NEXT Rainbow!! (A×K)
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1話

新作!!

虹ヶ咲スクールアイドル編です!!
温めてきたネタをやっと解放できる…!!

なんとなく予測できて人も居たかな?
Aqoursな日々同様こちらも頑張って投稿します!


…そこは…まるで母親の羊水の中のような。

大海原のようなところだった。

 

浮くことも無く…

沈むことも無く…。

 

ただただ、ゆらゆらとさまよってるような感覚だった。

 

(…死の境界線…って、やつか…?)

 

意識はあるような…ないような…。

目は開いている感覚はする。

しかし、周りは真っ暗でどこにいるのかすら分からない。

 

声も出ないし…ただただ自分の中で分かってることは…。

 

(…ドラマとかで言う…生と死の間を…さまよってるのか…)

しかし、自分の中でどこか諦めていた気持ちがあった。

 

(……きっと、もうすぐ…この意識も遠のいて…俺は…)

……あぁ、せっかくなら…みんなの顔を…最後に見たかったな…。

自虐そうに笑う……最期なんてこんなもの、か……と。

 

 

 

「……き……………よ…………」

 

─────声がする。

…生き返れるのか…俺は…………。

…出来ることなら……俺、は………!

 

 

「起きてよ!峻くん!」

「…………………………………」

 

 

見知らぬ天井。

そして知らない部屋と…知らない女の子。

…ここは…どこ、だ…?

 

「……………誰…?」

「もうっ、何を寝ぼけてるの?歩夢だよっ?」

「……あー……」

「朝ごはん出来てるってお母さんが言ってたから…着替えて来てね♪」

「…………うん」

 

そう言うと歩夢という女の子は部屋を出てしまった。

ベットから体を出すと…違和感はすぐに気がついた。

 

明らかに身長は違うし…顔も、力も違う。

携帯を開く。

幸運にもロックの解除はフェイスIDだった。

…多分、パスコードなら分からなかっただろう。

 

自分の連絡帳を開く。

「…宮之原…峻…(みやのはら しゅん)」

こいつの名前はそういう名前なのか。

そして、さっきの子の名前が…上原歩夢、と言うらしい。

 

「…しまった、早く向かわないと」

右も左も分からないまま、部屋を出ることにした。

 

 

────────────────────

 

洗面台にある鏡を見て吃驚した。

「…前髪は目にかかってて暗い印象だし…

何より…体はひょろひょろだし…」

 

髪の毛をおでこの上まであげる。

…普通に髪の毛切ればそこそこ顔は整ってるのに…。

と言っても…この宮之原という男の素性は全く分からない。

 

もちろん、母親と挨拶したが…全く違う人だった。

何が起こっているのか…自分でも分からなかった。

 

 

怪しまれないように、普通に朝ごはんを済ませて上原と言う女の子と学校に向かうことに。

恐らく、この子は…宮之原って奴の幼馴染なのだろう。

 

「…なぁ、歩夢?」

「あっ、歩夢っ!?///」

「……え、なんか変な事言ったか…?」

「う、ううん!なんでもないよ!(…お、おかしいな…峻くん…前までは歩夢ちゃんって呼んでたのに…それに…いつも通りなはずなのに…どこか顔が男らしくなったというか…///)」

 

「……うーん………」

携帯をまた開く。

あの意識が無くなったのが…6月12日だったはず…。

しかし、携帯の日付は4月5日を指していた。

 

「(2ヶ月も違いがある…)…と、すれば…」

検索サイトで…パラレルワールドと検索してみる。

 

【パラレルワールドとかwww】

【厨二乙ww】

【シュタイ〇ズ・ゲートですか?w】

 

掲示板のようなサイトにはそのようなコメントが書かれていた。

…まぁ、そうなるよな。

こんなの漫画の世界だけって思うよな。

 

…しかし、俺は確信が持てた。

今…俺は冴木 悠という意識だが…、宮之原 峻という男の中に居る。

…転生…って、やつか?

………でもまたなんで…。

 

「峻くん、電車来たよ!」

「(ゆりかもめ線…どこに向かうんだ…お台場、か?

…まぁ、善子達と行ったから土地勘はあるけど…)あぁ、乗ろう」

 

電車の中でも、検索を続ける。

冴木 悠という男。

そして、あの日に死亡した…または事件事故にあった人。

…しかし、全然ヒットしなかった。

 

(そもそも…俺という存在が…無い…?)

つまり…俺がこの姿のままで…Aqoursのみんなと会っても…誰?となるということだ。

…それって…残酷すぎないか…。

 

「峻くん?降りるよ?」

「あぁ、分かった」

 

 

電車を降りて歩くこと数分…。

大きな建物の前に着いた。

 

「(これ…学校か…?)…虹ヶ咲…学園」

見た目は…まんま東京ビッ〇サイト……。

 

 

 

 

 

しかし、校舎の前には虹ヶ咲学園と書かれていた。

(俺…一体どうなっちまうんだ…?)

 

 

ただただ…校舎の前で立ち尽くす俺だった…。




今回はこの辺で!
次回から色々出てきます!!

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2話

さっそくお気に入り登録ありがとうございます!!

虹ヶ咲学園スクールアイドルのライブの日に投稿できたのは…たまたまです!!!←


授業中、俺はノートを取らずに

今起きてる事と分かってる事を書き留めた。

 

自分の名前 宮之原 峻

年齢 高2(17)

部活は何も入ってない。

 

Aqoursの皆は冴木 悠と言う男の存在を知らない。

あの事故の2ヶ月前に遡っている。

そもそも、あの事件のことが公にされていない。

 

(…つまり…2ヶ月後に何か起こるってことか…?)

 

「峻くん、峻くんっ」

隣の席の歩夢が突っついてくる。

 

「どうした?」

「ノート…取らなくて大丈夫なの?」

「ああ、予習してきたから大丈夫」

「そ、そうなんだ…(勉強…苦手なはずだったのに…予習なんて珍しいな…)」

 

…そもそも、今やってるのは高校2年生の授業。

意識的には高校3年生に上がった俺には…既にやってる事の繰り返しである。

 

教える順番や内容にあまり遜色は無い。

それよりも今自分の身に起きてる事の方が大事である。

 

 

 

────────────────────

 

 

授業後…。

書き留めたメモは多かったが…抜本的な解決には至らなかった。

 

「峻くん、次…体育だよ?」

「とと…そうだったな…」

 

周りを見ると明らかに少ない男子生徒の後を着いていく。

…まあ、浦の星に比べたら全然良いけどな…。

 

 

体操着に着替えると…さらに違和感を覚える。

(身長は俺よりも少し低いけど…それだけで感覚はこんなにも変わるのか…)

 

ちなみに今日の体育はソフトボールらしい。

さっき男子生徒が話していた。

 

 

 

グラウンドに出て真っ先に体を動かす。

…これならできるかな?

 

「…よっ…」

その場でバク転をしてみる。

…そう言えば、MIRACLE WAVE以来だなぁ…。

 

「…峻くん…いつの間にそんなことできるように…?」

心配そうに歩夢が見つめる。

 

「……んー…イメチェン?

というか…高校生デビュー?」

「もう高校生2年生だけど…

と言うか、そんなことしてたら…また''目を付けられちゃうよ?''」

 

「…?」

この時、歩夢が言ってた言葉の意味が俺にはわからなかった。

 

 

【峻~打てるのか~?】

【ちゃんとボール見て振れよ~】

 

ギャハハと数少ない男子生徒達が笑う。

…なるほどね。

まぁ、こんな容姿だし…納得いく部分もある。

 

 

「ほっ…!」

快音残してボールはグングンと伸びていき…7メートルはあるだろうか防護用のネットの真ん中辺りまで飛んだ。

 

「はは、もう少し筋力あれば越えてたのになぁ」

【……】

【…すげー……】

 

「…しゅ、峻くん…まるで別人みたい…」

楽しそうに体育を受ける峻を見て、歩夢が思わずそう呟いた。

 

 

───────────────────

 

「峻くんっ、帰りに出掛けない?」

放課後、歩夢が遊びに誘ってきた。

 

「いいよ、どこに行くのかな?」

「新宿!…ほら、この前お揃いのパスケース…探しに行こうって約束したし…」

「…ん、そうだな…じゃあ、行こうか!」

 

心の中で、歩夢に謝りつつ…俺は歩夢と一緒に新宿に向かった。

 

 

 

着いてからは、これといった事も無く…2人でパスケースを選んで買ったくらいだ。

 

「良いパスケース、見つけて良かったね♪」

「ああ、大事に使わないとな」

 

その時、通行人が何かを食い入るように見ていた。

「あっ…何かやってるのかな?」

「都会だしな、有名人が何か──────────」

 

見た瞬間、俺は言葉を失った。

そこに映っていたのは…何度も声を聞いた……あの子だった。

 

【皆さん、こんにちは!

スクールアイドル Aqoursの…高海千歌です!】

(千歌…っ…!)

 

それだけでは終わらなかった。

他のメンバーもしっかり映っていた。

しかし、さらに驚く事が…。

 

【そして、スクールアイドル μ'sの高坂穂乃果です!】

(えっ…穂乃果…さん…?)

 

そこには…同じような衣装を着たAqoursとμ'sのメンバーが…映っていた。

 

【今日は、今度開催される…スクールアイドルフェスティバルのお知らせをしに来ました!】

「スクールアイドル…フェスティバル…」

 

もちろん、初耳だった。

そんなイベントがあるなんて全く知らなかった。

…いや、知らされてない?

…まさか…千歌に限ってそんなこと……それに、μ'sの人たちも…。

 

(……ああ、そうか…)

俺はこのイベントに…この子達に…何も携わってない、のか…。

 

そう思うと…どこか、距離が遠く感じてしまった。

たくさん話して、たくさんの道のりを歩いて…一緒に頑張ってきたことが…全く覚えてない。

それがどんなに辛いことか…。

 

 

(……っ…………)

逃げ出したくなった。

…だけど、彼女達は悪くない。

そして、庇う訳では無い、が…俺自身も…悪くない。

 

「…峻くん、すごい見てるけど…ああいうの…興味、あるの…?」

不安そうな顔で歩夢が覗き込む。

 

「…あぁ、なんでか知らないけど…すっごく…無視できないって言うか…頭から離れないって言うか…」

「…ふふっ、虹ヶ咲学園にもあるかもね、スクールアイドル部♪」

 

その言葉に俺は我に返った。

たとえ相手が何も覚えてなくても…伝えられることは、あるのじゃないか、と。

そう思うと居てもたってもいられなかった。

 

「…歩夢」

「ん…なぁに?」

「俺…他の人達にも誇れるくらいの…スクールアイドルを虹ヶ咲学園から…届けたい!」

「…うんっ♪

私は…峻くんのすることなら、何でも応援するよ♪」

 

こうして、俺のスクールアイドル部活動という目標が密かにスタートしようとしていた。

 

 

 

「…峻くんがアイドルする訳では…無いよね?」

「…一応、雑務中心ってことにして…」




次回はあの子が出てきますよ!


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3話

虹ヶ咲学園スクールアイドルのアニメ化だああああ!

すごい…いや、なんかもう…すごい…!

そして作者は17日・18日と沼津でパワー貰ってきます。


【放課後】

 

そんなこんなで虹ヶ咲学園でのスクールアイドル部の捜索が始まった。

 

「峻くん、私も何か手伝おうか?♪」

「いや、大丈夫だよ。

自分で決めたことだし…それに歩夢今日は日直だろ?」

「あっ…そうだった…じゃあ、終わったら向かうね!」

「ああ、連絡くれよ」

 

そう言って俺は自分の居た教室を後にした。

 

 

 

──────────────────

 

しかし、すぐに困難に直面した。

 

「…いっけね、部室棟ってどこだ…?」

ただでさえだだっ広い学園内。

そんでもって右も左も分からない状態の俺。

 

…無理もないよなぁ…この学園に通って(悠として)一週間経ってないんだもんなぁ。

 

部室棟…部室棟…あ、ここかな?

 

「うげぇー……何個部活あるんだ…?」

野球、サッカー、ハンドボール、バレーボール、バスケットボール、剣道、卓球………………挙げるとキリがない…。

 

 

「えっーーーと…スクールアイドル…スクール……あっ…」

 

ドンっと何かにぶつかった音がした。

目線を前に戻すと女の子にぶつかっていた。

 

「おっと…すまない、前方不注意だった」

「もーっ!危ないですよ~!」

 

背のちっこい女の子がぷんぷんと怒っていた。

「ごめんごめん…どこか怪我しちゃった?」

「怪我はしてませんけど~…かすみんのチャーミングな顔に傷がついたらど~するんですかっ!」

 

……んん??

この子は……''そういう子''か?

 

「…えーーっと…ごめん、許してくれ…」

「まぁ、かすみんみたいなキュートで可愛いアイドルに見とれてたんですよね~♪

分かりますよ~♪そんな照れなくても~♪」

 

「あ、あはは……前を見てなかったんだけ………えっ?」

 

アイドル?………まさか…?

 

「…えっと…アイドルっていうのは…もしかして…」

「はいっ、もちろんスクールアイドルの事ですよ♪」

「…そう!スクールアイドル!」

「え、ええっ…!?」

 

びっくりしたような恥ずかしそうな顔を浮かべる女の子。

 

「俺、スクールアイドル部を探してたの!」

「……え、貴方が…?」

 

じーーーーっと怪訝な目でこちらを見てくる。

しまった、完全に怪しまれた…。

 

「えっとですね、スクールアイドルっていうのは基本的に女の子が……って、男の人のスクールアイドルもいるかもしれませんが……怪しいですね…」

「あ、いや、違うの!…スクールアイドルをしたいんじゃなくて…その…サポートをしたいというか…」

 

「…んー、マネージャーってところですか?」

「まぁ…そんなところ?」

 

そう言うと女の子の表情が少し緩む。

「わぁ~♪かすみんにマネージャーができちゃいました~♪」

「あ、あはは…君専属のマネージャーになったわけでは…」

 

「…でも、ごめんなさい

スクールアイドル…''同好会なんです''」

「…………えっ?」

「あっ、自己紹介がまだでしたね。

1年の中須かすみって言います♪かすみんって呼んでくださいね♪」

「えっと…2年の宮之原 峻」

「じゃあ、宮之原先輩ですねっ♪

…実は、あと一ヶ月後に…スクールアイドル同好会はワンダーフォーゲル部に部室を明け渡す事になっていて…」

 

 

…ワンダーフォーゲル?

何だそれ?あれか、お水を1リットル買うことに海外に10リットル送られるって…あれはボ〇ビックか。

 

「な、なんでそんなことに!?」

「い、色々あって…今はかすみんだけが部員なのです…」

「…そ、そんな……」

 

「あっ、峻くん~っ!」

日直の仕事が終わったのか、歩夢が部室棟に到着した。

 

「見つかった?スクールアイドル部」

「…えっと……」

「スクールアイドル…同好会です…」

 

「あれっ、この子は?」

「あっ、1年の中須かすみって言います♪」

「私は2年の上原歩夢、よろしくねっ」

「じゃあ、歩夢先輩ですねっ♪」

 

あれ、下の名前?

俺信頼されてない?

 

「…実は…………」

歩夢にさっきまでしていた話を話した。

 

 

 

「ええっ、スクールアイドル同好会…無くなっちゃうの?!」

「このまま…だとな」

「うぅ…かすみん…そんなの嫌です…」

「…だな…出来ること、とすれば…」

 

「…?

峻くん、なにかアイデアがあるの?」

「あるっちゃある」

「本当ですか!宮之原先輩っ!」

 

「善は急げだな…よしっ、行くか」

考えを決め、数歩先を歩こうとしたら…。

 

「先輩、そっち空き校舎ですよ!!」

「しゅ、峻くん…?」

「…あはは…失敗失敗…」

 

 

学園内も場所も覚えないとなぁ…。

 

 

 

 

──────────────────

 

 

 

やってきたのは生徒会長室。

 

「案内してくれって言うからまさかとは思いましたけど…」

「峻くん、生徒会長室知らなかったんだ…」

 

「うぐっ…立ち寄ることなんかないからな…」

「それで、どうするつもりなんですか?」

「''直談判!!''」

 

「「えぇ~!?」」

2人の驚きを他所に俺は生徒会長室のドアをノックする。

 

【どうぞ】

「失礼します!」

 

「あ、ちょ、先輩!」

「峻くん、待ってよ~っ!」

 

 

中に入ると、後ろ姿で立っている人物が1人。

 

「…貴方は…」

「2年の、さえ…じゃ無かった」

「宮之原 峻さん…ですね?」

 

「…えっ、あ、はい…」

自分の失言と生徒会長の食い気味の返答に思わず面をくらってしまった

 

「あの生徒会長、学園内の生徒の名前と顔を覚えてるんでふよ」

耳打ちをする中須さん。

 

「まじかよっ、漫画みたいな設定かよ!?」

「…あの、漫画では無いのですが」

「あ、すいません、失言でした…」

 

コホンと咳払いをし、話が再開された。

 

「…それで、今日はどのような要件で?」

「スクールアイドル同好会の明け渡し期限を延期してください」

 

「それは出来かねます」

…やっぱな、でもそんなん想定済み…。

 

「なら、どうしたら…認めて貰えますか?」

「そうですね…''10人''部員が集まったら…認めましょうか」

 

「じゅ、10人ですか!?」

驚いた声を上げたのは中須さんだった。

 

「…そ、そんなっ…5人じゃダメなんですか…っ?」

歩夢も慌ててフォローをする。

 

「そ、それに…っ…今はお休みをしている部員だって…せつ菜さんだって…!」

「…せつ菜…?」

「あっ、はい…!

虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会の中でも…群を抜いて実績のある…っ」

 

「その優木せつ菜が、同好会に亀裂を生んだのですよ…!!」

バンっと机を叩く生徒会長。

怒り方からして、当時は余程のことがあったのだろう。

 

「た、確かに…あの時はそうでしたが…今は…違…い…っ」

ぐっと力こぶを作り、涙を堪える中須さん。

…ダメだな、見てらんねーや…。

 

「…くっ…くくくっ…あっはははっ…!!」

突然笑いだした俺には3人が困惑の表情を浮かべる。

 

 

(部員10人だってよ…っ…千歌が聞いたらなんて顔するだろうなぁ…っ!

知らない場所に来てまでこんな事になるなんて…くくっ…笑っちまうな…!)

「な、なんですか、急に笑ったりして…っ

要件は──────────」

「分かりました、集めますよ10人…1ヶ月でね」

 

「なっ……!!」

「宮之原先輩………」

「峻くん…」

 

「で、出来もしないことを言うものでは…!!」

「出来るか出来ないか…じゃなくて、やってみるかどうかですよ

…俺は、できると信じてこの言葉を言っています。

何事も、やって見なければ分からない

問題を一つ一つ解決すれば…絶対に上手くいく、と」

 

…あぁ、そう言えば…千歌も昔…こんな事言っていた…な。

 

「…っ…分かり、ました…」

そんな馬鹿な…みたいな顔で俯く生徒会長。

 

「すいません、長々と……失礼します

行こう、中須さん、歩夢」

 

「あっ、先輩っ!」

「ま、待ってよっ!」

 

 

(そんな……そんなこと…あるわけ……)

最後まで…生徒会長が顔を上げることはなかった。

 

 

 

──────────────────

 

 

「本気ですか、先輩!?」

「出来もしないことを軽はずみになんか言わないよ、俺は」

「で、でも10人なんて…っ!」

 

「いや、1人は居るじゃん?」

「……え?」

 

向けられた目線に歩夢が思わず口元をぴくぴくと動かす。

「わ、私には無理だよ…っ!」

「歩夢先輩~…かすみんの為だと思って…助けてください~…」

泣きつく中須さん。

それを見て助けを求める歩夢。

 

 

「中須さんの為…なのかはそれとして…

俺は見てみたいよ、歩夢がスクールアイドルとして…輝いてる姿……なんなら、1番近くで」

「しゅ、峻くん…っ…///

…もぉ…しょうがないなぁ…出来るか不安だけど、峻くんの言う通り…やって見なきゃ分からないもんねっ」

 

「えっ、ホントですか!?」

「うんっ、色々教えてね、かすみちゃん!♪」

「わぁああ~っ…ホントに部員が増えました~…♪」

 

 

 

 

 

 

抱き着く中須さんとそれを宥める歩夢。

…良かった、とりあえずこれで2人、だな。

 

 

…あと8人か……。




このお話を書いてる時に彼方ちゃんのお誕生日通知が来て

うぉおおっ…ってなりました笑

スクスタとはまた違ったお話展開にしていきたいと思ってます!

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4話

無事、沼津聖地巡礼2日間の旅から……堕天!!(帰還)

びゅうお行ったり
スタンプ集めたり沼津バーガー食べたり大変充実した2日間でした。

…さぁ、明日から7連勤だ(白目)


「えっ…ええええー!?」

 

それは歩夢も悲鳴にも近い叫び声から始まった朝の事。

 

「しゅ、峻くん…その髪…どうしたの!?」

「えっ…ああ、切りに行った、昨日」

「昨日行ったの…?」

 

それは遡ること昨日の事。

いい加減この髪の毛に慣れないって言うのもあり、美容院に行った。

……まぁ、峻本人がどう言うかは分からないが自分がやってたヘアースタイルに変更した。

この方が落ち着くんだよな…。

 

「…変だったか?」

「う、ううん!むしろかっこいいよ!

…ただー…皆が珍しそうな顔で見てるから…」

 

通学路で会う人達が確かにこちらを何回か見てくる。

…そんなにイメージ変わっただろうか?

 

「(しゅ、峻くん…髪型変えるだけで…こんなかっこいい人になるなんて…ああ、目なんか見て話せないよ~…///)…きょ、今日はスクールアイドル同好会に行くんだよね?」

「ああ、放課後な…具体的な案を出さないといけないし」

「うんっ、じゃあ…放課後向かおうねっ♪」

「…なんで歩夢はあっち向きながら話してんの?」

「い、いいから!///」

 

その後、歩夢は授業中も昼飯の時も…顔を合わせてくれなかった。

(……なんか怒らせるようなことしちゃったかな…)

 

 

 

 

 

 

──────────────────

 

 

【放課後】

 

俺と歩夢はスクールアイドル同好会の部室の前にいた。

「おつかれーっす」

「こ、こんにちは~…」

 

「あっ、やっと来てくれました~♪

歩夢先輩と、宮之……うええええっ!?」

「元気なやつだな…」

「だ、だだだ、だって、宮之原先輩…その髪型!!」

「…変か?」

「…あ、いえ…変では…ないです…」

頬を掻きながら答える中須さん。

…と言うか、堅苦しいのは苦手なんだよな…。

 

「(怒られたら直せばいいか)…よし、かすみちゃん」

「は、はいっっっっ!?!?!?///」

後ずさりしながら壁にもたれ掛かるかすみちゃん。

 

「…どうしたの?」

「あ、いえっ、な、なにもっ!!///」

見かねたのか、歩夢が近づく。

 

「か、かすみちゃん…大丈夫?(ごめんね…なんか峻くん…高校生デビューっていって…イメージがガラッと変わっちゃって…)」

(変わりすぎにも程がありますよっ!…あ、あの眼差しは…正直…反則と言いますか…)

(うん…私も…そう思うよ…///)

 

「…なーに2人でこそこそ話してんの…早速具体的な案を出していくよ」

「う、うんっ!」

「は、はいっ!」

 

どこか落ち着かない2人と作戦会議を始めるのであった。

 

 

「…よし、まずは…このスクールアイドル同好会には、かすみちゃんの他に4人、居たんだよね部員が」

「は、はいっ…そうです」

「詳しく聞かせてもらえるかな?」

「…え、えっと…かすみんの他に居たのは…生徒会長の前でも言ってましたが、優木せつ菜と言う部員と

他の高校から転入して来た、桜坂しずく・近江彼方・エマ・ヴェルデの3人です」

 

「…優木せつ菜って人のことはちょっと分かったけど…他の3人は初めて聞く名前だな…」

「来なくなったのは…喧嘩とかしちゃったの?」

「あ、いえ…むしろ喧嘩なんかしないくらい仲は良かったんですよ?」

 

「ん、じゃあ……なんでこんな状態に?」

「''方向性の違い''というもの…でしょうか」

 

方向性…か…。

 

「みんな、ライブに取り入れたい要素が多くて…まとまりきらなくて…」

「その、優木せつ菜って子は…?

実績があるって言ってたんだし…まとめることも…」

 

「…いえ、むしろ…優木せつ菜先輩が、一番遠慮をしていたと言いますか…」

「…遠慮…?」

 

「…なるほどね」

周りに合わせなきゃいけない自分と、本当にやりたいことが言えないもどかしさと…。

そしていつの間にか消えかかっていたやる気という名の情熱の火が小さくなって言った…って所か。

 

 

「…しっかし、参ったな…」

ここはその前まで入っていた3人に話をするだけしてみるのが手…か?

 

(や、やっぱり…考える姿もかっこいいですね…)

(うん…ホントに別人みたい…)

 

(…こんな時、千歌ならどうする…?)

同じ状況を千歌に置き換えて考えてみる。

…すると、答えは簡単だった。

 

「…よしっ、1人1人話に行ってみるか!」

「え、ええぇ~っ!?」

驚きの声を歩夢が上げる中、直ぐにかすみちゃんが止めた。

 

「そ、そんなの無理に決まってます!

…また、同じことに…」

 

「なるなんて誰が決めたよ?

…それに、ここまで来て…スクールアイドル同好会は潰させない

…かすみちゃん、いっぱい練習してたんだろ?」

 

「…えっ…?」

「足首見れば分かるよ

…それに、そういう手当とか、まとめる人が…必要だろ?」

「…それって…」

 

「……へへっ……ドーンと大舟に乗ったつもりで任せてみてよ!」

 

敬礼ポーズをする。

まるで昔…あの子がしていたように。

 

「宮之原先輩…そんな所まで見てくれて…///」

「ふふっ、確かにそうだね♪

峻くんなら…何かしてくれそうって思ってるよ♪」

 

「おうっ!じゃあまずは桜坂さんから、話に行ってみるか!」

 

その言葉の後俺としずくちゃんと歩夢は部室を後にした。

 

 

─────────────────

 

 

 

着いたのは演劇部の練習場だった。

今は壇上で芝居の練習をしている。

 

 

「本格的だな」

「そりゃ、しず子は役者を目指してますからね」

「…しず子?」

「かすみんが呼んでるあだ名です♪

…というか、なにも部活中ではなくお昼休みとかの方が話を聞いて貰える確率が高いのでは…」

 

「そう言うなって…思い立ったらすぐに行動するのも悪くないよ?」

「そ、そうですけど~…」

「うっ……うぅっ…」

 

「あ、歩夢先輩っ!?…泣いてるんですか?!」

「凄い…凄いよ…あの演技…何度も見てるけど…熱が…感情がここまで伝わってくるみたい…っ…」

 

「(歩夢は感受性豊かだな…)…つまり、スクールアイドルの活動も…演劇部に通ずる…ってところか」

「正解です、宮之原先輩。

…最初はスクールアイドル活動が演劇に役立つんじゃないかって思ってる同好会に入ってくれてたんです」

 

「…じゃあ、早速…」

「でも…しず子は…スクールアイドル同好会ではなく…演劇の方を…っ…!」

「か、かすみちゃんっ…峻くんもう連れてこようと…!」

 

「………えっ…………」

 

目線の先にはこちらに向かってくる宮之原先輩としず子の姿が。

私は咄嗟に後ろを向いた。

 

「…ごめんな、部活動中に…しかも疲れてる中」

「いえ、大丈夫です……かすみさん、同好会以来…ですかね?」

 

そんなに話してなかったのか…この子は。

「ごめん、単刀直入に聞くね……何があったのかな?」

 

「ちょ、先輩…っ!!」

「そ、そういうのは順序が…っ」

 

「回りくどいのは無しだよ…俺は桜坂さんの本音が聞きたいだけ」

「…私も…本当はスクールアイドル活動に打ち込みたかったのです

…スクールアイドルに…憧れていた、ので…」

 

「…でも、そうじゃなくなった原因があった…ってこと?」

「…最初はすごく楽しく活動していました。

自分自身もやり甲斐があって…お芝居にプラスになるような事ばかりでした

…特に、せつ菜さんの演技はすごくて…勉強になることばかりでした」

 

…ここでも出るのか、せつ菜って人。

 

「でも…せつ菜さんが向いてる道に…私は立てなくて…

こうしたい!こうです!って……上手く言えなくて

だから…演劇部で、さらに技術を磨こうと思って…スクールアイドル同好会と距離を置いてしまって…」

 

「そ、それならそうと言ってくれれば…!!」

焦るかすみちゃんを手で制す。

 

「本人も色々考えたり頭の中整理したかったってことだよ

…こっちが無理にどうこうさせようったってこれは本人の問題だからな」

「はい、おっしゃる通りです…私自身も…余裕がなくて…その…ごめんなさい!」

 

「…つまり、スクールアイドルの為に…演技の練習をしていたってこと…だよね?」

「はいっ、それはもちろん」

 

「と言うことだよ、かすみちゃん」

「…えっ……ど、どういうことですか?」

「桜坂さんはスクールアイドルの情熱が無くなった訳じゃない…と言うかスクールアイドルに憧れてここに来たのに無くなると思う?」

 

「…あなたは…面白い人、ですね」

「ああ、宮之原 峻だ。面白い人って認識で覚えてていいよ

…ごめんね、桜坂さん

脅す訳では無い…けど…このままじゃスクールアイドル同好会…無くなるよ」

 

「ええっ…!?…あっ……」

最初は驚いていた桜坂さん。

しかし、なぜそうなっているのかはすぐに分かったようだ。

 

「…その…本当にごめんなさい!」

 

「謝らなくていいよ……ただ、こちらから聞きたいことは1つだけ

…スクールアイドル同好会…戻ってきてくれる、かな」

「…もちろんです!」

 

「ほ、ほんとっ…!?」

「やったねっ、かすみちゃん!」

 

「よっし、交渉成立だなっ

…あー、お礼になるか分からないけど俺も演劇の手伝いしてもいいか?…こういうの俺も好きだから」

「えっ、峻くん…初耳だけど…」

「あれ、言ってなかったっけ?(まさかAqoursの振り付けとかダンスとかやってたとか言えないしな…)」

 

「もちろんですっ!…宮之原さん、ヒロイン向きの顔をしていますし…♪」

 

「「………え?」」

硬直する歩夢とかすみちゃん。

 

「…ま、まぁ…よろしくね、桜坂さん」

「はいっ、こちらこそ…若輩者ですがよろしくお願いします♪」

 

 

 

こうして同好会3人目のメンバーが無事に揃った。




今回の心残りといえば松月に行けなかったことですかね…
定休日とは…。

淡島の周りをぐるっと歩くのは中々無い体験で身も心も沼津に染まりました。
ここでスクスタの主人公は曜ちゃんと青春ヨーソローしたのか…いいなぁ…。

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5話

曜ちゃんのグッズを買いすぎて財布や携帯のキーホルダーの所がなかなか凄いとこになってます。

でも曜ちゃん可愛い!!

合言葉は曜ちゃん可愛い!!

「…これ、虹ヶ咲の物語…だよね?」
「もちろん、Aqoursもμ'sも出てくるよ!」


今日は約束通り、桜坂さんの演劇部の手伝いをしに来た。

 

…部員集めも少し難航してきていた。

心当たりある人も居ない…と言うか、俺は分からないからなぁ…。

 

「お疲れ様、桜坂さん」

「あ、峻さん、待ってましたよ♪」

「…本格だなぁ」

「ええ、今回の演劇はかなり気合を入れているので

…あと、せっかくなんですし…しずく…でいいですよ?」

「ん、本人がそう言うなら…そうするね、しずくちゃん」

「はいっ♪

…それでは、せっかくなんですけど…」

 

演劇の説明を受けようとしたら…思わぬ人物が居た。

 

「あら、こんにちは」

「げっ…生徒会長…」

「げっ…とはなんですか…まぁ、いいでしょう

部員集めは順調ですか?」

 

どうやら、演劇の視察に来たのだろう。

演劇部が気合いが入ってるのも分かる気がする。

 

「えぇ、お陰様で…1ヶ月後、楽しみにしててくださいね」

「……無駄だと、思いますが…」

「無駄かどうかは他人が決める事じゃないですよ

…''無理を押し通せば道理が引っ込む''…ってね?」

「っ……!」

「すいません、お時間取らせて…失礼します」

 

(……そんな、簡単に……っ

貴方は…なんで…そんな自信があるのですか…?)

「あ、峻さん~、説明しますよ~?」

「うん、今行くね」

 

どこか表情が暗くなった生徒会長に会釈をし、その場を後にする。

しずくちゃんによると、今回の演劇は某有名アニメを題材にした内容のようだ。

 

「…峻さんには、ヒロイン役の代役をして欲しいんですっ」

「え…っ、ヒロイン…居ないの?」

「あ、いえ…本来なら居るのですが、今…知恵熱を出してお休み中なんです」

「…だ、大丈夫なのか…それ…」

「台本あるのですが…大丈夫ですか?」

「それってアドリブでもいいの?」

「い、いいですが…難しいですよ…?」

「ううん、そっちの方がやりやすいから」

 

(め、珍しいな…そんな人、初めて見た…)

まぁ、Aqoursのおかげだよな…思えばこんなステージでライブしたし…。

 

「…では、始めますよ…」

壇上に立つ俺としずくちゃん。

…なるほど、相手役はしずくちゃんなのか。

 

「たまには…僕らしくないことをしろ…!!」

「ひっ!?」

 

ガシャンとバインダーが落ちる音が響く。

落とした張本人は…。

 

「し、失礼しました…!」

───生徒会長だった。

慌てながらバインダーを拾い、落ち着きを取り戻す。

 

「…えっと、しずくちゃん…どうだった?」

「えぇ、大丈夫でしたよっ

…むしろ、凄い演技と言いますか…」

 

「…ん?」

「い、いえっ!続きを!」

 

「…ん

…ずっと逃げてきたんだ。

でも、今こそ僕は僕をさらけ出す!」

「峻…私を使って…」

「…しずく……!」

「峻…私はもうあなたの……」

 

「だ、ダメー!!」

中を割って入ったのは生徒会長だった。

 

「こ、こんな内容はいけません!!」

「あぅ…そ、そうですよね…ごめんなさい…」

「…あ、いえ…その、完成度、は…すっごく、高いって…なんと、なく…思ったのですが…」

 

目線を泳がしながら喋る生徒会長。

…こういうものに耐性がないのだろうか?

 

「…でも、確かに峻さんの演技、お上手でしたよ♪」

「あはは、ありがとうね」

「またお願いしても…いいですか?」

「俺で良ければもちろん構わないよ」

「ありがとうございますっ!」

 

「あ、峻くん~」

歩夢が演劇部の練習場に顔を出した。

 

「歩夢?」

「スクールアイドル同好会に入ってくれそうな人、1人見つけたよ!」

 

「ホントに!?」

「うんっ、名前がね──────────」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「………………え?」

 

 

 

 

 

 

 

 




ギルテ〇クラウンはいいぞ。

善子、梨子、鞠莉が反応しそう…ギルティだけに…!

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6話

「今回は太ももが美味しそうな子です」
「宮之原先輩…なんてことを…」


「やっほ~♪愛さんに何か用かな~?」

「……なぁなぁ、歩夢…マジか?」

 

思わず耳打ちをしてしまう。

 

ド派手な金髪に大きく晒し出してる太もも…。

ゴクリ…JKの太もも……。

 

「……………峻くん?」

「宮之原先輩、さすがのかすみんも~……引きます」

「な、なんのことかなっ?……え、えっと…ゴホン」

 

目の前にいる女の子はニコニコ笑いながら話し出すのを待っている。

 

「宮下さん…だよね、同じクラスの」

「そうだよ~♪

いやぁ、最初誰かと思ったよ~、しゅんしゅん!」

 

「…しゅんしゅん?」

「あ、愛ちゃんはこういう子だからねっ」

 

「…これ、ギャル…だよな?」

「み、見た目だけで凄くいい子だからね!もちろんっ、良い意味でっ」

 

…ならいいんだけどなぁ…。

 

「…えっと、歩夢から話は聞いてる?」

「あー、なんか部活をしようってやつ?」

「そうそう…それ」

「んー、愛さんはこれと言った部活は決めてないんだよなぁ~…楽しければなんでもOK、的な?」

 

「そ、そうなんだ…」

言葉に迷っていると後ろからかすみちゃんにど突かれた。

 

(なに後ずさりしてるんですかっ、ここは押しの一手ですよ!)

(…うぅ、こういう役柄は俺だよな…とほほ…)…1度でいいから、やってみない!?」

 

「えぇ~?でもなぁ…」

「絶対宮下さんならスクールアイドルとして輝けるよ!

俺はその可能性があるって信じてる!」

 

「えっ…ちょっ…君…なかなか押しが強いねぇ~…///」

「あっ…ごめん…つい…」

「んーーーーー……もし合ってなかったら直ぐに辞めちゃうかもよ?」

「構わないよ。

…というか、そんなこと絶対させないけどね」

 

「自信家だなぁ~、分かった!愛さんもいっちょやってやりますか!」

「ほ、ホントですかぁ~っ!?」

 

「嘘はつかないよ、かすかす♪」

「ぎゃあーー!!!なんでそんな呼び方するんですかぁ~!!」

「良かったね、峻くん♪

これであと6人だよっ♪」

 

「あ、そうそうっ…しゅんしゅん、愛さんのことは愛って呼んで、い……

…ん?あと6人って…どゆこと?」

頭にハテナマークが浮かぶ宮下さん。

 

「あぁ…実は、スクールアイドル同好会は部員10人集めないと部として認められないんだ」

「えぇっ、それを早く言ってよ~!

愛さん、そう言うの''闘争心''が燃えて''逃走''したくないって言うか…!」

 

「…?」

「…ぷっ…くくっ…闘争と逃走…愛さんっ…天才…っぷぷっ…あははっ…!!」

 

「…えっと…歩夢?」

「あ…愛ちゃんはこういう…ダジャレ?が好きで…笑いのツボが浅いというか…」

 

「へぇ~…ダジャレ…ねぇ…

…えっと、''愛''さん?…''あい''にく俺にそんなギャグセンスは持ち合わしてな……」

 

「ぷっ……あははっ…!!

しゅんしゅんやる~!♪」

「…えっ?」

「…へへっ、スクールアイドル何だか楽しんでいけそうだよ!」

「…な、なら良かったけど…」

 

(歩夢先輩、今のはウケたって事で良いんですかね…?)

(峻くんは多分…天然で今のを言ったんだと思うよ…ここは合わせていこう…?)

 

「あ、そうだ!…私も1人部員として紹介していいかな?」

「心当たりあるのか?」

「1人ねっ♪

連れてくるよ!」

 

そう言うと愛さんはそのまま教室を後にする。

 

 

「…というか同学年にさん付けもおかしいか」

「なんか…宮之原先輩って…たらしですよね」

「か、かすみちゃん…っ!」

 

「…?

俺は団子はあんこの方が好きだけど…」

「はぁあああー……」

「あ、あはは…峻くんはこういうとこあるから…」

 

 

「連れてきたよー!!」

グイグイと引っ張られて来たのはピンクのパーカーを着た……仮面???

 

「えっと…ウケ狙い?」

「違う違う、この子人見知りでこういうスタイルで話をしてるの」

「…マジ?」

「マジマジ♪…私も最初は驚いたんだけどねぇ~♪

あ、因みにこの''アイ''デアを出したのは''愛''さんだよっ♪」

 

…2つのワードを強調したのはダジャレに掛けたからだろうか…?

 

「…えっと、名前は?」

「あっ…私、天王寺璃奈…1年」

 

1年生ということは、しずくちゃんとかすみちゃんと同学年か。

 

「あー…かすみんも見た事ありますよ

最初は奇抜な子がいるなぁって思ってましたが…」

 

「その仮面は…?」

「璃奈ちゃんボード……''きらんっ''」

「…お、おう…」

 

しまった、面を喰らいすぎて言葉が出てこない。

Aqoursにはいなかったタイプだな……いや、愛さんもだけど。

 

「…えっと、話は聞いてる?」

「うん、愛ちゃんから聞いた

愛ちゃんと一緒なら…してみたい、かも」

 

「ホントに!?」

「でも、最初は分からないことだらけだから…色々…聞いちゃう…かも」

「それは構わないよ……歌って踊る時も…それをするの?」

「…そ、そのつもり……璃奈ちゃんボード…''むむむ…''」

 

…これは前途多難…だけど、部員数には変えられないな。

 

「分かった、よろしくな……えっと…」

「璃奈、でいいよ」

「OK、よろしくな、璃奈ちゃん」

 

 

 

 

こうして、歩夢の心当たりのある愛さんこと、宮下愛。

そして愛さんが入ってくれるかもと話してた天王寺璃奈と2人の部員を入部させることが出来た。




次回は少しスクスタのお話とはズレます!
歩夢ちゃんが何やらアプローチを…???


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7話

URの限界突破させたい…
しかしスクールアイドルの輝きが…(((


【歩夢 視点】

 

【土曜日の朝】

 

 

「おはようございます♪」

 

いつもの時間、私は幼馴染の峻くんの家に来ていた。

特に用事はなかったんだけど……。

 

「あら?歩夢ちゃん…今日は土曜日よ?」

「はいっ、峻くんに用があって…峻くんは?」

 

「まだ寝てるけど…大丈夫かしら?」

「分かりました、起こしてきますね♪」

 

パタパタと峻くんの部屋に向かう私であった。

 

 

 

 

 

「…あらあら、青春かしらねぇ…」

 

 

 

────────────────────

 

 

「おーい、峻くん…??」

部屋から顔を覗かせる。

すやすやと寝息を立てている峻くんが居た。

 

「ふふっ、寝てる…♪」

こっそりと寝顔を見てみる。

 

(…こうしている見てると…ホントに逞しくなった顔つきになったなぁ……ほっぺは柔らかいままだけど…♪)

 

ツンツンと頬を突っついてみる。

もちろん、本人は起きる様子はない。

 

(……峻くん…の顔…もっと近くで見ても…いい、かなぁ…?///)

吸い込まれるように顔を近付ける。

…もう、少しで……唇がくっつきそうになる……///

 

その時だった。

 

「うぅーーーん……タスマニアデビル~…!!…みたいな…デビルガンダム…ぅ…zzz」

 

「ひ、ひやぁっ…!///」

いきなりの寝言にびっくりして尻もちをついてしまった。

…で、デビル……?

 

(何の夢を見てるんだろう…)

じーーーっと見つめてみる。

ま、まだ峻くんは寝てる………の、かな…っ?

 

 

(…起こしちゃ…ダメかなぁ…)

ホントに用はなかったんだけど…。

ただ…峻くんの顔が見たかったって言うか…。

って、私何言ってるんだろ…!

 

「(そ、そろそろ起こそうかな…!)…峻くん~…?」

ユサユサと身体を揺らしていると…。

 

 

「うぅーん…νガンダムは…伊達じゃ…なぁい……」

「わ、わわっ…!///」

 

腕を引っ張られて…そのまま、私もベットに…。

結果、峻くんに抱きしめられるような形になった。

 

「(う、ううぅ…顔が近いし…色々…当たる…///)…峻くん…っ…起きて~…!」

「…へへへ~…ぁ…」

「ど、どこ触って…っ///」

 

「爆熱…ゴットフィンガー…~…ぁ」

「こ、こ~らぁ~…!!///」

 

ジタバタ動くと流石に峻くんもまぶたを少し開いた。

 

「…んぁ…………あ…?

…歩…………夢…?」

「……は、離して…くれる…?///」

「う、うえええええ!?

ご、ごめん!!!??」

 

急いで私を離す峻くん。

…でも、少し寂しい様な気がしたのは…気のせいかな…?

 

「えっ…あ、お、俺一体…?」

「もう…起こしに来たのに…急に引っ張ってきたんだよ?」

「…うわ、マジか…ごめん、歩夢…」

「…べ、べつに大丈夫だったけど…///」

 

「…それで、なんの要件だったんだ?」

「おでかけしよ!」

「…おでかけ?」

 

「うんっ!…あ、もしかして…急すぎたかな…?」

「ううん、せっかくの休みだしな

一緒におでかけしようか、着替えるから待ってて?」

「うんっ、待ってるね♪」

 

 

 

 

 

────────────────────

 

 

「ふふっ、峻くん相変わらず朝弱いのは変わらないね♪」

「えっ?……あぁ、こればっかりはね…(そっか、今はあくまでも宮之原 峻のつもりでいかなきゃダメなのか…危うく忘れるところだった)」

 

「峻くんはどこか行きたい場所ある?」

「んー、これと言ってないし…どこかブラブラ散策する?」

「そうだね、そうしよっか♪」

 

 

しばらくして、俺と歩夢は街を散策し、買い物と食べ歩きを楽しんだ。

 

「あ、峻くんっ何か飲む?」

「そうだな、少し歩き回ったから休憩しようか」

「うんっ、じゃあ飲み物買ってるくるね♪」

 

そう言うと歩夢は飲み物を買いに行った。

「…アイツは絶対に良妻になるな…」

 

ふふっ、と1人微笑むと前から1人の女の子が走ってきた。

 

(うっわ、すごい派手な格好…アイドルか?)

赤を基調とした服を来た女の子がどんどんとこっちに向かって…。

 

(えっ、俺の方に向かってきてる?)

しかし、その目の前で……。

 

「いたっ…!!」

───────コケた。

 

そして、その女の子の後ろからは多数の男が追いかけていた。

 

「(何かただ事じゃないな)…君、立てる?」

「えっ……あっ、すいません…っ…助けてください…っ!」

「うん、言わなくてもただ事じゃないのは分かるよ…とりあえず……こっち!」

物陰に女の子を隠し自分の体で壁を作る。

…格好的には抱きしめるような格好にはなってしまったが。

 

「…あれ、何?」

「…追っかけと言うか…なんというか…」

「追っかけ?…って事は君は…?」

「あっ、行けない…ライブの時間に遅れちゃう…っ!」

 

「(ライブ…やっぱりアイドルなのかな、年はおなじくらいに見えるけど)…この裏の道から行けば多分さっきの男たちには会わないでで抜けられるよ」

「あ、ありがとうございますっ!

なんのお礼もできなくてすいません…っ…!」

 

ぺこりとお辞儀をして立ち去ろうとする女の子を呼び止める。

「待って!」

「えっ…?」

「…じっとしてて」

 

財布から絆創膏を出す。

こういう時があるかもと俺はいつも持ち歩いてる。

 

「…膝、擦りむいてる」

「こ、これくらい大丈夫ですっ!」

「こら、女の子がそんな事言わないの…あんまりひどくは無いけど…放っておくのはいけないよ」

 

「…あ、ありがとうございます…っ」

「ん、ライブ…?…頑張ってね」

「は、はいっ!!」

 

そう言うと女の子は立ち去った。

 

 

「…あ、いけね、名前聞いてなかった」

「あ、峻くんやっと見つけた~…もー、どこに行ってたの?」

「いや、男どもに追われていた」

 

「えっ!?……え?」

飲み物を持ちながら首を傾げる歩夢だった。

 

 

 

────────────────────

 

 

 

「ふぅ…どうにかライブ会場には間に合いました…」

 

怪我をした場所を見る。

ライブの時はテーピングで隠さないと…。

 

(あの人…スクールアイドル同好会を復活させるって言ってた…宮之原さん、ですよね…まさかこんな所で会うなんて…)

 

【女の子がそんな事言わないの】

(うぅ、やっぱりあの笑顔と言い方は…反則です…)

 

1人、顔を赤くして先程の出来事を思い出す女の子だった。




潜 影 蛇 手


(特に意味はない)


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8話

スーパーに買い物に行くと、お正月の曲が流れるようになってきました。

【お正月には鞠ついて】って歌詞が【お正月には鞠莉突いて】に聞こえてしまう私は多分AqoursのR版小説に毒されています。


【朝 授業前】

 

「なんだかんだ言って…集まってきたね」

 

「最初はどうなるかと思ったけど…良かった~…♪」

「これも歩夢のおかげだよ、ありがとうね」

 

「ひゃっ…!?///

しゅ、峻くん…っ???///」

「あ、悪い…っ!!!」

 

昔の癖でつい頭を撫でちゃった…。

「あー!歩夢先輩だけずるいです~!

峻先輩っ、かすみんにもしてください~!」

「わ、分かった分かった!ちゃんとするから!」

 

…ん?

今かすみちゃん…峻先輩って言った気が…。

 

「そ、それより!…今日は近江さん?を呼び戻すんだよね?」

「ええ、放課後そのようになっていますよ♪」

 

こうしてみると…しずくちゃん、秘書みたいな役職になってるような気が…。

「?

…どうか、しました…?///」

顔を赤くして持っていたファイルで顔を半分隠すしずくちゃん。

 

「な、なんでもっ…!!」

気まずくなって俺も目を逸らす。

 

 

「むー…峻先輩のバカ……」

「じゃ、じゃあしずくちゃん、かすみちゃん…また放課後ね?」

「分かりました、歩夢さん」

「峻先輩~!ちゃんと約束覚えててくださいね~!」

「わ、分かったから!」

 

 

──────────────────

 

 

 

 

【昼休み】

 

「ふあぁ……」

「眠そうだね、峻くん」

「ん、なんだか最近寝付けなくてな…」

 

Aqoursのみんなと過ごした日々が夢に出てくる……

………なんて、言えないしな…。

 

「悪い、中庭で少し寝てくるわ」

「うんっ♪起こしに行くよ~♪」

「すまん、ありがとうな」

「ううん、大丈夫だよ♪」

 

 

 

そして、教室を出て1人中庭で横になる。

 

(ん……太陽の光が心地いい…)

ここ最近の生活にも慣れてきた。

…とはいえ、まだ解決しなきゃいけない問題も多々あるが…。

 

(気は乗らないけど…1回、沼津に……Aqoursのみんな、に…………会い……いか……)

 

そのまま俺は眠りについた。

 

 

 

 

【15分後】

 

 

(ん、んん…っ…歩夢が起こしに来ないってことはそんなに時間は経ってないって事か…)

 

体を起こそうとした時…何かが乗ってる。

 

(なんだ…よ…………って…!?)

ひ、人の頭!?

…いや、よく見たら…女の子が俺の腹を枕にぐっすりと寝ていた。

 

「すや……すやぁ…」

(…えっ、なんて状況…?)

 

知らない女の子が

俺のお腹の上で

ぐっすりと寝息を立ててる?

しかも制服を掴んだまま?

 

「あ、あの~…」

「むにゃ……っ…ん~…っ…???」

 

肩をトントンとすると、女の子は瞼を開いた。

 

「あれ…彼方ちゃん…ここで寝ちゃってたのか~…」

「ね、寝ちゃってたのか~って……」

「む~…ここ、彼方ちゃんのお気に入りお昼寝スポットなのに~……先客がいるなんて初めてだぞ~…?」

 

「…あ、そう、なの…?」

「その姿見てたら~…なんだか寝やすそうなお腹だったから……枕にしちゃった~…♪」

「しちゃった~…って」

「あっ……もしかして君…怒ってる…?」

「いや、怒ってないよ…ビックリはしたけど…」

「ふふっ…なら良かった~…

あっ、私…近江 彼方…3年生~…♪」

「せ、先輩なのっ!?…えっと、宮之原 峻…2年です」

「お~…宮之原くんかぁ~…お昼寝仲間として良い友達になれそうだよ~♪」

 

「あ、ありがとうございます……って、近江……彼方…

…も、もしかして──────────」

 

 

 

 

────────────────────

 

 

「やっほ~、お久しぶりだね~しずくちゃん~♪」

「彼方さん、お久しぶりです♪」

 

「しゅ、峻先輩…どうやって彼方先輩を…っ!?」

「えっと…枕にされて?」

「……え?」

 

「そ、それでね!彼方さん!」

「彼方ちゃんでいいよ~♪…要件は言わなくても分かってるよ~…」

「じゃ、じゃあ…!」

「でも、彼方ちゃん……今は無理って言うか~…ピンチというか…」

「…どういう事?」

「テストが~……酷い点数で~…主に数学…」

 

つまり勉学に励みたいってことか。

(これは……流石に攻めあぐねるな…無理強いも出来ないし…)

 

「あっ、私は理数系専攻してるから教えよっか!?♪」

「璃奈も…理数系…」

 

「むむっ、それは本当か~い…?」

「…それなら…戻ってこれる?」

「教えてくれる人がいるなら彼方ちゃん、心強いよ~♪

…まぁ、元々…スクールアイドル同好会は抜ける気は無かったしね~…♪」

 

「「やった~!!♪」」

喜ぶ愛さんと璃奈ちゃん。

ほっと胸を撫で下ろす歩夢。

 

そして、キョロキョロと当たりを気にするかすみちゃん。

 

「あれ?しず子見てません?」

「そう言えば…見てないな」

「どこ行っちゃったのかな?」

 

そうすると、部室のドアが開いた。

「ふふっ、こんな展開になると思って、連れてきましたよ♪」

「あっ、彼方ちゃんにしずくちゃん~♪」

 

どこかほんわかした………。

「じ、G級…!!!???」

「…峻くん?」

 

…コホン、気を取り直して…。

多分外人なのかな?…すごい…よ、うん…。

 

「エマ・ヴェルデって言います♪…君は?」

「宮之原 峻…2年です」

「あっ、じゃあ峻くんだね~♪」

 

「え、エマ先輩…今までどこに…!?」

「……?」

 

何言ってるの…?みたいな顔でかすみちゃんを見るエマさん。

 

「スイスに一時帰国してたんだけど…あれ、置き手紙見てなかったのかなぁ~…?」

スイス…なるほど、通りで…。

 

「お、置き手紙…?」

かすみちゃんが部室の引き出しを開ける。

 

「…あ、あれっ…これライバルからの怪文書かと思ってた…」

「…どんな内容が書かれてたのさ…」

「と、とにかくっ!エマさんも戻ってきてくれるんですよね?」

「もちろんだよ~♪

そもそも辞めたつもりもないし♪」

 

「…すげぇ…なんかどんどん集まってくる…」

「しゅんしゅんの人徳じゃなーい?♪」

「璃奈ちゃんボート…''うんうん''」

 

「そ、そんなことないって~………ん?」

「どうしたの…峻くん?」

 

人の気配……。

 

 

 

ガラッ。

「誰だ!!」

 

……シーン…。

(いや、そこの曲がり角か!)

 

走って追いかけるも見失った。

「…誰、だ…?」

 

 

 

──────────────────

 

 

 

(はぁ…はぁ…まさか気がつかれるとは…これで…7人…目…まさか、本当に…?)

 

彼に手当されたところを押さえる。

…どうして、彼のことを…私は追っているのだろう…?




青ジャンの衣装来たー!
曜ちゃんの衣装は秒でゲットするぜ!


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9話

今年もついに最後…皆さん2019年もご愛顧ありがとうございます。
来年も引き続き頑張っていくので、よろしくお願いします!!


それはさておき!!URせつ菜ちゃんが来るぞぉぉぉぉー!!
ゲット…する…!…せつ菜ちゃんと…デート…するんや…!!


「エマ先輩…しず子…彼方先輩…前にいた同好会のメンバーが揃ってきました~♪」

 

嬉しそうにかすみちゃんが呟く。

 

「勘違いがあったけどな…」

「あーん、峻先輩~…そんなこと言わないでくださいよ~!」

「ごめんごめん……それで、あとは…優木せつ菜…って子だっけ?」

 

「はいっ…1番難しい…と、言いますか…」

「…?…どういうこと?しずくちゃん」

「せつ菜ちゃんはね~…この学園で見たことが無いって言う噂があるんだよ~」

 

「…えっ?……あぁ、確かに…」

こんなにも実績があり、目立つスクールアイドルなら…見てもおかしくないし、話題になっても不思議じゃない。

 

…そもそも、何年生なんだ?

…それすら謎に包まれている…。

 

「…まず、さ…どんな子なの?…俺顔とか知らないんだけど…」

「あ、写真ありますよ♪…えーっと……あ、ありましたっ♪」

 

かすみちゃんがジャーンと写真撮り出す。

そこには赤い服を着て…笑顔の…………。

 

「あっ………………」

「…?

どうしたんですか、峻先………」

「あぁああああ!この人!!」

 

「わ、わぁ!」

「峻さん…っ…ど、どうしたんですか…っ?!」

「実は…この人、数日前に見た……いや、見たというか…会った」

 

「え、ええっ…!?

…ど、どこで…っ???」

「ダイバーシティ…」

「あっ…ら、ライブ…かな?」

 

「ソロ活動してるのか?」

「かすみん達はむしろそっちをメインにしようかと思ってまして…もちろん、グループでも活動したいですよ?」

 

…なるほど、確かに個々の個性を活かすなら…ソロライブっていうのもあり、か…。

千歌とか曜も…そういう話したら…賛成してくれた、かな…。

 

「それで優木せつ菜って子は…どんな特徴なんだ?」

「んー…可愛いダンプカー…ですかね…?」

 

…ダンプカー…?

聞こえはあまり良くないが…。

 

「あ、もちろん悪い意味ではありませんよ?

グイグイ皆さんのことを引っ張ってくれるという意味で…」

「なるほど…確かに想像つくかも」

「ただ~…誰も姿を見たことがないから~…どうしたらいいか分からないんだよね~…」

 

「…せつ菜ちゃんの居場所は分からないけど~…1人、心当たりあるよ~…?」

と、眠たそうに近江さんが呟く。

 

「ん、近江さんの心当たりが…ある人?」

「ん~……毒藻…?」

「彼方さん、それを言うなら読者モデル…読モですよ」

「お~♪そうだった~♪」

 

「……ど、読モ…?」

 

 

 

────────────────────

 

 

 

 

そんなこんなで俺と歩夢とかすみちゃんとしずくちゃんとエマさんと近江さんでお台場海浜公園に来た。

 

そこで撮影をしている…長身の女性。

 

「ま、まさか…あの人って言わない…よね?」

「あの人だよ~♪…名前がね~…」

 

「あら、珍しい見学者ね?」

「お久しぶりだね~♪…果林ちゃん~♪」

 

明らかに高身長の女性がこちらに近づいてくる。

…鎖骨の下に…セクシーほくろが3つ…。

 

そして、高校生らしからぬ抜群のプロポーション…。

これは果南や絵里さんと負けず劣らず…。

 

「(って、ちがうちがうー!!)…あの…俺たちと一緒に…スクールアイドル…やりませんか!!??」

 

「…へぇ~…スクールアイドル…かぁ

色んな部活に誘われてたけど~…そんなこと言われたの初めてよ?」

だろうな…多分前の同好会のみんなじゃ誘う勇気がなかったんだろう。

 

「絶対に朝香さんが見た事ないような…輝くステージが見れます…!!」

「ふふっ、すごい熱意ね…分かったわ…ただ」

「…?…ただ?」

 

「ソロライブを中心にしてもいいかしら?

…私の魅力を…存分に披露したいの

衣装とかもフリフリなのより…セクシー系で行きたい…それでもいいかしら?」

 

「え、こ、高校生でそれは…」

しずくちゃんが困惑している。

まぁ、セクシー系ってあんまりいないもんなぁ…。

 

「…ふふふっ、もちろんですよ…もう満足させまくりますよ」

「しゅ、峻先輩っ!そんな出来もしない約束を…!」

「…いや、峻くんなら…出来ると思うよ、私は」

「あ、歩夢先輩まで~…」

 

「交渉成立ね、明日以降部室に顔出すわ

…そ・れ・と、キミ…中々面白いわね?…気に入ったわ♪」

 

そう言うとおでこに口付けをして朝香さんは撮影に戻った。

 

 

「…い、今…俺何され…た?」

「…しゅ、峻くん…」

 

落ち込む歩夢を慰めるしずくちゃんとエマさんだった。

そして、俺に対して怒るかすみちゃんとベンチでうたた寝をする近江さんだった……。

 

 

────────────────────

 

 

「…あと、2人…かぁ…

結局、せつ菜さんの有力な情報が入ってないしなぁ…」

「んー、私も手がかりなしだよ~…

愛さん、もうお手上げで音を上げちゃうよ~…」

 

「これは…対策本部を設立しなきゃ~…ダメかなぁ~…」

「か、彼方先輩…それはさすがに…と、言いたいですが…本当にそんな勢いですよね…もう」

 

「んー…あの時に色々と分かっていたら…声掛けてたのに…」

「峻くん、あの時って…?」

 

と、話を続けようとした時…だった。

 

【2年A組の宮之原 峻さん…至急生徒会室に来てください

繰り返します、2年A組の────】

 

「峻先輩…何したんですか…」

泣きそうな手で縋るかすみちゃん。

 

「いやいや…同好会延長の期限があと数日だから…だろ?

とりあえず行ってくるよ」

 

みんなに別れを告げ1人、生徒会室に向かう。

 

 

「…峻さん、大丈夫ですかね?」

「彼方ちゃんの直感が…波乱を呼んでると…告げて…すやぁ…」

「か、彼方先輩!寝ちゃダメですよ~!」

 

 

 

───────────────────

 

 

コン、コン、コン

【宮之原です】

 

【入ってどうぞ】

 

 

中には……生徒会長ただ1人。

 

「部員集めはどうですか?」

「お陰様であと2名です」

 

「そうですか」

「…気になるんですか、スクールアイドル同好会の動向が」

 

…あ、今の後で愛さんに聞いてもらおう。

別に狙った訳じゃないけど。

 

「…いえ、ただ…分からないのです」

「分からない…とは?」

 

「なぜ、根拠も…確証も無いのに…貴方は出来ると言い切れるのですか?」

「出来るか出来ないかは…やってみないとわからない、からです

やる前から…出来ないというのは…俺にとっては一番嫌、ですから」

 

「…ですが、あと数日ですよ?

…策は、あるのですか?」

「…それは……まだ……」

 

そして、ふと…前に歩み寄った生徒会長の…''膝''に目がいった。

 

「………………」

「な、なんですか…っ!

急にしゃがんで…っ!」

 

「…あの、生徒会長」

「……な、なんですか…っ」

 

「…ここ、いつ怪我しました?」

指をさしたのは…生徒会長の膝に貼ってある絆創膏。

まさか…とは思うが…。

 

「い、いつでもいいじゃないですか…っ!」

「…生徒会長」

「…な、なんで…っ…す…かっ…!」

 

じりじりと近寄る。

生徒会長に逃げ場が……無くなった。

 

「…別に、言いふらしたりしませんよ

…と言うか、そんな事より…怪我の具合が気になるだけですよ」

「……っ……バレ、ました…か…」

「…生徒会長…が……優木せつ菜…さん?」

 

「中川菜々です…そして、あなたと同じ…2年生です」

「…中川…会長…なんで、スクールアイドルを隠して…?」

 

「…すいません、色々と…事情がありまして…

学校では…スクールアイドルをやってる事を隠しているのです」

「だから…学園で姿を見た人が居ない…のか」

 

「……はい、ただ…貴方に知られたら…もう、隠していても…バレ…」

「分かりました、このことは…内密に」

「…えっ………?」

「隠す理由があるんですよね?

…だったら、俺も協力させてください」

 

「…な、何故…ですか?

そんなことしても…貴方に利はありませんよ…?」

「別に損得の問題じゃないですよ

…こうして、また会えたので…せめても、と」

 

「…ほんとに…貴方は不思議な人…」

「ただ…無理強いではありません…が

…スクールアイドル同好会…戻ってきて、くれませんか?」

「…えっ…で、ですが私が戻っても…また…皆さんに自分の好きって気持ちを…無理に共有させて…」

 

「…………………」

「あはは…怖いです、またスクールアイドルを始めたら…大好きって気持ちが爆発しちゃうんじゃないかと…」

 

「そんなことない!!」

「っ……!」

「いいんですよ、大好きって気持ち…全面に出して

…俺が、全部受け止めるから!」

「…ぁっ……///」

(まるで…好きなキャラクターに言って、貰ってるみたい…っ…///)

 

「……だから、また…本気でやろうよ、スクールアイドル

俺も本気でサポートするから!」

「……は、はいっ…………!」

 

「…へへっ、やっと笑ってくれた」

「…あり、がとうございます…///」

 

「じゃあ、後は部室でみんなに顔合わせ…だなぁ

生徒会長の状態から優木せつ菜の状態にできるか?」

「はいっ、放課後なら人気のない所で着替えて行くので!」

 

「よしっ、ならOKだな…善は急げだ、今日のうちにでも行こうか」

「わ、わかりましたっ!

……あの、おこがましい…相談、なのですが…」

「…ん、なんだ?」

 

「…く、口封じという言葉を使いたくないのですが…

あなたを………''生徒会長補佐''に任命します…っ!!」

「………え?」

 

「あ、別に貴方が言いふらすとは思ってませんが…!

…その、傍にいて、サポートしてくれると嬉しい、なって…」

「…副生徒会長とか…風紀委員とかじゃダメなのか?」

「…そ、それでもいいんですが……ダメ、ですか…?」

 

「うっ……………」

普段見ない生徒会長の表情にドキッとしてしまう。

 

「…わ、分かりました…交渉成立…ですね」

「はいっ!よろしくお願いしますね!」

 

峻の姿になっても女の子の涙に弱いな…と肩を落とす俺だった。




お台場って昔仕事で行ってたからどこか虹ヶ咲学園とは思い入れがあるんですよねぇ~…。

…あ、作者こう見えて(?)も22歳なので(今更感)

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10話

せつ菜ちゃんのURがきたああああ!
(善子のURも来ました)

これが青リンゴ農園の底力…。
くっくっくっ…(良い子はマネしないように)


次の日の放課後、俺は部室に行く前に生徒会室に向かおうとしていた。

 

会長さん(せつ菜ちゃんだけど)に呼び出しを受けたからだ。

 

もうすぐ、生徒会室に着くと言うところでせつ菜ちゃん…いや、中川会長が出てきた。

 

「今到着しましたよ、会長さん」

「あ、宮之原さん!お待ちしていました!♪」

「ん、会長さん……堅苦しいのは嫌だし、上の名前で呼ばなくても…」

「では、真名である峻さんと呼ばせてください!」

「…ん、んん…それでいいよ」

 

本当の姿を知った瞬間…中川会長のアニメ愛が随所に伝わってくる。

本人曰く、なかなかそういう話をできる人が居ない+学校内ではそういう話が出来ないから…との事。

 

(色々あるんだな…生徒会長っていうのも)

「…とりあえず、着替えて部室に向かうか?」

「はいっ、着替えが出来そうな空き教室があったので、そこの前で見張っててもらっても…よろしいですか…?」

 

「ん、会長さんのお願いなら断りませんよ」

そう言うと俺と中川会長は2人で空き教室に向かうことにした。

 

 

───────────────────

 

 

着いた空き教室はスクールアイドル同好会の部室からわずか2つほど離れた所だった。

 

偶然にも、空き教室が出来たらしい。

その教室の前で中川会長の着替えを待つ俺。

 

 

(あの後、優木せつ菜ってスクールアイドルについて色々調べてたけど…ファンも多いし、結構注目されてるみたいなんだよな)

あの時の一件は特に問題はなかったらしい。

無事にライブも出来て、手当てのことも何度もお礼をされた。

 

…それに気がついた事があった。

 

(本当の姿って…なんかこう…可愛らしいというか)

ぶっちゃけた事を言うと、生徒会長の姿とはかけ離れていた。

笑顔もよくするし、なにより眼鏡を外すと…めちゃくちゃ可愛い。

本人には伝えられてないけどね。

 

「ともあれ、スクールアイドル同好会に戻ってくれてよかったよかった」

「何が良かったんですか?♪」

 

ひょこっと顔を出して俺の目の前にぴょんっと姿を出した…中川会長、いや、いまはせつ菜ちゃんか。

「…可愛い」

「えっ……あっ、ありがとうございます…っ!///」

 

しまった、本音が口から漏れた。

しかし、嘘ではない。

いつもの生徒会長の姿とは一変。

眼鏡を外し、髪型もイメージとは真逆だった。

 

生徒会長の時は真面目でキリッとした顔つきだったのが

今の姿はどこか幼く、可愛らしいさで溢れていた。

 

「…これが、優木せつ菜の姿、だね?」

「はいっ♪…なんだか、学校でこの姿をするのが久々で…緊張、しますね…」

「似合ってるよ」

「ありがとうございます…っ!

では、早速部室に…!」

 

「あ、待って!…さすがにいきなり部室に突撃したら、みんな驚くと思うから…俺が話を振ってくるから、中川会長…じゃなくて…せつ菜ちゃんはこの空き教室で待ってて?」

「そ、そうですねっ…分かりました!」

 

そう言うとせつ菜ちゃんは空き教室の中に再び入った。

 

 

──────────────────

 

 

「みんな、お疲れ様~」

 

何事も無く、部室に入る俺。

 

「あ~っ!峻先輩遅いですよ~!」

「ごめんごめん、道草を…こう、あむあむあむって食ってて」

「…?…そ、そうなんですか?」

 

かすみちゃんがプンプンと怒り、しずくちゃんが不思議そうに呟いていた。

 

 

「峻くん、帰りのホームルームが終わった瞬間どこかに行っちゃったから心配してたよ?」

「さーてーはー?…新しい子でも勧誘…してたのかしら~?♪」

 

ほっとする歩夢とぐいぐいと肘で突っつく果林先輩。

 

「彼方ちゃん…待ちくたびれて…寝ちゃいそうだ…よぉ…すやぁ~…」

「か、彼方さん…っ…寝ないで…っ…」

「峻くん、お菓子食べる?♪」

「愛さんが愛してやまない、ぬか漬けもあるよ~♪」

 

うたた寝をする彼方さんを起こす璃奈ちゃん。

そして、お菓子と…ぬか漬け?を勧めるエマさんと愛さん。

 

「ん……えっと、みんなに報告がある」

「「…???」」

 

咳払いをし、話始めようとする俺を見ていつもと違うと感じるメンバー一同。

 

「…今日が、部室の明け渡し日…なんだ」

「「…あっ…」」

 

現実に直面した顔をする。

顔を俯かせたのは、かすみちゃんと歩夢。

 

「…あと2人…です、よね…」

「……うん」

 

「……ああ、今日までに…あと2人、だ」

「…さすがに…2人は…」

「部活動に入ってない子に一時的に入ってもら……いえ、さすがにそれは…ダメね」

 

「ここで…ゲームオーバー…?

璃奈ちゃんボード…しゅん…」

「ま、まだ終わったわけじゃないよ!璃奈りー!」

 

 

「…ん、あと…これは良いニュース」

「「……え?」」

 

「ちょっとまってて」

良いニュースと言い残して、俺は部室を後にする。

 

 

「…えっ、えっ???

良いニュースって…なんですか、峻先輩…?…って、もういない…」

「峻くんの事だから、きっと何か案があるんだよっ……って、そう言えば峻くんって…同好会の部員…だっけ…?」

 

「そう言えば…彼、部員なのかしら?」

「いえ、私が演劇をしてる時にお誘いをしてくれた時は…あくまでも自分はお手伝いだ、と……」

 

「つまり、峻先輩が部員になってくれたらあと一人ってことじゃないですかっ!」

「すやぁ……好転…したぁ…?」

「ま、まだ分からないけど…好転に…あぁ、色々あって愛さんのダジャレが決まらない~!」

 

 

──────────────────

 

 

「…準備は、いい?」

「はいっ…まだ、ドキドキしています、けど…」

 

「ふふっ、手でも握る?」

「そ、それは…っ!!」

「なんてね、リラックス出来たし…行こうか」

「……はいっ!」

 

──────────────────

 

 

スクールアイドル同好会のメンバーがワーワー言ってる中…扉が開かれた。

 

「お待たせ、みんな……そして」

「…お、お久しぶり…です…そして…はじめましての方は…はじめまして…優木せつ菜…です!」

 

「「…え……えええええ!!!」」

しずくちゃんとかすみちゃんとエマさんが驚いた声を上げる。

その声に反応した彼方さんが起きる。

 

「こ、この人が…優木せつ菜…ちゃん?」

「凄いよ、しゅんしゅん!…一体どこで…声を…?」

 

「んー……道端に拾ってくださいって箱に入ったせつ菜ちゃんを見つけた?」

「ち、違いますよ…!!

…えっと、訳あって…スクールアイドル同好会に戻ってくることになりました…もちろん、皆さんがOKを出してくれれば…ですが」

 

そうか、生徒会長が実は優木せつ菜でしたって言うのは誰一人として知らないからこうなるか。

 

 

「も、もちろんですよ~!待ってたんですよせつ菜先輩~!」

「おかえりなさい、せつ菜さん」

「戻ってきて嬉しいよ~♪」

 

「ふふっ、峻の人脈は侮れないわね♪」

「これで…9人目だぁ~♪」

「ということは……後1人?」

 

 

「…ねぇ、峻くん」

「ん、どうした?」

「峻くんも…スクールアイドル同好会に入って!

部長として!」

「…えっ?」

 

歩夢からの思いもよらぬ発言に固まる。

…部長?俺が!?

 

「い、いや、でも…っ」

「歩夢ちゃんだけじゃないわ、私達も同じ意見よ」

「峻先輩の働きぶりを見れば当然のことですよ!♪」

 

「峻さんほど、相応しい部長はいませんよ♪」

「璃奈ちゃんボード…うんうん」

「私も同感~♪」

「同好会唯一の男の子~っ…彼方ちゃんも…良いと、思うなぁ~…♪」

 

「…ふふっ、皆さんから好かれてますね♪」

「せ、せつ菜ちゃんまで……分かったよ…

それに、俺で10人目…だよな…」

 

「「「よろしくね、部長!♪」」」

「…あはは、これから大変そうだなぁ」

 

「じゃあ、これで部活動が出来るんだね!

生徒会長に伝えてこよ!♪」

「あっ………!」

 

あわあわと慌てて俺に助けを求めるせつ菜ちゃん。

「ああ、それは明日俺が言ってくるよ…部活動の届出もしないといけないしな」

「そ、それもそうですね♪」

 

「それに、いまは今後の活動について話そう?」

「え~っと…今はスクールアイドルフェスティバルに出る…んですよね、歩夢先輩?」

「うんっ、峻くんと一緒に決めた事だからね!♪」

 

「ああ、まずは…今の力量を知りたいから…ライブに出ようと思ってる……1ヶ月後…9人、ソロとして」

「えっ……ソロって珍しいんじゃないかしら?」

「そうでもないですよ、今はソロやデュオ…色々部門がありますし♪」

 

「俺のわがままだけど…今は個々の特徴を知りたい、から」

「えっえっ…でも、作詞や作曲はどうするんですかっ?」

「それなんだけど……俺が担当するよ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「「「えええぇ~!?」」」




せつ菜ちゃん成分多め!

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11話

スクスタの2章2話前のオリジナル展開です!


「うーーん……みんなのイメージかぁ…」

 

ノートにびっしりと言葉を書き込む。

…例えば、歩夢は…真心溢れる…とか。

せつ菜ちゃんはスクールアイドルに対して…熱い、とか。

 

「せーーーんぱいっ♪…何してるんですかっ?♪」

ひょこっと顔を覗かせるかすみちゃん。

 

「ん?…あぁ、ソロライブに向けて作曲をな」

「わぁ~♪先輩の作詞、期待してますっ♪」

 

「かすみさん、峻さんのことを焦らせてはいけませんよ」

「はぁーい……でも、峻先輩…手こずってるみたいですね…」

「ん、まぁ9人分だしな…まぁ、少しずつ進めるよ」

 

とはいえ…正直、眠いっちゃ眠い。

睡眠時間が少なくなってるのも事実。

 

「…峻さん、無理…してませんか?」

きゅっと胸の辺りで小さく握りこぶしを作るしずくちゃん。

 

「…大丈夫だよ、ありがとうね…しずくちゃん」

「…いえ、大事な…部長ですから♪」

「むむむ……しず子と峻先輩…仲良しになってませんか~ぁ?」

 

「そ、そんなことないですよ!///」

「俺も…普通なんだけど…」

 

「ふんっ!いいですもーんっ

峻先輩っ、かすみんの曲はかすみんがスクールアイドルで一番かわいいって事を知らしめるようなのにしてくださいね!♪」

 

こ、ここは…合わせておいた方が…いいか。

「ん、んん…それは…もちろん、かすみちゃんは宇宙一可愛いスクールアイドルだからね」

 

「う、宇宙一…っ…!♪」

その言葉にぱっと明るく笑うかすみちゃん。

やっぱり可愛いって言われるのが一番嬉しいみたいだな…メモメモっと…。

 

「も、もー…峻先輩の為なら…かすみん一肌脱いじゃいますよ~…///」

 

そう言うとちらっとお腹を見せて脱ぐ素振りを見せるかすみちゃん。

 

「ま、待った待った!それはスクールアイドルとしてダメだから!…お気持ちは嬉しいけど!」

…いや、凝視はしちゃったよ?

嘘はつけないし…。

 

「私にも協力できることあるなら遠慮なく言ってくださいねっ♪」

「あ、ああ…ありがとうねしずくちゃん」

 

「そ、その……こんなこと言った後に…相談しにくいんですが…今度、劇の練習相手…して、くれませんか…?///」

「もちろん、そういう約束だからね」

「……ち、ちなみに…せ、接吻のシーンが…あり、まして…///」

 

「……え?…そ、それを…俺が…練習相手…で?」

「い、嫌なら…いいですよ…っ?」

「…む、むしろ…役得というか…」

「…ふふっ…やっぱり峻さんに頼んで…正解でした♪」

 

 

 

「えっと…何か言った?」

「なんでもありません♪」

「あー!またしず子と峻先輩仲良くしてるー!ぶーぶー!」

 

 

 

 

─────────────────

 

 

(…結局…しずくちゃんとかすみちゃんの話し相手になってたから…あんまり進まなかったな)

 

家に帰ってきて…しばらく机の上で唸る。

さっきっからボールペンの先端を出したり閉まったりを繰り返している。

 

 

「峻~?…歩夢ちゃんが来てるよ~?」

「えっ…歩夢?」

「あっ…ごめんね、夜遅くに…峻くんのこと…心配で顔出してみたんだけど…」

 

「ん、体は大丈夫だよ…作業自体はあまり進んでないけどね」

「そっか…♪

…何かあったら、すぐに言うんだよ?」

 

そう言うと、歩夢が手を重ねてきた。

「…峻くん、私ね…峻くんが…一番頼れる人…で、いたいの」

「どうしたのさ、急に」

 

ふっと笑う俺に歩夢が静かに話し続ける。

「…最近の峻くんを見てる、とね…どこか遠くに行っちゃいそうで…心配…なの…」

「何言ってんの、俺はここにいるよ」

 

「……そう、だよね…」

それでも腑に落ちない顔をする歩夢。

……あんまり、こういう手は使いたくなかったけど…。

 

「歩夢…っ!」

「きゃっ…!!///」

立ち上がり、歩夢をベットに押し倒す。

 

「…しゅ、峻…くん…?///」

あまりの出来事に目を丸くする歩夢。

 

「…俺が…ずっと一緒にいるって…証拠…あげるって言ったら…どうする?」

「…えっ、えっ……???///」

「…無理やり…口付けとか…する、かもよ?」

「あっ……わ、私…は…っ…///」

 

顔を赤くし、口元を隠す歩夢。

上から覆い被さる俺の事をじっと見たまま…言葉を失っていた。

 

「…どう、する…?」

「…あっ……んっ…っ…///」

 

「……なんてな、驚かし過ぎた、ごめんな

俺は居るから…大丈夫だよ」

 

そう言うと俺は歩夢から離れた。

 

 

 

「あっ…………………うん………………」

(私は………………峻くんに……何もかもしてあげたい…って…思ってるのに…どうして、言えないの…?)

