………は…っ…!!!」

意識が吸い込まれるように戻ってくるのを感じた。

…俺は横になっていて、天井を向いていた。

 

(…ここ、は…………)

「峻くん…!!!」

 

すぐ横で座っていた歩夢が血相を変えて俺の名前を呼ぶ。

「…ぁ…歩夢…?」

「よかった…目を覚ましてくれた……」

 

心から安心したのか、歩夢が大きく胸を撫で下ろした。

「…ここ、は…」

「…保健室だよ。

峻くん、教室から出たら…突然倒れて…」

 

「……………」

その辺りの記憶はかなり曖昧だ。

…頭が痛むってことは倒れた際に…頭を打ったということだろう。

 

「…保健室の先生は、過労でしょうって…」

「……あはは…」

 

「あはは、じゃないよ!!!…本当に、心配したんだからね…」

泣かないように、泣かないように…と我慢していた歩夢だったが

じわじわと目頭に涙を浮かべていた。

 

 

「…ごめん、俺…張り切りすぎちゃった…」

「…ううん、私の方こそ…ごめんなさい

峻くんのSOSに…気が付かなくって…」

 

「…歩夢…」

「体、辛くない…?…何か出来ることあるなら…遠慮なく言ってね…?」

「…うん、ありがとう」

 

「…でも、もう無理はしちゃ…ダメだからね…私との約束…だよ?」

ぎゅっと手握り、真っ直ぐ見つめる歩夢。

 

「…ああ、約束するよ…」

そう言って歩夢の頭を撫でた。

 

「…峻くんの支えに…私はなりたいの…」

「…じゃあ、これからは…沢山頼っちゃうかもな」

「峻くんのためなら…なんだって!」

 

いつものようにニコッと笑う歩夢。

その姿が…すごく愛おしく思えた俺は歩夢を自分の方に引き寄せた。

 

「…ありがとう、な…歩夢」

「…ううん、小さい頃は…私が峻くんに助けて貰ってばかりだったから…今度は私が峻くんを助ける番だよ…♪」

「(…ごめんな、歩夢…その事を知らない…ままで……でも、こうしてあげるのが…今俺ができる精一杯の行動だから…許してくれ)…他のみんなは?」

 

「…まだ、峻くんが倒れたって知らないよ

きっと、伝えたら…部活どころじゃないし…峻くんも安静にしてる方が良いと思ったから」

 

「…そっか、何から何までありがとうな」

「…じゃあ、峻くんも目が覚めたし…他のみんなに伝えてくるね?」

 

抱きしめていた歩夢が離れようとするのが…俺にはすごく寂しく感じた。

 

 

「待って…!!」

つい、呼び止めてしまった…。

 

「…?…どうしたの?」

「…行かないで…」

「…えっ…?」

「…もう少し…このままが…いい…」

 

初めて聞くわがままだったのか歩夢も恥ずかしそうに頷いた。

 

「…峻くん…可愛い…♪」

そう言うと今度は歩夢が頭を撫でてきた。

 

「…ん、歩夢の撫で方…好きかも」

「これからは…もっともっと…してあげるからね♪」

「…うん…」

 

ふと、腕が胸に当ってしまった。

もちろん、わざとでは無いが…歩夢が少しビックリした声と甘い声が入り交じったような声を漏らした。

 

「んっ……しゅ、峻くん…っ…?///」

「ご、ごめん…っ…!」

「…いいよ、しょうがないなぁ…♪」

 

笑顔で許してくれた歩夢。

……この笑顔をずっと見ていたいと思った…俺だった。

 

 

 

 

──────────────────

 

 

歩夢が部室に向かい、30分が経過した。

時刻は17時過ぎ…そろそろ練習も終わりに差しかかる頃だろうか。

 

…その時…。

 

「しゅ、峻…っ!」

「果林ちゃん、保健室では静かに~…」

「あ、あぁ…ごめんなさい、彼方…」

 

「…2人とも…?」

「あぁ、良かった…歩夢から倒れたって聞いた時は本当に驚いたわ……これ、お茶よ?」

「あ、あぁ…ありがとう…果林さん」

 

「無茶は良くないよ~峻くん~?」

「…ごめんな、大丈夫だって自分では思ってたんだけど…」

 

「…ダメよ、そう思ってても頭と体は正直なのよ?

…それに、もっと私たちに頼りなさい?

部長は貴方じゃなきゃ、私たちもついて行かないわよ?」

「…肝に銘じておきます」

 

「おやおや~…?

果林ちゃん、さっきまで慌てふためいていたのにな~…?

峻に無理をさせていたのは私の居残りに付き合ってもらったからかしら…!?…って~」

「こ、こらっ…彼方…!」

 

「あはは…そんなことないよ、果林さん

…まぁ、みんなが初めて行うライブイベントだからね…俺もつい…絶対成功させるんだってシャカリキになっていたよ」

 

「…もう…ちゃんと私達にできることがあるなら言いなさい?

…あなたは1人じゃないのよ?」

「…うん、ありがとうね」

 

「とにかく~…無事そうでよかったよかった~…

彼方ちゃんにとって…君は弟みたいなものなんだからね~…♪」

 

バサーっと横になる彼方さん。

…あの、場所的には彼方さんの頭の部分が俺の下腹部に…。

 

「こ、こら彼方!…もう、私たちは戻るわ?

…今日はしっかり休んで、明日から元気な姿を見せてちょうだい?」

「ああ、約束するよ」

 

 

そう言って果林さんと彼方さんは保健室を後にする。

 

 

 

 

「彼方…貴方少し節操というものを…」

「えへへ~…峻くんは彼方ちゃん専用の枕ですから~…♪

…でも…峻くんも彼方ちゃんが寝そべった時にドキドキしてたみたいだし~♪」

 

「…どういうこと?」

「さぁ~ね~?♪」

「おかしな子…」

 

寝そべる位置も全て彼方の計算のうち……かどうかは不明である。

 

 

 

──────────────────

 

 

【あ、歩夢さんから聞きました!!…大丈夫なんですか?】

【帰りは普通に歩けたし大丈夫だよ…まぁ、若いからって無理はいけないって思い知らされたよ…菜々】

 

家に帰ったあと、メッセージを入れていた菜々(せつ菜)に電話をしていた。

 

【…会長補佐は、貴方しかいないんですよ…っ

…とは言え、もし何かあるようなら…遠慮なく言ってくださいね?

最近、お仕事を手伝って貰ってばかりですし…】

 

【ああ…その件なら大丈夫だよ…報酬は菜々の寝顔ってことで】

【…えっ…?……あっ!】

 

なんの事かすぐに分かった菜々は、''あああぁ~…''と恥ずかしそうな声を出した。

 

それは2日ほど前のこと。

菜々の資料まとめの手伝いをお昼休みにしていた時。

一通り終わったのを確認して菜々に渡そうとして…視線を向けると。

 

菜々が机に突っ伏して寝ていた、ということがあった。

その時の寝顔が可愛くって写真撮ったのは内緒だけど。

 

 

【お、お恥ずかしいところを…】

【俺の心配も嬉しいけど、菜々もしっかり休みなよ?

…たまには休日にリフレッシュしないと】

 

【…な、なら…ライブイベントが終わったら……私と…一緒に出かけてくれませんか!?】

【…俺でいいのか?…他に愛とか歩夢とかいるんじゃ…】

【こ、これは会長命令です!…それに、報酬が寝顔というもの私は腑に落ちません!決定事項です!異論は認めません!!】

 

【ぷっ…あははっ!それもアニメのセリフ?】

【は、はいっ!……って!誤魔化さないでください~!】

 

 

 

 

こうして、俺と菜々(せつ菜)の出かける約束が出来た。

 




ニジガク可愛い!!(挨拶)

ニジガクメンバーの寝そべりとか出ないのかな?
…せつ菜としずくはゲットしておきたいなぁ…(既にA・ZU・NA推し)

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…なんかYouTubeっぽくなった(笑)


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20話

いよいよソロライブ!
そろそろAqoursが出てくるなぁ…。


「みんな…心配かけてごめん!」

 

体調が万全になった俺は練習場に向かい、すぐさまニジガクメンバー全員に謝った。

 

「もー、心配したんですよ~峻先輩~!」

「先輩、無理してませんか…?

…無事でしずくは安心しました…♪」

 

「ちゃんと休養はとるんだよ~しゅんしゅん!」

「おやすみしてる間もちゃんと私たちは練習してたから大丈夫だよ♪」

「もう明日はライブイベントだけど…大丈夫…?

璃奈ちゃんボード…''おろおろ''」

 

「ほんとごめん…自分で大丈夫って思ってて…無理してた

もう、無茶はしないよ…みんなに頼ることあると思うけど…その時は…力を貸してね?」

 

「「もちろんです!♪」」

…よかった、みんなに信頼されてる、のかな…。

 

「あ、そうそうっ!しゅんしゅんこれ見てよー♪」

愛が持ってきたのは…携帯だった。

そこに映っていたのは…。

 

「Aqoursとμ'sの新しい衣装だって~♪」

「……っ………………」

 

赤や青や緑を各キャラで割り振ったような衣装。

…みんな、笑顔で写真に写っていた。

…この衣装を作ったのは…恐らく、曜とルビィ…かな。

 

(…こんなこと言う…のは、変だけど…声が聞きたいよ…みんな…)

ブンブンと首を振り、考え直す。

 

 

(ううん!俺にはここでやるべきことがある…!!)

その日はソロライブに向けて最終確認を行った。

 

 

 

 

──────────────────

 

【その日の帰り道】

「峻さん…何かあった…?」

「ん…璃奈ちゃん…俺の顔…そんな変だった?」

 

「…さっきっから…凄く、思い詰めてるような顔してた」

「…そっか」

 

「…何か悩みあるなら…話、きくよ?

璃奈ちゃんボード……''にっこり''」

「あはは、ありがとうね……んー…悩んでるって言うか…

Aqoursやμ'sのみんなを見てると……なんだか燃えてくるっていうか…」

 

「…燃える?」

「そ…いつかニジガクメンバーのみんなも…あの2組に肩を並べるようなスクールアイドルにしたいって」

「峻さんなら…きっと大丈夫だよ

璃奈ちゃんボード……''にぱー♪''」

 

「…璃奈ちゃんも、いつか素顔が見れたらいいな」

「…ん…見たい、の…?///」

 

ううう…と悩むような顔をした璃奈ちゃん。

…さすがにタブーすぎたか?

 

「…いつか、ちゃんと…峻さんにも…本当の私を見せれたら…な…って思ってるよ…?」

「…ん、なら…約束だね…?」

「うん…っ…約束…っ」

 

指切りげんまんして、俺は自分の家に帰った。

 

 

 

 

──────────────────

 

 

 

夕飯も食べて、風呂にも入って…。

いつも通り過ごしていた…けど…。

 

(落ち着かないな…明日が本番だからかな…)

 

寝れる感じもなく、心無しかそわそわしていた。

 

(…今から、誰かに連絡しても…大丈夫かな…?)

 

 

 

おもむろに俺は携帯を取りだした……………。

 

 

 

 

 

 

 

─────────────────

 

 

※ここからは各キャラのメッセージのやり取りです。

お気に入りのキャラのメッセージをお楽しみください!

 

 

 

─────────────────

 

 

 

【歩夢、今起きてる?】

【峻くん?どうしたの?】

 

【…いや、なんだか寝付けなくって】

【そうなんだ…実は、私も…】

【緊張してる?】

【緊張…してるけど…一番は驚いてる、かなぁ】

【驚いてる…?】

【私がスクールアイドルをしてるって…今思うとすごくびっくりするって言うか…

最初はね?…峻くんに誘われたけど無理だよって思ってたの…でも、峻くんの想いや言葉でやってみようって思えたの!

…今はすごく、やりがいを感じているよ!】

 

【…それは、俺じゃなくて歩夢が頑張ったからだよ】

【ううん、峻くんのおかげだよ…!

だから…ありがとうね、峻くん!

明日のライブ、楽しみにしててね!】

 

 

 

──────────────────

 

(さて、と…しずく…しずく…)

 

prrrrrr…

 

「おわわわっ!携帯落とすとこだった……も、もしもし?」

「あ、先輩っ♪

…今、大丈夫ですか?」

 

「うん、俺もしずくに連絡入れようとしてたところだよ」

「私に…ですか?」

「明日のライブ、楽しみとドキドキで寝れなくて…しずくも同じなのかなーって」

 

「わぁ……♪

…実は、私もそうなんです…緊張を落ち着かせたくて…先輩のこえが聞きたくなっちゃいました…♪」

「…しずく…」

「私達…気が合いますね…♪」

 

「…な、なんか恥ずかしくなるからやめて…」

「ふふっ、照れてる先輩…なんだか可愛いですっ♪」

 

「…しずくには敵わないなぁ…その様子だと、緊張もほぐれたかな?」

「はいっ、先輩の声を聞いたら…安心して落ち着きました…♪」

「ん、そっか……明日はしずくのライブ楽しみにしてるよ」

「はいっ、ありがとうございます♪」

 

 

──────────────────

 

 

「…流石に彼方さんは寝てるかな…?」

起きてから見れるようにメッセージを送っておく。

 

これで返事が来たら面白くって笑っちゃいそうだけど。

 

 

ピンポーン。

 

 

「って、ほんとに来たし!?」

【むむむ…彼方ちゃんが寝ようとした時にメッセージ送ってくる不届き者は誰だ~…!!

…なんて、冗談だよ~

彼方ちゃんも珍しく寝付けないというか…】

 

「あはは、彼方さんらしくないなぁ」

【明日のソロライブ…楽しみ?】

【楽しみだし…やっと彼方ちゃんらしいスクールアイドルになれるって思うと…もう楽しみすぎて明日が待ち遠しいよ~♪】

 

【明日は一番近くで見させてね】

【うんっ、彼方ちゃん…峻くんの作ってくれた曲を…頑張って歌うよ~…♪】

 

 

──────────────────

 

「…なんでだろ、せつ菜に連絡するの…緊張するな…」

特別視…と言う訳では無いが、せつ菜とは何かと接点が多い。

…その度にドキドキするのは…俺だけだろうか?

 

(いかんいかん…自意識過剰になりすぎだぞ…)

【せつ菜、起きてる?】

【はいっ、起きてますよ!どうしたんですか?】

 

【…えっと、明日のソロライブ…期待してるからね】

【もちろんです!…あ、でもそう思うと…峻さんが私のライブを見るのは初めてって事になりますね!】

 

言われてみればそうだ。

この前の出来事はライブの前の事だし…。

せつ菜のライブかぁ……。

 

【なんか熱そうなライブになりそうだね】

【峻さんが作ってくれた曲を私が最高の出来にします!】

【あはは……いつも通りのせつ菜だね】

【…それに、ライブイベントの後は…峻さんとの…お出掛けも待ってると思うと……い、いえ!なんでもありません!

…そろそろ、私は寝ますね?】

 

【…う、うん…おやすみなさい、せつ菜】

【はいっ!】

 

 

…まだ心臓ドキドキしてる。

(…こりゃぁ、完全に彼女の虜だな…俺)

 

 

──────────────────

 

 

【霞ヶ関~】

【ちょ、峻先輩!霞ヶ関って何ですか~!!】

【あはは、ごめんごめん】

【いくら峻先輩でもかすみんそんなこと言われたら泣いちゃいますよ~(><)】

 

【…その様子だと、緊張もあんまりしてないって感じだな】

【…いえ、本当は…結構緊張してます】

【そうなの?…まぁ、初めてのライブだからなぁ…】

 

【いえ…それもありますが…

…正直、スクールアイドル同好会がここまで来るのが…夢みたいで…】

【かすみちゃんの情熱がなし得た事だと思うよ】

【そ、そんな…峻先輩が頑張ってくれたから…かすみんは何も…】

 

【俺が来る前からかすみちゃんが1人で守ってくれたんだろ?】

【…峻先輩……】

【とは言え!…まぁ、まだこれからだよ

…もっともっと…輝いて欲しいからね、かすみには】

 

【も、もちろんです!!…って!峻先輩…今かすみって…】

【それじゃ、早めに寝ろよ?】

 

【あっ、は、はい……っ!!】

 

 

アイツ…部室で2人きりになってから…なんか俺にだけ丸くなったような気が。

 

 

────────────────

 

(果林 視点)

 

……あら、もうこんな時間?

ストレッチをしてただけなのに…結構時間経っちゃったわね。

 

 

(いよいよ明日…かぁ)

何気なく始めたスクールアイドルだったけど…。

ライブに出るまでのめり込むなんて、私自身驚いてる…。

 

「…ま、彼のおかげ…かしらね?」

あんな熱意のある目で誘われたら…断れないわ。

それに………………。

 

「彼といる時のこの胸の高鳴り……どうやったら本人に伝わる…かしら…」

もちろん、そんなこと本人の前では言えない…。

言えたとしてもあの子は…恥ずかしそうに抵抗するわね…♪

 

「…ふふっ、ほんとに不思議な子…♪」

携帯を開き、通知を見て思わず笑ってしまった私。

まるで、話を聞いていたかのように…彼から連絡が来ていた。

 

 

──────────────────

 

 

【しゅんしゅん!衣装着てみた~♪】

 

メッセージと共に写真が送られてきた。

我ながら…キワキワの攻め攻めの衣装だなぁ…と思った。

 

さすがに愛も気がついていたのか…?

 

【しゅんしゅんって~…太もも好きな感じ?♪】

【んなっ……!!!】

【あっはは!図星なの~?

…まー、愛さん視線には気がついてたけどね~♪】

 

【…えっと、ごめん…そういうつもりで見てたわけでは…】

【いいっていいって~♪減るもんじゃないし~♪

…ただ、みんなの前じゃ恥ずかしいから…2人きりの時に、ね?♪】

 

【…愛……】

【なーんてねっ、明日はアゲアゲで行くからよろしくね~!♪】

【お、おうっ!楽しみにしてるからな!】

 

 

────────────────

 

 

【…そう言えば、今回のソロライブの映像をスイスの家族に見せるんだっけ?】

【うんっ、そうだよー♪】

【きっと、エマさんのスクールアイドル姿見れて喜ぶと思うよ】

 

【えへへ…まだ衣装には慣れてないけど…ライブ、頑張るね!】

【…やっぱりスカートとかは慣れない?】

【うーん…短いのは…まだ慣れないかな…

…あと…少し胸の部分がキツい…かな】

 

【……次回の参考にさせていただきます…】

【ふふっ、次回も期待してるよ、部長さんっ♪】

 

 

────────────────

 

 

【璃奈ちゃん、ライブ用のボードの調子は大丈夫?】

【うん、いい調子だし…これならライブに集中できると思う(´˘` )】

 

(なんか璃奈ちゃんのメッセージもいつも通りって感じだなぁ)

【あ、今いつも通りとかって思ってた?(?ω?)】

【…お見通し?】

【璃奈ちゃんにはなんでもお見通しなのだ( *¯ ꒳¯*)】

 

【じゃあ、明日のライブの成功するかどうか見通せる?】

【そんなの決まってるよ、峻さんが考えてくれてプロデュースしてくれたんだから…大丈夫に決まってるよd(˙꒳˙* )】

【璃奈ちゃんがそう言ってくれるなら期待しようかな】

 

【うん、期待しててね◝︎(*´꒳`*)◜︎】

 

 

───────────────

 

 

虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会の第一歩まで…あと少し。




どこでR版を出そうか悩んでます…!

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21話

今年スクスタのガチャ30回くらい引いてるんですけど虹色が1回も来ません…。
今年本厄だからかな……助けてラブライブ!!


評価3件付いてました!
本当にありがとうございます!!


そして、ついにソロライブのイベント当日を迎えた。

 

 

…結果は……

 

歩夢「やっぱりせつ菜ちゃんの優勝か~…」

愛「さすがだよねっ!♪」

 

「…でも、みんな…気がついてる?

TOP10に…みんなが入ってるんだよ?」

 

果林「初めてにしては…上出来って事ね!♪」

エマ「こんな素敵なライブができて…ほんと良かったよ~♪」

しずく「もっともっとライブ…したいです!♪」

かすみ「かすみんだってもっともっと見てる人にかすみんの可愛さをアピールしたいもん!」

 

璃奈「私は緊張して胸がずっとドキドキしてたよ…」

彼方「遥ちゃん…見ててくれたかな~?♪」

 

 

みんな手応えを口にする。

…正直、9人のソロライブがどれもこんなに輝いて見えるなんて…思ってみなかった。

 

「(…Aqoursのみんなも…ソロライブしたらどうなるのかな?)……あとね、これは良いニュースで……」

 

「「「………………?」」」

「特別枠で…スクールアイドルフェスティバルに出場…決定したよ!!」

 

「「「…え?」」」

「「「……ええええええ!!!???」」」

 

 

9人が声を揃えて驚きの声を上げる。

「あ、あはは…打ち明けるタイミング…間違えた、かな?」

 

歩夢「ど、どうして…っ!?」

せつ菜「出場できるなんて…初めて聞きましたよ…?!」

 

「俺も開催者から聞かされた時は驚いた…でも、せっかくなんだし…出場したい、なって…

…でも、ここからは…少し悪いニュース」

 

「「「………………?」」」

「スクールアイドルフェスティバルは…グループでライブ、するから…今度は9人揃ってダンスとか歌をしなきゃいけないんだ」

 

愛「…それのどこが悪いニュースなの~?」

果林「聞いた感じ…悪いニュースだとは思わないけど…」

 

「…いや、俺的には…みんなの個性がすごく光っているから…みんなの個性を伸ばしていきたい、なって」

 

しずく「…でも、私は…せっかく9人いるなら…グループライブもしてみたいです!!」

かすみ「かすみんもです~!♪

もちろん~…センターはかすみんですけど~♪」

 

「…あはは、俺の考えすぎだったのかな…

うん、俺も…みんなの輝くライブを…もう一度作りたい!」

 

 

「「はいっ!!♪」」

 

 

 

次への目標と…充実したライブが出来たと思った俺とニジガクメンバーだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

─────────────────

 

 

 

その日の夜……。

 

 

(…ん、んん……なんだ…夢…か?)

 

ぼんやりとした風景が自分の前に広がっていた。

…ここは…病室?

 

…誰かが寝てるみたいだけ、ど……。

 

 

「…うっ…うううっ……!」

「…千歌…」

 

(千歌…っ…それに、果南…!!)

ベットに泣き崩れるように千歌が座っていた。

その様子を見て暗い顔をする…果南。

 

…つまり、このベットで横になっているのは…。

 

 

(そんな…俺…なのか…っ!?)

夢にしてはリアルすぎる。

…それに、俺は…死んで、いるのか…?

