サザンビーク王子の覗き見 (道化師ケダマ)
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1

不定期更新
なんかTipsとか前書きに書きます。




俺は人気もないごつごつとした岩の上を歩いていた。すぐ左には海。綺麗だとは思うが無慈悲にも海しか見えない。

 

 

 

山で楽しくキャンプするはずだったのに行けども行けどもキャンプ場に着かず、これはやばいと川辺を下っても人一人いない岩礁と海しか見えない。

靴を履いていても足裏に痛みがくる。

いや、これは靴擦れかな?もう遭難して数時間経つ。近くを船が通らないだろうか。

 

わざわざ足を濡らしたくはない、俺は川は通らず右へ進み続けるも気が付けばもう夜。しかし安心して寝れるような場所は未だにない。目が霞んでくるのを感じる。

 

しばらく歩くと光が見えた。誰かいるのだろうか。足を取られないように近づいてみると月に照らされたそれは古ぼけたランプだった。

 

(小さいころはアラビアンナイトも読んだな、こうランプを布で擦るんだったか。)

そうランプを控えめに擦ると手に持ったランプが熱を持った。

(んむ?擦ってないところもぬるくなった気がする。強く擦ってみよう。)

擦れば擦るほどランプは熱くなる。もう男は夢中でランプを隅々まで擦った。

 

男が満足するまでランプを磨くと、やけに周りが暗く感じる。ふと上を見ると木より高い大男が気色悪く笑いながらこちらを見ていた。

 

「み、見越した!」

「私は見越し入道ではない。私はそのランプの魔人だ。聞いたことくらいはあるだろう。好きな願いを3つまで叶えてやろう。」

 

「うそでしょ。まじかよ。こんなことがあってたまるか。本当に好きな願いを3つも叶えてくれるんだな?後になってデメリットなんてないよな?」

「あぁもちろんだ。私は全知全能だ。如何なる願いも叶えよう。」

 

 

 

男は思った。ここで帰り道なんて聞いたところで所詮独身、親もおらず帰ったところで高所作業でいつ死ぬともわからない仕事をする毎日、どうせなら小説のように生まれ変わるのもいいことだ。

どうせなら大学生のころにハマったDQ8なんかがいい。それも主人公なんかじゃなく気楽に行動できるような立場…どこぞの金持ちの放蕩息子なんかがいいな。

 

「1つ目の願いを言うぞ、いいかまだ1つ目だ。3つ目の願いを言うまで1つも叶えないでくれよ?俺をDQ8の世界、時代に、主要人物じゃない金持ちの長男として生まれ変わらせてくれ。もちろん記憶を保ったままだ。記憶がないなら俺じゃないからな!」

「うむ、DQ8だな。もちろん知っている。次の願いは何だ?」

 

 

 

 

思えば俺は心臓が弱かった。まともに働けるようになるまでカウンセリングやら投薬やらいろんな不都合を感じることも多かった。ならばもちろん。

 

「2つ目の願いだ。常に健康体で居たい。病気も呪いも毒も、全ての状態異常が効かない体にしてくれ。もちろん肉体的にも異常がないように。」

「健康か、いいだろう。最後の願いを言え。」

 

 

 

せっかくのドラクエだ。どうせなら今まで遊んだ全てのシリーズの魔法を使いまくりたい。ダメでもともと、言ってみるか。

 

「思うままに魔法が使いたい。8だけじゃないドラゴンクエストの魔法全てを。もちろん満足に使いまくれるマジックパワーもだ!」

「魔法か、いいだろう。それでは願いは聞き届けた。お前の次の生を我々は見守っているぞ。」

 

 

「え、見守ってくださるんですか。ありがたい!」

「ただし、我々が面白くないと思った時は苦難を与える。努々忘れるな。」

「え、まさか見守るって…娯楽扱いなのか!?」

「もういい、行け。」

 

 

 

「………アスさま!大変です!赤子が泣きませぬ!」

「ええい、急いで逆さ吊りにし叩くのだ!気道に水が詰まっている!」

 

スパァン!スパァン!

 

「お、おぎゃぁぁぁぁぁぁ!!!!!???」

「おお、よかった。……様、あなたのご子息です。」

「まぁ…おさるさんみたいね。そうね、名前はどうしようかしら。」

「……様、陛下がいらっしゃいました。」

「おお、……!その子が我が子か!名前はどうするのだ?」

「あら、私もそう思っていたのよ。そうね…エリゴス、エリゴスなんてどうかしら。」

「うむうむ、良いと思うぞ。皆のもの、エリゴスの世話を頼むからな。マス……スも今回は」

「いいってことだ、わしは医師としてすべきことをしたまでよ。」

「うむ、それもそうだな。では…こ……に……」

「ええ、……ーン……許嫁……」

 

もう無理だ、意識を失いそうだ。

俺はエリゴス…俺はエリゴス…ぐぅ…




エリゴス
王子
Lv-


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2

{チャゴス}
原作においてはサザンビークの王子。
国王クラビウスの唯一の息子。
妻を亡くしたクラビウスに甘やかされて育ったことで体は太り性根が曲がり切っている。
しかし、ベルガラックに脱走して向かったり、戦闘においてはいの一番に行動することからスペックは高め。ただしへっぴり腰だからかダメージはほぼ与えられない。
原作ではこの王子を護衛しつつある儀式に挑むことになる。

{マリアン}
側仕えのメイド兼護衛。
23歳独身。
オリジナルキャラ。

{キラーパンサーの飼育}
ベビーパンサーの頃に捕獲して育てる。
野生のキラーパンサーそのものの飼育は許可されていない。
まだラパンハウスはない。

{職業}
この小説においては仕事としての職業と別に育成方針としての職業があることにしています。
クラビウスがレベル25で王家の谷の儀式を達成できたのも聖騎士としての回復スキルを駆使したと解釈してください。

{レベル40以上がいない}
現状危険な魔物はそれほどおらず、
戦争もないため上げても時間の無駄という風潮。


生まれ変わって3年、王子として育ってきた俺には弟が出来た。

名前はチャゴス。そう、あのチャゴスなのである。

どうやら俺は本来いないはずのチャゴスの兄として生まれてきたようである。たしかに金持ちだけどさぁ…。

 

母がチャゴスを生んで数日後に死んでからというものの、父が泣きながらチャゴスをあやすのを見てもしかしたらチャゴスは原作通りに甘やかされるのだろうと思った。

 

俺?俺に関しては盗み聞きした使用人曰く「気持ち悪いくらいの神童」だそうだ。

そりゃ生後半年で会話ができたり一年で部屋を歩きまくったり2年で本を読んだりすれば気持ち悪くもあるだろう。

 

父は喜んでいるようだがそうそう会いに来る時間が取れないのか3日に1度顔を見せるくらいで会話はとくにない。

しいていえば何か困っていることがないか聞かれるくらいで会話が一切弾まない。

 

今日も今日とて使用人のマリアンに図書館から魔物や魔法についての本を取り寄せてもらったがやはりというべきかゲームよりも生態が詳しく書かれていてなかなかに面白い。

 

中でもキラーパンサーをペットとして飼育する富裕層が多いそうで飼育法に関して記載されているところは写生して大事に保管してある。いずれは飼いたいものだ。

 

魔法については…とても小難しいことが書かれていた。

要約すると相性の悪い魔法を使い続けるといずれ魔法が使えなくなるだとか、蘇生は神に認められた者が夢でお告げを受けることでしか使えないだとか、マホトーンやメダパニやマヌーサは似て非なる呪文だとか。

 

いずれにしても魔法が全部使えるであろう自分には関係ない…と思っていたが、何故か自分は魔法が使えない。

マリアンに聞いてみると5歳になって神殿で祝福をうけることで初めて素質が見えるようになり呪文を使えるようになるんだという。

 

マリアンはレベル28の武闘家で、メイドの中で一番の実力者であるため第一王子の護衛らしい。父は聖騎士のレベル25だとか。

レベルについては1~5が一般的、6~15が兵士レベル、16~25が強者と呼ばれる者たち、26から40が国有数の猛者だそうな。

レベル40以上は今のところどこにもいないらしい。

 

また、レベルはなにもモンスターを殺す必要はなく訓練でもあげられるとのこと。

レベル1でサザンビーク周辺のモンスターが倒せるはずもないので納得ではある。

素振りでもレベルが上がるらしいが組手をしたほうが上がりやすいらしい。

 

ステータスは数字ではなくだいたいどのくらいかしかわからないそうだ。

ただマリアンはたまに無自覚に怪力を発揮することがありヒヤヒヤする。

箪笥を開こうとして取っ手が曲がったりするあたりメイドとしてではなく護衛としての役割が強いと認識した。

 

とりあえずは5歳になるまで部屋で本を読みながら筋トレをしようか。




エリゴス
王子
Lv-


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3

{聖堂での祝福}
オリジナル要素。
聖水と神父の祈りで神と交信させやすくして子供の職業を決めさせる儀式。
たとえその存在が神であろうとなかろうと教会の信じる神はこれ。

{物理と魔法の融合が得意になる}
かえんぎりやいなづまぎりやマヒャドぎりなど。

{職業に性格を引っ張られる}
いくつかの本質から選び出された一つを突出させることでその分野に対応する感情が強くなる。
戦士は戦いたくなる。魔法使いはものぐさになる。僧侶は慎ましやかになる。
盗賊や遊び人のように引っ張られすぎると犯罪や死に急ぐようになるとされる職業もある。


それから2年、部屋から全く出ることなく本だけが娯楽、腹筋腕立てスクワットを毎日することでこの世界の常識を覚え、レベルありの子供にも勝てるだけの筋力を手に入れたと思う。思う。思うだけかもしれない。

 

今日、城下町の聖堂で祝福を受けることになり現在同い年の子供たちと一緒に並びながら神父に聖水をかけられている。

 

「いいですか、心から神に祈るのです。神はあなたたちに選択肢を授けるでしょう。その中からあなたたちがなりたいものを選ぶのです。一生付き合うことになる職業ですので、よーく考えて選ぶのですよ。」

と神父が言うと子供達は次々に輝く。祈るとこうなるのか…。

 

「神父様!僕は戦士になりました!」「私は踊り子!きらきらしてたの!」「僕だって踊り子だもんねー!」「あそびにんだったー!!あそぶー!!」

 

おっと、祈らないと…神様ぁ!!

 

エリゴス、あなたがなれる職業は4つ。

 

賢者

盗賊

魔法戦士

聖騎士

 

賢者は攻撃魔法と回復魔法の達人になれるでしょう。

盗賊は素早く器用になれるでしょう。

魔法戦士は攻撃魔法と近接攻撃を組み合わせやすくなるでしょう。

聖騎士は回復魔法と補助魔法を操る戦士になれるでしょう。

 

どれを選んでもあなたは大成する。

 

おおっと…?4つの職業が輝いて見える、これはどれを選んでも大成するからか。

もっと魔王とかやばいのが来ると思ったが…賢者はだめだ、

本によればたしかに魔法の達人にはなるだろうが肉体的にとても弱くなるらしい。

魔法戦士もよさげだと思うが実際には魔法を使うのではなく物理と魔法の融合が得意になるだけらしい。

 

となると盗賊か聖騎士かだが、俺は全ての魔法が使える。

聖騎士より盗賊になったほうがいいと思う。きめたぞ、俺は盗賊になる!!

 

 

よかろう、エリゴスは今日から盗賊のレベル1である。

 

 

 

目を開けると神父が目の前に立っていた。

「エリゴス様、何を選ばれましたかな?」

「はい、俺は盗賊を選びました。」

「…今なんと?」

「盗賊を選びました。」

「も、もしや盗賊しかなかったのですか?」

 

「いいえ、俺はこれと思い、盗賊を、選びました!!」

 

「そうですか…エリゴス様。職業に性格を引っ張られて落ちぶれる者もいることはご存じでしょうな。職業に支配されることなく、どうか名君となってくだされ。」

「そうだな、まぁおいおい考えるさ。」

「…大丈夫ですかなぁ。」

 

職業補正のせいか帰りはとても体が軽く、街中だというのに曲芸のような動きをしてしまいマリアンに叱られてしまった。しょうがないじゃない、嬉しいんだもの。




エリゴス
王子
盗賊Lv1


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4

{練兵場}
後々話に出てくるエリゴスの所有する騎士団の訓練棟。
室内で手合わせをする。

{ホイミ}
消費MP2
回復魔法の初歩。
この世界では多くの人がこれを使えると解釈。(ヤンガスでも使えたため。)
軽傷には効果があるが重症には効きにくいという設定。

{一般的なステータス}
その職業のレベルにおいて相応か、強いか、弱いか程度しか表示されない。
MPに関しては特殊な訓練をしない限り自覚無しに魔力切れを起こすことになる。
(ベビーサタンのイオナズン未遂など)
数値化されている主人公はかなりのチート。

{ピオラ}
消費MP2
一人のすばやさを上げる魔法。
体に風を纏わせて移動補助させる魔法。
(だとスマブラでの挙動を見るに思った。)




城に戻ると父が出迎えてくれた。

「エリゴス、疲れただろう。ところで何の職業になったのだ?」

「盗賊です、父上。」

「…そうか。できれば私と同じ聖騎士になってもらいたかったものだが、お前が決めたのであれば最適の答えなのだろうな。

もし後悔するようなことがあっても私がお前を守る。

職業に呑まれることなく鍛錬するといい。」

「もちろんです、いずれは王家の谷に行かねばならないのですからね。

それまでにはレベル25を目指します。」

 

「…そうだな。簡単な回復魔法くらいしか使えない盗賊であればこそレベルは高いほうがいい。

お前は毎日鍛錬を欠かさぬようだしすぐにでもレベルはあがるだろう。

レベル5になれば練兵場で手合わせできるようにしよう。

それまでは自室で頑張るのだ。」

「はい、ありがとうございます。父上。

それでは失礼します。」

「…ああ。」

 

やはりどうにも他人行儀になってしまうな。

しかしこればかりは仕方ない。

俺にはまだクラビウス父上が自分の父親だという実感を持てていない。

 

「そういえば殿下。魔法が使えるようにはなりましたか?」

「ん?そういえば確認してなかったな。

使える魔法に関してはどうすればわかるんだ?」

「ステータスと唱えると自分に関しての情報が見れるのですよ。

私も初めてホイミが使えたときはとても嬉しかったものです。」

「ふーむ、そういうものか。ステータス。」

 

エリゴス

王子

盗賊Lv1

HP30/30

MP350/350

ちから20

すばやさ40

たいりょく10

かしこさ90

▼とくぎ

なし

▼まほう

現在非公開

 

「…マリアン、ステータスを教えてくれないか。」

「私のですか?いいですけど…ステータス。

 

マリアン

近衛メイド

武闘家Lv28

HP最大/相応

MP最大/相応

ちから強い

すばやさ強い

たいりょく弱い

かしこさ強い

▼とくぎ

あしばらい

ばくれつけん

かまいたち

せいけん突き

▼まほう

ホイミ

バギ

 

ですね。」

 

大雑把だ…俺のは数字なのにマリアンのはかなり大雑把だ。

 

「そうだな、俺は魔力とかしこさとすばやさが強いとあるな。

特技はなし。魔法は…現在未公開と書いてある。」

「未公開…ですか?うーん、とりあえず盗賊はホイミを使えたはずなので使ってみてはどうです?」

「そうか。【ホイミ】。」

 

手のひらが光り輝く。心地よい光を感じる。

これがホイミか。

これが魔法か。

 

「あら、成功しましたね。うーん、未公開って何があったんでしょうね。

でも使えるなら問題ないですね。

盗賊はたしかホイミのほかにも使える魔法があった気がしますが…なんでしたっけ?」

「あぁ、そうだな。【ピオラ】。」

 

体が軽く感じる。動いてみよ「殿下!!」

 

 

 

気が付くと自室に寝かされていた。

マリアン曰くかなりの速さで壁に突っ込んで気絶したらしい。

しかしこれじゃ魔法が使えても使いこなせないようなら自滅技だ。

自分で制御できるようにしないとな。ステータス。

 

エリゴス

王子

盗賊Lv1

HP30/30

MP346/350

ちから20

すばやさ40

たいりょく10

かしこさ90

▼とくぎ

なし

▼解放済みまほう

ホイミ

ピオラ

 

んむ?未公開が解放済み魔法のリストになっている。

もしかして全部の魔法を使えるから未公開になっていたのか?

 

「殿下、お体は大丈夫ですか?ホイミをかけましたが。」

「ああ、大丈夫だ。ちゃんと最大になっている。」

「そうでしたか、それでは夕食をお持ちしますね。」

「うむ、今日も鶏肉メインで頼むぞ?」

「大丈夫です。毎日鶏肉ですので事前に作り終えてあるはずです。」

 

食事は体づくりの主幹だからな、しっかり食べて明日からの鍛錬も頑張ろう。




エリゴス
王子
盗賊Lv1
HP30/30
MP350/350
ちから20
すばやさ40
たいりょく10
かしこさ90
▼とくぎ
なし
▼解放済みまほう
ホイミ
ピオラ


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5

{スカラ}
MP消費は2。
一人の防御力を上げる魔法。
体を固くする魔法。

{ベホイミ}
MP消費は3。
ホイミの次の魔法。
効果は約2倍ほど。
この作品においては重症に効果が高い魔法として扱います。

{ヘナトス}
消費MPは8
攻撃力を下げる魔法
力が入らなくなる魔法。
脱力感を感じるのはステータスが急激に下がったため。

{ダウン}
消費MP6
与ダメージを下げる魔法
込められた力を分散させてダメージを4分の1ほどにする魔法。
副作用として全身の込められている力も下がるので脱力する。

{ヘナトスとダウンの重ね掛け}
それぞれ別の効果にすることで可能と判断しました。

{宮廷魔術師}
原作のサザンビーク城にも居る職業の人達。
力が抜けていた太陽の鏡(まほうのカガミ)を見てすぐに魔力がないことを看破するくらいの出番。
一応精鋭扱いと考えています。


「そういえばマリアン、お前にだけは言っておこうと思うことがある。」

「はい、どうなさいました?」

「実は魔法についてなんだが、

神様からは『どんな魔法でも使える』といわれたのだ。

なのでこっそりと魔法の練習がしたい。

側仕えのお前には言っておこうと思ってな。」

「な、なんと!もし本当ならとんでもないことですよ。

…下手したら暗殺されますよ。」

 

「だからこそな、5年間世話をしてくれたお前にだけ言うのだ。

これからいろんな魔法を使うと思うが、絶対に口外しないことと、

何かあったときに誤魔化すのを手伝ってくれ。」

「かしこまりました、殿下。」

 

「攻撃魔法ではなく補助魔法を主に使うことにするのでお前さえ黙っていれば何の問題もないんだ。

いいな?ではさっそく…【スカラ】。【スカラ】。【スカラ】。

 

軽く叩いてみてくれないか?」

 

ゴッ

 

「あ、さすがです殿下。ちゃんと【スカラ】が発動していますね。」

「痛いが!?これでちゃんと発動できているのか!?」

「軽くとはいえレベル28の攻撃を受けてぴんぴんしているんですよ?とても盗賊とは思えない固さですよ。」

「そ、そういうものか。」

 

(まさかそこまで日常に支障が出るような力してるのか?長すぎるから簡単なステータスお願いします!)

 

エリゴス

王子

盗賊Lv1

HP19/30

MP344/350

 

(おお、できた!)

「HPがだいたい半分まで減っている。…そうだな、【ベホイミ】。」

「おお、本当に【ベホイミ】ですね。盗賊がホイミより上の回復魔法を覚えるなんて!」

 

「次だ、【ヘナトス】。【ヘナトス】。念のためもっかい【ヘナトス】。」

「んん?知らない魔法ですね。まるで力が入りません。」

「もう一度叩いてくれ。」

「はい、ほいっと!」

 

バシ!

