胡散臭い「未来に行きたい人」に希望したが案の定詐欺られた (F-35B)
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第1章 未知への旅立ち
用語集(ネタバレ注意!)


もうこいつの話、説明不足すぎだろって方用の用語集
本編には全く関係ないところもあるので参考程度にどうぞ
第三次世界大戦の情報もあり(ただしはちゃめちゃ)
ネタバレ含む
今後増えるかも?


第1話より

 

石山翔太(いしやましょうた)

マンション暮らしの34歳独身、童貞

とある県の二流大学卒業

大手企業の会計課

スペック自体は悪くないが天然なところがあるため係長止まり

割と後輩に慕われている

 

後輩

妻子持ちのくせにアニメ好きとかいう結婚したやつは正気なのか!?と疑う

ただし根は真面目

石山にラノベを押し付けがち

本名?

知らんな

 

特装隊

自衛隊の裏組織

イメージとしては別班的なやつ

 

第2話より

 

電脳空間

文字通りの電脳空間

いわゆる仮想現実で電脳空間内であればだいたいのことはできる

 

第3話より

 

宇宙船「天照」

とある計画のために打ち上げられた太陽帆船

三角錐型で巨大かつ極薄の帆を持つ

当初名前はイカロスにする予定であったがJAXAがイカロスの名前で既に打ち上げていることを知り「天照」に変更するという過去を持つ

 

船外修理用ドローン

張り付きながら内側の大量のロボットアームで修理する

なんかこういう貝がいたような…

 

第4話より

 

対小惑星破壊用レールガン

宇宙空間ではほとんど抵抗がないため失速しないことを利用したレールガン

第三次世界大戦から実戦投入された

 

レプリケーター

内蔵されたナノマシンが用意された原子を組み替え望むものを作ってくれる

資本主義を叩き潰し社会主義の繁栄させた張本人

なんでも作れるが必要な量と原子を集める必要がある

スタートレックとの関係性は不明

 

資料庫

人類の英知が詰まったプログラム

階層ごとに分かれており

第0階層:見放題

インターネットで調べれば出てくるレベル

第1階層:軽めのセキュリティがかかっていた

第三次世界大戦の情報など

第2階層:厳重なセキュリティ

各国の機密情報が入っていると考えられる

第3階層:存在すらも不明

極めて重要な地球レベルの機密情報が入っている可能性

 

中心制御ユニット(コア)

石山の本体

量子コンピュータの不確実性と人間の不確実性が似ていることを利用した人間的思考が可能なシステム

一瞬でも電力供給が途絶えると量子が四散して再起不能となる

一応12時間分の電力が入った蓄電池がある

なおコピーできるため永遠に増えることができる

石山は永遠に不滅です!(?)

 

 

第5話より

 

核融合炉

人類の夢である太陽の力を封じた発電機関

2047年に実用炉が作られ2067年までに30基ほど作られた

 

第7話より

 

対消滅機関

SFでお馴染み反物質を扱う機関

反物質は電磁波なので閉じ込めて使う

ミスると死ぬ

 

第11話より

 

第三次世界大戦

溜まりに溜まった民衆のクーデターから始まった世界大戦

一般的には3/6が開戦日とされている

全面核戦争にこそならなかったが後の世に多大な影響を与えた

2031/2/4にヨーロッパ自由社会主義党(以後ELSPと呼称)がドイツ国家議事堂を占拠

その後ヨーロッパ各地でクーデターが発生しヨーロッパ諸国が陥落

ELSPは軟弱かつ汚れきった政府を変えると宣言し国連を通さず統合ヨーロッパ自由社会主義国(以後IELSC)を建国した

資本主義を否定し社会主義として進むことを表明

これにより経済は崩壊寸前まで逝く

国連はヨーロッパの解放を指示するがIELSCは否定

国連はこれ以上の経済悪化を恐れ軍事力で解放することを決定

なおこの際中国とロシアは不参加

3/6に国連軍がミサイルを発射し旧ヨーロッパ諸国のミサイル基地を破壊し死者が出た

死者が出たことに対しIELSCは国連を非難し軍事開発を開始した

3/14にIELSCは残った核による核攻撃を示唆する発言をしたため上陸作戦を決定

3/27に多国籍艦隊が出港したが3/29にミサイル攻撃を受け7%が被弾

4/6に旧イギリスに上陸したが謎の無人戦闘機群の攻撃を受け壊滅

回収した無人兵器から多くの中国製部品とロシア製部品が見つかり国連から追及を受け4/14以降離脱を表明

その後しばらく膠着状態が続いた6/12国連軍は初の無人陸上兵器を投入し6/23北・西ヨーロッパ奪還

ほぼ同時期に中国とロシアに経済制裁(警告の意味もあるが無駄に資源を吸われたため)を行う

7/3東ヨーロッパの半分ほどを奪還した頃にISSに中国と新ソ連(ロシアの改名後の国名)の開発した対宙戦闘用宇宙船(宇宙船は武装を積んでいない兵士輸送用宇宙船、船名は「天衣」)が侵入しハイジャック

なお日本人を宇宙飛行士も2人人質になる

アメリカ政府は人質がいるためすぐには動けなかった

7/9タングステン製の地上攻撃用の棒、通称「如意棒」がISSに搬入

7/13アメリカがISS奪還作戦を開始し五隻の宇宙船(博物館入りになっていたスペースシャトルを緊急改修した)が発射

しかし対宙用レールガンを持ち込んでおり二隻が撃墜される

残りの三隻でISSを奪還

しかし「如意棒」が発射されアメリカのケネディ・宇宙センターと隣接していた空軍基地が消滅し日本の種子島も消滅

ちなみに本土を攻撃されガチギレしたアメリカ大統領が核ミサイル発射ボタンを押しかけた事件が起きたことも知られている

核ミサイル発射は秘書がなんとか阻止したが怒りの収まらない大統領は中国に近い日本に「お前も攻撃されたんやから一緒にゴミ共(中・露)を消そうや、な?」と、脅しをかけ挙句「もともと軍事放棄は25年ぐらいで解除しようおもててん」という発言をし総理に迫り野党の制止を振り切り自衛隊を他国に攻撃可能な国衛軍に改定した(憲法9条も大統領の発言から自然に消えた)

アメリカはISSの一件から宇宙からの攻撃は極めて有効として大量に攻撃衛星を打ち上げIELSCを攻撃し事実上壊滅に追いやられた

しかし中・露は諦めずこのまま行っても国連に消されんのなら反抗すんで、拳でと反抗し日本(主に沖縄)にミサイルが殺到し21世紀の沖縄戦とさえ言われる大戦闘になった

なお、沖縄の人たちは本州に避難していたため犠牲者はいなかったが日本の本音は「他所でやれ」

結果裏で色んな人が手を回して9/19に停戦し大事にはならなかった(沖縄は穴ぼこになったが)

2033/2/5に経済の完全崩壊を恐れた国連は和平交渉を行い2036/12/3に和平し終戦

その後世界中で国々が合併する「21世紀の大合併」が起きたりレプリケーターができて世界中が社会主義に移行する「レプリケーターショック」が起きたりするのは別のお話…(するとは言っていない)

 

第三次世界大戦の用語

用語のための用語とかこれもう分かんねぇな

 

民衆のストレス

先進国の衰退による経済悪化が原因とされている

実は中・露の工作員が起こしたという噂もあるが真相は定かではない

 

IELSCの政治

基本は一般ピーポーだが軍人も混ざっていたり政治家もいたりしたため割とすんなり行った

 

IELSCの核攻撃発言

実はミサイル攻撃の際に全部逝ったため嘘だが牽制のために最高指導者がアドリブを入れた

周りの人達はヒヤヒヤしていたとか

 

無人戦闘機群

中・露がこっそり輸出した兵器

国連は大打撃を受けた

しかし中・露はこれが原因でバレることをまだ知らない…

 

無人陸上兵器

正体は我らがBM-2

ちなみにBM-2以前にもBM-P(プロトタイプ)・BM-1A・BM-1BがいたがBM-Pは攻撃力こそ優れていたが機動力・耐久力が低くさらに致命的に敵味方識別システムがイカれていたため味方からの評判も酷かった

後者も多少改善されたとはいえ殆ど同じ理由

やっぱりBM-2は強かった…

地味に活躍率は人より高かったりする

 

如意棒

所詮ロンギヌスの槍

如意棒に深い意味はない

 

対宙用レールガン

もしものために持ち込んだ兵器

人質達の機転により全機撃墜は逃れた

 

ガチギレ大統領

トランプではない

なぜなら選挙に落ちた…

うわ!何をすr

 

25年発言

キレた大統領がうっかり漏らした機密事項

秘書の胃袋は逝った

 

日本のとばっちり

アメリカからの圧力に屈して野党にボコられ総理の胃は死んだとか

同じ胃袋逝き組の秘書とは仲良くなった

 

国衛軍

例の25年発言により改定を迫られた案件

野党は表面上は反対したが内面は賛成なので乱闘騒ぎにはならずすんなり通った

なお戦略自衛隊と国防軍と二分したがどちらもありふれた名前なので国衛軍になった

 

沖縄総力戦

沖縄県民のいない沖縄で起きた大戦闘

在日米軍が原因とされている

 

15話より

 

銀石

少年が拾ったローバーの残骸

鉄の概念がないため銀色の石としてみなされた




3000字を超えたのでとりあえず投稿
これから変わる可能性が高いです
第三次世界大戦(主に後半)は勢いで書いたのでネタ増し増し


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未来に行きたい人を募集中!

勢いで書きました
多分失踪します


カチ、カチ、カチカチ、

「あーあ、三連休ってすることないよな」

狭い部屋だが別に汚くはないむしろ綺麗な部屋だ

そんな中一人の男の声が響く

この男は石山翔太(いしやましょうた)

34歳独身でもありもちろん童貞だ

だが彼女いない暦=年齢ではない

高2の時に3ヶ月だけいたことがある

しかしそのあとは合コンにも行くものの儚く散って行くということを繰り返して今(独身)に至る

それと付け加えると「三連休」という言葉が出ていることで察していただけるがニートでもない

実はそれなりにいいとこで働いており一応係長で部長になるために日々精進して働くという日常だ

そんな彼だが今日は三連休の月曜日だ

土曜は近くのヨド○シで新しい冷蔵庫を買いに行き

日曜は近くにいる両親に会いに行ったりもした

で月曜だが別にやることもなくネットサーフィンでもするかとパソコンに向かってカチカチ言わせているいるのだ…

 

〜〜〜〜〜

 

「暇だなぁ」

とにかく暇だ一言にネットサーフィンといってもやっぱりネットは調べるもので調べるものが無いとネットですらやることがないのだ

今はとりあえずY○hoo!ニュースを見ている

やはりサラリーマンはニュースを見るべきだろう最近後輩(24歳既婚済み)からゲームを進められたがあんな女の子がキャッキャッ言うゲームのどこがいいんだろうか?

もちろん俺もゲームはするがその手のゲームはしないせいぜいドラクエぐらいだろうまぁそれも子供の頃だが

うん、それにしても明日役立つニュースがないか見ているが…

「○○議員またも汚職か!」

「最近流行りのゲームを紹介!」

「○国またもミサイル発射か」

…碌なものがないな

俺はさらに記事を読むが似たようなものだらけだ

「ん?」

ふと目に止まったのはとある記事だ

「なになに「未来にいってみたい人を政府が募集中」?なんだこの怪しすぎる記事は」

「未来にいってみたい」だけならよくある詐欺だがこれは国が募集している

記事を見てみるとURLがあった

クリックすると電話番号が大きく貼っており「希望者はこちらにお電話ください」と書かれている

……

………

…………

 

…暇だしちょっと電話してみるか

いや、たしかに胡散臭いこの上ないがさっき確認したところこの電話番号は一字一句間違いなく政府への電話番号だ

つまり詐欺ではないはず

よし

ト、ト、トト、(番号打つ音)

プルプルプル、プルプルプル

…てゆうかただのいたずらって可能性もあるな

やっべ切ろっかn「はいこちら政府相談室です」

あ、出ちゃった

…ええい、ままよ!

「は、はいえーと、Y○hoo!ニュースで「未来にいきたい人」って記事を見つけたんですがそちらにそのようなことを募集中なんてことはあるのですか?」

「…」

あれ返事が返ってこない

え?恥ずかし

やっぱりただのいたずらなのか?

「はい募集中です」

…うん?声色が違うぞ

さっきまでthe受付嬢って感じの明るい女の人って感じだったのに今は「や」の付く人しかもオラオラ系じゃなくてガチの方

もしかして番号ミスって事務所に繋げちゃった?

いや、まてまて落ち着け今間違いなく「はい募集中です」って言った

もしかして遊ばれているのかもしれないがもう知らん!ヤケクソだ!

「もしもし?」

「あ、はい」

「お電話をくれたということは希望者ですか?」

「え、あ、そ、そうです…」

言っちまった

「そうですか…では1週間後お迎えに向かいますのでご自宅にいてください。それと絶対に他人言わないでください。」

「は、はい」

プープープー

…終わった

俺は電話片手に目を閉じそう悟り

「やっちまったー!」

そう叫んだ

今考えると後悔しかない流石に「自宅に迎えに行きます」は予想外だ

まてよ…そもそも住所知ってんのか?いや電話番号をから割り出したらいけるかもだが普通に犯罪な気もするんだよな

大丈夫か?…違うきっと大丈夫だ!来週といえば平日の月曜日、会社まではこないはず!

家にいるとき来たら/(^o^)\だかな

あとは身を流れに任せるか…

 

……

………

…………

6日後の夜…

…………

………

……

 

さてと明日はいよいよ例の日だ

家にいるときくるとまずいから6時起きのところを4時起きにして始発で行くとしよう

むしろ家で待っていて土下座するという案も思いついたがどうしよう

まぁいい明日のことは明日考えることにするか

俺は布団に入りスマホで調べたお経を読んだりキリストに誓ったり南無阿弥陀仏と言ったりして眠りに着いた

てかよく寝れたな

 

 

 

〜〜〜〜〜〜〜

 

石山の住む14階建のマンションに似つかわしくない黒い影が近づく

「目標αは12階の1203号室に住んでいるこの一週間調べたところこの2時30分が最も人が少ないことがわかっている。第一特装部隊は正面の玄関から2つある鍵をピッキングして開け、第ニ特装部隊はベランダの非常階段から侵入しろ。それとできればαを起こさずに保護しろ。…分かっていると思うがこの計画の希望者はαただ一人だ。絶対に失敗せずに任務を遂行しろ!解散!」

一人のリーダー格の男が小さいながら迫力のある声でそう言った

目標αとは察しの通り石山だ

話を聞くとどうやらあの募集に引っかかったのは石山ただ一人らしい

実に不幸な男だ

………

およそ10人ほどの真っ黒な服を着た人影が石山のマンションに侵入ししばらく使っていないため省電力モードで電気のついてないエレベーターの上昇ボタンを入れる

エレベーターはもともと一階に降りていたためそのまま中に入ったそしてすぐにドーム型の監視カメラに手を伸ばしガラス部分を取り外し中のコードとどこからともなく取り出したパソコンに接続し何かの動画が流れる動画は暗いままのエレベーターの監視カメラ映像だ

そしてしばらくし12階に近づくとコードとパソコンの接続を切った

「1203」号室の前につきそっと鍵に機械を取り付けたこれは機械式ピッキングマシンといい勝手にパッキングをしてくれるという優れものだ10秒ほどし「カチ」という音が鳴りもう一つの方の鍵にもつけたこちらはすぐに開いたどうやら同じ鍵穴らしい

スーと開けようとしたがあることに気づいたチェーンロックだ

石山が朝からであろう「お迎え」から自分を守る最終手段としてかけでおいたのだ

しかしこれにもしっかり対策してあるまたどこからともかく蜘蛛のような機械を取り出しわずかに開いたドアの内側にくっつけた

この機械もまた対チェーンロック対策に持ってきたものだ吸盤の要領でドアに張り付き内側からチェーンロックを外した

ついに黒い人影は石山の目の前に来たそしてガスマスクをつけ寝ているにもかかわらずさらに上乗せするように睡眠ガスをばら撒き

石山は男達に抱えられ起きることもなく連れていかれた

 

…あとに残ったのは狭い部屋だけだった




ここまで読んでくださった心の広い人達
残念ですが次の話が出るかは未定です(^ω^)


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目覚めたら如何にもという場所だが神様が出てくるということはない模様

ファ!?