 

反応もなければ…ずっと目を閉じたままだった。

…何が起きているのか分からない…。

 

「悠…く、ん……お願い…目を覚まして…よぉ…!!」

「千歌…やめよ…それ以上は…もう…」

「悠……くん…っ……ぁ…ああああっ…!!」

「……千歌…」

 

(やめてくれ……千歌…っ!!!)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

──────────────────

 

 

 

「──────────はっ…!!!」

 

目覚めると…いつもの自室だった。

……時刻は…5時半を過ぎていた。

 

起きてみると、自分でも驚くくらい…汗をかいていた。

気持ちが悪いくらい…動悸もする。

 

「…はぁ……はぁ………千歌…」

何かに取り憑かれたかのように…大きめのバッグに服やバッテリー…その他もろもろ…準備を進めていた。

 

これ以上…自分の考えを抑え込むのが出来なくなっていた。

…ニジガクのみんな…怒る、かな…。

 

(…でも、ごめん…これは俺のわがまま…だから)

 

 

 

 

 

────────────────────

 

 

今日は半日で学校が終わりである。

部活は…せつ菜も生徒会の仕事もあるし、しずくも今日は演劇部…。

 

まぁ、ソロライブ後だし…今日は休養日ってことになっている。

 

「峻くんっ、この後予定ある?」

「ん、みんなのグループライブのアイデアを作ろうと思ってるよ」

「そっか…じゃあ、1人の方がいいねっ」

 

歩夢は俺が作業する時は1人でいる方が捗るのはよく知っている。

…もちろん、アイデアを作るのは…間違ってはいないが…。

 

 

 

 

 

 

 

(…さて、と)

1人、部室に入る。

…明日明後日は…土曜日曜だから…部活は無いと思うけど。

 

「こんな行動したらみんな驚くかな…」

机の上には…置き手紙。

 

 

書いてある内容は…ただ一言。

 

【輝きを見つけに…沼津に行ってきます】と

 

 

 

 

 

───────────────────

 

 

 

学校から帰ってきて直ぐに支度をする。

母には既に話をしてある。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

電車を乗り継ぎ…2時間半。

沼津の地に…足を踏み入れた。

 

「懐かしい…こんなにも…沼津の地が恋しくなるなんて…」

 

迷うことなく…俺はそのままバスに乗りこんだ。

…千歌のいる…旅館に向かって…。

 

 

 

 

 

 

 

 

バスを降りると…伊豆三津シーパラダイスや淡島がすぐに見えた。

…そして、千歌が居る…十千万。

 

…しかし、ここで重要なことに気がつく。

(…そもそも、今の時間…いるのか?)

 

部活中の可能性もある…。

…そして、何よりも……''俺のことを覚えてない…知らない''という事。

 

 

(行き当たりばったり…だったかなぁ…)

突然冷静になり…十千万の前にある砂浜に座り込む。

目の前で寄せては返す波をみて…少し泣きそうになった。

 

「……………はぁ」

気も晴れないし……気分転換に…歌でも歌う…か。

 

 

(Aqoursのみんなと…ライブをした…曲にしようかな…)

人知れず…海に向かって口ずさむ俺だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

?「だーかーらー!μ'sさんとのライブの時はバク転以上のことしようよ~!」

?「バク転以上…?…具体的には何をするの~千歌~?」

 

?「んー………あ、そうだ!組体操とかしようよ!」

?「What's?…組体操??」

?「そんなのぶっぶーですわ!」

 

?「あ、あはは…残念だったね………?…千歌ちゃん?」

?「…あそこに…誰かいる……」

 

?「えっ…?………あ、ホントだ…珍しいね…男の子?」

?「歌ってる………すごい、綺麗な歌声…」

?「…うゅ…ずっと聞いていられる…」

?「沼津の高校の子かな?…初めて見るけど…」

?「……声掛けてくる!」

 

?「あっ、ち、千歌ちゃん!?」




次回、峻くんとAqours…初対面!

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22話

昨日、一昨日ってフェスだったんだよなぁ~…
仕事頑張ってたなぁ~あはは~…(血涙)

行けた人いるのかな?


※評価4件ついてました!ありがとうございます!
色づくまであと1つ!


「………はぁ」

 

「…あの~…貴方…だあれ?」

「えっ………?…あっ……!!!」

 

目の前で様子を見に来た女の子…

オレンジ色の髪の毛で…くせっ毛の目立つ…。

 

「(千歌…っ…!!)…えっと……俺は…」

「観光…に、来たの?」

「…うん、そんな所…」

 

「千歌ちゃ~ん!」

「もう、先に行かないでよ~」

「あはは、ごめ~ん」

「はぁはぁ…いきなり走り出したと思ったら…何事ですの…?」

「うゅ…びっくりしたぁ…」

 

「(曜…それに、果南も…ダイヤもルビィも…)……っ……うっ…ぁ…」

「えっ!?ち、千歌ちゃん…泣かした!?」

「え、えええっ!?

千歌何もしてないよ!?」

 

「ご、ごめん…違うの…Aqoursの人達に会えたのが嬉しくって…」

「えーーっと…とりあえず、話聞いてみようよ?」

「そうだね、ここじゃなくてウチの旅館で話、聞くよ?」

 

「…あり…がとう…」

 

 

 

 

 

 

 

 

何度も見た旅館…十千万の前。

しかし、どうしてだろう…。

この埋まらない溝は…。

俺の中では…千歌や曜…果南との思い出が蘇るのに…。

 

 

「わんわんっ!!」

「う、わわっ…!?」

 

「しいたけが初めての人にこんな懐くなんて珍しい~…」

「し、しいたけ…?」

「そうっ、ウチのペットだよ!…いつもは番犬みたいな役割してるんだけど…あはは、貴方って動物に懐かれるタイプなのかな♪」

 

 

「(…しいたけ…もしかして…俺のことを覚えて……いや、そんなこと…あるわけないか…)……分かってたとしても…犬じゃ喋れないしなぁ…」

 

「わんっ!」

ぼそっと話した言葉にしいたけは返事をしてしっぽを振るだけだった。

 

 

 

 

──────────────────

 

 

「えっと、改めまして…スクールアイドルAqoursの高海千歌ですっ♪」

「宮之原 峻って言います…東京でスクールアイドル同好会の部長してます…」

 

「渡辺曜であります!…って……お~…?

東京のスクールアイドルだって、千歌ちゃん!」

「私は松浦果南だよ、よろしくね♪

その宮之原くんが…沼津にどうして来たの?」

「(本当はみんなの声が聞きたいから…とは言えないから…)…Aqoursとμ'sのスクールアイドルフェスティバルって言うのを聞いたら…いてもたってもいられなくて…」

 

「あははっ、貴方もスクールアイドルの輝きを追いかけてる人なんだねっ♪」

「……えっと…1つ、質問してもいいですか?」

 

「ん?なぁに?」

「…Aqoursの皆さんの高校って…」

「…''浦の星女学院''って言うよ?」

「そこに…男子生徒って…」

「あははっ、いないいない!そんなことあったら生徒会長がぶっぶーですわ!って言うよ~♪」

「あ、今の千歌ちゃん少しダイヤさんに似てたよ♪」

 

「(そう、だよな…)作詞は…」

「私!高海千歌が担当してまーす!♪」

 

「曲作りは…」

「ここにはいないけど他のメンバーが作ってるよ♪」

 

「……あの、何で初対面の俺にそこまで教えてくれるの?」

「んー…疑うような所はないから、かな?」

 

即答で果南が答える。

…まぁ、確かにスパイなんてスクールアイドルじゃ無さそうだし…熱狂的なファンは居そうだけど。

 

「それに……」

少し俯き気味に千歌が答える。

 

「何だか…言葉に表せないけど…はじめまして…って…感じがしないって言うか…あはは、何言ってるんだろ、私…」

「(…千歌………………)……あ、あのっ……!」

 

 

──────でも、言葉が出てこなかった。

俺は、悠で。

Aqoursのみんなと部活動して。

衣装作ったり、作詞作曲したり。

時に喧嘩したり、泣きあったり笑いあったり。

…好きになって…好きを受け止めて。

想いを重ねた日々があった、と。

 

───────言ったところで何になるんだろう。

思い出す訳でもないし…。

それに、変なこと言ってる人なんて…思われなくない。

 

 

「…………………………」

無意識のうちに俺は立ち上がっていた。

 

 

「…?」

そして、部屋を出て…迷うことなく、自分が使っていた部屋の前で立ち止まる。

その様子を見ながら千歌が後をついてきた。

 

「……ここ、なんの部屋?」

「えっ…?…もうしばらく使ってない…物置部屋だよ?」

「…そっか…ごめん、変なことして」

 

 

荷物を持って帰る支度を始める。

…これ以上居ても…精神的に辛いだけだ…。

 

 

「えっ、もうバス無いよ!?」

「…しまった…」

千歌たちと会えてすっかり忘れていた…バスはもうとっくに終車が終わっていた。

 

 

「…泊まっていきなよ!明日明後日休みなんだし!」

「えっ…でも、そんな急に…」

 

「志満姉に聞いてくるー!」

そう言うと千歌がすぐ部屋を出た。

 

「………あはは、千歌って昔からああいう所あるから…」

「…そ、そうなんですか…」

 

「ねぇねぇ!そっちのスクールアイドルの事について教えてよ~♪」

「う、うん…これがこの前やったライブの動画なんだけど…」

 

 

 

 

 

 

 

──────────────

 

 

結果、部屋の空きがあった為…俺は泊まることとなった。

そして、今はというと……。

 

 

 

(またここにいるし……)

砂浜で大の字になっていた。

……携帯を見ると…歩夢から連絡が入っていた。

今は…そんな気がないが…連絡返しておかないと大変なことになりそう。

 

【あっ、峻くん!?お母さんから聞いたよ!?…今…沼津に居るの?】

「…あぁ、悪い…」

 

【…峻…くん…?】

明らかに様子がおかしい事に歩夢が直ぐに気がついた。

 

「…Aqoursと会って…俺と…ニジガクみんなの方向性を確かめたくて……なんか悩んじゃって…無理を承知で他のスクールアイドルの人達に聞きたいなって…悪い、身勝手な行動して…」

【う、ううん!大丈夫だよっ!…良かった…無事で…

じゃあ、日曜日には帰ってくるんだね?】

「ああ、みんなにもそう伝えて……」

【…帰ってきたら…ギュッてしてね…?///】

 

「…歩夢?」

【みんなには私の方から伝えるから大丈夫だよ!じゃあね!///】

 

そう言うと電話は切れてしまった。

(…歩夢……前までそんなこと言う子じゃなかったのに…)

 

 

揺れる気持ち。

…Aqoursのみんなと過ごした日々を忘れられないだけに…

ニジガクのみんなを意識しても…大丈夫なのだろうか、と…。

 

(…って、それは俺が勝手に言ってるだけだよな…やめよ……)

「こんなところで横になってたら…風邪、ひきますよ?」

 

「えっ……?……あっ…梨…っ…!!…だ…誰?」

「…?…あ、千歌ちゃんから聞いたのっ

東京でスクールアイドルやってる部長さんが来てるって♪

私は桜内梨子…貴方は?」

「宮之原 峻…」

 

「峻くん、だねっ♪

私も作曲してるんだけど、峻くんの作る曲も…なんだか聞いてて懐かしくなる感じがしたから…どんな人なんだろうなぁって見に来たの♪」

 

「(…峻、か……昔から変わらないな…梨子は)…そっか…ありがとうね」

「ふふっ、千歌ちゃんが言う気持ち…分かるかも♪」

 

「…ん、なんか言った?」

「何でもっ…あと、千歌ちゃんが呼んでたよ?」

「…呼んでた?」

「私の家と千歌ちゃんの旅館…隣同士だから」

 

「…あ、そう…なんだ…うん、ありがとう…行ってみるよ」

 

 

 

 

────────────────

 

 

「あ、きたきた!♪」

「(…千歌の人懐っこさも相変わらず…だな)…俺に…何か用事…?」

「せっかく沼津まで来たんだし…明日案内するよ!

…と、言っても千歌は仲居のお手伝いがあるから…曜ちゃんが教えてくれるんだけど…迷惑だったかな…?」

 

「…ううん、ありがとう。沼津の事もっと知っておきたいって思ってたの」

「そっか、良かった!♪」

 

 

…曜と一緒にお出かけ…か。

(運命って…皮肉なものだね…)

 

 

 

 

 

 

 

 

【その日の夜…】

 

 

 

俺は静かに起きて部屋を出た。

本来、旅館客と千歌達がいる部屋は離れていて…普通の人なら見つけられない。

…しかし、俺はいとも容易く千歌の部屋の前に着いた。

 

(…そりゃ悠の時は何回も歩いたからな…)

ドアを開けると…静かに千歌が寝ていた。

 

「……千歌…俺だよ…悠だよ…?」

そんなこと言っても千歌は思い出してくれないだろう。

…それに、今の状態だと…部屋に忍び込んでる状態。

 

何をしに来たんだろ…俺…。

「…っ……おやすみ…千歌」

「ううん…もう食べられ…ないよぉ…~…♪」

 

 

 

 

「……ふっ…」

その夢に…果てして俺は映っているのか…と疑問に思うのは

野暮だと思った俺だった…。




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23話

いよいよせつ菜のわくわくアニマルがくる!
ってガチャかよ~!!!どぉしてなんだよぉおおお~!!(藤原竜也風)


明日からは最大90連無料のガチャが始まりますね…!
(当たればいいなぁ)


………目が覚めると、悠の時に何度も見た十千万の天井が目に入った。

 

「………落ち着く…」

しかし、のんびりもしていられなかった。

…こうして峻の姿でも曜と一緒に出かけられることを今は純粋に楽しもうと思う。

…それが俺の心を癒してくれると信じているからだ。

 

 

 

「…おはよ、千歌ちゃん」

「あ、おはよう!♪よく眠れたかな?」

「うん、おかげさまで」

「曜ちゃんそろそろ来るってよー!」

「じゃあ、そろそろ支度するか」

 

…あれ、今の俺と千歌の会話…いつもの悠の感じで話してた…。

って…千歌は鼻歌交じりでお手伝いしてるし…俺の思い込み…だよなぁ…。

 

 

 

─────────────────

 

 

「おはヨーソロー!」

「…お、おはよう…」

 

十千万の前で曜が敬礼していた。

 

「待たせちゃった?」

「ううん、時間ぴったりだよっ♪流石だね~♪」

「あ、あはは…それで今日はどこに案内してくれるの?」

 

「まずは沼津駅周辺かな♪

それじゃあ、早速着いてきて!♪」

そう言うと曜は上機嫌でバス停に向かった。

 

「沼津駅周辺…あ、ゲームセンターかな?」

「あれっ、なんで分かっちゃったの!?」

 

「(あ、いけね…)…あ、あはは…事前に携帯で調べていたから…」

「お、そっかそっか~♪

行く場所が一致するなんて私たち気が合うね~♪」

「…気が合う…か…」

 

…出来ることなら…悠の時みたいに…抱きしめたいよ、曜…。

 

 

 

 

 

 

「ここが、沼津駅!そしてこっちが商店街だよ~♪」

「(やば珈琲にマルサン書店…やっぱり何も変わってないよなぁ…)…ん…?」

「…?…峻くん、どうしたの?」

 

 

「…いや…なにも…」

 

 

────────────────

 

 

「ちょ、ちょっとマリーっ…気が付かれちゃうじゃない…!」

「ソーリーソーリー…あれが東京からきた男の子ね~…なかなかのナイスガイじゃな~い?♪」

 

「…そうかしら?

ヨハネにはAqoursの事を筒抜けにしに来た天界のスパイにしか見えないわ…」

「……………………………」

 

「…ずら丸?黙り込んでどうしたのよ…」

「なんでもないずら~♪…あ、行っちゃうずらよ?」

「おうっ、急いで後をつけましょ!♪」

 

 

─────────────────

 

 

「ここが商業施設の中にあるゲームセンターだよっ

私もよく千歌ちゃんと梨子ちゃんと来るんだけどね~♪」

「(そういや、曜達とこういうとこ来たこと無かったな…)…あ、このウサギのストラップ…」

「あ、可愛い~!♪」

 

…うん、俺も曜に似合うなって思ってたよ…。

「…取ってあげようか?」

「おっ、クレーンゲーム自信あるの?♪

ふっふっふ~曜ちゃんもクレーンゲームには少しうるさいでありますよ~?♪」

 

「…お手並み拝見…だね…」

 

 

 

「うううっ…曜は下手くそであります…」

「あはは…まぁ…どんまい…」

 

笑いながら1枚100円玉を入れる。

…まぁ、曜に上げれたらこれ以上ない結果になるからな…。

 

「お、おお~?…おおおー!」

「…マジ?」

 

がっちりつかんだピンクのウサギのストラップ…だったが…。

何故か(?)青いウサギも付いてきた。

…まさかとは思うが…。

 

「すごーい!1回で2個取れた~!!♪」

「…ふ、ふっふっふ…流石だろ~?」

 

…いや、ほんとにたまたまなんだけど…。

「…ほら、曜ちゃん…これ」

「い、いいのっ?!」

 

「…俺とお揃いになっちゃうけど…」

「う、ううん!むしろ…嬉しい!♪ありがとね!♪」

 

眩しすぎる笑顔で曜は笑った…。

俺にとっては…まるで初恋に落ちたかのような感覚になった。

 

 

 

 

 

──────────────────

 

 

「ここが沼津港名物のびゅうおだよ!♪」

 

「おぉー…なんかこう…ポーズ取りたくなるね…」

「…?…ポーズ?」

「こう…ガシャーンって…分かるかな…」

「……あ、あはは……?」

「…うん、登ろうか…」

 

 

曜と一緒に…沼津…そして内浦の景色を眺める。

 

「…今日の案内はどうだった?」

「すごく楽しかったよ、Aqoursや沼津の事…すごく知れた気がする」

「それは良かった~♪」

 

 

 

 

┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈

 

「み、見失ったわ…!」

「オーマイガー……!!」

 

「2人とも諦めるずら~…あむあむ…」

 

「な、なんでずら丸はそんなのんびりしてるのよ!」

「明日会う予定を千歌ちゃんに入れてもらったずら~♪」

「そ、そうなら最初から言いなさいよ!」

「イエース!ヨハネの言う通りよ~!!」

 

 

┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈

 

 

 

「…なん、かね…」

「…ん?」

 

曜の密着する距離が……近い。

 

「こうやって…峻くんと話してると…何だか…落ち着くの……えへへ、変…かな…?」

「…曜…ちゃん…」

 

「…おかしい、よね…初めてあって…出掛けたのに…そんなふうに思うなんて…」

「(…曜…俺は…っ!)…変じゃないよ…これは…俺と曜ちゃんだけの…秘密、ね…?」

「…ぁ……うんっ!///」

 

少し触れた指と指の感覚は…俺と曜の心を温かくさせた気が がした…。




次回 花丸と峻


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24話

会社のボウリング大会でサクッと優勝してきました。
…あ、かすみんの誕生日編作ってない…。

後日改めて投稿します!!


何だかんだで沼津に来た週末も最終日を迎えた。

 

今日の夕方には東京に戻る。

…まぁ、またいつでも来れるんだけどね…。

 

「あ、峻くん!お客さんだよ!」

「…お客さん?」

 

玄関先に行くと……花丸がいた。

「…えっと、君は…?」

「Aqoursの国木田花丸…ずらっ」

 

「あ、花丸ちゃんはこういう喋り方なんだよ~♪」

「…そ、そうなんだ」

 

「千歌ちゃん、ちょっと峻さん借りるずら~♪」

「は~い、行ってらっしゃ~い♪」

 

そう言うと花丸が歩いていく…。

俺も慌ててその後をついていく。

 

 

 

─────────────────

 

 

 

向かった先は…急な階段が何段もある…。

(ここは…弁天島神社…?)

 

なぜこんな所に花丸が俺を連れてきたのだろうかと考えてるうちに…頂上に着いた。

 

 

そよ風で木々が揺れる中…。

花丸が境内の前でこちらを振り向いた。

 

 

「─────いつまで下手な猿芝居してるずら?」

「……え?…な、なんのこと…かな?」

 

「隠しても無駄ずら」

「…え、えっと……花丸…ちゃん?」

 

「……こう言えば…分かるずら?…''冴木 悠''さん」

「…なっ────────」

 

 

…なんで…花丸が…その名前を…!?

「…な、なんで……花丸……お前…っ!!」

「…ルビィちゃんから聞いたずら

初めて会った人の歌ってた歌が忘れらないって…

…何で、No.10…歌ってたずら?」

 

「…そ、それは…」

「千歌ちゃんも果南ちゃんも…みんなこの曲は知らないずら」

「……な、何で…花丸は俺のことを…」

「…まるも…''こちらの人間''…ずら」

 

「…は?」

「悠さんと同じく…こちらの世界を知ってる人間ずら

…そして、悠さんのあの出来事が起きてから…1年前に遡ってるずら

…ただ、悠さんが入学してから2ヶ月経った…のに、その曲を歌ってるのを知ってるのは…まる一人ずら」

「じゃ、じゃあ…花丸がみんなに言えば…!!」

 

「そんなことしても誰も信じないずら

…まさか、はじめましての人が自分の初めて好きになってキスして…身体を交わせた人…なんて、誰も信じないずら」

 

「…っ…………」

あまりの出来事に言葉が出なかった。

花丸も…悠の時のことを知っている…。

しかし、花丸自身もどうして悠と言う人間が居なくなった世界にいるのかは…分からないらしい。

 

 

「…まるは…お寺育ちだから…そういった境遇に会ったのかもしれない…ずら」

「…………………………」

 

「…ただ…1つ言えることがあるとすれば…

悠という存在から…今の姿になってる事に…何か意図があると思うずら

……東京のスクールアイドルを…導くという…意図が…」

「……それが…終わったら…どうなるんだ?」

 

「…悠さんとして…再び目覚めるかは…分からないずら」

「…そん、な……」

 

「…ただ、まるも協力するずら

少しでも…悠さんを思い出してくれると信じて…」

「花丸……………」

 

 

 

「あっ、こんな所にいた~!」

「花丸ちゃんがこんな所に誘うなんて…珍しいね?」

「はぁ…はぁ…私疲れちゃった…」

 

「あ、千歌ちゃんに曜ちゃんに梨子ちゃん~♪

ごめんずら~…♪」

「……………………」

 

花丸にアイコンタクトをすると、ただただ頷いた。

(急がば回れ……か……今はこの距離感を…ううん、この距離感になってる意味を…考えないと…)

 

 

 

 

 

────────────────

 

 

 

【夕方】

 

 

 

「…ありがと、わざわざ見送りに来てくれて…」

「せっかくだからね!♪

今度はそっちのスクールアイドル同好会のメンバーにも会いたいな♪」

 

「うん、もちろん来てよ…歓迎するよ」

沼津駅の前でお見送りをしてくれたAqoursのメンバー。

……花丸はにこやかに微笑むだけ、だった。

 

「…峻くん!」

曜が俺の手を握る。

その様子を見て花丸も少し驚いた顔を浮かべる。

 

「…また、ね…!」

「…うん、また会おうね…曜ちゃん」

 

(…さすが悠さんずら。

見た目は変わっても…異性に惹かれる所は変わらないずら)

 

「…俺も、また…沼津に来るから…」

「うん!待ってるよ!♪」

 

千歌達全員の顔を見て…俺はそのまま改札の中へと入っていった。

 

 

────────────────

 

 

「…行っちゃったね」

「うん…少し…心細い…気がするよ」

「…でも、また本人は来るって……って、果南さん…っ!?」

 

「な、泣いてますの…っ!?」

「へっ……?……あれっ…私…なんで泣いて…」

(今辛いのは…みんなだけでは無いずら…まるも…悠さんも…みんな辛いずら…でも、少しの辛抱だって…分かってるずら)

 

 

 

 

電車に乗って、歩夢に連絡する。

…今は…ニジガクみんなの…支えにならないと。

 

…Aqoursの、みんなの為でも…ニジガクみんなの為でも…そして、俺自身の為でもあるから…。

 

 

 

────────────────

 

 

「…ただいま、歩夢」

「あっ…峻くん!!」

 

家の前に着くと歩夢が玄関前で待っていた。

 

「…おわっ!」

「……寂しかったんだから…ね…」

「…ああ、ごめん…身勝手な行動して…」

「…今度行く時は…私も一緒じゃなきゃ…嫌だよ…///」

「…うん、もちろんだ」

 

そう言うと歩夢が頬にキスをした。

 

「…あっ、歩夢…?」

「…寂しかったんだから…これくらい…良い、よね?///」

「…あ、あぁ…」

「…だって…私は…峻くんの事が─────」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ずっとずっと前から…好き、だもん…///」

 




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25話

せつ菜が出ない悲しみでせつ菜のわくわくアニマル衣装の胸元をびゃっと下げてやってぽろりさせたい(危険思考)


「おはよ、峻くん♪今日もいい天気だね♪」

「ああ、そうだな」

 

昨日の夜、俺は歩夢から''好き''と伝えられた。

…けど、特に答えも出せないままいつも通り歩夢と接している。

歩夢の方もいつもと変わらない感じだった。

 

(……好き、か)

よもや峻の姿でも異性から好意を寄せられるなんて…な。

…いや、考えるのはこれくらいにしておこう。

自意識過剰なのはよくないからな。

 

(…でも、歩夢の好きは…今の俺…なのか…それともずっとずっと前から…好き、なのか…)

聞きたいけど…聞けないのが本音だった。

傷つくのが怖いから…打ち明けるのが…怖いから。

 

 

 

─────────────────

 

 

 

【放課後】

授業中も変わった事はなく、そのまま放課後を迎えた。

部室に行くとすぐにかすみが反応した。

 

「あーーー!!!峻先輩心配したんですよ!!」

「ごめんごめん…その…なんだ…思い詰めててな」

 

「歩夢から沼津に行ってAqoursに会いに行ったって聞いた時は流石に言葉を失ったわ…」

「ごめんなさい、果林さん…」

 

「それで…なにか収穫は…?」

「うん、Aqoursの皆にも会えて話も聞けたし…今度虹ヶ咲学園にも来てってお誘いしておいたよ…みんなとも顔を合わして欲しいからね」

 

「えっ…!?Aqoursの皆さんがここに来るんですか…!?