 

「あれ、さっきより力を込めたのですが…」

「普通に痛いんだが!?軽くって言ったよね!?ステータス!」

 

エリゴス

王子

盗賊Lv1

HP15/30

MP317/350

 

「またHP半分なんだけど…効果があったかわかったもんじゃないぞ。」

「いやいや、ちゃんと効果がありましたとも。まったく力が入りませんでしたから。そういう魔法ですよね?」

「そうなんだけどさ…じゃあ次、ダウン。はい、叩いて。」

「殿下、すっごい力が抜けるのですが…さきほどと同じくらいに叩きますよ。」

 

ぺすっ

 

「おお、少ししか痛くない。夢の組み合わせが出来たぞ!」

「ううん、知らない魔法でしたがどっちも同じ効果なのですか?」

「そうそう、効果は同じだけど別の魔法だ。ステータス!」

 

エリゴス

王子

盗賊Lv1

HP27/30

MP311/350

 

「1割のダメージだったぞ。大成功だ。」

「えぇ、まさか80%もダメージを下げる魔法ですか?」

「うーん、覚えてないけどたぶんそのくらいなんじゃないか?」

 

「それにしても殿下、魔力は大丈夫ですか?」

「まだ1割しか使っていないからまだまだ使えるな。」

「えぇぇ、それで盗賊って詐欺ですよ!宮廷魔術師の方々でもそこまでの魔力ないですよ!」

 

「というわけで俺はいろいろ補助魔法使いまくるから、見ててくれ。」

「は、はい。魔力切れには気を付けてくださいね?」




エリゴス
王子
盗賊Lv1
HP27/30
MP311/350
ちから20
すばやさ40
たいりょく10
かしこさ90
▼とくぎ
なし
▼解放済みまほう
ホイミ
ベホイミ
スカラ
ピオラ
ヘナトス
ダウン


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6

{マホトラ}
消費MP0
対象のMPを吸い取る魔法。
この小説においては紐状に吸い上げる魔法。

{マホアゲル}
消費MP可変
対象にMPを分け与える魔法。
この小説においては好きな量のMPを分け与える魔法

{魔力切れ}
MPが残り1割を切ったら急に出てくる吐き気。
MPを消費する魔法を使うだけでもきつい状態。
元々MPが大きい人ほど酔いは大きい。
元々MPが1桁だったりすれば皆無。
この小説においてMPドレインは立派な攻撃法。

{ステータスを改造する}
神様の仕業ではない。
エリゴスを見ているランプの魔人っぽい何かの仕業。

{バギ}
消費MP2
唱えた者の体のまわり作られた真空が鋭い刃物のように相手に襲いかかる攻撃魔法。
風を生み出すわけではないらしい。

{特技から派生}
DQM2とかにそんなのあった気がしたのでたぶんあるでしょう。


それから30分後、ありったけの補助魔法を唱え続けている俺は急な体調不良で動けなくなった。

 

「な、なんだこれは。ステータス。」

 

エリゴス

王子

盗賊Lv1

HP30/30

MP34/350

 

 

(長い、吐き気きつい。文字読みたくない。)

「殿下、もしや魔力が1割を切ったのでは?」

「一割切るとこんなに気分が悪くなるのか…うぇっぷ。

すまないが吸わせてもらうぞ。【マホトラ】。」

「えぇ!…う、うぇっぷ…」

「げ、今度はそっちが魔力不足か!?【マホアゲル】!」

 

「はぁ…はぁ…きつかったです。

魔力不足なんてそうそう陥らないですがこれはたしかにきついですね。

殿下は大丈夫ですか?」

「ああ、大丈夫だ。

しかしこれじゃ魔力が少ないやつは怖くて魔法なんて使えないんじゃないか?」

「そりゃそうですよ。

魔法なんて本職じゃなきゃよっぽどじゃないと使いませんよ。

魔力を使う特技もありますけどそれだって戦いが長引くとヒヤヒヤですよ。」

 

「うーむ、改めて魔力が高いのはいいことだな。」

「殿下は魔力多すぎますよ。

なんでそんなに唱えてやっと魔力不足になるんですか。」

 

「まぁ、その、神様からの祝福ってやつだ。

とにかく今日のところはやめだやめ。

それにしてもステータスが長すぎて膝にまで届くようになってしまったが分割表示とかはできないんだろうか。」

 

うむむむん、どうか魔法をジャンル分けしてくださいお願いします神様。ステータス。

 

エリゴス

王子

盗賊Lv1

HP30/30

MP34/350

ちから20

すばやさ40

たいりょく10

かしこさ90

▼とくぎ

なし

▼解放済みまほう

〇回復魔法

〇攻撃魔法

〇補助魔法

〇特殊魔法

 

「おお、やったぞ。魔法がジャンルごとに開けるようになった。」

「はぁ…そりゃ結構なことですね。」

「なんか塩対応だな…」

 

「そりゃそうですよ。たくさん魔法が使えるだけでもすごいことなのに、

それが見にくいから邪魔なんて理由で表示しないなんて欲張りですよ。

私なんて頑張ってしんくうはからバギに派生させたのに…」

「むむ、特技から派生なんてできるのか。

本にはそんなこと書かれていなかったぞ?」

 

「そりゃ親を見てれば誰でも知るようなことですから。

わざわざ書かれませんよ。

ましてや殿下が読んでたのは魔法についての本ですよね。

あらかじめ魔法が使える人用の本なんですから。」

 

「なんにせよ魔法の感覚はつかめたな。

自分にヘナトスをかければ筋トレも捗りそうじゃないか。

明日からはよりトレーニングが楽しくなるな!」

「体を鍛えるのは結構ですが、

はしゃぎすぎて器具を壊さないようにしてくださいね。」

「当たり前だ!

まさかダンベルひしゃげるとは思わなかったがそれも努力の成果だ。

手加減の練習にもなるしな!」

 

「殿下…大人用のを用意しておきますね。」





エリゴス
王子
盗賊Lv1
HP30/30
MP350/350
ちから20
すばやさ40
たいりょく10
かしこさ90
▼とくぎ
なし
▼解放済みまほう
〇回復魔法
ホイミ
ベホイミ
マホアゲル
〇攻撃魔法
〇補助魔法
スカラ
スクルト
ピオラ
ピオリム
バイシオン
バイキルト
インテ
インテラ
バーハ
フバーハ
マジックバリア
アタックカンタ
マホトラ
マホキテ
ヘナトス
ダウン
〇特殊魔法
トヘロス
トラマナ
フローミ
レミーラ
レミラーマ
アバカム


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7

{睡眠時の回復}
ドラクエ8は眠ると全回復、夜まで休んでも全回復する。
魔力を睡眠中に吸収して余剰分で回復を促進する魔法が自動でかかると解釈した。

{レムオル}
消費MP15
姿を消す魔法
ただし普通にぶつかったりする。

{オーラ}
テンション上げると出る紫色のアレ。
普段は微量が垂れ流しだと思う。
テンションを溜めるとメラゴーストに攻撃が効くようになるのはオーラを纏わせて攻撃するからということで。

{オーラが見える人}
原作のふしぎな泉のそばの隠者みたいな感じ。

{テンション}
ゲームでは5,20,50,100の4段階とマイナスの4段階があり、
段階が高いほどダメージや回復量に対する補正倍率が高くなる。
特定の魔物はテンションをためてない状態での攻撃に耐性を持っており、
ためてからの攻撃する戦術が重要であった。


朝、目が覚めると気になったことを調べるために「簡易ステータス」

エリゴス

王子

盗賊Lv1

HP30/30

MP350/350

 

「やっぱりか…」

「おや、お早いお目覚めですね殿下。どうかなさいましたか?」

「いやな、あれだけ使った魔力が最大まで回復しているんだ。

どういうことなんだ?」

「なんでも、睡眠中は魔力をかたっぱしから吸いまくるらしいですよ。」

「それって寝すぎた場合はどうなるんだ?」

 

「たしか自己回復を促したり、勝手に代謝されると聞きましたよ。」

「そうか。なら安心だな。

さっそく筋トレをするので朝食を持ってきてくれ。」

「はい、殿下。」

 

…よし、マリアンは行ったな。

試しておきたいことがあったんだよな。

 

「【レムオル】、ふっふっふ。驚くだろうな。

部屋から抜け出すと思うだろうな。

もしそうなれば重畳、城内を透明なまま散歩してみようじゃないか。」

 

「殿下、朝食でございます…殿下?」

(ははは、探してる探してる。

さて、逃げ「ここですね。」「うぇ!?」

 

「殿下、透明になる魔法ですね?

しかしまだまだですね。

世の中には私のようにオーラが見える人も居るんですよ。」

 

「なんだそりゃ、なんでそれが特技にないんだ。」

「これはあくまで感覚ですからね。

嗅覚が鋭いからって特技にはならないでしょう?」

「盗賊の鼻って特技なかったか?」

「あれは神託に近いものですよ。」

「そうだったのか…で、オーラってどんなものなんだ?」

 

「オーラは陛下の体から発される気配のようなものですね。

匂いとかではないので修行を積まないとみることはできないですが、

使う事自体は誰にでもできますよ。」

「ほう、例えば?」

「そうですね、

オーラは使おうとする意志があればどんなようにも使うことができます。

剣に纏わせて霊体やガス状のモンスターにダメージを与えたり、

相手に浴びせることでおびえさせて逃がしたり萎縮させたりですね。

おたけびなんかの特技はこのオーラの量で効果が段違いです。」

 

「じゃあ、試しに俺にオーラを浴びせてみてくれ。」

「はい、では。『ハッ!』」

 

ぬおおおあ!?気が付けば壁まで吹っ飛んでひっくり返っていた。

 

「こ、これもう十分特技だろう!?」

「誰にもできることは特技には数えられないと思いますよ…

また、オーラを練ることで攻撃や魔法の威力が高まるんですよ。」

 

まさかこれ、【テンション】か?

もしテンションだとすれば…これは真っ先に覚えておいて損はないな。

上手くいけば攻撃力が純粋に5倍だ。

オーラの存在はわからないが…やるっきゃないな。





エリゴス
王子
盗賊Lv1
HP30/30
MP335/350
ちから20
すばやさ40
たいりょく10
かしこさ90
▼とくぎ
なし
▼解放済みまほう
〇回復魔法
ホイミ
ベホイミ
マホアゲル
〇攻撃魔法
〇補助魔法
スカラ
スクルト
ピオラ
ピオリム
バイシオン
バイキルト
インテ
インテラ
バーハ
フバーハ
マジックバリア
アタックカンタ
マホトラ
マホキテ
ヘナトス
ダウン
〇特殊魔法
トヘロス
トラマナ
フローミ
レミーラ
レミラーマ
アバカム
レムオル


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8

{バイキルト}
消費MP6
攻撃力を2倍にする魔法。
原作では重ね掛けはできないがこの作品でも同じです。
二度唱えたからと言って4倍になったりはしない。

{ルカニ}
消費MP3
守備力の半分を減らす魔法。
重ね掛けが可能で守備力をすっからかんにすることもできる。

{マジックハック}
消費MP4
複数対象のあらゆる耐性を低下させる魔法。
ディバインスペルが属性攻撃や状態異常魔法を効きやすくするのに対してこちらは
物理攻撃以外の全ての耐性が下がると解釈。

{グレイトハック}
消費MP10
単体のあらゆる体制をマジックハックの2倍低下させる魔法。

{投石}
いしつぶて。一応岩石系という分類がある。


「なぁマリアン、頼みがあるんだが…サンドバッグになってくれないか?」

「いいですよ。殿下程度ではダメージなんて入らないでしょうし。」

「言ったな?毎日筋トレしてる俺に言ったな?いざ、ふんぬ!!」

 

コキ

 

「あぁぁぁぁ!!手首ぐねったぁぁ!!」

「殿下、筋トレしてもちゃんとした姿勢じゃないとまともに攻撃できないんですよ。ホイミ。」

「ううむ、だったら【スカラ】。【スカラ】。【バイキルト】。【バイキルト】。【ルカニ】。【ルカニ】。」

「で、殿下?」

「そして念のために【マジックハック】、【グレイトハック】。くらえやぁ!!」

 

ボスッ

 

「あたた、すごいですね。まさか私にダメージを与えるなんて。」

「へ、へへへ。どうだ、これが魔法だ。」

「手をさすってるってことはスカラ意味なかったんですね?」

「そうみたいだ。また手首ぐねった。【ホイミ】。」

「殿下、筋トレではなく器用さでも鍛えてはいかがですか?たとえば…彫刻とか。」

「いや、最後にもう一回やるぞ。これが本命だ。オーラを使う。」

 

オーラ出てこいオーラ出てこい!!

 

「殿下、オーラ出てないですよ。」

「…どうやるんだ?」

「人によって違いますが…そうですね…踊ってみてはいかがです?気合を入れるには体を動かすことからだと思うんです。」

「そうか、わかった。」

 

うおおおお、ハッスルハッスルハッスル!!!

 

「あ、いいですね殿下。ちょっぴり活性化してきましたよ。」

 

ぬああああ!きつい!有酸素運動きつい!もっとだ、もっと体をぐねらせる!!

 

「おお、すごいです殿下。初めてでそんなに引き出せるんですね。」

 

ぐねり!ぐねらせ!ぐねぐね!!ハッスル!!

 

「いくぞぉぉぉ、おらぁぁぁ!!」

 

ゴスッ!!

 

「げふっ!?で、殿下。よくぞここまでオーラを引き出せましたね。【ホイミ】。」

「嬉しいけどやっぱ全然ダメージでないのな…【ホイミ】。」

「それはもうレベル1で格闘初心者の拳なんてそこらへんの投石にも劣りますよ。もっと正しい姿勢でなくては衝撃はうまく通りませんもの。実際殿下の手首がぐねるのは衝撃に負けてるってことですよ。

今日はみっちり正しい姿勢をお教えします。」

「うーむ、そうだな。とりあえずステータス。」

 

エリゴス

王子

盗賊Lv2

HP38/38

MP308/380

 

「レベル2になった。」

「おや、おめでとうございます。」

「今のでも訓練扱いだったんだな。」

「それはもう。レベル27も離れた相手にダメージを与えるなんて経験値が入って当然ですよ。」

「じゃあマリアンをサンドバッグにするのが最適なのか?」

「…まぁそうですね。でも殿下の場合はレベルより技術を優先するべきですよ。

練兵場で手首をぐねりたくないでしょう?」

「そうだな。じゃあさっそく教えてくれ。」

 

こうして正しい姿勢での格闘術が毎日の筋トレに加わった。





エリゴス
王子
盗賊Lv2
HP38/38
MP293/380
ちから24
すばやさ45
たいりょく12
かしこさ98
▼とくぎ
なし
▼解放済みまほう
〇回復魔法
ホイミ
ベホイミ
マホアゲル
〇攻撃魔法
〇補助魔法
スカラ
スクルト
ピオラ
ピオリム
バイシオン
バイキルト
インテ
インテラ
バーハ
フバーハ
マジックバリア
アタックカンタ
マホトラ
マホキテ
ヘナトス
ダウン
ルカニ
マジックハック
グレイトハック
〇特殊魔法
トヘロス
トラマナ
フローミ
レミーラ
レミラーマ
アバカム
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9

{彫刻}
リブルアーチでは石の彫刻を作る芸術家がいる。
エリゴスがやっているのは木での彫刻。

{街並み}
ゲームのような人口2ケタではなく世界一の大国として人口は6桁。
村人やほかの街を含めれば恐らく7桁。

{庭園}
城に庭園がないとは考えられないので追加。

{キングスライムの冠}
正式名称スライムのかんむり。
キングスライムの冠もまたスライムが変身したものらしい。
個人的には無機物になってしまった成れの果てと解釈。
ベルガラック近辺のスライムがキングスライムになるためサザンビークでは手に入れやすいと解釈。


「殿下、これは見事なスライムですね。」

「うむ、まずは簡単なモノから彫ろうと思ってな。」

「でも…なんか違和感を感じますね。」

「そうか?やっぱ実物を見ないことには細部に違和感があるのかもしれんな。…取り寄せることはできるか?」

「ええ、おそらくは可能ですね。通達を出しておきます。」

 

 

 

 

「殿下、こないだ話したスライムの件ですが…」

「ん?なんかあったのか?」

「実は城内に入れることができないそうなので、庭園での見学でよろしいですか?」

「おお、もちろんだとも。なんでそんなことを聞くんだ?」

「いえ、殿下は…その…自室がお好きでいらっしゃるので。」

「おいおい、わざわざ出る必要がないから部屋を出ないだけで図書館には行くだろう?」

「図書館に行くといっても読みたいものに目星をつけて取りに行くのは使用人ではないですか。」

 

「だってなぁ。あんまりいい顔向けられないんだよな。やっぱ若いころにはっちゃけ過ぎたか。神童ならまだしも気持ち悪いほどの神童だからな。気持ち悪いとか思われたくないだろ?」

「殿下…その、言いにくいのですが…。」

「なんだ、言ってみろ。」

 

「部屋を出ない限り殿下の噂は独り歩きし続けるかと。」

 

「…そうだな。せっかくだし普通の子供であることを見せつけてやらないといずれ異形の忌子だから幽閉してるとか噂されそうだ。そうとなれば行くぞ、たしか庭だったな?」

「あぁ、陛下。庭には3つ戸口がありますがくれぐれも通ってはいけませんよ。貴族街への出入り口でもあるので。」

 

「そういえば、城下町の様子を見たことがなかったな。どれくらいの規模なんだ?」

「貴族街がこの城の30倍、大通りがこの城の10倍、あとは平民街が大通りを囲むように城の1000倍以上ですね。」

(うわぁ、やっぱゲームとちげぇや。城もでかいし街まででかい。旅するとなったらもっとわかりにくそうだ。)

「そうか、わかった。とにかく広いのだな。」

 

 

 

「殿下、あちらが風の庭園です。チャゴス第二王子の所有する庭園ですね。」

「ん?チャゴスの所有?もしかして俺も何か所有しているのか?」

「殿下はここ赤の宮、火の庭園、赤騎士団30名、平民街に殿下名義の商店が1件ございます。商店は王子への貢ぎ物などで不要な物などを卸してよいことになっております。」

 

「あー、たしかに要らんもの多いな。誰がキングスライムの冠なんか喜ぶんだ。」

「殿下、一応気品ある贈り物として流通しているのです。子供なら普通は喜ぶんですよ…」

「で、赤騎士団には会ったことがないけどいいのか?」

「問題ありません。いざという時のための殿下の私兵ですからね。もし会いたいのであれば練兵場で訓練していると思いますのでレベル5になってから行きましょうか。」

「あぁ、組手してくれるのってそいつらか。確かに雇い主なら気軽に頼めるか。聞きたいことはとりあえずない。庭へ行くぞ。」

「はい、殿下。こちらです。」





エリゴス
王子
盗賊Lv2
HP38/38
MP380/380
ちから24
すばやさ45
たいりょく12
かしこさ98
▼とくぎ
なし
▼解放済みまほう
〇回復魔法
ホイミ
ベホイミ
マホアゲル
〇攻撃魔法
〇補助魔法
スカラ
スクルト
ピオラ
ピオリム
バイシオン
バイキルト
インテ
インテラ
バーハ
フバーハ
マジックバリア
アタックカンタ
マホトラ
マホキテ
ヘナトス
ダウン
ルカニ
マジックハック
グレイトハック
〇特殊魔法
トヘロス
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10

{スライム}
大抵喋るかピキーと鳴くかのどっちか。
たぶん個体差。

{魔物に対する風潮}
人間以外は魔物か動物かという世界。
魔物に殺される人は多いわけで、
それなりに恨みで魔物狩りをする人も居る。
ゴールドは落とさない。死骸を売りさばくことになる。

{連れてきた方法}
ベルガラック近辺まで行って捕獲、そのまま馬車に檻を乗せてサザンビークまで。

{スライムとの勝負}
基本回避、攻撃も手加減したパンチ。
完全に舐め切っている。


「こちらが殿下の所有する火の庭園です。

何故火なのかはご存じですか?」

「いや、存じ上げないがそこら中に赤い細工品があるな。

どうせそれだろう。」

 

「はい、城門の中にあるのは

本城、

赤エリア、

緑エリア、

青エリア、

黄エリアがございます。

 

それぞれ象徴となる魔法があり

城がホイミ系、

赤がメラ系、

緑がバギ系、

青がヒャド系、

黄がギラ系でございます。」

 

「イオ系は仲間外れか?」

「いえ、イオ系は城門を含む城壁でございます。

爆破されないようにという願掛けでもあるんじゃないでしょうか。

そういう詳しい歴史は存じ上げないもので。」

 

「火の庭園、風の庭園、ときて次は何の庭園なんだ?」

「青は水の庭園、黄は砂の庭園ですね。

砂の庭園はガラス細工が飾られております。」

「なるほど、熱の象徴にはピッタリか。

で、例のスライムはどこなんだ?」

「あちらの檻の中でございます。」

「あぁ、うん。見えた。

やっぱ背が低いと遮るものが多くて困るな。」

 

「あぁ、マリアン様。

こちらがご要望のスライムでございます。

放しても?」

「ええ、かまいません。

殿下、どうぞお近づきください。」

「え、マリアン様」「いいのです。」

 

「なんか不安が残るが…まぁいい。

その中なんだな?」

「……ぷるぷる」

「おお、本物のスライムだ。

よしよし、こっちへこい。」

「……いじめない?」

「おお、いじめないとも。

お前は言葉が話せるんだな。

賢い子だ。さぁ、友達になろう。」

「……ぼくかえれる?」

 

「ふむ。マリアン、どうやらこのスライムは帰りたいようだが帰せるものなのか?」

「いいえ、わざわざ持ってくるだけでも十数日かかるのです。

帰すにはさらに手間がかかります。

さらに言えばいくら賢くともそれは魔物です。

殿下がいつか倒すべきものです。

それでも殿下は帰したいと言いますか?」

 

「あー、スライム君。君を帰すわけにはいかなくなった。捕まったものは仕方がないので諦めてほしい。」

「う、う、う、ぴぎー!!」

「のわ、体当たり強いなぁ。まるで大人のパンチだ。いいだろう、俺に勝てたならば帰してやろう。こい!」

 

 

 

「殿下、それ以上は死んでしまいます。」

「おお、そうか。【ホイミ】。【ホイミ】。

どうだスライムよ。もっともっと強くなってみたくはないか?

