童貞がインキュバス(仮)に転生したのでレビュアーズに入ります。 (ナットーごはん)
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プロローグ


アニメ見た瞬間一気にファンになったので書きました。初投稿です。
とりあえず「あ、つまんね!」ってなってもエロシーンまで読んでもらえたら嬉しいです。



仕事の依頼を終えたスタンクは、珍しく一人で街の外を歩いていた。

 

冒険者仲間であるエルフのゼル、ハーフリングのカンチャル、獣人のブルーズは別件の仕事があるというので今日は仕方なく一人で依頼を受けに行っていたのだ。

 

幸いにも今回の仕事は簡単な薬草を採取して町外れにある民家まで届けるといった簡単な依頼だったので一人でもなんとかなった。というか暇だったので一人で出来る仕事をあえて選んだ。

これで今日の酒代くらいは浮くだろう。サキュバス店の足しに使ってもいい。……サキュバス店の事を考えていたらムラムラしてきた。

 

「さーて、今日はどこの店に行こうか……」

 

まだ昼前であるがさっそく夜行くサキュバス店の事で頭がいっぱいとなるスタンク。というか夜まで待てない。行きたいと思ったのだから街に帰ったらすぐに行けばいい。

それが気楽な冒険者稼業というものだ。

スタンクはソリの合わない父親から離れて自由になる為に冒険者になったのだから。

だからスタンクは自由に生きる。自由に生きてサキュバス店にも自由に行く。自由に行って自由にイク。

なんと素晴らしい事だろう。

 

ここは人間、エルフ、妖精、獣人、魔族、妖怪、天使に悪魔……あらゆる種族が混在する世界。

あらゆる種族がいるということは……

あらゆる種族のエロいお店も当然あるという事だ。

 

スタンクはそんなエロいお店、サキュバス店の常連であった。

 

「ん?」

 

これから向かう先にあるムフフなパラダイスに思いを馳せていると、ふとスタンクの視界の端にモゾモゾと蠢く黒い何かが映った。

それは木の根でうずくまる一人の男だった。

黒いローブに身を包み、うつ伏せで倒れている為顔は分からないが、頭から二本のツノが伸びているので人間でない事は確かだろう。

相手が悪魔であるならこちらの油断を誘う罠である可能性もあるのだが……

 

「おーい、どうした。大丈夫か?」

 

基本いつもスケベな事ばかり考えているスタンクであるが、根本的な所はお人好しな性格であるためスタンクは迷わず男に声をかけた。

 

「ん……んん?ここは?」

 

スタンクに揺すり動かされた黒マントの男はふらふらと左右に揺れながら身を起こす。

銀髪赤目のイケメン……それが男を見たときのスタンクの第一印象だ。

あまりにも整いすぎた顔立ちになんか色々と負けた気がして内心で軽く舌打ちしてしまう。表には決して出さないが。

 

「…………すんません。ここって……どこですか?」

 

身を起こした男は辺りをキョロキョロと見渡した後、ガチリと固まった。

そしてギギギと首だけ動かして額からだらだらと汗をかきながらスタンクの方を向く。

これではせっかくのイケメンも台無しだなとスタンクは思った。

 

「ここは○○平原だ。」

 

とりあえず場所の説明をしてやる。

すると男は顔を真っ青にして「やっぱり異世界に送られた……日本じゃない……どうしよう……」とかよく分からない事をぶつぶつと呟いていた。

 

「あー……俺はスタンク。人間の冒険者だ。お前は?」

 

とりあえず自己紹介。

すると男も名乗り返してきた。

 

「あ、えっと、名前はカズオ。種族は……インキュバス……だと思う。たぶん。」

 

たぶんてなんだよ。自分の種族だろうが。スタンクの顔が怪訝そうに歪む。

……それにしてもインキュバスか。

インキュバスといえば男版サキュバスの事だ。この世界で最もエロいと言われている種族。

比較的有名な種族ではあるが本物のインキュバスを見るのは実はこれが初めてなスタンク。

 

この世で最もエロい種族……という事は、この世で最もエロいサキュバス店をご存知という事ではないのか?

 

スタンクの顔が唐突にニヤリといやらしい笑みを作った。そしてそんな気持ち悪い笑みを顔面に張り付けたままスタンクはカズオの肩を抱く。

 

「えっ?なに!?」

「インキュバスならさ、それはそれはさぞかしエぇロいッお店をお知りなんでしょうねぇ?」

「は?えっ?」

 

カズオは混乱している。

しかしスタンクは止まらない。

 

「なあ、インキュバスがオススメするサキュバス店てどんなとこよ?教えてくれよ、減るもんじゃねーんだからさ!」

「いや、サキュバス店?ええっ!?」

 

カズオはさらに混乱している。

 

「いや、そんな……エロいお店とか俺行ったことないし!そもそも俺、まだ童貞で……!」

「は……?」

 

さっきまで真っ青だったカズオの顔。今度はそれを真っ赤に染めて両手をぶんぶん振っている。

ていうか……ちょっと待て。

エロいお店に行ったことが無い?

それどころか童貞!?

 

「いやいやいやいや。あり得ないだろ。だってお前、今自分でインキュバスだって言ったじゃねえか!」

 

インキュバスとはエロい種族だ。それなのに目の前のこのインキュバス(おとこ)はエロい事を知らないという。

 

スタンクはガシッとカズオの腕を掴んだ。

 

「こうしちゃいられねぇ!おいカズオっつったか?お前ちょっと来い!」

「え?来いって……どこに?」

「サキュバス店に決まってんだろ!インキュバスなら……いや、男なら一度は行っとくべきだ!おごってやるからさっさと行くぞ!」

「え……?ええええええええええええ!!?」

 

カズオの手を引き、スタンクは足早に街へと帰っていくのであった。

 

 

 



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童貞


始まったばかりなので説明が多くなるのは勘弁。
エロは次話です。だからといってこの話を飛ばさないで……



セックスがしたいだけの人生だった。

しかし年齢イコール恋人いない歴のカズオにはセックスができる相手がいなかった。

そして死んだ後でこう思った。もう風俗でもなんでもいいからさっさと童貞捨てときゃ良かったと……

 

田中カズオ。24歳。童貞。

彼は死んだ。

 

後悔先に勃たず……今さら後悔したところで死んでしまったらもう勃てたところで意味はないのだ。

もう永遠に童貞は卒業できない。

魂だけになった体でカズオは「はぁ…」とため息をついた。

 

『あーごめんごめん。はいどうもごめんなさいね、私が神です。チャオ!』

「……は?」

『あれ?聞こえなかった?私が神です。』

「い。え?神?神様!?」

 

これまでの人生を振り返っていたら、突然七色に輝く光の柱と共に白いローブを纏った男だか女だかよく分からない中性的な外見をした……神(?)が現れた。

疑問系なのは目の前のこの人が本当に神様なのかとても疑わしいからだ。なんかやたらフランクな口調だし、全然神様っぽくない。

でもなんとなく神秘的な雰囲気はあるような気はした。

 

『そうでーす。私が神様でーす。』

 

神様(?)はダブルピースをしている。

神秘的な雰囲気があるように見えたのは気のせいだったのかもしれない。

 

「……えっと、神様……が現れたって事はやっぱり俺って死んじゃったんですかね?」

『そうだね。死んじゃったね。オナニーのやり過ぎで。いやぁ見事な死にっぷりだったよ。はっはっは!』

「いやあああああああ!!言わないでええええ!!」

 

カズオは羞恥のあまり頭を抱えた。

今思い出しても情けない死に理由だ。

自分の限界を知りたくて溜めていた有給を全部使って朝から晩までオナニー三昧。そして抜き過ぎた結果カズオは死んでしまったのである。テクノブレイク。20回くらいまでは回数を数えていた。

 

……しかしその死に顔は何か偉大な偉業を成し遂げた後のような、とても満ち足りた安らかな表情をしていたという。

それで得た物は何もないが。

命というかけがえのない物は失ってしまったが。

 

『あっははは!本当にテクノブレイクで死ぬことってできるんだね。天界からたまたま見させてもらってたけど死ぬほど笑わせてもらったよ。あはははは!』

「ぐぅ……」

 

人の死に体を見て笑うとは、こいつ神様じゃなくて本当は悪魔なんじゃないのか?

カズオはそう思った。

 

『あ、それでねカズオくん。』

「……なんすか?」

『運が良い事にね、君は私が暇潰しに数え始めてからちょうど1000000人目の死んだ人なんだよ。』

「……あ、そ、そうっすか。それは……はい。おめでとうございます……」

 

死んだ人の数を暇潰しで数えているのか。

どうやら神様というのはよっぽど暇な職業らしい。

 

『ちょうど百万人目のお客さんだからね。だから記念に何かしてあげたいな~と思って。だから私がわざわざこうして下界まで降りてきてあげたという訳なんだ。どう?何か欲しいものとかある?何でもいいよ。神様がプレゼントしてあげよう。』

「じゃあ生き返らせてください。」

「それはダメ♡」

 

何でもいいと言ったくせに笑顔で拒否されてしまった。やはりこの神はどちらかというと悪魔に近いらしい。

 

『あはは、ごめんごめん。生き返らせてあげるってのはこの世界のルール上どうしても無理なんだよ。……あ、でも違う世界で違う種族に転生ならさせてあげてもいいかな?』

「……違う世界に……違う種族に転生?」

『そう。世界ってのはね、ここだけじゃないの。色んな時代、色んな次元にい~ろんな世界があるの。だからこことは違う別の世界で人間以外の種族になるって言うなら転生させてあげてもいいかな~って。どうする?』

「……」

 

カズオはしばし考え込む。

違う世界で違う種族に転生……それではまるで流行りのネット小説のようじゃないか。

 

「まさか転生させてやるかわりに魔王を倒してこいとか言わないですよね?」

『まさか!そんな事は言わないよ!まあ君自身がどーしても魔王を倒したいってんなら別に止めはしないけど。君の人生だし。転生した後は何をしようと君の自由だよ。好きに生きて好きに死ぬといいさ。是非とも人生を謳歌してくれ!』

 

……どうやら本当にただ転生させてくれるだけらしい。

 

「そうですか……えっと、それじゃあ転生先の世界って、どんな世界なんですか?」

『カズオくんが好きな世界を選んだらいいよ。生まれ変わる種族も人間以外なら好きなものを選ばせてあげる。うんうん。私ってば太っ腹だね!』

「…………じゃあもしエロいお店がたくさんあるような世界で好きなだけエロい事ができるような種族に転生させてくださいって言ったら?」

『あっはは!君も好きだね~。流石はオナニーのやり過ぎで死んだだけはある。うんうん。』

「うるせーです。」

 

カズオは童貞のまま死んだ事だけが未練だった。

だからもし転生して生き返る事ができるのであれば、今度こそ風俗に行きまくって童貞を捨てまくってやる!

……カズオは色々と拗らせていた。

 

『ちなみにそれならピッタリの世界があるよ!』

「え?あるの!?」

 

絶対に拒否されると思っていたのに……神様いわくピッタリの世界があるという。

なんでも言ってみるものだな~とカズオは思った。

 

『うん。その世界はね、人間、エルフ、妖精、獣人、魔族に妖怪、天使に悪魔……ありとあらゆる種族が混在する世界なんだ。』

「なんかファンタジーゲームの世界みたい。」

『まさにそんな感じ!それでね、あらゆる種族がいるということは……あらゆる種族のエッチなお店も当然あるという事だよ。』

「あらゆる種族の……エッチなお店……」

 

つまり人間、エルフ、妖精、獣人、魔族に妖怪、天使に悪魔……そんなあらゆる種族のあらゆる風俗店が普通にある世界。

 

「じゃあその世界でお願いします!」

『……迷い無い瞳だねぇ。』

 

カズオは普段のオナニー、人外娘でよく抜いていた。

 

『じゃあ次に新しく転生する種族だけど、何がいい?何になりたい?さっきも言ったけど、その世界ではありとあらゆる種族が皆仲良く暮らしているからね。だいたい何選んでも普通に生きていけるとは思うよ?』

「うーん……種族かぁ……」

『人間以外ならなんでもいいよ。もしあれならオリジナルの種族を作ってあげてもいいし。』

「オリジナルの種族?」

『うん。とりあえず要望を言ってみてよ。』

「えっと……じゃあとりあえずイケメンで絶倫で女の子をメロメロにできる感じの男がいいです!あとせっかくのファンタジー世界なんだから魔法とか使えるようになりたいな。色々耐性とかも欲しいし……えっと……つまりこう……チートな感じで!」

『……欲に溢れてるねぇ……それに大雑把だ。……だがその無理難題!特別に叶えてやろう!だって私は神様だからね!』

 

神様は苦笑いしながらどこからともなく白い粘土のようなものを取り出した。

人の身長ほどはある巨大な粘土だ。

そしてそれをコネコネとこね出し始める。すると粘土はみるみるうちに人のような形を形成していった。

……どうやら神様は粘土細工から一個の生命体を創造する事ができるらしい。

 

『よし、こんな感じでどうかな?インキュバスをベースに色んな種族の遺伝子を混ぜ合わせてみたから我ながらかなり良い感じに仕上がったと思うよ。』

「おお……!」

 

そうして出来上がったのは銀髪、赤目のナイスガイ。

エルフのように耳は長く、頭の上からはヤギのようなツノが二本伸びている。

服装は真っ黒いローブを身に纏っていた。

 

「す、すっげぇカッコイイです!」

『よし!それじゃあ今からこれがカズオくんの新しい体だ。』

「ありがとうございます!」

 

神様が指を振るうと、霊体であったカズオの体がスゥ~と今出来たばかりの新種族の体の中へと吸い込まれていく。

 

『はいこれで転生完了。具合はどう?カズオくん。』

 

視点が変わる。どうやらカズオの魂は無事新たな肉体を得る事に成功したらしい。

 

「えっと……うーん……なんか人間だった時とあまり変わらない感じですけど……」

『違和感が無いならそれで成功だよ。良かったねカズオくん。これで君は晴れて異種族の仲間入りという訳さ。』

「心は人間のままなんですけどね。」

『そこはまあしょうがないよ。心まで弄られたら嫌だろう?』

「そ、そっすね。」

 

カズオはコキコキと骨を鳴らしながら腕を動かしてみる。

ツノが生えたりと色々勝手が変わったりもしたが、基本的に体の感覚は人間の時とそう変わらない。やや身長が伸びた事が一番の違和感かもしれない。

 

『よし、それじゃあカズオくん。今から貴方を異世界に送ります。カズオくんの言っていた色んな種族のエッチなお店がたくさんある世界です。』

「お願いします!」

『OK!あ、ちなみにその世界だけどね。』

「はい。」

『普通に危険な化け物とかもウヨウヨいる世界だから死なないように気を付けてね~♪』

「死ッ!?は?えっ!?」

『それじゃあ良い人生を!』

「ちょ、ちょっと待って!聞いてない!化け物の事聞いてない!待って!ま……うわああああ!!?」

 

カズオの魂は出来立てホヤホヤな新たな肉体に附与され、そして有無を言わさず異世界へと飛ばされてしまったのだった。

やっぱりこの神、悪魔だったのかも……

カズオは薄れ行く意識の中そう思った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「おーい、どうした。大丈夫か?」

 

体が揺すられている、誰か男の人の声もする。

 

「ん……んん?ここは?」

 

意識を取り戻したカズオはゆっくりと目を覚ました。どうやら眠ってしまっていたらしい。

 

(さっきのあれは……ああ、夢だったのか……)

 

さっきのあれ。神様が出てきて転生がどーたらの話。

なるほど、夢なら色々と納得できる。

そもそも神様があんなテキトーな理由で転生させてくれるってのがまずおかしな話なのだ。

全部夢だった!そう、オナニーでテクノブレイクして死んでしまったのも全部夢!そう自分で勝手に結論を出したカズオは意を決して起き上がる。するとそこは……

 

どこまでも続く青い空に緑の大地。広がる草原の向こうでは大きな斧を持った豚さんと牛さんが仲良く二足歩行して歩いているのが見えた。

……どう見ても異世界です。本当にありがとうございました。

 

「…………」

 

すぐ側にいた人間と思わしき男(三十代くらい)が怪訝そうな顔付きでこちらを見下ろしていた。

さっき声をかけてきてくれた人だろうか?

いや、それよりもまず聞くべき事がある。

 

「…………すんません。ここって……どこですか?」

「……ここは○○平原だ。」

 

男は答えてくれた。良かった日本語だ。しかし、それはまったく聞いたことのない土地の名であった。

やはりここは日本じゃないらしい。そして夢でもないらしい。

カズオは自身の頭から生えている二本のツノを触りながら顔を青くした。

自称神様によれば、ここは化け物の住む世界。さっき見た二足歩行の豚とか牛。あれがきっと化け物だ。そうに違いない!

 

平和な日本でぬくぬくと育ってきた自分ではこんなハードモードな世界は厳しすぎる。いくら神様にチートな体を貰ったとはいえ、きっとすぐに殺されてしまう事だろう。

せっかく転生したのにまたすぐに死んでしまうのはごめんだ。最低でも童貞は卒業してから死にたい。

 

「あー……俺はスタンク。人間の冒険者だ。お前は?」

 

一人勝手に絶望しているカズオを見かねてか、目の前にいた男がポリポリと頭をかきながら自己紹介をしてきてくれた。

彼はやはり人間だったようだ。しかもなんか良い人っぽい。 

 

「あ、えっと、名前はカズオ。種族は……インキュバス……だと思う。たぶん」

 

確か神様はインキュバスをベースにこの体を作ったと言っていた。

なのでインキュバスと名乗っておくことにした。

前世が人間である事は言わないでおこう。説明めんどくさいし。言ったらなんか頭がおかしい奴だと思われそうだし。

 

ガシリ。

 

「えっ?なに!?」

 

名乗った瞬間肩を組まれた。

……はっ!?もしかして気軽にインキュバスとか言わない方が良かった?

この世界ではもしかしたらインキュバスは討伐対象なのかもしれない。

殺される!? そう思った時だった。

 

「インキュバスならさ、それはそれはさぞかしエぇロいッお店をお知りなんでしょうねぇ?」

 

物凄くいやらしい笑みを浮かべながら、スタンクと名乗った人間がカズオの肩を揺らしてきた。

 

「は?えっ?」

「なあ、インキュバスがオススメするサキュバス店てどんなとこよ?教えてくれよ、減るもんじゃねーんだからさ!」 

「いや、サキュバス店?ええっ!?」

 

流れからしてサキュバス店とは……まあエロいお店の事なのだろう。

それは分かった。

しかしカズオがインキュバスである事を考慮しても普通初対面の相手にそんな事を聞いてくるだろうか?

 

これがこの世界での常識なのだろうか。それともこのスタンクとかいう男が特別に変わっているだけか……

転生してきたばかりのカズオには判別がつけられない。できれば後者であってほしい。

 

とりあえずエッチなお店の紹介はできない。

だって行った事がないから。ついでに言えばまだ童貞だから。

そう正直に伝えてみると……

 

「は……?いやいやいやいや。あり得ないだろ。だってお前、今自分でインキュバスだって言ったじゃねえか!」

 

なんか物凄くビックリされてしまった。

台詞ミスったかな~と思っていると、いきなりスタンクにグイッと腕を引っ張られた。

 

「こうしちゃいられねぇ!おいカズオっつったか?お前ちょっと来い!」

「え?来いって……どこに?」

「サキュバス店に決まってんだろ!お前インキュバスなら、いや男なら一度は行っとくべきだ!おごってやるからさっさと行くぞ!」

「え……?ええええええええええええ!!?」

 

出会って五分の人にいきなりエロい店に行こうぜと誘われてしまった。

……いや、確かに前世で死んだとき、死ぬ前に風俗店行っときゃ良かったな~って考えたけどもっ!!

だからと言って転生してすぐに行くような場所ではないと思うんですよ!

 

そんな事を考えつつも引かれる手を決して振りほどこうとしないカズオ。

 

そうしてスタンクに腕を引かれるままやってきたのは大きな街。

その中にある光輝くネオン街。

へ~異世界にもネオンてあるんだ~と関心する暇もなく連れて来られたのは《エルフのおやど》と看板に書かれたアダルティな雰囲気漂うお店。

60分3000Gとか書いてある。

どう見ても風俗店です。本当にありがとうございました。

 

「ここが俺のオススメの店だ。」

 

ドヤ顔でそう言うスタンクの言葉はもう耳に入ってこなかった。

だってエルフのおやどって……エルフ!エルフですよね!?

店の中に入ってみると、そこには「いらっしゃいませ~♪」と受け付けで出迎えてくれるエルフがいた。

 

液晶画面の中でしか見る事が許されなかったエルフ。生きて動いている本物のエルフ。

しかも受け付けにいるエルフの時点でめっちゃ綺麗、めっちゃ美人。

そんな美人なエルフとこれからエッチな事をしちゃうのかと思うともう……

 

「ごくり。」

 

想像しただけでヤバかった。

 

「あ、スタンクちゃ~ん♪また来てくれたんだぁ♪」

 

受け付け嬢のエルフのお姉さんが笑顔で手を振ってくれている。

スタンクはそれに手を軽くあげる事で答えていた。

こいつ、手慣れてやがる!

カズオのスタンクに対する尊敬度が5上がった。

 

「そっちの……インキュバス……かしら?彼は?スタンクちゃんのお友達?」

「ああ、聞いて驚くなよ……なんとこいつ、まだ誰ともヤッた事のない初物のインキュバスなんだってよ!」

「おまちょっ!?」

 

こいつ、人が童貞である事を美人エルフさんの目の前で盛大に暴露しやがったぞ!!

カズオのスタンクに対する尊敬度が 5下がった。

 

「童貞!?も~冗談でしょスタンクちゃん。童貞のインキュバスなんかいる訳ないじゃない。」

「いやこれが大マジなんだって!」

「え~?本当~?」

 

ああ、ほら見ろ……

童貞が許されるのは小学生までだよね~きゃはは~♪的な返答だ。辛い……

カズオのスタンクに対する尊敬度がまたさらに5下がった。マイナスゾーン突入である。

 

「えっと……俺はエルマちゃん。こいつは~……おいカズオ。お前どんな子がいい?」

「うえ"っ!?」

 

そして突然の無茶ぶり。

どんな子とか言われても分かんないよ!初めてなんだし!

 

「そ、その……じゃあ……とりあえず優しい人で……よろしくお願いします……」

「はははっ!じゃあこいつはそんな感じの子で。」

「かしこまりました~♡」

 

ニコリと微笑む受け付けエルフ。

恥ずかし過ぎて顔から火が出そうになる。今すぐここから逃げ出したくなった。

それでもカズオは逃げ出さず、そのままスタンクと共に待ち合い室へと移動する。

……スケベ心には勝てなかったのだ。

 

 




続きは今から一時間以内に投稿予定。


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エルフ

エロ



待ち合い室でスタンクと別れたあと、カズオは奥の部屋へと通された。

 

そこはピンク色の淡い光だけが照らす薄暗い室内。部屋の真ん中にあるのは大きな丸いベッド。そして目の前にいるのが……

 

「初めまして。エリィです♪」

 

腰まで届くほどの艶やかな金髪。宝石のように輝く青い瞳。すっと通った鼻筋にぷるんとした唇。

ボンキュッボンのナイス過ぎるヴァディを隠そうともしない際どすぎる格好。あれじゃまるで紐水着だ。

 

「……ごくり。」

 

一見人間にしか見えない彼女であるが、その長く尖った耳が彼女がファンタジー世界の住民である事を物語っている。

異世界種族のド定番……エルフ。

 

「それで……お客さんお名前は?」

「はっ!?あ、えと……か、カズオと申します。」

「へぇ、カズオさんかぁ……かっこいいお名前ですね♪」

 

ドキンッ!!

 

(ななななな!!なんだよこの子!!可愛くて綺麗な上に褒め上手とか!?馬鹿なの?死ぬの?結婚するの!?)

 

カズオは混乱している。

人間であった前世でも、恋人はおろか女友達すら出来たことのないカズオにとって女性に褒められるというのはまさに未知の体験であったのだ。

 

「それにしてもカズオさんて結構な物好きさんなんですね?」

「え?な、なんで?」

「だって人間さん以外の種族がこの店にくる事なんてまずないですから。」

「……そ、そうなの?どうして?」

「どうしてって……他の種族の方はみんなもっと若くてマナが瑞々しい子がいるお店とかに行っちゃいますから。」

「……マナ?」

「はい。あ、そういえばカズオさんてすっごく濃厚なマナをしてますよね。凄く素敵だと思います♪」

「あ、そ、そうね。ありがとう……はは……(やっべ!マナって何なんだ!?)」

 

元人間であり、さらに異世界人であったカズオはマナが何なのかを知らなかった。

 

一応説明しておくと、マナとはあらゆる生き物がその身に宿す魔力や生命力的な物の総称で、人間以外のほとんどの種族はそのマナを感じとる力を持っている。

そしてマナとは年齢と共に老化していくものだ。

どれだけ年を取ろうと外見年齢は20代程度のまま変わらないエルフ族でも、マナの老化だけはどうしても止められない。

 

なので500歳を越えたエルフはマナを見ることの出来ない人間以外の種族からは基本的にババア扱いされるのが世の常だ。

 

スタンクがおすすめするこの店《エルフのおやど》は高齢エルフが多く所属しており、人間以外の種族からは非常にマニアックな店だと認識されていたのである。

 

「えっと、マナってのはよく分かんない……んだけど、エリィさんはとても綺麗なエルフだと思いますよ。俺が今まで見てきた女性の中でもトップクラスの美人さんです。」

「……。ありがとう。お世辞でも嬉しいわ……♪」

 

お世辞ではなく本気なのだが……あいにく人間種でないので全然信じてもらえなかった。

 

ちなみに人間をやめてインキュバス(チート)に生まれ変わったカズオは一応マナ自体は見る事ができている。

自分が今見えてるそれがマナだという事に気が付いていないだけで無意識のうちにちゃんとマナを感じとる事はできているのだ。

 

しかし、やはりそこは元人間だからなのか……

マナが見えていても、マナの老いを感じとる事がカズオにはどうしてもできなかった。

要するに。エルフのお姉さんはどれだけ年を取っていたとしてもカズオの目には綺麗なお姉さんとして映るのであった。

 

「ふふっ♪私の事を綺麗って言ってくれたお礼に、今日はたっくさん気持ちよくしてさしあげますね♡」

「あ、えっと……えっ!?」

 

ボフッ

 

唐突にカズオはベッドの上へとエリィに押し倒されてしまった。

柔らかなベッドと柔らかな体の間に挟み込まれてカズオの体がビクリと固まる。

 

「……気不味い空気にしちゃった分、いっぱい頑張りますから。それで許して?……ね?」

「ッ!!」

 

コクコクと激しく首を縦に動かすカズオ。

体は固まったままだ。

 

「長く生きてるからテクニックの方には自信があるの。インキュバスさんをお相手するのは初めてだけど、感じるところは一緒でしょ?」

「え……あああっ!?」

 

スゥ~と、きめ細やかな指先がカズオの股間に触れる。

そしてそのままズボンごしに膨らみをツンツンとつつき始めた。

 

(えっ!?も、もう!?さっそくエッチな事始まっちゃってるのこれ!?ど、どうすりゃいいの俺!?)

 

カズオは混乱している。

 

「うふふ♪そういえば初めてなんでしたっけ?大丈夫。私に任せてください。カズオさんはリラックスして……気持ちいい事だけに意識を集中しておいてください。」

 

そう言ってシコシコと男の象徴を扱き始めるエリィ。

慣れた手付きでオスの象徴を弄くり回される。

もちろん女の人にちんぽを触られるのはカズオにとっては初めての経験である。

 

「ん……♡どんどん反応してきた。流石インキュバスさんですね。エッチをした事がなくても、エッチな事にすぐ反応しちゃう。エッチな体をしてる♡」

 

貴方の方がよっぽどエッチですけど!?とカズオは思った。

 

「ああああ!エリィさん!あああ!!」

「ああっ♡凄い……どんどん大きくなってる……」

 

ペニスはどんどん膨張していきズボンに大きなテントを張り上げる。

狭いズボンの中でビクンビクンと窮屈そうに暴れている。

 

「わぁ……♡パンパン♡おちんぽ苦しそう……」

「う、ううう……!」

 

他人に自分の一番敏感な部分を触ってもらうという未知の快楽にカズオはたまらずエリィにすがりつく。

 

「カズオさん可愛い♡おちんちん気持ちいいの?もっとシコシコしてほしい?」

「ううう……も、もっとぉ……!」

「ふふ♡それならちょっとお尻上げて?ズボン、脱がしてあげる♡」

 

言われた通りカズオはエリィにしがみついたまま腰を軽く上へと上げた。

するとエリィはその隙間に手を入れ、器用にカズオのズボンとパンツをずり下ろしてしまった。

 

「おうっ!?」

「きゃっ!?」

 

そして晒されるカズオのイチモツ。ズボンをずらされた瞬間、ぶるうんっ!と勢いよく飛び出してきた。

女性の目の前でペニスを丸出しにするのもこれまたカズオにとって初めての経験だ。

 

「お、おっき……!凄い……200年以上ここで働いてきたけど、こんなに大きいおちんちんは初めて見たわ……」

「そ、そんなに見ないでください……」

 

ビクッビクッとひくつきながら激しく自己主張をしてくるカズオのペニス。

エリィは今まで何百もの男性器を相手にしてきたベテランサキュ嬢であるが、ここまで大きなイチモツを見たのは初めての経験だった。

 

(こ、こんなに大きいちんぽ……ちゃんと入るかしら……?)

 

エリィはこの後するであろう本番の事を想像して冷や汗をかいた。

エルフの膣内は基本的に人間と同じか少し小さいくらいである。それなのに目の前でそびえ立つ肉の柱は明らかに自分の許容範囲を超えていた。

いや、頑張れば入るか。どうだろう。いや、でもなぁ……やっぱり無理そうだ。

 

「……え、えっと……それじゃあ触りますよ。えいっ♡」

「うあっ!」

 

とりあえず今は手コキの方に集中する事にした。

あらためてエリィはカズオのペニスに触れる……のだが。

 

「う、うわっ!?……カズオさんの…す、すごぉッ……♡♡♡」

「うあああ……!ああああ!!」

 

握っただけで分かるその力強さ。

太く、硬くて、逞しい。

これがインキュバスという種族のちんぽなのか……エリィはごくりと生唾を飲み込む。

 

(ああ、ちょっとやばいかも……なんか本気でエッチな気分になってきちゃった……♡)

 

カズオのちんぽを握りながらエリィは股間をとろりと僅かに濡らす。

握った瞬間に体のメス部分が反応してしまったのだ。

 

(んんっ♡し、仕事……!これは仕事だから……!)

 

沸き上がる情欲をエリィは長年サキュバス店で働いてきたというベテランのプライドだけでなんとか押さえ付けた。

エリィはゆっくりと手の中にあるちんぽを擦り始める。

 

「ん♡か、カズオさん。どう?おちんぽちゃんと気持ちいい?」

「き、気持ちいい!!エリィさん!あ……うう……!」

「んんん……♡す、凄いビクンビクンして脈打ってる……」

 

カズオのちんぽを扱く度にエリィは自身の興奮ボルテージもグングン上がっていくのを感じた。

擦る度にむわんむわんと強いオスの匂いが立ち上るのだ。その匂いを嗅いでるだけでクラクラする。体が強制的に発情させられてしまう感じがした。

 

「くううっ!エリィさん!も、もっと……!」

「はぁはぁ……♡え?もっと?もっと激しく?んっ!これくらい?」

「ああっ!もっと!も、もっとぉ!」

「もっと?こう?これくらい?それとももっと?これくらい?んんんっ!」

「あああ!あああ!気持ちいい!気持ちいいー!!」

 

ゴシゴシゴシと強く激しくちんぽが扱かれる。

その都度ビュッビュッと凄い勢いでカウパー汁が吹き上がる。

エリィの手はもうカズオの我慢汁でぬるぬるのぐちゃぐちゃだ。匂いだって物凄い。

それでも休まず手を動かす。そして手の動きに合わせてエリィも順調に愛液の量を増やしていった。

他人のちんぽを扱くことでここまで興奮したのは一体いつ以来だろうか……もしかしたら500年以上生きてきて初めての経験かもしれない。

 

大きさ、硬さ、形、匂い……そしてちんぽを中心に渦巻く濃厚で豊潤な魔力。その全てがエリィのメスを刺激する。

 

「んんん!凄いっ!おちんちんが……パンパンに膨らんで……ッ♡♡」

「ああっ!エリィさ……!んっ!まっ!も、もう出……!うああ!!」

「きゃっ!?」

 

そして――

 

 

ドビュウ!ドビュウ!まるで噴水のような勢いでちんぽが大量の精液を噴射した。

その勢いは天井まで届けといわんばかりに高く吹き上がり、そして狙い済ましていたかのようにエリィの体へと降り注いだ。

 

「やっ!?熱っ!やあんっ♡」

 

ボタボタと背中に降り注ぐ精液の熱に思わずビクリと反応してしまうエリィ。それでも射精するちんぽを扱く手の動きは決して止めない。カズオが気持ちよく射精しきれるまで適度な強さでシコシコとちんぽを扱き続けた。

それがプロだ。

 

(す、凄い……まだ出るの?全然止まらない……これがインキュバスの射精……!?)

(と、止まんない!精子出すのが!まだ出る!気持ちいいのずっと続いてる……!)

 

精子ってこんなに出るものなのか。

出させている方も出している方も、そのあまりの射精量に驚きを隠せない。

 

やがて精液の噴出が終わり、ベッドの上には顔を赤くした男女がはぁはぁと息を荒げていた。

二人の全身は男が出した精液でドロドロに汚れている。

 

(うぅ……凄いエッチな匂い……こんな濃いの、もし中に出されたりしたら……)

(じ、人生で一番気持ちのいい射精だった……人にしてもらえるのって、こんなに凄いんだ……)

 

顔を赤らめながらジッと見つめ合う二人。

お互いの視線がお互いの唇へと移動するのだが……

 

「き、キスは別料金ですよ?」

「……そ、そうですか……」

 

完全にキスする流れだったが別料金と聞いてカズオは動きを止めた。

スタンクにおごってもらっている手前、勝手な追加料金をかける事はできないのだ。

キスするのを諦めたカズオを見てエリィは若干不満そうだ。だがすぐに気持ちを切り替える。

 

「……えっと、それにしてもたくさん出しましたね。こんなに一度に出されたお客さんはカズオさんが初めてです。」

「俺も自分の射精量にびっくりしてる……」

「ふふっ♪私の背中とお尻……カズオさんの精子でベトベトにされちゃいましたね。お風呂行きましょうか。」

「えっ!?お風呂……ま、まさか一緒に!?」

「はい♡汗もかいちゃいましたし。ふふ♪カズオさんの体、私がぴかぴかに磨いてあげますね。」

 

精液まみれの体を流すため、部屋に備え付けられているシャワー室にエリィと共に向かう。

 

着ている衣類を脱ぎ払い、互いに素肌をさらけ出す。

 

「あんまり見られたら恥ずかしいですよ♪」

 

エルフの裸体はとにかく綺麗の一言だった。

500年以上も生きているはずなのに、ピンク色の乳首も、縦一本スジの女性器も……まるで新品同様の美しさを保っていた。

生まれて初めて見るモザイク無しの女体の裸にカズオの陰茎がビキビキと立ち上がる。

 

「さっきあんなに出したばかりなのに……もうこんなになっちゃってる……♡」

 

そのままシャワー室でシャワーを浴び、体中に付着した精液を洗い流していく。

その際エリィはやたら密着してくれて、その豊満な乳房をむにゅりむにゅりと擦り付けてきてくれた。

全身をいやらしく撫で洗いされた後、二人は湯の張った浴槽へと身を沈める。

 

「はぁ~♪温かくて気持ちいいですね♪」

「は、はい……」

 

すっかりほぐされてしまったカズオの体。

美人エルフに全身を撫で回され、すっかり感度良好だ。

 

「……」

 

ふとカズオの視線がエリィの体の一部をとらえる。

それはお湯の上でぷかぷかと浮かぶ二つの脂肪。さきほどまでカズオの体中をはいずり回っていたおそらくFは超えているであろう大物バスト。

 

「触ってみますか?」

「ッ!」

 

ぽよん♡と、自ら乳房を持ち上げてそれをカズオに近づけるエリィ。

 

「見てください。私のおっぱい。大きいでしょ?それにすっごく柔らかいんですよ?」

「う……あ……」

「ふふふ♪目が血走ってる♪ 触ってみてもいいんですよ?ほ~ら♪私のこのたぷたぷおっぱい。カズオさんの逞しい両手でお好きにもみもみしてください♡」

 

風呂の中で軽く膝立ち状態となり、カズオの顔のすぐ目の前へとその自慢の乳房をさらけ出すエリィ。

ぷるんぷるんと弾んで揺れるバストにカズオの眼は釘付けだ。

 

「さ、触って……いいんすか?」

「はい♪お好きなだけ。」

 

カズオはおそるおそる湯船から手を出した。

そして眼前で揺れる二つの膨らみを……

 

「あんっ♪」

 

鷲掴みにした。

 

「こ、これがおっぱい……!」

「ん……どうぞ、お好きに……」

 

やわやわと、まるでその形を確かめるかのように揉みしだく。

柔らかい……そして張りも弾力もある。

この世にこんな素晴らしい感触の物が存在してしていたのか。あまりの柔らかさに一種の感動を覚えてしまう。

そのままカズオはぐにんっぐにんっとリズミカルに乳を揉み遊び始めた。

 

「ん……ん……ひゃっ!?♡あ……んんっ♡カズオさん……上手……ですね……んんっ♡」

 

もみもみもみ……

 

(あ……やだ……本当に上手……!カズオさんの揉み方、私、おっぱいだけで気持ちよくなっちゃってる……!?)

 

ぐにぐにと胸を揉まれる度にエリィは体をビクビクと震わせた。

大きい胸は自慢であったが、その分感度はあまりよろしく無く、他のお客に揉まれた時には必死に感じる演技をしていたのだが……

 

「んんうぅっ!?♡♡か、カズオさん……あ、やんっ♡ちょ、ちょっと待ってください!これ、本気でおっぱい気持ちよくて……あッ!?♡んにィッ!?♡♡ひゃあああ!?ち、乳首つねっちゃ……ら、めぇえええッ♡♡♡♡」

 

ギュッと乳首を摘ままれたその瞬間、あまりの快感に胸だけで軽くイッてしまったエリィ。

500年以上生きてきて胸だけでイッてしまうのはこれが初めての経験だった。

 

(しゅ、しゅごい……おっぱいだけでイッちゃった……カズオさん、テクニシャン過ぎる……)

 

ポッと頬を染めるエリィ。

しかしこれは別にカズオがテクニシャンだった訳ではない。いまだに童貞であるカズオに乳揉みのテクニックなど、はっきり言って皆無である。

 

なら何故エリィはここまで感じてしまったのか……実はカズオの手には女性を気持ちよくするための魔力が滲み出しているのだ。この魔力に触れてしまうだけで女性の性的感度は通常の何十倍にも高められてしまう。

女性をメロメロにしたいと言っていたカズオの願いを、神様はこんな形で叶えてくれていたのだ。

 

「ああああッ♡♡カズオさん……ッ♡ま、また!?乳首つねっちゃ……コリコリしないれッ♡♡あッ!?♡ひやああああッ!?♡♡ま、またイクぅううッ♡♡♡」

 

ぷっくり膨れた乳首を摘ままれる。

何十倍もの感度になった乳首はそれだけでエリィの体を何度も絶頂させてしまった。

 

「乳首で感じるエリィさん……すっげぇ可愛いです。」

「はぁ……ッ♡はぁ……ッ♡いやん……ほ、ほんとダメ……カズオさんの手、気持ちよすぎるの……」

 

荒い息を吐きながらカズオの体に撓垂れかかるエリィ。

カズオの肩に顎を乗せ、ぜぇぜぇと全身で息をする。

プロのサキュ嬢にはあるまじき姿だがもう気持ちよすぎてダメだった。

 

ずくずくとおまんこが疼く。体が彼の性器を求めてしまっているのだ。

胸だけでここまで気持ちよくしてくれた最高のオスにエリィのメスの部分が激しく反応してしまっている。

もう、我慢できない……

 

「………………………カズオさん……ベッドいこ?」

 

浴槽から上がった二人は足早にベッドへと向かった。

ほかほかと体から湯気を立ち上がらせながら、二人は絡み合うようにしてベッドへと崩れ落ちる。

 

「エリィさん……」

「カズオさん……」

 

ベッドの上に発情したオスとメスが一組。

もう言葉はいらなかった。

メスが股を開く。その間にオスが割り込む。そして猛々しくそそり勃つ男の象徴を……

 

「あ、あれ?」

 

上手く入れられなかった。

 

「あんっ♡やぁん♡か、カズオさん♡早くぅっ♡」

「あれ?く、このっ……!お、おかしいな……」

 

何度も股間を押し付けて挿入しようと試みるものの、童貞であるカズオはなかなか上手くちんぽを入れられない。

とろとろに蕩けきった割れ目の上をぬっちゅぬっちゅとちんぽが滑る。

 

「も、 もう……イジワルしないでぇ……♡」

「!!」

 

焦らされてると勘違いしたエリィはカズオの動きを制して動きを止めさせる。

そして両手を自分のアソコへと持っていき、そのままソコをいやらしくも左右に開いた。

 

くぱぁ……♡

 

「カズオさんのおちんちんを入れる場所はこ~こ♡もう私、我慢できないから……だから早く……カズオさんのおちんぽを、私のエルフおまんこの中に入れてくださいっ♡♡♡」

「ッ!!!!」

 

ここまでお膳立てされたのだ。

もう狙いを外す要因は無い。

カズオは一度深呼吸をし、今までの童貞人生に終止符を打つように、しっかりとソコを見つめながらちんぽをまんこに挿入した。

 

ズチュヌブブゥッ♡

 

「「あああッ♡♡♡」」

 

瞬間、二人は揃って快楽に飲まれた。

 

((き、気持ちいい……ッ!!!!))

 

カズオの巨大ちんぽは余すこと無くエリィの膣内へとピッタリと収まった。

あれだけ大きなちんぽがどうやってこのキツキツおまんこに収まったのかは謎だが、とにかく入った。そしてそれは物凄いフィット感だった。

 

「こ、これがおまんこ……!女の人の中……!!」

「な、なに、このおちんぽッ!?♡♡き、気持ちよひゅぎィっ!?♡♡♡」

 

ちんぽが膣壁を押し広げ、膣壁がちんぽを締め付ける。

二つの性器が反発し合う事でとんでもない快楽が生み出されている。

入れてるだけでもう最高に気持ちがいい。これで動いてしまったらもういったいどれだけ気持ちがいいのか。

 

「はぁはぁ……!」

「ふぅふぅ……♡」

 

カズオとエリィは導かれるようにして手と手を恋人繋ぎでギュッと握り合わせた。

そして息を整える。

これから始まる身をも焦がすであろう快楽を無意識のうちに予感しているのだ。

 

「う、動きます……!」

「ひゃ、ひゃい……っ♡」

 

まず腰を引いて挿入したペニスを引き抜いていくのだが、膣壁がギュウッとペニスを締め付けているのでその抵抗が凄まじい。

カリ首の段差が膣肉をゾリゾリゾリと掻いていく。男女共に気持ちいいところが引っ掛かりまくる。たまらずエリィが嬌声を漏らす。

 

「う、ああッ♡あ、ああッ♡ああっ♡お、おまんこのお肉がぁ♡♡おちんぽに持っていかれりゅ……んぅああぁッ♡♡」

「す、すご……!絡み付いてくるっ……!」

 

握り合った手に思わず力が込もってしまう。

十分に引き抜く感触を愉しんだら次はちんぽを押し戻さなければならない。

あれだけ引き抜く時には抵抗を感じていた膣内だったが、入れていく際にはその抵抗は鳴りを潜め、まるで誘い込まれるかのように易々と挿入されていった。

 

そしてちんぽが最奥を突く。

 

ズムンッ♡♡♡

 

「くおァ!!?」

「んぁんんんんッ!?♡♡♡♡♡」

 

それはちょうどペニスが根元まで埋まったタイミングだった。

カズオのちんぽはまるで型取りをしたかのようにエリィのおまんこにずっぽりと収まっている。

まるでカギとカギ穴だ。

 

(なん…なの…ッ♡♡♡このおちんちん……ッ♡♡♡)

 

もしかして自分はこのちんぽと巡り合うために長年サキュ嬢を続けていたのではないか。

思わずそう思ってしまうほどしっくりくるセックス。エリィは反射的にガシッとカズオの腰へと両足を巻き付けてしまった。

 

「くぅっ!?え、エリィさん……足離してくれないと……動かせないんですけど……」

「ご、ごめんなさい……!」

 

慌てて足を開くエリィ。

しかしカズオが抽送を開始するとどうしても足を巻き付けてしまう。

 

「エリィさん?」

「ほ、ほんとごめんなさい!カズオさんのおちんぽが気持ちよすぎて……どうしてもギュッとしたくなっちゃうの……」

「ッ!!」

 

セックス中、涙目の女の子にそんな事を言われてグッとこない男はいない。

カズオは両手をエリィの手から離すと、そのまま身を前に倒し、覆い被さるようにしてエリィを抱き締めた。

 

「ひゃああッ!?♡♡か、カズオさん!?♡♡」

 

素肌の触れる箇所が増える。上半身と上半身が重なり合う。

エリィの放漫な乳房がカズオの胸板に潰されむにゅりとひしゃげた。

お互いの心臓が音をドキドキと伝え合う。

 

「エリィさん可愛すぎ……」

「え……?」

 

その時、カズオの腰が、激しく動き始めた。

 

「ひゃッ!?ひ、ひぃいいいいいいッ!!?♡♡♡♡♡んはッ♡♡お、おおおおッ!?♡♡♡か、かじゅおしゃッ♡♡あああッ♡♡はげ、激しひぃッ♡♡♡ん、んおおおおおおおッ♡♡♡♡」

 

バチュンッバチュンッと何度も腰と腰が勢いよく打ち合わされる。

あまりにも相性の良すぎるちんぽが膣内をこれでもかと出たり入ったりしている。

エリィはたまらず腕と足をカズオに巻き付けるもそんな事でカズオの動きは止まらなかった。

むしろ加速していく腰使い。それに伴い快楽のボルテージも爆発的に跳ね上がる。

 

「あああ!!気持ちいい!!エリィさんのおまんこ最高!!可愛いエリィさんのおまんこ気持ちいい!!エリィさん最高!!」

「んああああッ♡♡らめぇええッ♡♡♡このおちんぽしゅごしゅぎるのおおッ♡♡♡ひううッ♡♡なんれこんなきもちいのッ♡♡♡はうッ♡ああッ♡お、奥らめっ♡♡♡子宮ズンズンやめへぇえッ♡♡♡♡」

 

奥を突かれる度に生物としての本能が刺激される。

それはつまり子孫を残そうとするメスの本能だ。

今まで出会ってきた中でも最高のちんぽを持つオスと交尾をして、エリィの子宮はこのちんぽの精液で身籠りたくなってしまっている。

 

「あッ♡♡あああッ♡♡カズオしゃッ♡カズオさんんっ♡♡♡き、キスぅ……♡♡キスしてくらさいぃッ♡♡」

「え!?キス?キスってでも、別料金じゃ……」

「タダッ♡♡♡無料サービスッ♡♡た、タダでいいでひゅからっ♡♡♡らからキスぅ♡♡♡キスして♡♡キスぅう♡♡♡」

 

無料サービスというならしない道理は無い。

カズオは必死でキスをねだる目の前の美女の望みを叶えてやる事にした。

 

「んんんんんんん~~ッ♡♡♡♡」

 

とろりと涎を垂らす唇に勢いよくむしゃぶりつく。

エリィの唇は待ってましたとばかりに深くカズオの唇を受けいれた。それどころか自ら舌を伸ばし、ねとねととカズオの舌と絡ませる。

 

(し、幸せぇえええ♡♡♡♡)

 

史上最高のオスと正面から強く抱き合い、交尾(セックス)をしながらするキスのなんと心地よい事か。

強い妊娠欲をらぶらぶセックスで必死にごまかす。

 

「んぢゅる……ぷぁ……!も、もうイキそう……!!」

「!!!」

 

カズオのちんぽがビクンと硬く大きく身震いする。射精の前兆……それを膣内で感じ取ったエリィの子宮が子種を求めて強く疼き出す。

 

「だ、だひてッ♡出してくらさいッ♡♡♡私の中にッ♡♡カズオさんの精液ッ♡♡♡」

 

ガシリと今までで一番の強さで腕と足を巻き付ける。

カズオも抽送をやめ、チン先を子宮口に埋めるようにして腰を強く押し付ける。

 

「イクッ!出る!ああもう出る!!」

「出してぇッ♡♡♡全部出してぇッ♡♡♡」

「出る出る出る出る!!んあッ!!も、ぅぐ……ん"んんんぉおッ!!!!」

「ア……ッ♡♡♡♡♡」

 

――限界まで張り詰めた肉棒が……ついに吐精を開始した。

 

「ん、ゅァア……ッ♡♡♡♡キ……てる……ッ♡♡♡」

 

ビュルルル!ビュルルル!

膣内で、まんこの中で、生まれて初めて精を解き放つ。

前世で一生をかけてもたどり着けなかった快楽の境地。

 

(う、お、お……!俺、いま女の子の中に精子出してる……!)

 

何回にも分けて何度も何度も精を吐き出す。

まだ出る。まだまだ出る。女の中を自身の精で満たしていくにつれ、男としての格が上がっていくような何とも言い知れぬ満足感。

 

長い長い長い射精。人間だった頃では物理的に不可能な量をまだまだ射精していく。

エリィの子宮はしっかりとカズオのちんぽに吸い付いてそれをごくごく飲み込んでいく。

 

「ま、まら出てりゅぅ……♡♡♡お、お腹くるし……♡♡精液でたぷたぷ……♡♡♡こりぇ好きぃ……♡♡♡♡」

 

ボタボタと精液が溢れ出してもなお、新鮮な精液を次から次へと注ぎ込み続ける最強ちんぽ。

カズオもエリィもこの止まらない快楽にひたすら身を震わせ続ける。

 

精液の射出が収まったのはそれから数分後の事だった。

 

「はぁ……♡ひぃ……♡ん……はぁはぁ……♡」

 

絶頂が引いた後もなお、エリィはしばらく動けなかった。

 

(こんな凄いセックス……初めて……♡)

 

プロのサキュ嬢であるのにお客に本気でよがり狂わされてしまった。

サキュ嬢としては反省すべき点だ。

行為が終わったあと、カズオの胸に抱かれながらエリィはひっそりと反省するのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

「ありがとうございました~♪」

 

行為が終わって店を出ると、たばこを吸いながらカズオを待つスタンクの姿があった。

 

「おう、お前も終わったかカズオ。さて、どうだった?初めてのサキュバス店はよ~?」

 

ニヤニヤと下賎でいやらしい笑みでカズオに詰めよるスタンク。

カズオは顔を真っ赤にして一言……

 

「世界が、変わった……」

「だっはっは!そうかそうか!それは良かったな!おごってやった甲斐があったってもんだ!」

 

そんなカズオの返答を聞き、スタンクは満足そうに頷くのであった。

 

 




レビューは次回。ゼルとかカンチャルも出ます。

それにしても初めての小説だから不安が大きい。


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500歳エルフと50歳人間(原作開始)

 

「ぷはぁ……!」

 

ここは冒険者達が屯する酒場、食酒亭(しょくしゅてい)

そこで大ジョッキサイズの樽グラスに入ったリンゴジュースをイッキ飲みする男がいた。

カズオである。

 

「あ、メイドリーさん。リンゴジュースおかわり!」

「はいはーい。」

 

空になったジョッキを持ち上げ、この店のウェイトレスにおかわりを注文するカズオ。

 

――カズオがこの世界に転生してから早“2年”の月日が経っていた。

 

当初の不安はどこへやら。

今ではすっかりこの世界にも馴染み、こうして酒場にも通えるほどの立派な冒険者となっていた。

 

 

「だから、お前の女の趣味はおかしいんだって!」

「違う!おかしいのは人間の方だと俺は100年言い続けている!」

 

そんなカズオと同じ席で酒を飲みながらお互いの主義主張をぶつけ合う二人の猛者がいた。

 

喧嘩の内容は500歳エルフと50歳の人間……どちらのサキュ嬢が可愛くて抱けるかだ。

カズオはそんな二人のやり取りを聞きながらリンゴジュースの到着を待っている。

 

「エルフは何歳だろうと可愛いだろ!何が不満だ!」

 

500歳エルフを押しているのは無精髭を生やした人間の男性。

スタンク。

カズオがこの世界に転生してきた時に初めて知り合った現地人であり、初めてのサキュバス店をおごってくれた人でもある。

凄腕の冒険者剣士であり、今ではカズオの冒険者仲間の一人でもある。

趣味はサキュバス店巡り。

 

「マナが腐ってんだろ!分からないのか!」

 

50歳人間を押すのは200歳を超える金髪エルフの青年。

ゼル。

こちらも冒険者仲間の一人であり補助魔法が使える弓使いだ。

趣味はサキュバス店巡り。

 

「マナなんて分からねえよ!」

「分かれよ!」

「はいカズオくん。おかわりよ。」

「ありがとメイドリーさん。……はぁ~やっぱこれだな!」

 

額をぶつけ合わせて喧嘩する二人を尻目にカズオは届いたばかりのリンゴジュースに舌鼓を打つ。

酒場なのに酒は飲まないのかって?

カズオは下戸なのだ。

 

「おいカズオ!お前はどう思うんだ?」

「え……?」

「500歳エルフと50歳人間。カズオはどっちの方が良いと思う?」

「え、えっと……」

 

不意に二人の喧嘩の火種がカズオにも飛び火した。

こっちに振るなよ。仲良くケンカしててくれよ……

言い淀むカズオにスタンクとゼルが詰め寄って来た。

 

「もちろん500歳エルフだよな?」

「いいや!50歳人間だよな?」

「は、はは……どっちかな……?」

 

凄い剣幕の二人を見て、カズオは返事を曖昧にしてお茶を濁す。今飲んでいるのはリンゴジュースだが。

 

「……なんだよ。インキュバスのくせにハッキリしないな。」

「ようし、こうなったら他の奴らにも話を聞いて、白黒ハッキリつけようじゃねぇか!おーいブルーズ!カンチャル!」

「「ん?」」

 

近くの席でエールを飲んでいた獣人のブルーズとハーフリングのカンチャルに声がかけられた。

一体何をしようというのか。

 

「お前らもサキュバス街で毎晩遊んでるよな?」

 

スタンクのそのセリフにブッと飲んでいた酒を吹き出す二人。

そりゃ酒場のど真ん中、公衆の面前でそんな事言われたら誰だって吹いてしまう。カズオも吹いた。

近くにいたウエイトレスのメイドリーが白い目をしてこっちを見ている。

 

「お、おいバカ!」

「酒場でそんな大声で!」

「うるせえ!細かいこと気にするな!それよりお前ら、レビューを書け。点数もだ!」

「テーマは500歳エルフと50歳人間のサキュ嬢についてだ。」

 

そう言ってブルーズとカンチャル、そしてカズオにも紙を渡すスタンクとゼル。

 

紙を受け取った三人は渋々レビューを書き始めた。

 

500歳エルフと50歳人間。

カズオはう~んと記憶をたどる。

500歳エルフは転生して最初に抱いたサキュ嬢なので思入れ深い。今でもちょくちょくあの店には出向いている。

 

そして50歳人間。カズオが初めてゼルに会った時に連れていかれたサキュバス店がそういうお店だった。

長寿種族であるエルフにとって、50歳人間はマナが若々しくてエロいんだと。

人間をやめたカズオも一応はマナを感じとる事はできるのだが、若いマナと年寄りのマナの違いは正直よく分からない。

なのでおばさんな見た目の人はどうしてもおばさんとしてしか見られない

 

そんな事を考えながらレビューを書いていく。

 

 

 

―――――――――――――

 

チートインキュバス。カズオのレビュー。

 

●エルフ500歳くらい

 

エルフの特徴はとにかく皆美人だという事。それと人間と比べてアソコがよく締まるというのも特徴かな。耳の感度がよろしくて触ってるだけでも楽しい。年取ったエルフは魔力が腐り始めるとかよく聞くけど俺には正直それがよく分からない。だから若いエルフだろうが年寄りのエルフだろうが俺は関係なく抱けちゃうな。長く生きてるからテクニックも凄く、仲良くなったらピロートークで人生相談とかにも乗ってもらえる。

8点

 

 

●人間50歳くらい

 

まあ見た目は普通におばさんだけど綺麗な人なら俺は一応熟女も抱ける。サキュバス店にいるような人は美熟女が多いのでそこはやや評価ポイントかな。だけどどうせ抱くならやっぱり若い女の子の方がいい。エルフの場合は若くても年とってても皆綺麗で可愛いけど、やっぱり人間は年を取ると色んなところが垂れてきたり、たるんだりしてくるからね。わざわざ金払ってまで抱きに行きたいとは思わないかな。

4点

 

―――――――――――――

 

 

「ほい。」

 

書けたレビューをスタンクに渡す。ちょうど全員書けたみたいだ。

全員の点数を比べてみると……

 

 

エルフ500歳

 

スタンク ・9点

ゼル   ・0点

ブルーズ ・5点

カンチャル・2点

カズオ  ・8点

合計点数『24点』

 

人間50歳

 

スタンク ・2点

ゼル   ・9点

ブルーズ ・7点

カンチャル・3点

カズオ  ・4点

合計点数『25点』

 

 

結果、僅差で50歳人間の勝利となった。

 

「しゃー!!」

「なん……だと……」

 

ガッツポーズを決めるゼルに対しスタンクは膝から崩れ落ちていた。

男と男の譲れない戦いはゼルに軍配が上がったようだ。

 

「な?エルフの方が評価悪かっただろ?」

「くそっ……!たった一点の差で……」

 

この結果を見てゼルはドヤ顔、スタンクは古代ローマ人が初めてテレビを見たときのような、全くもって意味が分からないといった表情をしている。

 

まわりにいたお客達がカズオ達の書いたレビューを覗き込み、なるほどなるほどと唸っている。

 

「あ、そういえば俺、ミツエさんとの約束があるんだった。じゃーなー♪」

 

勝利の美酒に酔いしれるゼルはそのまま勝者の店である50歳人間のいるサキュバス店を目指す為に食酒亭を出ていくのであった。

 

それにしても、と。

唖然としているスタンクを尻目にカズオは皆の書いたレビューを手に取り再度中身を確認する。

 

なるほど。こうして見ることで他人が、そして自分がどういった感覚でサキュ嬢を見ているのかがよく分かる。

 

「人間は見た目重視、エルフはマナ重視……獣人は臭いなんかも気にすると……」

 

なかなかどうして面白い。

 

この一件をきっかけに、彼らのレビューはこの酒場でのちょっとした名物となり、ありとあらゆるサキュバス店をレビューする異種族レビュアーズが生まれるのだが……

それはまだもう少し先のお話……

 

 

 

 

 

~~オリ主のプロフィール~~

 

名前:カズオ

種族:チートインキュバス

性別:男

 

見た目:銀髪赤目のイケメン。細マッチョ。神様に頼んで作ってもらった体なので少し神様の趣味も入っている。身長はゼル以上スタンク未満。ツノを含めればスタンクよりも高い。服は黒系のものをよく愛用している。

 

種族:神様いわく基本はインキュバスだが、色んな種族の遺伝子を寄せ集めしているのでほとんど新種の種族らしい。名乗る時面倒なのでカズオは自分の事をただのチートインキュバスだと自己紹介している。

 

戦闘力:魔法攻撃タイプ。全属性の攻撃魔法を扱える。肉弾戦も出来なくはないが、化け物相手に近づいて攻撃するのは怖いので接近戦は味方に任せて自身はひたすら遠くの方から攻撃魔法を撃っている。魔法を撃つ時「メラゾーマ!」とか「イオナズン」とかよく叫ぶ。

 

性格:前世は日本人でその記憶を持ったまま転生したので基本的には常識人(?)。ノリは良い方だが争いは嫌いなので都合が悪くなるとよく笑って誤魔化す。転生初日にスタンクにサキュバス店をおごってもらい、今ではすっかりサキュバス店にハマってしまった。

 

精力:カズオの要望に応えるために神様が一番気合いを入れて作った箇所。とにかく絶倫で、おそらく一日に百発以上は出してもまだまだ平気。さらにカズオの体液には媚薬成分が含まれており、行為におよぶと120%の確率でサキュ嬢をイキ狂わせる事ができる。

 

アレ:基本クソでかいが嬢に合わせてサイズを変える事も可能。便利。

 

 

 




はいお疲れ様です。
基本ここからは原作、またはアニメに沿って進めてイクかと思います。

次話は明日投稿予定。天使出るよ。


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童天


R-18日間ランキング1位ありがとうございます。



500歳エルフ50歳人間のレビュー騒動から一夜が開けた。

現在カズオはスタンク、ゼルと共にとある森の中を歩いていた。

 

「おいゼル。昨日のだけどよ、やっぱお前の女の趣味はおかしいって。」

「おいおいスタンク。もうレビューで証明されただろ?お前がおかしいんだって。」

「いや、よく考えろ。今この場にいるのは俺とお前とカズオの三人。カズオも50歳人間よりも500歳エルフの方に点数をつけていた。つまり今この場ではお前の方が少数派という訳だ。つまりたった今この瞬間を持って500歳エルフの勝利が決まってしまったという訳だ。そうだろ?カズオ。」

「え"!?……いや、俺も一応500歳エルフ派だけど、スタンクのその理論はよく分からないわ。」

「だっはっは!言われてるぞスタンク!」

「カズオ!てめ!このやろ!裏切り者め!」

「あ~!ツノを引っ張るなー!」

 

そんな感じで下らない雑談を交えながら森の中を歩いていると……

 

「うわああああああーー!!!」

 

「「「!!」」」

 

森の奥から甲高い悲鳴のような声が響き渡ってきた。

 

カズオ、スタンク、ゼルは互いに一瞬目配せをすると、そのまま悲鳴の聞こえてきた方へと駆け出した。

 

 

「あ……ああ……」

 

()()はすぐに見えてきた。

紺色の巨大な怪物が白いローブを身に纏った少女に向かって大きな手を振り上げている場面だ。

 

そんな中、誰よりも先に動いたのはエルフのゼルであった。

ゼルは魔力をエンチャントした弓を怪物目掛けて射った。ドッと音を立てて弓は正確に怪物の額に突き刺さる。

しかし、それでも怪物は絶命しない。

次に動いたのはカズオだった。怪物に弓が突き刺さる事でできた隙を見逃さない。

 

「マヒャド!!」

 

そうカズオが叫んだ瞬間、極寒の冷気が怪物の手足を拘束する。体の関節が凍り付き、怪物が動けなくなったところにスタンクが剣を構えて突っ込んでいく。

 

「「やれっ!スタンク!!」」

「おう!!」

 

ズバッ

 

一刀両断。

哀れ怪物はスタンクの剣技により真っ二つとなり朽ち果ててしまったのだった。

 

絶命した怪物を見てカズオはホッと一息ついた。

冒険者となり早2年であるが、いまだにモンスターとの戦いは緊張してしまう。

しかし魔法という不思議パワーを思いっきりぶっ放せる戦闘は一種のストレス解消にもなる。転生して初めて魔法を使う事ができた日の感動は今でも鮮明に思い出せた。

 

さて、怪物を倒す事で救われた命がここに一つ。

木の根を背に座り込み、ぽかんとカズオ達を眺める少女だ。

 

「おい、大丈夫だったか?ボウズ。」

 

そんな少女にまず声をかけたのはスタンクだった。

というかボウズ?どう見ても女の子じゃんとカズオは思った。というか彼女のこの容姿……

 

白い翼に白いローブ。そして頭に浮かぶのは光の輪っか。

これはどう見ても。

 

「天使?」

 

ぼそりとカズオは呟く。

 

「へー、天使か。初めて見た。」

「俺もだ。200年以上生きてて初めてみた。」

 

スタンクとゼルもそれに続く。

あまり驚いた様子はない。

そういえば神様がこの世界には天使もいるとか言っていたっけ。だからたぶんこの世界では珍しくはないんだろう。

 

「この辺りの怪物は強えからな。気を付けろよ。」

「じゃあな。」

「ばいばーい。」

 

「ま……待ってください!!」

 

手をひらひら振って去っていこうとする三人を見て、天使は慌てて呼び止めた。

 

「「「ん?」」」

 

「あなた達は相当な腕の冒険者とお見受けします!お願いです!しばらくの間あなた方のそばにボクを置いてくれませんか?」

 

……話を聞いてみると、この天使。

名をクリムヴェールといった。は元々天界で暮らしていた天使だったのだが、不慮の事故により頭の輪っかが欠けてしまい、その衝撃で下界へと落っこちてきてしまったのだという。

確かによく見たら輪が欠けている。まるで一口齧られたドーナツのようだ。

 

天使は輪が欠けた状態では本来の力が出せず、さらに天界にも戻れなくなるらしい。

天界には帰れず、下界には頼れる相手も誰もいない。

なので輪っかが治るまでの間面倒を見てほしいと。天使クリムはそう言ってきた。

 

「身勝手なお願いだとは思いますが……だ、ダメでしょうか……?」

 

そのままうつむいてしまったクリムを見て、カズオは彼女に一種のシンパシーを感じた。

これは自分だ。二年前、右も左も分からず突然異世界へと転生してきた自分と同じ状況なのだ。

 

「勿論いいよ!」

「ほ、本当ですか!」

 

カズオは反射的に答えていた。

二年前のあの日、カズオはスタンクに救われた。だから今度は自分の番だとそう思ったのだ。

それに救いを求める美少女を助けない訳にはいかない。

座り込むクリムを立たせてあげようとカズオが手を伸ばしかけた、その時だった。

 

「ちょい待ちカズオ。」

 

カズオを止めたのはスタンクだった。ズイッと前に出てカズオとクリムの間に割り込んできた。

スタンクなら間違いなく助けてあげるだろうなと思っていたカズオは頭に「?」を浮かべる。

 

「おい、クリムっていったか。」

「は、はい。」

「その天使の輪が治れば天界に行けるんだな?」

「え?あ、……はい。」

「よし!じゃあ輪が治ったら俺達を天界まで案内してくれ!それなら治るまでの間全力でサポートしてやる!」

「ほ、本当ですか!それでいいです!お願いします!」

 

いいよと言ってくれたカズオを止めてきたので、てっきり断られるんだと思ったクリムであったが、天界を案内するという条件でOKすると聞き、ホッと一安心する。

 

「……?でもどうして天界に?」

 

当然の疑問を口にするクリム。

それに対しスタンクとゼルは空を見上げてこう言うのであった。

 

「天界にも、スケベな店は……」

「あるのかなぁ……ってな……」

「……はい?」

 

目が点になるクリム。

チラリともう一人の顔を伺ってみる。カズオは無表情だった。

 

「俺達はな!」

「ありとあらゆる種族とエッチするために!」

「ジャングル!」

「海底!」

「砂漠!」

「雪山!」

「ダンジョン!」

「あらゆる場所に冒険に行くんだ!そこに可愛い子がいるのなら!」

「天界でも魔界でも俺達は行く!」

 

……息ピッタリだなぁと、カズオは二人を見て他人ごとのようにそう思った。

クリムは「は、はぁ……」と頷くようにして引いていた。当たり前だ。女の子を前にしてこいつらなんて事言ってくれやがってんだとカズオは頭を抱えた。

 

スタンクとゼルはそんな引いてる二人には気が付かず、天界のサキュバス店楽しみだな~と遠足前の子供のように無邪気……いや邪気まみれではしゃいでいる。

 

「あ、そういえば……お前……男、だよな?」

 

そしてふと思い出したかのようにスタンクがクリムに向かってそんな爆弾発言を言い放った。

カズオは盛大にずっこけた。

 

「いやいやいやいや!スタンク!どう見ても女の子!女の子でしょーが!分かってなかったのかよ!?こんな可愛い子が男の子な訳ないだろ!?」

「か、かわい……!?」

 

カズオに可愛いと言われてクリムの顔がリンゴよりも真っ赤に染まる。

それを見てスタンクも、あ、女の子だったのか。と思った。

 

「マジか?レディ相手に俺達メチャクチャ言っちまったか?」

 

と反省の色を見せる。

しかし、そんなスタンクの様子を見てすかさずクリムは……

 

「い、いえいえいえ!ぼ、ぼぼボクは男ですよっ!そりゃあもちろん!」

「え!?」

「ほ、ほら……ズボンも履いてるし、膨らみもあるでしょ?」

 

そう言ってペロリとローブを捲り上げるクリム。

ローブの下はズボン……というよりかはスパッツだった。だが重要なのはそこではない。問題なのは捲りあげられたソコについてるスパッツごしに見えるもっこりさん。

それは紛れもなくヤツさ。

 

「ば、馬鹿な……!!?」

 

それを見てカズオは膝から崩れ落ちた。

スタンクとゼルはそんなカズオを見て大笑いしている。

 

(ホッ……なんとか誤魔化せた……本当は両性具有なんだけど、そんな事言ったら襲われかねないし……!)

 

「だっはっは!カズオ!お前実はレインボーだったのか?」

「ちげーし!!畜生!!なんでだ!?こんなに可愛いのに……!なんで生えてんだよ!?つけ間違いだろ神様!?」

「ま、俺は初めから男だって分かってたけどな!魔力が見えるくせに500歳エルフを美人だとか言ったりするからだ。カズオ。お前ってやっぱ女を見る目が無いんだよ。」

「嘘だぁああああ!!」

 

カズオ撃沈。

 

「…………」

 

ズーンと沈み込むカズオを見て若干悪いことをしてしまったかなと罪悪感を感じてしまうクリムであった。

 

「あ、あの……元気出してください。」

「……男に慰められても嬉しくない……」

「うぅ……」

 

「はっはっは!それじゃあそろそろ目的の街に行こうぜ。」

 

ゼルの一言でカズオはフラフラと立ち上がる。

 

「そ~だな。このやるせない気持ちは目的地で思う存分発散するとする。」

「そのいきだカズオ。あ、そうだ。天使の少年。せっかくだからおごってやるぞ?」

「え?」

 

クルッとクリムの方を向いたゼル。

突然おごってやるぞと声をかけられたクリムはなんの事か分からない。

なので可愛らしく首を傾げた。

 

「……おごる?ごはん?」

「サキュバス店に決まってるだろ。ほら、早く行くぞ。」

「え……?ええええええええええええ!!?」

 

サキュバス店と聞いたクリムは瞬時に顔を真っ赤にしてあたふたしだした。

 

「お、その反応。二年前のカズオみたいだな。」

「はっはっは!」

「やめろ!」

「や、いやいやいやいやいやいや!!待ってください!ボクそんな所行ったことも……というかしたことも……!!」

「おうおう初めてだってよ。」

「マジで二年前のカズオだな。」

「だからやめろ!というかあんたらは初対面の人をサキュバス店に誘いすぎなんだよ!!」

「しっかりハマッちゃった奴の言うセリフじゃねえな。」

「ははは、違ぇーねー。」

「ちょ!ボクの話聞いてますー!?」

 

 

 

 

 

……そんなこんなで街に到着した御一行。

街に着いて一目散に向かった場所はもちろんサキュバス店街。

 

「あ、あのですね……そういうふしだらな事は……す、好きな人とだけ……」

 

ぶつぶつ言いながらもついてくるクリム。

まあ他に行くところもないのでついてくるしかないのだが。

 

「ついたぞー。」

「久しぶりだな。ニャンニャン天国。」

「俺はこの店に来るのは初めて。」

 

そうして到着したのは猫系獣人のサキュバス店《ニャンニャン天国》。

スタンクとゼルにとっては久しぶりに来る店で、カズオにとっては初めて訪れる猫系サキュバス店。クリムはいわずもがな。

 

「モッコちゃんは俺が指名するんだから横取りするなよー?」

「しねぇよ。俺はカルルちゃんがオキニだっつの。」

「まあまあ、そういうのは店に入ってから。とりあえず中に入ろうよ。」

「あ、あのあの、ですからぁ……」

 

上からゼル、スタンク、カズオ、クリムの順。

クリムは目をグルグルにしながらも三人についていきサキュバス店へと入っていく。

 

「いらっしゃいませにゃ~♪」

 

店に入ると胸元に穴の開いた際どい服を着たキャットガールの受け付け嬢が手を振って四人を迎えてくれた。

 

「俺はカルルちゃん。こいつはモッコちゃん。後ろの二人は初めてだからイイ子みつくろって。」

「おまかせにゃ~♪」

 

そうして嬢を紹介され、部屋へと通される。カズオもすっかりサキュバス店には慣れたものだ。

 

クリムはここまできてまだ何かぶつぶつ言っていたが、嬢を紹介されると顔を赤くしつつもしっかりと奥のプレイルームへと入って行ったので、なんだかんだ言ってやる事はヤッてくるのだろう。

温かい目で見送ってやった。

 

「……今日はよろしくにゃ。お兄さん。」

「よろしく。」

 

なのでカズオも気にせず楽しむ事を決めたのだった。

 

 




今日中にもう一本上げる予定。
次話はエロ回。


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猫獣人

エロ



猫型獣人専門店《ニャンニャン天国》。

 

カズオに当てられたサキュ嬢はフィフィという名の黒猫の獣人娘だった。

身長は小柄だが、胸と猫耳がやや大きめ。髪型は黒髪のパッツンヘアー。口数は少なくて目付きはジトーっとした感じ。待ち合い室で彼女がやって来た時、なんか無愛想な嬢だなとカズオは思った。……のだが。

 

「……えへっ♪」

「え?」

 

プレイルームに入った瞬間、フィフィは豹変した。

 

「お兄さん♪今日はフィフィと一緒に、いっぱい気持ちいい事をしましょうにゃぁ♪」

 

ギュッとカズオに抱きついて、そこそこに実った乳房をすりすりと擦り付けてきながらの上目使い。さらに甘えた声の三重層。いかにも甘えん坊感が満載なメス猫ちゃんへと変貌した。

なるほど。

これが猫型獣人専門店の醍醐味なのかとカズオは思った。

 

「ふにゃっ!?」

 

それじゃあとカズオは欲望のままフィフィの乳房……ではなく彼女の顎下を撫で始めた。まるで本物の猫を相手するかのような手付きでこりこりしてやる。

 

「よーしよしよし。」

「にゃぁ……!?ぁん……♡んにゃ……♡」

 

フィフィは気持ち良さそうに目を蕩けさせた。

前世では友人が猫を飼っており、カズオが遊びに行った際にはたまにこうして撫でさせてもらったりもしたものだ。

 

「にゃん……♡お兄さん手慣れてるにゃぁ……♡女殺しなテクニシャンにゃ……♡」

 

別に愛撫していたつもりはなく、普通に猫にするように撫でてみただけなのだが、思いのほか高評価。

しかし普通の猫と違い、撫でるとエロ可愛く鳴いてくれるところがとてもいい。

それになんと言っても猫耳である。

 

「この耳本物だよね?」

「ひにゃあっ!?♡♡♡」

 

頭から生えている二本の猫耳。それを軽く摘まんでみる。

 

「うわぁ、本当に生えてるんだ。全人類の憧れ……猫耳美少女が今ここに……」

「あ、やぁ……♡♡お兄さん、フィは耳ィ……敏感らからダメにゃぁ……♡」

 

ダメと言いながらも気持ち良さそうにカズオに身を預けるフィフィ。

猫耳の触り心地はふにふにと柔らかく、それでいてベッドのシーツのような短い毛並みでとても触り心地がいい。

他のサキュ嬢では決して味わう事のできない、もふにもふにとした感触がここにある。

 

「にゃ♡んん……っ♡フィ、フィだけが気持ちよくされるのは嫌にゃぁ。」

「お」

 

されるがまま状態だったフィフィの手が不意にカズオのローブに伸ばされる。

 

「ここはサキュバス店なんだから、フィがいっぱいサービスするのにゃ。」

 

そのままスルスルと服を脱がされる。

フィフィも服を脱ぎ、その魅惑の裸体が晒される。

 

「んふ♡どうにゃ?背はちっこいけどおっぱいだけはちょっとしたものにゃり?」

「Dくらい?」

「Eカップにゃ。」

「う~む、小柄なのになかなかどうしてえっちぃおっぱい。胸は人間と特に変わらないんだね。」

「……もうちょっとケモ度が高い子なら複乳プレイとかもできるんにゃけどぉ……お兄さんはそっちの方が良かったにゃ……?」

 

寂しげな目付きで腕におっぱいをむにゅむにゅ当ててくるフィフィ。その風貌はまるで段ボール箱に入れられた子猫が捨てないで~と懇願しているようだった。

 

「俺はフィフィちゃんくらいのケモ度の子が一番好きだよ!」

「にゃーっ♪フィもお兄さんの事大好きにゃーっ♡♡」

 

ギュウッと裸で抱き合う二人。

またこりこりと顎下を撫でてやる。

 

「にゃぅぅ~♡お兄さんのこれ、本当に上手にゃぁ……♡」

「昔友達ん家でよく撫でさせてもらってたからね。」

「にゃ!?う~……友達の家でこんなエッチな事してたにゃ?」

「いや、エッチって……普通の猫だったし……」

「むにゃぁ!!フィとエッチしてる時に他のメス猫の話はしないでほしいにゃっ!!」

 

あむあむと甘噛みしてくるフィフィ。

これはたしか猫が嫉妬している時にとる行動だったか。

猫は意外にも嫉妬深い動物なのだ。

 

「にゃっ。それじゃあお兄さん。フィと一緒にお風呂に行くにゃ。」

「猫獣人なのにお風呂大丈夫なの?」

「お風呂大好きにゃぁ♡」

 

猫は普通お風呂が嫌いなものだが……猫獣“人”だから関係ないのかもしれない。全ての感性が猫と同じだという訳ではないのだ。

そのまま二人は一緒にシャワー室へと向かう。

 

「にゃひひぃ♡フィがいっぱいお兄さんをマッサージしてあげるにゃりね~?お兄さん。そこにネコろんで。」

 

シャワー室の中に一枚の大きめのマットが敷かれてあった。

カズオは言われた通りそこにうつ伏せとなる。

するとそんなカズオの太股にフィフィのお尻が下ろされた。

 

「天国見せてあげるにゃ♡」

「うあっ!こ、これは!」

 

プニッと、小さくて柔らかい極上の弾力がカズオの背中に触れた。そのままプニプニと背中を押される。

 

「うんしょ、にゃんっ♡にゃんっ♡どうにゃ?フィの肉球の感触は?」

「め、めちゃくちゃ気持ちいい……」

 

手についている肉球によるマッサージ。

いわゆるミルクトレッド。ふみふみとも言う。

 

「あ、やば……これはたまらない……」

「お兄さんこってますね~?そーれ。にゃんっ♡にゃんっ♡」

「こ、これはニャンニャン天国ですわぁ……」

 

カズオはこの店の店名に隠された秘密を見つけられた気がした。

肉球でのマッサージはまさにニャンニャン天国。

前世の電気屋さんで座ったマッサージチェアの10倍は気持ちいい。

 

「あー、そこそこ。」

「ここにゃ?それっ!にゃんっ♡にゃんっ♡」

「あ"あ"~!!キクぅう~!!」

 

日頃の冒険者としての疲労が肉球によって揉み溶かされていくかのようだ。ただでさえ気持ちいいのにそれが裸の猫耳美少女による肉球マッサージなので官能的満足感も強い。

 

「お兄さんの背中、広くて逞しいにゃ。手が足りないからここも使ってマッサージするにゃ。」

「おっ」

 

プニプニとした小さな柔らかい感触にプラスして、むにゅぅっ♡とした大きめの柔らかさが追加される。

 

「おっぱいマッサージにゃぁ♪」

「エッチくなってまいりました!」

 

カズオの背中にベタ~と覆い被さったフィフィは、そのまま上下に動いてカズオの背中をずりずりとマッサージする。

 

「んっしょ、んっしょ。にゃは……♡乳首が擦れてちょっと気持ちよくなっちゃうにゃ♡」

「今乳首立ってる?」

「……ちょっとだけにゃ♡」

「へ~?どれどれ。」

「にゃっ!?お兄さん、急に動かにゃいで、にゃうっ!?」

 

くるりと寝転ぶ向きを変え、仰向けになるカズオ。

フィフィは慌てて密着させていた体を起こした。

カズオの視界の上でぷるんっ♪とEカップのバストが揺れる。今フィフィが座っている場所はカズオのお腹の上だ。騎乗位のような格好でカズオはおっぱいを観察した。

 

「あれ?これでちょっとだけ?どうみてもピンピンになってる気がするにゃ?」

「にゃ~っ!猫獣人の口真似しないでほしいにゃ。あ、にゃんっ!?♡ちょ、ちょっとぉ……♡」

 

ニヤニヤと笑みを浮かべながら手を上へと伸ばしていき、フィフィの乳首を指でつつき始めるカズオ。

ぷにぷにと押し返してくるそれはどうみても完全に勃起していた。

 

「はにゃぁん……♡お兄さん、本当にゴッドフィンガーにゃぁ……♡お兄さんが触ってくれるところぉ……なんか全部気持ちよくなっちゃうにゃ……♡」

 

カズオの指先からは異性を発情させる媚薬にも似た魔力が滲み出している。そんな指で乳首のような敏感な箇所を触られてしまえば、もうフィフィは発情期を迎えたメス猫同然である。

 

そんな発情猫に興奮してしまったのか、カズオのイチモツがグンッと唸りを上げて反り返った。

勢いそのままカズオのイチモツはフィフィのお尻をベチンと叩いた。

 

「にゃっ!?え?にゃええっ!?す、すごいパンパンに膨れてるにゃ、お兄さんのこれ……すっごくおっきぃ……ごくりっ♡」

 

フィフィの股から粘ついた液体が漏れ出しカズオの腹を汚す。

 

「お兄さん。もうこのままここでエッチしちゃわない?フィもう我慢できないにゃぁ……♡」

 

甘えた声で腰を上げ、股の割れ目にカズオのチン先を擦り付け始めるフィフィ。

 

「フーッ♡フーッ♡……なんか凄いエッチな匂いするにゃり♡ねぇお兄さん。入れちゃっていい?お兄さんのおちんちん欲しいにゃぁ……♡お兄さんと交尾……したいにゃぁ……♡」

「そんなに俺のちんぽ欲しい?」

「欲しいにゃぁ~♡」

「どうしよっかな~?」

「ナ"ァーオ♡ナ"ァーオ♡」

 

発情期の猫が発する独特の鳴き声を上げながらフィフィはまんこの入り口でチュポチュポとちんぽとキスをする。腰をくねくねと動かし、辛抱たまらんといった様子で擦り付けてくる。

 

カズオは女の子が自身の男根を求めてくれるこの瞬間がたまらなく好きだった。

女の子がセックスをしたがっている。他の誰でもない。自分と。

そう考えただけでゾクゾクとカズオの背筋に鋭敏な何かが走る。

 

(あー、可愛い……)

 

自尊心が満たされる。こちらとしても一秒でも早くセックスをしたいという気持ちはあるのだが、このまま焦らして自分のちんぽをずっと求め続けさせたいという気持ちもあった。

だからもうちょっと。もう少しだけ焦らしておく事にする。

 

「うーん、まだダメかな~?」

「ナ"ァーオ♡ナ"ァーオ♡」

「もうちょっとだけおあずけ。」

「ナ"ァーオ♡♡ナ"ァーオ♡♡ナ"ァーオ♡♡♡ナ"ァーオオオ♡♡♡♡」

 

ちんぽを軽く割れ目に押し付けクチュクチュ♡

まだだ。まだ挿入れさせはしない――と思っていたら。

 

「んナ"ぁあああッ♡♡♡♡も、も、もう無理ッ♡♡我慢できにゃいいいッ♡♡♡♡」

「おぅううッ!!?」

「はにゃあああんんっ♡♡♡お、おちんちんキタにゃあああ♡♡♡♡」

 

犬とは違い“待て”ができないのが猫の特徴。

フィフィは発情のあまり、ご主人様の制止を振り切って腰を落とし、生ハメ交尾へと踏み切ってしまったのだった。

 

「しゅ、しゅごぃにゃぁぁ……♡♡お兄さんのちんちん……♡き、気持ちよすぎるにゃこれぇ……♡♡」

 

ようやく入ってきた交尾用生肉棒。

フィフィは自分の中でビクビク震えるそれを感じ、口元を蕩けさせた。

 

「こら!フィフィちゃん。何を勝手に交尾しちゃってるの?」

「ご、ごめんなさいにゃぁ~……でも、お兄さんとエッチしたかったのにゃぁ……」

「したかったのにゃ~じゃありません!ほら、早くちんちん抜きなさい!」

「嫌にゃ!嫌にゃ~!このおちんちんはもうフィの物なのにゃあっ!!」

「あ、ちょっ!?」

 

そうしてフィフィはカズオの上に乗ったまま、ずこずこと腰を動かし始めた。

フィフィの気持ちいい所をカズオのちんぽがヂクヂクと刺激する。

 

「にゃっ♡んなッ♡にゃぅうっ♡き、気持ちいいにゃぁっ♡♡良すぎるにゃぁこれ……ぁにゃんッ♡♡」

「も~!おちんちん我慢できないの?このワガママ猫娘め!」

「にゃんっ♡にゃんんっ♡ああっ♡お兄さんのおちんちん♡♡お兄さんのおちんちん♡♡」

 

自分勝手に我が道を。それが猫の本能だ。

腰は振りながら、ガバッとカズオに向かって上半身を倒す。

そのままフィフィはペロペロとカズオの顔を舐め始めた。

顔を舐めるというのは猫にとっての愛情表現に他ならない。

しかし猫の舌には小さなトゲがついており、舐められると地味に痛いのだ。猫獣人のフィフィの舌ももちろんトゲ付きの舌だった。

 

「ちょ、痛っ!ザラザラする!フィフィちゃん舌地味に痛い!」

「レロレロレロレロッ♡♡お兄さん♡お兄さぁん♡♡にゃうん♡レロレロッ♡♡」

 

そんなことは関係ないぞとフィフィはカズオの顔を舐め続ける。好き好き~♡ご主人様~♡と必死に愛情表現しているのだ。

ザラザラ舌ごときでダメージは入らないが、とはいえ痛いものは痛い。

 

「人の話を……聞けっ!てば!」

「にゃうぅんッ!?♡♡♡」

 

話を聞かないフィフィに業を煮やしたカズオは勢いよく腰を突き上げ、膣内をちんぽで一気に擦り上げた。

フィフィは突如訪れた想定外の快感に舌を突き出し動きを止めて痙攣する。軽くイッてしまったのだ。

しかしカズオはそんなフィフィを見て、今だといわんばかりに激しく腰を動かし始めた。

 

「この!この!お客様の意見を無視するとは悪い子猫ちゃんだ!」

「にゃッ!?♡ああああああああッ!!?♡♡♡おまんこッ♡♡ごちゅごちゅッ♡♡ちんちんがぁッ♡♡♡にゃーッ♡♡にゃーッ♡♡にゃーッ♡♡」

「あー!もうホント可愛いなぁ!!」

 

自分のちんぽでイキ狂い、恥もかき捨てにゃーにゃー喘ぐ猫娘にカズオの興奮度もどんどん高ぶっていく。

フィフィのお尻の方で長い尻尾がふりふりと揺れていた。

……確か尻尾は猫の性感帯だ。それを思い出したカズオは迷わず尻尾に手を伸ばした。

 

「ナ"オオオオォォッ♡♡♡♡」

 

尻尾を握ると物凄い声が出た。

なのでそのままシコシコと尻尾を擦ってやることにした。

 

「イクにゃッ♡♡イクにゃあッ♡♡イッ……イグに"ゃ"あ"♡♡♡あああああッ♡♡んナ"オオッ♡♡んみゃああッ♡♡イッ、イッでるにゃああッ♡♡♡」

 

盛大にフィフィが絶頂した。

潮を吹き、全身を激しく痙攣させている。しかしそれでもカズオは腰の動きを止めないし、尻尾もそのまま擦り続ける。

 

「動き止めてに"ゃッ♡♡♡♡もうイッでるからぁッ♡♡♡あああッ♡♡お兄さん♡♡止めでッ♡♡イッでる♡イッでますからにゃあああッ♡♡♡」

 

それでも動きは止めない。

これは勝手に交尾を始めたおしおきなのだから。

ついでに目の前で揺れていた猫耳にもしゃぶりついてやる。

膣、尻尾、猫耳とフィフィの三大性感帯を刺激する。

 

「あ"あ"にゃあああああッ♡♡♡♡またイグぅッ♡♡ぎもぢいいにゃああッ♡♡♡んナァッ♡イクぅう♡♡にゃーーッ♡♡にゃあぁあーーッ♡♡♡♡」

「ん!俺も、もう出る……!!!」

 

激しく膣内を擦り過ぎた。

カズオのちんぽももう限界だ。それでも最後はしっかりと奥に突き込んで――

 

「んんッ!!!」

「ナ"ァ…………ッ♡♡♡♡♡♡」

 

ビュウーッ!!ビュウーッ!!

 

爆発したかのような大量射精。

フィフィの孕み袋に向かって次々と注ぎ込まれていく精子たち。

長い長い射精。その間カズオとフィフィの二人はしっかりと腰を押し付け合っていた。

 

「んう……!めっちゃ出た……!」

「にゃぁ……♡♡こ、こんにゃ気持ちいいの初めてにゃぁ……♡♡」

 

射精が終わった後も二人はそのまま繋がったまましばらく余韻に浸り続けた。

 

……しばらくしてヌポッとペニスを引き抜くと大量の精液が膣穴から溢れ出した。

 

「にゃぁん♡お兄さんいっぱい出しすぎにゃ♡」

「フィフィちゃんが可愛いからいっぱい出ちゃった。」

「も~♡本当にお兄さんてば色んな意味で女の敵にゃ♡」

 

二人はシャワーで軽く汗を流すとそのまま浴槽で湯に浸かりながらイチャつき始める。

 

「お兄さん♡お兄さぁん♡にゃへへへ~♡」

 

イチャつき始めるというかフィフィの方から一方的にイチャついてきた。

浴槽にじっとりと身を沈めていたら正面からギュッと抱きついてきて首筋を舐められる。

やはりちょっと痛い。

 

「そんなに舐めちゃって、他のお客さんから苦情とかきたりしないの?これ地味に痛いけど。」

「あぅ……ごめんにゃ……猫獣人は見ての通り舌がザラザラだからにゃ……だから舌を使ったプレイは基本しないんにゃけど……でもなんか……お兄さん見てると舐めたくてしょうがなくなっちゃうんにゃ……」

 

そう言ってまたペロリと舐められる。

痛いが「あぁ……お兄さん……好きにゃぁ……♡」とうっとりした声で言われてしまえば何も言い返せない。

好きに舐めさせる。

 

そしてそのままフィフィはカズオのちんぽに手を伸ばしてきた。ぷにっとした肉球の感触。

 

「にゃは~♡……お兄さんのコレ、本当に凶悪にゃね~?」

「そう?」

「なんていうか……入れた瞬間に、あ……このちんちんには逆らえない♡って思わされてしまったにゃ。」

「へー。俺がインキュバス(仮)だからかな?」

「いんにゃ。他のインキュバスのお客さんも相手した事があるにゃけど、お兄さんのちんちんは格が違うにゃ。他のインキュバスさんのちんちんが縮緬雑魚だとしたら、お兄さんのちんちんは超高級鰹節くらいには凄いにゃ!」

「……全然理解できない例えをありがとう。」

 

そのままちんぽをぷにぷにとマッサージされる。

気持ちよくてまたすぐに大きくなってしまう。

 

「にゃぁん♡カチカチにゃ~♡」

「エッチな触り方するから。」

「にゃへへ♡それじゃあベッドに行って、もう一回するにゃあ♡」

「エッチなメス猫ちゃんだね。」

「お兄さんのおちんちんがエッチ過ぎるからにゃぁ♡」

 

そうして風呂から上がる二人。

 

「そう言えばマタタビを使ったオプションもあるんだっけ?」

「え"っ!?」

「え?」

 

これからまたエッチだー♪ご機嫌だったフィフィがマタタビと聞いてビクリと固まってしまった。

 

「どしたの?」

「い、いにゃ~……その~……マタタビは猫獣人が気持ちよくなれちゃうお薬みたいなもので……」

「?」

 

知っている。マタタビとは猫に恍惚感を与えるつる状の植物の事で、別名ネコナブリ。

使用すると猫獣人はとろとろに蕩けちゃうと受付で説明された。

 

「あれ使うと気持ちよくなりすぎちゃうのにゃ。だからできればあんまり気持ちよくない時に使いたくて……お兄さんのおちんちんはただでさえ気持ちよすぎるから、だからそれにマタタビを足しちゃうと……」

「気持ちよくなり過ぎちゃうと。」

「はいにゃ……」

「よし!マタタビ使おう!」

「にゃッ!?」

 

即決だった。

 

 

フィフィを抱いてベッドになだれ込むカズオ。その手にはマタタビの粉が握られている。

 

「にゃあ……お兄さん……本当にやるにゃ?」

「やるにゃ。」

「んんっ、分かったにゃ。もう好きにするといいにゃ。」

「好きにするにゃ。さ、これ舐めて。」

「うにゃぁ……ん、ぺろ……ぺろ……」

 

カズオの手に乗せられた猫を惑わす魅惑の媚薬。

それをフィフィは恐る恐る口にする。

すると段々と体が熱くなってきた。酔っぱらいにも似た高揚感。

 

「にゃぁ……んん♡♡気持ちよくなってきたにゃぁ……♡♡」

「いいね。それじゃあもっと舐めようか。」

「にゃ、これ以上は……みゃあああ~ん♡♡♡」

 

粉を無理矢理舐めさせられる。全部舐めてしまった。

 

「はにゃ♡あみゃぁ……♡ふ、ふへ……♡ふにゃ♡ひにゃ~ん♡」

 

するとフィフィは焦点の合わない瞳でベッドの上をゴロゴロと転がり始めた。

だいぶキマッてしまったようだ。

そこにすかさずカズオが覆い被さる。

 

「それじゃあ交尾、ヤリましょうか。」

「にゃ~ん♡にゃん♡にゃん♡交尾ぃ?お兄さん♡」

「そ。交尾。よいしょ。」

「ひにゃッ!?♡あ……あみゃ……♡♡♡熱いちんちんがぁ……♡♡フィのにゃかにぃ……♡♡♡」

 

マタタビで酔っぱらったフィフィの中にちんぽをねじ込んでいく。

 

「あ、すごい、トロトロになってる……!そんで、ぐっ!?めっちゃ締まる!」

「にゃッ♡にゃああッ!?♡♡♡んにぃひぃッ!?♡♡♡い、イクッ♡♡イッちゃうにゃあああッ♡♡♡♡♡」

「え!?も、もう!?」

「にゃあああッ♡♡い、イックぅううううにゃああ、あああッ♡♡♡♡♡♡♡」

「くおおおっ!?」

 

入れた瞬間にフィフィが達する。これがマタタビ効果。あまりにも早い絶頂。

イッたおまんこがギュンギュン締まって気持ちいい。

カズオはそのまま腰を振りだした。

 

「んナ"ァアアッ!?♡♡♡♡あにゃッ♡♡ひぎゃッ♡♡今動かにゃいれッ♡♡♡」

 

ただ入れただけで絶頂するほど気持ちいいのに、そんな状態で動かれてしまえばそれはもう恐ろしいほどの快楽が生まれてしまう。

 

グッチュグッチュグッチュグッチュ!!

 

「にゃぐッ♡♡にゃがッ♡♡にゃ、お"おおおッ♡♡♡死んじゃうッ♡♡ぎもぢよすぎで死んじゃうッ♡♡♡お兄さんちんちん止めでぇえッ♡♡♡」

 

マタタビ効果で快楽が倍増。さらにカズオのちんぽからの媚薬粘液で快楽はさらに倍増。倍々ゲーム方式で膨れ上がっていく快楽にフィフィの体が大きく跳ねる。潮を吹く。カズオに覆い被さられていなかったらベッド中をのたうち回っていた事だろう。

 

「くうう!!フィフィちゃんの絶頂イキまんこ気持ちいい!!」

「にゃひぃいいッ♡♡♡うみゃああああッ♡♡♡もう無理ィッ♡♡イッでるのにまたイッでさらにイグにゃあああッ♡♡♡♡」

 

ブシィイイッと潮が吹き出す。ガシリとフィフィの腕がカズオの背中に回される。

そしてブスリとカズオの背中に鋭利な爪が突き刺さった。

 

カズオとのセックスが嫌で攻撃している訳ではない。むしろ逆だ。

 

あまりにも気持ちよすぎる快楽に体が無意識のうちに目の前のオスを捕まえて離さないようにしてしまっているのだ。

口ではもうダメ、死んじゃうとか言っているが、本能の部分ではカズオとの交尾を誰よりも求めてしまっているのだ。

 

「イグ♡♡イグッ♡ああイグにゃああッ♡♡もう無理にゃッ♡♡♡本当に死んじゃうッ♡♡♡気持ちいいッ♡♡♡気持ちいいのにゃッ♡♡い、イグぃッ♡にゃああああッ♡♡♡♡」

「痛っ……!!くぅ……!!」

 

背中に立てられた爪の痛みも、目の前のメスが自らを求めてくれているからと考えると気にならない。

 

「もう、俺!!」

「出してにゃあッ♡♡♡出して出して出してッ♡♡♡早く精子出してにゃあッ♡♡♡んナ"オオオンッ♡♡♡」

 

二人の腰がビクビクと勝手に跳ね上がる。

それを無理矢理押さえつけて股間と股間を力一杯押し付け合う。

カズオの金玉がキュウウッと持ち上がりそして……!!

 

 

ビュグウウウッ!ビュグウウウッ!

 

「んにゃああああああああぁああッ♡♡♡♡♡♡♡」

 

放出。

大量の精液がフィフィの中へとぶちまけられた。

子宮口がチン先へと吸い付き、ついに見つけた最高のオスの遺伝子をその身に宿そうと頑張ってしまっている。

 

サキュバス店には妊娠や性病を防ぐ事のできる魔法陣の設置が義務付けられているため、妊娠する事は万が一にも起こり得ないのだが……

だがそんな事を知らないフィフィの子宮は目の前のオスの子種で孕もうと必死に精液を吸い上げ溜め込んでいく。

 

「し、幸せにゃぁぁ……♡♡♡♡」

 

そのままイキ疲れたフィフィはぐったりと気絶するようにして眠ってしまうのだった。

 

 

 

―――――――――――――

 

チートインキュバス。カズオのレビュー。

 

●猫獣人専門店《ニャンニャン天国》

 

まず猫耳美少女がいるというだけで高評価にせざるをえない。可愛いメス猫ちゃんとニャンニャンプレイ。そんなの楽しいに決まっている。オプションでついてくるマタタビプレイをキメると猫獣人はとろとろに蕩けちゃって、それはもう何をしてもイクようになるのでエロさのみを求める人にもオススメできる。それと風呂場でやってもらえる肉球マッサージ!あれは最高!肩凝りの酷い人は是非体験してもらいたい。マイナスなのは舌がザラザラなので口を使ったプレイができない事。さらに向こうのテンションが高まってくるとそのザラザラな舌で顔を舐められたり、行為中に背中に爪を立てられたりもする。地味に痛いのでそこだけが残念だった。

7点

 

―――――――――――――

 

 

 

 

行為が終わり、時間になったので店を出てスタンクとゼルと合流した。

 

「うむ!やはりネコ娘は良いな!可愛い!」

「人間は本当ネコ耳好きだよな。」

「あれ?エルフは好きじゃないの?」

 

……的な話をしているとクリムが出てきた。

頭の輪っかをハロゲンヒーターのように真っ赤にして。

 

「やってしまった……ありとあらゆる事を全部……一気に……」

 

どうやら無事大人の階段を上ってくれたらしい。

それを見てカズオはうんうんと頷くのであった。

 

 





次話は一週間以内に投稿できたらいいなと思っております。


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鳥の店へ


R-18週間ランキング一位ありがとうございます。



この世界の酒場には冒険者の掲示板という物がある。

 

冒険中に得た希少な情報を書き記して載せられる場所だ。有益な記事を書けば別の店や街にも転載され、報奨金も出るという……

 

そして酒場に集まった冒険者達は今日も有益な情報を得ようと真剣な様子で掲示板を見つめていた。

 

「スタンクさんは7点。ゼルさんは6点。サムターンさんは8点。皆さん高評価ですね……」

「ぬるぬる……」

「情熱の極みっスかぁ……」

 

冒険者達が見ているのは《海のヌルヌルタコ娘♡ダゴンちゃんと一発!》という……

ようするにスタンク達の書いたサキュバス店のレビュー記事であった。

 

あれからスタンク達は色んなサキュバス店に行ってはレビューを書き、こうして冒険者の掲示板へと貼り出していたのである。

今回書いたレビュー記事は海底神殿にあるというタコ娘(ダゴン)専門のサキュバス店、《滝壺の渦潮》についてだ。

 

「ん?カンチャルの評価は微妙だべな。4点?」

「カズオさんの評価もイマイチっスよ。3点。」

「なになに……アソコの吸い付きも良いし、密着プレイはとても気持ちいいのだが、気に入られると離してもらえなくなり引き剥がすのにとても苦労した。そしてその間の延長料金はしっかり取られた……べか。」

「勉強になります。」

「だけんど、オメ童貞だっちゃ?」

「……来たるべき時のために、知識を蓄えておくのです。」

 

レビュー記事を読んで盛り上がる冒険者(モブ)達を見て、食酒亭の看板ウェイトレスであるメイドリーは今日も呆れた様子でため息をつくのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

下界に落ちてきた天使、クリムを助けて数週間が過ぎた。

相も変わらずカズオ達は冒険者として活躍している。

先日旅に出掛けた場所は海底神殿。そしてそこでは冒険だけではなく……勿論“アッチ”の方でも活躍してきたという訳だ。

 

「はぁ……やっと吸盤痕が取れた……」

「カズオ、お前ホント気持ち悪いくらい全身吸盤痕だらけだったもんな。」

「どんだけ激しくヤッてたんだよ。」

 

場所は冒険者達の酒場、食酒亭。

そこでカズオ、スタンク、ゼルの三人は先日行った海底神殿での冒険談……ではなく、その時寄ったタコ娘(ダゴン)専門のサキュバス店の話をしていた。

 

「だから激しくヤッてたとかじゃなくて単純に放して貰えなかったんだって。」

「まあ確かに。あの吸盤の吸い付きはなかなか取れないよな。」

「ああ、アソコもチューチュー吸われ過ぎてタコができるかと思ったぜ。」

「タコ娘だけに。」

「「だっはっはっは!」」

「……ハァ……」

 

下らないダジャレで爆笑するスタンク、ゼルを見てカズオはやれやれとため息をついた。

この二人が下ネタ好きなのはもう慣れたが、まわりに人がいる酒場とかではもう少し声のボリュームを抑えてほしい。

カズオは樽グラスの中のリンゴジュースを飲み干した。

 

「はーい。スタンク、ゼル、カズオくん。これあげる。」

 

そうやって雑談しながら昼食を取っていると、ウェイトレスであるメイドリーが飛んできた。

そして三人の前にポーチサイズの皮袋を置く。

中からはジャラリとお金の音。

 

「ん?なにこれ?」

「掲示板記事の報酬よ。」

「え"っ!?あのレビュー売れたのッ!?」

 

カズオが驚いたのも無理はない。

掲示板に乗せた記事はそこそこ人気が出ないと報奨金が出ない……つまりこの金はカズオ達の書いたレビューがそこそこ以上に売れたという証であるのだ。

 

“エルフ500歳人間50歳騒動”のあと、皆でなんとなくお遊び気分で書き続けてきたサキュバス店のレビュー……

 

何を血迷ったのかある日ゼルがそれらを纏め、スタンクが勝手に掲示板へと貼り出したのだ。

それがまさかまさかの大盛況。

こんなの貼ったりして、お役所さんとかに怒られるんじゃないかな~と思っていたカズオだったが、その予想は斜め上の方向へと裏切られてしまったのだった。

 

「みーんなあんた達の記事持ってくのよ。いやね男って……」

「うぅ……マジっすか……穴があったら入りたい……」

「おいおいカズオ。そこは穴があったら入れたい。だろ?」

「うるさいよ!」

 

あんなの誰も見ないと思ってたから放置していたのに……

まさか報奨金が出るほど大勢の人に見られるとは……

カズオはとたんに恥ずかしくなった。

 

「あんな落書きが金になるとは。おっ、しかもまあまああるな。」

「マジで?うわぁ……本当だ……」

 

袋のヒモを緩めるスタンク。ジャラジャラと袋の中から出てくる金貨の数を見てカズオはげんなりした。

そんなに売れたのか。エロ体験レビュー記事。

メイドリーが汚い金を見るような目で銭袋を見ているのは気のせいではあるまい。

 

「……どうするの?そのお金?」

「どうするってメイドリー。」

「決まってるだろ。」

「「新しい種族をレビューしに行くのさ!!」」

 

今日も今日とでスタンクとゼルの息はピッタリだった。

カズオはさらにげんなりする。

 

「これは仕事だな。」

「ああ仕事だ。だよな?カズオ。」

「……俺に振らないでよ。」

「なーに言ってんだ。一番ノリノリで長ったらしいレビュー書いといて。」

「ああああああああ!!!」

「よーし、じゃあ次行く店決めよう。」

 

羞恥に沈むカズオを無視してスタンクとゼルがあーでもないこーでもないと次に行くサキュバス店を相談し合う。

メイドリーは「あー、やだやだ。不潔。」と仕事に戻っていった。

……もう、こうなったらなるようになれと、カズオは現実逃避を決め込んだ。

 

レビューを書いてその売り上げが次のサキュバス店代の足しになるのなら文句も言えない。

こういう時は吹っ切れるのが一番なのだ。

エロの魔の手に呑まれよう。

 

「おーい、クリム。」

「はい?注文ですか?スタンクさん。」

 

そしてエロの魔の手はちょうど近くでグラスを片付けていた天使さまにも迫る。

 

天使の輪っかが治るまでの間、生活費を稼ぐためにクリムはここ食酒亭で給仕(バイト)として働かせて貰っていたのだ。

 

「お前ここで働いててそろそろ給料でたろ。お前もくるか?」

「え?行くって…………ぅえっ!?あ……あの……その……」

 

スタンクが何を言いたいのか理解したのだろう。

クリムの顔が真っ赤に染まる。

そしてもじもじしながらもカズオ達のいる席へと飛んできた。

いいのかクリム。こっちの道は堕天への一歩だぞ。

 

 

 

……結局クリムを含めたスタンク、ゼル、カズオの四人で次行く店を話し合う事となった。

 

「うーん、やっぱ可愛い子がたくさんいる所だろ。」

「マナが豊富な所がいいな。」

「俺は相当なゲテモノ店以外ならどこでもいいよ。」

 

上からスタンク、ゼル、カズオの順。

やはりあーでもないこーでもないと話は平行線を辿っている。

 

「……あの……それじゃあ……ゆ、有翼人のお店とかどうでしょうか?」

 

そこでクリムがおずおずと右手を上げて挙手してきた。

向こうの方で給仕しているメイドリーの方をチラチラ見ながら。

 

「「「有翼人?」」」

 

三人もチラリとメイドリーに視線を向けてみた。

有翼人とは人間に鳥の要素を付け足したような見た目をした種族である。

ちょうどメイドリーがその有翼人だった。

……なるほど。クリムの好みの女の子はメイドリーみたいな子なのか。

カズオはそっと心のメモ帳にこの事を書き記しておいた。何かあったらこれでイジってやろう。

 

「……うーん、有翼人かぁ。その店はちょっと遠いぞ。行って遊んで帰ってで多分二週間くらいはかかる。」

「え?そうなんですか?スタンクさん。」

 

スタンクがテーブルの上に地図を広げ、それを皆で覗き込む。

 

「確かにちょっと遠いな。」

「遠いな~。」

「遠いですね。」

「ああ、だが良さそうだな。有翼人。」

「うん。」

「だよな。」

「は、はい……」

 

全員でメイドリーの方を見る。

 

「ッ!!?」

 

メイドリーは何か悪寒のような物を感じ取りカズオ達の席へと振り返る。

サッと全員で視線を反らした。

 

「お前ら有翼人の店行くの?それなら俺もついて行っていい?」

 

話していたらニョロリと細長い人影が近づいてきた。

上半身が人間で下半身が蛇の見た目をした種族。男ラミアのナルガミである。

 

「ふしゅ~!しゅるる~!」

 

興奮してるのかナルガミの鼻息は荒い。先割れした舌がしゅろしゅろと口の中を出入りしている。

 

「ナルガミ。お前も来るのか。」

「別にいいけどお前そんな有翼人好きだったか?」

「おうよ!あのむしゃぶりつきたくなる外見……見てるだけでもうたまんないだろ!?」

「…………」

 

はたしてその情熱は一体どこから来ているのだろう。性欲からか……はたまた食欲からなのか……せめて性欲からであって欲しいとカズオは切に思った。

今のナルガミは完全に獲物を狙う蛇の目付きをしていたが……

 

「それじゃあこの五人で出発だ!!」

「目指すは森の奥にあるという有翼人のサキュバス店!!」

「エロい事しまくるぞ!!」

「「「おおーーッ!!」」」

「「おー……」」

 

張り切った様子で雄叫びをあげたのはスタンク、ゼル、ナルガミの三名。

小さな声で言ったのはカズオとクリムの二人だ。

 

うるさい!!とメイドリーがいた場所から三つのお盆が飛んできたのでカズオとクリムの選択は正しかったと言えるだろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

そうしてやって来たのは遠方の森林にある有翼人専門のサキュバス店。《妬き鳥・秘伝のタレ》

 

「やっと着いたな。」

「長い道のりだった。」

 

なお、ここまでの冒険の道のりは尺の都合でカットさせていただきました。ご了承ください。

 

「それじゃあさっそく入ろうか。」

「そうだな。」

「ドキドキしてきた。」

「う~……神様ごめんなさい。ボクはまた穢れてしまいます……」

「はぁはぁ!!ふぅ~しゅるしゅる~!!!」

 

約一名、目がヤバイ奴がいるが、特に気にせず男達は受付へと向かっていった。

そして――

 

「……申し訳ございませんが、本店ではラミアのお客様はご遠慮いただいております。」

 

「「「「え……」」」」

「ガーーーーーーーーーーンッ!!」

 

ここに来て一番鼻息荒くして期待していたナルガミがまさかのNGを食らってしまったのだった。

 

「そ、そんな……」

 

ナルガミの口から魂のような物が抜け出した。

そのままにょろにょろと崩れ落ちる。

脱皮した蛇の脱け殻みたいになってしまった。

 

「だ、大丈夫か?ナルガミ。」

「これは流石に同情するわ。」

「まあ……ほら、蛇って鳥の天敵だから。仕方ないよ。」

「えっと……えっと……元気出してください!」

 

上からスタンク、ゼル、カズオ、クリムの順。

ナルガミは涙を流しながら「いいんだ……せっかくここまで来たんだし……お前らだけでも楽しんできてくれ……」と言ってくれた。

 

ナルガミには悪いが、確かにここまで来て何もしないで帰るというのはあり得ない。

 

という訳で、一人の尊い犠牲者を出しつつも男達は戦場へ赴く事を決意したのであった。

 

「この子カワイイな。」

「こっちの子もいいぞ。」

「みんな綺麗だね。」

「うわぁ……」

 

「……お前ら……サキュ嬢名簿開くのはせめて俺が店から出ていったあとにしろよ……」

 

慈悲の無い男達の行動にナルガミは血の涙を流すのであった。

 

 

 




次話はエロ。
今日か明日の夜には上げたい。


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有翼人

エロ



カズオが指名したサキュ嬢はララドリーという名の有翼人だった。

 

「ララドリーです。今日はよろしくお願いします♪」

 

桃色の短髪にボンキュッボンなナイスバディ。見た目同い年くらいの綺麗な子だ。

むちむちの太股が艶かしい。

 

「カズオです。よろしく。」

「素敵なお名前ですね♪」

「ありがとう。」

 

サキュバス嬢特有のリップサービス。

最初の方はこれだけでドギマギしたものだが二年もサキュバス店通いをしていると流石に慣れる。

とは言っても前世からの名前を褒められるのはやはり嬉しいものだ。

 

「そういえば有翼人て○○ドリーって名前が多い気がするけど。」

 

食酒亭にいる有翼人の名前はメイドリーだし、この店には他にもエルドリーとかいう子もいた。

ちなみにその嬢はスタンクが選んでいった。

 

「そうですね。有翼人ではわりとありふれた名前かもしれません。ちなみに妹はリリドリーという名前です。」

「り、リドリー……」

 

宇宙をまたにかけるバウンティーハンターの宿敵みたいな名前だな。

流石にアレは抱けない。幼体ならちょっとモフりたい。

 

「そ、れ、よ、りぃ♪カズオさん。早く楽しまないと時間が勿体ないですよぉ?」

 

アホな事を考えていたらララドリーがポフンとベッドの上へ登り膝をついた。

ネグリジェのような際どい衣装。胸の谷間がギュッと強調される。

お尻をふりふり振って上目使いでこちらを誘っているようだ。

 

なるほど。攻めではなく受けなのか。

カズオはエロい女の子に攻められる事も好きだがエロい女の子を攻める事も大好きだ。

要するにエロけりゃ何でも大好きなのだ。

 

「よーし、それじゃあ襲っちゃうぞ~!!」

「きゃあんっ♪」

 

さっそくとばかりにカズオはララドリーをベッドに押し倒した。

そしてそのまま彼女の足首を掴むと、カパッと勢いよく開かせる。

 

「あっ!?も、もうさっそくソコですか?」

 

開かれた股の間を恥ずかしそうに左手で隠すララドリー。

しかしよく見ると、チラリチラリと指の隙間から下着を覗かせてくれている。

右手は口元を隠し、これまたチラチラとカズオの反応を窺っていた。

これは恥ずかしがってるフリなのか。それとも恥ずかしいけど実は見られたいのか。どっちにしろエロい事には変わりない。

 

有翼人の足首は完全に鳥のそれだった。それがふくらはぎ辺りまで続いている。

足首から徐々に上へと手を滑らせていくとララドリーはぴくぴくと反応した。足を閉じようとしている。だがカズオの両手がそれを許さない。

 

「ちゅっぴぃ……ッ♡」

 

手を滑らせていく。やがて両の手は鳥のような硬いふくらはぎから人のような柔らかい太股へと移動。

むにゅりむにゅりと撫で回す。非常に肉付きが良い。

 

(そういや俺、焼き鳥でモモ肉が一番好きだったな。)

 

試しに軽く内太股を上唇と下唇で挟み込むようにぱくりっ。

 

「きゃぁあん♡♡カズオさ、んん……♡♡らめぇっ♡食べちゃらめぇえっ♡♡ああんんッ♡♡♡」

 

香ばしい味わいの代わりにドエロい反応が返ってきた。ちょっと甘噛みしてみただけなのにこの反応。

演技している風には見えない。これは相当な敏感肌だ。

 

「むちむちでエッチな太股だなぁ。」

「ちゅぴぃっ♡♡ちゅぴぃぃっ♡♡♡」

 

内太股を撫で回す。

ララドリーはそれだけでもう快楽を感じてしまっているようだ。カズオの媚薬魔力を抜きにしてもこの感度は凄まじい。

 

「あむあむあむ……」

「やぁあぁ……♡あうっ♡ちゅぴ……っ♡んゅぅぅ♡♡」

 

自らの股の間に潜り込まれ、ひたすら内モモを撫でられなぶられねぶられる……

今まで相手してきたお客の中でも特にねちっこい攻めをする人だとララドリーは思った。

だがそれが物凄く気持ちいい。

 

「うぅうぅッ♡♡ううッ♡あぅうッ♡」

「感じやすい小鳥ちゃんだな。ほら、手どけて。」

「ちゅぴぃ……♡♡」

 

股間を隠す左手をゆっくりと上へとずらすララドリー。

彼女の下着の秘所部分は大きな染みを作っていた。

髪の毛と同じピンク色をした可愛らしいパンツ。

少女ちっくなその部分が内側から溢れだした液体で濡れている様子は実に淫らでいやらしい。

 

「あらら、こんなに濡らしちゃって……」

「だって……だって……♡」

「だってじゃないでしょ。もうおちんちん欲しくなっちゃったの?」

「ちゅぴぃ……♡」

「ちゅぴぃじゃないでしょ。ほらちゃんと言って。」

「んんんッ♡欲しい……かも……♡」

「かもじゃないでしょ!」

「んああああッ!?♡♡♡」

 

ツン、と下着の上から濡れている秘所を指でつついた。

そしてそのままグリグリと穴付近を指で擦る。

 

「これだけでもう気持ちいいの?」

「ちゅぴっ♡き、気持ちいいです……♡♡」

「どう気持ちいいの?」

「触られてるところが……ふわふわして……♡」

「ふわふわ?」

「飛んじゃいそうになる……♡♡」

「なるほどね。有翼人だから飛びやすいのかもね。」

「ううぅっ♡♡うまいこと言わないでください……♡♡」

 

ララドリーの下着はもう溢れだす粘液を抑えきれていない。

にちゃにちゃとした液体がカズオの指を濡らす。

 

「パンツずらしてもいい?」

「うう~……恥ずかしいですよぉ……」

「ならずらさないほうがいい?」

「……え?……うー、カズオさんの意地悪ぅ……♡」

「んー?」

「いいから早く脱がしてください♡」

「脱がされたいの?」

「早く~♡」

「はいはい。」

 

カズオの指がララドリーの下着に引っ掛かる。そしてゆっくりとそれをずり下ろしていく。

 

「あっ……♡」

「うわ……とろとろ。」

「やっ♡あ……♡」

「これがララドリーちゃんのおまんこね。……ん?」

 

そこにはおまんこと思わしきテラテラと濡れそぼった穴がひとつだけ開いていた。

……それ以外の穴は見当たらない。

 

「???」

「ちゅぴ?……カズオさん?」

「うーむ……」

「そ、そんなに見られたら恥ずかしいですよぉ……♡」

 

何度見ても穴はひとつしかない。

おかしい。

生物なら合って当然の排泄するための穴が無い。

 

「ララドリーちゃんってウンチしないの?」

「はいいッ!?い、い、いきなり何言ってるんですか!?」

「あ、ごめん。いやその……お尻の穴が無かったから……」

「ゆ、有翼人は総排泄孔(そうはいせつこう)なんですよ!」

「へぁ?」

 

ララドリーの顔が今まで以上に真っ赤に染まっていた。

おまんこ穴を手で隠しながら、恥ずかしそうにカズオを睨んでいる。

 

「ソウハイセツコウ?……何それ?」

「うぅ……それ説明させます?だから、その……つまりぃ…………全部一緒なんですよ……」

「何が?」

「お、おしっこも、ウンチも、赤ちゃん(タマゴ)も!ぜ、全部この穴から出すんです!!」

「な、なんですとッ……!?」

 

カズオの目が驚愕の色に染まった。

 

「も、もうやだぁ……これ説明するのホント恥ずかしい……!」

「マジでなのか!知らなかった。ちょっとよく見せてみて。」

「きゃああっ!?あ、やだ!今はダメです!今はなんかホントに恥ずかし……ああっ!?」

 

隠す両手を払い除け、カズオはララドリーの総排泄孔へと顔を近づけた。

穴をくぱぁっと限界まで開いてやり、光魔法を使って奥の奥まで眺め見る。

 

「いやああああああああああ!!ど、どこまで見てるんですか!?」

「うわ、中すっげぇピンク色。エロい汁出てる。」

「見ないで!見ないでくださいい!!」

「くんくん。」

「嗅がないでください!ああ!もうやだぁ!変態!変態!変態!」

 

ララドリーの背中から生えた羽がバッサバッサと暴れている。

 

「ううぅ……もうお嫁に行けない……」

「大袈裟な。ここはサキュバス店だよ?俺以外にも見せてって言ってきた人いるでしょ?」

「光魔法まで使ってきたのはカズオさんが初めてですよ!!」

「奥に三つほど枝分かれした穴があったけど、あれがおしっこ穴とウンチ穴とタマゴ穴?」

「あああああああ!!!全部見られたぁああ!!!エッチ!変態!スケベ!バカバカバカー!!」

 

ポカポカポカとカズオの胸を殴打するララドリー。

しかし全然痛くないので、これは殴るのが目的というよりかは恥ずかしいのをただ誤魔化しているだけだろう。

 

「ごめんごめん。」

「カズオさんはとんでもないお客さんです!こんなに恥ずかしい思いをしたのは生まれて初めてですよ!」

「あはは、代わりに俺の恥ずかしい所も見せるから許して?」

 

そう言ってカズオは着ていた服を脱ぎ捨てる。

ブルウンッと既にギンギンの巨大ペニスが飛び出した。

 

「きゃっ!?お、おっきい!?」

「はい。恥ずかしい所見せた。これでおあいこね。」

「うぅ……全然平等って気がしないです……」

「そう言いつつもちんぽから視線が離せないララドリーであった。」

「しょ、しょうがないでしょ!こんなおっきぃちんちん!誰だって気になります!」

 

試しにちんぽをプラプラと揺らしてみるとそれに合わせてララドリーの体もふらふらと揺れた。

顔は真っ赤で頭はボーッとしている。

ちんぽに釘付け。首ったけ。

 

「ララドリーちゃんて基本エロいよね。」

「わ、私だけじゃなくてサキュ嬢は皆そうでしょう!」

「でもララドリーちゃんは恥ずかしがりやさんなんだね。」

「うぅ……いつもはこんな事ないのに……」

 

いつもはどんなエロい事をされても恥ずかしさよりも愉しさが勝っていた。

しかしカズオにセクハラされるとどうにもララドリーは羞恥心を堪えきれずにいた。たぶん総排泄孔を奥の奥まで見られた事が原因だろう。

あれは本当に恥ずかしかった。

……そしてとても興奮もしてしまった。

まるで自分の全てを知られ、奪われてしまった気がしたのだ。ララドリーはもじもじと太股を擦り合わせる。

 

「それにしてもララドリーちゃんて可愛いね。」

「ちゅぴっ!?い、いきなりなんですか!?何言ってるんですか!藪から棒に!」

「え?いや……可愛いから可愛いって言っただけで……あれ?サキュ嬢なんだからこんな事言われ慣れてるでしょ?」

「そ、そうですけど!そうなんですけど!……うぅ~!なんかカズオさんに言われると……な、なんか変な感じなんですよ……」

「なんでだよ。失礼だな。」

「あ、いえ、その……変な感じっていうのは……嫌とかそういう意味じゃなくて……あのえっと…………ううう~!!」

 

また顔を真っ赤にしてポカポカ叩いてくるララドリー。

 

「なんだよっ。」

「なんでもないです!」

「なんでもないなら叩くなよ。」

「バーカバーカ!」

「なんなんだよ!?このやろ!」

「ちゅぴぃっ!?♡♡」

 

ただ黙って叩かれてるだけのカズオではない。

反撃とばかりに彼女のたわわに実ったおっぱいをもにゅっと揉んでやった。

 

「え、エッチ!!カズオさん今胸触った!」

「あの……ここがどこだか忘れてませんかね?」

「……サキュバス店。」

「そうだね。サキュバス店だね。エッチする場所だね。」

「エッチする場所ですけど!で、でも……だけど……」

「でももだけども無いの!ほら、服脱いで。」

「うぅぅ……」

 

着ていたネグリジェを脱ぎ捨て、生おっぱいを曝け出したララドリー。

これで二人はもうお互いにすっぽんぽんだ。

 

「は、恥ずかしい……」

「いつまで恥ずかしがってんの。そんなに総排泄孔見られた事引きずってるの?」

「思い出させないでくださいよぉ!ばかぁ!」

「てかおっぱい見られるのも恥ずかしいの?」

「いつもは平気なんですけど……」

「今は恥ずかしいの?」

「はい……」

「じゃあよく見せて!」

「え?きゃ、きゃああっ!?」

 

バフッと押し倒して彼女のおっぱいをガン見する。

 

「いや!いや!いやぁあんッ♡♡♡」

「可愛いピンク乳首だ。興奮してる?なんかすっごいビンビンですけど?」

「知らない!知らないぃ~!!」

「俺焼き鳥はモモ肉が一番好きだけど胸肉も好きなんだよね。」

「え?」

「ぱくっ。」

「ちゅぴぃいいいいいああああああッ♡♡♡♡♡」

 

ララドリーの胸のお肉のお味を見てみる。

引き締まっていて良いお肉。それでいてボリューミーで柔らかいので食べごたえが抜群だ。

 

「おっぱい吸わないれッ♡♡♡食べちゃやらッ♡♡んああんッ♡♡エッチぃッ♡♡」

「んむぅ、柔らかい。」

「も、揉みながら吸わないでッ♡♡牛の獣人じゃないんですからっ♡絞ったっておっぱい出ませんよぉ♡♡」

「仕方ないなぁ。」

 

ちゅぴっと乳から口を離す。

ララドリーの口から、あっ……という名残惜しそうな声が漏れた。

もっとおっぱいを食べて貰っていたかったのだろうか?

だがそろそろカズオも気持ちよくなりたかった。

 

「きゃっ……♡」

 

みなぎるちんぽをララドリーの前へと持ってくる。

するとやっぱりすぐにガン見してくる有翼人少女。

 

「ほら、おちんぽだよ。」

「ちゅぴ……おちんぽさん……」

「そう。おちんぽさんだ。ご挨拶は?」

「え?こ、こんにちは……?」

「ご挨拶のキスは?」

「キス!?あぅ……♡えっと…………ちゅっ♡」

 

目を瞑って恐る恐るといった感じで亀頭の口に軽く唇を触れ合わすララドリー。

スズメがついばむように優しいキス。

 

「ほら、もっと。」

「ん……♡♡ちゅっ♡ちゅっ♡ちゅっ♡」

 

頭を撫でてやりながら何度も亀頭にキスをさせる。

しばらくそうやってキスさせ続けているとその刺激で鈴口から我慢汁が溢れ出してきた。

 

「はぁ……♡♡ァ……♡ちゅぴ……♡んんぅっ♡♡」

 

キスと同時に、ララドリーはカズオの我慢汁を吸ってしまう。

すると――

 

(そ、総排泄孔が熱ッ!?♡♡♡ムズムズするぅ!?♡♡♡)

 

カズオの体液は女の子を興奮させる作用のある媚薬だ。

特にちんぽから出る液体は劇薬とも言える。

ただでさえ興奮しきっていた体がさらに疼き出す。

 

「う…♡あ…♡か、カズオさぁん……♡♡」

「ん~?どうしたの~?」

「……わ、分かってて舐めさせましたね?」

「ん~?なにが~?」

「こ、こんな……んッ♡え、エッチ過ぎるちんちんと……んんッ♡き、キスさせられたら……」

「させられたら?」

「う、疼いちゃうじゃないですかッ♡♡♡♡ひ、卑怯です♡♡エッチなお薬使わせるなんてッ♡♡♡」

「お薬じゃないよ。俺の体の一部だよ。」

「で、でもぉ……♡♡ずるいずるいずるい♡♡♡」

 

ピーチクパーチク喚いて文句を言い続けるララドリーであったが、総排泄孔はボタボタとエッチなお汁をたれ流し続けている。

 

一部の鳥の中にはメスでもオスに向かって求愛のダンスを披露するとされている。

そして今のララドリーの姿がまさにそれだった。

 

「ずるいぃ♡♡ばかぁ♡♡エッチぃ♡♡カズオさんのエッチばかぁ♡♡」

 

ばかぁと言いながらカズオに尻を向けるララドリー。

そのまま翼を大きく広げ、尾羽を上げてフリフリとお尻を動かす。

その動きは紛れもなく求愛のダンスだった。

恥ずかしい、恥ずかしい。と思いつつもお尻を振って総排泄孔をさらけ出すのをやめられない。

自分の一番エッチな所を使って必死にオスを誘惑する。

 

そんなララドリーの求愛行動に、カズオはまんまと乗せられてしまう。

オスを求めるメスの動きに興奮が止まらない。

 

ララドリーの背後へと、カズオの体が覆い被さった。

 

「もう辛抱たまらん!」

「ああんッ!?♡♡やっ♡か、カズオさんのエッチばかぁ♡♡♡」

「エッチばかはどっちだよ。こんなエッチでおバカな腰振りダンスしちゃって!」

「だってだって♡♡カズオさんがエッチばかだからぁ♡♡♡だからそんなカズオさんにエッチしてもらうタメにはぁ♡♡わ、私もエッチばかになるしかないからぁ♡♡♡だから仕方ないのお♡♡♡」

「凄い理屈だな。」

 

バックの体位でセットポジションすると目の前でせわしなくパタついている宍色の羽が気になった。

触れてみると想像以上にふかふかだ。

 

「羽毛布団みたい。」

「みたいっていうか羽毛なんですけど?というか羽はもういいですから!」

「羽はいいですから?」

「そ、総排泄孔に……」

「ソウハイセツコウに?」

「……入れてください……」

「何を?」

「い、意地悪ぅ!!分かってるくせにぃ!」

 

バタバタと翼がカズオを叩く。

 

「わぷっ!?はいはい。ちんちん入れて欲しいんだね。それじゃあ入れさせてもらいますよっと。」

「は、早くぅ……♡♡」

「……ところでこれってウンチ穴でもある訳でしょ?汚くないの?」

「ッ――!!!もう!バカバカバカ!!ちゃんとエッチ用に綺麗にしてあります!!」

「感覚的にはどっちなの?おまんこ?アナル?それとも両方合わせた感じ?」

「知らないですよ!総排泄孔の感覚です!いいから早くおちんちんいれてくださいよおっーッ!イジワルーッ!エッチバカーッ!」

「ごめんごめん。」

 

ベッドにうつ伏せとなり、お尻だけ突き上げた体勢のララドリー。

そんなララドリーに全身で覆い被さったカズオはゆっくりと腰を落とす事でたった一つ開いているスケベ穴へとちんぽをゆっくり挿入していく。

 

「あっ♡♡♡は、入ってくりゅ…ッ♡♡カズオしゃんのちんちんッ♡♡おおおッ♡♡しゅご……ッ♡♡こりぇ♡あっ♡」

「う、くっ!追い出される!?」

 

排出するための器官も兼ねているからか、ゆっくりとした挿入であるとちんぽが押し返されてしまう。

なのでカズオは腰に力を入れてソレを無理矢理押し込み挿入した。

 

「ちゅぴぃイッ!?♡♡♡……お"ッ♡♡あぐぃッ♡♡♡あッ♡あああああッ♡♡ちゅぴッ♡♡ひぅううッ♡♡♡しょ、そんないきなりィッ♡♡ああ奥までぇえッ♡♡♡」

「うわっ!す、すげ締め付け……!」

「はぁああッ♡♡♡ああッ♡♡んちゅぴぃいッ♡♡♡こりぇ凄いぃいッ♡♡♡まっ、らめ……♡♡あぐぅうッ♡♡♡」

 

ギュウギュウギュウと総排泄孔が異物を追い返そうと脈動している。

力を抜くとにゅるっと追い出される感じだ。それをまた力業で押し込み返す。

 

「ちゅッぴィイイイッ♡♡♡ああんんんッ♡♡ダッ、だめぇっ♡♡そりぇっ♡♡き、きもちいからッ♡♡うあ……ッ♡♡カズオさん♡らめです♡あああんッ♡♡♡♡」

 

腰は引く必要が無い。

力を抜けば勝手に排出される。なので入れるときにだけ力を込めればいい。

ジュップジュップと非常にスムーズにペニスが総排泄孔を出たり入ったりしている。

ヒダヒダの絡み付き具合も最高だ。

 

「ああんッ♡気持ちいい♡♡気持ちいいからッ♡♡あ、やっ♡♡あっ♡あっ♡あっ♡あっ♡ちゅぴぃいッ♡♡♡はうぅんッ♡♡ああああああッ♡♡♡カズオさんッ♡カズオさぁん♡♡♡」

 

アナル兼用まんこ。総排泄孔をペニスでほじくられる感覚は人間やエルフには想像もつかない快感だろう。

抜群の感度のソコにカズオの大マラちんぽがしっかりとねじ込まれている。

 

「ひぃいぃぃッ♡♡♡ひぃいぃぃッ♡♡ぎもぢぃぃぃ♡♡♡♡ああああッ♡♡イクぅう♡♡イッちゃぅう♡♡♡」

「くぅうう!!し、締まるぅう!!」

 

あまりの快楽にララドリーはたまらず絶頂。

総排泄孔がまるでタマゴを産む時のような動きでちんぽを産み出そうと動いている。

だが産ませてはくれない。

カズオによってグリグリと突き込まれているから。

 

「ううぐっ!イッてるララドリーちゃんの総排泄孔……メチャクチャエロい……!」

「はぁああん♡♡ちゅぴいッ!?♡♡♡お、おっぱいらめッ♡♡♡」

 

腰を動かしながら両手を前へと回し、カズオはララドリーの豊潤バストに手を添える。

たまらなく大きい。

そのままぐにぐにと揉みしだいてやった。

 

「ひぃやああああッ!?♡♡♡ま、まらイグッ♡♡おっぱいでもイクッ♡♡あっ♡あっ♡ちゅぴっ♡ちゅぴぃいっ♡♡ん~~あゃうううッ♡♡♡♡」

 

総排泄孔で絶頂しながら、さらに胸からの刺激でも絶頂。

全身がビクンッビクンッと跳ね上がりそうになるも、上に乗ってるカズオのせいでそれも叶わない。

カズオはひたすら総排泄孔の締め付け、それと巨乳の柔らかさを楽しみ堪能している。

対するララドリーはイッてる最中にまたさらにイかされ、もう訳が分からないほど気持ちよくイかされ続けていた。

 

「ふぁああんッ♡♡そーはいしぇつこーがッ♡♡おっぱいがぁッ♡♡♡ちゅぴぃいッ♡♡ちゅっぴぃいいッ♡♡♡」

「可愛い!ララドリーちゃん!ちゅっ」

「ひィぐぅうッ!!?♡♡♡♡」

 

不意にカズオが唇を落とした場所……ソコはララドリーの首筋だった。

後頭部の生え際付近。偶然にもそこは有翼人特有の強い性感帯箇所だった。

 

「ちゅぴィイぃいいいいぃいいいッ!?♡♡♡♡♡う、ああああああああッ♡♡♡♡♡」

「んおおっ!?どした!?アッ!?締めすぎッ!!や、これ!俺も!出そッ!!うああ!!」

 

総排泄孔で絶頂させられ、胸でも絶頂させられ、さらに後頭部の性感帯でも絶頂させられた事でララドリーの総排泄孔がギュウウッと今までの吐き出すような動きではなく搾り取るような動きに変化した。

 

「吸われ!?くッ!はッ!?あ、で、出る出る出る!これもう!!出る!!」

「だ、だひてくだしゃいい♡♡♡赤ちゃんの元ッ♡♡それで貴方のたまごッ♡う、産みたいいッ♡♡♡」

「えええッ!!?」

 

サキュバス店でのセックスは避妊魔法により妊娠する事は決して有り得ないのだが、気持ちよすぎて頭がバカになった鳥頭状態のララドリーにはそんな事はもう関係ない。

 

「か、カズオさんのッ♡♡♡有精卵ッ♡♡ほちぃッ♡♡ほちぃよおッ♡♡♡ちゅッぴぃいッ♡♡ゆ、ゆぅせぃらぁんん"ッ♡♡♡有精卵ッ♡♡♡産ませへぇッ♡♡♡」

「え、エロ過ぎアホー鳥めぇ!!ううう!!出させられる!!?」

「カズオしゃん♡♡カズオしゃぁん♡♡♡」

 

突然の吸い付きにたまらずカズオの精巣が脈動。

大量の精液がグンッと精管を駆け上がる。

 

「う、ぐぁ!!だ、出す!!出る!!ムリッ!!も、もう出るぅッ!!」

「出ひてッ♡♡♡わらしもッ♡も、もうイッてるからッ♡♡いつでもッ♡♡ふぁわぁッ!?♡♡ま、またイクッ!?♡♡♡ああたまごッ♡♡産むからッ♡♡そこに出してぇえーーッ♡♡♡♡」

 

射精の前兆を感じ取った総排泄孔が子宮へと通じる穴をぐぱぁっと開いた。

――瞬間、二人は共に果てた。

 

ビュブグゥウウッ!!ブビュルルゥウッ!!

 

「ふぁあああああああああッ♡♡♡♡♡ちゅぴ♡ちゅぴ♡ちゅぴ♡ちゅぴ♡ちゅぴ♡ちゅぴぃいいいいッ♡♡♡♡ふぅうアアッ♡♡♡ちゅっぴぁアッ♡♡♡♡」

「ッくァ……ッ!!!!あくゥ……ッ!!!」

 

どばどばどばと吹き上がり、なだれ込んでいく精子達。

 

「ああああッ♡♡♡こりぇ好きぃいぃ……ッ♡♡♡♡ゆーせーらん……♡♡ゆーせーらーん~ッ♡♡♡」

「ううう!!ま、まだ出るから……!!」

「は、はぃいぃ~~♡♡♡お願いしますぅうっ♡♡♡」

 

長く長く続く射精。

あまりの大量射精に子宮がそれらを全て飲み込めず、結合部から精液がゴポゴポと溢れ返してきてしまった。

 

「そぅはいせつこーのぉ……♡♡うんち穴とおしっこ穴も開くかりゃぁ……♡♡そ、そこにも種じゅけしてぇ……♡♡そこでも有精卵孕ませへぇ……♡♡カズオさんのたまごぉ……♡♡いっぱい産むのぉ……♡♡♡」

 

 

……その後、ララドリーが産んだ卵は普通に無精卵だった。

 

 

 

―――――――――――――

 

チートインキュバス。カズオのレビュー。

 

●有翼人専門店《妬き鳥・秘伝のタレ》

 

今回は有翼人の店に行ってきた。同じ有翼人のメイドリーさんが下ネタ嫌いなので有翼人はみんなそうなのかと思っていたけど、意外にもお相手した嬢がエロエロだったので凄く興奮した。ただし総排泄孔をじっくり観察されるのだけは相当に恥ずかしかったらしく、それに関しては本気で怒られてしまった。それでもいざエロが始まるとお尻を振って必死に求めてきてくれるので根本的な所はやはりエロいのだろう。有精卵を求められた時はどうしようかと思った。基本的にどこを触ってもエロく感じてくれるので初心者から上級者まで幅広く楽しめる店だと思った。

8点

 

―――――――――――――

 

 

「最近スタンクとゼルとカズオのやつ見ないだっちゃ。」

「どこまでヤりに行ったべ?」

 

ここは冒険者達の酒場、食酒亭。

今日のお客達の話題は最近酒場に顔を出さなくなったスタンク達についてだった。

 

(……そういえばあいつらが行ってからもう二週間かー……

確かにちょっと長いわね……)

 

そして食酒亭の看板ウェイトレス、メイドリーもスタンクらの事を心配している一人であった。

 

(――って!何で私があのスケベの心配しなきゃいけないのよ!?)

 

あーバカバカしい!と一人首を横に振るメイドリー。

と、そこに……

 

「いよう!久々だな皆の衆!」

「ただいまー。」

 

約二週間ぶりに、スタンク達が食酒亭へと顔を出してきたのである。

 

「おおー!おかえり。」

「よう!ちゃんとヤッて来たっスか~?」

「今回はどこまで行ってたんだよ?」

「そこはレビューを見てのお楽しみだ。」

 

元気そうなスタンク達の姿を見て不覚にもにもホッと一安心してしまうメイドリーだった。

 

「あ、メイドリーちゃん。これ貼っといて。」

「……はいはいっ。」

 

スタンクに渡されたレビュー記事を貼るため、メイドリーは冒険者の掲示板へと飛んでいく。

 

(もーっ、たく。相変わらずスケベのままで心配して損した……)

 

そんな事を考えつつもメイドリーの表情は穏やかそうな笑顔であった。が……

 

(……ん?)

 

スタンク達の書いたレビュー記事を見て、そこでメイドリーはガチリと凍り付いた。

 

「……な"っ!?」

 

 

有翼人はインコのように首筋が性感帯!

全穴機能搭載の総排泄孔の感度も抜群!!

な、何て、エロい種族なんだ!!

 

 

まあ見出しにこんな事が書いてあったのだから仕方ない。

今回スタンク達がレビューしに行ったサキュバス店はまさかまさかの自分と同じ種族である有翼人の店だったのだ。

 

ちなみに今回の点数は

 

スタンク・9点

ゼル  ・9点

カズオ ・8点

クリム ・7点

ナルガミ・3点

 

ナルガミの得点が低いのはもちろん店からNGを喰らったからだ。……それでも3点はつけるのか、とカズオは思った。

 

「な……な、なっ……!!スタンク!ゼル!カズオくん!クリムくん!」

 

とたんに顔を真っ赤にして拳を握り締めて怒るメイドリー。

自分と同じ種族のレビュー記事を貼らされたら誰だって怒る。こんなのセクハラと変わりない。

スタンクはそんなメイドリーの背後へとこっそり近づき……

 

「へへっ……ここやろ?この後頭部の生え際付近やろ?」

「チュピッ!?♡♡♡」

 

メイドリーの首筋……つまりは性感帯を撫で上げたのだった。そしてそのせいで有翼人特有のエロい喘ぎ声をあげてしまうメイドリー。

と、次の瞬間――

 

ゴンッ!!!!

 

怒ったメイドリーからの一撃がスタンクの脳天を直撃したのは言うまでもないだろう。

あれは会心の一撃だったと当時のカズオは語るのであった。

 

 




次回予告。妖精。


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妖精の店へ

異種族レビュアーズ、TOKYO MXでアニメ放送中止ってマジですか……
死ぬな……!アニメが無いと僕も書けない……!

……それはそれとして今回は妖精回です。




ここは冒険者達の集まる酒場、食酒亭。

そこでは今日も集まった冒険者達が、何やら真剣な様子で己の主義主張をぶつけ合っていた。

 

「大きい方がいいだろ!この肉と同じだ!大きければ大きいほどいい!」

 

食べかけの骨付き肉をブンブン振り回しながら“大”を押すのは人間の剣士、スタンク。

 

「……そうとも限らないよ。あんまり大きくても食べきれないし。」

 

小さめのウインナーをパクつきながら“小”を押しているのはハーフリングのシーフ、カンチャル。

 

「ははっ、ほどほどが一番だろ。」

 

樽グラスに入ったエールを飲みながら“中”を押すはエルフの弓使い、ゼル。

 

「……大きくても小さくても関係ないよ。ほら、その人に合ったサイズがあるから。」

 

ウサギの形にカットされたリンゴを食べながら、大も中も小も押していないのはチートインキュバスの魔法使い、カズオ。

 

四人は夕食を取りながらあーでもないこーでもないと議論を交わしている。

 

「皆さん何の話をしてるんですかね?食べる量?」

 

給仕の仕事をしながら、カズオ達の話に耳を傾けていたのはここで働く頭の輪が欠けた天使、クリム。

 

「さあ?でもどうせスケベな事でしょ。」

 

それに答えるのは食酒亭の看板ウェイトレス、メイドリー。

そしてメイドリー。大正解。

……ちなみにおっぱいの話ではない。

 

「大きい方が蝶は寄ってくる!!よりどりみどりだ!!」

「どーかな……」

「やっぱほどほどサイズだろ。」

「いやだからそれぞれ相性があるんだって。」

 

上からスタンク、カンチャル、ゼル、カズオの順。

言い争いはどんどんヒートアップしていき、特に“大”と“小”で争っているスタンクとカンチャルはバチバチと目から火花を飛ばして睨み合っていた。

 

「ようし!今からサキュバス街に行こう!証明してやる。」

 

このまま言い争っていてもラチが開かないとばかりにスタンクが実戦で確かめようと提案してきた。

それに全員がコクリと頷く。

 

……もうお分かりかもしれないがカズオ達が言い争っていたのは男のナニのサイズの話である。

これは男のプライドとプライドをかけた負けられない戦いであるとはスタンク談。

 

「……で、どの店に行く?」

「そーだな……」

「レビューも書くなら行った事のないお店の方がいいよね?」

 

うーん……と全員で悩んでいると……

 

「メイドリーさぁん!花蜜エール二つ追加でー!」

「きゃはははっ♪」

「酔っぱらってきちゃったー♪」

 

「「「「…………」」」」

 

向こうのテーブルの上で、三匹の可愛らしい妖精(フェアリー)達がキャピキャピと騒いでいる様子が目に入った。

 

「……フェアリーとかどうかな?」

「俺も同じこと考えてた。」

「俺も。」

「ボクも。」

 

こうして次に行くサキュバス店は決定した。

 

 

 

 

 

 

そして場所は夜のサキュバス店街。

 

スタンク、ゼル、カズオ、カンチャルにプラスしてクリムも一緒に着いてきた。

一緒に行こうぜと誘ってみたら、最初は金銭的な理由で断ってきたクリムであったが、レビューで儲けたお金の分け前を渡してみるとちゃっかり着いてきたのである。

 

雑談なんかを交えながら歩いていると……

 

「あれか。」

 

そこにあったのは巨大な大木をそのままくり貫いて作られたかのようなサキュバス店。

看板には《フェアリー花蜜》と書かれているのでほぼ間違いなく妖精(フェアリー)のサキュバス店だろう。

まるで花畑に訪れたかのような鼻孔の奥を刺激する花の香りが印象的だった。

 

「俺達はフェアリーという花に惹かれる蜂のようなもんだな。」

 

スタンクがなんか上手い事言った。

しかしそれも無理はない。今ここにいる全員が想像するのはさっき食酒亭にいたような可愛らしくも華やかな妖精さん達なのだ。

ロマンチック(ドキドキ)が止まらない。

 

「あ"ーいらっしゃい。」

 

……店の中に入ると、それはいた。

 

煙管をすぱすぱ吹かしながら、股はおっぴろげ、体に刺青、目にはクマの、おおよそ妖精とは思えないほどやさぐれた妖精が受付テーブルの上に座っていたのだ。

先程まで想像していた愛らしいフェアリーのイメージがガラガラと音を立てて崩れ去っていく。

 

(((((怖っ……)))))

 

「全員初顔のよーだねぇ……俺はここで受付嬢ヤッてるアロエだ。よろしくな……」

「「「「……」」」」

「……よろしくお願い……します……」

 

全員が固まってしまっているのでカズオが代表して挨拶をしておく。

正直カズオも固まってしまいたい。

 

「うちの店は初回登録料が必須でねェ……通常料金に500Gプラスで会員証を作ってもらうが……いいか?」

「あ、はい……いいよね?皆。」

「オッケー。じゃあさっそく審査するぞ。」

 

全員が頷いた所で受付嬢アロエはどこからともなく定規を取り出した。

 

「まずはお前からな。」

「……俺?」

 

そしてその定規でスタンクを指すアロエ。

 

「ほれ、兄ちゃん。こっち来い。連れに見られたくはねェだろ?」

「?」

 

スタンクは怪訝そうな顔をしながらもアロエに誘導され部屋の端へと連れていかれた。

受付の部屋自体がそこまで広くないため、すぐそばではカズオ達が何事かとスタンクの背中を見守っている。

 

「よし、脱げ。」

「は?」

「は、じゃねェよ。兄ちゃん、フェアリーとヤりてぇんだろ?ならつべこべ言わずさっさと脱ぎな。」

「……え……」

 

なんというか、押しの強い受付さんだなとカズオは思った。

あのスタンクがたじたじだ。

最初渋っていたスタンクだったが、アロエの迫力に押されたのか渋々ズボンを下ろし始めた。

 

「パンツも脱げよ。」

「わーってるよ!」

 

そう言って下半身すっぽんぽんとなったスタンク。

後ろで見ているカズオ達は、俺達は一体何を見せられているんだ……と野郎の尻を見ながらちょっと引いた。

するとアロエはパタパタとスタンクの前方へと回り込んでいき……

 

「よし。勃たせろ。」

「勃たせろじゃねーよ!!」

 

スタンクの勃起を催促した。

とんでもないアバズレである。

 

「何だよこれは!?ふざけてんのか!?」

 

当然のようにキレるスタンク。普段下ネタばかりの彼だが流石にこれは恥ずかしいらしい。

しかし、アロエいわくこれは必要事項らしく……

 

「ふざけてなんかいねーよ。うちに在籍してるサキュバス嬢は42人だけどな、それぞれサイズや太さにNGとかがあるんだよねェ……」

 

ヒッヒッヒと下卑た笑い声をあげながら定規を撫でるアロエ。

あ、やっぱりNGあるんだ、とカズオは思った。

そもそも手乗りサイズの女の子のアソコに人間サイズのマラを挿入れられる方がおかしいのかもしれない。

 

その後、なかなか勃たせようとしないスタンクに痺れをきらしたのか、おっぱいを丸出しにしたアロエがスタンクのアレに股がるという荒業でスタンクを無理矢理勃起させた。

確かにあれはエロい。ちんぽそのものに乗っかる騎乗位なんて初めて見た。

 

「ほぉー結構立派なの持ってるじゃねえか兄ちゃんよ。」

「うるせ。」

 

アロエはそのままスタンクのちんぽに乗っかりながらブツのサイズを計測した、

 

「じゃあこれ。兄ちゃんの16,5センチの認定カードな。」

「具体的な数字言うなよ!!」

 

哀れスタンク。全員にブツのサイズを知られてしまう。

確か日本人の平均サイズが13センチ程度だったので、流石は“大”を押すだけはあったんだなとカズオは思った。

 

「16,5だと案内できるのはこの二人だけだな。」

「どっちもデブじゃねーかッ!!」

 

そしてアロエが取り出した二枚の写真に写っていたのはおおよそ妖精とは思えないほどのごっつい子達だけだった。

 

「はっはははっ!大きければよりどりみどりじゃなかったのかよ?」

「ぐぅぅ……!!」

 

ゼルに笑われ意気消沈するスタンク。

ますます哀れ。

 

「じゃあ次はエルフの兄ちゃんな。」

「はーい。」

 

その後サイズの測定は滞りなく進んでいった。

ゼル、カンチャル、クリムの順番で呼ばれた。カズオは一番最後だった。

 

「エルフの兄ちゃんはこっちの20人。ハーフリングのあんたは全員誰選んでもいいぞ?」

 

“中”を押していたゼルは約半数。

“小”を押していたカンチャルは全員OKだった。

 

よりどりみどりだが何かに負けたような気がしたとカンチャルはスタンクと同じように意気消沈してしまった。

こちらも哀れ。

 

「んで天使の坊やだけど。」

「はい……」

「はっはっは!わりーな。オメーのをぶちこめる嬢、うちの店にいねーわ!」

「な"ッ!?」(クリム)

「にィっ!?」(スタンク)

「ぬ!?」(ゼル)

「ねぇっ!?」(カンチャル)

「NO……」(カズオ)

 

クリム。まさかの“特大”サイズだった事が判明。

あまりの恥ずかしさに顔を真っ赤にして意気消沈してしまった。

さらに全員の嬢とNGだったのに登録料だけはきっちり取られるというオマケ付き。

哀れ過ぎる。

 

「「「「……」」」」ッチ

 

これには流石のカズオ達もかける言葉が見つからない。

カンチャルはこっそりと舌打ちしていた。

 

「ヒッヒッヒ……それじゃあ兄ちゃんで最後だな。」

 

空気を読まないアロエが定規でカズオの肩を叩く。

 

「俺は好きなものは最後まで取っておく質でねェ……ヒッヒッヒ……」

「……どういう意味っすか?」

「いいから脱ぎな。優しく計測してやるからよ……」

 

ヒッヒッヒと笑いながらカズオのズボンを下ろしてくるアロエ。

 

「ちょ!せめて壁際行かせて!」

「ヒッヒッヒ。」

 

慌ててスタンク達からは直に見えない場所へと移動する。

そしてボロン。

 

「ほお、すげぇな……」

「はっず……」

 

飛び出したイチモツを見てアロエは口元をニヤリと歪める。それは半立ちの時点でスタンクを超えていた。

 

「……大きさもそうだけどここに溜まってる魔力の質がヤベェ……ちょっち味見したくなるねェ……」

「やめろください。」

「ケケケ……それじゃあ勃たせてやるかねェ……」

「おあっ!?」

 

ギュウッと、まるで抱き枕にするかのようにアロエはカズオのイチモツへと抱き付いてきた。

 

「の、乗るだけじゃないんすか?」

「ヒッヒッヒ……様は勃たせられたらなんでもいーんだよ……そーれ、イッチニッイッチニッ♪」

 

そのまま全身をカズオのイチモツに擦り付け始めるアロエ。

小さいくせにぽよんと大きく実ったバストがカズオのアソコを刺激する。

 

「ヒ~♪あっちーなぁ……兄ちゃんのこれ……」

「あっ!?」

 

熱い熱いと言いながらおっぱいだけではなく、ついにはパンツまで脱ぎ捨ててしまったアロエ。

全裸状態でちんこに抱き付き頬擦りまでしてくる始末。

 

「ちょ!ちょ!ちょ!も、もう勃ってる!勃ってるから!」

「まだまだァ……!もっと大きくできんだろ?兄ちゃん……そーれそーれ……!」

 

もう既にアロエの全長を超えるほどのサイズにまで膨らみ上がっているカズオペニス。

当然定規なんぞ超えてしまっている。

 

「ほぉー?天使の坊やも凄かったがこれは……へへっ、兄ちゃん……アンタの優勝だ。良かったな?」

「全然嬉しくないっす……!」

「……まあこれだけでかけりゃ当然うちの店でぶちこめる嬢なんていないわな。……そーだ。兄ちゃんのなら特別に俺が全身ズリで抜いてやってもいいぜ……?」

 

そう言ってアロエはカズオのペニスに抱き付いたままチン先をぺろり。

 

「うっ!?」

 

した瞬間――

 

「んひっ!?」

 

ビクリとアロエの体の方が身震いした。

 

「あ……?く……!!チャーム魔法……?いや、そんな生ぬるいもんじゃねェなこりゃ……」

 

とろりと股から蜜を漏らすアロエ。

 

「あ"~~……兄ちゃんはアレだ……俺が相手だ。どうせ他に相手できる嬢はいねーんだから、俺の火照った体を冷ます責任をとってもらおうか……」

「責任て……俺なんもしてないんすけど……あ、ちょっ!?」

「ほれ、ヤり部屋はこっちだよ……ヒッヒッヒ~♪」

 

そうしてカズオはそのままアロエに手を引かれ、別室へと連れて行かれるのであった。

 

受付は放っておいていいのか?と思ったカズオであったが、受付のイスには目に光を無くしたクリムが無言で座っていたという。

 

 

 




可愛い妖精だと思った?残念!アロエさんです!

次話はエロ。明日くらいに上げられたらいいなと思ってます。


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フェアリー

エロ



「それじゃあ改めて、フェアリー専門サキュバス店《花蜜》の店長兼受付嬢、アロエだ。」

 

プレイルームに入るとアロエはパタパタと若干欠けた羽でカズオの顔の前まで飛んでいき、ぶっきらぼうに挨拶した。

 

「……受付さんが客の相手してていいんすか?」

「たまにだが一応嬢もやるぜ俺は……兄ちゃんみたいにうまそうなイイ男引っ掛けたりしてな。」

「引っ掛けてって……それ嬢って言うの?」

「金はとってるから嬢さ。ちなみに俺ぁ8センチまでしか相手できねぇからな。兄ちゃんの大砲みてーなそれはぶちこめねーから、今日は半額でもいいぜ?」

 

そう言ってギャハハと笑いながらカズオの勃起ペニスをバシバシ叩いてくるアロエ。

痛くはないが……なんだかなぁ……と思うカズオであった。

想像していた妖精とのギャップがありすぎる。

 

……まあそれでも、スタイルだけは目を見張るものがあるなと思った。

身長はカズオの腰にすら届かないほど小さいのに、なかなかどうしてエロいスタイルをしておられる。

こうしてみると淫紋のような刺青も官能的で情欲を誘ってくる見た目だ。

乳首も綺麗なピンク色だし。

 

「おっ?……こんなお人形さんみたいなサイズの俺を見てそんなにちんぽおっ勃てるとは……兄ちゃんなかなかに鬼畜だねェ……」

「……すんません。」

挿入()れられはしねーけど満足はさせてやっからドンと構えてそのまま勃ててな……」

 

全裸のアロエがまたちんぽへと抱きついてくる。

手足を巻き付けニヤ~っと笑っている。

 

「へへっ♪ホントたまんねェな……兄ちゃんのこれ……形といい、艶といい、魔力といい……俺に挿入れられないって点を除けば文句の付けどころがねェちんぽだ……」

「なんかちんこに抱き付かれてるのって妙な感じ……」

「ヒヒヒ……すっげーエロい匂いすんなぁ……兄ちゃんのちんぽ……」

 

ちんぽに抱き付かれた状態のままくんくんと匂いを嗅がれてしまう。

さらにそのままアロエはぺろぺろとちんぽを舐め始めた。

裏スジやカリ部分、血管の一本一本に舌を這わせて丁寧に舐めあげられていく。

 

「ん、くっ!うぅ……!」

「うおっとと……おい、あんま揺らすなよ。落っこちるだろが……」

「そんな事言ったって……!く、ひ……!」

 

敏感な部分を舐められる度に快感が走り、勝手にちんぽがビクンと跳ね上がってしまう。

 

「危ねーなぁ……おとっ、おっとと……!」

「うおがっ!?」

 

バランスを崩し落ちそうになったアロエが慌ててちんぽに腕を巻き付ける。

ちょうどそこはカリ首の段差の部分だった。頭上で手で円を作ってちんぽにぶら下がっている。

 

「お、落ちそうなら飛んでよ……!」

「ヒッヒッヒ♪ここヘコんでて上手いこと腕がまわるんだな……おおうっ!跳ねる跳ねる。」

 

カリ首という敏感な部分を腕で締め付けられ、ぐわんぐわんとちんぽがしなり続ける。

 

「ひ、人のちんぽで遊ぶなよぉ……!」

「いーじゃねーかー……お前も気持ちいいんだろ?」

「…………」

「ヒッヒッヒ♪揺れる揺れる。ちんぽの方が正直だな。おうおう可愛い奴め……♡」

 

まるで遊具のようにどんどんちんぽを登っていくアロエ。そしててっぺんへとたどり着いた。

 

「おおっー……くせー、くせー♪匂いの発生源はやっぱここだなぁ……先走った汁が滲み出してきてやがる。」

「ううぅ……なんか恥ずかし……」

「どれ一口……じゅるっ…………くっ♡くぅううーーッ♡♡♡や、やっぱキクねぇこれェ……ッ♡♡」

 

鈴口から溢れ出してきた先走りの雫を小さな口で啜るアロエ。

頬を高揚させて眉間を押さえている。

 

「こりゃどんな酒よりも気持ちよくなれるドリンクだ。ほれっ、もっと出しな。」

「うあっ!?そ、そこ擦らないで……!!」

 

両手でスリスリと裏スジを撫で上げられる。

するとちんぽの先からまたジワジワとカウパー汁が滲み出してきた。

 

「おっ♡出た出た♡……通はな、まず香りを楽しむんだ。スゥ~くんくん……♡はぁ~♡たまんねェ……♡♡」

 

通ってなんだよ。

あんたは我慢汁のソムリエか何かか。

 

「そして一口……じゅるっ♡くふぅうーーッ♡♡キクぅうーーッ♡♡♡」

 

まるで風呂上がりにビールを飲むおっさんみたいな反応だった。

それでもカズオは自分のちんぽよりも小さな妖精が自分のちんぽ汁を飲んでそれをやってるのかと思うと興奮が収まらなかった。

 

「ヒッヒッヒ♪俺ももう濡れてきちまったぜ……」

 

アロエはそう言うと愛液の溢れ出してきた股間をヌチャヌチャとカズオのちんぽの竿部分へと擦り付け始めた。

 

「あー……♡女が疼いてたまんねェよ♡兄ちゃんのちんぽ、俺のマン汁まみれにしてやっからな……」

 

ヌッチュヌッチュとナメクジが這いずりまわるかのようにまんこでちんぽの上を這いずりまわるアロエ。

 

「ううくっ……!え、えっろぉ……!!」

「おおっと、兄ちゃんの汁もえらいことになってきたな……」

 

最初はジワジワと滲み出す程度だったカズオの我慢汁が、今やどろどろと大量に溢れ出して止まらなくなってきてしまっている。

 

「それじゃ、ここらでいっちょ本気で全身ズリしてやろうかねぇ……ヒヒッ♡」

「え?お、おうううおおッ!!?」

 

アロエの体の動きが唐突にしなやかで滑らかな動きへと変化を遂げた。

カズオの我慢汁を使って全身をぬるぬるにして、ニッチャニッチャと擦り始める。

 

「ふへぁ……♡すげェやこりゃー……♡」

「おあっ!!く、はぁ……!」

「どうだ?気持ちいいだろー?俺のいやらしい部分全部使ってちんぽ扱いてやっからなー……」

「あ、そ、そこっ!ううぅ……!!」

「んっ♡おっ♡……ァ、こっちの高ぶりもやばいなこれ……♡♡」

 

カズオのちんぽに全身を擦り付けているアロエ。

すると何故かアロエの方までだんだんと気持ちよくなってきてしまう。

というか媚薬効果のあるカズオの我慢汁を飲んでさらに全身に塗り付けてしまったのだからこうなってしまうのはむしろ必然であった。

 

「あー……♡ちょい、これ……♡ん……♡」

「うぅく……ッ!!アロエさん……!」

「ヒヒ……♡やべっ♡……兄ちゃんのちんぽ……♡マジでやばい……♡」

 

ちんぽの吐水口から湧き出すカズオの我慢汁を直接手で絡め取るアロエ。そしてあろうことかアロエはその我慢汁の塊を自らの一番敏感な部分……おまんこへと塗りたくり始めた。

 

「あ"あ……ッ♡♡これは……ッ♡♡き、キク……ッ♡♡なァ……♡♡♡」

 

そのまま自分のおまんこを弄りながらちんぽを擦る事も忘れない。

 

「はぁはぁ……♡へへ……♡兄ちゃんもう出そうになってきたかい?」

「うう……!で、出そう……!」

「そーだろそーだろ……♡パンパンに張り詰めてて今にも爆発しそうだ……♡そーら♡ラストスパートだっ♡♡」

「あっ!くぃ!ふ……!に"……!!?」

 

亀頭の上へと上がったアロエ。

ヌチヌチヌチと自分のおまんこをカズオの鈴口へと激しく擦り付け始めた。

 

「ああっ!先っぽそんなしたら!!で、出る!出る出る出る!!」

「ヒッヒッヒ♡イッちまいなァー……ッ♡♡んッ♡♡俺も一緒にイッてやっからよ……♡♡ほら……イッちまえッ♡♡♡」

「アッ!!出……ッ!!!」

 

瞬間――

 

 

ブビュァー!ブビュァー!

と勢いよく天井目掛けて精子が噴射した。

 

「うおああッ!!?うッ!?♡♡ああッ♡♡♡」

 

アロエの体はカズオの精液の波に飲まれ、まるでクジラの潮吹きで持ち上げられた漫画のキャラのようになってしまっている。

そして噴き上げられ、精液にまみれながらアロエは空中でそのままイッてしまった。

 

ビュービューと噴き出す精液の噴水の上でアロエはビクビクと気持ち良さそうに体を震わせている。

 

 

「ヒ……ヒ~……ヒッヒッ……♡♡一度にこんな出す奴ぁ兄ちゃんが初めてさ……♡♡おかげでベトベト……こんなにされちまった……♡♡」

 

ようやく射精が終わった頃……アロエの体はもはや精液が付着してない所を探す方が難しいほど真っ白に汚れていた。

 

「ヒ~……グッ……♡♡あっ!?♡♡んん……♡♡ヒッヒッヒ……♡♡♡あ"ー……♡♡やべ……♡死にそう……♡♡」

「何で!?」

 

アロエが死にそうと言った理由。

それは興奮し過ぎて……ちんぽが欲しすぎて、欲求不満過ぎて死にそうだった。

 

(し、子宮が疼きやがる……)

 

超効能の媚薬成分の原液であるカズオの精液。

それを全身で浴びてしまったアロエの体はもはや強制的に子作りがしたくてたまらない体にされてしまっていた。

 

それも他のちんぽでは絶対にダメだ。

この精液を出してくれた……目の前のこのちんぽとセックスしない限りこの体の疼きは決して収まらないだろう。

アロエはそれを本能で理解してしまう。

 

「……ッチ……」

「え?」

 

舌打ちをする。そしてアロエは精液まみれの羽でフラフラと飛び上がった。目指すはまだまだ大きくそそり勃ったままのカズオのちんぽ。

 

(……デケーな……)

 

見れば分かる。

自身の身長よりもでかいのだ。物理的にも絶対に入らない事は分かっている。

それでもアロエはカズオのちんぽに向かってまんこを開いて……振り下ろした。

 

「お"……ッ♡」

「うおっ!?」

 

グチュリ……

入らない。当たり前だ。先っちょさえ入らない。

 

「くぅううう……ッ♡♡♡」

 

それでも膣内にちんぽが欲しくて何度もまんこをぶつけてしまう。何度も何度も何度も何度も。

 

「……ッんで!!入らねェ……ッ♡♡んだよォ……ッ♡♡♡」

「ちょっ!?あ、アロエさん!?うあっ!?おうっ!?おうっ!?ちょっと!?」

「クソ……ッ!!」

 

半ギレしながらもまんこをちんぽにグリグリと押し付けるアロエ。

もどかしすぎる。ちんぽはすぐ目の前にあるのに、まんこの中に入らないのだ。

 

「うくっ……!アロエさん。落ち着いて……!」

「落ち着いてられねーよ……こんなの……ぅくっ♡」

「くううっ!?何してんの!?」

「う"うう……ッ♡♡んでこんなデケーんだよ……」

 

入らない。

それなのに膣の中が寂しくて仕方がない。

もうこの際ちんぽじゃなくてもいい。目の前のオスの体の一部ならどこでもいい。

 

「ちょっと指借りるぜ……?」

「え?」

 

パタパタとちんぽの上から飛び立つアロエ。彼女はそのままカズオの右手へと移動した。

 

「手ェ、パーにしな……」

「は、はい……」

 

言われるがまま手を開くカズオ。

そしてアロエはそんなカズオの人差し指に股がると……

 

「んん……ッ♡♡」

 

ぬぷっとまんこの中へ指を挿入した。

 

「ぁ……♡なかなかいい指してんな……♡……ちょうどいいサイズだ……♡」

「ゆ、指がなんかすげぇぬちょぬちょ……」

「おぐぅッ!?♡♡♡い、イイぜェ……?♡♡」

 

試しに指を軽く曲げてみるとまんこ全体がビクンと反応。ギュウウッと指を強く締め付けられた。アロエの膣内はちょうど指サイズくらいか。

 

「な、なんか指人形つけてるみたい。」

「ヒッヒ……♡鬼畜な発想だなぁ……♡それじゃ試しに兄ちゃんの全部の指にうちの嬢のアソコぶちこんで人形劇でも開いてみっか……?」

「一見可愛らしいけど全然ファンシーじゃない!!」

 

それはきっと世界で一番エロい指人形劇となるだろう。

お子様には絶対に見せられないやつ。

 

「ヒヒヒ……♡俺ぁ本気でヤッてもいいんだぜ?人形劇……店の宣伝にもなるからな……」

「……これで勘弁してください。」

「おッ!?♡おおッ♡♡」

 

このままじゃ本当に人形劇をやらされそうなのでまんこ内の指をクニクニ曲げて黙らせる。

そして反対の手の指ではぷにぷにとアロエの胸を擦って刺激してやる。

 

「い、いいねェ……♡兄ちゃんなら指だけでもじゅーぶんうちの嬢を善がらせられっなぁ……んんっ♡♡」

「……マシュマロサイズのマシュマロおっぱい……」

「やっ……♡くひ……♡」

 

左手の親指と人差し指でアロエの胸をくにくにと弄くり回す。

これは巨乳といえばいいのか、それとも小乳とよべばいいのか……

おっぱい自体は凄く大きく実っているのだが、全身の基本サイズが小さいので今まで触れてきたどんなおっぱいよりもそれは小さかった。

それなのにちゃんと巨乳の柔らかさ。まるで生きたフィギュア。

 

「あ"……ッ♡も、い、イク……♡んんッ♡♡♡」

「うわっ!?」

 

しばらくそうして胸とアソコをクニクニ弄っていたら、アロエの体が突然ビクンと跳ね上がった。

絶頂したのだ。

イキまんこがキュ~ッと窄まり、カズオの指から精液を搾り取ろうとしている。

……しかし残念ながらカズオの人差し指には射精機能など当然ついて無い。

 

「はぁはぁ……♡……おい、俺もイッたんだからお前も精子出せよ……」

「出せるかい!!」

「……はぁ……使えねー指だな……」

「勝手に人の指使っといてなんて言いぐさだ……」

 

イッた後だというのに、アロエの体はいまだに火照ったままだった。

……恐らくは子宮に精液を射精されていないからだろう。

やはり指じゃダメだ。ちんぽじゃないとダメなのだ。

 

指からまんこを抜いたアロエは一度飛び上がると再びカズオのちんぽの先に腰を下ろした。

そしてまたバチュバチュとまんこを振り下ろし始める。

 

「……また?」

「……」

「ちんぽ欲しいの?」

「…………あ"?……あんな凄いのぶちまけられたら誰だって欲しくなっだろーがよ……」

 

口調は乱暴だが、アロエは顔を真っ赤にさせながらの半泣き状態だった。

必死にまんこをちんぽにぶつけ、中に入れようとしている。

……そのギャップにカズオは不覚にも萌えてしまった。ムラムラきてしまった。

 

(アロエさん可愛い……)

 

そしてカズオは思った。アロエの中にちんぽを挿入れたいと……

そう考えたその時だった――

 

ズジュボォオオッ……♡♡

 

「……えっ!?」

「お"ォ――ッ!!?♡♡♡♡♡」

 

突然カズオのちんぽがアロエにとってちょうどいいくらいのサイズまで縮んだのである。

 

そしてそのせいで……いや、そのおかげで――

カズオのちんぽは勢いよくアロエのまんこの中へと侵入を果たしたのだった。

 

「…………かはッ!?♡♡」

 

あまりの衝撃に何が起こったのかを理解できないアロエ。

ただ一つ分かる事は今自分のまんこの中には己が求めてやまなかったモノがぶちこまれているという事だけ。

まんこを通して途方もない幸福感が沸き上がってきた。

 

「……な……にが……?♡♡」

「……!?……!?」

 

不意にカズオと目が合う。

カズオも何が起こったのか理解できていない様子。

見つめ合う二人。互いの性器同士がビクリと震え合い、快楽を伝え合う。そこで二人はようやく自分達が繋がっている事を理解するのであった。

 

(……え?どうなってんのこれ?俺のちんこ、これ、アロエさんの中?どうやって入った!?)

 

今まで誰とセックスしても妙にしっくりくるな~とは思っていたが、まさか自分のちんぽよりも小さいサイズの妖精のまんこにまでピッタリと入り込むとは思っていなかった。

どう考えても普通じゃあり得ない。しかし、現にこうしてグッポリ入っている……

 

「んくっ♡な、なんだこりゃ?……まるで神の奇跡じゃねーか……」

 

ボソリとアロエが呟いた。

 

「……神の奇跡?」

「ん?知らねーのかい?……教会で結婚式をあげた夫婦は“神の奇跡”の加護が貰えんのよ。そうすりゃ本来ならありえねェ種族同士でもおっぱじめられるよーになんだとよ……たとえば巨人と小人同士とかでもな……」

「へ、へー……知らなかった。」

 

つまりその“神の奇跡”というのがあれば物理的にセックス不可能な相手とでもこうしてセックスができちゃうという訳だ。

 

……カズオの肉体は神様に直接作ってもらった体である。

もしかしたらその“神の奇跡”とやらがこの体には標準装備されているのかもしれない。

 

「ヒッヒッ……♪神の奇跡を持ったちんぽか……兄ちゃん、あんた何者だい……?」

「……ただのチートインキュバスですけど。」

「……?……まあんな事ぁどーでもいいか……とりあえずヤレるってんならありがてェ……♡」

 

アロエの口元がニヤリと弧を描いた。

そしてゆっくりと腰を動かし始める。

 

「あ"~……♡♡このちんぽだ……♡これが欲しかった……♡♡」

 

カズオの顔を見上げながらアロエはしっかり奥までちんぽを飲み込んでいく。

 

「お"おうっ♡♡ヒヒヒ……♡行き止まりの終点……♡」

 

ちんぽが子宮をグイッと持ち上げたのと同時にアロエのケツがカズオの恥骨を叩く。

 

「おー♡ここまでしっくりくるのは兄ちゃんが初めてだな……♡♡うっし♡うっし♡」

「あっ!く、う……!し、締め付けがホントすごい……!!」

「おおぅうッ♡♡ちょーど良いところに当たりやがる……♡くひ……っ♡」

 

フェアリーのまんこはとにかくキツかった。

まるでキツキツのオナホールのようだ。カズオはいくらなんでもこれはキツ過ぎないか?と思ったのだが……

しかし“神の奇跡”を持つちんぽはこのサイズこそが()()()()()()()()()()だと判断したのである。

要は一番気持ち良くなれるサイズ。

 

「お"お"♡♡限界ギリギリって感じだねェ……♡このちんぽ……♡マジでたまんねェ……♡♡」

「お、お腹膨らんでますけど、大丈夫なんすか?」

「ヒヒヒ……♡フェアリーの体は人間よりも柔らかいから平気だよ……♡♡むしろ腹いっぱい幸せを感じられてイイねぇ……♡」

 

ちんぽを奥まで差し込んだ状態だとアロエの腹部が亀頭の形にボコッと浮き出る。

普通の人間ならそんな状態苦しいだけであろうが、フェアリーであるアロエにとってはむしろ気持ちいいらしく、リアルボコォ状態のそこを愛おしそうに撫でていた。

 

「このまま兄ちゃんのちんぽケースとして生きていくのも悪かねーな……」

「悪いよ!俺のちんぽに寄生するのはやめろください!」

「へっへっへ♡」

 

ヌッチュヌッチュとアロエのペースでちんぽが抜き差しされる。

あんまり激しくすると本当に壊れかねないのでカズオはベッドのふちに腰かけてされるがままを受け入れている。

 

「兄ちゃんは気持ちいいかい?」

「正直めっちゃ気持ちいいです。……アロエさんのまんこメッチャ狭い。」

「ヒッヒッヒ♡♡そりゃ良かった♡動きは遅いかもしれねーが……締め付けには自信があるからよ……♡」

「メチャクチャに締め付けられてます。」

「メチャクチャに締め付けてんだよ。」

 

しばらくヌチャヌチャと全身を動かしていたアロエであったが、流石に全身運動は疲れるのか、途中でフゥーと息を吐いて動きを止めてしまった。

しっかり奥まで差し込んだままの休憩なので、今も腹部はボコォしたままだ。

 

「……兄ちゃん。机の上に置いてある煙管取ってくんね……?」

「人のちんぽ入れたまま一服しようとしないでください。」

「別にいいじゃねェーか。ケチだな……あ、そうだ兄ちゃん。うちの店で働いてみないかい?ただ受付でイスに座ってるだけの簡単な仕事。給料はずむぜ……?」

「それ俺のちんぽをイス代わりに使おうとか考えてない?」

「アッハハ!バレたか……!」

 

笑いながらまた腰を振り始めるアロエ。

 

「うっ!キツ……んぐっ!?」

「ヒッ♡ヒッ♡ヒッ♡……こんなちんぽあったらずっと入れていたくなるだろー?♡あーキモチ……♡」

「くぅうう……!!し、締まるぅ……!」

「うくッ♡う"……ふぅぅぐ……ッ♡♡ち、ちんぽビクビクしてるぞ……♡♡」

 

カズオのちんぽに絶頂の波が近づいてくる。

射精する為に追加の刺激を得ようとカズオの腰が勝手に跳ね上がりカクカクと動き始める……が、ちんぽにハマっているアロエごと動くので意味がない。

アロエの体がちんぽごとカクカクと揺さぶられるだけだ。

 

「うわっぷ……!よ、酔うだろ……!腰動かすな……」

「ううう……!!も、もう……!!」

「ヒヒヒ……♡もどかしいんだな……♡俺の穴使って好きにちんぽガシガシしたいんだろ……?」

「し、したいぃ……!!」

「……しゃーねーな……ほれ……」

「?」

 

ちんぽにまんこが刺さった状態のまま、アロエはカズオの事を見上げ、両手を上げてバンザイのポーズを取った。

 

「……いいよ。」

「??……な、何がいいの?」

「兄ちゃんの好きに俺を動かしても。」

「えっ!?」

「ほれ、俺の体握って……んで好きに上下にガシガシ動かしな……俺が兄ちゃんのマジカルホールになってやっからよ……ヒヒ……♡」

 

マジカルホール。つまりオナホールの事だ。

 

「うう……そんな事したらアロエさんのおまんこ、壊れちゃうんじゃないの?」

「ヒッヒッヒ……妖精のヴァギナを甘く見んなよ……?フェアリーは元々力は弱い種族だからよ……ある程度なら激しくされても大丈夫な風にできてんだよ……」

「そうなの……?」

「ああ……てか俺ももう我慢できねーんだよ……だから兄ちゃんの手で、俺の妖精まんこ、思いっきり犯してくれよ……ヒッヒッヒ……♡♡」

「うぐ……わ、分かった。もうどうなっても知らないから!!」

 

ガシッ

 

「お"ぅ"……ッ♡」

 

もうどうにでもなれといった勢いでカズオは自分のちんぽを咥え込んでいるちっこい妖精(アロエ)の胴体を握りしめた。

 

「ん"おッ!!♡お"ッ♡お"ッ♡お"ッ♡お"ッ♡お"ッ♡お"ぉう"ーーッ!?♡♡♡♡」

 

そしてまるでホールでオナニーをするかのようにアロエの体を動かし始める。

 

「うあッ!これ!すご!んぅううう!!!」

「お"ぼぉッ!?♡♡おう"う"ッ!?♡♡こ、これ"ェ……ッ♡♡♡ヤバァあぁ……ッ♡♡♡♡」

 

メチャクチャにキツい膣の中を無理矢理ちんぽが力任せに出入りする。

ニヂヂヂとマン肉とチン肉が擦れ合う。

これはカズオはもちろん、アロエはもっとヤバかった。

そもそもマジカルホール扱いされる事自体がこれが初めてなのだ。ちんぽを扱く為のいやらしい道具にされている。

ちんぽを気持ちよくする為の穴にされている。

 

「ン"おッ♡♡♡だ……ッ♡♡♡はあ"あ"あ"ッ♡♡♡♡おひッ!?♡♡うア"ッ♡♡♡♡まッ♡♡まっでッ♡♡♡ごわれる"ッ♡♡♡マジでおまんこっ♡♡んあああッ♡♡♡♡ら、らめぇえええええッ♡♡♡♡」

 

たまらずアロエは潮を吹いて絶頂してしまった。

それでもカズオの手の動きは止まらない。

 

「い、イ"ッでぅうッ♡♡♡♡もうイッ♡でるからァああ"ッ♡♡♡♡あひッ♡♡おッ?♡♡おぼおおおッ!?♡♡♡♡」

 

グッヂョッグッヂョッグッヂョッグッヂョッ

小さなアロエの体ではカズオに抵抗などできない。ただされるがままでいるしかない。

ボコォボコォと何度も腹部が亀頭の形に膨れ上がる。

痛みはない。ただ死にそうなほど気持ちいいだけだ。

 

「お"お"お"お"ッ♡んんんッ♡♡♡ま、まだか!?♡♡射精……ッ♡♡は、早く出せ……ッ♡♡♡俺はもうイ"ッてるぅッ♡♡♡」

「ぁ……ッ!!!も、もう出そ……!!で、出る!出る!出る……!!!」

「ン"ン"ン"ン"ッ♡♡♡だ、出せッ♡♡出し……な"ァッ♡♡♡ぜ、じぇんぶ……ッ♡♡♡俺んな"がにッ♡♡♡」

「ぐう……ッ!!!」

「ア"……ッ!?♡♡♡」

 

グンッと精液がかけ上がる。

とっさにカズオはググッとアロエをちんぽに向かって押し付ける。アロエはちんぽの形に膨れ上がっている自分の腹部をキツく抱き締めた。

瞬間――

 

ドビュブゥーー!!ドビュブゥーー!!

 

「ン"オ"おぉお"ォおおぶぅううううッ!?♡♡♡♡♡ァッ♡ハァあぁあ……♡♡♡♡♡」

 

アロエの内部で大量の精液が爆発した。

フェアリーにも挿入可能なサイズとなったカズオちんぽであったが、その射精量だけは変わらなかったのだ。

小さなアロエの膣内に大量の精液が殺到する。

 

「うあ……!!出しづら……!!き、キツいぃ……まんこ……!!」

「は、腹がぁ……ッ♡♡♡い、いつまで出すんだこのやろ……ッ♡♡♡うッ……ヒ…ヒヒィ……ッ♡♡♡もっと出せェ……♡♡♡」

 

出した精液はそのあまりの量にほとんど結合部から逆流してしまった。

どう見てもアロエの内部に入りきる量ではない。

それでも子宮は出された精液をなんとか全て飲み干そうと頑張っている。

そのせいでアロエのお腹はカズオの精液で若干ぷくりと膨れてしまうのだった。

 

「く……う……っ!」

「ヒ……♡ヒぃ……♡♡」

 

長い射精がようやく終わる。

カズオの足元はアロエの中から漏れ出した精液でベトベトだ。

そしてアロエのお腹はまるで妊婦のようにぽっこりと膨らんでいた。

 

「ヒッヒッヒ……♡兄ちゃん……あんた出しすぎだろ……見ろよ……勢い余って妊娠しちまったじゃねェか……♡」

「……そんなに早く妊娠してたまるか。」

「ヒッヒッヒ……バレたか……」

 

カズオはちんぽからアロエを引き抜いた。

すると栓を失ったまんこの中からドバドバと注ぎ込まれた精液が大量逆流していく。それに合わせてアロエのお腹もスゥーっと元のスレンダーな体型へと戻っていくのであった。

 

「……本当はもうちょっと膨れたお腹で妊娠気分を味わってたかったんだけどな……」

 

へこんだお腹をさすりながらアロエは一人言のようにそう呟くのであった。

 

 

 

―――――――――――――

 

チートインキュバス。カズオのレビュー。

 

●フェアリー専門店《花蜜》

 

キャピキャピした感じの可愛い妖精さんを期待して行ったら受付に座っていた妖精さんが体中にタトゥーを入れたヤサグレフェアリーだったのでまず一度ビックリ。次にその受付嬢さんに男のアレのサイズを定規で測られて二度ビックリ。そしてそのままその受付嬢さんに気に入られてしまい彼女とする事に。三度ビックリ。……プレイについてだけど、まず全身ズリをされた。小さい体で上ったり叩かれたりと男のシンボルがまるで遊具扱い。本番行為は人によってはリアルボコォしたりもする。だけど妖精は基本体が柔らかいから特に問題は無いらしい。俺は全然平気だけど視覚的にそういうのが苦手な人にはちょっとオススメできないかな。ちなみに受付嬢さんは気に入った相手としかしないって言ってたから彼女を指名したりする事は基本できないっぽい。

6点

 

―――――――――――――

 

 

 

今回の点数。

 

スタンク ・3点

ゼル   ・7点

カズオ  ・6点

カンチャル・9点

クリム  ・0点

 

クリムの点数が低い……というか0なのは言わずもがな。どの嬢とも相手ができないと言われ、NGを食らわされたからである。

 

……そして今回のレビュー記事が貼り出された日の食酒亭。

 

「……」

「……」

「……」

「……」

 

ジー……

店内にいるほとんどの者がクリムの下半身へと注目していた。

 

「あんなに可愛らしい見た目っスのに……」

「全員から相手できないって言われるとは……」

「一体どんなモノぶら下げてんだべ……」

「勉強になります……」

 

「…………」

 

可愛らしい見た目に反し、可愛らしくないご立派なブツをお持ちだと、その日のクリムはとても恥ずかしい思いをしながら過ごしたという……

 

「そしてカズオ。あの受付嬢のフェアリーに入れられるって事はだべ……」

「インキュバスのくせに……」

「短小だっちゃ……」

「勉強になります……」

 

「短小ちゃうわい!!俺は相手する女性によってアレのサイズを変えられるの!!嘘じゃねーぞ!!本当だぞ!!」

 

しばらくの間、食酒亭では男のイチモツの大きさについての話題が続いたという……

 

 




R-18月間ランキング一位ありがとうございます。
正直ここまで上がれるとは思っていませんでした。

今回出てきた“神の奇跡”についてですが、原作四巻の14ページにある、フェアリーとオーガ夫婦が受けた神の奇跡みたいになってると言えば一番分かりやすいですかね?
全然サイズ合ってないのに入れる時にピッタリになるっていうアレです。
カズオはそれが誰とでも出来ちゃうんです。


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悪魔の店へ?





『我は魔王なり……今こそ魔族が世界を支配する時……!』

 

ここはカズオ含むスタンク達が拠点にしている中央街。

その中にある人通りの良さそうな広場で身長およそ数10メートルはありそうな巨大なツルペタ幼女……もとい悪魔の王、“魔王”が大きな声を響かせて世界征服宣言をしていた。

 

『現在は魔導の発展が著しく遅れッ!本来もう開発運用されているべきはずの便利な魔法技術が研究段階で滞っている現状にある!!ゆえに!この魔導軽視の状況に歯止めをかけるべく、魔王デスアビスに血塗られし一票を!!』

 

……とまあ、世界征服宣言と大袈裟に言ってみたものの、ようするにこれはただの政治演説である。

 

あらゆる世界が混在するこの世界では、様々な種族の政治家達がいる。そんな中、魔王であるデスアビスは“悪魔党”と呼ばれる政党の代表であった。

 

そんなデスアビスの演説を、カズオ達は少し離れた通りから眺めていた。

 

「うるせぇな。でもまあ可愛いから許そう。」

「もう選挙の時期か……100年おきくらいでいいのにな……」

「なんであの魔王、マイクロビキニ着てるんだろ……」

 

上からスタンク、ゼル、カズオの順。

それぞれが思った事を口にして、魔王の演説自体にはあまり興味が無さそうだ。内容については話半分程度にしか聞いていない。

 

「今の与党はどこなんですか?」

 

カズオ達と一緒に来ていたクリムがふとそんな疑問を口にした。

「そういえば俺も知らない。」と、カズオもスタンクとゼルの方を向く。

 

「今政権取ってるのはオーク党だ。」

「まあ、バランス考えたらそこになっちまうよな。」

 

オーク。つまり豚の獣人だ。

この世界では現在、豚が国王なのか……

 

「……なんでバランス考えたらオーク党なの?」

「それはだなカズオ。オークが政権取ったらまず食料が超安くなるんだ。税金もほぼ最安、それでいてサキュバス街にも予算を回してくれる!」

「あいつらの政策、完全に庶民の味方だからな。」

 

うんうんと腕を組んで頷いているスタンクとゼル。

 

オーク党が掲げるモットーは【発展より安定を、労働より安眠を、いっぱい食って、寝て、遊んで、ヤろう!それで生物は皆幸せです!】である。

三大欲求を武器にされたらそりゃ政権取るわな……日本にも見習わせたい政治演説だとカズオは思った。

 

「じゃあ二人もオーク党に入れるの?」

「いや、オークはほっといても通るから、俺はサキュバス党に入れる。ゼルは?」

「俺もサキュバス党。数議席は欲しいもんな。サキュバス党。」

「さ、サキュバス党!?」

 

サキュバス党マニフェスト。【1に性欲、2に性欲。3、4が無くて、5に性欲。性欲に手厚い支援を!】

……兎にも角にも性欲に特化した分かりやすい政党らしい。

一部の変態達からそれはそれは熱烈な支持を受けている事だろう。目の前の変態(スタンクとゼル)のように。

 

『――以上、悪魔党代表デスアビスでした。ご清聴、ありがとうございました。』

 

不真面目な政治の話をしていると、いつの間にか魔王デスアビスの演説が終わっていた。

大地を震わすほどの大演説だったが、オークやサキュバスが相手では悪魔党は荷が重いだろう。

 

……ちなみにカズオはサキュバス党を支持する事に決めた。

政権を取ってくれても構わない。

 

「……でもあの子可愛かったな……よし!次悪魔っ娘のサキュバス店に行くか?」

 

スタンクが魔王デスアビスを見上げながらそんな事を言った。

 

「いいね!」

 

それに対しカズオは親指を上げて答える。

悪魔っ娘。それは日本の二次元美少女業界を支え続けてきた王道の萌え要素。

悪魔党は支持しないが、悪魔っ娘のサキュバス店になら行ってもいい。

 

「んー……悪魔かー……悪魔はちょっとな……」

「ボクも苦手かも……そもそもボク天使ですし……」

 

しかし、スタンクとカズオがノリノリであるのに対し、残り二名は難色な反応を示している。

天使であるクリムはまだ分かるのだが、レビュアーズのスケベ二柱であるゼルまでもが否定的であるのは少し意外だった。

 

「何だよ。お前ら悪魔っ娘ダメなの?」

「悪魔ってもしかして人気の無い種族な……」

「そうなのですよッ!!!!悪魔族は人気が無いのですッ!!!!」

「「うわっ!?」」

 

カズオとスタンクの言葉を遮って、突然一人の悪魔の男が大声を出しながら現れた。

その悪魔は全身緑色で、頭からは二本の触角が伸びており、ガタイのいい筋肉質な体つきをしている。

……有り体に言ってしまえばピッコロさんのパチモンみたいなヤツだった。

 

「だ、だれ?」

「……失敬。(わたくし)悪魔党の広報担当、デモンツーと申します。先程演説なさっていた魔王デスアビス様の部下であります。」

 

デモンツーと名乗ったナメック星人……もとい悪魔はペコリと頭を下げて名刺を渡してきた。

 

「話を戻しますがッ!!」

「うっさ!」

「我々純正悪魔族はいつも結婚したくない種族トップ5に食い込んでいるのです!!ゆゆしき事態ですよこれは!!!」

「ぼ、ボリューム抑えて!抑えて!」

 

力強く力説するデモンツーは胸元から《100種族に聞きました!結婚したくない種族ランキング!》という用紙を取り出した。

恐る恐る見てみると、そこには結婚したくない種族、第2位悪魔。と確かに書かれていた。

理由はワガママ、DVされそう、オーラが怖い。などなど。

 

ちなみに結婚したくない種族1位は死体種族(アンデッド)だった。

……あれに負けたら正直終わりである。

 

「へー、悪魔ってうさんくさいイメージだったがそこまで人気無かったんだな。」

「アンデッドは納得の一位だな。」

 

アンケート用紙を覗きながらゼルとスタンクがふんふんと頷いている。

 

「……ちなみに結婚したい種族ランキングもあるのですが、それの10位には現在、カズオさんの“チートインキュバス”がランクインしておりました。」

「なんでっ!?」

 

デモンツーの言葉にカズオがずっこけた。

 

……そもそもチートインキュバスというのはカズオがただテキトーに名乗っているだけの、仮の種族名でしかない。

そんな国民アンケートみたいなのに乗るほど有名な名前では決してないはずなのだが……

 

デモンツーが取り出した《100種族に聞きました!結婚したい種族ランキング!》と書かれた用紙を見てみると……

 

「俺だ……」

 

見ると確かにチートインキュバスが第10位の枠に乗っていた。カズオの写真と共に。いつの間に撮られたのだろう……

まあチートインキュバスという種族はこの世にカズオ一人しかいないのでカズオの写真を使うというのは仕方ないと言えば仕方ないのだが……

 

「って仕方ない訳あるかーい!!種族じゃなくて個人を指してるだろがこれは!!誰だ!?俺に投票したやつ!?」

「カズオさんが今まで相手してきたサキュバス嬢さん達からの手厚い支持らしいです。」

「なんつーところにアンケート取りに行ってんだよ!?」

「他にも食酒亭を利用している何人かの女性客がカッコイイからとカズオさんに投票したみたいですね。ちなみに写真もそこでこっそりと入手したらしいです。」

 

カズオはガクリと膝をついた。

いくら結婚したい種族というポジティブなアンケートとはいえ、こんなの肖像権の侵害である。

助けを求めるように仲間(スタンク)達の顔を見上げてみると……

 

「おーおー、流石。イケメン様は違いますねー。」

「モッテモテでうっらやましー。」

 

嫉妬混じりの表情で見下されてしまった。

カズオに仲間はもういない。

クリムはなんかモジモジと複雑そうな表情で顔を赤く染めていた。意味不明な反応だ。

 

「……ところで、あなた方のレビュー……私どもも拝見しております。」

「……このタイミングでその話する?」

 

話を切り返し、続いてデモンツーはカズオ達が書いているサキュバス店レビュー記事の写しを取り出した。

何でも出すなこいつ。

政治家の部下がなんてモノ持ち歩いてるんだとカズオは思った。

 

デモンツーが言うには、カズオ達が今までレビューしてきた種族はこれまでランキングで空気だった種族達でもグッと注目度が上がったとかなんとか……

 

「……そこであなた方にお願いがあります。」

 

声を潜めるデモンツー。

それを見て(エロに関してはやたらと)察しのいいスタンクとゼルがそのお願いとやらの内容を瞬時に見抜く。

 

「それはつまり悪魔のイメージアップのため……」

「俺達に悪魔っ娘をレビューしろと依頼したいわけですな?」

 

ニヤリと笑う二人。

 

「でもレビューでお世辞を書いたりしないぜ?」

「つまり、悪魔のイメージが上がるような記事にしたければ……美人でエロくて最高の悪魔っ娘をお出しするんだ!さあ出せ!そっちが出して、そして俺達も出すモノを射精()す!さあおごれ!」

 

グイグイ詰め寄っていくスタンクにデモンツーは一歩引いた。

 

「そ、そうしたいのはやまやまですが……選挙期間中に有権者を接待してしまうと……公職選挙法に引っ掛かってしまいますので……」

「使えねぇなこの野郎。」

 

中指を立てるスタンク。男には厳しいのだ。

 

「こ、個人的にヤッてもらうしか……ハハ……」

 

そう言ってデモンツーはキョロキョロと辺りを見渡すと、誰もこっちを見ていない事を確認し、スタンクの胸にそっと悪魔のサキュバス店の紹介名刺を押し付けた。

 

「まあ、ギリギリ出来る範囲で……優良店のご紹介だけしておきます……」

「……」

「それでは失礼いたします!!悪魔党をどうぞよろしく!!」

「うるさっ!」

 

大きな声で礼をして、デモンツーはそのままボワンとどこかへ消えてしまった。

声のボリューム設定が故障したヤツだった。

 

「……で……」

「……どうするよ?これ……」

 

残った全員で貰った名刺を覗き見る。

魔族専門高級店《悪魔の穴》と書かれていた。

ゼルがうーんと顎に手を当てる。

 

「悪魔の店ってぼったくりとか詐欺が多くてイヤなんだが……さすがにこういう紹介でぼったくり店は出さないか。」

 

この店なら今日レビューしに行く店は悪魔でもいいぞとゼルは頷いた。

 

「じゃあ今回は……」

「青肌の悪魔っ娘で決まりだな!」

「いっちょ悪魔合体といくか!」

 

男達は張り切った様子でオーッと手を上げた。

 

「ぼ、ボクは今回パスしておきますね……」

 

体質的に悪魔が苦手なクリムを除いて。

 

 

 

 

 

 

そしてその日の夜。

クリムの代わりに犬獣人のブルーズ、そして今回行く予定の店と同じ種族である悪魔のサムターンを誘ってカズオ達は名刺に書かれたサキュバス店を目指していた。

 

「……そのデモンツーとかいう男、広報の名を騙る詐欺師とかではあるまいな?……同族だけに信用できぬ……」

 

自身が悪魔であるゆえに、誰よりも今回行く店について怪しんでいるサムターン。ブルーズも隣で頷いている。

どうやら悪魔とは本当に誰からも信用の無い種族らしい。

 

「ちゃんと調べておいた。あのデモンツーとかいうヤツは悪魔党の正式な広報で間違いない。……だが店が当たりかどうかまでは知らん。」

 

ゼルのその言葉にスタンクが眉を顰める。

 

「もしハズレだったらボロッカス書いてやる!」

「だな。」

「あ、着いたよ。」

 

そしてたどり着きたるは最近魔界から進出してきた店ばかりが建ち並ぶサキュバス街。

その中央にドンッと構えているのが女性の尻の絵が大きく書かれたサキュバス店。

《悪魔の穴》。

 

「よーし、それじゃあ入――」

 

ボインッ♥️ボインッ♥️

 

「――ッ!!」

 

店に入ろうとしたその瞬間……

 

とんでもなく大きな胸をした二人の美女がゆっさゆっさとその爆乳……いや超乳を揺らして、《悪魔の穴》の“隣”にあった店へと入っていった。

 

「……」

「……」

「……」

「……」

「……」

 

男達は食い入るようにしてその様子を見ていた。

そして最終的に、吸い込まれるようにして《悪魔の穴》……の“隣”の店へと入っていったのだった。

 

 




次話エロ。
明日投稿予定。おっぱい。


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ミノタウロス


エロ



「おっぱいに釣られてしまった……」

 

どうしようもなかった。これはもう仕方がなかった事なのだ。

男とはかくもおっぱいという魔力に逆らえない生き物なのだ。

 

……カズオ達は悪魔っ娘のサキュバス店に行くつもりだった。

それなのに気が付いたら隣にあった乳牛系ホルスタイン専門と書かれた爆乳の牛娘(ミノタウロス)ばかりが集まるサキュバス店《牛乳牧場》へと入ってしまっていた。

乳に釣られたのだ。

 

(……くそ!おっぱいのせいで……!)