なんという峻先輩の人脈…っ!!」

「まぁまぁー♪どちらかと言えば人脈って言うよりしゅんしゅんの人徳って感じだよね~♪」

 

「…ははっ…人徳…か」

 

 

 

 

──────────────────

 

 

【しずく 視点】

 

峻先輩…優しそうに笑ってるけど…何故か顔が曇ってる…。

 

「…何か…あったのかな…」

「?…しずくさん…どうしたんですか?」

 

「えっ!?…あっ、せ、せつ菜さん…大丈夫ですっ、なんでもありませんよっ♪」

「…そう、ですか?」

 

 

…後で…峻先輩に話を聞きに行こう…。

 

 

 

──────────────────

 

 

「峻さんっ!お約束…忘れてません…よね?」

練習の小休憩中…せつ菜がこちらに顔を覗かせる。

 

「あはは、デート…でしょ?」

「は、はいっ…!///

恥ずかしいし…皆さんには内緒で…峻さんを独り占めしたい、ので…内緒、でお願いしますね…♪」

 

「…っ…う、うんっ…!」

「行き先はもう決まってますのでっ♪」

「…せつ菜の事だから…なんとなく予測はつきそうだなぁ…」

「あっ、せ、詮索はダメですよっ…!」

 

「はいはい、当日のお楽しみにね?」

「はいっ♪」

 

 

 

「…………………むー…………」

「あれ…?かすみちゃん、どうしたの?」

「むっ、りな子…なんでもないっ

練習始めよーっと♪」

 

「…あっ……かすみ…ちゃん?」

(…どうして…峻先輩の事を…目で追っちゃうの…っ

どうして…こんなにも…心が苦しくなるの…)

 

 

 

 

─────────────────

 

 

部活終わり…俺はしずくにお茶に誘われた。

 

「珍しいね、しずくが帰りに寄り道しようって言うなんて」

「今日は両親の帰りが遅くなるので…家に帰った1人でも寂しいので」

「あはは、俺でよければ家帰ってからでも話し相手になるのに」

 

「だからこそ、峻先輩をこうしてお茶に誘ったんですよ♪」

「それはそれは大変光栄です」

「……さて…峻先輩…何か、ありましたか?」

 

「…突然だね、どうしてそう思ったの?」

「部室に入った時から…顔が曇りがち…でしたので」

 

「…しずくにはお見通しか…」

「私でよければ…話してください…っ!」

 

 

「………ああ、実はな…」

 

 

 

─────────────────

 

 

昨日の夜のことを打ち明けた。

歩夢から好きと言われた事。

そして、俺自身の気持ちについて。

 

「………………」

 

少し黙り込んで俯くしずく。

……初めてのキスをしたのはしずく…。

確かに聞いたらショックは大きいだろう。

…しかし。

 

 

「歩夢さんの気持ちは…私も、分かります」

「…それって…」

「私も…峻先輩の事が大好き…ですから…///」

「…しずく…」

 

「だからこそ、譲れない部分もありますし…

共感できるところも…沢山あります…っ」

 

「…そんなに好かれるような要素…俺にあるのかなぁ…」

「ふふっ、自分では分からないものですよ♪

例えば峻先輩の場合ですと…優しくて、かっこよくて…頼りになって…時にする真剣な眼差しがとても印象的で────」

 

「…ま、待った…流石に聞いてて恥ずかしい」

「ふふっ…そういう照れた顔も…魅力的ですよ♪

…だから…私も…峻先輩の色んな一面…これからもずっと…見て、いたいです…///」

 

「…しずく……」

「他の皆さんが聞いたら…嫉妬しちゃいますね…///」

「…2人だけの…秘密…だな」

 

 

 

 

 

 

 

 

「ありがとうな、なんだか話したら気が楽になったよ」

「いえ、お役に立てて良かったです」

「しずくはやっぱり頼りになるな」

 

「…あ、頭ポンポンは…恥ずかしい…です…///」

「…ごっ…ごめん…」

 

 

「…あのっ…!///」

「…ん、どうした?」

 

「…最後に…キス…しても…良いですか?///」

「…こっちの方がよっぽど恥ずかしいのにな…」

「そ、それは言わないでくださ…っ!!///」

 

言い切る前にしずくの口を塞ぐ。

 

「…満足?」

「…き、気持ちがふわふわして…覚えてるセリフ…全部忘れちゃいそうです…///」

「あはは、それは困ったな」

 

 

 

 

 

と、2人で笑いあったが…やっぱり心細くなってもう一度キスをする俺としずくだった…。




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26話

せつ菜ちゃんきたあああああ!!
交換楽しいなぁああああ!!!(白目)


「あ、峻さん!こっちですよ!♪」

「悪いな、せつ菜…待った?」

 

「いえ、私も少し前に来たのでそんなに待ってませんよ♪」

 

約束通り、俺とせつ菜は週末デートに出かける。

集合場所は駅だったけど…地図アプリあって良かった…。

 

「…私服可愛いな、せつ菜」

「えっ、あっ、そ、そんなこと…っ!!///

……えへへ…ありがとうございます…///」

 

「…ん、うん…」

開始早々気まずくなり目線をそらす俺とせつ菜。

 

「…そ、それで今日はどこに行くのかな!?」

「あ、は、はいっ!大好きなスクールアイドルのライブに行きます!」

「…ぷっ…わかってたけど…せつ菜らしいや」

 

なんとか切り出した話で俺は吹き出した。

その姿を見て頬を膨らますせつ菜。

 

「だ、大好きなんですよ!仕方ないじゃないですか…っ!///」

「あはは、俺はせつ菜とだったらどこでも嬉しいよ…さ、行こう?」

手を差し出すとせつ菜は少し迷った後…手を握り返してきた。

 

「…デート…ですものね…///」

「あぁ、緊張する?」

「…すごく…意識してしまいます…///」

 

「そんな姿も可愛いよ…菜々」

「なっ……そ、その呼び方はダメです…っ…いけません…///」

「今は俺の知ってる中川菜々も優木せつ菜も独り占めだからな

呼び方も俺が決める…それに、本当の菜々の姿を知ってる俺には菜々って呼ぶ権利あるからな…呼び捨てで言われるの、学校じゃなかなか無いだろ?」

 

「…もぅ…強引なんですから…///」

そう言いつつも嫌そうではない菜々だった。

 

 

─────────────────

 

 

「えへへ、ライブ…楽しみです!♪」

「やっぱりそういう物なの?」

「はいっ!自分でするライブも好きですが、見るのも同じくらい好きです!」

 

「菜々は生粋のスクールアイドルって感じだよなぁ」

「…でも、優木せつ菜として輝いていられるのは…峻さんのおかげ、です…///」

「…ははっ…菜々が可愛いからだよ」

「ちゃ、茶化さないでください…っ!///」

 

「…ごめんごめん、これで許して?」

人もあまりいないので菜々を引き寄せて頭を優しく撫でる。

 

「うぅ……峻さんの…バカ…///」

「…キス、してもいい?」

 

「…拒否するわけ…ないじゃないですか…///」

「だよな」

 

ふっと笑い…菜々の口を塞ぐ。

「…峻さんって…時々、意地悪で…色んな人を困らせますよね」

「…ん、そうか?」

 

「…ホントならこんな風にキスするのも…いけないこと…ですよ…?…ましてや、しずくさんとも…」

「げっ…」

「…峻さん…私、負けませんから…」

 

「…え?」

「峻さんを思う気持ちは…1番ですから!」

 

いつもの垢抜けた笑顔で菜々は言い切った。

 

 

 

 

────────────────

 

 

 

 

菜々とライブを見終わって会場を後にしたする時…。

 

「デート楽しかったな」

「はいっ!…ですが…」

 

「ん、まだ物足りないのか…?」

「いえ、これからが…本番と言いますか…///」

「…どういう事?」

 

「…すいません、ずっと言えませんでした…けど…

今日は…親に…嘘をついて…峻さんの家に泊まるつもり…でした…///」

「えっ…!?…泊まる…嘘…?」

 

「…今日は…友達の家で勉強会…と…」

「…菜々……」

「…もちろん、峻さんが断るなら…泊まるのは無しですが…」

 

「…いいよ…ウチに…おいで?」

 

 

 

 

 

菜々の手を引き…俺の家に呼んだ。

母は家に居なかった…好都合だ。

 

 

「……あっ…服…どうしよう…」

「…ん、持ってきてないのか?」

「いえ、持ってきたのですが…少し、肌寒いと言いますか…」

 

「…ほら、これ…着なよ」

「あっ……っ…ありがとう…ございます…///」

 

「あ、そうそう!菜々が撮って欲しいって言ってたアニメ撮っておいたよ!…えっと確か…」

 

「スカ〇ガールズとRe:ゼロから〇める異世界生活ですね!!ありがとうございます!!」

「…ほんと好きだなぁ…これ全部見るのか?」

 

リモコンを操作してると菜々の目が輝く。

「はいっ!そのための泊まりですから!」

「…あはは、飲み物持ってくるね…」

 

 

早速部屋を出る直前にチラッと菜々を見ると既にアニメを見始めていた。

 

 

(…よくよく思ったら…菜々と2人きりか…)

勢いで泊まっていいと言ったが…2人きり…。

 

(……な、何も起きない!大丈夫!俺の意識しすぎ!!)

しかし、コップを持った手はどこか震えていた。

 

 

─────────────────

 

 

「う、うぅ…泣ける…」

「…菜々…?」

 

感動的なシーンを見てるのか、菜々が泣きそうな顔をしてるの……だが…。

 

「…なんで俺の服持ってるの?」

「…はっ……あ、あっ…そ、そのっ…!!///」

 

急いで一時停止を押す菜々。

そしてあわあわと弁解をする菜々。

 

「…ごめん、めちゃくちゃ可愛い」

「んっ……あぅ…っ…!///」

 

菜々を押し倒す。

内心、俺の理性の線がどんどんすり減ってることに俺は見て見ぬふりをしていた。

 

(ああやって言い聞かせていたけど…やっぱり無理だ…菜々の事が…俺は…)

 

「…だ、め……ですよ…///」

「…ごめん、でも……俺…もう…っ」

「…ぁ……峻…さんっ…!///」

 

「…っ……ご、ごめんっ…俺…っ!!」

突然怖くなった俺は…急いで菜々のそばを離れた。

 

 

「あっ………い、いえ…私は…大丈夫です…///」

「…………うん……………」

 

結局、そのままお互い無言のまま…時間だけが過ぎていった。

 

 

 

───────────────

 

 

 

母が帰ってきたため、事情を説明。

ちなみに菜々は今風呂に入ってる。

 

(…歩夢に知られたら…歩夢へそ曲げるかな…)

チラッと隣の部屋を見てみる。

…あれ、電気消えてる?

 

気になった為、メッセージを送ることに。

 

【歩夢、どこか出かけてるのか?】

【あっ、今ね!愛ちゃんの家にかすみちゃんと私で泊まりに行ってるのっ

それでね、愛ちゃんが今度カラオケ行こって!】

 

【そうだったのか、カラオケいいね。

今度行こうか】

【うんっ、約束だよ!】

 

「…峻さん?」

「あっ…菜々、出たのか」

「はい、一番先に入ってすいません…」

「う、ううん…大丈夫だよ…」

 

風呂上がりの菜々は…どこか色っぽくて…また俺の理性が限界を迎えそうだった。

 

(それに菜々…風呂上がりだからって…胸元見せすぎ…っ)

「…あの…峻さん…?」

「あ、あぁ…俺も入ってくるよ」

 

逃げるように俺は部屋を後にした。

 

 

 

─────────────────

 

【菜々(せつ菜) 視点】

 

「…はぁ…私ってば…根性無し、ですよね…」

 

あんなに…峻さんの事が好きって言ってるのに…。

いざ、こういう状況になったら…怖くなって…。

 

「…あっ…峻さん…このアニメ…消さないように…ロックかけてる…?」

 

目に入ったのは…1本のアニメ。

「こ、これって……To L〇VEる…?」

 

や、やっぱり峻さんも…こういうの好き…なのかな…。

 

「……も、もう少し…積極的にならなきゃ…!」

食い入るようにそのアニメを見る私だった…。

 

 

 

───────────────

 

 

時間も更けて…寝ようとした時、その提案は突然言われた。

 

「…峻さん…一緒に…寝て…下さい…///」

「……いい、のか…?」

 

「…今は…峻さんの体温を…感じてたいので…///」

「菜々…」

 

「…その…峻さん…」

「…ん?」

 

ベットに2人で入った時、菜々が小さく呟いた。

 

「……私…今、すごく…ドキドキしてます…///」

「…菜々…うん、俺も…」

 

「…その…確かめて…下さい…///」

「な、菜々…っ!?」

 

抱きついてくる菜々。

鼻息が首元に触れる。

 

「…菜々…っ…胸…っ…!」

「…もう、そんなこと…気にしなくて…いいんですよ…///」

 

「…えっ…?」

どういう意味なの…?と聞こうとしたが菜々の方から口を塞がれ、言葉が出なかった。

 

「…こうやってキスした時から…私は…峻さんの物です…///」

「…菜々…っ…」

 

「…もっと…触れて…ください…///」

「…いいんだな…?」

「…大好きな…峻さんになら…私は…♡///」

 

 

 

にこやかに笑った菜々。

その姿は恥じらいの表情と信頼の眼差しをしていた。




あー、せつ菜可愛い…繋がりたい(危険思考)

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27話

あ、あなたちゃぁん…(大蛇丸風)

色々賑わいますね、ラブライブ!!嬉しい限り!!


「あ、しゅんしゅんこっちこっち~♪」

「わっ、峻さん…私服オシャレ…」

「…そうかな?歩夢が選んでくれ─────」

 

「わー、わー!!」

「むむむ~…?彼方ちゃんレーダー…怪しいって言ってるよ~…?」

「あ、あはは…///」

 

週末、俺と愛と歩夢、璃奈と彼方の5人でカラオケに来た。

…そう言えば、カラオケって…聖良と来た以来…か?

 

「峻くん…カラオケに誘ったけど…歌うの大丈夫…?」

「えっ……歌うのは嫌いじゃないよ?」

「…そ、そうなの…?…いや、峻くんの歌って…こう…''独創的''っていうか…」

 

…無、今の言葉で何となく勘づいたぞ。

(峻って……音痴…なのか?)

 

となると…本気で歌うのはダメか?

…いや、でも本気で歌いたいし…。

 

「まー、まー♪

カラオケなんて楽しんだ者勝ちっしょ!♪」

いつものテンションの高さで部屋に向かう愛だった。

 

 

 

──────────────────

 

 

「彼方さん…何歌う…?」

「うーん…遥ちゃんが~…好きな曲にしようかな~♪」

 

「おっ、じゃあ愛さんの十八番、最初に入れちゃおうかな!♪」

「え、ええっと…私は~……」

 

 

…女子4人に俺1人。

(……いかんいかん、歌って気を紛らわさないと)

 

先陣を切って曲を入れる。

GRee〇eNはいいぞ、G〇eeeeNは。

特に愛唄なんかよく歌うぞ。

 

 

「おっ、しゅんしゅんそういう系も歌うのか~♪」

「…は、初めて聞くけど…」

 

 

 

「あはは、ちょっと挑戦してみ─────」

 

話の途中で歌い出しが始まった。

すうっと息を吸い、紡いだ歌声に周りがしんっと静まる。

 

「上手い…璃奈ちゃんボード…''キラキラ''」

「何だか心地よい眠りに付けそうな歌声~…♪」

 

「しゅ、しゅんしゅん凄~い…!歌手みたいじゃん…!♪」

「…カッコイイ…///」

 

周りをシャウトするこの感覚……なるほど、嫌いじゃねぇな…。

 

「…ふぅ、初っ端だったけど…どうだったかな?」

「凄い凄い!愛さんビックリしちゃったよ~!♪」

 

「歩夢ちゃん…なんで携帯出してるの~…?」

「えっ、いや、あのっ…む、ムービー撮ってて…!///」

「盗撮……ダメ、絶対……」

「そ、そんなのじゃないよぅ!!///」

 

「ねぇねぇ!今度は愛さんとデュエットしようよ~!♪」

「わ、分かったからそんなに体引っつけるな…!」

 

「わ、私も峻くんと一緒に歌いたい…!!///」

「分かったから~!!!」

 

 

 

 

 

─────────────────

 

 

 

結局、ほぼほぼ半分くらいの時間はデュエットか俺の歌う時間に費やした。

 

…まぁ、みんなが満足してくれたならそれでいいんだけどね

俺もいいストレス発散になったし。

 

「はー、すっきりした~♪」

「また来ようね♪」

 

「うぅ~…ん……すやぁ…」

「彼方さん、寝ちゃ、ダメ…」

 

 

終了の時間となり…部屋を出ると…。

 

 

?「さっすが、にこちゃん~歌うの上手いよね~♪」

?「アンタは合いの手入れすぎ!歌うのに集中出来ないじゃない」

?「うふふっ、それが穂乃果ちゃんのいい所だから♪」

 

?「と言うけどにこもノリノリだったじゃない」

?「え~り~…?余計なこと言わないの~!」

 

 

 

 

「…あれっ…あの人たちって…」

「……μ's…だ」

 

「「「…えっ?」」」

 

真剣なトーンで話し始めた俺に対してみんなが驚いた。

そして、俺は…今目の前で起きてる状況に驚きを隠せなかった。

 

 

「…あ、あのっ…!!」

────つい、声をかけてしまった。

 

 

 

?「…?…はい?」

穂乃果が振り向いた。

 

?「貴方たち…虹ヶ咲学園のスクールアイドルの人達よね?」

そして、にこがすかさず質問をしてきた。

……ん?なんで俺たちのこと…。

 

「…知ってるんですか?」

?「虹ヶ咲学園のことは私達、音ノ木坂学院も一目置いてるの…あぁ、紹介が遅れたわね…私は───」

 

「絢瀬絵里…さんですよね」

「え、ええっ…そうよ…貴方は?」

「虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会…部長の宮之原 峻って言います」

 

「へぇ、男の部長ね~…その割にはいいライブするじゃない」

「に、にこちゃん…っ…い、言い方が悪いよ…っ」

「いえ…まぁ、男の部長は珍しいですからね」

 

 

 

「…しゅんしゅん…いとも簡単に話しかけてる…」

「μ'sって…Aqoursの人達と並ぶくらいのトップスクールアイドルだよね…」

「峻くん…知り合い…なのかな…」

 

 

 

「…ふぅん、じゃあそれが本当か…私たちが確かめてあげるわ!」

「に、にこちゃん!?」

 

「…いいんですか?…お忙しいのでは…」

「いえ、それは本当よ

…生徒会でも、一度虹ヶ咲学園の事は視察に行きたいと思ってたところなの」

 

「…じゃあ…約束…ですよ」

「ええ、すぐにでも視察に行くわ♪」

 

「貴方たちスクールアイドル同好会の事もビシバシ鍛えてあげるから覚悟しなさ~い♪」

「あ、あはは…」

 

こうして、μ'sのメンバーが虹ヶ咲学園に来る事となった。

…せつ菜やかすみが聞いたら驚くだろうな…。

 

 

 

 

 

 

 

 

「…ことりちゃん、さっきから静かになって…どうしたの?」

「あの人……すごく…かっこよかった…♡///」

「…こ、ことりちゃん…???」




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28話

よっし、この投稿の後に
ニジガクR版作るか!(超名案)


「あ''ゆ''む……おはよ…ぅ」

「…しゅ、峻くん…?」

 

カラオケに行った次の日…見事なまでに声が枯れた。

…張り切りすぎたわ。

 

「い''まのお''れ…大蛇丸み''たいだろ…?」

「…む、無理に喋らない方が…いいよ?」

「……………………」

 

その気遣いに俺はただただ頷いた。

 

 

──────────────────

 

「へぇ~それじゃあ、りな子は峻先輩とカラオケに行ったんだ~」

「うん、すごく上手かった」

「う、羨ましいな~…♪(しゅ、峻先輩ってそんなに歌が上手いんだ……い、一緒にミュージカルとかしてみたいなぁ…そ、そしたら峻先輩がロミオで…私が…ジュ、ジュリエット…!?///)」

 

「…しず子~?…顔赤くしてどうしたんだろ」

「なんか…怖い…」

 

「へっ!?…あ、いや、なんでもありませんよ!!///」

 

「「…怪しい」」

 

 

─────────────────

 

 

昼休み、俺は菜々に呼び出された。

久々になる生徒会長補佐の仕事らしい。

 

「すいません、お昼休みにお呼びしてしまって」

「菜々の''…お願い''ならな…」

 

「…だ、大丈夫ですか…?

歩夢さんからカラオケに行ったとお聞きしましたが…」

「…あぁ、大丈夫…」

 

「…今度…私とも…一緒に行ってください…ね?///」

「…ざみじいのか…?」

 

菜々に抱きつく。

顔を赤くするが抵抗はしなかった。

 

「あっ……ぅんっ…///

…あははっ、その声じゃ…ムードも台無し…ですね…///」

「…うっさい…」

「…それは今度…また、たくさん…ですよ?///」

 

「っ……」

かすみのように悪戯っぽく笑う菜々。

 

「私はどこにも逃げませんから…♡///」

「…う、うん…っ」

「…さて!お手伝いして欲しいことがありました…」

 

咳払いをし、本題に話が戻った。

 

「…実は、体育倉庫を点検して欲しいんです」

「点検?」

 

「すいません、そういうことは本来生徒会がするのですが…」

 

チラッと菜々が机の上に目をやると、そこには大量の書類の山が…。

 

「…ご覧の通り、副会長も書記も…作業に追われてまして…

今は職員室に提出に行ってるので不在ですが…」

 

「おやずい…御用…だよ…」

「ありがとうございます!