俺のペットになればいずれ帰れるかもしれないぞ?」

 

「ぴぎー…わかったよ。でも、いたいのは、いやだよ。」

 

「うむ、じゃあ愛玩ペットにする。

マリアン、飼育係を雇ってくれ。

いずれは他の魔物も捕獲してきてもらうことになるからな。」

「かしこまりました。それで殿下、彫刻はうまくいきそうですか?」

「ああ、実際に拳を交えたことで躍動感のあるイメージが湧いてきたぞ。

おいスライム。お前の名前は今日からスラぼうだ。いいな?」

 

「うん、スラぼう。あなたにしたがいます。」

 

「いい心がけだな。脱走なんか考えるんじゃないぞ?

この庭から出たらお前は害ある魔物として処分されてしまうからな。

たまにスキンシップに来るから何か用があったらその時に言え。

わかったか?」

「うん。」

 

「それでは檻に戻しますね。

殿下、そろそろ昼食の時間でございますのでお部屋へお戻りください。」

「おお、そうだな。ところでスラぼうには何を喰わせるのだ?」

「主に残飯でございますね。

それでも平民街の食事よりはいいものかと。」

「なるほどなぁ。案外食事環境が変わったことで強くなったりしてな。はっはっは。」

 





エリゴス
王子
盗賊Lv2
HP38/38
MP376/380
ちから24
すばやさ45
たいりょく12
かしこさ98
▼とくぎ
なし
▼解放済みまほう
〇回復魔法
ホイミ
ベホイミ
マホアゲル
〇攻撃魔法
〇補助魔法
スカラ
スクルト
ピオラ
ピオリム
バイシオン
バイキルト
インテ
インテラ
バーハ
フバーハ
マジックバリア
アタックカンタ
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マホキテ
ヘナトス
ダウン
ルカニ
マジックハック
グレイトハック
〇特殊魔法
トヘロス
トラマナ
フローミ
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レミラーマ
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レムオル


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11

{魔物を捕獲しようとする金持ち}
バトルロードのモンスターマスター達。
金をだせば会員になれるがモンスターは自分たちで用意しなくてはいけない。

{レベルを把握する魔法}
ダモーレ。存在を忘れている。ことにしている。

{魔族}
三角谷みたいに集落を作って暮らしている。
人間じゃないので徴税対象ではない。

{大臣}
ボストロールに攫われるほうではない。
後々次の大臣に追いやられパルミドで暮らすことになる。
サザンビークはイヤな事から逃げ出す人が多い土地柄らしいので嫌がらせでもされるんでしょ。


「殿下、スラぼうを飼育するにしても早急に土地を確保せねばなりません。

檻のままでは魔物嫌いな方に控えめに言えば持ち去られたり撤去される恐れがあります。」

 

「そうだな、これからも増やす予定があるし土地の確保については任せる。

ところでやはりスライムに殺される者もいるのか?」

「たまにいるそうですね。

魔物にもレベルがあるようで好戦的な魔物は異様に強いんだとか。

そういった魔物を主に捕獲しようとする金持ちもいるそうですが大抵は逃げられてしまうんだとか。」

「あー、魔物にレベルかぁ。

わかる魔法ってあるんだろうか。

もしあったらホイミよりも使うんだろうなぁ。」

 

「今のところ把握する術はありませんね。魔族たちであれば知ってるものもいるのかもしれませんね。」

「魔族?魔物とは違うのか?」

「魔族は厳密には魔物の一種ですが、文明的にも人と変わりない者たちですね。

ただ、辺境では魔族も魔物とみなされて討伐されることがあるそうですが…

この近辺で言うとベルガラックへの道の付近にガーゴイルの村があると聞いたことがあります。」

 

「そいつらは襲い掛かってこないのか?」

「うーん、居たとしても人間の盗賊とかもいるのですし性格によるのではないでしょうか。」

「そりゃそうか。」

 

「それで土地についてですが、

城下町の外の土地を切り開いたほうがよさそうです。

魔物除けの塀を設置すれば野生の魔物に襲われることもまずないでしょうからね。」

「魔物除けか。村の開拓に用いられる建材だったか?」

 

「そうですね。

飼育する魔物の脱走もなくなるでしょうしこれ一択でしょう。

しかし材料に使う聖水が大量に必要なのでしばらくは聖水が高騰するでしょうね。」

 

「聖水って何で出来ているんだ?」

「清水に岩塩を混ぜたものにトヘロスを込めるそうです。

直接塀にトヘロスをかけても維持できないとかで聖水は常に一定の需要がある者なのですよ。

しかしこの清水が問題で、そこらの川の水程度では効果が低くなるらしいです。」

「海の水はどうなんだ?塩水には変わりないだろう。」

「海の水はすでに魔力が定着しているためトヘロスが効きにくいそうですよ。」

 

「殿下、ここにおりましたか。」

「おう、どうした大臣。」

「実は陛下が殿下の取り寄せた魔物について聞きたいことがあるそうで、

殿下に真意を訪ねてくるようにと言われましてな。」

 

「ふむ、何故兵士ではなく大臣自ら来たのだ?忙しいんじゃないのか?」

「他の者には言えない話もありまして…

殿下の部屋まで同行してもよろしいですかな?」

「ああ、かまわんかまわん。

気にすることなく気軽に来るといい。」

 

「先ほど殿下の部屋に行ったところ行き違いになったようでしてな…

自室から出るとは珍しいですな。」

「あー、まぁ。部屋から出ないと悪評が広まるだけだと気づいてな。」

「…確かに使用人たちの間では姿を見ないことを訝しむ話が広まっているそうですな。」

「やっぱりかぁ。」





エリゴス
王子
盗賊Lv2
HP38/38
MP376/380
ちから24
すばやさ45
たいりょく12
かしこさ98
▼とくぎ
なし
▼解放済みまほう
〇回復魔法
ホイミ
ベホイミ
マホアゲル
〇攻撃魔法
〇補助魔法
スカラ
スクルト
ピオラ
ピオリム
バイシオン
バイキルト
インテ
インテラ
バーハ
フバーハ
マジックバリア
アタックカンタ
マホトラ
マホキテ
ヘナトス
ダウン
ルカニ
マジックハック
グレイトハック
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トヘロス
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レムオル


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12

{蘇生できないようなこと}
跡形もなく火だるまになったパパスや、魂が抜けきった屍など、体を修復できないか魂が戻せない状態。
丸のみになって気づかれずに消化されたらもちろん修復不可能。

{ギャリング}
賢者ギャリングの子孫のギャリング。ベルガラックの街を取り仕切るギャングのボス。名前は襲名する。

{ベルガラック}
カジノや噴水、綺麗な海から大きなホテルまである歓楽街。
海の付近だからか原作では強化された大王イカが大暴れするイベントあり。

{小魔法}
オリジナル要素。
まさか戦闘にしか魔法を使わないなんてことないだろうと思い追加。
高所から落下してもダメージがないのも小魔法で落下を軽減できるから。みたいな。

{ザバ}
消費MP2
水系の攻撃魔法。
たぶんメラみたいに水の玉を当てる魔法。
重量があるから斜め上に打ち上げる感じなんじゃないかな。
なお魔法一覧が隠されてるため気づいていない。



「さて、殿下。本題から入らせていただきます。

殿下は魔物を飼うおつもりなのでしょうが、

それはどうしてでしょうか?」

 

「まず第一に本物の魔物に感動したこと。

次に実際に魔物と訓練をすることで経験を積んでおきたいこと。

そして魔物の有用性を試すためだ。」

 

「ふむ…有用性ですか。

たしかに魔物についてはまだ不明確な部分が多いですが、

何も殿下がやらなくてもよろしいのでは?」

 

「いいや、俺がやる。

俺がやりたいんだ。

仮に魔物に丸ごと消化され蘇生できないようなことになってもチャゴスがいるだろう。

だから俺は後々後悔しないようにやりたいと思ったら即やる。」

 

「そうですか。そこまで意志が固いのであれば問題ないでしょうな。

陛下からはただの気まぐれであれば税金の無駄遣いになるのでやめさせる説得をするように言われておりましたが、

本当に5歳児とは思えない威圧をなさりますな。」

 

「ん?オーラでも出ていたか?最近ようやく安定して出せるようになってな。」

 

「いえいえ、殿下の威圧は声の抑揚からくるものです。

こうもハッキリと断言されては意志の弱いものはすぐに従うでしょうな。

まさしく王に必要な素質です。」

「そうかそうか!まぁ王になれるかどうかは王家の谷次第だがな。

野垂れ死ぬことのないように日々鍛錬だ。」

 

「そして、こちらが内密にしておきたい話のほうなのですが…

近々殿下にはベルガラックまで行っていただくことになりました。

目的はベルガラックを治める名士ギャリング殿への視察です。

それと国民へ広く存在を知らしめるためのパレードを予定しております。

決行日は3日後となりますのでご予定は空けておいていただきたい。」

 

「ほう、ベルガラックか!一度行ってみたいと思っていたんだ。

マリアン、さっそく旅行の準備だ。」

「殿下、私は連絡を受けておりましたので準備はすでに。」

「おお、そうか。じゃあその日までは筋トレ少な目で居ようではないか。」

 

 

 

「それでは殿下、しっかりと伝えましたからな。もし何かありましたら気軽にお申し付けください。」

「うむ。下がってよいぞ。」

「殿下、それは王様が言う言葉です。気が早いです。」

「はっはっは、軽いジョークだ!

大臣、父上の事頼みますぞ!」

「ははは、かしこまりましたエリゴス陛下。」

 

「殿下、旅行の準備に際しましてこちらがパンフレットとなります。

暗記なさっておいてください。」

「ふむ、『サザンビーク~ベルガラック間の注意事項』ねぇ。

さてどんな内容だ?」

 

★サザンビークからベルガラックへは長旅となります。

着替えと水に余裕を持たせましょう。

★一人旅をするのであれば水を作る程度の小魔法が使えないと、

最悪行き倒れてしまいます。

★また、付属の地図無しでは道を間違えることがあるので、

パンフレットと地図は絶対に無くさないでください。

★野生のキラーパンサーは飼育されているものと違いとても獰猛です。

見かけても近づかないようにしましょう。

★ガーゴイルの村では魔物嫌いの方でも人を相手するようにしましょう。

喧嘩をした際は両成敗となります。

 

「なぁ、小魔法とはなんだ。」

「おや?殿下は見たことがありませんか?

魔法のように大きく魔力を消費しない生活用の魔法ですよ。

呪文は要らず、念じればできます。

指先に火をともす程度ならばこのように。」

 

「ほうほう。さっそくやってみようじゃないの。…!?」

「で、殿下!?水を御止めください!」

「や、ちょ、止まらん!と、止まれ!!」

「殿下!魔力を込めないようにするのです!」

「あそっかぁ!!よし、止まったな。」

 

「まるで形のない魔法のようでした…

殿下は制御できるまで小魔法は外で練習してくださいね。

今から侍女を呼びますので着替えていてください。」

「あぁ、うん。ソファやテーブルだけじゃなく絨毯までぐっしょりだな。」





エリゴス
王子
盗賊Lv2
HP38/38
MP374/380
ちから24
すばやさ45
たいりょく12
かしこさ98
▼とくぎ
なし
▼解放済みまほう
〇回復魔法
ホイミ
ベホイミ
マホアゲル
〇攻撃魔法
ザバ(暴発・不完全)
〇補助魔法
スカラ
スクルト
ピオラ
ピオリム
バイシオン
バイキルト
インテ
インテラ
バーハ
フバーハ
マジックバリア
アタックカンタ
マホトラ
マホキテ
ヘナトス
ダウン
ルカニ
マジックハック
グレイトハック
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トヘロス
トラマナ
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レムオル


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13

{父上}
クラビウス王。
妻を亡くしたショックで現在鬱。
長男の性格も相まって原作よりさらに性格が暗くなっている。
最後の一言は小声だがエリゴスは聞いてしまった。

{殺伐とした性格}
前世の教訓を生かして甘えずに体づくりをしたり、悩むことを時間の無駄だと考えているところ。
ましてや王家の谷の儀式があるので本人も余裕がない。

{懐疑的な思想}
エリゴスがあまりにも不気味なため、普通の子供であるチャゴスに継がせようとする一派がいる。ほかにもチャゴスの関係者が関与している。

{遺族に魔物を殺させる}
せめてもの償いにレベルにしてもらおうと考えている。
遺族の思いなど知ったこっちゃである。




「殿下、陛下がお呼びです。」

「ん?話ならさっき大臣が伝えてくれたと思うが何かあったんだろうか。」

「今回の視察について話しておきたいことがあるそうです。」

「そうか。終わる頃には掃除も終わっているかな?行こうか。」

 

「父上、エリゴスです。」

「あぁ、入ってくれ。」

「視察の事でお話があるとのことですがどうしましたか?」

「今回5歳のお前に視察をさせることについて不安なことがあってな。

正直に答えてくれ。お前はいざという時に魔物や盗賊を殺すことができるか?」

「もちろんです。

こちらに危害を加えるのであればたとえ護衛に裏切り者が居たとしても全力を持って殺します。」

 

「…なぁ、エリゴスよ。

お前がそう殺伐とした性格になってしまったのはいつ頃だろうか。

私はお前の育て方を間違えてしまったのか?

いずれは王となるのだ、お前には慈悲の心を養ってほしい。

言っていることがわかるか?」

「ええ、わかっていますとも。

しかし私は重要なときに躊躇するようなことになりたくないのです。

慈悲の心はもっと余裕ができてから養うことにしています。」

 

「そうか。お前は…生き急ぎすぎているぞ。

もっと周りを見るのだ。お前の悪評が使用人たちの間で広まっている。

行動だけではない。言動もだ。」

「そこまで変でしょうか?多少高圧的だとは思っていますが。」

「お前に何かしらの自信があることはなんとなくわかるが、

お前もまだ子供なんだ。

年長の者を敬うという事を忘れないでほしい。」

「なるほど、わかりました。」

 

「それでだ、視察を3日後にしたことに疑問を抱いてはいないか?」

「はぁ、私は早いのはいいことだと思いますが。」

「実はお前に王位を継がせることに懐疑的な思想を持つ者が居るようでな。

まだ視察についてはお前と一部の者しか知らないのだ。」

「あー、私のような粗忽者よりもチャゴスのほうが王に向いているとかそういうことですかね?」

 

「なにもそこまでは言っていないが、概ねそうだ。

お前が視察に行っている間にこちらは対処しておくので、

あまり気を張らずに旅行程度に思うことだ。

ベルガラックは歓楽街ではあるがその分警備の者も多い。

街中で襲われることはまずないだろう。」

 

「そういえば父上、大臣から魔物の飼育については伝わっておりますか?」

「ああ、聞いた。ちゃんとした覚悟を持っていることもな。

ただ一つ、聞くべきことがある。

もしお前の飼育する魔物が他の者を襲ったとして、

お前は責任を取ることができるか?