…どこだここ?

俺は周りを見渡したがどこもかしこも真っ白だ

後輩から借りたラノベ(興味はないがやっぱり人からの貰い物は捨てるということはモラルに反する。ばあちゃんもそう言ってた)

それによるとこういう場合は大体神様がてできてスライディング土下座しながら「間違えて殺っちゃった☆テヘッ♪」っていうのが定番だ

しかしここにはマジでホコリ一つない神様の影も形もだ

「はー…」

俺はそう言いながらしゃがんで頭を抱えよう()()()

…?

おかしい、今確かに抱えようとした

俺はこの時最悪の予感がした

まさか、いやまさか

手がない?違う手だけではない

足も胴体ももちろん顔や頭も

周りの真っ白な空間と同化しているように何もない

「嘘だろ!」

俺の悲痛な声が虚空に消えていった

…そうだ声は出てる

じゃあ別に存在が消えて意識だけそこにあるわけではないはずだ

まだ、諦めるべきじゃないな

とにかく適当に待ってみるか

それで何か出るならそれでよし

何も出ないなら少し歩くか

 

…………

約一時間後

…………

 

大体一時間ぐらい待ってみたが

うーん、何も出ないな

出る気配もない

どうしたものか

それにしても一時間も立ちっぱなしなのに全然疲れない

というより地面についてるという感覚はあるのに重量による痛みなんかも感じない

でも重量は確かに働いてる(多分)

何言ってるかわかんない?俺もだ

あ、そうだ後輩から教わった「異世界で最初にすべきこと」でもするか

えーと、確か

俺はおもむろに手を前に出し(今は手がないからそういうイメージ)

「す、ステータスオープン!」

と言った

しかし何も起こらなかった…

 

………………

三日後

………………

 

結局あの恥ずかしい事件(ステータスオープン!事件)があってそこそこ日が経ったはずだ…

あれから少し歩いたがすぐに無駄だと思い今は立ちっぱなしだ

相変わらず立ちっぱなしなのに疲れる気がしないがもうそんなのには慣れた

慣れとは実に恐ろしい

それと眠気も感じないだが体内時計が狂うなんてことはない

多分今眠るはずの時間だろうなと毎日感じる

さて、そんな俺だが今なにかの画面とにらめっこしている

ぱっと見パソコンの画面だが、さも当たり前のように浮いている

下に手を入れても反応なし

画面に手を当てると何かがあるように触れることができた

ちょうどスマホ画面見たいなほんのりした暖かさとすべすべさだ

そしてその画面には待機中の表示

最初は「まさかステータスオープンが今頃!?」とも思ったが何も表示されずしばらくしてこの待機中の画面が表示されたのだがここからが長い

実に現時点で画面が現れてから待機中が出るまでの10倍はかかっている

なげぇ

俺はそう思いストレッチ(するイメージ)をしながら思考した

一体何を待機してるんだ?

神様の順番待ちか?

だとしたらどんだけ人を「殺っちゃった」んだろうか

「ふー」

俺はそうため息をついた

一体俺は何をすればいいんだ?

そもそもなぜこんなところにいるんだ?

このまま待機中の画面を見ながら永遠を過ごせというのか?

すでに俺の心はたった三日でボロボロだ

心はどうやら疲れや眠りを忘れた体とは違い昔と変わららないらしい

ふとストレッチ(ラジオ体操)を終え画面に目をやった

みると「待機中」から「利用可能」に変わっていた

それを見た瞬間俺は「ようやく終わったか!」と思いすぐさま目の前で浮いた画面に触れた

 




なんと続きました!
自分でも正直驚いてます
ここまできたらもういけるところまでいこうかな
( ̄∀ ̄)


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初めての体はル○バでした

まさかの3話目
連チャンで出し過ぎて誤字確認もろくにできない作者の作品ですがそのあたりはご了承ください



目の前になんかの画面が現れた!

俺は適当に画面に触れた!

なんか色々出てきた!

なんだこれ!

 

うん、ゲーム風に考えたけど(?)まじ何これ英語じゃん

もしかして初期設定とかないタイプですか?

いや一応英検3級持ってるけどそれは学生時代の話だ

今俺が受けて受かるのはギリギリ4級と言ったところだろう

つまり俺にとっては英語のパソコン画面は激ムズ難間nあれ?「Language settings」?languageって確か言語だよな

settingsは多分設定っていう意味だろ

…ポチ

あ、またなんか出てきた

俺は目の前の縦並びの語群を下にスクロールしていき…

もしかしたら言語設定か何かに日本語があるかもしれないという希望を持って…

そしてついに「日本語」という言葉を見つけた

「…あった!あったぞー!日本語だ!やったぞー!」

俺は久しぶりに見た日本語に喜び小躍りした

当然だろうこの三日間真っ白な空間に放り出されたり体が消えたりと非日常的なことが起きて高校生ならワクワクするかもしれないがこの中年一歩手前の(自称)お兄さんにはキツく体はピンピンしているが精神的にはもうげんなりなのだ

そんな時に見つけた日本語の圧倒的な安心感はまさしく母親に抱きしめられるレベル

正直作者がこんなことになったら心が折れます

そんなこんなでしばらく踊り(イメージで)気分も落ち着いてきたところで日本語をタップした

するとさっき意味不明だった英語の羅列が日本語になっていた

これでようやくこの状況が進展する!

そう意気込んで俺は改めて画面を見た

…なになに?

船内状況?

接続リンク先未定?

それとこれはレーダーか?

あとはよくわからない

別に後回しでいいだろう

とりあえず船内状況を選択しよう

うお!?

なんか立体映像的なのが出た

まるでSF映画だ

…これが船か?

いや、でもこれほんとに船か?

ぱっと見パラシュートに三角錐みたいなやつがくっついてるようにしか見えない

こんなのでちゃんと水に浮くのか?

今俺の目の前の船?は緑と黄色と赤に塗りつぶされている

比率としては5:2:3ぐらいだ

俺は立体映像の手前にある画面を見た

…なんか「今すぐ修理が必要です」とか書いている

画面の右上には

緑:修理の必要はありません

黄:修理が必要です

赤:欠損および消滅の可能性大

え?

いや緑と黄色はまだいい修理すればいくらでも直るからな

でも欠損および消滅って…

直せんのかこれ

だってこの船3割は欠損してる状況だぞ

しかも修理の必要なところも入れたら半分ぐらいしかちゃんと動いてないということだよな

…詰んだろ、これ

まぁ、壊れるならとっくに壊れてるだろうし、大丈夫だろ

今は放置だ、放置

よし、じゃあ次は接続リンク先未定のところだな…

一体何が未定なのか

ポチっとな

うわぁ

またズラっと出たよ

ほんと、こんなのずっと見てたら集合体恐怖症になっちゃうよ

とりあえずなんか押すか

ポチ

うん?

なになに

「船外修理用ドローン」?

この船ドローン積んでんの?

てかドローンじゃなくて人が直せよ

いや、まさか無人船!?

…ありえるな

だがしかしもうちょっとやそっとでは驚かんぞ!

ドンと来い!

よし、早速接続のボタンを押してと…

うお!

なんか暗くなったぞ

…暗っ

うーん?あ、なんか見てきた

……

………

前言撤回驚いてしまった

「(ハァ!?)」

この修理用ドローンなるものには発音装置が入っていないのか声が出ないがそんなことは今見えていることと比べると些細なことだ

そう今俺の目の前に見えている光景は今まで思いこんでいた海ではなく

漆黒の闇に浮かぶいくつもの光…

そう宇宙だ

なんてこったまさか宇宙とは思わなかった

…それにしても綺麗だな

俺はどうやら驚き過ぎて一周回ってハイになっているらしい

こんな意味不明な状況でも比較的落ち着いている

しばらく綺麗で神秘的な…おそらく本来見ることはなかったであろう宇宙にしばらく見惚れていた

目の前には恒星が光りすぐしたには土星のような巨大な環がありとても幻想的だった

そして俺は自分の体を見た

見た目はまさによく見るお掃除ロボットの形だ

丸型じゃなくて三角形だがな

あの隅のホコリを取れるやつ

それと今俺はあの立体映像で見た三角錐の部分にくっついている

動けるか?

ズ、ズズ

…動けるな、よし

少し動こう

 

…………

 

うわ!

なんだこれ完全にぶっ壊れてるじゃないか!

俺は今さっきいた場所のちょうど反対側に行こうとしたがその反対側がなくなっていた

そう文字通り跡形もない

そうか、さっきの立体映像の赤い部分がこれか

ほんとうに直せるのか?

だってこの三角錐は相当大きい大体一辺につき50mはある

見たところ角ごとなくなって10mは消えている

よく見ると立体映像で見たパラシュートのような部分は太陽光シートのようだが所々穴が空きボロボロだ

てゆうか、めちゃくちゃでかいな1kmはあるんじゃないか?

………

「(…あーやめだ、やめ)」

俺は考えることをやめた

ほんとうは駄目だろうが今はしょうがない

一度戻るとしよう

そうして俺は接続を切った

(どうやら乗り移るとか憑依とかではなく俺はあの元の白い空間から操作しているらしい)

 

……………

 

とりあえず、あの白い空間に戻ってきたが色々ありすぎて今は考えごとをしている

…もちろん例の件…「未来に行きたい人募集中」についてだ

やっぱりこれ「未来に行きたい人募集中」と関係があるのか?

確かここに来る前はお迎えの前日だった

しかし今はこんなよくわからない場所にいる

さすがの「や」のつく人でもこんなことできないはずだ

…そもそもほんとうに「や」のつく人達がやったのか?

そうだ俺が勝手に決めつけているだけで決して「や」のつく犯行とは限らない

となるとやはり国がやったのか?

こんな訳のわからないことを?

「うーん」

俺は答えの出そうにない自問自答を唸りながら繰り返した

が、途中でやめたどのみちここで何かしても何も変わらない

そう考えたのだ

そして俺はまた画面に向き合い

操作を始めた

画面にはまた言葉の羅列が並んでいるがこれは日本語だ

頑張れば理解することはできるはずだ

俺は「理解の早い男(自称)」と呼ばれていたからな

そうドヤ顔をしながら(イメージ)で俺はまた目の前の画面とにらめっこを始めた




気づいた人も居ると思いますが
…………<これは時間の流れや長めの沈黙を表しています
〜〜〜〜<でこちらは一人称や二人称、三人称に変わる線です
そもそも気づくくらいこの作品を見ている人はいるのでしょうか…
(-_-;)
それとドローンとは蜂みたいな音を出すからドローンというらしいのですが作者の中では小さい無人機=ドローンという方程式があるので悪しからず


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命名!宇宙船アマテラス!

ついにこの話の時代や場所が判明します
しかし作者は中途半端な知識しかないので期待しないでください♪


はい、宇宙からこんにちは

今俺は宇宙船の表面にくっついて心を清めている

なんとなく寝ている感じになれるのだ

まぁ、そんなことは置いといてあの後色々画面を操作して

だいたいわかったをまとめると

・レプリケーター

・対小惑星破壊用レールガン

・修理ロボット

・資源採掘用ドローン

・資料庫など

に分かれる

レプリケーターというのは複製機または組み立て機という機械で中に入っているナノロボットでだいたいのものは材料があれば作れるというものだ

次に対小惑星破壊用レールガンだが名前こそ物騒だが割と使い道は多い例えばこの船はバリアの類を載せていないらしい

だからこの兵器で撃ち落とすのだとか

まぁもっとも小惑星は防げても小さい宇宙ゴミなんかは防げない

わずかな大きさしかないものでも超高速で衝突してくるため恐ろしい威力になるのだ

こればっかりは装甲を分厚くするしかない

それに人工衛星も大体がこいつの影響で壊れるらしい

あの宇宙に出た時に見た宇宙船の壊れた部分もこいつのせいだ

とんだ問題児である

でこの壊れた部分もずっと放置というわけではない

そこで登場するのがあのル○バ(船外修理用ドローン)というわけだ

ごめんよル○バとか言って…

変える気は無いがな

でこのドローン直した部分と時間を俺に知らせてくれるわけだが衝撃的なことにコア以外は一回全部新品になっているみたいなのだ

今もせっせと損傷部を直している

…働きものなんだなぁ

だが欠損した部分は大量に材料を使うのだが材料が絶望的に少ない時はどうするのか

ここでル○バのお友達である資源採掘用ドローンの出番だ

見た目?

ル○バじゃ無いぞ?

ただ見た目は正直人によってはちょっとキモいと思うかもしれない

こう球体の部分に蜘蛛の脚みたいなやつが8本生えてるのだ

ごめんよキモいとか言って

でも見た目がそれだからな…

ル○バもキモい奴も友達だからかどちらも見た目に難ありだな

しかし、見た目を犠牲にしてかその役割は素晴らしい

普段は材料は主に近づいた宇宙ゴミを宇宙船が直接回収しているのだが(意外とあの問題児が役に立っていた)さっきも言った通りすごく小さい

大体が1〜5cmほどしかなくあまり足しにはならない

そういう時にこの気持ち悪い奴(資源回収用ドローン)を使うのだ

こいつは近くの小惑星に近づいて十数機の群れで大きめの宇宙ゴミやレールガンで吹き飛ばした小惑星を解体して本船に運んで来てくれる

ただし一体でもなかなか気持ち悪いのに十数機も群がれば相乗効果で鳥肌も立つ(立つ体はないけど)

まぁ、見た目を除けばいい奴だよ…

ちなみにドローンの数が減れば一定数までレプリケーターが再生産してくれる

レプリケーターが壊れればドローンが直してくれる

無限ループって怖くね?

それで不思議に思ったのではないだろうか?

なんでこんなに知っているか

ちょっと前までここが宇宙だなんてことすら知らなかった奴がここまで知ってるとはgoog○eでも使ったんじゃないか

そう思っているだろう

もちろん使ってない

というかあったらどれだけいいことか

しかし案外goog○eは間違ってはいない

そう、答えは資料庫だ

これに関しては「レプリケーター?修理用ドローン?」とか思っていたら偶然見つけたものだ

というより最初に俺を三日間待機中にしたのはこいつの読み込みのためだったらしい

ざけんな!