それで…こちらがリストになります!」

 

渡されたのは何個かチェック項目がある紙だった。

 

「記入したら私に提出してくださいね!」

 

 

 

 

───────────────

 

…と言われて体育館に来たはいいものの…。

 

 

「あれ~峻くん?」

「エマさん?」

 

体育館にはエマが居た。

 

「あ、この後体育の授業なの~♪

それで苦手だから少し練習しておこうかなって♪

…峻くんはどうしてここに?」

 

「生徒会のお''仕事の手伝い…ゴホゴホ…」

「わっ、凄い!生徒会のお仕事も手伝ってるの?」

 

…まぁ、菜々の為だしな…。

 

「俺には気にせず…練習始めなよ…?」

「はーい♪」

 

そして俺は体育倉庫の点検。

エマが倉庫に入ってボールを取ろうとした。

 

(…ん、ここの鍵…取り付け甘そうだな…)

「ええーっと…ボールボール…」

 

(何回か開閉して大丈夫そうなら要注意に…)

 

「あった!」

 

ガチャ。

 

「…ガチャ…?」

「…?」

 

明らかに閉ざされたような音がした。

冷や汗が出そうな状態で何度かドアを開けようとする…が。

 

「…あ、開かない…!!」

「え?…どうしたの、峻くん?」

 

「……開かなくなっ''ちゃった…」

「ええっ!?…ん、んー!!…ほんとだ…」

 

まるでホラーゲームの初回のようにドアが完全に開かない。

 

「…ど、どうしよう…!!」

「まぁ・待ってれば助けが来るよ~♪」

 

そう言うとエマはその辺に置いてあったマットの上に座った。

 

「そ、そうだ…携帯…!」

が、圏外の文字。

 

「なっ……」

「ほら、峻くんも座りなよ~♪」

 

のほほんと手招きするエマに諦め半分で座る。

 

「授業始まったら誰かしら開けるから大丈夫だよ~♪」

「…ははっ、それもそうか…」

 

突っ込む元気もないのでとりあえず目を瞑る。

「…峻くん…風邪…?

ほら、こっちおいでよ♪」

 

そう言うとエマが身を寄せた。

「えっ''、お、俺は風邪じゃ…!!」

 

どうやらこの枯れ声を風邪と勘違いしたようだ。

…ちょうどエマの胸が…枕のような格好になった。

 

「ふふっ、ホント峻くんって弟って感じだよ~♪」

「…あ、あ''りがとう…」

「…んー…こうしてると落ち着くな~…♪」

「あ、あの…エマ…さん''…?」

 

ぎゅーっと抱きしめ度にエマの胸に埋もれる。

ついにはエマが頭まで撫で始めた。

 

「…このまま食べちゃおうかな~♪」

「……えっ?」

 

顔を見ようとした時だった…。

 

 

ガチャ。

 

「「…あっ…!!」」

 

鍵が空くような音がした。

その音を聞くや否や、すぐに身を引き離す俺とエマ。

開けたのは体育の先生だった。

 

中に閉じ込められてた二人を見て首を傾げ…

中にいた俺とエマは苦笑いを浮かべるしかなかった。

 

 

 

──────────────────

 

 

「…す、すいません…あの扉は…外から鍵をかけるタイプでして…」

「まぁ…授業には間に合ったし…大丈夫だよ…」

 

「鍵は直ぐに新しいものに変えますから…!」

点検の手伝いをお願いした菜々が何度も廊下で頭を下げる。

…一応学校ではこういう関係なんだよなー…。

まぁ、せつ菜って知ってる人がいないから無理もないけど…。

 

「あ、じゃあ…私着替えてきますね!」

「部室で待ってるね''…」

 

もうみんな集まってるだろうな~…と部室のドアを開けると…。

 

 

「…え?」

「………え?」

 

暑いのか胸元を仰ぐ…果林さんが居た。

思いっきり下着の色とか見えた…黒でした…。

視線に気がついたのか一気に顔を赤くする果林さん。

いつもの余裕な感じはどこにも無い。

 

「な、なななっ…峻…っ!?///」

「ご、ごめん…!わざとじゃ…!」

 

しかし、こちらが劣勢と見るといつもの果林に戻る。

 

「…いけない子、ね…?」

「あ、いや…すいません…ほんとにわざとじゃ…」

「…ふふっ、どうしましょうかしらね…?♪」

 

「…んっ……」

「…見た、でしょ?」

 

嘘をついてもすぐにボロが出ると悟った俺は静かに頷く。

 

 

「あら、認めるのね…♪」

「…嘘ついても…仕方、ありませんし…」

「…みんなにバラしちゃおうかしら…♪」

「…っ………………」

 

「なんてねっ…そうねぇ…マッサージで手を打つわ♪」

「…ほっ……………」

「ふふっ、ごめんなさい♪

峻、可愛いから意地悪したくなっちゃって…♪」

「悪趣味ですよ…果林さん…」

 

「あら、いけないかしら?」

「…いえ、別に…」

 

椅子に座った果林さんは自分の肩をポンポンと叩いた。

…マッサージなんて自信ないんだけどな…。

 

「んっ…い、がいと…上手いじゃない…♪」

「…そう、か?」

 

「…ぁ…そこ…っ…気持ち…いいわ…っ…♪」

「…だいぶ凝ってる?」

「そりゃ、ね…分かる…でしょ?///」

「…ええ、何となく…」

 

「…あっ…峻…もっ、とぉ…♪」

「これは1回2回じゃほぐれない様な凝りだな…しっかりほぐしますよ…っ」

 

「んっ…んんんっ…!///」

色っぽい声が出ることに今更気がつく。

……なるべく視線を下にさげないよう注意しつつ…マッサージを続ける。

 

 

───────────────

 

(ど、どどど…どうしましょう…!?)

 

部室の前で慌てる菜々…いや、せつ菜。

 

(か、果林さんと…峻さんがっ…いけないことを…っ?!)

聞き耳を立てると、確かにそれらしい声が聞こえた。

 

(な、中に入った方がいいのかな…っ?

いや、でも…邪魔をするわけには…ああぁ、でも他の人が来たらどうしよう…っ?)

 

獣となった峻さんがなりふり構わず私や他のメンバーを…っ…!?

 

「あ、せつ菜ちゃ~ん♪」

「あ、あああああ、歩夢さん!?!?」

 

「…?…どうしたの、ドアにくっついて…」

「い、いえ、な、なにも!何も無いですよ!!??」

 

「…?

部室、入るよ…?」

「…あ、だ、だめ…っ!!!」

 

しかしか、時すでに遅し。

 

「お疲れ様で~す♪…あれっ、峻くんと…果林さん?」

(お、終わった…!)

 

「あら、歩夢…お疲れ様♪」

「お疲れ様、歩夢」

 

「いいなぁ、果林さんマッサージしてもらって」

「あはは、おかげで手が痺れたよ…」

 

「歩夢もこの後やってもらいなさい♪」

「はいっ!♪」

 

「えっ、ま、マッサージ…!?」

「…なんでそんな覗くように見てるの…せつ菜…」

「い、いえ…!!なにも…!!///(ううう、峻さんのせい…峻さんのせいなんだから…ぁ!!///)」

 

 

──────────────────

 

 

「うう、練習疲れよりも…手が痺れた…」

「あ、あはは…峻くんありがとうね…マッサージ…」

 

「まさか、かすみや彼方さんまでせがむとは…」

「それだけ峻くんのマッサージが上手かったって事だよ♪」

 

「…なのかねぇ……」

「…あれっ?…ねぇ、峻くん…あれって…」

 

「…ん?」

 

校門の前に立つ…1人の女の子。

 

「あっ、こんにちは~♪」

「…えっと…確か…(なんで…ことりさんがここに?)」

 

「あの時自己紹介出来てなかったよねっ…μ'sの南ことりです♪」

「あ、これはご丁寧に…宮之…」

「峻くんだよねっ♪」

 

「…えっ、あ、はい」

「良かった~♪

ちょっと用事があって近くに来たらから…せっかくなら見ていこうかな~って♪」

「そうだったんですね…ほかの方たちは?」

 

「絵里ちゃん達は明後日行くって!♪」

「あ、分かりました…ほかの部員に伝えておきますね」

「うんっ♪」

 

 

 

「─────峻…くん…?」




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29話

ニジガクを盛り上げるぞい!(R版も含めて!!←)

今回のガチャから水着の曜ちゃんやしずくちゃんが追加とりました。
双方から挟まれたいですね(危険思考)


【璃奈 視点】

 

「珍しいわね、璃奈がお昼一緒に食べよって言うなんて」

「それも部室で~…何かあったの~?」

 

「…その…教えて、欲しい…大人の…女性になるには…どうすればいいのかなって…」

 

「「…大人の女性?」」

「うん、2人とも…すごく大人っぽいから…何か秘訣があるのかなって…璃奈ちゃんボード…''じーっ''」

 

「秘訣…ねぇ…スタイル維持くらいしか思い浮かばないわ」

「彼方ちゃんも…沢山寝る事くらいしか思いつかないなぁ~…」

 

「しっかりとした食生活と睡眠が…この結果…なの?」

「ちょ、り、璃奈っ…どこ触って…!///」

「璃奈ちゃんがそんなに積極的になるなんて…珍しいね~♪」

 

「…やっぱり…峻さんも…胸が大きい人の方が…いいのかな…」

「…?…峻くん?」

 

「…な、なるほどね…///

璃奈が悩んでいるのは…峻絡みの事、ね…っ…///」

「…別、に…悩んでなんか…璃奈ちゃんボード…''むすー''」

 

「別に大丈夫よ…彼ならどんな見た目だろうが関係ないわ」

「彼方ちゃんもそう思うなぁ~♪

…それが峻くんのいい所でもあり…みんなが好きになる要素だと思うよ~♪」

 

「…そう、なのかな…?」

「璃奈は峻の事…好き?」

「…わかんない…けど……峻さんと居ると…心がポカポカする…///」

 

「それは好きってことなんだよ~♪」

「…好き……私は…峻さんの事が……///」

 

「あらあら、顔赤くしちゃって♪

…ゆっくりと話しながらお互いを知るのも大事よ?

急げば急ぐほど…周りが見えなくなるものよ?♪」

 

「…うん、分かった…」

「ふぁあ~…お昼ご飯食べたら眠くなっちゃったよ~♪」

「はいはい、起こしてあげるから少し寝てなさい?」

「ありがとう~♪」

 

 

「…さっ、璃奈は思ってることはなんでもぶつけなさい?」

「…うん、それでね…」

 

お昼休みが終わるまでの間…ずっと果林さんが話を聞いてくれた。

…ボード越しからでも…この体温…伝わる…のかな…?

 

 

 

 

─────────────────

 

 

「…さて、今日は練習は無しだ」

「ええええ~!?」

 

放課後、いつもの様に部室に集まった俺たちニジガクメンバー。

俺の発表にかすみが驚きの声を上げる。

 

…とは言え、事情を知ってる歩夢や愛は笑っているけど。

 

「ん、と言うのも…」

訳を話そうと思った時…部室のドアがノックされた。

 

「…あっ、はーい!」

1番近くにいたせつ菜がドアを開ける。

 

 

 

「──────なっ……!!!!」

その直後…フリーズ。

体も口も全く動かなかった。

それもそうだろう…ドアの先に居たのは…。

 

 

「はぁーい♪来ちゃったわ♪」

「おぉー!広いにゃー!♪」

 

「おっ、お邪魔します…っ!!!」

「いきなり連れてこられたと思ったら…ここはどこなの?意味わかんない…っ」

 

「わーい!歩夢ちゃんに峻くんー!」

「穂乃果っ…あまり大きな声を出すものでは…!」

 

「えりちが来てみたいっていう理由…何となくわかった気がする♪」

「とはいえ、ここは敵の陣地よ!気をつけなさい!」

 

「えへへっ、来ちゃった♪」

「まさか全メンバー来るとは…」

 

「な、ななな…っ…!!!」

「み、みゅ、みゅー…μ'sのみなさん…!?!?!?」

 

 

この後、かすみとせつ菜の見事なハモりの絶叫が部室内に響いた。

 

 

 

──────────────────

 

 

「…と、言うことで…視察も兼ねて、μ'sの皆さんが見学をしに来た。」

 

「そ、そんな経緯があったとは…」

「まさかトップスクールアイドルの人たちと顔を合わせるなんてね…驚いたわ…」

 

「あらっ、私達も貴方達のことはちゃんと知ってるわよ?

この間のライブの映像も見たし♪」

 

「ほ、ほんとですか!!??」

嬉しそうに食いつくかすみ。

それはまるで餌を貰う前の犬のようだった。

 

「(あ、あのっ!私中須かすみって言います!μ'sの皆さんに見てもらえてすっごく光栄です!!)ふっふっふ、このままμ'sの人達とお近付きになってスクールアイドルの秘伝を聞き出して…」

 

「おいおい、本音と心の言葉が逆になっとるよ」

「だーーめーーよ!!」

 

その言葉に食いかかってきたのが…にこさんだった。

 

「あなた達は一応敵!そんな簡単にスクールアイドルの極意なんか教えるわけないじゃない!」

「ええっ、なんでですかー!可愛い後輩スクールアイドルの為に一肌脱いでくれたっていいじゃないですかー!」

 

「可愛いのはにこにーよ!」

「かすみんですぅー!!」

 

「…なぁ、あの二人って似てると思わない?」

「あ、あはは…」

「はぁ…子供みたい…」

 

身長も…うん、慎ましさも瓜二つだな。

 

 

「「むっ!!!」」

…前言撤回。需要のある可愛らしい子達です。

 

「じゃあ、いいわ!こうなったらμ'sとニジガクで勝負よ!!」

 

「また、勝手なことを…」

「いいんやない?楽しそうやし♪」

 

「見届け人はアンタ!」

「…え、俺?」

 

「そうよ!そうすれば9人対9人になるから先に5回勝った方が勝利よ!」

「むむっ、燃えてきました…!!!やりましょう、峻先輩、みんな!!」

 

「…えっと…かすみがこう言ってるけど…みんなはどう?」

「いいんじゃないかしら?…見てるだけで得るものもありそうだし♪」

 

「わ、私も…っ…μ'sの皆さんと戦えるなんて…光栄です!絶唱しちゃいそうです!!」

 

「決まりね、じゃあ一回戦は今度の土曜日!

音ノ木坂学院で待ってるわ!」

 

「行っていいのか?」

「ええ、どの道虹ヶ咲学園の視察終わりにお誘いするつもりだったのよ♪…想定外は起きたけど…」

 

「まー、にこたちの全勝は目に見えてるけどね~♪」

「負けませんよ~!!」

 

「………………」

「……………あ、穂乃果…ちゃん?」

「うん、多分…同じ事…考えてると思うよ…ことりちゃん」

 

((μ'sに極意なんか…あったっけ?))




次回 μ's vs 虹ヶ咲!!!

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30話

「特に書くことがないのでかすみんのスカートをめくります」

「ちょ、発言が危険思考なんですけど!!??
あ、今回の投稿はキャラの名前がカッコの前に入りますよ~♪」

「よくできました、さっスカートめくりますか」
「だーかーらー!!」


約束の土曜日。

 

俺を筆頭に虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会のメンバーは音ノ木坂学院に向かった。

 

「虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会です!」

部室をノックすると早速…μ'sのメンバーが揃っていた。

 

穂乃果「いらっしゃ~い♪」

せつ菜「あ、改めて見ると…生μ's…ですよね…」

エマ「なんか感動的だな~…♪」

 

ことり「勝負って言うことだけど…楽しんでいこうね♪」

かすみ「むむむ!ですが負ける気はありませんよ!」

 

希「気合が入っとんね~♪

まるでにこっち見てるみたいやわ♪」

にこ「にことはオーラが違うわ!オーラが!」

 

かすみ「そんなことないですよ~!」

にこ「ぬぅなにを~!?」

かすみ「なんですか~!?」

 

「…あ、あはは…毎度毎度すいません…」

海未「いえ、部室が賑やかになるのもいいものですね♪」

歩夢「…それで…勝負って一体…」

 

にこ「まずは一回戦の勝負の場所に移動するわ!!」

「………どこ?」

 

 

 

 

──────────────────

 

 

にこの後を着いていくと…到着したのは…。

 

「中華屋さん?」

 

にこ「一回戦のお題は…''大食い!''」

璃奈「…大食いって…スクールアイドルに関係…あるの?」

 

「確かになさそうだけど…」

にこ「ぬぅわに言ってんよ!今のスクールアイドルは大食いのスキルの一つや二つ持ってて当たり前よ!」

絵里「にこったらまた大袈裟なことを言って…」

 

せつ菜「いえ…っ…確かに、いっぱい食べて美味しそうに食べるスクールアイドルは素敵だと思います!」

「って、共感した!?」

 

凛「μ'sからは、かよちんが出るにゃー!♪」

花陽「が、頑張ります!」

 

…花陽ちゃん…か。

見た目は食べなさそうだけどな…しかし、ウチで食べる人…と言えば…。

 

 

エマ「じゃあ、私出るよ~♪食べるの大好きだし~♪」

果林「そうね、異論はないわ」

「…分かった、エマ…初めが肝心だからな…頼むぞ」

エマ「はーい♪」

 

にこ「勝負は至ってシンプル!どちらが多く餃子を食べれるか!」

「また口の匂いが気になりそうなものを…」

 

にこ「あ、にんにく不使用の物を頼むわよ♪」

「…用意がいいことで…」

 

にこ「じゃあ行くわよ~よーい…スタート!」

 

にこさんの掛け声とともに花陽さんとエマが餃子が口に運ぶ。

 

花陽「ん~…美味しい~♪」

エマ「ホントだ~美味しい~♪」

 

凛「うぅ…見てたら美味しそうに見えてきたにゃ…後で凛もラーメンと餃子たのもーっと!♪」

穂乃果「あ、私もー!♪」

 

「…ここまではほぼ互角だな…」

果林「…でもμ'sの花陽ちゃん…細いからあんまり食べなさそうだけど…」

 

真姫「…いえ、花陽の本当の食べっぷりはここからよ」

「…え?」

 

確かに…1皿リードはしていたがそんなに大差はついてなかった。

…その時だった。

 

花陽「あ、追加でご飯いいですか~?♪」

「「えええっ!?」」

 

じ、自分から食べる量増やした…だと…?

確かに餃子だけでは味に飽きてしまうけど…!

 

 

花陽「わ~…つやつやご飯…いただきまーす♪」

そう言うと餃子を1個…口に運び…ご飯を……。

 

 

(…ん?)

 

花陽さんが口にご飯…を……。

 

(き、消えた…っ!?)

確かにご飯の量は減ってる…しかし、食べるスピードが早すぎて目が追いつかない。

 

真姫「…ね?花陽はご飯が大好きで何杯目も食べられるのよ」

「い、いや…それにしても…これは…」

 

かすみ「え、エマ先輩っ!負けちゃいますよ!」

愛「とか言ってる間にどんどん餃子のお皿空になっていくよ!?」

 

「…ひぇー…俺には無理だわ…」

ことり「峻くんは、あんまり食べない方なの?」

 

「意外と食わないかも」

ことり「へ~…そうなんだ♪」

歩夢「むっ……で、でも!私が作る料理はいつも沢山食べてくれるもん!」

 

「歩夢の手料理美味いからな」

歩夢「え、えへへ…///」

ことり「いいなぁ~♪」

 

歩夢「…む~…っ」

ことり「うふふ~♪」

 

…こっちでも…鍔迫り合いが…。

 

エマ「…へぇ~…餃子にご飯、か…いい事聞いちゃったかも♪」

 

しずく「…まさか、花陽さんに対抗して…ご飯を頼むのでしょうか…?」

「…ま、まさか…それは─────」

 

エマ「ふんふふーん♪」

手提げ袋から取り出したのは…。

 

穂乃果「パ、パン?!!?!」

絵里「しかも何個も出てくる…!!」

 

「ぎょ、餃子にパン…」

エマ「意外と合う~♪ボーノ♪」

パン一口に対して…餃子を一気に2個食べるエマ。

その勢いは凄まじく、どんどん花陽さんとの差を縮めていく。

 

 

 

 

 

 

 

にこ「…そこまでーーー!!!」

 

エマ「えっ?」

花陽「も、もうおしまい?」

 

にこ「はい!集計係!」

 

希「んー、と…こっちは7皿やね~」

璃奈「エマさん…8皿」

 

にこ「くっ……一回戦の大食い対決…虹ヶ咲学園の勝利…っ!」

 

「お、おお…勝った感ないけど…よっしゃ…」

花陽「いい勝負だったよ~エマさん♪」

エマ「私もだよ~♪美味しいから勝敗なんか考えてなかったけど…♪」

 

花陽「私もっ♪あっ、ご飯おかわり良いですか~?♪」

真姫「ま、まだ食べるの!?」

 

エマ「私もパン追加しよ~っと♪」

かすみ「いや、どんだけ出てくるですかっ!」

 

 

にこ「…これじゃあ勝負じゃなくてお食事会じゃない!」

希「まぁまぁ、食事を通して固い絆が生まれたって事やん?♪」

 

「…だな、俺も同意」

歩夢「私もっ♪2人を見てると美味しそうに食べてるし♪」

にこ「くっ……あ、明日二回戦やるわよ!!」

 

「えっ、明日?」

急すぎないか?と言おうとしたが…絵里さんに肩を叩かれた。

 

絵里「ダメよ…峻…あれは完全に燃えるスイッチが入ったにこよ…」

「…あ、あぁー…」

 

 

恐ろしいくらい納得をしてしまった俺だった。




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31話

かすみんのスカートをめくったおかげかURかすみ来ました。

「って!めくったからは余計です!」

あと、初期曜ちゃん来ました。
…あの謝ってる時の曜ちゃんの谷間がけしからんよな…?

「先輩!その発言はどうかと思いますよ!!
と言うか更新滞ってどうしたんですか!?」

いや、仕事忙しいよね…まじ社畜…。


にこ「第2回戦よ!!」

 

「…テンション高いなー…」

翌日…俺達虹ヶ咲学園のメンバーとμ'sのメンバーはゲームセンターに集合した。

 

にこ「第2回戦は…ダンス対決よ!!」

「お?今回はスクールアイドルっぽい対決だな」

 

にこ「μ'sからは絵里が出るわ!!」

絵里「えっ、わ、私っ?」

「出たな、エース…」

 

まさか自分が選ばれると思ってなかったのだろう…絵里さんは驚いた顔をしていた。

 

「ウチ…からは…」

やはりここは…せつ菜か?

 

果林「…私が出てもいいかしら?」

「…果林…さん?」

 

歩夢「…せ、せつ菜ちゃんじゃなくて…?」

璃奈「…いや、果林さんの目…本気、だよ…」

 

果林「…私…この戦いが始まった時から…考えてたの」

「えっ…何を?」

 

ゆっくり目を見開いた果林さん…そして、絵里さんと対峙する。

果林「…絶対に…絵里ちゃんに勝ちたいって!」

絵里「…あら、燃えること言ってくれるわね…っ?