お前が死ぬことは覚悟していることは聞いた。

だがお前以外の者が死ぬことはどうなんだ?」

 

「あぁ、そういえばそうでした。

…うん、その時はその時です。

臨機応変に対応しようと思います。

仮に今決めるとすれば、蘇生可能ならば蘇生をし魔物を殺します。

蘇生できないような状況の場合、弱らせてから遺族に魔物を殺させます。」

 

「うむ…わかった。たまにあるのだよ。

飼育されているキラーパンサーに使用人がじゃれつかれ死ぬことが。

悪意のない殺しもあることを覚えておくように。」

「はい、父上。」

「話は以上だ。出発まで英気を養うといい。」

「わかりました。失礼します。」

 

 

 

「エリゴス…私はいつか腹を割って話すことができるのだろうか。」





エリゴス
王子
盗賊Lv2
HP38/38
MP374/380
ちから24
すばやさ45
たいりょく12
かしこさ98
▼とくぎ
なし
▼解放済みまほう
〇回復魔法
ホイミ
ベホイミ
マホアゲル
〇攻撃魔法
ザバ(暴発・不完全)
〇補助魔法
スカラ
スクルト
ピオラ
ピオリム
バイシオン
バイキルト
インテ
インテラ
バーハ
フバーハ
マジックバリア
アタックカンタ
マホトラ
マホキテ
ヘナトス
ダウン
ルカニ
マジックハック
グレイトハック
〇特殊魔法
トヘロス
トラマナ
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レミーラ
レミラーマ
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14

{サザンビークの食事事情}
近くに大きめの湖があることや川が多いことから川魚がメインだと思いました。

{キアリー}
消費MP2
解毒魔法。
たぶんアルコールにも効くと思う。

{キアリク}
消費MP2
複数の仲間のマヒや睡眠を解除する魔法
たぶん原因となる不調を正す魔法

{ザメハ}
消費MP3
睡眠状態を解除する魔法
たぶん眠気そのものを消す魔法。

{マルガリ}
チャゴス3歳の教育係の貴族。
エリゴスを追い出してしまえば第二王子の教育係から次期国王の教育係に出世できると思い、アスカンタの知り合い貴族に売ろうとした。

{ロドウィン}
3人組の傭兵のリーダー。
偶然サザンビークまで来たところをマルガリに大金を支払う事を約束されエリゴスを誘拐する。
元々尻尾切りされないためにマルガリは殺すつもりだった。

{サザンビーク城の地下}
いわゆる脱出経路。
知ってるものは重臣だけのため気づかれることなく攫われた。
マルガリは教育係になるほどの貴族のため事前に知っていた。
大きな水路があり船でリブルアーチ付近の川に抜ける。


「なぁ、マリアン。父上がよそよそしいのだがやはり何か後ろめたいことでも隠しているんだろうか。」

「いえ、殿下。陛下は殿下に隠し事なんてしませんとも。

陛下は父親としての接し方がわからないだけなのです。」

「だが、俺は聞いてしまったんだ。

『いつか腹を割って話すことができるのだろうか』

と小声で言っていたのを。」

 

「殿下、腹を割って話すというのは何も後ろめたいことだけではありません。

話すのに覚悟がいることなんて日常茶飯事なんですよ。

ですから殿下もあまり思いつめないことです。」

「そうか、そうだな。いつか話してくれるだろうしな。」

 

コンコンコン

 

「マリアン様、殿下、夕食をお持ちいたしました。」

「あら、今日は早いですね。殿下、手を洗ってきてくださいませ。」

「ああ、わかった。」

 

 

 

「うむ、今日も美味いな。鳥ササミのサラダはやはり好物だ。」

「さようですか。たまには魚などは食べたくならないのですか?」

「うーん、栄養バランスはとれてるからそういうのはあまり気にしないな。

それにメニュー変更するにしても手間だろうしな。」

「殿下、その程度であれば普通の事です。

殿下はもう少しグルメになってもよろしいかと。」

 

「グルメと言えば…他国の料理なんかを食べてみたいな。

鶏肉メインにする前の料理はたしかに美味かったが俺には合わないと感じた。

さすがに川魚ばかりでは飽きる。

鶏肉ばかり食ってるやつの言う事ではないと思うけどな。」

「それでは、今度城下町に出てみましょう。

殿下の気に入る料理を出す店もあるかもしれません。」

 

「ああ、そうだな…ふぅ、なんかやけに体が重く感じるな。」

「殿下?殿下!様子がおかしいです!」

「あぁ…ステータス。」

 

エリゴス

王子

盗賊Lv2 睡眠毒 

HP38/38

MP374/380

 

(おいおい、毒にはかからないんじゃなかったのかよ…)

「睡眠毒…?【キアリー】、念のため【キアリク】、さらに【ザメハ】。」

「ど、毒ですか!?まさか、食事に毒が!殿下、失礼します。」

 

 

「急激な眠気…ステータス。

たしかに睡眠毒が入っているようですね。殿下、解毒をお願いします。」

「うむ、【キアリー】、【キアリク】、【ザメハ】。

でだ、これは誰の仕業だと思う?」

「侍女はいつも通りでした。私が思うにドレッシングに毒が混ぜられていた…

もしかすると他の方も毒になっているかもしれません。

私は急いで厨房へ向かいます。殿下は部屋でお待ちください。」

「わかった。急いで行ってこい。俺については心配するな。」

 

 

コンコンコン

 

(誰だ。マリアンではないな。毒にやられているふりをしておくか。)

 

キィィ

 

「へへへ、旦那の言う通り眠ってるようだな。

お前ら、さっさと連れ出すぞ。」

「「アイアイサ!」」

(むむ、攫われるのか。まぁいい、いざとなれば気軽に帰れる。

いっそ抜け出す口実にもなるかもしれない。)

 

 

 

(階段を下りたということはここは城の地下…か?知ってるやつは少ないはずだが…)

「おお、ロドウィン。よくやったな。船を用意した。ついてこい。」

(おいおい、この声はたしかチャゴスの教育係じゃねぇか。)

 

「へへへ、マルガリ様。金はちゃんといただけるんでしょうね?」

「ああ、ここにちゃんと用意した。20万Gだ、しっかり確かめろ。」

「ふむ…たしかにそれくらいありそうだな。だったらお前はもう用無しだな。」

「な、なんだと?どういうことだ。」

「こういうことだよ。死ね!」

「あ、あがぁぁぁ!!」

 

(あーあ、殺されちゃったよ。俺はどうなるんだ?)

「お頭、王子のほうはどうするんですかい?」

「そうだな、身代金なんか要求してもどうせ捕まるしなぁ。ここで捨てるか?」

「お頭お頭、パルミドに持っていきましょうぜ。サザンビークの第一王子なら高値で売ってもらえるかもしれませんぜ。」

「うーむ、遠いが…まぁ問題ないだろうな。元々はアスカンタの貴族に売るんだったか?

そこじゃ足がつくだろうし…食料も十分積まれてるだろうな。よし、パルミド行くかぁ!」

「「アイアイサ!」」

 

(うーん、まぁ悪いことにはならんだろうし、純粋無垢な子供でも演じてやりますか。)

俺は誘拐犯に担がれながら地下水路から船に乗って出国するのであった。





エリゴス
王子
盗賊Lv2
HP38/38
MP360/380
ちから24
すばやさ45
たいりょく12
かしこさ98
▼とくぎ
なし
▼解放済みまほう
〇回復魔法
ホイミ
ベホイミ
キアリー
キアリク
ザメハ
マホアゲル
〇攻撃魔法
ザバ(暴発・不完全)
〇補助魔法
スカラ
スクルト
ピオラ
ピオリム
バイシオン
バイキルト
インテ
インテラ
バーハ
フバーハ
マジックバリア
アタックカンタ
マホトラ
マホキテ
ヘナトス
ダウン
ルカニ
マジックハック
グレイトハック
〇特殊魔法
トヘロス
トラマナ
フローミ
レミーラ
レミラーマ
アバカム
レムオル


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15

{海竜}
ストーリー上必ず戦うことになる雑魚。
ジゴフラッシュは一応魔法なのでエリゴスも使える。
リブルアーチという橋の上の街の下あたりに大量に生息している。

{バフロンズ}
3人組の傭兵集団。
金が入れば酒と女に使い、普段は魔物を狩って生計をたてている。
その実態は依頼を受けて魔物を捕獲するハンター。
しかし性格は強盗である。

{アクズ}
寡黙なほうの手下。
訛りなのか語尾に『がよ』がある。
弓と短槍を使う狩人。

{チャック}
騒がしいほうの手下。
笑い上戸のやせぎす。
短剣と鞭を使う盗賊。




「お頭、無事に水路を抜けたようですぜ!」

「おう、待ち伏せもないな。こりゃまだ誘拐には気づいてないと見える。」

「カシラぁ、でかい竜がこっち見てるがよ。」

「んー?あぁ、ありゃ海竜ってやつだな。

たしかこのあたりに巣を作る珍しい魔物だな。

厄介な魔法を使うらしいからとっとと東へ逃げるぞ。」

「「アイアイサ!」」

 

(そろそろ起きてもいいかな。)

 

「うぅ、ここは一体…」

 

「カシラ、小僧が起きたがよ。」

「おうおう、エリゴス様。ご機嫌はいかがかな?」

「へっへっへ、お前は俺たちバフロンズに誘拐されたのよ!

大人しくしたほうがいいぜぇ?

なんたってお頭はレベル32の魔法使いなんだからなぁ!」

 

「なんですって、誘拐!?そんな、父上…およよ。」

 

「はっはっはっは。お頭!こいつ泣いてやがるぜ!ガキだなぁおい!」

「まてまてこいつはたしかまだ5歳だと聞くぜ。

エリゴス様よぉ、お前さん職業とレベルは何だ?」

 

「れ、レベル2の盗賊だよぉ。」

 

「はーっはははは!盗賊!王子なのに盗賊だってよお頭!!」

「おい、声が大きいがよ。

もうすぐ外海だから気を引き締めないといけねぇがよ。」

 

「外海…?もしかして、遠くに売られちゃうんですか!?」

 

「そうさ、エリゴス様…いや、もういいか。

坊主、お前はパルミドってところで売っぱらうのさ。

お前がどんなやつに買われるかはしらねぇが俺は契約料と坊主の納品で儲かるってわけよ!」

 

「そうですか…僕はそれまでどうしていればいいんでしょうか。」

 

「おぉ?しおらしいねぇ女々しいねぇ!!お頭、どうしやす?」

「適当な船倉にでも突っ込んどけ。元々船で輸送するんだから相応の設備がどっかにあるだろ。

おい、アクズは船倉に小僧を連れてって見はってろ。

チャックはその間に船内を探って俺に報告しろ。」

「「アイアイサ!」」

 

 

 

「小僧、お前はここで大人しくしてるがよ。」

「はい、わかりました。

ところで…アクズさん?達は普段から誘拐を?」

「たまにな、たまに。普段は魔物を狩ったり、商隊を襲ったりしてるがよ。」

「そ、それじゃ凶悪犯なのですね。怖いよぅ…」

「……。」

 

 

 

遠くから声が聞こえる

「お頭!たぶん小僧を入れる部屋がありましたぜ!それに酒と食料も!」

「…う……アク……こ…」

「へい!わかりやした!」

 

 

「おい、アクズ!ガキを持ってこい!入れる部屋があったぜ!」

「おう。こい、小僧。」

「はい…」

 

 

 

「ここだ!外鍵の部屋で見張り要らずとは準備のいいお人だねぇ!

ま、もう死んでるがな!がーはっはっはっは!!」

「入るがよ。」

「……。」

 

(なかなかに清掃が行き届いている。用意したのは最近か。)

 

「じゃ、俺らは楽しんでるからよ、なんかあったら呼べよ!」

「はい、わかりました。」

 

(さぁて、縛られていないことだし筋トレでもするかね。)





エリゴス
王子
盗賊Lv2
HP38/38
MP360/380
ちから24
すばやさ45
たいりょく12
かしこさ98
▼とくぎ
なし
▼解放済みまほう
〇回復魔法
ホイミ
ベホイミ
キアリー
キアリク
ザメハ
マホアゲル
〇攻撃魔法
ザバ(暴発・不完全)
〇補助魔法
スカラ
スクルト
ピオラ
ピオリム
バイシオン
バイキルト
インテ
インテラ
バーハ
フバーハ
マジックバリア
アタックカンタ
マホトラ
マホキテ
ヘナトス
ダウン
ルカニ
マジックハック
グレイトハック
〇特殊魔法
トヘロス
トラマナ
フローミ
レミーラ
レミラーマ
アバカム
レムオル


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16

{干し肉}
たぶん今後出るのもあばれうしどり。
キラーパンサー飼育されてるなら、
もっと弱いあばれうしどりなんか家畜でしょ。
リーザス村はあばれうしどり産業のメッカ。(断定)

{盗品が集まる}
ゲームでは買い取る闇商人が居て取引したりもする。
この小説ではパルミドは城下町以上の広さを持つことにする。
よって盗品蔵が複数ある。

{ドラキーの翼焼き}
オリジナル要素。
トカゲの黒焼きではつまらんと思った。
今後もオリジナル要素モンスター素材出していきたい。

{ヌーク草}
強い発熱作用がある赤いハーブ。
生で食べると火を噴く(直喩)ほど辛い。
トウガラシは暑く『感じるようになる』だけ。
しかしヌーク草はかなり長時間本当に体温を上げる。
正直毒扱いされない毒草の類で取り扱いには一層の注意が要る。

{ザバ}
消費MP2
水系の攻撃魔法。
たぶんメラみたいに水の玉を当てる魔法。
重量があるから斜め上に打ち上げる感じなんじゃないかな。
ようやく気付いた。


「おいガキぃ!起きてるかぁ?」

「はい、どうかしましたか?」

「食事だぜ、そろそろ夕方だからよ。ほれ。」

 

ふむ、硬そうなパン、干し肉、茶色いスープ。

 

「ありがとうございます。いただきます。」

「おうおう、慣れない食事だとは思うがしっかり全部食えよ!売る前に死んでもらっちゃ困るからよぉ!!」

 

もぐもぐ…ふむ…ふむ…

 

「食べれないことはないですが不味いですね。」

「はーっはっはっは!!そうだろうそうだろう!

王室の食事と比べられちゃ困るがこれが野営じゃ普通の食事なんだぜ!

パンがあるだけましってもんだ!」

「スープはどうやって作ったんですか?」

 

「おうおう、いいところに気づいたな。

なんとこの船調理室まであったんだよ!

普段メシ作ってるの俺だからよぉ、そのスープには自信あるぜぇ?」

「ふむ……これは、美味いですね。こう、なんといいますか。

形容しがたい味ですね。食べたことない。」

 

「そうだろ!俺は生まれも育ちもパルミドなんだが、そこはいろんな盗品が集まるところでな。

俺がその素材と出会ったのも盗品蔵の一つなんだよ。

 

そのスープはな、

焼いた玉ねぎとトマトペースト、

それになんとドラキーの翼焼きの粉末に、

ヌーク草を少量混ぜたのさ。」

「するとどうなるんです?」

 

「この至極の、

茶色くて程よく辛みのついた、

俺様特製の、

寒さに負けない、

店でも出せる、

絶品スープが出来上がるのだ!」

 

 

 

「気になったんのですが…ドラキーの翼焼きの粉末って何ですか?」

「あぁ、匂い消しの一種なんだが。

このスープではヌーク草の風味を薄めるために使ったぜ。

これなしじゃ辛いんだこれが。

でも薄いと香辛料感もないからな。

ヌーク草も高いとはいえ香辛料ほどじゃねぇからな、

こうやって工夫が必要なのだよ。

料理にも、ね!(ドヤァ)」

 

「もしかして眠り薬を料理に入れたのもあなたですか?」

「いいや、それはあの…ほら、死んだやつの使用人だ。」

「え、誰か死んだんですか?」

「あぁ、なんか。ツルハゲ?みたいな名前のやつだったな。」

 

(ツ、ツルハゲ…!!マルガリだよツルハゲて…!!)

 

「お、おう?ガキ、どうした。ヌーク草合わなかったか?」

「いえ、とても滑稽な名前の人もいるもんだと思って笑っちゃいました。」

「だよなぁ!だけどそん時笑わなかったから多分違う名前だな。」

 

「おっと、じゃあ俺はそろそろ行くぜ。食い終わったらドアの前置いときな。」

「あ、あの。水をくれませんか?」

「ん?坊主はお貴族様なのにまだ小魔法習ってないのか?しょうがねぇな。」

 

「いえ、小魔法は習ったのですが、暴発してしまって…」

「暴発?気になるな、へへ、みせてみろよ。」

「えーと、こうです。」

「おいおいおい、こりゃ噴水みたいじゃねーか。まるで制御されてないザバみたいじゃねーか。」

「ザバ…?あぁ!も、もしかして。ステータス! 圧縮解除(ボソッ)」

 

エリゴス

王子

盗賊Lv2

HP38/38

MP358/380

ちから24

すばやさ45

たいりょく12

かしこさ98

▼とくぎ

なし

▼解放済みまほう

〇回復魔法

ホイミ

ベホイミ

キアリー

キアリク

ザメハ

マホアゲル

〇攻撃魔法

ザバ(暴発・不完全)

〇補助魔法

スカラ

スクルト

ピオラ

ピオリム

バイシオン

バイキルト

インテ

インテラ

バーハ

フバーハ

マジックバリア

アタックカンタ

マホトラ

マホキテ

ヘナトス

ダウン

ルカニ

マジックハック

グレイトハック

〇特殊魔法

トヘロス

トラマナ

フローミ

レミーラ

レミラーマ

アバカム

レムオル

 

「あ、ありました!魔法にザバってありました!」

「おお!やったじゃねぇか!お前盗賊だってのに攻撃魔法使えていいねぇ。

俺なんかホイミとキアリー、リレミトとピオラしか覚えてねぇからよ。

遠くへ行かれちゃったら攻撃とどかねぇの!はぁーはっは!」

 

「でも、暴発とか不完全とか書いてあるんです…どうしましょう?」

「そりゃたぶん、小魔法で出そうとしたからだろ。呪文名言ってみろ。」

「はい。【ザバ】!」

 

「おお!見事な水球だな。

 

で、それどうする?」

「どうしましょう。海にでも打ちますか。」

「それしかないよなぁ。よし、甲板行くぞ。」





エリゴス
王子
盗賊Lv2
HP38/38
MP356/380
ちから24
すばやさ45
たいりょく12
かしこさ98
▼とくぎ
なし
▼解放済みまほう
〇回復魔法
ホイミ
ベホイミ
キアリー
キアリク
ザメハ
マホアゲル
〇攻撃魔法
ザバ
〇補助魔法
スカラ
スクルト
ピオラ
ピオリム
バイシオン
バイキルト
インテ
インテラ
バーハ
フバーハ
マジックバリア
アタックカンタ
マホトラ
マホキテ
ヘナトス
ダウン
ルカニ
マジックハック
グレイトハック
〇特殊魔法
トヘロス
トラマナ
フローミ
レミーラ
レミラーマ
アバカム
レムオル


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17

{ザバラ}
消費MP8
ザバの次の魔法。
水量が多い。
たぶん圧縮されてると思う。

{入船許可証}
海辺の王都だし港あるでしょと思った。

{不思議な地図}
正式名称ふしぎなちず。
DQ8では地図の名称は「世界地図」だが書かれている内容が切り替わることから普通の地図ではなくDQ5の地図と同じものと解釈。
王族ならいくつか持っててもおかしくないでしょ。

{聖地ゴルド}
巨大な女神像のある観光地。
荒れ地な島の中心にある。
ちょうど西大陸と東大陸の間にある島。

{精鋭}
隠密部隊とか。


「お頭、こいつの魔法ちょっと海に捨てますぜ。」

「…何があったかは聞かないでおくぞ。」

「へい。おいガキ、さっさと捨てちまえ。」

「はい。よっと。」

 

ざっぱぁん。

 

「いい音だな。おい坊主、あのザバはお前が出したんだよな。お前本当に盗賊か?」

「え?たしかに盗賊のレベル2ですけども。」

「たしかに見た目はザバだがありゃザバラみたいな魔力だったぞ?」

「あ、賢さは高いってありました。たぶんそのせいです。」

 

「ふーん…まぁいいけどよ。使えるのはザバだけか?」

「ホイミが使えます。」

「そうかそうか…まぁレベル2だしな。

チャップ聞くことは終わった。閉じ込めとけ。」

「へい!おらいくぞ!」

 

 

 

「なぁ、お頭にはホイミ使えるって言ってたけどよ、他には使えねぇのか?」

「実は…ピオラが使えます。内緒ですよ。」

「おうともおうとも!じゃあ、ほれ。水置いとくからよ!