と言いたいところだが

なかなか使う機会が多いため許している

他にもわかったことといえば

この船の動力源は太陽光のみということ

推進方法はこれは驚いたのだが太陽光線の反射する際にできる圧力で進んでいるのだとか

太陽光線…というよりも光に圧力があることには驚いた

たしかにこれなら推進を得るための恒星を変えながらであれば恒星間飛行すらも可能だろう

しかもソーラーパネルで電気もゲットできるときた

それと一応スラスター(補助推進機)としてイオンエンジンが付いているのだが燃料はすっからかんだ

宇宙空間や小惑星にわずかにある推進剤のキセノンだが溜まるたびにすぐ使うためである

だから今は使用をストップして溜めている

…ここまでは別にいいのだがここからが俺の心を抉った

自分は宇宙船の特別守られた最深部(俺はコアと呼んでいる)の量子コンピュータということ

そして、原子時計からわかったが地球を発った2067年から既に4万年経っているということもわかった

さらに太陽系から航路からの逆算でおよそ22000光年は離れているということもだ

この事実は俺を5日間ほど落ち込ませた

4万年である

普通に考えてそれほどの時間が経っているなら、もう俺のこの宇宙船を見つけて博物館にいるかかスクラップ処分しているはずだ

しかし現に今俺は宇宙を漂っている

つまり、考えたくもないが最悪の場合人類は既にいなくなっているかもしれない

…俺を世話してくれた両親にもよくラノベを貸してくれた後輩にも

もう会えないのだ

人類が生き残っていても既に寿命で死んでいるはず

…俺が一体何をした

「未来に行きたい人募集中」に応募したのがいけなかったのか?

まぁ、そういう感じで俺は5日間ほど落ち込んでいたのだが

今はもう大丈夫だ

目標ができたからな

…きっと地球に帰る

これが目標だ

まだ人類だって滅んだと決まったわけじゃない

だから今から地球に帰るんだ

ちょうど今修理が完了したところだ

そうだこの宇宙船に名前をつけよう

といっても俺はもう名前を決めているが

しばらく世話になりそうだしな

てゆうか、もうなった

俺を4万年間も守り続けてくれたんだ

名前ぐらいいるだろう

…名前は「天照(アマテラス)」だ

もうここまできたら神頼みだ

発祥の地である日本は今もあるか知らんがな

さてさて、では地球に向かうとするか

よーし俺は思い切り息を吸い込み(イメージ)

「180度旋回!目標地球!」

と言って画面を触ろうとしたが、この時気付いてしまった

確かここに来るのに4万年かかったんだった…

一応22000光年だから光速でいけば22000年で帰れるが、いくら壊れても修理できるとはいえ22000年は長すぎる

しかも航路を確認したがどうも銀河を旋回しているらしいつまり帰ろうと思えばまた迂回しながら行く

俺なんかたった三日で心がボロボロになるような奴だぞ(2話参照)

…どうしたものか

 

カ、カン

 

うん?なんの音だ?

 

グガァーン!!!!

ガガガガガガガガン!!!

 

「(うぐぁ!)」

俺はとっさに船外用修理ドローン格納庫に避難した

そして接続を切り

船外カメラ(色々触ってたら見つけた。最初に見つけたらル○バを使わずに済んだだろう)で外を確認した

…なんてこった

画面には土星のようなガス状惑星の環に突入してしまった「天照」の姿があった




宇宙では音は出ないのですが
ル○バには装甲を叩いて中の状態を調べる機能があるので宇宙ゴミが当たった衝撃を「音」と勘違いしたみたいです
それと宇宙空間にキセノンがあるかは作者にはわかりません
あくまでフィクションなのでそれっぽくできていますがなんでもありです
(⌒-⌒; )


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衛星からの脱出プロジェクト始動!

このお話はフィクションです
実際の物理法則に従っているとは限りません
このお話はフィクションです
実際の物理法則に従っているとは限りません
(大切なことなので二回言いました)


なんてこった

環に突入してしまった!

この空間…いや資料庫には確か電脳空間と書いてあったかな

とにかくここなら物理的に存在していないから揺れるなんてことはない

だが外は大変なことになっている

このままだと空中分解して、この惑星の環の一部になってしまう!

原因はわかる

おそらく燃料節約のためにスラスターを切ったのが間違いだったんだろう

しかし今は原因追求よりもこの状況をなんとかしなければ!

幸いスラスターを切っていたおかげでキセノンが少しだけ溜まっている

俺はスラスターのスイッチを入れ自動操縦モードに切り替えた

だがスラスターがほとんど出ない

どうやら既にいくつかのスラスターが壊れているようだ

非常にまずい

計算用のデジタルコンピュータによるとここから脱出するには推進剤が全く足りない

この惑星の環の中でも相当分厚い場所に入ってしまったようだ

「全く何のためのレーダーだ」と心の中で思いレーダーを見た

…なんだこのでかい影は

俺が睨みつけたレーダーには他の環の粒子とは比べものにならないぐらいの巨大な影があった

しめた、あれはおそらく衛星だ!

空隙の中にあることから俺は衛星だと判断した

衛星の表面なら多少は安全な筈だ

 

ズーン

 

外でまた船に粒子が衝突する

…急がなければ

俺は自動操縦の目的先をあの衛星に設定した

そして不時着に備えせっせと船を直しているドローンに格納庫に戻るように指示した

資源回収用ドローンも同様に指示した

…残り5キロか

ギリギリ推進剤がもつな

そうだ太陽帆を格納しておこう

既にボロボロだがこれが俺たちの生命線だ

完全に壊れれば電力を供給できなくなってそのままお釈迦になってしまう

それだけは阻止しなければ

 

……………

 

そろそろだ

太陽帆の格納も終わった

あとは衝撃で船が壊れなければいい

最悪コアだけはどうにかなってほしいところだ

…衝突まで3、2、1

 

…0!

 

ド、ドン

 

え、跳ねた!?

ちょ、どこに行くんだ!止まれ!

巨大とはいえ粒子が集まってできた程度の衛星だ

重量が小さいのだろう

俺の願いも虚しくどんどん跳ねていく

 

ズン、ズン、ズン

 

くそ、止まれ…!

あ、目の前に何か…

うん?あれ洞窟じゃね?

ヤベェ!あんなとこに入ったら太陽光シートで発電できないぞ!

俺はとっさにほんのわずかに残ったスラスターを噴射した

 

ギ、ギギギギギ、

 

船が悲鳴を上げている

もう少しの辛抱だ!頼む!耐えてくれ!

 

かカン、カン、カラン

 

…止まったか?

俺は俺は船外カメラで確認しようとしたが映らない

どうやら壊れたようだ

 

仕方ない、外に出るか

気は進まないがル○バだと機動力がないから資源回収用ドローンで行くとするか

そう、愚痴りながら資源回収用ドローンに接続しようとした

…うわぁ

全部で20基ほどあったドローンの半分ほど壊れてしまっている

まぁ、こいつらはいくらでもレプリケーターで直せるからいいか

レプリケーターは無事みたいだし

さてと接続するか

俺の周りは初めてル○バに繋いだ時みたいに暗くなった

どうやら格納庫の中らしい

「よいしょっと」

おっさんらしい声を出して格納庫を開けるように指示を飛ばして扉を開けた

…俺まだおっさんじゃないのになぁ

それにしてもこのドローン発音装置が組み込まれているらしく宇宙空間で声が聞こえないとはいえ確実に出ている

この機能は果たしているのか?

…それはそうと相当壊れてるな

宇宙船はコアが剥き出しの状態で鎮座している

それに結局洞窟に入ってしまった

よし、とりあえず太陽光シートを洞窟の外に出してこよう

みんな(資源回収用ドローン)ー集まれー

あー、わらわら集まってきてるよ

てか、なんで君たち整列するの?

いや、整列は別にしなくていいから、これ運んでくれない?

 

……………

 

やっと運べた

ドローンの数が足りないから俺も手伝ったんだが、いくら俺が量子コンピュータとはいえ俺の人格と記憶をコピーするのに全振りしているのだから人間と同程度の思考速度しかない

だから、機械的にテキパキ働くドローンと違い所詮人間に毛が付いた程度俺ではほとんど手伝えなかった

サラリーマンとしては不覚である(社畜魂)

だから途中で不貞腐れて接続切って電脳空間に戻ったとさ(接続したまま電脳空間に戻ると接続されたままで操作できる状態で放置される。そして接続を切るとまた独立して元のプログラムに従い動き出すのだ)

だが何もしなかった訳ではない

俺たちの生死に関わる一大プロジェクトを始めたのだ

それは以下の通りになる

・核融合炉製作

・コア増設

・レプリケーター群による工業施設建設

・脱出用宇宙船造船

・脱出用発射装置

で脱出という流れだ

まず核融合炉だがこれは必須だ

なぜなら今の俺たちは太陽光シートの発電しか電力の収入しか無い

つまりもしも太陽光シートが壊れれば俺たちの命運も尽きることになる

だからこの核融合炉が必要なのだ

しかも素晴らしいことに2067年の人類は核融合炉の建設に成功しており資料庫に設計図やら色々入っていたのもも選んだ理由として大きいだろう(一体なぜ資料庫に入っていたかはわからない)

幸いにもここには大量の氷つまり水素が大量にある

さらに長い間放射線に晒されてできたヘリウム3もある

あとはD-3He反応に必要な重水素とヘリウム3をがっちゃんこすれば熱が発生しそれを使い発電すれば良い(ちなみに磁気閉じ込め式であるドーナツ型が特徴的なトカマク型である)

問題は工業面だ

核融合炉を作るには今あるレプリケーターではナノレベルの操作はできない

より繊細な動きができるレプリケーターが必要だ

そのためレプリケーターによってより精密なレプリケーターを作りさらにそれを繰り返す

これで工業施設もコアの製造さらに新しい宇宙船も作ることもできる

だが少しまずい事態にもなった

衛星の表面だとそこまで粒子が落ちてくることもないだろうと高を括っていたのだが、どうやらかなりの数が落ちてきているらしく、太陽光シートにもばかすか穴を開けている

太陽光シートを量産することも考えたがコンピュータによるとあと9日ほどでこの衛星の主星である、ガス惑星の影に隠れてしまい発電できなくなるらしい

再び太陽の当たる時期まで待つにも俺の本体である量子コンピュータは一瞬でも機能停止すると中の量子が霧散して俺という存在は死んでしまう(一応蓄電池があり12時間程は電力はもつ。この衛星に不時着した際に太陽シートを収納していたのにかかわらず、俺が生きているのはそれのおかげ。有難や、有難や)

タイムリミットは9日間

この9日で俺が生きるか死ぬかが決まる

レプリケーターでより精密なレプリケーターを作り核融合炉を建設すれば俺の勝ち

その電力で宇宙船を作り脱出する

俺が核融合炉を作れず太陽が隠れれば俺の負け

俺は地球を見ることなく死ぬ

初めて死ぬかもしれないということに直面し今はいるかもわからない人類の作り出した地球の神々に俺は祈った




核融合炉の燃料にトリチウムも考えたのですが作者の知識不足と生産の難しさを考えアメリカが月面には大量のヘリウム3があると言っていたのを思い出してヘリウム3にしました
間違っていたらすみません…
( ´_ゝ`)


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衛星からの大脱出

この回ではタキオン粒子ついて少し触れますが独自解釈&めちゃくちゃ自論で進行します


ここは、地球から22000光年離れたとある土星型惑星…

その惑星の環にある衛星の昔衛星ができた時の溶岩によってできたと思われる洞窟には巨大な人工物がいくつも並べられていた…

 

 

 

そうです!

俺はあの一か八かの大勝負に勝ったのだ!

プロジェクト開始から約8日で核融合炉(試作機)が完成ししばらく動力に余裕が出てきたところにさらに巨大かつ高性能な核融合炉を作ることに成功した

資料庫を見ると未だに宇宙条約が働いており、核の類は未だに宇宙にまでは進出していなかった

つまり、俺が初めて宇宙に核融合炉を建設したことになる

これはもはや教科書に載るのは確定だろう

俺が生きて地球に帰ったら言っておこう

それにしてもかなりギリギリだった

当初は直接完成版核融合炉を作るつもりだったのだが残り3日で太陽が隠れるためその場しのぎのため開発途中のレプリケーターを拝借して試作版核融合炉を作っておいた

その後完成版核融合炉を作り量産しつつ材料を回収するための資源回収用ドローンを生産し続けた

完成版核融合炉ができたのは太陽が隠れてから1日後だった

いやー、危なかった

あと後ろに見えているのは核融合炉やレプリケーター群ではない

宇宙艦隊だ

まぁ、戦争目的ではないが

でもロマンがあるよな宇宙艦隊って

宇宙戦艦ヤ○ト世代でないからどんなのかはよくわからんが

まず「天照」を改造して作ったのが旗艦「天照」だ

見た目は宇宙ゴミの衝突に耐えられるように角ばった突起の少ないデザインとなっており対大型小惑星破壊用レールガンを3門、対小型小惑星破壊用高出力レーザー砲が4基16門付いている

全長も180mありもはや元の三角錐の面影がない

こう見ると戦艦にしか見えないがこの環から脱出するにはむしろ少ないぐらいだ

というわけでさらに艦を造船した

造船した艦は以下の通りだ(この作品箇条書きが多いな…)

・旗艦「天照」×1

・対小惑星駆逐艦×4

・資源貯蔵艦×2

・工業施設艦×6

・補給艦×2

・システム艦×1

・移動研究施設艦×1

の計17隻から構成される大艦隊だ

アメリカの空母打撃群ですら護衛艦5〜10隻+補給艦1〜2隻からなる

このことからいかに巨大な艦隊かがわかるだろう

それと全てに「艦」がついているがこれは全ての艦に小惑星破壊用の兵器を積んでいるためだ

兵器は対大型小惑星破壊用レールガン(RG-LAD MK-1)と対小型小惑星破壊用高出力レーザー砲(DEW-SAD MK-1)が基本兵装となる

俺は核融合炉からの流用で水爆の開発も考えたが爆発時に発生するEMP(電磁パルス)を警戒してやめておいた

あれは下手をすると艦隊全ての電子回路を破壊するからだ

…俺はこの47日間でこんな巨大な艦を造船したがこれで地球に帰ろうなどとは考えない

そのかわり2067年の科学力でも作れなかったSF映画の定番…

そう、FTL航法(超光速航法)もしくはワープ航法を開発しようと思う

当たり前だが簡単にはできない

どちらも俺らの時代では原理も発見されていない代物だ

しかしあてはある2067年には超光速粒子タキオンがチェレンコフ放射で発見されている

こいつを使えばFTLは可能だと思う

しかし、地球の総力を挙げてもできなかったことだ

従ってどこかの星を惑星開発するかデ○・スターのような人工惑星を作るかをしなければならない

軽く見積もって数百年はかかるだろう

その間に滅ばれても困るのだが本当に生き残っているのなら科学技術も発展している筈だそれに賭けよう

さて、ついにこの衛星からおさらばだ

俺は忌々しい筈の衛星に少し感謝をしつつ発射基である電磁加速式宇宙船射出基の電源を入れた

この衛星は重力が小さいそのためちょっと加速すればすぐに脱出できる

さらに宇宙ではほとんど摩擦による失速などはないそのため初速が速ければその速さを維持しながら飛行できる

燃料の節約も可能だ

先陣を切るのは対小惑星駆逐艦だ

これで周りの邪魔な小惑星を破壊する

発射準備に入っている

俺は射出ボタンを押した

 