 

こうなったらもう気持ちを切り替えるしかない。

デモンツーとかいうナメック悪魔からは、悪魔っ娘サキュバス店の名刺を渡されただけで、別にその店へレビューしに行ってくれと正式に依頼された訳ではない。

なので悪魔っ娘のサキュバス店にはまた次の機会にでも行けばいい。

今はとりあえず、目の前のおっぱいだ。

 

「えっと~カズオさんでしたっけ?今日はよろしくお願いします~♪」

「……でっか……」

 

場所はすでにプレイルーム。

カズオが選んだ嬢は“ルクミール”という名の娘だった。

彼女を見てまず第一に目を惹かれるのはやはりその最胸(さいきょう)バストだろう。

片方の乳だけで頭より大きいそれは巨乳というよりももはや超乳や魔乳と表現した方がいいんじゃないかってくらいにはデカかった。

流石は乳牛系ミノタウロス。いっぱいがおっぱいである。

 

そして乳以外の特徴だが、基本的には牛のツノと耳が生えた童顔のお姉さんといった感じだ。

髪の毛は白と黒が混じり合った短髪で、いかにもホルスタインの擬人化という見た目をしている。

 

「……あの……スリーサイズとか、聞いちゃってもいいかな?」

「いきなりですね~。えっとたしかぁ……上から、139/58/89 だったと思います~。」

「ひゃくさんじゅーきゅーッ!?」

 

声が裏返った。

でかいでかいとは思っていたが、まさかのバスト130センチ台。

139ってそれもうカンチャルの身長よりも高い。

それなのにウェストはまさかの50センチ台。

クラビアアイドルもビックリのくびれっぷりだ。

その圧倒的戦闘力数を聞いただけでカズオは武者震いと勃起が止まらなかった。

 

「ワガママボディにもほどがあるだろこれ……!」

「牛の獣人ですから~。」

「……触っても?」

「はい~。勿論です。そういうお店ですからぁ。どうぞお好きにおっぱい触ってください~。」

「では失礼して。」

「……♡」

 

服の上から胸を触る。

ぐにぃっと中々の弾力ではあったが、予測してたよりは硬い乳だった。

 

「おっぱいパンパンに張ってる。」

「牛乳がたくさん詰まってますからね~。」

「牛乳……本当に出るんだ……」

 

この店の売りとして《牛乳プレイ》なるものが存在している。牛乳……つまり彼女達乳牛系ミノタウロスが出す母乳の事だ。

ミノタウロスは出産を経験する事でそれはそれは牛のようにたくさんのお乳を搾り出せるようになる。

 

なので子持ち人妻さんの嬢を選べば母乳飲み放題、さらに搾りたい放題の搾乳プレイが楽しめるそうなのだ。受付でそう説明された。

ちなみに母乳の持ち帰りは2リットルまで。

 

「でかいだけじゃなく、母乳まで出せるだなんてとんでもないドスケベおっぱいだ。」

「モォ~。そんな事言う人にはおっぱいあげませんよ~?」

「ごめんなさい嘘ですおっぱいください。」

「ふふふ~♡冗談ですよ~。それじゃぁ一緒にお風呂入りましょうか~?」

「行こう!行こう!お風呂!おっぱい!」

「あっ♡も~♡慌てないで~♡脱がせるなら優しくして~♡」

 

とにかく今のカズオはおっぱいが見たくて仕方がなかった。

慌ただしくルクミールの服に手をかけ、そして勢いよく脱がせてしまう。

 

「おおおおおっ!」

「あんっ♡」

 

そして現れたるは139センチのドデカ生おっぱい。

カズオは女の子の胸であるなら貧乳でも大好きだが、やはり巨乳には巨乳でしか味わえないロマンがあった。

しかも目の前にあるそれは規格外の化物(ばくにゅう)だ。

 

「このデカパイ……たっまんねぇ……」

「あっ!?やっ♡も、モォ~~♡♡」

 

言うが早いかカズオは既にルクミールの爆乳へと手を伸ばしていた。

まず片方の乳へと集中する。

大きすぎるので初っ端から両乳を攻めようとしてもきっと持て余してしまう。

なのでそれをするのはこの乳のボリュームにまず慣れてからだ。

 

「や……んんっ♡も~……お、お風呂に行くんじゃなかったんですか~?」

「お風呂の前にちょっと揉ませて。ああ……!このデカパイ……やらしくてマジで好き……」

「モォ~……♡仕方ないですね~♡お好きにどうぞ~♡」

 

ルクミールの右の乳房を両手で拾い上げてみる。ずっしりとした重み。目の前でピンク色の乳首がぷるぷる揺れている。

A5ランクのやらしさである。

おっぱいの全体サイズが大きいからか乳首のサイズもやや大きめでぷりっとしている。

 

カズオは乳首(それ)をやわやわと撫で回し始めた。

 

「も!?モォ~~ッ♡♡♡ち、乳首ぃ……ッ♡♡」

「すご……ぷるぷる……」

 

乳房はやや硬めのおっぱいだったが、乳首はとても柔らかく蕩けるような感触だった。

だがその感触もすぐに変化していってしまう。

 

「あ、ルクミールちゃんの乳首。だんだん硬く、ぷっくり膨れてきたよ。」

「あぅっ……♡は、はい~♡私も、興奮してきちゃってます~……♡♡ふぅふぅ……♡もぉ~……♡♡」

 

揉んでいると柔らかい乳首はすぐに芯を帯び始め、硬く大きくいやらしい乳首へと形を変えていった。

ビンッと完全に勃起して膨れ上がってしまった乳首。

摘まむというよりかは握れてしまいそうなサイズだ。

 

「はぁうっ♡も~♡もぉ~♡♡」

「めっちゃいやらしいな……ルクミールちゃんの乳首……」

「も、もう~……♡カズオさんの触り方~♡気持ち良すぎて~♡♡はぁはぁ……♡おっぱい出ちゃいそう~……♡♡」

 

勃起しきった乳首がぷるぷる震えている。

ジワッと透明な液体が滲み出してきた。

 

「ううっ♡♡私のおっぱい~♡早くカズオさんに食べられたくて……いっぱいミルク作っちゃってます~♡♡やらしくてエッチなビンビン乳首になっちゃって……♡カズオさんに~♡食べられたがってます~……♡♡」

「俺におっぱい食べられたいの?」

「た、食べられたいです~♡」

「へ~?どうしよっかな~?」

 

乳首から手を離し、右の乳房を両手を使って大きく持ち上げる。そしてピンと張った乳首に向かってカズオは大口を開ける。

 

「あ~~ん……」

「モ……♡モゥ……♡」

「やっぱやめよっかな~?」

「モォ~!やめちゃダメですよ~!今食べられたら私、きっといっぱいお乳を出せますから~……だからおっぱい……食べて……吸って……私の牛乳……飲んでください~!」

「エッチなおっぱいちゃん。じゃあいただきます。」

 

そう言ってカズオは勢いよくルクミールの右乳首を……

 

「あ~~……むっちゅっ!」

「モォ……ッ♡♡んんん~~~♡♡♡♡」

 

口に含んだ。

柔らかくも硬い、弾力のある……まるでグミのような感触だった。

 

「モ"ッ、モモモ、モォ~~ッ♡♡♡イクッ……♡♡出るぅッ♡♡おっぱい出ちゃうぅ~~ッ♡♡♡」

「んむむっ!?」

 

瞬間――

ルクミールの乳首から大量の母乳が吐き出された。

 

味は完全に生温い牛乳のソレであったが、ルクミールの母乳は今まで飲んできたどの牛乳よりも美味であった。

まったりとした高級なお味。

それをカズオは夢中で吸い始める。

 

「むっちゅっ!むっちゅっ!むっちゅっ!……んむんむ、むっちゅっ!むっちゅっ!」

「ひゃうッ!?♡♡んモォオ~~ッ♡♡飲まれちゃってる……♡♡私のお乳……♡ミルクいっぱい……ッ♡♡も、モォ~~♡モォ~~ッ♡♡」

 

まるで牛のような声を上げるメスの喘ぎ声にカズオの興奮度はますます高ぶっていく。

 

「うっま……!!ルクミールちゃんのおっぱい美味しい……!」

「も、も~きもちぃ♡♡お乳気持ちいい……っ♡♡おっぱい飲まれるのっ♡♡ああ気持ちいい~ッ♡♡♡」

 

ルクミールはよほど乳首を吸われるのが気持ちいいのかよだれを垂らしながら目を蕩けさせていた。

ビュクビュクと溢れ出る母乳はとどまる事を知らない。

 

「ぷはっ、反対の乳首も……あむっ。」

「も!?モォ~~ッ♡♡♡モ~ッ♡♡モ~~ッ♡♡♡」

 

もはや右乳だけではなく、左の乳からも母乳が勝手に噴出している。

もったいないとばかりにカズオはそっちの乳首にも吸い付く。

 

「むぢゅっ、むぢゅっ、次こっち。あむちゅっ!」

「モォ~~んんッ♡♡♡はぁうっ♡♡カズオさぁん♡♡は、激しいぃっ♡♡」

 

左右交互にぢゅうぢゅうと乳首を吸ってみる。

その間乳の弾力を楽しむ事も忘れない。だぷんっだぷんっと大きく揺らし、揉み、押し潰す。

 

「ふぁあ~ッ♡♡おっぱい……♡♡も~~おっぱい♡♡んモォ~~♡♡お、おっぱいぃッ♡♡」

「むぢゅっ、ぢゅっ…ちゅぱっ!おっぱい気持ちいい?」

「ふぁいっ♡き、気持ちいいれす~♡♡おっぱい……♡おっぱいが気持ちいいです~♡♡モォ~~ッ♡♡」

 

両方の乳を相手するのにも慣れてきた。手と腕を使っておっぱい全体を強く絞るように揉みあげる。

硬めの乳だとこれくらいでちょうどいい揉み加減かもしれない。

搾るとそれだけ多くの母乳が噴き出した。

 

「ふぅう~ッ♡♡うう……♡も~ッ♡♡モォ~~ッ♡♡♡」

「ぷはっ……おっぱい出すのそんなに気持ちいいの?」

「は、はい~♡♡気持ちいいです~♡最高です~♡」

「スケベなデカパイだな。」

「はい~♡ルクミールはおっぱい搾られて悦ぶような~エッチで下品なドスケベデカパイ女なんです~♡♡」

「そ、そこまでは言ってないけど……」

「カズオさ~ん♡♡貴方に吸われると私ぃ♡おっぱいいつもよりもいっぱい噴乳しちゃうみたいなんです~♡♡だからもっと……もっとおっぱい♡もっとおっぱいビュ~ビュ~させてください~♡お願いします~♡ご主人様~♡♡」

「ご、ご主人様!?」

 

胸と尻尾をぷるぷる振って上目使いでカズオに詰め寄ってくるルクミール。

どうやらよっぽどカズオの乳搾りがお気に召した模様だ。

 

(この人におっぱい搾られると~♡なんだかおっぱい幸せになって~♡いっぱいミルク出せちゃうの~♡)

 

うっとりとした表情でカズオの顔を見つめるルクミール。

目の前の彼は間違いなく今までで一番自分の乳を搾ってくれる方だ。ルクミールの本能がそう言ってる。

やっと見つけた自分のご主人様。もうたまらなくおっぱいが疼いて仕方がない。

 

「本当にエッチなおっぱいちゃんだね。」

「エッチなおっぱいちゃんは嫌いですか~?」

「モチロン大好きに決まってるだろ!さあお風呂行こう!そこで思う存分お乳を搾ってあげるから。」

「モォ~~♡♡お願いします~♡ご主人様~♡♡」

 

シャワー室へ行くためカズオは母乳まみれになった衣類をポイッとそこらに脱ぎ捨てる。

既にビンビン状態なカズオペニスが露わとなった。

 

「モッ!?お、おっき~……♡♡♡ご主人様のおちんちん……少し大き過ぎじゃないですか~?」

「ルクミールちゃんの爆乳ほどじゃないよ。」

「いえいえ~……私の爆乳にちょうどいいサイズの爆根じゃないですか~♡挟んでみます~?」

「パイズリかー。それもいいけど今は乳搾りからだ。ほら、行くよルクミールちゃん。」

「は~い♡」

 

 

爆乳爆根コンビはシャワー室へと向かった。

 

 

「それじゃあお湯を溜めますね~。」

 

シャワー室につくとまず、ルクミールが浴槽にお湯を張ろうと専用の魔道具に手を伸ばした。

それをカズオは彼女の腕を掴んで止めさせる。

 

「? ご主人様~?」

「いいから。このまま入るよ。」

「モオ?」

 

そしてカズオはお湯の無い、空っぽの浴槽の中に座った。

ルクミールも頭に「?」を浮かべてカズオと向かい合わせになるように浴槽へと入った。

 

「お湯の無いお風呂の中にいたら風邪引いちゃいますよ~?」

「お湯は今から張るからいいの。」

「今から?だってお湯を溜めるにはあそこにある魔道具を~……」

「ルクミールちゃん。牛乳風呂って知ってる?」

「え?……牛乳ぶモォッ!?♡モッモモモ~ッ!?♡や、あんんっ♡♡い、いきなりお乳~ッ!?♡♡」

 

カズオは目の前で揺れるドデカおっぱいを突然ギュウ~っと揉み搾り始めた。

急な快楽にルクミールの爆乳は歓喜に震えて母乳をビュービューと噴乳し始める。

 

「そんなに搾られたらおっぱい出ちゃうっ♡♡いっぱい出ちゃうモォ~~♡♡♡」

「いいよいっぱい出して。それで牛乳風呂を溜めようね~?」

「!? 牛乳風呂ってそういう~?わ、私の母乳風呂って事ですか~?」

「そう。だからこのお風呂いっぱいに溜まるくらいおっぱい搾ってあげるからね。」

「モォ~~ッ♡♡♡そ、そんなの無茶ですよ~~♡♡そんなに出ません~~♡♡モォ~~♡♡」

 

ちなみに種類にもよるが牛が一日に出す乳の量はおよそ20~30リットルほどと言われている。

 

「ここのお風呂のサイズから見てだいたい200~300リットルもあれば浴槽いっぱいにできるかな?牛が一日に出す平均の10倍くらいの量を出したらちょうどだよ。」

「じゅ、10倍ッ!!?む、ムリです!そんなにおっぱい出ません~♡で、出ません♡出ませんよ~~♡♡モォ~♡♡♡」

「……そんな事いいつつ、ルクミールちゃんなんか嬉しそうだね?」

「はぁう……♡だ、だって~♡♡10倍もおっぱい……♡♡搾られちゃうなんてぇ~♡♡考えただけで……♡♡モォ~~♡♡♡」

「搾られたい?」

「いや~ん……♡」

「10倍……出そ?」

「う~…………はい♡……10倍出します~♡♡ご主人様ぁ~♡♡♡」

 

蕩けた表情でルクミールはカズオにおっぱいを差し出してきた。

もう彼女は完全にただの搾乳用ドスケベ雌牛だった。

 

「いっぱい搾って、搾乳してください~♡♡このお風呂いっぱいにできるくらい~♡♡私のおっぱい~♡♡エッチに搾っていじめてください~ッ♡♡♡」

「ルクミールちゃんて結構なドMだね。そこが可愛いんだけど。よいしょっ。」

「モォ~~んんッ♡♡♡」

 

いじめられるのが好きそうなので遠慮なくいく事にした。

カズオはルクミールの両乳首を握り締めるとそのまま本物の牛の乳搾りのようにギュッと握り、そして引っ張った。

 

「モッモッモォ~!?♡♡や、あッ♡♡な、なにこれ~!?♡♡おっぱい熱ッ♡♡モォッ♡と、止まらない~ッ!?♡♡モォ~~♡♡なんか出りゅうッ♡♡♡おっぱいから~ッ♡♡あッ!?♡あッ!?♡あッ!?♡んモォ~~ッ!?♡♡♡」

「うおわわっ!?わぷっ!すげ!ドバドバ出てくる!」

 

搾り方が良かったのか大量の母乳が絞り出される。

噴き出した母乳はそのまま目の前にいるカズオにぶっかけられると重力に従い浴槽へと溜まっていく。

 

「おお、この分だとあっという間に浴槽いっぱいに溜まりそうだね。」

「モォオオ~~♡♡気持ちいい~♡♡いっぱい出ちゃうぅ~ッ♡♡」

「ちょっぴり味見。……うん。やっぱりルクミールちゃんの母乳、とっても美味しいよ。」

「はぁはぁ……♡♡もっと飲んで~♡♡好きぃ~♡♡ご主人様大好き~♡♡」

 

搾ると母乳がカズオに向かって射乳するから口を開けてるだけで母乳が口内に入ってくる。

カズオはたまにそれを飲みながら乳をどんどん搾っていく。

 

「あううう~ッ♡♡も、モォ~ッ♡♡♡モ~ッ♡♡こ、こんなに~ッ♡♡搾られるの~ッ♡♡は、初めて~ッ♡♡あああ~ッ♡♡止まらないぃ~ッ♡♡♡ミルク出すの止まらないぃ~ッ♡♡♡」

「いいんだよ。思う存分出して。俺が全部搾ってあげるから。」

「ありがとうございます~ッ♡♡♡ありがとうございます~ッ♡♡♡だ、出します~♡♡射乳させてもらいますぅ~ッ♡♡♡モッ♡モッ♡モッ♡モォらめぇ~ッ♡♡♡イクイクイク~~ッ♡♡♡」

 

プシャ~ッと母乳を出しながらルクミールが股間から潮を噴いた。

おっぱいだけでおまんこもビチャビチャだ。

ルクミールの愛液は母乳風呂に混ざり、浴槽がさらにエッチな成分入りの風呂と化していく。

 

「もう臍の下辺りまで溜まってきたよ。母乳。まだ出せそう?ルクミールちゃん。」

「だ、出せましゅ~ッ♡♡もっとお乳出したい~ッ♡♡だ、だからモォ~っといっぱい♡♡いっぱいおっぱい搾って~♡♡♡ご主人様ぁ~~ッ♡♡♡♡」

 

何リットルも、何リットルも、母乳を搾り続ける。

するとパンパンに張っていて全体的に硬かったルクミールのおっぱいが、大量の母乳を吐き出した事によりだんだんとモチモチとした、柔らかい、ふわとろおっぱいへと変化していく。

 

「や、柔かっ!え?大きくて母乳も出るドスケベおっぱいなのに、その上柔らかさまで手に入れちゃったの?も~!どれだけ俺好みのいやらしデカパイになれば気が済むんだよ!ルクミールちゃん!」

「モォォ~~♡♡♡う、嬉しい~♡♡ご主人様好みのいやらしデカパイになれて~♡♡私幸せ~♡♡モォ~♡モォ~♡ご主人様~♡♡好き~♡♡」

 

蕩けるような柔らかおっぱいとなったルクミールの爆乳とは反対に、カズオのイチモツは限界まで硬く大きく張り詰めていた。これでもかといわんばかりに膨張して快楽を求めている。

 

「あー!!も、もう我慢ムリ!!ちんぽイライラする!!挟んで!ちんちんおっぱいで挟んで!パイズリして!俺も気持ちよくなりたい!!」

「モッ!?ああんッ♡♡♡ご、ご主人様ぁ~♡♡」

 

ザパァッと母乳風呂から腰を上げ、カズオはルクミールの爆乳に向かって、見劣りしないほどのその爆根ちんぽを突き出した。

 

「モオオンッ♡♡わ、わかりましたご主人様~♡♡ご主人様のおちんちん♡私のいやらしドスケベおっぱいの谷間で挟ませてもらいます~♡♡」

「おおおお!いやらしドスケベおっぱいの中に俺のちんぽがぁ……!!」

 

むにゅりとカズオのちんぽをルクミールの超爆乳は余すことなく包み込んだ。

 

「お、俺のデカちんぽを完全に隠しきれるなんて……!もう本当に最高のデカエロパイだ!!おっぱいだけなら10点満点!!」

「ありがとうございます~♡♡♡えへぇ~♡でも気持ちいいのはここからですよ~♡♡ご主人様のデカチン♡私のデカパイでいっ~ぱいズリズリしてあげますからね~♡♡モォ~♡♡」

 

そう言ってルクミールは両手を使って自身のおっぱいを左右から内側に向かってこねくり回し始めた。

まんこの中とはまた違った気持ちよさ。

 

(このおっぱい……!ホントすご……!!)

 

カズオのデカちんぽを完全に包み込めるほどの圧倒的ボリューム。

しかもおっぱいが柔らかくなった事でちょうどいい感じの強さでちんぽを包み込んでくれている。

 

「た、たまらん……!!」

「モォっ♡モォっ♡♡ご主人様のおちんちん~♡♡凄く熱くて~♡♡ビクビク脈打ってて~♡♡おっぱいの中が~♡♡気持ちいいです~♡♡」

「ちんぽ挟んでるだけで気持ちいいとかマジで何なんだよ!このスケベ!ドスケベおっぱい!」

「モォオオ~~ッ♡♡♡はい~♡♡ドスケベです~ッ♡♡ドスケベおっぱいです~♡♡ご主人様のおちんちん挟んでるだけで~♡♡もうドキドキが止まらないんです~♡♡♡」

「うううっ!気持ちいい!もっとパイズリするんだ!ほら!俺もおっぱいいじめてあげるから!だからもっとちんぽに奉仕して!」

「ああッ♡♡パイズリしながら~♡♡おっぱいいじめられて~ッ♡♡モォオ~~♡♡」

 

ちんぽをおっぱいに挟ませながらカズオはルクミールの乳首を両手でギュッと搾り、扱きまくる。

そしてカズオに乳首を扱かれながらもルクミールはカズオのちんぽをおっぱいでギュッと搾り、これまた扱きまくる。

二人してお互いのミルクを搾り合う。

 

「あああっ!!ちんぽ気持ちいい!も、も~出る!!出そう!精子出る!」

「わ、私モォ~ッ♡♡出るぅ~♡ずっと出っぱなしだけど~♡♡なんか熱いの込み上げてきて~~……♡♡今までで一番~ッ♡♡モッ♡モッ♡モッ♡……んんんッ♡♡♡」

「出るッ!!!」

「出る~~ッ♡♡♡」

 

ビュルウウーッ!!ビュプゥウーッ!!

 

そして二人は同時に白い液体を噴射する。

胸の谷間から顔を出したちんぽからは大量の精液がルクミールの顔に。

二つの乳首からは大量の母乳がカズオの顔を汚す。

 

ビュウウウー!ビュウウウー!

 

どちらも常識から外れたような大量噴射だった。

 

「はぁはぁはぁ……!」

「もぉもぉもぉ……♡」

 

二人の噴射した体液(ミルク)が湯船の中に混ざっていく。

 

「うわ……母乳風呂の中に……俺の精液が混ざってしまった……汚……」

「……汚くなんてないですよ~……♡私は嬉しいです~♡ご主人様の精液風呂に入れるなんて~♡えへ~♡」

「……マジで?」

「はい~♡とってもエッチで素敵~♡ あ、そうだ。ご主人様、もっと精子出せます~?一緒に合同ミルク風呂作りませんか~?」

「合同ミルク風呂!?」

「はい~♡お風呂の中を~、私の母乳とご主人様の精液でいっぱいにするんです~♡きっと世界で一番エッチなミルク風呂になりますよ~?」

「そりゃそうだろうけど……でも自分の出した精液に浸かるっていうのは………うーん……ええい!分かった!もう一度出しちゃってるし!こうなりゃ自棄だ!俺もミルクを出しまくる!!」

「えへへ~♡♡♡嬉しい~♡♡じゃあ二人でミルクの搾り合いっこしましょ~ね~♡♡」

「やらいでか!!」

 

カズオがちんぽを突き出し、ルクミールがおっぱいを突き出す。

それらを再び合体させ、だぷんだぷんとパイズリを再開する。

 

「あー……このおっぱいやっぱ気持ちいい。」

「私モォ~♡このおちんちんパイズリするの~気持ちいいです~♡」

「おおおっ、むにゅんむにゅんしてすごい気持ちいい。」

「モォっと~♡モォ~っと気持ちよくなってぇ~♡それでビュ~ビュ~って~♡いっぱいおちんちんミルク出してください~♡♡」

「んくっ!じゃ、じゃあもう我慢する事なく出しまくるから!」

「は、はい~♡♡私も出しまくります~♡♡」

 

むにゅんむにゅんとおっぱいを動かし……

 

「うううっ……!」

「んんんっ……♡」

 

ビュウウウー!ビュウウウー!

二人で協力し、大量ミルクを搾り出す。気持ちいい事を我慢せず、とにかくたくさんを目指して出しまくる。

 

「おおっ!やっぱこのパイズリ……!今までで一番のおっぱいだよ……!!」

「わ、私モォ~♡♡今までで一番のおちんちん挟んでます~♡♡」

 

ビュウウウー!ビュウウウー!

 

出しまくる。出しまくるったら出しまくる。限界知らずの精巣を持つカズオとそれに触発されたのか、これまた限界知らずの母乳タンクとなったルクミールのデカパイ。とどまることを知らない二人。ドスケベミルクを出しまくる。

 

「す、凄い~♡♡ご主人様、そんなに出して大丈夫なんですか~?」

「んっ!んっ!……まだまだ出せるよ!ルクミールちゃんこそ大丈夫?もう牛の平均搾乳量なんて超えちゃってるよね?」

「だ、大丈夫です~♡ご主人様の精液風呂に浸かってると~♡それだけでなんだかポカポカして~♡母乳が湧き出して止まらないんです~♡♡ああまだ出ちゃう~♡♡」

 

二人のミルクはまさに底無しだった。

あっという間に湯船の中は二人のブレンドミルクでいっぱい。

この広い世界の中でこの二人だけが味わう事のできる特濃スケベ汁温泉が完成したのだった。

 

「おおぅ……湯船……いっぱいになったね……」

「もぉもぉ……♡はい~♡もう顔以外全部ミルクに浸かっちゃってます~♡」

 

二人ははぁ~と息を吐いた。そして息を吸い、ビクリと共に体を震わせる。

母乳と精液が混じりあった風呂の香りは想像を絶するほどの淫臭だ。

 

さらに付け加えるならカズオの精液には強力な媚薬成分が大量に含まれている。

そんな湯船に浸かっていればもうエッチな気持ちは抑えきれない。

 

「こ、このミルク風呂~……♡♡浸かってるだけで、モォ~♡軽イキが……♡止まらないです~♡♡モォ~~♡♡モォ~♡♡ああっ♡ご主人様~♡♡」

 

湯船の中を泳ぐようにしてルクミールは正面からカズオに抱き付きにいった。

全身精液と母乳でぬちゃぬちゃの体同士がいやらしく重なる。

 

「ご主人様~♡♡も、モウッ♡私、一秒も我慢出来ません~ッ♡♡♡おちんちん欲しいです~♡♡♡おっぱいにじゃなくて、おまんこにぃ~ッ♡♡♡」

「うん……俺ももうヤバイかも。本番したい。」

「モォ~♡♡モォ~~♡♡このまま……ここで~……♡♡ご主人様~♡♡」

 

ルクミールが腰を上げ、カズオの膝の上に座り込む。

ミルク風呂に浸かりながら、母乳と精液でヌチュヌチュの性器を重ね合わせ、対面座位で二人は繋がった。

 

「おおううっ!!」

「モォオオオオ~~ッ♡♡♡♡」

 

ルクミールのまんこはかなり肉厚的なおまんこだった。

たっぷりのマン肉でカズオのちんぽを包み込み、そして搾り上げる。

 

「ううう!柔らかいのに締め付けが……!!」

「モォ~♡♡ご主人様~ッ♡♡♡ご主人様のおちんちん~ッ♡♡♡わ、私のおまんこにッ♡♡モッ♡モッ♡モォ~~♡♡♡」

 

精液と母乳に身を包まれながら、二人はキツく抱き合い奥まで結合する。

風呂を一杯にしてしまうほど、散々にミルクを出しまくった二人であったが、グングンと熱いミルクが込み上げてくるのを感じた。

 

「で、出る!もうこれ!すぐ出る!すぐにイク!!」

「わ、私もイキます~ッ♡♡♡ぼ、母乳また出そうッ♡♡おっぱいモォ~♡おまんこモォ~♡も、モォ~全部幸せ過ぎて~……ッ♡♡♡♡」

 

ヌチャヌチャヌチャと腰を揺する。もうそんな事をしなくてもすぐにイク。

分かっているが限界まで快楽を味わい、そして――

 

「出るぅうう……ッ!!!!」

「モ……ッ♡♡♡」

 

最後に思いっきり腰を押し付け合い、密着し、抱き合いながら、お互いのミルクに包まれて……

二人はイッた。

 

ビュグウウウーッ!ドビュルウウーッ!

 

「お"おおおお……!!!!」

「モォゥゥ~~~~~~ッ♡♡♡♡♡」

 

イキまんこにちんぽを搾られ、子宮の中にミルクを注ぎ込む。

浴槽を満タンにしたようにルクミールの赤ちゃん部屋をオスミルクで満タンにしていった。

 

「……おぁ……!で、出た……出した……」

「モォ~……♡♡ァ……♡ご主人様の子種ミルク~♡お腹の中にいっぱい~♡私~孕んじゃう~♡♡ご主人様の赤ちゃん~♡モォ~♡モォ~♡」

 

中出し射精を受けたルクミールは、まるで恋する乙女のような表情でうっとりとカズオの顔を見つめていた。

どう見ても演技ではない。本気で孕みたがっている顔だ。

 

「こらこら。孕んじゃダメだろ?こんな店で働いていても、一応ルクミールちゃんは子持ち人妻さんなんだから。」

 

カズオはメっと注意する。

 

「子持ち人妻~……? いいえ~ご主人様~。私、まだ独身ですよ~?子供もいませんし~。」

「……え?……いやいや。母乳出てるじゃん。ほれ。」

「モォっ♡」

 

カズオはギュッとルクミールのおっぱいを揉んだ。

ビュッと噴き出す母乳。

母乳が出るという事は、ルクミールは最低でも一度は妊娠出産を経験しているという事だ。

いくら乳牛系ミノタウロスとはいえ、妊娠しないで母乳を出すという事は不可能である。

 

「あ、そういえば言ってませんでしたね~。」

「何が?」

「私、幼い頃から牛乳体質でして~……妊娠してなくてもお乳が出ちゃうんですよ~……」

「……なにそのエロゲみたいな体質。」

「えろげ~?」

 

 

 

―――――――――――――

 

チートインキュバス。カズオのレビュー。

 

●乳牛系ホルスタイン専門《牛乳牧場》

 

牛といえば牛乳だ。牛乳といえば乳だ。乳といえば女だ。何が言いたいのかというと、牛であり女であり牛乳まで出せる乳牛系ミノタウロスはおっぱいが凄いという事だ。爆乳、母乳フェチの人なら行って損する事はまず無いと思う。おっぱいは最初触った時、やや硬く感じるのだが、それは乳がパンパンに張ってるからで何リットルも搾乳する頃にはちゃんと柔らかおっぱいになってくれる。根気がある人は是非やってみよう。柔らか状態の爆乳は文句無しの10点だが、そこに持っていくまでがやや面倒くさいので1点引いておく事にする。あ、嬢から搾り取った牛乳は2リットルまでならお持ち帰り可能。腐らせる前に早めにいただこう。

9点

 

―――――――――――――

 

 

 

今回の点数。

 

スタンク ・7点

ゼル   ・8点

カズオ  ・9点

ブルーズ ・6点

サムターン・8点

 

 

 

「……?」

 

場所はいつもの食酒亭。

今回貼り出されたレビュー記事を見てクリムは不思議そうに首を傾げていた。

 

スタンクらが悪魔っ娘のサキュバス店に行くんだと張り切っていたのはまだ記憶に新しい。

それなのに今回レビューに書かれてあったのは全くの別の店だった。

 

「悪魔さんのレビューをするんじゃなかったんですか?」

 

クリムはスタンク、ゼル、カズオの三人が座る席へと赴き疑問をぶつけてみた。

すると……

 

「……例えばこのリンゴがこの星よりも大きければ、この星はリンゴに向かって落下するだろう。」

「我々は魂を縛られている。男は乳の重力に逆らえないのだ……」

 

ゼルは手にリンゴを持ちながら、スタンクは手で天を仰ぎながら、クリムの質問に答える。

 

「……は、はぁ……」

 

言ってる意味が全く分からなかった。

仕方ないのでクリムは今この場に座っている三人の中で、密かに一番信頼しているカズオの方へと視線を向けた。

カズオは樽ジョッキの中に入っている牛乳をごくごくと飲んでいる。

 

「……あれ?カズオさん。今日はリンゴジュースじゃないんですか?珍しいですね。」

「ん?……まあね。せっかくお持ち帰りさせてもらったから。痛む前に飲まないと。」

「お持ち帰り?」

「今回行ってきたサキュバス店でもらってきた。サキュ嬢の出した母乳。」

「ぼ、ぼぼぼ母乳!?」

「うん。美味しいよ。クリムも飲む?」

 

そう言ってカズオは自身が持っていた樽ジョッキをクリムに向かって差し出してきた。

 

「え"……えっと……それは……」

「今回《牛乳牧場》に来れなかったクリムにお裾分け。」

「……そ、それじゃあ……いただきます……」

 

おずおずとクリムは受け取った樽ジョッキに口を付ける。そして一口。

 

「くぴり……」

 

その様子を見ていたスタンクが一言。

 

「間接キス。」

「ブーーーーーーーーーーーーーッ!!!!」

「うわ!?きったねぇッ!!」

 

クリムは盛大に牛乳を吹き出したのであった。

 

 

 




お疲れ様です。
今回で五店目のサキュバス店(エロ回)だったので、どのエロが良かったのか、アンケートを取らせてもらいたいと思いました。
気楽に解答していただけると嬉しいです。

感想ももらえると嬉しいです。


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TSの店へ


 カンチャルの一人称って普段は『ボク』なんだけど、何故かアニメ3話の性転換の回だけは『オレ』になってるんですよね。
 ややこしいのでこの小説ではカンチャルの一人称は『ボク』で統一させてもらってます。



「ふんっ!ふんっ!ふんっ!」

「あべしッ!!ひでぶッ!!たわばッ!!」

 

 食酒亭に世紀末のような断末魔が響き渡った。

 

 断末魔をあげた人物の名はスタンク。そしてあげさせた者の名はメイドリー。何故このような状況になったのか簡単に説明すると、スタンクにセクハラ発言を受けたメイドリーが彼に鉄拳制裁を食らわせたのである。

 

 ……食酒亭ではわりとよく見る光景だった。

 

「まったく!ホントサイテーのセクハラ男なんだから!」

 

 怒りを暴力で発散したメイドリーはそのままスタンクを放って給仕の仕事へと戻って行った。

 

「大丈夫かー?スタンク」

「生きてる?」

「本当懲りないよね」

 

 頭にお盆がめり込んだまま床に蹲るスタンクにゼル、カンチャル、カズオの三人が心配……いや、呆れたように声をかけた。

 

「いってて……メイドリーのやつ、本気で殴りやがったな!」

「本気で殴られるような事言ったからでしょ?」

「カズオ。俺はただメイドリーに有翼人がタマゴを産む時ってうんこも一緒に出たりしないのかって聞いただけだろ!」

「……むしろよく殴られただけですんだよね……」

 

カズオがため息をついて呆れていると……

 

「スタンクさんはもうちょっとセクハラされる女性の気持ちを考えた方がいいと思います」

 

 これまた呆れた様子で食酒亭もう一人の給仕、クリムヴェールが光の翼を広げてやって来た。

 

「なんだよクリムまで。女性の気持ちを考えろったって俺男だもん。そんなの考えたって分かんねーよ。なあ?お前ら。」

 

 そう言ってスタンクは頭に出来たたんこぶをさすりながらゼル達の方に目を向けた。

 

「……そうだなー。何度もサキュ嬢達と肌を重ねてきたけど、本当の女の子の気持ちなんていつになっても分かんねーよな。」

「たまに演技すっごい上手い子とかいるもんね。見極めが難しいよ。まあそんな子を本当に感じさせてアヘらせたりするのも楽しいけどさ。」

「え゛!?女の子って演技で感じたフリとかするの!?」

 

 上からゼル、カンチャル、カズオの順。

 

 衝撃の真実を知ったカズオはガーンと一人ショックを受けていた。

 ……まあ今までカズオが相手してきたサキュ嬢達は皆本気(ガチ)でイキ狂っていたのだが……

 

 そんなカズオを無視してスタンクは意気揚々と立ち上がる。

 

「よし!一度なってみるか!」

「……え?どしたのスタンク。なってみるって一体何に?」

「女の子に、だ!」

「……は?」

 

 

 

 

 

 

 そうしてスタンク、ゼル、カンチャル、カズオ、クリムの五人がやって来たのは《性転換の宿屋》という名の店だった。

 ここは店の名の通り性転換してのプレイが楽しめるサキュバス店らしい。

 

「……って、待って待って飛躍し過ぎてる。女の子になるって物理的に?というか性転換てそんな簡単にできるものじゃないでしょ?」

 

当然の疑問を口にするカズオ。しかし……

 

「いや、この店はかの有名な大魔導師デミアが作り出した性転換薬を使ってのプレイが楽しめる店だって話だ。薬一本飲むだけで性転換する事が可能らしいぜ。」

 

 カズオの疑問には博識エルフのゼルがケラケラと笑いながら答えてくれた。

 

(いや薬一本飲むだけって……そんな簡単に性転換できるの?……異世界ってやっぱすげぇわ……)

 

 カズオは戦慄した。元の世界では性転換しようとなるとそれはそれは大掛かりな手術が必要だった。

 だがこの世界ではなんと専用の薬を一本飲むだけで後遺症もなく簡単に性転換する事が可能だという。

 

 ゼルによる分かりやすい説明によると……

①まず受付で薬を飲む。

②女の子に変身。

③あとは好きに楽しみましょう。

 らしい。まるでコンビニATMのようなお手軽さだ。

 

 

 店の中に入ると帽子と前髪で表情を隠した受付さんが出てきた。彼女は「いらっしゃいませ」と挨拶するとさっそくとばかりに人数分の性転換薬を出してきてくれた。

 

「体には完全に無害ですので、グイッといっちゃってください。」

「……」

 

 グイッとと言われても、そうすぐに飲めてしまえるような勇気は当然ながら湧いてこない。渡された薬は毒々しい紫色だ。もう色からして怪しさ全開な液体である。

 こんなの飲む奴いるの?そう思ってスタンク達の方を向いてみると……

 

「「「ごくごくごく……」」」

 

(マジかよ!?)

 

 スタンク、ゼル、カンチャルの三人はなんの躊躇もする事なく薬を飲んでいた。唖然とするカズオ。

 

(え?緊張してるの俺だけ?……クリムもか。ええい!くそ!なるようになれだもう!)

 

 この流れに乗り遅れたらもう一生飲めない気がしたカズオは意を決して性転換薬を一気飲みした。そしてカズオに釣られるようにしてクリムも薬を口にする。

 

「……ぷはっ……」

 

 味は悪くなかった。ジュースみたいだった。

 ……そんな事を考えていた次の瞬間――

 

「んぐっ!?」

 

性転換薬の効果はすぐに現れた。

 

「む、胸が熱い……!」

 

 最初に体の変異に気がついたのはゼルだった。

 みるみるうちに彼の胸が膨らんでいく。A、B、C、D、E、F……Gカップを超えてもなおその胸は際限なく膨らんでいった。

 そうして出来上がったのはおっぱいボインな美女エルフ。元々エルフは美男美女揃いの種族だが、性転換した事によりさらなる美人に変貌を遂げたゼルであった。

 

「ち、小さくなっていく……!……おいおい、無くなっちまった……!」

 

 そしてスタンクの体にも変化は訪れる。

 無くなっちまったとはそれはもうアレの事だろう。彼はたった今、生まれた時からずっと行動を共にしてきた唯一無二の相棒を無くしてしまったのである。

 そうしてスタンクも無事女体化を遂げた。元がスタンクだとは思えないほどのモデル体型の長身美女に。

 

「あー、あー、これボクの声?わはー!」

 

 カンチャルも無事性転換を果たした。

 ハーフリングは小柄体型の種族なので女体化したカンチャルは完全にロリっ子幼女な見た目だ。元々女の子みたいな可愛らしい声だったのに、さらに高い声色となった。

 

 

 そうして三人が変異を遂げた中、カズオの体にも変化が訪れる。

 

「うわっ……なんだこれ……!なんか…変……!!」

 

 まず感じたのは体の内側から溢れ出すような熱さだった。そして消失感。気がつくとカズオのゾウさんは消え、そして代わりに一匹のアワビが出現した。

 ……ようするにおちんちんが消えておまんこが出来たのだ。胸もたっぷり膨らんでしまい、ゼルには及ばないもののそれはF~Gはありそうなほどの豊満バストであった。

 

 ……性転換はものの数秒程度で完了した。

 

 そんなカズオの変化を先に性転換した三人がほぉ~と感心するように眺めていた。

 

「ほお……なるほどなるほど……」

「うん。元がいいからな。いや、にしてもこれは凄い……」

「カズオだっていう事前知識無かったら危なかったかもだね~。」

 

「え?何?どしたの?」

 

 皆の視線に困惑するカズオ。

 そっと受付の人がカズオに手鏡を渡してきた。そこに映っていたのは……

 

「これ……俺……?」

 

 とんでもない美少女がそこにいた。

 銀色のロングヘアーに赤い瞳、そして短いヤギツノ。そのスタイルは漫画やアニメでしか見たことがないくらいのボンキュッボンのナイスバディで、目付きはやや鋭いが思わず自分で自分に見惚れてしまうほどの美少女っぷりだった。

 

「…………」

「おーい、カズオ。戻ってこーい。」

「はっ!?い、いや俺は別に……!!」

「いや良いって、ごまかさなくても。正直俺らでも見惚れちまうくらい今のお前はエロ可愛いからよ。」

「うう……嬉しくない……」

 

 カズオはもう色んな意味で消えてしまいたい気持ちになった。

 

「それに反してクリムの方は……」

「全然変わってないねー。」

「まあ元が女っぽい顔付きだったからな。」

「本当に性転換してる?」

 

「あ、あはは……」

 

 続いて四人はクリムに目を向けた。

 ……なんというか全く変わっていない。天使には性転換薬は効かないのだと言われても納得できるレベルに変わってなかった。

 

 

「それではどうぞ、ごゆっくりお楽しみください。」

 

 女体化した五人はそのまま受付奥の部屋へと通された。

 

「「「だははははははっ!!」」」

 

 部屋に入った瞬間、スタンク、ゼル、カンチャルの三人はついに堪えきれなくなったと大笑いし始める。

 どうやらお互いの姿に色々と思うものがあったらしい。

 

「なに爆乳になってんだよゼル!!いかん苦しい!!」

「スタンクこそ何無駄に美人になってんの!やべぇ抱けるわ!!」

「あはははははー!!」

 

 ゲラゲラとお互いを見て笑い合う三人を見てカズオとクリムはポカーンだった。

 

「……何かとんでもない所に付いて来てしまったような……」

 

 ぼそりと呟かれたクリムのセリフにカズオは全力で頷いておいた。

 

「オラー!!巨乳エルフだぞー!!好きなだけ見ろ見ろ!」

 

 しばらく笑い合っていた三人だったが、何を思ったのか突然ゼルが服を脱ぎ去った。

 だぷんとこぼれ落ちるようにして飛び出す爆乳おっぱいについ視線が行ってしまう。

 

 続いてカンチャルが脱ぎ、スタンクが脱ぎと女体化男子達によるストリップショーが開幕してしまった。

 お互いのおっぱいやらおまんこやらを見せあって三人はニヤニヤと、それはもういやらしく笑いあっていた。

 

「ちょっと!ななな何やってるんですかー!もう少し恥じらいをですね……!」

 

 顔を真っ赤にしたクリムが三人を止めに入る。が……

 

「何言ってんだ。せっかく女の体になったんだから観察しないとよー。」

「そうそう。隅々までな。」

 

 無駄であった。今のスタンク達は初めてエロ本を拾った中学生がごとく女体に興味深々状態である。

 カズオは自分に被害が及ばないようにそっと三人の視線から外れた。

 

「しかしクリム、お前全然変化ねぇな。」

「え?あ……ははは……そ、そうですね……」

 

 クリムは両性だ。

 見た目こそほとんど変化が無いが、今のクリムは薬の影響で完全に女の子と化している。

 具体的に言うとおちんちんが消えておまんこだけが残っている状態。

 

「うしっ!確認すっか!カンチャル。」

「あいよ!」

「……へ?」

 

 好奇心に駆られたスタンクがパチリと指を鳴らす。するといつの間にかクリムの真後ろに回っていたカンチャルが一瞬のうちにクリムを羽交締めにしてしまった。

 

「な、何を……?」

 

 慌てた様子のクリム。そんな彼女にスタンクとゼルが手をわきわきさせながら近づいていく。

 

「ま、まさか……や、やめて!!」

 

 クリムはサアッと青ざめた。そしてその時にはもう遅かった。

 

「いやあああああああああああああああ!!!!」

「ほほう……これはこれは……」

「奥ゆかしい一本筋。」

「つるつるだねぇ。」

 

 ズルリとスパッツを剥ぎ取られ、そのままクリムは足を無理矢理開かせられておまんこ御開帳させられてしまったのである。

 

「か、カズオさんがそこにいる!!いやっ!!見ないで!見ないでくださいぃーー!!」

 

 クリム絶叫。

 その顔は今までで一番の赤面ぶりであった。

 

(美少女天使が二人の美女と一人の幼女に無理矢理股ぐらを開かせられてるよ……)

 

 ヒッドイ絵面だとカズオは思った。

 そしてクリムは……

 

(み、見られた……!男の人に女の部分を……カズオさんにも……っ!)

 

 目に涙を浮かべながらキッと表情を怒りに変えるクリム。

 

「ボクもう帰ります!!」

 

 そう言ってクリムは三人から解放されるやいなや怒って部屋を飛び出していってしまった。

 

「あ~……ちょいやり過ぎたか?」

「やり過ぎたかじゃないよスタンク。クリム怒って帰っちゃったよ。どうすんの?」

「それなら心配いらないぞカズオ。すぐに戻ってくるから。」

「え?ゼル。それってどういうい……」

 

「いやあああああっ!!お、降ろしてぇえっ!!」

 

「!?」

 

 カズオが疑問を口にする前にクリムの悲鳴が入り口の方から響き渡ってきた。

 そして程なくしてクリムが戻ってくる。

 

「ううぅ……」

 

「お帰り。」

「女体化したままの外出は禁止だぜー?」

 

 どうやらクリムはここの店員によって強制的に連れ戻されてしまったようだ。

 ゼルいわく、性転換したままの外出は犯罪とか色んな問題が出てくるので全面的に禁止されているんだと。

 まあ女体化したら女湯とか入り放題だし、当たり前と言ったら当たり前ではある。

 

「……じゃあボク達はここで何をするんですか?……はっ!まさか……!」

「……何考えてんのお前?」

 

 顔を赤くしたクリムが胸を隠しながらカズオをチラ見している。

 その様子にゼルは心底ドン引きした様子だ。

 

「あのな、この宿と提携してるサキュバス店がちゃんとあって、性転換の事情を知ってるサキュ嬢をそこから呼べるんだ。」

「?」

「つまり!経験豊富なお姉さんに手ほどきされる百合百合処女プレイが自分自身で体験できるのだッ!!」

 

 ああなるほど。そういうお店だったのか。

 カズオは今更ながらこの店のコンセプトを理解した。

 

「それじゃあ選ぶとしよう!!」

「俺らを女にしてくれるお姉さまを!!」

「ドキドキするねぇ!」

「むぅ……」

 

 そうして部屋の本棚に置いてあったサキュ嬢名簿を開く三人。カズオも後ろからそれをのぞき見る。

 

「……って、少ないな。1店舗に1~2人しかいないぞ……」

「まあいくら中が男とはいえ女体が相手だしな……無理って娘の方が多いだろ。」

「あんまり選択肢ないね。」

 

 思った以上に相手できる嬢が少なかった。

 うーんと悩んでいると……

 

「って、モロに男の人じゃないですかっ!?」

 

 カズオ達が見ていたサキュ嬢名簿とは違う名簿を開いたクリムがその中身を見て悲鳴をあげていた。

 なんだと思い、その名簿を見てみると……

 

「う"っわ……これインボー名簿じゃん!」

「ああ、こういう店じゃインボーの需要も普通にあるのか……」

「……“インボー”ってなんです?」

「インキュバスボーイの略だ。サキュ嬢の男版だよ。」

「お"ぉ"ぇ……」

 

 流石は《性転換の宿屋》。サキュ嬢だけじゃなくてインボーもいるのか。

 大きく描かれたガチムチオヤジの裸体にカズオは吐き気を催した。

 

「お"ぇ……う"ぇ……」

「普通インボーは女性用だからイケメンホストみたいなヤツが多いんだが……」

「……この店だとターゲットが違うなこれ。いかにもガチな感じがするぞ……」

「か、カズオさん!大丈夫ですか!?」

「お"げぇ"ぇ……む、無理ィ……」

 

 その昔、友人にそそのかされ、淫乱テ○ィベアでググってしまったカズオのトラウマが呼び起こされた。

 あれは検索してはいけないワードだった。

 

「……え、えっと。そうだ。この求人広告はなんですかね?淫乱棒とかレインボーとか意味が分かりませんけど……!」

 

 顔を青くしているカズオの様子に焦ったクリムは慌てて話を反らそうと名簿の裏に貼ってあった紙を指差す。

 そこには『求人。インキュバスボーイ大募集!淫乱棒の方超優遇。レインボーならさらに給与UP!!』と書かれていた。

 

「淫乱棒は1日に五人以上相手が可能なヤツの事で、レインボーは男でも女でも相手できるヤツの事だな。」

「へ、へぇ……」

 

 クリムの質問にはゼルが答えてくれた。

 なら自分はレインボーなのかな~とクリムは思った。そんな事、この人達の前では絶対に言えないけど。

 

「ちなみにカズオはこの淫乱棒ってのに当てはまるぞ。」

「え゛っ!?」

 

 カズオは一日五回以上も可能なのか。流石はインキュバスという種族なだけはあるとクリムは思った。

 

「あっはっは! カズオ(こいつ)サキュバスタワーで、ある伝説を作り出したらしいからな。あれ聞いた時は流石の俺でも引いたぞ!」

 

 スタンクがゲラゲラ笑っている。クリムにはなんの事か分からない。

 

「そ、それより早くサキュ嬢選ぼうよ……うぷ……」

 

 口元を押さえながらもカズオ復活。なるべく表紙を見ないようにインボー名簿を元の棚へと戻した。お店の物じゃなかったらメラゾーマしてしまっていたかもしれない。

 

 とにもかくにもようやく五人は真剣にサキュバス嬢を選び始めた。

 

 

 ……そして嬢を選んで30分後。

 

 

 五人が選んだサキュ嬢達が続々とこの店に到着し始める。

 

 スタンクが選んだ嬢はエルフのローナ。

 笑顔が可愛い、細身美人の嬢であるのだが、600歳を超えているらしく、ゼル、カンチャル、クリムからの評価は「なんでこいつババア呼んでんの?」みたいな感じだった。

 エルフ、可愛いと思うのになぁ……

 

 カンチャルが選んだ嬢は自身と同じ種族であるハーフリングのピルティア。

 店自体が特殊であるので勝手が分かる同族を選んだとのこと。

 このどう見ても幼女にしか見えない二人が今からイケナイ遊びを始めちゃうのか……と思うと、カズオはなんとも言えない気持ちになるのだった。

 

 ゼルが指名したのは全身ゲル状のスライム娘、ライミィ。

 初めて女体化を体験する処女のお客さんが相手でも、痛くする事なく中を弄くり回せるらしいのでスライム娘はこの店だとかなり人気の嬢なんだと。

 

 そしてクリムが選んだのはハイエナ娘のエルザ。

 ワイルドな雰囲気の獣人娘……なのは大した問題ではなく、なんとこの嬢、女の子なのにちんぽがついているらしい。

 クリムのレインボー疑惑が急上昇した瞬間であった。

 

 最後に、カズオが選んだ嬢だが、ここはあえて普通の人間の女の子を選択してみた。

 名前はユリ。

 黒髪おさげの優しそうな雰囲気の娘である。

 

「くすくす……♪ それじゃあ今日はよろしくお願いしますね、お客さん。」

「よ、よろしく……」

 

こうして女体化した男達は、それぞれが選択した嬢と共に、別室へと移動するのであった。

 

 

 




次話はエロ。
明日投稿できたらいいなーって。


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性転換


エロ



「お客さん、女の子になるのは初めてですか?」

「は、初めてだけど……」

 

 カズオが指名したユリという名のサキュ嬢は短い黒髪をおさげにした若い人間の娘で、女体化したカズオとほぼ同じくらいの身長のおとなしそうな雰囲気の女の子だった。

 

 ユリを選んだ理由は、なんとなく優しそうだったからなのだが……

 

「くすくす……初めてなんだぁ~♪」

「え……?」

「ふふっ、それじゃあ今日は女の子の気持ちよさ、たっぷりと教えてあげちゃうね♪」

「えっと……ちょ、わっ!?」

 

 プレイルームに入るなり、ユリはニヤ~といやらしい笑みを浮かべてカズオをベッドの上へと押し倒してきた。

 

「な、何!?」

 

 あまりに突然の事だったのでカズオは何の反応も出来ないまま仰向けで寝かされる。そしてそのままズイッとユリの顔が近づいてきた。

 

「うふふ、お客さん……すっごい可愛いよね……私が今までお相手してきた中でも、一番の美人さんかも……クスクス……」

「え?いや……あの……ユリさ……んむっ!?」

「あむっ、んちゅぅうっ♡♡んっ、ちゅ♡むちゅっ♡」

「んッんん~~ッ!??ちょっ!んむ!?んぅうぅッ!!」

 

 いきなり唇を奪われた。何の前触れもなく、唐突に。熱烈に。

 

「んちゅ、れる……♡んふふ……♡可愛い……♡ちゅっ♡んむ、ぢゅるっ♡れるれるれる……♡」

「あもぁッ……!むぐっ、あ……んんんっ!?れろ……はぅあぷぅっ!!」

 

 さも当然かのようにユリの舌がカズオの口内へと入り込んできた。ぬるりと上顎を舐められたと思ったら舌と舌が絡み出す。さらにちゅぱちゅぱと吸われてしまう。

 

 女体化の影響かどうかは知らないが、カズオは抵抗する事が出来ず、されるがまま状態。体は強張り、ギュッと握り拳を作りながら、ただひたすらユリのディープキスを受け入れ続ける。

 

「ん……ん……ぷはぁ……はぁはぁ……」

「はぁ……♡ くすくす……お客さん……本当可愛い……♡」

 

 一体どれだけキスされ続けただろう。1分、2分の話でなかった事だけは確かだ。

 唇がふやけてしまうんじゃないかってくらい舐め回されキスされた。蕩けてしまうかと思った。

 

「はぁはぁ……あの、ユリさん……」

「ユリちゃんて呼んで?カズオちゃん……♡」

「……えっと、じゃあユリちゃん。いきなり激しすぎない?俺、女体化初心者なんだけど……」

「くすくす……ごめんねぇ……?カズオちゃんが可愛すぎて、つい夢中になっちゃった。ほら、私って、女体化フェチだから。女体化した可愛い男の人を見るとつい……ね?」

「うん………うん?…女体化フェチって何!?そんなのあるの!?」

「そうだよ。知らなかった?」

 

 ユリはじゅるりと舌舐めずりした。

 

「名簿に乗ってたユリちゃんのプロフィールには……女体化した男の人が大好きって書いてあったけど……」

「うんそう。私女体化した男の人が大好き♡ ………ていうかガチの男の人が苦手っていうか……女体化した男を泣くまで無理矢理犯してやるのが趣味っていうか……くすくす……」

「……あ、あの……ユリちゃん?」

「あ、ううん。なんでもない。とりあえず私って女体化した人専門のサキュバス嬢なんだ。」

「へ、へぇ……そうなんだ……って、うぁっ!?」

「ふふふっ♪ 女の子の気持ちよさが知りたくてこの店に来たんでしょ? いいよ。私がこの体にたっぷりと教えてあげるから。ね?カ・ズ・オ・ちゃん♪」

「ふひゃあッ!?」

 

 いきなりむにゅりと胸を揉まれてしまった。

 女体化した事によりたわわに実った目測F~Gカップバストにユリの細指が食い込んでくる。

 

「わぁ~♡カズオちゃんのおっぱい大きい~。それに柔らかーい♡凄いたぷたぷだ~♡」

「や、んんっ!?ちょ、ちょっと、くすぐった……ああん!?」

「くすぐったいって事は感度が良いって事だよ。良かったね~?くすくす……」

 

 下からすくい上げられるかのように胸を揉まれる。それだけでカズオの体はフワ~とした気持ちよさのようなものを感じてしまった。

 

「あ、やだ……待って!」

「待たな~い♡んん~♪本当に良いおっぱいだね。柔らかくて気持ちいいよ。くすくす……こうして揉まれるのがいいかな?それともこう?もっと力強く?」

「あああっ!?やんッんッ!!」

「やだ、可愛い……♡カズオちゃん……♡はぁはぁ……♡凄い……服の上からでも分かるほどもう乳首ビンビン……♡」

「えっ!?嘘!やだ……!」

 

 見ると確かにカズオの乳首はピンピンに張り詰めていた。ブラジャーなんて小粋な物はもちろん着けていないので誰の目からみても二つの突起は丸分かりだ。

 

「ふぐぅ……お、俺男なのに……恥ずかしい……!」

「くすくす……今は女の子だよ。カズオちゃん♡ほら、バンザイして。」

「ああっ!?」

 

 バッと上の服を脱がせられてしまった。

 上半身裸のカズオ。綺麗なピンク色乳首が丸見えだ。

 

「くすくす……♪」

「うあ……あ……!?」

 

 ユリはそんなカズオの乳首に手を……あえて触れさせず、代わりに乳首のまわりの乳輪付近に指を置き、ツーと円を書くように乳肉をなぞり始める。

 

「はぁうぅ……!やぁんん……!」

「もどかしいでしょ?触ってもらいたいでしょ?ピクピクしてるよ?乳首♡ほら、カズオちゃんのいやらし乳首がっ♡ビンビンのいやらし乳首ィ♡触って欲しい?触って欲しい?」

「ううう……乳首、さ、触ってぇ……」

「くすくすっ♡くすくすっ♡可愛過ぎかー♡……でも、まだだーめ♡あむっ」

「ひゃううっ!?」

 

 乳輪付近を撫で回しながら、ユリはカズオの耳をぱくりと唇で甘噛みしてきた。

 瞬間――ビリリとした快楽が耳から全身にかけて走った。ビクリビクリとした心地いい快感。

 

「アハッ♪ 軽イキしちゃった?本当に敏感なんだねカズオちゃん♡ 耳が弱点なの?」

「あう!あうっ!あううっ!!」

 

 そのまま耳を甘噛みされたまま胸を揉みしだかれる。ただし決して乳首には触れられない。乳肉をぐにぐにと揉まれ、乳輪付近をこしょこしょと撫でられ続けるだけだ。

 

「ぺろっ」

「はうっ!?」

 

 頬を舐められる。

 

「んふっ♡」

「ひうっ!?」

 

 お腹を撫でられる。

 

「んちゅっ♡」

「んん~ッ!?」

 

 キスをされる。

 

「耳だけじゃないね。もうどこを触っても感じちゃうんだねカズオちゃん♡ 全身全部が性感帯だなんて、とんでもないスケベな女の子だなぁ♪」

「お、俺は男だしぃ……!」

「だーかーら……今は女の子でしょ?穢らわしい男だった頃の記憶なんて忘れちゃえ!! えいっ♡」

「ひッ!?ぎゅううッ!!?」

 

 次の瞬間、カズオは乳首をつねられた。

 

「イクッ!イクッ!あああああーーッ!!」

 

 快感が弾けた。

 

「きゃっ♡乳首だけでイッちゃったんだ♡カズオちゃんてホント敏感~♡」

「ひぅっ……あぅ……」

 

 男の絶頂とは違い、女の絶頂は中々波が引かなかった。体が上り詰めた状態のまま中々下りる事ができない感覚。

 それなのに――

 

「もっともっと乳首弄っちゃお♡ほーれクリクリ~♡」

「み"ィイッ!?まっ!まだイッて……ひいあああッ!?うああああああッ!!」

 

 両方の乳首をつねられる。そのまま引っ張られたり捻られたりと、とにかく刺激され続けた。

 

「あーむっ、ちゅっ……ちゅっ……」

「んあああああッ!!?す、吸っちゃらめぇええッ!!」

 

 挙句の果てには乳首を吸われてしまった

 気持ちいい、気持ちいい。おっぱいが気持ちいい。絶頂から下りられない。

 

「待って……!!お願い……!!苦しい……!気持ちよくて息出来ない……!!」

「もっともっと気持ちよくなってー♡ くすくす……♡私も脱いじゃお……♡」

「はぁ……はぁ……!」

 

 ようやく胸を解放された時にはカズオの乳首はユリの唾液でびちゃびちゃだった。ジンジンと赤く腫れた乳首はさらなる快楽を求めてるようにも見える。

 

「よいしょっ……私もおっぱい丸出し。どう?私の恥ずかしがりやおっぱい。カッコ悪いかな……?」

「……え?……お、おおお……!これ、陥没乳首?」

「うん。実はそうなの。ちょっとだけコンプレックスかも……」

 

 ユリのバストはカズオに負けず劣らずのたわわ具合いだった。たぶんFカップ。着痩せするタイプなのかもしれない。

 カズオのバストとの一番の違いは乳首が乳肉の中に埋もれているか否かだった。

 そう、ユリの乳首は陥没乳首だったのだ。

 

「こ、これはこれで、メチャクチャエロい乳首だと俺は思うよ……」

「くすくす……♪ カズオちゃんの乳首もとってもエロい乳首だよ。すっごいビンビンに勃起してるし。」

「うぐっ……恥ずかしい……」

「ホント可愛い♡カズオちゃん♡」

「わっ!?」

 

 もう辛抱たまらんといった表情でユリが鼻息を荒くしながらカズオに正面から抱き付いてきた。カズオが下、ユリが上。ベッドの上で正面からもつれ合う二人。

 ほとんど同じ大きさの二つの爆乳がぐにゃりと正面衝突して潰れ合う。お互いに胸の柔らかさが気持ちいい。

 

「おっぱい気持ちいいでしょー?ほーら、むにゅむにゅ~♡」

「ん、んん!うああっ!」

「おっぱい密着させ合いながら、キスしようね~?カズオちゃんおっぱいも唇もどっちも敏感だから、きっと気持ちいいよ♡んちゅっ♡」

「んんっ!」

 

 プチュっと再び唇を奪われる。最初部屋に入ったばかりの時は面食らってしまっていたが、どちらかといえばカズオもキスは大好きな方である。

 なので今回のユリからのキスはカズオからも積極的に受け入れる事にした。カズオも彼女の背中に手を回し、二人で強く抱き合いながら唇を奪い合う。

 

「んむ、んちゅっ、れろ……んぢゅるっ……んんっ、れろれろ……あむぅ……」

「んんッ!?♡ん……んちゅ♡れるれる……♡ちゅぱっ♡くちゅ♡んぢゅぅ……♡んぢゅるっ……♡」

 

 お互いに舌を絡め合い、唾液を何度も交換していく。

 太股は互いにはさみ合うようにして、おっぱい同士をむにゅむにゅと擦り付け合いながらベロチューに耽り続ける。

 

(やばい……女の子同士でキス……これ蕩けちゃうかも……)

 

 キスを続けている間、カズオはずっと軽イキし続けていた。これは男だった頃には味わえない気持ちよさだ。

 

(う、嘘……!?これ、私まで気持ちいいかも……おっぱいも、キスも……気持ちいいの止まらない……ッ!?♡)

 

 キスしながら軽イキが止まらないのはユリも同じだった。

 

 女の体になったとはいえ、カズオの媚薬体液の体質は変わっていないのだ。たっぷりとカズオの唾液を飲んでしまったユリは今までになく感じやすくなっていた。

 

「んん……ちゅっ、れろれろ……」

「んむ……♡ぢゅるっ♡れるれる……♡」

 

 そうして胸同士を擦り合いながらたっぷりと長いキスを繰り返していた……その時だった――

 

「んにイァッ!!?」

「ふひァッ♡!??」

 

 突如として、胸の頂点である乳首からとてつもない快感が沸き上がってきた。

 

「ち、乳首!!これ、何!?ああッ!?」

「んあッ♡わ、私も乳首がッ♡こ、これどうなってッ!?♡んぃいッ♡」

 

 あまりの快楽に二人はキスを突如として中断する。そして自分の胸に何が起こっているのかを確認しようと、くっつけ合っていた胸を離そうとして……出来なかった。

 

「「ええッ!?」」

 

 体をお互いから離そうとした二人の中央で、二つの巨乳がギュ~っとお互いの胸にくっつくようにして伸びている。

 快楽はそんな胸の頂点部分から発生していた。

 カズオはまるで乳首を締め付けられているかのような快感を、ユリは陥没乳首に熱い何かが入り込んできたかような快感を。

 そこで二人はようやく自分達の身に何が起こっているのかに気が付いた。

 

「え?まさかこれッ!?」

「か、カズオちゃんの乳首が、私の乳首に入っちゃってるぅッ!?♡」

 

 そう、何の因果かカズオの勃起乳首は偶然にもユリの陥没乳首の中にinsert(インサート)してしまったのである。

 

「うイぃいいいいッ!!?ち、乳首が締め付けられて!気持ちいいぃ!!」

「ひあッ!?♡ま、待って!!これ、ち、乳首だけでイッちゃう!?♡」

 

 ビクンッビクンッビクンッ

 二人の乳首がぶるぶると震え快楽を交換する。これはユリにとっても全くの想定外の出来事だった。

 というか陥没乳首に勃起乳首が偶然ハマり込むだなんて誰が想像できようか。

 

「んひぁあああああああああッ!!?」

「やあんんんんんんんんんッ♡♡」

 

 そのまま二人は乳首同士で繋がったまま絶頂してしまった。

 

「ふぁ……ああ……」

「んひ……やぁ……♡」

 

 絶頂による刺激か、ようやくハマり合っていた乳首がジュポンと抜けた。

 

「い、今のは凄かった……」

 

 はぁ……と息を吐いてへたりこむカズオ。そんなカズオにユリはパンツを脱ぎながら近づいていく。

 

「はぁ……ふぅ……♡ うう……私がイかされちゃうなんて……このっ!」

 

 そうしてカズオのズボンにも手をかけるユリ。

 

「ちょ、ゆ、ユリちゃん?」

「ごめんねカズオちゃん。私もう我慢できないから……!だからレズエッチ……!レズエッチしよ!カズオちゃんッ!」

「ひ!?あああっ!?」

 

 勢いよくズボンを脱がされ、ついにカズオのおまんこが御開帳させられてしまった。そこはもう既に愛液で濡れ濡れの大洪水だった。

 

「やぁん♡カズオちゃん、おまんこもう準備万端♡ふふふ……♡くすくす……♡カズオちゃんもう我慢できないんだね♡」

「ま、まって!ユリちゃ……心の準備が!」

「心の準備よりあそこの準備だよ♡ もう私我慢できないから♡泣いても喚いても無理矢理犯すからッ♡ごめんね?」

「無理矢理って!?いや、ちょ!待って待って待って!!」

 

 ガバッと力づくでカズオの股を開かせるユリ。その股の間にユリは自分の股を差し込んでいった。

 二つの洪水おまんこが向き合い、そして――

 

「待って!待って!まっ――――あああああッ!!?!?」

「んくぅうッ♡♡お、おまんこ合体きたぁああッ♡♡」

「ひやッ!?いやッ!?ああああああああーーッ!!!」

 

 二人のアワビとアワビが貝合わせ。おまんこ同士がぐちゅりとキスをした。

 

「なっ!?これ!?おまんこが!?んぅううッ!?イクッ!イクッ!イクッ!」

「はぁあああんッ♡♡イッて♡私とのレズセックスで♡カズオちゃんイッちゃってーーッ♡♡」

 

 プシャーとカズオのおまんこが潮を噴く。おまんこのビラビラとビラビラが絡み合っている。おまんこ同士が吸い付き合う。

 そんな初めての感覚にカズオはイクのが止まらなかった。

 

 対してユリの方は慣れているのか気持ち良さそうな表情で、まるでこの快楽を楽しむようにして腰を揺すり始めた。

 

「あああッ♡凄い♡♡カズオちゃんのおまんこ♡私のおまんことピッタリくっつき合ってエッチ過ぎるよ♡んん~♡気持ちいい~♡最高~♡」

「待って!俺もうイッてるから!今動かさないで!あああ!!あああ!?」

「ごめんねカズオちゃん♡もう私止まんないよ♡カズオちゃんのおまんこ気持ちよすぎるから仕方ないよね?イキ狂っちゃうぐらいイかせてあげるからッ♡気絶しちゃっても許してね?♡」

「んあああ!!おまんこイクの止まらない!!」

 

 何度も何度もイかされ潮を噴くカズオ。これが女の子としての絶頂なのか。なるほど確かに気が狂いそうになるほど気持ちがいい。

 一説によると、女の絶頂は男の10倍は気持ちいいとされている。

 

 ……だが、それでも……

 

(や、やっぱり俺は、男として女の子とエッチする方が好きだな……)

 

 カズオは男としてセックスがしたいと思った。女の体も悪くはないが、やはり女の子の中に自分の精を放出する時の快感は何物にも代えられない満足感を得る事が出来るのだと。

 そんな事を考えた、その時だった――

 

「んぐっ!?か、体が熱い!?うおっ!?」

「え?カズオちゃん、どうし……きゃああッ!?」

 

 ……変化は一瞬だった。

 気が付くとカズオは元の男の姿に戻っていた。

 

「へ?え?……な、なんで……?ええっ!?」

 

 ユリが驚いたのも無理はない。性転換薬は確かに時間経過で元の姿に戻るが、その効果はおよそ一晩は続く。

 カズオが薬を飲んだのはおよそ数時間前、男に戻るにしてもこれはあまりにも早すぎた。

 

 これは恐らく、男に戻りたいというカズオの願望にチート持ちの体が応えたのだろう。が、今の二人にはそんな事知るよしもない。今重要なのはカズオの女体化の魔法が解けた。それだけである。

 

「あれ?男に……戻った?」

「お……男……?え?カズオちゃんが、男に………ヒィッ!!?や、やだ!!男は嫌!男は嫌い!男は……やッ、んんんッ!?♡♡♡」

「んおっ!?これは……!?」

 

 途端に二人の体にとてつもない快感が走った。本日二回目の不意打ち快楽である。

 だが今回のそれは乳首からではなく、二人の下半身から走った快感であった。

 

「あれ、ちんぽが……!」

「え、嘘……?わ、私のおまんこに何か硬くて大きいのが……これ……い、いやあああああああッ!!!!」

 

 貝合わせの状態から突然元の姿に戻ってしまった為、戻った瞬間カズオのちんぽはものの見事に目の前にあったユリのおまんこの中へとinsert(インサート)してしまったのである。

 

 それは男嫌いのユリにはたまったものではない悲劇であった。

 

「や、やだやだやだやだッ!!!男やだ!嫌い!男は嫌い!男怖い!やめて!嫌!嫌!嫌!どっか行って!ち、ちんこ入れないで!ちんこ抜いて!早く私からちんこを……んああああッ♡♡♡♡」

「うわっ!?ちょっ!?ユリちゃん、そんないきなり暴れたら……!」

「んあああッ!?♡♡ちんこビクビクしてるぅッ♡♡♡うあッ♡♡膨らんで!?た、助けてーーッ♡♡♡」

 

 いきなり目の前に現れた男の裸体によりパニック状態に陥ってしまうユリ。暴れた事により膣内にあるカズオのちんぽをギュギュギュッと刺激してしまい、そのせいでちんぽがビクビクと暴れだす。

 女体化していた時に既に限界を超えた快楽攻めを受けていたカズオはたまらず……

 

「がっ!?も、出るッ!!!」

「で、出るってまさか!?嫌!!待って!!出さないで!!それだけは――」

 

ビュルウウーッ!!ビュルウウゥウーッ!!

 

「いやだぁああああーーッ!!!いいいイクッううううううーーッ♡♡♡♡」

「んおおううううーーッ!!!」

 

 もはや暴発気味にカズオは精液を発射した。そしてそんなカズオの精液を子宮で受け止めてしまったユリも釣られるように大絶頂。

 興奮しきっていた体に突然の中出し。しかもそれは媚薬効果のあるチート精液。そんなのもう我慢できないに決まっていた。

 

「ひうううッ♡♡ぎもぢぃぃ……ッ♡♡中に出されで……ッ♡♡わ、私イッちゃってぅッ♡♡お、男のちんこなんかで……ッ♡♡♡あああやだぁ……♡♡イキたくない……♡イキたくないのにぃ……♡♡♡えぐ……ぐす……」

 

 メチャクチャ気持ちよかった。

 今のユリの頭の中身は男を拒む気持ちとそれを塗り潰すほどの快楽と幸福感でグチャグチャだった。

 

(男は怖いのに……嫌いなのに……なんでこんなに気持ちいいの……!?)

 

 実はユリ、五年前に見知らぬ男達に無理矢理襲われレイプされた経験があった。

 そのレイプ犯達はその後駆け付けてきた憲兵達に捕まり、逮捕されたのだが、この時された初体験はユリの心に深い傷跡を残したのだった。

 

 ユリは男性恐怖症となり、どうせ汚れてしまった体だからとヤケクソ気味に女体化専門のサキュバス嬢へと就職したのだ。

 女体化した男を手玉に取る事がユリなりの男に対しての復讐……そう思って今まで生きてきたのに……

 

「ううう……ッ」

「ご、ご、ごめん!ユリちゃん!なんか知らないけど男に戻っちゃって!わざとじゃないんだ!ホント泣かせるつもりはなくて……中出しごめん!大丈夫!?」

 

 目の前の男はとても心配そうな顔でユリの顔を見つめていた。労るようにして頬を撫でられる。それはとても優しい手付きだった。

 

「……カズオ……ちゃん……」

 

 大嫌いな男のはずだが、目の前の男からは不思議と嫌悪感が沸いてこない。

 ドキドキドキと心臓が高鳴っている。これは恐怖心からか、それとも……

 

「えっ!?ユリちゃん?」

「……」

 

 ユリはためしに繋がった状態のままカズオの背中に腕を回して抱きついてみた。

 ゴツゴツとした筋肉質な背中。女とは違う、男の体。今までは恐怖の象徴だったそれが……

 

「……」

「……ユリちゃん?」

「怖くない……」

「え?」

「……私、昔男の人にレイプされて、それからずっと男性恐怖症だったの……」

「!」

「……それで私、男の人は見るのも触れるのも嫌になってたんだけど……」

 

 恐る恐るといった感じに、ユリの黒い瞳がカズオの顔を映した。

 

「……カズオちゃんが相手だと……私、男の人でも怖くないみたい……」

「……そっか。」

「あっ……」

 

 ユリの話を聞いたカズオは、そっとユリの体を抱き締めた。そしてゆっくりと彼女の頭を撫で始める。

 

「辛かったんだね。よく頑張ったよ。ユリちゃん。」

「!!!…………か、カズオちゃ……うぇ……うぁ……カズオちゃん……カズオちゃん……うわぁあああああ!!」

 

 そんな事、言ってもらえたのは初めてだった。

 ユリの親はすでに病気で死に、頼れる親戚もおらず、ひたすら一人で頑張り続けたユリにとって、カズオのその言葉は深く心の奥へと響き渡った。

 

「えぐ……えぐ……」

 

 ユリはそのまましばらくカズオの胸の中で泣き続けた。今まで溜め込んできた辛さとか悲しさが涙と一緒に全部霧散したような気がした。

 

「……大丈夫?」

「うん……もう平気。ごめんなさい……お客さんにこんな……」

「ううん。これでユリちゃんが元気になれたんならそれで良かったよ。」

「ッ~~♡♡♡ うう……ッ♡」

「……えっと、それじゃあこのままちんぽ入れ続けてるのもあれだから……一旦抜くね?」

 

 ユリが泣きはらしていた間もカズオのちんぽはユリのまんこの中にあった。ユリがカズオに抱きついたまま泣き出してしまったので抜くタイミングが無かったのだ。

 

 なので落ち着いた今、とりあえず一度抜こうとカズオは腰を引いた、その時だった。

 

「待って……!」

「おうっ!?」

 

 ユリの足がカズオの腰へと巻き付いてきた。

 

「……カズオちゃんのちんこ、また凄いビクビクして熱くなってる……このまま抜いちゃったらカズオちゃん辛いんじゃない?」

「いや、辛いとかそういうのじゃなくて……ユリちゃんが嫌でしょ? その……男のちんぽが入ってるの。」

「……嫌じゃない……」

「え?」

「……カズオちゃんのちんこなら、私嫌じゃない……むしろこれ……好き……かも……」

 

 ぬちゅりと結合部からさっき中出しされた精液と共にユリの愛液が溢れ出す。

 

「私、男の人とのセックスには辛い思い出しかなかったから……だから、あの……その時の記憶……カズオちゃんとのエッチで……塗り潰して……くれませんか?」

 

 ユリは頬を赤く染めながらカズオの赤い瞳を見つめた。

 

「カズオちゃんとなら、私……私……」

「……うん。分かったよ。」

「本当!?カズオちゃん!」

「うん。ユリちゃんには女の子の気持ちよさを教えて貰ったから。だからユリちゃんには、代わりに男とのセックスの気持ちよさ、教えてあげるね。」

「ああんっ♡♡」

 

 ズチュリとカズオは腰を動かし始めた。

 

「うあっ♡あっ……♡ちんこが、カズオちゃんのちんこが私の膣内を擦って……うああっ♡♡」

「どう?大丈夫?ユリちゃん。辛くない?」

「だ、大丈夫ぅ……♡♡それどころか、凄く気持ちいい……ッ♡♡♡んぅああッ♡♡」

「良かった。じゃあ続けるよ。」

「うんっ♡ああッ♡♡♡好きっ♡好きぃっ♡♡カズオちゃんっ♡♡♡私にもっと教えてっ♡♡男の人との、気持ちいい、本当のセックスをッ♡♡♡」

「よっしゃ!」

「ひあああッ♡♡♡それしゅきぃいいッ♡♡♡」

 

 カズオはユリの頭を撫でながら、労るようにして腰を振り続けた。ぬっちゃぬっちゃと優しくやらしくちんぽとまんこが絡み続ける。

 

「はぁううっ♡♡これぇっ♡女の子同士のエッチと全然違うぅッ♡♡♡レイプされた時とも全然違うっ♡♡き、気持ちよくて……♡♡幸せにされられちゃうぅッ♡♡♡」

「もっと幸せになって!ユリちゃん!」

 

 ごちゅんとちんぽが子宮口をノックした。

 

「やあああッ!?♡♡♡お、奥ぅッ♡♡奥らめぇえッ♡♡♡」

「奥はダメ?じゃあ突かないようにす……」

「いやあんッ♡♡やめるのもっとらめぇッ♡♡♡」

「えええッ!?」

 

ユリはグリグリグリと自ら腰を動かして亀頭に子宮口を擦り付け始めた。

 

「はぁうんッ♡♡ここッ♡ここなのっ♡♡ここが寂しいッ♡♡赤ちゃんのお部屋が寂しいのッ♡♡♡」

「うう!ユリちゃん!じゃあもう!出すよ!?いいッ!?」

「うんッ♡うんッ♡カズオちゃん♡♡♡もう私、男の人怖くないっ♡♡大好き……♡♡♡」

「うううッ!!出る!!」

「んッああああああああーーッ♡♡♡イクぅうううッ♡♡♡♡」

 

ビュルルルルゥッ!!ビュルルルルゥッ!!

 

 ユリの子宮の中に男の精液が殺到した。レイプされた時とは全然違う、それはユリを幸せにしてくれる精液だった。

 

「女の子とじゃなくて……男の人とエッチする方が……幸せってだって……思えるようになれた……♡ありがとう……カズオちゃん……♡」

 

 ユリはうっとりとした表情でカズオの精液を受け入れ続けるのだった。

 

 

 ……ちなみに。

 これで治ったかと思われたユリの男性恐怖症だったが、カズオ以外の男性だと、相変わらず無理なままであったとかなんとか……

 

 

 

―――――――――――――

 

チートサキュバス。おカズのレビュー。

 

●性転換プレイ店《性転換の宿屋》

 

まずこの世界には性転換できる店があるのだと知ってかなり驚いた。女の子ってこんな感覚なんだ~っていうのが体験できる。お相手の嬢はシンプルに人間の女の子を選ばせてもらった。……女体化するととにかく色んな体の部分が敏感になり過ぎてしまい、手だろうが足だろうが胸だろうがどこを触られても気持ちよくなってしまう。俺が今まで相手してきた嬢もこんな感じだったのかな~と思うとちょっぴり自信がつく。だけど何故か途中で元の男の姿に戻ってしまった。仕方がないので最後はそのまま男女として行為を終えた。女体化も良いけど、やっぱり俺はエッチするなら男の体のままの方が良いなと改めて理解する事が出来た一件であった。

5点

 

―――――――――――――

 

 

 

今回の点数。

 

メスタンク・5点

ゼルゼル ・8点

おカズ  ・5点

チャル美 ・4点

クリトリム・9点

 

 

 今回のレビューを見て、スタンク、ゼル、カズオ、カンチャルの四人は戦慄した。

 何に驚いたって、それは勿論クリムのレビュー内容である。

 今回クリムが選んだサキュバス孃はちんぽの生えたハイエナ獣人娘。一同はもしかしてクリムはふたなり(そのこと)を知らないで彼女を選択したのでは?と思っていたのだが……

 

「げっ!? おい!クリムのやつ、完全に確信して選んでんじゃねーか!!」

「というかあいつ、やっぱり男もいけるんじゃ……」

「……そういえばクリムって……時々カズオの事をジーって顔を赤くして見てる時があるよね……」

「やめて!!!俺に男の趣味はないから!!!」

 

 上からスタンク、ゼル、カンチャル、カズオの順。

 カズオはヒイッと自分の尻を押さえた。

 

「いや、だけどほら、カズオって確か初対面の時クリムの事を可愛いって言ってたろ?」

「あ、案外お似合いの二人かもよ?」

「うん。ガチのはキツいけどカズオとクリムなら美少年同士だから有りかも……」

「有りじゃないよ!!!俺に野郎のケツを掘る趣味もねぇよ!!!俺を生贄にしようとすんなよあんたら!!!」

 

 カズオの悲鳴にも似た叫び声はどこまでも響き渡ったという……

 

 

 

 




カズオの体液は女の子に対する媚薬です。そして女体化状態だと実は自分自身にも若干効いちゃってたりします。


……次話は軽いオマケみたいな感じの夢オチ回になる予定です。


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性転換(夢オチ)

エロ……ではなく、今回はクリムくんの反応というか、胸の内を語る回です。

アニメで言うCパート。おまけみたいな話です。
軽い気持ちで流し読みしてください。



 スタンク、ゼル、カンチャル、カズオに誘われたクリムがやって来たのは《性転換の宿屋》というサキュバス店だった。

 この店ではなんと専用の薬を飲む事で性転換する事が可能だとの事……

 

(……何かとんでもない所に付いて来てしまったような……)

 

 クリムは怪訝そうにしながらも受付で渡された薬を恐る恐る口にする。

 

「あっ!」

 

 すると、股間のアレがどんどん縮んでいき、それは溶けるようにして消えてしまった。

 クリムは女の子になったのだ。

 正確に言うなら元々両性具有であったクリムは、女の子になったというよりかは男の子の部分が消えたという方が正しいだろうか。

 

 まわりの皆も次々に女体化していく。

 スタンクは長身の美女に。

 ゼルは胸の大きい美女に。

 カンチャルは……幼女に。

 

 そしてカズオは――

 

「あ、あれ?」

 

 見るとカズオの姿は男のままで、特に変化は見られなかった。

 

「……? おかしいですね……」

 

 受付さんも困惑している。するとカズオは……

 

「あ、じゃあ別にいいよ。効かないなら効かないで。俺は別にそこまで女の子になりたかった訳じゃないし。付き添いできたみたいなもんだし。」

 

 けらけら笑って特に気にした様子を見せなかった。

 仕方がないのでカズオは男のまま、スタンク達と一緒に奥の部屋へと通された。

 

 

「オラー!!巨乳エルフだぞー!!好きなだけ見ろ見ろ!」

 

 部屋に入るなり突然ゼルが上の服を脱ぎ出した。その大きな胸を露出し、上半身裸となる。

 

「ちょっと!ななな何やってるんですかー!もう少し恥じらいを……」

 

 慌ててクリムはゼルに注意……しようとした瞬間――

 

「ひゃんッ!?♡」

 

 ゼルが艶かしい喘ぎ声を上げた。見るとカズオがゼルの後ろから彼女の胸を鷲掴みにしていた。

 

「な!?か、カズオさん!!なな何を……!!?」

「いや、ここに大きくてエロいおっぱいがあったからつい……」

 

 何の悪びれもなくカズオはそう言った。

 

「ついじゃありませんよ!早く離して……」

「い、いや、いいんだクリム。んっ♡せっかく女になったんだし、男に胸を揉まれるのを経験してみるのもな……あっ♡」

「そうこなくっちゃ。」

「あっ♡あっ♡……ん……♡カズオ上手いな……これ気持ちいい、はんんッ♡」

 

 すぐにカズオを止めようとしたクリムであったが、当の本人であるゼルが胸を触る事を許可してしまったのでどうする事も出来ない。

 カズオはそのままゼルの胸をもみもみと揉みしだいてしまっている。

 

「どう?ゼル。女の子になって胸を揉まれる感覚は……?」

「わ、悪くは……ない……んんんッ♡♡ちょ、カズオ……激し……ひゃうぅッ♡♡」

 

 大きく実ったゼルの特大バストがカズオの手によってぐにぐにと変形している様が傍目から見てもよく分かる。

 ゼルはとても気持ち良さそうだし、カズオも満足そうに胸を揉んでいた。

 

「なっ!?なっ!?なっ!?」

 

 クリムは顔を真っ赤にして混乱している。

 何でこの人達はいきなり乳繰り合っているのだろう。まさかここはそういう店なのだろうか?

 

「ほぉ~楽しそうじゃねぇか。俺らも混ざるか。」

「良いねー。」

 

 続いてスタンクとカンチャルまでもが服を脱ぎ出した。

 そのままカズオの元へと駆け寄り、カズオの顔を左右から胸でサンドイッチしてしまった。

 右からはスタンクの巨乳が、左からはカンチャルの何の膨らみもない無乳が。

 

「はぁ……はぁ……♡ じゃあ俺も……そーれ♡」

 

 続いてカズオの揉み手から逃れたゼルが正面からカズオの顔をその爆乳で挟み込んでしまった。

 三つの角度からそれぞれ違った大きさの胸がむにゅむにゅたぷたぷすりすりとカズオの顔を刺激している。

 

 その様子を見て、何となくクリムは自分の胸へと視線を下ろした。

 そこにあるのはごく僅かな膨らみ……たぶんAカップあるかないか……だけどカンチャルの胸でいけるのなら自分の胸だって受け入れて貰えるはず……

 

(って!!!ボクは一体何を考えているんですか!!?)

 

 何かとんでもなく恥ずかしい事を想像しかけてしまった気がする。

 

「んあっ♡乳首♡吸われたら……♡」

「うああ……ッ♡お、俺ももっと吸って……♡」

「な、舐めてカズオ♡もっと乳首……ッ♡」

 

 カズオに胸を押し付け合いながら気持ち良さそうに喘いでいる三人。

 ちゅぱちゅぱぺろぺろとしている音は恐らくカズオが彼女達の胸を吸ったり舐めたりしているのだろう。

 

「ああ……!な、何してるんですか皆さん……!こんなとろでそんな……」

 

 淫らな光景を見せられ、思わずクリムは自分の胸を隠すように抱いた。そんな自分の手の平を二つの乳首がピンッと押し上げてきている。

 

(ち、乳首勃起してる……なんでですかぁ!?)

 

 誰に気付かれた訳でもないのにクリムは恥ずかしさで泣きそうになる。

 

「……よーし、そろそろ……♡」

 

 そんな時、カズオに乳首を吸われていたゼルがカズオのズボンに手をかけた。ゼルはそのままカズオに胸を押し付けながら器用に彼のズボンを脱がしてしまい……

 

(あ、あれがカズオさんの……大きい……)

 

 クリムは思わず身を乗り出してズボンを脱がされたカズオの下半身を覗き込んでしまう。

 ……そこには巨大に屹立する肉の一本槍が天に向かって伸びていた。……何故かクリムは下腹の奥辺りがキュンとするのを感じた。

 

「ほぉ……♡もうビンビンじゃん……ッ♡」

「なかなか立派な物持ってるな……♡」

「流石はカズオのちんぽだね……♡」

「……それじゃあ、まずは俺から……」

 

 いつの間にかゼルは自分のズボンすらも脱ぎ払っていた。

そして胡座をかいて座るカズオの上に……

 

「えっ!?ゼルさん!ちょっと本当に!?」

「それじゃあいただきます……あッッッんんんんッ♡♡♡」

 

 ズブブゥッとカズオの肉の槍をゼルのまんこが飲み込んでいく。

 

「ああッ♡これっ♡気持ちいい♡♡」

 

 入れた瞬間、すぐにゼルは腰を振り始めた。

 ヌッヂュヌッヂュとカズオのちんぽがゼルのまんこを抉る。その様子がクリムのいる位置からはよーく見えてしまった。

 大きくそそり勃った肉の棒が、いやらしくぷっくり膨れたマン肉をメリメリとこじ開けている。あまりにもエッチ過ぎるその光景にクリムは目が離せない。

 

「カズオのおちんちんッ♡♡メチャクチャ気持ちいいかもこれッ♡♡あッ♡あッ♡」

 

 ゼルの体が激しく上下する。それに伴い彼女のまんこの中にカズオのちんぽが激しく出入りする。

 

(うわっ!あんなにジュボジュボって……!カズオさんのおちんちんが……ゼルさんのおまんこ擦って……!)

 

 もう見ているだけで気持ちのいいセックスだと分かった。

 

「ううっ!く、うっ!」

「あんッ♡んっ♡んあっ♡♡やっ♡あっ♡あっ♡♡」

 

そして――

 

「出る……!!」

「俺もイッ……あああああああッ♡♡♡」

 

 カズオの睾丸がグググッと持ち上がった。そして竿がまるでポンプのようにしなり、ゼルの膣内にどくどくと精液を注ぎ込み始める。

 

(うわっ!うわっ!カズオさんの子種が……ゼルさんの中に……!)

 

「はぁあぁんん……♡♡」

 

 全部の精液を注ぎ込まれた後、ゼルはあまりの気持ち良さからか気絶してしまった。

 まんこからちんぽが引き抜かれる。すると休む間もなく次のまんこがやって来た。

 

「次俺な!」

 

 それはスタンクのまんこだった。

 

「んおっ♡♡これが男にちんぽを入れられる、感覚か……ッ♡♡」

 

 ズブブゥッと先程と違うまんこがカズオのちんぽへと覆い被さる。そのまま奥まで結合。二人はゆさゆさと腰を動かし始めた。

 

「あああッ♡♡すご……ッ♡♡中でカズオのちんぽが……ッ♡♡あああああッ♡♡♡」

 

 二人はグルリと体位を変えた。

 スタンクは犬のように床に手をつき、その後ろからカズオが彼女のお尻を掴んでいる。

 

 そのままカズオはタシタシと目の前のお尻に腰をぶつけ始めた。

 

「うああッ♡これッ♡お、奥まで届いて……ッ♡んあッ♡子宮、揺さぶられて、んくああッ♡♡♡」

 

 バチュンバチュンとひたすら腰を打ち付けるカズオにそれを受け止めるスタンク。

 二人はそのままブルリと震えるとそのまま揃って絶頂した。

 

「う……出る……!!」

「うあ……ッ♡だ、出されて……ッ♡んんんイッ♡♡♡」

 

 中出しされたスタンクはゼルに続くようにして気絶してしまった。

 

「次はボクだね。それじゃあいただきますよっと……んきゅうッ♡♡」

 

 続いてカンチャルまでもがカズオに襲いかかった。

 カンチャルはカズオを押し倒すとそのまま騎乗位の体位でカズオと繋がった。

 

「お、おっき……ッ♡なんて凶悪なちんこだよもう……♡」

 

 文句を言いつつもまんこの中にちんぽを沈めていく。

 

「あんっ♡やっ♡あんんッ♡♡」

「ん、小さいまんこだ。」

「カズオのがでかいんだって♡あうっ♡も、もーっ♡でも凄い気持ちいいよこれ……♡ああっ♡子宮まで届いてる……♡」

 

 うっとりとした表情でカズオの顔を見下ろすカンチャル。

 ゼル、スタンク、カンチャル。三人共がカズオのちんぽを気持ちいいと絶賛している。……そんなに凄いちんぽなのだろうか?……そりゃインキュバスなのだから凄いんだろう。

 クリムはゴキュリと生唾を飲み込んだ。

 

「イクぅうう~~ッ♡♡♡」

 

 そして前の二人と同じようにカンチャルまんこもカズオちんぽの前にあっさりと屈してしまう。どくどくと中に精液を注がれ、そして当然のように彼女も気絶してしまった。

 

 スタンク、ゼル、カンチャル。三人とも気絶してしまった。残るは女はクリムただ一人。

 

(こ、この流れだとボクもシちゃうんですか!?か、カズオさんと……え、エッチ!?)

 

 ボンッとクリムの顔が一瞬のうちに赤一色に染まる。下腹の奥の方がキュ~ッと熱くなる。

 

(だ、ダメ……!そんなカズオさんとエッチな事なんて……!!)

 

 モジモジモジとクリムは太股を擦り合わせた。

 

 思い出されるのはクリムがカズオと初めて出会ったあの日。

 

『身勝手なお願いだとは思いますが……だ、ダメでしょうか……?』

『勿論いいよ!』

『ほ、本当ですか!』

 

 あの日、頭の輪が欠けてしまい、天界から落っこちて来てしまったあの日だ。

 

 怪物に襲われ、自分の命を救ってくれたカズオ、スタンク、ゼルの三人にクリムは帰れなくなったから助けてくださいと懇願した。

 そしてカズオだけだった。いいよ!って、何も考えず、即答してくれたのは……彼だけだった……

 

 保護してもらった後、食酒亭で働くようになった後でも、カズオはクリムの事をちょくちょくと気にかけてくれていた。

 地上での一般常識を教えてくれたり、誤ってお皿を割ってしまった時には女将さんに一緒に頭を下げてくれたり、ホームシックになって落ち込んでいたらそっと頭を撫でてくれたりもした……

 

 それからだろうか……

 

 カズオの姿を見るとドキドキするようになったのは。

 この感情が何なのかを、クリムはまだ理解していない。だけど嫌な感情でない事だけは確かだ。

 

「……」

「あう……あの……カズオさん……」

 

 下半身裸のカズオがクリムの事を見つめていた。クリムはついその下半身へと目をやってしまう。

 今しがた三人に中出ししたばかりだというのに、そのイチモツは臍に届かんばかりに大きく勃起している。

 

「その……ぼ、ボクは……」

「クリム……」

「え?ひゃっ!?か、カズオさん!?」

 

 ギュッと、いきなりクリムはカズオに抱き締められてしまった。

 カズオの体温が全身に広がる。そして下半身が裸な為、カズオの勃起したペニスがクリムの腹部へとグリグリと押し付けられてしまっている。

 

「かかかカズオさん!あ、当たって……当たってます!その……カズオさんのお、お、おちん……ちんが……ボクのお腹に……!」

「クリムが可愛すぎて勃起が抑えられない……」

「へ?……ええええッ!?!!?」

 

 突然そんな事を言われても困る。

 クリムはカズオという人物を尊敬していたし、とても好ましくは思っているのだが……だからといって勃起が治まらないと言われても、クリムはどうすればいいか分からない……

 

「というか……か、可愛いって……ボク男ですよ?カズオさん。」

「今は女の子でしょ。……それに、初めて出会った時から、俺はクリムの事を可愛い女の子だと思ってたよ……」

「うう…」

 

 確かに言われてた。スタンクに男かどうか聞かれた時に……

 

『いやいやいやいや!スタンク!どう見ても女の子!女の子でしょーが!分かってなかったのかよ!?こんな可愛い子が男の子な訳ないだろ!?』

 

 って言われた……

 凄くドキドキしてしまった。何故かカズオに女の子扱いされる事が嬉しくて仕方がない。

 

「もう俺、我慢出来ないから。」

「え?ああっ!?」

 

 抱き締められていた体が解放されるやいなや、クリムはスルリと服を脱がされてしまった。カズオの手によってあっという間に全裸に剥かれてしまう。

 

「やっ……!は、恥ずかしいです……カズオさん……!」

「可愛いよ。クリム……」

「……あ」

 

 トサッと、クリムはカズオに押し倒されてしまった。

 目の前にはカズオの顔。

 

「……………せめて……優しくしてください……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 ……そこで目が覚めた。

 

「え……?」

 

 チュン、チュン。朝日が窓から入ってきて雀が鳴いている。

 ポカーンと寝ぼけ眼のクリム。だが、だんだんと意識がハッキリしてきて、クリムは今見ていたアレが夢だった事に気が付いた。

 

「――――ッ!!?!?」

 

 途端にその身を焼き焦がしてしまいそうなほどの羞恥がクリムの心身を襲う。

 

「うわああああああッ!!!」

 

 クリムは枕の中に顔を埋めて思いっきり叫んだ。

 

「ぼ、ボク……なんて夢を……」

 

 もう色々とアウトな夢だった。カズオにも、スタンク達にも申し訳がなさ過ぎる。どう考えても性転換のあの店に行った影響で見た夢だ。

 あと少し起きるのが遅かったらクリムはカズオと……あのまま……

 

「わああああああああ!!!!」

 

 クリムは枕に顔を埋めたままベッドの上をゴロゴロと転げ回る。転がり過ぎてドタンとベッドの上から落ちてしまった。

 

「いたた……う~…………カズオさん……」

「クリムくんうるさいわよ。朝からドタバタと。」

「ひゃああッ!?女将さん!!」

 

 ベッドから落ちたクリムの元に、一本のツル状の植物が伸びてきて口をきいた。

 

 このツルこそがここ食酒亭の女将、ツタの触手である。ツタはアルラウネという植物系の種族で、こうして台所からクリムの部屋まで触手を伸ばして会話をする事が可能なのだ。

 

「……クリムくん。大丈夫?もしかして怖い夢でもみた?」

 

 どう見ても冷静な様子ではないクリムにツタは心配そうに声をかけた。すると……

 

「い、いいいいえ!?な、な、何でもありませんよ女将さん!!はい!!べ、べべ別に変な夢なんか見てませんから!エッチな夢なんて見てませ……あっ!」

 

 語るに落ちていた。

 

「……はぁ……これもあのスケベ達の影響かねぇ……」

 

 ツタは触手を振ってやれやれといったポーズを作る。

 

「え、えっと……それで女将さん。ボクに何かご用ですか?あははぁ……」

 

 クリムはバツが悪そうに無理矢理話題を変えた。

 

「ああ、そうだった。実は火の魔石が足りなくなっちゃってサ。ちょいと火山地帯まで仕入れに行ってくれないかい?」

「お使い……ですか? 分かりました。」

「ありがとう。それじゃあ結構遠くて危険な所だから、あのスケベ共も一緒に連れていきなよ。」

「はい。……え゛?」

 

 あのスケベ共……というと、それはスタンク、ゼル、カズオの三人組の事であろう。ツタは三人の事をよくそう呼んでいた。

 

「それじゃあ頼んだからね。」

「あ、ちょっと!女将さん!ああっ!」

 

 要件を言い終えたツタはそのままするすると引っ込んでいってしまった。

 

(ど、どうしよう……あんな夢みちゃった後で……カズオさん達と一緒にお出掛けだなんて……!!)

 

「もう……どんな顔して会ったらいいんですか~……!!」

 

 クリムは再び枕の中で声を上げるのであった。

 

 

 

 




最初はクリムくんのエロシーンを書こうかな~と思っていたのですが、クリムくんには色々と自覚がまだ足りてなかったので、中途半端なエロになるくらいだったらやめておこうってなりました。

まあ今回のお話はオマケパートみたいな物なのでこんなもんです。
次話からは通常運転……になるのかな?


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焼肉の店へ

サラもマンもダー。



 朝起きると食酒亭の女将であるツタからクリムの護衛を依頼された。

 

 火の魔石が少なくなってきたから火山地帯まで仕入れに行って欲しいと。

 行って帰って魔石を運ぶだけで一人10000G貰えるというそこそこに実りのある仕事なのでスタンク、ゼル、そしてカズオの三人はそれを承諾。クリムと共にイエロー火山を目指す事となった。

 

 ……のだが。

 

 

 

「…………」

 

 町を出て、火山を目指す最中。一人だけ明らかに歩幅……というか羽幅が合っていない者がいた。

 クリムだ。

 

「うぅぅ……」

 

 クリムはズーンと落ち込んだ様子で他の三人から見て斜め後ろという少し離れた位置を飛んでいた。

 

「……おい、クリムの奴どうしたんだ?」

「なんか朝からずっと暗いよな。」

「何かあったのかな?」

 

 スタンク、ゼル、カズオの三人は何やらいつもと雰囲気の違うクリムの様子に困惑していた。

 

「便秘じゃねぇか?」

「エロい夢見ちまって朝から夢精しちまったとか?」

「……下ネタ以外の発想はないの?あんたら……」

 

 はぁ……とカズオはため息をついた。

 

 朝、食酒亭で鉢合わせた時からクリムの様子はどこかおかしかった。カズオの顔を見ただけで「ごめんなさい……!」と言って顔を真っ赤にして逃げ出してしまうのだ。

 

(……一体なんなんだ? 俺クリムに何かしたか?されたか?)

 

 まったく心当たりが無い。

 うーんとしばらく考えながら歩いていると……

 

「……そろそろ火山地帯だ。」

「暑くなってきたな。」

 

 ハンカチで汗を拭いながらスタンクとゼルが呟いた。

 

 火山地帯。

 ゴツゴツとした黒い岩の足場に、真っ赤に染まった溶岩の川があちらこちらで流れている。

 どうやら思った以上に早いペースで来られたみたいだ。目的地まではまだ結構あるが。

 

「あー、あちぃ……カズオ。氷くれ。」

 

 当然ながら火山地帯なのでこの辺はかなり暑い。スタンクは懐から割り箸を取り出すとそれをカズオに向かって差し出してきた。

 

「はいよ。ヒャド。」

 

 それに向けてカズオは弱めの氷魔法を使い、割り箸の先にりんご飴サイズの氷の塊を作り出してやった。

 スタンクはサンキューとお礼を言って、その氷をペロペロと舐め始める。

 

「カズオ。俺にも氷くれー。」

 

 ゼルも同じように割り箸を取り出した。

 一応ゼルにも氷魔法は使えるのだが、カズオほど無尽蔵に魔力があるわけではないのでこういう戦闘以外での魔法は基本的にカズオに一任している。

 

「はいはい。ヒャド。」

 

 カズオはゼルの割り箸にも氷を作ってやった。

 

「……」

 

 その様子をクリムはポケ~っと眺めていた。

 

「クリムもいる?ここ暑いでしょ?」

「ひゃっ!?え、えと……ボクはその……暑いのは大丈夫でしてその……」

「まあそう言わないで。ほら、シロップは無いけど冷たくて美味しいよ。」

「……えと……はい……ありがとうございます……」

 

 カズオは懐から割り箸を取り出すと、先ほどと同じように魔法で氷を作りクリムへと差し出した。……その時だった。

 

 

ドカーーンッ!!!!

 

 

「「「「!!」」」」

 

 近くにあった小さな火山が突然噴火した。

 

 噴火自体は特に大したものでは無かったのだが、その爆発の勢いに乗じて火口付近に住み着いていたモンスターがこちらに向かって一斉に飛び出してきたのだ。

 

『イワー!』

『イワー!』

『イワー!』

 

 ご丁寧に鳴き声で自己紹介をしてくれている。直径一メートルほどの岩型モンスター、軍隊岩のお出ましである。

 

「おっとと、ここにいたら危ないな。クリム、ちょっと大人しくしといてな。」

「え?カズオさ……ふやああッ!?」

 

 こちらに向かって飛んでくる軍隊岩を見て、カズオはクリムをお姫様抱っこして後方へと駆け出した。

 

「かかかかかカズオさん!!?」

「喋ってると舌噛むよ。スタンク、ゼル。頼んだ。」

「おう!」

「頼まれた!」

 

『イワー!』

『イワー!』

 

 ……二分後。

 軍隊岩の群れは全滅した。

 

「スタンク、ゼルおつかれー。」

「軽い軽い。」

「このくらいラクショーよ。」

 

 クリムを下ろしてパンッと二人とハイタッチ。

 

「ううぅ……抱っこされた……」

 

 クリムはモンスターにやられた訳でもないのに顔は真っ赤でフラフラだった。

 

「けど動いたらちょっと腹へってきたな。」

「ここに来てから俺らまだ氷しか食ってないもんな。」

「俺もお腹空いた。ぺこぺこ。」

 

 スタンク、ゼル、カズオのお腹がグ~と鳴った。

 自分の心情も知らないで、のんきな人達だな~とクリムは思ったが、勝手に一人でドキドキしていただけなので自己責任である。

 

「よし、もうちょっと行ったら良い店あるから、そこで早めの夕食にすっか。」

「いいね!賛成ー!」

「……こんな火山地帯に食事処があるんですか?」

「くっくっく……それはだなクリム。行ってからのお楽しみだ。」

「……?」

 

 そうして一行がたどり着いたのは《女体焼肉火竜(サラマンダー)》と書かれたお店であった。

 

「って!ここサキュバス店じゃないですか!!」

 

 そこはどう見ても()()()()お店だったのでクリムが突っ込みを入れる。

 するとスタンクとゼルは……

 

「甘いなクリム。看板の文字をよく読め。女体“焼肉”って書いてあるだろ?」

「ここはサラマンダー嬢を鉄板代わりにして、直接肌に肉焼いていけるという食欲と同時に性欲も満たせる一石二鳥なサキュバス店なのだ!」

「食事くらい落ち着いて食べたいですよ!!」

 

 クリムの魂からの叫びは無視された。

 ちなみにカズオはどうせエロい店なんだろーなーと、あらかじめ予想していた為、普通に受け入れた。

 というかガチで空腹だった為、どこでもいいから早く食べたかった。

 

「いらっしゃーい!何名様ですかー?」

「「「おおおお!!」」」

 

 店の中に入るとさっそくとばかりに全裸のサラマンダーのお姉さんがカズオ達を出迎えてくれた。

 

 サラマンダー。

 要するに火トカゲだ。リザードンに進化したりはしない。

 頭からは竜のように枝分かれしたツノ、お尻からは長い尻尾。そして全身が熱く燃えているのが一番の特徴。

 それ以外は普通に美人な女の人といった感じだ。

 

 

「あっちっちっち!」

「お、思った以上に熱いな……」

 

 そんなサラマンダーお姉さんと至近距離で対話するスタンクとゼルは暑そうに手団扇している。

 

「あらー?うちは火耐性無い人にはあんまりオススメ出来ない店だけど、お兄さん達大丈夫?」

「あ、ああ……問題ない!」

「エロの為ならこれくらい!」

 

 大量の汗を流しながらもハッキリとそう言い切るスタンクとゼル。

 なんというエロへの執念だろう。カズオは不覚にも少しだけ感心してしまった。本当に不覚である。

 

「あはっ♡よーし、それじゃあ鉄板役にはこの私、ティアプレートが担当させてもらうね♡」

 

 ティアプレートと名乗った彼女は店内にたくさんある鉄板机、そのうちの一つへとよじ登る。

 そして鉄板の上で仰向けに橫になると……

 

「それじゃあ私の体で、た~くさん、お肉焼いていってね?」

 

 グラビアアイドルのようなセクシーなポーズを取った。

 

「「「「ごくりっ!」」」」

 

 まだ肉が出てきた訳でもないのに溢れてしまった生唾を飲み込む四人。

 

「ご注文は?」

「あ、それじゃあ俺はホルモンセットで。」

「俺もホルモンセット。カズオとクリムはどうする?」

「カルビセット。あ、ライス大盛りプラスで。」

「じゃあボクもカルビセットで……」

 

 ウェイトレスがやって来たのでそれぞれ好きな物を注文する四人。ちなみにカズオはお米が無いと肉が食べられない質だ。

 

 

「お待たせしました。ホルモンセット二つ、カルビセット二つ。それからごはん大盛りです。」

 

 注文が届き、いよいよ肉を焼いていく。まずは鉄板(ティアプレート)に油を引いていく。

 

「ああんっ♡」

「へっへっへ、こいつはエロいな。」

 

 たっぷりと油を染み込ませたブラシでスタンクはティアプレートの体を塗っていく。

 油でぬるぬるになった女体の何ともエロい物よ。

 

「んじゃ肉焼いていくか。へへへ……」

「よーし、焼くぞー。」

「食うぞー!」

「ううう……失礼します……」

 

 上からスタンク、ゼル、カズオ、クリム。

 四人は箸で肉を摘まむとどんどんティアプレートの上にそれらを乗せていった。

 炎の噴き出す体はジュウウ~と音を立てて肉を焼いていく。火力が高いのですぐに焼けていく。

 

「ああん♡いっぱい焼いてぇ♡」

 

 そしてエロい。何につけてもそれに限る。

 流石のカズオも勃起しながら食べる夕飯は初めてである。

 

「……そろそろ焼けたかな?」

「いい具合よ♡」

「ではさっそく……」

 

 カズオはティアプレートの右胸で焼いていた肉に箸をつける。

 

「あんッ♡」

 

 取った肉をライスの上に乗せ、そして肉で米を巻いた。肉の香ばしい香りとそれに包まれた真っ白なごはん。

 

「いっただきまーす!」

 

 カズオはそれを一口で食べた。

 

「もぐもぐ……」

 

 そして噛む。……物凄く柔らかい肉だ。お米との相性も抜群。

 それに何だろう、単純な肉の旨味だけじゃなく、他にも何か違う旨味成分がある。隠し味のような……

 これは……魔力の味だ。魔力音痴のカズオでも分かるほどの、濃厚な魔力が肉に染みていてとても美味しい。

 

「はふっはふっ、美味しい!魔力凄いし!もぐ、んぐ、ごくんっ」

「うわっ!マジだ。なんかジワジワくる……!めちゃくちゃうめぇ!!」

「魔石焼きなんかより……はるかに濃厚な魔力が染み渡ってますよ……っ!!」

「「うん!うん!」」

 

 魔力を関知する事が出来るカズオ、ゼル、クリムからの評価はかなり高い。魔力の染み込んだ肉の味は絶品の一言につきる。

 

「……この魔力厨どもめ……」

 

 ただ、魔力を感知する事の出来ない人間のスタンクにとっては、エロいだけで単なる普通の焼肉の味だったが……

 

「いかん……エロに話を戻さないと会話についていけん。」

 

 そう言ってスタンクはティアプレートの乳首の上に乗っていた肉を取った。それを三人の前で見せつけるようにぷらぷらと揺らす。

 

「フフ……乳首の形が浮き出たこの肉の焼き加減……エロくていいよな……」

「ちょっとースタンクさん……」

 

 下品だなァ……とクリムがスタンクに白い目を向ける。

 すると今度はゼルが……

 

「ここもいいよな!!」

 

 妙な縦線の焼き跡が入った肉を見せつけてきた。

 

「どこの焼き跡です……?髪の毛?」

「もぐもぐ……どうせおまんこでしょ?」

「ちょ!?カズオさん!?」

「銀髪のお兄さん大正解~♡ここで焼いたお肉でしたー♡通称とらぶる焼き♡」

 

 そう言ってティアプレートは足をくぱぁと開いた。そこは既に愛液でドロドロだった。

 

 クリムはブッと肉を吹き出し、スタンクとゼルはそれを見てゲラゲラと笑い、カズオはその愛液をオタマで掬ってごはんの上に肉やら野菜やらと一緒にぶちまけてぐちゅぐちゅとかき混ぜる。世界一エロいナムルの完成である。

 

「とらぶるナムル~!いただきます。」

 

 カカカカッと口の中に今作ったばかりのナムルを掻き込んでいくカズオ。

 

「もぐ!んぐ!ガツガツ!はぐ、もぐ……うまぁ……!これヤバイほど美味いかも!!」

 

 ここでキュ~っと冷えたリンゴジュースが飲めればもう完璧だった。

 飲み物が注文出来ない事が本当に悔やまれる。サラマンダーに冷たい水を近付ける事はNGなのだ。

 

「ティアプレートちゃん。もうちょっと愛液入れたいから出して。」

「ああぁんッ♡♡お箸でぐちゅぐちゅ弄られたら……やんんんッ♡♡出ちゃう……出ちゃうぅッ♡♡」

 

 ティアプレートのまんこにお箸を突っ込み、中をぐちゅぐちゅと掻き回す。

 程よくほぐれてきたら、そのままくぱぁと箸でまんこを開いて溢れ出てきたお汁を反対の手に持つオタマで受け止める。

 そのままズズッと味見。焼肉のタレの味がした。

 

「……なんかカズオすっげぇエロい食い方してんな……」

「俺達も負けてられねぇ!よーし、フランクフルトサービス!!二本くれ!!」

 

 スタンクとゼルは続いてフランクフルトを注文。それをティアプレートの口やらアソコやらを使って焼いていく。

 

「んんん~ッ♡あも……♡んむっ……♡んんああ~ッ♡」

 

「……エロい……エロいけど……あつい……」

「美味いけど……もうダメだ、限界だ……」

 

 ふらつきながら焼けたフランクフルトをムシャムシャ食べる二人。顔が真っ赤なのは興奮してるというよりも熱中症になりかけているせいだろう。

 

「もぐもぐ……大丈夫?もぐもぐ……二人とも。もぐもぐ……んぐんぐ、ごくんっ」

「食うか心配するか、どっちかにしろよカズオ……」

「もぐもぐ……」

「食うのかよ!!」

 

 そして全ての肉を食べきった。

 

「ぷはぁ……ごちそうさま。美味しかった~♪」

「ふふ♡いっぱい食べたね♡ ねぇどーするぅ?お兄さん達ぃ……お望みならこのあと、別室に行ってぇ……抱く事もできるわよ♡

「「死んでしまうわ!!」」

 

 火耐性の無いスタンクとゼルが吠えた。それを聞いてティアプレートがうずうずと立ち上がった。

 

「えー?こんな半端なところでおあずけぇ?私もいい感じに火ぃついちゃってるのにー……アフター半額でいいからさー♡ねーっ♡」

「あぢぢぢぢぢぢ!!」

「そういう問題じゃねぇッ!!」

 

 机から降りて近づいてくるティアプレート。火花がメラメラと飛び散っている。たまらずスタンクとゼルは逃げ出した。

 

「あっ!」

「「え?」」

 

 そこでティアプレートは自分が近付いても逃げ出さなかった二人にロックオンした。

 

「ほらー♡お兄さん達はしたいわよねっ?ねっ?三人で別室行って、続きしよっ?」

「わぷっ!」

「うぷっ!え?……さ、三人!?」

 

 カズオとクリムの顔をギュ~っと胸に抱くティアプレート。

 

「そうよーっ♡だってもう我慢できないでしょ?君もお兄さんももうこんなになっちゃってるし……大丈夫っ♡二人いっぺんにだって、私相手できるから♡」

「そ、そういう問題じゃなくてですね!?ボクは……わっ!?」

「うおっと!?」

「はーい♡二名様アフター入りまーす♡」

「え?ええええッ!?」

 

 そうしてカズオとクリムはティアプレートに引きずられて別室へと消えて行ったのであった……

 

 残されたスタンクとゼルの二人は……

 

「カズオに火耐性があるのはこれまでの冒険で知ってたけど……」

「まさかクリムにも火耐性があるとは……羨ましいなおい……」

 

 クリムの天使という種族は、闇と物理以外になら、全属性に耐性があるという、非常に凄まじい耐久性をお持ちの種族である。

 

 そしてカズオに火耐性がある理由だが、これは神さまに体を作って貰う時に「色々耐性とかも欲しいし……」と言った事が原因である。

 色々と気を利かせてくれた神さまが火耐性どころか全ての属性に対しての完全耐性をカズオにくれたのだ。天使以上のチート耐性である。

 

「……どうする?この間に火の魔石仕入れとくか?」

「……だな。」

 

 火耐性の無い二人はため息を吐きながら焼肉店を出ていくのであった。

 

 

 




次話はエロ。

明日投稿予定……だけど、まだ完成率七割程度なのでもしかしたら明後日になるかも。


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サラマンダー

エロ



(ど、どどどどうしてこんな事に……?)

 

 《女体焼肉火竜(サラマンダー)》ではアフターサービスと称して、食後に鉄板を勤めた嬢と共に別室に行く事が出来る。

 要するに肉を食べて精をつけて、食欲を満たした後は性欲という訳だ 。

 

 ……それはまだいい。

 あまりにもエロ過ぎる焼肉の情景に、正直クリムの性欲は爆発寸前だったのだから。

 

(だけど……だけど何で三人でなんですかっ!?)

 

 鉄板役を勤めたティアプレートに別室へと連れていかれたのは火耐性のあるクリム、そしてカズオの二人だった。

 つまり、これから行うであろうエッチは三人でするという事だ。

 

「ぼ、ボクはやっぱりいいです!どうぞお二人で楽しんでください!」

 

 ただでさえ今朝とんでもなくアウトな夢を見て気不味いのに……

 そそくさと逃げ出そうとするクリム。しかし……

 

「ダメよー♡もう部屋入っちゃったんだから、アフター代取られちゃうわよ?せっかくなんだから楽しんで行かなくちゃ♡ねっ?」

「ひゃッ!?は、離してぇ!」

「ほーら、ぬぎぬぎー♡」

「いやああああああああああーーッ!!」

 

 ガバッとティアプレートがクリムに覆い被さった。火耐性があるので火傷したりはしないが、問題はそこではない。

 スパッツ(ズボン)に手をかけられる。そのままズリッとずらされてしまった。そのせいでクリムのクリムがクリムで……!

 

「うわー♡天使のオチンポって初めて見たけどおっきー♡すごーい♡」

「わーお。」

「ひぅうッ!?やっ……!見ないで!カズオさ……!!ダメ!ダメ!ダメぇええ!!」

 

 スパッツを脱がされ、クリムのデカちんぽがビィンッと飛び出してしまったのだ。

 

「噂には聞いてたけど……クリムのでっかいね……」

「うわぁあぁぁあぁ……!!見ないで、見ないでぇぇ……!!」

 

 ついに見られてしまった。フル勃起してしまっているちんぽを……尊敬している人に……

 

 ちんぽの影に隠れてしまったので、女性器までは見られなかった事が不幸中の幸いか……ふたなりだって事がバレたら確実に引かれてしまう。

 クリムは生まれて初めて自らの巨根に感謝した。その巨根を見られる事も死ぬほど恥ずかしいのだが……

 

「天使くんのオチンポ……さっきのフランクフルトよりも大きい……ふふっ♡ぺろっ♡」

「ひゃううっ!?♡」

 

 恥ずかしがって顔を隠していると、不意にティアプレートにちんぽをぺろりと一舐めされた。ビンビンのちんぽはもうそれだけでビクリと気持ち良さそうに反応してしまう。

 

「や、やめてぇ……」

「あはっ♡天使くんのオチンポ、もうたまんないって感じね♡ それじゃあお兄さんの方もオチンポ出しちゃおっか♡」

 

 続いてティアプレートはカズオのズボンにも手をかけた。

 

「天使くんの大きいオチンポの後だと、お兄さんオチンポ出すの恐縮しちゃうかな? でも大丈夫。天使くんのこれが大き過ぎるだけだから。緊張しないで……別にお兄さんのが小さくても……って……え"っ!?」

「え……」

 

ドゥーンッ!!!!

 

「ひゃあ!?」

「わあっ!?」

 

 ズボンを下ろし、カズオのちんぽが飛び出した瞬間――ティアプレートとクリムの二人はのけ反るようにして尻餅をついた。

 圧倒されたのだ。クリムのソレを超える、そのあまりにも猛々しいオスの象徴に。

 

「す、すごいぃっ♡大き過ぎっ♡天使くんもだけど、お兄さんも……♡貴方達何者なの?♡」

「か、カズオさんの……す、凄い……ボクよりも大きくて……あぅぅ……♡」

 

 初めて生で見るカズオのちんぽ。それは今朝夢で見たモノより遥かに大きくてエロい形をしていた。カリの出っ張りとか凄いえぐい。

 

 クリムは自身のちんぽが人よりもだいぶ大きい事を自覚している。スタンクにはそれでよくからかわれているし、妖精店でもNGを食らった。

 なのでいくらカズオがインキュバスであろうとも、クリムのそれよりかは小さいだろうと、勝手に予想していたのだが……

 

(あ、あれが本当の(オス)の性器なんだ……♡女の子に種を植え付ける為のカズオさんの……おちんちん……♡)

 

 クリムは思わずポーっとカズオのちんぽに見惚れてしまっていた。よく見ると瞳の中にハートマークが浮かんでいる。

 

「ぁぅ……ぁぅ……♡」

 

 クリムのちんぽは本物のオスのちんぽを前にして戦慄してしまったのか、しおしおと縮んでいき、代わりに女性器からは大量の愛液が溢れ出してくる。

 

「あ、ダメよ天使くん。いくらお兄さんのオチンポが凄いからって勝手に怖気付いちゃ。」

「やッ!?あぅうッ!?♡♡♡」

 

 縮みかけたちんぽをティアプレートに握られた。そのままシコシコと擦られ、無理矢理ちんぽを勃起した状態にさせられてしまう。

 

「あっ♡あっ♡」

「天使くんのオチンポ、凄いビクビクしてるっ♡興奮してるのね♡ お兄さんのオチンポも触らせてもらうね♡ ああんっ♡本当大きい♡それに太ぉい♡片手じゃ握りきれなぁいっ♡」

 

 左手でクリムのちんぽを、右手でカズオのちんぽを握るティアプレート。二つの巨根ちんぽを両手に持ち、彼女はそれらを同時に擦り始めた。

 

「ああっ♡ティアプレートさん……っ♡そんなにしちゃっ♡あっ♡」

「お、おううっ……!」

 

 ティアプレートの手は焼肉の時に塗られた油でぬるぬるだ。そんな手でちんぽを握られたらちんぽが油でぬるんぬるんになってしまう。

 

「あは♡凄い……♡こんなにおっきいオチンポ……♡二つも……♡」

「はぁ……ッ♡ああっ♡」

「オチンポ気持ちいい?それじゃあフェラチオもしてあげるね♡ まずは天使くんのから……あむっ♡ちゅっ♡ちゅっ♡」

「ああああッ!?♡♡」

 

 ちんぽをシコシコされたまま、ティアプレートの口がクリムのちんぽへと覆い被さってきた。油でぬるぬる……そのままちゅっちゅっと亀頭を吸われてしまう。

 

「ああッ♡ダメですティアプレートさんッ♡それっ♡刺激強くて……♡んんっ♡」

「ぷは……♡続いてお兄さんのオチンポも……ちゅっ♡」

 

 続いてティアプレートはクリムのちんぽから口を離し、カズオのちんぽを口に含む。

 

「おむっ♡あぶぅっ♡うう……ッ♡」

「うあ……!ん、入りきらない?」

「おっきいよぉ♡んぢゅるっ♡ちゅっ♡」

 

 しかし、やはりというか大き過ぎて上手いこと咥えられていない。仕方ないのでティアプレートは亀頭の先へと吸い付くようにしてフェラしている。

 

「ん……ちゅ……♡あむっ♡んんッ!?♡ ぷぁ……ッ♡♡お、お兄さんのオチンポ……♡凄い♡何これ!?エッチな魔力が……ッ♡んんんッ!?♡」

 

 カズオの亀頭の先から媚薬成分配合の我慢汁がじわじわと溢れ出してきている。

 ただでさえ発情していたティアプレートはその媚薬のせいでさらに上乗せで発情させられてしまう。

 

「はぁはぁ……♡もうエッチな気分が止まらない……♡んぢゅっ♡」

 

 じゅるじゅるとカズオのちんぽから大量の我慢汁を吸い上げると、ティアプレートは一旦カズオのちんぽから口を離して、再度クリムのちんぽへとしゃぶりつく。

 ……口の中をカズオの我慢汁でどろどろにしたまま……

 

「はぷっ♡」

「ひぎッ!?♡♡♡」

 

 瞬間――

 カズオの媚薬体液がクリムのちんぽに毒のように纏わり付いた。

 

「やッああああああッ!?♡♡♡こ、これ何ですかッ!?♡♡お、おちんちんがッ♡♡♡おちんちんが急にビリビリあああああッ♡♡♡」

 

 カズオの媚薬体液は本来女性にしか効果を発揮しない。

 しかし幸か不幸か、半分女性であるクリムの体にはカズオの媚薬が普通に効いてしまったのだ。今は精神的にもメスへと傾いてしまっているからかもしれない。

 

「んぃいいッ♡ダメッ♡♡これダメですッ♡♡あッ♡あッ♡あッ♡おちんちんがぁッ♡♡♡もう、もうこれぇッ♡♡♡」

 

 あまりの快楽に悶えるように身をよじるクリム。そしてよじった先にいたのは……

 

「あ……」

 

 振り向いた先に、カズオの顔があった。

 

(か、カズオさんの顔、近……ッ♡♡♡かっこいい……♡息当たって……あッ!?♡こ、これダメッ♡……我慢できないッ!?♡♡♡)

 

 そして次の瞬間――

 

「あぁああぁあーーッ♡♡♡♡ご、ごめんなさいぃいーーッ♡♡♡♡」

 

ビュルゥウウ!!ビュルルゥウウ!!

 

 クリムは大声で謝りながら絶頂した。

 それは一体に誰に対しての謝罪だったのだろう……カズオか、ティアプレートか、神様か、それとも自分自身にか……それはクリム本人にも分からない。

 

 カズオの顔を見つめながら、クリムは思いっきりティアプレートの口の中に射精したのだ。

 

「ひうっ♡いうっ♡あああ♡まだ出るっ♡出ちゃいますぅっ♡ああッ♡ごめんなさいッ♡ごめんなさいぃッ♡♡」

「んんんッ!?♡♡んくっ♡」

 

 ドクドクドクと大量の精液を吐き出していくクリム。

 

「はぁ……あぁ……やだぁ……♡ボクこんな……ああッ♡」

 

 それは今までで一番長くて気持ちのいい射精だった。

 

「んく、んく、ごく……♡」

 

 ティアプレートは出されたクリムの精子をごくごくと飲んでいる。

 カズオは射精し終わったクリムを見て一言。

 

「クリムって早漏だったんだな。」

「やっ!?ち、違いますッ……!これはカズオさんのせい……カズオさんのせいですよ!」

「いやなんでだよ!」

 

 解せぬ。とカズオは思った。

 

「ぷはっ……♡たくさん出したね♡天使くん♡……次はお兄さんがピュッピュする番かな♡」

 

 出された精子を全部飲み干したティアプレートは今度はカズオのちんぽに狙いを定めた。

 

「よいしょっ♡」

「おおうっ!?」

 

 カズオを仰向けになるように押し倒し、ティアプレートはそのままカズオのちんぽをその大きな胸で挟み込んでしまった。

 

「やんっ♡お兄さんのオチンポ、大き過ぎて上手く挟み込めないっ♡」

「あ、油でぬるぬるのおっぱいが……!」

「ああんっ♡ダメッ♡オチンポ暴れさせないでっ♡やんっ♡ダメぇっ♡」

 

 胸でちんぽを挟んだはいいが、ちんぽが大きすぎるのと、油でぬるぬる滑ってしまうのが合わさって、ぶるんぶるんとちんぽが胸の谷間から逃げ出してしまう。

 

「お兄さんのオチンポ♡ぬるぬる滑っちゃってどうしてもおっぱいからはみ出しちゃう♡……ねぇ天使くん。このオチンポ押さえるの手伝ってくれない?ほら、ちょっとこっちに来てっ♡」

「……えっ?……うわっ!?ちょ、ちょっと待ってくださ……ひゃああッ!?」

 

 射精したばかりで息を荒げてへたれていたクリム。

 そんなクリムの腰にティアプレートは尻尾を巻き付けて、勢いよくクリムを引き上げた。

 

「わぷっ!?」

 

 引き上げられたクリムはそのままカズオのお腹の上に腰を下ろす事となり、上半身が前倒しとなってティアプレートの胸の谷間へと顔を突っ込んでしまうのだった。

 

 そしてそんなティアプレートの胸の谷間には、カズオのちんぽが挟み込まれている訳で……

 

「むぐぅうううーーッ!?♡♡♡」

 

 クリムの顔の目の前に、カズオのちんぽがあった。

 

「わぷっ!!やッ!?おちん……ッ!?!?やだ!!ダメです!!」

 

 慌ててその場から逃げ出そうとするものの、ぬるぬるの油で体が滑って上手く動けない。

 それでも羽を使ってなんとかその場から飛んで逃げ出そうとするのだが……

 

「クリム大丈夫?」

「ひゃ!?か、カズオさん!?」

 

 クリムのお尻の方からカズオの声が聞こえてきた。

 

 今のクリムはカズオの顔にお尻を向けて、カズオのお腹の上に跨がっている体勢だ。

 

(い、今お尻を上げたら!女の子の部分をカズオさんに見られちゃう!!)

 

 慌ててクリムは持ち上げようとしたお尻をカズオのお腹へとギュッと押し付ける。クリムのおまんことカズオの腹筋がべちゃっと密着。

 

「ああん♡天使くんもノリ気なのね♡」

「ち、ちがっ!?」

 

 逃げ出すのをやめたクリムを見てティアプレートはクリムがヤル気満々だと誤解。

 そのままクリムの顔ごとカズオのちんぽをパイズリし始めた。

 

「そーれ♡ずりずり~♡」

「待って!やめて!あああッ!!カズオさんのおちんちんがボクの顔に!?ぷわっ!」

 

 おっぱいの中でカズオのちんぽがぶるんぶるん暴れている。それはおっぱいの中に顔を突っ込んでいるクリムの顔へとベチベチ当たってしまう。

 

(んんんッ♡♡く、臭いぃッ♡♡♡)

 

 カズオのちんぽがクリムの鼻にぺとりとくっついた。クリムはその匂いをモロに吸い込んでしまう。

 

(臭いッ♡♡臭いですよっ♡カズオさんのおちんちんッ♡♡……あぅ……臭い……♡♡おちんちん凄く臭い……んんっ♡だけどこれ……全然嫌な匂いじゃなくて……♡むしろ……♡)

 

 クリムはスゥ~っと息を吸い込んでみた。

 

(はぅうッ♡♡臭いッ♡臭いのに好きッ♡この臭いの好きッ♡ や、やだっ!カズオさんのおちんちん嗅いでこんな……ボク変態みたいじゃないですか!?ああッ♡でもこの匂い……♡くんくん♡すんすん♡好き好き♡ダメぇ……♡)

 

 クリムはカズオのちんぽの匂いに夢中になってしまっていた。おまんこをカズオのお腹にぬちゅぬちゅと擦り付けながらおっぱいの中でちんぽの匂いを嗅ぎ続ける。

 

「あぁんっ♡天使くん何やってるの?ぐりぐり顔押し付けちゃって……♡」

「ひゃっ!?ぼ、ボクはその……!」

「やっぱり天使くんも何だかんだ言ってノリ気なのね♡」

「ち、ちがいますっ!」

 

 顔を真っ赤にして否定するクリムだが、カズオのちんぽの匂いを嗅ぐのはやめられていない。気付かれないようにこっそりくんくん。

 

「……ていうか、男と一緒にちんぽ扱かれるのってなんか複雑な気分だな……クリムも嫌じゃない?俺のちんぽに顔近づけてるでしょ今?」

「ひうっ!?」

 

 カズオ視点だと今何をされているのかがよく分からない状況だ。

とりあえず感覚的にちんぽが胸に挟まれてるって事だけは分かる。

 

視覚からの情報だと、目の前いっぱいにクリムのケツが広がっている。

男のケツなんて正直見たくもないが、クリムのお尻はなんとなく女の子みたいなプリケツだったので、見てるだけならストレスゼロだ。むしろ発情中のいやらしいメスの尻にすら見えてきてしまう。

 

(おっと、危ない危ない。俺はノーマルだ。男には興味ない。うん。)

 

 と、考えつつも若干ちんぽがビクンと跳ねてしまった。

 

「んちゅっ!?」

 

 そしてそのせいでクリムの唇とカズオのちんぽが僅かに触れ合ってしまった。

 

「んっ、どしたクリム?何かあった?」

「い……いえっ!!にゃ、なんれもありませんっ!!」

 

 それはさも一瞬の出来事だったので、カズオにもティアプレートにも気付かれていない。

 しかし、確かに触れてしまったのだ。クリムの唇とカズオのちんぽが……

 

(カズオさんのおちんちんと……キスしちゃった……)

 

 そう考えただけで、クリムの心臓は張り裂けそうなほどドキドキと脈打った。

 

「? クリムのお尻の下辺りからなんかぬるぬるのが……?」

「ひゃっ!?カズオさん!そ、それは!あ、油です!油ですよ!焼肉の時の!!」

「あ、ああ、そう。……なんでそんな必死なんだよ。」

「ううう~……」

 

 もう愛液が溢れだして止まらなかった。カズオのお腹をどろどろに汚してしまう。

 本当にこのちんぽは、罪づくりなちんぽだ。

 クリムは目の前のちんぽを恨みがましく睨み付けた。

 

「うぅ……♡」

 

 しかしすぐに怖気付く。

 

 そのあともティアプレートのパイズリは続いた。クリムはそんな彼女の胸の中でひたすらカズオのちんぽの匂いを嗅ぎ続けた。どさくさに紛れてたまにちゅっ♡とキスもする。

 

(うう……いい匂い♡カズオさんのおちんちんの匂いが好き過ぎる……♡あぅぅ……♡ごめんなさいカズオさん……でもやめられない……♡くんくん……♡くんくん……♡しゅきぃ……♡)

 

 と、しばらくそんな事を続けていた――その時だった。

 

「あ、もう出るッ!!クリム!避けろ!!」

「へ?」

 

 突然カズオのちんぽがビクンと大きく跳ね上がった。

 そして次の瞬間には――

 

 ビュウゥウーッ!!ビュウゥウーーッ!!

 

「わぷぅうッ!?わっ!わっ!わっ!こ、これって……!!!わぶっ!?ああああッ♡♡♡」

「きゃあッ♡お兄さんの♡凄い勢いッ♡♡」

 

 胸の谷間から顔を出していた亀頭の先から、物凄い勢いで大量の精液が弾けた。

 でろでろに濁った精液は目の前にあったティアプレートとクリムの顔に向かって勢いよく吐き出されていく。

 

「か、カズオさんの精液がッ♡♡♡あああダメぇええッ♡♡♡」

 

 顔全体が真っ白になるほどぶっかけられた。口を開けたらたくさんの精液が口内に入ってきた。ねちゃねちゃでとてつもなく濃い精子の塊。

 

「あむぅっ♡やあぁ……ッ♡♡んぢゅるっ♡ぐちゅ……♡」

 

 吐き出そうと口を開けたらさらなる精液が口の中に飛び込んできた。

 

(ど、どれだけ出すんですかッ!?♡)

 

 カズオの射精はまだまだ続いている。どれだけ長い間出し続けるのだろう。

 もう口の中はカズオの精液でいっぱいだ。

 

「あぶ……おぶ……♡ごく……♡あっ!」

 

 飲ん……じゃった……

 

 クリムはカズオの精液を胃の中に落とした。

 その瞬間――

 

「んんんんんーーッ♡♡♡♡」

 

 クリムのまんこは潮を噴いて絶頂してしまった。それに連動するようにちんぽも絶頂。

 カズオの出した精液の中にクリムの精液がドクドクと混じっていく。

 

(も、もう……エッチ過ぎて……意味分かんない……♡♡)

 

 はぁはぁと深呼吸すると、カズオの精液の匂いがぶわっと肺の中に飛び込んできてそれだけでまたイッてしまった。

 

「く、クリム!ごめん!男なのに、男に精液ぶっかけられるなんて気持ち悪かったよな?ごめん!」

 

 遠くの方でカズオの声がする。

 彼は一体何を謝っているのだろう?分からない。頭がふらふらする……そんな事よりもおまんこが疼いて仕方がない。欲しい……目の前で屹立しているペニスが……おちんちんが……

 

「セックス……」

 

 クリムはぼそっと呟いた。

 もう自分自身が制御不能だった。このちんぽとセックスしたい。このちんぽと子作りしたい。彼の赤ちゃんを……ボクは孕むのだ。

 

 クリムはカズオのちんぽに手を添え、自身のおまんこをそこに――

 

 

 

「ああんッ♡♡もう我慢できなぁいッ♡♡♡」

「……ッ!?」

 

 入れようと……した瞬間。横からティアプレートのおまんこが割り込んできて、クリムよりも先にカズオのちんぽを飲み込んでしまった。

 

「……わっ!?え?」

「おおおおっ!?」

「んあああッ♡♡お、お兄さんのオチンポ凄いぃッ♡♡♡き、気持ちいい……ッ♡♡♡」

 

 ジュプジュプジュプとセックスを始める二人。

 弾き飛ばされたショックでクリムは我に返った。

 

(ッ――!!?ぼ、ボクは今、カズオさんと、何をしようと!?)

 

 危なかった……ティアプレートに割り込まれていなかったらクリムは今頃……

 

(ううう……ッ♡♡♡おまんこが……ッ♡♡♡)

 

 しかしいくら我に返る事が出来たとはいえ、おまんこの疼きが治まった訳ではない。

 

(お、おまんこが……ッ♡♡おまんこがぁ……ッ♡♡)

 

 再び切ないほどにエッチな気持ちがぶり返してくる。なんとか発散させないと、また我を忘れてカズオのちんぽを求めてしまう。

 どうしよう……そう思っていると……

 

「あんっ♡あんっ♡あ、天使くんの事、ほったらかしにしちゃってたね……♡ごめんね♡」

 

 カズオとセックスしながら、ティアプレートが首だけクリムの方へと振り向いた。

 

「それじゃあ天使くんには……んっ♡こっちの穴……♡使わせてあげるねっ♡あんっ♡どうぞっ♡綺麗にしてあるからっ♡」

 

 そう言ってティアプレートは尻尾をくいっと上に上げた。

 するとそこには、カズオのちんぽが突き刺さったおまんこと……ひくひくと痙攣しているお尻の穴がそこにあった。

 

 普段ならお尻の穴にちんぽを入れるなんて事、クリムは躊躇しただろうが……

 

(今はとにかくこのエッチな気持ちを発散させないと!!)

 

 ……という事で、クリムは躊躇なくティアプレートの尻の穴へとちんぽを突っ込んだのであった。

 

「あああああああんんッ♡♡♡♡」

 

 カズオのちんぽをまんこで受け入れながら、クリムのちんぽをお尻の穴で受け入れる。

 めちゃくちゃ勢いよく入り込んできたその衝撃に、ティアプレートは思わず白目を向いた。

 

「ごれッ♡♡♡想像以上にヤバッ♡♡♡おまんことお尻にッ♡♡♡デカオチンポ二本ッ♡♡♡」

「ううう……ッ♡♡♡お尻の穴ごしに……ッ♡♡♡カズオさんのおちんちんがぁ……ッ♡♡♡」

 

 二本のちんぽがティアプレートのまんことアナルを挟んでぐりぐりと擦れ合っている。

 太いカリでぐりぐりと。

 

「ひぐぅうううッ♡♡♡ぎもぢぃいッ♡♡ぎもぢぃいいッ♡♡♡こ、こんなのもう無理ィッ♡♡♡イクッ♡イクッ♡イクぅううッ♡♡♡」

 

 ティアプレートは盛大に(マグマ)を噴いて絶頂してしまった。

 しかし二本のちんぽはまだ絶頂していない……

 

「あ"ああ"ああッ♡♡♡わ、私イッでる♡♡もうイッてるからぁッ♡♡♡一回オチンポ止めてッ♡♡♡二人ともッ♡♡オチンポッ♡♡イギぃいいいいッ♡♡♡ど、どめでぇええッ♡♡♡」

 

 カズオとクリムの二人はティアプレートの叫びを無視して勢いよく腰を振り続ける。

 

「ご、ごめんなさいティアプレートさんッ♡♡だけどボクももうダメなんですッ♡♡♡今腰止めたら絶対変になっちゃうからッ♡♡だからッ♡♡ごめんなさいぃーーッ♡♡♡」

「ううう!!もう少しで出そうだからティアプレートちゃん!我慢して!!」

「ダメダメ止めてッ♡♡腰止めてッ♡♡♡イキ過ぎて死んじゃうッ♡♡♡ぎもぢいーのーッ♡♡♡またイクあ"あ"ーーッ♡♡♡」

 

 再び(マグマ)を噴いて絶頂するティアプレート。室内の温度は急上昇。三人の体温も急上昇。

 クリムは二人に気づかれないように自分のおまんこを指でグチュグチュと弄りながら腰を振る。いやらしい水音が止まらないが、こんな状況なので他の音に紛れておまんこの音なんて聞こえやしない。

 

「イギ過ぎてッ♡♡♡おおおおッ♡♡♡きぼぢぃいッ♡♡おまんこもお尻も壊れるッ♡♡♡」

「あッ♡あッ♡あああッ♡♡♡気持ちいいですッ♡♡んぃあああッ♡♡♡」

「んうううッ!!反対側から押し上げてくるのがある!!」

 

 ゴリュッ!ゴリュッ!ゴリュッ!

 肉の壁ごしにカズオのちんぽとクリムのちんぽがぶつかり合っている。ゴリュゴリュゴリュ!

 

「イグぅうあああうあうううううーーッ♡♡♡♡」

 

 ティアプレートがまた絶頂して二本のちんぽを強く締め付ける。

 その締め付けによりカズオとクリムはビクリと腰を震わせた。

 

「ヤバ!も、出る……!!」

「ぼ、ボクも出ます……ッ♡♡んんんんッ♡♡か、カズオさんと一緒にッ♡♡出ちゃいますッ♡♡♡」

 

 二本のちんぽが同時に大きく膨らんだ。そしてその中をグングン精液が登っていく。

 

「うう!!出るぅ!!」

「んあああッ♡♡出ちゃううッ♡♡♡」

「に、二本同時にッ!?ちょっとまっ――」

 

ビュグゥウウーーッ!!ビュグゥウウーーッ!!

ビュルルルーーッ!!ビュルルルーーッ!!

 

「ひやああああああああああッ♡♡♡♡♡」

「んぅうううううーーッ♡♡♡♡」

「んんん!!んん!!」

 

 三人は揃って絶頂した。

 カズオはちんぽで、ティアプレートはまんこで、クリムはちんぽとまんこの両方で。

 

 二本のちんぽがどくどくと射精をし、二つのまんこがプシャーと潮を噴く。

 

「ああぁう……♡♡こんなに熱くなれたの……♡初めてぇ……♡♡」

 

 三人はそのまま油まみれで繋がり合ったまま余韻に更けるのであった。

 

 

 

―――――――――――――

 

チートインキュバス。カズオのレビュー。

 

●サラマンダー女体盛り焼肉店《女体焼肉火竜(サラマンダー)

 

この店は全裸のサラマンダーお姉さんの体を鉄板代わりにして肉を焼いていくという、女体盛りならぬ女体焼きが楽しめるという、良い意味で頭の悪い焼肉店だ。凄いのは普通に鉄板で焼くよりも遥かに美味しい肉が焼き上がるという点だろう。魔力が染みていてとても美味い。食べログなら☆4。飲み物が頼めるんなら☆5でもいい。肉を食べた後は別室に行ってエッチするんだけど、サラマンダーはシャワーとか浴びれないから焼肉油でベトベトヌルヌルのままエッチする事になる。油のぬるぬる感は気持ちいいと言えば気持ちいいけど、後始末が凄い大変。あとこれ焼肉臭が凄い移る。なのでエッチの後味はあまりよろしくないと評価せざるをえない。あ、火耐性のある種族じゃないとそもそも本番出来ないから、そこだけ注意ね。

6点

 

―――――――――――――

 

 

 

今回の点数。

 

カズオ・6点

クリム・9点

 

 

 

「はぅ~……」

「どした?クリム。熱さでのぼせた?」

「いえ……そうじゃなくて………あ、もうそれでいいです……ボクのぼせちゃいました……ある意味……」

「ある意味?」

 

 本番が終わり、店から出た後、何故かクリムはやたらとフラフラしていた。

 顔を真っ赤にして心ここにあらずといった感じだ。

 

「気分悪いなら無理せず言ってな?」

「はい……ありがとうございます……カズオさん……」

「しんどかったらおんぶしようか?」

「……今カズオさんにおんぶされたら……ボクはきっと死んじゃいます……」

「なんでだよ!?」

 

 解せぬ。とカズオは思った。

 

 その後、スタンク達と合流したカズオとクリムは、火の魔石を持って無事食酒亭へと帰還した。

 帰る途中、スタンクとゼルに散々焼肉臭いとからかわれてしまった……

 

(くんくん……カズオさんの匂いがまだする……スタンクさん達には気づかれてませんよね……?くんくん……)

 

 焼肉臭いと言われた事が相当恥ずかしくてショックだったのか、クリムは帰還の間、ずっと顔を赤くしながら自分の匂いをくんくん嗅いでいたのであった。

 

 

 

 




お疲れ様です。

なんとか両性具有だとバレずにすんだクリムくんでした。残念。


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淫魔の店へ

R-18四半期ランキング一位ありがとうございます。
日間、週間、月間、四半期、まさか四つも一位を取る経験ができるとは……ありがとうございます。



「うわああああああああああ……ッ!!」

 

 サキュバス街の裏通り。雨の滴る暗い路地裏。

 そこで悲痛な叫び声をあげながら泣く天使の少年がいた。少年の前にはぐったりと倒れたまま動かなくなった三人の男達。

 

「……起きてください……目を覚ましてください……ッ!!」

 

 少年の言葉に返事をする者はいない。

 

「こんな……こんな所で、死んじゃダメですよーーッ!!」

 

 動かなくなった仲間達を思いやる天使の叫喚は、哀しくもザーザーと降り続ける雨音によって掻き消されてしまうのだった。

 

 

 

 

事を語るには数時間前……

 

 

 

 

「さって、どこの店にすっかな。」

「行ったことの無い店を新規に開拓したいな。」

「新鮮味は大切だ。な?」

「そ、そうですね……まあ……ボクはお馴染みのサキュ嬢さんとでも悪くないと思いますけど……」

「でも馴染みのサキュ店ばっかりだったら新しいレビューは書けないからね~。」

 

 人間のスタンク、エルフのゼル、犬獣人のブルーズ、天使のクリム、そしてチートインキュバスのカズオは新たなサキュバス店のレビューを書くために今宵もぶらぶらとサキュバス街を歩いていた。

 

 せっかくレビューを書くのだから、普段いかないような店に行ってみたいと思うのは様々なダンジョンを攻略してきた冒険者としての性だろうか。

 外れる時もあれば、大当たりする時もある。だからこそ止められない。サキュバス店巡りとはある意味ギャンブルのようなものなのだ。

 

 五人は新天地を目指し、普段あまり足を向けない方へと歩いていく。すると……

 

「ん?……あの道入った事無いな。」

 

 ふとスタンクが建物と建物の間にあるちょっとした脇道を見つけた。

 そこは薄暗い路地裏の通りで、夕刻という今の時刻とも合わさって中々に不気味な雰囲気を醸し出していた。

 

「お前ら、あそこ通った事あるか?」

 

 スタンクの言葉に全員が首を横に振る。

 

「よし、じゃあ行ってみるか。」

 

 スタンクが先陣を切って一同はその路地裏へと進んでいった。

 

「……なんか不気味ですね……こんな所にお店があるんでしょうか?」

 

 不安そうな表情でそれとなくカズオのそばに寄るクリム。

 この辺りはサキュバス店どころか、店らしい店がほとんど見つからない。完全なる裏通りといった感じだ。

 色気も何も無い、無機質な階段を降りていく。すると……

 

「あった。」

「え?」

 

 それっぽいエッチ風味な女の子のイラストが描かれた看板が、壁に立て掛けられるようにしてポツンと立っていた。

 

 《淫魔の狂喜乱舞 この先曲がってすぐ》

 

「なんだ。こんな所にあるのに普通の淫魔店か……」

 

 看板に書かれている文字を読んでゼルは肩をすくめた。せっかく珍しい店を探しにこんな所までやって来たのに、あったのはどこにでもありそうな普通の淫魔の店。

 

「いや……見てみろ。この値段……」

「ん?」

 

 ブルーズに言われ、全員で続きを読んでみる。

 

《淫魔の狂喜乱舞 500Gポッキリ!! 時間無制限&人数無制限!! 楽しい時間を好きなだけおすごし下さい。》

 

「「「「安ッ!?」」」」

 

 そのあまりにも安すぎる料金価格に全員が素っ頓狂な声をあげた。

 通常のサキュバス店の相場がだいたい一時間で5000G程度なのに、その十分の一の値段で、しかも時間も無制限となると、それはもう安いというよりも異常である。

 

「何だこの値段設定……」

「ガチのサキュバスならだいたい安いけど……」

「でもこれは破格すぎだろ?」

「もしかしなくても詐欺だよ!これ!絶対ヤクザ出てくるやつだって!」

 

 ゼル、ブルーズ、スタンク、カズオの四人は怪しげな目付きで看板を睨み付けた。

 

 昔の偉い人は言いました。タダより高い物はないと。

 500Gなのでタダ……という訳ではないが、アホみたいに安いのでカズオの警戒アラームはビンビンに鳴り響いている。

 

「この店は止めとこう。なんか嫌な予感がするし。ほら、触らぬ神に祟りなし!」

「そ、そうですね。カズオさんの言う通りです。」

 

 引き返す事を提案するカズオ。そしてそれに頷くクリム。

 しかし……

 

「いや、とりあえず行ってみよう。」

「ボッタクリなら腕ずくで出ていくまでよ。」

「だな。」

 

 危険と分かっていてもあえて挑戦しにいくのが冒険者。

 スタンクはタバコを咥え直し、ブルーズはボキボキと指の骨を鳴らし、ゼルがフッと息を吐く。

 

「………はぁ……分かったよ。行こう。」

 

 カズオはやれやれと首を振りながらも最終的には頷いた。

 

「……え?だ、大丈夫なんですか?」

 

 無謀というか恐れ知らずというか、何の躊躇もせずに怪しいお店に突っ込んで行こうとする四人を見てクリムはわたわたと慌てている。

 

「まあ一応これでも俺達は一流って言われる程度には冒険者だからね。余程の事が無い限りは大丈夫だよ。たぶん。」

「たぶんて……」

「まあ、何かあってもクリムの事は俺が守ってあげるから。心配はいらないよ。」

「……!? うぅ……はぃ……ありがとうございます……カズオさん……」

 

 ……そうしてとにもかくにも一行は看板に書いてあったサキュバス店へと向かって行くのであった。

 

 

 

 

 

 

「……」

 

 看板の案内に沿って裏通りを歩いていくと、そこにはサキュバス店にしてはやや小さめな、コンビニサイズのお店がポツンと一軒建っていた。

 コンビニと同じように店の入り口近くの壁が分厚いガラス張りとなっており、中の様子が外からでも覗けるような造りの店だ。

 

「わーお……」

 

 そして外から見える中の様子は、狂喜乱舞の名に相応しいおぞましい光景であった。

 

『オトコだ♡』

『男ー♡』

『オトコがキタッ♡』

『早く犯らせてー♡』

『はー♡はー♡はー♡』

『げへへへへ~ッ♡』

 

 たくさんの淫魔の女の子達が、店の中から血走った目付きでこちらを見ている。ガラスの壁にベタ~と張り付き、カズオ達を見てゲヘゲヘと下品に笑っているのだ。それはもう完全に獲物を見つけた時の獣の目だった。

 

「……低級淫魔の詰め合わせ部屋かよ……」

 

 そんな事をボソッと呟き、スタンク、ゼル、ブルーズ、クリムの四人はうげ~……っと、中の様子に引いていた。

 

 それもそのはず。世間一般的にエロくて可愛いという認識の“淫魔”ではあるが、そんな淫魔達の中にも段位(ランク)という物は存在するのだ。

 上級淫魔であるサキュバスともなれば、極上の快楽に浸らせた上で男を骨抜きにして精を搾り取ってきてくれるのだが、低級淫魔はとにかく自分達が快楽を味わう事だけを第一に考えてまぐわってくる。相手の男がどうなろうと知ったこっちゃない。無理矢理精を搾り取ってくるのだ。

 

 一言で説明してしまうと、たくさん良くしてくれるのがサキュバスで、たくさん良くさせられるのが低級淫魔。

 

そんな低級淫魔達が一ヶ所にわんさかと集められているのだから、男としてはそんな光景、忌避感を感じざるを得ないのである。

 だが、常人ならざる精力を持つチートインキュバスであるカズオは……

 

(うわぁ……ガラスの中に発情した裸の女の子達がいっぱい……やっば……めっちゃここ入りたいかも……)

 

 物凄くわくわくしていた。

 その瞳はまるでショーウィンドウに入ったトランペットを外から眺める少年のような、そんなキラキラした瞳であった。

 

「あ、お客さんですかー?」

 

 そうして外から低級淫魔達を眺めていると、獣と悪魔の二つの特徴を混ぜ合わせたような、黄土色の髪をした不思議系お姉さんが、あはーと無表情な笑みを浮かべてやって来た。

 

「私はこの店の店主をやってます。データーと申します。」

 

 データーと名乗った彼女はどこからともなく羊皮紙を取り出すと、それをスタンクらに向けて突き出してきた。

 

「……あん?何これ?」

「うちのお店に入っていただく際には誓約書にサインしていただく必要があるんですよー。」

「誓約書?」

「はい。うちの店……この淫魔の部屋に入ったら、絞りきられるまで出してはもらえません。泣いても喚いても叫んでも漏らしても……絶対途中では解放してもらえませんし、私も助けには行けません。」

「……」

「途中やりすぎで死ぬような事になっても当店は一切責任を持ちません。以上のことを踏まえて、誓約書にサインの上、中にお入りください。」

 

 淡々とこの店のシステムを語るデーター。

 

「想像以上にとんでもない店だったな……」

「安いわけだ……」

 

 平然と“死”というワードが出てきた事により、スタンク達はいよいよ持ってこの店のヤバさを再認識する。

 もしかしたら本当に絞られ過ぎて死んでしまった人なんかもいるのかもしれない。流石にそんな不名誉な死に方は嫌過ぎる。

 そんな中カズオは……

 

(そんなにヤれるの!?たった500Gでそんなにセックスできるなんて天国だよそれ!!)

 

 ……全然怯んでいなかった。むしろさらに目を爛々と輝かせている。

 そもそもカズオは前世の時点でも、死ぬまでオナニーしてしまえるような狂気の性欲魔神だったのだ。そんなカズオにとって、精を抜かれ過ぎて死ぬというのは何の脅し文句にもならないのである。

 

「……でもよくこの値段で店が成り立ちますよね?」

 

 ふとクリムがそんな疑問を口にした。

 いくら酷い店であっても店は店だ。あんなにたくさんの淫魔を雇っているのだから、たったの500Gの収入では給料は出せないだろう。

 

「あー、よく聞かれるんですけど、お金は中の淫魔さん達から貰ってるんですよー。ここでこうしてお店を出すことで男性とたくさんエッチが出来るからーって。」

「な、なるほど……あれ? でもそれならお店の料金はタダでもいいんじゃ……」

「タダだと警戒されてむしろ客が来ないんですよねー。」

 

 そういう物かとクリムは思った。

 しかし誓約書がうんぬんの時点で誰からも警戒はされてしまうだろうに……

 

「……で?あんたとはヤれるのかい?」

「私と?」

 

 誓約書を読み終えたスタンクが無駄に良い声でデーターに詰め寄った。中にあんなにたくさんの淫魔達がいるのに、とりあえず目の前の女の子を口説いていくスタイル。流石だ。全く尊敬は出来ないけど。

 そんなスタンクにデーターは不敵な笑みを浮かべる。

 

「………彼女達の相手をした後、物足りないようであればいいですよー。」

 

 ニヤニヤと笑いながら、ガラスの中の淫魔達を指差した。

 

『おらーッ!何してんだー!』

『早く入って来いよ!』

『何怖じ気付いてやがる!!』

『根性とちんぽ見せてかかってこいやー!!』

 

 ガラスの中ではたくさんの淫魔達がこちらに向かって下品な叫び声をあげていた。まんこをベチョンベチョンとガラスに打ち付けてこちらを誘ってきている。

 もうエロいとか以前にクリムは怖かった。ギュッとカズオの腕に抱き付く。

 

「い、いくらなんでも酷すぎませんか……? もう帰りましょうよ……」

 

 当然のように帰る事を提案するクリム。しかし……

 

「ゼル。補助呪文を強めにかけてくれ。」

「頼む。」

「おう!」

 

 ゼルの魔法により、スタンク、ブルーズ、そしてゼル本人の身体能力が一時的に強化された。

 どう見たって乗り込む気満々である。

 

「って!何で行く準備してるんですかっ!?」

「お前!あそこまで言われて引けるのか!男として!」

「単純にあんな所入りたくありませんよ!! ねえ?カズオさん。」

「いや、俺は入るつもりだけど?」

「えええッ!?」

 

 てっきり自分と同じ否定派だと思っていたクリムはガーンとショックを受けた。そういえばこの人も淫魔だった。

 

「カズオ。お前も補助呪文いるか?」

「ありがとゼル。だけど俺はいいや。素で楽しみたい。」

「そ、そうか。必要になったらいつでも言えよ。」

 

 という訳で、クリムを除いた四人で今回はこの淫魔店に挑む事に。

 

「はいはい。お話はそこまで。入る人は早く入ってくださ~い。」

 

 データーがガチャリと鉄格子の扉を開く。クリムを除いた男達は勇ましい足取りでその扉をくぐっていく。

 

「よし!行くぞお前達!!」

「「「おう!!」」」

 

 

 ……外ではぽつぽつと雨が降り始めていた……

 

 

 

 




次話予告。カズオ無双。


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低級淫魔

エロ



 店の中は頑丈な二重扉の構造となっていた。そしてその二重扉が開かれた瞬間――スタンク、ゼル、ブルーズ、そしてカズオの四人は一瞬にして女体の海の中へと引きずり込まれた。

 

「「「「「「「「「男がキタぁあああーーッ♡♡♡」」」」」」」」

 

 そこにはいったい何人の低級淫魔が詰め込まれていたのだろう。やって来た男達に、彼女達は一斉に襲い掛かった。

 

「いただきまーすっ♡んぢゅるるるるるるぅうッ♡♡♡」

「んむっ!?」

 

 淫魔の部屋に入り、さっそくとばかりにカズオはキスをされた。

 どの娘にキスされたのかはよく分からない。あまりにたくさんの女の子達が一度に群がってきたのでしっちゃかめっちゃかだからだ。

 

「んぢゅるッ♡♡ちゅばっ♡れろっ♡んん~♡ちゅうう~♡♡」

 

 しかもいきなりディープなキスである。にゅるりと細長い舌がカズオの口の中に入ってきて、ねろねろと口内を舐められる。

 

「んちゅ♡れるっ♡ちゅぷ……♡」

「ああんっ♡ずるい♡私もキスするぅ♡」

 

 キスの最中、さらに違う女の子がカズオとのキスに参戦してきた。二人の女の子が一人の唇を奪い合うようにして舌を伸ばしてくる。二人の舌がカズオの口内でぬちゃぬちゃと這い回ってきた。

 

「んふっ♡早く服脱がそっ♡」

「ちんぽっ♡ちんぽ♡」

「ほら脱ーげ♡脱ーげ♡」

「さっさとちんぽ出せーっ♡」

 

 そしてキスの最中だからといって、他の女の子達がカズオに手を出さないなんて事は勿論無く、むしろ我先にと淫魔達はカズオの服やらズボンやらパンツやらに手をかけて力づくでそれらを剥ぎ取っていく。

 

「きゃあっ♡」

「でっかぁ♡」

「すごーいッ♡」

「大きい~っ♡」

 

 あっという間にカズオは全裸にさせられてしまった。ちなみに女の子達は最初から皆裸だ。

 カズオの超絶デカちんぽを見た彼女達はじゅるりと舌なめずりをしてちんぽに顔を寄せていく。

 

「それじゃあいただきま~す♡ぺろっ♡」

「あーん♡すごぉい♡れろっ♡」

「食べごたえあるぅ~♡じゅるっ♡」

「逞しぃ~いっ♡むちゅっ♡」

 

 カズオのパンツを脱がした四人の淫魔達がそそり勃つ一本槍を取り合うようにして舐め始めた。ある者は根本を舐め、ある者は裏筋を舐め、ある者はカリ首を舐め、ある者は先っぽを舐める。

 

「れろれろ♡んぢゅっ♡このちんぽメチャクチャ美味し~い♡♡」

「それに凄いエッチな匂いッ♡すーはー♡すーはー♡ああんっ♡臭ぁ~い♡♡♡」

「カリの出っ張りエグ過ぎだしっ♡♡こんなのでおまんこ引っ掛かれたら絶対気持ちいいしっ♡♡」

「んんんッ♡♡先っぽヤバッ♡♡しゅごい♡これッ♡♡ぢゅるるるッ♡♡♡美味しッ♡ぢゅるるッ♡♡」

 

 二人の女の子とキスしながら、四人の女の子にちんぽを舐められる。なんと贅沢な事か。しかも勿論これだけでは終わらない終わらせない。

 

「左手も~らったー♡」

「私は右手っ♡」

「じゃあ私は右足ねー♡」

「右太ももー♡」

「左足~♡」

「左腕♡」

「く・び♡」

「それじゃあお腹をいただこうかしら♡」

「もうどこでもいいから私にもちょうだいーッ♡」

「私も欲しいーッ♡」

 

 もう何が何だか分からないぐらい女の子が集まってきた。ある者はカズオに自身の胸を揉ませ、ある者はカズオの足で自らの女性器を弄り、またある者はカズオのツノをしゃぶっていた。

 もうどこを見ても裸の女の子。カズオの体に女の子の柔肌がついてない箇所は無いんじゃないかってくらいには女の子まみれだ。

 

 右手にむにゅりと柔らかい感触を感じる。誰のかは分からないが、誰かのおっぱいだろう。カズオはそれをむにゅむにゅと揉みしだく。

 

「ああんっ♡お、おっぱい気持ちいい……♡や、んっ♡すご……ぐにぐにって……♡この揉み方凄いイイ……♡♡」

 

 カズオの乳揉みテクニックは二年前の初めてサキュバス店を訪れたあの日から現在進行形でメキメキと上達してきている。

 一見ただ自分勝手に揉みまくっているだけのようにも見えるカズオの手付きだが、その実、女の子の気持ちいい部分を的確に捉えてグニグニと揉みしだいているのである。

 

「あッ!?♡♡ヤバッ♡♡これ本当に気持ちい……んんんッ♡♡♡ふあっ♡♡おっぱい気持ちいいっ♡♡おっぱいがッ♡♡おっぱいもっと♡♡ぁああッ!?♡♡♡」

 

 その上カズオの媚薬魔力はそのままなので、テクニシャンな乳揉み+恐ろしいまでの媚薬魔力という凶悪コンボが実現してしまっているのだ。

 そんなカズオの乳揉みに逆らえるメスは理論上存在しない。

 

「ずるい!今度は私のおっぱいを揉めッ♡」

「だ、ダメー!次は私のおっぱいを揉ませるんだからっ♡」

「次は私よ!私のおっぱいを揉ませるの♡」

「私のおっぱいの方が大きいから!だから私のおっぱいを揉ますのッ♡」

「小さいおっぱいだって揉まれたいしっ♡ほーら♡ぷにぷにで気持ちいいよー?」

「私のおっぱいは中くらい~♡程よいサイズで感度も抜群~♡だから揉めェーッ♡」

 

 あまりにも気持ち良さそうなカズオの乳揉みを目の当たりにして、右手付近にいた女の子達がこぞって自分の乳をカズオに揉ませようと押し付け始める。

 

むにゅんっ♡もみゅん♡たぷん♡ぷにゅにゅぅ♡むにゅむにゅ♡むにぃ~♡

 

 腕がおっぱいに挟まれる。手首におっぱいが押し付けられる。指におっぱいが食い込む。右手全部がおっぱいまみれ。

 指をぐにぐに動かしているだけで色んなおっぱいが入れ替わりでカズオに揉まれにやってくる。

 

「あやぁんッ♡この人の手♡滅茶苦茶気持ちいいッ♡♡」

 

 さて、右手はおっぱいだが、左手は尻だった。

 これまた誰の物か分からないモチモチのプリケツをカズオの左手はぐにぐにと揉んでいる。

 

「次は私のお尻ッ♡」

「私のお尻だってば♡」

「もう我慢できないから早くッ♡」

「私のお尻を撫で回せッ♡」

「私のお尻を痴漢しろッ♡」

「私のお尻を好きになれッ♡」

 

 右手のおっぱいと同じようにたくさんのお尻が左手へと殺到してきている。すべすべで柔らかいお尻の大群がわらわらと。

 おっぱいの柔らかさが好きなカズオであるが、お尻の柔らかさも勿論大好きだ。ムチムチで安産型の尻は撫で回しているだけで金玉の中身がぐつぐつと沸き立つ。

 

 ビュプッビュプッと透明の液体がカズオちんぽから吹き出した。

 

「きゃあんっ♡出たぁ♡凄い濃いお汁♡」

「これ精子?♡もう射精しちゃった~?♡」

「早すぎッ♡しかも量少なッ♡なにこのザコちんぽ♡」

「でもこの濃厚な味わいだけは褒めてあげる♡もう一回射精しろ~♡」

 

 射精したちんぽを見て、キャッキャとはしゃぐちんぽ担当の四人の淫魔達。

 しかし実際の所、カズオのちんぽはまだ射精をしていない。今出したこの液体は、実はちょっと出すぎただけの単なる我慢汁であった。

 

 ドプッドプッとさらに我慢汁が溢れ出す。

 

「ああ~ん♡また射精した~♡」

「早~い♡弱っち~ちんぽ~♡」

「出したからってまだ萎えさせるなよ?♡」

「全部根こそぎ搾り取ってやる~♡」

 

 単なる我慢汁を精液だと勘違いした淫魔達はカズオが連続で射精したものだと勘違いして大盛り上がりだった。

 

 そしてそんなカズオの我慢汁の匂いを嗅ぎ付けたのか、他の淫魔達が吸い寄せられるようにしてカズオのちんぽに集まってきた。

 

「はぁ……♡凄いエロい匂いがする……♡」

「美味しそうな匂い~……♡」

「たまんない♡何これ~♡」

「うわー♡凄いちんぽがあそこにあるー♡」

「本当だっ♡大きい~♡私にもちょうだい~♡」

「私も欲しいー♡」

「くんくん♡」

「はすはす♡」

「すーはー♡」

 

 ビュプッ

 

「「「「「「「きゃあーんっ♡♡♡」」」」」」」

 

 集まって来てくれた女の子達に感謝を述べるようにカズオのちんぽは勢いよく我慢汁を吹き上げた。

 ピチャッと彼女達の顔にカズオの汁が飛び散る。

 

「何!?この精液ッ♡♡♡」

「量は少ないけどスッゴい濃いッ♡♡」

「ぺろっ♡美味しいッ♡♡こんなの初めてぇ♡♡」

「子宮が疼いちゃうぅッ♡♡♡」

「おまんこ濡れるうッ♡♡」

「もう匂いや味じゃ我慢ムリッ♡♡」

 

 あまりにも濃すぎるそのオスの味に、全員の欲求不満が最高潮となる。

 

「おまんこにちんぽ欲しいッ♡♡♡」

 

 それはどの淫魔が言ったセリフだったのだろう。もしかしたら全員だったのかもしれない。

 

「それじゃあ私がまずこの人のちんぽいただくから!」

「だ、ダメ!最初は私だから!もうおまんこ限界だから私っ!」

「違う!私が最初っ!私がちんぽ貰うの!いいからちょうだい!」

「私だってちんぽ欲しいんだけど!!」

「私がいただく!」

「私だよ!」

「私だから!」

「私なの!」

 

 堰を切ったように女の子達がカズオのちんぽにおまんこを押し付けてきた。

 

「「「「「「「「ちんぽをよこせぇえッ♡♡♡♡」」」」」」」」

 

 グチュッ♡ヌヂュッ♡ズチュッ♡ブヂュッ♡

 

 大量のおまんこがカズオのちんぽを飲み込もうと飛びかかってきた。カズオのちんぽにたくさんのおまんこがぬちゃぬちゃとかぶりつく。

 だがそれでも挿入を果たせた(まんこ)はいなかった。お互いがお互いを邪魔して誰もちんぽを咥える事が出来ていないのだ。

 

「ど、どけぇー!私が最初に入れるんだ!」

「うるさい!私が最初だ!これは私のちんぽだ!」

「違う!私のちんぽから離れろッ!」

「い、一回だけ入れさせて!先っぽだけでいいから!」

「入らない!入らないよー!目の前にちんぽがあるのに!」

「お願いだから入れさせて!もうおまんこ我慢無理だから!」

「皆邪魔ぁーッ!おまんこどけて!私とこのちんぽだけにさせてよ!」

「やだ!これは私のちんぽなの!」

「ちんぽ!」

「ちんぽぉおおおーーッ!!」

「ちんぽちんぽちんぽ!!」

「ちんぽ~~ッ!!」

 

 ギュウウ~~ッとたくさんのまんこ達にサンドイッチされるカズオちんぽ。パイズリならぬマンズリだ。

 その刺激にカズオはたまらず――

 

「んん……!!も、出る……ッ!!」

「「「「「「「え?」」」」」」」

 

ビュグルルルルルーッ!ビュルビュルビュル!!

 

 とうとう我慢汁ではなく、カズオは本格的な射精を開始した。

 これは本当に男の射精なのか?噴水のように物凄い、あまりの精液の量と勢いにメス達は一瞬何が起こったのかが分からなかった。

 だがすぐに……

 

「「「「「「「「「きゃああああーーッ!!?!?♡♡♡♡」」」」」」」」」

 

 吹き上がった精液が雨のように淫魔達の裸体へと降り注いできた。回避不能の媚薬の雨を浴びせられた淫魔達は狂喜乱舞で阿鼻叫喚の嵐だ。

 

「精液がッ♡♡精液が降ってくる~ッ♡♡」

「精液ぶっかけられてっ♡ああああんんっ♡♡」

「ま、まだ出てる♡何この量?♡♡」

「いつまで出るの!?止まらないッ♡止まらないッ♡」

「何これッ♡♡どうなってるのこのちんぽッ♡♡」

「凄すぎるぅーッ♡♡お、王ッ♡♡王の射精だッ♡♡」

 

 淫魔達は揃ってその場で腰を抜かしてしまった。誰もがその凄い射精に見惚れてしまい、そして怖じ気づいている。

 先程までカズオのちんぽを奪い合っていたまんこ達であったが、今この場でカズオちんぽを欲しがる者は誰もいない。

 誰もが戦う前から己の敗北を確信してしまっていたからだ。

 

 

「ん……あれ?」

 

 射精を終えたカズオが怪訝そうな顔付きでムクリと腰を起こす。

 淫魔達は皆「ひっ!?」と小さな悲鳴をあげた。

 

「どしたの皆?セックスしないの?」

 

 さっきまであんなにちんぽちんぽと言っていたのに、今カズオのまわりにいる淫魔達は全員戦慄したかのようにへたれこんでしまっている。

 

「あ、もしかして俺がまんこの中に出さずに外に射精しちゃったからそれで皆怒ってるの? あはは、ごめんごめん。」

 

 そういうんじゃない。むしろあんなのをまんこに出されてしまっていたら、今ごろ自分達はどうなってしまっていただろう。

 想像するだけで恐ろしい……

 

「大丈夫だよ。まだまだ俺は出せるから。ちゃんと一人残らず……全員に中出ししてあげるから……ね?」

 

 それはもう淫魔達にとって死刑宣告と変わらなかった。

 殺される……あまりにも気持ちよくさせられ過ぎて殺される……

 

 しかし、腐っても自分達は淫魔である。エロに特化した種族なのだ。そのプライドも勿論ある。

 なのでただで殺される訳にはいかない。ならばどうするか……? 目の前のこの男も、道連れでイかせ殺してやるのみ……!!

 

「じょ、上等だ!私達の性欲舐めんなよ!!」

「一滴残らず絞り尽くしてやる!!」

「カラッカラの干物にしてやるからな!!」

「み、皆、かかれーーッ!!!」

「「「「「「「わーーーッ!!!」」」」」」」

 

 先制攻撃とばかりに淫魔達はカズオに向かって一斉に飛びかかった。

 カズオは待ってましたと言わんばかりにそのうちの一人をヒョイッと掴まえた。

 

「ひゃっ!? は、離せ……!」

「それじゃあ……いただきます。」

「なっ!?待って――」

 

ズジュボオオオオオッ♡♡♡

 

「んッ♡♡♡ぎィいいいぃいいいぃぃいッ!?♡♡♡♡♡」

 

 カズオの攻撃!!

 ジャストフィット!ホールインワン!クリティカルヒット!会心の一撃!急所に当たった!OVERKILL!!

 淫魔Aは即死(即堕ち)した!!

 

「イグぅううッ♡♡♡イグイグッ♡♡イグぅうううッ♡♡♡あああああああッ♡♡♡イグぅうううッ♡♡♡」

 

 ちんぽを入れられた瞬間、淫魔Aはこれまでの長い生の中でも最も強く、最も深く、最も気持ちよく絶頂させられた。

 ブシィイーッと大量の潮を噴きながら目の前のオスの体に条件反射で抱き付いた。

 

「ぎもぢよすぎうッ♡♡♡好きッ♡好きッ♡好きッ♡好きッ♡好きッ♡好きッ♡好きッ♡あびゃああああッ♡♡またイグッ♡♡イグぅうッ♡♡♡お、おほおおおおッ♡♡♡」

「ううっ!メチャクチャ気持ちいいまんこ!流石は淫魔だね。それじゃあ順番も押してるから、さっそく中に出すから!」

「だ、出ひてくだひゃいいッ♡♡♡私の主様ッ♡♡忠誠を誓いますッ♡♡誓いますからァッ♡♡♡一生貴方のシモベでいまひゅッ♡♡おまんこ奴隷になりましゅッ♡♡だからッ♡♡だからッ♡♡あ、貴方様の精液をッ♡♡わ、私にッ♡♡お恵みくだしゃひぃいいいーーッ♡♡♡♡」

 

 ビュルルルルゥウ!!ビュルルルルゥウ!!

 

「みびゃああああああああああーーッ♡♡♡♡」

 

 淫魔Aはイキタエタ……

 

「セーヨークちゃん(淫魔Aの名前)がヤられた!?」

「だ、だけどあの娘は私達の中でも最弱!!」

「あんなちんぽなんかに私達のおまんこは負けない!!」

「次は私のおまんこが相手よ!!」

 

 中出しを終えたら、すぐにまた違うおまんこがカズオちんぽに勝負を挑んできた。

 カズオはニコリと笑ってその娘にちんぽをぶちこんだ。

 

「ひィびゃああああああッ!?♡♡♡ぎんもぢぃいいッ♡♡♡なにごれッ♡♡♡イググググぅううッ♡♡♡イグぅーッ♡♡イグぅーッ♡♡イグぅーーッ♡♡♡」

 

 やはり即イキ。入れられた瞬間に淫魔Bは大絶頂。

 淫魔Bはイキタエタ……

 

「ドンヨークちゃん(淫魔Bの名前)もヤられた!?」

「待って!あの娘は私達の中でも最強なんだけど……!?」

「か、勝てっこないよあんなの!」

「落ち着け!所詮相手は一人!数で押し潰すの!」

「とにかくイかせまくればいつかは勝てる!」

「「「「「「「わーーッ!!」」」」」」」

 

ジュボンッ♡ジュボンッ♡ジュボンッ♡ジュボンッ♡ジュボンッ♡ジュボンッ♡ジュボンッ♡ジュボンッ♡ジュボンッ♡ジュボンッ♡ジュボンッ♡

 

「びゃああああああッ♡♡♡」

「みぃいいいいいいーーッ♡♡♡」

「ほびょおおおッ♡♡♡」

「いやぁあああーーッ♡♡♡」

「イグぅーーッ♡♡♡」

「ぎぼぢぃいいいいいッ♡♡♡」

「おほおおおおっ♡♡♡」

「あっへぇええええ~~♡♡♡」

 

 淫魔Cはイキタエタ……淫魔Dはイキタエタ……淫魔Eはイキタエタ……淫魔Fはイキタエタ……淫魔Gはイキタエタ……淫魔Hはイキタエタ……淫魔Iはイキタエタ……淫魔Jはイキタエタ……淫魔Kはイキタエタ……

 

 ドビュルビュルッ!!ビュルビュルビュルゥウ!!

 

「む、無理ぃいぃ……♡♡♡」

「こんにゃの絶対勝てないぃ……♡♡♡」

「か、勝とうとする事自体が間違いでしたぁ……♡♡」

「ごめんなしゃぃ……♡♡主様ぁ……♡♡」

「わ、私達はッ♡貴方様のッ♡せ、精液便所でひたぁ……♡♡♡」

 

 淫魔という、なまじ性に特化した種族であるからこそ分かってしまう。低級淫魔(じぶんたち)チートインキュバス(カズオ)の圧倒的力の差を。

 

 どんな大きな獣でも骨になるまで食い尽くす……そんな恐るべき軍隊アリがたとえ何百匹と集まったところで……全てを飲み込むブラックホールを前にしてしまえば、それは等しく無力なのだ。

 

「あの……なんか皆、さっきまでと態度がゴロッと変わってない?」

「はいぃ……♡♡しゅみません主様ぁ……♡♡」

「ただのちんぽ穴の分際で私達は思い上がっていましたぁ……♡♡」

「どうかお許しくださぃ……♡♡お仕置きはおまんこにお願いしましゅぅ……♡♡お精子くだしゃい♡」

「あ、謝らなくてもいいから……とりあえずもっとセックスしよっか?まだ中出しされてない娘もいるでしょ。」

「「「「「「「はい……♡ 主様……♡ ありがとうございます……♡♡♡」」」」」」」

 

 この場にいる淫魔全員が揃ってしおらしく頷いた。

 

 

 

 

 

 

 

「………なにこれ……?」

 

 淫魔の部屋の外。

 この店の女店主である、獣魔のデーターはガラスごしに見る部屋の中の様子に驚愕……というよりも、何が起こっているのか理解出来ないでいた。

 

 

『あああんッ♡♡主様♡♡ありがとうございますッ♡♡おちんぽッ♡♡ありがとうございますッ♡♡』

『おお!このまんこも気持ちいい!』

『嬉しいですッ♡♡あんッ♡ああんッ♡♡嬉しいッ♡♡おまんこ褒められるの嬉しいですぅうーッ♡♡』

『よーし!もう出すぞ!!』

『は、はいぃッ♡♡♡お好きなだけッ♡♡どうか……お出しくださ……』

 

 ビュルルルルゥウ!!ビュルルル!!

 

『あひぇええええッ♡♡♡♡き、きたぁああッ♡♡ありがとうございますぅううーーッ♡♡♡』

『ふー……出した出した。 よーし!次のおまんこ!カモン!』

『はいッ♡次は私のおまんこです♡主様♡よろしくお願いしますッ♡』

 

 

 部屋の中では一人の男とたくさんの淫魔達による大乱交が行われていた。それは別にいい。あそこはヤり部屋なのだから。

 問題なのはその男がいつまで経っても枯れる様子を見せない事だ。もう何十発……下手をすれば何百発と出してるはずなのに……延々とセックスし続けている。

 

(な、なんなんですかあの人!? カズオ……っていいましたっけ? なんであの人倒れないの!?というか淫魔さん達はなんであの人にあんなに媚びへつらってるんですか!?主様って何!?いつもの狂喜的な態度はどうしたんですか!?)

 

 いつもは強気で強引で自分勝手でワガママな淫魔達がまるで下僕のように扱われている。皆が揃って従順なメスの顔をしていた。

 

「ふ、普通は皆こうなるはずなのに……」

 

 データーはチラリと横を見た。

 

「…………」

「…………」

「…………」

 

 そこには先程までカズオと共に淫魔の部屋へと入っていた三人の男達がいた。

 彼らはすっからかんになるまで淫魔に精を搾り取られたらしく、既に虫の息である。

 一滴も出なくなったあと、もう用済みだと言わんばかりにゴミ捨て穴からこうして外に投げ捨てられたのである。

 

「スタンクさん!ゼルさん!ブルーズさん!大丈夫ですか!?目を開けてください!!」

 

 唯一部屋の中に入らなかった天使の少年が彼らの介抱をしている。

 まあ今はそんな事どうでもいい。

 

 データーは再び部屋の中へと目を向けた。

 

 

『ふぅ……これでとりあえず、全員に六発ずつ中出し出来たかな?』

『はぁはぁ……♡お、お疲れ様です……♡主様♡』

『いや、全然疲れてないけど。』

『はひぃっ!?♡さ、流石でしゅ……♡主様ぁ……♡』

 

 もうこれでもか!ってくらいには中出ししたはずなのに、カズオのちんぽはまだまだ元気にそそり勃っている。

 

『まだ中出しされたい娘いる?』

『ひゃうっ!?♡しゅ、しゅみません主様っ♡♡』

『ほ、本当はもっと主様の精液欲しいんですけど……♡』

『も、もう子宮の中、主様の精液でたぷたぷで苦しくて……♡』

『これ以上入らないダメ子宮をどうかお許しくだしゃひぃ……♡』

『うううッ♡もっと欲しいのに……♡子宮の中にもうスペースが無いぃ……♡』

 

 

 部屋の中にいる淫魔達は、全員ポテッとお腹を膨らませてしまっていた。別に妊娠した訳ではない。あの中は全てカズオの出した精液なのだ。

 

 淫魔達はカズオに出して貰った精液は一滴たりとも無駄にしたくないのか、その全てを余すことなく子宮で飲み干した。お腹を膨らまされるほど中出しされた後は、ギュッとまんこの入り口を閉じて精液を逃がさないようにしているのだ。

 

「あ、あり得ない……こんな事……」

 

 データーはぼそりと呟いた。

 結局全ての淫魔達がカズオの前にひれ伏してしまった。全員がボテ腹となり、カズオに絶対の服従を誓ってしまっているこの状況。

 どうしてこうなった……

 

『うーん……もう中出しできる娘はいないのかな?』

 

 キョロキョロと部屋の中を見渡すカズオ。

 

『あ……』

「え……」

 

 そんな時、カズオとデーターの目がピタリと合った。

 データーはゾワッと第六感にも似た恐怖に襲われた。

 

『そういえば中の娘達をコンプリートしたあと、まだ物足りなかったら受付さんが相手をしてくれるんだったよね?』

 

 ガラスの向こうから、とても良い笑顔でそんな事を言われた。

 思わず見惚れてしまいそうになるほどのイケメンスマイルであったが、今のデーターにとっては悪魔の笑みにも等しい。

 

「い、いやいやいやお待ちください!!私はその……!あの……!」

 

 あまりの恐怖にデーターの腰が抜ける。思わずその場に尻餅をついてしまった。

 目の前のオスが……あの化け物染みた精力を持つ男が……自分の体に狙いを定めている。

 

『みんな!データーちゃんを中に連れてきて。』

『『『『『『『かしこまりましたっ♡ 主様♡』』』』』』』

 

「ひいぃッ!?」

 

 本来なら搾り取った男達を捨てる為だけにあるゴミ捨て穴。

 その穴からカズオに命令されたボテ腹淫魔達がわらわらと外に這い出してきた。

 

「さあ、データーさん……♡主様がお待ちですよ♡」

「おとなしく主様におまんこを捧げましょう♡」

「そうすれば女は皆幸せです♡」

 

 ベチャベチャと近づいてくる淫魔達。それはまるでゾンビの大群……いや、それよりもたちが悪い。

 

「待って待って待って待って!!怖い怖い怖い怖い!!」

 

 逃げたいのだが腰が抜けて動けない。データーはあっという間に淫魔達に包囲され担ぎ上げられてしまった。

 

「やっ!?離して!やめて!服脱がさないで!そこのお客様達!!助けて!助けてください!!」

 

 ババッと手早く服を脱がされるデーター。あまりの恐怖に第三者に助けを求めるものの、そこにいるのはぐったりと倒れたまま動かない三人の男達と、そんな彼らを介抱するのに忙しい非力な天使の少年一人だけだ。

 データーを助けられる者は誰もいない。

 

「「「「「「わっしょい!わっしょい!」」」」」」

「ぎゃあああああああッ!!!だ、誰か助けてぇえーーッ!!!!」

 

 そのままデーターは御輿のように部屋の中へと担ぎ込まれてしまうのだった。

 

「ようこそデーターさん。主様の城に……♡」

「わぶっ!?な、なんなんですか!?この匂いは!?」

 

 部屋の中に入った瞬間、まず感じたのは鼻がおかしくなりそうなほどの淫臭だった。

 データーは豹獣人と魔族のハーフだ。獣の血が入っているため匂いにはとても敏感である。

 

 発情した何人ものメスの匂い……そしてそれを遥かに凌駕する一人のオスの匂いで部屋の中はムンムンだ。換気すら出来ないので、それはそれは酷く淫らな匂いが部屋いっぱいに充満している。

 しかも手足を掴まれ身動きが取れない状態のまま担ぎ込まれたのでデーターは自分の鼻を手で塞ぐ事もできない。

 

「に、匂いッ!匂いがホント……!ふ、ふひゅふぅううッ!?♡」

 

 データーは部屋の中の匂いを嗅いだだけで軽くイッてしまった。まんこからプチュッと愛液が飛び散る。

 匂いが本当にエロ過ぎる。息をしてるだけで気持ちがいい……誰か助けて……

 

「もうおまんこの準備は出来てるみたいだね。」

「ひいぃいッ!!?♡♡♡」

 

 そんなデーターに追い討ちをかけるように、この部屋の主ことカズオがデーターに声をかけてきた。

 

 彼は部屋の中央で腕を組み、仁王立ちでデーターを待ち構えていた。その股間からは信じられないほど大きいサイズのちんぽ……

 

「むむむ無理ですッ!絶対入りませんからッ!!」

「大丈夫。俺のちんぽはどんな女の子の中にでも入るようにできてるから。」

「だとしても!ムリ!!本当ダメ!!絶対死んじゃいます!!こんなちんぽ!!ひぃいい!ちんぽに殺される!!人殺し!人殺しぃー!!」

「いや殺さないけど……まあでも。“途中やりすぎで死ぬような事になっても当店は一切責任を持ちません”……て、誓約書にサインはしたから……たとえヤり過ぎで死んじゃったとしても……関係ないよね?」

 

 それは場を和ませるために言ったカズオなりの冗談だったのだが……

 

(本当に殺される……!!!!)

 

 データーは心底恐怖した。

 

「あ……あ……あ…あぁ……」

 

 あまりの恐怖にデーターは担がれた状態のままお漏らししてしまった。

 

「わっ!?どしたのデーターちゃん!?おしっこ!?」

「きっと主様と死ぬほどセックスができる事による嬉ションですね♡」

 

 んな訳あるかい!!と突っ込みたかったが、淫魔達に口を押さえられてしまい、何も返事をする事が出来ない。

 

「もごーー!!もごごーー!!」

 

「ふふっ♡それでは主様♡データーさんのおまんこをどうぞ♡」

「うん。」

 

「もごぉおおーーッ!!!」

 

淫魔達はデーターの体を持ち上げた状態のまま、彼女の足を開かせる。そしてカズオのちんぽがある位置にまで彼女のおまんこを持っていった。

 

(あああッ!!?おちんぽが!!おちんぽがくるぅ!!おちんぽが!!ひぐぅうっ!?)

 

 プニュッと、カズオのちんぽがデーターの割れ目をこじ開ける。

 

「あひゅう……ッ!?♡♡♡ こひゅう……ッ!?♡♡♡」

 

 まだ先っぽが食い込んだだけなのに……

 

(き、きき、気持ちいいいい……ッ!?♡♡♡いぅううッ♡♡♡おまんこがぁああ……ッ♡♡♡)

 

「おお、データーちゃんのおまんこも中々の名器っぽいね。」

 

 スブッスブッとさらにちんぽがまんこの中に入ってきた。

 

(ああああああッ!?♡♡♡ごれッ♡♡ま、まっで……ッ♡♡♡ぎもぢよずぎ……ッ!?♡♡♡変になるッ♡♡♡おかしくなるッ♡♡♡)

 

 データーのまんこがカズオのちんぽの形に書き換えられていく。データーの全てが、ちんぽによって書き換えられて……

 

「それじゃあ一番奥まで一気に……」

「もごぉ……ッ!?♡♡♡」

 

 ズブゥンンッ♡♡♡

 

「もごおおおおッ!?♡♡♡お、おぶおおおおッ♡♡♡♡もがああああッ♡♡♡んぼほおおッ!?♡♡♡んもおおおッ♡♡♡んもおおおおッ♡♡♡♡」

 

 カズオのちんぽがまんこの中に全て埋まりきった。太い肉の棒がデーターの敏感な箇所を一番気持ち良くなるように押し広げて食い込んできた。ビクンビクンと脈打つちんぽにまんこが一目惚れしてしまっている。

 彼のちんぽを好き好き~♡と抱き締めて愛を伝えてしまっている。

 

(気持ちいいいいいッ♡♡♡ダメぇええッ♡♡♡おまんこがッ♡♡おまんこがちんぽを好きになるぅううッ♡♡♡好きになっちゃうううッ♡♡♡)

 

 子宮の口と亀頭の口がブチュッとキスしてしまっている。まるで恋人同士のラブラブキスだ。

 ピュルピュルと濃厚な液体を口移しで飲まされる。一瞬射精したのかと思ったが、データーはさっきまでのカズオ無双を見ていたから知っている。

 これはまだ我慢汁なのだ。

 

(無理ッ♡♡♡無理ィイッ♡♡♡子宮おかしくなるッ♡♡♡こ、これでまだ我慢汁なんですよね!?♡♡♡う、嘘だッ♡♡絶対嘘ッ♡♡♡絶対本気の汁ですよッ♡♡♡これ以上なんてある訳ないッ♡♡♡これ以上なんて……)

 

「はぁ~、データーちゃんのまんこ気持ちいい~。」

「もごぉおおおーーッ!?♡♡♡も、もごおおおッ♡♡♡お、おっふおッ♡♡♡おおおおッ♡♡♡おごおおおおおおおおおッ!?♡♡♡♡」

 

 挿入されてるだけで死ぬほど気持ち良いカズオのちんぽが、ついに動き出してしまった。

 えっぐい角度で膣内を擦られる。カリ首にまんこ肉を持っていかれる。子宮に何度も亀頭が体当たりをかましてくる。

 

(おッ♡おッ♡おッ♡おまんこイグぅうううッ♡♡♡♡やべ、やめ"でッ♡♡おまんこイッでるぅうッ♡♡♡もうおまんごッ♡♡イッてぅのにィイイイッ♡♡♡♡)

 

 ブシュウウーッブシュウウーッと大量の潮を何度も噴くまんこ。ついでにじょわわぁとまたおしっこまで漏らしてしまう始末。

 

(も、もうや"めでぐだざいぃいいーーッ♡♡♡これ以上はもうイゲないぃいッ♡♡♡ん"お"あああああッ♡♡♡イグイグイグッ♡♡♡またイグぅうッ♡♡もうイクの無理ッ♡♡ホントに死んじゃうッ♡♡♡だずげでッ♡♡ゆるじでッ♡♡カズオ様ァッ♡♡ごめんなざいッ♡♡ごめんなざいぃいいッ♡♡♡)

 

 泣いても喚いても叫んでも漏らしても……絶対途中では解放してもらえませんし、私も助けには行けません。……そんな自分の言葉が、不意にフラッシュバックした。

 

「ううう!!もう出る!!出すよ!データーちゃん!!」

「もごおおおおおおおおッ♡♡♡」

 

 中のちんぽが大きく膨らんだ。そんなちんぽをまんこは勝手に締め付ける。

 子宮口が勝手に開く。その口の中にちんぽの先っぽがめり込んだ。瞬間――

 

(あ、死んだ……)

 

ドップゥウウウッ!!ビュルルルルゥウ!!

 

「もごがごおっおおおおおおおおおおッ♡♡♡♡んッああああああああああーーッ♡♡♡♡」

 

 とんでもない量の熱い精の塊がデーターの子宮の中へと雪崩れ込んできた。

 

「ぎぎぎぎんもぢぃいいいッッ♡♡♡♡孕むぅううッ♡♡♡おあああああッ♡♡♡あっひぃッ♡♡あっひぃッ♡♡ほああああッ♡♡♡♡か、カズオしゃまあああッ♡♡」

 

 ビックンビックンと全身が痙攣する。お腹の奥に幸せが流れ込んできてる。

 これは死ぬ。幸せ過ぎて死ねる。この遺伝子を注いでくれる彼への愛しさが止まらない。好き。愛してる。大好き。

 

 あまりの精液(しあわせ)の量にデーターの子宮はそれらを全て飲みきれず、彼との結合部からボタボタと溢れさせてしまった。

 なんて情けない子宮だ。まわりの淫魔達を見習え。彼女達はこの精液(しあわせ)を一滴たりとも溢していない。お腹を膨らませてまで全てを飲み込んだ。

 羨ましい……自分も淫魔だったらそんな芸当ができたのかもしれない……

 

「あ……へぇ……♡」

 

 それでもデーターは、溢れるほどの精液を注がれて、幸せそうに笑うのだった。

 

 

 

―――――――――――――

 

チートインキュバス。カズオのレビュー。

 

●低級淫魔詰め合わせ部屋《淫魔の狂喜乱舞》

 

今回のお店は凄いぞ!たくさんの低級淫魔の女の子達がいる部屋の中に、なんとたった500Gで好きなだけ滞在しておく事ができるという夢のようなお店だ。今まで低級淫魔ってサキュバスの下位互換的な感じで考えてたけど、皆可愛いしエロいしで文句なんて全然出てこない。最初は皆強気で攻めてくるけど、後半は完全にしおらしい女の子って感じになってくれてとても可愛い。全女の子をコンプリートした時の達成感はゲームの一面をクリアした時のような楽しさがある。全員抱いた後にはボーナスステージとして店主さんを抱く事も可能。とても良い店を見つけてしまった。マイナス点は他の男性客と共同部屋ってところかな?他の男性客の精子が残ったままのところに入れるのはちょっと……いやかなり嫌だった。

9点

 

―――――――――――――

 

 

今回の点数。

 

スタンク・1点

ゼル  ・0点

ブルーズ・0点

カズオ ・9点

 

スタンク、ゼル、ブルーズの復帰には、4日ほどかかったとさ。

 

 

 

 

「はぁ……♡はぁ……♡カズオ様……♡わ、私もカズオ様の……肉便器の一人に加えてください……♡」

 

 たっぷりと中出しされた後、データーは完全に堕とされてしまっていた。

 もうデーターはカズオのちんぽに逆らう事は出来ない。他の淫魔達と同じように、彼のちんぽ奴隷として生きていく他ないのである。

 と、そんな時だった。

 

『たのもー!!先週のリベンジに帰ってきたぜ!』

 

 そんな野太い声が部屋の外から聞こえてきた。

 なんだと思って見てみると、そこには数えきれないほどのオークのお客さんがやって来ていた。

 そういえば先週、何人かのオークのお客さんがうちの店に来て、そして見事に撃沈していた事をデーターは思い返した。

 

『今日は仲間を100人連れてきたから、覚悟しろよ!』

 

 そう言ってニヤリと笑うオーク達。

 それに対してデーターは。

 

「あ、すみません。実は今日は貸しきりなんですよ。」

『え……?』

「というか、本日を持ちましてうちの店、《淫魔の狂喜乱舞》は閉店させてもらう事になりました。」

『『『『『ええええッ!?』』』』』

 

 突然の閉店宣言にオーク達は皆慌てふためいている。

 

『な、なんで……閉店……』

「それはだなぁ!!私達は揃って主様のちんぽ奴隷になる事に決めたからだぁ!!」

「テメェらみたいなザコちんぽはもう用済みなんだよ!!」

「見ろ!主様のこの最強おちんぽ様を!!」

 

 すると淫魔達はジャーンとガラス越しにカズオの事をオーク達に紹介した。

 

『で、でっか……』

 

 カズオのデカちんぽを見てオーク達は一瞬たじろいだ。

 しかしすぐに立ち直る。

 

『で、デカイだけがちんぽじゃねぇぞ!!』

『そうだ!硬さとか射精量とか!良いちんぽの条件は他にも色々あるだろ!!』

『『『そーだ!そーだ!』』』

 

「あっはっは!ばーか!主様のちんぽは全てにおいて完璧なのよ!」

「そう!私達のお腹を見てごらん。皆妊娠したみたいにボテ腹になってるでしょ?」

「実はこのお腹の中身、全部主様の精液なのよ!」

 

 そう言って淫魔達は嬉しそうにカズオへと身を寄せた。

 

「主様~♡ちゅっ♡」

「大好きです主様~♡」

「もう主様のおちんぽ様以外とのセックスなんて考えられません~♡」

「だって私達は皆もう……♡」

「「「「「「「主様専用のおまんこ奴隷になっちゃいましたから♡♡♡」」」」」」」

 

 そんな淫魔達の姿を見て、部屋の外のオーク達は泣きながら崩れ落ちるのだった……

 

 

 

「……え? てかもしかして俺、ここのサキュバス店潰しちゃった!?」

 

《淫魔の狂喜乱舞》……閉店!!

