妖怪ウォッチなぎ+ (蕾 咲来)
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1章・異次元からの来訪者
謎の少女


とある場所からの自分の作品の転載


「初めてまして」

そうピンポンを押してからやって来た、

ケータに言った、

「ど…どうも」

少し困り気味で答えるケータ、

あ、そうだよね、私は知ってるけど

ケータは知らないのは当然か…

「私は塩風なぎさ、隣に引っ越して

来たのであいさつをとおもいまして」

「いやぁー可愛いでウィッスねー」

?ぁー見えてないと思って言ってるのか

「貴方もよろしく」

「ウィス!?」

どうやら驚いたご様子で。

まぁ妖怪ウォッチ付けてないし当たり前の

反応なのかな?

するとウィスパーは何か真剣に

こちらを見ていた、が

あんなふよふよに構っているより

行かなくてはいけない場所がある!

「それじゃ!」

『”テレポーテーション”』

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「ぬらりひょん様!」

猫きよがそう叫んだ、

確かに…強い妖気だな。

「おい!そいつを通せ」

「しかし大王様!」

ていうか、本気で来るつもりなら

無理矢理来れるだけの実力がある、

まず危険過ぎる、

「大丈夫だ、安心しろ」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

わぁーここがエンマ屋敷…

よし、とりあえず会う、

そして何かきっかけを探すのよ!!

1人ドヤる私に従者、と言っても

なんて言うか変態メイド、

咲は、黙って猫型で隣を付いてくる、

咲はマイニャンの1人、

黙ってれば可愛いウチの子。

「通せ!」

そう響く大王様の声、

「失礼します」

すると大王様は少し驚いた顔をして

すぐに戻し、本題を聴き始めた。

「お前、この世界の住人じゃあねぇだろ?何しに来たんだ?」

う…言えない…あ、そっかこう答えれば…

「風月丸の願いを叶えに来ました」

そう、そういう言い回しもあるだろう、

風月丸というのは私が腰につけている

妖刀、しかし妖刀と言っても

真ん中の刀本人は神様だ。

「どんな願いなんだ?」

知っておかないと何をされるか

分からないからか…うーんでも

一番最終的な目標マジでこれは言えない…

「えーと…風月丸の願いは彼女、つまり

風月丸に触れたものは未練を残したまま

死ぬと風月丸の中に魂が吸い込まれて

しまいます、なのでそれを防ぐ為、

だそうです、だから私が幸せになる為

この世界に来た次第です。」

何も間違ってない!大丈夫大丈夫。

「んで、お前はどうやって幸せに

なろうとしたんだよ?」

うっ!…

沈黙が続くと、

大王様が気を使ってくださったのか、

「言えないならいい、だが、

おまえをこの手で見極めさせてもらうぜ」

その発言に、議長様達は呆れたご様子で

あった。

見極める、という事はつまり…

「おい、異世界人」

「あ、はい!」

 

「お前に決闘を申し込む。」

うん、知ってた。

「それで白か分かるなら受けてたちます、

咲!」

そういうと同時に風月丸を軽く咲に投げ

「ハイにゃっ!」

すると大王様が

「ルールはこの紙風船を体のどこかに

つけて戦い、先に割られた方の負けだ」

 

ーーーーーーーーーーー … ”*〜

~`^。 ーーーーーーーーーーーー

『”結界”』『”物質転換”』

『開眼、覚醒エンマ』

「では、両者見合って」

議長様の

「はじめ!!!」

声と共に試合が始まった

 

ダッ!ガンッ

とても拳とぶつかったとは思えない、

鈍い音、

「ふっ、流石に刀を素手で殴るのは

あれだな」

ガンッ!!!

 

いくつもの閃光があがる

流石は大王様…油断してると…

「危ないぜ!」

ぐっ

スダンッ!ダダッ!!ブァン!

「でも!そろそろ終わらせて頂きます!」「『”一閃”』ッ!!!」

「!?」

私が武器を壊すと同時に、その戦いの

幕は下がり…

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「勝者、異世界人!それで大王様、

見極められましたか?」

 

「ぁあ、奴は風月丸を使わなかった、

俺に影響を出さない為だろうな。

んで、結局なんで来たんだ?」

プスッ

にゃーぁっwww

面白すぎるにゃっ

「クスクス」

「おや?どうしたんですか、咲」

「あれ?陸居たんですか?」

すると少し機嫌悪そうに、

「えぇ、で、なんで笑ってるんですか?」

クスッスクスク

「だってなぎさちゃん…

顔真っ赤じゃないですかwwww」

「ま、まぁそうですけどクスッ」

しかし私達は

このあと背筋凍る思いをする、

『咲、陸…

 

後で覚えていてね?』

Ohテレパシーぃ…

言えない…本人に貴方が好きで

会いに来ました…どか…

「へ??」

!????

大王様の声に驚き前を向く…

「ああぁぁぁあ!?」

やってしまったあああああ

大王様覚醒したまんまじゃん

「え…えーと」

やばい…絶対振られる

「なんで異世界から来たのに

俺の事知ってんだ??」

大王様の困った顔に

はっとする、そうだよね…

ちゃんと言わなきゃ

「長くなりますがいいですか?」

「あぁ]

_______________________

あれはとある誕生日の事、

私はあの頃クラスで浮いていて

でも、家は幸せで、

誕生日はいつもプレゼントと

共に両親が待っててくれました

 

ですがその年のプレゼントは

……

「…え?」

家に入るとまず母親の遺体が

血まみれで転がっていました

こんなにも嬉しくない物が

その年のプレゼント

次に父親の遺体、

そして…

「おいガキっ!!!」

目の前の男は銃を持って

「金目のもん持ってこい、

さっさとしろ!!」

そう言いました

その時…

「こっちですっ!!」

そう、聞きなれた声が

自分の部屋から聞こえてきて

こっち?

「はい!早くっ!!」

自分の部屋に入ると、

電源のついた3DS、

そこに声の主がいた…

「サクっ!!!」

手を伸ばした、そして…

「何やってんだガキっ!!」

『パァアアアアアアアアアアアアアアアアアンン!!!』

________________

「そして私はこっち、

二次元に来ました。

信じがたいかもしれませんが

真実です。」

それを聞き、大王様は少し、

考え込むような姿勢になり、

こちらを再度向く、

そして…

「お前の名前は?」

「し…潮風なぎさです。」

ふふっと不敵に笑うと

「付き合ってくれ、

一目惚れだ。」

「くぁwせdrftgyふじこlpっ!」

「?」

「陸、爆弾を!」

「やめとけっ!」

「全く…

にんge…なぎささん」

はっ!!!

「な、何ですか!?」

「大王様と付き合いたいの

でしたら一つ条件があります」

…なんだろう?

「大王様の護衛をお願いしたい

のです。」

!!?

「よろしいんですか!!?」

「別に、あなたの実力を

見込んでの事です。」

そんなこんなで、

大王様の護衛、

そして……

お付き合いをさせてもらえる

ことになりました。

 



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とある御神木の話

久しぶりの学校か…

でも!きっと大丈夫だよね!

そう思いながら昔のトラウマを思い出す

あれ?

「あ!ケータさん!」

いつもの3人組で話しながら登校している

といってもクマ、カンチではなく、

ウィスパーとジバニャンだ。

「あ、えーとなぎささん」

「おはよう!」

「あ、おはよう」

挨拶だけして私はさっさと学校へ、

フミちゃんがもし来たら悪いからね。

ん?あれ…

私の視界に交差点が入ったのだが

危ない!…こういう時は実体も邪魔だ

主導変わって、なぎさ

『…怪我すんなよ。』

『”三月姫”』

そう言ってスキルを発動させる

ザッ

『”結界”』

「痛っ」

着地ミスったぁぁああ!!!

んーと、急いでたから説明省いたんだけど

女の子が轢かれかけてて…

そしてタイミングを見計らったように

体に魂が戻る、三月姫とは、妖怪の時の

姿の名前、だから体から抜けると自動的に

発動されるスキル。

「大丈夫ですか?」

轢かれかけてた女の子を向くと…

「え…ぇえ、」

まだ困惑気味の少女に私は見覚えがあった

キララお嬢様じゃー無いですか

「立てますか?」

そう言うと、やっと感覚が戻ったのか

「大丈夫です、ありがとう、」

色々思う所はあるだろうが彼女は

笑ってそう言った。

私はとりあえず大丈夫という言葉を信じて

学校へ向かうことにした。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「今日は転校してきた友達がいるぞ、

入れ、なぎさ。」

「はい、潮風なぎさといいます、

趣味は絵を描くこと、

よろしくお願いします」

最近やけに名乗る気がする、

…まぁ今まで話す所になんていなかったし

当然か。

「じゃあなぎさの隣は…そこでいいか」

おや、ケータの隣?しおりちゃn

まぁ気にしないでおこう。

『”Time stop”』

これは風月丸の能力スキル、

時間操作の1つ。

んで、本題は…

「咲、なんでいるの?」

そう、さっきからちらちらちらちら

咲の妖気を感じるのだ、すると、

咲は悪びれもせず…

「マイニャンはいつもあなたのそばに

いるのが当たり前じゃーないですかぁ!」

「…邪魔しないで。」

「へ?」

「私の第2の小学校生活を邪魔しないで!

てか絶対に邪魔させないわよ!?」

そうよ!第2の小学校生活なのよ!

どっからか間違った人生を

やり直すチャンス!誰にも邪魔させは

しないんだからっ!

「いやですいやですっ!」

「だめだめっ本当に駄目っ!」

はっこんな時こそタイムストップよ!

『”restart”』

『”Time stop(個人発動、対象、サクニャン)”』

よしっ

「よろしく!ケータさん」

「ぇ!?あ、よろしくなぎささん

…物凄いドヤ顔だけどどうしたんだろう」

ケータの呟きは私の耳に入らなかったが

無事に不思議ちゃんと言う

あだ名が付いたのは言うまでもない。

 

 

 

はぁー!

学校疲れたなぁ

ふとその時…大きな気配が消えかけてる?

!!

その方角はおおもり山…もしかして神様が

急がなきゃ!!!

走り出してみると御神木の方に視線を

合わせた人混みが出来ていた、

そしてなんと御神木を伐っていた、

何やら伐っている人の様子もおかしい、

周りはさっさと移動しろと言っている

ようで、その近くを見ると、

ピンクの髪の少女が内蔵がでている

ような感じで睨んでいる、にも関わらず

誰も何も言わない、つまりあの少女が

神様!!?

ってさっさと助けなきゃ、考えはある、

まずは人目が邪魔だ、

『なぎさ変わって』

何故かここに居なくて完全に結界で

体作って帰っていた…

まぁ念話はできるのだけれど…

そして返ってきた答えに驚く、

『えーヤダ…もうちょっとこっち

だったかな?』

なんかグズグズ刺している音が聞こえるし

拒否された!?

『おおもり山の御神木が大変なの!!』

『空洞が酷いからどかなんとか』

えっ!!?ってそれ絶対エレベーター

じゃんっ!

『神様が怒ったら大変だよ!?』

『…まぁ友達の為だしな…』

友達…間接的な話だろうか?

『『”瞬間移動”』』

技を発動する声が聞こえて…

ポンッ

「よっ」

「!行ってくる!」

『”三月姫”』

そうえばなぎさは瞬間移動を習得して

いたのだった…

そして半人のなぎさは呟いた、

「そう…友達の為だ」

誰にも聞こえない声で

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「神様っ!!!」

そう急に呼ばれて相手の顔を見たら

驚いてしまったが人違いだった、

そして問う

「何?」

こんな状態の私を笑いに来た?

それとも…

「あなたを助ける方法を一つだけ知っています、ですが私と一生…かな?一緒にいる事になりますが」

「本当!!?」

思わず声に出る、あの人と会える保証は

何処にも無いのだけど…

「はい、だから」

「?」

「死んでしまうぐらいなら私と一緒に生きてくれませんか?」

”死んでしまうなら私の暇に付き合って”

…あの人と同じだ

懐かしいあの人との出会いを思い出す

「どうやってやるのかは知らないけど」

唯一あの人と再開できるかも知れないのだから

「あなたに任せてみようと思うの。」

すると不思議な状態の少女は語る、

「じゃあ今から風月丸の中の

時間を渡します。」

そーゆー事か

「ふふっ…輪廻様に怒られないようにね」

「?」

「いや何でもない」

このまま見てるのも面白そうだな

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

2人の少女?が会話していた、

「おい四季、私はこれが終わったら…」

「なぁに?」

長く1つにリボンが繋がっている少女は

少し考え込み

「いや…何でもない」

そう答えた。もう一人の少女は

疑問を浮かべたままだった。

『さっさと…終わらせるべきであろう

この件は。』

 



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星を駆ける少女

うーんあの事は大王様言わなくちゃな

あの事とは無論あの神様の事だ

名前は祭王路桜花と

言うらしい。

キィーィ

少し重い扉を開けると…

「責任とりなさいよ!!」

え?

そう、扉の向こうで大王様と…

少女がそんな話を…まさか…ね

「いや、単に寝ぼけてただけで…」

んーと台詞?ん?

とりあえず話を聞いてみよう。

「あのっ!」

すると大王様が驚く

うぁぁあ!!?

やっぱりそーいう感じなの?

だよね、そうじゃなきゃ

こんな私に一目惚れなんかしないよね

「あの、先日のお話は無かったというのとで!」

「えあちょっ!」

ぅう!!!

ど…とりあえず飛ぼう!

 

『”平行世移動”』

「…あいつ別世界行った?」

そう呟いたのは先程までキレていた、

星空光という少女だった。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「あぁぁぁあ!!!どうしよう!

勢いで別世界に来ちゃったけどどうしよう

どうしようどうし…よ…」

あれ…視界が…

「うっ」

なぎさは倒れたが、単に妖気の使いすぎで

あった。

「…ぎさ」

「なぎさ!!」

「ファいっ!!なっなんでしょうかっ!」

ってあれ、大王様?

「光が…光が暴走した…」

えっとそれってどういう

「えーとさっきの方ですか?」

「ぁあ刀にのまれ」「失礼しますっ!!!」

大王様が台詞をいい切る前に私が

大王様をつき倒す、理由は…

「世界に亀裂、つまりその隙間を

通ってこちらへ?とにかく、出来るだけここから離れてください。」

そう、大王様がここに来れた理由が

謎だったのだがつまりは光さん、元い刀

彼(?)が空けた亀裂から逃げてきた感じ

だろうか…

すると刀、そう呼ぶとしよう、

彼は言う、

「ふふっ、面白そうね」

彼がそう言った直後

クロス状に刀が通る、

キィン

私は片方はギリギリで受け流せたが

もう片方が服の襟を斬る、

構え直さないと…

そうこうしているうちに

ギャンッ

「っ!!!『”四重結界”』」

三連撃がきた

そしてここで気づいたが…

「結界が石化…してる?まさか」

「ふふっやっと気づいた?」

まずいっ!!ザッ!

すぐに上着を脱ぐ、あの刀、石化の効果が

付与されている、しかも段々と

石化されている範囲が広がっている

「じゃあそろそろ準備運動は

終わったのかしら?」

え?

次の瞬間目の前にいくつもの閃光が走る

だめだ、このスピードじゃ…

時間を止めると言っても

妖気が完全に足りない…

「『結結界』チッ…『”二十重結界”』っ!」

!?

「大丈夫か?なぎさ。」

そこにいたのは…

「なぎさっ!」

そう、半人のなぎさ、つまりはもう一人の私?まぁ全然違うんだけど…

「離れて結界を張っていて。」

大丈夫である事がわかったからとでも言うようになぎさはそう告げた

「【”術封印・黒”】さ、始めようぜ魔剣」

「まさかおまっ」

スザッ

「『”七風”』」

なぎさがソレを放つと

光さんの体から何かが抜けて、光さんの

刀がなくなった。

瞬きをするとなぎさもうはどこかへ、

そして光さんが倒れてしまっていた

と思ったら起きた

「うわっ!ってなg…あんたか」

ん?一瞬私の名前言いかけた?

「あの…大丈夫ですか?」

「ぅ…うるさい!…でも…その」

私が首を傾げると

「ありがと…」

照れてそう言った。そうしていると

「悪い…何にも出来なかった」

申し訳無さそうにこちらに大王様が来る

「いえ、お気になさらず」

「…さっきの技は…」

さっきの技とはなぎさの技の事だろうか?

新しく習得した物ぽいのでよく分からない

すると光さんが言う

「術封印・黒っていうのは多分、呪いの類ね」

気難しそうに言う、確かに印象は

悪いかもだがそこまでなのだろうか?

すると今度は大王様が、私が理解出来ていない事に気がついたらしく説明する。

「この世界では誰かを強く憎まない限りは習得なんて出来ねぇんだ、それに

使わないと効果なんてわからない。」

なぎさが誰かを…

あ、そうえば

「光さんが責任とりなさいよって言ってたのって何だったんですか?」

二人とも今?って顔をしていたが気にしない方針です、

「寝ぼけてなんでか光に

お前だって好きに決まってんだろ

だったか?そんな事を…な?」

え、もしかして

「もしかして…

寝ぼけて変な事言っただけですか?」

「そうね」

平然と光さんが言う

私の慌てた時間を返して…

まぁ…自分が早とちりしただけなんだけど

「あ、なぎさ、その…やっぱ昨日の話は

白紙…なのか?」

「光さんが不快でないなら」

「私は大くんなんかに興味は

無いわよ!」

大くん?

もしかして大王様の事なのだろうか

「じゃあ、なぎさ、改めて…

付き合ってくれないか?」

「もちろんです!」

んでなんだけど光さんが

やっぱりイライラしている様子…

間違いない…ツンデレだ。

「ふんっ」

そしてやけに大王様と親しいようだが

一体どういう…

「…大くんとは幼なじみ、星空光よ、

一応よろしく」

…んでなんで私の名前を知っていたんだろう、

きっとあの日の大王様もこんな気だったのだろうか?

屋敷へ帰り、大王様が議長様に

怒られ光さんと2人きりになったので

何故名前を知っていたのか聞いてみたら

「魔王討伐の話、結構な噂になってたしね…

真に光を見つめる者以外は倒せない、

どか言われてたし。」

「それ、魔王討伐ってなぎさが

やった事ですけど…」

そう、実はここにくる前ぐらいまで

魔王討伐をしていたのだ、と言っても

なぎさしかほとんど戦って無い、

と言うか私は中断した時辺りに回復した

だけだ。

すると光さんは

「知ってるわよ…だから余計に

呪いを使っていた事に驚いた…

所で結界を張る時1回あいつ

結結界…張るのに失敗してたけど

前から?」

「いえ、少なくともこの世界に来る

前までは使っていました。」

すると光さんはうつむき

「つまりここに来てからか…

まぁそうでしょうね…」

そう呟いた

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「んで、今日は何をしに来てたんだ?」

怒られても動じない大王様である。

「実は…おおもり山の御神木なんですけど…」

そして桜花ちゃんの事を話したついでに疑問を

「で、おおもり山の神様って二人いるんですか?」

そう、おおもり山の神様って確かえだまめ様のはずなのだ。

すると横で聞いていた議長様が

「ぁあ、実は本殿にいる神様と御神木にいる神様は別の神様でしてね、祟られかけていたのもそのせいでしょう。」

なるほど、まぁそれでいいのか?という

感じが凄いが気にしない事にしました。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「うはぁあ!!!」

家に帰ると風ちゃん(風月丸)の中に

入っていた桜花ちゃんが颯爽と飛びだして

席に着くと咲が

カチャ

と器を置く、器の中身を覗くと

「プリン?」

「はぁい!桜花ちゃんに頼まれたので

作ってみましたっ!…あ、所で服は」

あ!上着!

「あ、えーと襟斬られて石化して」

「襟斬られただけなら修復可能なんです石化ですか…」

ぁあそっか、

咲普通に服作るような子だから

全然それは問題無いのか…

すると桜花ちゃんが

「あ、石化なら私解けるよ?

まぁチョー苦手分野だけどねまぁ妖気の消費が激しくて使いにくいだけだから

プリンに免じて解いてあげるよぉっ!」

凄いドヤ顔。

ある意味でも普通にも凄い…

という訳で咲と桜花ちゃんに上着を直していただいた。




1章終


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地下牢にて

カイラファン退避ー!!!カイラファン退避ー!!!


うーん…私は迷子なのかもしれない

 

実は警備がてら屋敷の中を散歩していたのだが、うっかり地下へ立ち入ってしまった

まではいいものの…

スキルが使えないっ!と言うかもしかして

ここって地下牢!?

「おい!貴様」

んーと?この声は…

「えーと蛇王カイラさ…ん?」

すると何ともえ?あれあなたって

そんなキャラじゃなくない?という言葉を発した。

「そうだ!颯爽とスカートをめくられたくなければここを開けr」

「イャァッ!」ドォン

思わずびっくりして風月丸で殴ってしまった…

で、でもやり過ぎた…かも…

「あ…あの大丈夫ですか?」

「まぁな。」

気絶して無かったぁー!?

ま…まあさっさと去らなくては…私が歩き出すと

「ま!待て!俺は出口を知っている!貴様は迷子だろう!」

なんで知ってるのぉ!!?うぅどうしよう

「安心しろ、鍵は暇してたエンマが置いていった、だが鍵穴がどうも遠くてな。」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

という訳でカイラさんに案内してもらい外に出ることに…

ただ…

サッ

時々スカートをめくられる、これは単にスカートの中身が見たいと言うより…

私の反応が目当て…だと思う。

サッ

「ちょっと!もうやめてください!」

ぁぁ…なんか恥ずかしすぎて顔が熱い

するとカイラさんが

「そうえば貴様、その身長というかなんというかにしては胸がデカくないか?」

ぅ…ぅー

ある意味1番の黒歴史なんだから触れないでよぉ…実はこれ、転生した時無意識に願ってしまったせいであった。

「触ってもいいか?」

「ダメですっ!」

この人本当にカイラさんなのかな?

なんか全然イメージと違う…

するとまたカイラさんがスカートに手を伸ばした辺りで

「いい加減にしろよ?バカイラ」

「な!初対面でバカイラだと!?」

カイラさんの頭に肘を入れてなぎさが出てきた

「……初対面…の人にスカートめくるのはいいといつから思ってたんだお前は!!」

初対面という事を言うのになぎさが戸惑っていた気がする…

「ほう…貴様の方が威勢がよくて楽しそうだなまぁ俺は貧乳の方が好きだからな」

するとなぎさが明らかにキレて

「誰が貧乳だバカイラ」

この後カイラさんはボコボコにされたが

なぎさは何故か地下の道を暗記しているようだった、なのでそのまま地下を出た

ちなみにその後カイラさんは

しばらく気絶していたらしく、なぎさが地下の道を

暗記していた理由は謎なまま、

最近特になぎさの謎が浮き上がるが私が知らないなら

誰も知らないのは間違いないだろう。

地上に着いた瞬間なぎさは何処かへ飛んでしまった。



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2章・神様達
3柱の神


おや…桜花ちゃんがぼーっとしている

「どうしたの?桜花ちゃん」

桜花ちゃんらしくもなく

ゆっくりこちらを向いて言った。

「旧友を思い出してたの」

とても遠くを見ているようなそんな目で。

もしかして人間の友達どかなのかな…

そんな事を思っていたら桜花ちゃんが

心を読んだように語る。

「神様、かなりの偉い方。

…もう私の事は忘れてるだろうけどね。」

その顔は初めて話しかけた時の

寂しい顔によく似ていて…

そうだ!

「ねぇ、会いに行ってみようよ」

「え?」

そんな顔をされていては困ってしまう

もっと笑顔でいなきゃ幸せなんて

見失ってしまう。

「嫌なの?」

「単にどこにいるかわからなくって」

…それもそうか…そんな事を思っていたら

風ちゃんが言った。

『四季の事だろう、場所なら知っておる』

『え!本当』

よし!

「桜花ちゃん!風ちゃんが心辺りがあるんだって!」

すると驚いた顔をして

「え、本当?…引きこもってて

入れないって聞いてたのに」

そして私達は風ちゃんに案内されて

森にやってきた

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

『ここだな。』

綺麗な所が向こう側に広がっている

それはこちらが汚いどかではなく

向こう側がとても綺麗なのだ。

言い表しようのないような、

言葉が思わず曇るような

そんな美しさ。

そこに触れただけで危なそうな

結界が1枚張ってあったすると風ちゃんが

『ちょっと体を貸してくれ』

私が頷くと風ちゃんは私の体を使い

「キララ、遊びに来たぞ。」

え!?キララ?

うーん…多分名前がたまたま同じだけだ

すると凄い勢いの風のようも思える

人影が桜花ちゃんにぶつかる、そして

「桜花ちゃん!!久しぶりっつ!!!

風ちゃんは昨日ぶり?えーとなぎさちゃんだっけ、こんにちは」

元気にそう言った、

すると桜花ちゃんは

少し嬉しくて泣きそうな顔をして、

「うん、久しぶり!」

そう答えた

笑顔になって良かった。そう思った時

「やっと神域に来てくれたか、

ここなら問題無いな。」

どこからか声が聞こえる、

その声は聞きなれたような

まだ聞こえてないような不思議な声で

目の前に自分より見た目は幼い子が

上から現れた先程の声の持ち主だろう

「塩風なぎさ、

貴様を時空神の名において処罰する」

え?

ズザァッ!!!

「っ!?」

時空神、と言った彼女は攻撃をしたが

私は良けれずそのまま受けてしまう。

『”スペルブレイク”』

私はとりあえず封印を解く、が、

それでスピードについていけはしない、

あまりにも早すぎる

「どうした?さっさと本気を出さんか」

今とても本気であったがそんな事もお構い無しだ。

その時なぎさが

『なぎさ、半分だけ体貸してくれ』

と言ってきた、出来るのかな?

とりあえずやってみたら意外とできた

「『”一体化”』とりあえず刀で僕が闘うからなぎさは支援して。」

え!?何今の!!?

『集中しろバカ!』

ぅわ、わかったよ!…とりあえず全ステアップさせよう

『”気合いの構え”』

そんなスキルを使う間にもスカスカと音をたてるように

なぎさの剣技が外れる、とその時

ジャイーン!!!

とても服に擦った音とは思えない音がする

『なぎさ、時間が今歪んだと思うからとりあえず直せ。』

ぇえ!!!?なんか無茶ぶり多くない!?

『消えてぇのかてめえは』

い、いえ!全力でやらせていただきます!

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ったく文句が多いな…輪廻様と闘う方がよっぽど無茶ぶりだと思うんだが

…それにしても輪廻様は攻撃をしてこない一体…

「ぼけっとしている暇なぞあるのか?」

その時初めて攻撃してきたが

「『”八重桜・十二重結界”』」

実は声に出した方が発動は早い。

ダダダダドダドダ

ギリ1枚残った…か

「【"影縫吹桜"】」

流石に神様相手に呪いは効かないから大丈夫だろ…

とりあえずしっかりとした場所を知るために浄化される位置を確認する、そして

「『”月斬り”』『”上落とし”』」

上落としはそのまま宙を斬ったがなんとか月斬りは当たったそして時間の歪みを

しっかりなぎさが修復していた…

もしかしてあいつもスキルだけは継承して…

そんな事ないか

「…我を直接斬ると時間が歪むのじゃが?」

「今歪んでるなら言ってみてくださいよ」

まだ輪廻様気づいて無かったのか

そしてはっとした顔をして言う。

「もしや時間を同時に修復していたのか…我の管理の外で…」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ぅえ!!!?やっぱりダメだよね!これね!