 

 

 

 

 

その後、歩夢はずっとベットに腰掛けたまま俺の作業風景を眺めていた。

…顔を赤くしたまま。




今回はかすみちゃんとしずくちゃんと歩夢ちゃんの絆メーターが上がりました!

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12話

ねぇえええええええ!!!(唐突)

なんで曜ちゃんのURまた出るのぉぉぉぉ!!!
年明け早々金がなくなる…。

まぁ、ピックアップが終わっても…ガチャ出でるはずだよな…ちくしょう…ちくしょう…(血涙)


ソロライブに向けて各メンバーが練習を初めて数日。

…とはいえ、ストレッチや基礎体力作りがメイン。

 

後はリズムに合わせてステップを踏んだりと簡単な練習をメインにしている。

…俺はその練習風景を横目に作詞活動を進めている。

それと同時にメンバーの特徴を逐一メモしている。

 

(璃奈ちゃんは…あのボードを何とかしてあげないと…ライブ中に支障が出るな……かすみちゃんは…少し振り付けが主張しすぎてるな…なるほど)

 

 

「…………はぁ」

練習の合間に何度かため息をつくエマさん。

…何かあったのかな。

練習が祟って…疲れちゃったかな。

 

「…何かあったの、エマさん?」

「あ、ううん、大丈夫だよっ……ただ、ね」

「…うん?」

「…私の、目指す…スクールアイドルって何かなぁ~…って」

 

…え、それって………つまり…。

 

「あ、ううんっ。

峻くんが思ってるようなことじゃないよ!」

「み、見透かされた…じゃあ、どういう…?」

「…峻くんは、私の個性って…なんだと思う?」

「エマさんの、個性……かぁ…」

 

 

 

 

──────────────────

 

 

「…って、話があったんだけど…」

「ん~…エマちゃんの個性かぁ~……?」

「そう言われてみると…皆さんの個性を言葉で表すのは難しいですね」

 

練習終わりに彼方さんとしずくちゃんに話をしてみた。

 

「…どうしたらいいかなぁ…」

「(峻さん……悩んでる…私が力にならないと…っ)…な、ならっ…個性探しと息抜き…しませんか?」

「おぉ~…しずくちゃんがやる気になってる~♪」

「なるほど…個性探しか…確かに親睦も深めたいしな…それで、息抜きって何をすれば…?」

 

「あ、それなら私に良い考えがあります♪」

「良い……」

「考え~…?」

 

 

 

【そして週末………………】

 

 

「ん~!良い天気~!♪」

「…な、なぁ…しずくちゃん…ここって…」

「はいっ、公園です♪」

 

俺としずくちゃんとエマさんと彼方さんの4人で来たのは…緑広がる公園、だった。

 

「んー…故郷を思い出すなぁ~…♪」

「故郷…スイスだっけ?」

「うんっ♪

故郷の牧場がこんな感じだったからね♪」

「ぼ、牧場……馬とか牛が沢山いた、とか…?」

「ウチは羊やヤギが多かったよ♪

ヤギのミルクってすっごく美味しいんだよっ」

 

…なんか、容易に想像できるなぁ…。

でも、エマさんは動物に懐かれそうだしなぁ。

 

「動物のお世話は大変じゃなかった?」

「ううんっ、むしろスクールアイドルの振り付けとか見ててもらったりしてたから楽しかったよ!」

 

「エマちゃんらしいね~♪」

「ふふっ、本当ですね♪」

 

 

自然と笑顔になるエマさん。

…よかった、少しは息抜きになったかな?

 

「あ、そうだ!バードウオッチングしていい?」

「バードウオッチング~…?」

「それって、鳥を観察する…というものですか?」

 

「うんっ、ここは木々が多そうだし…良いかな?♪」

「いいね、面白そう」

 

こうして、俺と3人はバードウオッチングをする事となった。

 

 

────────────────────

 

 

そして、歩いてる道中。

 

「あっ、あそこにアカゲラ!♪」

「み、見えませ~ん……うぅ、双眼鏡があればもっと見えるのでしょうけど…」

 

「…彼方さん、大丈夫?」

「あ、歩きにくい~…彼方ちゃん…ピンチ…」

「…えっと、手…握りましょうか…?」

 

その言葉に彼方さんの顔がバッと赤くなる。

「な、ななっ…そ、そんな…っ……いいの…?」

「転んで怪我しても嫌ですし…彼方さんが良いならですけど…」

「えっと……あ、ありがと~…彼方ちゃん…嬉しいよ~…///」

 

そう言うとそっと手を取る彼方さん。

少し握る力が強くなったり弱々しくなったり…。

目は合わせてくれないけど……少しは頼りになってるの…かな。

 

 

「そうだっ、そろそろお昼にする?」

「わー、お昼にしよ~♪」

「えっ、と…峻さん…お昼ご飯は…」

 

「ふふん、俺が作ってきた力作だぞっ」

「おぉ~♪彼方ちゃん楽しみ~♪」

 

再び芝生の上に戻りお昼ご飯を食べる事にした。

 

 

 

 

 

「…というわけで…俺作の…サンドイッチ~」

「わ~♪」

「す、すごい…これ、峻さんの手作りですか…!?」

「ほうほう…彼方ちゃんも驚きのクオリティだなぁ~…」

 

とりあえず…手応えは良しのようだ。

美味しそうにエマさんも彼方さんもしずくちゃんも食べていた。

 

…まぁ、梨子によく作ってたサンドイッチなんだけどね。

料理する姿が意外なのか母親には驚かれたけど。

 

 

 

 

昼ご飯も終わりのんびりと日光浴をしていた。

ちなみに彼方さんは眠くなりしずくちゃんの膝枕でうたた寝をしていた。

…と思ったらしずくちゃんも少し眠りかけていた。

 

「…まぁ、確かに…こんなに心地よかったら…眠くなる、よな」

「ふふっ、峻くんも少し寝る?♪」

「…そう、させてもらおうかな……ごめんね、エマさん…」

「せっかくなら、私のここで…寝る?♪」

 

そう言って指さしたのは…エマさんの膝。

…いい、のか…?

考えるよりも先に…眠気が勝ち、俺は静かにエマさんの膝枕の上で眠りについた。

 

 

 

「…なんか…歌いたくなっちゃったな…♪」

静かに歌い出すエマさん。

その風が吹く中…優しいエマさんの歌声が俺を心地いい眠りに誘った。




エマちゃんって166cmあるんだよね…たけぇ…


ここでニジガクメンバーの主人公の呼び方を掲載っっっ!!


歩夢ちゃん→峻くん
かすみちゃん→峻先輩
しずくちゃん→峻さん
せつ菜ちゃん→峻さん
果林ちゃん→峻
彼方ちゃん→峻くん
愛ちゃん→しゅんしゅん
璃奈ちゃん→峻さん
エマちゃん→峻くん

掲載した理由は特にない!!

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13話

やっぱり単発じゃ当たらないよな…くそ…くそ…。
課題とイベント頑張って何とか当てる…ぞ…(血涙)

前半はせつ菜メイン!
後半は愛と璃奈メイン!



「すいません、手伝って貰って…」

「これくらい大丈夫だよ、なんせ会長さん公認の会長補佐だからね」

 

生徒会室に資料を運ぶだけの仕事。

それだけのために呼んだことをせつ菜ちゃん…いや、中川会長か。

申し訳なさそうな顔で謝る。

 

「それに中川会長が力仕事なんてすることないよ」

「そ、そう言ってもらうと…ありがたいです…///

…あ、あの…っ…2人、しか…居ないんですし…せつ菜…で、いいですよ…っ?」

「えっ…でも………」

「…2人きりの時は…そう、呼んで欲しいんです…///」

 

「…っ……」

「…ダメ……ですか?///」

「…せつ菜…ちゃん…」

「ちゃ、ちゃんもいりませんっ…!///」

「…せつ菜…」

「…はいっ……♪」

 

なんだかこそばゆい。

生徒会室に2人しかいないからだろうか俺もせつ菜も気まずくなって視線を外す。

 

「…あ、そうだ…頼まれてた…これ」

俺はカバンの中から漫画を数冊取り出した。

 

「ああああ~…!♪

これですっ、ありがとうございます…っ!」

「あはは、本当にアニメとか漫画大好きなんだね」

 

中川会長が優木せつ菜と知ってからよく漫画を買ってきて欲しいと頼まれる。

しかも、生徒会室にこっそり置いている…らしい。

 

「はいっ、それはもちろん!自分の名前にアニメのキャラクターの名前を入れるくらい大好きなんです!」

「…優木…せつ菜…なるほど、そういうことか」

「あぁ…見たい…っ……け、けど…スクールアイドル同好会の活動もある…うぅっ、見たい…っ」

「あはは、漫画は逃げやしないよ…それにしても…本当に生徒会室に隠してるとは…」

 

引き出しを開けると…そこには漫画が何冊もあった。

「…実は、両親がアニメや漫画を禁止してて…」

「は?!いつの時代だよ…」

 

「門限もありますし…何より、スクールアイドルの活動も…ダメと言われてて…」

「えっ…じゃあ、今スクールアイドル同好会に入ってることは…」

 

その投げかけにせつ菜はゆっくり頷いた。

「…いつか、わかって欲しいんですが…なかなか言えなくて…

それで、生徒会長という役職をしてて…スクールアイドル活動もしているんです

お休みの日も生徒会の活動といえば怪しまれませんから」

 

「…無理、してないか?」

「…正直なところを言うと…無理、してるのかも…しれません

…けど、私はスクールアイドルが大好きなんですっ

この大好きって気持ちを…もっともっと広めたいんです!」

 

…彼女の熱意は十分伝わった。

それに、俺としても…スクールアイドル 優木せつ菜を見れないのは嫌だ。

 

「…なら、とことんサポートさせてくれっ

せつ菜が大丈夫なら…説得も協力するよ」

「ほ、本当ですか…っ!?

…で、ですが…甘えてばかりでは…」

「甘えまくっていいんだよ、優木せつ菜が輝けるなら」

 

頭をくしゃくしゃと撫でてニッとはにかむ。

「…峻さんは…本当にずるいです…///」

「ん?ずるい?」

「な、なんでもありません!……あ、あの…でしたら…

1つだけ…お願いがあるのですが…」

「おうっ、言ってみ?」

 

「…あ、明日やる深夜アニメを録画してもらってもいいですか…!?」

「…えっ…あ、うん?」

 

 

せつ菜はどこまでいってもせつ菜のままのようだ。

 

 

 

──────────────────

 

 

せつ菜が着替えてる間に先に部室に顔を出した。

 

「そんじゃ、今日もやりますか!♪

りなりーを笑わせる会!」

「どんどん、ぱふぱふー」

「…あ、あはは……」

 

何やら愛さんと璃奈ちゃんと歩夢が何かやっている。

 

「お疲れ…なにしてんの?」

「おっ、しゅんしゅん~♪

いいところに来たね~♪今ね、りなりーを笑わせる会をしてるとこ!」

 

「…璃奈ちゃんを笑わせる?」

「ほら、璃奈ちゃん…ボードだと笑ってるけど、素顔は見えないよね?

だから、愛ちゃんが笑わしてみようって…」

 

「…ああ、なるほど」

「そんじゃ、愛さんのスペシャルダジャレセット行くよ~!♪」

 

「璃奈ちゃんボード…''キリリ''」

「このハイテクシューズ、履いてく?♪

サッカー見ちゃうよ、坂道で♪

参考書みたいし、さ、こーしよー♪」

 

「璃奈ちゃんボード…''くすくす''」

「くっ…璃奈ちゃんボードだと大絶賛なのにりなりーの顔は普通だ…!」

「…峻くん、笑いこらえすぎ」

「ぷっ……あ、あははっ……!!」

 

「愛ちゃん、峻くんはツボに入ったみたい…」

「あははっ♪しゅんしゅんはノリノリだからなぁ~♪

じゃあ次は歩夢!♪」

「わ、私は無理だよ~っ…」

 

「えぇ~…?

こういうのって案外やってみると出来るものなんだけどなぁ~…じゃあ、しゅんしゅん…やってみる?」

「え、俺?」

「ぶちょーの底力を見せてよ!♪」

「璃奈ちゃんボード…''ワクワク''」

 

しまった、何かハードルが上げられてるし…強制でやらされることになってるし…。

 

「お疲れ様です~……あれ?」

「ヒュイゴー…ヒュイゴー…

運動は~大事~、坂東は英二!

ななななな~ななな~7の次、8~。」

 

「…璃奈ちゃんボード…''ぽかん''」

「天王寺~大惨事~、今何時、4時~!

いきなり出てきてご~めん、誠にすいまメ~ン!」

 

「くっ……くくっ…あははははっ…!!

しゅんしゅん最高!!♪」

「はぁ…はぁ…やり切った…」

「峻くん…すっごく、おもし、ろいんだけど…せつ菜ちゃんが…後ろで固まって…ぷっ…あははっ…!!」

 

「えっ、せつ菜!?」

「あ、え、えっと…芸人を目指している…感じですか?」

「そうそう!♪愛さんとしゅんしゅんでコンビ組むことにした!♪

ソロライブでも漫才披露する~?♪」

 

「ちょ、愛さん!近い近い!」

肩に腕を回され、思い切りボディタッチが激しい中

愛さんの笑い声がずっと部室に響いていた。

 

 

 

 

 

 

 

(……あ、危なかった…璃奈ちゃんボード無しでも…笑う所だった…)

 




とりあえず果林は回収しました…水着…えちち…。


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14話

スクールアイドルの輝きが集まります。
とってもとっても嬉しいです(白目)


「よしっ、今日の部活もおしまい!みんなお疲れ様!」

 

「「お疲れ様でーす♪」」

時刻は6時、部長(と言っても俺だけど)の掛け声とともに本日も無事に練習が終わった。

 

俺の作詞作曲活動も順調に進んでいた。

 

「うぅ~…彼方ちゃん、もう疲れて動けな~い…」

「家までお腹すいてもたないよ~…」

「愛ちゃん、キャンディあるよ…食べる?」

「おぉー、歩夢ありがと~!♪」

 

「ねぇねぇ、峻?」

「ん、どうしたの…果林さん?」

「スカートが踊ってると…少し落ちてくるんだけど…何かアイデア…あるかしら?♪」

「いっ……!?」

 

す、スカート…って…!

じっと凝視すると果林さんが近寄ってきて……。

 

「…あらあら、何を想像してたのかしら?♪」

「な、なにも!!……あ、あぁ、そうだ!サスペンダーとかどうかなっ!

とりあえずスカートの腰周り直すまでそれで…!!」

 

「ふふっ、なるほどね♪サスペンダーかぁ…その発想はなかったわ♪

…あとー…居残り練習ってあり、かしら?」

「…ん、居残り練習…?

…あぁ、先生に申告して、書き物すれば…8時まで…」

 

「じゃあ、私も今日は残ろうかしら…

かすみちゃんもせつ菜も頑張ってるみたいだし♪」

「あの二人はここ最近ずっと残ってるからな…」

 

もちろん、俺も2人が練習終わるまで残ってる。

2人が夜遅くに帰るのも…危ないしな。

練習を見つつ、俺も作詞作曲活動を進めていた。

 

「かすみちゃんが残るのは~…分かる気がするわ

彼女の伸びしろはいっぱいあるもの…見てて分かるわ

でも…せつ菜が残るのはちょっと意外な気がするわ」

 

「そうかな?……俺は何となくせつ菜が残る理由は分かる気がするな」

「あら……そうなの?

峻に分かって私に分からないのは癪ね…聞いてみるわ」

 

 

 

 

──────────────────

 

 

「せつ菜、ちょっといいかしら?」

「ん…果林さん?どうされてんですか?」

 

「最近、よく居残り練習してるって峻が言ってたのだけど…ホント?」

「はいっ、イベントに向けて色々試したいことがあるので!

時間がいくらあっても足りないくらいですよ!

…まぁ、峻さんにはいつも付き合ってもらって少し申し訳ない気がしますが……」

 

「…それは、何故だか…聞いてもいいかしら?

私からしてみれば…パーフェクトに見えるのだけど…」

「あははっ、全然パーフェクトじゃないですよっ

まだまだ模索中ですし、それを峻さんに全部言ってあれこれ受け止めてもらってますし…」

 

「あ、あれだけのパフォーマンスが出来て…模索中なの…!?

自分が出来てるって自覚は……」

「もちろん、良くなってきてるなって思うところはありますよっ

…ただ、この振りで良いのか、ここはもっと上手く…新しい振りができるんじゃないなって試行錯誤の毎日ですよっ」

 

「…わ、私にはせつ菜らしいパフォーマンスができてると思ってたのだけど…実際、せつ菜自身は満足してなかったのね…」

「わぁ…♪果林さんにそんな風に言って貰えて凄く嬉しいです!

…まだ、理想論ですが…自分自身の着地点をつけると…私も見てる人も飽きてしまうんじゃないかって

だから、ギリギリまで伸ばせるところは伸ばしたいんですっ!

そうしたら、もっともっと新しい優木せつ菜になれるんじゃないかって」

 

 

「…さすが、って感じね…」

 

 

 

 

──────────────────

 

 

「ほら、かすみちゃん…お水」

「あっ、峻先輩ありがとうございます~♪」

 

せつ菜と果林さんが話してる間にかすみちゃんの練習に付き合っていた。

 

「あの二人はどうしたんでしょうかね?」

「あはは、切磋琢磨してるんだよ」

 

「むむっ、先輩…いつの間にか色々な人と仲良くなってますね~…?」

「ん、そうか…?」

「元はと言えば、スクールアイドル同好会で最初に出会ったのはかすみんなんですよ~!」

 

「あはは、分かってるよ

…まぁ、かすみちゃんが1人しか部員がいないのに頑張っていたから今の光景があるんだよな…ありがとうな」

「な、なななっ…!

…か、かすみんはスクールアイドルが大好きだから…ただ、それだけで…!///」

「そうそう、俺は何もしてないさ…かすみちゃんの情熱があったからこうなったんだよ」

 

「……峻先輩…が…居てくれたから…ですよ」

「ん?どうした?」

「な、なんでもありません!ストレッチ手伝ってください!」

 

そう言うと足を広げるかすみちゃん。

居残り練習の時からストレッチにはよく付き合わされてる。

 

「ほいほい…背中押すよ?」

「…んっ…くぅ…っ…///」

「…その声は…わざと?」

「ちっ…がい…ます…よ…ぉっ…///」

「…そ、そうか…」

 

「…あ、今かすみんの事…変な目で見てましたね?」

「…見てたらって言ったら?」

「え、ええええっ!?///

…そ、それは…あの……困ります…///」

 

「…うん、なんか俺も…ごめん」

「まぁ、かすみんは可愛いから当然ですよねっ!♪」

「ん、確かに可愛いよな…かすみちゃんは」

「ふ、ふふーんっ!さぁ、練習練習!♪」

 

ご機嫌な様子でかすみちゃんが練習を再開した。

「…ふふっ、好かれてるわね、峻」

「お、話し終わった?」

 

「ええ、彼女の向上心には脱帽だわ…ただ、暴走癖があるから…居残り練習もし過ぎないようにしっかり見て……」

「果林さん、それは俺の仕事だよ

…それに、果林さんもたくさん練習したくてうずうずしてるんじゃない?」

 

「…峻にはなんでもお見通しなのかしら?♪

そうね…凄く練習したい気分よ。

…私も暴走し過ぎないように…しっかり見ててね、峻?」

「ああ、もちろんだ」

 

 

 

3人で居残り練習をする風景を見て…なんだかんだ言いながらお互いを刺激し合いながら…伸びていくんだなと思った。

 

…よし、とりあえず何かの記録になるし…ムービー撮っておくか!

携帯のカレンダーがふと目に入った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

──────────5月15日

あの日まで…あと1ヶ月を切った。




はー!当たんねー!
イベントランキングは順調なのになー!
はー!曜ちゃんはー!

(しばらくスクスタ本ストーリーより、キズナエピソード系を取り入れます)

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15話

今回はキズナエピソードに基づいたお話!

相変わらず曜ちゃん出ません(憤慨)


【お昼】

 

 

「んー、今日は購買で何買おうかな~…」

「あっ、峻くん!ちょっと待って!」

「…歩夢?どうしたの?」

 

「…はいっ、これ!♪」

渡されたのはお弁当箱。

これは…………歩夢の手作り弁当…?

 

「…は、早起きしちゃったから…峻くんの分も作ったの!♪」

「まじかっ!嬉しい~!」

「ふふっ、じゃあ、学食行こっか♪」

 

俺と歩夢は学食で昼ごはんを食べることにした。

 

 

 

その道中…。

 

「あっ、峻くんっ!そう言えば衣装はどんな感じ?」

「今日やっと煮詰まった感じ…さすがに9人分は他の人の手を借りないとキツかったわ…」

「…しずくちゃんと、だっけ?」

 

…ん、なんか暗い顔をしている…どうしたんだ?

「あぁ、演劇部で衣装作りをしてるって言ってたし」

「わ、私の衣装はどんな感じなのかなぁ~…」

 

「気になるなら、夜着に来るか?」

「えっ…いいの…っ?」

「似合いすぎて可愛すぎて襲っちゃうかも」

「も、もぅ!こんな所で恥ずかしいよ…っ!///」

 

(なにあれ…)

(夫婦じゃん…)

(リア充……)

 

そうこうしているうちに学食に着いた。

相変わらず連日満席に近いくらい埋まっていた。

 

「どこか空いてるかな?」

「あ、窓際に空き席発見!」

「あっ、峻くん待ってよ~!」

 

歩夢を手招きし、我先にお弁当を開ける。

「おぉー!すっごい美味そう…!」

「気合い入れたんだ…どう、かな…?」

「見た目からして美味そう…いただきまーす!」

 

まず先に玉子焼きに手を伸ばす。

玉子焼きって奥深いよなぁ…焼き方とか味付けとか。

あ、ちなみに俺は塩派。

 

「ん、美味い!」

「よ、良かった~…」

「絶対歩夢は良い奥さんになるね、うん間違いない」

「…なるなら…峻くんの奥さんがいいなぁ…///」

「ん、食べないのか?」

「た、食べるよ食べる!峻くんも沢山食べてね!///」

 

手をブンブン振って何かを否定する歩夢。

…変なやつだなぁ…。

 

 

──────────────────

 

【放課後】

 

俺は部室に行く前にとある場所に寄った。

 

「おっす、アレ出来てる?」

やってきたのは…メカニック部。

機械を作ったり分解したりする部活らしい。

 

(まさか、生徒会長補佐にこんな権限があるなんてな…)

自分の知らないところで意外と生徒会長補佐の名が知られていた。

…なぜかせつ菜が鼻を高くしてるのは不明だが。

 

 

「…おぉ、思ってたより…本格的なものだな…」

手にしたのは…電子的な仮面。

もちろん、使う人は…決まっている。

 

 

 

 

 

 

「お疲れ様、みんな」

「「お疲れ様でーす♪」」

 

「…あっ、璃奈ちゃん、ちょっといい?」

「峻さん…どうかしたの?」

「璃奈ちゃんボード…アップデートしてみない?」

「…璃奈ちゃんボード…''はてな?''」

 

「こっちに来てごらん?」

「……こ、これは………」

 

 

みんなの前に璃奈ちゃんを連れてくると驚きの声を上げた。

「り、りなりー!?…そのボードどうしたの??!」

「峻さんからの…プレゼント」

 

「峻先輩、これってどういうことですか~っ!」

「ん?…ああ、ちょっとツテがあったからな

練習もしにくそうだったし、ソロライブに向けて、ね」

 

「凄い…表情がちゃんとボードに伝わってる…」

「んー、詳しいことは俺も分からないけど

オートで…エモーションな…コンピュータ?を使ってるみたい」

 

「へぇ~…りなりー、一気にハイテクって感じだね~…」

「さっ、練習始めるよ!」

「「はーいっ」」

 

 

「あ、峻さん…っ」

「…ん、どうしたの璃奈ちゃん?」

「その…色々考えてくれて…あり、がとう…///」

 

 

 

 

その後の璃奈ちゃんの練習は見違えるほど、良くなっていた。

本人曰く…動きやすくなったとの事。

 

 

 

──────────────────

 

 

 

「よしっ、今日の練習もおしまい!

明日からはライブに向けてみんなに作詞した用紙を渡すからね!」

「「お疲れ様でした~!♪」」

 

「わーいっ、かすみんのかすみんだけの曲が出来た~!♪」

「彼方ちゃんもワクワクしてるよ~…♪」

「9人分の作詞…大変じゃなかった、峻くん?」

「あはは、ありがとうエマさん…まぁ、大変だったけど良い経験だったよ

その曲でみんなが輝いてくれたら言うことなしさ」

 

「峻~、私今日も残りたいのだけど、いいかしら?」

「OK、じゃあ俺は部室にいるから居残り練習終わったら部室に顔出してな」

 

こうして、せつ菜とかすみちゃんと果林さんは居残り練習をする事となった。

 

 

「…あ、歩夢っ」

「ん…峻くん、どうしたの?」

「母さんには歩夢が泊まるって伝えてあるから…

俺が帰ったら部屋に来いよ、衣装の着心地とか聞きたいし」

「え、ええっ…!?///

…いい、の…?///」

 

「むしろお願いしたいくらいなんだけど…」

「わ、分かった!峻くん帰ってきたら直ぐに行くね!///」

「あっはは!歩夢~待ってよ~♪」

「峻さん、お疲れ様です」

 

恥ずかしそうに歩夢は帰った。

それを笑いながら追いかける愛さんと璃奈ちゃんだった。

 

 

 

 

──────────────────

 

 

 

居残り練習メンバーを待つ間、衣装の最終チェックをしていた。

 

「んー、実際来て貰ったほうが丈とかみやすいんだけど…」

着てもらうとしても明日だな。

とりあえず、衣装を部室の衣装ケースの中に………。

 

 

 

コンコンっ。

 

 

「ん、せつ菜か?かすみちゃんか?…それとも果林さん?」

「あ、峻さん、しずくですっ」

 

「ん…しずくちゃん?」

「すいません遅くに…」

「帰ったんじゃなかったの?」

「いえ、実は…峻さんに劇の練習相手を…と思いまして…」

 

「ああ、なるほどね

言ってくれれば時間作ったのに」

「すいません、あまりに忙しそうだと思ったので…今は…大丈夫ですか?」

 

「うん、ひと段落ついたし、居残り練習メンバー帰って来るまでまだ時間あるし…大丈夫だよ」

「良かった…♪

それで、劇の練習なんですが…」

 

ここで重大な事に気がつく。

…あれ、前回しずくちゃん…練習に恥ずかしいシーンがあるとか言ってたような…。

 

「えっと…しずくちゃん…?」

「…は、はい…多分、峻さん…いえ、先輩が思ってる事…合ってます///」

「…えっと、あくまで…練習、だから…な?

ホントに付ける気は…ない、よ…?」

 

「は、はいっ!///

もちろん、分かってますよ…っ♪

それで、今回の役なんですが…私がバスケ部の先輩に憧れる…マネージャー役で、先輩がそのバスケ部の役ですっ」

 

「これまた、恋愛漫画ならではのような展開…

…それに、本来の役の人って…男、だよね…大丈夫なの?」

「あ、いえ…今回は先輩役も…女の子です

……峻先輩じゃない人と…そんな事…出来ません…///」

 

「…えっと、しずく~…ちゃん?」

「は、はいっ!早速練習お願いします!!///」

 

「えっと………''どうしたの、話って?''」

「先輩…私、先輩にずっと言いたかった事があります…っ!」

 

…なんかこれ、俺自身に言われてるような気がする。

って、いかんいかん…練習に集中しないと…。

 

「言いたいこと?」

「…私…先輩のことが…ずっとずっと前から…好き、でした…っ///」

「…ありがとう、でも俺はバスケに集中した……」

 

「…だったら……気持ちだけでも…受け取って…ください…っ!///」

そう言うとしずくちゃんが一気に近づいてきた。

本当に鼻と鼻が触れるくらい…近くに。

口から漏れる吐息が自分も口元に当たるくらい。

…このまま、本当に触れるんじゃないかと錯覚してしまうくらいに。

 

 

「……しずく…」

「っ……こ、こんな時に…そんな呼び方…ずるいです…っ…///」

「ごめん、でも……」

「…そんな事されたら…本当に…我慢できなく…なりますっ…!///」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「──────────っ…!!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

そう言うと…しずくちゃんはそっと俺の唇を塞いだ。

目を瞑り、顔を真っ赤にして…縋るように服の襟元を掴み。

 

 

「…っ…し、ずく…っ…!」

「……先輩……ごめんなさい…っ…でも、隠しきれません…っ!

わたし、先輩のことが─────────」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「峻……さん……っ…?」

 

 

後ろで声がした。

振り返ると………そこには、せつ菜が居た。

 

 

「………ぁ…ご、ごめんなさい…っ!」

そう言うとせつ菜は走り去ってしまった。

 

 

 

 

「せ、せつ菜…っ!!!」

我に返り、急いでせつ菜のあとを追った。

 

 

 

 

(…私…先輩と…本当に、キス…しちゃった……///)

ただ1人、呆然と部室に残るしずくだった。




次回は峻とせつ菜が本音でぶつかり合います。

そろそろ好意を見せ始める段階です。

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16話

ぐっばい…曜ちゃん…。
しずくちゃん…こい…こい…っ!(乗り換えが早い)


「はぁ、はぁ…っ!せつ菜…どこだ…っ!?」

 

せつ菜の後を追って走ってきたが、姿を見失った。

確認のため、練習してた場所に顔を出してみる。

 

「せつ菜…っ…は…いない、か…」

「あれ、峻先輩?」

「せつ菜なら部室に行ったはずよ?」

 

「…そう、か…うん、ごめん…なんでもない」

そう言うと俺は2人の顔も見ずに足早にその場を去った。

 

 

「…峻先輩、なんだか怖い顔してましたね」

「ふふっ、青春かしらね~♪」

 

 

 

 

 

…部室にも、居ない

練習してた場所にも居ない………となると、残りは…。

 

 

 

「……ここ、しかないよな…」

行き着いた場所は…生徒会室。

普通なら鍵がかかってるはず……だけど。

 

「…開いた」

生徒会長だから、鍵を持ってても不思議じゃないと思ったのだ。

 

 

「…見つけたよ、せつ菜」

「っ………峻…さん…」

 

顔を背けるせつ菜。

窓からの月明かりが入るだけで、せつ菜の姿は完全に見えない。

 

「…なんで、追いかけてきたんですか…」

「…せつ菜の顔を見たら…居ても立ってもいられなくて」

「…馬鹿、ですよね…私…」

 

「…せつ菜…………」

少し、せつ菜の声が震えている事に気がついた。

……泣いて、いるのだろう。

 

 

「…貴方となら…大好きって気持ちを…共有できるって思ってて…会長補佐って言う名目で…峻さんがそばに居てくれるって思ってました…っ…」

「…せつ菜……」

 

「と、当然…ですよね…っ…峻さんに…彼女が居ても…不思議じゃ…」

「…せつ菜…っ!」

 

気がつくと俺はせつ菜の前に立っていた。

これ以上泣く姿を見たくなかったからだ。

 

 

「…えっと、まず…これだけは言わせて

しずくちゃんと…その…口付けはした…けど

付き合ってはいない」

「…えっ?」

 

 

「…その、こんな事言うもの…男が廃るって言うか…言い訳にしか聞こえないけど…

俺は正直、優劣なんか付けられない

みんなのことは好きだ…」

「…峻さん…」

「…せつ菜のことだって…初めて見た時から…気になっていた、し…」

 

「…私…だって……ずっと…峻さんのこと…目で追いかけて…て…

でも、でもっ…!…スクールアイドルだから…好きになってるって気持ちに嘘ついて…っ…!

好きになっちゃダメって…分かってても…気持ちが抑えられなくて…っ!」

「…せつ菜…っ!!」

 

 

震えた声で喋るせつ菜を抱きしめる。

もう、聞いてるのも辛かった。

 

 

「……せつ菜…好きだ」

「…っ………!」

「…こんな俺が…せつ菜を好きになっちゃ…ダメ、か?」

「…そんな、事…ない…です…っ!」

 

「本当に?」

「…私は…峻さんのそばに居て…峻さんと大好きを分かちあって…峻さんの笑顔が見れれば…それで幸せなんです…っ!」

 

「…そっか、ありがとうな…せつ菜」

「…好きって…証拠……もらえ、ますか…?///」

「でも…スクールアイドルにキスするのは…」

 

「…なら、こうしましょう…♪」

 

せつ菜が引き出しの中から取り出したのは…眼鏡。

「予備の眼鏡です…っ

今…峻さんの目の前にいるのは…優木せつ菜ではなく…中川…菜々です…///」

「…良いんだな?」

 

「……私だって…この気持ちは…本気、です…っ///」

 

窓際まで近寄り抱きしめ合う俺と…菜々。

静かに唇を交した時…涙が零れた。

 

「…やっと…言えました…///」

「いつからそう思ってたの?」

「…分かりません、もしかしたら…部活動を認めて欲しいとここに話に来た時から…気になってたのかもしれません…///」

 

「…そっか、落ち着いた?」

「はいっ……峻さんの…中…落ち着きます…///」

 

そう言うと愛おしそうに何度も抱きしめ合う俺と菜々だった。

 

 

 

 

 

 

──────────────────

 

 

 

【次の日の朝礼】

 

「皆さん、おはようございますっ

生徒会長の中川菜々ですっ!」

 

「峻くん、なんか生徒会長、笑顔が増えたと思わない?」

「さぁ…そうかな?なんかいいことでもあったんだろ?」

 

 

 

「んー…なんか怪しいなぁ~…」

「な、なんだよジロジロ見て…」

 

 

ちらっとせつ菜の方を見るとこちらの視線に気がついたのかニコッと笑った。

 

…あの子と昨日…キスしたんだよなぁ…。

夜も寝る前にメッセージ来てたし。

【峻さんのそういう所…すごく頼りにしてますっ

…だから、好きになっちゃったのかもしれません…】

 

(…まさに、王道……いや、せつ菜はそういうタイプだと思ってたけど…)

 

 

 

 

 

 

【時間が経ち、放課後】

 

 

「お疲れ様~…あれ、せつ菜としずくは?」

「何やら練習について話に行きましたよ~?

…って!峻先輩っ!

今しず子のこと呼び捨てにしましたー?!」

 

「…後輩なんだから…呼び捨てにしても不思議じゃないだろ?」

「そ、そうですけど~!」

「あら、かすみちゃん…もしかして羨ましいのかしら?」

「か、果林先輩っ!からかわないでください~!」

 

「ほらほら、衣装お披露目するよ~?」

「わー出来たんだ~♪」

「本当に9人分作るなんて彼方ちゃん感心~…♪」

 

「って、歩夢は昨日の夜見せたから分かってるけどね?」

「うんっ!サイズ感ピッタリで驚いちゃった」

「しっかり、計らせてもらったからな」

 

「峻先輩~!もったいぶってないで早く見せてください~!」

「あはは、じゃあ行くよ──────────」

 

 

 

 

 

 

─────────────────

 

 

「せつ菜先輩…ごめんなさい!」

「し、しずくさん!謝らないでくださいっ!」

 

「…大変、恥ずかしい場面をお見せしてしまい…なんと言っていいか…」

「…しずくさんも…同じ気持ち、なんですね?」

「…えっ?」

 

「私もあの後…峻さんに…思ってる気持ちを全部ぶつけました

…貴方のことが好き、と……」

「…あっ………」

 

「…嫉妬しましたか?」

「…いえ、同じ気持ちの方が居てくれて…嬉しいです♪

もちろん、峻先輩が…誰が1番なのか…分かりませんが…

…いいえ、あの方なら…きっと1番とか2番とか…決めないでみんなの気持ちを受け取ってくれるって…私は思います」

 

 

「…同じ、気持ちですねっ」

「…はいっ♪」

 

 

 

「…ふふっ」

「…えへへっ…♪」

 

 

 

 

何か通じ合ったかのように…笑い合う2人だった。




取り合いなんかさせない!ハーレムだから!

しずせつはいいぞ、いいぞ!
峻くんがこういう場面で少し情けないような感じですが、そこに母性を擽られる方もいるようです。

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17話

CHASE!のサビは
【走り出した思いは強くするよ】

に対して
MELODYだと
【走り抜けた思いが心染めて真っ赤っか】

走り出して走り抜けるせつ菜を想像してちょっとふふっとなった今日この頃。


「しゅんしゅん!デートしよ~♪」

 

「藪から棒に何を………で、デート!?」

昼休み、愛さんからの突然のお誘いに飲んでお茶を吹き出しそうになる。

 

 

「峻くん…愛ちゃんとデート行くような仲…なの?」

「ち、違う違う!愛さんがそう言ってるだけで…!」

 

「歩夢~、もしかしてヤキモチ~?

それにしゅんしゅんもタメなんだからさんなんか付けなくったっていいんだよ~♪」

 

「べ、別にヤキモチなんか…っ…もにょもにょ…///」

「…えっと、愛…歩夢が困ってるから」

「あははっ!歩夢も一緒にデートしよっか!♪」

 

「…いいの?」

「大勢の方が楽しいっしょ?♪」

 

 

確かに、今日は部活動がお休みだし…。

せつ菜は生徒会の仕事があるし、果林さんはモデルの仕事があるし…しずくは演劇部の方出るし…。

 

「じゃあ、3人で行こっか!…それで、場所は?」

「原宿!」

「これまた若者の町を…」

「ひ、人多そう…大丈夫かな…?」

 

心配してる歩夢に向かって何やら耳打ちをする愛。

 

(そこはほらっ、しゅんしゅんの手でも握っちゃいなよっ♪)

(あ、愛ちゃんっ…!私はそんな…///)

(あれっ、愛さんの勘違い?…''てっきり''しゅんしゅんの事

好きだと愛さんのレーダーが''はっきり''告げてたんだけど…)

 

(そ、そそそっ、そんなこと…!///)

 

 

「…あの、2人とも…俺が置いてけぼりなんだけど…」

「しゅんしゅん~、置いてけぼりでしょんぼりしちゃった~?」

 

「…あ、あはは…///」

苦笑いをうかべる歩夢の顔はどこか恥ずかしそうだった。

 

 

 

 

 

──────────────────

 

 

【放課後】

 

「2人とも~、ついてきてる~?♪」

「はぁ…はぁ…分かっていたけど…こんなに人が多いとは…」

「うぅ…人混みで酔っちゃいそう…」

 

「…大丈夫か、歩夢…?

…ほら、はぐれないように…」

「あっ…///」

 

ぎゅっと手を握ると歩夢は嬉しそうにありがとうといった。

その様子を見て愛がニヤニヤする。

 

「お熱いですな~♪」

「茶化すなよ……それで、どこに行くの?」

「着いてからのお楽しみ~♪」

 

「…なんか、嫌な予感しかしないんだけど」

「あ、あはは……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「んー…しゅんしゅん、どっちがいい?」

「…な、なんでよりによって…」

 

 

連れてこられた先は…女性のマネキンに付けられた…赤や黒やピンクの…。

 

「…し、下着屋さん…?」

「…峻くんっ、あんまり見ちゃダメっ///」

歩夢が慌てて目を隠す。

…うん、見るなって言うのが無理なんだと思うよ、歩夢…。

それに、周りからなんかすごい視線感じるし。

 

…まぁ、女の子2人連れて下着屋に来たらそうなるよな…。

「しゅんしゅん~黒とピンクならどっちがいい~?」

「…えっと、愛のイメージなら…黒、かな…」

 

目を隠されながら俺は答える。

…正直、どんな柄なのかとか全然わからないけど…。

 

「んー、そかそか…あっ、歩夢はこれ似合うんじゃないっ?♪」

「こ、これは…さすがに恥ずかしいよ…っ!///」

 

「いーじゃん、いーじゃん♪」

そう言うと歩夢の手が離れた。

目にしたのは…明らかに攻め攻めな下着だった。

…これを歩夢が付ける…。

 

 

「…ごくり」

「しゅ、峻くんっ!今変な想像したでしょ…っ!///」

「あ、ごめん、つい…」

「あははっ!じゃあこれに決定~♪」

 

そう言うと愛はレジに向かってしまった。

「……ほんとに似合うと思うの?」

「…えっと、歩夢スタイルいいし…似合うと思うよ」

「……そ、そっか…///」

 

取り残された2人は同じタイミングで気まずそうに頬を搔く。

 

 

 

 

 

 

【その後】

 

「んー、クレープ美味し~♪」

「…The・女子高生って感じだな…」

「うん、でも…こうやって遊べたのも久々だったから楽しかったな♪」

 

クレープを頬張りながら俺たちはゲームセンターに来た。

「あっ、愛さんプリクラ撮りた~い!♪」

「あはは…はしゃいでるし」

「ふふっ、でも愛ちゃんが良い人って…峻くんも分かってきたんじゃない?」

 

「……だな」

クレープを完食し、プリクラコーナーに向かった。

 

 

 

 

「…とは言え、撮るの初めてだからなぁ…」

…あ、峻として初めてって事、だけどね。

聖良とは撮ったりしたけど…。

 

「愛さんに任せてよ~♪」

慣れた手つきで操作をする愛。

 

「色んなポーズ指定とかあるんだね…っ」

「んー、3人バージョン…あっ、あった!♪」

 

画面には俺達が映し出された。

…何故か俺がど真ん中だけど。

 

「最初は真ん中の人に抱きついてだって~♪えーいっ♪」

「あ、愛っ…!?」

 

恥ずかしがることなく、愛が抱きついてくる。

「いーじゃん、減るものじゃないんだし♪」

「そ、そうだけど…っ!」

 

大きい2つの感触が体の右半分を刺激する。

「あっ、愛ちゃんずるい…っ…私だって…!」

後を追うように歩夢も抱きついてきた。

…歩夢も結構大きかった…。

 

 

 

 

 

「ふ、2人とも…落ち着いて~!!」

プリクラマシーンの中で1人、男の声だけが響いていた…。




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18話

オードリーめっちゃ良い曲ですよね
ほぼ毎日聞いてる…。


「よしっ……みんな、休憩にしよ~」

 

手を叩き休憩を促すと、みんな力尽きたように床にへばりつく。

「は~…疲れた~…」

「でも、だんだん上達してるって分かるね…っ!」

「はいっ、皆さんのスクールアイドルへの愛が増しているが目に見えてわかります!」

 

「そうね、これならソロライブも上手くいと思うわ」

「''愛''さんの気''合''もめちゃくちゃ上がってるよ~!♪」

「璃奈ちゃんボード…''くすくす''」

 

「みなさ~ん、かすみんからの差し入れで~す♪」

休憩中に席を外していたかすみちゃんがパンをごっそり持ってきた。

 

「わ~、パンだ~♪」

「むむっ、美味しそうな匂いで彼方ちゃん、おめめしゃっきりんだよ~…っ♪」

「これ、かすみさんが作ったのですか?」

 

「かすみんは~、お料理も上手なスクールアイドルなのですよ~♪

さぁさぁ、皆さんどうぞどうぞ~♪」

 

「へぇ、なんか意外だな」

「むーーっ、峻先輩っ、意外ってなんですかー意外ってー!」

 

 

 

──────────────────

 

 

【かすみ 視点】

(ふっふっふ…かすみんの考案した他のメンバーを陥れる作戦その1…激辛パンを食べて口から火を吹いて貰いましょうかね……さてさて、誰が食べ……)

 

「ん……辛っ…!」

「しゅ、峻くん!大丈夫…っ!?」

 

(なっ…よ、よりによって…峻先輩が食べちゃった…!?

ど、どうしよう…っ!?…あああ、完全に怒って……)

 

「…かすみちゃん、結構ピリ辛なパンを作った…?」

「あ、あれ~ぇ…?…かすみん…ドジしちゃったかなぁ~…?

ごめんなさい~……てへへ…」

「ん…でも、これはこれで…美味しいよ、かすみちゃん」

「……へ?(お、美味しい訳ないですよ…っ!!デスソース入れたんですよ…っ!?)」

 

「ありがとうね、かすみちゃん」

「い、いえ~…♪(うぅ、峻先輩の顔が見れない……ごめんなさい、峻先輩…後でちゃんと謝ります…)」

 

 

その後は他のメンバーも普通にパンを食べてました。

…峻先輩も、特に怒ってる様子では無かったのですが…。

かすみんも心がこんなにも悲しくなってるのは…何故でしょうか…。

 

 

──────────────────

 

 

【練習終わり】

 

 

「あっ、かすみんは今日も居残り練習しますね~♪」

「じゃあ、私も!」

「あ、せつ菜…ここの振りなんだけど…」

「はいっ、ここはですね───────」

 

いつもの居残りメンバーの練習を見つつ…俺は先程の出来事を振り返る。

 

…あれは絶対かすみちゃんが仕掛けたトラップだ、と。

しずくから聞いたけど、かすみちゃんって結構いたずら好きらしい。

 

…多分、辛いってなってる顔を見たかったのだろう。

たまたま俺が取って食べたのが誤算だったみたいだけど。

 

(…これはおしおきが必要かな…?)

意地悪したくなる性格は恐らく悠の時から変わらないのだろう。

曜や梨子はSだ…とか言ってたけど俺はあんまり自覚はない。

 

 

 

「あ、かすみちゃん…ちょっといい?」

「はい?峻先輩…どうしたんですか?」

 

先程の出来事を忘れているのか、普通に接するかすみちゃん。

…感づかれないように…。

 

「衣装のサイズ…少し調整したいんだけど…いいかな?」

「ええっ…!?…かすみん…そんな太って…」

「ああ、違う違う…むしろ逆

かすみちゃんの体型良いから、衣装が少しブカブカなんだよ

せっかくなら可愛いかすみちゃんには可愛い衣装の方がいいだろ?」

 

「ま、まぁ~そりゃ~かすみんは可愛いですけどね~♪」

この子は可愛いという言葉にとことん弱い。

鼻歌交じりで顔を赤くするあたり分かりやすい。

 

「も、もうっ…峻先輩はそういうこと平気で言っちゃうんですから…!

…ま、まぁ…そこが先輩のいい所ですけど…///」

 

「じゃあ、ちょっと部室行こっか?」

「はいっ♪」

 

せつ菜と果林先輩に声をかけ、俺とかすみちゃんは部室に向かった。

 

 

──────────────────

 

部室に着いた俺は…かすみちゃんに気が付かれないように鍵を閉めた。

 

…さて、どう意地悪してやろうかな…?

「…それで…先輩?サイズの調整ってかすみんは何をすればいいんですか?」

「ん、俺がメジャーで測るから…じっとしててね?」

「はーいっ♪」

 

そう言うと真っ直ぐ立ち、手を横に置くかすみちゃん。

メジャーで上から順に計測していく…フリをして、ボディタッチを敢行。

 

「せ、先輩…っ…?///」

「ん…?…ごめん、触ってた?」

「あ、いえ…気にせず…どうぞ…っ///」

 

ふむ、ここまでやっても感づかないか。

……なら。

 

「んー、かすみちゃんってスリムで可愛いよね~」

「ひゃっ…!!///」

 

お腹の辺りをぷにぷに触ってみる。

「あ、ごめん…くすぐったかった?」

「あ、か、かすみん…あまりくすぐったくならない方…なんですけど…///

峻先輩…っ…手つきが…その…変です…よ…?///」

 

「そんなことないよ~」

思いっきり棒読みで喋る俺にさすがに違和感を覚えたかすみちゃん。

 

「…さ、さっきのこと…怒ってるんですか…っ?///」

「…そうだ、と言ったら?」

 

ぐいっと引っ張り強引に抱きつかせる。

…いや、傍から見たらコンプライアンス無視の事件ものだよ、これ。

かすみちゃんって知ってる人だから許されるけど知らない人ならただの痴漢よ、ほんと。

 

「ゆ、許してくださぁ~い……」

泣きそうな声で許しを乞うかすみちゃん。

 

「んー…辛かったのは事実だけど…かすみちゃんが可愛いから俺をその気にさせたんだよ?」

「え、えええ~…っ??!!」

 

あわあわと動揺する姿がなんとも可愛らしい。

…この辺でやめにしておこう。

そう思って離そうとすると……。

 

「…ほ、ほんとにかすみんの事可愛いって思うなら…とことん…やってください…よ…///」

「……っ…………」

 

突然しおらしい態度を取るかすみちゃんに思わず面を食らう。

…正直、めちゃくちゃ可愛かった。

 

「…かすみんの中で…1番は…峻先輩なんですよ…っ///」

「…本気?」

「…か、かすみんだって…覚悟くらいできてます…っ!///」

 

そう言うと、俺の顔を持ち…ゆっくりと自分の胸の辺りで包み込んだかすみちゃん。

 

「…聞こえ、ますか…かすみんの…ドキドキ…///」

「……かすみ…ちゃん…っ」

 

「先輩……っ…かすみって…呼んでください…よ…///

しず子のことばっかり…呼び捨てで…ずるいです…///」

「…分かった……かすみ…」

 

「…これからも、かすみんの事…可愛いって…言ってくれますか…?///」

「言うよ、かすみは可愛いからな」

 

「…えへへ……もっと…こうしてて…いいですか…?///」

「どちらかと言えば俺が抱きしめていたいんだけどな」

「むっ…峻先輩からのお願いなら無下には出来ませんね……どうぞ…///」

 

両手を広げ無抵抗になるかすみ。

その状態のまま…俺は抱きしめる。

抱きしめた時の手の位置が悪かったのか、かすみの腰の下辺りに俺の手がある。

 

「んっ…峻…先輩…っ…!///」

「……今のかすみ…めちゃくちゃ可愛い」

「ずる、い…そんな言葉…囁かないでくださ…ぁい…///」

 

我慢の限界が来ないように自分に何度も言い聞かせた。

正直、押し倒すのも時間の問題だと思っていた。

 

「…んっ…そろそろ戻らないと…2人とも心配、しますよ…?///」

「…あ、あぁ…」

 

「…また、したくなったら…いつでも…していいですよ///」

 

 

 

最後にそう呟いたかすみはいつもの小悪魔的な笑みに戻っていた。

…唯一変わったところといえば…俺に素直になったとこ、だろうか。




ん?R-17.9?…気のせいだよ(目を逸らしながら)

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19話

しずく→せつ菜→かすみ…………。

と来たらあの子しかいねぇよなぁ!←


わくわくアニマルせつ菜ちゃん…どこ…どこ?


ソロライブ間近、俺は今日も練習メニューを作成したり

ライブに向けての確認作業に追われていた。

 

 

(…っ……危ない、あぶ…ない…寝るとこだった)

 

ここ最近、睡眠時間は結構削っている。

3時間寝れれば良い方だろうか。

 

「峻くん…?部室に行くよ?」

「(…とは言え、みんなが輝くためだ、俺ももうひと頑張りしないとな…っ)えっ…?…あっ…!いけねっ!練習の時間に遅れる!」

 

歩夢と急いで教室を出る。

いつの間にかボーーっとしていたようだ。

 

教室から出て数歩、歩いた時だった。

(……あ、れ……………?)

 

──────視界が揺らぐ。

まるで、自分が船に乗って波に揺られているようだった。

 

一気に脱力感に襲われ、その場で立ち尽くしてしまう。

力を入れようにも入らない……喋るのもしんどい。

 

 

「…?…峻く──────────」

 

 

 

歩夢の言葉が最後まで耳に入ることなく……俺は意識が遠のいた。

 

 

 

 

ドサッと言う音ともに、周りの人の悲鳴が廊下に響いた。

歩夢が直ぐに峻の元に駆け寄った。

 

「峻くんっ!!大丈夫っ!?…峻くん!!」

呼びかけても反応がない。

 

事態を聞きつけた先生が直ぐに峻を保健室へと運んだ。

 

 

 

──────────────────

 

 

 

 

 

「ん………んんっ………は…っ…!!!」

意識が吸い込まれるように戻ってくるのを感じた。

…俺は横になっていて、天井を向いていた。

 

(…ここ、は…………)

「峻くん…!!!」

 

すぐ横で座っていた歩夢が血相を変えて俺の名前を呼ぶ。

「…ぁ…歩夢…?」

「よかった…目を覚ましてくれた……」

 

心から安心したのか、歩夢が大きく胸を撫で下ろした。

「…ここ、は…」

「…保健室だよ。

峻くん、教室から出たら…突然倒れて…」

 

「……………」

その辺りの記憶はかなり曖昧だ。

…頭が痛むってことは倒れた際に…頭を打ったということだろう。

 

「…保健室の先生は、過労でしょうって…」

「……あはは…」

 

「あはは、じゃないよ!!!…本当に、心配したんだからね…」

泣かないように、泣かないように…と我慢していた歩夢だったが

じわじわと目頭に涙を浮かべていた。

 

 

「…ごめん、俺…張り切りすぎちゃった…」

「…ううん、私の方こそ…ごめんなさい

峻くんのSOSに…気が付かなくって…」

 

「…歩夢…」

「体、辛くない…?…何か出来ることあるなら…遠慮なく言ってね…?」

「…うん、ありがとう」

 

「…でも、もう無理はしちゃ…ダメだからね…私との約束…だよ?」

ぎゅっと手握り、真っ直ぐ見つめる歩夢。

 

「…ああ、約束するよ…」

そう言って歩夢の頭を撫でた。

 

「…峻くんの支えに…私はなりたいの…」

「…じゃあ、これからは…沢山頼っちゃうかもな」

「峻くんのためなら…なんだって!」

 

いつものようにニコッと笑う歩夢。

その姿が…すごく愛おしく思えた俺は歩夢を自分の方に引き寄せた。

 

「…ありがとう、な…歩夢」

「…ううん、小さい頃は…私が峻くんに助けて貰ってばかりだったから…今度は私が峻くんを助ける番だよ…♪」

「(…ごめんな、歩夢…その事を知らない…ままで……でも、こうしてあげるのが…今俺ができる精一杯の行動だから…許してくれ)…他のみんなは?」

 

「…まだ、峻くんが倒れたって知らないよ

きっと、伝えたら…部活どころじゃないし…峻くんも安静にしてる方が良いと思ったから」

 

「…そっか、何から何までありがとうな」

「…じゃあ、峻くんも目が覚めたし…他のみんなに伝えてくるね?」

 

抱きしめていた歩夢が離れようとするのが…俺にはすごく寂しく感じた。

 

 

「待って…!!」

つい、呼び止めてしまった…。

 

「…?…どうしたの?」

「…行かないで…」

「…えっ…?」

「…もう少し…このままが…いい…」

 

初めて聞くわがままだったのか歩夢も恥ずかしそうに頷いた。

 

「…峻くん…可愛い…♪」

そう言うと今度は歩夢が頭を撫でてきた。

 

「…ん、歩夢の撫で方…好きかも」

「これからは…もっともっと…してあげるからね♪」

「…うん…」

 

ふと、腕が胸に当ってしまった。

もちろん、わざとでは無いが…歩夢が少しビックリした声と甘い声が入り交じったような声を漏らした。

 

「んっ……しゅ、峻くん…っ…?///」

「ご、ごめん…っ…!」

「…いいよ、しょうがないなぁ…♪」

 

笑顔で許してくれた歩夢。

……この笑顔をずっと見ていたいと思った…俺だった。

 

 

 

 

──────────────────

 

 

歩夢が部室に向かい、30分が経過した。

時刻は17時過ぎ…そろそろ練習も終わりに差しかかる頃だろうか。

 

…その時…。

 

「しゅ、峻…っ!」

「果林ちゃん、保健室では静かに~…」

「あ、あぁ…ごめんなさい、彼方…」

 

「…2人とも…?」

「あぁ、良かった…歩夢から倒れたって聞いた時は本当に驚いたわ……これ、お茶よ?」

「あ、あぁ…ありがとう…果林さん」

 

「無茶は良くないよ~峻くん~?」

「…ごめんな、大丈夫だって自分では思ってたんだけど…」

 

「…ダメよ、そう思ってても頭と体は正直なのよ?

…それに、もっと私たちに頼りなさい?

部長は貴方じゃなきゃ、私たちもついて行かないわよ?」

「…肝に銘じておきます」

 

「おやおや~…?

果林ちゃん、さっきまで慌てふためいていたのにな~…?

峻に無理をさせていたのは私の居残りに付き合ってもらったからかしら…!?…って~」

「こ、こらっ…彼方…!」

 

「あはは…そんなことないよ、果林さん

…まぁ、みんなが初めて行うライブイベントだからね…俺もつい…絶対成功させるんだってシャカリキになっていたよ」

 

「…もう…ちゃんと私達にできることがあるなら言いなさい?

…あなたは1人じゃないのよ?」

「…うん、ありがとうね」

 

「とにかく~…無事そうでよかったよかった~…

彼方ちゃんにとって…君は弟みたいなものなんだからね~…♪」

 

バサーっと横になる彼方さん。

…あの、場所的には彼方さんの頭の部分が俺の下腹部に…。

 

「こ、こら彼方!…もう、私たちは戻るわ?

…今日はしっかり休んで、明日から元気な姿を見せてちょうだい?」

「ああ、約束するよ」

 

 

そう言って果林さんと彼方さんは保健室を後にする。

 

 

 

 

「彼方…貴方少し節操というものを…」

「えへへ~…峻くんは彼方ちゃん専用の枕ですから~…♪

…でも…峻くんも彼方ちゃんが寝そべった時にドキドキしてたみたいだし~♪」

 

「…どういうこと?」

「さぁ~ね~?♪」

「おかしな子…」

 

寝そべる位置も全て彼方の計算のうち……かどうかは不明である。

 

 

 

──────────────────

 

 

【あ、歩夢さんから聞きました!!…大丈夫なんですか?】

【帰りは普通に歩けたし大丈夫だよ…まぁ、若いからって無理はいけないって思い知らされたよ…菜々】

 

家に帰ったあと、メッセージを入れていた菜々(せつ菜)に電話をしていた。

 

【…会長補佐は、貴方しかいないんですよ…っ

…とは言え、もし何かあるようなら…遠慮なく言ってくださいね?

最近、お仕事を手伝って貰ってばかりですし…】

 

【ああ…その件なら大丈夫だよ…報酬は菜々の寝顔ってことで】

【…えっ…?……あっ!】

 

なんの事かすぐに分かった菜々は、''あああぁ~…''と恥ずかしそうな声を出した。

 

それは2日ほど前のこと。

菜々の資料まとめの手伝いをお昼休みにしていた時。

一通り終わったのを確認して菜々に渡そうとして…視線を向けると。

 

菜々が机に突っ伏して寝ていた、ということがあった。

その時の寝顔が可愛くって写真撮ったのは内緒だけど。

 

 

【お、お恥ずかしいところを…】

【俺の心配も嬉しいけど、菜々もしっかり休みなよ?

…たまには休日にリフレッシュしないと】

 

【…な、なら…ライブイベントが終わったら……私と…一緒に出かけてくれませんか!?】

【…俺でいいのか?…他に愛とか歩夢とかいるんじゃ…】

【こ、これは会長命令です!…それに、報酬が寝顔というもの私は腑に落ちません!決定事項です!異論は認めません!!】

 

【ぷっ…あははっ!それもアニメのセリフ?】

【は、はいっ!……って!誤魔化さないでください~!】

 

 

 

 

こうして、俺と菜々(せつ菜)の出かける約束が出来た。

 




ニジガク可愛い!!(挨拶)

ニジガクメンバーの寝そべりとか出ないのかな?
…せつ菜としずくはゲットしておきたいなぁ…(既にA・ZU・NA推し)

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…なんかYouTubeっぽくなった(笑)


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20話

いよいよソロライブ!
そろそろAqoursが出てくるなぁ…。


「みんな…心配かけてごめん!」

 

体調が万全になった俺は練習場に向かい、すぐさまニジガクメンバー全員に謝った。

 

「もー、心配したんですよ~峻先輩~!」

「先輩、無理してませんか…?

…無事でしずくは安心しました…♪」

 

「ちゃんと休養はとるんだよ~しゅんしゅん!」

「おやすみしてる間もちゃんと私たちは練習してたから大丈夫だよ♪」

「もう明日はライブイベントだけど…大丈夫…?

璃奈ちゃんボード…''おろおろ''」

 

「ほんとごめん…自分で大丈夫って思ってて…無理してた

もう、無茶はしないよ…みんなに頼ることあると思うけど…その時は…力を貸してね?」

 

「「もちろんです!♪」」

…よかった、みんなに信頼されてる、のかな…。

 

「あ、そうそうっ!しゅんしゅんこれ見てよー♪」

愛が持ってきたのは…携帯だった。

そこに映っていたのは…。

 

「Aqoursとμ'sの新しい衣装だって~♪」

「……っ………………」

 

赤や青や緑を各キャラで割り振ったような衣装。

…みんな、笑顔で写真に写っていた。

…この衣装を作ったのは…恐らく、曜とルビィ…かな。

 

(…こんなこと言う…のは、変だけど…声が聞きたいよ…みんな…)

ブンブンと首を振り、考え直す。

 

 

(ううん!俺にはここでやるべきことがある…!!)

その日はソロライブに向けて最終確認を行った。

 

 

 

 

──────────────────

 

【その日の帰り道】

「峻さん…何かあった…?」

「ん…璃奈ちゃん…俺の顔…そんな変だった?」

 

「…さっきっから…凄く、思い詰めてるような顔してた」

「…そっか」

 

「…何か悩みあるなら…話、きくよ?

璃奈ちゃんボード……''にっこり''」

「あはは、ありがとうね……んー…悩んでるって言うか…

Aqoursやμ'sのみんなを見てると……なんだか燃えてくるっていうか…」

 

「…燃える?」

「そ…いつかニジガクメンバーのみんなも…あの2組に肩を並べるようなスクールアイドルにしたいって」

「峻さんなら…きっと大丈夫だよ

璃奈ちゃんボード……''にぱー♪''」

 

「…璃奈ちゃんも、いつか素顔が見れたらいいな」

「…ん…見たい、の…?///」

 

ううう…と悩むような顔をした璃奈ちゃん。

…さすがにタブーすぎたか?

 

「…いつか、ちゃんと…峻さんにも…本当の私を見せれたら…な…って思ってるよ…?」

「…ん、なら…約束だね…?」

「うん…っ…約束…っ」

 

指切りげんまんして、俺は自分の家に帰った。

 

 

 

 

──────────────────

 

 

 

夕飯も食べて、風呂にも入って…。

いつも通り過ごしていた…けど…。

 

(落ち着かないな…明日が本番だからかな…)

 

寝れる感じもなく、心無しかそわそわしていた。

 

(…今から、誰かに連絡しても…大丈夫かな…?)

 

 

 

おもむろに俺は携帯を取りだした……………。

 

 

 

 

 

 

 

─────────────────

 

 

※ここからは各キャラのメッセージのやり取りです。

お気に入りのキャラのメッセージをお楽しみください!

 

 

 

─────────────────

 

 

 

【歩夢、今起きてる?】

【峻くん?どうしたの?】

 

【…いや、なんだか寝付けなくって】

【そうなんだ…実は、私も…】

【緊張してる?】

【緊張…してるけど…一番は驚いてる、かなぁ】

【驚いてる…?】

【私がスクールアイドルをしてるって…今思うとすごくびっくりするって言うか…

最初はね?…峻くんに誘われたけど無理だよって思ってたの…でも、峻くんの想いや言葉でやってみようって思えたの!

…今はすごく、やりがいを感じているよ!】

 

【…それは、俺じゃなくて歩夢が頑張ったからだよ】

【ううん、峻くんのおかげだよ…!

だから…ありがとうね、峻くん!

明日のライブ、楽しみにしててね!】

 

 

 

──────────────────

 

(さて、と…しずく…しずく…)

 

prrrrrr…

 

「おわわわっ!携帯落とすとこだった……も、もしもし?」

「あ、先輩っ♪

…今、大丈夫ですか?」

 

「うん、俺もしずくに連絡入れようとしてたところだよ」

「私に…ですか?」

「明日のライブ、楽しみとドキドキで寝れなくて…しずくも同じなのかなーって」

 

「わぁ……♪

…実は、私もそうなんです…緊張を落ち着かせたくて…先輩のこえが聞きたくなっちゃいました…♪」

「…しずく…」

「私達…気が合いますね…♪」

 

「…な、なんか恥ずかしくなるからやめて…」

「ふふっ、照れてる先輩…なんだか可愛いですっ♪」

 

「…しずくには敵わないなぁ…その様子だと、緊張もほぐれたかな?」

「はいっ、先輩の声を聞いたら…安心して落ち着きました…♪」

「ん、そっか……明日はしずくのライブ楽しみにしてるよ」

「はいっ、ありがとうございます♪」

 

 

──────────────────

 

 

「…流石に彼方さんは寝てるかな…?」

起きてから見れるようにメッセージを送っておく。

 

これで返事が来たら面白くって笑っちゃいそうだけど。

 

 

ピンポーン。

 

 

「って、ほんとに来たし!?」

【むむむ…彼方ちゃんが寝ようとした時にメッセージ送ってくる不届き者は誰だ~…!!

…なんて、冗談だよ~

彼方ちゃんも珍しく寝付けないというか…】

 

「あはは、彼方さんらしくないなぁ」

【明日のソロライブ…楽しみ?】

【楽しみだし…やっと彼方ちゃんらしいスクールアイドルになれるって思うと…もう楽しみすぎて明日が待ち遠しいよ~♪】

 

【明日は一番近くで見させてね】

【うんっ、彼方ちゃん…峻くんの作ってくれた曲を…頑張って歌うよ~…♪】

 

 

──────────────────

 

「…なんでだろ、せつ菜に連絡するの…緊張するな…」

特別視…と言う訳では無いが、せつ菜とは何かと接点が多い。

…その度にドキドキするのは…俺だけだろうか?

 

(いかんいかん…自意識過剰になりすぎだぞ…)

【せつ菜、起きてる?】

【はいっ、起きてますよ!どうしたんですか?】

 

【…えっと、明日のソロライブ…期待してるからね】

【もちろんです!…あ、でもそう思うと…峻さんが私のライブを見るのは初めてって事になりますね!】

 

言われてみればそうだ。

この前の出来事はライブの前の事だし…。

せつ菜のライブかぁ……。

 

【なんか熱そうなライブになりそうだね】

【峻さんが作ってくれた曲を私が最高の出来にします!】

【あはは……いつも通りのせつ菜だね】

【…それに、ライブイベントの後は…峻さんとの…お出掛けも待ってると思うと……い、いえ!なんでもありません!

…そろそろ、私は寝ますね?】

 

【…う、うん…おやすみなさい、せつ菜】

【はいっ!】

 

 

…まだ心臓ドキドキしてる。

(…こりゃぁ、完全に彼女の虜だな…俺)

 

 

──────────────────

 

 

【霞ヶ関~】

【ちょ、峻先輩!霞ヶ関って何ですか~!!】

【あはは、ごめんごめん】

【いくら峻先輩でもかすみんそんなこと言われたら泣いちゃいますよ~(><)】

 

【…その様子だと、緊張もあんまりしてないって感じだな】

【…いえ、本当は…結構緊張してます】

【そうなの?…まぁ、初めてのライブだからなぁ…】

 

【いえ…それもありますが…

…正直、スクールアイドル同好会がここまで来るのが…夢みたいで…】

【かすみちゃんの情熱がなし得た事だと思うよ】

【そ、そんな…峻先輩が頑張ってくれたから…かすみんは何も…】

 

【俺が来る前からかすみちゃんが1人で守ってくれたんだろ?】

【…峻先輩……】

【とは言え!…まぁ、まだこれからだよ

…もっともっと…輝いて欲しいからね、かすみには】

 

【も、もちろんです!!…って!峻先輩…今かすみって…】

【それじゃ、早めに寝ろよ?】

 

【あっ、は、はい……っ!!】

 

 

アイツ…部室で2人きりになってから…なんか俺にだけ丸くなったような気が。

 

 

────────────────

 

(果林 視点)

 

……あら、もうこんな時間?

ストレッチをしてただけなのに…結構時間経っちゃったわね。

 

 

(いよいよ明日…かぁ)

何気なく始めたスクールアイドルだったけど…。

ライブに出るまでのめり込むなんて、私自身驚いてる…。

 

「…ま、彼のおかげ…かしらね?」

あんな熱意のある目で誘われたら…断れないわ。

それに………………。

 

「彼といる時のこの胸の高鳴り……どうやったら本人に伝わる…かしら…」

もちろん、そんなこと本人の前では言えない…。

言えたとしてもあの子は…恥ずかしそうに抵抗するわね…♪

 

「…ふふっ、ほんとに不思議な子…♪」

携帯を開き、通知を見て思わず笑ってしまった私。

まるで、話を聞いていたかのように…彼から連絡が来ていた。

 

 

──────────────────

 

 

【しゅんしゅん!衣装着てみた~♪】

 

メッセージと共に写真が送られてきた。

我ながら…キワキワの攻め攻めの衣装だなぁ…と思った。

 

さすがに愛も気がついていたのか…?

 

【しゅんしゅんって~…太もも好きな感じ?♪】

【んなっ……!!!】

【あっはは!図星なの~?

…まー、愛さん視線には気がついてたけどね~♪】

 

【…えっと、ごめん…そういうつもりで見てたわけでは…】

【いいっていいって~♪減るもんじゃないし~♪

…ただ、みんなの前じゃ恥ずかしいから…2人きりの時に、ね?♪】

 

【…愛……】

【なーんてねっ、明日はアゲアゲで行くからよろしくね~!♪】

【お、おうっ!楽しみにしてるからな!】

 

 

────────────────

 

 

【…そう言えば、今回のソロライブの映像をスイスの家族に見せるんだっけ?】

【うんっ、そうだよー♪】

【きっと、エマさんのスクールアイドル姿見れて喜ぶと思うよ】

 

【えへへ…まだ衣装には慣れてないけど…ライブ、頑張るね!】

【…やっぱりスカートとかは慣れない?】

【うーん…短いのは…まだ慣れないかな…

…あと…少し胸の部分がキツい…かな】

 

【……次回の参考にさせていただきます…】

【ふふっ、次回も期待してるよ、部長さんっ♪】

 

 

────────────────

 

 

【璃奈ちゃん、ライブ用のボードの調子は大丈夫?】

【うん、いい調子だし…これならライブに集中できると思う(´˘` )】

 

(なんか璃奈ちゃんのメッセージもいつも通りって感じだなぁ)

【あ、今いつも通りとかって思ってた?(?ω?)】

【…お見通し?】

【璃奈ちゃんにはなんでもお見通しなのだ( *¯ ꒳¯*)】

 

【じゃあ、明日のライブの成功するかどうか見通せる?】

【そんなの決まってるよ、峻さんが考えてくれてプロデュースしてくれたんだから…大丈夫に決まってるよd(˙꒳˙* )】

【璃奈ちゃんがそう言ってくれるなら期待しようかな】

 

【うん、期待しててね◝︎(*´꒳`*)◜︎】

 

 

───────────────

 

 

虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会の第一歩まで…あと少し。




どこでR版を出そうか悩んでます…!

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21話

今年スクスタのガチャ30回くらい引いてるんですけど虹色が1回も来ません…。
今年本厄だからかな……助けてラブライブ!!


評価3件付いてました!
本当にありがとうございます!!


そして、ついにソロライブのイベント当日を迎えた。

 

 

…結果は……

 

歩夢「やっぱりせつ菜ちゃんの優勝か~…」

愛「さすがだよねっ!♪」

 

「…でも、みんな…気がついてる?

TOP10に…みんなが入ってるんだよ?」

 

果林「初めてにしては…上出来って事ね!♪」

エマ「こんな素敵なライブができて…ほんと良かったよ~♪」

しずく「もっともっとライブ…したいです!♪」

かすみ「かすみんだってもっともっと見てる人にかすみんの可愛さをアピールしたいもん!」

 

璃奈「私は緊張して胸がずっとドキドキしてたよ…」

彼方「遥ちゃん…見ててくれたかな~?♪」

 

 

みんな手応えを口にする。

…正直、9人のソロライブがどれもこんなに輝いて見えるなんて…思ってみなかった。

 

「(…Aqoursのみんなも…ソロライブしたらどうなるのかな?)……あとね、これは良いニュースで……」

 

「「「………………?」」」

「特別枠で…スクールアイドルフェスティバルに出場…決定したよ!!」

 

「「「…え?」」」

「「「……ええええええ!!!???」」」

 

 

9人が声を揃えて驚きの声を上げる。

「あ、あはは…打ち明けるタイミング…間違えた、かな?」

 

歩夢「ど、どうして…っ!?」

せつ菜「出場できるなんて…初めて聞きましたよ…?!」

 

「俺も開催者から聞かされた時は驚いた…でも、せっかくなんだし…出場したい、なって…

…でも、ここからは…少し悪いニュース」

 

「「「………………?」」」

「スクールアイドルフェスティバルは…グループでライブ、するから…今度は9人揃ってダンスとか歌をしなきゃいけないんだ」

 

愛「…それのどこが悪いニュースなの~?」

果林「聞いた感じ…悪いニュースだとは思わないけど…」

 

「…いや、俺的には…みんなの個性がすごく光っているから…みんなの個性を伸ばしていきたい、なって」

 

しずく「…でも、私は…せっかく9人いるなら…グループライブもしてみたいです!!」

かすみ「かすみんもです~!♪

もちろん~…センターはかすみんですけど~♪」

 

「…あはは、俺の考えすぎだったのかな…

うん、俺も…みんなの輝くライブを…もう一度作りたい!」

 

 

「「はいっ!!♪」」

 

 

 

次への目標と…充実したライブが出来たと思った俺とニジガクメンバーだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

─────────────────

 

 

 

その日の夜……。

 

 

(…ん、んん……なんだ…夢…か?)

 

ぼんやりとした風景が自分の前に広がっていた。

…ここは…病室?

 

…誰かが寝てるみたいだけ、ど……。

 

 

「…うっ…うううっ……!」

「…千歌…」

 

(千歌…っ…それに、果南…!!)

ベットに泣き崩れるように千歌が座っていた。

その様子を見て暗い顔をする…果南。

 

…つまり、このベットで横になっているのは…。

 

 

(そんな…俺…なのか…っ!?)

夢にしてはリアルすぎる。

…それに、俺は…死んで、いるのか…?

 

反応もなければ…ずっと目を閉じたままだった。

…何が起きているのか分からない…。

 

「悠…く、ん……お願い…目を覚まして…よぉ…!!」

「千歌…やめよ…それ以上は…もう…」

「悠……くん…っ……ぁ…ああああっ…!!」

「……千歌…」

 

(やめてくれ……千歌…っ!!!)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

──────────────────

 

 

 

「──────────はっ…!!!」

 

目覚めると…いつもの自室だった。

……時刻は…5時半を過ぎていた。

 

起きてみると、自分でも驚くくらい…汗をかいていた。

気持ちが悪いくらい…動悸もする。

 

「…はぁ……はぁ………千歌…」

何かに取り憑かれたかのように…大きめのバッグに服やバッテリー…その他もろもろ…準備を進めていた。

 

これ以上…自分の考えを抑え込むのが出来なくなっていた。

…ニジガクのみんな…怒る、かな…。

 

(…でも、ごめん…これは俺のわがまま…だから)

 

 

 

 

 

────────────────────

 

 

今日は半日で学校が終わりである。

部活は…せつ菜も生徒会の仕事もあるし、しずくも今日は演劇部…。

 

まぁ、ソロライブ後だし…今日は休養日ってことになっている。

 

「峻くんっ、この後予定ある?」

「ん、みんなのグループライブのアイデアを作ろうと思ってるよ」

「そっか…じゃあ、1人の方がいいねっ」

 

歩夢は俺が作業する時は1人でいる方が捗るのはよく知っている。

…もちろん、アイデアを作るのは…間違ってはいないが…。

 

 

 

 

 

 

 

(…さて、と)

1人、部室に入る。

…明日明後日は…土曜日曜だから…部活は無いと思うけど。

 

「こんな行動したらみんな驚くかな…」

机の上には…置き手紙。

 

 

書いてある内容は…ただ一言。

 

【輝きを見つけに…沼津に行ってきます】と

 

 

 

 

 

───────────────────

 

 

 

学校から帰ってきて直ぐに支度をする。

母には既に話をしてある。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

電車を乗り継ぎ…2時間半。

沼津の地に…足を踏み入れた。

 

「懐かしい…こんなにも…沼津の地が恋しくなるなんて…」

 

迷うことなく…俺はそのままバスに乗りこんだ。

…千歌のいる…旅館に向かって…。

 

 

 

 

 

 

 

 

バスを降りると…伊豆三津シーパラダイスや淡島がすぐに見えた。

…そして、千歌が居る…十千万。

 

…しかし、ここで重要なことに気がつく。

(…そもそも、今の時間…いるのか?)

 

部活中の可能性もある…。

…そして、何よりも……''俺のことを覚えてない…知らない''という事。

 

 

(行き当たりばったり…だったかなぁ…)

突然冷静になり…十千万の前にある砂浜に座り込む。

目の前で寄せては返す波をみて…少し泣きそうになった。

 

「……………はぁ」

気も晴れないし……気分転換に…歌でも歌う…か。

 

 

(Aqoursのみんなと…ライブをした…曲にしようかな…)

人知れず…海に向かって口ずさむ俺だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

?「だーかーらー!μ'sさんとのライブの時はバク転以上のことしようよ~!」

?「バク転以上…?…具体的には何をするの~千歌~?」

 

?「んー………あ、そうだ!組体操とかしようよ!」

?「What's?…組体操??」

?「そんなのぶっぶーですわ!」

 

?「あ、あはは…残念だったね………?…千歌ちゃん?」

?「…あそこに…誰かいる……」

 

?「えっ…?………あ、ホントだ…珍しいね…男の子?」

?「歌ってる………すごい、綺麗な歌声…」

?「…うゅ…ずっと聞いていられる…」

?「沼津の高校の子かな?…初めて見るけど…」

?「……声掛けてくる!」

 

?「あっ、ち、千歌ちゃん!?」




次回、峻くんとAqours…初対面!

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22話

昨日、一昨日ってフェスだったんだよなぁ~…
仕事頑張ってたなぁ~あはは~…(血涙)

行けた人いるのかな?


※評価4件ついてました!ありがとうございます!
色づくまであと1つ!


「………はぁ」

 

「…あの~…貴方…だあれ?」

「えっ………?…あっ……!!!」

 

目の前で様子を見に来た女の子…

オレンジ色の髪の毛で…くせっ毛の目立つ…。

 

「(千歌…っ…!!)…えっと……俺は…」

「観光…に、来たの?」

「…うん、そんな所…」

 

「千歌ちゃ~ん!」

「もう、先に行かないでよ~」

「あはは、ごめ~ん」

「はぁはぁ…いきなり走り出したと思ったら…何事ですの…?」

「うゅ…びっくりしたぁ…」

 

「(曜…それに、果南も…ダイヤもルビィも…)……っ……うっ…ぁ…」

「えっ!?ち、千歌ちゃん…泣かした!?」

「え、えええっ!?