 

 

 

 




はいお疲れ様です。
今回は一軒店を潰してしまいましたね。反省。

ちなみにですが、僕の中のチートインキュバスの精力の強さのイメージは……

低級男淫魔<<普通の男淫魔<<<<普通のインキュバス<<上級インキュバス<<<インキュバスロード<<【越えられない壁】<<<<<<<<<<チートインキュバス

くらいな感じです。


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単眼の店へ

気がつけばもう20話目ですか。
ずいぶん書いてきたんですね僕。しんみり。



「あ、あの……お金が必要なんです……私をここで……雇っていただけませんか?」

 

 とあるサキュバス店にて、眉を下げ、おどおどした表情で面接を受ける一人の少女がいた。

 

「うーん……君も大変だとは思うけどね。だけどうちも慈善事業で店を出してる訳じゃないから……」

 

 面接官であるボーイはその少女を見て、はぁ……とため息をついた。

 その少女の容姿がどう見ても魅力的には見えなかったからだ。

 

「そ、そこを何とかお願いします!私、お金を貰えるなら何でもやります!泣き言は一切言いません!」

 

 しかし少女は引き下がらない。なんとかして雇って貰おうと、必死で目を開いて面接官に自分の魅力をアピールしようとする。

 

「あー、あー、見苦しい。もうこの際だからはっきり言わせて貰うけど……うちは大きい娘専門のサキュバス店なの!君みたいな小さい娘が店の中にいすぎると、店の品質が下がるからこれ以上は雇えないの!分かった?」

 

 少女はガーンとショックを受け自らの胸を押さえた。

 しかし何も間違った事は言われていない……サキュバス店はお客様に自分の魅力を売る仕事だ。

 魅力の全く無い、“小さい”自分がここで働こうと思った事自体がそもそもの間違いだったのだ……

 

「……はい……お時間いただき……ありがとうございました……」

 

 少女はトボトボとそのサキュバス店を後にするのだった……

 

 

 

 

 

 

 ここはお馴染み食酒亭。

 スタンク、ゼル、カズオの三人組は今日もここで夕食を取りつつ世間話と言う名の猥談に花を咲かせていた。

 

「カズオ、お前あの低級淫魔の店潰したんだってな。」

「つくづく罪づくりな股間をお持ちだよなぁお前って。」

「べ、別に潰したくて潰した訳じゃないし!ていうか勝手に潰れたんだよ!あれは!」

 

 話の内容は先週行った低級淫魔の詰め合わせ店、《淫魔の狂喜乱舞》についてだ。

 あの後、あそこの店は本当に潰れ、代わりに会員制の倶楽部ハウスみたいなものが建っていた。

 はたしてあんな立地条件の悪い場所に建つ倶楽部なんかに人は集まるのだろうか……

 

 

「それでお前、あの淫魔達どうしたよ?」

「全員嫁にしたとか?」

「してないよ!……とりあえず食酒亭でのカズオルールだけは伝えておいたけど。」

「あー……カズオルールね……」

「それならあの淫魔達がこの店に突撃してくる心配はないか。」

 

 スタンクとゼルはホッと一安心した。

 あの店で瀕死になるまで搾り取られた経験は、二人にとっては軽いトラウマである。

 

「……? “カズオルール”って何です?」

 

 聞き慣れない単語を耳にしたクリムがエールとリンゴジュースを運びながらスタンク達のいる席へとやって来た。

 

「あれ?お前ここで働いてるくせにカズオルール知らないの?」

「はい。スタンクさん。何です?カズオルールって?カズオさんと何か関係が?」

「ああ……これはクリムが地上に落ちてくる前の話になるんだが、カズオのちんぽの虜になって、そのままカズオにガチ恋しちまうサキュ嬢達が結構いたんだよ。」

「え゛……そ、そうなんですね……まあカズオさんて凄く優しくてかっこいいですし……も、モテるのも当然かと……」

「まあ腐ってもインキュバスだしなこいつ。その腰付きに皆メロメロになっちゃうんだろな。このドスケベ製造機め!」

「その絶倫で一体何人の女落としてきたんだ!このドスケベ製造機!」

「誰がドスケベ製造機だっ!!」

 

 スタンクとゼルにからかわれ、カズオは顔を赤くしてズズッとリンゴジュースを一気飲みした。

 

「……それで、カズオさんがサキュ嬢さん達に好意を抱かれて……その後どうなったんです?」

「ん?ああ、それでな、食酒亭にまで押し掛けてカズオに求婚してくる嬢が結構いたんだ。」

「か、カズオさんに求婚!?」

「一時期は酷かったぞ。食酒亭はカズオ目当ての客の溜まり場みたいになっちまってたからな。ははっ。」

「そ、それは……なんというか……凄いですね……」

 

 クリムは興味深そうに椅子に腰掛けた。

 

「だけどそれだと他の客に迷惑だろ? だから、“カズオ目当ての客は食酒亭には来店禁止”っていうルールが1年くらい前に制定されたんだ。それが“カズオルール”。」

「な、なるほど……でも皆さん、よくそのルール守ってますよね。特に淫魔さんなんかはルールなんて無視してやって来そうですけど……」

「カズオルールを破った者にはペナルティーが課せられるからな。」

「ペナルティー?」

「ああ、カズオルールを破った者は一年間カズオとの接触禁止の刑だ。ツタのやつがそう勝手に決めた。」

「んでカズオもそれを了承。この罰が想像以上に効果てきめんでな……それからというもの、カズオの事が好きなやつほど食酒亭には近寄らなくなったんだ。」

「い、一年間カズオさんと接触禁止……?」

 

 クリムは思わず想像してしまう。一年間カズオと会えない日々を……見かけても声をかけてはいけない……声をかけても無視される……そんな日々を……

 

「……ッ!!?」

 

 何故だか分からないがクリムは身を引き裂かれるような恐怖をその身に感じてしまった。あまりの恐怖に思わずカズオの顔を見て安心感を得ようとする。

 

(お、女将さん……なんて恐ろしいペナルティーを考え付くんですか……)

 

 はぁはぁと肩で息をするクリム。

 

「どうした?クリム。具合でも悪いのか?」

「い、いえ!なんでもありません……あはは……そ、そういえばカズオさんは結婚とかは考えたりしないんですか?そんなにたくさんの女性から好意を向けられてるのに……」

 

 ふとクリムは考える。カズオならいつだって結婚出来るだろうと。いつだって幸せを掴み取れるだろうに、何故結婚をしないのか。

 

「結婚したら女遊び出来なくなるからやだ。」

「………」

「「だっはっはっは!!」」

 

 割りと最低な理由だった。

 スタンクとゼルがゲラゲラ笑っている。

 

 

 そうやって何気ない話を続けていると……

 

「スタンク、ゼル、カズオくん。あんた達に依頼が来てるわよ? あとクリムくんは何サボってるの。」

「あ!すみませんメイドリーさん!」

 

 食酒亭、もう一人の給仕娘、メイドリーが一枚の封筒を持ってスタンク達の席へとやって来た。

 

「依頼? 護衛か何かか?」

 

 メイドリーから封筒を受け取ったスタンクが中の手紙を取り出す。

 

「依頼主は? なぜ直接来ない?」

「スタンク。それ何が書いてあんの?」

 

 送り主不在の手紙に怪訝そうな目付きとなるゼルとカズオ。

 スタンクはコホンと手紙の内容を読み上げた。

 

「《単眼娘のレビューを書いてください。店はお任せいたします。五人分の取材費を同封します。》だってさ。」

「よし行くか!」

 

 怪訝な目付きは一瞬にして吹き飛んだ。

 

 

 

 

 

 こうしてスタンク、ゼル、カズオにプラスして、カンチャルとクリムが加わり、一行はサキュバス街へとくり出した。

 

「毎回こういう依頼ばっかりだったらいいのにな。」

「ははっ、そうだな。」

「でも五人分の取材費と謝礼金まで出して一体誰がこんな依頼してきたんだろね?」

「単眼フェチのどっかの金持ちじゃない?下調べにでも使うんでしょ。」

「……それでどこのお店に行くんです?」

 

 上からスタンク、ゼル、カズオ、カンチャル、クリムの順。

 

「そうだなー……とりあえず単眼店であれば店の指定は無かったし、とりあえずてきとーな所でいいだろ。」

 

 そうして一行がやって来たお店は、単眼娘専門店《単眼倶楽部》。

 

「いらっしゃいませ。お客様。」

 

 店の中に入ると受付のボーイが揉み手をしながらスタンク達を迎えてくれた。

 流石単眼専門店だけあって、ボーイも単眼、つまり一つ目であった。

 

「今日はどのような娘をお探しで?」

「この店の売りというか、おすすめは?」

「売りですか……」

 

 スタンクに売りを聞かれたボーイはニヤリとその一つ目をニヤつかせる。

 

「ウチの売りと言えばそれはもう大きさに尽きますね!!」

「「「「「おおっ!?」」」」」

「FサイズからHサイズ……果てはKサイズまで!!あらゆる大きさの娘を提供できますッ!!」

 

 全員がゴクリと生唾を飲み込んだ。Kカップのおっぱい娘なんてなかなかお目にかかれないので当然だ。

 

「はいっ!じゃあボクは一番大きい娘で!!」

「あっ!カンチャルてめぇ!」

「抜け駆けすんなッ!」

 

 カンチャルが我先にとビシッと右手を上げた。スタンクとゼルがそれを取り押さえる。

 

「まあまあ、ここは早い者勝ち……という事で、メガロちゃん!ご案内!!」

「はーいっ♡」

 

 ボーイが嬢の名前を呼ぶと、奥の部屋へのカーテンが開き、そこからKサイズの娘がやって来た、のだが……

 

「「「「………え?」」」」

 

 ……その胸は平坦であった。

 そしてその代わりに、目が物凄くデカかった。顔の半分以上が眼球。

 

「いかがでしょうこのサイズ!!魔界中探してもこれほどの巨眼っ娘はめったにお目にかかれませんよ!!」

 

 自信満々そうに目のデカい嬢を紹介するボーイ。

 大きさが自慢て、どうやら乳ではなく目のサイズの話だったらしい。

 

(えぇぇ……目……って言われてもなぁ……)

 

 ツリ目、タレ目、ジト目、一重に二重、カズオはどの目も好きだが……しかし、大き過ぎる目というのは正直ちょっと想定外だった。こう言っては何だが、目玉のおやじを思い出してしまった。

 スタンクとゼルも微妙そうな表情で固まってしまっている。

 

「わぁー綺麗だな……吸い込まれそうな光沢がいいですね……」

 

 唯一クリムだけは巨眼に理解を示している様子。サキュ嬢名簿を見てわくわくしている。名簿の中の女の子達も、皆目がデカかった。

 

「ボクこのHサイズの娘指名してもいいですか?」

「ああ……いいよいいよ。好きにしな。」

 

 残ったスタンク、ゼル、カズオの三人でボーイの事をチョイチョイと呼ぶ。

 

「? なんでしょうか?」

「ボーイ。俺らは普通サイズが好みなんだ。」

「そうそうバランスのいい娘がいいぞ。」

「小さい目の娘はいないの?」

「え゛!? そ、そう言われましても……ウチは基本巨眼店ですので……」

 

 ボーイは信じられないものを見るような目でスタンク達の事を見た。それからうーんと悩んで。

 

「え、Aサイズの娘でしたら……二人だけいるのですが……」

 

 そう言って出てきたのは、スタイル抜群の二人の美女。

 目のサイズもちょうどいい。というか普通に可愛い。

 

「……」

「……」

「……」

 

スタンク、ゼル、カズオの三人は互いに目配せをすると……

 

「「「さいっしょはグー!!ジャ~ンケ~ン……」」」

 

 

 

 

 

 

「何故だ……何故なんだ……」

 

 カズオは負けた。重要な所でいつも負ける。というか前世を含め、今までじゃんけんで勝てた記憶が一度も無い。

 カズオはじゃんけんが恐ろしいほど弱かった。

 

「………」

 

 がっくりと床に膝をつき、絶望しているカズオを見てボーイは軽く引いていた。

 ちなみにスタンク達は既にもう別室だ。譲り合いの精神は無い。

 

「……俺は所詮、先の時代の敗北者じゃけェ……!!」

「な、何をおっしゃられているのですかお客様?」

「取り消せよ……!!今の言葉……!!」

「お客様?」

「グララララララララ!!」

「お客様ッ!? お気を確かに!!」

 

 狂ったように変な笑い声をあげるカズオを見てボーイはドン引きだった。このままじゃいけないと思ったボーイは恐る恐るカズオに声をかける。

 

「あ、あの……お客様……」

「……すみません……ショックでつい……」

「えっと……それは大丈夫ですが……あの、そういえばもう一人だけAサイズの娘がおりまして……」

「え……マジっすか!?」

「は、はい。実は今日うちに面接に来た娘なんですけど……貧眼だったので不採用にしていたのですが、あの……今ならまだ連絡はつくかと……」

「お願いします!!」

「は、はい!」

 

 ボーイは慌てて長距離連絡用の魔道具を取り出した。有り体に言ってしまえば電話だ。

 ボーイはそれを使って今日面接に来た娘へと連絡を取る。

 

「………はい!大丈夫です!お客様!すぐ近くにいたらしく、あと10分ほどで来られるそうです!」

「しゃーー!!!」

 

 連絡がついたと聞き、ガッツポーズを決めるカズオ。ボーイはホッと一息ついた。

 

 

 

……そして6分後。

 

「お待たせいたしました!さ、採用のご連絡、あ、ありがとうございます!はぁはぁ……!」

 

 息を切らした単眼の女の子が店の中に勢いよく飛び込んできた。

 白い髪に白い肌。その体つきは全体的に細く小柄だったが、胸だけはぽよんと大きく実っていた。

 そして自信なさげなつぶらな瞳がなんともまあ可愛らしい。小動物のような守ってあげたくなる感じの目である。

 

「はぁ……はぁ……」

「お客様の前で息を切らすとは何事ですか!」

「す、すみません!すみません!」

「あー、いいよいいよ。全然大丈夫。急いで来てくれたんだよね?ありがとう。」

 

 ぺこぺこ下がる頭を見てカズオは苦笑いを浮かべながら頬をかく。

 なんというか、雰囲気が全然サキュバス嬢っぽくない。新人さんかな?そう思っていると……

 

「それでお客様……本当にその娘でよろしいのでしょうか? こう言ってはなんですが……その娘、かなりの貧眼ですし……それにまだサキュバス店で働いた経験も無い、未通女だと履歴書にも書かれておりましたので……」

「未通……え!?き、キミ、処女なのッ!?」

「あぅ……はぃ……も、申し訳ございません……!」

 

 顔を真っ赤にして泣きそうな表情で頭を下げてくる単眼ちゃん。

 こんな可愛い娘の初めてが貰えるのならむしろウェルカムだ。

 

 五桁にも及ぶサキュバス嬢を今までに抱いてきたカズオであるが、処女の娘を抱いた経験はいまだに皆無である。

 

「わ、私、貧眼だし、エッチの上手なやり方とかもよく分かりませんけど……でも一生懸命頑張りますから!だから、だから私を……選んでください!!」

「もちろんだよ!」

 

 カズオはグッと親指を立てた。

 というかわざわざ呼んでおいて、今さら突き返すような外道な真似、カズオには出来ない。

 

「ありがとうございます……!」

「うんうん。それでキミ、名前は?」

「メイと……申します……」

「メイちゃんね。うん覚えた。よしそれじゃメイちゃん。今日はよろしくね。」

「は、はい!こ、こちらこそよよ、よろ、よろしくお願いします……!」

 

 そうしてカズオとメイは共にプレイルームへと消えていくのであった。

 

 

 




次話エロ


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単眼娘

エロ



「………」

「………」

「………」

「……あの、メイちゃん?」

「はひっ!?あっ……!!す、すみませんお客様!わ、分かってます!えええエッチ!エッチ……するんですよね?!分かっています!!」

 

 必死な表情で頑張ります!と言っていたメイであったが……いざプレイルームの中に入るとあまりの緊張でカチンコチンに固まってしまった。

 サキュ嬢の経験どころか男性経験すら一度もない、“処女”だという話はどうやら本当のようだ。

 

「うぅ……はぁ……う、うぅ……こひゅ……こひゅぅ……すみましぇ……頑張りま……ひゅうひゅう……」

「だ、大丈夫?メイちゃん。」

「は、はひっ……だ、大丈夫です……うっ……!」

 

 どう見ても大丈夫じゃない。その顔はもう耳まで真っ赤だし、顔の中央にある小さな一つ目はぐるぐるだ。

 カズオはハァ……とため息をついた。

 

「あっ!?す、すみませんすみませんすみません!!お客様!頑張ります!頑張りますからチェンジはしないでください!!お願いします!!」

「あ、いや……チェンジなんてないけどさ。」

「すみませんすみませんすみません……」

「あらー……」

 

 ダメだこりゃ。とカズオは思った。

 まずは緊張をほぐしてやらない事には会話すらままならない。

 なのでカズオはまず、メイの事をギュッと強く抱き締める事にした。

 

「ひゃっ!?」

 

 そしてそのまま出来るだけ優しい手付きで彼女の頭を撫でてやる。

 天界に帰れなくなってホームシック状態のクリムとかによくしてやる撫で方だ。クリムの場合はこれですぐに落ち着いてくれるのだが……どうだろうか……?

 

「あ、あ、あの……!?お客様……!?えと……えっと……!?」

 

 ダメか……

 カズオの胸板にメイの巨乳がムニュウ~と押し付けられているのだが、そこから凄くドキドキした鼓動が伝わってくる。

 しかし諦めずにカズオはそのままメイの頭を撫で続ける。なんとか落ち着けてやりたい。女の子には優しくがカズオのモットーなのだ。

 

「落ち着いて~……大丈夫だから……」

「ふぁ……」

「大丈夫……大丈夫だよ……」

は…い………

 

 すると努力の甲斐あってか、少しずつメイの鼓動は落ち着いていった。まだ少しドキドキしているが、もうパニック状態ではないようだ。

 

「……落ち着いた?」

「……はい……すみません……お客様に気を使わせてしまい……」

「いいよいいよ。初めてなんでしょ?そりゃ緊張もするって。」

「……ありがとう……ございます……ぐす……」

 

 また少しメイの鼓動がドキドキしてきた。カズオはゆっくりと彼女の頭を撫で続ける。

 

(……うーん、それにしても何でこんな娘がサキュバス店で働こうと思ったんだ?)

 

 可愛くて、しかも処女なのだから、文句などは全く無いカズオであるが、この娘自身はどう思っているのか……

 そもそも処女なのにこんな店に働きにくる時点で何か訳ありな臭いがぷんぷんする……

 

(…………まあいっか。)

 

 そんな事はカズオが考えても仕方ない事なので、カズオは処女食いが出来てラッキ~☆ 程度に考えておく事にした。サキュバス店とはサキュ嬢とのドライな体の関係を楽しむ場所なのだ。

 

「あの……お客様……お名前は……?」

「ん?ああ、カズオだよ。」

「カズオさん……ですね。えっと……それじゃあ本日はカズオさんの、お、おおお、お、おちん……ちんを……き、気持ちよく……うぅ……!!」

 

 おちんちんという言葉を発するのが恥ずかしいのか、再び目をぐるぐると回してしまうメイ。

 カズオは「も~仕方ないな~」と言いながらまたメイの頭を撫でてやる。

 

 ドライな体だけの関係と割り切ってはいるが、カズオは基本女の子を甘やかす事が好きなのだ。 勿論甘える事も好きだが。

 

「ほら、落ち着いて。メイちゃん。」

「すみませんすみません……あぅ……すみません……」

「大丈夫だから。」

「うぅ……私……ただでさえブスなのに……こんな……お客様に迷惑かけちゃって……」

「そんな自分を卑下するもんじゃないよ?メイちゃんは可愛いから。ほら、自信もって。」

「可愛くなんて……ないですよ……」

「可愛いよ。」

「嘘です。だ、だって私……こんなに目、小さいし……ずっとまわりからもブスだって……言われ続けて……」

 

 卑屈な態度のまま顔を俯けてしまうメイ。カズオから見れば可愛らしい女の子だな~といった感じなのだが、やはり単眼種族にとっては目が小さいというのは相当なコンプレックスらしい。

 

「うーん……じゃあメイちゃん。ちょっと目瞑って、軽く上向いて?」

「え?は、はい……分かりました……」

 

 言われた通り上を向いてその小さな一つ目を閉じるメイ。すると……

 

「ちゅっ……」

「ッ!?」

 

 目蓋の上に、温かい感触。

 

「え……?か、かかカズオさん……!?いい今のって……!!?」

「可愛いって思ってないと、こんな事出来ないでしょ?」

「あ……あ……あふ……かふ……!?」

 

 メイの瞳がまたぐるぐると回転していく。顔は赤くなりすぎて頭から湯気が出始めた。

 

「メイちゃんのつぶらな瞳。とっても綺麗で……俺は好きだよ。」

「ッ――――――~~~~♡♡♡♡」

 

 メイはカズオから身を離して床の上へと崩れ落ちた。

 

「~~ッ!?♡♡ッ!?♡♡!!??♡♡♡」

「うわ!?メイちゃんどしたの!?大丈夫!?」

 

(め、目にキスされたァ……!!それに私の目の事、綺麗だって……好きだって……!!)

 

 幼い頃からずっと貧眼貧眼とまわりにはからかわれ、ブスだブスだと罵られて……

 そんな自分の目を綺麗だと言ってくれるのは……母親だけだと思っていた。

 

(お、落ち着け私……!これはお世辞……お世辞だって……分かってるのに……)

 

 嬉し過ぎて上がる口角が抑えられない。

 恐る恐るメイはカズオの顔色を伺った。今までは人と目を合わせるのが怖くて、まともに人の顔なんて見られなかったメイであるが、チラッと……数年ぶりに他人の顔を覗き見る。

 

「メイちゃん、大丈夫?」

「……はぁう……ッ♡ ……♡♡」

 

 そこには自分の事を真剣な表情でジッと見つめる赤い瞳があった。

 

(か、かっこいい……♡ キリッとしてる……♡ 私を、私なんかの瞳をジッと見つめて……♡)

 

 思わずポーっと見惚れてしまう。

 

「………」

「メイちゃん?」

「はう……っ♡♡♡」

 

 ニッコリと笑うその笑顔が眩し過ぎた。一度視覚情報をシャットダウンしないとトキメキで死んでしまう。

 そう思ったメイはギュッと目を閉じた。すると――

 

「……ちゅっ」

「ッ!?!!?」

 

 また目蓋にキスをされてしまった。

 

「なぁっ!?な、なな!?何を!?」

「あれ?もう一回キスされたかったんじゃないの?」

「ち、違います!わ、私なんかの目にこれ以上キスしたら!カズオさんの唇が腐っちゃいますよ!」

「いや、腐る訳ないだろがい。いいから目ぇ閉じて。もっとキスしたいから。」

「はぁうぅ……♡♡だ、ダメですぅ……♡♡」

 

 ダメと言いながらも言われた通り目を閉じてしまうメイ。目蓋の上からちゅっちゅと優しくキスされる。

 

(き、気持ちいいよぉ……♡幸せだよぉ……♡わ、私なんかが……こ、こんなに優しく……キスしてもらっていいのぉ……?)

 

 ぶるぶると肩を震わせながらカズオからの目蓋キスを受け入れ続けるメイ。

 

「ちゅっ……ちゅっ……」

「ぁぅ……♡ぁぅ……♡」

「……次は口にキスしていいかな?」

「ふぇ……?おくち?……口ッ!?」

 

 口にキスというのはアレだ。いわゆるチュー。唇と唇を合わせる、主に恋人同士がする行為。

 当然ながらメイにキスの経験など無い。

 

「あ、あああのっ!わ、わた、私……!まだキスとか……しし、したことなくてその……!」

「ん?そうなの?嫌ならやめとくけど……」

「い、嫌とかではないですけど! その……!カズオさんの方が嫌じゃないですか?わ、私なんかのファーストキスなんて……」

「メイちゃんみたいな可愛い娘のファーストキスなら、むしろ嬉しいけど。」

「はうっ!?♡♡♡」

 

(な、なんでこの人、こんな私なんかを求めてくれるの……!?)

 

 今まで他人に求められた事など一度も無いメイは混乱している。

 

「……キス、していい……?」

「あ……ああ……あう……」

 

 顔が近い。お互いの息が交差する。

 カズオの瞳の中にメイの瞳が映って、その映ったメイの瞳の中にもカズオの瞳が映って、その映った瞳に瞳が映ってその瞳の中にも瞳が映ってその瞳にも瞳が……

 

(ダメぇ……エッチ過ぎるよ……こんなのぉ……)

 

 メイはギュッと目を瞑り、そして……

 

「き……キス……………して…ください……」

 

 そっと唇を突き出した。

 

「……ちゅ……」

「んんぅ……♡」

 

 カズオの唇がメイの唇と触れ合った。軽く触れ合う程度の優しいキス。メイにとっては初めての……

 

(き、キスぅ……ッ キス……私のファーストキス……ぅぁ……と、溶けちゃうぅ……♡♡)

 

 合わさった唇はちゅっと音を立て、すぐに離れていった。

 

「んぁっ!?……はぁはぁ……♡」

「どう? メイちゃん。大丈夫?」

「ッー♡ッー♡」

 

 コクコクと頷くメイ。

 気遣ってくれるようなセリフが胸にキュンとくる。だからだろうか……お客様が相手なのに、メイはつい甘えてしまうような発言をしてしまう。

 

「あ、あの……カズオさん……次は目を開けたまま……見つめ合ったままキス……したいな……なんて……」

「え?」

「あっ……!!」

 

 ……思わず口走ってしまった恥ずかしいセリフ。自分はこんなエッチなおねだりをしてしまうような、はしたない娘だったのか。あまりの羞恥に軽く死にたくなった。

 

(絶対引かれた……!絶対引かれた……!絶対引かれた……!)

 

 ギュウウッと縮こまり絶望するメイ。しかし……

 

「可愛いなぁ、メイちゃんは。おいで……ちゅっ……」

「んっ!?んむぅうんん~~ッ!?♡♡♡」

 

 引かれるどころか引き寄せられた。そしてそのまま唇を重ねられる。

 

(か、カズオさん~~♡♡♡)

 

 メイのセカンドキス。今度の唇同士はすぐには離れない。むっちゅむっちゅと見つめ合ったまま唇を動かされる。

 

「ちゅ……ん、はむ……」

「んんっ♡むちゅ♡はぁう……♡んんっ♡」

「ん、くちゅ……むゅ……ちゅっ……」

「んんんっ♡♡んんんっ♡♡」

「ちゅっ、ちゅる、……息……苦しくない?」

「ら、らいじょーぶです……♡続けて……くださ……んんんっ♡♡」

 

 キスされながらベッドの上へと押し倒されるメイ。

 ジッと目と目で見つめ合いながら激しくキス。

 

(しゅごいよぉ……♡気持ちいいよぉ……♡は、初めてなのに……こ、こんなにエッチなキスしちゃっていいのぉ……?は、犯罪かもしれないよこれっ♡逮捕されちゃうっ……エッチなキスのし過ぎで……逮捕されちゃうよぉぉ……♡♡)

 

 見つめ合ったまま、はむはむとお互いの唇を食べ合う二人。とろんと蕩けたメイの瞳がカズオの目の中に映っている。

 

「……ちゅぷ……おっぱい触るね?」

「ふぇ……?」

 

 むにゅっ♡

 

「んにゅぅううッ!?♡♡♡」

 

 キスの最中、カズオはメイの胸を揉みだした。

 

 目はちっとも大きく育ってくれなかったのに、胸だけはやたらと大きく育ってしまった。そんな駄肉の塊を、カズオはモッチモッチと楽しそうにいやらしくこね始めたのだ。

 

「んんッ♡♡お、おっぱい……ッ そ、そんな所触って、な、何が楽しいんですかぁ?」

「柔らかくて大きくて気持ちいい。」

「あぅ……ッ♡はぅ……ッ♡こ、こんなの……ただの脂肪の塊ですよ?」

「俺はそんな脂肪の塊が大好きなのだよ。ほれ、もみもみ。もみもみ。」

「あっ!?あんっ♡♡やぁっ♡んん……ッ♡♡あんっ♡んああッ!?♡♡♡」

 

 単眼族にとって、巨乳とはそれほど価値の高い物ではない。むしろ目も身長も小さく、華奢な体つきなのに胸だけは大きいメイは、その巨乳によるアンバランスさのせいで昔からよくいじめられていた。

 

(皆からデブデブってからかわれてきた……私のこの醜いおっぱいでも……か、カズオさんは可愛がってくれるの……? 嬉しい……嬉しいよぉ……♡♡)

 

 もみっむにゅ、もにゅもにゅ……むにゅんっ

 

「はっ♡あ……♡んんッ♡♡か、カズオさん……♡♡む、胸が……熱くなって……♡き、気持ちいい……です……♡♡」

「……メイちゃん。もしかしておっぱい揉まれるのも初めて?」

「は、はい……ッ 初めて……んくっ♡♡です……♡キスも……おっぱいも……全部……カズオさんが初めてです……っ♡♡」

「メイちゃんはホント可愛いなぁ。んちゅぅっ」

「んッ!?♡♡んん~ッ♡♡」

 

 またキス。胸を揉まれながらのキス。そしてまた可愛いと言われてしまった。

 メイの体、主に腰がビクンと跳ね上がる。

 

「可愛いよ。ちゅっ。可愛い。ちゅっ。メイちゃん超可愛い。ちゅっ。」

「んんんん~~ッ♡♡♡♡らめっ♡♡♡カズオさ……んちゅッ♡♡♡も、もう……♡♡♡言わな……んむっ♡♡らめぇ……♡んんちゅぅっ♡♡♡」

 

 可愛い可愛いと言われながらの連続キス。胸は大きくぐにんぐにんと揉まれ続けている。

 

「ちゅぷ……れろ……」

「んッ♡♡♡んんんんッ!?!?♡♡♡♡」

 

 カズオの舌が唇を割って口内に入ってくる。ねろっ♡ねろっ♡と舌同士が絡み合い、メイの腰がさらに大きく跳ね上がる。

 

「んん~~ッ!?♡♡♡んぢゅぅうぅ~~ッ♡♡」

 

(な、何これッ!?♡♡♡舌と舌が……ッ♡♡これってお、大人のキスッ!?♡♡え、エッチ過ぎて……ッ♡♡気持ちよすぎッ♡♡♡♡あ、アソコがなんかうじゅうじゅしてきて……ッ!?♡♡♡♡)

 

「んれぁ……♡♡か、カズオしゃん……ッ♡♡それ……あんんんんッ♡♡ちゅ、れる……ッ♡♡♡んんんーーッ♡♡♡んんんーーッ♡♡♡」

「んちゅ、れろ……ちゅぷ、れろれろ……んれ……ぢゅるっ……れろぉ……」

「んぢゅぅッ!?♡♡ん"んんッ♡んゅ~~ッ♡♡♡」

 

(気持ちいいいいッ!?♡♡♡気持ちよすぎて……な、何かきちゃう!?気持ちよすぎてッ!?何かきちゃう!?)

 

 生粋の生娘であるメイにとって、ファーストキスの相手がカズオだというのはやはり刺激が強すぎたようだ。

 性的快楽を知らない体がキスと胸揉みでどんどん高められていく。カズオとのベロチューは魔境だった。とろりと唾液が溢れ出す。もうメイの体は絶頂寸前である。

 

「んちゅっ♡♡ひぐぅッ♡♡かじゅおさんん……ッ♡♡♡らめ……♡♡わ、私……このままじゃおかしくなっひゃいまひゅ……♡♡んんんッ♡♡へ、変になるぅ……ッ♡♡♡怖い……怖いです……ッんんッ♡♡」

 

 未知の快楽を前にして、気持ちよさよりも先に恐怖が来てしまうメイ。

 それに対してカズオは……

 

「大丈夫だよ。」

 

 乳揉みをやめて、先程と同じようにメイの体をギュッと抱き締める。“大丈夫”その一言だけでメイの恐怖心は不思議と消えてしまった。残ったのは絶頂寸前の、気持ちよさだけ……

 

「か、カズオさ……♡」

「ちゅ……」

「んぅ……♡」

 

 優しいキス。……それがトドメとなった。

 

「……ん"ッ!?♡ん"んッ!?♡♡♡ん"んんぅう……ッ!?♡♡ん"ぅ……ッ♡♡♡ん"……ッ♡♡♡ん"ふッ♡♡♡んくッ♡んくッ♡♡♡♡」

 

 メイはこの日、この瞬間、人生初のエクスタシーを迎えてしまった。

 

(あ、頭……真っ白になるぅ……ッ♡♡♡♡)

 

 人生初めての絶頂はキスでだった。オナニーの経験すら無かった生娘の歴史に、新たな一ページが刻まれた瞬間である。

 

「……ふぁっ♡♡はぁッ♡はぁッ♡はぁッ♡はぁッ♡……ふへぇ……はぁ♡はぁ……♡♡んぁ…♡か、カズオさ……んん……♡♡」

「イッちゃった? メイちゃん。」

「……こ、これが……い、イク……って、やつ……ですか……?はぁ……はぁ……♡♡イッちゃいました……私、カズオさんとのチューで……♡し、幸せになっちゃい……ましたぁ……あは……♡♡」

 

 荒い息づかいのままニッコリと、それはそれは幸せそうな笑顔ではにかむメイ。

 基本的に幼い雰囲気の彼女であるが、その時の彼女の瞳は、一瞬だけだが妖艶な大人のエロスが迸っていたように見えて……

 

「メイちゃん……エッロォ……」

「え?あ、やぁんっ♡あ……だめぇ……♡♡」

 

 カズオの性的欲求が限界を迎える。もうムラムラが抑えきれない。

 メイの服に手をかけ、そのままゆっくりと彼女の服を脱がせ始めた。

 

「は、恥ずかしいです……」

「メイちゃんの裸が見たいんだ。」

「うぅ……こんな私なんかの……裸でいいんですか……?」

「なんかじゃないだろ?」

「ああんっ♡」

 

 服の中に手を忍び込ませ、生のおっぱいへと手を這わせるカズオ。

 

「俺はメイちゃんの事、すっごく魅力的な女の子だと思ってるから。」

「あんっ♡やんっ♡ でもぉ……っ♡ でもぉ……♡」

「でもじゃない!」

「うあんん~~♡♡」

 

 カズオはそのままメイの服をたくしあげる。たぷんっ♡と二つのたわわおっぱいがあらわとなった。

 

「み、見ないでぇ……見ないでぇ……」

「メイちゃんのおっぱい。とっても綺麗だよ。」

「ひゃあぁあんっ♡♡♡」

 

 そのままスカート、パンツと順番に脱がしていくカズオ。その間メイはずっと自身の目を両手で隠してイヤイヤと首を横に振り続けていた。

 

「生まれたままの姿になっちゃったね。」

「しんじゃうぅぅ……♡♡♡」

「死んじゃわない。大丈夫。」

 

 カズオは自分の服も脱いでいく。

 

「あ、あぁ……♡男の人の……カズオさんの裸……♡」

「よいしょっ。」

「へ……? おッお、おおお、大きっ!?!?」

「あ……」

 

 ボロンと飛び出すカズオのちんぽ。それを見てビクリと固まってしまうメイ。

 

「あー……そっか。処女だとやっぱり俺のちんぽ怖いよね?」

「い、いいいいえっ!こ、ここ、怖くはない……でですけどっ……!お、男の人のお、おちん…ちんて……こ、こんなに……大きいもの、なんですか……?」

「いや……普通はもっと小さいと思うけど。」

「そ、そうなんですかっ……カズオさんて、あの……その……おちんちんの方も、ご立派なんですね……え、えへへ……」

 

 明らかに引いてはいるが、拒絶はなかった。ポッと頬を赤らめている。その反応になんとなく嬉しさを覚えるカズオ。

 

「一応入れる時、小さくもできるから。」

「は、はいっ……そうなんですか。べ、便利です……ね……」

「………」

「………」

「メイちゃんの初めて……俺が貰っていい?」

「……はい……」

 

 明らかにサイズオーバーのデカチンポ。それを向けられるというのはセックスの経験の無いメイにとって、想像もつかない恐怖だろう。

 それでも受け入れようとしてくれる彼女の心に、カズオは深い感動を覚えた。

 

「あぁ……カズオさんのおちんちんが……わ、私のアソコに……♡」

「……メイちゃん。大丈夫?怖くない?」

「こ、怖くないって言ったら嘘になります……だけど……カズオさんだから……カズオさんのおちんちんだから……私は平気です。」

「え……」

「初めてのお客さんが、カズオさんで本当に良かったと思います。私の小さい目の事を綺麗だって……いっぱい可愛いって言ってくれて……そんな事言われたの……私、初めてだったから……」

 

 その小さな一つ目から、宝石のような涙を溢れさせて笑うメイ。

 

「後悔しないかどうかは分かりません……だけど私……初めてはこのまま……カズオさんに……貰っていただきたいです……」

「メイちゃん……」

「カズオさん。私の初めて……貰ってください……」

 

 女の子にここまで言わせて、セックスをしないという選択肢は無い。

 

「メイちゃん!入れるよ!出来るだけ優しく、ゆっくり入れるから……!」

「はいっ!き、来てください……!カズオさん……あ、ああ……あああッ♡♡♡」

 

 ぬぷっぬぷっとカズオのちんぽがメイのまんこの中に侵入していく。

 

「お、おっき……硬い……ふといぃ……ッ♡♡」

「初めては痛いかもだけど、大丈夫?」

「は、はい……大丈夫です……このまま……んんんぅッ♡♡♡」

 

 今までたくさんのサキュ嬢を抱いてきたカズオだが、処女食いはこれが初めての経験。

 

(め、メイちゃんのおまんこ……!!今まで誰も受け入れて来なかったメイちゃんの処女まんこ……!!女の子の初めてを俺が……ヤバイ……!これメチャクチャ興奮する……!!)

 

 メイのまんこは狭くてキツくて固かった。その感触が余計に処女っぽさを感じさせる。

 

「ううぐ……!!」

「んぁああッ♡♡♡」

 

 プチリと何かを突き破る感覚。言うまでもない、メイの処女膜だ。

 

「め、メイちゃん……大丈夫?痛くない……?」

「大丈夫……大丈夫です……んんんッ♡♡ちょっとピリッとしただけで……はうぅッ♡♡♡あうぅッ♡♡♡」

「まだもうちょっと入っていくから……」

「はいっ♡来てください……♡♡あんんんぅッ♡♡♡」

 

(おちんちんが入ってくるぅっ♡♡か、カズオさんの……おちんちんが……ッ♡♡は、初めては痛いって聞いてたのに……ッ♡♡ お、お母さんの嘘つきッ♡♡こんな、こんな気持ちいいなんて……聞いてないよぉ……ッ♡♡♡)

 

 メイの体を気遣ってか、カズオのちんぽはゆっくり……非常にゆっくりとした遅いペースで膣奥目指して進んでいく。

 誰の侵入も許した事の無い肉の道を、慎重に開拓していくちんぽ。開拓されていくまんこ。

 

「ひぅうぅぃぃ……ッ♡♡♡はぐ♡あぐ……ッ♡」

「くぅう……!!キツ……!!」

 

 まだ挿入の途中であるというのに、あまりのスロー挿入に二人の股間は早くも悲鳴を上げ始めた。もちろん快楽の悲鳴だ。

 

(し、子宮までが遠い……!!)

(い、いつまで入ってくるの……ッ!?♡♡♡)

 

 永遠にも思える長い時間を使った挿入の末、ようやく……

 

ム、チュゥウゥ~~♡♡

 

「んぎっ!?」

「ひぐぅッ!?♡♡♡」

 

 カズオちんぽが全て、根元まで、メイの中へと挿入された。子宮口と鈴口が深い口づけをする。

 

「全部……入ったよ……メイちゃん。」

「はい……♡はぁはぁ……♡♡私の初めて……カズオさんに、んぅっ♡♡も、貰っていただけました……あ、あぅうぅッ♡♡♡」

 

 キュンキュンと反応し合うちんぽとまんこ。

 

(わ、私のアソコにッ お、男の人のアレがぁ……ッ♡♡ずっぽり……ぐっぽり……入っちゃってるよぉ……ッ♡♡♡)

 

 メイのまんこの形にピタリと合う形となったカズオちんぽ。まるで元々一つの性器だったのではと錯覚してしまうほどの見事なハマりっぷりであった。

 

「メイちゃんは初めてだからね。痛みが引くまではしばらくこのまま動かさずに繋がっていようか?」

「は、はひ……♡ありがと……んんッ♡♡ご、ごさいますう……ッ♡♡♡」

 

 処女喪失の痛みなんて、全く無かった。

 あるのは気が狂いそうなほどの気持ちよさ。今動かれたら絶対狂う。このまま深く繋がったまま動かないでいてくれるというので、メイは必死にそれに頷いた。

 正常位で抱き合い、ちんぽとまんこを一番深く結合させたまま、腰は一切動かさない。

 

「ひうッ♡ひうッ♡あんんッ♡♡ふぅ……ッ♡……ふぐぅ……ッ♡♡♡あぁぁんぅ……ッ♡♡♡」

 

 動かしていないのに気持ちよすぎる。まんこは常にキュンキュン締め付けっぱなしだし、ちんぽは常にビクビク震えっぱなしだ。

 鈴口と子宮口は常に合わさったまま、我慢汁がぴゅるぴゅる漏れ出している。

 

(な、なんでぇッ!?♡♡♡動いてないのにッ♡♡入ってるだけなのにッ♡♡♡お、おまんこッ♡♡こんなにッ♡♡ああああッ♡♡気持ちいいッ♡♡気持ちいいよおッ♡♡♡)

 

 性的経験の無い素人おまんこに、百戦錬磨のチートちんぽはやはり強すぎた。

 

(イッちゃうッ♡♡♡イッちゃうぅッ♡♡♡だ、だけど入れられただけでイッちゃうようなはしたない娘だって思われたくないよぉ……ッ♡♡♡)

 

 カズオに失望されたくない一心でメイは絶頂感を必死にこらえていた。腰を一振りでもされたら絶対イッてしまうが、今はピッタリ合わさっているだけなので何とかギリギリ耐えられている。

 それも時間の問題であろうが……

 

(あーやべ……!なんか入れてるだけなのに……もう出そうかも俺……!!)

 

 そして……腰を動かしていないのに、イッてしまいそうになっている者が、実はここにも一人いた。

 ちんぽにとって処女まんことは、言わば人生で一度きり奪う事のできるごちそうだ。誰も汚した事の無いソコに思いっきり自分の精を植え付ける……そんなの絶対気持ちいいに決まっている。早く出したくてたまらなくなるのは、男としてはある種当然であった。

 

(だけど入れただけで出しちゃうような早漏野郎だとは思われたくないな……!!)

 

 そしてカズオも似たような理由で絶頂を我慢しているのだった。

 

(んぅううッ♡♡おまんこイッちゃうぅッ♡♡♡ヤダヤダヤダッ♡♡い、イかないでおまんこぉッ♡♡ま、まだダメぇッ♡♡♡でもこれッ♡♡もう気持ちよすぎて……ッ♡♡♡)

(うぐぐぐぅ……!!まんこメッチャ絞まる!!そんな絞ってこられたら!!くあっ!?ヤバイヤバイヤバイ!!出る出る出るッ!!てかもう出したい!!)

(ひあああッ!?♡♡♡カズオさんのおちんちんッ♡♡♡うああッ!?♡♡ビクビクしてきてるッ!?♡♡♡こんなの無理だよぉッ♡♡♡もうイクッ♡♡絶対イクッ♡♡もう我慢ムリぃッ♡♡♡)

(おおおっ!!?精液込み上げてきた!!と、止まれぇえ!!)

 

 二人の体がブルブルと震えだす。

 そして堪えきれなくなってついに――

 

「しゅびばぜんんッ♡♡♡カズオさッ♡♡♡あんんんッ♡♡♡♡もうイがせてもらいますッ♡♡♡ああイクぅううううううッ♡♡♡♡」

「あぐっ!!俺も……出……ぐぅうッ……!!!」

 

ビュグゥウウウッ!!ビュルビュルビュル!!

 

 男の味を知らないメイの子宮に……溢れるほどの男精が殺到した。

 

「ひあああああああああッ♡♡♡♡なななッなにこりぇええッ!?♡♡♡♡お腹の奥にぃッ♡♡♡♡き、きもぢいのが入ってくるぅううッ!?♡♡♡♡あああああああッ♡♡♡♡ああああああああーーッ♡♡♡♡」

「くぅうう……!!これが処女子宮への中出し……!!俺の精子が……!!一番乗り……!!」

 

 男としての優越感が止まらない。これからメイは何をどうしようとも一生変えられないのだ。初めてセックスした相手はカズオ。初めて精子を受け入れた相手もカズオ。もう絶対に覆らない。絶対の楔。

 

「ああああああッ♡♡♡まだ出てるッ♡♡♡こりぇいつまでッ!?♡♡♡ああああッ♡♡止まらにゃひッ♡♡気持ちいいの止まらないぃいいッ♡♡♡♡ずっとビュービューされてりゅッ♡♡♡♡あああんんんんッ♡♡♡♡」

 

 長い長い射精の末。

 ようやく……

 

「ひぁぐぅ……ッ♡♡♡ひ……♡♡ひ……♡♡」

 

びゅる……びゅる……びゅ……

 

「んん……ふぅっ♡♡……ふぅっ♡♡…………と、止まっひゃぁ……?♡♡♡」

「………ん。よく頑張ったね……メイちゃん。凄く気持ち良かったよ……」

「えへ……♡えへへ……♡えへ……♡」

 

 繋がったまま、頭を撫でられ褒められるメイ。

 

(……♡)

 

 こうしてメイの処女(はじめて)はカズオの物となったのだった。

 

 

 

―――――――――――――

 

チートインキュバス。カズオのレビュー。

 

●単眼娘専門店《単眼倶楽部》

 

巨眼、貧眼て言葉があるのをこの日初めて知った。単眼種族のモテ基準はどうやら目の大きさらしい。目が大きければ大きいほどモテる。だけど俺としては目はほどほどの大きさでもいいかなと思った。今回お相手してもらった娘もAサイズ(胸じゃなくて目)の娘だったけど、普通にメッチャ可愛くて良い子だった。そしてなんと、その娘、処女だった。処女だった。……こっからは単眼というよりも処女抱いた感想になっちゃうんだけど、すっごく良かった。俺は処女厨って訳じゃないけど、可愛い女の子の初めてを奪えるってのは、何物にも変えられない喜びがあると知る事が出来た。ちなみに今回の点数は処女というプラス要素を差し引いた点数であるのであしからず。一応テーマは単眼娘だからね。

7点

 

―――――――――――――

 

 

今回の点数。

 

スタンク ・7点

ゼル   ・7点

カズオ  ・7点

カンチャル・4点

クリム  ・7点

 

 

 

 

 

 

「お母さんが病気?」

「はい……」

 

 行為が終わった後のベッドの中。

 カズオはメイが何故サキュバス店で働く事を決めたのかを興味本意で聞いていた。

 

 要約すると、メイは単眼の村で母親と二人暮らしをしていたのだが、ある日母親が病気で倒れてしまい、治療の為にこの中央街へと引っ越してきたんだと。

 

 しかしその治療費がとても高く、メイの家の貯金を全て使ったとしてもとても払いきれるような金額ではなかったのだという。

 

「それで治療費を稼ぐ為にサキュバス店で自分の体を売る事にしたと……」

「はい……」

「なるほどね~……」

 

 ままならないものだな~とカズオは思った。

 

「……抱いた後に言うのもなんだけどさ、メイちゃんてやっぱりサキュ嬢向いてないよ。」

「えっ………あの、それは……やっぱり私には魅力が無いって事ですか……?」

「いやいや!そういう理由じゃないよ!メイちゃんは超可愛い。なんならもう一回抱けるし。」

「……ふぁ……♡ あ、ありがとう……ございます……♡」

 

 メイの頭をポンポンと撫でるカズオ。

 

「えっと、そうじゃなくてさ。メイちゃん自身がこの仕事に乗り気じゃないでしょ?」

「そ、それは……はい……そうですね。で、でもしょうがないじゃないですか……お母さんが……病気なんだから……」

「う~ん……だよね~……う~ん……」

「……」

「う~~~~~~ん……」

「……あの、カズオさん……?」

「貸す!!」

「へ?」

 

 突然ベッドからムクリと起き上がるカズオ。メイはポカンである。

 

「カス?……私の事ですか?」

「カスじゃない、貸す! 無利子無担保無期限でお母さんの治療費代を貸してやるって言ってるの!返すのはいつでも、ちょっとずつでもいい。だから体を売るとか、そういうやりたくない仕事を無理矢理するのはやめときな。」

「え……えええええええっ!?」

 

 メイはその小さな瞳を大きく見開いた。今日初めて会ったばかりの人が突然大金を貸してやると言い出したのだから無理もない。

 

「え?あの……カズオさん……なんで……?」

「くくく、実は俺って結構小金を溜め込んでんだよね。ほら、俺って酒も飲まないし。使う機会があんまり無いっていうかさ。」

「そ、そうじゃなくてですね!私達、今日会ったばっかりですよ?」

「そうだね。」

「そんな簡単にお金貸しちゃっていいんですか!?持ち逃げされるとか思わないんですか!?」

「え?メイちゃん持ち逃げする気なの?」

「しませんよ!!」

「ならいいじゃん。」

「え……」

 

 カズオはまたポンとメイの頭を撫でた。

 

「単眼村から中央街に来たばかりなんでしょ?お母さんの為とはいえ、右も左も分からない知らない土地で、いきなり生活するのは怖かったでしょ?」

「……はい……」

「俺も昔そうだったからさ。今の仲間に助けてもらって、今の俺があるんだ。だから君みたいな子を見ると……協力してあげたいな~って、つい思っちゃうんだよ……たはは……」

「カズオ……さん……」

「お母さんの病気を治して、それで……」

「……」

「メイちゃんも、ちゃんと幸せになりなよ。」

「あ……」

 

 ニコリと頬笑むカズオ。

 それはもう必殺の一撃だった。

 

(あ、あれ……どうしようお母さん……)

 

 単眼娘、メイ・シールク。

 

(私これ……もしかして……)

 

 この日彼女は……

 

(初恋……しちゃったかも……)

 

 

 処女と同時に恋心までカズオに奪われてしまったのだった。

 

 

 




お疲れ様です。

また一人……将来有望なサキュバス嬢が、サキュバス店からいなくなってしまった……


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食酒亭(小話)

今回はアニメで言うCパート。つまりオマケのお話です。



 突然だが、食酒亭には二人の給仕係がいる。

 

 まず有翼人のメイドリー。

 常に笑顔を忘れず、明るく元気。一部の変態なお客……主にS氏からは「ちょっとセクハラしたぐらいで暴力が過ぎるぞー!」なんて言われたりもしているが、基本的には優しくコミュ力もあって、しかもスタイル抜群な彼女は、食酒亭を代表する看板ウェイトレスである。

 

 次に天使のクリムヴェール。

 少女のような可愛らしい顔立ちの割に、実はご立派なモノをお持ちだと噂の彼は、男女問わず、一部のマニアなお客達からそれはそれは絶大な人気を誇っている。

 常連客であるK氏に向ける視線が、まるで恋する乙女のようだと噂されており、そういう男同士の恋愛が好きなお客達からも人気を集めているとかなんとか……

 

 以上食酒亭で働く給仕係二名。

 

 

 そして……本日より食酒亭に、新たな給仕係が追加される事となった……

 

 

「お、おお、お待たせ、い、いたしました……!」

 

 その給仕係の娘は一つ目であった。

 

「く、黒エールに黒ボアステーキです……!」

 

 小さな一つ目に、自信無さ気な表情、華奢な体つき、だけど胸だけは巨乳……

 

「えっと……ごゆっくりどうぞっ……!」

 

 顔を赤らめ、恥ずかしそうにそそくさと引っ込んで行ってしまう彼女の姿に、食事中だった何人かのお客の手が止まる。

 

「え……誰っスか!?あの娘!?」

「見ない顔だべ。」

「新人さんだっちゃ?」

「可憐です……」

 

 食酒亭に来ていた何人かのお客が、その新人の給仕娘の愛らしさに、思わず見惚れてしまっていたとかなんとか……

 

 

 

 

 

 

 その日の夜。食酒亭営業時間終了後。

 店内のテーブル席にて、軽い新人歓迎会のようなものが行われていた。

 

 歓迎会の参加メンバーは食酒亭女将のツタ、給仕係のメイドリーとクリム。そして新人の四人だ。

 

「お疲れ様。メイちゃん。今日はよく頑張ったわね。」

「お疲れ様メイちゃん。これからよろしくね。分かんない事があったら何でも聞いてくれていいからね。」

「よろしくお願いします。メイちゃんさん。」

「ひゃいっ!よ、よろしくお願いし、し……ます……!」

 

 さて、もう分かっていた方もいるだろうが、食酒亭の給仕係として新たに雇われたこの娘……実は前回カズオに救われた単眼少女のメイである。

 サキュバス嬢をやめる事となったメイは、たちまちの仕事が見つからなかったので、カズオの紹介にてここ食酒亭で働く事となったのである。

 

「あ、あの……この度は……こんな私なんかを雇っていただき……ほ、本当にありがとうございます……!」

 

 椅子から立ちあがり、ペコリと頭を下げるメイ。

 

「ううん。こちらこそ来てくれてありがと。メイちゃんがんばり屋さんで割と何でも出来るから助かるよ。料理とかも手伝ってもらっちゃって、今日はお客も多かったから助かったわ。」

「ありがとうございます女将さん。……で、でも私みたいな貧眼を、こんな素敵な飲食店で雇ってしまって……本当に良かったんですか……?」

「うん?どういう事だい?」

「私のこの……容姿の醜さで……お、お客様の数が減ってしまったら、どど、どうしようかと……」

「あはは、それは無い無い。メイドリーちゃん、今日のお客の様子はどうだった?」

「ふふ、それはもう女将さん。皆可愛い新人の娘が入ったって喜んでましたよ。」

「えっ……!?」

「ははは、ほらね。メイちゃんはもっと自分に自信を持った方がいいよ。」

「うう……そ、そんなはずはぁ……」

 

 顔を赤くしながらもじもじと自分の小さな一つ目を隠すメイ。

 

「メイちゃんさえ良ければ、これからもうちで働いてほしいな。ほら、うちは今人手不足でね……スケベ共に誘われて、仕事ほっぽりだして遊びに行っちゃうようなスタッフもいるからさ。」

「あ、あはは~……」

 

 ツタにニヤニヤと暗い笑顔を向けられて、クリムは居心地悪そうに視線を反らした。

 

「そ、そういえばメイちゃんさんてカズオさんに紹介されて来たんですよね。ボクと同じですね。あはは。」

 

 そしてあからさまに話題を反らした。

 

「クリム先輩もカズオさんに紹介されて来たんですか?」

「はい。正確に言うとカズオさん“達”にですね。頭の輪っかが欠けちゃって、天界から落ちて帰れなくなっていたところをカズオさん、スタンクさん、ゼルさんに助けて貰ったんです。」

「て、天界から落ちてって……だ、大丈夫なんですかそれ!? 詳しくは知りませんけど、天界ってお空の上にあるんですよね? その……お、落ちた時に怪我とか……」

 

 心配そうにクリムの事を見つめるメイ。

 母親が重い病気にかかってしまったメイは、人の病気や怪我とかに対して敏感なのである。

 

「あはは、その時はちょっと羽とか擦りむいちゃいましたけど、今はもう大丈夫です。それより大変だったのは落ちた先に怪物がいた事ですね……」

「か、怪物……!?」

「はい……それはもう山みたいに大きな怪物で、もう絶対死んじゃう……食べられちゃうって思いました……でもですね、カズオさん達がサッと風のように現れて、あっという間にその怪物を倒してくれたんですよ!」

「わあ……!」

「とても怖い顔した怪物が、カズオさんの魔法でカチーンて一瞬で凍っちゃったんです!」

「凄いです!凄いです!」

 

 キラキラと目を輝かせるメイ。クリムも話していて楽しそうだ。

 

「それでですね、怪物から助けて貰った後に、天界に帰れなくなったので面倒見てくださいって、お願いしたんですよボク。図々しいのは承知の上でしたが、もうこの人達しかいないっ!って思ったんです。」

「ふんふん!」

「そしたら三人の中で……唯一カズオさんだけが……『勿論いいよ!(イケボ)』って!即答してくれたんですよ!」

「きゃー!きゃー!何ですかそれ!?かっこ良すぎませんかそれ!?」

「ですよね!ですよね!かっこ良すぎてもうボクすっごく感動しちゃって!」

 

 きゃーきゃーとはしゃぐクリムとメイを見て、ツタとメイドリーはポカンだった。

 

「メイちゃんさんはどうやってカズオさんに紹介されて来たんですか?」

「はい。私はですね……お母さんが病気で、それでこの中央街に引っ越してきたんですけど……」

「え……あ……す、すみません……」

「あ、大丈夫!もう大丈夫です!こっちの街のお医者さんに見てもらえたお陰で、お母さんも今はだいぶ良くなってきたので。もうほとんど全回復だそうです。」

「そ、そうでしたか。良かった……」

「はい。ありがとうございます。えっと……それでですね。こっちに引っ越して来たまでは良かったんですけど、お母さんの病気の治療代がどうしても払えなくてですね……」

「は、はい……」

「それで私、体を売る事にしたんです。」

「えええっ!?」

「ふふ、大丈夫ですよ。まあ聞いてください。それでですね、私の最初のお客様がカズオさんだったんですよ。」

「!! この前の単眼店ですね!」

「そうです!それでカズオさんは……こんな貧眼な私を……その優しく……♡」

「うわぁぁぁっ♡♡」

「えへへ……♡ そ、それで、終わった後にですね。母の病気の事とかを話す事になったんですよ。」

「はいはい!」

「そしたらカズオさん、私がサキュバス店で働きたくなかったって事をズバリ言い当ててくださってですね!」

「そ、それで!?」

「カズオさんがお母さんの治療費代を貸してくれたんです! 返すのはいつでもいいから、だから体を売るとか、そういうやりたくない仕事を無理矢理するのはやめときな。って!言ってくださったんですよ!!」

「ふわあああっ!そ、そんな事言ってもらえたんですか!?」

「『お母さんの病気を治して、それで……メイちゃんも、ちゃんと幸せになりなよ。(イケボ)』って!!」

「そ、そんな事言われたら!もうそれだけで幸せになっちゃうじゃないですか!?」

「勿論なっちゃいましたよ!!」

「「ねーっ♡♡」」

 

 パァンと両手を合わせるクリムとメイ。

 

「………」

 

 何がねーだ。二人ともキャラがおかしい。

 メイドリーはそんな二人を見ながら軽く引いていた。ツタの方を見ると、彼女は一人でお酒を飲み始めていた。歓迎会の言い出しっぺのくせに、早くも戦線離脱している。ずるい。

 

「え、えっと……二人がカズオくんの事が好きなのは分かったけど……そうじゃなくて今日はその……」

 

 このままじゃメイの歓迎会ではなく、カズオを語る会になってしまいそうだったのでなんとか軌道修正を試みるメイドリー。

 しかし……

 

「す、好きっ!?ち、ちち違いますよメイドリーさん!!ぼ、ボクはその……カズオさんが好きとかそういうのじゃなくてですね!?尊敬と言いますか!こ、好意的には思ってますがその……!!」

「そ、そそそうですメイドリー先輩!!違います!そ、それに、わ、私なんかがカズオさんを好きになっても、か、カズオさんには迷惑でしょうし……!!」

「……えぇ~~……」

 

 そこ否定するのか。とメイドリーは思った。どう見てもべた惚れなのに。

 二人共顔が真っ赤で目がぐるぐるだ。

 

「落ち着いて二人共。ほら、そんなにカズオくんの……えと、かっこいい所ばかり考えてたら頭パンクしちゃうでしょ。」

「で、でもメイドリー先輩!一度カズオさんの事を考え出したら、私……止まらなくなっちゃうんです!」

「ぼ、ボクもです!どうすればいいんですか!?メイドリーさん!」

 

 知るか!!とメイドリーは声を大にして叫びたかった。しかし可愛い後輩達が本当に真剣な目で訴えかけてくるので何とかそれを飲み込んだ。

 

「えっと……じゃあ……カズオくんの好きじゃない部分、イマイチな部分を考えてみるとか……」

「ありません!!」

 

 即答だった。

 メイドリーは頭を抱えた。

 

「そ、そうなんだメイちゃん……えっと、クリムくんは?カズオくんの好きじゃない所とか、ある?」

「……うーん……強いていえば、やや女性に対して軽い所ですかね?」

「あー……そこはまあ、カズオくんもインキュバスだからね……仕方ないと言えば仕方ない所なのかもね。」

「……この前も結婚しない理由を聞いてみたら……『結婚したら女遊び出来なくなるからやだ。(イケボ)』でしたから。」

 

 クリムはぷぅっと頬を膨らませた。

 

「……でもクリム先輩。それってつまりカズオさんは……“結婚したら女遊びはする気がない”って考えてるって事じゃないですか?」

「あ……!!」

 

 クリムは目から鱗が落ちたような気分だった。

 

「い、言われてみれば……」

「ど、どうします?あれでカズオさん、実は凄い愛妻家とかだったりしたら!」

「け、結婚したら自分だけを愛してくれるようになったりするんですかね!?……ごくりっ!」

「冒険から帰ってきたカズオさんに……お、お帰りなさいアナタって言って……それで……」

「ご飯にする?……って言って……」

「お風呂にする?……って言って……」

「「そ、それとも…………ひゃあああああッ♡♡♡」」

 

 机に顔を伏せ、ドタバタと足をバタつかせる二人。

 もうダメだ。軌道修正は不可能だ。飲んでもいないのにこの二人は酔っぱらってしまっている。メイドリーは再び頭を抱えた。

 

「メイドリーちゃぁん……棚から追加のお酒持ってきてぇー……うへへ……」

 

 酔っぱらい女将が何か言ってるが無視だ。植物系の種族なのだから酒じゃなくて水を飲め。というか触手を使って自分で取りに行け。

 今この場に酔っぱらいは三人。メイドリーは孤独だ。

 

(こうなったら、私も飲んでやる……!)

 

 もう飲まなきゃやってられない。メイドリーはグラスとお酒を取りに酒棚へと向かうのだった。

 

 

 

 

 

 

 二時間後。

 

「カズオさんて、凄く良い匂いしません?」

「分かります!凄く分かります!」

「落ち込んでる時とか、カズオさんてそれとなくギュッて抱き締めて、頭を撫でてくれるんですけど……」

「あ、ありました!あれ凄いですよね!」

「そういう時にボク……実はその……カズオさんの匂いを……た、堪能というかなんというか……」

「な、なんですかそれ!?ずるい!ずるいですよクリム先輩!」

 

 少年(両性)と少女(非処女)は飽きもせず特定の人物について語り合い……

 

「それでね!スタンクの馬鹿は!いっつも私にセクハラばっかり……!」

「メイドリーちゃんも大変ね~ヒック。」

「そうなの!……でも、悪いやつじゃないって事は知ってるのよ……」

「うんうん。」

「でも口を開けばあいつ!やれおっぱいだ!やれサキュバス店だ!って、エロい事ばっかり!もうフケツ!フケツ!サイテー!」

「そうよね~。メイドリーちゃんは大変ね~。」

「そう!……でもあいつ……悪いやつではないのよ……」

「うんうん。」

 

 酔っぱらい(鳥)はある特定の人物に対しての愚痴を言いまくり、酔っぱらい(植物)はもう何を言ってるのか何を聞いてるのかも分からないくらいべろんべろんだった。

 

 そうして夜は更けていく……

 

 

 

 

 

 

「あー……あったま痛ぁ……」

 

 次の日の朝。

 メイドリーは酷い二日酔いに悩まされていた。

 

「え?メイドリーさん!?どしたの!?大丈夫?顔色悪いよ……?」

 

 そんなメイドリーを見て、朝一の客であるカズオは心配そうに彼女に声をかけた。

 

「……」

「メイドリーさん?」

「………あんたのせいよ……」

「なんでッ!?」

 

 解せぬ。とカズオは思った。

 

「カズオさんおはようございます。」

「お、おは……おはよ……ございます……か、カズオさん……」

「ん、ああ。おはようクリム、メイちゃん。……あれ?二人共なんか、目の下にクマついてない?もしかして昨日夜更かしした?」

 

「カズオさんのせいです……」

「か、カズオさんの……あぅ……せ、せい……」

「だからなんでだよッ!?」

 

 さらに解せぬ。とカズオは思うのだった。

 

 

 




という訳で食酒亭にニューフェイス誕生。
クリムくんに親友ができました。


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光の店へ

実はこの小説書くためにハマってたソシャゲを全部アンインストールしております。ゲーム好きの僕には苦肉の決断だった……



 “闇”……それは精神を奈落の底へと落とす、光無き暗黒の瘴気。

 

「お……おち……おちぃ……」

 

 なので神に仕える聖なる存在である天使は闇属性に弱かった。

 

「お……う……おち……おちち……」

 

 ここはお馴染み食酒亭。

 本日の食酒亭は普段とは違う客層……主に“闇属性”のお客で混み合っていた。

 

「あ、あの……クリム先輩、大丈夫ですか?」

「うぅ……すみません。メイちゃんさん……あちらのお客様に、この料理運ぶの代わってもらえませんか……?闇が深すぎて天使のボクじゃ、近寄ったらダメージ受けちゃいそうで……」

「は、はい。分かりました……!」

 

 クリムから料理を受け取ったメイが闇属性のお客に料理を運ぶ。

 

「ありがとうございます……メイちゃんさん……」

「そ、それはいいんですけどクリム先輩……さっきから言ってる“おちち”って何です……?」

「何というか……そういう感覚なんです……」

「……???」

「分かるぞー。俺らでも闇の攻撃魔法食らうと、精神と魂が奈落に落ちる感覚がするんだよ。」

 

 不思議そうに首を傾げるメイに、近くの席で酒を飲んでいたスタンクが代わりに答えた。

 

「スタンクさん。な、なるほど。“落ちる”って意味なんですね。」

「そーいうこった。メイちゃん、エールおかわり。」

「は、はい!よろこんでです!少々お待ちください……!」

 

 酒のおかわりを注文されたメイは慌てて厨房へと向かっていった。

 

「いやー、それにしてもメイちゃんもすっかりここに馴染んだよな。」

「だなー。」

 

 期待の新人、メイをほっこりした笑顔で見守るスタンクとゼル。

 

「やっぱり給仕ってのはああいう優しい娘でないとな。」

「メイドリーみたいに狂暴性が無いところがいいよな。」

 

 ぐふぐふといやらしい笑みを浮かべながらメイが着るメイド服のスカート、その隙間から覗く太股に視線を這わせるスタンクとゼル。

 

「誰が狂暴よ!!」

「ほげっ!?」

「うげっ!?」

 

 そんなスタンクとゼルの頭にメイドリーの持つお盆がめり込んだ。

 

「痛ってェー!!何すんだメイドリーこの野郎!!」

「そういう所だぞ!!」

「うっさい!!せっかく入ってくれた新人にいやらしい視線を向けるあんた達が悪い!!」

 

 ふんっと鼻息を荒くするメイドリー。

 

 スタンク達と同じ席にいたカズオは、そんな一連の流れを見て「うん。いつもの食酒亭だ。」とリンゴジュースを飲みながら頷いていた。

 

「ぷは……ところでクリム。結構顔色悪いけど大丈夫?」

「ありがとうございますカズオさん……なんとか平気です……でも何だかここの所……闇属性のお客様が多い気が……」

「……そだね。なんでだろ?」

 

 食酒亭内を見渡してみると、そこら中にドラクエのシャドーみたいな人達が座っている。

 そのせいで店内はかなり薄暗い。

 

「なんでって、そりゃ暗黒世界は大型連休の時期だしなぁ。」

「……連休とかあるんだ。」

 

 スタンクの説明にカズオは苦笑いを浮かべた。

 暗黒世界の癖に随分とホワイトである。

 

「お……おち……おちぃ……」

「おっと、大丈夫か?クリム。」

「あ……!」

 

 辛そうなクリムを見て、カズオは彼をひょいっと抱き寄せた。

 そして手に光魔法を集め、そのままクリムの頭を撫で始める。

 

「どう?これでちょっとはマシになったりする?」

「ふわぁ……は、はぃ……ありがとうございますカズオさん……凄くその……心地いいと言いますか……気持ちいいと言いますか……」

「そりゃ良かった。」

 

 ポフッとカズオに身を預けるクリム。

 それを見てゼルは、

 

「クリムも大変だな。そうだ、クリムが明日休みなら、めいっぱい光でも浴びに行くか?」

「!! いいですね!!」

 

 そんなゼルの提案に、クリムはカズオに撫でられながら頷くのであった。

 

 

 

 

 

 

 そして次の日。一行がやって来たのは……

 ウィルオーウィスプ専門のサキュバス店《はなぞの光》。

 

「……ですよねー。」

 

 てっきり皆で日向ぼっこでもしに行くのかな~と思っていたクリムは、サキュバス街に向かう彼らを見て、そんな幻想は早々に諦めた。

 

「おお、すげー!建物自体が発光してるわ。」

「さすが光の精霊が詰まった店だな。」

「ねぇあの看板、『は』の文字だけ落ちてない?」

「本当だ。《はなぞの光》が《なぞの光》になってる。……どっちでも意味通るのが凄いな……」

 

 上からスタンク、ゼル、カンチャル、カズオ。

 これにクリムを足した五人で、今回はこの光の精霊が集まるサキュバス店へとやって来たのであった。

 そうして店の前でたむろしていると……

 

「はぁーい♡ ようこそいらっしゃいませー♡」

 

 キラキラと身体中に光の粒子を纏った綺麗なお姉さんが店の中から出てきた。

 

「ちょ……いきなり!?店の入り口ですよここっ!!」

 

 クリムが驚いたのも無理は無い。

 何せそのお姉さんは、服を何も纏っていない、全裸での登場だったのだから。

 スタンク達はおおっ!と鼻の下を伸ばした。

 

「いいねいいね。」

「……でも光が邪魔で肝心のところが見えてねーぞ。」

 

 お姉さんは確かに全裸……ではあるのだが、乳首やらアソコやら、ちょうど見たい部分が光の粒子によって遮られてしまっている。

 むむむ、と角度を変えてみたり目を細めたりしてみるのだが、頑なにそこだけが見えない。

 

「すみません。この光、私の意思で消したり動かしたりできませんのでー。」

「不便だなおい!!」

「それに私達、光の精霊(ウィルオーウィスプ)の光って、エッチな部分につい無意識に集まっちゃうみたいでー。だからお股の光とかは基本的には消えませんねー。」

「都合いいなおい!!」

「乳首の光はたまに消えたりするんですけどねー。」

「……今は光ってるな。」

「きっと世界線軸の影響ですねー。かの大魔導師デミアの研究論文によると、ショーセツの世界線軸にはそもそも絵がついていないらしいのでー。」

「……よく分からんが、つまり今は乳首が見えない世界にいるわけか。」

 

 せっかく綺麗なお姉さんの裸が目の前にあるのに見ることが出来ないとはこれいかに。

 スタンク、ゼル、カズオ、カンチャルは露骨にがっかりした。

 

「わ、分かりましたからっ!もう店の中に入りましょ?ねっ!?」

 

 クリムはわたわたと慌てている。

 

「わかりましたー。それでは、五名様ごあんなーい。」

 

 そして一行は店の中に入っていく。するとそこは……

 

「眩しい……!」

「広い……」

「え?受付とかねーの?」

「ていうか個室どこだよ?」

「何にも無いよここ?野球ドーム?」

 

 店の中はドーム状の室内だった。学校の体育館程度の広さの円形の大部屋。そのいたるところに光を纏った全裸の光の精霊(おねえさん)達がフヨフヨと浮いていた。

 

「私達ぃ、明るすぎるからー」

「狭い個室で一緒になったらー」

「なんにも見えなくなっちゃうんですよねー」

 

 そういう事か……とカズオは一応納得した。

 こんな広い空間でもかなり眩しいのだ。これで個室なんか入ったら眩しすぎて確かに何も見えないだろう。

 

「え?じゃあどうするんですか?まさかここでする気なんじゃ……」

「そーですよ?」

「え゛!?」

 

 クリムの質問に光のお姉さんはにこやかに答えた。

 固まるクリム。

 

「はーい、それじゃぁ脱ぎ脱ぎしましょうねぇー。」

「ちょっ!?待って!!」

 

 そしてそんなクリムの体を羽交い締めにしてお姉さん達はクリムの服を脱がし始めた。

 

「ホラホラ照れない照れない。」

「わっ!?ダメ!ダメぇえええ!!」

 

 ズルンッとスパッツを剥ぎ取られるクリム。ちんぽがボロンと飛び出した。

 

「こんな丸見えの場所で!!恥ずかしいです~!!」

「大丈夫よ。肝心のトコは光っちゃって見えないから。」

 

 クリムの股間に光の粒子がキラキラと纏わりつく。どうやらあの光は他人にまで伝染するようだ。クリムのちんぽがフラッシュしている。

 おおよその大きさなんかは何となく分かるが、光のせいでどんなブツをしているかまでは把握できない。

 それでもクリムはメチャクチャ恥ずかしそうだったが。

 

「ホラ、お連れのみんなも脱いで脱いで♡」

「あ、ああ……」

「思ったよりとんでもねー店だったな……」

「まさか乱交店だったとは……」

 

 しょうがなくその場で服を脱いでいくカズオ達。

 するとその瞬間――

 

「ぎゃあああああああああああああッ!!?」

 

 カズオの全身がそれはもうメチャクチャに輝き出した。

 

「うおっ!?眩しっ!!」

「か、カズオさん!?」

「どうしたカズオ!?うわっ!めっちゃ光ってる!!」

「カズオが光に……!?」

 

 突然の仲間の発光にスタンク達は軽いパニック状態となる。

 

「め、目がぁあああ!!目がぁああああ……!!」

 

 そして等の本人であるカズオは大パニックだった。

 あまりの眩しさに手で目を押さえるものの、その手すらも発光している為、むしろ余計にダメージである。

 

「確か光の精霊(ウィルオーウィスプ)の光って……」

「エッチな部分に無意識に集まるんだよね……」

「つまり服を脱いだカズオは存在そのものがわいせつ物扱いって事か……」

「「「納得。」」」

「言ってる場合ですか!?か、カズオさん!大丈夫ですか!?」

「バルス!!バルスぅうう~~!!」

「バルスってなんです!?」

 

 

 

 

 

 

「これでよし。」

「……カズオ、お前それもう完全に不審者の格好だからな。」

「仕方ないじゃん!スタンク!眩しいんだから!!」

 

 あまりの眩しさにこのままじゃもうセックスどころじゃなかったので、着ていた黒いローブをターバンのように目元にグルグルに巻き付ける事でなんとか光を遮断する事に成功したカズオ。

 

 それでも全身は発光し続けているので、スタンク達から見れば、真っ白い光の中に黒いターバンだけがボンヤリと浮かんでいるように見えるのである。

 軽くホラーだ。

 

「カズオ、お前それ前見えてんの?」

「全く見えてない。」

「ダメじゃねーか!!」

「うーん……でも何とか意識を研ぎ澄ませば……女の子の気配を探る事が……」

「できる訳ないだろ!」

「……あっちに三人!こっちに四人の女の子がいる!」

「できんのかよ!!」

 

 チートインキュバスに転生して二年強。

 カズオは目隠しをしたまま女の子の気配を探り当てるという、どうでもいい能力を身に付けたのであった。

 

「もしかして俺、見聞色の覇気に目覚めたのかも……!分かる!分かるぞ……!」

 

 得意気になったカズオは女の子の気配を求めて、目隠しをしたまま移動を始めた。

 傍から見れば光の中に浮かぶ黒いターバンがふらふらと徘徊しているように見えるので中々に不気味だ。

 

「女の子発見!」

「ひゃああああっ!?」

 

 とりあえずカズオは一番近くにいた女の子の気配に向かって飛び掛かった。

 

「よーし、それじゃあまずは君に相手をしてもらおうかな。」

「や、あっ!?ちょ……!!?」

 

 目隠しをしている為、どんな見た目の女の子なのかは分からないが、触った感じ、かなり小柄な体型の娘だという事は分かった。

 カズオはそのままその娘の胸に手を這わせ、ふにふにと揉み始める。

 

 小さな胸だ。おそらくAカップかそれ以下。

 しかし、基本的に巨乳好きのカズオではあるが、貧乳の事も当然大好きなのでなんの問題もない。

 

「すべすべの肌……ん? これ何?羽? 光の精霊って羽生えてたっけ?」

「んぁっ♡あ、うぁんっ♡♡ちょ、ま……!んんんッ♡♡♡ か、カズオさん~~!!ボクですよぉ!」

「え゛……」

 

 触っていた女の子から聞き慣れた知人の声がした。

 女の子っぽい声であるが、この声の持ち主が女でない事をカズオは知っている。

 

「クリム!?うわ、ごめん!間違えた!?」

「はぁはぁ……んんっ♡ 酷いですよカズオさん……」

「お、おかしいな……女の子の気配がしたと思ったのに……」

「ひゅい!?き、きき気のせいですよ!だってボク男ですからっ!?女の子の部分なんて付いてるはずないじゃないですか!?」

「ですよねー。うーん……俺の気配察知能力はまだまだ未熟だったって事か……」

 

 ガックリと落ち込むカズオ。するとそこに……

 

「あれー?この辺り、凄いたくさん光ってるー。たくさんお客さんがいるんですかー?」

「それともとってもエッチな人がいるとかー?」

 

 カズオの光に誘われた光の精霊(おねえさん)二人組がふよふよ~と飛んできた。

 

「ルーメンでーす♡」

「カンデラですー♡」

「わっ!わっ!わっ!?」

 

 ルーメン、カンデラと名乗った全裸のお姉さん二人組の登場にクリムはわたわたと慌て始める。

 

「そ、それじゃあボクはこの辺で……」

「ダーメ♡こんなにオチンチンぴかぴか光らせちゃって、どこにいくのー?」

「は、離してぇえー!!」

 

 クリムは逃げ出した。しかし回り込まれてしまった。

 

「うふふっ♡それじゃあスッゴイ光ってるターバンさんのお相手は、私カンデラがさせてもらいますねー♡」

「あ、うん。カズオです。よろしく。全然姿見えないけど……」

 

 一ヶ所に固められたカズオとクリム。カズオにはカンデラ、クリムにはルーメンが割り当てられた。

 

「まま待ってください!せ、せめてカズオさんと離れた所で……」

「聞こえなーい♡」

「あああああああああーー!!」

 

 顔を真っ赤にして、涙を浮かべながら悲鳴をあげるクリムの姿は、キラキラと輝く光の粒子のせいで誰からも見られる事はなかったという……

 

 

 

 




次話エロ。
明日予定だけど、まだ三割程度しか書けていないので明後日になるかも。


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光の精霊

エロ



 “光”……それは闇を浄化し、魂を癒す聖なる輝き。

 

「いやぁあ……だめ…ぇ……」

 

 なので神に仕える聖なる存在である天使は光属性に強かった。

 

「見ないで……!見ないで……!」

 

 ここはウィルオーウィスプ専門《なぞの光》。

 光属性のお姉さん達で混み合ったサキュバス店。彼女達から発せられる光の粒子はあまりの眩しさに、殆どの種族の視界を奪ってしまうという……

 

 要するに何が言いたいのかというと……ほとんどの者が光のせいで視界を妨害されている中、天使であるクリムだけはくっきりはっきり全ての事情が丸見えであったという訳だ。

 

 勃起してしまっている自分のイチモツも、まわりにいる全裸の光の精霊(おねえさん)達も、隣にいる目隠し以外は裸のカズオも……全部が全部丸見えであった。

 

「見ないで……くださいぃ……」

 

 なのでクリムは、現在死ぬほど恥ずかしい思いをしていた。

 

「大丈夫よー♡光のせいでなぁんにも見えないからー♡」

 

 クリムの担当になったお姉さん……ルーメンという名の光の精霊(ウィルオーウィスプ)はニコーと笑ってクリムに抱きついた。

 

「ぼぼ、ボクには見えてるんですよぉ!」

「えー?そうなのー?天使ってすごーい♡でもまわりからは見えないから安心ねー♡」

「そういう問題じゃ……ひやあんっ!?♡」

 

 気にしない気にしないとルーメンは唐突にクリムの光の柱……要するにちんぽを握ってきた。

 

「んぅうっ!だ、だめぇ……ッ♡は、離してくださいルーメンさん……!」

「わぁー♡天使くんのオチンチン大きいー♡それじゃーシコシコしてあげるねー♡」

「あぁあ……ッ♡だめっ♡だめっ♡カズオさんがそこにいるのにぃ……ッ♡」

 

 横を見るとクリムの隣にはカズオがいた。クリムと同じように仰向けに寝そべった体勢で、もう一人の光の精霊(ウィルオーウィスプ)のお姉さん、カンデラという名の嬢と抱き合ってイチャイチャしていた。

 

(カズオさんとカンデラさんがエッチしてる……それを見ながらボクはルーメンさんとエッチをしてる……うううッ!?なんですかこの感情は!?)

 

 よく分からないがモヤモヤして仕方がないクリム。

 

「天使くんのオチンチン大きいから擦りがいがあるー♡」

「あッ♡ああっ♡あんっ♡だめですッ♡うぁんっ♡」

 

 ルーメンに抱き付かれた状態のまま、クリムはちんぽを擦られる。手で激しくシコシコと。

 チラリと隣を見てみると、カズオもカンデラにちんぽを擦られていた。

 

(か、カズオさんの……カズオさんのおちんちんが……ぼ、ボクのおちんちんと同じように光の精霊(ウィスプ)さんに擦られて……んんぅッ!?♡♡)

 

 そういう風に考えるだけでクリムのちんぽはさらに大きくビクンと跳ねてしまう。

 

「きゃっ♡天使くんのオチンチンすっごい元気ー♡これはお姉さんも張り切っちゃわないとー♡そーれシコシコ~♡」

「は、はげしっ!?うぁああッ!?♡♡ひうっ♡ひううっ♡♡」

「どうー?天使くぅん。オチンチン気持ちいい?」

「あうっ♡き、気持ちいい……ですっ♡んっ♡んっ♡」

「それじゃあこのまま続けるねー♡シーコシーコ♡」

「あああうっ♡だめ……♡こんな……♡こんな……♡」

 

(カズオさんのおちんちんを見ながらボク……おちんちん気持ちよくさせられちゃってる……!!)

 

 光のおかげで他人からは見られない……それを良いことに、クリムはカズオのちんぽをガン見していた。

 シコシコされているカズオのちんぽを見つめながら、自分のちんぽもシコシコされる。カズオのちんぽをオカズに自分のちんぽを気持ちよくしてしまっている。 

 

(ごめんなさいごめんなさいごめんなさいッ♡♡カズオさんッ♡♡でもこれ気持ちよすぎて……♡♡♡カズオさんのおちんちん見ながらだと、ボクすごい気持ちよくて……ッ♡♡♡うああ……♡♡♡)

 

 カズオとクリム。天を指す二本の巨根がにっちゃにっちゃとウィルオーウィスプのお姉さんによって扱かれ続ける。

 クリムの目にはそれがハッキリと見えてしまっている。横並びの二本のちんぽが、気持ち良さそうに震えている所を……

 

(ああダメ……ッ♡♡こんなのもう……ッ♡♡んんッ♡♡♡)

 

 精液がぐんぐん込み上げてくる。たまらずクリムは――

 

 ビュルルルゥッ!ビュルルルゥッ!

 

「んあああああッ♡♡♡」

「きゃあっ♡でたー♡」

 

 射精してしまった。飛び出た精液は床の上にボタボタとこぼれ落ちていく。

 

(ぼ、ボク……最低だ……)

 

 ダメだと分かっているのに、凄く気持ちいい射精をしてしまった。

 射精し終わり、へにゃりとへたれてしまうクリムちんぽ。

 

「はぁはぁ……♡はぁはぁ……♡」

「気持ち良かったー?」

「うぅぅ……はい……」

 

 脱力したまま、ぜーぜーと荒い呼吸を繰り返すクリム。ルーメンはそんなクリムのへにゃへにゃちんぽをむにゅむにゅ揉んでいる。

 と、そこに……

 

「お一人様ごあんなーい♪」

「こんちはー。」

 

 店の入り口から一人の魔族の男性がやって来た。

 この店は乱交店なので、こうして知らない客もどんどん参加してくるのだ。クリムはそれをボンヤリと眺めていた。

 

「ルーメンちゃん空いてる?」

「ごめんねー。今この子の相手してるのー。」

 

 やってきた男性客に名前を呼ばれたルーメンは、クリムの体をヒョイッと起こしながらその誘いを断った。

 男性客は「ちぇー残念。」と言いながら目を細め、ルーメンが相手しているクリムへと視線を向けた。

 かなり眩しそうだが男性はなんとかクリムの顔を確認する。射精直後のとろりと蕩けた表情を。

 

「……」

「……?」

 

 クリムと男性客の視線が交差する。そして……

 

「でもその子可愛いな。男でもなんか俺いけそう。」

「ひぃッッッ!!!!」

 

 ――瞬間、クリムの全身に悪寒が走った。

 性的視線を男の人に向けられた事が気持ち悪くて仕方がない。思わず自身の胸とおまんこを両手で隠した。光のおかげであの人からは見られていないと分かっていても、いやらしい視線を向けられてる現状がもう無理だった。

 

(いやだいやだいやだ!!カズオさん……!!助けて……!!)

 

 クリムは本能的にカズオに助けを求めた。ガバッと起き上がり、ルーメンから離れ、勢いよくカズオの体にダイブして抱き付きに行ってしまった。

 カズオの横っ腹にクリムの体がドンッ。

 

「うわっ!?なんだ!?誰!?」

 

 当然目隠し状態のカズオは自身の身に何が起こったのかさっぱりだ。

 突然横から何かが勢いよく抱き付いてきた事しか分からない。

 

ベチンッ

 

「んごっ!?」

「ッ!?♡♡♡」

 

 そして抱きついた拍子に、クリムのへにゃちんぽが、しなるようにしてカズオのデカちんぽを思いっきりビンタしてしまった。

 

「な、なんだなんだ!? 今何がぶつかってきた!?」

 

(ご、ごめんなさいカズオさんーーっ!)

 

 クリムは己の軽率な行動を恥じた。そして心の中でカズオに詫びる。

 男の人の性的視線が怖かったからという理由で抱き付いてしまい、そしてあろうことかちんぽにちんぽをぶつけてしまうという失態。

 

(今のがボクだってバレたらカズオさんに嫌われちゃう……! バレてないうちに離れなくちゃ……)

 

 クリムは慌ててカズオから離れようとした……のだが……

 

「? 何ですこれー?」

「んんッ!?♡♡♡」

 

 カズオのちんぽを扱いていたカンデラが突然乱入してきたクリムちんぽを不思議そうな顔をして握ってきたのである。

 

(ひああああッ!?♡♡ダメですカンデラさん!!離してくださいッ♡♡♡にぎにぎしないでッ♡♡♡ああああッ♡♡♡)

 

 ちんぽを握られたせいで逃げられなくなってしまったクリム。声を出したらカズオに気付かれてしまうので必死に声を押し殺す。

 

「ふぅ……ッ♡♡んく……くぅ……ッ♡♡」

 

 射精直後のちんぽを激しく揉まれる、擦られる。クリムは歯を食いしばってその刺激に耐え続ける。

 

「あらー?天使くんどこに行っちゃったのー?」

 

 さらに悪い事は続くようで、突然いなくなったクリムをルーメンが手探りで探し始めた。

 光の精霊のくせに光の中で目が見えないのかとクリムはツッコミたかった。

 

「え?何?何が起こってんの?」

「さあー?なんでしょー?」

「――!!」

 

 訳が分からず身を起こすカズオ。それに釣られてカンデラも身を起こす。

 やっとカンデラの手からちんぽが解放されたので逃げ出そうとするクリム。

 だがその瞬間…… 

 

「天使くんどこ……きゃあっ!?」

「ひゃっ!?」

「うおっ!?」

「わっ!?」

 

 先程クリムが出して床にこぼした精液……それをルーメンが踏んでしまった。ぬるぬるの精液に足を取られ、バランスを崩したルーメンは、カズオ、クリム、カンデラを巻き込む形で思いっきり転んでしまった。

 

 もつれ合う四人。入り交じる光。そしてクリムは――

 

(え……?)

 

 カズオの顔面に、尻餅をついてしまった。

 

「んんぅうぅ~~ッ!!?♡♡♡」

「もがっ!?もごぉっ!?」

 

 正確に言うなら、仰向けで寝転がるカズオの口に向かって、自身のおまんこを思いっきり押し付けてしまっていた。

 カズオの唇と、クリムの下の唇が、ぷちゅっとキスしてしまっている。

 

 ちなみにルーメンとカンデラだが、転んだ拍子に頭同士をぶつけ合わせてしまったらしく、二人仲良く目を回して気絶してしまっていた。

 二人の頭の上でぴよぴよと星の光が回っている。

 

(うぁああーん!なんでこんな事になっちゃったんですかー!? こ、これってもしかしてボクのせい!? ごめんなさい!!ルーメンさん!カンデラさん!)

 

 慌ててクリムはカズオの顔から腰を上げた。

 しかし……

 

ガシッ

 

「ひぅっ!?♡♡」

 

 カズオの両手が、持ち上がったクリムの尻を掴んだ。

 

「これ誰のお尻?カンデラさん?それともルーメンさん?」

 

 掴んだクリムの尻を、カズオはやらしい手付きで撫で回し始めた。

 

「んくッ!?♡♡んん……ッ♡♡……ッ♡♡……ァッ♡♡」

「ぷりぷりのお尻……わーお。もうおまんこぬれぬれだー。」

「ッ――!?♡♡♡ゥゥゥ……ッ♡♡♡ッ!?♡♡ッ!?♡♡」

 

 ぷにゅっ……と、カズオの人差し指がクリムの割れ目に触れてきた。

 瞬間――クリムのおまんこに過去最大級の快楽が広がった。愛液がじわぁっと溢れ出し、カズオの指におまんこがちゅーっと吸い付いてしまう。

 

(だめ……ッ♡♡だめぇえ……ッ♡♡♡ どこ触ってるんですかカズオさん!! んんんダメッ♡♡ こ、声出したら……ッ♡♡ ボクだって事がバレちゃう……ッ♡♡ ボクにおまんこがついてる事が……ッ♡♡ カズオさんのおちんちんを入れる為の穴がついてる事が……ば、バレちゃうぅう……ッ♡♡♡)

 

 両手で自身の口を塞ぎ、漏れ出しそうになる喘ぎ声を必死で押さえ込むクリム。

 

「ぷにぷにおまんこだ。これ絶対名器でしょ。」

 

 カズオの指がおまんこを押してくる。割れ目をくちゅくちゅ弄られる。

 

(気持ちいいッ!?♡♡気持ちいいッ!?♡♡気持ちいいーーッ!?♡♡♡なんですかこの気持ちよさ!?♡♡♡カズオさんの指ッ♡♡おかしいッ♡♡おかしいッ♡♡)

 

 指で触れられてるだけなのにおまんこが気持ち良すぎる。ひくひくしてしまっている。

 ちなみに今のクリムのちんぽは、過去最低級の小ささにまで縮み込んでしまっている。男の役割を完全に放棄してしまっていた。

 

「どーお?おまんこ気持ちいい?中に指、入れるね。」

「ッ~~!!??ん"んッ!?♡♡♡く、く……ふ……ぐ……ッ♡♡♡♡んぃ……ッ♡♡♡」

 

 カズオの指がクリムのおまんこの中に入ってきた。そしてそのままその指がちゅぽちゅぽと前後する。

 あまりの気持ち良さに腰砕けになってしまう。

 

「ふぐぅぅぅ……ッ♡♡♡みゅ……ッ♡♡くひ……ッ!?♡♡ん"ん"……ッ♡♡♡」

「このおまんこ……俺の指ぎゅーぎゅー締め付けてきてる。すっごくいやらしいおまんこだな……これは多分……きみ、めちゃくちゃエッチな性格の娘だろ? アタリ?」

「んんん~~ッ♡♡♡」

 

 顔を真っ赤にして、首を横にぶんぶん振るクリム。

 声に出して答える事が出来ない。かと言って首を振った所でカズオからは見えていないのだが。

 

(違いますっ♡違います~~っ♡♡ボクはエッチな娘じゃありません~~ッ♡♡♡カズオさんのバカ~~ッ♡♡♡)

 

 そうやって心の中で否定をするも、おまんこは変わらずカズオの指を美味しそうにしゃぶり、味わってしまっている。

 お腹の下辺りがキュンキュン反応してしまう。

 

「きみ全然喋らないね?どうしたの?」

「……ふぅッ♡♡……ふぅッ♡♡」

「上の口が喋らないなら、下の口とお喋りするかな。ぺろっ」

「ひぐぅぅーー……ッ!?♡♡♡♡」

 

 おまんこから指を抜いたカズオが、今度はおまんこを舐め始めた。

 

「ん……れろれろ……ん、んちゅっ、れろ……」

「くひゅ……ッ♡♡♡かひゅ……ッ♡♡♡ふぁ!?……ん"んんん"ッ♡♡♡」

 

 クリムのお尻を撫で回しながら、クリムのおまんこを舐め回す。舌がにゅるりと膣内に入ってきて、たくさんたくさんおまんこを味わわれてしまう。

 

「ぢゅるるるるるー!!」

「み"ィイイイ………ッ!?♡♡♡♡」

 

 おまんこを吸われる。クリムのラブジュースがごくごくとカズオに飲まれている。

 

(なんれぇえーッ♡♡なんれこんな気持ちいいんですかぁああーーッ!?♡♡♡おまんこがぁあッ♡♡♡おまんこッ♡♡ボクのおまんこッ♡♡あああおまんこッ♡♡おまんこイクッ♡♡おまんこイクッ♡♡おまんこイッちゃうッ♡♡♡)

 

「ひぅ……ぅアッ♡♡♡ん"ーーッ♡♡♡みにゅィ……ッ♡♡♡……ッ♡♡」

「れろ~れろ~。ん、ちゅる。ぢゅるるるっ!」

「んも……ッ♡♡♡かは……ッ♡♡はぐ……ッ♡♡」

 

 そうしてクリムは堪えきれずについに――

 

(イ……く……ッ♡♡♡)

 

「ん"ん"ん……ッ♡♡♡んぐ……ッ♡♡ん……ん"ん"ん"ん"ん"……ッ♡♡♡♡ァ……く……ッ♡♡♡ぎもぢ……ッ♡♡♡ん"ぐぅぅ……ッ♡♡♡♡」

 

 思いっきりイッてしまった。

 おまんこがビグンッビグンッと痙攣して、潮がブチャブチャ吹き出した。

 

(ああああああ……ッ♡♡♡♡これ一番気持ちい……ッ♡♡♡おまんこビクビク……ッ♡♡♡止まらない……ッ♡♡カズオさぁぁん……♡♡♡)

 

 今日一日で、何度も一番気持ちいいを更新してしまった。

 

「はぁはぁはぁはぁ……♡♡♡」

 

 脱力した体を引きずるようにしてカズオの元から逃げ出そうとするクリム。四つん這いでぺたぺたと。

 しかしまたお尻をガシリと掴まれてしまい、ズリリ~と再びカズオの元に引き寄せられてしまった。

 

「それじゃあそろそろ本番かな?」

「ッ!?」

 

 後ろを振り返るとバックの姿勢でクリムのまんこにちんぽを入れようと構えているカズオの姿があった。

 

(ダメダメダメ!!それだけは!!本当に!流石に!ダメですよーー!!)

 

 入れられる……挿入される……ちんぽとまんこが合体してしまう……カズオのちんぽがクリムのおまんこの中に入ってしまい……そして、いっぱいジュポジュポ擦られて、二人でたくさん気持ちよくなって、最後は子宮の口にちんぽの先っぽをギュ~って押し付けられて、クリムの赤ちゃんの部屋に、カズオの赤ちゃんの元を注がれて、幸せになってしまう……

 

「ッ――♡♡♡♡」

 

 想像しただけで排卵してしまいそうになるクリムまんこ。

 

(そんなのダメです!!だって絶対声抑えられないッ!!バレちゃうバレちゃうバレちゃう!!)

 

 クリムは必死でカズオに抵抗する。自分のお尻を掴んでいるカズオの手を払い、そしてカズオをドンッと押し倒す。

 

「ッー♡ッー♡」

「お?」

 

 無抵抗のカズオ。しめた!

 クリムはビンビンに勃起しているカズオのちんぽに目を向けた。これさえ鎮めてしまえば、カズオに襲われる心配はない。

 

(ぜ、全部!絞り出しちゃえば……!! えっと……ええいっ!)

 

 一瞬の躊躇の後、クリムはカズオちんぽに抱き付いた。そして、そのまま大きく口を開け、先っぽに向かってしゃぶりついた。

 

「あむぅううッ♡♡♡んじゅるるるぅッ♡♡♡」

「おおおうっ!?」

 

 大きすぎて全部は入りきらないが、なんとか入るだけ口の中に入れる。

 

(これは仕方がない事だから……ッ♡♡カズオさんのおちんちんを鎮める為に……必要な事だから……ッ♡♡♡)

 

 そうやって自分に言い訳をしながら、クリムはカズオのちんぽをしゃぶり始める。口いっぱいにちんぽの味が広がる。凄くエッチな味……続いて匂い。前にサラマンダーの店で嗅いだ、あの匂い。鼻がおかしくなりそうなほどの精臭。だけどクリムはこの匂いが大好きだった。

 

(く、臭ッ♡♡相変わらず臭すぎですよぉッ♡♡♡カズオさんのちんちんッ♡♡うう……っ♡♡臭い……♡♡臭いよぉ……♡♡臭すぎ……♡♡……でも大好き……♡♡♡)

 

 くんくんとちんぽの匂いを嗅ぎながらちゅぷちゅぷとちんぽをしゃぶるクリム。

 

(カズオさんのおちんちん……♡変な味ぃ……♡♡まずいぃ……♡♡まずいのに……美味しい……♡♡♡クセになっちゃう味……♡♡これも大好き……♡♡♡)

 

 れろれろとカズオのちんぽを愛しげに舐め回すクリム。

 美味しすぎてやめられない。良い匂いだし、もうずっとこのままカズオのちんぽをおしゃぶりしたまま一生を終えてもいいんじゃないかと、そんな馬鹿な事まで考えてしまう。

 

(あぅ……♡ な、何を夢中になっちゃってるんですかボクは!? 射精……そ、そうだ。射精させなくちゃ……!カズオさんのおちんちんのイライラを鎮める為に……!ボクがこのおちんちん……い、いっぱい気持ちよくしてあげないと……♡)

 

 口の中にたっぷりと唾液を溜め、クリムはそれをちんぽにぬちゃぬちゃと塗りたくり始めた。裏筋やカリ首、ちんぽの気持ちいい部分を徹底して舐め回す。クリム自身が巨根のちんぽ持ちなので、どこをどう舐めればちんぽは気持ちいいのか、そんなのは丸分かりである。

 

「お、おお……!?気持ちいい……!ち、ちんぽ舐めるの凄い上手いね。あ、マジで気持ちいい、このフェラ……!」

「んぢゅっ…♡あむっ♡れろれろ……♡んぉ~……♡♡あもっ♡♡くぷちゅっ♡ぢゅっ♡ぢゅっ♡」

 

 カズオの口元が気持ちよさそうに歪んでいる。思わず嬉しくなってしまう。

 

(気持ちいいんだ……♡♡ボクにおちんちん舐められて……♡♡カズオさん……いっぱい気持ちいいんだ……♡♡♡)

 

 両手で竿を擦りながら、鈴口に何度もキスの雨を降らせるクリム。

 

(もっと……♡♡もっと気持ちよくなってほしい……♡♡♡)

 

 唾液まみれのカリ首の裏を擦る。ヒクンヒクンとちんぽが跳ねる。溢れ出す我慢汁。凄い量だ。

 クリムはそれを使ってさらにちんぽをぬちゃぬちゃにしていく。

 

「ああっ!それ気持ちいい……!」

「んぢゅるぢゅるっ♡♡れろれろっ♡あむあむっ♡」

 

 カズオの睾丸がキュ~っと持ち上がっていく。

 

「うっ、そろそろ俺……もう……!!」

 

 出すのだ。出しちゃうのだ。クリムの口が気持ちよくて、クリムにちんぽをぺろぺろされて……

 

(ああああッ♡♡♡出して……ッ♡出してくださいカズオさんッ♡♡♡いっぱい出してっ♡♡カズオさんが気持ちよくなった証を……♡♡ボクに……♡♡カズオさん……ッ♡♡♡カズオさん……ッ♡♡♡)

 

 ちゅ~っ♡とカズオの鈴口に吸い付くクリム。

 ドクンッとちんぽが跳ね上がった。

 

「あああ!出る出る……!!」

「んちゅぅっ♡♡あも……♡♡ん……♡」

「出る……ッ!!!」

「んんんッ♡♡♡」

 

ドビュウルルゥッ!!ドビュウルルゥッ!!

 

「んんんんんんんんんんーーッ♡♡♡♡」

「ぐ、う、おおお……!!」

 

 クリムの口内に、カズオの遺伝子がこれでもかと吐き出された。

 

「んぶぶっ♡♡ごぶ……ッ♡うぶ……あぶぁあッ♡♡♡」

 

 あまりの射精量にクリムの口の中はすぐにカズオの精液でいっぱいになってしまった。

 たまらずちんぽから口を離す。するとビュービューとカズオ精液はクリムの全身へと降り掛かってきた。

 

(口の中……カズオさんのでいっぱい……♡♡♡体中にもいっぱいかけられて……♡♡♡に、匂いも凄くて……♡♡♡ボクの射精と全然違う……♡♡カズオさんの射精は……凄く、男の人って感じがして……♡♡素敵……♡♡♡)

 

 キュンッキュンッキュンッとクリムの女の子が反応してしまう。愛液が止まらない。子宮が降りてくる。

 

(カズオさんのおちんちん……こんなに出したのに……まだこんなにビンビン……♡)

 

 ぺろっと射精を終えたばかりのちんぽを舐めるクリム。カズオのちんぽは射精したばかりだとは思えないほど硬く、大きく、力強く、そそり勃ったままだった。

 

(これはもう……お口だけじゃ我慢できないんですね……♡♡)

 

 クリムは立ち上がり、カズオに見せつけるようにおまんこをくぱぁと開いた。

 

(これはカズオさんのおちんちんを鎮める為……♡鎮める為に……仕方なくだから……仕方なく……ボクのおまんこで……カズオさんのおちんちんを……♡♡♡)

 

 くちゅりとカズオのちんぽの先っぽと、クリムのまんこの割れ目が重なる。

 そして――

 

「あれー?ここどこー?」

「うーん……頭痛い……」

 

「!!!!!」

 

 ルーメンとカンデラが気絶から目を覚ました。

 

 そんな二人の声で我に返り、クリムは飛び上がるようにカズオから離れた。

 

(ぼ、ぼぼぼボクは今何をしようと!!?)

 

 心臓がドキドキしている、荒い呼吸を繰り返す。

 なんとかカズオと一線を越える事を回避できたクリム。ギリギリセーフだ。

 

(あ、危なかったぁ………ううっ♡……で、でも……おまんこのうじゅうじゅが……またこれぇ……辛くて……!!)

 

 後ちょっとで大好きなちんぽとの結合が叶ったのに……

 寸前でお預けされたクリムのおまんこは持ち主に強い不満感を告げていた。エッチしたい!エッチしたい!エッチしたい!エッチしたい!

 カズオのちんぽに……中出しされたいと……

 

「うぅ……んぐ……ッ♡」

 

 仕方なく自分の指でぐちゅぐちゅとおまんこを弄くりまくるクリム。なんとかおまんこの不満を解消しないと……

 ただこれは、指じゃ絶対に解消されない。クリムは仕方なく、先ほどぶっかけられたカズオの精液を指にたっぷりと絡め、それをそのままおまんこにぐちゅぐちゅぐちゅぐちゅ。

 

(あ……♡これ凄い気持ちいいかも……♡)

 

 おまんこの不満感が少しだけ引いていく。

 これなら……と思い、チラリとカズオの方に目を向けてみると……

 

「あんっ♡♡あんっ♡♡ターバンさんのオチンチン気持ちいいーッ♡♡♡」

「あーん♡♡次は私の番ねー♡♡」

 

 カンデラとルーメンが、とても気持ちよさそうにカズオと中出しセックスをしていた。自分はオナニーで我慢しているというのに……

 

(ううう~~……も、もうこのお店……嫌ですぅうう~~!!!)

 

 

 

―――――――――――――

 

チートインキュバス。カズオのレビュー。

 

●ウィルオーウィスプ専門店《なぞの光》

 

眩しすぎる。今回の店はとにかく眩しすぎる。光の精霊が発している光の粒子はエッチな部分に集まっていく習性があるらしく、女の子の乳首とかアソコとかは基本的に見る事は出来ない。それどころか光は他人にも伝染するらしく、俺の場合全身が光ってしまい大変だった。目がイカれるかと思った。仕方がないので目隠ししたままエッチする事にしたんだけど、目隠ししてるから何が起こってるのか、何をされてるのかさっぱり分からない。どんな女の子としたのかさえさっぱりだ。あと乱交店なのも俺からしたらマイナス点かな。他の客の汁とかが普通に床にこぼれてたりするので、うっかり踏んでしまったりすると本当に気持ち悪い。

1点

 

―――――――――――――

 

 

今回の点数。

 

スタンク ・7点

ゼル   ・5点

カズオ  ・1点

カンチャル・5点

クリム  ・0点(とても筆圧濃く書かれている)

 

 

 

 

 次の日。

 

「あっ……おっ……おち……おちちぃ……」

 

 食酒亭は相変わらず闇属性のお客で込み合っていた。

 

「おちぃ……おちぃ……」

「辛そうだしもう休んだら?あとは私とメイちゃんでやっとくからさ……」

 

 闇属性のお客にビクビクと震え続けるクリムを見かねて、メイドリーが休みを取るように提案してきた。

 

「……はい……そうさせてもらいます……」

 

 そうしてクリムはふらふらと食酒亭で借りている自室へと戻って行った。

 

「はふぅ……」

 

 部屋に戻るや否や、クリムは力尽きるようにベッドに横になった。

 

(あの店に行って以来……精神と魂だけじゃなく……もう色々と奈落に落ちた気がする……)

 

 クリムはかえって闇に弱くなったのだった。

 

 

 

 

 

 

 二時間後。

 

 トントン

 

「……んぅ?」

 

 クリムの部屋を、誰かがノックしてきた。

 

「……はい。どうぞー?」

 

 クリムが返事をすると、扉はガチャリと開かれた。

 するとそこには……

 

「よっ。調子どう?」

「え?カズオさん!?」

 

 にこやかに笑って右手を軽く上げるカズオの姿があった。

 

「ど、どうしたんですかカズオさん?ぼぼ、ボクに何かご用ですか!?」

 

 まさか昨日のアレ……カズオにおまんこを弄られたり、カズオのちんぽをおしゃぶりしたりしていた人物が、実はクリムだったと、その事がカズオにバレてしまったのではないだろうか?

 クリムは内心で冷や汗をかきながらカズオに質問した。すると……

 

「いや~、闇属性のお客ばっかりで、クリムが辛そうだったって話をメイちゃんから聞いてね。」

「え……?」

「いやさ、メイちゃんがね……」

 

『あの、カズオさん……良かったからその……クリム先輩の様子を、みみ、見に行ってあげて……くれませんか?ほ、ほら……カズオさんて、光魔法が使えるようですし……く、クリム先輩も喜ぶと……お、思いまして……』

 

「……って言ってきてね。だから俺がこうしてやって来たという訳さ。」

「メイちゃんさんが……そんな事を……」

「迷惑だった?」

「い、いえっ!凄く……嬉しいです……メイちゃんさんにも、後で……お礼言っておきます……」

「そっか。そうだね。それじゃどうする? この前みたいに、また光魔法で頭を撫でてやろっか?」

 

 そう言ってカズオは手に光魔法を集めながらクリムがいるベッドの上へと腰掛けた。

 

「いえ……」

「ん?」

 

 そんなカズオの腰に……クリムはギュッと抱き付いた。

 

「光魔法はいりません……ただ……今はこうして……ボクのそばにいてください……カズオさん……」

「……分かったよ。」

 

 少しだけ、闇に強くなれた気がしたクリムであった。

 

 

 

 

 




お疲れ様です。
これでようやく原作の一巻分が終わりました。
今回で十店目のサキュバス店(エロ回)だったので、またもやアンケートのお時間です。
気楽に回答していただけると嬉しいです。


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カズオの休日(前編)

原作の一巻分が終わったという事で、今回のお話は原作で言う、『巻末おまけマンガ』に当たるお話です。

エロ



 チュンチュンチュン……

 時刻は早朝。スズメが鳴いているような時間帯。

 

「…………」

 

 カズオの朝は早い……訳ではないが、今日は特別早起きだった。

 

「ふぁ~ぁ~……流石にこの時間帯だと人少ないね……」

 

 大きなあくびをしながら、朝イチのサキュバス街のど真ん中を、カズオは一人で歩いていた。

 

 今日はカズオの“休日デー”だ。

 

 基本的にはいつもスタンク達とつるみ、冒険に出掛けたり、食酒亭で騒いだり、一緒にサキュバス店へと出向いたりしているカズオではあるが、こうして月に何回かは休日デーと称し、自分のペースで一日をまったりと過ごしたりしているのである。

 

「あ、カズオさんっ♡」

「エリィさん。お待たせー。」

 

 そうして朝からカズオが向かった場所は《エルフのおやど》。高齢エルフが多く所属しているサキュバス店であり、カズオが童貞を捨てた店でもある。

 そして店の入り口では、カズオの童貞を卒業させてくれたサキュバス嬢でもある、エルフのエリィがにっこりと笑って佇んでいた。

 

「ごめんねエリィさん。こんな朝早くからの予約で。」

「ううん。来てくれただけで嬉しいから♡」

 

 そう言ってエリィはカズオの腕にギュッと自分の腕を絡めて胸を押し付けてきた。

 

「はぁ……♡カズオさん……♡久しぶりのカズオさん……♡」

「久しぶりって……俺三ヶ月前にもここ来たばかりなんだけど?」

「カズオさんと会っていない間の時間は……とても長く感じちゃうの♡」

「……長命種族とは思えないセリフだ。」

「ふふふっ♡それじゃあ行きましょうか♡」

「あはは……」

 

 苦笑いしながらカズオはエリィに連れられて店の中へと入って行く。

 そうしてプレイルームに着くや否や……

 

「そーれっ♡♡」

「おっとと。」

 

 さっそくとばかりに、カズオはベッドの上へとエリィに押し倒されてしまった。

 

「さあさあっ、カズオさん……エッチしましょ……?」

「エルフなのにせっかち過ぎだー。一流のサキュバス嬢はまず、軽い世間話から入ったりするのがセオリーなんじゃなかったっけ?」

「……世間話とエッチとだったら……カズオさんはどっちがしたいですか?」

「エッチですね。」

「ほら即答~♡」

「わははっ。」

 

 そう言ってお互いに笑い合いながら服を脱がし合っていくカズオとエリィ。

 

「エリィさんの体……とっても綺麗ですよ。」

「ふふっ♡人間以外でそんな事言ってくれるのは……カズオさんくらいよ♡」

 

 服を脱いで、そのままベッドの上でギュッと抱き合うカズオとエリィ。

 お互いの体を撫で回し、ゆっくりと愛撫して性的興奮を高めあっていく。

 

「はぁん♡カズオさんの手付き……とってもエッチ……♡」

「エリィさんの手付きも相変わらずすっごいエッチ。」

「……まあ私はプロですからね。二百年もの間、色んな男の人達を手玉に取ってきたベテランですから。」

「二百年か~、凄いよね。俺はサキュバス店通いし始めてまだ二年程度だから、エリィさんから見たらまだまだアマチュアレベルかな。」

「えー……こんなエッチな手付きのアマチュアさんが一体どこにいるんですかぁ?」

「こんな手付きってどんな手付き?」

「あぁんっ♡やっ♡あっ♡そ、その手付きぃっ♡カズオさん♡ま、またおまんこ弄るの上手くなってる……♡ んんぅっ♡」

 

 カズオはエリィのおまんこをくちゅくちゅと弄り始めた。

 

「あん♡やぁん♡もう……♡ただでさえ最初から気持ち良かったのにっ♡カズオさん、この二年で、どんどんエッチが上手くなってきちゃって……んんっ♡」

「エリィさんに女の人の気持ちいい所、色々教えてもらったからね。」

「んぁっ♡だからって……上達早すぎ……ああっ♡カズオさんッ♡そこぁ……♡」

 

 おまんこの中に指をぬぷっと入れて、上のざらついた部分を軽く擦る。エリィはびくびくっと震えながらキュ~っとカズオの指を締め付ける。

 

「ほーら、エリィさんのおまんこ……もうこんなになっちゃった。」

「はぁはぁ……♡私ばっかり良くされてたら、サキュ嬢としての立つ瀬がないわ……♡」

「じゃあ俺のコレも、良くしてくれる?」

「ふふふっ♡勿論♡それじゃカズオさんのおっちんぽ♡いっぱいキモチーキモチーってしてあげますね♡」

 

 そう言ってエリィはカズオのちんぽをギュッと握った。

 

「ふふっ♪こーこ♡カズオさんの気持ちいい所は……ここのでっぱりのとこ♡」

「おおぅっ!」

「それからこの裏筋も……♡」

「ん、く……!」

「先っぽだって感じちゃうんですよねっ♡」

「うあっ!そこ……!」

「やぁん♡ぬちゃぬちゃ~♡」

 

 約200年もの間、男のちんぽを弄り続けてきたエリィにとって、男根の気持ちいい部分を探り当てるというのは、文字通りお手の物だった。

 

「ふふっ♪おちんちんパンパン♡それに熱~い♡」

「ああ、エリィさん。そこ気持ちいい……!」

「えいっ♡えいっ♡」

「うう……!やっぱり上手い……!」

「すっごいビクビク……♡もう出したくて仕方ないって感じかな~?」

「そんな感じっす……」

「……カズオさんはどこでピュッピュしたい?」

「んー……おすすめはどこ?」

「それは勿論……こ・こ♡」

 

 おまんこをくぱぁと開くエリィ。 

 

「この穴の奥に、カズオさんのお精子さん達が暮らすお部屋があるのっ♡とっても居心地の良いスイートルーム♡」

「ほう。それじゃあ俺の中から、エリィさんの中に、精子達をたくさん引っ越しさせないとな。」

「は~い♡何名様でもいらっしゃ~い♡」

「よっと、お邪魔します。」

「んんっ♡♡あっ♡」

 

 ぬぷっとエリィのまんこ穴に亀頭が添えられる。そのままぬぽぽ~とちんぽが入れられていく。

 

「あぁあぁ……♡♡」

 

 じっくり味わうように結合していく。

 ちんぽとまんこが絡み合い、男と女が合わさる事でしか生まれない快楽が込み上げてくる。

 

((き、気持ちいい……ッ!!!!))

 

 カズオの巨大ちんぽは余すこと無くエリィの膣内へとピッタリと収まった。

 

「あ、相変わらず気持ちよすぎっ♡いけないおちんぽさんね……♡ 私とシた後、このおちんちんで一体何人の女の子達をイかせてきたのかしら~?♡んっ♡」

「人数なんて覚えてないよ。とりあえずたくさんかな。」

「本ッ当に悪いおちんちん♡♡ついこの間まで童貞だった癖にっ♡♡私のおまんこで初めてを卒業した癖にっ♡♡悪い子だっ♡悪い子だっ♡ほらほら♡貴方の初めてのおまんこはこのおまんこですよ~♡忘れちゃダメですよ~?♡」

「んっ、忘れられる訳ないよ。あんなに気持ちいい初体験。」

「うふふっ♡♡♡」

 

 エリィはパチュパチュと腰を振り始めた。それに合わせてカズオも腰を動かし始める。タイミングはバッチリだ。

 

「あんっ♡あんっ♡わ、私もこのおちんちんだけは忘れられないのっ♡♡ああ……ッ♡本当に気持ちいい……♡♡」

「エリィさんのおまんこ……俺の始まりの場所……ああ、気持ちいい……!」

「くぅんっ♡ああっ♡カズオさんっ♡キスしましょうっ♡セックスしたまま♡ブチュ~って♡キスしたいっ♡♡」

「でも確か~キスは別料金とか言ってなかったっけ~?」

「もうっ♡♡何百年前の話をしてるんですか!?♡」

「いや二年前だけど……」

「カズオさんの場合はッ♡♡キス無料ッ♡♡いつでも無料サービスっ♡ですからッ♡♡だからキスぅ♡♡キスしましょっ♡お口でもセックスしたいの♡♡」

「無料サービスならやらざるを得ないな。ちゅっ……」

「んんんんんんん~~ッ♡♡♡♡」

 

 唇と唇を合わせる。それに合わせてちんぽの唇と子宮の唇も密着させ合った。

 上と下とでチュ~と深いキス。

 

(やっぱりこれっ♡♡幸せぇえええ♡♡♡♡)

 

 エリィの長い手足がカズオの腰に絡み付いてきた。

 妊娠欲求が最大限まで高められた時のエリィのクセである。絶対に逃がさないという強い意思を感じる。

 

「んッんんん……!!そんなにしたらエリィさん!俺もう……!!」

「はひゅッ♡♡出してっ♡♡このまま私の中にッ♡♡カズオさんのお汁♡♡♡全部そこにっ♡♡子宮の中にぃ……ッ♡♡♡」

 

 グググッと歓喜に震えたちんぽの管を精液が登り始める。

 

「おおお!出る!出る!!エリィさんのおまんこに!出る!出すよ!!」

「出して出して出してッ♡♡♡あああッ♡♡おちんちんッ♡♡もっと子宮口に押し付けてぇえッ♡♡♡そこなのぉっ♡♡そこにぃいいッ♡♡♡出してぇええッ♡♡♡」

「んん!!出る……ッ!!!」

「あああああッ♡♡♡♡」

 

ビュルルル!ビュルルル!

 

「んぁあ……ああ……ッ♡♡♡は、入ってきてりゅぅぅ……ッ♡♡♡♡」

「おおお……!!気持ちいいぃ……!!」

「ああ……ッ♡♡満足するまで……♡♡い、いくらでも……♡♡あんんっ♡♡だ、出していってぇ……♡♡♡」

 

 ギュウウッと強く抱き合った状態のまま、カズオはこれでもかと言わんばかりにエリィの子宮の中へと種付けしていくのであった。

 

 

 

 

 

 

 エリィとのセックスが終わり、少しのイチャイチャの後、カズオは《エルフのおやど》を後にした。

 ちなみに支払いの方は『カズオ専用、エルフのおやど無料クーポン券♥️ただしエリィ指名の場合のみ!!』という無料クーポン券があったのでそれを使った。

 そして店を出るときにまた同じクーポン券を貰った。

 

 

 カズオが次に向かったのは、猫型獣人専門のサキュバス店《ニャンニャン天国》。

 

「あ!お兄さん!遅いにゃ!!もう来ないかと思ったにゃ!!」

 

 店の入り口前には黒猫の獣人娘、フィフィがおり、腰に手を当てて、いかにも怒ってますよといったポーズを取ってカズオの事を待ち構えていた。

 ちなみに尻尾はピーンと立ってぷるぷるしている。

 

「いやフィフィちゃん……まだ予約してた時間の二十分前なんだけど……」

「フィは一時間前から待ってたにゃ!!」

 

 ぷんぷん怒ってフィフィはカズオに飛び付いた。

 そのままカズオの顔をぺろぺろ舐め始める。

 

「わぷっ!?フィフィちゃん!舌ざらざら!やめて!」

「うっさい!遅れた罰にゃ!!だからフィに好きなだけ舐めさせるにゃ!」

「あー、はいはい。ごめんごめん。」

「……むむっ!?お兄さんの体から、他のメスの匂いがするにゃ!」

「そりゃさっきまで《エルフのおやど》に行ってたからね。でもシャワーは浴びてきたよ?」

「そんなの関係ないにゃ!!猫獣人は鼻が敏感なのにゃ!!う"う~!お兄さんの体についたメスの匂い……フィの匂いで上書きしてやるにゃ~!!」

「ああちょっ!?こら!脱がすな!部屋入ってから!それは部屋入ってから!!ああもうっ!」

 

 慌ててカズオはフィフィを体にくっつけたまま《ニャンニャン天国》のプレイルームへと入っていくのであった。

 

 

 そうして場所はプレイルーム。そこでカズオはフィフィに……

 

「……お兄さん凝り過ぎにゃ。」

「あ゛ーー……そこそこ……キクぅ~……!気持ちいい~!」

 

 マッサージを受けていた。前にやってもらった肉球マッサージだ。これがまた気持ちいい。

 

「肩凝りは体によくないから、お兄さんはもっと定期的にフィの所に来るべきにゃ。」

「そーだにゃ~。」

「口真似をしないで欲しいにゃ!」

 

 尻尾をぱたぱた振りながらフィフィはカズオの体をマッサージしていく。肉球でギュッギュッ。おっぱいでむにゅむにゅ。たまにぺろぺろ。

 そうしてカズオの全身の凝りを解していく。

 

「ふ~、ありがとフィフィちゃん!すっかり体が軽くなったよ!」

「ふふんっ♪ もっと褒めるにゃ!」

「フィフィちゃんのマッサージは最高だよ!俺これめっちゃ好き!」

「にゃふふ~♡ じゃあお返しに……お兄さんもフィフィの事をマッサージするにゃりぃ♡」

 

 そう言ってフィフィは足を広げ、おまんこをくぱぁと広げた。

 

「あらあら、それがマッサージをねだる姿勢なのかにゃ?」

「ふにゃ~♡フィのここ……とっても凝り凝りだから、お兄さんの硬いのでいっぱいマッサージして欲しいのにゃ~♡♡」

「エッチな子猫ちゃんだな。」

「んナ"ァァオ♡♡♡早くおまんこマッサージにゃ~♡♡♡」

「あいよっ。お客さん。」

 

 既にとろとろに蕩けていたおまんこの中に、カズオはちんぽをズブズブと沈めていった。

 

「あにゃぁああんっ♡♡キタにゃっ♡♡お兄さんのおちんちんっ♡♡♡」

「どうです?お客さん。俺のちんぽマッサージは?」

「しゃいこーッ♡♡お兄さんのおちんちんマッサージ♡♡フィ大好きにゃぁっ♡♡」

「それじゃあおまんこの中の凝りを解していきましょうか。」

「にゃあッ♡♡ンナッ♡♡そこっ♡にゃっ♡ナオッ♡ナオッ♡はにゃっ♡♡気持ちいい~♡♡気持ちいいにゃぁ~♡♡」

「ほ~!だいぶ凝ってますねお客さん。特に子宮口なんか……」

「み"ゃああああッ♡♡♡奥にごちゅごちゅッ♡♡♡フィの赤ちゃんのお部屋ッ♡♡♡赤ちゃんのお部屋がァッ♡♡♡」

 

 子宮の入り口に何度もちんぽをぶつけてまんこの凝りを解していく。

 最初からとろとろだったおまんこが、さらにとろとろのふにゃふにゃである。

 

「ついでに尻尾のマッサージもしますか。」

「にゃああああああッ!?♡♡♡♡おまんこしながらそこはダメにゃあああッ♡♡♡気持ちよすぎてッ♡♡あにゃあッ♡ひにゃッ♡ナ"オオオオッ♡♡♡」

 

 ちんぽでおまんこの中をコスコスしながら、尻尾を握って同じようにコスコス。特に付け根が一番の性感帯。猫の一番気持ちいいポイントだ。

 

「あ"にゃにゃああッ♡♡♡も、もうイクにゃッ♡♡フィはイッちゃうにゃッ♡♡」

「おおお!まんこ締まってきた……!」

「イクッ♡イクッ♡イクッ♡お兄さんっ♡♡もうフィは……ッ♡♡♡」

「ようし!俺も出す!フィフィちゃんもイッちゃえ!」

「ナ"オ"オ"オオオッ♡♡♡♡おまんごイクぅうううううッ♡♡♡♡」

 

 ビクンッビクンッと絶頂を決めるまんこ。その締め付けによりカズオも――

 

「んぐぅ……ッ!!」

「に"ゃ……ッ♡♡♡」

 

ビュウーッ!!ビュウーッ!!

 

「ナ"……にゃひゃ……ッ♡♡♡♡ナ"ォ……♡♡♡♡」

 

 フィフィの中に大量の精液を注ぎ込んでいくのであった。

 

「フィの子宮の中……♡♡お兄さんの精子さん達にマッサージされひゃってるにゃぁ……♡♡♡にゃひひぃ……♡♡」

 

 

 

 

 

 

 そうしてフィフィとのエッチを終えたカズオは《ニャンニャン天国》を後にした。

 ちなみにここでも支払いは『フィフィを指名の場合のみ無料にゃ!!また来るにゃ!!』という無料クーポン券があったのでそれを使った。同じのがまだあと70枚ほどある。全部フィフィの手書きだ。

 

「さ~てお次はと……」

 

 カズオは時間を確認して次の待ち合わせ場所である、行き付けの連れ込み宿屋へと向かった。

 連れ込み宿とは、要するにラブホテルである。

 そしてそこの入り口に彼女はいた。

 

「……お久しぶりです。カズオさん。」

「久しぶり。ララドリーちゃん。待った?」

「今来たところです。」

「そっか。なら良かった。今日は遠い所、わざわざ来てくれてありがとうね。」

「いえ……その……飛んできたんで……大丈夫です……」

 

 もじもじとほんのり顔を赤らめながら羽をぱたぱたと動かしているこの娘の名前はララドリー。

 かつて有翼人専門のサキュバス店、《妬き鳥・秘伝のタレ》にてカズオの相手を勤めたサキュバス嬢である。

 

「それじゃあさっそく入ろうか。」

「……いきなりですか。カズオさんは相変わらずエッチばかですね。」

「そのエッチばかに誘われたからって、有翼人の森からこんな遠くの街まで飛んで来ちゃったおばかエッチちゃんはどこの誰なんですかねー?」

「それはカズオさんがっ!私とどうしてもエッチしたいって!念話の魔法道具で連絡してくるから!だから私は仕方なく!仕方なくここまで来てあげたんですよ!」

「そうだったね。ありがとうララドリーちゃん。嬉しいよ。ここまでの交通費とか諸々はちゃんと払うから。」

「……別にいいです。飛んできたから思った以上に早く着けたし……私の事忘れないでいてくれたし……それよりカズオさん。早くエッチしたいんでしょ? なら早く部屋に入りましょ? 早く二人きりにっ♡」

 

 ララドリーはカズオの手を取って、早く早くと催促してきた。その表情はどう見ても発情していた。

 

「そだね。ララドリーちゃんもエッチしたくてたまらないみたいだし。」

「はいっ♡ あ、いえっ!違います!私は今日お仕事で来てるだけですから!!エッチしたくてたまらないのはカズオさんの方ですから!!わ、私は別にその……」

「いいから。ほら。」

「ちゅぴぃッ!?♡♡♡やっ!?♡」

 

 ララドリーの後頭部の生え際付近をサッと撫でるカズオ。

 

「な、何するんですか!?ばか!カズオさんのエッチばか!!」

「ただ後頭部を撫でただけだよ。」

「それ有翼人にとってはすっごいセクハラなんですよ!!」

「はいはい。それじゃエッチしにいこ。」

「うぅ~♡話ちゃんと聞いてくださいよ……もうっ♡」

 

 そんなやり取りをしながら連れ込み宿へと入っていくカズオとララドリー。

 そして部屋に着くと、カズオはバッと服を脱ぎ出した。

 

「ひゃあっ!?♡」

「ほら、ララドリーちゃんも脱いで。」

「うう……いきなり過ぎ……♡ やっぱりカズオさんの方がエッチですぅ……」

「いいからほら、脱いでよ。脱がないなら脱がせちゃうから!そりゃっ!」

「ちゅぴッ!?やっ!?ま、待ってカズオさ……ああああッ♡♡♡ぬ、脱がしちゃだめぇっ♡♡」

 

 ギュッと抱き寄せ、ララドリーの着ている服を剥ぎ取っていくカズオ。

 あっという間に下着姿へとひんむかれてしまうララドリー。抵抗は口だけだった。

 

 ララドリーが着ていた下着だが、それはかなり際どいタイプのエロ下着だった。スケスケだし、大事な所に穴が空いているタイプのオープンショーツ。犯される気満々の格好である。

 

「わーお。何このエッチな下着は? 総排泄孔(おまんこ)の所に穴が空いてるけど?めっちゃエロい!」

「こ、これは……カズオさんがエッチばかだから……だから……」

「こんな下着を着てくるなんて……ララドリーちゃんは本当にエッチだなぁ。」

「ぴちゅっ!?ち、ちがっ!!これはカズオさんが喜ぶと思ってだから!!だからエッチなのはカズオさん!私じゃないです!私はただカズオさんに合わせてるだけだから!!」

「ララドリーちゃん。すっごく可愛い。その下着よく似合ってるよ。めっちゃエッチ。お陰で俺のちんぽ、もうこんなになっちゃった。」

「やッ♡♡だ、だめぇっ♡♡カズオさんのちんちんっ♡♡おおきくなり過ぎで……怖いですよぉ♡♡犯されちゃうっ♡♡だめだめぇ♡♡」

 

 だめと言いつつも、ララドリーのお尻は嬉しそうに揺れていた。尾羽がくいくい上がっている。

 

 カズオから逃げるフリをしてベッドの上に倒れ込むララドリー。そんなララドリーの太股を掴んで、くぱぁと足を開かせるカズオ。

 

「ほ~ら、捕まえちゃった~!」

「いや~ん♡♡エッチばか~♡♡これじゃ逃げられないです~♡」

「こんなエッチな下着穿いちゃって、一体どっちがエッチばかなのかね?総排泄孔丸見えだよ?」

「見ないでぇっ♡私の一番恥ずかしい所♡見ちゃだめですぅっ♡♡」

「見ちゃだめって言われると、余計見たくなるよね……そーら、くぱぁ!くぱぁ!」

 

 オープンショーツの隙間から、総排泄孔を指で広げてやるカズオ。ピンク色でねとねとの穴が丸見えだ。

 

「あ、あああ……♡♡み、見ないで……♡そこぁ……♡♡私の色んな穴が一ヶ所にある所らからぁ……♡♡♡」

「なんの為の穴だっけ?」

「うんちと、おしっこと……た、赤ちゃん(たまご)を産む穴ぁ……♡♡」

「それと?」

「えっ……?」

「俺のちんちんを入れる為の穴でもあるでしょ!ほら!」

「んあぁああッ♡♡♡カズオしゃッ♡♡ちゅぴぃッ♡♡ちんちんッ♡♡入って……ああああッ♡♡♡」

 

 オープンショーツを穿かせたまま、カズオはララドリーの総排泄孔へとちんぽを挿入していった。

 

「ちゅぴぃ♡♡ちゅぴぃ♡♡ちゅぴちゅぴぃッ♡♡♡」

「おおお、相変わらず押し返してくるかのような入れ心地……!負けるか!」

「ちゅぴぃいいいッ♡♡♡お、奥まで入って……♡♡あああんッ♡♡だめっ♡ちゅぴぃんっ♡♡♡」

「そーれ、ずぼずぼ~!」

「ちゅぴぃッ♡♡ああああッ♡♡♡ちゅ、ちゅぴぴぴぃッ♡♡♡」

「あー、これはたまらんっ。」

 

 感度抜群の肢体を撫で回しながら、何度も何度も総排泄孔をちんぽで擦っていく。ララドリーはされるがまま状態でひたすら喘いでいた。

 

「イグぅううッ♡♡♡ちゅぴぃッ♡♡イッでぅううッ♡♡♡なのにまたイグッ♡♡♡ひぃいいいッ♡♡♡気持ちいいぃいいッ♡♡♡」

「ほら、それじゃもう一度答えてみよっか? 総排泄孔って、なんの為の穴なんだっけ?」

「ちんちん入れる為のあにゃぁッ♡♡♡私の総排泄孔はッ♡♡か、カズオさんのちんちんッ♡♡♡入れる為だけにッ♡♡♡開いてる穴なのぉおッ♡♡♡♡」

「俺のちんちんの為だけ?他には何も無いの?」

「あとはぁ……ッ♡♡♡たまごぉッ♡♡♡カズオさんの有精卵ッ♡♡♡それを産むのッ♡♡この穴でッ♡♡♡」

「他には~?」

「それだけッ♡♡♡もうそれだけですッ♡♡♡私の総排泄孔はッ♡♡カズオさんのちんちん入れてっ♡♡有精卵(あかちゃん)を産む為だけにあるのッ♡♡♡それだけッ♡♡もうそれしかしたくないのおおおッ♡♡♡ちゅぴぃいいいいッ♡♡♡」

「このエロエロアホー鳥!!もう出ぁす!!」

「ちゅぴぃいいいいいいいいッ♡♡♡♡」

 

ビュブグゥウウッ!!ブビュルルゥウッ!!

 

「おおお……!出る出る……!おお……!」

「ちゅぴぃ♡♡ああッ♡ちゅぴっ♡♡出されて……っ♡♡ちゅぴぃ♡幸せっ♡♡はぅん♡ゆーせーらーん♡♡♡今日こそホントにっ♡♡孕んじゃうぅ……♡♡♡ちゅぴぃ……♡♡♡」

 

 連れ込み宿屋には妊娠防止の魔法陣が敷いてある為、どう足掻いても有精卵は出来ないのだが……それを忘れたララドリーは孕む気満々で中出しを受け入れ続けるのであった。

 

 

 

 

 

 

 ララドリーとのセックスが終わった頃には、時刻はすっかりお昼となっていた。

 いっぱい出して空腹にもなってきたので、そろそろ昼食にでもするかなと考え始めたその頃。

 

「よう。スケベ記事の兄ちゃんじゃねーか。」

「アロエさん!」

 

 妖精専門サキュバス店《フェアリー花蜜》の店長であるアロエがベンチの手すりに腰掛けて、煙管をスパスパと吹かしていた。

 

「……こんな所で何してるんすか、アロエさん。」

「花の匂いを嗅ぎながら日向ぼっこだ。妖精には大切な事なんだよ。」

 

 そう言ってアロエはベンチの横に咲いていた大きな花を指差した。

 煙管を吸いながらじゃ、匂いも何も分からない気がするが、カズオはあえて突っ込まなかった。

 

「ところで兄ちゃん、どうしたんだい? まるで朝からサキュ嬢抱きまくって、気がついたら昼だった。みたいなツラしてっけどよ。」

「心読んだかのように当てないでよ!」

「ヒッヒッヒ……!」

 

 アロエはけたけた笑うとチョイチョイとカズオを手招きした。

 

「……何すか?」

「腹へってんだろ。それならうちの店に来な。ごちそうしてやるよ。」

「へっ……?」

 

 そうしてカズオはアロエに連れられて《フェアリー花蜜》へとやって来た。

 受付の椅子に座らさせられたカズオの目の前にドンッとフルーツを中心に大量の料理が並べられる。

 

「さ、兄ちゃん。好きなだけ食ってくれていいぞ?」

「……それはまあ……ありがたいんですけど……えっと、アロエさん?」

「なんだ?」

「貴方はそこで何をしてるんですか?」

「あん?」

 

 アロエはカズオのズボン……いやパンツの中に潜り込んでいた。そしてカズオのズボンの中から顔だけを外にヒョコッと出している。

 まるでカンガルーの子供が親カンガルーのポケットの中に入っているような構図だ。

 

「ヒヒヒ、まあ気にすんな。」

「めっちゃ気になるよ!!」

「食事代として、ちょいとちんぽ借りるだけだ。安いもんだろ?」

「軽い口調ですんごい事要求してきたよこの人!?」

「まあ兄ちゃんは食事を楽しみながら、俺のまんこも楽しんでおきなっ。そおれっ!」

「あああっ!ちょ……もう……」

 

 カズオのパンツ中でパンツを脱いだアロエは、自身のまんこをカズオちんぽに向かってぐりぐりと押し付けてきた。

 

「ほら、さっさとちんぽ小さくしな。入らねぇだろ。」

「はいはい……」

 

 カズオは言われた通りちんぽの大きさを縮めていく。

 勃起させながらちんぽを縮めていくという人間には出来ない高等テクニック。

 するとちんぽはにゅぽっとアロエの中へと挿入された。

 

「お"うッ♡♡……ヒヒヒ♡これこれっ♡やっぱたまんねェなっ♡」

 

 ちんぽの感触を味わいながらホウ、と心底気持ち良さそうなため息を吐くアロエ。

 

「……相変わらずっすね。」

「俺ぁオボコいのは似合わないからねェ。……そだ、兄ちゃん、葡萄取ってくれよ。兄ちゃんもどんどん食いな?俺をちんぽにハメてる間は食い放題って事にしといてやるからよ。」

「ちんぽ入れてる間だけフルーツ食べ放題の店って何それ……まあ、はい……せっかくだからいただきます……」

 

 カズオはアロエをちんぽにハメたままリンゴをしゃりしゃりと齧り始めた。

 甘くて美味しいリンゴだった。

 

「ん~♡なかなか贅沢だな、こりゃ♡」

 

 アロエはぬちゃぬちゃと腰を動かしながら葡萄をむしゃむしゃと食べている。

 性欲と食欲を同時に満たしている。確かに贅沢だ。

 しばらくそうして食べながらセックスしていると……

 

 ガチャリ

 

「!!」

「あー♡……いらっしゃい。」

 

 入り口の扉が開いて、一人の男性客が《フェアリー花蜜》へと入ってきた。

 

「え……な、何してるんですか?」

 

 男性客は受付の椅子に座っていたカズオ……それと、そのズボンの中にいるアロエを交互に見ながら狼狽えていた。

 気持ちは凄く分かる。こんなのが受付に座っていたら誰だって度肝を抜かれるだろう。

 

「ヒヒヒ♡俺らの事は気にすんな。確かアンタは……7センチのお客だったね。NGは無しだ。その辺に名簿が置いてあるからテキトーに好きに選びな。」

 

 それだけ言ってアロエは腰振りに戻ってしまった。

 

「おっ♡おっ♡おっ♡きもち……♡兄ちゃんのちんぽ……♡おっ♡おっ♡」

 

「…………」

 

 男性客は名簿を開き、その中身を見ながら固まってしまっている。

 嬢を選んでいるフリをしながら意識はこっちに集中しているようだ。アロエはズボンの中にいるので、結合部自体は見られていないものの、何をしているのかはバレバレだろう。凄く気不味い。

 

「くひ……♡お"お……♡♡」

「ん……!ぐ……!」

「ふ、膨らんできてる……♡♡おおおっ♡♡」

「あ、やば……!」

 

 それでも気持ちよくなってしまうのがセックスだ。

 アロエは小刻みに腰を打ち付け始める。ギュ~とまんこが締まり、カズオはたまらずそのまま――

 

「あ、出……ッ!!」

「お、あ、はぁああ……うあああ……ッ♡♡♡♡」

 

ドビュブゥーー!!ドビュブゥーー!!

 

「ッ!!?」

 

 突然気持ちよさそうに体をブルブルと震えさせ始めたアロエとカズオを見て、名簿を見ていた男性客はビクッと肩を震わせた。

 そしてカズオとアロエの二人を見て、その男性客は前屈みになってしまった。

 

「あ、あの……店長さん。」

「ひっ♡ひっ♡……なんだ?どの娘にするのか決まったのか?んくっ♡」

「あの、僕も店長さんと……」

「あーわりぃな。今もう俺の腹ん中は、このカズオ兄ちゃんのでパンパンだ♡♡他の奴のが入るスペースはねェよ♡諦めて他の嬢選びな。」

「そ、そうですか……」

「ヒヒヒヒヒヒッ♡♡♡」

 

 隠れアロエファンでもあった男性客は、その場でガックリと項垂れるのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 《フェアリー花蜜》にて昼食とエッチを済ませたカズオが次に向かったお店は乳牛系ホルスタイン専門サキュバス店《牛乳牧場》。

 そこでカズオは爆乳牛娘のルクミールを予約しておいたのだが……

 

「ご主人様~♡♡」

「わぶっ!?る、ルクミールちゃん……もがが……」

「いらっしゃいませご主人様っ♡おっぱいですよ~♡おっぱいいっぱい搾ってください~♡ご主人様~♡ご主人様~♡」

 

 店の中に入った瞬間、入り口すぐの所で待ち構えていたルクミールにギュウッと顔をおっぱいの中へと抱き込まれてしまった。

 

「むごっ!苦しい!ちょ、一回離して!ルクミールちゃん!」

「ご主人様~♡好き~♡モ~♡」

「聞いてるッ!?」

 

 ルクミールの胸は片乳だけでもカズオの頭よりも大きいので、その谷間の中に顔を埋めてしまえば頭なんて完全に隠れてしまう。

 カズオの頭はもにゅんもにゅんとおっぱいの中で潰れていた。

 

「もがもがっ!息苦しい!!……あ、でもおっぱい好き……」

「ご主人様~♡ルクミールのおっぱいをどうぞ~♡たくさんいただいちゃってくださいね~♡」

「わ、分かった、分かったから……と、とりあえず個室!ここまだ入り口だから!」

「は~い♡」

 

 そのままぱふぱふしてもらいながら、カズオはルクミールと共にプレイルームへと向かった。

 部屋に着くとすぐに二人は服を脱ぎ出して乳繰り合い始めた。

 

「あ~……やっと落ち着いておっぱい揉める。」

「私はどこでもおっぱい揉んでもらって大丈夫でしたけど~?」

「エントランスでおっぱじめちゃったら他の人に迷惑でしょ!」

「なるほど~。あっ♡それよりご主人様、もっとおっぱい揉んでください~♡モ~み♡モ~み♡」

「……本当に分かってんのかな?……まぁいっか。」

 

 気にしても仕方ないのでおっぱい堪能に意識を回す。

 おっぱいに顔を埋めながらもみもみとその爆乳を揉みまくるカズオ。

 

「ルクミールちゃんのおっぱい、大きいおっぱい。甘い匂い……」

「ふふふ~♡ミルクがいっぱい詰まってますからね~♡ぜ~んぶご主人様の物ですよ~♡どうぞいただいちゃってください~♡」

「では遠慮なく。いただきますっ。ちゅっ、ちゅぱっ、んぐっんぐ……!」

「あぁんっ♡ご主人様~~♡♡♡」

 

 ベッドの上にて、ルクミールの生の乳首をちゅーちゅーと吸い始めたカズオ。すると乳から大量の牛乳がぴゅるぴゅると溢れ出してきた。

 まったりとした高級な味の母乳。食後の一杯である。

 

「んちゅっ、ごくごくごく……ぷはっ、ルクミールちゃんのおっぱい美味しっ!」

「モォ~っと飲んでください~♡いっぱいいっぱい~♡んんッ♡ご主人様におっぱい飲んでもらうの~♡私大好きです~♡」

「ん……ちゅっちゅっ……ごくごくごく……」

「モォオオ~~ッ♡♡♡ああぁ……おっぱい出るぅ……♡♡♡」

 

 ぐにんぐにんとおっぱいを揉みしだきながらちゅぱちゅぱと乳首を吸う。乳は母性の象徴だ。リラックスしながら吸っていると、まるで赤子の頃に帰ったかのような心持ちになる。

 昼食後というのもあって、のんびり吸っているとだんだんと眠たくなってきた。

 

「……ん……ちゅぱ…………ふぁ……あ……」

「モォ? ご主人様、もしかして眠たいんですか~?」

「え?……あぁ、ごめん。……今日早起きだったから……あとおっぱいに包まれてたらなんか気持ちよくて……むにゃむにゃ……ちゅっちゅ……」

 

 乳首を吸いながら眠そうに目を擦るカズオ。

 

「眠たいんでしたらこのまま私の胸の中で眠っちゃっても大丈夫ですよ~?」

「えー……いや……でもほら、セックスもしたいし……」

「それなら~……はい♡おまんこの中におちんちん入れてください~♡」

「ん……」

 

 カズオにおっぱいを吸わせた体勢のままルクミールは仰向けとなり、カズオを自分の上へと乗せた。

 そしてカズオのちんぽを掴んで、自身の女性器の中へと導いた。

 

「は~い♡じゃあご主人様♡このまま入れちゃいますね~♡んん~♡」

「あー……ちんぽ気持ちいい……」

「ふふふ~♡私もすっごく気持ちいいです~♡セックスですね~♡」

「うんー……すごいセックスー……」

 

 カズオはルクミールのまんこの中にちんぽを入れたまま、ルクミールの右胸を枕にして、左胸の乳首をちゅぱちゅぱと吸う。

 

「は~い♡それじゃあそのまま目を閉じてくださいご主人様~♡ルクミールのおまんこの中におちんちん入れながら、おっぱいの中で、ゆっくりとおやすみくださ~い♡」

「うーん……ありがと…………おやすみぃ……」

 

 そのままカズオは、ルクミールの香りに包まれたまま、気持ちよさそうに眠るのであった。

 

 

 

 

 

 




今回、書くのすっごい大変。

続きは明日予定だけど、もしかしたら明後日になるかも。


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カズオの休日(後編)

エロ



ビュグウウウーッ!ドビュルウウーッ!

 

 カズオは心地よい射精と共に目を覚ました。

 

「モ"ォ"オ"オオ……ッ♡♡♡も、モオッ♡♡モオらめです~……♡♡♡モ~入らない……入らないでずぅ~……♡♡♡ご主人様ぁあ~ッ♡♡♡ンモオオオッ♡♡ぎ、ぎもぢぃいぃ~……♡♡♡♡」

「んぁ……?」

 

 カズオが目を開けると、そこにはアヘ顔で全身をガクガクと痙攣させ続けるルクミールの姿があった。

 そしてちんぽがとても気持ちいい。身を起こして見てみると、カズオのちんぽはルクミールのまんこの中に精液を溢れ出るほどドバドバ注いでいた。溢れすぎてベッドの上が軽い水溜り状態となっている。

 

「……?」

 

 カズオの記憶によると、確かルクミールのまんこにちんぽを入れたままおっぱいを枕に昼寝をしていたはずなのだが……

 

「……これ、何があったの? ルクミールちゃん。」

「も、モオッ……♡ご主人様っ♡や、やっと目を覚ましてくれたんでひゅねぇ~♡♡よ、よかったれす~♡♡わ、私……イかされ過ぎへ、気持ちよくてぇ~……♡♡」

「ど、どゆこと?」

「ご主人様ったら~……♡♡ね、眠りながりゃ……私のおまんこ……な、何度もごちゅごちゅして~♡それで、何度も何度も何度もビュ~ビュ~って射精して~……♡♡♡ わ、私イかされ過ぎれ……殺されひゃうかとっ♡思いまひたぁ~……♡♡♡」

 

 ルクミールの説明によると、カズオは寝ながらずっとルクミールの事を犯していたらしい。

 

「あららー……ご、ごめんね?ルクミールちゃん。大丈夫これ?」

「謝らないでください~♡こんなにシてもらえて~♡♡私幸せですから~♡♡♡攻められるの大好きです~♡♡」

 

 アヘッと笑うルクミール。

 

「……ま、まあ大丈夫ならいいけど……あ!ルクミールちゃん!そういえば今何時!?」

「はい~♡ えっと~……時計ならあそこに~……」

「ありがと。って、うわ!?やばい!寝すぎた!次の待ち合わせに遅刻する!!」

「モオんッ!?♡♡」

 

 時計で時間を確認したカズオは慌ててルクミールのまんこからちんぽを引っこ抜いた。

 

「ルクミールちゃん!それじゃ俺もう行くから!ごめんね!次はまたゆっくりエッチしよ!」

「は~い♡いつでもまた~♡♡♡」

 

 そうしてカズオは《牛乳牧場》を後にしたのだった。

 

 

 

 

 

 

 次にカズオが向かったのはとある公園だった。

 

「ごめんユリちゃん!遅れた!」

「あ、カズオちゃん。五分の遅刻だよー?」

 

 そこにはゴスロリ衣装に身を包んだ人間の少女、ユリが噴水の前で立っていた。

 彼女は前に、性転換プレイ店《性転換の宿屋》にてカズオの相手を勤めたサキュバス嬢である。

 今はもうサキュバス嬢はやめて、違う職業についてるらしいが。

 

「ごめんごめん……ちょっと《牛乳牧場》で昼寝しちゃって……」

「くすくす……相変わらずサキュバス店通いしてるんだー。」

「まあね。」

「それじゃあ遅刻した罰として、今日は私の男性恐怖症克服の練習に……たっぷり付き合ってもらうからね。くす……♡」

「お、お手柔らかに……」

「ふふ、まずはカズオちゃん。私をギュ~って強く抱き締めなさい♡」

「はいよ……ギュ~!」

「~~♡」

 

 ユリは過去、男性達にレイプされたトラウマから、男性恐怖症を患っている。現在ユリが平気な男性はカズオただ一人だけなので、そのトラウマを解消させる為にカズオはたまにこうしてユリとスキンシップを取ったりして、ユリの男性嫌いを克服させようとしているのであった。

 

「……抱き締めてみたけど、どうかな?」

「いい感じ♡ 次は頭を撫でてみて。」

「はいはい。」

「次はキスして。」

「……ここ公園だけど……」

「遅刻した罰。」

「……はいはい。ちゅっ。」

「んっ♡……じゃあ次はおっぱい揉んでみて♡」

「公園だけどッ!?」

「くすくす……♡バレないように頑張って♡」

「えー……」

「遅刻。」

「はいはい分かりましたよ!……それじゃあ……」

「ん……♡」

 

 カズオはまわりの目を気にしながら、こっそりとユリの巨乳を揉み始めた。

 

「あんっ♡気持ちいい……♡そのまま、揉みながらキスして……♡」

「分かったよ。ちゅっ。」

「んん~♡♡じゃあ次は……“愛してる”って言って?」

「………………それは……言えないな。」

「ち・こ・く♡」

「脅してもダメ。」

「ちぇ~。仕方ない。じゃあエッチして♡」

「いいよ。」

「そっちはいいんだ♡」

「でも公園でじゃダメだよ。」

「分かってる。宿に行こ♡」

 

 そうしてカズオとユリは連れ込み宿(ラブホテル)へと向かった。

 

「それじゃあカズオちゃん。今回も私の男性恐怖症……カズオちゃんの“男”の部分でいっぱい治療してね♡」

「はいはい。」

 

 カズオはユリの目の前でパンツとズボンを脱いで、勃起したちんぽを取り出した。

 

「わ、わ~♡大きい~♡ ……これと比べたら昔私の事をレイプしてきた奴らのちんこってすっごいショボかったんだね♪ あはは………」

「ユリちゃんちょっとビビってる?」

「び、ビビってないよ?」

 

 カズオの事は唯一大丈夫な男性だと言っていたユリであるが、ちんぽという男の象徴その物を目の当たりにすると、やはり若干のトラウマが刺激されてしまうらしい。

 気丈そうに振る舞ってはいるが、ユリはやや辛そうな表情だった。その表情をカズオは見逃さない。

 今度は自分からギュッとユリを抱き締めた。

 

「あ……」

「ユリちゃん。トラウマを克服しようと頑張るのはいいけど、辛かった記憶はわざわざ思い出さなくてもいいからね?」

「………うん。」

「ほら、おいで。嫌な記憶は全部、気持ちいい記憶で塗りつぶしてあげるから。」

「………くすっ♡ そうね。ありがとうカズオちゃん。嫌なセックスの記憶は、全部カズオちゃんとの気持ちいいセックスで上書きしちゃえばいいんだもんね♡」

 

 二人はベッドの上で繋がった。横向きに寝かせたユリの足を開かせて、側位の体位で“男”と“女”を結合させる。

 

「うああっ♡♡♡は、入ってくる……カズオちゃんのちんこがぁ……っ♡♡あああっ♡カズオちゃんのちんこがぁッ♡♡」

「そう。俺のちんこだよ。ユリちゃん。どう?怖くない?」

「怖くない……♡♡大丈夫♡カズオちゃんのちんこだから……♡」

「それは良かった。」

「カズオちゃんのちんこ……♡♡硬くて、大きくて、凶悪だけど……凄く……優しいちんこだから……♡」

「優しい?やらしいちんこの間違いでは?ほら。」

「あぁんっ♡♡んぃっ♡にゅぽにゅぽダメぇっ♡♡♡ああっ♡優しくてやらしいッ♡♡あんっ♡あんっ♡気持ちいいっ♡♡」

 

 ゆっくりと腰を揺すり始めるカズオ。

 ぐちゅぐちゅと、ユリのトラウまんこを優しく解していく。

 

「気持ちよくなーれ、気持ちよくなーれ。」

「き、もち、いい……んッ♡♡♡カズオちゃ……ああッ♡♡んあっ♡らめっ♡」

「気持ちよくなれ~!あ、ここでしょ?ユリちゃんの弱点は。」

「ん"ッ!?ああああああッ♡♡♡♡そ、そこぉッ♡♡♡んひゃあッ!?♡♡♡んっ♡んっ♡んっ♡カズオちゃん♡あああんッ♡♡♡」

 

 おまんこの中で見つけたユリの弱点部分にカリを引っ掻け、くいくいとそこを刺激してやるカズオ。

 

「ああぅううッ♡♡カズオちゃんっ♡気持ちいい♡わ、私もうっ♡♡イキそう……イキそうッ♡♡」

「もうイク?じゃあユリちゃんに合わせて、俺もイこうか?」

「う、うん……♡出して……♡カズオちゃんの……カズオちゃんのなら……っ♡私の中に……出しても……ああッ♡♡いいからっ♡♡んあっ♡♡♡も、もうイキそうっ♡あ、イク♡イク♡イク♡」

「ん、ユリちゃんの中締まってきて……おお、気持ちいい!」

「イク♡イク♡カズオちゃん♡♡あ、頭撫でて……♡♡お願いっ♡♡」

「ん、よしよしユリちゃん。」

「あああッ♡♡♡カズオちゃん……ッ♡♡イ……クぅッ♡♡♡♡」

「ん……ッ!!」

 

ビュルルルルゥッ!!ビュルルルルゥッ!!

 

 ビクビクと脈打つイキまんこの中に、カズオはドクドクと精液を発射した。

 

「ふぁあああ……♡♡男の人の……♡♡カズオちゃんの精子が……♡♡ああ……♡♡」

「んっ!んっ!……大丈夫?ユリちゃん。」

「大丈夫♡すごく……♡気持ちいい……♡♡私の黒い記憶、全部真っ白に塗り潰されちゃってるみたい……♡♡♡」

「男性恐怖症、少しは良くなったかな?」

「……完全に治すには……まだまだかしら?……くすくすっ♡ だからまた暇な時でいいから、私に付き合ってね♡カズオちゃん♡」

 

 ユリは蕩けた笑みで目の前にいる男へとウィンクを飛ばすのであった。

 

 

 

 

 

 

 ユリとのセックス……もとい恐怖症の治療を終えると、時刻はすっかり夕方となっていた。

 なのでカズオは一人夕食の買い出しへと向かった。

 

「にくにくお肉~♪」

 

 今日の夕食は食酒亭ではなく、一人焼き肉をする予定だ。

 なのでカズオは肉やら野菜やらおにぎりなんかを買い込んでいく。リンゴジュースも忘れずに買っておいた。

 

 食材を買った後はそれらを持って、石造りの連れ込み宿屋へと向かう。この宿は壁やらソファやらベッドやら、その全てが耐熱性の石で出来ており、炎属性のお客でも備品を燃やすことなく宿泊出来るというのが売りの宿屋なのだ。

 

 カズオは石のソファに腰掛けながら一枚の紙切れを懐から取り出した。

 

「それじゃあ呼び出しますかね。えっと……――――」

 

 紙の中に書いてあった呪文を読み上げる。

 すると――

 

『はい、こちら《女体焼肉火竜(サラマンダー)》。』

 

 紙切れの中から声が聞こえてきた。

 

「あ、どうも。召喚(デリバリー)サービスを予約していたカズオですけど。」

『カズオ様ですね。はい。ありがとうございます。では嬢を派遣いたしますので、紙を床に置いてお待ちください。』

「はいはい。」

 

 カズオは紙切れを床に置いた。

 すると紙の中からモクモクと朱色の煙が立ち上がり、ぐるぐると渦を巻き始めた。

 そして煙が晴れるとそこには、前に女体焼肉店にて、鉄板代わりに焼き肉を焼かせてもらったサラマンダーのティアプレートが立っていた。

 

「ティアプレートちゃん久しぶりー。」

「あはっ♡本当久しぶりだねお兄さん。召喚(デリバリー)サービス券渡しておいたのに、なかなか呼んでくれないんだもん。」

「ごめんごめん。」

「……今日は天使くんや他のお兄さん達はいないの?」

「うん。俺一人だよ。たまには一人焼き肉でもと思ってね。」

 

 カズオは買ってきた食材らをテーブルの上に並べた。

 

「そっか♡じゃあ今日の私はお兄さん専用の鉄板なのね♡」

 

 ティアプレートはニヤリと笑って石造りのベッドの上へと仰向けで寝転がった。

 

「それじゃあお兄さん♡今日は私の体で、いっ~ぱいお肉焼いていってね♡」

「あいよっ!」

 

 さっそくとばかりにカズオはティアプレートの体に買ってきた油を塗りたくり始めた。

 

「あぁんっ♡♡」

 

 そしてぬるぬるになった体の上に肉を乗せていく。とりあえずおっぱいの上にたくさん乗せていった。

 ジュ~ッと肉が焼ける音が耳に心地いい。

 

「おー、良い匂い。」

「もう、おっぱいにばっかりお肉乗せて♡」

「今日はそういう気分なんだ。」

「おまんこには焼かないの?」

「……うーん、それじゃあおまんこにはフランクフルトを焼かせてもらおうかな。」

「ふふっ♡いいわよ♡フランクフルトはどこ?」

「こーこ。」

「きゃあっ!?♡」

 

 カズオは服を脱いでちんぽを取り出した。

 

「やぁん♡フランクフルトって、もしかしてお兄さんのオチンポの事~?♡」

「今日は一人焼き肉だからね。せっかくだから行儀悪く食べてみようかなと思って。」

「ああ~ンっ♡♡♡」

 

 そのままちんぽを正常位の体位で入れていく。

 そしてちんぽを挿入したまま、箸で焼けた肉を摘まんで食べていく。

 

「もぐもぐっ、んぐ。あー美味しっ!やっぱりティアプレートちゃんの体で焼いたお肉は最高だね!」

「あっ♡あっ♡セックスしながらのお食事なんて、んっ♡ 本当に行儀悪いわね♡ こんな事に付き合ってくれる女の子なんて、私以外にはいないだろ~な~♡ ねーお兄さん?♡」

「もぐもぐ。実はこれ、今日二回目のセックスしながらの食事だったりします。もぐもぐ。」

「え……」

 

 右手で肉を食べながら左手でおにぎりを頬張る。美味い。

 そして近くに置いておいたリンゴジュースを手に取り、それを一気に飲み干す。

 

「んっ!んっ!んっ!んっ!」

「良い飲みっぷり♡」

「ぷハァーッ!!!美味い!!生きてて良かったーーッ!!!」

 

ビュグゥウウーーッ!!ビュグゥウウーーッ!!

 

「んんあぁああああーーッ!?♡♡♡♡」

 

 そしてそのまま膣内へと射精をした。

 

「い、いきなり中出しするなんて……♡ んあんっ♡♡お兄さんたら~♡」

「ふー、ちんぽは気持ちいいし、飯も美味い!おまけにティアプレートちゃんは可愛いときたもんだ!」

「んん……♡♡はぁはぁ……♡♡もー♡欲張りさんなんだからっ♡んんっ♡やぁん♡」

「もっと食べたいな。」

「ふふっ♪ いいわよ♡ お肉も私も、たくさん食べていってね♡」

 

 そうしてカズオは、一人焼き肉を心行くまで堪能したのであった。

 

 

 

 

 

 

 焼き肉を食べ終えたカズオは、サキュバス街にある、とある裏通りへと入っていった。

 そこはかつて低級淫魔詰め合わせ店《淫魔の狂喜乱舞》があった場所。

 

 あの店は今ではもう潰れており、その跡地には現在、《チート竿姉妹》という名の倶楽部ハウスが建てられていた。

 

「こんちはー。」

 

 その倶楽部ハウスの中に入ると、そこには……

 

「「「「「「「ようこそおいでくださりましたッ♡♡♡主様ッ♡♡♡♡」」」」」」」

 

 大量のおまんこ……もとい、大勢の低級淫魔達がお尻を向けてズラーっと横並びでカズオの事を待ち構えていた。

 

「うわっ!?びっくりした……何このお出迎え? 新しいね。」

 

 見渡す限りの尻!尻!尻!

 全ての尻がおまんこをビチャビチャに濡らしてカズオの方を向いていた。

 

「はい、カズオ様。私達は全員カズオ様の肉便器ですので、店に入って一秒でお好きなおまんこを使ってもらおうと準備しておりました♡」

 

 そう言って出てきたのはこの店、《チート竿姉妹》の店主である、獣魔の女の子、データーだ。

 データーは《淫魔の狂喜乱舞》を潰した後、淫魔達を引き連れてここにこうして新たなお店を建てたのである。

 

「そっか、皆ありがとうね。おまんこでお出迎えしてくれて。嬉しいよ。皆すっごいエロいし。」

「「「「「「「「ッ♡♡♡ ありがとうございます♡♡♡♡ 主様ぁ♡♡♡」」」」」」」」

 

 カズオに褒められた事で、何人かの淫魔達は軽くイッてしまった。

 過去、あらゆる男達を犯しまくってきた彼女達はもういない。今ここにいるのはカズオ専用の肉便器だけだ。

 

「それじゃあさっそくおまんこの中に精子をコキ捨てさせて貰おうかな。誰からちんぽぶちこんで貰いたい?」

「「「「「「!!!」」」」」」

 

 カズオはその場で勢いよくズボンを脱ぎ払った。

 すると巨大なちんぽがビィンッとそそり勃つ。王のちんぽの降臨だ。

 

「はぁはぁ♡どうぞ主様ッ♡私のおまんこを最初にお使いください♡♡」

「い、いいえ主様っ♡♡私のおまんこを一番にどうぞっ♡♡」

「いえいえ、私のおまんこが一番気持ちいいかと思われます……♡♡」

「私のおまんこが最高ですッ♡♡」

「違いますッ♡一番は私ッ♡♡私のおまんここそ至高ですッ♡♡だから私に入れてくださいッ♡♡」

「お、お願いします主様ッ♡♡私のおまんこにッ♡私のメス穴にッ♡どうかおちんぽ様のお恵みをッ♡♡」

「だめだめだめぇっ♡♡私のおまんこっ♡私のおまんこにくださいぃ♡♡」

「皆!ケンカしちゃだめっ!主様が困っちゃうでしょ!だから間を取って、最初におちんぽ様を入れていただくのはこの私よっ♡♡」

「抜けがけするなっ!私だって主様のおちんぽ様が欲しいんだからっ♡♡♡」

「お願いしますっ♡私のおまんこにぃ♡♡」

「「「「「「おまんこにぃ~♡♡♡」」」」」」」

 

 誰もが誰も、おまんこをくぱぁと開いて、必死にカズオのちんぽをおねだりしていた。

 おまんこに取り囲まれたカズオはやれやれと首とちんぽを横に振る。

 

「ほらほら、皆落ち着いて。ちゃんと全員にちんぽあげるから。全員残らず……死にそうになるくらい中出ししてあげるから。だから仲良く俺に犯されなさい。」

「「「「「「はいっ♡♡ 主様っ♡♡♡」」」」」」

 

 淫魔達は偉大なる王の力強いお言葉に軽イキしながら感動の涙を流した。勿論おまんこから。

 そうだ。順番なんて些細な問題だったのだ。主様は全員に平等にちんぽをくださるという。なんという器の大きさだろう。なんという偉大なるお方だろう。淫魔達は全員きゅんっ♡と子宮を震わせた。

 

「それじゃあ人数も多いからテンポよく行くよ?そおいっ!」

 

 ジュボンッ♡ジュボンッ♡ジュボンッ♡ジュボンッ♡ジュボンッ♡ジュボンッ♡ジュボンッ♡ジュボンッ♡ジュボンッ♡ジュボンッ♡ジュボンッ♡

 

「んおおあおおおおおーーッ♡♡♡」

「ギダぁああああ~~♡♡♡」

「イグぅッ♡イグぅッ♡イグぅッ♡」

「おほおおッ♡♡ありがとうございますぅッ♡♡」

「おちんぽ様ぁあーーッ♡♡♡」

「しゅてきぃ~~ッ♡♡♡」

「ひあぅうううううーーッ♡♡♡」

「主しゃまぁああああ~~ッ♡♡♡」

 

 ドビュルビュルッ!!ビュルビュルビュルゥウ!!

 

 ちんぽをまんこに入れては中に出す。

 ちんぽをまんこに入れては中に出す。

 単純ながら、幸せいっぱいの繰り返しだ。誰もがカズオの子種を求めている。カズオは心底嬉しそうに子種を植え付けていった。

 

「ほら、データーちゃんのおまんこにも。」

「ひゃうんッ!?♡♡あ、ありがとうございますカズオ様ぁ♡♡♡」

「皆で幸せになりな。」

「あっ♡ああんっ♡♡幸せですっ♡幸せですぅっ♡♡んあああああッ♡♡♡気持ちいいぃいいッ♡♡♡カズオ様ぁあああ♡♡♡」

「んッ!出すよ!!」

 

ドップゥウウウッ!!ビュルルルルゥウ!!

 

「ふほぁあぁぁああッ♡♡♡おへっ♡♡おほっ♡♡な、中にビュービュー出へるぅっ♡♡♡」

「あー!皆最高! まだまだ出すからね!全員最後までついて来るんだよ!!」

「はいぃ……♡♡♡ありがとうございます♡♡ありがとうございましゅぅ……ッ♡♡♡」

 

 データーと淫魔達はアヘ顔を晒しながら性の王に心から感謝した。

 

 

 

 

 

 

「もう真っ暗だ。」

 

 データー&低級淫魔達を一人残らず犯し尽くした後、外に出ると辺りはすっかり夜のサキュバス街だった。

 

「今日予約してた店はこれで全部回っちゃったしなー……どうしよっかな。」

 

 このまま家に帰ってもいいが、最後にもう一軒くらいどこか寄ってもいい気がする。

 ボケ~っと宛もなくサキュバス街を歩いていると、キラキラと夜の街を明るく照らすサキュバス店が見えてきた。

 

 そこはウィルオーウィスプ専門のサキュバス店《はなぞの光》。あまりの眩しさに何も見えず、目隠ししたまま入った店だ。

 あの時はあまりの眩しさに1点を付けてしまったが、眩しくなかったら一体どんな感じなのか……リベンジしてみたい気もする……

 

「うーん……なんとか光の中でも目が見えるようにならないものか………あ、そうだ!」

 

 カズオは試しに自分の目元に闇魔法を展開してみた。

 すると世界が突然暗くなった。感覚的にはサングラスをかけてる時のような見え方だ。

 

「おお!眩しくない!これなら全然いける!いけるぞ!」

 

 あまりの眩しさに外からでは中の様子を見る事が出来ない《はなぞの光》であるが、今のカズオには中の様子がバッチリと見えていた。

 

「太陽拳もサングラスには弱いからね。よっしゃよっしゃ。」

「いらっしゃいませー♡ あらぁー? この前のターバンさんじゃないですかー。」

「また来てくれたんですねー♡」

 

 店の外で闇魔法の動作具合を確認していると、二人のウィルオーウィスプのお姉さんが迎えに出て来てくれた。

 金髪の巨乳美女と、桃髪の巨乳美女の二人だ。

 

「あ、えっと……ルーメンさんにカンデラさん……だっけ?」

「はいー♡」

「あの時は目隠ししてたのによく分かりましたねー♡」

「……まあ俺の事ターバンさんて呼ぶの、君達くらいだし。」

 

 ルーメンとカンデラは相変わらず全裸だった。本来なら光の精霊の乳首やらおまんこやらは光の粒子で見られないはずだが、光の遮断魔法を身につけたカズオにはその全てがしっかりとよく見えている。

 

「……ほほう……二人ともぷっくり乳首に、パイパンおまんこだったんだねぇ……エロぉ……」

「? あれー?もしかしてターバンさん~♡」

「この前の天使くんみたいにー、光の中が見えるようになったんですかー?」

「ふっふっふ! ちょいと魔法を使ってね!」

「きゃー♡すごーい♡じゃあ今日もターバンさんの事はー、私達がお相手しますからー♡」

「今回は私達のエッチなところー♡たっぷり見て味わっていってくださいねー♡」

 

 むぎゅ~とカズオを左右から取り囲み、ルーメンとカンデラはカズオを店の中へと誘い込んだ。

 そしてポイポイっと服を剥ぎ取っていく。

 

「きゃー♡ターバンさん、相変わらず凄い光ー♡」

「凄いエッチー♡眩しくないのー?」

「うん。今日は全然眩しくない。全然いける!」

「頼もしいー♡」

「素敵ー♡」

 

 カズオは左右から抱きついてくる二人の肩に腕を回し、そのまま二人の巨乳をもにゅもにゅと揉み始めた。

 

「あぁんっ♡今日はちゃんとおっぱい揉んでくれるのねー♡」

「ターバンさんの揉みかた、これっ♡ん♡すっごい気持ちいいー♡」

「この前は見えなかったからされるがままだったけど、今日は俺からも動くからね。……てかこうして見てみると、ルーメンさんもカンデラさんもメチャクチャ可愛いね!」

「ありがとうございますー♡」

「嬉しいですー♡」

「おっぱいも凄く大きいしっ!」

「「あぁんっ♡♡」」

 

 ぷっくり膨れた乳首をキュ~と摘まむ。そのままコリコリと弄りながら左を向いてルーメンとちゅっとキス。右を向いてカンデラとちゅっとキス。

 

「んん~♡♡ターバンさん凄いテクニシャンー♡」

「的確に攻めてくるのー♡これ好きー♡♡」

「さ、それじゃ本番エッチするよ。……そうだな……二人共、おまんこサンドイッチって知ってる?」

「「おまんこサンドイッチ?」」

 

 カズオに言われるがまま、仰向けにさせられたルーメンの上にうつ伏せ状態のカンデラが乗せられた。

 二人の裸体が正面から合わさり、おまんこ同士もブニュ~と合わさる。これが所謂おまんこサンドイッチ。

 

「やーん♡こんなエッチな体勢でするんですかー?♡」

「恥ずかしいー♡」

「エッチな所は光っちゃって見えないから大丈夫なんでしょ? 今の俺には丸見えだけど。」

「「いやーん♡♡」」

 

 カズオは二人のまんことまんこの間にちんぽを挿し込んだ。

 

「んあああーッ♡♡そ、そこはぁー♡♡」

「やぁん♡らめぇぇーっ♡♡」

「こういうのもたまには乙なもので。」

 

 にゅっぷにゅっぷとそのまま出し入れを開始。二つのまんこに挟まれた素股を楽しむ。

 二つのまんこ、二つのクリトリスにちんぽの凹凸がうまい具合に引っ掛かり、ルーメンとカンデラはたまらず腰を震わせた。

 

「ああんっ♡やっ♡♡んーーッ♡♡」

「オチンチンがッ♡♡あっ♡そこっ♡」

 

 プチュップチュァ♡と愛液が溢れ出し、さらにぬるんぬるんと滑りをよくしていく。

 

「はぁ♡あんーっ♡これ、お、おまんこ切ないですよー♡」

「おまんこ寂しいー♡そんなにされたら、あっ♡オチンチン♡欲しくなっちゃいますー♡」

「素股だけじゃイヤー♡」

「ちゃんとおまんこしてくださいー♡」

「仕方ないなぁ。それじゃあ……ほいっ!」

「あッ♡♡ンーーッ♡♡♡」

 

 カズオは二人の割れ目からちんぽを引き抜き、まず最初に上に乗っていたカンデラのおまんこへとちんぽを挿入した。

 

「あぁあんー♡♡気持ちいいー♡♡ターバンさんのオチンチンー♡♡♡」

「ああっ!!ずるいー!ずるいですー!ターバンさん!私にもオチンチンくださいー!」

「分かってる……よっと!」

「あんッ♡」

「んあぁーッ♡♡き、たぁーッ♡♡♡」

 

 カンデラのまんこからちんぽを引き抜き、ルーメンのまんこへとちんぽを挿入。

 

「どんどんいくよ!」

 

 ルーメンまんこからカンデラまんこ、カンデラまんこからルーメンまんこ。上のおまんこに挿入したかと思えばすぐに下のおまんこへと挿入。

 上へ下へとちんぽを行ったり来たりさせまくる。

 

「んぁーッ♡♡」

「ひぅーッ♡♡」

 

「戻ってーッ♡♡」

「キターッ♡♡」

 

「おかえりーッ♡♡」

「いってらっしゃいーッ♡♡」

 

「よいしょーッ♡♡」

「ほいさーッ♡♡」

 

 上まんこ、下まんこ、上まんこ、下まんこ。

 ズボズボズボズボ、ほじくりまくる。ルーメンとカンデラは入れられる度にイッていた。

 

「ん、くっ! 俺、もうそろそろ出そう!!」

「はいーッ♡♡どうぞー♡私の上のおまんこにお出しくださいー♡♡」

「いいえーっ♡♡出すなら私の下のおまんこにどうぞー♡♡」

「上ですーッ♡♡」

「下ですーッ♡♡」

「もう……!出る……ッ!!」

 

ドビュウルルゥッ!!ドビュウルルゥッ!!

 

「んああああああーーッ♡♡♡♡」

 

 まず、カズオは下のルーメンおまんこの中で精液を解き放った。

 そして子宮の中を精液でいっぱいにしたらすぐにちんぽを引き抜き……

 

「ひゃあああああーーッ♡♡♡♡」

 

 上のおまんこの中に残りを射精。カンデラの子宮の中にも精液をいっぱい注ぎ込む。

 一度の射精がとても長いカズオだからこそできる芸風だ。

 

「ふぅ……出した出した。」

「はへぇー……♡♡ ターバンさん素敵ぃー♡♡」

「流石全身ピカピカー♡♡エッチ過ぎぃー……♡♡」

 

 二つのおまんこからゴポッと精液が溢れ出し、上のまんこから垂れた精液と下のまんこから垂れた精液が一つに繋がった。

 そんなドエロい光景を眺めながら、カズオはうんうんと満足そうに頷くのであった。

 

 

 

 

 

 

「はぁー、今日も一日楽しかった。」

 

 《はなぞの光》を出た後、カズオは近くにあったベンチに腰掛けた。

 気がつけば一日中セックスしていた。今日も大満足の一日だった。

 

「………」

 

 ベンチに座りながら、カズオはふと空を見上げた。

 

「………神様。ありがとう。」

 

 そしてボソリと呟く。

 

「……見てるかどうか分からないけど、俺あんたのお陰でこうして第二の人生を満喫できてるよ。本当にありがとう。感謝してます。とても。」

 

 最後にフッと笑って、カズオは頭の後ろで腕を組み、ついでに足も組んだ。

 するとそこに――

 

「おお! カズオ。こんな所にいたのか。」

「ん?あれ、皆お揃いで、どしたの?」

 

 前方からスタンク、ゼル、カンチャル、ブルーズの四人組がのほほんと近づいてきた。

 

「どしたのって、サキュバス街に来てんだ。やる事と言ったら一つだけだろ?」

「レビューの人数が足りないんだ。カズオも来いよ。」

「あっちに良い感じの店を見つけたんだ。」

「さあ行くぞ。」

 

 ニヤニヤといやらしい笑みを浮かべてくる男達。

 そんな彼らに釣られ、カズオもまたニヤリと笑みを浮かべた。どうやらカズオのちんぽはまだまだ暴れ足りないらしい。

 

「おっしゃ! それじゃあ今宵も参りますか!!」

「「「「おーー!!」」」」

 

 

 本日のサキュバス街も、大変大盛り上がりである。

 

 

 

 

 

 




はい。お疲れ様です。

次話からは原作二巻に突入でございます。ここまで長かったなー……はぁ。


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キノコの店へ

最近はもしカズオがピクシブ百科に乗ったらどういう紹介文になるのかな~って妄想を寝る前によくしています。

キャラクタープロフィールとか見たりするの僕大好きなんですよね。これ分かる人多いんじゃないかな?



「食べたい……」

 

 人にはそれぞれ好きな食べ物が存在している。

 

「食べたい食べたい!」

 

 そして好きな食べ物とは、ある日突発的に食べたくなったりするものだ。

 

「キノコが食べたい!!」

「……」

「……」

 

 スタンク、ゼル、カズオの三人は今日も仲良く食酒亭にて昼食を取っていた……のだが……

 

「キノコが食べたい!!」

「何回それ言うの……ゼル。」

「キノコが食べたいんだよ!!」

 

 今日のゼルは珍しく駄々っ子だった。

 長い耳をぴくぴく動かしながら、キノコが食べたいとぼやきまくっている。

 

「キノコが食べたいの?それならキノコソテーか、マッシュルームスパゲティなんてどう?」

 

 ゼルのぼやきを聞き付けたメイドリーがメニュー表を持ってやって来た。

 

「あ~~いや、違うんだ。そーいう一般的なやつじゃなくてな? もっとこうー……森でキノコ狩りして作りましたー!みたいな!!市場に出回ってないキノコが盛りだくさんの、そういうキノコ鍋をな!?」

「……今日のゼル面倒臭い。」

「……エルフって時々こういう発作を起こすよな。通称、森の幸病……」

 

 キノコについて熱く語るゼルに冷ややかな視線を向けるカズオとスタンク。

 前にも冒険の途中でゼルがキノコキノコ言い出した事が一度あったのだ。

 

「市場に出回ってないキノコって……そんなの言われたってないもーん。」

 

 ゼルの無茶な注文にメイドリーは唇を尖らした。

 そんなメイドリーを見てスタンクは……

 

「あ、でもメイドリーちゃんのお口に合いそうなキノコならここにあるんだが……味見してみる~?」

 

 そう言って自らの股間をツンツンと指差した。

 相変わらずのセクハラだ。

 

「ななっ!?……ふんっ!!」

「ぐぎゃっ!?」

 

 顔を赤くしたメイドリーによる鉄拳制裁。スタンクは床に倒れ伏して頭からキノコ……ではなくタンコブを生やした。そしてピクリとも動かない。

 まあスタンクのアレはいつもの事なので、ゼルとカズオは普通に無視を決めていた。

 

「あーあー、キノコ食べたい! キノコキノコキノコキノコ……」

「どんだけキノコ食べたいんだよゼル。スーパーマリオくんかな? マンマミーヤ!」

「誰だよそれ!? あ~!にしてもキノコが食べたい~!」

「……重症だ。」

 

 ゼルはもう朝からずっとこの調子なのだ。キノコキノコとうるさい。

 はぁ……と、カズオがため息をついてると、そこに……

 

「お、お待たせいたしました……!あ、あのカズオさん……あ、アップルパイ!……でひゅ……」

「おお!待ってましたっ!!ありがとうメイちゃん!」

「あぅぅ……」

 

 今日の昼食にと、カズオが注文していた、アップルパイをメイが運んで来てくれた。

 ホクホク、サクサク、適度に甘い。そんなアップルパイは前世からのカズオの大好物であった。

 

「はぁ~、いいよなカズオは……好物がそんな風に簡単に出てくる物で……」

「簡単とはなんだ!ゼル!これはメイちゃんが俺の為に手間暇かけて作ってくれた特製アップルパイなんだぞ!それを簡単な物扱いするな!!」

 

 そう、このアップルパイ。実はメイのお手製の品だったりするのだ。

 メイの趣味は料理である。そんな話をたまたま聞いたカズオは、それなら自分の大好物であるアップルパイを作ってみてよとその時メイにお願いしたのだ。

 そうしておずおずと出てきたアップルパイは、ものの見事にカズオの胃袋を鷲掴みにしてしまった。今まで食べてきたアップルパイの中で、断トツの美味しさだったのだ。

 それからというもの、カズオはこうしてよくメイに手作りアップルパイを注文するようになったのである。

 

「分かった……分かったからそんな怒るなってカズオ……」

「まったくゼルは!……せっかくのメイちゃんのアップルパイを……!」

「あ、あのカズオさん……その……ゼルさんの言うとおり……か、簡単な物ですし……それに私なんかが作った物だから……そんな大したものでは……」

「俺にとっちゃ大したものなんだよ!メイちゃんのアップルパイは!」

「はぅぅ……♡」

 

 その言葉はメイの恋心に突き刺さる。思わず臍の下がキュンとしてしまった。もうこれ以上好きにならせないで欲しいのに……メイの切実な願いはいつも無視される。

 

「それじゃあメイちゃん。いただきまっす♪」

「ひゃ、ひゃい!カズオさん……お、お召し上がりくださひ……!」

 

 メイの作ったアップルパイ。まずは一口ぱくり。

 

「んぐ、もぐもぐ……んぐ、むしゃ……」

「………」

 

 アップルパイを食べるカズオを、メイは心配そうな表情で見つめている。上手く出来たかな~と、内心どきどきなのだ。そして……

 

「うーん!やっぱり美味しいっ!」

「!!」

 

 カズオの顔がとろりと蕩けた。それを見てメイはホッと一安心。そして胸が温かくなっていく。

 自分が作った料理をカズオが食べて、それで美味しいって言ってもらえる。なんて幸せなんだろうとメイは思った。

 

「いや~もぐもぐ、これ、むぐっ、ホント美味しい!もしゃもしゃ……ごくんっ。」

「あ、ありがとうございます……そう言っていただけると……あの、私も……嬉し……」

「可愛くて優しくて、それに料理まで上手だなんて……メイちゃんはきっと、良いお嫁さんになれるね。」

「およめしゃ――!!?!?」

 

 突然のカズオの良いお嫁さん発言に、メイの顔が爆発したかのように真っ赤に染まる。そしてすぐさまカズオに背を向けてそのままうずくまってしまった。

 

お、お嫁さん……♡♡良いお嫁さん……♡私が……カズオさんの……お嫁さん……? えへへへへぇ……♡♡♡♡

「? メイちゃんどしたの? 何をボソボソ言ってんの?」

「えへへ、なんでもないです~♡ カズオさん。たくさん食べてくださいね♡」

「あ、うん。」

 

 ぽわぽわ~と頭にハートマークを浮かべ、それとなくカズオのすぐそばに寄るメイ。

 

(カズオさん……好き…♡ 好き…♡ 好き…♡)

 

 今のメイの瞳にはカズオしか映っていない。

 そんなメイのそばに、メイドリーがため息をつきながらやって来た。

 

「……メイちゃん。仕事して?」

「あっ!? す、すみませんメイドリー先輩!!」

 

 メイドリーに注意され、慌ててメイは給仕の仕事へと戻って行った。

 

「もぐもぐ。がんばてねーメイちゃん。」

「は、はいっ♡カズオさん♡ 私頑張ります! えへへ~♡」

 

 ご機嫌な様子で仕事へと戻っていくメイをカズオはアップルパイを食べながら見送った。

 

「あーー……自分がキノコ食えない中、知り合いが横で女の子とイチャイチャしながら好きな物食いまくってるのを見せられるとか、すげーうぜー……」

 

 ゼルはゴッと机に頭をぶつけた。

 わりと強目に。

 

「ははは、悲しいなゼルくん!」

「うるせえ。」

 

 いつの間にか復活していたスタンクが椅子に座り直してケラケラ笑っていた。

 頭のタンコブはまだ引っ込んでいない。

 

「……よし! こうなりゃエルフの森までキノコ食いに行こうぜ!」

 

 ガバッと起き上がったゼルがスタンクの肩に腕を回して提案する。

 しかしスタンクの顔は微妙そうだ。

 

「一人で行けよ……俺ぁキノコとかどうでもいいし。」

「んだよ付き合いわりーな。カズオはどうだ?」

「もぐもぐ……別にいいよ。でも俺、キノコよりもタケノコ派なんだよね。一番はコアラだけど……」

「何の話だ。お、クリムはどうだ?来るか?」

 

 近くで給仕の仕事をしていたクリムを見つけ、ついでにと声をかけるゼル。

 

「? なんです?ゼルさん。」

「キノコ食いに行かねーか? カズオも来るぞ~?」

「……きのこ? 菌類娘(マイコニド)さんでも抱きに行くんです?」

「「「!!」」」

 

 クリムのその発言に、スタンク、ゼル、カズオの三人はハッと息を呑んだ。

 

「マイコニドの店か……その発想はなかったな……」

「それなら俺も行くわ。」

「俺もそっちのがいいな!」

「よし!じゃあ行き先はエルフの森からマイコニドの森に変更だな。」

 

 ニヤリと笑みを浮かべる三人。

 ゼルのキノコに対する食欲は、性欲によって完全に上書きされてしまったようだ。

 

「あの……何の話ですか?」

「クリムもすっかりスケベになったなーって話さ!」

「なっ!?なんですかスタンクさん!!いきなりっ!!」

 

 心外だ!とばかりにクリムは顔を赤くするのだった。

 

 

 

 

 

 

 その日の夜。

 スタンク、ゼル、カズオ、クリムの四人は、マイコニドの森に詳しい妖精(フェアリー)の青年、ルルゥの案内の下、マイコニドの森へとやって来た。

 

「ほら、ここが入り口だよ。」

 

 ルルゥが指差した先にあったのは、マイコニドの森にあるサキュバス店《男のキノコを天国へ…》。

 

「マイコニドの森の道に詳しいやつがいて助かったぜ。」

「俺達だけじゃ絶対迷子になってたもんね。」

「全くだ。よしルルゥ。お礼にこの店はおごってやる。ついでにレビューも書いてくれ。」

「……なんだか体よく働かされてるような……」

 

 苦笑いを浮かべるルルゥと共に、一行はマイコニドの森のサキュバス店へと入っていった。

 

 店とはいっても、特に建物などがあるわけではなく、ここから先の道が全てサキュバス店という扱いだ。

 薄暗い森の中、怪しく発光するキノコ達がそこら中に生えている様子は、なんとなくエッチな店を連想させるような仕上がりとなっていた。

 そうしてしばらくキノコの道を歩いていると……

 

「ヒヒヒヒ……」

「「「「「!!」」」」」

 

 頭に大きなキノコの笠を生やし、下半身を半分地面に埋めた、いやらしい笑い声をあげるキノコ人間(マイコニド)のおばちゃんがそこにいた。

 

「ようこそ、マイコニドのスケベ店に……五本のタケリタケさん。」

「誰がタケリタケだよ!」

「ヒッヒッヒ!」

 

 タケリタケとは、フンタマカビ綱 ボタンタケ目 ボタンタケ科 ヒポミケス属 という分類のキノコで、要するにちんぽそっくりのキノコである。

 

「股ぐらの森の粘菌に、男キノコご案内~。エッチな菌でボッキンキン。あなたの股間のキノコの胞子、いっぱいピュッピュしていきなさいよー♪ いひひひひぃ……!」

「……秘宝館とかにいるよな……こういう下ネタトークおばちゃん。」

 

 あまりにド直球過ぎる下ネタに、流石のスタンクもたじたじだった。

 

「伊達に何百年もスケベババァやってないよ。ヒヒヒ……私はレイシ。何百種類ものキノコっ娘から、お客に合ったキノコを見繕うのが私の役目さ。」

 

 レイシと名乗ったキノコのおばちゃんは、ニヤリと笑ってスタンクに目を向けた。

 

「?」

「ヒヒヒ……例えばそこのスケベそうな人間の兄ちゃん……」

「俺かよ!」

「どうせアンタ、体中にヌルヌルつけた女の子と絡むの好きだろ?」

「ぐっ……! まったく否定できない……っ!」

 

 性癖をバラされるスタンク。

 カズオはうわぁ~と思った。

 

「アンタには――なめこ類の娘っ子をおすすめするよ。」

 

 レイシがそう言うと、スタンクの足元から全身にヌルヌルを付けた、四人のマイコニド(なめこタイプ)の女の子達がボコボコッと生えてきた。

 彼女達はそのままスタンクに抱き付くと、ヌルヌルの肢体をネトネトと絡ませ始める。

 

「ちゅっ♡」

 

 そしてスタンクの頬にネトッとキスをした。

 

「ひひひ……どうだい?」

「イイじゃんっ!」

 

 グッと親指を立てるスタンク。どうやらナメコ娘を大変お気に召したらしい。

 スタンクはそのままナメコ達と共に、大きいキノコの上へと乗せられ森の奥へと消えていった。

 

「……すげ。」

「ヒヒヒ、次はエルフのお兄ちゃん。」

「おっ。」

「あんたは絡みだけじゃなく、風味や魔力も気にするタイプね。……よって、魔力効果が高い上に乳液も楽しめる。チチタケちゃんを推しておくよ。」

 

 レイシは続いてゼルの性癖を見抜き、宛がうキノコ娘を選んだ。

 チチタケという二人の爆乳ボインのキノコ娘だ。おっぱいから母乳(乳液)をボタボタと溢しながらゼルへと抱きついた。

 

「ほう……! イイ所を突いてくる……!」

 

 どうやらゼルの股間にドストライクな娘だったようだ。

 

「フェアリーのアンタは、地味な子が好きだろ?」

「なんでそれをっ!?」

 

 続いてレイシはルルゥの好みを言い当てた。

 今のところ百発百中だ。

 

「ふふふ……長年男を見定めてると、なんとなく分かるのさ……サイズも合うし、ぶなしめじちゃんに任せるよ。」

 

 するとルルゥの足元からルルゥと同じくらいの、妖精サイズの小さなキノコっ娘達がわらわらと這い出してきた。

 

「え、わぁ……で、でもこんなにいっぱい、誰を選べば……」

 

 たくさんのしめじ娘に囲まれて狼狽えるルルゥ。

 するとしめじ達はにっこりと笑って。

 

「大丈夫……」

「みんなでお相手……」

「「「「「「しますから~♡」」」」」」

 

 集団交尾習性のあるフェアリーからすれば、ハーレムエッチが楽しめるなんて天国だろう。

 ルルゥの顔が物凄くにやけている。良かったね。

 

 ゼルとルルゥはそれぞれのキノコ娘達と共に、大きなキノコに乗せられユラユラと森の奥へと運ばれて行った。

 

「さて……続いて坊やだけど……」

「は、はいっ!」

 

 レイシは続いてクリムを指差した。

 

「……………………へぁ!?」

 

 そしてそのまま固まってしまった。

 

(……天使、か……存在はみんなよく知ってるけど、実際見るのは初めての種族……物理に弱く、魔力や自然の耐性は強そう……見たところ純情な性格で、性には興味津々な少年のよう――うん?……何だか半分……いや、七~八割くらい少女の感覚が混ざってるような……?なんだこれ? やばい……全然わからん……

 

「おばちゃん?」

「どうかしましたか?」

「えっ!?いや、別にっ!?」

 

 カズオとクリムに声をかけられ、ハッと我に返るレイシ。

 こうなったら己の直感に身を任せるしかない。

 

「あー、うん……そうねぇ……天使の坊やにはーー……こ、この娘とか、どうかなぁ……?」

 

 そうして出てきたのは頭におっぱいみたいなキノコを付けた、ホコリタケというキノコっ娘だった。

 ボフンボフンと胞子を撒き散らしている。

 

「わー!すごいふかふかそうですねー!」

 

 そうしてクリムはホコリタケと共に森の奥へと消えていった。

 

「ふぅ……それじゃあ最後に……えっと、インキュバス? のお兄ちゃん。」

「待ってました!」

「……」

 

 レイシはジッとカズオの事を見つめた。しかし……

 

(ん~~??? インキュバス……だよね?あれ?……でもなんか、他の色んな種族の気配も混ざってるような……なんだこれ?)

 

 またもや訳の分からない種族の登場に、レイシは再度頭を抱えた。

 人間、エルフ、妖精、獣人、魔族、妖怪、天使、悪魔。色んな種族の気配が混ざりすぎていてさっきの天使の少年よりも意味が分からない。

 

(えっとぉ……んんん……!)

 

 種族として分からないのならばと、レイシはカズオ“個人”の性癖を見抜こうとジッと目に力を入れて目の前の男を観察した。

 すると見えてくる。カズオという人物の性癖が……

 これは――

 

可愛い女の子に種付けしたい!!!

 

(分かりやすッ!!?)

 

 ある意味で五人の中で一番シンプルな答えだった。

 この男はとにかく女の子に種を植え付けたくて仕方がないみたいだ。しかも際限なく。精力もちょっと計り知れないくらい大きそうだ。

 

「えっと……それじゃあアンタには……ナラタケちゃんをおすすめしようかね……」

「ナラタケ?」

「ああ、“オニナラタケ”……常人なら精根枯れ果てるまで搾り取られるだろうけど、アンタならまあ……大丈夫だろ。……たぶん。

 

 レイシがそう呟くと、地面から頭に淡い褐色のキノコ笠を付けた、小学校高学年~中学生くらいの身長の、可愛らしい女の子達がボコボコと生えてきた。

 

 ボコボコボコボコボコボコボコボコボコボコボコボコボコボコボコボコボコボコボコボコボコボコボコボコボコボコボコボコ……

 

 いや、ちょっと生えすぎ……

 

「……おおおおっ!?……こ、これ!一体何人いるの?」

「さぁてね……ナラタケちゃんはうちの森でも最大級の菌床を持つ娘だからね……正確な数はちょっと私にも分からないかな。」

「えええー……」

 

 そこには同じ顔をした女の子達がずら~っと数えきれないほど並んでいた。

 双子かクローンかってくらい同じ顔ぶれだ。

 

「お兄さんが私達のお相手をしてくれるんですかぁ?」

「あ、うん。カズオです。えっと……ナラタケちゃん……でいいのかな?」

「はぃっ♪」

「それじゃぁカズオさぁん……」

「早く私達にぃ……」

「おちんこをぉ……」

「「「「「「くださぁい~♡」」」」」」

 

 程よい大きさのおっぱいをむにゅむにゅといやらしく押し付けてくるナラタケの軍団に、カズオの股間のキノコは大きく反応した。

 

「気に入った!!」

「はーい、それじゃごあんなーい。」

 

 カズオとナラタケ達はそうして森の奥へと消えていった。

 

 

 

 




次話エロ。


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マイコニド

エロ



 マイコニドの森にあるサキュバス店。

 そこにあるプレイルーム……というかセックス用の大きなキノコのベッド。

 カズオはそこで、たくさんのナラタケの女の子達に囲まれていた。

 

「早くぅ♡カズオさぁん♡」

「おちんこ出してぇ♡」

「早くセックスしたいよぉ♡」

「エッチぃ♡エッチぃ♡」

 

 カズオに宛がわれたマイコニド“オニナラタケ”。

 

 人数は数えきれないほど多く、全員が全裸。

 身長やおっぱい、髪型などに微妙な差異こそあるものの、だいたいが中学生に成り立てくらいの背丈で、B~Cカップくらいのおっぱい。

 そして全員が同じ顔立ちだった。

 

「早くおちんこ見せてくださぁい♡」

「おちんこ見たいよぉ♡」

「大きい?大きいぃ?」

「どうかなぁ?どんなおちんこかなぁ?」

 

 他の部位には一切関心を持たず、迷わずちんぽに向かって一直線に手を伸ばしてくるナラタケ軍団。

 ズボンを一気に剥ぎ取られ、カズオの勃起ちんぽがビィンッと飛び出した。

 

「わあぁッ♡大きいおちんこだぁ♡」

「美味しそうぅ♡」

「イケメンおちんこぉ♡」

「ふふふぅ♡」

 

 カズオの生ちんぽを見て、目をキラリと輝かせるナラタケ達。しいたけ目となってガン見してきた。

 

「皆そんなにちんぽが好きなの?」

「「「「「大好きですぅ♡♡♡」」」」」

 

 ひたすらちんぽだけを求め続けるナラタケ軍団。

 やはりマイコニド(キノコ)娘だから好きになるのもちんぽ(キノコ)なのだろうか?

 

「私達ぃ、枯死植物とかだけじゃなくてぇ、生きてる木とかにも寄生するタイプのキノコですからぁ♡」

「だから生命力溢れるおちんこに私達はどうしても惹かれちゃうんですぅ♡」

「カズオさんのおちんこからはぁ♡ 今までに感じた事のないくらいの魔力と生命力を感じるからぁ♡」

「とっても素敵に見えちゃうぅ♡」

「はぁん♡大きいぃ♡」

「搾りがいありそぉ♡」

「たまんないぃ♡」

「セックスの前にちょっとだけおちんこペロペロさせてもらいますねぇ♡」

「いただきまぁす♡」

 

 そう言ってちんぽを舐め始めるナラタケ軍団。

 カズオとしても自慢のちんぽを褒められる事はとても嬉しいので、好きにちんぽをしゃぶらせる事にした。

 

「ぺろぺろっ♡」

「おいひぃ~♡」

「んちゅっ♡ちゅっ♡」

「お汁垂れてきたぁ♡」

「栄養たっぷりぃ♡」

 

 特につっかえる事もなく、交代交代でちんぽを舐め続けるナラタケ軍団。抜群のチームワークだ。

 

「凄いね皆。やっぱり同じ種類のキノコだと姉妹同士みたいな感じで仲良しになるの?」

「ん~、姉妹と言うかぁ……私達は全員同一個体ですのでぇ。」

「? 同一個体?」

「はいぃ。私達のこの体はぁ、あくまで分体でしてぇ、本体である菌床はぁ、地面の中にいるんですよおぅ。」

「ふーん?……つまり君達は、全員で一人の生き物って事?」

「そういう事ですぅ。言ってしまえば私達はぁ、菌床(ほんたい)から伸びてる手足……いえ、おまんこみたいな物でしょうかぁ?」

「……おまんこ扱いなんだ……」

 

 自らをおまんこと言い張るナラタケ軍団。

 それぞれがニヤニヤといやらしく笑い、そしてカズオに女性器を見せつけそこをくぱくぱと両手で開き始めた。

 膣内は既にぬれぬれだ。

 

「私達“オニナラタケ”はぁ……」

「キノコ界でも最大級の菌床を持ったキノコなんですぅ~♡」

「菌床が大きければ大きいほどぉ……」

「たくさんのキノコ……つまり分体を作れますのでぇ……」

「たくさんたくさん分体おまんこが出来ちゃうって事でしてぇ……」

「つまりたくさんたくさんセックスができるって事ですよねぇ♡」

「ふふふぅ♡ カズオさんは一体何人の私とセックスが出来るんですかねぇ?」

「楽しみ楽しみぃ♡」

「おちんこ枯らしちゃっても恨まないでくださいねぇ♡」

 

 そうしてナラタケ達はカズオの体をグイッとキノコベッドに向かって押さえつけた。

 

「まずは一人目ぇ……♡」

 

 たくさんいるナラタケ達の中から一人が前へと飛び出してきた。そしてビンビンにそそり勃っているカズオちんぽに膣口をヌチョヌチョと押し付け始める。

 

「んひゅぅッ♡お、おっきぃっ♡……入るかなぁ?♡んッ♡♡♡」

 

 具合を確かめるように腰を軽く揺すった後、そのまま一気にズプッとまんこの中にちんぽが埋まった。セックス開始の合図だ。

 カズオはちんぽ、ナラタケはまんこ。腰を揺すり、男と女を擦り合わせ快楽を蓄積させていく。

 

「はぁ……んぅ♡」

「うおおぅ……中々肉厚なおまんこ……気持ちいい。やっぱり女の子のおまんこの中って最高だわ。」

「そうですかぁ♡ 良かったですねぇ♡ ふふふぅ♡ カズオさんのおちんこもとっても気持ちいいですぅ♡んっ♡んっ♡あ、これぇ♡ホントに気持ちい……ほひゅぅうッ!?♡♡♡」

「セックス!セックス!」

「んぁあっ♡ああぁッ♡♡このおちんこすごッ♡♡♡あぁッ♡あぁッ♡気持ちいいぃッ♡♡このおちんこ気持ちいいぃッ♡♡」

 

 騎乗位体位でズコズコと腰を動かし続ける二人。そんな二人のセックスを、残りのナラタケ達はニヤニヤと不敵な笑みで見守っていた。

 

「おぉうっ!そのおまんこの締め付け、気持ちいいよ。」

「これですかぁ?♡♡この締め付け……ですかぁ♡」

「そうその締め付け!それ続けて!」

「分かりましたぁ♡おまんこ締め付けますぅ♡んぅっ♡んぅっ♡」

「気持ちいい~!もっと続けて!」

「は、はいぃ♡締め付け……んぁッ!?♡ほああぁッ♡♡あっ♡あぁっ♡も、もうムリですぅッ♡♡お、おまんこッ♡私もうぅッ♡もうイッちゃいそうでぇッ♡♡ごめんなさいぃッ♡♡」

「ん?もうイク?いいよ!じゃあイキおまんこの中にたっぷり出すからね!」

「は、はいぃッ♡だ、出してッ♡私のイキおまんこにぃッ♡カズオさんのぉ♡あぁッ♡イク♡イクぅ♡んああぁ……ッ♡♡きますぅ♡イクッ♡あッ♡……イックぅううッ♡♡♡♡」

「ん!!」

 

ビュルルルルゥッ!ビュルルルルゥッ!