んーどうしよう…本当にやばい、神様が相手じゃ何も…

「面白い!、おい、なぎさ、もちろん半人半霊どちらもじゃが我の部下になる気は無いか?」

え?

「僕はどうでもいいからなぎさ決めとけ、僕は寝る」

ぅえ!!!???

「あ…あの先に名前を聞いても?」

するといかにも忘れていたという感じで語る

「我の名は時空輪廻と言っても偽名じゃがな。」

こんなドタバタ状態で何故か時空神の部下にされてしまうのでした。

「あの…すいません、私、なんで神様の裁き?にかけられたのでしょうか」

すると輪廻様は

「もうしばらくすれば痛いほどわかるじゃろうよ」

そう言ったのであった

「さぁ!!みんな遊びましょ!!!ね?」

その少しだけ重たい空気をキララ様?キララ様っていうとなんかやっぱりキララお嬢様って感じが…

『なぎさ、キララ…奴の事がそんなに紛らわしいなら四季姫と呼ぶといい、人々も他の神々もそう呼んでいる』

あ、そっか、最初言ってたもんね…って

四季姫様って偉い方なんだよね?なんで風ちゃん呼び捨てなの?

『私も3柱が1柱だからな』

うぇ!!?

ほ…本当に?

『なぜ嘘をつく必要がある』

確かにそうだけど…

そうこうしているうちにお茶会?女子会?が

始まったのであった。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

今日は疲れたなぁ…

「あ、そうえば桜花ちゃんと四季姫様ってどんな関係なの?」

そう、気になってはいたのだ、すると桜花ちゃんは自慢気に言う、

「私がまだ人間だった頃、死んでしまうぐらいなら私の暇に付き合ってって話しかけられたの、で、その時からお友達。」

とっても凄い事なんだろうけど実感がわかない、だって風ちゃんと同じぐらいの神様って

風ちゃんとは二次元来てからほぼずっと一緒にいたのに…

うーん…そんな事を考えているうちに家に着く

「ただいま」

「あ、おかえりなさい…ませ」

咲にしては元気の無いあいさつをする、どうしたのだろうか



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外伝・神々の過去

グロなどなど。


これは輪廻様の過去のお話です♪by咲

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「早く早くっ!」

にこにこしながら我は父上を引っ張っていた

「うわぁっ!」

「もう○○さんったら」

少しおどおどした父上に笑いながらこちらを眺めている母上、父上の名前はもう遠い昔の事で忘れてしまった。

ただその時、幸せで溢れていたのは覚えている

そんな日々が続いたある日、父上は遠くに仕事をしに行った、

しかし父上は帰らぬ人となり、母上は…

ショックのあまり狂ってしまった。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

そんなある日の事

「××〜?」

狂気に染まった瞳で我を呼んでいてその片手には包丁を持っていた、我は怖くて隠れていたのだ、しかし…

「あら、ちゃんと返事しなくちや駄目じゃない」

…っ!!?

「あ、人形だから返事出来ないのか…壊したら本物の××が出てくるかしら?」

「ぉ……あ…さん?」

金属の冷たさが指に当たる

「さぁ!○○と××を返してよ!!?」

「ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙アアアアァァアアアアアアアアアアアアアアア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙!!?????」

「出てこないなぁ…もう少しゆっくり切ってみようかしら」

そう言いながらまた我の指を切るのであった

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

そんな事を繰り返していた時、

辺りが光に包まれた、

そしてその中から人影が現れて

「そんな事自分の娘にするのではありません、これが現実だと受け入れるのです、まぁ…この子は裁きとして、天界のルールとして連れていきますね」

そう少し申し訳なさそうに言った。

それが先代の時空神にして我の大切な恩人

時玉鈴音様であった

鈴音様は色々教えてくれた物だ、鈴音様は元々仙人だった事もありとても優しく、正しかった

(ちょっと抜けている所があるが。)

他の柱と共に我を育ててくれたのだ。

ちなみに輪廻という名前はこの時に本名で呼ばれるのが怖くて付けてもらった偽名じゃ

そんな中、風月が神界に訪れた、というか連れてこられていた、人の身でありながらあまりにも大量のそのままの状態の魂触れた、つまり死に触れすぎたせいで半分体が呪われたような感じらしい。

最初は隅っこで俯きながら何か色々言ってたがそのうち先代様達と共に何故か我を愛でていた、

神界に来てから容姿が変わってないだけで

風月とはほぼ同い年ぐらいだろうに…

まぁとりあえず先代様達にはとても感謝して

いるということだ。

四季は…記憶が飛んでいた影響か我と同様容姿が幼い、といっても今の3柱の中では1番年下だろうがな。

そんなある日、

「ねえ輪廻ちゃん、あなた、もうとってもながく神界にいるでしょう?」

「うむ」

すると鈴音様はニコッと笑い、

「あのね、ながら私の弟子になって欲しいなって、一生のお願い!」

恩人のお願いなのでよく考えずにその願いのまま弟子になったのだかが、実はこれは次の代を任せる為だったらしい、

だからそのうち次の代を任せると言われてやる羽目になった、少しの間引き継ぎ期間があるのだが時空神になって始めて思ったことは、はっきりいって気持ち悪い、色んな時間の人々の声が聞こえて…

その時ちらっと鈴音様をちらっとみたら…

「輪廻ちゃん、完全に引き継いだら多分もっとうるさくなるから気をつけて…」

そう言った、いつもこんな感じで過ごしていたのかと思うと…

そんなこんなで我は時空神になった、

まぁ…今思うと贅沢だが、鈴音様にはもう少しはっきり言って欲しかった。

 

今回はキララ様(四季姫様)の過去ですよ

※胸糞注意dyビターニャン

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

私は学生で一人暮らしをしていた、

といってもりゅー、一人暮らしを始める時寂しくないようにって両親が何故か渡してきた柴犬と暮らしていた、というのも学校で虐められて辛くなって辞めて、そのままりゅーと旅に出た、親には虐められていた事は言わなかったから呆れられて、よほどの事以外は連絡をするなだの言われた

ちなみに虐められた時に色々燃やされたりしたので身分証明証出来るものは無かったから、本当に積んでいた。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

どこまで歩いて来たのだろうか、

定期的に送られていた親からの貯めていたお金があったから幸いご飯はなんとかなっていた。まぁこれだけ頑張って欲しかったのだとは思うのだけれど。

それにしても暗い…もうすっかり夜だった。

そんな事を考えながら歩いていた時…

「え?」

バァァンッ

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

私は人通りの少ない道でトラックに轢かれたらしい、幸い死にはしなかった、現にこうしているが…

全く今までの記憶が無かった、

その上でかなり移動した挙句身分証明証出来るものが無かったから誰だかもわからず

顔も変形、ケータイ粉々、もう本当にわからなかった。

あと、その辺の中古屋で安いからという大ざっぱな理由で本当はコスプレ用の制服どかも着てたからこの辺の子どか思われて

色々遅れた。

その為色々探し回って

やっとの事で犬を飼っていたというの事を思い出したのだ。

やっとだ、自分を知ってる子に会える、

たとえ犬だったとしてもずっとにいた

大切な家族だ、だから今度はりゅーの事を探し始めた、幸いなのか不幸なのか

飼い犬の事はわりとすぐわかった、

私が助かったのはその犬が必死に吠えてその鳴き声に気づいた住人が救急車を読んだのだと、そして…

野良犬だと思われ保健所に連れていかれたらしい

すぐに轢かれた近くの保健所へ行った

そして、

「あの、こっちは殺処分する所…なんです…」

そう保健所の人が言った

しかし日にち的にはこっちにいると思って

「お願いします…通してください。」

するとその直後苦しそうな鳴き声が聞こえてきた…そして、隠されて運ばれた死体、

ふと見えてしたしまった時確信してしたしまった、見なければよかった、しかし見てしまった。

「りゅー…」

呟いた私の声に周りが気づき、殺処分を担当した人は泣きながら君の友達だったんだね…ごめんね…ごめんね、そう泣きながら繰り返す私をさっき止めた人は頭を抱えて俺が止めなければ、そう呟いた

しかし、私がもっとしっかりしていれば頑張っていれば、りゅーは間違いなく死んでいない…保健所の人達は仮定だとしても私がりゅーを連れて旅に出ていなければ死んでなかった、これは確定であった、

ぁあ…私が…私が殺したんだ…

私は助けてくれた子を殺したんだ

そう思うと涙は止まらず

やはり周りが苦しそうな顔をして更に首を締め付けたのを覚えている。

結局私はまた辛くなって崖から身を投げ出した

その時…

「なーにやってるの?そんなに石積みしたいの?」

と普通じゃありえないほどゆっくり落ちる私に話しかける妖精のような姿があった。

「逃げたしてしまっただけよ…」

そう答えると…

「ふーんじゃあ特別に私の家に連れて行ってあげる!まぁすこーし記憶貰うねー?」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

っいて!

いきなり首から落ちた

「あの…私は」

「あなたは私の弟子よ!もー次ぐ人いなくて困ってたから助かるわ〜

よろしくね!キララちゃん」

そう、半ば強制四季神にされちゃったみたい…なんだけど実際記憶ほとんど無いからわからないんだよね…

 

 

これは風月が魂操神になったきっかけの話dy滝(誰だろうねぇそのうちわかるよってかメインストーリーですぐわかります)

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「なぁ聞いたか?」

噂をしている者の声が聞こえた

この戦いの中でとても珍しくまともな休憩の間が出来たのだざわつくのも無理はなかろう。

「冷時風月…だったけか、となりで一緒に雑談してたやつが撃ち抜かれてもただ黙りこんだと言わんばかりに席をたってどこかへ行ったっていう武士。」

2、3日前の出来事だったか…

私の噂…か

この世界は色んな世界のいわゆる軍人が愚かにも戦いを繰り返す世界、

私はそんな愚かな1人、霊時風月、冷時というのは…

「そうそう、それでその時の目がやっぱりな…」

凍るような冷たい視線。

そうよく言われる、私はただ、

思い入れを残したくないから、

たとえさっきまで話していた人間だったとしてもその視線でいない限り私が変になりそうだった。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ちなみにそんなつまらない日々を送る私にも

唯一大切な人がいた。

「お前ら!我々は母国の為に生きて帰るのだ!消して奴らを野放しにしてはならぬのだ!!」

隊長、彼こそが…

「「ぉおお!!!!!!」」

私の大切な人だ、といっても片思いだかな。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

そんな中、休憩は終わった

まぁ…

戦争中に休憩がある事自体不思議だがな

パンッ

ダダダダダダダ カィンッ!

ウワァァアアア イテーヨォゥ ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙

「『"一閃"』」

「おぃ!風月!」

その隊長の声に驚き後ろを向くと首に迫ったナイフがあった、どう考えても間に合わず諦めかけたが…

「隊長!!?」

「このぐらいなんて事無いさイテテ」

既に相手は捕まって殺されていた

ギァャアアア!!!

そんな悲鳴が聞こえた、そんなに叫ぶなら来なければよかったのだ。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

戦いは終わった、だが長引いたせいか

残ったのは私と隊長だけだった、ちなみに食料は残っていないそうだ。

そう、途中から配給が途絶えたのた。

これでは帰れないだろう…そう思っていた所

隊長が言った。

「おい、風月、お前だけは生きて帰れ、俺は1人で歩く事も出来ない。」

そう、隊長はかなりの重症を負っていた

「しかし…隊長を置いていくのは」

「ばーか誰が置いてけつった」

は?

「普通の食料無くなったらどうすんだ」

は!?もしかしてそれは…

「もしも食べ物が無くなったら俺を食べろ、そうじゃなきゃ帰れない、報告頼んだぞ」

っ!!?

結局、食料は無くなってしまった

「やっと俺が役にたてるな笑」

そんな事を苦笑いしながら言った、隊長の顔を見ていたら…

「これも…運命なのか…隊長、私は!」

その最後に言いたくなってしまった言葉を隊長がゆっくりと私の口を手で塞いで言う。

「これ以上言うと俺が辛くなる…悪いがその言葉は他のやつに良いな…」

っ!!?

驚いて気の緩んだ私から刀をとって…

「じゃあ、俺の変わりに生きてくれ。」

グサ…

そうか…そうだった命とは…こんなに儚く尊いのだった。きっと私はもう人間には戻れない、母国に帰ったらきっと化け物扱いだな、だがそれでいい、報告が終わったらすぐ私も地獄へ向かおう…

 

 

私は隊長を糧に母国へ戻った…

「これは…誰か…誰かいないのか!?」

帰ったらそこは紅く染まって血の海になっていた。そこにあった人影は…

奴らだ…奴らは一般人にまで手をかけたというのか!!?

「チッ1匹生きていやがったか」

そう言った

ぁぁ…そうか奴らと私は同じか

「残念だが戦場から帰ってきただけだ、お前らの仲間を皆殺しにしてな」

「なっ」

「なんだと?とでも言おうとしたのか?

悪いが貴様らも帰す気はない」

私は死体にそう言った、せめてこの国の為に最後まで戦おう、そうすれば地獄で1度ぐらい隊長にあえるかもしれない

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

この戦争に最後に血が降った

「…」

静かに流れる時に誰も喋らなかった

しかし、全て捨ててしまったような冷たい瞳が目の前の死体をただ見つめていた

その時だ。

「おい、お前こい。」

動いたせいで飛ぶ返り血など気にせず振り返られた影響でたなびく黒髪

これが魂操神になったきっかけであった。

 



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3章・日常
水に流されて


そんな顔を察したのか咲が言う、

「あ、いえ!なんでもありませんよ!」

そう言ったそんな風にわさわさしていると

ピンポンが鳴った、咲が出ると

「すいません、ニャン輩が住んでるお家はここでしょうか?」

と言った、つまり猫妖怪…みるとニャン系って言うかまんま誰かのマイニャン。

「すいません、となりの方では?」

そう答えた、多分ジバニャンではという事だろう。

「いえ!ここには使い方がとても上手い妖術使いのマイニャンでありながら猫妖怪として最強に上り詰めた方がいると」

最…強?うちにはそんな子…

「ビター…なぎさちゃん、悪いんですけどビタ呼んできてください。」

「え、あ、うん。」

ビタは弱いはずだし(バランス型だからかなり弱かった気がする)

誰か知らないか聞くのかな?…

「ビタ?」

何やらもぞもぞしている、男の子だもんね

と思ったら大間違い、ビタは至って健全だ

「あ、はいなんでしょうか?」

私に気づき慌てて返事をするどうやら新作ゲームのβテストをしていたらしい。

「実は最強の妖術使いのマイニャンを探してる?のかな、まぁとりあえず後輩さんが来てるの。」

「本当ですか!!?」

キラキラと目を輝かせる、この輝きはもはや

幼児だ…といっても見た目はパッと見ショタ

なんだけどね…

「はーい御用ですか!!?」

勢いよく駆けて行った、久しぶりにビタの走るところを見たよ

あ、そうそう、うちの子達はいっつもは人型に変化してるんだよね…って何の話だ。

「もしかしてあなたが…最強のマイニャン…?」

するとビタは言う

「確かに限界値を超えて強くはなっていますが咲には敵いませんね、まぁ妖術使いとしては限界値を超えた分は強いでしょうが僕はそんなに強くないですよ」

お、珍しい、ビタが咲を褒めたいつも喧嘩してばっかりだし良きかな良きかな。

「あの!弟子にしてください!」

「え!?」

隣で見ていた私がびっくりしてしまった。

とりあえずここから後輩マイニャン、

タキニャン、通称タキかタッキーが我が家で訓練っと言っても戦い方を始めた。

もちろん練習試合も少しするのでビタにはいい運動になるだろう、ちなみにビタは楽しそうに教えている、そんなに仲間が欲しかったのだろうか…

 

そうえばこの子もご主人様いるはずだよね

心配してないのかな…

「ねぇ滝ちゃん、ご主人様は?」

そう聞くときまりが悪そうな顔をする、

そして言った。

「実はどこにいるのかわからなくて…

この首のリボン、実はご主人様の手づくりなんですよ。」

よく出来ていた為市販の物というかクエストクリアの報酬出でるリボンかと思っていたが違ったらしい、まぁ名前と付与ステータスが違うのだろう、あの付け方は多分装備の部類だ。

「ねぇ、もし良かった探しに行かない?」

「ぇ、まぁ…有難いですけど」

更に何か隠している口だろう…

「どうしたの?」

私が滝の頭に撫でようと手を伸ばすと滝は言う。

「実は最後のご主人様との思い出というか記憶を無くしてしまったんです。」

「それって見つからなくなる直前って事?」

「はい。」

ふむ、とりあえず情報はありそうだしすぐに見つかるのかも

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

とりあえず思い出の箇所を探した、けどそんな子は見つからない。

次々に行く、ちなみにその子の家には行ってみたが誰もいなかったので家族でお出かけ中かも

「うーんやっぱり見つからないね」

「…!!?」

交差点に差し掛かった時だ、明らかに滝の様子がおかしい…そう思って警戒していると

「ぁぁ…ア゙ア゙…思い…出しました」

記憶が戻ったにしては緩やかに歩を進めた

1歩、2歩、3歩。

彼女は歩いてそこで立ち止まった

「僕は…大切な事まで…君との最後の約束さえ…君との別れさえ…水に流そうとしていた…何より1番大切な君の事を」

滝の目から溢れる涙、つまりは…彼女の主人は死んだのだろう、ここで。

その時の約束を忘れていた事

いや、多分辛くて水に流してしまったったんだろう。そして忘れて何も無かった事に…

そして彼女は泣きながら

「ごめんなさいっ…別れる時言えなかったちゃんと言えなかったありがとうっ…一緒に居てくれてもう二度と忘れたりしないからぁあ…」

うーんなんか悪い事しちゃったかな…?

とりあえずこんな感じで滝のご主人様探しは終わったのだが…

ご主人様もいないのでということで…

「では!今日から改めてよろしくお願いします!!」

元気な声が響き渡る…そう、なんでか滝もうちで面倒見るようになったのだ

………静かがいいな

「大丈夫?滝」

「えぇ。」

…!!?

パァン

「『"結界"』!!…誰!?」

足がくすむ…銃声は違うがやはりあれから怖いのだ。

すると電柱の影から出てきた金髪ロングの大きな赤いリボンが特徴的な少女?幼女?

が出てきて言った。

「貴様に答えてやる義理はない…まぁ主があなたの事をお呼びだから」

「ぇ!?ちょっと待って!」

手を伸ばした先にいたのは…

さっきの子とは違う人、なんかケモ耳?が

生えててそしてその人は言った

「よぉ!お前が潮風なぎさか?俺はシシ王猫妖怪の王だ!」

私がえーと?

という顔をしていると彼女は言う。

「強い奴を求めて相手を探してるんだ、俺と手合わせしろ!!!」

強引ダナァ…1番面倒なパターンの人な気がするんだよね…まぁでもしょうがないか…

『"結界"』『"物質転換"』

「ではお願いします…ハァッ!!!」

サッサっと終わらせるっ!

「そう来なくちゃなっ!」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

あの後バトルは中々続いて夕方ぐらいだったのにもう深夜帯に感じる…(ちゃんと結界で防音はしてます。)

「ははっ強いね!」

今、勝負が終わったのだ、

「私の勝ち…ですよね?」

かなり時間をかけてしまったせいかフラフラだ。するとシシ王は言う

「あぁ間違いなく。今度戦う機会があったら俺が勝ってやるけとな…おい!クロイド」

「はい、なんですか?」

先程の大きな赤いリボンの子が返事をする

やっぱりシシ王の従者?

そんな事を考えながら見つめているとシシ王は言った

「こいつは俺の義理の娘、クロイドだ。といっても親は知ってるんだがな…とある理由で親の所に行けないんだ。」

つまり保護している感じ?とりあえず…

「もう遅いので帰りますね」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「で…なんで居るんですか!!?」

そうなんかシシ王がもはや家で寛いでる

そして…

「おい、そこのピンク、お菓子寄越せ!」

実はネコ目妖怪基本従わせる事が出来るらしい、が問題が起きた

「はぁ!?なんであなたの言うことなんか聞かなくてはいけないのですか!!?」

なんでかうちの子シシ王のスキルが効いていない!?実は低ランク限定どか?…いやでも…どか考えてたら結構すぐ分かった

ぁ…咲はネコ目じゃ無くて電子目なんだ。

電子目ネコ科ニャン妖怪つまりシシ王のスキルは適用されない!!?なんか可哀想




あ、裏設定、シシ王は実はネコ2世のお姉ちゃん


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少女達の日常

なぎさ、半人

……真面目な大くんの横顔。

(大くんと言うのは大王様のあだ名非公認)

………といっても馴れ馴れしいの事になるのだろう。

僕はもう片方のなぎさつまり半人である

最近は幽体離脱して結界で体を作って行動するのがほとんどであった、理由はある。

僕は今日はなぎさが来れないから変わりに

大王様の護衛をしているが明らかに大王様や

議長様達は1番僕に対して警戒している

そりゃそうだ、呪いなんて物騒なもん扱えるような…軽く作れてしまうような感じになっていた。まぁ確かに恨んでいる、本当ならサッサっと消えて欲しいが消えるとなぎさが困る。

「やっと終わったぜっ!!!!」

仕事が終わって伸びをする大王様、

「お茶、いれてきましょうか?」

僕はついそう声をかけてしまった、もちろん周りからこっそり睨むというか怪しまれる…やっぱり僕は…

「いえ、なんでもありません、余計な時間を取らせてしまい申し訳ありません」

「ん、そうか?」

大王様は案外気にしていなさそうだけど、

周りは皆戦闘態勢にいつでも入れるようにしている、つまり、僕は単に監視する為に

ここに呼ばれているような状態、

…ん?…

「どなたかいらっしゃったようですよ…

b…カイラ様ですね」

うっかり口が滑りそうになったとりあえず弱そうなやつが見に行った、

静かだった屋敷に少しざわめきが起きる

「おい!エンマ!俺と勝負しろ!」

脳筋か!まぁ…

「よ!丁度紙を見すぎて飽きてきててな少し体を動かしたかった気分だったしな」

そう言って勝負を受けた…まぁそのままやられるとさすがに対策しておきますか…

「…『"包囲・八重二十重結界"』」

そう呟きスキルを発動させた

結界のスキルを発動させた時はさすがに睨まれたりはしなかったけどな。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

勝負はついて今回は大王様の勝ち。

イタズラに笑うその顔、見れないと思っていたけど…会えただけで幸せ者だろう…

今度はなぎさが笑顔になる番だろうしな

「おい黒!」

しばらくなんの事かわからずぼーっとしていると

「…さすがにそう言われたことはねぇか

んーとなぎさって呼ぶとあいつとややこしくなるからお前の事は俺は黒って呼ぶことにするぜ。」

まさかの僕!?

まぁ確かに黒を基調にした感じではあるけど…

「はい、では要件の方はなんでしょうか」

ただの護衛になんの用だろう

「悪ぃが今度からなぎさが来れない時は他のやつを探してきてくれ」

…っ

何も考えたくなかった

その言葉を聞いて。

僕は

結果

邪魔だったんだ

「おい黒?」

「は…はい!」

返事が遅れてしまった

「理由は単にぬらりどかが落ち着かなそうにしてるからっちゃあそうなんだが

理由はもう1つ、お前が呪いを使った相手がわからないからだ。」

「別に他の人を探してくるのは受けたまりましたが…」

ぁぁそっか…みんなこの事知らなかったっけか

「呪いをかける相手はすぐに浄化出来る神格の持った方か自分にしかかけてませんし実験は自分で試してるので神様にも迷惑はかけてませんよ…多分。」

みんな『は?』という顔をしていたが

とりあえず…護衛を考えなければいけなくなったので帰らないとなので帰らせてもらった。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

なぎさ、半霊

 

すぅ…

「失礼します!!!!」

そう叫んで1組の教室に入る、

目的はもちろん…

「しゅわっちえーと私に御用ですか?」

未空イナホだ。

「うん!実はイナホちゃんはアニメどか好きだって聞いてちょっと教えて欲しい事があってね?私もアニメどか好きだから」

「ぅお!マジすか!!!?ちなみに何が好きですか?私はセラピアーズどか」

っやっぱり早速本題に入れないっ!!!

んーと…そうだ!きっとイナホちゃんなら

信じてくれるハズ!

「イナホちゃん、ちょっといい?」

「それでーってほいほい?」

とりあえず私は異世界、というか異次元人である事を話した、予想通りイナホちゃんは興奮してキラキラした目でこちらを見る

「んーとだから、イナホちゃんのイチオシアニメどかマンガどかグループどかサークルさんどか、つまりヲタク道を教えて欲しいの!!!!」

「いっすよ!!!存分教えますから一緒に語りましょう!!!!!!」

まぁつまりこの時点で意気投合していた。

すると呆れた顔で見ていたUSAピョンが

「てめぇうるさいダニ、周りの気持ちもちょっとは考えるダニよ」

すると少し真面目な感じでイナホちゃんはUSAピョンに言う。

「なんで私たけなんすか」

「だっててめぇ以外ミーのこと見えてる奴はほとんどいないダニよ」

と呆れたUSAピョンの台詞、しかし尽かさずイナホちゃんは言う。

「チッチッチッ、甘いよUSAピョン君!

私はこの子が見える系だと予想する」

すると更にUSAピョンは呆れた顔をして

「んなわけないダニ!」

まぁそろそろ言うか

「ごめんね、見えてるの」

「ダニィ!!?」

それにしてもまじかで見るとさすがにイナホちゃんもUSAピョンも可愛いな

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

全く…あいつはなんで…

まぁ…こうなるとは予想はしてたのだけれど

記憶がないぐらい前から好きでいたとしても

少なくとも今は片思いに変わりはない。

私にとってあいつって何なんだろ?

よく分からない…まぁ幼なじみか。

そう心で呟く、

「光!」

ってなんで心であいつの事考えてたら来るのよっ!!!?

「なによ!?うっさいわね」

つい睨む、あいつは完全に睨まれてる事にすら気づいて無さそうだすると言われた。

「なぁなぎさがシフトか?入れない時護衛の仕事任せていいか?」

はぁそれか

「もう既になぎさに頼まれてるわ」

まぁ普通に半人からだけどね、最近あいつ半人のこと黒って呼んでるし勘違いしたりしてねまぁどうでもいいけど。

「んぁ、そうか?んじゃ頼む、そうえば昼飯ってもう食べたか?」

「まだ11時なんだけど」

するとポカンという顔で見てくる、知るか。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

時は少し流れ12時、みんな個々に昼飯だ

私はここの世界に自宅が無いので屋敷に居候している、といっても寝床や調理場自体を借りるだけで買い出しどかは自分で行く。

いつも私は弁当を作っておくのだ。

んで…

なーんでこいつはいつもいつもカップ麺な訳

「議長!!!」

「!!?な…なんだ!!?」

そう、ぬらりひょん議長、こいつは何故かいつも昼飯をカップ麺で済ませている。

「ん!!!」

イラつきながら自分の弁当を渡す、はっきり言ってこんな食生活だから頭おかしいのよ

「…ん…えーと…」

戸惑っている、うざいわ!