千歌何もしてないよ!?」

 

「ご、ごめん…違うの…Aqoursの人達に会えたのが嬉しくって…」

「えーーっと…とりあえず、話聞いてみようよ?」

「そうだね、ここじゃなくてウチの旅館で話、聞くよ?」

 

「…あり…がとう…」

 

 

 

 

 

 

 

 

何度も見た旅館…十千万の前。

しかし、どうしてだろう…。

この埋まらない溝は…。

俺の中では…千歌や曜…果南との思い出が蘇るのに…。

 

 

「わんわんっ!!」

「う、わわっ…!?」

 

「しいたけが初めての人にこんな懐くなんて珍しい~…」

「し、しいたけ…?」

「そうっ、ウチのペットだよ!…いつもは番犬みたいな役割してるんだけど…あはは、貴方って動物に懐かれるタイプなのかな♪」

 

 

「(…しいたけ…もしかして…俺のことを覚えて……いや、そんなこと…あるわけないか…)……分かってたとしても…犬じゃ喋れないしなぁ…」

 

「わんっ!」

ぼそっと話した言葉にしいたけは返事をしてしっぽを振るだけだった。

 

 

 

 

──────────────────

 

 

「えっと、改めまして…スクールアイドルAqoursの高海千歌ですっ♪」

「宮之原 峻って言います…東京でスクールアイドル同好会の部長してます…」

 

「渡辺曜であります!…って……お~…?

東京のスクールアイドルだって、千歌ちゃん!」

「私は松浦果南だよ、よろしくね♪

その宮之原くんが…沼津にどうして来たの?」

「(本当はみんなの声が聞きたいから…とは言えないから…)…Aqoursとμ'sのスクールアイドルフェスティバルって言うのを聞いたら…いてもたってもいられなくて…」

 

「あははっ、貴方もスクールアイドルの輝きを追いかけてる人なんだねっ♪」

「……えっと…1つ、質問してもいいですか?」

 

「ん?なぁに?」

「…Aqoursの皆さんの高校って…」

「…''浦の星女学院''って言うよ?」

「そこに…男子生徒って…」

「あははっ、いないいない!そんなことあったら生徒会長がぶっぶーですわ!って言うよ~♪」

「あ、今の千歌ちゃん少しダイヤさんに似てたよ♪」

 

「(そう、だよな…)作詞は…」

「私!高海千歌が担当してまーす!♪」

 

「曲作りは…」

「ここにはいないけど他のメンバーが作ってるよ♪」

 

「……あの、何で初対面の俺にそこまで教えてくれるの?」

「んー…疑うような所はないから、かな?」

 

即答で果南が答える。

…まぁ、確かにスパイなんてスクールアイドルじゃ無さそうだし…熱狂的なファンは居そうだけど。

 

「それに……」

少し俯き気味に千歌が答える。

 

「何だか…言葉に表せないけど…はじめまして…って…感じがしないって言うか…あはは、何言ってるんだろ、私…」

「(…千歌………………)……あ、あのっ……!」

 

 

──────でも、言葉が出てこなかった。

俺は、悠で。

Aqoursのみんなと部活動して。

衣装作ったり、作詞作曲したり。

時に喧嘩したり、泣きあったり笑いあったり。

…好きになって…好きを受け止めて。

想いを重ねた日々があった、と。

 

───────言ったところで何になるんだろう。

思い出す訳でもないし…。

それに、変なこと言ってる人なんて…思われなくない。

 

 

「…………………………」

無意識のうちに俺は立ち上がっていた。

 

 

「…?」

そして、部屋を出て…迷うことなく、自分が使っていた部屋の前で立ち止まる。

その様子を見ながら千歌が後をついてきた。

 

「……ここ、なんの部屋?」

「えっ…?…もうしばらく使ってない…物置部屋だよ?」

「…そっか…ごめん、変なことして」

 

 

荷物を持って帰る支度を始める。

…これ以上居ても…精神的に辛いだけだ…。

 

 

「えっ、もうバス無いよ!?」

「…しまった…」

千歌たちと会えてすっかり忘れていた…バスはもうとっくに終車が終わっていた。

 

 

「…泊まっていきなよ!明日明後日休みなんだし!」

「えっ…でも、そんな急に…」

 

「志満姉に聞いてくるー!」

そう言うと千歌がすぐ部屋を出た。

 

「………あはは、千歌って昔からああいう所あるから…」

「…そ、そうなんですか…」

 

「ねぇねぇ!そっちのスクールアイドルの事について教えてよ~♪」

「う、うん…これがこの前やったライブの動画なんだけど…」

 

 

 

 

 

 

 

──────────────

 

 

結果、部屋の空きがあった為…俺は泊まることとなった。

そして、今はというと……。

 

 

 

(またここにいるし……)

砂浜で大の字になっていた。

……携帯を見ると…歩夢から連絡が入っていた。

今は…そんな気がないが…連絡返しておかないと大変なことになりそう。

 

【あっ、峻くん!?お母さんから聞いたよ!?…今…沼津に居るの?】

「…あぁ、悪い…」

 

【…峻…くん…?】

明らかに様子がおかしい事に歩夢が直ぐに気がついた。

 

「…Aqoursと会って…俺と…ニジガクみんなの方向性を確かめたくて……なんか悩んじゃって…無理を承知で他のスクールアイドルの人達に聞きたいなって…悪い、身勝手な行動して…」

【う、ううん!大丈夫だよっ!…良かった…無事で…

じゃあ、日曜日には帰ってくるんだね?】

「ああ、みんなにもそう伝えて……」

【…帰ってきたら…ギュッてしてね…?///】

 

「…歩夢?」

【みんなには私の方から伝えるから大丈夫だよ!じゃあね!///】

 

そう言うと電話は切れてしまった。

(…歩夢……前までそんなこと言う子じゃなかったのに…)

 

 

揺れる気持ち。

…Aqoursのみんなと過ごした日々を忘れられないだけに…

ニジガクのみんなを意識しても…大丈夫なのだろうか、と…。

 

(…って、それは俺が勝手に言ってるだけだよな…やめよ……)

「こんなところで横になってたら…風邪、ひきますよ?」

 

「えっ……?……あっ…梨…っ…!!…だ…誰?」

「…?…あ、千歌ちゃんから聞いたのっ

東京でスクールアイドルやってる部長さんが来てるって♪

私は桜内梨子…貴方は?」

「宮之原 峻…」

 

「峻くん、だねっ♪

私も作曲してるんだけど、峻くんの作る曲も…なんだか聞いてて懐かしくなる感じがしたから…どんな人なんだろうなぁって見に来たの♪」

 

「(…峻、か……昔から変わらないな…梨子は)…そっか…ありがとうね」

「ふふっ、千歌ちゃんが言う気持ち…分かるかも♪」

 

「…ん、なんか言った?」

「何でもっ…あと、千歌ちゃんが呼んでたよ?」

「…呼んでた?」

「私の家と千歌ちゃんの旅館…隣同士だから」

 

「…あ、そう…なんだ…うん、ありがとう…行ってみるよ」

 

 

 

 

────────────────

 

 

「あ、きたきた!♪」

「(…千歌の人懐っこさも相変わらず…だな)…俺に…何か用事…?」

「せっかく沼津まで来たんだし…明日案内するよ!

…と、言っても千歌は仲居のお手伝いがあるから…曜ちゃんが教えてくれるんだけど…迷惑だったかな…?」

 

「…ううん、ありがとう。沼津の事もっと知っておきたいって思ってたの」

「そっか、良かった!♪」

 

 

…曜と一緒にお出かけ…か。

(運命って…皮肉なものだね…)

 

 

 

 

 

 

 

 

【その日の夜…】

 

 

 

俺は静かに起きて部屋を出た。

本来、旅館客と千歌達がいる部屋は離れていて…普通の人なら見つけられない。

…しかし、俺はいとも容易く千歌の部屋の前に着いた。

 

(…そりゃ悠の時は何回も歩いたからな…)

ドアを開けると…静かに千歌が寝ていた。

 

「……千歌…俺だよ…悠だよ…?」

そんなこと言っても千歌は思い出してくれないだろう。

…それに、今の状態だと…部屋に忍び込んでる状態。

 

何をしに来たんだろ…俺…。

「…っ……おやすみ…千歌」

「ううん…もう食べられ…ないよぉ…~…♪」

 

 

 

 

「……ふっ…」

その夢に…果てして俺は映っているのか…と疑問に思うのは

野暮だと思った俺だった…。




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23話

いよいよせつ菜のわくわくアニマルがくる!
ってガチャかよ~!!!どぉしてなんだよぉおおお~!!(藤原竜也風)


明日からは最大90連無料のガチャが始まりますね…!
(当たればいいなぁ)


………目が覚めると、悠の時に何度も見た十千万の天井が目に入った。

 

「………落ち着く…」

しかし、のんびりもしていられなかった。

…こうして峻の姿でも曜と一緒に出かけられることを今は純粋に楽しもうと思う。

…それが俺の心を癒してくれると信じているからだ。

 

 

 

「…おはよ、千歌ちゃん」

「あ、おはよう!♪よく眠れたかな?」

「うん、おかげさまで」

「曜ちゃんそろそろ来るってよー!」

「じゃあ、そろそろ支度するか」

 

…あれ、今の俺と千歌の会話…いつもの悠の感じで話してた…。

って…千歌は鼻歌交じりでお手伝いしてるし…俺の思い込み…だよなぁ…。

 

 

 

─────────────────

 

 

「おはヨーソロー!」

「…お、おはよう…」

 

十千万の前で曜が敬礼していた。

 

「待たせちゃった?」

「ううん、時間ぴったりだよっ♪流石だね~♪」

「あ、あはは…それで今日はどこに案内してくれるの?」

 

「まずは沼津駅周辺かな♪

それじゃあ、早速着いてきて!♪」

そう言うと曜は上機嫌でバス停に向かった。

 

「沼津駅周辺…あ、ゲームセンターかな?」

「あれっ、なんで分かっちゃったの!?」

 

「(あ、いけね…)…あ、あはは…事前に携帯で調べていたから…」

「お、そっかそっか~♪

行く場所が一致するなんて私たち気が合うね~♪」

「…気が合う…か…」

 

…出来ることなら…悠の時みたいに…抱きしめたいよ、曜…。

 

 

 

 

 

 

「ここが、沼津駅!そしてこっちが商店街だよ~♪」

「(やば珈琲にマルサン書店…やっぱり何も変わってないよなぁ…)…ん…?」

「…?…峻くん、どうしたの?」

 

 

「…いや…なにも…」

 

 

────────────────

 

 

「ちょ、ちょっとマリーっ…気が付かれちゃうじゃない…!」

「ソーリーソーリー…あれが東京からきた男の子ね~…なかなかのナイスガイじゃな~い?♪」

 

「…そうかしら?

ヨハネにはAqoursの事を筒抜けにしに来た天界のスパイにしか見えないわ…」

「……………………………」

 

「…ずら丸?黙り込んでどうしたのよ…」

「なんでもないずら~♪…あ、行っちゃうずらよ?」

「おうっ、急いで後をつけましょ!♪」

 

 

─────────────────

 

 

「ここが商業施設の中にあるゲームセンターだよっ

私もよく千歌ちゃんと梨子ちゃんと来るんだけどね~♪」

「(そういや、曜達とこういうとこ来たこと無かったな…)…あ、このウサギのストラップ…」

「あ、可愛い~!♪」

 

…うん、俺も曜に似合うなって思ってたよ…。

「…取ってあげようか?」

「おっ、クレーンゲーム自信あるの?♪

ふっふっふ~曜ちゃんもクレーンゲームには少しうるさいでありますよ~?♪」

 

「…お手並み拝見…だね…」

 

 

 

「うううっ…曜は下手くそであります…」

「あはは…まぁ…どんまい…」

 

笑いながら1枚100円玉を入れる。

…まぁ、曜に上げれたらこれ以上ない結果になるからな…。

 

「お、おお~?…おおおー!」

「…マジ?」

 

がっちりつかんだピンクのウサギのストラップ…だったが…。

何故か(?)青いウサギも付いてきた。

…まさかとは思うが…。

 

「すごーい!1回で2個取れた~!!♪」

「…ふ、ふっふっふ…流石だろ~?」

 

…いや、ほんとにたまたまなんだけど…。

「…ほら、曜ちゃん…これ」

「い、いいのっ?!」

 

「…俺とお揃いになっちゃうけど…」

「う、ううん!むしろ…嬉しい!♪ありがとね!♪」

 

眩しすぎる笑顔で曜は笑った…。

俺にとっては…まるで初恋に落ちたかのような感覚になった。

 

 

 

 

 

──────────────────

 

 

「ここが沼津港名物のびゅうおだよ!♪」

 

「おぉー…なんかこう…ポーズ取りたくなるね…」

「…?…ポーズ?」

「こう…ガシャーンって…分かるかな…」

「……あ、あはは……?」

「…うん、登ろうか…」

 

 

曜と一緒に…沼津…そして内浦の景色を眺める。

 

「…今日の案内はどうだった?」

「すごく楽しかったよ、Aqoursや沼津の事…すごく知れた気がする」

「それは良かった~♪」

 

 

 

 

┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈

 

「み、見失ったわ…!」

「オーマイガー……!!」

 

「2人とも諦めるずら~…あむあむ…」

 

「な、なんでずら丸はそんなのんびりしてるのよ!」

「明日会う予定を千歌ちゃんに入れてもらったずら~♪」

「そ、そうなら最初から言いなさいよ!」

「イエース!ヨハネの言う通りよ~!!」

 

 

┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈

 

 

 

「…なん、かね…」

「…ん?」

 

曜の密着する距離が……近い。

 

「こうやって…峻くんと話してると…何だか…落ち着くの……えへへ、変…かな…?」

「…曜…ちゃん…」

 

「…おかしい、よね…初めてあって…出掛けたのに…そんなふうに思うなんて…」

「(…曜…俺は…っ!)…変じゃないよ…これは…俺と曜ちゃんだけの…秘密、ね…?」

「…ぁ……うんっ!///」

 

少し触れた指と指の感覚は…俺と曜の心を温かくさせた気が がした…。




次回 花丸と峻


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24話

会社のボウリング大会でサクッと優勝してきました。
…あ、かすみんの誕生日編作ってない…。

後日改めて投稿します!!


何だかんだで沼津に来た週末も最終日を迎えた。

 

今日の夕方には東京に戻る。

…まぁ、またいつでも来れるんだけどね…。

 

「あ、峻くん!お客さんだよ!」

「…お客さん?」

 

玄関先に行くと……花丸がいた。

「…えっと、君は…?」

「Aqoursの国木田花丸…ずらっ」

 

「あ、花丸ちゃんはこういう喋り方なんだよ~♪」

「…そ、そうなんだ」

 

「千歌ちゃん、ちょっと峻さん借りるずら~♪」

「は~い、行ってらっしゃ~い♪」

 

そう言うと花丸が歩いていく…。

俺も慌ててその後をついていく。

 

 

 

─────────────────

 

 

 

向かった先は…急な階段が何段もある…。

(ここは…弁天島神社…?)

 

なぜこんな所に花丸が俺を連れてきたのだろうかと考えてるうちに…頂上に着いた。

 

 

そよ風で木々が揺れる中…。

花丸が境内の前でこちらを振り向いた。

 

 

「─────いつまで下手な猿芝居してるずら?」

「……え?…な、なんのこと…かな?」

 

「隠しても無駄ずら」

「…え、えっと……花丸…ちゃん?」

 

「……こう言えば…分かるずら?…''冴木 悠''さん」

「…なっ────────」

 

 

…なんで…花丸が…その名前を…!?

「…な、なんで……花丸……お前…っ!!」

「…ルビィちゃんから聞いたずら

初めて会った人の歌ってた歌が忘れらないって…

…何で、No.10…歌ってたずら?」

 

「…そ、それは…」

「千歌ちゃんも果南ちゃんも…みんなこの曲は知らないずら」

「……な、何で…花丸は俺のことを…」

「…まるも…''こちらの人間''…ずら」

 

「…は?」

「悠さんと同じく…こちらの世界を知ってる人間ずら

…そして、悠さんのあの出来事が起きてから…1年前に遡ってるずら

…ただ、悠さんが入学してから2ヶ月経った…のに、その曲を歌ってるのを知ってるのは…まる一人ずら」

「じゃ、じゃあ…花丸がみんなに言えば…!!」

 

「そんなことしても誰も信じないずら

…まさか、はじめましての人が自分の初めて好きになってキスして…身体を交わせた人…なんて、誰も信じないずら」

 

「…っ…………」

あまりの出来事に言葉が出なかった。

花丸も…悠の時のことを知っている…。

しかし、花丸自身もどうして悠と言う人間が居なくなった世界にいるのかは…分からないらしい。

 

 

「…まるは…お寺育ちだから…そういった境遇に会ったのかもしれない…ずら」

「…………………………」

 

「…ただ…1つ言えることがあるとすれば…

悠という存在から…今の姿になってる事に…何か意図があると思うずら

……東京のスクールアイドルを…導くという…意図が…」

「……それが…終わったら…どうなるんだ?」

 

「…悠さんとして…再び目覚めるかは…分からないずら」

「…そん、な……」

 

「…ただ、まるも協力するずら

少しでも…悠さんを思い出してくれると信じて…」

「花丸……………」

 

 

 

「あっ、こんな所にいた~!」

「花丸ちゃんがこんな所に誘うなんて…珍しいね?」

「はぁ…はぁ…私疲れちゃった…」

 

「あ、千歌ちゃんに曜ちゃんに梨子ちゃん~♪

ごめんずら~…♪」

「……………………」

 

花丸にアイコンタクトをすると、ただただ頷いた。

(急がば回れ……か……今はこの距離感を…ううん、この距離感になってる意味を…考えないと…)

 

 

 

 

 

────────────────

 

 

 

【夕方】

 

 

 

「…ありがと、わざわざ見送りに来てくれて…」

「せっかくだからね!♪

今度はそっちのスクールアイドル同好会のメンバーにも会いたいな♪」

 

「うん、もちろん来てよ…歓迎するよ」

沼津駅の前でお見送りをしてくれたAqoursのメンバー。

……花丸はにこやかに微笑むだけ、だった。

 

「…峻くん!」

曜が俺の手を握る。

その様子を見て花丸も少し驚いた顔を浮かべる。

 

「…また、ね…!」

「…うん、また会おうね…曜ちゃん」

 

(…さすが悠さんずら。

見た目は変わっても…異性に惹かれる所は変わらないずら)

 

「…俺も、また…沼津に来るから…」

「うん!待ってるよ!♪」

 

千歌達全員の顔を見て…俺はそのまま改札の中へと入っていった。

 

 

────────────────

 

 

「…行っちゃったね」

「うん…少し…心細い…気がするよ」

「…でも、また本人は来るって……って、果南さん…っ!?」

 

「な、泣いてますの…っ!?」

「へっ……?……あれっ…私…なんで泣いて…」

(今辛いのは…みんなだけでは無いずら…まるも…悠さんも…みんな辛いずら…でも、少しの辛抱だって…分かってるずら)

 

 

 

 

電車に乗って、歩夢に連絡する。

…今は…ニジガクみんなの…支えにならないと。

 

…Aqoursの、みんなの為でも…ニジガクみんなの為でも…そして、俺自身の為でもあるから…。

 

 

 

────────────────

 

 

「…ただいま、歩夢」

「あっ…峻くん!!」

 

家の前に着くと歩夢が玄関前で待っていた。

 

「…おわっ!」

「……寂しかったんだから…ね…」

「…ああ、ごめん…身勝手な行動して…」

「…今度行く時は…私も一緒じゃなきゃ…嫌だよ…///」

「…うん、もちろんだ」

 

そう言うと歩夢が頬にキスをした。

 

「…あっ、歩夢…?」

「…寂しかったんだから…これくらい…良い、よね?///」

「…あ、あぁ…」

「…だって…私は…峻くんの事が─────」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ずっとずっと前から…好き、だもん…///」

 




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25話

せつ菜が出ない悲しみでせつ菜のわくわくアニマル衣装の胸元をびゃっと下げてやってぽろりさせたい(危険思考)


「おはよ、峻くん♪今日もいい天気だね♪」

「ああ、そうだな」

 

昨日の夜、俺は歩夢から''好き''と伝えられた。

…けど、特に答えも出せないままいつも通り歩夢と接している。

歩夢の方もいつもと変わらない感じだった。

 

(……好き、か)

よもや峻の姿でも異性から好意を寄せられるなんて…な。

…いや、考えるのはこれくらいにしておこう。

自意識過剰なのはよくないからな。

 

(…でも、歩夢の好きは…今の俺…なのか…それともずっとずっと前から…好き、なのか…)

聞きたいけど…聞けないのが本音だった。

傷つくのが怖いから…打ち明けるのが…怖いから。

 

 

 

─────────────────

 

 

 

【放課後】

授業中も変わった事はなく、そのまま放課後を迎えた。

部室に行くとすぐにかすみが反応した。

 

「あーーー!!!峻先輩心配したんですよ!!」

「ごめんごめん…その…なんだ…思い詰めててな」

 

「歩夢から沼津に行ってAqoursに会いに行ったって聞いた時は流石に言葉を失ったわ…」

「ごめんなさい、果林さん…」

 

「それで…なにか収穫は…?」

「うん、Aqoursの皆にも会えて話も聞けたし…今度虹ヶ咲学園にも来てってお誘いしておいたよ…みんなとも顔を合わして欲しいからね」

 

「えっ…!?Aqoursの皆さんがここに来るんですか…!?

なんという峻先輩の人脈…っ!!」

「まぁまぁー♪どちらかと言えば人脈って言うよりしゅんしゅんの人徳って感じだよね~♪」

 

「…ははっ…人徳…か」

 

 

 

 

──────────────────

 

 

【しずく 視点】

 

峻先輩…優しそうに笑ってるけど…何故か顔が曇ってる…。

 

「…何か…あったのかな…」

「?…しずくさん…どうしたんですか?」

 

「えっ!?…あっ、せ、せつ菜さん…大丈夫ですっ、なんでもありませんよっ♪」

「…そう、ですか?」

 

 

…後で…峻先輩に話を聞きに行こう…。

 

 

 

──────────────────

 

 

「峻さんっ!お約束…忘れてません…よね?」

練習の小休憩中…せつ菜がこちらに顔を覗かせる。

 

「あはは、デート…でしょ?」

「は、はいっ…!///

恥ずかしいし…皆さんには内緒で…峻さんを独り占めしたい、ので…内緒、でお願いしますね…♪」

 

「…っ…う、うんっ…!」

「行き先はもう決まってますのでっ♪」

「…せつ菜の事だから…なんとなく予測はつきそうだなぁ…」

「あっ、せ、詮索はダメですよっ…!」

 

「はいはい、当日のお楽しみにね?」

「はいっ♪」

 

 

 

「…………………むー…………」

「あれ…?かすみちゃん、どうしたの?」

「むっ、りな子…なんでもないっ

練習始めよーっと♪」

 

「…あっ……かすみ…ちゃん?」

(…どうして…峻先輩の事を…目で追っちゃうの…っ

どうして…こんなにも…心が苦しくなるの…)

 

 

 

 

─────────────────

 

 

部活終わり…俺はしずくにお茶に誘われた。

 

「珍しいね、しずくが帰りに寄り道しようって言うなんて」

「今日は両親の帰りが遅くなるので…家に帰った1人でも寂しいので」

「あはは、俺でよければ家帰ってからでも話し相手になるのに」

 

「だからこそ、峻先輩をこうしてお茶に誘ったんですよ♪」

「それはそれは大変光栄です」

「……さて…峻先輩…何か、ありましたか?」

 

「…突然だね、どうしてそう思ったの?」

「部室に入った時から…顔が曇りがち…でしたので」

 

「…しずくにはお見通しか…」

「私でよければ…話してください…っ!」

 

 

「………ああ、実はな…」

 

 

 

─────────────────

 

 

昨日の夜のことを打ち明けた。

歩夢から好きと言われた事。

そして、俺自身の気持ちについて。

 

「………………」

 

少し黙り込んで俯くしずく。

……初めてのキスをしたのはしずく…。

確かに聞いたらショックは大きいだろう。

…しかし。

 

 

「歩夢さんの気持ちは…私も、分かります」

「…それって…」

「私も…峻先輩の事が大好き…ですから…///」

「…しずく…」

 

「だからこそ、譲れない部分もありますし…

共感できるところも…沢山あります…っ」

 

「…そんなに好かれるような要素…俺にあるのかなぁ…」

「ふふっ、自分では分からないものですよ♪

例えば峻先輩の場合ですと…優しくて、かっこよくて…頼りになって…時にする真剣な眼差しがとても印象的で────」

 

「…ま、待った…流石に聞いてて恥ずかしい」

「ふふっ…そういう照れた顔も…魅力的ですよ♪

…だから…私も…峻先輩の色んな一面…これからもずっと…見て、いたいです…///」

 

「…しずく……」

「他の皆さんが聞いたら…嫉妬しちゃいますね…///」

「…2人だけの…秘密…だな」

 

 

 

 

 

 

 

 

「ありがとうな、なんだか話したら気が楽になったよ」

「いえ、お役に立てて良かったです」

「しずくはやっぱり頼りになるな」

 

「…あ、頭ポンポンは…恥ずかしい…です…///」

「…ごっ…ごめん…」

 

 

「…あのっ…!///」

「…ん、どうした?」

 

「…最後に…キス…しても…良いですか?///」

「…こっちの方がよっぽど恥ずかしいのにな…」

「そ、それは言わないでくださ…っ!!///」

 

言い切る前にしずくの口を塞ぐ。

 

「…満足?」

「…き、気持ちがふわふわして…覚えてるセリフ…全部忘れちゃいそうです…///」

「あはは、それは困ったな」

 

 

 

 

 

と、2人で笑いあったが…やっぱり心細くなってもう一度キスをする俺としずくだった…。




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26話

せつ菜ちゃんきたあああああ!!
交換楽しいなぁああああ!!!(白目)


「あ、峻さん!こっちですよ!♪」

「悪いな、せつ菜…待った?」

 

「いえ、私も少し前に来たのでそんなに待ってませんよ♪」

 

約束通り、俺とせつ菜は週末デートに出かける。

集合場所は駅だったけど…地図アプリあって良かった…。

 

「…私服可愛いな、せつ菜」

「えっ、あっ、そ、そんなこと…っ!!///

……えへへ…ありがとうございます…///」

 

「…ん、うん…」

開始早々気まずくなり目線をそらす俺とせつ菜。

 

「…そ、それで今日はどこに行くのかな!?」

「あ、は、はいっ!大好きなスクールアイドルのライブに行きます!」

「…ぷっ…わかってたけど…せつ菜らしいや」

 

なんとか切り出した話で俺は吹き出した。

その姿を見て頬を膨らますせつ菜。

 

「だ、大好きなんですよ!仕方ないじゃないですか…っ!///」

「あはは、俺はせつ菜とだったらどこでも嬉しいよ…さ、行こう?」

手を差し出すとせつ菜は少し迷った後…手を握り返してきた。

 

「…デート…ですものね…///」

「あぁ、緊張する?」

「…すごく…意識してしまいます…///」

 

「そんな姿も可愛いよ…菜々」

「なっ……そ、その呼び方はダメです…っ…いけません…///」

「今は俺の知ってる中川菜々も優木せつ菜も独り占めだからな

呼び方も俺が決める…それに、本当の菜々の姿を知ってる俺には菜々って呼ぶ権利あるからな…呼び捨てで言われるの、学校じゃなかなか無いだろ?」

 

「…もぅ…強引なんですから…///」

そう言いつつも嫌そうではない菜々だった。

 

 

─────────────────

 

 

「えへへ、ライブ…楽しみです!♪」

「やっぱりそういう物なの?」

「はいっ!自分でするライブも好きですが、見るのも同じくらい好きです!」

 

「菜々は生粋のスクールアイドルって感じだよなぁ」

「…でも、優木せつ菜として輝いていられるのは…峻さんのおかげ、です…///」

「…ははっ…菜々が可愛いからだよ」

「ちゃ、茶化さないでください…っ!///」

 

「…ごめんごめん、これで許して?」

人もあまりいないので菜々を引き寄せて頭を優しく撫でる。

 

「うぅ……峻さんの…バカ…///」

「…キス、してもいい?」

 

「…拒否するわけ…ないじゃないですか…///」

「だよな」

 

ふっと笑い…菜々の口を塞ぐ。

「…峻さんって…時々、意地悪で…色んな人を困らせますよね」

「…ん、そうか?」

 

「…ホントならこんな風にキスするのも…いけないこと…ですよ…?…ましてや、しずくさんとも…」

「げっ…」

「…峻さん…私、負けませんから…」

 

「…え?」

「峻さんを思う気持ちは…1番ですから!」

 

いつもの垢抜けた笑顔で菜々は言い切った。

 

 

 

 

────────────────

 

 

 

 

菜々とライブを見終わって会場を後にしたする時…。

 

「デート楽しかったな」

「はいっ!…ですが…」

 

「ん、まだ物足りないのか…?」

「いえ、これからが…本番と言いますか…///」

「…どういう事?」

 

「…すいません、ずっと言えませんでした…けど…

今日は…親に…嘘をついて…峻さんの家に泊まるつもり…でした…///」

「えっ…!?…泊まる…嘘…?」

 

「…今日は…友達の家で勉強会…と…」

「…菜々……」

「…もちろん、峻さんが断るなら…泊まるのは無しですが…」

 

「…いいよ…ウチに…おいで?」

 

 

 

 

 

菜々の手を引き…俺の家に呼んだ。

母は家に居なかった…好都合だ。

 

 

「……あっ…服…どうしよう…」

「…ん、持ってきてないのか?」

「いえ、持ってきたのですが…少し、肌寒いと言いますか…」

 

「…ほら、これ…着なよ」

「あっ……っ…ありがとう…ございます…///」

 

「あ、そうそう!菜々が撮って欲しいって言ってたアニメ撮っておいたよ!…えっと確か…」

 

「スカ〇ガールズとRe:ゼロから〇める異世界生活ですね!!ありがとうございます!!」

「…ほんと好きだなぁ…これ全部見るのか?」

 

リモコンを操作してると菜々の目が輝く。

「はいっ!そのための泊まりですから!」

「…あはは、飲み物持ってくるね…」

 

 

早速部屋を出る直前にチラッと菜々を見ると既にアニメを見始めていた。

 

 

(…よくよく思ったら…菜々と2人きりか…)

勢いで泊まっていいと言ったが…2人きり…。

 

(……な、何も起きない!大丈夫!俺の意識しすぎ!!)

しかし、コップを持った手はどこか震えていた。

 

 

─────────────────

 

 

「う、うぅ…泣ける…」

「…菜々…?」

 

感動的なシーンを見てるのか、菜々が泣きそうな顔をしてるの……だが…。

 

「…なんで俺の服持ってるの?」

「…はっ……あ、あっ…そ、そのっ…!!///」

 

急いで一時停止を押す菜々。

そしてあわあわと弁解をする菜々。

 

「…ごめん、めちゃくちゃ可愛い」

「んっ……あぅ…っ…!///」

 

菜々を押し倒す。

内心、俺の理性の線がどんどんすり減ってることに俺は見て見ぬふりをしていた。

 

(ああやって言い聞かせていたけど…やっぱり無理だ…菜々の事が…俺は…)

 

「…だ、め……ですよ…///」

「…ごめん、でも……俺…もう…っ」

「…ぁ……峻…さんっ…!///」

 

「…っ……ご、ごめんっ…俺…っ!!」

突然怖くなった俺は…急いで菜々のそばを離れた。

 

 

「あっ………い、いえ…私は…大丈夫です…///」

「…………うん……………」

 

結局、そのままお互い無言のまま…時間だけが過ぎていった。

 

 

 

───────────────

 

 

 

母が帰ってきたため、事情を説明。

ちなみに菜々は今風呂に入ってる。

 

(…歩夢に知られたら…歩夢へそ曲げるかな…)

チラッと隣の部屋を見てみる。

…あれ、電気消えてる?

 

気になった為、メッセージを送ることに。

 

【歩夢、どこか出かけてるのか?】

【あっ、今ね!愛ちゃんの家にかすみちゃんと私で泊まりに行ってるのっ

それでね、愛ちゃんが今度カラオケ行こって!】

 

【そうだったのか、カラオケいいね。

今度行こうか】

【うんっ、約束だよ!】

 

「…峻さん?」

「あっ…菜々、出たのか」

「はい、一番先に入ってすいません…」

「う、ううん…大丈夫だよ…」

 

風呂上がりの菜々は…どこか色っぽくて…また俺の理性が限界を迎えそうだった。

 

(それに菜々…風呂上がりだからって…胸元見せすぎ…っ)

「…あの…峻さん…?」

「あ、あぁ…俺も入ってくるよ」

 

逃げるように俺は部屋を後にした。

 

 

 

─────────────────

 

【菜々(せつ菜) 視点】

 

「…はぁ…私ってば…根性無し、ですよね…」

 

あんなに…峻さんの事が好きって言ってるのに…。

いざ、こういう状況になったら…怖くなって…。

 

「…あっ…峻さん…このアニメ…消さないように…ロックかけてる…?」

 

目に入ったのは…1本のアニメ。

「こ、これって……To L〇VEる…?」

 

や、やっぱり峻さんも…こういうの好き…なのかな…。

 

「……も、もう少し…積極的にならなきゃ…!」

食い入るようにそのアニメを見る私だった…。

 

 

 

───────────────

 

 

時間も更けて…寝ようとした時、その提案は突然言われた。

 

「…峻さん…一緒に…寝て…下さい…///」

「……いい、のか…?」

 

「…今は…峻さんの体温を…感じてたいので…///」

「菜々…」

 

「…その…峻さん…」

「…ん?」

 

ベットに2人で入った時、菜々が小さく呟いた。

 

「……私…今、すごく…ドキドキしてます…///」

「…菜々…うん、俺も…」

 

「…その…確かめて…下さい…///」

「な、菜々…っ!?」

 

抱きついてくる菜々。

鼻息が首元に触れる。

 

「…菜々…っ…胸…っ…!」

「…もう、そんなこと…気にしなくて…いいんですよ…///」

 

「…えっ…?」

どういう意味なの…?と聞こうとしたが菜々の方から口を塞がれ、言葉が出なかった。

 

「…こうやってキスした時から…私は…峻さんの物です…///」

「…菜々…っ…」

 

「…もっと…触れて…ください…///」

「…いいんだな…?」

「…大好きな…峻さんになら…私は…♡///」

 

 

 

にこやかに笑った菜々。

その姿は恥じらいの表情と信頼の眼差しをしていた。




あー、せつ菜可愛い…繋がりたい(危険思考)

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27話

あ、あなたちゃぁん…(大蛇丸風)

色々賑わいますね、ラブライブ!!嬉しい限り!!


「あ、しゅんしゅんこっちこっち~♪」

「わっ、峻さん…私服オシャレ…」

「…そうかな?歩夢が選んでくれ─────」

 

「わー、わー!!」

「むむむ~…?彼方ちゃんレーダー…怪しいって言ってるよ~…?」

「あ、あはは…///」

 

週末、俺と愛と歩夢、璃奈と彼方の5人でカラオケに来た。

…そう言えば、カラオケって…聖良と来た以来…か?

 

「峻くん…カラオケに誘ったけど…歌うの大丈夫…?」

「えっ……歌うのは嫌いじゃないよ?」

「…そ、そうなの…?…いや、峻くんの歌って…こう…''独創的''っていうか…」

 

…むっ、今の言葉で何となく勘づいたぞ。

(峻って……音痴…なのか?)

 

となると…本気で歌うのはダメか?

…いや、でも本気で歌いたいし…。

 

「まー、まー♪

カラオケなんて楽しんだ者勝ちっしょ!♪」

いつものテンションの高さで部屋に向かう愛だった。

 

 

 

──────────────────

 

 

「彼方さん…何歌う…?」

「うーん…遥ちゃんが~…好きな曲にしようかな~♪」

 

「おっ、じゃあ愛さんの十八番、最初に入れちゃおうかな!♪」

「え、ええっと…私は~……」

 

 

…女子4人に俺1人。

(……いかんいかん、歌って気を紛らわさないと)

 

先陣を切って曲を入れる。

GRee〇eNはいいぞ、G〇eeeeNは。

特に愛唄なんかよく歌うぞ。

 

 

「おっ、しゅんしゅんそういう系も歌うのか~♪」

「…は、初めて聞くけど…」

 

 

 

「あはは、ちょっと挑戦してみ─────」

 

話の途中で歌い出しが始まった。

すうっと息を吸い、紡いだ歌声に周りがしんっと静まる。

 

「上手い…璃奈ちゃんボード…''キラキラ''」

「何だか心地よい眠りに付けそうな歌声~…♪」

 

「しゅ、しゅんしゅん凄~い…!歌手みたいじゃん…!♪」

「…カッコイイ…///」

 

周りをシャウトするこの感覚……なるほど、嫌いじゃねぇな…。

 

「…ふぅ、初っ端だったけど…どうだったかな?」

「凄い凄い!愛さんビックリしちゃったよ~!♪」

 

「歩夢ちゃん…なんで携帯出してるの~…?」

「えっ、いや、あのっ…む、ムービー撮ってて…!///」

「盗撮……ダメ、絶対……」

「そ、そんなのじゃないよぅ!!///」

 

「ねぇねぇ!今度は愛さんとデュエットしようよ~!♪」

「わ、分かったからそんなに体引っつけるな…!」

 

「わ、私も峻くんと一緒に歌いたい…!!///」

「分かったから~!!!」

 

 

 

 

 

─────────────────

 

 

 

結局、ほぼほぼ半分くらいの時間はデュエットか俺の歌う時間に費やした。

 

…まぁ、みんなが満足してくれたならそれでいいんだけどね

俺もいいストレス発散になったし。

 

「はー、すっきりした~♪」

「また来ようね♪」

 

「うぅ~…ん……すやぁ…」

「彼方さん、寝ちゃ、ダメ…」

 

 

終了の時間となり…部屋を出ると…。

 

 

?「さっすが、にこちゃん~歌うの上手いよね~♪」

?「アンタは合いの手入れすぎ!歌うのに集中出来ないじゃない」

?「うふふっ、それが穂乃果ちゃんのいい所だから♪」

 

?「と言うけどにこもノリノリだったじゃない」

?「え~り~…?余計なこと言わないの~!」

 

 

 

 

「…あれっ…あの人たちって…」

「……μ's…だ」

 

「「「…えっ?」」」

 

真剣なトーンで話し始めた俺に対してみんなが驚いた。

そして、俺は…今目の前で起きてる状況に驚きを隠せなかった。

 

 

「…あ、あのっ…!!」

────つい、声をかけてしまった。

 

 

 

?「…?…はい?」

穂乃果が振り向いた。

 

?「貴方たち…虹ヶ咲学園のスクールアイドルの人達よね?」

そして、にこがすかさず質問をしてきた。

……ん?なんで俺たちのこと…。

 

「…知ってるんですか?」

?「虹ヶ咲学園のことは私達、音ノ木坂学院も一目置いてるの…あぁ、紹介が遅れたわね…私は───」

 

「絢瀬絵里…さんですよね」

「え、ええっ…そうよ…貴方は?」

「虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会…部長の宮之原 峻って言います」

 

「へぇ、男の部長ね~…その割にはいいライブするじゃない」

「に、にこちゃん…っ…い、言い方が悪いよ…っ」

「いえ…まぁ、男の部長は珍しいですからね」

 

 

 

「…しゅんしゅん…いとも簡単に話しかけてる…」

「μ'sって…Aqoursの人達と並ぶくらいのトップスクールアイドルだよね…」

「峻くん…知り合い…なのかな…」

 

 

 

「…ふぅん、じゃあそれが本当か…私たちが確かめてあげるわ!」

「に、にこちゃん!?」

 

「…いいんですか?…お忙しいのでは…」

「いえ、それは本当よ

…生徒会でも、一度虹ヶ咲学園の事は視察に行きたいと思ってたところなの」

 

「…じゃあ…約束…ですよ」

「ええ、すぐにでも視察に行くわ♪」

 

「貴方たちスクールアイドル同好会の事もビシバシ鍛えてあげるから覚悟しなさ~い♪」

「あ、あはは…」

 

こうして、μ'sのメンバーが虹ヶ咲学園に来る事となった。

…せつ菜やかすみが聞いたら驚くだろうな…。

 

 

 

 

 

 

 

 

「…ことりちゃん、さっきから静かになって…どうしたの?」

「あの人……すごく…かっこよかった…♡///」

「…こ、ことりちゃん…???」




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28話

よっし、この投稿の後に
ニジガクR版作るか!(超名案)


「あ''ゆ''む……おはよ…ぅ」

「…しゅ、峻くん…?」

 

カラオケに行った次の日…見事なまでに声が枯れた。

…張り切りすぎたわ。

 

「い''まのお''れ…大蛇丸み''たいだろ…?」

「…む、無理に喋らない方が…いいよ?」

「……………………」

 

その気遣いに俺はただただ頷いた。

 

 

──────────────────

 

「へぇ~それじゃあ、りな子は峻先輩とカラオケに行ったんだ~」

「うん、すごく上手かった」

「う、羨ましいな~…♪(しゅ、峻先輩ってそんなに歌が上手いんだ……い、一緒にミュージカルとかしてみたいなぁ…そ、そしたら峻先輩がロミオで…私が…ジュ、ジュリエット…!?///)」

 

「…しず子~?…顔赤くしてどうしたんだろ」

「なんか…怖い…」

 

「へっ!?…あ、いや、なんでもありませんよ!!///」

 

「「…怪しい」」

 

 

─────────────────

 

 

昼休み、俺は菜々に呼び出された。

久々になる生徒会長補佐の仕事らしい。

 

「すいません、お昼休みにお呼びしてしまって」

「菜々の''…お願い''ならな…」

 

「…だ、大丈夫ですか…?

歩夢さんからカラオケに行ったとお聞きしましたが…」

「…あぁ、大丈夫…」

 

「…今度…私とも…一緒に行ってください…ね?///」

「…ざみじいのか…?」

 

菜々に抱きつく。

顔を赤くするが抵抗はしなかった。

 

「あっ……ぅんっ…///

…あははっ、その声じゃ…ムードも台無し…ですね…///」

「…うっさい…」

「…それは今度…また、たくさん…ですよ?///」

 

「っ……」

かすみのように悪戯っぽく笑う菜々。

 

「私はどこにも逃げませんから…♡///」

「…う、うん…っ」

「…さて!お手伝いして欲しいことがありました…」

 

咳払いをし、本題に話が戻った。

 

「…実は、体育倉庫を点検して欲しいんです」

「点検?」

 

「すいません、そういうことは本来生徒会がするのですが…」

 

チラッと菜々が机の上に目をやると、そこには大量の書類の山が…。

 

「…ご覧の通り、副会長も書記も…作業に追われてまして…

今は職員室に提出に行ってるので不在ですが…」

 

「おやずい…御用…だよ…」

「ありがとうございます!

それで…こちらがリストになります!」

 

渡されたのは何個かチェック項目がある紙だった。

 

「記入したら私に提出してくださいね!」

 

 

 

 

───────────────

 

…と言われて体育館に来たはいいものの…。

 

 

「あれ~峻くん?」

「エマさん?」

 

体育館にはエマが居た。

 

「あ、この後体育の授業なの~♪

それで苦手だから少し練習しておこうかなって♪

…峻くんはどうしてここに?」

 

「生徒会のお''仕事の手伝い…ゴホゴホ…」

「わっ、凄い!生徒会のお仕事も手伝ってるの?」

 

…まぁ、菜々の為だしな…。

 

「俺には気にせず…練習始めなよ…?」

「はーい♪」

 

そして俺は体育倉庫の点検。

エマが倉庫に入ってボールを取ろうとした。

 

(…ん、ここの鍵…取り付け甘そうだな…)

「ええーっと…ボールボール…」

 

(何回か開閉して大丈夫そうなら要注意に…)

 

「あった!」

 

ガチャ。

 

「…ガチャ…?」

「…?」

 

明らかに閉ざされたような音がした。

冷や汗が出そうな状態で何度かドアを開けようとする…が。

 

「…あ、開かない…!!」

「え?…どうしたの、峻くん?」

 

「……開かなくなっ''ちゃった…」

「ええっ!?…ん、んー!!…ほんとだ…」

 

まるでホラーゲームの初回のようにドアが完全に開かない。

 

「…ど、どうしよう…!!」

「まぁ、待ってれば助けが来るよ~♪」

 

そう言うとエマはその辺に置いてあったマットの上に座った。

 

「そ、そうだ…携帯…!」

が、圏外の文字。

 

「なっ……」

「ほら、峻くんも座りなよ~♪」

 

のほほんと手招きするエマに諦め半分で座る。

 

「授業始まったら誰かしら開けるから大丈夫だよ~♪」

「…ははっ、それもそうか…」

 

突っ込む元気もないのでとりあえず目を瞑る。

「…峻くん…風邪…?

ほら、こっちおいでよ♪」

 

そう言うとエマが身を寄せた。

「えっ''、お、俺は風邪じゃ…!!」

 

どうやらこの枯れ声を風邪と勘違いしたようだ。

…ちょうどエマの胸が…枕のような格好になった。

 

「ふふっ、ホント峻くんって弟って感じだよ~♪」

「…あ、あ''りがとう…」

「…んー…こうしてると落ち着くな~…♪」

「あ、あの…エマ…さん''…?」

 

ぎゅーっと抱きしめ度にエマの胸に埋もれる。

ついにはエマが頭まで撫で始めた。

 

「…このまま食べちゃおうかな~♪」

「……えっ?」

 

顔を見ようとした時だった…。

 

 

ガチャ。

 

「「…あっ…!!」」

 

鍵が空くような音がした。

その音を聞くや否や、すぐに身を引き離す俺とエマ。

開けたのは体育の先生だった。

 

中に閉じ込められてた二人を見て首を傾げ…

中にいた俺とエマは苦笑いを浮かべるしかなかった。

 

 

 

──────────────────

 

 

「…す、すいません…あの扉は…外から鍵をかけるタイプでして…」

「まぁ…授業には間に合ったし…大丈夫だよ…」

 

「鍵は直ぐに新しいものに変えますから…!」

点検の手伝いをお願いした菜々が何度も廊下で頭を下げる。

…一応学校ではこういう関係なんだよなー…。

まぁ、せつ菜って知ってる人がいないから無理もないけど…。

 

「あ、じゃあ…私着替えてきますね!」

「部室で待ってるね''…」

 

もうみんな集まってるだろうな~…と部室のドアを開けると…。

 

 

「…え?」

「………え?」

 

暑いのか胸元を仰ぐ…果林さんが居た。

思いっきり下着の色とか見えた…黒でした…。

視線に気がついたのか一気に顔を赤くする果林さん。

いつもの余裕な感じはどこにも無い。

 

「な、なななっ…峻…っ!?///」

「ご、ごめん…!わざとじゃ…!」

 

しかし、こちらが劣勢と見るといつもの果林に戻る。

 

「…いけない子、ね…?」

「あ、いや…すいません…ほんとにわざとじゃ…」

「…ふふっ、どうしましょうかしらね…?♪」

 

「…んっ……」

「…見た、でしょ?」

 

嘘をついてもすぐにボロが出ると悟った俺は静かに頷く。

 

 

「あら、認めるのね…♪」

「…嘘ついても…仕方、ありませんし…」

「…みんなにバラしちゃおうかしら…♪」

「…っ………………」

 

「なんてねっ…そうねぇ…マッサージで手を打つわ♪」

「…ほっ……………」

「ふふっ、ごめんなさい♪

峻、可愛いから意地悪したくなっちゃって…♪」

「悪趣味ですよ…果林さん…」

 

「あら、いけないかしら?」

「…いえ、別に…」

 

椅子に座った果林さんは自分の肩をポンポンと叩いた。

…マッサージなんて自信ないんだけどな…。

 

「んっ…い、がいと…上手いじゃない…♪」

「…そう、か?」

 

「…ぁ…そこ…っ…気持ち…いいわ…っ…♪」

「…だいぶ凝ってる?」

「そりゃ、ね…分かる…でしょ?///」

「…ええ、何となく…」

 

「…あっ…峻…もっ、とぉ…♪」

「これは1回2回じゃほぐれない様な凝りだな…しっかりほぐしますよ…っ」

 

「んっ…んんんっ…!///」

色っぽい声が出ることに今更気がつく。

……なるべく視線を下にさげないよう注意しつつ…マッサージを続ける。

 

 

───────────────

 

(ど、どどど…どうしましょう…!?)

 

部室の前で慌てる菜々…いや、せつ菜。

 

(か、果林さんと…峻さんがっ…いけないことを…っ?!)

聞き耳を立てると、確かにそれらしい声が聞こえた。

 

(な、中に入った方がいいのかな…っ?

いや、でも…邪魔をするわけには…ああぁ、でも他の人が来たらどうしよう…っ?)

 

獣となった峻さんがなりふり構わず私や他のメンバーを…っ…!?

 

「あ、せつ菜ちゃ~ん♪」

「あ、あああああ、歩夢さん!?!?」

 

「…?…どうしたの、ドアにくっついて…」

「い、いえ、な、なにも!何も無いですよ!!??」

 

「…?

部室、入るよ…?」

「…あ、だ、だめ…っ!!!」

 

しかし、時すでに遅し。

 

「お疲れ様で~す♪…あれっ、峻くんと…果林さん?」

(お、終わった…!)

 

「あら、歩夢…お疲れ様♪」

「お疲れ様、歩夢」

 

「いいなぁ、果林さんマッサージしてもらって」

「あはは、おかげで手が痺れたよ…」

 

「歩夢もこの後やってもらいなさい♪」

「はいっ!♪」

 

「えっ、ま、マッサージ…!?」

「…なんでそんな覗くように見てるの…せつ菜…」

「い、いえ…!!なにも…!!///(ううう、峻さんのせい…峻さんのせいなんだから…ぁ!!///)」

 

 

──────────────────

 

 

「うう、練習疲れよりも…手が痺れた…」

「あ、あはは…峻くんありがとうね…マッサージ…」

 

「まさか、かすみや彼方さんまでせがむとは…」

「それだけ峻くんのマッサージが上手かったって事だよ♪」

 

「…なのかねぇ……」

「…あれっ?…ねぇ、峻くん…あれって…」

 

「…ん?」

 

校門の前に立つ…1人の女の子。

 

「あっ、こんにちは~♪」

「…えっと…確か…(なんで…ことりさんがここに?)」

 

「あの時自己紹介出来てなかったよねっ…μ'sの南ことりです♪」

「あ、これはご丁寧に…宮之…」

「峻くんだよねっ♪」

 

「…えっ、あ、はい」

「良かった~♪

ちょっと用事があって近くに来たらから…せっかくなら見ていこうかな~って♪」

「そうだったんですね…ほかの方たちは?」

 

「絵里ちゃん達は明後日行くって!♪」

「あ、分かりました…ほかの部員に伝えておきますね」

「うんっ♪」

 

 

 

「─────峻…くん…?」




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29話

ニジガクを盛り上げるぞい!(R版も含めて!!←)

今回のガチャから水着の曜ちゃんやしずくちゃんが追加とりました。
双方から挟まれたいですね(危険思考)


【璃奈 視点】

 

「珍しいわね、璃奈がお昼一緒に食べよって言うなんて」

「それも部室で~…何かあったの~?」

 

「…その…教えて、欲しい…大人の…女性になるには…どうすればいいのかなって…」

 

「「…大人の女性?」」

「うん、2人とも…すごく大人っぽいから…何か秘訣があるのかなって…璃奈ちゃんボード…''じーっ''」

 

「秘訣…ねぇ…スタイル維持くらいしか思い浮かばないわ」

「彼方ちゃんも…沢山寝る事くらいしか思いつかないなぁ~…」

 

「しっかりとした食生活と睡眠が…この結果…なの?」

「ちょ、り、璃奈っ…どこ触って…!///」

「璃奈ちゃんがそんなに積極的になるなんて…珍しいね~♪」

 

「…やっぱり…峻さんも…胸が大きい人の方が…いいのかな…」

「…?…峻くん?」

 

「…な、なるほどね…///

璃奈が悩んでいるのは…峻絡みの事、ね…っ…///」

「…別、に…悩んでなんか…璃奈ちゃんボード…''むすー''」

 

「別に大丈夫よ…彼ならどんな見た目だろうが関係ないわ」

「彼方ちゃんもそう思うなぁ~♪

…それが峻くんのいい所でもあり…みんなが好きになる要素だと思うよ~♪」

 

「…そう、なのかな…?」

「璃奈は峻の事…好き?」

「…わかんない…けど……峻さんと居ると…心がポカポカする…///」

 

「それは好きってことなんだよ~♪」

「…好き……私は…峻さんの事が……///」

 

「あらあら、顔赤くしちゃって♪

…ゆっくりと話しながらお互いを知るのも大事よ?

急げば急ぐほど…周りが見えなくなるものよ?♪」

 

「…うん、分かった…」

「ふぁあ~…お昼ご飯食べたら眠くなっちゃったよ~♪」

「はいはい、起こしてあげるから少し寝てなさい?」

「ありがとう~♪」

 

 

「…さっ、璃奈は思ってることはなんでもぶつけなさい?」

「…うん、それでね…」

 

お昼休みが終わるまでの間…ずっと果林さんが話を聞いてくれた。

…ボード越しからでも…この体温…伝わる…のかな…?

 

 

 

 

─────────────────

 

 

「…さて、今日は練習は無しだ」

「ええええ~!?」

 

放課後、いつもの様に部室に集まった俺たちニジガクメンバー。

俺の発表にかすみが驚きの声を上げる。

 

…とは言え、事情を知ってる歩夢や愛は笑っているけど。

 

「ん、と言うのも…」

訳を話そうと思った時…部室のドアがノックされた。

 

「…あっ、はーい!」

1番近くにいたせつ菜がドアを開ける。

 

 

 

「──────なっ……!!!!」

その直後…フリーズ。

体も口も全く動かなかった。

それもそうだろう…ドアの先に居たのは…。

 

 

「はぁーい♪来ちゃったわ♪」

「おぉー!広いにゃー!♪」

 

「おっ、お邪魔します…っ!!!」

「いきなり連れてこられたと思ったら…ここはどこなの?意味わかんない…っ」

 

「わーい!歩夢ちゃんに峻くんー!」

「穂乃果っ…あまり大きな声を出すものでは…!」

 

「えりちが来てみたいっていう理由…何となくわかった気がする♪」

「とはいえ、ここは敵の陣地よ!気をつけなさい!」

 

「えへへっ、来ちゃった♪」

「まさか全メンバー来るとは…」

 

「な、ななな…っ…!!!」

「み、みゅ、みゅー…μ'sのみなさん…!?!?!?」

 

 

この後、かすみとせつ菜の見事なハモりの絶叫が部室内に響いた。

 

 

 

──────────────────

 

 

「…と、言うことで…視察も兼ねて、μ'sの皆さんが見学をしに来た。」

 

「そ、そんな経緯があったとは…」

「まさかトップスクールアイドルの人たちと顔を合わせるなんてね…驚いたわ…」

 

「あらっ、私達も貴方達のことはちゃんと知ってるわよ?

この間のライブの映像も見たし♪」

 

「ほ、ほんとですか!!??」

嬉しそうに食いつくかすみ。

それはまるで餌を貰う前の犬のようだった。

 

「(あ、あのっ!私中須かすみって言います!μ'sの皆さんに見てもらえてすっごく光栄です!!)ふっふっふ、このままμ'sの人達とお近付きになってスクールアイドルの秘伝を聞き出して…」

 

「おいおい、本音と心の言葉が逆になっとるよ」

「だーーめーーよ!!」

 

その言葉に食いかかってきたのが…にこさんだった。

 

「あなた達は一応敵!そんな簡単にスクールアイドルの極意なんか教えるわけないじゃない!」

「ええっ、なんでですかー!可愛い後輩スクールアイドルの為に一肌脱いでくれたっていいじゃないですかー!」

 

「可愛いのはにこにーよ!」

「かすみんですぅー!!」

 

「…なぁ、あの二人って似てると思わない?」

「あ、あはは…」

「はぁ…子供みたい…」

 

身長も…うん、慎ましさも瓜二つだな。

 

 

「「むっ!!!」」

…前言撤回。需要のある可愛らしい子達です。

 

「じゃあ、いいわ!こうなったらμ'sとニジガクで勝負よ!!」

 

「また、勝手なことを…」

「いいんやない?楽しそうやし♪」

 

「見届け人はアンタ!」

「…え、俺?」

 

「そうよ!そうすれば9人対9人になるから先に5回勝った方が勝利よ!」

「むむっ、燃えてきました…!!!やりましょう、峻先輩、みんな!!」

 

「…えっと…かすみがこう言ってるけど…みんなはどう?」

「いいんじゃないかしら?…見てるだけで得るものもありそうだし♪」

 

「わ、私も…っ…μ'sの皆さんと戦えるなんて…光栄です!絶唱しちゃいそうです!!」

 

「決まりね、じゃあ一回戦は今度の土曜日!

音ノ木坂学院で待ってるわ!」

 

「行っていいのか?」

「ええ、どの道虹ヶ咲学園の視察終わりにお誘いするつもりだったのよ♪…想定外は起きたけど…」

 

「まー、にこたちの全勝は目に見えてるけどね~♪」

「負けませんよ~!!」

 

「………………」

「……………あ、穂乃果…ちゃん?」

「うん、多分…同じ事…考えてると思うよ…ことりちゃん」

 

((μ'sに極意なんか…あったっけ?))




次回 μ's vs 虹ヶ咲!!!

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30話

「特に書くことがないのでかすみんのスカートをめくります」

「ちょ、発言が危険思考なんですけど!!??
あ、今回の投稿はキャラの名前がカッコの前に入りますよ~♪」

「よくできました、さっスカートめくりますか」
「だーかーらー!!」


約束の土曜日。

 

俺を筆頭に虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会のメンバーは音ノ木坂学院に向かった。

 

「虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会です!」

部室をノックすると早速…μ'sのメンバーが揃っていた。

 

穂乃果「いらっしゃ~い♪」

せつ菜「あ、改めて見ると…生μ's…ですよね…」

エマ「なんか感動的だな~…♪」

 

ことり「勝負って言うことだけど…楽しんでいこうね♪」

かすみ「むむむ!ですが負ける気はありませんよ!」

 

希「気合が入っとんね~♪

まるでにこっち見てるみたいやわ♪」

にこ「にことはオーラが違うわ!オーラが!」

 

かすみ「そんなことないですよ~!」

にこ「ぬぅなにを~!?」

かすみ「なんですか~!?」

 

「…あ、あはは…毎度毎度すいません…」

海未「いえ、部室が賑やかになるのもいいものですね♪」

歩夢「…それで…勝負って一体…」

 

にこ「まずは一回戦の勝負の場所に移動するわ!!」

「………どこ?」

 

 

 

 

──────────────────

 

 

にこの後を着いていくと…到着したのは…。

 

「中華屋さん?」

 

にこ「一回戦のお題は…''大食い!''」

璃奈「…大食いって…スクールアイドルに関係…あるの?」

 

「確かになさそうだけど…」

にこ「ぬぅわに言ってんよ!今のスクールアイドルは大食いのスキルの一つや二つ持ってて当たり前よ!」

絵里「にこったらまた大袈裟なことを言って…」

 

せつ菜「いえ…っ…確かに、いっぱい食べて美味しそうに食べるスクールアイドルは素敵だと思います!」

「って、共感した!?」

 

凛「μ'sからは、かよちんが出るにゃー!♪」

花陽「が、頑張ります!」

 

…花陽ちゃん…か。

見た目は食べなさそうだけどな…しかし、ウチで食べる人…と言えば…。

 

 

エマ「じゃあ、私出るよ~♪食べるの大好きだし~♪」

果林「そうね、異論はないわ」

「…分かった、エマ…初めが肝心だからな…頼むぞ」

エマ「はーい♪」

 

にこ「勝負は至ってシンプル!どちらが多く餃子を食べれるか!」

「また口の匂いが気になりそうなものを…」

 

にこ「あ、にんにく不使用の物を頼むわよ♪」

「…用意がいいことで…」

 

にこ「じゃあ行くわよ~よーい…スタート!」

 

にこさんの掛け声とともに花陽さんとエマが餃子が口に運ぶ。

 

花陽「ん~…美味しい~♪」

エマ「ホントだ~美味しい~♪」

 

凛「うぅ…見てたら美味しそうに見えてきたにゃ…後で凛もラーメンと餃子たのもーっと!♪」

穂乃果「あ、私もー!♪」

 

「…ここまではほぼ互角だな…」

果林「…でもμ'sの花陽ちゃん…細いからあんまり食べなさそうだけど…」

 

真姫「…いえ、花陽の本当の食べっぷりはここからよ」

「…え?」

 

確かに…1皿リードはしていたがそんなに大差はついてなかった。

…その時だった。

 

花陽「あ、追加でご飯いいですか~?♪」

「「えええっ!?」」

 

じ、自分から食べる量増やした…だと…?

確かに餃子だけでは味に飽きてしまうけど…!

 

 

花陽「わ~…つやつやご飯…いただきまーす♪」

そう言うと餃子を1個…口に運び…ご飯を……。

 

 

(…ん?)

 

花陽さんが口にご飯…を……。

 

(き、消えた…っ!?)

確かにご飯の量は減ってる…しかし、食べるスピードが早すぎて目が追いつかない。

 

真姫「…ね?花陽はご飯が大好きで何杯目も食べられるのよ」

「い、いや…それにしても…これは…」

 

かすみ「え、エマ先輩っ!負けちゃいますよ!」

愛「とか言ってる間にどんどん餃子のお皿空になっていくよ!?」

 

「…ひぇー…俺には無理だわ…」

ことり「峻くんは、あんまり食べない方なの?」

 

「意外と食わないかも」

ことり「へ~…そうなんだ♪」

歩夢「むっ……で、でも!私が作る料理はいつも沢山食べてくれるもん!」

 

「歩夢の手料理美味いからな」

歩夢「え、えへへ…///」

ことり「いいなぁ~♪」

 

歩夢「…む~…っ」

ことり「うふふ~♪」

 

…こっちでも…鍔迫り合いが…。

 

エマ「…へぇ~…餃子にご飯、か…いい事聞いちゃったかも♪」

 

しずく「…まさか、花陽さんに対抗して…ご飯を頼むのでしょうか…?」

「…ま、まさか…それは─────」

 

エマ「ふんふふーん♪」

手提げ袋から取り出したのは…。

 

穂乃果「パ、パン?!!?!」

絵里「しかも何個も出てくる…!!」

 

「ぎょ、餃子にパン…」

エマ「意外と合う~♪ボーノ♪」

パン一口に対して…餃子を一気に2個食べるエマ。

その勢いは凄まじく、どんどん花陽さんとの差を縮めていく。

 

 

 

 

 

 

 

にこ「…そこまでーーー!!!」

 

エマ「えっ?」

花陽「も、もうおしまい?」

 

にこ「はい!集計係!」

 

希「んー、と…こっちは7皿やね~」

璃奈「エマさん…8皿」

 

にこ「くっ……一回戦の大食い対決…虹ヶ咲学園の勝利…っ!」

 

「お、おお…勝った感ないけど…よっしゃ…」

花陽「いい勝負だったよ~エマさん♪」

エマ「私もだよ~♪美味しいから勝敗なんか考えてなかったけど…♪」

 

花陽「私もっ♪あっ、ご飯おかわり良いですか~?♪」

真姫「ま、まだ食べるの!?」

 

エマ「私もパン追加しよ~っと♪」

かすみ「いや、どんだけ出てくるですかっ!」

 

 

にこ「…これじゃあ勝負じゃなくてお食事会じゃない!」

希「まぁまぁ、食事を通して固い絆が生まれたって事やん?♪」

 

「…だな、俺も同意」

歩夢「私もっ♪2人を見てると美味しそうに食べてるし♪」

にこ「くっ……あ、明日二回戦やるわよ!!」

 

「えっ、明日?」

急すぎないか?と言おうとしたが…絵里さんに肩を叩かれた。

 

絵里「ダメよ…峻…あれは完全に燃えるスイッチが入ったにこよ…」

「…あ、あぁー…」

 

 

恐ろしいくらい納得をしてしまった俺だった。




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31話

かすみんのスカートをめくったおかげかURかすみ来ました。

「って!めくったからは余計です!」

あと、初期曜ちゃん来ました。
…あの謝ってる時の曜ちゃんの谷間がけしからんよな…?

「先輩!その発言はどうかと思いますよ!!
と言うか更新滞ってどうしたんですか!?」

いや、仕事忙しいよね…まじ社畜…。


にこ「第2回戦よ!!」

 

「…テンション高いなー…」

翌日…俺達虹ヶ咲学園のメンバーとμ'sのメンバーはゲームセンターに集合した。

 

にこ「第2回戦は…ダンス対決よ!!」

「お?今回はスクールアイドルっぽい対決だな」

 

にこ「μ'sからは絵里が出るわ!!」

絵里「えっ、わ、私っ?」

「出たな、エース…」

 

まさか自分が選ばれると思ってなかったのだろう…絵里さんは驚いた顔をしていた。

 

「ウチ…からは…」

やはりここは…せつ菜か?

 

果林「…私が出てもいいかしら?」

「…果林…さん?」

 

歩夢「…せ、せつ菜ちゃんじゃなくて…?」

璃奈「…いや、果林さんの目…本気、だよ…」

 

果林「…私…この戦いが始まった時から…考えてたの」

「えっ…何を?」

 

ゆっくり目を見開いた果林さん…そして、絵里さんと対峙する。

果林「…絶対に…絵里ちゃんに勝ちたいって!」

絵里「…あら、燃えること言ってくれるわね…っ?

ええ、それなら全力勝負よ!」

 

 

「…絵里さんって…ああいうので燃えるタイプ?」

希「あ、あはは…えりちにしては…珍しいんよ…?」

にこ「このダンスゲームのスコアで対決してもらうわ!」

 

凛「わー!愛ちゃんクレーンゲーム上手いにゃー♪」

愛「よくゲーセンは行くからね~♪」

 

穂乃果「次これ取って~!♪」

愛「愛さんにおまかせあれ~♪」

しずく「あ、あのっ、みなさん待ってください~!」

 

「…あ、あはは…相変わらずだな…アイツら…」

絵里「先攻は私が貰うわ」

 

いざ、先陣を切って絵里さんがゲーム台に立つ。

…その姿が…なんというか…。

 

海未「あ、あのっ…なぜ私の後ろに隠れるのですか…?」

「…いや、その…目に余るのと言うか…凄い…と言うか…」

 

ホットパンツは…ダメだよ…絵里さん。

いや、果林さんもホットパンツだけど…。

 

2人の対決が気になるが…その私服姿も気になってそれどころでは無い。

 

…これならしずくたちとゲームセンターを見回っていれば良かった…。

 

せつ菜「あ、あのっ…峻…さんっ?」

他の人にバレないように…せつ菜が話しかけてきた。

 

「ん、どうした…せつ菜?」

せつ菜「あのっ…もし…良ければ…一緒にプリクラ…と、撮ってもいいですかっ…?」

 

「…俺でいいのか?」

せつ菜「…峻さんと…撮りたいのです…っ」

「…わかった、じゃあバレないように撮りに行こうか」

 

俺とせつ菜は勝負が始まる中…こっそりと抜け出した。

後ろの方で…絵里さんのプレイに歓声が上がっているのが聞こえた。

 

 

────────────────

 

 

せつ菜「…えへへ、こうして撮ってると…デートみたいですね…///」

「…なんか緊張するね」

 

せつ菜「…もっとくっついて…いいですか?///」

「そ、そんなに近づいたら…っ!」

せつ菜「近づいた…ら?」

 

「…その…我慢が出来なくなるというか…」

せつ菜「…欲しがりな峻さん…♪」

「…っ……~…!」

 

せつ菜「…ここじゃない場所で…ですよ?♪」

「わ、わかっ─────」

 

ことり「あっ、ここにいた~♪

プリクラ撮ってるの?♪」

せつ菜「こ、ことりさんっ!?」

 

「どうしたの?」

ことり「2人の対決が終わったから探しに来たの~♪

でもまだ撮り残してるみたいだね?♪」

 

「あの…1枚だな」

ことり「ことりも入っちゃお~♪」

せつ菜「え、えええっ~!!??」

 

ことり「…だめ、かなぁ…?」

せつ菜「うっ…だ、大丈夫ですっ…!」

 

…と、口では言うが…せつ菜の顔はどこか寂しそうだった。

 

 

────────────────

 

 

にこ「勝者 絢瀬絵里!」

絵里「いい勝負だったわ、果林♪」

 

果林「いえ、完敗よ…絵里ちゃん

…すごくいい経験になったわ」

 

ほぼ…ほぼ僅差で…果林さんが負けた。

これで一勝一敗になった。

 

「…果林…さん?」

果林「…あっ、ごめんなさい…峻

大丈夫よ、少しこのゲームにハマっちゃったわ♪もう少しやっていくわ♪」

 

「…ん、うん…わかった…」

歩夢「峻く~ん!こっちこっち~!」

「あ、わかった今行く~!」

 

 

 

 

 

 

 

 

果林「……自信…あったんだけどな…」

絵里「その自信…しっかり伝わってきたわよ」

果林「…絵里ちゃん」

 

絵里「私でよければ…アトバイスさせてもらえないかしら?」

果林「…敵に塩を送ることになるわよ?」

絵里「そんな事ないわよ?…貴方はもっと…良くなるって分かるから」

 

果林「…トップスクールアイドルのμ'sの絵里ちゃんから言われたら断れないわね…よろしくお願いするわ」

絵里「ええっ、任せてちょうだい♪」




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32話

後半ガチャスタート!!

せつ菜の新衣装欲しいな…。
残る虹ヶ咲学園のURは…愛と彼方と璃奈の3人ですね!
UR確定チケット付きセットとかやっぱり出るのかなぁ…


「先輩!特訓しませんか!?」

 

「…うぇ?」

昼飯…学食に来てた俺と歩夢とかすみとしずく…。

そんな中、かすみがパンを食べながらグイグイ詰め寄ってきた。

 

 

「…特訓って…また急な…」

「かすみさん…どうしてまた…」

「このままじゃμ'sの皆さんに負ける気がしちゃうんです~!

今週末の3回戦以降もどうなるかわからないので…」

 

「うぅーん…確かに一理あるけど…」

確かに…今は一勝一敗だけど…たしかにスクールアイドルらしい対決なら…勝てる確率は高いわけではないからな…。

 

「…でも、どこで?…部室じゃ難しいよ?」

「確かに…生徒会長さんはそういうところ厳しいと思いますし…」

 

「(いや、菜々ならむしろ…''アニメの世界みたいですね!是非!!''って思いそうだけどな…)…果林さんやエマさんに頼んで寮に…と、言いたいが寮にもルールがあるしな…」

 

「ふっふっふ~…」

秘策があるのか…かすみがパンを食べる。

 

「な、なんか嫌な予感がするよ…峻くん…」

「(まさか俺に家とか言わないよな…)…かすみ?言ってみ?」

 

「しず子の家で特訓しよ!!」

「えっ、わ、私の家…でっ!?」

 

「おいおい…それはさすがにしずくに迷惑じゃないか?

…しかも一方的に決めて…」

「いえいえっ、これにはちゃんも理由があるんです!

しず子、さっき言ってたよね?両親が出張で家に居ないんだって」

 

「…い、言ってたけどぉ…」

チラチラとこちらを見るしずく。

…これは助けを求めてる、のか…?

 

「…まぁ、かすみの言うことは置いとい───」

「わ、分かりました!4人くらい大丈夫です!!」

 

「えっ…しずくちゃん…っ!?」

「…本気か?」

 

「えぇ、大丈夫です!任せてください!!」

…何故か変なスイッチが入ったしずく。

その目は炎が燃えてるようにも見えた。

 

(せ、せっかく峻先輩が泊まってくれるなんて…あぁ、どうしよう…パ、パジャマ…可愛いのにしようかな…っ?///)

 

「…おーい、しずく~?」

「あ、あはは…(峻くん…どんな服装が好きかなぁ~…?)」

「(ふっふっふ~…ひとつ屋根の下…何も起きないはずもありません…楽しみです…♪)では明日の放課後、しず子の家の前で集合ですよ~!♪」

 

(大丈夫かな…)

 

どこか不安を覚えながら泊まり特訓の話を聞き続けた俺だった。

 

 

 

──────────────

 

 

そして、金曜の放課後。

 

「……で、なんでせつ菜もいるんだ?」

「水臭いですよ~!特訓の為にお泊まりなんて素敵じゃないですか~!」

 

「…まぁ、せつ菜ならそう言うと思ってたよ…」

「それにしても…大きいね…しずくちゃんの家…」

「しず子の家はお金持ちですからね~…あ、当の本人は今準備してるみたいですよ~」

 

「…というか、俺一人男って…大丈夫なのか、君たちは…」

「何言ってるんですか!!」

「そうですよ!峻先輩がいないと、ですよ!!」

「しゅ、峻くんが居なきゃ…せっかくのパジャマが…っ!///」

 

「…え、えーっと…とりあえずOKってことなのね…?」

 

各々が照れて顔を赤くするが…俺にはその真意が分からなかったが…。

 

 

───────────────

 

 

「お待たせしました~♪」

「ホントに大人数で押しかけて大丈夫だったのか?」

 

「はいっ、それに賑やかな方が寂しくないので…っ」

「そっか、それで…この後どうしようか?」

 

「あ、私お夕飯の食材買ってきたから作るよ!♪」

「かすみんもお手伝いしま~す!♪」

「じゃあ、キッチンにご案内致しますね♪」

 

「わ、私も手伝いますよ!」

「…いや…せつ菜…やめておけ…」

「あ、あはは……お料理苦手なの…バレました?」

「何となく…俺の第六感がそう告げた…」

 

 

「あ、おふたりはお部屋にご案内致しますよ♪」

 

そう言うと、しずくを先頭に部屋に案内された。

…明らかに大きな部屋だった…多分これはみんなで泊まる部屋だろう…ホテルみたいだった。

 

 

─────────────

 

 

 

「ふぁあああああっ!!???」

 

部屋に着くなりせつ菜が悲鳴に近い声を上げた。

 

「な、なんだぁっ!?」

「あ、ご、ごめんなさい!!

前から欲しいキャラが復刻ガチャで登場したので…!」

 

「…あ、あぁ…なるほど…」

「くぅ…貯めておいた石を…使うわけには…っ…

ですが…このチャンスを逃すと次はいつかになるか…っ!」

 

「えいっ」

「あ、ああああああっ!!!峻さんっ…!?!?」

 

悩んでるせつ菜を後目に俺は1回ガチャのボタンを押した。

ダメでも1回くらいなら許されるやろ。

 

 

 

 

ゴゴゴゴゴ………………パカーーーーン!!!

 

超激レア!! ★★★★★★★★

 

「き、きっ、来たあああぁー?!」

「おわっ、せ、せつ菜っ??」

 

嬉しさのあまり、せつ菜が飛びついてきた。

なんとかキャッチしたが、手が胸の辺りに触れてしまって。

 

 

「あっ……あり、がとうごさいます…っ///」

「…えっと、俺の方こそ…ありがとう…?」

 

「あ、あはは…すいません…我を忘れてしまって…///」

「…いや、まさか俺も出るとは思ってなかったけど…」

 

「…んっ…峻さん…///」

「…なぁ、せつ菜…そろそろさん付けなんかしなくても…」

 

「えっ…?…で、ですが…」

「…1回試しで言ってみ?」

 

「…うぅ…分かり、ました…///

………峻……///」

「…うっ……………」

 

「い、言わせたんですから…何か言ってくださいよ…っ///」

「…めちゃくちゃ可愛い」

「…うぅ………///」

 

 

「お待たせしました~!♪

ご飯できましたよ~………あれ?」

 

「「あっ………………」」

「───峻くん…?」

 

「そ、そのこれは…事故で…」

「あ~!ずるいです~!かすみんだって峻先輩ともっとそういうのしたいです~!」

「わ、私だって…もっとぎゅーってしたいもん…!///」

 

「ま、待て!落ち着け…な!?」

「皆さん、どうしたんですか?…あらら…」

 

しずくが様子を見に来たら…すでにもみくちゃにされてる俺が映った。

 

 

「あ、あはは…」

「ふふっ、皆さん峻先輩のこと大好きなんですね♪」

 

「「「はい!!(うん!!)」」」

「か、隠さないんだね…君たち…」

 

 

「私も大好きですけど♪」

「…むっ!」

「うぅー…!」

「ライバル…ですからね!」

 

 

「あ、あはは…………」

この後、夜はどうなることやら…




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33話

Guilty KissのNew Romantic Sailorsを聞きながら作品投稿!

ギッッッッッッラン★


「……さて、ご飯も食べ終わって…お風呂も済んだ…が

特訓って何をするんだ、かすみ?」

 

「ふっふっふ~…皆さん、今後の対決でどういう項目が出てきそうだと思いますか~?♪」

 

「項目…ですか?」

「大食い…ダンス…うーん、あとは…」

 

かすみの質問にみんな頭を悩ます。

…まぁ、にこの事だから…突拍子もないこと言いそうだしな…。

 

「…まぁ、無難に考えて…歌とか、ファッションとか…知識とかじゃない?」

「確かにっ♪いかにもスクールアイドルらしい勝負になりそうだねっ♪」

 

「ということは…全部に通ずるところがあると思いませんか~?♪」

「ん…全部に通ずるところ?」

「前もって予習復習する、ということでしょうか?」

 

「それもいいのですが…それだと闇雲過ぎますっ

かすみんが言いたいのは…全てにおいて…''平常心''がものを言うと思います!!」

 

「…平常心?」

しずくがんん?というような顔をする。

歩夢もうーん…と頬に手を当てて考える。

 

「はいっ!♪

どんな場面でも自分らしさと自分のペースがあれば勝てるってことです♪」

「…まぁ、焦ったり緊張しないって言うのは重要だよな」

 

「ですですぅ~♪ということでそれが第一の特訓です!♪」

「…でも、どうやって特訓を…?」

 

「それには~…♪

峻先輩の協力が必要で~す!♪」

「…え、俺?」

 

みんながこちらを見る。

「…まさか、怒ったフリとか…μ'sの真似をしろとか…そういうこと?」

「いえいえ!違いますよ~♪

峻先輩には…あることをしてもらいま~す♪」

 

そう言うとかすみは…しずくの腕を掴んで身動きが取れないようにした。

 

「…えっ?」

「か、かすみちゃんっ…何をっ…?」

「…ま、まさか…」

 

「はいっ♪峻先輩には今からくすぐりをしてもらって皆さんには耐えてもらいま~す!♪」

「え、えええぇっ…!?!?」

 

「そ、それは特訓にならないかと…!!」

「そ、そうだよ…っ…そ、それにくすぐりなんて…っ///」

 

「かすみさんっ…はな、して…っ」

さすがに嫌なのか…しずくも解こうとするが…

かすみが耳元でなにか囁く。

 

「…いいの、しず子?

これって対決だけじゃなくて…演劇の時も平常心は役立つとかすみんは思うんだけどなぁ~…?」

 

「うぐっ……そ、それは…///」

「…何こそこそ話してるんだ~…?」

 

「…わ、わかりましたっ…峻先輩…どうぞっ…!」

「いいのか、しずく?」

 

少し俯いてもごもごするが…決心を決めたしずくは意志が固いようだ。

 

「…じゃあ…遠慮なく…」

「しゅ、峻くん…っ…ホントにやるの…!?」

「うぅ…この後私たちも…されるんですよね…?///」

 

 

優しく…しずくの脇腹をなぞる。

足を少しばたつかせるしずく。

 

「っ……ぁ…///」

なんとも言えない…いやらしい声が出るしずく。

それを見て面白がるかすみ。

 

そして、見てはいけないと思いつつもチラチラと見てしまう歩夢。

せつ菜はじとーっと見ている。

 

「(ふっふっふ~…かすみんはくすぐり効かないから…せいぜい皆さんはくすぐられてあられもない姿を見せるのです…♪)」

 

「…あっ…しゅ、ん…さぁん…///」

「脇腹、弱いんだ?」

 

「そ、そこはっ……いけま、せ…んっ…!///」

口元をきゅっと紡いで耐えるしずく。

…さすがにこれ以上は可哀想に思えてきた。

 

「…ほい、よく耐えたなしずく」

パッと手を離し…頭を撫でる。

 

「ほぇ……ぁ……は、はいっ…///」

 

「…つ、次っ…私する!///(峻くんに撫でて貰えるなら…頑張る…っ!)」

「え、ええっ…歩夢…?」

 

俺の困惑した表情も、ものともせず…歩夢が近づく。

 

「…じゃ、じゃあ…」

大きくさらけ出した太ももを指でなぞる。

 

「ひゃうぅ…!!///」

案の定くすぐったい声を出す歩夢。

…これって…ホントにくすぐったいだけ…だよな?