ちゃんと噛んで食えよ!」

「はい、ありがとうございます。」

 

 

 

「お頭、あいつピオラも使えるそうですぜ。」

「ふむ、ピオラか…嘘ついてるように見えたがそれか。

まぁいい、ところで物資のほうはあったか?」

「へい、アスカンタへの入船許可証といくつかの宝石類、それに簡易的な地図と羅針盤が。」

「そうか。地図と羅針盤は操船してるアクズに渡してこい。宝石類はそのまま。入船許可証は持ってこい。」

「アイアイサ!」

 

 

 

「おいアクズ!地図と羅針盤だぜぇ!」

「おう。こっちは順調な航海がよ。魔物も見えるっちゃ見えるがちゃんと船を避けるがよ。」

「へへへ、さすが大国の船だ。魔物除けもバッチリときた。

お頭が目を光らせてるだろうし俺はちょいと仮眠でもしてきますかね!」

「ちゃんとカシラの許可をとるがよ。ここで寝るでねぇ。」

 

 

 

「ふぅ、食い終わったがこの船なかなか揺れないな。

やっぱ相当高い船なのか?」

 

はたして船が着くのに何日かかるのだろうか。

まぁいい、俺は筋トレでもするか。

あのお頭ってやつはかなり強そうだし、

脱走するのは売られてからにしよう。

金さえ受け取ってしまえばあいつらも追ってこないだろ。

 

 

 

 

「陛下!殿下がどこにもいないのです!」

「落ち着けマリアン。すでに毒を入れた者は尋問させている。

首謀者のマルガリも死んだ状態で見つかっている。

なにより、エリゴスの居場所は常にわかっているのだ。これを見ろ。」

「これは…地図ですか?」

 

「ああ。これは不思議な地図というものでな。

使用者の居場所を表示するものだ。

これにはエリゴスを所有者に登録してある。

どういうことかわかるな?」

 

「殿下は…聖地ゴルド南西の海に居るのですか?」

「そうだ。何者かに運ばれている。どこへかはわからないが、

場所が分かり次第精鋭を送り込む。

お前は今日はもう休め。」

「しかし、私にも何かできることがあるのではないでしょうか!」

「ない。お前はあくまで近衛、

守るべき息子から離れたお前への罰則だ。

部屋で謹慎しろということだ。」

 

「はい…。かしこまりました。」





エリゴス
王子
盗賊Lv2
HP38/38
MP356/380
ちから24
すばやさ45
たいりょく12
かしこさ98
▼とくぎ
なし
▼解放済みまほう
〇回復魔法
ホイミ
ベホイミ
キアリー
キアリク
ザメハ
マホアゲル
〇攻撃魔法
ザバ
〇補助魔法
スカラ
スクルト
ピオラ
ピオリム
バイシオン
バイキルト
インテ
インテラ
バーハ
フバーハ
マジックバリア
アタックカンタ
マホトラ
マホキテ
ヘナトス
ダウン
ルカニ
マジックハック
グレイトハック
〇特殊魔法
トヘロス
トラマナ
フローミ
レミーラ
レミラーマ
アバカム
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18

{巨大な大王イカ}
DQ11での大王イカ戦みたいな感じです。
モンスターズでは大王イカは爆発系に弱いらしい。

{ベギラマ}
消費MP6
熱線を浴びせる魔法。
DQ1では最強の魔法。

{メラミ}
消費MP4
大きな火球を飛ばす魔法。

{イオナズン}
消費MP18
空気を吸収して爆発を起こす魔法。
大王イカに効果抜群。

{騎士}
神に仕える修道騎士。
聖地ゴルドの警備などをして駐在している。
たいていが信心深い信者。


「カシラァ!!大物が来たがよぉぉ!!」

 

 

 

「ぬぉ!?な、なんだ?」

(大物って、魔物か?もし魔物に船を沈められたら困るなぁ。

いざって時はルーラやトベルーラで帰れるだろうけど、

別大陸のルーラ拠点の入手は大事だから頑張ってほしいな。)

 

ズガガァァァン!!

 

「おおう!?」

(おいおい、今の音もしかしてぶつかったのか?)

 

「カシラァァァ!!取り付かれたがよ!!」

「チャックさがれぇ!!【ベギラマ】ァ!!」

「ギュギュラァァァァ!!」

「うおおお、【メラミ】!!」

「ギャギャギャギャ!!!」

 

「カシラ!やべぇがよ!船首が持ってかれそうだがよ!!」

「ぐぬぬ、てめぇら伏せろ!船首は持って行かせねぇ!

かぁっ!!【イオナズン】!!!」

 

ズズゥゥゥン

 

「ギャォォォ…」

 

 

 

「声が聞こえなくなったな…」

 

 

 

「おい、ガキ!無事か!」

「何があったんですか!」

「大王イカだ、それもかなり大きめのな。

なんとかお頭が倒しきったが、船首がズタボロだ。

このままじゃ長旅が出来ねぇから聖地ゴルドに寄ることになった。

 

その間ぜってぇ逃げだすんじゃねぇぞ!!

お前が逃げても聖地ゴルドは治安が悪ぃ。死ぬと思え!!」

 

「わ、わかりました。」

(ひえー、おっかね。よっぽど聖地ゴルドってのは入り組んでると見える。

ゲームだとそれほどでもなかったがサザンビークがあんな広かったんだ。

宗教の聖地なんてかなり人口多そうじゃないの。)

 

 

 

「坊主、船を降りるがよ。ついてこい。」

「はい。」

 

「えーと、4人ですね。入港許可証はありますかな?」

「我々はアスカンタへ行く途中で巨大な大王イカに襲われましてね。

ここで修理させてもらいますよ。

これがアスカンタの入港許可証です。」

 

「ふむふむ、たしかに確認しました。

ようこそ聖地ゴルドへ。

修理の間観光をお楽しみください。」

 

「へぇ、なかなか大きな港町なんだね。」

「そうだな。ここからじゃまだ見えないが北はもっとすげぇぜ。」

「ここだとまだ狭いほうだがよ。貴族用の港はもっと広いがよ。」

「そうなんですね。僕たちは北まで行くんですか?」

 

「いいや、俺たちは修理のために寄ったんだ。

わざわざ北までいかねぇよ。

港から街までに関所があるが、

これがまた業突く張りなことに所持金の半分持ってくときたもんだ。

一度入ったことがあるがでけぇ像があるだけで、

街は物乞いまみれと来たもんだ!」

「おい、声が大きいがよ。」

 

「おい、そこのお前!聖地ゴルドを侮辱するような発言が聞こえたが何事か!」

「へ、へい。俺らの新入りが街まで行きたいって言いやがったんで、

話を盛ったんでさ!!

いやほんと、聖地ゴルドは何度きてもいいところですぜ!!

ですが俺たち金がないもんでしてね、

中に入っても仕方ないって言っても聞かないんですよ!」

「そ、そうなんです。僕がわがまま言ったからなんです。

う…。

ごめんなさい!」

 

「そうか、聞いていたのが俺でよかったな。

職務に忠実な騎士であったら問答無用で切り捨てられることもある。

ゆめゆめ失言なされぬようにな。」

「へ、へい!申し訳ありませんでしたぁ!」

 

「ガキ、お前なんで誘拐されたって言わずに俺ら庇ったんだ?」

「うーん、騎士さんが怖かったから。」

「…そうか。」

 

 

 

(むっちゃ怖かったわ。

こいつらに捕まってたほうがまだマシだぜ。

一応ここでも街だろ?

頼むぜルーラさんよ。)





エリゴス
王子
盗賊Lv2
HP38/38
MP356/380
ちから24
すばやさ45
たいりょく12
かしこさ98
▼とくぎ
なし
▼解放済みまほう
〇回復魔法
ホイミ
ベホイミ
キアリー
キアリク
ザメハ
マホアゲル
〇攻撃魔法
ザバ
〇補助魔法
スカラ
スクルト
ピオラ
ピオリム
バイシオン
バイキルト
インテ
インテラ
バーハ
フバーハ
マジックバリア
アタックカンタ
マホトラ
マホキテ
ヘナトス
ダウン
ルカニ
マジックハック
グレイトハック
〇特殊魔法
トヘロス
トラマナ
フローミ
レミーラ
レミラーマ
アバカム
レムオル


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19

{国家}
トロデーンは北東の大陸を治める。
サザンビークは西の大陸を治める。
アスカンタは南東の大陸を治める。
原作で国領じゃない部分もこの小説においては国領にする。(断言)
主な国家はこの3つだが、
サヴェッラ大聖堂という宗教の総本山が、
北東の大陸の北西かつ西の大陸の北東にある。

{トヘロス}
消費MP4
魔除けの魔法。
この小説においてはレベル関係なしに魔除けです。
強い魔物ほど抵抗するけど弱い魔物は無理すると死ぬみたいな。
なので魔除けが効かないほど強い魔物が来た村は大抵滅ぶ。

{遺物の魔法}
ストーリーの進行を考えるにあってはいけないと思う魔法。
不思議な力(ご都合主義)にかき消されるほどの強い魔法。
お分かりですね?




「坊主、俺らはこの4人部屋を取ったからよ。

絶対に外出るんじゃねぇぞ。アクズ、見張っとけ。」

「アイアイサ。」

 

 

 

「アクズさん、お二人はどこへ行ったんですか?」

「まず船舶ドッグだがよ。そんで修理依頼だして帰りに食料でも買ってくるがよ。」

「ふむふむ。ところでアクズさんは弓と短槍を持ってますけど職業は何ですか?」

「あんまり職業は聞くもんじゃねぇがよ。

俺は狩人だ。トロデーンっつー国のド田舎の村の出だがらよ、

ずっとコレが仕事仲間だったがよ。」

「なるほど。あのお二人も同じところの?」

「いんや、カシラはサザンビーク、チャックはパルミドだがよ。」

 

「ところで地名聞いただけでハッキリ場所がわかるもんがよ?」

「あ、はい。地図とある程度有名な場所なら頭に。」

「そうか。俺そういうのさっぱりだがよ。

船と馬車の扱いはカシラから習ったがよ、

やっぱ俺は狩りが好きだがよ。

普段の野営じゃ俺が狩りチャックが料理で役割が分かれてるだ。」

「狩りがお好きなんですね。

僕はまだ狩りをしたことがないのでどんなのかもわかりませんね。

お頭さんは野営の時は何をしてるんですか?」

 

「カシラは野営の時は魔除けだ。

トヘロスっつー魔除けの魔法をかけれるだがよ。

あと俺らがどーしても倒しきれねぇときはボカンしてくれるだ。」

「あぁ、大きな音がしてましたね。いおなずんーって。」

「アレを出すのは相当やばい時だけだがよ。

それだけあの大王イカが猛者だったがよ。

俺の矢がもっと強けりゃ…」

 

「・・・・・・」

「・・・・・・」

「・・・・・・」

「・・・・・・」

(俺が話しかけなきゃいけないのか?)

 

「操船をするアクズさんから見て何日くらい駐留すると思いますか?」

「さぁ、俺は操作することはできるが船はさっぱりだ。

そういうのは技師にしかわからねぇがよ。」

「ずっとここにいるとなると捕まったりしませんか?

確か貴族の方を逃走中に殺したとチャックさんから聞きましたが。」

「あー、そうかもなぁ。まぁお頭さえいればよっぽどのやつが来ねぇ限り安心だがよ。」

 

(レベル32でそこまでの自信があるってことは…まさか32で十分高いのか?

信じがたかったがほんとのようだし、

レベル40以上が居ないってのもあながちジョークじゃないのかもしれん。)

 

「もし仮にお頭さんよりレベルの強い人が来たらどうするんです?」

「そんときゃいざって時の手段があるがよ。」

「ふむふむ、どんなのなんですか?」

「お頭は遺物の魔法の一つが使えるがよ。

それさえ使えば町ならどこでも逃げ切れるがよ。

今まで何度もそうしたがよ。」

 

(遺物の魔法…。

もしかして、俺の知らない魔法もあるのか?

いや、もしくは俺が知っているけど流通してない魔法なのか?

どちらにしてもその魔法の名前を聞き出さないとな。)

 

「ちなみにその魔法ってなんて名前なんです?

もしかしたら聞き覚えがあるかもしれません。」

「言うわけねぇがよ。

もし知ってたら対策立てるがよ?

お前は逃がさねぇがよ。」

「ですよねー。」

 

(チッ)





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〇攻撃魔法
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〇補助魔法
スカラ
スクルト
ピオラ
ピオリム
バイシオン
バイキルト
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インテラ
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フバーハ
マジックバリア
アタックカンタ
マホトラ
マホキテ
ヘナトス
ダウン
ルカニ
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グレイトハック
〇特殊魔法
トヘロス
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20

{盗品の船}
そのままアスカンタへ行けばよし、寄り道すれば捕まって口封じ。王子が帰ってきてもその王子は寝ていたから「私は存じ上げない」で済ませばよし。と思っていた。
その場で殺されるとは微塵も思わなかった貴族の置き土産。




「……帰ってくるのがおせぇがよ。」

「そうなんですか?まだ2時間しか経っていないような。」

「俺たちゃ追われてる身だ、あんまり人の多いところ歩いてちゃ足が着くがよ。」

「そういうもんなんですね。」

 

 

ドドドドドド

 

「ん?」

 

バァン!

 

「た、大変だ!お頭がしょっ引かれちまった!!」

「なんだと!どういうことだがよ!!」

「船が盗品だった…!あの貴族にしてやられちまった!

お頭は今たぶん聴取されてるかもしれねぇ、お前はガキ連れて街まで行け!

港は探すかもしれねぇが街までは行かねぇはずだ!」

「おう、わかったがよ。お前はどうするがよ。」

 

「俺は…身代わりになってくる。俺が船を盗んだことにする。」

 

「そ、それじゃお前」

「わかってんだ!だが、それしかお頭を助けられねぇ!

俺はこれまでお頭にいい思いさせてもらった、

俺が恩を返すにゃ今しかねぇ。

それに、お頭さえいればお前たちは抜け出せんだ。

 

とっとと行きやがれ!!」

「…わかったがよ。坊主、こい。」

「あ、ちょっと待ってください!やらねばならないことがあります!」

 

(あのおっさん、魔法ブッパしなかったのか。)

 

 

 

 

 

「おい、いい加減吐け。あの船は一体どうした。」

「・・・・・・・・・」

「チッ。だんまりかよ。てめぇたしか4人組で入港したよなぁ?

他の3名はどこに泊まってんだ。吐け。」

「・・・・・・・・・」

「くそっ!おい、誰かこいつらを見た騎士はいないか。」

「港を巡回していた騎士に聞いてきます!」

「はぁ…どいつもこいつも愚図だ愚図。てめぇも部下も愚図!!」

「・・・・・・・・・」

「……ふんっ!」

「ぐっ…」

「貴様さえさっさと白状すれば俺は夕食にありつけるというのに。

お前のせいだぞ。ふっ!」

「・・・・・・・・・」

「なんとか言え!おら!おらぁ!」

「・・・・・・・・・」

 

 

 

「査問官殿、お連れしました。」

「はっ!お呼びでしょうか!」

「おう、はぁ、はぁ、こいつは盗難船でここへ来た奴らだ。

お前4人組の顔見たんだってな。どんなやつだった。」

「はっ!

一人はそこの髭面の革鎧の男!

もう一人は赤スカーフを頭に巻いたやせぎすの青い薄手のシャツの男!

もう一人が巨躯でぼさぼさ髪で野蛮な服装をした男!

もう一人が貴族の子供のような新入りの子供でした!」

「ほう…お前。なんでその子供が新入りだと?」

「はっ!やせぎすの男が聖地への暴言を吐いていたため詰問したところ、新入りと答えました!」

 

「おい、髭面の革鎧の男さんよ。貴様の名前は何だ?」

「・・・・・・・・・」

「おいおい、今更だんまりか?もっと拳が欲しいの、かぁ!!」

「・・・・・・・・・」

「おい、こいつの名前は何だ?」

「はい、書類にはロドウィンと書かれています。」

「おいおいロドウィンさんよ。こいつは本名か?偽名か?」

「・・・・・・・・・」

「……聞くだけ無駄だな。

おい、指名手配だ。

他3名を指名手配しろ。」

「はっ!かしこまりました!」

 

 

 

 

 

「次、二人組か。財布を出せ。」

「へい。」

「ふむ…ふむ…では、半額は布施てもらうぞ。入れ。」

「へい。」

(ざる警備だなぁ。)

 

「坊主、

(もし何か聞かれてもお前は答えるでねぇ。

下手したらお前も捕まって拷問されるがよ。

俺を父と扱え。

そうすればそれほど不審じゃねぇはずだがよ。)

わかったな、あまり羽目外すでねぇぞ。」

「うん、……パパ。」





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21

{指名手配}
絵を貼るのではなく口頭で特徴を伝え情報を伝聞させていき通報を待つ。
ゴルドの民は敬虔な信者が多くそういう情報があれば申し出る市民の鑑。
他の国ならまだしも孤島の聖地ゴルドでは逃走経路が船しかないので港さえ厳重にすればいずれ捕まると思っている。

{服屋}
防具屋ではない。
あくまで服屋。
無防具の時裸ではないように一般的な服が売られている。




「港に居る全員に告ぐ!

現在船の盗難の容疑で逃走中の犯罪者が3名ゴルドに居る!

赤スカーフを頭に巻いたやせぎすの青い薄手のシャツの男!

巨躯でぼさぼさ髪で野蛮な服装をした男!

貴族の子供のような新入りの子供!」

「これらの一派を見たものは情報提供を!まだの者は情報を広めよ!」

「次の場所へ行くぞ。」

 

 

「職務ご苦労、現在船泥棒が3名逃走中、

特徴は赤スカーフを頭に巻いたやせぎすの青い薄手のシャツの男。

巨躯でぼさぼさ髪で野蛮な服装をした男。

貴族の子供のような新入りの子供。

これら3名を見たか?」

「いえ、それらしい者は一人も街へは行きませんでしたね。」

「そうか、警戒しておいてくれ。通らせてもらう。」

 

 

「街に居る全員に告ぐ!

現在船の盗難の容疑で逃走中の犯罪者が3名ゴルドに居る!

赤スカーフを頭に巻いたやせぎすの青い薄手のシャツの男!

巨躯でぼさぼさ髪で野蛮な服装をした男!

貴族の子供のような新入りの子供!」

「これらの一派を見たものは情報提供を!まだの者は情報を広めよ!」

 

「ここもダメか。次へ向かうぞ。」

 

 

 

 

「ふぅ、坊主。お前これを見越してたのか?」

「ええ、これなら時間を稼げるでしょう。」

 

アクズのぼさぼさ髪をできるだけ整えオールバックにしちゃんとした服を着させた。

俺は貴族の服を脱いで金にした後、普通の子供服を買った。

浄銭のために服を安くし見栄えを整えると服屋に言えば上機嫌に整えてくれた。

 

「これなら関所のやつらに聴取しても問題ないでしょう。服屋に話が届いてそれから話を広げるまでにチャックさんがお頭さんの代わりに自首します。」

「問題は…どっちも捕まった時だがよ。」

「もしそうなれば話をでっちあげましょう。

貴族に裏切られかけた王子を助けた美談に。

もし何かあればサザンビーク王家が出るぞ。と。」

「…お前、俺らを助けるつもりが?」

 

「乗りかかった船ですよ。

それに、あなた方はそれなりによくしてくださった。

このまま捕まるくらいなら全員でサザンビークへ行きましょう。」

「あ、あぁ…わかったがよ。すまねぇ。」

「いずれにしても、それにはまず街から港の様子を知れないことにはどうしようもないです。

しばらく経ったらそれとなく関所を通ってきた人にどうなったか聞きましょう。」

「おう、わかったがよ。」

 

 

 

 

「お、俺なんです!あの船を盗んだのは俺なんです!」

「む、貴様船泥棒の一人か。自首か?ツレは奥にいる。来い。」

 

 

「お頭!」

「!!・・・何の用だ。」

「お頭ぁ…怪我まみれになっちまって。騎士様、俺が悪いんです!