「あげるつってんのよ!!バカ!」

すると弁当を大人しく受け取ったかと

思うと驚いた顔をされた、確か今日はキャラ弁か。

「細かい…な」

「何?そんな意外なの?失礼だと思わないの?」

ここで意外どか言われたら失礼にも程がある

「んじゃ、私失礼するわね、弁当箱は屋敷に渡してくれれば問題ないわ。」

さて…自分の昼飯どうしようかしら。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

仕事終わりの頃、直接ぬらりひょん議長に

弁当箱を返された、さすがにきっちりしてるな…別に今回弁当をあげたのは私の中の何かがうずいたからだ。

すると世辞を言われた

「その…なんだ、美味かった、図々しいがもし良かったら暇な日だけでいいから作ってくれないか?」

ふふっこう見えても料理の腕には自信があるのよね

「いいわよ、言っとくけどカップ麺なんかで昼飯済ませて仕事の効率が悪くなるのが嫌なだけだからね、勘違いしないでよね」

するとあの議長に優しく微笑まれた

なんだろう…暑い

べ…別にギャップに萌えたどかじゃない…

はず。



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少女達の日常2

なぎさ、半霊

 

さぁて…

「お買い物だァァ!!!」

「あら、妙にテンション高いですね」

ふふ!ふふふ!遂に来たわ!バスターズでは1番苦手なカメラ固定ステージである

この…

「フラワーロードに居るんだもの!!!」

美味しそうな匂いが凄い、本当は深夜も

来たいんだけどね、めっけもんみたい。

うーん!それに咲の私服買わなくちゃ

だからねそれに…

なんで羽の飾り付けた猫耳メイド服

の見た目年齢3年生を連れて歩かなくちゃ行けないのだかだし。

「でも、サンセットモールどか駅地下の所じゃなくてよかったんですか?」

「なんで?」

「いえ…」

それにここで買い物が終わったら団々坂に行って駄菓子行ってのんびりして、

それからついでにさくらの湯に行って

しめにはぜっぴん牛乳飲もう!

「さぁ!咲まずは服を買うわ!」

ちょっとダサいぐらいのここの方が

咲には似合う、もちろんいい意味で。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「か…可愛い」

つい吐いた言葉、はっきり言って親バカなのは認めるが見た目だけは可愛い。

「そぉですかぁ!!?」

物凄く嬉しそうにしている

私も適当にそこら辺のやつをとる

というのも上着は実は防具なので毎日洗ってはいるが基本同じものを着る、どうしても間に合わない時はなぎさの前使っていた実は性能は私の今使ってるのより強い防具、

だけどあんまり使いすぎると私では疲れてしまう。

余談だが防具は基本咲の手作りだ。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

さてさて、咲を半ば無理やり着替えさせ

お昼ご飯だ。

とりあえずラーメン屋さんにする事にした

私は何となく豚骨、咲はスペシャルラーメンを頼んだようだ。

うーん…これが道に落ちているとはどういう状況なんだろう、やっぱり二次元の原理は

考えてはいけないようだ。

その後私たちは何事も無く

駄菓子屋とさくらの湯に寄ってきました

「ただいま!!!」

帰宅した時の陸の顔が忘れられません。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

大王様

 

…暇だ。

ったくなぎさもいねぇしぬらりは真面目、

光はぬらりに弁当作ってたし

そう思いついペンを置く

「なんか面白い事ねぇかなぁ」

「わかりやすいフラグ立ててないでさっさと仕事終わらせてください、あと

さっきの書類ミスが多かったのですが

何かあったのですか?」

まじか…全然気づかなかったぜ…

まぁあの書類書いてた時なぎさ遊びに

来てた時だよなぁ

「悪ぃ、持ってきてくれ今直す」

さっさとぬらりが持ってくる

書類を見ると…

「あ…」

会話そのままうっかり書いちまってた

再発行してもらうしかねぇか…

「おいぬらり!」

「その書類は再発行しませんからね」

げっ…あいつ俺の心でも読めんのか?

まぁこんなのが俺の最近の日常だ。

しかし…黒が呪いをかけた相手が全く見つからない、神様か自分にしかかけてないというのも本当かどうか怪しい、何故かと言えばあの時黒は光が刀に乗っ取られているとわかったとしても、あの刀、

ジャスティスソード

(相変わらずだせぇ名前だけどな)

の中身、ジャスティスが神だとはしらなかったはずだ。だとするとあの話は怪しい

だから探していたのだ、呪いは早く見つけてしまった方がいい。んで

光に使った呪いは人間には意味の無い呪い

だから妖怪達の中で探してるって言うことだ

それに…黒は何かある気がする、なぎさの

もう片方って事で気がかりなのではなく

あいつは何か隠している、おそらく

俺の実力では黒の心は覗けない、

あいつは強すぎる。

だからといってほっておくわけにはいかない

さっさと対処しねぇとな…

そんな事を考えながら修正を終える

すると光が近づいてきて言った。

「神の気って知ってるかしら?」

「なんだ?光も俺の心読めんのかよ?笑」

すると光はスラッと

「あんたの心なんてわかりたくもないわ

でも、なg…黒が言ってた事は本当だと思うわ、あいつから何故か神の気を感じる時があった、多分加護ね」

加護…ね

ってなんで光があの話知ってんだ?

「おい、光なんで知ってんだよ」

「単に議長さんから聞いただけよ、お弁当渡すついでにね。」

なるほど、あの光が弁当って言う時はどういう風の吹き回しかと思ったが

情報が欲しかっただけか。

「んじゃ…って思ったが光お前飯食べたか?」

「まだよ…あ、あと多分今カイラが来てるわね、城門(?)を破った所ー

じゃ」

そう言って光が消えた直後カイラが来た

という訳でこの後むちゃくちゃバトった



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ゲーム大会

ふと咲に話しかけられる

「なぎさちゃん!ゲームしませんか?」

ぁ…そうえばこの世界っていうか妖怪ウォッチの世界に来てからゲームしてないや

「うん、やろ!」

この感じは…

「大王様?」

「よ!あまりにも暇だからよ

…それと…」

なんだろう、なんか楽しげにモソモソ

荷物をいじっている、するとパサッと出した

それは紙だった、その紙には…

「ゲーム大会…?ゲーム大会!?」

びっくりして大王様の顔を見る、

ぐッ

(カッコよすぎる…)

ってそうじゃなくてこれ議長さんは知ってるのかな?怒られそ…

「どうだ?参加しねぇか面白そうだろ?ちゃんと賞金も用意してみたんだぜ?」

今回は閻魔大王の座じゃないんだ、どか思ったが気にしない、気にしたら負けだと思った。

「んーでも私下手なんですよね」

「そうなのか?」

ブシ王極ソロで倒せなかったんだよね

「1回やってみるか?そうすれば本当に下手かも分かるからな」

という訳で大王様とゲームするとこに

ちなみに対戦型のゲームで、である

そしたら…

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「ぁ…勝っちゃった」

割とあっさり勝ってしまったのであった。

「お前普通に強くねぇか!?」

驚きの表情でこちらを見る、まぁ…

妖怪ウォッチの世界に来る前に

なぎさと結構やったせいかも…

それを考えるとやっぱりなぎさ

元気ないんだろうな…

「ん?どうしたんだ?」

そうとうぼーっとしていたらしい

「あ!いえ!」

今度なぎさと久しぶりにゲームしようって誘ってみようかな…

すると大王様は言った

「そうだ、なぎさ、お前のゲーム好きの友達連れてこいよ、妖怪はもちろん見える奴」

…友達…ヤバい!いない!というかイナホちゃんはちょっと暴走しそう…

んー?

なんか扉空いてる?

後ろを振り返ると…

「わっ!?なぎさ!?」

するとなぎさはしまった!という顔をして

どこかへ行こうとする

だがしかし…大王様が睨んでる?

「あの…大王様?」

「黒の妖気から呪いの臭いがするんだよ

しかもかなり強い呪いのな…

おい!黒お前何使った?」

するとしょうがないと言わんばかりに

戻ってきて

「感情停止の呪いです」

ガッっとなぎさの服を掴む

「誰にだ?」

なぎさは虚ろな目で答えた

「自分ですよ」

その声は感情が本当に無いような

「本当にか?それだとお前は呪解出来ないだろ?」

その時、なぎさと私が持ってた風月丸が光ってなぎさの妖気がなんか普通っていうか

むしろ神聖な感じに変わる

すると、なぎさは急に目をどこかに向けて

「こんな風になんか浄化されるんですよね

確かにたまに風月丸は光ってたけど…

そっとなぎさの服から大王様が手を離す

なぎさはなぜだか悔しそうに泣いていた

隠すようにはしていたようだが…

その時大王様が言う

「黒、しつこく疑って悪かったな、

あとこれ来るか?」

とさっきの紙を渡す

大王様が全然笑わない…

なぎさは拳を握りしめて言った

「ありがとうございます、でも僕がいると色々大変でしょうしご遠慮します」

そうか、とだけ残して大王様はどこかへ

行ってしまった。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

…黒の事なんか見たことある気がするんだがな…

気のせぇか…

さっさと準備させなくちゃな…

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「お前ら!!!!

ゲーム大会だぁ!!!!!!!」

わぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁああ!!!!

大王様の掛け声に歓声が上がる。

それにしても凄い観客…こんな中ゲーム

辛くない?

プロは凄いなぁ

さぁて1回戦の相手は…

「やってやるぜぇ!」

グレるりん!

意外だなぁグレるりんってゲームするんだ

「容赦しねぇぞ!」

「こちらこそ、舐めてかかると痛い目見ますよ?」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「やってられっかこんなクソゲー!!!」

そうお決まりのようにグレるりんが

負けてキレる、リモコン投げたが

断衝結界を張ったので特に問題なし

「お相手ありがとうございました」

「へっ!」

へっ!どかいいつつちゃんと握手する辺り

流石である。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

2回戦の相手は…

!?

「よろズラ」

コマさん!!!?

何故ここに!?いや…もしかしたら

コマじろうと一緒にかなりやってるのかも

しれないし…

そんなこんなで始まった2回戦、

駄目だ、完全なる初心者過ぎて動きが

読めない…

しかもコマさんの運がいいせいか

コマさんの方に勝利が傾いて…

「ぁ」

「やったズラァ」

2回戦で敗退、

まぁ…

コマさんが可愛い…

その後大会は無事に進み終わったので

あった。

ちなみにチャンピオンはヒキコウコリでした



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4章・刀
浄化団!?


「おい、例の噂は聞いているか?」

「んーと、

こんな平和な世界を間接的に荒らしている

っていう噂のある呪術師でしょ」

コソコソと話す少女が2人…

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

眠っ…

……

………

ギャンッ

「ヒャァ!??」

思わずびっくりしてそんな声を上げる、

理由は簡単、うたた寝しそうになったと

思ったら横に"斧"が!

「チッ外したか、お前、呪術師か?」

「いえ…」

すると斧が少女の方へ飛んで行く、

しっかりと少女は掴み他の部屋へ行った

家になんであんなグレイジーな女の子が

歩いてるんだろう、チラッと部屋の外を

見てみる、すると…

「僕になんか用?」

なんか幼女化してるなぎさがいるぅ!?

な…何あれ

二重の意味でカオスなんですけど

そんなはわはわしてる私を見つけて

なぎさが言う、

「うっかり新しく習得したスキルを

使ったらこうなった」

すると先程の少女は言う

「絶対それスキルじゃなくて呪いだろ!?

人を呪わば穴二つって知ってるだろ」

「ピーピピーピーうるせぇんだよちょっと黙れよ」

なんか今日のなぎさ機嫌悪い?

しかも見た目と相まって怖い…

しかし負けじと少女が言い返す

「ふんっ!そう言ってられるのも今のうちだけよ!なんだって私は浄化団の一員にして神の使いよ?呪術師なんて雑魚なのよ」

するとなぎさが急に少女の手を握り

「チッ、少しは浄化が早くなるかもどか思ったがお前神聖力ねぇのか?全然変わらねぇんだけど」

「は!?ちょっとあんた死にたいの?

呪術師は浄化されると存在ごと…」

「使えねぇんだから黙ってろようるせえなぁ、しかも今5時だぞ!?午前の!バカだろ?神を信仰する前に常識を覚えろよ!」

そうとうイライラしてるみたい…

そっとなぎさに風月丸を当てる

すると…

「わっ!?なぎさが消えた!!?」

そうなんと消えた

と思ったらいつもの姿になって戻ってきた

聞くとこそこそ声で言われた

「酔った風月に抱きつかれた。」

「あはは…」

そしてなぎさは浄化団の1人

(といっても浄化団がなんなのかよく分からないが…)

と名乗った少女へ目線を向け言う。

「んで、結局なんの用なんだよ」

そして少女は答える

「決まってるじゃない、貴方の悪巧みは

全てお見通しよ?どうせ魔王を倒したのも異界の者が入りやすくするようになんでしょ?そうすれば簡単にこんな脆い世界、

壊れてしまうもの。全く呪術師の考えは分からないわ」

なんかイライラするなぁ…

てかヤバいこれはなぎさがガチでキレるかも

なんて言うか人の努力を馬鹿にするのって

本当にイライラする。

するとなぎさは意外な事にこう答えた

「…そっか、そういう風に感じるよな

別にそれでいいが……………

だが、この世界が脆いという事、

それは絶対にないぞ、なんせ3柱の神が

気にかけてるような場所だぜ?

お前がどんな神に使えてるか知らねぇが

ここには手を出すな、相手なら

結界空間の中でやれば問題ねぇだろ?」

と、自分の事を半分否定した…

とりあえず、私は私にできる事をしよう

「ふ、受けて立つわまぁその前に…

蓮!」

「あらよっと…せりあどーしたの」

もう1人先程の少女と同じ格好をした少女が現れる。

おそらく浄化団とやらの制服なのだろう

まぁ浄化団の何相応しく

白を基調とした外国の制服って感じで

蒼色の糸で花柄の刺繍が入っている

「バトルよ、忌まわしき呪術師とのね」

その美しい金髪には似合わず

右手に構えた斧、すると先程蓮と呼ばれた少女が答える

「ふーん、じゃあわっちの相手はあんたかい?そこの銀髪のおねーさん」

そんな年違わないと思うんだけどなぁ…

こちらの蓮という少女は手袋をはめる、

精霊の術式が組み込まれている

ちなみに蓮さんは黒髪が下に行くにつれて

桜色に変わっている。

「じゃ、やろーか」



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刀の住人達

「永夜、みやび本当にやるの?」

「風月様に怒られない程度にな、幸いまだ酔ってるし。」

3人の歳もわからぬ者たちが

何やら透明な壁を挟み外を、

外界を覗いていた

「お!今のは鳩尾入ったでしょ!」

「やっぱ半人のなぎさは容赦ねぇなぁ」

「それに比べて、半霊はボコられてるねやるなら今しかないと思うけど」

そう、彼らは狙っていた。

「じゃ!さっさと主導乗っ取って、半人を体に戻して宴をするぞぉ!!!」

「ぉお!!!!!」

これが風月丸が妖刀たる由縁、

色んな魂が交わるからこそ妖刀であった。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「ぐっ…なんで聖属性の攻撃が効かないの!?」

…当たり前だろ、だって僕…

「聖魔属性だし」

すると相手は露骨に驚き震える

「ち…近づくなぁ!!!ばけ…化け物がぁあああああぁああ!!!!!!!!」

やっぱピーピピーピーうるせえ

…妙だな…なぎさの妖気を感じない…

『おいなg』

『あ、やっとでた、なぎさ?私私、みやびだよー寺小屋みやび』

『あ、ごめんなさいかけ間違えました』

なぎさ乗っ取られてる!?

何やってんだあのバカぁ!と、思うと同時にセリアが斧がを乱暴に投げる、

ったくなぎさを正気に戻さないと…

まぁ寺小屋みやびっつたら…

不死身の忍びだと聞いた覚えがある

『おーい突然切るなんてひでぇじゃねぇか』

この声は…

『刀モブか』

『だから永夜だっつーの!』

こいつらうるせぇんだよなぁ…

とりあえずまずセリアを倒そう。

「く…来るなァ!ど…どうせ私を呪うのでしょう!?それだけは嫌ァ」

…かなり混乱してる…僕はそっとセリアの

頭に手をのせて…

「『"西色の夕日"』少し思い出でも見ててくれ、僕は先にやらなくちゃいけないことがあるから。」

混乱してるからこれで充分だと思う、

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「あ、来たよ永夜。」

この口調はげん…

つまりいつもの3人組、ちなみに蓮は

既に縛られて寝ていた。

「よ!久しぶりだななぎさ!」

「その体なぎさに返せよ、ちゃんと。」

今その体は僕のであって僕では使えない

というか完全に浄化は難しいのか

魂に呪いが付いているからなぎさに

呪いが伝染るかもしれないし迂闊に

戻れない。

「はぁ!!?なんでだよ…めんどくせぇなぁ…みやび!」

サッ!?ヤバい首を閉められた

「ねぇなぎさ、戻りましょ?そして一緒に宴やらどんちゃん騒ぎしたいの」

「明らかにそれをしたいという顔してねぇぞ

仕事の顔で言われてもなぁ、殺しても構わねぇけど?」

「それだと面白くなくなるもの。」

そんな会話をしていると…

「なぎさ!」

大王様がやって来た、しかし永夜は告げる

「悪いな、今この体は俺が使ってるんだよ、半人のなぎさに戻すために」

すると僕の方に大王様は目線を向けて言った

「なんで拒否してんだ?黒。」

「僕が体に戻るとなぎさに呪いが伝染るかもしれないからです。」

そう答えると大王様はそうかとだけ呟き

戦闘態勢に入る、

まず先にげんを見つけないと…

あいつだけはどこにいるのかがわかってないからな…そうキョロキョロしていると

みやびが思いっきり首を閉める、

「く…苦しいんだけど…」

「じゃあギブアップしたら? 」

「だが断る!!!!」

僕はみやびを投げた、まぁみやびは綺麗に着地したが…

こうして刀の住人達との戦いは

始まってしまった。



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暴走

「大王さんや、俺は手加減する気はねぇぜ?いいのかそんな姿で」

まぁ確かに強いだろうが…傷つけるのは無しだ

今は黒に頼った方が良さそうだが

あいつは他のやつと戦ってやがる、

多分黒のやつが苦戦してるってことは

俺なら瞬殺だろう…

なら時間を稼ぐのが最優先だ

「ちっと覚醒するのは気が引けてな」

「時間稼ぎか、確かに俺と戦って覚醒したままだと持って3分かもな」

冗談では言ってねぇ、なぎさの体であるという事はスキルなどは使えるだろうし、

風月丸の元使い手なら剣術もやべぇだろうな

だがおそらく守りに徹するのであれば

腕輪の効果で少しはマシだ

「まぁそんな所だ」

「んじゃ、始めるぞー」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

あちらでやる気のない永夜の声が聞こえる

実際あいつらが穏やかだからそんな気はしないが刀の暴走だ。

「よそ見しないでよ」

「『"十二重結界"』お前の苦無どうなってんだよ、スーパーボールか?!」

まじでそのレベルに跳ねる、

リアル弾幕ごっこだよ本当

「面白いこと言うわね、やっぱりあなた好きよ」

そんなこと言いつつ足に手裏剣を投げてくる

何より笑顔が怖い

「『"壱の句"』これ避けたら私は手を引くわ、これ以上やったら死にそうだし」

ヒッなんで360°苦無があるんだ

これをどう避けろと!?

転移もなんか不可空間になってるし…

ぇえい!!!

時間が経つにつれ避けづらくなる、

今のうちに強行突破だ!

ってもうそんな隙間はないかまぁ刺さっても

いいか、別に。

そう思って苦無に凸る、すると…

「げ…幻覚?」

「あら、運が良かったみたいね、

あ、ちなみにそこ以外全部本物よ」

まじかよという訳でみやびは帰った、

さっさと大王様を助けなければ

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「大王様!」

そう黒の声が聞こえた。

「…終…ったのか…黒」

「えぇ、帰りました。」

帰った?まぁいいか…

「なぎさ…頼んだぜ」

意識が無くなる寸前、回復魔法をかけられた事に、大王様は気づかなかった。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「やるのかなぎさ…お前にとって体は

どうでもいいっぽいな」

「ぁあ、なぎさはそもそも半霊だから

関係ないし僕が死ぬだけだ、既に魂を半分にしてるから死ぬのは僕だけだしな。」

そう半人のなぎさが言う、はっきり言ってそれだけは避けたい、そうなれば

完全に分離とは言いつつ多分半霊の方に引っ張られて混ざる、するとどうなるか…

ごちゃごちゃな記憶やらが入ってきてパニックになる、あいつらの場合余計な…

パニックになるのはほぼ半霊だろうけど

「んじゃ逆にこうしよう、体、及び半霊のなぎさにはお互い傷を付けない、これは俺の望みを重視した結果だ。」

すると風月様を思わせる目でこちらを見る

冷たい目だ、しかし風月様より全然優しい

真っ直ぐな目だ…夜に蒼い三日月を落としたような綺麗な瞳どか歌大好きっ子が

言ってたっけなぁ…まぁいいや。

お互いゆっくり向かい合って息を吸う

伍…肆…参…弐…

「壱っ!!!!」

そう声を出したのは半人、

この様子を傍から見れば

白黒対決、正義と悪の対決にも見えるかもな

まぁ俺は正義どかいう言葉は嫌いだがよ

カキィンカンッ、、、、バゴーッ!!

、、、、、、ガッスッ、、、、 デュリャン

ズダーンッ!!!、、、、、ガガガガガガ

「心の中にしか正義ってのは無いだろう?」

「唐突にッ」

ズバッ、、、、、、、ザンッ

「どうしたんだよッ!?」

…なぎさは結構余裕が無さそうか

そりゃそうか、あいつは俺の霊体以外傷つけることは禁止だからな…

そもそも俺のスキルは剣を交える事に

体力が持ってかれる、そんなスキルだ。

っ!?

ぐっ何やってんだげんっ!!!

「なぎさ、気持ちはわかったけど…

なぎさじゃ…私じゃ永夜は倒せない」

「は!?なぎさ!?おま意識!!?よく出せたな!?い…維持は出来るのか?」

ったく

『げんっ!お前何やってる!』

『みやびとお菓子食べてた、もう3時だよ』

こいつらぁ…

「ううん、多分今何にも制限がかかってないだけ、だから…私、なぎさの呪いぐらい一緒にかかるよ?伝染ってもいいから

…帰ってきてよ…」

…半霊はこんなにかっこつけて、

半人はあんなに意地になっているが

実際風月丸の近くなら魂に固定化する前に呪い解けるんだよなぁ…

半人は悩んでいるご様子だ。

『おーい、ちょっと変われ半霊!』

『えぁっちょ!!!!!』

やっぱ半霊弱ぇえ

「安心しろ、なぎさ、呪いは風月様のお陰で伝染りやしねぇよ」

すると肩の力が抜けたように言う

「もっと先に言え…」

そのまま倒れたので拉致した



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5章・妖怪ウォッチ
議長様は忙しい


全く…大王様は何を考えてらっしゃるのだ

確かに自分の好きな人の為に走っていった

とだけ聞くといいお方なのだが

仕事をほっぽって戦いに行った

という感じにもとれる

正確には仕事をほっぽって好きな人が心配になってって走っていったのだろうが…

しかしその好きな人といったら

半霊!人間でも妖怪でもない中途半端な

そんな事を思いつつ仕事を進める、

大王様より普通に量は多い理由は簡単、

はっきり言って大王様は動く立場ではなく

動かす立場なのだ、本当は…

だがその後処理がたまに回ってくる

本当にこの国は大丈夫なのかだの

なんだのクレーマーの対象、実は直接

対処している、じゃないと黙らん

っとまた愚痴だけになってしまった。

…そろそろ昼の時間か…

バンッその音のなる少し手間に後ろから手が伸びていた、そして

「はい!じゃあね!!!」

いつも少しキレ気味な演技を光はしている

彼女の料理はかなり上手い、実家の味がする

ちなみに光は大王様の幼なじみだが

人間であるが実は変化で妖怪の姿になれるが

知るものは少ない

いつもありがとうと言う隙すらない、

彼女は強い、紛れもなく。

さて…今日の弁当は…

書類…?!

そう、のり弁の海苔で見事に書かれていた

『用ガアルカラ仕事オワリ来ナサイ』

海苔で作ったせいかカタコトであったが

はっきりと読めるほど上手であった。

ちなみに海苔の下には鮭や梅、わかめなど

混ぜご飯どかおにぎりの具材か!?というほどに詰まっていた。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ふむ…光はどこだろう、いつもはここら辺に

「あれ、どうかなさったのですか?」

そう話しかけてきたのは半霊…やはり呼び方が安定しない

「ふむ、光を探していてな、見なかったか?」

「あ、光さんですか?さっきそっちに」

あっちは寝室か…

「では」

おそらく疲れて寝ているのであろう

トントン

部屋の外に置いて前怒られた記憶があるのでしっかり返すことにしよう。

しかし…何故か気を使って外に置いといたら

『なんで中に入ってこないのよ!?』

などと…

とりあえず机の上にでも置かしてもらおう

……少し眺めるか

なんというか大王様の御守りを思い出すな

おそらく金髪だということだけなのだろうが

最近はないが本のたまにこうしていた事が…

グッ

などと思い出にふけっていると寝ていたと思った光に抱きつかれる

!!!!!?

どういう状況なのだこれは!

離れようにも力が強い、それに正直

離したくないような…いや!駄目だ!

光は見た目は小学生か中学生の言わば少女の見た目をしている、例え何百年剣の影響で生きていたとしても絵面がヤバいのだ

そ、そうだボス体系になれば流石に離れて………………………

「…なんかすまない」

もっとなんかやばくなった気がした。

「バカ。」

その後頭を撫でたら離してくれた。




ひかりんはツンデレだよぉぉおお!!


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妖怪武道大会

「この大会を開く理由はただ1つ

お前らが…………………………

""たるんでるからだ!!!!!!!""

そして見事俺に勝ったやつにはメダル、

そして大王の座をくれてやる!!!」

きゃーかっこぃいやばちょ

…じゃ無かった、今回は私も参加していいという話だったハズ!!

「さぁ待ってろ強敵ッ!」

私がそう言うと隣にいた咲が言う

「別に強敵なら我が家に大量にいるでしょう…」

「ゥッ」

確かにそうだけどちょーと私は大王様が使うようなベットって凄いフカフカしてそうだよなぁどか思ってごろごろしてみたいどか

思っんじゃないしィッ!

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

…そうえば私妖怪ウォッチ持ってないや…

そろそろ買いに行かなくちゃなぁ

どか考えてるうちに1回戦が始まった

極レジェンド?的なこと言ってたけど

ワンパンで余裕でした♪

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

2回戦…っ!!!???