 

「う、うぅ…でもっ…もっと…し、てっ…///」

「…えっ……もっと?」

意外と…歩夢って欲しがり?…と言うか…攻められるのが…好き、なのか?

 

「…わかった」

してと言われてしないもの申し訳ないので…とりあえず強めにくすぐる。

 

「ぁ……うぅっ…んっ…ひゃ、んっ…!///」

「…歩夢…可愛いな」

「そ、れっ…はっ…いまっ…いわなっ…ひゃん…っ!///」

 

…いかん、俺の方が限界を迎えそうだ…。

せつ菜やしずく…面白がって見てるかすみも居るし…この辺でやめておくか…。

 

「…お疲れ様、歩夢…大丈夫か…?」

「はーっ……はーっ…♡///」

 

…いかん、事後みたいになっとる…。

ちらっと横目でせつ菜を見るが…ポケーっと口を開いて見ている。

 

「…せつ菜…?」

「………………はっ…!

だ、大丈夫です!…これもスクールアイドルとして備えておかないといけないスキルです!!」

 

なんだか変なスイッチが入ったせつ菜。

…ん、まぁ…受け取り方は…人それぞれだからな…。

 

「…じゃあ…行くぞ?」

「はいっ!」

 

どんと来いと構えるせつ菜。

「…まずは…脇腹…」

「んっ……くっ…///」

 

…お、耐えるな?

なら、首元とか…。

 

「ぁ……やっ…///」

ここが弱いのか、くすぐる腕に触れるせつ菜。

しかし、解こうとする力は弱く…むしろその顔は光悦に浸っていた。

 

「…ぁ…峻…さ……んっ…ぅ…///」

「せつ菜…そんな声出すんだな…」

「…峻…の、せい……です、よ…っ…///」

「……っ…」

 

ここでそれは反則だろ…という気持ちもあったが…考えないようにしてくすぐりを続けた。

 

「っ…んんっ……い、やっ……!///」

いや、という言葉に反応してしまった俺は急いで手を離した。

 

「わ、悪い!やりすぎた!」

「ぁ……い、いえっ!そういう意味では…///」

 

「ふっふっふ♪皆さんくすぐりには弱いようですね~♪

まぁ、かすみんはくすぐりきかな────」

 

話終わる前に…しずくがかすみを捕まえた。

 

「さぁ、峻先輩っ…どうぞ!」

「えっ、えっ?…しず子?」

「かすみさんだけ何もしないのは不公平です!」

 

「…ごめんね、かすみちゃん…でも今回は私もそう思うよ…」

「あ、歩夢先輩まで…っ!」

 

「くすぐりが効かなくても…他の方法があります!///」

「せつ菜先輩も~…!」

 

「…と、言うことだから…ごめんよ、かすみ」

「え、ちょ…っ…峻…先輩…っ?

…や、やめっ……きゃああああっ!!」

 

 

かすみの叫び声が部屋に響いたのでした……。

 

……あ、ちなみに怖い映像を見せただけだよ?

見せ終わったあとポカポカ殴られたけど。

 

 

───────────────

 

 

「さてっ、皆さんそろそろ寝ましょうか♪」

「…なんでベットが置いてある…」

「知りませんか?移動式の折りたたみベットなんですよっ♪」

「…えっと、うん…初めて見た…と言うかなんで…5個も?」

 

「峻くんも一緒に寝ないの?」

「…あ、やっぱそういうこと?」

「当たり前です!」

 

「…あ、あはは…(千歌に聞いたら…是非はないよ!!とか言いそうだからやめておこう…)」

 

 

じゃんけんの結果…俺の両隣は歩夢とかすみになった。

そして、向かい合うようにせつ菜としずくというような形に。

 

電気が消え、皆が眠りにつく。

…が、寝れない俺はふと、こんなことが頭をよぎる。

 

(…これって…Aqoursのみんなとお泊まりした時と似てる…)

 

あの時は確か…隣にいた曜が…こっちの布団に入ってきて…。

 

「…んっ…峻くん…っ?」

「…っ……!……あ、あぁ…歩夢…どうした?」

 

「…眠れないの?」

「…あぁ、何だかな…」

「ふふっ、峻くんって…昔から知らないところだとなかなか寝付けないもんね…旅行とか一緒に行った時そうだったなぁ…なんだか懐かしくなっちゃった♪」

 

「…あ、あぁ…変わらないよな…」

「…でも、こうすると…不思議と落ち着いたよね…私も峻くんも…♪」

 

そう言うと歩夢はこちらのベットに手だけ伸ばした。

そして、俺の手を握った。

 

「…ふふっ、子供の頃に戻ったみたい…♪」

「なんだか恥ずかしいけどな…」

「そう、だね……///

…も、もう寝るねっ、おやすみっ♪」

 

と言って眠りについた歩夢…だが、握った手は…離さなかった。

 

 

(昔…か……ホントにこの男は…どんな人物だったのだろうか…)

何かの参考に、と…携帯の写真ファイルなどを開いたが…これと言って参考になりそうなものがなかった。

かと言って歩夢から聞くのも違和感あるしな…。

 

「うぅーん……かすみんランドですよぉ…~♪」

「んっ……なっ…!」

 

……蹴られた。

考え事をしていたというものあって…思い切りクリティカルヒットした。

 

「にゃへへ~…かすみんランドへ~…ようこそ~♪」

「ん、ななっ…!?」

 

驚くことにかすみがゴロゴロ転がって…こちらのベットに忍び込んできた。

それはまるで…海苔巻きのようにくるくると。

 

(ん、んな展開あるか…っ!?)

起こそうにもなかなか起きない。

 

「くっ…かすみってこんなに寝相わるいの、かよっ…!」

起こそうとした……が。

 

「…ふへっ…♪」

「っ……はぁ…」

こんな心地の良さそうな寝顔みたら…そんな気もなくした。

 

「…いい夢見てんだろうなぁ…かすみ」

そっと頭を撫でてこちらに寄せて抱きしめる。

小さく…彼女が俺の名前を呼ぶのだけが聞こえて…俺も眠りについた。




次回はここに出てこなかった5人が出てきます!

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特別編!

バレンタインデー特別編です!

詳しくは下の本文をずぼぼぼぼぼ…(溺れた)


せっかくのイベントなので特別なお話を投稿しようかなと思いました!

 

テーマはバレンタインデー!

という事は…もちろんニジガクのメンバーがチョコをプレゼントします!

 

渡す相手は……読んでくださってる読者様をイメージして作ります!

(その間、峻くん・悠くんには淡島神社の階段をダッシュしててもらいます)

 

自分の推しキャラからこんなシチュエーションで貰えたらな、というのを想像しながらお読みいただけると幸いです!

 

セリフは脳内で自分が言ってる風にお楽しみ下さい!

 

 

───────────────

 

(歩夢編)

 

「あっ、いたいた!探したんだよっ♪」

────歩夢?どうしたんだ?

 

 

「ふふっ…今日…何の日か…分かる?♪」

────今日……なんかあったっけ?

 

「やっぱり忘れてる~…ほら、これ♪」

────これって…チョコ?

 

「ほら…今日…バレンタインデー…だから…///」

────……俺に?

 

「あ、貴方にしか渡すつもり…無かったもん…///

それに…久しぶりのお菓子作りだったから…上手く出来たか分からないけど…///」

────嬉しいよ、ありがとうね…歩夢

 

「ぁ……うんっ!♪」

 

─────────────────────

 

(かすみ編)

 

「せ~んぱいっ♪」

────…あれ、かすみちゃん?

 

「これ、かすみんからの気持ちです♪」

────これって………。

 

「はいっ、チョコレートです♪

…あっ、変なものとか入れてませんからね!?」

────付け加えて言うあたりが怪しい…。

 

「そんなことしませんもん!!…だって…先輩には…一番美味しいチョコ…食べて欲しいです、から…///」

────…かすみちゃん…。

 

「…いっ、今のは聞かなかったことにしてください!

それと…っ…お返し、期待してますからね…!」

 

 

────────────────

 

(しずく編)

 

「あ、先輩っ…今お時間いいですか?」

────しずくちゃん?何か用かな?

 

「えっと…その~……///」

────……ん、なにか…言いにくいこと、かな?

 

「いえっ、そういうことではなくて…っ!」

────えっと…じゃあ、どういうこと?

 

「その…こ、これっお渡ししたくて…っ!!///」

────…クッキー?

 

「…はい、バレンタイン…の…プレゼントです…///」

────すごい…しずくちゃんから貰えるなんて…!嬉しいよ!

 

「…そ、その…初めて男の方に…プレゼントするので…味の保証は出来ませんが…///」

────ううん、気持ちだけでも十分嬉しいよ、ありがとうね!しずくちゃん!

 

 

───────────────────

 

(愛 編)

 

 

「やっほ~!…って、なんか辛気臭い顔してるね~…?」

─────う、うるさい…。

 

「あっ……もしかして……バレンタインのチョコ…貰えなかったとか?!」

─────すぐに図星をつくな!!

 

「あっはは!♪

なんだなんだ…ほいっ♪」

─────んぐっ……!……これって…キャンディー?

 

「ってことは愛さんが一番乗りって事だ♪」

─────こ、これって…。

 

「愛さんのお手製キャンディーだよ♪

あ、でも…気合入れすぎてたくさん作りすぎちゃったから…いっぱい食べてくれる…かな?」

─────…食べる食べる!毎日でも食べるよ!

 

「おっ、嬉しいなぁ~♪…って、それ愛さんが食べてたキャンディー…!そのまま口に入れちゃった!///」

─────そ、それって…間接…。

 

「わ、わーー!!!!言わないでー!!//////」

 

 

─────────────────────

 

(果林 編)

 

「はいっ、お姉さんから…貴方にバレンタインのチョコのプレゼントよ~♪」

─────…って言っても…お手製じゃないんだね。

 

 

「あら、お手製が全てじゃないわよ?

…私の場合は~……♪」

─────…っうぇっ?…果林さん…何を?

 

「ふぉら…たべひゃへてあへる…?♪」

─────な、なななっ……!!??

 

「…ぷっ……あははっ!冗談よっ、可愛いわねぇ♪」

─────か、からかわないでくださいよ!!

 

「でも、食べさせてあげるのは…嘘じゃないわよ?

はい、あーん♪」

─────……あ、あーん…。

 

「ふふっ…いつものチョコより…甘く感じちゃうかしら?」

─────食べた瞬間…鼻血出そうです…。

 

「あらあら、刺激強すぎたかしら?♪」

 

────────────────

 

(彼方 編)

 

「すや…すやぁ……♪」

─────様子を見に来たら…調理実習室のキッチンの上が散乱してるし…

 

「…んっ…むにゅ…♪」

─────彼方ちゃんは寝てるし……おーい!彼方ちゃん~っ!

 

「…ん、んんっ……?…あっ…!

彼方ちゃん…寝てた…?」

─────おはよ、思い切り寝てたよ。

 

「う、うわわわっ…!チョコ…どうなったかな…っ!?」

─────…チョコ?

 

「……ほっ、よかった~…ちゃんと出来てる…♪

一生懸命チョコ作ってたんだけど…途中で冷蔵庫に入れたあと…眠くなっちゃって…」

─────そう、だったんだ…ありがとうね、彼方ちゃん。

 

「遥ちゃんや…部活のみんなとは違う…好きって気持ち…込めて作ったから…食べてみてね~…♪」

─────それってどういう……。

 

「すや…すやぁ…♪」

─────って、また寝てるし!

 

 

────────────────────

 

(エマ 編)

 

 

「日本のバレンタインって他の国とは違うよね~♪」

─────スイスでは何かするの?

 

 

「スイスのチョコは有名だけど…バレンタイン自体そんなに浸透してないんだよ~♪

日本とは違って、男の人が女の人に花を送るくらいかな?」

─────へぇ…なんかオシャレだね。

 

 

「でも、ここは日本だし…私にもチョコあげたい人が…いるから…///」

─────…???

 

 

「はいっ、私からの…チョコだよっ♪」

─────えっ…いいの、ホントに!?…ってこれは…?

 

 

「マロングラッセ♪…その…ずっと好きって意味が…込められて…ごにょごにょ…//////」

─────エマさん?…エマさーん?」

 

─────────────────

 

(璃奈 編)

「璃奈ちゃんボード…''ギランっ''」

─────…ん?…俺の事探してた?

 

「璃奈ちゃんボード…''うんうん''」

─────何かあったの、璃奈ちゃん?

 

「その…これ…さっき彼方さんと一緒に…作ったの…♪」

─────わっ!チョコだ…俺に…?

 

「貴方…が…いいの…うぅ、上手く作れたか…不安だけど…気持ちはいっぱい込めたから」

─────あはは、だろうね…何となくわかるよ。

 

「えっ……どうして…???」

─────ほら、指にチョコつけっぱなしだよ。

 

「ひゃう……!?///」

─────うん、甘くて美味しい。これは期待できるよ!

 

「そ、そっか…良かった~…♪」

─────ありがとうね、璃奈ちゃん…よく味わって食べるよ。

 

「は、恥ずかしいから…後で食べてね…?//////」

 

 

──────────────────

 

(せつ菜 編)

 

「貴方だけにバレンタイン特別ライブを開きたいと思います!」

─────いかにもせつ菜らしいなぁ…。

 

「熱いライブでチョコも貴方の心も溶かしちゃいますよ~!」

─────いやいや!チョコはちゃんと食べるからね!?

 

「えっ………あ、その…ごめんなさい…チョコは…無いんです」

─────…?…作るの、忘れちゃった?

 

「いえ、ちゃんと作ったのですが……その…溶けまして…」

─────そりゃあ…チョコだから溶けるよね…?

 

「やり方を間違えたのか…お湯の中にチョコを入れたら…溶けまして…」

─────それは溶けるよ!!

 

「う、ううっ…料理…苦手で…ごめんなさい!」

─────…あははっ!それならそうと言ってくれればいいのに。

 

「……えっ?」

─────ほら、一緒にチョコ…買いに行こうか?

 

「えっ…で、ですが…っ!」

─────女の子が男の子にチョコを渡すのがバレンタインデーって訳じゃないからね?…俺はせつ菜と一緒にチョコ食べたいし。

 

「…ぁ………」

─────それとも、俺じゃ不満?

 

「そ、そんなことありません!…えへへ、私も貴方とチョコ…食べたいです…///」

 

 

 

 

 

 




この後の展開は読者様次第です!
チョコを味わってお返しを考えたり…。

チョコもいいけど君も欲しいと押し倒したり…。

作者ですか?もちろん後者です。


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35話

5人で女子会in峻くん!!

更新遅れてすんません…


青ジャンの曜ちゃんゲトしました!
月一ペースでの運営の曜ちゃん推し…。


「……ってことがお泊まりした時にあってさ…」

 

「あははっ、なにそれ傑作だよ、しゅんしゅん~!♪」

「でも、羨ましいわね~♪」

 

「かすみちゃん…相変わらず、だね…」

「あはは…まぁ、特訓には…なったのかな?」

 

「…すやぁ…すやあ…♪」

「…ところで…彼方さんが俺の膝で寝てるんだけど…何とかしてくれない…?」

 

「あらあら、懐かれてるんじゃないのかしら?♪」

「そうそう!役得だよ~しゅんしゅん♪」

 

…普通こういうのは逆じゃないのかな…俺が膝に寝るのでは…。

 

「はーい、パン出来たよ~♪」

「おー!エマっちすごーい!」

 

「果林ちゃんにも優しい糖質を抑えたパンもあるよ~♪」

「気を遣わせてごめんなさいね…エマ」

 

「んん~…?……美味しそうな匂い~♪」

「あ、起きた」

「あいたたた…………」

 

「おやおや~?……峻くん…どうしたの~?」

ビリビリと足が痺れた…。

 

「あ、あはは…彼方さんに膝枕してたからね…」

「ふっふっふ~…♪

峻くんのお膝を…彼方ちゃんのお気に入りお昼寝スポットに認定しよ~♪これからは週一で寝かせてね~♪」

 

「ええっ、週一かよ!?」

「あらあら、彼方からも懐かれちゃって♪」

 

「か、果林さん…茶化さないでよ」

「あら、本当のことよ?…実際、気になる子とかいるのかしら~?♪」

 

「うぇえぇええっ…!?」

頬杖をしながら果林さんが面白そうに返事待ちをしている。

…気がつけば愛や璃奈ちゃんもこっち見てるし…。

 

「……い、居ないよっ!だって、スクールアイドル同好会のサポートに全力を注ぎたいし…」

 

…ごめん、嘘ついた…。

いや、でもしずくやせつ菜と…なんて言えないし…。

 

「じゃあ、愛さんの事はどう思う?」

「えっ……あ、その…健康的な…いやらしさがあると言いますか…」

 

───何言ってんだ、俺。

 

「あっはは!なにそれ~♪」

と言って笑ってるけど、愛さん…胡座をかいたりするそういうところだよ…。

 

「あら、私の着替えを見てたのにその反応は冷たいわね~?♪」

「えっ…」

「璃奈ちゃんボード…''うわー''」

 

とんでもないことを暴露した果林さん。

その発言を聞いた彼方さんと璃奈ちゃんが白い目で見てくる。

 

「た、たまたまだから!!悪意も故意も何もないから!」

「ふふっ、そういうことにしておきましょうかね♪」

「ほんとに勘弁して…」

 

「そ、それなら私だって!峻くんと体育倉庫で2人きりになったもん!!」

 

「…えっ?」

「何その王道展開…璃奈ちゃんボード…''やれやれ''」

 

「え、エマさん…?」

何の対抗意識か、エマさんまで暴露を始めた。

そして、果林さんより優位だぞと表さんばかりに腕に抱きつく。

 

 

「…峻くんは…私の事どう思うの…?

……って、こんなそばかすがあるような子…嫌だよね…あはは」

自虐的に笑うエマさん。

 

「そんな事ないよ、それもエマさんの個性だしチャームポイントだから」

「峻くん……えへへ…嬉しいなぁ~…♪」

更に力を込めて腕に抱きつくエマさん。

…すごい…ね、うん。

 

 

「あ、そう言えば…」

「…???」

 

突然、何かを思い出したかのようにトーンを下げる愛。

「せっつーって…結局何者なのかな?」

「(やべっ…)…どうして、それが気になったの?」

 

「いや、あんだけ有名で実績もあったら…学校内で見かけてもおかしくないな~って…それに、部活中はあの衣装だし」

「確かに…クラスの注目の的になってもおかしくないわね」

 

「それに、学年すら分からないし…璃奈ちゃん…''もやもや''」

「3年生~…じゃないと思うけど~…どの学部なんだろうね~…?」

 

「…う、うん…確かに…気になるよね~…」

…言えないよな、生徒会長だなんて…。

それに、その事は…せつ菜本人から…いつかみんなに打ち明けないと、な。

 

「それに…最近、変な人がせっつーの事について聞いてくるんだよ~」

「…変な人?」

「2年の別のクラスの男の人なんだけどさ、優木せつ菜ちゃん、知ってるよね?…どんな子?って

私も普通に答えてるだけど、何かニヤニヤ笑ってて…少し不気味というか…」

 

「…熱狂的なファン…かしら?」

「なんかちょっと…怖いね」

 

「せつ菜ちゃんはその事を知らないんだろうけど…部活中はそんな人見かけてないもんね~…?」

「…うん、確かに気になる…」

 

…変な人、か。

ストーカーか…ただのファンか…。

1度調べてみる必要ありだな…。

 

(なるべくせつ菜に気が付かれないように…補佐として裏から調査しないとな)

 

「あっ、もう下校時間だよ!」

「やばっ、帰ろっ、カナちゃん、りなりー、しゅんしゅん!」

 

「うん、エマさん、果林さんお邪魔しました」

「いいえ~♪」

「色々、峻の事が聞けて楽しかったわ~♪」

 

「果林さんまだその事言うか…」

 

 

 

 

────────────────────

 

 

そして、帰り道…。

璃奈ちゃんと彼方さんと別の道で別れ、俺と愛の2人で帰ってた。

 

「…ね、ねぇ…しゅんしゅん?」

「…ん、どうした?」

 

「…さっき言ってたの…ホント?」

「…あぁ、愛の事をどう思ってるか、か?」

「う、うん…そう、それ…」

 

「正直、最初は…めちゃくちゃ太ももに目がいってた」

「…あ、あはは……何となくそんな気はしてたよ…」

 

「でも、人は見かけじゃねぇなぁって思った

愛は面倒見もいいし、情に厚いし」

「……そ、そうかな…?///」

 

「だから……まぁ、その見た目だから勘違いされることもあると思うけど…」

「…うん、実際…見知らぬ人から声を掛けられたことも…何度か…」

 

「…今後、そういう事がないように、さ」

ぎゅっと愛の手を握る。

 

「ひっ……!?//////」

「俺に守らせてよ、愛の事」

 

「ふぁ……ぁ……は、はいっ…///」

顔を真っ赤にして目を丸くする愛だった。

 

「…き、君って時々する真剣な表情…愛さんドキドキしちゃうよ…///」

「意外と乙女なんだな」

「しゅ、峻の前だけだよ!!///」

 

「…あれっ、今…」

「べーーーっ!守られなくても愛さんは大丈夫だしっ!///」

 

そう言うと2歩3歩前を歩く愛。

その姿を見て…やれやれと笑う俺だった。




「あの…何故作者の私が縛られているのですか?」

かすみ「更新遅れた罰です、当然の報いです。しず子~」
「…な、なんでしずくちゃん?」

しずく「ガっっっデム!!!」
「…は?」

かすみ「今しず子はプロレスラーになりきってるそうで」
「…この展開ってまさか…」

しずく「いくぞおー!!!」

バシーーン!!

「いたーー!!!」
歩夢「…えっと…どういう状況かな、これ…」

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36話

今日の夜…R版も更新するぞ…(フラグ)


【3回戦は 歌唱力対決よ!!首を長ーーくして待ってるから放課後、ちゃんと来なさいよー!!】

 

「…だってさ?」

「なんか、にこ先輩…物語中盤のボスみたいなこと言いますね」

「あっ、かすみさん分かります!モン〇ンで言うところのイャンガ〇ルガ、ポケ〇ンで言うところの4個目のバッジ辺りですね!!」

 

いや、その例えはすごく分かりずらいと思うぞ、せつ菜。

 

「ふっふっふ…やっぱり特訓の成果、出そうですね!」

「怖がってたくせに」

「あ、あれは峻先輩が卑怯なんですもん!!べーーだ!!」

 

そう言うとかすみはそっぽを向いてしまった。

まあ、時間が経てば放っておかないでください~ってすがってくるのが関の山だが。

 

「…とりあえず、放課後…そのお店に行こうか」

「「はーーいっ」」

 

 

歌唱力か…となると…せつ菜のカードを切るべき、か…?

いや、歩夢の歌もなかなかだからな…。

 

(そもそも、μ'sからは誰が出るのだろう…?

歌となると…やっぱり真姫ちゃんあたりかな…)

 

「へーい、峻~!♪何悩んでんの~っ?♪」

「あ、愛っ!くっつきすぎ!」

 

「お、照れてるのか~?可愛いなぁ~このこの~♪」

「だあああ、離れろーー!」

 

「…………………」

「…歩夢?」

 

「…な、なんでもないもん…っ…ぷいっ!」

「…???」

 

(峻くんの…バカ……私だって…峻くんの事…独り占めしたいのに……はぁ、私ってワガママなのかな……)

「…ねぇねぇ、峻…後で歩夢と2人で話、してみてよ?」

「えっ……あ、あぁ…その方がいいよな」

 

(そろそろ…歩夢も素直になりなよ…でも、私もその気持ちは負けない、よ…)

 

 

 

 

─────────────────

 

 

【放課後】

 

「来たわね~!」

 

「…相変わらずテンション高いね…にこさん」

「は~い、峻♪」

「今日もよろしくね~♪」

 

にこにこ笑う絵里さんとことりちゃん。

…うん、後ろの視線が痛いよ、すっごく。

 

「…それで、歌唱力対決…ってとことで…」

「ええ、そうよ!2曲歌ってもらって合計の点数で勝敗を決するわ!」

「ああ、なるほど…それでμ'sからは誰が───」

 

 

「そこの隅っこで影を潜めてる海未よ」

そう言って指を指すにこさん。

振り向くと確かに一番端の椅子で縮こまる海未さん。

 

「うぅ…なぜ私なのですか…」

「海未ちゃんなら大丈夫だよ!穂乃果が応援するよ!!」

 

「ほ、穂乃果っ!そういうことではなく…!!」

「大丈夫よ、歌ってしまったらもう海未の世界になるんだし」

「ま、真姫まで…!…もぅ、わかりました…」

 

諦めたようにマイクを握る海未ちゃん。

 

「…で、虹ヶ咲学園からは?」

「…はいっ!」

 

「えええっ、しずくっ??」

まさかの人が手を挙げた。

 

「特訓の成果…は、あるかどうか分かりませんが…

演劇で鍛えた歌唱力を…全力でぶつけます!!」

 

「なるほどね、確かにしずくの歌唱力はなかなかだからいい勝負になると思うわ」

「しず子、頑張って~♪」

 

「じゃあ、まずは1曲目よ!」

 

先攻は…海未ちゃん。

正直、あの様子じゃ緊張して上手く歌えない気がするけど…。

 

 

「いぇーーいっ♪」

「「………えっ???」」

 

虹ヶ咲学園メンバー…絶句。

明らかにスイッチが入ったように別人になる海未ちゃん。

 

「あはは、海未ちゃん…完全に自分の世界入っちゃったね」

「これは……あれが出るかしら?」

 

「…あれって…?」

 

「貴方の心に…ラブアローシュートッ♪」

「…え、えっと…あれ本当に…海未ちゃん?」

 

「うんっ、むしろあれが本当の海未ちゃんだよ♪」

微笑みながら答えることりちゃん。

…えぇ、まじかぁ…。

 

 

 

 

「…ふぅ、緊張しました…♪」

「いやいやいや…かなりハイレベルだったよ…」

 

「しず子、負けてられないよ!」

「はいっ、頑張ります!!」

 

 

後攻のしずくのハードルが上がったが…彼女なりに一生懸命歌う。

その歌声に静かに耳を傾ける。

 

「素敵な歌声ね」

「はいっ、歌詞に気持ちがしっかり伝わって聞く人にも歌ってる人の感情が伝わります…♪」

 

絵里さんや海未ちゃんが賞賛の声を上げる。

…確かに、しずくの歌唱力…上がった気がする。

…でも、俺の方を見て歌うのは恥ずかしいからやめてくれ…。

 

 

 

 

「1曲目が終わって、海未 92点 しずく89点よ」

「うぅ、やはり海未さんの歌唱力には敵いません…」

「いえ、しずくの歌唱力もなかなかですよ♪」

 

「2人が2曲目を選んでる間……………ん、ほらっ」

 

ずいっと俺の方にマイクを差し出すにこさん。

 

 

「…え?」

「アンタ、歌いなさいよ」

「え、でもそれは勝負に関係ないのでは…」

「いーから!スクールアイドルの社交辞令よ!」

 

「なんだそりゃ……」

「にこちゃんはね、この前聞いた峻くんの歌がまた聞きたいんだって!♪」

「穂乃果ぁ!余計なこと言わないの!!」

 

「…じゃあ、1曲だけ…」

 

曲が流れると一気に視線がこちらに向く。

…歌いにくい。

 

(………また歩夢は携帯こっちに向けてるし…)

 

少し緊張しつつも…虹ヶ咲学園メンバーとμ'sの前で歌い切った俺。

 

ぱちぱちと何人かが拍手をしてくれた。

「峻の歌ってるところ…初めて見たけど…なかなか上手じゃない!」

「さすが、スクールアイドル同好会の部長です!」

 

「果林さんもせつ菜も買い被りすぎだよ」

 

「ううん、やっぱり安心する歌声だよ!ね、ことりちゃん!」

「うんっ♪何だかずっと聞いていたいな~…♪」

 

「…満足かな、にこさん」

「ま、ままままっ、まぁ及第点ね!!」

 

「にこったら嘘つくの下手ね♪」

「絵里ぃ~!!」

 

「今度、私が演奏するから…歌って欲しいわね」

「あ、俺もピアノなら出来るよ」

「ホントに?…じゃあ、連弾しながら…歌って欲しいわ」

 

「うん、今度しようね」

 

 

「…こ、こほん!勝負の本質を忘れちゃいけないわ!

2人とも2曲目スタートよ!」

 

咳払いをして仕切るにこさんを見て苦笑いをうかべる絵里さんと穂乃果ちゃんだった。

 

 

 

 

 

「結果は…海未ちゃん 186点 しずく 184点で海未ちゃんの勝ちか」

「うぅ…悔しいですが…すごくいい経験ができました!」

「しずくの歌声…私は好きですよ♪」

 

ガッチリと握手をする2人。

「これで、μ'sの勝ち越しね」

「まだまだ勝負はこれからだよ」

 

 

「…………………………やっぱり…峻くんって…モテるんだなぁ…」

「あれ、歩夢さん…どうしましたか?」

 

「あっ……ううん、なんでもない!」

「…………?」

 

 

 

─────────────────

 

 

【その帰り道】

 

「歩夢~…なんでそんな先歩くんだよ…」

「知らないっ」

 

「(明らかに…怒ってるよなぁ…)…カラオケの時なんかあったのか?」

「…なんもないもんっ」

 

そう言うと少し急ぎ足で階段を駆け上がる歩夢。

そして、ドアの前で少しこちらを見て…。

 

「………………………バカ…」

とだけ言った家の中に入ってしまった。

 

「バカって……はぁ、一体なんの事だよ…」

 

 

──────────────────

 

 

【歩夢 視点】

 

「………はぁ」

帰ってきて一目散にベットにダイブする。

 

枕に顔をうずめて…ため息をつく。

 

(私…やっぱり悪い子だな…峻くん困らせて…)

あんなこと言いたいわけじゃない…。

 

ただ単に…峻くんを独り占めしたい、だけなのに…。

 

(やっぱり…好きなんて伝えたのが…迷惑、だったのかな…)

そう思うとじわっと…目に涙が浮かびそうになった。

 

「………峻くん」

小さく…好きな彼の名前を呼ぶ。

 

すると…………………………。

 

 

 

ガラガラガラ………。

 

「不用心だなあ…窓開けっ放しじゃん」

「…えっ!?!?」

 

 

──────────────────

 

 

【峻 視点】

 

 

「…やっぱり歩夢から訳を聞かないとスッキリしないな…」

 

けど、家の鍵は閉めてたし…。

「…ベランダか…」

部屋が隣同士だし…ベランダからベランダへ…移り込めば…。

 

「…って、ここ5階だし…」

誤って落ちたとか言ったらシャレにならないし…そもそも鍵がかかってるだろうし…。

 

 

「…えぇい!悩んでても仕方ない!」

 

ベランダから身を乗り出し歩夢のいる部屋に…侵入。

傍から見たら空き巣犯とかに見られるのかなぁ…。

 

カーテンがかかってるベランダのガラスドアに手をかける…すると…。

 

 

ガラガラガラ……

 

「不用心だなあ…窓開けっ放しじゃん」

「えっ…!?!?」

 

鍵がかかってなかった。

その注意は後からするとして。

 

「何暗い顔してんの…歩夢」

「ぁ、な、なんで……っ???」

 

「心配だから様子を見に来た」

「ベランダからこっちに来たの…?!

ここ5階だよ…!?」

 

「だから?」

「…ぁ……べ、別に峻くんには関係ないもん…っ」

 

「…まだそれを言うか」

 

頭を掻きながら歩夢に詰め寄る。

「歩夢…」

「…あっ…峻くん…っ」

「ちゃんと目を見て…思ってること…言って?」

 

見つめながら…静かに歩夢を押し倒す。

すると…少し籠ったような声で話し始める歩夢。

 

「だっ、て…言えない…よ…っ!

峻くんの事を…独り占めしたい、なんて…っ!!」

涙を流しながら喋る歩夢。

…なるほど、そういう事か。

 

「…あーーー…ごめん、気がつかなくて」

「峻くん…がっ…謝ること、無い…よっ…

私の…ワガママ…なんだし……峻くんに、迷惑かけちゃうし…!」

 

しゃべり続ける歩夢の口を……俺は自分の口を合わせて…塞いだ。

「──────っ……!!!//////」

「…あっ…もしかして…歩夢の初めて…貰っちゃった?」

 

「…あ、っ…峻…くんっ…?///」

「ごめんな、でも俺…歩夢の初めて…欲しかったんだ…迷惑だった?」

「そ、そんなこと…っ!!///」

 

「…そっか、よかった」

優しく頭を撫でるといつもの歩夢に戻っていった。

 

「あー…その、ごめんな…俺も歩夢との時間…作ってあげないとな…」

「そ、そんなっ…!私は……」

「そうやって遠慮しないの、それじゃあ歩夢が俺に好きって言ってくれたのが嘘みたいなるじゃんか」

 

「……嘘じゃない、けど…峻くんにとっては…迷惑なんじゃ…」

「んなわけあるかっ」

 

弱くデコピンをする。

「ひゃうっ…!///」

「歩夢が俺のことを好きって思い続けてくれるなら俺もその気持ちをずっと受け止めていたい」

 

「…峻くん…」

「だからそんな寂しいこと言うなよ…俺は歩夢にそばにいて欲しい」

 

「…いい、の…?///」

「居なかったら怒る」

 

「…もぅ、ずるいよ…峻くん…そんなこと言ったら…もっとそばにいたくなるよ…///」

「ん、居てよ…歩夢」

 

「……うんっ…♡///」

 

今度は嬉し涙を流す歩夢。

その日、俺はずっと歩夢のそばにいて…歩夢のわがままを聞いていた。

 

甘えたい、ぎゅーしたい…色々リクエストする歩夢が何だか無邪気な子供のように感じた。




ぽむぅううう…かわいいよぉ…

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37話

虹ヶ咲学園のメンバーでまたしても野球チームを考えようとしてる今日この頃



※途中、微シリアスです


「すいません、書類運んでもらうの…手伝ってもらって」

 

「そのための補佐だろ?気にすんなや」

「ですが……」

 

職員室を後にした俺と菜々会長。

ほとんど書類を持っていった俺に対して申し訳なさそうな顔をする。

 

…まぁ、重かったのは確かだけど…。

 

「力仕事は男の役目!…それより、俺は菜々会長が根詰め過ぎてる気がしてそっちが心配だよ」

「わ、私は大丈夫ですから!!」

 

「嘘つけ、最近また生徒会室で寝てる回数多いの知ってるからな」

「そ、それは……///」

 

その度に俺の上着を掛けてあげて午後の授業の時には上着無しでワイシャツ姿で授業を受けてるのがしょっちゅうだ。

 

「…だから何かあったら遠慮なく言えよ?」

「は、はい……って、ど、どこにいくのですか?」

「いーから」

 

校舎とは違う道を進む俺に戸惑いつつも…着いてくる菜々会長だった。

 

向かった先は…自動販売機。

流石に生徒会長補佐を続けてれば菜々会長の好みだってわかる。

 

「ん、ほら」

「お、お気になさらず!!」

「買った後にそれ言っても手遅れだろ…いいから、少し肩の力抜いて…な?」

「…あ、ありがとう…ございます…///

…好きな飲み物…覚えててくれたんですね///」

 

「補佐だからな、多分生徒会長の事なら一番知ってるんだしじゃない?」

「あははっ、そうかもしれませんね!♪」

 

メガネを掛けて、髪型も違うけど…こうやって笑う姿はせつ菜そのものなんだよなぁ…。

 

 

「…ふふっ、何だか…学校デート…みたいですね…♪」

「手でも繋ぐか?」

「は、はいっ!……あ、いえ…その…それは2人きりの時が…いいです…///」

「今から…2人きりになって…甘えてもいいんだよ?」

 

耳元で小さく呟くと菜々会長が顔を赤くして距離を取る。

 

「な、ななななっ!だ、ダメですっ!!///」

「あれ、キスはしたのに?」

「そ、それは雰囲気というか…!!///」

 

「うそうそ…また今度、な?」

「…はぁ…峻さんには敵いません…」

「菜々会長のこともせつ菜のこともなんでも──」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その時…………''何か''気配を感じた。

 

 

ふと、上を見上げると……そこには……………。

 

 

 

 

 

 

「危ないっ!!!」

「きゃっ…………!!!」

 

 

 

 

咄嗟に菜々会長の体を庇って倒れ込む。

その直後、パリンっという割れる音がした。

 

「っ……大丈夫か…菜々」

「は、はい…っ……一体…何が……か、花瓶…?!」

 

 

落ちてきた方向を見る…誰か…居る。

 

 

 

「……畜生…っ!!」

菜々会長を置いて俺はすぐ後を追いかけた。

 

 

「…峻…さん…………」

菜々会長は…ただ呆然としてるだけだった。

 

 

 

 

 

 

─────────────────

 

 

 

(はぁ…はぁ……ここの窓が…空いてる…)

しかし、流石に犯人は既に姿を消していた。

 

「愛が言ってた…菜々の事を付け回す奴か…?」

【やっぱり追いかけてきたよ…ふふっ…はははっ…!】

 

 

「…逃げねぇなんて随分余裕なんだな…お前、何者だ?」

【僕はね…知ってるんだよ…中川菜々は…優木せつ菜だって】

 

「…何が目的だ」

【欲しいんだよ…中川菜々…いや、優木せつ菜が

でもね…邪魔なんだよ…お前が…】

 

つまり…花瓶は菜々ではなく俺に向けて落としたって事か…。

 

「…ふんっ…クソ野郎だな…はい分かりましたとでも言うと思ったか?」

【やっぱりそう言うよねぇ…でも、それも想定内なんだよねぇ…】

 

「…しゅ、峻さん…!」

様子を見に来た菜々が後ろにいた。

 

「菜々っ、来るな!!」

振り返った瞬間……背後から重い衝撃が肩から背中にかけて伝わった。

 

 

「…っ……!!!」

奴が手にしていたのは…警棒だった。

 

 

【これ以上近づいたら…コイツはタダじゃ済まないよ~?】

「…な、何が目的なんですかっ…!」

 

怯むことなく…立ち向かう菜々。

しかし、それが男を更に怒らせる。

片膝をついた状態の俺をまた殴る。

 

「ぐっ……!!」

「峻さん!」

 

【簡単な事だよ…私は貴方の物になります…そう言えばコイツは解放するし、優木せつ菜だってことも…バラさない

…でも、ずっと僕を満足させてくれなきゃ、だけどね~…?】

 

高笑いをしながら俺を何度も殴る男。

「だ、めだ…菜々…っ…言う、な…!!」

「峻さん……っ……ごめん、なさい…でも…貴方だけは…助けたいんです…っ!」

 

その言葉に男の手が止まった。

【へぇ…じゃあ…どうするの?】

「私は……貴方の物に─────」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

菜々の言う言葉が…スローに聞こえる…。

俺の身体の痛みが…そうさせてるのか…それとも、感覚が薄くなってるのか、分からない…。

 

 

でも、ただ1つ…言えることは…。

菜々は……俺が……守る……っ!!!

 

 

決意を……力に変えて…男の足を掴む。

 

【…あ?…まだ動くのかよ】

ため息混じりで大きく腕を振りかぶる。

トドメを刺す気だ。

 

 

…しかし……………。

ガシッと…その警棒を掴み…そして……''折った''

 

【…ん、なっ……!!】

「…そう…易々と倒せると思うなよ……」

 

プチンと何か…黒い感情が俺を覆った気がした。

…コイツは…許せない……何があっても…!!

 

 

【ふざけっ──────────】

話終わる前に回し蹴りが側頭部にヒットする。

 

大きく吹っ飛ばされる男。

しかし、攻撃の手は止めない。

 

 

「…俺も人がなっちゃいねぇな…」

ふうっと息を整え胸ぐらを掴み…右ストレートを叩き込む。

 

【ぁ…がっ…歯、がっ…!】

「…峻…さん…」

 

菜々は恐怖のあまり…立ち尽くすのがやっとだった。

そんなことを全く気にせず…俺は何度も殴った。

 

【ゆ、るし……】

「黙れ」

 

顔を鷲掴み…そのまま床に叩きつけた。

すると、騒ぎを聞きつけた先生たちが駆けつけた。

 

俺も……その場で倒れ込み…そのまま意識が無くなった…。

 

 

 

 

 

─────────────────

 

 

 

 

 

「……う、ううーん………」

「…ぁ…っ…峻さん!!」

 

目が覚めると…そこは保健室だった。

体中が痛い…よく見ると腕とかアザだらけだった。

 

「…アイツは…」

「…先程、先生と…警察の方が取調べをしました

…盗撮などが浮き彫りになって…書類送検、されました」

 

「…そう、か…」

「…助けて、くれて…ありがとうございます…私、なんと言ったら…」

 

「なんも言わなくていい…キツい言い方になるかもしれないけど…菜々、お前は…黙って俺に守られていろ」

「…で、ですが……」

 

「どんな事があっても…俺のそばを離れることは…許さないからな」

「…峻さん…」

「…でも、無事でよかった…」

 

「ぶ、無事でよかったじゃありませんよ!!

峻さんも先生方から厳重注意と2週間の停学処分なんですよ!?」

「……えっ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「えええええ~!!??……いっ…いっっっったあああ!!!」

 

 

 

 

──────────────────

 

 

「…っ、つつ…」

「峻くん…大丈夫…?」

 

あの事件の後、俺は虹ヶ咲学園メンバーに事情を話した。

 

みんな俺の体の怪我を見て心配をしてくれた。

…もちろん、菜々がせつ菜って事はまだ知られてないけど。

 

おかげで音ノ木坂学院まで行くのも一苦労だ…。

幸運にも…骨は折れてはいなかった。

 

 

「こんにちは~…って、峻くんどうしたのその怪我!!??」

「…あ、あはは…穂乃果ちゃん、声大きい…」

 

明らかに喧嘩後っぽい姿を見て穂乃果ちゃんが驚いた声を上げた。

 

「…明らかに…ただ事じゃない気がするわ…大丈夫?」

「う、うん…少しな…」

…まさか停学処分中なんて言えないしな…。

それに、これは放課後だし…セーフだよな?

 

 

「峻の怪我が気になるけど…4回戦よ!

お題は…度胸試し!」

「…鋼のメンタルってこと?」

 

「そう!スクールアイドルたるもの、どんな時でも自分のアピールをすることが大事よ!」

「…まあ、理にかなってる?」

 

「そして、今日使うのがこれ!」

にこさんが手にしたのは…DVDと…スマホ。

 

「こ、これって…怖い…DVD…!?」

「ふふっ、そうよー!このDVDを見ながら心拍数を計るアプリでどっちが怖がったか測定するわ!」

 

「…虹ヶ咲学園メンバーからは…誰が出る?」

「か、かかかか、かすみんはそういうのNGなので…!!」

「きゅ、急に外も曇り始めてきたよ…!?…璃奈ちゃんボード…''ガタガタガタガタ''」

 

「…えっと…抜擢するようで悪いけど…彼方さん、お願いできるかな…」

「お~…任せろ~う」

 

「μ'sからは希が出るわ!」

「スピリチュアルパワー、見せたるよ?」

 

代表の2人は余裕感があるが…ほかの人たちは…。

 

「こ、こここ、怖くないけど…かすみんは峻先輩の後ろに居させてもらいますからね!!」

「わ、私も…!!璃奈ちゃんボード…''おろおろ''」

 

「…わ、私も…ちょっと…後ろからちらちら見させてください~…っ!」

「花陽さんまで…それに俺の背中なんてそんな大きい訳では…」

 

 

流れてるDVDから女性の悲鳴が聞こえると、怖がりメンバーたちも悲鳴をあげる。

 

「「「きゃああああ!!」」」

「な、殴れば幽霊だって…!!」

「真姫ちゃん…それはスクールアイドル発言としてどうなの…」

 

 

そんなメンバーを後目に…希さんと彼方さんは微動だにしない。

 

希さんは…食い入るように映像を見つめる。

…彼方さんは……。

 

 

(あれ……なんか…肩が少し上げ下げしてる……まさか…)

 

…寝てる?

…いや、まさかな……。

 

 

 

 

 

 

 

「しょ、勝者……近江彼方…!」

…これは…勝ちでいいのだろうか…。

 

彼方さんの心拍数果てほぼ変動が無い。

「…いぇ~…い…」

 

「ね、寝てたのー?!」

「い、異議ありー!!」

 

真姫さんと穂乃果ちゃんが異論を唱えた。

…まぁ、彼方さん自身も寝てたのを認めてるしね…。

 

「…んー、敵に塩を送る訳では無いけど…

あの状況でも寝れるのは…ある意味メンタル強いやん?」

「うっ…」

「そ、それは……」

 

 

「これは希さんに1本取られたな」

「で、でもこれで五分よ!…5回戦…覚えてなさい!」

 

「あはは…」

「峻、大丈夫?」

 

「あっ…絵里さん…大丈夫ですよ、さすがにまだ痛みますが」

「貴方がそんな姿だと…私も心配だから…早く良くなってね♡」

 

「…うっ…はいっ」

「…そうだっ、今度お出かけしましょ?…2人きりで…♡」

「…えっ…?」

「考えてちょうだいね♪

それじゃあね♪」

 

 

 

ウィンクをしてその場を立ち去る絵里さん。

……さすがにあの顔は…反則だろ…。




峻くんが怒る姿が書きたかった…。

どこかで峻くんとμ'sメンバーの掛け合いを書きたい!!

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38話

「えー、桜坂裁判所 裁判長の桜坂しずくです
被告 作者 貴方はまたしても更新を滞らせてしまいましたね?」

【勤務先が人が居なくて…休日返上をば…】

「ですが…UMAのイベントは…やりこんでましたよね?」
【あ、それは…あの…】

「異議ありです!!作者もプライベートの時間が欲しいはずです!!」
【せつ菜ちゃん……!】

「…なるほど、情状酌量の余地もある、とのことですね
…では、判決………主文 死刑」

【なんでだよ!!】

こんな感じで始まります…。


5回戦の前…俺は絵里さんにお出かけに誘われた。

 

その道中。

 

(…これって、明らかに…デート…だよなぁ…?)

男と女が2人で出掛けるのをデートというのは俺の考えすぎだろうか?

 

…でも、誘ってきたのは…絵里さんの方だし…。

本人はそう思って……いやいや!考え過ぎだよな…。

 

 

「あっ、峻~こっちよ♪」

「お待たせしました、絵里……さ、ん…?」

 

────待ち人は…1人ではなかった。

 

「…あ、あの…何故希さんと…にこさんも?」

「お出かけの話をしたら2人も一緒に行きたいって…ダメかしら?」

「い、いえ!むしろ光栄です!」

 

「ふふっ、ウチも峻の事…知りたくって♪」

「…の、希さん…」

 

面と向かって言われると…さすがに照れる。

 

「μ'sのことを引き出すんじゃないかって…私は偵察に来たのよ!別に一緒に出掛けたい訳じゃないわ!」

「ふふっ、分かった分かった…さっ、行きましょ?♪」

 

ムキーーっと怒るにこさんを宥めつつ…絵里さんを先頭に東京の町を練り歩く事となった。

 

「…この後…5回戦ですよね、大丈夫なんですか?」

「…まぁ、むしろ本人は好都合って言ってたわ」

「好都合?」

 

「次の対決…スタミナ対決らしいんよ?」

「スタミナ…」

「μ'sからは凛が出るわ、勝負の前に少し体を動かしたいそうよ?♪」

 

…となると、虹ヶ咲からは…

残ってるのが…歩夢とせつ菜とかすみと璃奈と愛…。

 

無難に行けば…愛になるのかな。

 

「…ふふっ」

「…?…あっ、すいません…変な顔してましたか?」

「いいえ、そうじゃないわ♪

貴方…本当にスクールアイドルのことが好きなのね♪」

 

その言葉に俺は呆けてしまう。

言われてみれば…いや、言われてみると…確かに俺はスクールアイドル中心の生活を送ってるような気がする。

 

…それも、元はと言えば…Aqoursに携わることになったから、だよな。

「…ええ、そうかもしれませんね…ですが、俺にとっては充実してます」

「…ま、その言葉に嘘は無いみたいね」

 

「にこっちも、素直に認めてあげればいいのに♪」

「勝負が終わるまでは認めるわけにはいかないわ!」

 

「にこったら…でも、男の子の部長さんなんて斬新よね」

「あ、それウチも思った!♪」

 

 

 

「(Aqoursの時も居ましたけどね…)…ま、まぁ…確かに他には…なかな──────────」

 

このとき、俺は…3人にはぐれてしまってる事に気が付かないで…そのまま歩いていた。

 

 

その時。

 

 

ドンっと誰かに肩がぶつかった。

「きゃっ…!!」

 

「あっ、ご、ごめんなさ──────────」

 

顔を見ると………その人は…。

 

「…曜ちゃん!?」

「あっ…峻くん!!」

 

…曜と千歌と梨子…だった。

 

「すっごーーい!偶然だね!」

「び、びっくりした~…!」

「今日は、お買い物?」

 

「うん!他の3人と…あれ?!」

後ろを見ると、その3人が居ない。

 

「(…は、はぐれた…!?)…え、えっと…」

この歳になって迷子なんて笑えない(場所は知っているけど)

 

「…???」

「あ、あはは…はぐれたみたい…」

「ええっ…!?」

「連絡、してみたら?」

 

「…連絡先聞いておいてよかった~…」

電話をすると、すぐに繋がった。

 

【Aqoursの3人にばったり遭遇した?】

「うん、というか3人とはぐれた事に気が付かなくて…」

 

【私たち…もう学校に戻る途中なのだけど…】

「えっ!?俺置いてけぼり!?」

 

【ぬぅわぁにやってんのよー!…はぁ、こっちはスクールアイドル対決してるから…Aqoursの3人、エスコートしてあげなさい?】

【にこっち優し~♪】

【うっさい~!!!】

 

 

「…あ、あはは…」

静かに電話終了のボタンを押す。

 

「…俺もご一緒して…いいかな?」

「もちろんであります!」

「峻くんは何をしてる途中だったの?」

 

「…実は……」

 

 

 

 

 

─────────────────

 

 

 

「だったら、私たちも用事済んだし!」

「スクールアイドル対決見に行くであります!」

「…急に押しかけて迷惑じゃないかな?」

 

「ううん、むしろ虹ヶ咲学園メンバーも喜ぶと思うよ」

 

こうして俺と曜と千歌と梨子の3人は音ノ木坂学院に向かうこととなった。

そして、その時の会話が……。

 

 

「…そう言えば、梨子ちゃんって…元々音ノ木坂学院だったんだよね?」

「あれっ…私…話したっけ?」

 

「(あっ、いけね…)…絵里さんから聞いたんだよ~…」

「あ、そうなのね♪」

 

「…ねぇねぇ、峻くん…」

袖をくいくいと引っ張る千歌。

…やばい、可愛い…抱きしめたい…。

 

 

「…な、なにかな?」

「峻くんが…Aqoursの部長になったら…どうなるのかなぁ…って♪」

 

顔を赤くしながら…微笑んだ千歌。

「あっ、曜もそれは同感であります!♪」

 

(2人とも…)

「…じゃあ…いつか…いつかだよ?

Aqoursとμ'sと…虹ヶ咲学園…3グループが一緒にライブする時があったら…それに全力で協力したいな」

 

「ほんと!?約束だよ!」

笑顔で指切りげんまんをした俺と千歌だった。

 

 

 

─────────────────

 

 

 

 

音ノ木坂学院に着くと、既に凛ちゃんと愛が走っていた。

 

「おー、ここが音ノ木坂学院でありますね~!♪」

「μ'sの人達を見ても驚かないんだね」

 

「ほら、スクールアイドルフェスティバルで一緒だったからね~♪」

「ああ、それもそうか」

 

「あっ、峻くん!……って…えええっ!?」

「な、なんですか歩夢先輩…突然大声を……ってえええー!?!?」

 

「か、かすみさん…っ!μ'sさんの前でなんて大声を……あ、ああああ!!」

「3人とも、はしたないわよ………え、えええっ…???」

 

 

「峻…っ…さん…!??!」

 

各々が…困った顔をして…固まった。

 

「…固まったけど…どう思う?」

「いやぁ~…人気者は辛いですな~♪」

「千歌ちゃん…」

 

「ふふっ、相変わらずだね♪」

 

 

「な、なんで峻先輩がAqoursの方々と一緒なんですか!?」

「そ、そこまで人脈が…!?」

 

(いや、俺の記憶上は一緒に活動してたんだけどな)

「…実は……」

「待った!」

 

事情を説明しようとしたところ…にこさんに止められた。

「決着が…つくわ」

 

あ、忘れてた…愛と凛ちゃんが対決してるとこだった。

「……っ…はっ…!!」

 

ゴール寸前で凛ちゃんを交わした…愛。

「はぁ…はぁ…あー、危なかった…!!」

「負けたけど…楽しかったにゃ~♪」

 

「…おお…ガチだねぇ…」

「曜も参加したかったでありますっ」

 

「勝者…宮下愛!」

「やりぃー!♪…って、あれれ?…峻、この人達…だれ?」

「あ、説明まだだったね…実は」

 

 

 

───────────────

 

 

「へぇ~…すご~い!」

「あ、あああああ、あのっ!私千歌さんの大ファンなんです!!」

 

「せつ菜先輩…圧がすごい…」

 

「あ、あはは…」

手をぶんぶん振って握手をするせつ菜に思わず苦笑いする千歌。

 

 

「…む、むむ…」

「あら、にこ…なんか不服そうね?」

 

「絵里…あの男を中心に…仲良しこよしになってる気がしない?」

「…まぁ、確かに…言われてみれば」

「…どこかで面影が…ううーん、思い出せないわ…!!」

 

 

一人悶々と頭を抱えるにこを心配そうに見つめる絵里だった。




更新頑張らないと…頑張らないと…


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39話

10連ガチャどうでしたか?(地雷)
初期URルビィちゃん来ました!(限界突破ですが…)


「峻くんっ、起きてっ?」

「うぅーん…」

 

「…もぅ、また起きない…」

 

朝、私はいつもの様に峻くんを起こしに来たんだけど…。

 

「あっ、またお腹出して寝てる…もぉ~…風邪ひくよ~…?」

…かれこれ…15分は起こせないで峻くんの寝顔を見たり突っついたりしている…。

 

「…峻くん…///」

髪をかき上げ…口を近づける…。

少しくらい…良い、よね…?

 

「…ん、んんんっ……ふぁ…ぁ」

「しゅ、しゅしゅしゅっ、峻くんっ!?」

 

「しゅかしゅー…?

…あれっ、歩夢…?」

「お、おはようっ、峻くんっ!///」

 

「…なんか…怪しい…」

「な、何でもないよ…?///」

 

 

 

─────────────────

 

 

眠け眼で歩夢を見ると…思い切り顔を赤くし、ブンブン手を振って否定を続けている。

 

…いや、何か隠してるな…これ。

 

ちらっと時計に目をやる。

時刻は7時30分過ぎ…。

まだ時間はあるな…。

 

「嘘は良くなーーーい!!」

グイッと歩夢を引き寄せ…ベットの中に入れる。

 

「きゃっ…ぁ…!!//////」

突然の出来事に…歩夢は為す術もなく、ベットの中に入らされた。

 

「しゅっ、峻くん…っ…///」

「歩夢~…可愛いなぁ…ん?」

 

腰の辺りを摩り、首元をクンクンと鼻で嗅ぐ。

 

「んっ…ぁ…っ…///」

くすぐったいのか、ピクンと反応をする歩夢。

 

「…あっ…峻くん…ダメ…っ…スカート…めくれ、て…///」

「めくれてる…から?」

 

「そ、それ以上…っ…手を下にしちゃ…///」

しかし、その忠告を聞かず…手をどんどん下に下げる。

 

「…あぁ、ほんとだ…触れちゃった」

「峻くん…っ…だ、めっ…!!///」

 

「…ねぇ…歩夢…このまま……」

「だ………だめ…ぇ…!!!!///」

 

目を瞑り、思い切り伸ばした歩夢の拳が俺の頬にクリーンヒット。

 

「ぐはっ…」

そのまま、歩夢が逃げるようにベットから出た。

 

「も、もうっ!…そういうのは…もっと、ムードが出てから……あぁ、でも…峻くんがそうやってグイグイ来るのは…すごく、好き、かも…///」

 

「…い、痛い………」

朝から頬のヒリヒリと戦いながら学校に行く準備をする俺だった…。

 

 

──────────────────

 

 

「おはよ、愛」

「おはようっ、愛ちゃん!」

 

「ちぃーすっ♪2人ともアツアツですなぁ~♪」

「そ、そんなんじゃないよ!///」

 

(朝から右フック喰らわせられるしな…)

「峻~?なんか歩夢の顔が赤いけど…なんかあったの~?」

「あ、あはは……」

 

「あっ、愛先輩と歩夢先輩と峻先輩発見~!♪」

「おはようございます、璃奈ちゃんボード''ぺこり''」

 

「おはよう、2人とも」

「えへへ~、峻先輩の右腕も~らいっ♪」

「か、かすみちゃん!///」

「おっ、かすかすやるね~♪」

 

「かすかす言わないで下さいよ~!…峻先輩もぉ、嬉しいですよねっ♪」

「霞ヶ関の雄大さを感じるよ」

「あ?」

 

「…すいません、光栄な限りです」

 

 

 

──────────────────

 

そして、何事もなく…放課後。

部室に行くと、果林さんしかいなかった。

 

 

「あれっ…果林さん?」

「あら、峻…お疲れ様」

「みんな居ないですね」

 

「彼方は…お昼寝ね。

エマは…家族に電話してから部室に来るって言ってたわ」

 

「歩夢は日直で…せつ菜は……生徒…っ…すぐ来ると思うし…愛は今日はお家のお手伝いだし

 

璃奈とかすみとしずくは図書室に行くって言ってたし…」

 

「ふふっ、みんなの事…熟知してるのね♪」

「あはは、これでも部長だからね」

 

「でも…私、部長に1つ…不満があるわ」

「えっ…な、何…?」

 

「…ねぇ、峻…?…そろそろ、私と対等でいいんじゃないかしら…?」

「…えっと、それはどう言う…」

 

「名前」

「……えっ?」

 

「な・ま・え♪」

「…果林…さん?」

 

「……………(プイッ」

あれ…そっぽ向かれた…。

 

「…か、果林…」

「……ふふっ、やっと言ってくれたわ♪」

「…やっと?」

 

「ずっとね、そうやって言って欲しかったのよ」

「は、初めて知ったよ…!?」

「私にだって言い難い事もあるわよ?」

 

「…ま、まぁ…年上でも堅苦しくなくって言うなら…俺はさん付けなくても…いいかなって思うけど…」

「嬉しいこと言ってくれるわね♪…何かご褒美でもあげようかしら…?♪」

 

そう言うと、果林は胸を抱え…少し得意げに笑った。

 

「…からかわないでくださいよ」

「あら…ホントって言ったら…どうするのかしら?」

 

グイッと顔を近づける果林。

その差…わずか2~3cm。

 

「………っ………………」

「…ふふっ、顔が赤いわよ…峻?♪」

「…果林はずるいよ…でも……」

 

「…でも…?」

「俺も男だから…されっぱなしは…嫌だからな…!」

 

そのまま近かった2~3cmの距離を…ゼロにした。

一瞬触れた唇の感覚に…果林は目を丸くした。

 

「なっ……な、ななっ…!!///」

「…果林が…そういう風に誘ったんだからな…」

「わ、私は…別に…っ!!///」

 

押しに弱いのか…果林が口をパクパクして言葉を失っている。

「…おぉー…峻くん~…やるねぇ~…」

 

 

枕に顎を乗せて眠たそうに…彼方さんが…。

 

「か、彼方ぁ!?///」

「い、いつからそこに…!?」

 

「ん~…と……峻くんが~…果林って呼んでるあたりから~…?

入っても2人とも気がつかなかったし~…」

 

「け、気配が無さすぎなのよ!///」

「…も、もしかして…見てた…よね?」

 

「ん~…ばっちり~♪」

 

「う、うう…!///」

「果林ちゃんの赤くなってる顔…初めて見た~♪」

 

「…あんまりいじめるなよ、彼方」

「おぉ~…?…峻くん…さん付けやめたんだね~♪」

 

ゴロンと彼方が俺の膝で寝始めた。

「んふふ~…やっぱりここが落ち着くな~…♪」

 

胸元ゆるゆるなのか…谷間が見える。

「…彼方…あのな…」

「峻くん…目線バレバレだよ~…?///」

サッと手で胸元を隠す彼方。

 

「…でも…彼方ちゃん…寝てる時は…寝相いいから…触っても…バレないかもよ~…?///」

「…うぐっ………」

 

「…えへへ~…いけない事…言っちゃったかな~…?///」

「か、彼方…」

 

じっと見つめあってる中…後ろから柔らかい感触が。

 

「か、彼方の方ばっかり…ずるいわよっ///」

「か、果林まで~…!!」

 

ぷくっと頬を膨らませた果林がどこか新鮮で…。

子どもっぽく見えたのは…俺だけが知る表情だろうか…?

 

 

 

 

 

「「「お疲れ様で~す!」」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…峻くん…?」

「あ、あはは……お疲れ様…歩夢…………」




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40話

めっちゃ更新遅れてすいません…!!
R版も何とか更新していきたいのですいませんが気長にお待ちいただけると幸いです…


凛「愛さーんっ、一緒に外で運動しよ~♪」

愛「おっ、りんりん乗り気だね~いこいこ!♪」

 

凛「わーい!愛さんと遊ぶにゃー!♪」

穂乃果「2人とも姉妹みたいだね~♪」

 

仲良く遊びに行った愛と凛を眺めながら穂乃果が呟いた。

…しかし、にこの顔は険しく…。

 

 

にこ「むむむ……」

絵里「にこ、顔にしわがよってるわよ」

にこ「そんなこと~…!!…ぬぬぬ…!!」

 

絵里が後ろから諭すが…それでもにこの表情は変わらない。

そこに、まるで火に油を注ぐ用に…。

 

 

「こんちには~……あ、ぬぅあんでるたーる人」

彼が顔を出した。

 

にこ「ぬぅわにが、ぬぅあんでるたーる人よ!!殴るわよ!」

絵里「……………ぷっ……」

 

にこ「絵里も何笑ってるのよ!…って、私が気にしてるのはそこじゃなくて…」

(あ、ぬぅあんでるたーる人はいいのね)

 

にこ「対決なのに仲良くしてどーすのよ!って話!」

「…うーん…絵里、どう思う?」

絵里「…そうねぇ……仲良きことは美しきかなって思うけど…って、絵里…?」

 

「…あ、いけね…え、絵里~…さん?」

絵里「…ふふっ、絵里でもいいわよ♪」

歩夢「……峻くん?」

せつ菜「峻さん?」

にこ「あんた達まで仲良くしてどーするのよ!

…もー!早く対決するわよ!!」

 

「ほいほい…それで対決内容は?」

にこ「知識対決よ!」

 

穂乃果「知識?クイズって事?」

にこ「そうよ!イントロクイズ…って所かしら?」

果林「虹ヶ咲からは…誰が出るかしら?」

彼方「うぅーん…せつ菜ちゃんにする~…?」

 

せつ菜「わ、私ですか!?」

「…うん、俺もせつ菜ならできる思うよ!!」

せつ菜「わ、分かり…ました!///」

 

これでもかと顔を近付けると顔を赤くしたせつ菜。

その姿を見て穂乃果がわぁ~と嬉しそうな顔をして

歩夢が果林の胸元でおよよと嘘泣き(?)をしていた。

 

「えっと…μ'sからは…?」

にこ「あぁ、それなら……」

 

花陽「にこちゃーん!連れてきたよ~!」

真姫「な、なによ!急に部室に来てって…ピアノ弾いてた所なんだけど…!!」

 

にこ「μ'sからは真姫が出るわ!」

「これは…強敵だね…」

 

せつ菜「相手にとって不足なしです!…いざ…一子相伝の兄弟子対決です!」

 

そう言うと何かの拳法のような構えをするせつ菜。

それを見て真姫がやれやれと肩を落とした。

 

「…せつ菜、真姫が困ってる」

せつ菜「あっ…す、すいません、つい!!」

真姫「…いいわ、私もそう簡単に負けるつもりは無いし」

 

にこ「じゃあ、対決の説明するわね─────」

 

 

そう言うと知識対決の説明が始まったが…。

誰かが俺の肩を叩く。

 

「ん?」

希「やっほ♪…対決中?」

「うん、今からね」

 

希「見てるだけっていうのもアレやし…占い、やって見る?」

そう言うと胸ポケットからカードを取り出す希先輩。

…揺れたのは見て見ぬふりをしよう。

 

希「こーやって……ふふっ、視線が釘付けになっとるよ?

見るのはカードの方だよ?♪」

「あっ…す、すいません…」

希「ええよ、男の子やもんね♪…じゃあカードを1枚選んでみ?」

 

そう言うとキチンと並べられたカードの中から1枚を選ぶ。

 

希「''運命の輪''…」

「意味合いとしては…」

希「んー…異性からの印象が良くって~…運命的な出会いや一目惚れ…新しい恋の芽生えとか…かな?」

 

(…言えない…正解だとか…)

希「気になる子、いるん?♪」

「え、あー…あはは…」

 

笑って誤魔化すしか無かった…。

 

───────────────────

 

 

にこ「勝者…優木せつ菜!」

せつ菜「いい勝負でした!」

真姫「イントロクイズって…スクールアイドルのって聞いてないんだけど…!!」

 

「お、勝負終わった?」

果林「ええ、せつ菜の圧勝、だけどね」

 

穂乃果「チョコミントなんてスクールアイドルグループがいるんだねぇ~」

「俺はバニラ派だけどね」

歩夢「えっと…峻くん、アイスの話じゃないんだけど…」

 

 

 

 

 

 

──────────────────

 

 

 

その対決の帰り道…。

それとせつ菜は2人で帰っていた。

 

せつ菜「あの…ほんとに送ってくれなくても…」

「俺の身勝手でやってるだけだから気にしないで」

せつ菜「…ありがとう、ございます」

 

「…まぁ、あの一件以来、少しせつ菜の事に関しては俺も神経質になっているというか…」

せつ菜「……あのっ!」

 

せつ菜の足が止まった。

声の様子からして…ただならぬ様子だった。

 

せつ菜「…私、皆さんに…伝えようと思います。」

「…それって…」

せつ菜「はい、やっぱり…このまま隠し続ける訳には…いかないので…」

「…大丈夫、なの?」

 

せつ菜「…ごめんなさい…意を決したのに…少し、怖いです…」

「…大丈夫、俺がついてるから」

 

優しくせつ菜を抱きしめると…確かに抱きしめ返してくる力が伝わってきた。

 

 

 

せつ菜「…はい、ありがとうございます…峻さん」

「……うん」

 

 

 

──────────────────

 

 

【翌日】

 

 

歩夢「あれ、せつ菜ちゃんは?」

しずく「確かに居ませんね…?」

かすみ「むー!せつ菜先輩1人でこっそり練習をしてるのでは…!!」

 

果林「考えすぎよ、かすみちゃん…峻、何か知ってる?」

「いや、特には……彼方さん、そろそろ膝枕やめてもいい…?」

 

彼方「あと、45分~…♪」

「いや、微妙に長いな!」

 

みんなで談笑をしていると…部室にノックの音が響く。

 

璃奈「んっ…誰だろう…?」

愛「せつ菜じゃない?ノックするなんて珍しいけど…」

 

扉が開くと…そこにいたのは…。

 

菜々「失礼します」

かすみ「げっ、生徒会長…!!」

 

「げっ、とか言うなよ…かすみ…」

かすみ「な、何か用ですか…!部活動の件なら…!」

果林「はいはい、突っかからないの…」

 

菜々「…その…ごめんなさい!!」

突然頭を下げる生徒会長に皆が困惑する。

 

しずく「ど、どうしたんですかっ!?」

愛「と、とりあえず頭を上げなよ!」

 

「あー、こほん…いや、みんなに伝えたい事があってな……」

歩夢「…峻くん?」

「…な、''せつ菜''」

 

「「「えっ!?!?」」」

みんなの驚きを他所に…菜々が眼鏡と髪留めを外した。

すると…いつも見慣れたせつ菜の姿に早変わりした。

何度見ても…ドキッとするのは俺だけだろうか?

 

かすみ「あー!!!せつ菜先輩!!」

エマ「えぇ~…!どういうこと…??!!」

果林「峻…知ってたの?」

 

「ん、まぁ…試すような事をしたのはすまない…ただ、少し訳があってな」

歩夢「…えっと、どういう事?」

 

「確かに菜々がせつ菜だったのは隠していた…けど

家の問題とか…色々あって隠しながら活動していたんだ」

 

かすみ「どうして、峻先輩は知っていたんですか?」

「前に転んだせつ菜の手当をした時の絆創膏が菜々会長と同じ場所にしていたから、もしやってね」

 

愛「んー、全然気が付かなかったよ~!」

璃奈「見事なステルススキル…」

しずく「あんなに朝礼で姿見ていたのに…全然分かりませんでした…」

彼方「学校内で見た事ない人がいるのも納得だよね~」

 

せつ菜「…あ、あのっ…皆さん、怒ってないんですか…?」

歩夢「怒る?…どうして?」

せつ菜「だ、だって…皆さんを騙すようなことして…」

果林「驚いてはいたけど…皆それぞれ事情はあるわ…ね、かすみちゃん?」

 

かすみ「…む、むー……確かにビックリしましたけど…せつ菜先輩もきっと、悩みながら活動していたと思うと…怒る気にはなれません」

「おっ、かすみは大人だな~」

かすみ「あ、頭を撫でないで下さい~!///」

 

「…な?言った通りやろ?」

せつ菜「…皆さん…本当にすいませんでした…!!

これからは全精力をかけてスクールアイドル活動に邁進します!!」

 

彼方「張り切りすぎはダメだよ~」

しずく「これからは皆さんで力を合わせて行きましょうね!」

エマ「峻くんの力があれば大丈夫だよ~♪」

 

「えっ、俺!?」

果林「そうねぇ~…隠していた共犯として…峻には飲み物でも買ってきて貰おうかしら?」

「パシリかよ……いいよ、何がいい?」

 

果林「お茶ね♪」

彼方「紅茶~♪」

しずく「カルピスで!♪」

愛「コーラ宜しく~!♪」

 

「君たち…」

歩夢「峻くんっ、私も行こうか?」

果林「だーめ、歩夢も甘やかさないの」

 

歩夢「えっ、で、でも…」

「大丈夫大丈夫…行ってきまーす」

 

 

1人、部室を後にする俺。

 

 

 

──────────────────

 

 

 

 

 

果林「さて、行ったわね」

歩夢「果林さん、一体……」

 

果林「そろそろはっきりさせましょ?…みんなは峻の事をどう思うか」

 

「「「「えっ………………」」」」

 

その言葉にみんなが言葉を失う。

 

しずく「ど、どうって…」

愛「それは~………」

 

歩夢「…私は…峻くんの事が…好き…」

かすみ「あ、あああ、歩夢先輩っ!?」

果林「そう、歩夢は素直ね♪」

 

彼方「彼方ちゃんも好きだよ~…♪」

璃奈「私も…峻さんの横にいると…心がポカポカする…この気持ちは…一体…」

エマ「それを恋っていうんだよ、璃奈ちゃん♪

……んー…私は峻くんの事、弟みたいで甘やかしたいなぁ~って思う時が多いかなぁ…♪」

 

せつ菜「わ、私だって…!!峻さんのこと、が…///」

かすみ「み、皆さんに負けないぐらいかすみんも峻先輩の事を想ってます!…スクールアイドル同好会を続けようって言った時からずっと!」

 

しずく(この状況で…初めてのキスをしたって言うと…地雷を踏むことになるのかな…)

せつ菜「は、初めてのキスはしずくさんに取られましたが2番目は私が…!!」

しずく(せつ菜先輩ーーーー!!!!!…あぁ、バレた…)

 

歩夢「わ、私は朝峻くんの事起こしているもん!おでこにキスだって何回もしてるし抱きしめられたりしてるもん!」

 

 

璃奈「峻さん…罪な男?」

愛「えぇ、りなりー…それ今更?」

 

果林「ふふっ、この先どうなるか楽しみね♪」

彼方「果林ちゃん、楽しんでない~…?♪」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ええっと…後はカルピ………ふぇっくしゅん!!!」

 

 

間違えてドクターペッパーのボタンを押す峻だった…。

ちなみにかすみに渡したら怒られて再び買いに行く事となってしまった。




久々だから…アレ、やな…笑

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41話

内容の濃い作品が沢山出来そう!!
お楽しみにしていてください!


「おはよ、歩夢」

「おはよう、峻くん!」

 

いつも通り、俺と歩夢は朝の挨拶を交わす。

…いつもと違う、といえば…。

 

「おっはよーございまーす♪」

「おはようございます、峻先輩♪」

 

学校に向かうに連れて…俺の横に一緒に歩くメンバーが増えていく。

みんな思い思いの話に花を咲かせる。

 

…周りの目が痛いんだけどなぁ…。

 

「おーーっす!…って、峻…モテ期?」

「茶化すなよ…」

「いや、両手に花どころか…両手足に花って感じだよ?」

「…身体中に花って感じだよ」

 

「あははっ、鼻が高くなるんじゃない~?♪」

「ならないよー!!」

 

いつも通りの雰囲気で学校へと向かう…が。

 

 

「…………………っ……………???」

ふと、後ろが気になり振り返る。

しかし、当然人なんか居ない。

 

「峻くん、どうしたの?」

「いや………なんか見られているって言うか…」

 

「峻先輩、ファンでも居るんじゃないんですか~?♪」

「あはは、いないいない」

 

「峻さんのファン…っ!?

ま、負けませんよ……!!」

「しずくちゃん、せつ菜ちゃんみたいになってきたね…」

 

「ほら、みんな行こ?俺の気の所為だから大丈夫だよ!」

?「………………………………」

 

 

しかし、俺の感じる違和感は拭えなかった。

 

 

 

 

────────────────────

 

 

にこ「さあ、勝負の時間よ!」

「テンション高いんだよなぁー…もう、見慣れたよ」

 

ことり「にこちゃんもこの対決楽しみにしてるんだよ♪」

「そういう所は素直じゃないよな…」

 

にこ「そこ!聞こえてるわよ!…なんかこんなやり取り、初めてじゃないような感じね…!

こほん!次の勝負は…!」

 

「なぁ、にこ…そろそろ残りの勝負内容について教えてくれないか?」

にこ「何よ、勘ぐるつもり?」

希「ええんちゃう?減るものでもないし♪」

にこ「希まで…いいわ、教えてあげるわ…今回のテーマが衣装対決。

その後がカリスマ力とアイドル力対決よ」

 

…後、ニジガクメンバーで残ってるのが…歩夢とかすみと璃奈ちゃん、か。

 

「…璃奈ちゃん、お願いしてもいいかな…?」

璃奈「うん、いいよ……でも、相手は絶対に…」

 

ことり「ことりだよ♪勝ち負けとかこだわらないで楽しもうよ~♪」

璃奈「よ、よろしくお願いします…っ」

 

にこ「勝負の服を用意するから、5人代表を選ぶのよ!まぁ、コスプレ対決って名前でも間違いじゃないかしらね?

審査員の判断で勝ち負けを付けるわ!

μ'sからは希と真姫、ニジガクからは…誰か2人と…アンタも入りなさい」

 

「え、俺!?…でも…」

にこ「今回は特別よ、審査員は別に対決に入らないんだし」

「…わかった、しっかり判断するよ」

 

 

────────────────────

 

 

 

 

にこ「じゃあ、コスプレ対決始めるわよ~♪

μ'sからの一番手…先発は…穂乃果!」

 

(璃奈ちゃん、手伝おうかって言ったけど…今回は自分の力で頑張るって言ってたし…大丈夫かなぁ…)

 

穂乃果「こーらー!キミー!余所見してると、逮捕しちゃうぞ♪」

 

考え事をしていたらミニスカポリス姿をした穂乃果が目の前に居た。

 

「えっ、あ、ご、ごめん!」

穂乃果「言い訳は聞きませーん、逮捕しちゃうぞー!♪」

 

ウキウキしながら手錠を手に取る穂乃果。

「どちらかと言えば、手錠をさせて身動きが取れなくなったところをこう……」

 

しずく「峻さん、一体何を……?」

歩夢「分からないけど、変なことを考えているのは…確かだと思うよ…」

 

穂乃果「いやーん、峻くんダメだよ~///」

と言いつつも、満更でもないような顔をする穂乃果だった。

 

にこ「論点がズレてるわ!次!虹ヶ咲学園からは…果林!」

「ウチのプロポーション番長だから大丈夫だ…………ろ?」

 

しかし、出てきた果林さんはいつも通りの格好。

その手に持っていたのは…。

 

果林「じゃーん♪」

璃奈ちゃんボード…いや、この場合…果林さんボードなのか?

困惑する両チームのメンバーを他所に、にこが口を開く。

 

にこ「こらぁ、天王寺璃奈…!」

璃奈「なに?」

 

にこ「コスプレ対決って言ったでしょ?!