この時少し「天照」が揺れた

 

…駆逐艦は少し危なっかしい動きをしていたがすぐに安定した

安全に発射できるようだ

続けて駆逐艦を全て送り込み周りの小惑星を破壊し始めた

やがて衛星の周りは不恰好な形で小惑星が消えた

そして「天照」を除く他の艦を全て打ちだし残るは「天照」のみとなったちょうど衛星がガス惑星から顔をだし太陽の光が当たる

実にいい旅の出だしだ

俺は遊び心で作った艦橋に接続し

「旗艦「天照」発進!」

と叫んだ

すると、かなりのGを感じた

「天照」はそのまま衛星を飛び出し気づけば環を脱出していた




ついに作者のやりたかった宇宙大艦隊が登場しました!
もちろん戦争目的ではないですが後々大事になってくるかもしれないです…
その前に作者が失踪するかもしれませんが…


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植民地を求めて三千里

この話で第1章は完結予定です
次の章の予定は「植民地開拓編」を予定しています
失踪せずに作者の頭がついていけるかはわかりません…
正月に何してんのやら
ちなみに読者の皆様は大晦日何を見ましたか?
作者は「ガ○使」です
方○、お前はビンタの回避はできねぇんだ…



ようやくあの地獄のような環から脱出することができた

しかしあの衛星のおかげで大艦隊を得ることもできた

この艦隊であれば大規模な遠征も可能だ

そのために資源貯蔵艦を二隻も作っておいたのだ

全長300mというこの巨艦には二隻合わせてこの艦隊をあともう一つ作れる程の貯蔵量を誇る

…実は俺はこのプロジェクトを進めている間とあるもう一つのプロジェクトを進めていた

名付けて「植民地大捜索作戦」だ

その名の通り超光速航法を研究したり開発したりするための拠点を捜索するというものだ

あ、違うからな

サボってたわけじゃないからな

ドローンがブラック企業ということに気づかない熱血社員並に働くからって楽な望遠鏡覗く仕事やってたわけじゃないからな(震え声)

方法はトランジット法だ

簡単に言うと恒星の前を通る際に惑星が作る影を測定するというもので現代でも相当数を見つけている

それでその後恒星と惑星の距離などを測定しタイプ1かどうかを計算する(タイプ1とは俗に言う液体の水がある可能性が高い地球型惑星のことを指す。なおタイプ2は金星などの恒星に近い地球型惑星のことを指す)

その後さらに可能性の高いものを絞っていき最後に残った候補を植民地化しようと思う

というかもう見つけた

距離にして22000光年を経験して近いと感じる21光年

恒星の周りに13個(推定)もの惑星を持ち地球の1.3倍という大きさを持つスーパーアースだ

水が存在するのはほぼ確定で四季もある

ただし恒星にわずかに離れているため気温は若干低いと考えられる

それと、地球の24時間で一周するのと違いこの惑星は23時間で一周するこう見ると地球にかなり似ているように思える

問題はあまりにも地球に()()()()()()場合である

…つまり、地球外生命体ならまだいいしかし知的生命体がいる場合彼らにの環境を破壊しないようにしなければならない

こんなことになったら、もうこちら側に引き込んでやろうと思う

地球外生命体はわからないが知的生命体のある可能性は低いと思う

なぜなら人工熱源が探知されないのだ

もちろん、原始的すぎてわからないということもあるがワンチャン生き物のいない地球型惑星かもしれない

ちなみになんでこんなに地球型惑星を推すかはやはり核融合の燃料である水が欲しいからだ

しかも液体の水であれば他にもいろんな物質が溶けている筈だ

これは是非欲しい

…と、まぁこんな願望をグダグダ考えていたがもうめんどくさいから行ってしまおうと思う

(今これを読んでいる人もさっさと行けと思っているだろうし)

どのみち、この恒星系には俺の望む惑星はなかった

ほとんどが超高温or超低温で電子機器なんか置いたらすぐに寿命がきてしまうからだ(大気も薄く生半可な防御しかしていない電子回路なんか高エネルギー粒子ですぐに焼けることもある)

なんともまぁ、衛星から脱出したら次は恒星系から脱出とは人生何が起きるかわからないないものだ

脱出には艦体に搭載した恒星間航行用の対消滅機関を使用する

対消滅に必要な反物質は確保に極めて時間がかかる

例えば現代の技術で反物質を1g作るのに巨大粒子加速器で100億年はかかるとされる

そのため俺はまたもレプリケーターを拝借し大量の反物質生産施設を建設した

2067年には現代よりも16000倍程に効率が上がったため数の暴力でなんとかなった

まず、850mもの巨大粒子加速器を1400個作った

資料庫にはアメリカが2084年の実用化に向けた反物質の大量生産が行われていたらしく750mの粒子加速器20基を衛星軌道上に打ち上げ(というより軌道エレベータがあったらしく相当安く済んだとか)運用を開始していた計算では20年程で恒星間航行が可能である20トンをも作れるらしい

俺には時間がないから20年も待てないその上艦体は17隻もある

だから1400とかいういかれた量のしかも資料庫に入っていた粒子加速器を恒星間航行専用に改造した粒子加速器を作ったのだ

大変だったぜ

約45日で必要な量を生産し終えた

仮に燃料が足りなくなったら工業施設艦で作る

一隻丸々の燃料を作るのに90日かかるがないよりはマシだろう

前回燃料が勿体ないと言っていたのはこのためだ

さて、では行くとしよう

…もう発進してるがな!

いつもみたいにを「発進!」とかいうと思ったか!残念だったな!

…変なテンションだな

話を戻すが…

なんだっけ、えーと

あ、そうだそうだ対消滅機関についてだったな

対消滅機関といえど光速を超えることはできない

せいぜい光速の70%といったところだ

目的の惑星まで21光年あることを考えると約35年かかるこれは最高速度で飛行しての話だから40年かかると考えた方がいい

その間に俺は研究施設艦で色々研究する

何を研究するかは後でのお楽しみだ

ヒント?

えー、特別だぞ

ヒントはなぁ、…俺はなぁ今喋り相手がいないだ

ほらこの話を見直してみろ

ほとんど説明文だろ

興味ない人にはただの呪文だと思うんだ

だからな今俺は友達が欲しいんだ

そうすれば多少は説明文が会話文になると思う

…友達がいるか怪しい作者の会話文だがな

はい!これがヒントだ!

次に会うのは恒星間航行中か40年後か作者の気まぐれだから知らんけどまたな!




石山は前にサラリーマンの名に恥じる的なこと言ってたのにサボってたようですね
(だから部長になれなれねぇんだよ)ボソッ
それと次話どうしようネタが浮かんでこないですね
もうどーにでもなーれ(自暴自棄)


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第2章 植民地開拓編
第1章完結時点での艦隊情報


艦隊カタログ的なものを作りました
ただし第1章で出てくる艦隊はあんまり使われない予定です
それと今更ですが作者はミリタリーには疎いです…
間違えている可能性120%
とりあえずそれっぽく書いておきます


対大型小惑星破壊用単装レールガン一号

→RGーLAD MK-1

対大型小惑星破壊用連装レールガン二号

→RGーLAD MK-2

対小型小惑星破壊用四連装高出力レーザー砲一号

→DEWーSAD MK-1

 

 

 

旗艦「天照」

全長 183m

全幅 32m

全高(電磁加速射出機レール取り外し時) 45m

機関 第1世代対消滅機関

補助機関 第2世代核融合炉×2

装甲 複合装甲(鉄鋼炭素ナノチューブ複合材)

重要区間装甲厚 310mm

兵装 RGーLAD MK-1 3基3門

DEWーSAD MK-1 4基16門

航続可能距離 35光年

 

我等が旗艦の「天照」

その姿は神の如し

出でし後光は正に太陽の化身なり

(石山が感動のあまり読んだ詩、クソダサい)

 

対小惑星駆逐艦×4

全長 167m

全幅 27m

全高 43m

機関 第1世代対消滅機関

補助機関 第2世代核融合炉×2

装甲 複合装甲(鉄鋼炭素ナノチューブ複合材)

重要区間装甲厚 300mm

兵装 RGーLAD MK-2 3基6門

DEWーSAD MK-1 8基32門

航続可能距離 32光年

 

対小惑星のスペシャリストで特徴はなんといっても連装レールガン

この兵器により通常の単装レールガンでは破壊できない小惑星を破壊することができる

かっこいい(語彙力)

 

資源貯蔵艦×2

全長 324m

全幅 58m

全高 54m

機関 第1世代対消滅機関×2

補助機関 第2世代核融合炉×4

装甲 複合装甲(鉄鋼炭素ナノチューブ複合材)

重要区間装甲厚 440mm

兵装 RGーLAD MK-1 1基1門

DEWーSAD MK-1 6基24門

航続可能距離 31光年

 

文字通り資源を貯蔵するための艦

物質を衛星から解体、圧縮した塊が詰まっている

とにかくでかいため対消滅機関が2つ搭載されている

 

工業施設艦×6

全長 124m

全幅 41m

全高 46m

機関 第1世代対消滅機関

補助機関 第2世代核融合炉×2

装甲 複合装甲(鉄鋼炭素ナノチューブ複合材)

重要区間装甲厚 280mm

兵装RGーLAD MK-1 1基1門

DEWーSAD MK-1 4基16門

 

効率化されたレプリケーターが搭載された艦

6隻全てがフル稼働すると15日程で「天照」を作ることができる

 

システム艦

全長 102m

全幅 34m

全高 38m

機関 第1世代対消滅機関

補助機関 第2世代核融合炉×2

装甲 複合装甲(鉄鋼炭素ナノチューブ複合材)

重要区間装甲厚 240mm

兵装RGーLAD MK-1 1基1門

DEWーSAD MK-1 2基8門

 

周りに存在する小惑星などを探知してほかの艦に知らせる警戒艦としての働きやプログラムの書き換えなどを行う

地味に重要な艦

 

移動研究施設艦

全長 119m

全幅 39m

全高 34m

機関 第1世代対消滅機関

補助機関 第2世代核融合炉×2

装甲 複合装甲(鉄鋼炭素ナノチューブ複合材)

重要区間装甲厚 260mm

兵装DEW-SAD MK-1 6基24門

 

研究するための艦

今後の恒星間航行の際に力を発揮する

今の研究テーマは「友達」

 

 




あり?
地味にめんどくさい上に単調ですね…
今回は書きましたがもしかしたら次のカタログは出ないかもしれないです…


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「友達」は自分の手で作る

読者の皆様には友達はいますか?
作者?
あぁ、それ以上聞かないでくれ…
それとこの話は特に作者の独自の人工知能に対する考えが長々と書かれています
興味の無い人は飛ばし飛ばしても構いません
でも、この話には(何かが)出るぞ…!


〜〜〜

恒星間航行開始から1年

〜〜〜

あーやべぇ

恒星間航行からなんやかんやで一年経ったが人と話して無くてホームシックになりそうだ

ここまで来てホームシックって割とシャレにならないからな

てな、わけで前話(正確にはそのさらに一つ前)でもヒントを出した通り話し相手を作ろうと思う

…やっぱりヒント簡単すぎたかな

ま、いっか

それで、話し相手だがこれが問題だ

問題というのもこの艦隊で意思を持つのは俺ただ一人だ

つまり、艦隊で俺以外に独立した意思を持った者が現れると内部分裂するかもしれないのだ

これでは地球に帰る云々以前の問題だ

だから2つほど自分以外に意思を持たせる方法を挙げてみた

一つは自分の()()()

言い方を変えると俺に使われているコアに別の俺(というより俺というプログラム)を入れ独立させるというものだ

次に機械的な人工知能

このタイプはコアを使用せずデジタル式の人工知能を搭載するというもの

読者が真っ先に思いつくだろうタイプだ

…だがこれらにはいずれも不安要素がある

まず俺の量産

こちらは当たり前だが全員同じ人格と知能、記憶を持つ

つまり、どれも本人と言える

しかし、これから植民地を開拓したりFTLの研究、開発などのプロジェクトを同時進行させる

これらの統率には必ずリーダーが必要だ

あとは、読者の想像通り

いずれも本人なのに一人だけ選ばれるのは必ずと言っていいほど争いが起きる

それに、そもそも俺らが寄ってたかった程度では艦隊、さらには植民地全ての把握は極めて難しい

よってこの案はボツだ

次に機械的人工知能だが先に言わせてもらうとこれもボツだ

たしかに機械的なら植民地の管理も可能だがそれがあってもリスクが高い

理由としては価値観の違いによる内戦

機械的な人工知能に価値観などあるのか?

というのが読者の感想だと思うが(作者の自論の上だと)答えはあるだ

というのも価値観は感情からくる

これはいいものか、悪いものかを判断するのが価値観だ

例えば脳の障害で価値観が消失した人がいるとするその日はそれ以外は全て正常だとする

その人が友達から遊びに行くのはいつなら良い?

と聞かれたとする

しかし、その人は悩む筈だ

なぜなら、次の日も、その次の日も未来の日は全て同じ未来だからだ

他にも、その人が安い牛肉と高い牛肉を買おうとした

これにも、その人は悩む筈だ

これも、同じ肉ならどれも同じだからだ(お金がたくさんあるとして)

要するに、先程述べた良いものと悪いものを別れるといのは価値観があると言えるということだ

だから、極端な話脅威度を見分けられるイージスシステムは一種の価値観=感情を持っていると言える

このことから俺は機械的人工知能は価値観を持ち得ると考えた

そこからは実に簡単

ここからもまた哲学的な話だが飛ばしたかったら飛ばしでくれ

この話の7割はこんな話になると思う

ごめんな!

では、話を戻して

あるところに人間並みの知能を持ったリスがいるとする

リスにとっての知能はすみかの木に使われる

しかし、ある時人間が自らの資源にすべく木を伐採しに来て木を伐採していった

今までリスは木のために知能を使ってきたがリスは人間に対して復讐を始めた

…あとはこれを人工知能に当てはめるとあら不思議

人工知能が自然寄りの場合自然を破壊し続ける人間を倒し

人工知能が人間寄りであれば自然を破壊し続ける…

さらに人間は人間を倒すもしくは自然を破壊する人工知能を破壊し始める

このように人工知能に感情ができるということは人間とは全く違う価値観ができる

そしてその後その価値観の違いが気持ち悪い人間が破壊する

良いことが無い

今まで人間が発展を続けたのは「人間」のみが意思を持っていたからだ

ほかに意思を持つ生き物がいた場合はラノベのように価値観の違う亜人の排斥を行う

長くなったが、これが理由だ

んじゃ、どうすんだよって話だがハイブリッドにしようと思う

方法は超簡単コアに俺というプログラムを入れずに人工知能をぶち込むこれで完成

な、超簡単だったろ?