「なんでなぎさがここに!!!?」

そうなんとなぎさが…なぎさが参加していた!!?

「悪い、今回は本気でやらせてもらう、

…大王様のメダル3次元から持って来れなかったし飾りたいんだよ」

ぼそっと言う…しかし私は実際ベットに

潜りたいだけだからなぁ…

…なぎさは本当にそれだけの為に参加しているのか?

実は妖怪ウォッチの世界に来て、

最初の登校した日の夕方なぎさに話しかけた時

…少し後悔した気がした

実はこの世界に来たのはなぎさが会いたい人が…会わなくちゃいけない人がいたから

「なぎさ大丈夫?…えっと会いたい人には会えたの?」

そして答えた事

「もう会っただろう、大王様だよ

…てか…元々同じ人間なんだから気付こうぜ笑?…気にすんな」

とても悔しそうで悲しそうに、そして

寂しそうな笑みを浮かべたのだ

この大会にメダルを飾るだけの為に出ているとは思えなかった。

「おっしじゃあ行くぞオリャァツ!!!」

「えちょ!!!?」

勢いよく殴られて気絶してしまったのであった。

私は2回戦に呪われているのであろうか…?

さてさて、戦いを観戦していきましょう

…と言ってもなぎさが他の選手をボコボコに

していく光景がエンドレスしているだけである。

ただ不思議なのは今日は何故かなぎさは

素手でしか戦っていないのだ

スキルも一切使わない

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

時は流れ決勝、つまり大王様となぎさの

バトル、息を吸い呼吸を整えたなぎさ、

始まりの合図がなった瞬間、なぎさが大王様を蹴った

なんと大王様が痙攣していたそしてなぎさは言う

「メダルをください、王の座はいりません」

と忍びが控える時のように頭を下げる

ちなみにサラッと回復魔法をかけているようだ

そして動けるようになった大王様が

「…わかった、だかその腕を見込んで頼みがある、護衛の手伝いをやっぱやって欲しいんだよ」

「ぇ!?いいんですか!!?」

物凄い食いつきよう…議長様は呆れ顔だけど…

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

こうして妖怪武道会は幕を閉じた、

そしてエンマ大王様すらも1発で倒す化け物のような半人が居るという、もはや伝説が出来てしまったのである、

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

その後、なぎさを見ていたら…

「何やってるのなぎさ?」

「符術師にでもなろうかと」

とか言って護符を書いていた、なんで急に…

ちなみに符の作り方は師匠…おじいさんから教えてもらったのだ死に際にお前らが現れたのも何かの縁となぎさに結結界を教えていた

するとなぎさが言う

「なぎさ、これ使ってみてくれるか?危険な物じゃねぇから安心しろ」

と言ってさっき書いていた護符を渡してきた

ふむ…たしか護符の使い方は…

符に魂を…心を込めるそして

「『"結結界"』って結結界!?」

符は書かれている事を感じて無意識に読んだら発動だ。

凄い、しっかり発動してる…

私は結結界は実は張れない、というのもかなり細い術式で何かが欠けると発動出来なくなる、その為術式を完成させるのにかなり妖気を使うのだ。

「…やっぱり術式じゃなくて使用者の問題か…ありがとうな、なぎさ」

すると護符を使用しないでなぎさが

「『"結結界"』…発動できた…やった!ビンゴだ!」

どういう事!!?んーとなぎさが結結界を改めて発動出来るようになったって言うのはわかるのだけれど

「あ、悪い…一人で盛り上がっちゃったな、んーと、自分の目指す場所をしっかり把握する事、それが結結界を発動させる条件になってたんだよ…お前の姿を見てたら思い出したんだ…大切な事

……

ありがとな」

照れくさそうになぎさは言った、

久しぶりに幸せそうに笑っていた、

「ううん、いっつもなぎさには助けられてばっかりだから…ってこれ何?」

目に付いたのは黒く光る符

すると急いで机から取って

「絶対に触るな、これは一応呪符だからな」

呪符!!?つまり使う予定があるのか…

「なぎさ…それ何…」

「…風月か永夜にイタズラする用。」

呪いをイタズラで…なんか

「効果は?」

するとよくぞ聞いてくれましたと言わんばかりの顔で言う。

「タンスが降ってくる!」

へ!?

ど…どっどどういうことだってばよ

余計に分からないってか神様に呪いって効かないんじゃ

「んーとな詳しく言うと、発動時に呪われて色々妖気が誤作動を起こす、そして呪いが解けても誤作動自体を止めないと一定感覚でタンスが降ってくる、足の小指に。」

何その地味に嫌な呪い…

「ちなみに誤作動を治すには痛いと言うだけで十分だ、しかしプライドの高い武士…彼らにやったらきっと妖気がほぼ尽きる、もしくは完全に尽きるまで言わないだろうからな」

どんなイタズラだよ!とツッコミたい…




アニメ、妖怪ウォッチ!の物が元ネタです
また主はほとんどジバニャンが毛玉を吐いて以来ほとんどアニメを見ていません。
その為おかしな箇所が大量にあると思いますまた、魔王討伐がされた影響かなぎさが来た影響か召喚に使用する物はメダルてわす。


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妖怪ウォッチ・上

やっぱりせっかく妖怪ウォッチの世界に来たんだからさ…

「妖怪ウォッチが欲しい。」

普通の感情だと思うんだよ!ね!そうだよね!

そして知った事実…

「嘘…

……

………

…………

妖怪ウォッチ付けたら壊れたんですけどぉ!?」

そう、なんと貴重な妖怪ウォッチドリームを装着したら破損した、壊れ方をビタに見てもらったら

「…妖気ですね、あんまりにも強い妖気に急に浴びたせいかなんかのかわからないですけど…」

NOォォオオオ!!!

なんて事なの!?…いや別に私はっきり言っちゃえば妖怪だし本当は要らないんだけど…要らないんだけど…

収集趣味にそういう事しちゃダメでしょ!!?

ぅう…でも付けなければ問題無いのかな…

でも付けたい!ほとんど付ける機会が無いとしても

…といってもオーダーメイドは高いよなぁ

ヨップル社にオーダーメイドする程のお金は無い

…まてよ…もしかしたら…

ケイゾウ爺さんに頼めばワンチャン愛とガッツと根性でなんとかなるかも…

「咲、過去に行きますよ」

「どうしたんですか?いつに無く真剣な顔して」

「妖怪ウォッチをケイゾウさんになんとかして作ってもらうのです、ケイゾウさんはケータのお爺さんよ」

咲は3出のマイニャンだし知らないだろう

さぁ行こう、過去へ

ーーーーーー『"タイムトリップ"』ーーーーーーー

さすが風ちゃん、万能ね!

『私は道具ではないのだぞ…全く』

呆れたように言われる、が知ったことではない

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

私は今、ケイゾウ爺さんを探しています

現在地は桜町、商店街にいます、

というのもケマモトには居なかったのだ

「あ、いた」

やっぱり月kゴホンガッツ仮面みてるよ

スササッと…かっけー!!!

そんな感じでうっかり見とれているとケイゾウ爺さんから声をかけられた

「ん?…お前妖怪連れてるのか…しかもその格好未来の服装だな、何かあるのか?」

「うぇっと…そうじゃないくて実はケイゾウさんに妖怪ウォッチを作って欲しくて…えっと!ケータ君の友達です!」

嘘じゃないよ?本当だよ?

凄いわたわた慌てふためきながら返答する、

そうすると案の定…

「断る!!!」

そう返ってきた…しかーし私には策がある!!!!

「そこをガッツでなんとか出来ませんか!?」

まぁこれでOKだったらわりとちょろi

「…いいぜ!やってやるよ!但し取ってきて欲しい素材がある、それを取ってこれたらお前のガッツに免じて作ってやる!」

って単純だったぁあ!!!!!!

「ぅしゃぁ!!…じゃ無かった、ありがとうございまs」

フラッ

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「おい!大丈夫か!?」

全く、無理をすると私がでなくてはいけ

ないのだが

「案ずるな、妖気を使いすぎただけだ」

はっきり言って人間の身で己の妖気を使って何人かで過去へ飛ぶのが間違いなのだ

「どういう仕組!?」

少年に驚かれたな…こういう時は…

「愛とガッツと根性だ。」

「ぉお!それなら納得がいくぜ!んで、頼みたい素材ってのは月光石だ!」

…月光石…面倒だな、なぎさが起きたら勝手にやらせよう

「うむ、心得た」

『じゃ、頼んだぞ半人なぎさ』

『デジャブ感が凄…いや実際デジャブか…って風月お前は覚えてるんだからわざとだろ』

この馬鹿を相手にしていると疲れるな…

さっさと帰ろう…

「ったく…」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

全然繋がらねぇ…別世界にでも行ってんのか?

最近妙に異世界からの来訪者が多いから落ち着くまで無理やり異世界から人が来ないように結界でもなぎさに張らせようかと思ってたのによ…

よりによって黒もいねぇみてぇだしな

大方一緒にどっか行ったんだろ

「なぁ光」

そう言って振り向くと…

顔を赤くしながら頬に手を当てて首を横に降っていた

ちらちらぬらりの方見てんだよなぁ…

わかりやす…

んでそれに気づいて

「っは!な…なによ」

めんどくせぇ…

 



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妖怪ウォッチ・下

…どうやら私は寝ていたらしい、

ちゃっかり今いるのは現代である

そして何より…

「ん、起きたか?」

なんで大王様に膝枕されてるの!!!?

「いぃえ!ごめんなさいっ!!!私は何かをしてしまったのでしょうか!!?」

大王様に首を横に振られたふぅ…可愛い

というか私が、気絶したら誰か表に出てたと思うんだけど…

「あ、あと黒はぬらりがうるさいから門の警備してるからな」

…だからなのかな?

「と、今度一緒に出かけようぜ?」

!!

「はい!喜んで!」

やった〜大王様とお出かけ、2人きりじゃ無くてもぜんぜん嬉しい

…デートのお誘いでは無いよね?

流石に違うでしょ

そんな事を考えながら外に出る

…って月光石の入手方聞かないとなぁ…

まずはバスターズハウスにでも行ってみましょう!

なぎさ、そう出入口で警備していたなぎさに話しかけようとした…がずっと顔を上に向け目をつぶっているサボり?しかし寝ていた訳ではないらしい

出ようとした時一瞬殺気を出してから

「悪い、なぎさか…」

そう上を向いたまま言った

つまり何かに思いふけっていたのだろう…

この世界に来てからずっとあんな調子

何考えてんだろ?

まぁいいや、さっさとバスターズハウスに行こう

そう思い空港に向かう、

決して飛行機に乗りたいからではなく

妖気が足りないから飛べないのだと言うことを

忘れないように!

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

そっと入ったバスターズハウス、ふぶきちゃんのすました横顔が綺麗…

どか思ってたらふぶきちゃん、つまり姫に話しかけられる

「…なんか用?ここに居ないでくれない?用がないなら邪魔なんですけど」

可愛い!!!

じゃ無かった

「実は月光石が欲しくてここなら手に入れる方法を知っている方がいるかと思いまして」

すると1度こちらの目を見た後、

こっそり月光石を渡してくれた

「ぁあー忙しい忙しい」

ウインクしたので多分内緒って事なんだろう

とっても有難い、あ、でもこんなに可愛くても

エンふぶは無理。

さてと、ちゃちゃっとケイゾウ爺さんの所へ行きますかぁ!

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

…作るっては言ったのものの

あいつの妖気で壊れない…つまり妖気に馴染んだ素材が必要だからな…

急に妖気を浴びなければ多分大丈夫だ…

という訳でフユニャンの懐で馴染ませてる、別に妖気自体は本人のじゃ無くてもいいみたいだからな

「ケイゾウ、本当にこれでいいのか?」

フユニャンはまるで普通の猫のように丸くなって

妖怪レンズならぬ例のビー玉と鉄を馴染ませていた

「ああ」

とりあえず設計は零式をベースにした物でいいと思う

問題はデザインだ、大事じゃないように聞こえるかもだが、元々の零式の形だと動いた時に回って多分壊れる気がするし、完全にシンプルにするのは俺のプライドが許さない…

…まてよ月光石を使うなら結界を常時周りの妖気を少しだけ吸収して発動するようにすれば

んで回す部分は少し小さくして、あとはこれをこうして…

なかなか上出来だな!

よし、あとはあいつのガッツだな

するとトントンとノックの音がするあいつだ。

「お邪魔します、持ってきました!」

お!噂をすればだな

「じゃ、四ヶ月後ぐらいまで待ってくれ、そうすれば余裕で完成すると思うからな」

「ありがとうございます!」

さて、さっさと始めるか…

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

さてと四ヶ月後まで実際に待つかそれともそのまま飛んじゃうか…

まぁ何時でも良いわけだしちょっとは待ちますか

私は、現代に戻った後すれ違うタイミングで

とある噂を聞いてしまった

「…eぇ知ってる?例の工場」

「ぁあ、人の唇がくっ付いてるドーナツ作ってるって噂の工場ね」

!?

人間たちの合間でかなりの噂になっているって事は

かなりやばいかも…

一旦大王様と連絡を取ろう、あともしかしたらイナウサ不思議探偵社の方に依頼がきてるかも

それだとイナホちゃんとUSAピョンだけじゃ危険過ぎるしね

どうしちゃったんだろう…この世界は



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6章・違和感
人体ドーナツ


今回の話はわりとグロテスクですので
気をつけてください。by咲


…久しぶりの依頼だ、ナニナニ?

「人体ドーナツ!!!?」

思わず叫んだ私にUSAピョンが声をかける

「何物騒なこと言ってるダニ?…ダニィ!!?」

USAピョンも依頼内容を聞いて驚く

まぁでも面白そうですなぁ

ぐふ…ぐふふふふ

とーか思ってたのにUSAピョンは言う

「さっさと断るダニ!こんなの受けた日には

きっと裏の社会の人に殺されるダニ!!!」

それが面白いんじゃん!どか言おうとしたら

カランカラーン

「うん、出来ればその依頼は受けないで欲しい、多分心の傷になる、でもどうしても受けるなら私を同行させて」

なぎさちゃんだった

「お!しゅわっち…んでもなんでなぎさちゃんが…そんなに行きたいんですか?」

うーん…妖怪が見えるとはいえこんな可憐な少女をそんな工場には

「ぁーそうえば言ってなかったね…私大王様の護衛を担当してるの、それで向かうように指示があって、でもイナホちゃん達が来るとまずいかもと思ってね」

なんと!!!!大王様の護衛!…実は物凄く強かったりする?

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

うーんなんか最近負け続けたせいで負けキャラで定着してる気がしてならない

名誉挽回…とまでは行かずともせめて

こんな物騒なモノ、消さなくては…

「んで、行くんですか?行かないんですか?」

私がより一層真面目な顔になるとUSAピョンは

ゴクリと息をのみ、イナホちゃんは

「行きます!…少しは仲間も入りますよね?

なぎさちゃん!」

…来るのか…

まぁ余りにも精神が安定しない時は…

悪いが悪い夢だった事にして記憶を薄めればいいかな…

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ーーーー〜ドーナツ工場〜ーーーー

ゥッ何この臭い…

腐った臭いが充満しており、吐きそうだった

けど…何より怖いのはなぎさちゃんだった

「臭いがだめなら帰った方がいいよ」

そうなんとも思っていないような空洞のような…

つまりは感情のこもっていないような顔で言われた

「いえ、大丈夫です…大丈夫?USAピョン」

さっきからずっと俯きながら歩いていた

返事もなくて…なんかみんながみんなここに居ないみたいに…

!!?

私はその時例のアレを見てしまった…

「あの…なぎさちゃん…」

すると少し刀に手をかけながらこちらに来る

そして息を着いて

「…ぁあ、ドーナツね、結構転がってるよあと上は絶対見ない方がいいよ、私でも吐き気がしたし」

…!?

相当やばいのか…

もしかしたらUSAピョンがずっと俯いてるのは

そのせいなのかもしれない…

「…下がって」

「ぁ…はい」

するとサッという閃光が走り

なぎさちゃんがいつの間にか抜いた刀を鞘にしまう

するとそこには…

「ゥッ」

私が叫びそうになった所をなぎさちゃんがつかさず

口を手で押さえる

そこでは人を切っていた

もがいても、もがいても、もがいても、もがいても

離されることなく口を切られていく姿

喉は既に潰されているのか叫ぶ人は居ない

なぎさちゃんはそれには構わず刀を構えて戦闘態勢になっていたそして次の瞬間…

 

 

 

「はわっ!!?」

チュンチュン

朝、

つまりは夢だったのだろうか?…

しかしながらテレビには大量殺人の人体ドーナツのニュースが字ズラだけとはいえ流れているのであった



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知らぬが花

…先日の工場はあまり気分のいいものでは無かった

あの工場で見つかった宙吊りになっていた死体は

全部身元がつかめなかったどか…

生きている人のとある部屋にいた人達は

過去に行方不明になっていた人々でそして…

宙吊りの死体のDNAはその人たちと遺伝関係が

あったそうだ。

言うまでもない…

とりあえず大王様に報告する、すると

「ぁ、どうりで魂の出入りが激しい訳だ…最近この世というかあの世というかまぁ妖魔界に魂が少なくてな、なかなか人口が減る対処が出来なかったんだよ」

納得するような表情で言う、

冷たいとは思わなかった、なぜなら

 

 

 

私も死を体験しているのだから

どんな残虐な殺され方をしても同じ死は死なのだ

…そう思うことにしよう

私がきづくのがあと少し早ければ数十人は助かったかもしれない…けど

それは仮定の話だ

ふと大王様が言う

「あ、そうだ前に言ってた一緒に出かけようぜっての今週の土日辺りにどうだ?」

…そうえばそんな事を言っていた気がする

「はい、わかりました」

…人の死体はやっぱり慣れないな…

慣れちゃいけない気がするけど

『悪かったな、慣れてて』

…実は…今回もなぎさが解決していた

というのも上をちょっとした出来心で見てしまった時に気持ち悪くなって、その上口に腐った臭いのする血が入ってきた

で、吐きそうになった所をなぎさが主導をとって

こっそり唾を吐いてそのまま歩いていた、丁寧に演技していたのだ

…なぎさは風月丸の中にいる人達の記憶をたまに夢で見るらしい、第三者目線ではなく主観的に見える

のであの場所もそれほど思う所が無かったという事だった

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

なぎさがこの手の事が苦手なのは少しわかる気がするな、と言ってもあの区画には魂は送らないように転生させるヤツらに言ってたし

実際には痛みを感じた奴はいないはずだ

というのも魂が入ってなければとりあえずは感情が刻まれる

ことが無いから痛みを感じたやつは居ねぇはずって事だ

誰がなんの目的であんなもん作ったのか…調べねぇとな

「気にするな」

…!?

「お前は…」

冷たい口調で話しかけてきたヤツ、それは風月丸、つまりなぎさの相棒…で間違いないだろう、そしてこいつは

「今回の件は3柱が出る程大きな事件なのか?」

そう、3柱はいかに暇そうに見えても直接手を下す事はまずしない

そういう神界のルールだかなんだか

「まぁそんな所だな、では失礼する」

スっとそのまま消えた、

ったく…結局誰がなんの目的でやったのかはわからなさそうだな




タイトルはわざとです


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翌日

…今日学校なのに何考えてんだこいつ

仕事あったっってもそんなやってねぇだろ

とか思いつつ僕が変わりに起きる、

今日はなぎさが寝坊したのだった

ちなみにこの体は実際に

『代わりにトイレ行ってきて』

ができるので代わりに僕が起きてもなぎさが起きた同然なので周りの人達は分からないと思う

「全く…いいご身分だな…なぎさは」

そんな嫌味を言いつつ着替える、面倒なのでササッと自分の超似てるデザインの装備を着る

あとは…

「『"色素結界"』…もうちょい水色っぽかったっけか?」

髪の色を調整する、なぎさは白髪、僕は黒髪だ

ただどちらもハイライトが青で入るのだ

これは2次元転移…転生?した時当初からそんな感じだった

3次元の頃はもちのろん黒髪だったけどな

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

少し寝ぼけている風を装う、じゃないと記憶が別々だから色々変なのだ

実際に寝ている訳では無いよ?

………

「潮風円周率言え!」

『"脳計算機"』

「3.1415926535 8979323846 2643383279 5028841971 6939937510

5820974944 5923078164 0628620899 8628034825 3421170679

8214808651 3282306647 0938446095………………………………………」

「ちょ…ちょっとまて!、3.14の所まででいいからな!!?」

おっと寝ぼけていたせいでスキルが発動してしまった…

周りがざわつく、それは僕かずらずらと計算した事ではなく、

なんでなぎさちゃんが計算してるんだという事

あいつどんだけ拒否してるんだよ

…後で教えてやるか…

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ったく今日は散々だったぜ…結局なぎさ起きねぇし

ってかなにやってんだよあいつ…

…幽霊は寝ない…が仮眠はする、その仮眠は長々と出来る、何時間仮眠していても何も問題ないからかもしれないな…だりぃ…

という訳で寝ているなぎさを風月に任せ僕は門の警備に着く、なぎさは中だからなー

「おい!貴様ここを通せ!」

大王様に戦いを挑みに来たカイラだった

…懐かしいな…

「じゃあ僕を倒してから行くんだな、バカイラ」

「誰がバカイラだ!!!?」

…こんな日々が続くのなら…別に僕は幸せだな

大王様もひかりんも…何よりなぎさも楽しそうだしな

何も問題は無い…ハズなんだがな

そんな事を思いつつ今日もカイラをボコるのでした。

ってか腹痛てぇ…一旦帰るか



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7章・幸せを
大王様と!


今日は…

お出かけよ!大王様との!!

ヒャハハゥッハ!!!!!!!!

…って大王様誰連れてくるんだろうなぁ

ちなみに今はさくら中央駅の前、

つまり金の卵の所で待ち合わせしていた。

「よ!」

あ!キタァァァアア!!!!!

「こんにちは!!!!大王さ…ま?」

大王様が変だった訳では無い…いや単に後からかもしれないが…

「ん?どうしたんだ?」

はへぇ?…

「あの…他の方は…?」

「ん?居ねぇけど、それとも呼んだ方がよかったか?」

……ふぇ!!?

つまりつまりこれは…

デート!!!!!!?そーいう事だよね

どか思いながら私が超興奮しながらたわたわして大王様が不思議そうに見ていた

…多分大王様…気づいてない!!?

なるほどこれが天然か……可愛い!

ただし…聞かねばなるまい

「いえ!…あのという事はデートですか!!?」

…自分で言っておきながら自分で恥ずかしいっ!

マジでこれはマジでぇ!!!

「…そうえばそうか!まぁやる事変わんなさそうだけどな、とりあえず行きたい場所があるんだが良いか?」

最もなことを言われた気がするが気にしないし凹まない!ナァゼナァラ!

…これがら大王様と2人きり※多分

ナノダカラ!!!!…どーしようさっきからテンションが…

冷静に戻ると恥ずかしくなってしまう

「んじゃ、行こうぜ!」

「おー!」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

~サンセットモール~

ぅ…人混み…ってそんな事言ってる場合言ってる場合じゃない!

それにしても綺麗な内装してるなぁ…

「なぎさ!」

「あ、はーい!」

ぼけっとしているうちに大王様から少し離れてしまっていたようだった

…!

ソフトクリーム屋さんだ、懐かしいなあ…いや

生で見るのは初めてなんだけどさ

「食べようぜ?」

既に購入済みのベリーソフトを渡される

「ありがとうございます、あのお金…」

「ん?ぁあ気にすんな…じゃあだったら1口わけてくれねーか?」

これは多分気を使ってくれたのであろう…でもね

よーく考えて欲しい…

大王様と間接キスになるのやぞ!!?

どか私が1人で赤面していると

「ぁ…」

大王様が食べたぁ!!!…もはやこれは国宝級なのでは!??

家宝にしたい…のにソフトクリームだから食べねばならないとは悲しすぎる

照れながら食べているのだが、恥ずかしいせいか味がわからないっ!

ぅっうっ…私は超絶幸せですっ!

どか思いつつしばらく探索してそれから

ドルフィンカフエへ向かった

…イルカ綺麗…

光がちょうど差し込むからかイルカが一見人魚に見え…

人魚だ!!ガチの人魚が混じってる!?…凄く楽しそうで可愛いなぁ

とりあえず私は見なかったフリをしてお土産コーナーであろう場所を見る…かなっちだ

いっつもいるのかな?

かなっちも可愛い…んで…

「……」

大王様がぬいぐるみをふわふわしている

きぁうわぃいっっつ!!!!

人間界の時はムスッとしたクールなイメージだったから余計にかもだけど

キラキラとした目て大王様を見ていると

「なぎさも一緒に見ようぜ?すげぇふわふわだし、これぬらりに1個買っててやろうかな〜」

っ!!!恐るべし天然っ!そしてはにかんだ笑顔が最高にかっこいいっ!

「そうですね!買っていきましょう!!!!」

私はとりあえず光さんに似合いそうなやつを探す

…あ!これいいかも

2人とも別の理由ではあったものの凄ーくにっこにこしていたのでした

 



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潮風に揺られ

もうこんな時間…

お昼どこにするんだろ?

「なぁなぎさ、よかったらおにぎりかなんか海でも見ながら食べねぇか?」

ぉお!

…私幸せ過ぎない?…明日死ぬ?ってもう死んでたっけ

「いいですね!!じゃあー急ぎましょうっ!」

『"結界"』

こうしとかないと地面が着地の衝動でわれちゃうし

って

「ワッっ!…ってて」

転んじゃった…

「大丈夫か!!?」

走って来て手を差し伸べてくださった

「ぇぁぅっとっ!ありがとうございます」

っ!!!転んで恥ずかしいのと照れの熱さで少し

死にそうです

「先あんまり走んなよ?」

とか言って先程離した私の手をそっと握ってくれた

…多分やんちゃしないようになんだろうなぁ

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

〜ヨロズマート〜

うーんおにぎり何にしようかなぁ

鮭…いやいくらもいいよねってかたかなおにぎり食べたことない気がするんだよね

まぁ今度食べてみようっと

…大王様は梅か…確か魚介類が苦手なんだっけ?

だからかも…

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

〜海岸〜

吹く風に揺らされた波は穏やかで美しく曲線を描いていた

そしてここで食べるおにぎりは

「おいしぃ」

「だよな!たまに俺ここで食べるんだけどよ、来る時間によって違うから何も障害物ねぇしバッチリ見えるからな、お気に入りなんだぜ?この席」

確かにまっすぐ見えてとても綺麗だった

「あ、そうえば午後はどこにいくのでしょうか?」

「んー…そうだな」

ちょっと行ってみたい場所があったんだよね

「大王様!ピコピコらんどに行ってみたいです!」

「ぉお!いいな!」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

〜ピコピコらんど〜

「ぇーもう行っちゃうんすか?」

「もう1戦!もう1戦だけ!お金は出しますからっ!!!」

そんな声が聞こえる、きっと強い人でも…

「ぁ…」

「ぁ…」

なぎさだ…しばらく見つめ合った後、なぎさがダッシュで外に出ていった

「なんだ今の風」

大王様が不思議そうに後から入ってくる

うーん…相当なスピードだったからなぁ…

そして大王様と対戦したのですが

「あれっ」

「なんか…なぎさ弱くなったか?」

全然勝てない…うーん最近なぎさとやってなかったからかなぁ?