ええ、それなら全力勝負よ!」

 

 

「…絵里さんって…ああいうので燃えるタイプ?」

希「あ、あはは…えりちにしては…珍しいんよ…?」

にこ「このダンスゲームのスコアで対決してもらうわ!」

 

凛「わー!愛ちゃんクレーンゲーム上手いにゃー♪」

愛「よくゲーセンは行くからね~♪」

 

穂乃果「次これ取って~!♪」

愛「愛さんにおまかせあれ~♪」

しずく「あ、あのっ、みなさん待ってください~!」

 

「…あ、あはは…相変わらずだな…アイツら…」

絵里「先攻は私が貰うわ」

 

いざ、先陣を切って絵里さんがゲーム台に立つ。

…その姿が…なんというか…。

 

海未「あ、あのっ…なぜ私の後ろに隠れるのですか…?」

「…いや、その…目に余るのと言うか…凄い…と言うか…」

 

ホットパンツは…ダメだよ…絵里さん。

いや、果林さんもホットパンツだけど…。

 

2人の対決が気になるが…その私服姿も気になってそれどころでは無い。

 

…これならしずくたちとゲームセンターを見回っていれば良かった…。

 

せつ菜「あ、あのっ…峻…さんっ?」

他の人にバレないように…せつ菜が話しかけてきた。

 

「ん、どうした…せつ菜?」

せつ菜「あのっ…もし…良ければ…一緒にプリクラ…と、撮ってもいいですかっ…?」

 

「…俺でいいのか?」

せつ菜「…峻さんと…撮りたいのです…っ」

「…わかった、じゃあバレないように撮りに行こうか」

 

俺とせつ菜は勝負が始まる中…こっそりと抜け出した。

後ろの方で…絵里さんのプレイに歓声が上がっているのが聞こえた。

 

 

────────────────

 

 

せつ菜「…えへへ、こうして撮ってると…デートみたいですね…///」

「…なんか緊張するね」

 

せつ菜「…もっとくっついて…いいですか?///」

「そ、そんなに近づいたら…っ!」

せつ菜「近づいた…ら?」

 

「…その…我慢が出来なくなるというか…」

せつ菜「…欲しがりな峻さん…♪」

「…っ……~…!」

 

せつ菜「…ここじゃない場所で…ですよ?♪」

「わ、わかっ─────」

 

ことり「あっ、ここにいた~♪

プリクラ撮ってるの?♪」

せつ菜「こ、ことりさんっ!?」

 

「どうしたの?」

ことり「2人の対決が終わったから探しに来たの~♪

でもまだ撮り残してるみたいだね?♪」

 

「あの…1枚だな」

ことり「ことりも入っちゃお~♪」

せつ菜「え、えええっ~!!??」

 

ことり「…だめ、かなぁ…?」

せつ菜「うっ…だ、大丈夫ですっ…!」

 

…と、口では言うが…せつ菜の顔はどこか寂しそうだった。

 

 

────────────────

 

 

にこ「勝者 絢瀬絵里!」

絵里「いい勝負だったわ、果林♪」

 

果林「いえ、完敗よ…絵里ちゃん

…すごくいい経験になったわ」

 

ほぼ…ほぼ僅差で…果林さんが負けた。

これで一勝一敗になった。

 

「…果林…さん?」

果林「…あっ、ごめんなさい…峻

大丈夫よ、少しこのゲームにハマっちゃったわ♪もう少しやっていくわ♪」

 

「…ん、うん…わかった…」

歩夢「峻く~ん!こっちこっち~!」

「あ、わかった今行く~!」

 

 

 

 

 

 

 

 

果林「……自信…あったんだけどな…」

絵里「その自信…しっかり伝わってきたわよ」

果林「…絵里ちゃん」

 

絵里「私でよければ…アトバイスさせてもらえないかしら?」

果林「…敵に塩を送ることになるわよ?」

絵里「そんな事ないわよ?…貴方はもっと…良くなるって分かるから」

 

果林「…トップスクールアイドルのμ'sの絵里ちゃんから言われたら断れないわね…よろしくお願いするわ」

絵里「ええっ、任せてちょうだい♪」




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32話

後半ガチャスタート!!

せつ菜の新衣装欲しいな…。
残る虹ヶ咲学園のURは…愛と彼方と璃奈の3人ですね!
UR確定チケット付きセットとかやっぱり出るのかなぁ…


「先輩!特訓しませんか!?」

 

「…うぇ?」

昼飯…学食に来てた俺と歩夢とかすみとしずく…。

そんな中、かすみがパンを食べながらグイグイ詰め寄ってきた。

 

 

「…特訓って…また急な…」

「かすみさん…どうしてまた…」

「このままじゃμ'sの皆さんに負ける気がしちゃうんです~!

今週末の3回戦以降もどうなるかわからないので…」

 

「うぅーん…確かに一理あるけど…」

確かに…今は一勝一敗だけど…たしかにスクールアイドルらしい対決なら…勝てる確率は高いわけではないからな…。

 

「…でも、どこで?…部室じゃ難しいよ?」

「確かに…生徒会長さんはそういうところ厳しいと思いますし…」

 

「(いや、菜々ならむしろ…''アニメの世界みたいですね!是非!!''って思いそうだけどな…)…果林さんやエマさんに頼んで寮に…と、言いたいが寮にもルールがあるしな…」

 

「ふっふっふ~…」

秘策があるのか…かすみがパンを食べる。

 

「な、なんか嫌な予感がするよ…峻くん…」

「(まさか俺に家とか言わないよな…)…かすみ?言ってみ?」

 

「しず子の家で特訓しよ!!」

「えっ、わ、私の家…でっ!?」

 

「おいおい…それはさすがにしずくに迷惑じゃないか?

…しかも一方的に決めて…」

「いえいえっ、これにはちゃんも理由があるんです!

しず子、さっき言ってたよね?両親が出張で家に居ないんだって」

 

「…い、言ってたけどぉ…」

チラチラとこちらを見るしずく。

…これは助けを求めてる、のか…?

 

「…まぁ、かすみの言うことは置いとい───」

「わ、分かりました!4人くらい大丈夫です!!」

 

「えっ…しずくちゃん…っ!?」

「…本気か?」

 

「えぇ、大丈夫です!任せてください!!」

…何故か変なスイッチが入ったしずく。

その目は炎が燃えてるようにも見えた。

 

(せ、せっかく峻先輩が泊まってくれるなんて…あぁ、どうしよう…パ、パジャマ…可愛いのにしようかな…っ?///)

 

「…おーい、しずく~?」

「あ、あはは…(峻くん…どんな服装が好きかなぁ~…?)」

「(ふっふっふ~…ひとつ屋根の下…何も起きないはずもありません…楽しみです…♪)では明日の放課後、しず子の家の前で集合ですよ~!♪」

 

(大丈夫かな…)

 

どこか不安を覚えながら泊まり特訓の話を聞き続けた俺だった。

 

 

 

──────────────

 

 

そして、金曜の放課後。

 

「……で、なんでせつ菜もいるんだ?」

「水臭いですよ~!特訓の為にお泊まりなんて素敵じゃないですか~!」

 

「…まぁ、せつ菜ならそう言うと思ってたよ…」

「それにしても…大きいね…しずくちゃんの家…」

「しず子の家はお金持ちですからね~…あ、当の本人は今準備してるみたいですよ~」

 

「…というか、俺一人男って…大丈夫なのか、君たちは…」

「何言ってるんですか!!」

「そうですよ!峻先輩がいないと、ですよ!!」

「しゅ、峻くんが居なきゃ…せっかくのパジャマが…っ!///」

 

「…え、えーっと…とりあえずOKってことなのね…?」

 

各々が照れて顔を赤くするが…俺にはその真意が分からなかったが…。

 

 

───────────────

 

 

「お待たせしました~♪」

「ホントに大人数で押しかけて大丈夫だったのか?」

 

「はいっ、それに賑やかな方が寂しくないので…っ」

「そっか、それで…この後どうしようか?」

 

「あ、私お夕飯の食材買ってきたから作るよ!♪」

「かすみんもお手伝いしま~す!♪」

「じゃあ、キッチンにご案内致しますね♪」

 

「わ、私も手伝いますよ!」

「…いや…せつ菜…やめておけ…」

「あ、あはは……お料理苦手なの…バレました?」

「何となく…俺の第六感がそう告げた…」

 

 

「あ、おふたりはお部屋にご案内致しますよ♪」

 

そう言うと、しずくを先頭に部屋に案内された。

…明らかに大きな部屋だった…多分これはみんなで泊まる部屋だろう…ホテルみたいだった。

 

 

─────────────

 

 

 

「ふぁあああああっ!!???」

 

部屋に着くなりせつ菜が悲鳴に近い声を上げた。

 

「な、なんだぁっ!?」

「あ、ご、ごめんなさい!!

前から欲しいキャラが復刻ガチャで登場したので…!」

 

「…あ、あぁ…なるほど…」

「くぅ…貯めておいた石を…使うわけには…っ…

ですが…このチャンスを逃すと次はいつかになるか…っ!」

 

「えいっ」

「あ、ああああああっ!!!峻さんっ…!?!?」

 

悩んでるせつ菜を後目に俺は1回ガチャのボタンを押した。

ダメでも1回くらいなら許されるやろ。

 

 

 

 

ゴゴゴゴゴ………………パカーーーーン!!!

 

超激レア!! ★★★★★★★★

 

「き、きっ、来たあああぁー?!」

「おわっ、せ、せつ菜っ??」

 

嬉しさのあまり、せつ菜が飛びついてきた。

なんとかキャッチしたが、手が胸の辺りに触れてしまって。

 

 

「あっ……あり、がとうごさいます…っ///」

「…えっと、俺の方こそ…ありがとう…?」

 

「あ、あはは…すいません…我を忘れてしまって…///」

「…いや、まさか俺も出るとは思ってなかったけど…」

 

「…んっ…峻さん…///」

「…なぁ、せつ菜…そろそろさん付けなんかしなくても…」

 

「えっ…?…で、ですが…」

「…1回試しで言ってみ?」

 

「…うぅ…分かり、ました…///

………峻……///」

「…うっ……………」

 

「い、言わせたんですから…何か言ってくださいよ…っ///」

「…めちゃくちゃ可愛い」

「…うぅ………///」

 

 

「お待たせしました~!♪

ご飯できましたよ~………あれ?」

 

「「あっ………………」」

「───峻くん…?」

 

「そ、そのこれは…事故で…」

「あ~!ずるいです~!かすみんだって峻先輩ともっとそういうのしたいです~!」

「わ、私だって…もっとぎゅーってしたいもん…!///」

 

「ま、待て!落ち着け…な!?」

「皆さん、どうしたんですか?…あらら…」

 

しずくが様子を見に来たら…すでにもみくちゃにされてる俺が映った。

 

 

「あ、あはは…」

「ふふっ、皆さん峻先輩のこと大好きなんですね♪」

 

「「「はい!!(うん!!)」」」

「か、隠さないんだね…君たち…」

 

 

「私も大好きですけど♪」

「…むっ!」

「うぅー…!」

「ライバル…ですからね!」

 

 

「あ、あはは…………」

この後、夜はどうなることやら…




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33話

Guilty KissのNew Romantic Sailorsを聞きながら作品投稿!

ギッッッッッッラン★


「……さて、ご飯も食べ終わって…お風呂も済んだ…が

特訓って何をするんだ、かすみ?」

 

「ふっふっふ~…皆さん、今後の対決でどういう項目が出てきそうだと思いますか~?♪」

 

「項目…ですか?」

「大食い…ダンス…うーん、あとは…」

 

かすみの質問にみんな頭を悩ます。

…まぁ、にこの事だから…突拍子もないこと言いそうだしな…。

 

「…まぁ、無難に考えて…歌とか、ファッションとか…知識とかじゃない?」

「確かにっ♪いかにもスクールアイドルらしい勝負になりそうだねっ♪」

 

「ということは…全部に通ずるところがあると思いませんか~?♪」

「ん…全部に通ずるところ?」

「前もって予習復習する、ということでしょうか?」

 

「それもいいのですが…それだと闇雲過ぎますっ

かすみんが言いたいのは…全てにおいて…''平常心''がものを言うと思います!!」

 

「…平常心?」

しずくがんん?というような顔をする。

歩夢もうーん…と頬に手を当てて考える。

 

「はいっ!♪

どんな場面でも自分らしさと自分のペースがあれば勝てるってことです♪」

「…まぁ、焦ったり緊張しないって言うのは重要だよな」

 

「ですですぅ~♪ということでそれが第一の特訓です!♪」

「…でも、どうやって特訓を…?」

 

「それには~…♪

峻先輩の協力が必要で~す!♪」

「…え、俺?」

 

みんながこちらを見る。

「…まさか、怒ったフリとか…μ'sの真似をしろとか…そういうこと?」

「いえいえ!違いますよ~♪

峻先輩には…あることをしてもらいま~す♪」

 

そう言うとかすみは…しずくの腕を掴んで身動きが取れないようにした。

 

「…えっ?」

「か、かすみちゃんっ…何をっ…?」

「…ま、まさか…」

 

「はいっ♪峻先輩には今からくすぐりをしてもらって皆さんには耐えてもらいま~す!♪」

「え、えええぇっ…!?!?」

 

「そ、それは特訓にならないかと…!!」

「そ、そうだよ…っ…そ、それにくすぐりなんて…っ///」

 

「かすみさんっ…はな、して…っ」

さすがに嫌なのか…しずくも解こうとするが…

かすみが耳元でなにか囁く。

 

「…いいの、しず子?

これって対決だけじゃなくて…演劇の時も平常心は役立つとかすみんは思うんだけどなぁ~…?」

 

「うぐっ……そ、それは…///」

「…何こそこそ話してるんだ~…?」

 

「…わ、わかりましたっ…峻先輩…どうぞっ…!」

「いいのか、しずく?」

 

少し俯いてもごもごするが…決心を決めたしずくは意志が固いようだ。

 

「…じゃあ…遠慮なく…」

「しゅ、峻くん…っ…ホントにやるの…!?」

「うぅ…この後私たちも…されるんですよね…?///」

 

 

優しく…しずくの脇腹をなぞる。

足を少しばたつかせるしずく。

 

「っ……ぁ…///」

なんとも言えない…いやらしい声が出るしずく。

それを見て面白がるかすみ。

 

そして、見てはいけないと思いつつもチラチラと見てしまう歩夢。

せつ菜はじとーっと見ている。

 

「(ふっふっふ~…かすみんはくすぐり効かないから…せいぜい皆さんはくすぐられてあられもない姿を見せるのです…♪)」

 

「…あっ…しゅ、ん…さぁん…///」

「脇腹、弱いんだ?」

 

「そ、そこはっ……いけま、せ…んっ…!///」

口元をきゅっと紡いで耐えるしずく。

…さすがにこれ以上は可哀想に思えてきた。

 

「…ほい、よく耐えたなしずく」

パッと手を離し…頭を撫でる。

 

「ほぇ……ぁ……は、はいっ…///」

 

「…つ、次っ…私する!///(峻くんに撫でて貰えるなら…頑張る…っ!)」

「え、ええっ…歩夢…?」

 

俺の困惑した表情も、ものともせず…歩夢が近づく。

 

「…じゃ、じゃあ…」

大きくさらけ出した太ももを指でなぞる。

 

「ひゃうぅ…!!///」

案の定くすぐったい声を出す歩夢。

…これって…ホントにくすぐったいだけ…だよな?

 

「う、うぅ…でもっ…もっと…し、てっ…///」

「…えっ……もっと?」

意外と…歩夢って欲しがり?…と言うか…攻められるのが…好き、なのか?

 

「…わかった」

してと言われてしないもの申し訳ないので…とりあえず強めにくすぐる。

 

「ぁ……うぅっ…んっ…ひゃ、んっ…!///」

「…歩夢…可愛いな」

「そ、れっ…はっ…いまっ…いわなっ…ひゃん…っ!///」

 

…いかん、俺の方が限界を迎えそうだ…。

せつ菜やしずく…面白がって見てるかすみも居るし…この辺でやめておくか…。

 

「…お疲れ様、歩夢…大丈夫か…?」

「はーっ……はーっ…♡///」

 

…いかん、事後みたいになっとる…。

ちらっと横目でせつ菜を見るが…ポケーっと口を開いて見ている。

 

「…せつ菜…?」

「………………はっ…!

だ、大丈夫です!…これもスクールアイドルとして備えておかないといけないスキルです!!」

 

なんだか変なスイッチが入ったせつ菜。

…ん、まぁ…受け取り方は…人それぞれだからな…。

 

「…じゃあ…行くぞ?」

「はいっ!」

 

どんと来いと構えるせつ菜。

「…まずは…脇腹…」

「んっ……くっ…///」

 

…お、耐えるな?

なら、首元とか…。

 

「ぁ……やっ…///」

ここが弱いのか、くすぐる腕に触れるせつ菜。

しかし、解こうとする力は弱く…むしろその顔は光悦に浸っていた。

 

「…ぁ…峻…さ……んっ…ぅ…///」

「せつ菜…そんな声出すんだな…」

「…峻…の、せい……です、よ…っ…///」

「……っ…」

 

ここでそれは反則だろ…という気持ちもあったが…考えないようにしてくすぐりを続けた。

 

「っ…んんっ……い、やっ……!///」

いや、という言葉に反応してしまった俺は急いで手を離した。

 

「わ、悪い!やりすぎた!」

「ぁ……い、いえっ!そういう意味では…///」

 

「ふっふっふ♪皆さんくすぐりには弱いようですね~♪

まぁ、かすみんはくすぐりきかな────」

 

話終わる前に…しずくがかすみを捕まえた。

 

「さぁ、峻先輩っ…どうぞ!」

「えっ、えっ?…しず子?」

「かすみさんだけ何もしないのは不公平です!」

 

「…ごめんね、かすみちゃん…でも今回は私もそう思うよ…」

「あ、歩夢先輩まで…っ!」

 

「くすぐりが効かなくても…他の方法があります!///」

「せつ菜先輩も~…!」

 

「…と、言うことだから…ごめんよ、かすみ」

「え、ちょ…っ…峻…先輩…っ?

…や、やめっ……きゃああああっ!!」

 

 

かすみの叫び声が部屋に響いたのでした……。

 

……あ、ちなみに怖い映像を見せただけだよ?

見せ終わったあとポカポカ殴られたけど。

 

 

───────────────

 

 

「さてっ、皆さんそろそろ寝ましょうか♪」

「…なんでベットが置いてある…」

「知りませんか?移動式の折りたたみベットなんですよっ♪」

「…えっと、うん…初めて見た…と言うかなんで…5個も?」

 

「峻くんも一緒に寝ないの?」

「…あ、やっぱそういうこと?」

「当たり前です!」

 

「…あ、あはは…(千歌に聞いたら…是非はないよ!!とか言いそうだからやめておこう…)」

 

 

じゃんけんの結果…俺の両隣は歩夢とかすみになった。

そして、向かい合うようにせつ菜としずくというような形に。

 

電気が消え、皆が眠りにつく。

…が、寝れない俺はふと、こんなことが頭をよぎる。

 

(…これって…Aqoursのみんなとお泊まりした時と似てる…)

 

あの時は確か…隣にいた曜が…こっちの布団に入ってきて…。

 

「…んっ…峻くん…っ?」

「…っ……!……あ、あぁ…歩夢…どうした?」

 

「…眠れないの?」

「…あぁ、何だかな…」

「ふふっ、峻くんって…昔から知らないところだとなかなか寝付けないもんね…旅行とか一緒に行った時そうだったなぁ…なんだか懐かしくなっちゃった♪」

 

「…あ、あぁ…変わらないよな…」

「…でも、こうすると…不思議と落ち着いたよね…私も峻くんも…♪」

 

そう言うと歩夢はこちらのベットに手だけ伸ばした。

そして、俺の手を握った。

 

「…ふふっ、子供の頃に戻ったみたい…♪」

「なんだか恥ずかしいけどな…」

「そう、だね……///

…も、もう寝るねっ、おやすみっ♪」

 

と言って眠りについた歩夢…だが、握った手は…離さなかった。

 

 

(昔…か……ホントにこの男は…どんな人物だったのだろうか…)

何かの参考に、と…携帯の写真ファイルなどを開いたが…これと言って参考になりそうなものがなかった。

かと言って歩夢から聞くのも違和感あるしな…。

 

「うぅーん……かすみんランドですよぉ…~♪」

「んっ……なっ…!」

 

……蹴られた。

考え事をしていたというものあって…思い切りクリティカルヒットした。

 

「にゃへへ~…かすみんランドへ~…ようこそ~♪」

「ん、ななっ…!?」

 

驚くことにかすみがゴロゴロ転がって…こちらのベットに忍び込んできた。

それはまるで…海苔巻きのようにくるくると。

 

(ん、んな展開あるか…っ!?)

起こそうにもなかなか起きない。

 

「くっ…かすみってこんなに寝相わるいの、かよっ…!」

起こそうとした……が。

 

「…ふへっ…♪」

「っ……はぁ…」

こんな心地の良さそうな寝顔みたら…そんな気もなくした。

 

「…いい夢見てんだろうなぁ…かすみ」

そっと頭を撫でてこちらに寄せて抱きしめる。

小さく…彼女が俺の名前を呼ぶのだけが聞こえて…俺も眠りについた。




次回はここに出てこなかった5人が出てきます!

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特別編!

バレンタインデー特別編です!

詳しくは下の本文をずぼぼぼぼぼ…(溺れた)


せっかくのイベントなので特別なお話を投稿しようかなと思いました!

 

テーマはバレンタインデー!

という事は…もちろんニジガクのメンバーがチョコをプレゼントします!

 

渡す相手は……読んでくださってる読者様をイメージして作ります!

(その間、峻くん・悠くんには淡島神社の階段をダッシュしててもらいます)

 

自分の推しキャラからこんなシチュエーションで貰えたらな、というのを想像しながらお読みいただけると幸いです!

 

セリフは脳内で自分が言ってる風にお楽しみ下さい!

 

 

───────────────

 

(歩夢編)

 

「あっ、いたいた!探したんだよっ♪」

────歩夢?どうしたんだ?

 

 

「ふふっ…今日…何の日か…分かる?♪」

────今日……なんかあったっけ?

 

「やっぱり忘れてる~…ほら、これ♪」

────これって…チョコ?

 

「ほら…今日…バレンタインデー…だから…///」

────……俺に?

 

「あ、貴方にしか渡すつもり…無かったもん…///

それに…久しぶりのお菓子作りだったから…上手く出来たか分からないけど…///」

────嬉しいよ、ありがとうね…歩夢

 

「ぁ……うんっ!♪」

 

─────────────────────

 

(かすみ編)

 

「せ~んぱいっ♪」

────…あれ、かすみちゃん?

 

「これ、かすみんからの気持ちです♪」

────これって………。

 

「はいっ、チョコレートです♪

…あっ、変なものとか入れてませんからね!?」

────付け加えて言うあたりが怪しい…。

 

「そんなことしませんもん!!…だって…先輩には…一番美味しいチョコ…食べて欲しいです、から…///」

────…かすみちゃん…。

 

「…いっ、今のは聞かなかったことにしてください!

それと…っ…お返し、期待してますからね…!」

 

 

────────────────

 

(しずく編)

 

「あ、先輩っ…今お時間いいですか?」

────しずくちゃん?何か用かな?

 

「えっと…その~……///」

────……ん、なにか…言いにくいこと、かな?

 

「いえっ、そういうことではなくて…っ!」

────えっと…じゃあ、どういうこと?

 

「その…こ、これっお渡ししたくて…っ!!///」

────…クッキー?

 

「…はい、バレンタイン…の…プレゼントです…///」

────すごい…しずくちゃんから貰えるなんて…!嬉しいよ!

 

「…そ、その…初めて男の方に…プレゼントするので…味の保証は出来ませんが…///」

────ううん、気持ちだけでも十分嬉しいよ、ありがとうね!しずくちゃん!

 

 

───────────────────

 

(愛 編)

 

 

「やっほ~!…って、なんか辛気臭い顔してるね~…?」

─────う、うるさい…。

 

「あっ……もしかして……バレンタインのチョコ…貰えなかったとか?!」

─────すぐに図星をつくな!!

 

「あっはは!♪

なんだなんだ…ほいっ♪」

─────んぐっ……!……これって…キャンディー?

 

「ってことは愛さんが一番乗りって事だ♪」

─────こ、これって…。

 

「愛さんのお手製キャンディーだよ♪

あ、でも…気合入れすぎてたくさん作りすぎちゃったから…いっぱい食べてくれる…かな?」

─────…食べる食べる!毎日でも食べるよ!

 

「おっ、嬉しいなぁ~♪…って、それ愛さんが食べてたキャンディー…!そのまま口に入れちゃった!///」

─────そ、それって…間接…。

 

「わ、わーー!!!!言わないでー!!//////」

 

 

─────────────────────

 

(果林 編)

 

「はいっ、お姉さんから…貴方にバレンタインのチョコのプレゼントよ~♪」

─────…って言っても…お手製じゃないんだね。

 

 

「あら、お手製が全てじゃないわよ?

…私の場合は~……♪」

─────…っうぇっ?…果林さん…何を?