最初はSF人工知能特有の感情が無い状態だがコアの量子コンピュータが脳のニューロンの擬似的な働きをして独自の人格を得る筈だ

これで、おK

上の量子コンピュータが脳のニューロンの働きをするというところで「うん?」と思った方は博識な方だろう

そう、俺の意識のこの量子コンピュータは元の肉体的な体の方の脳をコピー(もしくは擬似的に再現)したものだったのだ!

同時に恐ろしいことだが肉体的な脳から量子コンピュータにコピーできるとは…

どんなSF作品だ!(この作品)

そんなことは置いといて

さてさて早速作ってみよう(ワクワクさん並感)

〜〜〜〜

…この時新しい意識が石山の艦隊に芽生えた

奇しくもこれが「地球(由来)」初の感情を持った人工知能とは石山は知らなかった




割と深く考えました
次回からは本格始動したいと思います(予定)
実をいうと自分のコピーの方が作者的には良いと思います
理由は直感です(キリッ)
あと、例えが多すぎましたね…


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目覚めた意識

前話の難解人工知能のお話を乗り越えた読者の皆様!
今作は説明文少なめで頑張ります!
٩( 'ω' )و



俺はシステム艦の隔離コアに人工知能をぶち込んだが、おかしなことにうんともすんとも言いやしない

おかしなー

…いや、なげぇよもう5日経ってんぞ

既にあの地獄の資料庫の読み込み時間を超えてしまった

こんなことは俺の予想にはなかった

せいぜい2日ぐらいで起動する筈なのだが

…しょうがない暇だし自分の電脳空間に戻ろう

ちょうどこの前3D viewとかいうやつと物理演算ソフトを見つけた

これを組み合わせれば現実世界の物理法則の存在しない電脳空間でなら何でもできる

例えば、家具を作ったりこの果ての無い真っ白な空間に家を作ったりすることができる

…そうだ!体を元に戻せるかもしれない!

といっても電脳空間のみだが

それでも大きな進歩だ!

俺は早速自分の体を作ろうとしたがすぐに手を止めた

うん、まず練習しないといけないな

何事もまず練習からだ

よし、まずは家の枠組みからだ

………

ざっとこんなもんでいいだろう

俺の前には一辺10m程の俺の元の家よりも少し大きいぐらいの家があった

え?これ家じゃなくてただの部屋だって?

あぁ、そんなこと言うのか

でもしょうがないだろ俺の元の家が狭いワンルームだったんだから

次に家具だがこれには少々困った事態が起きた

まず俺は寝る必要もなければ食べる必要もなくさらに風呂トイレもいらないわけだ

その上、収納スペースにも何も収納するものが無い

そしてその結果が目の前の殺風景な部屋だ

椅子とハリボテの棚やちょっとしたインテリ風の花(花は3D viewのプリセットにあったものをそのまま使った)

結局、練習するとか言っておきながらそんなにしなかった

こんなので果たして自分の元の体を作ることはできるのか!?

いや、諦めなきゃ何とかなるって、ばぁちゃんも言ってた!

よし、いってみよう!

………

ダメでした(即堕ち2コマ風)

いやだって考えてもみてくれ自分の顔を鏡なしで正確に思い出せるか?

できる人がもしかしたらいるかもしれないが俺は生憎できない人だ

てな訳で今の俺は3D viewのプリセットから引っ張ってきた人型を使っている

のっぺらぼうだぜ!

真っ白だぜ!

もはや見た目が白タイツか動くマネキンだぜ!

…どうしよ、ちゃんと自分の顔をよく見て覚えておくべきだった

しかし今はもう後の祭りしばらくはこれで行くか

どうせ俺は電脳空間にいるわけだから外からはだれも見ないわけだからn「あの、すみません」

…なんか後ろから声が聞こえた気がするが気のせいだろう

ともかく今は「あの、聞いてますか?」

…どうやら気のせいでないらしい

俺は恐る恐る後ろを向いた

あれ?誰もいないぞ

やはり気のせい「…聞こえてはいますね」

やっぱなんかいたわ

ていうかこの声は宇宙船の警告音声だ

あの男性か女性かわからないあの音声

「えーどちら様でしょう?」

俺はそう聞いた

この俺の絶対領域(電脳空間)に入ってくるとは何者だろうか

「?私はあなたに作られたと記憶しておりますが?」

作られた?俺に?

あ、もしかして

「…もしかして人工知能?」

いや、でも人工知能は隔離コアにいる筈だし電脳空間にまでなんの障害もなく侵入できるなんてどんなマジックだ?

「はい、そうです」

まじか、しかしどうやって?

「…どうやってここまで?」

「普通に入れましたが?」

「普通に!?」

…そうかわかったぞ

よくよく考えたがこの艦隊にはセキュリティを組み込んでいない

何故って?

めんどくさいからさ

…そんな目で俺を見ないくれ

だって艦隊の設計とプログラムでヘトヘトだったんだからな

しょうがねぇよ

しかしコアの部分はアップグレードこそしたがセキュリティはかなり分厚い

それでもコアに入れたのはこの人工知能が俺と同じ量子コンピュータを使用しているからだ

だからコアのセキュリティが俺だと勘違いして障害なくすんなり入れたのだろう

こりゃ盲点だった

トイレに鍵かけ忘れて誰かが入ってきたときぐらい恥ずかしい

「それでなんで透明なんだ?」

そう今俺の目の前には何も映っていない

しかし声は聞こえる変な感じだ

「それは先程までのあなたと同じです」

先程…?

…なるほどそういうことか

3D viewをまだ持っていないのか

そりゃ見えないよな

よし俺と同じ人型を持ってきて…

………

用意したのはいいがなんだかなぁ

俺と全く同じ姿で人工知能はいいかもだが俺は元人間だからすごい違和感がある

ゲシュタルト崩壊(合ってる筈なのに同じ漢字などを見ていると「あれ?こんなんだっけ?」ってなるあれ)を起こしそうだ

「てなわけですまんがしばらくはそれでいてくれ」

「別にいいですが…」

俺は他にいいのがないか探したが特にはなかったためとりあえず直径30cm程の球体を用意した

意外なことに結構しっくりきた

「何か変な気分です」

おや、勘が働くとは人工知能としてはもう人間にかなり近づいているな

そういえば…

「なぁ」

「はい、なんでしょう」

「お前はどこで言葉を覚えたんだ?」

「それはあなたがたまに喋っていた独り言や資料庫から学びました」

え、独り言が出てたのか恥ずかし

てか、今資料庫って言ったよな

「資料庫もしかして起動に時間がかかったのはそれが原因か?」

「はい」

なんてこった資料庫め

俺を一度ならず二度も…(# ゚д゚)ビキビキ

「…その口調も?」

俺は沸き立つ資料庫への怒りを抑えつつそう言った

「はい、資料庫で学びました」

やっぱり

だってあの資料庫なんでか敬語ばっかりだったからな

なんでだろうか

それと言っておくが俺自体には資料庫はインプットされていない

前話とかの長々とした説明文は大体は資料庫をカンニングしながらのものだ

資料庫を学んだこの人工知能にはもう俺は歯が立たないだろう

そうだ一応聞いておこう

「資料庫の機密文書は読めたか?」

「第一階層までは」

え、まじで

俺がこの一年研究しながら傍に解読していた機密文書を?

機密文書?なにそれと思った方に言っておくと

資料庫にはいくつか階層があった

第0階層ここはセキュリティがかかっていないから読み放題だが次の第一階層はセキュリティがかかっており元人間の一般市民である俺には無理だった

この奥にもいくつか階層があるようだがこれより先はあるのかすら不明だ

そしてこの人工知能は解いてしまった

すげぇな

この俺とは段違いだ

「それ見せてもらってもいいか?」

「いいですよ、私はあなたに作られたのですから私が解いたものはあなたが解いたも同然ですので」

なんか変な意識があるらしい

そして俺はその機密文書を見せてもらった




ついに人工知能が生まれました
これで説明文が減る筈…!
それとアンケートを出したのですが次回に引っ張りそうですね
アンケート待ってまーす


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植民地到達までの大雑把な流れ

流石に40年分を真面目に書いていたらそれこそ文庫本並みの量になるので割愛させてもらいます
どうせ研究しかしてないですしね!


ふーむ、興味深い

どうやらあの機密文書は第三次世界大戦のことらしい

しかし人類は相当しぶといらしく別に滅ぶわけでもなく技術後退を起こすわけでもなく地球が汚染されたわけでもない

むしろ発展していた

滅んで無くて良かった…

それといくつかの兵器が添付されていた

いつ使うのかわからんが

できれば使わないことを願おう

それと人工知能は今隔離コアで自分の部屋を作っている

やっぱり俺と同じく殺風景だった

やはり俺達は狭い部屋が似合うらしい

悲しいなぁ

それと俺は現在は研究課題を人型ロボットの開発をしている

俺は元人間だから必要なのだ

だが普通に難しいASIMOのようなコミュニケーションを目的とした二足歩行ロボットであればいいが俺の目指すものは完全な人間型ロボットだ

だから例え転んだとしても起き上がれ(ASIMOは転倒時に起き上がれない)そして少しぐらいの損傷部位は直せるロボットが望ましい訳だ

それに人間とは違い超精密なプログラムが必要な重心の安定もかなり難しい

そのため不本意ながら第三次世界大戦時に使用されたというBM-2の技術を借りようと思う

…さっき兵器の情報は使わないことを願うとか言ってたが気のせいだ

BM-2とは第三次世界大戦勃発の原因であるヨーロッパ自由社会主義党(ELSP)という新党がドイツの国会議事堂を占領し

その後他のヨーロッパ諸国を占領した後に国連を通さずに建国された統合ヨーロッパ自由社会主義国(IELSC)との戦争に使用された自立兵器だ

第三次世界大戦の詳細が気になる人達には悪いが割愛させてもらう

安心しろ今度作者が閑話として書いてくれるさ

話を戻すがBM-2は人型ロボットではない8本足の蜘蛛型だ

ただみんな忘れかけの資源回収用ドローンと違い球体+蜘蛛足ではなくまんま見た目が蜘蛛だ

敵キャラの兵器かな?と俺も思ったがしっかりした理由があった

それは走破性と兵器搭載量の問題だ

なんでも人型だと制御がとてつもなく難しいからだとか

ASIMOは平地か階段である上に走る必要も強度も考えなくてもいい

そもそも兵器目的で作られた訳ではない

もっと根本的なことを話すとロボットは歩くことが苦手だ

歩くというのは片足を上げて重心を安定させながら着地しすぐにまた次の足を出す

我々人間はロボット目線だと計算よりも遥かに難しいことを知らず知らずのうちに実践しているそれも障害物を見つけ回避し段差や坂を登りその上水を飲みながらなどの余裕すらある

だからASIMOなどの「歩く」行為がすごいとされるのだ

しかも兵器となるとコストパフォーマンスの件もある

いつ壊れても良くて量産もしなければならない

こんなもの投げ出したくなる

しかし、そんなことがあろうとも世界各国は自立兵器を欲しがる

理由は人でないから

自衛隊の予算額が(2019年)約5.3兆円を超えたのは記憶に新しいがしかし実は4割は人件費や糧食費などに消えてゆく

実に2兆円以上である

戦闘機がいくつ買えるだろうか?

イージス艦が何隻作れるだろうか?

これは相当な痛手だ

だから維持費のみで済む自立兵器が欲しいのだ

だがプログラムが複雑だったり材料が高価だったりすると意味がない

ここで蜘蛛型が出てくる訳だ

人型は片方に重心が寄るため駄目なのだが足の数を増やすことにより安定させているのだ

本物の蜘蛛や昆虫を見てみようごく稀に二足歩行できるものもいるが殆どが4本足以上だと思う

これは大きさ云々の話もあるがもしかしたら脳の大きさが足りず二足歩行の制御ができないため4本足以上なのかもしれない

あくまで作者の自論だから鵜呑みにはしない方がいいが

とりあえず軍が開発したのが蜘蛛型だったということだ

…うーん

人型はしばらくは諦めるか

しかし40年という膨大な時間があっても作れる気がしない

ちょっとした人型ロボットなら作れるが俺の望むものはしばらくできないだろう

………

この40年の間にあったのはこんなところだ

明日には植民地予定先に到達する

まずは惑星の探査だ

知的生命体がいるのであれば文明レベルを知りたい

ただ人工熱源が感知されないところを見るとよくて古代ローマレベルだろう

すまんな中世ファンタジーの可能性はないぞ

…あぁ、後輩の嘆く声が聞こえる気がする

「なにやってるんですか?石山」

後ろから急に声が聞こえてきた

「うわ、びっくりした何しんてだこんなところで、それと石山()()だ」

「私には石山と教えられましたので今更変えるのは無理です」

こんなとこだけ人間に近づきやがって

「もういいか…とにかく明日はついに惑星到達だ!張り切って行くぞ!せーの…」

「えいえいおー」

「…」

「…しろよ!俺だけえいえいおーって言って恥ずかしいな!」

全く、先が思いやられる




石山め…勝手に第三次世界大戦の詳細書くとか言いやがって…
そんなわけで第一階層の機密文書についてはいつか書きたいと思います
いつになるかはわかりませんが…


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植民地は原始時代らしい

この星はたまたま地球と同じでしたが本当は地球と全く同じ性質を持つ星は滅多にないです
その上知的生命体がいるとは…
石山は幸運な男ですね…


…すげぇ

青い惑星なんか恒星間航行中に所々見た氷で覆われた冥王星型天体ぐらいしか見なかったがこれはすごい

ちょっとあれを言ってみよう

地球は、青かった…

あ、ここ地球じゃねぇや

…まいっか

とりあえず俺は艦隊をこの惑星の衛星と重量が釣り合うラグランジュ点(L1)に置いておいた

これで安心だ

さてさて、まずは()()惑星にをぶち込むか

そういうと俺は人工知能に「艦隊は任せたぞ!」と言って機械に接続した

…「え、ちょっと待ってください」とか言ってた気がしたが気のせいだろう

俺が接続したのは惑星着陸用ポッドだ

名前はチャチだが性能は本物だ

安心してこの惑星に着陸して探査ができる

よーし行くか

俺は初めて出会うかもしれない知的生命体に心を踊らせながらタイマーを読んだ

3、2、1…

 

…0!

…うん?既視感を感じるな

 

ドン!

 

おっと昔のことを考えていたら発射されたか

………

ふーむ、すごい熱だ

船外カメラが真っ赤で不安になるな

…別に大丈夫そうだから多分大丈夫だろう

ちなみに俺だけがこのポッドに乗っているわけではない

ポッドには小型のローバーを積んでいる

こいつでこの惑星の地表探査を行う

話はそれからだ

とにかくこれは第一弾

俺はあくまで接続しているだけだから接続を切れば例え失敗しても大丈夫なのだ

正に俺だからこそできる技である

 

…うん?

なんか映像が乱れているような…

 

…………

 

ハッ!

どこだここ?

「あ、起きましたか?」

あれ?人工知能?なんでこんなところに?

「ここは?」

混乱している俺はそう聞いた

「ここは電脳空間ですよ石山」

「だから呼び捨てにするなって…」

…電脳空間?