これじゃあコスプレになんかなってないわよ!」

 

璃奈「果林さんは何を着せても果林さん自身が目立つから、敢えて斬新なことをしてみた…っ!」

果林「不思議な安心感があるわね~、これ♪」

 

いや。果林さんもノリノリなんかい。

 

璃奈「峻さんの分も作ってきたよ」

と言って渡されたボードに書かれていた顔は…。

 

「何じゃい、この…愛を捨てて十字陵を作らせてそうな人の顔は…」

璃奈「付けてみて?」

 

「んん…こうか?」

着けた瞬間、歩夢とせつ菜とかすみ

μ'sの穂乃果とにこが吹いた。

…後でわしわしの刑だな。

 

 

 

 

 

 

 

にこ「勝者…南ことり!」

ことり「ふふっ、楽しかったよ♪」

 

璃奈「やっぱりことりさんは凄いなぁ…」

 

「俺的には絵里さんの格好が…こう、手をかけてびゃって下げたくなるような…な?」

歩夢「………………………………」

 

無言で歩夢から背中を叩かれた。

男が居るのにあんな格好は反則だと思うの、僕。

 

ことり「もし良かったら一緒に衣装作ってライブとかしてみたいな♪」

穂乃果「あ、それ賛成!」

海未「また勝手なことを…」

 

「いいじゃん、Aqoursも誘ってさ…三組のスクールアイドルがやるライブとかめちゃくちゃワクワクしない?」

 

絵里「Aqoursは、もうスクールアイドルフェスティバルで一緒にライブすることになってるけど…いいわね、それ♪」

 

 

 

 

 

希「…って、話が進んどるよ?」

にこ「悔しいけど、あの男を中心に出来事が回ってるような気がするわ…」

 

希「ふふっ、彼は特別、なんかもね?♪」

にこ「……ほんっと、不思議な奴」

 

μ'sとニジガクのメンバーと話彼を見て、どこかそんな気持ちになる2人だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

─────────────────

 

 

 

 

 

 

【─────別次元???】

 

 

「…今回、彼の場合は…直撃雷と言って、かなり珍しい事案になります」

果南「…助かるんですか?」

 

「…致死率は70%以上、と言われています。

正直、この状態なのが奇跡と言っても過言ではありません」

ダイヤ「そんなっ…!!」

 

「この先、どうなるかは分かりませんが……最悪の事態は…覚悟しておいて下さい」

果南「…わかり、ました…」

 

鞠莉「…あの子には、言わないでおきましょ…多分、本当に立ち直れなくなるわ…」

ダイヤ「…分かりましたわ…」

果南「…悠………………」

 

 

彼女は目を瞑ったままの彼の頬に優しく手を添えた。

 

千歌「……悠くん」

 

もう名前を呼んでも…返事してくれないのかな…。

そんなの…嫌だよ…。

 

毎日そんな考えが頭をよぎる。

勉強も手につかないまま、ただただ日にちだけが過ぎていく。

 

 

梨子「…あっ…曜ちゃん、悠くんの様子は…」

病室のドアの前で立っていた曜が静かに首を横に振る。

その横で椅子に座っていた花丸・善子・ルビィも顔を俯かせた。

 

 

…なぜ、彼なのだろうか。

なぜ、彼に直撃したのだろうか。

帰る時間がもう少し早かったり遅かったりすればこんなことには…。

 

重い空気だけが辺りを包む。

 

 

 

 

 

 

千歌「……信じ、てるよ…私は…悠くんの事を…ずっと…絶対に…」

誰にも聞こえない声で…そう呟いた千歌。

 

…その時、彼の指がピクっと反応した事には…気が付かず…。




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42話

皆さん、体調はいかがでしょうか。
こんな世の中ですが少しでも楽しくなって貰えるよう投稿、頑張っていきます。

※作者は接客業をやってる為、こんな状況かでなかなかリアルが厳しいのでなるべく頑張るのでご理解ご協力よろしくお願いします。


「………また、千歌の夢を見た…」

 

どんよりとした雲がかかった朝、俺は目が覚めた。

見た夢は病室で千歌が何度も俺の名前を呼び、涙する夢だった。

 

「…くそっ、妙にリアルな夢を見させやがって…」

しかし、これが夢なのか…それとも本当の悠としての意識の中で起こってることなのかは…俺には分からなかった。

 

「…俺…泣いてる…?」

ふと、自分の目頭を抑えるとツーーと涙が流れた。

 

「…くそっ、忘れよう…今は…忘れよう…!」

 

半ば逃げるように制服に袖を通した。

…外はどんよりとした雲から雨が降り始めていた。

 

 

──────────────────

 

 

「天気予報、外れちゃったね」

傘を差しながら歩夢が苦笑いする。

 

「だな…雨は………俺も嫌いだな」

「……峻くん?」

 

天を見上げ、傘を何度も打ち付ける雨を見て思い詰める俺を見て…歩夢は少し心配そうな顔をした。

 

「…ん、ごめん…変な顔してたか?」

「ううん!違うの!…ただ、少し怖い顔…だったから」

 

「…ごめんな、歩夢…でも俺は大丈夫だから」

手を差し伸べ、ポンと歩夢の頭を撫でる。

袖口が濡れたがそんなことはどうでも良かった。

 

 

(…俺は…今はあくまでも宮之原 峻だ。

目的を…見失うな…)

いつか、千歌とまた笑って……会えるように…。

 

 

 

 

───────────────────

 

 

 

【昼休み】

 

 

「うーん…前世の記憶がある少女…か」

昼休み、俺は自分の置かれてる状況について調べていた。

しかも、調べてる場所は…。

 

「何か真剣な顔をしていますが…調べ物ですか?」

────生徒会室で調べていた。

 

昼休みは菜々会長しかいないからだ。

ここなら気兼ねなく調べ物に没頭できる。

 

「…ん、ああ、少しね」

「あ!もしかして、お昼から始まったゲームのイベントの事ですか!?」

 

「違う違う……あのさ、変なこと聞くけど…」

「……………?」

 

「もしも…さ、もしもだよ?…自分が死んだと思ったら…別の世界で生きてたら…どうする?」

「…そ、それは……!!!」

 

 

 

あぁ、やっぱり動揺するよな…こんな話されたら…。

「異世界転生ってやつですか!?それはもうむねあつですよ!!」

 

「…うん、やっぱり菜々は菜々のままでいいよ」

しまった、この子はこういう類は食いつくんだった…。

 

「…でも、やっぱり少し…怖い気もします…

自分が…自分じゃないような気がした…」

「………あっ……………………」

 

──────自分が……自分じゃないような気がする…。

(……ぐうの音も出ないな…)

 

「ふふっ、急にどうしたんですか?♪」

「好きな人に趣味が似たのかもな」

 

「えっ……そ、それって…///」

「…さっ、教室に戻ろうかな」

 

「あっ……………」

「……あ、そうそう……また後で会おう、な?」

 

「…はいっ!///」

嬉しそう笑顔を浮かべる菜々会長だった。

 

 

────────────────────

 

 

【放課後】

 

 

「かーすみっ、何聞いてるの?」

 

部室に行くとかすみがイヤホンをしていた。

「あっ、峻先輩!♪

えへへ、今好きなスクールアイドルの新曲を聞いています!♪

峻先輩も聞きますか?」

 

「お、いいのか?…じゃあ…」

差し出されたイヤホンを耳に装着をすると……。

 

「…これ……Saint Snow…」

「あっ、知ってますか!?

さすがですねっ♪」

 

「……………………ああ…」

流れていたのは…Saint Snowの…歌だった。

……聖良の声が…いつになく、心に刺さった。

 

「…あれ、峻先輩、もういいんですか?」

「…うん、ありがとう…ごめんな…」

 

イヤホンを返して…俺は自分の作業に集中した。

(……くそっ、聖良の声が聞きたくなってきた……)

 

そんな中で集中できる訳もなく…ミスが続いた。

「…あっ、ここ改行してねぇ…スペルも間違ってる…」

 

ため息が何度も出る。

……ダメだな、これは…。

 

「峻さん、大丈夫ですか?」

マグカップにコーヒーを入れたしずくが歩み寄ってきた。

 

「…ん、ああ、ごめんな…」

「いえ、時には休養も必要ですよ♪」

 

…確かに…少し肩に力が入ってたかもな。

ぐるぐると、肩を回す仕草を見て、しずくが俺の肩に手を置いた。

 

「…しずく?」

「肩…揉んであげますね♪」

「え、いや…大丈…………」

 

と言おうとしたがしずくは俺が言い切る前に肩を揉み始めた。

 

「…ん、意外と…上手いんだな」

「本当ですか?ありがとうございます♪」

上機嫌になったのかしずくのマッサージが、更にエスカレートする。

 

「…し、しずく?」

「峻さんの…っ、背中…大きいですね…///」

 

「あ、あの………」

「あーーー!しず子ずるいー!!」

 

「峻くん……」

「2人とも…そんな目で見るな…」

 

「なになに、なんの騒ぎ~?」

「いつもの…峻さん争奪戦…?

璃奈ちゃんボート…''やれやれ''」

 

「ま~ま~…彼方ちゃんは峻くんの膝で寝かせてもらうね~…♪」

「…えっ、何この状況…」

 

膝枕で寝ている彼方に、マッサージをしてくれるしずく。

そしてその様子を呆れた顔で見る璃奈ちゃんと歩夢だった。

 

 

 

─────────────────

 

 

【その日の夜】

 

「………………………」

1人、部屋で携帯とにらめっこ。

 

そこには11桁の電話番号。

………よし…かけよう……。

 

少し震える手で電話ボタンを押す。

 

 

数コールの後、少し不信そうな声が電話口から聞こえてきた。

 

【…はーい?もしもし…?】

「…あ…千歌…ちゃん?…俺、峻」

【あっ、峻くん?!…えっと、どうして電話を?

それに電話番号も…】

 

…あ、いけね…言い訳考えなかった…。

「ほ、穂乃果から聞いた!」

【あ、そうなんだね!…それで…何かあったの?】

 

 

「…凄く、変なこと言うけど…千歌ちゃんの声が聞きたくなって…って言ったら…変かな」

【…………………………ぁ………】

 

さすがに黙り込む千歌ちゃん。

そりゃいきなり電話かかってきて声が聞きたいとかおかしいよな…。

 

【…い、今ね…あなたに会いたいなって…私も思ってたの…///】

「千歌ちゃん…」

【ご、ごめんね!変だよね!あ、あはは!】

 

【……ねぇ、今度…また沼津に来て…ね?】

「うん、約束するよ」

 

【うんっ!みんな待ってるよ!】

…今は……今はこの距離感を…大切にしなきゃ…。

 

【…あ、そうだ…ねぇ、質問していい?】

「…ん?」

 

【昨日の夜ね、変な夢を見たの……私が…病院の病室で泣いてる夢…】

「………っ!!!!」

 

【えへへ、変な夢だよねっ、忘れてね!】

そう言うと通話終了のボタンが押されていた。

 

天井を見上げる。

途方もない焦燥感に苛まれる。

 

 

気がつくと俺は…そのまま眠りについていた。




次はμ'sとの対決!

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43話

スクスタのイベントすっかり忘れてました。
むしろスクフェスの曜ちゃんをゲットしないと…


それは、突然の事だった。

 

【ごめんっ、明日空いてる…!?】

「…えっと、曜ちゃんから電話してくるなんて…珍しいね?」

 

電話の相手は曜だった。

…大方、千歌から電話番号でも聞いたのだろう。

 

【じ、実は…困ったことがあって…】

「困ったこと?」

【出来るなら、明日沼津に来て欲しいの…お願い…っ!】

 

声の様子からすると本当に焦っているようだった。

…曜の頼みなんだ…見過ごす訳にはいかない、よな…。

 

「わかったよ、何時に行けばいい?」

【ほんとっ!?ありがとう~…!

えっとね、10時とかで大丈夫だよ!】

 

「わかった、着いたら連絡するね」

【あ、私迎えに行くから大丈夫だよ!】

 

 

 

そのまま通話は終了した。

…電話を切った後に気がついた。

 

「……あっ…明日ってμ'sとの対決の日だった」

 

 

 

─────────────────

 

 

 

次の日、俺は歩夢に謝って沼津に向かった。

μ'sのメンバーには歩夢の方から伝えておいてくれるそうだ。

……よく出来た幼馴染だ、頭が上がらないよホント。

 

 

「あっ、峻くんー!」

「お待たせ、曜ちゃん」

 

長時間電車に乗ってた体を伸ばすと曜ちゃんが手を振っていた。

 

「本当にごめんね、急に呼び出したりちゃって…」

「曜ちゃんがそんなに慌てるってことは余程な事態なんだろ?」

 

「…えっとね、バス乗りながら…説明していいかな?」

「ん、どこか向かうのか?」

「……………それが………」

 

 

 

 

 

 

 

「……千歌ちゃんと梨子ちゃんが喧嘩してる~?」

「そ、そうなの…昨日から……」

 

…確かに珍しい…。

元々、Aqoursのメンバーでの喧嘩はそんなに見た事がない。

ましてや、千歌と梨子に限ってそんなこと…。

 

 

「喧嘩の内容は?」

「…次のライブ用の曲についての方向性が違うって…

でも、私音楽のことはよく分からないから誰に相談したらいいのかなって…」

 

なるほど、それで俺に白羽の矢が立ったのか。

確かに、作曲と作詞をする人で意見が食い違うのは問題だし、このままにしておくとグループにも亀裂が入りかねない。

 

「…おっけ、俺がなんとしてみるよ」

曜の頭にポンと手を置く。

 

「…あ、ありがとう…でも、峻くん…少し恥ずかしいかも…///」

「…あっ、ごめん…」

 

 

少し気まずい雰囲気の中、俺と曜は十千万旅館へと向かった。

 

 

 

────────────────────

 

 

 

十千万に着くと、千歌が出迎えてくれた。

…………が。

 

 

「むーーー…いらっしゃい…」

腰に手を当てて明らかに怒ってますムード満載の千歌。

少し新鮮で笑っちゃいそうになったが我慢して平然を装う。

 

「お邪魔します」

「曜ちゃん~、なんで峻くん呼んだの~…」

「あ、あはは…頼れる人、峻くんしか居ないから…」

 

…そっか、頼れる人…か。

 

「まぁ、いいや…上がって?」

「お、おう…」

 

…む、これは予想以上に只事では無いな?

部屋に案内されると、梨子も座っていた。

……が、そっぽを向いて全然会話にならないような感じだった。

 

 

「……よっと…んで、方向性の違いが出てるんだって?」

その言葉に梨子がピクっと体を反応させる。

そして、横顔しか見えないが…物凄くバツが悪そうな顔をしている。

 

「千歌ちゃん、作詞ノート見せて?」

「……え、ええ…恥ずかしいけど…わかった…」

 

1冊のノートを受け取る。

付箋をしてあるページを開くと。

 

【ポップな明るい曲】

【感動的な心に響く曲】

 

この2つしか書かれて無かった。

 

「…なるほど、ね」

パタンとノート閉じて机の上に置く。

 

「んーーーーーーーー…………………………」

長い事考える俺を心配そうに見つめる曜。

しかし、どうしたものかな…虹ヶ咲のメンバーのライブが直近では無いとはいえ…。

Aqoursのライブに俺が加担するのもなぁ…。

 

 

「……………なぁ、千歌…ちゃ、ん…ライブまで…あとどれくらい?」

 

危ねぇ、呼び捨てで言うところだった。

「えっ………1ヶ月…」

 

…しゃあねぇ、これも悠として戻れる方法…かもしれないしな。

 

「……''作詞と作曲、俺に任せてもらえないかな''」

「「……えっ…!?」」

 

その言葉に千歌と梨子が驚いた表情でこちらを見てきた。

そしてお互いの顔を見直した2人が顔を俯かせたり目線を外したりした。

 

「正直言って今のままじゃどっちの作業も進まない!」

「…………うぅ」

「そ、それは……」

 

「作詞と作曲は俺が担当するから…2人はちゃんと仲直りする事!!いいね?」

 

「………うん」

「……はい」

 

「…えっと、曜ちゃんには衣装のことで色々伝えるかもしれないけど…」

「うん!ルビィちゃんにもすぐ伝えるから安心して!♪」

 

 

「じゃあ、一通りのアイデアを俺と曜ちゃんで出すから…2人はまず話す事から始めなよ?」

 

「「…分かった」」

 

そのまま俺と曜は十千万旅館を出た。

…後はあの2人ならすぐにでも仲直りするだろう。

 

 

「…ありがとう、峻くん…やっぱり峻くんに頼んでよかった」

「あのAqoursが喧嘩なんか似合わないからな」

 

「へへっ、そうだよねっ!♪

…それで、どこに行くの?」

「とりあえず喫茶店で少しイメージをかきこんでおこうかなぁ」

「曜もお供するであります!♪」

 

「元からそのつもりだったよ」

2人で笑い合いながらまた沼津にとんぼ返りするのであった。

 

 

─────────────────

 

 

「それで、どんな感じの曲にするの?♪」

向かい合った曜が紅茶片手にこちらを見てくる。

…なんか、恋人同士みたいだな…。

って、違う違う…。

 

「んー、笑顔で歌えて…尚且つ感動的なフレーズをメインにしたいなぁって…い、言いたいこと…伝わってるかな?」

「いいね、それ!♪」

 

「お、おうっ、伝わってよかった…」

「じゃあまずは曲のタイトルかな?」

 

「…うーん…」

携帯のメモ帳機能に…カタカタと打ち込む。

 

「…どれどれ…」

身を乗り出して携帯を覗き込む曜。

 

その行動に俺が動揺をする。

「よ、曜ちゃん!近い!!」

「えっ?…あ、あぁ…っ…ご、ごめん!!///」

 

胸元とか強調強いんだから刺激が…強めなんだよ…。

 

「なんか英語のタイトルだったけど…」

「か、完成までのお楽しみだから!」

 

 

 

 

────────────────────

 

 

【時同じくして】

 

にこ「あれ、峻は居ないのね?」

にこに指定された場所に来たμ'sと虹ヶ咲のメンバー。

…と言うか指定された場所は…。

 

せつ菜「ここは…牧場、ですか?」

キョロキョロと辺りを見回すせつ菜。

辺り一面緑が生い茂る、紛れもない草原だ。

 

璃奈「今回の対決は…カリスマ性、だよね…?」

果林「ええ、でも想像がつかないわね…」

 

うーんと、考える璃奈と果林。

そんな時、不敵な笑みを浮かべるにこ。

 

にこ「ふっふっふ…カリスマ性とは生きとし生けるものを魅了する大事な要素よ!」

しずく「生きとし…」

彼方「生けるもの~…?」

 

首を傾げるしずくと彼方の横でポンと手を叩く愛。

何か閃いたようだ。

 

愛「動物に懐かれてるかって事か!」

にこ「その通り!人だけじゃなくて動物に懐かれて初めて真のスクールアイドルよ!」

 

ことり「…そ、そうなのかな?」

絵里「…さ、さぁ…初めて聞いたわ」

 

絵里に耳打ちすることり。

流石の音ノ木坂学院生徒会長でも苦笑いを浮かべるしか無かった。

 

にこ「さ、そっちは…歩夢とかすみのどっちが出るのかしら?」

かすみ「歩夢先輩~!お願いします~!(ど、動物触れないとか…言えない…!)」

 

歩夢「わ、分かった…私、やってみるね!」

にこ「まぁ、無難なところね…ウチからは、穂乃果!頼むわよ!」

穂乃果「はーい、頑張りまーす!♪」

 

 

 

制限時間は1時間、歩夢はと言うと…。

 

歩夢「ヤギさん、こっちにおいで♪」

せつ菜「さすが、歩夢さんです!」

果林「動物たちも警戒心なく近づいているわね」

エマ「なんかスイスの牧場思い出しちゃうな~♪」

 

絵里「それに比べて…」

海未「穂乃果はどこに……」

 

穂乃果「だあああああれかあああああ!!」

 

小高い山の上から穂乃果が猛然とダッシュしてくる。

────その後ろには…。

 

真姫「な、なにあれっ…ヒツジの…郡!?」

凛「いっぱい居るにゃー!♪」

 

せつ菜「って、こっちに向かってきてますよ!?」

かすみ「ぎゃー!しず子どうにかして~!!」

しずく「ど、どうにかって…!!」

 

歩夢「あ、あれっ!?ヤギさん達もあっちに行っちゃった…!」

ことり「あれって……」

海未「ええ、追いかけられてますね…」

 

穂乃果「ぎぃやあああああ…!!」

そのままポカンとするメンバーの前を猛ダッシュで通り過ぎる穂乃果だった…。

 

 

 

────────────────────

 

穂乃果「はぁ…はぁ…疲れた…」

ことり「ほ、穂乃果ちゃん…お疲れ様…」

 

希「餌やりをするつもりが…どうなったらあんな風になるん…?」

にこ「…えっと、虹ヶ咲のみんな穂乃果の勝ちで異論は無いわね?」

 

その質問にみんな苦笑いで頷くしか無かった。

かすみ「ま、まぁ!かすみんは最後まで勝負が縺れるって分かってましたけどね~!♪」

 

にこ「もっちろん、にこへのお膳立てよね~♪」

かすみ「なにを~!」

にこ「なによ~!」

 

バチバチと火花を散らす2人。

因みにこの対決の事をその日の夜に峻に伝えた歩夢。

 

彼からの【牧羊犬じゃん…】という言葉に歩夢が大爆笑していた。




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44話

お待たせして大変申し訳ございません。
本当は更新したかったのですが仕事が多忙でなかなか上手く行かなかったです…。

過労ですが辛うじて生きてます(上手いこと言ったつもり)

あなたちゃんの名前が侑ちゃんに決まりましたね。
…悠くん……せつ菜ちゃんが呼ぶとしたら侑さん…悠さん…うーん…既出感。


「…んー…どうしよう…」

砂浜の護岸壁に腰かけて作詞の続きをする。

しかし、どうにも進まない。

 

ちなみに沼津には週末に何度か行き来してるような状態だ。

千歌と梨子は少しずつ話をしているようだ。

…まぁ、そっちの方は2人なら解決するだろう。

 

「んー……んんんー………」

ペンの先をおでこにコンコンと当てて唸る俺。

ちょっとずつではあるが進んでいるが…なんかこう…これって決め手がないよなぁ…。

 

 

「作業はすすんでるずら?」

「………花丸」

 

悠の時と同じように名前を呼ぶが花丸も気にもせず話を続ける。

「…みんなの意識が少し変わってきてるずら」

「どういうことだ?」

 

作詞ノートに目を向けながら口は花丸の方に向いていた。

「みんな完全ではないけど…なんだか懐かしいって言うような感情な渦巻いているずら」

「…懐か…しい?」

 

その言葉に俺のペンを走らせる手が止まった。

「…まだ、断定的じゃないけど…ルビィちゃんや果南ちゃん、曜ちゃんも…峻さんが何だか他人に思えないと言ったりしてるずら」

 

「…それって、もし…俺が悠として目覚めた時になにか変化があるのか…?」

「それは分からないずら…ただ、この状態が…なにか良い方向に行く気がするずら」

 

「…なんだか、花丸が言うと現実味が増すなぁ…」

「そーれーにー…」

 

気がつくと、花丸の視線がめちゃくちゃ近くなっていた。

「…えっ、な、なに?」

「そんな姿になってもモテモテになってるずら~…?」

「…あはは…」

 

「全く…そこが悠くんのいい所でもあると思うずら」

「お、おう…?」

 

「見つけたわ、謎の人物X!!!」

しんみりとなった空気の中、打ち破るように宣言された謎の人物呼ばわり。

 

「…謎の人物って俺の事だよな…花丸」

「善子ちゃぁん……」

やれやれと肩を落とす花丸。

…もちろん、その呼び方をしたのは…。

 

「ふっふっふ…見つけたわよ…!!」

俺の頭上、護岸壁の上に立つ善子。

…普通にスカートの中が見えるんだけど…。

 

「…黒だ」

「えっ…?……ぁ…な、何見てんのよ!!///」

急いでスカートを押え、護岸壁を降りる善子。

そのまま大急ぎで俺の元に走ってくる。

 

「み、見てんじゃないわよ…!///」

「いや、見てたというか…普通に見えたというか…」

「よ、善子ちゃん…待ってよぉ…」

 

はぁはぁと息を切らしながら後を追いかけていたルビィも追いついた。

「あ、ルビィちゃんも一緒だったずら~♪」

「善子ちゃんに謎の人物を追うって言われて付いてきたんだけど…謎の人物どころか、峻さんの事だし…」

 

「私とマリーはまだ顔見てないから!」

「……あ、あはは……」

 

「お久しぶりです、峻さん♪」

ニコッと笑うルビィちゃん。

それは、まるで悠の時と同じような笑顔だった。

 

「あぁ、久しぶりだねルビィちゃん」

「えへへ…また顔が見れて嬉しいです♪」

「えっと…それはどういう意味で…」

 

「あっ…べ、別に深い意味は…っ!

な、なんというか…懐かしいっていうか…心地いいって言うか…」

「あはは…そりゃどうも…」

 

「…それで、聞いたわよ…千歌から」

花丸から抑えられながら善子が話を始める。

 

「あぁ、作詞と作曲のこと?」

「お人好し過ぎないかしら?…貴方はAqoursとは関係ないのに」

「んー、お人好し…かぁ…確かにそうかもしれないけど…放っておけないしな」

 

「…そう、不思議ね…貴方ならそう言うと思ったわ」

「善子ちゃん…」

 

少し困ったような顔で花丸が善子の顔を覗く。

「な、なんでもないわよ!行きましょ、ルビィ!」

「あ、ま、待ってよ~っ!」

 

チラッと最後に俺の顔を見た善子。

…気のせいか、クスッと微笑んだ気がする。

それが杞憂なのか…それは本人しか分からない。

 

 

「…ごめんずら、善子ちゃんが…」

「んいや、いいんだ…なんかやっぱり懐かしい気がしたよ

…俺も悠として戻りたい、し」

 

「できる限りサポートするずら…何時になるか…それは分からないけど…」

「地道に、な……焦ったりなんかしてないさ」

 

 

 

────────────────────

 

「善子ちゃん、なんか嬉しそうだね?」

「そうかしら?…まぁ、そうね…機嫌はいいかと言われたらいいかしらね」

 

「それは…峻さんに会えたから?」

「なっ、ななっ、そ、そんなわけないでしょ…!?」

 

「ふふっ、そっか♪」

「な、なによルビィのくせに~!」

「わああああっ、ご、ごめんなさい~っ!」

 

 

────────────────────

 

 

「ふぅ…」

沼津から帰ってきて自室で一人ため息をつく。

 

概ね…作詞と作曲は順調だ。

もちろん、虹ヶ咲のみんなの練習を見るのも順調である。

 

 

ピロロロロロロロロロロロロ…。

…電話か?こんな時間に。

 

掛けてきた相手は…。

 

「…果林?」

意外な人物だった。

 

【こんばんは、こんな時間にごめんなさいね?】

「ううん、大丈夫だよ…なにかあった?」

 

【大した用事じゃないけど…明日放課後…時間あるかしら?】

「放課後?…あぁ、部活もないし…特に予定は無いけど…」

【ふふっ…お姉さんと…デート…しない?♪】

 

「…無駄に艶めかしい声で言うなや…いいよ、荷物持ちくらいならしてあげるよ」

【あら、割と本気だったのだけど…お姉さん悲しいわ】

「…………………………………」

 

この手の人の本気やからかいの具合が分からない。

と、思ってる時点で俺は手玉に取られているのだろうと自覚している。

 

【あら、照れちゃったかしら?♪】

「ち、違うし!」

【あははっ、からかい甲斐があるわね♪】

「…と、とにかく!…明日の放課後ね?」

 

【ええ、楽しみにしてるわ♪…あ、言い忘れてたけど

私とエマの2人だから、よろしくね?】

「えっ!?……そ、そういうのは最初に──」

 

 

ツーツーツー。

 

 

「…切れた」

一方的すぎる…。

「うぅ…出掛けるので理性保つかな…」

悶々とする想いを秘めたまま…俺は眠りにつくのだった。




スクスタ最近力を入れてない…。
恋になりたいAQUARIUMも解放してない…。

頑張らないとなぁ…。
助けてせつ菜ちゃんの膝枕…。

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45話

歩夢ちゃんの今回の衣装…すっごく…アレですよね。

早く曜ちゃんのブラメロの衣装でないかな…。


「あっ、2人ともー!」

 

「峻、時間ピッタリね♪」

「今日はお出かけ楽しみにしてるよ♪」

「お、おおおう…」

2人の服装は…なんとも刺激的だった。

特に果林。

読者モデルだからなのか…かなりオシャレしてるように見える。

これは他の人たちが果林をチラチラと見るのも納得だ。

 

 

…いや、エマも肩出しの服とか着るんだね…。

新鮮というか…逆に色気がムンムンというか…。

 

「何をしてるの?行きましょ?」

「あ、ああ…行くよ」

 

と言うと、果林とエマは何の躊躇いもなく…。

両腕に抱きついてきた。

 

「……あ、あの…2人…とも?」

「…?何かしら?」

「どうしたの、峻くん?」

 

「…いや、何してるのかなーって」

「あら、嫌だったかしら?」

「果林ちゃんから教わったんだけど…」

 

…なんと言う知識を教えこんでるんだ、果林…。

俺の腕が…埋もれてるぞ…。

(周りの視線が…痛い…)

 

主に男からの視線。

それもそうか…両手に花というか…両手に花束って所か…。

 

「あ、お、俺…飲み物買ってくる!!」

多分顔真っ赤なんだろうなぁと思いつつ俺はその場を離れた。

 

 

「あらあら…刺激強めだったかしら?」

「でも、そこが峻くんの可愛いところだよね~♪」

「ふふっ、そうね♪」

 

 

そんな会話を2人でしてる時…近寄る1人の人物…。

【君たち…今暇?】

 

ピクっと驚くエマ。

しかし、果林はまるでその人物が見えてないくらいスルーをして。

 

「峻~遅いよ~♪」

「か、果林…っ!?」

「そ、そうだよ~っ…!」

 

急いで後を追って空いてる腕に抱きつくエマ。

…結局、さっきと同じ光景に。

 

【…も、モテ男だ……勝てねぇ………】

がっくりと肩を落とすその人物を峻は目で追っていた。

 

「…どうかしたの?」

「なんでもないわ♪さ、行きましょ?」

「そういえばどこに行くの?…私も何も聞かされてないのだけど───」

「しーっ、行ってからのお楽しみよ♪」

 

「なんだか嫌な予感がするんですけど、果林さん…」

「そんなことないわよ?至って、一般的な場所よ?」

 

 

 

────────────────────

 

 

と言っていたが……。

「どこが……至って…………」

プルプルと震える俺を宥めるエマ。

 

 

「あら、健全じゃないかしら…?……''水着屋さん''」

「どこがじゃあああああっ…!!」

 

「夏を先取りよ?」

得意げに笑う果林。

…夏ったって…誰も夏に海行くとか言ってないし…。

 

「あら、私は行く気だったわよ…海」

「あっ、私も行ってみたい~♪」

 

ここにエマも参戦してさらにややこしい事になってきた。

「今度歩夢やせつ菜に話通しておかないとね~♪」

「俺の是非は…」

 

「峻くんは…私たちと海に行きなくないの…?」

「えっ……い、いや…そんな事は…」

「決まりね♪…それで峻はどんなのが好きなのかしらね?」

「なっ!?……い、いや、俺は…っ!」

 

視線を外そうにも周りには水着だらけ。

…しかも、かなり際どいやつ。

 

「峻くん…こういうのがいいんだ…」

手に取り…ゴクリと生唾を飲むエマ。

 

「い、いや、そうじゃなくて…!!!」

「エマだとそのサイズじゃ合わないんじゃないかしら?」

「も、もー!果林ちゃんそんな事言わないでよ~!///」

 

そう言って自分の胸を持ち上げるエマ。

突然の出来事に俺は咳き込んだ。

 

「な、何してんの!」

「峻はセクシー系の水着が好きなのね~♪

…なら、私は貝殻にでもしようかしら?」

 

「昭和すぎるよ!」

…一瞬でも想像した自分が恥ずかしい…。

 

「ふふっ、冗談よ♪

とりあえずエマと試着してくるわね♪」

 

そう言うと何着か持って果林とエマは試着室に入ってしまった。

 

「マジかよ………」

1人取り残された俺。

正直居心地が悪い…。

 

「…ん、携帯が鳴ってる」

ポケットから携帯を取り出すと…。

 

「…しずく?」

【あっ、峻さん!…今、大丈夫ですか?】

「うん、大丈夫だよ」

 

【…あの、その……】

「う、うん…落ち着いて…でいいからね?」

【あ、ありがとうございます…】

 

何回か深呼吸すると、しずくから告げられたのは…。

【今度…お出かけ…しませんか…っ!?】

「…えっ?」

 

歩夢といい、愛といい…。

エマや果林…そしてしずく…。

 

お出かけしたがりすぎない…?

「…俺でいいの?」

【峻さんと…一緒に思い出作りたくて…】

「しずく…」

【お、おこがましくてすいません!!】

「大丈夫だよ、凄く嬉しい」

【あ、ありがとうございます…!

じゃあ…来週の土曜日でいいですか…?】

「うん、楽しみにしてるね」

 

 

しずくとお出かけか…なんか緊張してきたな…。

「誰と電話かしら~?」

「か、果林…!!」

 

振り返ったが果林の姿は水着だった。

「な、なんて姿なんだ…」

「似合ってるかしら…?」

「…すごく似合ってるよ」

「エマの方が凄いわよ~…♪」

「…え?」

 

エマの方を向くと…恥ずかしそうに胸元を隠すエマが居た。

「うぅ…生地が少ないよぉ…///」

「…どう?♪」

「2人とも…めちゃくちゃ可愛いです」

 

「あら、なら決定ね♪」

「ほ、ほんとに…?///」

「ほんとほんと…すっごく可愛いよ…」

その言葉を聞くとエマの表情が晴れた。

 

「じゃ、じゃあ私これにするね!」

「お会計してくるからちょっとまっててね~♪」

 

そう言うと2人はまた試着室に戻った。

買った水着を手に2人は上機嫌だった。

 

 

────────────────────

 

 

 

一方その頃…鼻歌交じりでパンを作る子が…。

 

「明日しず子持っていこ~♪」

…あー、でも…辛いパンとか入れてもすぐ気がつかれちゃうし…やめておこ…。

 

「あ、そうだ!来週の土曜日しず子とりなりー誘ってお出かけしようかな?」

スクールアイドル同好会の活動が忙しくなってあんまり行けてないから…きっと2人も賛成してくれるよね!

 

「どこ行こうかな~、水族館とかがいいかな~?♪」

 

1人、出かけの予定を立てるかすみ。

……ダブルブッキングになるとは露知らずに…。




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46話

ハロー!!ラブライブ……( ✪ω✪ )ピコーン
閃いた!…このネタを温めておかないと…!
(あとはどんな物語か分かったら新作として投稿したいです…!)

※どっかのタイミングでアンケート取ります。
皆さんの参加、よろしくお願いします。


【夢の中】

 

「う、うぅん……ここは…」

ぼんやりとした白い世界に俺1人立っていた。

 

「よっ、目が覚めたか?…と言っても、夢の中だけどな」

「…えっ…?……あっ、ゆ、悠!!」

 

見間違えるわけが無い、俺自身が目の前に立っていた。

「悠って、お前も悠だろ…」

「お、俺は峻で…!…悠、か……」

「はは、自問自答してるし」

「な、なぁ!!俺は…どうなるんだ!?」

「んー、まだ答えられない、な」

「なっ………」

 

こ、答えられないって…どういう事だよ…っ!!

「ん、少し語弊があるな…答えられないんだよ

正直、俺も意識がない…あっちの世界ではな」

「……………………………」

 

「かと言って、峻…だっけ?

峻に頼んでも…そっちの世界には俺という存在はいないってことだろ?…答えられない理由はそういうことだ。」

「じゃ、じゃあ…俺は…」

「…ん、1つ言えることは…お前は姿が違えど俺だ

自分の思う通りにやってれば…それは間違いじゃないってことだよ」

「…説明になってないぞ」

「ははっ、かもな……ん、そろそろ…か」

 

チラッと上を見る悠。

その瞬間、白い世界がさらに光を増した。

 

「うっ…………………!!!」

「大丈夫だ、お前なら…な」

 

その言葉を最後に…俺は目が覚めた。

 

 

 

────────────────────

 

 

 

「…今の夢は…」

すごく現実的で思い出したくもない。

「…俺に出来ること…」

…虹ヶ咲学園のみんなと…1つの目標に向かって…。

 

「…Aqoursのみんなとも、か…」

途方もない目標に少し不安になった。

 

【自分の思う通りにやってれば、それは間違いじゃないってことだよ】

(…俺のするべき…こと…)

「…考えても仕方ない、か」

 

ベットから出る…ふと、目覚まし時計に目がいった。

「ん…9時…25分…?」

…えっと、しずくとの約束は…。

「…10…時…」

 

確か待ち合わせ場所まで電車で25分くらいかかるから…。

「………………………遅刻だあぁぁぁぁ!!!」

 

 

────────────────────

 

 

「もー、しず子~…峻先輩と出かけるならそう言ってくれればいいのに~」

「…あ、あはは…ホントにたまたまだったんだって…(はぁ…まさか、かすみさんからお出かけのお誘いを貰うなんて…断ることも出来なかったし…峻さんと出かけるってバレたら…うん、何となく予想できちゃうし…)」

 

「まぁ、大人数でお出かけした方が楽しいよ」

「あっ、りな子分かってる~♪」

「そ、そうだね~…(まぁ…今度…2人きりでお出かけできるようにお願いしよ…って、私なんで顔赤くなってるんだろ…っ!///)」

 

「それより、峻先輩遅いね?」

「もしかして…遅刻?…璃奈ちゃんボード…きょとん」

「確かに…もう15分過ぎてるね…?」

 

「かすみん、連絡入れてみますね~♪」

「あ、あれかな?」

「むーっ!かすみんが連絡するって言ってるのに~!」

 

「はぁ…はぁ…ごめん!!遅くなった…!!」

「やっと来た」

 

ぷくーっと頬を膨らまして拗ねるしずく。

…ってあれ?…しずくの喋り方…それにかすみと璃奈も居る?

 

「ご、ごめん…寝坊しちゃって…」

「正直者でよろしい」

「…あ、あはは…ごめん…それで…なんで2人も居るの?」

 

「しず子にお出かけしようって言ったんです~♪」

「大人数で出かけるの楽しいと思って」

 

「…………………ぷーーーいっ」

…あ、それでしずくは拗ねてるのか…可愛いやつだな。

「…しずく、今度は…2人きりで、な?」

そう耳元で呟くと顔を真っ赤にさせるしずく。

 

「へっ!?…あ、も、もちろんですっ!!

峻さんったら、そんなこと言われたくても……っ!!//////」

 

「それでどこ行こうか~」

「って、き、聞いてない…!!///」

 

「それが決めてないの」

「かすみんも無計画です~♪」

 

「…行き当たりばったりも悪くは無いか…じゃあ…水族館とかいいかな?」

「あ、賛成ですー!♪」

「しずくちゃんも、水族館でいい?」

「へっ!?…あ、う、うんっ!///」

 

「峻先輩~、遅刻した罰でパフェご馳走してくださいよ~♪」

「はいはい…」

 

こうして、4人で水族館に向かうことになった。

 

 

────────────────────

 

 

その道中だった。

 

「あれ、何かやってますね?」

「これは…ライブ?」

「スクールアイドルのライブやってるみたい」

 

「へぇ…実はμ'sのメンバーとか居たりして」

「まっさかぁ、峻先輩そんなことあるわけ……」

 

 

「へっくしゅ…っ!!!」

「「「「…………えっ?」」」」

 

「…あっ……ぬぅうぁんで、あんた達が…!!!」

「いや、俺たちは…」

 

「あっ、こ、こんにちは…!」

「虹ヶ咲学園のみんなだにゃー!♪」

 

ライブを見ていた、にこと花陽ちゃんと凛ちゃんが居た。

 

 

 

 

「…ふぅん、水族館にねぇ…」

ジロジロと俺を見るにこ。

 

 

「…ぬぅぁんで、あんたの周りには常に女の子がいるのかしら?」

「…あ、あはは…」

 

ごもっともです…。

 

 

「凛達はもう少しライブ見てるにゃー♪」

「じゃあ、私たちは水族館に行きましょうか」

 

「ちょっと待ったー!」

突然去り際にかすみが呼び止めた。

 

「…どうした、かすみ」

「…にこ先輩、勝負しましょうよ」

「…はぁ?あんた何言ってるのよ?」

「スクールアイドル9番勝負…まだ私たちの勝負はまだ残ってますよね?」

 

…あー、なんか…かすみに変なスイッチ入ったな…。

「ふっふっふ…いいわ、受けて立つわ!!

スクールアイドル9番勝負…場外編よ!!」

 

「…どうする、しずく?」

「…正直、この勝負を見逃して2人で水族館に行きたいのですが…」

「…しずく、本音が漏れてる」

「…あっ、ご、ごめんなさい…///」

 

「えっと…にこちゃん?

最後の対決って…アイドル力だよね?…どうやって勝敗をつけるの?」

「いい質問ね、花陽……それは…この後、そこで観客に向けてアピールするの!」

 

「はぁ!?…そこのって…別のスクールアイドルのライブを見ていた観客にか!?」

「ええ、変かしら?」

「……はぁ、俺にも手が負えない…」

「じゃあ、クレープ食べて待ってますか?♪」

「そうだな…あの二人はもう居ないし…」

 

にことかすみは既にステージに上がっていた。

俺としずくと璃奈と花陽ちゃんと凛ちゃんでクレープを頬張っていた。

 

 

 

 

 

 

【……10数分後】

 

「はぁはぁ…………」

「はぁ……はぁ……やる、わね…」

「に、にこ先輩の方こそ……!」

 

「終わったかー?」

「勝負なんかつかないわよ!」

「そうです!峻先輩が優劣つけて下さいよ!」

 

「…え………」

おいおい……見てないとか今更言えないぞ…。

 

「…えっと…2人とも違って2人とも良い…と、思うよ…

そもそも…優劣なんかつけるものじゃ…

ほら、μ'sにも虹ヶ咲スクールアイドルにもいい所はあるはずだよ」

 

「…………………そ、それは………」

「むぅ…………………」

 

「…それに、2人の対決が同点なら…丸く収まるじゃん?」

 

「……わ、分かったわよ…」

「峻先輩がそう言うなら…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ふふっ、峻さんの一声で事態が収まりましたね♪」

「ねぇ…しずくちゃん…水族館は?」

「…………………あっ」




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47話

愛ちゃん…可愛い…ぐほっ…。

最近網タイツ推し強くない?気の所為?


「……よし」

 

作詞したノートと、作曲をしたUSB持って…と。

俺は身支度をして家を出た。

 

結局、昨日のお出かけは…μ'sのメンバーと会って

ライブ見てご飯食べて終わってしまった。

 

しずくは拗ねてたけど、今度必ず埋め合わせするからと言ったら何とか許してくれた。

 

そして、次の日には沼津に行こうとするんだから俺は中々の行動派だな…と自分に笑ってしまう。

 

「…さて、千歌や梨子は喜んでくれるかな…」

今回はアポ無しで訪問する予定だ。

新幹線の中でパラパラと作詞ノートに目を通す。

 

(…なんだかんだ言っても…千歌と梨子なら仲直りしてそうだけどな)

底なしの明るさがいい所の千歌と面倒見のいい梨子。

普通に考えれば合わないわけが無い。

 

(…それに、曜だって果南だっているしな)

着くまでの間、しばらく眠りにつくことにした。

…また夢の中で…悠に出会える…なんて、期待をしながら。

 

 

────────────────────

 

 

「…なんて、あるわけないよな…」

沼津駅に着いた俺は1人でツッコミを入れていた。

…いや、下手したら乗り過ごす所だった。

 

「あれっ、峻さんっ?」

「んっ?……あぁ、ルビィちゃん!」

 

聞き慣れた声に振り向くと、黒澤姉妹が居た。

「お出かけ?」

「うんっ!♪」

「お久しぶりですわね、峻さん…今日はどのようなご用件で?」

「あぁ、千歌に作詞したノートと作曲したデータを渡しにね」

 

そう言うとダイヤの顔が一気に明るくなった。

「まぁっ…!それは関心ですわっ!♪

せっかくですので、お茶でも飲みながら見せてくださいます?」

「あ、ルビィも見たい!」

 

…まぁ、隠すものでもないし…ゆくゆくはAqoursのみんながライブで披露するから…いい、か。

(少し恥ずかしい気もするけど…)…いいよっ!」

 

 

 

 

 

………………………………。

 

 

 

喫茶店でノートに目を通す2人。

 

「わああぁ…♪」

「この歌詞は…どう言った経緯で思いついたのですか?」

「ん、まぁ…なんだかんだ言っても…友達って大切だよって…そんな所?

なんか、千歌や梨子を見てるとそんな気がしてきて」

 

「…千歌?」

「…り、梨子……???」

 

俺の発言に2人は大きく首を傾げる。

…しまった、普通に呼び捨てにしていた。

 

「そ、それよりっ…!

曲の方も聞いてみる…っ!?」

「あ、聞きたい!」

「ええ、ぜひ♪」

 

…危ねぇ、やり過ごせた…。

 

 

 

 

 

────────────────────

 

 

黒澤姉妹と喫茶店で別れ、俺はそのままバスに乗った。

ぼーっと、外の風景を見ていると。

 

(……淡島だ…果南や鞠莉…いるかな?)

自分が辿った記憶が蘇る。

…そういや、このバスも…みんなで乗ったっけな。

 

「…いや、今は信じよう…悠として…戻れるために」

1人…心に誓う俺だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

十千万の前に着くと…千歌が砂浜の所にいた。

 

「よーしっ!しいたけ~次はムーンサルト!」

「いや、さすがに犬にムーンサルトは難しいよ!?」

「…じゃあ…三点倒立?」

「犬にどこまで可能性求めてるのっ!」

 

…何やら千歌と曜…あと、しいたけがワイワイ騒いでいる。

「わんっ!」

「あぁっ、しいたけ待っ─────あっ…峻くん!?」

「おっす」

 

「久しぶりー!どうしたのっ?」

「これ、渡しに」

バックから作詞ノートとUSBを渡す。

それからしいたけの頭を撫でまくる。

 

「おーしおし」

「わんっ!」

 

「そんなっ…わざわざ持ってきてくれなくても…」

「2人の様子も気になったしな」

「…む、むぅ…とりあえず、上がって!」

 

そう言われ、俺は十千万の中に入った。

 

 

 

 

 

 

 

【5分後………………】

 

「…こ、こんにちは…っ」

まるで怖いものを見るかのようにおずおずと入ってくる梨子。

 

「そんな畏まるなって…元気か?」

「う、うんっ…私は…元気だよ?」

しかし、目線が落ち着かない。

…むしろ、千歌と合わせないように何とか泳がせてるような気がした。

 

 

「…私、飲み物取ってくる!♪」

「ああああっ!曜ちゃん!?」

 

千歌の制止を無視し、曜が席を外した。

…あれは空気読んでくれたんだな…。

 

「…ん、2人とも…とりあえず…作詞ノート見て」

「「…う、うん…」」

 

パラパラとノートに目を通す2人。

「はっきり言う、そんなの2人らしくない!」

 

「……………っ…」

「あっ……………」

 

「そりゃ、友達だし同じグループのメンバーならぶつかる事もあるけど…いつまでも引きずってるのは似合わないよ!」

 

「…うっ……」

「そ、それは…………」

 

「特に千歌!」

「えっ…うぇええっ!?」

あ、また呼び捨て…まぁ、いいか、止められないし。

 

「お前のいつもの明るさはどこいった!2人の時は借りてきた猫みたいになってるし!」

「…ううっ…」

「あと、梨子!」

「は、はいっ!」

「作詞を担当してる千歌を支えられるのは作曲のしてる梨子だけだから!

もうそんな気まずいな…見たいな、表情や雰囲気は辞めること!」

 

「…は、はい…っ」

「ほいっ、じゃあ仲直りの握手!」

 

「……あ、の…梨子ちゃん…」

「……ごめん、なさい!」

「わあああ、謝らないで!千歌も悪いんだし…!」

「そ、そんなこと…っ!私の方が悪いし…!」

「い、いやっ、千歌の方だって…!」

「わ、私…っ!」

 

「「…ぷっ…あはははっ!」」

(やれやれ、一安心だな)

 

「ありがとう、峻くん…その迷惑かけて…ごめんね…」

「仲直りできたならそれでいいんよ」

「…でも、さすがに呼び捨ては…恥ずかしい…かなぁ…///」

「…そ、それは…咄嗟で出て…すいません」

 

「お待たせー!………む?取り込み中?」

「な、なんでもないよ!///」

「そ、そうそう!///」

 

と、言うが曜には何かすぐに察しがついたようで。

「…ありがとね、峻くん」

「知ってたのか」

「途中からだけどねっ…あーぁ、私も呼び捨てで呼ばれたいなぁ~」

「うっ……よ、曜…」

「はーいっ!♪」

 

嬉しそうに笑う曜。

…どうしてだろう、曜と呼ぶ時だけは…こんなにも胸が高鳴るのは。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…じゃあ、ライブ…楽しみにしてるから」

「うんっ!絶対見てね!」

「峻くんが作ってくれた曲…絶対に大切にするから!」

「うん、いい返事…っと、バス来たから…また連絡するよ!」

 

そう言って俺はバスに乗った。

3人はバスが発車するまで手を振ってくれた。

 

 

 

 

 

 

「…行っちゃったであります」

「でも、会いに来てくれて嬉しかったっ!♪」

「なんか、峻くんらしいけどね…♪」

 

「あっ、そういえば!」

曜が何か思い出したのように声を上げた。

 

「その曲の名前ってなんて言うの?」

「えーーっとね……確か…」

 

 

 

 

 

 

 

 

「''Thank you FRIENDS!!''…だったかな?」

 

 

 

 

 

 

 

 

────────────────────

 

 

沼津駅前に着き、これから新幹線で東京に戻ろうかと思った時だった。

 

 

「ん、電話か?…歩夢かな?」

しかし、画面には桜坂しずくと表示されていた。

 

 

「もしもし、しずく?」

「もしもし、先輩っ!…今、大丈夫ですか?」

「大丈夫だけど…どうしたの、急に」

 

「その…先輩が言ってた埋め合わせ…今日して欲しいんです!」

「え、今日!?…いや、今からどこ行くのさ…」

「どこにも行きません!…あ、いえ私は行きますが…」

 

「…えっと、どういうこと?」

「今から先輩の家にお泊まりしに行きます!」

「えっ、ええええっ!?」

 

「というか、もう家を出ました!」

「な、なんで急に…!」

「ふんだっ、先輩が水族館に連れていかなかったからですよっ」

 

……ああ、これは電話の先で頬をふくらませて拗ねてるな…ほんと可愛いやつ。

 

「…わ、分かった…あのな…」

 

 

今の事情を説明して…俺は東京に急いで帰るのだった。




読み上げ機能を使ってみました。
自分の小説が朗読されるって少し不思議な感じですね。

峻くんが峻(たかし)くんって読まれた時は少し吹きましたがw

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48話

スクスタフェス始まって単発4回引きました。

2回虹色が来ました。


ふおおおおってなりました。

初期花丸と、アザラシ穂乃果ちゃんでした。

な''ん''て''や''ね''ん''


急いで家に帰ると、正面入口の前でしずくが………膨れっ面して待っていた。

 

「遅いですっ!」

「ご、ごめん…」

「待ちくたびれて、帰るところでしたよっ」

 

と、言ってはいるが…明らかに大荷物を持っている。

(泊まる気満々じゃん…そこは女心ってやつかな…)ほんとごめん…許して…」

 

「……ふふっ、冗談ですよ♪

先輩の顔が見れて嬉しいです♪」

そう言うとしずくはいつものように笑った。

 

「…ここじゃなんだろ、部屋案内するから」

…と、家の中に入れようとした時に思い出した。

 

(しまった…母さん居なかったんだ…)

こうもタイミング良く家の中に誰も居ないなんて事あるのだろうか?と自問自答しながら家に入るのであった。

 

 

────────────────

 

 

「あれ、親御さん…居ないのですか?」

「出払っててね…俺と2人は嫌か?」

「そ、そうではなくて…!(せ、先輩と2人きり…ど、どうしよう…っ…こういう時は…!)」

 

「夕飯、俺が作るから…しずくはくつろいでて?」

「わ、私もお手伝いします!」

「いや、でも…」

「…その…今日は…先輩に…わがままを、聞いて欲しいんです…///」

 

…妙にドキッとさせるような言い方をするしずく。

心無しか…距離も近い。

 

「…あっ、でも…隣の家って…歩夢さんの家、でしたよね…?」

「…え、そ、そうだけど…」

「…じゃあ…少し静かに…甘えることにしますね…♪」

 

そう言うと、しずくは俺の腕に持たれるように頭を擦り付けてきた。

「…しずく…」

「…今日は…先輩を独り占め…したいです///

ホントは…あのお出かけの時だって…///」

 

「…しずく…」

「…もっと…名前、呼んでください…///」

見つめ合う俺としずく。

夕飯を作ると言ったが…その手は全く料理には進まなかった。

 

「…先輩…ぎゅってしてください…///」

「…うん、こう…か?」

 

「……はい…♡」

心地良さそうに目を閉じるしずく。

 

「…その…俺、そろそろ夕飯作るから…」

「じゃあこのまま抱きついてますので…♪」

「い、いやいやっ、危ないよ!」

「嫌ですっ、異論は認めませんもんっ!」

 

ずっと背中に抱きついているしずく。

…彼女は抱き着くのが好きなのだろうか?

 

 

────────────────

 

 

結局、いつもの倍近く時間がかかったが…夕飯が無事に完成した。

 

…しかし、今度は食べる時に問題が発生し…。

 

「…あの、しずく…?」

「はいっ、なんですか?先輩♪」

「…なんで俺の横にピッタリくっついて……」

「…今日は先輩の横にずっと居たいから…です…///」

顔を赤くして俯くしずく。

…そろそろ俺の方も限界を迎えて襲っちゃいそうなんだけど…。

 

「…あっ……先輩、凄く美味しいです!♪」

隣で食べるしずくは嬉しそうに箸を進めていた。

良かった、有り合わせで作ったけど喜んでもらえた。

 

「…でも、1番は…先輩と一緒に食べるから…そう思えるのかも、しれません…///」

「…なぁ、しずく…」

「ぁ…は、はいっ、なんですかっ!///」

 

「そんなに独り占めしたいなら…さ…先輩って呼ばなくても…いいんじゃない?」

「…で、でしたら…峻…さん…?」

「さん付けもちょっと…」

 

「…峻…くん…///」

「いいね、年下感が出てきた」

「…お兄ちゃん…///」

「それは飛躍しすぎだよ!?」

 

今頃ルビィがクシャミしてるかな…。

 

 

────────────────

 

 

夕飯も食べ終わり…一息ついてると。

「…峻くん…お風呂…///」

俺の服を引っ張るしずく。

 

「あ、あぁ…沸かしてあるから入りなよ」

「…………………………」

 

むーーーーっと目を細めるしずく。

………え…っと…なんか間違ったこと言ったかな…。

 

「…これじゃあ…意味が通じませんでした…?///」

「…えっと…間違ってたら…ごめん……一緒に…入りたいって…こと?」

「…ダメ、ですか…?///」

 

「……だ、ダメじゃない…むしろ…めちゃくちゃ嬉し…って、違う違う!!」

「…ふふっ、先に…入っててくださいね…///」

 

そう言うとしずくは持ってきた荷物が置いてる部屋に行ってしまった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ザーーーーーっと気持ちがいい温度のシャワーを浴びながら…俺は湯船に腰掛けていた。

 

(落ち着け…相手は高校生になりたての…なり、たての…)

とは思いつつも…やっぱり年頃の男。

そんなこと考えるなと言うのも無理な話である。

 

「そ、そうだ!しりとりでもして気を紛らわせて…!

えっと…しりとり…りんご…ゴリラ…ランチ…」

 

「峻くん…?

入りますよ…っ///」

「な、なああああっ!?

あ、う、うん!?」

考えも虚しく、風呂場のドアが開く。

 

「…お待たせ…しました…」

しずくがタオル………では無く…?

 

「…う、う……ん?…水着…?」

「さすがに…恥ずかしいので…///」

「…あ…そ、それもそうだよな!」

少しでも期待した俺を今すぐひっぱたきたい…。

 

「峻くんっ、私が背中を流しますね!♪」

「(ここで断ったらまた拗ねるよな…)…お、お願い…します…」

「はいっ♪

…峻くんって…や、っぱり…背中…大きいですね…♪」

「そう、かなぁ…」

 

やはり、女の子が洗うからか力を込めてスポンジを動かすしずく。

時々色々な感触がするが…俺は気にしなようにしていた。

 

「…し、しずくって…かすみや璃奈ちゃんと話す時は…敬語じゃないよな…」

「そ、そうですけど…どうしたんですか、急に…?」

 

「…いや、敬語じゃないしずくって…なんか新鮮だなって…」

「そ、そんなこと…っ!…ない、もん…///」

「…今のは…狙ってやった?」

「違う…もん…その方が…峻くんが喜ぶかなって…///」

「……ごめん、やっぱり限界だった」

 

 

そう言うと俺は振り返りしずくの唇を奪った。

「んっ…、んんんっ…!?///」

突然の出来事に身動きが取れないしずく。

もはや水着姿が丸見えだが、それどころでは無い。

 

「…ごめん、家に来た時から…こんな展開になるのを期待してた」

「峻…先輩…///」

「…ただ、そのまま俺の胸の内に留めておこうと思ってたけど…無理だった」

 

「…先輩の好きなようにして…いいですよ…///」

「…しずく…」

「ただ…1つお願いがあります…っ///」

「………………え?」

 

 

 

 

 

────────────────

 

 

風呂上がり、部屋着に着替えて…俺のベットにいるのは…もちろん、俺と…。

腕枕をされてる…しずく。

 

 

「一緒に寝たいって言うのは…何となく予想つくけど…腕枕って…」

「…ちょっとだけ…憧れてたんです…///」

「ピュアだな、しずくは」

 

頭を撫でると嬉しそうに密着してくるしずく。

「はぁ…先輩とずっとこうしていたいのに…」

「あはは、明日は学校だもんな」

「むぅ…///

でも…朝起きたら…先輩の顔が見れるなんて…嬉しいです…///」

 

「寝起き悪いから許してな」

「あんまり起こしても起きなかったらイタズラしちゃいます…♪」

「…えっ?」

「なんでもありませんっ♪

先輩、おやすみなさい♪」

「ああ、待ったしずく」

「……はい?」

 

 

こちらを見つめたしずくの唇をもう一度塞ぐ。

「んっ…///」

「おやすみのキス…嫌だったか?」

「逆です…寝れなくなっちゃいますよ…///」

「あはは、寝不足になったら俺のせいかもな」

「も、もうっ…!

からかわないでくださいっ!///」

 

と言いつつも…しずくの顔は幸せそうな顔そのものだった。




ん、R17.9?
気のせいさ!あとは読者様の想像におまかせするぜ!



【次回予告!】

「生徒会に殴り込み?一体誰なんだ?」
せつ菜「な、何でも1年生の生徒らしくて…」
かすみ「あっ、かすみんも知ってます!正直、変わった子だなって思いました…!」

果林「一寸先は闇…って、所かしら?」
「まぁ、俺らには関係が…」
しずく「ない、とも言いきれませんよ…」
「………えっ?」


次回: 1年生と生徒会と八重歯と同好会


「…ところで、なんでアニメ風の予告の仕方なんだ?」
歩夢「作者さんのネタ不足だよ、峻くん♪」


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宮下愛 誕生日 特別編!

今日中に投稿!
これからはちゃんと誕生日編も投稿しないとな…。


「やっほー、しゅんしゅん~!♪」

 

とある休みの日…俺は愛に誘われてお台場にやってきた。

「おっす、待った?」

「ううんっ、今来たとこ~♪」

 

にししと笑うと愛は腕に抱き着いてきた。

「じゃあ、早速行こっか!♪」

「行くついでにだけど…どこに行くか教えて?」

「ん、言ってなかったっけ?…今日のしゅんしゅんは愛さんのお出かけに付き合うのだ!♪」

「…つまり…デートってこと?」

 

「えっ、ぁ…ま、まぁっ、そういう事になる…かな…?///」

「…楽しみだな、愛とのデート」

 

「も、もーっ、早く行こ!」

顔を赤くしながら慌てて目的地に向かう愛だった。

 

 

 

────────────────

 

 

 

「そーいえばさ?」

「ん?」

 

電車に乗ってる時、愛が話し始めた。

 

「しゅんしゅんって、宮之原って言う苗字だよね?」

「うん、そうだよ」

「で、愛さんも宮下って言うから…2人のイニシャルがMで一緒だな~って思ってさ~♪」

 

「宮之原 峻…MS…宮下愛…MA…ちょっと惜しいけどね」

「…って…ことは、だけどさ…///」

「…ん???」

 

「愛さんが…仮に…仮にだよ?…しゅんしゅんと…結婚したら…イニシャル変わらないねって…///」

「…あ、あぁ…そうだな…」

 

そう答えると愛は小さく宮之原 愛…と呟いてニヤニヤしたり恥ずかしがったり繰り返していた。

 

「…じゃあ…なんかお揃いの物欲しいな」

「えっ!?…あっ…うんっ、欲しい!♪」

 

「じゃあ~…無難にペンダントとか?」

「あ、それなら愛さんは~─────」

 

こんな話をしていると、直ぐに目的地に着いた。

それまでの間…気がつけば俺と愛は手を握っていた。

でも、お互い…意識することも無く…むしろそれが普段通りかのように…。

 

 

 

────────────────

 

 

「…まぁ、だいたいどこに行くかは予想がついてたけど…」

「まっ、渋谷や原宿は愛さんの庭みたいなもんだからね~♪」

 

「…俺には程遠い場所だよ~…」

「え~?…しゅんしゅんスタイルいいし…着飾ればもっとかっこよくなると思うけど…」

 

「そ、そんな褒めすぎだって…」

「そうだ!愛さんがコーディネートしてあげよう~♪

コーディネートは、こーでねーとってね~♪」

 

「え、ちょ、愛?!」

有無を言う前に愛がファッションショップに連れていく。

俺はただただ、されるがまま着いていくしか無かった。

 

(こ、こういう時の愛って積極的だよな…っ)

「うーん、しゅんしゅんって足意外と長いんだね~…」

「…そ、そうかな…確かにそんな気はするけど…」

 

「なら~…これと~…うーん、あっちかなぁ~…?」

愛がうんうんと悩んでる中…俺もとある服に目がいった。

 

女物の服だけど…何故だろう、言い表せないけど…愛に凄く似合う気がした。

 

 

「よし、決まった!……って、しゅんしゅん~っ?」

「あ、ごめんごめん…」

 

「どこ行ってたのさ~?」

「…うん、これ、さ…愛にすごく似合うな~って」

「…え、えええ…これぇ~…?///」

 

自分が着るのを想像すると恥ずかしそうに頬を掻く愛。

「…その、さ…俺がプレゼント…するから…今度良かったら着てみてよ」

「い、いいって、そんな…!///」

 

「その…誕生日…プレゼントってことで…」

「えっ…愛さんの誕生日知ってたの?!」

「うん、璃奈ちゃんから聞いたよ…それに…この服きて…また愛と…デートしたいし…」

 

「…しゅんしゅん……///」

 

結局、服屋を出る時は愛が俺に似合うと選んでくれた服を俺が持ち…愛に似合うと思って選んだ服を抱きかかえていた。

 

「…峻…っ!///」

「…っ……愛…?」

 

突然名前で呼ばれて俺もビクってしてしまった。

 

「…その…今日は…すっごく楽しかった…///

良かったら…また…一緒に…デート…して…?///」

「…おうっ、約束だぞ!」

 

お互い笑いあって次のデートの約束をした。

次のお出かけプランも考えておかないとな…。




今回のスクスタフェスのガチャで愛さん良いんじゃね…?と思い始めたA×Kです。

愛さんお誕生日おめでとう!!


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50話

ついに来ました!あの子が…出る…!


「……おはようございます、先輩っ♪」

「…うぅん…まだあと…5分…の…5回リピート…」

 

「…ふふっ、ほんとに可愛い寝顔…♪」

「…ん…んんっ…あれ…しずく…っ?」

 

眠い目を擦ると…そこにはしずくがいた。

 

「おはようございます、先輩♪」

「…ぁ…おはよう…しずく…」

「…ふふっ、可愛い先輩の寝顔見ちゃいました♪」

 

「…許すかーーーっ!」

そのまましずくをこちらに寄せ、抱きしめる。

「ひゃん!!…せ、先輩…っ…?///」

「このまま…しずくを…」

 

「だ、だめですっ…歩夢さんが…来ちゃいますよっ…///」

「…冷静だな、しずくは」

「…んもう…これで我慢してくださいね…?///」

 

そう言うとしずくは軽くキスをした。

「私、今日は日直なので…先に、行きますね…?///」

「夕方、荷物もって帰るんだろ?」

「はい、少々寂しいのですが…」

「また来いよ」

「…はいっ♪」

 

そう言うとしずくは制服に着替えて家を後にした。

 

 

 

────────────────

 

 

「おはよ、峻くんっ♪」

「おはよ、歩夢」

横に並んで登校する歩夢。

もうこの光景も見慣れてきた。

 

「…えへへっ…♪」

「ご機嫌そうだね」

「だって、峻くんがパスケース出す度に嬉しくなっちゃって♪」

 

確かに、俺と歩夢はお揃いのパスケースを買った。

…やはり、女の子はそういうのの方が嬉しいのだろうか?

 

「大事に使うさ、例え高校を卒業してもな」

「峻くん…///」

 

「おはようございます~!!」

「わわっ!」

「朝から元気だな~…菜々」

「はいっ、一日の始まりは元気な挨拶からですよ!!」

 

「…ふふっ、ホントに同じ人物だと思えないよね♪」

「なっ、あ、歩夢さんっ、そこは触れてはダメですよ!!」

「…まぁ、事実そうだしなぁ…」

「しゅ、峻さんまで~…っ!」

 

こうして、3人で話に花を咲かせながら虹ヶ咲学園まで向かうのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「では、また部活で♪」

「うん、またね菜々ちゃん♪」

 

そう言って、菜々が自分のクラスに入っていた。

「さ、俺らも向かおうぜ?」

「そうだねっ……あれっ…?」

歩夢が視線を下に落とす。

…生徒手帳?

 

 

「…って、菜々のじゃんか…仕方ない、ちょっと届けて……」

キーンコーンカーンコーン。

 

 

「…予鈴のチャイムも鳴っちゃったし…後ででも大丈夫なんじゃない?」

「それもそうだな…とりあえずメッセージ入れておいて…」

 

 

すぐに返信が来た。

【うわあああ、すいません!お昼休みでも部活の時でもいいので渡してくれると助かりますっ】

 

(じゃあ、昼飯食った後にでも…届けに行くか)

こうして、俺は昼休みに生徒会室に向かうのであった。

 

 

 

 

────────────────

 

 

 

【昼休み】

 

 

「えーーっと、菜々会長~居ますか~?」

中から返事がした。

…昼休みまで生徒会の仕事をするなんてほんとに頑張り屋さん、だよな…。

 

「ごめんね、仕事中に」

「いえっ、今日は仕事ではなくて…」

ちらっと机を見ると…スマホゲームを開きながらアニメの本を読んでいた。

 

「はははっ、相変らずだな!」

「ゆ、唯一の楽しみなんですよ~!

今日は他の生徒会メンバーも居ないので…」

 

「ま、それが菜々のいい所だもんな…じゃあ俺も少し横でお供させてもらおうかな?」

「はいっ、もちろんですっ!♪

あ、この本はですね────────」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

菜々会長のアニメやゲームの話し相手になっていたら…気がついたら午後の授業が始まる直前だった。

 

「っと、話し込んでしまいましたね…すいません」

「ううん、大丈夫だよ…じゃあ、俺は教室に戻るね?」

「私も片付けたら戻りますねっ」

「おうっ、また放課後な!」

 

そう言って、生徒会室のドアを開けると…。

 

 

「………………………………」

「…………………?」

1人の女の子が立っていた。

…しかし、目つきはどこか鋭く…まるで警戒心の塊のようだった。

 

(……とりあえず、俺に用があるって感じじゃなさそうだな…)

俺は気にせず、その場を後にした。

 

 

「…あの人は…確か、スクールアイドル同好会の……」

彼女はその姿をずっと目で追っていた。

 

 

────────────────

 

【そして放課後】

 

 

 

「あれ、せつ菜はまだ来てないのかしら?」

「急遽生徒会の仕事が1件入ったからそれ終わらせてくるってさ」

「むむむ…いつも思いますが…せつ菜先輩は凄いですね…

生徒会のお仕事をしながらスクールアイドルをこなすなんて…可愛さナンバーワンのかすみんでも、さすがにそのハードなスケジュールはこなせません…」

 

「まぁ、本人が大好きでやってる事だからな…それが活力になってるんだろ」

「確かに…私も、演劇のことなら例え多忙でも頑張ろうって思えます!」

「凄い…見習わなくちゃ…璃奈ちゃんボード…''むむむ''」

 

 

その時、扉が開く音がした。

 

「あっ、せっつー、おっつー!」

「…えっと~…愛ちゃん、今のは…ダジャレ~…?」

「待ってたよ、せつ菜ちゃん♪」

 

「お、遅くなってすいません!」

「いいよ、大丈夫

…さて、今日も練習────────」

 

しかし、その直後…思わぬ来客がもう1人やってきた。

 

 

「失礼します」

「「「…???」」」

 

みんなが頭に?を浮かべながら来客者を見る。

…あれ、この子…さっきの…。

 

「こちらに中川会長がはいるのが見えたのですが」

 

その言葉を聞いた直後みんな取り乱す。

「え、えええっ~し、知らないなぁ~っ???」

「あ、愛さんっ、ダジャレが出てませんよ!」

 

「か、会長なら…すぐに出たわよ!」

「いえ、どう見ても…会長、貴方ですよね」

 

なんの疑いもなく、せつ菜を見る…女の子。

 

「ち、違うよ、この子はせつ菜ちゃんだよ!」

「そうそう~全然似てないよ~…?」

 

みんなが必死にフォローするが…それを辞めさせたのは…あろう事か、せつ菜本人だった。

 

「皆さん、ありがとうございます…ですが、大丈夫です

…はい、そうです…私が…中川 菜々です」

「………あっ…あの子…っ!」

 

かすみが何か思い出したように声を上げた。

「知ってるのか?」

「三船栞子!」

「…後輩だったのか」

 

「はぁ、まぁ…会長がスクールアイドルをやってるなど…私にとっては至極どうでもいいことなので他言など致しません」

 

…む、少し癪に障る言い方をするな。

 

「ですが、これだけは言わせてください

中川会長、貴方はスクールアイドルの活動のせいで生徒会長としての威厳が損なわれてと思います」

 

はっきりと言い捨てた…三船という後輩。

 

「つきましては、私が生徒会長に立候補します

…そして、就任した暁には…スクールアイドル同好会を廃部します!」

 

 

 

 

「…は?」

「「「「ええええ~!?」」」」

 

 

 

事態が飲み込めない俺と、スクールアイドル同好会のメンバーの悲鳴だけが木霊した。

 




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【次回予告!】

かすみ「廃部なんて、かすみん嫌ですよ!」
果林「そもそも、あの子はなんでそこまでスクールアイドルを毛嫌いしてのかしらね?」

歩夢「どうしよう…峻くん…」
「このまま泣き寝入りなんかしてたまるかよ、どうにかしてやるから安心しろ」

せつ菜「…どうしよう…このままじゃ……」

【次回:せつ菜の葛藤】


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51話

今回イベントの曜ちゃんとせつ菜ちゃん。
秒でゲットしました。

2人とも可愛すぎて、仕事帰りの電車の中で変な声が出そうになりました、やばいですね!☆

投票がかなり接戦になってます…!
みなさん、ありがとうございます!引き続きよろしくお願いします!

今回からカッコの前に名前を入れて分かりやすくします!
タグに台本形式とか入れた方がええでって方はコメントください!



「おーい、そこの男子!廊下は走るなー」

 

【あ、す、すいませんっ!】

「…ったく、注意してもキリがないな…」

菜々(せつ菜)「………………………」

 

俺と菜々は校内の見回りを行っていた。

…と言っても俺は菜々の付き添いでやってる、けど。

 

(…どうも、せつ菜がこんな姿のままじゃな…)

 

それは、遡ること…数日前。

 

 

────────────────

 

栞子「スクールアイドル同好会を…廃部します」

 

「「「ええぇ~ー!?!!?!」」」

「…待て、納得がいかねぇ」

栞子「そもそも、こんな同好会をやってるよりも、各々伸ばせる個性があると思います」

 

「……つまりは何だ?適性で全て物事を決めようって言うのか?」

栞子「それが皆さんのためです、合わない部活動をするよりもよっぽど良いかと…それに、宮之原 峻さん

あなたも、あんなに運動神経がいいのに…なぜ運動部に入らないのですか?」

 

「…はっ、愚問だな…聞いてて欠伸が出そうだ」

ズカズカと三船 栞子という1年生の女の子に近づく俺。

怯えた表情でしずくの影に自分の姿を潜めるかすみ。

 

「…俺がやりたいからやってるんだ、アンタにどれがいいこれがいいなんて言われる筋合いは…ない

…分かったなら部室から出ろ」

 

至近距離でそう言葉を吐くと、三船栞子はため息をついて部室を後にした。

栞子「いつか分かりますよ、生徒会長の再選挙を含めて…ね…」

 

 

 

 

 

 

【次の日】

 

 

愛「ねぇねぇ!生徒会長の再選挙の告示見た!?」

かすみ「かすみん達も今見てます~!」

 

果林「あの子…仕事相当早いわね…」

彼方「手加減なしって感じだね~…」

 

せつ菜「…すいません、皆さん…私の騒ぎに巻き込んでしまって…」

「…いや、せつ菜は悪くねぇよ…悪い、少し席を外す」

 

 

 

そう言うと、峻は部室を出てしまった。

 

しずく「…峻さん…怒ってましたね」

歩夢「あんな峻くん…初めて見た…」

エマ「あんなことがあったから、無理はないよね…」

 

璃奈「それも、ある……けど……」

歩夢「けど…?」

 

かすみ「聞くところによると、三船栞子の賛成派も結構いるみたいで…」

しずく「実際に、助言されて部活動を変えて頭角を表す生徒もいるみたいで…」

 

果林「…峻のことだから…焦ってなければいいのだけど…」

せつ菜「……………………」

愛「…あれっ?…せっつー?」

 

せつ菜「…あっ…ご、ごめんなさいっ!…とりあえず…生徒会の皆さんにも説明しに行かなきゃいけないので…」

 

そう言うとせつ菜も着替えを持って部室を後にした。

 

 

エマ「…大丈夫…かな…」

果林「見てるのも辛いけど…私たちにはどうしようも…」

しずく「…峻さん…せつ菜先輩…」

 

 

 

 

────────────────

 

 

 

 

【屋上】

 

 

【スクールアイドル同好会を廃部します】

 

「……くそっ!!!」

殴ったところで何も始まらないが、むしゃくしゃする気持ちを抑えられず、金網を殴る。

 

「……どうすりゃ、いいんだ…」

せつ菜「…峻さん…」

 

「せつ菜っ…!!」

せつ菜「…ごめんなさい、私のせいで…」

「…お前は…何も悪くない、大丈夫だ…俺が何とか…」

 

せつ菜を何も言わずに抱きしめる。

気がつくと利き手の甲からは血が流れていた。

 

せつ菜「…ありがとう、ございます…」

どうしたらいいのか分からないのはせつ菜も同じだ。

…せめて、こうやって励ましてあげるくらいしか、今は…。

 

せつ菜「…でも、ごめんなさい…もうダメかもしれません…」

「…どういう事だ?」

 

せつ菜「生徒会長の再選挙もそうですが……スクールアイドル活動をやってるのが……親にバレちゃいました…」

 

 

 

 

 

 

「……えっ…………………………」

 

 

 




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推薦も欲しい!!(ヨクバリス)



【次回予告!】

エマ「せつ菜ちゃんがスクールアイドル同好会と生徒会長をやめちゃう!?」
かすみ「そんな、悲しいですよ…せつ菜先輩!」

歩夢「峻くん、どうしたら……?!」
「…どうにかする、必ず…」




【次回 負のスパイラル】


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52話

今日初めてAqoursのライブ映像を動画で見ました。
映画の時もそうでしたが、まさか泣くとは思いませんでした…。

再度Aqours、そしてラブライブが素晴らしい作品だと実感しました。

そんなこんなで始まります。


千歌「おまたせっ、峻くん!」

「…あぁ、悪い…Aqoursのメンバー総出で呼んじゃって」

 

ダイヤ「どうしたのですか?…いつものように顔に覇気がありませんわよ?」

「…それは…」

果南「待った、μ'sのみんなや虹ヶ咲学園のみんなが来てから話始めよう?…なんか只事じゃ無さそうだし…」

 

「…ありがとう、果南…さん」

いたたまれなくなった俺は…どうすることも出来ず、Aqoursとμ'sのみんなに話を聞いてもらおうと呼び出した。

 

千歌「…じゃ、じゃあ…!これだけ言わせて!」

「…っ…千歌…ちゃん?」

 

そう言うと真っ直ぐ俺を見つめる千歌。

千歌「…そんな姿…峻くんらしく…ない、よ?

千歌にはこれくらいしか出来ないけど…峻くんの事が心配だから…っ!」

「…ありがとう、千歌ちゃん」

ぎゅっと包んでくれた手を俺は目を細めながら見つめた。

 

曜「そうそうっ、峻くんは峻くんだもん!」

鞠莉「心配ならマリーがハグしてあげるわよ~?♪」

善子「よ、ヨハネのリトルデーモンに手を出さないの~!」

 

花丸(…峻さんは気がついてないけど…今この時間は…まるで悠さんの時みたいな感覚がする、ずらよ…)

 

 

 

 

 

 

 

────────────────

 

 

 

穂乃果「生徒会長の再選挙~!?」

海未「一体、どうしてまた…」

ダイヤ「普通、再選挙など無いはずなのですが…」

 

絵里「何かあったのかしら?」

せつ菜「…実は………」

 

 

せつ菜は三船栞子が売ってきた喧嘩とその人物像…そしてスクールアイドル同好会が廃部するかもしれないという事を伝えた。

 

凛「は、廃部なんてあんまりだにゃ~!」

にこ「何か心当たりはあるのかしら?」

「それが全く分かんねぇんだよ…」

 

ガックリと肩を落とす俺に手を掛けてくれる曜とことりさん。

 

果南「なるほどね、それでみんな元気がないってことね…」

希「…ね、絵里ち?」

絵里「そうね、微力ながら私達も協力するわ」

 

璃奈「でも、相手は…強敵…」

かすみ「八方塞がりなんですよ~!」

 

穂乃果「…千歌ちゃん」

千歌「うん、私も同じ考えだよ…穂乃果ちゃん」

 

千歌&穂乃果「峻くんなら大丈夫!!」

「…っ…いや、俺は…」

 

ダイヤ「そうですわね、同感ですわ♪」

ことり「だから、そんなに暗い顔しないで♪」

 

「……………………………」

…確かに…俺がこんな状態じゃ…ダメ、だよな。

…ええい、らしくねぇ!

 

 

「……よしっ!吹っ切れた!!」

海未「その意気ですっ♪」

梨子「いつもの峻くんに戻ったみたいね♪」

 

「…あー…とは言え、問題はそれ以外にもあったんだった…」

 

「「「「「え???」」」」」

せつ菜「……実は、スクールアイドルをしてるのを…親に秘密にしてて…今回、それがバレてしまって…」

ダイヤ「…秘密にする理由がありまして?」

せつ菜「………その……」

 

 

今度はせつ菜のスクールアイドル活動についての説明を始めた。

ダイヤ「親御さんのお気持ちも分かります、が…それは容認してもいいと思いますが…」

真姫「今どき、珍しいわね」

鞠莉「んもう、マリーならスクールアイドルは遊びじゃないって言っちゃうわ~っ」

 

にこ「にこだったらとてもじゃないけど…耐えきれないわね…」

絵里「せつ菜ならしっかりオンとオフを切り替えることが出来ると思うのだけど…」

せつ菜「私も、どうしたらいいのか分からなくて…」

 

穂乃果「そうだ!!!!」

千歌「わ、わわわぁっ!…穂乃果ちゃん、どうしたの…!?」

穂乃果「えっとね、千歌ちゃん…ちょっと耳を貸して…?」

千歌「ふむふむ……おおっ……えええっ!?」

 

何やらとんでもないことでも言ったのだろうか…千歌が凄く驚いた表情をした。

そして、その答えを待ちわびている他のメンバー。

 

穂乃果「今度スクールアイドルフェスティバルやるでしょ?」

「…ああ、Aqoursとμ'sのみんなが出るってやつ…」

 

穂乃果「そこに、虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会も出てもらおうよ!」

「……………………………」

 

 

………ん?