 

「ふぉら…たべひゃへてあへる…?♪」

─────な、なななっ……!!??

 

「…ぷっ……あははっ!冗談よっ、可愛いわねぇ♪」

─────か、からかわないでくださいよ!!

 

「でも、食べさせてあげるのは…嘘じゃないわよ?

はい、あーん♪」

─────……あ、あーん…。

 

「ふふっ…いつものチョコより…甘く感じちゃうかしら?」

─────食べた瞬間…鼻血出そうです…。

 

「あらあら、刺激強すぎたかしら?♪」

 

────────────────

 

(彼方 編)

 

「すや…すやぁ……♪」

─────様子を見に来たら…調理実習室のキッチンの上が散乱してるし…

 

「…んっ…むにゅ…♪」

─────彼方ちゃんは寝てるし……おーい!彼方ちゃん~っ!

 

「…ん、んんっ……?…あっ…!

彼方ちゃん…寝てた…?」

─────おはよ、思い切り寝てたよ。

 

「う、うわわわっ…!チョコ…どうなったかな…っ!?」

─────…チョコ?

 

「……ほっ、よかった~…ちゃんと出来てる…♪

一生懸命チョコ作ってたんだけど…途中で冷蔵庫に入れたあと…眠くなっちゃって…」

─────そう、だったんだ…ありがとうね、彼方ちゃん。

 

「遥ちゃんや…部活のみんなとは違う…好きって気持ち…込めて作ったから…食べてみてね~…♪」

─────それってどういう……。

 

「すや…すやぁ…♪」

─────って、また寝てるし!

 

 

────────────────────

 

(エマ 編)

 

 

「日本のバレンタインって他の国とは違うよね~♪」

─────スイスでは何かするの?

 

 

「スイスのチョコは有名だけど…バレンタイン自体そんなに浸透してないんだよ~♪

日本とは違って、男の人が女の人に花を送るくらいかな?」

─────へぇ…なんかオシャレだね。

 

 

「でも、ここは日本だし…私にもチョコあげたい人が…いるから…///」

─────…???

 

 

「はいっ、私からの…チョコだよっ♪」

─────えっ…いいの、ホントに!?…ってこれは…?

 

 

「マロングラッセ♪…その…ずっと好きって意味が…込められて…ごにょごにょ…//////」

─────エマさん?…エマさーん?」

 

─────────────────

 

(璃奈 編)

「璃奈ちゃんボード…''ギランっ''」

─────…ん?…俺の事探してた?

 

「璃奈ちゃんボード…''うんうん''」

─────何かあったの、璃奈ちゃん?

 

「その…これ…さっき彼方さんと一緒に…作ったの…♪」

─────わっ!チョコだ…俺に…?

 

「貴方…が…いいの…うぅ、上手く作れたか…不安だけど…気持ちはいっぱい込めたから」

─────あはは、だろうね…何となくわかるよ。

 

「えっ……どうして…???」

─────ほら、指にチョコつけっぱなしだよ。

 

「ひゃう……!?///」

─────うん、甘くて美味しい。これは期待できるよ!

 

「そ、そっか…良かった~…♪」

─────ありがとうね、璃奈ちゃん…よく味わって食べるよ。

 

「は、恥ずかしいから…後で食べてね…?//////」

 

 

──────────────────

 

(せつ菜 編)

 

「貴方だけにバレンタイン特別ライブを開きたいと思います!」

─────いかにもせつ菜らしいなぁ…。

 

「熱いライブでチョコも貴方の心も溶かしちゃいますよ~!」

─────いやいや!チョコはちゃんと食べるからね!?

 

「えっ………あ、その…ごめんなさい…チョコは…無いんです」

─────…?…作るの、忘れちゃった?

 

「いえ、ちゃんと作ったのですが……その…溶けまして…」

─────そりゃあ…チョコだから溶けるよね…?

 

「やり方を間違えたのか…お湯の中にチョコを入れたら…溶けまして…」

─────それは溶けるよ!!

 

「う、ううっ…料理…苦手で…ごめんなさい!」

─────…あははっ!それならそうと言ってくれればいいのに。

 

「……えっ?」

─────ほら、一緒にチョコ…買いに行こうか?

 

「えっ…で、ですが…っ!」

─────女の子が男の子にチョコを渡すのがバレンタインデーって訳じゃないからね?…俺はせつ菜と一緒にチョコ食べたいし。

 

「…ぁ………」

─────それとも、俺じゃ不満?

 

「そ、そんなことありません!…えへへ、私も貴方とチョコ…食べたいです…///」

 

 

 

 

 

 




この後の展開は読者様次第です!
チョコを味わってお返しを考えたり…。

チョコもいいけど君も欲しいと押し倒したり…。

作者ですか?もちろん後者です。


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35話

5人で女子会in峻くん!!

更新遅れてすんません…


青ジャンの曜ちゃんゲトしました!
月一ペースでの運営の曜ちゃん推し…。


「……ってことがお泊まりした時にあってさ…」

 

「あははっ、なにそれ傑作だよ、しゅんしゅん~!♪」

「でも、羨ましいわね~♪」

 

「かすみちゃん…相変わらず、だね…」

「あはは…まぁ、特訓には…なったのかな?」

 

「…すやぁ…すやあ…♪」

「…ところで…彼方さんが俺の膝で寝てるんだけど…何とかしてくれない…?」

 

「あらあら、懐かれてるんじゃないのかしら?♪」

「そうそう!役得だよ~しゅんしゅん♪」

 

…普通こういうのは逆じゃないのかな…俺が膝に寝るのでは…。

 

「はーい、パン出来たよ~♪」

「おー!エマっちすごーい!」

 

「果林ちゃんにも優しい糖質を抑えたパンもあるよ~♪」

「気を遣わせてごめんなさいね…エマ」

 

「んん~…?……美味しそうな匂い~♪」

「あ、起きた」

「あいたたた…………」

 

「おやおや~?……峻くん…どうしたの~?」

ビリビリと足が痺れた…。

 

「あ、あはは…彼方さんに膝枕してたからね…」

「ふっふっふ~…♪

峻くんのお膝を…彼方ちゃんのお気に入りお昼寝スポットに認定しよ~♪これからは週一で寝かせてね~♪」

 

「ええっ、週一かよ!?」

「あらあら、彼方からも懐かれちゃって♪」

 

「か、果林さん…茶化さないでよ」

「あら、本当のことよ?…実際、気になる子とかいるのかしら~?♪」

 

「うぇえぇええっ…!?」

頬杖をしながら果林さんが面白そうに返事待ちをしている。

…気がつけば愛や璃奈ちゃんもこっち見てるし…。

 

「……い、居ないよっ!だって、スクールアイドル同好会のサポートに全力を注ぎたいし…」

 

…ごめん、嘘ついた…。

いや、でもしずくやせつ菜と…なんて言えないし…。

 

「じゃあ、愛さんの事はどう思う?」

「えっ……あ、その…健康的な…いやらしさがあると言いますか…」

 

───何言ってんだ、俺。

 

「あっはは!なにそれ~♪」

と言って笑ってるけど、愛さん…胡座をかいたりするそういうところだよ…。

 

「あら、私の着替えを見てたのにその反応は冷たいわね~?♪」

「えっ…」

「璃奈ちゃんボード…''うわー''」

 

とんでもないことを暴露した果林さん。

その発言を聞いた彼方さんと璃奈ちゃんが白い目で見てくる。

 

「た、たまたまだから!!悪意も故意も何もないから!」

「ふふっ、そういうことにしておきましょうかね♪」

「ほんとに勘弁して…」

 

「そ、それなら私だって!峻くんと体育倉庫で2人きりになったもん!!」

 

「…えっ?」

「何その王道展開…璃奈ちゃんボード…''やれやれ''」

 

「え、エマさん…?」

何の対抗意識か、エマさんまで暴露を始めた。

そして、果林さんより優位だぞと表さんばかりに腕に抱きつく。

 

 

「…峻くんは…私の事どう思うの…?

……って、こんなそばかすがあるような子…嫌だよね…あはは」

自虐的に笑うエマさん。

 

「そんな事ないよ、それもエマさんの個性だしチャームポイントだから」

「峻くん……えへへ…嬉しいなぁ~…♪」

更に力を込めて腕に抱きつくエマさん。

…すごい…ね、うん。

 

 

「あ、そう言えば…」

「…???」

 

突然、何かを思い出したかのようにトーンを下げる愛。

「せっつーって…結局何者なのかな?」

「(やべっ…)…どうして、それが気になったの?」

 

「いや、あんだけ有名で実績もあったら…学校内で見かけてもおかしくないな~って…それに、部活中はあの衣装だし」

「確かに…クラスの注目の的になってもおかしくないわね」

 

「それに、学年すら分からないし…璃奈ちゃん…''もやもや''」

「3年生~…じゃないと思うけど~…どの学部なんだろうね~…?」

 

「…う、うん…確かに…気になるよね~…」

…言えないよな、生徒会長だなんて…。

それに、その事は…せつ菜本人から…いつかみんなに打ち明けないと、な。

 

「それに…最近、変な人がせっつーの事について聞いてくるんだよ~」

「…変な人?」

「2年の別のクラスの男の人なんだけどさ、優木せつ菜ちゃん、知ってるよね?…どんな子?って

私も普通に答えてるだけど、何かニヤニヤ笑ってて…少し不気味というか…」

 

「…熱狂的なファン…かしら?」

「なんかちょっと…怖いね」

 

「せつ菜ちゃんはその事を知らないんだろうけど…部活中はそんな人見かけてないもんね~…?」

「…うん、確かに気になる…」

 

…変な人、か。

ストーカーか…ただのファンか…。

1度調べてみる必要ありだな…。

 

(なるべくせつ菜に気が付かれないように…補佐として裏から調査しないとな)

 

「あっ、もう下校時間だよ!」

「やばっ、帰ろっ、カナちゃん、りなりー、しゅんしゅん!」

 

「うん、エマさん、果林さんお邪魔しました」

「いいえ~♪」

「色々、峻の事が聞けて楽しかったわ~♪」

 

「果林さんまだその事言うか…」

 

 

 

 

────────────────────

 

 

そして、帰り道…。

璃奈ちゃんと彼方さんと別の道で別れ、俺と愛の2人で帰ってた。

 

「…ね、ねぇ…しゅんしゅん?」

「…ん、どうした?」

 

「…さっき言ってたの…ホント?」

「…あぁ、愛の事をどう思ってるか、か?」

「う、うん…そう、それ…」

 

「正直、最初は…めちゃくちゃ太ももに目がいってた」

「…あ、あはは……何となくそんな気はしてたよ…」

 

「でも、人は見かけじゃねぇなぁって思った

愛は面倒見もいいし、情に厚いし」

「……そ、そうかな…?///」

 

「だから……まぁ、その見た目だから勘違いされることもあると思うけど…」

「…うん、実際…見知らぬ人から声を掛けられたことも…何度か…」

 

「…今後、そういう事がないように、さ」

ぎゅっと愛の手を握る。

 

「ひっ……!?//////」

「俺に守らせてよ、愛の事」

 

「ふぁ……ぁ……は、はいっ…///」

顔を真っ赤にして目を丸くする愛だった。

 

「…き、君って時々する真剣な表情…愛さんドキドキしちゃうよ…///」

「意外と乙女なんだな」

「しゅ、峻の前だけだよ!!///」

 

「…あれっ、今…」

「べーーーっ!守られなくても愛さんは大丈夫だしっ!///」

 

そう言うと2歩3歩前を歩く愛。

その姿を見て…やれやれと笑う俺だった。




「あの…何故作者の私が縛られているのですか?」

かすみ「更新遅れた罰です、当然の報いです。しず子~」
「…な、なんでしずくちゃん?」

しずく「ガっっっデム!!!」
「…は?」

かすみ「今しず子はプロレスラーになりきってるそうで」
「…この展開ってまさか…」

しずく「いくぞおー!!!」

バシーーン!!

「いたーー!!!」
歩夢「…えっと…どういう状況かな、これ…」

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36話

今日の夜…R版も更新するぞ…(フラグ)


【3回戦は 歌唱力対決よ!!首を長ーーくして待ってるから放課後、ちゃんと来なさいよー!!】

 

「…だってさ?」

「なんか、にこ先輩…物語中盤のボスみたいなこと言いますね」

「あっ、かすみさん分かります!モン〇ンで言うところのイャンガ〇ルガ、ポケ〇ンで言うところの4個目のバッジ辺りですね!!」

 

いや、その例えはすごく分かりずらいと思うぞ、せつ菜。

 

「ふっふっふ…やっぱり特訓の成果、出そうですね!」

「怖がってたくせに」

「あ、あれは峻先輩が卑怯なんですもん!!べーーだ!!」

 

そう言うとかすみはそっぽを向いてしまった。

まあ、時間が経てば放っておかないでください~ってすがってくるのが関の山だが。

 

「…とりあえず、放課後…そのお店に行こうか」

「「はーーいっ」」

 

 

歌唱力か…となると…せつ菜のカードを切るべき、か…?

いや、歩夢の歌もなかなかだからな…。

 

(そもそも、μ'sからは誰が出るのだろう…?

歌となると…やっぱり真姫ちゃんあたりかな…)

 

「へーい、峻~!♪何悩んでんの~っ?♪」

「あ、愛っ!くっつきすぎ!」

 

「お、照れてるのか~?可愛いなぁ~このこの~♪」

「だあああ、離れろーー!」

 

「…………………」

「…歩夢?」

 

「…な、なんでもないもん…っ…ぷいっ!」

「…???」

 

(峻くんの…バカ……私だって…峻くんの事…独り占めしたいのに……はぁ、私ってワガママなのかな……)

「…ねぇねぇ、峻…後で歩夢と2人で話、してみてよ?」

「えっ……あ、あぁ…その方がいいよな」

 

(そろそろ…歩夢も素直になりなよ…でも、私もその気持ちは負けない、よ…)

 

 

 

 

─────────────────

 

 

【放課後】

 

「来たわね~!」

 

「…相変わらずテンション高いね…にこさん」

「は~い、峻♪」

「今日もよろしくね~♪」

 

にこにこ笑う絵里さんとことりちゃん。

…うん、後ろの視線が痛いよ、すっごく。

 

「…それで、歌唱力対決…ってとことで…」

「ええ、そうよ!2曲歌ってもらって合計の点数で勝敗を決するわ!」

「ああ、なるほど…それでμ'sからは誰が───」

 

 

「そこの隅っこで影を潜めてる海未よ」

そう言って指を指すにこさん。

振り向くと確かに一番端の椅子で縮こまる海未さん。

 

「うぅ…なぜ私なのですか…」

「海未ちゃんなら大丈夫だよ!穂乃果が応援するよ!!」

 

「ほ、穂乃果っ!そういうことではなく…!!」

「大丈夫よ、歌ってしまったらもう海未の世界になるんだし」

「ま、真姫まで…!…もぅ、わかりました…」

 

諦めたようにマイクを握る海未ちゃん。

 

「…で、虹ヶ咲学園からは?」

「…はいっ!」

 

「えええっ、しずくっ??」

まさかの人が手を挙げた。

 

「特訓の成果…は、あるかどうか分かりませんが…

演劇で鍛えた歌唱力を…全力でぶつけます!!」

 

「なるほどね、確かにしずくの歌唱力はなかなかだからいい勝負になると思うわ」

「しず子、頑張って~♪」

 

「じゃあ、まずは1曲目よ!」

 

先攻は…海未ちゃん。

正直、あの様子じゃ緊張して上手く歌えない気がするけど…。

 

 

「いぇーーいっ♪」

「「………えっ???」」

 

虹ヶ咲学園メンバー…絶句。

明らかにスイッチが入ったように別人になる海未ちゃん。

 

「あはは、海未ちゃん…完全に自分の世界入っちゃったね」

「これは……あれが出るかしら?」

 

「…あれって…?」

 

「貴方の心に…ラブアローシュートッ♪」

「…え、えっと…あれ本当に…海未ちゃん?」

 

「うんっ、むしろあれが本当の海未ちゃんだよ♪」

微笑みながら答えることりちゃん。

…えぇ、まじかぁ…。

 

 

 

 

「…ふぅ、緊張しました…♪」

「いやいやいや…かなりハイレベルだったよ…」

 

「しず子、負けてられないよ!」

「はいっ、頑張ります!!」

 

 

後攻のしずくのハードルが上がったが…彼女なりに一生懸命歌う。

その歌声に静かに耳を傾ける。

 

「素敵な歌声ね」

「はいっ、歌詞に気持ちがしっかり伝わって聞く人にも歌ってる人の感情が伝わります…♪」

 

絵里さんや海未ちゃんが賞賛の声を上げる。

…確かに、しずくの歌唱力…上がった気がする。

…でも、俺の方を見て歌うのは恥ずかしいからやめてくれ…。

 

 

 

 

「1曲目が終わって、海未 92点 しずく89点よ」

「うぅ、やはり海未さんの歌唱力には敵いません…」

「いえ、しずくの歌唱力もなかなかですよ♪」

 

「2人が2曲目を選んでる間……………ん、ほらっ」

 

ずいっと俺の方にマイクを差し出すにこさん。

 

 

「…え?」

「アンタ、歌いなさいよ」

「え、でもそれは勝負に関係ないのでは…」

「いーから!スクールアイドルの社交辞令よ!」

 

「なんだそりゃ……」

「にこちゃんはね、この前聞いた峻くんの歌がまた聞きたいんだって!♪」

「穂乃果ぁ!余計なこと言わないの!!」

 

「…じゃあ、1曲だけ…」

 

曲が流れると一気に視線がこちらに向く。

…歌いにくい。

 

(………また歩夢は携帯こっちに向けてるし…)

 

少し緊張しつつも…虹ヶ咲学園メンバーとμ'sの前で歌い切った俺。

 

ぱちぱちと何人かが拍手をしてくれた。

「峻の歌ってるところ…初めて見たけど…なかなか上手じゃない!」

「さすが、スクールアイドル同好会の部長です!」

 

「果林さんもせつ菜も買い被りすぎだよ」

 

「ううん、やっぱり安心する歌声だよ!ね、ことりちゃん!」

「うんっ♪何だかずっと聞いていたいな~…♪」

 

「…満足かな、にこさん」

「ま、ままままっ、まぁ及第点ね!!」

 

「にこったら嘘つくの下手ね♪」

「絵里ぃ~!!」

 

「今度、私が演奏するから…歌って欲しいわね」

「あ、俺もピアノなら出来るよ」

「ホントに?…じゃあ、連弾しながら…歌って欲しいわ」

 

「うん、今度しようね」

 

 

「…こ、こほん!勝負の本質を忘れちゃいけないわ!

2人とも2曲目スタートよ!」

 

咳払いをして仕切るにこさんを見て苦笑いをうかべる絵里さんと穂乃果ちゃんだった。

 

 

 

 

 

「結果は…海未ちゃん 186点 しずく 184点で海未ちゃんの勝ちか」

「うぅ…悔しいですが…すごくいい経験ができました!」

「しずくの歌声…私は好きですよ♪」

 

ガッチリと握手をする2人。

「これで、μ'sの勝ち越しね」

「まだまだ勝負はこれからだよ」

 

 

「…………………………やっぱり…峻くんって…モテるんだなぁ…」

「あれ、歩夢さん…どうしましたか?」

 

「あっ……ううん、なんでもない!」

「…………?」

 

 

 

─────────────────

 

 

【その帰り道】

 

「歩夢~…なんでそんな先歩くんだよ…」

「知らないっ」

 

「(明らかに…怒ってるよなぁ…)…カラオケの時なんかあったのか?」

「…なんもないもんっ」

 

そう言うと少し急ぎ足で階段を駆け上がる歩夢。

そして、ドアの前で少しこちらを見て…。

 

「………………………バカ…」

とだけ言った家の中に入ってしまった。

 

「バカって……はぁ、一体なんの事だよ…」

 

 

──────────────────

 

 

【歩夢 視点】

 

「………はぁ」

帰ってきて一目散にベットにダイブする。

 

枕に顔をうずめて…ため息をつく。

 

(私…やっぱり悪い子だな…峻くん困らせて…)

あんなこと言いたいわけじゃない…。

 

ただ単に…峻くんを独り占めしたい、だけなのに…。

 

(やっぱり…好きなんて伝えたのが…迷惑、だったのかな…)

そう思うとじわっと…目に涙が浮かびそうになった。

 

「………峻くん」

小さく…好きな彼の名前を呼ぶ。

 

すると…………………………。

 

 

 

ガラガラガラ………。

 

「不用心だなあ…窓開けっ放しじゃん」

「…えっ!?!?」

 

 

──────────────────

 

 

【峻 視点】

 

 

「…やっぱり歩夢から訳を聞かないとスッキリしないな…」

 

けど、家の鍵は閉めてたし…。

「…ベランダか…」

部屋が隣同士だし…ベランダからベランダへ…移り込めば…。

 

「…って、ここ5階だし…」

誤って落ちたとか言ったらシャレにならないし…そもそも鍵がかかってるだろうし…。

 

 

「…えぇい!悩んでても仕方ない!」

 

ベランダから身を乗り出し歩夢のいる部屋に…侵入。

傍から見たら空き巣犯とかに見られるのかなぁ…。

 

カーテンがかかってるベランダのガラスドアに手をかける…すると…。

 

 

ガラガラガラ……

 

「不用心だなあ…窓開けっ放しじゃん」

「えっ…!?!?」

 

鍵がかかってなかった。

その注意は後からするとして。

 

「何暗い顔してんの…歩夢」

「ぁ、な、なんで……っ???」

 

「心配だから様子を見に来た」

「ベランダからこっちに来たの…?!

ここ5階だよ…!?」

 

「だから?」

「…ぁ……べ、別に峻くんには関係ないもん…っ」

 

「…まだそれを言うか」

 

頭を掻きながら歩夢に詰め寄る。

「歩夢…」

「…あっ…峻くん…っ」

「ちゃんと目を見て…思ってること…言って?」

 

見つめながら…静かに歩夢を押し倒す。

すると…少し籠ったような声で話し始める歩夢。

 

「だっ、て…言えない…よ…っ!