俺があの盗んだ船を普通の船って言ってみんなを騙してたんでさ!!」

「ふむ、おい。そう言ってるがどうなんだ?ロドウィン。」

「……俺は何も知らなかった。知らないことは答えられん。」

「だとよ。おい、お前が主犯なんだな?」

「あぁ!そうなんだ!俺がお頭たちを騙したんだ!あの船を安く買ったって!」

 

「そうか。船泥棒とそれの手助けをしたのか。そういう事だろ?ロドウィン。」

「…俺は何も知らなかった。手助けなどしていない。」

 

「そうかいそうかい。じゃあ現時刻を持ってお前ら2名を拘留する。」

「ま、待ってくれ!お頭は関係ねぇ!!」

「いいや、関係あるのさ。俺があると思ったからお前らは船泥棒だ。連れてけ。」

「はい!こっちへこい!」

「ぐぐぐ、お頭ぁ…」

「・・・・・・すまない。」





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〇回復魔法
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〇攻撃魔法
ザバ
〇補助魔法
スカラ
スクルト
ピオラ
ピオリム
バイシオン
バイキルト
インテ
インテラ
バーハ
フバーハ
マジックバリア
アタックカンタ
マホトラ
マホキテ
ヘナトス
ダウン
ルカニ
マジックハック
グレイトハック
〇特殊魔法
トヘロス
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アバカム
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22

{レムオル}
消費MP15
姿を消す魔法。
しかし魔物や動物からは気配からか察知される。

{ステルス}
消費MP3
姿を消す魔法
しかし人間には見えてしまう。

{レムオル+ステルス}
人間から見えなくなる魔法と、
魔物から見えなくなる魔法。
二つ合わせることで完璧に見えないはず。はず。

{アバカム}
消費MP2
【魔法使い】の高等呪文という立場で、
対応する鍵を持っていなくても、
全ての扉を開くことが出来る。

{メダパニ}
消費MP5
正常な判断が出来なくなるほど混乱する魔法。
奇声を上げたり、妄言を言ったり、無駄なことをしたり、
敵と間違えて切りかかったりする。

{ラリホー}
消費MP2
敵を眠りに誘う魔法。
この小説においてはうつらうつらさせる魔法。

{マヌーサ}
消費MP4
深い幻で包みこんで敵の攻撃を阻害する魔法。
人が複数に見えるんだとか。

{アストロン}
消費MP6
体を鉄の塊にして絶対的な防御を得る魔法。
ただし体は動かなくなる。
ダイの大冒険ではアバンが他者にかけてたのでパクった。


「おじちゃんおじちゃん!ちょっと聞きたいことがあるけどいーい?」

「おお、なんだい坊ちゃん。」

「さっき船泥棒がなんとかって聞いたんだけど、港のほうで何かあったの?」

「あぁ、なんでも貴族の船を盗んだ船泥棒が居るらしいんだ。

そのうち2名は無事に捕まったそうだが、

他の2名はまだ見つかっていないらしい。」

「そうなんだ。怖いね、パパ。」

「そうだな。」

 

「なんでも捕まってない二人というのが、

貴族の子供みたいな新入りと、

見るからに野蛮人な大男らしい。

見かけたら君たちはすぐに逃げて助けを求めるんだよ。

犯人は追い詰められると何をしでかすかわからないからね。」

「うん、わかった!ありがとねおじちゃん!」

「うむ、神の祝福のあらんことを。」

 

 

 

「やっぱり…捕まっちまっただがよ。」

「そうですね。では、一旦街から出ますよ。」

「出てどうするがよ。」

「あの二人を助けるんです。僕には姿を消す魔法があります。」

「…そんなものを隠してたが。だがどうやって忍び込むがよ。」

「その点も問題ありません、信じてついてきてください。

もし失敗したとしても、王子として迎えが来るまでは持たせます。」

「…わかったがよ。」

 

 

 

 

「次の者…ん?お前たちは先ほど入ったばかりではないか。」

「ごめんなさい、パパが船に忘れ物をしちゃったらしくて戻ってきたんです。

ね、パパ。」

「あぁ…すまねぇ。」

「そういうことか。たまに起こることだが、次に街に入るときも浄財してもらうことになる。いいか?」

「ああ、問題ねぇがよ。」

「がよ?」

「あ、パパの訛りなんです!わかりにくかったらごめんなさい!」

「あぁ、気にすることはない。

では、今日はもう遅いので街へは明日入るといい。

船泥棒がうろついているようだから今日は出歩かずにまっすぐ宿を探すことだ。」

「はい!わかりました!」

「ども…。」

 

 

 

「で、どうするがよ。」

「夜、寝静まったころに鍵開けの呪文で牢へ侵入して、お頭さんとチャックさんを解放します。」

「…とりあえず坊主に任せるがよ。」

 

 

 

 

 

 

「ここが二人が捕まってる駐在所ですね。ではさっそく。レムオル、ステルス。なるべく無言で行きますよ。」

「おう。」

 

(失礼しまぁす。【アバカム】。)カチャ。

「む?誰かいるのか?」

「【メダパニ】、【ラリホー】、【マヌーサ】、【アストロン】」

「あががが……」

「ひ、人が石…いや、金属になったがよ。」

「アストロンっていう金属の塊になる魔法を押し付けてやった。

目が覚めてもいろんな魔法でまともに話せないはずだ。」

「え、えげつねぇだがよ。」

 

(すいすいすーいっと。【アバカム】。ほいほいっと。【アバカム】。こっちかなーっと。【アバカム】。お、ここだ。)

「【ザメハ】。お頭さん、チャックさん、助けに来ましたよ。」

「う、うぐぐ。お前ら、どうしてここに。」

「ガキ…どうやってここまで。」

「話はあとです。逃げますよ。【レムオル】、【ステルス】。ついてきてください。」

 

 

 

 

「で、どうやってあそこまで来た。」

「実は黙っていた他の魔法で行きました。」

「ほう、黙っていたか。まぁいいがどういう魔法だ。」

「レムオル、ステルス、アバカムです。」

「…レムオルは知っている。だがアバカムとステルスってのは何だ。」

「あ、えっと。鍵を開ける魔法を魔物から姿を隠す魔法です。」

 

「…そうか。じゃあ見とけ。これがお前に黙っていた遺物の魔法の一つ、ルーラだ。ふぅぅぅぅ…………【ルーラ】。」

(遺物の魔法ってルーラかよ。通りで誰も使ってねぇわけだ。……うぉ、飛んだ。ゴルドがもうあんなに小さく見える。いやまてこれどこへ行くんだ?)

 





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23

{パルミド}
南東の大陸の南に位置する街。
犯罪者、世捨て人、何らかの理由で表に出れなくなった者たちの街。
ゲームではカジノがあって入り組んでるくらいしか他の街との違いはなかったですがこの小説においてはかなり大きい街ということにします。
闇の街があんなに最小限なわけないはず。


「お頭さん、これどこへ向かってるんですか?」

「パルミドだ。」

「え、この魔法あるんだったら船いらなかったんじゃないですか?」

「何言ってんだ。船まるごと持ち込めばいくらになると思ってるんだ?

これだけの船ならざっと50万Gは下らねぇぞ。

王子の誘拐2回分より多いぞ。」

 

(まじか。なんでそんなに高いんだよ。)

 

「なんでそんなに高いんですか?ただの船ですよね?」

「おいおい、この船には魔物除けが掛けられてるんだぞ。

それに船そのものも大きい。

出力もでかい。サザンビークからゴルドまであっという間だったじゃねぇか。

そんな船まともに作るとなれば100万Gじゃ済まないだろうよ。」

「でも、持ってるだけで捕まる船ですよね。」

「馬鹿野郎。そのためにパルミドまで持ち込もうとしたんだ。

パルミドなら船の偽装くらいなんてこたぁねぇ。

オークションに出せば簡単に買い手がつくぞ。」

 

「もしかして、僕もオークションに出す感じですか?」

「そのつもりだったが、気が変わった。

お前はパルミドのギャングに売り払う。」

「ギャング…ベルガラックのギャリング家みたいな?」

「ああいうまっとうなのとは違う。ガチの大盗賊の集まりだ。」

 

(おいおい、なんだってそんな心変わりしたんだよ。)

 

「えーと、なんでギャングに?」

「お前が珍しいからだ。

お前の真価はオークションで大々的に公表するよりこっそりとギャングに売り払ったほうがいい。

お前はこの俺でさえ知らない魔法を使うんだ。

どうせアバカムやらステルスやらも俺が知らない遺物の魔法なんだろう。

 

わかるか?お前は周りに知られなければ知られないほど、その力を発揮できるんだ。

暗殺者なり盗賊なり…そういやお前、魔法使いじゃなくて盗賊だったな。

その魔法がありゃどんな大盗賊にも負けないような盗賊になる。

俺が保証するぞ。」

 

(たしかにどこでも鍵を開けれて、誰にも察知されなくて、鉄の塊にして無力化できるなんて盗賊としてはチートもいいとこだよなぁ。)

 

「ほら、見えてきたぞ。あの大陸がパルミドのある南東大陸だ。」

「…いやぁ、暗くて見えませんね。」

「盗賊なら夜目くらい利かせられるようになっとけ。

いいか、俺らが売り払うまでは絶対に逃げるんじゃねぇぞ。

逃げるなら俺らが売り払ってからにしろ。」

 

「え、そんな堂々と逃げていいんですか?」

「お前どうせ逃げるつもりだったろ。

子供一人管理できないようなギャングなんていない。

そういうことだ。」

「……追ってこないってことですか?」

「そうだ。お前を買った事実から無くなる。

ましてやお前は王子だ。

逃げられちまったんなら下手に追わないほうがいい。」

「そういうものなんですね。」

 

「そういえばチャックさん、あの後何があったんです?」

「なに…査問官がやなやつだったってだけだ。

俺の嘆願なんか聞いてもらえなかった。

これだから聖堂騎士団どもは…」

「坊主、これからパルミドでは俺が抱えるがよ。

そのまま歩いていたら坊主なんかすぐ攫われてオークションに出されるがよ。」

 

「そうだな、そうしとけ。

チャック、お前は宿を手配しろ。

俺とアクズで話を付けに行く。」

「ところで、なんて名前のギャングなんです?」

 

「ヤングライオン団だ。」

(…なんか聞き覚えあるような。)





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スカラ
スクルト
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ピオリム
バイシオン
バイキルト
インテ
インテラ
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24

{墨廊館}
オリジナル宿。
3階建てで室内が全て黒塗り。
家具すらも黒。
治安の悪いとこの高級宿ってロマンを感じませんか。

{酔いどれ神父}
オリジナル要素。
街が広くなったなら教会も増えるでしょ。


「ついたぜ、あの門から先がパルミドだ。」

「…ほえぇ。」

(でけぇ、上から見たけどとにかくでかかった。

これだけデカけりゃそりゃ指名手配犯でもそうそう捕まらないだろうな。)

 

「おい、ガキ。いいか、絶対に声を出すんじゃねぇぞ。

こっから先はこのズタ袋に入ってもらうぜ。」

「あ、はい。わかりました。」

「……よし、アクズ担いでくれ!」

「おうよ。」

 

(うーむ、何もわからん。透視の魔法とかあればいいのになぁ。)

 

 

 

「おぉーう、ロドウィン。

羽振りよさそうだな、へへへ、おごってくれよ。」

「今度な。」

 

「おう、ロドウィン。それは金目の物か?」

「そうだな。」

 

「なあアクズさん。こないだのツケなんだが、払ってくれねぇか?」

「…まだ仕事がよ。今度払うがよ。」

 

(なかなかに顔が知れ渡ってるんだなぁ。

それだけレベル32の魔法使いってのはすごいのか?

いや、ロドウィンがそれだけ修羅場を切り抜けてきたってことなのかな。)

 

 

 

 

「おい、お前たち何の用だ。ここはヤングライオン団の本部だ!」

「俺たちはバフロンズだ。お前たちに直接売りたいものがあって来た。

面会の手続きを頼む。」

「わかった。お頭に伝えておくから明日の昼また来い。

しょうもない物だったらただじゃおかねぇからな。」

「当たり前だ。頼むぞ。」

 

 

 

「お頭!宿の手配しておきましたぜ!南西部にある墨廊館でさぁ!」

「…おい、そこ高いだろ。わざと高いとこ選んだな?」

「へへへ、20万G持ってるんですぜ。

どうせならいいとこ泊まりたいじゃないですか!」

「で、いくらだ。」

「へい。4人部屋一食つきで1000Gでさ!」

 

「馬鹿野郎…高すぎだ。お前の分け前から差っ引いとくからな。」

「へへへ、かまいませんぜ!

捕まったってのに無事に戻ってこれたんだ。

これくらい羽目はずしてもいいじゃねぇですか!」

「それもそうがよ。カシラ、俺の分け前からも差っ引いてほしいがよ。」

 

「…そういう事なら仕方ねぇな。俺が出す。」

「さすがお頭!」

「これからもついていくがよ!」

 

(おい、お頭ちょろくないか?)

 

 

 

 

「ふぅ、坊主出るがよ。」

「はいはい。って、すごい部屋だな。一面真っ黒じゃないか。」

「へへへ、ガキはわかっちゃいねぇな!

俺たち盗賊にとっちゃ黒は縁起色だぜ。

黒一色のここはそれを売りにした高級宿だ。

食事もそこらの宿なんかとは比べ物じゃねぇはずだ!」

 

「チャック、食事だけじゃねぇがよ。

ここは部屋に風呂がついてるがよ。」

 

「おいお前ら、そこじゃねぇだろ。

ここは金庫付きだぞ。寝てる間に盗まれる心配がないだろ。」

 

 

「見事にばらばらだけど魅力的な宿なんですね。」

「そうだな。それだけにかなり高い。それこそ普通の宿40泊分だ。

そんなことに金を使うんだったらまだ薬草買ったほうがいい。」

「ホイミがあるのに薬草を買うんですか?」

 

「俺は魔法使いだがホイミが使えん。

覚えようと1年かけたが無駄だった。

チャックとアクズは使えるが魔力が低いんだ。

まともな回復は薬草しかねぇ。」

 

(魔法使いだが…?魔法使いでもホイミが使えるやつがいるのか。)

 

「魔法使いってホイミ使えるんですか?」

「ほとんどのやつは使えるが、俺は使えねぇ。

東の酔いどれ神父曰くその分攻撃魔法に特化してるらしい。

個人差ってやつなんだろうが…人間扱いされてねぇみたいで俺は気に入らん。」

「そうなんですか…」

 

(職業はDQ3ベースだと思っていたが、案外違うのかもしれないな。)





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ザバ
〇補助魔法
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マヌーサ
スカラ
スクルト
ピオラ
ピオリム
バイシオン
バイキルト
インテ
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マジックハック
グレイトハック
アストロン
〇特殊魔法
トヘロス
トラマナ
フローミ
レミーラ
レミラーマ
アバカム
レムオル
ステルス


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25

{キメラのつばさ}
ゲームでは使い捨てのルーラができる安い道具
この小説では何度でも使えるルーラができる魔道具。



「ふむ…パルミドで止まったか。

この地図を使ってエリゴスを守りながら連れ戻してきてくれ。」

「はい、かしこまりましたクラビウス様。」

 

 

 

「なぁ、ガキはこのまま売り払っちまうんですかい?

俺、なんだか愛着が湧いちゃいましたよ。」

「馬鹿野郎。こんな厄介者いつまでも持ってるわけないだろ。

そもそも誘拐犯だぞ俺たちは。」

「いくら命の恩人とはいえこればっかりは仕方ないことがよ。」

 

「まぁ、僕としてもお三方との出会いは得るものが大きかったです。

またいつか会ったら話しましょう。」

 

「おいおい、もう脱走後の事考えてるのか?

もし脱走に失敗してみろ、

二度と出れないような場所に閉じ込められちまうぞ!」

「いざとなればそこからでも脱出して見せますとも。

孤島でも地下でもどんとこいですよ。」

「おい、あんまり調子に乗ってると軽いミスで全てが台無しになるぞ。」

 

「とりあえずメシを喰ったら寝るぞ。

もうすぐ夜明けだ。少しでも寝ておけ。」

「「アイアイサ。」」

「はい。」

 

 

 

 

 

 

「ふぅ、やはりキメラのつばさがあると便利ですね。

パルミドも様変わりしましたねぇ。

さっそくエリゴス様を探しますか。」

 

 

「地図によるとこの建物…墨廊館?宿屋ですか。それも高級な。

ちょうどいい、私にうってつけの場所ですね。

さっそく入るとしますか。」

 

 

 

 

 

 

「おい、起きろ。メシの時間だ。」

「「アイアイサ。」」

「はい…ふわぁ。」

 

「わぁ、これ豚の丸焼きだ!」

「お?初めて見るか?このあたりじゃ珍しくないんだがな。

アスカンタは畜産が主流でな、魔物じゃない肉もそれなりに流通している。

ここのはちゃんとしたところから仕入れてるだろうし安心だぜ!」

「安心じゃない肉って…?」

 

「あぁ…盗んだ子豚を質素なメシで育てたりすると、そりゃもう不味い。

でも安宿だと魔物肉よりそっちが主流だってんだからなぁ。

ガキ、腹いっぱい食っておけよ!ここはお替りできるからな!」

 

「ははは…5歳児そんなに食べませんよ。」

 

 

 

「…そんなに食べないとか言ってたくせに、ガッツリ大人と同じ量食ってるじゃねーか。」

「…育ち盛りですからね!」

 

(おかしいな、普段こんなに食べれないはずなんだけど。)

 

「もしかして、魔力を大量に使うとお腹すきますか?」

「ん?いや、そんなことはないが。」

「うーん、そうですか。」

 

(なんでだろうなぁ。まぁ気にせずに食べよう。)

 

 

 

「坊主、ズタ袋に入るがよ。」

「はい、わかりました。…!?」

「どうしたがよ?」

「いえ、なんでもないです。」

 

 

 

 

「おい、お前たち何の用だ。ここはヤングライオン団の本部だ!」

「昨夜商談を申し込んだバフロンズです。首領との面会に来ました。」

「おう、オレっちも話は聞いてるぜ。入んな。」

「坊主、出るがよ。」

「ほら、いくぞお前ら。」

 

「ん?」

室内に居たのは体も顔も丸く無精髭がある大男。

肩に白い毛皮をかけているその大男の頭の上には…

見覚えのある形の被り物があった。

 

「オレがヤングライオン団首領ヤンパーだ。

そこに座ってくれ。話を聞こう。」





エリゴス
王子
盗賊Lv2 寄生
HP38/38
MP380/380
ちから24
すばやさ45
たいりょく12
かしこさ98
▼とくぎ
なし
▼解放済みまほう
〇回復魔法
ホイミ
ベホイミ
キアリー
キアリク
ザメハ
マホアゲル
〇攻撃魔法
ザバ
〇補助魔法
ラリホー
メダパニ
マヌーサ
スカラ
スクルト
ピオラ
ピオリム
バイシオン
バイキルト
インテ
インテラ
バーハ
フバーハ
マジックバリア
アタックカンタ
マホトラ
マホキテ
ヘナトス
ダウン
ルカニ
マジックハック
グレイトハック
アストロン
〇特殊魔法
トヘロス
トラマナ
フローミ
レミーラ
レミラーマ
アバカム
レムオル
ステルス


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26

{ヤンパー}
ヤングライオン団の首領。
ヤンガスの父。
世界中の宝を集めんとする大盗賊。

{モシャス}
姿を真似る魔法。
一度でも目にした存在なら目の前にいなくても化けることができる。
外伝作品準拠で強さは変わらない。
特技や魔法も変わらない。
特に記憶も受け継がない。



「オレがヤングライオン団首領ヤンパーだ。

そこに座ってくれ。話を聞こう。」

 

「ヤ、ヤン…パーさん?」

「そうだ、この方がパルミド南地区を治めるヤングライオン団の首領のヤンパー殿だ。

挨拶が遅れましたな、私はパルミド西地区を拠点とする傭兵団バフロンズのリーダー、ロドウィンと申します。こちらは今回輸送に呼んだ部下のアクズです。」

「この度はよろしくお願いしますがよ!ヤンパー様!」

 

「おう。そんな気にするな。お互い気楽に行こうや。

で、商品てのはそこの子供か?」

「はい。この子供の魔法を見るにオークションではなく直接売ったほうがいいと考えました。

この部屋は防音室でしょうか。」

「いや、いざって時のために数人潜んでいる。防音仕様ではあるが隣部屋には筒抜けだな。」

「ふむ…では仕方ないですな。耳を拝借いたします。

 

(この子供は、姿を消すレムオルだけではなく、

魔物からも見えなくするステルスという魔法と、

どんな扉も開錠するアバカムという魔法が使えます。

そしてこの子供は盗賊職のくせに魔法を連発しても、

全く魔力切れの気配がありません。

このことから、暗殺者にも大盗賊にもなれると思い、

ここまで情報を秘匿しながら運んでまいりました。)」

 

「(ほう、たしかにそいつはすげぇな。

俺のカギの技法とどちらが上だろうか。)」

 

「(重ねて申し上げます。

聖地ゴルドでへまをして私ともう一人の部下が留置所にぶち込まれていたんですが、見張りをアストロンの応用を使って無力化し、鍵開けと透明化を使って俺たちを脱出させました。

 

5歳ながら人並外れた頭脳と度胸があります。)」

 

「(ほうほう、ゴルドの警備を抜けたのか。

巡回も多いだろうに相当な度胸だな。)」

 

「(最後に申し上げます。この少年は…サザンビーク第一王子です。)」

「なにぃ!?(どういことだ、そりゃ!)」

「(本来私どもはこの少年を攫うよう依頼されまして、その買い手として考えていたのがパルミドのオークションです。

ところがこのような逸材だとわかり、

ヤングライオン団の配下にすればいろいろと使い道があるのではないかと持ち込ませていただきました。)」

 

「…そうか、わかったぜ。おい、お前らは聞こえてないよな!」

「「「「ヤンパー様の驚いた声しか聞こえておりません!」」」」

「…よし。まぁいい。話はわかった。

10万Gやろう。文句ねぇな?」

 

「もちろんでございます。どうかヤンパー様のお力になれば幸いです。」

「おい、お前名前はなんだ。」

「はい、エリゴスです。ヤンパー様。」

「ちゃんと礼儀も正しいな。よし、お前はどうしたい?」

「俺はしばらくここで盗賊としての修行をした後脱走する予定です!」

 

「「!?ぼ、坊主!!何言っている!!」」

「俺はハッキリ言いまして帰るつもりでいます。

しかしそれまでの間であれば私はいくらでも力をお貸しします。

それとも、サザンビークと抗争いたしますか?」

 

「おいおい、ガキに何ができるってんだ?