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

その後特に異常もなく無事にお出かけは終わったのですが、お土産に買っていったものを渡すと

議長様はにっこり笑顔で、

光さんは赤面ツンツンで受け取ったが、

中身が実は同じだったからかそれを知った時の

表情がもはや交換されていたのはびっくりしましたが

2次元はやっぱり最高です♪



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サクニャンの家出

ちょいグロ注意売by陸※ビタ

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「ただいまぁ!!!」

すっごく幸せそうに帰ってきたなぎさちゃん、

ですがそのままるんるんいいながらどっかに

はぁ…最近大王様大王様って!

もっと以前のように撫でて欲しいのに…

きっと半人のなぎさちゃんが半霊のなぎさちゃんの立ち位置だったら多分お土産の一つや二つ持ってきますよ?

もぉー

「なぎさちゃんっ!!!!」

「?なぁに?」

ニコニコしながら答える…イライラしますね…

「今までありがとうございましたっ!さようならっ!」

「うん、さようなら!」

っ!!?

もういいですこのっ!バカっ!

イラついてスタスタ歩いていると

「…?おい、咲どこ行くんだ?」

半人のなぎさちゃんに声をかけられる

「家出です!ってかなんなんですか?話しかけないでくださいっ!」

少しおびえたような顔をする、多分威圧のせいじゃない…

「せめてこれ持ってけ、あと…気が済んだら帰ってきてね…」

半泣きで護符を渡される、

半人のなぎさちゃんはこんなに優しいのに…

なんでなのバカの方がモテるんだか…

「…ありがとうございます…では…」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

…愛してる人に冷たくされるほど怖いものはない

 

過去の事を思い出してしまった…だって…

怖いのだ、いつか捨てられてしまいそうで…

殺されてしまいそうで…

「おや、そこのお嬢さん浮かない顔ですにゃぁ」

この声は…

「にゃんパチ先生っ!」

「おや、誰かと思えばあのマイニャンでしたかぁ!こんなどころでどうしたんですかにゃぁ?」

この方ならいいかもしれませんね…

「実は…うちの主人の片方が付き合い始めたのですが…どうも寂しいというか過去のトラウマを思い出すというか」

「トラウマ…というのは?もし良ければお伺いしても?」

私は言うことにした

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

私は生前、とある人に飼われて居たのです、

しかし、付き合い始めたころから冷たく、

彼氏様の方ばかり…

それに…私が邪魔だと四肢を切られたのですよ

そしてそのまま死んだのですが…その最後に言われた事…

「プッ案外生き物ってサクっと死ぬなぁ笑ウケるわ」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「半霊のなぎさちゃんがどうも付き合う前の前のご主人様と似ていて…それで付き合い始めてから冷たくなった気がして…」

そう、怖くてたまらない…気づくと私は震えていた…

「きっと大丈夫ですにゃ…大丈夫ですにゃ、そんな方じゃないのでしょうにゃ?」

そう優しく言われる、だが前だってそう思ってなかったのですから言い返そうとした所…

「サク!やっぱ心配で…」

黒い髪をたなびかせながら半人のなぎさちゃんが走ってくる…そして

「まってっ!なぎさぁっ速い〜」

半霊のなぎさちゃんだった

なぎさちゃんが来てくれた…?私を探して?

「ほら、そんな方じゃないじゃぁにゃいですか?」

……

「ぇえ、私は少し過去に捕らわれすぎていたようです、ありがとうございました!」

そう言ってにゃんパチ先生に手を振る

…やっぱり私のご主人様はこの方だ



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喧嘩上等!

ふぅ…さっき浮かれすぎて咲にうっかりさようならって言っちゃった…

なぎさのおかげでなんとかなったけど

とりあえず咲を連れて帰る、

そして事件は起こった…

「ダァカラアッ!!!影薄くねぇってイッテルニャロウガッ!!!!」

!!?今の…誰!?いや声は…声自体は聞き覚えがある…けど…けどね…

ビタってか陸がこんな口調なんて有り得ない!

「ア"!?どこがだよってか本当にお前の出番あったけ?」

ぅっ…なぎさだ…つまり……

喧嘩してるよぉ…面倒な御二方がっ!

「アリマシタヨォ!!!?ってかおめぇなんかがしななかったせぇでなぎさちゃんのこと殺してンダカンナァ!!!?」

「うっせぇ今関係ねぇだろってかてめえだって守りきれなかったんだろうが!!!」

「2人ともなんで喧嘩してるの?」

じゃっかん手と口がプルプルしてしまう、つまり苦笑い

「…」

なぎさは目を逸らす、なぎさが悪いのかな?

「単になぎちゃんに僕がなぎちゃんが外行くなんて珍しいですねって言っただけですよ!なのにてめえに言われたくねぇよって喧嘩腰で!」

うーん、なぎさそんなにイラつく事でもさっきの時間あったのかな?…

「ビタ、ごめんねなぎさには色々聞いとくから」

するとなぎさがはぁ!?という顔をする

このまま戦ったら家が倒壊するのは必然だろう

とりあえずなぎさに大人な対応をしてもらおう

とか思ってたらなぎさがふらふらしながら部屋に戻って行った、ぁーなんかトラウマでも出来てたのかな?

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

っ…確かに人殺し呼ばわりしたのは悪かったけど人の深く深いトラウマを引きずり出しますかね?

本当にふざけんなって感じですね

…あの頃に戻ってみたい…

僕がもう少し慎重に行動していれば…もしかしたら

…いやあの時まだ僕猫だし何にも出来ないですよね…

マイニャンにとって…大切な事とは何か…そんな哲学を考えていると滝がやって来る

「おや、とうしたのですか?大丈夫ですか?」

あの頃の仲間の姿に見えて手を伸ばし途中で止めたのだが掴まれる

「僕だって仲間、違いますか?そんなに辛い過去は勝手に水に流しちゃえばいいんですよ」

心を見透かしたようにそう言われる、

「そうですね、滝も仲間です、まぁ水には流せませんよ、この十字架は一生背負っていくって決めてるんです」

そういうと滝は満足そうに手を振り僕の部屋を出た

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

吹き荒れる世界に奇跡を願った事、それを後悔してはいない



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番外編・君とあった日

いたい…いたい…痛い…

…はっ!…夢…死んだ時の事をふと夢で見ることがある、裏切られた恐怖、四肢を切られる痛み、たてずに苦しむ私を見て嘲笑う信じていた人

もう人間なんて信じたくなかった

そんなある日の事だ、真っ白い猫を見た話を聞くと人間に愛され優しく育てられた子、きっとこの子のご主人は大丈夫だ、そう思えるほど幸せそうで羨ましくなった、時々この子を見かける。

そんなある日話し込んでいて遅くなってしまった

すると…

「»#],*。♭。;]!」

何やら人間が話している、理解が面倒だ…けどもう少し人間に愛されて居たかった…

「ニャンニャニャン!」

声をかけた、もうあの頃のような貧弱者でもないのだ、自分の身ぐらい自分で守れるはず、だから…

私はその子と友達になった、しかしその子は不思議で二重に声が聞こえたり、

でも…ずっと優しくて大事にしてくれた

たまに聞こえたのです

「ぉしゃあ!!!いけいけっ!絶対に避けろよ…よしゃあぁあああ!!!!」

どかいう叫び声が。

確かにうるさかったけど……

それが私を立ち直らせてくれた

後からわかったのですが我々マイニャンは画面をすり抜ける事が出来るらしく、

ばれないようにこっそりとあちら側に行っては暇を潰すという事をしてました

そしてもうひとつわかったこと、こちらの世界は作り物、あちらの世界は本物だということ、しかし作り物の世界の私がなぜこちらへ来れるのかずっと謎のままだった

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

とある日、賑やかで家が飾りつけられている、つまりは何かのパーティーであり、机の上のケーキに書いてあったこと…それは

『happy Birthday』

本名なのかはわからないがプレイヤー名がなぎさと呼ぶことにしましょう

なぎさちゃんのお父さんとお母さんがニコニコしながらなぎさちゃんの帰りを待つ、つまりなぎさちゃんの誕生日なのだろう

今日はおめでたい日ですね

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

あとは知っての通りご両親が撃ち殺されて

なぎさちゃんが帰ってきて私が手を引き半分死んだ

…でも何故でしょう…時間の流れが圧倒的なのか

遠い遠い思い出に感じてどうしてこんなにも…

手を伸ばしたくなるのでしょう?この世界に来るまで色んな世界を

見てきたはずなのに…その過去は昨日のように近く感じる…

やはり面白くない日だったからでしょうか?さぁて…

今日もそのなぎさちゃんとつるむとしますか…

 

 

私にとって唯一無二のご主人様に



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8章・バグ
この世界の証明


んー雨?

咲が急いで洗濯物を中に入れている

なんだろう、この違和感は…何故か違和感が凄いのだ

その時、電話の着信音が鳴る

誰だろう…って大王様!?

「大王様!!!?」

「へへっ……悪ぃ、早くこっち来てく『プツン』

プープープープー

やはりこの雨は不吉な感じがする…

さっさと向かわなきゃ!

『転移』!?

黒い稲妻が走るだけでスキルが使えなかった

使えない!!!?ぇ!?どういう事なの!!?

そう私が慌てているとなぎさから声がかかる

『どうしたんだ?』

『転移が使えないの!』

どうしよう!一旦走って向かおう

そう思った時なぎさが言った

『平行移動とTime Travelerを組み合わせたやつは?』

…つまりちょっと未来か過去に行ってから平行移動で別世界に、そして転移して時間を戻す…って事か

『”平行移動”』『”転移”』でもなんで時間を変える必要が…

まぁいっか

『”TimeTraveler”』お!全部発動できた

『ありがとう!なぎさ!』

返事は来ない、なぎさらしいちゃぁなぎさらしいか

私は大王様に駆け寄って話しかける

「大丈夫ですか!!!?」

明らかに大怪我である

「ぁ…あ…なんとかな…それより今俺たちを襲撃したやつが…カイラのとこ向かってった…ぞ」

「今治癒魔法を」

「無理だぜ…」

へ? 確かに傷の付き方がおかしい

「多分こりゃぁ呪いに近いようなやつだ…」

呪いでない事は確かだ…もしかして…

「ビタ!!いる!!?」

これは

「はい!」

きっと…

「直ぐにプログラム再構築して!!!」

「了解ですっ!!!!!!」

バグだ。

私は急いでカイラ達の元へ向かう

なんでこんな大規模なバグなんか…

それよりバグを修正出来るのがビタしかいないのが辛い

被害がもうかなり出てそうだ…まずい事になった…

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

っ…なんなのだこれは!

触らない方がいい事だけは分かる、分かるが

そこにあったのは人型の虚空だ

そしてその虚空がこちらにおぞましい球を放つ

ちっ…埒が明かないな…

そう思ってた所に後ろから球が放たれる、しかし

…その球は赤かった。

「シシ王様の命令で助太刀しに来ました」

振り向くとたなびく金髪、どこかで見た色をしている

ぁぁ…エンマか

とはいえこの状況ではありがたいがこのガキに助けてもらうのは俺のプライトが許さん

「おい貴様、何故来た」

「先述した通りです、それとも疲れて聞こえなかった?」

俺を煽っているのかコイツ!!!!?

まぁいい

「足を引っ張るなよ!」

「こちらのセリフです!!!」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ふふ…ふふふっ!念願のカイラ様との共闘!

今は弱いけどきっと記憶が戻ったら前みたいに強く…ふふっ!

っと顔に出ないようにしなきゃ

…1匹ぐらいピヨらせとかないと後でなぎさんになんて言われることやら…

「『”紅・拡散撃”』…私が球を消しますからさっさと本体を殴りなさいよ」

あくまでクールにな対応するのよ!

ふ!完璧ね!

「チッ…やはり命令してくるのは癪に障るが今回は貴様の言う通りにしてやるか『”蛇王叛獄波”』!!!」

…!?効いてない…それに…

周りの街の人々がバグを起こしてる!!?

まずいこのままじゃ…私達も連鎖でバグってしまうし住人たちの命が危うい…その時だ

「『”聖剣・ジャスティスソード”』ォ!!!!」

そう光が地面に向かって剣を突き刺す、

そして上から閃光が走る、

「『”夢現・惨斬”』…なぎさは一旦屋敷に戻らせた、多分大丈夫だ。」

そうなぎさんが告げる。

そして周りを少し見渡すと…

既にビタさんが修正し足止め用の石化を桜花が解いていた

…でもなんで…今日はなぎさんが風月丸を…

その疑問を悟ったようになぎさんが答える

「別に…なぎさが動く訳にはいかないんだから僕が前線に立たなくちゃいけない…でも僕は弱いからな、風月を借りなくちゃ多分役立たずだ。」

絶対嘘だ、桜花の次に…いやもしかしたら1番かもだが…この中で強さの順番を付けるならそのぐらいの強者であろう

「では先に他の場所に行っててください!僕達は処理をしたら向かいます!」

そうビタさんにいわれたのだった。



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集合!

大丈夫、そう自分に言い聞かせ警戒する

!?サッと時間に歪みが起きる

「『”時空修正”』…来た」

少し懐かしいような気もする例のアレのご登場だ

「あんまり身構え無いでよ…私達、同じようなモノでしょ?」

は?

の一言に尽きる、がそして目の前の歪みは付け加えこう言った

「まぁ私は自分自身を改造した覚えは無いけどね」

そう意味不明な言葉を告られ、戦いは始まってしまった

とりあえず避けるか終生するしかないそれだけだ

シュルッ、、、、、

、、、、、バンッタダッ

『”加速”』

「貴方は羨ましいわ〜」

っなんなんだ…

「時間を変えてもほとんどの存在にはバレずにのうのうと生きているのでしょう?」

時間を改変した事なんて………………………………………

……………なんで否定出来ない?

「あら、避け忘れてるわよ」

!?修正するにも間に合わない…グッ…

 

もうダメだと思い目を瞑りかけた所に…

「ニャアァァァァアアァ!!!!!!!!!」

「咲!?」

咲が飛び出したのだ、咲はデータそのものだ

直ぐに崩壊が始まってしまう…

「『”時空修正”』」

私じゃ間に合わない…必死に直しても壊れていく

どうしよう…私がぼーっとしていたばっかりに

「大丈夫…ですよ…なぎ…さちゃん…」

「咲!!ぁあ体が…」

体は透けかけ私の涙は咲の体をそのまま突き抜ける

ビタ…早く来て…お願い…

そう涙を零しながら悲願する、それにもうすぐ妖気がきれる…頭はくらくらするし吐き気も寒気もする、頭に釘を刺されるような感じ…でも咲を失う訳にはいかないのだ

彼女は私の家族であり親友だ!

するとそっと咲が

「やめて…ください…なぎさちゃんの…命が…持ゲホッ…ません…」

「駄目!咲!貴方は私と一緒に歩んでいくの!だから行っちゃ…ダメ…」

そんな会話をしていると…

「大丈夫ですか!!?咲!」

ビタがやって来た、ここで気を弛めたらいけない、そう思った時…

疑問が脳内を駆け巡る…あれ…さっきのバグっぽいのは?…

前を向くと…

「なぎさ!!?」

なぎさが突っ立てて時空修正をかけていた

すると急に怒鳴られる

「ふざけんなっ!超頭痛てぇんだよてか心臓だか肺なんだか知らねぇがすげぇ圧迫されてんだけど」

なぎさが吐血してる!!?

ちなみにその時はもうビタが屋敷全ての本体以外のバグは修正したようであった

…本当になんでなぎさはあんな状態に…

ふと辺りを見渡すとみんな揃っていた

「間に合ってよかった」

「あったりまえよ!いくら苦手とはいえ私カミサマなんだから!」

「言っとくけど私はアンタらを助けに来たんじゃなくて寝床を無くしたくないからだからね!」

「ライバルが消えては毎日が暇だからな」

「あくまで私はシシ王様の命令です」

「面白そうだったし凸る!これ常識!」

「僕の大切なもの、思い出させてくれた恩をまだ返せてないからねどかんとやっちゃうよ!」

「うひょぉー!!!如何にもSFってカンジっすなー!!!!!」

「ちょっとてめぇーは落ち着くダニ!でもミーも本気で行くダニ!!!」

「バイトの外の仕事何ですけど」

「大王様を守る大切な仕事だぁ!!!行くぞぉ!野郎共っ!!!!」

「面倒にゃん…でも!おれっちたちもやるにゃんよ!!」

「わ…私もやりますよ!ぇえこんな雑魚なんてよぉ!ね!ケータきゅん!」

「うん!俺にも何か出来ないかなって思って来たんだ!」

私が驚いているとシメと言うようになぎさが言った

「僕にとってこの世界は宝物なんだよ…後悔すんなよ?」

と言った…のだが

ここまで全員集合!!!!的なテンションなのに…

「あ、もう修正出来ましたよ」

ビタァァア!!!!?いやさっさと終わるのはいい事なんだけどっ!

するとまず速攻何人かがズコォーッ!って感じで倒れ、ケータが叫ぶ

「いやいやいや!今のなんだったの!!?」

正論です…

「まぁ所詮はデータですよ、余裕でした。」

ビタがそう答える、なぎさはニヤリと笑いどこかへ、

大王様とカイラはもう既に格闘ごっこというか勝負を始めて、

それをシシ王が目を輝かせながら眺めて、

呆れた顔でクロイドが見ており、

そのクロイドの隣でそのままスマホをいじくるふぶきちゃん、

それに萌えてるイナホちゃんにUSAピョンがイラつきプルプル

それに少し怯えてウィスパーが見ており同様に

プルプル震えてるジバニャンとケータが

ブリー隊長のダンスをさせられておりそれを

うちのマイニャンどもが嘲笑い

それを自分を嘲笑ってると勘違いした

光が暴れ桜花ちゃんが石化した部分を直していく…

うーん…

 

 

平和だなぁ…

そう思うことにしよう、こうしていつもの日常が私へ訪れたのだった…しかし不可解な事がある

あのバグが私へ言った言葉の意味だ…深く考えない方がいいのだろうか?ちなみになぎさが吐血していたのはうっかりなぎさの体内の妖気まで使ってしまったからであった。

本当にうっかりだった



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9章・呪いの子
雨の日に


大くんからのお呼び出し~ふんふー

大くんとは大王様の事だ。

今日は雨かー…

ん?女の子が倒れてる!

私は急いで駆け寄りその子の息を確認する

…息はしてる、が、意識がない

とりあえず家に連れていこう、そう思いさっさと

家に入って

「なぎさ、この子お願い出来る?」

少し驚きた顔をしてから

「…別にいいが…どうしたんだ?」

その子…いやどっちかと言うとその子の後ろ?をうわーとでも言うようになぎさは見ている

「道に倒れてたの、だから咲と一緒に見ておいてお願いね!」

早く大王様の所行かなきゃ

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「おやその子は?」

咲が話しかけてくる

その子は?と言われてもな…なぎさが連れてきたとしか言いようがない

するとなぎさが連れてきた子が目を覚ます、すると…

「触らないでっ!!!!」

いきなりそう叫ばれたのだ

「なぎさちゃん、…イエスロリノータッチですよ?」

「触ってねぇよ!…ってどうしたんだよ」

少しほっとしたようにもう1度言われる

「私には触らないでください…私は…呪われているので…」

泣きそうな声でそう言われた、がそれはねぇな、実際の呪いを使える僕が言うんだから間違いねぇ

ってかやっぱどっかで感じたことある匂いがする…妖気の匂いな、匂いフェチでもねぇし変態でもねぇよ?

「なんでそう思うんだよ」

「だって…私は呪われてる…みんなみんな…ぅぅ…」

その子の腕にふと目をやると…

怪我してるな…痣か…

虐待…もしくは虐めの時に言われたのかな?…

僕はふとその子を抱きしめた

「!!!だから私は呪われててっ!!!離して…本当に離してください!…貴方死んじゃ…」

「やだ。」

「だからイエスロリノータッチですってなぎさちゃん」

その子は泣いていた…え?抱きつかれて怖くて泣いてるんじゃないよね?違うよね?嫌で泣かれてないよね?…やっぱり離した方がいいかな?

…そしてそこでとあるツッコミを思い出す

「って咲、何回無断で僕に触った?イエスロリノータッチはどうした」

そうきくと咲はさっさと目線を逸らしたのであった

その子は少し安心したのか

ごめんなさいと言いつつ抱き返して来たのた。

「なぁ、何があったんだ?」

僕が聞くと、そっと顔を上げその子は答えた

「お母さんも、お父さんも、私を引き取った親戚のおばさんも、死んじゃったの、それで呪われてるって言われてても私を引き取ってくれるって言って私を育ててくれたおじいさんも昨日のように死んじゃった…ご近所さんにもクラスメイトにも

皆に言われるの、呪われてる貴方とは関わりたくないって…痛かった…クラスメイトには石投げられたんだ」

泣き、震えながら言われた

ぁー思い出したわ…

「めんどくせぇの連れてきやがって」

僕はそう呟いた。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「失礼します!」

はぁ…なぎさに任せてきて大丈夫だったかな?

「よ!今日は仕事じゃねぇよ、ちょっと愚痴聞いて欲しくてな」

変なことやってないといいけど…

「それでなーぬらりがよ〜ってどーした?」

あ!やばい完全にぼーっとしてた

「ごめん、ちょっと考え事してて」

「どうしたんだ?」

とりあえず今日の事を話した

「黒に任せといて大丈夫なのか?危ない気がするんだが…」

「やっぱりですかね…一応咲と一緒にとは言ったんだけど…」

そう言うととりあえずそっちの方が大事だろうし

行ってこいとの事だった。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

で、なんで…

「さっきの言葉取り消せ!」

大鎌持ってる人(?)と

「実際めんどくせぇじゃねぇかよ!」

なぎさが戦ってるの!!?

って咲とあの子いないし…もー…何がどうなっているの!!?

その時大鎌の人(?)が鎌を振り下ろすなぎさは避けた

 

ズジャン

 

ハズだった。

「今ので避けたつもりだったのか?」

するとその質問に返事をせずに

「『”autoHeal”』…昔使ってたあれ使うか…」

「おいおい、俺は回復待つほどお人好しじゃ無いぜ?」

大鎌の人(?)が再度振り下ろす、しかしなぎさは既に行動済みだったようだ

「『”蝶ノ舞”』」

気がつくと私の腰に着いていたはずの風月丸がなぎさの手元にあったのだった

「なんで回避したはずの攻撃が当たったのか、それは魂をロックオンしてるからだろ?」

ザッ

なぎさが動く、そして

キィィィィーーーーィン

風月丸と大鎌の刃が交わる

「ご名答、そしてお前のその周りに飛ばしたのは

刀の中の魂だな」

ザンッ

「正解だ、まぁその答えで何が対象は出来ねぇだろ」

「違いねぇな」

2人とも一切表情を変えず刃を交えながら会話してたのだった。



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死神

ダンッガギギギギキィイィィイン!!!!

火花が物凄い勢いで発生するせいか

赤い壁のように見える、そのぐらい激しい、それを室内でやっていた。

一応なぎさが結界を張りながら戦ってくれているので家は壊れてないが怖い、真面目になぎさの妖気が切れたら一瞬で家は倒壊するだろう。

「いい加減撤回しろ!!!」

「黙れ死神!」

バゴッ!

「俺の事は好きに言えよ!だがさっきのだけは許さねぇ!」

その一瞬私は目で追えなかった

「は?」

気がつくとなぎさが鎌を風月丸で受け止めていた

「言ってんだろめんどくせぇって」

「だから撤k…あ、お前…はは、あはっ!なんだよ!先に言えよ!」

急に笑いだしたと思うと

私にもわかるように説明を付けてくれた

「てっきり俺じゃなくて叶に言ってんのかと思ったぜ」

つまりなぎさが面倒な奴と指したのがあの子、叶と言うらしいまぁ叶ちゃんの事だと思ってキレてたみたいだった、それとさっきなぎさが死神と言っていた事について聞くとなぎさが煽るために言ってるのかと思ったら本当に死神だったらしい

そして最初の一撃、なんでなぎさが無事だったかは私達は

単独で動くことも多々あるので疑似魂というスキルを

使ってるのだがその疑似魂の方に

ダメージを負わせたとの事だった、だからヒールだったのだ、

そしてその少し気まずい空気を壊すようにKYが襲来した…してしまった

「お!!!!カイトじゃん!!!!」

そのKYとは桜花ちゃんであった。

「桜花ちゃん知り合いなの?」

そう私が問うと桜花ちゃんではなくかいとさんが答えた

「まぁな、3柱の直属の部下なんだよ、俺は風月さん、桜花は四季姫サマだけど」

え!?もしかして…と言うよりつまりは風ちゃんとも知り合い…

「そうだ、叶どこ?…俺謝ろうと思ってさ、あいつ、やっぱ俺といた方が不幸な事になるだろうしさ」

その答えとしてなぎさが

「ビタの部屋だ、咲と一緒に避難させといた」

と答えた、そこらは辺凄くしっかりしてるんたよね

まぁとりあえずこの死神さん、渦封さんを案内する

「ありがと、…叶、見えてねぇかもだけど…ごめんな…今まで…」

そういって立ち去ろうとした時

「なんでそんな事言うの?」

クッと叶ちゃんが渦封さんのズボンを少し引っ張り止めたのだ

よくある感動シーンだ

しかし…

もう1人のKYが存在していたのだった

「どうですか!!!?この衣装!可愛いでしょ!?防御力も1級品なんですよ!!?」

咲だ。

ちなみに叶ちゃんの服、たしかに異常な性能だった、なにせなぎさのいつも付けてる防具の1段階上の性能なのだった



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10章・僕の
真実


私達はしばらく話してすっかり打ち解けていた、

そんな時だった、

「なぁそうえばお前らの魂変じゃね?」

んー?

「あの私達半人半霊で…」

そう答えるとあ、そっかという感じで返事をされる

「いや、それは風月さんが酔った勢いでよくあんたらの話するから知ってるよ」

ぇ…風月酒癖悪いからなぁ…なんて言われてんだろ

「ちなみにどんな感じで?」

少し考える動作をし、見せられた演技はある意味素晴らしかった

「『ナギチャハカワィィノゼァ!!ぶへっきさまらよぉりぜったいさいきょー…グヘゥぉゑ』って感じだな」

すげぇ忠実に再現してる…

ってそうじゃないよ、半人半霊以外で私達の魂が変…?呪い関係の話だろうか?