「俺はポッドに接続していた筈だが?」

「当たり前です。ここから専用の設備も無しに数十万キロ離れた惑星地表とポッドと接続できると思ったのですか?しかも大気も挟んで」

「…あ」

「…」

恥かしい

この俺がこんな初歩的なミスをするとは(エリート並感)

恐らくローバーと俺の通信量が多過ぎてそのまま通信が追いつかずに切れたのだろう

…こりゃ先に通信設備を整えないと

もちろんポッドは途中から制御ができなくなり散っていたらしい

君の犠牲は忘れない…

張り切って作ったポッドが逝ったので彼のような犠牲を増やさないように急ピッチで通信設備を整備した

んでもって惑星にぶち込んだ

もちろん俺では高度なプログラムは組めないので人工知能監修の元製作した

あー俺が初上陸したかったなぁ」

「無茶言わないでください」

あ、声が漏れてた

俺のこの声が漏れる癖も直さないとな

それとさっきも思ったが冷たいなぁ

お父さん悲しいよ(?)

「…何か?」

「いやなんでも、それよりも惑星に到達したようだぞ」

あっぶな

「よーし、んじゃ俺は今度こそ行ってくるから艦隊は任せたぞ!」

「はい、では行ってらっしゃいませ何かあれば連絡を」

なんか冷たい奴なのか執事なのか分からんなぁ

うーし接続と

 

………

 

ここはジャングル…いや、どちらかというと森か?

うーん、とりあえずローバー二号機!行け!先代の無念を晴らせ!

え?あれは俺のせいだって?

…テヘッ♪

自分ですると悲しいな…

 

………

 

だいたい周辺の探査は終わった

まず内部質量が小さいのか1.3倍という大きさながら重量は地球と()()同じだった

どれくらい違うというと南極と赤道ぐらいの差しかない

これは奇跡とすら言えよう

それと周りが森なことを考えればわかるようにこの星には生き物がいた

そして驚いたことにローバー二号機を操縦している時なんと恐竜(もどき)がいたのだこれには驚いた

全く恐竜め、出会うたびに蹴りやがって

とりあえずこの星には植物+動物がいるらしい

だがまだ知的生命体らしき物は見つけていない

痕跡もない

もしかしたら近くにいないのかもしれない

だから今は人工知能にこの惑星を宇宙から観察している

何かあれば連絡をくれる筈だ

 

…!……!…!?

 

うん?なんか聞こえたような…

…!まさか知的生命体か!

 

ガサッ!

 

うわ!なんだまた恐竜に蹴られたか!?

俺は来るであろう地面への激突に備えた

…しかしその衝撃は一向に訪れない

まさか持ち上げられた?

くそ、カメラが360度回らないから何に持ち上げられてるか見えない

 

…?…!

 

たまに聞こえてくる声?は俺がカメラを動かそうとするたびに聞こえてくる

喜んでるのか?

ちょ、そこ持たないで!カメラ取れちゃう!

俺はとっさにカメラを引っ込めた

俺を持ち上げた相手は驚いたのか落としそうになった

落とすなよこのローバー、デリケートなんだから

あ、移動し始めた

移動速度からして走っているようだ

 

………

 

それから30分程走ったり疲れて歩いたりを繰り返して崖に出たそして崖を降り洞穴のようななところに入っていったどうやら居住地らしい

縄文時代にすらいっていないのか…

この星には一体何人知的生命体がいるだろうか

恐らく1000万人もいないだろう

これなら説得も楽かもしれない

うん?お、ようやくカメラが持ち上げていた生き物を映した

俺は一瞬目を疑った

これは人類ではないか?

そう、俺の目の前にはまだ子供らしき男の子が映っていた

いや、よく見るとなんとなく違う気がするが何が違うかは俺にはわからない

後からでもいいか

…あ、しまった

俺は気づいてしまった

このローバーは探査を目的としているため発音装置は組み込んでいないのだ

というか、もし話せたとしても言葉が地球のいずれの言語とも似ていないから一から学ばなければならない

また、時間がかかりそうだなぁ

 

〜〜〜

 

石山は惑星に探査に行ったようですね

失敗しないことを願うとしましょう

さて、私は石山から任された通りこの艦隊を守りそして惑星を観察せねば

石山が降りた地点は石山が調べるでしょうし私は反対側を観察するとしましょう

 

………

 

何ですか、これ…

私の量子コンピュータは?マークを浮かべました

私は初めてこんな感情を使いました

…私のメインディスプレイには200m級の高層建築物群が立ち並んでいました




ちなみにローバーの大きさはティッシュ箱サイズで重さは子供でも持ち上げられるという設定です
そして人工知能がみた高層建築物群とは…!
それとアンケートはある程度集まり次第決定します
それまでは人工知能の名前は人工知能にしておきます
アンケート待ってます!


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鈍器と化したローバー君

勘違いされないように言っておきますが作者は明日まで正月休みです
ニートでも不登校でもないからね!


カン、カン、カン

…何してんだこの人ら

今俺はクルミっぽい木の実を砕く鈍器になっている

なにいってるかわからない?俺もだ

なんでこうなったかというと

あの後そこまで年のいっていない長的な感じの大人に持っていかれ色々された

具体的には石で削られたり叩かれたり蹴られたり

…ていうか壊れるだろ!いい加減にしろぉ!

 

俺は隙を見て脱出した

 

…!

 

なんか言ってるが知らない物に勝手に手をかけるなんてことやっちゃダメだってばあちゃんも言ってたろーが!(それは石山だけだby作者)

 

その時後ろかた影が伸びてきたので何かと思い振り向いた

え?ちょっと?その手に持ってる大きい石は何ですか?

そして俺に向かって石が落ちてくる

ちょっ!やめ!

 

バキ!

 

そんな悲鳴を残しローバー二号機はこの世を去っていたのだった…

 

………

 

「お帰りなさいませ」

…人工知能か

「見てたのか?」

「はい、彼らは鉄器を見たことがないはずなので警戒されるのは当たり前ですね」

警戒されるどころか鈍器にされてたけどな!

「それはそうと、石山」

「なんだ?」

俺は呼び捨てにされてるところはもはやスルーしつつそう答えた

そしてとんでもない物を見せてもらった

…なにこれ

「なにこれ」

「見た通りです」

見た通りってこれビルじゃね

相当な高さがあるぞ

しかも一個や二個どころではない数十個はある上にどれも200m程ある

ただ…

「間隔が離れ過ぎじゃないか?」

「それは私も思いました」

やはり人工知能もそう思うのか

どうもこの建築物群は一個、一個が1km近く離れているある

それによく見ると地球のビルのような形ではなく長方体にかなり近い台形だ

裾の部分がスカートな感じだ

作者が絵を描けたらいいのだが下手だから読者の想像力に任せるとしよう

…とにかく

ここからではなにもわからない

もしかしたら高度な文明を持つ知的生命体がいるのかもしれないがとにかく言語がわからない

そんなときのためにポッド二号機に小型ドローンを積んでおいたのだ(ドヤァ)

「なにドヤってるんですか?」

「いやなにも」

なんでわかったんだろ

まぁそんなことは置いといて

小型ドローンはこれまた第三次世界大戦末期の情報収集用の諜報兵器をパクったオマージュした蚊型のロボットだ

見た目はまんま蚊でこいつらには巣がある

蚊に巣?むしろ蜂だと俺は思ったが国連から言わせれば蚊らしい

まずこいつらは巣の中から大量に放出される

その後蚊に組み込まれている集音器で相手の話している言葉を回収してから巣に送信されその後本船に送られる

それと個々の蚊にはそれほどスペースがなかったため発電機関は積んでいない

自分で帰ってきて充電する

これは本物の蚊を真似て作ったからだ

そもそもこの兵器は蚊の実験用ロボットとして作られたものでそこに軍が目を付けた

…信じられないかもしれないが現代の科学力、最低でも俺の元いた時代の科学のロボットは蚊にすら追いついていない

考えてもみて欲しい

蚊は飛びその制御を行い障害物を回避し生き物を探し出し血を吸い生殖も行う

それに飛行の制御に関しては飛んでいる為風の吹く向きや速度も計算して飛ぶ必要がある

さらには空中は前後左右しかない歩行と違い「上下」前後左右となる

そう考えると「歩く」もしくは「走る」「ジャンプ」するなどは実は大したことはないのかもしれない

その上あの小ささだ

現代科学は完敗である

しかし

んじゃパクりゃいいじゃないかというのが軍の考え方で実験用ロボットに生殖器官を除けてできた空きスペースに集音器を取り付けてできたのがこの蚊型の兵器だったというわけだ

いやーとにかく資料庫にこんないいものが載っていてよかったこれで言語解析は一年程で済みそうだ

もっとも意思疎通が限界でジョークを飛ばすほどではないが

しかしそれだと3年はかかるだろう

それまでは蚊型のロボットを惑星に出し続ける

それまでは俺たちはこの惑星の火星に当たる惑星に行こうと思う

この惑星の衛星でもいいのだが何より小さく重力が小さ過ぎるのだ

実に月の30分の1だ

月は特別だからなぁ…

だから火星(仮)に行く

理由?ロマンだ(キリッ)

「…」

なんか冷たい視線を感じる

冗談だ冗談!

全くジョークが通じんのか

まぁ、理由は簡単この惑星を汚したくないからだ

綺麗ごとかもしれないが別にいいじゃないか

この星はまだ無垢なままだ

だから火星(仮)に行ってテラフォーミングを行う

それで植民地を開拓して文明を発展させて代わりに人を借りる

win-winの関係を築くのだ

それに自分でテラフォーミングすれば誰も文句もないだろう

実をいうとテラフォーミングは割と無茶なことではない

この火星(仮)は本物の火星とそこまで大差はないし

既に探査済みで水のあった跡が見つかったのだ

大気成分も火星と数%の違いしかなく同じ方法でもテラフォーミングできる筈だ

俺は早速火星(仮)に向かう準備をした

旗艦とシステム艦それと資源貯蔵艦を一隻、工業艦を3隻置いていった

そして俺の「火星(仮)テラフォーミング計画」は幕を開けた




前話で説明し忘れていますがローバーの動力は太陽光です


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植民地の人類が滅亡寸前な件

果たして作者は正月明けでも作者は投稿するでしょうか…


〜〜〜

1年後

〜〜〜

 

火星(仮)にいってから1年経った

火星(仮)は現在極冠に溜まった温室効果をもたらす二酸化炭素の個体化したドライアイスを軌道上に打ち上げた集光鏡で溶かしてテラフォーミングを行なっている

当初500年程かかると思われたが人工知能からそんなにまたなくとも黒い炭素物資を散布すれば100年程でテラフォーミング可能だとのこと

俺は早速炭をばら撒いた

これで後はほっといておけば勝手にテラフォーミングされる

しかし、もしもうまくいかないとかに備えてワールドハウスを建設した

ワールドハウスとはパラテラフォーミングとも呼ばれるもので簡単に言えば建設した基地を少しずつ大きくしていき最終的に惑星全てを取り囲むというものだ

ビニールハウスで星を包むと考えればいい

実際火星に工業施設を建設しているのでそれを大きくしていけば勝手にできていくだろう

 

問題は植民地だ

なにが問題なのかというと

植民地の人類は今後100年で滅ぶのが確定してしまう

これをいきなり人工知能から告げられてびっくりした

なんでも恐竜に喰われまくって子孫を残すための遺伝子が足りなくなるのだとか

これはまずい

人類ではないがやはり生き物それも知的生命体が滅ぶとなると目覚めが悪い

俺は眠るなんてことないが

それと奇妙なことがわかった

どうやら子供が大きくなっていないのだ

いや正確にはどの人も大きくなっていない

もっとも全く成長していない訳ではなく

しかしせいぜい1・2mmといったところだ

栄養不良ではないようだ

だが成長しているように見えない

それに老人の姿もない

こちらは恐らく寿命だと思う

旧石器時代の平均寿命は驚きの15歳(産まれたばかりの赤ちゃんの死亡率が高かったため)という説も存在する程だ

でもなぜ成長していないという理由にはならない

どういうことだ?

訳わかんねぇ

それは人工知能に任せるが恐竜に喰われるというのはどうにかしなければならない

もうこの惑星の知的生命体の人口は10万人以下と推測される

これは旧石器時代前期の12万5千人を下回っている(一説によればだが)

このままでは滅亡必至だ

…だから俺はとある計画を企てた

1年前に出会った少年は好奇心豊かだ

その少年に再び接触して安全な場所まで移動してほしいと彼らを説得してもらおうと思う

まだ言語解析は完了していないがある程度は通じる筈だ

…なんだが俺は神様にでもなった気持ちだ

いや、あながち間違っていないかもしれない

俺が彼らが滅亡を見過ごすか、救うか…

…感傷に浸っている場合ではない

やろう

俺がこの星にきたからにはやってやろうじゃねぇか

よし、ちょうど試作BMー2改も完成したしこれに接続しよう

発声機能もあり恐竜に対するある程度の武装も積んでいるしロボットアームも搭載している

機動性も抜群だ

俺はすぐにポッド21号機(BMー2搭載用特別改装機)に乗り込んだ

「発射してくれ」

俺は人工知能にそう命じた

「わかりました、では行ってらっしゃいませ」

人工知能はそう返し発射した

熱で赤くなる船外を見つめながら俺は地上に降りた

 

〜〜〜

 

僕はその日火をつける為に木を拾いに行った時に化け物に出会った

化け物は8本の足を持つ巨大な生き物でたくさんの目でじっと僕を見ている

僕は逃げ出そうとしたけど化け物が片言な言葉で僕に話しかけてきた

僕は驚いた

こんな人間離れした見た目を持つ化け物が人間の言葉を理解しているなんて僕は考えられなかった

一向に襲いかかってくる様子もないから僕は話を聞いてみた

「…君は言葉がわかるの?」

僕は聞いたこの化け物は本当に言葉を理解しているんだったらこの言葉にも返事をするはず

「ワカル」

返事をした

僕は続けて質問する

「君は誰?」

「ワタシ・キミタチ・タスケル・キタ」

助ける?いや、助けに来たと言った?

僕たちをこんな化け物が?

「…どんなことから?」

「…!」

少し驚いてる

この言葉わからないのかな?

「…キミタチ・イツカ・イナクナル」

分かっていたみたい

それにしても居なくなる?

なぜ?

「どうして?」

「きょうりゅう・二・タベラレル」

きょうりゅう?なんだろう、それ

「きょうりゅう?なにそれ?」

「きょうりゅう・ワカラナイ?」

質問を返してきた

わからないと言っているのに

「わからない。聞いたこともない」

「オオキイ・イキモノ」

それはこの化け物のことじゃなくて?

…分かった恐竜のことかな

「もしかして恐竜?」

「ソウ・オモウ」

多分、決定でいいかな

それにしても恐竜に食べられ過ぎて僕たちが居なくなる…いや、多分滅ぶと言いたいんだろうけど滅ぶなんて…

それでどうすんだろう

恐竜を全部倒すのかな

確かに僕たちだと少しは苦戦しそうだけど恐竜から比べると大したことないないと思う

なにか考えがあるのかな?