 

 カズオはナラタケの絶頂に合わせて大量の精液を解き放った。

 

「ほわおおぅぅッ♡♡♡す、凄い量がッ♡♡子宮の中に入ってくるぅぅッ♡♡♡」

「まだまだ出るぞ!ほら!もっとだ!」

「あぁああぁッ♡♡♡き、気持ちいいぃぃッ♡♡いっぱい出してくれてるぅ♡♡こ、このおちんこ好きぃッ♡♡♡」

 

 たっぷりと中出し。溢れるほど注ぎ込んだので、とりあえず一息つこうとした次の瞬間――

 

「おうっ!?」

「んひゃあッ♡♡」

 

 他のナラタケ達がイキ終わったナラタケをカズオちんぽからズボッと引き剥がした。

 そしてすぐに新たなナラタケ(おまんこ)がカズオのちんぽを咥え込んできた。

 

「ふふふぅ♡ 続いて二人目ぇ♡」

 

 ズボッと結合。休む間もなく次のセックス。

 

「おおぅっ! いいね!いいね! 終わった後にすぐにまた違うおまんこが来るのか! まるでわんこそばだね!いや、この場合まんこそばか。」

 

 カズオは嬉しそうに笑った。

 

「いいでしょぉ♡ ふふふぅ♡ でもそう言っていられるのはぁ、皆最初のうちだけなんですよねぇ♡ ふふふぅ♡」

 

 ズコズコと腰を動かし始める二人。

 

「あー、おまんこ気持ちいい。」

「んぅっ♡んぅっ♡ほぅうッ♡♡やっぱりこのおちんこぉ♡気持ちいいぃッ♡♡」

「やっぱりって……あれ? もしかして記憶とかそういうの、皆共有してたりするの?」

「そうですねぇ♡ んっ♡ 私達の見たり感じたりした記憶はぁ……んぅ♡ 菌床(ほんたい)に送られますからねぇ♡ 逆に菌床(ほんたい)から分体に記憶を送る事もできるんですよぅ♡」

「なるほど。便利だね。」

「ふふふぅ♡ だからセックスすればするほどカズオさんとのエッチが上手くなっていきますよぉ♡……例えばぁ……こういうおまんこの締めつけがいいんですよねぇ?♡カズオさんはぁ♡」

 

 ナラタケは先程カズオが気持ちいいと言ったおまんこの締め付け方でカズオのちんぽをキュ~っと締め上げた。

 

「おおお!それさっきの!それ気持ちいい!」

「ふふふぅ♡ こうやってぇ、ヤればヤるほどカズオさん好みのセックスを覚えていきますよぉ♡」

「そりゃ楽しみだ!」

「でしょうぅ? んッ!?♡ あっ♡あっ♡んぁあッ♡♡カズオさんそんないきなりッ♡そんなぁッ♡激しいぃッ♡♡んぅッ♡んぅッ♡んぅッ♡♡」

「俺のちんぽを興奮させたこのおまんこが悪い!」

 

 盛り上がってきたので、ナラタケの腰を掴んで一気にゴチュゴチュと腰を強く振り始めるカズオ。

 

「そんなにされたらぁッ♡♡イク♡イク♡私もうイッちゃいますぅッ♡♡」

「イッていいよ。俺も出すから。」

「ほふぅうううッ♡♡♡い、イクぅうううぅッ♡♡♡」

「んくっ!」

 

ビュルルルルゥッ!ビュルルルルゥッ!

 

 そうして再びナラタケの子宮へと溢れるほど精液を注いでいくカズオ。

 

「あ~、出る出る!気持ちいい~!」

「んぅッ♡♡さ、さっきあんなに出したのにぃ♡♡まだこんなにぃ……♡♡♡」

 

 ドクドクと精液を出していく。そして中出しを終えた次の瞬間……

 

「おうっ!」

「ひぃうんッ♡♡♡」

 

 先程と同じように、またズポッとちんぽからまんこが引き剥がされ、すぐにまた違うおまんこがカズオちんぽを咥え込んできた。

 

「三人目ぇ♡ まだまだお元気そうですねぇ?」

「イエス!まだまだいけるよ!」

「ふふふぅ♡そうですかぁ……逞しいですねぇ♡ んっ♡んっ♡」

 

 そうしてまたズコズコとセックスが始まった。

 

「ふふふぅ♡ おまんこをこうしてぇ……うねうねさせるのはどうですかぁ?♡」

「あ~、気持ちいいよそれ。」

「んんぅ♡あっ♡でもこれぇ……♡私のおまんこも気持ちよくなっちゃいますぅ♡」

「いいよ。セックスは男と女で気持ちよくなるものだし。俺と一緒に気持ちよくなっちゃえー!」

「ああんっ♡そこ気持ちいいぃッ♡♡らめッ♡そんなにされたらぁ♡私すぐにイッちゃうぅッ♡♡」

「いいよイッて!俺も出す!」

「じゃ、じゃあ一緒にぃ……んッ♡♡♡」

「イク……!!」

 

ビュルルルルゥッ!ビュルルルルゥッ!

 

 三度(みたび)溢れるほどまんこの中に射精するカズオ。

 たっぷりたっぷり出しまくる。

 

「ほわおおおッ♡♡♡す、凄い勢いぃッ♡♡♡」

「あー、中出し気持ちいいー、めっちゃ出る!」

 

 ビュルビュルビュル。そして射精が終わるとまた次のまんこがやってくる。

 

「そーれぇ♡ はい四人目でぇす♡ そろそろキツくなってきたんじゃないですかぁ?」

「いいや。全然。」

「強がりぃ……では無さそうですねぇ……」

 

 本日四度目のセックスを開始する。カズオちんぽはまだまだビンビンだ。

 

「あー、気持ちいい~!」

「んっ♡ まだ楽しむ余裕もあるみたいですねぇ……カズオさんて淫乱棒ぅ?あんっ♡あんっ♡」

「ナラタケちゃんもセックス楽しんで。それ!それ!」

「あんっ♡んぁ♡気持ちいいぃッ♡♡」

「まだまだ!そぉれっ!」

「あぁッ♡♡激しぃッ♡♡お、奥にゴチュゴチュらめぇッ♡♡んぁッ♡♡それされるとすぐにぃッ♡ひッ♡い、イッひゃうぅッ♡♡」

「もうイク? いいよ。じゃあ俺も出す!」

「ほひゃぁッ♡♡♡んぁッ♡い、イク♡イク♡」

「ほいさっ!!」

「イクぅう……ッ♡♡♡」

 

ビュルルルルゥッ!ビュルルルルゥッ!

 

「おっふほぉおッ!?♡♡♡ま、まだこんなに出るんですかぁッ!?♡♡♡さ、最初の時と変わらないくらい出てるようなぁ……ッ♡♡♡」

「あー、気持ちいい。出る出るぅ~♪」

「ううぅ……ッ♡ わ、私のおまんこが終わってもぉ、すぐに次のおまんこがやってきますよぉ……」

「そりゃ楽しみだね。」

 

 次のおまんこがやってきた。

 

「五人目ですぅ♡……休みなく五回連続で精液搾られるってどんな気分ですかぁ? ふふふぅ♡」

「最高!!」

「………まだ枯れませんか……」

「ロンモチ! それじゃあ腰振りまーす!」

「あ、もうぅ♡んんぅッ♡♡♡か、枯らす為にはぁ♡ま、まだまだ搾り取る必要がありそうですねぇ……あんっ♡ほひゃッ♡♡おぅうぅッ♡♡」

「あー、気持ちいい。」

「……まだまだ人数はいますからねぇ……絶対枯らしてあげますぅ……んんぅッ♡」

「そのいきだよ!頑張れナラタケちゃん!」

「何で励まされてるんですか私ぃッ!?んぁッ♡あっ♡あっ♡気持ちいいぃッ♡♡」

「そろそろイキそう?おまんこヒクヒクしてきてるよ?」

「あぁッ♡は、はぃぃッ♡い、イクぅッ♡イクぅッ♡」

「よし!じゃあ俺も出す!」

「あぁイクぅううううーーッ♡♡♡」

 

ビュルルルルゥッ!ビュルルルルゥッ!

 

 ナラタケの絶頂と共に射精。やはり溢れるほどの中出し射精。

 

「んひぉおッ♡♡りょ、量が減らないぃいッ♡♡♡一度の射精量が多すぎるぅううぅッ♡♡♡」

「ん~♪ デリィシャス♪」

 

 そして射精を終えると次のおまんこがやって来る。

 

「六人目ですぅ♡ 淫乱棒の方でもぉ、休む間もなく六回戦はちょっとキツいでしょぉ?」

「いいや全然。」

「ふふふぅ♡ でも休ませま……ん?」

「喋ってる暇あったら早くまんこにちんぽ入れてよ。二時間分のプレイ料金しか払ってないから時間勿体ない。二時間のうちにあと50人は抱くからね!」

「え……いやぁ……50てぇ……」

「ほら早く!」

「ひゃあぁんッ!?♡♡♡」

 

 カズオは腰をグイッと突き出して、ちんぽの前で仁王立ちしていた六人目のナラタケのおまんこへとちんぽをぶちこんだ。

 

「あッ♡あっ♡んんぅッ♡ご、50ってぇ……冗談ですよねぇ?あんんぅッ♡♡♡」

「あー、気持ちいいおまんこー。」

「聞いてますぅ!? んんぁあッ♡♡そ、そこらめッ♡あああぁッ♡♡」

「お、やっぱりここが気持ちいいんだ。流石は同一個体。全員感じる部分は一緒なんだ。」

「ひぅううッ♡♡な、なんで私達よりカズオさんの方がセックス上手くなってるんですかぁッ!?♡♡あぁッ♡♡も、もうイクぅッ♡そこゴチュゴチュされたらぁッ♡♡す、すぐにイッちゃふぅうッ♡♡♡」

「いいよ。我慢しないで。さあイッて!俺も出す!!」

「あぁッ♡あぁッ♡い、い、い、イクぅ……ッ♡んんんんんぅぅううッ♡♡♡♡」

 

ビュルルルルゥッ!ビュルルルルゥッ!

 

 溢れるほどの中出し射精を……(ry

 

「はい次ぃ!!」

「ひぃっ!? え、えっとぉ……七人目ぇ……ぜ、全然枯れないぃ……

 

 七回目のセックス開始。ラッキーセブン。

 

「そーれ、ここだろ?ここがナラタケちゃんの気持ちいい所だ!」

「ほひぃいいいッ!?♡♡♡そ、そこばっかり攻めないれぇえッ♡♡♡」

 

 カズオはもうすっかりナラタケの弱点を把握してしまっていた。

 

「そこらめぇッ♡♡ああぁッ!?♡♡♡ウソウソウソぉッ♡♡も、もうイクぅッ!?♡♡わ、私もう……んんんんんぅッ!?♡♡♡♡」

 

ビュルルルルゥッ!ビュルルルルゥッ!

 

「ひおおおおおぉおッ!?♡♡♡い、イクタイミング合わせないでぇええッ♡♡♡♡」

 

 弱点を突かれまくったナラタケは即イキしてしまった。そしてそんなナラタケの絶頂のタイミングでカズオは完璧に射精をして見せる。

 

 思えばずっとカズオはナラタケの絶頂に合わせるように共にイッていた。いや、実際合わせていたのだろう。

 

「なんれ分かるのぉッ!?♡♡♡あああぁッ♡♡イッてる最中に精液注がれるの気持ちよすぎぃうううぅッ♡♡♡♡」

「おおぅ~イキまんこに射精すんの気持ちいい~!」

 

 カズオとナラタケはそうしてセックスに耽っていくのであった。

 

 

 

 

 

 

 ナラタケとは、生きてる木などに寄生してそのエネルギーを吸収分解して生きるキノコである。そしてナラタケに寄生された植物はそのまま枯れ果てるまでその命を吸われ続ける事となる。それを人は“ナラタケ病”と呼ぶ。

 

 そんなナラタケの“枯らす”という本能はセックスにも適用される。

 精を搾り取り、男のちんぽを枯らす事はナラタケの生き甲斐でもあるのだ。どれだけ絶倫の男でも、20回も連続で射精させれば泣き言が入るようになる。

 そうして枯れていく男達の姿を見るのがナラタケ達は大好きだった……のだが……

 

 

 

 

 

 

「ご、五十六人目ぇ……んぁあんッ♡♡♡」

「はいよ!セックス開始っ!」

「な、なんでまだおちんこ元気なんれすかぁッ!?♡♡んあぁッ♡♡おかしいぃッ♡おかしいいぃッ♡♡」

 

 目の前の男、カズオは枯れる気配を全く見せてこない。

 ずっとビンビンにおっ勃てたままである。ちんぽが元気過ぎる。

 

「ひゃふぅううぅッ♡♡♡そこ気持ちいいぅッ♡♡そこダメぇッ♡♡奥ほじほじされたらすぐにイグのぉッ♡♡♡」

「よーし!イけ!中出ししてやる!」

「は、早すぎるぅッ♡♡なんれ私に合わせてそんなにイけるのぉお!?♡♡♡んぁあああぁッ♡♡♡い、イグぅううううぅッ♡♡♡♡」

 

ビュルルルルゥッ!ビュルルルルゥッ!

 

 最初と全く変わらない、溢れるほどの大量射精。もう何リットル出したか分からない。

 

「ふぅ、出した出した。それじゃ次のおまんこちゃんおいで!セックスするよ!」

「「「「「「ひぃぃッ!?」」」」」」

 

 ナラタケ達は戦慄した。目の前にいる男は何かがおかしい。

 もしかして自分達は……広大な大海原の海水をコップで何度も掬って枯れさせようとしているのではないだろうか?

 思わずそんな不安感に襲われてしまう。

 

 キノコベッドの上には膣口からボタボタと精液を溢れさせた50を超える分体(じぶん)達が気持ちよさそうにアヘっている。

 

「ご、五十七人目ぇ……ひやああんッ♡♡♡」

「オーライ!!」

「イグぅ♡♡イグぅ♡♡そこぎもぢいいぃッ♡♡♡さっきからそこばっか攻めるのもうやらぁッ♡♡ああああぁあッ♡♡♡奥はもっどらめぇえッ♡♡♡♡」

 

 終いにはこれだ。

 六人目を超えた辺りから、ナラタケ達はもう何も出来ず、一瞬にしてカズオにイかされるようになってしまっていた。

 カズオがナラタケの弱点、感じる部分を覚えてしまったからだ。

 分体全員が同一個体である為、全てのナラタケ達の感じる部分は全員が同じであるのだ。

 

「ほーら、ここが気持ちいいんでしょ? ほらほら! ここ、ちんぽでコスコス~!」

「ひおおおおぉッ♡♡♡そこらめぇッ♡♡ほぅおおおおぉッ♡♡そ、それされるとぉッ♡♡す、すぐイグぅうッ♡♡♡」

 

 もう為す術がない。入れられては即イキして即射精をされる。入れられては即イキして即射精をされる。それの繰り返しだ。反撃なんて考える暇は与えられない。

 

「も、もうイグぅううううぅうーーッ♡♡♡♡」

「よしイケ! よいしょお!!」

 

ビュルルルルゥッ!ビュルルルルゥッ!

 

 そうしてまた、ナラタケの絶頂に合わせて、カズオは思いっきり精液を中に解き放った。

 

「やっぱ中出しセックスって何回ヤッても飽きないわ。」

「ひぃぃ……♡♡ ひぃぃ……♡♡」

「はい。出し終わったよ。次、五十八人目。おいで。」

「「「「「「あうぅ……」」」」」」

「どしたの? ほら、早く次のセックスしよ?」

 

 ナラタケ達は怯えている。まだまだ分体は出せるが、目の前のちんぽに勝てる未来が全く想像出来ない。

 ちんぽを枯らしたい……だけどどうやって?

 

 

 と、そんな時だった――

 

「「「「「「「「ほッ!?♡ひぎいいぃーーッ!?!??♡♡♡♡」」」」」」」」

「わっ!?」

 

 ナラタケ達は突然、一人残らず絶頂してしまった。

 全員がイッたのだ。本当にいきなりの出来事だった。

 

「なぁッ!?♡何これぇッ!?♡♡」

「いきなり何ですかぁッ!?♡♡」

「何が起こってるぉおおおぉッ!?♡♡♡」

「と、突然全身がぁッ!?♡♡♡」

「気持ちいいぃッ♡気持ちいいぃッ♡気持ちいいぃぃッ!?♡♡♡」

 

 全身に走る快楽。ナラタケ達は次々にイキ狂っていく。全員がだ。

 何かがおかしい。

 そう思って自分達の菌床(ほんたい)が埋まっている地面の方へと目を向けてみると……そこには――

 

「あぁああぁッ!?♡♡♡こ、これぇッ♡♡私達の菌床がぁッ♡♡♡」

菌床(ほんたい)に精液がぁあぁッ!?♡♡♡」

 

 ナラタケ達は地面の中へと染み込んでいってるカズオの精液を見て悲鳴をあげた。

 

 溢れるほどの精液を注ぎ込まれ、ベッドの上で仲良くアヘらされていたナラタケ達。

 そんな彼女達のおまんこから溢れ出した精液が、ベッドの上から地面の上へとこぼれ落ち、そのまま地面の中へと染み込んでしまっていたのだ。

 

「おひぅうぅッ♡♡ま、待ってぇぇッ♡♡」

「こ、これっ♡本体がイッてぅのおぉッ!?♡♡♡」

「イグぅッ♡イグぅッ♡イグぅッ♡い、イクの止まらないぃぃッ!?♡♡」

「本体がずっとイッてるからぁッ♡♡♡」

「私達もイクぅうッ♡♡♡」

「ウソウソウソウソぉッ!?♡♡♡」

「気持ちいいぃッ♡♡気持ちいいぃッ♡♡気持ちいいぃッ♡♡♡」

 

 地面から菌床(ほんたい)へと、カズオの出した媚薬精液が染みてしまっている。そのせいで菌床(ほんたい)が絶頂してしまい、その副作用で分体全員が絶頂してしまっている。

 セックスを終えたナラタケ達も、まだセックスをしていないナラタケ達も……全員が揃ってブリッジのように腰を跳ね上げビクンビクンとエクスタシーを迎えてしまっている。

 

「ど、どしたの皆? 急に一斉におまんこ突き上げて!?」

 

 カズオはナラタケ達の身に何が起こっているのかを知らない。

 なので勘違いをしてしまった。

 

「あ、分かった。今度は騎乗位じゃなくて、俺からちんぽを入れて貰いたいんだね?」

「「「「「「ち、ちが……!! ひぎぃいいッ!?♡♡♡」」」」」」

 

 ナラタケ達が否定の言葉を口にする前に、カズオは一番近くにいたナラタケのおまんこの中へとちんぽをぶちこんだ。

 

「お"う"んおおおおおおおおぉおおッ!?♡♡♡♡」

 

 ただでさえ絶頂中だった体の中に、カズオのちんぽが入って来てしまった。

 

「今はだめぇッ♡♡♡それ"だめぇええッ♡♡♡おッ、おがじぐなるぅッ♡♡♡おまんごおがじぐなりゅうううッ♡♡♡♡」

「おお!凄い反応!こりゃ俺も張り切らなくちゃな!」

「ほお"お"お"おおッ!?♡♡♡♡やめでぇええッ♡♡♡ぎんもぢぃいいぃッ♡♡♡♡ごわれるッ♡♡♡おまんごごわれるッ♡♡♡♡ひおおおおおッ♡♡♡♡」

 

 イキまくり中のまんこの中でカズオちんぽがグッチュグッチュと暴れまくる。あまりの気持ちよさにナラタケは絶頂に次ぐ絶頂を迎え、超特大絶頂を迎えてしまう。

 しかも悪い事に、その快楽はなんと他のナラタケ達にも伝染してしまった。

 

「んんぎぃいいいぅッ!?♡♡♡♡」

「な、何これぇええぇッ!?♡♡♡」

「私達はセックスしてないのにぃッ♡♡♡」

「おまんこにおちんこの感触ぅうッ!?♡♡♡」

「ほ、本体がバグったぁああぁッ!?!?♡♡♡」

「おまんこが壊れたぁッ!?♡♡おまんこがぁああッ♡♡♡」

 

 菌床(ほんたい)が感じた絶頂感はそのまま分体にも送られる。そして分体が感じた快楽もまた、本体へと送られる。

 本体がイッてる最中に分体がイッてしまった為、快楽の伝達が少しおかしくなってしまったのだ。

 

 簡単に言えば、今のナラタケ達は全員が快楽を共有してしまっている状態にある。

 だから一人のおまんこがイけば、全員のおまんこも釣られて同じようにイッてしまうのだった。

 

「が、ガズオさんんッ♡♡♡」

「ちょちょちょっど待"ってぇッ♡♡♡」

「今はセックスらめぇッ♡♡いッ今は私達ぃッ♡♡」

「お"まんこがおがしくなってるからぁあッ♡♡♡」

「セックスストップぅッ♡♡♡一回止めでぇえッ♡♡♡」

「ごんなの続けられだら死んじゃうぅうッ♡♡♡」

 

 あまりの気持ちよさに命の危機感を感じ始めたナラタケ達は次々にカズオに飛び掛かってセックスを止めようとした。

 これ以上されたら本当に気持ちよすぎて菌床(あたま)がおかしくなってしまいそうだったからだ。

 しかし……

 

「わぶっ!?どしたの皆?順番待ちが我慢出来なくなったの?」

「「「「「ち、ちがいま……あひゅううんんッ!?♡♡♡♡」」」」」

「もう、皆欲しがりさんだなぁ。ほーら、これで我慢して。ん、れろっ。」

 

 他の分体達もがセックスに参加してきたのだと勘違いしたカズオは、セックスをしながら他の分体達への愛撫を開始した。

 右手と左手で手マンを、右足と左足で足マンを、そして顔で目の前にやって来たまんこにクンニを、それぞれの分体達にしてやった。

 

「ひぁあああッ!?♡♡♡お、おまんこに指ぃッ♡♡クチュクチュしないれぇえッ♡♡♡」

「カズオさんんッ♡♡て、手マンぅッ♡♡う、上手すぎるぅうッ♡♡♡」

「わ、私のおまんこにカズオさんの足の指がぁッ!?♡♡♡おおおッ♡♡足なのに気持ちいいぃいッ♡♡」

「足マンまで上手すぎってどういう事ですかぁあッ!?♡♡♡」

「おまんこに舌入れちゃらめぇえッ♡♡♡んああッ♡♡んああッ♡♡ぎもぢぃからそれぇえッ♡♡♡ぎもぢぃからぁあッ♡♡♡」

 

 そしてその快楽も勿論、分体全員へと共有される。

 

「ひぃ"い"い"いいいッ!!?♡♡♡♡」

「せ、セックスしながら手マンされて足マンされてクンニされてりゅううぅうッ!?♡♡♡♡」

「ご、ごんなのぉおおおッ♡♡♡我慢れきる訳ないぃいッ♡♡♡」

「イグぅッ♡♡イグぅッ♡♡イグぅッ♡♡イグぅッ♡♡」

「んぁあああッ♡♡♡一人がイッたら全員イッひゃうからぁアッ♡♡♡」

「イカないれ私ぃいッ♡♡♡私がイッたら私もイッひゃうからぁッ♡♡♡んあぁあッ♡♡い、イクの終わらないでしょおおぉおッ♡♡♡」

「私がイクから私もイッてぇッ♡♡それで私がイクからぁッ♡♡あああああッ♡♡♡私私私私私私ぃッ♡♡♡どまらないぃッ♡♡イグイグイグぅッ♡♡どまらないぃいッ♡♡♡」

 

 それはもう快楽の悪循環だった。一人がイケば全員に快楽が回る。全員がイクからその快楽もまたグルグルと全員に回り、また自分へと帰ってくる。

 終わらない快楽の暴風雨(サイクロン)に全員が狂ったようにのたうち回る。

 その様子を見て、ようやくカズオも今のナラタケ達が全員感覚を共有している事に気が付いた。

 

「おお、凄いねマイコニドって。そんな風になれるんだ。いつもこうなの?」

「「「「「「「ぞんな訳な"いでしょおおおぅッ♡♡♡♡」」」」」」」」

 

 普段はこんな事起こらない。起こりようがない。

 今はただ菌床(ほんたい)がバグっているだけだ。全然直らない。

 

「皆超可愛いよ! よし! 時間的にもそろそろかな? それじゃあ最後だ。思いっきり中に出すからね!」

「待って待って待ってぇええッ♡♡♡」

「か、カズオさんの中出しはぁッ♡♡♡特にぎもぢよすぎるからぁあッ♡♡♡」

「今出されたら死んじゃうぅうッ♡♡♡私達ホントにぃッ♡♡♡皆死んじゃうぅッ♡♡♡気持ちよすぎて死んじゃうがらぁああ♡私達が枯れちゃうぅうッ♡♡♡」

 

 カズオとのセックスで一番気持ちいい瞬間は中出しされてる時だ。今の状態でそんなものを味わってしまったら本当に死んでしまう。

 

「気持ちよさで生物は死なないよ。ただ死ぬほど気持ちいいだけ! ようし! 出すよ! 出すからね! 思いっきり! 精液! んんんっ!!」

 

 カズオのちんぽがブクッと膨らむ。金玉がググッと持ち上がり、大量の精液が精管内を駆け上がる。

 

「ひぃいいいぃッ♡♡♡くるぅッ♡♡♡くるぅッ♡♡♡」

「もうわげわがんないくらいイ"ッでるのにぃいッ♡♡♡」

「うああああぁあッ♡♡♡出しちゃらめぇえッ♡♡♡」

「おちんこが膨らんでぇええッ♡♡♡」

「ごれもう出――」

「「「「「「「あ……」」」」」」」

 

 瞬間――

 

ドビュルルルルゥッ!!ビュルルルルルゥッ!!

 

「「「「「「「「「ほお"ぁ"はぁあ"あ"ああああぁぁあッ♡♡♡♡♡♡」」」」」」」」」」

 

 カズオの精液が膣内に飛び散った。そして全員の膣内に中出しされる感覚が共有され、響き渡った。

 全員が白目を向いて快楽に悶える。意識が焼き切られそうなほどの気持ちよさ……しかし気絶する事が出来ない。気持ちよさと同時に沸き上がる多幸の幸福感が、意識を失う事を許してくれないのだ。

 最後までしっかりと気持ちよさを味わわされてしまう。

 

「ふぅ……、出た出た。」

「「「「「「「「……ッ♡♡……ッ♡♡……………ッ♡♡♡♡」」」」」」」」

 

 中出しされた後、ナラタケ達はもうイキ狂い過ぎて一言も言葉を発する事が出来なかった。

 一生分の快楽神経を使いきったんじゃないかというほどの大絶頂。そしてそれを上回るほどの幸せ。

 全員が腰をヒクつかせながら思った。

 

(ど、どれだけ搾っても決して枯れないおちんこぉ……♡)

(完全に私達の負けだぁ……♡)

(なんて強くて素敵なおちんこなのぉ……♡)

(((((カズオさんのぉ……おちんこ(キノコ)好きぃ……♡)))))

 

 ナラタケとは、色んな木々を枯れさせる恐るべき菌類であるが、実は他の強いキノコには、比較的弱いキノコでもあった。

 

 

 

―――――――――――――

 

チートインキュバス。カズオのレビュー。

 

●マイコニド専門店《男のキノコを天国へ…》

 

ナメコとかシメジとか、今回の店はとにかく嬢の種類が多い。受付のおばちゃんいわく何百種類ものキノコ娘がいるらしい。圧巻だ。しかしどのキノコ娘を選べばいいんだ~と迷う心配は基本的にない。受付のおばちゃんが自分の性癖にピッタリの娘を選んでくれるからだ。俺はオニナラタケという、なんかメチャクチャたくさんの数がいるキノコ娘を紹介された。次から次へと、尽きる事なく女の子とヤりまくれるサービスに大満足。時間いっぱい使ってずっとヤり続けてしまった。もし時間制限無しでヤれる機会があれば、今度はナラタケちゃんの分体全員のコンプリートを目指してみたいな。

9点

 

―――――――――――――

 

 

今回の点数。

 

スタンク・8点

ゼル  ・8点

カズオ ・9点

ルルゥ ・9点

クリム ・8点

 

 

 

 

 後日。マイコニドの森。

 

「あー……ねぇ、ホコリタケちゃん。そういえばあの天使の子、あんたのこと気に入ってくれたかい?」

 

 受付のおばちゃんことレイシは、微妙に好みを見抜けなかった天使の少年、クリムに宛がったキノコ娘。ホコリタケに、あの後どうなったかを聞いていた。

 

「ひゃいっ、レイシさんっ。あの方……私がやわらかくてフカフカな事をとても気に入ってくれて……煙たがらずいっぱいいっぱい触ってくれて……あああっ♡ 思い出したらまた胞子でちゃうぅ……っ♡」

 

 バフンバフンと気持ち良さそうに頭から胞子を飛ばしまくるホコリタケを見てレイシは、よかった。あってた……と安心した。

 

「あー……それでぇ……ナラタケちゃんの方はどうだった? あのインキュバス(?)のお兄ちゃんは、あんたのこと気に入ってくれたかい?」

 

 続いてレイシはナラタケの方にも感想を聞いてみた。

 すると……

 

「最高でしたぁ……♡」

 

 たくさんいるナラタケ達の中から、一人が代表してそう答えた。

 

「……いや、あんたじゃなくて……あのお兄ちゃんがあんたのこと気に入ってくれたかどうか……」

「私達全員……一人残らずイかされてしまいましたぁ♡ あんなの初めてぇ……ッ♡」

「だからあんたじゃなく――全員ッ!?!? え?何それ?全員!?な、何をされたんだいあんた!?」

「それは内緒ですぅ♡」

「えぇ……」

「ふふふぅ♡ はぁ~♡カズオさぁん……♡ あの方のおちんこにぃ……一生寄生して生きていきたいですぅ……♡ 好きぃ♡ 好きぃ♡」

「……よっぽどだネ……あのお兄ちゃん、ホント何者だったんだろ……」

 

 新しい土地を見つけるとすぐにそちらに向かって菌糸を伸ばし始めるナラタケが、特定の男性にここまで入れ込む事などまずあり得ない。

 あまりにも強すぎる土地(おとこ)と出会うと、キノコ娘は皆こうなっちまうのかねぇ……と、レイシは少しビビるのであった。

 

 

 

 

 

 




はいお疲れ様です。
とうとう異種族レビュアーズのアニメ、終わってしまいましたね……

おかげで僕の小説モチベーションが下降気味です。
高評価と優しい感想……それだけが今の僕の小説を書く理由です……
精一杯のおねだり。


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人形の店へ

これ関係ない話ですけど、ドラクエは5が好きです。



 場所はお馴染み食酒亭。

 スタンク、ゼル、カンチャル、カズオの四人は今日もここで昼食をとっていた。

 

「カズオさん。お待たせしました。リンゴジュースです。」

「ありがとクリム。」

 

 頬をほんのり赤く染めた天使がカズオへの飲み物を運び……

 

「か、カズオさん……えと……あ、アップルパイ……お、お口に合えば……よよ、よろしいのですが……」

「ありがとメイちゃん。」

 

 頬を真っ赤に染めた単眼娘がカズオへの昼食を運ぶ。

 食酒亭では割りとよく見る光景だった。

 

「もしゃもしゃっ!もぐもぐ!んぐ……ごくごく……ぷはぁっ! 最高っ!」

 

 アップルパイをガツガツと頬張り、リンゴジュースをイッキ飲みするカズオ。

 そんな彼の姿を見て、天使と単眼の給仕はこそこそと小さな声で囁き合っていた。

 

メイちゃんさん、あの……カズオさんの飲みっぷりって……すっごく男らしいと思いません?

はい!クリム先輩。分かります。とってもよく分かります!喉仏が動いてる所とかがあの……せ、セクシーというか……

……飲み物飲んでるだけでかっこいいとか、もう反則ですよね……

反則です!ズルいです!かっこよすぎます!……あとクリム先輩、私カズオさんの食べっぷりとかも好きなんです!

分かります分かります!あのがっついて食べる感じ!それなのにカズオさんて、お箸とかフォークの持ち方が綺麗だから下品に見えないんですよね!

そうですそうです!カズオさんて意外と食べ方綺麗なんです!

ああいう所がまた……

「「素敵ですよねー♡」」

 

 キャイキャイと楽しそうにはしゃぐ後輩二人組を見て、メイドリーは「はぁ……」と今日もため息をついていた。

 いつも真面目に給仕の仕事をしてくれるクリムとメイであるが、こうしてカズオが絡むと毎回ポンコツになるのだ。

 

「まあ今日はお客も少ないし、別にいいけどね……」

 

 お店の迷惑にならない程度であれば、多少のお喋りくらいは問題ない。

 自分もよくスケベ共を殴ったりして騒いでいるし、女将であるツタも賑やかな食酒亭を望んでいる。カズオさん♡カズオさん♡は多少鬱陶しいが、メイドリーは温かい目で後輩二人をスルーしてあげる事にした。

 

「クリム~、リンゴジュースおかわり!」

「はい!うけたまわりました!」

 

 おしゃべりに夢中になっていたクリムとメイだが、カズオが注文を入れるとしっかりと返事をした。

 給仕としての仕事はちゃんとしっかりこなしているのだ。メイドリーはうんうんと満足そうに頷いた。

 

「そういえばカズオさんて、リンゴジュースをよく注文しますけど好きなんですか?」

「うん。好きだよ。」

「!!!」

「ん? どしたの?クリム。急に固まって。」

「い、いえ何でも……あの、も、もう一度お聞きします。ボク……の入れるリンゴジュース……の事、どう思ってます?」

「好きだよ?」

「ッ!!! ~~ッ♡♡♡」

 

 クリムは自分の頬に手を添えて赤くなった。

 それを見てメイが小さな目を大きく見開く。なるほどといった表情だ。

 

「か、かか、カズオさん!わ、私! 私……の作るアップルパイ……はどうですか?」

「? 好きだよ?」

「はぅぅ~♡♡えへ、えへぇ……♡私も好きです~……♡♡」

「???」

 

「うーわ……」

 

 メイドリーはドン引きした様子で頭を抱えた。いくらなんでもこれは無いと。

 どこの世界の酒場にお客から「好き」という言葉を引き出そうとする給仕がいるというのだ。

 

「カズオさん。そんなにボク……の入れたリンゴジュース……の事が好きですか?」

「わ、私……の作ったアップルパイ……の事が好きですか?」

「う、うん……好きだよ? な、何でそんな何回も聞くの? そして何で言葉の一部が小声なの?」

「「えへへ~♡♡」」

「仕事しなさい!!」

 

 収拾がつかなくなりそうだったのでここでようやくメイドリーがツッコミを入れに向かった。

 これでもかなり大目に見た方だ。

 

「あ!? す、すみませんメイドリーさん!」

「ご、ごごごめんなさひっ!メイドリー先輩!」

 

 クリムとメイは慌てて給仕の仕事へと戻っていった。

 メイドリーはため息を吐く。

 

「……なぁメイドリー。クリムの奴、最近もう好意を隠す気ゼロなんじゃね?」

「そうねスタンク。私もそう思うわ。」

「メイちゃん来てから露骨だよな。」

「やっぱクリムはそっちの趣味もあったんだね。」

 

 上からスタンク、メイドリー、ゼル、カンチャルの順。それぞれが何とも言えない微妙に引きつった表情を浮かべている。

 カズオは皆が何を言っているのかがよく分からず……

 

「ねぇ皆。さっきから何の話?」

「「「「カズオ(くん)には関係あるけど関係無い話。」」」」

「どっちだよ!?」

 

 カズオは解せぬ。と思った。

 

 

 

 昼食を終え、一息ついたカズオ達は、そのまま食酒亭で今晩遊び(レビュー)しにいくサキュバス店について話し合っていた。

 

「今日はどの店に行く?」

「やっぱ新しい店がいいな。」

「新しい店って?」

「それは……うーん……」

「思い付かないのかよ。」

「うるせ、お前はどっか希望の店ないの?」

「どこでもいいよ。」

「そういうのが一番困るんだよな……」

「「「「うーん……」」」」

 

 腕を組んで頭を悩ませるスタンク、ゼル、カンチャル、カズオの四名。

 そんな四人を見てメイドリーはまたため息をついた。

 

「なーに真剣に話してんだか。」

「次に行くお店が決まらないみたいですね。」

「サキュ店選びを悩んでるカズオさんも素敵です……♡」

「……メイちゃんてもう、カズオくんだったら犯罪犯してても素敵♡ って言いそうね……」

「メイドリー先輩。いくら私でも流石にそれは……それは……えっとぉ……」

「悩むな!」

 

 再度ため息をつくメイドリー。もう今日は何回ため息をついたか分からない。

 

「ニンフ……」

「人間……」

「エルフ……」

「ノーム……」

「獣人……」

「ピクシー……」

「どうもピンとこねーな。」

「この辺だと昔の記憶でレビュー書けるしな。」

「だねぇ……」

「どの娘も可愛いんだけどね。」

 

 スタンク達はもう小一時間ずっとサキュ店選びで話し合っている。これほどの時間の無駄もそうないなとメイドリーは思った。

 

「バカバカしい……そんな事で悩むくらいなら、次に入ってきたお客と同じ種族にでもすれば?」

「ほう?」

 

 吐き捨てるように言ったメイドリーの言葉を、スタンクが名案だと言わんばかりに拾った。

 

「なるほど。悪くないな。」

「……じゃあもうそれで。」

「何か今日マジに全然決まらねぇからな。」

「異議な~し。」

「えっ? 採用するの?」

 

 適当に言っただけの案を採用されてちょっと驚くメイドリー。

 次に来たお客と同じ種族が、今日スタンク達がレビューしに行くサキュバス店だ。

 さてどんな種族がやって来るのか……するとそこに……

 

「ウゴー……」

 

 全長二メートルを超える、全身茶色の大男……いや、土人形のお客が食酒亭へと来店した。

 

「い、イヒッww いらっしゃいませーっwwww ブッフォwwwwww」

 

 そんなお客の登場に、メイドリーは失礼ながらも爆笑しながら挨拶を返すのであった。

 

「……ゴーレムかよ……」

 

 こうしてスタンク達が今日レビューしにいく店はゴーレム店に決定されたのだった。

 

 

 

 

 

 

「レビュー楽しみにしてるねー♪ 行ってらっしゃーい♪ ブフッww」

 

 ようやく行く店が決まったので、スタンク、ゼル、カンチャル、カズオ、そしてクリムの五人は、とても良い笑顔のメイドリーに送り出され、サキュバス街にあるゴーレムのサキュバス店を目指して歩いていた。

 ……しかし、その足取りは全員重い。

 

「ゴーレムかぁ……」

「……ていうかゴーレムの店なんてあんのかよ?」

「幸か不幸か……ある。ほら、地図に乗ってる。」

「あるのか……」

「あるんですね……」

 

 カズオはドラクエのゴレムスみたいな娘が出てきたらどうしよう……と内心で冷や汗をかいていた。他の全員もカズオと似たような想像をしている。

 さっき食酒亭に来店してきた土人形(ゴーレム)……あんなのがもし嬢として出てきたら……

 

「くそ……!だがアンドロイドレベルの娘がいれば……いける!……マジで頼む……!」

 

 ゴーレムとは無機物に命を宿した魔法生物の事だ。決して土人形だけがゴーレムではない。

 一縷の望みに思いを馳せて、男達はビクビクしながらサキュバス街道を歩いていった。

 

 そうしてたどり着いたのはドールパペットゴーレム専門店、《性のマリオネット》。

 

「いらっしゃーい。」

 

 店の中に入り、カズオ達を出迎えてくれた受付は生きた木彫りの人形の女の子だった。ドラクエのパペットマンを可愛らしく女体化したような見た目。

 それを見て、とりあえずゲテモノ店ではなさそうだとカズオ達はホッと一安心した。

 

「……造形が甘い。」

 

 カンチャルだけは何か職人ぽい事を言っていたが。

 

「おー? お客さん達、初めてですよねー?」

「あ、うん。」

 

 受付のパペットウーマンがカタカタと動きながらカズオ達の方へと近づいてきた。

 

「この店では、髪や目や身体のパーツを組み合わせて、自分好みの女の子を自作して楽しむシステムです。」

「「「「「自作!?」」」」」

「はい。この店には様々な種族やサイズのボディを取り揃えております。ガリガリでもおデブでもマッチョでもラミアでも……好きに組み合わせて自分好みの女の子を作りましょう。」

 

 受付が指を差した方向を見てみると、多種多様の種族の体のパーツが所狭しと棚に置かれていた。

 勿論本物ではなく、人形としてのパーツだ。

 

「ここからパーツを選んでいって、自分でゴーレムを作ると……」

「そういう事になります。超巨人やスライムのような不定形な種族以外でしたら、どのような容姿でも作れますよ。衣装も大量に取り揃えております。」

 

 要するに自分でダッチワイフが作れる店らしい。

 

「女の子が完成しましたら、好きな性格の娘の“核”を指名して組み込めば完成です。」

「好きな性格?」

「はい。うちはゴーレム店ですから。作った人形には(たましい)を入れられるんです。エロい娘、奥ゆかしい娘、おぼこ娘……こちらも何でも揃っています。」

「へー……」

「なるほど。」

「……まんこ(アソコ)は?」

「そちらの水槽の中にある、マジカルホールをお使いください。」

 

 受付さんが指差した方を見てみると、そこには大量のマジカルホールが水槽内をうようよと泳いでいた。

 それを見てクリムは……

 

「キモ!! 何ですかあれ……!?」

 

 どうやら初めてマジカルホールを見たらしい。

 

「ああ、これも魔法生物だから、ある意味ゴーレム……になるのか?」

 

 マジカルホールとは、伸縮、吸引、締め付けなど、単純動作を魔法で組み込んだ……要するに動くオナホールである。

 略称はマジホ。

 マジホの気持ちよさは本物の女性器を超えているとされ、あまりマジホ(それ)でやり過ぎるとサキュバス以外のおまんこではイケなくなると言われているほどだ。

 

「それでは人形が完成したらお呼びください。」

 

 一通りの説明を終えたパペットウーマンはそうして受付の仕事へと戻っていった。

 

「完成したらって……これ作るのすごい大変そうですけど……」

「まあとにかくやるだけやってみようぜ。」

「そうだなー。」

「それじゃあ、かいさ~ん。」

 

 そうして男達はそれぞれ自分好みの女の子を製作しに行くのであった。

 

 

 

「さーて、とりあえず作りますか。どんなの作ろうかな?」

 

 カズオは多種多様の人体パーツを手に取りウ~ンと頭を悩ませる。

 

「可愛い女の子を作るって事は決定事項として……むむむ……悩ましい……」

 

 せっかく作るんだから、どうせならこの世に二人といない美少女を作りたい。

 インスピレーションを働かせるのだ。

 

「可愛い娘、可愛い娘……絶世の美少女……う~む……」

 

 とりあえず使えそうなパーツを適当に用意して、思うがままに作ってみる事にした。

 いざ組み立てスタート!

 

「まずは体~♪ ボンキュッボンの~ナイスバデー♪ 長くて細い~手足を付けてっ♪ お次に頭~小顔にしましょっ♪ 艶々のロングヘアーに輝くお目目~♪ あっという間に~……なんじゃこりゃあ!!?」

 

 そうして完成したのは、ブスだった。まごうことなきブスだった。

 なんと言うか、色んな美人のパーツを寄せ集めした結果、バランスの悪いブスが出来上がったというか、まさにそんな感じだ。

 

「…………」

 

 カズオは無言で作った人形を分解した。

 

「どうしよ……」

 

 カズオは己のあまりの技術力の無さに絶望した。この分だと抱けるくらい可愛い女の子が出来上がるまでに何日……いや何ヵ月かかるか分からない。

 そうして途方に暮れていると……

 

「おーい! スタンク、ゼル、カズオ、クリム。こっち来てみろよー!」

 

 カズオ達を呼ぶカンチャルの声が聞こえてきた。

 何事だと思いカズオ達はカンチャルの元に集結。するとそこには……

 

「いかがかな? この再現度。」

「おおおおおっ!?」

 

 食酒亭の看板ウェイトレスであるメイドリーがそこにいた。いや、本物ではない。これは、本物と見間違えるほどそっくりなメイドリー人形だ。

 

「すっごぉ!!これカンチャルが作ったの!?上手すぎ!!あんた天才だよ!!」

 

 どこからどう見てもメイドリーにしか見えない人形の出来栄えにカズオは大絶賛した。

 ゼルとスタンクもメイドリー人形の胸やらスカートの中やらを確かめながら感心したように頷いている。

 

「ほほう、さすがシーフ様。やっぱ手先が器用だとこういう時いいよな。一時間真剣に作ってブスが出来て絶望していたが……これなら……」

「ああ、俺も全く抱けないブスが出来て諦めてたが……これはいいな。」

 

 どうやらカズオだけでなく、カンチャル以外の全員が上手く人形を作れないでいたらしい。

 クリムもごくりと唾を飲んでいる。

 

「なあカンチャル。これ俺らの分も作ってくれよ。」

「ったく、しょーがねーなぁ~♪」

 

 スタンクに同じものを作るように依頼されたカンチャルは満更でもなさそうな表情で頷いた。

 根本的に作るのが好きらしい。

 

「そうすっと、中に入れる性格どうすっかなー?」

「そこは本物とは違う性格を入れて、だろ?」

「いやいや、本物のメイドリーと似たような性格を入れてあえてだな……」

「ほうほう、それもありだなー。」

「だろ~う?」

 

 わいわいと盛り上がるスタンクとゼル。そんな彼らのやり取りを聞きながら、クリムは急にハッと我に返り、冷や汗をダラダラとかき始めた。

 

「あ、あの……これはちょっと、流石にまずいんじゃ……こんなの作って、しかも抱いてたって事がメイドリーさん本人にバレたら……ボク達殺されちゃいますよ……」

「「大丈夫。バレなきゃいーんだよ。」」

「スタンクさん!ゼルさん!そ、そういう問題じゃなくてですね……!」

 

 わたわたと慌てるクリムの様子に、カズオはニヤリと笑みを浮かべた。そしてこっそりとクリムに耳打ちをする。

 

「ふふふ、クリムくん。やっぱり好きな人の人形を抱かれるってのには、抵抗があるのかな~?」

 

 ニヤニヤしながらそんな事を言ってやる。

 すると……

 

「へ? カズオさん。好きな人って……何がです?」

 

 クリムはキョトンとした表情を浮かべた。

 あれ?

 

「え? いや、だってクリムって、メイドリーさんの事が好きなんじゃないの?」

 

 過去にクリムは、チラチラとメイドリーの事を見ながら有翼人の店に行く事を提案してきた事があった。(この小説の7話)つまり、クリムの好みのタイプはメイドリーのような女の子……だとカズオは思っていたのだが……

 

「違った?」

「……………」

 

 クリムは死んだ魚のような目でジッとカズオの事を見据えた。恐ろしいほどの無表情だ。

 怖い。

 どうやらクリムがメイドリーの事を好きだというのはカズオの勘違いだったらしい。

 

「うわ……カズオ……お前それ、流石にそれは無いわぁ……」

「あんな態度取られてて、クリムの好きな奴が誰なのか気付いてないのかよ……」

「にっぶ……」

 

 スタンク、ゼル、カンチャルの三人はまるで可哀想なものを見るような目でカズオを見た。

 

「なに!? なんで俺がそんな目で見られんの!?  てか皆はクリムの好きな人が誰なのか知ってるの!?」

「「「丸分かりだろ。」」」

「えええ!? マジで!? え? 誰なのそれ!? 教えて教えて!詳しく!」

「それはだなー……」

「か、勝手な事ばかり言わないでください!!ボクに好きな人なんかいませんよ!! す、好きな人……なんか……」

 

 顔を真っ赤にして怒るクリム。そのままクリムはチラリとカズオの方へと目を向けた。そしてただでさえ真っ赤な顔をさらに赤くする……

 

「す、好きな人なんて……い、いませ……ん……」

「えー!嘘だー!その反応は絶対嘘だー!本当はいるんでしょ? 誰~? メイちゃん?ツタさん? それとも~……」

「いません!いません!いません~~!!」

「おーしーえーてーよ~? 俺とクリムの仲じゃん~?ほら、誰にも言わないから。んー?」

「ふぁあぁあ~!!?か、カズオさ……あぅっ!?やめ……!!あぅっ!?あぅううっ!?」

 

 グイッとクリムの身体を強く抱き寄せて、そのままクリムの体をまさぐってくすぐり始めるカズオ。

 もうクリムは色んな意味で限界だった。

 

 真っ赤な顔でシュ~と頭から湯気を吹き上げるクリムは最後まで口を割る事は無かった。

 結局クリムの好きな人は誰なのか分からなかった。

 

「はぁ……ッ♡はぁ……ッ♡はぁ……ッ♡」

「大丈夫か?クリム。」

「あれはカズオが悪かったな。うんうん。酷い奴だ。」

 

 カズオから解放されたクリムは息を荒くして床に手をついていた。そんなクリムの背中をスタンクとゼルがポンポンと撫でて介抱する。

 カズオは解せぬ。と思った。

 

 カンチャルが人数分の人形を作るまでの間、カズオ達はそうして時間を潰しているのであった。

 

 

 

 

 




次話エロ。


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ゴーレム

エロ



 ゴーレムとは、無機物に魂を宿した魔法生物の事である。

 

 そしてそんなゴーレムの魂は“核”と呼ばれる丸い水晶の中に宿っている。ゴーレムにとって体とは仮初めの器にすぎない。

 意識は核にあり、店で働いた給料なんかも核に支払われる。ゴーレムのアイデンティティーは、核にこそ宿るのだ。

 

 

 

 

 

 

「……うーむ。……見た目は完全にメイドリーさん。こうして見てみると、あの人かなりの美人さんだな。後は中に入れる核だけど……どうするか……」

 

 カンチャルにメイドリー人形を作製してもらったカズオは、そのメイドリー人形に入れる核をどんな性格の娘にするのかを20分ほどかけて悩んでいた。

 

「メイドリーさんの見た目だからなぁ……真面目な性格の娘を……いや、ツンデレのがそれっぽいか? ムッツリスケベも悪くないし……いやいやそれよりも……」

 

 ちなみにスタンクは“エロい性格”を、ゼルは“癒し系の性格”を、カンチャルは“ドMな性格”を、クリムは“ウブな性格”をそれぞれのメイドリー人形に入れてプレイルームへと消えていった。

 カズオとしてもさっさと核を選んで早くエロへと進みたい。

 

「……こうなりゃ運試しだ。テキトーに決めよ。」

 

 カズオは目を閉じ、そして己の直感だけを頼りに、一つの水晶を手に取った。

 

「キミに決めた! ピッピカチュー!」

 

 何も見ずに決めた核。なのでこれにどんな性格の魂が宿っているのかは不明である。

 物凄い凶暴な性格の娘だったらどうしよう。

 内心ビクつきながらカズオは手に取った核をメイドリー人形の中へとはめ込んだ。すると……

 

「…………」

 

 完全に無機質だったガラスの瞳に光が灯り、メイドリー人形はピクリと肩を震わせて動き始めた。

 

「…………」

「えっと、どうも。カズオです。」

「……はい。カズオ様ですね。初めまして。貴方の人形です。」

 

 動き始めたメイドリー人形はジッとカズオの顔を見つめ、そしてペコリとお辞儀をした。

 おとなしい系の性格の娘なのかもしれない。

 

「それじゃあさっそくだけど、個室行こっか。」

「はい。畏まりました。全てはカズオ様の仰せのままに。」

「うん。……うん?」

 

 そうしてカズオとメイドリー人形は共にプレイルームへと向かった。

 部屋に入るなりメイドリー人形はベッドの上へとモソモソと上がり……

 

「それではカズオ様。エッチしましょう。カズオ様はどのようなプレイがお望みですか? キスします?おっぱい揉みます?それともさっそくマジカルホール(おまんこ)します? なんでもいいですよ。あ、そうだ。呼び方はいかがしましょう? 御主人様とでもお呼びしましょうか? それともダーリン? まさか豚って呼ばれたい願望とかあったりしませんよね? いえ、別に私はそれでもいいですが。私はカズオ様の好みにしっかりと合わせますので。ちなみにオススメは御主人様かマスターですね。私の事はなんとお呼びいただいても構いません。奴隷でも女王様でもチン舐めクソ女でも……私に悲しいとか、嬉しいなどといった感情はありませんので、どうぞお好きにお使いください。お客様の性欲を解消させる事だけが、私に与えられた使命ですので。」

「待って待って待って! 長い長い! いきなり何言い出してんの!?」

「?」

 

 おとなしそうな性格だと思ったのはどうやら誤りだったらしい。

 いきなりの長台詞に少しビックリした。

 

「何か問題でもございましたか? カズオ様。」

「いや……なんていうか……」

「息が乱れてますよ。おっぱい揉みます? 落ち着きますよ。」

「うわー……メイドリーさんの見た目でおっぱい揉みます? とか言われると違和感が物凄い……」

「……? メイドリーとは?」

「え?ああ、メイドリーさんてのはきみのその体のモデルになった人だよ。食酒亭っていう酒場で働いてる有翼人のウェイトレスさん。」

「なるほど。カズオ様はそのメイドリーというウェイトレスさんに手を出す事が倫理的に出来なかったので、代わりにこのそっくりさん人形を作ってその煮えたぎった性欲をぶつけようとしているんですね。把握しました。」

「違う!違う!違う! そもそもきみの体を作ったのは俺じゃないから! 一緒にこの店に来た俺の友達! 俺には造形スキルが無いから、そいつに代わりに作ってもらったの!」

「なるほど。ではこの(ボディ)はそのお友達の趣味なのですね。お友達の好きな人を寝取って孕ませてみたいという、カズオ様のドロドロとした願望を人形にぶつけたいと……把握しました。」

「把握出来てない!! 違うから!!」

 

 カズオは慌ててこれまでの経緯なんかを端的に説明した。

 するとメイドリー人形はコクリと頷いた。

 

「なるほど……把握しました。」

「……本当に把握した?」

「はい。つまりカズオ様は……別にメイドリーさんの事は好きではないけど、メイドリーさんそっくりの人形を作れる友達がいたから、せっかくだから抱いてみようと……つまりそういう事ですね?」

「……まあ、うん……そうなんだけど……そうやって客観的に説明されると、何だかなー……」

 

 メチャクチャ最低な事をしてる気がしてきた。少なくとも、この後メイドリーに殴られたとしても、カズオはなにも文句は言えないだろう。

 

「別にいいんじゃありません? 所詮は人形遊びです。本物ではありませんので、割りきって性欲をぶつけちゃってください。」

 

 メイドリー人形はあっけらかんとそう言うと、カズオにギュッと身を寄せてきた。

 人形なのに温かい感触だ。

 

「ほら、このボディ……おっぱい大きくていやらしい体をしてますよ。」

「おおう……」

「恋愛感情はなくても、このいやらしボディをメチャクチャに犯してみたいって、一度くらいは考えた事ありません?」

「いや……その……」

「想像してみてください。普段は単なるウェイトレスでしかないメイドリーさんが、実は夜な夜なサキュバス店でお仕事をしてるんです……」

「え……」

「そしてカズオ様はたまたま入ったサキュバス店で、たまたまメイドリーさんと出会ってしまうのです。」

「お、おう……」

「そしてメイドリーさんは言うのです。食酒亭の人達にはこの事を内緒にしておいて!口止め料は私の体で払うから、だから誰にも言わないで! と……」

「……ごくり。」

「おちんちんが反応してますね。想像したんですか? 男の人はこういうシチュエーションに興奮すると聞きます。いいですよ。私の事をメイドリーさんだと思って、私の体を好きに触ってください。ほら、普段は触ることの許されないメイドリーおっぱいが、今なら触りたい放題の揉み放題ですよ?」

 

 メイドリー人形はカズオに見せつけるようにして自身の胸をもみもみと揉み始めた。

 普段はエロに対して否定的なメイドリーが、自分の胸をいやらしく揉んでいる姿は、酷く官能的に思えた。

 

「エッロぉ……」

「はい。メイドリーはとてもエロくて、いやらしい娘です。私メイドリー。とってもエッチ。」

「おっぱい……触ってみても良いっすか?」

「はい。勿論です。どうぞ。」

「……」

「……んっ。」

 

 カズオはメイドリー人形の胸をむにゅりと揉んだ。

 

「……揉み心地はどうです?」

「すごい……生身と変わらない感触。おっぱいちゃんと柔らかいし、シリコンぽくもない。」

「特殊な素材で出来た人工皮膚を使ってますからね。んっ♡ カズオ様の揉み方……とても快楽神経を刺激されます……んくっ♡メイドリーの体、気持ちよくなってます。」

「快楽神経って……」

 

 そんなのあるのか。異世界の科学のちからってスゲーとカズオは思った。

 

「……んっ♡ どうです? 服の上からだけでなく、直接揉んでみますか?」

「直接。」

「普段は服の上からしか見ることの許されないメイドリーさんのおっぱい。生で見たいですよね?」

「そ、そんな言われ方したら、まあ……」

「なら脱がせてください。それとも自分から脱いだ方が興奮しますか? 私はカズオ様の好みに合わせます。」

「……じゃあ……自分から脱いでみて。今日はそういう気分。」

「畏まりました。」

 

 メイドリー人形はぷちぷちとメイド服のシャツのボタンを一つずつ外していった。

 たぷんっと大きな胸が露出した。ブラはしていない。ピンク乳首が丸見えだ。

 

「おおう……」

「続いて下も脱ぎます。」

 

 ファサ……と、メイドリーのスカートとパンツがベッドの上に落ちた。

 その様子をカズオは顔を赤くして見ていた。普段見慣れた人の裸だからこそ、何かクルものがある。

 

「さて、脱いでみましたが……どうしましょう? 揉みます? それともこの大きな胸でパイズリでもしてみます?」

「パイズリ……あ、じゃあせっかくなのでお願いします。」

「畏まりました。」

 

 メイドリー人形はカズオのズボンに手をかけると、そのままズルンッとパンツごと膝までずり下ろした。

 ちんぽがブルゥンッと勢いよく飛び出す。

 

「……だいぶご立派な物をお持ちで……ズボンから飛び出した瞬間、一気に膨張しましたよ。」

「冷静に説明されると恥ずかしいな。」

「そうですか。それでは挟ませていただきます。」

 

 そうしてメイドリー人形は、カズオのデカちんぽをそのデカ乳でぱふんと挟み込んだ。しかしちんぽの方があまりにもデカ過ぎるため、かなり先が余ってしまった。

 

「……足りませんね。もう少し胸、盛ってきましょうか? 超乳パーツとの交換も出来ますよ?」

「いや、いいよ。そのままで。」

「畏まりました。それではこのまま、パイズリを開始します。んっ……」

「んおっ!?」

 

 メイドリー人形はそのままズリズリと胸を動かし始めた。ちんぽ全部は包み込めないので、柔らかおっぱいでむにゅりむにゅりと這うようにして長いちんぽを駆け上がったり、駆け下りたりして奉仕していく。

 

「あ、その動き、気持ちいいよ……」

「んっ、んっ、んっ……それは良かったです。メイドリーおっぱいでたくさん気持ちよくなってください。」

「メイドリーさんが俺のちんぽ、おっぱいで扱いてるって思うと……うくっ……!」

「先っぽがビクンビクンて震えてます。気持ちいいんですね。」

「き、気持ちいい……」

「よろしければ口で咥えてのご奉仕もいたしましょうか?」

「パイズリフェラ? 俺のちんぽかなりでっかいけど大丈夫? 口入らないでしょ?」

「いえ、人形の体ですので、思ってる以上に顎は開きます。ではいきますね…………んぁ~……あが……おぶぅ……ぶ……」

「うおお!?すげぇ!」

 

 常人なら顎が外れてしまうであろうカズオのデカちんぽ、その先っぽを、メイドリー人形は口を目一杯開いてゴッポリと頬張っていた。

 

ろおれす(どうです)……? ひほひーへおぁあ(きもちいですか)……?」

「な、何言ってるのか全然分からないけど……これ口の中、めっちゃぬるんぬるんしてて、気持ちいい!」

おあっあれふ(よかったです)ほえあーほほぇあおえー(それじゃあつづけますね)。」

 

 メイドリー人形はカズオのちんぽを口内でぬちゃぬちゃとしゃぶりながら胸をたぷたぷ揺らしてカズオのちんぽを扱いていく。

 

「おぶぅっ♡んぶっ♡じゅる……♡んじゅっ♡んじゅっ♡」

「あ、あ、メイドリーさん! 気持ちいい!それ、うあ……!」

「んん……れるれるれる……♡かじゅおしゃあ……♡れろっ♡」

「舌が絡み付いてきて……!」

「んっじゅる♡じゅるじゅるじゅるッ♡♡んおっ♡じゅるじゅるっ♡」

「の、喉奥にちんぽ当たってる……!苦しくないの? 大丈夫?」

いんおーれぅあら(にんぎょうですから)……じゅるじゅるじゅるっ♡♡……あぃおーうえう(だいじょうぶです)……じゅるじゅる♡んむ♡んむ♡……いっおおいいもひおうあっえくらはひぃ(いっぱいきもちよくなってください)♡」

「な、何て言ってるのかマジで分かんない! けど、とにかくこれ、めっちゃ気持ちいいよ!!おっ!おおっ!?そ、そんな奥まで……!?ま、マジで大丈夫なのこれ!?おおおっ!?」

「ンオオオオオヴヴヴぅ……ッ♡♡♡おごっ♡あ"おっ♡」

 

 メイドリー人形は口を限界まで開いてカズオちんぽを喉の奥へ奥へと導いていった。痛覚とかそういう感覚は遮断しているので痛くはない。呼吸もする必要はないので窒息死する心配もない。

 ちんぽから胸を離して、ひたすら喉奥へとちんぽを導いていく。

 

 カズオちんぽはそうして喉の道を通っていき、なんとメイドリー人形の胃の奥まで到達した。

 カズオのデカちんぽ+ゴーレムの体だからこそ出来る超ディープスロート。

 

「おおお、す、すっご!? マジかこれ!? 俺のちんぽが根元まで、全部口の中に入っちゃってる! 俺のちんぽをここまで飲み込めた娘って、マジで君が初めてだよ!」

「おぼっ♡おごっ♡ほうへうは(そうですか)……うぶっ♡♡」

 

 傍から見たらメイドリーが目一杯口を開いて、カズオのちんぽを根元まで咥え込んでいるという異様な光景だ。

 本人が見たらきっと卒倒する。カズオは背徳感にブルブルと腰を震わせた。

 

「メイドリーさんの口の中やば……! まんこみたい……!」

 

 人形の内部はぶにぶにの柔らかい素材で作られており、そこにぬるぬるローションが溜まっていた。

 なので腰を動かすとちんぽにぬちゅりとそのローションが絡み付いて気持ちがいい。

 

「は、おお!上の口でここまで気持ちいいのは初めてかも!!もう少し激しくしても大丈夫?」

はいほーふへふ(だいじょうぶです)♡おごぼおおッ♡♡おぶぅうッ♡♡おぼッ♡おぼッ♡♡も、もっおうあっへふだはひぃ(もっとつかってください)♡♡♡」

 

 激しく頭……いや全身を動かし始めるメイドリー人形。胃まで届くデカちんぽを全力で奉仕しまくる。

 

「くぅうっ!!喉まんこメッチャ締まる!!」

いおいおうあっへ(きもちよくなって)♡♡いおいおうあっへ(きもちよくなって)♡♡もっお(もっと)もっお(もっと)もっお(もっと)もっお(もっと)♡おぶぇッ♡おぼッ♡お"お"お"お"ッ♡♡」

 

 痛みの代わりに快楽神経が刺激される。喉や胃の奥、柔らかいパーツ部分にちんぽがゴツゴツ当たると、メイドリー人形はそこから気持ちよさのようなものを感じてしまった。

 カズオのちんぽを気持ちよくしているはずが、だんだんと自分の喉やお腹の中が気持ちよくなってくる。

 

「おぶッ!?♡おごおおおッ!?♡♡♡お、おおおう(のどおく)ッ♡ひぼいい(きもちいい)ーーッ!?♡♡♡おぶッ♡おおおぐおおッ♡♡♡」

「あっ!ぐ……!奥が……締まってこれ……!!」

「いッ♡いいおお(イキそう)ッ!?♡♡うぇおいおいあああ(フェラチオしながら)……ッ♡♡♡わ、わだひおおあぁ(わたしのほうがあ)……ッ♡♡♡」

 

 ビクビクと喉をヒクつかせ始めるメイドリー人形。そんなメイドリー人形に釣られるようにして、カズオも腰を震わせ始める。

 

「で、出そう……!!もう俺……!!」

あひへふははひ(だしてください)ッ♡♡わばひおおう(わたしももう)ッ♡おごッ♡おぼぅうッ♡♡えんあいあああ(げんかいだから)……ッ♡♡♡お"ぇおおッ♡♡♡あ"ッ♡あ"ッ♡いおいいい(きもちいい)ッ♡♡♡あ"ッ♡」

「ん!出る……!!」

「おぶぅうッ!?♡♡♡」

 

 カズオのちんぽが大きく膨らみ、そして――

 

ビュグゥウウッ!!ビュグゥウウッ!!

 

 メイドリー人形の胃の奥で直接精液を解き放った。

 

「お"ッッ♡ごおおおおッ♡♡♡おべおおおぉおおおッ♡♡♡おぼばァッ♡♡んごぼぉおおぉおおおッ♡♡♡」

 

 んごんごと喉を動かしながら口内……いや、胃内射精を受け入れるメイドリー人形。たっぷりと中で射精され続ける。

 

「おご……ッ♡おぶぉ……ッ♡♡ご、ごぇ……♡♡」

「ふぅ……出した出した。じゃあちんぽ抜くね?」

「おッ!?♡え"ッぇえぇえぇぇぇえぇぇッ……ぶぷぅうッ♡♡♡」

 

 射精を終えたちんぽがゆっくりと口の中から引き抜かれた。

 その刺激だけで軽くイッてしまうメイドリー人形。

 

「ぷぁ……はぁはぁ……♡♡ た、たくさん出してくださり……ありがとうございます……私の胃の中……カズオ様の精液でたぷたぷです……うぷっ♡」

「結構激しくしちゃったけど大丈夫だった?」

「……はい。問題ありません。むしろ私まで気持ちよくなってしまいました。凄いですね。この私がここまで激しくイクなんて事、なかなかありませんよ。」

「?」

 

 メイドリー人形はポテンとベッドの上に仰向けで寝転がった。

 

「それではカズオ様。そろそろ本番、参りますか?」

「!!」

 

 股を開き、カズオに見せつけるようにマジカルホール(おまんこ)をくぱぁと開くメイドリー人形。

 その表情は僅かながらにも発情しているように思えた。メイドリーには決して出せないであろう、無表情と発情をミックスさせたような、そんな表情にカズオのちんぽはピクリと反応した。

 

「さあカズオ様。メイドリーさんのおまんこですよ。普段は見ることのできないウェイトレスのおまんこ……そこにおちんちん……入れちゃいましょう。」

「………」

「どうかされましたか?カズオ様。」

「……うーん……」

「? 入れなくてよろしいのですか? メイドリーさんのおまんこですよ?」

「いや、なんていうかさ……メイドリーさんとしてじゃなく、単純に君個人として抱きたくなってきたな。」

「はい?」

 

 メイドリー人形はカズオが何を言っているのかが理解出来ず首を傾げた。

 

「私個人? どういう事ですか?」

「だから俺は、メイドリーさんじゃなくて、君の事が抱きたいの。」

「???」

 

 同じ事では? とメイドリー人形は思った。

 

「あ、そういや君の名前って何て言うの? まだ聞いてなかったよね?」

「え?あの……メイドリー……なのでは?」

「それは人形の名前でしょ。俺が聞きたいのは、君の“核”の名前だよ。」

「私の……名前ですか?」

「うん。教えてくれる?」

「……………………N74です。」

「へ? えぬななじゅうよん? それって製造番号か何か?」

「……そんな感じです。」

「ふーん……それじゃあ言いにくいからN74(ナナシ)ちゃんって呼んでいい?」

「え!?」

「あ、ダメなら別にいいけど……」

「いいえ……その……いや、はい……ダイジョウブデス……な、ナナシと……呼んでください……」

「うん。ありがと。ナナシちゃん。」

「…………」

 

 メイドリー人形改め、ナナシは頭を混乱させた。

 目の前の男は一体何の為に私の名前を聞いてきたのだろう?そして単なる製造番号名しかなかった自分に、名前まで付けてきた……

 ボディではなく、核の方にだ。そんな人は今まで一人もいなかった。

 

(……まあ、お客様がそうしたいというのなら、私はそれに従うだけです。)

 

 ナナシには“嬉しい”や“悲しい”などの感情が欠如している。なのでいつも通り、お客の言うことには決して逆らわず、ただただ従う事した。……のだが……

 

「それじゃあナナシちゃん。エッチしよう。」

「あ、はい。ではメイドリーおまんこにおちんちんを……」

「だーかーら、違うでしょ。君はメイドリーさんじゃなくて、N74(ナナシ)ちゃん。」

「は、はい……」

「俺はメイドリーさんとじゃなくて、ナナシちゃんとエッチしたいの。分かる?」

「あの……それには……」

 

 どういう意味があるんですか? ナナシがそう問いかける前に、カズオのちんぽの先っぽがナナシのマジカルホール(おまんこ)にピトッと添えられた。

 

「んぁんッ!?♡♡♡」

 

 するとビリリとした快感がマジカルホールからナナシの全身に響き渡った。

 

 単品だと伸縮、吸引、締め付け、などの単純な動きだけをひたすら繰り返すマジカルホールであるが、今はナナシの体の一部である。おまんことして機能している。

 なのでこうして触れられると、ちゃんとおまんことして感じてしまえるのである。

 

 嬉しいとか悲しいとか、“感情”はなくとも“感覚”はある為、ナナシの体はヒクヒクと快楽を感じてしまう。

 

「か、カズオ様のおちんちん……凄いですね……この時点でもう気持ちいいです……」

「そう? でも本番はこれからだから。それじゃあ入れていくよ。ナナシちゃん。」

「はい……ん……ああぁあ……ッ♡♡♡お、おっきぃ……♡♡カズオ様のが……入ってくる……♡♡」

 

 カズオのちんぽがぐぷぐぷとナナシのマジカルホール(おまんこ)の中へと入っていく。

 男性器を見つけたマジカルホールは、ちんぽから精液を搾り取るという本来の役目を遂行しようと、躍起になってぐっちゅぐっちゅとカズオのちんぽに吸い付き、締め付け、伸縮を繰り返す。

 

「おおお! めっちゃ動いてる! ナナシちゃんのおまんこ!」

「んッ!?♡ひぁあッ!?♡お、おまんこがぁッ!?♡♡わ、私のおまんこがッ!?♡♡♡か、カズオ様のおちんちんに吸い付いて……か、勝手に動くぅ……ッ!?♡♡♡」

 

 普段なら絶対しないような動きでちんぽを締め付けるマジカルホール。どうやらナナシの体の一部となった事でメスまんこと化したらしい。

 

「な、ナナシちゃんのおまんこ、これ本当にマジカルホール!?なんかものっすごい動きしてるんだけど!?」

「は、はいッ♡♡そのはずですッ♡♡すみませんッ♡♡はひゃッ!?♡♡せ、制御が効かないッ!?♡♡あああああッ♡♡♡マジカルホール(おまんこ)が勝手にッ♡♡♡ひやああああああッ♡♡♡♡」

 

 カズオとナナシ、双方に快楽を与えていくマジカルホール。

 イケメンちんぽに必死に媚を売るいやらしいまんこ。それがナナシのマジカルホール(おまんこ)。本人の意思とは無関係にジュッポジュッポとちんぽを味わい続けている。

 

「おぅう! 気持ちいい。俺、マジカルホールってあんまり好きじゃなかったけど、これならハマっちゃいそうだわ。」

「はっ♡あっ♡そ、そうですか……いひッ!?♡♡それは何より……んくぅッ♡♡よ、よかった……で…すね……ッ♡♡♡うぅうッ♡うくぅッ♡♡」

「きっとナナシちゃんだからだね、この気持ちよさは。」

「ふぇっ!?や、そ、そのような事は、ないかと……どの核を入れても、んくっ♡ ボディは同じなので……あんっ♡ お、同じ気持ちよさになるかと……ひんっ♡」

「いや、たぶんだけど、他のどの核を入れてもこの締め付けにはならなかったと思うよ? だってこのマジカルホールって、ナナシちゃんの感じ方と連動してるんでしょ?」

「あうっ♡そ、それは……そうですが……んくっ♡」

「だからこのおまんこの締め付けは、ナナシちゃんの個性だと俺は思うんだよね。」

「……う……わ、私……ナナシの……個性ッ♡♡♡」

「そう。ナナシちゃんの個性。よいしょっ!」

「ふひゃッ!?♡♡んやああああッ♡♡♡」

 

 ぐっちゅぐっちゅと蠢く膣内。ただ入れてるだけでも射精しそうになるほど気持ちいいその中を、カズオは腰を動かす事で蹂躙し始める。

 

「あ~、気持ちいい~!」

「おおおおおッ♡♡か、カズオ様……ッ♡♡おまんこジュボジュボッ♡♡んぅううッ♡♡」

「ナナシちゃんのおまんこ気持ちいいよー。気持ちいい~、あー、ナナシちゃんのおまんこ~。」

「ッ!?♡♡♡ あ……ッ♡や……名前……ッ!?♡」

 

 ズボズボと犯されながら、“ナナシ”と名前を呼ばれる度にナナシの体がビクンと跳ねる。

 名前を呼ばれた事で、おまんこではなく、(こころ)が反応してしまっているのだ。

 

「や……ッ♡だ……ッ♡な、なんですか……ッ♡♡わ、私は……私は……」

「ナナシちゃん!」

「ひぅ!?」

「その感じ方、すっごく可愛いよ!ナナシちゃん!」

「ッ~~♡♡♡ あああッ♡♡か、カズオさ……ッ♡♡」

 

 感情が強く揺さぶられる。そんな事はありえないはずなのに、思わず呼んでもらえて“嬉しい”と思ってしまった。

 

「ううぅ……ッ♡♡か、カズオ様……ッ♡♡わ、私……ッ♡♡♡」

「気持ちいいよナナシちゃん。」

「はぅぅぐぅ……ッ♡♡♡わ、私……ナナシ……ッ♡♡♡」

 

 名前を聞かれたのは初めてだった。

 ボディではなく、核の方の名前を聞かれたのはこの店で働くようになって初めてだった。

 

『俺はメイドリーさんとじゃなくて、ナナシちゃんとエッチしたいの。分かる?』

 

 ボディではなく、心を求められた事も初めての経験だった。

 

(あ……だめ……これ……感情が……制御出来ないッ!!?)

 

 その時、ナナシの止まっていたはずの心が動き出した。

 

「あ……あ……んぁああぁあああああッ♡♡♡か、カズオ様ッ♡な、名前……もっと私の名前を……名前を呼んでくださいッ♡♡♡ひぅああああッ♡♡♡気持ちいいッ♡♡気持ちいいッ♡♡あああッ♡♡な、名前をもっとぉおおッ♡♡♡」

「わ!? え、えっと……ナナシちゃん?」

「ふやぁあああッ♡♡♡♡ は、はいっ♡♡私はナナシです♡♡ナナシなんですッ♡♡♡他の誰でもありませんッ♡♡ナナシですッ♡♡♡ か、カズオさん♡も、もっと……もっと呼んで……♡♡」

「ナナシちゃん!ナナシちゃん! 可愛いよ! ナナシちゃん!」

「はうっ♡あうっ♡嬉しい……ッ♡♡♡あっ♡あっ♡あっ♡♡」

 

 嬉しいという感情が止まらない。マジカルホール(おまんこ)がギュ~っと締まる。

 心と体、その両方が気持ちいい。

 

「あ……ああ……あああ……ッ♡♡♡」

 

 これは駄目だ。おまんこよりも先に(こころ)がイク……

 そう思い、ナナシが絶頂感に身を委ねようとした、その時だった。

 

「ナナシちゃん!もう、出る……!!」

「えっ!?」

 

 カズオのちんぽがマジカルホール(おまんこ)の中でぶくっと膨らんだ。

 そして次の瞬間――

 

ドッビュゥウーーッ!ドッビュゥウーーッ!

 

「ほあッ……か……アァ…………ッ!?♡♡♡」

 

 カズオの精液が、マジカルホール(おまんこ)の中で大量に吐き出された。

 カズオの中出し射精の気持ちよさに抗える女はこの世にいない。

 

「イッッッ……クぅうぅぅぅ……ッ♡♡♡♡」

 

 ナナシは心で絶頂しながら、おまんこでもイカされてしまった。

 心と体の同時絶頂。ナナシは全身がバラバラになりそうなほどの気持ちよさを感じていた。

 

 ドクンッ ドクンッ ドクンッ

 

(今まで、一度も動かなかった私の心が……今、動いてる……)

 

 それはあまりにも幸せ過ぎる感情だった。

 

 

 

「ふぅ、ナナシちゃんメッチャ可愛かったし、すっごい気持ちよかったよ。」

「……私も気持ちよかったです……ここまで気持ちいいセックスは……確実に初めてです。」

「そりゃ良かった。」

 

 行為が終わった後、カズオとナナシはベッドの上にてイチャイチャピロートークに耽っていた。

 

「……あ、そういやさ、ナナシちゃんてどういう性格の核として棚に置かれてたの?」

 

 カズオはふと気になっていた事をナナシに質問してみた。

 

「どういう性格とは……どういう意味ですか?」

「いや、実はね。俺何も見ずに直感で核を選んだのよ。だからナナシちゃんて、結局どういう性格の娘だったのかな~って思って。」

「……なるほど。そういう事でしたか。」

 

 ナナシはフッと苦笑した。

 

「ごめんね? テキトーに選んじゃって。」

「いえ、大丈夫です。……そうですね。私の性格は今まで……“無感情”……と、されていました。」

「へー、そんな性格だったんだ。……ん? されて()()()()?」

「はい。されていました。過去形です。私のアイデンティティの一つは、つい先程、貴方に壊されてしまいましたので。」

「へっ? ど、どういう意味?」

「つまりですね……アイラブユーです。マイマスター。 ちゅっ♡」

「!?」

 

 

 

―――――――――――――

 

チートインキュバス。カズオのレビュー。

 

●性人形カスタマイズ店《性のマリオネット》

 

作った人形の中に好きな性格の魂を入れて、それで抱く。そんな感じの店。なので可愛い女の子を抱けるかどうかは作り手の技量次第。俺は作るのまったく無理だったから、代わりにカンチャルに作ってもらった。メチャクチャクオリティが高くてビックリ。魂が入って動くようになれば、もう生きてる普通の人と変わらない。この世界の技術は本当に凄いと改めて思わされた。プレイ内容は人形の体だから、ある程度無茶なプレイにも対応してくれる。だけどパーツを破損させたりしたら弁償させられるらしいので、そこだけ注意が必要。ちなみに中に入れる性格だけど、何も考えずにテキトーなの選んで入れたら“無感情”の娘に当たった。だけど普通に可愛かったよ。

7点

 

―――――――――――――

 

 

今回の点数。

 

スタンク ・8点

ゼル   ・8点

カズオ  ・7点

カンチャル・10点

クリム  ・8点

 

 

 

 

 ここはお馴染み食酒亭。

 

「スタンク8点、ゼル8点、カズオくん7点、カンチャル10点、クリムくん8点……ちぇっ。」

 

 メイドリーはスタンク達の貼り出したレビューを読んで、つまらなそうに唇を尖らせていた。

 絶対ハズレの店だと思っていたのに、全員普通に楽しんで帰ってきた。面白くない。

 

「ねークリムくん。女の子を自作するって、どんなの作ったのよ?」

 

 メイドリーは何気なく、スケベ達と一緒にゴーレム店へと遊びに行った同僚に、どのようなゴーレムを作ったのかを聞いてみた。すると……

 

「…………」

「ん?」

「…………すみません……」

「なっ!?」

 

 顔を真っ赤にしたクリムがメイドリーの顔を見つめ、そして謝罪した。

 クリムは嘘をつく事が下手くそだった。

 

 全てを察したメイドリーは、クリムを殴り倒し、両手に包丁を持って、スタンク、ゼル、カズオ、カンチャルの座る席へと向かっていった。

 

「おい……何作ったのかちょっと詳しく聞かせろ……お前ら……」

「「「「ひっ!?」」」」

 

 店の中で暴れ回る破壊神メイドリーは、泣きながらすがり付くメイに止められるまで、破壊活動を続けたという。

 

「うあぁあん!カズオさんが殺されるー!ごめんなさい!ごめんなさい!メイドリー先輩!!もうやめて!!うぇ……うぇええええーーんッ!!!ごめんなざぁあーい!!!何でもしますからカズオさんをこれ以上殴らないでー!!!許して!!うぁああああーーんッ!!!」

 

 メイちゃんガチ泣き。

 殴られた傷よりも、女の子を泣かせてしまったという、そっちの方がダメージでかいなとカズオは思った。

 

 一同反省。

 

 

 

 




感想、評価、ありがとうございます。
お陰で今回もなんとか投稿する事が出来ました。


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チート竿姉妹(小話)

今回はアニメで言うCパート。つまりオマケのお話です。



 ドールパペットゴーレム専門店《性のマリオネット》。

 そこで働く“無感情”の核を持つゴーレム娘、N74はスタッフルームにてため息をついていた。

 ゴーレムなのに。

 

「はぁ……」

「? 珍しいね。N74ちゃんがため息をつくなんて、何かあったの?」

 

 心ここにあらずといった様子のN74に声をかけてきたのは、同じく《性のマリオネット》で働くサキュバス嬢。M18だ。

 

「……なんでもありませんよ。M18さん。」

「なんでもない事ないでしょ。だって何に対しても無関心、無感情のN74ちゃんがため息ついてるんだもん。何かよっぽどな事があったに決まってるよ!」

 

 様々な性格の核が集まるゴーレム店だが、N74は“無感情”という、喜怒哀楽の感情を持たない、少し変わった性格の娘である。

 そんな彼女がため息をついているのだから、見せられる側からすれば気にもなるというものだ。

 

 N74は「んー……」と少しの間考え込んだ後、特に顔色を変える事なくM18の質問に答えた。

 

「実はですね……」

「うんうん。」

「好きな人が出来たんですよ。」

「へ~。それはそれは。おめで……とぅえええええええええッ!?」

「急にどうしました。大声をあげて。」

「どうしましたじゃないよ!! えっ!? N74ちゃん恋したの!? うっそ!! 一番そういうのに縁遠いと思ってた娘なのに!!」

「私自身が一番意外だと思っています。まさか無感情の私が、恋心を経験するなんて……考えた事すらありませんでしたし。」

「えええ……そ、それで? 誰!?誰なの!? N74ちゃんが好きになった人って!! ゴーレムの知り合い? それとも別種族?」

 

 M18は興奮したようにN74に詰め寄った。ゴーレムといえども女の子。恋愛話は大好物なのだ。

 

「この前うちの店に来たお客様です。」

「この前……? この前って言うと……あの有翼人の人形を抱いていった五人組?」

「はい。M18さんは確かハーフリングのお客様を担当されてましたよね。」

「うん。カンチャルさんだね。首輪着けさせられて、お尻いっぱい叩かれた。ふふふ……♡ たくさんたくさんマゾアクメさせられちゃったの♡ 思い出すだけで……んくふふふふふ……♡♡」

「………良かったですね。」

 

 M18は“ドM”な性格の核だった。

 

「はぁはぁ……♡ あ、ごめん。話が脱線しちゃった。 それで? N74ちゃんが好きになったのって、結局その中の誰なの? 人間さん? エルフさん? 天使さん? それとも……」

「カズオ様です。種族は……恐らくインキュバスです。」

「へ~。インキュバスか~。N74ちゃんがインキュバスを好きになるなんて意外~。……ん? カズオって名前でインキュバス……どこかで聞いた事があるような……」

「マスターの事をご存知なのですか?」

「……マスターって呼んでるの? よっぽど好きなんだね……えっと、ご存知って言うか……この前雑誌に載ってたんだよ。カズオって人が。」

「雑誌……ですか?」

「うん。あ、ほら。これ。うちの店にも置いてあるよ。」

 

 スタッフルームに置かれている小さな本棚。そこに“月刊サキュバス”という雑誌が置いてあった。

 M18はその中から一冊を手に取るとペラリと捲ってN74に見せてきた。

 

「ん~……あったあった。これだよ。チートインキュバス、カズオ様専用サキュバス店、《チート竿姉妹(さおしまい)》オープン。N74ちゃんが言ってるカズオって、ここに書かれてるカズオ様って人でしょ?」

 

 そこにはたくさんの淫魔の女の子達に囲まれたカズオの写真が載っていた。

 何故だか分からないが心が少しもやっとした。

 

「……はい。確かにここに載ってるこの写真、マスターで間違いありませんね。……ところでこの《チート竿姉妹(さおしまい)》とは何ですか?」

「えっとね……夜はカズオ様専用のサキュバス店で、昼はカズオ様に抱かれた娘限定の倶楽部として営業してる……って書かれてるよ。」

「意味が分かりません。」

 

 N74は雑誌を読みながら首を傾げた。

 

「うん私も分からない。気になるなら行ってみたら? カズオ様に抱かれた娘限定って書いてあるけど、N74ちゃんならその条件はクリアしてるでしょ?」

「……そうですね。ちょうど明日はお休みなので、行ってみようかと思います。」

「ん。まあ頑張って。」

「はい。……あ、それとM18さん。もう一つ、申し上げたい事があるのですが。」

「ん? なぁに? N74ちゃん。」

「私の事はこれから、N74ではなく“ナナシ”と呼んでください。それがマスターに付けてもらった私の名前ですから。今後番号で呼ばれても私は反応しませんので。そのつもりで。」

「うわー……なんかこだわり持ち始めたよ、この子……女の子って恋をすると人が変わるってよく言うけど本当に変わったんだね……N74ちゃん。」

「………」

「ご、ごめん。N74じゃなくてナナシちゃんだったね、無表情のまま睨まないでよ……怖いから……」

「別に睨んでません。」

 

 

 

 

 

 

 そして次の日の朝。

 ナナシはさっそく雑誌に載っていた《チート竿姉妹(さおしまい)》という店を訪ねる為にサキュバス街の裏通りへとやってきた。

 

「……ここですか。」

 

 倶楽部ハウス《チート竿姉妹(さおしまい)》。見た目は二階建ての普通のサキュバス店といった感じだ。

 雑誌によるとこの店は夜はカズオ専用サキュバス店、昼はカズオに抱かれた娘限定の倶楽部ハウスという形で営業しているらしいが、その倶楽部という物の正体がよく分からない。

 そうしてナナシが店の外観を眺めていると。

 

「あれ? 貴女だれ? もしかしてカズオちゃんに惚れた新しい娘?」

「!!」

 

 突然背後から声をかけられた。

 振り返って見てみると、そこには短い黒髪をおさげにした人間の少女がナナシの事を不思議そうな表情で見つめていた。

 

「あ、驚かせちゃった? ごめんね。」

「……いえ、大丈夫です。私に驚きという感情は無――……最近感じるようになりましたが、とにかく大丈夫です。」

「?? ……えっと、私はユリっていうの。ここの店の常連客だよ。貴女は?」

「ナナシと申します。この店には雑誌を見てやって来ました。」

「へー、そうなんだ。この店はカズオちゃんに抱かれた事のある娘しか入っちゃダメってルールなんだけど、大丈夫?」

 

 ……という事は、目の前のこの少女もカズオに抱かれた事のある娘だという事だ。

 カズオはこういうタイプの娘が好きなのだろうか? ナナシはジッとユリの事を観察する。

 

「ナナシちゃん?」

「……すみません。少しボーッとしてしまいました。マスタ……カズオ様に抱かれた事はあります。この前店でシてもらいましたので。」

「なるほど。それなら入店条件は満たしてるね。それじゃあこんな所で立ち話もなんだし、中に入ろうか。」

「承知しました。」

 

 ユリは慣れた様子で《チート竿姉妹(さおしまい)》の入り口扉を開いた。ナナシもその後に続く。

 

 店の内装は、なんというか……普通の酒場だった。テーブル席が20で、何人か食事中のお客もいる。全員女の人だ。この店の入店条件を考えると彼女達もまた、カズオに抱かれた事のある娘達なのだろう。

 ちなみに給仕として働いてる店員はほとんどが低級淫魔だった。

 

「ここが……《チート竿姉妹(さおしまい)》ですか。」

「うん。カズオちゃんに抱かれた女の子達が集まってお喋りしたりする場所だよ。とりあえず座ろう。」

 

 そう言ってユリは店の奥にあったカウンター席へ向かい、そこに腰をかけた。

 ナナシもそれに習ってユリの隣に座る。すると……

 

「おや? お客さん、初めて見る顔ですねー。」

「!」

 

 長いツノと大きな手をした獣魔の女性が、カウンターの中からひょこっと顔を出してきた。

 

「あ、データーさん。この娘はナナシちゃんていって、最近カズオちゃんに抱かれたサキュバス嬢なんだって。」

「なるほどー。それでは初めまして。私はデーター。《チート竿姉妹(さおしまい)》の店長をしてます。どうぞよろしくー。」

「……ナナシです。よろしくお願いします。」

 

 データーと名乗った女性はあはーと笑みを浮かべながらグラスを磨いている。

 

「それでー、ナナシさん。本日はどうしてウチの店に?」

「はい。雑誌にマスターの事が載っていたので、気になって来ました。」

「マスター?」

「カズオ様の事です。」

「そうでしたか。」

「マスターは私に感情という物を教えてくれた素晴らしい男性です。彼の事を一つでも多く知りたかったので今日は来ました。」

「それはそれは~……ん? 感情を教えてくれた? どういう意味です?」

「そういえばナナシちゃん、さっきも感情がどうのこうのって言ってたよね。どういう事か教えてくれる?」

 

 ユリとデーターが頭に疑問符を浮かべ、ナナシの方へと体を向けてきた。

 

「……分かりました。それでは話させていただきます。まず、私はゴーレムのサキュバス店で働いているサキュバス嬢なんですけど……」

「「うんうん。」」

 

 そうしてナナシは、ついこの間体験したばかりのカズオとの体験談をポツポツと語り始めた。

 

 

 

 

 

 

「……という訳でして、カズオ様はボディの元となった女性ではなく、私の(こころ)の方を求めてくださったんです。それはもう、蕩けるほど気持ちのいい交わりで……思い返すだけでも胸が温かくなって……ああ……♡ マスター……♡」

 

 表情こそ変わらないものの、ナナシはノリノリでカズオとの出会いやら、抱かれた時の感想やら、どれだけ自分がカズオの事が好きなのかをユリとデーターに熱く語った。

 

「なるほど~。流石はカズオ様です。まさかゴーレムまで攻略してしまわれるとはー。」

「くすくす……本当にカズオちゃんは悪い人だわ。感情の無い女の子にまで恋をさせちゃうなんて……くすくす……」

 

 データーは興味深そうに、ユリはくすくす笑いながら、しかし楽しそうにナナシの話を聞いてくれた。

 気が付けば一時間以上もずっとカズオについて語ってしまっていた。

 

「……申し訳ございません。つい長々と語ってしまいました。話に夢中になるなんて経験、なにぶん初めての事でしたので……やめ時が分からず、つい……」

「あ、いいよいいよ。ナナシちゃん。というかここはそういうお店だし。ね? データーさん。」

「はいー。ウチの店はカズオ様について話したくて話したくて仕方がない! って方を対象にした倶楽部ハウスですからー。」

「……なるほど。把握しました。」

 

 ナナシはようやく《チート竿姉妹(さおしまい)》がどういう店なのかを理解した。

 要するにここはカズオの事が好きな娘達が集まって、恋話をする店なのだ。

 

 店内を見渡してみると、確かに皆カズオについて語り合っていた。

 

 

「うふふっ♪ 私ね、この前カズオさんに可愛い可愛いって言ってもらいながら抜かずの三回戦シてもらえたの♡ これはもう、カズオさんにプロポーズしてもらえる日も遠くないわね! ホントごめんなさいね~♪ カズオさんて、やっぱり私の事が好きみたいなの~♪」

「……ふん、500歳超えの年増(ババア)が何を言ってるにゃ。それならフィだって抜かずの四回戦してもらった事あるにゃ。」

「ババア言うな!!」

「いいにゃりか? お兄さんは、猫耳フェチなのにゃ。つまり、本物の猫耳の生えてるフィこそが、お兄さんのお嫁さんに一番相応しいのにゃ。」

「100歳にもなってない小娘が生意気な事を~! いい? 男の人っていうのはね、なんだかんだ言って一番最初にエッチした人を最終的に選ぶのよ! つまり、カズオさんが最終的に選ぶのも私って事。なんせカズオさんの童貞(はじめて)の相手は私なんだから♡」

「フカーー!! それ言うのはズルいにゃ!!反則にゃ!!」

「うふふ♪ カズオさんの初めては私の物……♡」

「お兄さんの事を一番好きなのはフィなのにゃ!!だからお兄さんのお嫁さんになるのはフィなのにゃ!!」

「カズオさんを一番好きなのは私よ!!だからカズオさんのお嫁さんになるのは私なの!!」

「ババアのクセに!!」

「ババア言うな!!」

 

 一部ケンカしてる人達もいたが、それもまあご愛嬌だろう。

 本気でケンカしているというよりかは、じゃれあっているだけのようにも見える。

 

 ナナシは姿勢を戻し、ユリの方へと向き直る。

 

「ところでユリさんはいつ、どのようにマスターとお知り合いになられたのですか?」

「くすっ……♪ 聞いてくれる? あれはね……私がまだ性転換のお店で働いていた時の話……」

 

 

 

 

 

 

「……という事で、私の男性恐怖症を治す為に、この前はカズオちゃんと二人きりで公園デートしたの♡」

「それは羨ましいですね。……ちなみにそのデート内容は……」

「くすくす……♪ それは話せないかな~。私とカズオちゃんの二人だけの秘密♡」

「……とても残念です。」

「デートの最後には連れ込み宿に行って、いっぱいエッチした♡」

「物凄く心がザワザワします。……もしかしてこれが嫉妬という感情でしょうか?」

 

 気が付けばもう2時間近くユリの話を聞き続けていた。

 しかし話に飽きるという事は全く無かった。自分の知らないカズオの話を聞けるというのはとても嬉しいし、そしてモヤモヤもした。もっともっとカズオとの思い出を作りたいと思えてくる。

 

(やっぱり私……マスターの事が好きなんですね……)

 

 それを再確認できただけでも、今日は来て良かったと思えた。

 

 この店にやって来て、そろそろ三時間となる。想定していた以上に長居してしまった。

 

「……そろそろ私は帰りますね。」

「あれ? もう帰るの?」

「はい。ボディの点検などがありますので。」

「そっか。それじゃあまたね、ナナシちゃん。」

「はい。ユリさん。それでは。」

 

 そうしてナナシは《チート竿姉妹(さおしまい)》を後にした。

 

(今日はマスターの色んな話を聞けました。)

 

 サキュバス街の表通りを歩きながら、ナナシは(むね)の奥が温かい気持ちになるのを感じていた。

 

(これが楽しいという、感情でしょうか……?)

 

 感情という物を、ナナシはまだ覚えたばかりである。まだまだ分からない感情はあるが、今日一日で色んな感情を理解した。

 嬉しい、楽しい、嫉妬、人肌恋しい……全部が全部、カズオ絡みの感情である。

 

(マスターに会いたいな……)

 

 そんな事を考えながら自宅を目指して歩いていると……

 

「今日はどこに~、行きましょか~♪ 今日の俺は~、ノープラン~♪」

 

 そんな謎の歌を歌う男性が前方500メートル先から歩いてきた。

 見間違えるはずなどあり得ない。あれは……

 

「マスター!!」

「ん?」

 

 ナナシは喜色の声を上げてカズオの元へと近寄っていった。先程店で楽しく話していた時の数十倍……いや、数百倍もの嬉しさが込み上げてくる。

 だが――

 

「えっと、君だれ?」

「え……」

 

 近寄ってきたナナシを見て、カズオは「?」と首を傾げた。

 

「あ……えと……ぅ……あぇ……」

 

 意味のある言葉が何も出てこない。核がギュ~ッと締め付けられるように苦しくなった。もしかして……

 

 忘れられてる?

 

 そう思った瞬間、ナナシの心を支配したのは恐怖、絶望、苦しみといった、様々な負の感情だった。

 ゴーレムの体なので呼吸をする必要はないが、過呼吸になってしまいそうなほど動揺してしまう。

 そしてはたと気づいた。

 

(あ、そうでした……今日の私はプライベート用の人形(ボディ)でした。これでは私がナナシだと分かるはずがありませんでしたね……)

 

 カズオはメイドリー人形のナナシとしか会った事がない。

 今日のナナシは、中肉中背で緑色の髪の少女という、何の変哲もない、完全プライベート用の人形(ボディ)を使っている。

 

 初対面の人形(ボディ)でナナシの存在に気づけというのは、流石に酷だろう。

 

「えっと、すみません。ボディが変わっていますが、私は――」

「ん~~あっ!ナナシちゃんか!!」

「え!?」

 

 しかし、ナナシが説明に入る前に、カズオは自力で目の前の緑髪の少女がナナシである事に気がついた。

 

「え……あの……え……?」

「姿が変わってたから一瞬気が付かなかったよ。ごめんね? ナナシちゃん。」

「……ッ!?!?」

 

 何故分かったのだ。ナナシは混乱している。

 

「ま、マスター。」

「ん? どしたの? ナナシちゃん。」

「……何故、私がナナシであると……き、気が付く事が出来たのですか? ボディは前のと全く違いますよ?」

「ああ、それはね。見聞色の覇気だよ!!」

「はい?」

 

 よく分からない単語が飛び出してきた。

 

「実は前にね、ウィルオーウィスプのサキュバス店で目隠ししたままプレイする機会があったんだよ。」

「……はい。」

「その時にね、なんか俺、女の子の気配を読み取れるようになったんだよ。当時は上手いこと使いこなせなかったんだけど、最近はもう気配だけで女の子を見分けられるレベルになったんだ! だから姿が変わってても、君がナナシちゃんだって、なんとなく気付く事が出来たんだ。」

 

 そう言ってカズオはえへんと胸を張った。

 

「……」

 

 だが、カズオのそんなへんてこポーズはもうナナシの頭には入ってこなかった。

 今のナナシの頭の中にあるのは一つ。

 

(ボディが変わってるのに……私がナナシだって……マスターは……気が付いてくれた……ッ♡♡♡♡)

 

 ゴーレムにとって、ここまで嬉しい事はない。

 (むね)の中がトキメキでいっぱいになる。嬉しくて嬉しくて嬉しくて嬉しくて、嬉しくて仕方がない。

 もしマジカルホールを股間にセットしていたら、止めどなくローションが溢れ出していた事だろう。

 

「……マスター。」

「おっとと、どしたの? ナナシちゃん。」

 

 ナナシは胸の内から溢れ出す感情を我慢出来ず、カズオに向かって飛び付いた。

 

「私は貴方のせいで感情のコントロールが出来なくなりました……」

「え?」

「……聞くところによると、マスターはユリさんの男性恐怖症を治す為に、たまにエッチをしてるらしいですね。」

「ど、どっからその情報持ってきたの!?」

「くすくす……♪ 極秘事項です。」

「うわ、その笑い方、ユリちゃんのだ。」

「なのでマスター。責任を取って、これからは私の感情コントロール練習にも付き合ってください。期限は私の感情が落ち着くまでです。」

「感情コントロール練習!? な、何それ?」

「ユリさんのと同じです。思い出した時でいいので、たまに私とも、エッチをしてください。お願いします。私の生まれて初めてのワガママを……どうか聞いてください。」

「そ、そんなんでいいなら……別にいいけど……俺もナナシちゃんとのエッチ好きだし。」

「ッ♡♡♡ ふふふ♡ ありがとうございます。マイマスター♡」

 

 

 こうしてカズオの休日に、また新たな予定が追加されたのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 




はい。お疲れ様です。
えっと、ここで一つ重要なお知らせがございます。

毎週土日に休まず更新してきたうちの小説ですが、しばらくの間、お休みさせていただきます。

お休みさせていただく理由なのですが、実は僕の親しい親戚が入院する事となってしまいまして、その家にはまだ幼い子供とかもおりまして、やばいウイルスが大流行しているこんな時期ですので、家族間でのサポートが大切だと僕は思うのですよ。

という訳でして、こちらの諸事情につき、しばらくの間更新をお休みさせていただきます。申し訳ございません。
皆さんもウイルスには気を付けてください。
待っていてくださる読者様の為にも、できるだけ早く戻って続きを書いていきたいと思っておりますので、高評価をつけたり、感想なんかを書いたりして、どうか気長にお待ちください……
ここぞとばかりのおねだり。


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卵の店へ

まだ完全に落ち着いた訳ではありませんが、流石に一ヶ月もほったらかしにしておく訳にはいかないので、何とか投稿。

おのれウイルスめ……緊急事態宣言なんて初めての経験ですよ。皆さんもどうか気を付けてくださいね。



 ここはお馴染み食酒亭。

 

「いらっしゃいませー!四名様こちらのテーブル席へどうぞー!」

「エールに揚げポテト、オーダーいただきましたー。」

「こ、こちらの空いたお皿、お下げさせていただきますね? あ、ありがとうございますっ。」

 

 給仕係のメイドリー、クリム、メイは今日も忙しそうに働いている。いつも通りの食酒亭の光景。

 ……と、そんな時だった。

 

「ちゅぴっ……!?」

 

 突然メイドリーの体がビクンと何かに反応した。

 

「ん……」

 

 そしてそのままスリスリと自分のお腹を(さす)り始める。

 

「? メイドリーさん、どうしました?」

「メイドリー先輩?」

 

 後輩二人組が心配そうにメイドリーの元にやって来た。

 

「……あー……うん。クリムくん、メイちゃん。私10分くらい席外すから……しばらくの間お店の事お願いしていい?」

「あ……はい。」

「わ、分かりました。」

「ありがとう。ごめんね。」

 

 そう言ってメイドリーは二階への階段を上がって行き、食酒亭で借りている自室へと戻っていった。

 一体何なんだろうと後輩二人組で首を傾げていると……

 

「うんこじゃねーの?」

 

 近くの席で食事を取っていたスタンクが配慮も何もない、そんな下品な事を言い出した。

 食事中にする発言では無いし、そもそも女の子に対してする発言でもない。

 

「俺は女の子の日に一票。」

 

 スタンクと同じ席で食事していたゼルはさらにもう一歩踏み込んだ発言をしてきた。

 もしこの場にメイドリーがいたら、きっとスタンクもろとも頭に鉄拳がめり込んでいた事だろう。

 

「二人共なんちゅー事言い出すのさ! メイドリーさんは……ほらあれだよ。えっと……オナニーしに行ったんだよ!」

 

 さらにダメ押しのカズオ。

 何とかフォローしようとしたのだが、パッと思い付いたのがド直球の下ネタだったので、ある意味で三人の中で一番酷い。

 

「いやカズオ。流石のメイドリーも仕事中に、しかも10分でオナニーは無理だろ。」

「……ごめん。」

「いや待てスタンク!よく考えてみろ!仕事の合間を縫って限られた時間の中でオナニーしに行くメイドリー……中々に乙じゃないか?」

「おおっ!そうだなゼル!俺達には散々セクハラするな!セクハラするな!って喚き散らしていたメイドリーが、実は相当なムラムラを溜め込んでいたとなると中々に滑稽だな!」

「だろ?」

「「げっひゃっひゃっひゃ!!」」

 

 店のど真ん中でそんな下品な笑い声をあげるスタンクとゼル。

 この間のゴーレムの店での一件で散々痛い目に合ったはずなのに、この二人は全く懲りていない。

 

 オナニーだの何だの聞いて、メイは恥ずかしくなってしまったのか、顔を赤くして、「し、失礼しま…すっ!」とだけ言い残してそそくさと仕事へと戻って行った。

 クリムは残ってジト目で(スケベ)達に呆れていた。

 

「皆さん、またそんなこと言って……いくらなんでも10分でなんて無理ですよ。」

「クリムはオナニーに10分以上かけるのか?」

「え? 僕はその……さんよんじゅっ――何を言わせるんですかッ!!!! とにかく、メイドリーさんは仕事中にそんな事をしに行く人ではありません!!」

「まあそれもそうか。じゃあ女の子の日で確定だな。」

 

 ケラケラ笑いながらハッキリとそう言いきるゼルにクリムはムッと頬を膨らませた。

 

「そんな事言って、本当に体調が悪かったらどうするんです? 様子を見に行ってあげた方がいいんじゃ……」

「いや、逆に聞くが……本当に女の子の日だったらそれこそ邪魔しちゃいかんだろ?」

「……?」

「いいかクリム。有翼人の女の子の日は、パンティおろして股開いて、ぶっとい無精卵をひりだしてんだぞ?」

「むせいら……!? そ、それは……まぁ、邪魔しちゃまずいですね……」

「まずいだろう?」

 

 有翼人は鳥の特徴をその身に宿した種族である。

 なので人間の生理(おんなのこのひ)とは違い、鳥と同じように定期的に無精卵を産んでいるのである。

 

「ちなみにメイドリーにその無精卵産むところ、一回見せてくれって言ったら、めっちゃ殴られたからな。」

「当たり前ですよ……」

 

 平然とセクハラエピソードを語るスタンクに、クリムは心から嘆息した。

 

「でも何だ……こう話していると見たくなってきたな……産卵(さんらん)!」

「ちょっとスタンクさん!! のぞきはいくらなんでもダメですよ!?」

「当然だろ。そんな事。」

「え?」

「だが、産卵鑑賞サキュバス店に行くならOKだ!」

「あるんですかそんなの!?」

「「「ある!」」 行った事はねーケドな。」

 

 グッと親指を立てるスタンク、ゼル、カズオ。こうして本日向かう店は産卵鑑賞店に決定されたのだった。

 

 

 

 

 

 

 昼食を終えたスタンク、ゼル、カズオ、クリムの四人は、産卵店に詳しいという男ラミアのナルガミを案内役に加え、さっそく産卵ショー店《ナマタマゴ》へとやって来た。

 

「どうもー。ご来店ありがとうございます。」

 

 店の中に入るとそこには……

 まん丸く見開いた大きな目、耳のように跳ねた羽角、二の腕から伸びゆく翼、たくましい鉤爪。

 そんなミミズク有翼人のお姉さんが、小さな止まり木の上で首をグルングルンと動かしていた。どうやら受付らしい。

 

「……初めての方もいらっしゃるみたいなので、まずは当店のシステムについて説明させていただきます。」

「システム?」

「はい。当店は入場料が2000G。入店後は何時間滞在していただいても構いません。ただし、卵を産みに来るサキュ嬢が必ず来店されるとは限りません。何しろ“卵”ですからね。何時間待っても来ない時は来ないのです。」

「へー……」

 

 他にも嬢が産んだ無精卵はオークション形式で買い取る事が出来るだとか、産んでる最中の嬢へのおさわりは禁止だとか、色々説明されたがその辺はまあ割愛だ。

 

 一行は受付で料金を支払い、奥に続く産卵会場へと向かった。

 

「ここか……」

「結構広いなー。」

 

 そこはまるで劇場のような空間だった。

 半円形のステージに、それを囲むように並べられた客席。

 とりあえずカズオ達は空いてる席へと腰をかけた。

 

「……やっぱラミアのお客が多いんだね。」

「嬢が産んだ卵をその場で買えて、その場で飲む事が出来るからな。ラミアにとって、ここは天国みたいな店だぜ!」

「産んだ卵をそのまま食べるの?……いいのそれ? 道徳的に。」

「有精卵なら問題になるだろうが、無精卵だから無問題だ。」

 

 カズオの質問にナルガミは舌をしゅるしゅる動かしながら答えた。

 

「狙った卵を予算内に買えた時なんかホント嬉しいぞ? ほかほかの産みたて卵を、ズルっと一口で飲み込んで……喉の奥でペキョッと割る! どーだ? 興奮してきただろ!?」

「全然分かんない。」

「はぁはぁ!!ふぅ~しゅるしゅる~!!!」

 

 興奮を隠しきれない様子のナルガミ。

 確か有翼人のサキュバス店に行った時もこんな感じになっていた。相変わらず性欲と食欲が混同している。

 はぁはぁと息を荒げるナルガミに軽くビビったクリムは、それとなくカズオに身を寄せた。

 

 と、しばらくそんな感じで待っていると……

 

『お待たせいたしましたー。本日一人目の女の子が入場します!!』

 

 そんなアナウンスが会場内に響き渡り、女の子を待っていたお客達が「「「「「ついにキターー!!」」」」」と盛り上がる。

 カズオ達も、来たか!と身を乗り出してステージの方へと視線を向けた。

 するとそこに現れたのは――

 

「どうもー!!シャルロットでーす!!」

「「「「「「「うおおおおおおおおーー!!」」」」」」」

 

 艶のある鱗、長い尻尾、筋肉質な体、そして顔は完全にトカゲのそれ。壇上に上がってきたのは、リザード族の女の子だった。

 やっと現れた女の子の登場に、会場はさらにヒートアップしていく。

 

「「「「……」」」」

 

 スタンク、ゼル、カズオ、クリムの四人を除いて。

 

 一行は目を点にした。

 なんせ見た目は二足歩行する髪の生えたでかいトカゲだ。

 正直あれに性的に興奮する事は不可能である。完全にポカンだ。

 

「おーっ! いいぞいいぞーっ! シャルロットー!」

 

 ただ、ラミアのナルガミには普通に可愛らしい女の子に見えているらしく、興奮した様子で両手を振っている。

 

 そうこうしているうちに産卵ショーは始まった。

 

 まず、シャルロットと名乗ったリザード族の女の子はパンツを脱ぎ払った。

 そして大胆にも客席に向かって自身の女性器を見せつけてきた。「ヒューヒュー」と会場内で歓声が沸き上がる。

 カズオ達は唖然である。

 そして……

 

「ぅぉおおああッ!!ッシャアアアァ!!」

 

 凄まじい咆哮と共に、ぷりゅっ……と卵が産み出された。

 

「「「「「「うおおおおおおおおーー!!」」」」」」

 

 会場は爆発した。

 そしてカズオ達は鎮火した。

 

(……なんだこれ……)

(やべぇ……めちゃくちゃ帰りたくなってきた……)

(おお神よ……ボクは何故こんな店に来てしまったのでしょう……)

(動物のドキュメンタリー番組見てる気分だ……)

 

 上からスタンク、ゼル、クリム、カズオの順。

 四人はこの店にやって来た事を早くも後悔していた。

 

『続きまして、二人目の入場です!!』

 

 続いてやって来たのは、まんまワニの女の子だった。

 

「クロコ! 今から産みまーす♡」

 

 ドラクエに出てくるイブールを女体化したら、ちょうどあんな感じになるのかな~? とカズオは思った。

 現実逃避だ。

 そんな感じでクロコの産卵を眺めていると……

 

「なあなあ姉ちゃん! 下だけじゃなくて上も脱げよ!! 素っ裸で産む所が見たいんだよ!! ムッハ~!!」

 

 かじりつきで産卵ショーを見ていたラミアのおっさんが、酒瓶を片手にクロコにそんな野次を飛ばしていた。

 

「あの客は何故自制心を失うほど欲情を高める事が出来るんだ……」

 

 ボソッと呟くスタンク。カズオはそれに大きく頷いた。

 

「脱げぇ!脱げぇ!」

「えー! ヤダー! コワーイ!」

「いいから脱げよ!!おら!!」

「きゃーー!!」

 

 興奮を抑えきれなくなったラミアのおっさんはそのままステージの上へと登って行った。

 と、その瞬間――

 

 ガシィッッ

 

「お客さん。舞台には上がらないでください。」

「ぎゃあああああああッ!!!」

 

 受付のミミズクお姉さんが物凄い速度で飛んで来て、ラミアのおっさんを足の鉤爪で掴まえ、そのまま空の上へと連行していった。

 カズオはその様子をおおっ! っと、感心した様子で見上げた。

 

「うわ!すご……あのお姉さん、人一人分掴みながら軽々と空飛んでるよ。力持ちだね。」

猛禽類(もうきんるい)は有翼人の中でも特に翼と脚の力が強いからな。あれくらいならまあ楽勝だろ。」

「へー、そーなのかー。」

 

 ゼルの説明にカズオは感心したように頷く。

 ちなみに猛禽類とは、ワシやタカ、フクロウといった、他の動物なんかを捕まえて捕食するタイプの鳥の事である。

 

「あの受付さん……怖いんだよな……」

 

 連れ去られて行った同種族を見て、サアッと顔を青ざめさせるナルガミ。

 

「怖い? 普通に可愛いお姉さんだと思うけど……」

 

 ブルブル震えるナルガミを見てカズオは首を傾げる。

 少なくとも今この会場にいる女の子達の中では、受付のミミズクお姉さんが一番可愛いと思ったからだ。

 

「カズオ。ラミアは猛禽類が苦手なんだ。」

「へー。そーなの?」

「……ああ、生理的に怖い……」

 

 有翼人はだいたいラミアの事が苦手だが、ラミアの方は猛禽系の有翼人の事がだいたい苦手なのだ。食物連鎖的な意味で。

 難儀だな~とカズオは思った。

 

『続きまして、三人目の入場でーす。』

 

 そんな感じで、その後もちょこちょこと色んな種族の女の子がステージへと上がり、卵を産んでいくのだが……人間と同じ感性を持つカズオからしたら正直“微妙”の一言だった。

 

 イソギンチャク嬢の卵は小さすぎて粉が舞ってるようにしか見えないし、カエル嬢の卵は普通に気持ち悪かった。

 たまに可愛らしい女の子もやって来たりするのだが、それでも5~10分程度で産卵ショーは終わってしまうので、待ち時間を考えると全然割りに合わない。

 

 それに何より、ただ見てるだけで肝心のセックスが出来ないので、種付けマシーンことカズオはフラストレーション溜まりまくりであった。

 

 

 

―――――――――――――

 

チートインキュバス。カズオのレビュー。

 

●産卵ショー観賞店《ナマタマゴ》

 

女の子が卵を産んでる所を見るだけ。以上。出てくる女の子は、可愛い系から不気味系まで多種多様。こう言っては何だが、当たりハズレが激しい。可愛い女の子が一生懸命卵を産んでる様子は、()()()()()()興奮できるかもだけど、別にその娘とエッチできる訳でもないから、ただ焦らされてるだけの気分になる。嬢が産んだ卵はオークション形式で買い取る事ができるが、基本的に高い。なのでただ卵が欲しいだけなら市場とかに行った方が安くてたくさんの卵が手に入る。なんにせよ、本番エッチが出来ない時点で淫魔には全くオススメできない店である事をここに記しておく。

0点

 

―――――――――――――

 

 

今回の点数。

 

スタンク・3点

ゼル  ・4点

カズオ ・0点

ナルガミ・9点

クリム ・3点

 

 

 

 

 産卵ショーを見終えたカズオ達は、げんなりした様子で食酒亭へと戻る事に決めた。

 満足そうな表情を浮かべているのはラミアのナルガミだけである。彼の腕の中にはオークションで勝ち取ったいくつかの無精卵が抱かれていた。

 色んな意味で今晩のオカズにするらしい。あまり考えたくない光景だ。

 

「……あ! ごめん。俺ちょっと……」

「? どうしたんです? カズオさん。」

 

 店を出た所で、ふとカズオは尿意を感じて足を止めた。

 

「どうしたカズオ? お前まで卵産みに行くのか?」

「産むか!!トイレだよ! 皆は先帰ってていいよ。」

「ああ分かった。じゃあ先食酒亭で飲んでるから。」

「んー。」

 

 そうしてカズオは一人産卵店へと戻っていくのであった。

 

 

 




来週投稿できるかは分かりませんが、とりあえず「ただいま」って言っておきます。

次話はエロ。
明日投稿予定。


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猛禽類

エロ



「すんません。トイレ貸してください。」

「おや、貴方はさっきの……トイレなら奥行って右ですよ。」

「ありがとーございます!」

 

 産卵ショー店《ナマタマゴ》。

 トイレの為にそこへ一人戻ってきたカズオは、受付のミミズクお姉さんにトイレの場所を聞き、急いで向かい、そこでじょぼじょぼおしっこを出す。

 

「おー……でるでる……」

 

 ちなみにこれは関係ない話だが、カズオはおしっこよりも精液の方が一度に出す量が多い。

 

「……ふぅ。」

 

 スッキリしたところでトイレを出て、そのまま店からも出ようと、したのだが……

 

「………」

「……ん?」

 

 ふとカズオは受付のミミズクお姉さんの事が気になった。

 なんとなく体調が悪そうに見えたのだ。表情は特に変わっていないのだが、よく見ると額にじんわりと汗をかいており、両手の羽で自分のお腹を(さす)っている。

 腹痛だろうか?

 

「……なんか具合悪そうに見えるけど、大丈夫っすか?」

「! あ……いえ、はい。大丈夫です……んくっ、はぁはぁはぁ……」

「本当に大丈夫? 息荒いけど……」

「……ほーほー……だいじょ……うぶです……」

 

 全然大丈夫そうに見えない。

 

「………………ああもう! ちょっとこっちおいで!」

「ほっ!?」

 

 カズオは苦しそうに息を吐いているミミズクお姉さんの体を有無を言わさず抱き寄せて、そのまま彼女のお腹を撫で始めた。

 

「……!!」

「お腹痛いの? こんな格好してるからだよ。」

 

 ミミズクお姉さんの格好はほとんど裸同然である。つけ襟とネクタイ、それと紐パンツのみだ。

 一応羽毛が乳房やら股回りなどを覆い隠しているのだが、それでも露出度が高い事には変わりない。

 こんな格好で飛び回っていれば、腹痛になるのも無理はない。

 

「お姉さん名前は?」

「え……あ……み、ミミロです。」

「ミミロちゃんだね。オッケー。それでミミロちゃん。お腹は大丈夫? トイレ行く?」

「あ、いえ。その、本当に腹痛とかではありませんので……」

「そうなの? じゃあどうして苦しそうにお腹を押さえてたのさ?」

「それは……ですね……」

「それは?」

「……」

 

 ミミロの顔がみるみる赤くなっていく。

 

「卵詰まり……なんです……」

「卵詰まり?」

 

 卵詰まりとは、文字通り卵が詰まって、なかなか産卵できない事である。

 要するに便秘の卵版だ。動物園で飼われている鳥なんかも稀になる。

 

「……実は昨日から卵詰まりでして、お腹の中に無精卵があるのに、産めそうで中々産めなくて……」

「なるほどね。それって辛い?」

「はい。結構辛いですね。ほー……」

「ありゃぁ……そりゃ可哀想に……」

 

 カズオはそのまま労るようにミミロのお腹を撫で続ける。

 すると……

 

「……んっ♡ ん? あ、でもお客様にお腹撫でられてると……なんだか……んくっ♡ 産めそうな、感じがしてきました。ほーほー……」

「え、マジで? ……それじゃあこのままお腹撫でてようか?」

「はい。お願いしても、よろしいでしょうか……んんん……♡」

 

 カズオの手からは女の子を発情させてしまう媚薬魔力が滲み出している。そんな手でお腹を直接撫でられてしまえば、ミミロのメス穴がキュンキュンしてしまうのはある種必然であった。

 そしてその副次効果で、メス穴の奥にある無精卵がギュムギュムと産道で揉み押され、上手いこと産卵の助けとなっているのである。

 

「ほー……ああ、いい感じです。貴方に撫でられていると……お腹の中で卵が動いて……おっ♡おっ♡」

「産めそう? ミミロちゃん。」

「はい。……あ、そうだお客さん。お名前をお聞きしてもよろしいですか?」

「名前? カズオだよ。」

「ほー、そうですか。カズオさんですか。ほーほー……んくっ♡ それじゃあその、カズオさん……」

「ん?」

「パンツ……脱がせてください……」

 

 無表情のまま顔を赤くしたミミロがもじもじと太股を擦り合わせる。

 

「パンツを履いたままだと、産む時に邪魔になってしまいますので。だから脱がせてください。」

「えと、分かった……」

 

 カズオはミミロの前方へと回ると、そのままミミロの紐パンツに指を引っ掻け、ズリっと勢いよく引き下ろした。

 カズオの目の前に女の子の穴が現れた。

 

「うわぁ……これがミミロちゃんの総排泄孔(そうはいせつこう)か……」

「ほぉ……ほぉ……♡」

 

 有翼人の女性器は総排泄孔と言われ、穴が一つしかない。排泄も交尾も産卵も、全てこの穴で済ませるのだ。

 頑張って卵を産もうとしているのか、ミミロの総排泄孔はヒクヒクと痙攣している。

 

「……流石は産卵店で働いてるだけはあるね、産んでる所を見られても全く動じてない……」

「いえ、これでも私、かなり恥ずかしがってますよ。もう顔から火が出そうです。」

「そーなんだ……」

 

 顔は赤いがミミロは依然として無表情のままである。どうやら感情が表情に出ないタイプらしい。

 

「フクロウ系有翼人は皆だいたいこんな感じですよ。」

「そうなんだ。まあでも、ミミロちゃんて可愛い顔してるよね。」

「…………ミミロ可愛いです?」

「うん。可愛いよ。ミミロちゃん可愛い。くりくりのお目目とか。」

「………ほー。」

「あ! 卵出てきた!」

 

 ミミロの総排泄孔がメリメリと開いていき、中から白い塊が見えてきた。卵だ。

 カズオはそれに顔を近づけ、超至近距離で産まれる瞬間を見守る。

 産卵ショーのアリーナ席でもここまで近くで産む瞬間を見る事は出来ないだろう、

 

「卵、見えてきてるよ!」

「ほおぉ、お……ッ♡ カズオさんの息がアソコに当たって……おぉッ♡♡も……卵が……出そ……ッ♡」

「ミミロちゃん! もう一息! 頑張って!」

「は…い……!ん、ピィーーッ!ピュヒィ~~ッ!!」

 

 鳥の囀りのような甲高い息を漏らしながら、ミミロは総排泄孔にググッと力を入れる。

 

「ほぉッ♡ほぉッ♡……お、ほッ♡ふぎ……ッ♡た、卵ぉ……ッ♡♡」

「おっ!きた!出てきた!」

「ほぉお……ッ♡♡ピュッ……ピュィ~~ッ♡♡♡」

「あっ!!」

 

 ミミロの腰がガクンと引きつった瞬間――

 プリュンッと、真っ白くて可愛らしい卵が総排泄孔から飛び出した。

 カズオはそれを慌てて右手でキャッチ。割らないように優しく掌で包む。

 

「はぁはぁはぁはぁ……ッ♡♡だ、出せました……♡♡♡ 私、卵産めました……♡♡」

「うん。お疲れ様ミミロちゃん。よく頑張ったね。」

「ほーほー…………んんッ!?♡♡ あっ! か、カズオさん……ッ♡」

「ん? どしたの?」

「も、もう一個……卵が……ッ♡」

「へ?」

「あ……あああッ!?♡ も、もう一個、出ますッ♡♡んふぅううッ♡♡♡」

「うわっととッ!!? 危な!」

 

 ムリュムリュ……プリュンッ と、ミミロがさらにもう一つ無精卵を産卵した。カズオはそれを左手でキャッチ。

 

「ほぉほぉ……ッ♡♡」

「……全部出た?」

「も、もう一個、まだお腹の中に残ってます……♡♡」

「まさかの三個目!? ミミロちゃん、一体何個産むの!?」

「これで最後です。んんんッ♡♡で、出るッ♡♡♡」

「わっ!?わっ!? 待って待って待って!!」

 

 ミミロの総排泄孔からグググッと三つ目の卵が顔を出してきた。

 カズオの両手には既に二つの卵が握られている。このままでは三つ目を受け止める事が出来ない。

 仕方がないのでカズオはそのまま――

 

「あむっ!」

「ほひゅうッ!?♡♡♡」

 

 口で三つ目の卵を受け止めた。

 

「わ、私の赤ちゃん……食べないでくださいぃ……♡♡」

「もごご……ぶぇっ! いや食べないし。そもそも無精卵だから赤ちゃんじゃないし!」

 

 口で咥えた卵を吐き出すカズオ。ラミアじゃないので流石にそのまま飲み込んだりはしない。

 受付のテーブルにコロンと合計三つの無精卵が転がった。落ちないようにさっき脱がしたミミロの紐パンツでくるんでおく。

 

「ほぉ……♡ほぉ……♡」

「こんなのが三つもお腹の中に入ってたのか……そりゃ苦しくもなるよね。どう? ミミロちゃん? いっぱい産んでスッキリした?」

「スッキリどころか……めちゃくちゃムラムラしてしまいました……」

「OH……」

 

 通常、有翼人が一度に産む無精卵の数は1~2個だ。3個産むのは、相当なムラムラを溜め込んできた証拠である。

 ただでさえ発情気味だったミミロは、カズオのお陰ですっかりエッチな感じに仕上がってしまったのだった。

 そんなミミロの様子にカズオのちんぽもビクンと反応してしまう。

 

「カズオさん……」

「な、何? ミミロちゃん……」

「……カズオさんのズボン、凄く盛り上がってますね。」

「……え? あ、いや……そだね……」

「何で盛り上がってるんですか?」

「えっと……ミミロちゃんのエッチな産卵を見てたら、こう、ムラムラってしちゃって……かな……」

「ほー。それは奇遇ですね。私もちょうどムラムラしています。」

「それは奇遇って言うの!?」

「卵が無くなった事で、私の総排泄孔(おまんこ)、奥の方が寂しくなっているのかもしれません。……ムズムズします……」

 

 そう言ってミミロはジーっとカズオの股間を見つめてきた。何となく物欲しそうな視線だ。

 

「……カズオさんの……ズボンの中でビクビクして、何だか苦しそうですね……」

「あー……ちょっと窮屈かも。」

「ほー。それはそれは……窮屈なのはいけませんね……解放してあげましょう。」

「あっ!?」

 

 両手の翼を器用に使い、ミミロはカズオのズボンとパンツをズリッと引きずり下ろした。

 下半身素っ裸のカズオとミミロが正面から対面する。

 

「ほーほー、ご立派なおちんぽさんが出てきました。」

「……ミミロちゃんて顔に似合わず積極的だよね。」

「猛禽類ですからね。肉食系です。エッチな女の子は嫌いですか?」

「大好きです。」

「ほー、カズオさんも顔に似合わずエッチですね。」

 

 ミミロは両手の羽を使ってカズオの勃起ペニスをこしょこしょとくすぐり始めた。

 絶妙な力加減である。

 

「うっ、こそばゆい。」

「ごくりっ♡ 逞しいおちんぽです……♡ カズオさんはこのおちんぽを、どうしたい気分ですか?」

「え? うーん。そうですね……俺はこのちんちんを、どこか穴のような所に入れてみたい気分ですかね。」

「ほーほー。それはそれは……ちなみに私は総排泄孔に何かを入れられたい気分です。」

「なるほどなるほど。奇遇ですね。」

「はい。奇遇です。」

 

 茶番である。

 ミミロはバサリと両手の翼を広げて飛び上がった。そしてカズオのちんぽの真上まで飛んでいき、その場でバサバサと羽ばたき続ける。

 

「うわーお……エッロいポーズ……」

 

 ミミロはカズオのちんぽのすぐ真上で大きく股を開いた。空中M字開脚だ。ポタポタとちんぽに愛液が垂れる。

 

「カズオさん。私の総排泄孔は何かを入れたくてたまりません。」

「そうですね。」

「そしてカズオさんのおちんぽは何かに入りたくてたまりません。」

「そうですね。」

「……どうすればいいと思います?」

「ミミロちゃんの総排泄孔に、俺のちんぽを入れたらいいと思います。」

「ほー。それは……ナイスアイデアですね。それではさっそく実行してみましょう……んッ♡」

「あ……」

 

 ミミロはピタリと翼の動きを止めた。それに伴いミミロの体が重力に引かれ、下へと落ちていく。

 しかしミミロのすぐ真下には、上を向くカズオの勃起ちんぽがある訳で、つまり――

 

「ほぉおおううッ♡♡♡」

「んおぅッ!!」

 

 ズブブブブゥッと、落下の勢いそのまま、ミミロのメス穴にオスの肉棒が突き刺さった。

 ズブ…ズブ…ズブ…と肉棒が埋まっていき、ゴチュンッ♡と奥まで挿入され、そこでようやくミミロの落下は止まった。

 

「お……ッ♡ほぉ……ッ♡♡」

「くぉ……! 一気に、根元まで……!」

 

 ミミロは足をカズオの腰へと巻き付け、そのままギュッと抱き付いた。

 駅弁セックスである。

 

「ほぉほぉ……ッ♡♡ 繋がっちゃいました……ッ♡ほぉ……♡ぉん……♡」

「むぅ……てか、今さらだけど、本当にエッチしちゃって良かったの? ミミロちゃんてサキュ嬢じゃなくて、単なる受付でしょ? 俺としては普通にウェルカムだけど……」

「私としても普通にウェルカムです。もうエッチしたくてたまりませんでしたし。」

「……ミミロちゃんのスケベ。」

「カズオさんだってスケベでしょう。私の中でおちんぽスケベな事になってますよ? ほら、ほっ♡おんっ♡」

「おうっ!?ふっ……!く……!」

「ほーほー……ほッ!?♡ぉおんッ♡♡おっ♡おっ♡おっ♡おおおッ♡♡」

 

 ギュッと抱き合い、パチュパチュと腰を揺すり始める二人。

 お互いを使って溜め込んでいた性欲を解消させていく。

 

「か、カズオさんのおちんぽっ♡♡おっ♡これ、めちゃくちゃ気持ちいいですねっ♡♡おっ♡おっ♡たまんないです。ほぉッ!?♡お……おぉ……ッ♡♡」

「ミミロちゃんの中も、凄い気持ちいいよこれ。今日一日産卵ショーで焦らされまくってたから……溜まってるかも、俺。ふっ!ふっ!」

「溜まってた分、全部出しちゃってくださいね。んっ♡んっ♡」

「ミミロちゃんもいっぱい気持ちよくなりなよ。」

「はい♡ありがとうございま……はふぅッ!?♡♡♡きもち…い……ッ♡♡」

「お~!気持ちいい~~!」

 

 ギュ~っと強く抱き合う事でミミロの豊満な乳房がカズオの胸板でむにゅりと潰れる。

 体を揺する事で下だけでなく上半身も気持ちよくなっていく。

 

「ミミロちゃんのおっぱい、結構大きいよね。」

「も、猛禽類の有翼人は、んっ♡ 胸筋が、発達してますからね。ふぅふぅ……♡」

「あー、大胸筋鍛えるとバストアップするってどっかで聞いた事あるかも。」

 

 柔らかバストを胸で感じながら、二人はさらに腰同士を強く密着させ合う。

 

「おぉッ!?♡♡お……ッ♡そこぁぁ……ッ♡♡ほぉおッ!?♡♡ た、たまご……産んだばかりなのに……ッ♡♡そんな所ほじほじされたら、またすぐ、卵できちゃいそうですよぉ……ッ♡♡ほぉおおッ♡♡」

「よっし! じゃあ今度は卵詰まりしないように、ミミロちゃんの総排泄孔、俺のちんぽでしっかりと(ほぐ)しておかないとね。おら、おらァっ!!」

「ほッ!?♡♡」

 

 ビィンッと、器用にちんぽの長さだけを伸ばすカズオ。

 そのせいでちんぽが輸卵管の奥の奥の方まで、グボッと入り込んでしまい――

 

「ほぉ"おッッ!?♡♡♡」

「うおおぅっ!?こ、ここヤバ……!何かイイとこ入った……!?」

「……ぴゅひ……ッ♡♡♡♡ ほ、ほーッ♡ほーッ♡ た、卵が詰まってた所にぃッ♡♡♡ぶ、ぶっといカリ首がハマってッ♡♡♡ハメられッ♡♡ハマッ♡♡おひッ♡♡おおひぃいッ!?♡♡おほぉおぉおおッ!?♡♡♡」

「くぅううッ!?こ、ここめっちゃ気持ちいいかも……!!」

 

 総排泄孔の奥の奥にあった(へこ)み部分に、ちんぽの傘部分がちょうどよく引っ掛かる。

 ビクンビクンと震え合う二人。

 押しても引いても気持ちがいい。二人は夢中になってその部分を擦り付け合う。

 

「おっほぉッ♡♡んくっ♡♡そ、そこっ♡♡んぅうんんッ♡♡もう……何をされても……ほぉおっ♡♡気持ちいいッですッ♡♡♡」

「ううくっ……!!俺も、これ、すっごい引っ掛かって……やば……!!」

「おっ♡おっ♡きもちッ♡んんッ♡♡カズオさんのおちんぽッ♡♡す、すごいです……ッ♡♡♡」

 

 ガッチリと合わさる凸と凹。小刻みに腰を動かす事でごりゅごりゅとそこが削れ合い、とんでもない快楽が産み出される。

 

「ふぅううッ♡♡♡きもち……ッ♡♡♡んぁッ♡も、もうイッちゃいます……ッ♡♡私ッ♡♡」

「ん、俺ももう……出すよ!」

「はいっ♡このまま……ッ♡♡私の中に……ッ♡♡♡」

 

 そうして二人して快楽の絶頂へと登り詰めようとした……その時だった。

 

「俺今日は4500G持ってきた。お前は?」

「6000G。良い卵買えるといいな。」

「今日の狙いはリザード族の卵だぜ!」

 

「「っ!?」」

 

 そんな会話が正面入り口の方から聞こえ、近づいて来た。

 どうやらお客が来たらしい。

 

(まずい!!)

 

 セックスに夢中ですっかり忘れていたが、ここは産卵ショー店の“受付”である。いつ誰がやって来てもおかしくない場所なのだ。

 いくらエッチなお店であっても、こんな所でおっぱじめてる姿を見られるのは色々とまずい。カズオとミミロは同時に肩を震わせた。

 

「カズオさんっ!これはもしかしたら……ヤバイかもしれません……!」

「ヤバイよホントに!! 早く隠れな――いぎっ!?」

「ほほおッ!?♡♡ちょ……い、今腰を動かすのはやめてくださいよ!?♡♡」

「み、ミミロちゃんこそ、腰捻らないで……おぐうっ!?」

「んほぉおおッ♡♡ほお"ぅッ!?♡だ、だから腰動かさないでくだ……さひィッ!?♡♡♡」

 

 二人の股間にビリリと快楽が走る。

 文字通り、突然の来客に慌ててしまった二人はお互いに腰をぐちょりと動かしてしまったのだ。こんな事をしてる場合じゃないのに、絶頂寸前の体はその刺激、快楽にどうしようもなく身悶えてしまう。

 

「んぐぅっ!!いや!?今動かしてるのはミミロちゃんの方でしょ!」

「違いますよぉッ!動かしてるのはカズオさんの方で、ほひゅぅうッ!?♡♡!!」

「くぉおおっ!?し、締め付けが……!今はセックスしてる場合じゃないのに!!は、早く隠れないとっ!!」

「んんおぉッ♡♡だ、だめぇっ♡♡本当に、今は、らめ……ッ♡♡おっ♡おほおおおッ!?♡♡♡」

 

 ぐっちゅぐっちゅぐっちゅ。

 

 股間が気持ちよすぎてまともな思考が出来ない。気持ちいい。ただただ気持ちいい。

 

 そうしている間にも話し声と足音はどんどん近づいてくる。

 

(ヤバ!!これもう、見つかる……!!)

 

 もうダメだ!!そう思った次の瞬間――

 カズオの体はミミロと共に、フワリと浮き上がった。

 

 

 

 

 

 

「……あれ?受付さんがいねぇ。」

「どこだ?」

「トイレか?」

 

 正面入り口から三人のラミアのお客が店の中へと入ってきた。

 しかし、受付にいつものミミズクお姉さんの姿が見当たらない。キョロキョロと左右を見渡してみるも、やはりどこにもミミズクお姉さんの姿は無かった。

 首を傾げる三人のラミア。

 

「……?」

 

 さて、さっきまでここでセックスをしていた二人が、この状況で一体どこに隠れたのかだが……

 

「……な、なんとか……バレずにすみましたね……ッ ほーほー……」

「う、うん……助かったよミミロちゃん。でも、これって……大丈夫なの?」

 

 お互いにだけ聞こえるほどの小さな声で囁き合うカズオとミミロ。

 二人は今……

 

 バサバサバサ。

 

 受付の天井付近をセックスしながら飛んでいた。

 

「おふッ!?♡♡ しょ、正直、キツいですッ♡♡♡ 重いとかではなくて、気持ちよすぎて、我慢が……ほぉっ♡ 私、このまま飛んでられそうにありません……んんんん……ッ♡♡」

「が、頑張って!ミミロちゃん!いやマジで!」

 

 つまり、どういう事かと言うと、カズオの腰に足を回してギュッと掴まえたミミロが、翼を広げて天井スレスレを飛んでいるのである。

 

 隠れられる場所が見つからなかった二人は、とりあえずこうして空中へと避難する事にしたのだ。カズオは連れ去られた形であるが。

 とりあえず受付の天井が高くて助かった。

 ちなみにちんぽと総排泄孔(まんこ)は抜くヒマが無かった為、ずっぽりと奥まで結合されたままである。

 言うなれば、今の体位は空中だいしゅきホールド。

 

「ほぉ……ッ♡ほぉ……ッ♡エッチな声、漏れちゃいそうです……ッ♡」

「が、我慢して!ミミロちゃん!下のお客さん達がいなくなるまでの辛抱だから……!」

「ほぉおぉ……ッ♡♡♡ な、なんとかしておちんぽ、私の中から抜けませんか? 本当にもう、このままだったら気持ちよすぎて……我慢がぁ……ッ♡♡」

「この体勢だと……さ、流石に抜けない……!」

「うぅぅ~~ッ♡♡♡」

 

 飛んでいるミミロに繋がりながらしがみついているカズオ

 ちんぽの引き抜きは落下を意味する。抜く事は出来ない。

 

「い、イキそうです……ッ♡♡」

「今はダメ……!な、なんとか我慢して!俺も今、死ぬほど射精我慢してるから……!!」

「んくぅうッ♡♡そんな事を言われましても……き、気持ちよすぎて……ほおぉお……ッ♡♡♡」

「俺だって気持ちよすぎ……だけど、が、我慢んんん……ッ!!!」

 

 絶頂寸前の二人は歯を食いしばってイクのを堪え続ける。

 そんな二人の真下では、ラミアのお客達がニョロニョロとミミロの事を探し回っていた。

 

「受付さんどこだー?」

「トイレの方にもいないみたいだったぞー。」

「どうする? 来るまで待つか?」

 

 いいからさっさと出ていってくれ! カズオとミミロは必死に気持ちいいのを我慢しながら祈り続ける。

 このまま居座られてしまったら確実に詰みだ。もう絶頂までの秒読みは始まってしまっているのだ。

 

(は、早く出ていってくれ……!!)

(早く出ていってくださいぃ……ッ♡♡♡)

 

 ビクビク、ブルブル。

 

「……とりあえず入場料ここに置いといて、もう先に中に入っちまおうぜ。」

「早く行かないと良い場面を見逃すかもだし。」

「そうだな。いない方が悪いよな。」

 

 カズオ達の祈りが通じたのか、ラミアのお客達はそれぞれ入場料金をテーブルの上に置くと、奥の扉をくぐって会場へと消えて行ってくれた。

 

「い、行った?」

「行きましたね……」

「もう誰もいないよね?」

「いません。」

「ふぅぅ……! なんとか我慢できた。これでやっとイける……」

「はい……下に降りて、思いっきりイキましょう……ッ♡♡♡」

 

 ホッと一息つくカズオとミミロ。ようやくイク事ができる。

 そう思った矢先――

 

「すみませーん。」

 

「「!!?」」

 

 今度は突如として、一人の天使の少年が店の中へと入って来た。

 クリムである

 床に降りようとした二人は、慌てて空中にとどまり続ける。

 

「カズオさんがこちらに……あれ? 誰もいない……」

 

 どうやらクリムは帰りの遅いカズオの事を心配して、態々迎えに来てくれたようだ。

 その優しさは嬉しいが、今は完全にありがた迷惑である。

 

「なんでこのタイミングで、クリムが……!!」

「くひゅ……ッ♡♡やっとイけると思ったのに……ほぉぉ……ッ♡♡♡」

 

 今度はクリムが出ていくまで降りられなくなってしまったカズオとミミロ。

 しかし二人の性器はもはや限界で、絶頂に向けてぶるぶると震え始めていた。

 

「ほぉおぉッ♡♡おほッ!?♡♡」

「んぎ、ぐっ……!!?」

「くひゅ!?ひぎッ♡♡ひぃ"い"ぃ……ッ!?♡♡♡♡」

「んぐぅうッッ!!い"ぎぎぎぎ……ッ!!!」

 

 なんとか快楽を抑え込もうとするも、一度解放されかけた快楽のフタは、もう誰にも閉じる事は出来ない。

 

「ほふぅぅ……アッ!?♡♡♡か、カズオさッ♡♡もッ♡♡ほぉおおッ♡♡ごめんなさッ♡♡もうダメですッ♡♡♡限界で……す……ッ♡♡♡」

「うううぬぬ……!!お、俺もッ!!もう限界……だァ……!!」

 

 もう止められない。それを察した二人は……

 

「く、口塞いでくださいッ♡♡大きい声……出ちゃいます……ッ♡♡♡」

「分かった……!! ん、ぶっちゅぅう~~!!」

「んむぅッ♡♡ちゅぅううう~~ッ♡♡♡♡」

 

 せめて声だけは漏らすまいと、キスをする事でお互いの口を塞ぎ合った。

 そして唇を深く重ね合わせたその瞬間、二人は同時に快楽を爆発させた――

 

ビュグルルルゥーッ!ビュグルルルゥーッ!

 

「ん"ん"ん"ん"ん"ん"ん"ん"ん"ん"~~~~ッ♡♡♡♡♡」

「んぐむぅうぅぅ~~ッ!!!」

 

 大絶頂を迎えた総排泄孔の中に大量の精液がなだれ込む。

 お互いの口の中にくぐもった嬌声が響き渡り、ビクンッビクンッと全身が強張った。

 

(ほぉ"お"おぉおッ!?♡♡♡カズオさんの精液入ってくるのがぁッ♡♡♡ぎ、ぎもぢよすぎですごれぇええッ♡♡♡ほおおおおッ♡♡♡♡)

 

 あまりの気持ちよさにミミロの翼が引きつる。それでも羽ばたくのをやめてしまえば落下してしまう為、必死で飛び続ける。

 

「んむぅうッ♡♡んぉおおんんッ♡♡おむッ♡おむぅうッ♡♡んむぐぅうッ♡♡♡」

「んぐぅうううううう……ッ!!!」

 

「……カズオさん、どこに行ったんだろ……」

 

 真上で行われている、そんなデンジャラスセックスに気づいていないクリムは、キョロキョロと左右を見渡し、怪訝そうに腕を組んでいる。

 

「んむぐぅ……!!」

「んむぅぅぅぅ……ッ♡♡♡」

 

 このまま誰にもバレる事なく、カズオとミミロのセックスは無事終わりを告げる……そう、思われたのだが。

 

ボタッ……

 

「!!!!」

 

 カズオの射精量はあまりにも多すぎた。

 そのせいでミミロの総排泄孔から精液の塊がドプッと外へ溢れ出してしまった。

 溢れた精液は、そのまま重力に従い真下にいるクリムの元へとこぼれ落ちて行き――

 

「えひゃんっ!?」

 

 精液は見事、クリムの天使の輪っかへと命中した。

 

「な、何ですか? これ!?」

 

 不思議そうな顔で天井を見上げるクリム。すると……

 

 ボタッ ボトボトボトッ ドバドバドバッ ブビュプゥッ

 

「わぶっ!?なっ!?わっ!?わぶぶぶぶぅうッ!?!?」

 

 上を向いたクリムの顔面に、まるで狙ったかのようなタイミングで大量の精液が降り注ぐ。

 ミミロの総排泄孔から溢れ出したカズオのセックス汁だ。

 それをモロに浴びてしまったクリムは……

 

「おぶっ!?ふ、ふぁああああああッ!?♡♡♡♡」

 

 思わず女の子(おまんこ)絶頂してしまった。

 頭で考えるよりも先に、体で反応してしまったのだ。この匂い、この味……間違いない。

 

(これ……カズオさんの精液……ッ!?♡♡♡♡)

 

 臍の下がキュンとなる。

 ミミロに続きクリムも産卵。クリムの子宮の中で卵子がぷりゅんっと生み出された。

 産卵ではなく排卵である。残念ながら受精する事はできない。

 

「はぁ……♡ はぁ……♡」

 

 クリムはヒクヒクと痙攣しながらうっとりとした表情で天井を見上げた。するとそこには……

 

「…………え? ええええええええ!?か、カズオさんッ!?」

 

「あっ……」

「ほぉぉ……♡♡」

 

 カズオと受付のミミズクお姉さんが、空中でセックスをしていた。

 

「見つかっちゃった。」

「見つかっちゃったじゃありませんよ!! な、何やってるんですかカズオさん!?」

「……セックスしてました。」

「それは見れば分かります!!何でそんな所で……と、とりあえず降りてきてください!!」

「「はーい……」」

 

 この後、卵詰まりを治してあげる為だという事情をクリムに説明したカズオとミミロは、せめてやるなら場所は選んでください!! と、至極真っ当な理由でクリムに叱られてしまうのだった。

 

 

 

 

 




はい、お疲れ様です。

ミミロちゃんは原作に登場するキャラの中でもトップクラスにキャラデザが好きな娘です。
原作ではパンツ穿いてたのにアニメ版では何でパンツ穿いてなかったんでしょうね。痴女かな?

よろしければ感想評価、よろしくお願いします。


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演技の店へ

異種族レビュアーズのエンディング曲を完全に暗記してしまった……
思わず口ずさまないように気を付けたいと思います。



「くっ……放せッ!! 私達を一体どうするつもりだ!!」

 

 ここはとある盗賊団のアジト。

 そこには多数の女騎士達が地下牢にて囚われていた。

 

「ふっふっふ。囚われの女騎士にやる事といったら一つしかないだろう?」

 

 鎖で両腕を拘束され、身動きのとれなくなった女騎士に、覆面とローブで顔を隠した五人の盗賊達が近づいていく。

 そして女騎士の身に付けている胸当てを力任せに剥ぎ取った。

 

「や!? やめろおおぉ!!」

 

 装備を剥がされた事で女騎士の乳房がポロリと曝け出されてしまった。

 しかし、盗賊達はそんな事では満足できないのか、ぐふぐふと下卑た笑い声を上げながら女騎士に手を伸ばしていく。

 

「おのれケダモノどもぉッ!! 辱しめを受けるくらいなら……いっそ殺せえッ!!」

 

 地下牢に女騎士の泣き叫ぶ声が響き渡る。

 しかし、いくら声を張り上げたところで女に飢えた盗賊達の手が止まる事は――

 

「あ……あのー……かわいそうですから……やめましょうよ……」

 

――止まった。

 

 盗賊団の一人、クリムのやめましょう発言により、残りの四人の盗賊達、スタンク、ゼル、カンチャル、カズオは興醒めとばかりにハァ~っとため息をついた。

 

((((……台無しだよ……良いとこなのに……))))

 

 さて、お馴染みのスケベメンバーが何故盗賊団となり、女騎士を凌辱しているのか……

 それを語るには数時間前まで遡る必要がある。

 

 

 

 

 

 

「―――!!」

「―――!!」

 

 場所はお馴染み食酒亭。

 そこでは二人の男達が、樽ジョッキを片手に激しく怒声をぶつけあっていた。

 

「“新妻エルフとのイチャラブ新婚生活”だ!!」

「“人間魔法教師とエロエロ実技レッスン”だ!!」

 

 周囲の客らが「うわー……」とドン引きしている中、二人の男は気にせず言い合いを続ける。喧嘩の内容は好きなサキュバスムービーについて。

 前にも似たような喧嘩をしていたなこの二人は~と、同じ席についていたカズオはリンゴジュースを飲みながらデジャヴを感じていた。

 

「抜けるサキュバスムービーと言えばエルフものに決まってるだろうが! 登場する姉ちゃんは全員綺麗だし、そこに新婚シチュというエッセンスを付け加える事でとんでもないエロスがだな……!」

 

 エルフものサキュバスムービーを押しているのは無精髭を生やした人間の男性。

 スタンク。

 

「バカ野郎! 何で態々おかんより年上の女優が出てる映像で抜かなきゃならんのだ! 鉄板は人間、それも女魔法教師ものに決まってるだろ! 何故分からない!!」

 

 人間ものサキュバスムービーを押すのは200歳を超える金髪エルフの青年。

 ゼル。

 

 悲しい性癖のすれ違いだ。ちなみにサキュバスムービーとは、エロ動画の事である。

 

「何が人間女魔法教師だ!! 人間よりエルフの方が魔力あんだろ!? それなのに一体何を教わるってんだ!」

「それを言うなら新妻エルフってなんだよ!? 500歳超えといて新妻て、笑わせんな!!」

 

 バチバチと睨み合いを続けるスタンクとゼル。

 そんな二人の矛先は、やがて同じ席で飲んでいたもう一人の男へと向けられる。

 

「おいカズオ!お前はどう思う?」

「カズオはどっちのサキュバスムービーの方が良いと思う?」

 

 スタンクとゼルはお互いにお気に入りのサキュバスムービーの入った記録水晶(クリスタル)をグイグイとカズオの頬に押し付けた。

 嫌な板挟みだなと、カズオは眉を顰める。

 

「知らんし! てか人間エルフ論争はこの前やったでしょ。何でまたぶり返してんのさ?」

「チッチッチ。違うぞカズオ。今回は種族に対しての論争じゃない。」

「そう! 今回はシチュエーション問題だ!」

「は?」

 

 二人の分かってないな~的な表情に少しイラッとするカズオ。

 

「いいかカズオ? いくらめっちゃ美人でめっちゃタイプなお姉さんが相手でも、シチュエーション次第では抜けなかったりするだろ?」

「そうかな?」

「そうだよ。ほら、例えば人魚とか。」

「あー……」

 

 人魚とは、上半身が人間で下半身が魚の種族の事だ。

 人魚の繁殖方法は魚類と同じ、体外受精。要するに女の子が卵を産んで、そこに男が精子をぶっかけるといった方法で子作りをする。

 なので人魚のサキュバス店に行った人間(ヒューマン)タイプの種族はほぼ確実にドン引きする事となるのである。カズオもちょっと引いた。

 

「つまりだ、俺達はただ可愛い女の子を求めるだけじゃなく、どういうシチュエーションが一番エロいのかも考えなければならない!!」

 

 グッと握り拳を作って力説するスタンク。近くで給仕をしていたメイドリーが蛆虫を見るような視線を向けてきているが、そこはあえて気が付かないフリをした。修羅の目だ。

 

「シチュエーションてのは確かに大事だね。ボクもそれにはちょっと拘りがあるよ。」

 

 そのまま話をしていると、近くの席で酒を飲んでいたハーフリングの青年、カンチャルが興味深そうに椅子をこちらに向けてきた。

 

「へー。カンチャルはどういうシチュエーションが好きなの? だいたい予想はつくけど……」

「ボクはやっぱり凌辱シチュ。余裕ぶってる女の子を無理矢理犯して、最終的には足腰立たなくなるまで責めつくしたいな。」

 

 ニヤリと嗜虐的な笑みを浮かべるカンチャル。

 子供のような容姿をしてるくせに彼はドが三つ付くくらいのSなのだ。

 

「SMものも嫌いじゃないが、ここはやっぱりイチャラブHだろう。これは鉄板。外れようがない。はい決定。」

「スタンク、確かにイチャラブは鉄板だが、それでも女教師シチュはいいぞ。美人魔法教師が魔法を教えてくれる時の声! 良い感じに魔力が混ざって匂いたつような色気がだな……」

「魔力フェチのこだわりなんか知るか!! ゼル!! イチャラブこそ正義だ!!」

「イチャラブよりも凌辱だって。なまじ愛情があるとプレイが手ぬるくなっちゃうからさ。」

「鬼畜ハーフリングは黙ってろ!!」

「何だと!?」

 

 女三人寄れば姦しいと言うが、男が三人集まっても喧しい。

 ぎゃーぎゃーぎゃーと騒ぎ立てるスタンク、ゼル、カンチャルにゴンッゴンッゴンッと怪鳥(メイドリー)から鉄拳がプレゼント。

 騒いでいなかったカズオは許された。セーフである。

 

「あんた達がどんなお店で遊ぼうと自由だけど、ここは食べて飲む場所なんだから。そういうヘンな話は極力声を潜めなさい!」

「「「はい……」」」

 

 メイドリーはぷんすか怒りながら奥へ引っ込んでいった。

 

「いてて……でまあ、シチュエーションの話だが。」

「懲りないな、スタンク。」

「いや、カズオの意見をまだ聞いてないなと思って。」

「俺?」

「ああ、ぶっちゃけお前は何が好きなんだ? イチャラブか? 女教師か? SMか?」

「うーん……そうだなぁ……」

 

 カズオは腕を組んで自分の好みについて考える。

 すると、近くで給仕の仕事をしていた約二名(クリムとメイ)がめちゃくちゃ聞き耳を立ててきた。

 カズオは気がついていないが、スタンク達から見ればバレバレである。どんだけこいつらカズオの好みが気になるんだよ。

 

「そうだね。俺は可愛い女の子とエッチできれば何でもいいけど、強いて言うなら……」

「「「強いて言うなら?」」」

「一番抜けるシチュエーションは、“子作りエッチ”かな。」

 

「「はうっ!?♡♡♡♡♡」」

 

 自分の性癖を暴露したカズオ。その瞬間、約二名(クリムとメイ)は自分のお腹を押さえてうずくまった。

 思わずカズオの子供を孕ませられるというシチュエーションで妄想してしまったのだ。二人とも目がハートになっている。

 

「メイちゃんがそうなるのは百歩譲って分かるとして、クリム、お前は男なんだから妊娠は無理だろ。」

「な、ななっ!?何の事ですかスタンクさん!!?」

 

 キュンキュン唸る臍の下を押さえるクリムを見て、スタンクは心の底からドン引きした。

 

「というかカズオ、子作りって……随分とまあディープな所に踏み込んだな。」

「そう? 男なら当然の欲求じゃない?」

「それはそうかもだけど。でも実際サキュバス店で女の子妊娠させちゃったら大問題だろ。」

「あはは、まあそこは仕方ないとこだよね。妄想でカバーだよ。」

 

 前世では子孫を残す事なくお亡くなりしてしまったカズオ。女の子を孕ませてみたいという欲求は人一倍強いのだ。

 だからこそ、カズオは女の子の中で射精、種付けする瞬間が大好きなのである。

 

「やっぱ人によって好きなシチュエーションも変わってくるんだな。」

「まあどんなシチュでも良い感じにエロけりゃだいたい抜けるけど。」

「それは違いない。」

「せやな。」

 

 男達はエール+リンゴジュースを飲みながら染々と頷いた。

 何だかんだ言いつつも、相応にエロければどんなシチュエーションだろうと彼らは抜けるのだ。

 

「そういえばさ、最近イイ感じのイメージサキュバス店を見つけたんだよね。」

 

 エールをごくりと飲み干して、カンチャルがふと思いだしたかのように口を開いた。

 

「イメージサキュバス店?」

「どんなの?」

「まだ行った事はないんだけど、《おかしらのアジト》っていうね、盗賊のアジトに捕らえられた女の子に対して、こっちは盗賊になりきってエッチできるっていうイメージ店。」

 

 Sっ気が強いカンチャルがいかにも気に入りそうな店だ。

 しかし、なりきってエッチとは中々に楽しそうな店であると、スタンク、ゼル、カズオはそれぞれ目を輝かせた。

 

「なるほどなるほど。」

「悪くないな。」

「面白そう。」

「でしょ? 良かったらレビュー書きにがてら皆で行ってみない?」

「「「おおっ!!」」」

 

 あれだけ言い争っていた四人の意見がピタリと一致。やはり最後に勝つのはエロなのだ。

 そうして男達は今宵も己の欲望を満たす為、サキュバス街へと旅立つのだった……

 

 という訳で、

 冒頭の一場面へと繋がるのである。

 

 

 

 

 

 

「あ……あのー……かわいそうですから……やめましょうよ……」

 

 覆面ローブ衣装に身を包み、申し訳なさそうにうつむいてしまったクリムを見て、スタンクはハァ……とため息をつく。

 

「……おいおいクリム。ここはこういう店なんだぞ?」

「は、はいスタンクさん……それはまあ分かっているんですけど……なんだか悪い事してるみたいで……」

 

 イメージサキュバス店、《おかしらのアジト》。

 地下牢に捕らわれた女騎士(という設定のサキュ嬢)を盗賊になりきって犯せるという店。……なのだが、根が真面目で心優しいクリムはイマイチ盗賊役になりきれないでいるのであった。

 

「だ、大丈夫ですから……ちゃんと演技ですよー? ほらー。」

 

 そんなクリムを見て、捕らわれの女騎士を演じていたサキュ嬢の一人が、慌てて鎖から手を離す。そして両手をひらひらと振って自らの無事をアピールした。

 あくまでイメージプレイの店なので、嬢達も本当に縛られている訳ではないのだ。

 

「いいからキミは演技続けるの!」

「はーい、ごめんなさーい……」

「……」

 

 なんというか、客側も嬢側もわりとグダグダだった。

 

 その後も、一行は盗賊団になりきって色々楽しんでいくのだが……

 

だーかーらァ!! わかる!? キミは囚われた騎士だよ!? 絶体絶命の状況でも心だけは屈しないぞって、精一杯の勇気で抗ってるの!! そういうのが大事なの!! 分かる? 分かるよね? ねえっ!?」

 

 演技にうるさいカンチャルが棒読みの嬢にぶちギレたり……

 

「オラ見ろ!! 一見可愛く見えてもこっちの方は全然可愛くないんだぜ!!」

「肉剣陥落させられたい騎士様はどいつだ!?」

「なぁああ!? スタンクさんゼルさん何するんですかーー!!!」

 

 悪ノリしだしたスタンクとゼルがクリムのローブをめくり上げて嬢達に天を目指す巨根(てんしちんぽ)を見せつけたり……

 

「ふぁあああッ♡♡♡もう我慢できないッ♡♡」

「はやくおちんぽくださいッ♡♡♡」

「こんな拷問耐えられない~~ッ♡♡♡」

「ワオオオ~~ンッ♡♡♡」

「………ッ♡」

「いや、ちょこっと体撫でただけなんだけど!?」

 

 カズオの媚薬魔力で、嬢達の方がもう我慢できなくなったり……

 

 とまあ、段取りは非常に悪かったが、盗賊なりきりプレイは概ね楽しめたと言えるだろう。

 サークルやコンパなんかではしゃぐ大学生とかのノリに近い。

 

「おー、盛り上がってんなー。よーし、その騎士共はお前らにくれてやる! 好きにしなッ!!」

 

 最後に、盗賊団のおかしら役、ウリゴ店長が現れて尋問(おあそび)タイムはここで終了。

 あとはお待ちかね、本番エッチの時間だ。

 女騎士役のサキュ嬢の中から気に入った娘を一人選び、個室に連れ込んで好きにするのだ。

 

(さーて、どの娘にしようか……)

 

 ようやくのご指名タイム。カズオはニセ物の手錠で捕らえられている嬢達を舐めるように見渡した。

 今この檻の中で捕らわれている女騎士は、人間、エルフ、ミノタウロス、犬獣人、ハーフリングの五人だ。

 

 それぞれ特徴を言っていくと、まず人間女騎士はスタイル抜群の茶髪の美女。演技力はかなり高く、本人いわく元・女優志望らしい。

 

 エルフ女騎士は、幸薄そうな顔をした美女で、かなりのコスプレ好き。

 

 ミノタウロス女騎士は、胸が物凄く大きな美女……なのだが、演技力が壊滅的で、ちょくちょくカンチャルに怒られていたのが印象的だった。

 

 犬獣人女騎士は、ケモ度六割くらいのお姉さん。クリムの事を可愛いと言ってた。

 

 最後にハーフリング女騎士だが、その容姿は9~10才程度の小さな女の子にしか見えない。しかし、この世界では見た目幼女で中身大人な合法ロリ種族が結構いるので、女騎士の格好をしていてもそこまで違和感がある訳ではなかった。

 さらに付け加えるのなら、演技力は嬢達の中でも断トツで、唯一カズオからのお触りに声をあげなかった娘でもある。我慢強い。

 

 

 ……さて、この中から一人を選ぶのだが、演技力を抜きにすれば正直みんな可愛いので迷ってしまう。

 

「じゃあ俺は人間の娘で。」

「んじゃ俺はエルフの娘で。」

 

 迷っていたらスタンクとゼルが先に決めてしまった。それは別にいいのだが、スタンクが人間、ゼルがエルフの方を選んだ事にカズオは少し驚いた。

 

「なんで二人とも自分と同じ種族選んでるのさ? スタンクはエルフ好きで、ゼルは人間好きだったはずでしょ?」

「いや~、まあ基本的にはそうなんだが、たまにはな?」

「年齢さえ普通なら、同族もまたいいものだ。」

 

 要はケースバイケースらしい。ころころ変わるこだわりだ。

 普段よく対立し合ってるくせに、こういう時だけは気が合う二人なのだ。

 

「まあ別にいいけど……カンチャルは誰選ぶ? やっぱりカンチャルも自分と同種族のハーフリング?」

「いや、ボクはミノタウロスの娘にするよ。」

「へー、そりゃ何でまた。」

「一番演技が下手くそだったからね。演技指導もかねて、ちょっとお仕置きしてやるよ。」

 

 くくくと笑うカンチャル。ドSの瞳だ。

 残ったのは犬獣人とハーフリングの二人。

 

「それじゃあ俺はハーフリングの娘を指名しようかな。今まで抱いた事のない種族だし。」

「じゃ、じゃあボクは獣人のお姉さんで……」

 

 という訳で……

 スタンク、人間の娘。

 ゼル、エルフの娘。

 カンチャル、ミノタウロスの娘。

 カズオ、ハーフリングの娘。

 クリム、犬獣人の娘。で5ペアが完成。

 

 五人はそれぞれ嬢を引き連れ、個室へと向かっていくのであった。

 

 

 




次話エロ。


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ハーフリング

エロ



 場所は盗賊のアジト内のベッドルーム。

 盗賊団のアジトにしてはやけに小綺麗な場所だが、そこはまあ気にしないでおこう。

 今大事な事は、ここは盗賊のアジトで、女騎士が一人、両手を鎖で拘束された状態でベッドに縛り付けられているという事なのだから。

 

「くぅ……私とした事が油断をしてしまった……! 盗賊なんかに捕まるなんて……!」

 

 捕らわれの女騎士の名はホシェット。

 身長133センチの幼児体型。あどけないロリフェイス、瞳は大きく緑色で、髪色は水色、くるんと巻くように伸びたアホ毛が印象的。

 どう見ても幼子にしか見えないが、これでも彼女は大人。ハーフリングとはこういう見た目の種族なのだ。

 

「くそ! 外れろ! 外れろぉ!」

 

 ガチャガチャガチャと両手を動かして、なんとか手錠を解こうとするホシェットだが、そう簡単に鋼鉄の鎖は解く事は出来ない。

 部屋の外から、タシ……タシ……と不気味な足音が近づいてくる。ホシェットは焦って手錠を外そうとするが、やはり手錠は外れてくれない。

 

「ううう……ぐぅ……くそっ!くそっ!」

 

 そうこうしているうちに、扉はギィィ……と、開かれた。

 ギラリと赤い瞳が暗闇で光る。銀色の髪に二本の山羊ツノ。トランクスタイプのパンツを一枚だけ身に着けた、半裸の魔族の男が現れた。

 奴こそがホシェットをこのような目に合わせた元凶……現在指名手配中の盗賊団の幹部、カズオ・タナカである。

 

「くくく……どうだにぇ?……今の気分は……?」

 

 カズオはニヤニヤと下卑た笑み……ではなく、ぎこちない笑顔を浮かべながらホシェットへと近づいていく。

 

「わ、私をこのような目に合わせて、一体何をする気だ! カズオ!」

「……」

 

 ギロリと睨み合う両者。いや、睨んでいるのはホシェットだけだ。カズオの方はというと……

 

「……………あ~~……なんだっけ? たしかぁ……えっとぉ……」

 

 魚類もびっくりするほど、盛大に目を泳がせていた。

 

「カァーーーットッ!!!!!」

 

 ホシェットはガチャリと両手の拘束を自分で外し、そして目の前の盗賊に向けて声を張り上げて叫んだ。

 

「カズオさん! セリフ忘れちゃったならアドリブとかでごまかしちゃってくださいよ! とりあえず私を辱しめるような事を言っとけばそれっぽくなるんですから!」

「あ、はい……すみません……」

「あとカズオさん、登場のシーン……セリフ噛んでましたよね? どうだにぇ? って。にぇ?ってなんですか!? 微妙に可愛い間違いしないでくださいよ!」

「はい……すみません……噛みまみた……」

「今も噛んでる!!」

 

 ここはイメージプレイサキュバス店《おかしらのアジト》。捕らわれの女騎士凌辱プレイが楽しめる店である。

 なので、先程までのやり取りも勿論全て演技……であるのだが……

 

「いいですかカズオさん。イメージプレイは雰囲気作りが大切なんです。そうする事で皆自ずと自分のキャラへと入っていく事が出来るのです。分かりますか?」

「はい……分かります。すみません……」

 

 不幸な事に、カズオには演技力という物がこれっぽっちも搭載されていなかった。

 さっきスタンク達とやっていた尋問(おあそび)タイムでは、基本的にカズオはお触りに徹していた為、気がつかなかったのだ。

 いざやってみるとカズオの演技はそれはもう酷いもので、カズオ自身も驚いた。カンチャルが指名したミノタウロス女騎士とどっこいどっこいかそれ以下の演技力しかなかったのだ。

 

「まったく……うちの同僚以外にここまで演技が下手くそな方がいるなんて思いませんでしたよ!」

「いや、ホント……すみません……」

 

 そしてまずい事に、カズオの指名したハーフリングのサキュバス嬢、ホシェットはカンチャルと同じで演技に対してかなりうるさい性格をしていた。ハーフリングという種族は皆こうなのだろうか?

 傍から見たら今のカズオは、女騎士衣装に身を包んだ幼女に、パンツ一枚の格好で怒られてるといった、ちょっと情けない構図である。

 

「……ではお説教はこれくらいにして、はい。それじゃあもうワンテイクいきますよ。今度はかっこよくバシッと決めてくださいね? カズオさん。」

「オッケ! まかして!」

 

 次こそは完璧な演技をしてみせるぞと、カズオは張り切って部屋を出た。

 そして気合いを入れ直し、意気揚々と部屋に突入した。

 

「おら~~! 盗賊だぞ~~! 怖いぞ~~!」

「カァーーーット!!!!」

 

 とことんカズオには演技力というものが無かった。

 

 

 

 

 

 

「……分かりました。カズオさんに演技は無理です。不可能です。そもそもお客様に演技力を求めてしまった私が全面的に悪かったですね。すみません。」

 

 16回ものリテイクを繰り返した結果、カズオは役者に向いていない事がハッキリと分かった。

 ペコリと申し訳なさそうに頭を下げるホシェット。

 

「い、いや! 謝らないでよ! ホシェットちゃんは悪くないし! そもそも俺がイメージプレイの続きをヤリたいって言ったからで……」

「それでもお客様の要望に応えなければいけないのが店側です。お代金をいただくからには、私にはカズオさんの期待に応える義務があります。」

「ぷ、プロや……」

 

 ホシェットは見た目に似合わず、意外と大人だった。年齢ではなく、性格的な意味で。

 

「……うーん、そうですね……ではこうしましょう。前置きはもうこの際置いておいて、エッチシーンから始めちゃいましょうか。その方がカズオさん的にも役に入りやすいんじゃないですか?」

「え? いいの……? イメージプレイは雰囲気作りからが大事だってホシェットちゃん言ってたけど……」

「本来なら雰囲気作りをしてからが良かったんですけど……このままでは本番エッチに入る前に終了時間になっちゃいそうなので仕方ありません。何事も臨機応変にです。カズオさんも早いとこエッチしたいでしょう?」

「イエス!」

「とても良い返事ですね。」

 

 いい子いい子と、正座中のカズオの頭を背伸びしながら撫でてくれるホシェット。

 なんだこの母性溢れるロリは……

 カズオはちょっとだけ自分が情けなくなった。

 

 

「それでは私は拘束された女騎士になりきりますので、カズオさんは盗賊役……というのは一旦忘れて、とりあえず自分がエッチを楽しむ事だけを考えて私の事を無理矢理犯してください。きっとそれでちょうどいい感じになりますので。」

「無理矢理犯すって、いいのそれ?」

「はい。カズオさんは演技に意識を向けちゃうとダメになっちゃうみたいなので、とりあえず頭の中から演技という文字を消して、女騎士であるホシェットをただ犯す。それだけを頭に入れておいてくれればOKです。盗賊っぽい演技は、思い出した時にでも入れてもらえれば結構なので。」

 

 説明しながらカチャカチャと自分の両腕を器用にベッドに繋げる形で拘束していくホシェット。

 ハーフリングとは手先が器用な種族なのだ。

 ちなみに使っている手錠はもちろんニセ物、子供でも外せるようなおもちゃである。

 

「……えっと、俺は盗賊……女騎士であるホシェットをただ犯す。」

「はいそうです。よくできました。それで私は女騎士として、嫌がる演技をしますから、カズオさんは私が泣いても叫んでも嫌がっても、自分が楽しむ為だけにエッチを続けてください。」

「自分が楽しむ為だけにエッチ……」

「はい。あとはまあ、その場のノリで。ちゃんと女騎士凌辱っぽくなるように、私が演技で合わせますので。ご安心してお楽しみください。私はプロです。」

「えーと、分かりやした。」

 

 とりあえずカズオは目の前のロリをレイプすればいいだけらしい。

 演技は苦手だが、エッチするのは得意分野だ。

 

「それじゃあ始めたいと思います。」

「はい。」

「では。……こほん。 や、やめろぉ!! 私みたいな女の体を犯そうだなんて! このロリコン!! 犯罪者!! 私は王国に支える騎士だ! こんな事して、ただですむと思うなよ!!」

 

 エッチシーンの手前から演技をスタート。

 ホシェットの演技は相変わらず完璧だった。くねくねと身をよじらせながら怯えの混じった瞳でカズオの事を睨み付けてくる様は、まるで本物の捕らわれの女騎士のようである。

 

 とりあえずカズオは言われた通り、頭の中身をレイプで埋めつくす事にした。目の前の少女を犯す事だけに意識を集中する。

 

「……」

 

 ギラリとカズオの目に光が灯った。

 

「くくくっ……犯す犯す犯す……俺はとりあえず、今すぐに、キミの体を味わい犯す……キミが泣いても嫌がっても……!」

 

 ふらふらと体を揺らしながら不気味に近づいてくるカズオを見て、ホシェットはおおっ!と少し感心した。

 これなら及第点をあげてもいい。なかなかの演技力だ。盗賊というよりかは、やや性犯罪者よりの目付きだが。

 

「くそっ! 離れろ! 貴様なんかを受け入れるくらいなら、死んだ方がマ――しひゃあっ!?」

「いいから黙って犯されとけ!!」

 

 まだセリフの途中であるのに無理矢理衣装を剥ぎ取られてしまった。

 これはちょっと盗賊っぽい。花丸だ。

 

「い、いきなり鎧を脱がせるだなんて……この獣!! やっ!? 見るな!! 来るな!! 近寄――ァんッ!?♡♡」

「大きいおっぱいもいいけど……小さいおっぱいもこれはこれでいいよね……くくく…!」

「ひやっ!?ちょ……やッんん♡♡」

 

 ホシェットの言葉を無視して、カズオはなんの膨らみもない、間違いなくAカップ以下のホシェットの乳房をふにゃりと触った。

 膨らみはないが女の子特有の確かな柔らかさ。それをカズオはむにゃりむにゃりと揉み回す。

 

「んんんッ♡♡んんぁ……うぅっ♡♡」

 

 突然の刺激にホシェットの体はビクリと反応。まさか何の前置きもなくいきなり胸を触られるとは思わなかった。

 

(こ、これはお説教ポイント……いえ、盗賊の演技として見ればこれはなかなか優秀かも……って、んんんッ!!?♡)

 

 カズオの親指と人差し指がホシェットの乳首を捕らえた。

 

「や……んんッ♡♡♡ き、貴様どこを……ひぐっ!?♡♡はぁううッ♡♡♡さ、触って、んんくぅッ♡♡やめろ……ッ♡♡」

「小さい癖に乳首すっごいビンビン……エッチな幼女、女騎士だ。ほぉらっ!」

「ぴぃいいーーーーッ!!??♡♡♡♡」

 

 無遠慮に乳首を思いっきり引っ張られた。そのせいで変な喘ぎ声が出てしまった。

 今の声は演技ではなく、素で漏れた声である。思わずホシェットはカァーッと赤くなった。

 

(お、お触りタイムの時から思ってましたが、この人!触り方がすごくエッチ……)

 

 ぐにゅぐにゅくりゅくりゅ。引っ張られたり捻られたり擦られたり、物凄く乱暴に乳首を弄くり回される。

 冗談抜きで気持ちがいい。

 

「あ……♡らめ……や、やめなさ……んくぅっ♡♡ひぐっ!?♡♡んああッ♡♡そ、そこ……あやぁあんッ♡♡♡や、やめ……!!くぅぅ……!!」

 

 あまりの気持ちよさに思わず演技を忘れてしまいそうになるホシェットだったが、そこはプロ。根性でなんとか堪えた。

 感じる演技(フリ)は今まで星の数ほどしてきたが、感じない演技(フリ)をするのは今回が初めての経験だ。

 

「ふぅ……ふぅ……ッ♡♡ い、いくら体をなぶられようとも、私の騎士としての心は決して折れない……!!」

 

 真っ赤に染まった乳首がヒクヒクと痙攣し、気持ちいいよ~♡もっとして~♡と、あからさまに喚いているが、そこは見て見ぬフリをしておく。

 流石のホシェットも体の生理現象までは演技出来ないのだ。

 そこにカズオは無慈悲にも追撃をくり出す。

 

「れろっ……ぬちゃ……」

「ひゃあああああッ!!?♡♡♡」

 

 舌攻めである。

 カズオの長い舌がホシェットの腹部をいやらしくもねっとりと這いずった。

 

「こ、こら! やめろ! 腹を舐めるな! ァ……ひやあんッ!?♡♡♡お、お臍だめ……♡♡いやッあんッ!?♡♡♡わ、脇はもっとダメだ!こらやめ……んにゃひっ!?」

「んぢゅんぢゅんぢゅ……」

「あううッ♡♡らめっ♡らめだったらッ♡♡♡これ本当に……ん゛イッ♡♡イッ♡イッ♡」

 

 腹、臍、脇、腕、首……色んな所を舐められる。

 

(気持ちいいッ♡♡気持ちいいッ♡♡気持ちいいッ♡♡気持ちいいッ♡♡まってこれ本当に気持ちいいッ♡♡)

 

 ホシェットは軽イキが止まらなかった。

 もう認めざるをえない。カズオというこの男、演技は最悪だが性技に関しては天才だ。

 危うく演技を崩されかけた。

 

(え、演技……演技を続けなくちゃ……)

 

 それでもホシェットはプロとして、最後まで捕らわれの女騎士を演じなければならない。

 何故ならここはそういう店だから。途中で投げ出すような事はしたくない。ホシェットはこれでもプライドが高いのだ。

 

「や、やめろ気持ち悪い!!舐めるな!汚い唾を私につけ……んんひゅっ!?♡♡ああッ♡♡」

 

 演技を続けたいが、耐えがたいほどの快感がホシェットの身を襲う。

 今はちゅっぱちゅっぱと乳首を吸われているのだ。

 

「はくぅぅ……!! ち、乳首から……口を、離…せぇ……!! 汚らわしい盗賊め……ッ♡」

「んぢぅうううぅぅううぅぅ~~!!」

「ひううッ!?♡♡♡強ッ!?♡♡は、あぅああぅううああッ♡♡♡」

 

 カズオの口の中でホシェットのロリ乳首が強く吸引される。そのまま舐められ、転がされ、甘噛みされた。

 思わず腰がガクンッと引きつってしまう。

 

(い、イッちゃう……イッちゃうぅぅ……ッ♡♡♡)

 

 カズオはホシェットの乳首を吸いながら、下の方へと目を向けた。そこにあるのはとろとろに蕩けたホシェットのロリまんこ。

 

「ぷにゅっと。」

「んッッッ!?にゅぅううううーーッ!?♡♡♡♡」

 

 カズオの人差し指が、ホシェットの割れ目へと触れ、食い込んだ。そしてそのまま膣口の中に、カズオの指がズブぅっと――

 

「あッ♡はァッ!?♡♡♡にゃめッ♡♡そこッ♡♡いくっ♡♡♡まっ……やめほッ♡♡やめへ……やめ……あッ♡♡あああああああああッ!?♡♡♡♡」

 

 ブシィィーーッと潮を吹きながら、ホシェットはガチ絶頂(イキ)させられた。

 

(い、イッてしまっ……たァ……♡♡♡)

 

 溶けてしまうんじゃないかと思うほどの強い絶頂。びくびくが止まらない。

 カズオの指はいまだにホシェットのまんこの中に挿入されている。気持ちいい。そしてそんな指を、どうやらちんぽと勘違いしたホシェットのおまんこは、そのままキュウゥ~っと彼の指を締め付けて、精子をねだり始めた。

 

(って! 何をやってるんですか!? 私のアソコは!?)

 

 今は女騎士凌辱プレイの真っ最中だ。精子を欲しがってしまったら凌辱にはならない。

 必死に自分の体にそう言い聞かせるホシェットだが、ホシェットのまんこは聞く耳を持ってくれない。そんな事知ったことかとカズオの指にちゅーちゅーと吸い付いて、ひたすら精液をねだり続けている。

 めちゃくちゃ滑稽でめちゃくちゃ恥ずかしい。

 

「ううぅ……」

「エッチなロリまんこだ……いっぱい犯してやるからな……」

「――ッ♡♡♡」

 

 恥ずかしがっていたら、耳元でそんな事を言われ、不覚にもドキリとしてしまったホシェット。子宮がキュゥン♡ とした。

 そして次の瞬間、カズオの指は盛大にホシェットの膣内を犯しはじめた。

 

「ひひゃッ!?♡♡♡ほにゃッ!?♡♡♡ま゛……ッ♡♡やめ……ッ♡♡ごれ……ッ♡♡♡ァ゛……イグイグイグイグッ♡♡♡♡」

 

 ジュボジュボジュボジュボジュボジュボジュボジュボ。

 カズオの指が高速でホシェットの膣の中を掻き回している。

 犯されてる。指で。激しく。めちゃくちゃ気持ちいい。

 

「カズオさッ♡♡♡あああッ♡♡♡んイ゛ぎッ♡♡うああッ♡♡♡ダメッ♡♡♡おまんごおがじぐな……ッ♡♡♡」

「んぢゅるるるるッ!!」

「くひィィイイ゛イ゛イ゛イ゛ッ!?!?♡♡♡♡」

 

 さらに追撃とばかりに、カズオはホシェットの乳首に吸い付いた。

 右手でロリまんこを犯し、左手でロリおっぱいを揉み、口でロリ乳首をしゃぶるしゃぶるしゃぶりまくる。

 

「お"お"お"お"お"お"ッ!!?♡♡♡ほん……ッ♡♡ちょま……ッ♡♡かず……ッ♡♡おさ……ッ♡♡うああああああーーッ!?♡♡♡♡」

 

 ガチャガチャガチャ。

 逃げようにも両腕を拘束する手錠のせいで逃げられない。おもちゃの手錠のはずなのに、焦ってしまって外せないのだ。

 平常時なら本物の手錠でさえ、ピッキングで外してしまえるホシェットなのに。

 両腕が使えない。逃げられない。抵抗できない。助けて。

 

「おまんこイッてるッ♡♡♡おまんこイッてるッ♡♡おまんこイッてるからぁあああッ♡♡♡一回やめへッ♡♡んああああッ♡♡♡やめてよぉおおッ♡♡♡うああああッ♡♡♡ま、またイグぅううッ♡♡♡♡ああイクイクイクッ♡♡♡」

 

 もう演技なんてやってられなかった。人生最大の潮を吹きながら、ホシェットは本物の子供(ロリ)のように泣きじゃくる。

 それでもカズオはひたすらホシェットを攻め続ける。言われた通り、自分が楽しむ事だけを考えて。

 

 

 

「はひゅ……♡♡こひゅ……♡♡」

 

 ようやくカズオの指が引き抜かれた頃、ベッドの上はホシェットの色々な体液で水浸しとなっていた。

 汗とか愛液とか、もしかしたらおしっこも混ざってるかもしれない。

 この小さな体の中に、一体どれだけのいやらしい液体がつまっているのか。

 

(も、もう……演技ムリ……♡♡ おまんこ気持ちいい……♡♡)

 

 ヒクヒクと痙攣する体。イキ過ぎて指一本まともに動かせない。頭がふわふわする。

 

「くく……やっぱり女の子がイッてる姿は可愛いね。滾ってくる……」

「はぁはぁはぁ……♡♡ か、カズオさん……すみません……一回休憩……」

「次は俺のちんぽでイキ狂わせてやる。」

「へ……?」

 

 カズオは穿いていたパンツを脱ぎ捨てた。

 それはいい、セックスとはちんぽをまんこに入れないと出来ない行為だから。

 問題はそこじゃなくて、ホシェットの目の前にさらけ出されたカズオのちんぽの大きさである。

 

「なっ!?なななッ!!? なんですかその大きいのは!? どうやってパンツの中に入ってたんですか!それ!? えええっ!?」

 

 パンツを脱いだ瞬間に飛び出してきたカズオのイチモツは、控え目に見てもホシェットの身長の三分の一以上はあった。

 殺される。

 

「か、カズオさん!!すみません!!それは無理です!!NGサイズです!!物理的にエッチできません!!絶対に入りませんから!!私それ裂けちゃいます!!ごめんなさい!!」

「泣いても嫌がっても……自分がエッチを楽しむ事だけを考えて無理矢理犯す……」

「何をぶつぶつ言ってるんですか!! こ、これは演技ではありません!! ねえ!聞いてます?カズオさん!! えっと……すみません!! 降参! 降参ですから!! だから……やっ!?お股開かせないで!!やだ!待って待って待って!!」

 

 カズオのちんぽがホシェットのロリまんこへと添えられた。

 

「まっ……!!? だ、誰かぁあああーー!!お客様が暴走!!暴走しちゃってます!!助けて助けて助けて助けて!!」

「うるさい女騎士だ……俺のちんぽで黙らせてやる……」

「私女騎士じゃないですから!!普通のサキュバス嬢!!普通の女の子!!だから正気に戻ってカズオさん!!ほ、本当にだ――」

「おッ……らあああッ!!!」

 

 ドチュンッ

 

「―――――――~~~~ッ!!!!♡♡♡♡♡」

 

 ギュウウッと抱き締められたと同時に、一気に奥まで挿入された。

 あの化け物ちんぽが一体どのようにして自分の中へと入ってきたのか、怖すぎてちょっと確認できない。しかし、とんでもなく大きいのが入ってきたわりには、思ってた以上に苦痛はなかった。体の防衛本能で痛みが消えているだけかそれとも……

 

「ぉあ゛……ッ♡♡♡♡」

 

 変な声が漏れた。やはり体は苦痛を感じているのかもしれない。

 いや……というかこれ……苦痛どころか……少し気持ちいい……いや待て。少しどころじゃない。なんだこれ?気持ちいいぞ。めちゃくちゃ気持ちいい。さっきまでも気持ち良かったけど、さっきまでとは全然違う。桁違いだ。信じられないほど気持ちよくて、そして幸せ。なんだこれ?なんだこれ?なんだこれ?

 あ……これ……ダメなやつだ……

 

「き゛ゃ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ッ♡♡♡♡ぎんもぢぃ゛い゛い゛い゛い゛ぃーーッ♡♡♡♡♡」

 

 気がつくとホシェットは物凄い奇声をあげていた。

 まんこが爆発した。思わずそう思ってしまうほどの衝撃だった。それほど深く、ホシェットは絶頂したのだ。

 

「くっくっく……生意気女騎士が!! 盗賊団幹部であるこの俺! カズオ様のちんぽを気持ちよくしやがれ!! おらおらおら!!」

 

 そして、ここにきてようやく、カズオはちゃんと盗賊役になりきる事ができていた。演技というよりかは、我を忘れているだけかもしれないが、とにかくカズオは盗賊役になりきれていた。

 それに対してホシェットはというと……

 

「おっごおおッ!?♡♡♡じぬぅううッ♡♡♡イキ殺されりゅぅッ♡♡♡気持ちいいぃいぃッ♡♡♡これムリッ♡♡♡ああああッ!?♡♡♡」

 

 演技のえの字さえも出来ていなかった。

 今のホシェットはガチで犯されている。レイプされている。

 

「ひぃいいいッ♡♡♡あああああッ♡♡♡おおおおッ♡♡♡」

「くっくっくっく!!物凄い締め付けだな。そんなに俺のちんぽは気持ちいいのか?」

「気持ちいいッ♡♡♡気持ちいいッ♡♡♡気持ちいいぃいぃッ♡♡♡」

「はーはっはっは!!ならお前はもう王国の騎士ではないな!!今からはこの俺様のちんぽ奴隷だ!!分かったか!?」

「分がっだッ♡♡♡分がったがらッ♡♡♡もうおまんご許してッ♡♡♡奴隷なりゅッ♡♡なりゅからッ♡♡わだじのロリおまんこッ♡♡♡もう貴方のだからッ♡♡♡だから許じでッ♡♡♡これ以上おまんこされだらおがじぐなっひゃいまじゅぅッ♡♡♡」

 

 ドヂュンッドヂュンッドヂュンッと、種付けプレスの体位で犯され続けるホシェット。

 精神的にはもう勘弁してくれー!!って感じなのに、肉体的にはもっとを要求してしまっているのがなんとなく分かってしまう。

 要するに子宮が疼いて仕方がない。

 

「もうわげわがんないぃいッ♡♡♡♡おまんごぎもぢいいよぉおぉおおおッ♡♡♡♡」

 

 頭が真っ白になる。子宮がカズオの先っぽをチュ~っと吸い上げている。

 

「はぁはぁ……!! そろそろ……出すぞ……!! 女騎士の生まんこに、思いっきり出して孕ませてやるからな!!」

「!!!?」

 

 ここは一応サキュバス店なので、もちろん避妊の魔法陣は備え付けられている。

 なので、中出ししたとしても妊娠のリスクは一切ないのであるが、すっかり盗賊役になりきってしまってしまっているカズオは、そんな事も忘れ、本気でホシェットを孕ませてしまおうと腰を振っていた。

 

「ままま、待ってくださひッ!!赤ちゃんらめッ!!私達、まだお付き合いもしてないのに、赤ちゃん出来ちゃうのは早い!!まだ早い!まだダメですよおッ!!」

 

 そしてあまりの気持ちよさで頭が真っ白になっているホシェットもまた、避妊魔法陣の存在を忘れ、本気で子作りエッチをされているのだと錯覚してしまっていた。

 

「うるさい!!絶対に種付けしてやるからな!!俺の精子で、お前の卵子、絶対に孕ませてやる!!」

「いやぁあああんんッ!!赤ちゃんらめッ!!せめてお付き合いしてから!!れ、レイプで妊娠は嫌です!!あっ♡あっ♡あっ♡らめっ♡♡本当にらめぇッ♡♡♡」

 

 じたばたと暴れるホシェット。しかし両腕は拘束されているし、そもそも彼女の小さな体では上からのし掛かるカズオの体をどける事は出来ないだろう。

 カズオはグリグリとちんぽの先っぽでホシェットの子宮口をこじ開けた。

 

「出すからな!!全部!!この中で!!レイプで!!妊娠!!させてやる!!」

「レイプで妊娠やらぁああ!!出さないれッ!あああッ♡♡♡い、イクッ♡♡イクッ♡♡」

「俺もイク!!ようし孕ませるぞ!!絶対に孕ませるぞ!!」

「んあああッ♡♡イクぅッ♡イクぅうッ♡♡♡妊娠やらッ♡♡♡赤ちゃんまだ早いッ♡♡♡あ!?あああイクッ♡♡♡イクイクイクイク……ッ♡♡♡」

「出る……ッ!!!」

「イックぅうううううーーッ♡♡♡♡♡」

 

ドビュグゥウウーーッ!!ドビュグゥウウーーッ!!

 

 無理矢理こじ開けられた子宮口の中に、カズオの遺伝子が無理矢理注ぎ込まれた。

 

「やぁあああああああーーッ♡♡♡♡」

「おらぁ!!孕めぇえーーッ!!」

 

 ドクドクドクドク……長い長い射精……

 確実に遺伝子を残す為に、目一杯奥へと注ぎ込む。

 男は思った。孕ませてやった!と。 そして女は思った。孕んじゃった♡と。

 

「ふぅふぅふぅふぅ……」

「はぁはぁはぁはぁ……♡♡」

 

 ちなみに、もちろん妊娠はしていない。

 

 

 

―――――――――――――

 

チートインキュバス。カズオのレビュー。

 

●盗賊イメージプレイ店《おかしらのアジト》

 

衝撃の事実!!どうやら俺には演技力というものがなかったらしい。しかし、今回指名した演技上手のハーフリングの娘からの御教授により、最終的には本当に盗賊になりきってのイメージプレイが楽しめた。人間やれば出来るものだ。なりきりエッチもたまには悪くないなと思えた。でもあまり役に入り込み過ぎると、理性を失っちゃうので危険かも。あまり覚えてないけど、孕めー!とか言っちゃってた気がする。まあ興奮したので良しとする。

7点

 

―――――――――――――

 

 

今回の点数。

 

スタンク ・7点

ゼル   ・7点

カズオ  ・7点

カンチャル・6点

クリム  ・5点

 

 

 

 

 プレイ後のベッドの上。

 ようやく落ち着きを取り戻したカズオとホシェットは、ピロートークという名の反省会を行っていた。

 

「ううう……まさかこの私が……演技を忘れて普通に犯されるだなんて……屈辱です……」

「ま、まあまあ……俺としては女騎士凌辱プレイ、ちゃんとなりきって楽しめたから満足できたよ?」

「カズオさんはちゃんと演技できていたのに……私ときたら、おちんちんに負けちゃって……ううぅ……」

 

 半泣きになりながら崩れ落ちるように落ち込んでしまったホシェット。

 責任感が強い彼女は、最後まで女騎士を演じられなかった事に、どうやら責任を感じているらしい。

 しかし、涙目で落ち込んでいるホシェットの姿は、なんとなく見た目相応の子供っぽいな~と、ちょっぴりほっこりするカズオでもあった。

 

「……カズオさん。今度はもっと完璧な演技をしてみせますので、是非また来てください。」

「えっと……分かった。じゃあまた来るよ。」

「……次はカズオさんの好きな感じの女の子を演じてみせますので、覚悟しておいてください、ね?」

 

 そう言ってニヤリと笑うホシェットの微笑みは、さっきまでの子供顔とは違い、恋する乙女にしか出せないような、そんな表情だったという。

 

 その表情が演技だったのかどうかは、ホシェット本人にも分からないのであった。

 

 

 

 




はい。お疲れ様です。

ホシェットちゃんの名前ですが、実は最初はロリットという名前にする予定でした。(ロリとホビットを合わせた)
しかし、ロリットだと、あまりにも直球過ぎるので、ホシェットという名前になりましたとさ。
裏話。


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サキュバスの店へ

 ほぼ毎回サキュバス店へ遊びに行くような話ばかりだったのでお忘れの方もいるかもしれないが、カズオ達の本業はレビュアーではなく、あくまでも冒険者である。

 

「おーい、お前ら。良い依頼取ってきたぞー。」

 

 場所はお馴染み食酒亭。

 昼食を取りながら駄弁っていたスタンク、カズオ、ブルーズの元に、一枚の依頼書を持ったゼルがやって来た。

 

「良い依頼?」

 

 骨付き肉をガブリと口に咥えたまま、ゼルから依頼書を受け取るスタンク。

 カズオとブルーズも身を乗り出して依頼書を覗き込んだ。

 

「えっと、なになに……」

「ふむふむ……」

 

 依頼書に書かれていた内容は、棺桶やら美術品やらを街の郊外にある、とある古城にまで運ぶお仕事だった。

 簡潔に言ってしまえば運送依頼。

 

「……ふーん、この依頼を受けた場合……がっつりと一週間は人里に戻れないな。」

 

 中央街から古城までの距離、運ぶ荷物の重さなどを計算してスタンクは眉をひそめた。

 中々に面倒臭そうな仕事であると。

 

「でも、報酬や条件考えっと受けねぇ選択肢はねーだろ?」

 

 それに対してゼルは報酬について書かれている箇所を指差しながらニヤリと笑う。

 ゼルの言う通り、この依頼はまさに破格の依頼だった。

 中央街から城まで、確かに距離は少し遠いものの、荷物を運んでいくだけで通常の冒険者依頼の何倍もの報酬が支払われるのだ。

 どうやら依頼主は相当な金持ちらしい。報酬に目が眩んだスタンク達はこの依頼を受ける事を決めた。

 

「皆さん、何を見てるんですか?」

 

 貰える報酬金額について考えて全員でにやにやしていたら、食酒亭の天使給仕、クリムがリンゴジュースを持ってぱたぱたと飛んできた。

 

「お、クリム。めっちゃ稼げる依頼が来たから皆で盛り上がってたとこだ。」

「へー、いいですねぇ。ちなみにその稼いだお金は何に使うのか決めてたりするんですか?」

「無論サキュバス店にだ!!」

「……知ってました。」

 

 いい顔で即答するスタンクを見てクリムは嘆息した。

 宵越しの金を持たない。サイフの中に金があれば即座に女遊びに使ってしまう。それがスタンクという男の生き方であった。

 見るとゼルとブルーズもうんうん頷いている。冒険者というものは皆こうなのだろうか?