サザンビークと抗争たってお前がどこにいるかなんてわかるわけねぇだろ。」

「それがわかってるんですよ。父上は私を魔法の地図に登録してあります。

もしその反応がパルミドで途切れれば…パルミド全域に派兵するでしょうね。」

「…アスカンタが黙ってねぇぞ?」

「アスカンタ?アスカンタなんて弱小国が我が国と戦って済むとでも?

アスカンタは傍観しますよ。確実に。」

 

「おい、ガキ。てめぇ何を知っている。」

「実は先ほど、父が送ってくれた迎えの方と話しをしましてね。」

「な、坊主はずっと俺が担いでいたがよ!いつそんなやつと会ったがよ!」

「担がれている最中ずっとですよ。」

「「な、なぁ!?」」

 

「出てきてください、ミームスさん!」

「はい、エリゴス様。【モシャス】。」

 

そう言うと俺の影から一人の男性が出てくる。顔も声も父そのものの彼が。

 

「初めましてヤンパー殿、ロドウィン殿、アクズ殿。

私はサザンビーク国隠密、

クラビウス様の影武者を担当するミームスという者です。

以後お見知りおきを。」





エリゴス
王子
盗賊Lv2 寄生
HP38/38
MP380/380
ちから24
すばやさ45
たいりょく12
かしこさ98
▼とくぎ
なし
▼解放済みまほう
〇回復魔法
ホイミ
ベホイミ
キアリー
キアリク
ザメハ
マホアゲル
〇攻撃魔法
ザバ
〇補助魔法
ラリホー
メダパニ
マヌーサ
スカラ
スクルト
ピオラ
ピオリム
バイシオン
バイキルト
インテ
インテラ
バーハ
フバーハ
マジックバリア
アタックカンタ
マホトラ
マホキテ
ヘナトス
ダウン
ルカニ
マジックハック
グレイトハック
アストロン
〇特殊魔法
トヘロス
トラマナ
フローミ
レミーラ
レミラーマ
アバカム
レムオル
ステルス


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27

{レベル}
1~5が一般的、
6~15が兵士レベル、
16~25が強者と呼ばれる者たち、
26から40が国有数の猛者だそうな。
レベル40以上は今のところどこにもいない。
ただしそれは人間だけの話である。
人間より寿命の長い魔物やエルフにはそれよりレベルが高い者がいる。


{ミームス}
オリジナルキャラ
種族あやしいかげ
数百年以上サザンビーク王家を守ってきた隠密。
たまに分裂してレベル1個体を生み出す。
普段はクラビウスの影に潜んでいる。

{かぶとわり}
消費MP0
斧の初級技。
当たると防御力が下がる。
人によってフォームが違うが大抵は縦の大振り。


「初めましてヤンパー殿、ロドウィン殿、アクズ殿。

私はサザンビーク国隠密、

クラビウス様の影武者を担当するミームスという者です。

以後お見知りおきを。」

 

「い、いつからこの部屋に居やがった!?」

「いつからも何も、ずっと居ましたとも。」

「まさか、小僧の影に潜んでいやがったのか!?

そんな特技聞いたこともねぇ…!」

「まさか坊主、レムオルを使ったが!?」

「いいえ、坊ちゃまは何もしておりません。」

 

「そんで、てめぇは何をしに来た。

こいつを取り戻しに来たのか?」

「最初はその予定でしたが、気が変わりました。

エリゴス様はどうにもここで盗賊修行をしたいご様子、

そしてここは天下に響く大盗賊の本部。

修行環境はそこそこですがそこは我々サザンビーク王家が金を出しましょう。」

 

「…お前、俺らを殺すんじゃないのか。」

「殺すんてとんでもない。そんなことしませんとも。

私はエリゴス様の御心の元行動しているのですから。」

「ぼ、坊主。まさかこいつずっと付いてきてたがよ!?」

 

「いいえ、この人が私の影に入ったのは深夜の就寝時。

そして最初に話したのがアクズさんの腕の中。

彼がサザンビークの使いということはすぐにわかりました。

なんせ父の顔が袋の中に広がっているんですから。」

 

「だ、だが俺は重く感じながったぞ!!」

「そのことは私の種族に関係することですね。

ですがここでは言えないのであしからず。

まぁ私に言えることと言えば私が王子の護衛をするからには何の問題も起きないことですね。」

 

「あぁ?ここでお前を殺せば、いい話だろうが!【かぶとわり】!!」

「ふふふ、無駄です。」

「な、右手一本で防がれた…!?この俺の斧が…!!

て、てめぇレベルはいくつだ!!」

「レベルですか。いいでしょう。

私のレベルは82です。」

 

(え、知らんかった。)

「「「「・・・・・・・・・」」」」

「…そうか、信じることにしよう。

この俺の斧が一切通じねぇなんて初めてだ。

でだ、第一王子を手下にすればいいんだな?」

 

「はい、そうすればサザンビークは援助をいたしますよ。」

 

「くそっ…わかった。第一王子は俺の管理下に置く。」

「わかればよろしい。さて、私は戻りますね。

エリゴス様に何かあればすぐにお守りいたしますので。」

「あぁ、わかってる。

お前は逃げたいときに逃げればいい。

訓練は過酷な物にしてやる。」

「…ミームスさん、ミームスさん。何もこんな怒らせなくともぉ…」

「エリゴス様、いいことではないですか。すぐに強くなれますよ。」

 

「で、第一王子。俺の安全は保障してくれるのか?」

「あ、はい。サザンビーク王家にかけて誓います。」

「わかった…お前は部屋を出て案内に従え。ミック!案内してやれ。」

「へいです首領!」

 

「ロドウィン殿、約束の10万Gは渡す。

 

もう厄介ごとは持ち込まないでくれ。」

「温情感謝いたします。ありがたく頂戴いたします。

できる限りのことは私どもも致します。ご用命の際はなんなりと。」

 

「ほら、第一王子。こっちだぜ。」

「あ、はい。これからよろしくお願いします。」





エリゴス
王子
盗賊Lv2 寄生
HP38/38
MP380/380
ちから24
すばやさ45
たいりょく12
かしこさ98
▼とくぎ
なし
▼解放済みまほう
〇回復魔法
ホイミ
ベホイミ
キアリー
キアリク
ザメハ
マホアゲル
〇攻撃魔法
ザバ
〇補助魔法
ラリホー
メダパニ
マヌーサ
スカラ
スクルト
ピオラ
ピオリム
バイシオン
バイキルト
インテ
インテラ
バーハ
フバーハ
マジックバリア
アタックカンタ
マホトラ
マホキテ
ヘナトス
ダウン
ルカニ
マジックハック
グレイトハック
アストロン
〇特殊魔法
トヘロス
トラマナ
フローミ
レミーラ
レミラーマ
アバカム
レムオル
ステルス



ミームス
隠密
あやしいかげ レベル82
ちから ???
すばやさ ???
たいりょく ???
かしこさ ???
▽わざ
???
モシャス


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28

{ミック}
オリジナルキャラ。
ヤングライオン団構成員。
ベテラン盗賊。

{サンゴー}
オリジナルキャラ。
先輩としてエリゴスの世話係をすることになった。
新入りの中では年長。
二十歳越え。





「第一王子、ここが下っ端棟だぜ。

他にも十人くらい居るから仲良くしな。」

「はい。それと呼び捨てでも構いませんよ?

エリゴスです。よろしくお願いします。」

「へっへっへ。わかりやすいから呼んでるんだよ、第一王子。

お前見るからに肌が白くて第一王子って感じだからな。」

「あー、まぁいつも部屋の中で鍛えてましたからね。

体づくりをメインにしていましたね。」

「そりゃそうだろ。

お貴族様の5歳なんて普通はおとなしく家に引きこもってるもんだぜ。」

 

 

「さて、おーい!誰か居るかぁ!」

「へい!居ますぜ兄貴!」

「おう、サンゴー。こいつは新しく入った新入りだ。面倒見ておけ。」

「…ははは、兄貴も冗談きついね。」

「首領も了承済みだ。こいつもお前らの訓練に参加させるからな。」

「えぇ!?こ、こんなガキを!?無理ですって!」

「無理かどうかは教官どもの決めることだ。とにかくお前に世話は任せたぞ!」

 

 

「はぁ…おい、お前名前は?俺はサンゴーだ。」

「はい、エリゴスと言います。しばらくの間厄介になりますね。」

「おいおい、お貴族様みたいな言葉遣いしやがって。

子供ならもっとバカな喋り方するもんだぜ。」

「お、いいのか?じゃあタメ口でもいいのか?」

「…先輩を敬うって意味では敬語のほうがいいな。敬語で居ろ。」

「はい、サンゴー先輩。」

「じゃあ着いてこい。お前の部屋を教えとく。」

 

 

 

 

「ここだ、4号室。

入って右のベッドがお前の寝床だ。

左には別のやつがいるから仲良くするんだぞ。」

「はい、食事とか訓練とかってどうなってます?」

「食事は朝夕2回。訓練は朝食の1時間後くらいに訓練棟だ。

まぁ初日は起こしてやるよ。」

「助かります。他の方は今どこに?」

「この時間は訓練棟じゃないかな。

今日は教官居ないから各自自主練してると思うぜ。

とりあえずついてこい。」

「はい。」

 

 

 

 

「あぁ、全員居るな。

おぉーい!集まれー!

新入りが入ったぞー!」

「あぁん?このガキか?」

「おいおい、こんなガキ誰が入団させたんだよ。」

「…首領らしいぞ。」

「げぇ…先輩方には内密に頼むぜぇ。」

 

「初めまして、エリゴスと言います。しばらくの間お世話になるのでよろしくお願いします。」

「んん?しばらくの間ってどういうことだ?」

 

「ここには盗賊の技術を学ぶために入団させていただきました。

技術を習っている間は手伝います。

技術を習い終えたら帰ります。」

 

「おいおい、帰るったって…そんな気軽に帰れるわけねぇだろ。

なんのための訓練だと思ってんだ?

団に貢献できるような盗賊になるために訓練するんだぞ?」

 

「そこはいろいろありまして。

もしかしたら首領が説明するかもしれませんね。」

「そうか…まぁせいぜい死なないように気を付けるんだな。

お前みたいなチビじゃ過酷な訓練もするからよ。」

 

「はい、これからよろしくお願いします。」





エリゴス
王子
盗賊Lv2 寄生
HP38/38
MP380/380
ちから24
すばやさ45
たいりょく12
かしこさ98
▼とくぎ
なし
▼解放済みまほう
〇回復魔法
ホイミ
ベホイミ
キアリー
キアリク
ザメハ
マホアゲル
〇攻撃魔法
ザバ
〇補助魔法
ラリホー
メダパニ
マヌーサ
スカラ
スクルト
ピオラ
ピオリム
バイシオン
バイキルト
インテ
インテラ
バーハ
フバーハ
マジックバリア
アタックカンタ
マホトラ
マホキテ
ヘナトス
ダウン
ルカニ
マジックハック
グレイトハック
アストロン
〇特殊魔法
トヘロス
トラマナ
フローミ
レミーラ
レミラーマ
アバカム
レムオル
ステルス



ミームス
隠密
あやしいかげ レベル82
ちから ???
すばやさ ???
たいりょく ???
かしこさ ???
▽わざ
???
モシャス


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29

{ガストン}
オリジナルキャラ
新人盗賊
20歳越え。
小柄だが横に広く斧が得意。

{薬草}
葉は回復を促進させる。
粒の実は栄養満点で回復を補助する。
合わさると体内の魔力が活性化し急速にホイミ分回復する。
葉そのものを傷口に当ててもそこそこ効果がある。

{食事補正}
あります。
しかしエリゴス君は最初からステータスが高いです。
それが一番の原因です。
何故高いかはまだ秘密。


「おい、新入り。お前がどれだけできるかこのガストン様がはかってやろう。

好きな訓練用武器選びな。」

「おお、さっそくですか。短剣でお願いします!」

「短剣は…こっちの軽めのほうにしとけ。頑張れよエリゴス。」

「はい、ありがとうございますサンゴー先輩。」

 

 

 

「よぉし、では開始!」

「先手は譲ってやるよ。来てみな。」

「では、お手柔らかにお願いしまぁす!」

 

ドス…

 

「う、ごぼっ…」

「あれ?」

「ガ、ガストーン!!!」

「やべぇ!【ホイミ】!誰か、薬草持ってこい!」

「お、おい新入り。お前ステータスどうなってやがる!」

 

「ええと、魔力とかしこさとすばやさが強いです。」

「おいおい…いくらなんでも素早いなんてもんじゃねぇぞ。

あんなの一般団員と同じくらいじゃねぇか!」

「ガストン!しっかりしろ!薬草だ!」

「あ、あ、あ、」

 

「…エリゴス、お前戦闘訓練したことは?」

「その、ないです。とりあえず短剣ってこういうのじゃないんですか?」

「たしかに近づいて勢いで突き刺すのもありなんだが…これじゃ木製でも意味ないだろ。

俺らがする気だったのは短剣の振り方とか受け流し方だぞ。」

「あ、そうだったんですか。ごめんなさい。」

 

「いや、いい…そういえばレベルいくつだ?」

「盗賊のレベル2です。」

「レベル2だと!?ガストンはレベル13だぞ!な、なんだってそんな差が…」

「毎日筋トレしてたのと食事の差…とか?」

「食事…?食事がどう関係あるんだ。」

「鶏肉中心にして筋肉が出来やすくしてたんです。

もしかしたらそれで補正みたいのが入ったんじゃ…」

 

「…そうか、食事か。

俺らの食事って毎日スープとパンくらいだからよ。

…首領にちょっと話してくる。

もしかしたら食事がよくなるかもしれねぇ。」

「あ、はい。お気をつけて。」

 

「ガストン!目が覚めたか!」

「お、俺は…一体。」

「ガキの刺突もろに腹に根本まで受けて気絶してたぞ。」

「あの…なんかごめんなさい。

訓練って振り方や受け流し方を習うってことだったんですってね。

そうとは知らず思いきり突き刺しちゃって…」

「あぁ、いや…お前がいきなり消えたと思ったら突然痛くなって…

とにかく、次からは気を付けてくれ。」

「はい、本当にすみませんでした。」

 

 

 

 

「クラビウス様、本体からの伝言でございます。

『エリゴス様はパルミドのヤングライオン団で盗賊の技術を磨くことになりました。つきましては援助金の用意と視察代表の変更をお願いします。』

とのことです。伝言はございますか。」

「…そうか。わかった。金は用意しておく。

『無事ならば問題ない。本職の元で強くなって戻ってくるように。家臣には修行に出したと言っておく』と伝えてくれ。」

「はい、畏まりました。では失礼します。」

 

 

「エリゴス…お前も私を置いていくのか。」





エリゴス
王子
盗賊Lv3 寄生
HP38/45
MP380/410
ちから28
すばやさ50
たいりょく13
かしこさ103
▼とくぎ
なし
▼解放済みまほう
〇回復魔法
ホイミ
ベホイミ
キアリー
キアリク
ザメハ
マホアゲル
〇攻撃魔法
ザバ
〇補助魔法
ラリホー
メダパニ
マヌーサ
スカラ
スクルト
ピオラ
ピオリム
バイシオン
バイキルト
インテ
インテラ
バーハ
フバーハ
マジックバリア
アタックカンタ
マホトラ
マホキテ
ヘナトス
ダウン
ルカニ
マジックハック
グレイトハック
アストロン
〇特殊魔法
トヘロス
トラマナ
フローミ
レミーラ
レミラーマ
アバカム
レムオル
ステルス



ミームス
隠密
あやしいかげ レベル82
ちから ???
すばやさ ???
たいりょく ???
かしこさ ???
▽わざ
???
モシャス


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30

{ふくろ}
ご存じなんでも入るあのふくろ。
誰でも持ってるわけではないが金持ちなら持ってるくらいには量産されている。

{ヤンガス}
主要キャラ。
ゲームでは年齢不詳。
少年ヤンガスでは10歳くらい。
まだやや痩せ気味。


「おう、第一王子。あれから一週間だがどうだ?」

「はい、有意義な訓練をさせていただいています。」

「…そうか。お前以外のやつらどうしてる?」

「終わったらヒーヒー言っております。」

「それについてどう思うよ。」

「まぁ…なんか変だなぁとは。」

 

「変なんだよお前は!

なんで対5人の組手で躱しきって反撃までするんだよ。

すばやさ高すぎやしないか?」

「そうは言われても、ほらまだ僕小さいですし。

的が小さいし低いから当たりにくいんですよ。」

「他の新入りどもからは『蹴りすら当たらない』って言われてるんだが?」

「蹴りは動作でわかっちゃうんです。」

 

「はぁ…お前、今日から新人棟から一般棟へ移れ。」

「え、でもまだレベル3ですよ?」

「だからだよ。お前は新人棟に居ても微々たる経験しか積めない。

新人どもの訓練相手としてもレベル3だと意味がない。

お前は一般団員の訓練に混ざってちょうどいい。」

「わかりました。荷物まとめてきますね。」

 

「おいおい、まだ入って一週間だろ。荷物なんかあるのか?」

「その…国から送られてきたんですよね。ふくろごと。」

「ふくろってまさか…魔道具のふくろか!?」

「はい。食い物や薬が多かったんですけど、特にあったのが教材で…

普段は部屋のベッドで読み進めています。」

「第一王子となると5歳でも勉学するのか…まぁいい、用意してこい。」

 

 

 

 

「ここが一般棟だ。

部屋は一人部屋で、訓練棟も新人棟のやつより格段に広い。

ただ、女連れ込むのは禁止だ。」

「5歳のガキに言う事ですか。」

「…まぁ、お前がいつまでいるかわからんから念のためにな。

でだ、お前に合わせたいやつがいる。

首領の一人息子のヤンガスだ。」

 

(おおっと…ヤンガスか。今何歳くらいだ?)