…………んんん???

 

 

穂乃果「そこで、せつ菜ちゃんのご両親にライブを見てもらって、納得をしてもら────────」

 

 

「「「ええええええ!?!?!?」」」

 

叫んだのは、かすみとせつ菜。

俺も叫びそうになったが…ぐっと堪えた。

 

「いやいや…そんな…急には無理だろ…」

穂乃果「そこはどうにかする!でもそれくらいしかないよ!」

千歌「私も賛成!せっかくスクールアイドルしてるのに…もったいないよ!」

せつ菜「千歌さん…穂乃果さん…」

 

「…はぁ、やっぱりぶっ飛んでるな…あの二人は…」

穂乃果「えへへっ♪」

千歌「それほどでも~♪」

 

「褒めてないけど…頼むよ、2人とも」

穂乃果「うんっ!…あ、でも…峻くんも手伝ってよ?」

千歌「そうそう!3組のスクールアイドルのリーダーとしてっ♪」

「…は?」

 

千歌「はい、異論ない人ー!!」

 

そう言うとみんなが手を挙げた。

千歌「じゃあ、決定ね!♪」

「…あ、あはは…足でまといにならないように頑張るよ…」

 

 

こうして、スクールアイドルフェスティバルに虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会が出るという形でせつ菜の親への説得は話が進められた。

 

三船栞子のことについては…もう少し情報や時間を要すると答えが出せないまま話が終わってしまった。

 

 

 

 

 

───────────────

 

 

 

【その帰り】

 

 

 

 

「…すぐ帰らなくて…良かったのか?」

曜「うんっ、まだ大丈夫だよ♪」

 

俺は曜と居た。

ほかのメンバーはまだカラオケ行ったり遊びに行ったりしていた。

 

俺は曜からのリクエストで…お台場の観覧車に向かっていた。

 

「それにしても、観覧車に乗りたいなんて…急にどうした?」

曜「あっはは…沼津じゃ乗れないからね…それに…」

「…?」

 

曜「峻くんと一緒に乗りたかったから…じゃ…ダメ、かな…?///」

「…曜…」

 

 

その時、俺の中で…何か…崩れそうな気がした。

────もう、この子には……曜には打ち明けてもいいかな、と。

 

────いや、ダメだ…そんなことしたら…。

────でも、伝えたい……この子にだけは…。

 

 

 

「……あの、さっ!!!」

曜「……?……観覧車、乗るよ…?」

 

「………あぁ……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【観覧車の中】

 

 

曜「うわぁ~、たか~い!♪」

「………………………」

 

 

曜「…ん、峻くん…?

もしかして、高いところとか…ダメだった?」

「…んっ?…あぁ、大丈夫だよ

喜んでもらえてよかったよ」

 

曜「…峻くん…?」

「…なぁ、曜ちゃん…」

曜「…う、うん…?」

 

ついに俺は抑えきれなくなった。

枷が外れた俺の口から次々と言葉が出てくる。

 

 

「…もし、だよ?これはホントにもしもの話…

俺が…曜と会ったとこがあって…Aqoursのみんなとも…ライブを一緒にやったことがあるって言ったら…どうする?」

曜「………っ……あっはは!ないない!

だって、浦の星は女の子しか居ないし!」

 

「っ……曜は俺の事を好きって言ってくれたんだよ…っ!」

焦るように曜の手を握る。

 

 

曜「……ぁ…………………」

突然の出来事に固まる曜。

しまった…これじゃ虚言を言ってる男にしか見えない…。

こんな個室じゃ恐怖でしかない…。

 

今すぐ手を離さなきゃ…と、思った時だった。

 

曜「…………''悠''くん………?」

「…っ…曜…!?」

聞き間違えるわけが無い。

曜が…確かに、悠と言った。

 

曜「……ぁ……悠…く、んっ…なんで…っ!!」

手を握り返して…ボロボロと泣き始めた曜。

「…ごめん、俺も何が何だか…」

曜「ぁ…悠くん、だ……ほんとに…悠くんだ……!!」

嬉しくなったのか曜が躊躇わず抱きついてきた。

 

曜「会いたかったよ……っ…悠くん…!!」

…花丸と、同じ状態になった…のか?

 

「…全部分かったのか?」

曜「…うん…悠くんが…手を握ってくれた瞬間…記憶が…すごい勢いで流れてきて…」

「…そっか」

曜「…でも、悠くんは…病室で眠ったままじゃ…」

「…俺もどうしてこうなったのか分からない…けど…

見た目は…宮之原 峻って男で…中身が…冴木 悠って事になってて…」

 

曜「今すぐ…千歌ちゃんたちに言わなきゃ!」

「ま、待って!!…気持ちは嬉しいけど…

曜みたいに思い出してくれるとは限らないし…それに…あまり大事にしたくない…」

 

曜「…悠くん…」

「ごめん、曜…俺のわがままだ…このままの状態にしておいてくれないか…?」

曜「…わかった、悠くんには…悠くんなりの考えがあるんだね」

「…ありがとう、曜」

曜「でも、約束してね?…絶対、悠くんとして…目を覚ましてね…千歌ちゃんも…待ってるから」

「…ああ、約束するよ…曜」

 

 

 

 

この時、俺と曜は2人きりの時は…昔のように呼び合おうと二人で決めたのだった。




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53話

自分が撮った沼津の写真やてくてくAqoursを見てるとホントにラブライブっていいなって思います。

ラブライブという作品に出会えたことに奇跡と感謝をしていきたいと思います…!!

と、いうモチベーションを持ちながら6連勤頑張ってます
( ´ཫ` )


「…あれ、せつ菜は?」

 

しずく「あ、今休憩って言って屋上に行きましたよ?」

果林「と言っても…あの様子だと、休憩もままならないと思うけど…」

 

エマ「やっぱり、あのことが気になるのかな…」

歩夢「再選挙の動きが凄く活発になってるからね…特に三船さん…」

 

「休み時間には同学年の生徒に話しかけてるって言うしなぁ…」

かすみ「じゃじゃ~ん!かすみん探偵の登場ですよ~っ!♪」

 

どこからか持ち込んだ手帳と虫眼鏡を持ったかすみが来た。

「…また変なこと始めてるし…」

 

かすみ「かすみんの情報によりますと~…」

しずく「結構、三船さんの賛成派はいるようで…実際、演劇部に来た放送部の子が居まして…確かに、頭角を現してまして…」

「…演劇部的にそれはどうなの?」

しずく「演劇が良くなると思う反面…確かに驚きは多いですね…」

愛「愛さんもテニス部の子にダブルスからシングルに転向した子がいて、最初は猛反対して…結局シングルになって良い成績を取るようになったけど…本人に聞いてみたらやっぱりまたダブルスに戻りたいって本音を言ってたけどね…」

 

「…それを2ヶ月少々でか…凄い行動力だな」

かすみ「あーん、かすみんの手柄が~っ!」

「悪い悪い、でも一生懸命動いてくれてありがとうな」

 

そう言って、かすみの頭を撫で…立ち上がる。

しずく「峻さん?」

「当の本人はどう思ってるか、ね…」

 

そう言って部室を後にした。

 

 

 

 

果林「…峻も気苦労が絶えないわね」

歩夢「…うん、無理してなきゃ…いいんだけど…」

しずく「峻さん、視野が狭くなること多いですからね…」

 

 

 

 

 

────────────────

 

 

 

せつ菜「……………………………………」

「……やっと、見つけた…」

せつ菜「あっ……峻さん……っ」

「…って、漫画やアニメじゃ屋上は定番スポットか」

 

せつ菜「……そう、ですね…」

「…今のは笑うところなんだけど…

…まぁ、いいや…やっぱり思い詰めてるだろ?」

せつ菜「………………………」

 

せつ菜は口をキュッと結び、少し悔しそうな顔をした。

「………図星、だな」

せつ菜「…私が…絶対に、勝たないと…でないと…同好会が…っ…」

 

泣きそうな顔に変わった。

「…1人で背負い込み過ぎだ」

せつ菜「ですがっ…!」

「ですがじゃない、部長命令だ」

せつ菜「…わ、私のために…峻さんに迷惑掛けたくないんです…っ!!」

 

俺の横を通り過ぎようとするせつ菜の腕を掴む。

「…待てよ…っ!」

せつ菜「…っ…!」

少し痛かったのか、苦悶の表情を浮かべるせつ菜。

 

「……そんな寂しいこと…言うなよ…

頼られないのは……守れないのは…辛い…」

せつ菜「…峻…さん…」

抱きしめて今にも消えそうな声でそう呟いた俺。

 

「…俺はいつだってせつ菜の味方だ…

話せば…少しは楽になるし…なにか答えが見つかるかもしれない…だから…っ」

せつ菜「…ありがとう…ございます…

…じゃあ…あなたにだけ…話しても…いい、ですか…?」

「…あぁ、もちろんだ」

 

暫しの間、俺とせつ菜は屋上で抱きしめ合っていた。

 

 

 

 

 

────────────────

 

 

 

 

その後、連れてこられたのは…生徒会室。

 

せつ菜「…実は…生徒会長になろうって強い思いは…無かったんです」

「じゃあ…なんで生徒会長に?」

 

せつ菜「両親の影響…ですかね…

自ら先頭に立ってリーダーシップを取れる人になれ、と」

「……まぁ、確かに…学校でぱっと思いつく物って言ったら…学級委員長か生徒会長だよなぁ…」

 

せつ菜「えへへ、これで小中高とストレートで生徒会長になりました…♪」

「…じゃあ、生徒会の事務的な物は苦手?」

 

せつ菜「ああ、いえ!そんな事は!

やり甲斐もありますし、何より…両親が何も言ってこないので」

「…でも、生徒会長じゃなくなったら…」

せつ菜「今回のスクールアイドルの事もありますし…もうずっと学業に専念することになる、かと…」

 

「…それは、避けたいな…せつ菜…いや、菜々が居てこその生徒会長 補佐だからな」

せつ菜「峻さん…」

「とは言え…何か…こう、三船栞子に勝つぞってコンセプトが欲しいよなぁ……

せつ菜は、どういう学園にしていきたい?」

 

せつ菜「わ、私は…!

……ええっと、みんなが過ごしやすい学園を作りたい、ですかね…」

「…まぁ…無難だな…正直」

せつ菜「こ、これでは勝てませんよね…」

 

「…うーん、こんな時は~…」

ガサゴソと携帯を取り出す。

タップしたのはビデオ通話のアイコン。

 

「出るかな…」

せつ菜「…?」

 

ダイヤ【もしもし…峻さんですか?】

「あ、ダイヤ!…さん、こんにちは…」

ダイヤ【突然お電話してきて…どうしたのですか?】

「あ、いや…ちょっと相談事があって…」

ダイヤ【その前に…峻さんにお礼をしなくてはいけませんね

千歌さんと梨子さんの件、ありがとうございました

まさか他の学校の方に作詞と作曲をお手伝いしてもらうなんて…】

「いいのいいの、それでね…相談事が……」

 

 

 

ダイヤ【そうですか、生徒会長として……。

私の場合は、まず生徒同士で話し合いをしてもらうようにしています

生徒会が先頭に立つのも、もちろん大事ですが…

生徒の自主性を阻害してはいけませんからね】

「なるほど~…この前聞けばよかったな、それ…」

 

鞠莉【やっほ~♪】

ダイヤ【ま、鞠莉さんっ…!?】

鞠莉【困り事なら小原鞠莉にご一報~♪】

ダイヤ【ご、ごめんなさい、峻さんっ!鞠莉さんが急に…っ】

「あはは、なんだか見てると安心するので大丈夫ですよ」

 

 

 

 

 

────────────────

 

 

 

絵里【あら、峻?デートのお誘いかしら?】

「…あのねぇ…」

絵里【ふふっ、冗談よ♪

後ろでふくれっ面してる子がいるからこのくらいにしておいて…】

「?」

せつ菜「…っ…//////」

急いでブンブンと首を振るせつ菜。

 

 

絵里【それで、要件は何かしら?】

「…えっと、実はな…」

 

 

 

 

 

 

絵里【生徒会長として…ねぇ…

やっぱり、小さい意見でもしっかり聞いてあげるって言うのが大事かしらね?…ほら、生徒会長って難しいイメージとか厳しいイメージあるじゃない?

だから、大きなの器で…こう、門戸を開くように…】

希【えりち~、峻くん困惑してるよ~?】

絵里【あっ、ご、ごめんなさいっ…伝わったかしら?】

 

「それはもう…ヒシヒシと…」

絵里【ふふっ、お役に立てたなら良かったわ♪】

 

 

 

 

 

────────────────

 

 

「…ってな訳で…こうなったな」

ホワイトボードに言われたこと、2人して共通してる点を上げる。

 

せつ菜「もっと…生徒の意見を聞いてるってアピールが必要ですね!」

「じゃあ、意見箱の設置を増やすか?」

せつ菜「はいっ!…あっ、お手伝いしてもらっても…」

「もちろん、そのつもりだよ」

 

せつ菜「ありがとうございます…っ!

…良かった…峻さんみたいな頼れる人が近くにいてくれて…///」

「言ったろ、味方だって」

せつ菜「…峻さん…///」

「…せつ菜…」

 

しかし、見つめるだけで何事もなく終わった。

せつ菜「…この続きは…また、後で…///」

「……う、うん…楽しみにしてる…?」

 

最後が疑問形になり、2人で笑い合うのだった。




無敵級!!
かすみん!!!

……ごほん、楽しみですね。

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54話

挿絵が欲しい…!と思うA×Kさんですが、画力がありません。いい天気ですね←

誰か曜ちゃんとせつ菜ちゃんから迫られるイラスト…書いて…ください(吐血)

というか表紙や応援イラストがあったらガチの本になりそうな気がする…。


「お疲れ~…って、愛と璃奈ちゃん…何してるの?」

 

愛「あ、しゅんしゅん!今ね、せっつーの再選挙のポスター作ってるとこ~♪」

璃奈「上手く…出来たかな…?」

 

「みんなで作ろう…みんなの学園…か、いいね

せつ菜ならそう言うと思うよ、きっと」

 

かすみ「大変大変~っ!新情報です~っ!」

果林「今度は何かしら?…もうお嬢様で成績優秀で運動神経抜群なのは分かったけど…」

かすみ「それに上乗せして茶道や華道も一流でコンクールでも優勝するくらいで…まさに完璧人間ですよ!」

 

エマ「これはファンが出来るのも納得だよね~」

「…完璧っていうのも…人として味気ないと思うけどな…俺は…」

 

せつ菜「すいません…遅くなりました…っ!」

「あ、せつ菜……って、凄い疲れた顔してるじゃん…どうしたんだよ…?」

歩夢「そこで会ったんだけどね、お昼休みとかに…三船さんみたいにアドバイスをしたり、話を聞いて回ったりしたんだって」

せつ菜「ですが…上手くいかなくて、逆に困り顔をされたり…」

 

「焦るなよ、せつ菜にはせつ菜なりのやり方があるよ

…何もアイツに合わせる必要は無いよ」

 

せつ菜「…はい…」

歩夢「せつ菜ちゃん、大丈夫だよっ

μ'sやAqoursのみんなも応援してくれてるだし!」

「……ほんと献身的で頭が下がるよなぁ…」

 

特に絵里とかはほぼ毎日状況を知りたいと連絡をくれる。

穂乃果とことりは差し入れ持ってくれるし

千歌や曜、ダイヤも色々考えてくれて…これはどうかとかメッセージをくれるし。

 

しずく「そう言えば…スクールアイドルフェスティバルの件でμ'sやAqoursの皆さんが集まりたいと言ってたのでは…?」

「……あ、いけね…」

 

─────すっかり忘れてた。

同時進行のような形でせつ菜の両親を説得しなくちゃいけないんだった。

 

(過密スケジュールだな…少し気合いを入れ直さないと…)

生徒会の資料をまとめて、待ち合わせ場所に向かう俺たちだった。

 

 

 

 

────────────────────

 

 

穂乃果「あっ、まっふぇたよ~っ!…モグモグ…」

海未「こらっ、穂乃果…っ!!」

 

着くなり…穂乃果がハンバーガーを頬張っていた。

「…えっと…お待たせ…?」

穂乃果「大丈夫大丈夫~っ♪

新作のバーガー食べてたから~っ!♪」

海未「すいません、お行儀の悪い子で……穂乃果っ?そんな食べてばかりいると…また太りますよ?」

穂乃果「…はっっっっっ!!!!!」

 

しまった、という顔のまま凍りついた穂乃果。

…過去に経験でもあるのだろうか。

 

千歌「さてさて~、じゃあ始めようか~?」

ダイヤ「えぇ、まずはこちらの表を虹ヶ咲学園の皆さんにお渡ししておきますわ」

 

そう言って渡された10枚の紙。

 

「……音響、駅前・ネットでの告知…それに衣装や舞台の配置って…どんだけな量の作業量だよ…っ!?」

ダイヤ「皆さんで手分けしてやればそれほどではありませんわ、それに今回が初めてって訳ではありませんので苦ではありませんよ」

「お、俺何もしてない…」

 

絵里「峻はそっちの問題片付けたらいっぱい働いてもらうから安心しなさい♪」

「…ごめんな、みんな…」

穂乃果「ふぁーふぁー、ふぁだいっふぁげついじょうふぁるし~(まぁまぁ、まだ1ヶ月以上あるし~)」

海未「ほ、穂乃果…っ…!!!!」

絵里「まぁまぁ……」

 

 

 

 

 

───────────────────

 

 

【次の日】

 

愛「ほいっ、いっちょあがり~♪」

かすみ「わぁ~♪可愛いです~っ♪」

 

彼方「すやぁ…」

璃奈「彼方さん、また寝てる…」

エマ「ふふっ、これは相当お疲れだね~♪」

 

歩夢「…あれ、せつ菜ちゃんは?」

「……そう言えば…まだ来てないな…またなんかあったのかな?」

 

 

部室をキョロキョロしてると扉が勢いよく開かれた。

 

せつ菜「もう無理ですー!!!我慢の……我慢の限界です!!!堪忍袋の緒が切れました……っ!!!!」

 

「「「「「「……え?」」」」」」

眉毛をピクピク動かして鬼の形相をするせつ菜。

メンバー一同初めて見る表情に戸惑いの顔を浮べる。

 

「…えっと、せつ菜…どうした?」

せつ菜「どうしたもこうしたもありません…っ!!

峻さんも聞いてくれれば分かってくれるはずです!!」

「…う、うん、聞くから…ほら、飲み物…少し落ち着いて」

せつ菜「あ、ど、どうも………ふぅ…」

 

果林「落ち着いた…かしら?」

せつ菜「はい…大丈夫です」

 

歩夢「一体…どうしたの?」

せつ菜「両親に…スクールアイドルが大好きだって事を伝えたんです。

もし、生徒会長じゃなくなってもスクールアイドル同好会を続けられると思ったので…」

「…まぁ、確かに…廃部になるのは確定じゃないからな…

それで、ご両親は?」

せつ菜「全く聞く耳すら持ってくれなくて…それどころか、習い事の量を増やしてそんなことにうつつを抜かさせないと言ってきて…!!」

 

せつ菜の言葉がヒートアップしてきた。

今なら背後から炎でも出そうな勢いだった。

 

せつ菜「両親がその気なら…私にだって譲れない想いがあります…!!!

だから…だから、家出してきてやりました!!!」

 

「……は?」

「「「「「「ええええぇえええ~っ!!??」」」」」」

 

「…本気なのか?せつ菜」

せつ菜「本気です!スクールアイドルは絶対に譲れません!」

「…仮に家を出たとして…泊まる宛ては…?」

せつ菜「…それは~…これから、決めるところで…」

 

果林「もう外は夕暮れよ…?」

せつ菜「…な、なら…部室に泊まりま…」

「却下、部長として認められません

…エマや果林の寮は…」

果林「ダメね、寮の生徒以外は宿泊禁止だし」

 

「…かすみやしずくは…」

かすみ「か、かすみんの部屋はダメです!トップシークレットなのです!!」

しずく「…あの~…先輩の家に泊めたらどうでしょう?」

 

せつ菜「…えっ…!?///」

歩夢「だ、だったらウチに来なよ!!峻くんだって隣なんだし!!///」

 

「…えっと……とどのつまり…歩夢の家ってことで…いいの、かな?」

せつ菜「よろしく…お願いします!」

歩夢「うんっ、ウチはいつでも歓迎だよ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

と、部室の中では話が纏まったが…。

 

 

 

「…なんで二人共…ウチにいるの?」

せつ菜「2人で峻さんの家に…泊まろうって!」

歩夢「それなら間違いもない、し…///」

 

(既に間違いな選択肢だと思うんだよな~…)




次回:せつ菜と歩夢、峻の家に泊まる。

曜「ルビィちゃんと同率トップだ!♪」
ルビィ「これ…ホントになぁに?」

「まぁ、お楽しみに…ちなみにこの作品の最終話が投稿されるまでずっと募集してたりする」

千歌「ゼロ票!?みかんの刑に処す~!!!
あ、みかん、じゃなくて、みかん!だからね!?」
かすみ「ついでにコッペパンの刑にも処しますよ!?」
「…うん、落ち着いて…」


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55話

次回ガチャ、かすみちゃんですね。

出てきてもらうためにスカートめくっておきましょう。
かすみ「なんか、恒例行事になってませんっ!?!?」



せつ菜「あっ、これが峻さんですね!今と全然感じが違う…!」

歩夢「ふふっ、昔はかっこいいと言うよりも可愛いの方が似合う子だったんだよ♪」

 

「……………………………」

 

 

皆さんこんばんは、如何お過ごしでしょうか。

僕はのんびりアッサムティーを嗜んでるところです。

ところで、アッサムってなんですかね。

 

 

「って!なんで2人して卒業アルバム見てるの!」

せつ菜「せっかくなので!!!」

「そんな元気よく言われたらなんも言い返せないよ…

…というか、早く2人ともお風呂入って来なよ」

 

せつ菜「そんな!一番先は峻さんじゃないと!」

歩夢「ま、まぁまぁ!…峻くんもこう言うんだし…ね?」

せつ菜「あ、歩夢さんがそう言うなら…分かりました

峻さん、ありがとうございますっ、お先にお風呂入らせていただきます…っ!」

 

「おう、のんびり入ってこい」

 

 

……あ、決して…女の子が入った後のお風呂に入りたいとかそんなんじゃないからね?決してね?

 

 

 

 

 

 

 

「……さて、と…」

せつ菜と歩夢が見ていた卒業アルバムに目を通す。

 

「…あはは、確かに…イメージとかけ離れてる、な…」

でも、見る写真見る写真…全部隣には歩夢が写ってて…。

 

「…少しの変化でも気がつくのは…納得だなぁ…」

そう思ってた時だった。

 

 

 

 

prrrrrrrrrrrrrrrrr。

────電話だ。

掛けてきたのはきっと…。

 

 

「やっぱりそうだった」

曜【へ?やっぱりって?】

「曜からかなぁって思ってたから」

曜【さっすが、悠くん!……って、今その名前で呼んで大丈夫…?】

「あぁ、大丈夫だよ…むしろ、そう呼んでもらわないと時々自分を見失いそうになるからな…」

曜【そっか!♪…で、花丸ちゃんから話は聞いたよ…

なんだが、不思議な出来事に曜も巻き込まれた気分だよ…】

「巻き込んで悪かったな…まぁ、普通ならそう思う、よな…」

曜【…でもね、今…悠がどうなっていて向こうの世界で千歌ちゃん達がどうなってるのかは…曜も花丸ちゃんも分からないんだ…

ただ、分かるのは…峻くんの中が悠くんだって事と…それを知るのが、曜と花丸ちゃんだけってこと…】

「…だよなぁ……早くどうにかしたい、けど…のんびりしてると、大変なことにもなりそう、だし…」

曜【そう、だね……】

「って、曜はなんで電話を?」

曜【悠くんの声と顔が見たかったから♪】

「…………」

曜【昔の悠くんならそんな事普通に言ってたんだよ~♪】

「…返す言葉もございません…」

曜【あっはは!お話はそんだけ!また電話するねっ♪】

「うん、ありがとうね曜」

 

 

 

 

……………………しかし、八方塞がり…か。

何かきっかけが必要…なのか…?

 

 

 

 

 

 

────────────────

 

 

 

 

【お風呂】

 

 

せつ菜「…ほんとに良かったんでしょうか…」

歩夢「えっ…?何が…かな?」

せつ菜「峻さんにとことん頼ってしまって」

歩夢「ふふっ、そう思っちゃう気持ちは分かるけど…峻くんはそんな風に思ってないと思うよ♪」

 

せつ菜「…歩夢さんは、凄いですね…私も…もう少し…背伸び…出来たら、なぁ…」

歩夢「ご両親に反旗を翻して家出する辺り…背伸びしてると思うけど…」

せつ菜「いえ、そうではなくて…」

 

 

うかうかしてたら…峻さんが遠い存在になりそうな、気がして………………

 

とは、言えなかった。

 

 

 

 

 

────────────────

 

 

【1時間後】

 

 

 

「…………で、俺も風呂から上がった訳だけど…」

 

 

いや、もう突っ込まないよ?…突っ込まない…けど…。

「…なんで…2人はベットに横になってるの?」

2人で動画サイトでアニメを見ていた。

おそらく、せつ菜オススメのアニメだろう。

 

せつ菜「峻さんも見ますか!!マク〇スFですよ!マ〇ロス!!」

「良い作品だけどね、そこじゃないのよ…せつ菜」

歩夢「3人で一緒のベットで寝たいの……ダメ…?///」

「…………うっ…………わ、かった……」

 

まさかの歩夢からの上目遣いの攻撃にクラっと来てしまった。

こういう時にする顔は恋する女の子って感じなんだよな…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

歩夢「…ふふっ、やっぱり3人で寝るとなると…狭い、ね…♪」

「…歩夢、言うな……気にしないフリをしてるんだから…」

せつ菜「……でも、峻さんの心臓の音…早くなってますよ…?」

「……ふ、風呂上がりだから…」

 

せつ菜「ふふっ、そういうことにしておきますね…♪

では、お二人ともおやすみなさい」

歩夢「おやすみっ、せつ菜ちゃん、峻くんっ♪」

「あ、あぁ……おやすみ」

 

 

と言って、目を閉じたが……案の定。

(寝れるわけねぇ!!!!!)

彼方から教えてもらった安眠方法を試してみるもまるで効果がない。

というか、千歌や曜と一緒に寝た時とは違う良い匂いがして、それどころじゃない(いや、そんな発言する事自体がアレだけど)

 

 

「…………………………………………………」

…このまま、起きてよう…そのうち眠く、なるだろう…。

頭の中で千歌がミカンを追いかける個数を数える事にした。

なぜ羊じゃないかって?……いや、深い意味は無いけど…。

 

 

 

 

 

せつ菜「…峻さん………起きて、ますか…?」

「……………っ……………!!!???」

 

小声で囁かれて思わず声を上げそうになる。

せつ菜「ふふっ、やっぱり起きてたんですね…っ♪

歩夢さん、は……もう寝ちゃいました、か……」

「…寝付き、良いみたいだな……………」

 

昔からそうなのかは分からないが…歩夢は静かに寝息を立てていた。

 

せつ菜「…ありがとうございます…」

「…え?」

せつ菜「……こんなに、良くしてもらって…」

「…せつ菜の為にやってることだ、遠慮なんかするなよ」

せつ菜「ですが…っ……!」

 

せつ菜と目が合う。

少し、目が潤んでるのが分かった。

 

「…怖い、のか?」

せつ菜「…っ……そんな、事…っ…」

「…せつ菜は嘘が下手だなぁ…」

せつ菜「……少し…怖い、です……」

「…ん、そっか……」

せつ菜「……ぁ……峻…さ、ん…っ…?///」

 

こちらに寄せてせつ菜のおでこの辺りにキスをする。

「怖かったら…俺の横に居ればいい

寂しかったら…俺が寂しさを無くしてやる

頼りたいって思ったら…俺がいつでも力になってやる

…だから、せつ菜…お前は俺の前では飛び切りの笑顔のままでいてくれ

悲しい顔はもう見せないでくれ」

せつ菜「…峻さん………」

「なんて、カッコつけかな?」

せつ菜「…いえ……もう…益々…峻さんから…目が離せなくなっちゃいますよ…///」

「…ん、じゃあ…約束、な?」

 

せつ菜「…はいっ…!///」

 

 

 

 

 

 

 

その後、静かに俺の胸の中で寝息を立て始めたせつ菜。

その寝顔を見て安心したのか…俺も直ぐに眠りについた。




次回:朝と寝起きと歩夢と峻!


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56話

割と本気で絵師さんに依頼をしようとお話を進めてるA×Kさんです。
挿絵っていいよね……。


ところで、かすみんのスカートをめくったら
初期の鞠莉が来ました、不思議ですね。
せつ菜「うおおおおおおお!!かすみさん!!!」
かすみ「って!!なんでせつ菜先輩までスカートを目掛けて追いかけてくるんですかー!!!」


【次の日の朝】

 

「んっ……んんんん~……朝、か…」

ここ最近の中で一番ぐっすり寝れたような気がする。

隣を見ると、せつ菜はまだ寝ている。

 

「…5時過ぎか…」

アラームは6時半にセットしておいたから…まだ早いな…。

(二度寝しよう…っと…)

 

しかし、ここで違和感に気がつく。

「…あれっ、歩夢は…?」

隣に歩夢の姿がない。

…一度、家に帰った?…それとも、御手洗か?

 

でも、すぐに答えがわかった。

「…おはよ、歩夢」

歩夢「あっ、峻くん…おはよう♪」

歩夢はベランダにいた。

 

「…随分、早いお目覚めだね」

歩夢「えへへ、なんだか…目が覚めちゃって…♪」

「二度寝…たって、俺ももう目が覚めちゃったしな…」

 

歩夢「…じゃあ……こうしようよ!!♪」

「………………???」

 

 

 

 

 

 

─────────────────────

 

 

 

歩夢「峻くんっ、背中洗ってあげるよっ♪」

「……な、なんで朝風呂…???」

歩夢「峻くん、鏡見た?…寝癖とか凄いよ?

それに、寝汗もすごくかいてたし…」

「い、いや…そうかもしれないけど…っ

なんで2人で…なの…っ?」

 

歩夢「…………むーーー…………」

無言のシャワー攻撃を食らう。

ちなみに、歩夢はバスタオルを巻いてるので大丈夫……とは限らないだろう。

普通にバスタオルがあるとはいえ、ボディラインがくっきりと…見える時も、ある…。

 

 

歩夢「知ってるんだからねっ…しずくちゃんと、一緒だったことっ」

「え、ええええっ!?…あ、それ、はっ…」

 

────って、そりゃそうか…隣の家なんだし気が付かない方がおかしいわな。

「ご、ごめん…っ!!」

歩夢「…もう…っ…峻くんを独り占め出来ないのは分かるけど……もう少し、私にも…構って欲しい、な…」

そう言うと歩夢は思いっきり寂しそうな顔をした。

 

「…ごめん、歩夢…」

歩夢「…ふふっ、峻くんはモテモテだねっ♪」

「そ、そんなこと…っ!!!」

否定しようと振り返ったら……歩夢のバスタオルがはだけた。

 

歩夢「……ぇ……っ……?///」

「…あっ……………」

 

はらりと床に落ちるバスタオル。

────つまり上は……………。

 

歩夢「…き……きゃあああああ!!!!///」

「お、俺が悪いのか…っ!?!?」

せつ菜「歩夢さん、どうしたんで…………え、ええええっ!!!???///」

「まてまてまて!!せつ菜違う!!誤解なの!!」

 

せつ菜「あ、朝からお取り込み中すいませんでした!!!///

私、朝ごはん作ってますね!!!//////」

「そ、それはそれで待てー!!!」

 

すっかり忘れてたよ…せつ菜がもともと保健体育的な事が苦手だったってこと…最近積極的すぎて…。

あと、料理はあかん…色々と。

 

 

 

 

────────────────────────

 

 

【昼休み】

「だあああああ………っ…」

飯を食ったが…どういう訳か、食った気がしなかった。

────と言うのも…。

 

 

歩夢「……………えっち……///」

「ま、まだそれ言うのかよ!」

かすみ「先輩?何の話ですか~♪」

「な、なんでもないよ!」

かすみ「怪しいですね……本当ですか~?」

「なんでもないよ!なんでも!!!」

 

璃奈「すごい早口……」

しずく「自白してるようなものですね…」

「ほんとになんにもなかったってば~!」

 

 

 

 

…と、言うようなやり取りが。

その度に歩夢が顔を赤くして頬を膨らましてくる。

(…トホホ、これは当分こんな調子だな…)

愛「よっ!色男は色々と大変だねぇ~♪飴食べる~?」

「…愛…うん、もらう…」

 

愛「んでんで、どうしたのさ~、お兄さん~♪」

「…色男って、どうやったら卒業出来るのかな…」

愛「うっわ、それ他の生徒が聞いたらパンチとキックのプレゼントが来るよ?」

「…だよなぁ」

愛「…ははーん、さてはスクールアイドル同好会の誰かと何かあったな~?♪」

「な、何も無いよ!?」

愛「歩夢とみた!」

「ゔ、ゔえええぇっ!!?」

 

…って、バレバレか…。

 

「…えっと…はい、そうです…」

愛「やっぱりね~、どれどれ?愛さんに話してごらんよ♪」

「…………………えっとー……………」

 

 

 

 

──…( ・8・)…(( ・8・)…((( ・8・)

 

 

 

 

 

愛「……いやぁ~…愛さんには、ちょっとハードル高すぎたわ~…///

…というか、峻…そういうのに興味あるの…?///」

 

わざとらしく……なのか、自分の体を抱きしめる愛。

…ワイシャツ姿だからか、色々と目がいく。

 

「いや、その…あれは成り行きで…」

愛「……ま、まぁ…女の子なら誰しも好きな男の子の背中を洗ってあげたいとか思わなくもないし……け、決して愛さんもしたい訳じゃない……し…///」

「……え?」

 

 

 

 

 

 

 

愛「って、何言わすのさー!///」

「い、痛い痛い!!」

ばしばしと背中を叩く愛。

…やめてくれ、歩夢…視線が痛い…。

 

 




次回:特製ドリンクでテンアゲしていこ!!!


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57話

曜ちゃんが先頭!!すぐ後ろ追いかけるルビィちゃんに歩夢ちゃん!
機を伺うせつ菜ちゃん!最後方待機する彼方ちゃん!!

…って訳で投票お待ちしております。


璃奈「璃奈ちゃんボード…''コポコポ''」

「お疲れ様~って、璃奈ちゃん…それは…?」

璃奈「あっ、峻さん♪お疲れ様っ

これは璃奈ちゃん特製栄養ドリンク♪」

 

「…えっと…」

色合いからして紫色をしている…。

ところで、みんなドクターペッパーって飲める?

あれって試される清涼飲料水だよな、俺飲めないけど。

 

璃奈「峻さんの分もあるよ♪」

じゃーんと取り出す璃奈ちゃん。

…今度は…オレンジ色だった。

 

「…えっと…」

璃奈「峻さん、最近忙しそうだから、これ飲んだらすぐ元気になるよ♪」

「…あ、ありがとう」

 

ここまで言われたら飲まない訳にはいかない。

……と、決めたところまでは良かったけど…。

 

「…これ、何が入ってるの…」

璃奈「変なもの入れてないよ?全部自然の物、オールオーガニック♪」

「そ、そうなんだ…」

…凄く、匂いがキツいんだけど…。

 

「…ええい、ギュネイを呼べ!!」

璃奈「?」

 

その言葉の直後、一気に栄養ドリンクを飲み干す…が…。

「うっ……………」

強烈な味で目の前が真っ暗になった。

最後に聞こえたのは…。

 

璃奈「やっぱり、試作品じゃダメみたい…璃奈ちゃんボード…''よよよ…''」

なんて危険な子なんだ、璃奈ちゃんよ。

 

 

 

 

 

────────────────

 

 

彼方「お疲れ様~♪

今日の彼方ちゃん、おめめパッチリだよ~♪」

エマ「もう、彼方ちゃんっ

それはさっきまでぐっすり寝てたからでしょ~♪」

彼方「えへへ~、そうだった~♪…って、あれあれ~?

峻くん…寝てる~…?」

 

璃奈「あっ、彼方さんにエマさん…お疲れ様

…寝てる、というか…気を失ったというか…」

彼方「…んん~?…どういうこと~?」

エマ「ぐっすり寝てるような感じだけど…」

 

 

「……………………はっ………………!」

璃奈「あっ、起きた」

彼方「峻くん、おはよ~♪

二度寝するなら彼方ちゃんオススメのお昼寝スポット紹介するよ~♪」

エマ「に、二度寝はダメだよ~っ!…な、なにか飲む?」

 

 

「……………あん?」

彼方&エマ「……………えっ?」

璃奈「特製ドリンクの…副作用…璃奈ちゃんボード…''ふむふむ''」

彼方「栄養……」

エマ「ドリンク…???」

 

 

かすみ「お疲れ様でーすっ♪さぁさぁ、今日もかすみんの自分磨きが始まりますよ~!♪」

しずく「どうせ失敗するんだから…」

かすみ「あっ、なんか言った?!しず子ー!」

 

彼方「お、おたすけ~…………っ!///」

エマ「しゅ、峻くんっ…落ち着こ、ねっ!?///」

 

かすみとしずくが見た先は…2人を抱きしめてこれでもかと匂いを嗅いでる峻の姿だった。

 

しずく「…ぎ、ぎゃああああああ!峻先輩が遂にスケコマシに………っ!!!」

かすみ「えっ、ス、スケコマシ…っ???

というか、りな子!これどういう状況??!!」

璃奈「栄養ドリンクの、副作用

多分、しばらくすれば…元に戻ると思うけど…

今は眠ってた欲求が解放されてるような状態」

 

「2人の抱き心地…いいな」

エマ「く、くすぐったいよ~ぉ…///」

彼方「ちょっ、と…そこは触っちゃ…っ…///」

 

しずく「…って!これじゃただの色魔ですよ!?」

かすみ「…し、色魔……????」

 

果林「騒がしいわね~、一体なんの騒ぎ?」

愛「スクープの予感っ!」

 

 

 

 

果林&愛「……え、えええっ…?///」

今度は2人にキスをする光景が飛び込んできた。

 

彼方「ん、んんっ…!!??///」

エマ「峻くんっ…激しい、よ…っ…///」

「ごめん、キス魔だから」

 

そういえば、Aqoursのみんなと居た時からそんな風になっていたか、と分かるのは峻本人だけだった。

 

璃奈「峻さんは本能のままに動くと獣のようになる、と」

かすみ「なんで冷静にメモしてるの!!」

 

果林「こ、こらっ、峻…っ!離れなさ…いっ…!///」

「じゃあ、果林が相手してくれる?」

果林「そ、そういう事じゃ…っ…き、きゃっ…!!///」

 

抵抗虚しく、彼の体に収まる果林。

その代わりにエマと彼方が開放された。

 

彼方「た、助かった…///」

エマ「びっくりしちゃったよ~…///」

 

 

「んー…果林…また細くなった…」

果林「そ、そういうことは言わなくていいの!!///」

 

 

しずく「…り、璃奈さん…これは一体…」

璃奈「栄養ドリンクで元気にしてあげようと思ったんだけど…薬…じゃなかった、体に合わなくてご覧の通り…」

かすみ「あっ、かすみんも後で飲みたい!…って、そうじゃなくて…!」

 

果林「ちょ、ちょっと…!見てないで助けなさいよ…っ!///」

と、言うが解放されてもうこりごりといったような感じで捕まった果林を見るエマと彼方。

 

そして冷静にメモを取る璃奈。

恥ずかしそうに見て見ぬふりをするかすみとしずく。

 

…………………愛はと言うと…。

 

 

愛「あ、あーーー!今は見ない方がいいよー!!」

歩夢「愛ちゃん、どうしたの?…部室で何かあったの?」

せつ菜「なんだか、果林さんの声が聞こえますが…」

 

愛「…えーっと、あ、む、虫が入ってて!しゅんしゅんが今取ってるとこ!」

歩夢「そ、そう…なんだ…?」

せつ菜「では、峻さんのお手伝いをしましょう!」

 

愛「あっ、ちょっ、せっつー…!!!」

と、止めようとした時だった。

 

 

「……………………………」

歩夢「あれっ、峻くん…?」

せつ菜「どうしましたか?…侵入者Xは…」

 

「…………歩夢…」

歩夢「えっ、あ、は、はいっ…?//////」

 

その直後…歩夢をお姫様抱っこする峻。

歩夢「…え、ええええっ!!!???///」

「このまま…地平の果てまで2人で行くぞーーーー!!!」

歩夢「しゅ、峻くんっ!?…な、なにか様子が…っ!///」

「…あ、忘れてた」

 

そう言って唇を近づける峻。

突然の出来事に目を閉じる歩夢……だったが。

 

歩夢「……は……………恥ずかしいよー!!!!//////」

そのまま飛んできたのは右の拳だった。

 

 

「ふぐぅ…!!!!」

クリーンヒットしたまま、彼は倒れた。

そして、そのまま馬乗りになるように歩夢が跨っていた。

 

歩夢「そ、そういうのは…っ…2人きりの時に…っ!!///」

愛「あーーー……と、とりあえず…歩夢?…保健室連れていこ?」

歩夢「えっ、あ、う、うんっ!…そ、そうだねっ…!///」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この後目が覚めた彼は何も覚えてないと言うのであった。

…ただ、部室に戻ると……果林が。

 

 

果林「…………スケベ…///」

と言ったり、彼方やエマが目を合わせたりしない理由に頭を抱える峻だった。




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58話

日間ランキング37位!
これからも爆進していきますよ!
せつ菜「うおおおおおお!!かすみさん!!!!!!」
かすみ「またですか!?!!しず子ー!助けてー!」
しずく「せつかすはあり…せつかすはあり…」
梨子「分かる」

かすみ「な、なんで梨子先輩がっ!!??」


「…公開討論?」

せつ菜「まぁ、簡単に言ってしまえば、全校生徒の前でやる政見放送みたいなものです」

 

「なるほどね…そこでマニフェストを言って…生徒の反応で投票にも影響が出るってことか」

せつ菜「…ホントは…すごく、緊張もしてますし…峻さんには…見せたく、ないんです…」

「…せつ菜…」

 

せつ菜「…いえ、大丈夫です!私は私らしく…頑張ります!!」

「うん、その意気だよ、せつ菜」

 

頭を優しく撫でると、せつ菜はとびきりの笑顔を見せてくれた。

────────この時までは、良かったんだ…。

 

 

 

 

 

 

 

話し合いの結果、校内放送で公開討論は流れていくのだと言う。

歩夢を筆頭に、みんなで見ようという話になり、お昼に部室で見ることとなった。

 

 

 

(せつ菜…………………)

愛「しゅんしゅん、顔っ♪怖くなってるよ~?」

「えっ、あっ…ごめん、そんなつもりは…」

果林「心配なのも分かるけど、部長なら部長らしくドーンと構えてなさい?」

「…う、うん…………………」

 

 

 

 

 

 

【放送室】

栞子「今日は、お話し合いの場を設けていただき光栄です

…ですが、私の意思は変わりありませんのでそこは履き違えないでください」

せつ菜「…はい、よろしくお願いします。三船さん(…大丈夫、しっかりしないと!)」

 

 

 

 

 

 

 

 

【部室】

 

 

司会の進行のもと、公開討論が始まった。

最初は三船栞子のようだ。

 

栞子「皆さん、こんにちは…この度新しく生徒会長に立候補しました、1年の三船栞子です

さて、当然の再選挙で驚いてる方も多いと思いますが…私はこの学園をもっと良くしていきたい理由で再選挙を申し出ました。」

 

「…やっぱり、こいつ苦手だな…俺は」

昔のダイヤを見ているようだ。

 

栞子「語弊がありましたが、今の段階で良くない、という訳ではありません

しかし、もっと…良くなると私は知っています

皆さんの成功と確かな経験を積める学園になる、と」

 

エマ「1年生なのに堂々としてるね~…」

栞子「高校生活は3年間です…その3年間で秘めている可能性を最大限に発揮できるよう、生徒会長としてサポートしていきたい所存です

この先、将来への糧となることをお約束します

自分の特性を…是非、一緒に伸ばしていきましょう」

 

 

 

スラスラと流れるような三船栞子の放送に少し圧倒される部室内。

「…いや、せつ菜なら大丈夫だよ」

歩夢「そう、だよね…っ!」

 

そして、そんな空気感の中…せつ菜の番となった。

 

せつ菜「……………………………………」

しかし、せつ菜の口から言葉が出ない。

司会も心配して様子を伺う。

 

「………………………」

せつ菜「…いえ、大丈夫です。

皆さん、こんにちは現生徒会長の中川菜々です

私は生徒会長の続投を望みます

 

昨年、皆さんからの信任でなった生徒会長。

生徒会のメンバーと一緒により良い学園にしていきたいと思っています」

 

最初は躓いたかと思ったが、その後は自然体で話し続けるせつ菜。

 

 

 

 

せつ菜「私が目指す、虹ヶ咲学園は大好きを打ち込める学園にしていきたいです。

高校生活3年間…だけど、たった3年間…それをかけがえのないものにしていきたいと思っています

皆さんが思ってる…大好きなことを…全力で追いかけて欲しいです

生徒会はそのサポートを…いえ、生徒会長はそのサポートを出来るように精一杯務めようと思っています!」

 

 

 

「…うん、良かった…いつもの生徒会長だな」

果林「流石、と言ったところね」

 

 

そして、今度は討論に移った。

すなわち、現生徒会長せつ菜(菜々)と三船栞子による直接対決となる。

 

栞子「まず、このように再選挙という形でバタバタさせてしまった上、このような席まで設けてもらったことにお礼を申し上げたいと思います

もちろん、今の生徒会も安定して運営してる点は及第点と言えるでしょう」

せつ菜「及第点…ですか…」

 

その言葉にせつ菜の顔が曇る。

栞子「それを踏まえた上で申し上げたいと思います

貴女の…中川会長の目指す、大好きを打ち込める学園

これは本当に生徒の成長をサポートするという本当の意味にはなりかねません

 

ひとつ例えてみましょう

才能はない、けど好きな部活だから続けたいという人が居たらどうするのですか?

スポーツ進学で進学できる訳でもないのに」

 

 

……イラッ…。

気配を感じとったのか、歩夢が手を重ねる。

 

せつ菜「思い切り、好きな部活をしてもらいます!

大好きで頑張れた事はきっと自信に繋がると思います!」

栞子「その自信、とはどんなものですか?

どこで役に立つというのですか

辛い時にその自信は解決への糸口とはなりませんよ」

 

せつ菜「…効率で物事を決めるのは…寂しいと思います…」

栞子「寂しい?そんな問題では無いのです

将来のためにも、この3年間で個々の特性を示すのが大事だと言っているんです」

 

せつ菜「そんなっ…!!それは、味気のないつまらない学校生活になってしまいます!!

大好きな力は時に大きな力になります!!」

栞子「…お言葉を返しますが、今貴女は…大好きなことをちゃんとやれていますか?」

せつ菜「……えっ……………」

 

栞子「生徒会も、その大好きなことも…中途半端になってませんか?…そんな貴女が一体何を語ろうと」

せつ菜「そ、それは……っ…」

 

 

栞子「生徒会長とは、生徒の先頭に立つ存在ですよ?

そのような姿では説得力に欠けます

…さて、今の私の言葉に…なにか反論はありますか?」

せつ菜「…………っ………………」

栞子「どう返されても…あなたの言葉に力はありませんが」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……………っ………!!!!!」

果林「待ちなさい、峻!!!」

 

強い怒りに駆られた俺は部室を飛び出そうとした。

しかし、それを果林が制した。

 

果林「…気持ちは、分かるわ…でも、こればっかりは…私たちでは、どうしようも…」

「…っ…………くそっ……………くそっ!!!!!!!」

 

 

 

扉が壊れるんじゃないかと言うくらいの勢いで開けてバタンと閉めて部室を後にした。

 

 

歩夢「……峻くん…………………」

果林「多分…放送室には行かないわ、峻もそこまで馬鹿じゃないし怒りに身を任せて行動するようなタイプでもないわ…今は、そっと…1人にしておきましょう…」

 

 

 

 

 

 

 

 

「「「…………………………………」」」

他のメンバーも…どうすることも出来ずに、ただ校内放送の音だけが部室に流れるだけだった。




次回:友情CHASE


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友情CHASE

Aqoursの友情ヨーソローならぬ友情CHASE回です。

せつ菜と峻くんが幾度となくぶつかる本音と本音のお話になっています。


かすみ「あの~…」


かすみ「かすみんへのいじりは…今日はなしですか…?」
……既に欲しがってる?

かすみ「そ、そんなことありません!!」


女子生徒1【ねぇねぇ、この前の公開討論見た?】

女子生徒2【見た見た、1年生なのに生徒会長にあそこまで堂々と言えるなんて…流石、三船家のお嬢様って感じだよね】

 

女子生徒1【なんか…今の生徒会長が小さく見えちゃうね】

女子生徒2【名前なんだっけ?…なが多い…】

女子生徒1【中川菜々だよ!生徒会長の名前も覚えてないの~?】

 

 

 

「………………………………………」

 

女子生徒1【…やばっ、会長補佐だ…っ!】

女子生徒2【い、行こ…!!】

 

 

「…………ちっ」

明らかに俺の虫の居所が悪い。

その場を去る生徒を目で追っていた。

 

「あんな奴に付いて行ったって答えなんか分かるのに」

俺はあのやり方には真っ向から反対だ。

例えそれが会長への反発だとしても…最後の一人になっても反対を貫き通すだろう。

 

 

「……お前はどうなんだよ…せつ菜…」

いつもは校内を見回る隣に居ない人の名前を呼ぶ。

…せつ菜も、部活には顔を出していない。これでもう1週間だ。

 

バツが悪いのか…泊まるのも俺の部屋ではなく、歩夢の部屋に泊まっている。

…っても、俺も馬鹿じゃないし、歩夢も察してくれての対応だろう。

 

(…確かに…今はそっとしておいてもらった方が…いい、よな…)

この苛立ったままの感情だとどうなるか自分でも分からない。

生徒会長の所に殴り込みに……いや、ダメだ。

せつ菜の悲しむ姿なんか見たくない。

 

 

「………………せつ菜……………」

 

 

 

 

 

────────────────

 

 

【屋上】

 

 

せつ菜「………………………」

 

【そのような姿では説得力に欠けます】

せつ菜「…やっぱり、三船さんは凄いです…私は…完全に…あの討論会で…負けたなって…思いました…」

 

1人、誰もいない屋上でそう呟いた。

聞きたくなくても聞いてしまう…討論会の優劣。

実際…目の前にいた私が…そう感じずにはいられなかった。

 

せつ菜「…生徒会長は…三船さん方が…適任、なんでしょうか…

…でも、そうしたら…同好会は……」

一瞬、顔が強ばった。

────────そんなのは、嫌だ…と。

 

 

せつ菜「私は……中途半端……なのでしょうか……峻さん…」

いつも隣に居てくれた彼の名前を呼ぶ。

……返事なんかするはずもないのに。

 

 

確かに…スクールアイドル同好会に戻ってから…生徒会メインでは無くなった……けど、決して手を抜いていたつもりは…なかった。

それは、会長補佐だった彼も…よく知っている。

だからこそ…今回の公開討論は…彼にも堪えたのだろう…。

 

 

せつ菜「こんな時は……………」

彼が紹介してくれた伝手に連絡を入れてみる。

 

 

せつ菜【絵里さん、ダイヤさん…突然連絡を入れて申し訳ございません

…実は…以前お話した公開討論が…上手くいかず…正直苦しいところ、なんです…

私…何も言い返せなくて……真剣さが全然足りてませんでした

ですが、できる限りの事はします!】

 

ダイヤ【何かありましたら、すぐに連絡してくださいね

出来ることはなんでもお手伝い致します】

絵里【ダイヤの言う通りよ?…貴方は1人じゃないのよ

困った時は、遠慮なく言ってちょうだい?】

せつ菜【はいっ、ありがとうございます!】

 

 

せつ菜(…やっぱり、峻さんの人脈は…頼りになります…

…お二人共…スクールアイドルと生徒会を両立してるんだ…私も頑張らなくちゃ…!)

 

そう思った私は…部室へと歩を進めるのであった。

 

 

 

 

────────────────

 

璃奈「生徒会のポスター、別パターンも作ってみた…どうかな?」

しずく「とってもいいと思います!♪

早く掲示板に貼りに行きましょう!」

 

歩夢「大好きが打ち込める学園…凄く、良い言葉だよね」

かすみ「かすみんは名刺を作りました!これで売り込みバンバンできますよー!♪」

エマ「細かいプロフィールまで書いてある~!♪

え、ええっ!こんな所まで?」

 

かすみ「パンチは重要ですから!」

果林「そうね、これくらいはしないと…三船さんには抵抗できないわね」

愛「えーっと、じゃあ今日やることは…ポスターの張替えと…」

彼方「名刺を配ることだね~♪よーし、頑張ろ~っ♪」

 

歩夢「じゃあ、どこからやるか決めよっか?」

せつ菜「すいません!遅くなってしまいました!」

 

「「「せ、せつ菜(ちゃん)!!」」」

部室に現れたせつ菜の姿を見て皆が驚いた。

 

愛「今ね~、皆でポスターの新バージョンや名刺作ってから配りに行こうって話をしてたんだよ!」

せつ菜「み、皆さん…ありがとうございます…!」

 

かすみ「あれっ、そういえば…今度のAqoursとμ'sの皆さんと話し合うのはいつでしたっけ…峻先……あっ……」

 

この名前に皆がシン…と静まり返る

せつ菜「…やっぱり、峻さん……来て、ないんですね…」

愛「きょ、今日は来てないだけだよ!!」

 

果林「そんなこと言ってもすぐに気が付かれちゃうわよ…ええ、来てないわ…1週間ほど」

せつ菜「…私のせい、ですよね…」

しずく「そ、そんなことありません!!!…きっと峻先輩は峻先輩なりに考えがあるんですよ…!」

 

せつ菜「…皆さん…本当にありがとうございます…ですが…私決めました……私、スクールアイドル同好会を…退部します

生徒会長選挙は…私1人で戦います」

 

「「「え、えええー!!!???」」」

果林「か、考え直しなさい!せつ菜!」

せつ菜「いいえ、もう決めたんです…私が作りたいのは…大好きが打ち込める学園。

そして、大好きなスクールアイドル活動をしてる皆さんが…大好きなんです」

 

歩夢「せつ菜ちゃん…っ…」

せつ菜「だから…皆さんには…この学園でスクールアイドル活動を安心してやってほしいんです

その為の場所を…私は守りたいんです」

 

エマ「そん、な……」

せつ菜「…本当に…ありがとうございました」

 

 

そう言うと、せつ菜は部室を出てしまった。

かすみ「…果林先輩…」

果林「…今すぐ峻を呼んで!!」

 

 

その言葉だけ、部室に響くのであった。

 

 

 

 

────────────────

 

【生徒会室】

 

 

栞子「失礼します…今後の生徒会選挙の行動予定を提出しに……誰もいない?」

 

生徒会室に入った三船栞子…だか、生徒会室はもぬけの殻だった。

栞子「これは…中川さんの公約?…こんな所に置いてあるなんて…」

 

捲ってみると、そこには。

栞子「学園限定のソーシャルアプリによる大好きを実現する場所作りをする……アプリ共有での投書…なるほど、口だけでは無いようですね」

 

しかし、すぐに公約を机に戻す。

栞子「…しかし、それだけでは…根底的に間違ってます」

 

そう言うと彼女は生徒会室を後にした。

 

 

 

 

────────────────

 

 

 

歩夢「はぁ…はぁ…!!…見つけたよ!峻くん…っ!!」

中庭の噴水の前…で、腰かけている彼を発見した。

 

「…どうした、歩夢…そんな息切らして」

歩夢「たい、へんなの…っ!!…せつ菜ちゃんが…っ…せつ菜ちゃんが!!」

「…せつ菜が、どうしたんだ?」

 

その様子にただ事では無いと分かった峻だが、顔色は変えない。

歩夢「実は────────」

「……………………えっ…?」

 

 

 

 

 

 

──────────────────────

 

 

【夜 学園入口】

 

「……やっと来やがった…」

せつ菜「あれっ…峻さん…っ…どうしてここに…?」

 

「…待ち伏せしてた、つったら…引くか?」

せつ菜「い、いえっ…そんな、ことは…っ!」

「どういう事だよ、スクールアイドル同好会を辞めるって」

せつ菜「それは………」

「ちゃんと話そうぜ…そんな去り方、みんな心配するし…あんまりだと思うぜ」

 

淡々と話す峻。

…しかし、どこか言葉には今までと違う怒りが込められていて…。

 

せつ菜「…分かります…あの後…部室を出たあと…たくさん、電話が来ましたから…」

「Aqoursやμ'sもメンバーからも、だろ?」

 

せつ菜「…はい」

「俺はせつ菜にはスクールアイドルを辞めて欲しくない…

生徒会の選挙とせつ菜がスクールアイドル同好会を辞めるのは別問題だ

…それが、本当に正しい事だと思っているのか?」

 

せつ菜「それが……それが問題なんです!!

皆さんが…惜しみなく私に協力してくれてるのは分かってます!!

……だから、だからこそ…私は同好会を辞めなければと思ったんです」

「…どういう事だ?」

せつ菜「Aqoursとμ'sの皆さんが…スクールアイドルフェスティバルに参加しようって…言ってくれたじゃないですか…

そんな大事なイベントが控えてるなか…余計なことに首を突っ込ませたくないんです…」

「…虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会はメンバーが9人いてこその…スクールアイドル同好会だ」

 

せつ菜「ですが…っ!!…かすみさんが言ってました

確かに、フェスティバルに向けて…計画が滞ってる、と

…Aqoursやμ'sの皆さんと…話し合いをする場も決めていなかったりと…それは、峻さんが…私の手伝いをしているからです…」

「……………………………」

せつ菜「だから、生徒会のことも…両親への説得も…私1人で何とかします…から……ありがとう…ございました…」

 

そう言って横切ろうとしたせつ菜を言葉が止めた。

 

 

「言いたいことは……それだけか…」

せつ菜「…………………えっ………」

 

「…正直、うんざりだ…そんな言葉をつらつらと並べられるのは」

せつ菜「峻…さん……………」

 

「お前…本当にそれでいいのか」

せつ菜「…ですが…これ以上迷惑をかける訳には───っ」

「……ふざけんなよ!!!」

せつ菜「…………っ…!!!」

 

突然出した大声にビクッと体を反応させるせつ菜。

「お前…っ…逃げんのかよ…!!!

お前にとっての大好きは…っ!…スクールアイドルって言うのはそんなもんなのかよ!!!」

せつ菜「それは…っ…!!…っ……私のやり方も…認めてくださいよ…!!

貴方まで私を否定するんですか…っ!!!

私は…守りたいんです…っ!スクールアイドル同好会を…」

 

ポロポロと涙を流し始めるせつ菜。

 

「俺は…俺はスクールアイドル活動をしてるお前を見たいんだよ…っ!!!

それなのに…っ…簡単に辞めるなんて言うんじゃねえょ!!

お前にとってのスクールアイドルへの大好きはそんなもんじゃねぇだろ!!…お前だけが…犠牲になる必要なんか…ねぇだろ…」

せつ菜「…三船さんに勝つには…それくらいの犠牲が付き物…なんですよ…っ…

スクールアイドル同好会を守るのも…簡単な事じゃ…ないんですよ…っ!」

 

「…俺は嫌だ。

スクールアイドル同好会をお前と一緒にやりたい

…それに、生徒会選挙活動も…お前に協力したい」

せつ菜「……お節介…なんですよ…っ!

そんなこと…したって…っ…」

「……忘れたのかよ…俺は…お前の…中川菜々の…会長補佐、だぞ…」

 

 

せつ菜「…………っ…………………!!!!」

「…言っただろ…怖かったら…俺の横に居ればいいって…

頼りたかったら…俺が力になるって…」

せつ菜「そん、な……………」

「…だから、一緒に…乗り切ろうよ……お前は1人じゃない」

せつ菜「…峻…さんっ……ぁ………あああああっ…!!」

しがみつくように胸で泣き始めるせつ菜。

…きっと、1人で色々抱えていたんだろう。

 

「……大丈夫だ…不安なのは…せつ菜だけじゃない

俺も…不安だった…先の見えない道で…どうすることも出来なかった…多分、ここ一週間くらい…怖い顔してたと思う」

せつ菜「峻……さん…っ…」

「…さぁ、帰ろうよ

何だか、せつ菜が俺の部屋に居ないと…不思議と…寂しいから、さ…」

せつ菜「…は、いっ……!!」

 

 

 

 

 

 

 

俺はその日…ずっと、せつ菜を抱きしめ続けていた。

もう、1人じゃない…そんな気持ちを抱いて。

 

 




スクスタでは1人で何とかすると告げてその場をせつ菜が去りますが。
このお話では、峻の本気の言葉をぶつけた結果により…2人で道を探ることとなりました。


次回もお楽しみに

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60話

そういえばなんだかんだで60話目です。
この先何話までやるかわかりませんが…みなさんのおかげで続けていられます
本当にありがとうございます。

投票も58票入ってました。ありがとうございます。


「…いよいよ、生徒会長選挙の…投票日、だな…」

せつ菜「…はい…」

 

朝起きて洗面台に行くと、せつ菜が既に歯を磨いていた。

もうこんな風景にも慣れてきた。

 

…あの日の後…スクールアイドル同好会に顔出した。

みんな少し身構えたり顔色を伺ったりしてたけど…せつ菜や歩夢…みんなのおかげで、いつも通り過ごせるようになった。

 

…この、選挙当日まで、は…。

 

 

せつ菜「勝ったら…今まで以上に両立させて三船さんをあっと驚かせますよ!」

「うん、その意気だよ!」

 

ニカッと笑い合いながらグータッチをする俺とせつ菜だった。

 

 

 

 

──────────────────────

 

 

せつ菜は一足先に学園へと向かった。

俺は歩夢と一緒に学園に向かうことに。

 

「…歩夢、もし俺が…前みたいになったら…」

歩夢「分かってるよっ…安心して、しっかり見ててあげるから♪」

 

…まぁ、最後の演説があるみたいだけど…。

目に見えて苛立つのが分かる。

…前もって、歩夢に言っとかないと…って感じだし…。

 

 

 

そうこうしてるうちに…選挙前最後の演説となった。

 

選挙運営員会【では、選挙前最後の演説を行います

まずは、現職・中川菜々さん、お願いします】

 

せつ菜「はい」

 

 

かすみ「先輩、自信に満ちた顔をしてます…っ!」

しずく「うんっ、大丈夫そうだねっ!」

 

せつ菜「私が目指す…学園は、公開討論の時にお話したのと変わりありません

皆さんの大好きなことを実現出来る学園作りを目指します!

…まずは、その1歩としてアプリなどを活用しようと考えています

皆さんの…3年間、充実したものにできるよう…私にお手伝いさせてください!

…これで、私の演説を終わります…最後まで聞いてくださり、ありがとうございます」

 

(…すげぇな、せつ菜じゃねぇみたいだ…まるで初めて会った時みたいだ…)

その拍手は…まさに現職の生徒会長に相応しい位鳴り続けていた。

 

そして、次は…三船栞子の番。

まるで鳴り続けた拍手を物ともせずに演説をし始めた。

 

栞子「皆さん、おはようございます。三船栞子です

私から言いたいことは……ただ一つです」

 

その言葉に周りが少しザワザワする。

…余程の自信、なのだろう…。

 

栞子「虹ヶ咲学園で過ごす時間が将来に直接繋がる成長であるよう、成功体験をお約束します」

 

「…これまた、デカく出たな…」

愛「少しでも不平不満が出ないって踏んでるのかな…」

歩夢「でも…その成功体験が…学園生活で全部、なのかな…」

「…………………」

 

 

栞子「私は、皆さんの未来がより確かなものになるよう、全ての生徒に全ての指針を示します」

「…全て、か…」

 

あくまでも、アリ1匹の反逆も許さないってところか…。

それとも、愛が言うように不平不満が出ないとでも思ってるんだろうか。

……しかし、それじゃあ…いつか…糸がほつれると思う。

どこかで、何かが崩れると思う。

そして…一度崩れたら…何もかも崩れていくと思う。

 

しかし、俺の考えとは別にせつ菜と同じくらい拍手が起こっていた。

……縛られるだけ、だと思うのは…俺だけだろうか。

 

 

しかし、次の瞬間…予期せぬ出来事が起きた。

 

栞子「中川さんの公約は、ある意味では理想的と言えます」

なんと、三船栞子がせつ菜に牙を向けたのだった。

…そう、彼女の演説はまだ終わってなかったのだ。

 

「…っ…アイツ…っ!!」

歩夢「峻くんっ…待って!」

手を掴む歩夢。

…冷静になった俺だった。

(そうだ、ここは…落ち着いて…っ…)

 

栞子「前回の討論会であやふやだった部分を立体的、かつ、明確にした部分は私自身も感銘を受けました」

 

…あの三船栞子が…せつ菜のやり方を認めた…?

いや…そんなはず…。

 

栞子「私の目指す学園生活とは違いますが…もし実現すればそれは楽しい学園生活となるでしょう」

 

俺はある一言が引っかかった。

────もし?……何故そこで…もし、をつけたのだろうかと。

 

栞子「ですが、中川さんの公約は…実現不可能だと、断言できます」

「なっ……!!!」

 

実現困難…どころか、不可能だと…っ!?

しかも、断言するなんて…っ!!

 

「あの野郎…っ…何が足りないって言いたいんだ…っ」

愛「峻…」

 

栞子「なぜなら、中川さんの姿勢には、根底から齟齬が生じているからです」

──────齟齬…?

意見や事柄が食い違ってるって…意味だけど…。

そんなことは無いはずだ。

 

栞子「大好きが実現出来る学園を作る、大好きは力になる

そう…中川さんは言いました」

栞子「…しかし」

 

三船栞子がせつ菜の方をじっと見る。

栞子「中川さん、貴女の本当に大好きなことはなんですか?

…生徒会の仕事が一番大好きだと言えるんですか?」

せつ菜「……っ」

 

「っ……なん、だよ…これ…っ!」

誘導尋問だろ!!と言いそうになったが…歩夢が泣きそうな顔で服を掴んでいた。

……抑えろ…っ…そう言い聞かせて…強く、拳に力を込めた。

 

栞子「答えはノーでしょう

…大好きな事が他にもあるのに、その大好きな事からも…逃げようとしました」

 

…それが…スクールアイドル同好会の事って…言いたい、のかよ…っ…!

せつ菜は……せつ菜は逃げてなんかねぇ……!!

 

栞子「無理してまで生徒会長としての仕事をしてるのは…理想とは矛盾してると思いますが?

そんなちぐはぐな気持ちで生徒会長の仕事をしたところで…結果なんて目に見えています

私は言いましたよ、中途半端なんじゃないか、と」

 

せつ菜「そんな…っ…!私は…っ…生徒会の仕事が…なにより…っ…!」

栞子「中川さん、私の主張は間違ってますか?」

 

ひとつ、ため息をし更に攻めたてる。

栞子「そこが断言できないことが、明確な答えですね

…私は、生徒会長として学園のみなさんのために働くことが…''一番大好きな事''と考えています…でも、貴女は違うのでは?」

 

せつ菜「……っ…………」

栞子「だから改めて言わせてもらいます。

貴女の考える公約は夢物語です…反論、出来ますか?」

せつ菜「………………………………」

 

 

場の空気を感じ取ったのか、選挙運営員が演説を止めた。

【時間となりました、生徒の皆さんはそれぞれ生徒会長に相応しいと思う氏名を記入の上、投票してください】

 

 

かすみ「…峻先輩…今頃怒ってます、よね…」

しずく「…こうしてはいられません!先輩のところに行きましょう!」

璃奈「う、うんっ!」

 

かすみ・しずく・璃奈が峻の所に向かった。

かすみ「…先輩っ!せつ菜先輩…大丈夫ですよねっ…!?」

しずく「壇上であんなこと言うなんて…あんまりです!…酷いですよ…っ!!」

璃奈「せつ菜さん…すごく顔色悪かった…」

 

すると、3年生3人も峻の方に向かってきた。

彼方「最後の演説でああいうのは…ルール違反なんじゃないかな~…?」

エマ「あんなの、演説でもなんでもないよ…っ…ディベートでも無い…一方的すぎるよ…っ!!」

果林「あれは……決定打になりかねない、わね…」

 

愛「…せっつーのところにいこうよ!!」

歩夢「う、うんっ!…早く行こう!」

 

 

「待てよ、みんな」

そう言って、投票用紙を取り出す。

「…まずは、するべきことをしよう」

 

その言葉にみんなが立ち止まる。

「…それに…あいつだって生徒会長だ、プライドだってある…結果が、出てから…会いに行こう」

愛「でもっ……!!!」

 

「愛……頼む…」

深々と頭を下げる峻。

こんな姿を見たのはスクールアイドル同好会のみんなも初めてだ。

 

愛「峻………………うん、分かった…」

…悔しさで唇を噛む。

なんで…こんな時に…俺は、何もしてあげられなんだ…っ…。

何が……会長補佐だ……!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

…結果、大差で…三船栞子が新生徒会長となった。

せつ菜を探したが…どこにも居なくて…今、スクールアイドル同好会のメンバーと探しているところだった。

 

 

 

 

 

 

 

────────────────

 

【屋上】

 

 

せつ菜「…負けちゃいました…」

分け目も振らずに地面に座り込む。

せつ菜「皆さんに…合わせる顔が…ありません…」

 

ここ数日…1週間、2週間の出来事が一気に蘇る。

せつ菜「私は…何をしてきたんでしょうか…」

 

皆さんをお騒がせして…迷惑をかけて…。

せつ菜「…わたしにできること…まだ、何があるの…かな…」

 

 

 

 

 

その瞬間、屋上の扉が勢いよく開いた。

「やっぱりここか…っ!!

居たよ、せつ菜!!」

愛「せっつーーー!!探したよー!!!」

 

せつ菜「えっ…………………あっ…あ、愛さん…っ!!」

かすみ「もー!!なんでこんな所で座り込んでるんですかー!!せつ菜先輩らしくありませんよ!!」

しずく「はぁ…っ…はぁ…!!

…良かった…っ…このまま、せつ菜先輩に会えなかったら…どうしようかと…っ!」

 

「…ごめんなさい…皆さん…」

エマ「私たち…せつ菜ちゃんの気持ちが落ち着くまで待とうと思ってたんだけど…」

その言葉でせつ菜が一気に現実に引き戻された。

 

せつ菜「わ、私のせいで…同好会が…!

すいませんっ…三船さんには、私の方から交渉しますので…!」

しかし、謝罪の言葉が…峻の抱擁で途切れた。

 

「…そんなことは…どうでもいいんだよ」

歩夢「そうだよ、せつ菜ちゃん!…今は全然関係ないよ!」

愛「学園中、隈無く探し回っちゃったよー!せっつー探しだけにっ!」

璃奈「せつ菜さんに…会いたくて…っ!」

彼方「もう彼方ちゃん…1年分のエネルギー使って走り回ったよー」

果林「せつ菜…みんな、貴女の傍に居たいと思ってるのよ」

 

「…虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会は!…9人いて、初めて成り立つんだからさ…せつ菜、部室に戻ろう」

かすみ「峻先輩っ!10人目が居るじゃないですかっ♪」

「…っと、そうか…10人居て、スクールアイドル同好会…だろ?」

 

せつ菜「それは…無理、ですよ…」

「……せつ菜…」

せつ菜「やっぱり、私にはその資格がありません…

生徒会長選挙も負けて…スクールアイドル同好会も廃部になってしまって……峻さんにも…あの時、あんなに言いたい放題言って…」

 

エマ「…あの時?」

果林「エマ、詮索しないのっ」

 

 

「…ふーーーーっ……………」

……あぁ、今日はいい夕日だなぁ……まるで学園ドラマで夕日眺めるシーンを思い浮かべるよ。

 

 

「せつ菜のバカぁ!!!!」

「「「「えっ……!?」」」」

せつ菜「……えっ…?」

 

「おうおう、何度も言ってやるよ!バカだって!

俺がやっと怖ーーーい顔が直ったって言うのにせつ菜が自分にウソをついて…せつ菜らしくねぇよ!」

せつ菜「なっ……い、いやっ…それはっ…」

 

「せつ菜はいつだって大好きを正面から受け止めてきただろ!

いつだってバカみたいに明るく大きな声でさ…!!!

 

…って、今のバカはそう言う意味でのバカって訳じゃなくて…」

 

頭を掻きながらビシッと指を差す。

「せつ菜はスクールアイドルが大好きなんだろ?

…だったら、俺たちの答えはこうだよ

''大好きな事にいつだって全力なせつ菜が大好きなんだよ''

だから、これからも近くで見させてくれよ!…そして、俺に応援させてくれ」

せつ菜「…でも…負けたから…スクールアイドル同好会は…」

 

かすみ「ふっふっふ~…ここに、廃部の危機を救った事がある人が居るのをせつ菜先輩はお忘れですか?♪」

 

歩夢「ふふっ、無理だと思ってた条件を…乗り越えた人、いるよね♪」

果林「あ、もちろん…かすみちゃんの頑張りも分かってるわよ?」

かすみ「そこでフォローされても遅いですよ!」

果林「…まぁ、だったら同じことをすればいいだけ、よね?」

 

「………最初っからそのつもりだっつーの」

せつ菜「皆さん…っ」

エマ「三船さんがどんな風に思ってても私達も負ける気は無いよ!♪」

しずく「生徒会長と戦うなら、1人より多い方がいいですよ。せつ菜先輩っ♪」

愛「そうそう、せっつーの味方はいつだってここにいるからさ♪」

彼方「彼方ちゃん達の大切な場所をそう簡単には無くさないよ~…!!」

璃奈「だから、せつ菜さん…資格が無い、なんて言わないで…」

 

「…せつ菜だって、分かってるだろ?

同好会が一番好きな場所だって…ずっと前から」

せつ菜「……皆さん…っ…

私…皆さんと…一緒に居たいです…っ…!!

スクールアイドルを…一緒に…やりたいです…!!」

 

泣きながら、抱きついてきたせつ菜。

やれやれと、溜め息をつきながら頭を撫でた。

 

「…おかえり、せつ菜」

「「「おかえりなさい!」」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

せつ菜「……ただいま…っ!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

────────────────

 

 

 

 

【後日 部室】

 

 

 

せつ菜「…やっぱり、この格好が一番落ち着きますね…♪」

「俺も、その格好の方に見慣れてるから安心感があるよ」

 

果林「それにしても、今回も大活躍だったわね、部長さん?♪」

かすみ「やっぱり、先輩部長は頼りになりますねっ♪」

 

「ったく、そんなみんなして部長部長言うなや、照れんだろ?」

せつ菜「ふふっ、皆さん…ありがとうございます♪」

 

かすみ「って!せつ菜先輩!!何しれっと先輩の横に座ってるんですかー!!明日はかすみが隣ですからねー!」

彼方「おやおや~?…そんな簡単に峻くんの隣は譲らないよ~?」

かすみ「えええぇーー!!??」

 

せつ菜「ふふっ、やっぱり同好会はこうでなくてはいけませんね!♪」

「…だな」

 

璃奈「2人とも笑顔が戻った♪」

「ん、そう…だな」

果林「さて、部長?…同好会継続はどうするの?」

歩夢「三船さんは理論的だから…同好会が必要だってアピール出来たら続けさせてもらえるんじゃないかな?」

 

「…だとするなら…スクールアイドルフェスティバル、か」

しずく「ですね…」

「あれだけ多いなステージに立ってライブしたら…認めざるを得ないよな」

 

Aqoursの時も…そうだった、しな。

 

せつ菜「そうですね、三船さんの場合なら…学園の為という事なのであれば認めると思います」

愛「うーん…あの子の前でライブするのが手っ取り早いと思うけど…」

せつ菜「もし、見てもらうのであれば…スクールアイドルフェスティバルで、ということになりそうですね…」

彼方「そういうとこ、シビアだよね~」

 

しずく「では……まず、今までの活動をまとめてみますか?」

「うん、そうしようか…俺も手伝うよ」

 

と、話しているときだった。

 

栞子「失礼します」

「なっ……三船栞子…っ!?」

 

部室に来たのは意外な人だった。

栞子「声、廊下まで聞こえてましたよ

声量はスクールアイドルといったところでしょうか」

かすみ「…嫌味な言い方ですね…」

エマ「かすみちゃん…っ…落ち着いて…」

 

大丈夫、かすみ…俺も同じ気持ちだよ。

…っと、そうじゃなくて…。

 

栞子「残念ですが、あなた方の茶番はここまでにしてもらいます…スクールアイドル同好会は廃部、それは変わりありません」

 

「「「ええぇーーー!!??」」」

栞子「では、私はこれで」

 

そういうと、三船栞子は出てってしまった。

せっかく、目標が決まったのにまたもや部室内は静まり返ってしまうのであった。

 




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61話

物語は、またまた佳境に!
スクスタとは一味違った物語をどうぞ!


しずく「…いきなり、生徒会長になった途端…廃部宣告なんて…横暴がすぎます…!」

歩夢「私も…嫌…っ…同好会が…無くなるなんて…!」

 

かすみ「そうですよっ!…先輩と…私達が築き上げてきた同好会そんな簡単には…っ!!……って、あれ?…峻先輩は…?」

果林「そういえば…居ないわね…」

 

せつ菜「…あの…まさか、とは思うんですが…」

愛「…?」

かすみ「…あっ……そういえば…っ!!」

 

昔の出来事を思い出す。

彼が…迷いなく、生徒会室に…直談判をしに行った時の事を。

 

「「「…生徒会室!!」」」

 

 

 

 

 

────────────────

 

 

【生徒会室】

 

 

栞子「…ご要件は?」

「要件も何も…俺が言いたいことは一つだけだ

スクールアイドル同好会を…潰すな」

 

栞子「何度も言いますが、スクールアイドル同好会など需要も無ければ…将来に何に役立つと言うのですか?」

「…そうか、お前の言い分は、わかった…………が」

 

バンと机を叩き、顔を詰寄る。

顔色一つ変えずにじっとこちらを見る三船栞子。

 

「…あんたそう言う…が…果たして本当にそうだろうか?」

栞子「…何が言いたいんですか?」

「じゃあ…言い方を変えよう…誰、が…スクールアイドル同好会が要らない…と、言った?」

栞子「…誰がなんと言おうと、私…三船栞子がそう断言したんです」

 

「…それは、何の説得力にも効果も無いと思うが?