 

「俺は基本貯金かな~。勿論サキュ店遊びにも使うけど。」

 

 そんな中、らしくもない事を言い出した男が一人いた。カズオである。

 クリム、並びにスタンク達はカズオの発言に目を見開いた。

 

「え? 意外です! カズオさんて稼いだお金は1Gも余すことなくサキュバス店に注ぎ込んでると思ってましたから。」

「マジかよカズオ。お前本当にインキュバスか?もっとサキュ店行きまくれ!空っぽになるまで。そしてサキュバス街の経済を回せ!」

「カズオが貯金とか、なんか似合わないな。」

「金の詰まった袋でサキュ嬢のケツひっぱたいて好き勝手してるイメージだったが。」

 

「あんたら俺をなんだと思ってんだ!!」

 

 好き勝手言われて怒るカズオ。しかしそんなイメージを持たれてしまうのも無理はない。

 カズオは月に何回か休日デーと称して朝から晩までサキュバス店をハシゴしている。

 それを知ってるスタンク達は、自分達と同じでカズオは金があると散財する性格なんだろーなーと密かに思っていたのだ。

 だが実際のところ、カズオはサキュバス店にそこまで金はかけていない。一度行った店は、二回目ではだいたい(サキュ嬢達が渡してくるクーポン券とかで)無料になるから。

 

 なので、カズオは意外にも小金をため込んでいたりするのである。

 

(むぅ……カズオさんはお金の管理もしっかりできる、世界で一番素敵な男性なのにっ……)

 

 その事を知っているメイ(近くの席で給仕中)は、カズオの不名誉な扱いに人知れずぷくっと頬を膨らませるのであった。

 

 

 

「あ、そういやさ、今日行くサキュバス店はどこにする?」

 

 カズオ達の会話の内容はいつの間にか、お金の話から今日行くサキュバス店の話へと移り変わっていた。

 いつも通りの会話とも言う。

 

「そうだな……依頼のせいで最低でも一週間は街に帰って来られないから……やっぱり今日はガッツリと抜ける店がいいよな。」

「だとすると……アレ、だな。」

「うむ。アレだ。」

「アレ? ああ、アレか。りょ。」

 

 上からスタンク、ゼル、ブルーズ、カズオの順。

 長期の冒険依頼の前に行く店といえばだいたい決まっている。四人は顔を見合わせて頷き合った。

 そんな中、クリムだけは「アレって何です?」と首を傾げている。

 

「そういやクリムはまだ未体験だったな。」

「そうか、ならクリムもそろそろ“本物”を経験しておくべきだろ。」

「場所はカズオのホームグラウンド。」

「ようし! じゃあ行きますか!」

「え? え? 本物? カズオさんのホームグラウンド? どういう意味ですか? あの、皆さん!?」 

 

 混乱しているクリムを引きずって、一行は今日もサキュバス街へと足を向けるのであった。

 

 

 

 

 

 

 この世界に存在する、ほとんどのサキュバス嬢は厳密に言えばサキュバスではない。

 何故なら、人間だろうと、エルフだろうと、獣人だろうと、妖精だろうと……それこそアンデットや悪魔であったとしても、エッチなお仕事さえ出来ればサキュバス嬢にはなれるのだから。

 

 そんな中、純粋なサキュバスの営むサキュバス店というのも確かに存在している。

 本日、一行がやって来たのがまさにそんな店である。

 

「着いたな。」

「サキュバス店の基本にして原点……」

「原点にして頂点……」

「その名も……」

「「「「《サキュバスタワー》!!」」」」

「……まあ確かに来た事はなかったですけど……」

 

 目の前に聳え立つ巨塔を見上げ、まるで魔王の住む居城のようだとクリムは思った。

 今回一行がやって来たのは、純正サキュバス店《サキュバスタワー》。

 見た目は天まで届きそうなほど高く太く伸びた大きな塔。サキュバス街にあるどんな建物よりも大きい為、その外観は基本的にサキュバス街のどのエリアからでも見る事が出来る。なので一応クリムもその存在自体は知っていたが、こうして近くまでやって来るのは初めての事だった。

 

「ここが本物のサキュバスのお店……ですか……」

「そう。ここに在籍……ってか、暮らしてる嬢達は、全員がガチの純粋サキュバスだ。」

「六十階建て。約千室。嬢の数は数千人を超えると言われている。」

「色々とでっかすぎませんか!?」 

 

 サキュバス街最大のサキュバス店の名は、どうやら伊達ではないらしい。

 一体どんな店なんだとクリムは固唾を飲み込んだ。

 

「そんじゃま~中に入りますか。」

「「「おじゃましまーす。」」」

「あ、えっと……お、おじゃまします!?」

 

 何故か我が物顔でズンズン中へ入っていくカズオ。そしてその後ろについていくスタンク達。クリムも慌ててその後を追って行った。

 そしていざタワーの中に入ってみると――

 

「お帰りなさいませ。カズオ陛下♡♡」

「「「「「お帰りなさいませ~~♡♡♡」」」」」

「!?」

 

 店の中に一歩足を踏み入れたその瞬間、光り輝く魔法陣がカズオの目の前いっぱいに浮かび上がり、そこから何人ものおっぱいを丸出しにした女の子達……サキュバスの集団が現れた。

 クリムは思わず面食らってしまう。しかしカズオはそんな彼女達に物怖じする事なく、普通に会話を始めた。

 

「ただいまー。今日は友達を連れて来たよ。」

「あら、カズオ陛下のお友達ですか。」

「それじゃあたっぷりねっとりサービスさせていただきますね♡」

「うふふっ♡」

 

 ボンキュッボン、ロリ爆乳、貧乳高身長、ムッチムチ……見た目こそ全員バラバラだが、共通点も存在していた。それは全員が信じられないほどの美人で、綺麗で、可愛く、そしてエロエロである事だ。

 

 あれがサキュバス。本物の淫魔……

 

 見てるだけで情欲を誘われるような、そんな形容しがたい何かが彼女達にはあった。サキュバスとは生態そのものが男を誘うようにできているのだからそれは当然の事である。

 むろん男のイチモツがついているクリムも例外ではない。サキュバス達の姿を見てるだけで、クリムの天使ちんぽはムクムクと反応してしまう……が、男としての本能以上にクリムは――

 

(…………何故でしょう……何故かは分かりませんが、とてつもなくイライラします……)

 

 女としての本能が反応してしまっていた。

 それはつまり、自分に持ってない物を持っている彼女(サキュバス)達に対しての嫉妬心。

 両性具有である自分では、きっとあのように己の体を使ってカズオを誘惑する事は出来ないだろう。極上とも言える彼女達の女体を目の当たりにして、クリムは謎の敗北感に打ちのめされていた。

 もし自分にあのようなエッチな体があれば、思いっきりカズオの事を誘惑して、そして熱い夜を――

 

(!? い、いやいやいや!! ボクは今!! 一体何を考えていたんですか!? カズオさんを誘惑!? そ、そんな淫らな事……あああああああ!! ごめんなさい神様!! ボクはもしかして、一瞬とんでもない事を考えてしまったかもしれません!!)

 

 すぐさま反省。

 天使として考えちゃいけない事を考えてしまったと、クリムは顔を真っ赤にして自己嫌悪した。

 そうして落ち込んでいると、隣にいたゼルにぽんと肩を叩かれた。

 

「驚いたかクリム? ここ《サキュバスタワー》はな、サキュバス店であると同時に、実はカズオの城でもあるんだ。」

「……?」

 

 なんかよく分からない事を言われた。

 

「……カズオさんの城? どういう意味ですか?」

「そのままの意味だ。なんとカズオはな、ここに住んでるんだ。」

「へ……? ええええええええええええッ!!?!?」

 

 衝撃の真実にクリムは思わずすっとんきょうな声をあげてしまった。

 

「さ、サキュバスタワーって、カズオさんの家だったんですか!?」

「いやいや、んな事はないよ。テキトー言わないでよゼル。俺、普段は連れ込み宿とかで寝泊まりしてるから。ここにはたまにしか寝泊まりしてないよ? だいたい週3~4回程度かな。」

「結構な頻度じゃないですか!!」

 

 平然と答えるカズオ。クリムはショックを隠しきれない。カズオさんて普段はどこで寝泊まりしてるんだろ~と、疑問に思わない事はなかったが、まさかサキュバスタワーに宿泊してるとは思わなかった。

 

「やーん♡ 週3~4回程度だなんて、そんな冷たい事言わないでくださいよカズオ陛下♡♡」

「カズオ陛下になら私達は毎日でもお泊まりしていただいて構いませんて、いつも言ってるじゃないですか♡♡」

「というか、サキュバスタワーはもう、()()()()()()()、なんですから~♡ 一生ここに住んでもらっても構わないんですよ~?」

「そうですね、それがいいです。カズオ陛下に不自由な事は私達が何一つさせませんので、いっそのこともうずっとここに住んじゃってください。」

「カズオ陛下のお世話は全部私達が致しますのでぇ♡♡勿論あっちのお世話も♡♡ ねー?いいでしょー?」

「いやー、ははは……まいったな~。」

 

 甘えるような声を出しながらサキュバス達はむにゅむにゅとカズオにおっぱいを押し付けまくっている。

 そんなカズオの顔は物凄くデレデレだ。イラつく……いや、そんな事よりも今の会話の中で気になるところが一つあった。

 

「あの、スタンクさん。サキュバスタワーがカズオさんの物って……一体どういう意味なんですか?」

「あん? そうだな。一言で言えば……低級淫魔の店の時と同じだ。」

「へ?」

「カズオはサキュバスタワーに住むサキュ嬢達を全員抱いて、それで全員堕とした。そんな感じだ。」

「全員て……全員!!?? え? いや、だって……さっき、ここで働いてるサキュバスさん達の人数は、数千人を超えるって……!」

「だからその数千人をカズオは一人で全員コンプリートしちまったんだよ。」

「数千人をたった一人でッ!?」

「これがサキュバスタワーに伝わるカズオ伝説である。」

「ええぇ……」

 

 クリムは改めてカズオの精力の強さに驚愕した。

 絶倫にもほどがありすぎる。

 ドン引くよりも先に、クリムはそんなカズオの男らしさに思わず子宮をキュン♡とさせてしまうのだった。

 この天使、もはや末期である。

 

「ちなみに低級淫魔の店とは違って、サキュバスタワーはカズオ専用のサキュバス店にはなってないからな。俺達でも利用は可能!」

「それどころかカズオと一緒に入店する事でカズオのお友達割引って事で料金が90%オフになる!」

「まさにカズオ様様だな!」

「へ、へー……カズオさんて、サキュバスタワーでは物凄く影響力がある人なんですね……」

 

 気がつくとスタンク、ゼル、ブルーズのまわりにもエロエロなサキュバス達がわんさかと集まっておっぱいをむにゅりむにゅりと押し付け始めていた。

 ニヤニヤとだらしない笑みを浮かべるスタンク達。

 

 クリムのまわりにもたくさんのおっぱいが集まってきた。

 

「ねぇねぇ、あなた達カズオ陛下のお友達なんでしょ~?」

「いっぱいサービスしてあげるから指名は私にして♡」

「ダメダメ~、選ぶなら私~♡」

「私を選んで♡」

「私よね~?」

「ねぇ、誰にするぅ?♡」

 

「わっ!? わっ!? わっ!?」

 

 まだ店の入り口なのに気がつけば既におっぱいまみれ。

 サキュバスに対しての嫉妬心も忘れ、クリムは大量おっぱいに押し潰され焦り始める。

 早いとこ嬢を一人指名してしまわないと、全員と相手させられてしまいそうな勢いだ。これまでのサキュバス店とは根本的に規模もエロさもサービスも別格だとクリムは思った。

 

(……あれ? でもここまで非の打ちどころがないはずなのに、どうしてカズオさん以外の皆さんは、サキュバスタワーにあまり来ないんだろう……?)

 

 クリムのそんな疑問は……

 

「はいドーン♡」

「わぶっ!?」

 

 目の前から押し付けられたおっぱいによって完全に掻き消されてしまった。

 仕方がないのでクリムはそのおっぱいの娘を指名するのだった。

 

 

「それじゃあ皆。楽しんでってねー。」

「おーう。」

「それじゃまた後でな。」

「わふ、久しぶりのサキュバスタワーだ。」

「うぅ……」

 

 上からカズオ、スタンク、ゼル、ブルーズ、クリムの順。

 カズオ以外の男達はそれぞれ嬢を一名選び、そして個室へと消えていった。

 

「……そんじゃ、俺も自分の部屋に戻るかな。」

 

 残ったカズオは、そのまま人知れず地下への階段を下りていくのであった。

 

 

 

 




よければ感想、評価、しくよろです。

次話エロ。


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サキュバス

エロ



 純正サキュバス専門店《サキュバスタワー》。

 60階建てのその超巨大サキュバス店の中に、実は地下室が存在している事はあまり知られていない事実だったりする。

 

 《サキュバスタワー》地下一階。またの名をカズオ専用ドスケベルーム。

 サキュバスタワーの嬢達を完全攻略したカズオの為だけに特別に用意されたその部屋は、広くて豪華絢爛な、まるで王様の私室のような場所である。

 こんな豪華過ぎる部屋いらないよ! と、当初のカズオはそう言っていたのだが、強引なサキュバス達により半ば無理矢理カズオの部屋へとさせられたのである。

 絶対に逃がさないぞという、サキュバス達の強い意思が見て取れる部屋であった。

 

「たーだいま~。」

「「「「「お帰りなさいませ♡♡♡ カズオ陛下♡♡」」」」」

 

 今ではすっかりその部屋にも慣れたカズオ。

 中に入るとそこにはたくさんのサキュバス達が、陰部と胸部分を盛大に露出させたエッチなメイド服に身を包み、いやらしいポーズを取りながら待機をしていた。

 この部屋ではよく見るいつもの光景である。

 

「よっこらセックス。」

「ひゃああああんんッ!?♡♡♡」

 

 そして部屋に入るなりカズオは、さっそくとばかりに服を脱ぎ捨て、一番近くにいたサキュバスのおまんこの中へと、ノータイムでちんぽをぶちこんだ。

 まるで外から帰って来たから手を洗う……くらい自然な流れでの挿入劇だった。

 部屋に帰って二秒でセックス。これがサキュバスタワーにおいてのカズオの日常なのだ。

 

「おおっ! 相変わらずのサキュバスまんこ……! めちゃきちぃ!」

「ああッ!?♡ああッ!?♡あああッ!?♡♡ひひゅぅうううッ♡♡♡お、おちんぽ様ありがとうございますぅッ♡♡♡わ、私のおまんこをぉ♡♡え、選んでくださりぃイッ♡♡♡う、うれじ……おおおッ♡♡♡ぎんもぢいぃい~~ッ♡♡♡♡」

 

 部屋の中にたくさんいたサキュバス達の中から一人選ばれ、まんこにちんぽを挿入してもらえたサキュバスは、涙を流してカズオとのセックスを悦んだ。

 挿入してまだ五秒も経っていないのに、既にアヘ顔である。

 

「あー、いいなぁハメルナ。」

「カズオ陛下に速攻アクメファックしてもらえてー。」

「羨ましいー。」

 

 今カズオに挿入してもらえたサキュバスは、ハメルナという名前らしい。

 挿入してもらえなかった他のサキュバス達は、ハメルナとカズオのセックスをとても羨ましそうな目で眺めている。

 そんなサキュバス達を見てカズオは……

 

「心配しなくてもちゃんとここにいる全員犯してあげっよ。だから皆、俺の為におまんこ温めて待っといてね。」

 

 そんな傲慢極まりないセリフを吐き出した。

 基本的にサキュバスとは男を犯す事に特化した種族であるため、演技以外で犯されるといった事はあまりない……のだが――

 

「「「「はいっっ♡♡ カズオ陛下っっ♡♡♡」」」」

 

 まるで犯される事がさも当然かのようにサキュバス達は元気よく頷いた。その目の中には無数のハートマークが浮かんでいる。

 サキュバスタワーに在籍しているサキュバス達は、全員が最低一回はカズオに犯された経験を持つ敗北済みおまんこだ。

 なのでサキュバス達はもう既に本能レベルで理解させられているのだ。自分達は淫魔の王(カズオ)に絶対逆らえない……と。

 

 そして現在進行形でおまんこを犯してもらえているハメルナだが……

 

「お゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ッ♡♡♡♡ち、ちんぽぉおおッ♡♡♡カズオ陛下のちんぽぉおッ♡♡♡王のちんぽッ♡♡最強のちんぽぉッ♡♡ちんぽちんぽちんぽちんぽぉッ♡♡んああッ♡ちんぽちんぽちんぽちんぽぽちんぽこちんぽっぽちんぽちんぽちんぽんちんぽちんぽッ♡♡♡♡」

 

 もう最初からクライマックスかってレベルに喘ぎまくっていた。セックスを始めてまだ一分も経っていないのに、まるで一晩中犯され続けたのではと錯覚してしまうほどの快楽をハメルナおまんこは感じていた。

 そして――

 

「うお…おおぉ……!! ハメルナちゃんのまんこ、めっちゃうねって吸い付いて、ヤバイほど気持ちいいこれ……!!」

 

 カズオもまた、とんでもない快楽をちんぽで感じていた。

 ハメルナのおまんこは抜きに特化した超極上サキュバスおまんこ。無数の膣ヒダ、搾り取るような締め付けと吸い付き、そして発情効果のある媚薬愛液。

 男を気持ちよくする事だけにパラメーターを全振りしたかのような膣兵器(おまんこ)は、たとえカズオのちんぽが相手であろうとも、その効果を十全に発揮するのだ。

 

 しかし、相手の性器に効果抜群の攻撃を放つのは、何もサキュバスまんこだけではない。

 

「んああぁあぁああッ♡♡♡♡ちんぽがぁあッ♡♡私のおまんこ抉るのぉおおッ♡♡♡ああああッ♡♡ちんぽぉおッ♡♡ちんぽこぉおおっ♡♡♡ぎぼぢよすぎぅぅぅッ♡♡♡カズオしゃまのおちんぽぉお゛お゛お゛ッ♡♡♡♡」

 

 そう、お分かりの通り、カズオのインキュバスちんぽもまた、おまんこに対して特攻効果のある最高ランクの神器なのだ。

 片や最強の(ちんぽ)。片や最強の(まんこ)

 名器同士の矛盾の対決。その戦いは決着がつくまで終わらない、終わらせない。ごちゅごちゅと矛が盾を突く。突いて突いて突きまくる。

 

「いおおおおッ♡♡♡いおおおおッ♡♡♡ぎぼぢぃいいおおおおおおッ♡♡♡♡」

「おおうぅっ! たまらん……!!うぎ!うおぉおッ!!マジ気持ちいい!! このまんこ……!!う、ひひひぃっっ!!」

「おぐらめッ♡♡♡子宮がッ♡♡はおおおおおおッッ!?♡♡♡♡あっ!?♡あっ!?♡んぁあああッ♡♡♡」

「ぬあぅううッ!? し、締め付けがこれ!!くくぅ……! お、おらっ!おらっ!おらぁっ!!」

「あおおおおッ!?♡♡♡らめらめらめぇッ♡♡んぐひゅぅううッ♡♡♡」

 

 究極に気持ちいいちんぽと究極に気持ちいいまんこの全力のどつきあい。

 お互いの性器が気持ちいいよー!気持ちいいよー!と震え始めるが気にしない。カズオは思いっきりちんぽを膣の奥へとぶちこんだ。

 そして――

 

「イッッ!?♡♡♡イックッ!?♡♡イクッ!?♡イクぅッ♡♡もうイクッ♡♡ああ無理イクッ♡♡もう我慢れきないッ♡♡♡あッ!?♡ああッ♡♡お゛あ゛あ゛あ゛ッ!?♡♡もうらめッ♡♡おまんごぁぁあがぁああッ!?♡♡」

「くッぅうううう!!!俺ももう!我慢できな……!!金玉込み上げてきて!くッ……!!出る……ッ!!」

「うぅ……ッ♡♡♡ひゅぅ……ッ♡♡♡だ、だひ……いぃ、イーーグーーッッッ♡♡♡♡♡」

 

 ドッビュルルルルゥッ!!ドビュルルルルゥッ!!

 

 ちんぽとまんこ。矛盾の戦いは両者同時絶頂にて決着がつけられた。

 

「くおおおぉおーー!!めっちゃ出るぅ~~!!」

「ぴぃおッほおおおおッ♡♡♡♡すすすすんごいのきたぁあああッ♡♡♡♡あああッ!?♡♡これすごッ♡♡ホントにッ♡♡♡めちゃくちゃイクッ♡♡♡頭とおまんこ馬鹿になりゅッ♡♡♡ひぎっ♡ひぃぎぃいいいッ♡♡♡♡すごい出てるッ♡♡射精なっっっっがぁああッ♡♡♡♡」

 

 まるでペットボトルをひっくり返したかのような大量射精に、それを受け止めるハメルナの子宮は悲鳴をあげた。もちろん歓喜の悲鳴だ。史上最高のオスによる中出し射精。サキュバスにとって、これほど満たされるものはない。

 ハメルナの子宮口は、渾身の力で亀頭へと吸い付き、吐き出される超高濃度精液を一滴も漏らすことなく飲み込んでいく。

 

「おおおおお!!出る出る出るぅ~~!!」

「んあぁあああッ♡♡射精長いぃイッ♡♡♡長い長い長いッ♡♡♡もっと出してぇえええッ♡♡♡あああああああッ♡♡♡♡」

 

 ドバドバドバと子宮の中が精液で満ちていく。精液は子宮が満タンになるまで吐き出され、ようやくそこでカズオの射精は終わりを告げた。

 

「ふぅ……出した出した。」

「あ……ふぅ……♡♡♡ お、お腹のにゃか……幸せでいっぱぃ……♡♡♡ たぷんたぷん……♡」

 

 ちゅぽんっとまんこからちんぽが引き抜かれる。

 ハメルナの子宮は、中に出してもらったカズオの精液を一滴たりとも漏らしたくないのか、キュウッとその入り口を固く閉じて精液の漏出を防いだ。

 淫魔だからこそできる器用な芸当である。ハメルナの子宮の中はカズオの精液で満タン状態。

 だが、それでも……

 

「か、カズオ陛下ぁ……♡♡もう一回……♡♡もう一回エッチしてください……♡♡もっと……もっと精液が欲しいんですぅ……♡♡♡」

 

 ハメルナの浅ましいおまんこは、精液のおかわりを要求した。

 サキュバスには、男の精液を空っぽにするまで搾り取るという、そんな本能が備わっている。なので、まだまだ元気そうなカズオちんぽを見て、もっともっと射精してもらいたくなったのだ。

 しかし――

 

「独り占めはダメよ! ハメルナ!!」

 

 それを許さない者達がいた。それはもちろん、おあずけを食らっていた他のサキュバス達だ。

 ハメルナとカズオによる、のっけからの全力セックスを見せられて彼女達の発情具合は天井知らずに膨れ上がってしまっている。

 具体的に言うとエッチしたくてたまらない状態。

 

「という訳で、カズオ陛下♡ 次は私のおまんこをどうぞ♡♡」

「待って! どさくさに紛れて何二番手にハメてもらおうとしてるのよ? 次にセックスしてもらうのは私でしょ!」

「待てい!次は私がエッチしてもらう番だから!」

「皆何勝手な事言ってるの! 次にシてもらうのは私だよ!」

 

「こらこらケンカしちゃダメだよ皆。とりあえずベッドに行こ。そこで皆で仲良くセックスしましょうや。ほら、おいで。」

 

「「「「はい。カズオ陛下♡♡」」」」

 

 セックスしてもらう順番で、一瞬ケンカになりかけたサキュバス達だったが、カズオが一声かけると全員が素直に頷いた。

 サキュバスタワーではカズオの言葉は絶対なのだ。

 

 そうしてカズオ達は移動を始める。まるで王とそれに付き従う従者のように。

 目指す先にあるのは部屋の中央にある数十人が一度に寝転んでもまだまだ余裕がありそうな、カズオ専用の超巨大セックスベッド。

 ベッドの上にあがると、カズオは舐め回すかのような目付きでサキュバス達を視姦し始めた。

 

「やっぱりこうして見てみると、サキュバスって皆、とんでもなくエロ可愛いよね……全員ぶち犯したくなる感じ……」

 

 カズオのそんなセリフに、サキュバス達は揃ってプシャッ♡ と、軽イキしてしまった。

 

「で、ではご遠慮なさらずっ♡♡♡」

「どうか全員ぶち犯してくださいっ♡♡♡」

「おまんこの準備はいつだって完璧ですのでっ♡♡♡」

「カズオ陛下のおちんぽをどうか私達のおまんこの中にぃ……♡♡♡」

「いっぱいズボズボって犯して、いっぱい奥にビュービューって♡♡♡」

「きもちーきもちーってなりましょう♡♡♡」

「私達の全てを……♡♡♡」

「心行くまで……♡♡♡」

「お召し上がりください……♡♡♡」

 

 うっとりとカズオの事を見つめ、サキュバス達はカズオの目の前で、まるで奴隷のように跪いた。そしてエッチな命令が下されるのを今か今かと待ちわびている。

 ニヤリと笑う淫魔の王。

 

「……じゃあとりあえず、全員で俺をご奉仕してみようか?」

 

 そしてついに、王の命令が下された。

 

「「「「「「「「かしこまりました♡♡ カズオ陛下♡♡♡」」」」」」」」

 

 サキュバス達はその命令を、心から嬉しく思うのだった。

 

 

 

 

 

 

 《サキュバスタワー》地下一階。またの名をカズオ専用ドスケベルーム。

 現在そこで行われているのは、まさに淫魔達による宴だった。

 

「あはぁ♡もっと見てぇッ♡♡カズオ陛下ぁ♡♡♡」

「私達のドスケベおまんこダンス♡♡」

「おっぱいもたぷんたぷんいっぱい揺らしますからぁ♡♡♡」

「もっと私達で興奮してくださぁい♡♡♡」

 

 そこでは何人ものサキュバス達が踊っていた。とびきりのドスケベ衣装に身を包み、腰をカクンカクンと動かしながらエアセックスしている。

 それもこれも、全ては目の前にいる淫魔の王にセックスアピールをする為だ。

 

「いいねー! すっごいエッチなダンスだよ! 思わず孕ませたくなっちゃうな!」

「「「「あぁんっ♡♡♡」」」」

 

 カズオはそんな彼女達のエロダンスを、女体にまみれながら眺めていた。

 

 カズオの右側には巨乳のサキュバスが、カズオの左側には貧乳のサキュバスが、そして背中側には超乳のサキュバスが、それぞれカズオにぴったりと密着して寄り添っていた。

 背中の超乳おっぱいを背もたれにしながら、カズオは左右のおっぱいを揉んだり吸ったりしゃぶったりしている。

 

「んっ、れろっ、ちゅぱっ。」

「ひぅうんっ♡♡ か、カズオ陛下ぁ♡♡ 私達のおっぱいぃ……♡♡美味しいですかぁ?♡♡」

「最高。ぢゅっちゅちゅちゅ~~!!」

「んぁあああッ♡♡♡ そ、そんなに吸ったら♡♡ 乳首、伸びちゃうぅーッ♡♡♡」

 

 左の貧乳乳首を全力で吸い上げながら、右の巨乳おっぱいを全力で揉み潰す。

 ぐにゅんぐにゅんと乳が柔らかく変形して、カズオの 右手にその弾力を伝えてくる。

 

「はぅうっ♡♡カズオ陛下のおっぱい揉み揉み……♡♡ これだけでもう、イッちゃうくらい気持ちいいです……♡♡」

「あ~やわらか。おっぱいって何で揉んでるだけでこうも気持ちいいのかな?」

「んんんんッ♡♡♡もっといっぱい揉んで、どうぞお確かめくださぁい♡♡♡」

 

 もみもみちゅぱちゅぱ。一頻り楽しんだら左右交代。

 今度は右の巨乳おっぱいを口でしゃぶり、左の貧乳おっぱいを撫で回すように揉む。

 

「ひやあぁああんんッ♡♡♡」

「あぅううんんんッ♡♡♡」

 

 どちらともとても気持ち良さそうである。

 

「はぁ……右も左もおっぱい……幸せ……」

「カズオ陛下~♡ 私のおっぱいクッションはいかがですか~?」

「ん~? もちろん幸せの柔らかさ。」

「うふふ♡ そうですか♡ ではもっと甘えてくれてもいいんですよ~♡♡」

 

 カズオの背後にいる、背もたれ用超乳サキュバス。

 彼女はミノタウロスほどはあろうかというほどの巨大おっぱいをクッションにして、カズオの体を優しく包み込んでくれていた。

 どんなに高性能な人をダメにするクッションでも、このおっぱいクッションには敵わないだろうな~とカズオは思った。

 むにゅりむにゅりと超乳おっぱいに埋もれる。とても良い匂いであった。

 

「あっ♡あっ♡あっ♡あっ♡」

 

 右、左、後ろときたら、残りは前だ。

 

「んあっ♡イクッ♡きもちっ♡あああっ♡」

 

 カズオのすぐ目の前、そこには……

 

「こ、こりぇっ♡♡もうらめっ♡♡んぁああッ♡♡♡カズオ陛下のおちんぽ様っ♡♡素敵しゅぎるぅ~~♡♡♡」

 

 大きく股を開き、カズオのちんぽをまんこで飲み込むサキュバスが、気持ち良さそうにエロ乳を揺らして喘ぎ狂っていた。

 

「あー……可愛くてエロくてサービス満点とか……まったく、サキュバスは最高だぜ!!」

 

 右には巨乳、左には貧乳、背後には超乳、前方にはおまんこ……そしてそんなカズオを取り囲むようにしてドスケベダンスを踊り続けるサキュバス軍団。

 東西南北、どこを向いてもエロ過ぎた。

 

「しかもおまんこはどれも信じられないほどの名器だし! あ~この締め付け! マジでたまらない! すんげぇ気持ちいいよ!」

「あッ♡あッ♡ありがとうございます、うッ♡♡♡おんんんッ♡♡♡おまんこ褒められてイクッ♡♡♡うれしっ♡♡んほぉおッ♡お゛おッ♡♡」

 

 おまんこ担当サキュバスがプシィっと潮を吹いた。ギュウウッとちんぽを締め付け、精液を強請るような動きで膣内がぐねぐねと蠢きまくる。

 この世の最高峰、サキュバスおまんこによる本気の搾精。これにはカズオもたまらず腰を跳ね上げてしまう。

 

「ふおおおっ!?そ、その動き!めっちゃ気持ちいい……!!うああっ、ちんぽめちゃくちゃにされて……!も、もう出そうぅ……ッ!!」

「出してくらさいッ♡♡♡出してくらさひいぃいっ♡♡♡おまんこ頑張りますからッ♡♡おちんぽ様いっぱい気持ちよくしますからッ♡♡♡らからッ♡♡らから私の子宮の中にカズオ陛下のお精子をぉッ♡♡♡」

「んんんッ!!!出るぅ!!」

「んんおおおおおおおおおおおおおッ♡♡♡♡」

 

 ドビュッグゥウウッ!!ビュルルルルゥウッ!!

 

 大量精液が子宮の奥に向かってなだれ込んでいく。サキュバス子宮はそれを旨そうにごくごくと飲んでいく。

 お互いに満たされるこの瞬間。中出し射精……

 

「おおお~……出るぅ! 全部受け止めろぉ……!」

「は、はひぃぃぃっ♡♡♡ぜ、全部……全部受け止めましゅッ♡♡♡ら、らからもっとぉ♡♡♡もっと精液ぃっ♡♡♡カズオ陛下の金玉汁くださひぃいいッ♡♡♡♡」

 

 子宮を満タンにするほどたっぷりと中出し。

 

「ふぅ……出た出た。」

「あぁんっ♡」

 

 ヂュポッとちんぽが引き抜かれる。やはりサキュバスおまんこは中出しされたカズオの精液を一滴も漏らす事はなかった。

 

「はぁ……♡♡はぁ……♡♡お、お射精……ありがとうございましたぁ……♡♡♡」

「ん。こちらこそ。」

 

 中出しされたサキュバスは子宮にたっぷりの精液を詰め込んだまま立ち上がると、ドスケベダンスを踊っているサキュバス集団の中へと混じっていった。

 そして選手交代だといわんばかりに次のサキュバスがカズオの前へと躍り出てくる。

 

「か、カズオ陛下♡♡次は私の事を、犯してください♡♡」

「いいよ。おいで。エクタシーちゃん。」

「ありがとうございますぅ♡♡」

 

 ボタボタと愛液を溢しながら出てきたのは、エクタシーという名前のサキュバスだ。

 カズオは一度抱いた事のある女の子の事は基本的に忘れないので、サキュバスタワーにいる全サキュバス嬢の名前は勿論把握している。

 

「じゃあエクタシーちゃん。ちんぽ入れて。」

「は、はいっ♡♡♡では失礼します……♡♡ おほぉおおおお♡♡カズオ陛下のおちんぽがぁ……♡♡♡ は、入ってくりゅうぅ♡♡♡」

 

 対面座位の格好で、ぬっぷり奥まで繋がっていく。

 何度も射精しているはずのカズオちんぽは、依然フル勃起状態のままであった。

 

「硬いぃ♡大きいぃ♡太いぃ♡♡」

「あ~~、このまんこもめっちゃ気持ちいいわ~~。てかこの世に気持ちよくないおまんことかあるのかね~?」

「はっ♡はっ♡はっ♡ ありませんッ♡♡♡ こ、この世にある全てのおまんこはぁッ♡♡♡ あふぅんッ♡♡ きっと、カズオ陛下のおちんぽをッ♡♡ 絶対ッ♡♡ 気持ちよく……んおんッ♡♡ 頑張り……おひっ♡♡んんんんッ♡♡♡」

「あ~、気持ちいい~。」

 

 カズオは左右にいる巨乳、貧乳おっぱいを揉みながら目の前のエクタシーのおまんこを犯していく。

 そのままエクタシーにぶちゅっとキスをして唾液の交換。

 カズオの体液には媚薬効果があるが、実はサキュバスの体液にも媚薬効果があったりする。つまり、こうしてキスしているだけで、二人の体は際限無く発情していけるのである。

 

「んぶっちゅぅう♡♡♡んむぅうっ♡♡カズオ陛下との……キスぅう♡♡♡んちゅっ♡あふっ♡ しゅごひぃぃ♡♡ これすると♡♡無限にエッチになれりゅのっ♡♡んむっちゅぅうう~♡♡♡」

「んむっ、ぶちゅっ、れろ、むぐ、ぢゅぅう~!ぷはっ、はぁはぁ……おおお、俺もこれめっちゃ興奮するから!ふぅう!金玉ぐつぐついってる!」

「あむぅっ、ぶちゅぅうぅ♡♡んんぶッ♡お゛お゛お゛んッ!?♡♡♡お、おちんぽ膨らんできてりゅぅうッ♡♡♡ で、出るんですか?♡♡カズオ陛下の♡♡お精子様ッ♡♡♡♡」

「くうっ!出す!出すよ!精子!子宮の中に!もう出すから!ふぅう!気持ちいい!!」

「はイッ♡♡出してくださひッ♡♡き、キスしながらッ♡♡キスしながら中出ししてくださいぃいッ♡♡♡」

「おっけ……! ん、ぶっちゅぅううぅうぅ~~!!」

「んむッッぅううぅううぅ~~♡♡♡♡」

 

 ドビュルルルルウッ!!ドビュルルルルウッ!!

 

「んんんんんんんんんんーーッ♡♡♡♡」

 

 上の口でキスをしながら、下の口でもキスをして同時絶頂。

 普通なら溢れ出してしまうほどの大量射精だが、サキュバス子宮はやはり出された精液を一滴も溢す事なく全飲みした。

 

「ぷは……めっちゃ出た……」

「はふ……♡はひゅ……♡あ、ありがとうごじゃいましたぁ……♡♡♡」

 

 そうしてエクタシーは子宮に大量精液を溜め込んだまま立ち上がると、再びドスケベダンス軍団の中へと戻っていった。

 そしたら次のサキュバスがおまんこしにカズオの元へと躍り出て来る。それを何度も繰り返していく。

 

 セックスしては次のサキュバス。セックスしては次のサキュバス。

 右の巨乳サキュバスや左の貧乳サキュバス、後ろの超乳サキュバスも犯していく。何度も何度も入れ替わり立ち替わりでセックスを繰り返していくと、やがて……

 

「ようし!次の娘は……あれ? ハメルナちゃん?」

「はい♡♡ ハメルナです。カズオ陛下♡♡」

 

 一番最初にセックスをしたサキュバス、ハメルナがカズオの前へと躍り出てきた。

 

 どうやら部屋の中にいた何十人ものサキュバス達を、カズオは全員コンプリートしてしまったらしい。

 なのでここからのセックスは二周目エッチである。エロくてニューゲーム。

 

「なるほど。それじゃあハメルナちゃん。二周目おまんこ、いきますか!」

「はいっ♡♡♡喜んでッ♡♡♡」

 

 二周目の体位はバックでする事にした。お尻を向けたハメルナのおまんこの中に、カズオは一気にちんぽをぶちこむ。

 

「あぅううッ♡♡♡今日二回目のおちんぽぉ♡♡お待ちしておりましたぁあッ♡♡♡♡おおおおッ♡♡ぎぼぢぃいい~~ッ♡♡♡」

 

 先程犯したハメルナまんこ。その奥、子宮の中には先程カズオが出した精液がたぷんたぷんに詰まっているが、気にせず腰を振る。

 

「あ~~!二周目でも全然飽きねぇ!めっちゃ気持ちいいわ、サキュバスまんこ~!!」

「ひおおおおッ♡♡♡しゅごいおおおッ♡♡♡カズオ陛下のおちんぽぉおッ♡♡♡♡」

 

 後ろからハメルナに覆い被さるようにしてちんぽを叩き付ける。

 バチュンバチュンとハメルナの巨尻にカズオの腹部が打ち付けられ、いやらしいセックス音がこだまする。

 

「ちんぽぉ♡♡ちんぽだいしゅきっ♡♡陛下のおちんぽっ♡♡デカちんぽぉお♡♡♡」

「くぅう!!エロ尻ドスケベサキュバスめぇ!そんなに俺のちんぽが好きか!?」

「す、す、好きでしゅうッ♡♡♡カズオ陛下のおちんぽ様がぁ♡♡♡どぁあ~~いスキィイッ♡♡♡おまんこハメハメッ♡♡最高なんれすぅッ♡♡♡おちんぽしゅき♡しゅきしゅき♡だ~いしゅき~~♡♡♡」

「あー!もう!ちんぽに響くような事ばっかり言って!!可愛いなぁ!!おらおらおらおら!!」

 

 子宮口にちんぽを押し付け、そのままグリグリとこねくりまわしていく。

 

「ひぃいいいいいいッ♡♡♡♡おちんぽ様ご乱心んんッ♡♡♡♡そんなにされたら子宮口緩んでぇ♡♡さっき出してもらった精液漏らひちゃうぅッ♡♡♡んおおッ♡♡らめぇッ♡♡♡一滴らって逃さないぃいッ♡♡♡」

「すんげぇ締め付け……!! 本当サキュバスって精液が好きなんだね。」

「カズオ陛下の精液はぁ♡♡と、特に大好きらからぁ♡♡」

 

 ムヂュ~~っと亀頭の先っぽに再び吸い付く子宮口。既に精液でいっぱいなのに貪欲に追加の精液をねだり続ける。

 

「そんなに精液が好きなら!!もう一発出してやんよ!!てか気持ちよすぎてもう出る!出すから!」

「は、はいぃッ♡♡♡本日最初のッ♡♡追加の中出し射精ッ♡♡♡お、お願いしますぅッ♡♡♡」

「おっらああああーーッ!!」

「だお゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛ーーッ♡♡♡♡」

 

 ブッビュウウウーーッ!ビュルビュルビュルゥッ!!

 

 既にパンパンだった精液溜まりの中に、追加の大量精液が注ぎ込まれる。

 ハメルナの子宮はやはり一滴も溢す事なくカズオの精液を吸い上げた。元々満タンだったのに、そこにさらなる精液が注ぎ込まれたものだから、ハメルナの子宮は大きくポッテリと膨らんでいった。

 

「あおへぇえええッ♡♡♡も、もっとぉおおッ♡♡♡もっと射精しへぇえええッ♡♡♡♡」

 

 それでもなお、ハメルナは射精を受け入れ続ける。

 

「はぁはぁはぁはぁッ♡♡お射精……あ、ありがとうごじゃ……いますぅぅ……♡♡♡し、幸しぇぇ……♡♡♡♡」

「そんなに喜んで受け入れてくれるなら、俺も出した甲斐があったってもんだよ。それじゃあ次のおまんこ、カモン!!」

 

 一周目と同じ順番で二周目セックスもこなしていく。

 どのサキュバスもしっかりと一回目の中出し精液を子宮に溜め込んだまま、追加の精液を吸い上げていくので、次々とボテ腹サキュバス達が誕生していく。

 

 さらに三周目、四周目、五周目とこなしていくにつれ、サキュバスのお腹はカズオの精液により、さらにぶくぶくと膨らんでいった。

 そして六周目のセックスにて、ついに……

 

「おご……ッ♡♡♡も、もう入らないぃ……♡♡♡♡」

「子宮苦しい……♡♡♡でも幸せ……♡♡♡♡」

「あぐぅぅ……♡♡♡子宮たっぷたぷ……♡♡♡♡」

 

 まるで五つ子でも孕んでしまったのでは? というほどまでに、サキュバス達はカズオの精液によってお腹をボッテリと膨らまされてしまっていた。

 ここまで膨らまされてもなお、どのサキュバスも一滴も精液を膣口から溢していないのだから凄まじい。

 もはやこれ以上の精液は、子宮の中には物理的に入らないだろう。

 

「はぁはぁ……♡♡カズオ陛下のおちんぽ……まだとっても元気……♡♡」

「もっともっと精液搾り取ってさしあげたいです……♡♡」

「もっともっと気持ちよくなってほしい……♡♡」

 

 低級淫魔の店の時は、全員ボテ腹にされてそこで終了だったが、上級淫魔(サキュバス)の場合は違う。

 まだ、もうちっとだけ続くんじゃ。

 

「カズオ陛下ぁ♡♡お次はおまんこ以外でご奉仕させて頂きますぅ♡♡」

「私達の全身を使って……♡♡」

「まだまだお精子ビュービューして貰いますからねぇ♡♡♡」

 

 ボテ腹サキュバス達はとても淫らに微笑んだ。

 おまんこの方がもう限界でも、全身性器と称される淫乱サキュバスボディが彼女達にはまだあるのだ。

 例えばそう、まずはその唇だろう。

 

「陛下のおちんぽ♡♡ お口まんこでいただきまぁす♡♡♡ あっっむぅうぅうう♡♡♡♡」

 

 サキュバスの口は、構造上、決して男性器に歯を立てることがない。

 それなのに舌はにゅるりと長く伸び、まるで螺旋を描くようにちんぽ全体へと絡み付いていく。食べたり飲んだりする事よりも、精液を搾り取る事に特化したサキュバスの口内は、まさに口まんこという表現がピッタリであろう。

 

「んごっ♡んごっ♡んごっ♡♡♡」

 

 子宮口のように吸い付いてくる喉。ねろねろねろとちんぽを舐め回され、たまらずカズオは――

 

「出る!!」

 

 ドビュルルルル!ドビュルルルル!

 

 口の中に大量射精。まんこと同じように、一滴も溢す事なくサキュバスは大量精液を嚥下していく。喉を伝って、サキュバス第二の子宮とも呼ばれる胃の中に、次々と精液が詰め込まれていく。どんどん溜まって、そしていっぱいになった。

 

「うぷっ……♡♡で、では続きまして、サキュバスアナルでふっ♡♡」

 

 サキュバスの尻の穴は、排泄物を出す為ではなく、もうほとんど男のちんぽを受け入れる為についている。

 その為、彼女達のお尻の中は常に清潔である。そういう魔力が滲み出しているからだ。

 第二のまんこと呼ばれているその穴に、カズオは精液をぶっぱなした。

 

「おらぁああッ!!」

「ほぉおおおおッ♡♡♡ケツ穴アクメぇええッ♡♡♡♡」

 

 ドビュルルルル!ドビュルルルル!

 

 腸の中を精液が駆け上がって行き、胃の中の精液と合流。

 まんこの中だけじゃなく、腸の中も胃の中も……サキュバスの体の内側は全て、カズオの精液で満タンになってしまった。

 

「はふぅっ♡♡ げふっ♡ じ、自分の息が精液臭い……♡♡ つ、続きまして、サキュバスおっぱいです♡♡」

 

 お次はおっぱい。パイズリの為だけに存在していると言われている、サキュバスの乳まんこ。サキュバスは男の好みに合わせて、ある程度自分の体格を変化させる事ができるので、おっぱいを大きくする事だって勿論可能であった。

 おっぱいを大きく実らせて、カズオのデカちんぽをちょうどよく挟み込めるように調整する。

 

「うっふふふ♡♡ カズオ陛下のおちんぽ様♡♡ 私のおっぱいでパフパフパフ~♡♡」

「おおぅ、出るぅ!」

「きゃあぁああんんッ♡♡♡♡」

 

 ドビュルルルル!ドビュルルルル!

 

 胸の谷間から顔を出した亀頭から、大量精液が吹き上がり、サキュバスの可愛らしい顔面を白濁色に汚していく。

 

「ふやゃあん♡♡カズオ陛下の精液ぃ♡♡ 一番はやっぱりおまんこの中に射精される事ですけどぉ、ぶっかけられる事も勿論大好きです~♡♡ 全身陛下の精液でビッチャビチャにしてくださいぃッ♡♡♡♡」

「おぉう!任せんしゃい!」

 

 そうしてカズオは文字通り、サキュバスの身体全体を犯し始めた。

 サキュバスの脇まんこで射精をしたり、サキュバスの太股まんこに挟まれて射精をしたり、サキュバス手コキで射精したり、サキュバス足コキで射精したり、サキュバス髪の毛に絡まれて射精したりと……とにかくサキュバスの至るところを使って射精しまくった。

 

 そしてその結果……

 

「は、はひゅ……♡♡♡♡ も……もうらめ……♡♡♡♡」

「カズオ陛下……♡♡♡♡ 最強すぎりゅよぉ……♡♡♡♡」

「ふへぇ……♡♡♡ 幸せ過ぎてヤバぃぃ……♡♡♡♡」

「わたし……サキュバスに生まれられて、ホントに良かったぁ……♡♡♡♡」

 

 数十人いたサキュバス達は全員、細胞の一欠片すら残さず、カズオによって犯しつくされた。

 どんな男をも虜にするその美貌は、もはやどこにも見当たらない。今ここにいるのは、死ぬほどイキ狂わされた、全身精液まみれの敗北済みメスまんこだけだ。

 もはや犯す部分がどこにも見当たらないまでにサキュバス達は、とことん犯しつくされたのだった。

 

「ふぅ、気持ち良かった。そんじゃ、全員犯し終わったから…………追加のサキュバスちゃん達、来てくれていーよー!」

 

 もう犯せるサキュバスが部屋に残っていないのを確認すると、カズオは虚空に向かって追加注文のオーダーを入れた。

 すると、部屋の中に光輝く魔法陣が広がっていき、すぐにそこから大勢のサキュバス達が出現した。

 

「「「「「「お待ちしておりました♡♡♡ カズオ陛下♡♡♡♡」」」」」」

 

 ここは在籍人数、数千人のサキュバス店、《サキュバスタワー》。

 呼ばれたらすぐに出てこれるほど、嬢の数は有り余っている。

 

「くくく……犯しても犯してもまだまだ犯せる女の子がいっぱいいるってのは、やっぱり良いね! それじゃ皆、さっそくだけどおまんこ出して。セックスするよ!」

「「「「「かしこまりました♡♡♡♡」」」」」」

 

 淫魔達の宴は、夜が明けるまで続けられたという……

 

 

 

―――――――――――――

 

チートインキュバス。カズオのレビュー。

 

●純正サキュバス専門店《サキュバスタワー》

 

誰もが知ってるドスケベエロ種族といえば?……そう、答えはサキュバスだね。ということで、今回の店はサキュバスタワーだ。正直な話、欠点を見つける事の方が難しい店だと俺は思う。まず女の子の質だけど、在籍人数が数千人を超えてるのに、ハズレの娘がマジで誰一人としていないのだ。これは本当に凄い事だと思う。聞いた話によると、サキュバスという種族は、顔もスタイルもエッチの積極性も、男の好みに合わせて変化させられるので、客の理想通りの女の子であるのが当たり前なんだと。素晴らしいね。アソコは勿論、体のどこを使っても気持ちよくなれるので、文字通り全身余すことなく楽しめるぞ。こんなにサービス満点な店なのに、料金も基本安い。……まあ俺の場合、支配者割引で常に無料なんだけどね。

10点

 

―――――――――――――

 

 

今回の点数。

 

スタンク ・7点

ゼル   ・6点

カズオ  ・10点

ブルーズ ・7点

クリム  ・7点

 

 

 

 

 

 

 ……気が付くと、部屋の中は既にカズオに犯されたサキュバス達でいっぱいになっていた。

 カズオは夜通しサキュバス達を犯し尽くしていた。

 

「……あ、そろそろ時間かな。」

 

 時計を見てみると、そろそろ夜明けの時刻だった。

 カズオ的にはまだまだヤレるのだが、そろそろスタンク達が解放される時間である。

 

「それじゃあこれが最後かな。アサテントちゃん、最後に中出しさせてくれる?」

「はい♡ 勿論でございます♡ シメのおまんこのご指名をいただけて、恐悦至極でございます♡ カズオ陛下♡♡♡」

 

 カズオはアサテントという名の緑髪のサキュバスのまんこの中に、ちんぽを思いっきり深くぶちこんだ。

 

「んあぁああああッ♡♡♡♡」

「ふぅうぅ~!!気持ちええ~~!!」

 

 これがラストだと言わんばかりにカズオは大きく腰を振りだした。

 ズパンッズパンッと淫臭まみれの部屋の中で、肉と肉がぶつかり合う音が響き渡る。

 

「はぁ!はぁ!はぁ!おおお、込み上げてきた……!!アサテントちゃん、どこに出して貰いたい?」

「な、中ぁ♡♡ 子宮の中にぃッ♡♡お願いしますぅ♡♡♡ カズオ陛下ぁ♡♡♡」

「いいの? アサテントちゃんの子宮の中、もう俺の精液でたっぷたぷのボッテボテだけど? もう入らないでしょ? これ。」

「い、いいんですぅうッ♡♡♡出してぇ♡♡出してくださいぃいッ♡♡♡全部飲み込みますからぁッ♡♡♡頑張って子宮広げますからぁッ♡♡♡だから♡♡カズオ陛下の精液でぇッ♡♡わ、私の子宮♡♡拡張してくだしゃひぃいいいッ♡♡♡♡」

「おおっしゃあああああーー!!!」

「んみゃはぁあああぁあぁああああぁぁぁああーーッ♡♡♡♡♡」

 

ドグゥウッ!ドビュドビュ!ドビュゥウゥウーーッ!!

 

 もう何度目かも分からない精液を、カズオはサキュバスまんこの中で解き放った。

 とても幸せな時間。

 

 ベッドの上でぐったりと横になるサキュバス達もまた、誰もが体の内も外も精液でいっぱいにして、とても幸せそうな笑顔を浮かべていたという……

 

 

 

 

 

 

 最後の中出しを終え、部屋を後にしたカズオは、スタンク達と店の外にて合流した。

 

「やほー、やっぱりサキュバス店は良いよね! なんていうか、目覚めスッキリみたいな感じで。皆はどうだった?」

 

 いつもの軽口のノリで、今回のサキュバス店の感想を口にするカズオ。だが、それに対して、スタンク、ゼル、ブルーズ、クリムの四人は……

 

「「「「…………」」」」

 

 まるで悟りを開いたお坊さんのような、そんな面構えをしていた。

 

「あの、みんな?」

「……」

「……」

「……」

「……」

「あ~……ダメだこりゃ。」

 

 それはもう、かの大魔道士もビックリするほどの、完全なる賢者タイムだった。

 しかしこれは別におかしな事ではない。むしろおかしいのは、サキュバスとセックスしまくった後だというのに、まだまだ元気いっぱいなカズオの方である。

 

 サキュバスには、男の精を空っぽにするまで絞り取るといった本能が備わっている。

 なので、サキュバスとセックスをした者は、文字通り精魂尽き果てるまで精液を搾り取られてしまい、今のスタンク達のような、スーパーな賢者タイムにさせられてしまうのである。

 

 ちなみにこの賢者タイム、だいたい一週間くらいは続くとされている。その間、エロい事は一切考えられなくなるのだとかなんとか……

 

「……はぁ……俺、チートインキュバスで本当に良かった……」

 

 抜け殻状態のスタンク達を見て、カズオは心からそう思うのだった。

 

 

 

 ……そして、賢者状態のクリムだが……

 

(……あれ? もうエッチな気持ちなんて全然ないのに……何故かボク、カズオさんに対しては……凄いドキドキしてる……何でだろ……?)

 

 性欲がゼロになった事により……

 

(……あ、そうか……)

 

 ようやく……

 

(……ボクって……カズオさんの事が…………………………好きだったんだ……

 

 どうしようもない自分の恋心に、気が付いてしまうのだった。

 

(……どうしよ……)

 

 

 

 

 

 




はい、お疲れ様です。
恒例のアンケートのお時間です。
気楽に解答していただけると嬉しいです。

感想や評価もお待ちしております。おなしゃす。


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サキュバスタワー(過去話)

今回はアニメで言うCパート。つまりオマケのお話です。
カズオくんが初めてサキュバスタワーに遊びにやってきた時の話で、いわゆる過去編です。

エロ。



 これはおよそ二年前……

 カズオが日本からこの世界に転生してきて、まだ数週間程度の頃のお話……

 

「ここが噂のサキュバスタワーか~……近くで見るとホントデカいな……」

 

 まだ新米冒険者であったカズオは、スタンク達と共に冒険者として仕事をこなしたり、サキュバス店で遊んだりして、異世界ライフをエンジョイしていた。

 

 そして今回やってきたのがここ、サキュバス店の原点にして頂点と名高い、《サキュバスタワー》である。

 六十階建てのその超巨大サキュバス店を見上げ、カズオはぶるりと体を震わせる。武者震いだ。

 

(サービスは間違いなく最高峰、後は自分で行って確めてこい。って、スタンク達は言ってたけど……一体どんな感じの店なんだろ……?)

 

 今回カズオはこの世界に転生してきて初めて一人でサキュバス店へとやって来た。すーはーと一度深呼吸して、パンッと頬を叩き、そして恐る恐る塔の中へと足を踏み入れた。

 童貞は卒業したが、まだまだ経験豊富とは言えないカズオ。緊張した様子でエントランスホールへと入って行く。

 すると……

 

「男のアレが勃つ限り……サキュバスタワーは永遠に立ち続ける……いらっしゃいませ。本日はどのような娘をお望みでしょうか?」

 

 エントランスホールの中央の床下から、光輝く魔法陣が出現し、そこからとんでもない美女が飛び出してきた。

 緑色の長い髪の毛に、ミステリアスな表情、頭の横からコウモリのような羽が生えており、耳はエルフのように長い……そしてボンキュッボンの抜群のスタイルを隠そうともしないエロ衣装。

 それはまるで、男の本能に直接訴えかけるようなエロさだったという。

 

(やっべぇええ!!この人えっろぉおおお!! こんなん見てるだけでちんぽギンギンになるわ!! お、オーラが凄い! これが本物のガチサキュバス……!!)

 

 カズオは思わず前屈みになった。

 

「あー……えっと……俺、サキュバスタワーに来るのは初めてでその……全然あの、勝手が分からないというか、なんというか……たはは……」

「そうでしたか。ですがあまり難しくお考えになられなくても大丈夫ですよ? お客様がエッチしたいな~という娘を選んでいただいて、それからもう出なくなるまでエッチをする……当店はそれだけの簡単なお店ですので♡」

「それは……確かに分かりやすいやね。」

「シンプル・イズ・ベストです♡」

 

 本能で嬢を選び、本能でヤリまくる。それこそがサキュバスタワーなのだ。

 

「さて、それではお客様……誰になさいますか? どうぞお好きな娘をお選びください♡」

「お、お選びくださいって言ったって……」

「私を選んで♡」

「私よね?♡」

「だめだめ~私にしよ? ね?♡」

「わっ……わっ……!」

 

 気が付くとカズオのまわりにはたくさんの全裸のサキュバス達が集まってきていた。たゆんたゆんとおっぱいを揺らし、一斉にカズオへとセックスアピールをし始めてきた。

 

「ぐ……な、悩ましい……!」

 

 様々なおっぱいに取り囲まれて、カズオの理性はぐるぐるだ。正直な話、もう皆可愛いので全員抱いてしまいたいぐらいの心持ちであったが、残念ながらカズオはまだ冒険者を始めたばかりなので、全員を選べるだけのお金が無かった。

 

「……えっと、ちょい待ってよ……そだね……」

 

 迷いに迷いまくった結果、カズオが指名したのは……

 

「そ、それじゃあ、その……貴女で! お願いしてもいいでしょーか!?」

「おや、私ですか?」

 

 カズオが選んだのは、一番最初に出てきた緑髪のサキュバスだった。

 緑髪サキュバスはニッコリと頬笑むと、ぺろりと一度舌舐めずりをした。

 

「勿論オーケーです♡ それでは、さっそく個室へと参りましょう♡ 部屋まで移動するので私に掴まってください♡ ほーら、ぎゅー♡♡」

「へ? おあっ!?」

 

 ギュッと抱きつかれたと思った次の瞬間、カズオは緑髪サキュバスと共に光の魔法陣の中へと吸い込まれていく。

 どうやら塔に住むサキュバス達は、この魔法陣を使って移動するらしい。便利だな~とカズオは魔法陣の中に吸い込まれながら思うのだった。

 

 

 

 

 

 

「うふふ♡ それでは、本日はご指名ありがとうございます。純正サキュバスのアサテントと申します♡」

「あ、えっと、チートインキュバスのカズオです。よ、よろしくおなしゃっす。」

「ちーと?……はい、よろしくお願いします♡」

 

 プレイルームへと魔法陣で移動した二人は、そこで互いに自己紹介を行った。緑髪サキュバスの名前は、アサテントというらしい。

 彼女の眩しい笑顔にカズオの心臓はドッキンドッキンである。

 

「……あ~……えーっと……その、アサテントちゃん。」

「はい。何でしょう?」

「今から、俺達……え、エッチ……するんだよね?」

「そうですよ。ふふふ♡ インキュバスなのに緊張してるんですか?」

「まだ慣れてないもんで……」

「大丈夫……優しくしてあげますので……♡ カズオさんはどうぞ、リラックスして私からのご奉仕を受け入れてください♡」

 

 アサテントはそのままカズオを優しくベッドの上へと押し倒した。そして慣れた手つきでカズオのズボンとパンツに指を引っかける。

 

「御開帳~♡♡」

「おひゅっ?!」

「ほ~ら、カズオさんのおちんぽが出て――……きゃっ!? ……え? うわ!?♡♡ な、なにこのおちんぽ!?♡♡♡」

 

 パンツを引き下ろされると同時に、カズオのデカちんぽが一気に外へと解放され、アサテントは軽く悲鳴をあげてしまった。

 どうやってズボンの中に収まってたんだよと、ツッコミを入れたくなるほどの巨根だったからだ。

 しかし、そんなツッコミは頭の中からすぐに消え、アサテントは一瞬にしてカズオのちんぽに目を奪われてしまった。

 

「エッッッッロぉぉ……い……♡♡♡♡」

 

 視線が釘付けになる。生唾を飲み込む。

 ただの普通に大きなデカちんぽ……それだけだったなら、アサテントもここまで魅入ってしまう事は無かっただろう。

 しかしサキュバスだからこそ分かってしまう、メスの本能に訴えかけるような()()が、このちんぽにはある……

 このちんぽがどう凄いのか、具体的な事はまだよく分からないが、とりあえずとてつもないパワーを感じたのだ。アサテントにはカズオのちんぽが、一瞬サキュバスタワーよりも大きく見えてしまったほどである。

 

(も、もしかしてこれは……とんでもない大当たりなおちんぽを引き当ててしまったかもしれませんね。ふふふ……♡ 全~部搾り取っちゃいましょう♡♡♡)

 

 アサテントはとても恍惚とした表情でニタ~と笑った。獲物を見付けた時の獣の目である。

 

「お、うっふ……!?」

「うふふふ……♡♡」

 

 押し倒したカズオのちんぽを右手でギュッと強く握るアサテント。

 痛くはないが、なんとなく絶対に逃がさないぞと言う執念のようなものをカズオは感じた。

 

「あ、アサテントちゃん?」

「ふ……ふふ……♡♡♡ それではカズオさん……サキュバスのサキュバスたるその力を……存分に発揮させていただこうかと思います♡」

「え? え?」

 

 アサテントの手の内に、淫靡な魔力の波が集まっていく。

 サキュバスとは男を魅了する魔力を自在に操れる種族。今アサテントが使っている魔力、これは異性の性的興奮度を引き上げる力だ。……カズオも使えるその魔力の正体は――

 

「“媚薬魔力”を使ったサキュバスの本気の手コキ……どうぞご堪能あれっ♡♡ そぉ~~れぇええッ♡♡♡」

 

 ぐちゅり♡

 

「ほっ!?」

「それそれそれそれっ♡♡♡♡」

 

 ぐっちゅぬっちゅぐっちゅぬっちゅ♡

 優しくすると言っていたのはどこに行ってしまったのか。アサテントはいきなり猛スピードでの手コキを開始した。

 

「おおお!?うおっ!やべ、それ、めっちゃ気持ちいいッ!!おおおおおううッ!!」

 

 ただでさえちんぽは敏感な部分なのに、こんなにも激しく、しかも媚薬まみれの手で扱かれてしまえば、いつもの何倍もの快楽を感じてしまうのは確定的に明らかだった。

 攻められ過ぎて痛いとかは全くない。ただただ暴力的に気持ちがいいのだ。

 

「ほああああッ!?ま、まんこじゃないのに!ただの手コキなのに!な、なんじゃこの気持ちよさは!?」

「はい~♡ これがサキュバスです♡♡ 気持ちいいですか? 気持ちいいですね? うふふっ♡ それじゃあもっといっぱい激しくシコシコしちゃいますね~♡ そ~れ、シコシコ♡そーれ、それそれそれそれそれそれそれっ♡♡♡」

「おおおぉおううッ!?あふっ!?ほおおっ!?」

 

 サキュバス本気の超高速手コキにカズオはなすすべもない。ベッドで仰向けの状態のまま、ぐねぐねと体をひねり、身悶えまくる。

 

「あぁん♡ 逃げちゃダメですよぉ♡♡ ほら、カズオさん♡私の顔をジッと見て……どうですか?」

「あ、アサテントちゃんの顔?……ううう……めちゃくちゃ可愛い……!!」

「はい♡ 私の顔、とっても可愛いですよね?魅力的ですよね? サキュバスは誰もが男の人の理想通りの女の子の形をしているものなんです♡♡」

「くふうぅうううっ!!」

 

 頬にちゅっとキスをされる。

 ギュッと素肌と素肌を密着させられる。おっぱいを横腹に押し付けられる。足を太股で挟まれる。愛液で既にびちゃびちゃなおまんこがカズオの太股を汚す。

 興奮する要素てんこ盛り。そんな中、カズオはひたすらちんぽを手で擦られ続ける。

 

「ああうっ!ぐぅっ!おふっ!?も、もう……これ……!!」

「!! はいっ♡ いいですよ♡ もう出ちゃいそうなんですね?♡♡」

 

 射精の秒読みに入ったちんぽを、手の平で感じ取ったアサテントは、手コキを続けたまま体勢をクルリと入れ替えた。

 カズオの上に乗り、カズオの顔にお尻を向け、自身はカズオの股間へと顔を向ける、所謂シックスナインの体勢。

 そしてアサテントは、射精寸前のカズオちんぽに向けて、大きく口を開いた。

 

「それじゃあ、いただきまぁす♡♡ あっむぅうぅっ♡♡♡」

「おううっ!?」

 

 ビクビクと震えっぱなしのちんぽの先端に、思いっきり食らい付くアサテント。

 サキュバスにとって、男性の精とはエネルギー源だ。出来る限り外出しなんてさせたくない。どうせ出させるのなら体の内側にしてもらいたい。

 

おーぞぉ(どうぞぉ)♡ だひへふだはひぃ(だしてください~)♡♡」

 

 射精を催促するサキュバスの口まんこ。その刺激がトドメとなり、カズオはそのまま――

 

「ぐ……き……!! で、出……る……!!」

「んぶゥウッ!?♡♡♡」

 

ドップゥウッ!ドビュドビュドビュウッ!

 

 アサテントの口内で、大量の精液が弾け飛んだ。

 

「おむぅっ!!??♡♡むぉおむむむぐぐぶぶぶッ!?♡♡♡ んッッ、ごくッ♡ごくごくごくっ♡♡♡」

 

 カズオの射精量はアサテントの想像を軽く超えるものだった。

 あまりの量に数秒もかからず頬が精液でパンパンに膨らんでいく。このままでは口の中から精液が溢れてしまう! そう思ったアサテントは慌てて精液を嚥下していく……のだが。

 

(な、何!? このザーメン……!!? プリプリでネトネトでドロドロで……それでいてコクがあってまろやかで、甘くて苦くて辛くてしょっぱくて……鼻に抜ける精臭が、死ぬほど生臭くて……美味ィィ……ッ♡♡♡♡

 

 カズオの精液をごっくんしたその瞬間、アサテントは思わず絶頂してしまった。

 

「んんんんんんんーーッ!?♡♡♡♡」

 

 まあしかし、アサテントがイッてしまったのも無理のない話ではあった。何故ならカズオの精液はこの世界にある、ありとあらゆる物質の中で最もエロい原子構造をしているのだから。ドスケベエロ種族であるサキュバスにとって、それは最上級の栄養食(サプリメント)だったのだ。

 しかし、カズオの精液がそんな凄い物だとは知らされていないアサテントは……

 

(お、おまんこイクッ!?♡♡♡イクイクッ♡♡イッてるッ!?♡♡♡なんで!?♡♡い、いつも通り精液飲んでるだけなのにッ♡♡この精子……ッ♡♡美味しすぎて……ッ♡♡飲んでるだけで気持ちいい!?♡♡♡お、おまんこイクの止まらないッ!?♡♡♡♡)

 

 アサテントは訳も分からずイキまくっていた。

 カズオの精液を飲みながら……というか、飲んでるだけでアソコが気持ちいいのだ。プシィーッと潮を吹き、そして真下にいるカズオの顔面へと愛液をボタボタと垂れ流す。

 

「ぬぅぅ……アサテントちゃんの、エロまんこ汁……!! あむっ、ズッヂュルルルルルゥゥ~~!!」

「んぶっ!?むむぐぐぅううーーッ!?!?♡♡♡♡」

 

 目の前にあるおまんこのあまりのエロさに我慢できなくなったカズオは、たまらずソレにかぶりついた。

 

「んぢゅぢゅぢゅるるッ!!ぐぢゅるるるる!!」

「んじゅうぅッ!?♡♡♡おぶっ♡♡ん゛ん゛ん゛ん゛~~ッ!?♡♡♡♡」

「ぢゅるるっ!ぢゅる、れろっ、ぐちゅぷ……んむんむ……!」

「ん゛ッん゛ん゛ッ♡♡ごくッ♡ぢゅぷっ♡♡♡お゛んんんッ♡♡♡」

 

 カズオはアサテントのまんこを、アサテントはカズオのちんぽを、互いに食べ合いながらイキまくる。

 インキュバスであるカズオの精液にはメスを最大限に興奮させる媚薬成分が含まれているし、サキュバスであるアサテントの愛液にはオスを最大限に興奮させる媚薬成分が含まれている。

 つまり、今の二人はお互いに、媚薬体液を飲ませ合っている状況だ。

 

(エロいぃッ!!ヤバ!アサテントちゃんのおまんこ、マジでエロ過ぎる!この愛液か?よく分かんないけど、とりあえずおまんこウマァーー!!)

(カズオさんの精液がッ♡♡♡え、エロ過ぎてッ♡♡♡なんですかこれはぁああッ!?♡♡♡おまんこイグぅううッ♡♡♡愛液が止まらないぃッ♡♡♡)

 

 お互いがお互いの自家製媚薬を腹一杯に飲み干してしまい、そしてその結果――

 

「んぐっ!?」

「ひぎぃッ!?♡♡♡」

 

 二人のムラムラ度は異常なまでに跳ね上がり、ついには上限を突破してしまった。

 それはもはや状態異常と言っても過言ではないほどである。

 

「あ、アサテントちゃん……!!出し終わったばかりだけど俺……も、もう次の精液が出したくて出したくて……!!」

「ううううッ♡♡♡わ、わだじも……ッ♡♡♡お、おまんこが疼いて……ッ♡♡♡疼きすぎて……ッ♡♡♡はぅうッ♡♡♡」

 

 ここまで発情してしまったのはお互いに生まれて初めての経験だった。

 ここまで疼いたちんぽを、ここまで疼いたまんこを、満足させる方法はもはや一つしかない。

 それはセックス!……ではなく――

 

「い……」

「いっ、いっ……」

「「いっただきますッ!!♡♡」」

 

 レイプだった。

 

「おおおおおおおおおおおおおおおッ!!!」

「あああああああああああああああッ♡♡♡」

 

 カズオは勢いよくアサテントに襲い掛かり、そしてアサテントもまた、勢いよくカズオへと襲い掛かった。

 それはまるで生態系ピラミッドの頂点にまで辿り着いた、二匹の肉食動物による食い合いだった。

 ちんぽとまんこの食事シーン。

 

「くぅう!!これが本物のサキュバスのまんこ……!!めっちゃくちゃ気持ちいいぃ!!腰が止まんねぇ!!ぬうううう!!ぜってぇ中に出してやるッ!!!!」

「す、すんごぉおおッ!?♡♡♡このちんぽぉっ♡♡♡ううあああッ♡♡♡も、もう絶対逃がさないッ♡♡♡私の中にッ♡♡せ、せせ、精子出せぇえええーーッ♡♡♡♡」

 

 チートインキュバスと純正サキュバスによる本気の犯し合い。お互いに腰を掴み合って腰を思いっきり打ち付け合う。

 バチュンッバチュンッと腰を振り、そして――

 

「おっらぁあああッ!!」

「んくぅうううッううッッ♡♡♡♡」

 

ドビュゥウウッ!!ドビュゥウウッ!!

 

 二人は共に絶頂した。アサテントの子宮の中に、大量の精液がなだれ込んでいく。

 

「おっ!おっ!おっ!めっちゃ出る!!めっちゃ吸われてる!!これ、たまんねぇ……!!」

「ひおいうあッ!?!?♡♡な、ななななな!?♡♡なんですかこの精液ッ!?♡♡♡うあ無理ィイッ♡♡♡こんにゃのッ♡♡イッ、一秒も我慢できにゃああああッ!?♡♡♡ああああイグぅうッ♡♡♡一番イクッ♡♡♡な、なっかだしぎぼぢいぃぃいいーーッ♡♡♡♡」

 

 この世で最もエロい物質、“カズオ精液”……それを子宮で受け止める時の快感は、間違いなくアサテントが今までのサキュバス人生で味わってきた、何よりも気持ち良かった。

 

「おっ!おっ!まだ出る……!まだまだ出る……!」

「な、長いぃぃ……ッ♡♡♡溜まるぅ……ッ♡♡子宮に精液溜まってくぅぅ……ッ♡♡♡」

 

 インキュバスとして最高の瞬間、そしてサキュバスとしても最高の瞬間である中出し。

 射精量の多いカズオの場合、それがとても長く続く。

 

 ドクドクドクドク……

 

 ……そして、たっぷりと中出しして、射精もようやく収まりを見せた、次の瞬間――

 

「おぉぉぉ……らぁあッ!!」

「ひごッ!?♡♡♡」

 

 ネクスト犯し合いリスタート。

 というか、バーサク状態のカズオがすぐさま二回戦を開始した。

 人生最大の絶頂を味わった直後であるアサテントではその動きについていけない。

 

「おらおらおらおらおらおらおらおら!!」

「ひいぃいいいッ!?♡♡おふっ!?♡♡ちょまっ……!?!?♡♡♡か、カズオさぁッ!??♡♡♡」

 

 反撃が出来ない。

 

「これがサキュバスまんこぉ!!めっちゃキチィ!!ヤバ!うねる!吸い付く!絞られる!!気持ち良すぎるわこれ!!腰が止まんねぇ!!」

「まっへッ♡♡まっへくださひカズオしゃあんッ♡♡♡わ、わだじッ♡♡♡ごんなにイッだの初めてでッ♡♡♡おごぉおおッ!?♡♡♡ほああああああああッ!?♡♡♡♡」

 

 一方的に犯され始めるアサテント。長いサキュバス人生の中で、これも初めての経験であった。

 

「く、くひゅッ♡♡ ま、負けりゅかぁぁ……ッ♡♡ 私の……サキュバスのおまんこは、世界最強なんだからッ♡♡♡ 誰にだって、負けにゃいのぉお!!」

 

 それでもアサテントは無理矢理腰を跳ね上げ反撃を開始した。

 世界最強のエロ種族であるサキュバスが、一方的にヤられるなんてそんな事、プライドが許されなかったのだ。

 相手がインキュバスであるならせめて引き分けまでには持っていきたい……だが。

 

「あーーーー!!セックス気持ちいいいいーー!!最高ーー!!」

「ひッッぉ゛お゛おおおおおッ!?!??♡♡♡♡なななななんでずがこのちんぼぉおおおッ!!?♡♡♡♡強すぎッ♡♡♡勝てないッ♡♡♡ぎぎぎぎぎんもぢぢぃいいいーーッ♡♡♡♡」

 

 アサテント絶頂。敗北アクメ。一突き毎に絶頂。これはもう仕方がない。相性が悪すぎた。

 アサテントが弱いのではない。カズオが強すぎるのだ。

 

「おらおらおらおらおらおらおらおらおらおらおらおらおらおらおら!!」

「おぎぃいいッ♡♡♡♡勝てないぃいぃッ♡♡♡なんでぇッ!?♡♡♡私のおまんごッ♡♡♡サキュバスのおまんこッ♡♡最強のはずらのにぃいッ♡♡♡強いよぉおッ♡♡♡カズオさまのおちんぽぉッ♡♡♡強すぎィッ♡♡♡負げるッ♡♡負げるッ♡♡勝でないッ♡♡勝てないッ♡♡♡」

「おっらぁああああーー!!!!」

「ぎゃあああああああああああッ♡♡♡♡」

 

ドビュゥウウッ!!ドビュゥウウッ!!

 

 二回目の中出し射精。許容量を超えるほどの大量精液……それなのにアサテントの子宮はカズオの精液を外に漏らそうとしない。

 そのせいでアサテントのお腹はボテッと少し膨らんでしまうのだった。

 

「はぎゅぅぅ……♡♡♡か、カズオ様ぁ……♡♡凄いです……これ、私の負けで――」

「もっと出したい!!」

「へっ?」

「はぁはぁ!もっと!もっと中出ししたい!!」

「か、カズオさ……はひょふうッ!?♡♡♡♡」

「おらおらおらおらおらおらおらおら!!」

「ほぎゃあッ♡♡♡ちょっ♡♡わ、わだじいまッ♡♡ま、負けを認めましィッ♡……たぁのにッ♡♡おああああんッ♡♡♡いやんんッ♡♡お、おまんこ許しへぇえええっ♡♡♡♡」

 

 カズオに敗北を感じていたアサテントだったが、そもそもの話、カズオは勝負をしているつもりですらなかった。

 カズオはただ、セックスがしたいだけなのだ。

 

「くぅうううう!!気持ちいい!!」

「おちんぽ膨らんでりゅッ!?♡♡♡待ってッ♡い、今出されたら私……ッ♡♡♡おかしくな――」

 

ドビュゥウウッ!!ドビュゥウウッ!!

 

「あびょおおおおおおおおおッ!?♡♡♡♡」

 

 そこからはもう、単なる蹂躙、弱いものいじめだった。

 

「もっと、もっともっともっとヤリたい!!」

「ひぃいいッ!?♡♡♡せ、せめて優しくしてぇえッ♡♡♡」

 

 そうして夜はふけていく……

 

 

 

 

 

 

 数時間後……

 

「……えっと……大丈夫? アサテントちゃん……?」

「…ら……めぇ……♡♡♡ も、も……無理れすぅ……♡♡♡」

 

 ゴポリと精液を股の間から溢れさせたアサテントが、ベッドの上にてヒクヒクとアヘ顔で痙攣している。

 バーサクモードのカズオによって、アサテントのおまんこは徹底的に犯しぬかれたのであった……

 

「……ごめん。なんか俺暴走しちゃって……ちょっとヤリ過ぎちゃったね……」

「あ、謝らないれくだひゃぃ……♡♡♡ わ、私の方こそ……すみましぇん……♡♡ ザコまんこの分際で……♡♡ちょ、調子にのっへまひたァ……♡♡♡」

 

 敗けたのに、何故か嬉しそうなアサテント。ドプッと精液の塊を膣口から吐き出す。

 

「い、いやいや……ザコまんこって、そんな事ないから。アサテントちゃんのまんこ、めちゃくちゃ気持ち良かったから。」

「ひゃぁん♡ありがとうございます♡ ……ですが……カズオ様の精液を全部子宮で飲みきれなかった私は……やはりどうしようもない、クソザコショボまんこです……♡♡♡」

「……いや、俺の出したあの量が全部子宮の中に入ったら、それはもはやホラーだから。」

 

 あの後、なんと抜かずの54回セックスを決行したカズオとアサテント。

 最初の六発目くらいまでは、カズオの出した精液を一滴も溢さず子宮で全て飲み干したアサテントであったが、流石にそれ以上の中出し射精は物理的に子宮の中に入らず、結合部の間からドバドバと溢れさせながらの中出しセックスとなってしまったのだった。

 

 今二人がいるベッドの上は、カズオの出した精液により軽い水溜まり状態である。

 

「ふぅふぅ♡……そ、それでその、カズオ様にはたくさんたくさん射精していただきましたが……ご満足の程は?」

「あ、うん。すっごい良かったよ! ありがとうアサテントちゃん。めちゃくちゃ満足できたよ。まあ、ヤろうと思えば、()()()()()()()けどね。」

「え……?」

「さてと、それじゃあそろそろ時間だから俺帰るね~。」

「い……いやいやいや!待って!待ってください!!」

「うわっ!?」

 

 ベッドから立ち上がろうとしたカズオを、アサテントはガシッとしがみつくようにして掴まえた。

 

「ど、どしたの? アサテントちゃん。」

「カズオ様……まだ出せるんですか?」

「え? う、うん。まだまだ出せるけど……」

「ならまだ帰らないでください!! 全部搾り取らないでエッチを終えるのは、サキュバスの模範に反します!! サキュバスタワーから男の人が出ていけるのは、空っぽになった時だけですから!!」

「ええー……いや、俺的には正直まだまだずっとエッチしててもいいんだけど……でもアサテントちゃんがもうセックスできないでしょ? できる?」

「う……そ、それは……」

 

 たった一人で抜かずの50発以上ものカズオ精液を受け入れ続けたアサテント……彼女はもう、心身ともに色々と限界だった。

 これ以上セックスを続けたら、きっとアサテントはもう、カズオとのセックス中毒となってしまう事だろう。

 むしろなってしまいたいという気持ちも無くは無かったが……流石にそこは自重しておく。いくらサキュバスといえど、ある程度の常識はあるのだ。

 なのでアサテントは妥協案を口にした。

 

「えっと……それではその……二人目! 二人目のサキュバスをここに呼びます!! その娘とエッチしてください!!」

 

 妥協案……それは仲間に協力を仰ぐ事であった。

 

「二人目……って言われても、俺まだ冒険者始めたばかりだから、二人も抱くお金ないよ? だからまたお金が貯まったら俺ここに来るから……」

「いえ、これはこちらからのワガママ、意地ですので! なのでお代金はいりません!!」

「え? マジで?」

「マジです。ですがその代わり、空っぽになるまで精液を搾らせていただきますからね!! 二人目でダメなら三人目……それでもダメなら四人目、五人目、六人目!! うちにはいくらでもサキュバスがいますからね、一滴も出なくなるまで延々とヤリ続けてもらいますよ!!」

「む、無料な上にヤリまくり!? 何それ!? 優良店にも程がある……」

「どうですか? ヤリますか!? それとも、逃げますか!?」

「やらいでかァ!!」

 

 こうして、サキュバス達による、カズオの全精液、搾り取れるまで終われまテン! がスタートしたのだった。

 アサテントは負けてしまったが、第二第三のサキュバス達がまだまだ残っている。チートインキュバス一人VS純正サキュバス数千人。

 サキュバスタワーのサキュバス総出で行われたこの一大プロジェクト……

 

 

 結果だけを先に言うと……カズオの圧勝だった。

 

 

 カズオの精液は枯れる事はなく、逆にサキュバスタワーに住む全サキュバスを食い尽くすという、史上初の快挙をカズオは個人で成し遂げてしまったのだった。

 

「ああ~ん♡♡カズオ陛下ぁ……♡♡♡」

「私達、サキュバスタワーのサキュバス全員……♡♡」

「一人残らずあなた様の奴隷でございます~♡♡♡」

「サキュバスタワーはもはやカズオ陛下の私物でございますのでぇ……♡♡」

「いつでもここにお帰りくださいませぇ♡♡♡」

 

 最終的に、サキュバス達は全員カズオに絶対服従状態となり、サキュバスタワーはカズオの別荘と化した。

 そしてスタンク達にドン引きされたりする事となるのだが……それはまた別のお話。

 

 

 

 




今回の話は難産だったなーと、書いた後に思っていたんですけど……
よくよく考えたら僕、毎回同じ事思ってるんですよね。
なのできっと、これが僕にとっての普通なんだと思います。もっとサクサク書けるようになりたい。


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アンデッドの店へ

異種族レビュアーズまったく関係ないけど、東方projectの人気投票、『魂魄妖夢』一位おめでとうございます。

なので妖夢のエロ小説の短編でも書いてみたいな~って考えてるんですけど、まだ未定です。みょん。



 ほぼ毎回サキュバス店へ遊びに行くような話ばかりだったのでお忘れの方もいるかもしれないが、カズオ達の本業はレビュアーではなく、あくまでも冒険者である。(二回目)

 

 という訳で、カズオ、スタンク、ゼル、ブルーズの四人は、サキュバスタワーを退出した後、クリムと別れて、そのまま冒険へと旅立った。

 

 サキュバスタワーに行く前にも言っていたが、今回の冒険依頼は街の郊外にあるとある古城にまで、棺桶やら美術品やらを運んで行くという運送業だ。

 頼まれた荷物を荷車に乗せ、男達は街から遥か遠くに建てられた古城を目指すのであった。

 

「荷物を運ぶ~、俺~たち~♪ カズオにスタンク、ゼル、ブルーズぅ♪ 目指すはキャッスル、しろ、お城~♪ いったい何が待ってるの~♪」

「……………」

「……………」

「……………」

 

 軽快に即興ソングを歌いながら荷台を引いているカズオに対して、他三人はハイライトの消えた目で、ただ無心に荷台を押していた。

 端的に言うと覇気がない。

 

「もー……皆テンション低いよ? いつもの下ネタトークはどしたの? ここはもう公共の場じゃないから好きに喋っていいんだよ?」

「……いや、なんか……今はもう下ネタとか、そんな気分一切なれねーよ……」

「……てかおかしいのは俺らじゃなくてサキュバスタワー出たばかりなのに、元気いっぱいのカズオの方だからな……?」

「……つくづく化け物染みた精力だな……インキュバスってやつは……」

 

 サキュバスとエッチをすると、平均的な成人男性ならおよそ一週間は無性欲状態となってしまうほど搾り取られてしまう。

 エロい事など一切考えられない、男としてなんとも空しい時間が続いてしまうので、スタンク達は今みたいに長期間人里に戻れない冒険前などに、主にサキュバスタワーを利用するのであった。

 

「あ、モンスター出てきた。」

「……カズオ、任せた。」

「りょーかい! ……って、さっきから俺ばっかりが敵と戦ってる気がするんだけど!?」

 

 道中現れるモンスター討伐は、主にカズオが担当している。

 スタンク達も戦おうと思えば戦えるが、強制賢者タイム状態なので微妙にやる気が出ないのである。

 

「あーもう、イオラ! イオラ! イオラ! イオラ! イオナズン!!」

「いいぞ~カズオ~。」

「頑張れ~。」

「そこだ~。」

「あんたらもちっとは手伝えよ!!」

 

 爆裂魔法で敵を消し飛ばしながら、一行は先へと進んでいく。

 ちなみにカズオのMPは精力と同じで無限である。

 

「エクスプローージョンッ!!」

 

 

 

 

 

 

 そうして一週間後……

 

 スタンク達の性欲は元通り回復して、そして目的地である古城へも、問題なくたどり着く事が出来たのであった。

 

「はー、やっと着いた。」

「でっかい城だね~。」

「確かゼルの知り合いの城だったか?」

「まぁな。そんじゃ入るか。」

 

 荷台を引きながら、一行は城の中へと入っていく。

 城の中はなんというか、薄暗くガランとしており、人や使用人の気配がまったく無いのが印象的だった。それなのに何故か掃除は廊下の隅の方まで行き届いている。謎だ。

 

「お、ここだここだ。」

 

 まるで迷路のような城の中をゼルに先導される形で進んでいくと、王室のような広い部屋へとたどり着いた。

 階段を登った先にポツンと棺桶が一つ置かれている。

 ゼルは棺桶に向かって真っ直ぐ歩いていくと、何の躊躇もなくフタを開いた。

 

「よう、デリベル公爵。30年ぶりぐらいだな。」

「……むぅ。」

「とりあえず注文の新しい棺桶と、お前が好みそうな美術品を買っておいたぞ。」

 

 ゼルが棺桶のフタを開くと、中からいかにもと言った風貌の中年男性が出てきた。

 彼こそがゼルの古い友人、この城の主であるヴァンパイアのデリベル公爵である。

 

「……ゼルよ、おぬしの仲間は見るたびに違うな。」

「はは、長命種はどうも仲間に向かなくてな。それにしてももう少し近くに城建てないか?」

「十年単位で眠りにつくには、このぐらい郊外がよいのだよ。」

 

 楽しそうに軽口を叩き合うゼルとデリベル公爵。

 二人の会話を聞きながら、そういえば俺の寿命ってどんくらいなんだろう? とかカズオは考えていた。

 

 それからカズオ、スタンク、ゼル、ブルーズは、運んできた棺桶やら美術品やらを部屋のあちこちに設置していった。

 デリベル公爵はそんな四人の働きをワインを飲みながら見守っている。

 

「……よし! これで仕事は終わりだな。」

「さあ、早く帰ってサキュバス店に行こうッ!!」

 

 美術品を設置し終えたブルーズとスタンクは、さっそくとばかりに帰りたがった。

 別にこの城にいるのが嫌だとかそういう訳じゃなく、性欲が元に戻ったので、本当にただサキュバス店に行きたいだけである。

 それに対してゼルはやれやれと首を振った。

 

「慌てんなよ。どうせ手ぶらでも二日は帰路にかかるんだ。」

「「だからこそ早く帰りてーんだよ!俺(ワシ)は!」」

 

 ブーブーと抗議するスタンクとブルーズ。

 ちなみにカズオは西洋風のお城にやって来たのは初めての経験だったので、もうちょっと見学してってもいいかな~くらいに考えている。

 エッチはエッチ、冒険は冒険、カズオはどちらも楽しめる男なのだ。

 

「色を求めるは男として当然であるが、短命種はどうにもせっかちでいかんな。」

「ま、そこが俺にとっては付き合いやすいんだ。」

「おいこらゼル!聞いてんのかテメェ!はやくサキュバス店に――」

 

 長々と語り合うゼルとデリベル公爵をせかすスタンク。それに対して公爵は思い出したかのように口を開いた。

 

「そういえば、この城のそばにも一軒、(たわむ)れにサキュバス店を建てていたが……」

「「「!!!」」」

 

 瞬間、約三名の目がギラリと光った。

 

「公爵どの、石像の設置場所はこちらでよろしいでしょうか?」

「公爵様、酒のおかわりはいかがでしょうか?」

「公爵さん、肩でも揉みましょうか?」

 

 上からスタンク、ブルーズ、カズオの順。それぞれが露骨に媚びを売り出した。

 

「……此度の連れは、ずいぶんゲンキンだな。ゼルよ。」

「ははは……」

 

 仲間達のあまりの変わり身の早さに、ゼルは恥ずかしそうに苦笑いするのだった。

 

 

 

 

 

 

 そうしてデリベル公爵案内のもと、四人は城の近くにたてられていたサキュバス店、《ネクロワイフ》へとやって来た、のだが……

 

あうー……おいうー……いらっはーひひ……

 

 そこには全身ツギハギだらけの女の子が、机の上で寝そべりながら、人間語ではない呻き声のような何かを発していた。

 

「……公爵どの、何でしょうかアレは?」

「受付のゾンビ娘だ。10年に一度も来んからすぐ脳ミソを外してサボりよるわ。」

 

 どうやらアレは受付だったらしい。よく見たら彼女の手にはピンク色のぶよぶよとした……脳ミソが握られている。

 ゾンビ娘は、お客の存在に気がつくと、自身の頭をグパッと開いて、持っていた脳ミソをそこにグチャグチャと詰め込んでいき――

 

「う゛ぇ……」

 

 カズオは目をそらした。

 

 ……

 

 そして10秒後。

 

「アンデッド専門店、《ネクロワイフ》へようこそ。公爵様。」

 

 頭の中に脳ミソを入れたゾンビ娘は、まるで何事も無かったかのようにキリッとした表情で普通に接客し始めた。

 変わり身早いな! とは、公爵以外の全員のツッコミである。

 

「……にしても公爵さん、何でアンデッド専門のサキュバス店を?」

 

 前に《100種族に聞きました!結婚したくない種族ランキング!》というアンケートを見たときは、確か死体種族(アンデッド)がぶっちぎりでのTOPだった。

 なのに、何でわざわざそんな種族専門のサキュバス店を作ったのかと、カズオは普通に気になった。

 

「生きている連中では何十年も放置されることに耐えられぬのだ。」

「……」

 

 納得せざるを得ない理由が返ってきたので、カズオは無言で頷いておいた。

 

 

 ……という訳で、今回レビューする店はこのアンデッド専門店に決まった、のだが……

 

「……それにしてもニオイがどうにもよくない……ニオイがない娘を用意してくれないか?」

 

 さっそくとばかりに苦情が発生した。ブルーズだ。

 カズオはそりゃそうだよね、と思った。何故ならカズオも目の前にいるゾンビ娘から漂ってくる死臭が物凄く気になっていたのだから。女の子にこんな感想抱きたくないが、普通に臭い。

 匂いに敏感な犬獣人であるブルーズにとっては、もはや拷問級の臭さであろう。

 ゾンビ娘はそれを聞いて、悩むように腕を組んだ。

 

「ううむ……難しいことをおっしゃいますね……」

「何が難しい事なの!? 臭くない娘出す時点で難しいって、そりゃ人気ないわけだよ!!」

「いやぁー、ニオイが少ない子でしたらともかく……犬獣人の方レベルの嗅覚でニオイが気にならない娘と言われると……」

「言われると?」

「……完全幽体のレイコちゃんか、完全骨体(スケルトン)のホネミちゃんしかいないです。」

 

 悩みに悩んだ結果、受付が呼んで出てきたのは、着物衣装に袖を通した爆乳幽霊(幽霊なので触れない)と、動く骨であるガイコツ(こちらはお触りOK)だった。

 

「……()れる所は?」

「ありません。」

「………」

 

 ブルーズの尻尾が露骨に下を向いた。

 結局ブルーズはガイコツであるホネミちゃんを選択。犬が骨を選んだら、それはもう性欲じゃなくて食欲だよね! とカズオは思ったが、言ったら絶対怒られるので口には出さなかった。

 

「さて、それでは他の皆さんはどのアンデッド娘になさいますか?」

「む、むむむむ……」

 

 そうして一行は次々に嬢を選んでいく。

 

 スタンクは悩みに悩んで受付のゾンビ娘ちゃんを選択。

 確かに見た目は可愛らしい女の子……であるのだが、カズオ的には彼女はNG判定の娘だ。

 死体臭だけならまだ我慢できたかもしれないが、先程見てしまった、のーみそコネコネがフラッシュバックしてしまい、どうしても無理なのだ。

 あれはモザイク処理が必須なレベルでのグロ映像だった。

 

 ゼルはキョンシー娘を選択。

 こちらも見た目は可愛らしい女の子であるのだが、なんか口の方から血なまぐさい匂いが漂ってきているのが気になる。

 一体何を食べていたのか……ちょっと想像したくない。

 

 デリベル公爵は女吸血鬼を選択。

 美人だし臭くないしと、アンデッドらしい欠点は特に見つからない娘だったが、ここで働いている吸血鬼は、皆デリベル公爵に忠誠を誓って吸血鬼化した娘ばかりだったので、デリベル公爵以外には抱かれたくはないらしい。

 なら店で働くな(ふざけんな)!!

 

「ぐ~ぬぬぬ……!!」

 

 他の皆が次々と嬢を選んでいくなか、カズオは一人下唇を噛みながら頭を抱えていた。色んな死体(アンデッド)娘がいるのだが、なんというか抱きたいと思える娘が全然見つからないのである。

 流石は結婚したくない種族ランキングぶっちぎりの一位だ。 

 ある娘は片方の目玉がなく、そこから蛆がわいていたし、ある娘は腐った内臓が抉れた腹部から丸見えだったし、ある娘は―――(ピー)(自主規制)だった……

 

「……」

 

 医療系ドラマの手術シーンですら苦手なカズオからすれば、とてもじゃないがどの女の子も抱けない。

 この中で唯一カズオのちんぽが反応する娘はと言えば……

 

「………レイコ…ちゃん……かなぁ? ……でも触れないんだよね?」

「はーい、触れませーん。」

「ぐーぬぬぬぬぬぬ……!!」

 

 白い肌に薄水色の髪、大きなおっぱいの着物美人……アンデッドなのにグロくも臭くもない。

 この辺だけ見たら完璧なのに、幽霊だから触れない。唯一にして最大の欠点が致命的過ぎた。

 

「……うわー……本当に触れないし。VRみたいだ。」

 

 試しにとカズオはレイコのおっぱいに手を伸ばしてみたが、スカッスカッとすり抜けてしまい、やはりふれることはできなかった。

 冷たい風のようなものを感じるだけである。これが魂の感触なのか。

 

「私を選ぶんでしたらぁ、見抜きしてくださいねー♡」

「見抜き……サキュバス店に来てまでオナニーするのかぁ……でも他に気になる娘いないし……うーんんん…………オッケ分かった!それじゃあレイコちゃんで、お願いします!」

「はーい♡ ご指名ありがとうございまーすぅ♡」

 

 という訳で、カズオはレイコを選択。

 そうして一行はそれぞれ自分が選んだ嬢と共に、個室へと消えていくのであった。

 

 

 

 




次話エロ。


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幽霊

エロ



 アンデッド専門サキュバス店《ネクロワイフ》。そこでカズオは幽霊サキュバス嬢、レイコを指名した。

 白い肌に薄水色の髪の毛、和服の似合う爆乳美女。妙に色気があり、その姿は見ているだけでもムラムラしてくる。

 

「うふふっ♡」

 

 個室に着くなりレイコは着物をシュルリと脱ぎ払った。Gカップを楽に超えていそうな巨乳がさらけ出され、タプンと揺れる……

 それを見て、カズオは生唾を飲み込んだ。

 ドキドキの止まらないカズオの耳元に……レイコはゆっくりと顔を近付け……そして色っぽい声で囁くのだ……

 

「さぁ……カズオくん。私をオカズに、おちんちんい~っぱい、自分でシコシコぴゅっぴゅっしちゃってくださいねー♡」

「ちっくしょおおおおッ!!!!」

 

 カズオは吠えた。

 ……というか泣き叫んだ。

 

「何でサキュバス店にやって来てまでオナニーせにゃならんのだァア!!」

「ふふ……♡ だって触れないからぁ♡」

「オッノーレ!!」

 

 カズオの体に手を伸ばし、スゥ~っと通り抜けて触れない事をアピールするレイコ。

 そう、レイコは幽霊なので触ろうとしてもこうして透き通ってしまうのだ。

 触ってもいい爆乳美女がすぐ目の前にいるというのに、触る事が出来ない悔しさ……カズオは涙を流してベッドに向かって崩れ落ちた。

 

「くそう……! くそう……! セックスがしたいのに……!」

「あらあら、泣かないでくださいー。ほらぁ、服脱いで♡ 私のエッチなおっぱい見ながら、おちんちんおっ勃てちゃいましょうねー♡」

「うぁぁん……」

 

 仕方なくカズオはベッドに腰を掛け、パンツを脱いだ。レイコの色気にやられ、ちんぽは既にビンビンだ。それなのに自分で慰めなくてはならない悲しさ。

 

「わぁー♡ 凄い大きいおちんちんですねー♡ 太くて長くてドクンドクンて波打ってて……おちんちん、とってもイライラしてるのが丸分かり♡」

「……」

 

 カズオは無言でオナニーを始めた。幽霊サキュ嬢は見抜き専門。分かってはいたがやはり釈然としない。

 これなら多少グロくてもちゃんと触れるゾンビ娘を選んでおいた方が良かったかもしれない。

 ……いや、やっぱりグロいのは無理だ。カズオは人体模型ですら直視できない男である。

 

「はーい♡ シコシコー♡シコシコー♡情けなく一人でシコシコしてくださいねー♡」

「ぐ、ぬぅ……」

「カワイソー♡ おちんちんカワイソー♡ こんなにビクビクしてるのに、自分でシコシコ処理しなくちゃいけないなんて、とってもカワイソー♡ あーあー、触ってあげられないのが残念だなー♡」

「あ、煽りやがる……!」

 

 この女ドSだ。と、カズオは思った。どうにかしてちんぽをぶちこんで黙らせてやりたいが、相手は触る事のできない幽霊……

 いくら百戦練磨の最強ちんぽを持っていたとしても、挿入できなければどうにもならないのである。

 

「ううぅ……」

「一人でシコシコ気持ちいいですかー? 大きくて柔らかいおっぱいとぉ、トロトロに蕩けたおまんこが目の前にある状況でするオナニーは気持ちいいですかー?」

「お、おまんこ……」

「はーい♡ おまんこですよー♡ 幽霊になってから、誰も入れた事のない、レイコちゃんの生おまんこですー♡」

 

 幽霊らしく、膝から下がスゥ~っと透明になって消えているレイコだが、女性器はちゃんとあるべき場所についている。

 カズオの顔のすぐ目の前で、そんなおまんこをくぱくぱと指で開いたり閉じたりしているレイコ。ここにちんぽを入れられたら、一体どれだけ気持ちいいのか……

 

「ほら、こーこー♡ ここが私のおちんちんを入れる為の穴ですよー♡ あー、残念だなー♡ もしもカズオくんがわたしに触る事ができたらぁ、好きなだけおまんこをおちんちんでズボズボしてもよかったのにー♡ でも触れないんだから仕方ないわよねー♡」

「くっそ……腹立つ!!」

 

 くすくすと笑いながらわざとらしくまんこをカズオのちんぽへと近付けていくレイコ。

 条件反射的にカズオは腰を突き上げてレイコの中にちんぽを挿入しようとした。しかし……

 

 スカッ

 

「は、入らない……!!」

「やーん♡ そんな勢いでおちんちん入れて来ようとするなんて、カズオくんこわーい♡」

 

 ヒヤッとした冷たい空気のような物は感じられるのだが、それだけだ。ちんぽはどうしてもレイコの体をすり抜けてしまう。

 ビキビキと反り返るちんぽ。仕方がないので自分の手でシコシコと擦り続ける。

 

「はぁはぁはぁ……!」

 

 前世では死ぬまでオナニーをやり続けたカズオであるが、実は今世ではオナニーの経験はほとんど無い。

 オナニーで精子を吐き出すくらいなら、一滴でも多く女の子の中に注ぎ込みたいというのがカズオの持論なのである。

 

「カズオくんてぇ、なんだかオナニー下手くそですねー。全然上手にシコシコできてないじゃないですかー♡」

「で、デカすぎて難しいんだよ。」

「自分のおちんちんなのに触るの下手くそとかぁ……くすくす♡ ざぁ~こ♡ ざぁ~こ♡」

「ぬぁぁぁあああッ!! こなくそがぁ!!」

 

 自分のちんぽの大きさに悪戦苦闘するカズオ。両手で必死にコスコスするのだが、イマイチ気持ちよくなれない。

 普段サキュバス嬢達がやってくれているちんぽ弄りがいかに気持ちいいのかを嫌でも理解させられてしまう。

 

「ほーら♡ ザコおちんちん頑張れ♡ ザコおちんちん頑張れ♡」

「くのっ……!ふっ……!ぬっ……!」

 

 頑張って頑張って頑張って扱き続けて……ようやく射精寸前まで気持ちよくなる事ができたカズオちんぽ。

 

「はぁはぁ……!んぐ……そろそろ……」

「うふふ♡ おちんちんパンパン♡ もう出しちゃうのぉ~? いいわよぉ♡ それじゃあそのまま、お精子ピュッピュッて、虚空に向かって無駄撃ちしちゃってくださいねー♡」

「む、無駄撃ち!?」

「そうです。無駄撃ちです♡ 本来なら女の子の中に注ぎ込む為に生産されたお精子たちをぉ♡ ぜ~んぶ、空中に向かって無駄撃ちしちゃってくださいねー♡ まったく無意味な外出し射精♡」

「……そんな事言われたら……出したくなくなるんすけど……」

「いいから早く出しちゃえよ。このざこちんぽ♡」

「う、ううぅ……くっそぉおおお!!」

 

 ビュルゥウッ!!ビュルゥウウウッ!!

 

 ちんぽのすぐ真上にいるレイコに向かって、カズオは思いっきり精液を吹き上げた。

 しかし、出した精液はやはりレイコの体をすり抜けてしまう。

 

「ああっ……!」

 

 出せたから一応気持ちはいいのだが、今のカズオの心は屈辱感でいっぱいだった。

 今初めて気がついたが、インキュバスにとって、何もない場所に向けて射精するというのは、とても辛くて悲しい事であったらしい。

 

「わぶっ!?」

 

 さらに泣きっ面にハチ。空中に吹き上げた精子達が重力に引かれてカズオの顔面へと降り注いでくるという事故。

 それを見てレイコはくすくすと笑った。

 

「うふふふっ♡ すっごいいっぱい出ましたねー♡ まるで噴水じゃないですかー♡ そんなに一人でシコシコぴゅっぴゅっするの、気持ち良かったんですかー?  よかったですねー♡ うふふふふふっ♡」

 

 よかった訳がない。今カズオが感じているのは気持ちよさではなく、謎の敗北感である。

 同じステージの上にすら立たせて貰えなかった。そんな感じ。

 

「お……おのれ……あ…あたりさえすれば、き…きさまなんか……」

 

 あまりの悔しさにどこぞの宇宙の帝王のような事を言い出す始末。

 レイコはあててみろよと言わんばかりにカズオのちんぽのすぐ真上で腰を振っている。

 

「ほーら♡ ほーら♡」

「ああああああああーー!!もううううううーー!!なんでセックスできねーんだよーー!!チキショーー!!」

「あははは、カズオくんて反応面白いわねー♡」

「セックス……セックスぅ……!」

 

 ちんぽはいまだにビンビンである。カズオは今セックスがしたい。どうしてもセックスがしたい。

 レイコの体に向かって両手を伸ばす……が、やはりスカッとすり抜けてしまう。気合いが足りないせいだろうか? ……きっとそうだ。

 

「触れる……俺ならきっと、レイコちゃんとセックス……できるはず……!!」

「そうですねー、できるはずですよー。だから頑張ってくださいねぇ。ム・ダ・な・努力♡」

「……」

 

 ウィルオーウィスプのサキュバス店で目隠しをした時、カズオは(女子限定で)気配察知能力に目覚めたし、性転換の店では男に戻りたいと思ったら自力で元に戻る事ができた。

 

 つまり、エロい事に関してならカズオは成長できるのだ。

 ヤろうと思えば誰とだってヤれるはず……だって神様にそのように頼んで作ってもらったチートボディなのだから。

 

「………………」

 

 意識を集中する。幽霊だって女の子だ。

 女の子が相手であるならば、チートインキュバスであるカズオはその女の子と……

 

「セックスが……できるはず!!!」

 

 そしてついに……

 

 ガシッ

 

「とらえた……!!」

「へっ?」

 

 カズオの両手が、レイコの両腰をガッシリと掴んだ。

 

「え!? え? ええっ!? な、なんで私に……どど、どうなってこれぇ!?」

 

 レイコは混乱している。それはそうだろう。霊体の体にふれる事ができるなんて、普通に考えてありえない事なのだから。

 だが、その事でレイコが混乱していられる時間はほとんど無かった。何故なら――

 

「おっらぁあああああ!!!!」

「ひごッッッ!?♡♡♡」

 

 カズオはもう既に、レイコの体を、自分の勃起ちんぽに向けて、思いっきり、振り下ろしていたのだから。

 華麗に決まる、おまんこダンクシュート!

 

 ズボオオオオオオッ

 

「くひぃいいいいいいいいいいいッ!?♡♡♡ふぁあああああッ!?♡♡♡♡ななな何がおこっ!?♡♡おごっ♡♡お、おまんごぉッ♡♡♡♡おまんこに何が!?♡♡♡あ、ああああああ!?イッ!?イグイグイグぅううううううッ!?♡♡♡♡」

 

 カズオのオナニーを見て、性的に興奮してしまっていたレイコの体。そこにいきなりのカズオちんぽ挿入。

 そんな一撃に耐えきれる女の子など、この世のどこにも、あの世にも存在しない。レイコは今、生きていた頃と死んでいた頃、両方含めて、人生最大級の絶頂を体験していた。

 

「ほひッ♡♡♡おゆッ♡♡♡おまぁあんッ!?♡♡♡イグぅッ♡♡♡い、イグぅうううッ♡♡」

「よっしゃあああー!!やぁっと挿入できたー!幽霊おまんこ!!いただきまぁす!!」

「おッうううんッ!?♡♡♡おあッ!?♡♡な、なんれぇッ!?♡♡なんれ私ッ♡♡セックス!?♡♡あああッ♡♡はぐぅうううッ♡♡♡なんでセックスッ♡♡♡してるんれすかあああッ!?♡♡♡♡」

「なんでって、さっきレイコちゃん、もし触れたら好きなだけおまんこをおちんちんでズボズボしてもいいって言ってたじゃない。」

「言ってたッ♡♡言ってまひたけどおおッ♡♡♡なぁ、なんでッ♡♡触れてるんでひゅかぁ!?♡♡♡こんらのおかしいっ♡♡わ、私幽霊らからッ♡♡だ、誰にも触れないはじゅぅうッ♡♡♡」

「ああ、それはね……武装色の覇気だよ。」

「はいぃぃぃッ!?♡♡」

 

 よく分からない単語が飛び出してきて、困惑するレイコ。

 

「ほぼ無敵にすら感じるロギアの能力者の流動する体も、武装色なら実体としてとらえる事ができるんだ!」

「何を言っでるのかぁあッ♡♡♡ぜんぜん意味がぁあッ♡♡♡わがりまぜんんんーーッ♡♡♡んああああッ♡♡♡おまんこジュボジュボ激しいぃいいーーッ♡♡♡♡」

 

 とにもかくにも幽霊の体に触れられるようになったカズオ。こうなったらもうこっちのものである。突いて突いて突きまくるのだ!!

 

「おあああんッ♡♡あっ♡あっ♡あっ♡」

「うはあ……このおっぱい、めちゃくちゃ触りたかったんだよなぁ。」

「はみゃッ!?♡ああああッ!?♡♡♡おっぱいらめッ♡♡おっぱい弱いのッ♡♡♡お、おまんこも弱いのッ♡♡♡だかららめッ♡♡ああ、あッ!?♡♡♡嘘ッ!?♡♡ま、またイクッ♡♡イクの止まらないぃいいいーーッ!?♡♡♡」

「イッてるとこ悪いけど。レイコちゃん。キスしよっ。んちゅぅ~~……!!」

「ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ッ♡♡♡♡イギゅぅ~~♡♡♡」

 

 爆乳おっぱいをむにゅんと揉み込むとそれだけでレイコは絶頂した。さらにキスをしてもそれだけでイッた。勿論おまんこだってイキっぱなしだ。

 恐ろしいほど感じやすい。

 もしかしたら魂だけの存在だからなのかもしれない。カズオが与える快楽は、文字通り魂を揺さぶる気持ちよさなのだ。

 

「じ、死ぬぅうううッ♡♡♡死んじゃううううッ♡♡♡♡ぎもぢよすぎで死ぬ゛ぅううッ♡♡♡♡」

「大丈夫。レイコちゃんはもう死んでるから、これ以上は死なないよ。だからもっとおまんこするから!」

「イヤアアアアアアアアアーーッ♡♡♡♡おまんごごろざれるぅうううーーッ♡♡♡♡」

「うはははは!!俺の事ざこって言ってたろ。忘れてないからな!俺は!」

「ごっごっごめんなざぁっ♡♡ぁッ♡いぃいいいいーーッ♡♡♡♡ゆるじ……あ゛あ゛あ゛あ゛ッ♡♡♡ぎもぢぃいッ♡♡♡」

 

 今までの鬱憤を晴らすかのようにカズオはレイコをしっかりと掴まえて犯しまくる。

 ズンズンズンと奥を狙い撃ちしてやる。

 

「くぅううう!!やっぱりオナニーなんかよりセックスだよ!セックス!!生きてるって感じがするもん!!最高!!」

「死ぬッ♡死ぬッ♡死゛ん゛じゃう゛ぅうううッ♡♡♡まんひょッ♡♡おまんひょッ♡♡おまんごキモチヒイイッ♡♡♡おっぱいもグリュグリュしゃれてぇッ♡♡♡あ゛ッ♡イグッ♡まらイグのぉおおおおッ♡♡♡♡」

 

 本当に幽霊なのか疑ってしまうほどレイコのまんこは元気一杯だった。何度も何度もイッて、カズオちんぽをギュウギュウ締め付けて、もう死んでるので子孫繁栄はできないはずなのに、子孫を残す為の子種を強請りまくる。

 

「はふぅうッ♡♡♡またイクぅッ♡♡♡お゛お゛イクぅッ♡♡絶対イクぅッ♡♡♡」

「ああ!俺ももう、出す……!!」

「はぁああッ♡♡イクっ♡イクイクッ♡♡もうあああッ♡♡♡わたしの中れッ♡♡何か膨らんで!?♡♡♡ふぁ……ッ!?♡♡♡」

「ん!!!」

 

ドブリュリュリュッ!!ビュブルルルゥ!!

 

 レイコの子宮の中に、カズオの子種が思いっきり注ぎ込まれた。

 

「あきゅ……か……なぁ……てゃ……~~~~~~~~~~~~っ!?!?♡♡♡♡」

「くふぅううう!!めっちゃ出るぅうう!!」

 

 さっき空中にぶちまけた時とは桁違いの量が出た。実体を持たない幽霊のレイコの中に、実体のあるカズオ精液がドプドプと溜まっていく。

 物理的にありえない光景であるが、事実ありえている。

 カズオは幽霊に中出ししたのだ。

 

「にゃにぃ……♡♡♡ こりぇ……♡♡♡ お腹のなかぁ……あちゅいぃ……♡♡」

 

 オバケのように、舌をダランと出して、死んでいるのにイキ続けているレイコ。

 いっぱい出して、ようやくカズオの射精は終わりを告げた。

 

「ふぅ……出した、出した。」

「あ……へぇぇ……♡」

「もうドMの人以外には、ざこなんて言っちゃダメだよ?」

「い、言わにゃいぃ……♡♡ カズオくんのおちんちん……さ、さいきょー……♡♡ カズオくん以外のおちんちんは……全部……ざぁ~こぉ……♡♡」

「……まあ別にそれでもいいけど……」

 

 という訳でセックス終了。

 プレイ時間的にもそろそろ終了なので、あとはピロートークでもして終わろうかと、カズオはレイコからちんぽを引き抜こうとした。

 しかし――

 

「あれ?」

 

 スカッ スカッ

 

 まんこからちんぽを抜こうとして、レイコの体を持ち上げようとしたカズオ。

 しかし触ろうとした手は、そのままレイコの体をスルリとすり抜けてしまった。

 

「触れない……あー……やっぱ慣れてないうちはずっと触り続けるのは無理なのかぁ……訓練が必要だね。」

 

 気配察知能力の時も、最初のうちはうまく使いこなす事が出来なかったカズオ。

 どうやら今のカズオでは、幽霊の体をずっと触り続ける事はまだ出来ないらしい。

 

 まあセックスはもう終わってるので、別にいいかとカズオは特に気にすることなくベッドの上から立ち上がる。

 すると……

 

「んぁんッ!?♡♡♡」

「え……?」

 

 カズオの動きに合わせて、レイコの体が持ち上がった。

 

「ん?」

 

 カズオはくるりと右を向いた。レイコの体がすぐ目の前にある。カズオはくるりと左を向いた。レイコの体がすぐ目の前にある。

 そしてちんぽには何故か、ギューギューと締め付けてくるようなまんこの感触。

 

「か、カズオくぅんっ……♡ セックスしながらぁ、わたしの事、振り回さないでぇ……っ♡♡」

「えええええええええッ!!?」

「?」

 

 再びレイコの体に触れられなくなってしまったカズオ。しかし、どうやらちんぽとまんこだけは、いまだに触れ合ったままでいるらしい。……というか、ハマり合ったままでいる。

 

「ちょ!?これどうやってちんぽ抜くの!?」

「え? ……あれ!? こ、これわたし……んぁんっ♡♡ か、カズオくんからぁ、離れられない!?」

 

 レイコの体をどけようと、彼女の体に手を伸ばすカズオ。しかしどうしてもすり抜けてしまうので離せない。

 レイコはレイコでカズオから離れようとしてみるものの、まんこがちんぽに物理的に引っ掛かっているため離れられない。幽霊なので何かに掴まるといった真似もできない。

 

「ぬぅうう!!これでどうだぁ!!」

「きゃあっ!?」

 

 腰を左右にぶんぶん振ってレイコの体を剥がそうとするカズオ。しかし……

 

「いやぁあああああ!! め、目が回るぅ!!んぁんッ!?♡♡そ、それにおまんこギチギチなってて……ッ♡♡♡あんんッ♡♡カズオくんらめッ♡♡イッ!?♡♡またイクぅうううーーッ♡♡♡」

「ちょおおおお!?くあ!?し、締め付けが……あああ!?」

 

 カズオの動きに合わせて、ちんぽとまんこにギュギュ~っと刺激が加わってしまい、二人はそのまま……

 

「出る……!!」

「イクぅ……ッ♡♡♡」

 

ビュルルルルッ!!ビュルルルルゥゥッ!!

 

 絶頂してしまった。

 

「くぁあ……!!気持ちいい……!!」

「あんん……♡♡ま、またいっぱい……中にぃ……♡♡」

 

 ドバドバドバと中出し。あまりの量に結合部からドプリと精液が溢れ出す。

 レイコの体の中に入った精液は、レイコと同じように霊体と化するのだが、外に溢れた瞬間、精液は実体を取り戻し、ボタリと床に落ちて染みを作る。

 よく分からない謎システム。

 

 ――そんな事よりもちんぽからまんこが離せられない。

 

「……うわー……どないしょ……レイコちゃんに、ちんぽ取り憑かれてしまった……」

「し、失礼な事言わないでよぉ! どちらかと言えばこれ、カズオくんのせいですよねぇー!? そもそもさっきはどうやって私に触れていたんですかぁ?」

「なんか本気出したら触れた。で、たぶん今は本気パワーが抜けてるから触れないんだと思う……」

「なるほど。それで、おちんちんだけは今も本気のままだからおまんこに触れたままだと。納得……できるわけないでしょぉ!!」

「おお、ノリツッコミ!」

 

 カズオはパチパチと拍手した。ついでに腰も動く。

 

「んぁああッ!?♡♡ や、やめてぇっ♡♡ 拍手の振動がおまんこに響くぅっ♡♡ はぁはぁ……♡ こ、この状況だと、ちょっとした事で気持ちよくなっちゃうんだからぁ。気を付けてくださいー!」

「すんません。おまんこが気持ちよくてついうっかりわざと動かしてしまいました。」

「確信犯じゃないですかー!!」

「レイコちゃんが可愛くて美人でおまんこ気持ちいいのが悪い。」

「うぅ……♡ と、とりあえず、本気を出したらわたしに触れるんですよねぇ? なら、もう一度本気を出してくださいよぉ。じゃないと抜けませんよこれぇ……」

「いやー、そうしたいのは山々なんだけど……今はちょっと無理かも……」

「な、なんでですかぁ?」

「ほら、ルフィだってギア4使ったあとは、覇気の使い過ぎて10分間覇気が使えなくなってたじゃん。そんな感じ。」

「分かんないわよぉ! ルフィって誰!? ――み゛ゃッ!?♡♡うぁ……あ……っ♡だ、だから動かないれってぇ♡♡」

「え? いや、今は動いてないよ。」

「ウソッ!おちんちんビクビクって、あんっ♡♡ビクビクってしてるぅー♡♡」

「……いや、そりゃビクビクくらいはするよ。だって生きてるんだもん。」

「はぁはぁ……♡♡ らめ……♡♡ ほ、ホントにこのおちんちん、入ってるだけで気持ちいいからぁッ♡♡♡んあぁああああッ♡♡♡」

「うわっ!? レイコちゃん!?」

「ま、またイキそうぅッ♡♡♡やらぁッ♡♡いやぁあああーーッ♡♡♡」

 

 あまりの気持ちよさにジタバタと暴れ始めてしまうレイコ。しかしそれは自分の首を絞める行為である。

 

「んぁあああッ♡♡♡おまんこ気持ちいいぃいッ♡♡♡た、助けてぇッ♡♡おちんちんから離れられないッ♡♡♡イクッ♡♡やだッ♡♡もうこれ以上イケないッ♡♡♡無理よぉーッ♡♡」

「くぁああっ!?そんなに締め付けたら……!!また俺……!!」

「お、おちんちん膨らんでる!? やだぁっ! それされると絶対イクからぁ! 怖い!怖い!怖い!」

 

 カズオから離れようとして腕を前にグイグイ押し出すレイコ。しかし、無情にも腕はカズオの体をスルリとすり抜けてしまう。

 

「なんれ触れないのぉおッ!?♡♡♡おまんことは触れ合ってるくせにぃいいッ♡♡♡あ、あああッ♡♡も、もうイク……ッ♡♡♡や……だぁ……」

「あ、出る……!」

「ひゃめへぇえええええええええーーッ♡♡♡♡」

 

ビュルルルルッ!!ビュルルルルッ!!

 

 結果、そのまま中出し。

 ついでにプレイ時間も終了したのだった……

 

 

 

 

 

―――――――――――――

 

チートインキュバス。カズオのレビュー。

 

●アンデッド専門店《ネクロワイフ》

 

流石の俺もアンデッドは苦手……というか、グロいのが苦手なんだよ俺は。普段モンスター狩りまくってる冒険者の癖に一体何を言ってるんだと思うかもしれないけど、モンスターとアンデッドはグロさの基準が全然違うから。ほら、魚の内臓は見れるけど人間の内臓はなんかウッとくるじゃん。そんな感じ。……とまあ内臓の話はさておき、ゾンビ娘を選ぶとだいたいがグロいので俺は幽霊娘ちゃんを選択。これなら臭くもグロくもない。だけど一つ問題が発生。なんと幽霊は触る事が出来なかったのだ。これもう0点だよ! と思ったが、本気を出したら触る事ができたので結果オーライ。幽霊娘の抱き心地だけど、全体的にヒヤッとしてるね。冷たいアソコの感触は新感覚でなかなかに気持ちいい。暑い夏などにどうぞ。

6点

 

―――――――――――――

 

 

今回の点数。

 

スタンク ・6点

ゼル   ・6点

カズオ  ・6点

ブルーズ ・3点

デリベル ・8点

 

 

 

 

 

 プレイ時間が終了して、一発ヤり終えたスタンク、ゼル、ブルーズの三人は《ネクロワイフ》のロビーにて集まっていた。

 ちなみにデリベル公爵はそのまま城へと帰っていったのでここにはいない。

 

「なあスタンク。ゾンビちゃんとのエッチ、どんな具合いだった?」

「あー?……まあ、人間だったら8点9点あげてもいい娘だったんだけど……色々とこう……臭かった……」

「まあゾンビだからな。」

「そういうお前はどうだったんだよゼル。キョンシーちゃんとのエッチは。」

「……そうだな……腐臭はあんまなかったけど、口の中がちょっと血生臭かったかな。あと死後硬直っぽい感じでマグロだった。」

「なるほどな。ブルーズは?」

「……骨だ。」

「「………」」

「とりあえず舐めるだけ舐め尽くして……終わった。」

「「……」」

 

 舐めたんだ……と、スタンクとゼルは心の中でちょっとだけ引いた。

 

「……そ、そういやカズオの奴は? あいつはどうしたんだ?」

「そういえばいないな。まだヤッてんのか?」

「まだヤッてるったって、相手は触る事のできない幽霊だぞ?」

「もしかして見抜きにハマッてたりしてな。」

「はははは。」

 

 そんな感じで無駄なお喋りをしつつロビーにてカズオの事を待つ三人組。

 そこへようやく……

 

「皆ー! お待たせー!」

 

「おう、遅いぞカズオ――……ん?」

 

「ごめんごめん、ちょっとトラブっちゃっててさ。」

「あっ♡ ひん♡ んんっ♡ や……っ♡」

 

 カズオがロビーに現れた……のはいいが、何故かカズオのすぐ目の前に、先程カズオが指名していた幽霊娘がいた。彼女はカズオに密着するようにして浮いていた。

 そして何故かエロい声で喘いでいる。

 

「……あれ? どしたの皆? ポカンとして。」

「いや、どしたのじゃねぇよ!! お前がどうしたんだよ!! え?何その状況!?」

「あー、これはね……ちょっと話せば長くなるんだけど……」

「おう……」

「ちんぽからレイコちゃんが離れなくなっちゃって……仕方ないからそのまま部屋を出てきたの。レイコちゃん幽霊だから、繋がったままでも服は着れたし。」

「いや、全ッ然分かんねぇよ!!」

「んん!?」

 

 ……結局レイコは、カズオが再びレイコに触れるようになるまでの間、こうしてちんぽにくっついたまま生活するハメとなってしまったのであった。

 

「ううぅ……今まで何度も見抜きされてきましたが、今のこの姿が、生きてきた中でも一番恥ずかしいー……」

「レイコちゃん、きみ生きてないよ?」

「知ってるわよぉ!もおぉ!!」

「あ、出る……」

「ちょおっ!?そんな思い出したかのようにいきな――あああああああッ♡♡♡♡」

 

ビュルルルルッ!!ビュルルルルッ!!

 

「イクぅうううううぅううぅぅーーッ♡♡♡♡」

 

 ちなみに、カズオが再びレイコに触れるようになるまで、だいたい七時間ほどかかったという。

 

 

 

 




はいお疲れ様です。

これ関係ない話ですけど、ワンピースに登場する女性キャラの中だと、僕はペローナが一番好きです。


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食酒亭(反省会)

今回はアニメで言うCパート。つまりオマケのお話です。



 カズオ達がアンデッド専門サキュバス店で遊んでいる、ちょうどその頃……

 食酒亭はというと。

 

「……」

「……」

「……」

「……」

 

 時刻は深夜。閉店後の食酒亭。

 食酒亭の女将であるツタ、それと給仕係のメイドリー、クリム、メイの三人は、テーブル席に腰をかけて反省会のようなものを開いていた。

 普段の食酒亭ではこんな事はしないのだが、最近ちょっと失敗続きの給仕係がいたので急遽執り行う事となったのである。

 そしてその失敗続きの給仕係というのが――

 

「クリム君。ここ一週間ほど調子悪そうだけど……どうしちゃったの?」

「う゛……いえ……その……」

 

 クリムであった。

 

「あ、別に怒ってるわけじゃないのよ。誰にでも失敗はある事だし。だけど最近()()()()お皿を割りすぎたり、()()()()オーダーミスが多すぎたり、()()()()お料理をこぼしすぎたり、しすぎなんじゃないかな~って思って。」

「すすす、すみません!!女将さん!!」

 

 にっこり笑顔のツタではあるが、目が笑っていなかった。普段は優しい食酒亭の女将であるツタだが、流石に限度というものはある。

 最近のクリムは、それだけ失敗続きだったという事だ。

 

「……はぁ、本当に大丈夫なの? クリム君。体調が悪かったりしたらちゃんと言ってよ? 従業員の体調管理も私の仕事のひとつだしさ。」

 

 ツタは一度ため息をつくと、純粋にクリムの事を心配した視線を向けてきた。

 そしてメイドリーとメイの二人もそれに続く。

 

「もしかして何か嫌な事でもあった? 私でよければ何でも相談してくれていいからね?」

「わ、私も! 頼りないかもしれませんが! お、お話を聞く事なら、で、できます!」

「うぅ……」

 

 あまりにも優しすぎる同僚達の言葉に、クリムは嬉しさよりも先に、申し訳なさが前に来た。

 何故ならここ最近の不調の理由、原因がなんなのかを、クリムは自分で理解していたのだから……

 本当は胸の中に仕舞っておきたかった秘密だが、この状態では……流石に話さなければいけないだろう。

 

「あ、あの……皆さん、ボクの為に心配してくださって、その……ありがとうございます。……え、えっと、ボクの、その……最近の不調の理由……ですが……」

「うん。」

「……」

 

 クリムの顔がみるみるうちに真っ赤になっていく。そんなクリムの様子を、三人は首を傾げて見守る。

 

「……あの、その……」

「ゆっくりで良いわよ。クリム君。」

「……」

「……」

「……だ、誰にも言わないでくれますか?」

「はい。誰にも言いませんよ。クリム先輩。」

「……えっと……そのですね……」

「……」

「す、スタンクさんやカズオさん達にも絶対に言わないでくださいね!」

「言わないから早く! クリムくん。」

「うう……」

 

 ジッと待つツタ。緊張した様子で待つメイ。待ちきれなくなって急かすメイドリー。

 クリムは一度スーハーと深呼吸をすると、手で自分の目元を隠したまま、ここ一週間、胸の内に秘めていた秘密を口にした。

 

「じ、実は……ボク……」

「「「はい。」」」

「か……カズオさんの事が……」

「「「カズオくん(さん)の事が……?」」」

「…………好き……だったんです……」

「「「知ってる(ます)。」」」

「……え?」

「「「え?」」」

「ええええっ!?!?」

 

 あまりにもあっさりと全員に頷かれてしまい、思わずクリムは変なイントネーションで驚きの声をあげた。

 

「な、ななななな!? なんで知ってるんですか!?」

「いや、なんでって言われても……」

「普段の態度見てたらね……というかカズオくん以外の全員が気が付いてるわよ? それ。」

「カズオさんは世界一素敵な男性なので、好きになってしまうのは仕方がない事だと思います。」

「あああああああああああああああああああああああああああああああ!!」

 

 クリムの頭の輪っかが、ハロゲンヒーターのように真っ赤に染まる。クリム的には一世一代のカミングアウトをしたつもりだったのに、まわりの皆はもう既にクリムの恋心に気が付いていたという羞恥プレイ……

 もう昇天してしまいそうなほど恥ずかしかった。

 

「……」

 

 チーン……

 

「く、クリムくん……大丈夫?」

「……ダメです……初めてサキュバス店に行った時以上に恥ずかしいです……今、ボク……」

「というかクリム君、今さら自分の気持ちに気が付いたのね。その事にビックリだわ私。」

「はぐぅううッ!?」

「ちょっ! 女将さん! それトドメ!」

 

 ガクンッと、クリムはそのまま机に突っ伏してしまった。

 頭の輪っかは赤くなり過ぎでジュワ~と音が鳴ってしまっている。今ならコンロの代わりになるかもしれない。

 

「だいたいクリム君て、普段からよく「カズオさんは素敵です」とか言ってたじゃない。それなのに自分で気が付かなかったの?」

「う、ううぅ……! ええ、ええそうですよ!! ボクはカズオさんの事がずっと好きだったのに、ずっとその事に気が付かなかった大間抜けですよ!! ごめんなさい!!」

「い、いや……別に責めてる訳じゃないけど……」

「そうですよ。クリム先輩は悪くありません。悪いのはカッコよくて、優しくて、魅力的過ぎるカズオさんの方です。……いえ、よく考えたらやっぱりカズオさんに悪い所なんて無かったです。カズオさんはダメな所も含めて全てが完璧でした!」

「メイちゃん、ややこしくなるからちょっと黙ってて。」

「……」

 

 ……結局フタを開けてみたら、クリムの不調は拗らせた恋心が原因であった。

 サキュバス店の帰り、とうとう気が付いてしまったその感情は、ずっとクリムの頭をグルグルと混乱させていたのである。

 

「大丈夫? クリムくん。」

「……すみません。取り乱してしまいました……」

「そ、それは別にいいんだけどさ……給仕の仕事の方はどう? 続けられそう? 今はカズオくん、冒険に出かけてていないけど、もうちょっとしたら帰ってくるわよ?」

「……はい。大丈夫です……むしろ今はもう、皆さんに本音を話せたお陰で、なんだか気持ちはスッキリしています。」

「そっか。」

「はい。ありがとうございます。」

 

 苦笑いではあるが、クリムはニコッと笑った。

 ここ数日、クリムが何かに悩んでいた事を、食酒亭メンバーはずっと気がかりに思っていたので、やっと笑顔を見せてくれたクリムに、ようやく全員一安心する事が出来たのであった。

 

 良かった良かったとツタはどこからともなく酒瓶を取り出し、フタを開けた。大事な従業員の悩みが一つ解消されたのだ。今日は飲んでもいいだろう。

 

「あ、そういえばさ、メイちゃんもカズオ君の事が好きだったわよね?」

 

 この際だからこの娘の恋心もぶっちゃけさせてしまおうと、ツタは酒を口にしながらメイにも声をかけた。

 

「ふへっ!? お、おか、女将さん! にゃ、にゃに、何を!? わ、私はその……か、カズオさんの事を好きだなんてそんな……おこがましい事は……」

「いや、もう隠さなくて(そういうの)いいから。メイちゃんがカズオ君の事好きなのは皆知ってるわよ。ね? クリム君。メイドリーちゃん。」

「はい。」

「はい。」

「う、うゅうぅぅぅぅ……!!? しゅ、しゅみません……わ、私も……カズオさんの事が……す、す……大好き……なんでひゅぅ……」

 

 クリムに続いてメイも告白。

 その顔は先程のクリムに負けないくらい真っ赤であった。

 

「あはは、メイちゃん可愛いわね。どんどんいってみよう! 次、メイドリーちゃん。あなた好きな人はいないの?」

 

 軽く(アルコール)が入ったツタは、続いてメイドリーにもぶっちゃけさせてやろうと声をかけた。

 

「好きな人……ですか? まだいませんね。」

「えー? 本当? メイドリーちゃん。でも、クリム君と同じで、本当はいるんだけど、まだ気が付いていないだけだったりとか、あるんじゃない?」

「ないですよ、ないない。」

「でもメイドリーちゃん、この前寝言で、「あっ♡ そこはだめ……スタンクぅ……♡」って言ってたわよ。エッチな声で。」

「嘘ッ!?」

「嘘でーす♡」

「……。雇い主相手にこんな事言いたくはないんですけど、殴っていいですか?」

「やだ、メイドリーちゃん怖い。あはははっ。」

「ダメだこの人、もう酔っぱらってる。」

 

 出来上がるのが早すぎる店主に、メイドリーは頭を抱えた。

 ツタはニコニコ笑いながらクリムとメイの二人へと視線を戻す。

 

「でもクリム君もメイちゃんも、どっちもカズオ君の事が好きなら、取り合いになってケンカになっちゃったりするんじゃないの? どうなの? その辺? やっぱり二人とも、カズオ君と付き合いたいとか考えてる訳?」

「えっ!? え、えっと、ボクはその……確かにカズオさんの事は、す……好き……だと、自覚はしましたが、別にその……お付き合いをしたいとか……そういう訳では……いずれはその……天界にも帰らないといけない身ですので……」

「わわ、私は……絶対無理です! だ、だって、か、カズオさんが、私なんかと、つ、つつ、付き合うだなんて、そんな事、起こり得る訳がありません……ので……!!」

 

 分かりやすくワタワタと慌て始めるクリムとメイに、ツタはケタケタ笑う。

 

「それじゃあ質問を変えます! 二人はカズオ君の、一体どこら辺が好きなの? 一番好きな所を教えて♡」

「す、好きな所ですか!?」

「はぅううう! はぅううう!」

「あはは、メイちゃん顔まっかっか!」

 

 楽しそうだなー、この女将……と、メイドリーは酒を自分のコップに注ぎながら思った。

 矛先がこっちに向いては困るので、口には出さないが。

 

「そ、そうですね……ボクはやっぱり……カズオさんの優しいところに惹かれたんだと思います……」

 

 ツタの質問に、クリムはポッと頬を赤らめながら答えた。

 あの日、クリムが天界から地上に落ちてきたあの日、寂しくて、辛くて、怖くて、必死になって助けを求めたクリムの声に、「勿論いいよ!」と速答してくれたカズオ……あの時の言葉を、クリムは一生忘れる事はないだろう。

 思えばあの時から既に、クリムはカズオの事を好きになりかけていたんだと思う。

 

「なるほどね。ヒック……やっぱり顔か。」

「いや……あの、ボクの話聞いてました? 女将さん。」

「聞いてる聞いてる。ヒック……」

 

 あ、これたぶん聞いてないやつだな。と、メイドリーは横目で見ながら思った。

 

「それじゃ続いてメイちゃん。いってみよー。」

「わ、私……ですか?」

「そう。メイちゃんの、カズオ君の一番好きな所……教えて?」

「……全部、です。」

 

 ツタの質問に、メイは顔を赤らめて速答した。しかし、その答えはツタのお気に召さなかったようで……

 

「だーめ。全部は無しよ。それじゃあつまらないわ。好きな所を“一つだけ”教えて♡」

「え……!?」

 

 全部は無し。そう言われてメイの頭は真っ白になった。何故なら、一つだけなんて、とてもじゃないが、そんなの、選べなかったからだ……

 

「……あぅ……」

 

 メイはカズオの……頼り甲斐のある所が好きだ。優しい所が好きだ。お母さんを助けてくれた所が好きだ。自分なんかの為に居場所を与えてくれた所が好きだ。あの赤い目が好きだ。声が好きだ。匂いも好きだ。ちょっと抜けてる所が好きだ。そう思わせておいて実はしっかりしている所が好きだ。エッチな所も好きだ。作った料理を美味しいって言ってくれる所が好きだ。

 好きじゃない所なんて見つからない……例えばカズオは、ジャンケンがとても弱く、お酒が一滴も飲めなくて、料理も壊滅的にヘタクソなのだが、そんな欠点も含めて、メイはカズオの事が全て好きなのである。

 好きで好きで好きで好きで、どうしようもなく大好きなのだ。

 

「……うゅぅ♡」

「? ……メイちゃん?」

「か、カズオさん……大好きぃ……♡」

「……へ?」

「らぁい好きぃ……♡♡」

「……あ、ダメだ。これは。なんかトリップしてる。」

 

 メイの小さな一つ目が、完全にハートの形となってしまっている。どうやらカズオの事を考えすぎて壊れてしまったらしい。

 一体何がどうあればここまで人を好きになる事が出来るのか……ある意味羨ましいが、流石にここまではなりたくないと、メイドリーは思った。

 

「青春ねぇ。うぃ~、ヒック……それじゃあ次は……全員の性事情について質問してみようかしら?」

「性事情!?」

 

 そして女将はもうべろんべろんに酔っぱらってしまっている。こうもなりたくないなと、メイドリーは思った。

 

 

 そうして今日も夜は更けていくのだった……

 

 

 




今さらだけどツタさんがちょっと、酔っぱらいキャラになりつつありますね……
感想、評価、いただけると嬉しいです。


あと、この前言ってた魂魄妖夢の短編小説もこのあとで投稿する予定なので、東方知ってる方がいれば、良ければそちらもどうぞ。ささっと書いただけのやつですが。
みょん。


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デコイの店へ

 デリベル公爵の冒険者依頼をこなし、アンデッド専門店で遊び終わったスタンク、ゼル、カズオ、ブルーズの四人は、久しぶりに中央街へと帰ってきた。

 

 そして久しぶりに食酒亭へと食事をしに行った、のだが……

 

「……」

「……あの……クリム?」

「!! は、はいっ! なんでしょうかカズオさん!? リンゴジュースのおかわりですか?」

「……いや、まあ、おかわりもだけど……何で俺と目ぇ合わせてくれないの?」

「え? ご、ごごご、ごめんなさい! ま、眩しすぎて、つい……!」

「いや、何が眩しいの!? ここ屋内だよ?」

 

 なんというか、クリムの様子がおかしかった。何故かカズオに対して頑なに目を合わせようとしないのである。

 かと思えば、ごくごくとリンゴジュースを飲んでいるカズオの事を、横目でうっとりと眺めていたりもする。

 それは傍から見ても、おかしな行動だった。

 

「……おい、クリムのやつどうしたんだあれ?」

「一週間以上カズオに会えてなくて、どこか頭のネジがおかしくなったんじゃねーの?」

「とうとうガチもんになったか……」

 

 どう見てもいつも以上にカズオの事を意識してしまっているクリムを見て、カズオと同じテーブルで食事中のスタンク、ゼル、ブルーズは怪訝そうな視線をクリムに向けた。

 そんな三人の視線にも気が付かず、クリムはドキドキと高鳴る鼓動をひたすら静めようとしていた。

 

(か、かっこいい……♡ カズオさんて、こ、こんなにかっこよかったでしたっけ!?)

 

 自らの恋心をようやく自覚してしまったクリムヴェール。

 クリムがカズオへの気持ちに気がついたのは、サキュバスタワーを出てすぐの事だったが、あの時のクリムはサキュバスに抜かれ過ぎでの酷い賢者タイム状態だった。

 しかし今は違う。ハッキリとカズオの事が好きだというのを認識しながら見るカズオの顔は、いつもの三割増しで輝いて見えた。

 

(お、落ち着けボク……! これは単なる、いつも見てたカズオさんだ。……うう……♡ かっこいい……)

 

 すーはーと深呼吸をして、なんとか気持ちを落ち着かせようとする。

 注意力が散漫になって、またお店に迷惑をかけたりする訳にはいかないのだ。

 

「おーいクリム……お前なんか情緒不安定っぽいけど、どした? 大丈夫?」

「……大丈夫……です。カズオさん。」

 

 明鏡止水。クリムはスゥーっと心を落ち着かせる……が。

 

「んー……そっか。まあ、大丈夫ならいいんだけどさ。……でも何か苦しい事があったりしたら、無理だけはしちゃダメだぞ? 困った事があったなら俺に言え。そんときゃ俺が味方になってやっから。」

「はふひッ!?♡♡♡」

 

 頭にポンと手を置かれ、耳元でそんなセリフを呟いてくるカズオ。しかもニッコリ笑顔のおまけ付き。

 あまりの不意打ちにクリムの“カズオラヴメーター”がブッ壊れた。

 

(あああああああああ♡♡♡ 本当にもうぅううう♡♡♡ この人はぁああああああああ♡♡♡♡)

 

 ブワアアッと全身から好きですオーラが溢れ出してしまうクリム。残念ながらカズオにそれは見えていない。

 しかし、第三者達にはクリムのそのオーラがしっかりと見えていたようで……

 

「「「うっわ……」」」

 

 スタンク、ゼル、ブルーズの三人はそんなクリムを見て盛大にドン引きするのだった。

 

 ついでに近くの席で給仕中のメイドリーも若干引いていた。

 クリムは先日カズオへの恋心を自覚したと言っていた。なので、カズオが冒険から帰ってきたら、絶対平常心で接客できないんだろうな~とは思っていたが……想像以上に酷かった。

 

 ちなみにメイは、カズオになでなでされてるクリムを見て、いいな~と思っていた。彼女もまた恋する乙女なのである。

 

 ……

 

 そんな感じでいつもよりも若干濃い目の食酒亭でのんびりしていると……

 

「ふぅ……それじゃあワシはそろそろ……」

 

 エールをごくりと飲み干し、ブルーズが椅子から立ち上がった。

 

「ん? どうしたブルーズ?」

「どっか行くのか?」

「サキュバス店に行くとか?」

 

 突然立ち上がったブルーズに、スタンク、ゼル、カズオの三人が首を傾げて声をかけた。

 するとブルーズはそれにコクリと頷く。

 

「ああ、ワシ前回のアンデッド店で、盛大にハズしてただろ? だから今回は久しぶりに、鉄板のオキニと遊んでこようかと思ってな……」

「ふーん。なるほど。ところでお前の鉄板オキニって誰だ?」

「白熊獣人のアイスちゃんだな。あのモフモフの毛並みといったら! それはもう……うへはははは!!」

「……そう……」

 

 ワオ~ンと雄叫びを上げ、そうしてブルーズはまだ昼間にも関わらず、上機嫌でサキュバス街へとくり出して行った。

 ちなみにブルーズのいうアイスちゃんとは、まんま白熊の見た目をしている獣人の娘だ。

 スタンク、ゼル、カズオ的にはNG判定な娘だが、犬獣人であるブルーズにとってはドストライクな嬢であるらしい。

 

「……そんじゃま、俺達も次に行くサキュ店について、考えるとしますか。」

「そだね。」

 

 人がエロい店に行くのを見ると、自分も行きたくなってくるのが男の理だ。

 という訳で、残ったスタンク、ゼル、カズオ、それにクリムをプラスした四人で、次にレビューしに行くお店を考える事に。

 

「さーて、どの店にしようか? そういえばクリム。お前、俺達が冒険に出掛けてる間、一人でサキュバス店に遊びに行ったりしなかったのか?」

「い、行きませんよ!」

「なんだ。もし行ってたらそれを参考に俺らもその店に行くのかどうか決めたのに。」

「だから行ってませんって!」

「なるほど。じゃあ俺らがいない間、クリムは一人でシコって性欲を発散させていたと。」

「はっ!?」

「くくく、それもどっかの銀髪イケメンの事を考えながらかな~?」

「!!? なっななっ!? す、スタンクさんもゼルさんも! 勝手なことばかり言わないでくださいよぉ!!」

「? どっかの銀髪イケメンて何?」

「カズオさんは考えなくていい事です!!」

 

 顔を真っ赤にして怒鳴るクリム。実際ここ数日のクリムはどっかの銀髪イケメン(カズオ)をオカズにオナニーしっぱなしだったという。

 シコシコではなく、クチュクチュの方でだが。

 

「もぅ……あ、えっと……そうだ! そういえば皆さんが出掛けてる間、カンチャルさんが色々な冒険者の酒場から、こんな物を集めて持ってきてましたよ!」

 

 クリムはこれ以上自分の性事情について話題を広げられてたまるかといわんばかりに、机の上に数枚の記事を並べた。

 逃げやがったな……と思いつつも、スタンク達はその記事に目を向ける。

 するとそれは……

 

『《トレントさんとHしよう》レビュー記事。』

『《ランプをこすって3発のおねがい》レビュー記事。』

『《あなたとふたりでニャンニャンタイム♪》レビュー記事。』

『《ヘイらっしゃい!筋肉山盛りあるよ!》レビュー記事。』

『《人間、ピチピチ、四十路娘》レビュー記事。』

 

 それは、スタンク達以外の冒険者らが書いた、サキュバス店のレビュー記事であった。

 それを見て、スタンクとゼルはグワッと目を見開く。

 

「は? オイオイオイ!! ふざけるな! コリャ俺らの企画の丸パクリじゃねーか!!」

「どこのどいつだ!? 文句言ってやる!!」

 

 他人の書いたレビュー記事を見て、これはパクリだと怒り出すスタンク達。

 訴えてやる! と、レビューを書いた奴らの名前覧へと目を向ける。

 

「おのれ、許せん!! エルフの『股棒世界樹(またぼうせかいじゅ)』めッ!!」

「いや、誰だよ!? 股棒世界樹って!? ペンネームじゃねぇか!?」

「これじゃあ訴えようがねぇ!! 他の奴は!?」

「この道一筋八千年……『昇天射精老(しょうてんさせろう)』だってよ。なぁにが八千年だ!? フカしてんじゃねーぞ! このノーム野郎!!」

「最強の合成淫獣……『狼満虎流象(ろうまんこるぞう)』だと? ブルーズにケンカ売ってんのか!?」

「天然無敗のインキュバス……『無限煮武放(むげんにぶっぱ)』だって。へー、俺以外にもインキュバスのレビュアーっているんだ。」

「言ってる場合かカズオ!! これはきっと、お前に対しての宣戦布告だぞ!!」

「えええっ!?」

 

 このように、書かれている名前は、どれもこれもがペンネームのそれであった。

 これではパクリ犯の特定は難しい。

 

「……ていうかこれ、全部別々のグループじゃねーか。」

「マジか……まあサキュバス店で遊んで感想書くだけだからな……」

「誰にでも真似できるっちゃ真似できるよねぇ……」

「「「う~ん……」」」

 

 さて、どうしたものかと……

 スタンク、ゼル、カズオは頭を捻って考える。

 

 

 

 

 

 

 結論。

 他の人のレビューも、普通に楽しむ事にした。

 

「お、この店良さげだな。」

「こっちのもいいぞ。全体的に高評価だ。」

「いいね! いいね!」

 

 色んな冒険者の書いたレビュー記事を見ながら、一行はワイワイとどの店に行こうかと相談を重ねる。

 他の人の書いたレビューも、こうして見ると案外参考になるのだ。

 

「……ん? オイ! これ見てみろよっ!」

「なに……って、何だここ!?」

「3グループがオール50点出してる!?」

 

 そんな風に、色んなレビューを見て楽しんでいたら、一つの店に対して、レビューした全員が10点満点を付けているという、とんでもないお店を発見してしまった。

 全員が満点を付けるだなんて、どう考えても尋常じゃない。一体どれだけ満足できる店なのか……クリムを含めた全員がごくりと生唾を飲み込む。

 

「おいおい、こんなの見たらもう行くっきゃねーだろ!!」

「どこ!? どこにあるの!? この店!」

「えっと……あ!ここ。魔法都市って書いてますよ。」

「魔法都市かぁ……徒歩で行くにはちょっと遠いな。」

 

 上からスタンク、カズオ、クリム、ゼルの順。

 オール50点という、とんでもなく気になる店を見つけたというのに、遠すぎて行けないという罠。

 さて、どうしようかと考えていると……

 

「よう、帰ってきたか! スタンク、ゼル、カズオ!」

 

 食酒亭の入り口に、いつものちっこい奴がいた。

 カンチャルである。

 

「その様子だと、お前らも行く気だろ? 50点の楽園によ!

 

 久しぶりに会って、最初に言う事がそれなのかと思わないでもなかったが、今は確かに全員が同じ店について考えている状態なので、スタンク達は揃って頷いた。

 

「はは、だと思ってよ、表にケンタウロス輸送隊を手配しておいたぞ! これなら4日で魔法都市だ!」

「マジか! でかしたカンチャル!」

「公爵の依頼で懐も無駄に暖かいしな。よし、行くか!」

「行こう!行こう! クリムも行くだろ?」

「え? あ、えっと……はい! カズオさん!」

 

 クリムは顔を赤くしつつもしっかりと頷いた。カズオの事が好きであると自覚をしたクリムであるが……しかし! それと性欲の発散はまた別の話なのである!!

 3グループがオール50点を出す店なんて、そんなの行ってみたいに決まっている。クリムのわんぱく棒は期待にムクムク膨らんでしまっていた。

 

「行っくぜぇッ!! 待ってろよ! 魔法都市!!」

「「「「おおーーッ!!」」」」

 

 

 

 

 

 

 そうしてケンタウロスに乗って移動する事、四日。

 一行は魔法都市へとたどり着いたのだった。

 

「ここが魔法都市か。」

「ようやくたどり着いたぜ!」

「流石に発展してるね。」

 

 魔法都市。その名の通り魔法文明が発達した都市であり、中央街と比べると街全体が綺麗に整備されているのが印象的である。

 

 ただ、そんな町並みより男達が気になるのは、やはりオール50点満点を叩き出したサキュバス店であろう。

 

「……なんだか、みんなが同じお姉さんを連れて歩いてる光景って……奇妙な感じですね……」

「そうだな。」

 

 今クリムが言った通り、この街を歩いているほとんどの人達は、等しく()()()()()()を連れていた。

 あっちで食べ歩きをしている人間も、こっちでベンチに座っているオークも、そっちでストリートダンスを踊っているエルフも、その誰もが、揃って同じ爆乳美女のお姉さんを連れているのだ。

 まるでたくさんのクローン人間がそこら中にいるみたいである。

 

「……まあ俺らも目的は()()だから何も言えないが。」

 

 街中にいる同じ顔、同じ体型のお姉さん達を見て、スタンクはニヤリと笑みを浮かべた。

 そう、あの光景こそが、今から行く店と深く関わりのある光景なのだ。

 

「いざ行かん。オール50点レビューの店!」

 

 そうして5分後。一行はお目当てのサキュバス店、《デミア魔法具店》へとたどり着いた。

 そこではたくさんの男達が行列を作ってわくわくとした様子で並んでいた。勿論カズオ達もその行列に加わる。

 

「はーい、みなさーん。今日もご来店、ありがとうございます♡ お並びの間に5000G、お釣りのない様ご準備願います。あとの詳しいシステムに関しましては、お連れ帰りになった『私』からゆっくりお聞き下さいね。」

 

 しばらく待っていると、そんな説明と共に巨乳美女のお姉さんが男達の前へと現れた。

 さっき街の人達が連れていたのと全く同じお姉さんだ。そんなお姉さんが、並んでいたお客の人数分出現したのである。

 勿論カズオの目の前にも一人現れた。

 

「よろしくねっ♡」

「おおうっ!?」

 

 目の前に現れた巨乳美女のお姉さんが、カズオに向かって手を繋いできた。

 見ると他のお客達も、カズオと同じように、それぞれ自分が購入したお姉さんに抱きつかれたり、腕を組まれたりしている。

 そう……ここのサキュバス店、《デミア魔法具店》は、たった5000Gで巨乳美女のお姉さんが()()()()購入できてしまうという、そんなとんでもないお店なのである。

 

 ……という訳で、お姉さんを購入した一行は、一旦解散とし、それぞれ自分が購入したお姉さんと共に、魔法都市をぶらつく事にしたのだった。

 

「……えーっと、それで、お姉さんは一体何者なの? クローン人間? 影分身? それともそっくりさんとか?」

 

 購入したお姉さんと二人きりとなったカズオは、さっそくとばかりに気になっていた事を質問する。

 巨乳美女のお姉さんが丸々一人買えるという店のシステム自体は、レビュー記事を読んだので知ってはいたのだが、そのお姉さんが全員同じ見た目をしているその理由までは書かれていなかったのだ。

 カズオの質問にお姉さんは愛想よく答えてくれた。

 

「そうですね。まず私は、身代わり魔法で作られた、魔道士デミア本体をコピーした“デコイ人形”なんですよ。」

「え? お姉さん、デコイ人形なの?」

「はい。」

 

 要するに、目の前のこのお姉さんは、魔法で作られた本物そっくりのコピー人形なのだという。

 

「へ~、どう見ても本物にしか見えないけど。」

「ふっふーん。これでも私は世界最高位の魔道士ですからね! 精巧に出来たデコイをたくさん作る事なんて朝飯前なのです!」

「……世界最高位の魔術を使ってやる事が、自分の分身を売ってのサキュ店営業なのか……」

「まあ研究費とか、いろいろこっちも物入りですからねぇ……」

 

 そう言ってデミアのデコイ人形はカズオの事を上から下までじっくりと眺め、ニヤリと笑った。

 

「それよりもぉ……お兄さんて、エッチなお店のレビュー記事を書いてる人ですよね~?」

「えっ? 知ってるの? 俺らのレビューの事。」

「もっちろん♡ 私って、知的好奇心が旺盛だから、お兄さん達の書いてる記事の事もちゃんと読んでるのよ。それでね……その中でも一番気になってたのが、あなたなんだぁ♡」

「俺!?」

 

 ダイナマイトバディのお姉さんに、一番気になってたんだ(ハート)などと言われてしまえば、ドキンと反応してしまうのが男心である。

 恐らくリップサービスであろうが、それでもドキドキはしてしまう。

 

「はは、なんか照れちゃうな。」

「お兄さん……カズオくんて呼ぶね? カズオくんてさ、噂だと、全属性に耐性があって、エッチ出来ない女の子はいないって話だけど、それって本当なの?」

「そんな噂があるのか……まあその噂は本当だよ。俺って炎属性でも氷属性でも普通に触れるし、この前は幽霊の女の子も抱いたからね。」

「幽霊を?」

「うん。最初は触れなかったんだけど、本気出したら普通に触れたから。」

「へぇ~……それは……とても興味深いわね。」

 

 今の話の一体何が面白いのか、デミアのデコイ人形はニヤニヤと笑っている。

 

「ふふ、それじゃあさっそくエッチしに行きましょうか♡」

「お? いきなりだね。」

「だってカズオくんのエッチなお汁が、私いっぱい欲しいんだもん♡」

「おおぅ……なかなか股間にくるような事を言ってくれる……」

「三日の間で、私にたっくさん精子、注いで欲しいなぁ♡」

「でへへ……ん? 三日の間?」

「うん。デコイ人形……つまり私の寿命が、だいたい三日くらいだからね。」

「へぇ。一日じゃないんだ。三日で5000Gならめちゃくちゃ安いね。」

「でしょ? まあ殴られまくったり、四肢切断なんかされちゃったりしたら、六時間くらいで消えちゃうけど。」

「発想が怖ッ!? 誰がそんな事するんだよ!?」

「……毎日数人はしてるよ?」

「え……マジで……?」

 

 いくら買ったデコイ人形の使い道が購入者の自由とはいえ、普通に生きて喋ってる者に対してそんな事をする人がいるとは……

 カズオは普通にこの世界の治安が怖くなった。

 

 

 ……

 

 

 そんなこんなでカズオとデコイ人形がやって来たのは、連れ込み宿屋……つまりはラブホテルであった。

 

「そーら、うへへへへっ♪」

「あんっ♡」

 

 部屋に着くやいなや、カズオはデコイ人形の事をベッドへと押し倒した。

 

「もう~♡ いきなりなの? まずはお風呂で汗を流したりとか……」

「NGプレイは無しなんでしょ? デミアさんのおっぱいがエロすぎて我慢できないから、何よりも先にまずはエッチがしたいな!」

「仕方ないなぁ♡ おいで♡ お姉さんがカズオくんの全部、包み込んであげるから♡」

「わーいっ!!」

 

 カズオはルパンダイブを決めて、デコイ人形に飛び付いた。そうしてビンビンのちんぽをデコイ人形の胸の間に挟ませた。

 

「きゃっ!? すっごい大きいちんちんね♡ 私の胸でも全部挟みきれないわぁ♡」

「それでもかなり挟み込まれてる。デミアさん、おっぱいのサイズは?」

「ジャスト100センチよ♡」

「OH! 1メーター!」

 

 やはり見た通り、このおっぱいはかなりの爆乳であった。

 もにゅんもにゅんとパイズリしながら、ちんぽの先っぽにチュッ、チュッとキスをしてくるデコイ人形。我慢汁をチュ~っと吸われる。

 

「おお、気持ちいい。それ、デミアさん、テクニシャン……!」

「んちゅっ♡ れろ……♡ 色んなお客さんの情報があるからね。男の人が喜ぶ場所はだいたい分かるの。」

「なるほどね。じゃあ俺が今考えてる事はなんでしょう?」

「んー? なんだろ?」

「正解は……もうおまんこに入れたい! でしたー!!」

「きゃあんっ♡♡」

 

 カズオはデコイ人形の服を剥ぎ取ると、まんぐり返しの体勢で足を開かせた。

 

「やだ……♡ 恥ずかしいよぉ……♡ こんな格好……♡」

「そんな事言いつつ、もう濡れてるじゃないか。」

「あぁん♡ だってカズオくんのおちんちん舐めてたらぁ……おまんこにおちんちん欲しくなっちゃってぇ……♡」

「よーし! それじゃさっそく入れてやる!」

 

 そうしてカズオは、デコイ人形のまんこへと、狙いを定め、一気にちんぽを挿入――

 

 

「………………………………へぁ?」

 

 

 ――挿入、したのだが。入れた瞬間、デコイ人形は光の塵となって消えてしまった。

 

「……は? え?」

 

 突然消えたデコイ人形に、カズオは間の抜けた声を出す。

 

「で、デミア……さん? あれ?」

 

 返事が無い。誰もいないようだ。

 

「……は? はぁあああああああああ!? ど、どゆことぉおおお!?」

 

 連れ込み宿屋の一室にて、一人ちんぽをいきり勃たせたカズオの叫び声は、誰にも届く事はなかったという……

 

 

 

―――――――――――――

 

チートインキュバス。カズオのレビュー。

 

●デコイ貸し出し店《デミア魔法具店》

 

三日間好き放題できるデコイ人形が買えるお店。だけど俺の場合、何故か一日も経たず、てかエッチする瞬間に消えてしまった。盛り上げるだけ盛り上げといてなんなのこの仕打ち?

0点

 

―――――――――――――

 

 

今回の点数。

 

スタンク ・10点

ゼル   ・10点

カズオ  ・0点

カンチャル・10点

クリム  ・9点

 

 

 

 




次話エロ。


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魔女(前編)

エロ



 ここはとある魔法研究所。そこではブラウン色の外ハネヘアーをした魔法使いが、性転換用の魔法薬を召喚したモンスターに運ばせていた。

 

「さてと、これで全部かな……」

 

 この魔法使いの名はティエス。カズオ達が以前訪れた、《性転換プレイ店》の受付をしていた人だ。

 ティエスはこの魔法研究所に、性転換薬を仕入れに来ていたのである。

 

「デミア先生。今年度の性転換薬原液、三千本の受け取り完了しました。証明書にサインをください。」

 

 トントンと扉をノックして、ティエスは部屋の外から魔法薬を作った魔道士へと声をかける。

 

「ちょいとティエス~。こっち来てー。」

「はい? あ、失礼します。」

 

 すると部屋の中から自分を呼ぶ声が聞こえてきたので、ティエスはそのまま部屋の中へと足を踏み入れた。

 研究所の中は、相変わらずよく分からない謎の魔法道具でいっぱいだ。

 

「ふんふふ~ん♪」

 

 そして部屋の中で椅子に腰を掛けて鼻唄を歌っているこの美女……クリーム色に桃色のグラデーションが入った長い髪の毛、エメラルドグリーン色の瞳、大きなバストに細いウエスト、そして服装はたくさんの目玉がついた服と帽子……

 彼女こそ、世界最高位の魔道士であり、現在スタンク達が遊んでいるデコイ人形店の店主でもある、デミア・デュオデクテット(本体)である。

 ちなみにデミアはティエスの魔法の師匠でもあった。

 

「ふんふ~ん♪」

「ご機嫌ですね。デミア先生。」

「ねえ、ティエス。アナタが前にお店に来たって言ってた、銀髪のインキュバスくん、いたでしょ?」

「銀髪のインキュバス?」

 

 デミアに問われ、ティエスは自分の過去の記憶を遡る。デミアが言っているのはあれだろう、人間、エルフ、ハーフリング、そして天使の少年と共に店にやって来たインキュバスの青年。

 たしかカズオと呼ばれていたか。

 

「ああ、はい。いましたね。彼が何か?」

「実はついさっきまでね、私の分身と遊んでいたのよ。カズオくん。」

「……はぁ。そうなんですか。」

「そしたらなんとね、カズオくんたらね、私のデコイ人形をね、一瞬で殺しちゃったのよ。おちんちんを使って。」

「はい?」

 

 ちょっと理解出来ない言葉が出てきたので、ティエスは首を傾げて聞き返した。いや、言葉の単語自体は理解出来るのだが、その意味がさっぱり理解出来ないのだ。

 

「おちんちんでデコイを殺す? 彼のイチモツが剣にでも変身したんですか?」

「違う違う。つまりね、おちんちんを入れられた瞬間、人形の耐久値を上回る快楽が発生したのよ。」

「……ごめんなさい。まだちょっとよく分からないです。」

「だから、カズオくんのおちんちんが気持ちよすぎて、入れられた瞬間に私のデコイ人形がキャパオーバーして消滅しちゃったの。」

「はいぃっ!?」

 

 意味は理解できたが、やはり意味が分からなかった。

 

「気持ちよすぎて消滅って……そんなのありえるんですか?」

「理論上、デコイ人形の耐久値を上回るほどの快楽を一気に流し込めれば一応は可能よ。だけどそんな事は普通に考えて出来っこないわね。インキュバスロードでも無理よ。」

「……それを彼はやってのけたと。」

「そういうこと。」

「……こっわ……」

 

 ティエスは思わず素のリアクションで引いてしまった。

 デミアは何故か嬉しそうだ。

 

「それでね、ティエス。ちょっとこれ見てよ。」

「……なんですか? それ。」

 

 デミアはニヤリと笑うと懐から一本の試験管を取り出した。その中には白く濁った液体がちょっとだけ入っている。

 ……何故かは分からないが、その液体を見ているとちょっとだけお腹の下辺りがキュンとした。

 

「これね、さっきカズオくんが出してくれた我慢汁。」

「え゛……!?」

「本番エッチの前にね、私のデコイ人形がカズオくんにパイズリフェラをしてあげたのよ。それでこれはその時に採取したお汁。」

 

 デミアのデコイ人形には、体内に転送魔法が仕込まれており、体の中に摂取した物質はこのように本体の手元へと転送できるような仕組みとなっているのである。

 しかし、その使い道がまさかの客の出した体液を手元に転送する為だったとは……ティエスはまたもや普通に引いた。

 

「……我慢汁って……そんなの取ってどうする気なんですか?」

「何言ってるの。精子はその生物の全情報が入ってる液体よ? 初見の種族を知るために、これほど優れたサンプルはないくらいよ。」

 

 そう言ってデミアは机の上に置いてあった、小型のダメージ床シートの上に、カズオの我慢汁を一滴ずつポタポタと垂らしていった。

 

「ほら、見てよこれ! 凄いわよ!!」

「……何がですか?」

 

 いつになく興奮しているデミア。

 

「闇と物理以外に強い耐性を持っていた天使くんのお汁も凄かったけど、カズオくんのはまさにケタ違いね! なんと噂通り、彼、本当に全属性に完璧な耐性を持っていたのよ!! 絶対に嘘だと思っていたのに本当だったわ!!」

「へ、へぇ……」

「こんなに知的好奇心がくすぐられた事はないわ! あぁん、サンプルが全然足りないっ! もっとカズオくんのお汁欲しい~♡ このお汁についてもっともっと研究したい~♡」

「……」

 

 研究好きもここまで来たら一種の病気だな……と、ティエスは思った。もちろんそんな事は口が裂けても言えないが。

 

「もっといっぱいカズオくんのお汁を集めたいんだけど、デコイ人形だとおちんちんをアソコに入れられた瞬間に壊されちゃうから……上手いことお汁を集められないのよ……」

「……そうですか……」

「ねぇティエス。何かカズオくんのお汁を効率的に集められる良いアイディアはないかしら?」

「はぁ……それじゃあもう、デコイ人形じゃなくて、デミア先生本人がエッチしに行ったらいいんじゃないですか?」

「へ?」

「あ……」

 

 しまった。馬鹿な事を言った。怒られる!!

 そう思ったティエスであったが……

 

「なるほど……それは盲点だったわね。」

「……えっ!?」

「そうね、それがいいわ。こうなったらもう、私が直接カズオくんのお汁を採取しに行ってやる!」

「ま、マジですか……」

 

 まさかの意見採用にティエスはヤバイ事言っちゃったかな……と若干後悔した。

 

「そうと決まればさっそく行ってくるわね!」

「え? い、今からですか!?」

「鉄は熱いうちに叩けって言うでしょ? それじゃあねー!」

「あ、ちょ……デミア先生!?」

 

 そうしてデミアはホウキの上に股がると、部屋を飛び出し、あっという間に空の彼方へと消えていってしまった。

 相変わらず未来に生き過ぎている師匠に、ティエスは小さくため息をつくのだった。

 

「はぁ……あ、そういえば性転換薬の受け取りのサイン……まだ貰ってない……はぁ……」

 

 

 

 

 

 

 そうして場所は魔法都市にある、とある連れ込み宿屋。その一室。

 そこでカズオは一人、絶望した顔でレビューを書いていた。

 

「……0点……と。」

 

 購入したデコイ人形を、一時間と保たず失ってしまったカズオの心は、まるで荒れ狂う日本海のようだった。

 ちんぽはギンギンなのに、挿入の瞬間に嬢が消えてしまうという、あまりにもあんまりな仕打ち。

 

「はーあ……これから三日間、スタンク達はデコイ人形のデミアさんとよろしくやるのかぁ……その間俺は一人で何してりゃいいんだよ……」

 

 こうなったら魔法都市にある全サキュバス店制覇の旅にでも出掛けてやろうかな……と、半ばやけっぱちでそんな事を考えていると……

 

 トントン

 

「ん?」

 

 部屋の外から扉がノックされた。

 ルームサービスか何かだろうか? と、特に何も気にする事なくカズオは扉を開けた。すると……

 

「この度はすぐに消滅してしまうようなデコイ人形を売り付けてしまい、誠に申し訳ありませんでした。」

「デミアさん!?」

 

 そこには、巨乳美女のお姉さん……つまりデミアが立っていた。

 

「は? え? あれ? ……さっき消えた、デミアさんのデコイ人形……?」

「いえ、私はデコイ人形ではなく、本体の方のデミアです。」

「まさかのご本人登場!?」

 

 デミア(デコイ人形)が突然消えたと思ったら、その数十分後にデミア(本物)が現れるというサプライズ。

 カズオの頭は現在盛大に混乱中である。

 とりあえず立ち話もなんなので、デミアには部屋の中へと入ってもらった。

 

「……えっと、それで……何で本物のデミアさんがここに?」

「カズオくんと……エッチしに来たの♡」

「ふぁっ!?」

 

 ……話を聞いてみると、エッチする寸前でデコイ人形が消えてしまったカズオが、あんまりにも可哀相だったため、デコイ人形ではなく、デミア本人がこうしてわざわざお詫びのエッチをしにやって来てくれたのだと言う。

 カズオはそれを聞いてちょっとだけ感動した。

 

「す、すげぇ……流石はオール50点の店……デコイ人形がダメだった場合、デミアさん本人が直接ヤリに来てくれるのか……アフターサービス行き届き過ぎだろ!?」

「ふふふっ♡ そう。凄いでしょ? (まあ、本当はカズオくんのお汁が欲しかったから来ただけなんだけど♪ 普段なら絶対こんな事しないし♪)」

 

 デミアの目的はあくまで研究対象(カズオ)の遺伝子サンプルを集める事だ。

 エッチするのはその過程でしかない。

 

(たくさんエッチをすれば、カズオくんは満足できるし、私もお汁をたくさん集められる……まさにWin-Winな関係ね♪)

 

 ニヤリと笑うデミア。

 カズオがそれに気が付く事はなかった。

 

「それじゃあさっそくエッチ、しましょうか♡」

「おおおっ!?」

 

 スルスルと衣類を脱ぎ捨てて、デミアはカズオの座るベッドの上へと上がってきた。大きな胸がたぷんと揺れる。

 

「私なら、途中で消えちゃう事もないから、デコイ人形と楽しむはずだった三日間を、本体の私が叶えてあげる♡」

「わぶっ!」

 

 そのままデミアはカズオの顔をパフッと胸で挟み込んできた。

 カズオはだらしないニヤケ面を晒しながらデミアの胸の中でくんくんと匂いを嗅ぐ。おっぱいの良い匂いである。

 

「ふへ……えへへ、今度こそ本当にエッチできるんすよね?」

「うん。カズオくんはどんなエッチがしたい? 流石にデコイ人形ほど好き勝手はさせてあげられないけど、おまんこの中にいっぱいドピュドピュ射精するようなエッチなら、いくらでもさせてあげられるよ?♡」

「マジすか!? やっほい! それさえ出来るのなら問題ナッシンですよぉッ!」

「きゃあんっ♡」

 

 カズオは先程デコイ人形にしたのと同じようにデミアの事をまんぐり返しになるように押し倒した。

 

「おおぅ……デミアさんのおまんこ……本物もめちゃくちゃ綺麗。」

「いやぁん♡ 恥ずかしいよぉ♡」

 

 カズオの両手がデミアのおまんこに添えられ、そのままくぱくぱと開け締めされる。

 カズオの指がアソコに触れているだけで、デミアはキュウンッと快楽を感じてしまった。

 

(これは、んっ……♡ 媚薬魔力ってやつかしら? それも今までに見たことの無いほどのすっごく濃い魔力ね……♡ 流石は私のデコイを一撃で持っていっただけはあるわ。 ワクワクしてきちゃった♡)

 

 未知なるものの存在に、デミアの研究者魂が強く刺激される。

 もっともっと知らない事が知りたい。身をもって体験したい。デミアはカズオという存在に興味津々だった。

 

(ふふっ♡ このままカズオくんとそのままエッチしてもいいけど……でも、気持ちよくなり過ぎて、何も考えられなくなっちゃったら流石に困るから……えいっ♡)

 

 デミアは自分に強い“快楽軽減魔法”をかけた。

 

(これなら大丈夫でしょ♡)

 

 快楽軽減魔法とは、その名の通り性的快楽を一時的に抑える魔法である。

 これでどれだけ愛撫をされようとも、魔法の効果が続く限り、デミアが気持ち良さを感じる事はほとんどなくなった。

 たとえ感じたとしても、ほんのちょびっとだけである。

 後はテキトーに感じている演技(フリ)でもしながら、三日かけて、目の前の男から精液をしこたま搾り取ってやればミッションコンプリートである。

 

「はぁはぁ、デミアさん、俺もう我慢できないから、ちんぽ……おまんこの中に入れていい?」

「……♪」

 

 さっそくとばかりに精液入手のチャンスがやって来た。

 

「いいわよ♡ 長い時間我慢させちゃってごめんなさいね? 今から三日間、私のおまんこはカズオくんの物だから♡ だからいっぱい中に、ドピュドピュ精液出してちょーだいねっ♡♡」

「まっかせなさーい!! それじゃあ、いっただきまーす!!」

「んぅっ♡」

 

 まんぐり返しの体勢のまま、カズオのちんぽがデミアのまんこへと添えられた。

 そしてそのまま、グププッと膣内にちんぽがめり込んでいく。

 

(んっ……私のアソコに合わせて、カズオくんのおちんちんが変化していってる……)

 

 ちんぽをまんこに入れられながら、カズオについてデミアは冷静に分析をしていく。

 快楽軽減魔法のおかげで、まんこもそこまで気持ちよくない。

 

(ふーん。純粋なインキュバスなら、おちんちんのサイズを大きくしたり、小さくしたりが可能らしいけど……ここまで見事に私のアソコにピッタリ合わせてこられるなんて……一体どうなってるのかしら? このおちんち……んっ?♡)

 

 ずぶずぶとちんぽが入れられていく。それに合わせて、デミアのまんこからじわじわとした快楽が溢れるように滲み出してきた。

 

(あ、あれ? んっ♡ 私、快楽軽減魔法……かけてるよね? なのに何で……んんんッ!?♡♡ え?嘘っ!? 快楽軽減されてるはずなのに、おまんこがちょっとだけ……気持ちいいっ!?♡♡)

 

 世界最高位の魔道士であるデミアの魔法は確かに凄かった。

 しかし、流石のデミアでも、カズオちんぽがもたらす快楽を100%シャットアウトする事は不可能だったらしい。かなり抑えられてはいるのだが、それでも普通に……いや、かなり気持ちいい。

 

(あ、やだっ!? これ、本当に気持ちいいかもっ!?♡♡)

 

 ちんぽが奥へと入ってくるにつれ、どうしようもない気持ち良さがお腹の奥から込み上げてきてしまう。

 

「あっ♡あっ♡あっ♡ 嘘っ!? き、気持ちいい……んんんッ♡♡」

「俺も気持ちいいよ……! デミアさんとのセックス……!」

「んぁああッ!?♡♡♡ ダメ、これ……ッ♡♡ お、奥まで、入って……届、ぐうんッ!?♡♡♡ あ、あぅぅぅ……♡♡♡」

 

 ついにカズオちんぽが全てデミアの中へと入り込んだ。子宮口をぶにゅっと押し上げるカズオちんぽ。

 その長さ、太さ、堅さ、熱さは全て、デミアのおまんこの為だけに変化した、デミア特攻用のオーダーメイドちんぽである。

 

「はぁ……♡はぁ……♡ やぁ……んぅっ♡」

 

 カズオとのセックスが、あまりにもしっくりきすぎた。気持ち良さと言うよりも、幸福感が強すぎる。

 

(や……やばいかも……♡♡)

 

 自分はもしかして、元々この男と一つの生き物だったのでは? 思わずそんな馬鹿な事を考えてしまう程にカズオとのセックスは具合が良かった。

 まるで生物として完成したかのような心地よさだ。デミアはキュンキュンとちんぽを締め付ける。

 

「はぁ~、やっぱりおまんこの中って落ち着くわ~。温かくて気持ち良くて最高。」

「んんぅっ♡ あうっ♡」

「……それじゃあ、そろそろ動くからね。」

「え? う、動く? んあああッ!?♡♡」

 

 とろけるような気持ち良さに身を委ねていると、突然カズオが腰を前後に動かし始めてきた。

 自分の中に入っていたイチモツが、ゾリゾリズゾゾと膣壁を抉り出す。

 

「ふああぁッ!?♡♡ あっ!?♡♡ んああんっ♡♡ な、何……これっ!?♡ アソコがっ♡♡あああッ♡♡ これ、凄い気持ちいい!?♡♡」

「これこそがセックスだよ! まず、ちんぽを奥まで入れて……」

「んんんんううぁっ♡♡は、入ってくるぅ……♡♡」

「そして引いていく!」

「はぐぐうううぅぅっ!?♡♡」

「そしてまた入れる!!」

「あッんんッ♡♡♡」

「引く!!」

「い゛おおおおッ♡♡♡」

「入れる!!」

「はぅんんッ♡♡♡」

「引く!入れる!引く!入れる!引く!入れる!引く!入れる!」

「ひにゃっ!?♡♡あひっ♡♡あんっ♡あんっ♡あんっ♡ああそれっ♡♡すごっ♡♡気持ちいいっ♡♡あうううんんッ♡♡♡」

 

 抜かれる瞬間も、入れられる瞬間も、どちらもとても気持ち良かった。

 そんな中でも一番気持ちいい……というか、幸せを感じる瞬間は、子宮の入り口にちんぽの先っぽがブチュッとキスをしてくる時だった。

 

「お、奥ぅっ♡♡奥突かれると……ッ♡♡んんぐぅッ♡♡す、すごく気持ちいい……ッ♡♡」

「よっし、それじゃあもっと激しく奥まで突くから!」

「ふぇあッ!?♡♡はぁあああッ!?♡♡♡あんっ♡んあッ♡♡ 気持ち……いいっ♡♡ ああんっ♡♡ 奥ッ♡♡奥がぁッ♡♡ 子宮の所がっ♡♡ズンズンッ♡♡気持ちいいのぉッ♡♡♡」

 

 赤ちゃんを孕む為の場所と、赤ちゃんの種を注ぐ為の場所が、ぶっちゅぶっちゅとぶつかり合い、激しいキスを何度も繰り返す。

 生物としての本能が、これを続ける事を強く望んでしまっているのが分かった。

 

「あ、あああッ♡♡カズオくんっ♡♡はげしっ♡♡」

「あー、まんこの中、気持ちー!」

「んにゃっ!?♡あんんっ♡気持ちいっ♡♡はんっ♡あぁんっ♡♡」

「ふぅぅ……! 締め付けが……キツくなってきた……!」

「はッ♡はッ♡はぅうんッ♡♡あっ♡あっ♡や、やだ……♡♡」

 

 快楽軽減魔法をかけているのに、何度も何度も子宮を突かれ、気持ち良さがどんどん高まっていってしまう。

 

「うっ♡あっ♡あっ♡あっ♡ああッ♡あっ♡か、カズオくんんッ♡♡」

 

 その結果、デミアの快楽メーターが絶頂寸前にまで登り詰めてしまった。

 膣全体がヒクヒクと蠢いて、子種汁を寄越せと強請り始める。

 

「はぁあっ♡♡ わ、私、もう、イッちゃい、そう……♡」

「くぅ……!! お、俺ももう……! そろそろ出そうかも……!」

「……はぁはぁっ♡♡ 出るの? あっ! うんっ♡ い、いいよっ♡ 出して♡♡(そ、そうだ……精液、貰わないと……)」

 

 いつの間にかデミアは普通にセックスを楽しんでしまっていた。

 絶頂寸前になって本来の目的を思い出せたので、デミアは自分の胎内に転送用の魔法陣を描いた。

 これで子宮の中に入ってきた精液をデミアは自分の研究所に置いてある試験グラスへと転送する事が出来る。

 

「はぁはぁ……♡♡ 私の中に、カズオくんのをッ♡♡このままっ♡♡い、いっぱい……♡♡」

「あ、ああ、出る……出すよ……!!」

「出してっ♡♡カズオくんっ♡♡私の子宮の中に……そう、そこっ♡♡  そこよっ♡♡ そこに……っ♡♡ もっと押し付けて……ッ♡♡♡」

「うぐっ……!!」

 

 カズオのちんぽの先っぽが、デミアの子宮口の入り口にめり込んだ。金玉がドクンと脈動する。

 

「ひぐぅうんッ!?♡♡♡ はッ♡♡あッ♡♡ そ、そこに……向かって♡♡ カズオくんの、精液を……はぁあんッ♡♡ んんんんんッ♡♡♡♡ あっ♡あっ♡」

「くぬぅ!ぐぎ!!くああああッ!!? あ!!出るぅうう……ッ!!!」

「カズオく――」

 

 ドビュルルルルルゥウッ!!ビュブウウッ!! 

 

「んふぁッ♡♡♡ふ……はあぁあああああああんんんッ♡♡♡あうッ♡あうッ♡おぁうーーッ♡♡♡」

「おおおおお!! 出る出るぅうううーーッ!!」

 

 大量の精液がデミアの子宮の中へとなだれ込んだ。ゴポゴポゴポと溜まっていき、あっという間に子宮の中はカズオの精液でいっぱいとなる。

 

(す、凄い量……♡♡ ここから、て、転送……しなくちゃ……)

 

 デミアはカズオにバレないように、子宮の中に溜まった精液の中から、およそ10%を自分の研究所にある試験グラスにへとこっそりと転送した。

 

(ふ、ふふふ……♡♡ カズオくんのお汁……ゲット……♡♡)

 

 10%とはいっても、カズオは一度に出すそもそもの射精量が物凄く多かったので、かなり大量のサンプルを転送する事が出来た。これは嬉しい誤算である。

 しかし、研究で使おうと思ったら、精液のサンプルはこれでもまだまだ物足りない。なのでカズオにはもっともっと大量に精液を提供してもらう必要があるだろう。

 

「はぁはぁはぁ……♡♡」

 

 ……しかし、それにしても気持ちいいセックスだった。

 お世辞抜きに、こんなに満足の出来るセックスは、デミアの人生史の中でも初めての経験である。

 “快楽軽減魔法”をかけた状態これなのだから、もしも魔法を解いた状態でセックスしたらと思うと……

 

(ど、どれだけ気持ちいい事になるのかしら?)

 

 決して興味が無いという訳ではないが、それをしてしまうと、何か取り返しがつかない事態になってしまう予感がするので、カズオとのセックスは引き続き快楽軽減魔法をかけっぱなしで行うのがよさそうである。

 

「はぁはぁ……♡ うふ♡ いっぱい出たね♡ ……それじゃあエッチも終わった事だし、これからどうしようか?」

「え?」

「一旦シャワーでも浴びて、観光にでも行く? カズオくん、魔法都市は初めてなんでしょ? この都市の名所とか、私色々知ってるよ♡」

 

 カズオがデミアの体を好き勝手に出来る期間は三日間。

 しかし、常識的に考えて三日の間、ずっとエッチだけをヤリ続ける事は不可能であるので、必然的にイチャイチャしたりデートしたりがメインになるだろうとデミアは考えていた。

 しかし……

 

「いんや。せっかくだけど、俺はこの三日間、この部屋から出る気はないよ。」

「え?」

 

 まさかの引きこもり発言。

 じゃあカズオくんは部屋の中でずっとイチャイチャしたいのかな~と思っていると。

 

「というか俺、この三日間はデミアさんのおまんこの中から、ちんぽを抜く気はないから。」

「……はい?」

「三日間……ずっとセックスし続けるつもりだよ。俺は。」

「え? 三日間? ずっと? え?え? ど、どういう事?」

 

 デミアは混乱している。

 

「俺さ、この前幽霊のサキュ嬢とエッチしたんだー。」

「……言ってたね。デコイ越しに聞いてた。」

「それでさ、そん時にまあ色々あって、ちんぽが七時間くらいおまんこの中から抜けなくなったのね。」

「……へー?」

「それでさ、その時に思ったんだ。これ、長時間セックスのギネス狙えるんじゃね? って。」

「……ぎねす?」

「だから俺はこの三日間、ずっとデミアさんと繋がったまま生活をしてみようかと思うんだ!! 目指せ! 72時間ぶっ続けセックス!!」

「72時間ぶっ続け!!?」

 

 デミアは流石に冗談だろと思った。しかし、カズオの目はマジのそれであった。

 それどころか、カズオはとても良い笑顔で……

 

「デミアさんさっき、おまんこの中にいっぱいドピュドピュ射精するようなエッチなら、いくらでもさせてあげられるよ?(ハート)って、言ってくれてたもんね? いやぁ、流石に一人の女の人のおまんこの中に三日間もハメっぱなしは俺も初めての経験だけど、それに付き合ってくれるなんて、とっても嬉しいよ! ありがとうデミアさん!」

 

 ……そんな事を言ってきた。

 いや、確かにいくらでもとは言ったが、流石に限度という物があるだろう。

 

「え、えっと……カズオくん……ちょっとい――」

「それじゃあさっそく抜かずの二回戦目、始めちゃおうか!」

「へ? ぃひやッ!?♡♡ あッ♡♡あああっ♡ちょ……ッ!?♡♡んあっ♡♡か、カズオくんんんっ!?♡♡」

 

 いきなりまた腰を動かし始めたカズオに、デミアは慌てて“快楽軽減魔法”が自分にかかっている事を今一度確認した。

 

(せ、精液のサンプルが思ってた以上にたくさん手に入りそうなのは嬉しいけど、72時間もぶっ続けとか、耐えられるの? 私? い、いや……私なら耐えられる……わよね!!? 何日も寝ずに魔法の研究を続けた事だってあるし!!)

 

 デミアはさらに、体力上昇、防御力上昇、身体能力上昇など、かけられるだけの補助魔法を自分の体へと重ねがけしまくった。

 まるで単騎でドラゴンでも討伐しに行くのかと言わんばかりのバフの嵐だ。

 

(わ、私は世界最高位の魔道士……! おちんちんなんかには、絶対負けない……!!)

 

 こうして、カズオとデミアによる、三日間セックス生活はスタートされたのだった。

 

 

 

 




次話もエロ。


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魔女(後編)

エロ。
過去最多の文字数です。



 場所は魔法都市にある、とある連れ込み宿屋。その一室。むせ返るような性臭と熱気が蔓延しているその部屋の中で、カズオとデミアはベッドの上にて裸で絡み合っていた。

 

「ふぅ……く、ふぅ……!」

「んぁあ……っ♡♡は、あぁ……っ♡ぅあ……♡♡」

 

 カズオが、デミアのまんこにちんぽを挿入し、72時間抜かずの耐久セックスを開始してから、およそ二時間が経過していた。 

 

「ぬっ、くふっ、デミアさんの、気持ちいい……!」

「ふっ♡んゅううぁっ♡♡はぁああっ♡♡お、奥ぅうぅ……♡♡♡」

 

 デミアの裸体に正面から覆い被さったカズオは夢中でパチュパチュと腰を振り続けている。

 二人の結合部からは、長時間出し入れを続けてきた証拠として、ぐぷぐぷと泡立った愛液が溢れ出していた。

 

「はぁはぁ……デミアさん、おっぱい触らせて。」

「ふにゃっ!?♡♡ やぁんん……ッ♡♡あっ♡あっ♡揉みながらなんてっ♡♡そんな……っ♡♡んああッ♡んぅう~~っ♡♡」

 

 汗まみれでべったりと密着させ合っていた上半身を起こし、カズオはデミアのたぷんたぷんに実った爆乳へと両手を伸ばす。

 大きい癖に、仰向けになっても形の崩れないそれは、見事な美巨乳である。カズオはそんなデミアの乳房を正常位の体位で繋がったままぐにゅりと揉んだ。

 ちんぽをまんこに入れた状態で揉むおっぱいはどうしてこうも気持ちいいのか……カズオは腰を振りながらデミアの胸を嬉しそうに揉みまくる。

 

「おおぉう……! おっぱい柔らかっ!おまんこ気持ちいい……マジでこれ、最高……!」

「ふぁあッ♡♡ひぃんんッ♡♡♡あっ♡あっ♡あっ♡あっ♡んんんッ♡♡♡こ、これぇ……♡♡凄いよぉ……♡♡いやぁあぁんっ♡♡♡」

 

 そして勿論、揉まれながら突かれている側も気持ちがいい。アソコと胸、両方からの刺激にデミアの体はビクビクと震え出す。

 数多のおっぱいをたくさん揉んできたカズオの乳揉みテクニックは、単純にめちゃくちゃ上手いのだ。

 

「ああっ♡ああッ♡♡ 気持ち……イイぃぃ……ッ♡♡♡」

 

 体の内側へと送り込まれ続ける快感に、デミアの膣がキュゥンッ♡と反応を示す。

 

「ぬふっ、ぁぁ……!?ま、まんこが、めっちゃ締まってきた……!!」

「ふあっ!?♡♡はぁああんッ!?♡♡♡お、おちんちんが、ふ、膨らんで……ッ♡♡♡はぅああああッ♡♡♡」

 

 ググググッ、ギュギュゥッ♡

 ちんぽがまんこを押し広げ、まんこがちんぽを締め付ける。相反した動きでお互いがお互いに限界が近い事を伝え合う。

 

「うううぐぐッ!!で、デミアさん、俺、もう……!!」

「はぁッ♡はぁッ♡いいよッ♡♡カズオくん♡わ、私ももう……イキそうだからっ♡♡♡んぅうッ♡♡だ、出しへっ♡♡♡」

 

 子宮の入り口に、ちんぽの先っぽがムッチリと押し付けられる。――瞬間、二人はブルリと腰を震わせた。

 

「んんッ!! 出……る……ぐっ……!!」

「うッ♡♡ううう……ッ♡♡ううううううううううううッ♡♡♡♡」

 

ビュグルルルゥウッ!!ドッピュゥウウッ!!

 

「くッぬぅう……!!」

「うううううッ♡♡♡ううあああッ♡♡うあぁ……ッ♡♡す、ごい……量がぁ……ッ♡♡♡」

 

 射出。しっかりと子宮口とちん先を密着させ合いながら、カズオは大量の精液をデミアの中へと解き放った。

 ドクンドクンと胎内で精液が渦を巻く。抜かずの耐久セックスを開始してからおよそ二時間弱……もう何度も射精しているというのに、カズオが出す精液の量と濃さはいっこうに衰えを見せない。

 

「ぬぅぅ……!!ま、まだ出る……!!」

「ううううッ♡♡♡う、うううううッ♡♡♡うぐうううッ♡♡」

 

 そうしてデミアは、ドクドクドクと精液が入ってくるのを、しっかりと子宮で感じていた。

 

(はぁ、はぁ……♡♡ やった♡ またカズオくんのお汁、たくさんゲット……♡♡)

 

 ……カズオとのセックスの目的が、その遺伝子サンプルの入手であるデミアは、子宮の中に溜まった大量の精液にご満悦の表情だ。

 出してもらった精液を、カズオにバレないようにこっそりと子宮の中から自身の研究所へと転送していく。

 

 ドクンドクン……ドクンドクン……

 

「……っふはぁ……! 気持ち良かったぁ……」

「はぁ、はぁ……♡♡ もう……カズオくんたら、ホント絶倫なんだからぁ……♡♡♡」

 

 デミアの計画は、今のところかなり順調であると言えるだろう。

 最初の方こそ今まで味わった事のない快楽と幸福感で色々とうろたえたりもしてしまったが、『快楽軽減』、『身体能力上昇』、『耐久力上昇』、などなど……様々なバフを自分の体にかけまくった結果、デミアはカズオとのセックスにも、なんとか耐えられるようになったのである。

 

(72時間耐久セックスがしたいとか言われた時は、どうなる事かと思ったけど……これなら……♪)

 

 デミアの使う本気の補助魔法(バフ)は、カズオとの【死ぬほど気持ちいい最強セックス】を、【普通に気持ちいいセックス】程度にまで抑え込む事に成功していた。

 元の気持ちよさから考えると、これは信じられないほどの軽減率である。

 やはり世界最高位の魔道士の実力は伊達ではなかったのだ。

 

(ふふっ♪ 普通に気持ちいい()()のセックスなら、三日間どころか、一週間だってヤリ続けていられるわね。)

 

 余裕だな……と、この時のデミアは、今のところそう思っていたのだった。

 

 

 

 

 

 

 二人が抜かずのセックス開始して、およそ8時間が経過。只今の時刻は、午後八時である。

 

「はぁ、はぁ……デミアさん。気持ちいい……!」

「あぁあぁんっ♡♡うぅ……♡は、あぁっ♡♡ふ、くぅううう……♡♡♡」

 

 カズオとデミアは、あれから休む事なくひたすらセックスを続けていた。

 

「ぬぅ、そろそろまた……出そう……!」

「やぁぁ……♡♡はぁはぁはぁっ♡か、カズオくん……ちょっとま――」

「出るッ!!」

「ふにぃいいいいいいいいいいいッ!?♡♡♡♡あ、あああああああああッ!?♡♡♡♡」

 

ビュグルルルゥウッ!!ドッピュゥウウッ!!

 

 大量の精液がデミアの子宮内にて迸る。もう何回目の射精なのかは二人とも覚えていない。

 とにかく、この六時間の間で、カズオはデミアの中に何度も何度も何度も何度も射精を繰り返した。そりゃもう何回も。

 

(はぁ……♡はぁ……♡き、キッツ……♡♡)

 

 結果、デミアは早くもカズオとの耐久セックスに苦痛……ではないが、キツさを感じていた。一週間くらい続けていられそうだとか馬鹿な事を考えていたのが、疾うの昔に感じる。

 カズオとのセックスが嫌になったとか、そういう訳ではない。むしろカズオとのセックスはとても気持ちよくて幸せである。

 ただ、気持ちいい時間がずっと続いているので、休める時間が全く無いのが問題なのである。常に気持ちいいので、頭が全く働かない。これは何事に対しても知識欲を求めるデミアからしたら、あり得ない事態であった。

 

「はぁはぁはぁ……♡♡」

「ふぅ、出た出た。デミアさん、次はバックでヤリたいから、後ろ向いて。」

「はぁはぁはぁ……♡♡」

「ねぇ聞いてる? デミアさん。ほら、向き変えるよ。よいしょっと。」

「んあぁううううっ!?♡♡」

 

 息絶え絶えなデミアの体をカズオはグイッと持ち上げた。そしてちんぽがまんこから抜けないようにしながら、器用にデミアの体を横向きに回転させ、正常位からバックの体位へと移行。

 カズオはすぐに腰を動かし始める。

 

「あ~~、気持ちいい~~。後ろからのセックスも最高だよね。」

「あひゅッ!?♡♡おあっ♡♡あひゃッ!?♡♡まっ、まっへ♡♡カズオく……んぁあッ♡♡あんっ♡やだあッ♡♡あぁあんッ♡♡♡」

 

 射精が終わるとすぐに次のセックスが始まる。

 普通、男は一度射精をしたら、しばらくの間、ちんぽに休憩時間が必要になるはずだ。

 しかし、カズオにそんな休憩時間は全く必要無い。射精を終えたらノータイムで次のセックスへと移行できるのがカズオクオリティ。

 

「あっ♡あっ♡んやっ♡あっ♡あああッ♡♡う、ああんッ♡♡あっ♡やんッ♡♡ひぁあああッ♡♡♡」

 

 魔法のおかげで、【死ぬほど気持ちいい最強セックス】が、【普通に気持ちいいセックス】くらいにまで抑えられているデミアであるが……しかし、普通に気持ちいいセックスでも、休み時間もなく六時間もぶっ続けでヤラれてしまえば、流石のデミアだって息があがってしまう。

 単純に体力が減っただけなら魔法で回復できるのだが、六時間ずっとほじくられ続けたおまんこの気持ち良さは全く回復しない(ひいてくれない)

 

「お、おちんちんッ♡♡動きッ♡♡早いぃいッ♡♡」

「くぅう! 気持ちいい! 後ろからだとリズミカルに突きやすいよね。おまんこ。」

「はうぁあああッ!?♡♡♡わ、わかんにゃいよぉッ♡♡もうずっとっ♡♡激しく、突かれてりゅッ♡♡♡はっ♡♡ああッ!?♡♡♡イクッ♡♡イキそうッ♡♡」

「デミアさんておっぱいはもちもちだけど、お尻はすべすべなんだね。」

「へふッ!?♡♡ひゃあんんぅッ!?♡♡い、今お尻触っちゃ♡♡やらぁあッ♡♡」

 

 六時間かけて高められたデミアの体は、もうどこを触られても感じてしまうほど敏感な体となってしまっている。

 バックで犯されながらお尻を撫で回されると、それだけでデミアはビクンと軽くイッてしまう。もうそこら中が気持ちいい。

 

「そぉら!そらそらそらそら!」

「はぁうううッ♡♡♡激しひッ♡♡♡おまんこ壊れるッ♡♡うああッ!?♡♡あっ♡あんんッ♡♡♡」

 

 尻を撫でて興奮したのか、カズオの腰の動きがどんどん加速していく。腰振りに合わせて、バチュンバチュンと肉と肉が打ち合う音が部屋の中で木霊する。

 休みなく続くセックス音。なんとか堪えきろうとしたデミアであったが、ずっと続く腰の動きにとうとう耐えきれなくなってしまい、そのまま無惨に絶頂してしまう。

 

「ふぁああああああああああッ♡♡♡♡い、イクッ♡♡イクぅうううううッ♡♡♡♡」

 

 ビクンッビクンッビクンッ♡♡

 

「おぉお!すごい締め付け!……じゃあ俺もっ! オルァアっ……!!」

「へひぁっ!?♡♡♡」

 

ビュグッ!ビュルルルゥウッ!!ドッピュゥウウッ!!

 

 デミアの絶頂に合わせて、大量の精液を射精するカズオ。

 

「ふッほあああッ!?♡♡♡い、今イッてぅのにッ♡♡あああああッ!?♡♡♡今出されはらッ♡♡♡ぎ、ぎ、ギモヂイイイィィッ♡♡♡♡」

 

 カズオとのセックスで一番気持ちいいのは中出し……つまり、子宮に精液が注ぎ込まれている今のこのタイミングだ。

 なのでデミアは、慌てて中に出された精液を子宮の中から研究所へと転送した。

 カズオの遺伝子サンプルが欲しいからではない。ちょっとでも気持ちいい時間を減らす為に、出された精液が子宮に溜まってしまう前に、連続で精液を転送していく。

 

(転送っ♡♡転送ぉおおっ♡♡♡て、てんそぉおーーッ♡♡♡♡)

 

 こっそり精液を採取していた事がカズオにバレてしまうかもしれないが、そんな事はもはや関係ない。

 デミアは出された精液を次々に研究所へと転送していった。精液漬けになった子宮はそれだけ気持ちよくてヤバイのだ。

 

(くぅううッ♡♡転送ッ♡♡転送ッ♡♡転送~~ッ♡♡♡)

 

 デミアは一度子宮の中身をカラッポにしたかった。

 子宮の中に溜まっている精液を一旦全て研究所へと転送する。綺麗になる子宮。……しかし、カラにした瞬間、すぐに追加の精液が子宮の中へとなだれ込んできた。カズオの射精は長いのだ。

 カラにしてもカラにしてもしつこく精液が入ってくる。

 

(ああもうッ♡♡多いッ♡♡多いッ♡♡多いってぇえええッ♡♡♡)

 

 デミアは半泣きになりながらカズオの射精が止まるまでひたすら転送を続けた。

 

「はぁはぁはぁはぁ♡♡ や、やっと止まった……♡♡♡」

「……ふぅっ、出た出た。」

 

 そしてようやくカズオの射精が終わる。

 デミアの体はまだヒクヒクとイキ続けているが、とりあえず一番気持ちいい時間はなんとかやり過ごすことができ――

 

「よし、じゃあこのまま続けてもう一回戦、いくよ!」

 

 ……できなかった。

 カズオとのセックスにインターバルは存在しない。射精が終わった次の瞬間には、カズオはもう腰を動かし始めていた。

 

「ひぃいっ!?ま、まっへぇええッ♡♡♡カズオくんんんッ♡♡♡きゅ、きゅーけーッ♡♡♡おおおおッ!?♡♡♡おまんごきゅーけーッ♡♡ひぁああぁあッ♡♡♡気持ちいいぃいッ♡♡♡まだイグぅううううッ!?♡♡♡」

「あー、デミアさんのおまんこきもちー。気持ちいいから、もう出しちゃうね!」

「へあッ!?♡♡い、今子宮綺麗にしたばっかりッ!?♡♡やだっ♡♡おちんちん膨らんで……だ、出すのらめぇええええッ♡♡♡」

 

ビュグルルルゥウッ!!ドッピュゥウウッ!!

 

「みゃああああああああ~~ッ!!?♡♡♡♡」

 

 長い中出しが終わったと思ったら、すぐに次の長い中出しがやって来る。

 せっかく空にした子宮の中に、物凄い勢いで精液が注ぎ込まれる。

 

(気持ちいいいいッ♡♡気持ちイッ♡♡ぎんもぢいいぃいッ♡♡も、もう気持ちいいの、いらないッ♡♡うううキモチイィイイッ♡♡♡)

 

 急いで精液を研究所へと転送。しかし、転送しても転送しても次から次へと子宮の中に精液が入ってくる。

 デミアだからポンポン使えているが、転送魔法は意外と難易度が高い魔法である。ちょっと詠唱に手間取っていると、その隙にドバーッと精液がなだれ込んできて子宮が一瞬で満タンにされる。

 

「は、はひ……ッ♡♡ふぁ……♡♡♡ほふぅ……ッ♡♡」

「おぉう、出た出た。気持ち良かった……」

 

 とても満足気な表情をしながら、カズオはビュルルッと、最後の一滴までデミアの中に精液を出しきった。

 

「それじゃあ、もう一回戦イこうか!」

「ひぃいいいっ!!?♡♡♡」

 

 そしてすぐにまたカズオの腰が動き出した。今イッた所だろうが! ふざけるな!!