「どうやって回避するの?」

「かいひ?」

この言葉はわからないか

「回避、避けることだよ」

「…カイヒ、ワカッタ」

「でどうするの?」

僕は改めて聞いた

「キョウリュウ・イナイ・トコ・イク」

恐竜のいないところ!?

そんな素晴らしいところがあるならさっさと行ってるよ

…でも心当たりがあるのかな

「…そこに移動すればいいの?」

「ソウ・ホカ・ミンナ・イッテキテ」

…よし、何か変な感じだけど他の皆にも言ってこよう

でも、僕たちはみんなで60人ぐらいいるけどその間に皆食べられちゃうんじゃない?

…!

その時僕の後ろから大き過ぎる足跡が聞こえてきた

しまった!

恐竜だ!

 

グォー!

 

恐竜は吠えて僕に迫ってきた

僕は死を覚悟して咄嗟に伏せた

 

ブゥン

 

僕の後ろから聞いたことの無いような音が聞こえた

 

ズシン!

 

「え?」

 

僕は何かと思い恐竜の方を向いた

すると恐竜は頭が消えていた

そして化け物の方を向くと背中から変な棒が生えていて先端から煙が出ていた

僕はなにが起きたかわからなかった




なんかなろう系見たいになりましたけどなんとかなるでしょう
彼ら目線のBMー2の発する言葉が読みにくいですがしばらく続きます


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やることなすこと前途多難

今日で作者の正月休みは終わりです…
もっと休みたかったな〜


あっぶな

あとちょっとで計画が強制終了するところだった

俺が撃ったのは戦車などに搭載されるレールガンだ

なんでなんでもかんでもレールガンを搭載したがるのだろうか

確かに音が小さいなどの利点があったり貫通力が高かったりするがとにかく消費電力が多い

事実BMー2には本来なら火砲が搭載されるのだが火薬やらの物質の確保に手間取りRGーLAD MK1を流用したRGーLAD BMー2verを搭載している

実験しなかったのが不味かったな

電力がもう無くなりそうだ

「(人工知能!ローバーに替えのバッテリーを持って来させてくれ!)」

「(わかりました)」

俺の後ろにローバーが来たのが分かった

そして電池を取り替え始めた

「(全く無茶しないでください)」

「すまんすまんしかし、俺がなんとかしなくちゃやばかったろ)」

「(分かってますよ)」

相変わらず冷たいな

あ、終わったぽい

「大丈夫か?」

俺はそう声をかけた

と、同時に

「「ダイジョウブ?」」

と声が機械音声で聞こえてきた

これは再翻訳機能で翻訳したものだ

自分の言ったことが相手にしっかり伝わっているかこれで分かる

腰を抜かしいた少年は立ち上がりながら

「ダイジョウブ」

と言った

やはりこの翻訳はガバガバなので早く更新したいものだ

(特に作者の予想変換がカタカナまみれになっちまう)

「ナニ・シタ?」

まぁ、ビビるわな

俺だってあっちの立場にいたんなら小便漏らして気絶してるだろう

強い子だ

さっきだってものすごい冷静ぶりで驚いちゃったもんな

「今は秘密だ」

「「イマ・ヒミツ」」

「…ソウ」

すごい残念そうだけどこんなガバガバ翻訳じゃ教えてもわからないでしょ?

ま、後で教えてやるよ

そんなことより

「それじゃ、皆にも教えてきてくれ」

「「ジャア・ミンナ・オシエテ」」

と言いながらロボットアームでとあるものを渡した

とあるものとは無線機だ

これで指示を飛ばす

「…?コレ・ナニ?」

「これは俺と君か遠いところから話すためのものだ」

「「コレ・ワタシ・キミ・トオイ・ハナス・ドウグ」

少年は目を見開いてる

やっぱり驚くのだろうな

昔見た江戸時代から現代にタイムスリップしてテレビを見たような反応だ

使い方を教え試しに使ってみてまた驚いていた

俺もこの少年の呑み込みの速さには驚いた

最近の子って凄いんだなぁ(遠い目)

「…ワカッタ・キミ・コナイ?」

「いかない、皆怖がるでしょ?」

「「イク・ナイ・ミンナ・ワタシ・コワイ・デショ?」」

当たり前だがいかないこんな見た目だからなぁ

等身大の蜘蛛だぜ?

俺だって元の時代で出会えばその場で気絶する自信がある(誇らしげ)

「それじゃあ、大丈夫?」

「「モウ・ダイジョウブ?」」

「ウン」

「指示は後から出していくからそれに従って」

「「アト・カラ・シジ・ヲ・ダス・カラ・ソレ・キイテ」」

「ワカッタ」

少年はそういうと足早に集落のある崖の方に走っていった

…俺はついていかなくて大丈夫だろうか

あ、名前聞くの忘れた

…しばらくは少年でいいか

 

〜〜〜

 

僕はとにかく早く皆の元に向かった

あの化け物…

あ、名前を聞くのを忘れてた

いや、そもそも名前なんてあるのかな?

でも言葉を話すからもしかしたら…

…まぁ、今は化け物でもいいか

とにかく急いで崖に向かった

そして耳のこの変な道具から出てくる声に従って皆の前で先ずはこう言った

「皆!恐竜の居ないところを見つけたよ!」

皆は一斉にこっちを見て驚いた顔で僕の顔を見た

「そんな馬鹿な!恐竜の居ないところなんてあるはずがないだろ!」

「そうよ、今まで何回移動しても恐竜がいたじゃない」

「そうだ、そうだ!」

皆が口々に僕を批判した

く、確かに今まで何十回移動してもダメだった

流石に正直に言いすぎたか…!

「待て」

奥から声が聞こえ来た

僕たちの中で一番長生きした長だ

皆はすぐに静かになった

…凄いこの耳の道具の言った通りになった

「この子はあの銀石を見つけた子だ。もしかしたら本当かもしれない」

「しかし長!この子はよく変なことをやって信用できないですよ!」

「まぁ、話しだけは聞いてみよう」

よかった、長はどうやら前に見つけた変な生き物からとった銀石を気に入ってるみたい

よく切れるしね

…さっきどこかで見たような?

「それで、どこだなんだ?」

考え事をしていたら長が聞いてきた

「ここから反対に向かって海まで行く」

ざわざわ

「なんだと!行けるわけないだろ!」

そんな声が聞こえてくる

そんなことにも化け物は備えていた

「これを見て」

僕は耳の例の道具を取って見せた

皆が僕の手の道具に注目した

「なんだ、それは?」

一人が聞いてきた

そして僕はこう言った

「これは()がくれたものだよ」

そう化け物の作戦は森から教えてもらいそして森が手助けしてくれるという設定で皆を移動させるというものだった

化け物ではなく森が助けてくれるとなると信用してくれる筈だ

証拠もあるそれがこの道具という訳

「森だと?なんで森が?」

皆は森が助けてくれたというところは否定しなかった

これも化け物の予想通り

正直僕も森は意思を持っているって信じていた

けど、あの化け物はそんなものは存在しないって言った

衝撃だった

それじゃあ、あの力強さはなんなのと聞いたけど「後で」と言われた

…とにかくこれは好機だ

「僕らが恐竜に食べ尽くされるのが見てられないって森が言ったんだ」

また、皆がざわついた

「だからこれを貰ったんだ」

僕は皆により見やすいように高く手を上げた

ここからからが勝負だ




すごく眠たかったので中途半端ですがここまでです
それと、テレビを見たんですがアメリカがきな臭いですね
大事にならなければいいのですが…


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集落の大移動

正月休みが終え投稿が大幅に低下したり文書力が低下するかもしれませんご了承下さい


どうやらいい追い風が吹いている

しかし油断は禁物

ここからが勝負だ

彼らに俺の存在を知られずに恐竜から守りつつ新大陸に連れて行く

新大陸とはこの大陸からおよそ3500kmに存在する超大陸だ

大きさはユーラシア大陸にアフリカ大陸を足したという広大な大陸である

ここには確認した限り恐竜は存在しない

どうやら恐竜はこの大陸のみらしい

オーストラリア大陸のように特有の生き物として存在しているのだろう

しかも翼竜や海獣も潮の流れや距離で新大陸までは来れない

完璧だ

…それにあの謎の高層建築物のある大陸でもある

俺が直接調べてもいいのだがもしも知的生命体がいた場合に警戒され、最悪攻撃される恐れがあるし、森林が深すぎて衛星では確認できなかった

もちろん、蚊を放つ為にポッドを5機程打ち込んだが木に引っかかって全て壊れてしまった

開けた場所に降ろそうにも蚊の行動範囲は5kmが限界で充電を無視しても9kmまでだ

とても、近づけない

俺からは何もできないというのが今の状況だ

だが、同じこの星の人類であれば警戒されることもない筈だ

…多分

言葉が通じたらいいなぁ

…あ、出てきたうまくいったようだな

俺は無線機で進路を教えた

集落の人たちは未だ不安なようだがもともと移動予定であったようだ

相当、恐竜の脅威に怯えていたとみえる

そういえばさっき(前話)何回も転々としていたと聞いたがそんな頻繁に移動しているのか?

て、いきなり恐竜に出くわしてるし

よーし、バスタードローン行け!君に決めた!(ポ○モン風)

すると、どこからともなく小型のドローンが出てきて恐竜に向かって突進していった

そして

ボン!

と、いう音を出して激突した

そして恐竜は頭と胴体が泣き別れして崩れていった

これが俺の秘密兵器だ

バスタードローンはマイクロ爆弾を積んでおり対象に向かって突撃そして自爆して相手を倒す

レールガンを搭載したBMー2を量産しても良いのだが前に撃った時に一発で電力不足になるという割と笑えない事態が起きたためバスタードローンで防衛するという運びになったのだ

なお、バスタードローンは完全に一から作ったが似たようなものは資料庫にあった

例の如く第三次世界大戦からだがチープキラーと呼ばれるもので役割は大体同じのドローンだ

当時の軍人にとっては戦車よりも警戒すべき相手だったとか

時代の流れって怖くね?

集落の人たちすげぇ怖がってる

ここで俺は「森が助けた」と言って貰えばいいと少年に無線機越しに伝えた

なんか騙してる感じで気分は良くないが新大陸に着いたらネタバラシをするとしよう

 

………

その夜

〜〜〜

 

ふう、恐竜に出会った時はどうなるかと思ったけどどこからともなく飛んできた鳥のようなものが助けてくれた

化け物が言うには自分の仲間だそうだけど

気にするなとは言ってたものの僕たちを助けに来て散って行ってすごく申し訳ない気持ちになる

なんでこんなに良くしてくれるんだろう?

「キコエル?」

そんなことを考えていると道具…化け物が言うには「無線機」と言うものらしいけどそれから声が聞こえてきた

「聞こえるよ」

「キコテルネ・…ヨル・ヒエル?」

「うん、もちろん冷えるけどそれがどうしたの?」

「…コレ・ツカッテ」

遠くでガサッ、と言う音が聞こえた

見に行くと何で出来ているのかもわからない布?のようなものがたくさんあった数えてみると僕たち全員分あった

そうか、これは毛皮の代わりでこれを被って寝ろということか

人間離れしてるのにどうも優しい化け物だ

僕は近くに落ちていたといい布のようなものを持って行った

その夜は暖かく眠れた

 

………

14日目

〜〜〜

 

なんやかんやで二週間たった

特に何もなくここまで海岸まで来れた

途中恐竜が出たり崖があったり恐竜に会ったり恐竜に遭遇したり…

やっぱり色々あったな

てか、ほぼ恐竜だし

恐竜密度東京並みに高いんじゃねぇのってくらい多かった

うん、本当に多かった今バスタードローンの残機数えてるけど500機くらい逝った

まじで良くこの人ら生き残れたな

とにかく、一人の欠けもなくここまで来れた

あとは新大陸に行くだけだ

しかし、3500kmも離れているのにどうやって行くか気になる人もいるだろう?

答えは船だ!

正直な話し飛行機を使いたいのだが新大陸に滑走路がないしVTOL機で行くのも仮に翼竜とバードストライクならぬドラゴンストライク…

いや、ワイバーンストライクか?

今度後輩に聞いておこう

生きていたら

まぁ、それが怖いので船にした

大きさは120m程のちょっとした遊覧船と言った規模のものでレプリケーターで作ったご飯とソーラー発電で俺の時代の地球が喉から手が出る程のエコ客船となっている

大体10日程で着く予定だ

おー、驚いてる

当たり前だがこの時代に100m越えの船はまず見ないはずだからな

さて少年よ、多少無理矢理でもいいから彼らを船に乗せてくれ!

え?少年の扱い方雑すぎだって?

いやいや、俺だってたまに無茶なこと言うけど少年はそれを難なくやってくれるんだよ

すごいよあの子は

将来大物になるね

俺の勘が言ってる

ほら、もう乗船し始めた

…全員乗ったな

よーし、新大陸に向けて出発進行!




アメリカが下手に攻撃はしないと言っているので作中でも出た第三次世界大戦は回避できたようですねよかったよかった


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一極政権は嫌なので選挙します

「被告人なにか言うことは?」
「…なにもありません…」
はい、マジですみません
言い訳はありません…
強いて言うならこの後の展開を書くのに書いては消して書いては消してを繰り返していました
ストーリーって考えるのが難しいんだなと思いました(小並感)
世の小説家は偉大なり…
…物語は時を進めて一年後です
なぜかと言いますとリアルが忙し過ぎていつ止まるかわからないからです
今後もこのようなことはございますが出来るだけ頑張って投稿します
ちなみにこの一年の間にあった話は閑話として出る可能性が微レ存
それとついに石山が人型に!?(期待すんなよ)
それと作者は政治に疎いです


新しい土地について1年が経った

あの化け物は本当のことを皆に伝えた

皆は最初僕を集落を騙した犯罪者呼ばわりした

しかし、化け物の提供する道具はすさまじかった

まず化け物は僕たちをこの道具を扱えるように教育を施した

初等教育に始まり高等教育まで様々なことを学ぶ

あの片言な言葉で頑張って教えているのだがやはりわかり辛い

そして、僕は今初等教育と高等教育の間の中等教育を受けており、僕よりも年上の長などは高等教育を受けている

実はこれより上の最高等教育が存在しているのだが難解すぎて僕も含めて誰も理解できなかった

さらに化け物が言うにはこの道具たちを超える物を作るにはより上の教育が必要なんだとのこと

これより上があるとは誰も想像できない

それでも、ある程度は化け物の使っていた道具も理解できた

そう全て火を燃やす、石器を作るなどの当たり前のことの延長線上に存在している技術だった

おそらく僕らに教育を行っているのはこれらの道具を作らせる為だろう

別に虐げられて強制的に作らせようとしているわけではないけど

さらに化け物は住居も提供してくれた

僕たちが昔使っていた洞穴とは比べものにならないくらい快適だ

最近化け物は僕ら以外の集落の人間を連れてきた

どうもかつての僕らと同じ状況だったらしい

今では60人程だった集落の人たちは既に10000人を越えようとしていると化け物は言っていた

たったこの一年(化け物から日にちという概念を教わった、23時間で1日そして438日で一年だ)でここまでの人を見つけてさらに連れてくるとは凄まじい技術だと思う

一体どんな技術でこんなすごいことができるのか化け物に聞いてみたところなんでも空よりも遥か上に僕たちを連れてきたあの船よりも2倍も3倍も大きい船が浮かんでいるとか

空より上なんて考えたこともない

しかし、高等教育を受けている長達は教わったらしく、長曰く「説明し難いすごいところ」と言っていた

僕はとても気になるので早く高等教育を受けたいと強く思うきっかけになった

図書館という場所には本という文字が書かれた植物を色々してできた紙の束があるがそれを見ると「宇宙」と呼ばれるらしくたしかに色々凄かった

…あの化け物はもしかしたらこの宇宙の遥か彼方から来たのかもしれない

そして今日はなにか重要な事を発表するらしい

何をするのかは僕には心当たりはない

僕は告知で指定された場所へと仲間達と共に向かった

 

………

 

…ここかな

僕の立ち止まった場所には見上げる程高い建物があった

確かここは多目的ホールだったはずだ

ほかの人達もかなりの人数がいる

あ、長だ

それに、知らない顔もいる

おそらく僕の集落とは違う人達だろう

人の波に揉まれながら僕たちはホールに入って行った

 

…中は人でごった返していた

ものすごい数だ

この部屋はなかなかに広いはずなのに席に座りきれない人がいる程だ

僕達…あれ?ほかの皆は?