それとも、生徒会長の権限で廃部にするのか?強制的に」

栞子「…………………………」

 

「…少なくとも、早計だと思うが」

栞子「…少し時間を下さい」

「…ふん」

 

所詮は成り上がりの生徒会長…と言ったところか。

完璧な人なんかいやしない。

…どこかに付け入る隙はあるはずだ。

 

「…最後に言っておく」

思い切り三船栞子を睨みつける。

 

「…お高くとまってるようだが…俺はアンタのやり方には真っ平反対だ」

栞子「……やはり、あなたは会長補佐としての素質があります」

「言っただろ、俺はアンタのやり方には反対だ

…それに、俺は…せつ菜…いや、中川会長の補佐だ」

 

そう言って俺は生徒会室を立ち去る。

 

 

 

 

 

 

 

栞子「…………やはり、あの人は…必要な人材…」

 

 

 

 

 

 

────────────────

 

 

 

【部室】

 

 

「お待たせ~」

かすみ「あー!先輩どこいってたんですか〜!探しに行こうと思ってたところですよー?!」

 

「…いやぁ、人生の道に迷ってさ~…」

せつ菜「あっ、分かります!イチャイチャコミックですね!」

 

果林「…えーーっと…せつ菜の言うことは分からないけど……生徒会室に行ってた、わね?」

「…さすが、みんなにはお見通しか……ん、まぁ少し…相手の牙城を攻め立ててきた、って所かな?」

 

「「「………………?」」」

「…まぁ、直に分かるさ」

かすみ「…先輩、やっぱり頼もしいですね…」

歩夢「うん…やっぱりスクールアイドル同好会に、峻くんは欠かせないね…」

しずく「……ですが、勝負となれば…別ですよ…っ!」

エマ「あ~、すっかり忘れてたね~」

 

 

 

 

「…………来たな」

せつ菜「…峻さんって、ニュータイプな所ありますよね…」

璃奈「そのうち、背中からファンネルとか出てきそう」

 

 

栞子「失礼します」

かすみ「み、三船栞子っ!」

 

栞子「廃部の件でお話があります」

果林「今すぐに、ということかしら?」

栞子「廃部は……見送りましょう」

 

 

「「「………えっ!?!?」」」

栞子「ですが、条件があります

学生の本分は…勉強である…そこは貴方達も異論は無いですね」

「ああ、勉強が疎かじゃ部活なんかしてられないからな」

栞子「………っ………」

 

悔しいのか少し俺を睨む三船栞子。

所詮は後輩、人生経験が違うんだよ…色々と。

 

栞子「話を戻しましょう…率直に申し上げて…中須さん、朝香さん…お2人は全ての教科で足りてません」

 

かすみ「うぐっ…!!」

果林「えっと………」

「お前ら………」

 

栞子「ヴェルデさん、天王寺さんは出来ない教科の点数が酷く、中川さんも同好会を始めてから大きく点数を下げています」

せつ菜「お恥ずかしい話ですが…その通りです」

 

栞子「……この中で…申し分無いのは、宮之原さんだけです」

かすみ「えっっっ…先輩…頭良かったんですか…っ!」

栞子「この前の学年テスト…2位でしたし」

かすみ「ええええ!?」

「順位なんかこだわってねぇよ(…と言っても2学年の勉強は復習してるだけ、だしな…)

…つまり、次のテストで…良い成績を取れば廃部を見送るって事だろ」

 

栞子「端的に言えばそうです

…次のテストで全員、全教科で60点以上取ってください

もし、1人でも…1教科でも取れてなかったら部活動は禁止、学業に専念してもらいます…良いですね?」

「言ったな?…約束だからな」

 

栞子「約束しましょう…では、失礼します」

 

 

そう言うと三船栞子は部室を後にした。

…すると、泣く様な素振りを見せるかすみ。

 

かすみ「無理無理無理かたつむり……全教科60点以上とか…一生分の学力使っても無理ですよ…うぇええん…」

「…一体どれだけ酷いんだ、かすみ…」

 

果林「…ねぇ…テストでいい点取るって…人生に必要なこと、かしら?」

「核心を突くな、核心を」

 

 

 

 

 

 

 

皆の顔色が明らかに曇ってる。

…ここは…あれ、だな…………………。

 




次回:助けて、μ's・Aqours!

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62話

曜ちゃんが1歩リード……うーん、素晴らしい結果だあ…(歓喜)


かすみ「じーーーーーっ……」
歩夢「か、かすみちゃん、怒ってるオーラ出てる出てる…」



【部室内】

 

 

 

「…って事で…生徒会長は三船栞子になった」

絵里「そう…残念だったわね、せつ菜…」

ダイヤ「お力になれず、申し訳ございません…」

 

せつ菜「いえいえ!!そんなお2人が謝る事なんて無いですよ!…実際、生徒会長としては三船さんの方が適任だと思いますし…」

 

千歌「…じゃあ…電話で言ってた、廃部って件は…」

穂乃果「やっぱり、無くなっちゃうの…っ?」

 

 

「それが、その件はそうでも無くてさ」

千歌&穂乃果「えっ???」

 

しずく「三船さんが、今度のテストで全員60点以上取れたら部活動は当面続けてていいと仰ったんです…なんで急にそんな事言ったかは分かりませんが…」

「学生の本分は勉強ってことだろうな(…まぁ、多少脅しも入れちまったが…)」

 

絵里「…確かに、私も同じ立場なら、まずそこの成績を見てから答えを出すわね」

ダイヤ「そうですわね、テストの点が悪い中、部活動…となるとやはり印象が違いますから…」

 

「まぁ、テストで60点以上は努力すれば取れる点数だから大丈夫だよ……一部を除けば…」

かすみ&果林「……………………………」

 

絵里「なるほど…だいたい目を逸らした感じで分かるわね…」

にこ&穂乃果「……………………………」

絵里「貴方たちもよ…にこ、穂乃果…」

 

ダイヤ「…あの、果南さん?千歌さん?…何を空を見て…」

千歌「…あの雲~…しいたけに似てるね~…♪」

果南「あっちの雲はワカメみたい~♪」

ダイヤ「……お、お2人とも……っ…」

 

……あ、カウントダウンが始まった。

って言うか、果南は俺に勉強を教えてた気が……あぁ、エマや璃奈と同じパターンなのかな…。

 

「…これは…前途多難、だな…」

絵里「…ちなみに……全員、前回の点数を聞こうかしら…?」

 

 

 

 

 

 

 

 

6人「………………え~~…っと………………」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(・8・)…(・8・)…(・8・)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

絵里「貴方たち…そこまで酷かったの…?」

「…あ、あはは…俺も具体的な点数まで聞いてなかったから知らなかったけど…こいつはヤベェな…」

ダイヤ「………っ………っ…!」

 

「だ、ダイヤさん…とりあえず、落ち着い───」

と、宥めようとしたが…遅かった。

 

ダイヤ「ぶっぶーーーーーですわぁ!!!!!!!!」

千歌「ちかぁっ!?」

穂乃果「ほのっ!!??」

にこ「にこぉっ!?!?」

 

…なんか久々に聞いたなぁ…。

って言うか、μ'sのメンバーにも伝染してるし。

 

 

にこ「あ、アイドルに学力なんか関係無いわ!!」

お、言い返した……でも、これでは火に油を注いでるようなもんなのでは…。

 

果南「にこちゃんの言う通り!!」

果南まで加勢したか~…今のうちに逃げておこ…。

 

絵里「学生なんだからあるに決まってるでしょ!」

何とも冷ややかな目をした絵里がそう告げた。

ごもっともな返答である。

 

 

ダイヤ「これは……これは、全員見直しますわよ!!」

「え、全員???」

 

絵里「どうせなら、ここにいるメンバー全員60点以上にしましょう」

……あ、鬼の絵里さんになった。

 

穂乃果「え~…ふぁたしたちも~???」

パンをもぐもぐしながら絵里の方を見る穂乃果。

…いつの間に……。

しかし、そんな姿を海未が見ていた……顔を怖ーくしながら。

 

海未「このままだと、μ'sのリーダーが留年ですね」

穂乃果「……………はっ!!!!!!!!」

しまった!!!みたいな顔してもぐもぐしていた口を止める穂乃果。

たぶん、海未が怒ってるのを察知して…留年した自分の姿を想像したのだろう。

……シャレにはならんよなぁ…。

 

穂乃果「ううぅ~…ことりちゃん~…」

ことり「一緒に頑張ろっ、穂乃果ちゃん♪」

海未「全く…ことりは穂乃果に甘いのですから…いいですか、みっちり仕込みますからね!」

 

果林「峻~……」

「猛勉強するしかないな…って、俺に助けを求めるなよ…3年生の勉強はまだ分からないし…」

ダイヤ「果林さんと果南さんは私が面倒見ますわ!

…ダブルバカですし」

果林「ダブル…っ!?」

果南「バカぁ!?…ダイヤっ、酷いよ~っ!」

「どちらかと言えば、おばかりん。とおばかなん。って所かな?」

 

果林「峻まで~…っ!」

果南「…間違っては…いないけど…」

「多分学力に回るはずだった分が胸に回ったのかなぁ」

果南「って!どこ見てるのバカっ!!///」

 

かすみ「うぅ~…かすみんも峻先輩に教えてもらおうと思ったのに…」

しずく「どうせ甘えて勉強を疎かにするのが目に見えてます…かすみさんは私と善子さんで面倒を見ます。」

善子「迷えるリトルデーモン3号のために…ヨハネが施しを与えてあげるわ♪」

かすみ「…え、いつの間に3号になったんですか…」

 

 

にこ「う~~………人に優劣つけるなんてどうかと思うわ!!」

にこによる最後の悪あがき。

 

真姫「そんなこと言って、自信が無いだけなんじゃない?」

にこ「な、ななな!そんな事ないわよ!!にこがちょっと本気出せばよゆーよ!よゆー!!!」

しかし、真姫によって簡単に論破された。

 

 

希「じゃあ、一番点数の低い人はおバカ王って事になるんね♪」

傷口に塩どころかアルコールを塗りたくる希。

痛いなんてもんじゃないぞ…。

 

千歌「嫌すぎる……美渡姉に知られたら…バカにされる…!」

あ、美渡さんの名前久々に聞いたなぁ…。

 

 

曜「…ねぇねぇ、悠くん?」

小声で曜が話しかけてきた。

「どうした、曜?」

曜「余裕そうだけど…悠くんは大丈夫なの?」

「って、ほら…俺はとりあえず2年生の授業を受けてるわけじゃん?…だから、日々の授業も繰り返しって感じになるし…」

 

曜「あ、そっかっ♪

…まぁ、元々悠くんは頭良かったしね♪」

 

 

 

 

 

 

 

 

というわけで全員で勉強会をする事となった。

ダイヤ「えっと…峻さんは、すいませんが全体的なフォローをお願いしてもよろしいですか…?」

「…いいけど、出来る範囲はあるよ?」

 

 

 

 

絵里「そうじゃないわ……多分頭パンクしてもう無理~ってなりそうな子ばかりって事よ…」

「………ああ…………」

想像は容易にできた。




次回:分岐その1


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朝香果林 誕生日特別編

お誕生日おめでとぉおおお!


果林「はぁい、峻♪

突然だけど…今度の土曜日…デートに付き合って頂戴?♪」

 

「…えっ…」

果林「あら…っ…私が誘うの、そんなにおかしい?」

「いや、そんなことは無いけど…!!」

 

部室内で急にお出かけに誘われた。

どういう訳か皆もニヤニヤしながら俺の答えを待っていた。

 

「…うん、いいよ?」

果林「ありがと♪…じゃあ、前日までに連絡はするわね♪」

 

そう言うと練習着に着替えに部室を後にした果林。

愛「いや~♪…しゅんしゅん気がつくかな~?」

璃奈「あの様子だと…無理そう」

しずく「でも、果林さん…プレゼントが欲しいって訳では無さそうでしたよ…?」

彼方「果林ちゃんの事だからちゃんと考えてるんだよ~…♪」

 

 

 

 

 

 

 

────────────────

 

 

 

【そんなこんなで土曜日】

 

 

「…駅前に集合って言われたけど…」

果林の事だから…迷ったり…しない、よな?

 

「…しょうがねぇなぁ…」

約束の時間の1時間半前に家を出る俺だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【虹ヶ咲学園 寮前】

 

「…さて、果林は…っと…」

【果林、今まだ寮か?】

果林【えぇ、そうよ?…まさか、寝坊…?!】

 

【…………………………】

果林【えっ、本当に…?】

【寮の前にいるから、用意出来たら来いよ】

果林【えっ……え???】

 

 

その直後、窓から顔を出す果林。

俺の顔を見ると酷く驚いた顔をしていた。

 

 

「待ってるからな~」

果林「わ、分かったわ…!!」

「…焦る果林ってやっぱり新鮮だな」

 

 

 

────────────────

 

 

【果林 視点】

 

「び、びっくりした~…」

まさか峻が来てくれてるなんて…。

 

「…お迎えなんて…恥ずかしいじゃない…///」

じっと、鏡に向かって自分のコーディネートを確認する。

 

「…も、もう少しセクシーなのでも…い、いいかしら…?///」

着替え直すと同時に部屋の中に目がいく。

 

「…少し、片付けて…おこうかしら…

って、何言ってるの私…!!///」

赤くなった顔を振り払うように着替え直して部屋を後にするのだった。

 

 

──────────────

 

 

 

果林「おまたせ…峻…」

「お、待って………っえええっ!?!」

 

寮から出てきた果林の姿を見てびっくりした。

まさに芸能人…ってオーラがすごい。

っていうか…色々と大人っぽい雰囲気がする。

 

「…すっごい綺麗…」

果林「…そんな感慨深く言われたら…照れるわよ…///」

「いや、パーティーに行く時の格好だし…果林だと凄く似合ってるし…」

果林「…そ、そう…///」

 

小さくガッツポーズをしたのは…気の所為だろうか?

 

 

 

 

──────────────

 

 

 

 

「それで、どこにお出かけするの?」

果林「…その前に!」

「…え?」

 

果林「…なんで、寮前まで来たの…かしら?」

「…ああ、言ってなかったね

って言っても…大した理由じゃないんだけどね」

果林「…?」

 

「果林が迷わないように……まぁ、お出かけに誘われたのは俺だけど…男ならエスコートしてなんぼ、だろ?

…それに、楽しみ過ぎて…待ってられなかったっていうか…」

果林「…峻…///

…ふふっ、私も…楽しみ過ぎて…気合い、入れちゃったのかしらね…///」

 

そう言って頬にキスをする果林。

 

「…か、果林…っ」

果林「…実はね、お出かけって言っても…どこに行くのか決めてないの」

「…そ、そうなの…?」

果林「…誕生日に…思い出、欲しいかったから…」

「誕生日…?…っ、い、言ってくれればプレゼント用意したのに!」

果林「いいの!……その代わり…今日1日…峻に甘えちゃおうかしら…?♪

少し大人なデート……し、て?♪」

 

「…果林…あぁ、分かったよ果林…しっかりエスコートしてやるからな」

果林「えぇ、期待してるわ…峻♪」

 

 

 

 

 

 

 

 

最後、一日の終わりは…寮の果林の部屋で内緒に過ごしたい…とまでは今は言えない果林だった。

 

 




ちょい短め!すいません!!

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64話

…ここすきボタン?(困惑)
読者様、ぜひ使ってみてくださいね(どこ目線)
裏作についてて驚きましたw


かすみ「お待たせした件については何かないんですかー!!」
面目ねぇ…

スクスタストーリーより!分岐その1!


「さてさて、部室で勉強してるのは…っと」

 

愛「あれっ、しゅんしゅんどうしたの?」

しずく「もしかして…勉強を見に来てくれたんですか!?」

璃奈「だとしたら、嬉しい」

彼方「彼方ちゃん達、今理数系を勉強中だよ~」

 

「うん、見に来たというか…お手伝い?しに来たよ」

 

とは言え、教えられると言っても璃奈ちゃんやしずく、愛の分からない部分だけど…。

 

(今頃、俺が悠のままなら彼方がやってる部分を勉強してたのかなぁ…)

「…って、違う違う…」

彼方「理数系って眠くなるんだよね~…」

しずく「私も、理数系はどうしても…」

 

「まぁ、難しいよな…数字の勉強とはいえ…って、あれ?

ルビィちゃん達はビデオ通話で勉強会をするんじゃなかったっけ?」

愛「あー…それが、ね…」

 

ちらっと愛がスマホに目をやると…ビデオ通話の先でルビィは確かに勉強していた………が。

 

ルビィ「うぅ…後ろが気になって集中できない…」

千歌「怖い…ダイヤさん、今までで1番怖い…!」

果南「な、なんで私まで…」

 

ダイヤ「御三方~……?♪

手、を動かしましょうね?♪」

ニコリと笑い…座禅の時に叩く棒を手に三人を見るダイヤ。

 

「…なんであんなの持ってるんだ、ダイヤさん…」

花丸「まるのうちにあったから、持ってきたずら~」

 

勉強を見つつ花丸は、のっぽパンを食べていた。

「…とりあえず、そっちは…大丈夫そうだね」

ダイヤ「ええ、そちらも精進してくださいまし」

 

そういうと、ビデオ通話は切れた。

頑張れ…ルビィ、千歌、果南…。

 

 

「…さて、こちらの面々には…まぁ、俺からアドバイスってことで…とりあえず難しく考えすぎるのも良くないぜ?

パズルやゲームとかと思えば簡単だよ」

 

璃奈「んぅ…そうは言っても…」

しずく「要点が分からないと言いますか…」

 

「…じゃあ、1問…例題ね?」

そう言ってホワイトボードにペンを走らせる。

 

 

「例えば…この式を使ってこの問題の答えを導きたいってなったら…まず、どこを見る?」

彼方「え~~~~っと…問題文…?」

「ん、まぁそれも正解だけど……まぁ、公式が必ず載ってるからそれを問題文と、照らし合わせて紐解いていけば自ずと答えは出てくるよ…ほら、例えばしずく、ここはどうなると思う?」

 

しずく「は、はいっ!…えっと、この問題は…ここの公式を使って…それを…この分に当てはめれば…こ、答えはこれですかっ!?」

「そう!正解だよ。

難しく考えないで要点さえ分かれば案外数学とかもいい点取れるよ」

愛「さっすがしゅんしゅん!なんか家庭教師みたいだったね♪」

 

「セクシー家庭教師?」

璃奈「…セク、シー…?」

「…ん、ごめん忘れて…」

しずく「(……しゅ、峻先輩が…家庭、教師…っ…///

全問正解したら、いい子いい子してもらえるかも…っ!?///)…よ、よーし!やる気出てきました!」

彼方「しずくちゃん燃えてるね~♪

彼方ちゃんも張り切っちゃうぞ~♪」

 

璃奈「…多分、別のこと、考えてると思う…」

「…あはは…」

しずく「とりあえず、峻先輩!今日は付きっきりで見てくださいね!」

「いいよ、遠慮なく聞いてね」

 

 

愛「じゃあ、愛さんも聞いちゃおうかな~♪」

「上手く教えられるか分からないけど、いいよ!」

 

 

こうして、下校時間ギリギリまで勉強会を開く5人だった。

皆、最初は苦戦していたが…段々理解してきたようだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【その日の夜】

 

「…ん、ビデオ通話?…しずくからだ」

しずく「あっ、先輩!夜分遅くにすいません!」

 

「大丈夫だよ、どうかしたの?」

しずく「実は…自宅でも勉強してるのですが…分からないところがありまして…」

「ん、感心感心…それで、どこが分からない?」

 

しずく「ここなんですけど…」

ビデオ通話で分からない問題文を映すしずく。

…しかし、それは数学ではなく…。

 

 

「…って!なんで保健体育なの!」

しずく「先輩、好きな人って…いるん、ですか…?///」

「…っ……!」

 

その質問に俺は言葉を飲んでしまった。

正直なことを言えば…分からない、からだ。

ただ、分からないなんて言えるだろうか?

…いや、無理だな…それに俺は…峻ではなくて…悠、だし…。

 

しずく「…すいませんっ、数学の勉強に戻りますね♪」

「……ごめんな、しずく」

しずく「いえっ、私の方こそすいませんでした!おやすみなさい、峻先輩♪」

 

そう言って、しずくからのビデオ通話は切れた。

 

 

 

「…好きな…人……」

………俺は、悠として戻れるのだろうか?

…それとも、このまま…峻として生き続けるのだろうか?

 

 

「…ドラえもんが居たら…解決するのにな」

なんて、自虐ネタを1人呟いて天井を見続けるしか無かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

しずく「……勉強も恋も…頑張らないと…っ」

私にとっての…初恋、なんだから…っ。

 

しずく「見ててくださいね…先輩

桜坂しずく…先輩に相応しい後輩になって見せますから!」

そう言って再び勉強に勤しむ私だった。




さて(さて?)プロ野球が開幕したと言うのでまたこれをやりたいと思います。

【デン!!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会で打線を組んでみた】分かる人にはわかるやつっ!!(大蛇丸風)


1番 (中)宮下愛
2番 (二)中須かすみ
3番 (三)朝香果林
4番 (投)優木せつ菜
5番 (一) エマ・ヴェルデ
6番 (捕)近江彼方
7番 (遊)上原歩夢
8番 (左)天王寺璃奈
9番 (右)桜坂しずく


Aqoursの9人と野球対決してくれないかな…←

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65話

恋になりたいAQUARIUMの衣装きたー!!

果南ちゃん可愛すぎませんか…!?
出ない…白しか出ない…。
これはかすみちゃんのスカートの中は白と言うのが断定できますねぇ。

かすみ「いや、金や虹色の下着ってなんですか!!」


今日、俺は絵里にお呼ばれして音ノ木坂学院にやって来た。

 

【あれ、別の高校生かな?】

【かっこいい~】

 

「…浮き足立つな…」

絵里「あらあら、人気者ね♪」

「絵里さん!……って!茶化さないでくださいよ!」

絵里「冗談よ♪

みんなは屋上で練習してるから見に来るといいわ♪」

 

「分かりました!…って……屋上で…練習?」

俺が勉強は…?みたいな顔をすると絵里は困ったように頬を掻いた。

 

絵里「…あ、はは…見れば…わかるわ……」

「……………???」

 

 

 

 

 

 

─────────────────────

 

 

【屋上】

 

 

穂乃果「さあー!スクールアイドルフェスティバルの練習するよーっ!!」

凛「穂乃果ちゃん、気合い入ってるにゃ~!♪」

 

にこ「勉強のストレス発散したいだけでしょ」

真姫「それは…にこちゃんもでしょ」

にこ「だ・い・た・い!テストで60点以上取らなきゃいけないのは虹ヶ咲学園のメンバーであってなんで私たちまで勉強しなきゃいけないの!」

 

「…あはは…お耳が痛いです…」

にこ「んげっ!?…しゅ、峻…!!」

絵里「もう決まったことなんだし、今更蒸し返さないの」

 

花陽「でも、練習の後に週末の勉強会って…疲れる、よね」

「…確かに…タイトな日程になりかねないよな…」

花陽「そ、その分…エネルギーを使うからご飯が美味しく思えるけど…っ♪」

希「じゃあ、勉強会を先にしてみる?♪」

ことり「ん~…あんまり、変わらないかも…」

 

「どの道、集中力の欠如は否めないな…」

海未「そもそも、穂乃果もにこも日頃から勉強を疎かにしなかったら─────」

「…始まった…」

 

海未「毎日授業を受けて宿題をやれば赤点を取る事なんてないのです」

…手厳しいかなぁ…。

って言っても、2人のことを思って言ってるんだよなぁ。

 

穂乃果「だって、先生の話聞いてると眠くなるんだもん~」

…あ、一瞬海未さんの顔がピキっとなった気がした。

 

にこ「いくら勉強したって社会で役立つのは、ほんの一握りじゃない」

希「勉強嫌いな子が言う常套句やね」

絵里「大事なことを伝え忘れたけど…このままじゃにこ…2回目の3年生をやる羽目になるわよ?…社会なんてまだまだ先になっちゃうわよ?」

穂乃果「わーい!にこちゃんと同じクラスになれるー!」

海未「穂乃果も人の事言えないですよ」

 

「…あはは…気苦労が絶えないね…」

ことり「ふふっ、それがμ'sの良さかもしれないね♪」

 

 

穂乃果「留年……それは、さすがに……」

にこ「嫌よ…大銀河スクールアイドルのにこが留年だなんて!」

 

絵里「その為の勉強会、よ?…まぁ先生も呼んだことだし♪」

俺の肩にポンっと手を置く絵里。

「…えっ、俺?」

絵里「あら、だから呼んだのだけれど…」

「…あ、あぁ…そういう事ね…」

 

ここでようやくお呼ばれした理由が分かった。

海未「峻さん!…すいませんが…穂乃果を''重点''的に!見てくださいますか…!?」

穂乃果「…海未ちゃーん…なんか言い方に悪意があるような~…?」

海未「事実を言ったまでです!」

穂乃果「そ、そんな~!!」

 

 

 

 

 

 

結果、練習の後に部室で勉強会を開いた。

教えるが何度も小休憩を挟む穂乃果とにこに注意をしつつも何とか勉強は進められた気がした。

…帰る時間は…遅くなったけど…。

 

 

 

 

 

────────────────────

 

 

 

 

 

 

「ただいま~……」

せつ菜「あっ、おかえりなさいです!!!!!!」

「…忘れてた」

 

せつ菜がウチに泊まってるんだった。

「歩夢は?」

せつ菜「部屋着を取りに行ってるそうです!」

「て言うことはまた3人で寝るのね…」

 

せつ菜「はいっ!」

「歩夢が来たら2人で風呂に入りなよ?」

せつ菜「ありがとうございます!!」

 

 

そんな話をしていると部屋着を持った歩夢が部屋に入ってきた。

歩夢「峻くん?どうしたの?」

「……いや、なんでもない…」

 

 

歩夢よ、さすがに生脚が出てるショートパンツスタイルは…直視できないよ…。

「お風呂はいってきなよ?」

歩夢「うんっ、ありがとうね♪」

せつ菜「すいません、お先にお風呂いただきます!」

 

 

「…さて、と」

2人で話しながら風呂場に向かい部屋には俺一人となった。

 

「…………………」

携帯を耳に当てる。

 

曜「もしもし?悠くん?」

「曜は相変わらずだな…」

曜「あはは、やっぱり悠くんって言う方が慣れ親しんでて……それで、今日はどうしたの?」

 

「Aqoursの勉強調査でーす」

曜「あっはは!♪

悠くんってば、三組のマネージャーみたいになってる~!♪」

「総監督って言うやつもいたけどな…」

にこだけど。

 

 

曜「んー、こっちは…まぁ…あはは…」

「なんか歯切れが悪いな…なんかあったのか?」

曜「…えっと……まぁ、あった…ね?」

 

 

 

─────────────────────

 

 

【今日の昼過ぎ Aqours】

 

 

 

果南「ほらほら!!スピード落ちてるよー!!

これじゃあランニングじゃなくて散歩だよ、散歩ー!」

 

千歌「か、果南ちゃ~ん…飛ばしすぎだよ~っ!!」

ルビィ「も、もう…ルビィ…む、りぃ…」

善子「た、太陽熱が…っ…ヨハネの体を…蝕むっ…!!」

 

花丸「ま、まるも…まるまるしてしまう…ずらぁ…っ」

梨子「お、お願いだからちょっとペース落として~…!!」

 

果南「揃いも揃ってだらしないな~!

それでもみんなはAqoursか~!」

鞠莉「お、おぅ…スポ…根…ね~…!」

ダイヤ「た、体力つく前に…潰れてしまいますわ…っ!」

 

曜「このペースじゃ…みんなへばっちゃうと思うんだけど…」

果南「…仕方ないなぁ…じゃあちょっと休憩ね?」

 

 

花丸&ルビィ&善子「た、助かった~……!!」

ダイヤ「このやる気を…勉強にも向けて欲しいのですが…」

果南「べ、勉強とコレは関係ないし…っ!!」

 

鞠莉「果南ってば、練習の時はアグレッシブなのに

勉強の時になると茹でられたほうれん草みたいになるのよね~」

梨子「…し、しなしなってこと…?」

鞠莉「おぅっ、That's Right♪」

 

果南「わ、私だってやる気を出せば…静岡で1位くらい造作も…!!」

ダイヤ「では…目標を60点から80点に上げましょうか…?

今まで以上に…ビシバシ!と教えこんであげますわ…」

 

果南「…さ、さー!少しペース落として練習再開~!

無理は良くないよね~うんうん!!」

 

千歌「あはは、果南ちゃんったら~♪」

曜「…えっと、千歌ちゃん…」

梨子「自分のことはまるで自覚してない…」

 

 

 

 

────────────────

 

 

曜「…ということがありまして…」

「あはは、果南らしいなぁ…まぁ、フラストレーション溜まってたんだろう」

 

曜「おかげで曜もくたくたであります~…」

「そっか…電話してごめんね、今日はゆっくり休みなよ!

…どっかのタイミングでAqoursのみんなの様子も見に行かないとね…」

曜「曜を始め、Aqours9人、ぜひぜひお待ちしてるであります!」

 

「あはは、ありがとうね曜」

 

 

 

 

 

 

そして、2人ともおやすみと声を掛け合い電話を切った。

風呂場の脱衣場が騒がしい。

たぶん、2人とも出てきたのだろう。

 

 

「…さて、俺も風呂に入りますか」

今日一日の出来事を振り返るように俺もこの後風呂に入るのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

─────────────────────

 

 

 

 

【悠の世界】

 

 

 

 

 

 

聖良「千歌さんっ…!!!!」

千歌「…ぁ……聖良…さ、ん…」

 

聖良「…ぁ……っ…」

久々に見た千歌の姿に絶句した聖良。

無理もないだろう、目からは生気が無くなっており、心無しか痩せた気もしていた。

 

理亞「…ルビィ…」

ルビィ「…見ない方が…良い、と思うよ…」

 

聖良「……っ………」

しかし、それではここまで来た意味が無い、と聖良は病室に入るのだった。

 

 

理亞「……悠」

聖良「そん、な…っ…!」

 

意識がないボロボロの体を見た聖良は膝から崩れ落ちた。

話に聞いたが…想像を上回ったからだ。

 

聖良「…助かる、です…よね…っ!?」

その質問に3年生3人は…静かに首を横に振った。

 

ダイヤ「…奇跡を、信じるしかありません…」

果南「…………………」

鞠莉「マリー達には…どうすることも…」

 

聖良「…ぁ…ああああああっ…!!!!」

理亞「…姉さま…」

 

病室は彼女の泣く声だけが響いていた。




そう言えば鹿角姉妹アンケートにいれてないやんけ!!
って気がついたのでアンケート追加しました。

(もう投票したけど、鹿角姉妹推しなんですけど!!って人は再び鹿角姉妹の方にもご投票お願い致します)

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66話

65話にここすき投票がされてたのでどこだろう?って
見てみたらせつ菜ちゃんの、おかえりなさいです!!!!!で吹きましたw


「わざわざ来てもらってごめん」

ダイヤ「定例会兼勉強会ですから来て当然ですわ」

絵里「そうね、やっぱり危うい子は危ういままだし…」

 

にこ「一気に現実に引き戻された感じ…」

果林「そうね…」

果南「60点かぁ…赤点回避で合格にしてくれないかなぁ…」

 

ダイヤ「泣き言を言っても始まりませんわよ、さぁ勉強会ですわよ」

絵里「というわけで分科会ね、みんな得意分野に別れましょ?」

 

しずく「国語系の方はこちらでーす♪」

花丸「ルビィちゃん、一緒に国語を勉強するずらっ」

ルビィ「う、うんっ!」

 

エマ「教えてくれるのは…しずくちゃんと花丸ちゃんと峻くんかな?」

「とりあえず、ね」

しずく「峻先輩の教え方上手いからすぐ覚えちゃいますよ!♪」

花丸「流石ずら~峻さん~♪」

「花丸…」

 

璃奈「私…文章系苦手…」

「ん、どこが分からない?…例えば…ここは?」

指をさしたのはこの時主人公はどう思ったのか答えよ。という問題だった。

 

璃奈「あ、分かった。璃奈ちゃんボード…''ピンポーン''」

「お、分かった?」

璃奈「もうやだ、締切に間に合わない…」

ルビィ「え、えええっ…っ!?!?」

「いや、どこの漫画家だよ…」

 

璃奈「作者の心の声が聞こえた…''キラン''」

ルビィ「聞こえちゃったんだ…」

エマ「文章に出てくる人物の気持ちを読み取るのって結構難しいよね~…」

 

「…んー、そうか…じゃあ、こうしようか…しずく、ちょっとこのセリフ読んでみて」

しずく「えっ、あ、その…っ…先輩の好きな人のタイプって…どういう人、ですか?」

「タイプ…かぁ…俺はお前じゃなきゃ嫌だけど…な」

しずく「~…っ…///」

 

「はい、この時の主人公…しずくの気持ちはどんな感じ?」

璃奈「嬉し恥ずかしいって感じ…?」

ルビィ「照れてるようにも見えるね…♪」

エマ「なるほど~、わかりやすい~っ」

花丸「峻さん…」

「あれ、なんか違った?」

 

花丸「…悪どいずら…」

「…?」

 

 

 

 

 

 

────────────────

 

 

結局、しずくから

【もうっ!先輩が居ると嬉しく……い、いえっ!勉強に集中出来ないので別の勉強会の様子を見に行ってください!!//////】

 

と、追い出されてしまった。

「…何も顔を真っ赤にしてまで言わなくても…」

 

 

と言いつつ俺の足は部室へと向かった。

…ここは、危険地帯…だからなぁ…。

 

 

「失礼しま~す…」

ダイヤ「かすみさん、果林さん、穂乃果さん、にこさん、果南さん…貴方たちは…と・く・に!成績が悪い方々ですわ」

 

「…あちゃ~…」

タイミング悪い時に来てしまった。

 

果林「全般的にって~…間違いではないけど…本当にやるの?」

絵里「やるわよ、冗談なわけないでしょ?」

 

しかも、絵里まで居た。

これは…スパルタ勉強会になりそうだ…。

 

にこ「じゃあ夢ね!絵里、ほっぺを抓なさい!」

歩夢「ごめんなさい、現実なんです…」

お、歩夢も居た。

 

海未「いくら現実から目を背けても物事は変わりませんよ」

ひええ…海未までいる…。

 

ダイヤ「あら、峻さん来てくれたんですの?♪」

「…なかなか…な、状況だね…」

ダイヤ「ええ、中々な状況…ですわ」

 

果林「…勉強って…そんなに大事…かしら?

他にもっと大切なものがあるんじゃ…」

「勉強嫌いの常套句…」

 

穂乃果「うんうん!友情・努力・勝利!勉強は教えてくれないもんね~♪」

…勝利は関係あるのだろうか…。

 

にこ「全くよ~!スクールアイドルの授業がない時点で教育システムがおかしいのよ~!」

果南「まぁまぁ、言い争っていても仕方ないよ大人しく現実を受け入れよう…」

 

「…お?素直だな…果南…」

果南「あはは、私はいつでも素直だよ♪」

 

………凄まじく、怪しい…。

そして、果南は窓から外を見ていた。

 

果南「ところで、ほら…外を見てみなよ

こんなに良い天気なのに…勉強なんて勿体ないよ?♪」

かすみ「あ、かすみんもそう思いますー!」

果南「だよねー!♪

この現実を受け入れてみんなで遊びに行かない?

その方がずっと健全だよっ♪」

 

穂乃果「賛成~っ!息抜き息抜き~!♪」

かすみ「わ~いっ、気分転換~っ♪」

果林「あら、私オススメの場所知ってるわよ~♪」

穂乃果「えーっ、どこどこ~?♪」

 

絵里「…峻」

「お前ら…やれば出来る奴らばかりなんだから…頑張ろうぜ?

そうだな……60点以上取れたらご褒美やるよ」

果南「ほんとっ!?」

果林「安請け合いしすぎじゃないかしら~?」

穂乃果「じゃあ~和菓子の詰め合わせ~!♪」

 

絵里「はぁ…峻は相変わらずっていうか…愛想が良すぎるというか…まぁ、いいわ…いい加減諦めなさいね?」

にこ「諦めず継続することが大事なのよ!私は最後まで抗い続けるわ!!」

 

にこはご褒美という言葉には見向きもせずに抵抗を続けていた。

絵里「成績の悪さ、に抗って欲しいわね」

しかし、絵里によってすぐによって打ち破られていた。

 

ダイヤ「あまりこういう事は言いたくありませんが…現実を知ってもらうためには致し方ありませんわ」

「……ダ、ダイヤ……?」

ダイヤ「貴方たち…5人は…最も!おバカ王に近い5人ですわ!」

 

その言葉にみんながみんなの顔を見合わす。

にこ「い、いや…穂乃果に比べたら…私はまだいい方でしょ?」

穂乃果「え~?そんなことないよ~」

絵里「どっちもどっちよ…まさにどんぐりの背比べね…」

かすみ「…はうぅ~………」

 

歩夢「あの…気分転換って言ってたけど…練習でストレス発散してるって言ってような…」

歩夢の言葉が引き金となった。

 

ダイヤ「そう言えば、果南さんも…同じような事言ってましたわね」

絵里「にこと穂乃果…もね、つまり気分転換は必要ないってことよ」

穂乃果「そ、そんな~……」

 

海未「確かに苦手な事に挑戦するのは大変です

気が進まないのは理解できます」

ニコッと微笑む海未。

 

海未「ですが、峻さんも言った通り、皆さんは乗り越えられる力を持っていると私は知っています」

絵里「それに、みんなは1人じゃ無いでしょ?

みんなで力を合わせて乗り越えましょ♪」

「…だな、俺らも全力で力になるからよ」

 

ダイヤ「まさに、友情と努力…ですわね♪

それに…勝利も間違ってはいませんわよ?」

にこ「はぁ~…分かったわよ~…やればいいんでしょ~?」

穂乃果「うう~…仕方ないか~…」

果南「やらなきゃいけないなら…さっさと終わらせた方が楽かもね」

かすみ「いつまでも終わらない無限ループは嫌ですからね…」

果林「いつか勉強がこの世から無くなるのを願うわ…」

 

 

ダイヤ「では、始めましょう♪」

にこ「あーーーーっ…ホントに最後のお願い!」

ダイヤ「…どうしたのですか?」

 

にこ「やるのはいいんだけど…少し休んでからにしない?

定例会で頭使っちゃったし…今勉強しても、頭に入らないわよ」

 

絵里「…どうする、峻?」

「まぁ、そりゃそうだよな

アイスでも食うか?」

 

かすみ「わーい!かすみん、アイス食べたいです~!」

ダイヤ「全く…峻さんと来たら…」

「多少の譲歩も必要だろ?」

 

絵里「…まぁ、押し付けても…反発されるだけ、よね…」

「んじゃ、30分後だな…購買で買ってくるよ…あぁ、ダイヤや絵里の分もな?」

 

絵里「えっ…?///」

ダイヤ「ダ、ダイヤって…///」

 

 

 

この後、アイスを食べた後…教える方だった絵里やダイヤに身が入ってなかったのに違和感を覚える俺だった。




今週末にお台場ゲーマーズに行く予定のA×Kです。
このご時世で沼津に行きにくいので…せめてグッズ位は…。

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67話

Twitterで読者様と絡めるの大変嬉しく思います…!
ありがとうございます…!!


そんなこんなで勉強しては滞ってはを繰り返して…

テスト当日を迎えた。

 

 

(…アイツら…平気かな?)

テスト中、俺はおバカ王候補…いや、不安要素が残る6人のことが気がかりだった。

 

(…いや、信じよう…あれだけつきっきりで勉強教えたんだ…きっと、大丈夫…!)

既に彼の答案用紙は全て答えが書かれていた。

……開始15分での出来事である。

 

 

 

 

────────────────

 

 

 

【部室】

 

かすみ「やっと終わった…頭使いすぎて…かすみんもうダメです~…死んじゃいます~……」

璃奈「燃え……尽きた…」

 

しずく「あの…お二人共?…明日もテストはありますよ…?」

かすみ「む、無理無理無理~っ!頭空っぽになっちゃうよ~しず子~…!!」

 

果林「こんなに頭を酷使して明日もあるだなんて…ここは~…地獄かしら…?」

エマ「ああっ、果林ちゃんの目が遠いところに…!!」

 

彼方「彼方ちゃんも~いつもより頑張ったから~…

寝ま……すやぁ……」

果林「私も眠い~…」

 

 

「…なんじゃあ、こりゃ…」

彼方と果林はお互いの体を支え合うように眠り始めたし…

かすみと璃奈ちゃんは机に突っ伏して寝てるし…。

 

それを困った顔で見るしずくに…苦笑いする歩夢…。

部室内が混沌としていた。

 

「…そ、それで…みんな手応えは?」

せつ菜「ありました!」

「おっ、せつ菜はさすがってところだな」

 

しずく「私も勉強会のおかげで今回は良い点数が取れそうです!♪

ふふっ、先輩の教え方が上手かったんですかね…?♪」

「最初はどうなるかと思ってたけどなぁ…」

 

愛「あー、確かに!誰かに教えるって復習にもなるからね~」

 

果林「…今から同好会のメンバーの点数で平均60点で合格にして貰えないかしら?」

「だとしても得意な分野あるのかよ…果林は」

 

かすみ「そこは、峻先輩のお力で~♪」

「他力本願かよ!」

 

しずく「また、絵里さんやダイヤさんに怒られてしまいますよ?」

かすみ「げっ、それは…勘弁…」

 

璃奈「60点がこんなにも高すぎる壁だったなんて…」

果林「あーぁ、なんで語群とか選択肢が無いのかしらね~…

スタイリングの科目とかあったらすぐ100点なのに…」

 

歩夢「あ、そっか!専攻してる科目によってスタイリングのテストとかあるんだね」

果林「あとはデザインとかファッションに関するテストとか…ね」

かすみ「へ~凄いですね!」

 

「…あれ、彼方もデザイン科じゃなかったっけ?」

彼方「彼方ちゃんは~デザインはデザインでもご飯の方なのです~♪」

「あー、フードデザインってやつ?」

歩夢「彼方さんはお料理得意だから納得しちゃうな♪」

 

「…やっぱり専門教科は得意なんだな…」

彼方「理数系は苦手~…」

璃奈「理数はいけたけど…国語はやっぱり苦手~…」

 

「結局、苦手って言う話題に戻っちゃうね…

まぁ落ち込んでてもしょうがないよ!

…えっと、しずくとエマは…国際交流学科…だよな?」

 

しずく「はいっ、日本語の他に外国の言葉を覚えたくて…

将来のためになる、と思いまして…!」

エマ「言葉を覚えたいってところは私も同じかな~

日本語って難しいから~」

 

彼方「じゃあ~明日に備えて~…彼方ちゃんはお昼寝を~…」

愛「寝るなーーーカナちゃんー!!!」

彼方「…ふぇ?」

 

愛「明日に備えて!やるのは追い込みでしょー!

ほらー!かすかすも逃げるな~!」

かすみ「に、ににに、逃げてなんかないです~ぅ!!

って、しず子も腕掴まないで~!」

 

愛「さー、やるよー!

果林も後一息だよ!」

果林「…ちょ、ちょっと休憩してからにしない…?」

愛「だめだめ~!時間は有限だよ~!」

しずく「愛さんの…スパルタモード…!」

璃奈「鬼に…見える…」

 

愛「これもスクールアイドル続けるため!やるよー!!」

「…こりゃ、俺の出る幕はないかな?」

歩夢「…じゃあ、お願いが…」

 

かすみ「ひぇーーん!もうかすみんの頭には何も入りませんよー!峻先輩助けてください~!」

愛「おっけ、入る隙間くらい作ってあげる!」

かすみ「た、助けて~~!!」

 

 

「……えっと、話の続きは?」

歩夢「…私も勉強を教えて欲しいなって…」

「…歩夢に?」

歩夢「…ダメ、かな…」

 

「いいよ、じゃあ今日の放課後に俺の部屋…でな?」

 

 

────────────────

 

 

 

【その日の夜 峻の部屋】

 

 

歩夢「実はあの時言えなかったけどね…明日のテスト少し自信が無いんだ…」

「ん、そうだったのか…なら、力になってやらなきゃな」

 

歩夢「うん!♪」

「…って言ってて…おやつ持ってきてるのはいかがなものかと…」

歩夢「えへへ…捗るかなって…」

「歩夢らしいな」

 

「…さてさて、お喋りはこれくらいにして…古典から始めようか?」

歩夢「うんっ!頑張っちゃうぞ~♪」

 

教科書とノートを広げる俺と歩夢。

「範囲は…このページから…ここまでっと…」

歩夢「……峻くんって、ノート取るの上手くなったね?

すっごく綺麗で見やすい…!」

「ん、そうか…?」

 

…って、危ねぇ…悠の時のノートの取り方してたから違和感したのかな…。

歩夢「まるで先生みたいなお手本みたい!」

「褒めすぎだって~」

 

歩夢「何だか懐かしいな~…昔もこうやって一緒に勉強してたっけ」

「…あぁ、そうだな…」

 

かりそめの姿で悪いな…歩夢…。

嘘をついてる自分が少し嫌になった。

しかし、それでも歩夢はこちらに笑顔を向けてくれる。

 

歩夢「…ずっと…このままいたい、な…」

「…ん、そうだな…」

少し気まずい中…俺と歩夢は2人きりで勉強に励むのだった。

 

 

歩夢「…もう少し…くっついていいかな?」

「…ん、誰も見てないんだし…いいよ、おいで」

歩夢「…うんっ///」

 

肩と肩が触れ合う距離で…勉強を再開するのだった。




歩夢ちゃん可愛い!

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68話

曜ちゃんがリード広げてるなぁ…。
(と、言いつつ顔がニヤけてる作者です)


果林「今度こそ…終わった…わ……」

「と、思いきや……???」

 

果林「えっ、えええ~っ!!??」

「なんてな」

果林「しゅ、峻にからかわれるなんて…」

 

せつ菜「長い戦いでしたね…皆さん…

これで…自由の身です…っ…」

「まだ油断は出来ないけどね…」

 

彼方「彼方ちゃんの頭には…単語しか浮かびません…寝かせてください…すやぁ…」

璃奈「なら・なり・に・なり…なる…なれ…りな、りー?

…りなりー???」

愛「り、りなりー!!」

 

エマ「沢山勉強したから…お腹すいちゃったね~…」

果林「一生分の勉強をした気がするわ…」

「まだ定期テストは何回かあるけどね…」

 

かすみ「かすみん…自分で自分を褒めてあげたいです…」

しずく「かすみさん、よく頑張りましたね…ナデナデ」

かすみ「しず子~っ!!!」

 

璃奈「しばらく…勉強したく、ない…」

「……あ、あはは…」

 

各々、ダメージは大小受けたみたいだけど…まぁ、何とか乗り切れた。

「あとは結果待ちだな」

かすみ「結果なんか知りたくないです…考えるだけでも…恐ろしい…」

「おいおい!」

 

そんなに手応え無かったのか!?

かすみ「もちろん…勉強会のおかげでいい点数が取れると思いますが…

今までテストに自信がなかったので…」

 

…まぁ、無理もない…か?

璃奈「私も…大丈夫かな…?」

「もちろん!教えた人が太鼓判押すんだから大丈夫だよ!」

せつ菜「貴方が言ってくれると自信になりますね!!」

璃奈「うん、何とかなりそうな気がする」

 

果林「はいはい!もう勉強のお話はやめましょ?

遊びに行きたいわー!」

かすみ「いいですね!自分へのご褒美ですー!♪」

エマ「みんなでお出かけ!楽しそう!」

璃奈「うんっ、楽しそう!」

 

果林「じゃあ、決まりでいいわね?」

愛「ストーーープ!ストップストップ!」

 

「「「……………げっ」」」

嫌な予感がする…みたいな感じの声を出す数名。

…いや、俺も…いいよ。って言おうとしてたんだけど…。

 

愛「もしかして、テスト終わったらおしまい!って思ってる?」

かすみ「……ま、まさか…」

果林「まだ…鬼軍曹…っ?!」

 

エマ「…違うの?」

これにはエマも困り顔をしている。

 

愛「自己採点と、出来なかったところの復習!

せっかく勉強したのにそれじゃあ身にならないよ!」

歩夢「そうだね、せっかく今回のテストが良くても次がダメじゃ意味無いもんね」

 

「…ま、確かに三船のやつじゃ…また何言い出すか分かんねぇからな」

愛「辛い思いして勉強したんだから、このまま忘れるのも…勿体なくない?

自分のために覚えてた方がきっと役に立つって!」

 

果林「これが…優等生の思考なのね…」

眩しい…みたいな顔をする果林。

 

歩夢「ちゃんと覚えてた方がお得だよ?」

璃奈「どうお得なの…?」

 

歩夢「だって、今覚えてること忘れたらまた1から勉強だよ?

…それって大変だし…面倒じゃない?」

 

かすみ「ひええぇ~…それってまた地獄に逆戻りってことじゃないですか~!!」

しずく「かすみさん、継続は力なり。ですよ♪」

 

果林「…分かったわ、ここで駄々を捏ねたら子供みたいになっちゃうじゃない…付き合えばいいんでしょ?」

「お?物分りいいね、果林」

果林「今回の勉強でかなり思い知らされたわ…」

 

かすみ「えーーん……お出掛け中止ですかぁ…?」

愛「かすかす~、誰が中止って言った~?」

かすみ「えっ?」

せつ菜「自己採点と、復習が終わったら…お出掛け、ですね!」

 

愛「そういうこと!…んで、しゅんしゅんは出掛け先決めておいて~♪」

「えっ、俺!?」

愛「ウチの唯一の安牌だからね!」

「…ん、んん…分かった…」

 

璃奈「愛さん…本当にいいの?」

愛「愛さんもそこまで鬼じゃなーーーーい!!

それに、みんなが頑張ってたのしってるし!」

しずく「それもこれも教えてくれた皆さんのおかげですっ

ありがとうございます!♪」

 

「…ええ子やなぁ…しずくは…」

愛「ほ、ほんとほんと~!照れるじゃんかよ~っ!」

 

エマ「よーしっ、やる事やって…気持ちよくお出掛けに行こ~!」

かすみ「そうと決まれば、ささっと片付けてしまいましょう!」

 

「かすみって…現金だね…」

かすみ「むっ、聞き捨てなりませんね!峻先輩っ!」

歩夢「ほらほら、かすみちゃんっテスト用紙出して♪」

愛「分からない事は分からないままにしないようにっ♪」

 

「…さて、俺はどこにしようかな…」

みんなで行ける場所…うーん…どこだろう…。

 

歩夢「あっ、峻くん!♪

…言いそびれたけど…2人きりで勉強したからか…私も、凄く手応えあったんだ♪

…ありがとうね///」

「いーえ、これくらいなら毎回教えてあげるよ」

歩夢「うんっ!♪」

 

 

 

 

 

 

 

 

(…ホント、歩夢や愛は頼もしいな…同好会に入ってくれて…良かった…)

楽しそうに復習をする皆も見てそう思う俺だった。




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69話

ついに迎えたテスト返却!
そしてお出かけ先発表!

さらにさらに!せつ菜ちゃんとイチャイチャする?お話です!


「さて、みんな…テストの結果は戻ってきたかな?」

かすみ「かすみん…緊張しすぎてあまりよく眠れませんでした…」

 

璃奈「分かる…」

 

果林「もし自分の点数が60点以上じゃないと…って思うと全然眠れなかったわ…」

愛「泣いても笑っても結果は変わらないからなるようにしかならないって♪」

 

せつ菜「…では…峻さん、確認してもらえますか?」

「えっ、俺?」

せつ菜「はいっ、ここは部長として皆さんの点数を確認して欲しいんです!…って言っても…見るのが怖いって言うだけなんですがね…」

 

「…そういう事か、まぁ…かすみや果林も見るのが怖いって顔してるからな」

かすみ「お願いします…峻先輩」

果林「そうね…お願いするわ…峻…」

 

 

「…じゃあ、まず…安全そうな人から…」

歩夢、愛、せつ菜…の順で点数を見ていく。

 

「愛も歩夢も…せつ菜もか、平均点80点以上なんだな」

愛「へへーん、愛さんは真面目だからね~♪」

歩夢「峻くんのおかげだねっ♪」

せつ菜「スクールアイドルの為なら全力を尽くしました!」

 

「エマと彼方としずくもよく頑張ったね」

エマ「勉強会が凄く役に立ったよ~♪」

彼方「苦手な理数系が何とか乗り越えられたよ~♪」

しずく「これも峻さんのおかげですねっ♪」

 

「…さて、問題の3人…」

璃奈「…璃奈ちゃんボード…ごくり…」

かすみ「お願いします…お願いします…!」

果林「……………………………」

 

「…おっ、璃奈ちゃん70点以上取ったじゃん!」

璃奈「ほんと…?……璃奈ちゃんボード、バンザーイっ!」

 

「…果林…は…危なかったな…っ…

平均点、62点だ…」

果林「ま、まままま、まぁ…越えてれば問題ないわ…っ」

愛「…と言うわりには…体震えるよ?」

果林「む、武者震いよ…!!」

 

「最後はかすみ………あっ……………」

かすみ「…えっ……あってなんですか…あって…!!??」

歩夢「…まさか…かすみちゃん…」

愛「そんな……かすかす……」

 

しずく「かすみさん…………」

かすみ「そんな事無いですよ!!!ねぇ、峻先輩?!」

「……かすみ…お前…逆にどうやったらこうなるんだ…」

 

俺は静かにテストの用紙を机に置いた。

「…全部…60点……………」

かすみ「………えっ…………」

せつ菜「せ、セーフじゃないですか!」

かすみ「……ぁ……も、もーーー!驚かせないでくださいよー!」

しずく「…かすみさん、泣いてます?」

かすみ「な、泣いてないもん!!」

 

「…あはは、これで全員クリアーだな」

歩夢「…ちなみに、峻くんは何点?」

「ん、全部95点以上」

 

愛「…保健体育が100点なのが気になるけど…」

「…あはは…」

茶を濁すように俺は話を切り替えた。

 

「…さて、三船の奴にも見せに行きますか」

せつ菜「お供します!…元生徒会長として見守りたいので…!」

 

と言うわけで俺とせつ菜……いや、着替えたから菜々と一緒に生徒会室に行く事にした。

 

 

 

──────────────────────

 

 

 

 

その途中で……………………。

 

 

【ねぇねぇ!スクールアイドルの優木せつ菜ちゃんって知ってる?】

【知ってる知ってる!あのライブの曲凄くノリノリになれるよね~!】

 

【…でも~知ってる?優木せつ菜ちゃんってこの学園にいるみたいだよ?】

【スクールアイドル同好会に居るらしいけど…何年何組なんだろうね?】

【もしかして、先生とか?!】

【ないない~w】

 

「…………ぷっ…」

菜々「わ、笑わないでくださいよっ…峻さんっ!」

「わ、分かってるって…でも…っ……ぷっ…くくっ…」

菜々「も~…忘れてますけど……両親に説得するの…忘れてませんよね?」

「分かってるよ、あと少しだ…ライブまでもう少し辛抱だよ…それより、両親は何か言ってるか?」

 

菜々「…いえ、何も……昔から両親はこういう時は…何も言わないんです…放っておく…と言いますか…」

「…そんな状態にはさせておかないよ…ま、俺に任せろよ……菜々の力になりたいからな」

 

菜々「…峻さん…」

「…そんな目で見るなよ…もっと顔見続けていたくなるだろ…」

菜々「…好き、です…♡///」

「…こんな所でそんなこと言うなんて…いけない子だ…」

菜々「…あっ……///」

 

人気の無いすみっこで菜々を抱きしめる。

擦り付くように肩や首筋をなぞる。

 

菜々「…ぁ…っ…峻さ、んっ…」

「……ん………………」

菜々「誰か…来ちゃい、ますよ…っ…///」

「……ん、なら……見せつけてやろうぜ…」

菜々「んんっ…!///」

 

逃げようとする菜々…しかし、後ろが壁のため…。

すぐに捕まりキスをした。

俺の手には菜々から外した眼鏡があった。

 

「………っ…」

菜々「だ、めです…っ…本当に…っ!///」

「…そんな顔も可愛いけどな」

 

しかし、辞めることなく俺はキスを繰り返した。

口と口から銀色の糸が伸びる。

 

菜々「…もぅ……好きにして、ください…♡///」

「…ん、じゃあ…お楽しみは最後に取っておこうかな」

菜々「…ほんとに…仕方の無い人です…///」

 

眼鏡を掛け直し、恥ずかしそうに俺の顔を見る菜々だった。

 

 

 

 

─────────────────────

 

 

 

 

【生徒会室】

 

栞子「…ふむ、どうやら口だけでは無かったようですね」

菜々「…約束は守りました。これで廃部も休部も無しでいいんですよね?」

 

栞子「そうですね、今回のところは見送ります

…まぁ、これも部長さんのお力添えがあったことをお忘れなく」

「…持ち上げてくれるところ悪いんだけど、みんなの頑張りにも目を向けてやれよ

それに、俺は当然のことをしたまでだ…俺の力添えをどう発揮させたから個々の努力が物語ってるだろ?」

 

栞子「…そういうことにしておきましょう

ですが、一度クリアしたら全て終わりになる訳では無いので悪しからず」

「何度でも来いよ、何度でも乗り越えてやるよ」

 

栞子「何度も言いますが…私はスクールアイドル同好会は学園生活に有益なものと考えていません。

…いずれ、必ず廃部にさせます」

 

「言ってろ。

…と、あくまでも生徒会長相手だから言い方には気をつけろってか?

────その考え、180度変えさせてみせますよ」

 

 

栞子「…素直に今回の結果は受け入れましょう…おめでとうございます」

菜々(あの三船さんが言い負けた…っ!?)

 

「ふんっ……行くぞ、菜々」

菜々「あっ、は、はいっ!」

 

栞子の顔を見ることなく俺は翻し、生徒会室を後にした。

 

 

 

 

 

栞子(まるで動じる事ない真っ直ぐな心を持っていて…揺るがない自信………そしてあのカリスマ性………あの人は、一体………………)

 

 

 

 

──────────────────

 

 

 

【部室】

 

「やーやー諸君~」

 

かすみ「あ、遅いですよー!」

歩夢「三船さん、なんだって?」

「どうもこうもないよ~、今日のところはおめでとうございます…ですが、いつか必ず廃部させます…だとさ」

 

愛「うわっ、感じ悪~…」

果林「どんな手で来ても…戦うまでよ?…ね、峻?♪」

「ん、言われっぱなしも癪だからきちんと言い返してきてやったよ…なぁ、せつ菜?」

 

せつ菜「はいっ、あの三船さんを言い負かす当たり、流石でした!」

しずく「それで、廃部や休部が無くなったのはいいんですが…おでかけの件…どこになったんですか?」

かすみ「あっ!かすみんもそれ聞きたいです~!」

 

果林「では、部長の口から発表してもらいましょ?♪」

「…君たちそれが目的だったな?…まぁいいや

来週の連休を使って…海にいきまーーす!」

 

エマ「えっ、海!?すご~い!」

彼方「これまた意外だね~」

 

かすみ「わーいっ、海で遊べる~!」

せつ菜「青い空、青い海!これはアニメにもある展開ですね!!」

 

しずく「水着…どうしようかな…っ?」

果林「あらぁ?…峻ってば、この前付き合ってもらった水着を早速拝見したいのかしら?♪」

歩夢「この前…?」

 

「あ、あれは果林が半強制的に連れ出したんじゃ…!」

歩夢「わ、私だって一緒に下着屋さん行ったもん!///」

愛「…愛さんも居たんだけどな~……」

 

歩夢「そ、その気になれば下着で海に入っても…!///」

「わーわー!!!歩夢!今週末買いに行くよ!」

 

 

 

 

 

璃奈「なんか…峻さんって…みんなから好かれてるよね…」

しずく「きっと…かっこいいからですよ…///」

かすみ「何うっとり見てるの…しず子…」




次回!ニジガク、海に行く!!


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70話

新SRのせつ菜ちゃんとスケート編のせつ菜ちゃんゲットしました!!!

俺が……せつ菜ちゃん推しだあああ!(トランザム)


「……やっぱりわかんないな」

歩夢「えっ?…何が、かな…峻くん?」

 

買い物途中、俺がぽつりと呟いた言葉に歩夢が首を傾げる。

 

「いや、普通なら俺がガツンと言ったりテストの約束も待ったんだから…スクールアイドル同好会の廃部なんて諦めるんだけどなぁ…」

歩夢「うん…そこまでして無くしたい理由とか、あるのかな…」

「…まぁ、どういう手立てで来ても押し返すのみだけど………さぁ、歩夢…」

歩夢「…?」

 

「腕にがっしり抱きつくのは少し…」

歩夢「だ、ダメだったかな…っ!?」

「いや、腕が…挟まれてるというか…」

歩夢「わ、私だって少しは成長したもん!///

…確認、してみる?///」

 

「ん、んんん!!…ほら、水着コーナー着いたよ?」

歩夢「むーー…///」

 

そう、俺と歩夢は約束通り水着を買いに来た。

…まぁ、一応俺のも…ということで…。

 

歩夢「峻くんって、どういう好き?」

「どういうのって…」

 

と、答えに困っているとまた歩夢が頬を膨らました。

歩夢「…果林ちゃんやエマちゃんには言ったのに…///」

「あ、あれは2人が強引に…!!」

歩夢「じゃあ、私の水着も選んでよ!///」

 

「え、えええっ…!!??」

 

 

 

 

 

─────────────────────

 

 

 

【試着後…】

歩夢「…どう、かな…?///」

何着か候補を選び、試着を繰り返す歩夢。

 

「…良い、けど…布面積が…」

歩夢「んー…じゃあ、最後はこれ、かなぁ…」

そう言うと、カーテンを閉める歩夢。

 

「…とほほ、役得なのか苦労が絶えないのか…」

…まぁ、でも…悪くは無い、よな。

 

歩夢「峻くん…?」

「ん、ああ、悪い悪い…歩────」

 

 

歩夢が着ていた水着を見て言葉を失った。

めちゃくちゃ可愛かった。

 

歩夢「おーい、峻くん…?」

「えっ、あ、ああああっ、そ、そのっ!!」

歩夢「…ふふっ、これに決めた♪」

「………うん」

 

見透かしたように上機嫌で着替えて買い物を済ました歩夢だった。

 

 

 

 

────────────────────

 

 

【さらに1週間後】

 

愛「おぉーーーー!海だーー!」

かすみ「わーい!行きますよ~!!」

エマ「ふ、2人とも待って~…!」

 

 

せつ菜「照りつける太陽!そして目に余るくらいの皆さんの水着姿!これぞ海ですね!!」

彼方「峻くん、よくこんな場所知ってたね~」

「まぁ、ね」

 

果林「峻~、オイル塗って~」

歩夢「あっ、わ、私も!///」

 

「…えっと……はい」

 

しずく「峻さんっ、それが終わったら皆さんでビーチバレーしましょうっ♪」

「うん、少し待っててね」

 

 

……ってな感じで…みんなの相手をしつつ…何故か…何故か果林と歩夢の背中にオイルを塗ることに…。

2人とも既に上の水着を取り…落ちないように手で押さえていた。

 

(…もちろん、普通の行為…なんだけど…)

なぜこんなに興奮してしまうんだ…!?

いや、歩夢が恥ずかしそうにこっちを見てきたりするから…!!??

 

果林「ふふっ、照れちゃって…峻は可愛いわね♪」

「なっ…う、うっさい!」

果林「ひゃんっ…!///」

 

一思いに果林の背中にオイルを塗る。

柔らかい肌の感触が手に広がる。

 

果林「横、のっ…ラインもやってね…?///」

「……………………………」

 

聞いてはいるが…あえて受け答えはしない。

(意識しちゃうからだよおおおお!)

 

果林「んっ…塗るの、うまいわね…峻…///」

「あ、ありがとうございます…」

 

息付く間もなく…歩夢の方も背中にオイルを塗る。

歩夢「…峻くん…手つき…変な気がする、よ…?///」

「き、気のせい!だから!!」

 

…もう、まともに前なんか見れないよ…。

 

 

 

 

 

────────────────────

 

 

 

 

かすみ「しず子~、行くよ~!」

しずく「どこからでもどうぞ!!」

 

 

2人のオイル塗りも終わり…俺はしずく達とビーチバレーで遊んでいた。

チーム分けはエマ・愛・かすみ。

そして、俺としずく。

 

…まぁ、男がいるから当然のハンデっちゃハンデだよな。

 

かすみ「そぉーーれ!」

勢いよくサーブをしたかすみが放ったボールは俺の元に。

 

「ほっ、と」

しずく「流石です、峻先輩!」

 

続いてトスをしようとしたしずく…だったが。

しずく「…あ、あれっ…!?…ひゃん!」

何故頭にポツンとボールが当たってヘディングのような形になりボールは砂浜に落ちた。

 

かすみ「しず子~、それじゃサッカーだよー♪」

しずく「か、かすみさん!今のはミスです、ミス!

…すいません、峻先輩」

「あはは、しずくらしいミスの仕方だね、可愛かったよ」

しずく「…つ、次は頑張ります!///」

 

そのまま、かすみチームのサーブ。

愛「愛さん~…サーーーブ!」

今度はしずくの方にボールが行った。

 

 

「しずくっ!」

しずく「今の私は…バレーボール選手…!

完全になりきった私に、愛さんのサーブは効かない…!」

 

…あ、なんかすごく嫌な予感がする。

バスっ。

 

しずく「んにゃっ……!!」

案の定、しずくの顔面にボールがヒット。

 

そのまま砂浜に倒れるしずく。

「し、しずくー!!」

愛「ご、ごめんごめん!大丈夫~!?」

 

さすがにビーチボールだからそこまで痛くはないと思うが…。

 

しずく「えーん!峻先輩~!しずく、痛かったです~っ!///」

と、言いつつ抱きつくしずく。

 

「し、しずく?」

しずく「…てへっ♪///」

 

かすみ「あーーーー!今かすみんの真似したー!」

エマ「ま、まあまあ…」

 

「あ、あぁ…かすみの真似だったのね、通りで…」

しずく「でも、抱きつくのは…私がしたかったからしたんですよ♪」

「…っ………」

しずく「ふふっ、峻先輩も嬉しいみたいですね♪」

「…ノーコメントで……」

 

と言っても目線を合わせないで唇を噛んでるあたり、自白してるようなもんだけどね…。

 

愛「おーい、いつまで抱きしめ合ってるの~」

愛さんが目が横棒みたいになってる。

あれかな、アン〇ーテールの主人公かな。

 

「わ、悪い悪い!再開するよー!」

と、ボールを持ったが…すぐ横でしずくがボソリと…。

 

しずく「また後で、してあげますね…♪」

「……え?」

 

この後、このコメントが影響したのがボロ負けした。

 

 

 

───────────────────

 

 

 

「おーい、2人とも~そろそろ休憩するよ~」

璃奈「あ、峻さん」

 

「…そう言えば、よく水場で璃奈ちゃんボードを使えるよね…」

璃奈「うん、撥水紙」

「撥水…紙…?」

璃奈「水に濡れない紙…今日のために作ってきた」

「気合いの入れどころが違うよ!?」

 

彼方「すやぁ…」

「って、彼方も海に来て相変わらずか…」

 

ボートでぷかぷか浮いてると思ってたけど…。

璃奈「彼方さんが流されたいように監視してた」

「ありがとうね、璃奈ちゃん…もっと遊びたかったろ?」

璃奈「ううん、こうして空を見ながら海の景色を眺めるの、好き」

「そっか、じゃあとりあえず彼方を連れて…戻ろうか」

 

ボートを押しながら砂浜に着くまで璃奈ちゃんと話す俺だった。

 

 

────────────────

 

「お疲れ、せつ菜…疲れてないか?」

飲み物を差し出すとせつ菜はそれを笑顔で受け取った。

 

 

せつ菜「ありがとうございますっ!♪

えへへ…少しはしゃいじゃいました…♪」

「こういう時のせつ菜は子供っぽいのに…同好会作る前の会長と来たら…」

 

せつ菜「そ、その話はしないでくださいよ~…っ!」

「うそうそ…っ…まぁ、せつ菜も変わったよな」

せつ菜「変わるきっかけをくれたのは峻さんですよ

…こんなにも…私以上に真っ直ぐな気持ちで向き合ってくれて…」

 

「…ん、俺は当然のことをしたまでだよ」

せつ菜「その当然のことが優しすぎるんですよっ!

…もうっ、アニメだったらチートキャラですよ、チート…!」

「…そ、そうなの?」

 

せつ菜「はいっ、ですから…これからも…もっと…」

頬に口付けをするせつ菜。

 

せつ菜「…私が知らないこと…たくさん、教えてください…ね?///」

照れくさそうに彼女は立ち上がり…他のメンバーの輪に入っていった。




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71話

「今年の目標として、更新ペースを維持するのと…ハーメルン内でラブライブ作者で面白い人の中に入ることです」

せつ菜「素晴らしい向上心です!!」
かすみ「ほんとですっ……って!読者になりすまして推薦書こうとしてますー!運営さんーー!!」
「そ、そんな事してないよ!!」

かすみ「せつ菜先輩からも何か言ってやってください!」
せつ菜「承認欲求ですね!!!!!」
かすみ「そうじゃなくて!!」

※そんなことしてないですよ?


海での息抜きをした数日後。

部室でくつろいでいると電話がなった。

 

歩夢「峻くん、千歌ちゃんからだよ~」

「…?…もしもし?」

 

千歌【おぉ~…峻くんかのぉ~…?】

「……え?」

 

浦島太郎のような声を出す千歌。

……あぁ、心当たりあったわ。

 

「…勉強、お疲れ様…」

千歌【いやぁ~…大変だったよ~…おかげで60点以上は取れたけど…】

「そっか、Aqoursも無事にクリアしたんだね」

 

千歌【とりあえずダイヤさんも一安心ですわっていつも通りになってくれたから良かったよ~……あ、そうだ…それでね?】

「うん?」

 

 

 

 

 

 

───────────────────

 

 

「合宿~~~~???」

千歌【そうっ!♪

スクールアイドルフェスティバルに向けて三校で合宿しよって!】

「…んー…確かに、それは大事だけど…」

千歌【急だったかな…?】

 

「いや、悠長には言ってられないからな…ちょっとこっちでも議案として出して結論を出すよ」

千歌【分かった!じゃあ返事待ってるね♪】

 

そう言って千歌との電話は切れた。

歩夢「千歌ちゃん、なんだって?」

「あぁ、実はな……………………………」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「「「「合宿???」」」」

「あぁ、スクールアイドルフェスティバルも近いからな…更なる結束を高めるためにも、だ」

 

果林「いい事だけど…急ねぇ」

「あぁ、行ける人と行けない人が居るかもな…」

愛「連休があるとはいえ~…厳しいかなぁ…」

 

「…とりあえず、行けそうな人…誰がいる?」

 

そう言うと手を挙げたのは…4人。

「歩夢とせつ菜と果林と…エマと…彼方、か」

 

かすみ「かすみん、門限とかありますし…」

しずく「私も親が許可出さないと思うので…」

璃奈「私も…」

 

愛「うーん…お店のお手伝いがあるからなぁ~…」

「いや、無理強いはしないよ、合宿に行けなかった分しっかりサポートするから」

 

せつ菜「私は峻さんとならどこまででもお供します!」

歩夢「わ、私だって…!!」

果林「となると…合宿先は…沼津になるのかしら?」

「みたいだね」

 

エマ「沼津行ってみたかったんだ~♪」

彼方「行けない4人にもお土産買っていくからね~♪」

かすみ「わーいっ、楽しみにしてまーす♪」

 

「…じゃあ、6人で行くって千歌に伝えておくね」

千歌にメッセージを送るとすぐに返事が来た。

 

千歌【分かった!後で詳細を送るね!】

こうして虹ヶ咲学園・μ's・Aqoursの三校で行う合同合宿の予定が立った。

 

 

 

 

 

────────────────────────

 

 

「…ちゅーことで…合宿って話になったんだけど…」

曜【そうそう、話は急に出たんだけどね…】

 

その夜、俺と曜は電話で合宿の件について話していた。

 

「…そっかぁ…沼津…」

曜【えへへ、悠くんが来るの楽しみにしてるよ♪

…あっ、そうだ!久々にヨキソバ食べる?♪】

 

「ヨキソバも良いけど曜も欲しいかな」

曜【…ま、またそういうこと言うんだから…///

…別に…嫌じゃ、無いけど…///】

「あはは…ごめんごめん、からかっちゃった…」

曜【も、もー!!!///

悠くんなんて知らない!!おやすみ!!///】

 

少し怒りながら曜は電話を切ってしまった。

…あれは照れ隠しだろな。

 

 

 

────────────────

 

【そして、約束の日】

 

 

 

電車の窓から外を眺める希さん。

希「虹ヶ咲学園からは…峻くんと歩夢ちゃんとせつ菜ちゃんと果林ちゃんとエマちゃんと彼方ちゃんの6人なんだね♪」

 

「あぁ、μ'sからは、穂乃果ちゃんとことりちゃんと希さんと絵里さんなんだね」

絵里「ええ、そうよ♪…って…穂乃果は食べるの少しやめなさい」

穂乃果「ふへぇ~…????」

 

ことり「穂乃果ちゃん、はいお茶♪」

穂乃果「んぐんぐ…ありがとう~♪」

 

「…こっちはいつも通りって感じだな」

希「虹ヶ咲学園のみんなもそうやん?」

彼方「電車…揺れる~…すやぁ…」

エマ「彼方ちゃん、寝ちゃダメだよ~…!」

果林「…いや、今は大丈夫じゃないかしら…?」

 

「…あ、あはは…確かに…」

絵里「それにしても、何も言わなくても峻と一緒に合宿出来るなんて…運命の糸かしらね?♪」

歩夢「……むーーーーーーーーーーーーーー…」

 

絵里「あら、歩夢…妬いた?」

歩夢「そんなことないです…っ!!」

「うん、歩夢…腕抱きつくの力いっぱいしないで…痛い、痛い…」

 

せつ菜「峻さんは虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会の大事な部長ですよっ!

誰にも渡しません!」

歩夢「せ、せつ菜ちゃんの言う通りだよっ!!」

 

絵里「ふふっ、好かれてるのね♪」

「…絶対からかわれてる…」

 

 

少し余裕そうな絵里とそれをふくれっ面しながら見る歩夢だった。




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72話

「せつ菜ちゃんの寝そべりどこおおおおっ!?!?!?」

かすみ「うわあああ!作者が壊れた!」
せつ菜「元からですね!!!!!」


電車での長旅の末…俺たち虹ヶ咲学園・μ'sの合同メンバーは沼津駅に着いた。

 

(…って言っても…俺にとっては帰ってきたって印象…だけどな)

既に駅には千歌と曜がお出迎えに来ていてくれた。

 

 

果林「ここが沼津ね~…いい所だわ~♪」

絵里「本当ね~…っ」

穂乃果「何もないね~…っ」

せつ菜「そうですねっ…あっ、でも商業施設とかありますよ!」

 

「いやいや、他にもちゃんと良いところとかいっぱいあるから!

バス乗れば美味しい海の幸が食べられる沼津港とかあるから!」

歩夢「…詳しいね、峻くん?」

「ま、前もってリサーチしてたからな…!」

 

…あ、曜のやつ笑ってるな?

千歌「みんな長旅お疲れさ~………ん?今完全に沼津のことディスったよね?よね???」

曜「そ、そそそ、そんなことないよ!ねっ!?」

 

歩夢「う、うんっ!とっても素敵な場所!」

彼方「あ、あああっ…く、空気がとっても美味しいよ!」

エマ「この、のっぽパンってすっごくボーノ~…っ!」

 

…ほら、君らが思った事をすぐ口にするから…千歌が怒りんぼ大会してるよ…。

希「東京から2時間のところにこんな良い場所があるなんてな…?♪」

 

「それに、2時間ったってゲームとかしてたらすぐだったけどな」

千歌「えー、楽しそうだなぁ~、なんのゲームしてたの?」

「脱衣トランプ」

 

千歌「……えっ…///」

「と言うのは嘘で普通にダウトとか大富豪をしてたよ」

 

………痛い、曜ちゃん、正拳突きは痛い、腰が悲鳴をあげてる。

 

絵里「もっとも…穂乃果とせつ菜の1本負けだったけどね」

海未「穂乃果はすぐ集中力が無くるのでわかりやすすぎますっ」

穂乃果「あはは、だって~…」

 

彼方「せつ菜ちゃんは隠さないところが良いところだからね~…」

せつ菜「皆さんとトランプできるのが楽しくて、つい!!」

 

希「…その点、峻の1人勝ちだったけどね?」

「ふふん、遅れなんかとるもんか」

 

 

千歌「さぁさぁ!積もる話はたくさんあるけど~っ、内浦行きのバスが来たよ!乗ろ!」

「みんな、料金は後払いだからな…あとICカードは使えないからね」

千歌「…本当に峻くんは色々調べてきてくれたんだね~」

 

…やばい、千歌が感心してる…。

曜にちらっと目を向けると、口の辺りで指でバッテンを作っていた。

…悟られないように、か…迂闊な行動だったな。

 

 

「あ、ICカードで改札出られなくて困ってる奴らがほとんどだったからな…前もって…だ」

千歌「あははっ、新幹線で来れば良かったのに~♪」

 

 

 

 

 

 

 

 

─────────────────────

 

 

【バスの車内】

 

 

「…ん、んん…」

曜「どうしたの、峻くん?」

「…いや、あのな…」

せつ菜「バス酔いしちゃいましたか?」

 

「…そう、じゃなくて…」

歩夢「喉乾いちゃった?」

「それも大丈夫…」

 

穂乃果「なになに、どうしたの?♪」

「……いや、あのなぁ…」

 

1番後ろの長椅子に…密集してる…っ!!

別にどこに誰が座るとか考えてなかったけど…俺が真ん中なのはいいけど…右に曜と歩夢…左に穂乃果とせつ菜…。

 

(…うう、頼む…他のお客さん…こっちに目を向けないで…)

傍から見たらかなり異様な光景だろう…みんなが俺の名前呼んで会話してるんだから。

 

「…そもそも、女の子12人に対して…男が俺だけって…」

せつ菜「まるで、イン〇ィニット・ストラ〇スですね!!」

「……間違っちゃいないけど…っ!!!」

 

 

 

 

 

────────────────

 

 

 

【十千万旅館前】

 

 

 

穂乃果「着いた~っ!♪」

海未「あっ、こら、穂乃果!」

 

彼方「ここが内浦か~♪」

ことり「海の匂いと…風が気持ちいい~♪」

果林「綺麗…素敵な海ね」

 

彼方「ぷかぷか浮いてたらぐっすり寝れそうだね~♪」

「いや、彼方はこの前やってただろ」

彼方「あはは、そうだった~…♪」

 

千歌「海の中はもっと綺麗なんだよ♪」

果林「1度潜ってみたいわね♪」

 

…おばかなんとおばかりんのコンビ復活…か?