 これ以上されたら絶対におかしくなる。頭が。なのでデミアは慌ててカズオへとすがり付いた。

 

「ま、まま、待ってッ♡ カズオくんッ♡♡ お願い待ってッ♡♡♡ え、えっと……お腹! 私お腹すいたの!!」

「……へ?」

 

 何の脈絡もなく、デミアが「お腹すいた」と言い出した。それを聞いて、カズオはようやく腰の動きを止めた。

 セックスに夢中で気が付かなかったが、現在時刻は晩御飯の時間である。

 

「……あ~、そういえば俺達、ずっと何も食べないでヤり続けてたのか。」

「はぁはぁ……♡ そ、そうっ! だから、はぁひぃ……♡♡ だ、だから、一回……食事休憩、しましょ? ね? はぁはぁ……♡」

「うん。そだね。そうしよっか。」

「ふひゅぅ……♡」

 

 ホッと安堵するデミア。正直……おまんこが気持ち良すぎて、今自分がお腹が空いているのかどうかは、よく分からなかったが、とりあえずこれでカズオの腰の動きを一旦止める事には成功した。

 ちんぽはまんこの中にハマったままだが、腰が動いてるのと動いていないのとでは、気持ち良さが雲泥の差なのである。

 

「……はぁはぁ……っ♡♡ そ、それじゃ、カズオくん……ご飯は、ど、どうしようか?」

「そだねぇ……じゃあルームサービスでも頼もっか。デミアさんは何食べたい?」

「食べるのに……時間がかかる物がいい……」

「……難しい注文だね……」

 

 ここの連れ込み宿屋では、ルームサービスとして料理の注文をする事ができる。

 カズオは部屋に置かれていた魔法道具を使い、宿屋のフロントに特盛のピザを注文したのだった。

 

「そいやっ!そいやっ!そいやっ!」

「あんっ♡やんっ♡あっ♡ふぁあんっ♡」

 

 ピザが届くまでの間は、勿論セックスをして時間を潰す。食前の運動として対面座位でズコズコエッチ。

 

(が、頑張れ私……ッ♡♡ あ、あとちょっとでピザが届く……ッ♡♡ ピザが届いたら、食べてる間は、こ、腰が止まりゅ……ッ♡♡♡)

 

 あとちょっとで食事休憩。それだけを希望にデミアはひたすら気持ちいいのを我慢し続けた。

 そしてようやく――

 

「お待たせいたしました。ご注文のデラックスピザです!」

 

 30分ほどして、注文していたピザが届いた。

 ピザを持ってきてくれたのは、この宿屋で働く犬獣人の女性スタッフだった。

 

「失礼しま――うっわ!?♡♡♡」

 

 部屋の中へと入ってきた瞬間、犬獣人の女性スタッフはビクリと全身を震わせた。部屋の中に充満していたカズオとデミアによるセックス臭に思わず軽イキしてしまったのだ。

 

(な、ななな!? 何なのこの部屋!? 匂いがエッチ過ぎる!?)

 

 いくら自分が鼻のよく利く犬獣人だからといって、部屋に入っただけでイッてしまうなんて……これはない。

 この部屋を借りた者達はいったいどんなスケベなセックスをしていたのだろう。

 

「ぴ、ピザ……こ、ここに置いておきまひゅね……♡♡ そ、それじゃあごゆっくりィッ!!」

 

 犬獣人スタッフは、そのまま逃げるように部屋を出て行くのだった。

 

「ん? あ! やっとピザきたよ。デミアさん。」

「ぴ、ぴざぁ……?♡♡」

「うん。せっかくだし、このままベッドの上で食べよっか。」

「わ、分かったわ……♡♡」

 

 届いたピザを、デミアは魔法で手元へとたぐり寄せた。念願の休憩タイムだ。

 ピザの箱をパカッと開けると、中から美味しそうな匂いが飛び出してくる――が、すぐに部屋の中のセックス臭と混ざりあった。

 

「カ…ズオくん……はぁはぁっ♡ た、食べてる間も、おちんちんは……ふぅぅ……♡♡ お、おまんこの中に、入れっぱなし……なのよね?♡♡」

「そだよ。72時間、ずっとハメっぱなしの予定だからね。」

「じゃ、じゃあ一つだけ……食べてる間は、その……腰は、動かさないで欲しいの……ほら、食べてる物が、喉に詰まっちゃったら危ないから……♡♡」

「あ~、なるほど。そだね。分かった。じゃあ食べてる間は腰は動かさないでおこう。」

 

(やった!!)

 

 デミアは心の中でガッツポーズを決めた。これで食べてる間は本格的に休憩が出来る。

 腰さえ動かされなければ、バフの効果も相まっておまんこが快楽を感じる事はほとんどない。射精だってされないはずだ。

 そんな風に考えていると……

 

「あっ! じゃあさ、デミアさん。腰動かさない代わりに、キスしながらピザ食べようよ。」

「……へ?」

 

 カズオが笑顔でそんな提案をしてきた。キスしながらピザを食べる……とは、どういう意味だ?

 快楽漬けの頭で、デミアがその言葉の意味について考えていると……

 

「そんじゃ、いただきまーす。あむっ!」

「あ……」

 

 カズオはピザを一切れ掴み、さっそくとばかりにそれを自分の口の中へと運んだ。

 そして――

 

「もぐもぐっ、んぁ……ほら、デミアさん、口開けて……んちゅっ」

「ん!? はぶうんッ!?♡♡ ん、んんんんーーッ!?♡♡♡」

 

 ピザを口に含んだまま、カズオはデミアにキスをした。

 口の中のピザが、デミアの口の中に送り込まれる。つまりは口移し。

 

(き、キスしながら食べるって……そういう意味!?)

 

 突然の事態に慌てるデミア。しかし有無を言わさずカズオはそのままデミアとピザキスを続ける。

 

「か、かじゅおく……んんんッ!?♡♡♡」

「もぐっ、ぐっちゅ、ぬぢゅ……んぐ……」

「ん……♡んぢゅるっ♡んぐぅ……♡もぐもぐ、ぐちゅぐちゅ……♡♡あぐっ♡ぐぢゅるぅ……♡♡」

 

 カズオの口から送られてきたピザ……それをデミアは仕方なく咀嚼した。カズオの唾液が混じった噛みかけのピザは、物凄くエロい味がした。

 どんな味だよと思うかもしれないが、エロいとしか言いようがない味なのだから仕方がない。

 

「んぐぅううッ♡♡♡おぐぢゅっ♡♡あぐぅん……ッ♡♡♡」

 

 キスしながらピザをぐちゃぐちゃになるまで噛み潰し、そして嚥下。

 デミアのカズオとのファーストキスは、ピザの味。ロマンチックさのカケラも無いが、ゾクゾクとした性的な興奮度は凄まじかった。

 

(こ、こんな……エッチで、下品で、行儀の悪い食べ方ぁ……っ♡♡♡)

 

 胡座をかいて座るカズオの膝の上に、デミアはカズオと向かい合うようにして座っている。

 お互いの顔がすぐ目の前にある対面座位の体位なので、物凄くキスが捗ってしまう。

 

「はぁはぁ……♡♡ か、カズオくん……エッチすぎるよ……♡♡」

「嫌だった?」

「嫌……ではないけど……エロすぎて……

「じゃあ続けるね。あむっ、もぐもぐ、んむぅっ」

「んむぅっッ!?♡♡んやっ♡♡ぐぢゅぐぢゅ……♡♡んぐじゅぅ……あぶぅ♡♡」

 

 ピザを口に含んではキス。ピザを口に含んではキス。口移しで食べさせ合う。それだけでデミアの胃袋……ではなく、子宮袋はキュンキュンと反応してしまった。

 

「んんんぅッ♡♡ぐぢゅぐぢゅっ♡もぐっ、ごくん♡はぁぁん……♡♡」

「もぐっ、ぐちゅぐちゅ……んちゅっ、れろれろ……」

「んぁうっ!?♡♡ちゅ……れろれろ……♡♡ぐぢゅぐぢゅ……♡♡」

 

 食欲を満たしながら性欲を満たす。いや、性欲を満たしながら()()()に食欲を満たしている。

 ピザは美味しいがセックスはもっと美味しい。腰は動かしていないのに、二人の性器がブルブルと震えだす。

 そして――

 

ブビュゥッ!ビュルルルゥウッ!!ドッビュビュュゥウウッ!!

 

「んんんんッ!!!」

「んんんんんんんんんんーーッ!?!?♡♡♡」

 

 上の口で口移しをしながら、下の口でも口移し。鈴口から子宮口へと精液が送り込まれる。

 その刺激だけでデミアも釣られるようにしてイッてしまった。

 

(腰……動かしてないのに……射精……しないでよぉぉ……♡♡♡)

 

 休憩がしたくてご飯を提案したのに、これでは全然休憩にならない。

 あまりの気持ち良さに口からピザの食べかすをボロボロと溢してしまうデミア。それをカズオはぺろりと舐め取った。

 

「デミアさん、口のまわり食べカスだらけだよ。」

「いやんん……♡♡ 舐めにゃいれぇ……♡♡」

 

 二人の食べながらセックスは、当然だがピザが無くなるまで続けられた。

 

 

 ……

 

 

「ふぅ、ごちそーさま。」

「ご、ごちそぅ……さ……はぁはぁ……♡♡♡」

 

 そうしてピザを食べ終えた二人。美味しいピザをたくさん食べて、カズオは満足そうな表情だが、デミアはそれどころじゃなかった。

 

(し、子宮が……キモチィ……♡♡ おまんこは……大丈夫なのに……♡♡ 子宮だけが……き、気持ちいいぃ……♡♡♡)

 

 食事中、腰はほとんど動かさなかったので、膣壁(まんこ)への快楽(しげき)はほとんど無かったのだが、中出しだけはされ続けたので、その刺激だけで何度もイカせられてしまったデミア。

 つまり、膣壁(まんこ)は気持ち良くないのに、子宮だけが気持ちいいという、そんなおかしな状況下に今のデミアは陥っていた。

 

(お、おまんこムズムズするぅ……ッ♡♡♡ 物足りない……な、なんなのよこれぇ……!?♡♡)

 

 まるで「子宮だけ気持ち良くなっててズルい! 私も気持ち良くなりたい!」とおまんこが訴えてきているようだった。

 変に腰を動かさない時間を作ってしまったせいで、子宮と膣とで、快楽のバランスが崩れてしまったのだ。有り体に言ってしまえば、子宮だけが快楽を感じてしまっているので、おまんこが欲求不満を訴えてきている。

 

「ううぅ……♡♡うううぅ……ッ♡♡」

 

 そしてそんなデミアを、カズオはドサッと押し倒した。

 

「やんっ!?♡」

「ふふふ、それじゃあデミアさん。腰振り解禁。食後のセックスをしようか。」

「う、うあぁ……やだ……今腰振られたりゃ……やぁああああんぅッ!?♡♡♡♡ら、らめぇえええええぇっ♡♡♡」

 

 ダメと言いつつも、デミアのおまんこは刺激を求めて疼いてしまっていた。

 ムズムズおまんこを前にして、カズオの腰が再起動。激しい前後運動がまんこを襲う。

 

「ほぉらセックスしちゃうぞ~! ほぉれ!ほれ!ほれ!」

「んにゃあんッ!?♡♡ひあううッ♡♡♡やあッ♡♡らめぇええええッ♡♡♡うあッ♡おまんごがあああッ♡♡♡」

 

 べっこりとエラの張ったカリが、膣壁にゴリュゴリュと引っ掛かる。それはまんこからしたら、ようやく痒いところに手が届いたかのような気持ちよさだったという。

 

「あ゛ッッ!?♡♡あ゛あッああ゛ああ゛ぁぁッ!?♡♡♡♡そごぉおおッ♡♡♡らめッ♡♡あ゛あ゛ーーッ♡♡♡ダメダメダメッ♡♡♡おまんごどれる゛ぅううーーッ♡♡♡」

 

 膣壁をこそぎ落とすようにして抽送するカズオちんぽ。

 カリの出っ張り具合がえぐすぎる。膣の凹凸にちんぽの段差が全て引っ掛かる。ゴリゴリッ♡ゴリゴリッ♡

 

「ふぎいぁああああッ!?♡♡♡いぎぃいッ!?♡♡ら……めぇ……ッ♡♡カズオぐんッ♡♡や、やめへッ♡♡ふあっ♡♡やだやだやだッ♡♡♡いやだぁあああッ♡♡♡」

「ふっ!ふっ!……やだって言いつつも、デミアさん、すっごい嬉しそうな顔してるよ。」

「ッ!!? う、嘘らッ♡♡そ、そんな訳にゃいッ♡♡だっておまん……ごぁあぅううううッ!?♡♡ら、らっへッ♡♡お、お、おまんひょッ♡♡も、もうらめなのッ♡♡♡私おかしくなりそうらのッ♡♡♡だからもう……だべッ♡い、ひ、ひぃいいいいいいッ!?♡♡♡♡」

 

 脳はもう、これ以上の快楽はいらないと拒否しているのに、体の方が快楽をもっとちょうだいと要求してしまっている。

 おまんこがちんぽでほじくられるのが気持ち良すぎる。

 ダメダメ言いつつも、デミアの両手、両足はしっかりとカズオの体へと回ってしまっていた。離したくても体が言うことを聞いてくれない。

 

「い、イクッ♡イグッ♡イグぅううッ♡♡♡カズオくんッ♡♡わ、私もうッ♡♡いひ、イッひゃうッ♡♡♡」

「ん……! 俺ももう、出そう……!!」

「ひいッ!?♡♡ ダメッ♡♡だ、出ひちゃらめっ♡♡これ以上中に出されはら……あっ♡あんッ!?♡♡気持ち良すぎぅからぁあッ♡♡♡」

「そんな事言われても、俺ももう気持ち良すぎるから……!!くっ!! てな訳で……!! んんんっ!!出る……ッ!!」

「おぢんぢん膨らんでう゛ッ!?♡♡♡だ、出すのらめッ♡♡射精らめッ♡♡お!?おんんんッ!?♡♡うッッみ゛ゃあぁああああああッ!?♡♡♡♡」

 

ビュグルルルゥウッ!!ドッピュゥウウッ!!

 

「あ゛ああ゛ああッ♡♡♡♡あ゛あおおお゛ん゛んッ♡♡♡おごッ♡♡お゛おお゛おお゛ッ♡♡♡♡」

 

 イキまんこの中に、精液がこれでもかと発射された。

 

「ぉお゛ぉお゛お゛ぉ゛ぉ……ッ♡♡♡」

「んん……!!」

「ぃ゛お゛……ッ♡♡♡お゛だぁ……ッ♡♡♡」

「んんん……!!めっちゃ出る……!!」

「うぁッ♡♡♡か、はぅうッ♡♡……ばぁッ♡♡♡」

 

 出された精液がどんどん子宮の中へと溜まっていく。気持ちよさを逃がす為、デミアはすぐさま精液(それ)を研究所へと転送しようと……したのだが……

 

(て、てんそぉぉ……ッ♡♡ ふぁあ!?……あ、あれっ!?♡♡ てんひょぉお~~ッ♡♡ んあぁんッ!?♡♡ ま、魔法が、使えないぃっ!?♡♡ )

 

 何故か転送魔法が発動しなかった。

 

(て、転送! 転送! 転送! んああッ!?♡♡♡ 転送出来ないッ!?♡♡♡お、おまんこ気持ちよすぎて、転送出来ないぃい~~ッ♡♡♡)

 

 魔法を使うには、魔力を練ったり、頭の中で詠唱をしたりと、様々なプロセスを踏む必要がある。

 しかし、今のデミアの頭の中は“気持ちいい”でいっぱいなので、その手順を踏むだけの集中力が足りないのであった。

 

(なんで魔法づがえなッ!?♡♡ひぃいいッ!?♡♡し、子宮の中に精液がッ!?♡♡気持ち良すぎる精液がッ♡♡♡た、溜まるぅうううううッ♡♡♡♡)

 

 転送魔法が使えなくなってしまったデミア。なので出された精液は全て子宮の中へと溜まっていってしまう。

 媚薬体液がジワ~とお腹の中で広がっていく。

 

「ん゛あああああああああッ!?♡♡♡♡ダメぇええええええええッ♡♡♡♡」

 

 ドップドップドップ。すぐに子宮は満タンとなり、結合部から入りきらなくなった精液がドプドプと溢れ出す。

 通常時のデミアなら、「貴重なカズオくんの精液が勿体ない……」とでも言えていたかもだが、今のデミアにはそんな事を考える余裕は無い。

 

「子宮ギモヂイッ♡♡溢れるッ♡♡も、もう入らないッ♡♡♡お゛ごお゛お゛お゛ッ♡♡♡たすけッ♡♡んぎぃいッ!?♡♡♡ギモヂイイッ♡♡ギモヂイイッ♡♡ギモヂイイイイーーッ♡♡♡♡」

「ううう……!!中出し……!たまんねぇ……!!」

 

 溢れるほど注いでもなお、カズオはデミアの中に射精を続けた。カズオの射精は、最低でも一分以上は続くのだ。

 そしてようやく収まる頃には、デミアは満身創痍だった。

 

「ぜぇ……ッ♡♡はぁ……ッ♡♡ぜぇ……ッ♡♡はぁ……ッ♡♡」

「ふぅふぅ……」

「し、しにゅぅぅ……♡♡♡」

 

 全身で息をするようにヒクつくデミア。魔法が使えなくなるほど追い込まれるだなんて、一体いつぶりであろうか?

 もしかしたら生まれて初めての経験かもしれない。

 

「うわぁ……体中、汗とか涎とか、溢れた精液でべっとべっとだ……ピザのチーズとかも髪についてるし……ちょっとドロドロ過ぎるね、今の俺達。」

「どりょどりょぉ……♡♡」

「そろそろ一回お風呂に入ろうか? デミアさん。」

「……お、おふりょぉ……?」

 

 射精を終えたカズオが、一旦お風呂に入る事を提案してきた。

 確かにカズオの言う通り、今の二人は汗やらなんやらで、全身ベットベトだった。

 一度それらを洗い流して、スッキリするのも手だろう。

 

「お、おふろ……入るぅ……♡♡」

 

 なので、フラフラ状態であるが、なんとかその提案に頷くデミア。

 

「よし! それじゃあお風呂入ろう。よいしょっと。」

「んぃうぅッ!??♡♡」

 

 ちんぽとまんこで繋がった状態のまま、カズオはデミアの体を抱っこした。

 立ったまま繋がる駅弁体位だ。

 そしてそのままベッドから降りると、カズオはデミアを抱えたまま、シャワー室に向かってヘコヘコと歩きだした。

 

「やっ♡♡ひんッ♡♡か、カズオくんッ♡♡もうちょっと、ひぅッ!?♡♡ ゆ、ゆっくり歩いてっ♡♡」 

 

 繋がったままだと、ちょっと移動するだけでも気持ちよくなってしまう。

 歩いた振動がダイレクトに結合部を刺激するのだ。

 

「はぁっ♡♡あん♡♡いいうッ♡♡」

 

 そうして気持ちよくなりつつも、なんとかシャワー室へとたどり着いたカズオ&デミア。

 浴槽にお湯を溜めている間に、シャワーで体に付着している粘液を落としていく。

 

「あー、さっぱりするー。」

「あぅー……♡」

「んじゃ、体洗っていこうか。」

「んぅ……♡」

「デミアさんの体は、俺が洗うね。」

「うん……うんっ? え? ひやぁあんッ!?♡♡♡」

 

 スライム原料の洗浄粘液を両手で泡立てて、カズオはそのままデミアのおっぱいへと両手を伸ばした。ぬるんぬるんの手のひらで、巨大なバストをぐにゅんぐにゅんと揉み洗いしていく。

 

「あ、やぁっ♡♡おんんッ!?♡♡♡か、カズオくぅんっ♡♡にゃ、にゃにをぉ!?♡♡♡」

「デミアさんのおっぱいは大きいからね。しっかりこうして洗ってあげないと。うへへへ……♪」

「んあううッ♡♡やっ♡あああッ♡♡」

 

 モッチモッチとおっぱいの弾力を味わいまくるカズオ。体位は風呂場のイスに座っての背面座位。

 後ろからデミアの爆乳をこれでもかと弄んでいく。

 

「ふやぁ……ッ♡♡あ、んんぅッ♡♡♡」

「デミアさんのおっぱいって、後ろからでも横乳が見えるくらい大きいよね。」

「ぅあっ♡♡はっ♡あんっ♡や……♡か、カズオくん……おっぱいらめ……♡♡んぅううっ♡♡イギッ!?♡♡♡ち、乳首引っ張らないれぇえっ♡♡」

「先っぽもキレイにしないとね。おまんこの中は、ちんぽで洗ったげるよ。」

「へひッ!?♡♡ふほぉおおおッ!?♡♡♡そ、それッ♡♡ただのセックスぅうッ♡♡♡んああッ♡♡あああッ♡♡うあああああんッ♡♡♡」

 

 洗っているという建前の元、カズオはおっぱいを揉みまくり、さらにはグリングリンとちんぽで膣内を掻き回していく。

 

「くぅう!まんこ凄いヌチャヌチャになってる!!」

「はぁあんッ♡♡おっぱい気持ちいいッ♡♡おまんこ気持ちいいッ♡♡全部気持ちいいッ♡♡やらぁあッ♡♡も、もうイクのいやらのぉおおッ♡♡♡」

「う……ぐ……!! もう、出る……!」

「や、やだっ♡♡いやいやいやッ♡♡♡いやんんんんんーーッ♡♡♡♡」

 

ブリュウッ!ビュルルルゥウッ!!ビュルゥウウッ!!

 

 そのままカズオは射精をした。ドップドップと結合部から精液が溢れ出し、せっかく綺麗にした体を汚していく。

 なので洗い直しという建前の元、もう一度セックスを開始する。シャワーを浴びながらバチュンバチュンと腰を振って体を洗っていくのだ。

 

「いやんんッ♡♡あんんッ♡♡」

「さあ、キレイキレイになりましょね~。」

 

ビュグルルルゥウッ!!ドッピュゥウウッ!!

 

「うあああああああーーッ♡♡♡こんな洗い方じゃ一生キレイになんかにゃらないわよぉーーッ♡♡♡」

「あー、中出しキモティー♪」

 

 一応体は流し終わったので、今度は浴槽へと浸かる。勿論そこでもセックスは続けていく。

 

「おいしょー!!」

 

ビュルゥゥウウウッ!!ビュグオオオオオッ!!

 

「いううううッ!?♡♡♡お、おまんごヤバヒぃいいッ♡♡♡♡」

 

 お風呂に入りながら、激しく腰を打ち付け合って何度も何度も中出し。ゴポゴポと溢れた精液が風呂の湯と混ざり合っても関係ない。

 カズオはとにかくセックスがしたいのだ。

 

「んおりゃあーー!!」

 

ビュグルルルゥウッ!!ドッピュゥウウッ!!

 

「はぐううううッ♡♡♡また出ッ♡♡あ゛ッ!?♡♡も、もうらめッ♡♡ホントにらめッ♡♡イグゥッ♡イグゥッ♡♡♡」

 

 カズオはデミアのまんこへと手を伸ばした。そしてそのままデミアのクリトリスを弄くり始める。

 

「イ゛イイ゛イ゛イイイ゛イ~~ッ!?♡♡♡♡イグググググッ♡♡♡♡」

「おっし!イキまくれぇ!!俺も出す!!」

 

ドブブブブゥウウッ!!ドビュ~ルルゥウウッ!!

 

「はぎほお゛ぉおッ!?♡♡♡♡」

 

 デミアをイカせながら大量射精。

 カズオはニッコリ笑顔で精液を出しまくった。本当に気持ちよさそうだ。

 そして風呂からあがる頃には、またもや二人の体は汗やらなんやらでベトベトになってしまっているのだった。

 

 

 ……

 

 

 二人が抜かずのセックス開始して、およそ十時間が経過。只今の時刻は、午前0時、深夜である。

 風呂から上がった二人は、再度ベッドの上にてセックスを続けていた。

 

「あー!きもちー!全然飽きないわー!デミアさんのおまんこー!」

「いおぉぉおぉ……♡♡♡だじゅげでぇ……♡♡♡おまんこもう……♡♡♡んんんッ!?♡♡♡ま、またイグぅううううッ♡♡♡♡」

 

 ビクンッ ビクンッ

 

 気持ち良すぎて痙攣しっぱなしのデミア。魔法が使えなくなるくらい気持ちいい目に合わされ、それでもしつこくセックスされ続け、デミアの頭は大混乱だった。

 

(おまんこキモチイィよぉ……♡♡♡カズオくんのおちんちんで、おまんこズボズボされりゅと……おまんこがどうしようもなくキモチイィぉぉ……♡♡あ……あれ? 私って、なんでカズオくんとセックスしてるんらっけ? ……?? あえ? あ、そうか、カズオくんの精液を集める為だっけ……でも今はもう、転送魔法が使えないから……カズオくんとセックスする意味、ないのよね……? ……?♡?♡ それじゃあなんで私は、まだカズオくんとセックスしてるの……?♡♡♡ うううっ♡♡おまんこ疼くぅ……♡♡♡)

 

 もう気持ち良くなりたくないという感情にプラスして、もっと気持ち良くなりたいという真逆の感情がやって来ている。

 相反する二つの感情……デミアの頭の中で、理性と本能が喧嘩を始めている。

 そして、もしも、気持ち良くなりたいという感情の方が勝ってしまったら……その時は――

 

(うぁぁ……ッ♡♡ こ、怖いぃっ♡♡ このままセックスを続けてたら、確実に私……おかしくなっひゃうわ……♡♡ 私の中の、大事な何かが、おちんちんに壊されひゃうっ♡♡♡)

 

 それは予想ではなく、確信であった。このままセックスを続けたら、きっとデミアの理性はカズオのちんぽにボロボロにされてしまうだろうと……

 

(そ、その前に、おちんちんから……逃げないと……ッ♡♡)

 

 なんとかしてカズオから逃げ出したいデミア。だが、魔法の使えない今のデミアでは、カズオからの逃走手段がまるで無かった。

 実際の所、普通に一言、「もう限界だからセックスするのはやめてほしい」と言えば、カズオはセックスをやめてくれただろう。

 しかし、カズオの性格をイマイチ掴みきれていないデミアは、そんな事を言ってもやめてくれるはずがないと、勝手にそう思い込んでいるのだった。

 

「ほいっ!ほいっ!ほいっ!」

「うぁあッ♡♡らめぇッ♡♡♡ひぃいううううッ♡♡♡お、おまんごぉおおおッ♡♡♡♡」

 

 ベッドの上にてカズオに思いっきり組み伏されているデミア。逃げたいのに逃げられない。

 ちんぽがまんこをドチュンと突いてくる度に、デミアは自分の理性が少しずつ削られていくのを感じていた。

 もう気絶してしまえれば楽なのかもしれないが、何故か気絶する事も出来ない。

 

「あぐぅうううッ♡♡♡いぐぅううううッ♡♡♡」

 

 そのままパンパンと腰を振られる。

 まんこにちんぽが叩き込まれる。子宮に亀頭が押し付けられ、そのままドクンと脈動を開始した。

 

「ん!! 出すよ……ッ!」

「んだあぁあああああーーッ!?♡♡♡おごッ♡♡」

 

ビュグルルルゥウッ!!ドッビュゥウウッ!!

 

 そして射精。精液が転送できないので快楽を逃がす事も出来ない。

 たぷんたぷんな子宮の中に、追加精液が無理矢理ねじ込まれる。前に出した精液を外に押し出しながら、新しい精液がドプドプと溜まっていく。

 

「あ゛が……ッ♡♡じぬ……ッ♡♡も、もう出ざないでッ♡♡♡もう無理ッ♡♡イグイグイグッ♡♡♡あ゛あ゛あ゛あ゛ギモヂイイイ~~ッ♡♡♡」

「そんなに気持ちいい? デミアさん。」

「ぎもぢいっ♡♡ぎもぢいっ♡♡んぅぐぐぐうッ♡♡♡ぎもぢいいのぉおおおッ♡♡♡♡」

「そりゃ良かった。」

 

 全然良くない!! これ以上の快楽は本当にもう無理だ。デミアの許容量を超えている。ボロボロと涙が溢れ出す。

 

(もう無理おまんこッ♡♡♡もう無理おまんこッ♡♡♡もう無理おまんこッ♡♡♡もう無理おまんこッ♡♡♡もう無理おまんこッ♡♡♡もう無理おまんこッ♡♡♡も、もうおまんこ……も、もう……犯さないで!!!)

 

 そしてとうとうデミアは、頭の中で思っていた言葉を口にしてしまう。

 

「もっとおまんこ犯してぇッ♡♡♡♡」

 

 !?

 

(………あ、あれ? いま私、何を口走って――)

 

 デミアの目の前にいる男の顔が、一瞬驚きの表情に変わり、それからすぐにニヤリと歪んだ。

 

「へ~? もっとおまんこ犯して欲しいの? そうだったんだ。ごめんね気がつけなくて……了解! んじゃ、今から俺、デミアさんの事、本気で犯してあげるよ!」

 

 本気で、犯す?

 

「!?!?!!? まッ!!ままま待ってッ!!!今のは違うッ!!違うのよッ!!!」

 

 デミアは慌てて否定をする。「もうおまんこ犯さないで!」と言おうとしたのに、何故か「もっとおまんこ犯して♡」と言ってしまった。

 あまりにも気持ちよすぎて、言い間違えてしまったのだ。デミアの体は無意識のうちにカズオちんぽを求めてしまっている。

 

「か、カズオくんッ♡♡違うッ♡♡ほ、本当はもう、おまんこ犯すのやめ――」

「んぶっちゅうううう~~っ!!!!」

「んむぅうううううううう~~ッ!?!?♡♡♡♡」

 

 今度こそ否定の言葉を口にしようとしたのだが、その前にデミアの口はカズオの口に思いっきりキスをされ塞がれてしまった。

 これでは何も喋れない!!

 

「んぶぅうううッ♡♡おむううッ♡♡んぢゅッ♡♡んんんんッ♡♡♡んむぁうう~~ッ♡♡♡」

 

 カズオの舌がデミアの口の中へと伸びてきた。そしてデミアの舌へとぬるりと絡み付いてきた。

 そのままジュルルルっと吸われる。唾液を吸われ、そして唾液を吸わされる。なんだこの気持ちいいキスは。

 キスだけでデミアのおまんこはビクビクンッと激しくイッてしまった。

 

(口の中がああああッ♡♡♡ギモヂイイイッ♡♡♡)

 

 そして追い討ち。カズオ()()()腰振りピストン。

 

 ズヂュンッ♡♡ヌヂュンッ♡♡グヂョヂョヂョォッ♡♡ズボズボッ♡♡ヌボヌボッ♡♡ヂュボンッ♡ヂュボンッ♡♡♡

 

「お゛――ッ!?♡♡♡」

 

 瞬間、デミアは思い知らされた。さっきまでのカズオは、デミアの体を気遣って、手加減をしてセックスしてくれていたのだと……

 そして今、その箍が外れた。これがチートインキュバスの本気……それは、デミアの張っていた『快楽軽減魔法』を、当たり前のようにぶち抜いてきた。

 快楽軽減の魔法効果が切れる。

 

「んぶぉあッ!?♡♡おぐおおおおおおおおおッ!?♡♡♡♡おぐむぅううッ♡♡♡んぢゅッ♡♡んぢゅぅううッ!?♡♡♡ぶっぢゅぅうッ♡♡♡ぅう゛う゛う゛う゛う゛ーーッ♡♡♡♡」

 

 信じられないほどの快楽と幸福感……それが下半身から全身へと音速で送られてくる。

 10時間ずっとほじくられ続けた敏感おまんこに、本気モードのカズオちんぽ!!

 

(脳みぞ壊れる゛ッ♡♡♡頭おがしぐなる゛ッ♡♡♡やめてッ♡♡やめでッ♡♡やめれッ♡♡やべへッ♡♡やべぇええでええッ♡♡♡♡)

 

 デミアの理性が悲鳴を上げている。もうカズオの精液がどれだけレアアイテムだろうがどうでもいい!!

 今すぐセックスをやめないと!じゃないと!早くしないと!取り返しのつかないことになる!

 だって!

 ほら!

 もう!

 すぐにでも――

 

 

 ブツンッ♥️

 

 

(ほげっ!?♡♡♡)

 

 デミアの中で、何かが壊れる音がした……

 

(あ……? ああ……♡♡あああッ♡♡ああああああッ!?♡♡♡♡)

 

 デミアの目の中に、大きなハートマークが浮かんだ。そしてその瞳は、カズオだけを映している。

 デミアの胸の内から、グワァアアッと熱い何かが込み上げてきた。

 それは、“恋心”のような、ピュアな物では決して無い。いや、ある意味ピュアなのかもしれない。何故ならそれは……本当に純粋な……

 

(お……お……お……お゛ま゛ん゛こ゛も゛っ゛と゛ッ♡♡♡♡♡)

 

 ……“快楽堕ち”であったのだから。

 

「ンッグゥウウウウウウウウウウッ!?!?♡♡♡♡」

「んむっ!?」

 

 デミアまんこがブシャアアアッ♡♡っと、大量の潮を吹いた。

 そしてまんこが今までに無いほどの痙攣を見せる。

 

(わ、わだっ、わだじはッ♡♡♡この為に生まれてきたんだァッ♡♡♡私が女に生まれてぎだのはッ♡♡カズオくんにッ♡♡♡おまんこシテもらう為だったんだァ♡♡♡♡ま、魔法の研究なんてッ♡♡もう、どーでもいいッ♡♡♡セックス好きッ♡♡大好きィイイイッ♡♡♡♡)

 

 デミアの両手両足がカズオの背中に回る。絶対に逃がさないようにガッシリとしがみついた。

 そしてカズオもカズオでデミアの事を捕まえているので、お互いにしがみつき合った体勢のまま、ベロチューセックス!!

 

「ぶっちゅぅッ♡♡んぶちゅ♡♡れるれるっ♡♡ぢゅーぢゅー♡♡ぬちゅちゅぅっ♡♡♡」

「んちゅっ!?……んむっ、れろ、じゅぱっ!んむっんむっんむっ!」

 

 一心不乱に、まるで狂ったように腰を動かす。腰を動かしたままキスをする。

 さっきまで受け身状態だったデミアが、突然エッチに積極的になったので、それに対して一瞬戸惑ったカズオであったが、それはそれで普通に嬉しい変化なので、まあいいかと、特に気にすることなくセックスを続ける。

 ねろんねろんと舌同士で舐め合いながら、ちんぽとまんこを擦り合わせる。

 

(セックスしながらッ♡♡キスッ♡♡気持ちいいッ♡♡♡最高ッ♡♡♡もっとッ♡♡もっとッ♡♡もっとぉおおおッ♡♡♡)

 

 最高に気持ちいいキスをしながら最高に気持ちいいセックスをする。お互いに口回りはドロドロだが、そんなの関係ない。

 デミアはもう堕ちてしまったのだから。

 

「んぶぅうううううううッ♡♡♡♡おんんんんんんんんッ♡♡♡♡」

 

 子宮をズンッ♡と突かれると、それだけでデミアはイッた。

 マン肉がゾゾゾゾッ♡と引っ張られると、それだけでデミアはイッた。

 一回の出し入れにつき、二回の絶頂。それが何度も何度も繰り返される。

 

 ズンッ♡ゾゾゾッ♡ズンッ♡ゾゾゾッ♡ズンッ♡ゾゾゾッ♡ズンッ♡ゾゾゾッ♡ズンッ♡ゾゾゾッ♡

 

(いぐッ♡♡いぐッ♡♡イッでるのにイぐッ♡♡♡イグぐぐぐぅッ♡♡またイグッ♡♡いぐぅッ♡♡いひッ!?♡♡いぎぃいううッ♡♡♡)

 

 絶頂に絶頂を重ねていくデミアまんこ。カズオちんぽを抱き締めて、目一杯の想いを伝えていく。

 気持ちいい。幸せ。ありがとう。

 そしてそんなイキまんこに呼応するかのように、カズオちんぽもドクンと脈動。

 

「ん……!!」

「んうぅ!?♡♡♡」

 

 ちんぽがブグッと膨らむ、金玉から竿を伝って、大量の精液が駆け出したのだ。そんなカズオ精液が目指す先にあるのは――

 

ドブブブブゥウウッ!!ドビュルルゥウウッ!!

 

「んくぅうううううううううううーー~~ッ♡♡♡♡」

 

 デミアの孕ませ袋!! その中に、カズオ精液が思いっきり吐き出された。

 

(せ、せ、せいえぎキダぁあァッッ♡♡♡アッツゥウッ!?♡♡お、おまんこ焼けるッ♡♡でもこれッ♡♡子宮の中ッ♡♡ギンモヂよずぎるぅうッ♡♡♡すっごぉおッ♡♡わ、私今、一番イッてるッ♡♡一番気持ちいいッ♡♡♡な、なんで私はッ♡♡こんなに気持ちいいのをッ♡♡さっきまで、拒んでたのッ!?♡♡♡こ、こんなに幸せな事ッ♡♡他にないよぉ♡♡♡♡)

 

 ドクンッドクンッとデミアの中で射精をするカズオ。ちんぽの先から飛び出た精液が、子宮の中に無理矢理詰め込まれていく。

 

「ぷぁぁ……ッ♡♡あひゅ……♡こひゅ……ッ♡♡♡」

「くぅうう……!!めっちゃ出る……!!気持ちいい……!!」

「ヒッ♡ヒッ♡ヒッ♡……がふ……っ♡♡」

「あ……デミアさん、大丈夫?」

……もっとぉ……♡♡

「え?」

「もっとッ♡♡もっと私のおまんごで……♡♡おちんちん気持ちよぐなっでぇッ♡♡♡♡そ、それでもっともっと♡♡私の中にっ♡♡しゃ、射精しでほしいのぉ……ッ♡♡♡」

「!!?」

「もっと……♡♡もっともっともっとッ♡♡♡セックスしてほちいのッ♡♡♡デミア、カズオくんのおちんちん……だぁい好きぃ……♡♡♡らからセックスしてぇえ♡♡♡」

 

 アヘ顔でいやらしくセックスをねだるデミアを見て、射精中のカズオのちんぽがビクンッと跳ね上がった。

 

「か、可愛すぎか!デミアさん!!」

「んあぅううんッ♡♡♡」

「そんな事言われたら、もっともっとセックスしたくなっちゃうよ!!」

「あ、あはぁ♡♡ う、うれしいっ♡♡ じゃあもっともっと言うね?♡ デミアのおまんこはっ♡カズオくんのおっきくてスケベでとっても逞しいおちんちんのせいで、ドスケベ淫乱おまんこに変えられてしまいました♡だから責任をとって、デミアのおまんこ……いっぱいいっぱい気持ちよくしてくだしゃいっ♡♡♡その代わりにカズオくんのおちんちんも、いっぱいいっぱいおまんこで気持ちよくしてあげりゅからっ♡♡♡だから、二人でいっぱいいっぱい気持ちよくなろぉ♡♡♡」

「なるぅううう~~!!くっはぁ!ちんぽに来るぅ~~!!も、もう徹底的に犯してやっからなアッ!?おらあああ!!!」

「ふはぁああんっ♡♡♡ズボズボきたぁああんんッ♡♡♡♡うれちいッ♡♡しあわしぇえええッ♡♡♡」

 

 理性が崩れ、性欲に正直になってしまったデミア。こうなったらもう、後はなし崩しだ。

 セックスが大好きな男女がヤル事など一つしかない。お互いに求め合うようにしてセックス!セックス!セックス!

 今のデミアに魔法は使えないが、快楽軽減の魔法も切れてしまったが、身体能力上昇のバフはまだ切れていない。なのでカズオの腰振りに合わせて、自分からも激しく腰を振っていく。

 二人で協力するようにちんぽとまんこでド突き合うのだ。

 

「ああああああああああッ♡♡♡止まらにゃいッ♡♡ギモヂイイッ♡♡まんごイグッ♡♡♡まんこッ♡♡チンポ好きッ♡♡イグッ♡♡おほぉおおおッ♡♡♡」

「ほぁ!たっまんねぇ!!めっちゃ射精捗るわ!!」

「い、い、いくらでも出してぇええ♡♡♡中出しらいすきぃいぃ♡♡♡♡出して出して出してぇえええええッ♡♡♡」

 

ビュルルルルゥウッ!!ドッピュゥウウッ!!

 

「キタァアアアアアアッ♡♡♡♡ごれ好きィイイイッ♡♡♡♡」

 

 もう元には戻れない。デミアはもう、カズオのちんぽの虜であった。

 

 

 

 

 

 

 デミアとカズオはそのまま夜通しセックスをした。

 

「はっ!はっ!はっ!はっ!」

「あんっ♡あんっ♡あんっ♡あんっ♡」

 

 一切眠ることなく、夜が明けて、朝がきて、そのままお昼になるまでひたすらセックスを続けた。

 ちんぽとまんこはその間、ずっと快楽を感じ続けている。

 

「おおお!気持ちいい!気持ちいいよぉ!デミアさん!!」

「かひゅ……♡♡あび……♡♡いぎゅ……♡♡♡」

 

 二人がセックスを開始して、24時間が経過していた。

 

「あぐふぅぅ……♡♡ ぜえぜえぜえ……っ♡♡」

 

 ちんぽをまんこに挿入したまま、一度も抜かず、丸一日ずっとヤリ続けた結果……

 

「うぁぁ……も、もっとセックスしたいのにぃ……♡♡ か、体が……動かなぃぉ……♡♡♡」

 

 デミアはとうとう疲れきって、動けなくなってしまったのだった。

 気持ち的にはまだまだセックスしていたいのだが、バフも完全に切れてしまい、自分からは腰を動かす事が全く出来なくなってしまったデミア。

 

「あちゃ~、流石にそろそろ休まないといけないかな。」

 

 そんなデミアを見て、カズオは苦笑いを浮かべながら腰の動きを止めた。

 しかしそんなカズオにデミアは不満の声を漏らす。

 

「や、やらぁ……♡ おちんちん止めちゃやらっ♡♡ ま、まだセックスすりゅのぉ……♡ 私動けないから、カズオくんが動いてっ♡♡ おちんちんで、私のおまんこっ♡♡もっともっとほじほじして欲しいのぉ♡♡♡」

「え、でも……いや……流石にこれ以上続けたらデミアさんの体がもたないんじゃ……」

「やぁぁッ♡♡♡ やめるなッ♡♡ セックスしたいのぉっ♡♡♡ 腰振って♡♡ 振ってよぉッ♡♡♡ わ、私とセックスをしろ゛ぉ゛お゛お゛ッ♡♡♡♡」

「うーん……」

 

 どうしたもんかな……と、カズオは考える。

 チートインキュバスであるカズオは、セックスをしている限り、体力切れを起こす事は基本的にない。

 しかし、チートでも淫魔でもないデミアには、休息の時間が普通に必要だろう。

 喉はガラガラだし、顔はもうずっとアヘっている……そして体は指先一つ動かせないまでに疲弊してしまっている。

 

「……デミアさん、一回休憩した方がいいんじゃない? ほら、ちんぽはまんこの中に入れっぱなしにしておいてあげるから。少し寝たら?」

「こんな状態で寝れるわげないわよッ♡♡♡それよりセックスッ♡♡もっとおまんこに精液ビュービュー出しへッ♡♡♡カズオくん、まだまだできるんでしょっ?♡♡♡」

「俺的にはまだまだ全然平気だけど……デミアさん、本当に大丈夫?」

「大丈夫ッ♡♡大丈夫だからッ♡♡体はクタクタだけど、おまんこだけは何故か元気いっぱいらのっ♡♡♡らからもっとセックスッ♡♡おまんこ犯してッ♡♡カズオくんの精子ッ♡♡私の卵巣に向かってドバドバ射精して欲しいのッ♡♡♡お願い♡♡私、もっともっとカズオくんとエッチしたいの♡♡♡」

「……くっそ! そんな事言われたら、ヤらない訳にはいかないじゃないか!!」

 

 カズオはグイッと腰を引いた。デミアの膣壁がカリに引っ掛かり、めくられていく。

 

「おごごごごごごごごごッ!?♡♡♡」

 

 そしてちんぽがまんこから抜ける寸前になると、カズオは腰を付き出した!! ドッズゥウンッ♡♡ 子宮にちんぽが直撃!!

 

「お゛っえッ♡♡♡♡」

 

 体力が尽き、体が動かせなくなったデミアのおまんこに向かって、カズオ本気のセックス!!

 全力でトドメを刺しに向かっている。もうとっくの昔に白旗を上げたおまんこに向かって、何度も追撃!必殺の一撃を何度も繰り出す!何度だってイカせてみせる!!

 

「お゛ごほォッ♡♡♡おッ♡♡おまんごぉおおッ♡♡♡もっどぉッ♡♡もっど突いてッ♡♡壊してッ♡♡♡堕としてッ♡♡壊滅させてぇええッ♡♡♡♡」

「ふぅふぅふぅ!!もうどうなっても知らないからな!!」

「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ッ♡♡♡♡あおおおッ♡♡ち、ちんぽおおおおおッ♡♡♡おまんこしあわせッ♡♡♡んあッ♡♡あッ♡あああッ♡♡♡」

 

 まるで全身が性器になってしまったかのような感覚だった。デミアの体がバイブレーションのように震え始める。

 

「イキュウウウッ♡♡♡おまんこイギュゥッ♡♡イキ過ぎてヤバひぃッ♡♡♡意識飛びそうッ♡♡で、でも飛ばないッ♡♡♡おごおおおおッ♡♡♡ぎんもぢいいいッ♡♡♡♡」

 

 常人なら疾うの昔に発狂、廃人と化してしまうほどの快楽がデミアの脳と体に送り込まれる。

 しかし、それでもデミアは狂わない、気絶もしない。……これは偏に、カズオちんぽのお陰であった。

 

 実はカズオのちんぽからは、媚薬魔力とは別に、ハメられた女の子の精神とまんこを守る魔力も滲み出しているのだ。

 この魔力を浴びている間、女の子はどれだけセックスをしてもまんこが擦りきれる事はないし、気絶をする事も出来なくなる。

 つまり、嫌でもカズオとのセックスに付き合わせられてしまうようになるのである。

 

「ぎぃもぢいぃッ♡♡♡もっどおまんごッ♡♡♡もっと犯しでッ♡♡♡おふうううッ♡♡♡はげしッ♡♡♡らめッ♡♡あ、あああおおおおッ♡♡♡♡」

 

 理性の働いていた頃のデミアからしたら地獄だったが、快楽堕ちしてしまったデミアからすればこれほど都合のいい魔力もない。

 なんせしっかりと意識を保ったまま、どこまでも深く堕ちていけるのだから。

 

「う゛うう゛ううううッ♡♡♡イクイクイクぅううッ♡♡♡イッてる最中なのにまだイグぅうッ♡♡♡」

「くぅおお!気持ちいい!!出す!また出すよ!デミアさん!!」

「だ、だひへぇえッ♡♡私のイキまんこにッ♡♡イッてりゅまんこにッ♡♡♡いっぱぃいッ♡♡♡うおおんんぁおうッ!?♡♡♡♡」

 

ビュオオオオオオオッ!!ドビュオオオオオッ!!

 

「ふひほだァアアアアアッ!?♡♡♡ごあッ♡♡♡♡まああああおおおおッ♡♡♡♡♡」

 

 カズオとのセックスに、気絶は許されない。

 100%の快楽、幸福だけをひたすら感じさせられ続ける。

 

「し、しにゅぅうぅ……ッ♡♡♡♡」

 

 死にはしない。ただ死ぬほど気持ちいいだけだ。

 二人のセックスはまだ続く……

 

 

 ……

 

 

ビュグルルルゥウッ!!ドッビュゥウウッ!!

 

「出へるッ♡♡出てぇるぅううッ♡♡♡♡……くふ……ッ♡♡はッッへぇえぇぇ~~……ッ♡♡♡あへぇぇ……♡♡♡」

 

 あれからさらに、何十回射精しただろうか?

 

「ふぅ……デミアさん。流石にもう休憩した方がいいんじゃない? アヘ顔過ぎて、白目向きかけてるよ?」

「い゛や゛ぁ゛ぁぁ♡♡♡もっど……も゛っどセックズずる゛ぅ゛う゛♡♡♡♡」

 

 体力も魔力もゼロになったデミア。だが、まだまだセックスをやめてほしくない。

 涙と鼻水まみれのアヘ顔で、カズオにセックスをねだり続ける。

 

「セックスしてぇえ♡♡カズオくぅん♡♡セックスぅ♡♡」

「……デミアさん。」

「にゃにぃ?♡♡♡」

「1+1=?」

「セックスぅ♡♡♡」

「よし。休憩しよう。」

 

 カズオは腰の動きを止めた。

 

「!!? な゛ん゛れ゛止めるの゛ぉおおッ!?♡♡♡」

「どこの世界に1+1の答えがセックスになる文化が存在するんだよ!! デミアさん、なんかアホになってるし、流石にそろそろ回復しないと……」

「アホでもいいぃ♡♡アホでもいいからぁ♡♡セックスしてぇえ♡♡♡もっとアホになりたいのぉおッ♡♡♡♡」

「……ダメだこりゃ。」

 

 デミアのアホを治す為、カズオは約一日ぶりにルームサービスを頼んだ。

 とりあえずデミアには、栄養をつけて体力を回復してもらわなければならない。

 今回注文した食事は、食べやすさを重視しておにぎり……それと大量の回復薬だ。

 

 

 ……

 

 

 数分後、昨日と同じ、犬獣人の女性スタッフが注文した品を持ってきてくれた。

 

「お待たせいたしました……ご注文のおにぎりと回復薬……うぐっ!?♡♡♡」

 

 扉を開いた瞬間、犬獣人の女性スタッフはビグンッと腰を震わせた。

 

(き、昨日より匂いがエッグイ事になってるぅ!?!?♡♡♡)

 

 昨日は軽イキ程度で済んだのに、今回はあまりの匂いのキツさにマジイキしてしまったのだ。

 お盆に乗せて持ってきたおにぎりと回復薬を、危うく落としてしまうところだった。

 

(な、何なのこの部屋!?♡♡く、クッサァアッ♡♡♡精液クサ過ぎッ♡♡♡こ、この空間にいるだけで……ッ♡♡鼻が……いや、おまんこがっ♡♡♡)

 

 あまりの匂いで無理矢理発情させられてしまう犬獣人ちゃん。この場で立っているだけでフラフラしてしまう。

 今すぐ部屋から出ていきたい……しかし……

 

「あ、きたきた。すんませーん。悪いんだけど、ベッドまで持ってきてくれますー? 今、手が離せないんで。」

「はひっ!?」

 

 客がベッドの上から、商品をここまで持って来いと言ってきた。

 

(う、嘘でしょ? この部屋の中に、入って来いって言ってるの!?♡♡)

 

 正直言ってめちゃくちゃ嫌だったが……

 しかし、連れ込み宿屋のスタッフとして、行かない訳にはいかない。犬獣人ちゃんは覚悟を決めた。

 

「か、かしこまりまひた♡♡ただいまお持ちしま――」

 

 ヌチャッ♡

 

「!?」

 

 そして商品をお届けしようと、部屋の中に足を踏み入れた瞬間、……足が、白い水溜まりのような何かに沈んだ。

 何で部屋の中に水溜まりが? そう思ってよーく見てみると……

 

(何これっ!?!?♡♡♡)

 

 水溜まりの正体は、カズオの出した精液だった。

 

 カズオとデミアが抜かずの耐久セックスを開始して、およそ36時間が経過。たった一人のおまんこの中に、何百リットルもの精液が注ぎ込まれた結果、まんこから溢れ出した精液が、部屋の床へと溜まり、部屋が軽く水没してしまったのだ。

 

(ゆ、床が白くてねばねばした何かで、沼みたいになってる……!?♡♡ うっ!? く、クサいぃい……ッ♡♡♡これ何ッ!?♡♡ううう……ッ♡♡♡この部屋借りた人、中でいったい何をやってるのよぉッ♡♡♡)

 

 ヌッチャ♡ヌッチャ♡と、まるでヘドロのような床の上を、素足で歩いていく犬獣人ちゃん。

 部屋の中をドロドロにした事については、後で弁償してもらうとして……今は注文されたおにぎりと回復薬をお客の元に届けなくてはいけない。

 

(わふぅうぅぅ……ッ♡♡♡ あ、歩きにくい……それに、息してるだけで……クサッ♡♡ も、物凄い精臭……ッ♡♡ く、クサいぃ……ッ♡クサッ♡クサいッ♡クサ過ぎッ♡♡♡クサい……のに……わふんっ♡ 何だろ……たまらない匂いだ……♡♡♡)

 

 カズオの精液の匂いに包まれながら、カズオの精液の上をグチャグチャと歩いていく犬獣人ちゃん。

 そうしてようやくベッドまでたどり着く事ができた。

 

「お、おま、おまたへ、ひまひた……♡♡」

「あー、ありがとう。」

 

 ベッドの上でセックスをしているカズオとデミアに、犬獣人ちゃんはお盆を渡した。

 

「そ、それでは失礼しまひゅ……♡♡ ごゆっくりぃ……♡♡」

 

 用がすんだので、とっとと部屋から出ていこうとする犬獣人ちゃん。

 しかし……

 

「わぶぅううっ!?♡♡♡」

 

 帰り道で、精液の沼に足を取られてしまい、思いっきり精液の中にダイブを決めてしまった。

 

(イッ……!? イクッ♡イクッ♡イグゥウウウウウッ♡♡♡♡)

 

 カズオの精液を全身に浴びてしまった事で、人知れず絶頂してしまう犬獣人ちゃん、なのであった。

 

 

 ……それはそれとして、おにぎりと回復薬を手に入れたカズオとデミアである。

 

「ほら、デミアさん。これ食べて体力回復しよう。」

「ふぇぇ……?♡♡」

 

 お盆の上からおにぎりをつかみ取り、デミアへと食べさせようとするカズオ。

 

「おにぎりぃ?♡ ……カズオくん♡ 食べさせてぇ~♡♡」

「ほら、あ~ん。」

「いやんっ♡いやんっ♡ そうじゃなくへっ♡ 口移しでっ♡♡ チューしながら、エッチしながら食べたいのよぉ♡♡♡」

 

 昨日食べたピザの時と同じように、口移しで食べさせろと要求してくるデミア。

 昨日は流されるがままにのデミアだったが、今回は自分からおねだりしていくスタイル。

 

「も~、仕方ないなぁデミアさんは。それじゃあ……あむっ、もぐもぐ……ぶっちゅぅうう~~!!」

「んむぅうううううんんッ♡♡♡」

 

 そうして始まるおにぎりキス。カズオが頬張ったおにぎりが、デミアの口の中へと送られる。

 デミアはそれを喜んで受け取ると、自分の口の中でぐちゃぐちゃになるまで噛み、カズオの口の中へと送り返した。そして今度はカズオがそれをぐちゃぐちゃと噛んで、またデミアの口へと送る。

 

「ぐっちゅぐっちゅぐっちゅぐっちゅ」

「ぐっちゅぐっちゅぐっちゅぐっちゅ♡♡♡♡」

 

 二人して協力して噛み、そうしてペースト状になったおにぎりを二人で飲み下す。

 

「おにぎりキスしながらセックスぅ♡♡あむっ♡♡もぐもぐ♡好きぃ♡♡ちゅぱちゅぱ♡♡んむんむっ♡♡」

「もぐもぐ、んちゅ、美味しい? デミアさん。」

「カズオくんの唾液が絡んで、とっても美味しい♡♡れろっ♡ちゅっ♡もぐもぐ……♡♡んふぅう♡♡カズオくん♡もっと食べさせてぇ……♡♡」

 

 そのままモッチャモッチャとおにぎりを食べていく。

 

「ほら、デミアさん。回復薬も飲んどきな。」

「それも口移しで飲ませへぇ♡♡♡」

「本当にデミアさんは仕方がないなあ。」

 

 仕方ないと言いつつも、カズオは嬉しそうに回復薬を口に含み、デミアに口移しした。

 

「ん、ちゅ……」

「んぅ……♡♡こくっ……こくっ……♡」

 

 今回購入したこの『回復薬』。魔法都市の名産品で、体力の回復は勿論、肩凝り、腰痛、神経痛、さらには美容にも効果のある、特別製の超回復薬(ハイポーション)なのであった。

 それのお陰でみるみるうちにデミアの疲労は回復していった。

 

「んっ♡んっ♡んっ♡」

「んっ、んっ……ぷはっ。」

 

 そして、カズオは知らなかったのだが、ここの宿屋で売られている、この超回復薬(ハイポーション)は、実は恐ろしくよく効く“媚薬”でもあった。

 その効果は、即効性である。

 

「んひゅうッ!?♡♡♡」

 

 まず最初に変化が訪れたのはデミアだ。

 体力の回復と共に、どうしようもないほどの疼きが女性器を襲った。ただでさえ物凄い発情状態なのに、そこからさらに信じられないほど興奮していく。

 

「お、ああ……ッ!?」

 

 さらにカズオにも変化が訪れた。元々体力の減っていなかったカズオなので、体力回復の効果はなかったのだが、媚薬の効果はしっかりと発揮される。

 ……というか、カズオにとって媚薬は、ある種のパワーアップアイテムである。ちんぽがビキンッと強化された。

 

「で、で、デミア……さん……!!」

「か、かず、カズオく……ッ♡♡♡♡」

 

 ちんぽとまんこで繋がった状態であるにも関わらず、目の前の異性とセックスがしたくてたまらなくなってしまうカズオとデミア。

 

「デミアさんごめん!!俺もう我慢出来ねぇ!!思いっきり犯すから!!」

「わ、わだじもッ♡♡♡我慢無理ィヒッ♡♡♡♡お、お、犯してッ♡♡♡今すぐおまんこッ♡♡♡めちゃくちゃにしてぇえええッ♡♡♡♡」

「おおおおおおおおお!!!!」

「んあああああッ♡♡♡あひッ♡♡♡お、おぉほぉおおおおぉおおッ♡♡♡♡」

 

 そこからはもう、どちらも獣だった。

 

「ん゛おほッ♡♡お゛ッおみゃんごぉおおッ♡♡♡」

「ふほぉおおお!!た、たまんねぇえええ!!!」

「お゛ま゛んごぉおおおッ♡♡♡♡い、イグふぅうううぐぉおおおッ♡♡♡♡じぬぅううッ♡♡ぎもぢッ♡♡おひッ♡♡♡アオオオオオオオーーッ♡♡♡♡」

 

デュルルルルルッ!!ドュルルルルゥウウッ!!

 

 大量の精液がほとばしる。頭がチカチカするほどの快楽。

 

「めっちゃ出るぅうう!!おおおお!!気持ちいいいいい!!!」

「ほぎょほぉおおッ!?♡♡♡♡あえああああッ♡♡♡♡まんごぶっごわれどぅッ♡♡♡ごれやばひッ♡♡♡ぎんもぢいいいッ♡♡♡マジでじぬぅううッ♡♡♡う゛んんんんんんッ♡♡♡イグぅううつううッ♡♡♡♡」

 

 狂ったようにセックスに溺れていく二人。

 そのまま余った回復薬も全てゴクゴクと飲み干してしまう。

 

「おおおおおおおおおおッ!!!」

「んおおおおおおおおおッ♡♡♡」

 

 さらなる発情。治療方法はセックスしかない……

 

 

 

 

 

 

 二人が抜かずのセックスを開始して、48時間が経過。

 いよいよ三日目に突入。超回復薬(ハイポーション)で完全回復&パワーアップした二人の、クライマックスセックスが始まる。

 

「おらぁああああ!!!おらぁああああ!!!」

「んぁあああぁあああッ♡♡♡♡お、お、お、おまんごがあああッ♡♡♡♡ギモヂイイッ♡♡ギモヂイイッ♡♡もっともっともっともっとッ♡♡♡んだぁあああああああーーッ♡♡♡♡」

 

 脳みそはもう、交尾の事しか考えられなかった。

 両手を恋人繋ぎで握り締め合いながら、騎乗位の体位で二人は腰を振っている。

 下から上へと突き上げるカズオ、左右にグリグリくねらせるデミア。二人して協力して究極の気持ちよさを追求していく。

 

「くっふ!んぐ!おりゃおりゃおりゃおりゃ!!」

「あひゅうううッ!?♡♡♡は、早いッ♡♡♡んくッ♡♡うやぁあああぁああッ♡♡♡♡」

「おおうっ!?し、締まる!うねる!絡み付くぅう!!」

 

 無限に込み上げてくる性欲……それを満たす為に男と女の象徴を淫らに擦り合わせ続ける。

 そして――

 

「はぁはぁはぁ!!出るよ!!また精子!思いっきり出すから!!」

「あぁああんんッ♡♡♡あひッ♡♡だ、出ひてッ♡♡また私の中にッ♡♡このままッ♡♡♡カズオくんのをッ♡♡♡ん、んんッんんんんんんんんんんんッ♡♡♡♡」

「うぐぅ!!出る出る出る!!」

「んぁにゃッ♡♡♡おちんちん膨らんで――」

 

ドビュゥウウウゥウゥウッ!!ドッビュゥウウッ!!

 

「あぁッッッ♡♡♡はぁああぁああああんんッ♡♡♡♡ぎんもぢぃいのぉおおおッ♡♡♡♡」

 

 射精。性欲が存分に満たされるこの瞬間。最も気持ちよく、最も幸せなこの時間……

 そしてそんな射精中(しあわせタイム)にも関わらず、カズオは……

 

「オオルァアア!!!」

「ぎひょッ!?♡♡♡♡」

 

 腰を動かし始めた。

 

「あぎぃいッ!?♡♡♡オガアッ!?♡♡♡か、かじゅおぐんッ!?♡♡♡い、今じゃぜい゛ぢゅぅう゛う゛ううううッ♡♡♡♡」

「おおおおお!!やっべ!!これはまた!!新感覚の気持ちよさ!!」

 

 射精している最中なのに、腰をズッチャズッチャと激しく動かし続けるカズオ。

 

 普通、中出しとは、ちんぽを膣の奥にまで押し込んだ状態で、腰の動きを止め、ビクビクッと射精するのが一般的だ。

 これはしっかりと奥に精子を流し込む事で、受精させやすさを上げるための、生物としてごく当たり前の行動である。

 

 しかし、今のカズオはただ快楽を貪るだけのセックスマシーンだ。射精中の、最も敏感なちんぽで、最も敏感な中出されまんこを、これでもかとえぐりまくる。

 

「くおぉおッ!!ちんぽ痺れるぅうう!!」

「おんぎゃああああッ♡♡♡♡おびょッ♡♡あびょおおッ♡♡♡♡おごごごッ♡♡♡中に出されへりゅのにッ♡♡♡おまんごズボズボッ♡♡子宮ドチュドュッ♡♡♡いひぃいいッ♡♡♡イグイグイグイグッ♡♡♡イグゥウウウウッ♡♡♡♡」

 

 アヘ顔で潮を吹きまくるデミア。カズオも腰を動かしながら、射精を続ける。

 精液でぬるんぬるんになった膣壁を、滑らかに駆け上がり、子宮口へと精液を力業で押し込んでいく。

 

「あ゛ああ゛ああんん゛ぅうッ♡♡♡♡これすごッ♡♡♡ぎもぢよずびぃッ♡♡お、おがじぐなるッ♡♡♡お゛お゛ぉ゛お゛う゛ぅ゛ッ♡♡♡お゛ッッひィッ♡♡」

 

 激しさしかないベリーハードセックス。

 カズオの上にまたがるデミアは、ロデオカウガールのようにガクンガクンと揺さぶられ、ぶるんぶるんと100センチおっぱいを揺らし続ける。おっぱいに興奮したカズオはさらに激しく腰を振る。

 

「ひぃ゛ッ♡♡いい゛ぅうッ♡♡♡イグググゥウッ♡♡止まんにゃいッ♡♡♡んあッ♡♡イグッ♡♡♡」

「うおおおおおおッ!!おりゃおりゃおりゃ!!どりゃぁああ!!」

「ほぎぃイイッ♡♡♡あひィイッ♡♡せーしッ♡♡ザーメンッ♡♡ビュービュー出されにゃがらッ♡♡♡奥ッ♡♡おぐぅうぅッ♡♡♡どつかれりゅの゛ぉッ♡♡♡じぬほどギモヂイ゛イ゛ッ♡♡♡♡」

「んおお!?俺も、まだ出してるのに!!もう次のが……!!おおおおおッ!!!」

 

 精液を出しながら腰を振り続け、その刺激により次の精液が続けざまに発射される。

 一回目の射精が終わる瞬間にはもう、二回目の射精が始まっていた。ただでさえ長いカズオの射精が途切れる事なく続いていく。

 

「くおおお!!と、止まらねぇ!!射精が続くぅう!!」

「う゛う゛ぅうう゛ぅッ♡♡♡子宮の中にッ♡♡ビュービューって♡♡♡ま、まだ出てるッ♡♡ながっ、長いぃいいッ♡♡♡長いぃぃいぃッ♡♡♡」

「おおお!!まだまだ出るぞぉお!!」

 

 さらに、二回目の射精が終わらないうちに三回目の射精。三回目の射精が終わらないうちに四回目。四回目の射精が終わらないうちに五回目……

 

 ビュービュービュービュービュービュービュービュービュービュービュービュービュービュービュービュービュービュービュービュービュービュービュービュービュービュービュービュービュー……

 

「はぉ゛お゛お゛ぉ゛お゛ッ♡♡♡♡どん゛だっけぇ゛え゛ええ……ッ♡♡♡し、子宮ぅううッ♡♡♡ぎもぢよすぎでごわれるぅううう♡♡♡♡」

 

 普段なら1~3分ほど続くカズオの射精が、10分経っても、20分経っても止まらない。

 連続でずっと出し続けている。そして射精時間はとうとう一時間を超えた。

 それでもまだ射精は続いている。

 

「はぁあぁ……!!やっべぇ!!出そうと思えばマジで俺、いつまででも出せるわ!!これ、ずっと気持ちよくて、ヤバイほど幸せだぁあ!!」

 

 もう腰を振るのを止めても精液は出っぱなしだった。ここに来て、カズオのちんぽはレベルアップしたのだ。

 新技【永遠射精(エタニティイジャキュレーション)】を覚えた。

 これはつまり、カズオが止めようと思わない限り、永遠に射精を続けられるといった能力である。

 

「ん゛があ゛あ゛がぁああ゛ッ!?♡♡♡♡まだ入っでぐるのぉおおッ♡♡♡」

 

 デミアは延々と送り込まれ続ける精液にもうずっとイキ続けている。カズオの中出し射精の気持ちよさに耐えられる女はこの世にいない。

 つまり、カズオがイキ続けている限り、デミアも強制的にイカせ続けられるという訳だ。

 

「いっいっいつまで!?♡♡♡射精いつまで!?♡♡♡♡」

 

 いつまでも。カズオがやめようと思うまで。いつまでも続く。

 

「も゛う゛無理ッ♡♡♡♡意識なくなるッ♡♡♡」

 

 なくならない。カズオの魔力により、気絶する事は出来ない。

 

「じぬぅうううッ♡♡♡♡ごれ本当にッ♡♡死ぬッ♡♡♡じんじゃうぅうううッ♡♡♡♡」

 

 死ねない。ただ死ぬほど気持ちいい。

 

「お゛ごッ♡♡♡ぎぼぢッ♡♡お゛ま゛ん゛ッ♡♡ごぎゃッ♡♡♡んぼッ!?♡♡お゛ぼぼんほぉお゛ぉッ♡♡♡♡」

 

 出続ける精液。終わらない射精。

 カズオの射精は2時間、3時間、6時間を超えてもまだまだ続いた。

 部屋の中はもう、完全に溢れた精液で水没してしまっている。風呂場にある排水口が頑張って精液を吸っているが、全然間に合っていない。

 精液の海の上で、ぷかぷかと船のように浮かんでいるベッドの上にて、カズオはデミアの中に精液をひたすら出し続ける。

 

「うおおおお!!こうなったら終了時間まで、このまま出し続けるぞお!!」

「お゛びゃあ゛あ゛ぁ゛あ゛ッ♡♡♡だれ゛がぁあ゛゛ッ♡♡♡だずげでぇええッ♡♡♡」

 

 ビュービュービュービュービュービュービュービュービュービュービュービュービュービュービュービュービュービュービュービュービュービュービュービュービュービュービュービュービュー……

 

 

 

 

 

 

 カズオが【永遠射精(エタニティイジャキュレーション)】を開始しておよそ23時間……

 抜かずの耐久セックスを開始して71時間が経過した。

 

 泣いても笑っても残りあと1時間。

 

「おおおおおおおお!!」

「ッ――♡♡♡ッ――――♡♡♡♡こぴゃ♡♡ッ――♡♡♡アッ♡♡ッ―――――――♡♡♡♡ッッッ――――――♡♡♡」

 

 デミアはもう、意味のある言葉を出せなくなっていた。

 

「ああ、ホント気持ちいい!! 幸せ!! ここまで付き合ってくれてありがとう。デミアさん! 残りは1時間……このまま射精しきるよ!!」

「――――かひゅッ♡♡♡ッ―――♡♡♡ じぅ……ッ♡♡♡♡」

「んおおおお!!どおおおおッ!!!!」

「ぽぎゃ――――ッ!?!?♡♡♡♡♡」

 

 ラストスパートとばかりに、精液の勢いが増した。

 カズオは一番最初にデミアにハメた時と同じように、デミアをまんぐり返しさせると、上から射精中のちんぽでデミアのまんこを串刺しにした。

 

「ん゛ぃ゛ぃ゛ぃ゛ぃ゛ぃ゛ぃ゛ぃ゛~~ッ♡♡♡♡」

 

 そのまま射精。10分、20分、30分、40分、50分……

 

「はぁはぁはぁはぁ!!」

「い゛ぃ゛う゛ぅ゛―――ッ♡♡♡ん゛ん゛あ゛ぁ゛―――――ッ♡♡♡♡」

 

 そしてとうとう、最後の時がやってきた。

 カズオはちんぽを限界まで子宮へと押し込む。

 

「うおおおおお!!デミアさん!!これが最後だよ!!最後に!!思いっきり!!イクから!!」

「ひびぃ゛ぃ゛ぃ゛ッ!?♡♡♡♡し、し、しぎゅーッ♡♡♡ひらぐぅうううッ!?♡♡♡」

「んおおおお!!出る!!出る出る出る出る!!」

 

 最後に特大の精液を子宮の中へ吐き出そうと、最大パワーでちんぽが子宮へと押し込まれる。

 メリメリ、メリメリと子宮が口を開いていく。そこに鈴口を押し付けて、後は精液を出すだけ――

 

 グボンッ♡

 

「がふっ!?」

「びッ!?♡♡♡♡」

 

 ここで想定外の事故が起こる。

 あまりにも強く、ちんぽを子宮口へと押し込みすぎたせいで、子宮口の中にちんぽそのものが突入、入り込んでしまった。

 

 つまりは子宮挿入性交(ウテルスセックス)

 

 カリ首の凹みに子宮口がグッポリとハマり、精液でミチミチな子宮の内部へと亀頭が侵入。

 そんな所にちんぽを入れられてしまえば、本来なら苦痛を感じてしまうだけなのだろうが、カズオの魔力により苦痛(そんなもの)は一切感じられない。ダメージも無い。

 あるのは快感……それも今までで一二を争うほどの快楽。

 

「お……!!??」

「あ……♡♡♡♡」

 

 ちんぽとまんこが同時にビクンと跳ねた。

 女性として、最も大切な場所……そこで、カズオとデミアは……

 

「んぉおおおお!?す、すんごいとこにッ!!ち、ちんぽが……!!」

「あっ!?♡♡いんっ!?♡♡ひぎッ!?♡♡ほぎゃッ!?♡♡おッ!?♡♡らめッ!?♡♡こんらッ!?♡♡むりッ!?♡♡」

「う、ううううううう!!!!」

「えひゃッ!?♡♡♡あひゃッ!?♡♡♡」

「こ、これが最後だ!! 思いっきりイクよ!! デミアさんッ!!!!」

「ッ――――――――♡♡♡♡♡♡」

 

ドビュオオオオオオオオオッ!!ビュルゥビュルゥビュルゥウウッ!!

 

 特大の精液が発射された。

 

「ッ―――――!?!?!?♡♡♡♡♡♡♡」

 

 子宮の中で直接吐き出されるカズオ精液による快楽は、一般人1000人が、一生涯に味わうであろう快楽を全部足したとしても、余裕で届かないほどの気持ちよさである。

 普通に致死量だが、カズオの魔力のおかげで絶対に死ぬ事はない。気絶も出来ない。子宮から送られてくる100%の快楽を、デミアは今、味わっている。

 

「――――――――♡♡♡♡♡♡」

「ふ……はぁぁ……!!!」

 

 ビュルルッ……ビュッ…

 

 そして、およそ24時間続いた射精がようやく止まる。

 ジュポンッ♡ と、72時間ぶりにちんぽがまんこの中から引き抜かれた。

 

「デミアさん。ありがとう。すっごい気持ち良かった! 最高の三日間だったよ!」

「あへぇ……♡♡♡♡」

 

 これにて72時間耐久セックス、完了!!

 ――congratulation――

 

 

 

―――――――――――――

 

チートインキュバス。カズオのレビュー。

 

●デコイ貸し出し店《デミア魔法具店》

 

 デコイ人形については、0点だ~と思っていた俺だが、人形が消えたすぐ後に、デミアさん(本体)がアフターサービスしに来てくれて、人形とヤルはずだった三日間を、本体であるデミアさんにさせていただいた。具体的に言うと、三日間ぶっ続けの耐久エッチをさせてもらった。比喩表現じゃなくて、本当に三日間、一度も抜く事なく、ずっとヤリ続けた。……繋がり続けてる間、トイレはどうしてたの? って質問には回答しないので悪しからず。三日間ず~~~っとヤリ続けた感想だけど、もう大満足。インキュバスとして幸せな時間がずっと続いてる感じ。でも、あまりにも大量に出し過ぎてしまったせいで、俺の出した精液で宿屋全体がちょっと地獄絵図と化した。デミアさんが魔法で片付けてくれたから助かったけど、俺一人だったらヤバかったかもしれない。

10点

 

―――――――――――――

 

 

今回の点数。

 

スタンク ・10点

ゼル   ・10点

カズオ  ・10点

カンチャル・10点

クリム  ・9点

 

 

 

 

 

 

 

 デミアがカズオと72時間耐久セックスをヤリ終えての一週間後。

 場所はデミアの研究所。

 

「うふふふっ♡♡♡ カズオく~ん♡♡」

 

 自身の研究所にて、デミアはカズオが自身に付けた10点満点のレビュー記事を見て、ニヤニヤと笑っていた。

 そしてチュッチュッとレビュー記事に対してキスをする。その目はやはりハートだった。

 そんなデミアの元に、一つの巨大な影が近づいてきた。

 

「おーいデミア。いるか? この前言っていた全属性に対する防御効果のある魔道具の研究とやらは、今どれくらい進んでいるのだ?」

 

 その身長およそ10メートルはありそうな巨大なツルペタ幼女の名は、デスアビス。悪魔党の代表、つまりは現魔王である。(この小説では11話に登場)

 デスアビスは親しい友人に話しかけるような態度でデミアに声をかけた。魔導の発展と研究に力を注いでいるデスアビスは、デミアとは何かと馬が合うのである。

 しかし……

 

「あらデスアビス。あの研究ならやめちゃったわよ。」

「は?」

 

 デミアは当然とばかりに研究はやめたと口にした。さもあっさりと。

 それに対してデスアビスは焦ったかのように声を荒げる。

 

「な、何故だ!? デミア! この研究がもし成功したとすれば、この魔導軽視社会の波に強烈な一石を投じられるというのに!!」

「ごめんねー。私、魔法の研究よりも、もっと他に好きな物を見つけちゃったから♡」

「!!??」

 

 あっけらかんとそう答えるデミアに、デスアビスはここ数百年で一番驚愕した。

 あの知的好奇心の塊のような女であったデミアが、魔法の研究よりも好きな物を見つけたとなれば、それはただ事ではない。

 

「な、なんだ!? その好きなモノとは!?」

「ふふふ~♪ 知りたい? それはね~、これよ♡」

「ん?」

 

 デミアはデスアビスにカズオ達が書いたレビュー記事を渡した。

 

「……何これ?」

「その記事の三段目の所を書いてる男の子。カズオくんて言うんだけどね。」

「ふむ……」

「彼がね、すっごくイケメンで、かっこ良くて、エッチも上手くて、私の知らない知識もいっぱい知ってる人なのよ!!」

「……うん。」

「それでね、私の心は、彼に堕とされちゃったの♡」

「うん……うん?」

「もう私の心と体は彼の物♡♡♡彼の為なら私は死ねるわ♡♡もう彼の事しか考えられなくさせられちゃったの私!!だから、魔法の研究はほどほど程度にして、私はこれからはカズオくんの為に生きようかなって。」

「いやいやいやいや、待て待て待て待て。いや、お前……正気か? デミア?」

 

 デミアはポッと頬を染めて頷いた。

 そしてデスアビスは、「あ、これマジのやつだ……」と思った。

 

(な、何なのだ!? そのカズオとかいう男は!? デミアは魔導の発展には欠かせない人材だと言うのに!!)

 

 腑抜けになってしまったデミアを見て、まだ見ぬカズオに対して勝手に怒りの感情を募らせるデスアビス。

 

(これはいずれ、魔王の怖さを、カズオとやらに思い知らせてやらねばならないな……!!)

 

 デスアビスはそう心の中で誓うのであった。

 

 

 

 




はい、お疲れ様です。
原作二巻分、これにて終了。
ヤリたい事ヤラせていたら、三万字を超えてしまい、めちゃくちゃ長くなってしまいました。
流石に書き疲れたので、評価、または感想くだちい。


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インキュバス(小話)

今回はアニメで言うCパート。つまりオマケのお話です。



 カズオ達が魔法都市で遊んでいる頃、お馴染み食酒亭はというと……

 

「あー忙しい忙しい! えっと、次は……」

「メイドリー先輩。3番テーブルから5番テーブルのお客様まで、お料理、作ってお運びしておき…ましたっ!」

「メイちゃんありがと! 悪いけど6番テーブルもおねがいできる?」

「はいっ! お任せくださいっ!」

 

 クリムという給仕係が一人足りないせいで、普段よりも若干忙しめな食酒亭ではあるものの、給仕と厨房、どちらも担当出来るメイが働いてくれているおかげで、お昼の混雑時であってもわりと平常運転の食酒亭であった。

 

「ふぅ……何とか乗り切れたわね……メイちゃんがいてくれて助かったわ。私とツタさんだけだったらきっと地獄の忙しさだったもの。」

 

 お客の波も引いて、一時の休息時間。

 空いたテーブルの後片付けをしながら、メイドリーとメイは軽い雑談タイムに耽っていた。

 

「い、いえっ、メイドリー先輩。その、私なんかの拙い接客なんかで、あの……大変申し訳ないです……」

「そんな事ないわよ。メイちゃんはいつもすっごく真面目に頑張ってくれてるし。」

「そ、そうでしょうか……? え、えへへ……」

「そうよ。スケベ共に釣られて、お店ほっぽり出して遊びに行っちゃうような天使()にも見習ってもらいたいものだわ……帰ってきたらキリキリ働かせてやるんだから!」

「あ……えっと……く、クリム先輩も、その……真面目だし、素敵な方だと思います……よ?」

「それは分かってるんだけどね……でもすぐにスタンク達についていく、あのスケベ癖だけはどうにかならないのかしら?」

「あはは……」

 

 そんな感じで、とりとめのない会話を楽しむ二人。やがて会話の内容は、スタンク達から、メイの想い人について切り替わっていった。

 

「そう言えばメイちゃんてさ、カズオくんがサキュバス店に遊びに行くのって、嫌だったりしないの?」

「……えっ?」

 

 メイドリーは前々から気になっていた疑問を口にしてみた。

 ドン引きするくらいカズオにベタ惚れのメイだが、普通に考えて好きな人がエッチなお店に頻繁に遊びに行くなんて嫌だろう。

 

「……あの、えっと……メイドリー先輩……私も昔、サキュバス店で働いていたんですけど……」

「いや、メイちゃんのはノーカウントみたいなものでしょ? お母さんの為に仕方なく働こうとしてただけだし、しかも相手をしたお客さんだってカズオくん一人だけなんでしょ?」

「は、はい。カズオさんとだけ……です……え、えへっ♡」

 

 メイドリーに言われ、カズオとの初体験エッチを思い出したのか、頬に両手を重ねポッと赤くなるメイ。

 メイの性経験は今のところ、あの時(21話で)カズオに抱いてもらったのが最初で最後である。

 

「えっと……それでメイちゃんは嫌じゃないの? カズオくんがそういうお店に行くの。私だったら好きな人がそういうお店に行くのって耐えられないけどなぁ。」

「……。 私はカズオさんが楽しそうにしているのなら、それが一番だと思います。」

「あー……そうだった。メイちゃんはカズオくんの事、全肯定マシーンだったわね……」

「カズオさんの事全肯定マシーン!?」

 

 なんだその呼び名は!? と、思わないでもないメイだったが、カズオに関しての称号だと思えば満更でもなくなってしまうから不思議である。

 

「べ、別に私、カズオさんの事を全肯定してるつもりではないんですけどね……え、えへへ……♡」

「……メイちゃんてホントにカズオくんの事好きなのね。」

「ぁぅ……えっと、は、恥ずかしいです……」

「でもさメイちゃん……メイちゃんてさ、カズオくんがサキュバス店に行っちゃった後、いつもちょっぴり寂しそうな顔してるわよ?」

「え……!?」

 

 今までカズオを笑顔で見送ってきたつもりだったメイは、メイドリーに指摘された内容に小さな目を大きく見開いた。

 

「え、えっと……そ、そんな事は……」

 

 もじもじと言い淀むメイ。若干の思うところがあったらしい。

 

「……」

「……」

「……その、私……カズオさんがサキュバス店に遊びに行く事自体は、大丈夫なんです……けど……」

「けど?」

「……たまに、その、ちょっとだけ……カズオさんには、サキュ嬢さん達じゃなくて……わ、私の事を……見て欲しいな~なんて……そ、そんなおこがましい事を、考えてしまう事があったり、しちゃったり……す、すみません……!!」

「いやメイちゃん。それ全然おこがましくないわよ!?」

 

 目に見えて落ち込んでしまったメイに、メイドリーは慌ててフォローを入れる。

 そもそも好きな人に自分を見てもらいたいと思うのは当然の感情であろう。しかしメイはふるふると首を横に振った。

 

「メイドリー先輩。私はカズオさんにたくさんの幸せを貰いました。お母さんの治療費を立て替えてもらって、温かい職場を紹介してもらえて、それに、は、初恋まで……その……経験させてもらいました。なので、これ以上の事を望んじゃうのは欲張りです。」

「でも……」

「そもそも私みたいな醜い女が、カズオさんのそばで働かせて貰ってるだけで身に余る光栄なんです。振り向いて貰おうなんて思ってません。私が勝手に、カズオさんの事をお慕いしているだけなので……」

 

 そう言ってメイはニコリと笑った。哀愁にまみれたその笑顔に、メイドリーは「うわぁ……」と思った。

 あの目は本気で自分なんて……と思っている目である。

 

(前々から思っていたけど、メイちゃんて極端に自分に自信が無さ過ぎるわ……)

 

 あまりに自己肯定感の低い後輩に、メイドリーは深くため息をつくのだった。

 

 と、そんなこんなでおしゃべりをしていると、また一人、新たに男性客が食酒亭へと入店してきた。

 

「! あ、い、いらっしゃひませぇ!」

 

 すかさず接客へと向かうメイ。

 

「……」

「えっと、お、お一人様でしょうか?」

「……」

「? あ、あのぉ……?」

 

 入店してきたお客は、キラ~ンという効果音が聞こえてきそうなほど美しく、ハンサムな美青年であった。

 頭にツノが生えており、髪の毛は長く黄金色。カズオとはまた違ったタイプのイケメンさんである。

 青年はメイの姿を瞳に映すと、バサッと髪をかきあげてウィンクを飛ばした。

 

「生卵……ください。」

「へっ? ……あ! ご、ご注文ですね! 生卵をお一つ。」

「それと、キミとの情熱的な一夜も欲しいな。」

「はい?」

 

 不穏な空気が、食酒亭にて蔓延した。

 

 

 

 

 

 

「ふー……えらく久しぶりに帰ってきたなぁ……」

「そだねー。」

 

 魔法都市を満喫したスタンク、ゼル、カズオ、カンチャル、クリムの五人は、十数日ぶりにいつもの街、中央街へと帰ってきたのだった。

 

「はぁ……」

「ん? どうしたクリム。元気がないぞ?」

「あ、はい……ボク、勢いで出ていってしまいましたけど、メイドリーさん怒ってないでしょうか……?」

 

 食酒亭に向かって歩を進めていく一行であったが、クリムだけその足取り……いや、羽取りが重かった。

 仕事を二週間以上サボってサキュバス店に遊びに行っていた事が後ろ暗いのだ。

 

「そりゃ怒ってるだろ。」

「メイドリーの事だ、きっと鬼みたいになってるな。」

「もう諦めなよ。」

「で、ですよね……」

 

 上からゼル、スタンク、カンチャル、クリムの順。

 他人事なので面白半分に脅してくる三人にクリムは目に見えて落ち込んだ。

 それに対し、カズオは笑いながらクリムの頭に手を置いた。

 

「ははは、まあでもメイちゃんもいるし大丈夫だとは思うよ? それにもしも本気で怒られた時は、そんときゃ俺も一緒になって怒られるよ。クリムの事魔法都市に誘ったの俺だしね。」

「か、カズオさん~……! そういう事言ってくれるのはカズオさんだけですよ~!」

「おお、泣くな泣くな。よしよし。」

「まーたカズオのやつがクリム甘やかしてるよ。」

 

 そんな感じでわちゃわちゃしながらも食酒亭へとたどり着いた5人。

 さて、久方ぶりの食酒亭だが、メイドリーの怒り具合はどれ程のものか? スタンクが入り口扉をギイッと開く。すると――

 

「ん? あああー!! よかった、やーっと帰ってきた!!」

 

 さっそくとばかりに、メイドリーが迎えに出て来てくれた。

 怒られると思っていたクリムは、ビクッと震えてカズオの背中にしがみついたが、メイドリーの様子が特に怒っているようなものではなかったので、そのままキョトンと首を傾げる。

 

「あれ? 怒ってない?」

 

 怒るどころか、メイドリーは五人が帰ってきた事に安堵の表情を浮かべていた。

 

「ふぅ……実は三日ぐらい前からあなた達にお客が来てるのよ。」

「客? 俺達に?」

「そう。だからさっさとあの人をどうにかして!! メイちゃんが特にもう限界なのよ~!!」

 

 メイドリーが指を差した方向を見てみると、そこには頭に二本のツノを生やした金髪イケメンの男性が、グラスに入った生卵をチビチビとスプーンで(すす)っていた。

 そしてそのすぐ側には、顔を真っ青にしたメイがフラフラと立ち尽くしていた。

 

「メイちゃん!?」

「ごはっ!?」

 

 あまりにも顔色の悪いメイ。それを見た瞬間、カズオは目の前に立っていたスタンクを押し退け、即座にメイの元へと駆け出した。

 

「メイちゃん! どした!? 大丈夫か!?」

 

 瞬時にメイの背後に回ったカズオは、そのままメイの背中を抱き止めて支えた。フラ~っと後ろにのけ反ったメイの視線とカズオの視線が合わさる。

 

「…………」

「メイちゃんっ!」

「……カズオ……さん……?」

「おう。俺だ。」

「……う、うぅ……カズオさぁん……」

 

 カズオの顔を瞳に映したメイは、そのままボロボロと涙を流し始めた。

 

「カズオさん……カズオざんん……!」

「よしよし。何があったか知らんけど、もう大丈夫だぞ……! 俺がいる。」

「えぐっ、ひぐっ……!」

「……」

 

 できるだけ優しくメイの背中を撫でながら、カズオは、恐らくメイを泣かしたであろう目の前のテーブル席に座る金髪イケメンをギロリと睨み付けた。

 男はキラ~ンと白い歯を見せながら、やれやれと首を横に振る。

 

「ああ、キュートな瞳のハニー……あれだけ言ったのに、どうしてその男の胸に抱かれているんだい? 胸ならボクが貸そう。さあ……おいでっ!!」

 

 そう言って男は立ちあがり、一人でバッと腕を広げた。

 あまりにシュールな光景に、カズオ、並びにスタンク達は全員ポカンである。

 

「おい、メイドリー……何なんだよあいつは?」

「知らないわよスタンク! あなた達に用があるからって三日前からうちに入り浸ってるのよ! しかもあの人、生卵一個で一日中粘るのよ!?」

「……見た目はゴージャスなのにセコいな……」

「それに、店にいる間は私とメイちゃんの事をず~っとナンパしてくるしっ! 上手くかわせる私はともかく、メイちゃんが可哀想だわ! さっさとあなた達の用事を済ませて帰ってもらってちょうだい!」

 

 そう言ってメイドリーはぷんぷん怒って他の客の接客へと戻っていった。

 正直スタンク達もかかわり合いたくなかったが、このままカズオ一人に任せて放っておく訳にもいかない。

 

「……はぁ……なあゼル、あの金髪男、あれ何だと思う?」

「種族はインキュバスっぽいな……しかも上級クラスのインキュバスだ。」

「ふーん。なら同じインキュバスであるカズオの関係者かな?」

「そんな感じには見えませんけど……」

 

 上からスタンク、ゼル、カンチャル、クリムの順。四人は、そのままカズオ達の元へと歩を進めていった。

 

「おーい、カズオ。どうした?」

「あ、スタンク! どうしたもこうしたもないよ! このギラギラ男、三日くらいかけてず~っとメイちゃんの事ナンパしてたんだって!! メイちゃん人付き合い苦手なのに……お陰でメイちゃんぐったりだよ!!」

「はぅぅ~……っ♡」

 

 見ると、メイは確かにぐったりしていた……が、今のそのぐったりは、どうみてもギュ~っとメイの事を抱き締めたまま離さないカズオの方に責任があると言えるだろう。

 真っ青だったメイの顔色が今はもう真っ赤だ。

 同じイケメンのインキュバスが相手でも、個人によってこんなにも反応が違うのか……

 とりあえずメイについては大丈夫そうなので、スタンクは目の前にいる金髪インキュバスに声をかけた。

 

「……で、あんたは?」

「やあ。ボクの名はレビト・シアリグラ。世界中の全ての女性を愛するのが夢なしがないインキュバスですよ。……ところで、あなた方がこのレビューの筆者ですか?」

 

 レビトと名乗ったインキュバスの青年は、そう言って一枚の紙切れを取り出した。

 それは紛れもなくスタンク達の書いたサキュバス店のレビュー記事である。

 

「ああ、確かにそれは……」

「俺達が書いたものだが……」

 

 スタンクとゼルがそう答えると、レビトは分かりやすくため息をついて首を横に振った。

 

「そうですか。はぁ……あなた方のレビュー……女性に対する理解度が低すぎます。」

「「「「へ……?」」」」

 

 突然のダメ出し。スタンク達は間の抜けた声を漏らした。

 

「いいですか? あなた方のレビューは、女性の悪いところばかり大きく見て、美しい面を見逃している例が多いのです!」

「……はぁ。」

「そこでボクは、君達が魅力を理解しきれなかった娘達の魅力を改めてここに示す事で、彼女達の再評価に繋げたい!」

「……」

 

 どうやらレビトは、スタンク達の書いたレビュー記事の点数が気にくわなくてわざわざここまで文句を言いにやって来たらしい。

 レビトは今度は自分の書いたレビュー記事を取り出すと、それをスタンク達に手渡した。

 

 

―――――――――――――

 

 

インキュバス。レビト・シアリグラのレビュー。

 

●エルフ500歳くらい

10点

 

●人間50歳くらい

10点

 

●スケルトン

10点

 

●ダゴン

10点

 

●フェアリー

10点

 

●サラマンダー

10点

 

●その他もろもろ

10点

 

 

―――――――――――――

 

 

 読んでみるとそれは、ものの見事に10点満点しかないレビューだった。

 

「く、クソの役にも立ちゃしねぇ……」

「というかこの人……」

「女というだけで誰でも満点なんじゃ……?」

 

 揃って微妙そうな顔をするスタンク達。

 挿入する所も何も無いスケルトンにまで10点をつけている事に関しては、ドン引きを通り越してもはや意味不明ですらある。

 

「ふっ……女性とは全て魅力的なのです! その絶対的な法則を世の男性に知らしめる為に、ボクはこのレビューを書きました。」

「……」

「特に……あなたにねっ!!」

「……………え? 俺?」

 

 レビトはフッと息を吐き、カズオに向かって指を差した。

 突然の名指しにカズオは頭に「?」を浮かべる。

 

「そうです! ボクは同じインキュバスとして恥ずかしい! どうしてあなたはインキュバスであるのに、女性達にこんなにも低い点数をつける事ができるのですか!?」

 

 そう言ってレビトが手に取ったのは、今までカズオが低得点を記してきたサキュバス店のレビュー記事だった。

 ウィルオーウィスプ専門店《はなぞの光》1点。

 産卵ショー観賞店《ナマタマゴ》0点。などなど……

 

「それにあなた、単眼店……つまり、そこのキュートな瞳のハニーにも7点をつけていましたね?」

 

 キラッ☆とメイに輝く視線を送るレビト。カズオの胸の中でメイが「ッ!?」っと、小さな悲鳴をあげた。

 

「……まったく、どうしたらそんなにも魅力的な女性に7点なんてつける事ができるのですか? ボクなら間違いなく、彼女に10点をプレゼントする自信がありますよ……ふふふふふ……」

 

 ハァハァと息を荒げるレビト。それを見て、せっかく元に戻ったメイの顔色がまた青くなっていく。

 カズオはそんなメイをさらに強く抱き締めた。

 

「女性の魅力を十全に理解しきれないあなたよりも、全ての女性を愛する事のできるボクの方が、彼女を幸せにできると思うのですが……どうですか?」

 

 ニヤリと挑発的な笑みを向けてくるレビト。

 それに対してカズオは――

 

「……いや、知らんがな。」

 

 真顔でそう返した。

 

「はっ?」

 

 この返答は流石に予想外だったらしく、レビトは目を点にして固まってしまった。

 

「あー、えっとだな……俺からあんたに言える事は三つ。まず一つ目だけど、俺は別にあんたみたいに全ての女の子を愛する為にサキュバス店に行ってる訳じゃねーの。俺がサキュ店行く理由は、ドライな体の関係を楽しむ為なの。所謂大人の遊び。なっ!」

 

 ふんっと鼻を鳴らすカズオ。

 

「それから二つ目! 10点つけないのはおかしいとか言われても知らんっ! あんたが誰にどんな点数をつけようがあんたの勝手だけど、それを他人にも求めるな! 俺は俺の正直な感想を書いてるだけだ!」

 

 カズオは一旦メイを離し、レビトの元へと近寄っていく。

 

「そんで三つ目!!」

「え……あ……」

 

 そこでレビトの顔に初めて焦りの色が生まれた。

 カズオの顔が、どう見てもぶちギレていたからだ。まるで般若のようである。そんなに怖くなれたのか、このイケメンフェイスは。

 

「あんたさ、メイちゃんの幸せがどーのこーの語る前に、まずなぁ……」

「ヒッ!?」

「メイちゃんの事を、泣かすんじゃねぇよッ!!!!」

「う、うわぁあああああーーッ!?!?」

 

 カズオはレビトの胸ぐらを掴み上げると、そのまま店の外へと思いっきり投げ飛ばした。

 食酒亭の外でドンガラガッシャーン「ぎゃー!!」という、レビトの物凄い悲鳴が響いたが、カズオは外を見ようともしない。

 パンパンと手を払って「二度とくんな。」と吐き捨てた。

 

「「「「「「……」」」」」」

 

 シーンと静まり返る食酒亭。流石のメイドリーも唖然とした様子で固まってしまっている。

 沈黙を破ったのは、なり行きを見守っていたスタンク達だった。

 

「いや、なんていうか……カズオのマジギレって初めて見たわ……」

「こぇぇ……カズオ普通にこえーよ。」

「普段温厚な人って、怒ると怖いってよく言うよね。」

「だけどメイちゃんさんの為に怒るカズオさんは、ちょっとかっこ良かったかも……!」

 

 上からスタンク、ゼル、カンチャル、クリムの順。

 ちなみにメイは突っ立ったままポカーンとしていた。

 

「ふぅ……」

 

 レビトを投げ飛ばしたカズオは、そのままクルリと振り返ると、「おさがわせしましたー!」と、食酒亭で飲んでいた客ら全員に頭を下げて、それぞれに一杯ずつリンゴジュースを奢ったのだった。「いや、どうせ奢るのなら酒にしろよ!」とはスタンク談である。

 

 

 

 

 

 

 そんな感じで、ちょっとした騒ぎになった食酒亭であったが、10分もすればお客も店側も全て元通りであった。

 スタンク達は久しぶりの食酒亭で食事とエールを楽しみ、クリムは馬車馬のように働かされている。

 

「……」

 

 そんな中、メイだけはいまだに店の真ん中でポカーンと突っ立っていた。

 

「おーい、メイちゃん。大丈夫?」

「……へっ? あっ!! ひゃ、ひゃひぃ?! か、かじゅ、カズオさんっ!!?」

「はい。カズオさんだよ。」

 

 フリーズしたまま動かないメイにカズオが声をかけると、ようやくメイはビクンッと震えて再起動を果たした。

 顔は真っ赤で、目の中には大きなハートマークが浮かんでいるが。

 

「はぅぅっ♡♡ あぅぅ……っ♡♡♡♡」

「ど、どした? メイちゃんホントに大丈夫? さっきの奴に何か変な事をされたとか!?」

「だ、だだ、大丈夫……です……あ、あの……か、カズオさん……」

「ん?」

「さ、ささ、先程は、その、た、助けていただいて……あ、ありが、ありがひょうごじゃいまっひゅぅ……! わ、私、さっきの人が、凄く苦手で……! 困ってて、それで……!」

「ああ、いいよいいよ。メイちゃんが無事だったならそれで。」

「はぅぅ……っ!?♡♡♡♡」

「それよりさ、注文いい? 俺、久しぶりにメイちゃんお手製のアップルパイが食べたいんだけど。」

「!! は、はひっ! と、とびきり美味しいの作って持ってきますので……! ま、待っててくださひっ! カズオさん!」

「うん。待ってるよ。」

「ッ~~♡♡♡」

 

 メイはそのままフラフラと厨房へと歩いていった。

 

「……」

 

 そうして店の裏側に着いたメイは、そのままガクンと腰を抜かした。

 

「あふぅ……♡♡♡」

「うわっ!? メイちゃんどうしたの? 大丈夫?」

「しゅ、しゅみません女将さん……ッ♡♡♡ だ、大丈夫じゃないかもしれましぇん……ッ♡♡♡」

「ええー……? メイドリーちゃん……これ、メイちゃん何があったの? ……たぶんカズオ君絡みなんだろうけど……」

「お察しの通りです。」

 

 プシューっと頭から湯気を蒸かすメイに、食酒亭女将であるツタは怪訝そうな目を向ける。

 メイは何やらボソボソと呟いているようだった。

 

「だ……めぇ……♡♡ な、なんで? なんでですか? カズオさん……♡♡♡ あんな風に助けていただいたら、私……♡♡♡ う、嬉しぃぃ……♡♡♡ 嬉しいのぉ……♡♡♡ も、もうこれ以上、好きにならせないでほしぃのにぃ……♡♡♡ 大好きな気持ちが……と、止まらないよぉ……♡♡♡ 好き……♡ カズオさん好きィィ……っ♡♡♡」

 

 あまりにも幸せ好き好きオーラに満ち溢れているメイに、メイドリーは苦笑いを浮かべながらも「まあ、仕方ないか……」と思った。

 ここ三日ほど、あのレビトとかいうインキュバスに、メイはそれはもうしつこくしつこくナンパをされてきたのだから。

 

カズオ(カレ)はキミの事を全く見ていない……』

『ボクならキミの全てを愛してあげられる……』

『さあ、ボクの胸に飛び込んでおいで……!』

 

 みたいな事を、メイは毎日毎日囁かれ続けていた。

 ナンパに対しては微塵も(なび)く様子を見せなかったメイだが、レビトの言った、カズオはメイの事を全く見ていない。という発言に対しては、その通りだ……と、メイはかなりのショックを受けた様子であった。

 

 ――自分みたいな存在では、カズオさんの心を動かす事なんて、出来ないだろうな……

 

「……そう、思っていたのに……♡」

 

 実際は違った。カズオはメイの為に、今まで見たことのないほどの形相で怒りをあらわにしてくれた。

 メイの事をちゃんと……見ていてくれたのだ。

 

「……」

 

 メイはグッと握りこぶしを作った。

 

「あの、メイドリー先輩……」

「ん? どうしたの? メイちゃん。」

 

 幸せの余韻の中から帰ってきたメイが、おそるおそるといった感じでメイドリーに声をかける。

 

「私、ちょっとだけ……勇気を出してみたいと……思います……!」

「! うん。頑張って、メイちゃん!」

 

 メイはカズオに注文されたアップルパイを作ると、そこに一枚のメッセージカードを添えた。

 これが今の、メイにとっての、精一杯の勇気である。

 

《いつもありがとうございます。カズオさん。大好きです!》

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ちなみに、店の外に投げ飛ばされたレビトだが、グルグルと目を回していた所を「浮気は許さないわ……」と呟く鬼っ子に回収されていったとかなんとか……

 その後、レビトの姿を見た者はいない。

 

 

 




感想、評価もらえると嬉しゃすです。


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酒の店へ

お酒は節度をもって楽しみましょう。
無理矢理人に飲ませたりなんかは論外です。



 ほとんどの労働者が仕事の中で最も喜ぶ瞬間……それは、お給料が貰えた時だろう。

 本日は食酒亭の給料日であった。

 

「はい、メイドリーちゃん、メイちゃん、今月のお給金。こっちはクリム君の分。」

 

 食酒亭のスタッフは、月の働き量に応じて支払われる給料が上下する。

 メイドリーとメイがズッシリと重い給料袋を受け取る中、クリムが受け取った袋は、二人の半分以下の膨らみしかなかった。

 

「…………あ、あの……おかみさん? これだと半月ぐらいしか生活が……」

 

 スカスカの給料袋を手に、クリムはタラリと汗を流す。

 食酒亭の女将であるツタは、そんなクリムにニッコリと微笑みかけた。

 

「クリム君? 先月は魔法都市で二週間以上、楽しく遊んできたんでしょ?」

「あ、あはは……」

 

 という訳で、今月のクリムは盛大に金欠であった。

 

 

 

 

 

 

「おーいクリム!」

「サキュバス店いこーぜ! サキュバス店!」

「やほーい!」

 

 場所はお馴染み食酒亭。

 スタンク、ゼル、カズオのドスケベトリオは、本日も通常運転であった。

 彼らの羅針盤はいつだってサキュバス街をビンビンに指し示しているのだ。

 

「……お待たせいたしました。満月球根の海鮮炒めです。」

 

 そんなスケベ達からの誘いを、クリムはチラ見してからスルーした。

 

「!? コォラ! クリム! 無視すんな! レビュアーが足りないんだよ! カズオもいるから、早く来い!」

「そうだぞクリム! カズオもいるぞ! だから早く来い!」

「いや二人ともなんで俺がいることをそんなに強調すんのさ!?」

 

 カズオをダシにしてクリムを呼び込もうとするスタンクとゼルであったが、それに対してクリムは困り顔で返答する。

 

「そんな事言われても、単純にお金が足りないんですよーっ。どうしようもないじゃありませんかー。」

 

 むーっと頬を膨らませるクリム。実は行きたいのは山々なのだ。

 

「チッ、しょーがねぇな。ホレ。」

「?」

「今月分のレビューの取り分。先渡しだ。」

 

 スタンクはゴソゴソとポケットを探ると、クリムの手にレビュー記事の売り上げ、その一部を渡した。

 

「!! ありがとうございます! スタンクさん!」

「よし! ではさっそく……」

「これで今月食い詰めずに済みます!」

「「待てやコラーッ!!」」

 

 金を受け取ったクリムが、そのまま給仕の仕事に戻って行くのを見て、スタンクとゼルは慌ててクリムを呼び止めた。

 

「クリム! よく考えろ! それはサキュバス店レビューで得たあぶく銭だぞ!?」

「そんな金は一銭残らずサキュバス嬢に還元しないと失礼だろうがっ!」

 

 何のために先渡ししたと思ってんだー! と怒り出すスタンク&ゼルを尻目に、クリムはハァ……と、ため息をついた。

 

「あのですね……いくらレビューでお金が入るっていっても支出の方が多いんですから……そんな頻繁に通い続けられる訳ないじゃないですか!」

 

 クリムの言い分にカズオはそりゃそーか。と頷いた。

 冒険者であるカズオ達とクリムとでは、そもそもの稼ぎの量が違うのだ。

 

「そだね。俺達ちょっとクリムの事を誘いすぎてたみたいだな。ごめんなクリム。これからは極力誘わないようにす――」

「いえっ! カズオさんに誘ってもらえるのはボクとしてもとても嬉しいです!!」

「いや、誘って欲しいのか誘って欲しくねぇのかどっちだよ!?」

 

 クリムの矛盾した物言いに思わずツッコミを入れるカズオ。

 両性(おとめ)心は複雑なのだ。

 

「要するに問題は金だろ。なら稼げ! ここは冒険者の酒場なんだ。依頼書は腐るほどある!」

「……あの、スタンクさん。今まさに働いて稼いでる最中なんですけど……ボク……」

「いいかクリム。お前は頭の輪っかが直ったら天界に帰る予定のため、傭兵や冒険者用の雇用形態でこの店で働いている。」

「……そうですね。」

 

 傭兵や冒険者用の雇用形態とは……要するに、クリムはいつでも好きに休めて好きにやめられるという契約の元、食酒亭にて働かせてもらっているのだ。

 

「つまりお前は、給仕より稼げる仕事があれば、ちょっと休んでそっちに行ってきまーすと言える権利を持っているのだ!」

「有翼人やらデコイ魔女を抱きに二週間ほど遠征した時も、女将は仕事を休んだ事については文句を言わなかっただろ? メイドリーは言うけど。

「……そんな事言われましても……輪が欠けたボクは、非力で浮けるだけの少女――う゛ぅ゛んッ! しょ、少年ですよ? 何の依頼が受けられるって言うんですか?」

 

 スタンクとゼルはう~んとクリムにもできそうな仕事を考える。そして答えはすぐに出た。

 

「サキュバス店のレビューが出来るぞ!」

「そのカワイイ顔とデカイちんこを活かせっ!」

「だからそれでは赤字だって言ってるじゃないですかーっ!」

 

 ぷんぷんと怒るクリム。

 それに対してカズオはポンと手を打った。

 

「んじゃ、レビューじゃなくて、ちゃんとしたインキュバスボーイとして働けばいいんじゃない? クリムなら需要は結構あると思うよ?」

「「それだっ!!」」

「それだ! じゃないですよ!! 嫌ですよそんなの!! もー!!」

 

 顔を真っ赤にして否定するクリム。しかしそれにゼルが待ったをかけた。

 

「いやいや、案外良い案かもしれないぞクリム!」

「……何がですか?」

「天使って闇以外に強い耐性があるんだろ? つまりお前は、火や水や毒や雷属性のお客ともエッチが出来る、神がかったインキュバスボーイになれる天性の素質を持っているという訳だ!!」

「そんな素質いりませんよ!! というか、それならカズオさんの方がボクよりも強い耐性があるじゃないですか!」

「バカ野郎!! お前……! カズオがインボーなんか始めた日には、女達による取り合いの戦争が始まるぞ!?」

「あー……」

 

 それは確かにそうかもしれないと、クリムは妙に納得してしまった。もしかしたら自分もその戦争に参加してしまうかもしれない。

 

「あーじゃないよ!! 納得をするな!」

「カズオさんはインキュバスボーイをやろうとかって考えた事はないんですか?」

「無いな。仕事にしちゃうと自由にエッチが楽しめなくなりそうだから嫌だもん。」

「そ、そうですか……」

「クリムはどう? インボー。」

「ぼ、ボクもやりたくはないですね。……カズオさんが来てくれるなら……いいかもだけど……

「ん? 今ボソッとなんか言った?」

「な、なんでもないです!」

 

 そんな感じでエロでの金稼ぎについての話をしていると、遠くの席でテーブルを拭いていたメイドリーがジト目でスタンク達の事を睨んできた。

 あの目は、これ以上うちの後輩をスケベの道に引きずり込むなと言っている目だ。クリムはそそくさと給仕の仕事へと戻っていった。

 

「ちっ……しゃーねぇ。まあクリム誘ったところであと一人足りねぇし……今日は飲んで食って寝る日にするか。おーい、エールと揚げポテトとイエローボアステーキくれ!」

「んじゃ、俺はエールと炒り豆。それと旬の野菜の盛り合わせで。」

「俺はリンゴジュースとアップルパイ! それとリンゴタルトも貰おうかな。」

 

 メンバー不足の為、本日のサキュ店レビューは諦めた三人。仕方がないので性欲は食欲で満たす事に。

 それぞれが好きな物を注文して、グダグダ~っと飲み食いしながら駄弁っていると……

 

「よー! スタンクにゼルにカズオー♪」

 

 バンッと食酒亭の扉が開き、そこからいつものスケベ仲間が現れた。

 カンチャルである。彼は小さな背丈に似合わないほどの大きな皮袋を背負って店の中へと入ってきた。

 

「カンチャルかー。どこ行ってたー。」

「えらくご機嫌だな。何か楽しい儲け話でもあったのか?」

「というかその大きい袋なに?」

「ふっふっふ~♪」

 

 カンチャルはスタンク達が座っている席までやって来ると、背負っていた皮袋の中身をテーブルの上へとぶちまけた。

 それは数えきれないほどの……

 

(かね)!?」

「なんだこの大金!?」

「どーしたのこれ!?」

「ふっふっふ、輸送隊ギルドに回していたレビューの全国売上げさ。結構なもんだろ?」

 

 実は魔法都市に行くまでの間に、「今まで書いたレビュー記事を全国で売り飛ばしたいんだけどいい?」みたいな話をカンチャルがしていたのだが……その結果がこれらしい。こんなに儲かったのか……

 チャッチャッチャッと手際よく金を分けていくカンチャル。

 

「クリムいるかー?」

「はーい。あ、カンチャルさん。ご注文ですか?」

「ほら、これクリムの分。」

「え? うわぁ!? な、何ですかこれ!?」

 

 ドサッと、物凄い大金を手渡されるクリム。先ほどまで金欠だと言っていたのが嘘みたいな大金である。

 カンチャルはそのままスタンク、ゼル、カズオにも分け前を渡していく。

 

「しっかし、ちょっと多すぎないか? どうやってこんなに稼いだ?」

 

 あまりにも多すぎる大金にスタンクは軽く汗を流した。

 

「ふふふ、レビュー記事の見出しにカズオの顔写真を使ったら思いのほか女の子達からの評判が良くてね。想像してた以上に滅茶苦茶売れたよ。」

「なるほどなっ!」

「いや、勝手に俺の写真使わないで!?」

「それと、前にボクらのレビューを真似てた奴らがいっぱいいただろ? あいつらが地元で貼り出す分には放置することにしたけど、輸送隊を通してボクらと同じ事をしたい場合はギルドとボクらに金を支払う契約にしたんだ。」

「……つまり?」

「つまり! これからは全国のレビュアーがボク達の金ヅルって訳さ!」

 

 ドヤ顔でそう言うカンチャルに、一同は揃って衝撃を受けた。

 

「マジかよ!? すげぇ!!」

「企画パクられたとき、がめついお前が何も文句言わなかったのは、はじめからこうやって利用する気だったからか?」

「まーね。止めても労力かかるだけで1ゴールドにもなんないし……だったら利用する方がいいでしょ?」

 

 カンチャルはゆっくりと椅子に腰を掛けた。

 

「これからはレビュー売り上げをサキュバス店に行く足しにするのではなく、サキュバス店に行けば行くほど黒字になる時代が来るッ!!」

「な、なんという事だ!!」

「これはレビュー界の革命だ!!」

「マジでエロだけで食っていけるようになっちゃった!」

 

 ワアアッと盛り上がるスケベ達。

 

「「という事は!!」」

 

 スタンクとゼルは揃ってクリムの腕を掴まえた。

 

「わっ!?」

「これでもう金の問題は解決だな?」

「さあレビューを書きに行こうぜ~!」

 

 そのままクリムを連れていざサキュバス店へ! そう思った次の瞬間……

 

「コラーッ!!」

「おぶっ!?」

「おがっ!?」

 

 メイドリーが翼を広げて飛んで来て、スタンクとゼルの頭を足のツメで鷲掴みにした。

 有翼人は足で物を掴む力がとても強いのだ。

 

「行くなとは言わないけど! 仕事を終わらせた後でも行けるでしょそんなもの!! 今クリムくんが休んだら、その分私やメイちゃんにしわ寄せがくるんだからね!!」

「す、すみません……」

「そんじゃ……お、お酒の追加……ください……」

「はーい。毎度ありぃ!」

 

 そうしてスタンク、ゼル、カズオ、カンチャルの四人は、クリムの仕事が終わるまでの間、とりあえず飲みながら待つ事にしたのだった。

 

 

 

 

 

 

 数時間後……食酒亭の営業終了時間。

 

「ふぅ……皆さん、お待たせしました。もうすぐ仕事が終わりま……」

 

 仕事を終えたクリムが、スタンク達が待っている席へと向かう。するとそこには――

 

 

「いよぉ~~、クリムくん。まってました!」

「レビューするほど金が入る!」

「異種族レビュアーズ万歳!」

「あー、クリム。お疲れー。」

 

 そこには、暇を持て余した結果酒を飲みまくり、べろんべろんに酔っぱらったスタンク、ゼル、カンチャルがご機嫌そうにゲラゲラと笑っていた。

 

(おおっと!? 皆さんなんだか妙にできあがっているぞぉ……?)

 

 酔っぱらっていないのは酒が飲めないカズオだけである。

 

「うひゃひゃひゃ!」

「それでは我らがレビュアーズの門出を祝しまして~」

「メイちゃん! もう一杯!!」

 

 酔っぱらい達が追加の酒を注文すると、注文されたメイがわたわたと慌て始める。

 

「え!? あ、あの……皆さん、それくらいにしておいた方が……その、体にもよくないかな……と……」

「んだとぉ!? まだ飲み足んねぇぞぉ!?」

「ひゃああっ!? す、すみませんっ!!」

「こらスタンク! メイちゃんを脅すな! てか食酒亭はもう営業時間終了だから! 注文できないから!」

「なんだとカズオ!? なら違う店だ! もう一軒行くぞ! もう一軒! サキュバス店にも行ってイくぞぉ!!」

 

 フラフラと立ち上がり食酒亭を出ていくスタンク、ゼル、カンチャル。

 カズオとクリムはそれに慌ててついて行った。

 

「ちょ、待ってよ。もう一軒てどこ行く気?」

「ん~? そうだな~? どこにすっか? ゼル。良い店知ってっか?」

「おう~! そんじゃ次の店はクルーラホーン店で決まりだ!」

「クルーラホーン?」

「酒の妖精さぁ! 飲めるし、ヤれるし、堕落のよくばりセットだ~!!」

「いや、あの……俺酒は飲めないんだけど……」

「ならカズオは飲まずにヤる事だけヤッとけ~!」

「ははははは~!」

 

 そうして酔っぱらい×3プラスアルファは、サキュバス街の道をご機嫌そうに歌いながら歩いていくのだった。

 

 

 

 

 

 

「……ふがっ!?」

 

 カズオが目を覚ますと……そこは知らない天井だった。

 

「……あれ? ここどこ?」

 

 冷たい床の上からムクリと起き上がり、キョロキョロと辺りを見回してみると、スタンク、ゼル、カンチャルの三人が同じようにして起き上がっていた。

 

「……気持ちわりぃ……頭いってぇ……」

「ここは……宿屋か? いつの間に帰ってきたんだ……?」

「全然記憶にない……」

 

 上からスタンク、ゼル、カンチャルの順。三人は二日酔いでガンガン痛む頭を押さえている。

 カズオは頭痛こそしないものの、昨日クルーラホーンの店に行ってからの記憶が見事に消えていた。

 

(確か女の子達に無理矢理酒を飲まされて……んー……? ヤバイ。マジで記憶が無い……)

 

 そんな感じで頭を悩ませていると……

 

「ん? お、でもレビューは出来てるぞ!」

 

 スタンクが床に散らばっていたサキュバス店のレビュー記事を見つけた。

 

「無意識で書いたのか。偉いな俺達……」

「へー、見せて見せて!」

 

 レビューを読めば昨日、あれから何があったのかが分かるはず。そう思ってカズオはスタンクの持つレビュー記事を覗き込んだ。

 するとそこには……

 

 

 

―――――――――――――

 

チートインキュバス。カズオのレビュー。

 

●クルーラホーン専門店《みんな酒の精》

 

あるこーるをあんこーるでよっぱらいます!酒をのんだ女の子たちがいっぱいいて、おれたちも飲まされる!クリムは酒に強いな!あいつはぜんぜん酔わない!だけどあいつはちんぽがでかい!まあ俺のがでかいがな!俺は酒を飲んで、女の子たちは俺のちんぽ汁を飲む!よっぱらえ~!よっぱらえ~!俺のちんぽにもっと酔え~!

ふたなリンリン♪

 

―――――――――――――

 

 

今回の点数。

 

スタンク ・ぺもっちゃみ

ゼル   ・俺の勝ち

カズオ  ・ふたなリンリン♪

カンチャル・レモン

クリム  ・0点(とても筆圧濃く書かれている)

 

 

 

 

「「「「何だこれ……?」」」」

 

 それは全くもって意味不明なレビューだった。

 

「ん? うわっ!? おい見ろ! これと似たようなひどいレビュー、他に何枚もあるぞ!」

「店ハシゴしたのか!? 覚えてねぇぞッ!!」

「……ハッ! うわっ!? お金も全く残ってない!!」

「今月の生活費も全部消えてる!?」

 

 上からスタンク、ゼル、カンチャル、カズオの順。

 あまりに酷い現状に、体の中に残っていたアルコールがシュワシュワ~っと全部抜けていく気分だった。

 

「……で、でも、レビューさえあれば金はいくらでも……」

「こんなレビューじゃ使えねぇよ!」

「「「……今月の生活どうしよう……」」」

 

 スタンク、ゼル、カンチャルの三人はガックリと膝をついた。

 それに対してカズオはまだ余裕そうな表情である。

 

「こんな時の為にちゃんと貯金しといて良かったぁ……」

 

 ボソッとそんな事を呟くと――

 

 ガシッ

 

「え゛?」

 

 左右からスタンク、ゼル、カンチャルに両肩と腰を掴まれた。

 

「一人だけ安全圏にいるような顔してんじゃねぇよ……」

「同じサキュバス店をハシゴした者同士……俺達は仲間だ……!」

「ボクらの生活費稼ぎ……カズオにも勿論付き合って貰うからね!!」

「えーー……」

 

 そうして、その月のカズオは、生活費を稼ぐためにスタンク達と共に数々のダンジョン制覇やモンスター討伐を成し遂げたのだった。

 

 

 

「…………ところで、あの酒のサキュバス店では結局ナニがあったんだろ?」

「さあ?」

 

 

 




次話エロ。

明日投稿予定だけど、実はまだ全然書けてないので明後日になるかも。


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クルーラホーン

こんなサブタイトルですが、ほとんどクリムくん回です。



 酔っぱらったスタンク、ゼル、カンチャルに連れられて、カズオとクリムは、酒の妖精(クルーラホーン)専門サキュバス店、《みんな酒の精》にやって来た。

 

「「「「いらっしゃいませー♪」」」」

 

(酒クサッ!?)

 

 店の中に入ると、まず最初に出迎えてくれたのはむせ返るほどのアルコール臭……そしてこの店で働いている酒の妖精種族、クルーラホーンの女の子達だった。

 

「あはは~♪ 五名様ごあんなぁ~い♪」

「さあ、飲んで飲んで♪」

「うちには色んな種類のお酒があるよ~♪ ほら、最初の一杯目は無料サービス♪」

 

 酒の妖精、クルーラホーン(別名レプラホーン)。

 その特徴はやはり、皆とにかくお酒が大好きだという事につきるだろう。見た目は人間の子供程度の背丈しかないのに、どの娘も既にべろんべろんに酔っぱらっていた。

 シラフなのは会計を担当している娘くらいである。

 

「おっしゃ~! 酒だ~! セックスだ~!」

「飲んでヤッて、飲みヤりまくるぞ~!」

「それでは乾杯の音頭をば~……」

「「「「「「カンパーイ!!」」」」」」

 

 スタンク、ゼル、カンチャルは、嬢達から酒の入ったグラスを受けとると、さっそくとばかりにグビグビ飲み始めた。

 既に酔っぱらい状態なので三人共順応が早い。

 

(……やっべ……俺これ、絶対場違いだわ……)

 

 酒の飲めないカズオは一人アウェーを感じ、キョロキョロと店内を見渡し始める。

 

「うーん……」

 

 店の内装はサキュバス店……というよりかは普通に酒場だった。あちらこちらで客と嬢が酒を飲み交わして騒いでいる。

 

「はっ! はっ! はっ!」

「あんっ♡ あんっ♡ あんっ♡」

 

 そして酔っぱらった勢いでそのままおっぱじめているグループがちらほらと……

 どうやらここはそういう流れでエッチをする店らしい。

 サキュバス店というよりかは、酔っぱらい専門の乱交バーである。

 

「うっはははは♪」

 

「だはははっ♪」

 

「あ~ははは~♪」

 

 スタンク、ゼル、カンチャルの三人は、テキトーな席に腰をかけ、それぞれが勝手に嬢達と仲良く飲み始めていた。

 クリムも最初にお酒を進めてきたクルーラホーンの一人に捕まり、いつの間にか連れていかれていたので、今のカズオは完璧に一人置いてけぼり状態である。

 しばらくそうして立ち尽くしていると……

 

「あれぇ~? おにーさんこんな所で何してるの~?」

「早く飲もうよ~?」

「ほら~、こっちこっち~♪」

 

 クルーラホーンの女の子達が、わさわさと集まってきてカズオの手を引いてきた。

 

「わっ!? ちょっと……!?」

 

 カズオはそのまま空いている席へと半ば強引に座らせられた。

 

「はーい♪ カッコいいイケメンさんゲット~♪」

「さあ、飲んで飲んで♪」

「早く早く~♪」

 

 席に座ると、クルーラホーンの女の子達はカズオに樽グラスを持たせ、取り付く島もなくそこに酒をなみなみと注いでいった。

 酒が飲めないカズオからすると、この状況は非常によろしくない。

 

「い、いやいやいや、ちょっと待って! ホントごめんなさいなんだけど、俺実はお酒飲めないんすよ……!」

 

 酒の入った樽グラスをテーブルに置いて、心底申し訳なさそうな顔をするカズオ。

 それに対してクルーラホーン達はなんで?なんで?と騒ぎ始めた。

 

「えー!? ウソー!?」

「お酒飲めないのにうちの店に来たのー?」

「うちがお酒のサキュバス店だって事は、ちゃんと看板に書いてたよね~?」

「いや~、それはその……友人達に誘われて、ノリで来ちゃったから……たはは……」

 

 恥ずかしそうに頭をかくカズオ。お酒を飲む店にお酒が飲めない自分がやってくるだなんて冷やかしもいいところだ。

 チラッと嬢達の顔色を伺ってみると……

 

「あっはは♪ ノリか~♪ ノリなら仕方ないよね~。」

「うんっ! 仕方ない仕方ない♪」

「だよね~、そういうノリってあるよね~♪」

 

 普通に許された。

 皆酔っぱらっているからというのもあるのだろうが……カズオはとりあえずホッと一息ついた。

 だがそれは間違いであった。

 

「じゃあついでにさ、おにーさん、ノリでお酒、飲んでみようよっ♪」

「え゛……」

 

 クルーラホーン嬢の一人が、ケラケラと笑いながらカズオの口元へ、お酒の入った樽グラスを押し付けてきた。

 

「い、いや、だから俺はお酒飲めなくて……!」

「おにーさんイケメンだからきっと大丈夫だよ! ほ~ら、飲んで飲んで~♪」

「イケメン関係なっ――ちょッヴァッ!? んごっ……!!あぐ……!?!」

 

 グラスを口の方向へと傾けられる。そのままカズオは、グラスの中の液体を、ゴクリと……

 飲み込んでしまった。

 

「あふっ……!?」

 

 ――カズオの記憶は、そこで途切れた。

 

 

 

 

 

 

 空いてたソファ席へと、クリムを連れていったクルーラホーンの女の子は、シューランという名の娘だった。

 

「ほら、天使さんも飲んで飲んで~!」

「は、はい……んくっ、ごくごく……」

 

 押しの強いシューランに勧められるがままに、クリムはアルコール度数の高い酒をひたすらに飲まされまくっていた。

 

「ごくごくごくごく……」

「うわ~、天使さん強ーい! もしかして全然酔わないの~?」

「アルコールは多分……効きませんね……」

 

 グラスの中の酒を飲み干して、う~んと一息つくクリム。闇と物理以外を無効化してしまえるクリムからすれば、お酒(こんなの)は普通の水とあまり大差がないのである。

 

「天使って酔わないんだー! すごーい! 全然羨ましくないけど。きゃははは~~♪」

「あ、あはは……(うぅ……酔っぱらいのこの空気……ついていけない……)」

 

 酔う事ができないクリムは、早くも食酒亭に帰りたくなっていた。

 

(で、でも、お酒が飲めないカズオさんもいるから、孤独感はそこまででもないかも……)

 

 そう考えて、クリムは店内をキョロキョロと見渡してカズオの存在を探し始めた。

 すると……

 

「あ……あへ……っ♡♡」

「あひ……っ♡♡」

「ふぁ……あぁぁ……♡♡」

「うへはははははっ!! 酒と女が足りないぞ~~!! もっともっと持って来い~~! うぃ~、ヒック……!」

 

「!!?」

 

 とあるテーブル席のテーブルの上、そこにカズオはいた。

 おまんこから精液を溢れさせた女の子達を椅子にして、高そうな酒をビンごとグビグビと飲み干しているカズオが……

 どんな支配者だ。

 

「カズオさん! な、何をやってるんですかー!?」

「あれー? 天使さん、どこ行くのー? 待って~♪」

 

 クリムは慌ててカズオの元へと飛んでいった。その後ろからシューランも酒を飲みながらついてくる。

 

「ん? おー? ヒック…… クリムか~? お前、どうしてここにいるんだ~?」

「どうしてって……一緒にお店に入ったからじゃないですか。カズオさん、完璧に酔っぱらってますね……」

「バカヤロー! 俺は飲んでねぇし、酔っぱらってもいねぇーよ! うひひひ! くびぐびっ!」

「いや、飲みながら言われても……」

 

 顔は赤いし、特徴的な赤いツリ目はぐるんぐるんだ。この店に入ってまだ10分かそこら程度なのに、酔いが回るのが早すぎる。

 

「カズオさんどんだけお酒に弱いんですか……というか、全属性に耐性があるのにお酒には弱かったんですね。こんなに飲み散らかして……そ、それに……その女の子達はなんなんですか?」

 

 クリムはカズオの尻の下にいるクルーラホーンの女の子達を、顔を赤くしながら指差した。

 

「生意気だったから犯した。」

「手を出すの早すぎますよ!!」

 

 だからまだ店に入って10分程度だというのに!

 クリムは盛大にため息をつく。

 

「うわ~! おにーさん凄いね~♪ もうこんなにエッチしちゃったの~? あはは~♪」

「うっはははは~~♪」

 

 クリムについてきたシューランが、カズオの元へとトテトテ~と歩いていき、そしてカズオと共にゲラゲラと笑い始めた。

 この店にまともな人はもういないのか……

 

(どうしよう……これもう、カズオさんを連れて帰った方がいいのかな……)

 

 そんな風にクリムが頭を悩ませていると……

 

「うぃ~、ヒック……なーなー、クリム~~」

「は、はい。なんですか?」

「…………クリムってさぁ……女の子みたいな顔してるよな?」

「へっ?」

 

 グイッと、カズオはクリムの体を引き寄せて自分の膝の上へと乗せた。

 

「か、カズオさん……!?」

「お前ってさ……ホントは女の子なんじゃねーの?」

「い、いやその、ボクは……うわあぁああああッ!?!?」

 

 すると突然、クリムのスパッツの中へと、カズオが右手を突っ込んできた。

 

「んゃあッ!?♡ か、カズオさッ……ど、どこ触って……あぅううッ!?♡♡」

 

 そしてそのまま、カズオはクリムのまだ勃起してない、標準サイズの生ちんぽを、グニュッと握り締めてきたのだった。

 

「お~お~、ちゃんとついてたな~。やっぱお前男なのな~。ちょっとガッカリだわ~。」

「やあん~っ!!?♡ だ、ダメっ♡ カズオさッ♡♡そんな所触っちゃ、ダメですよぉ……ッ♡ んぐぅううッ!?♡♡♡ は、離してぇッ♡♡」

 

 おちんちんを包み込んでくるカズオの手が気持ちよすぎた。

 媚薬魔力を纏うカズオの手の平は、女の子を蕩かす魔性の手の平だ。本来ならこの魔力は男には効かないのだが、両性であるクリムには普通にこの魔力が効いてしまうのである。

 

(ダメダメダメ!! カズオさんに触られて、おちんちん大きくなっちゃうッ♡大きくなっちゃうッ♡大きくなっちゃう~~ッ♡♡♡)

 

 ぐにぐにと、まるで大きさを確かめるようにしてちんぽを揉まれるクリム。そんな事をされてしまえば、どうしても反応は抑えきれない。

 

「ぅううぅうッ♡♡♡ か、カズオさん……は、離してぇ……ッ♡♡」

「はっはっは! まー待てクリム。これがホントにちんぽなのかどうか、ちゃんと目で見て確認しないとな~。」

「か、確認?」

「はたして今俺が握っているこれは、本当にちんぽなのか!? いざオープン!!」

 

 そう言ってカズオは、そのままクリムのスパッツを勢いよく剥ぎ取った。

 

「ぎゃああああーーッ!?」

 

 ぶるんっと飛び出すクリムの生ちんぽ。それはちょうど、ムクムクと膨らんでいる最中であった。

 

「きゃーッ♡♡ そ、それって天使さんのおちんちん!? うわ、すご! どんどん大きくなって……うわ、うわ、うっっわぁ……」

 

 横でお酒を飲みながら成り行きを見守っていたシューランであったが、突然飛び出してきたクリムのビッグマグナムにキャーキャーと黄色い声で騒ぎ始める。

 クリムは顔から火が出る思いだった。あっという間にフル勃起。

 

「ううぅ……! み、見ないで……見ないでくださいぃ……!」

「おーおー、見た目は可愛い女の子なのに、クリムは立派な男の子だったのだな~。」

「イヤぁぁ……っ」

「はっはっは! しかしクリム! 男の象徴の大きさでなら、俺だって負けないんだぞ~?」

「え? ちょ!? か、カズオさ――」

 

 そうしてカズオはクリムのちんぽから手を離すと、そのまま自分のズボンとパンツまでもを脱ぎ払った。

 

「「キャーーッ♡♡♡」」

 

 ドォーーンッ!!と飛び出す、クリムのソレをも凌駕するカズオの最強クソデカチンポ。

 あまりにもムキムキなちんぽの登場に、シューランはさらに黄色い歓声を上げた。ついでにクリムも目の中をハートにした。

 

「きゃーっ♡きゃーっ♡ すっごぉお!! 何なの貴方達!? 私、こんな大きいおちんちんが並んで勃ってるのって初めてみたぁッ♡♡」

 

 まるで競いあうかのようにして向かい合ってそびえ勃つ二本のデカちんぽ。

 あまりの恥ずかしさにクリムは両手で自分の顔を隠してしまう。……勿論指の隙間からはチラチラとカズオのちんぽを覗き見しているのだが。

 

「ううう~っ! こ、こんなの、恥ずかしすぎですよぅ……っ!!」

「ん? いやいや、俺のちんぽのが凄いとはいえ、恥ずかしがるほどの物ではないぞ? クリムのちんぽもじゅーぶん立派だ!」

「そういう事言ってるんじゃないですよ!」

 

 頓珍漢な事を言い出すカズオにぷんぷん怒っていると……

 

「ねぇねぇ! このおちんちん達、触ってみてもいいー? てかもう触っちゃうねっ♡」

「えっ!?」

 

 二人のちんぽがあまりにもチョモランマ過ぎたのだろう。テンションが爆上がりしたシューランが、右手でカズオのちんぽを、左手でクリムのちんぽを、思いっきりムンズッと握り締めてきた。

 

「んぁんんッ!!?♡」

「おうぅっ!?」

「うわ~!? どっちのオチンポも指が回んな~い♡ それにすっごく硬い~っ♡」

 

 そのままシューランは二人のちんぽをゴシゴシと扱き始めた。

 

「んぁあっ♡♡ちょっ!?シューランさん!そ、そんな激しく触らないでくださいっ♡♡あっ♡あっ♡あううう~~っ♡♡」

「天使さんのは、プリっとしたオチンポでぇ~、おにーさんのはゴツゴツしたオチンポだね~♡」

 

 カズオに触られた時点で、ビンビンにフル勃起興奮してしまっていたというのに……そんな時にこんなエッチな触られ方をしてしまったら、どうしてもオチンポが気持ちよくなってしまう。

 クリムの金玉の中で、精液がグツグツと煮えたぎり始める。

 

「ううう、ダメぇ……ッ♡♡♡」

 

 射精がしたい。射精がしたい。しかしダメだ。

 クリムのすぐ目の前にはカズオがいる。想い人がすぐ目の前にいるこんな状況で、女の子におちんちんを触られて、こんなに早くドピュドピュ射精してしまうだなんて、そんなのはあまりにもカッコ悪過ぎる。

 

「ん、んんんんッ♡♡ も、もういいでしょ!? シューランさんっ! おちんちんいい加減……離してくださいよぉッ♡♡♡」

「もうちょっと~~。おにーさんのと、天使さんのオチンポ……どっちが大きいのか比べてみたいの~♪」

「そんなの比べるまでもなくカズオさんの方が大きいでしょッ!!」

「え~? なんだか視界がブレててよく分からない~♪」

「それは貴方が酔っぱらっているからです!!」

 

 これだから酔っぱらいはッ!! と、クリムは思った。

 

「ふっふっふ~♪ それじゃあちょっと、くっつけて確認してみよーかな?」

「はへっ? くっつけて確認って、どういう意味で――」

 

 クリムが言葉の意味を理解する前に、シューランは、右手のちんぽと左手のちんぽを、ムッチュュゥ~~♡♡♡ と密着させ合った。

 チンコとチンコがガッチンコ。

 

「おぅっふ!?」

「ふやゃぁああぁあああッ!?!?♡♡♡」

 

 瞬間、クリムのちんぽにとんでもない快楽の嵐が吹き荒れた。

 

「ぼ、ぼぼ、ボクのおちんちんとカズオさんのおちんちんがッ♡♡ ちゅーしてるぅううッ!?♡♡♡」

 

 カズオのオスデカちんぽと、クリムのメスデカちんぽが、裏筋同士を合わせて接吻している。

 敏感な部分同士の密着に、二本のちんぽからはドプドプ~ッと大量の我慢汁が溢れ出した。

 お互いのカウパー汁で粘つき合う二本のちんぽ。

 

「あッッんんッ!?♡♡♡やめてくだしゃっ♡♡はあうんッ!?♡♡やめてやめてッ♡♡♡おちんちんらめッ♡♡♡おちんちんキスやめてくだしゃいッ♡♡はわぁああーーッ♡♡♡」

「うわぁ! すごーい! お汁がどんどん溢れ出してる!」

 

 シューランはそのまま面白がって二本のちんぽを絡ませ始める。

 先っぽと先っぽでドチュドチュ……

 裏筋と裏筋がグリュグリュ……

 カリ首とカリ首がブリンブリン……

 

「ひぎぃいぃ~~ッ♡♡あうッ♡♡ら、らめぇ……ッ♡♡もうやめへぇええッ♡♡む、無理ィイッ♡♡♡こんらの我慢できませんんーーッ♡♡♡」

「おおお~……うぃ~ヒック……なんだかよく分からんが、俺もちんぽが気持ちよくなってきた~!」

 

 カズオのちんぽから溢れ出した媚薬成分が、クリムのちんぽに纏わり付き、クリムのちんぽがビクンと大きく跳ね上がる。

 それに合わせてカズオのちんぽもビクビク跳ねる。

 

「あああッ♡♡おちんちんがッ♡♡おちんちんがッ♡♡んんんおちんちんがぁああ~~ッ♡♡♡」

 

 二人の精巣がキュウンッと持ち上がる。そしてそのまま精液の大群が管の中を通っていき、ちんぽがブクンッと膨らむ。

 ここまで来たらもう止められない。

 

「あああッ!?♡♡だ、だめッ♡出ちゃうッ♡♡ボクもう出ちゃいますッ♡♡ああッ♡♡我慢できないッ♡♡♡」

「おおう。俺ももう出すぞ!」

「ああああッ♡♡あああーーッ♡♡♡」

 

 裏筋同士を合わせながら、とうとう限界を迎えた二本のちんぽ。精液を吐き出す為にドクンと脈動……と、その瞬間――

 

「あ、まって! おにーさんも天使さんも、このまま天井に向かって精液ドピュドピュ出しちゃったら大惨事になっちゃうよ! 出すならとりあえず……ここに出しちゃって!」

 

 そう言ってシューランは、二人のちんぽを近くに置かれていた巨大な酒樽へと向けさせた。

 それを見てクリムは顔を盛大に青ざめさせる。

 

「ま、ままま待ってください!! その樽! まだお酒が入ってるじゃないですか!?」

 

 量こそ減ってるものの、酒樽の中には、まだ三分の一ほどの酒が残っていた。

 飲み物が入った樽の中に精液を注いでしまうだなんて、そんな罰当たりな事、天使としてする訳には――

 

「あっ!?♡♡ もぅ、だ……め……ッ♡♡♡♡」

 

 しかし上がってきた射精感を途中で止める事なんて出来ない! カズオとクリムのちんぽはそのまま大きく脈動して――

 

「神様ごめんなさいぃいッ♡♡♡ぼ、ボクはもう……ッ♡♡♡」

「ぐ、出る……!!」

「ん゛ぉうぅ……ッ♡♡♡♡」

 

 ビュッブパァアアアーーッ!!ビュバビュバビュバァ!!

 

 二本の巨大ちんぽから、ぶっとい精液がひり出された。

 

「うわぁあ!?♡♡ おにーさんも天使さんも、すっごぉお!!♡♡♡」

 

 二本のちんぽから吐き出される、見たことのないほどの大量射精に、シューランは驚きの声をあげた。

 酒瓶の中に二人の精液がどぷどぷと溜まっていく……

 しかし、今のクリムはそれどころではなかった。

 

「うぐッ♡♡くふぅうーーッ♡♡♡と、止まらないぃいッ♡♡♡なんですかこれ!?♡♡ボクのおちんちんがっ♡♡おちんちんがぁあ~~ッ!?♡♡♡♡」

「おお~!出る出る~!」

 

 カズオの媚薬魔力に当てられてしまったのだろう。カズオの射精に釣られるようにして、クリムはいつもの数倍……いや数十倍の精液を次々に吐き出してしまう。

 

「ほぅううううんん~~ッ♡♡♡だ、誰か止めてッ♡♡ビュルビュル止めてッ♡♡♡んぁあああんッ♡♡♡全然止まんないッ♡♡♡ぼ、ボクのッ♡♡ボクのおちんちん壊れたぁあーーッ♡♡♡♡」

 

 量と勢いが数十倍なら、その快楽は普段と比べて数百倍。

 あまりにも気持ちよすぎる射精が、ず~~っと続くものだから、クリムは涙目になってカズオに抱きついた。

 体とちんぽを密着させながら、二人は共に酒瓶の中へと精液を注ぎ込んでいく。

 

「あふっ……♡ かふ……♡ んゅ……♡ カズオさぁん……♡♡」

 

 ビュルビュル……ビュルビュル……

 

 そうしてちょうど酒瓶が満タンになったところで、二人の射精はようやく収まったのだった。 

 

「ふぅ~、出た出た~♪」

「あぅ……っ♡ ぼ、ボク……こんなに一度に出したの……生まれて初めてです……♡♡」

「気持ち良かった?」

「うぅ……はい……」

 

 物凄くスッキリした射精だった。

 溜まっていた精液を一気に出しきってしまったのだろう。クリムのちんぽは流石に硬さを失い、そのまま目の前にあるカズオちんぽに向かって、ヘニャリともたれ掛かる。

 

(あっ……♡ ボクのおちんちん……カズオさんのおちんちんに、甘えちゃってる……♡)

 

 へにゃへにゃになったクリムちんぽと違い、カズオのちんぽはいまだにギンギンだ。

 カズオのそんな所にオスとしての魅力を感じてしまうクリム。

 

(カズオさんのおちんちん……逞しいなぁ……♡ かっこいい……♡ ……やっぱりボクのおちんちんは男じゃなくて、女の子ちんちんだったんだ。)

 

 自分は女で、カズオこそが真の男なのだと……再認識させられたクリムなのであった。

 

 

 

 

 

「うわぁ……お酒の中に、おにーさん達の精液が入っちゃったよぉ……見てこれぇ……♡」

 

 さて、忘れてはいけないのがカズオとクリムが酒瓶へと吐き出した大量精液だ。

 酒3、カズオ精液5、 クリム精液2の割合でブレンドされたそのミックス精液酒は、物凄く生臭い異臭を放っていた。

 

「え? う、うわぁ……っ♡♡ ぼ、ボクとカズオさんの精液が……あの中で混ざりあって……すんごい事になっちゃってます……っ!?♡♡」

 

 酒というプールの中で、二種類の異なるオタマジャクシ達が、ピチピチと尻尾を絡ませ合っているのだろう。

 

「ごくり……」

 

 そんな状況を想像してしまい、思わず生唾を飲み込んでしまうクリム。

 そんな感じで精液酒を眺めていると……

 

「さーて、それでは……よいしょっと……」

「……!? しゅ、シューランさん!! 何をしているんですか!?」

「え? 何って……飲むんだよ!」

「飲む!?」

 

 シューランが、酒枡を使って精液酒をゴポリとよそっていた。

 

「いや~あははっ♪ だってこんなにエッチな匂いのするお酒……クルーラホーンとして飲まずにはいられないでしょ?」

「いやいやいや! 待ってください!! それ、お酒というより、もうほとんど精液――」

「いただきますっ♡」

「あ……」

 

 そうしてシューランは、枡の中によそった精液酒を一気にガブガブと飲み干した。

 瞬間――

 

「ぷはぁ……あごッ!?♡♡♡ んあッ!?♡♡ あふぅううっ!?♡♡♡」

 

 プシップシィーッと、シューランのまんこが潮を吹き出した。

 

「んなぁあああああッ!?♡♡♡な、何これぇ!?♡♡お、おまんこがっ!?♡♡ おまんこがぁああッ♡♡♡」

 

 シューランの体の中に、今まで味わった事の無いほどの発情感が沸き上がる。

 酔いは一気に醒めた。セックスがしたくてたまらなくなる。カズオの精液を飲んでしまったのだから、それは当然の結果だった。

 

「お、おにーさんッ♡♡ エッチ♡♡ 今すぐエッチしてっ♡♡ お願いッ♡♡♡ おにーさんのおちんちんが、ここに欲しいのぉおッ♡♡♡」

 

 そうしてシューランはこのムズムズを治めてくれるちんぽが誰のちんぽなのかを本能的に理解した。

 カパッと股を開き、床に仰向けに寝転がると、涙目でカズオのちんぽを求め始める。

 

「はっはっは! さぁて、それじゃあそろそろ、お待ちかねの本番エッチかな!」

「あ……」

 

 そうしてカズオは立ち上がった。セックスをする為に、シューランの元へと歩いていく。

 自分の元から離れていくカズオに、クリムは寂しげな声をもらした。

 

「か、カズオ……さん……」

 

「さあ、犯してやっぜ~♪ いざ! 合体!!」

「んぁああんッ!?♡♡ お、オチンポ入ってキタァッ♡♡♡ あうぅっ♡♡ こ、これぇッ♡ このオチンポが欲しかったのぉお~~ッ♪♡♡♡」

 

 当然のようにズポズポとセックスを始めるカズオとシューラン。クリムはポツンと立ち尽くしている。

 

「…………い、いつも……いつもこうだ……」

 

 クリムは誰にも聞こえないような小さな声でボソリと呟く。

 

「ボクだけ、ボクだけが……カズオさんにエッチしてもらえてない……」

 

 サラマンダー店の時も、ウィルオーウィスプ店の時も……クリムは寸前までいって、エッチをお預けされ続けた。

 子宮がキュンッと疼く。愛液がボタボタと溢れ出す。

 クリムの体は、いつだってカズオのちんぽを受け入れる準備が出来ているというのに……

 

「ううぅ……!! ううぅ……!!」

 

 クリムは眉を釣り上げて、ボロボロと涙を流しながらカズオとシューランのセックスを眺め続ける。

 

「シューランちゃん! 気持ちいいよ!」

「あぁあんッ♡♡ わ、私も気持ちいいッ♡♡ おにーさんのオチンポ最高ッ♡♡♡ こ、こんな良いオチンポ♡♡ どこ探したって他にないよぉッ♡♡♡」

 

 カズオのちんぽがシューランのおまんこをグチュグチュと抉っている。

 シューランはとても幸せそうだ。

 幸せなのかな?

 幸せに決まっている。

 クリムも幸せになりたい。

 

「な、なんで……なんでボクには……おちんちんがついてるんですか……!!」

 

 カズオに気持ち悪いと思われるのが怖い……

 それが、クリムがカズオに自分は両性具有だと明かせない理由である。

 もしも自分が、普通の女の子だったら……おまんこ……シテもらえたのかな……?

 

「カズオさん……カズオさんカズオさんカズオさんカズオさん……ッ♡♡♡」

 

 クリムは自分のおまんこに指を突っ込んでグチュグチュとかき回し始めた。

 ……違う……これじゃない……指なんて欲しくない!! 本当に欲しいのは、指じゃなくて……!! 指じゃなくて……!!

 

「シューランちゃん! 出すよ!!」

「んぁああああ~~ッ♡♡♡ イックぅううッ♡♡♡」

 

「あ……」

 

 ビュルルルルゥッ!!ビュルルルルゥッ!!

 

 カズオが……射精をした……シューランの中に……

 

「あひゅぅぅ……っ♡♡♡ しゃ、しゃいこぉ~……♡♡♡」

 

 ズボッとちんぽを引き抜かれたシューランは、まんこから大量の精液を溢れさせながら先程カズオに犯されたクルーラホーン達の群れの中へと、パタリと倒れた。

 

「さーて! まだまだヤレるぞ俺は!! うぃ~、ヒック……次の女の子は~~誰かな~? 」

 

 シューランとのセックスを終えたカズオは、そのまま次の女の子を求め始めた。

 このままだとカズオは、他の女の子達の元へと消えてしまう。行かないで!!

 

「カズオさん!!」

「うおっ? クリムっ?」

「……はい。あなたのクリムです……!」

 

 クリムは翼を広げて飛び上がると、カズオの胸の中へと飛び込んだ。

 カズオは頭の上に「?」を浮かべながらも、クリムの事を抱き止めた。

 

「ん~? どした~? クリム~。お前も女の子達とエッチしたいのか~? はははははっ♪」

「……………………いえ……ボクがエッチしたいのは……カズオさんと……です……」

「へっ?」

 

 言った……言ってしまった。

 もう後戻りは、出来ない……

 

「ボク……カズオさんに、抱いて欲しいんです……!!」

「いやいやいや~、お前ホモかよ~? いくらクリムが可愛い顔しててもな、俺は男はNGなんだぞ~?」

「……カズオさん……実はボクの体には、ある秘密があるんです……」

「秘密~……?」

 

 これを言ったらもしかして……いや、ほぼ間違いなく、カズオに気持ち悪がられるだろう。

 それは嫌だ。絶対に嫌だ。

 だけど……だけど……

 

「か、カズオさん……実は、ボク……!!」

「うん~。」

 

 酔っぱらい状態のカズオになら……ワンチャンあるかもしれない!!

 

「両性具有なんですッ!!!」

 

 クリムはクイッと自分のちんぽを持ち上げて、影になって隠れていたおまんこを――

 

 カズオに、見せつけた。

 

「……」

「……」

 

 クリムのまんこを視界に入れたカズオは、ポカーンと間の抜けた顔になって固まった。

 

(や、やっぱり……引かれちゃいました……よね?)

 

 やっぱり失敗だった……カズオに嫌われた……

 クリムは地獄の底へと落ちていくような気分だった。泣きそうになる……

 と、次の瞬間――

 

「マッジで!!? えええええっ!? クリムってふたなりだったの!?」

「ひやあああッ!? か、カズオさんん!?」

 

 カズオは、クリムの体をヒョイッと持ち上げ、クリムのまんこへと顔を思いっきり近づけた。

 

「うおぉおおうッ!? ま、マジでまんこついてる!! 綺麗なツルツルおまんこが!!」

「か、かかかカズオさん!? 息が当たって……あんッ♡♡♡ やっ!? は、恥ずかしっ! そんなに見ないで! 嗅がないでくださいぃ~~!!」

 

 くんかくんかとまんこの匂いを嗅がれる。死ぬほど恥ずかしい。

 

「これは、本物のまんこの匂い……! やっぱり俺の直感は正しかった!! 絶対クリムって女の子要素あるよなって思ってたもん!! こんな可愛い子が、男の子な訳なかったんだー!! やったー!!」

「ひゃあぁあ!?♡♡♡」

 

 そうしてカズオはクリムの体を思いっきり抱き締めた。

 ビーンとそそり勃ったカズオのちんぽがクリムの腹部に押し付けられる。クリムの秘密を知っても、大きいままだ……

 

「か、カズオさん……気持ち悪くないんですか? ぼ、ボク……男の子のと女の子の、両方ついてるんですよ!?」

「いや別に。気持ち悪いとかそういうのはないけど?」

「え……」

「いいかクリム。よく聞け! 可愛い子におまんこがついている……大事なのはそこだ! 可愛くておまんこがついているのなら、それはもう、立派な女の子なのだ!!」

!!!! ………ぼ、ボク……女の子で……女の子でいいんですか?」

「出会ったばかりの時にも言ったはずだ! お前は女の子なんだ! こんな可愛い子が男の子な訳ないだろ!?」

「か、カズオさんん……っ♡♡♡」

 

 クリムは目から大粒の涙を溢れさせた。ずっと、ずっと……女の子だって思って欲しかった人に……「お前は女の子なんだ!」って、言ってもらえた……

 

「カズオさん……ッ♡♡ カズオさん……ッ♡♡」

「おー、よしよし。何で泣いてるのか分からんが、とりあえずよしよし。」

「カズオさん……ボク、カズオさんとエッチしたい……ボクのおまんこに、カズオさんのおちんちんを……入れて欲しいです……」

「いいぞ~! クリムみたいな可愛い女の子とセックス出来るのは、俺としても嬉しいからな~♪」

「はぅうう~~ッ♡♡♡ か、カズオさん~~ッ♡♡♡♡」

 

 人生で一番嬉しい瞬間は、もしかしたら今かもしれない……と、クリムは思った。

 もう、天界に帰れなくてもいいや……とも思った。

 

「それじゃあクリム。セックスするから、そっち向いて。」

「は、はいっ♡」

 

 クリムは一旦カズオから離れると、椅子の上に胸をついてカズオの方にお尻をクイッと向けた。

 そして両手で自分のおまんこをくぱぁ~♡と開いた。

 

「い、いいですよカズオさんっ。き、きてください……っ♡」

 

 ようやくこの時がやって来た。

 クリムはギュッと目を瞑ってカズオのちんぽが入れられる瞬間を今か今かと待つ。

 

「……」

 

 待つ。

 

「……」

 

 待つ。

 

「……? あ、あのカズオさん?」

 

 いつまで待ってもちんぽが入って来ない。

 不信に思ったクリムは、おまんこをくぱぁしながら首だけを後ろに向けてみた。

 するとそこには――

 

「ぐがー! ぐがー!」

 

 カズオが……酔い潰れて眠っていた。

 

「はっ?」

「ぐがー! ぐがー!」

「あ、あの……カズオさん……?」

「ぐがー! ぐがー!」

「……」

「ぐがー! ぐがー!」

「う、うあああああん!!! お酒なんて、大ッ嫌いですーーッ!!!!」

 

 クリムはレビュー用紙に0点を記載すると、そのまま店を飛び出し、大泣きしながらサキュバス街の上空を飛び回り、そして食酒亭へと帰って、そのままふて寝してしまうのだった。

 

「カズオさんのバカ…………だいすき……

 

 

 

 




はい。お疲れ様です。
残念ながら、またもや本番エッチする事が出来なかったクリムくん……
カズオが酔い潰れちゃったからね。仕方ないね。

だけど、クリムくんの本番エッチ回も、もうそろそろ近くなってきた感じです! たぶん……
クリムくんの本番エッチが見たい方は、「クリムきゅ~ん!」という感想、または高評価をお願いします!
なんてねw


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悪魔の店へ

R-18年間ランキング一位ありがとうございます。

これで日間、週間、月間、四半期、年間……五つの項目で一位をいただいちゃった事になります。
これも全て読者の皆様と原作様のお陰でございます。心からの感謝をお送りいたします。



「たまにはいいもんだな。思い出に浸ってみるってのも。」

「ああ、そうだな……」

「……色んな所に行って、色んな人達と出会ったよね~……」

 

 ここはお馴染み食酒亭。

 スタンク、ゼル、カズオの三人はテーブル席に腰を掛けながら、小さな紙切れのような物をジッと眺めていた。

 

「? なーに見てんのよ。どーせいやらしいものでしょ?」

 

 いつものドスケベトリオの集会に、怪訝そうな視線を向けてきたのは食酒亭の看板給仕娘、メイドリーである。

 

「何だよメイドリー。いきなり失敬な奴だな。これは思い出なんだ。俺達の旅路のな……」

「……へー? なに? 旅の念写風景とか?」

 

 いつになく真剣な表情のスタンクに、メイドリーはひそめた眉を元に戻す。もしかしたらいやらしい物ではなく、綺麗な風景でも見て感慨にふけっていたのかもしれない。

 メイドリーはスタンクが持っている紙切れを覗き込んだ。

 するとそれは……

 

 

 エルフのおやど、エルマ。

『人間さんて若くてカワイーよね♡子供っぽいのにアッチはスゴくてそのギャップが大好きヨ。また来てね♡』

 

 妬き鳥・秘伝のタレ、エルドリー。

『歩いてこんなところまで会いに来てくれるなんて嬉しいです♡また来てねとは気軽に言いにくいケド、また来てほしいな。』

 

 おかしらのアジト、プリッツ

『今日は来店ありがとう!出演サキュバスムービーも買ってね観てね使ってね♡』

 

 単眼倶楽部、アイシャ

『がっつり3回もしちゃって私もなんだか自信でました!最後時間なくて慌てちゃったケド、フィニッシュ間に合ってよかったネ♡』

 

 

「……」

 

 それは、スタンクが今まで抱いてきたサキュバス嬢達から貰った名刺の束だった。

 

「やっぱりいやらしいものじゃないの!!」

 

 メイドリーはビキリと青筋を立てた。

 

「別にいやらしくねぇだろ。ただの名刺だぞ?」

「いやらしい店で貰った名刺でしょうがっ!! これのどこが旅路の思い出よ!!」

「はははっ!」

 

 男達の思い出とは、時に女性には理解されがたいものなのである。

 苛立った様子で去っていくメイドリーを尻目に、スタンク、ゼル、カズオの三人は特に気にした様子もなく各人自分の持つ名刺の整理を続けていくのだった。

 

「にしても、どれも懐かしいよなぁ。」

「レビューが他人に見せる思い出ならば、名刺は各個人の思い出である。」

「色んな女の子を抱いてきたよね~。」

 

 一通り名刺の整理が終わると、それらを仕舞う為に男達は名刺ケースを取り出す。

 

「よいしょっと……」

「「デカッ!?」」

 

 カズオの取り出した名刺ケースは、広辞苑サイズの分厚さであった。

 

「いやいやいや!? カズオお前、どんだけ名刺貰ってんだよ。カネといい名刺といい性欲といい、普段からお前は色々と溜め込みすぎなんだよ!?」

「サキュ店行き始めてまだ2~3年程度の奴が何で百年以上サキュ店行き続けてる俺よりも貰った名刺の数が多いんだよ!?」

「いや……でもこれ、ほとんどサキュバスタワーの娘達がくれた名刺だよ?」

 

 カズオが所持する名刺の量があまりにもミレニアム過ぎたので、若干ドン引き状態のスタンクとゼルであった。

 この男は一年の間に一体何人の女を抱いているというのか……

 

 とにもかくにも、そんな感じで各人自分の持っている名刺の片付けをしていると……

 

「ん? 何だっけこれ?」

 

 ゼルの持つ名刺の中から、一枚の見慣れない名刺が出てきた。

 

「どうしたゼル。」

「何それ?」

「えっと……魔族専門高級店《悪魔の穴》。だってよ。」

「? あ~~、そういえばあったなぁ、そんなのも。」

「えっと、確か……選挙の時に貰ったやつだよね。ピッコロさんが押し付けてきたやつ。」

「いや、ピッコロって誰だよ!? カズオ。」

 

 その名刺は過去(この小説の11話で)悪魔党の広報担当悪魔、ピッコロさんことデモンツーが悪魔っ娘のレビューをお願いします! と、頼んで渡してきた時の紹介名刺であった。

 

「もうすっかり忘れてたわ。」

「何だかんだで行けてない店だよな。」

「間合いが悪かったよね。」

 

 あの時はたしか……隣にあった牛乳牧場(おっぱいのみせ)に釣られてしまい、結局悪魔の店には行けなかったのだったか……

 

「「「……」」」

 

 三人はジッと悪魔の店の名刺を見つめる。名刺は淫靡な雰囲気を醸し出す紫色をしていた。

 ずっと行けてなかった店の名刺を見ていると、途端に行きたくなってくるのが男心である。

 

「……なあメイドリー。今日クリムは?」

「え? クリムくんなら、朝からトレントおじいさんのスパイス店に、調味料の買い出しに出かけてるけど?」

「なるほど……それならあと数日は帰って来ないな。」

 

 ゼルはニヤッと笑って悪魔店の名刺を握り締めた。

 

「どうせクリムは、悪魔は闇っ気が強くて嫌だって言うんだ。今のうちに俺らだけで行っておくか? 悪魔の店。」

「そうだな。今まで縁がなかったが……そろそろイッておくか!」

「イこう! イこう! 色んな意味で!」

「「「わははははっ!!」」」

 

 という訳で、本日カズオ達が行くサキュバス店は、悪魔っ娘のサキュバス店に決定されたのだった。

 いやらしく笑うドスケベトリオを見て、メイドリーは「は~やだやだ……」と、今日もため息をつくのだった。

 

 

 

 

 

 

 そうしてスタンク、ゼル、カズオの三人は、ハーフリングのカンチャル、犬獣人のブルーズを誘い、五人で魔族専門高級サキュバス店、《悪魔の穴》へとやって来たのだった。

 

「ようこそ悪魔の穴へー。」

 

 店の中に入ると、頭にツノを生やし、青色の肌をした受付嬢の悪魔っ娘が、ぶっきらぼうな態度でカズオ達の事を出迎えてくれた。

 見た目は普通に可愛らしい悪魔っ娘なのだが、接客態度はあまりよろしくなさそうだ。流石は結婚したくない種族ランキング二位といったところだろうか。

 

「それで? どちらさまからのご紹介でいらっしゃいました?」

「紹介? ああ、一応これが。」

 

 招待されて来たのかどうかを聞いてくる受付悪魔っ娘に、ゼルはデモンツーに渡されていた紹介名刺を渡した。

 すると……

 

「はい。ちょっと拝見……ふむ。悪魔党広報担当デモンツーさんからの…………悪魔党!? ぅぁぁぁぁ……!!?」

 

 名刺に書いてあった悪魔党の名前を見て、受付悪魔っ娘は元々青かった顔をさらに青褪めさせてガタガタと震えだした。

 

「し、失礼しましたァ! これはこれは、どうぞようこそいらっしゃいましたァ!!」

 

 そして受付悪魔っ娘はそのまま華麗なるスライディング土下座へと移行。さっきまでの素っ気なさはどこへ消えたのか……

 

「……なんか露骨に態度が変わったぞ、オイ……」

「は、ハイ! それはもう変わりますともっ!」

 

 床に押し付けていた頭を勢いよく上げる受付悪魔っ娘。

 その額にはびっしりと汗が滲んでいた。

 

「この名刺は悪魔党からの紹介名刺ですからね! それはつまり、現魔王であられる、デスアビス様との契約でもあるわけなので。最高のサービスを心掛けないと、それは魔王様との契約違反になりかねませんから!」

「ふーん……なるほどねぇ……?」

「悪魔は何よりも契約を重んじる種族なのです。ささっ! ではどうぞ、奥へとお進みください!」

「う、うん……」

 

 そうして一行は揉み手と営業スマイルを繰り返す受付悪魔っ娘に連れられて、店の奥にある広間へと案内されたのだった。

 そこにはたくさんの悪魔っ娘達がエロティックなセクシー衣装に身を包んで並んでいた。

 

「おおっ! カワイイ悪魔っ娘達がこんなに!」

「はい。ではお客様方、どの娘と快楽契約を結びますか?」

「写真じゃなくて(じか)で選べるんだね。」

「悪魔族は、生れつきの個体差が大きいですから。直接目で見て選んでいただくのがいいかと。」

 

 受付悪魔っ娘ちゃんの言う通り、悪魔はその見た目にかなりの多様性がある種族だ。

 

 可愛い系の悪魔っ娘もいれば、デモンツーのようなナメック星人のような見た目の悪魔もいる。

 数十センチのフェアリーサイズに、3メートルを超える巨大な娘……

 青肌、緑肌、紫肌……

 さらにツノの形状、翼や尻尾の有無など、その違いはまさに千差万別である。

 

「なるほどねぇ。……じゃ、せっかくだし俺は一番大きいキミで。」

 

 たくさんいる悪魔っ娘達の中から、最初に嬢を選んだのはスタンクだった。

 身長3メートル強の、この中で最も身長の高い娘を選択。なかなかに思いきったチャレンジである。

 

「じゃあボクは同じくらいのサイズのキミで。」

「俺はあの娘がいい。」

「ワシはあの娘で。」

 

 カンチャルは小学生くらいの身長の娘を。

 ゼルは長身スレンダー貧乳のお姉さんを。

 ブルーズはガッシリした体格のふくよかさんを選択。

 

「じゃあじゃあ俺は~誰にしようかな~? よりどりみどりで迷っちゃうな~。」

 

 残るはカズオ一人。どの悪魔っ娘にしようかとアゴに手を当てて考えていると……

 

「ならば我を指名するがいい!! 可愛がってやるぞ!!」

「へっ?」

 

 どこからともなく、威厳のあるような無いような……とりあえず可愛らしい女の子の声が聞こえてきた。

 

「だ、誰? えっ!?」

 

 何だと思い辺りを見回してみると、広間の床に巨大な魔法陣が展開されていた。

 そしてその魔法陣の中から、超巨大なツルペタ幼女が、ニョキニョキと、せり上がってきて――

 

「ふっふっふっ……あいたっ!?」

 

 そのまま天井に頭をぶつけた。

 

「な、なんじゃ!? ちょっ!? ここ天井低すぎッ!!」

 

 ぶつけた後ろ頭を押さえながら、ぷんぷんと文句を垂れる巨大ツルペタ幼女。

 いや、天井が低いんじゃなくてあんたがデカイんだろ! とは、誰もが思ったツッコミである。

 

 魔方陣の中から突然現れた巨大ツルペタ幼女は、目測で身長およそ10メートル。

 スタンクが選んだこの店で一番身長が高い娘よりも遥かにデッカかった。胸は小さいが。

 

「……というか、あんた、魔王じゃん。」

 

 どっかで見た娘だな~と思っていたカズオは、そこでようやく目の前に現れた巨大ツルペタ幼女が何者なのかを思い出した。

 彼女は前に(この小説の11話で)街の広場で演説を行っていた悪魔党の代表……魔王であった。

 

「……こほんっ。 そうだ! 我こそが魔族の王……つまり魔王! デスアビスである!!」

 

 ちょこんと三角座りをしながら名乗りをあげるデスアビス。なんとなくカッコ悪いが、天井が低いので仕方がない。

 

「……にしても、何で魔王がこんな所に出てきたんだ?」

「どう見ても場違いだよなぁ……」

「うんうん。」

 

 突然の大物(物理的にも)の登場に、軽くビビるレビュアーズ達。

 ちなみに悪魔っ娘達は全員ガクブル状態だ。蛇に睨まれた蛙のごとく固まってしまっている。

 

「我がここに来た理由か? まあ話せば長くなるのだが……一言で説明するなら、我はカズオに復讐をする為に、ここまでやって来たのだ!」

「…………は?」

 

 突然の魔王からの名指し。カズオは目を点にした。

 

「え、いや待って、復讐ッ!? 俺に? いやいやどゆこと!? 何でッ!!?」

 

 いきなり復讐だとか言われても、勿論カズオには魔王から恨まれる覚えなど全く無かった。

 なので訳が分からずアタフタしていると、そんなカズオの元に優しい笑顔を浮かべたスタンク達が集まってきて、それぞれポンとカズオの肩を軽く叩いてきた。

 

「あばよカズオ……今まで楽しかったぜ……」

「お前の事は300年は忘れねぇよ……」

「骨は拾ってあげるからね……残ってたらだけど……」

「あの世でも元気でな……」

 

 上からスタンク、ゼル、カンチャル、ブルーズの順。四人は早々にカズオの命を諦めた。

 悪魔の中でも最上級に位置する魔王に狙われてしまったのだから仕方がない。

 

「いやいやいや!! 待てーーいッ!! 縁起でもない事言わないでよ!? そもそも魔王さんは何で俺の事恨んでんだよ!? 俺あんたの事は遠目でしか見たことないんだけど!? 恨まれる覚えが無いんだけど!?」

 

 当然のように異議を申し立てるカズオ。

 しかしそれに対しデスアビスは、ギリリッと鋭い歯を噛み締めた。

 

「覚えがないとはよく言えたものだな! おぬしは我の魔導研究パートナーを腑抜けにしてくれたのじゃ! おかげでこの世界の魔導技術の発展が、ますます遅れてしまうではないか!! どうしてくれる!?」

「……魔導研究? パートナー? 一体何の話?」

「しらを切るでない! “デミア”じゃ!! あやつを籠絡したのはおぬしであろう!!」

「………???」

「まだとぼける気かッ!?」

 

 デミアを籠絡したとか言われても、カズオは全然ピンとこなかった。

 

「俺、別にデミアさんに何かをした覚えはないけど……?」

「本当か?」

「本当だよ。強いていうなら――72時間生ハメ耐久セックスしたくらいかな?」

「それだろ!!どう考えても!!!!」

 

 ガーっと唸りをあげてカズオを睨み付けるデスアビス。三角座りのままなので、ビジュアル的な迫力は全く無いが、おぞましいほどの魔力を溢れさせて自らの怒り具合をアピールしてきた。

 

「この件に関して、我は本当に怒っているんじゃからな!!」

「えー……そんな事言われても……俺はただ、デミアさんがイイって言ったからエッチしただけだし。だから文句があるならデミアさんの方に言ってよね!!」

「ぬうっ!? ぐぬぬぬぬぬ……!!」

 

 フンッと腕を組んでそっぽを向くカズオ。

 仮にも魔王が相手なのに、よくそんな態度取れるなと、まわりの者達はハラハラしながら二人のやり取りを見守っている。

 

「こうなったら……勝負じゃ!」

「……はい?」

「我と戦え! カズオ! 勝負をして我が勝ったらデミアは元に戻してもらうからな……!! そして我に絶対の服従を誓え!!」

「……は? いやいやいや、フツーに嫌だよ。今日の俺はサキュバス店にフツーに遊びに来ただけだもん。」

「なら何も問題はない。戦いの勝ち負けはセックスで決めるからな!」

「は?」

「デミアが言うておったのじゃ。『デスアビスも一度カズオくんとエッチしたら分かるわよ』……とな。だからデミアを堕としたおぬしのそのセックステクニックとやら……我にも見せてみよ! それで我を堕とす事が出来たなら、その時はおぬしの勝ちじゃ! おぬしの言う事は何でも聞いてやろう!」

「……?? え~っと……つまり俺は、魔王さんにエッチを誘われてる訳? ならイイよ!」

 

((((イイのかよ!?))))

 

 この場にいたデスアビス以外の全員が心の中でカズオにツッコミを入れた。

 

「くっくっく……契約成立じゃな。」

「ぐえっ!?」

 

 デスアビスはニヤリと不敵な笑みを浮かべてカズオの事を鷲掴みにした。

 高身長男子のカズオだが、デスアビスに掴まれると途端にお人形サイズである。

 

「な゛……な゛に゛す゛る゛の゛ん゛……?」

「ここでは狭くてヤル事もヤれんからな。とりあえずカズオ、おぬしには一度、我の城にまで来てもらうぞ。そこでセックス対決じゃ!」

「……は? 城? 城って何ッ!?」

「魔王城だ。では行くぞ!!」

「えええ!? ちょ、待って!? あっ!? うあああああーー…………」

 

 そうしてカズオは、魔王デスアビスと共に、魔方陣の中に吸い込まれるようにして消えていったのだった……

 

 残されたスタンク達はポカンである。

 

「……おい……カズオのやつ、魔王に拐われちまったけど……大丈夫なのかあれ?」

「ま、まあ……エロしに行っただけっぽいし? 死ぬ事はないだろ。たぶん……

「悪魔族は契約を守る種族らしいからね……ねぇ?」

「は、はい! それはもう、間違いありません!」

「なら……大丈夫なのか?」

 

 上からスタンク、ゼル、カンチャル、受付悪魔っ娘、ブルーズの順。

 もしも本気でカズオが殺されそうなのであったなら、スタンクもゼルもカンチャルもブルーズも、一応は助けに行くつもりであったが……

 魔王本人がエッチするだけだと明言していたので、とりあえずは大丈夫だろうという事にしておくのだった。

 

「……じゃあ、カズオはカズオで魔王とエッチしてるだろうから、俺達も俺達で青肌悪魔っ娘と悪魔合体といきますか!」

「「「おー!」」」

 

 単純に関わるのが面倒くさいだけだというのは内緒である。

 

 

 

 

 




次話エロ。


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魔王

エロ



 高い天井、広い廊下、豪華な装飾……

 カズオは現在、とてもとても大きなお城の中にいた。

 

「……悪魔に誘拐されてしまった……」

「誘拐とは人聞きが悪いな! 魔王城におぬしを連れてきてやっただけであろうに!」

 

 カズオの目の前に超巨大なツルペタ幼女がいた。

 身長およそ10メートル。長い銀髪に紅蓮色の瞳、頭からは二本のツノが伸びており、服装は何故かマイクロビキニにマントだけ……

 非常に痴女チックな格好の幼女である。

 しかし、この痴女幼女こそがカズオをこの場所……魔界にある魔王城へと連れ去った張本人……

 魔王・デスアビス様その人なのである。

 

「それにしても広いなぁ……」

「ふふんっ、我の城なのだから当然だっ!」

 

 魔王城へと連れてこられたカズオがまず思った事は、やはりその圧倒的なまでの広さであろう。

 デスアビスを基準に作られた城だから当然なのだが、その全てが巨人サイズで作られている。

 カズオはまるで自身が小人になったような心持ちであった。

 

「目の前にいる魔王()もデッカいし……」

 

 カズオはトコトコとデスアビスの足元へと歩いていき、そこからデスアビスの事を見上げてみた。

 並んで立つ事によって、改めてデスアビスとの身長差を再認識させられる。背伸びをしてもカズオの頭は、デスアビスのおまんこにまで届かない。それほどの身長差なのだ。

 

「……あのさぁ、アビっちゃん。」

「アビっちゃんッ!?」

「俺達って今からセックスするんだよね?」

「セックス勝負(バトル)じゃ! おぬしが我を性的に堕とす事が出来ればおぬしの勝ち。出来なければ我の勝ち。さすればカズオは我に絶対の服従を誓う! そういう契約だったろう!」

「なるほどねー? よく分かんないけど、とりあえずセックスしよ! 魔王とエッチ出来る機会なんて滅多にないだろうし!」

 

 こんな状況でも、やはりカズオはカズオなのであった……

 契約うんぬんよりもまず、目先のセックスへと目がいってしまう。

 

「くっくっく……」

 

 そんなカズオを見て、デスアビスはニヤニヤとほくそ笑むのだった。

 

(愚か者め。……既にわらわの作戦に引っ掛かっているとも知らずに……)

 

 そう、デスアビスが何故、わざわざカズオ相手にセックス勝負を挑んだのか……それには二つの理由があったのだ。

 

 一つ目は、カズオが絶対に断らないであろう勝負を選ぶ事。

 普通に考えて、魔王相手にガチの殴り合いなど誰もやりたくはないだろう。だが、セックスならヤリたがる者はいくらでもいる。

 特にカズオのような色欲狂い種族(インキュバス)が相手なら十中八九断る者はいない。実際カズオは即OKしてきた。作戦性交だ。

 

 そして二つ目。それは勝負内容をデスアビスが絶対に勝てるものとする事……

 これに関しても問題はクリアしている。何故なら普通に考えてお人形サイズの男とセックスをして、籠絡される女などまずあり得ないからだ。

 

(どれだけカズオとやらがセックスが上手かろうと関係ない。この身長差ではまともなセックスなど出来るはずがないからな!)

 

 デスアビスは腰に手を当ててニヤついている。既に自らの勝利を確信しているのだ。

 カズオに勝ち、カズオを自分の部下にする事ができれば、デミアも戻ってくるし、カズオに籠絡された他の女達もそのままこっち側へと引き込む事ができる。

 そうすれば次の選挙で悪魔党(デスアビス)が当選する事も夢ではないだろう!

 

「くくく、ではカズオよ。掛かってくるがよい! この魔王がそなたの相手となってやろう!!」

「オッケー!」

 

 こうして、魔王とカズオによるセックス勝負が始まったのだった。

 

「そんじゃ、失礼しまーす。」

「うむ。何をする気だ? ほう、登るのか。」

 

 勝負が始まるやいなや、カズオはデスアビスの足へとしがみつき、そしてそのままヨジヨジとその体を登っていった。

 とりあえずカズオが何をしてくるのか、高みの見物を決め込むデスアビス。

 

「くくくっ……! くすぐったいぞ。カズオ。」

「~~♪」

「なんじゃその歌は?」

 

 進撃の巨人のOPを口ずさみながら、太股、腰、脇腹と、デスアビスの体を順番に登っていくカズオ。

 

「おっとと……体に凹凸が無いから登りにくい……」

「うっさい!!」

 

 ビキニの隙間に指をひっかけて、グイッと体を持ち上げる。

 そうしてカズオはどうにかデスアビスの胸にまでたどり着いたのだった。

 

「大きい女の子が相手だとエッチするのも大変だね。そんじゃ、まずはアビっちゃんのちっぱい。いただかせてもらいますか。」

「誰がちっぱいじゃ! というかアビっちゃんと呼ぶな!」

 

 カズオは目の前にあるマイクロビキニをめくり上げた。するとそこには、デスアビスの生の乳がドーンと広がっていた。

 谷間は無いが、広さはある。まるで関東平野のようなおっぱいである。

 

「おお~!! すごい! でっかいのに貧乳! 新感覚のエロさ!」

「ふんっ! 覗き込むだけでは我は倒せんぞ? ここから何をする気だ?」

「そりゃもう、目一杯おっぱいを楽しませていただきます!」

 

 カズオはピョンッと乳の壁へとダイブして、ビキニの内側へと潜り込んだ。

 

「へ?」

 

 そしてそのまま、デスアビスの胸の僅かな膨らみを、全身を使ってムギュ~♡ っと、抱き締めたのだった。

 

「んあぅうっ!?♡ ん、くふぅううっ!?♡♡ む、胸を!? な、何をしゅ…ぅんやっ!?♡」

 

 デスアビスの平たいお胸を、文字通り全身を使ってむにゅむにゅと刺激していくカズオ。

 

「おお~、ちっぱいだから感触はあまり期待できないかもって思ってたけど……アビっちゃんのおっぱい、めちゃくちゃ柔らかいわ。まるで人をダメにするクッションのようだ。」

「んあっ♡ うあっ!?♡♡ 人のむ、胸を……ひぅんッ!?♡♡ く、クッションにする……なァッ♡♡ あぅっ♡♡」

 

 シミ一つ無い真っ白な柔肌。それを体全部を使って目一杯いやらしく撫で回していく。

 

「ふぐぅぅぅ~~ッ♡♡ な、なんじゃ!? む、胸を触られてるだけで……んんッ♡♡ ゾクゾクとした感覚が、広がってきて……♡♡」

「アビっちゃん。早くも感じてきちゃった?」

「ッ!? か、感じてなどおらんわ!! あんんッ♡♡♡」

「どう見ても感じてるんだけど……」

「か、感じて……ない……!! んくぅううッ♡♡♡」

 

 デスアビスは早くも感じてしまっていた。

 

 いくら最強の悪魔……魔王といっても、その前にデスアビスは一人の“女”なのだ。

 女であるならカズオの媚薬魔力に逆らう事は出来ない。それは宿命である。

 勇者が魔王から逃げる事が出来ないのと同じように、女はカズオからの快楽から逃げる事が出来ないのだ。

 

「んんッ♡♡ んんんぅッ♡♡♡ んぅんっ♡♡」

「は~、やわやわできもち~……そんじゃ、そろそろ、アビっちゃんの綺麗なピンク乳首も、弄らせていただこうかな~。」

「うぅ……やっ……やめろぉ……っ」

「サイズがデカイとやっぱり乳首もデカイんだね。」

「や、やかましい……!」

 

 カズオの目の前に広がるデスアビスの乳首は、乳首だけで人間のCカップおっぱいに相当するサイズがあった。

 

「よいしょ。」

「おうぅうっ!?♡♡♡」

 

 そんなデスアビスのCカップ乳首を、カズオは両手でガシリと握り締めた。

 そしてそのままゴッシゴッシと擦り始める。

 

「はぁああんッ!?♡♡♡ ちょっ!?♡ や、やめ……ッ♡♡ 何をす……んィイイイ~~ッ!?♡♡♡」

「大迫力乳首。これは弄り甲斐がありますぞ!」

「んぁあッ♡♡や、やだぁぁ……ッ♡♡」

 

 カズオに弄られた事で乳首がビクンと反応を示す。Cカップ乳首はすぐにムクムクしていき、Eカップくらいのサイズにまで勃起させられてしまうのだった。

 

「おお、エロぉ……アビっちゃんの乳首ビンビン。大きい乳首だと勃起の瞬間が分かりやすいね。」

「ああぐぅううッ♡♡♡ う、うるさぃぃ……ッ♡♡ 片方の乳首ばっかァ……ッ♡♡ そんなにグニグニするなぁ……ッ♡♡」

「なるほど。片方だけは嫌なのか。ならもう片方の乳首も同時に攻めてあげるね。」

「え?」

「よいしょっと!」

「んぎぃいッ!?♡♡♡」

 

 カズオはグニグニと弄んでいたデスアビスの右乳首に片手でしがみつくと、そのままブラ~ンとぶら下がった。

 

「ひっ♡ひっ♡ひっ♡ な、何をしゅりゅぅぅ……ッ!?♡♡♡ は、離せぇぇ……ッ♡♡」

「そりゃっ!!」

「ひぅッ!?♡♡♡」

 

 そしてそのまま、まるで体操選手のような動きでカズオは体を捻り上げて、右乳首に掴まったまま左乳首にもしがみついた。

 右手で左の乳首を掴み、左手で右の乳首を掴む。そしてぶら下がっている。

 まるでボルダリングだ。

 

「必殺!! 両乳首もみもみ~~!!」

 

 そしてそのまま揉みしだく。

 

「んだああああああーーッ!?♡♡♡ やめっ、やめへぇええッ♡♡♡ち、乳首がッ♡♡ んぁああッ♡♡こ、これ気持ちいいぃーーッ♡♡♡」

 

 カズオの極上の乳揉みテクニックが、乳首だけに一点集中している。

 

「はぁううッ!?♡♡♡あぐううッ!?♡♡♡ぢ、ぢぐびどれるぅうッ♡♡♡」

「どう? アビっちゃん。もう降参?」

「ふぇっ? だ、誰が降参など、するかぁあッ♡♡」

「なら続けるね。そいやっ!そいやっ!そいやっ!」

「んやぁああああーーッ!?♡♡♡♡」

 

 デスアビスの乳首を掴んだまま、体を上下に持ち上げて懸垂を始めるカズオ。

 

「ひ、人の乳首で筋トレをするなぁああッ♡♡ んぁああッ♡♡な、なんれこんなのがこんな気持ちいいのぉ……ッ♡♡♡ ち、乳首がッ♡♡ 乳首がぁああーーッ♡♡♡」

「れろれろれろっ。」

「しゃぶるなッ♡♡舐めるなッ♡♡味わうなぁあッ♡♡♡ あ、ああッ♡♡ 乳首が……ッ♡♡あんんんぅう無理無理無理ィイッ♡♡♡イグぅうううううッ♡♡♡」

「おわァっとぉっ!?」

 

 あまりの気持ちよさにとうとう二本の足で立っていられなくなったデスアビス。

 そのまま膝から崩れ落ち、床にドスンと尻餅をついて転んでしまった。その衝撃で乳首にへばりついていたカズオはデスアビスの胸から転げ落ちてしまうのだった。

 

「あたた。」

「はぁうっ♡♡ はぁはぁ……ッ♡♡ はぁはぁ……♡♡♡」

「あら~、落ちちゃったか。……ん?」

 

 乳首から床へと放り出されたカズオ。すると床についた両手から、ヌチャッと湿った感触が広がってきた。

 それにムワッと沸き立つメスの発情臭がカズオの鼻孔を刺激する。

 なんだと思い顔を上げてみると、カズオの目の前にデスアビスの股間が広がっていた。

 

「おおぅ!? なんかいやらしい匂いがすると思ったら、ここはアビっちゃんのお股ではないか!」

「!? だ、誰の股がいやらしい匂いじゃ!!」

「マン汁の量が凄まじいよ。マイクロビキニの隙間から溢れだしちゃってるし。」

 

 大股を開いて床に座り込んだ体勢のデスアビス。その股の間にカズオはいた。

 カズオはまるでカーテンでも開けるかのような感じでデスアビスの股のビキニを横へとずらした。

 

「わーい! おまんこだー!!」

「ちょっ!? ど、どこをめくっておる!?」

「これは凄い。こんなに大きなおまんこは初めて見た!! 大迫力だ!! 素晴らしい!!」

「くぅう……!! そ、そんなにまじまじと見られると……流石に、恥ずかしいのじゃ……!!」

 

 デスアビスは元々、肌を露出する事に関してそこまで羞恥心を感じるような性格ではなかった……

 しかし、何故か今、カズオにおまんこを見られるのだけは、物凄く恥ずかしかった。

 

「ううぅぅぅ……!!」

「ふむふむ。」

 

 カズオはデスアビスのおまんこをジ~っと観察している。

 

「……ねぇねぇアビっちゃん。」

「な、なんじゃ? あまり見るで……ないぃ……」

「ちょっとさ、くぱぁしてみてよ!」

「はあっ!? す、する訳ないだろうが!! こんな状況で!!」

 

 突然のデリカシーゼロ発言。

 割れ目を見られてしまっているだけでこんなにも恥ずかしいのに、中の肉を見られてしまったら、それこそデスアビスは死ぬほどの羞恥を感じてしまう事になるだろう。

 ……しかし、カズオにおまんこの中身を見られる事を想像すると、何故だかデスアビスは、物凄くゾクゾクしてしまうのだった。

 

「ねぇねぇ、お願い~! アビっちゃんの可愛い割れ目の向こう側が見たいんだよ俺は!」

「う……うぅぅぅ……」

「ねぇ、ダメ~?」

「くぅぅ……し、仕方がないのぉ……ちょ、ちょっとだけ、じゃからな……」

 

 うるうるした瞳でカズオにお願いをされ、デスアビスはとうとう折れてしまった。

 頬を赤く染めながら、自らの割れ目へと両手を伸ばす。そしてそのまま、貝をこじ開けるようにして、自分のおまんこを――

 

「うぅぅ……」

 

 くぱぁ~♡ と、開いた。

 

「おおおーー!!」

 

 そうしてカズオの視界いっぱいに広がるのは淫靡な肉の洞窟。巨大くぱぁまんこだった。

 

(くぅうう~~!! こ、こんな所まで見せる予定じゃなかったのにぃ~~!!)

 

 あまりの恥ずかしさに目に涙を浮かべるデスアビス。しかしゾクゾクが止まらない。いやらしい気持ちが止まらない。

 おまんこが勝手にヒクヒクしてしまう。カズオにもっと見てもらいたいと思ってしまっている。

 

「はぁはぁ……ッ♡♡ も、もういいか? 閉じるぞ?」

「も、もうちょっと……!」

「うう……♡ もういいか!?」

「いや待って! そうだアビっちゃん!」

「な、なんじゃ?」

「ちょっと中に入ってみてもいい?」

「………は?」

 

 中に入るとは……一体どういう意味だ?

 デスアビスの返事を待たずして、カズオはデスアビスのまんこの中へと、頭を、ズボッと……突っ込んだのだった。

 

「―――――ッ!?!!?」

 

 流石のデスアビスもこれは予想外だった。

 思わず変な奇声をあげてしまった。

 

「なッ!?なななな!? 何をしておるぅううう!? こ、こら!! それ以上はダメじゃ!! あ、ああっ!? か、カズオが……我の中に……我の中に入っちゃ……あああああーーーーッ!?!?♡♡♡」

 

 カズオはそのままもぞもぞとデスアビスのおまんこの中へと潜り込んでいった。

 目の前に入れそうなおまんこが広がっていたのだから仕方がない。胎内回帰願望は誰の心にも残っているものだ。

 

(おお~、これがおまんこの中ってやつなのか~。)

 

 カズオは今、デスアビスのまんこの中にいた。

 安全のため、魔力を使って自らの体に防御壁を張っておく。こうする事によってツノやツメが当たってデスアビスの膣内を傷付けてしまう事を防ぐのだ。ついでにカズオもまんこ内で呼吸ができるようになる。

 試しに深呼吸をしてみると、めちゃくちゃおまんこの匂いがした。

 

(やっべぇ……!! こんなエロい空間他に無いわ!? 世界一エロい洞窟だわ!! アビっちゃんのおまんこ!!)

 

 カズオは光魔法を使用した。これで真っ暗なおまんこの中でもよく見える。デスアビスのおまんこの中は、どこを向いても綺麗なピンク色をしていた。

 

(流石の俺もまんこの中に入るだなんて経験は初めてだな~。感慨深いね!)

 

 一応ベヒーモスの店なんかに行けば、まんこの中への突入プレイは可能らしいが(カンチャル談)流石に魔王のまんこの中に突入した男は歴史上カズオが初めてであろう。

 

(えっと……ここがGスポットってやつかな?)

 

 まんこ洞窟の中にあったつぶつぶした天井……カズオはそこをザラッと撫でてみた。すると……

 

「んぉおおおおおおおおおーーッ!!?♡♡♡♡」

 

 まんこ洞窟全体がぐねぐねと収縮し、カズオの体をギュウギュウと締め付けてきた。

 さらに膣壁からじわじわ~っと大量の粘液が分泌されていく。

 

(おおお、なるほどなるほど。アビっちゃんはここが気持ちいいんだな。よしよし。もっと気持ちよくしてあげるよ。)

 

 カズオはそのままデスアビスのGスポットを撫で回したり、擦ったり、ペロペロ舐めたりしてみた。

 するとデスアビスは面白いほど感じてくれた。

 

「んなぁあああッ!?♡♡♡な、何をしておるのだカズオぉおおおッ!?♡♡♡うああんッ♡♡こ、こんなの卑怯じゃッ♡♡卑怯者ぉおッ♡♡んああッ!?♡♡気持ちいいッ♡♡気持ちいいッ♡♡気持ち良すぎるぅうううッ♡♡♡」

 

 身長差があるからまともなセックスなど出来ないだろうと高を括っていたのに、こんな攻められ方をするなんて想定外もいいところだ。

 まんこの中に入られて、膣壁を直接弄くり回されたりしたら、そんなの誰だって気持ちいいに決まっている。

 

(うおおおっ!? す、すんごい反応だ……!!)

 

 デスアビスのまんこがビクンビクンと跳ね上がる。そのままニュルルと蠢いて、デスアビスの膣壁はカズオの体をどんどん奥へと引きずり込み始めた。

 

(わ~、まんこに食べられる~♪)

 

 カズオはそのまま流れに逆らわず、デスアビスのおまんこの中を突き進んでいった。

 今の気分はおちんちんだ。全身はマン汁でぬるんぬるん。

 

(女の子のまんこってこんな風に男のちんぽを引き込んでいくのね。なるほど。なんでまんこにちんぽを入れたら気持ちいいのか、その理由がよく分かった! そりゃこんなぐねぐねぎゅうぎゅうされたら気持ちいいわ。)

 

 そうしてカズオは、ゆっくりとまんこの中を旅して行き、デスアビスのおまんこの最深部へとたどり着いたのだった。

 

(わ~お!!)

 

 カズオの目の前にあるのは、ぷっくり膨れた肉の壁、その真ん中には小さな穴が開いていた。

 ここはおまんこの最深部。すなわち、これこそがデスアビスの子宮口なのだ。

 

(なるほどなるほど。ここが最終的にちんぽがたどり着く終着駅か。この穴の所にちんぽ穴を押し付けて、それでドピュドピュ精子を中に注ぎ込む訳ね。なるほど。)

 

 カズオは試しにプニュッと子宮口へと手を触れてみた。

 

「きゃううんんんッ!!?!?♡♡♡♡」

 

 すると今までで一番膣壁がキュウウンッと反応してきた。

 

「あぐあぐあぐぅううッ!?♡♡♡ ど、どどどこを触っておるのじゃお前はぁあ!!!? ばかぁあッ♡♡ばかぁあああッ♡♡♡ は、早く出て来いぃいッ♡♡♡ もうじゅーぶんじゃろぉおッ!?♡♡♡」

 

(?)

 

 何やらデスアビスが大声で騒いでいるが、まんこの中からだとイマイチ何を言ってるのか聞き取りづらい。

 とりあえず……気持ち良さそうな声を上げていたので、カズオはこのまま子宮攻めを続けてやる事にした。

 おっぱいを揉むようにして、子宮口をむにゅむにゅ♡

 

「ぎおおおおおおおッ!!?♡♡♡♡ ぎおッ♡♡ぎおおおおッ!?♡♡♡ な、なんじゃごのぎもぢよざはぁああああッ!?!?♡♡♡♡」

 

 子宮から響くビッグな快楽。デスアビスは強制的にイカされてしまった。

 気持ちいいが全身を這い回る。逃げ場はない。

 媚薬魔力まみれのカズオの手が、直接子宮口を撫で回してきているのだ。当然の快楽である。

 

(おおっ! 子宮口が、ヒクヒク蠢いてる!)

 

 あまりの気持ちよさにデスアビスの妊娠欲求が急速に高まる。精液が欲しいと子宮口が喚き立てる。

 まるで鯉の口のようにぱくぱくしている。

 

(いや~、まんこの奥に、こんなドエロい穴があるとは。そんじゃ、そろそろ本番エッチといきますか。)

 

 カズオはデスアビスのまんこの中でちんぽを取り出した。

 ギンギンに勃起したデカちんぽ。さて、どこに入れるのか? 答えは決まっている。挿入する部分など一つしかない。

 カズオは器用に体勢を入れ変えて、デスアビスの子宮口へと、ちんぽの先っぽを、グニュッと押し付けた。

 

「ほぎょッ!?♡♡♡」

 

 そのままちんぽは、子宮口の中へと……

 ズブ……ズブ……ズブンッ♡

 

「―――――――ッ!?!??♡♡♡♡ イーッグイグイグイグイグイグイグイグイグぅうううううーーーッ!?!?♡♡♡♡♡♡」

 

 瞬間、デスアビスは今までの人生で最大級の大絶頂を体験した。

 端から見たら一人で急にイッたように見えるが、実際にはまんこの中で子宮口にちんぽを突っ込まれているのだ。

 

(うおおおっ! こりゃ気持ちいい! アビっちゃんの子宮口、かなりの名器だこれ! し、締め付けがすげえ!!)

 

 カズオはそのままデスアビスの子宮口をズボズボと犯し始めた。

 

「ひぎゃぁああッ!?♡♡♡ こ、ごん゛な゛セッグズ知らないぃい゛い゛ーーッ♡♡♡ あ゛お゛おおおーーッ!?♡♡♡ ま、まらイグッ♡♡イグの止まらんッ♡♡♡じ、じぬッ♡じぬッ♡じぬぅううッ♡♡♡」

 

 あまりの気持ちよさに死んでしまうと喚き立てるデスアビス。

 しかし勿論、カズオの魔力によって死ぬような事は絶対に起こり得ない。どんな事をされても、デスアビスのおまんこにダメージは0なのだ。

 ……ただし、快楽値だけは天井知らずに上がり続けていくが。

 

(おおお! 気持ちいい!! アビっちゃんの第二まんこ! 最高! 込み上げてきた! そろそろ出る! 出すよ! アビっちゃん!!)

 

「おまんごの奥のどごろぉおおッ♡♡♡しぎゅぅうッ♡♡子宮がぁあッ♡♡しぎゅうぎもぢぃいいッ♡♡♡♡」

 

(んんん!! 出る……ッ!!)

 

「ぴょッ!?♡♡♡」

 

ドビュドビュドビュドビュビュルルルーッ!!

 

 デスアビスの子宮の中で、カズオは精液を解放した。

 

「がッッあ゛ッあ゛あ゛あッッあ゛ああッ!?!?♡♡♡♡あづいのぎだぁあああああ~~ッ!?♡♡♡♡♡」

 

(おおお~!!出る出る~!!めっちゃ出る~!!)

 

 ドクドクドクと射精を続けていくカズオ。

 デスアビスの子宮は巨人サイズ。いくらカズオの射精量が凄まじいとはいえ、出しても出してもなかなか子宮の中は満タンにならない。

 

(おおおおお~!! 出るぅうう~!!)

 

 しかし、カズオにはデミアとのセックスの時に覚えた永遠射精(エタニティイジャキュレーション)がある。

 これのお陰で、どんな子宮が相手でも、満タンにするまで、満タンにしたとしても、いつまででも出し続ける事が出来るのだ。

 

 ドビュドビュー!!ドビュドビュー!!ドビュドビュドビュドビュー!!

 

「ぬぁあああぁぁああああッ♡♡♡♡子宮ッ♡♡♡子宮の中にッ♡♡我の子宮の中にィッ♡♡熱いのがドンドン溜まっていってぅうッ!?♡♡♡♡も、もうそれ以上は……ッ♡♡それ以上はぁッ♡♡あッ!?♡あッ!?♡ああッ!?♡♡ん、んぉおおおッ!?♡♡♡お腹の中いっぱいじゃああッ♡♡あ、溢れるぅうううーーッ♡♡♡♡」

 

 そしてとうとう、デスアビスの子宮はカズオ精液によって満タンにさせられてしまったのだった。

 子宮の中に入りきらなくなった精液の大群が、子宮の中から溢れ出し、逆流を始める。

 

「おぼっ!?おぼろろろろ!?ぶぼぼぼぼ!?おごぶぼぉお!?」

 

 そのせいでカズオは自分の出した精液の波に飲まれてしまい、精液と共にデスアビスの膣内を逆流していくのだった。

 

「おぶぁああッ!!?」

「あうううんんんッ!?♡♡♡♡」

 

 そうしてカズオはデスアビスのおまんこの中から、ズポーンッと勢いよく排出されたのだった。

 全身精液とまんこ汁にまみれ。酷い有り様だ。

 

「はぁはぁはぁ……!! び、びっくりしたぁ……!! 自分の精液で溺れる所だった……!!」

「はふぅうう……ッ♡♡♡ あふっ♡ も、もう無理じゃぁぁ……♡♡♡」

「お?」

 

 まんこから排出されたカズオが頭を上げてみると、そこには全身をヒクつかせたデスアビスが、顔を真っ赤にしてぐったりと腰を抜かしていた。

 

「わーお……アビっちゃん。大丈夫?」

「……だ、大丈夫な訳あるかぁ……なんて事をするんじゃ、おぬしはぁ……!」

「でも気持ち良かったでしょ?」

「うぅ……♡♡♡ そ、それは………めちゃくちゃ気持ちよかったが……♡♡♡」

 

 デスアビスはもじもじと股間を押さえた。

 

「なるほどなるほど。それじゃあ今回のセックス勝負、俺の勝ちって事で、いいのかしら?」

「うっ!?……うううう~~♡♡♡」

「ダメならもう一回するけど?」

「!? ……わ、分かった!! わらわの負けじゃ!! 負けでいい! おまんこ降参じゃぁ~!!」

 

 まだ完全に堕とされた訳ではなかったが、流石にもうこれ以上の快楽は耐えられない。

 ……なので、デスアビスは渋々己の敗北を認める事にしたのだった。

 

「おー! やったー!! 魔王に勝ったよ俺ー!!」

「うぅ……まさかこの我が……こんなちんけな男に負けるなんて……」

 

 これで悪魔党が政権を取る日は大幅に遠退いてしまった……

 そんな感じでガックリと落ち込んでいると、カズオがポンポンとデスアビスの太股を叩いてきた。

 

「ねぇねぇアビっちゃん。」

「なんじゃ?」

「俺の勝ちって事はさ、俺は今からアビっちゃんに……どんなお願いでも聞いて貰えるんだよね?」

「え゛……」

 

 デスアビスは目を点にした。

 

「だってアビっちゃん。セックス勝負で俺が勝ったら、『おぬしの言う事は何でも聞いてやろう!』って、言ってたもんね?」

「あ……あああああッ!!!??」

 

 そういえばそんな事……言ってしまっていた。

 絶対に勝てる勝負だと確信していたので、デスアビスは自分が負けた時の事を何も考えていなかったのである。

 

「悪魔ってさ、契約は絶対に守るんでしょ?」

「そ、そそ、それは……そう……じゃが……」

「よーし! んじゃ、これからアビっちゃんは、俺の性奴隷ね。」

「!? せ、性奴隷じゃとぉッ!!??」

 

 にこやかなイケメンスマイルで、とんでもない事を言い出してきたカズオ。

 デスアビスの顔から一気に血の気が引いていく。

 

「あ、奴隷って言っても、別に非人道的な扱いをする訳じゃないから安心してね。ただアビっちゃんには、俺の好きな時に好きなだけ俺におまんこを使わせてくれたら、それだけでいいから!」

「そ、それだけでいいからって……」

 

 カズオに好きなだけおまんこを使われてしまうなんて、それはもう、立派な非人道的行為ではないだろうか……?