「んで、さっきの話に戻るけどな、半人の方のお前の方が魂としての歳をとってんだよ、基本残ってる記憶の年数で魂の歳は数えるんだけどな」

一体それってどういう…

ちらりとなぎさを見ると目をそらされた、

何がやったのか

とりあえずあとでなぎさに直接聞くとしよう。

私達はその後も雑談に花を咲かせ、

楽しくわいわいしていた、がすっかり忘れていた大王様の元に行かなきゃ…

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

2人(?)は叶ちゃんが生活出来るように結局家で過ごす事になった、そして私は忘れぬようになぎさに聞く

「あの反応、何か知ってるんでしょ?何やったの?」

私が少し困ったように言うとなぎさは

「僕の口からは言えないし、言う権利もない」

むっ…なにそれ、私はイラついてなぎさの肩を掴み

「何が言いたいの?」

そう聞いた、するとなぎさは

「何も言いたくねぇしこれ以上その件を考えたくない」

そう、寂しげな瞳で言ってきた

でも、魂の関係は私の問題でもある、聞かない訳にはいかない

「ねぇ!ちゃんと答えてよ!」

すると珍しく一瞬だったがキレてすぐに謝られた

それに付け加え言われた答え、それは…

「そんなに知りたきゃ風月に聞いてくれ…」

そう言われた

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

『ねぇ風ちゃん』

私はなぎさがどっかに行ったあと風ちゃんに話しかける、

『なんだ?』

『なぎさと私の魂の年の差について、なぎさに風ちゃんに聞けって言われたの…何か知らない?』

すると風ちゃんは答えた

『お前は、真実を知る勇気があるのか?』

…厨二臭…じゃなった、真実?

『真実って?』

『真実は真実だろうが』

やる気無さそうに受け答えする

『で、どうするんだ?』

『聞きたい、そもそもそんな重い話なの?』

そう私は重ねて聞いた

『そうだな…貴様が時空神の裁きを受けた理由でもあるのだ…簡潔に説明しよう、半霊のなぎさよ

貴様は

 

 

スキルにより大きく時間を変えたのだ。』

え?



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罪状

一体それはどういう…

それから詳しい話を聞いた…

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

それはとある遠い遠い未来の過去の事、

なぎさが表向きのままで、みんなの英雄のような

存在であり、みんなから愛されていたそうだ

そして…大王様と付き合っていた、正確には

結婚していたのはなぎさ、そして光さんであった

その時、過去に来るはずだった空亡が余りに異世界人が来すぎて大変だと張った異界との合間の結界に阻害されてきた事が事の発端であったとの事

私が空亡に取り憑かれた際に誰かを殺してしまったらしい、そこは風月にぼかされてしまった

その事を悔やみ空亡関係の後始末が終わった辺りに

なぎさと私の一騎打ちがはじまった

理由は簡単、私が歴史を変えようとして

なぎさがそれを許そうとしなかった

その時もはや私はどうでもよくなっていた

全て…なくなってしまって

その時ぐらい自分にいい事があったらいいなと思ったと、言っていたこと

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ぁぁ…

みんなに言わなくちゃ…せめてものけじめをつけなければなるまい

私はそっと歩を進めたのだった、

しかし…

信じて貰えなかった、みんな…みんな…

…もはや大王様は誰に騙されたんだのなんだの

誰にも信じて貰えない、いや、みんな私を信じてくれているのだ、たがらこそ…信じて貰えない

…ごめんなさい…ごめんなさい…ごめんなさい…ごめんなさい…ごめんなさい……なんど繰り返せばこのみんなを騙しているという痛みは消えるのだろうか?それによくよく考えると当たり前なのであった、この世界のシナリオを考えたのが私なら

考えた頃の私思い通りなのだから。

他人事ではない、ただそれをしたのが自分だと信じられない

どれが私が仕組んだ感情じゃなくて本物の感情なのだろうか?もう…誰も…わからないよ………………

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

…なんであんな単純な嘘に騙されてんだ…

まぁなぎさの近くのやつであんな嘘をつくやつ…多分黒か…そろそろ何かしねぇとだめだろう

あいつは強い、だから俺では勝てないだろうが

やらない訳にはいかない、来たら

ぶっ飛ばす、それが俺に出た結論だった

その結論が出た直後の出来事

「失礼します」

黒だった

「黒、てめぇなぎさに何言った?」

睨みつつ黒に問う、すると…

「僕はなんにも言ってませんよ」

とぼけるのか…まぁいい…それで

「ぁあそうかよ!!!!『”覇王閻魔玉”』!」

多分あれは結界で作った偽物ってか人形だな…

フェイクとして威力だけかなり落として打ってみたがどこだ?

そう周りを見渡そうとした時の事だった、

『パチン』

背後からそう聞こえていた、そして再びなぎさは

正面に立っていた

…前にもこんな事があった気が…



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大切なもの

初めて…戦った時だ…

いやでも…黒と戦ったことなんて…

…………なんで俺はなぎさの事黒って…

俺は覚えてる限りで聞く、その時の…初めて出会って、俺が見極めると戦った時あとの事を

「だがしかし、いつの間に割ったんだ?…だったけか…」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

少し微笑みそう言われた…

僕はその時どんな顔をしていたのだろう…

気がつくと目から涙が溢れていた、

だがそれは嬉しいからではない…黒影…あれが発生する前に記憶を消さなくちゃ…

無意識で…初めてあった時の事をやってしまった

…本当は嬉しいよ…でもさ…

「内緒です」

泣きながら、笑顔でそう答えた、と、同時に

「そしてその記憶は…消します」

そう言った…確かに大王様との思い出は大切だよ…でも僕…

大王様は言う

「なんで…だよ…お前…俺に…思い出して欲しくて指を鳴らしたんじゃねぇのかよ!」

…そうだね…その声は出すことなく抑え込んだ

「ごめんなさい…僕はこの世界が好きなんです、例え僕が邪魔で除け者にされる世界だったとしても…みんな…笑顔で…僕思うんですよ…

 

 

今の世界ってみんな幸せそうでこっちが正しいんだって」

その笑みは必死に作り上げていて…

…でも壊すことないように告げる

「ずっと…愛していますね…さようなら…僕の大切な人…『”魂削減”』」

その瞬間、魂を削り記憶を消す、もういない…存在する事はない…僕の…日常は。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

何やってたんだっけか?

そう思い黒が目の前にいる事に気がつく

「ん?何やってんだ?」

帽子を深く被ってるせいで嘘ついてるか表情で判断は出来なさそうだ。

「あ、黒影が発生してるので気をつけてくださいというお話をしに来たんですよ」

黒影…?すると俺の困惑した表情に気がついたのか

黒影の説明を始める、黒影は元々は魂縫影というヤツらしい、時間に歪みが出来ると発生し、気に入った奴の魂を自分と縫い付けてどこかへつれていってしまうらしい。

何故歪んでいるのかは頑なに話そうとしなかった

その時…

「なんだこの感覚は!」

とてつもなく鋭い殺気が脈をうつように頭を通り過ぎていく

「黒影ですかね、では僕はこれで」

そういって黒が立ち去って数十秒後にあの感覚は消えたが、やっぱりまだ、頭がくらくらすんな…

「ぬらり…俺は休…!」

ぬらりが倒れていた、まぁ俺がくらくらするんだったらそうだよな…妖魔界の他の連中のやっぱりやばいだろうな…

こりゃあ休んでる暇なんてねぇみてぇだな…

そう思いさっさと外に出るのであった



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今を貫くということ

今、私は何も出来ない…無力だ

そう感じた、どうすればいい?

この自分で作ったはずの毎日を…そう考え込んでいるとなぎさがやって来た、

「ごめんなさい………ねぇ、なぎさ…私どうすればいいのかな?」

答えは多分自分で考えろ、そう返ってくると思ったのだが…

「今、自分に出来ることをやれよ、それから一緒に考えようぜ?」

一緒に?なんでなぎさは強いて言うなら被害者だ

何故?何故なんだろう…理解が出来ない…するとなぎさは言う。

「だって、お前は僕だ、それにあの時…僕がもっと強ければ…僕の意思が強ければお前を止められた

それに…一緒にもう罪は背負ってるだろ?」

その瞬間何がのスキルが発動される…

「あれ?何話してたんだっけ?」

そんなにぼーっとしていたのか…とりあえず思い出せないので目の前にいたなぎさに聞く

「ん?黒影の話だろ?じゃあ先に行ってるぞ」

って全然聞いてなかったのにわかるはず…いや私が聞いてなかったのが悪いだけだよね

黒影…か

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

…ん?あそこにいる人何やってるんだろう

周りキョロキョロしてるし捜し物か道に迷ってるのかも…

「どうしたんですか?」

「…ちょっと無くし物をしてしまったの」

「よかったら俺、一緒に探すよ!」

その時、妙な違和感を感じたがもう遅かったのだった…

「じゃあわぼおれれわわらたくしと一緒に行こう?」

え?

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「ウグッ」

明らかにケータの意識が無くなってるにゃん…

「ケーターッ!!!お前!

ケータを離すにゃん!くらえ百裂っ!?」

ニャ!?

「これ以上動くとどっかにこの子の心捨ててきちやうよ?抜け殻なこの子でもいいの?」

そう変なことを聞かれる

「だったら…だったらおれっちは…何度だってケータの心を拾ってきてやるにゃん…どこに捨てようが…拾ってきてやるにゃん!!!!!!!!

だから…返すニャン!」

「気に入った、君も一緒にいこ?」

にゃに!?

「針抜けよ、黒影、それは僕の友達だ、たとえ一方的だったとしてもな…『”魂削減”』」

うにゃ!なぎさちゃん?…じゃないにゃ…

黒い髪の毛…でも凄くなんというか…似てるにゃん

「だって一緒に探してくれるって言ったものこの子」

「じゃ、そのガキはともかくその赤猫はどうなんだ?」

なんなんにゃ?あいつ物凄く大っきい鎌持ってるにゃん…死神にしてはなんかおれっちが見たのと随分違うしにゃぁ…

「ほら!ジバニャン早く退けてよ〜」

うぐっ…なんかむっちゃ強い力で持ち上げられた気がするにゃん……

って桜花かにゃ…どうりで痛い訳にゃ…



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裁き

さて…ジバニャンよかしたのはいいけど

どうするんだろー?

黒影は人間達の魂の…塊だっけ?

うーん…

「で、どうする?俺は鎌が飲み込んじまうからダメだぜ?」

お、かいとも同じこと考えてたか!

「僕は魂の境目なんてわかんねぇからな」

ん、黒髪ちゃんもかっと私も言わなくちゃね

「私だと壊しちゃうよ」

そうみんなが言い終えると、風月さんが

黒髪ちゃんの体を借りて言う

「はぁ…そうわざわざ回りくどく言わんで良い…

まぁこれは我々の管理責任の問題でもあるからな…」

そういって刀を構える

なぎさちゃんと黒髪ちゃんと同じ構え方のはずなのに雰囲気がやはり違う。

「さっさと片付けるとしよう『”月斬り・流風”』」

わぁ〜綺麗…

残像がくっきり見えるせいか刀の残像が三日月を描く、そしてそれはたった一瞬の出来事で、風のようであった。

確かに技自体はそれ程難しくは無い、が

熟練度が凄いのだ、風月さまの剣筋はそれ故に綺麗だった…まさに神のみわざってカンジ

黒影の姿はもうそこにはなく

周りで倒れていた人々が立ち上がる

…その時だ、風月さまが黒髪ちゃんの体から出る、

つまり刀、風月丸としてで無く、3柱の神が1柱、

冷時風月としてここにいた…

「ところでなぎさ、貴様かなりの数の魂に勝手に干渉、しかも削ったみたいだな…その削った魂の中には神位を持つものも含まれている、私の言いたいことは…わかるな?」

あちゃー

なんでやったか知らないけど重罪を犯したみたいだねぇ

あーぁやーちゃったやっちゃった

どか思ってたらかいとに言われる

「対象転移術式作るの手伝えよ、早くしないとここが下手すると火の海になる」

「なんで?さすがにあの人たちそのぐらいの判断力はあると思うんだけど…」

「それがな…風月サマさっきまでちょっと酒飲んでたんだよ」

…マジか…風月さんは本当に酒癖悪いから何するかわからないな…急ごう!

と思ったんだけどもう既に手遅れの様だった

「潮風なぎさ、貴様を…魂操神の名において処罰する」

ぁー…

「ぉぃ…お前がぼーっとしてるからだぞ!」

「え!?なんでよ!そもそもはあの黒髪ちゃんが悪いんでしょ!?」

2人は無言で戦っている、もちろん黒髪ちゃんが押されてるけど…

ていうか黒髪ちゃんは受けの体制で結界を張ってるだけ

「おい、どうした?刀は握らんのか?」

「僕はおm…風月丸以外は握らない、それだけだ」

なんで言い直したんだろう…あ、そっか一応風月さん一人を指すと風月さんの魂だけを指すことになるのか

「…使え」

ありゃ?風月さんが本体投げた…

「いいのか?…お前使う刀無くなるだろ?」

「そうでも無いさ…ちょっと性能が良くなるだけだ。」

…何使うんだろー?

「『”神器・水月風雷”』…使うのは2回目…か」



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地味なアレ

「わ、私風月さんが神器使ってる所初めて見たよ!」

「だろうな、普段刀本体だもんな」

あ、そっか…

再び撃ち合いが始まるが、黒髪ちゃんがスキルを

使用する

「『”蝶ノ舞”』【”タンスの角EX”】」

呪いだ…って今なんて!?

ってか風月さんには呪い効かないんじゃ

「ぐっ…」

うわぁぁあ!!!?????タンス降ってきた!?

しかも小指にピンポイントに降ってきた!!?

絶対痛いよねあれ。

「ちっ…こんなの痛くも痒くもないわ!」

その割には凄ーく守るような構え方になってるんだけど…まぁそれでもぶつかってるんだけど

でもなんでこの2つを同時に…

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

なんか忘れてる気がするんだけど…

そう思いつつも外に出ると…タンス!?

って数がエグいんだけど…多分なぎさが前イタズラするどか言ってた呪いだろうけど…

わざわざ外でやる?

「ねぇ!2人ともこんな場所で何やってるの!!?」

そう私が問う、すると風ちゃんが

「…もうもう1人の自分の記憶も消していたのか」

あー!やっぱり!凄いモヤモヤすると思ったら

なぎさが消してたの!!?そう思いなぎさにいちゃもんつけてやろうと思ったら渦封さんに止められる

「今は裁きの途中だ、風月サマ酒入ってるからあの中に入ったら死ぬぞ」

うわ…お酒飲んだ後…?

って裁き!?何やったの?…てかだったらなんでタンス?

そう思い考えていると、多分蝶ノ舞は魂の気配を悟らせづらくする為、あの呪いは視界を狭めてるのか…

ただ本当にシュールである。

「『”月欠蝶”』風月、その呪いの効果早くとかないとやばいんじゃなんか?」

ギイィィィンッッ!

しっかり技は受け止めている、

「…貴様、これ本当に呪いなのか?」

「その呪いは最初妖気に誤作動を最初に起こしてあとは呪いとしての性質はねぇよ…ただこの数は僕も予想外だったが…」

!?

ぁ…そっかそれで数が尋常じゃないのか…

うーん危険過ぎる気がする…

何発か撃ち合った所でかなり一定間隔で落ちてくるタンスにかなりやられたのか風ちゃんの動きか止まったとおもったらなぎさが言う

「痛いって言ったら解除されるよ?でも武士が痛いって…ねぇ?ほら、言ったら?」

煽ってるよ…

「…そろそろ…限界だ、さっさと倒させて貰う」

「!?」

なぎさが一瞬驚く顔をする前になぎさは斬られていた

「中途半端に強くなるのが悪いのだ」

「あはは…まだまだ弱いもんね…僕…もっと強くならなくちゃ……」

そういってなぎさは目を閉じた

そしてなぎさの意識が無くなったのを確認した風ちゃんが

「お前は人間だ…そんなに無理をする必要などない…十分強いでは無いか…もう少し自分を甘やかしたらどうなんだ…私は…無理だ、貴様のように思い出を捨てるなど…」

そう言いながら回復系統の技をかけながらなぎさの頭を撫でていた。



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とある少女

「ねぇ、風ちゃん、なぎさはなんで裁きに?」

「そうだな…もう一度、真実を知る勇気はあるか?」

私はそっと頷く

ーーーーーーその瞬間意識が途切れたーーーーーー

「あれ?ここは…」

私の部屋だ、この世界のではない懐かしい元の世界の…まさか!?夢オチ!!!?

『おい、さっさと出てこいよ』

ついに眠りすぎて頭おかしくなっちゃったかな…私

そう思いつつ部屋の扉を開けたすると

「あれ?砂…漠?」

まあだ寝ぼけてる?私…でも見覚えがある気が…

「おい!なぎさ!早く出て来いって言ってんだろ!!?」

「わ!?おいっ!びっくりしたじゃねぇかよ!」

ってなぎさ?気づくと今の家の部屋だった

「って今の口調どうしたんたお前…」

え?何が?は?え?

「おそらく一体化した影響だろう、1部お前からとって削った部分の穴を埋めたのだ」

うん、道理でちょっと記憶に違和感があるのね、

んで

「風ちゃんは何してるの?」

寝っ転がりながら白旗を上げていた

まぁ大体予想つくけど…すると風ちゃんではなく

なぎさが答えた

「ちょっと悪戯?」

その瞬間タンスが降ってきていた

その時だ、拳が飛んでくるそれと同時に叫び声が聞こえる、そしてその拳は1度誰かに止められ、再び動き出した

「許さないっ!!!!お前は…絶対にっ!!!!」

刃物が刺さったような感覚だった、ふと前を見ると咲がいた、おそらく拳を少し止めてくれていたのは桜花ちゃんだろう。

…ここにある記憶は全部本物で…

「みんな、ごめんね」

私は、ビタを殺した、そしてそれを悔やんで時空を自分の都合の良いように改変した、そしてそれをなぎさは自分の弱さが引き起こしたと感じていた、どうして…私の弱さのせいなのに…俯きながらなぎさに言った、

しかしなぎさは言う

「咲、気持ちはわかるがやめろ、なぎさも何何地面と睨めっこしてんだよ、ちゃんと自分を見つめろよな」

ーーーーー目の前を見て少女は立っていた、この少女は過去に妖魔界及び、人間界にどんな影響を与えたのか罪を背負うことを決めた少女の名前は潮風なぎさ、半人半霊の異次元人である

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

私はあのあとそっとなぎさちゃんに手を引かれ

部屋に連れていかれる、そして…

そっと抱きしめられる

「ごめんな…僕…守れなかったんだ…ごめんな」

暖かい雫が落ちてくる、

ぁあ…私は随分と待たせてしまったのかもしれない

「私も…ごめんなさい…お待たせしました…」

「おかえり、咲…でもごめんね」

『”魂削減”』

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

咲からも記憶は消えた、過去のあるはずも無いおとぎ話を知っているのは神様達だけで、いつか神様たちも忘れてしまうのだろう、それでも大切な物はそこにあるのだという、

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

大切なものはいつも心の中に。



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ストーリー後
忘れ者


……やっぱり思い出せない

とてももやもやする、確かに記憶が消えると

もやもやするな…まぁなにが思い出せないのかは

知ってるんだけど…何が思い出せないか、それは

まぁ…大王様との間にいたハズの子供だ

というのも、最近元世界関係で色々言ってたのと

クロイドを見てたら思い出した、

思い出したと言っても金髪ロングだって

事なんだけどな…でも絶対クロイドでは無いのだ

んー…もうわからん!!!

ふよふよしよっと

僕は思考を放棄したのであった。

「おや、何をしてるんですか?」

咲か…

「ふよふよ」

「怒られませんか?その名前」

こいつはバカだろうか?とりあえずいいや

そう思い画面に視線を戻そうとすると

『いってぁー』

死んだ…だと!?

「咲てめぇ!!!!」

「ぁ…えっと私は急用を思い出しましたのでっ!あとビタが呼んでましたよォっと!」

クソっ逃げられるっ

「待てゴラっ!!!」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ここにはもう何も無い

日に日に色はせて傷んでゆく街並みに

私は一人今日も空を見上げる

プラスチックのゴミ山が作る地面にももう慣れた

あれからどれぐらいの月日が経ってしまったのだろう

太陽も無ければ月も見えないこの冷たくもいつまでも凍りはしない

私はおそらくもう魂だけなのだろう

人工物以外ない世界

妖気はなんとか自分ので足りているので明かりは十分につけられるが元の世界みたいに

空気で埋める事は出来なさそうだった

おそらく魂だけの状態であるが故に死なないし死ねない

…私が悪いのだ

母上がアレを一瞬かばったからと言って

刃を向けてしまった、それへの罰だ

そうすることでしか自我を保つことは難しかった

そんな毎日に365日か366日に1個、

プレゼントが置いてある、それは決まってチョコボーだった、ただ、悲しくなった、自分の無力さを

再び感じさせるような…

機械どかは全然動いてて、完全に自立してるのでたまに人間界に行く

父上や母上に連れて行ってもらった時とは違い

父上のおかげで妖魔界と人間界の境目は薄れていた

私は閻魔鏡火、父上にとって姉の方であり、母上にとって一人娘である

何故こんな事になったのかはわからないが

おそらく…だ、私は時に封じ込められた、

理由は私が緊急時に暴れそうだったから

だから母上が止める為に私の時間ごと止めた、

異世界への転移も試みたのだが全然ダメだった

異世界との境界に触れた瞬間、電流が走る

この世界はおそらく隔離されている……

…ぁあ、せめて謝罪を述べられたら…

そんな事を思い今日も師匠の墓場に向かうのだった



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重荷

すれ違う咲、

「あーっ!助けてくださいっ!なぎさちゃん!」

そう言ってしがみつかれる

私に…こうしている権利はあるのだろうか?

そんな事を時々考えてしまう

「…どうしたの?」

なぎさはムスッとした表情をしていた

「咲がゲーム中に話しかけてきて死んだっ!」

ガキか!!?

というツッコミは置いといて、平和だな…そんな

おばさん臭い事を考えるまぁ…

「どっちも悪いんじゃないの?咲も話しかけたのが悪いなら、だってなぎさゲームしならがらでも話せるでしょ?目線を外してミスったなぎさも悪い!」

するとチッという風に舌打ちしてリビングに戻っていく

よく見ると一瞬振り向いてごめんって言ってた

「へへっ…ありがとうございます!なぎさちゃん」

咲が笑顔でそう言って立ち去って行った

なんだか…それでもありがとうといわれると

罪悪感が募る…

私は騙しているのだ…

そう考え込んでいると後ろから肩をポンとたたかれる

「どうしたんだよ?あ、それと今暇か?」

大王様だ、わりと大王様は我が家に勝手にヒョイっと遊びに来ている

「うん、暇だよ」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ついたのは普通にエンマ屋敷の大王様のお部屋

んでそこの机が置いてあったんだけど座ってる方がいる、議長様と光さんだ、そして机の上には…

「ジェンガ?」

物凄く細くなったジェンガらしきものがそこにはあった

「ぁあ、たまにはみんなで遊ぶのも良いだろ?」

「そうですね」

人生ゲームどかすごろくじゃないんだ…という私の質問は心の中だけで言う、なぜならちょっと喋っただけで議長様と光さんに少し睨まれた

まぁ凄いんだけど、どんだけ集中してんだよって話、

しっかしジェンガなんて懐かしいなぁ…

そしてなんということでしょう、

しばらくするといつの間にかジェンガが

倒れることなく元の姿に!!?つまり積んでた部分取らなかったんだ…って何?もはやだるま落とししてたの?1個の部分抜くどこちょっと見てみたかった

そうして大王様と私を交えて再度始まるジェンガ、

素晴らしい事に何故か今度は一段づつ消えて積まれていくせいで形が変わらない、んで私にちょうど1個引っこ抜くような状態が回ってきた…

いやどうしろと!?私無理だよっ!?

そう、私はそんな高等テクニックは持ち合わせていない、残念だったな、という訳で周りの視線を気にせず他を抜く、すると…

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

やばい!どんどん細くなっていく…もしかしてさっきの状態ってどっちかが抜くの断念したからだったんじゃ…

そんなつまらない私の妄想&予想を放っておき

ますます長くなるジェンガ…

ここまでちゃぶ台返ししたくなったの初めてなんだけど…そう思いながら上の引っこ抜いて倒すぐらいなら下を引っこ抜こう、そう思ってしたの1個の所から抜く、すると…あれ?

スルッ

抜けた!?倒れてない!?え!?

ビックリした、多分……摩擦消えてるよ!?

そう思い取ったジェンガをちょっと眺めてから上に置くのでした



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番外編・回る狂い、上

なぎちゃんから手紙が届いた、

んー…元の世界というか妖怪ウォッチの世界に戻っても問題無いんだけどな…どか思って中身を確認する

『拝啓、ビターニャン手紙を書いてる今日なんだけどな、なぎさの子供が生まれたんだよ、

それでな……………

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

産まれた瞬間幼稚園児か小学一、二年生の身長に変化した…か

どのみち僕には関係ない、理由は簡単、今異世界の脅威からこの屋敷を守れるのは僕だけだ、だから屋敷を警備しているだけで基本僕は出禁なのだ

呪いを使えてしまうというのは…呪われているというのはそういう事だ。

ま、呪解は簡単に出来るんだがな

その時だ、

「離せっ!!!!」

「駄目です!そこは危険なのですっ!」

どっかで聞き覚えのある声な気もするけど

なんかなぎさと大王様を足して高くしたような声だし多分産まれた子供だろうか?

流石にあかごには何もやらねぇよ

どか思いつつ

「あ、いえ、僕がどきますよ、申し訳ございません」

そう言って立ち去ろうとする…が

バコンッ!!!!

っ!?扉が破れたっか燃えてる!?

は!?

と思うと急に誰かに抱きつかれる

誰?それが1番最初の正直な意見だったのだが…

案外魂というのは覚えてるのもしれない、

ふと口から零れた言葉は……

「鏡…火?」

そしてそれを引き金に全て思い出した

鏡火、それは僕の可愛い一人娘だ、

もっとも、髪の毛の下に行くほど色素が濃くなって黒くなっていたのと反対に色素が薄くなっていたのでなぎさと大王様の子であればほぼ見た目が変わらなくても疑問という疑問はない

「おかぁしゃまぁぁあ」

思いっきり泣きつかれる、困った、僕なんにもやってないよ?

「煉火様!そのような者に近づいては…」

「黙れ!貴様に何がわかる!何も覚えてないのであろう!!!?」

はぁ…僕は呆れつつ煉火ちゃんというのか?まぁ煉火を議長様に抱っこさせて

「僕はどこに居ればいいですか?それとも本日のお仕事は終了ですか?」

そう問いた、すると

「お前煉火様に何か呪術でも使ったのだろう!?地下牢にでも入ってろ、言い訳は後で聞く」

…やれやれ

とんだとばっちりだぜ、そう思いつつ地下牢に転移する、ちなみに僕に地下牢のスキル封印は効かない、僕が常時展開している結界に劣る性能だからだ。

はぁ…

めんどくせ…

そう思ってゲームを取り出して始めようとする

とそこには

「おや、煉火様、何用ですか?ここは地下牢ですし呪いなんてかけてませんからさっさとどっかn」

「母上!!私には前の世界の記憶があります!聞いてください!私は鏡火です、私は貴方に謝りたいのです!」

…本当に鏡火なのだろうか?いやしかし多分僕の幻想でしかない世界から出てくるわけも無い

それに何故謝りたいと?まぁいいや…

「悪いがそんな奴知らんな、ほれ、これはお前の好きにしろ」

鏡火と大王様の間の大王様側の記憶、変に鏡火の記憶だけ戻ると面倒だからな…

はて…次はいつ釈放されんのかな?