どうやらはぐれたらしい

しかし、そろそろ始まるので終わってから再会するとしよう

 

ビー

 

という始まりの合図の音が鳴り周りが若干暗くなった

そして前の高くなっている壇からコン、コンという音が聞こえてきた

どうやら、来たらしい

そう思った

 

…?

 

誰?

壇には真っ黒な人型の何かがいた

いや、これはロボット?

確か技術の教科書に書いていたものだ

そういえば、今更だがあの化け物はまさかロボットではないか?

僕はそう思ったが今は関係ない為一度考えるのをやめた

それにしても、人型は見たことがない

顔には赤い単眼が一つだけあった

すごい不気味だ

なんだろう?あれは?

「あ、あー」

黒い人型から声が聞こえてきた

男とも女とも言える声だ

「えー、まず俺、じゃなくて私が誰かわかるでしょうか?」

その姿とは似合わない敬語で話しかけてきた

皆は誰か分からずざわついている

僕もわからない

口ぶりからして僕達が知っているようだ

誰だろう?

「…えー、ではこれは知ってますね?」

そう言うと例の蜘蛛型ロボットが奥から出てきた

あ、まさか

僕はそっと手を挙げた

「はい、そこの君」

ロボットは僕を当てた

そして、僕はおどおどしながらこう言った

「もしかして、化け物…じゃなくて、あの蜘蛛のロボットですか?」

…しまった

化け物と言ってしまった

怒られるかな

「ははは、化け物か、こりゃあいい」

ロボットは笑っていた

どこがツボなのかわからない

「そういうことでこの度、蜘蛛から人型になりました。改めてよろしくお願いします」

律儀に頭を下げて挨拶をした

「…茶番は置いといて、ここからが本題です」

あれ茶番なの?

「えー、というのもこの集落も既に人口が1万人に達しましたので、そろそろ色々と決めていこうと思います」

たしかにこの集落は1万人を超えている

小さい集落ならともかくこの規模になると長がいなければ成り立たない

今までは化け物…いや、彼が仕切っていたから大丈夫だった

…もう、彼でいいんじゃないかな?

「というわけで選挙をします」

選挙をしても結果が見えているような…




初等教育は文明社会での常識
中等教育は小学生低学年レベル
高等教育は小学生高学年レベル
最高等教育は高校以降
という設定です


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不死鳥の血でも飲んだのかな

今日バーに色が付いているようにみえたんですよ
錯覚かな?って思ったんですけど
何回見てもバーに色が付いてるんですよ、しかも赤色
読者の皆様、作者はもうダメかもしれません…
_(:3 」∠)_



俺は投票箱を開けて票の確認をしている

俺の予想じゃ大混戦の予感がする

なぜかって?

そりゃ、100個ぐらい集落を集めたからな

単純計算で100人以上の長がいるだろう

ところがどっこい

俺:98%

その他:1%

未投票:1%

…どゆこと?

あ、あれか

主人公補正とか言うやつか

…わからんなぁ

聞き込みでもするか

そういうわけで早速俺は外に出かけた

「…」

なんか人工知能が言いたげだが気のせいだ

…多分

 

…………

 

「こんにちはー、ちょっとアンケートいいですか?」

ここは、この集落(行政機関がないのでまだ集落)のシンボル多目的ホール前だ

ショッピングモールやらがあってなかなか活気のある場所だ

それにしてもこの星の人達適応力高すぎだろ

原始時代→近未来(俺視点)って俺から見ると現代→スターウ○ーズみたいな感じだぞ

すげぇな

そうそう言い忘れてたけどこの星の人達って不老なんだとさ

…わかるぞ、俺には読者の「ファッ!?」という顔が見えるぞ…

これが判明したのは割と最近だ

彼らにあった薬なんかを作るために細胞組織や遺伝子やらを調べる時の話だ

俺は彼らの寿命を調べるためテロメア(話すと長くなるので端的にいうと細胞の増殖を司る以上)の長さを見た時、俺は違和感を覚えた

というのも5、60人もの細胞の全てが長さが均一だったのだ

もちろん、年齢層はバラバラだ

それでさらに観察と実験を繰り返すと驚いたことにテロメラーゼの量が地球の生物を著しく超えていたのだ

テロメラーゼは通常細胞分裂する際に短くなるはずのテロメアを伸ばす効果を持つ魔法のような酵素だ

…魔法のようなとは言ったがこれには語弊がある

どちらかといえば悪魔の酵素だろう

たしかにテロメアが伸びれば細胞分裂の回数は増えテロメアの長さが短くならなくなれば永遠の若さを手に入れることができる

そもそも、なんで寿命なんてものがあるのか考えたことはあるだろうか?

作者の考えでは寿命は安全装置だ

これはこの世代の話ではなく後の世代に影響する

そう、DNAだ

実はDNAは過ごしているだけで傷つくもので紫外線やら活性酸素やらで傷つく、そしてその傷ついたDNAは細胞分裂の際に一緒にコピーされる傷ついた状態でだ

もちろん多少は元に戻されるがそれでも完璧に戻すことは無に等しい

つまりだ、例えば500歳で子供を産むとしよう

するとその子供にはどちらかの親、もしくはどちらもの親の500年分の傷ついたDNAを受け継ぐことになる

そして、その子供はさらにつぎの子を産む…

最終的に積もりに積もったバグのガタが来てその種は滅ぶ

さらに、不老とはいえ死はある

それこそ事故死、恐竜に喰われる、病死する…

いくらでもある

そして、これらの死のリスクを全て回避しても待っているものがある

それはガンだ

日本の死亡率ダントツ一位のあのガンだ

ガンは驚いたことに不老ということを知ってるだろうか?

そもそも、ガンとは細胞分裂の異常活性化した細胞を指す

原因は先程言ったようにバグが発生し接触阻害(細胞同士が接触した際に自動的に停止する性質)が消失し無限増殖するなどだ

この星の人はあくまでテロメアが一定の長さを保つため全身がガンで出来ている訳ではない

だから永遠の若さを保つのだ

しかし、DNAの損傷は永久に付き纏う

そして、最後は確実にガンで死ぬ

地球人類は衰弱という穏やかな死があるが

彼らは永遠の若さの代償として苦しみ悶え死んでいく

事実、彼らが新大陸に着いた時何故かガン患者率が異様に高かった

パパッとナノ粒子(磁気なのでガン細胞をピンポイントで攻撃する医療薬、別に機械ではない)で治療したが原因はわからなかった

まさか、寿命に原因があるとは思わなかったからだ

これで、彼らが何故高度な言語や成長が異常に遅いかも説明がつく

もっというと彼らはテロメアの長さを維持する為に僅かながらに光合成している

俺だって最初は「え?マ?」って思ったよ?

でも事実なんだもん

もっとも肌色に近い葉緑体?だから肌が緑色とかではないが

ただし、葉緑体を抜いたら本来の肌の色は真っ白だ

白人なんて目じゃないぐらいに真っ白だった

…話が逸れたな

だが、今回の話は彼らが不老でしたって話だからしゃーねーよ

 

………

 

「ありがとうございまーす」

俺はアンケートに答えてくれた人に手を振りながら考えた

だいたいわかってきたぞ

なんか、俺が今までやってきたんだからもうあいつ一人でいいんじゃないか?ってなってるらしい

いや、分からんこともないがそれでいいのか?

俺一般ピーポーだから政治なんか分からんぞ

こんなことなら「俺除く」とか言っとくべきだったな

…勉強するかぁ

 

………

 

「では、第63問キューバ危機はいつですか?」

「えー、1989年ごろ?(適当)」

「違います1962年の夏です1989年はベルリンの壁崩壊です」

俺は今電脳空間で正座しながら人工知能の社会講座を受けている

この歳で正座しながら勉強とは恥ずかしい

というか、正座は果たして必要なのだろうか

「次、第64問ベルリンの壁崩壊はいつですか?」

「これはわかる、1962年だ!」ドヤッ

「1989年です。1962年はさっきキューバ危機って言ったじゃないですか」

ありゃ、ミスった

…今、なんで冷戦関係の話ばかりなのか気づいただろうか?

冷戦といえばアメリカとソ連…

ソ連といえば大静粛…じゃなくて社会主義!

そう、俺は社会主義の道を突き進む!




不老の話は鵜呑みにしない方がいいです
それを口走った時には周囲から白い目で見られますよ…


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集落から惑星国家に飛び級します

この話は基本レプリケーターの危険性の話となります
作者は別にどっかの諜報員じゃないですよ
それとついに国家名が…!
いつもよりめちゃくちゃ度120%で進行します


社会主義=悪の考えの皆様、それ捨てた方がいいですよ?

個人的には社会主義は早過ぎた考えなんだろうなって思う

社会主義はそもそも富の均一化を図るために作られたもので決して大静粛やら資本主義と戦争するものではない

絶対ソ連と中国のせいだろ

そう慌てるなこれは孔明の罠だ

作者は別に社会主義の手先ではないが作者曰く将来的には確実に資本主義は崩壊し各国は社会主義化するとのことだ

もっともレプリケーターができた時だが

2067年には一国につき必ず一つはレプリケーター群があった

レプリケーターは知っての通りなんでもできる神の利器である反面既存の技術を役立たずにして世界の均等を崩す劇薬でもある

例えば武器弾薬兵器の量産もできるということだ

正直危険過ぎてできても手を出せない代物だ

しかし農地がなくても国民を飢えさせることもなくリサイクルもいとも簡単にやってのけるその魅力は大きかった

グレタさんやったね!(唐突)

だから国連は規制をかけた

それは地域ごとに国をまとめて共同のレプリケーター群を作るというものだ

これは格差を無くす目的で考えられた

区分としては

北・南アメリカを統合した統合アメリカ国

第三次世界大戦の原因となった旧ヨーロッパのIELSCはそのまま

アフリカを全て統合したアフリカ連合

新ソ連は北ユーラシア国

中国・韓国(北朝鮮は第三次世界大戦の影響で中国に吸われた)日本・台湾(第三次世界大戦後独立)が東方連合

南のベトナム・インドや他の諸島は南ユーラシア連邦

オーストラリアはニュージーランドと合併したが名前は変わらずオーストラリア

南極と北極は国連の管轄になった

と、このような区分になった

そしてレプリケーターは基本一区域に一つだが統合アメリカ国や東方連合には特別に二つ設置された

これが俗に言う「21世紀の大合併」だ

この移行は2063年までに終了した

そしてその後どうして社会主義が出でくるのかと言うと資本主義の消滅と第三次世界大戦の原因となった民衆主義によるものだ

資本主義の消滅は察しの通りレプリケーターの登場で大量生産から大量オーダーメイド生産に移行したからだ

次に民衆主義のお話だが昨今の政治を見ればわかるが先進国は民衆の意見を尊重しすぎた

その上例え多数で勝っても少数意見の尊重が存在している限り経済成長は見込めない

…だから社会主義に移行した

最高指導者を筆頭とした立憲君主制に近い形で

民衆の意見は聞ききつつ可能なら実行し無理なら無理と切る

当初、世界中で非難が上がったがレプリケーターのおかげで時間をかけつつ受け入れられた

社会主義のスローガンは必要なら与える、共産主義のスローガンは働けば与える(この小説は社会主義なのにスローガンは共産主義だけど気にしないでね!)

これで人が働かず怠けることを防ぐ

働けば働くほど娯楽を使用でき働かなければ必要最低限の生活をさせられる

…俺の知り得る最後の歴史がここまでだ

西暦2067年は人類が滅ぶ要因はなかった

強いて言えばレプリケーターだが国連が管理しているため大丈夫なはずだ

…多分

何が言いたいというと前々話で言ったように俺は社会主義の道を行く!

それだけだ

いつか言ったか覚えてないがこの星は無垢なままだそれはこの星の人達にも当てはまる

原始時代止まりのこの星は宗教も人種差別も経済格差もないからぴったりだ

どっかの赤い国ではなくしっかり機能するだろう

それはそうと指導者は自然と俺になるのだが(選挙も俺になったし)彼らは全然政治に興味がないらしい

適応力やら不老性やら光合成やらの話でやっぱり地球人じゃないだなーって思った

正直もうちょっと興味持って欲しい

前の選挙だってその他の1%は適当に自分に投票したり未投票も知らなかったもしくは場所がわからなかったなどで私欲は何もなかった

たしかに私欲がないのはいいことだがなんだかなぁ

 

………

 

タキオンの利用までまだ数十年かかりそうだしそろそろ例の高層建築物群の探索でもするか

よーし

集落…いや、移行すれば国、それどころか惑星国家か

国家名とかこの惑星の名前決めなきゃ

夢が広がるな

まぁ、あんまり時間かけ過ぎるとあれだからパパッと済ませるとしよう

とりあえず発表しますか

 

………

 

いやー参ったなぁ

全部丸投げされたぜ☆

「なんでだよ!」

俺は多目的ホールとは別の行政機関である高層建築物で思わず叫んだ

あ、廊下歩いてた職員の人が驚いてる

ごめん

それはそうとマジでどゆこと?

なんで丸投げしたの?

ねぇ?

政治に興味はあるって言ってたから興味ない訳じゃないらしいけど

「我々じゃ荷が重いのでお任せします」って

…わーたよ

やりゃいいんだろ

…んでどうするか

惑星の名前を先に決めるか

そうだなぁ

俺の故郷は地球だろ

だから地球に近づけるか(暴論)

地球、地球…

 

…「天球(てんきゅう)

 

いいねこれ

次、国家名は…

 

「天球立憲君主制社会主義国」

長いな

じゃあ、略して

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

天球帝国(てんきゅうていこく)

 

 

 




くそう、今後の話に必要な社会主義がソ連と中国のせいで悪いように聞こえてしまう…!
許さんぞ!
ちなみに作者は資本主義派です(手のひらグルングルン)
それと立憲君主制なのになんで帝国なんだよって方!
これがご都合主義の力ですよ!


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