 断りたい……しかし、一度契約を交わしてしまった以上、デスアビスに拒否権は無い。

 一分前の、思わず降参を口にしてしまった自分を、デスアビスは殴りたくなった。

 

「く、くぅうぅ……!! わ、分かった……わ、我は……今日から……か、カズオの……性奴隷……じゃ……」

「はい。よくできました~。」

 

(く、屈辱じゃーー!!)

 

 天下の魔王相手にこの仕打ち……デスアビスは腸が煮えくり返る思いだった。

 しかし、性奴隷にさせられて、ちょっとだけおまんこ興奮もしてしまうデスアビスなのであった。

 この魔王、微妙にMっ気が混じっている。

 

「さてと、そんじゃまだまだヤリ足りないので、俺は今からアビっちゃんとセックスをします! 性奴隷としての初仕事だよ。仰向けに寝そべって。」

「う、ううぅ……わ、分かったのじゃ……」

 

 契約のせいでカズオに逆らう事が出来ない。

 デスアビスはカズオの言う通り、その場で仰向けになった。

 

「そんじゃ、よいしょっと。」

 

 カズオはそのままデスアビスの股の間へと潜り込んだ。

 まんこの中へと潜り込んだ訳ではない。今度は正常位の体位で、カズオはデスアビスのおまんこにちんぽを挿入したのだ。

 

 にゅぼっ……

 

「……」

「……」

 

 しかし、魔王のまんこは、とてもユルユルだった……

 というか、こんなにも体格差があるのだから、カズオのちんぽとデスアビスのまんこのサイズが合う訳がなかった。

 やはり普通にヤるとなると、まともなセックスは出来ないのだなと、デスアビスがカズオに対して失笑を向けた、その時だった。

 

「ギア3(サード)!! 伸びろ~! 如意棒!!」

「へ?」

 

 カズオのちんぽがデスアビスのまんこの中で、ムクムクと巨大化を始めたのだ。

 

「え? えっ!? な、何が起こっておるのじゃ!? カズオのちんぽが、我の中でどんどん大きく……!?」

「うん。俺ってちんぽのサイズを自由に変えられるから。だから今膨らませてるの。」

「い、いやいやいやッ!? それにしたって限度というものがあるじゃろ!? 一体どれだけのサイズ差があると思って……んぉおうッ!?♡♡ あんっ!?♡♡こ、これ、どこまで大きくなるのじゃ!?♡♡♡ あああああッ!?♡♡♡♡」

 

 おまんこの中で、どんどん大きくなっていくカズオちんぽ。

 ムクムクムク、ムクムクムク、ムクムクムクムク……

 最終的にカズオのちんぽは、デスアビスのおまんこにピッタリと合わさる、ベストなサイズにまで膨らんだのだった。

 

「お……♡♡♡おおぉ……ッ♡♡」

「ふぅ……ここまでちんぽをデカくしたのは流石に初めてだわ。」

「し、信じられんんんッ♡♡♡ い、いくらインキュバスでも……ッ♡♡ げ、限界があるじゃろうがッ!?♡♡♡ お、お前のちんぽは、お、大きくなりすぎじゃああッ♡♡♡」

「凄いでしょ。これがチートの力だよ!」

「なんじゃチートってぇえええーーッ!?♡♡♡♡」

 

 現在のカズオのちんぽサイズは、カズオの体よりも遥かに大きくなっていた。

 物干し竿より長く、ドラム缶よりも太いちんぽ。巨根というかもはや超根である。

 

「ふぐぅううッ♡♡♡うぐううううッ♡♡♡お、おまんこがぁああぁ……ッ♡♡♡」

 

 デスアビスのおまんこにピッタリと合わさる、相性抜群の超超デカちんぽ。

 散々乳首やら子宮やらを虐められた後にこの挿入劇はかなり効く。入れられてるだけでデスアビスのおまんこはめちゃくちゃ気持ち良かった。

 

(き、気持ちいいぃ……ッ♡♡気持ちいいぃいッ♡♡♡ こ、この世に、こんなちんぽが存在していいのか!?♡♡♡ おのれぇえっ♡♡ たまらぬぅううッ♡♡♡♡)

 

 歯を食いしばって気持ちいいのを我慢するデスアビス。

 救いがあるとすれば、それは腰を動かされない事だろう。流石のカズオでも、こんなデッカイちんぽの出し入れは行う事が出来ない。

 そう、思っていたのに……

 

「そんじゃ、アビっちゃん。ちんぽ、動かすからね!」

「へ……?」

「縮め~! 如意棒!」

 

 ゴリュゴリュゴリュゴリュ~~ッ♡♡♡

 

「ッ――♡♡♡!???」

 

 太さはそのまま、カズオはちんぽの長さだけを、勢いよく縮めた。

 そのせいでぶっといカリに膣壁が引っ掛かり、まんこが思いっきりめくり上げられてしまった。

 

「んほぉおおおおおおーーッ!?♡♡♡♡」

「ちんぽの大きさが変えられるって事は、こういう技も使えるって事だよ。」

「こ、こんな技がぁ……♡♡♡」

「んじゃ、テンポよく行くからね。そーりゃそりゃそりゃそりゃそりゃ!!」

「んどぉおおおおッ!?♡♡♡♡ちょまッ♡♡♡やめッ♡♡うああああああああーーッ♡♡♡♡♡」

 

 そのままカズオは勢いよくちんぽの伸び縮みを開始させた。

 まんこ内でちんぽが伸びたり縮んだり。ズボズボズボズボ!! ちんぽがまんこを抉る! 掻き毟る!!

 

「あぐぁあああッ!?♡♡♡やめへやめへやめへやめへぇえッ♡♡♡♡気持ちいい気持ちいい気持ちいい気持ちいいぃいッ♡♡♡」

 

 腰を一切動かさないセックスがここにあった。動かすのはちんぽのみ。

 

「こ、こんなの聞いてないぃいッ♡♡♡ まともなセックスも出来るだなんて、そんなの聞いてないぃいいッ♡♡♡♡」

 

 先程カズオにまんこの中に入られた時以上の快楽が広がっていく。やはりまんこを一番気持ちよく出来る存在はちんぽだった。

 

「やっぱりセックスはこうでなくちゃね。おまんこズボズボさせるの気持ちいいわ~。」

「ひぃううううッ!?♡♡♡も、もうダメッ♡♡イクッ♡イクッ♡イクぅううッ♡♡♡」

「ん?」

 

 カズオのちょうど目の前に、ビーンと赤く腫れ上がった何かがそそり勃っていた。

 もしかしなくてもそれは、ビンビンに勃起したデスアビスのクリトリスである。握りこぶしくらいの大きさはあった。

 

「おお~、アビっちゃんのデカクリ発見~。」

 

 カズオはそれを、迷わず握り締めた。

 

「――――ッ!?!?♡♡♡♡ そ゛こ゛は゛だめ゛ぇ゛え゛え゛え゛え゛ーーッ♡♡♡♡♡」

 

 ビクンッビクンッビクンッビクンッ

 

 そんな事をされてしまえば、おまんこ大絶頂は抑えられない。デスアビス様のデスアクメ。

 おまんこがキュウゥ~ッ♡♡っと盛大に超根ちんぽを締め付ける。止まらない。絶頂が止まらない。デスアクメが止まらない。

 

「おおお! クリトリス弄るとまんこが締まるぅ!! これは気持ちいい~!! そ~りゃそりゃそりゃ!!」

「は゛ぉ゛お゛おおおおおッ!!?♡♡♡♡やめでやめでやめでッ♡♡♡ゆるじでッ♡♡ごれ無理ッ♡♡♡本当に耐えられな……あ゛お゛お゛お゛お゛お゛ッ♡♡♡♡♡♡♡」

 

 敏感な部分をほじくられながら敏感な部分を擦られる。デスアビスはビグンッビグンッと何度も腰を跳ね上げさせた。数えるのが馬鹿らしくなるほど絶頂しているのだ。

 

「ぐぎゅぉおおおお~~ッ!?♡♡♡い、イギ狂うぅううッ♡♡♡こ、これ以上イカさないれぇええッ♡♡♡おまんこがッ♡♡♡おまんこがぁああッ♡♡♡」

「おおおお!! 今までで一番の締め付け!!」

「イギ過ぎでぐるじぃいッ♡♡♡もうイギだくないッ♡♡♡気持ちいいッ♡♡♡気持ちいいッ♡♡♡おまんごぎもぢぃいッ♡♡♡♡意識がどぶぅううーーッ♡♡♡♡」

「くぉおおお!! 精液込み上げてキタ!! んじゃ、俺ももう……そろそろイッちゃうからね!」

「はひゅぅううッ♡♡♡イッてぇえええッ♡♡♡は、早ぐぅううッ♡♡♡早く出してイッでぐれぇッ♡♡♡早く我のッ♡♡おまんごの中に゛ぃいッ♡♡♡♡精液を出じでぉおおおッ♡♡♡♡」

「ん!んんッ!!出る!出るよぉーーッ!!!」

 

 カズオの超根ちんぽがドクンと膨らむ。デスアビスのデスまんこがギュ~ッと締まる。

 子宮口と尿道口が強く押し合わさる。

 これがセックスの最終形態。

 フュ~~ジョン!! はっ!!

 そうして二人の性器は、同時に快楽を爆発させたのだった。

 

ビュルゥウウッ!!ドビュルゥウウーーッ!!

 

「おおおおお~~ッ!!!」

「あああああああああああああーーッ♡♡♡♡♡♡」

 

 ちんぽ全体を大きくしているからか、今までと比べてケタ違いの量と勢いで精液が発射された。まるで消防車の放水のような射精だ。

 デスアビスの子宮内が洗濯機のように精液に掻き回されていく。

 

「ああああッ♡♡♡ああッ♡♡あおあぁあああッ♡♡♡♡おまんこがぁあッ♡♡♡子宮がッ♡♡子宮がぁああああッ♡♡♡♡あ、ああ、あああ……ッ♡♡♡♡」

 

 あまりの気持ち良さ、幸福感に……デスアビスの、魔王としてのプライドは……

 

「こひゅ……ッ!?♡♡♡♡♡♡」

 

 バキンッと、くだけ散ったのだった。

 

(こ、こんなの……勝てるはずがなかった……ッ♡♡♡ 我のおまんこ……カズオに……堕とされた……♡♡♡♡ 負けた……負けだァ~……♡♡♡♡)

 

 魔王は滅ぼされた。一本の(ちんぽ)によって……

 

「か、カズオぉ……♡♡ 我の全てはもう……全部、おぬしのもの、じゃぁ……♡♡♡」

 

 こうしてデスアビスは、心からの忠誠を、カズオに誓うようになったのであった。

 

 

 

 

―――――――――――――

 

チートインキュバス。カズオのレビュー。

 

●魔族専門高級店《悪魔の穴》

 

今回は悪魔っ娘の店に遊びに行ったんだけど、何故か知らないが、突然魔王が乱入してきた。そっくりさんとかじゃなくてマジモンの魔王が。……なんだかよく分からないけど、魔王にセックス勝負を挑まれたので、そのまま俺は魔王とエッチをする事になった。悪魔って個体によって身長差が凄いんだけど、魔王ともなると、やはりその身長もケタ違いに大きい。たぶん8~10メートルくらいはあったんじゃないかな? 乳首にぶらさがったり、アソコの中に入らせてもらったりと、他じゃなかなか出来ないエッチを体験させてもらった。ちんぽを巨大化させる事で普通のエッチもした。俺の場合、イチモツの大きさが変幻自在なので、巨人サイズの娘とでも普通にエッチを楽しむ事ができるのだ。

 

 ……こうしてレビューを書いてみたはいいんだけど、今回魔王が現れたのは、完全なる想定外の出来事だったので、普通の人はこの店に行っても魔王とはエッチをさせてもらえないので、あしからず。

6点

 

―――――――――――――

 

 

今回の点数。

 

スタンク ・7点

ゼル   ・7点

カズオ  ・6点

カンチャル・8点

ブルーズ ・7点

 

 

 

 

 

 

 

 一週間後。魔王城。

 

 そこには身長およそ10メートルの幼女魔王ことデスアビスと、全身緑肌のピッコロ悪魔ことデモンツーが、一枚のレビュー記事を覗き込んで会議を行っていた。

 

「デスアビス様。悪魔店のレビューが出回りました。契約を守る種族であることや、デスアビス様のエッチ記事の部分が特に反響があったようですね。」

「……」

「ここは、愛妻家や良妻賢母になりやすい契約(プロポーズ)の言葉を広めていき、悪魔族そのものへのイメージを、じっくり上げていくのが得策かと……」

 

 言わずもがな、デスアビスやデモンツーが目指すのは、次の選挙で悪魔党が政権を取る事である。

 なので、こうしてレビュアーズを使ったりして、様々な方法で悪魔族のイメージアップの方法を考えているのだが……

 

「……なあ、デモンツー。」

「なんですか? デスアビス様。」

「そんな事よりさー……」

「はい。」

「悪魔党の名前をさ、“カズオ党”に変えた方が、次の選挙で勝てるような気がするんだけど……どうかな?」

「デスアビス様!?」

 

 ポッと頬を赤らめて、とんでもない事を口走るデスアビスに、デモンツーはおいおいとツッコミを入れた。

 

「な、何を言っておられるのですかデスアビス様!? それではデスアビス様がやってる政党だというのが分かりにくいじゃありませんか!?」

「だぁってぇ……カズオイケメンだし、カッコイイし、強いし、エッチ凄いし……超魅力的なんだもん……」

「だもんじゃありませんよ!! デスアビス様がカズオに入れ込んでいる事は知ってますが、だからといってカズオ党だなんて……」

「馬鹿者!!」

「!!!」

「カズオは我のご主人様だぞ!! お前ごときが呼び捨てにするな!! カズオ“様”と呼べ!!」

「……………」

 

 デモンツーは頭を抱えた。

 

「あら~、良いじゃない。カズオ党。私は賛成よ。」

「……!!」

 

 デモンツーが頭を抱えていると、その背後から全身に目玉のついた魔女衣装に身を包んだ、おっぱいのとても大きな魔法使いが登場してきた。

 デミアである。

 

「おお、デミアよ! おぬしは分かってくれるか!」

「ええ。カズオくんのカズオくんによるカズオくんの為のカズオ党。とっても素敵そう♡」

「だよな! そうだよな! 良いよな! カズオ党!!」

 

 カズオについての話題で、わいわいと盛り上がり始める巨大幼女とおっぱい魔女。

 

(……もう……悪魔党は、色んな意味でダメかもしれない……)

 

 ひっそりとそう思うデモンツーなのであった。

 

 

 

 

 




はい。お疲れ様です。

魔法技術の発展<カズオ
に、なってしまったアビっちゃん。それでいいのか政治家。


今回デスアビスに向かって、「俺の性奴隷になれ」的な発言をしたカズオくんですが、カズオ的にはプレイを盛り上げる為にノリで言ってみただけであって、本気で魔王を性奴隷にしようと考えていた訳ではなかったりします。
……しかし、契約に縛られる種族であるデスアビスからしたら、本気でカズオの性奴隷にならないと契約違反になってしまうので……まあ、つまり、そういう事です。


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夢の店へ


待っていてくれた人、ありがとう。
今後の更新については後書きにて。


 場所はお馴染み食酒亭。

 

「皆さん。今年も食酒亭をご利用いただき、ありがとうございました。」

「ありがとうございました。」

「あ、ありがとうございまひ……ました……!」

 

 上からメイドリー、クリム、メイの順。

 食酒亭の給仕係である三人は、上記の挨拶を口にしながら店内を歩き回っていた。

 何故このような事をしているのかというと、それは本日が一年の最後の一日……つまり“大晦日”であったからだ。

 

「はー、あと数分で今年も終わりかー。」

「そうだな。」

「また一年、歳を取ってしまった……」

「そういやカズオって歳いくつなんだ?」

「ズルズルズル……ん? 俺? 精神年齢は27歳で、肉体年齢は3歳になりました。」

「なんだよそれ。」

 

 大晦日の夜であっても食酒亭はフツーに営業している。冒険者達の憩いの場であるこの酒場で年越しの瞬間を迎えようとする者は意外と多いのだ。

 お馴染みのスケベメンバーである、カズオ、スタンク、ゼル、カンチャル、ブルーズの五人も、本日は全員食酒亭に集結していた。

 

「ズルズルズル……」

「ところでカズオが食ってるそれ、一体何なんだ?」

「ズルズル……これ? 年越し蕎麦だよ。ズルズル……」

「トシコシソバ? そんなメニュー食酒亭にあったか?」

「無かったからメイちゃんに頼んで特別に作って貰ったんだ。やっぱ年越しといったらこれだよね! 俺ってよく、大晦日は笑ってはいけないを見ながら、あ゛ぁかいキツネとみどりのタッヌッキ♪ を食べてたから。」

「いや、何の話かさっぱり分からねえよ!」

 

 そんな感じでくだらない会話を楽しみつつ、のんびりと時を過ごしていると、いよいよ年越しの瞬間がやってきた。

 

「皆さーん。間もなく新年の鐘が鳴り響きまーす。店内から見て、フラスパ大聖堂は東側の窓の方角になります。」

「そろそろか。」

「ズルズルズル……ごくんっ。だね。」

 

 メイドリーの(アナウンス)が響き渡り、店内にいた者達は揃って椅子から立ち上がる。

 この世界では新年を迎える際に、大聖堂がある方角を向きながら神に祈りを捧げるといった習慣があるのだ。

 勿論カズオも神に祈りを捧げる為に立ち上がった。

 右手を自らの胸に当て、左手は前方へ広げるように伸ばす。これがこの世界での祈りの姿勢なのだ。

 

「……」

 

 ――ガラーン コーン ガラーン コーン――

 

 ほどなくして、新年を伝える聖なる鐘の音が響き渡った。カズオからすればこれがこの世界で迎える三回目の年越しである。

 

(…………神様……ありがとうございます。俺、二度目の人生を目一杯楽しんでるよ!)

 

 お祈りの姿勢のまま、カズオは心の中で自身をこの世界に転生させてくれた神へと感謝の気持ちを伝える。

 

 当初、この世界に来たばかりの頃は、難易度ハードモードの世界に飛ばされたと思って絶望したりもしていたが、慣れてみたらこの世界は実にカズオ好みの世界だった。

 色んな種族がいて、色んなエッチが楽しめるお店がたくさんある世界……

 

 エルフの店ではエリィに童貞を捨てさせて貰った。

 猫獣人の店ではフィフィとリアル猫耳プレイをした。

 有翼人の店ではララドリーと総排泄孔エッチをした。

 フェアリー店ではアロエとオナホセックスをした。

 ミノタウロスの店ではルクミールの母乳をたらふく飲んだ。

 性転換の店ではユリと女の子同士のエッチもした。

 サラマンダー店ではティアプレートの肌で焼肉を焼いた。

 低級淫魔の店はカズオ専用の店と化した。

 単眼店ではメイの処女を美味しくいただいた。

 ウィルオーウィスプの店ではルーメン、カンデラと目隠しプレイを楽しんだ。

 マイコニドの店では一人なのに大勢という、オニナラタケとエッチした。

 ゴーレム店ではN74にナナシという名前を与えた。

 タマゴの店ではミミロと空中セックスをした。

 イメクラの店ではホシェットとなりきり盗賊プレイを楽しんだ。

 サキュバスタワーでは前人未踏の全サキュバス制覇を達成した。

 アンデッド店では完全霊体であるレイコに触れられるようになった。

 デコイ店ではデコイではなく、本物のデミアと三日間ハメ続けた。

 悪魔の店ではデスアビスのまんこに潜り込んだ。

 酒の店では――…………酔っぱらってしまって何をしたのかいまいち覚えていないが、まぁ多分……普通にエッチをしたのだろう。

 

(色んなお店に行ったんだな~。)

 

 そんな感じで、カズオが過去に行ったサキュバス店について思いを馳せていると……

 

「……あの……カズオさん。」

「ん?」

 

 輪の欠けた天使ことクリムヴェールがカズオに声をかけてきた。

 クリムは辺りをキョロキョロと怪訝そうな表情で見渡している。

 

「どした? クリム。」

「いえ、その……皆さんいきなりおかしなポーズを取ったりして、一体何をしているのでしょう?」

「!?」「!?」「!?」「!!?」

 

 瞬間、カズオ……というか、食酒亭内にいたほとんどの者達が固まった。

 神に支えるはずの天使が、神へのお祈り作法を知らないというまさかの爆弾発言に、誰もが「ウッソだろお前!?」と驚愕したのだ。

 

「え゛、えぇ~……クリムお前……この世界の住人で天使なのに、新年のお祈り行事について知らないの?」

「新年のお祈り? ああ、そういう……地上ではそういった文化があるのですね。皆さんいきなりヘンテコなポーズで固まってしまったのでびっくりしましたよ。」

「お前のその発言にこっちはびっくりだよ! 天使なら流石に知っとこうぜ、そこは!」

「だって……祈るだけで神様に願いが届くなら、ボクなんかもうとっくにカズオさんに抱かれ――ゲフンッゲフンッ! じゃなくて! て、天界に帰れているはずですし……!」

「あ~。」

 

 クリムの発言にカズオは苦笑いを浮かべる。

 祈れば神様に声が届くのかどうかは、正直な話、カズオにも分からない……

 しかし、それでもカズオは神様の凄さという物を知っている。身をもって体験している。

 転生させてもらった恩を、カズオは忘れた事はない。

 

「たはは……ま、その通りかもしれないけど、郷に入っては郷に従えって言うでしょ? たとえ届かなかったとしても、お祈りってのはする事に意味があると俺は思うよ。」

「そういうものなんでしょうか……」

「少なくとも、俺は神様に大恩があるからね。結構ちょくちょく祈ってるよ。感謝の気持ちを忘れない為にも。」

「大恩て……カズオさん女神さまに会った事があるんですか!?」

「あるよ。クリムの言う女神様と同一人物かどうかは知らないけど、死んだ時に気紛れで生き返らせて貰ったんだ。俺。」

「「「「!!??」」」そんな物凄い事をあっさり言われても!?」

 

 軽々しく生き返らせて貰った発言をするカズオに、クリムだけでなくスタンク達も驚愕の瞳を浮かべた。

 カズオは何て事のないようにけらけらと笑う。

 

「ま、そんな感じだからさ、俺は神にはしっかりと祈るのさ。」

「そ、そんな感じって言われても……」

「だからクリムも、一応天界に帰れるように神様に祈っておけばいいさ。叶うかどうかは別として、心の整理にもなるからね。」

「…………色々言いたい事はありますけど……分かりました。」

 

 カズオに施されたクリムは、色々と諦めたようにため息をつくと、まわりの人達を見習ってお祈りのポーズを取った。

 そして静かに心の中で祈り始める。

 

(…………えっと、神様……カズオさんの事を助けていただいてありがとうございます。 それと……今年こそはカズオさんとボク、エッチ出来ますように……!!)

 

 地上に落ちてきた天使のお祈りは、非常に私利私欲にまみれていた……

 

 

 

 ……

 

 

 

 そんなこんなで神へのお祈りタイムも終わり、いよいよ新年の幕が開けた。

 冒険に出掛ける者、食事を注文する者、家に帰って寝る者……新年の最初に何をするのかは個人によって様々だろう。

 そんな中、我らが異種族レビュアーズのメンバーは……

 

「よーし! それじゃあお祈りも済んだ事だし…… 姫初めのサキュバス店だ!」

「「「「おお~!!」」」」

「おー……」

 

 流石というか、やはりというか、スケベ達は新年早々サキュバス店に遊びに行くつもりなのであった。

 クリムはやや冷ややかな反応だが、この流れにも流石に慣れてきたのか、ジト目でスケベ達の側へと寄っていく。

 

「……それで、今回はどんなお店に行くんです? スタンクさん。」

「うむ。良い質問だクリム。新年一発目の大事な姫初め……ここを外すと今年一年ずっとケチが付いてしまうだろ?」

「……はい。」

「だから新年一発目の姫初めは、去年一番良かった店を振り返り、その店をリピートする事から始まるのだ――!!」

 

 そう言ってスタンクは、今まで書いてきたレビュー記録の記事を取り出して、それらをテーブルの上へと広げていった。

 

「それじゃあ各々、去年行った中で一番良かった店を決めるぞー!」

「今年はレビューがあるから振り返りやすいなっ。」

「色んな店に行ったよねー。」

 

 自分達の書いたレビュー記録を、真剣な様子で読み返していくレビュアーズ。

 近くにいたメイドリーが「せっかくの新年なのに他にする事無いのかしら……」と、軽蔑の目を向けてきているが、スケベ達は気にせずオキニの店を選んでいく。

 そして真剣に吟味した結果、それぞれが導き出した答えは――

 

「……うーん。やっぱり今年も姫初めはエルフかな……?」

「俺も。いつも通りベテランの人間かな? お互いに鉄板種族はなかなか覆らないもんだな……」

 

 スタンクとゼルは例年通りエルフと人間の店を。

 

「フッ、その点ボクは去年、理想の店に出会えたからね。そう、あのゴーレム店に! どんな女の子でも作れちゃうあの完璧さ……もう五回は通ったね。」

 

 カンチャルは去年見つけてお気に入り登録を果たしたゴーレム店を。

 

「ワシは去年は全体的に低評価が多いな……やはり今年も無難に、鉄板オキニのシロクマ獣人のアイスちゃんにするか。」

 

 ブルーズは自分と同じ獣人族の店を、それぞれ選んだのだった。

 四人がさらっとオキニの店を決める中、カズオとクリムは最後までどの店にしようか悩んでいた。

 

「……俺は……う~ん……どのお店も良かったから正直迷っちゃうなぁ……点数だけで言うならサキュバスタワーなんだけど……」

 

 腕を組みながらう~んと頭を悩ませるカズオ。そんなカズオを見て、クリムも頭を悩ませる。

 本音を言うならクリムはサキュバス店なんかじゃなくカズオに抱いて貰いたいのだ。……だがそんな事は勿論口が裂けても言えるはずがない。

 

「え、えーっと、ボクは……」

 

 無理矢理気持ちを切り替えて自分の書いたレビュー記録を読み返していくクリム。

 去年行ったお店の中で、クリムが特に高い点数を付けていたのは……

 

「サラマンダー 9点……ハイエナ獣人 9点……デコイ魔女 9点……」

 

 この三店であろうか。どれも9点の高得点である。

 

(……そういえばボク、まだ10点満点を付けられるようなお店に出会えてなかったんだ……)

 

 そんな事を考えつつも、クリムはこの三つのお店の中から一つのお店を選抜していく。

 サラマンダー店は火山の向こうにあるし、デコイ魔女は魔法都市だ。行こうとなると何日もかかってしまう。

 となると、消去法で残ったのは――

 

「ボクは、ハイエナ獣人のエルザさん……ですかね……?」

「あー、あのチンチンの生えた姉ちゃんか……やっぱりクリム、お前ってソッチの気が……」

「ソッチの気?」

「い、いや、なんでもない!」

 

 若干引きつつも、人の趣味に口出しはしないでおこうと、スタンクはグッと言の葉を飲み込んだ。

 ヘタな事を言ってもしもクリムのネオアームストロング砲がこちらを向いたらシャレにならないからだ。

 

「……それで? カズオはどの店にするか決めたか?」

「うーん俺はね……なかなか決めらんないから現地に行ってから決める事にするよ。」

「そうか。わかった。それじゃあ新年一発目の姫初めに、異種族レビュアーズ! 出発だっ!」

「「「「おおーーっ!!」」」」

 

 という訳で、性欲に取り憑かれたスケベ達は、今日も今日とてサキュバス街へと向かっていくのだった。

 

 しかし――

 

 

 

「………おいゼル、そっちどうだった?」

「ダメ。ここもいっぱい。」

「どこもかしこも満室……新年明けたばっかりだってのに、皆サキュ店行き過ぎじゃない!?」

「考える事は皆同じなんだな……」

「あはは……」

 

 上からスタンク、ゼル、カンチャル、ブルーズ、クリムの順。

 意気揚々とサキュバス店に繰り出したスタンク達だったのだが、結果はどこも満室。狙っていたお店はどこも入れずじまいなのであった。

 

「それじゃ皆でサキュバスタワーにでも行く? あそこなら満室になるなんて事はまずないよ?」

「いや、カズオ……流石に新年一発目からカラッカラになるまで搾り取られるのはちょっと……」

「そっかぁ……残念。」

 

 行けるお店が見つからず、サキュバス街のど真ん中で途方に暮れるスケベ達。

 と、そんな時だった。

 

「お、カズオの兄ちゃん達じゃねーか。」

「ん? あ、アロエさん!」

 

 聞き覚えのある声に振り返ってみると、そこには身長数十センチ程度のアバズレ妖精こと、フェアリーサキュバス店の店長、アロエが煙管をスパスパとふかしながら飛んでいた。

 

「こんな所で何やってんだい? 兄ちゃん達よ。まるで新年一発目にオキニの嬢でスッキリしようとした矢先、既に予約で全員寝取られ済みだったみてぇなシケたツラしやがって。」

「前も言ったけど心読んだように当てないでよ!!」

「ケッケッケ! 残念ながらウチも今日は予約でいっぱいでねぇ……カズオの兄ちゃんだけなら俺が相手シテやってもいいんだが……そういう訳にもいかねぇんだろ?」

「うん。今は全員が満足できる店を探してる。」

「ヒッヒッヒ……」

 

 アロエは含んだような笑みを浮かべると、自身のたわわな谷間の中へと手を突っ込み、そこから小さな紙切れのような物を取り出した。

 

「ホラよ。」

「え? 何これ? 名刺? ちっさ!!」

「姫初めに困ってんなら、その名刺に書いてある店に行ってみな。多分オメーらだったら満足できっからよ。」

「えぇ……一体何のお店なのさ?」

「それは行ってからのお楽しみさ。ヒッヒッヒ……」

 

 そう言ってアロエはパタパタと飛んでフェアリー店へと戻って行った。

 

「……カズオ、何だよそれ?」

「なんかアロエさんから紹介名刺貰った……どする?」

「……んじゃ……せっかくだし、行ってみる……か? どうせ今からじゃ録な店行けないし。」

「そだね。アロエさんの紹介ってとこがちょっと不安だけど……」

 

 少々怪しく感じたが、他に行けそうな店もないので、一行は恐る恐る名刺に書いてあったサキュバス店、《夢のリピーター》へと向かって行くのだった。

 

 

 

 




お久しぶりでございます。
四ヶ月ぶり……くらいかな? 活動報告の所にも乗せさせてもらいましたが、まずは何も言わずに更新をストップさせてしまっていた事についての謝罪を。
申し訳ございませんでした。

更新が遅れてしまっていた理由につきましては、活動報告の所からご確認ください。
一言で説明するなら、僕のお婆ちゃんが入院して大変って感じです。

お婆ちゃんはまだ入院中で、僕もそれでかなりメンタルをやられちゃってるので、今後の更新は“不定期”とさせていただきます。
ご了承ください。

あ、ちなみに次話はエロです。明日か明後日には更新予定です。


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夢魔


エロ


 アロエに渡された紹介名刺を頼りに、カズオ達がたどり着いたのは、路地裏の隠れた場所にあったいかにも怪しげな雰囲気のサキュバス店だった。

 

「ここだね。」

「なんか不気味だな。」

「すいませーん。紹介されて来たんですけどー。」

 

 カズオ、スタンク、ゼル、カンチャル、ブルーズ、クリムの六人は、入り口扉を開いて店の中へと入っていく。

 一体ここはどういった店なのか? 事前知識は何もない。真っ暗な店内を一行はやや警戒した様子で進んでいく。

 すると……

 

「!!」

 

 突然パッと灯りがついた。

 

「「「「「「「いらっしゃいませ~♡ カズオさん♡」」」」」」」

「…………へ?」

 

 明るくなった店内で一行を待ち構えていたのは――

 エリィ、フィフィ、ララドリー、アロエ、ルクミール、ユリ、ティアプレート、データー、低級淫魔、メイ、ルーメン、カンデラ、オニナラタケ、N74(ナナシ)、ミミロ、ホシェット、サキュバス、レイコ、デミア、デスアビス、などなど……

 要するに去年カズオが抱いてきたサキュバス嬢達だった。

 

「は……?? な、何これ!? どゆ状況ッ?! 何で皆がここにいるの!?」

 

 カズオは混乱している。

 何故違う店舗のサキュ嬢らがこの店にこんなに集まっているのか。……百歩譲って他の娘達はまだ分かるとして、ついさっきこの店の紹介名刺を渡してきたアロエがこの場にいるのは物理的におかしいだろう。

 ……というか、それを言うならサキュバス嬢をやめたはずのメイとユリがここにいる事だっておかしいし、魔王であるデスアビスが新年一発目からこんな場所にいる事だっておかしい。

 おかしい事だらけだ。

 

「何で皆……てかスタンク達どこ行った!?」

 

 さらにはつい先程まで一緒にいたはずのスタンク達がいつの間にか消えていた。

 連続で起こる不可思議な現象に、カズオはワタワタと慌て始める。

 

「ど、どゆこと? これマジでどゆことなのッ!?」

「ふふっ♪ カズオさん。難しい事は今は考えないで?」

「うっ!?」

 

 狼狽するカズオの正面から、エルフのエリィがむにゅりとおっぱいを押し付けてきた。

 

「私達は、カズオさんが気持ちよくなれるようにって集まっただけですよ。」

 

 右からハーフリングのホシェットがぷにゅっとおっぱいを押し付けてきた。

 

「だからぁ、今日は私達がぁ、ご奉仕しますからぁ……」

 

 続いて左からマイコニドのオニナラタケがぽにゅんとおっぱいを押し付けてきた。

 

「ご主人様は気持ちよくなることだけを考えていてください~♡」

 

 ダメ押しとばかりに後ろからミノタウロスのルクミールがドタプ~ンッとおっぱいを押し付けてきた。

 

 大きいおっぱい、小さいおっぱい、中くらいおっぱい、クソデカおっぱい……

 多種多様のおっぱいがカズオに襲い掛かる。効果は抜群だ。

 

「お、おおおおお……!!?」

 

 そのあまりにエロい感触と光景に、カズオは目をパチクリ、心臓をドキドキ、ちんぽをビンビンにさせてしまう。

 

「あ、カズオくん、おちんちんおっきくしちゃってるね♪」

「ほーほー……これは……ヤル気満々という訳ですね?」

「はぁ♡はぁ♡ 主様のおちんぽ様……も、もう我慢出来ませんっ♡♡」

「「「カズオ陛下ッ♡♡ 失礼しますッ♡♡♡」」」

「ちょまっ!うおおおおおッ!!?」

 

 勃起ちんぽを見て興奮した女の子達が、一斉にカズオに襲い掛かる。

 着ている服を脱がされ、ビンビンのちんぽを取り出され……混乱中のカズオはされるがままである。

 

「あ、ちょぉ……! 皆、うぁぁ……」

 

 こうして……

 カズオはたくさんの女の子達に囲まれ、いつまでもいつまでも……

 幸せに逆レイプされ続けるのでした……

 

           おしまい 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

    *      *

 *     +   うそです

     n ∧_∧ n

 + (ヨ(* ´∀`)E)

      Y     Y    *

 

 

 

 

 

 

 

 

 ……さて、もうお気付きの方もいるかもしれないが……

 上記のお話は、全てカズオの見ている“夢”である。

 現実世界のカズオは、だらしないにやけ面を晒しながらむにゃむにゃと爆睡していた。

 

「うーん……むにゃむにゃ……おっぱいに襲われるぅ……う~んう~ん……zzz……」

「むっふっふ~♪」

 

 ちんぽと鼻ちょうちんを膨らませながら眠っているカズオ。それを膝枕してあげながらドヤ顔でにやけている娘がいた。

 

「むふふっ♪ こんなに大勢の女の子を一度に夢の中に登場させる事が出来るなんて、私もだいぶ夢を見せるのが上手になってきましたね~♡」

 

 足まで届くほど長い紫色の髪、ぐるぐると巻いた2本のツノ、首元から生えたモフモフの毛、そしてムッチムチのスケベボディ……

 彼女こそが冒頭の女だらけの淫夢(ハーレムドリーム)をカズオに見せていた元凶、夢魔(むま)のサキュバス嬢、スーヤである。

 

「このまま夢の中で、いっぱいい~っぱいエッチな事してあげますからね~♡ むふふふふ~♡」

 

 夢魔(むま)とは、他人の夢をコントロールする事で有名な種族だ。

 男の持つエッチな記憶を読み取り、それを夢の中で再現する事を得意としている。そしてカズオは現在、もれなくその能力の術中という訳なのであった。

 

 今回、アロエに紹介されてカズオ達がやって来たサキュバス店《夢のリピーター》は、このような感じで夢魔の女の子にエッチな“夢”を見させて貰えるお店だったのだ。

 

「うぅ~ん……ああぁ……皆、そんな、エッチな事……ぉぉぉ……zzz……」

「むふふっ♪ いい感じに盛り上がってきてますねぇ~♡」

 

 眠りながらびくんっびくんっと腰を跳ね上げるカズオ。

 どうやら夢の中で相当昂らされているらしい。

 

「もう辛抱たまりませんか? むふふぅ♡ それじゃぁそろそろ……現実(リアル)おちんぽさんの方も、ヌキヌキさせてもらいますかね~♡」

「ぉぉおぉお……!?」

 

 含み笑いを浮かべたスーヤが、カズオのちんぽをズボンの上からグニュリと揉んだ。

 夢の中でエッチな事をしてあげながら現実世界でもエッチをする……これが夢魔の行うエッチの常套手段なのだ。

 

「むふふ~♪ 気持ちいいですか~? すっごいびくびくしてますね~?」

「あっ……おっ……うぅ……!!?」

「シコシコ~♡ シコシコ~♡ ズボンの上からじゃイヤですか~? ふふっ♪ それじゃぁ、脱がしちゃいますね~♪」

 

 膝枕をしてあげながら、わくわくした様子でスーヤはカズオの腰を持ち上げ、穿いているズボンを脱がせた。

 すると――

 

ドォオオンッ

 

「きゃあっ!?」

 

 ズボンの中から、どうやって中に収めていたんだよと言わんばかりの巨大ペニスが飛び出してきたのだった。

 

「お、おっきぃ!? ええ!?」

 

 スーヤは思わずその細い糸目を見開いた。

 こう見えてスーヤはまだまだ実戦経験の浅い、半人前の夢魔なのである。

 

「……カズオさん……だっけ? この人……よ、世の中にはこんなに凄いおちんぽさんを持った人がいたんですね~……勉強不足でした、私……」

 

 一応これまで、いくつかの男性客の相手を勤めてきたスーヤだが、ここまでの大物ちんぽに出会ったのは今回が初めてである。

 別に大きいのが好きという訳ではないが、スーヤは思わずポ~っとカズオのちんぽに見惚れてしまった。本能に訴えかけるような淫靡さが、目の前のちんぽにはあったのだ。所謂エロ魔力。

 

「ほぁ~……」

「ん、んん……んん~……ッ!!」

「あっ!? ご、ごめんなさい~。おちんぽさん寂しいですよね。す、すぐにニギニギしてあげます~。」

 

 しばらくポケ~っと見惚れていると、「おら!早く握れよ!」と言わんばかりにカズオがちんぽを震わせてきたので、スーヤは慌ててカズオちんぽへと手を伸ばした。

 ロウソクの灯りだけがぼんやりと照らす薄暗い部屋の中で、形を確かめるようにしてちんぽを握る。

 

「う、うっわぁ……♡ 凄い熱くて、大きくて……硬いおちんぽさん~……♡ ゆ、指が全然回りきらない……ズボンに入ってた時と全然違う……あっ、あっ、凄い跳ねてる。凄い跳ねてるっ!」

「おふっ! う、うぉぅぅ……! ほふぅぅ……んんぅぅ……!!」

 

 まるで釣り上げられた魚のようにビチビチと跳ねまくるカズオちんぽ。元気いっぱい気持ちよさをアピールしてくる。

 

「お、大きい分敏感なんですかね~? ……えっと、それじゃぁ、カズオさんのおちんぽさん……今からたくさんシコシコしてあげますからね~……♡」

 

 一度深く深呼吸をすると、スーヤは握り締めたカズオちんぽを大きく上下に動かし始めた。

 

「えいっ♡ えいっ♡ えいっ♡」

「う、うくぉおぉぉお……ッ!!?」

 

 スーヤの手の動きに合わせて、カズオは気持ち良さそうに腰を跳ね上げる。

 ビュルッ ビュルッ と先走りの汁が溢れ出した。

 

「えいっ♡ えいっ♡ うわぁ……♡ 我慢汁が凄い量……♡」

 

 ドプッドプッドプぅうッ

 大量のカウパー液を潤滑油にして、スーヤはさらに手の動きを加速させていく。

 

「んおっ!? ああっ! おぉおぉおお……ッ!?」

「はっ♡はっ♡はっ♡ おちんぽさん凄いっ♡ あぁんっ♡ 凄いビクビクって♡ 気持ちいいんですね~? もっともっと気持ちよくしてあげますっ♡ えいっ♡えいっ♡えいっ♡えいっ♡」

「くッ! ぅううう……ッ!!」

 

 ちんぽをガシガシと扱きながら、スーヤはカズオが今見ている夢を操作する。

 女の子達に激しくちんぽをシコシコされる夢を見させながら、現実世界のちんぽも激しくシコシコ。

 夢と現実でのシンクロ手コキ。

 

「うおごごごご……!? あっ! おっ! いぃ……っ!」

「あ~♡ 逃げちゃダ~メですよ~♡」

「もがっ!? もごぉお……!?」

 

 相当に気持ちいいのか、ジタバタと暴れ始めるカズオ。それをスーヤは上半身を前倒しにする事によって押さえ付けた。

 膝枕で寝ているカズオの顔面をおっぱいでプレスしたのだ。

 

「もがっ! もがぁぁ……っ!」

 

 ムチムチの太股とムチムチの爆乳の間でサンドイッチされてしまったカズオの頭。息苦しそうでもあるが、どちらかといえば気持ち良さそうな表情である。

 

「もが、もが、もが……!」

「ん、んんっ♡ カズオさん、あんまり暴れちゃ……ダメですよぉ~♡ おっぱいが擦れて……んひぅッ!?♡ あぅ~っ♡」

「もが、もが、もが………」

「やんっ♡ やん~♡」

 

 もがき続けるカズオの頭を、カズオの頭よりも大きなおっぱいを使ってなんとか押さえ付けるスーヤ。

 そのままちんぽを擦りまくってカズオの快楽ゲージを高めていく、のだが……いくら眠っている最中だとはいえ、おっぱいを顔面に押し付けられてそのまま黙っていられるカズオではなかった。

 

「んぐぐ……あむっ!」

「……へ? ふッ!?ひゃぁああッ!?♡♡♡♡」

 

 突然乳首にビリリとした感覚が走る。

 見ると、カズオがスーヤの爆乳の先っぽに思いっきり吸い付いていた。

 

「あぁああッ!?♡♡ ち、ち、乳首ぃぃ~~ッ?!♡♡♡」

「んむぅぅ……ぢゅッちゅちゅむぅぅ~~!!」

 

 眠りながらにして、半ば本能的にスーヤのトロ乳首をしゃぶり始めるカズオ。どうやらカズオはあまり寝相がよろしくない人種だったらしい。

 

「あっ!?♡ やっ♡ んんぅぅ~~ッ!?♡♡ ひぃぃうッ♡ か、カズオさんん~!?♡♡ お、おっぱいぃっ♡♡ す、吸っちゃぁ、やぁ~~ッ♡♡♡」

「んぢゅぅ……ちゅぱちゅぱちゅぱっ!」

「あぅうんん~~ッ!?♡♡♡ あっ♡やっ♡ やめっ♡♡」

「ぢぅうぅ~~ッ!!!」

「は、ぁうんんッ!?♡♡ くひゅッ♡ しゅ、しゅごい気持ちいいこれぇ~……ッ♡♡♡ ひうッ♡ いうッ♡ あんぅぅッ♡♡」

 

 乳首から送られてくる快楽はスーヤの想像を遥かに上回っていた。思わずちんぽを擦る手の動きが止まってしまう。

 

「ぢゅるるる……ちゅぱっ!ちゅぱ!むみゅみゅ~~ッ!!」

「はぁ……ッ♡ うぅ……ッ♡ お、おちんぽさん……こ、擦らないと……ッ♡ んんッ♡♡」

 

 このまま自分だけが気持ちよくされ続けるのはサキュ嬢的にあまりよろしくない。

 快楽に悶えながらもスーヤは手の動きを再開させた。乳首を吸われながらのシコシコ。

 つまりは授乳手コキ。

 

「えいっ♡ えいっ♡ えっ……ふっ♡ あッ♡ぅうんッ♡♡」

「んちゅっ!ぢゅぷぅ……れるるぅ……!」

「ね、寝てるのにぃッ♡ カズオさん、あんっ♡ その吸い方、テクニシャン過ぎますよぉ~♡♡ はっ♡あっ♡ や、やばひぃ……♡♡ きもちぃぃ~♡♡」

「ぢゅるぅうっ! んぢゅるぅううっ!」

「ぅんんぅッ♡♡♡ はぁッ♡ あぐうッ♡ ひぃっ♡ ひぃっ♡」

「んんっ!? ん、んんん……!!」

「……あっ!! か、カズオさんのおちんぽさん……ビクビク震えてきまし……たァっ! い、イッちゃいそうなんですか~?♡ はぁはぁ……♡ い、いいですよ♡ このまま、私の手の中で~……♡♡ 出してください……ッ♡♡ は、早くぅ……ッ♡♡」

 

 握っていたカズオちんぽがビクンッと大きく膨らんだ。射精が近いらしい。

 しかし、スーヤの限界ももうすぐそこまで迫ってきていた。快楽から逃れようと、屈めていた上半身を起こそうとするが、乳首を咥えたカズオはまるで吸い付いた吸盤のように離れない。 

 

「ぢゅぢゅぢゅぢゅぢゅぅぅ~~!!」

「ひぃッ!?♡♡♡ す、吸い過ぎぃぃぃイッ!?♡♡♡ 乳首ッ♡♡ と、取れひゃぅッ!?♡♡ らめッ♡ きもひッ♡♡ わ、私の方が先にイクッ!?♡♡ ま、待ってぇぇ……ッ♡♡」

「んん!!んんん~~!!」

「ああああッ!?♡♡ く、くむぅぅッ♡♡ い、い、イッ――」

「ガリッ」

「まッ!?♡ ひぃあああああああッッ!!?♡♡♡♡♡ ら、らめぇッ!?♡♡ あ゛あ゛ッ!?♡♡♡ イグッ!?♡♡ ああイクッ♡♡ ヂグビ我慢できな!?い、イグぅぅうぅ~~~~ッ♡♡♡♡」

 

 吸われていた乳首を甘噛みされ、ギリギリの所で踏み止まっていたスーヤの快楽ゲージはそこで決壊してしまった。

 それと同時に、カズオのちんぽからも精液が勢いよく噴き上がったのだった。

 

 ビュブァアアアーッ!!ビュ~ルルルゥウッ!!

 

「むぁあああああんんん~~~ッ♡♡♡♡♡」

「ん゛んッんん゛ん゛……!!」

 

 ほぼほぼ同時に達してしまったスーヤとカズオ。二人は仲良く腰を震わせる。

 

「ふひゅぅぅ……ッ♡♡♡ くひぃぃ……ッ♡♡♡ き、きもち……ひぃ……♡♡♡」

「んんぅ……」

 

 ビグンッ ビグンッ ビクビクン……

 

 絶頂が収まると、チュポンと音を立てて乳首からカズオが離れた。スーヤもカズオのちんぽから手を離す。そしてそのままスーヤはぐだぁ~と背後の寝具に倒れ込んだのだった。

 夢の操作も一旦手離す。

 

「は、はふぅ……♡♡ あふ……♡ こ、腰が抜けちゃったぁ~……♡♡」

 

 仰向けで寝転がりながら、はぁはぁと呼吸を整えるスーヤ。

 今までの人生で一番気持ちの良い絶頂だった。

 

「……」

「はぁはぁ……あっ、カズオさん……」

「……」

 

 そんな感じで寝転んだまま快楽の余韻に浸っていると、スーヤの膝の上で寝ていたカズオが突然ムクリと起き上がった。

 どうやら目を覚ましたらしい。

 

「ふぅふぅ……カズオさん。どうでしたか? 気持ち良かったですかぁ~? むふふっ♡ お望みであればこのまま本番エッチも出来ますけど、どうしますぅ~?」

 

 さっきの乳首絶頂で興奮度に火が付いてしまったスーヤ。淫靡に身をくねらせてカズオを誘惑しようとする。

 しかし、そんなスーヤを見てもカズオはジッと固まったまま動かなかった。

 

「……」

「……あれ?」

「……」

「あ、あのぉ……カズオさん?」

「…………う~ん……むにゃむにゃ~……」

「へ? や、きゃぁッ!?」

 

 動かない……と、思った次の瞬間、カズオはガバッと跳ね上がり、スーヤの体にまるで掛け布団のように覆い被さったのだった。

 

「や、やん~っ♡ カズオさんたら大胆~♡」

「……うぅ~ん………zzz……」

「え?」

「むにゃむにゃ……」

「も、もしかして……まだ寝てるっ?」

 

 起き上がったので目を覚ましたのかと思われていたカズオだったが、よく見るとまだグースカピースカと寝息を立てていた。

 まさかの爆睡中のままだったらしい。

 寝惚けたまま行動している。

 

「むにゃむにゃ……セックスぅ……セックスぅ……zzz……」

「ひゃあぁああっ!? か、カズオさん!? ホントに寝てます!? 実は起きてるんじゃないですかぁ~!?」

「むにゃむにゃ……zzz……」

「あ、ガチ寝だ。この人。」

 

 むにゃむにゃと寝言を呟きながら、カズオはスーヤを押し倒し、股をカパッと開かせた。寝相が悪いにも程がある。

 一体どんなエロい夢を見ているのか……

 

 気になったスーヤは今カズオが見ている夢を覗き込んでみた。

 すると……

 

『エリィさん……』

『カズオさん……』

 

 夢の中でカズオは、エルフの美女と裸で抱き合っていた。

 これはカズオが童貞を卒業した時の、エリィと初セックスした時の記憶だ。それを夢で見ている。

 くぱぁと開かれたまんこの中に、カズオはちんぽをズブズブと埋めていった。

 

 ズブブゥッ♡♡

 

「え?ふぁあああッ!?♡♡ ちょっ!?カズオさッ!?♡ そんないきなりィイ……ッ!?♡♡♡」

「うーん……エリィさん~……zzz……」

「わ、私はエリィさんじゃないですぅ~♡♡」

 

 夢の中でエリィのまんこにちんぽを挿入したカズオ。

 それと連動するように、カズオは現実世界でもちんぽをまんこの中へと挿入した。

 ちょうど目の前にあった、スーヤのおまんこに。

 

「う、ううう~ッ♡♡ ほ、他の女性とのセックスの夢を見ながら私を犯すだなんて、カズオさん酷いですぅ~……うぅんんッ♡♡」

 

 突然の挿入劇にスーヤは為す術がない。仕方ないのでギュッとカズオの背中に腕と足を回して受け入れる。

 だいしゅきホールド。

 

「むにゃむにゃ……これがおまんこ……女の人の中……」

「んにっ♡ はぁうっ!?♡ あっ♡ やんっ♡♡ カズオさっ♡ こ、これッ♡ しゅ、しゅごぃぃ~ッ♡♡」

 

 エリィとの初セックスの夢を見ながらズッチュズッチュとスーヤのまんこを犯し始めるカズオ。

 あの頃の、まだぎこちなかった頃の腰の動きで、一心不乱にスーヤのまんこを掻き回していく。

 

「むにゃ……エリィさん、気持ちいい……!」

「あぁッ♡♡んんッ♡♡ このセックスッ♡♡ カズオさんのおちんぽさんッ♡ す、凄いぃッ♡♡ おまんこの気持ちいい所に~ッ♡♡ す、すっごいッ♡ 引っ掛かるぅ~ッ♡♡♡」

 

 自分を童貞だと思い込んだちんぽがまんこの中で猛威を振るう。実際には百戦練磨ちんぽなので当然の戦果である。

 弱々初心者のスーヤおまんこはあっという間に我慢できないほど気持ちよくさせられてしまった。

 

「あぅんッ♡ い、イクッ♡♡ こ、このセックス気持ち良すぎてぇ~ッ♡♡ うんんんんッ♡♡♡ も、もう私ッ♡ 我慢できなぁ……いィッ♡♡」

「むにゃ……イク……出る!」

「おおおッ♡おちんぽさんがっ♡♡ わ、私の中で膨らんでぇ……ッ!?♡♡♡ で、出るんですかぁ~?♡♡ カズオさんもっ♡ い、イキそうなんですねぇ~♡♡」

「……んんっ! 出る出る出る出る……!! も、ぅぐ……ん"んんんぉおッ!!!!」

「むぁああああんん~~ッ♡♡♡♡ わ、私も……ん゛ん゛ッ♡♡♡ イクぅうううう~~ッ♡♡♡♡♡」

 

 ビュルルル!ビュルルル!

 

 夢の中ではエリィに、実際にはスーヤの中に、カズオは溢れるほどの精液を注ぎ込んだ。

 

「んッ!んんん……んんぐぅ……!!」

「うぅぅ……♡♡ す、凄い量が入ってきへるぅ~♡♡ な、なっがぁ……ッ♡♡♡ 射精なっがぁぁ~……ッッ♡♡♡♡」

 

 ビュルビュルビュルとやたら長ったらしくてしつこい射精に、気持ちよさと幸福感が止まらないスーヤ。

 ブチャブチャと何度も潮吹きしてしまった。

 そうして数分後、ようやくカズオの射精は収まったのだった。

 

「ふぅっ♡ あふぅっ♡ き、気持ち良かったですぅ~……♡♡♡ すっごぃいっぱい出しましたね……カズオさん……♡ むふふっ♡」

 

 めちゃくちゃ気持ちの良いセックスだった。

 色々と想定外の事が起こったりもしたが、終わり良ければ全て良し。

 これでカズオも満足出来ただろう。

 スーヤはカズオの背中に回していた手で軽く肩をトントンと叩いた。

 

「起きてください♡ カズオさん♡」

「ん~? むにゃ………セックスぅ……」

「もぉ~♡ まだ寝惚けてるんですか? ほら、早く起きてくださ……」

「セックスぅ~……おらぁっ!!!」

「お゛ッ!?♡♡♡」

 

 瞬間、カズオの腰が再び動き出した。

 

「お゛ぅううん゛ッ!?♡♡♡♡ か、かか、カズオさん!?♡♡ ひゃぁんッ♡ も、もしかしてぇ、抜かずの二回戦、んぉううッ!?♡♡ は、始めちゃってますぅぅ!? やっ♡ わ、私もうおまんこ限界なんですけどぉ~~!? いやん~ッ♡♡♡」

「う~ん……むにゃむにゃ……」

「ちょっ!? 起きて! もういい加減起きてください~! マジで! ああああッ♡♡♡ イクッ!?♡ またイクぅ~~ッ♡♡♡」

 

 バシバシとカズオの背中を強く叩いてなんとか起こそうとするスーヤ。だがカズオは眠りが深いタイプだったらしく、全然起きてくれない。

 ちんぽを挿入されながら思いっきり組み伏されている為、逃げる事も出来ない。

 

「やぁッ!?♡♡ いやんッ♡♡ カズオさん起きてぇ~ッ♡♡ おき……起きろぉおーーッ!!! ひゃぁんッ♡♡ な、なんで起きてくれないのぉ~!? いやぁああ~~んッ♡♡♡」

「むにゃむにゃ……エリィさん! エリィさんのまんこ気持ちいい……!」

「私はエリィじゃなぃぃ~~!! ひやぁアッ♡♡ い、今イッでるがらッ♡♡♡ 腰ッ♡♡ 動かさないれ゛ッ♡♡♡」

 

 爆睡中のカズオに現実(リアル)の声は届かない。

 慌ててスーヤはカズオの夢を操作する。

 夢の中を覗いて見ると、カズオに犯されているエリィは、気持ちよさそうに「カズオさん♡ もっとおまんこ攻めて♡ もっとぉーっ♡♡♡」と喘いでいた。

 何がもっとだ。お前がよがるせいで今おまんこを攻められているのは私なんだぞ!!

 スーヤは夢の中のエリィに怒りを覚えた。

 

「はぁはぁ……貴方が犯されると私が犯されるんですよ~! 早いところ夢を改変しなくちゃ……えぇいっ!!」

 

 慌ててスーヤはカズオの夢を操作しようとした……のだが……

 

 

 

……zzz……zzz……

 

 

 

「あれれ?」

 

 スーヤの視点が、突然夢の中のエリィへと切り替わった。

 

「……!! ゆ、夢を操作するはずが、夢の中に入り込んじゃった!? 私~!?」

 

 前記したが、スーヤはまだまだ実戦経験の浅い、半人前の夢魔である。

 なので夢の操作に失敗する事だって稀によくあるのだ。

 カズオが夢の中で抱いているエリィの精神の中に、スーヤは誤って入り込んでしまったのだった。

 

「あれ? エリィさん? なんかいきなり雰囲気変わった?」

「あ! カズオさん! んんっ♡ やんっ♡ か、カズオさん……私はエリィさんじゃありません~。す、スーヤです~。」

「……? スーヤ?」

「はい~。い、いいですか? カズオさん。よく聞いてくださいね~。こ、ここはカズオさんの夢の中なんですよ~。」

「夢の中?」

 

 正常位で繋がった体勢のまま、エリィになったスーヤはカズオに現状を説明する。

 

「……なるほどね。つまりここは俺が見ている夢の世界で、スーヤちゃんは俺の夢の中にエリィさんの姿で入り込んでいると。」

「は、はい……だいたいそんな感じです~。」

 

 ようやく意思疏通が出来たと、スーヤはホッと一安心した。

 しかし……

 

「なるほどなるほど……つまり、夢の中だから今の俺は……なんでもやりたい放題出来ると! そういう訳だね?」

「えっ?」

 

 ニヤリといやらしい笑みを浮かべるカズオに、何だか嫌な予感がした。

 

「い、いえっ! そうじゃなくて、カズオさんには今すぐ起きてもらいた――」

「とりあえずスーヤちゃん。フィフィちゃんの姿にな~れ!」

「えっ? ひゃあんっ!?」

 

 カズオが指を振るうと、ボワンと音を立てて、スーヤの見た目が猫獣人のフィフィへと変身した。

 

「な、なんですかこれ~!? わ、私、猫獣人になっちゃってます~!?」

「おお……すげぇ……流石は夢の世界……何でも俺の思い通りになるんだね。」

「なんで夢魔の私よりも上手く夢を操れてるんですか~!?」

「はっはっは! それじゃあせっかくだし、フィフィちゃんになったスーヤちゃんとセックスをさせてもらいますか。」

「へ? ちょまっ!? ああああああッ!?♡♡♡」

 

 フィフィの姿に変身したスーヤを、カズオはズコズコと犯し始めた。

 

「んぁああんッ♡♡♡ や、やらッ♡♡ わ、私、セックスする為に夢の中に入ってきたんじゃないのにぃ~ッ♡♡♡ひゃぁあああんッ!?♡♡♡」

「おおおっ! やっぱり姿が変わると、まんこの締まり方も変わるねぇ。エリィさんのまんこはキュ~ッて締まってたんだけど、フィフィちゃんのおまんこはキュンキュンて感じだよ!」

「貴方はどこのおまんこソムリエですかぁ~!?♡♡ んぁああッ♡♡ さ、さっきイッたばかりなのにこんなッ♡♡ が、我慢できなぃッ♡♡ い、イグぅう~~ッ♡♡♡♡」

「くおおッ! め、めっちゃまんこ締まる……!! ようし! せっかくだからこのままイキまんこの中に出すよ! ……おらぁああ!!」

「に゛ゃあ゛ああ゛ああああああ~~ッ!?♡♡♡♡」

 

ビュグウウウッ!ビュグウウウッ!

 

 子宮に亀頭をグッと押し込みながら、カズオはフィフィまんこの中にドクドクと射精していく。

 

「あー、エリィさんのまんこも良いけど、フィフィちゃんのまんこも好きだわー。めっちゃ出る~。よしよし、それじゃせっかくだから、去年抱いてきたサキュ嬢達、全員になってもらおうかな?」

「ふぇっ?♡ え゛っ!? い、今何て言いました!? カズオさん!!」

「それじゃあさっそくいくよ~。ララドリーちゃんにな~れ~!」

「きゃぁあああんん~~ッ!?♡♡♡♡」

 

 カズオが念じると、フィフィだったスーヤの体は有翼人のララドリーへと変身した。

 突然の体の変化に、スーヤは慌てふためく。

 

「な、な、なんれすかこの感覚はぁあッ!?♡♡♡ おまんことお尻の穴が一つになったみたいな感じがしますぅ~ッ!?♡♡♡ ひぃいいいッ♡♡♡」

「あ~、これこれ。有翼人じゃないと味わえないんだよね。この総排泄孔(そうはいせつこう)の感触は。」

「ソウハイセツコウって何~!?♡♡♡ その穴おちんぽさんで擦られるのぎもぢよすぎぃッ♡♡♡ い、イグイグイグイグッ♡♡♡ ごれ゛無理ッ♡♡♡ イグぅう~~ッ♡♡♡♡」

 

 ビュブグゥウウッ!!ブビュルルゥウッ!!

 

 スーヤの絶頂と共に、カズオはまたも射精した。

 

「あひゅ……♡♡ こひゅ…♡♡」

「ふぅ、出た出た。よーし! 次はアロエさんになっちゃえ~!」

「へ? ひゃあああッ!? 今度は体が縮むぅ~!?」

 

 カズオが念じると、今度はスーヤは妖精(フェアリー)のアロエに変身した。

 身長が数十センチ程度にまで縮み、お腹の中がカズオちんぽでいっぱいになる。

 

「んぉおおおッ!?♡♡♡♡ わ、わだぢッ♡ ごれ、どうなっでるの!?♡♡♡」

「よいしょ。それじゃあ扱かせていただきまーす。」

「え゛……んどぉおおおおおッ!?♡♡♡♡ ごわれるごわれるおまんこごわれるぅう~~ッ!?♡♡♡♡ 口からおぢんぼざんが出るぅう~~ッ♡♡♡」

「大丈夫! ここは夢の中だから、どんな事をしてもスーヤちゃんは平気だよ!」

 

 ちんぽに突き刺さった状態の妖精スーヤを、カズオはオナホのように握り締めてガッシガッシと動かし始めた。

 そんな未知の刺激にスーヤはたまらず絶頂。カズオも精液をぶっ放した。

 

ドビュブゥーー!!ドビュブゥーー!!

 

「あー、気持ち良かった。よおし! どんどんイクよ! ルクミールちゃんになれ~!」

「こ、こんどは体が……お、おっぱいが膨らむぅ~~!?♡♡♡」

 

 アロエの姿から、ミノタウロスのルクミールの姿に変身させられたスーヤ。

 そのバストサイズは圧巻の139センチである。さらにルクミールは母乳体質でもある。

 

「ひやぁああああ!?♡♡♡ お、おっぱいからミルクが出るッ!?♡♡♡ と、止まらないぃ~ッ♡♡♡」

「う~ん。ルクミールちゃんの母乳は相変わらず美味しいな。チュゥウ~、ごくごくっ。」

「の、飲まないれぇッ♡♡♡ ち、乳首がアホみたいに敏感になっれるんですぅッ♡♡♡ あ!?♡♡ あひぃぃぃ~~ッ!?♡♡♡♡ イクイクまたイク~~ッ♡♡♡♡」

「俺もちんぽミルクを子宮に中出し!!」

 

ビュグウウウーッ!ドビュルウウーッ!

 

「ふぅ、めっちゃ出た。じゃあお次は……ユリちゃんになっちゃえ~!」

「きゃあんっ♡ つ、次は人間ですか~?」

 

 人間のユリに変身させられたスーヤ。

 黒髪のおさげと、陥没乳首のFカップが特徴の女の子である。

 

「そ~れ、かくれんぼ乳首をほじほじ~。子宮もほじほじ~。」

「乳首と子宮ぅ~~ッ!?♡♡♡ ほじらないでぇッ♡♡♡ うぁあんッ♡♡ こ、これも気持ちよすぎますぅう~ッ♡♡♡」

 

ビュルルルルゥッ!!ビュルルルルゥッ!!

 

「そいじゃあ次はティアプレートちゃん!」

「わあああ!? か、体が燃えるぅうー!!?」

 

 サラマンダーのティアプレートに変身させられたスーヤ。

 その体は焼き肉が焼けるほど高温である。なのでカズオは焼き肉を出現させた。夢の中なので欲しい物は何でもすぐに出せるのだ。

 

「いっただっきまーす! あむあむあむ~!」

「やんんッ♡♡ お、お肉と一緒におっぱい食べないでぇ~ッ♡♡♡」

 

ビュグゥウウーーッ!!ビュグゥウウーーッ!!

 

「それじゃ次は低級淫魔の……セーヨークちゃんになれ~!」

「くぁあああッ!?♡♡♡ お、おまんこが物凄く疼いて……ああああッ!?♡♡♡」

 

 低級淫魔のセーヨークに変身させられたスーヤ。

 エロに貪欲な種族である。本能が勝手にカズオのちんぽを求め始める。

 

「お、おまんこが勝手に動くぅッ!?♡♡♡ おちんぽさんを絞っちゃってるぅ~~ッ♡♡♡ し、子宮が精液を欲しがっちゃってますぅうう~~ッ!?♡♡♡♡」

「そんなに欲しいならくれてやる!! おらぁ!!」

「あ゛あ゛ああ゛あああ゛ああーーッ♡♡♡♡♡」

 

ビュルルルルゥウ!!ビュルルルルゥウ!!

 

「ふぅ……そんじゃ次はメイちゃんだ!」

「め、目がぁ!? 目がぁああ~~!!?」

 

 単眼種族のメイに変身させられたスーヤ。

 小さな一つ目が特徴。

 

「処女を貰った時の記憶が蘇ってきやがった!!」

「くぁあんッ♡♡♡ こ、このおまんこ、処女なんですかぁ!?♡♡♡ ぜ、全然おちんぽ慣れしてなくて、くううううう~~ッ♡♡♡♡」

 

ビュグゥウウウッ!!ビュルビュルビュル!!

 

「お次はカンデラちゃん!」

「眩しいぃい~~!! 目が!! 目がぁああ~!!?」

 

 光の精霊(ウィルオーウィスプ)のカンデラに変身させられたスーヤ。

 瞬間、カズオから物凄い光が迸った。

 

「俺は既にこの光を攻略している!」

「私は攻略出来てないぃッ!! んあぁあッ♡♡ こんな状態でもセックスされると気持ちいいぃ~~ッ♡♡♡」

 

ドビュウルルゥッ!!ドビュウルルゥッ!!

 

「そんでもって次はナラタケちゃん!」

「か、体が増えるぅう!? ど、どうなってるんですかこれぇ~~!?」

 

 マイコニドのオニナラタケに変身させられたスーヤ。

 何千人にも増える。その全部が同一個体である。

 

「右のナラタケちゃんはおっぱいもみもみ! 左のナラタケちゃんはお尻をもみもみ! 真ん前のナラタケちゃんはおまんこズボズボ!」

「んなぁああああッ!?♡♡♡ 全部の感覚が共有されへるぅうう~!?♡♡♡ 気持ちいい気持ちいい気持ちいいぃ~~ッ♡♡♡♡」

 

ドビュルルルルゥッ!!ビュルルルルルゥッ!!

 

「お次は~……ナナシちゃん!」

「ひゃっ!? こ、これは……人形の体ですか~?」

 

 ゴーレムのナナシに変身させられたスーヤ。

 その姿はまんまメイドリーである。

 

「メイドリーさんの見た目をしたナナシちゃんになったスーヤちゃんとセックス。なんだかややこしいね。」

「あんっ♡ あんっ♡ あんっ♡ ああもうさっきからイクの止まらないぃ~~ッ♡♡」

 

ドッビュゥウーーッ!ドッビュゥウーーッ!

 

「続いてミミロちゃん!」

「また有翼人~ッ!?♡♡♡」

 

 猛禽有翼人のミミロに変身させられたスーヤ。

 フクロウタイプの有翼人は基本的に無表情だが、中身はスーヤなので、めちゃくちゃ表情豊かに喘ぎまくるミミロの完成だった。

 

「うわぁ!? ミミロちゃんの姿でそんなドエロい顔しちゃえるの?」

「カズオざんのせいでずよぉぉ~~ッ♡♡♡♡ もうぅ~ッ♡♡♡ 私はあと何回イケばいいんでずがぁ~!?♡♡♡ あっ♡ あっ♡ イクッ♡ イクッ♡♡」

 

ビュグルルルゥーッ!ビュグルルルゥーッ!

 

「続きまして、ホシェットちゃん!」

「今度は子供になっちゃいました!? んやぁんッ♡♡」

 

 ハーフリングのホシェットに変身させられたスーヤ。

 その見た目はモロにロリである。

 

「合法ロリだからセーフ! セーフ!」

「アウトォッ♡♡ アウトォ~ッ♡♡♡」

 

ドビュグゥウウーーッ!!ドビュグゥウウーーッ!!

 

「よしよし、次は……アサテントちゃんかな。」

「くおおおおおおッ!?♡♡♡♡ 今までで一番おまんこ疼くぅう~~ッ!?♡♡♡♡ スケベな気持ちになりゅぅう~~ッ!?♡♡♡♡」

 

 サキュバスのアサテントに変身させられたスーヤ。

 この世で一番エロいとされている種族である。

 

「ほ~れ、ほれ~、精液が欲しいのか~?」

「ほ、欲しいぃッ♡♡♡ 我慢できなぃぃ~~ッ♡♡♡ は、早くだじでぇえ~~ッ♡♡♡」

「よっしゃ! 受け取れ!」

「きゃああんんん~~ッ♡♡♡♡♡」

 

ドビュゥウウッ!!ドビュゥウウッ!!

 

「よいしょー! 続いてレイコちゃん!」

「ぎゃあああ!? か、体が霊体にぃ~!!?」

 

 幽霊のレイコに変身させられたスーヤ。

 その体は完全霊体で、あらゆる物をすり抜ける。

 

「しかし、俺はそんな霊体の体ともセックスが出来るのだ~!」

「ホント貴方、何者なんですかぁ~!? んぁああッ♡♡ またイク~~ッ♡♡♡」

 

ビュルルルルッ!!ビュルルルルッ!!

 

「それからそれから~、お次はデミアさん!」

「ま、魔力が漲ってきますぅ~っ!」

 

 魔女のデミアに変身させられたスーヤ。

 その内在魔力は魔王にも匹敵するとかしないとか……しかし、いくら魔力があってもカズオに犯されたとあってはおまんこは無力である。

 

「三日間セックスしっぱなしだった時の事を思い出すな~。」

「三日間!!? 貴方もこの人もバケモノですかぁ~!!? あああぁぁ~~ッ♡♡♡ んああんッ♡♡ んあぁああ~ッ♡♡♡」

 

ドビュオオオオオオオオオッ!!ビュルゥビュルゥビュルゥウウッ!!

 

「それからアビっちゃん!」

「ま、魔王じゃないですか!! なんちゅー人に手ぇ出してるんですか!? 貴方は!!」

 

 魔王、デスアビスに変身させられたスーヤ。

 身長およそ10メートルのつるぺた幼女である。

 

「ギアサード!! 伸びろ~如意棒!!」

「おまんこの中でおちんぽさんがものっそい膨らんだぁあ~~ッ!?♡♡♡♡ んぎぎぎぎぎッ!?♡♡♡♡ イグぅううう~~ッ♡♡♡♡」

 

ビュルゥウウッ!!ドビュルゥウウーーッ!!

 

 

 そんな感じで、何度も何度もスーヤの姿を変身させて、去年抱いてきたサキュ嬢達をコンプリートしていくカズオなのであった。

 

「あ……♡♡ ひぃ……♡♡♡ お、おまんこぉ……♡♡ 犯されすぎへぇ~……♡♡ 頭ぁ……バカになっひゃったぁ~……♡♡♡」

「……ふぅ、ま、これくらいかな?」

「むふぅぅ……♡♡ も、もぅおちんぽさんの事しか、わらし考えられにゃいよぉ~……♡♡♡」

 

 色んな姿でセックスさせられ、何度もカズオに精液を中出しされたスーヤは、もう完全に虫の息だった。

 要するに快楽堕ちさせられている。

 

「よいしょっと。」

「あひんっ!?♡♡♡」

 

 数百回にも及ぶ連続中出しの末、ようやくヂュポンとちんぽがまんこの中から引き抜かれた。

 

「あー、出した出した。たぶんこれで去年抱いたサキュバス嬢は全員抱いたかな? ……いや、待てよ……そういえばお酒の店、《みんな酒の精》に行った時に抱いた娘がまだだったな……」

 

 基本的に一度抱いた女の子の事は忘れないカズオだが、例外的にお酒で酔っぱらうと記憶を無くしてしまう。

 なのでお酒の妖精であるクルーラホーンの店で抱いた女の子については、イマイチ覚えていないカズオだった。

 

「ん~……ねぇねぇ、スーヤちゃん。」

「は、はへ?♡♡ なんでしゅかぁ? カズオしゃん~……♡♡」

「スーヤちゃんてさ、俺の記憶を読み取って、それを夢の中に出す事が出来るんでしょ?」

「はい~♡ そうれしゅよ~♡」

「それってさ、俺が忘れちゃってる記憶も引き出せたりするのかな?」

「え? うーん……難しいですねぇ……で、でも、カズオさんの頼みですのでぇ……私、がんばっひゃいますぅ~♡」

 

 すっかりカズオのちんぽにメロメロにされてしまったスーヤ。

 カズオのお願い事には全力で応えたい。

 魔力を高め、スーヤはカズオのクルーラホーン店での記憶を呼び覚まそうと頑張ってみた。

 

「んんん……! えいっ♡」

 

 そうして、スーヤの体はまたも変身したのだった。

 真っ白な肌、ロングの金髪、背中からは独特な形の翼が伸びており、頭の上には欠けてしまった光の輪っかが浮いている。

 その姿は、紛れもなく……

 

「え? クリム?」

 

 天界から落ちてきた天使、クリムヴェールであった。

 

「なんでクルーラホーン店での記憶でスーヤちゃんがクリムに?」

「あれ? やっぱり失敗しちゃいましたか~? すみません~カズオさん……」

「いや、別にいいけ――………あっ!?」

「?」

 

 

 瞬間――

 

『か、カズオさん……実は、ボク……!! 両性具有なんですッ!!!』

 

『カズオさん……ボク、カズオさんとエッチしたい……ボクのおまんこに、カズオさんのおちんちんを……入れて欲しいです……』

 

『い、いいですよカズオさんっ。き、きてください……っ♡』

 

 

 カズオの中にある、酒のせいで忘れていた、あの時の記憶が、唐突に蘇ったのだった。

 フラッシュバック。

 

「あ! ああ~~ッ!! 完ッ全に思い出した!!」

「何がですか~? え? ひゃぁんんッ!?♡♡♡」

 

 カズオはクリムに変身したスーヤのスパッツを剥ぎ取り、剥き出しになったクリムちんぽをクイッと持ち上げた。

 するとそこには、可愛らしい、女の子の割れ目がちょこんとついていた。

 

「やっぱり! クリムは……両性(ふたなり)だったんだ!!」

「んぁんんっ♡♡ か、カズオさんっ♡ おちんぽさんから手を離してっ♡♡」

「あ、ごめん。」

 

 カズオはスーヤの姿を元に戻した。

 

「はぁはぁ……♡ よ、よく分かりませんけど、カズオさんのお役に立てたようで、良かったです~♡」

「うん。ありがとね。スーヤちゃん。」

「むふふぅ~♡」

「んじゃ、最後は素のスーヤちゃんの姿で思いっきり中出しして終わろうか。」

「へっ? むぁっ!? あっ♡♡ むぉょぉおおおお~~!!?♡♡♡♡」

 

 本来の夢魔の姿に戻されたスーヤのまんこの中に、カズオはまたもちんぽを挿入した。

 そうして思いっきり腰を振り始める。

 

「おらおらおらおら!!」

「ひお゛ぉッ!?♡♡♡ おまんごぉおッ♡♡♡ わだじのおまんごぉおおお~~ッ♡♡♡ ジュボジュボぎもぢぃい~~ッ♡♡♡♡」

 

 ヌッチュヌッチュと腰を動かし、お互いの快楽値を高めていく。

 散々セックスした後だが、繋がった二人の生殖器からはまたも新鮮な感触の快楽が発生していた。

 

「くぅう! これが素のスーヤちゃんのおまんこ……! 滅茶苦茶気持ちいいわ……!」

「わ、わだじもぎもぢぃですぅ~ッ♡♡♡  あぅうん♡♡ はッ♡ あッ♡ あッ♡ イクッ♡ イクぅッ♡♡」

「よぅし! それじゃあ姫初めのラストぉ! 思いっきり出すよぉ!!」

「むまぁあああんんッ♡♡♡♡ か、カズオしゃんんん~~ッ♡♡♡♡」

 

 ビュグルルルゥウッ!!ドビュゥッ!ドビュゥウッ!!

 

 

 そうして、いっぱい射精して満足出来たカズオは、スーヤと共に夢の中から覚めていったのだった。

 

 

 

 

―――――――――――――

 

チートインキュバス。カズオのレビュー。

 

●過去プレイ再現店《夢のリピーター》

 

夢魔の女の子にエッチな夢を見させて貰える店。夢だけど、感触とか感覚はかなりリアル。言われなきゃ夢だって事には気が付けなかった。夢の中でこれは夢なんだ……と自覚する事が出来れば、かなり好き勝手な夢を楽しめるようになるのがポイント。明晰夢が見れるタイプの人はワンチャンあるね。さて、夢の中で俺は去年抱いた女の子達をほとんどコンプリートする事が出来た。かなり長時間楽しんだつもりだったんだけど、夢から覚めてみたらそこまで時間は経ってなかった。何となくお得感があるね。それから注意点を上げるとすれば、寝相の悪い人は要注意。俺の場合、寝ながら夢魔の女の子を犯しまくってしまっていたらしく、目を覚ました時に目の前にアヘ顔の夢魔さんがいてちょっとビックリした。

8点

 

―――――――――――――

 

 

今回の点数。

 

スタンク ・9点

ゼル   ・9点

カズオ  ・8点

カンチャル・9点

ブルーズ ・7店

クリム  ・5点

 

 

 

 

 

 プレイが終わり、店を後にしたレビュアーズ達は、帰路につきながら今回の店についての感想を言い合っていた。

 

「俺の夢の中にはデミアの分身と遠くてなかなか遊びに行けない有翼人ちゃんが出てきたな!」

「俺の夢の中にはミツエさんが出てきた。」

「ボクの夢の中にはメイドリーのゴーレム人形が出てきたよ!」

「ワシはアイスちゃんだった。どうやらそれぞれが抱きたいと思ったサキュバス嬢が出てきたみたいだな。」

 

 上からスタンク、ゼル、カンチャル、ブルーズの順。

 良い初夢だったな~と、各々とても満足そうである。

 

「それで? カズオは夢の中に一体どの娘が出てきたんだ?」

「俺はね、去年抱いてきたサキュ嬢達、全員が出てきたかな。」

「……おぉ……そうか……流石だな……」

 

 相変わらずのカズオの絶倫ぶりに、少し引いた様子のスタンク。

 

「んじゃ、クリムは? やっぱりあのハイエナの姉ちゃんか?」

「えっ!? え、えっとぉボクは、その……」

「ん?」

「……ぼ、ボクの夢の中には……さ、サキュ嬢ではない、“とある人”が登場したんですよ……ボク、その人とはエッチした事がなくて、だから……ゆ、夢の中でもエッチは出来なかったんですけど……代わりにその人に、ひたすら頭を……ナデナデされてました……」

 

 ポッと頬を赤らめ、もじもじと恥ずかしそうに身悶えるクリム。

 もしかしなくてもクリムの夢の中に登場した“とある人”というのはカズオなのだろう。

 カズオ以外のレビュアーズは「あ、察し……」みたいな表情となり、盛大にドン引きしたのであった。

 

「あ、そういえばさ、クリム。」

「はい。何でしょうか? カズオさん。」

「クルーラホーン店に行った時、俺さ、酔っぱらっちゃって、その時の事色々と忘れてただろ? それをな、さっき思い出したんだよ。」

「へ……?」

 

 クリムは目を点にした。

 

「え? いや……その……え? か、カズオさん? クルーラホーン店の時の事を思い出したって……ま、まさか……」

「うん。だからクリムに確認したい事が出来たから、この後ちょっと付き合ってくれる?」

「!!?!?」

 

 クリムは混乱している。頭の中は大パニックだ。

 クルーラホーン店で酔っぱらっていた時の記憶が戻ったというカズオ。

 つまりそれは……クリムが両性具有であるという秘密を……カズオが思い出したという訳で……

 つまり、そんな状態でカズオが「この後付き合ってくれる?」と言ってきたという事は……

 ()()()()()なのだろうか!?

 

「は……いぃ……」

 

 クリムはコクリと頷いた。スタンク達は「?」と首を傾げている。

 

 そうして、一旦スタンク達と別れたカズオとクリムは、そのまま二人で、宿屋(ホテル)街へと消えていったのだった。

 

 

 

 




はい、お疲れ様です。
久しぶりのアンケートのお時間でございます。
気楽に解答していただけると嬉しいです。

それではまた次話にて。感想、評価などをしたりしてお待ちいただければ幸いです。
僕のやる気に繋がるので。


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天使と店へ

はい。待ってくれてた人はいるのかな?
クリムくん回です。
今さらだけどふたなり注意って言っておきます。



 場所は夢魔のサキュバス店《夢のリピーター》。

 カズオがスーヤを寝レイプしていたちょうどその頃。

 

「うーん……zzz……」

 

 輪の欠けた天使ことクリムヴェールは、カズオとは別のプレイルームにて、指名した夢魔のサキュバス嬢にとある夢を見させられていた。

 

「んんぅ……♡ ふぁぁ……♡ ……さ…んぁ……♡」

 

 心底幸せそうな表情でむにゃむにゃと寝言を呟いているクリム。

 この店で働く夢魔のサキュバス嬢は、お客の頭の中にある“記憶”を元にエッチな夢を見させてくれる。そしてクリムは現在、カズオとの甘~い一時(ひととき)を夢の中で体感させられていたのであった。

 

「あっ♡ ぅんっ♡ カズオさん……やぁ……ん♡」

 

 夢の中でクリムは、カズオに強く抱き締められていた。さらに耳元で「可愛い可愛い」と呟かれながら、優しく頭を撫でられている。

 大好きな人にこんな事をされてしまったら、もうメロメロになるしかなかった。臍の下辺りが思わずキュウン♡と疼いてしまう。

 

「うぅんっ♡ うぁぅんっ♡ うぅ……んぅっ♡ カズオさん♡ カズオさぁん……♡」

 

 他のどのサキュ嬢との記憶(ゆめ)でもクリムをここまで興奮させる事は出来なかっただろう。そう考えるとこの夢をチョイスした夢魔はナイスな仕事をしたと言えるだろう。

 しかし、この夢には一つだけ問題があったのだ。それは――

 

「ん……あっ……!?♡ か、カズオさん……♡」

 

 夢の中で、カズオはクリムのスパッツを剥ぎ取った。

 両性具有であるクリムの股には、男の生殖器と女の生殖器、その両方が付いている。

 カズオはそんなクリムの男性器(ちんぽ)を持ち上げ、その影に隠れていた女性器(おまんこ)を露わにさせる。

 

「あっ♡ やんっ♡ カズオ……さん……♡ うぁ……ッ♡ だ、だめですよ……やっあぁぁ……っ♡」

 

 ズボンとパンツを脱ぎ払い、カズオもちんぽを取り出した。クリムのちんぽを遥かに上回る、超絶デカちんぽだ。

 それをカズオは、クリムのまんこに、ぶちゅっ♡ と押し付けたのだった。いよいよセックスが始まる、そう思われたのだが……

 

「………………?」

 

 いつまで待ってもカズオはちんぽを挿入して来なかった。

 

「んぅっ♡」

 

 痺れを切らしたクリムが自らちんぽを迎えに行くものの、どれだけまんこを押し付けても、カズオのちんぽはにゅるりと滑って中に入ってくる事はなかった。

 

「あ、あれ? あれっ!? あぅううッ!?♡ やっ! い、入れてくださぃぃいッ♡♡ じ、焦らさないで……んんんッ!?♡ な、何でこれ、入らないんですかぁ……!? あぁんっ♡ い、嫌ですぅううっ♡」

 

 そう、これこそがこの夢の問題点。

 この店で働く夢魔はお客の持つエッチな記憶を読み取ってエッチな夢を見させてくれる。それは即ち――セックスをシた事が無い者が相手だとセックスの夢は見させて貰えないという訳なのだ。

 

「はぁ…ぅうううっ!?♡ うぅ……♡ カズオさん……カズオさぁぁんんッ♡♡ んぁあっ♡ やだ! え、エッチ……シてくださぃぃ……ッ♡♡ いやっ♡ いやぁぁああ~~ッ♡♡」

 

 カズオとセックスをシた事が無い、焦らされた経験しかない……そんなお客がこの店で見させて貰える夢は、当然ながら焦らされ続ける夢なのであった……

 

 

 

―――――――――――――

 

天使。クリムヴェールのレビュー。

 

●過去プレイ再現店《夢のリピーター》

 

憧れの方にひたすら甘やかせてもらう夢を見させてもらいました。初夢としては最高だったかもしれません。

でも、目が覚めた後……あれは全部夢だったんだって……少し切なくなりました。

それと……甘やかしては貰いましたが、夢の中でエッチはさせて貰えなかったです。……なのでその……なんというか……起きた後が、凄く辛かったです……。

5点

 

―――――――――――――

 

 

今回の点数。

 

スタンク ・9点

ゼル   ・9点

カズオ  ・8点

カンチャル・9点

ブルーズ ・7店

クリム  ・5点

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(……エッチしたい……)

 

 あの後、夢から覚めた後、クリムは夢魔のサキュバス嬢に自分と本番エッチをするかどうかを聞かれた。しかしクリムはその提案を首を横に振って断った。

 夢の中で散々焦らされ、ムラムラが限界に達していたクリムであるが、今のクリムは男としてではなく女としてムラムラしているのだ。なので夢魔のお姉さんとセックスしたとしても、この情欲は決して解消する事は出来ないだろう。だから断った。

 それとカズオとイチャイチャした夢を見た後だったので、その余韻を他の人とのセックスで消したくなかったというのもある。

 という訳で、クリムはなんだか消化不良のまま夢魔のサキュバス店《夢のリピーター》を後にしたのだった。

 

 

 

 

 

 

 そして現在クリムは……

 

「……」

 

 カズオに連れられ、連れ込み宿屋(ラブホテル)、その一室にいたのだった。

 

「ここは俺がちょくちょく寝泊まりとかにも使ってる宿屋なんだー。」

「へ、へー……そうなんですかー……」

 

 ベッドの上に座り、ケラケラ笑っているカズオ。クリムはそんなカズオのすぐ隣に腰をかけて固まっている。相づちは打っているものの、会話の内容は全然入ってこなかった。

 

(カズオさんと連れ込み宿屋に……カズオさんと連れ込み宿屋に……カズオさんと連れ込み宿屋に……!!!!)

 

 ただでさえムラムラが限界だったのに、こんな……男と女が体を重ね合う為に建てられたような施設に、カズオと二人きりで来てしまった……

 一体何故こんな事になったのだったか……

 クリムは数十分前の記憶を辿る。

 

 《夢のリピーター》を退出した後、スタンク、ゼル、カンチャル、ブルーズ、そしてカズオと共に店の感想を言い合いながら帰路についていたクリム。

 そんな時、カズオがふと思い出したように口を開いたのだ。

 

『あ、そういえばさ、クリム。クルーラホーン店に行った時、俺さ、酔っぱらっちゃって、その時の事色々と忘れてただろ? それをな、さっき思い出したんだよ。』

 

 それを聞いた瞬間、クリムは目を点にして固まってしまった。

 クルーラホーン店での出来事を思い出した(イコール)クリムが両性具有であるという事を思い出したという訳で……それはつまり――

 ぐるぐると思考が回り始める。それに伴い天使の輪っかも回り始める。考えが纏まらない。クリムは混乱している。

 

『え? いや……その……え? か、カズオさん? クルーラホーン店の時の事を思い出したって……ま、まさか……』

『うん。だからクリムに確認したい事が出来たから、この後ちょっと付き合ってくれる?』

『!!?!?』

 

 そうしてクリムは、あれよあれよという間にカズオに連れ込み宿屋へと連れ込まれてしまったのだった。

 気が付いたら個室でカズオと二人きり。これはもう緊張するなという方が無茶な話である。

 

(ど、どうしよう……あ、頭の中ぐるぐる……)

 

 クリムは自身の小さな胸が物凄くドキドキしているのに気がついた。それと同じくらい臍の下辺りもズクズクと疼いている。

 ……こんな場所に連れてこられたという事は、つまりはそういう事なのだろう…… 

 確かに新年のお祈りでクリムはカズオとエッチ出来るようにと神に願った……だがまさか、こんなにも早くに願いが叶うなんて……

 

(うぅ……恥ずかしいけど嬉しい……神様……ありがとうございます……! これからは毎年ちゃんと祈ります!)

 

 こんな事で感謝され、祈られても神様は困ってしまうかもだが……そう思わずにはいられないクリムだった。

 

「すーはー……すーはー……」

 

 一度深呼吸をして気持ちを落ち着ける。

 そうしてクリムは覚悟を決めたのだった。

 

「カズオさん!」

「ん?」

「その……それで、ぼ、ぼぼ、ボクに……か、確認したい事というのは……な、ナンデショウ?」

 

 ギュッと服の裾を握り締めながら、クリムは上目使いでカズオに話しかける。若干声が上擦ってしまったのは、それはもう仕方がない。

 今のクリムはいっぱいいっぱいなのだ。

 

「ああ、それはね……クリムが本当に両性具有なのかどうかが気になってね。」

 

 来た! と、クリムは思った。

 

「いくら思い出したと言っても、俺が見たのはあくまで夢の中での話だからさ。もしかしたら俺が勘違いしてるだけかもしれないし、だからクリムの口から、直接真否を確かめたくてね。」

「は、はいっ。」

「じゃあ聞くけど……クリムって、本当に両性具有(ふたなり)なの?」

「……! ………………」

 

 聞かれた。聞かれてしまった……

 クリムはギュッと目を瞑る。そしてゆっくりとベッドの上へと羽を使って立ち上がった。

 恥ずかしい……滅茶苦茶恥ずかしい……でも、カズオさん(このひと)には自分の全てを見てもらいたい……

 ズルリとスパッツを膝まで下ろす。ワンピース状の天使服をまくり上げる。そうして、クリムはカズオに自身の生殖器を見せ付けたのだった。

 

「……」

「……」

 

 ポロンと飛び出すクリムの男性器。

 見られてる。カズオに、おちんちんを……恥ずかしい。しかしここからさらに恥ずかしい部位を見せてしまう事になる……

 クリムの顔と頭の輪っかは真っ赤っかだ。

 

「か、カズオ……さん……ぼ、ボクは……」

 

 左手で服をめくり上げたまま、右手で自らの男性器をグイッと持ち上げた。

 ああ、ダメだ……本当に恥ずかしい……

 でも、だけど……!

 

「ボクは……! ……ボクは両性具有です……!!」

 

 ああ、言ってしまった……見せてしまった……

 クリムのおまんこ。綺麗な縦の一本スジ。そこからは多量の愛液が溢れ出していた。

 目隠しはされていない。酔っぱらってもいない。そんな完全に素面状態のカズオに、クリムはついに自身の秘密を曝け出してしまったのである。

 

「うわーお……マジだったのか……本当に両方付いてるよ。ちんちんとまんまんだ。」

「ふにぅぅぅ……ッ う、うぅ……ッ」

 

 見られてる……ヌレヌレの、エッチな状態のおまんこを、見られてる……好きな人(カズオ)に……見られちゃってる。

 恥ずかしい恥ずかしい恥ずかしい恥ずかしい恥ずかしい恥ずかしい。

 

「なるほどな。クリムって本当にふたなりだったんだね。へー、ほー、ふーん。」

「……ッ♡ ……ッ♡」

 

 ああ、ここからついに……セックスが始まってしまうのだろう……襲われてしまうのだろう……

 不安はあるが、それ以上に期待の方が大きかった。ついに、ついに夢にまで見た……いや、夢にも見れなかった、カズオとの本番セックスがはじま――

 

「なるほどなるほど。ありがとう。疑問が解けてスッキリしたよ。んじゃそろそろ帰ろっか。」

「………………は?」

 

 カエロッカ? 何それ?

 見るとカズオはベッドの上から立ち上がっていた。そしてそのまま出入り口の方へと歩いていってる。

 いやいやいやいや、ちょっとちょっとちょっとちょっと……まって。何をしているんだあの人は。

 

「か、かか、かず……カずオさァん!?」

 

 声が震える。イントネーションもおかしい。だがそんな事は今はどうでもいい。

 

「ん? どしたの? クリム。」

「あの……その……え? そ、それだけ……ですか? 本当に確認、したかっただけ……なんですか?」

「? そだけど?」

 

 クリムはガーンと、まるで頭を鈍器で殴られたかのような衝撃(ショック)を感じた。

 こんな所に連れ込んでおいて、ここまでさせておいて、それは無いだろうと。

 

「か、カズオさん! ここは連れ込み宿屋ですよ!?」

「知ってるよ?」

「じゃあ、カズオさんは何でこの場所を選んだんですか!?」

「? だってクリム、外で聞かれるのは嫌だったでしょ? スタンク達がいる前でしていい話かも分からなかったし。だから誰もいないこの場所を選んだんだけど……」

「!!!」

 

 ああ、なんという事だ……

 この人はエッチをする為でなく、ただクリムを気遣ってこの場所を用意したのか……

 何故だか知らないがクリムは泣きたくなった。というか泣いた。涙が溢れる。自分はこんなにもカズオとエッチがシたいのに……エッチがシたいのに……!!

 

「はっ!? ちょ、クリム! 何で泣いてんの!?」

「あぐ、えぐ……うぐぅぅ……」

 

 慌てた表情となったカズオがクリムの元に駆け寄ってくる。こんな状態なのにそれを嬉しく思ってしまう自分がいた。

 ああ、やっぱりボクはこの人の事が好きなんだと、再確認させられる。

 

「が、ガズオ……ざんん……」

「よしよしよし。落ち着け。大丈夫だ。どしたんだ? 急に?」

 

 ギュッと抱き締められる。頭を撫でられる。

 さっき夢の中でもされた事だが、やはり現実の方が百倍良い。

 

「カズオさん……カズオざんん~……!!」

 

 頭の中がぐちゃぐちゃで考えが纏まらない。

 とりあえずエッチがしたい。カズオとエッチがしたい! でも、色々と問題があって……自分は両性だし、そもそも天使だし、だからエッチな事をするのはダメで、欲望に流されてしまうのは、良くない事で……でも、でも……だけど……!

 そんなのもう、知ったことか!!!!

 

「カズオさん……!」

「?」

 

 カズオの胸から一旦離れる。そのままクリムはカズオに向けてお尻を突き出した。

 

「へっ!?」

 

 上半身と顔をベッドに埋め、尻だけをぷりっと持ち上げて、その体勢のままクリムは両手でくぱぁ~♡とまんこを開いた。

 カズオも目を見開いている。

 

「な、何やってんッ!? クリム!?」

「カズオさん、さっきクルーラホーンのお店での事を思い出したって、い、言ってましたよね?」

「え? あ、うん……」

「そ、それじゃあ、その時ボクが言ってた言葉も、勿論覚えてますよね?」

「はぇ? な、何だっけ?」

「ボク……カズオさんに、抱いて欲しいんです……♡」

 

 そう言ってクリムは自らのまんこをぐちゅぐちゅと弄りだした。

 ああ、気持ちいい……もう無理だ。我慢無理。絶対無理。

 

「カズオさん……♡ カズオさん……♡ あぁんっ♡」

 

 カズオの目の前でオナニーを始めてしまうクリム。涙目で、ベッドのシーツを唇で噛み、後ろに回した両手で、中指を使ってまんこを掻き回す。ぐちゅぐちゅ……

 

「はぅうんっ♡ カズオさんっ♡ お、お願いします……ッ♡ んんッ♡ ぼ、ボクのここに……お、おまんこに……っ♡ カズオさんのおちんちんを……入れてくださいっ♡ お願いしますっ♡♡」

 

 膣に力を込め、キュゥッ♡ キュゥッ♡ と、まんこを開閉する。ここに入れたら絶対気持ちいいですよ、いっぱいギュウギュウしてあげますよと、目一杯いやらしさをアピールする。

 ゴクリとカズオが生唾を飲み込む音が聞こえた。

 

「い、いや……クリム! 一旦落ち着け! お前はさっきの店でセックス出来なかったから、それで欲求不満が爆発してなりふり構わなくなってんじゃないのか!? 俺は全然構わないけど、今勢いだけで俺にまんこ犯されたら、お前後で絶対後悔するだろ!?」

 

 どこまでもクリムの事を考えてくれるカズオに胸がときめいてしまう。だけど今欲しいのはそんな優しさじゃない。

 

「ぜ、絶対後悔しませんから……ッ♡ だから、お、お願いです……い、一生のお願い……ッ♡♡♡ カズオさんッ♡ ボクを、女の子に……シてぇ……ッ♡♡♡♡ お、おまんこ♡ 犯して……ください……ッ♡♡♡」

 

 いやらしさ全開。お尻ふりふり誘う躍り。すると、ブツンと、どこかで何かが切れたような音がした。

 瞬間――

 

「ああもう! クリムこのやろー!!」

「ひゃあああッ!?♡♡♡」

 

 クリムのヌレヌレおまんこに、熱くて硬い何かが、ぶちゅっと押し当てられた。

 これは……まさか……!!!

 

「か、カズオさんの……おぢん……ぢん……ッ♡♡♡♡」

「なぁにが女の子にしてぇ、だ! そんなエロ可愛い顔した男がどこにいる!? お前は最初っから女の子なんだよ!! そうだろ!?」

「はひぃいいッ!?♡♡♡ そ、その通りでしゅッ♡♡♡ ぼ、ボク女の子ッ♡♡♡ 女の子でしたぁああッ♡♡♡♡」

 

 ぐりぐりぐりとまんこの入り口に何かを押し当てられている。何かってナニだ。

 カズオのちんちんだ。

 

「はっ♡ はっ♡ はっ♡」

「そんなに欲しいのか? 俺のちんぽが? あん?」

「かひゅッ♡♡ は、はぃいッ♡♡ 欲し…いです……ッ♡♡ カズオさんのおちんちんがぁ……ッ♡♡ おまんこの中にぃ……ッ♡♡ お、お願い……します、ぅ……ッ♡♡ このまま、中にぃ……ッ♡♡」

「でもなぁ、俺、正直クリムの事は今まで弟みたいな感じで見てたからなぁ~。弟相手にセックスするのもなぁ~。」

「え? い、いやぁぁ……ッ♡♡♡ ぼ、ボク……弟じゃないっ! 女の子だから……弟じゃなぃもん……ッ♡♡ 女の子だもんッ♡♡♡」

「そうか。そうだな。弟にはおまんこはついてないもんな。でも、クリムにはおまんこがついてるもんな。」

「は、はいっ♡ おまんこっ♡ ボクにはおまんこがあります♡」

「でもな~。クリムにはちんちんもついてるだろ~? やっぱり男なんじゃないの~?」

「やぁッ♡♡ こ、こんなのただの飾りですッ♡♡ ボクは女の子なんですッ♡♡ おちんちんついてるだけの、女の子なんですッ♡♡」

 

 クリムはグイッとまんこをカズオちんぽに押し込もうとした。

 しかし、お尻をガシッと鷲掴みにされ固定されてしまう。

 

「あうぅんッ♡♡ やだっ♡ い、入れさせてくださぃぃッ♡♡ が、我慢、もう我慢いやぁ……ッ♡♡」

「あはは。前から思ってたけど、クリムって本当にスケベだね。」

「スケベですッ♡♡ スケベなんですッ♡♡ 今まで色々と取り繕ってましたけど……ぼ、ボク、本当は凄く、え、エッチな……エッチが大好きな女の子なんですッ♡♡♡ だから、だから犯してくださぃいッ♡♡♡ 犯してッ♡♡ セックスッ♡♡ ハメハメッ♡♡♡」

「くっくっく、いいよ。俺もムラムラしてきたし。エッチな女の子にここまで求められたら断れないし。という訳で、いざ挿入っ♪」

「あっ!?」

 

 カズオが、そのまま、後ろから、腰を前に、突き出してきた。

 

 ズブズブズブブゥウウッ♡♡♡♡

 

「あ゛ッ!? あ゛あ゛あ゛ッッあ゛ああ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ーーーーッ!!??♡♡♡♡♡♡」

 

 そうしてついに……

 カズオのイチモツは……

 クリムのまんこに……

 挿入!!

 されたのだった……

 

 

 

 

 

 




次話エロ。


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天使

エロ



「……??♡♡♡ ッ!?♡ かはァ……ッ?♡♡♡」

 

 クリムは一瞬、自身の身に何が起こったのかが分からなかった。

 首を後ろに曲げてみると、そこにはカズオがいた。

 ベッドの上でつんのめった体勢のクリムのお尻に向かって、腰をグイッと突き出している。

 

「……あぇ?♡♡♡」

 

 ズボンとパンツを穿いていないカズオ。しかし彼のちんぽはどこにも見当たらない……一体どこにあるのだろう? 考えるよりも先に、その答えは体が教えてくれた。

 

「お、ぉまんごぉッ♡♡♡ は、入っ…………!?♡♡♡♡」

 

 ギュワンギュワン!

 

「ん゛ッッぁあ゛あ゛あああッ!?♡♡♡ あ、うぅああッ♡♡♡」

 

 ブァアッと何かが込み上げてきた。目の前がチカチカする。これはセックスなのか? セックスかな? セックスだ……セックスしている!

 バックの体位で。おちんちんがおまんこの中に入ってきている。クリムのまんこを押し広げて、カズオのちんぽが、根本まで、ぐっぽりと。

 

「ぐ、ひぃ……ッ♡♡ い、いィッ♡♡♡ イッ……ッ♡♡♡」

 

 今までのセックスでは経験した事の無い何かが、もの凄い速度でクリムの全身を駆け回っている。

 これは何だ? 分からない。何だ? 分からない。分からな――

 

「ッッぐぅうぅぅぅ……ん゛ッ!?♡♡♡♡♡」

 

 ビクンッ ビクンッ ビクンッ

 ビュルビュルビュル~!

 

「あ、あひゅぐぅ……!?♡♡ う、ううぅ♡♡ うう~~ッ♡♡♡」

 

 ……それが快楽だと気が付いた時には、既にクリムは絶頂していた。

 

「はぁうっ♡♡ ああ……♡ え? い、イッひゃってまひゅ……ッ?♡♡♡ ボク……んんぉおっ♡♡ き、気持ち……いいィぃ……ッ!?♡♡♡」

「あらら、入れただけでイッちゃったのか。敏感だなぁクリムは。」

「ふぅぅうううッ♡♡ か、カズオさぁん……♡♡♡」

 

 間違いなく、今までで一番深い絶頂だった。ビクビクと全身の痙攣が止まらない。そんなクリムを見てカズオはニヤニヤと笑っていた。カズオにしては珍しい、なんだか意地悪な笑みだ。

 そんな顔もカッコいい。ずるい。

 

「はぁッ♡ あッ♡ う゛う゛ぅッ♡♡♡」

「うーむ、エロい。クリムのまんこめっちゃエロいぞ。すっげぇ絡み付いてくるし。」

「あ、あぅぅっ♡♡ か、カズオさんの、お、おちんちんほどでは、ありまひぇん♡♡ これ、え、エッロォ♡♡ しゅ、しゅごぉぃです……♡♡ こりぇ……♡♡」

「ん~? 何がエロくて凄いって?」

「か、カズオさんの、おちんちんです……ッ♡♡♡ これ、しゅごぃぃ……っ♡♡ おっきくて♡ 熱くて♡ 中に入ってるだけれぇっ♡♡ き、気持ちよくなっちゃいまふぅ……ッ♡♡ い、今までで一番えっちぃ……っ♡♡♡」

「くくく、そうか。だけど凄いのはここからだぞ~? ほぉら、まんこの中をこうして擦ってやる。」

「ほあッ!?♡♡」

「それ、擦って擦って~♪」

「んあぁあッ!?♡♡♡ああぁあああーーッ!?♡♡♡」

 

 カズオはどこぞのエロレビューアニメのエンディングのようにリズミカルに腰を振り始めた。

 クリムのまんこの中でゴリュンゴリュンとイチモツが暴れ始める。

 

「ほぉうおんんッ!?♡♡♡ お゛んんんんッ♡♡♡ おおおまんんッ!?♡♡♡♡ごごごごごォオッ♡♡♡め、めぐれるぅううッ!?♡♡♡♡あんんんッ♡♡♡」

 

 カズオが腰を引くとカリ高ちんぽがクリムのマン肉を根こそぎ持って行こうとする。カズオが腰を突き出すとぶっといちんぽがマン肉を無理矢理こじ開けてくる。それによってもたらされる快楽がエグい。

 たった一本の肉の棒に、クリムは面白いほど翻弄されている。

 

「し、知らないぃッ♡♡♡ ボクッ♡♡ こんな気持ちいいの知らないッ♡♡♡♡ あんッ♡♡ んやああッ♡♡♡♡ だ、だめぇえッ♡♡♡」

 

 なんだこれは? おまんこがきもちー!きもちー!って叫んでる。意識が全部おまんこに持っていかれてしまっている。もう気持ちいいしか考えられない。

 

「くぅうっ! マジでクリムのまんこ名器だな! すっげぇ貪欲にちんぽに絡み付いてくる……!」

「はッ♡♡ あッ♡♡ あんッ♡♡♡ らめ♡♡ んぁん♡ だ、めぇ……♡♡♡」

「何がダメだ! 自分から誘っておきながら! この! この!」

「ひやぁああんッ!?♡♡♡ やんんッ♡♡♡ ご、ごめんなひゃいぃッ♡♡♡ あッ♡♡ あひ!?♡♡ またイクッ!?♡♡ イッひゃいますぅうッ♡♡♡」

 

 さっきイカされた時の絶頂の波がまだ引いていないのに、それなのにまたイキそうになってる。お腹の奥から熱いのが込み上げてきて、それが抑えられない。

 

「イクッ♡♡ イクッ♡♡ い、イクぅうッ♡♡」

「よし、イケ! 俺ももう出す!!」

「ふぇっ!? ふぁあああッ!?♡♡♡ な、中でッ♡♡♡ カズオさんのがッ♡♡ ふ、膨らんでぇえッ!?♡♡♡」

「んんん! 込み上げてきたぁ!」

「あああああッ♡♡♡ これダメッ♡♡ 気持ちいいぃぃッ♡♡♡ だ、だめぇ♡ だめ……あぁんッ♡♡ だ、あぁあんぅッ♡♡ だぁ……めッ♡♡ はうッ!?♡♡♡♡ ん、ッッきゅあぅうううううッ!!?♡♡♡♡」

 

 ドビュルルルルゥウッ!!ビューゥウウウッ!!

 

「うううううーーッ!?♡♡♡ うッ♡うぅうーー~~ッ♡♡♡♡」

 

 おまんこの中で、ブクゥッとカズオちんぽが膨らんだ。そして熱い何かが弾けた。

 膨らみを解放するようにして、ちんぽがドクンドクンと濃ぉおい精液を捻り出してきたのだ。思わず火傷してしまうかと思った。カズオの出した粘液がクリムの子宮の中へとドプドプと溜まっていく。

 

「おおぅ、出る出るぅ! 今まで男だと思っていたクリムのまんこに種付け射精……なんか背徳感あるわ、これ……」

「お、お腹の中に熱いのがぁ……ッ♡♡♡ し、信じられないくらいきもぢぃぃ……ッ♡♡♡♡」

 

 膣道の最奥にある子宮口が嬉しそうにカズオ印の体液を飲んでいるのが分かる。

 ごくごくごくと、一心不乱に。おいちー♡おいちー♡と。

 

(せ、精液をおまんこに出されるって……こんな感じ……なんだ……♡♡♡)

 

 ……実はこれが、クリムにとって生まれて初めての中出され射精だった。

 

 一応言っておくと、クリムは処女ではない。一番最初に連れていかれた猫獣人のお店で、童貞と同時に処女も失っていたのだ。尻尾を突っ込まれるといった形で。

 それに性転換の店でも、ハイエナ獣人にちんぽ(正確には男性器に似た器官)をまんこに突っ込まれている。

 だからクリムは処女ではない。

 しかし、まんこの中で精液を出されるといった経験は、これが初めてなのである。

 

「あっふぅぅ……ッ♡♡♡ お、お腹の中……あ、熱いぃ……♡♡♡♡」

 

 生まれて初めて注ぎ込まれた精液に、クリムの子宮は超超超ご機嫌だった。溢れるほどぶちまけられた粘液を限界まで頬張って、顔があれば恐らくニッコニコの笑顔だったろう。

 まさか生まれて初めて貰えた子種が、ここまで優秀な遺伝子だとは夢にも思わなかったのだろう。

 

「はぁはぁはぁ♡♡」

「ん、頑張って飲みきったな。偉いぞ。」

「やぁん♡♡」

 

 子宮で精液を飲んで褒められてしまった。嬉しくなったクリムはさらにちんぽをギュゥ~っと締め付ける。尿道に残っていた精液を最後の一滴まで搾り取るように。

 

「お、お、上手いぞ。」

「はぁん……♡♡ あ、ぁぁ……♡♡♡」

「ん、やれやれ。ようやく暴走が止まったようだな。」

 

 カズオはグイッと腰を引いた。

 するとちんぽがまんこの中からズヌヌヌ♡っと抜けていく。

 

「……え!? や!? ま、待ってください!」

 

 唐突な喪失感。まるで自身の半身を無理矢理奪われていくかのような……

 ようやく一つになれたのに、もうセックスが終わってしまう!?

 クリムは慌ててお尻を突き出して抜けていくちんぽを膣の中へと押し戻した。

 

「おぉうっ!? なんだよぅ? まだヤリたいの?」

「え、えっと……その……うぅ……」

 

 もじもじと言い淀むクリム。カズオはやれやれと笑った。

 そうしてそのままクリムの体を持ち上げると、カズオはベッドの上に胡座をかいて座り直した。

 

「あ……」

 

 まるでお兄さんの膝の上に座る弟のような格好にさせられてしまったクリム。ちんぽとまんこは繋がったままだが。

 いわゆる背面座位。

 

「あぁんっ♡」

「まだ時間はあるし、しばらくこうしてようか?」

「は、はぃ……♡」

 

 まだ離れたくない……そう思っているクリムの内情を察してくれたのか、後ろからギュッと抱き締められた。

 そのままよしよしと頭を撫でられる。

 

「んん~♡」

 

 全力で甘やかしてくれるカズオに、クリムは全力で甘えにいった。もう今日は我慢するのをやめると決めた。だから後ろ頭をカズオの首筋にすりすりと擦り付ける。

 

「クリムは本当に甘えん坊だな。」

「んぅ♡ カズオさんにだけです♡ こんなのスタンクさん達には絶対出来ませんし。」

「頼めばスタンクもヤラせてくれるかもよ?」

「嫌です! 嫌です! カズオさんがいいんです♡ カズオさんじゃないと嫌なんです♡ いやいや~っ♡♡」

 

 クリムはギュ~っとをまんこの中のちんぽを締め付けた。

 

「おぉっ!? まったく。困った奴だな。」

「んやぁんっ♡」

 

 カズオは「こいつめ」っと、ちんぽで子宮口を小突いてやった。

 

「にしても、バックで犯してると女にしか見えなかったけど、こうして見ると本当にちんぽついてるのな。クリム。てかちっさ!」

「やっ、そっちの方はその……あまり見ないでください……」

 

 クリムの頭の輪っかに顎を乗せ、後ろからカズオがクリムのちんぽを覗き込んできた。

 普段はスタンク達にデカチンコ、デカチンコと揶揄られているクリムのちんぽだが、今はカズオのちんぽでメスにさせられているせいか、まるでピーナッツのように縮こまっていた。

 

「こんなカワイイものぶらさげちゃってな。」

「うう~♡♡」

 

 サキュバス嬢にも、凶悪だの、物騒だの、悪い子だのよく言われてしまうクリムちんぽ。それをカワイイと言ってしまえるのは、史上最強ちんぽをお持ちであるカズオくらいだろう。

 そしてクリムは自分のちんちんを“カワイイもの”と言ってもらいたい願望を密かに抱えていた。自分の言って欲しかったセリフを的確に言ってくれるカズオにクリムはますますメスになってしまう。

 

「おまんこキュンキュンしてるぞ。」

「カズオさんのせいですよ。」

「そっか。なら抜くか?」

「抜いちゃダメです♡」

 

 クリムはイヤイヤとお尻を捻るようにして動かした。まんこの中でカズオちんぽが右を向いたり左を向いたりする。

 

「あんんッ♡♡ ボクの中でぇ♡ ぐねぐねってぇ♡ 太いのが暴れてぇっ♡♡」

「暴れさせてるのはお前だろ。なんだそのいやらしさ満点の腰使いは。」

「はぁ♡はぁ♡ だ、だってぇ……♡」

「しかもなんだ? そのゆる~い射精は?」

 

 クリムが腰を振る度にまんこの上に付いているクリムのミニマムちんぽがびゅるると精液を吐き出している。

 全然勃起してないのに、おまんこが気持ちよすぎて釣られてちんぽもイッてしまっているのだ。お漏らし射精が止まらない。

 カズオはそんなクリムのちんぽをお寿司を握るようにしてグニッと摘まんだ。

 

「あぁあんんッ!?♡♡♡」

「ほら、もっとちんぽ硬くしろ。大きく勃起して、それで勢いよくぶっ放すんだ。ドピューッ!って。クリムのそれはトロトロ~だ。」

「んやぁあッ♡♡♡ はぁううッ♡♡ か、カズオさんッ♡♡ お、おちんちん離してぇッ♡♡♡」

「カズオさんの射精レクチャー。はっじまっるよ~。」

 

 むにゅむにゅとクリムのちんぽを揉みしだくカズオ。小さくてやわやわのそれは、カズオがどれだけ弄くり回しても勃起しなかった。

 むしろカズオに触られる度にちんぽは柔らかくなっていってる気がする。まるで「ボクは女の子だから、おちんちんおっきくなんて出来ないの~♡」と言ってるかのようだ。

 それでも精液はびゅるびゅる漏れているのだが。

 

「やる気のない射精だな~。そんなんで気持ちいいの?」

 

 めちゃくちゃ気持ちいい。

 おまんこを犯してもらいながらのお漏らし射精……クリムは目をハートにしていた。クセになりそうだ。

 

「いいかクリム。見本を見せるぞ? 射精ってのはこうするんだ。ふんッ!!」

「え?」

 

 瞬間、カズオのちんぽがぶくっと膨れて――

 

ビュールルルルルルルルゥウウウウーーッ!!!

 

「ひィっっ!?♡♡♡やぁああああああーーッ!?♡♡♡♡」

 

 クリムの中に、力強く射精したのだった。

 

「どうだ? クリム。これが射精だ! ちんぽを大きく硬く勃起させて、子宮に狙いを定めて、絶対に孕ませるんだと意気込んで、思いっきり精子を吐き出す!! 分かったか!?」

「わがりゃないぃッ♡♡♡ こんらのボクには無理でずぅうッ♡♡♡♡ んおぉおおおおッ♡♡♡♡ ぎもぢぃッ♡♡ ギモヂィィイイーーッ♡♡♡♡♡」

 

 クリムのちんぽはブチャーッ♡っと潮を吹いた。男の象徴である精液ではなく、女の子が気持ちよくなった証として吐き出す潮を吹いた。

 そう、カズオちんぽがあまりにも逞し過ぎて、クリムのちんぽは男である事をやめたのだ。

 

「おちっこ止まらないぃッ♡♡♡ いやいやいやぁんッ♡♡♡」

「こら! 射精講座なのに何で潮を吹いてんだ!?」

「ごめんなざぃぃッ♡♡♡ で、でもボクぅッ♡♡♡ 女の子だからぁッ♡♡ 射精なんてもうしたくないのぉッ♡♡♡ こ、これから射精はッ♡ するよりされる方がいいんですぅうッ♡♡♡♡」

「ああもう、仕方ない奴だなぁ。ならこのままメスイキし続けろ! 完全な女の子になるまで。おらおらおらおら!!」

「いぎぎぎぎぎッ♡♡♡♡ イグぅッ♡♡イグぅッ♡♡イグぅうッ♡♡♡」

 

ビュゥウウーッ!ビュゥウウーッ!

 

 既に満タンにされていた子宮への追撃射精。結合部から入りきらなくなった精子達がびちゃびちゃと漏れ出していく。

 

「おがじぐなるッ♡♡♡ カズオさんボクッ♡♡♡ これきもぢいいすぎッ♡♡♡ 中でッ♡♡ 出されるのォんッ♡♡♡」

「中出され好き?」

「好きぃいーーッ♡♡♡ 中出され好きッ♡♡♡ 出すより好きぃいッ♡♡♡」

 

 ビュルビュルビュル。長い長~い中出され射精。

 一分……二分……五分は続いただろうか? これでもかと子宮に精液を叩き込まれた。

 

「ふぅ、出した出した。」

「あひぇ……♡♡ し、幸せぇ……♡♡♡」

 

 ようやく収まったカズオの射精。クリムはもうアヘアヘだった。体の細胞の一つ一つが悦んでいるのが分かる。

 ずっとずっと待ち望んでいたカズオとのセックスは、想像の何百倍も気持ち良かった。まさに天国だった。

 

「はぁはぁ……あへ……♡♡ はぁぅ……♡♡ ほ、本当に気持ち良かったです……♡♡」

 

 射精されてる間ずっとイキ続けていたクリム。流石に疲労困憊となったのか、そのまま前方にパタリと倒れ込んでしまった。

 ニュポン♡ と、ちんぽがまんこから抜ける。

 

「あひゅっ♡♡ はぁ……♡ はぁ……♡」

「満足したようだな。」

 

 倒れ込んだクリムの頭をポンポンと撫でると、そのままカズオはクリムの前へと回り込んだ。そこで再び胡座をかく。

 そのせいでクリムの目の前にカズオのちんぽがやってきた。ビーン。

 

「ふぇぇ……♡」

 

 そのままうっとりと眺めていると、クイッとちんぽが迫ってきた。

 

「ほれ。」

「え……?」

「これがクリムをメスにしたちんぽだぞ~。ご挨拶は?」

「え゛?……えっと……は、初めまして……?」

「初めましてではないだろ。」

「あぁんっ♡」

 

 ぷるぷるとちんぽを震わせるカズオ。先端からぴゅぴゅっと滴が飛び散り、クリムの顔を汚す。

 

(ふぁぁ……♡ す、凄いエッチ……♡ カズオさんのおちんちん……♡)

 

 カズオのちんぽは未だにビンビンのカチコチだ。あんなにいっぱい出した後なのに、とても男らしいちんぽである。

 対照的にクリムのちんぽはチビチビのやわやわだ。精液もさっきので出しきってしまったらしく、しばらくは射精出来そうにない。

 とても女の子らしいちんぽである。

 

(はぁはぁ……♡ カズオさんの……♡ おちんちん……♡ ボクのと全然違う……♡)

 

 文字通り目と鼻の先にあるカズオちんぽ。

 思わずスゥ~っと息を吸い込んでしまう。酷く据えた精臭がクリムのマン汁の匂いと混ざりあっていて、とびきりのセックス臭を放っていた。

 

(すーはー♡ すーはー♡♡ く、クサい……クサいぃ……っ♡♡♡ こ、こんなクサくてエッチな匂い……好きぃ……♡♡♡)

 

 目を瞑って思いっきり鼻で息を吸い込む。そして口で吐き出す。また鼻で吸い込む。あまりのクサさに頭がおかしくなりそうだった。だけどやめられない。

 

「くんくん……♡♡ すーはー♡♡ くんくん……♡♡♡」

 

 そんな事を何度も繰り返していたら、息を吸い込んだ瞬間に、クリムの鼻先にカズオのちんぽがぷにゅっと触れてきた。

 

「くんくん……ぐむッ!??♡♡♡」

「こ~ら。なぁに人のちんちんこっそり嗅いでるの?」

「ち、ちがっ!? こ、こりぇはその……はぁうっ!?♡♡♡」

 

 鼻先にグニグニと我慢汁を塗りたくられてしまっている。

 こんな事をされてしまったら、ただ息をしてるだけで気持ちよくなってしまうではないか!?

 

「んふぅうううッ!?♡♡♡ ふんすッ♡ ふんすッ♡ ふぅううんんッ♡♡♡♡」

「自分の股にもちんちん付いてるクセに、人のちんぽの匂いで興奮するのな。クリムは。」

「こ、こんらの……♡♡ あふっ♡♡ 女の子ならっ♡♡ だ、誰だって興奮しちゃいますよぉっ♡♡ はふぅうっ♡♡ はふぅうっ♡♡」

「もうすっかり男の子だった時の事を忘れちゃってるな。」

 

 カズオはクリムの唇にぶちゅっ♡っとちん先を押し付けた。

 

「んむぅううっ!?♡♡♡」

「ほら、思い出せクリム。お前は男の子なんだぞ? だからちんちんにチューなんてしたら、絶対にダメなんだぞ?」

「んぁ……♡♡ おちんちん♡♡♡ か、カズオさんの、おちんちん♡♡♡」

 

 ダメなんだぞと言いながらも、カズオはちんぽからムワ~ッ♡っと媚薬魔力を放出した。

 これに耐えられる女子はこの世に存在しない。

 

「ほぉれ、ちんぽの誘惑を耐えてみろ!」

「あっ♡ あっ♡ あぅっ♡」

「がんばれ♥️ がんばれ♥️ クリムならきっと我慢出来るさ! だって男の子だもんね。がんばれ♥️ がんばれ♥️」

「はぁうっ♡♡ んんぅう♡♡ お、おちんちん~♡♡ んちゅぅう~~ッ♡♡♡」

「こら! 一瞬でちんぽに負けるんじゃない!」

「おちんちんしゅき~♡ この匂いしゅき~♡ ちゅ~♡ ちゅ~♡」

「こら!」

「あぁんっ!?♡♡」

 

 ちんぽを唇から離される。

 

「やぁん♡ お、おちんちん……♡♡♡ 行っちゃ嫌です~♡ んちゅ~♡」

「やれやれ。本格的にメスになっちゃったな。」

「んん~♡ それもこれも全部カズオさんのせいですよっ♡ カズオさんがかっこよくて優しくてエッチ過ぎるから……だからボクは女の子になっちゃったんですよ♡♡ どうしてくれるんです!?♡♡」

「むちゃくちゃ言いよる。」

「ひぁっ!?♡」

 

 カズオはクリムの乳首を摘まんだ。

 

「ひっ♡ いっ♡ イィッ!?♡♡♡」

「ちんちんは勃起出来なくても、ここはビンビンだな。」

「い、イクッ♡ イクぅぅ……ッ♡♡♡ ん゛ん゛んんッ♡♡♡♡」

 

 ブチャーッとクリムちんぽが潮を吹く。精液はもう一滴も出ないのに、潮ならたくさん出せるようだ。

 

「メス過ぎる奴め。こうなったら女として徹底的に満足させてやるからな。」

「はぁううっ♡♡ か、カズオしゃん~♡♡」

 

 仰向けに寝転ばされたクリムの上に、カズオが覆い被さってきた。

 そのままゆっくりとちんぽを挿入されていく。

 

「はわぁあぁあぁあぁぁ~~……♡♡♡♡」

 

 正面から組み伏され、クリムは痛いほどカズオに強く抱き締められた。しかし辛くはない。嬉しい。だからクリムも全力でカズオに抱き付き返した。入ってきたちんぽを嬉しそうに迎え入れながら。

 

「せ、セックひゅッ♡♡♡ セックスしちゃってましゅううッ♡♡♡♡」

「そうだ! セックスだぞ! クリムのまんこと、俺のちんぽが、一つになってるんだぞ! そろそろ慣れたか?」

「無理ですうッ♡♡ あんぅうんんッ♡♡♡ 」

 

 慣れる訳がない。こんな気持ちいいの。多分一生かかってもムリ。100年後でも同じようにアヘアヘ言ってるビジョンが見えた。

 

「あぁッ♡♡んやぁッ♡♡」

「そいっ! そいっ! そいっ!」

「ひッ♡ ぃいッ♡♡ あぁああッ♡♡♡」

「ん、く、ふっ! ふっ!」

 

 クリムの真上でカズオが楽しそうに腰を振っている。

 時おりブルルと気持ち良さそうに身悶えながら。

 

「は、あんっ♡♡ か、カズオさんっ♡ ぼ、ボクの、んんッ♡♡ ボクのおまんこぉ……♡♡ 気持ちいッ♡ぃです、かぁ……?♡♡」

「気持ちいいよ。温かくてにゅるにゅるだし、それなのにギュ~って締め付けてきて離さないし。」

「はぁ♡ んぁ♡ う、嬉しいです♡♡ じゃあ、も、もっと……もっとボクの体でぇ、んん♡♡ き、気持ちよく……はぅん♡♡ なって……くださぃぃ……っ♡♡♡」

「うむ。ならクリムももっともっと気持ちよくなるんだぞ。」

「んやぁん♡♡ こ、これ以上は無理ですよぉ~♡♡」

「無理じゃないだろ~?」

「だ、だって♡ ボク今、最高に気持ちよくて幸せなんです♡♡ あんっ♡ だ、だからこれ以上は……気持ちよくはなれません♡♡」

「……クリム。一つ良い事を教えてやろう。」

「?」

「セックスの気持ち良さに、限界など無いのだ!!」

「!!??」

 

 カズオの腰の動きが……加速した!!

 

「ひゃぶッ!?♡♡ んなぁアッ!?♡♡♡ ひ、ひやぁああッ!?♡♡♡」

「さらに加速!!」

「あんんんんんッ♡♡♡♡ か、かか、カズオさぁああッ!?♡♡♡♡」

「加速加速加速ぅ~!!」

 

 ドッドッドッドッドッドッ!!

 目にも止まらぬ早さでクリムのまんこを犯し始めたカズオ。いや、スピードだけじゃない。微妙に腰に捻りも加えてきている。クリムの膣の気持ちいい部分を的確に擦り上げてる。なんというテクニック。

 

「らめらめらめらめぇええッ♡♡♡ な゛んですかごれぇッ!?♡♡♡♡」

 

 あまりにも早くて力強いピストン。まるでちんぽでまんこを全力で殴り付けているかのような……

 しかし、それによるまんこへのダメージはゼロ。代わりに快楽値へのダメージが物凄い。気持ち良さだけが異常な速度で膨れ上がっていく。

 

「どうだ!?」

「んにゃァッ!?♡♡♡」

「これ以上無いって思ってた時以上に気持ちいいだろ!?」

「ぎぼぢぃいッ♡♡♡ぎもぢッ♡♡♡あ゛あ゛ッ♡♡♡あッんんんッ♡♡♡ぎんもぢぃいッ♡♡♡♡」

「やっぱりセックスって最高だな!」

「は、は、はいぃッ♡♡♡ しゃい、さっこ……ッ♡♡ いっこォ……さいこ……おふぅんッ♡♡♡ 最高……でずぅッ♡♡♡」

 

 今まで色んなサキュバス店を共に巡って来た仲間だからこそ、二人は理解し合う。

 自分達はやはり、セックスが大好きだと。

 

「くぅうう~~!! 気持ちいい~~!!」

「ぎもぢぃいぃッ♡♡♡ んぁあッ♡♡ キモチーですぅううッ♡♡♡ うぁん♡♡うぁん♡♡」

「よぅし、クリム。お前も一緒に腰を振れ!」

「ん゛ぅ゛うううぅッ♡♡♡ こ、腰……? ふ、振るぅうッ♡♡♡♡」

 

 カズオに言われ、クリムは自らも腰を動かし始めた。とてもぎこちなく、グッチグッチと。

 カズオはそんなクリムの腰振りに合わせるようにして腰を動かし始める。

 

「はぁんんッ♡♡♡ こ、これしゅごいぃいッ♡♡♡」

「男と女がスケベである限り、セックスはどこまででもイケるのだ!」

 

 グルリと体勢を入れ替える。クリムが上でカズオが下。騎乗位でズンズンズンと腰を振るうと、またグルリと体勢を入れ替える。カズオが上でクリムが下。また正常位でパンパンパンと腰を振る。

 

「あんッ♡♡ あぁんッ♡♡♡ あんあん♡♡ んぁあんッ♡♡♡」

「な? 気持ちよくなろうと思えば、どこまでも!」

「は、はいッ♡♡ カズオさんと一緒なら、どこまでも♡♡♡」

 

 高く、高く、どこまでも高く、天界よりも高く。

 

「クリム!!!!」

「カズオさん♡♡♡♡」

 

 そうして二人は……

 

「んん……!!」

「んぁあ……ッ♡♡♡」

 

 互いにブルリと腰を震わせ……

 

「イ……ッ!!」

「くぅ……ッ♡♡♡♡」

 

 最大最高の快楽、その更に果ての果てへと……

 

「……ッ!!!!」

「……ッ♡♡♡♡」

 

 共に、登り詰めたのだった。

 

ビュックゥウウウッ!!リュゥームゥリゥリゥウウッ!!

 

「おおおううう~~ッ!!」

「あっ♡ああっ♡あああッ♡♡♡ああああああーーーー~~ッ♡♡♡♡♡♡」

 

 まさに天国(パラダイス)

 

(ああ……♡ ボク、幸せ……♡ 天界から落ちてきて……よ、良かったぁ……♡♡♡)

 

 

 

 

 

―――――――――――――

 

天使。クリムヴェール『心の中』のレビュー。

 

●カズオさん

 

大好きな人とするエッチがここまで気持ちいいとは思いませんでした。なんというか、体だけじゃなくて心まで満たされたような……そんな感じです。

この人と一緒なら、たぶんボクはどこまででも気持ちよく、幸せになれちゃうんだろうなって、そう思いました。

10点

 

―――――――――――――

 

 

今回の点数。

 

クリム・10点

 

 

 

 

 

 

 

 

 セックスが終わり、場所は連れ込み宿屋のベッドの中。

 

「うぅぅ、ぼ、ボク……あんなに乱れちゃって、それに……すごく恥ずかしいセリフもいっぱい……うぅ……」

「フツーに今さらな。それ。」

「あうぅうう……!」

 

 たっぷりとカズオに可愛がってもらった後、クリムに待っていたのは、“恥ずか死”という名の生き地獄だった。

 カズオとのセックスはあまりに気持ちよすぎて、そのせいで天使としてあるまじき発言をいっぱいしてしまった。

 

「おちんちんしゅきしゅき~♡ だっけ? たはははっ!」

「い、言わないでくださいよぉ! もおおおう!」

「くくく、だから言ったろ? 後で後悔するぞって。」

 

 ニヤニヤと笑いながらクリムの頭をぐしゃぐしゃと撫で回してくるカズオ。

 それに対してクリムは顔を真っ赤にしたままジト目を向ける。

 

「……確かに、死ぬほど恥ずかしい目には合わされましたけど……でもボク、カズオさんに抱かれた事に……後悔は……ありませんよ……」

「お?」

「……ありがとうございます。本当に気持ちよくて、幸せなエッチでした……」

「ははは、可愛いやつめ! うりうり~♪」

「んぅ……」

 

 頬っぺたをプニプニされてからかわれる。

 ムッとはするが、嫌ではない。むしろもっと触って欲しいとすら思ってしまう。

 両性だとバレたのに、変わらない接し方に安心してしまう。

 

(やっぱり敵わないなぁ……この人には……)

 

 惚れたら負けというが、まさにその通りだとクリムは思った。

 

「カズオさん……」

「ん?」

「……去年はお世話になりました。今年もよろしくお願いします。」

「ん。こちらこそ、よろしくお願いします。クリム。」

 

 

 

 

 




はい。お疲れ様でした。

デスアビスもそうなんですけど、実はクリムくんのエッチシーンを書く予定は、この小説を書き始めたばかりの頃は一ミリもありませんでした。
まさにどうしてこうなったって感じです。クリムきゅ~んコメントが多かったからだな。ははは。

それではまた、次話にてお会いしましょう。
感想、評価、いただけると僕のやる気に繋がるのでおねだりしておきます。くだちゃい。


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カズオの祝日(前編)

アニメ放送分が終わったという事で、今回のお話は原作で言う、『巻末おまけマンガ』に当たるお話です。

エロ。



 カズオは自分が住む場所にあまりこだわりを持たないタイプの人種である。

 

 チートインキュバスに転生する前、まだ日本で普通(?)の童貞男性として生きていた頃、カズオはお値段ちょい控えめくらいのアパートにて一人暮らしをしていた。そして異世界転生を果たした現在では、行き着けの連れ込み宿屋や食酒亭二階の宿泊施設、サキュバスタワーにあるカズオ専用ルームなんかを利用して暮らしている。

 要するに、その日の気分によって毎回ころころと寝泊まりする場所を変えているのだ。

 

「はぐっはぐっ、もぐもぐ。うまっ!うまっ!」

 

 そして今宵、カズオが一夜を過ごす為にやって来たのは、マイコニドの森にあるサキュバス店《男のキノコを天国へ…》だった。

 

「もぐもぐ……いや~! 松茸をこんな腹一杯食べられるなんて、前世から考えたら信じられない贅沢だね!」

 

 森の奥地にある少し開けた場所。そこでカズオは柔らかなキノコのソファに腰を掛け、たくさんの女の子達に囲まれながら、松茸の串焼きをもぐもぐとワイルドに食していた。

 

「ふふふぅ~♡ 美味しいですかぁ~?」

「この森には色んな種類のキノコがありますからぁ。」

「色んなキノコ料理が食べ放題ですよぉ♡」

「はい。あ~ん♡」

「いっぱい食べてくださいねぇ♡」

「ふふふぅ♡」

 

 カズオを囲っているたくさんの女の子達……それは前にカズオがこの店で抱いていたマイコニド嬢のオニナラタケだ。

 大勢いるように見えるが、実は全員が同一個体という種族である。

 

「あ、カズオさん。ほっぺに食べカスがついてますよぉ。ぺろっ♪」

「こっちにもついてる気がしますぅ。ぺろっ、ぺろっ、ちゅっ♡ ちゅっ♡」

「ん~、もしかしたらこっちにもついてるかもぉ~♡ ちゅ~~っ♡♡♡」

「あぁんっ♡ たくましぃ~♡♡」

「ぺろっ♡ ぺろっ♡」

「ちゅっ♡ ちゅっ♡」

 

 カズオに松茸料理を食べさせてあげながら、そのほっぺやら首筋なんかにキスの雨を降らせてくるナラタケ軍団。

 さらに目の前でお尻をふりふり振ったり、おっぱいを両腕でムギュムギュ寄せたりと、様々な手段を用いてカズオを欲情させようとしてくる。

 

「カズオさぁん♡ カズオさぁん♡」

「やれやれ、食事中だってのにスケベなキノコちゃん達だね。」

「ふふふぅ♪ そんな事言ってぇ~……カズオさんの股間のキノコももうビンビンになっちゃってるじゃないですかぁ♡」

「そりゃなるよ。こんなに可愛くてエッチで美味しそうな女の子達に囲まれてたら!」

「やぁん~♡♡」

 

 口に含んでいた松茸をゴクンと飲み下すと、今度はナラタケのほどよいサイズのおっぱいをカズオはあむあむと頬張り始めた。

 

「はぁぅッ♡♡ お、おっぱい♡ 食べられりゅぅ……っ♡♡」

「んむんむ、ちゅぱっ。んっん~♪」

「んぁうぅ♡ お、おっぱい吸われへぇ……♡ きもちいいですぅっ♡♡ やぁんっ♡♡」

「ん、ぢゅるるっ。ぷは、柔らか……ぺろっ、ぺろっ。」

 

 正面のナラタケおっぱいを吸いながら左右のナラタケおっぱいに手を伸ばす。

 揉んだり、撫でたり、引っ張ったりと、むにゅむにゅくりゅくりゅ弄くり回す。

 

「ひゃううんッ♡♡♡ す、吸われるぅっ♡♡」

「も、もみもみいやぁんっ♡♡」

「んに゛ぃいぃ~~ッ♡♡♡ ち、ちくびィッ♡♡ うううぅぅ~~ッ♡♡♡」

 

 カズオが相手だとどんな触られ方をしても感じてしまうナラタケ達。媚薬魔力もさることながら、テクニックが凄まじいのだ。

 

「はぁはぁ……♡♡ あんっ♡ うぁぁ……♡」

「くくく、おまんこの方もすっかり蕩けちゃって。」

「はぁはぁ……♡ うぁ…♡ カズオさんのぉ♡ おちんこがぁ……っ♡」

 

 おっぱいをいじくり回して性欲が滾ってきたカズオ。ギンギンに勃起したちんぽを取り出し、そのままちょうどいい位置で揺れていたナラタケおまんこへと――ズブゥウゥゥッッ♡♡♡

 

「ひッッぎィぃいぃッッ!?♡♡♡♡♡」

 

 躊躇なくぶちこんだのだった。

 

「んっぁんんッ♡♡ あぅぅッ♡♡ そんな……いきなりぃ~♡♡♡♡」

「くくく……今日はキノコ食べ放題キャンペーンだって聞いてるからね。遠慮なく食べさせてもらうよ。」

「ん…♡ふふぅ♪ た、食べてくださぃ♡♡ たくさんたくさん、分体作りますからぁ♡ あぁんっ♡ た、たくさんたくさん、私達をぉ、召し上がってくださぃませぇ~♡♡♡」

「よっしゃあーー!!」

 

ビュルルルルルルルゥウーーッ!!

 

「んやぁッ!?♡♡あぁぁあああぁあ~~ッ!!?♡♡♡♡」

 

 ちんぽをまんこに挿入したまま、カズオは勢いよくザーメンを解き放った。

 

「あひゅぅぅ……ッ?!♡♡♡ おひっ!?♡ お、お、おまんこのながぁ……♡♡ き、きもちひ!?♡♡♡ い、イグッ♡ イガざれ……!? イグぅぅッ!?♡♡♡」

 

 一度もピストンする事なく射精を決めたカズオ。そんなカズオに釣られるようにしてナラタケまんこもイカされてしまう。

 カズオとのセックスで最も気持ちいいのは精液を子宮に注がれてる時なので、その絶頂はある種必然とも言えた。

 

「はぁ……♡ うぅぅ……♡♡ か、カズオさぁん……♡♡ 出すのぉ、早すぎですよぉ……♡♡♡」

「ナラタケちゃんは一人でたくさんだからね。ペース上げてガンガン犯していかなきゃ。てな訳で……そりゃっ!」

「ふへぇ? あッ♡ ひゃぁああんんぅッ!?♡♡♡」

 

 子宮の中を精液で満たし終えると、カズオは勢いよくちんぽをまんこの中から引きずり出した。

 そしてすぐに次のまんこへと狙いを定める。

 

「よーし、そいじゃあ二人目のナラタケちゃんに~……挿入&中出しッ!!」

 

ズボッビュルルルルルルルゥウーーッ!!

 

「きゃひぃいいいぃいッ!?♡♡♡ま、またいきなりぃッ!?♡♡♡もう出て!?んぉおんん~~ッ!?♡♡♡」

 

 入れてゼロ秒即射精。

 理論上世界最速の中出しセックスである。

 

「あぅううんんっ♡♡ か、カズオひゃッ♡♡♡あぐッ♡ しゅ、しゅごッ♡♡ぎもぢぃよぉ……ッ♡♡ ぅぐぅぅうう~……♡♡♡」

「出る出るぅ~……! うぉおぅ、出る~……!!」

 

 ビュォオオッと勢いよく放出し、一気に子宮の中を精液で満たしていく。

 

「うゆぅぅ♡♡ お、お腹のなかぁ……♡♡ カズオさんのでぇ、い、いっぱいになるぅぅ♡♡♡」

「おお~……やはり中出しって、何回ヤっても良いもんだ。」

「ふ、ふふぅ……♡♡ お望みであれば♡ 何回でも、何百回でもぉ……♡ ひぐっ♡ いぐっ♡♡」

 

 満杯になるまでたっぷりと精を注ぎ込むと、カズオはすぐにまたちんぽを引き抜く。そしてまた新たな獲物(まんこ)へと狙いを定めた。

 

 ズボッビュルルルルルルルゥウーーッ!!

 ズボッビュルルルルルルルゥウーーッ!!

 ズボッビュルルルルルルルゥウーーッ!!

 ズボッビュルルルルルルルゥウーーッ!!

 

「んひぁああぁああッ!?♡♡♡♡」

「ひょおぁあんんんんッ?!♡♡♡♡」

「ふぉおッ!?♡♡ほぉおおおうん♡♡♡」

「イグぅうううううッ♡♡♡♡」

 

 挿入、射精、挿入、射精、挿入、射精……

 たくさんいるナラタケ達をカズオは猛スピードで犯し回っていく。

 

「あぅうぅぅ~~ッ!?♡♡♡」

「か、カズオひゃんすごぃよぉぉ♡♡♡♡」

「私達どんどん犯されッ♡♡おひぃいぃッ♡♡♡」

「ぎもぢぃのが次々くりゅぅ♡♡♡♡」

 

 挿入、射精、挿入、射精、挿入、射精……

 延々とエンカウントし続けるナラタケ軍団。それをカズオは一晩中満足いくまで犯し続けたのだった。

 

「「「「「「「「はぅうぅぅ~~んぅ♡♡♡♡」」」」」」」」」

 

ビュルルルルルルルゥウーーッ!!

 

 

 

 

 

 

 そうして夜が明けた。

 ナラタケ軍団とのセックス(キノコ)パーティを終えたカズオは、その足で中央街へと帰ってきたのだった。

 

「ふんふふ~ん♪ コンプリ~ト~♪ イエイ~♪」

 

 一睡もせずに一晩中ハッスルし続けたカズオだったが、その姿に疲労の色は全く見えない。むしろ活気とヤル気に満ち溢れているとさえ言えるだろう。

 それもそのはず、たとえ寝なくても食べなくても飲まなくても……セックスさえ出来ていれば、チートインキュバスは生きる為のエネルギーを作り出す事が出来るのである。

 要するに、ヤればヤるほど元気になるのだ。

 

「ふっふふふん♪ ふっふふふん♪ 今日は休日デー♪ デイデイデー♪ デデデでデ~ン♪」

 

 謎ソングを口ずさみながら、朝から元気いっぱいのカズオが向かったのは、サキュバス街にあるちょっとした休憩用のベンチだった。

 今朝はここで人と待ち合わせをしているのである。そしてその相手というのが……

 

「マスター。おはようございます。」

「おっ。ナナシちゃん。おはよ!」

 

 紺色の長い髪、マゼンタ色の瞳、身長は高めでスタイルも抜群。

 初めて見る顔の美女だったが、カズオには気配と仕草で彼女が何者なのかがすぐに分かった。

 ゴーレムサキュバス店のサキュ嬢、N74ことナナシである。

 

「お~、ナナシちゃん。今日はお姉さんタイプのボディなんだね。とってもキレイだよ。」

「ッ♡ ありがとうございます……っ」

 

 会って早々ナチュラルに褒め言葉を飛ばしてくるカズオに、ナナシはさっそくときめかされてしまった。

 ゴーレムにとって(なかみ)を褒められるのはとても嬉しい事だが、ボディを褒められるのもそれはそれで嬉しい事なのだ。特に今回はかなり気合いを入れてボディを選んできたので尚更である。

 

(嬉しいけど恥ずかしい……これが“照れ”という感情でしょうか?)

 

 人間で言うと好きな人の為にオシャレをしてきてそれを褒められた時の感覚に近いかもしれない。

 “無感情”の性格をしていたのも今は昔、現在のナナシはもうすっかり恋する乙女なのである。

 

(また今回もたくさん……私の心が、動かされてしまうのですね……♡)

 

 今回二人が集まったのは、前に約束していたナナシの感情のコントロール練習を行う為である。

 要するにセックスの約束だ。

 無感情だったナナシの心をセックスを通して動かしていくのである。という訳で二人はさっそく連れ込み宿屋(ラブホテル)へと向かって行ったのであった。

 

 ……

 

 宿屋の一室、ベッドの上。そこで全てをさらけ出すようにして全裸になったナナシが両足をカパァと開いている。

 

「わーお。ナナシちゃんのおまんこ、すっげぇエッチな事になってるね。」

「はい。ナナシのおまんこ。凄くエッチな事になっています。」

 

 ナナシの開かれた股の間には、今日この日の為に用意してきたとっておきのマジカルホールがセットされていた。

 勝負下着ならぬ勝負おまんこである。

 

「マスターのおちんちんに入ってきて貰いたくて、私のここ……とてもエッチになっています。」

「まだ入れてないのにすんげぇ動いてる。すっご……」

 

 ナナシの「早くマスターと一つになりたい。」という感情に呼応して、マジカルホールがモゴモゴと蠢いている。

 どう見ても入れたら気持ちよくなるしかないであろうそのウネウネ穴に、カズオのフル勃起ちんぽは……

 

「あ~、エロエロ過ぎて引き込まれる~。」

 

 ずぶぶぶぅうぅッ♡ヌヂュッ♡じゅにゅっ♡ズヌルルルゥブプゥウッ♡♡♡

 

「んぁッ!?♡♡ぃああぅううーーッ♡♡♡♡」

 

 まるで吸い寄せられるようにして挿入されたのだった。

 

「お、おおおぉ……っ!?」

「あっ♡ あぁあっ♡ はぁうんッ♡♡」

「め、めっちゃうねる! めっちゃ吸い付く! なんじゃこのまんこ!?」

「ん、うぅっ♡ 気持ちいいですか? ま、マスターに喜んでいただく為に、今回は、あんっ♡ さ、最高級のマジカルホールを、んんっ♡ せ、セットしてきました……はぁうんッ♡♡♡」

「最高級!?」

 

 一口にマジカルホールと言っても、質の良いモノ、悪いモノ、ユルユル、キツキツ、ヌチョヌチョなど、その種類は千差万別である。そんな中、今回ナナシが自身のおまんこ用にと選んできたのは、“淫魔の呼び声”という最高級のホールであった。

 自動回転触手、強化バキューム、さらにはバイブレーション機能まで搭載された一品である。

 

「うおお……!め、めちゃ吸い付く……! ナナシちゃん俺とエッチする為にわざわざこんなスケベなおまんこ用意してきたの?」

「は、はいっ♡ 用意してきました。マスターとエッチする為に、んぅっ♡ 買いに行ったお店で一番高いおまんこを、よ、用意してき……ましたあふぅううッ♡♡♡ マスター♡ ど、どうですか? ちゃ、ちゃんと気持ちいい……でしょうか? んぅうんっ♡♡」

「すんげぇ気持ちいいよ。」

 

 最高級の名に恥じない吸い付き具合いで、咥え込んだちんぽを激しくしゃぶりつくすナナシまんこ。

 ズッチュズッチュズッチュズッチュ。

 

「ふぅ♡あふぅ♡ マスターのおちんちんを、き、気持ちよく出来てるのでしたら、それは何よりで――」ヌヂュルルルルゥッ♡♡ヂュルルルゥッ♡♡ギュボォオオッ♡♡ギュボォオオッ♡♡「ッ~~~~!?♡♡♡♡♡」

「おぉおおッ!? な、なんだ!? いきなり吸い付きがっ!?」

 

 一定の動きでちんぽをしゃぶっていたナナシおまんこだったが……突然の大暴走!!

 

「はひはぅうッ!!??♡♡♡♡ あッひッ!?♡♡ えひっ? やアッ!?♡♡♡ お、おまんこがっ!?♡♡ッあ!?♡♡私のおまんごが勝手にッ!?♡♡♡♡」

 

 あまりにもキツく締まり、そんじょそこらのバキュームフェラなんて目じゃないほどの吸引力で咥え込んだブツを引き込んでいく。

 

「ち、ちんぽが吸われ!? おおおおお!! めっちゃ激しい!!」

「ま、待ってくだじゃッ♡♡♡はッ♡♡お、おまんこがッ♡♡おまんごがどまらないッ!?♡♡♡♡」

 

 ただでさえちんぽを気持ちよくする事に特化した最高級ホールだったのに、そこにナナシの「マスター大好きっ♡」という感情が反映されてしまい、ホールが進化(レベルアップ)してしまったのだ。

 尋常じゃない吸引力でカズオちんぽを攻め立てていく。

 

「くおおおお!!! す、吸われるぅ……!!」

「おひッ!?♡お、おおっ!?おまんごがぁあッ!?♡♡♡おまんこが勝手にぃいッ!?♡♡ひッ♡ひぃいいッ!?♡♡♡おまんこが止まらないでずッ♡♡♡んお゛ッ!?♡♡あぁああぁあーーッ!?♡♡♡♡おまんこがッ♡♡私のおまんこがッ♡♡お、おまんこがぁああッ!?♡♡♡♡」

 

 止めようと思っても止まらない。

 メガ進化を遂げたマジカルまんこは勝手にちんぽに食らい付き、蠢き、頬張り続ける。

 一旦抜こうと腰を引いてもすぐに根本までちんぽを吸い戻してしまうのだ。

 

「やっべ!なんだこれ!? 真空パック……いや真空ファックか!? 吸い付いて全然離れねぇ! しかも先っぽ辺りでブルブル震えてウネウネしてくるし! 気持ちいいギミック盛りだくさん過ぎだろ!? 遊園地か!?」

「おまんこッ♡♡私のおまんこがッ♡♡ ま、マスターのおちんちんを凄く吸ってて、うにぇうにぇしててぇ……お゛おおお゛おおッ!?♡♡♡♡ おまんこ制御れきないぃッ♡♡♡♡」

 

 腰を動かさなくても自動でちんぽを楽しませてくれるナナシおまんこ。

 それは双方に信じられない程の快楽を与えた。

 

「んぁあっ♡♡ま、マスターッ♡♡あああッ♡♡マスター♡♡♡」

「ナナシちゃん! くぅ……っ!」

 

 まんこが吸って、ちんぽが吸われて、ウネウネウネウネ……ちんぽが吸われて、まんこが吸って、ジュプジュプジュプ……吸って吸われて吸われて吸って――

 

「あっ!? あああ!! 出る! これもう出る!! 吸い出される!!」

「うあぅんんうッ♡♡♡ イクッ♡ イクイクッイクぅうッ♡♡♡あああッ♡おちんちん膨らんできてッ!?♡♡マスターのおちんち……私も我慢できなッ!?――アッ!?♡」

 

ドッビュゥウーーッ!ドッビュゥウーーッ!

 

「くぬぉおおぉおおおッ!!!」

「ゃやあぁあああッ♡♡♡あううぁッ♡♡あッ!?♡あぁああんん~~ッ♡♡♡あッ♡あつッ♡♡あぅああああぁああーーッ♡♡♡♡」

 

 吸い付きの勢いに身を任せるようにして、ちんぽが大量の精液を吐き出した。

 

「く、くう、ぬぅ!ふほ……!!」

「んぁひいいうう……ッ♡♡♡ んあぁあううッ♡♡ ほひっ♡ ほひっ♡ くぅううんん……ッ♡♡♡♡」

 

 ちんぽとまんこによる強烈な精液の受け渡し。

 二人の腰は何度も何度も跳ね上がり、気持ちいいという感情を伝え合ったのだった。

 

「はぁはぁ……ナナシちゃん、どう? 感情、ちゃんと、コントロール出来るように……なった?」

「はぅ♡ あ……♡ ま、まだまだコントロール出来るようになるまでは……あっ♡ じ、時間がかかりそう……ですぅ……♡♡♡ あふぅぅ……♡♡♡」

 

 女心を理解するのは、時として本人にだって難しいのである。

 

 

 

 

 

 

 お昼。

 ナナシとたくさんセックスをして別れた後、カズオはそろそろ昼食にしようかと街の中をぶらぶら歩き回っていた。

 

「きょ~のお昼は何しよか~♪」

 

 セックスさえしていれば食事を取らなくてもいいカズオであるが、いっぱい出した後は(気持ち的に)お腹が減るのだ。

 なのでテキトーに繁華街エリアをねり歩いていると――

 

「ピュィーーッ!!」

「へ? うおぁあああッ!!?」

 

 突然カズオの体が何者かにグイッと引っ張り上げられたのだった。

 

「な、なにごと!? 何じゃらほい!?」

「落ち着いてください。カズオさん。私です。」

「へぁ? え……ミミロちゃん!?」

「はい。ミミロです。」

 

 首を上に向けてみると、そこにはカズオを足でガッシリと掴みながら空を飛んでいる木菟(ミミズク)の有翼人、ミミロの姿があった。

 

「ミミロです。じゃないよ! 何やってんの!?」

「今日は産卵ショー店の受付のお仕事がお休みだったので、お空の散歩をしていました。そしたらたまたまカズオさんの事を見つけたので、つい連れ去ってしまいました。」

「“つい”で誘拐しないでよ!?」

「すみません。カズオさんがあまりに魅力的でしたので、本能が抑えられなくなりました。」

「本能で飛び掛かるのかあんたは?!」

 

 流石は猛禽類だとカズオは思った。

 落ち着いた雰囲気と読めない表情が特徴的なミミロであるが、種族的には根っからのハンターなのだろう。

 

「ところでカズオさんは何をされていたんです?」

「俺? 俺はねぇ……」

 

 空中に持ち上げられたまま、カズオは自分も今日は休日デーである事をミミロに伝えた。そして今は昼食をどうしようかと考え中だとも。

 カズオの話を聞きながらミミロは首をグリングリンと回している。

 

「ほーほー、そうでしたか。」

「そなのよ。ミミロちゃんどっか良い感じの食堂知らない?」

「そうですね……食堂は案内出来ませんが、うちに来ればタマゴ料理をご馳走出来ますよ。いかがですか?」

「へぁ? タマゴ料理? それは普通に好物だけど……ミミロちゃんが作ってくれるの?」

「はい。実は今朝、いくつか無精卵を産んだんですよ。」

「ガチでミミロちゃんが産んだ(つくった)タマゴ!? いや、てか、それ食べちゃって大丈夫なの!?」

「はい。無精卵なので大丈夫です。ではまいりましょう。」

「うおっあぁ!?」

 

 そうして、そのままカズオは連れ去られるようにしてミミロの家まで運ばれていったのであった。

 

 ……

 

 家に着くと、裸エプロンに身を包んだミミロがカズオの為にちゃちゃっとオムライスを作ってくれた。

 手が翼なのに器用なものである。

 

「どうぞ。」

「あ、ども。いただきます……」

 

 ケチャップで大きく『♥️』が描かれたオムライス。

 見た目は良いが味の方はいかがなものか……とりあえず一口。

 

「あむ。……!!」

「いかがです?」

「美味しい! めちゃくちゃ美味しいよこのオムライス! ふわふわでとろとろだし、すっごく濃厚!」

「それは良かったです。私も頑張って産んだ甲斐がありました。」

「それ言われるとなんか食べづらいんだけど……」

 

 そう言いつつも、カズオはミミロの作ったオムライスを残さずキレイに完食しきったのだった。

 

「ぷはぁ、ごちそーさま。美味しかった。」

「お粗末様です。」

「いやぁ、でも良いのかな? 本人が産んだタマゴを本人の目の前で食べるってのは。」

「産んだ本人が良いと言ってるので無問題でしょう。それに、この街には有翼人の産んだ無精卵を使ったオムライス専門店だってあるんですよ?」

「え゛……そんなのあるんだ……」

「はい。産んだ方の顔写真を見ながら食べるらしいです。」

「闇が深い!!」

 

 ラミアのナルガミ辺りが喜びそうな店である。

 そんな事を考えながら満腹になったお腹をさすっていると、スススっとミミロがカズオのそばにすり寄ってきた。

 

「ところでカズオさん。」

「ん?」

「今日はカズオさんも休日なんですよね?」

「そだよ。休日デー。」

「なるほどなるほど……」

「?」

「ところでカズオさん。」

「はい。」

「休日に男女が家で二人きりだなんて、なんだかムラムラしてきません?」

 

 ポヨンと実ったおっぱいを腕にむにゅりと押し当ててくるミミロ。

 カズオはにやりと笑った。

 

「ん~~。そだね。言われてみたら……ムラムラするかもね?」

「そうですか。ちなみにですが、実は私もムラムラしているんですよ。」

「なるほどなるほど。奇遇ですね。」

「はい。奇遇です。」

 

 茶番である。

 カズオはミミロのおっぱいをむにゅっと揉み、ミミロはカズオのズボンをずり下げた。

 

「あらら、カズオさんのイライラおちんぽ。すっごくパンパンになっちゃってて、なんだか可哀想ですね。」

「可哀想な俺のちんぽ。どこかにこのイライラを慰めてくれる、エッチな総排泄孔(おまんこ)はないものかな~?」

「ほー、それはますます奇遇ですね。ちょうど私の総排泄孔がエッチな事になっちゃってるんですよ。」

「奇遇ですね。」

「奇遇ですよ。」

 

 お互いにヒドイ棒読みであった。

 二人はそのまま腰の位置をクイクイと調整し、ちんぽの先っぽが穴の入り口に食い込むように動かすと、そのまま――

 

 ズブブゥゥウゥ……ッ♡♡

 

「くぅ……!」

「お、ほぉおおううッ♡♡♡」

 

 ムラムラちんぽとムラムラ総排泄孔(まんこ)をグッチュリと結合させたのだった。

 

「ほ、おぉおぉ……ッ♡ ひ、久しぶりの、カズオさんのぉ♡ お、おちんぽです♡♡ 相変わらず太くて硬くて……んぅぅっ♡」

「くぅう! 相変わらずの肉厚おまんこだ……! 気持ちいい……!」

 

 二人してほぅ……とため息をつく。

 気持ちよさからくる幸せのため息だ。

 

「前エッチした時は色々と慌ただしかったですけど、今日はまわりの目を気にせず楽しめますね♡」

「そだね。」

 

 そのままヌチュヌチュと腰を揺すり始める。

 

「ほっ♡おっ♡ほぉッ♡気持ちいっ♡♡ やっぱりカズオさんとのエッチが一番、おおほぉッ♡ おおッ♡♡♡ おほぉおッ♡♡♡」

「くぅっ、ちんぽがむにゅむにゅ押し出される……!」

 

 異物を追い出そうとグネグネ蠢く肉穴を、無理矢理ちんぽでこじ開けていく。

 

「んぉっ♡ ほっ♡ も、もっと押し込んでください♡ おちんぽ私の中に、もっとグイッとぉ……♡♡」

「こうか……なっ!」

「ほぉおおおんんんっ♡♡♡」

 

 有翼人は基本的に感度が物凄く高い種族である。

 フクロウタイプの有翼人であるミミロも、表情こそあまり変わらないもののめちゃくちゃ感じやすいのだ。

 

「ほぉっ♡おっ♡ほほぉっ♡♡ きもちぃぃ♡♡♡ですッ♡♡♡ おッ♡おおほぉおっ♡♡♡」

「俺も気持ちいいよ。んくっ」

「おお♡♡♡ おぅうぅ……ッ♡♡ ほっ♡ほっ♡」

「…………ん~……えっと、どこら辺だっけかな?」

「? ど、どうかされました?」

 

 ふとカズオの腰の動きが止まった。かと思えば、何かを探すようにしてくねり始める。ぬちゅ、ぬちゅ……

 

「おおおっ!?♡♡」

「確か……この奥だったような……」

「?? ほっ!?♡♡」

 

 ちんぽを奥まで突っ込んだ状態のまま、カズオはさらにちんぽをググッと押し込んでいく。そうして奥の奥にある、小さな穴の扉をこじ開けていくと――

 

「ほぉおおおッ!?♡♡♡ そ、そ、その奥はッ♡♡ おおおおッ♡♡♡ か、カズオさんのおちんぽがぁッ♡♡ 輸卵管の所にまで……は、入ってきてますぅ……おッ♡ おほッ!?♡ おおおッ!?♡♡♡ そ、そ、そこホジホジらめ……ッ♡♡♡♡」

 

 グッポンッ♡

 

「ほお゛ッ!?!!?♡♡♡♡」

 

 そうしてカズオちんぽは、前にエッチした時に偶然ハマり込んだミミロの総排泄孔の奥の奥の奥にある凹み部分を、再発見したのだった。

 

「くぉ……!! この引っ掛かり! やっぱりあったぜ! ミミロちゃんの中にある窪みぃ! 見つけたぁ!」

「くほぉお……ッ♡♡♡♡ み、み、見つかっちゃいました……♡♡♡ わ、私の弱点♡ タマゴ孕んじゃうところぉ……♡♡♡」

 

 卵管内にある凹み部分に、カズオのちん先の膨らみ部分が、面白いくらいにミッチリとハマり込む。その状態で腰を揺すると信じられないくらいに気持ち良かった。

 

「おほぉッ!?♡♡ほぉおおぉおッ?!♡♡♡♡そ、そこッ♡♡おほぉおッ♡♡そごぎもぢッッ♡♡♡おおおおッ!?♡♡♡♡」

「くうぅ!引っ掛りが!」

「ほぉおおんんぅッ♡♡♡気持ちいいです……ぅッ♡♡」

「亀頭のでっぱりが、ここで上手いこと噛み合うんだよな。く……!」

「ほぉんッ!?♡♡ こ、これはもう運命ですね♡♡ お、ほ♡ 私の総排泄孔は♡ か、カズオさんのおちんぽに、ハメハメされる為にあったみたいです♡ おほぅうぅ♡♡♡」

「なかなかちんぽに来る事言うじゃないの。」

 

 カズオのちんぽがバッキバキに興奮し、先走りの汁がビュクビュクと溢れ出す。それをミミロの卵管はジュルルと吸い上げる。

 

「くううう!気持ちいい!!カリ首揉まれるぅ!!」

「んほぉッ♡おッ♡おおおッ♡♡♡タマゴのところぉッ♡♡ほぉおおおんんッ♡♡♡♡」

 

 いきり勃った肉の棒がグワンと唸りをあげ、とろとろの肉の穴がキュウゥ~ッと窄まる。

 ギュムッ♡ギュムッ♡ギュムムムムゥ~ッ♡♡♡

 

「ぬぅうう!! あッ! これもう……無理……ッ!!」

「んんんん……ッ♡♡♡ ほぉおおおおッ♡♡♡♡ わ、私も我慢できなッ♡♡ イッ♡ イキますッ♡♡ タマゴの所がッ♡♡♡ 気持ちよすぎてッ♡♡イッッ♡♡イッ♡イィッ…ッ♡♡」

「おおおお!!俺ももう出る!!ぬ……おりゃああああーーッ!!」

「おッ!?♡♡♡イグゥッ♡♡ほぉおおおおおおおおおーー~~ッ♡♡♡♡♡」

 

ビュグルルルゥーッ!ビュグルルルゥーッ!

 

 ほんの数時間前まで、無精卵が詰まっていたミミロの赤ちゃん部屋に、カズオの子種がドクドクと大量に詰め込まれていく。

 

「ふはぁぁ……!! ここに精子出すの、気持ちよぉ……!!」

「ピュイィ~~……♡♡♡♡♡ わ、私も……♡♡ 気持ちいいです……♡♡ ふぅふぅ……♡ こんなにいっぱい出されたら……カズオさんとの有精卵……欲しくなっちゃいます……♡♡

 

 ちなみに、この家では避妊の魔法陣が敷かれていたので、ミミロが有精卵を孕んでしまう事はなかった。

 

 

 

 

 

 

 夕方。

 ミミロとのセックスを終えたカズオが次に向かったのは、イメージプレイサキュバス店《おかしらのアジト》だった。例により無料クーポン券を貰っていたのだ。

 

「ホシェットちゃん。来たよー。」

「あ、カズオさん。お待ちしておりました。」

 

 店の中に入ると、小さな背丈とくるんと巻いたアホ毛が特徴的なサキュ嬢、ハーフリングのホシェットがトテトテ~っと走ってカズオの事を出迎えてくれた。

 見た目は子供であるが、実はしっかりと成人している合法ロリ種族。

 

「また来てくれて嬉しいです♪ では、前にも言っていた通り、今回はカズオさんの好きなシチュエーションでのイメージプレイをさせていただきますね。」

 

 個室で二人きりになると、ホシェットはニッコリと笑みを浮かべて自身の無い胸(つるぺた)をポンと叩いた。

 母性と幼さを両立させた朗らかスマイルである。

 

「……ふーむ、俺の好きなシチュエーション……か……」

「はい。メイド、ナース、人妻、教師、奴隷にSM……なんだって大丈夫です。どんな女の子だってバッチリ演じてみせますよ!」

 

 前回はカズオとのエッチがあまりに気持ちよすぎたせいで途中で演技が崩れてしまったホシェットであるが、今回こそは最後まで演じてみせると張り切っている。

 

「それでカズオさんが一番興奮するのは、一体どんなシチュエーションなんですか?」

「そだな……俺の一番興奮するシチュと言ったら……やっぱり子作りエッチかな!」

「こづくッ!?♡♡♡ ………っ♡ そ、そうですか……!!!」

 

 子作りと聞いて、思わずカズオに孕ませられるシチュエーションを想像してしまったホシェット。

 想像だけで軽イキしてしまったが、プロ根性でなんとか振りきった。

 

「……こほんっ。で、では、(残念ながら)避妊魔法陣があるので、本当の子作りエッチは出来ませんが、イメージプレイとしては大丈夫です。えっと……では、私達は夫婦同士で、今から赤ちゃんを作るといったシチュエーションでエッチするのはどうでしょうか?」

 

 頬をポッと赤く染めながらエッチ内容を提案してくるホシェット。

 しかしカズオはそれに対してう~んと首を捻った。

 

「子作りシチュは確かに魅力的だけど……夫婦かぁ……」

「………。私が奥さんでは嫌ですか?」

「あ、ごめん。嫌じゃないんだけど……その、何て言うか……ホシェットちゃんの見た目だと、妻ってよりもむしろ“娘”って感じがしちゃうんだよね……たはは……」

「むぅ……」

 

 ホシェットの身長は133センチ。人間でいうと9~10才くらいだ。ハーフリングとしては普通なのだが、他種族から見たらどうしても子供にしか見えない。

 

「……分かりました。では、今から私はカズオさんの“娘”になりきります。」

「は? ムスメ? 俺の?!」

「はい。それでカズオさんには、自分の娘との子作りエッチというシチュエーションを楽しんで貰おうかと思います!」

「自分の娘との子作りエッチっ!?」

 

 なんだその背徳感たっぷりなシチュエーションは。

 結婚もまだなのに、自分の娘との近親相姦エッチを先にイメージプレイで体験してしまうのか。

 カズオは混乱している。

 

「それでは始めますね。……こほんっ。

「………」

「えへへ♡ パパ~♡ カズオパパ♡ 大好き~♡」

「!?!!?」

 

 瞬間、ホシェットの身に纏う雰囲気が変わった。高い声、あどけない表情、そして無垢な瞳……

 幼い子供を完璧に再現している。

 そのあまりの演技力の高さにカズオは一瞬、本当に自分の娘が目の前に現れたのかと錯覚してしまったほどだ。

 

「さ、流石はホシェットちゃん。演技力が神がかってる……ええっと、お、俺はどうすれば?」

「カズオさんは私の事をパパ目線で甘やかしてみてください。」

「パパ目線!? そんな事言われても……! わ、分からない……」

「じゃあ私から甘えにいきますね。えへへぇ♡ パパ~♡」

「うおうぅっ!?」

 

 甘えた声を出しながら、正面からギュ~ッと抱き付いてきたホシェット。

 

「カズオパパしゅき~♡」

「おおぅ……えっと、わ、我が娘よ。俺も好きだぞ~?」

「えへへ~♡ やったぁ♡ じゃあホシェット、パパとちゅーするぅ♡♡」

「え!?」

「んふふぅ~♪ ちゅぅぅ~~♡♡♡」

「むぐっ!?」

「んっ♡ぢゅるるるるぅぅ~っ♡♡んちゅ♡れるぅっ♡♡」

「んんぐッむぅ!?」

 

 カズオの頬に手を這わせ、そのままねっとりと唇を押し付けて舌を絡ませてきたホシェット。かなり大人なキスだが、しかしその唇の動きはまるで、おしゃぶりをしゃぶる赤ちゃんのようでもあった。

 

「はぁうぅ♡♡ パパぁ……♡♡ ん~♡ぢゅるるるるぅぅ~♡♡♡ はぁはぁ……♡ しゅきぃ♡ ちゅっ♡んちゅぅう~♡♡」

「んぢゅぅ、うむぅっ……! ぷは……! し、舌使いがエロ過ぎる……! こんないやらしい舌使いをする娘がどこにいるんだ!」

「えへへっ♡ だってチートインキュバス(パパ)の娘だもん♡」

 

 太股をスリスリと擦り合わせながら、その小さなおててでカズオのデカちんぽをギュッと握ってきたホシェット。

 ムギュウッ♡

 

「んおぅっ!!」

「ふふっ♡ ねぇねぇパパ。」

「な、なんだ……?」

「こぉこ♡ こんなにおおきくふくらんでるのは……いったいなんでなのぉ?」

「うお……ぉあ……!? そこ……! 擦ったら……!」

「ねぇ~♡ ねぇ~♡ なんで? なんでおおきくなってるの?」

「ああああああッ!!?」

 

 カズオの勃起ちんぽの頭をスリスリと優しく撫でてくるホシェット。

 ちんぽの先っぽに指がプチュっとくっついて、それをそのまま引き上げると、ツツ~っと透明な糸が持ち上がった。ホシェットはパンツを脱ぎ捨てると、その糸を自身のおまんこへとペチョっと繋げたのだった。

 

「えへ♡ パパとわたしのここ♡ うんめいのいとでつながっちゃったね♡」

「ど、どこでそんなエロい事覚えたんだ!?」

「それはもちろん……パパとのえっちでだよ♡」

「ッ!!」

 

 カズオのちんぽの位置を調節して、お尻をぷりっと持ち上げるホシェット。

 つるつるのワレメがパンパンに膨らんだチン先にグチュリと押し当てられる。

 

「あんっ♡ ねぇ、パパぁ……♡」

「な、何かな!?」

「ホシェットね……パパとのあかちゃんが……ほしいんだ♡」

「!!!!」

「わたしたちおやこだけど……でももうがまんできないのっ♡ だからおねがいパパ♡ わたしのこと……はらませて♡」

 

 ホシェットのその一言で、カズオの理性は、プチンと、千切れてしまった。

 

「おおおおおおおーーッ!!」

「きゃあっ♡♡」

 

 力一杯ホシェットのもちもちヒップを鷲掴み、引き寄せて、そのまま一気にフル勃起ペニスをワレメの中へと押し込んだ。

 

 ヌッブブブゥウゥ~~♡♡♡

 

「んッ♡♡ゃああああッ♡♡♡ぱ、パパのおちんちッ♡♡♡きたァ~~♡♡♡♡」

「ふおぉお……っ!! あ、愛する娘のまんこの中に、とうとう挿入しちまったぁ……!!」

 

 娘の膣の中でメリメリと膨らんでいってるパパちんぽ。

 

「ああぅうッ!?♡♡はぁんうっ♡ ぱ、パパぁ♡ おちんちんおっきいよぉ……んやぁあぁんッ!?♡♡♡うぁううっ!?♡♡♡」

「はぁはぁ!! 実の娘のまんこの中ァ!! きんもちええーー!!!」

「あぁあああんんッ!?♡♡♡ パパぁー♡♡ い、いきなりはげしッ♡♡ ふにゃッ!?♡♡ひゃあうぅう~~ッ!?♡♡♡」

 

 ズムンッと娘の最奥を捉えるパパちんぽ。そのままグリグリと押し上げまくる。

 

「いやぁあんッ♡♡パパ♡♡そ、そこはぁあ……ッ♡♡♡」

「そこは? なんなんだ! 言ってみなさい!!」

「そ、そこはぁ……んぅんっ♡♡ あ……あかちゃんをぉ……つ、つくるおへやです……♡」

「くくく、ホシェットは一体誰との赤ちゃんを作りたいんだ!?」

「ああんッ♡♡♡パパぁッ♡♡ホシェットはぁ♡パパとのあかちゃんをぉ♡♡つ、つくりたいのぉ~~ッ♡♡♡」

 

 ホシェットの子宮口が、まるで父親に甘えるかのような動きでカズオの亀頭にすがり付く。ぷちゅ~♡ぷちゅ~♡と吸い付きながら、大好きなパパとの子供を孕もうとしているのだ。

 

(あっ♡ らめっ♡ か、カズオさんが本気過ぎて♡ 本当にこれっ♡ 私の体が、本気で赤ちゃん孕もうとしちゃってる!?♡♡)

 

 避妊魔法陣があるので、妊娠しない事は分かっているのだが、性器同士で繋がり合い、盛りあったオスとメスの体はそんな事は知ったこっちゃないと昂り続ける。

 

「ふにぃぃッ!?♡♡♡ぎもぢぃぃぃ♡♡♡ぱ、パパ……♡♡ ちょっとゆるめて……このままじゃ、わたし……」

「誰が緩めるものかぁ!!」

「きゃあぁあ!?♡♡」

 

 ホシェットのロリボディにガバァッと覆い被さってきたカズオ。小さな体のホシェットではそれから抜け出す事は絶対に出来ないだろう。

 

「つ、つかまっちゃったぁ!?♡♡♡これじゃあにげられないよぉ~♡♡」

「くぅう! は、ら、ま、せ、て、や、る……!!!」

「~~~~ッ♡♡♡♡♡ んぁあうッ!?♡♡ パ、パパのおちんちんがぁ♡♡おっきく♡かたく♡♡ふとくなってきて……♡♡んあッ♡んぁんんんぅぅ~~ッ♡♡♡♡」

 

 キツキツまんこの中で、ぶくぶくと膨らんでいくビッグちんぽ。

 そのまま腰を動かしてギチギチまんこを中から引きずり回す。

 

「ひゃあああああッ!?♡♡♡♡ は、はげちぃッ♡♡ パパッ♡♡ はげちぃよぉ♡ あ、やぁあッ♡♡♡」

「ぬ、ぎぃ……! 娘のまんこ、気持ちよすぎ……!」

「はぁうんんッ♡♡ んひぅッ♡♡ パパのおひんひんがぁ♡ おぐぅッ♡♡ しきゅうついてきてッ♡♡ んにぃいいいッ♡♡♡ あっ♡ らめっ♡ きもちいいッ♡♡」

 

 ロリフェイスに似合わないとろとろの発情顔を浮かべながら、突かれる毎にキュウンッ♡キュウンッ♡と深イキを繰り返してしまうホシェットまんこ。

 

「ふぐぅうう♡♡♡ ぱ、ぱぱぁぁ……♡♡♡ ほ、ホシェットは……♡♡ パパのぉ……♡♡ あ、あかちゃんがぁ……♡♡ ほ、ほちぃですぅ……♡♡♡」

 

 辛うじてパパ呼びは残っているものの、もはやホシェットの頭に演技の文字は残っていなかった。

 演技ではなく、本気でカズオの赤ちゃんを孕みにかかっている。

 

「ぬうぅ! 俺の娘の癖にぃ……!! そんなに俺の赤ちゃんを孕みたいのかぁ……!!」

「あっ♡ああっ♡♡あかちゃんッ♡♡ほちぃッ♡♡♡はらみたいッ♡♡♡ ホシェットッ♡♡ ママにッ♡♡ ママになりたいのぉッ♡♡♡」

 

 ギュチチチィ~ッと膣壁が猛烈に強く引き締まり、鈴口と子宮の口が押し合わさる。そのままお互いの性器が、ドクンと跳ね上がった。

 

「ああああぁああッ♡♡♡ イグぅうッ♡♡ イッでるのにイグぅうううッ!?♡♡♡♡ ん゛あ゛あ゛ッ!?♡♡♡ ご、ごれもう我慢れきな゛ぁッ♡♡♡♡」

「ぬぐぅう!俺も!もう出すぞ!!」

「出ひてッ♡♡ だひてくだしゃひッ♡♡♡ わ、わ、わだじをぉ……♡♡♡ わだじをママにじでぇええーーッ♡♡♡♡♡」

「おっしゃあ!!娘からッ!ママになれぇーー!!」

 

ドビュグゥウウーーッ!!ドビュグゥウウーーッ!!

 

「お゛お゛お゛お゛お゛ーーッ♡♡♡♡ あ゛ぁあ゛ぁあああーーッ♡♡♡♡♡」

「く!くぅうぅーー……ッ!!」

 

 互いに孕み、孕ませようとする本気の中出しセックス。

 避妊魔法が切れたら一発で妊娠してしまうであろう生殖本能たっぷりの交わりに、二人は心から満足しきるのだった。

 

「はぁはぁ……気持ち良かった……」

「うくっ♡ ふぅふぅ……♡♡ す、すみませんカズオしゃん……♡ き、気持ちよすぎて最後……え、演技がまた、く、崩れちゃいましたぁ……♡」

「ううん。全然大丈夫だよ。イッてるホシェットちゃん素でめちゃくちゃ可愛かったし。」

「ッ♡ あ、ありがとうございます♡ へへ♡ カズオさんも、かっこいい射精をありがとうございます♡」

 

 ちんぽとまんこで繋がった状態のまま、ホシェットはカズオの頭にググッと頑張って手を伸ばしてきた。

 そしてそのまま優しく撫でてくる。

 

「よく頑張ってピュッピュ出来ましたね♡ カズオさん♡ えらいですよ♡ ふふ♡」

 

 なんだこのバブみあるロリは。

 今回は『娘』設定だったが、次にする時は本当に『お嫁さん』設定でもいいかもしれない。そう思うカズオなのであった。

 

 

 

 

 

 

 それから色んなお店でセックスして回っていたカズオだったが、気がつけばもうすっかり夜も更けてしまっていた。

 

「そろそろ帰るか。」

 

 という訳で、カズオは普段からよく宿泊場所として利用している、純正サキュバス専門店《サキュバスタワー》へと向かっていったのだった。

 

「ただいま~。」

「「「「「「お帰りなさいませ。カズオ陛下♡♡ お勤めご苦労様です♡♡」」」」」」」

 

 塔の中に入ると、カズオを取り囲むように大量の魔法陣が浮かび上がり、そこからカズオの帰還を感知したサキュバス達が次々に飛び出してきた。

 おっぱいもおまんこも丸出し状態で、自分達の王の帰還を最大級のエロスを以ってお出迎えするのだ。

 

「お勤めご苦労様って……今日は休日デーだから、俺、一日中セックスしまくってただけだよ?」

「うふふ♡ 立派なお勤めじゃないですか♡」

「今日もまた女の子をたくさん気持ちよくしてきたんですね♡」

「流石はカズオ陛下です♡」

「ご立派です♡」

「おちんぽ様もお疲れでしょう♡」

「だから私達のおまんこの中でぇ♡」

「ごゆっくりとお休みください♡」

 

 さあどのおまんこでもお好きにお使いくださいと、この場にいる全員がくぱぁっとまんこを開いて尻を向けてきた。

 相変わらずエロくない時間が一秒も無い塔である。

 我慢出来なくなったカズオは、とりあえず目の前にあったおまんこへとちんぽを突っ込んだのだった。

 

「ただいまんこぉ~!」

「あふぅぅんッ♡♡♡ お、おかえりちんぽぉッ♡♡♡」

 

 まだ塔の入り口、エントランスホールなのに先走ってハメてしまったカズオ。

 そしてそのまま流れるように中出し。

 

 ドッビュルルルルゥッ!!ドビュルルルルゥッ!!

 

「ひやぁあああんッ♡♡♡ さっそくの子宮へのお射精♡♡ ありがとうございますぅうッ♡♡♡♡」

 

 遠慮のない種付け射精に、精液を注いで貰えたサキュバスはまんこをギュ~ッ♡っと締め付けて心からの感謝を口にした。

 

「あへ♡ えへ♡ あんっ♡ ま、まだまだ出てる……♡♡♡ 陛下のおちんぽ♡ 流石……♡」

「てか誘われるがままにハメちゃったけど、ここってまだエントランスホールじゃん! ちょい部屋まで移動しようぜ!」

「「「「「「かしこまりましたぁ♡♡」」」」」」」

 

 とりあえずでセックスしてしまったが、このままでは他のお客の迷惑になってしまうかもなので、そのままカズオとサキュバス達は、魔法陣の中へと入っていき、地下一階にある、カズオ専用のヤリ部屋まで移動したのだった。

 

 ……

 

 そうして場所はカズオ専用ドスケベルーム。

 広く、高く、きらびやか。誰がどう見ても豪華絢爛なその部屋の中で、カズオは何十人ものサキュバス達と共に巨大ベッドの上にいた。

 

「ふは~……やっぱここってめちゃくちゃ居心地良いわ~……」

「ふふ♡ そう思われるのでしたら、ここに永住していただいてもいいのですよ♡」

 

 ベッドに腰をかけながら、カズオは極上の女体の群れに囲まれている。右のサキュバスがカズオの右手におっぱいを揉ませ、左のサキュバスがカズオの左手におっぱいを揉ませている。

 さらには顔にも、お腹にも、腕にも、足にも、ちんぽにも、おっぱいが押し付けられており、全身が余すことなくおっぱいまみれだ。

 

「カズオ陛下♡ 今日は陛下専用のムニュムニュおっぱいデーですよ♡ ちなみに今さっき決めました♡」

「たくさんのおっぱいでカズオ陛下のお体をマッサージさせていただく日です♡」

「カズオ陛下はどんなおっぱいがお好きですか?」

「無乳に普乳に超爆乳♡」

「お椀型にロケット型に釣り鐘型♡」

「小さな乳首に広い乳輪♡」 

「陥没乳首に長乳首♡」

「色んなおっぱいがございますので……♡」

「どうぞご堪能ください♡」

 

 堕落真っ逆さまの柔肉地獄。多種多様のおっぱいがカズオに襲いかかる。

 一人で味わうにはあまりにも贅沢過ぎるおっぱい祭り。

 

「ほぁ~、柔らかくて気持ちいい……どんな極上のクッションでも、おっぱいのこの気持ちよさには勝てんね。」

 

 もにゅん♡もにゃん♡ぷにゅ~♡たぷん♡もにゅもにゅ~♡どたぷんっ♡

 

 両手でおっぱいをもみもみしながら、頭をおっぱいで挟まれてそのまま乳の匂いをスゥ~っと嗅ぐ。時おり乳首をちゅぱちゅぱと吸いながら、足の指でも器用に乳首を弄くり回していく。

 ちんぽも乳の谷間の中でびくびくと気持ち良さそうにしていた。

 

「あぁん♡ 私、久しぶりにカズオ陛下のお体と魔力に触れている気がしますぅ♡」

「カズオ陛下♡ 私のおっぱい♡ もっと♡お好きに揉んでください♡ 使ってください♡」

「んぅ♡ 陛下の体におっぱいを擦り付けてるだけで……き、気持ちいい……っ♡」

「はぁはぁ……♡ おっぱいの中でカズオ陛下のおちんぽが暴れてますぅ……♡♡」

 

 おっぱいにまみれているカズオは勿論気持ちいいが、そんなカズオに触れてるサキュバス達だって、実はそれだけで気持ちいいのだ。

 

「ふー!ふー!ふー!」

「「「「「「はぁ♡はぁ♡はぁ♡」」」」」」

 

 カズオが発する媚薬魔力。サキュバス達が発する媚薬魔力。お互いの魔力が呼応して、お互いに無限に興奮していってしまう。

 広い部屋の中が媚薬魔力でいっぱいに満たされ、この瞬間、カズオルームは世界で一番エロい空間と化してしまっていた。

 常人ならこの部屋の空気を吸い込んだだけでイッてしまうだろう。

 

「おおお……! パイズリ気持ちいい……! も、もう出そう……!」

 

 そんなエロエロ空間で柔らかおっぱいにちんぽを挟み込まれ続けたカズオ。

 ムニュッ♡ムニュッ♡ムニュゥウ~ッ♡♡♡

 気持ちいいのが我慢出来なくなってしまい、そのまま――

 

「んっ♡ あっ♡ ああんっ♡ おちんぽが♡ 膨らんできて……♡♡」

「ふぁっ♡ カズオ陛下のおちんぽがっ♡♡ あっ♡ あっ♡」

「私にも見せてっ♡ 陛下のおちんぽ♡♡ ああっ♡ これもう出る時の……ッ♡♡♡」

 

ドビュッグゥウウッ!!ビュルルルルゥウッ!!

 

「「「「「「きゃーーっ♡♡♡」」」」」」

 

 もちもちおっぱいにギュウッと締め付けられ、カズオちんぽはまるで火山のような大噴火を遂げた。

 ドッロドロの精液がサキュバス達の裸体へとドバドバ振り掛けられていく。

 

「あっつ♡ はぁん♡ カズオ陛下のザーメンシャワー♡♡」

「す、凄いです♡ 流石はカズオ陛下♡」

「こんな射精、陛下にしか出来ませんわ♡♡♡」

「ん、ずじゅるるるるぅ……♡♡ はふぅ♡ 美味しい♡♡♡」

「たまんないよぉ♡♡ 陛下のお精子さまぁ♡♡♡」

 

 カズオの濃厚精液を受けて幸せそうに蕩けているサキュバス達。

 そして勿論カズオも幸せそうに蕩けている。

 

「はぁはぁ……サキュバスパイズリ……マジできもちえがったぁ……」

 

 精液をビュルルッと吐き出し終えると、カズオちんぽは胸の谷間からぷるんっと解放された。しかし、未だにビンビンのままである。

 まるで次の精液を早く吐き出させろといきり立って喚いているかのようだった。そしてそんなワガママちんぽを放っておくほど、サキュバスとは無能な生き物ではない。

 

「あっ♡ も、申し訳ありませんカズオ陛下♡ すぐにおまんこさせていただきますっ♡」

 

 おっぱいで出したら次はまんこ。ちんぽがまんこを欲しがってるのに気が付いたサキュバスは、ノータイムでまんこを振り下ろしてきたのだった。

 ズッチュチュゥ~~ンッ♡♡♡♡

 

「くおお……っ!! サキュバスまんこぉ!」

「たとえ数秒と言えど、おちんぽ様に寂しい想いをさせてしまいました♡ ごめんなさいっ♡ そ、その分たっぷりとおまんこ奉仕しますので、どうかいっぱい気持ちよくなってください♡♡ カズオ陛下♡♡♡」

 

 おっぱいにまみれたまま、ちんぽだけはまんこの中に挿入させられたカズオ。

 

「ぬふぁ~! 極楽じゃ~!」

「はぐッ♡ふにぃいぃぃいいッ♡♡♡ へ、陛下っ♡♡ あぁん♡ カズオ陛下ぁ~♡♡♡♡」

 

 全身でおっぱいを堪能したまま、ズコバコとセックスを始める。

 

「はぁあん♡♡や、やっぱり陛下のちんぽォ♡♡♡き、気持ちよすぎですぅッ♡♡♡お、おまんご幸せッ♡♡♡幸せぇええーーッ♡♡♡♡」

 

 カズオが何もしなくても、カズオに跨がったサキュバスが延々と腰を振り続けてくれる。

 この世の最高峰。エロ特化種族による本気の腰振りだ。気持ちよくない訳がない。

 

「あぁん♡気持ち良さそうにしている陛下♡可愛い♡♡」

「もっともっと気持ちよくなってください♡♡♡」

「私達の体にエッチじゃない部分なんて無いですからっ♡♡」

「全部全部味わって♡最高にエッチになりましょう♡♡」

 

 全身におっぱいが這い回り、時おり全身にキスをされ、汗やら精液やらマン汁やらで体中をベトベトにしたまま、カズオはまんこの中で、ちんぽをビグンッと跳ね上げさせた。

 

「んんんん!!出る!出る出る出る!!」

「あぁああんんッ♡♡♡出してくださいッ♡♡お好きな時にッ♡♡お好きな所にッ♡♡お好きなだけッ♡♡♡」

「くうう! お好きな所だと……? 勿論中出しだぁあーーッ!!!」

 

 カズオはグイッと腰を突き出し、サキュバスはググッと腰を落とし込んだ。

 チン先が子宮口をメリメリと開いていき、そして――

 

「んッッッ!!!!」

「ッーーーー~~~~♡♡♡♡♡♡」

 

ドグゥウッ!ドビュドビュ!ドビュゥウゥウーーッ!!

 

 最高に気持ちいい、射精をしたのだった。

 

「おおお~~!!きんもちええぇ……!!」

「あ゛ああ゛ああッ♡♡♡カズ……オ陛下のがぁ゛……ッ♡♡♡♡いっぱい子宮のながに流れ込んでぎでぇえ♡♡♡し、しあわぜぇえぇええ……ッ♡♡♡♡♡」

 

 さっきのパイズリ射精での大噴火を超えるほどの大爆発が、子宮の中で巻き起こる。

 

「ん゛ぉおおうぅぅぅッ♡♡♡♡」

 

 何度も何度も子宮の中で跳ね上がり精液を吐き出し続けたカズオちんぽ。サキュバス子宮はそれを一滴たりとも逃したくないのか、精液をたぷんたぷんに溜め込み続ける。

 やがてもう本当に一滴も入らないほど子宮が精液で満たされると、ようやくちんぽがまんこから引き抜かれたのだった。

 

 ズジュポンッ♡

 

「あっへぇ……うへへぇぇ……♡♡♡♡」

「ふぅ~! 出した出した。」

 

 精液の詰め込まれ過ぎでまるで妊婦のようなお腹になってしまったサキュバスを、他のサキュバス達が羨ましそうに見ている。

 

「くくく、心配しなくても、今から全員、もう嫌ってほど中出ししてやるかんな!!」

「「「「「「ありがとうございます♡♡♡ カズオ陛下♡♡♡♡」」」」」」

 

 そうしてカズオは、一晩中サキュバス達とセックスし続けたのだった。

 

 

 

 

 




後編はまだ全然書けていないので、続きが上がるのはまだ先になりそうです。

なので後編が上がるまで、温かいコメントや評価で応援してくれると、僕のやる気に繋がりマッスル。


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カズオの祝日(後編)

やっとこさ後編あげられた……
待っていてくれた人はお待たせしました。

アニメで放送してた分まで書いたら完結する予定だったので、たぶん次話で完結すると思います。

とりあえず、今後については後書きにて。


 休日デーになるとスケベ店にばかりに遊びに行ってるイメージのあるカズオだが、時にはスケベじゃない店にも出掛けたりする。

 

「たまには俺も真面目に勉強しないとな。」

 

 場所は中央街にある大きめの図書館。

 そこでカズオは、『誰にでも分かる魔導入門書』という本を読んでいた。

 

「……えっと……魔法を上手くコントロールするには……うん……うん……うん……???」

 

 チートインキュバスという全属性魔法が扱える種族に転生したカズオではあるが、前世が魔法の存在しない世界出身であったため、カズオには魔法の“知識”というものがまるでなかった。

 なのでたま~にだが、カズオはこうして休日デーを利用して、魔法の勉強をしに図書館へとやって来る事があるのだった。

 

「体内の魔力の循環がなんたらかんたらで……魔法陣の構築がうんたらかんたら…………はぁ?」

 

 残念ながら、勉強の進歩の程はあまり芳しくなかったが……

 

「うん。ワケ ワカ ラン。誰にでも分かるって言っておきながら難し過ぎるだろこれ……専門用語多すぎ。」

 

 書かれていた内容がイマイチ理解出来ず、ため息をつきながら読んでいた本を棚へと戻す。

 もう少し分かりやすい本は無いのかな~と、そんな事を考えながら魔導書エリアを散策していると――

 

 ぽよぉ~んっ♡

 

「うお――――………ッ!?!?!?」

 

 カズオが覗き込んだ本棚から、突然おっぱいが生えてきたのだった。

 

「!!?? ……は? 何これ!? なんでこんな所におっぱいが?」

 

 唐突なおっぱいとのエンカウントに、思わず大声を出しかけてしまったカズオ。慌てて口を押さえる。図書館ではお静かにだ。

 

「……う、ううむぅ……? アダルトグッズ? いや、どう見ても本物のおっぱい……だよなぁ?」

 

 たぶんGカップは越えている、そんな素敵でたわわなおっぱいが本棚から飛び出していた。なんともシュールな光景である。

 辺りを見渡して見るが、近くには誰もいない。カズオとおっぱいの二人きり(?)だ。

 

「うーん……」

 

 よく分からないが、目の前におっぱいがあるのに手を出さないというのは男としてあり得ない。なので感触でも確かめてみようかなと本棚おっぱいに手を伸ばしてみた。しかし……

 

「おろ?」

 

 それはまるで、立体映像だったかのようにカズオの手をすり抜けたのだった。

 

「あ、あれ? 何で触れないの?」

 

 スカッ、スカッ。両手が何度もおっぱいをすり抜ける。

 本棚おっぱいはそんなカズオを嘲笑うかのようにぷるぷると揺れていた。

 

「ぐぬぬ……おっぱいの癖に……! こうなったら俺の本気を見せてやる。武装色の覇気!!」

 

 たとえ実体が無い物でも、それがエロい物であるならば、本気を出せば触る事が出来るのがチートインキュバスのカズオである。

 という訳で、本気を出したカズオは、見事本棚おっぱいを捉える事に成功したのだった。

 

 ぐにゅんっ♡

 

「ひやぁんッ♡♡」

「なにっ!? おっぱいが喋った!?」

「おっぱいじゃないですよぉー……♡」

「へ……?」

 

 掴んだおっぱいを引っ張ってみると、本棚の中からオバケ……というか、前にアンデッド店で抱いた幽霊サキュ嬢のレイコが、ぬぅ~っと姿を現したのだった。

 

「どぁ!? れ、レイコちゃん!?」

「見つかっちゃった♡」

「見つかっちゃったじゃないよ!」

 

 本棚から生えていたおっぱいは、どうやらレイコのおっぱいだったらしい。

 幽霊は物体をすり抜ける事が出来るので、本棚の中に隠れて、中からおっぱいだけを外に出していたのだ。

 

「いや、待って待って、レイコちゃん、何故にこんな所でおっぱい出してんのさ!?」

「ん……♡ ちょっと人肌恋しくなっちゃって……それでカズオくんに会いにここまで来ちゃったんですよぉ。ほらぁ、私に触れる事が出来るのって、カズオくんくらいですからぁ……」

「……だからって、本棚からおっぱい出して待ちぶせするのはどうかと思うんですが……」

「そんな待ち伏せおっぱいに、躊躇なく掴み掛かかっちゃうカズオくんもどうかと思うんですが~……んぅ♡ うふふっ♡」

 

 くすりといらやしい笑みを浮かべるレイコ。そのままカズオの両手に自身の爆乳をむにゅむにゅと押し付けてきた。

 

「え? ちょちょちょ!? レイコちゃん!?」

「ん、あんっ♡ 温かい……♡ やっぱり人に触ってもらえるって素敵ぃ……♡」

「いやいやいや! 待って!待って! レイコちゃんストォプ! ここ公共施設! エッチな事しちゃダメな場所だから!?」

「んぅ♡ それは分かってるんですけどぉ……でも私、幽霊になってから……もうずっと人と触れ合えてなかったから、だからこうして……あんっ♡ 触って貰えるのが嬉しくてぇ……んぁんぅ♡」

「ダメだってぇ!」

 

 ダメだダメだと言いつつも、カズオはレイコのおっぱいから手が離せないでいた。自らセクハラしてくれと言ってくるおっぱいがあれば、そりゃ手が離せない。

 手の平をグーパーさせて、ついつい揉みしだいてしまう。

 

「くぅぅ……! レイコちゃんのおっぱいが、揉み心地が良すぎる………!」

「んんぅっ♡ カズオくんっ♡ もっと揉んでぇ……♡ 触られるの好きぃ……♡♡ ひゃ♡ひあんぅ~~ッ♡♡♡」

「声大きいッ! レイコちゃん、あんまり大声出してたら他の人にバレちゃうから……っ!」

「え~?♡ じゃあ、声が出ちゃわないようにぃ、私のお口ぃ……カズオくんの口で塞いでくださぃ~♡ んぅっ……ちゅむうぅ~~ッ♡♡♡♡」

「むぐぅう~~!?」

 

 カズオの頭に腕を回し、密着して、唇を重ねてきたレイコ。

 

「んちゅっ♡ ん、んふぅぅ♡ れろ、ちゅっ♡ あむあむ♡ んん~♡ キス好きぃ……♡ ちゅぅ~♡」

 

 そのまま夢中になって唇にしゃぶりついてきた。

 

「ん~~れろれろぉ♡ んぁむぅ~~♡♡」

「んむ、ぐ……! レイコちゃ……んちゅむぅぅ……!」

「んふふっ♡ 気持ちぃ……♡ 幽霊になってから、んっ♡ キスなんてもう二度と出来ないと思ってたからぁ……ちゅむっ、んれぉ♡ んふ♡ ベロチューするの幸せぇ~~♡♡♡ あんっ、おっぱいももっと揉んでぇ♡ れろぉ♡ ちゅっちゅっ♡ んはぁん♡」

「んんっ……! え、エッロいなぁキミは……! くぅぅ!!」

 

 可愛い女の子にこんなにも求められてしまっては、どうしてもインキュバス(おとこ)としての血が騒いでしまう。そのせいでカズオの股間はズボンの内側からムクムクと持ち上がっていき――

 

「く……んおうっ!?」

「ひやぁあん!?♡♡♡」

 

 真正面から密着しているレイコの股間へと、そのままブニュリと押し当たってしまったのだった。

 

「んや、あんっ!?♡♡ わ、私のお股に、か、硬くて、熱いのが……!?♡♡」

「ぬぅうおぅ……!? こ、この感触は……っ!?」

 

 レイコの幽霊ボディは、カズオ以外のあらゆる物をすり抜けてしまう。それはすなわち、カズオが着ている衣類すらもすり抜けてしまうという訳であり……

 

「くぅうう……!? こ、これは! まんこの感触……!」

 

 ズボンを穿いたままなので直接見て確認は出来ないが、膨らみかけのちんぽの先っぽが、レイコのまん肉の割れ目に押し当たり、ヌチュリとめくりあげてしまっているのをカズオは触覚的に理解する事が出来た。

 

「ひゃァん!?♡ か、カズオく……ん!? ちょっと……やぁんッ!?♡♡♡」

 

 まんことの触れ合いでさらに興奮して大きくなっていくちんぽ。そのせいで膣穴がさらにこじ開けられていく。

 

「やぁんんっ♡♡ は、入っちゃうッ!?♡ カズオくん♡ これ、このままじゃおまんこの中におちんちんが入ってきちゃ――あっ!? あっ!? ま、待ってぇーーッ♡♡♡」

「う、ぐぅうう……! まんこ……おまんこ……!!」

「いや……んぅ♡ カズオくぅんん……ら、らめぇ……♡♡」

「う……おッッる゛ぅアアア!!!」

「ひやぁああああああああーーッ!!?♡♡♡♡♡」

 

 ズップゥウウーーンッ♡♡♡

 そしてとうとう、レイコおまんこは、カズオちんぽによって、思いっっっっきり突き立てられてしまったのだった。

 

「は……はぐ……ッ♡♡ あぐぅう……ッ♡♡ あ、ああ……う、嘘ぉ……?!♡ うあぁあんんぅ……ッ♡♡♡」

 

 ぐっぽりと挿入され、完全にセックスとなってしまった。

 さっきまでおっぱいを揉ませていたレイコもこれには驚いた。流石に図書館で本番エッチまではするつもりはなかったのだ。

 テキトーにカズオを誘惑した後は、宿屋(ラブホ)にでも連れ込んで貰い、そこでエッチして貰おうと考えていたのだ。

 それなのに、こんな所でちんぽを入れられるなんて、完全に想定外である。

 

「や……あ…ぁあぁん……♡♡ か、かず……おく……ひんんッ!?♡♡ ま、待ってぇ♡♡ あぁ♡ んんっ!?♡♡ こ、こんな所でエッチしちゃダメだって、か、カズオくんが言ってたのよぉ?♡ だからカズオくん、一回……落ち着いて……ね?♡ おまんこからおちんちん抜いてぇ……♡ 気持ちいいの、我慢しましょぉ……?♡♡」

 

 瞳の中にハートマークを浮かべながらも、なんとか一旦セックスをやめさせようとするレイコ。

 しかし……

 

「こんなん我慢出来っかぁ!!」

「ひあぁあッ!?♡♡ あっ♡あっ♡ やっ!?♡ ちょ!?♡ やぁんん~~ッ!?♡♡♡」

 

 カズオはセックスをやめるどころか、ガッシリとレイコの腰を掴み、そのまま勢いよく腰を振り始めてしまった。

 

「やっ!?♡ だ、ダメッ♡♡ ダメッ♡♡ダメだってばぁ♡♡ カズオくん♡ あんんんん~~ッ!?♡♡♡♡ お、おちんちんパコパコ動かしちゃダメぇ♡♡♡あッあぁああやぁんんッ♡♡♡」

「散々人のこと誘惑しといて! いざ本番始まったらダメだなんて! そんなのは通らんぞ!!」

「んやぁあッ♡♡♡ ち、違うぅうッ♡♡ 本番エッチはいいのぉッ♡♡ で、でも、ここ図書館だからぁッ♡♡ イチャイチャまではいいけど、ハメハメまでしちゃったらダメだからぁッ♡♡♡」

「うるせェ!!!! イこう!!!!」

「いやぁああああんんッ♡♡♡♡」

 

 カズオのセックス勧誘をハメられた状態で断れる女は存在しない。

 イヤイヤ言いながらも、気が付けばレイコはしっかりとカズオの体に腕を巻き付けて、自らおまんこをぐりぐり押し付けてしまっていた。

 

「うあっ♡うあああぁん♡♡ きもちいぃ……ッ♡♡♡ おまんこきもぢいいぃ……ッ♡♡♡ あーんッ♡♡ カズオくん♡♡ だめっ♡ やぁん♡ きもぢぃぃぃ~~……ッ♡♡♡」

「ふ、う、おおおっ!! まんこ締まるぅ! 幽霊まんこ、たまんねぇ!」

「だめっ♡だめっ♡だめなのにぃぃっ♡♡♡ も、もっとギュ~ってしてほしいのぉ♡ ギューしながらセックスしてもらえると……ふにぃぁん♡♡ 好き好きぃ~♡♡♡」

 

 もうお互いに我慢なんて出来なかった。ここがどこなのかも忘れて、ひたすら気持ちいいを求めて腰を振りまくる。

 ちゅっちゅっとキスをして、グイグイ子宮を押し上げる。

 そうして、お互いの絶頂が秒読みに入った、その時だった――

 

 

 ツカツカツカ……

 

 

「「!!」」

 

 何者かが近づいて来る足音が聞こえたのだ。

 カズオとレイコはビクリと肩と性器を震わせてここがどこなのかを思い出した。足音の聞こえた方へと視線を向けてみると、ここの図書館の館長が本棚の整理をしながらこちらに近づいて来るのが見えた。

 

「や、やばいっ! レイコちゃん! 図書館長だ……!」

「こ、こんな時に~~ッ♡!?♡♡」

 

 図書館長に図書館でセックスしてるところを見られるのは流石にマズイと、二人は腰の動きを一旦停止させる。しかし車と快楽は急には止まらない。

 

「うぬアっ!? し、締め付けが……?!」

「ひぁあぁ……ッ!?♡♡♡ か、カズオくんのおちんちんが……ふ、膨らんでぇ……ッ♡♡♡」

 

 二人の絶頂感はもう後戻りの出来ない所まで来てしまっていたのだ。

 今すぐセックスをやめてこの場から逃げ出さなくてはいけないのに、気持ちよさが邪魔をして抱き合った状態のまま動けない。

 

「で、出る……! もう…! 出る……!!」

「だ……めぇ……ッ♡♡ い、イク……イクイクイク……ッ♡♡♡ イ……ぎゅぅぅぅ……ッ♡♡♡♡♡」

 

 ちんぽが精液を吐き出そうと膨らみ、まんこが精液を搾り取ろうとキツく締まる。精液がグンッと上がってきて、もう誰にも止められない。

 逃げる事も隠れる事も出来ないまま、カズオとレイコは、そのまま、腰を押し付け合って――

 

ドブリュリュリュッ!!ビュブルルルゥ!!