 

 

 

 

「おおいヤンガス、ミックだ。入るぞ。」

「げぇ、ミックの兄貴。なんか用でがすか?」

「有望な新入り…いや、一般団員を連れてきた。」

「初めましてヤンガスさん。

エリゴスです。よろしくおねがいします。」

「お、おぉ、話に聞いてた通りちっこいなぁ。

俺がこのヤングライオン団の次期首領ことヤンガス様だ!」

 

(思ったより…痩せてる。頬にキズもあるな。)

 

「ヤンガス様はおいくつで?」

「あぁ、まだ13歳だ。

だがエリゴスの2倍以上は生きてるんだぜ、ちゃーんと尊敬しろよな。」

「おい、ヤンガス。あんまり調子に乗らん方がいいぞ。

こいつは身なりはちんちくりんだが、腕はお前以上だとおもうぞ。」

「な、なんだって!ミックの兄貴、そりゃさすがにねぇでがすよ。

エリゴス、訓練棟で手合わせするぞ!先行ってるからな!」

 

「あ、おいヤンガス!

…はぁ、まぁライバルと思えば成長にはつながるか。

訓練棟はここからまっすぐ行った赤い旗のある施設だ。

俺はやることあるから行ってこい。」

「倒してしまっても構わんのですよね。」

「あぁ、あぁ、あいつの気が済むまでぶっ倒してこい。」

「ははは、楽しみですね!」

 

 

 

 

「首領、ヤンガスと第一王子が訓練することになりましたが、御覧になりますか?」

「ん?あのヤンガスがか?珍しいじゃねぇか。」

「はぁ、2倍以上も年下の子供が自分より腕が立つのが気に入らなかったようで。」

「がはは、それでもやる気を出したのはいいことだ。

おい、全員行くぞ!仕事は後にしろ!」

「「「ホイ!」」」





エリゴス
王子
盗賊Lv3 寄生
HP45/45
MP410/410
ちから28
すばやさ50
たいりょく13
かしこさ103
▼とくぎ
なし
▼解放済みまほう
〇回復魔法
ホイミ
ベホイミ
キアリー
キアリク
ザメハ
マホアゲル
〇攻撃魔法
ザバ
〇補助魔法
ラリホー
メダパニ
マヌーサ
スカラ
スクルト
ピオラ
ピオリム
バイシオン
バイキルト
インテ
インテラ
バーハ
フバーハ
マジックバリア
アタックカンタ
マホトラ
マホキテ
ヘナトス
ダウン
ルカニ
マジックハック
グレイトハック
アストロン
〇特殊魔法
トヘロス
トラマナ
フローミ
レミーラ
レミラーマ
アバカム
レムオル
ステルス



ミームス
隠密
あやしいかげ レベル82
ちから ???
すばやさ ???
たいりょく ???
かしこさ ???
▽わざ
???
モシャス


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31

{サタンヘルム}
たまに一ターン行動不能になる呪いの兜。
見た目がメーダそっくり。
この作品では時が遅くなって行動が遅れることにした。

{呪いのレジスト}
ランプの魔人に願った効果の一つ。
『病気も呪いも毒も、全ての状態異常が効かない体にしてくれ。もちろん肉体的にも異常がないように』
状態異常の強さによってレジストまでに時間がかかる場合がある。


「それでは、構え!開始!」

「おおおらぁぁぁ!!【かぶとわり】!!」

 

(避けやすい!躱して手首を切りつける!)

 

「うぐ!?てめぇ!」

 

(横に振られても俺は小さい、屈めば当たらない!)

 

「くそぉ!おらぁ!おらぁ!」

「はぁーっはっはっは!当たらないよーん!!!」

 

「うおおおお!!【かぶとわり】!」

「当たらないよー!!」

 

「ぬわぁぁぁ!!!」

「…当たらないよー。」

 

「はぁ、はぁ、【かぶとわり】!」

「それしか出来ないのかよぉ!もういい!」

 

(足首、膝裏、肘、手首!)

 

「あぁぁぁぁ!いでぇ!まいった!!」

 

「そこまでぇ!エリゴスの勝ち!」

 

「お疲れ様です、ヤンガス様。【べホイミ】。」

「うぐぐ、チビのくせになんでそんな強いんだ。

オヤジも見てるってのに惨敗しちまった…」

 

「おいヤンガスよ、

こいつは新入り5人でかかっても一発も喰らわないくらいだぜ、

大振りな斧主体のお前じゃ相性悪すぎるぜ。」

 

「ミックの兄貴、それでも俺は斧で行きてぇでがす!

それに俺は盗賊じゃなくて山賊だから短剣より斧のほうが補正が入る!

短剣じゃぁ強くなれねぇ!!」

 

「はぁ…お前はほんと首領と同じく頑固だな。

エリゴス、ヤンガス、観客席へ行け。首領が待ってるぜ。」

 

 

 

「おう、ヤンガス。ぼろ負けじゃねぇか。

訓練サボってっからだぞ。」

「うぐ…面目ねぇでがす。」

「そんで、エリゴス。話には聞いてたがお前は本当に目がいいな。

ヤンガスの攻撃も斧使いにしては早い方だってのにするする躱しやがる。

なんかコツはあるのか?」

 

「コツといいましても、

やっぱ体が小さいのとすばやさが高いからじゃないですかね?」

「いいや、お前はそれだけじゃねぇ。

俺が見るにお前は微弱だがオーラに包まれていた。

オーラ使ったことあるだろ。」

「あ、はい。城で少々。」

 

「オーラを使えるやつは身体能力も上がる。

他のやつの攻撃を追えるのもオーラで体感速度が上がってるからだろう。

いわゆるトランス状態ってやつだ。

他の事を考えずに戦闘に集中できるいい癖だ。」

「そんなものもあるんですね。」

 

「おい、ミック。こいつらに例の物を。」

「へい。おいヤンガス、エリゴス。お前らに渡すように言われたもんだ。」

「これは…メーダ?」

「めーだ?なんだそりゃ。

これはサタンヘルムっつー呪いの装備だ。

つけるとたまに行動が遅くなるっていうやつだ。

お前ら二人にはこれをかぶって訓練してもらうことになる。」

 

「呪いの装備って…外れなくなったりしないですよね?」

「安心しろ。つけるのは訓練前、

訓練後には団所属の神父に解呪してもらうように手筈は整ってる。

これを装備して訓練すればより動きはよくなるはずだぜ。」

 

「ありがたく頂戴いたします。」

「げぇ、エリゴスお前…っておい!今つけるのかよ!」

「試してみたくって。」

 

 

「「「・・・」」」

「なんも起きねぇな。」

「うーん、ステータス。」

 

エリゴス

王子

盗賊Lv4 寄生 呪い(レジスト済み)

HP50/50

MP407/440

 

「あー、やっぱりだ。」

「何かわかったのか?」

「体質的に呪いが効かないっぽいです。」

「…そんな体質聞いたことねぇよ。」

「エリゴス。それ外してみろ。」

 

「外れましたね。」

「ふむ…ヤンガス、その兜かぶれ。」

「えぇ!…わかりやしたでげす。」

 

「…何も起きなぁぁぁいぃぃぃ」

「呪いは発動するな。どうやら本当の事らしいな。」

「ぬぅぅおぉぉぉぉぉ!?

オォォォヤァァァジィィィのぉぉぉ声が聞き取れねぇくらい早いでがす!」

「今のがその兜の呪いの効果だ。」

 

「ということは、そのトレーニング器具つかえないっぽいです?」

「そうなるな。ミック、エリゴス用の重りでも買っとけ。

牢屋用の手錠で十分だろ。

じゃ、俺は戻ってるぜ。行くぞおめぇら。」

「「「ホイ!」」」

 

 

「あの、オヤジ!この兜はずぅぅぅしぃぃぃてぇぇぇぇほぉぉぉしぃぃぃぃぃでぇぇぇげぇぇぇすぅぅぅ!」





エリゴス
王子
盗賊Lv4 寄生
HP50/50
MP407/440
ちから31
すばやさ58
たいりょく15
かしこさ111
▼とくぎ
なし
▼解放済みまほう
〇回復魔法
ホイミ
ベホイミ
キアリー
キアリク
ザメハ
マホアゲル
〇攻撃魔法
ザバ
〇補助魔法
ラリホー
メダパニ
マヌーサ
スカラ
スクルト
ピオラ
ピオリム
バイシオン
バイキルト
インテ
インテラ
バーハ
フバーハ
マジックバリア
アタックカンタ
マホトラ
マホキテ
ヘナトス
ダウン
ルカニ
マジックハック
グレイトハック
アストロン
〇特殊魔法
トヘロス
トラマナ
フローミ
レミーラ
レミラーマ
アバカム
レムオル
ステルス



ミームス
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32

{神父}
回復魔法のエキスパート。
蘇生も解毒も解呪もできる。


{ドクロの指輪}
最大MPを半分にする呪いの指輪。
ゲームで装備する機会はそうそうない。


「ほれ、これが首領の言ってた重りだ。

無くさないようにしっかり管理しておけよ。

鉄製だからこの町じゃそれなりに売れる。」

「はい。ところでこの後の予定はありますか?」

 

「この後…たしか神父が呼んでたな。

呪いが効かない体質について聞きたいそうだ。」

「わかりました、では聖堂へ行きますね。」

 

 

 

 

 

「神父はいますか。エリゴスです。」

「おぉ、君がエリゴス君だね?

私がこの聖堂の長であるマッチンと言う。

ささ、そこの椅子に座りたまえ。」

「他にも勤務してらっしゃる方がいるんですか?」

「いないね。さっぱりいない。なんでも私任せだよ。」

 

「さて、呪いが効かない体質らしいが、どうしてだい?」

「実は夢の中で言われたんですよ。

呪いが効かないようにしてやるってね。」

「ふむ、それは神様がかね?」

「神様の姿を知らないから何とも言えないですね。

あくまでそういうお告げを受けただけなので。

本当は毒も効かないと聞いたんですが睡眠毒効いたんですよね。」

 

「ほうほう、ちょうどいい。ここに毒がある。飲みなさい。」

「なんでそんな物持ち歩いてるんです!?」

「ははは、私は神父だからね。護身のために持っているのさ。

じゃ、飲みなさい。」

「はぁ…死なないようにしてくださいね。」

 

ゴク…

 

「…案外おいしいですね。」

「そうなのかい?まぁ毒とはいえ植物の蜜だからかな。誰も飲まないから味なんか確かめようがないね。

 

それで、何か不調はあるかい?」

「うーん?今のところは…喉がびりびりする程度かな。ステータス。」

 

エリゴス

王子

盗賊Lv4 寄生 毒(レジスト中)

HP50/50

MP407/440

 

「レジスト中って出てますね。」

「ふむふむ…つまり明確な毒には効くんだね。【キアリー】。

さぁ、次はこっちだ。とある蝶の鱗粉だ。

思いっきり吸いなさい。」

 

スゥゥゥ…

 

「うぅむ?なんだかふらついてきましたね。ステータス。」

 

エリゴス

王子

盗賊Lv4 寄生 睡眠毒

HP50/50

MP407/440

 

「あ、睡眠毒ですね。レジストって書かれてないです。」

「ふむふむ…もう少し様子を見ようか。眠くても我慢しなさい。」

「はい、わかりま…あれ、ステータス。」

 

エリゴス

王子

盗賊Lv4 寄生 睡眠毒(レジスト済み)

HP50/50

MP407/440

 

「レジスト済みと出ました。まだ少しふらつきますが眠くなくなりました。」

「ふむふむ、これもレジストされるのだね。

では、最後にこれを。

とても強力な眠り薬だ。死んでも何とかするのでグビっと飲みなさい。」

 

ゴク…ゴク…

 

「………」

 

「…寝ちゃったねぇ。さて、運ぼうかね。」

 

 

 

 

 

 

「…は。ここは。」

「起きたかい?どうやら睡眠毒が効いて寝ていたようだね。」

「ということは、レジストはされなかったんですね。

ステータス。」

 

エリゴス

王子

盗賊Lv4 寄生

HP50/50

MP440/440

 

「あ、魔力が全回復してますね。睡眠毒の表記はありません。」

「ふむ…エリゴス君、どうやらレジストは成功しているようだよ?」

「なんですって、しかし意識を失いましたよ?」

 

「君が飲んだのは本来の使用量の10倍近い。

それなのに君は1時間ほどで目が覚めた。

普通の人間なら丸三日死んだように寝ていてもおかしくない。

いやむしろ死ぬだろうね。」

 

「つまり、強力な場合は徐々に無効化する…ということですか?」

「そういうことになるね。

最後に、君が寝ている間に用意したこの指輪をしてみてほしい。」

 

「この…ドクロの指輪を?まぁ、はい。」

「どこか変な感じはするかね?」

「うーん、とくには…ステータス」

 

エリゴス

王子

盗賊Lv4 寄生 呪い(レジスト済み)

HP50/50

MP220/440

 

「ん?魔力が一気に半分になってますね。呪いはレジスト済みです。」

「なら成功だ。

やっぱり君は呪いを受け付けないんじゃなくて、抵抗力が強いだけなんだ。

強い呪いは効果を受けた後に抵抗する。」

 

「そうだったんですね。つまりこの指輪は…」

「そう、最大魔力を半減する指輪だよ。

君の魔力が半分になったのは一度半分になった後に最大魔力が戻ったからだ。

今日はもう帰っていいですよ。

この検査結果は首領に伝えておきますので。」

「今日はありがとうございました。失礼します。」

 

 

 

 

 

「やっぱり言葉遣いがあからさまだね。これに関しても伝えておくよ。」





エリゴス
王子
盗賊Lv4 寄生
HP50/50
MP220/440
ちから31
すばやさ58
たいりょく15
かしこさ111
▼とくぎ
なし
▼解放済みまほう
〇回復魔法
ホイミ
ベホイミ
キアリー
キアリク
ザメハ
マホアゲル
〇攻撃魔法
ザバ
〇補助魔法
ラリホー
メダパニ
マヌーサ
スカラ
スクルト
ピオラ
ピオリム
バイシオン
バイキルト
インテ
インテラ
バーハ
フバーハ
マジックバリア
アタックカンタ
マホトラ
マホキテ
ヘナトス
ダウン
ルカニ
マジックハック
グレイトハック
アストロン
〇特殊魔法
トヘロス
トラマナ
フローミ
レミーラ
レミラーマ
アバカム
レムオル
ステルス



ミームス
隠密
あやしいかげ レベル82
ちから ???
すばやさ ???
たいりょく ???
かしこさ ???
▽わざ
???
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33

{モース}
戦士Lv15
槍を使う。
手数の多さでヤンガスに勝った。
新人棟から一般棟へ移って2か月、
初めての後輩が5歳の子供だった。

{しっぷう突き}
消費MP0
目にも止まらぬ速さで敵の懐に潜り込み、相手を斬りつける。
しかし威力がちょっぴり減る。
速さがダメージに直結しないのなんででしょうね。

{さみだれ突き}
消費MP4
半分の威力の攻撃を3~4発放つ。
とはいえゲームでもシーメーダとかはするする避ける。



「おうおう、お前がエリゴスって新入りだな?

なんで一般棟に居やがる。」

「今日付けで新人棟から一般棟に移ることになりました。

よろしくお願いします先輩。」

 

「ほう…俺はモース、お前より先に一般棟へ入った先輩だ。

そういやあのヤンガスと戦ったんだってな。

あいつは強かったろ。

これに懲りたら変な背伸びはせずにさっさと新人棟に帰るんだな!」

 

「あの…ヤンガス様ってそんなに強いんですか?」

「おおよ!普段全く訓練に出ないし体もでかくねぇのにかなりの力持ちでな、

俺ほどの実力者じゃねぇかぎりまともに勝てるやつはいないだろうな!」

「ふむふむ。モース先輩、もしよければ明日訓練に付き合ってはもらえませんか。

偉大なる先達である先輩にご指導願いたいのです。」

「ふふふ、そこまで言うのならば仕方ねぇな!

明日の昼一般棟の訓練棟に来い!

てめぇみたいなガキにもわかるように俺の凄さを教えてやろう!

ふはははは!!」

 

(…勝ったの俺なんだが、明日が楽しみだな。)

 

 

 

 

 

 

「…おい、エリゴス。

お前よ、昨日ヤンガスに勝ったらしいじゃねぇか。

俺を騙しやがったな?」

「おやま、気づいちゃったんですか。

それでも訓練には付き合っていただきます。」

「はん!俺の槍でそんな生意気な口きけねぇようにしてやる!」

 

「それでは、構え!開始!」

 

「【しっぷう突き】!」

(今日の訓練目的は、攻撃のさばき方だ。)

 

カァン!

 

「ぐっ!?はじきやがった!?」

「……受け流すつもりだったんです。」

「て、てめぇ!俺の力不足だって言いてぇのか!くそが!【さみだれ突き】」

 

コッ、コッコッ、カァン!

 

「その程度ですか先輩、もっと来てください。」

「【さみだれ突き】!【さみだれ突き】!」

 

スコン、スコン、スコン、

コッ、コッ、コッ、カァン!

 

「はぁ、はぁ、さみだ…オェェェ!」

「ど、どうしたんですか先輩!」

 

「そこまで、エリゴスの勝ち!

そいつはほっとけ、魔力不足だろ。」

 

(え、そんなに最大MP少ないの?)

 

「えぇと、大丈夫ですか。【マホアゲル】」

「う、あぁ、なんだこれは。お前何をした。」

「魔力を分け与える魔法を使いました。治りました?」

 

「治ったが…お前はそんなに魔力減って大丈夫なのか?」

「ははは、自分は魔力が多いほうなので…

訓練に付き合っていただきありがとうございました。」

「くそっ、なんで見切れるんだ、今まで全部避けられたことはねぇのに…」

 

「さらに言いますと、これ見えます?

服の袖の中なんですけど。」

「おい、おいおいおい。重りだと!?

てめぇ重りつけたままさばききったのか!?」

 

「そういうことになるな。おいモース。

お前は新人を舐めてるからこうなるんだよ。

エリゴスは他のやつと組手しておけ。

俺は念のためこいつを部屋に送っておく。」

 

「あ、審判してくださってありがとうございました。

モース先輩、たしかに自分は5歳ですけど手加減は要りませんので。

次からは本気でかかってきてほしいです。」

 

「あああああ!!一発殴らせろ!!」

「馬鹿野郎、さっさと戻るぞ。」

 

 

 

 

 

「おいおい、あいついくらなんでも調子に乗りすぎだろ。」

「やりますか、兄貴。」

「そうだな、やるか。」





エリゴス
王子
盗賊Lv4 寄生
HP50/50
MP428/440
ちから31
すばやさ58
たいりょく15
かしこさ111
▼とくぎ
なし
▼解放済みまほう
〇回復魔法
ホイミ
ベホイミ
キアリー
キアリク
ザメハ
マホアゲル
〇攻撃魔法
ザバ
〇補助魔法
ラリホー
メダパニ
マヌーサ
スカラ
スクルト
ピオラ
ピオリム
バイシオン
バイキルト
インテ
インテラ
バーハ
フバーハ
マジックバリア
アタックカンタ
マホトラ
マホキテ
ヘナトス
ダウン
ルカニ
マジックハック
グレイトハック
アストロン
〇特殊魔法
トヘロス
トラマナ
フローミ
レミーラ
レミラーマ
アバカム
レムオル
ステルス



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