峻くんの事を…独り占めしたい、なんて…っ!!」

涙を流しながら喋る歩夢。

…なるほど、そういう事か。

 

「…あーーー…ごめん、気がつかなくて」

「峻くん…がっ…謝ること、無い…よっ…

私の…ワガママ…なんだし……峻くんに、迷惑かけちゃうし…!」

 

しゃべり続ける歩夢の口を……俺は自分の口を合わせて…塞いだ。

「──────っ……!!!//////」

「…あっ…もしかして…歩夢の初めて…貰っちゃった?」

 

「…あ、っ…峻…くんっ…?///」

「ごめんな、でも俺…歩夢の初めて…欲しかったんだ…迷惑だった?」

「そ、そんなこと…っ!!///」

 

「…そっか、よかった」

優しく頭を撫でるといつもの歩夢に戻っていった。

 

「あー…その、ごめんな…俺も歩夢との時間…作ってあげないとな…」

「そ、そんなっ…!私は……」

「そうやって遠慮しないの、それじゃあ歩夢が俺に好きって言ってくれたのが嘘みたいなるじゃんか」

 

「……嘘じゃない、けど…峻くんにとっては…迷惑なんじゃ…」

「んなわけあるかっ」

 

弱くデコピンをする。

「ひゃうっ…!///」

「歩夢が俺のことを好きって思い続けてくれるなら俺もその気持ちをずっと受け止めていたい」

 

「…峻くん…」

「だからそんな寂しいこと言うなよ…俺は歩夢にそばにいて欲しい」

 

「…いい、の…?///」

「居なかったら怒る」

 

「…もぅ、ずるいよ…峻くん…そんなこと言ったら…もっとそばにいたくなるよ…///」

「ん、居てよ…歩夢」

 

「……うんっ…♡///」

 

今度は嬉し涙を流す歩夢。

その日、俺はずっと歩夢のそばにいて…歩夢のわがままを聞いていた。

 

甘えたい、ぎゅーしたい…色々リクエストする歩夢が何だか無邪気な子供のように感じた。




ぽむぅううう…かわいいよぉ…

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37話

虹ヶ咲学園のメンバーでまたしても野球チームを考えようとしてる今日この頃



※途中、微シリアスです


「すいません、書類運んでもらうの…手伝ってもらって」

 

「そのための補佐だろ?気にすんなや」

「ですが……」

 

職員室を後にした俺と菜々会長。

ほとんど書類を持っていった俺に対して申し訳なさそうな顔をする。

 

…まぁ、重かったのは確かだけど…。

 

「力仕事は男の役目!…それより、俺は菜々会長が根詰め過ぎてる気がしてそっちが心配だよ」

「わ、私は大丈夫ですから!!」

 

「嘘つけ、最近また生徒会室で寝てる回数多いの知ってるからな」

「そ、それは……///」

 

その度に俺の上着を掛けてあげて午後の授業の時には上着無しでワイシャツ姿で授業を受けてるのがしょっちゅうだ。

 

「…だから何かあったら遠慮なく言えよ?」

「は、はい……って、ど、どこにいくのですか?」

「いーから」

 

校舎とは違う道を進む俺に戸惑いつつも…着いてくる菜々会長だった。

 

向かった先は…自動販売機。

流石に生徒会長補佐を続けてれば菜々会長の好みだってわかる。

 

「ん、ほら」

「お、お気になさらず!!」

「買った後にそれ言っても手遅れだろ…いいから、少し肩の力抜いて…な?」

「…あ、ありがとう…ございます…///

…好きな飲み物…覚えててくれたんですね///」

 

「補佐だからな、多分生徒会長の事なら一番知ってるんだしじゃない?」

「あははっ、そうかもしれませんね!♪」

 

メガネを掛けて、髪型も違うけど…こうやって笑う姿はせつ菜そのものなんだよなぁ…。

 

 

「…ふふっ、何だか…学校デート…みたいですね…♪」

「手でも繋ぐか?」

「は、はいっ!……あ、いえ…その…それは2人きりの時が…いいです…///」

「今から…2人きりになって…甘えてもいいんだよ?」

 

耳元で小さく呟くと菜々会長が顔を赤くして距離を取る。

 

「な、ななななっ!だ、ダメですっ!!///」

「あれ、キスはしたのに?」

「そ、それは雰囲気というか…!!///」

 

「うそうそ…また今度、な?」

「…はぁ…峻さんには敵いません…」

「菜々会長のこともせつ菜のこともなんでも──」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その時…………''何か''気配を感じた。

 

 

ふと、上を見上げると……そこには……………。

 

 

 

 

 

 

「危ないっ!!!」

「きゃっ…………!!!」

 

 

 

 

咄嗟に菜々会長の体を庇って倒れ込む。

その直後、パリンっという割れる音がした。

 

「っ……大丈夫か…菜々」

「は、はい…っ……一体…何が……か、花瓶…?!」

 

 

落ちてきた方向を見る…誰か…居る。

 

 

 

「……畜生…っ!!」

菜々会長を置いて俺はすぐ後を追いかけた。

 

 

「…峻…さん…………」

菜々会長は…ただ呆然としてるだけだった。

 

 

 

 

 

 

─────────────────

 

 

 

(はぁ…はぁ……ここの窓が…空いてる…)

しかし、流石に犯人は既に姿を消していた。

 

「愛が言ってた…菜々の事を付け回す奴か…?」

【やっぱり追いかけてきたよ…ふふっ…はははっ…!】

 

 

「…逃げねぇなんて随分余裕なんだな…お前、何者だ?」

【僕はね…知ってるんだよ…中川菜々は…優木せつ菜だって】

 

「…何が目的だ」

【欲しいんだよ…中川菜々…いや、優木せつ菜が

でもね…邪魔なんだよ…お前が…】

 

つまり…花瓶は菜々ではなく俺に向けて落としたって事か…。

 

「…ふんっ…クソ野郎だな…はい分かりましたとでも言うと思ったか?」

【やっぱりそう言うよねぇ…でも、それも想定内なんだよねぇ…】

 

「…しゅ、峻さん…!」

様子を見に来た菜々が後ろにいた。

 

「菜々っ、来るな!!」

振り返った瞬間……背後から重い衝撃が肩から背中にかけて伝わった。

 

 

「…っ……!!!」

奴が手にしていたのは…警棒だった。

 

 

【これ以上近づいたら…コイツはタダじゃ済まないよ~?】

「…な、何が目的なんですかっ…!」

 

怯むことなく…立ち向かう菜々。

しかし、それが男を更に怒らせる。

片膝をついた状態の俺をまた殴る。

 

「ぐっ……!!」

「峻さん!」

 

【簡単な事だよ…私は貴方の物になります…そう言えばコイツは解放するし、優木せつ菜だってことも…バラさない

…でも、ずっと僕を満足させてくれなきゃ、だけどね~…?】

 

高笑いをしながら俺を何度も殴る男。

「だ、めだ…菜々…っ…言う、な…!!」

「峻さん……っ……ごめん、なさい…でも…貴方だけは…助けたいんです…っ!」

 

その言葉に男の手が止まった。

【へぇ…じゃあ…どうするの?】

「私は……貴方の物に─────」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

菜々の言う言葉が…スローに聞こえる…。

俺の身体の痛みが…そうさせてるのか…それとも、感覚が薄くなってるのか、分からない…。

 

 

でも、ただ1つ…言えることは…。

菜々は……俺が……守る……っ!!!

 

 

決意を……力に変えて…男の足を掴む。

 

【…あ?…まだ動くのかよ】

ため息混じりで大きく腕を振りかぶる。

トドメを刺す気だ。

 

 

…しかし……………。

ガシッと…その警棒を掴み…そして……''折った''

 

【…ん、なっ……!!】

「…そう…易々と倒せると思うなよ……」

 

プチンと何か…黒い感情が俺を覆った気がした。

…コイツは…許せない……何があっても…!!

 

 

【ふざけっ──────────】

話終わる前に回し蹴りが側頭部にヒットする。

 

大きく吹っ飛ばされる男。

しかし、攻撃の手は止めない。

 

 

「…俺も人がなっちゃいねぇな…」

ふうっと息を整え胸ぐらを掴み…右ストレートを叩き込む。

 

【ぁ…がっ…歯、がっ…!】

「…峻…さん…」

 

菜々は恐怖のあまり…立ち尽くすのがやっとだった。

そんなことを全く気にせず…俺は何度も殴った。

 

【ゆ、るし……】

「黙れ」

 

顔を鷲掴み…そのまま床に叩きつけた。

すると、騒ぎを聞きつけた先生たちが駆けつけた。

 

俺も……その場で倒れ込み…そのまま意識が無くなった…。

 

 

 

 

 

─────────────────

 

 

 

 

 

「……う、ううーん………」

「…ぁ…っ…峻さん!!」

 

目が覚めると…そこは保健室だった。

体中が痛い…よく見ると腕とかアザだらけだった。

 

「…アイツは…」

「…先程、先生と…警察の方が取調べをしました

…盗撮などが浮き彫りになって…書類送検、されました」

 

「…そう、か…」

「…助けて、くれて…ありがとうございます…私、なんと言ったら…」

 

「なんも言わなくていい…キツい言い方になるかもしれないけど…菜々、お前は…黙って俺に守られていろ」

「…で、ですが……」

 

「どんな事があっても…俺のそばを離れることは…許さないからな」

「…峻さん…」

「…でも、無事でよかった…」

 

「ぶ、無事でよかったじゃありませんよ!!

峻さんも先生方から厳重注意と2週間の停学処分なんですよ!?」

「……えっ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「えええええ~!!??……いっ…いっっっったあああ!!!」

 

 

 

 

──────────────────

 

 

「…っ、つつ…」

「峻くん…大丈夫…?」

 

あの事件の後、俺は虹ヶ咲学園メンバーに事情を話した。

 

みんな俺の体の怪我を見て心配をしてくれた。

…もちろん、菜々がせつ菜って事はまだ知られてないけど。

 

おかげで音ノ木坂学院まで行くのも一苦労だ…。

幸運にも…骨は折れてはいなかった。

 

 

「こんにちは~…って、峻くんどうしたのその怪我!!??」

「…あ、あはは…穂乃果ちゃん、声大きい…」

 

明らかに喧嘩後っぽい姿を見て穂乃果ちゃんが驚いた声を上げた。

 

「…明らかに…ただ事じゃない気がするわ…大丈夫?」

「う、うん…少しな…」

…まさか停学処分中なんて言えないしな…。

それに、これは放課後だし…セーフだよな?

 

 

「峻の怪我が気になるけど…4回戦よ!

お題は…度胸試し!」

「…鋼のメンタルってこと?」

 

「そう!スクールアイドルたるもの、どんな時でも自分のアピールをすることが大事よ!」

「…まあ、理にかなってる?」

 

「そして、今日使うのがこれ!」

にこさんが手にしたのは…DVDと…スマホ。

 

「こ、これって…怖い…DVD…!?」

「ふふっ、そうよー!このDVDを見ながら心拍数を計るアプリでどっちが怖がったか測定するわ!」

 

「…虹ヶ咲学園メンバーからは…誰が出る?」

「か、かかかか、かすみんはそういうのNGなので…!!」

「きゅ、急に外も曇り始めてきたよ…!?…璃奈ちゃんボード…''ガタガタガタガタ''」

 

「…えっと…抜擢するようで悪いけど…彼方さん、お願いできるかな…」

「お~…任せろ~う」

 

「μ'sからは希が出るわ!」

「スピリチュアルパワー、見せたるよ?」

 

代表の2人は余裕感があるが…ほかの人たちは…。

 

「こ、こここ、怖くないけど…かすみんは峻先輩の後ろに居させてもらいますからね!!」

「わ、私も…!!璃奈ちゃんボード…''おろおろ''」

 

「…わ、私も…ちょっと…後ろからちらちら見させてください~…っ!」

「花陽さんまで…それに俺の背中なんてそんな大きい訳では…」

 

 

流れてるDVDから女性の悲鳴が聞こえると、怖がりメンバーたちも悲鳴をあげる。

 

「「「きゃああああ!!」」」

「な、殴れば幽霊だって…!!」

「真姫ちゃん…それはスクールアイドル発言としてどうなの…」

 

 

そんなメンバーを後目に…希さんと彼方さんは微動だにしない。

 

希さんは…食い入るように映像を見つめる。

…彼方さんは……。

 

 

(あれ……なんか…肩が少し上げ下げしてる……まさか…)

 

…寝てる?

…いや、まさかな……。

 

 

 

 

 

 

 

「しょ、勝者……近江彼方…!」

…これは…勝ちでいいのだろうか…。

 

彼方さんの心拍数果てほぼ変動が無い。

「…いぇ~…い…」

 

「ね、寝てたのー?!」

「い、異議ありー!!」

 

真姫さんと穂乃果ちゃんが異論を唱えた。

…まぁ、彼方さん自身も寝てたのを認めてるしね…。

 

「…んー、敵に塩を送る訳では無いけど…

あの状況でも寝れるのは…ある意味メンタル強いやん?」

「うっ…」

「そ、それは……」

 

 

「これは希さんに1本取られたな」

「で、でもこれで五分よ!…5回戦…覚えてなさい!」

 

「あはは…」

「峻、大丈夫?」

 

「あっ…絵里さん…大丈夫ですよ、さすがにまだ痛みますが」

「貴方がそんな姿だと…私も心配だから…早く良くなってね♡」

 

「…うっ…はいっ」

「…そうだっ、今度お出かけしましょ?…2人きりで…♡」

「…えっ…?」

「考えてちょうだいね♪

それじゃあね♪」

 

 

 

ウィンクをしてその場を立ち去る絵里さん。

……さすがにあの顔は…反則だろ…。




峻くんが怒る姿が書きたかった…。

どこかで峻くんとμ'sメンバーの掛け合いを書きたい!!

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38話

「えー、桜坂裁判所 裁判長の桜坂しずくです
被告 作者 貴方はまたしても更新を滞らせてしまいましたね?」

【勤務先が人が居なくて…休日返上をば…】

「ですが…UMAのイベントは…やりこんでましたよね?」
【あ、それは…あの…】

「異議ありです!!作者もプライベートの時間が欲しいはずです!!」
【せつ菜ちゃん……!】

「…なるほど、情状酌量の余地もある、とのことですね
…では、判決………主文 死刑」

【なんでだよ!!】

こんな感じで始まります…。


5回戦の前…俺は絵里さんにお出かけに誘われた。

 

その道中。

 

(…これって、明らかに…デート…だよなぁ…?)

男と女が2人で出掛けるのをデートというのは俺の考えすぎだろうか?

 

…でも、誘ってきたのは…絵里さんの方だし…。

本人はそう思って……いやいや!考え過ぎだよな…。

 

 

「あっ、峻~こっちよ♪」

「お待たせしました、絵里……さ、ん…?」

 

────待ち人は…1人ではなかった。

 

「…あ、あの…何故希さんと…にこさんも?」

「お出かけの話をしたら2人も一緒に行きたいって…ダメかしら?」

「い、いえ!むしろ光栄です!」

 

「ふふっ、ウチも峻の事…知りたくって♪」

「…の、希さん…」

 

面と向かって言われると…さすがに照れる。

 

「μ'sのことを引き出すんじゃないかって…私は偵察に来たのよ!別に一緒に出掛けたい訳じゃないわ!」

「ふふっ、分かった分かった…さっ、行きましょ?♪」

 

ムキーーっと怒るにこさんを宥めつつ…絵里さんを先頭に東京の町を練り歩く事となった。

 

「…この後…5回戦ですよね、大丈夫なんですか?」

「…まぁ、むしろ本人は好都合って言ってたわ」

「好都合?」

 

「次の対決…スタミナ対決らしいんよ?」

「スタミナ…」

「μ'sからは凛が出るわ、勝負の前に少し体を動かしたいそうよ?♪」

 

…となると、虹ヶ咲からは…

残ってるのが…歩夢とせつ菜とかすみと璃奈と愛…。

 

無難に行けば…愛になるのかな。

 

「…ふふっ」

「…?…あっ、すいません…変な顔してましたか?」

「いいえ、そうじゃないわ♪

貴方…本当にスクールアイドルのことが好きなのね♪」

 

その言葉に俺は呆けてしまう。

言われてみれば…いや、言われてみると…確かに俺はスクールアイドル中心の生活を送ってるような気がする。

 

…それも、元はと言えば…Aqoursに携わることになったから、だよな。

「…ええ、そうかもしれませんね…ですが、俺にとっては充実してます」

「…ま、その言葉に嘘は無いみたいね」

 

「にこっちも、素直に認めてあげればいいのに♪」

「勝負が終わるまでは認めるわけにはいかないわ!」

 

「にこったら…でも、男の子の部長さんなんて斬新よね」

「あ、それウチも思った!♪」

 

 

 

「(Aqoursの時も居ましたけどね…)…ま、まぁ…確かに他には…なかな──────────」

 

このとき、俺は…3人にはぐれてしまってる事に気が付かないで…そのまま歩いていた。

 

 

その時。

 

 

ドンっと誰かに肩がぶつかった。

「きゃっ…!!」

 

「あっ、ご、ごめんなさ──────────」

 

顔を見ると………その人は…。

 

「…曜ちゃん!?」

「あっ…峻くん!!」

 

…曜と千歌と梨子…だった。

 

「すっごーーい!偶然だね!」

「び、びっくりした~…!」

「今日は、お買い物?」

 

「うん!他の3人と…あれ?!」

後ろを見ると、その3人が居ない。

 

「(…は、はぐれた…!?)…え、えっと…」

この歳になって迷子なんて笑えない(場所は知っているけど)

 

「…???」

「あ、あはは…はぐれたみたい…」

「ええっ…!?」

「連絡、してみたら?」

 

「…連絡先聞いておいてよかった~…」

電話をすると、すぐに繋がった。

 

【Aqoursの3人にばったり遭遇した?】

「うん、というか3人とはぐれた事に気が付かなくて…」

 

【私たち…もう学校に戻る途中なのだけど…】

「えっ!?俺置いてけぼり!?」

 

【ぬぅわぁにやってんのよー!…はぁ、こっちはスクールアイドル対決してるから…Aqoursの3人、エスコートしてあげなさい?】

【にこっち優し~♪】

【うっさい~!!!】

 

 

「…あ、あはは…」

静かに電話終了のボタンを押す。

 

「…俺もご一緒して…いいかな?」

「もちろんであります!」

「峻くんは何をしてる途中だったの?」

 

「…実は……」

 

 

 

 

 

─────────────────

 

 

 

「だったら、私たちも用事済んだし!」

「スクールアイドル対決見に行くであります!」

「…急に押しかけて迷惑じゃないかな?」

 

「ううん、むしろ虹ヶ咲学園メンバーも喜ぶと思うよ」

 

こうして俺と曜と千歌と梨子の3人は音ノ木坂学院に向かうこととなった。

そして、その時の会話が……。

 

 

「…そう言えば、梨子ちゃんって…元々音ノ木坂学院だったんだよね?」

「あれっ…私…話したっけ?」

 

「(あっ、いけね…)…絵里さんから聞いたんだよ~…」

「あ、そうなのね♪」

 

「…ねぇねぇ、峻くん…」

袖をくいくいと引っ張る千歌。

…やばい、可愛い…抱きしめたい…。

 

 

「…な、なにかな?」

「峻くんが…Aqoursの部長になったら…どうなるのかなぁ…って♪」

 

顔を赤くしながら…微笑んだ千歌。

「あっ、曜もそれは同感であります!♪」

 

(2人とも…)

「…じゃあ…いつか…いつかだよ?

Aqoursとμ'sと…虹ヶ咲学園…3グループが一緒にライブする時があったら…それに全力で協力したいな」

 

「ほんと!?約束だよ!」

笑顔で指切りげんまんをした俺と千歌だった。

 

 

 

─────────────────

 

 

 

 

音ノ木坂学院に着くと、既に凛ちゃんと愛が走っていた。

 

「おー、ここが音ノ木坂学院でありますね~!♪」

「μ'sの人達を見ても驚かないんだね」

 

「ほら、スクールアイドルフェスティバルで一緒だったからね~♪」

「ああ、それもそうか」

 

「あっ、峻くん!……って…えええっ!?」

「な、なんですか歩夢先輩…突然大声を……ってえええー!?!?」

 

「か、かすみさん…っ!μ'sさんの前でなんて大声を……あ、ああああ!!」

「3人とも、はしたないわよ………え、えええっ…???」

 

 

「峻…っ…さん…!??!」

 

各々が…困った顔をして…固まった。

 

「…固まったけど…どう思う?」

「いやぁ~…人気者は辛いですな~♪」

「千歌ちゃん…」

 

「ふふっ、相変わらずだね♪」

 

 

「な、なんで峻先輩がAqoursの方々と一緒なんですか!?」

「そ、そこまで人脈が…!?」

 

(いや、俺の記憶上は一緒に活動してたんだけどな)

「…実は……」

「待った!」

 

事情を説明しようとしたところ…にこさんに止められた。

「決着が…つくわ」

 

あ、忘れてた…愛と凛ちゃんが対決してるとこだった。

「……っ…はっ…!!」

 

ゴール寸前で凛ちゃんを交わした…愛。

「はぁ…はぁ…あー、危なかった…!!」

「負けたけど…楽しかったにゃ~♪」

 

「…おお…ガチだねぇ…」

「曜も参加したかったでありますっ」

 

「勝者…宮下愛!」

「やりぃー!♪…って、あれれ?…峻、この人達…だれ?」

「あ、説明まだだったね…実は」

 

 

 

───────────────

 

 

「へぇ~…すご~い!」

「あ、あああああ、あのっ!私千歌さんの大ファンなんです!!」

 

「せつ菜先輩…圧がすごい…」

 

「あ、あはは…」

手をぶんぶん振って握手をするせつ菜に思わず苦笑いする千歌。

 

 

「…む、むむ…」

「あら、にこ…なんか不服そうね?」

 

「絵里…あの男を中心に…仲良しこよしになってる気がしない?」

「…まぁ、確かに…言われてみれば」

「…どこかで面影が…ううーん、思い出せないわ…!!」

 

 

一人悶々と頭を抱えるにこを心配そうに見つめる絵里だった。




更新頑張らないと…頑張らないと…


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39話

10連ガチャどうでしたか?(地雷)
初期URルビィちゃん来ました!(限界突破ですが…)


「峻くんっ、起きてっ?」

「うぅーん…」

 

「…もぅ、また起きない…」

 

朝、私はいつもの様に峻くんを起こしに来たんだけど…。

 

「あっ、またお腹出して寝てる…もぉ~…風邪ひくよ~…?」

…かれこれ…15分は起こせないで峻くんの寝顔を見たり突っついたりしている…。

 

「…峻くん…///」

髪をかき上げ…口を近づける…。

少しくらい…良い、よね…?

 

「…ん、んんんっ……ふぁ…ぁ」

「しゅ、しゅしゅしゅっ、峻くんっ!?」

 

「しゅかしゅー…?