 

「ぐ……! ぐぅ……!!!」

「ッぅゅ~~~~♡♡♡♡」

 

 イッてしまったのだった。

 

 せめて声だけは漏らさないようにと、必死で唇を噛み締めるのだが、それも無駄なあがきである。

 中出し射精というこの最悪のタイミングで、図書館長が二人の元へとやって来てしまったのだから。

 

「むっ。」

 

((見られた……ッ!♡!♡))

 

 図書館長の視線がイッてる最中のカズオとレイコに注がれる。

 絶体絶命。と、そう思われたのだが――

 

「……ふむ? うちの図書館に幽霊とインキュバス……珍しいな。」

 

 それだけ呟くと、図書館長はそのままツカツカと通りすぎて行ってしまったのだった。

 

「「……へ?」」

 

 ビュルビュルと、中出ししながらされながら、素通りしていった館長を不思議そうに見送るカズオとレイコ。

 

「な、なんで何も言われなかったんだ……?」

「……んぁっ♡ ま、まるで、私達が……んぃっ♡ せ、セックスしている事にぃ……き、気がつかなかったみたいな――」

「「あっ!」」

 

 そこで二人は気が付いた。もしかして図書館長は、本当にカズオとレイコがセックスしていた事に気が付かなかったのではないかと。

 今カズオとレイコは正面から重なり合ってセックスをしているのだが、カズオはズボンを穿いたままだし、そもそもレイコは幽霊である。幽霊が物理的に触る事のできない存在だというのはあまりにも有名な話。

 つまり、幽霊女子と密着している男がいたとしても、普通はセックス中だとは誰も思わないのである。

 

「ああ、なるほど。レイコちゃんが幽霊だったお陰で、バレずにすんだって事か。はぁ~……助かった~……」

「私幽霊なのに……心臓もう動いてないのに、ドキドキしちゃいましたぁ……♡」

 

 セックスしている事がバレなかった安堵からか、カズオとレイコは繋がったままその場にへたれこんだ。

 その後、気付かれないのをいいことに、そのまましばらくセックスしっぱなしだったのは言うまでもない。

 

 

 

 

 

 

 レイコとのセックスを終え、図書館を後にしたカズオが次に向かったのは、やたらと大きくて怪しげな雰囲気を醸し出す謎の研究所であった。

 

「あ! カズオくん♡ いらっしゃい♪ 待ってたわよ!」

 

 謎の研究所にて、カズオを待っていたのは、大きな胸と抜群過ぎるスタイル、そしてたくさんの目玉のついた服と帽子がトレードマークの魔女、デミア・デュオデクテットだった。

 

「こんちには! デミアさん。今日はありがとね、俺の勉強の為に時間取ってくれて。」

「ふふっ♡ カズオくんの為だったらいくらでも時間取るし、いつでも駆け付けるし、何でも教えてあげちゃうわよ♡」

 

 本日カズオがデミアの元を訪れたのは、エロ目的ではなくデミアに魔法を教わる為であった。

 世界最高位の魔法使いであるデミアが行う魔法の授業は、これまた世界最高レベルに分かりやすいとの評判を聞いて、自分にも教えてくれないかという約束を取り付けていたのだ。

 

「いや~にしても、デミアさんが魔法教えてくれるって言ってくれて助かったよ。一応ここ来る前にも図書館で自主勉強してきたんだけど、俺一人じゃ何がなんだかチンプンカンプンだったからさ。」

「カズオくんて魔法とか得意そうに見えたんだけど実は苦手だったのね。」

「苦手って訳じゃないけど……たぶん基礎が出来てないんだよね、俺。」

「そっか。それじゃあまずは魔法の基礎から勉強していこっか。」

「ん。よろしくお願いします。」

 

 そうして、デミア先生によるカズオの為だけの魔法授業が始まったのだった。

 

 

「――と、いうわけで、これがこうなるから、こうなって、こうなる訳なのよ。」

「なるほど。つまりこれがこうだから、こうなんだね。」

「正解~♡ 流石カズオくん! 飲み込みが早いね。」

 

 結論からいうと、デミアの魔法授業は、とても親切丁寧で面白く、そして分かりやすかった。

 そのお陰で今まで穴だらけだった魔法についての知識が、この短時間で一気に埋まっていくのをカズオは感じていた。

 

「それからね、例えばカズオくんの纏っているエッチな媚薬魔力。それを上手くコントロール出来るようになれば、女の子を自由自在に好きな形に発情させたり出来るようになるかもね。」

「マジっすか!? それは是非ともマスターしたい! 教えて教えてデミア先生!」

「ふふ、それじゃあまずは魔力のコントロールから、やってみよっか♡」

「よっしゃあー!!」

 

 デミアの授業はただ分かりやすいだけでなく、エッチな事をエサとしてぶら下げられながら行われた。それがカズオにとって、さらにやる気を出させる要因となった。

 思い返せばちんぽのサイズを自由自在に変えられるようになったり、気配察知能力に目覚めたり、幽霊を触れるようになったり、無限に射精出来るようになったりと、よりエロくなろうとする事でカズオは今まで進化してきた。

 つまり、図書館で本を読んだりだとか、そういった一般的な勉強方法よりも、こうしてエロエロしながら学ぶ方がカズオには合っていたのだ。

 

「魔力をコントロール出来るようになれば、カズオくんはもっともっと強くエロくなる事が出来るわよ!」

「よーし! 頑張るぞい!」

 

 そうして、デミアに教えられるがままに、カズオは魔法技術の腕を磨いていったのだった。

 

 

 

 その結果……

 

「媚薬魔力! 集中!!」

「おほぉおおッ!?♡♡♡ お゛ッがあぅいあ゛あ゛あ゛あ゛ーーッ!?♡♡♡♡ あひッ!?♡♡♡ い、イグぅううッ!?♡♡あ゛あ゛あ゛ッ♡♡ ちょッ!?!?♡♡♡」

「やったー。成功だー!」

 

 デミアに魔法の勉強を見てもらって数時間。

 カズオは魔力コントロールを覚え、そのお陰で意識を集中させるだけで対象の性的感度を自由自在に操れるようになったのだった。

 

「カッ ズオぐぅんッ!?♡♡♡ い、いきなり感度上げすぎッ!♡?♡♡ ツヨすぎるそれはッ♡♡♡ だ、だめッ♡♡ 弱めて弱めて弱めてッ♡♡♡あ゛あ゛あ゛!?いいいッ♡♡イッイグぅううッ♡♡イぐぅううぅぅうぅ~~ッ♡♡♡♡♡」

 

 場所はデミアの研究室、ベッドの上。

 そこでカズオは魔力コントロールだけでデミアをイかせまくっていた。

 

「よしよし、これが『感度向上魔法』だね。OK。マスターしたよ。」

「んぐぅッ♡ イグッ♡♡ か、カズオくんッ♡♡ ごれどうなってるの!?♡♡ わ、私でもこれ解除できないんだけどッ!?♡♡♡ ど、どんだけ魔力込めたの!?♡♡ 何をじだのぉッ!?♡♡♡」

「とりあえずデミアさんの性的感度を3000倍にまで上げてみました。」

「さ、3000倍ィッ!??♡♡♡♡」

 

 平然と感度を3000倍にまで引き上げてみせたと言ってのけたカズオにデミアは目を見開く。

 誰がそこまでしろと言った。

 

「ああイぃいぃいいいい~~ッ!??♡♡♡♡ 3000倍って何!?♡♡ い、いくら感度操作出来るからって♡♡ そ、そこまで出来る訳……なァ――イ~グイグイグイグイグイグッ!?♡♡♡ イグのどまらないごれぇえッ♡♡♡ いぃ!?♡♡イグぅぃぃいぃぐぅうッ♡♡♡♡♡ カズオくんの魔法ッ♡♡ つ、つよすぎぅうううッ♡♡♡♡」

 

 漫画やゲームじゃあるまいし、3000倍の感度なんて普通は耐えられない。

 デミアがカズオの魔法実験の実験台となったのは、たとえカズオが魔法に失敗しても、自分ならいつでも魔法でフォローする事が出来る。そう考えての事だったのだが……

 この数時間の間でカズオの魔法技術の腕前は(エロ系に限り)もはやデミアにも止める事は出来ないレベルに達してしまったのだった。

 

「止められないッ♡♡ カズオぐんの魔法ッ♡♡ 解除出来ないッ♡♡ い、イクぅうううッ♡♡♡」

「うんうん。今までなんとなくで使ってた媚薬魔力が、ちゃんとコントロール出来るようになったね。ありがと、これも全部デミアさんが魔法を教えてくれたお陰だよ。」

「まほッ♡♡とめ゛ッ♡♡ガズオぐッ♡♡♡え゛え゛え゛え゛え゛ッ♡♡♡♡ あ゛あああ゛あ゛あッ♡♡♡♡んお゛ッ♡♡んお゛ッ♡♡んお゛お゛ぅんーーッ♡♡♡」

 

 お礼を言うくらいなら早くこの魔法を解除してもらいたい。

 今のデミアはもはや空気の振動だけでもイッてしまうのだ。何もしていないのに絶頂が止まらない。しかしカズオはそんなデミアを見て股間を膨らませながら笑っていた。

 

「よぉし、それじゃあデミアさん。このまま他の魔法も試させてもらうね。」

「ひぃッ!?♡」

 

 今の状態でも死んでしまいそうなほど気持ちいいのに、この上さらに何かシようと言うのか!?

 デミアは戦慄し、股間からプシャッと潮を吹いた。

 

「ふっふっふ、デミアさんのお陰で新しい魔法を思い付いたんだよ。その名も! 必殺! ダブルちんぽ!!」

「え?  ひゃあああッ!!?♡♡ か、カズオくんのおちんちんが……ふたつにィ!?♡」

 

 カズオが魔力を集中すると、カズオの股間からビーンッとちんぽが生えてきた。

 元々あるちんぽの真上の位置、恥骨辺りから、第二のちんぽが出現したのだ。

 

(か、カズオくん、いつの間にチンコ生やせるようになったのッ!?♡♡♡)

 

 デミアの使用出来る魔法の中にはちんぽを生やす事の出来る魔法も存在しているのだが、その魔法を今回デミアはカズオに教えてはいない。

 つまりカズオはこの短時間の間で独学でその魔法を編み出したという訳だ。

 

(か、カズオくんのエロに対しての才能が凄まじすぎる……ッ♡♡)

 

 デミアは戦々恐々とした。

 

「おー、初めての魔法だけど上手くいったみたい。ちんぽが二本あるのって、なんか不思議な感覚だな。」

「ふ、あ、ああぁぁ……!?♡♡」

「生やした方のちんぽにも、感覚とかはちゃんとあるけど……さて、挿入()れ心地はどんな感じかな?」

 

 バックの体位でカズオのちんぽがデミアに向けられた。二本あるちんぽのうち、一本はおまんこに、もう一本はアナルへと……

 

「ひぃいいッ!?♡♡♡」

 

 今の状態で挿入されるなんて冗談じゃない。デミアは何とか逃げ出そうと試みたのだが、体が3000倍の感度のままなので全身がビクビク跳ね上がるだけで終わってしまった。

 

「か、カズオぐんんッ♡♡♡ むむむ無理だからぁあッ♡♡ 待って待って♡♡♡ む、無理れふッ♡♡ 今セックス……し、しかも二本だなんて……ッ♡♡♡♡♡」

「大丈夫だよ。デミアさん。」

「!」

「絶対に気持ちよくしてあげるから。安心して。」

「違うぅうッ!♡♡ 心配してるのはソコじゃなくて!!♡♡ 気持ちよひゅぎるのがもんだいで――」

「んじゃ、ダブルちんぽ!! いざ挿入!!」

「ま゛――ァ゛ッ!?ぎゃ゛ッ♡ア゛ッ♡♡♡ひぃい~ぃいいいいーーいいィイッ!?!!?♡♡♡♡♡」

 

 ズブブゥブブブゥウ~~ッ♡♡♡ ×2

 

 言うが早いかカズオはデミアの中にちんぽをぶちこんだ。一本はおまんこ、もう一本はアナルへと、ミッチミチに押し込まれた。

 

「お゛お゛お゛お゛お゛ーーッ!?♡♡♡♡♡ お、おまんごに゛ッ♡♡ おッおじりにもぉッ!?♡♡♡ ちょッ!?♡♡♡ おほッ♡♡♡ おほおおぅおッッぅううう~~ッ!!?♡♡♡♡」

 

 ただでさえ死ぬほど気持ちいいカズオちんぽが、なんと二本刺し。

 しかも今のデミアの感度は3000倍だ。一体どれだけの快楽がデミアの中で巻き起こっているのかは、もはやデミア本人にさえ分からなかった。

 

「ぐひゅぐうううッ♡♡♡♡ おまんッ♡♡♡ おひィイィッ♡♡♡♡」

「うおおおおッ!! ど、どっちの穴も名器!! 流石はデミアさん! めちゃくちゃ気持ちいいよ!!」

「ィぃイグぅッ♡♡♡ イッでるぅううッ♡♡♡ ダブルでイッでりゅッ♡♡ どまらッ♡どまらな゛ッ♡♡♡イ゛んぐぐぐぐぅう゛う゛う゛~~ッ♡♡♡」

 

 カズオが腰を動かし始めた。ズグンッズグンッと二本のちんぽがデミアの中で行ったり来たりする。しかも一定のリズムではなく、不規則なリズムで。

 まんこ内のちんぽがドドドドッと高速で動いたかと思えば、尻穴内のちんぽはゆっくりぐねぐね動いたり。

 まんこ内のちんぽがグググッと奥まで押し込まれたかと思えば、尻穴内のちんぽがゾボボッと引き抜かれたり。

 どうやらカズオはどちらのちんぽも自由自在に動かせるらしい。

 

「い、意味わがんな゛い゛ぃ……♡♡♡ か、カズオくんて二人いたのぉ?♡♡♡」

「一人だよ。ちんぽが二本あるだけ。そらそらそら!」

「あ゛ッ♡ああッ♡ん゛あッああッ♡♡」

「はぁ~~、きもち~! よし、それじゃあせっかくだし、三本目のちんぽもイッとく?」

「へ?」

「必殺! トリプルちんぽ!!」

 

 カズオが魔力を込めると、アヘ顔デミアの眼前に、光輝く魔法陣が出現した。

 そしてその魔法陣の中から、一本のちんぽがニョキニョキと生えてきたのだった。

 

「な、何これぇ!?♡♡ ち、ちんぽぉお!?♡♡」

「そう! これが俺の……第三のちんぽである!」

 

 魔力コントロールをマスターしたカズオは、もはや自分の体からだけでなく、魔法陣を使う事でどこからでもちんぽを生やせるようになったのである。

 

「よーし、それじゃあ三本目のちんぽは~……デミアさんのお口まんこに入れさせてもらおっかな!」

「か、カズオく……もがッ!?♡ もォッごぉおおお~~!?♡♡♡」

 

 魔法陣から飛び出した三本目のちんぽは、目の前にあったデミアの口の中へと突っ込まれた。

 

「お゛おお゛おッ!?♡♡♡ おごッ♡ おッッごぉおおおーーッ!?♡♡ もがもごがぉおお~~ッ!?♡♡♡」

 

 まんことアナルを犯されながら、さらに口の中まで犯されてしまったデミア。もう前にも後ろにも逃げ場は無い。

 

「お゛んごぉおおおお~~ッ♡♡♡♡ むぐごごごッ♡♡おぐぅッ♡♡いごぉおッ♡♡♡ いぐぐぐぅぅうぅーーッ♡♡♡♡」

「お~! きもち~! デミアさん口の中ヌメヌメ。よーし、そんじゃあ……さらに第4のちんぽ! 召喚!!」

 

 だめ押しとばかりに、カズオはさらに魔法陣を作り出し、そこからもう一本ちんぽを生やした。

 出現位置はデミアの胸の谷間。つまり、飛び出したちんぽは自動的にパイズリされる形となる。

 

「お゛ッんんんん~~ッ!?♡♡♡ お、おっぱぁあッ♡♡ おご、むごッ♡♡ おおん!?♡ おおぉお♡♡♡」

「は~、デミアさんのおっぱい……やっぱり柔らかくて気持ちーな~……」

「ん゛ん゛ん゛ん゛~~ッ♡♡♡♡」

「んへへへ……どのちんぽも最高に気持ちいいわ。流石はデミアさん。」

 

 まんこ、アナル、口、おっぱい。四本のちんぽで四ヶ所を同時に味わう。

 カズオが激しく腰を動かすと、その動きと連動するように全てのちんぽがズコズコ激しく動く。

 

「お゛ッヴぐぅぼぉおッ!?♡♡♡♡ お゛んぼぉおおおッ!?♡♡♡ いヴぅッ♡♡ イッぅ゛の゛どまらなぁあッ♡♡♡ ひぃううううんんッ♡♡♡ おごごごッ♡♡♡」

「くっ……おぉおお!! ぜ、全部のちんぽがめちゃんこに気持ちよすぎる!! こ、腰が止まらねぇ!!」

「んごぉおッ!?♡♡♡♡なん゛んッ!?♡♡うッおあおッ♡♡ぼぼぼぼぼぼぼぼぉお~~ッ♡♡♡♡♡おぼぉっごぁがあああッ♡♡♡イーーッ♡♡♡イーーッ♡♡♡イーーぎぎぎぎぎッ♡♡♡♡はァおおおおーーッ♡♡♡あアぉおおおおーーッ!?♡♡♡♡♡」

 

 3000倍の感度に、まんこ、アナル、喉、乳を同時に激しく攻め立てられる。

 デミアの快楽値はもはや天文学的数値を突破していた。こんな事をされてしまえば普通なら脳が焼ききれて死んでしまうところだが、カズオとのセックスに限りそれは絶対に起こり得ない。

 今デミアが感じているのは100%の気持ち良さと幸福のみだった。

 

「おごぉおおッ♡♡♡ み゛ぉおおお゛お゛ッ♡♡♡♡ か、かじゅぉぐんんんん~~ッ♡♡♡♡♡」

「やぁっべえ!! 全部のちんぽがめちゃくちゃに気持ちいい!! デミアさん! ああ! 出る! これもう我慢出来んわ! 出る!!」

「むッッッごぉおお~~♡♡♡ む、む゛ぃぃ~~ッ♡♡♡」

「出すよ! デミアさん!! おおお! 精子込み上げてきた! 出る!出る!出る!!」

「ん゛ごッ!?♡ おごッ!?♡♡ お゛ひッ♡ んぎょッ!?♡♡ おほッ♡ ぉおおおおッ♡♡♡」

 

 全てのカズオちんぽが、ドクンと跳ね上がり。

 そして――

 

ドビュオオオオオオオオオッ!!ビュルゥビュルゥビュルゥウウッ!!

 

「んッ!?!!?ごぼぉア゛ぁ゛あああ゛あああーーッ♡♡♡♡♡♡ おッッッほごぉ゛!?お゛お゛おおおぉお゛んごぉおおお゛お゛お゛ーーーーッ♡♡♡♡♡♡♡ おほぉお゛お゛お゛おんおんおんおぼぼぼぼぉおおおおおおおおーーッ♡♡♡♡♡♡」

 

 合計四本のちんぽから、特大の精液が同時に発射された。

 子宮、直腸、胃袋、おっぱい、各々の目標に目掛けて一斉に精子をビュービュー出しまくる。

 

「くぅううう~~ッ!!! 全部のちんぽが気持ちいい~~!! めぇっちゃ出るぅッ!! ちんぽ拳!四倍だぁーーっ!!!」

「おぐぼぼぉぼごぼぉぉーー~~ッ!?♡♡♡♡」

「ふひぃ……こんな素晴らしい魔法を教えてくれて、どうもありがとね。デミアさん。」

「ごぽォぉ……♡♡」

 

 体の内側も外側も精液まみれにさせられながらデミアは思った。もしかしたら私はとんでもない怪物を生み出してしまったかもしれない……♡と。

 

 

 

 

 

 

 カズオがデミアに四倍射精を決めてから十数分後。

 

「ふむふむ……へ~。この淫紋図鑑とかは結構為になるね。俺の媚薬魔力で出来そうな事がいっぱい乗ってる。」

「あ……へぇ……♡ ふぇぇ……♡♡」

 

 場所は変わらずデミアの研究所、その一室。

 カズオに散々犯されまくったデミアはベッドの上で股間からボタボタと精液を垂れ流しながらアヘアヘと痙攣しており、そんなデミアの隣ではカズオがぺらぺらとエロ系魔術本を読み漁っていた。

 

「ふむふむ。これとか、これとか……さらにこの魔法とかも出来るようになったら、益々セックスが捗りそうな予感がするね。夢が広がりまくり。」

 

 様々なエロ魔法を頭の中で思い描きながら、そうやってカズオが本を読んでいると――

 

「おーい、デミア。遊びに来てやったぞー。今日もカズオ党開設についての談義を……って、ん? カズオ!? どうしてここにおるのだ?」

 

 部屋の中に光輝く魔法陣が浮かび上がり、そこから身長およそ10メートルのツルペタ魔王こと、デスアビスが現れたのだった。

 どうやらデミアの研究所にこのタイミングでたまたま遊びに来たらしい。ちなみに今いる部屋はデスアビスの大きさでもギリギリ入る事の出来るかなり広い部屋である。

 

「お、アビっちゃん、久しぶり~。」

「うむ。久しぶ……って、うおおおーー!? な、何事じゃ!? 何なのだこの部屋は!? 一体ナニがあったらこんな事になるのだッ!?」

 

 部屋に入ってくるや、部屋の惨状を見て悲鳴をあげるデスアビス。

 辺り一面精液まみれ、部屋いっぱいに広がる精臭、そして精液を股間からゴプゴプ漏らしながらアヘり散らかしているデミア。控え目に見ても大惨事だったので無理もないだろう。

 

「カズオ! 一体何があったのじゃ!?」

「ああ、実はね、デミアさんに魔法の勉強を見て貰ってたんだよ。」

「いや、これのどこが魔法の勉強だ!?」

「たはは、ちょっとデミアさんと一緒にエロ魔法開発してたらテンション上がっちゃってさ。」

「……テンションの上がり下がりで済ませていい度合いではないぞこれ……」

 

 事情を知らないものが今のデミアを見たら、十中八九レイプされたと勘違いするであろう。そんな光景だった。

 見るものが見れば、幸せそうにも映るのだろうが……

 

「ねぇ、そんな事よりさ、アビっちゃん。」

「むっ?」

 

 この大惨事を「そんな事」の一言で済ませてしまったカズオは、ピョンッと大きくジャンプしてデスアビスの肩へと飛び乗った。

 

「実は俺ね、他にも色々と試してみたいエロ魔法があるんだよね。」

「え、エロ魔法だと……?」

「うん。それをさ、アビっちゃんにも手伝ってもらいたいんだけど……ダメかな?」

「ぬぅ……!? こ、この我に……手伝えじゃと? むむむむ……し、仕方ないのぉ……」

 

 前にカズオと“性奴隷契約”を結んでしまったデスアビスは、カズオからのエッチなお願いを断る事が出来なかった。悪魔とは契約を絶対に守る種族なのである。

 

「……ま、まったく。魔王である我にこんな事を頼んで了承してもらえる男は、世界広しと言えどお前だけなのだからな? 光栄に思うのじゃぞ、カズオ。」

「わーい! ありがとね、アビっちゃん。」

「……♡」

 

 ……さらに言うなら、そもそもデスアビスはカズオにメロメロなので、たとえ契約が無かったとしてもこのお願いは承諾されていただろう。

 その証拠に今のデスアビスは上機嫌を抑えきれない様子であった。

 

「ふふんっ♪ ……そ、それで? 試してみたいエロ魔法とはなんなのじゃ?」

「んー。それはね……」

 

 

 ……

 

 

「んあぁんんッ!?♡♡ か、カズオぉっ♡♡ んんんッ♡♡ あんっ♡ あんっ♡ あんっ♡ そ、そんなギュッと抱き締められたまま……腰、振られるとぉ……♡♡ んあぁうッ!?♡♡」

「ふぅふぅ、まさかこうして、正面からアビっちゃんを抱き締めてセックス出来る日がくるとはね……!」

 

 デミアの研究所にあるとても広い部屋。

 そこには身長およそ10メートルの魔王と、それに覆い被さる身長およそ10メートルのチートインキュバスがいた。

 

「うぁあっ♡ あぁんっ♡♡ わ、我と同じ背丈まで巨大化するなんて……お主はどこまで規格外なのじゃカズオぉっ♡ んぁあううッ♡♡♡」

「くっくっく、これも魔力コントロールを覚えたお陰なのだよ!」

 

 今回カズオがデスアビスを相手に試してみたいと言った魔法がこれ、“巨大化”である。

 元々淫魔には相手に合わせて体格をある程度変えられるといった能力が備わっているのだが、カズオはその“ある程度の範囲”を魔力コントロールで大きく引き上げたのだ。

 今のカズオはどんな種族の体型でもコピー出来る。

 

(ううぁ……♡ さ、流石の我も……こんな覆い被さられるなんて事、されるとは思わなかったぞ……♡♡ ううぅ……♡♡ カズオぉ♡ カズオぉ……♡♡♡)

 

 大きかったり、小さかったり、生まれつき体格差に偏りがあるのが悪魔族だが、魔王クラスの巨人が生まれるのは稀である。

 つまり、デスアビスは今まで自分と同じ大きさの者を見る機会が他の悪魔達と比べて極端に少なかったという訳だ。当然押し倒されたりだとかそういった経験もない。

 つまり……

 

(うぅ……我を押し倒す男……♡ 我より強い男……♡ 凄く……ドキドキするぅ……♡♡)

 

 デスアビスの乙女心がキュンキュン反応しまくりという訳である。

 

「よいしょっ。同じ身長なら、キスしながらセックスとかも出来るよね。という訳で、んちゅぅ~~!」

「んむぅうう~~!?♡♡ あぶっ♡ んぢゅっ♡ んッんんんん~~ッ♡♡♡」

 

 ギュ~ッと抱き合いながら、深い深い口付けをする。デスアビスはもう目をハートにしながらカズオを受け入れるしかなかった。

 

「カズオぉ~♡ もっと、もっとじゃ~♡ んちゅ♡ もっと我をかわいがって……♡ あんっ♡ やんっ♡ あああッ♡ も、もっとぉ~♡♡♡」

「可愛いよ。アビっちゃん。」

 

 巨大化に伴って大きくなった極太ちんぽでデスアビスのロリまんこをグチャグチャと掻き回す。

 巨大ちんぽと巨大まんこのぶつかり合いは、さながら大怪獣同士の交わりにも見えた事だろう。

 

「はっ♡ ああッ♡♡ それ気持ちいい……♡♡ カズオとのセックス……♡ た、たまらない……♡♡」

「俺もアビっちゃんとのセックス、たまらなく気持ちいいよ。もっともっと犯したくなるな。」

「んあっ♡ あっ♡ わ、我のアソコは、カズオ専用じゃからな……♡♡ い、いくらでも使ってくれて構わないぞ♡」

「いいの? わーい! それじゃあ他にも色んな魔法を試してみるからね。」

「え……? 色んな魔法じゃと?」

「うん。それじゃあまずはこの魔法から……『吸着』!!」

「ひおっ!?♡♡♡」

 

 すると次の瞬間、まるでちんぽとまんこが超強力磁石にでもなったのかのように、互いにヌッヂュ~ゥウッ♡ っと強く吸い付き合ったのだった。

 

「くひぅおォオオおおオオおおッ!?♡♡♡♡ あ、アソコがぁあああッ!?♡♡♡♡ く、くっつくぅうう~~ッ!?♡♡♡♡」

「うおおおおーー!? すげぇ、これが『吸着』か! めぇっちゃ吸い付くぞこれぇ!?」

 

 さっき淫紋図鑑を読んでいたカズオは、その図鑑内に乗っていた術式を使えるようになっていた。

 淫紋とは、本来なら体に術式を書き込んで発動させるタイプの魔法なのだが、カズオはそれをなんと魔力コントロールだけでやってのけたのである。

 

「がっ!?♡♡ か、カッッ♡ズオ♡♡ お主ッ♡ な、何をしたァあ!?♡♡」

「『吸着』っていう魔法。ちんぽとまんこがこうやって吸い付くの。気持ちいいでしょ?」

「ぎもぢッ♡♡よすぎじゃッ♡♡♡ おぅぐうううッ♡♡♡ イグイグイググゥウッ♡♡♡」

 

 膣壁が強制的にちんぽに吸い付き、吸われてるような強烈な一体感、その快楽に、デスアビスはたちまちイッてしまい――

 

「あ、まって。『保留』!」

「イグ……え!?」

 

 ……イキそうになった、次の瞬間。デスアビスはイケなくなった。

 まるで沸騰する鍋の上に無理矢理フタをされてしまったかのような感覚。おまんこは滅茶苦茶に気持ちいいのに、イク事だけが出来ない。

 

「なっ!? なんじゃあ!? んうううッ♡♡♡ い、イケない!? イケないッ!?」

「俺が『保留』の魔法をかけたからだね。これはイクのを先伸ばしにさせる魔法なんだ。どうせならめちゃくちゃ快楽を溜め込んでから、それでイッてみたいなって思って。」

「な、なな!? なんて事をするのじゃああ!?」

 

 保留魔法とは絶頂を押し止める魔法であり、快楽を消す魔法ではない。

 つまりこの状態のまま腰を振られたら、イケないまま気持ちよさだけが溜まり続けていくという訳だ。

 

「んぎぃいいッ!?♡♡♡ き、きもぢぃぃのにッ♡♡ い、イケないいッ!?♡♡♡ うあああッ♡♡ か、カズオッ♡♡ 魔法解いてッ♡ イカせてッ♡♡ おまんこちゅらいぃッ♡♡ イカせてくれぇえッ♡♡♡」

「ふふふ、ダメダメ。もうちょっと気持ちよさを溜め込んでから、それから一気に解放させるからね。それまで我慢だよ。」

「む、無理じゃぁあ~~ッ♡♡♡ あああッ♡♡ イグッ♡ イグッ♡ うぎぃぃッ♡♡♡ イケな゛い゛ぃぃ~~ッ♡♡♡♡」

 

 ビクンッ♡ ビクンッ♡ ビクンッ♡ ビクンッ♡

 もう何十回もイッてしまうだけの快楽が溜まっているのに、どうしてもイケない。

 その事に体がずっと不満を訴え続けている。しかしイケない。

 

「うおおお~!! もっともっと気持ちよくなるぞー!!」

「無理ィッ♡♡ もう無理じゃあッ♡♡ イカせてッ♡♡ イカせてくれぇえッ♡♡♡」

 

 イケない体にさせたというのに、カズオはセックスの動きを緩めてはくれなかった。むしろその動きはさらに激しさを増していく。

 

「よーし、ここでさらに魔法の追加だ! 『内部収縮』『範囲拡大』『振動』!! この三つだね。」

「ぎッ!?♡がががががッ♡!♡?♡♡ まんごがッ♡まんごがッ♡まんごがッ♡ ごがががががッ!?♡♡♡♡ うおがぁああッ♡♡♡ ま、ま゛ん゛ごがぎも゛ぢぃ゛いぃッ!?♡♡♡♡」

 

 『内部収縮』はまんこがギュ~ッと締まる魔法。

 『範囲拡大』は性器の弱点ポイントが拡大する魔法。

 『振動』は性器がまるでバイブのように震えだす魔法。

 どれか一つだけでも凶悪な魔法なのに、まさかの三つ同時重ねがけ。

 そのあまりの刺激にちんぽとまんこが即座に絶頂を迎えようとするのだが、『保留』のせいでどうしてもイク事は出来ない。

 

「んがががががぁああッ♡♡♡ あ、あだまおかしぐなるぅううーーッ♡♡♡ い、イクイクイクぅうッ♡♡ んあああッ♡♡ うああああッ♡♡♡ な、なんでイげないのじゃぁああッ♡♡♡」

「うおおおおー!! やべぇええ!! ちんぽやべぇ!ちんぽやべぇ!ちんぽやべぇ!ちんぽやべぇ!」

「い、い、イガせてぇええッ♡♡♡ もうらめッ♡♡ イギだいッ♡♡ お、お、お願いじま゛ずッ♡♡♡ なんれもずるのでイガぜでぐだじゃいぃッ♡♡♡ おまんごしんじゃぅうううーーッ♡♡♡♡」

 

 とうとう泣きが入ってしまったデスアビス。

 数値にすると、もう数百回分もの絶頂快楽が蓄積させられてしまっているのだからしょうがない。

 むしろよくここまで我慢出来ただろう。

 

「よーし、じゃあそろそろ俺も出したいし、そろそろイこうか?」

「イクぅう♡♡ イキたい♡♡ い、イカせてくりぇえー♡♡」

「ん。じゃあ、カウントダウンするね? 5~~」

「やたッ♡♡ イけるッ♡♡ は、はやくッ♡♡」

「4~~」

「あぐぎぐぅううッ♡♡ よ、四秒がながいぃいいッ♡♡♡」

 

 わざとゆっくりとカウントダウンしていくカズオ。

 

「3~~」

「あ、あと三秒ッ♡♡♡ お゛ぅうッふぅうう♡♡ 」

「2~~」

「は、はやぐッ♡♡はやぐ♡はやぐ♡♡はやぐ♡♡♡はやぐぅぅうぅぅッ♡♡♡♡」

「い~~ちぃぃぃ~~~~~~~~~~……」

「んぎゃぁああッ!?♡♡ ズルいぃッ♡♡ 残り一秒を伸ばしすぎへるぅうッ♡♡♡」

「ぃぃぃ~~~~……」

「やぁああッ♡♡ ズルいズルいズルいズルいッ♡♡♡ はやぐはやぐはやぐッ♡♡ はやぐイカせ――」

「はい。ゼロ!!」

「て……?」

 

 ドグンッ

 

ビュルゥウウッ!!ドビュルゥウウーーッ!!

 

「ギ……だッッッ♡♡♡ァアあアぁあああアアギャァああああーーーーッ!?!?♡♡♡♡♡♡ おおほぉおおふぅうおおーーッ♡♡ イーグイグイグイグイグイグイグッ♡♡ イッグゥウウぅうッ♡♡♡♡」

「うおおおー!! 俺もめっちゃ精子出るぅううーー!!」

 

 溜めに溜め込んだ快楽が一気に解放。カズオは勢いよく精液を吐き出し、デスアビスは信じられない量の潮を吹く。

 

「ど、どまらなッ!?♡♡ あぁあああッ♡♡♡ ヒィイーーッ♡♡ ヒィイーーッ!?♡♡♡ だずげぇッ♡♡ イギじぬッ♡♡ お゛ん゛お゛ん゛おぉおおんんんーーッ♡♡♡♡」

 

 だいしゅきホールド&種付けプレス。その格好で腰を押し付け合いながらの大絶頂。思いっっっっっきりイキまくる。

 ドバドバブシャブシャ!!

 およそ10メートルある巨大な二人だからこそ奏でられる絶頂音。まるで天変地異だ。

 

「くおおおっ!! 溜めた分、めっちゃ出る! 止まらねぇ!! 出る出る出る!!」

「ひぃいいーッ♡♡♡ ぎもぢッ♡♡ じあわぜッ♡♡ かずぉおお~~ッ♡♡♡ がずぉおお~~ッ♡♡♡♡」

 

 カズオとデスアビスの絶頂は、淫液で部屋の中を水浸しにさせるまで続いたという……

 

 

 

 

 

 

「ふぅ、今日の休日デーはいっぱい勉強したな。もうすっかり夜になっちゃった。」

 

 セックス……もとい魔法勉強をヤリ終えたカズオは、デミアの研究所を後にして夜のサキュバス街をうろついていた。

 昼間は勉強、夜はサキュバス店。何事もメリハリが大切なのだ。

 

「勉強で疲れた脳ミソを~♪ 休められる良い感じのお店はないかな~♪ ……おっ!」

 

 そんな感じで宛もなくぶらぶらしていると、偶然にも新年の姫初めの時に入った夢魔のサキュバス店を見付けた。

 ここは夢魔のサキュ嬢にエロい夢を見させてもらえる店で、ここなら疲れた脳を休めながら性欲もしっかりと満たす事が出来る。今のカズオが求める条件にピッタリの店だ。

 

「よーし、今夜はここに決定!」

 

 そうしてカズオは夢魔のサキュバス店、《夢のリピーター》へと入っていったのだった。

 

「カズオさん~♡ また来てくれたんですね~♡」

「やほー。スーヤちゃん。また来たよ~。」

 

 前回もお世話になったスーヤを指名して、そのまま彼女と共にプレイルームへと入っていく。

 

「むふふ~♡ それでカズオさん。本日はどのような夢をご希望で?」

「う~ん。そだなー……」

「カズオさんが相手なら、私どんな夢でも頑張って見させちゃいますよ~!」

「そぉ? それじゃあ、なんか……幸せな夢を見させてちょうだい!」

「…………なかなかにアバウトですね~……」

 

 芸人に対して「何か面白い事言って」と言うくらいの無茶ぶり発言が飛び出してきた。

 

(……でもカズオさんのお願いだからどうにかして叶えてあげたいな~。むむ~、“幸せな夢”……一体どんな夢を見させてあげればいいか~……)

 

 そんな感じでカズオに見させる夢をスーヤが悩んでいると……

 

「……zzz……」

「寝るの早っ!?」

 

 いつの間にかカズオは眠ってしまっていた。まだ睡眠魔法もかけていないのに恐るべき早寝である。

 

「むむ~、まだどんな夢を見させるのか決めてないのに……う~ん……よし! とりあえずエッチしながらどんな夢を見させるかを考えますかね~……むふふっ♡」

 

 見させる夢はまだ決まっていないが、夢魔のサキュバス嬢としてとりあえず寝ているお客のちんぽを放っておく事は出来ない。

 なので現実世界のちんぽを攻めつつ、どんな夢を見させるのかを決める事にした。

 

「それじゃあ失礼して……えいっ♡」

 

 カズオのズボンを下ろし、既に勃起していたちんぽを取り出す。

 

「むふふ~♡ ではでは~、シ~コ~シ~コ~♪」

 

 寝ているカズオの隣で添い寝するように横になったスーヤは、そのままカズオのちんぽに手を伸ばして扱き始めた。

 

「あんっ♡ 熱くて大きくて相変わらず素敵ぃ~♡ それじゃあお寝んねしながらジワジワと気持ちよくしてあげますからね~♡」

 

 射精させるような指使いではなく、快楽を蓄積させるような動きで優しくシコシコ。

 リラックスしてもらいたいのでまったり気持ちよくさせていく。

 

「ん、んん……」

「むふふ~♡ 気持ちいいですか~? 気持ちいいんですね~♡」

「お、おぉうぅ……!」

「むふっ♡ カズオさん可愛いです~♡ このままさて、どんな夢を見させてあげましょうか~……」

「く、う……!」

「私と恋人になってイチャイチャエッチする夢とか~……私と結婚してラブラブエッチする夢とか~……む~ん、何がいいですかね~?」

 

 夢の内容に迷いながらそのままシコシコしていた、その時だった。

 

「ん、んん~…………あむっ!」

「へ?」

 

 ちんぽをシコシコされて身じろぎしていたカズオが、目の前にあったスーヤのおっぱい……乳首にいきなり吸い付いてきたのだ。

 

「んじ……ヂュッチュルルムゥウぅ~!!」

「ひゃっ!?♡ や、あぁああぁあ~~ッ!?♡♡♡」

 

 全く遠慮のない全力の乳吸い。

 普通なら痛いだけであろうが、案の定カズオの乳吸いは気持ちよさしか呼び起こさない。

 

「ひやんっ♡ か、カズオさん~♡ いきなり何を……んんん~~ッ!?♡♡♡」

「ん~……ママぁ……」

「誰がママですか~!? あんっ♡ 寝惚けてるんです!?」

 

 スーヤはまだカズオの夢を操作していない。勝手に眠って勝手に夢を見ている状態だ。その状態でカズオはスーヤの乳首をちゅぱちゅぱ吸っている。

 

「むぁんっ♡ もう~……一体どんな夢を見てるんですか~?」

 

 気になったので夢の中を覗いてみる。

 すると……

 

(……え?)

 

 夢の中にいたカズオは……銀髪のチートインキュバスの姿ではなく、何故か黒髪の人間の赤ちゃんになっていた。

 

(こ、これは……カズオさんの幼い頃の記憶ですか~? で、でも何でカズオさんの昔の姿……人間なんです?)

 

 人間の赤子になったカズオは、これまた人間の女性の乳を美味しそうに吸っていた。

 エロい意味ではなく、母親が赤子に乳をあげている、そんな感じだ。……というかカズオに乳をあげているこの女性こそがカズオの母親なのだろう。

 

(う~ん、よく分からないけど、カズオさんは元人間で、何故か今はインキュバスになっているって事ですかね~?)

 

 色々考えてみたが、結局のところはよく分からなかった。

 

(まあ、カズオさんが元人間だと分かったところで、ヤる事は変わらないですし、別にいいですけど~♡)

 

 乳首をちゅぱちゅぱ吸われながら、スーヤはカズオのちんぽを優しく扱き続ける。授乳手コキ。

 

「ん、んんん……ッ!?」

 

 夢の中にいる赤ちゃんカズオは、母親の乳を吸いながら何故か気持ちよくなるちんぽに混乱している様子だった。

 

「はぁはぁ……♡ 赤ちゃんの癖にお乳吸うの上手過ぎますよカズオさん~♡ それにこんなにおちんぽさんギンギンにして……よいしょっと♡」

「んぐっ!?」

 

 おっぱいを吸わせながら、体勢を変えて、くぱぁと足を開くスーヤ。ビンビンのちんぽをそこに塗り付けるようにして動かす。

 

「お、う!? うぉおぅ……!?」

「むふふっ♡ まだ赤ちゃんのカズオさんは、セックスなんて気持ちいい事は知らないですもんね~♡ 困惑しちゃいますよね~♡ んっ♡ んっ♡」

 

 ヌリュヌリュ、ヌリュヌリュ。

 

「んんんん……ッ!」

「あぁあぅ~♡♡ 気持ちいい……♡ カズオさんのおちんぽさん♡ まだ入れてないのに、この時点でもう凄く気持ちいい……♡♡」

「ん、んんん~! ぢゅぢゅぢゅぢゅぅ~!!」

「んひぃいい~~ッ!?♡♡♡ お、おっぱいッ♡♡ つ、強ひぃっ!?♡♡ むぁんっ♡ あぁんっ♡」

 

 夢の中の赤ちゃんカズオは、気持ちよくなるちんぽのせいでパニック状態なのか、目の前にあるおっぱいに全力でしがみく。そしてそのまま乳首を吸いまくる。

 

「ぢゅっぢゅぅうぅぅ~~ッ!!」

「くひゅぅぅ~♡♡ き、気持ちよすぎぅ~♡♡♡ で、でも私はサキュバス嬢だからぁ……♡ 私が気持ちよくされるだけだったらまずいからぁ~……♡♡ だからこのまま、んっ♡♡ むぅうう~~ッ♡♡♡♡」

「んぐぅううッ!? う、うぶぶぅぅ……!!」

 

 まんこに塗り付けていたちんぽを、割れ目に押し込む。ぐぷっ、ぐぷっとちんぽが腟内に埋まっていく。お互いに横を向いて向き合った対面側位の体位で、二人はジワジワと繋がっていく。

 

「は、あぁあんん~♡♡ き、きたぁ~♡ 一番気持ちいいエッチな事、セックスぅ~……♡♡」

「くぅううぅぅ……ッ!! うっうう~……!!」

 

 四方八方からぐねぐねじゅぷじゅぷ絡み付いてくる肉の壺。おまんこ。ちんぽを挿入する為の穴。

 夢の中で赤ちゃんになってるカズオは、勿論そんないやらしいモノの存在を知らない。

 母の乳を吸っている最中に、突然襲い来る極上の快楽に、ちんぽがビクンビクンと跳ね上がる。

 

「カズオさんのおちんぽさん~♡ 私の中で、ンッ♡ げ、元気いっぱい~♡ はぁああん♡♡ 本当に気持ちいい♡♡」

「んん~!! んん~!!」

「慌てなくても、大丈夫ですよ~♡ ほら、おっぱいに甘えながら、気持ちいい事を受け入れてください~♡ おまんこは怖くない~♡ 温かくて気持ちいい、おちんぽさんの帰る場所~♡ ほ~ら気持ちいい気持ちいい~♡♡♡」

「ぅう、ぅぅううう……ッ!!」

 

 ぬっちゅぬっちゅ。腰を揺すってちんぽとまんこを擦り合わせる。

 ズムンッ♡ ズムンッ♡ と子宮口にチン先が当たり、金玉がグツグツと沸騰していく。

 

「お、うう! う、ううっ!!」

 

 夢の中の赤ちゃんカズオに射精の機能はまだ無いが、現実世界のカズオちんぽは普通に大人である。

 赤ちゃんとはなるものではなく作るもの。その事をカズオのちんぽはカズオ以上に理解していた。

 

「あっ♡ やっ♡ おちんぽさんがッ♡ ふ、膨らんできたぁ……ッ♡♡ 精子、で、出そうなんですね~♡」

「んんんんん……ッ!!」

「い、いいですよ~♡ エッチな事なんか何も知らない、一番無垢だった頃の夢を見ながら……くひゅッ♡♡ 一番エッチな事、しちゃいましょぉ~ッ♡♡♡」

 

 おっぱいに吸い付いているカズオの頭を掻き抱く 。そのままグイッと強く腰を押し付ける。

 

「むゆぅうッ♡♡ わ、私も……♡♡ 一番深いのッ♡♡ い、イクからぁ~……♡♡♡ このままカズオさんも~……ッ♡♡♡」

「ん゛ん゛……ッ!!」

 

 ギュウウ~ッと、これでもかと密着した状態で、二人の子作り器官はとうとう限界を迎えた。

 

 ビュグルルルゥウッ!!ドビュゥッ!ドビュゥウッ!!

 

「んッ゛ん゛んんんん~~ッ!!」

「むぁぅううーーッ♡♡♡ か、カズオさんんん~~ッ♡♡♡ はぁううう~~ッ♡♡♡♡ ギモヂィィ~~ッ♡♡♡♡」

 

 ドクドクドクと大量射精。男で生まれた意味を証明するがごとく、女の孕ませ袋に次々に精液を吐き出し子種を詰め込んでいく。

 

「ん、ぉおぅぅ……!!」

「あひゅ……♡♡ んんん……ッ♡♡♡」

「んん……ふぅ、ふぅ……」

「かふ……っ♡♡ い、いっぱい出しましたねぇ~♡ むふふ……♡♡」

 

 子宮がパンパン。溢れるほど精液を注ぎ込まれたスーヤは、名残惜しそうにしながらもまんこの中からちんぽをニュポンッと引き抜いた。

 

「はぁはぁ……♡ 気持ち良かった……♡♡ カズオさんもいっぱい射精したし……サキュバス嬢としての役割はこれでちゃんとこなせましたかね?」

「ん~……むにゃむにゃ……zzz……」

「後はカズオさんの言っていた、幸せな夢を……見させてあげなくちゃですね~。」

 

 そうしてスーヤはカズオの夢を操作する。

 

「むふふ♡ 分かりましたよ。カズオさんが絶対に“幸せ”だって思える夢……♡」

「んぅ……」

 

 そうしてスーヤはカズオに夢を見せた。

 もう二度と会う事の出来ない、カズオがまだ人間だった頃、幼い時に交通事故で死んでしまった父と母の二人と再会する……そんな夢を……

 

「……むにゃむにゃ……父さん……母さん……」

 

 それは、今までカズオが見てきた夢の中で、最も幸せな夢だったという。

 

 

 

 

 

 

 




 はい。お疲れ様です。
 前書きでも言っていた通り、たぶん次話で完結します。
 アニメで異種族レビュアーズをたまたま見て、おもしれぇぇー! ってなって書き始めたこの小説。まさかここまで長くなるとは……

 とりあえずエタるのだけは嫌だったので、なんとか完結という形で終わらせられそうで本当良かった……
 蛇足になりそう(僕がただ書くのめんどくさいだけ)なので、アフターストーリーとかはたぶん書かないかな~……


 さて、今後についてですが、ツイッターとピクシブを始めてみましたので、これからは主にそっちで活動していこうかな~って考えています。
 僕が力尽きない限り。

 まだ始めたばかりなので作品数は少ないですが、この小説に出てきたエリィや、フィフィ、ルクミールやホシェット、メイちゃんなど、オリジナルサキュ嬢たちのイラストとかも描いていけたらいいな~って思ってますので、興味ある方はどうぞ。

【ツイッター】
https://twitter.com/natto_gohan715

【ピクシブ】
http://pixiv.net/users/70307242


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エルフ【エンディング】

最終話です。

エロ



 エリィにとって、セックスとは、男性を気持ちよくしてあげる行為だった――

 

 

 

 

 

 

 エリィがサキュバス店で働くようになったのは、今から300年くらい前のことだったか……

 当時、付き合い始めた異種族の恋人にエッチがヘタクソだという理由でフラれたエリィは、ヤケになって“そういった店”で働くようになったのだ。

 

 痛くならないように手コキ出来るようになるまで30年かかった。フェラチオで歯が当たらなくなるようになるまで40年かかった。パイズリで射精させられるようになるまで50年かかった。エッチが上手だと言われるようになるまで……100年かかった。

 たくさんたくさん努力して、それでようやく、エリィは一流と呼ばれるサキュ嬢にまで登り詰めたのだ。

 

 

 そして、登り詰めた先には……

 何も無かった。

 

 

 気が付いた時には、エリィの年齢は既に500歳。

 いかにエルフが長寿種族であっても、500歳を越えたらそれはもうおばさん……ヘタをするとお婆ちゃんと呼ばれる年齢だ。見た目は若いままだが、内在する魔力(マナ)がどんどん衰えていくのである。

 

「……」

 

 元カレを見返す為にサキュ嬢に就職して、死に物狂いで磨きあげたエッチのテクニックだったが、その元カレはもうとっくに死んでいる。

 

「……何やってるんだろ……私……」

 

 最初に働いていたサキュバス店は年齢を理由にやめさせられた。その後は高齢エルフ専門の店で働くようになった。

 自分と同じくらいのおばあちゃん達と、マナが感知出来ない人間を相手に鍛え上げた技術を行使していく……

 エリィは自分がどんどん惨めな存在になっていくのを感じていた。

 

 そんな頃だったか。

 エリィが、カズオと出会ったのは――

 

「あああ!!気持ちいい!!エリィさんのおまんこ最高!!可愛いエリィさんのおまんこ気持ちいい!!エリィさん最高!!」

「んああああッ♡♡らめぇええッ♡♡♡このおちんぽしゅごしゅぎるのおおッ♡♡♡ひううッ♡♡なんれこんなきもちいのッ♡♡♡はうッ♡ああッ♡お、奥らめっ♡♡♡子宮ズンズンやめへぇえッ♡♡♡♡」

 

 カズオとのセックス……それはもう衝撃だった。

 エッチとはこんなに気持ちいいものだったのかと、500年以上生きてきて初めて知った。ただ一方的に気持ちよくしてあげるだけじゃない……二人で一緒に気持ちよくなる……そんなセックスを、エリィはその日初めて経験した。

 

(こんな凄いセックス……初めて……♡)

 

 気が付いた時には、エリィはカズオに惚れていた。

 500歳を越えて、年甲斐もなくと思うかもしれないが、ガチ恋してしまったのだ。

 

 

 正直言ってライバルはとても多い。カズオの事を狙っている娘は多いのだ。エリィより若い娘だってたくさんいる。しかし、それでもエリィは諦めたくなかった。

 年齢なんて関係ない。一度きりの人生なのだ。後悔のないように生きたい。そう思った。

 

 そして、その結果エリィの恋は――

 

 

 

 

 

 

 場所は中央街にある市場。

 そこで金髪碧眼の美女エルフが食料品などを見て回っていた。

 

「~♪」

 

 高めの身長、抜群のスタイル、そして若々しい豊潤な魔力。そのエルフは誰がどう見たって美少女であった。

 するとそこにガラの悪そうな4人のエルフ集団がやって来た。

 

「へ~、お姉さんすっごい美人だね。」

「はは! こんな美人、俺初めて見たよ。」

「これから俺らと一緒に遊ばない?」

「可愛がってやるからよ~。」

 

 四人のチンピラエルフ達は美女エルフの体を舐めるように見回すとニヤニヤと下卑た笑みを浮かべた。

 すると美女エルフはそんなチンピラエルフ達をフッと鼻で笑った。

 

「若いわね貴方達。」

「は……?」

「ねぇ、貴方達から見て、私って一体いくつくらいに見えるのかしら?」

 

 ナンパした相手から、いきなり年齢を当てろと言われたチンピラエルフ達は、当然ながら狼狽えた。

 見た感じ、美女エルフは相当若く見えるが……違うのだろうか?

 

「え、あ……180~200歳くらい……だよね?」

「残念♪」

「じゃあ……220歳前後?」

「ブブー♪」

「250?」

「大ハズレ♪」

「……も、もしかして、300歳とか?」

 

 チンピラエルフ達の答えに、美女エルフはいずれも首を横に振った。

 

「実は私……もう500歳を越えちゃってるのよ。」

「「「「え゛え゛ッ!?!?」」」」

 

 美女エルフのまさかの年齢カミングアウトに目を見開いて驚愕するチンピラエルフ達。

 彼女のマナはあまりにも元気で若々しいので、どう見ても200……下手をすると100歳代にしか見えなかったからだ。もしかして自分達はからかわれているのだろうか……チンピラエルフ達がそう怪訝な目付きになった、その時……

 

「お待たせー。思ってたよりトイレ混んでて時間かかっちゃったよ。 ごめんね~。」

「あ、おかえりなさい。あなた♡」

 

 美女エルフの元に、銀髪赤目のイケメンインキュバスが小走りでやって来たのだった。

 突然のイケメンの登場にぽかんと固まるチンピラ達。

 

「ふふふ♪ という訳で貴方達。私は既にこの人のものなの♡ だからナンパならこんなおばさんじゃなくて、もっと違う娘を捕まえるといいわ。」

「「「「………」」」」

「それじゃああなた♡ 行きましょう♡」

 

 そう言い残して、美女エルフはイケメンインキュバスと共に去っていってしまった。

 残されたチンピラエルフ達は、あまりのショックに小一時間はその場を動けなかったという。

 

 

 

 

 

 

 さて、もうお気付きかもしれないが、先程の美女エルフとイケメンインキュバスの正体は、エリィとカズオであった。

 そしてさらに勘のいい方は、二人の関係が既に夫婦となっている事にも気が付いているだろう。

 

 そう、エリィによる全力のアプローチの甲斐もあって、二人は結婚したのだった。

 これはそんなエリィとカズオの物語。

 

 

 

「……それで、エリィさん。さっきのエルフ達は?」

「あら? 聞いていませんでした? 私、ナンパされていたんですよ。」

「……最近よくナンパされるよね、エリィさん。」

「ふふ、そうですね。カズオさんと結婚してから、マナが若返ったからかもしれませんわ♡」

 

 500歳を越えてから、肉体はともかくマナの方はすっかり老いてしまっていたエリィであったが、カズオと結婚してからは何故か、全盛期以上に魂やマナが綺麗に美しくなっていた。

 どうやらカズオと結婚した事で、彼女にもチート能力が移ったようなのだ。今のエリィは、見た目もマナも、どちらも500歳には見えない程の超絶美女である。

 

「……うーむ。妻が綺麗になっていくのは嬉しいけど、それで悪い虫が寄ってくるのはなんか面白くないね……」

「あら、嫉妬してくれてるんですか?」

「……まあ、人並みには。」

 

 なんとなく拗ねた様子のカズオに、エリィは嬉しそうに頬笑んだ。

 

「ふふふ、どれだけ男性に言い寄られるようになっても、私が愛する殿方は旦那様であるカズオさんだけですよ。」

「むぅ……」

「ほーら、この大きなおっぱいも、もう触れるのはカズオさんだけになりました♡ だから妬かないで?」

「おおぅっ!?」

 

 カズオの手を取って、エリィはまわりから見えないようにこっそりと自身の胸を揉ませてやった。

 とたんにニヘ~と破顔するカズオ。

 

「……お、おっぱい、おっぱい……!」

「……んっ♡」

 

 やわやわと胸を撫で回すカズオ。おっぱいだけでもカズオは満足してくれる……

 だが、カズオが本当に欲している物は別にある事をエリィは知っていた。そしてそれは、まだエリィが渡せていない物でもある……

 

「……カズオさん……」

「ん?」

「絶対にあり得ない事ですけど……それでももしも、私が他の男性に取られちゃう事が心配なのだったら……」

「?」

「私達が夫婦になった証……そろそろ作っちゃいます?」

「へ?!」

 

 さすさすと自分のお腹を撫でるエリィ。

 それを見てカズオのちんぽが、ビコーンと反応した。

 エリィがカズオにまだ渡せていないもの……それは卵子。つまりは子作りセックスであった。

 

「今の私なら、きっと元気な赤ちゃんを……産めると思うんですよ……♡」

「あ、赤ちゃん……!」

 

 結婚してから既に数年経っているが、エリィとカズオの間にはまだ子供はいなかった。

 それは500歳を越えた自分では、健康な赤ちゃんが産めないのではないかという不安がエリィの中にあったからだ。だから結婚する前もした後も、セックスは全て避妊魔法陣の中でしかシてこなかった。

 しかし今のエリィはカズオと結婚した事により老いを克服している。

 

「だ、だから……その……カズオさんさえよければ……」

「ッ!!」

「ひゃあっ!?♡」

 

 カズオの目がギラリと光る。そしてそのままエリィの体をギュッと抱き寄せた。ズボン越しにカズオの股間がぐりぐりと押し当たる。

 どうやらそれが答えのようだ。

 

「あ、やんっ♡ カズオさん♡ 落ち着いて♡ こんな所でそんなことされたら、んんっ♡ わ、分かりました♡ 赤ちゃん♡ 作らせてあげますからっ♡ だ、だから♡ 子作り出来る場所に……私を連れて行って♡」

「よっしゃ!!」

 

 そうして二人はそのまま近場の宿屋へと駆け込んで行った。勿論避妊魔法陣の設置されていない宿屋である。

 受付をすませ、即座に部屋へと向かい、服を脱ぎ散らかすとすぐにベッドに潜り込む。

 

「カズオさん……結婚してから今日まで……お待たせしました……どうぞ、私の全てを……受け取ってください……♡」

「おおおお……!!」

 

 腰まで届くほどの艶やかな金髪。宝石のように輝く青い瞳。すっと通った鼻筋にぷるんとした唇。

 そしてボンキュッボンのナイス過ぎるヴァディ。

 

「……何回見ても、エリィさんの裸は……すっごく綺麗だ……」

「んんっ♡ 昔ならお世辞だって思いましたが、今なら素直に受け取れる……♡ 綺麗って言ってくれて、ありがとうございます♡」

「……俺は最初に会った時から、本気でエリィさんの事を綺麗だと思ってたよ。」

「あ……んん♡ うれしい……♡」

 

 さらりと髪を撫でられる。それだけでエリィの子宮はキュゥン♡ と反応してしまった。

 ちょうど今日は排卵日である。卵子がアップを始めた。

 

「それじゃあエリィさん……今日はもう絶対孕ませるから。覚悟しときな。」

「は、はい♡ お願いします♡」

 

 キュゥン♡ キュゥン♡ 子宮の暴れが止まらない。カズオの孕ませ宣言にときめきが止まらないのだ。

 エリィはゆっくりとカズオのちんぽに手を伸ばした。

 

「カズオさんのおちんぽ……♡ 今までで一番、カチカチになってます……♡」

「そりゃ愛する妻と子作り出来るってなったらね。」

「ふふふ♡ そんな事言われたら、たっぷりとサービスしたくなっちゃいますね♡♡」

 

 カズオと結婚した事で、サキュ嬢を引退したエリィであったが、今まで培ってきた技術は健在である。

 イカさず殺さず。絶妙過ぎる手コキテクニックでカズオのちんぽをしこしこ育て始めた。

 

「う、おお……! エリィさん、それ気持ちいい……! 相変わらず凄い手腕、んんっ……!」

「んふふ♡ おちんちん興奮してますね♡ もっともっと気持ちよくなって、たまたまぐつぐつ沸騰させて、私を確実に孕ませてくださいね♡♡ あ・な・た♡」

 

 右手で竿を擦りながら、左手で金玉をやわやわと揉み上げる。びくんびくんと暴れるちんぽにエリィも興奮を抑えられない様子だ。

 

「ん……♡ 金玉おっもッ♡ ここにいっぱい♡ 赤ちゃんの元が詰まってるの分かる……♡♡ 中で精子達が、私の卵子♡ 犯したいよ~♡犯したいよ~♡ って暴れてるのね……♡ ふふ♡ もうすぐ受精させてあげられますからね~♡」

「く、う……! ふぅぅ……ッ!!」

 

 先走り汁がびゅびゅびゅーっと溢れ出す。まるで射精のような勢いだが、これが単なるカウパー汁である事をエリィはしっかりと理解している。

 射精までさせてしまわないように、金玉の中にじわじわと精液を溜め込ませていく。

 

「くぅ! 気持ちいい! も、もう出したい!」

「ん……♡ まだダメですよ♡ 出す時は全部、私のおまんこの中でじゃないと、子作りにならないですから♡ 私を孕ませてくれるんでしょ?♡」

「そ、そだな……! なら、俺だけじゃなくてエリィさんも、ちゃんとおまんこ、準備しとかないと……!」

「え?」

「ちゃんと孕めるように……そうりゃっ!」

「んひゃっ!?♡ あッ♡♡ ひぁああんッ!?♡♡」

 

 ぬちゅり♡ エリィの手コキに対抗するように、カズオの右手がエリィの股の間へと差し込まれた。そのままぬちゅぬちゅと膣内に指が埋まり入り口付近を擦り始める。

 

「ひッ♡ ひぃやぁぃいーーッ!?♡♡♡ やっんんッ♡♡ お、おまんこっ♡♡ なでなでらめぇ♡♡♡」

「ほーら、気持ちよくなれなれ~!」

「んやぁん♡ も、もうっ♡ カズオさんのそういうところ……本当に……大好きです♡♡」

 

 気持ちよくするだけがセックスじゃない。気持ちよくしてもらうのもセックス。

 

 シコシコ、クチュクチュ、シコシコ、クチュクチュ。

 

 ちんぽとまんこを擦り合い、子作りに向けて互いの興奮度を高め合っていく。時おりちゅっちゅとキスをしながら、二人はたっぷりと時間をかけてお互いのムラムラを最高潮まで引き上げていく。

 

「は、あぁん♡♡ もうらめ♡ せ、切ないのぉ♡♡ 子宮が……子宮が寂しいです♡♡」

「ん、く……! エリィさんのまんこ……めちゃくちゃ指に吸い付いてくる……」

「はぁ♡ はぁあ♡♡ 指じゃだめ……もうおちんぽ……おちんぽ欲しい……♡ んんっ♡♡」

「俺も、そろそろ……! やばいかも……! まんこに入れた過ぎて、ちんぽがしんどい……!」

 

 ぬちゅりと膣内から指が抜かれる。エリィもカズオのちんぽから手を離した。

 それから一度深く口付けをしてから、エリィはぽてりとベッドの上で仰向けになった。

 

「愛してます……♡ あなた♡ 赤ちゃん……つくろ♡」

 

 頬を赤く染めながらゆっくりと股を開く。

 とても長い間、500年以上待ち続けた。愛する男性と、お互いの遺伝子をまぜまぜする行為。

 愛する旦那様の、子を孕むのだ。

 

「俺も愛してるよ。エリィさん……く、うぅ……!」

「あ、あぁああッ♡♡ うぁああッ♡♡ 」

 

 ぬぶ、ぬぶぶぶ……興奮度を最高潮にまで高め合った二つの性器が一つになっていく。これが避妊無しの一体感。

 

「やっべ……! 今日のエリィさんの膣内(なか)……めちゃくちゃ蕩けてる……!」

「か、カズオさんのおちんちんだってッ♡ い、今までで一番……ッ♡ 熱くなってます……ひぅううッ♡♡」

 

 あまりの気持ちよさに、お互いにギュッと目を瞑って腰をぶるぶると震わせた。

 今まで何回も何百回も交わってきた二人であるが、避妊無しの、混じりっけなしの子作りセックスはこれが初めての経験だ。

 ちんぽとまんこもその事に気が付いているのか、今までにない程興奮して敏感になっている。

 

「んう……! このまま、奥まで入れるよ……」

「は……いぃ……っ♡ お願い……し、あっんん♡♡ ます……う……ッ♡♡」

 

 フゥーと息を吐きながら根元まで押し込んでいく。メリメリと膣壁を開いていき、ついに最奥までたどり着く。

 

「んんくぅうッ♡♡ ふひぁッ!?♡♡ ず、ズンって、きたぁぁ……ッ♡♡ カズオさんのが……い、一番奥まで……♡♡」

「ふ……! う……! 奥の、子宮口が……ちゅーちゅー吸い付いてきた……!」

「き、きっと子宮が、んんっ♡ 赤ちゃんの種♡ 欲しがってるんです♡♡ 今日の私、す、すっごく危険日だから♡」

「くぅう! たまらんん……ッ!!」

 

 一番奥まで押し込んだ状態で、腰を左右にぐねぐねと動かす。すると中でちんぽが激しく首を振り、子宮が必死にそれにすがりつく。

 

「いやっあんッ♡♡ あっ♡あっ♡あっ♡ 甘えてる子宮♡ いじめないれぇ♡♡ やん♡あぁんッ♡♡ お腹の中ッ♡ ぶるぶる揺れてるッ♡♡ らめッ♡ それきもちいッ♡ んやぁあッ♡♡ らめぇえ♡♡」

「だめだめ言われたら! 逆に腰が止まらなくなる!!」

「ひぃんんッ♡♡ あっ♡あっ♡ んぅうッ♡♡ ふぁッ♡ らめ♡♡ イクッ♡ イクッ♡ イクぅうッ♡」

 

 たまらず絶頂してしまうエリィ。しかしカズオは止まらない。だぷんだぷんと揺れ続ける乳を鷲掴みにして、そのままちんぽを引いては押し込む作業に没頭し続ける。

 

「ひぐぅう゛ーーん゛んッ!?♡♡♡ は、はげしひッ♡♡ おっぱいもみもみしながりゃっ♡♡ おまんこズンズンされりゅのッ♡♡ ふぁあッ!?♡♡ またイクッ♡♡ ひあぁああーーッ♡♡♡」

「まんこめっちゃ絡み付く……! これが子作りセックス……やばいほど気持ちいい……!」

「カ……ズオさん……♡♡ あんんッ♡ 私も、すごく気持ちいいで……すぅッ♡♡♡ はんっ♡んっ♡んっ♡んっ♡ んふうッ♡♡ こ、子作りしてるって思うと♡ いつもより……あッ♡ああーー♡♡ きもちいぃ……ッ♡♡♡♡」

 

 押しても引いても気持ちいい。鈴口と子宮口がキスをする度に込み上げそうになる。カズオの金玉の中で、精子達がアップを始めた。

 

「やぁんっ♡ み、耳ぃ♡ 舐めちゃやですっ♡♡」

「エリィさんの耳は、長いからしゃぶりがいがあるなぁ。んむんむ……」

「いんッ♡♡ か、カズオさんの耳もッ♡ 似たようなものじゃないですか♡ んっ♡ あむっ♡ ちゅるっ♡」

 

 エルフであるエリィの耳は他の種族よりも長くて尖っている。そしてインキュバスであるカズオもエリィ程ではないが人間よりは長い耳を持っている。

 二人は器用にお互いの耳の先端を舐めしゃぶりながら、腰を動かし続けた。

 

「んちゅ……♡ んむむ♡ んぁあう♡♡ これしゅっごく気持ちいいッ♡♡ 耳気持ちいいとッ♡♡ お、おまんこ余計に気持ちよくなるぅうッ♡♡♡ んぁッ♡ またイクッ♡♡」

 

 あまりの気持ちよさに絶頂が止まらないエリィ。まんこが絶頂する度に子宮が疼く。精液はまだか!? 精液はまだか!? こっちはもう孕む準備が出来ているんだぞ! と、子宮の奥深くで卵子が騒いで止まらない。

 

「ひッ♡ うううーーッ♡♡♡ く、苦しいッ♡♡ 子宮が息苦しいッ♡♡♡」

 

 生物が生きる為には空気が必要だ。無いと当然苦しくなる。そして今、エリィの子宮は酸欠状態になってしまっていた。必要なのは空気じゃなくて精液だ。

 イキをしようと全力でちんぽを吸い上げる。

 

「んぐぉお!? ちんぽが……!?」

「か、かか、カズオさぁぁん♡♡♡」

 

 ズボズボと腰を動かしていたら、急に腰が引けなくなった。精液を欲しがるあまり、子宮口がちんぽに吸い付いて離れなくなったのだ。

 中に出すまで、絶対に離れない!! そんな強い意思を感じた。

 

「あ、ぐ……!! も、だめだ……! 限界! で、出る……!!」

「だ、だひてッ♡♡ このままビューッてッ♡♡ 中にいっぱい出してくだひゃい♡♡ わ、私を……ママにして……ッ♡♡♡」

「ぬぅあああ!! 出る!! 孕ませる!! 孕ませるぞおお!!! ママになれぇーー!!」

 

 金玉がドクンと跳ね上がる。それを本能的に察知したエリィは、足をカズオの腰に絡みつけ引き寄せた。

 カズオもエリィのまんこにちんぽをこれでもかと押し付ける。二つの性器が一直線に繋がった、その瞬間――

 

 ビューールルルルゥルルッ!!ギュブリュリュッ!!ビュゥウーッ!ビュゥウーッ!ビューーッ!!

 

「くぅううーーッ!!!」

「あーーーーーーーーーッ♡♡♡♡♡」

 

 あまりにも大量の精液が、エリィの子宮内に殺到した。

 

「おおおお!! お……おおお……!!」

「あッッんんんッ♡♡ あああッ♡♡ せ、せ゛い゛し゛……ッ♡♡ き゛て゛る゛……ッ♡♡♡ あ゛が……ッ♡♡♡」

 

 まず感じたのは、信じられない程の幸福感だった。快楽よりも先に幸せの感情がやって来た。

 これが両想い夫婦による避妊無しの中出し射精。

 する側もされる側も、頭の中が真っ白になる。

 

「くぅぅ……!!」

「あ……っ♡ うぅっ♡♡ ぅぁ……ッ♡♡」

 

 ビューーッビューーッビューーッ!!

 長い長い、とても長い射精。

 

 ビューーッビューーッビューーッ!!

 止まらない。まだ止まらない。

 

 ビューーッビューーッビューーッ!!

 ひたすら気持ち良い。そして幸せ。

 

 

 

 

「かっ…はァ……!!!」

「ふ……♡♡ ひぁ……♡♡♡♡♡」

 

 永遠に続くかとも思われた長い射精がようやく収まる。

 あまりに大量に出され過ぎた事でエリィの腹部は軽くぽてっと膨らみ、結合部は溢れた精液でベトベトになってしまっていた。

 

「め、めっちゃ……出た……」

「だ、出され過ぎて……子宮パンパンです……♡♡」

 

 二人は繋がったまま脱力。そのまま顔を寄せ合った。

 

「はぁはぁ……♡」

「ふぅぅ……」

「ん……ちゅう……♡」

「ちゅむぅ……」

 

 初めてサキュバス店でセックスした時は、キスは別料金だなんだと言っていたエリィであるが、今のエリィにとってキスとは夫婦の愛を確かめ合う大切な行為である。

 

「ん……」

「ちゅ……♡」

 

 性欲目的ではない、夫婦だけが行える愛情たっぷりのキスをして、エリィは自分の中で、ちゅぷん♡ と何かが根付くのを感じた。

 

「あ……っ♡」

「ん? どした?」

「今、カズオさんの精子が、私の卵子にくっつきました……♡」

「マジで!? 分かるの!?」

「はい……♡ なんとなく、ママになったって、理解しちゃいました♡」

「おお……じゃあ俺はパパか……」

「ふふふ♡」

 

 繋がったまま、カズオとエリィはギュウッと抱き合った。その表情はとても幸せそうだ。

 

「エリィさん……!」

「はい?」

「俺をパパにしてくれて、ありがとうございます。」

「ふふ♡ こちらこそ♡ ママにしてくれてありがとうございます♡」

 

 お互いに何百、何千もの異性とセックスしてきたが、最終的に選んだのは目の前にいるたった一人の異性。

 一生心から愛し合う事の出来るパートナーとめぐり合えた奇跡は、他のどんなセックスよりも幸せな事なのだと思った。

 

「カズオさん。」

「ん?」

「私を選んでくれてありがとうございます。私はきっと、世界で一番幸せなエルフよ♡」

 

 

 

 エンディングNo.1 ――エリィ――

 

 

 




最終話はハーレムエンド1本書いてサクッと終わらせる予定だったのに……
まさかのマルチエンディング方式。
なのでまだもうちょっとだけ続きます。何でこんな疲れる事思い付いちゃったんだろ……

楽しく読んでいただければ僕の苦労は報われます。

続きはなるべく早く投稿したいけど、ファンボックスの作品とかと並行しながら書いてるのでどうしても遅くなってしまいます。
でも次話分はもうほとんど書けてるので、来週には投稿できそうかな?

次話は猫獣人のフィフィエンド。


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猫獣人【エンディング】

最終話その2。

エロ



「えへへ♪ えへへ♪ にゃっへへ~♡」

 

 場所は中央街に建つファンシーで可愛らしいデザインの家。

 そこでチートインキュバスのカズオと猫獣人のフィフィは仲良くソファーベッドの上で乳繰り合っていた。

 

「う~む、やはりフィフィは可愛いな~。いつまででも撫でていたくなる。」

「んにゃ~♡ ならいつまでも撫でてくれてていいにゃ♡ フィもお兄さんに撫でられるのは好きにゃので。」

 

 顎の部分を擦るように撫でられるとごろごろと喉が鳴る。頭のてっぺんや耳のつけ根、頬っぺたをむにむにされるのもフィフィは好きだ。

 カズオの膝で丸くなりながらゆったりとリラックス。極楽の時間である。

 

「にゃっ!? ……ぁあん……♡ お兄さん、そこは……♡ にゃあっ♡ き、気持ちいいにゃ♡ んに……♡ そんな事されたら……フィ、ますますめろめろになっちゃうにゃぁ……♡♡」

 

 フィフィが特に撫でられて好きなのは尻尾のつけ根部分である。ここを触られると心地よさとともになんだかエッチな気分にもなってきてしまうのだ。

 とろんと蕩けた表情で、フィフィはぴくぴくと気持ちよさに悶えている。するとそこに、一人の背の高いの猫獣人の少女がやって来た。

 

「お母さん、私のマタタビ知らない~? って、またお父さんとイチャイチャしてるの?」

「んにゃぁ……♡ マタタビなら、この前エッチの時に使っちゃったにゃ。」

「え~、私のだったのに。ちゃんと名前書いてたでしょ? 勝手に使わないでよ。」

「知~らにゃ~♪」

「まったく……いつまでたっても子供っぽいんだから……うちのお母さんは……」

 

 やれやれ……と、ため息をつく猫獣人の少女。彼女はフィフィの事をお母さんと呼んだ。

 ここまできたらもう分かるだろうが、彼女はカズオとフィフィの間に生まれた子供である。

 そう、色々あったが、カズオが最終的に結婚した相手は猫獣人のフィフィだった。今やカズオとフィフィは20人(匹?)もの子供を持つパパとママなのである。

 

「にゃ……っ♡ あんっ♡ んにゃぁん♡♡」

「ここがええんか? ここがええんか~?」

「……いや、ていうか二人とも、昼間っからリビングでエッチしないでくれる? うちにはまだ小さい子達もいるんだよ?」

「むっ……べ、別にエッチはしてないにゃ。」

 

 ジト~っとした目を向けてくる娘に対し、フィフィはプイッと視線を横にそらした。

 

「フィはただ、旦那様になでなでしてもらってるだけにゃ。だからこれは、単なる夫婦のスキンシップなのにゃ。んっ♡ イグッ♡♡」

「イグッ♡♡ とか言われながらだと説得力ないよ! お母さん!」

 

 そんな感じで、実の娘に呆れられながらも夫婦でイチャイチャしていると……

 

「あー! ママがまたパパになでなでされてるにゃ!」

「ずるい~! パパ! あたしも撫でてほしいにゃー!」

「にゃー! わたちも! わたちもなでて~!」

 

 二階からドタドタと、まだ幼い年齢のカズオとフィフィの子供達がにゃーにゃー騒ぎながら降りてきたのだった。

 幼い子供達はまだまだ甘え盛り。ソファーでイチャイチャ中のカズオとフィフィに向かって全力で飛びかかった。

 それをカズオはまとめて受け止める。そして全員をまとめて撫で回していくのだった。もちろんフィフィにしていたようないやらしい感じではなく、親が子に向ける愛情たっぷりのなでなでだ。

 

「よしよし、お前達はみんな可愛いな~。」

「「「にゃ~♡」」」

「フィも! フィももっと撫でるにゃ!」

「はいはい。」

「ちょっとお母さん……小さい子達に張り合わないでよ……恥ずかしい……」

「そういうお前は撫でてもらいたくないのか?」

「え? いや、お父さん。私は別に……あ、ふにゃ~♡」

 

 そうして今日もカズオは愛する妻と子供達と共に、和やかで幸せな昼下がりを満喫していくのだった。

 

 

 

 

 

 

 そして夜。

 場所は子供達の寝室。

 

「「「「~zzz ~zzz……」」」」

 

「皆おやすみにゃ。」

「相変わらず寝付きがいいね。うちの子達は。」

「本当に……可愛い子達だにゃ。にゃふふ♪」

 

 スヤスヤとベッドの上で眠る子供達を、フィフィとカズオが愛おしげに眺めていた。

 

「良い夢見てにゃ……」

 

 フィフィの手が子供達の髪を優しく撫でる。昼間は子供っぽい醜態を晒していたフィフィであったが、眠る子供達を撫でるその表情は母親のそれである。猫とは意外にも母性が強い生き物なのだ。

 

「お兄さんと夫婦になれて、子宝にも恵まれて、フィは本当に幸せものにゃりね。」

 

 一通り撫で終わると、フィフィとカズオは静かに子供部屋を出て、自分達の寝室へと向かっていった。

 

「さて、お兄さん。」

「ん~? どした~? フィフィ。」

「子供達は寝ちゃったから、ここからは夫婦の時間にゃよ♡ 昼間は出来なかったけど、ここからはいっぱいフィを構ってほしーにゃり♡」

「……いや、昼間もけっこうフィフィの事、構ってたと思うけど?」

「む……昼間はイチャイチャ、夜はえちえちするのが夫婦の基本だにゃ。子供達の前ではえちえち出来なかったからにゃ。」

「……いや、昼間も割りとえちえちしてた気がするけど……」

「フカ~!! セックスしてないからえちえちではないにゃ!」

 

 そう言うとフィフィは、寝室に着くなり自ら着ている服を脱ぎ払った。そしてカズオの服にも手をかけて脱がしていく。

 

「ほら! お兄さんも脱ぐにゃ! 一緒ににゃんにゃんしようにゃ!」

「何だよにゃんにゃんて……」

「フィはまだまだ撫でられ足りないのにゃぁ……色んなところ、撫でられたいにゃ♡」

「やれやれ。子供達より甘えん坊だとは、困ったママだな。」

「にゃあんっ♡♡」

 

 むにゅり……と、ベッドに上がりながらフィフィの乳房を揉み撫でる。

 

「う~む、相変わらずちょうどよい巨乳サイズ。もちもちのすべすべだぁ。」

「えへへ♡ そうこなくっちゃにゃ♡ あっ♡ んにっ♡ あぅ♡ ふにゃ~♡」

「お、まだ母乳でるな。もう子供達は皆乳離れしたというのに。エッチなやつだ。」

「お、お兄さんが毎晩舐めてくるかりゃにゃ♡ おっぱい出るのはそのせい……ひにゃッ!?♡ ゃあん♡ 乳首っ♡ そ、そんにゃされたりゃ……はにゃぁん♡♡」

 

 ぴんぴんになった乳首を摘まむと、ぴゅるっと少量の母乳が吹き出した。それをカズオはちゅぱちゅぱと舐める。

 

「んむ、んま……」

「いにゃぁん♡ お兄さんのぉ、す、すけべぇ……♡♡」

「スケベなのはフィフィの体だよ。なんだ! 猫耳の癖にこんないやらしい乳して! んちゅっんちゅっんちゅっ!」

「ふにゃにゃ~~♡♡♡」

 

 とろ乳首を吸いながら、尻尾のつけ根をトントンしてやる。するとフィフィはすぐにふにゃふにゃに蕩けてしまう。されるがまま状態だ。

 

「あー、可愛いな~フィフィは~。」

「ん、んんっ♡ 落ち着いてるように見えて、お兄さんも……実はすっごく興奮してるにゃ?♡♡」

「……分かる?」

「発情フェロモンがぷんぷんしてるにゃ……♡ エッチな匂いでバレバレにゃ……♡」

 

 犬程ではないが、猫はとても嗅覚が優れている生き物だ。人の数万倍の匂いを嗅ぎ分けられるとも言われている。

 目には見えないフェロモンを嗅ぎ分け、興奮度なんかを測るのだ。フレーメン反応。

 

「ふ~にゃぁ~♡♡」

「またアホ面になってるよ。フィフィちゃんよ。」

「誰がアホ面にゃ!?」

「まぁ、その顔もめちゃくちゃ可愛いんだけど。」

「んに~……複雑な気分にゃ……」

「可愛い可愛い。ほらおいで。」

「にゃ~♡ にゃんにゃん♡」

 

 あざといくらいに甘えてくるフィフィと、際限なく甘やかすカズオ。甘え甘やかしの関係。どちらもそれで満足。win-winの関係。

 カズオの前でころころ転がるフィフィ。それをカズオが撫でたり揉んだりしゃかしゃかしたりして愛撫していく。

 

「ふにゅっ♡ うにゃっ♡」

「ん、おっと!」

 

 さらに頬っぺたをむにむにして可愛がっていると、フィフィもカズオの頬に手を伸ばしてきた。

 柔らかな肉球でぶにゅ~と挟まれる。

 

「お兄さぁん♡ 好き好きにゃ~♡♡」

「俺も好き好きにゃ~。」

「にゃ~っ♡」

「にゃ~!」

「んにゃ~ん♡♡♡」

「はにゃ~!」

 

 二人してにゃ~にゃ~言いながらイチャイチャ愛撫合戦。子供達には決して見せられない光景である。

 

「ふんんんッ♡♡♡ おに……いさん……っ♡ にゃんっ♡ ナ゛ォオ♡♡」

 

 そうしてにゃんにゃんしていると、フィフィは完全に発情モードになってしまった。

 お尻を向けて、尻尾をクイッとずらして性器を見せる。そこは既にとろとろになっていた。

 

「にゃ……♡ フィ……そろそろハメハメしたくなってきたにゃ~♡♡」

「なるほどぉ……」

 

 カズオは膝立ちになって、目の前にあるフィフィのまんこにちんぽを向けた。

 

「よし、じゃ、フィフィちゃん。おまんこにちんちん入れていいよ。」

「にゃっ? フィから入れるにゃ?♡ 分かったにゃ♡」

 

 カズオに入れていいよと言われたので、フィフィはそのままお尻を突き出してカズオのちんぽを自分の中に迎え入れようとした。

 しかし……

 

 プランッ

 

「にゃっ!?」

 

 突然カズオが腰を右に振ってちんぽを横にずらしてきたのだ。

 そのせいでまんこにちんぽが上手く入らなかった。

 

「にゃ……!」

 

 もう一度チャレンジ。挿入を試みるも、今度はちんぽが左に振れてまたしても合体失敗。

 

「にゃ、にゃ!? にゃにゃァ!? お兄さん! じっとしといてくれないと入らないにゃあ~。」

「ふふふ、捕まえてみな!」

 

 ぷらんっ ぷらんっ ぷらんっ ぷらんっ

 

 まるで猫じゃらしを振るようにして、カズオはちんぽを左右に振り始めた。

 

「んにゃっ♡ ちょっ!? お兄さんっ♡ いい加減に……! にゃんっ♡ いにゃんっ♡ お、おちんちん逃げちゃ嫌にゃ~ッ♡♡」

 

 逃げるちんぽと追いかけるまんこ。フィフィは四つん這いのポーズでお尻を何度も突き出してちんぽを迎え入れようとするが、右へ左へ暴れまわるちんぽをなかなか捕らえる事は出来ない。

 

「フカ~ッ!! 逃げるにゃ~!!」

「ほいっ! ほいっ! どうだどうだ!」

「んにゃにゃにゃにゃにゃにゃにゃッ♡♡♡」

「おらおらおらおらおらおらッ!!」

 

 ちんぽを使ってのおまんこじゃらし。

 親がこんな事して遊んでいると知ったら、子供達はどんな顔をするだろうか。

 

「んんんッ♡……ナ゛ォオ~ッ♡♡」

「うおっ!? し、尻尾はずるいぞ!」

 

 1分ほどそうして遊んでいた二人であったが、とうとうおまんこ我慢の出来なくなったフィフィが、暴れまわるちんぽに尻尾を伸ばし、そのままグルリと巻き付けたのだった。

 

「フカ~ッ♡ フカ~ッ♡ 捕まえにゃぁ♡ おまんこから逃げちゃう悪いおちんちんは、このままお仕置きだにゃっ♡」

 

 そう言ってフィフィは尻尾をシコシコと動かし始めた。

 

「くおおっ!? し、尻尾コキだと!?」

「んにぃ♡ にゃふふ♡ どうにゃ? フィのもふもふ尻尾の肌触り♡ 気持ちいいにゃり~?♡」

「ぬぬぬ、やるな。しかし俺のちんぽも負けてはいないぞ!」

「んにゃ!?♡♡」

 

 すると次の瞬間、カズオのちんぽがフィフィの尻尾にギュルリと巻き付き返した。

 そのまま尻尾をシコシコと扱きたてる。

 チートインキュバスであるカズオは自身のちんぽ操作くらい朝メシ前なのだ。

 

「にゃっ♡ にゃにゃニャアッ!?♡♡」

「ほーらどうだー? フィフィは尻尾も性感帯だからな。だからこうしてシコシコされたら気持ちいいんだろ~?」

「んにぃイ♡ し、尻尾コキに対抗してちんぽコキとは、お兄さんもやるにゃ~♡」

 

 シコシコ、シコシコ、シコシコ、シコシコ……

 

 まるで蛇の交尾のように螺旋状に巻き付け合った尻尾とちんぽ。お互いに性感帯であるその部位を使ってお互いを扱き合う。

 

「ふ、うぐっ! きもち……!」

「にゃぐっ♡ い、イグッ♡ んににっ♡ ひ、にぃうぅっ♡♡」

 

 しばらくそうしてシコシコし合っていた二人であったが、いよいよもって交尾欲が抑えられなくなってきた。

 

「は……ッ♡ にゃぁ……ッ♡♡ おまんこ……ッ♡♡ 本気の本気で限界にゃ……ッ♡♡」

 

 尻尾がシュルリと緩む。ちんぽはギンッと硬くなる。

 

「はぁ……はぁ……っ♡ おちんちんとおまんまんで遊ぶのも楽しいけど……も、もう流石にセックスしたい……ハメハメしたいにゃぁ♡♡」

「ふぅふぅ……! そ、それじゃあそろそろ本気エッチ、するか?」

「するにゃ♡ 本気のエッチ♡ にゃへへ♡ お兄さん……今日は久しぶりに、避妊無しの子作りエッチがしたいにゃぁ♡」

「お! 21人目、作っちゃう?」

「作っちゃう♡」

 

 ニヤリと笑みを浮かべ、カズオは寝室に展開しておいた避妊魔法陣を気合いで消し飛ばした。

 結婚してからというもの、カズオは避妊魔法陣を作る事も消す事も自由自在となったのだ。

 なので好きな時に避妊も子作りも出来る。そして今日は、子作りの気分の日だった。

 

「よーし! 作っちゃうぞ~! 捕まえたぁ!」

「捕まっちゃったにゃ~♡♡ ん゛にッ!?♡♡ あっ♡ おちんちんが……にゃっ♡ あ゛あ゛ッ!?♡♡♡」

 

 ズブ、にゅぶぶぶ……ッ♡♡

 ヤると決めたらねこまっしぐら。二人はそのままバックの体位で繋がっていく。

 

「ナ゛ォぉっ♡ ん゛んんッ♡♡ お、おっきぃおちんちん……入ってきた……にゃぁ……っ♡♡」

「ふぉぉ……すっげぇ絡み付いてくる……! 20人も産んどいて、まだまだ孕みたがってるのか、このエロまんこは……!」

「孕みたいっ♡ にゃあ♡♡ お兄さんの赤ちゃん♡♡ まだまだいっぱい♡♡ んっ♡ にゃあっ♡♡ だ、だからいっぱいセックス♡♡ にゃあ♡♡」

 

 ぬちゅっ、ぐちゅっ、ぬぶぅっ♡ ちんぽのカリ部分を尖らせて、カズオはフィフィの膣壁をぞりぞりと引っ掻き回す。

 ちょっと痛いくらい尖らせる。これが猫獣人にはちょうどいい気持ちよさなのだ。

 

「ん゛ナ゛ぉお゛ぉ゛~~ッ♡♡♡ お、おまんごぉ♡♡ 削れるッ♡♡ ぎもぢぃにゃ~~ッ♡♡♡」

「おおおお……マン肉にめっちゃ引っ掛かる……! おりゃ! そりゃ! どりゃあ!」

「あにゃッ♡♡ ふにゃぁあッ♡♡ お、お兄さんっ♡♡ そんなにされたら……んにゃっ♡ 卵子出るっ♡ 卵子出ちゃうにゃあっ♡♡」

「孕みたいんだろ? なら出せよ。出せ出せ出せ! ほら~、ちんぽだぞ~? さっさと卵子吐き出すんだよ~!」

「いにゃ~んッ♡♡♡」

 

 多くの哺乳動物は“自然排卵”である。

 人間なら月に一回。犬なら一年に1~2回排卵して子供が作れる期間がやってくる。

 しかし、猫は“自然排卵”ではなく、“交尾排卵”だ。一定周期ではなく、膣内に刺激を感じたらその都度排卵する。

 

 要するに、猫はエッチをしたら卵子を吐き出す生き物なのだ。

 

「んナッ♡ あっ♡あっ♡あっ♡ ら、卵子ぃ……っ♡♡ 排卵しちゃうにゃぁ……っ♡♡♡」

 

 猫の特徴を合わせ持つ、猫獣人のフィフィも勿論交尾排卵だ。まんこをちんぽでぞりぞりされると、それだけですぐに排卵してしまう。

 

「ナ゛ォ゛オ~~ッ♡♡ んナ゛ぁ オォ~~ッ♡♡♡」

「ふっ! ふっ! ふっ! 相変わらず下品な喘ぎだな!」

「お、お兄さんのッ♡♡ ナ゛ォッ♡ にゃッ♡ お、おちんちんが気持ちよすぎるのがッ♡♡ ん゛に゛に゛ッ♡ いけにゃいのにゃッ♡ お゛お゛ッ♡♡ イグに゛ゃッ♡♡」

「ぐうう! その鳴き声聞いてるとちんぽバキバキになる!! おおお! そりゃあーい!」

「ンナァアッ!?♡♡ お、おちんちん膨らんできてッ♡ んにゃッ♡♡ 潰されりゅッ♡♡ あッんん♡」

 

 ギュウウッと腰に体重をかけていくカズオ。バック体位なのでフィフィのお尻が押し潰されていく。まんこの奥の奥までちんぽが押し込まれ、子宮口にズブリと突き刺さる。

 

「ナ゛ォ゛オ゛ッ!?♡♡♡」

 

 その刺激がトドメとなり、フィフィはぷりゅんッ♡と卵子を排卵してしまった。

 

「らんしィッ♡♡ で、出ちゃったにゃぁぁ……♡♡♡」

「お? 排卵した? じゃあ今射精したら受精しちゃう?」

「受精しちゃうにゃ~♡♡ だからお兄さん♡ このまま……フィの中にいっぱい精子……出してにゃ♡」

「ふーむ……さて、どーしよっかな~?」

「にゃ!?」

 

 カズオはずちゅずちゅと腰を動かしながらニヤリと笑った。

 

「なんとなく中に射精する気分じゃなくなってきたかもしれない~。」

「にゃ!?にゃ!?にゃ!? な、何言ってるにゃ! フィはもう排卵してるにゃ! あと必要なのはお兄さんの精子だけにゃぁ!!」

「でもな~、今の俺はな~、外出ししたい気分になっちゃったんだよな~。」

「にゃあ!?」

 

 勿論カズオに外出ししたい気分の時などありえない。これはただ、フィフィをからかっているだけである。

 

「どうしよっかな~。中に出そうかな~? 外に出そうかな~?」

 

 カズオのちんぽがぬぬぬっとまんこから抜けていく。フィフィは慌ててお尻を突き出した。

 

「ななな何するにゃー!? 外出しなんて許さにゃー!! おまんこ! お兄さんはフィのおまんこで射精するのにゃ!!」

 

 マン肉が引き攣り、カズオのちんぽを奥へと誘導するように蠢く。

 

「うおおおっ!? まんこが!?」

「ンニニィイィ~~ッ♡♡♡ ほ、ほらっ♡♡ フィのおまんこ、気持ちいいにゃ?♡♡ 中でびゅっびゅ~って射精出来たら、絶対もっと気持ちいいにゃ?♡♡♡ だ、だから出すにゃっ♡♡ 卵子に向かって出すにゃァッ♡♡♡ 射精しろにゃあーーッ♡♡♡♡」

 

 そのままフィフィはお尻をズンズン突き出した。バックの体位。カズオは突っ立っているだけで、フィフィだけが腰を必死で振っている。

 

「な、なんつースケベな腰振りだよ!?」

「うにゃッ♡♡ ひィぎッ♡♡ 出してぇ♡♡ 中に出すのにゃぁぁ♡♡♡ なかッ♡ なかぁあぁッ♡♡♡」

「あああ……! そんなに中出し求められたら……俺ももう……! 我慢出来なくなるわ!!」

「に゛ゃ゛ーーッ!?♡♡♡♡」

 

 下手くそな演技をやめて、フィフィを孕ませるべくカズオは本気で腰を振り始めた。

 

「うおおお!! 俺の嫁が可愛すぎて!! こんなん外に出すとかあり得ないわ!!」

「イィイッッグッ♡♡♡ に゛ゃあ゛イグッ♡♡ んナ゛オ゛オ゛オオーーッ♡♡♡ ぎもぢぃッ♡♡ はぎゃッ♡♡♡ ら、卵子がッ♡♡ 卵子がまた出るにゃぁあッ!?♡♡♡」

 

 ぷりゅんっ♡

 カズオの腰振りに反応して、ついさっき排卵してしまったにも関わらず、フィフィはもう一個卵巣から卵子を吐き出してしまった。

 

「はにゃッ♡♡ あぎゃッ♡♡ 卵子ッ♡♡ 排卵が止まらにゃひぃいッ♡♡♡」

 

 ぷりゅぷりゅぷりゅんっ♡♡♡

 さらに三個もの卵子を排卵。フィフィの中で、合計五つもの卵子が受精卵になりたいと騒ぎ始めた。

 

「な゛……ぁ゛……ぉ゛お゛ぉ゛……ッ♡♡♡♡♡ ま、まっでこれ……っ♡♡♡ ヤバイにゃ……♡♡♡ 卵子出しゅぎ……♡♡」

 

 小さい卵子の粒が五つ! ピンゾロ! 五倍付け!

 五倍の妊娠欲求……!!

 

「くぅうう!! フィフィ! そろそろ出るぞ! マジで出る! 中に出すぞ!!」

「にゃあ!?♡♡ ま、待ってにゃ! お兄さん! フィ今、いっぱい排卵しちゃってるにゃッ♡♡ いっぱい卵子出てるにゃッ♡♡」

「だから中で出して欲しいんだな!?」

「にゃんんッ♡♡ そ、そうだけど待ってッ♡♡ 心の準備が欲しいにゃッ♡♡ い、今出されたら最低でもッ♡ 五つ子になっひゃうにゃッ♡♡ だから心の準備を゛ぉ゛お゛ぉ……ッ♡♡♡」

「ごめん無理!! もう出るから……ッ!! 五つ子……はらんでくれ!!」

「にゃあぁあッ!?♡ あぎゃ!?♡♡ くりゅッ♡ お、おちんちんの膨らみが上がってきてッ♡♡ あッ!?♡ らめッ♡♡ にゃぁあぁあ!!?♡♡♡」

 

 カズオちんぽがドクンと膨れ上がった、瞬間――

 

 

 ドビュチチチチチーーッ!!ブビュリュウウーーッ!!ドビュッ!ドビュッ!ドビュウウーーッ!!

 

「ん゛ナ゛ぁア゛ーーーーぉ゛お゛お゛お゛ッッッ♡♡♡♡♡♡♡」

 

 フィフィの子宮の中で、熱々の精液が迸った。それはすぐさま子宮内を満タンに満たし、卵管にまで侵入していく……

 

「ぜいえぎッ♡♡ は、は、入っでぐるぅ……ッ♡♡♡ ん゛お゛ぉ♡♡♡ ナ゛ォ゛ア゛ぁあ゛ッ♡♡♡」

「おおおおお……!! はら……めぇ……!!」

 

 卵管の中をグングン登っていく精子達。そこで待ち構えていたのは出来たてホヤホヤ五つのぷりぷり卵子達。私達を孕ませて~♡ と、精子達を笑顔で出迎えた。そして……

 

 ブチュチュチュチュチュンッ♡♡♡

 

「あ゛に゛ゃぁ……ッ♡♡♡」

 

 拒む事など一切なかった。

 フィフィは速攻で受精した。

 

「お゛♡ おお……ッ♡♡ おにいざ……ッ♡♡ あぁあ……♡♡♡」

「くッ! ふ……ぬぅ……ッ!! はらめぇ……!!」

「もう……ッ♡♡♡ はらん……にゃ……♡♡♡ じゅせぃ……♡♡ で、も……もっどぉ……出しへぇ……♡♡♡」

 

 卵子達は受精したが、ちんぽとまんこはまだ休まない。ちんぽはさらに精液をドクドク吐き出し、まんこはさらにギュウギュウ精液を搾り取る。

 だって気持ちいいから。

 

「ふぅ、ふぅ、うっ……! はぁはぁ、めっちゃ出た……」

「ひぃひぃ……♡ めっちゃ……出されにゃ……♡♡」

「……やっぱり子作りエッチは、満足感が段違いだな……」

「にゃ♡ フィも……すごく満足……いにゃ、幸せ感がすごいにゃぁ……♡♡」

 

 たっぷりと中出しの気持ちよさを満喫して、カズオとフィフィはそのままぐったりと脱力した。二人ともとても良い笑顔だ。

 

「……それで? ちゃんと孕めた?」

「えへへ♡ たぶん五つ子にゃ♡」

 

 繋がったまま後ろを振り返り、フィフィはVサインをした。

 

「そんなちっこい体なのに、五人もお腹の中でちゃんと育てられる~?」

「いやいや、この子達の前は七つ子産んでるにゃ。今さら五つ子くらい全然平気にゃ。」

「そういやそうでした。ちっこい体でボテ腹のフィフィは、とってもエッチでした。」

 

 カズオと結婚した者はカズオのチート能力が移る。

 まず老いる事が無くなり、卵子だって永遠に尽きなくなる。さらに五つ子だろうが十つ子だろうが平気で産めるようになるのだ。

 

「にゅふふ……♡ 女としても母親としても満たされるこの感じ……♡♡ やみつきにゃりぃ♡♡」

 

 まんこをキュウッと締め付けて、気持ちよさをアピールするフィフィ。

 

「にゃんっ♡にゃんっ♡ えへへ♡ ねぇ、お兄さん♡」

「ん?」

「愛してるにゃ♡」

「ん。俺も愛してるよ。」

 

 首を傾けてちゅっとキスをする。

 欲しいものを真っ直ぐ求め続けたフィフィが、ようやく掴んだ欲しかったもの。

 

「にゃへへ♡ フィはきっと、世界で一番幸せな猫獣人にゃ♡」

 

 

 

 エンディングNo.2 ――フィフィ――

 

 

 





次話は有翼人のララドリーエンド。


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有翼人【エンディング】

最終話その3。

エロ


 有翼人。それは体に人間と鳥類の特徴を合わせ持った種族。

 

 個人差はあるが、だいたいの有翼人は背中に翼を持っていて、性器は総排泄孔。体は軽く、感度は良好。

 そしてとても……嫉妬深い娘が多いという。

 

 

 

「……うぅぅ……やってしまいました……」

 

 時刻は夕方、場所は森の中にある天まで届くほど高い木のてっぺん。そこに腰を掛けながら、一人落ち込んでいる女の子がいた。

 有翼人の女性、ララドリーである。

 

「……カズオさん……怒ってるかな……うぅ……」

 

 ズーンと負のオーラを撒き散らしながら、ガックリと肩と翼を落ち込ませているララドリー。

 どうしてこんな事になってしまっているのか、それを説明するには一時間ほど前まで時間を遡る必要があった。

 

 

~~~

 

 

 

「ほれほれ~、まったく、ララドリーちゃんは可愛いな~。」

「ダメッですよ、んっ♡ カズオさん……っ♡ ちゅぴぃ♡」

 

 場所は中央街にあるカップルが多いことで有名な公園。そこでカズオとララドリーはひたすらイチャイチャしていた。

 

「んあっ♡ こ、ここ……外、なんですよ? えっちな事は、ダメ……っ♡ ちゅぴっ♡ だ、だめって、言ってるのにぃっ♡ カズオさんのえっちバカぁ……♡」

「ん~? 別にえっちじゃないよ。俺はただララドリーちゃんの首筋を撫でてるだけだからさ~」

「だ、だからそれ、有翼人からしたらすごいセクハラなんですって……! やっ!?♡ だめ♡あんっ♡♡」

 

 ベンチに腰を掛けながらララドリーの首筋をこしょこしょと撫で擦るカズオと、だめだめ言いながらもなんだかんだでそれを受け入れているララドリー。

 その姿は誰がどう見ても公衆の面前でイチャついているバカップルであった。

 

「はぁはぁ……♡ もう……っ、カズオさんは相変わらずえっちバカなんですから……」

「そんなえっちバカと結婚したのは、どこの誰だったかな~?」

「ちゅぴ……♡ わ、私……ですけど……」

 

 “結婚”というワードに、ポッと頬を赤らめるララドリー。

 そう、色々あったがカズオとララドリーは結婚したのである。今の二人は新婚ほやほやのラブラブ夫婦で、現在は公園デートの真っ最中なのであった。

 

「~♡」

 

 そんな感じでイチャイチャ幸せな昼下がりを過ごしていた二人であったが、しばらくして、ふとカズオの様子がおかしくなっている事にララドリーは気が付いた。

 なんだか真剣な様子で空を見上げているのだ。

 

「ふーむ……」

「……?」

 

 何だと思ってカズオの視線を追いかけてみると、そこには公園の上空を有翼人カップルがパタパタと仲睦まじそうに飛んでいた。

 ……特筆すべきは女の子の方。彼女はかなりギリギリなミニスカートを穿いていた。つまり――

 

「……なるほど。いいな。」

 

 カズオの呟きに、ララドリーがぴくりと反応した。

 

「……カズオさん」

「……え? あっ、なに?」

「今、あの子のパンツ……覗いてましたね……?」

「へっ?」

 

 真剣な表情で何を見ているんだろうと思ったら、隣に奥さんがいる状況で他の女の子のパンツを覗き見するとはけしからん。

 ジト目で睨み付けられたカズオはワタワタと慌て始めた。

 

「い、いや、覗いてないからっ!」

「いえ、しっかり覗いてました。覗いて鼻の下を伸ばしながら、デヘヘ~♡グヘヘ~♡って言ってましたよ!」

「作るなよ! 言ってないよね!?」

「言ってなくても覗いてはいたんでしょう? ほら、白状なさい!」

「だ、だから覗いてないって!」

「むむむ……っ!」

 

 さっさと認めてしまえばいいのに。嘘をつかれるとイラッとする。正直に言ってくれたら許してあげるのに……

 ララドリーはグイッとカズオに詰め寄った。

 

「カズオさん。嘘はつかないでください」

「つ、ついてないから!」

「私よりもあの娘のパンツの方がいいんですか?」

「い、いや……だから違うって、俺にとってはララドリーちゃんこそがナンバーワンで……」

「じゃあ嘘つかないでくださいよ! ガッツリあの娘のパンツを覗いてましたよね!?」

「だ、だからそれは違くて……」

 

 どうあってもパンツを覗いていた事を認めないらしい。女性関係の話題で旦那が嘘をつくのは、不倫の始まりだと昔お母さんが言っていた。

 ララドリーはぷうっと頬を膨らませ、まるで威嚇するように大きく翼を広げる。

 

「ら、ララドリーちゃん?」

「もういいです! 他の娘のパンツに浮気するようなカズオさんなんかもう知りません!」

「パンツに浮気って何だよ!? って、ちょちょちょ!! えっ!? ララドリーちゃんどこ行くの!?」

「知りませんっ!!」

 

 今思えば、愚かな事をしてしまった……ついカッとなってしまったのだ……

 ララドリーはカズオを置いてけぼりにして、文字通りその場を飛び出してしまったのだ。

 

「ちょおおおッ!? 待って! ララドリーちゃん!!」

「ふーんだっ! カズオさんのバーカ!」

 

 空を飛べないカズオを置いてけぼりにして、ララドリーはそのまま街外れにある森の奥まで飛んで行ったのだった。

 

 

 

~~~

 

 

 

 ……以上がララドリーが森の木の上で落ち込んでいた理由である。

 

「……ううぅ……何をやってるんですか……バカは私の方じゃないですか……」

 

 ガックリと項垂れるララドリー。

 他の女のパンツを見たとか見てないとか、そんな下らない理由でムキになって、彼の元から飛び去ってしまった。

 気を悪くしていないだろうか? いや、きっとしている……

 こんな事で嫉妬して飛び出してしまうなんて呆れられて当然だ。

 

「……カズオ……さん……」

 

 今すぐ全力で謝りに行きたかったが、翼がこわばって動いてくれなかった。怖いのだ。もしもカズオに嫌われてしまっていたらと思うと……

 ブアッと鳥肌が立つ。考えたくもない悪夢だ。

 

「ごめ……なさ……いぃ……ごめん……なさ……ぃ……カズオ…さん……だいすき……なの……」

 

 とても大きな後悔がララドリーの身と心を蝕んだ。自然と目から涙がこぼれ落ちて嗚咽が止まらない。

 どんどん視界が暗くなって、もう何も見えない、何も感じない……

 そんな、時だった。

 

「ララドリーちゃん、みーっけ!」

「え……?」

 

 背後から、何者かにギュッと抱き締められた――

 瞬間、世界に光が満ちた。この匂い、この温かさ、この安心感。

 何者かって……そんなの一人しかいない。

 

「カズオ……さん……?」

「はい。カズオさんですよ」

「う、あぁぁ……」

 

 振り返ると彼がいた。追加で涙がこぼれ落ちる。色々な感情がごちゃまぜになって、ララドリーはカズオの胸に抱き付いた。

 頭の中は真っ白になってしまっていたが、とにかく今は彼の温もりを感じたかった。彼に謝罪をしたかった。

 

「カズオさん……ごめ、ごめんなさい……」

「……俺の方こそごめんね。奥さんを泣かせちゃうなんて……旦那さん失格だ」

「ち、ちが……悪いのは、私で……」

「ララドリーちゃんは悪くないよ。ほら、泣かないで。大好きだよ。ララドリーちゃん」

「ふぁ……あああ……っ♡」

 

 優しい手付きで頭を撫でられる。なんだこれ? なんだこれ? なんでこんなにも温かいのだ。この人は。

 ララドリーの心が一瞬で蕩かされる。不安の涙は引っ込み、残ったのは嬉し涙。

 

 愛する人が、自分の為に、こんな高い木のてっぺんにまで追いかけて来てくれたのだ。嬉しくならない訳がない。

 そう、こんな高い木のてっぺんにまで……

 

「…………? あれ?」

 

 ようやく気持ちが落ち着くと、何故カズオがここにいるのかという疑問が浮かび上がってきた。

 

「よしよし、落ち着いた?」

「は、はい……。 ……あの、カズオさんはどうやってここまで登って来たんですか?」

「ん?」

「ここ……すごい高い木の上なんですけど……」

「ああ、飛んできた」

「飛っ!?」

「そ。ほらっ!」

 

 すると次の瞬間――

 バサッとカズオの背中からまるでカラスのような漆黒の翼が飛び出したのであった。

 当然ララドリーは目を点にして驚く。

 

「な、なな、何ですかそれ!?」

「羽だよ。頑張って生やしてみました」

「は、生やしてみたって……そんなあっさり……」

「まあ俺、チートインキュバスですし。はっはっは」

「……」

 

 元来より淫魔は自分の体を変化させられると聞く。ならカズオもそれくらい出来るのだろう。たぶん。

 カズオは基本なんでもありだし。ララドリーはとりあえず納得する事にした。

 

「……でもどうして翼を……?」

「さっき公園で有翼人のカップルが飛んでたじゃん?」

「は、はい……」

「それを見て思ったんだよ。俺もララドリーちゃんと一緒に空を飛んでみたいなって」

「えっ……」

 

 それはつまり、先程真剣な様子で空を見上げていたのはその事を考えていたからで、女の子のパンツを覗いていたからではなかったという訳だ。

 カズオは嘘なんてついていなかったのだ。

 ララドリーの顔色がサアッと青くなる。

 

「………」

 

 とても酷い勘違いをしてしまった。カズオはずっと、ララドリーの事だけを考えてくれていたというのに、それなのに自分は勝手に勘違いをして、勝手に嫉妬して、カズオの事を……疑ってしまった……

 

「……あ……ぐ……か、カズオさん……本当に……ご、ごめんなさ……」

「ん? ほらほら、もう泣かないでよ。ごめんなさいはさっきお互いにしたでしょ?」

「ううぅ……」

「夫婦喧嘩はもうおしまい。オケ?」

「は…い……」

「ん。よろしい。それじゃあ喧嘩の後は仲直りだよね。手っ取り早く、夫婦が仲直りするにはナニをすればいいのか……分かるかな?」

「手っ取り早く仲直りする方法? それって……ふあっ!?♡♡ ちょ……!? か、カズオさ……ちゅぴぃッ♡♡」

 

 ニコッとした優しい笑顔から一転、ニヤッとしたやらしい笑顔に瞬時に切り替わったカズオは、ララドリーの首筋に指を伸ばしてそのままコシュコシュと撫で擦り始めた。

 

「あ……♡ ちゅ、ちゅぴぃ♡ か、かず……あんっ♡ カズオさぁん……♡♡」

「ララドリーちゃんは可愛いなぁ。俺と仲直り……してくれる?」

「は、はぃ……♡ それはもちろ……んむっ!?♡ ん…っ♡ んぅうぅ~♡ カズオさ……ちゅむうぅ……♡」

 

 これはエッチの流れだ! 気が付いた時にはもう遅かった。顎をこしょっと撫でられて、上を向かされたララドリーはそのまま唇を奪われる。

 

「ちゅ、んむ……れろ、むちゅ……っ」

「んにゅ……♡ちゅぷ……♡んぁ♡れろれろ……♡んぢゅぢゅぅぅ……♡」

 

 誰もいない木の上で二人きり。愛情といやらしさの混じりあった心のこもった深いキス。もちろん拒んだりなどしない。

 たっぷりと時間をかけてキスをされ、いかに自分が愛されているのかを嫌でも理解させられる。

 

「んんぅっ!?♡ んぁ……っ♡ カズオさ……んんちゅぅうう~~ッ♡♡♡」

「ぷはっ、この際ハッキリ言っておくけど、俺もうララドリーちゃんにしか興味ないから」

「ふにゅあぁっ♡♡♡ う、うれしひぃ……♡♡ 信じましゅ……♡ もう疑いません……♡ しゅき……♡ カズオさんしゅきぃ……♡♡♡」

「俺も好きだよ。ララドリーちゃん」

 

 カズオの両手がララドリーの体へと伸びていく。右手は乳房を鷲掴みにして、左手はふとももをいやらしく撫で回す。

 ムチムチモッチュン♡ 指に肉が食い込み、全身から

快楽物質がドバッと湧き出した。

 

「やぁ……んんぅ♡♡ あっ♡ ちゅぴぃ……♡♡」

「やっぱりこの太股がサイコーだな。すべすべでやぁらかい。そんでもちもち」

「んぅ……♡ わ、私の足……やっぱり太過ぎ……ですか……?」

「全然。てか太い細いとかじゃなくてエロい。ララドリーちゃんの足は。とにかくエロい。大好きだ」

「ああんっ♡ そ、そんなぁ♡ 言われたら♡ 恥ずかしくて……ちゅぴぁ!?♡♡ や、いやんんっ♡ ちゅぴぃっ♡ ちゅぴぴぃっ♡♡」

 

 有翼人は基本的に受け身体質。されるがままに愛される。旦那様の愛撫を受け入れ、無限に気持ちよくされてしまうのだ。

 もっと堪能してもらいたい。もっと自分を貪って欲しい。もっともっと……心行くまで……

 

「ちゅぴぃいっ♡♡ ああっ♡ カズオさん♡カズオさぁん♡♡」

「あらあら、自分からすり寄ってきちゃって。外でえっちな事をするのはダメだって言ってたくせに。ララドリーちゃんはすぐにスケベモードになるな」

「こ、ここなら、誰も見てないから……大丈夫……なはずっ♡♡ だ、だからもっと……♡ えっちなこと……してぇ♡♡」

「ホント可愛いなララドリーちゃん!!」

「ちゅぴぃい~~っ♡♡♡」

 

 目の中に♡を浮かべ、えっちな事をしてくださいと懇願するララドリー。

 カズオは勿論それに応える。ララドリーのパンツを脱がし、それを木の枝に引っ掻けた。

 

「はず……かしぃ……っ♡」

「誰も見てないから大丈夫なんでしょ?」

「カズオさんが……見てるぅ……♡♡」

「俺はいいの」

 

 ぷちぷちとララドリーの服を脱がせていく。あっという間に全裸にさせられてしまったララドリー。

 当然ながら顔は真っ赤っか。

 

「そ、外……なのに私、おっぱいも……総排泄孔も……丸出し……っ♡♡」

「一応魔法で結界張っておくから、近くに誰か来ても俺以外の人には見られないから安心だね」

「ちゅぴ……カズオさん……えっちな事だとどんどんハイスペックになってく……♡♡」

「まあチートインキュバスですから。くくく、これでもうどこでもエッチ出来るな……」

 

 すっ裸にひんむかれたララドリーはそのままカズオに全身を愛撫されていく。

 おっぱいとふともものを弄ばれ、先程生やしたばかりの漆黒の翼はララドリーの首筋やら腰回りをくすぐるように撫で回す。

 

「はぁんん♡ お乳揉まれるとイクッ♡♡ 首筋もらめッ♡♡ カズオさんの羽やさしッ♡♡ おひっ♡♡ きもちっ♡ ま、またイグッ♡♡♡」

 

 カズオに強く触られるとイク。優しく触られてもイク。いくら有翼人が敏感な種族とはいえいくらなんでもイキ過ぎである。

 しかし気持ちいいのだから仕方がない。

 

「ひゅぴ……♡ ひゅぴ……♡ ちゅぴぴぃ……♡」

「おおぅ……エッロい反応だな……これはもう我慢出来ませんわ」

「ちゅぴぃ……♡♡♡」

 

 ズボンとパンツを脱ぎ捨てるカズオ。

 ビィンッと勃ち上がる旦那様の証に、ララドリーはソコから目が離せなくなる。ゴクリと生唾を飲み込む。あれが欲しい。今すぐに。大好きな彼のちんちんと、交尾がしたい。

 

「それじゃあララドリーちゃん。仲直りのセックス……しよっか」

「は……いぃ……♡ 仲直りの♡ セックス♡ えっちぃ……♡」

「そだ。せっかく羽生やしたんだし、空中でセックスとかしてみよっか」

「く、空中でですか……!?♡♡」

 

 バサッとカズオの翼が開く。ララドリーも慌てて自らの翼を展開。木の上から全裸で飛び立ち、そして空中で向かい合った。

 すっぽんぽんでお空の上。ヘンタイ過ぎる。

 

「は、恥ずかしいですよ……ッ♡♡」

「そだね。んじゃララドリーちゃん。そのままくぱぁしてみて」

「恥ずかしいって言ってるのに!?」

「ほら早く!」

「ううぅ……♡ カズオさんのえっちバカぁ……♡」

 

 恥ずかしいと言いつつも、カズオの言う事にちゃんと従って空中で股を開いてV字開脚するララドリー。そのまま指で総排泄孔の穴をいやらしく広げていく。

 くぱぁぁ……♡♡♡

 

「か、カズオさん……♡♡ あんまり見ないで……♡♡♡」

「ララドリーちゃんの総排泄孔。もうすっかりちんぽを迎え入れる形になっちゃってるね」

「やぁぁ……♡♡ どんな形ですかそれ!?♡♡」

「うーむ。この穴の中に入る事が出来るなんて、つくづくちんぽのある種族に生まれてきて良かったと思うよ」

 

 一部例外も存在するが、基本的に有翼人の男にはペニスは存在しない。

 あるのは女性と同じ総排泄孔(そうはいせつこう)で、交尾(セックス)は雄雌でお互いの総排泄孔を擦り合わせるようにして行われる。

 なので本来であれば有翼人の総排泄孔(おまんこ)はちんぽを受け入れるようには出来ていないのだが……

 

「そうらっ!!」

「あぎゃッ♡♡♡♡」

 

 ズップン♡♡♡

 

 サキュバス店で働いてきたララドリーの総排泄孔はしっかりとちんぽを受け入れられるように開発されていた。

 そしてカズオの妻となったララドリーの総排泄孔は、今やカズオのちんぽだけを受け入れる超ドスケベまんこになっている。

 他のオスの総排泄孔、ましてや他のちんぽなんて絶対に受け入れない、カズオの為だけの総排泄孔(こうびあな)

 

「は、はひ、はひってきましたぁ……ッ♡♡♡ カズオさんのちんちん♡♡ これすき♡♡んおおおッ♡♡♡♡」

 

 くぱぁ総排泄孔(まんこ)に勢いよく挿入されたカズオちんぽ。

 それだけでララドリーは絶頂してしまう。愛する旦那様にちんぽを入れてもらえたのだから当然だ。そしてその結果、ララドリーは絶頂から降りてこられなくなってしまった。

 

「あっ♡やっ♡イクッ♡♡ちゅぴッ♡やあっ!?♡ピピピィ~ッ!?♡♡イクのぉッ♡♡イッでるッ♡♡ふぁあっ♡♡ちゅぴちゅぴちゅっぴぃーーんんッ♡♡♡」

 

 カズオとのセックス中ララドリーは基本イキっぱなしだ。チートインキュバスの媚薬魔力と、有翼人の敏感さがマッチングした結果である。そんなララドリーを見てカズオはニッコニコだった。

 

「ほーら! 仲直りセックスだよ~。ちんぽとまんこでなかよしこよし♪」

「ちゅっぴッ!?♡♡ ちゅびぃい~~ッ♡♡♡」

 

 仲直りにしては下品過ぎるセックス。敏感な肉同士を擦り合い、気持ちいいを高め合う。

 上の口からはちゅぴちゅぴと、下の口からはぢゅぽぢゅぽと、体のあちこちからアクメボイスが止まらない。

 

「ぎもぢぃぃッ♡♡あひッ♡♡イクッ♡イッでるぅッ♡イグの止まらないぃいッ♡♡♡」

「ほーら、なかよーし、なかよーし♪ ちゃんと気持ちよくなってる~?」

「気持ちいいッ♡♡気持ちいいですぅうッ♡♡んっああッ♡♡ちゅぴちゅぴぃッ♡♡♡」

 

 頭の中が気持ちいいで埋め尽くされる。“ちんぽを挿入される”という本来有翼人が味わうはずのない快楽。

 しかも相手はカズオちんぽ。この世にこれ以上女を気持ちよくさせられる物質は存在しない。

 

「ぢゅッッビィイ♡♡ ぎもっぢぃいッ♡♡ あ、あひっ!?♡♡ 羽ッ♡ 動かひゃい!?♡♡ 落ちるッ♡ 落ちひゃうッ♡♡♡」

「おおっとと、大丈夫?」

「ぴピぴぃいイィーーッ!!?♡♡♡♡」

 

 あまりの快楽に羽が引き攣り飛んでいられなくなってしまったララドリー。

 そんなララドリーをカズオは腰を突き出す事で受け止める。

 

 ズンッ♡♡♡

 

 アソコに全体重がかかった。

 

「お゛イ゛ッぐぅッ♡♡♡ お゛お゛お゛イッグぅぅッ♡♡♡」

「くぅうう!! めっちゃ奥まで入るな……!」

 

 ちんぽで女を支えられるカズオの力強さに乙女心がキュンキュンして止まらない。かっこいい。さらにイッてしまう。

 痛みや苦しさなんかは感じない。あるのは信じられないくらいの気持ちよさだけ。

 

一ヶ所(ちんぽ)だけで支えるとバランス悪いな。空中だし、よろけたら危ない。よいしょっと」

「ぢぐぴッ!?♡ ぢッッくびぃい~~ッ!?♡♡♡」

 

 ギュムッと乳首がつねられた。右乳首、左乳首、総排泄孔。その三点で体が支えられる。当然イク。

 

「ムリッ♡イグぅッ♡♡ちゅぴぴぃぴぃッ♡♡♡イッグ♡♡お゛お゛お゛♡♡イグぅうッ♡♡♡」

 

 もうずっとイッている。

 総排泄孔の奥にある卵を作る器官がウズウズ♡して止まらない。アソコが気持ちいいと子作り本能が刺激されてしまう。

 

「あがぢゃッ♡♡ あかぢゃん欲しいッ♡♡♡ 孕ませてくださいっ♡ カズオさんの有精卵……産みたァいぃッ♡♡♡」

 

 思えばララドリーはカズオとセックスをする時、ほぼ毎回かならず有精卵をねだってしまっていた。

 それはたぶん仕方のない事なのだろう。最高のオスの子供を産みたくなるのは、メスとして当然なのだから。

 

「たまご゛ッ♡♡ カズオさんのたまご産みだいッ♡♡♡ 赤ちゃぁん♡♡♡ 赤ちゃんほじぃですぅッ♡♡♡」

 

 しかしいくら妊娠したくても避妊魔法陣の中では妊娠出来ない。今まではずっと、避妊魔法陣の中でセックスしてきたカズオとララドリー。

 しかし今は――

 

「そう……だな。結婚もしたし、赤ちゃん……作ろっか。俺も欲しい」

「え……っ!?」

 

 一瞬ピタリと固まってしまったララドリー。

 

 例えば人間、一等100億円の宝くじが当たったと言われたら理解が追い付かずに固まってしまうだろう。それと同じだ。しかも今回当たったのは100億円どころの騒ぎではない。

 この世にたった一人だけしかいない最高の男性からの子作り宣言。産めるのはこの世で一人だけ。彼の奥さん。

 

「か、カズオさッ♡♡ 赤ちゃッ♡ い、いいの??♡♡♡」

「ん? 嫌だった?」

「嫌じゃないぃッ♡♡♡孕むッ♡♡♡絶対孕むぅううッ♡♡♡♡カズオさんの赤ちゃんんんッ♡♡♡♡」

「うおおおおおーーッ!!? 総排泄孔が!! めちゃくちゃ締まるうッ!?」

 

 もう自分で飛ぶ事は完全に放棄したララドリー。だいしゅきホールド。孕むまで絶対に離さない。両手両足、翼まで使って全力でカズオにしがみつく。

 

「カズオさんッ♡♡ 大好きッ♡♡ 私元気な赤ちゃん産みまひゅッ♡♡♡ いっぱい産みまひゅッ♡♡♡ だから孕ませへくださいッ♡♡♡」

「いっぱい孕ませてやる!! よぉし! 俺も本気を出して種付けするぞお!!!」

「ちゅぴぃぃぃーーッ♡♡♡」

 

 カズオの翼がバサバサと高速で動き出す。気合いが入ったのだろうか? セックスしたまま空を飛び回る。

 どんどん飛行速度が上がっていく。ララドリーはカズオにしがみついているだけ。

 

 ギュオオオ――ッ

 

「あぁんんッ♡♡ ふ、風圧が凄くて♡♡ ちゅ、ちゅぴぃいんッ♡♡♡」

「おりゃあああああーーッ!!!」

 

 速い。一体カズオはセックスしながら何キロの速度で飛んでいるのだろうか?

 ピストンは出来ない。その代わりに風圧とかで体と体が密着して凄く気持ちいい。

 さらに加速。まだ速くなる。速い速い速い!!

 有翼人の出せる最高飛行速度などとっくに超えているだろう。

 

「か、カズオさ!?ん゛お゛のぉお゛ぉおぉ~~ッ!?♡♡♡♡」

「うおおおおおおーーッ!!! 確実に孕ませる為に! 俺は全力で飛ぶ!!!」

 

 グンッと全身にGがかかった。ララドリーの体がカズオの体にさらに強く押し付けられる。それでもまだまだ速くなる。

 

「ぢゅびぃいいいいーーッ!!?♡♡♡♡」

「おおおおおおおおーーッ!!!!」

 

 Gが凄い。凄すぎる。ちんぽが刺さった状態でこんな事をされてしまったらもう絶対に離れられない。カズオがこの高速飛行をやめない限り、ララドリーの総排泄孔にはカズオのちんぽが刺さりっぱなしだろう。

 さらに加速。総排泄孔がさらにちんぽに押し付けられる。メリメリメリ。たぶん入っちゃいけない所まで入っている。死ぬほど気持ちいい。

 

「―――――ッ♡♡♡♡」

「―――――ッ!!!!」

 

 ドーンッ!!!! 空気と魔素の壁を突き破る音が聞こえた。音速を超えたのだ。気持ちいいセックスをする為だけに。

 自分達の発する声はもう耳に届かない。

 

「―――ッ♡♡ ~~~~ッ♡♡♡♡」

「――――――ッ!!!」

 

 しかしマッハを超えた事など今の二人にはどうでもよかった。二人の頭の中にあるのは子作りセックス。それだけだ。

 普通生身の体で音速を超えてしまえば即死はまぬがれないが、カズオとのセックス中は痛みや苦しみ、そして死は無くなる。

 つまり音速セックスの気持ちよさだけが100%残るという訳だ。

 

「ッ!! ッ!! ――――ッ!!!」

「――――ッ♡♡♡♡ ――――ッ♡♡♡♡」

 

 音速飛行しながらガクガクと体が痙攣してくる。

 お互い声は聞こえないが、繋がっているちんぽと総排泄孔(まんこ)の感覚から、孕ませの瞬間がやって来た事を理解し合う。

 

(出るッ!!)

(く、来るぅうーーッ♡♡♡)

 

 金玉が脈打ち、体が引き攣った、次の瞬間――

 

ドッビュゥウウーーーーーーッ!!ビュグググーーッ!!ビュウウーーーーッ!!!

 

「ちゅっっっぴいぃいいいーー~~ッ♡♡♡♡♡」

「おらぁああーーッ!!!!」

 

 カズオは射精した。思いっきり射精した。

 しかも射精の瞬間に急ブレーキをかけた。そのおかげで静止した体とは別に、発射された精液だけは音速のままララドリーの卵巣に直撃。

 ブチュチュチュチュンッ♡♡♡♡

 

「びあ゛ッ!?♡♡♡♡」

 

 音速精液(ソニックザーメン)をモロに喰らった卵子はもちろん即受精。

 まるで猟銃……いや、ガトリングで撃ち落とされたかのような衝撃。落とされたのは恋心と卵子。一石二鳥。

 

「ちゅ……ぴぴひぃいぃ……♡♡♡ か、カズオさん……♡♡♡ 赤ちゃん……出来ましたぁ……♡♡ これ♡ 絶対孕んだぁ……♡♡♡」

「元気な有精卵……産んでくれ……愛してるぞ」

「わ…たしも……あいしてまひゅ♡ う、産みまひゅ……♡ カズオさんの……♡ あかちゃ……んちゅ……ぴぃ♡」

 

 音速飛行から通常飛行に切り替えて、優雅に羽ばたきながらバードキス。そうして二人はしっかりと夫婦の愛を確かめ合うのであった。

 

 

……

 

 

「ふふっ♪ まさかカズオさんと一緒に空を飛べる日がくるなんて思いませんでした」

「結婚したからね。ララドリーちゃんと同じ景色を見てみたいな~って思って」

「カズオさんと一緒なら私、どこまででも飛んで行けそうです」

「確かにララドリーちゃんはどこまででも飛んでイッちゃうよね」

「……字が違うと思います……」

 

 ジト目で頬を赤らめるララドリー。だがすぐに満面の笑みに戻った。

 

「カズオさん」

「ん?」

「一緒に飛んでくれてありがとうございます。私はきっと、世界で一番幸せな有翼人です♡」

 

 

 

 エンディングNo.3 ――ララドリー――

 

 

 




次話はフェアリーのアロエエンド。


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フェアリー【エンディング】

最終話その4。

エロ



 新年(この小説の50話)にて、フェアリー店の店長アロエが、カズオ達(レビュアーズ)に夢魔のサキュバス店を紹介したのは、いわゆる気まぐれというやつであった。

 

 レビューで店を間接的に流行らせてくれたからそのお礼にという、それらしい理由もあるにはあるのだが、究極的に言えば単なる気まぐれである。

 知り合いが新年の姫始めにどこの店にも入れず悩んでいたから、ちょっとばかし世話を焼いてやった……ただそれだけの話……

 

「アロエさん! この前紹介してくれた夢魔のサキュバス店、あれすっごい良かったよ。教えてくれてありがと! あ、これ俺オススメの新鮮リンゴセット。良かったらどーぞ」

「お、おぉ……」

 

 だからこそ、わざわざカズオが後日、お礼を言いに店までやって来たのには、流石のアロエも驚いたのだった。

 

「……」

「いや~、去年はそんなに混んでなかったのに今年は混み混みだったからさ……アロエさんが教えてくれなかったらレビュアーズ全員で途方にくれてたとこだったよ、ホント助かった!」

「……いや、それは別にいーんだが……カズオの兄ちゃん、お前、礼言う為だけにわざわざここまで来たのか?」

「そだけど?」

 

 キョトンとした表情で首をかしげるカズオに、アロエは思わず苦笑してしまう。

 そんな事でわざわざお礼を言いに来るなんて、律儀というか、なんというか……

 

「ククク……」

「? アロエさん?」

「いや、何でもねーよ。満足いく姫始めが出来たんだったら良かったじゃねーか。俺も紹介した甲斐があったってもんだ」

 

 ケラケラ笑いながらアロエは虚空に向けて煙草の煙を放つ。照れ隠しだ。

 長年アバズレフェアリーなんてやっていると、雰囲気もあってか感謝される事なんてまれである。

 親切心で良店を紹介してやってるのに、「ハズレ店だったらどうしてくれんだよ」とか言ってくる(やから)が多い中、素直にお礼を口にされるとむず痒くなるのだ。

 

「ヒヒヒ……そんで? あの店はそん時に抱きたい嬢が夢の中に出てくるって話だが……カズオの兄ちゃんの夢には、一体どんな嬢が出てきたんだ?」

「俺の夢には去年抱いてきたサキュ嬢が総出演しました」

「ケッケッケ! 相変わらずの絶倫ぷりだねぇ、そりゃ夢魔のサキュ嬢っ娘も相手するのが大変だったろーな」

 

 ニヤニヤと笑みを浮かべたまま、アロエはカズオの肩に腰を下ろし、そのままうりうりと彼の頬を肘で突く。

 

「去年抱いたサキュ嬢が総出演て事は、もしかして俺も兄ちゃんの夢の中に登場したのか~? な~んて……」

「勿論アロエさんも登場したよ!」

「へ……」

「夢の中に出てきたアロエさん、可愛くてエッチで、すっごい良かったなぁ~」

「…………。」

 

 からかう為に冗談で言っただけなのに、まさかの肯定にアロエの頬が赤く染まる。

 まさか夢に見て貰えるとは夢にも思わなかったのだ。

 

「……ははっ、夢の中に俺を登場させて抱くなんて、カズオの兄ちゃんは物好きだな」

「え~? そんな事ないと思うけど……」

「ヒヒッ……あ~、そうだ。そういや夢魔の店以外にも、紹介制の良いサキュバス店があるんだが……教えてほしい?」

「マジっ!? やった! 教えて教えて! 今夜レビューしに皆で行くわ!!」

「ヒッヒッヒ……まあ焦るなよ。こっちも商売だからな、タダでは教えてやれねぇなァ?」

「…………おいくらですか?」

「心配しなくても金は取らねぇよ。情報料は……体で払って貰おうじゃねぇか」

「……体で?」

 

 頭の上に?を浮かべるカズオ。

 そんな彼の長い耳を持ち上げて、アロエは顔を近付ける。

 

「……つまりだ、俺の体を満足させてくれたら、その礼として秘蔵のサキュバス店を紹介してやる」

「なん……だと!!」

 

 アロエが持ち掛けてきた条件。それは要するに、アロエとエッチをしたらお礼にサキュバス店を紹介してくれるという、カズオにとっては利しかない内容であった。

 当然だが一も二もなく頷く。

 

「オッケーオッケー!! それで行こう!」

「ヒッヒッヒ……決まりだな。それじゃあさっそくおっ始めようか。ブブララー、ちょっと店番たのむわー」

 

 他のフェアリーサキュ嬢に店番を任せ、アロエはカズオと共にプレイルームへと消えていった。

 

 そして……

 

 

 

「あッ♡ ん、ぅうああッ♡♡♡ そこッ♡ や、ヤバッ♡ ぎもぢ……ぉ゛お゛お゛お゛ッ!?♡♡」

「うおおお!! アロエさん、マジでオナホ妖精! おらおらおらおら!!」

「ん゛あ゛ああぁあ゛ッああーーッ!?♡♡♡ バカァッ♡♡ そ、そんなガシガシされひゃらッ♡♡ んぉおッ!?♡おおッ!?♡♡ お、おまんごごわれるぅうッ♡♡♡」

 

 さっそくとばかりに二人は交わった。

 利害の一致した、性欲を満たし合うドスケベセックス。当然ながら最高に気持ちいい。

 

 

 

 

 

 そして二時間後……

 

「はぁはぁ……♡ そ、それじゃカズオの兄ちゃん、これ……約束のブツだ……」

「……ん? 名刺? ああ、サキュ店の。アロエさんとのエッチに夢中になってて忘れてた」

「ヒヒヒッ♡ なんだよそれっ♡」

 

 セックスが終了し、カズオは約束通りアロエからレア物サキュバス店の紹介名刺を受け取った。

 そして満足そうに部屋を出る。

 

「そんじゃ、アロエさん。今日はありがとね」

「ああ……」

「さっそくこれからアロエさんに教えて貰ったこのサキュ店に、スタンク達と行ってくるよ!」

「あんだけ出しといてよくまあすぐにヤレる気になるな」

「チートインキュバスですから」

「ははっ…… ところで……なぁ、カズオの兄ちゃん……」

「ん?」

「……俺、まだ他にも色んなサキュ店知ってっからよ……だから、他の店も紹介して欲しくなったら……その、なんだ……また、来いよな……」

「オッケ。また来るよ」

 

 そうしてカズオは去っていった。

 残されたアロエは、心なしか寂しげな表情をしていたという。

 

 

 

 

 

 

 次の日。

 

 

「アロエさん! 来たよ~! サキュ店紹介して~」

「はえーよ!?」

 

 昨日の今日でまたやって来たカズオに、アロエは思わずツッコミを入れた。半年に一回くらい、思い出した時にでもまた来てくれたら御の字だと思っていたのに、まさかこんなに早く来るとは……

 よっぽど紹介してもらったサキュ店が良かったのか、よっぽど自力で店を探すのが面倒臭いのか……

 何はともあれカズオはやって来た。アロエは嬉しそうにニヤリと笑う。

 

「ヒッヒヒ、それじゃあ今日も……ヤるか?」

「おー!」

 

 

 

 それからというもの、カズオは毎日アロエの元に訪れた。

 

「おっ♡ んおおっ♡ んぁううっ♡♡」

 

 毎日訪れては、毎日エッチした。

 

「んぁんっ♡ やっ♡ く、うぅ……ッ♡♡」

 

 毎日毎日、エッチした。

 

「あ゛ぐッ♡ ヒッ♡ヒッ♡ やべ、イグッ♡」

 

 毎日毎日毎日毎日、エッチした。エッチしまくった。

 

「うぁあ……ッ♡ らめ……♡ もう……ああああッ♡♡♡」

 

 それはとても気持ちよく……

 幸せで、爛れた毎日だったと言えるだろう。

 

(……やばい……俺、カズオの兄ちゃんに……本気になっちまったかも……)

 

 いつしかアロエにとって……カズオと過ごすこの時間は……かけがえのない大切なものとなっていった。

 

 

 

 

 

 

 

 そして半年が経った頃――

 

 

「…………ぐ……」

 

 その日、アロエは焦っていた。時刻はお昼を少し回った頃、そろそろカズオがやって来る時間だ。

 

「この店はアレだし……こっちの店も……クソ……こんな店、紹介出来ねぇよなぁ……」

 

 アロエの焦りの理由、それは、カズオに紹介出来る店が無くなってきた事である。つまりはネタ切れ。

 アロエとカズオの今の関係は、サキュバス店を紹介するという名目上成り立っている。つまり、アロエが店を紹介出来なくなった時点で、二人の関係は終わってしまうのだ。

 

「…………ッチ……」

 

 カズオがもう来てくれなくなる。それだけは嫌だ。

 サキュバス街ガイドブックを机の上に広げ、アロエは必死になってページを捲る。

 しかし、ついぞ良店は見つからなかった。

 そうこうしている間に、カズオが店にやって来てしまう。

 

「こんちは~、アロエさん。来たよ~」

「あ ああ……早いな……カズオの兄ちゃん……」

「そお? いつも通りだけど」

 

 紹介出来る店が見つからないまま、カズオがやって来てしまった――

 アロエの額から、汗が流れ落ちる。

 

「……」

「そんじゃアロエさん、今日もよろしくね」

「そ、そうだな……」

 

 カズオと共に、プレイルームに向かう。

 部屋に着くとカズオはさっそくとばかりに服を脱ぎ始めた。期待に震えた彼のちんぽが、ビィンと上を向く。

 

「さぁて、エッチしますか!」

「……」

 

 そんなカズオを前にして、アロエはパタパタと空中で棒立ち……いや、棒飛び状態だった。

 紹介出来る店もまだ決まっていないのに、カズオとセックスする訳にはいかないからだ。

 半年前のアロエなら、ヤるだけヤッた後に「わりーなw 紹介出来る店、まだ決まってねーんだわw」くらい言ってのけたかもしれないが、なんとなく今はもう、カズオに嘘はつきたくなかった。

 

「……」

「? アロエさん、どーかした?」

「……え? あ、いや、なんでもない……」

「顔色悪いけど……だいじょぶ?」

 

 心配するようなで表情で顔を覗き込んでくるカズオに、アロエの心がざわざわしてくる。頭の中がどんどんぐちゃぐちゃになっていく。

 

「……」

「……あ~、えっと、それにしても、この前アロエさんに紹介してもらったサキュ店は最高だったな~」

 

 アロエが挙動不審である事に気が付いたのだろう。うつむいたまま黙ってしまったアロエに対して、カズオは先日アロエに紹介してもらったサキュ店について話し始めた。

 

「ほ、ほら、あの……マジカルローションの店! あれは良かったよ! 綺麗なお姉さんに魔法のローションで全身をもみほぐしてもらったんだ!」

 

 楽しそうに、前行ったサキュ店について話すカズオに、アロエは何故だかイラッとした。

 いや、理由なんて分かりきっている。嫉妬だ。醜い嫉妬。

 サキュバス店の店長なんてやってる癖に、他の店のサキュ嬢に嫉妬してしまっている。

 

「俺が担当してもらった嬢は、ドローン・マージちゃんて言うんだけど、アソコの中にまでマジカルローションを入れて、それを自由自在に操って絞り上げるプレイが得意で……」

 

 ああ、やめろ……

 自分以外の女とのセックスについて、そんな楽しそうに話すな……話さないでくれ……

 一生懸命話題を振ってくれてるのは分かるが、それは今のアロエには逆効果だ。

 やめろ……

 やめろやめろやめろやめろ。

 

「……ッ」

「へ!? あ、アロエさん!?」

 

 もうカズオが何を言ってるのかも分からなかった。気が付くとアロエの瞳からは、ぽたぽたと涙が溢れていた。

 

「う……ぐ……? あっ!? ち、ちが……!? これは……う、ぅぅ……!」

 

 なんて……情けないんだ……

 自分はかなりすれたフェアリーだと、相当なアバズレフェアリーだと思っていたのに……

 なんだこの醜態は。

 アロエは崩れ落ちるように、カズオの胸に頭をぶつけた。

 

「……カズオ……お、お前は……!! そんなに他のサキュ店の方が良いのかよ!!」

「……え……」

 

 気が付けば、感情が膨れ上がって……

 止まらなくなって……

 爆発していた。

 

「お、俺は……俺はこんなにも、お前の事が……!!」

「……」

「……う……ぅ…ぅ……」

「……」

「…………わりぃ……今日は……帰ってくれ……俺、なんか……今はダメだわ……」

 

 ゆっくりとカズオから離れる。

 アロエは机の上に置いてあった煙管を手にとった。そしてそれに火を着けようとして――

 

「アロエさん」

「あ、おいっ!」

 

 カズオに煙管を取り上げられてしまった。

 そしてそのまま、煙管を咥えようとしていたアロエの唇に、カズオは自らの唇を近づけて……

 

「ちゅ……」

「んっ!?」

 

 キスをした。

 一瞬触れるだけの、そんなキス。

 サキュバス店のような淫らな空間ではしないような、優しいキス。

 

「…………なんの……つもりだよ……」

「俺さ、アロエさんの事……どうやら好きになっちゃってたみたい」

「はあっ!?」

 

 ニコッと笑って、サラッと告白してきたカズオ。

 当然だがアロエの頭は真っ白。

 

「ど、どど、どういう意味だよそれ!?!!」

「どういう意味も何も……そのままの意味だけど……」

「…………!!?」

「最初はさ、サキュバス店を紹介してもらう為にここに通ってたんだけど……いつの間にか、アロエさんに会いに来るのが目的になってたみたいなんだ、俺」

「………」

「アロエさん。好きです。俺と……付き合ってくれませんか?」

 

 瞬間、ガクンとアロエの羽から力が抜ける。

 慌ててカズオは手を差し出してアロエを着地させる。

 

「な、なんだよ……それ……ハハッ……俺みたいなアバズレフェアリー、好きになるなんて……お前は本当に、物好きだな……」

「かもね。でも好きになっちゃったんだからしょうがないじゃない」

「……ククッ、違いねぇ……俺もいつの間にか……お前の事、好きになってたしな……」

「ん」

 

 そうして二人は、そのまま、ベッドに倒れ込んだ。

 

「ヒヒッ♡」

 

 恋人同士になっての初めてのセックス。

 ベッドの上に仰向けになったカズオの腹部に、全裸のアロエが降り立った。

 

「さっそくガッチガチにしてやがるな。このスケベめ♡」

「アロエさんだってスケベだろ」

「どう考えてもお前のがスケベだよ。ほら、こんなちんぽしやがって♡」

 

 アロエの目の前にそびえ勃つのは、カズオの極太極長ちんぽ。自身の身長よりも大きいソレを見てアロエはごくりと生唾を飲み込んだ。

 今までアロエはこれを何度も自身のまんこで飲み込んできた。物理的に挿入不可能に見えるが、カズオのちんぽは収縮自在。いつだってアロエにピッタリのサイズになって突入してくる。

 

「んっ♡ れろっ♡ ま、お前のそんなスケベなところも、好きなんだがな……ヒッヒッヒ♡ 俺の柄じゃねぇが、たっぷり愛してやるよ……♡」

 

 アロエはゆっくりと焦らすようにカズオのちんぽを扱き始めた。

 身長が数十センチしかないアロエが行う別種族への愛撫は、必然的に全身を使ったものとなる。

 抱き枕へするようにちんぽへ抱き付き、裏筋に舌を這わせる。そのまま体を上下に揺すれば、小さな体の大きなおっぱいがむにゅんむにゅんと竿を擦り上げる。

 

「うっおお……!! あ、アロエさんの全身ズリ……! やっぱこれ……めちゃくちゃ気持ちいい……!!」

「ククッ♡ びくんびくんしやがって♡ エッロい魔力がムワッて滲み出してきやがったぞ? 自分のブツよりちっせぇ女にどんだけ興奮してんだよ♡」

「おぉおお……ッ!!?」

 

 カリ首の裏側、ぷくっと膨れて尻みたいになっている部分を両手でぷにぷにと握られる。

 その度にちんぽの先っぽからはビュプッビュプっと先走りが噴き出し、アロエの体をぬるぬるに汚していく。

 

「わぷっ!?♡ クク……♡ 先走りで溺れさせる気か? まだだぞ~? まだ出すなよ~? お前が出すべき恋人まんこはここだからな~?」

「おおううッ!? アロエさ……ッ!!」

 

 先っぽをくちゅくちゅといじくりながら、ちんぽの裏側、尿道の通り道が浮き上がっている部位へと、アロエはまんこをいやらしく擦り付け始めた。

 ぬちゅっ、ぬちゅっ、と粘ついた汁音は、アロエの興奮度をも現しているかのようだった。

 

「い、今までにないくらいの、積極的な全身ズリ……ッ!!」

「ヒヒヒッ♡ 俺達はもう恋人同士だからなっ♡ 今までにないくらい愛してやるよっ♡」

 

 ちんぽのあちこちを舐め回され、まんこを擦り付けられる。

 アロエの唾液とマン汁まみれにさせられるカズオちんぽ。

 

「はぁはぁ……! やっべ、アロエさんエッロ……!」

「ん……♡ ちゅ……♡ もっともっと興奮しろぉ……れろぉ……♡」

「くっ……! アロエさんばっかり攻めてきてズルいぞ……!」

「ヒヒヒッ♡ なら、お前も攻めてきたらいいだろ。また小指でも使って俺のまんこ掻き回すか?……って、え? な、なんだ!?」

 

 カズオの目がギラリと光る。するとその瞬間、カズオの体がするすると縮んでいった。アロエが抱きついているちんぽもどんどん縮んでいき、最終的にカズオの体はアロエと同じ、妖精サイズとなったのだった。

 

「は、はぁ??? どういう事だカズオの兄ちゃん、これは……」

「ふっふっふ、実は前の休みの時に新しい魔法を身に付けてね、今の俺はどんな種族の体にでもなれるのさ! あの魔王ともエッチ出来たんだぞ?」

「へぇ~、てか……恋人とのセックス中に、他の女の話すんじゃねぇよ……」

「……失礼しました……これからはアロエさんだけを愛するので許してくださぃ」

「あっ!?♡ んんぅっ♡♡」

 

 アロエと同じ身長数十センチまで縮んだカズオは、アロエの腰に腕を回して彼女を抱き寄せた。

 そしてそのままアロエの爆乳を手の平いっぱい使って揉み始める。

 

「くぁっ♡ ああ……ッ♡ んィッ♡ ち、乳をぉ……っ♡」

「おぉぅ……今までは指先でぷにぷにつつくくらいしか出来なかったアロエさんのおっぱいが俺の手の中に……!!」

 

 極上の弾力、その柔らかさをもちもちと堪能していくカズオ。時おり口を寄せてジュルルッと乳首を吸い上げる。

 

「はぁああぁああんんッ!?♡♡♡ あ゛っ♡ ふぅぅぅ……ッ♡ や、やめ……あ゛はぅ゛ッ!?♡♡♡」

 

 アロエからしても、カズオにこんな攻められ方をされるなんて想像すらしておらず、予想外の快感に身もだえるしか出来ない。

 

「んっ……アロエさん、可愛い……」

「ほ、ほんとやめろォ……♡♡♡ 気持ちよすぎておかしくなるか……ぅ゛う゛う゛ッ♡♡♡」

 

 羽のつけ根から先っぽにかけて、魔力を流されながら擦られる。その状態で乳首を吸われれば興奮度は天井突破だ。

 

「んィ゛ッ♡い、イグッ♡♡ イクから……ッ♡ や、やめろ……ッ♡♡ こらッ♡ は、激しくすんなァッ♡ あ゛ぁ゛っ♡♡ ぎ……ッ♡♡♡ んぎぃッ!??♡♡♡イッぐぅ……ッ!!?♡♡♡♡」

 

 羽を弄られ、乳首を吸われ、最後にグリッとクリトリスを指で挟まれ、アロエは絶頂してしまった。

 普段のカズオとアロエのサイズ差では絶対に出来ない愛撫。気持ちいいったらありゃしない。

 

「はッ♡ あ゛ぁ……ッ♡♡ はぁはぁ……♡♡ ひゅ……ふぅぅ……♡♡」

 

 全身を愛撫され、強くイカされたアロエはぐったりとその身を擲った。全身のびくびくが止まらない。

 そうこうしているうちに、カズオがアロエの足首を掴んで、その力の入らない太股をカパッと開いた。

 

「うわぁ……アロエさんのまんこ、この大きさだとめっちゃエロいのがハッキリ分かる……」

「あ……うぅ……♡♡」

 

 股の間にカズオが入って来る。妖精サイズのカズオちんぽが、妖精サイズのアロエまんこにあてがわれる。

 

「はぁ……あぁ……♡♡」

「アロエさん……入れるよ」

「う゛あ゛ぁ゛あ゛ッ♡♡♡♡」

 

 ズブッ ヌブブッ

 アロエのまんこが、カズオのちんぽによって押し開かれていく。

 Gスポットをでっぱり部分で抉られながらズブズブズブと挿入されていき、根本までちょうど入ったタイミングで子宮口へと亀頭が直撃。

 

「はっっっ……あ゛ぅッ♡♡ おぉおぉ♡♡♡ カズオォ……好きぃ……♡♡♡」

 

 気持ちいいやら嬉しいやらで、感極まったアロエがカズオの背中に腕を巻き付けしがみつく。

 今までカズオと散々セックスしてきたアロエであるが、こうして抱き付いてのセックスは当然初めての経験。

 

「俺も好きだよ! アロエさん!!」

「ん゛ッッぐう♡♡ お゛ッ♡ お゛ぉ゛ほぉおおッ♡♡♡♡」

 

 さらにカズオからも抱き締めてもらえ、アロエの心とアソコがキュゥンッ♡と跳ねる。

 ズプズプズプとカズオが腰を揺すり始める。ちんぽがまんこを擦る、擦る、擦る。たまらずカズオにしがみついている腕に力を込めるアロエ。

 妖精が他種族とする時には絶対に出来ない抱き合ってのセックス。それが今、叶っている。

 

「ん゛ぉおおッ♡♡ カズオぉおッ♡♡♡ も、もうこれ……ッ♡♡ 無理だぞッ♡♡ 俺、本気でお前のこと好きだからなッ♡♡ せ、責任取れよッ♡♡ 責任取って結婚しやがれッ♡♡♡」

 

 目の中にハートを浮かべながら、アロエからも腰を振って求婚し始める。

 それにカズオはさらなる腰振りで答える。

 

「分かった!! 結婚!! 結婚しよう!!」

「お゛ッ♡ ほおぉおおッ!?♡♡ き、決まり……ッ♡♡ 約束……だからなッ♡♡♡ 逃がさねぇぞッ♡♡ 結婚ッ♡ 結婚だッ♡♡ おッ♡ おぉおッ♡♡♡」

「んッ!! 結婚!! じゃあ誓いのキスだ!!」

「んぅうぅ~……♡♡♡ ブヂュゥウウゥ~~♡♡♡」

 

 抱き合い、セックスしながら、唇を合わせる。

 アロエのまんこがブシィッ♡ブシィッ♡と潮を吹く。子宮口は亀頭にチューチュー吸い付き、キスだけじゃ足りないっ! 孕ませろ! とちんぽに訴えかけてくる。

 

「アロエさん……!! 結婚するんだから……も、孕ませちゃっても……いいよねッ!?」

「はぁ゛ッ♡ あっ!?♡♡ す、好きにしろぉッ♡♡♡ そんなに孕まへたひならッ♡♡ あひッ♡♡ や、ヤッてみやがれぇッ♡♡♡♡」

 

 サキュバス店には原則として、妊娠防止の魔法陣の設置が義務付けられている。

 なのでカズオがどれだけアロエを孕ませようと思ったところで、アロエが妊娠してしまう事はあり得ない。

 アロエもそれは理解しているので、カズオの発言はプレイの一貫だと思って挑発する。しかし――

 

「よーし……なら、本気出すからな……ッ!!!!」

「へ?」

 

 瞬間、カズオのまわりに七色に輝く魔法陣が浮かび上がった。一体何をしようとしているのか……

 ちんぽであへあへ状態のアロエには分からない。

 

「え?♡ あ?♡ お゛っ♡ うぅ♡♡」

「ふむ……ふむふむ……なるほど。掌握完了。妊娠防止魔法陣て、こういう術式なのか」

「?? あッ♡あッ♡ な、何シてんだ……?♡♡ ん゛ぉッ♡♡」

「それはね……ほいっ! 魔法解除!!」

「ッ!!?♡♡♡」

 

 アロエのまんこを突き上げながら、カズオが魔力のオーラを全身から発した。

 その瞬間、アロエは感覚的に分かった。分かってしまった。

 今カズオから発せられているこの魔力の波は、妊娠防止魔法陣の効果を打ち消す光であると。つまり、この魔力の術中にいるアロエのまんこ、子宮の奥、卵子は、避妊も何も無いノーガード状態にさせられてしまったのだと。

 

「か、カズオのにいちゃッ!?♡♡♡ あ゛ぐあああッ!?♡♡♡ こ、こりぇッ♡ これはぁあッ!?♡♡♡」

「ふっふっふ!! チートインキュバスである俺に(エロに関して)不可能は無い!!」

 

 こんなのは卑怯だ。こんなにも全力で孕ませにこられたら、アロエとしても覚悟を決めるしかないではないか。

 

「あッ♡ん゛んんッ♡♡♡も、もう知らねぇからなッ♡♡ ま、マジで孕むぞ♡♡ 孕んだらッ♡ マジで結婚だからなッ♡♡♡」

「おうよ!!」

「ぅう゛ぅぅう~~ッ♡♡♡ 」

 

 アロエはカズオの腰に足を巻き付けホールドした。

 カズオのちんぽがドクンと跳ね上がる。射精するのだ。アロエもイク。もうイク。避妊無しの孕ませ射精でイク。イキたい。

 

「アロエさん!! 孕ませるからね!!」

「うん……っ♡」

 

 ちんぽが膨らむ、まんこが締まる。

 瞬間――

 

ドプッ!ビュゥグルルルルルゥウウ~~ッッ!!!ドビュッ!!ドビュドビュドビュウウッ!!

 

「ッーーーーあ゛ぁ゛あ゛ぁぁあああ゛ああああッッッ♡♡♡♡♡」

 

 アロエのノーガード子宮へと、カズオの精液が勢いよくなだれ込む。

 体は妖精サイズ、ちんぽも妖精サイズ……だが、カズオの射精量は明らかに妖精レベルを上回っていた。自身の体積よりも遥かに多い精量を一気に吐き出し、アロエの子宮を一瞬で白濁液まみれにして膨らませる。

 入りきらなくなった精液がどぷどぷと隙間から溢れ出し、それでもアロエはカズオにしがみついたまま彼の射精を受け止め続けた。

 

「お゛ッぅうう♡ お゛ぁあぁ……ッ♡♡ 孕むぅぅ……ッ♡♡ は、孕む孕む孕むぅ~~ッ♡♡♡」

 

 そうして――

 

 

 ブッチュンッ♡♡♡♡

 

 

「お゛ッ!?♡♡♡」

 

 子宮の奥、卵管にて、アロエの妖精卵子が、カズオの最強精子に貫かれる音が聞こえた……気がした。

 

「はぁ……あ゛ぁぅぅ……!?♡♡ か、カズオの……兄ちゃんん……♡♡」

「はぁはぁ……なに? アロエさん……」

「孕んだ……♡」

「えっ?」

「な、なんか分かった……兄ちゃんの精子が、俺の卵子に入って来たのが……」

「マジか!? よっしゃあ!! ナイス! アロエさん!!」

「…………クククッ♡ 焦ったりとか……しないんだな?」

「好きな人との赤ちゃんだよ? むしろ嬉しさしか感じない」

「ヒッヒッヒッヒ~♡♡♡」

 

 カズオの返答に、アロエは満足そうに笑った。

 

「妊娠防止魔法陣を無効化させて、無理矢理孕ませるなんて芸当……教会の連中が知ったらどう思うかね……♡」

「え゛? な、なんか……ヤバイのかな……?」

「クク、心配しなくても、自分の旦那売り渡したりなんてしねぇよ♡」

 

 そう言ってアロエはチュッとカズオの頬にキスをした。

 

「……こんなスレたアバズレフェアリーでも……カズオの兄ちゃんはちゃんと貰ってくれんだろ?」

「もちろん!」

「ヒヒ……♡ ありがとよ。俺ァきっと、世界で一番幸せなフェアリーだ♡」

 

 

 

 エンディングNo.4 ――アロエ――

 

 

 




個別エンドをするに当たって、選ばれなかった娘が可哀想というお声をいただきましたが、その辺りは、なんかこう……ご都合主義で誰も不幸になってないんだって考えておいてください。

ほら、エロゲの個別エンドとかでも、選ばれなかった娘については特に語られてなかったりするじゃないですか。
それと同じです。

細かいことは考えず、オキニのキャラの個別エンドを純粋に楽しんだ奴が勝ちなんだよぉおお!!


という訳で……
次話はミノタウロスのルクミールエンド。

このままのスタンスで続けさせていただきやす。ご不快に思われた方がいたら申し訳ありません。


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ミノタウロス【エンディング】

スランプだったり、スマホ変えたりで色々あって、およそ5ヶ月ぶりの更新でございます。すっげぇ遅くなりました。待っていてくれた人がいるかどうかは分かりませんが、お待たせしました。


最終話その5。

エロ



 母乳。それは女性が子を育てる為に乳から分泌される乳白色の液体。

 普通は妊娠や出産を経験しないと出ないものなのだが、ごく稀に妊娠していないのにもかかわらず母乳が出てしまう体質の者もいるという……

 

 

 

 

 

 

 

 時は今より十数年前。

 場所は魔界にある、異種族混合村。

 

 人間でいうと小学校低学年くらいの牛獣人(ミノタウロス)の少女、ルクミールは、ある朝のこと自身の胸の違和感に気が付いた。

 

「? おむねがなんだか~……ムズムズする~?」

 

 まるでおしっこを我慢している時のような、そんな落ち着かない感覚が胸全体に広がっていたのである。

 違和感の正体を確かめるため、ルクミールは自らの乳房へと手を伸ばし、ゆっくりと揉んでみた。

 

「んっ!?♡ んんんんっ!??? おむねが……なんかあつくって……モォォ……っ!?」

 

 乳牛系牛獣人(ミノタウロス)であるルクミールのバストはこの頃から既に大きく、そのサイズはEカップを超えていた。

 そんな自身のロリ巨乳を小さな手を使ってたぷたぷと揺らし揉む。疼きはだんだんと酷いものになっていき、たまらずルクミールは着ていた上着を脱ぎ捨て、生の乳房へと手を這わせる。

 

「あうっ!?♡ や!? お、おっぱいもむのきもちぃぃ~?!♡♡ も、モォッ♡ モォ~ッ♡♡」

 

 思えばこれがルクミールの人生初オナニーだったのだろう。

 胸の奥に溜まった疼きを絞り出すようにして、必死になって自身の胸を揉みまくる。

 

「モォオォッ!!?♡ な、なにかくりゅぅ~??♡♡ おっぱいのなかから……あっ!?♡ な、なにかきちゃうぅ~!?♡♡♡」

 

 体の疼きに従うがまま、ギュムッギュムッと乳を揉み搾る。そして最後に思いっきり乳首をつまみ上げた、その瞬間――

 

 ビュプゥウ~ッ♡♡ ピュピュルル~ッッ♡♡

 

「モォオオオォオ~~~ッ!??♡♡♡」

 

 小さな身体についた大きなおっぱい、その先っぽから大人顔負けの大量ミルクが噴き出したのだった。

 

「お、おお、おっぱい!? おっぱいでてぅぅ!?♡ な、なんれぇえっ!?♡♡」

 

 いくら乳牛系ミノタウロスとはいえ、妊娠を経験せずに母乳を出す事は普通は出来ない。

 妊娠もしていないのに母乳が出てしまう……それはルクミールが母乳体質であるという証拠であった。

 

「も、モモモォオ~~ッ!?♡♡  や、とまんないっ!?♡♡ みるくが……みるくがぁ~っ♡♡ ふやぁあああ~~っ!?!?♡♡♡」

 

 生まれて初めて出す母乳の気持ち良さに訳もわからず身悶え続ける。

 

 ようやく母乳が止まった頃、ルクミールの部屋はまるで水遊びでもしたかのように乳白色の液体でビッチャビチャだった。

 母乳で出来た水溜まりの上に、放心状態のルクミールが顔を真っ赤にして腰を下ろす。

 

「はぅ、あぅ……♡♡ ……ふぅふぅ♡ や、やっととまった~……♡ な、なに~?♡ いまの~♡ き、きもちよかっ……たぁ~♡♡♡」

 

 人生初めての噴乳、そして絶頂は、まだ幼かったルクミールの価値観を一新させるだけの衝撃があった。

 母乳を出すのはとても気持ちのいい事。もっと出したい、もっと気持ちよくなりたい……

 ルクミールが搾乳オナニーにハマってしまうのは、ある種必然だったのかもしれない。

 

 

 

 

 

 

 数年後。

 人間でいうと中学~高校生くらいの年齢となったルクミール。バストサイズはKカップに到達し、母乳の量も年々増えてきている。

 

「あ、はぁはぁ……♡ おっぱいぃ~♡ 搾るの……気持ちい、ぃ~♡」

 

 毎日大量の母乳を作るルクミールのおっぱいは、毎日定期的に搾らなければいけない。

 溜まった母乳を出す為に、近頃は牛獣人(ミノタウロス)専用の搾乳機をつけて搾っている程だ。

 

「ん……んぅ~♡ くっ……♡ で、出る……出るぅ~♡ モォオオ~~ッ♡♡♡」

 

 ギュップギュップと搾乳機を動かすと乳輪ごと乳首がポンプに吸われ、人間ではありえないほどの大量母乳が噴き出していく。

 バケツを満タンにするほど溜まっていく母乳を見て、ルクミールはうっとりと頬を染めた。……だけどまだ出し足りない……まだまだ気持ちよくなり足りない……

 

「んモォオ♡♡ ご、ご主人様ッ♡ あぁん♡モォ~♡ ご主人様ぁ~♡♡」

 

 さらにたくさんの母乳を出す為に、ルクミールは搾乳機を動かしながら“妄想”を始める。

 エッチでドスケベなご主人様におっぱいをもみもみされる妄想をしながらだと、ルクミールの母乳はさらに出が良くなるのだ。

 

「ご…主人様~♡ も、もぉ~っと搾って……♡ ルクミールのおっぱいから、い、いっぱいミルク……搾り取ってくだひゃいぃ~~ッ♡♡♡ あああご主人様ぁ~~♡♡♡」

 

 今までいろんな妄想をオカズに使ってきたが、この妄想がルクミールの性癖と一番マッチしていた。

 自分よりはるかに性欲の強いご主人様に、好き勝手におっぱいをめちゃくちゃにされ、限界を超えて犯されたい……

 それがルクミールの性癖であった。

 

「はぁはぁ……♡ いつか本当に~、私のおっぱいをいっぱいいじめてくれる……そんなご主人様に出会えたら~……いいのにぃ~……♡」

 

 

 

 

 

 

 

 それからさらに数年。

 ルクミールは成人して、そのバストは139センチの超大台にまで育った。

 超たゆんたゆんである。

 大きな乳房に比例するように母乳の量もどんどん増えていき、合わせて性欲もどんどん増していった。それは一般的なミノタウロスと比べても明らかに逸脱していた。

 

「あぅぅ~♡ も、モゥ一人じゃ……エッチな気持ち……我慢できないですよ~♡」

 

 搾っても搾っても出し足りない母乳。自身の性欲が抑えきれなくなったルクミールは、とうとう魔界を飛び出して中央街でサキュバス嬢に就職する事を決めた。

 ありとあらゆる種族が集まるこの街でなら理想のご主人様だって見つかるかもしれない。そんな希望を胸に抱いたのである。

 

 

 ……しかし、現実は思っていたほど甘くはなかった。

 

 

「……今日は六人もお客さんが来てくれたのに……牛乳~……まだまだ出し足りないです~……」

 

 店で働くようになって数ヶ月。ルクミールは早くも欲求不満を感じていた。

 ルクミールの働くサキュバス店《牛乳牧場》には、主に爆乳好きで母乳フェチのお客さんが多数やって来るのだが、そのどれもがルクミールの乳から溢れ出す母乳(せいよく)を全て受け止める事が出来なかったのである。

 

(……私まだまだおっぱい……出せるのにぃ~……)

 

 世間一般的に、ミノタウロスの乳は硬いとよく言われているが、それは母乳がパンパンに張り詰めているからであり、大量に搾ればそれはそれは柔らかい最高級の乳肉へと化ける……のだが、その境地までたどり着ける猛者はなかなかいないのが現状である。

 母乳体質であるルクミールが出す母乳の量は他の乳牛系ミノタウロス達と比べても圧倒的に多いので尚更だった。

 

(もしかしてこの世界には~……私のおっぱいを満足させてくれる人は~……いないのかも~……モォォ……)

 

 サキュ店で働いていても満たされる事のない欲求、期待していたご主人様になってくれるような人とも出会えない……

 もう魔界に帰っちゃおうかな~と、ルクミールがそんな事を考え始めた……ある日の事。

 

「おっぱいに釣られてしまった……」

「えっと~カズオさんでしたっけ? 今日はよろしくお願いします~♪」

 

 ルクミールはカズオと出会ったのである。

 

 

 

……

 

 

 

「あううう~ッ♡♡ も、モォ~ッ♡♡♡ モ~ッ♡♡ こ、こんなに~ッ♡♡ 搾られるの~ッ♡♡ は、初めて~ッ♡♡ あああ~ッ♡♡ 止まらないぃ~ッ♡♡♡ ミルク出すの止まらないぃ~ッ♡♡♡」

「いいんだよ。思う存分出して。俺が全部搾ってあげるから」

「ありがとうございます~ッ♡♡♡ ありがとうございます~ッ♡♡♡」

 

 結論から言ってしまうと、カズオとのプレイは、ルクミールの妄想、理想をも軽く超えてしまうような凄いものだった。

 

「だ、出します~♡♡ 射乳させてもらいますぅ~ッ♡♡♡ モッ♡モッ♡モッ♡モォらめぇ~ッ♡♡♡ イクイクイク~~ッ♡♡♡」

 

 出しても出しても搾られる母乳、そして射精させても射精させても出続けるカズオ精液。お互いの母乳(ミルク)精液(ミルク)が混ざり合い、混合ミルク風呂を作り、その湯に浸かりながらひたすらエッチエッチエッチ。

 

(凄いッ♡ 凄いッ♡ 凄い~ッ♡♡♡ い、今までの男の人とがっつき方が全然違うっ♡♡ 私の体……余す事なく味わってくれる〜♡♡ み、見つけたぁ〜♡ この人こそがっ♡ 理想の……ご、ご主人様ぁ〜♡♡)

 

 ずっと母乳(せいよく)を持て余していたルクミールからすると、こんなのメロメロにならない方がおかしかった。

 

 それからというもの……

 料金はサービスしておくのでどうか私を指名してくださいと、ルクミールは頻繁にカズオを店に誘うようになったのだった。

 

 

 

 

 

 

「ご主人様〜♡ いらっしゃいませ〜♡♡」 ボインっボインっ♡

「うおぉ……!! おっぱい!!」

 

 男とは、乳の重力に逆らう事が出来ない生き物である。それはチートインキュバスであるカズオも例外ではなかった。

 ありとあらゆる属性に耐性を持っているカズオであるが、おっぱいには弱かったのだ。なのでいつでも好きに使っていい爆乳(母乳付き)があれば、当然ながら何度でも店に通ってしまう。

 

「……ルクミールちゃんのデカデカおっぱい……相変わらずエロ過ぎる。全然飽きないなこりゃ」

「んふぅ〜♡♡ 私のバカデカおっぱい〜♡ 今日もたくさんお使いください〜♡ 揉んでもいいし〜、吸ってもいいし〜、挟んでもいいし〜♡ 枕にでも布団にでも〜……どうぞお好きに〜♡ 私のおっぱいはご主人様のおっぱいですから〜♡♡♡」

「なら遠慮なく」

「あ〜んっ♡♡♡」

 

 犯す事に特化したチートインキュバスと、犯されるのが大好きなデカチチミノタウロス。

 はからずも二人の相性はバッチリだった。

 お互いに強すぎる性欲で苦労した過去がある者同士、通じ合う部分もあったのかもしれない。

 

「ご主人様ッ♡ んぁああ〜♡♡ ご主人様〜ッ♡♡♡」

「ほら、イケイケ! 思いっきりイケ! いじめられるのが好きなんだろ? ならちんぽで思いっきりいじめてやるから、もっともっとイキ散らせ!」

「ンモオオ〜ッ♡♡♡ イクッ♡ イクイクッ♡ イクゥッ♡♡」

 

 デカちんぽでデカ乳をバチンバチンとビンタされると、それだけでルクミールは母乳を撒き散らしながらイッてしまう。

 巨乳は胸の感度が悪いとか、そんなアホな都市伝説を主張する輩も存在するが、そんなものはルクミールのこの反応を見ていれば戯言だというのがよく分かるだろう。

 

「あひぇッ!?♡♡ い、イ゛クッ♡♡ イグゥッ♡♡♡ おちんちんれおっぱい叩かれへ……イクぅ〜ッ♡♡ おっぱいれイクッ♡♡ モオオッ♡♡ ん゛……ッ♡♡モ゛お゛お゛お゛〜〜ッッ♡♡♡♡」

 

 まるで感度の分だけ大きくなりました♡ とでも言わんばかりの乱れっぷり。

 実際、カズオの媚薬魔力を抜きにしても、ルクミールのおっぱいは敏感だった。体の中で一番の性感帯はどこかと問われれば、ルクミールはその巨大過ぎる牛おっぱいを指差すだろう。

 

「お゛お゛お゛お゛っぱい゛〜ッ♡♡♡ モ゛、モウ無理ッ♡ イグッ♡♡ イッでるけどイキますッ♡♡ モ゛ォッ♡♡♡ イクイクッイクゥ〜ッ♡♡♡ 母乳出る゛ぅ゛ッ♡♡」

「んんんっ!! 俺も出る……!!」

「ンモオオッ!?♡♡♡♡ あ……あ゛〜〜ッ♡♡♡♡♡」 

 

 そのまま谷間の中にドビュッと乳内射精(なかだし)されれば、あまりの衝撃にルクミールの乳からも母乳が弾け飛ぶ。

 最初からずっと撒き散らしっぱなしだったのに、さらなる追撃射乳に白目を向く。

 

「と、とまらな……ン゛モ゛モ゛モ゛モ゛ッ!?♡♡♡♡ お゛っごぉ……ッ♡♡♡ ぎぎ、ぎんもぢひぃで〜すぅ〜〜!?ッ♡♡♡ い、イイグふゥ〜ッ♡♡♡♡」

 

 母乳は吸えば吸うほどその量が増していく。お乳をたくさん飲む赤ちゃんのママは母乳が出やすいと言われているのはその為である。

 カズオとセックスするようになってから、ますます増えてしまったルクミールの母乳量。それはまるでカズオへの愛情度を表しているようだった。

 

「しゅきぃ〜♡♡♡ ん゛あ゛ぁあ゛ッ♡♡ ご主人様らいしゅきですッ♡♡ あ……へぇ……ぅッ♡♡♡ モォ〜〜ッ♡♡♡」

「ふぅふぅ……俺も好きだぞ。ルクミールちゃん。くぅっ、おっぱいもっちもち……!」

「ふひゅ〜……♡♡ ギュウするのしゅき〜です〜♡♡」

 

 プレイが終わったらお互いミルクまみれのまま抱き合ってのピロートーク。

 単なる客とサキュバス嬢な関係だった二人であるが、何度も何度も搾乳主従セックスをくり返すにつれ、だんだんとその境界線が曖昧になっていく……

 

 

 

 

 

 

 ある日の事。

 カズオは食酒亭に行く途中、ルクミールは散歩の途中で、二人は近所の公園にて偶然ばったりと出くわした。

 

「!! ご主人様〜♡ こんな所で会えるなんて〜♡」

「お、ルクミールちゃん。店以外で会えるとは、珍しいね」

「ご主人様に会えて〜……私嬉しいです〜♡」

「俺も……て、ちょ──ぶっ!?」

「ギュウ〜っ♡」

 

 偶然(うんめい)の巡り会わせに、ここが公園である事も忘れてルクミールは闘牛がごとくカズオへと突撃した。

 ほとんど軽自動車並の勢いあるタックル。しかしルクミールの特大おっぱいがクッションとなり、さらに言うならカズオはダメージ無効のチートインキュバスなので怪我とかは全然平気だった。

 しかし、勢い良く飛びつかれたお陰でカズオはおっぱいの間に埋もれてしまった。

 

「ぐ、ぐむむ……! おっぱ……! る、ルクミールちゃん! ここ外……!!」

「モォォ〜♡ 好きです〜♡ ご主人様をお見かけしただけで〜……おっぱいからミルク〜♡ 滲んできちゃいました〜♡」

「話聞いてるッ!?」

「好き〜♡ 好き〜♡」

「……ああもう! おっぱい! 乳臭……エッロ!! くっ、ちょっと……こっち来て!!」

「んぁぁっ♡」

 

 男はおっぱいに逆らう事は出来ない。

 私服姿のルクミールはかなり地味目な格好だったのだが、あまりにも胸がデカ過ぎるので何を着てもエロ衣装である。そんなルクミールのおっぱい誘惑に負けてしまったカズオは、公園のトイレへとルクミールを連れ込むのだった。

 

「……く、この……!! こんな外で、こんな乳で、こんな誘惑してきやがって……ッ!!」

「ンモォオ〜ッ♡♡♡ ご、ごめんなさい〜♡♡ 全部このおっぱいが悪いんです〜♡♡ 私のこの、だらしなく肥大化したドスケベおっぱいが〜♡♡♡」

「悪いと思うんならもっと牛乳出せ!! 出しきってしまえ! お仕置きだコノヤロー!!」

「モ゛〜〜〜〜ッ♡♡♡♡」

 

 場所は公園トイレの個室の中。

 そこでルクミールはカズオに背後から覆い被さられ、思いっきり乳を搾られていた。

 乳首は便器へと向けられており、ドボボボボボボと大量の母乳が吐き捨てられていく。

 

「ひッグぅ〜♡♡♡ あ゛っあ゛っあ゛っ♡♡ ご、ごれすごい惨めで〜♡♡ ざいごうにぎもぢぃれす〜ッ♡♡♡」

「お仕置きなのに気持ちよがるな!! こうなったらさらなるお仕置きだぞ……! 大事な母乳を便器に捨てられたまま、肉便器の刑じゃ!!」

 

 背後から乳を鷲掴みにしたまま、器用にちんぽを使ってルクミールのスカートをめくり上げるカズオ。そのままパンツの隙間へとちんぽを潜り込ませ、まんこの中へとズンッ!

 

「ん゛ッッモ゛ぉおお〜〜ッ!?♡♡♡」

 

 おっぱいだけだと思っていた所に突然の挿入。あまりの衝撃にガクンと膝から崩れ落ちそうになるルクミールだったが、胎内に入った上を向くちんぽによって無理やり支えられている。

 

「ほぎょっ!?♡ お゛っ♡ こ、こりぇらめぇ〜♡♡♡ おっぱいもおまんこもきもひよすぎれ〜ッ♡♡ んモ゛ッ♡♡ おがちくなるぅ〜ッ♡♡♡♡」

「おかしくなるのはこれからだ!! 食らえぇい!!」

「も゛お゛ッぉ゛〜ッ!?♡♡♡♡」

 

 ドビューーっと膣内射精されれば、釣られるようにしてルクミールも噴乳。お互いにドピュドピュドピュドピュ出しまくる。

 

「あっ♡ ああ!?♡ んああああ〜〜ッ♡♡♡」

「くぅ〜! 出る出る〜!」

 

 結局、二人の搾乳セックスは便器から母乳が溢れるまで続けられた。

 トイレの中はかなりエロ乳臭くなってしまい、染み付いた匂いは一週間は取れなかったという。

 後の公園七不思議である。

 

「あ……ひぃぅ〜……♡ ご……主人様〜♡ らいすきぃ〜♡ もぉ〜……♡」

 

 

 

 

 

 

 あれから数ヶ月。

 一度プライベートでセックスしてからというもの、カズオとルクミールはすっかり恋人関係に……いや、主従関係となっていた。

 ルクミールはサキュ嬢の仕事を辞め、カズオ専用のメス奴隷兼ペットと化したのである。

 

「よーしよし、ルクミールちゃん。今日もいっぱいお乳搾ろうね〜」

「モォ〜♡ ンモ〜♡ おっ♡ も、モォ〜……ッ♡♡」

 

 場所は中央街の外れにある小さな宿屋(アパート)、その一室。ルクミールが魔界から出てきた時に借りたルクミールの自宅だ。

 サキュ店と違ってここなら時間制限もなく誰にも邪魔される事なくヤリ続けられる。なので最近の二人はほぼ毎日ここでエッチしていた。

 

「んぐっ!?♡ も゛、モ゛ォオ〜♡♡」

「ほ〜ら、びゅっびゅ〜、びゅぅ〜〜。おっぱい気持ちいいね〜、母乳出すの気持ちいいね〜」

「も、モォッ♡ モォオ〜ンン♡♡」

 

 畜産所の従業員の格好(コスプレ)をしたカズオが、全裸で四つん這い、首輪だけ巻いたルクミールの爆乳を横からギュッギュッと搾っている。

 まるで本物の乳牛のような扱いに、ドMのルクミールはそれだけで母乳を噴射してイッてしまう。

 

「モ゛……ッ♡♡ い、イグッ……♡ も゛ぉぉ……♡♡」

「こら! 牛はイグッとか言わない。ちゃんとモ〜って鳴きなさい。ほら、モ〜?」

「も、モ〜〜ッ♡♡♡ ン゛ッモ゛ォ〜♡ おほっ♡ も、モ゛ォ〜〜♡ モ゛ぉ゛お゛ぉ゛〜〜ん゛ん♡♡」

「よーしよしよし。可愛いエロ牛ちゃんだな〜」

「ん゛ッッモォオオ〜〜んん♡♡♡ おほっ♡ おほっ♡」

 

 本物の牛と比較すると牛に失礼なレベルで下品な喘ぎ声を上げるルクミール。

 カズオと何度もセックスして、主従(セフレ)の関係になって、それ以来ルクミールの乳はさらに大きく下品に育ってしまった。

 本来なら硬いはずのミノタウロス乳も、すっかりカズオ好みのやわやわおっぱいである。

 

「モ゛ッ……ぉ゛お゛ぉ……♡♡♡」

「はぁ……めちゃくちゃおっきくて、柔らっか……こうやって支えてやれば……ほっれ、たっぷたっぷ♪」

「もオッ♡ ……ォンッ♡ おぉん♡ モォ〜ン♡」

「先っぽぷっくりエロ乳首〜♪ ギュッと握って、ギューッだ! おらあ!!」

「モ゛ッォ゛オ゛オンン゛ッ!?♡♡♡」

「ギュウーッ! ギュウーッ! ギュウウ〜ッ!!」

「イゴッ!?♡♡♡ お゛っほぉ!?♡♡ もゔぉお〜〜ッ♡♡♡ も、もももッ♡ も゛ッおぉ〜ッ♡♡♡」

 

 乳の大きさと柔らかさを堪能されながら、しっかりと乳首を握られ、ちんぽのように激しく扱かれる。

 すると当然ルクミールはイキっぱなしだし、母乳も出っぱなしである。

 ビュビュビュビューッとまるで消防車の放水のような勢いで出続ける母乳。こんな無茶な出し方、普通のミノタウロスなら五分でミルクが尽きてしまうだろうが、ルクミールの乳はまるで尽きる様子がなかった。

 

「そっれ! 捻り搾りー! からの揉み搾り! そして引き搾り! 抓り搾り!!」

「モ゛ゥウウ〜〜ッ♡♡♡ ゥモォオ゛〜〜ンン♡♡♡ オ゛ホッ♡オ゛ホッ♡オ゛ホッ♡ オ゛オ゛オ゛オ゛〜〜ッ♡♡♡」

 

 母乳が出る。出る出る出る。止まらない。止まらないったら止まらない。

 物理的にありえない量が出続ける。

 

 カズオのメス奴隷となって、カズオの媚薬魔力を浴びまくった結果、いつの間にかルクミールの母乳量はカズオの精液と同様、“無限”となってしまったのである。

 たぶん半年くらいカズオと離れて暮らしていれば元に戻るのだろうが、そんな予定はないので一生このままである。

 奇しくも世界一母乳の出せる、世界一エロいおっぱい女となってしまったルクミール。カズオに搾られ続ける限り、彼女の母乳は一生止まる事はない。

 

「おおおお〜〜♡♡♡ モォオ〜♡♡」

「おっぱい出しまくるルクミールちゃんて、ほんとスケベで可愛いよね」

「あ、あへ……♡ イグ……ッ♡ あ!? も、モォ〜♡♡」

「可愛いな〜」

「んむぅ〜!?♡♡ ンチュ〜♡♡」

 

 乳を揉んだまま、ちゅっちゅっちゅっとキスをする。

 時に激しく、時に甘々……カズオとのセックスは全てが快楽に繋がっている。ルクミールは目をハートにしたままカズオとキスし続ける。

 

「ぶちゅっ♡ ちゅぶ……♡ ちゅむっちゅむっ♡ れろ……んちゅぅ〜♡」

「ちゅぶ、ちゅぶ……ぷはっ……ねぇ、ルクミールちゃん」

「……はぁはぁ……♡ んも? な、なんれす〜か〜?♡」

「……俺らの今の関係ってさ、結構曖昧だよね」

「? 曖昧〜? 私達の関係って〜、ご主人様とその奴隷じゃないんですか〜?」

「それはそーなんだけど……えっとね……」

 

 ラブラブちゅっちゅの途中で、突然唇と手を離してきたカズオ。

 急に煮え切らない態度。なんとなく真剣な顔。

 エッチの最中にこんな表情を見せてくる事なんて今までなかったので、ルクミールは不思議そうに首を傾げるしかない。

 

「ご主人様〜?」

「……ん。ハッキリ言っちゃうとね……」

「はい〜」

「……俺、ルクミールちゃんの事、好きだよ」

「私もご主人様の事〜大好きですよ〜?」

「ありがと。って、そじゃなくて……だから、その、ハッキリ言うとね……」

「はい〜」

「俺と、結婚してください」

「へっ?」

 

 あまりにいきなり過ぎる告白。

 結婚してください。

 その言葉の意味をルクミールが理解するまでに数秒かかった。そして数秒後。

 

「…………………………!!?」

 

 ルクミールの顔がみるみる赤くなって、次の瞬間には──

 

「ッ〜〜〜♡♡♡♡」 ブッシュウウウーーッ♡♡♡

 

 ルクミールのおっぱいから、過去最大量の母乳が噴き出したのだった。イッたのだ。嬉しすぎて。カズオに告白された事が、たまらなく嬉しすぎて。

 

「おっほぉッ!?♡♡ ぼ、ぼにゅ……勝手に〜!!?♡♡♡」

「いや母乳噴いてないで返事くれよ!? 結構ドキドキしてんだぞ今俺っ!」

「そ、そんな事言われましてモォ〜!?♡♡ ご、ご主人様〜……わた、私は……ご主人様の性奴隷で〜満足なんですよ〜? それなのに〜、け、結婚……してくださるんですか〜?♡♡ ほ、本当にいいんですか〜?♡♡♡」

「ルクミールちゃんがいいんだ。もうルクミールちゃん以外考えられん。だから俺と結婚して……いや、違うな。ルクミールちゃんにはこんな感じで告白した方がいいかな。結婚しろ」

「ッ〜〜♡♡♡ は、はい〜〜ッ♡♡♡ 結婚ッ♡♡ さ、させていただきます〜♡ る、ルクミールは〜♡ 一生ご主人様のものになる事を〜♡ 誓わせていただきます〜〜ッ♡♡♡」

 

 

 そこから二人は、文字通り獣となった。

 

 

「モ゛ッッ♡♡♡ お゛ッゔおッ♡♡ ご主人様ぁ〜ッ♡♡♡ あ゛あ゛ああ゛ご主人ひゃま゛ぁ〜ッ♡♡♡」

「うおおおーーッ!!! ルクミールちゃんんん!!!」

 

 カズオはルクミールを布団の上に押し倒して、上からまんこに向けてちんぽを乱暴にぶち込んだ。

 そのままドチュンッドチュンと大きな音がなるくらい激しく腰を振る。

 

「ごしゅじんひゃまッ♡♡♡ つ、つよぃぃ〜ッ♡♡ お゛っオ゛オ゛ン゛ン゛♡♡♡ ぎぼぢひぃ〜ッ♡♡♡」

「これは結婚セックスだからな!! 俺達はご主人様とメス奴隷であり、ラブラブ夫婦にもなるんだからな!! 今までで一番気持ちいいセックスをしなくてはならない!!」

「モ゛ォきもぢぃいッ♡♡ いちばんきもぢいい〜♡♡ いちばんぎもぢいでず〜ッ♡♡♡」

「もっと、もっとだ!! 乳も吸うぞ! ンッヂュウ〜〜ッ!!!」

「モ゛ォ゛オほォ゛オ゛〜〜ッッ!?♡♡♡♡ お゛お゛お゛お゛っばいい〜〜ッ♡♡♡♡」

 

 ルクミールの爆乳を両手で纏め、種付けプレスしながら両乳首へと勢い良く吸い付くカズオ。

 ゾゾゾゾッと母乳を吸い出され、おまんこは子宮まで押しつぶされている。あまりの快楽の暴力にルクミールの全身はビクンッビクンッと跳ね上がりそうになるが、上から押さえつけるカズオがそれを許さない。

 

「ンッヂュウウッ!! ヂュズッ! ごくごくごくごくッ!! ぢゅぐぐぐぐぐぐ……ッ!!」

「ヒィイイイ〜ッ!?♡♡♡ い、イギすぎへぐるじいッ♡♡ おっばいごわれるッ♡♡ おまんごもごわえうッ♡♡♡ イッグイグググッ♡♡ イグ〜ッイグゥウッ♡♡♡」

 

 どれだけ暴力的なセックスでも、カズオとするとそれは100%の快楽に直結する。

 ちなみに本気を出したカズオとのセックスは100%を楽に超える。

 

「ヒィッグゥッ♡♡♡ イグゥウッ♡♡ じあわぜッ♡♡ たすけへぇ〜ッ♡♡♡」

「ヂュルヂュルヂュルヂュルッ!! ガムゥウ〜!!」

「ぢぐびがまれだらぁッ!?♡♡♡ イッグゥ♡♡♡ お、おまんごもぉお〜ッ♡♡♡ しきゅうちゅぶれるッ ぐッう゛ぅ〜ッ♡♡♡」

「んぐぅぅ……ッ!! うぼぼ……!」

 

 あまりの母乳量にカズオの口から母乳が溢れ出しそうになるも、カズオはそれを根性(チート)で全部飲み干す。

 栄養をたっぷり摂取したカズオのちんぽがブルブルと震え出す。

 

「そろそろ……! 出そうだ……!」

「だ、だひてッ♡ だひてください〜ッ♡♡♡ いっぱい〜ッ♡♡ わ、わたじもまけないくらいおっばいだじますから゛ぁ〜ッ♡♡♡ 二人で……ビュービュ〜したいれすぅ〜ッ♡♡♡」

 

 部屋の中は既にルクミールの母乳でびっちゃびちゃだ。

 そんなミルクの揺り籠に揺られた状態のまま、二人はラストスパートに入る。

 

「よぉし! 出すぞ! ルクミールちゃん! 結婚するんだからな! 避妊なんてしないぞ! ちゃんと孕むんだぞ!」

「は、はひぃ〜ッ!?♡♡♡ 孕んでも……いいんですかぁ〜ッ!?♡♡♡」

「孕めえ!! 孕まないと許さないからな!!」

「は、孕みます〜ッ♡♡ ご主人様の赤ちゃんッ♡♡♡ 孕ませていただきますッ♡♡♡」

「よーし!! イクぞお!! しっかり孕め!!」

 

 激しい腰振り、おっぱいをしっかり握り締めて下半身に力を入れる。

 そして、子宮へとちんぽを全力で突き込んだ、瞬間──

 

 ビュッドゥルルルーーッ!!ボビュッ!ビュルッビュルッ!ビュルルルゥ〜〜ッ!!

 

「モ゛ォ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛〜〜〜〜ッッ♡♡♡♡」

「おおおおおおーーッ!!!」

 

 

 ルクミールの胎内に、大量の精液が噴き出した。

 精液はすぐにルクミールの子宮をいっぱいにして、溢れた精液が結合部より溢れ出す。

 ルクミールも信じられないくらい母乳を噴いているので、二人して部屋に精液(ミルク)母乳(ミルク)を撒き散らしまくる。

 どちらもミルク残量は無限なので、延々と止まらないミルク合戦。

 

「しぎゅうごわれるぅう〜〜ッ!?♡♡♡ おながのなががぎぼぢよひゅぎるぅう〜〜ッ♡♡♡♡ イグイグイグぅ゛〜〜ッ♡♡♡ どまらないいい〜〜ッ♡♡♡♡」

 

 ……結局、二人のミルク合戦は、部屋を完全に水没させてしまうまで続けられた。

 混合ミルクの中で溺れながらする子作りセックスはかなり興奮したが、危うく宿屋を壊してしまうところだった。

 溜まったミルクは最終的にカズオが責任もって魔法で片付けたが、結構危ない所だった。

 

「はぁはぁ……」

「はへぇ……♡♡ あ、あへぇ……♡♡ もぉ、もぉ……♡♡」

 

 部屋を水没させる程の激しいセックス。ミルクを片付け、ようやく一段落ついたところで……

 

 ──ぷっちゅん♡

 

「……もぽっ!?♡♡♡」

 

 ルクミールは自分の胎内で、二つの異なる遺伝子が結び付いたのを感じ取った。

 

「あ、あれ……これって〜……ご、ご主人様っ♡」

「ん? どしたぁ?」

「い、今私〜♡ たぶん赤ちゃん……出来ました〜♡」

「え……マジか!? 孕ませるつもりで出したからな! よくやった!」

 

 新たな命の宿ったお腹を、愛しの旦那(ごしゅじん)様が優しく撫でてくれる。

 今まででは快楽目的でしか出してこなかった母乳であるが、これからは我が子にも与える事が出来るようになるのだろう。

 その事実が、とてつもなく嬉しかった。

 

「モォ〜♡ ご主人様〜♡ 私はきっと〜、世界で一番幸せなミノタウロスです〜♡」

 

 

 

 エンディングNo.5 ――ルクミール――

 

 




次話は人間のユリエンド。

なるべく早いうちに投稿したいけど、ファンボックスとかの方を描いてたりで遅れるかもなのはご了承ください。


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