そう思いつつ僕は嫌がらせに自分の呪いを解く、つまり呪解して低級妖怪が昇天しかけたのは言うまでもない、ま、地下牢僕以外誰もいないからなんだけどな

しばらくすると大王様がやってくる

「黒、あれは何だったんだ?」

「…」

「ま、確かにクソみたいないらねぇ記憶だったな」

少しカチンと来た時、一瞬殺気を出してしまった

忘れてるとはいえ娘との記憶がクソみたいなだと!?

「どうせ偽物なんだろうしな、まぁでも黒、お前は今日から屋敷への立ち入りを禁ずる、いいな?」

「では、失礼します『”瞬間移動”』」

ーーーーーーーなんなんだよ…ーーーーーーーーー

偽物どか…言うなよ…

気がつくと久しぶりに…普通に僕は泣いていた…悔しさからなのか、悲しさからなのかわからないけど…

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

…あいつの反応見て一瞬戸惑っちまった…

本当にあれは偽物の記憶なのか?

もしかしたら本当の出来事だったんじゃないのか?

どちらにせよ煉火からは…取っておいて正解だったな…



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番外編・回る狂い、下

で…なんでそんなほぼ同じような内容の手紙が

別人というかなぎさちゃんと大王様から届くんでしょうかねぇ…

まぁ大王様の手紙には続きがあった、

『まぁそういう訳で煉火を紹介する式をやる予定なんだが来ないか? エンマより』

何故大王様直々に書く必要があったのかは謎だけど…

久しぶりに戻るとしますか…

まぁ私があいつの1番の従者だからか?…

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「よう!お前ら、今日は俺の娘を紹介しようと思ってな」

はぁ…私が記憶無いならかなり無用心な事やってくれるな…父上は。

「おい、煉火」

…面倒だ、そんな心の声は置いておきとりあえず

自己紹介をするとしよう

「閻魔煉火です」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

…何故エンマと師匠の子供がここに?

そうした疑問の念が心を埋める、今…今更思い出した、なんでエンマと半霊の小娘が結婚しているんだ…そう頭がぐるくる回って痛いそれになんで俺が師匠にセクハラしてたんだっ!俺がもし好きだとすればあの生き様というか剣筋だ!

…しかもあの師匠が呪い…

1度師匠に会って見なくてはなるまい

…今更過去の事を思い出した蛇王カイラは、自分の正気を疑っているのであった、

師匠が居るならどこだ?ゲームセンター…いや

おそらくあそこだろう…

そう思い式の途中とはいえそっと抜け出したのだった

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

月が綺麗だな…

「師匠!!!!!」

…カイラか…あいつ次期大王に抜擢されたはずだからそんなに暇じゃないだろうに…何しに来たんだ…?

全く…僕は忙しいのにさ、のんびりするのに。

そう思いつつも振り返ると冷たい鉄が喉の真ん中に当たる、ギリギリ刺さらない位置にしている

ようだった、といっても結界の向こう側だけどな

…ってかさっき…師匠って言ったか?

「何の用ですかカイラ様」

イラつき気味で言う、何故こんな奴に様付けしなくてはいけないのか…

「昔の記憶を思い出してな、さて、師匠、実は腕が鈍ったのでは無いか?呪いなんぞに手を出して」

どいつもこいつも呪い呪いうるせぇんだよなったく

「ずいぶんと遅かったみたいだなじゃ、鈍ったかどうか、確かめるか?」

「そうだな、貴様の目を覚まさせてやる」

お互いに刀を構える

「おいおい、ずいぶんと大口叩くようになつたじゃねぇか、まぁ、僕に勝てたら今日の失言は見逃してやるよ」

そこで行き良いよく首筋目掛けて飛んでくる

あぁ、初めてあいつの、カイラの高く伸びた鼻を叩いてやった時の真似事かだがしかし、僕は寸止めになる前に受け流し、逆に同じことをしてやる

そして首筋に刀を寸止めする

「遅い…何か…言いたいことはあるか?」

強くはなっている、が、僕に勝てるかは別問題だ

「完敗だよ、やはり師匠には勝てんな…だが…」

「だが?」

少し僕を睨み言う、

「腕が鈍ったという言葉を撤回する気はない、呪いなんぞに手を染めた貴様は落ちぶれている」

ったく…

「あのなぁ!!!いちいちいちうるせぇんだよ!何が落ちぶれただ!確かに命を捧げるべき主を失い落ちぶれたのかもしれない!てもな、呪いは関係ねぇだろうが!確かに呪いは僕の弱さだ!だからなんだ!お前には僕の気持ちがわかってて言ってるのか!!?あの世界を守れなかったのは僕である事は間違いねぇよ!だが今更記憶が戻ったような無知なてめぇには言われたくねぇよ!」

思わずキレた、そしてびびったカイラが聞いてくる

「待て…なんで今呪いの臭いが強くなったんだ?もしかして俺?なのか?その呪いの原因は…」

呪いの臭いが強くなる時、それはもちろん呪いの威力が強くなった時だ、そして呪いの威力が強くなる時…

「たしか呪いは視界に自分が呪い殺したい相手がいる時にその相手に対してキレた時だろう?」

…【”無感情”】

「悪い、取り乱したな、カイラ、なんでお前を呪う必要があるんだ?大切な…一番弟子を。」

その異様さ故か更にびびったように聞いてくる

「もしかして…自分…なのか?」

何度も何度も聞かれたような気のする質問、

「そうだけどどうかしたか?」

…やばいかも…ちょっと呪いをかけただけでクラっときたな…カイラはまだ動揺している様子であったがそんなの気にしている場合じゃない

「カイラ様、どこかに行ってくださいませんか?僕ちょっと暴走しそうなので、見られたくないんですよ、そういう所。」

少し作り笑顔をする

呪いの暴走は今まで呪ってた時の感情が溢れ出てくるような感じだ、そしてその時間はもちろん呪いの効果も強くなる、だから暴走中は特に問題ないんだ、僕の場合、感情を消しているから

だが終わった後完全に呪いが解けた時、どうしようも無いような不安が襲ってくる…その時を他人に見られたくない、それだけだ

「いや、離れたら危険なのでは無いか!!?自分にかけているなら師匠は死んでしまうのでは無いか!!?」

「死なないから、大丈夫、何回かあったけど大丈夫だから」

「そう…か」

不安そうにカイラは何処かに行った

「『”オートヒール"』」

僕はそう呟くと、少し眠りに入るのだった




暴走手前ぐらいからは呪いが解けないそうです


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異世界との扉

もうあれから30年?いや40年?まぁそんなにたったのか…

そう薄らぼんやり考えていた、最近異世界と繋がる扉が出来ているだのなんだのらしい、私は

大くん(といっても今は大王様では無いのだが…)と議長様が何かしらの調査をしている間、妖魔界を守る事を頼まれたのでその扉とは無関係…とは言えないがほとんど関係無いだろう…多分。

だけど扉についてはぼんやり覚えている、なぎさに聞くのが1番早いかもだけどね…

…なんか変な感じ…………………………………鬼…かな?

問題はそうじゃない、ウォッチの使用者を囲うように結界が張られたのかな?大したものでも無いだろうけど少し気になるな…

「母よ、行かれるのであれば私も一緒に行きたいのです。」

はっ…いつの間にか煉火が立っていたようだ

「いや、煉火ちゃんは危ないからここで待っててくれn」

「貴様より強い、バーカ」

んー…第一次反抗期だとは思うけど…

(最近は和解してちゃんとあぁいう風に母とは呼んでくれるようにはなってたし…)

「煉火ちゃんあのね、屋敷が心配なの、だからお母さんの代わりに守っててくれないかな?」

「仕事を放棄するのか?ニートに成り下がるのか?」

反抗期…か…な?本当に…反抗というより今なんか呆れられてるような気がする…はぁ…

「…わかったから、一緒に行こうか」

すると煉火は何故かしてやったりという顔で私に言う

「解ればよろしい!」

なんだかんが幸せそうに言うのでひとまずよしとするが、しっかり教育はしていかないとな…どか思う、親にこの態度は明らかにダメだろう

「じゃ、行くから手、しっかり握っててね!『”テレポーテーション”』」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「『”不動明王”』ッ!!!!」

ワォッ…こんな所で何やってんだコイツら…誰か来るな…

「っと」

ってなぎさ…と鏡火か…ほっとくと風月になんか言われそうだな…

「…おばあさん、これ何やってるの?」

おそらくこのバァさん妖術師だ、

「もしかして見えてるのかい?」

「あぁ、この結界は壊してよさそうな感じだよな?…『"スペルブレイク"』」

とりあえず壊したことに各それぞれの理由で驚く

だが最初に僕にかけられた言葉は…

「母上ぇえッ!!!」

とりあえず抱きつかれる…無視だ……やっぱ無理、すりすりしてきやがる…まぁともかく無視だ

とりあえずトウマが憑依させて戦っている、が闘っていた鬼が言う

「!?フクロウめ…結局役立たずか」

…あー…やっぱり壊さないでそのまま入ったほうが良かったのかな

「ぁ、いや邪魔したようだな、悪い僕帰る…そろそろ鏡火離して…」

「うぐ…いーやーだー母上と今日は寝るのぉっ!!!」

みんなえ?って顔してるけど気にしない、僕は自分の為に生きると決めたんだ

んで、そこにトウマが思いっきり首に大剣を落とすことでぐらつく

「…チッ…今日は帰ることにしよう」

あ、帰った

そして今更妖怪探偵団どもは僕に気がついたらしく

「あ…不思議な神社の巫女さん」

「巫女じゃねぇしっ!」

なぎさが少しキラキラとした眼で見てきた気がするが気のせいだ

 



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状況

とりあえず私達は、状況を整理する為にアキノリ部屋?なのかな?とりあえず妖怪探偵団さんのアジトです、ケータがまだいたから身元の証明はバッチリ出来たんだけど…

「んで…なんでその子半人の方のなぎささんにびったりくっついてるの?」

ぅ…やばい…なんて言おう、なんて思ってたらなぎさは既に理由を考えてくれていたようであった

「煉火の刀の稽古は僕がよくしてるからね」

煉火はそれを否定しない、

「そうえば煉火ちゃんって何歳なの?」

そう尋ねてきた、えーと確か…そう考えてるうちに煉火が答える

「貴様らとほとんど同い年では無いか?と言っても私は妖怪だからな…成長に違いがあるのだろう」

…自分の子の歳をしっかり覚えてないとは…不覚…

まぁでも…煉火ってわりとわからないんだよね…

はぁ…自分が情けない…

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

あれから十何日か過ぎた頃だ、何か嫌な感じはしたが大くんと議長様が慌ててどこかに向かった

私もその後を追う、鏡火は丁度お昼寝中だったのでそこにいた猫きよに頼んで光も一緒に来る

「エンマ様ぁあッ!!!?」

大くんが…覚醒していたにも関わらず…空から落ちてくる…空亡だ、私がもっと…早ければ…しかし空亡は驚く

「何故…何故だ!?確かに妖魔界の王を消すための技を使ったハズ…結界…だと!!?」

…!?そう言われて確認すると異世界の狭間にかなり荒いが結界が張られていた…誰のだ…?

『”極楽の術”』

3柱の神様がこの件に介入してきた?…いや…そうとは思えない…

「光、結界張った?」

そう言った私に光が驚く

「あんたじゃないの!?…私は結界は張れないわ…」

そう言いつつさらっと空亡が石化している、よく見ると目に思いっきりジャスティスソードがぶっ刺さってる…でも本当に誰?…この場にいない人があんなにピンポイントで張れるとは思えないけど…だからと言ってアキノリ君が張れるとも思えない、あの結界は普通の結界にすらサッと出せない者には出来ない…それともあの一瞬だけナツメが朱夏にでもなった?…ありえない…

とりあえず石化に多少耐性があったのか、光が一旦逃がすように仕向けたのか、空亡はいなくなっていた

「大丈夫?」

意識を取り戻した大くんに聞く

「ぁぁ…だが…さっきの結界は…なぎさに似ていた気がしたが…薄ら聞こえてたが…なぎさじゃないんだな…」

大王様本人でもない…

「議長様でもないのですか?」

「あぁ…」

煉火がこっそりついてきていた?そういう事でも無さそうだ…

…もしかしたらなぎさ?…でも妖気が明らかに完全なる聖属性…なぎさなら聖魔属性になるはず…

でも…1番有力か…一応確認しなくちゃ…

しかし念話が通じない…

「ねぇ、悪いんだけど妖怪探偵団さん、なぎさの事を見てきてくれないかな?…もしかしたらなぎさかもしれないの」

みんな驚いてえ?という顔をしている…大くん達はわかると思う…

「俺達はカイラの過去が大丈夫か見てこいって事だな?」

私は頷く、つまり大くんの周りとの関わりが断てないなら現大王を消せば…という考えになるのではという事だ

「ぁあ、見てこよう」

議長様が受け入れる、

私もとりあえず妖怪探偵団さんと一緒に行くことにしよう



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イタズラ

「それじゃあ…みんなしっかり掴まっててね!…『”テレポーテーション"』っ!!!!」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

…ここが風月の神社…初めて来たけどなんか神社独特の雰囲気が無い?んーなぎさの呪いの影響で緩和されてるのかな?…

「何用だ?」

そう言われる、ん?…誰?それが私の感想だ、理由はなんかよくパーティーグッズで見るような仮面に服がなんか…ギラッギラ…いや本当に誰!?

うー…気配は完全にわからない…ってか無い…

するとケータが言う

「あの!なぎささんいますか!?」

「悪いがなぎさは少し忙しそうなのだ…要件を伝えておこう…まぁ私に出来ることなら私がやってやろう…まぁせっかく来たのだ、中でお茶でもどうだ?」

いやだから誰!?

するともちのろん、話し合いが始まった…

「ねぇ…怪しくない?」

「確かにお茶までって言うのは怪しい気がするね」

うん、絶対におかしいよ、何があったらあぁなるの…本当

「でも、あの人の言うこと聞かないとなぎさちゃんにあえないんじゃ無いかな?」

フミカちゃん、それで会えなかったらドースルノッ!

「そうだな…みんなどう思う?」

ぁ…あ"あ"!?風ちゃんだ…あれ!!色覚結界だ…色覚結界でイタズラされてたんだ…

「あの…みんな…」

みんな?を浮かべた頃…ふとちらりと誰見たようだ

風月の戻った格好を…

「なぎささん…もしかしてあの人知ってる?」

「うん…風ちゃん…だね…うん」

そしてみんなが前を向いて、ナツメが言う

「じゃあ…お邪魔します…」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

みんながお茶の飲み始める…美味しい…このお茶…どこのなんだろう?…じゃなかった!

「あのね、風ちゃん」

私は風ちゃんに説明を始める、異世界に結界を瞬時に発動させた者がいること、またそれは私達にはできる存在はいなかった事、これを調べないと更なる脅威があるかもしれないという不安の種が残ること

…その時だ、辺り一帯の雰囲気が変わり神界の匂いになる、綺麗な…澄んだ空気って感じだった

「うん…僕だよ」

そう…なぎ…さ?

なんか少し変な感じがする

まぁなぎさが扉を開けて答えた、んで風ちゃんがそっとなぎさの頭を撫でようとしていきよいよく殴られる、うん!なぎさだね!

どか思ってたらなんか…くるな…カイラ様だ!

「どうしたんだ…カイラ、今日はおやすみの日だぞ…」

なぎさがそうぼやく、それに周り、風月と私以外がざわつく、カイラ様が来た事に対してなのか…あるいはなぎさがカイラ様を呼び捨てにした事に対してなのか…

「いや、今日は…最近扉ができると話をしたと思う、それに対してだ…皆、よく聞いてくれ…予言書に新たにウォッチの使い手が現れると…皆、心当たりはないか!?」

するとなぎさが呟く

「別になぎさじゃないのか?…」

するとカイラ様は首を横に振る、

「いや、それは無いだろう…試しに付けてみるか?」

そして一応つけると、やはり違ったようだ…そしてカイラ様は次になぎさに

「師匠ではないか?…」

そう言った、それにまた妖怪探偵団さんに衝撃がはしったようだ、しかしなぎさが

「僕な訳ないだろ、もう少し真面目に考えろ」

さらっと結界が張られている、つまりつける気が無いのだろう

…!?

「ひゃうっ!!!?」

なぎさがそう叫ぶ、と…え?なぎさの背後に誰かいる…そして風ちゃんが言った

「ん…輪廻が連れてきてくれたか…久しいな、別世界のなぎさよ」

ぇえ…?????



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別世界から

と、その時、なぎさが逃げ出してそれを風ちゃんいわくなぎさが追いかける、ややこしい…

しかしそれがまぁ早いこと早いこと、

なぎさは泣き叫んで逃げている…何故あそこまで?

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ぅわぁぁぁあああああああ!!!!!!???

いやぁっ!!!!!!ぅうぁあ!!!!!!!!

※呪解の影響の精神錯乱がまだ解けてない

「なんなんだよおまえっ!!!」

「んーと…お前の…僕の運命の分岐点で勝ったルートの潮風だよっ!!?」

ぅうっ!!!キラキラ笑顔が怖いっ!太陽怖いむてかなんであいつ僕のはずなのにあんなにでかいというかお姉さんなの!!?

むしろ風月なんだけど!!?

うぇい…こうなったらやけくそだっ!!!

「『"風月丸"』っ!」

するとそこで戦いが始まる

ガゴッザンッ

ダバドドドドトズッ

ん…わりとそんなに強くない?そう思ってうっかり

前に踏み込み首に刀を当てようと振る…と

サッ

「うみゃ!?」

手首を掴まれる…ぐっ…

「肉なり焼くなり好きにしろ…」

「何でそうなるんだよ笑?…おいしょっと」

カチャ

…!?まて…これは…

「これは…妖怪ウォッチ…おいこれ外せ!僕にウォッチをつける資格は無い」

必死に訴えるが気にしてくれる様子がない

すると別世界の僕は言う

「もう僕には必要無いんでね、僕、残りの天命、少ないから…」

優しくそう言われる…でも…友達のいない僕にも必要なんてない…するとその考えを見越したように言う

「君はこの世界で…妖怪と人間を繋いで欲しい、僕よりも長く過ごしていくんだ、大丈夫、君は英雄だろ?」

何を言ってるんだこいつは…

そっと腕を離されたので速攻外しにかかるが…外れない!!?

「おいっ!これ呪いのアイテムになってないか!!?」

絶対そうなってるよ…ぅう…無理に外すと壊れそうだしな…

「じゃーなー僕もう用事済んだし帰るわ、あとは頼んだぜ〜」

呑気に帰っててしまった…

どうしよう…これ…どの道僕は屋敷に入れない…のにウォッチをつけても意味が無い

もう嫌だ、そう思いその場で丸まる、それになぎさが駆けつけてきて

「大丈夫?」

そう言ってきた

「たのむ…屋内まで連れてって…お外怖い…」

…僕には似合わないかもだけど…ウォッチをしていると少しやはり落ち着くな…なんで…守れなかったんだろ?…とりあえず屋内になぎさが連れてってくれたが風月にいつの間にか膝枕でなでなでされていた…僕はそんなに子供じゃ無いのに…

どうやら意識が飛んでいたようだった

ねむねむ…

「は!」

僕は改めてびっくりして起き上がる、ついでに風月を殴る

何やってんだ僕、なんでこんな大勢の前で膝枕されながら撫でられてたんだ!?

すると風月がいう

「やっと錯乱状態が解けたか…イテテ」

…そうえば間違って呪解したんだった…

って!?ウォッチ!?…もしかしてじっとしてなかったのか…僕の寝相(仮)も大概だな…



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運命

……ちょっと待って!

「風ちゃん!エンマ様達…」

「ん?どうした?…もしかして…過去に…行ったのか?!」

妖怪探偵団さん達は?な顔してたけど…やってしまった…ぅ…まだ無事だろうか?

というのもこの世界には…

「え?何…どうしたんですか?」

過去がない…大王様の過去は設定していた可能性もあるけど…無いのだ…おそらくは…

すると風ちゃんが

「半霊、急いで輪廻を呼んでこい!半人は黒影が既に出来てしまっているか見てこい、妖怪探偵団、貴様らは空亡がまだこの世界にいるか確認をしてくれ、境界から妖怪探偵団、貴様らが出るのであればカイラ、お前が同行しろ…急げ!」

風ちゃんの気迫にびっくりしながらも急いでいく

…ってか輪廻様どこ!!?

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

不味いことになったかもしれぬな…

チッ…やむを得んな…

「『"神格解放"』…グッ…くそ…エンマ達は狭間か…」

神格解放、それは神として封印している物を

解放するだけの物、

だが…3柱の神としての役目はそれでいること、

それぞれ本来はずっとみえているモノがある

時空神は生じる全てのモノが感じている音、

つまり皆が認識している時間であることからなる事が

全ての時間の音が同時に聞こえる、

また四季神は器が生じている感覚、

つまりは触覚や視覚を感じる、

私は気持ち、感情や記憶を自分のもののように感じる、はっきり言って3柱にとって神格解放は

輪廻は凄くうるさいものがなって周りの音がわからなくなるし

キララはベタベタ触られていたり色んなものが一気に見えるし視覚がぐるぐるするだろうから周りが見えない、

私は二柱よりらくとはいえ自分が何かなんなのかわからなくなる…どれも何かと気持ち悪い物なので

基本封印しておくのだ。

だが今は緊急事態だ、この世界は何かとエンマを中心に

改変されている、つまりはエンマがいなくなれば…

この世界が崩壊する、我々にとってそれは実はかなりダメージが大きい

理由は簡単だ、次の3柱を継がせるつもりの者がこの世界には多い、理由は3柱になる基本条件は

忘れられても平気である事、完璧に平気では無くてもいいのだが鏡火はおそらく次の時空神か四季神どちらかは継ぐことになるのだろう…

私は…誰に継がせるのかはもう決めてるからな…

「風月!何があったのだ!大丈夫なのかこの世界は!」

この神社は一応神界だからそんな事を騒いでも問題は無いのだがかなり慌てているな…

「手伝え、狭間だ…半霊は半人の事を助けてやってくれ」

「わかった!」

…チッ…まだ時空改変の対処が終わっていなかったとは…輪廻め…仕事をサボっていたのだろう

「輪廻、後で話がある」

「断る」

「そうか」

はぁ…ちなみに3柱同士も見えるので今輪廻が考えてる事もわかる、明確に感じる、私のせいでは無いという主張が…もう少し自粛しろ…



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空亡

エンマは大丈夫だろうか…そう俺が考えていると

「空亡… 」

ナツメがそう呟いた、上空にはもちろん空亡…

ここは街だ…危ないな…

「一旦神社に帰るぞ!大丈夫だ、背は向けるな」

その時だ

ザブァンッ!!!!

「ウアッ…何だこの黒影…」

師匠が飛ばされてきたのだ、しかも…俺たちに気づかない程の死闘をしているようだ…何かの間違いでは無いのか?

「大王様はなぎささんの事を助けてもらえませんか?」

そう誰かが言った、無理だ、俺は師匠よりも弱い…

しかしそこで見たものに再び目を疑った

「ちょっと本気になりますか…『"スペルブレイク"』」

封印解除…と…

 

符だ…妖気の消費量が少なくなる上に術式を作らなくていいが師匠が使えることには驚いたな…

すると師匠が符を投げた符が地面に刺さった時黒影の動きが止まるそして風月丸で斬った

「…オエ…ん?誰かいるのか?」

師匠は振り返る、そして先に空亡に目を向け

「あぁ、こいつの動き止めてあるから平気だよ」

そう言った…全く…

しかし…黒影の対処がなぜ出来たのだ?…あれは…

「ちょっと風月の力を借りてるんだよ…」

そう言ってきた、おそらく妖怪探偵団達にはなぜそんなに事を言うのかわからなかっただろう

まぁありがたいなすると向こうから走ってくる音がする

「なぎさ大丈夫!?」

半霊だ、すると師匠はやれやれといった様子で

「さっき終わった所だ、そんな事よりだぃ…エンマ様は大丈夫なのか?」

すると半霊は答える

「まだわからない…!?なぎさ!?」

ん?師匠がどうかしたのだろ…!?いつの間にか空亡ウイルスにやられている…!?そうえばさっき気持ち悪いどか言ってた気が…そこから付け込まれたか?

「…まだ大丈夫だ、とりあえずお前らは風月の所になぎさの転移スキルで移動してろ…ハガッ…」

!?黒い…液体?

師匠の口から何がドロドロと出てきていた…

…もしかして…呪い…?

「師匠、それはもしかして…無感情か何かの副作用なのか?」

するとゆっくり頷き虚ろになっていく目で言う

「早くしろ、大丈夫だ、風月のもとに行けば安全だし…僕が乗っ取られるマオボッ……前に対処してくれる…はずだから…」

…すると半霊は結界で師匠以外を包んで転移し、今魂操神の神社だ…

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

なぎさの体が乗っ取られたら…大変な事になる…

まさか…なぎさもウイルスにかかるなんて…妖怪じゃないのに…普通の妖怪が暴走しただけでもかなりやばい事になってた…私の時もビタを…殺してしまったらしい…よね…だから…負の感情が倍になってしまって急に抑える為の呪いが誤作動を起こして感情の代わりにあの液体が出ていたのだと思う

つまりはあの黒はなぎさの本来の感情そのもの、

絶対に被害が出る

ただ…殺すつもり以外なら風ちゃんよりもしかしたらなぎさの方が有利になってしまう可能性があるのだ、理由は風ちゃんは本来殺すため以外に刀をふるわない、そのせいでなぎさに1回風ちゃんが結果降参したからとはいえ負けている

だからといって風ちゃんがなぎさを殺すとは思えない

そう考えこんでいると

「遅くなったわ、ちょっとこいつら起こして来たのよ」

光!?…そうえば気づいたらいなかったけ…こいつらというのは…煉火と…クロイド…

「危ないんじゃ…」

そう私が言うと光が言う

「そうね、もし空亡ウイルスに2人が感染したらあんた死ぬんじゃない?」

え!?そっち?って

「もう死んでるよ!」

「そうえばあんたは幽霊か」

笑われた…ぅ…別に好きで幽霊やってるんじゃないのに…



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記憶

なぎさはとりあえず大丈夫らしい、風ちゃんいわく

「私が力を貸していた時に神格解放したからだろう」

との事だったそれより大くん達の方がやばいかもしれないらしい

それを聞いた煉火は当然…

「父上の存在が危ういのですか!?」

そう驚いて顔を真っ青にする

その様子を見て風ちゃんは冷静に告げる

「いや、助けるだけなら簡単だから大丈夫だぞ?」

え?どういう事なんだろう…

という事で後でこっそり聞いたがつまりは前の世界の事を完璧に戻せなくなるかもしれないからやばいという事らしい

今、大くん達は過去の世界の残っている記憶をたどっているらしい、だがそこから引っこ抜くと後々処理が余計に大変になるのでそれは避けたいのだとか

1番手っ取り早いのが煉火と光に向かってもらうことらしい

本来は光だけでも十分らしいが万が一混乱した場合大変な事になるからだそうだ

「光さん、行きましょう」

「…そうね…なぎさ!」

!?なんだろう?私は光のいる方に体を向ける…と

「クロイドをよろしく」

…ふふっ…お母さんっていうか…心配性…ツンデレっ気な感じ昔はちょっとあったと思うんだけど…もうすっかり…ね

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

この感じ…どっかで…

誰か他人の記憶の片隅にそっと生きていっているような…そんな感じだ…

風景はいつもの屋敷や離宮どか…ぬらりどか…ただ基本隣に空洞のような…暗闇がある…ただその空洞が無い時は…『俺』は寂しそうにしていた

…もしかしたら…誰かなのかもしれねぇな

「父上!」

…煉火?