絵里「そうね、もう少し温かくなったら1度潜りたいわね♪」

おっと、絵里さんが入るなら話は別だ…。

 

穂乃果「こんな近くに海があるなんてうらやましい~♪

毎日海の音聞けて泳ぎ放題じゃん~!♪」

歩夢「虹ヶ咲の近くにもあるけど泳ぐって感じじゃないもんね」

 

千歌「でもでも、楽しみ方は泳ぐ以外にもあるのですっ♪」

穂乃果「えー、なになに!?」

 

…と、話が盛り上がってる中…俺は1人海を眺めていた。

 

「……ただいま」

曜「おかえり……なんてね♪」

「…曜」

 

曜「…大丈夫、私の目は…ちゃんと悠くんとして映ってるよ」

「…あぁ、ありがとうな」

曜「何年、何十年経っても…私は…この砂浜で…待ってるから」

 

「あはは、そんなことしていたら曜は誰かのものになっちゃうよ」

曜「…ならないよ……って言うか…なる気、ないよ…///」

「…曜…」

 

曜「…さっ、みんなのところに戻ろ?♪」

「…あ、ああ」

 

 

今の言葉…全く嘘偽りない声だったな…。

(何年、何十年…か)

 

 

 

 

────────────────────

 

 

【旅館内 千歌の部屋】

 

 

虹ヶ咲学園・μ'sの合同メンバーが千歌の部屋に入った時だった。

 

善子「幾星霜の時を駆け、我が召喚によく応えてくれたわね。

リトルデ────」

 

「PUSH!!」

善子「んぎゃっ!」

 

…あ、懐かしいなこのやり取り。

「て言っても、善子は分からないか」

善子「ヨハネ!!」

 

絵里「みんな、早速だけどこれに目を通してくれる?」

…あ、さりげなく絵里さんスルーした。

 

ダイヤ「これは…なんですの?」

絵里「スクールアイドルフェスティバル実現に向けた具体的な進行管理計画表よ」

 

梨子「さすが絵里さん♪」

「一瞬何言ってるか分かんなかった…」

俺としては前途多難だなぁ…もっと気を引き締めないと…。

 

絵里「まず、運営に当たって明確な役割分担を決めるわ

大きく分けると全体の管理役の本部運営

ステージ企画やタイムテーブル決めをするステージ班」

ダイヤ「本部運営は…峻さんが適任かと」

「えっ、俺!?」

 

ダイヤ「この私、黒澤ダイヤが全面的に推奨致しますわ!」

絵里「そうね、ゆくゆくは峻に本部運営の中心になって欲しいわね」

「…わ、わかりました……」

 

絵里「後は、模擬店や出店系を管理する出展班

プロモーションを担当する広報班

…まだ、会場が決まってないから決められないことも多いけど…担当部分は明確に決めておきましょ」

ダイヤ「ええ、異議なしですわ」

 

果南「さすがだね!話がトントン拍子で進んでいってる!♪」

…ほぼ、絵里とダイヤだけどな。

 

 

鞠莉「perfectな絵里が居て助かったわね~♪」

絵里「何言ってるのよ、私に出来るのはこういう事で他の物はみんなの力が必要よ?」

ダイヤ「そうですわね、みんなで力を合わせてスクールアイドルフェスティバルを実現させましょう!」

 

曜「うぅ~…!エンジンかかってきた~!全速前進、ヨーソロー!」

 

絵里「まずは、いちばん大事な…スクールアイドルフェスティバルをどんなイベントにするか…イメージを共有したいわ」

 

「イメージかぁ…」

ルビィ「どんなイベントにするか…???」

「…凄く、抽象的だけど…スクールアイドルと…スクールアイドルが好きなみんなで作る文化祭…みたいな?」

 

絵里「そうね、でもそれだとふわふわしてる感じがするわね?

もっと、明確なイメージを共有したいの」

 

花丸「それじゃ、まずはみんなが思ってるイメージを言っていくずら♪」

 

 

 

…よくよく思ったけど…千歌の部屋にこんなに人が入ると…密着が凄いな…。

まぁ、千歌と梨子と曜はベットに座ってるけど…。

 

 

こうして、千歌を先頭にみんなが思うスクールアイドルフェスティバルに対するイメージを言い合う会が始まった。




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73話

恋になりたいAQUARIUM、皆さん見ましたか?

マジで胸きゅんだった……9月に沼津に行く予定があったけど断念したけど…行きたくなっちまう…!


沼津に虹ヶ咲学園の選抜メンバーが向かってる中…

 

しずくは公園で1人演劇の練習をしていた。

 

しずく「ふぅ、この演技はやっぱり難しいですね…ですがこれもスクールアイドルの為!

…それに、峻さんにももっと見てもらいたいんですし…!」

 

 

一人拳をぐっと握り、再び練習に精を出す。

 

しずく「…あっ、もうこんな時間…そろそろ帰らないと」

手荷物をまとめて帰路に就こうとした時だった。

 

 

しずく「………あれっ…?」

そこには見覚えのある顔が…………………。

 

 

しずく(……三船さん…?)

子供の相手をしてる三船栞子の姿があった。

 

栞子「…貴方は…」

しずく「み、三船さんっ!!……えっと…何をされてるんですか?」

栞子「ボランティアですが…桜坂さんは?」

しずく「私は、演劇の練習を……」

 

栞子「……そうですか、せっかくでしたら少し遊んでいきませんか?」

しずく「……えっ…?…あっ、は、はいっ!(いつもの三船さんじゃない…?)」

 

優しく微笑んで子供の頭を撫でる栞子。

…そこには、スクールアイドル同好会のメンバーにも…学校では見せたこともないような姿を見せる栞子。

 

栞子「………この事…他の人には、言わないでくださいよ…?

………特に…あの人、には…」

しずく「……………あの人………?」

 

しずくの頭の中には…1人しか浮かばなかった。

 

 

 

 

 

────────────────

 

 

 

 

【沼津・内浦】

 

 

彼方「わぁ~…お布団ふかふか~♪」

果林「ホント、温泉で火照った体に丁度いいわ~♪」

エマ「果林ちゃん、長湯してたもんね~♪」

 

せつ菜「皆さんで温泉!これもまた定番ですね!!」

果林「温泉はたくさん入るものだものね~♪」

 

歩夢「…あれ、峻くんは?」

せつ菜「そういえば…曜さんと果南さんと走りに行くって…」

千歌「走った後に入るお風呂は最高だからね~♪」

穂乃果「みかん美味しいね~♪」

 

海未「2人は食べてばっかですね…」

梨子「ウマが合いそうだね…」

 

 

 

 

 

 

 

 

果南「はっ…はっ、はっ……峻くん、ついてきてるー?」

「こんなんじゃ根をあげないぜー!」

 

曜「あ、はは……はしゃいでるねー…」

3人で走ること10数分…ペースが下がらない3人の走る先は…浦の星女学院の方へと向かっていった。

 

 

「……ぁ………」

突然、峻の走る足が止まる。

この道……この風景…っ……。

 

果南「…んっ、峻?」

曜「…峻くん…?」

 

ただならぬ気配に2人も気がついた。

…俺の額から冷や汗が流れているのが気がついたが…胸が苦しくなった。

 

(こ、こっ……俺が…っ…!!!)

────よく覚えている……悠だった時の最後の記憶がある…っ…!

呼吸が……苦、しい…っ…

 

「…はぁ…っ…はぁ、はぁ…っ…はぁ…!!!」

過呼吸…だろうか。

胸が苦しくて、必死に胸を抑えるが…止まらない。

 

果南「ちょっ…峻っ!?…峻────────」

曜「峻くん…………………!!!!」

 

 

必死に名前を呼ぶ2人の声が遠のいていった…。




今回短めです!すいません!

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74話

そろそろ果林さんからスリーパーされそうなので更新します

果林「あら、そんなことしないわよー?
するとしたら…こう…パイプカット?」
彼方「…ガクガクブルブル…」


………遠くで…誰かが…声をかけている。

 

太陽の光で…顔は見えない…。

声も…口の動きしか、分からない。

…なんて、言ってるんだろう…。

 

 

(……待って、る……………?)

近づこうとした矢先…俺の視界は真っ暗闇に覆われた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…っ…………ぁ……!!!!!」

 

目が覚めると…そこは見慣れた…旅館の屋根だった。

「…俺、は…」

花丸「気がついたずら?」

「……花丸…俺は…」

 

花丸「過換気症候群…過呼吸だと思うずら」

「…過呼吸……っ!曜と果南は!?」

花丸「心配してたけど…ここはまるが任されて悠さんの様子を見てたずら」

「……そっ、か…」

 

花丸「そっか、じゃないずらよ~

いきなり前の記憶で最後に残ってる場所に行くなんてどういった了見ずら?」

「いや、まさか俺もこうなるなんて…」

 

花丸「…まぁ、まるもこれ以上はなんとも言えないずら……それに…」

襖に手をかける花丸。

そして、勢いよく開けると……。

まるで雪崩のように数名が部屋に流れ込んできた。

 

千歌&穂乃果&せつ菜「だあああああっ…!!!」

花丸「盗み聞きはよくないずらよ~」

 

しまった、聞かれたか…っ!?

千歌「あ、あっはは~…いや、上手く聞き取れなくて…つい、襖に耳を…」

穂乃果「まぁ、聞こえなかったんだけど…」

 

せつ菜「ともかく峻さんが目覚めて良かったです!」

「あ、あぁ…過呼吸って言われて驚いたけど…大丈夫だよ」

 

歩夢「あっ…!…峻くんっ、大丈夫!?」

「…歩夢…うん、大丈夫だよ…少し無理しちゃったかもね」

歩夢「…あんまり、心配かけないで…」

「…うん、ごめんね…歩夢」

 

果南「ふ~…上がった上がった…花丸ちゃん、峻の様子は~?」

絵里「あぁ、ちょっと果南!」

彼方「もう遅いと思う~…」

曜「止めたんだけど聞かなくて…ごめん」

 

部屋に様子を見に来た果南の格好は…バスタオル1枚だった。

 

「…ぶっ……」

穂乃果「あああああ!峻くんが卒倒したあああ!?」

曜「…な、何だか笑顔だけどね…」

果南「…あ、あはは…いつもの癖で…」

 

 

 

 

 

 

 

────────────────

 

 

絵里「…さて、具合はどうかしら峻?」

「おかげさまで…クラクラしてましたが大丈夫です」

絵里「ふふっ、災難だったわね♪」

 

ダイヤ「果南さんには後できつーく叱っておきますわ」

「お、お手柔らかにね…」

 

絵里「本題に戻すわ…皆でイメージを出し合ったんだけど…峻の意見だけを聞いてなかったわ」

「…俺の…イメージ…」

 

ダイヤ「抽象的でも構いませんわ、ぜひお聞かせください」

「……………………………」

 

 

【輝きたい!】

…なんで…千歌の言葉が…。

 

絵里「…急だったかしら?…もう少し休んだら聞かせてちょうだい?」

ダイヤ「そうですわね、体が1番ですから…」

 

そういって席を外そうとする絵里とダイヤ。

 

「…待って!!」

絵里&ダイヤ「………え?」

 

 

 

…そうだよ。

イメージなんて……言いたいことなんて、1つしかない。

俺にとっては…Aqoursは…スクールアイドルは…。

 

「……夢」

絵里「夢…?」

ダイヤ「それは、どう言う…」

 

「…集え、みんなの夢……なんて、どうかな」

絵里「…集え…」

ダイヤ「みんなの夢…」

 

「スクールアイドルをやろうとしてる人もさ、今やってる人もさ

絶対なにか心に夢や憧れを持ってるはずだと思うだよ

輝きたい…とか…大好きって気持ちだったり」

 

絵里「…………」

ダイヤ「峻さん…」

 

「…だから、俺たちは…その夢を…与えたい

みんなに見せてあげたい…μ'sやAqours…虹ヶ咲学園のみんなが…見てくれてるみんなに届ける夢を」

 

絵里「………ふふっ、決まり、ね」

ダイヤ「ええ、どこかのリーダーによく似てますわ♪」

「……あはは…」

 

 

こうして、絵里とダイヤがほかのメンバーに意見を問いかけた所…満場一致でテーマが決まった。

 

【集え!みんなの夢!】

これが…スクールアイドルフェスティバルのテーマ…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

───────────────────────

 

 

【虹ヶ咲学園 部室】

 

 

「…ということで合宿の報告は以上」

愛「集え!みんなの夢!かぁ~、鶴の一声でテーマを決めるなんて…流石、我らが部長さんだなぁ~」

かすみ「それも凄いですけど…倒れたって大丈夫なんですか?」

 

「うん、過呼吸だって…あはは、Aqoursの練習に着いて行ったらそうなるよね~…」

…あの後、曜が申し訳なさそうな顔をしてたが…俺は頭を撫でた。

倒れたことよりも、Aqoursとしての日常を少しでも感じれたからだ。

 

 

しずく「…あのっ、峻先輩…」

「…ん、どうした?」

しずく「いえっ、まず…合宿お疲れ様です…それで…少し耳に入れておきたい事が…」

「…ん?」

 

 

少し話すのを戸惑ってるしずくの姿に俺たち合宿組はただならぬことだと感じた。

 

しずく「実は────────」

 

 

「……三船栞子が…そんなことを?」

しずくから言われたのが…三船栞子が子供と遊んでてその間すごく笑っていたということ。

この学園ではまるで見せないような…笑顔を。

 

 

果林「意外ね…そんな一面があるなんて」

「…少し、裏がありそうな気もするが…

まぁ、本人から聞こうにも口は割らないと思うけど」

 

しずく「やはり、悪い人ではないと思うんですが…」

「…明らかにスクールアイドル同好会を目の敵にしてる部分に対して、か…」

しずく「正直、スクールアイドル同好会にだけ、なのかは分かりませんが…」

 

「…もう少し、三船栞子について知りたいな

スクールアイドル同好会が無駄という理由も知りたいし…」

 

璃奈「私…リサーチしておく?」

「すまない、少し裏を取っておいてくれないか?」

 

 

果林(…本気ね、峻…)

せつ菜(…やっぱり…真っ向から対立する気、ですかね…)

歩夢(…峻くん………)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

────────────────────

 

 

【その日の放課後 一年生の教室】

 

「これから生徒会か?」

栞子「…また貴方ですか」

 

顔色を変えないで栞子が横を通り過ぎようとした。

「しずくから聞いたぞ」

栞子「…………………………………………」

 

 

栞子の歩く足が…止まった。

 

「ボランティアに参加するのは大いに結構…実に素晴らしい事が

…んだが、俺が言いたいのはそこじゃない」

栞子「スクールアイドル同好会を廃部にしたい…という点ですか?」

「ニュアンスが違うな

…どうして無駄だと言う?…いや、言いきれる?」

 

栞子「簡単な事です…特に、貴方…宮之原 峻さんの場合」

「…どういうことか、御教授願おうか?」

 

そう言うと栞子は俺の目の前まで近づいて顔を近づけてきた。

栞子「…私の生徒会長補佐になれば…もっと自分の可能性が見い出せますよ」

「…またそれか」

栞子「事実、貴方には人を引きつける力があります

…カリスマ性、というものでしょうか。

私が生徒会長ではなく…あなたがなればもっと学園はいいものに──────」

 

「……ふっ…買いかぶりだな

…それに、自分の可能性は…自分で決めるさ

俺のその力とやらは…スクールアイドル同好会の為に使わせてもらう…俺の夢、だからな」

栞子「…夢…ですか」

 

「そのうち分かるさ……頭の固いアンタでも分かるくらいにな」

栞子「…何故そこまで…スクールアイドル同好会に固執するのですか?」

「スクールアイドルには…アイツらには人に夢を与えられる存在になる、俺はそう信じてる

アイツらのやってる事は…なんにも無駄じゃないってな

…ま、今の言葉そのまま返したいけどな」

 

 

 

 

そう言って俺はその場をあとにしようとした。

「…あ、そうそう」

栞子「…………………………………」

 

「余計なお世話かもしれんが…調子乗って爪伸ばしすぎたら…いつか剥がされるぞ?」

栞子「…ご忠告、どうも…」




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千歌ちゃんのお誕生日編も、書くよ!!


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75話

スクスタ17章、皆さんいかがお過ごしでしょうか?

自分なりの見解も…周りの見解も色々あると思いますが

このNEXT Rainbow!!におきましては僕なりの展開でお話を進めておこうと思っています。

もちろん、スクスタのストーリーに添ってはいきますがオリジナリティもしっかり含んでいきたいので


「…え?」

歩夢「…せつ菜ちゃん…今なんて…?」

 

せつ菜「…親から、直ちに家に戻ってくるようにと…連絡が…」

その一言に部室がシン…と静まる。

 

愛「強制は愛さん納得いかないな~…」

果林「それで、せつ菜はなんて?」

 

せつ菜「…いえ、いいんですっ。

元々…こうなるんだと薄々感じてたので…」

 

彼方「…どうする、悠くん…?」

「俺がご両親に直談…」

 

せつ菜「そ、それはっ…!!」

果林「気持ちは分かるけど、あらぬ誤解を招くわよ?」

「…それも…そうか」

 

せつ菜「スクールアイドル活動については、もう一度両親と話してみます

…期待は薄い、ですが…」

かすみ「そんなぁ!せつ菜先輩がスクールアイドル辞めちゃったら、かすみんの好敵手がいなくなっちゃまいます~!」

 

しずく「そうですよっ、何とか方法はあるはずです!」

璃奈「…あれっ、峻さん…どこに…?」

 

「………………………(ブツブツブツブツ…」

エマ「…行っちゃったね…」

果林「…峻の事だから策もなく行動なんかしないわよ」

彼方「おぉ~…果林ちゃん、随分と峻くんに関してお詳しいようで~…♪」

 

果林「か、彼方~…っ!///」

愛「…まっ、果林の言う通りっしょ♪

せっつーも峻に任せておきなよ♪」

 

せつ菜「で、ですが…」

歩夢「多分ね、せつ菜ちゃん…止めても峻くんはそれを押しのけて突き進むと思うんだ…だから、今回の件もどうにかしてくれるはずだよ」

せつ菜「…はい」

 

 

 

 

────────────────────

 

 

【生徒会室】

 

 

コンコンコン

 

 

栞子「どうぞ」

「失礼します」

 

 

栞子「…あなたは…」

「今日は1つ…ご相談があって来ました」

 

栞子「…廃部の件なら、当面の間は白紙で手を打ちましたが」

「…講堂を貸し切らせて欲しい」

 

栞子「…はい?」

「…1時間…でいい…頼む」

頭を下げる俺を見て栞子はため息を漏らした。

 

栞子「頭を上げてください、何があったか知りませんが貴方らしくありません」

「………………………………」

 

栞子「では1つ…聞かせてください

どうしてそこまで…スクールアイドル同好会に一生懸命になれるんですか?」

「俺は…誰かの力になりたい…ただそれだけ

スクールアイドルには…虹ヶ咲学園のスクールアイドル同好会には…人を動かせる力があるって知ってるから…

だから…その可能性を…ここで失いたくない!!!」

栞子「………………………」

 

 

無言のまま、栞子が書類の束を纏めた。

栞子「…1週間後、1時間なら講堂をお貸しできます」

「本当かっ!?」

栞子「貴方の言う可能性に免じて…お貸ししましょう」

「ありがとう、栞子!!」

 

安堵したのか手を握る俺。

栞子「…っ……は、話はそれだけですかっ…?」

「あぁ、忙しいところ悪かった、ありがとう!」

 

そう言って直ぐに部室に戻る俺だった。

栞子「……栞子…か……………」

握られてた手を見つめる栞子。

 

 

 

 

 

 

 

 

「……貸しを作っちまったな」

頭を掻きながら生徒会室に一度目をやる峻だった。

 

 

 

 

 

 

─────────────────────

 

 

【部室】

 

 

「みんな!!ライブしようよ!!」

「「「…えっ???」」」

 

息を切らしながら部室を開けて開口一番に放った言葉にみんなが戸惑っていた。

 

果林「ら、ライブって…スクールアイドルフェスティバルまではまだ時間があるわよ?」

「そうじゃないよ!虹ヶ咲学園内でやるミニライブ!!」

 

かすみ「そんなこと言ったって場所なんかありませんよ~」

「大丈夫!講堂を貸し切った!!」

しずく「ええええぇ~っ!?」

璃奈「行動力の…化身…」

 

 

せつ菜「で、ですが…そんなことしても…っ」

「せつ菜」

せつ菜「ぁ、は、はいっ!」

「そのライブに…ご両親を呼びなよ」

 

せつ菜「えっ…!?」

「そこでせつ菜のライブを見せようよ

私の大好きなスクールアイドルはこういうものなんだって」

せつ菜「…峻さん…」

 

果林「…せつ菜、峻もここまでしてくれたんだし…スクールアイドル、辞めたくないんでしょ?」

せつ菜「…はい…私、スクールアイドルを続けたいです!」

 

愛「なら、やることはひとつだね!♪」

かすみ「よーしっ、かすみん達で虹ヶ咲学園ライブを盛り上げますよ~!」

しずく「宣伝活動をしなくてはですね!」

 

「ああ、1週間忙しくなるよー!」

「「「頑張るぞーっ!♪」」」




ふと、思うことがあって
読者から見て作者(A×K)ってどんなイメージなのかなーって思う時があるんですよ。
もしお手数でなければ教えていただけるとありがたいです…!


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76話

かすみ「大変大変ー!しお子がー!!」
「あぁ、知ってるよ、ニジガクに入るだろ?」

果林「随分と余裕ね?」
「まぁ、独自の解釈をTwitterでツイートしてるからね
あ、よかったら見てください
こういう考えの人もいるんだなーくらいに思ってもらえれば嬉しいです」









「…あ、特徴を捉えられてないのでせつ菜のご両親は喋りません、悪しからず」


【ライブ当日】

 

歩夢「…わぁ…」

舞台裏から客席を覗く歩夢。

 

しずく「結構集まりましたね…」

「みんな知らないだけで結構スクールアイドル同好会は注目されてるんだよ

よく話しているの耳にするし」

果林「だとしても…この数は…」

「あとは俺がやった宣伝もちーっと、な?」

 

かすみ(あ、あのっ…峻先輩っ…!)

グイグイと袖口を引っ張るかすみ。

「どした?」

栞子「………………………………」

 

かすみ(な、なんでしお子が……っ!?)

「ああ、俺が呼んだからだ」

かすみ「え、えええええっ…!!??」

栞子「先程から、聞こえてます

…なぜ、私が…」

 

「まぁ、見とけって…別に考えを変えさせるとかそんなつもりで誘ったわけじゃねぇよ

…ただ、見えれば何か変わる…かもなって

昔そういう人を見たからな…」

 

栞子「…昔?」

「んいや、こっちの話だ…さぁ、みんな!

順番…だが…」

かすみ「はいはーーい!かすみんオープニングアクトやりたいでーす!♪」

しずく「そういうと思ってました…」

璃奈「張り切りすぎて転んだりしないでね…」

 

かすみ「そ、そんなことしないもん!」

果林「かすみちゃんなら…」

エマ「ありえそうだね~…」

 

かすみ「そ、そんなぁ…!」

「あはは、かすみいじりはいつも通りってことで…トリはせつ菜にしようと思っている」

せつ菜「わ、私ですか…っ!?」

そう、これも直前に順番を言いたかった理由。

…せつ菜の事だから辞退するんだろうなぁって思ってたし。

 

「異論はないね…せつ菜?」

せつ菜「…はい、そのためのライブ…でも、ありますもんね…」

「ご両親は?」

せつ菜「…それが…返信が来なくて…」

歩夢「まぁ、念の為ライブ映像を撮っているし大丈夫だよっ♪」

愛「そうそうっ、楽~にライブしよーよ♪」

せつ菜「…皆さん…はいっ、ありがとうございます!」

 

彼方「そろそろ始まるよ~♪」

「よしっ、じゃあみんな…行ってらっしゃい!」

 

「「「はいっ!」」」

舞台に向かい客席の皆に挨拶に出た9人。

 

 

「…さて、と…俺は裏方の続きをしますかね…」

ビデオカメラを栞子に差し出す。

 

栞子「…何故私が撮影係を…」

「ここまで来たら乗りかかった船だ

1番近くで彼女達の眩しいライブを見てやってくれ」

栞子「…………………………」

 

何も言わずにビデオカメラを受け取る栞子。

 

「ありがとな、栞子」

そう言って俺は講堂を後にした。

 

 

 

 

 

 

栞子(…分からない…あの人の事…まるで、常識に囚われない…あの生き方…考え方が…)

 

 

 

 

 

────────────────

 

 

【学園前】

 

 

「…あれか」

こちらに向かってくる…明らかに大人の男女。

 

 

「初めまして

…わざわざ足を運んでいただきありがとうございます」

【────────】

 

「…と、そんな怪訝な顔をしないでください

…彼女は彼女なりの考えがあるんです…それを今日見せたいんです」

【────────、────────】

 

 

「…申し遅れました、僕は…虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会の部長…宮之原 峻と言います」

 

自己紹介も済み、講堂を案内する。

少し離れた位置から後を追うせつ菜のご両親。

 

「…学園での彼女の姿を見るのは初めて、ですか?」

父親の方が頷いた。

 

「…なるほど、そうでしたか」

講堂の扉を開けると…。

 

 

せつ菜「みんなー!今日はライブを見に来てくれて…ありがとう!

みんなの大好きって気持ちと…私のスクールアイドルが大好きって気持ちを…届けたい!!

聴いて下さい、Chase!」

 

「…ちょうどいいタイミングだな、せつ菜

あれが…せつ菜…中川菜々さんですよ」

【…………………………】

 

言葉を失うご両親。

しかし、すぐに出たのはくだらないと言ったような卑下する声。

 

「本当でしょうか?」

【……─────?】

 

「見てください、彼女の顔…

少なくとも…中川菜々の時は俺はあんな弾けるような笑顔見た事ありません」

【…………………………】

「それだけ、彼女はスクールアイドルが大好きなんです

…学業を優先したいお気持ちも十分分かります

しかし、彼女の…今の原動力になってるスクールアイドルを…取らないでやってください

スクールアイドルを続けさせてくれるなら…俺はどんなことでも協力します」

 

深々と頭を下げる。

ライブが熱狂してる中、ここだけは違う空気感だった。

 

少しせつ菜のライブを見たご両親は…その場を後にしようとしていた。

【……───────】

「…えっ?…ただ、俺は…夢や憧れ…輝きを追いかけるあの子たちの手助けがしたいだけです…自分の利なんか考え事も…でも、俺も好きなんだと思います、スクールアイドルが…菜々の事が」

 

 

 

最後に聞いた言葉は…あんなとびきりの笑顔で嬉しそうにライブする菜々の姿を初めて見た…だった。

 

 

 

 

 

────────────────────────

 

 

 

【ライブ終わり】

 

 

「みんな、お疲れ様~!」

かすみ「あー!先輩~!どこいってたんですか~!」

「ほれ、冷たいの」

かすみ「ひゃぁ!!!」

 

ほっぺに飲み物を当てるとかすみが猫みたいに毛を逆立てた。

「みんなの分もあるよ~」

果林「ありがとう、ちょうど欲しかったのよ」

彼方「峻くん、みんなのライブ見てくれてたかな~?」

 

「もちろん、最後尾で腕組み彼氏風に」

エマ「……????」

「と、まぁそれは冗談として…」

 

歩夢「…やっぱり、来なかったねご両親…」

せつ菜「…はい」

 

「…そう、かな?」

せつ菜「…えっ?」

「ご両親に連絡してみ」

せつ菜「で、ですが…」

「いーからいーから、中辛~……大辛?」

愛「上手っ…い???」

「あはは、ダジャレはもう少し磨かないとなぁ」

 

 

少し困った顔で電話するせつ菜。

心配そうにその様子を伺うほかのメンバー達。

 

「…約束通り、撮ってくれたみたいだな」

栞子「…あなたは人使いが荒いです」

「悪い悪い…んで、感想は?」

栞子「…私の知ってる…中川さん、ではありませんでした…」

「…それは、褒め言葉?」

栞子「……………………………」

何も言わずにビデオカメラを返して、その場をあとにする栞子だった。

 

 

 

「…効果あり…かな」

せつ菜「お父さん…お母さん…っ…」

「こっちも終わったかな」

 

電話切ったせつ菜の手が震えている。

「なんだって?」

せつ菜「あんな…笑顔の菜々を初めて、見た…って…

私たちは…菜々から笑顔を奪ってたのかもしれませんね…って…

これからは…勉学に支障がない程度にスクールアイドルを…大好きなことをしてくださいって…!!」

 

「…そっか……ああああああああ、緊張した~…」

分け目も振らずその場に大の字になる俺。

 

歩夢「しゅ、峻くん!?」

彼方「ここはお昼寝ポイントには少し硬いと思うよ~…?」

「めちゃくちゃ気を使ったんだも~ん…」

 

しずく「…それって…」

せつ菜「峻さん…まさか…」

「せつ菜のご両親を案内して…思いの丈を全部ぶつけた

…あ、飲み物はそのついでって訳じゃないからね?」

 

せつ菜「……そこまでしてもらって…」

「そこまですることに意義があるんだよ、今日はライブは

…と、まぁ終わりよければすべてよし…っと!!」

 

ハンドスプリングで立ち上がる。

…MIRACLE WAVEを思い出すなぁ…。

 

「…さ、打ち上げでも行こうかー!」

愛「そういうと思って、愛さん場所押えて置きました~!」

かすみ「わーい!打ち上げ打ち上げ~!♪」

 

 

せつ菜(…お父さんとから言われた…最後の一言って…///)

【良い彼氏さんに出逢えたな】

せつ菜(…ど、どういうこと…??///)




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77話

いよいよ…15時に栞子が登場…!

見たいけど仕事終わるまで…SNSなども見ないでネタバレを防ぎつつ楽しみにしてます…!


この日、俺たち虹ヶ咲学園のメンバーとμ'sのメンバー

Aqoursのメンバーで集まって定例会が行われた。

 

…場所は…虹ヶ咲学園の食堂。

と言ってもこの時間帯は使う人もいないからほぼほぼ貸切だ。

 

なのでμ'sやAqoursのみんなが色々買い込んできて…。

 

穂乃果「新作お菓子美味し~!♪」

千歌「あっ、私も欲しい~っ♪」

 

「…えーーーっと……さて、具体的なことを…詰めておこう、か?」

穂乃果「そうだねっ、今日中に全部決めちゃうくらいの気持ちで、ばーーーっと!」

 

エマ「えっと、広報と~…イベント運営と~…出展関係…?」

愛「はいはーい!質問~!♪」

 

「はい、愛!」

愛「広報は何となくどんなものか分かるんだけど~…

出展でどゆこと?…あと運営って…すこーしイメージわかないって言うか…」

希「あぁ、ソレ沼津の合宿でも保留にしてた話やね」

 

ことり「そう言えば話が盛り上がっちゃってそこまで話せなかったもんね」

しずく「出展って…出店…のようなものですか…?」

せつ菜「確かにそのような意味合いですが…文化祭とは規模が違いますので

今回は自分たちで申請したり注文したり外部とのやり取りも多くなりますね」

 

にこ「なんか面倒ね~」

「おいおい…」

花陽「みんなでやったらきっと楽しいよ」

真姫「にこちゃんより峻や花陽がずっと大人ね」

にこ「な、なんですって~っ!?」

 

凛「でも、やることが多くなると頭が混乱しちゃうにゃ~…」

しずく「苦あれば楽あり、ですね」

千歌「その事なんだけど…私たちに任せてくれないかな?」

「…千歌?」

 

果林「任せるって…どういう事?」

千歌「イベント運営についての色々!」

海未「お任せしていいならありがたいですが…大丈夫なんですか?」

梨子「ええ、この間の合宿のあと…Aqoursのみんなで話したの

運営に参加したことある私たちが中心になってやった方がいいんじゃないかなって」

 

ダイヤ「経験があるので多少お役に立てるかと」

ルビィ「ルビィたち、イベントのお手伝い頑張ったんだよっ♪」

「少しどころじゃないよ…すごく役立つよ!」

 

そう言って俺はルビィの頭を撫でた。

ルビィ「えへへ…何だか、嬉しい…♪」

 

善子「もちろん、貴方にも協力してもらうわよ?♪」

「ああ、総監督だからな」

千歌「…と、言うわけで!みんなどうかな?」

 

絵里「それなら心強いわ。お願いできるかしら?」

善子「このヨハネに大船に乗った気持ちで任せておきなさい!♪」

「沈没しそう…」

善子「なんですって~!?」

 

ダイヤ「…こほん、まず予想来場者数と必要な飲食店の数を決めないといけませんわ」

曜「日本全国からスクールアイドルが集まるだから日本の美味しいものを集めたいよね、峻くん!」

 

「…あぁ、そうだな」

俺らは今…途方もない…そして想像もつかない壮大な計画を立てているんだ…と思うと、胸の高鳴りが抑えられない。

 

 

……ドックン!!!

 

「…っ…はっ…!!」

…いや、この高鳴りは…ドキドキやワクワクから来るものじゃねぇ…っ…!

 

(体が…暑い…っ…!!)

曜「…峻くん…っ??」

「わ、悪い…水…くれ、ないか…?」

曜「う、うんっ…」

少し慌てた様子でキャップを外し、水を差し出す曜。

受け取るやいなや、半分くらい一気に流し込む。

 

「…はぁ、はぁ…落ち着いた…」

曜「…大丈夫、峻くん?」

「…あぁ、平気…へっちゃら」

 

まだ鼓動が早いけど…見て見ぬふりをしよう…。

まるでコナンくんみたいだな…なんて笑える余裕があるってことは…平気なんだろう。

 

歩夢「特別メニューって作っちゃダメなんですか?」

ダイヤ「もちろん、構いませんよ♪」

鞠莉「なら、シャイ煮を更にリニューアルさせましょうかしら~?♪」

善子「くっくっく…堕天使の涙を降臨させる時が来たわね…!」

 

ルビィ「ぴぎぃっ…!

ルビィ…それはたべたくない、よぅ…」

善子「お子様用の味付けも…用意する、わよ…?」

「目を逸らしながら言われても説得力無いな…」

梨子「会場に設置する案内板も必要なるね」

千歌「あと~…迷子センター?

ほら、迷ったりする人とか居るかもだし」

 

「…………………」

果林「な、なんで私を見るのかしらっ!?」

「いや、何となく…?」

 

果南「じゃあ、迷子センターに必要なぬいぐるみとかオモチャとか必要かな?」

ルビィ「アナウンスの原稿、花丸ちゃんとルビィで作るね♪」

 

ダイヤ「せっかくのイベントですので、限定グッズがあってもいいかもしれませんね」

穂乃果「これが…Aqoursの力…っ!?

リストアップが止まらないよ~っ!」

 

愛「運営さんの支えってほんと有難いものなんだね~…

もう、うんうん、イエーイ!なんてお気楽なこと言ってられないな~」

彼方「さすがの愛ちゃんもダジャレのキレがない~…」

愛「あぁーもーっ、キレがないって言わないでよ~っ」

 

絵里「虹ヶ咲学園のみんなも話し合いに参加してちょうだい~?

Aqours主導だけど、任せきりは良くないからみんなで一緒に考えましょ?」

ダイヤ「よろしくお願い致しますわ」

 

 

かすみ「はいはーいっ、かすみんのアイデアを聞いてくださ~いっ」

さっきまで凄い勢いでメモを取ってたかすみが元気よく手を挙げた。

 

 

かすみ「皆さんの顔をモチーフにしたパンを販売するなんてどうですか~?♪(にしし…まぁ、かすみんのが売れ行き1位ですけどね♪)」

「…それ…食うんだよね…頭からガブリと…」

かすみ「…あっ…」

 

見た目以上に食べる方はダメージでかいと思うぞ…。

 

ことり「じゃあ峻くんの顔をケーキにしようよ~♪」

「まって、それって切るんだよね!?見たくないよ!?」

ことり「大丈夫~♪中はストロベリーソースにするから♪」

「いや、余計にリアル!!!」

 

 

 

 

 

─────────────────────

 

 

 

【次の日の放課後】

 

 

「じゃあ、みんな今日もお疲れ様!」

「「「お疲れ様で~す」」」

 

歩夢「…峻くん、今日も残り?」

「自分のやる事とか…スクールアイドルフェスティバルの広報とか…まぁ、色々あるからね」

歩夢「そっか…あんまり遅くならないでね?」

「うん、なるべく早く切り上げるよ」

歩夢「ご飯作ってるね♪」

 

そういうと急ぎ足で歩夢が部室を後にした。

「…そっか、せつ菜も自分の家に戻ったんだもんな」

 

あの一件以来、せつ菜はご両親と和解。

…したんだけど…せつ菜が家に来て欲しいと催促するようになった。

理由は知らないけど。

 

「…飲み物でも買ってこようかな」

そう思って部室を出た時だった。

 

 

栞子「あっ…」

「あ………」

たまたま前を通り過ぎようとしていた栞子に遭遇した。

 

「見回りか?」

栞子「…えぇ、終わって生徒会室に戻るところです

貴方は……見たところ、居残りで作業してると見受けられますが」

「まぁ、スクールアイドルフェスティバルが近いからな」

栞子「…よくそこまで、労力を惜しまないですね」

 

「…なぁ、ここじゃなくて部室で話さないか?」

栞子「………………………」

 

その言葉に栞子はただただ黙って着いてきた。

 

「…まぁ、座って」

自分の座ってた前の座席に座る栞子。

 

「…えっと…なんの話しだったっけ…あ、そうだ労力を~…か」

栞子「…直談判の時にも思いましたが…貴方の自信は一体どこから来るのですか」

「…んーーーーー………」

 

パソコンを閉じて首を抑えながら俺は言葉を続けた。

「人ってさ……突然の覚醒したりするじゃん?

隠れた才能が…とか、メキメキ頭角を…って」

栞子「……………」

 

「もちろん、みんながみんなそうなる訳じゃないよ?

ただ、変われるきっかけってさ案外些細なこと…かもって俺は思うんだよ

誰かの影響だったり、励ましだったり、支えだったり…

可能性は無限大!だからね

上手いとか下手は二の次三の次。

本人が楽しくてやってるのが好きならば…俺はそれでいいと思う」

栞子「…私のやり方が…真っ向から間違ってる、と…?」

「そうは言ってないさ

栞子には栞子なりの考えがあってそういう行動をしてるのも俺は発言してるからな……まぁ、あん時は大人げなかったなって…今思えば後悔してるけど…」

 

栞子「…貴方は…」

「…ただ、あいつらは…スクールアイドル同好会のみんなは…もう少し長い目で見てやってくれないか?」

栞子「………失礼します」

 

「待っ────────」

その言葉の前に栞子が俺の前へ立った。

 

栞子「……貴方のその考えは…まだ私の中では思ってる物とかけ離れ過ぎて…よく分かりません

……ただ、悪くない…かなと思いました」

 

「…そっか、うん、そう言って貰えると嬉しいよ」

栞子「…明日…部室に来てもいいですか」

「…いい、けど…どうして?」

栞子「……いえ、良いと言って貰えただけで構いません

また明日…部室で会いましょう……''峻さん''」

「えっ…!?」

 

 

最後にクスッと笑ったのは…俺の見間違い、だろうか…?




次回:ニジガクメンバーと生徒会長、再び


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78話

栞子が入ってから推し変!…とまではいきませんが
栞子とせつ菜だけのSP特技を見てエモい…っ!!ってなってます。

水着は皆さんゲットしましたか?えちちですよね。


部室でカタカタとパソコンを打ち続ける。

開いていたのはスクールアイドルフェスティバルのホームページ。

 

 

「まさか、ホームページを作り方が役立つ時があるのは、なっと…」

Aqoursの頃にやっていたから特に苦でもなかった。

 

「…おっ、評価は急上昇ってところだな!」

まぁ、3グループでローテーションして更新してるからな

こういうのはこまめな更新が大事だし。

 

エマ「こうしてみると~…峻くんって文章書くの上手いよね~」

「まぁ、嫌いじゃないからな」

歩夢「にこちゃんたちからも太鼓判押されるくらいだしね♪」

 

「…噂をすればなんとやら、だな」

携帯にはにこからホームページの返事を添えたメッセージが。

 

にこ【さっすが峻ね!飽きさせないように工夫してるのがしっかり伝わってるわ!♪】

愛「しゅんしゅんも抜け目ないからね~」

「そうかぁ?俺にも苦手なものとかあるぞ?」

 

果林「へぇ、意外ねぇ?」

かすみ「ちーなーみーに、峻先輩の苦手なものってなんですかぁ~?♪」

しずく「あっ、かすみさん…また悪さしようとしてる…めっ!」

 

「キノコと…雷、かな」

かすみ「かっ、雷はかすみんも苦手ですぅ…っ!!」

彼方「キノコ…食べられないの~…?」

「どうしてもね…」

 

泳ぐこと…もあったけど、それはもう克服したし…。

せつ菜「応援メッセージも沢山届いてますよ!♪」

璃奈「やっぱり規模が規模だから…かな?」

「まぁ、Aqoursとμ'sが一緒にやるライブだしな

…ただ、喜ぶ反面、頭を悩ますこともあるけどな」

 

果林「…んん?…何かあるかしら?」

「…ほら、これ」

 

メッセージ欄を果林に見せる。

「応援メッセージも確かに多い…けど、心配する声も少なからずあるって所」

エマ「ええっ、そんなのが来てるの…?」

「端的に言うと…スクールアイドルフェスティバル…とは?ってところだな」

せつ菜「どんなイベントかがイマイチ伝わってない、ということですか…」

 

「…こまめに更新して伝えてるつもりだったんだが…まだまだ未熟だったかな…」

歩夢「そ、そんなことないよっ!」

 

愛「なになに~…集え!みんなの夢!叶えよう!みんなで!と言うスローガンですが、一体どんなイベントなんですか?……か」

璃奈「スローガンの意味が…わかってもらえて、ない…?」

せつ菜「…こういうものおかしいですが…分からないって言うのが分からないんです…」

果林「伝えたい事が伝わってないということかしらね…」

 

「あはは…真姫ちゃんからも抽象的なのよって言われちゃった」

しずく「雰囲気は伝わると思うんですが…」

かすみ「かすみんも初めて聞いた時すごいワクワク感がしたんですが…」

 

 

「…いくら良いとこちらが思ってても…興味のない人に伝わらなければ意味が無い、かぁ…」

ペンをポイッと机の上に投げ捨てる。

 

「何かしっくり来るような物~……うぅーん……」

歩夢「…スローガンを変える必要は…ないと思う、私は」

「……だとしても…何か伝えられる方法…」

 

かすみ「あっ!峻先輩~、女装してPV撮りませんか~?♪」

しずく「………………」

かすみ「あいたっ!」

 

しずくが何も言わずにかすみをデコピンをした。

しずく「ダメです、峻先輩のイメージが崩れてしま……あっ、でも……それはそれで…恥ずかしがる峻先輩を見れるチャンス…っ???」

 

「おーい、しずく~、戻ってこーい」

とりあえず、女装は却下。

えぇーとか言われたけど気にしないでおこう。

 

「…まぁ、答えは分かりきってるけどな」

「「「えぇ?」」」

「難しく考えないで、いつも通り俺ららしくやればいいんだよ

多分、穂乃果や千歌もそう言うと思う」

彼方「…いつも通りって?」

 

「…その点、かすみは半分正解、だったかな」

かすみ「えっ、かすみん何か言いましたっけ?……あっ、女そ────────」

「じゃなくて、PVだよPV」

 

せつ菜「それは…イベントの魅力が伝わるPVを作る…ということですか?」

「それが一番手っ取り早いだろ?文面だけでワクワク感が伝わらないなら目や耳に伝わる方法がある」

 

歩夢「確かに…見てもらった方が、早いよねっ」

「と言うわけで絵里さんやダイヤさんにメッセージいれて優勝することにするわ…」

 

歩夢「あっ、私のヘビのぬいぐるみ!」

「…というか、部室にこんなに私物持ってきて良かったの…今更だけど」

せつ菜「私が生徒会室に漫画持っていってるので説得力無いので!!……ってあああああ!漫画そのままだった!!」

 

「…栞子のことだから…捨ててるかもな…」

せつ菜「悪・即・斬!!!」

 

かすみ「は、はやっ!!!」

「あいつホントに漫画とかアニメになるといつもの3倍は早く動くよな…

さて、PVの内容は練習風景や作業風景…来てくれる人へのメッセージ…っと、Aqoursとμ'sのみんなにメッセージも入れたし…せつ菜の様子を見に行きますか」

 

 

 

 

──────────────────

 

 

 

 

放課後ということもあってか、人気はあまり無い。

「せつ菜の姿のまま生徒会室まで突っ走るってどういうつもりだよ…」

せつ菜「す、すいません…つい…っ」

 

栞子「もっと言えば、他の生徒会役員が居たらどうしたんですか」

せつ菜「あ、あはは…面目ない…」

栞子「心配なさらずとも、勝手に捨てたりなんかしませんので

…が、そろそろ別に場所に移してもらえると助かるのですが」

せつ菜「…あ、あはは…探すので…もう少しお時間下さい…」

「…あれ、これ…逆さまになってる」

 

栞子「………………っ…」

「(読んだな、これ…)…と言うかせつ菜も、ご両親が分かってくれたなら持って帰ってもいいのでは…」

せつ菜「…ぁ…そ、それもそうでした…っ!!」

 

 

こうして、少しずつ持ち帰ることとなった。

「…読んでたことは内緒しておいてやる」

栞子「…な、なんのことでしょうか…っ…」

「あくまでもしらを切るか…まぁ、それが栞子らしいけどな」

 

せつ菜「…?どうしました、お二人共?」

「なんでもないよ、部室に戻ろうか」

せつ菜「はいっ!♪」

 

 

最後栞子の顔は少し見たが…心無しか顔が赤かったような気がする。




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優木せつ菜誕生日特別編!

自分の誕生日(8月7日)の次の日という事で勝手に親近感わいてせつ菜ちゃん推しになりました。

今回はリアタイ仕様で、現イベントを峻くんと行ったら…?という風で行きます!


せつ菜「…ふぅ、部屋の片付けもこれくらいかな」

最近、漫画の他にもグッズも増えてきたし…。

 

せつ菜「何よりも峻さんの部屋が綺麗だったから…それくらい自分の部屋も綺麗にしなくちゃ!」

もしかしたら峻さんが私の部屋に…。

 

せつ菜「って、ないない!!片付けしなくちゃ……っ…あっ!」

机の引き出しから見つけたのは────────

 

 

 

 

 

────────────────────────

 

 

 

【後日】

 

 

「おーい、せつ菜~」

せつ菜「あっ、おはようございます!!!」

「……相変わらず元気いいなぁ…

そんで、急に呼び出してどうしたんだ?」

 

せつ菜「じゃじゃーん!これですっ!」

取り出したのは…チケットだった。

 

「…スポーツテーマパーク?」

せつ菜「はいっ、最近できた30種類のスポッチャが出来るテーマパークです!…実は、期限が今日までで…」

「…俺以外でも良かったんじゃ…?」

せつ菜「ダメです!ペアチケットですし…それに!峻さんこういうの好きかなぁって!」

「まぁ、スポーツは好きだから…実は結構楽しみにしてる」

 

せつ菜「えへへ…じゃあ、早速行きましょう!」

「…って、せつ菜?…この腕は…」

せつ菜「…何か、おかしかったですか?」

「……いや、ううん…なんでもない」

 

肘の辺りにフニフニと柔らかい感覚とせつ菜の笑顔が相まって悶々とする俺は思わず天を仰いだ。

 

 

 

 

────────────────

 

 

 

せつ菜「着きました!」

「でかいなぁ~……」

せつ菜「さぁさぁ、峻さん!何からしますか!?」

 

「…テンション高くなるのはわかるが…落ち着いて…

そうだなぁ…あっ、アーチェリーがあるじゃん!」

せつ菜「やったことあるんですか?」

「いや?でもやってみたいなって思ってたんだ」

せつ菜「ならばやりましょう!…なんなら、勝負…しますか?♪」

 

「…燃えてるね、せつ菜…」

せつ菜「ふ、ふふっ…峻さん相手なら不足はありません!!」

 

 

 

こうして、俺とせつ菜によるアーチェリー対決が始まった。

3回投射して当たったポイント数で競う。

 

「負けたら何か罰ゲームでもするか?」

せつ菜「むっ、ハードルをあげましたね?…ですがそんなことで動揺する私ではありませんよ!!」

 

ふぅと息を吐くせつ菜。

…どこか表情が変わった。

 

せつ菜「正射必中…曇り無き心で放つ矢に…貫けぬもの、無し!!…いざ!!!」

「…いざ?」

 

…侍風?

…って、あぁー…最近やってるアニメのキャラのセリフか。

 

せつ菜「我が命を燃やし、暗き深淵に光明をもたらしたまえ!

ダイヤモンドクリスタルアロー!!!!!」

「…声が、でかい…」

 

しかし、セリフとは(?)裏腹に放った矢は真っ直ぐ5点の縁を貫いた。

 

せつ菜「まだだっ…!!金剛水晶の守護法の御加護はこんなものでは無い!!

走れ紅の閃光!!ガーネット…ルビーアローー!!!!」

 

ざわ、ざわ……。

大きな声と一言一句間違っていないセリフに観客が増えてきていた。

 

「…恥ずかしい…」

しかし、せつ菜は絶好調なのか、2回連続5点を貫いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

絵里「…何か聞いた声がすると思ったら…」

鞠莉「あの子たち、何やってるのかしら?」

 

璃奈「…そっとしておこう?」

花丸「まるも同感ずら…」

 

凛「でも、あの2人楽しそうだにゃー♪」

鞠莉「…ははーん、さてはデートねぇ~…?♪

小原グループが新しく開園したスポーツテーマパークでデートなんて抜け目ないわね~!」

絵里「…感心するところ…そこ?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

せつ菜「これで…ラスト…っ!

希望の電撃…っ!レインボートルマリンアロー!!!!!」

「…もう好きにしてくれ…」

 

 

せつ菜「ふぅ、結果は14点ですかっ!

でも、結果よりも満足してます!」

「…まあ、好きなキャラのセリフを言いながら高得点取れればそうなるわな」

 

せつ菜「次は峻さんの番ですよ!…期待してますよ?」

…む、これは…同じようなことをやれってことか?

でも、恥ずかしいし…。

 

せつ菜「ふふっ、躊躇してると負けちゃいますよー♪」

「むっ………やってやんよ!!!」

変なスイッチが入ったがもう後戻りはできない。

 

 

「なら俺は……こっちで勝負するぜ…!!

破を念じて…刃となれ!!天上天下…念動破砕剣!!!」

…うん、特に意味は無いけど…好きだからこれにした。

 

せつ菜に負けず劣らず、俺も5点を射抜いた。

せつ菜「なっ…!!」

「ふっ…そう簡単には負けないぜ」

 

 

ふっと目を細めて一点を見つめる。

「思いだけでも…力だけでも…

戦わなきゃ守れないものがあるから!!」

せつ菜「…私はデスティニー派です!!」

 

…うん、聞いてないけど…俺も好きだよデスティニー。

と、そんな会話とは別にまたしても俺の矢は5点を射抜いた。

 

「…これで俺が5点をもう1回射抜いたら勝ちだな」

せつ菜「…むむむ…っ…」

 

「いっけえええ!オクスタンランチャー!」

せつ菜「オクスタンは槍って意味ですよ!?」

 

もはや、アーチェリーの原型を留めていない。

 

 

 

 

 

 

─────────────────────

 

 

 

 

「…うぅ、最後が1点て…」

せつ菜「槍を使ったらそうなりますよ~…」

「…さ、負けたし…罰ゲームは何にする?」

 

せつ菜「…で、では…この後…ウチに来ませんか?///」

「…えっ?」

せつ菜「今日はまだまだ…長い、ですよ…?♪」

「…こりゃ、帰してくれなさそうだな」

せつ菜「帰す気なんてありませんよ…今日だけは私だけの峻さんですっ♪」

 

 

 

こうして、夜はせつ菜の家にお邪魔することとなった。

……次の日。

 

 

 

 

璃奈「旦那…昨日はお楽しみだったようですな…璃奈ちゃんボード…''ニヤニヤ''」

「え、ええええっ!!??」

 

…火のないところに煙は立たない…???




せつ菜ちゃんお誕生日おめでとう!!
これからも推していくよ!!

本気でついて行くから本気のせつ菜ちゃんをこれからも見せてね!!

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80話

どうもどうも、A×Kです。

23になった今年の目標はラブライブの声優に小説を見てもらうことです(超無理難題)


「…さて、PVを作るとして…曲は真新しいものがいいよな?」

ダイヤ「そうですわね、こんなイベント!…という象徴するような曲がいいかと」

 

絵里「となると…作詞は~…」

真姫「峻がいいんじゃないかしら?」

梨子「うんっ、私も賛成♪」

 

「…えええっ!?」

千歌「そーーだよっ!Aqoursの曲だって書いてくれたんだし!」

「あ、あれは喧嘩を止めるために…っ!」

穂乃果「えっ、何それ!μ'sも書いて欲しいー!」

「そ、それは…また今度…っ!」

 

絵里「ふふっ、じゃあ峻で決定ね♪」

ダイヤ「よろしくお願い致しますわ」

 

歩夢「峻くん、また作詞作業中に音楽室にお邪魔してもいいかな?♪」

「…どうせ、ダメって言ったてみんな来るんだろ?」

愛「さっすが、しゅんしゅん~分かってる~♪」

しずく「それだけ、峻さんの作詞した曲が待ち遠しいんです♪」

 

 

 

真姫「…ふふっ、なんだかあっちも私たちに似てきたのかしらね?」

凛「あーっ、真姫ちゃん顔が赤いにゃー♪」

花陽「ホントだ、ふふっ♪」

真姫「そ、そんなことない!///」

 

「…イメージとしては…誰かの背中を後押しするような…応援…ソング…みたいな?」

真姫「いいじゃない、ノープランの私よりもずっと」

梨子「なんだか峻くんらしいね♪」

 

穂乃果「はいはーい!穂乃果が元気になる時は──」

海未「元気なのか節操がないのか時々分からなくなりますが…」

 

果南「応援かぁ…体動かしてる時に聴きたくなる曲になるといいなぁ♪」

果林「そうね、私は…誰かに話を聞いて欲しい時に聞きたい曲になるといいと思うわ」

 

「なるほど…うん、みんなの意見でイメージ湧いてくるよ」

エマ「後は甘い物を食べたりかな~♪」

「それは部室でいつもしてるだろ~?」

エマ「あはは、そうだった♪」

 

にこ「にこにーの~…ドマラチックなアイデアは~…」

「あ、もう大丈夫です」

にこ「ぬぅあんでよーっ!!!聞きなさいよー!!

いいわねっ!?…あれは私が────」

 

 

 

 

 

 

 

「…まぁ、みんな少なからず落ち込んだ時や失敗した時の解消法はあるって事だね」

しずく「人それぞれですが…方向性は同じって事ですね」

 

「…まぁ、黒歴史な人も…中には…」

にこ「……赤裸々に言いすぎたわ…」

かすみ「うぅ…にこ先輩ひどいです…かすみんにまでキラーパスするなんて…」

 

希「えりちも、やけどな?♪」

絵里「…お願い、忘れてちょうだい…!」

「あ、あはは…まぁ人間色々あるってことで…」

 

にこ「そういう峻は何かないの!?」

かすみ「そ、そうですよー!峻先輩の恥ずかしいエピソード聞きたいです!」

 

「…え、俺?」

絵里「…そ、そうよ…ここまで来たら道連れよ…!!」

趣旨が変わってるよ、趣旨が…。

 

「…えっと、アイスと弁当買って…アイスを温めてくださいって言った時?」

愛「…ぶっ…」

にこ「え、何そのエピソード…乙女過ぎないかしら」

絵里「…許せるエピソードね…くぅ…」

 

かすみ「そういうのじゃなくて〜!」

 

 

 

 

 

 

 

─────────────────────

 

 

 

【次の日 ( ・8・) 】

 

 

「よし、じゃあ5分休憩ね。水分補給は忘れずにね」

かすみ「つ、疲れた~…っ…!」

彼方「ハードだったねぇ~……」

 

しずく「峻さん、気合が入ってますね」

歩夢「あんなに大きなイベントだもん、峻くんも成功させたいって一心なんだよ♪

…しっかりついていけるように、私達も頑張らないとねっ」

せつ菜「まさに理想のヒロインですね…っ」

しずく「…うっ…どうしてでしょう、視線を感じます…」

 

エマ「でも、体力ついてきたよね~♪」

愛「体力大量~っ!」

璃奈「愛さんのおかげで涼しくなった」

愛「な、何を~っ!?」

 

果林「目指すはμ'sやAqoursみたいな…」

「何言ってんの、果林」

果林「えっ…?」

「μ'sやAqoursよりも!最高のスクールアイドルを目指す!」

彼方「野心家だねぇ~」

「それだけ、みんな魅力に溢れてるってことだよ」

せつ菜「その通りです!ここにいる十人…正しく十人十色です!」

かすみ「まぁ、かすみんは皆さんの魅力は全部知ってますもんね~♪」

 

しずく「私も、自分の魅力をもっと磨きたいと思います!」

エマ「しずくちゃん、頼もしいねっ!♪」

しずく「夢のためですから!♪」

 

かすみ「あっ、夢で思い出したんですけど、三船栞子の生徒会活動…上手くいってないみたいですよ?」

愛「あー、愛さんもそれ聞いたよー」

せつ菜「なにかトラブルでもあったのでしょうか…」

 

 

「…すでに休憩時間は過ぎてるけど…まぁ、いいや続けて?」

かすみ「(やった!)…ええっと、三船栞子のアドバイスで部活を移ったり選手からマネージャーになった部員が、やっぱり夢を追いかけたいって元のポジションに戻ったりしてるみたいですよ?」

果林「そりゃ、普通に考えればそうでしょ

部活なんて好きでやるものなんだし、強制的に他の部活や立場をやってたら納得いかない部分の方が多いわよ」

 

「…ま、原点回帰って所なんだろうな」

彼方「やっぱり好きな物はやめられないよね~…」

「好きだからこそ部活でもなんでも打ち込めるからな

上手い下手じゃなくてやっているそれが自分の好きならそれでいいと俺も思うし」

 

愛「…まー、峻を筆頭にみんなの言う通りなんだけどさー

せっかく将来に向けて正しい道を進んだのに、戻るなんて良くないって説得して回ってるみたいだよ?」

「…これまた途方もないことを…」

せつ菜「それが、反発を呼んでいると…?」

 

愛「とどのつまり、そーゆーこと

愛さんの友達も【親身になってくれるのはありがたいけど、少ししつこい】って」

「距離感って大事だよな」

 

かすみ「かすみんのクラスの子は【自分の言う通りちゃんとやってるか見張られてるのは少し怖い】って言ってました」

「…もともと自由な校風の学園だから…そういうテコ入れは生徒にとっても衝撃が大きいんだろう…普通はそうなるよ」

 

愛「絶賛三船株ガタ落ち…って感じなんだよなー」

(…せつ菜と生徒会室に行った時はそんな表情見せなかったけどな…)

 

歩夢「スクールアイドル同好会どころじゃなかったんだね…」

璃奈「それはそれで…ありがたい?」

 

せつ菜「…私は…三船さんは三船さんなりに頑張ってると思いますが…」

彼方「えっ…せつ菜ちゃん、同情してるの…?」

果林「あ、あれだけやられて…人がよすぎるんじゃないのかしら…?」

 

「…まぁ、俺も少し分からなくもないな」

果林「しゅ、峻まで…っ!?」

「あ、違うぞ?…ただ、本人も悩んだりするんだなって

…自分では出来ると思っててもそれが間違ってたり、分かんなかったりして…相談出来るやつも居ないのかなぁって」

せつ菜「…私も同じような意見です。

素質も情熱もあるから…報われてほしい、と…」

 

果林「2人とも…せつ菜は生徒会長の座を奪われたじゃない

一生懸命やってもそれが報われるとは限らないじゃない」

せつ菜「それはそうですけど…」

「…………………」

 

「…ん、まぁ心配なんだよ

なんだかんだ言っても」

せつ菜「そうですね…心配です」

しずく「お二人共…優しいんですね」

「…俺も壁にぶち当たったことは何度もあるから分からなくないからな」

せつ菜「私も…空回りして思うようにいかなかった経験があるので…」

 

せつ菜「…それに…今だから言えますが、生徒会長は三船さんの方が素質があると思います…」

「生徒会長がどうこうってもう関係なくなったからな」

 

エマ「そんな三船さんでも…上手くいかないなんて…相当難航してるのかな…」

かすみ「どんな優秀な人間でも、人の心は自由にはできないってことですよ!…いいえ、自由に操ってはいけません!」

「お、かすみ良いこと言ったな」

かすみ「か、かすみんだって良いことくらい言えます!」

 

せつ菜「…三船さんは本当に人の事を考えてアドバイスをしてると思うんです…押し付け、などではなく…」

「…ま、要はさじ加減ってことだよな…やりすぎは良くないぞってことだよ」

 

歩夢「…私も三船さんは他人のために努力して…一生懸命頑張ってると思う」

彼方「彼方ちゃんも…ちょっとそんな気がしてきたよ~」

璃奈「私も…」

 

果林「みんないい子ちゃんなんだから~…全員、悪い人に嵌められちゃうわよ~…?」

「そんときは守るさ」

果林「やれやれ…まっ、確かに努力は報われて欲しいものね

それが無いなんて夢も希望もないわよね」

 

かすみ「…かすみんは…三船栞子のこと、まだ嫌いな方ですが…ですがっ、頑張る人を応援するのは…スクールアイドルの使命、だと思います!」

愛「…峻、新しく作る曲…三船さんにも…聞かせようよ」

「…だな、俺も同じこと考えたよ」

果林「でーもっ、スクールアイドルへの対応だけは納得しないけどねっ?」

「…だな…んじゃ、まずは行動…だな」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

───────────────────

 

 

 

 

【生徒会室】

 

 

コンコンコン…

 

(んっ…留守か?)

しかし、ドアノブを回すと…扉が開いた。

 

「入る…ぞ?」

中には…生徒会長…栞子がいた。

「なんだ、居るじゃ…」

 

近づくと、栞子は静かに寝息を立てていた。

「……ったく、そんな詰め込みすぎて自分の身がおかしくなったら元も子もないぞ」

 

とりあえず上着を被せる。

伏せてる机の上に目を移す。

そこには…部活のアドバイスを送った生徒たちの名前がずらりとリストアップされていた。

 

「…こんなに…居たのか」

栞子の顔に視線を戻し…頭を撫でた。

 

「あんま無理すんなよ」

そう言って生徒会室を去ろうとした時だった。

 

栞子「…っ……まっ、て…っ」

「…ん、悪い…起こしたか?」

うつらうつらな表情でこちらを見てくる栞子の元に再び戻った。

 

栞子「…いつから…」

「ほんの5分前くらいだ」

栞子「…お恥ずかしいところを…」

「無理、してんだろ?」

栞子「…いえ、そんなこ………」

 

その時、栞子が自分にかけられた上着の存在に気がついた。

栞子「…これ…」

「生徒会長が体調管理って言って矢先に風邪なんか引いたら困るからな」

栞子「…何から何まで…」

「ん、まぁ気にするな」

 

 

 

2人の間に何十秒か沈黙が流れた。

先に口を開いたのは…栞子の方だった。

 

栞子「…私の…何がいけないんでしょうか…」

「…さじ加減だよ。やりすぎは良くないぞって事だ」

栞子「私は…ただ、皆さんのために…」

「そこだよ、もう少し柔軟に考えようぜ」

栞子「ですが………………」

 

 

視線を泳がす栞子を見兼ねた俺は頭をかいた。

「…しょーがねぇなぁ…少しなら手伝ってやるよ」

栞子「なっ、何故ですか…っ!?

貴方にはそのような事してもらう義理は…っ!」

「…いつの日かの借りを返すだけだよ」

 

栞子の頭にポンと手を置きその場を後にした。

「…とりあえず、後日また来るよ」

栞子「あっ…………………はい…………」

 

ただただ、栞子は小さく呟くだけだった。

 




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81話

曜ちゃんに追いついてきた彼方ちゃんとせつ菜ちゃん…!?

栞子ちゃんの寝そべりが出ないかとそわそわ待ってるA×Kです。


「…知名度アップ?」

 

今日は部室でビデオ通話による定例会。

千歌「そうっ!…って言っても…Aqoursの方は浦の星女学院から見に来てくれる人とかいるし…μ'sは音ノ木坂学院から来てくれるんだけど…虹ヶ咲学園からは?」

 

絵里「って言うところで、話が止まってるのよ」

「…何か聞いてるか?せつ菜」

 

せつ菜「…いえ、特に…」

絵里「だとすれば、虹ヶ咲学園の方でもスクールアイドルフェスティバルをやりますって告知をして知名度アップを図って欲しいの」

 

「…確かに、そこを見落としてたな…」

かすみ「あっ、だったらかすみんライブしたいです~っ!♪」

歩夢「この前ライブした時も見に来てくれた人達いっぱい来てくれたし私たちスクールアイドルはライブが1番だよねっ♪」

しずく「そうですよねっ…確か、部活動紹介が近日開催されますよね?」

彼方「なら~、そこで知名度アップだ~♪」

 

絵里「ふふっ、これなら心配いらなそうね♪」

千歌「そっちは任せたよ~っ!♪」

「…あぁ、どうなったか分かったら連絡するね」

 

…と言ってビデオ通話は切った…が。

 

「…その、部活動紹介なんだけどな…」

「「「…………?」」」

 

「案内が来てないんだ…同好会だからかなのかは不明だが…」

せつ菜「い、言われてみれば確かに…っ!!」

かすみ「なんですか、それっ…また三船栞子の嫌がらせですか!?」

果林「決めつけるのは早計よ…かすみちゃん

…まぁ、直接交渉…するしかないわよね、峻?」

 

「…あぁ、でも…本当に同好会だから呼ばれてないのだったら…」

…身の回りのことが忙しくて…見落としてた?

栞子に限ってそんなこと…ないとは思うけど。

 

せつ菜「いえっ、同好会だからダメという決まりはありません

…ここは、果林さんの言う通り…直談判がいいかと…」

「よし、なら善は急げだっ!」

そう言って俺は足早に部室を出た。

 

 

─────────────────

 

 

【生徒会室】

 

「入るぞ、栞子」

栞子「…峻さん、それにみなさんも…今日はどうされましたか?」

 

かすみ(あれっ…今、三船栞子…峻先輩のこと…?)

しずく(え、えぇ…聞き間違い…では無いですよね?)

果林(ふふっ、手が早いわねぇ、峻も♪)

 

「部活動紹介についてなんだが…」

栞子「ぁ…っ…!」

その時、栞子はしまったという顔をした。

 

栞子「…す、すいません…お伝えしようとしてたのですが…忘れてしまって…っ」

「んいや、なんとなく見当はつくから大丈夫だ

…まだ、間に合うか?」

栞子「はい、部活動紹介の件についてはこの書類に必要事項を書いていただき明後日までに提出していただければ…」

 

栞子「来週の火曜日に部活動紹介の件でミーティングがあるので代表者2名を選出して出席するよう、に…」

一瞬、栞子の顔が困った顔をしたように見えた。

 

(…やっぱり、問題が山積みって感じの顔だな)

栞子「…用件、は…以上ですか?」

「あぁ、押しかけて悪かった…みんな、戻ろう」

 

最後に栞子の顔を見たが…やっぱり困り顔は戻らないままだった。

 

 

────────────────

 

果林「…すんなり、許可が下りたわね」

「…まぁ、今回は生徒会の落ち度だしな…生徒会長もそこまで鬼じゃないよ」

 

かすみ「…峻先輩、なにか企んでます?」

「そんな…かすみとは違うんだから企んでなんかいないよ?」

かすみ「って、かすみんもそんなことしませーん!」

「…まぁ、共存はしようかと…思ってる」

 

しずく「共存…ですか?」

「そのうち分かるさ」

 

 

────────────────

 

【生徒会室】

 

 

栞子「…………はぁ」

 

日が暮れて夕日の光が生徒会室に差し込む。

誰も居ない中1人、私はため息をついた。

 

栞子「…一体、どうすれば…」

説得も虚しく、アドバイスをした部員たちは元鞘に戻ってしまった。

そんな状態で…ミーティングなんて…。

 

栞子「……………………………」

峻【少しなら手伝ってやるよ】

 

彼の言葉を思い出す。

…しかし、すぐに首を振り、言葉をかき消した。

 

栞子「…ダメ、あの人に…頼ってばかりでは…」

誰にも聞こえない声で私はそう呟いた。

……私は、生徒会長…なのだから…。




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82話

スクスタストーリーから少し外れたお話!
…今回はしずくちゃんが大活躍?




しずく「うぅーーーーん……」

 

台本片手にしずくが唸っている。

「どうした、そんな声出して」

しずく「あっ、峻先輩っ!♪」

 

俺の顔を見るなり、しずくはいつも通りの笑顔で台本をみせてきた。

 

しずく「…実は…次の役柄が難しくて悩んでいたんです」

「どんな訳なんだ?」

しずく「主人公に片思いしてる…けど、主人公は別の女の子にベッタリしてて…その2人を応援したいけど、自分の想いも伝えたい女の子…そんな役柄です」

 

 

せつ菜「これは…っ…あなたと合体したい系アニメですね!?うおおおーー!太陽の子が黙ってませんよ!!」

璃奈「あなたと…合体…?」

果林「その発言はあらぬ誤解を生むわよ…せつ菜…」

 

「…うぅーん…手伝い…けど…」

しずく「…けど?」

「芝居とはいえ…しずくが誰かに告白する…のか」

かすみ「先輩って独占欲強いですよね」

彼方「まあ…今に始まった話じゃ…ないよね~…?」

 

しずく「あぁ、大丈夫ですっ

私は峻先輩しか見てないので♪」

歩夢「し、ししし、しずくちゃんっ!?!?!?///」

ものすごい勢いで机を叩き立ち上がる歩夢。

その顔は真っ赤だった。

 

果林「あらあら、これは大胆な宣戦布告をされたわね♪」

愛「かり~ん…絶対楽しんでるでしょ、この状況」

果林「何でも賑やかな方が楽しいじゃない♪」

エマ「賑やか…なのかな?」

 

しずく「先輩、少しでいいのでお手伝いしてもらってもいいですか?」

「あぁ、いいよ」

しずく「ありがとうございますっ!……では」

「あ、待って…俺からのわがまま…じゃないけどやってみたいシチュエーションあるんだけど…いいかな?」

 

しずく「もちろんですっ!♪

これもお芝居の練習になりますからねっ」

「…今しずくの役柄が三角関係の一角、だろ?

…んで、しずくが振られけどもう1人の仲がいい男の子から迫られるってシチュエーションなんだけど…」

せつ菜「まるっきり、ア〇タとミ〇ノとゼ〇カじゃないですか!!!」

 

「…そ、そうなの???」

しずく「…で、では……コホン」

役者のスイッチが入ったしずくは悲しそうな顔をし始めた。

 

「…どうしたの、しずく…話って」

しずく「…あっ、先輩……えへへ、私…振られちゃいました」

「…そっか」

 

しずく「…でも、いいんです…あの二人は…お似合いですから…私は…潔く…手を引くことに、します…」

「……うん、そうか…」

しずく「こ、こんなこと先輩に言うなんて変、ですよね…っ!

すいません、私…これで失礼しま……」

「…俺じゃ、ダメかな」

 

しずく「…えっ…///」

手首を掴まれたしずくは顔を赤くした。

演技とはいえ流石にやりすぎただろうか?

 

愛「これってさ~…しずくちゃんも役得じゃない?」

頬杖を突きながら愛がのほほんと呟いた。

 

せつ菜「うおおおおぉ!アニメと同じ展開です!!」

歩夢「な、なるほど…こういうもの…男の子は好きなんだね…っ///」

シャッターを押すせつ菜とメモを取る歩夢だった。

 

 

しずく「…な、何言ってるんですか…っ

先輩には、私なんかじゃなくて…もっと…」

「…その答えを出すのは今じゃなくていいよ…ただ、今は…しずくの悲しい気持ちを癒したい」

しずく「…っ…………///」

「……ダメ、か?」

しずく「…峻…先輩…っ…///」

 

璃奈「はわわ~…///」

エマ「演技ってこと忘れちゃうね~…」

彼方「というか…何もここでやらなくても~…」

 

しずく「…あっ……せ、先輩っ…!

も、もう大丈夫ですから…っ!!」

「…もう少し、こうさせて…」

しずく「い、いえっ…!!

演技とかではなくホントに…っ…恥ずかしくておかしくなっちゃいますから…っ!!///」

 

…いけない、完全に演技を忘れてしずくに抱きついていた。

「…悪い、少し調子に乗った」

しずく「…い、いえ…私も…その…嬉しかったというか…幸せというか…///」

 

かすみ「しず子ばっかりずる~い!!

峻先輩っ、かすみんにもなにかして下さいよ~っ!!」

「…何かって…何を??」

かすみ「…むっ、直ぐに思い浮かばないなんて…っ

何でですかー!……あっ、ここの差ですかっ!?」

しずく「ひゃああああっ!!///」

 

むきーっと怒りながら、かすみがしずくの胸を鷲掴んだ。

「…お、落ち着け…な?」

頭を撫でるとかすみがしずくから離れた。

 

しずく「…び、びっくりした…///」

かすみ「えへへ~…もっと撫でてくれていいんですよ~…♪」

果林「こうして見ると、峻ってみんなのお兄さんみたいな感じよね~」

歩夢「確かにっ!…同い年でも大人っぽく見えるから…そう見えるね♪」

 

その瞬間、しずくとかすみが同じことを思い浮かんだようで…

かすみ&しずく「お、お兄ちゃん!!!///」

「………なんかデジャブだなぁ…」

 

 

────────────────

 

【内浦 黒澤家】

 

ルビィ「はっ……は……ぴぎぃっ!!」

ダイヤ「あら、ルビィ…風邪ですか?」

 

ルビィ「うぅ…なのかなぁ……誰かが噂していたり…」

ダイヤ「全く…お腹出して寝てるからですよ?」

ルビィ「そんなことしてないよ!?!?」

 

 

───────────────────

 

 

 

「…とりあえず、その呼び方はやめてくれ、な?

…ホントにあらぬ誤解を生みそうだから…」

 

かすみ「えぇ~…なんでですかぁ」

「…いや、学校内じゃ色々やばいでしょ…」

 

しずく「(と、ということは…2人きりの時とか…いいの、かな…っ!?///)…そ、そうですよね~♪」

彼方「しずくちゃん~…なにか企んでる顔だね~…?♪」

しずく「そ、そんなことっ…!

って、なんで彼方先輩は私の膝を枕に…っ!?」

彼方「んー…しずくちゃんの膝枕は…96点かなぁ…♪」

しずく「あ、ありがとうございますっ……じゃなくて!」

 

 

「……えっと、歩夢…?

なんで頭をこっちに差し出してるの?」

歩夢「…むーー……」

 

「…あ、はい」

何も言わずに頭を撫でる。

歩夢「……えへへ……///」

「…女の子って頭撫でられるの好きなのかなぁ…」

 

その質問にせつ菜が頷いた。

せつ菜「峻さんの撫で方が上手いですよ♪

…とはいえ、これだけいるメンバーを虜にしてしまうなんて…峻さんはハーレム系アニメの主人公ですねっ♪」

 

 

 

「…喜んでいいのかなぁ…それ…」

 

 

─────────────────────

 

 

【放課後】

 

 

「…よしっ」

 

1人、部室の鍵を返しに行く途中…。

 

栞子「…あっ…」

「お、今帰りか?」

栞子「いえ、最後に校内の見回りをしてお終いです」

「偉いな生徒会長は」

 

 

さっきまでのノリが消えなかったのか俺は栞子の頭を撫でた。

 

栞子「…えっ………?///」

「あ、わ、悪い…嫌だったよな…」

栞子「…い、いえ…その……っ///」

 

「じゃ、じゃあ俺はこれで!」

栞子「…あっ……待っ……!!」

 

しかし、その言葉を聞く前に…俺はその場をあとにした。

 

(やっべ~…完全に変な目で見られたよなぁ…)

栞子「……もっと…してくれても良かったのに…///」

 

1人、撫でられた部分を触る栞子。

夕陽のせいか、顔は赤く気まずそうな顔をしていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ちなみに、何故かこの日の夜…歩夢が俺の部屋まで来てもっと頭を撫でてと催促された。




たまにはこんなほのぼの系日常編もいいよねっ!


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83話

風雲急を告げる投票争い…っ!!
中を割ってきたのは…聖良さん…っ!?!?


「…部活動紹介のミーティングに歩夢とせつ菜が出る?」

それは突然の提案だった。

 

歩夢「うんっ…峻くん、絵里さんから言われた仕事もあるし…それに頼りっきりじゃ駄目かなって」

せつ菜「元生徒会長ですし、これくらいは造作もないです!」

 

「…ありがたい、けど…大丈夫なのか?」

せつ菜「はいっ!♪(…というのは…半分本音で…半分建前…多分、滞りなくなんていかないし…峻さんの機嫌が悪くなるのは目に見えてる…)」

歩夢「仕事しつつ、かすみちゃん達の子守りよろしくね♪」

 

かすみ「えっ、かすみん達のってどういう意味ですかー!?」

しずく「…かすみさん、そういう所かと…」

 

 

 

 

─────────────────────

 

【次の日】

 

 

栞子「それでは部活動紹介についての第5回ミーティングを始めます」

各部の代表が揃ったミーティング。

…ここで、歩夢があることに気がつく。

 

歩夢「…せ…な、菜々ちゃん…スクールアイドル同好会の代表って立場で出て大丈夫だったの?…バレちゃうんじゃ…」

小声で呟くとせつ菜(菜々)は笑い

 

せつ菜「大丈夫ですよ…それが証拠に」

 

【…中川会長…なんであの同好会の代表に…?】

【生徒会長補佐が部長でしょ?…その人の代わりらしいよ】

【あぁ…納得…そういう繋がりあったもんな】

 

せつ菜「…ね?♪」

歩夢「あはは、いらない心配だったね」

 

 

栞子「…こほん、スクールアイドル同好会の部長が欠席で代理として中川さんが来た事に関しては異論はありません…続けましょう」

せつ菜「はい、ありがとうございます」

 

栞子「(…来て、くれなかったんだ…)…こほん、では手元の資料に目を通してください

…こちらは、前回のミーティングの際でた指摘事項を修正した改訂版です」

 

いざ、ミーティングが始まった…と思いきや…。

 

【あの、すいません】

栞子「…バスケットボール部の部長さん、なんでしょうか?」

【また資料を読まなくてはいけないんですか?】

栞子「はい、前回の修正に加えて新たな改善点も盛り込んでありますので」

【いや…改善点って…本決定はいつになるんですか、これ

生徒会長さんはミーティングが大事かも知れませんけどこっちだって部活があるんですよ?】

 

明らかに不服そうな顔をするバスケットボール部の部長に対して栞子は軽く頭を下げた。

 

栞子「貴重なお時間を貰ってることは重々承知です

その点に関しては申し訳ありません

…ですが、新入生のためにも少しでも実りの多い説明会にしたいのです」

【そちらの要件や思惑が優先されててこっちの希望が通ってないようにも見えるんですが】

 

 

見かねた歩夢が資料で口元を隠し、せつ菜に問いかける。

歩夢「なんか…ギスギスしてるって言うか…険悪な雰囲気、だね…」

せつ菜「…この手のミーティングは1、2回ほどで終わるはずなので…皆さん気が滅入っているのかと…」

 

なるほど、と歩夢は納得した。

ただでさえ、部活…物によっては大会を控えてる部活もあるだろう。

そんな中ご足労頂いた上、話が進まないのではミーティングそのものが億劫になってしまう。

 

せつ菜「…とにかく、私たちは…資料に目を通しましょう

峻さんにもお伝えしなければならないので…」

歩夢「うん、見てる………んだけど…この資料…情報量が…多い、よね」

せつ菜「えぇ…ですが、ただ多くて煩雑な訳ではなく…非常に見やすくまとまってます」

 

歩夢「…これ…三船さん1人でやったのかな?

…だとしたら、ものすごい労力だと思うけど…」

せつ菜「…だからこそ、完璧にしておきたいのかもしれません

…やはり、三船さんには生徒会長としての素質があります

…あの一件以来、生徒会長という肩書きを楽観視してみるとますますそう思えてきます」

 

歩夢「私は…三船さんの時よりせつ菜ちゃんの方が好きだったよ」

せつ菜「ふふっ、ありがとうございます♪」

 

 

栞子「ひとまず、整理しましょう

今回、初めてミーティングに来る部活動の方た