…あれっ、歩夢…?」

「お、おはようっ、峻くんっ!///」

 

「…なんか…怪しい…」

「な、何でもないよ…?///」

 

 

 

─────────────────

 

 

眠け眼で歩夢を見ると…思い切り顔を赤くし、ブンブン手を振って否定を続けている。

 

…いや、何か隠してるな…これ。

 

ちらっと時計に目をやる。

時刻は7時30分過ぎ…。

まだ時間はあるな…。

 

「嘘は良くなーーーい!!」

グイッと歩夢を引き寄せ…ベットの中に入れる。

 

「きゃっ…ぁ…!!//////」

突然の出来事に…歩夢は為す術もなく、ベットの中に入らされた。

 

「しゅっ、峻くん…っ…///」

「歩夢~…可愛いなぁ…ん?」

 

腰の辺りを摩り、首元をクンクンと鼻で嗅ぐ。

 

「んっ…ぁ…っ…///」

くすぐったいのか、ピクンと反応をする歩夢。

 

「…あっ…峻くん…ダメ…っ…スカート…めくれ、て…///」

「めくれてる…から?」

 

「そ、それ以上…っ…手を下にしちゃ…///」

しかし、その忠告を聞かず…手をどんどん下に下げる。

 

「…あぁ、ほんとだ…触れちゃった」

「峻くん…っ…だ、めっ…!!///」

 

「…ねぇ…歩夢…このまま……」

「だ………だめ…ぇ…!!!!///」

 

目を瞑り、思い切り伸ばした歩夢の拳が俺の頬にクリーンヒット。

 

「ぐはっ…」

そのまま、歩夢が逃げるようにベットから出た。

 

「も、もうっ!…そういうのは…もっと、ムードが出てから……あぁ、でも…峻くんがそうやってグイグイ来るのは…すごく、好き、かも…///」

 

「…い、痛い………」

朝から頬のヒリヒリと戦いながら学校に行く準備をする俺だった…。

 

 

──────────────────

 

 

「おはよ、愛」

「おはようっ、愛ちゃん!」

 

「ちぃーすっ♪2人ともアツアツですなぁ~♪」

「そ、そんなんじゃないよ!///」

 

(朝から右フック喰らわせられるしな…)

「峻~?なんか歩夢の顔が赤いけど…なんかあったの~?」

「あ、あはは……」

 

「あっ、愛先輩と歩夢先輩と峻先輩発見~!♪」

「おはようございます、璃奈ちゃんボード''ぺこり''」

 

「おはよう、2人とも」

「えへへ~、峻先輩の右腕も~らいっ♪」

「か、かすみちゃん!///」

「おっ、かすかすやるね~♪」

 

「かすかす言わないで下さいよ~!…峻先輩もぉ、嬉しいですよねっ♪」

「霞ヶ関の雄大さを感じるよ」

「あ?」

 

「…すいません、光栄な限りです」

 

 

 

──────────────────

 

そして、何事もなく…放課後。

部室に行くと、果林さんしかいなかった。

 

 

「あれっ…果林さん?」

「あら、峻…お疲れ様」

「みんな居ないですね」

 

「彼方は…お昼寝ね。

エマは…家族に電話してから部室に来るって言ってたわ」

 

「歩夢は日直で…せつ菜は……生徒…っ…すぐ来ると思うし…愛は今日はお家のお手伝いだし

 

璃奈とかすみとしずくは図書室に行くって言ってたし…」

 

「ふふっ、みんなの事…熟知してるのね♪」

「あはは、これでも部長だからね」

 

「でも…私、部長に1つ…不満があるわ」

「えっ…な、何…?」

 

「…ねぇ、峻…?…そろそろ、私と対等でいいんじゃないかしら…?」

「…えっと、それはどう言う…」

 

「名前」

「……えっ?」

 

「な・ま・え♪」

「…果林…さん?」

 

「……………(プイッ」

あれ…そっぽ向かれた…。

 

「…か、果林…」

「……ふふっ、やっと言ってくれたわ♪」

「…やっと?」

 

「ずっとね、そうやって言って欲しかったのよ」

「は、初めて知ったよ…!?」

「私にだって言い難い事もあるわよ?」

 

「…ま、まぁ…年上でも堅苦しくなくって言うなら…俺はさん付けなくても…いいかなって思うけど…」

「嬉しいこと言ってくれるわね♪…何かご褒美でもあげようかしら…?♪」

 

そう言うと、果林は胸を抱え…少し得意げに笑った。

 

「…からかわないでくださいよ」

「あら…ホントって言ったら…どうするのかしら?」

 

グイッと顔を近づける果林。

その差…わずか2~3cm。

 

「………っ………………」

「…ふふっ、顔が赤いわよ…峻?♪」

「…果林はずるいよ…でも……」

 

「…でも…?」

「俺も男だから…されっぱなしは…嫌だからな…!」

 

そのまま近かった2~3cmの距離を…ゼロにした。

一瞬触れた唇の感覚に…果林は目を丸くした。

 

「なっ……な、ななっ…!!///」

「…果林が…そういう風に誘ったんだからな…」

「わ、私は…別に…っ!!///」

 

押しに弱いのか…果林が口をパクパクして言葉を失っている。

「…おぉー…峻くん~…やるねぇ~…」

 

 

枕に顎を乗せて眠たそうに…彼方さんが…。

 

「か、彼方ぁ!?///」

「い、いつからそこに…!?」

 

「ん~…と……峻くんが~…果林って呼んでるあたりから~…?

入っても2人とも気がつかなかったし~…」

 

「け、気配が無さすぎなのよ!///」

「…も、もしかして…見てた…よね?」

 

「ん~…ばっちり~♪」

 

「う、うう…!///」

「果林ちゃんの赤くなってる顔…初めて見た~♪」

 

「…あんまりいじめるなよ、彼方」

「おぉ~…?…峻くん…さん付けやめたんだね~♪」

 

ゴロンと彼方が俺の膝で寝始めた。

「んふふ~…やっぱりここが落ち着くな~…♪」

 

胸元ゆるゆるなのか…谷間が見える。

「…彼方…あのな…」

「峻くん…目線バレバレだよ~…?///」

サッと手で胸元を隠す彼方。

 

「…でも…彼方ちゃん…寝てる時は…寝相いいから…触っても…バレないかもよ~…?///」

「…うぐっ………」

 

「…えへへ~…いけない事…言っちゃったかな~…?///」

「か、彼方…」

 

じっと見つめあってる中…後ろから柔らかい感触が。

 

「か、彼方の方ばっかり…ずるいわよっ///」

「か、果林まで~…!!」

 

ぷくっと頬を膨らませた果林がどこか新鮮で…。

子どもっぽく見えたのは…俺だけが知る表情だろうか…?

 

 

 

 

 

「「「お疲れ様で~す!」」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…峻くん…?」

「あ、あはは……お疲れ様…歩夢…………」




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40話

めっちゃ更新遅れてすいません…!!
R版も何とか更新していきたいのですいませんが気長にお待ちいただけると幸いです…


凛「愛さーんっ、一緒に外で運動しよ~♪」

愛「おっ、りんりん乗り気だね~いこいこ!♪」

 

凛「わーい!愛さんと遊ぶにゃー!♪」

穂乃果「2人とも姉妹みたいだね~♪」

 

仲良く遊びに行った愛と凛を眺めながら穂乃果が呟いた。

…しかし、にこの顔は険しく…。

 

 

にこ「むむむ……」

絵里「にこ、顔にしわがよってるわよ」

にこ「そんなこと~…!!…ぬぬぬ…!!」

 

絵里が後ろから諭すが…それでもにこの表情は変わらない。

そこに、まるで火に油を注ぐ用に…。

 

 

「こんちには~……あ、ぬぅあんでるたーる人」

彼が顔を出した。

 

にこ「ぬぅわにが、ぬぅあんでるたーる人よ!!殴るわよ!」

絵里「……………ぷっ……」

 

にこ「絵里も何笑ってるのよ!…って、私が気にしてるのはそこじゃなくて…」

(あ、ぬぅあんでるたーる人はいいのね)

 

にこ「対決なのに仲良くしてどーすのよ!って話!」

「…うーん…絵里、どう思う?」

絵里「…そうねぇ……仲良きことは美しきかなって思うけど…って、絵里…?」

 

「…あ、いけね…え、絵里~…さん?」

絵里「…ふふっ、絵里でもいいわよ♪」

歩夢「……峻くん?」

せつ菜「峻さん?」

にこ「あんた達まで仲良くしてどーするのよ!

…もー!早く対決するわよ!!」

 

「ほいほい…それで対決内容は?」

にこ「知識対決よ!」

 

穂乃果「知識?クイズって事?」

にこ「そうよ!イントロクイズ…って所かしら?」

果林「虹ヶ咲からは…誰が出るかしら?」

彼方「うぅーん…せつ菜ちゃんにする~…?」

 

せつ菜「わ、私ですか!?」

「…うん、俺もせつ菜ならできる思うよ!!」

せつ菜「わ、分かり…ました!///」

 

これでもかと顔を近付けると顔を赤くしたせつ菜。

その姿を見て穂乃果がわぁ~と嬉しそうな顔をして

歩夢が果林の胸元でおよよと嘘泣き(?)をしていた。

 

「えっと…μ'sからは…?」

にこ「あぁ、それなら……」

 

花陽「にこちゃーん!連れてきたよ~!」

真姫「な、なによ!急に部室に来てって…ピアノ弾いてた所なんだけど…!!」

 

にこ「μ'sからは真姫が出るわ!」

「これは…強敵だね…」

 

せつ菜「相手にとって不足なしです!…いざ…一子相伝の兄弟子対決です!」

 

そう言うと何かの拳法のような構えをするせつ菜。

それを見て真姫がやれやれと肩を落とした。

 

「…せつ菜、真姫が困ってる」

せつ菜「あっ…す、すいません、つい!!」

真姫「…いいわ、私もそう簡単に負けるつもりは無いし」

 

にこ「じゃあ、対決の説明するわね─────」

 

 

そう言うと知識対決の説明が始まったが…。

誰かが俺の肩を叩く。

 

「ん?」

希「やっほ♪…対決中?」

「うん、今からね」

 

希「見てるだけっていうのもアレやし…占い、やって見る?」

そう言うと胸ポケットからカードを取り出す希先輩。

…揺れたのは見て見ぬふりをしよう。

 

希「こーやって……ふふっ、視線が釘付けになっとるよ?

見るのはカードの方だよ?♪」

「あっ…す、すいません…」

希「ええよ、男の子やもんね♪…じゃあカードを1枚選んでみ?」

 

そう言うとキチンと並べられたカードの中から1枚を選ぶ。

 

希「''運命の輪''…」

「意味合いとしては…」

希「んー…異性からの印象が良くって~…運命的な出会いや一目惚れ…新しい恋の芽生えとか…かな?」

 

(…言えない…正解だとか…)

希「気になる子、いるん?♪」

「え、あー…あはは…」

 

笑って誤魔化すしか無かった…。

 

───────────────────

 

 

にこ「勝者…優木せつ菜!」

せつ菜「いい勝負でした!」

真姫「イントロクイズって…スクールアイドルのって聞いてないんだけど…!!」

 

「お、勝負終わった?」

果林「ええ、せつ菜の圧勝、だけどね」

 

穂乃果「チョコミントなんてスクールアイドルグループがいるんだねぇ~」

「俺はバニラ派だけどね」

歩夢「えっと…峻くん、アイスの話じゃないんだけど…」

 

 

 

 

 

 

──────────────────

 

 

 

その対決の帰り道…。

それとせつ菜は2人で帰っていた。

 

せつ菜「あの…ほんとに送ってくれなくても…」

「俺の身勝手でやってるだけだから気にしないで」

せつ菜「…ありがとう、ございます」

 

「…まぁ、あの一件以来、少しせつ菜の事に関しては俺も神経質になっているというか…」

せつ菜「……あのっ!」

 

せつ菜の足が止まった。

声の様子からして…ただならぬ様子だった。

 

せつ菜「…私、皆さんに…伝えようと思います。」

「…それって…」

せつ菜「はい、やっぱり…このまま隠し続ける訳には…いかないので…」

「…大丈夫、なの?」

 

せつ菜「…ごめんなさい…意を決したのに…少し、怖いです…」

「…大丈夫、俺がついてるから」

 

優しくせつ菜を抱きしめると…確かに抱きしめ返してくる力が伝わってきた。

 

 

 

せつ菜「…はい、ありがとうございます…峻さん」

「……うん」

 

 

 

──────────────────

 

 

【翌日】

 

 

歩夢「あれ、せつ菜ちゃんは?」

しずく「確かに居ませんね…?」

かすみ「むー!せつ菜先輩1人でこっそり練習をしてるのでは…!!」

 

果林「考えすぎよ、かすみちゃん…峻、何か知ってる?」

「いや、特には……彼方さん、そろそろ膝枕やめてもいい…?」

 

彼方「あと、45分~…♪」

「いや、微妙に長いな!」

 

みんなで談笑をしていると…部室にノックの音が響く。

 

璃奈「んっ…誰だろう…?」

愛「せつ菜じゃない?ノックするなんて珍しいけど…」

 

扉が開くと…そこにいたのは…。

 

菜々「失礼します」

かすみ「げっ、生徒会長…!!」

 

「げっ、とか言うなよ…かすみ…」

かすみ「な、何か用ですか…!部活動の件なら…!」

果林「はいはい、突っかからないの…」

 

菜々「…その…ごめんなさい!!」

突然頭を下げる生徒会長に皆が困惑する。

 

しずく「ど、どうしたんですかっ!?」

愛「と、とりあえず頭を上げなよ!」

 

「あー、こほん…いや、みんなに伝えたい事があってな……」

歩夢「…峻くん?」

「…な、''せつ菜''」

 

「「「えっ!?!?」」」

みんなの驚きを他所に…菜々が眼鏡と髪留めを外した。

すると…いつも見慣れたせつ菜の姿に早変わりした。

何度見ても…ドキッとするのは俺だけだろうか?

 

かすみ「あー!!!せつ菜先輩!!」

エマ「えぇ~…!どういうこと…??!!」

果林「峻…知ってたの?」

 

「ん、まぁ…試すような事をしたのはすまない…ただ、少し訳があってな」

歩夢「…えっと、どういう事?」

 

「確かに菜々がせつ菜だったのは隠していた…けど

家の問題とか…色々あって隠しながら活動していたんだ」

 

かすみ「どうして、峻先輩は知っていたんですか?」

「前に転んだせつ菜の手当をした時の絆創膏が菜々会長と同じ場所にしていたから、もしやってね」

 

愛「んー、全然気が付かなかったよ~!」

璃奈「見事なステルススキル…」

しずく「あんなに朝礼で姿見ていたのに…全然分かりませんでした…」

彼方「学校内で見た事ない人がいるのも納得だよね~」

 

せつ菜「…あ、あのっ…皆さん、怒ってないんですか…?」

歩夢「怒る?…どうして?」

せつ菜「だ、だって…皆さんを騙すようなことして…」

果林「驚いてはいたけど…皆それぞれ事情はあるわ…ね、かすみちゃん?」

 

かすみ「…む、むー……確かにビックリしましたけど…せつ菜先輩もきっと、悩みながら活動していたと思うと…怒る気にはなれません」

「おっ、かすみは大人だな~」

かすみ「あ、頭を撫でないで下さい~!///」

 

「…な?言った通りやろ?」

せつ菜「…皆さん…本当にすいませんでした…!!

これからは全精力をかけてスクールアイドル活動に邁進します!!」

 

彼方「張り切りすぎはダメだよ~」

しずく「これからは皆さんで力を合わせて行きましょうね!」

エマ「峻くんの力があれば大丈夫だよ~♪」

 

「えっ、俺!?」

果林「そうねぇ~…隠していた共犯として…峻には飲み物でも買ってきて貰おうかしら?」

「パシリかよ……いいよ、何がいい?」

 

果林「お茶ね♪」

彼方「紅茶~♪」

しずく「カルピスで!♪」

愛「コーラ宜しく~!♪」

 

「君たち…」

歩夢「峻くんっ、私も行こうか?」

果林「だーめ、歩夢も甘やかさないの」

 

歩夢「えっ、で、でも…」

「大丈夫大丈夫…行ってきまーす」

 

 

1人、部室を後にする俺。

 

 

 

──────────────────

 

 

 

 

 

果林「さて、行ったわね」

歩夢「果林さん、一体……」

 

果林「そろそろはっきりさせましょ?…みんなは峻の事をどう思うか」

 

「「「「えっ………………」」」」

 

その言葉にみんなが言葉を失う。

 

しずく「ど、どうって…」

愛「それは~………」

 

歩夢「…私は…峻くんの事が…好き…」

かすみ「あ、あああ、歩夢先輩っ!?」

果林「そう、歩夢は素直ね♪」

 

彼方「彼方ちゃんも好きだよ~…♪」

璃奈「私も…峻さんの横にいると…心がポカポカする…この気持ちは…一体…」

エマ「それを恋っていうんだよ、璃奈ちゃん♪

……んー…私は峻くんの事、弟みたいで甘やかしたいなぁ~って思う時が多いかなぁ…♪」

 

せつ菜「わ、私だって…!!峻さんのこと、が…///」

かすみ「み、皆さんに負けないぐらいかすみんも峻先輩の事を想ってます!…スクールアイドル同好会を続けようって言った時からずっと!」

 

しずく(この状況で…初めてのキスをしたって言うと…地雷を踏むことになるのかな…)

せつ菜「は、初めてのキスはしずくさんに取られましたが2番目は私が…!!」

しずく(せつ菜先輩ーーーー!!!!!…あぁ、バレた…)

 

歩夢「わ、私は朝峻くんの事起こしているもん!おでこにキスだって何回もしてるし抱きしめられたりしてるもん!」

 

 

璃奈「峻さん…罪な男?」

愛「えぇ、りなりー…それ今更?」

 

果林「ふふっ、この先どうなるか楽しみね♪」

彼方「果林ちゃん、楽しんでない~…?♪」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ええっと…後はカルピ………ふぇっくしゅん!!!」

 

 

間違えてドクターペッパーのボタンを押す峻だった…。

ちなみにかすみに渡したら怒られて再び買いに行く事となってしまった。




久々だから…アレ、やな…笑

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41話

内容の濃い作品が沢山出来そう!!
お楽しみにしていてください!


「おはよ、歩夢」

「おはよう、峻くん!」

 

いつも通り、俺と歩夢は朝の挨拶を交わす。

…いつもと違う、といえば…。

 

「おっはよーございまーす♪」

「おはようございます、峻先輩♪」

 

学校に向かうに連れて…俺の横に一緒に歩くメンバーが増えていく。

みんな思い思いの話に花を咲かせる。

 

…周りの目が痛いんだけどなぁ…。

 

「おーーっす!…って、峻…モテ期?」

「茶化すなよ…」

「いや、両手に花どころか…両手足に花って感じだよ?」

「…身体中に花って感じだよ」

 

「あははっ、鼻が高くなるんじゃない~?♪」

「ならないよー!!」

 

いつも通りの雰囲気で学校へと向かう…が。

 

 

「…………………っ……………???」

ふと、後ろが気になり振り返る。

しかし、当然人なんか居ない。

 

「峻くん、どうしたの?」

「いや………なんか見られているって言うか…」

 

「峻先輩、ファンでも居るんじゃないんですか~?♪」

「あはは、いないいない」

 

「峻さんのファン…っ!?

ま、負けませんよ……!!」

「しずくちゃん、せつ菜ちゃんみたいになってきたね…」

 

「ほら、みんな行こ?俺の気の所為だから大丈夫だよ!」

?「………………………………」

 

 

しかし、俺の感じる違和感は拭えなかった。

 

 

 

 

────────────────────

 

 

にこ「さあ、勝負の時間よ!」

「テンション高いんだよなぁー…もう、見慣れたよ」

 

ことり「にこちゃんもこの対決楽しみにしてるんだよ♪」

「そういう所は素直じゃないよな…」

 

にこ「そこ!聞こえてるわよ!…なんかこんなやり取り、初めてじゃないような感じね…!

こほん!次の勝負は…!」

 

「なぁ、にこ…そろそろ残りの勝負内容について教えてくれないか?」

にこ「何よ、勘ぐるつもり?」

希「ええんちゃう?減るものでもないし♪」

にこ「希まで…いいわ、教えてあげるわ…今回のテーマが衣装対決。

その後がカリスマ力とアイドル力対決よ」

 

…後、ニジガクメンバーで残ってるのが…歩夢とかすみと璃奈ちゃん、か。

 

「…璃奈ちゃん、お願いしてもいいかな…?」

璃奈「うん、いいよ……でも、相手は絶対に…」

 

ことり「ことりだよ♪勝ち負けとかこだわらないで楽しもうよ~♪」

璃奈「よ、よろしくお願いします…っ」

 

にこ「勝負の服を用意するから、5人代表を選ぶのよ!まぁ、コスプレ対決って名前でも間違いじゃないかしらね?

審査員の判断で勝ち負けを付けるわ!

μ'sからは希と真姫、ニジガクからは…誰か2人と…アンタも入りなさい」

 

「え、俺!?…でも…」

にこ「今回は特別よ、審査員は別に対決に入らないんだし」

「…わかった、しっかり判断するよ」

 

 

────────────────────

 

 

 

 

にこ「じゃあ、コスプレ対決始めるわよ~♪

μ'sからの一番手…先発は…穂乃果!」

 

(璃奈ちゃん、手伝おうかって言ったけど…今回は自分の力で頑張るって言ってたし…大丈夫かなぁ…)

 

穂乃果「こーらー!キミー!余所見してると、逮捕しちゃうぞ♪」

 

考え事をしていたらミニスカポリス姿をした穂乃果が目の前に居た。

 

「えっ、あ、ご、ごめん!」

穂乃果「言い訳は気にませーん、逮捕しちゃうぞー!♪」

 

ウキウキしながら手錠を手に取る穂乃果。

「どちらかと言えば、手錠をさせて身動きが取れなくなったところをこう……」

 

しずく「峻さん、一体何を……?」

歩夢「分からないけど、変なことを考えているのは…確かだと思うよ…」

 

穂乃果「いやーん、峻くんダメだよ~///」

と言いつつも、満更でもないような顔をする穂乃果だった。

 

にこ「論点がズレてるわ!次!虹ヶ咲学園からは…果林!」

「ウチのプロポーション番長だから大丈夫だ…………ろ?」

 

しかし、出てきた果林さんはいつも通りの格好。

その手に持っていたのは…。

 

果林「じゃーん♪」

璃奈ちゃんボード…いや、この場合…果林さんボードなのか?

困惑する両チームのメンバーを他所に、にこが口を開く。

 

にこ「こらぁ、天王寺璃奈…!」

璃奈「なに?」

 

にこ「コスプレ対決って言ったでしょ?!

これじゃあコスプレになんかなってないわよ!」

 

璃奈「果林さんは何を着せても果林さん自身が目立つから、敢えて斬新なことをしてみた…っ!」

果林「不思議な安心感があるわね~、これ♪」

 

いや。果林さんもノリノリなんかい。

 

璃奈「峻さんの分も作ってきたよ」

と言って渡されたボードに書かれていた顔は…。

 

「何じゃい、この…愛を捨てて十字陵を作らせてそうな人の顔は…」

璃奈「付けてみて?」

 

「んん…こうか?」

着けた瞬間、歩夢とせつ菜とかすみ

μ'sの穂乃果とにこか吹いた。

 

…後でわしわしの刑だな。

 

 

 

 

 

 

 

にこ「勝者…南ことり!」

ことり「ふふっ、楽しかったよ♪」

 

璃奈「やっぱりことりさんは凄いなぁ…」

 

「俺的には絵里さんの格好が…こう、手をかけてびゃって下げたくなるような…な?」

歩夢「………………………………」

 

無言で歩夢から背中を叩かれた。

男が居るのにあんな格好は反則だと思うの、僕。

 

ことり「もし良かったら一緒に衣装作ってライブとかしてみたいな♪」

穂乃果「あ、それ賛成!」

海未「また勝手なことを…」

 

「いいじゃん、Aqoursも誘ってさ…三組のスクールアイドルがやるライブとかめちゃくちゃワクワクしない?」

 

絵里「Aqoursは、もうスクールアイドルフェスティバルで一緒にライブすることになってるけど…いいわね、それ♪」

 

 

 

 

 

希「…って、話が進んどるよ?」

にこ「悔しいけど、あの男を中心に出来事が回ってるような気がするわ…」

 

希「ふふっ、彼は特別、なんかもね?♪」

にこ「……ほんっと、不思議な奴」

 

μ'sとニジガクのメンバーと話彼を見て、どこかそんな気持ちになる2人だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

─────────────────

 

 

 

 

 

 

【─────別次元???】

 

 

「…今回、彼の場合は…直撃雷と言って、かなり珍しい事案になります」

果南「…助かるんですか?」

 

「…致死率は70%以上、と言われています。

正直、この状態なのが奇跡と言っても過言ではありません」

ダイヤ「そんなっ…!!」

 

「この先、どうなるかは分かりませんが……最悪の事態は…覚悟しておいて下さい」

果南「…わかり、ました…」

 

鞠莉「…あの子には、言わないでおきましょ…多分、本当に立ち直れなくなるわ…」

ダイヤ「…分かりましたわ…」

果南「…悠………………」

 

 

彼女は目を瞑ったままの彼の頬に優しく手を添えた。

 

千歌「……悠くん」

 

もう名前を呼んでも…返事してくれないのかな…。

そんなの…嫌だよ…。

 

毎日そんな考えが頭をよぎる。

勉強も手につかないまま、ただただ日にちだけが過ぎていく。

 

 

梨子「…あっ…曜ちゃん、悠くんの様子は…」

病室のドアの前で立っていた曜が静かに首を横に振る。

その横で椅子に座っていた花丸・善子・ルビィも顔を俯かせた。

 

 

…なぜ、彼なのだろうか。

なぜ、彼に直撃したのだろうか。

帰る時間がもう少し早かったり遅かったりすればこんなことには…。

 

重い空気だけが辺りを包む。

 

 

 

 

 

 

千歌「……信じ、てるよ…私は…悠くんの事を…ずっと…絶対に…」

誰にも聞こえない声で…そう呟いた千歌。

 

…その時、彼の指がピクっと反応した事には…気が付かず…。




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