「 鏡火どうしたんだ?」

『俺』は確かに煉火の事を鏡火と言った…違和感なんて無かった…そこには…

だが…次第に景色が暗闇に飲み込まれていく…

あぁ…なんか

「…懐かしかったな…」

そう呟いた瞬間煉火の手が見えてその手に引っ張られる、そして暗闇を抜けると…

「…父上、お怪我は?」

心配そうに告げられる、俺はとりあえず大丈夫だと伝えた…あれ?俺はさっきまで何を見てたんだっけか?

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ザッ……

そういう音がして鳥居を見ると…なぎさが立っていた…しかし様子がおかしい…

すると風ちゃんがあ…という顔をしていた

「よ!なぎさ」

元気そうに字面だけでは見えるが実際は鋭い殺気を纏っていた…まぁある意味元気ではあるけど

「…なぎさ?…返事ぐらいしてくれよ…まぁいいや…ちょっと話があるんだ」

大体予想はつく、とりあえず風ちゃんに目をやると少しだけ頼むという事だ

「…何?」

少し震えてしまう…すると

「どうしてもお前と決着がつけたくなってしまってな…僕は…やっぱ…お前の事嫌いなまま変われなかったよ」

?…もしかして…ウイルスの影響は出ていなくって…なぎさの意思でこれを?

…まぁ…そうだよね…

「わかった…決着…つけようか…」

…ごめんね…そんな気持ちでずっと本当はいたんだよね…

その次の瞬間の事…



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決着

なぎさは…

「負けたら記憶、封印させてもらうな」

「!」

…記憶?

妖怪探偵団さん達も状況が読み込めずオドオドしている

そして…

「『"一閃"』で…ごめんな…お前はやっぱ幸せに暮らすのが1番だよ」

ぁあ…なんで…ずっとそんな調子なの?…なぎさ…

その声が耳に入るのを最後に私は意識を手放した

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

一体何がどうなって…なぎささんは何故もう1人の…なぎささんを?

ンーーッ!!!頭がこんがらがる!

白髪というか銀髪というかの方のなぎささん(以下白いなぎささん!)倒れちゃってるし…

記憶封印するどかこの非常事態に何やり始めてるのよ!!?

神様ですら慌ててしまっているこの非常事態に何をやり始めて…ウーーーーッ!!!

どうしよう

「ナツメ様お悩み事デスカ!?だったらこのミッチーにおまかせあれっ!」

「うるさいから黙ってて」

「ハヒンッ!?」

…さっきの感じ…殺気っていうのかな?

なんか…凄くヤバい感じがした…

と、エンマ様がいらっしゃる、と同時になぎささんの様子に気づく

「なぎさ!!…てめえ…黒…ふざけるなよ!!!」

そうエンマ様は叫んだ…

重々しく怖い雰囲気ながらも芯に優しさを感じる声

…あいつ…ただ私達の邪魔したいだけなんじゃないか?

もしかして風月さん達も?そんな事を思っていると

「あ、そうそう、やっぱここから引っ越すわ」

それを聞いて風月さんは

「何故!?」

そう聞いた、が、それに対して答えは

「ウザイからだけど?何か?」

そう笑いながら言った…そうか…そうだよね…呪い関係どか言ってたし…でも今までお世話になった方にウザイ?おかしくない?私はイラついて黒いなぎささんを睨む、がその顔は少し寂しそうに見えた

黒いなぎささんが居なくなってから結構すぐに白いなぎささんが目覚めたのだが

「なぎさぁぁあァァァア!!!?」

起きた時の事、そう飛び出しそうな勢いで叫んだ

記憶何を封印されたんだろう…

「大丈夫か?記憶どか」

そう大王様が言うとなぎささんは泣きながら答えた

「わからないでもね…でもね…私…倒れる前にね…なぎさが『 お前はやっぱ幸せに暮らすのが1番だよ』って言ってたの…多分また…他人の為にって…自分なんかって…きっと」

…一体どういう……

「あれ?お父さんどうしたの?」

お父さんがなんか困ったような…不思議そうな顔をしていた

「ぁ…あっちの…黒い方のなぎささんと話した時…なんかさっきみたいなこと言う人じゃなかったらと思うから…」

??さっぱりわからない…うーん

と考え込んでいると黒いなぎささんが帰ってきて

「ぁあ…悪い忘れてたわ『"色覚結界"』妖怪探偵団さん達にはちょっとね…おいしょっと」

その声とほぼ同時にコドンという音がする

そして

「なぎさ、腕だけでごめんな〜」

次の瞬間結界が割れるが何も変わっていない?そう思ったのたが地面を見ると赤い水溜まりが出来ていて、黒いなぎささんの腕に妖怪ウォッチは無かった

「ちょっと取れなかったから、でもこれで問題無いだろ?」

そう言って消えてしまったのであった



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理由

なぎさはどこに向かってしまったのだろうか?私では…無理だ

私には妖怪と人間を繋ぐことは出来ない…私は半霊…あくまでも妖怪だ

 

…でも…

 

 

 

もし私が半人であったとして繋げたのかな?

…まぁ私が半人になってたら魂の部位が違っただけだから私がなぎさに、なぎさが私になってただけなんだけどね

とにかく、空亡を倒すには魔導鏡使いが心を1つにしなくちゃいけないんだ

なぎさを説得するしかない

「風ちゃん、私なぎさ探してくるよ」

するとすこし困った様子で驚きの発言をしてくる

「死にたいのか?多分今のなぎさに会ったら殺されるぞ」

え?ど…どういう事?…へ?

私が唖然としているのを見てようやく説明を始める

「多分、記憶を封印としたのはもう1戦別世界でやる為だろう…あいつは…自分の罪を償おうと…多分お前を殺す気…もうお前死んでるか」

シリアスな場面でそれ言うなし!てか鼻で笑うなっ!

というのは心にしまっておくとしよう

余計にシリアスが逃げていくからっ!

…でもなんで私を…?

「とにかく近づかない方がいい」

…風ちゃんの視線で見られると結構反対意見は言いづらいのだ…

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

僕は…何度繰り返すつもりなのだろう?

消して…なおされて消してなおされて…今度は封印、でもなんら変わることは無い

無いとは知っていても答えを外に求めてしまう…

僕は一体どうすればいい?

…ちなみに今回封印という形式をとった理由は

なぎさがあの時本気でやるつもりなんて出す気が無かったから、

だからこそ能力だけは使えるように封印なのだ

きっとあの記憶があるうちは本気で戦わないだろう

何故なぎさと決着をつけたいか…簡単な理由だ

僕がもうあの世界にいらない事を証明したいだけ

きっと…なぎさが僕に勝てれば後はまかせられる

風月は勘違いしそうなシチュエーションだな笑

…さてなぎさは来てくれるかな?…僕の予想では風月が止めてそうだけど、こっそり来るんじゃないかな?さて…僕も本気で戦う為に準備しますか!

なんだか空亡ウイルスの関係であの黒いドロドロ吐いたら少し…楽になったし…

…大王様来ないといいけど

………来たか

「…なぎさ、空亡を倒そ?だから一緒に帰ろうよ」

以外になぎさ1…人?か

さてと…挑発しますか

「あんな雑魚1匹も倒せないのか?てか…僕には関係ないしな笑世界なんていくらでもあるんだあそこにこだわる必要なんてあるか?」

鼻で笑いながら言ってやるとそれはまぁなぎさはイラついたらしく…さすがにもう1人の僕、短気だ

 



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アリエ=シルフィ

風月さんに止めるように頼まれちゃったけど

なんで風月さんがやらないんだろう?渦符さんもいたはずなのに…まぁ考えてもしょうがないか…

もうなぎさ達は戦い始めていたので時間はそんなにある訳では無い

…半霊ちゃん…見ないうちに随分強くなったんだ…まぁこっちの世界の時間だと何十年も経ってるんだしそれはそうね

「お二方!そこまでにしてください」

私のその声に半人さんが驚いて声を上げる

「は!?アリエ?」

しかし半霊ちゃんはそのまま攻撃を続ける、しかしそれをうける半人さんではない、そのまま受け流し結界を張り守りを固める

「聞こえなかったの?そこまで、そう言いましたよね?」

そう私が言う、すると半人が

「アリエには関係無いことだろうが」

そう半霊を押し返し言う、私の声か半人が飛ばしたせいだかはわからないけど半霊は正気に戻ったようだ、それを見て私は半人の頬を叩く

「なぎさ…あなたバカなの?そんな事をして何かが変わったの?」

私はそう問う、記憶を消して何が生まれたのかを

「…何も変わんねぇよ…だからこそだ」

「だから?…こそ!??」

私がキレる声に一瞬体をビビらせて

「だって!何も変わんねぇならなぎさかあんな顔する必要もねぇだろうが!!!!」

本当にこいつはバカだ

「あんな顔?」

「辛そうな顔だよ!あんなに…あんなに!!!」

本当に本当にバカだ

「なぎさ、鏡見た事ある?」

「は?」

本当に…

「自分がいっつもどんな顔してるか見た事あるかって言ってるのッ!!!!」

「当たり前だろ?醜くて汚くてごちゃごちゃで」

最高に…

「じゃあなんでそんな顔だか知ってる?」

「生まれつきゴミなんだろ」

最低に…

「じゃあ何?私にお前はゴミに助けられたゴミ以下だとと言いたいの?」

「そんな訳ねぇだろ!!!!!!」

…呆れる

「なぎさ!あなたがやってる事は偽善だって!単なる自己満足でしかないって気づいてる!??」

私がキレ気味でそう言うと少し戸惑ったように、一瞬なってから叫ぶ、

「僕は正義を気取ったことも無い!」

その目には涙が浮かんでいて…まだまだ子供というか…やっぱり泣き虫なのだ…

「じゃあなんだって言うの!?言ってみなさいよ!」

「善悪感情なんて無い…気まぐれでしかないんだ」

…気まぐれ…ね

「嘘、でしょう?」

「…そんな訳…」

動揺するような、救いを求めるような視線でこちらを見てくる

「あなたは投げだす事と抱える事しか知らないわ…何故、私に言わなかったのかしら?」

「…自分が苦しい思いをすればいいと思った…もう誰かを傷つけたくないどか…嘘は言わねぇよ…疲れた」

…それでいいよ…君は…ずっとそのままでいて欲しい

「やっと言ってくれた…ありがとう」

「!?」

教えてくれたのはなぎさじゃない

「1人で抱え込まないでよ…私、一緒にいさせて、私にも背負わせてよ」

「…お前何にも悪くねぇだろ?…って言っても無駄そうだな」

私がにっこり頷くとなぎさは最後の悩みが吹っ切れたように…昔のような笑顔で

「んじゃ、行ってくるか!…僕の愛した世界へ…ほら、なぎさ行くぞ」

「え!うん…やっぱり演技か」

「決まってるだろ?それともお前も僕の事疑うのか?」

すると半霊ちゃんは少し起こったように

「いつもは疑っちゃうけど…今日は信じるよ」

私はこの一瞬…世界が戻ったように見えた、

どんなに変わっていても…なぎさが変わらなければ元通りになった気がした。

私はアリエ=シルフィ、

とある世界のとある村で

なぎさに手を引かれて歩み出した1人の詩人である



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開戦と終戦

これで…やっと空亡が倒せる…

アリエちゃんがわって入ってきたのは謎だけど

まぁ大体風ちゃんのせいかな?

アリエ=シルフィ、彼女はこの世界に来る前に旅をした時に出会った詩人の元、少女、今は私と同じぐらいの感じでやっぱりなぎさだけ小さく見える

「なぎさ!…そいつは?」

私が帰ってきたのに気がついた大くんが訊ねてくる、

おそらくアリエのことを指して言っているのであろう

すると私が答えるより早くアリエが名乗った

「アリエ=シルフィ、

過去に彼女たちに助けられたことがあるんです」

そしてアリエがそう名乗ったのを私が頷き肯定する、そしてそれを確認し風ちゃんが言う

「先程の茶葉を土産に持ってきた奴だ…アリエ、面倒事を頼んですまなかったな、ちなみに美味しかったぞ」

あ!アリエがあの茶葉持ってきてたのか

たしかに珍しいけど美味しかったんだよねぇ…

そんなのんきな事を考えていると

なぎさが少し現実に戻すように言う

「そろそろ空亡をどうにかしないか?」

周りがそのセリフを聞き困惑しているようだった、

それにはなぎさも少し困ったようにしていたまぁ…遅れてるの

なぎさのせいだしね…まぁそう思いつつも私が後に続き言う

「そうね、みんないるもんばっちりじゃないかな」

そういうとちょっとハッとしたようにナツメちゃんが言う

「うん!確かに…空亡をあのままには出来ない!みんな!」

そしてちょっとした作戦会議が始まるかと思われたがすぐに

なぎさが私に向けて結界を張るように言う…おそらくは

…ここ、アキノリくんの家が戦場となる…被害を出さぬよう

そういう事なのだろう

「空亡をここにだしたらすぐ戦闘になると思うから

カウントダウンしますので0でここに出しますね…」

そうなぎさが言った、それを聞きカイラ様が刀を構えるそれに合わせ大くんも戦闘態勢に入る

そしてその二方をみて妖怪探偵団+‪αは戦闘態勢に入るのだった

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

僕は…俯くことしかしてこなかったんだ…『昔の僕』に怒られるな…これは

「ではカウントダウン10、9、」

きっとこれからも僕は時折俯き躓くだろう…けど

「8、7」

また上を向いて立ち上がればいい

「6,5」

僕はゆっくり自分の道を歩んでいこう

「4,3」

後悔しても変わらない

「2,1」

今は今を見つめていこう

『”召「0!」喚”』

その次の瞬間空亡が現れ攻撃が放たれる、まず真っ先に鏡火と氷鏡の攻撃が空亡を中心に交差する貫かれた空亡は動揺する

「何故だ!我の結界が…張られているハズ、なのに…なぜ!」

それに鏡火と氷鏡がしっかりと答える

「貫通攻撃です」

「これなら簡単に攻撃はいるのよ?」

…なんか懐かしいな、

僕に対抗する為に2人とも

貫通攻撃は無駄に練習したりして

ちなみに僕は結界の発動させている、が維持はなぎさにまかせるつもりだ

その後戦いはちょっと続いてその後驚くべき偶然が…

どか思ってたら風月が仕込んだ事だった

ナツメとアキノキとトウマは前世からの知り合い

それを一緒の場所に転生させるのがめんどくさかったなどと

風月がぼやいていたのだ

…まぁこれでしばらく…安全なのか?

その後はみんなでわいわいというかお別れの挨拶どかしてた

僕は卒業式のボッチレベルに1人で影にいればいいのかと思ってたら

参加させられた

…本当に懐かしい…僕がちょっと考えすぎてただけ…なのかな?

この世界はそんなに変わってはいない、

僕が見方を変えすぎたそういうこと…かな

 

 

 

 

 

 

 

 

今夜は一段と月が綺麗そうだな。



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番外編・遠い未来の話

昔…何を話していたのだったかもう私はわからない

「ぬらりさん、氷鏡はどこかしら」

私は多分いわゆるボケ老人

…そのレベルに記憶が思い出せない

「氷鏡は神界で修行…、光さん、少し寝ますか?」

ぼんやりと映る視界には美しくのびるその白髪が見える

氷鏡は神界か……氷鏡とは…誰だっただろうか?

「せっかくの日々なんだもの、寝てるのは勿体ないわ」

それを聞き目の前のぬらりさんは

私の頭を少し撫でてから

「では私は仕事に行ってきます」

そう告げられる

…私もどこか散歩してこようか?そんな事を考えていると

桜によく似た姿が見える、私は誰かとも覚えていないが笑顔を作る、がそれをすぐに無理しなくていいよと

言われてしまうのだった

「誰だか私の事思い出せなくてもいいよ、教えてあげるから、私は祭王路桜花、四季姫様の部下で神様なんだよ」

私はもう長くない、それに覚えても忘れてしまうだろう

魂が石化し続けて記憶なんてほとんど無い

体は全然動くのだ、ただ魂が動いてくれない

前はツンデレだったとか桜花?に言われたが

なんでそんなにツンしてたのか思い出せない

何か理由があった気がしたのに

そんな事を思っていると

「あのね、光、言いづらいんだけどもうすぐあなた死なないと駄目なの」

私はそれを聞き

「えぇ、わかった、殺してちょうだい」

と言うと桜花は私の手を引っ張りどこかへ連れていく

閻魔屋敷だ、時々ぬらりさんが連れてきてくれた

そこに立っていたのは大王様ではなく少女2人

白髪か銀髪の髪の毛の子と黒髪の子、そして桜花に話しかけられる

「今一瞬だけでも1部だけでもあなたの石化を解く、だから言いたいこと言って欲しい」

何故ここに…そう思ったが

きっとこの2人は前は大切だったのだろう

その時もやっとして見えなかった場所が少し見えた

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

…これが私が背負うべき最後の過去の罪、

桜花ちゃんの力が元々のようにあればそのまま治せたのだという

桜花ちゃんが

石化を解くと光はポロリまたポロリと涙を流す

すると…少し強気な顔で

「随分と楽しそうじゃない、未だに馬鹿やってんの?…ま、じゃあね…心配かけたわね…」

そう言った

その瞬間瞬き桜花ちゃんが呟く

「いままでありがとう、なぎさちゃん」

スッキリと桜花ちゃんが浮かべる笑みをしっかり見れていただろうか?

気づく次には光と桜花ちゃんはいなくて何も言えなかった

…そんな罪悪感は記憶とともにすぐさま

封印されはするのであるが…

それはまた別の話。



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番外編・遠い未来の話、その2

…悪くは無い…ってか…幸せな感じだったな

そう思いつつなぎさに見送られて言わば冥界だな

妖怪が行き着く冥界、魂の帰るべき場所に居た

といっても見知らぬ訳では無い、

別に誰か待ってるって訳でもねぇがなんせ冥界で

魂の行先を決めるのが冷時 風月、

つまりは

なぎさの愛刀の中心のヤツだからあんま緊張はしなかった

…なんか…なぎさにもう一度だけ会ってなんか

いいてぇな…

そんな事をボヤっと思っていると話しかけられる

「誰か話したいやつはいるか?

ちょっとだけなら叶えてやる」

…さっき離れたばっかだからな

…まぁでも最後の機会だ、

「なぎさと話してぇかな…」

すると頷き風月は

「なぎさ、居るか?」

そう向こう側を向いて言った、

まぁ話しかければ届く距離に居るというのはちょっと考えればわかる事だったすると

返事をしたのは…黒だ

すると俺の姿を見てすぐに黒は

「なぎさ呼んでくればいいのか?…風月。」

そう言ったのだ…しかしなんでなぎさより先に黒が…普通に黒が刀の中にいたのか?

しかし風月が言う

「いや、お茶を入れてきてくれ、好きなの使っていいぞ、エンマ、貴様が話したいなぎさはどっちだ?」

…ん…まぁ一応の確認なのか…?

「俺の嫁の方だ」

そう言うと風月が黒を呼び戻す

「お茶は

私がいれてくるから話してろ、じゃ」

「は!?ちょっと待った!大王様が会いたいのはなぎさだろ?なんで僕が話さなくちゃいけないんだ!」

すると風月は言う

「お前の旦那、だろうが」

「何言ってんだ風月」

黒にこの時ばかりは同意見だった

しかし俺はとりあえずここは黙って見ておく事にした…

何故かはわからない

だが黒が嫁ではないと言うのがなんだか違和感があった

間違いなく嫁ではねぇし

違和感なんてあるはずはねぇはずなんだが…

その時気づく

なんで黒泣いてんだ?…

「まぁ

茶をいれてくるから暇だろうから話しておいてくれ」

風月はそういってどこかに行ってしまった

「黒、大丈夫か?」

どうしたのかはよくわからなかったが

俺はそう手を伸ばす

すると驚いて黒が俺から離れ言う

「ごめんなさい、大丈夫ですよ!ご心配ありがとうございます」

最初弱気に言った後に元気そうにそう言った

それがなんだか懐かしくて…だが黒のこんな顔は初めて見た

それに対して一瞬どう返していいかわからなくなったが

黒が話しかけてきた

「大王様はお優しいお方だ、なぎさはさぞかし幸せだったでしょうね、なぎさは結構寂しがり屋ですからね」

優しく微笑む姿に昔の黒の姿が重ならずに瞬きをするが

特に変わることはなかった

「あ、お菓子お出ししますよ」

そう言って黒はどこかに風月とすれ違いに行ったのだが

風月は

無言でお茶を置いたと思ったら去って行ったのだった



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正しく人間

今日はいい風が吹いてるなぁ…

そう思いつつそっと久しぶりに人間界、

おつかい横丁あんのん団地に来ていた

ちょっとした用事、叶に会いに来ていた

…あの影は…

「叶」

私がそう声をかけるとどこか遠い場所を見てぼーっとしていた

叶が返事をする

「ぁあ、なぎささん、あ、すいません今ちょっと部屋軽く片付けてきますので」

「あ、うん」

そういって

部屋に向かう叶の後ろを眺めている影が私以外にもう1つ

「渦符さん…まだそうしているんですね」

「…気づいてたか?まぁいいや、こうして居ようが俺の勝手…でもないか風月サマに何か言われたのか?」

…そういう事じゃないんだけどなー…

叶は私が中学に入ったあたりから妖怪もう見えなく、

人間の世界に戻った…という感じだ

と言ってもうちにいたヤツらって

桜花ちゃんと渦符以外は結構人間に見えるからね…

「ううん、でも…悲しくないの?」

大切な人と話せないということ、

それでもまだ近くにいるというのだろうか?

しかし渦符は

「何がだ?」

そう言った、きっと彼にとって叶と一緒にいれない方が

辛いのだろう

しっかしなんで叶はここに引っ越して来たんだろうなぁ…

運命的なのなのかな?妖怪に引き寄せられてるどか

ないと信じよう

その時声をかけられる

「ん?お前ら何やってんだ?」

「あ!なぎさ!?」

「なぎか、お前こそ何やってんだよ?」

話を聞くとあんのん団地に最近変な妖怪が越してきたどか

そんな噂があるからお守りを渡しに来たようだった

と言ってもその見た目がくまさんのぬいぐるみなんだけど

多分なぎさなりの配慮なのだろう

そこで渦符がキレる

「あ!ちょっと待った!お前それ置いたら俺入れねぇじゃあねぇか」

するとなぎさは呆れたように言う

「じゃあなんで今お前ここにいれるんだよ」

「あ…」

渦符はいつからこんなにお馬鹿になったのか

それはよくわからないが…軽くそんな風に話が終わると

叶が帰ってきた

「入ってどう…あ!なぎちゃん!どうしたの?」

「よ!ちょっと叶に渡したい物があってな」

そう言ってさっきのくまさんを渡す、ちなみに地味に大きい

「わぁ〜可愛い!ありがとう、なぎちゃん!」

そう、このテンションを見てわかるかもしれないけど

叶は結構ぬいぐるみが好きなのだ

「あ、そうだなぎちゃんもよかったらお家上がってかない?」

それを聞くとなぎさは少し考えてから

「じゃあお言葉に甘えて」

そうにっこり笑って言ったのだった

なぎさと叶は仲がいい、まるで本当の姉妹のように

…いやむしろ姉妹というより親友なのだろうか?

まぁ叶はなぎさを慕っているようだった



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思い出に潜む

あんのん団地古いが壊れそうという感じは

さすがにしないというかさすがに内装は

リフォームされておりいかにも塗り替えた

ばっかりですという見た目になっていた

その上で叶の私物がこじゃれてるからか

中に入るとあんのん団地というより

他の建物なのでは無いのだろうかと錯覚するほど

綺麗な部屋であった。

…妙な気配がする…なぎさがさっき言ってた妖怪

なのだろうか?

「狭いですけど、ゆっくりしてって」

にこっと叶は笑うとお茶を入れてくれた

…だがやはり変なのだ

そう思いなぎさに目をやると叶…いや叶の影を

睨んでいた、私はなぎさに

「何かいるの?」

そう聞いた…するとなぎさは言う

「ぁあ…まぁ…あれは僕には…幽霊のお前の方が

説得しやすいだろうし…よろしくな…」

そう小声で言われた

一体どういう…そう思うのも束の間

「悪い!叶、僕ちょっと急な用事を思い出した」

何その古典的なメシマズからの逃げみたいな…

…まさか叶がメシマズ!?

なんて事は勿論ない、なぜなら料理に関しては

咲が丁寧に教えていたからだ

…でもあの様子だと何かから逃げたようにも

とれる…いやこの場合だと誰かに知らせに…

そんな事を考えているともうなぎさはいなかった

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

あの後、何事も無く叶の部屋を後にした…のだが

通路を歩いている時に何度か懐かしい気配を

感じた…が誰かはわからない

ふと私は気になって大くんに聞いてみた…すると

「通常の人間なのに強い妖力を浴び過ぎたせい

だろうなおそらくは幼い頃と今の記憶が分離してる

嫌な思い出も多かっただろうし二重人格に

なってしまった方の片方に幼い頃の記憶

つまりは魂が乗り移ったんだろうな

まぁ…安心しろよ、大丈夫だ」

そう説明してくれたでもこれならなぎさの

得意分野なのでは無かろうか?

そこがどうしても引っかかるのだ…一体…

その時急に電話がなった

プルプル!プルプル!

「失礼しますね…もしもし?」

私はゆっくり廊下に出ながら電話に出た

電話をかけてきた相手は…叶だった

…そして…

「ねぇ、まだ帰ってきてくれないの?

もう7時だよ…なぎささん

…咲さんも居ないし

なぎちゃんも、陸さんも居ない

…桜花ちゃんも渦符も居ないの」

!?

私は驚いた、なぜなら今は覚えてないはずの

桜花ちゃんと渦符さんの名前を叶が呼んだから

…そしてここから考えるに…叶の人格が

もう1つの人格に切り替わっている…

そう確信してしまったのだった

…早くどうにかしないと…

そう思い私はあんのん団地にテレポーテーション

したのだが…

「ここ…は…」

私の目に映ったのは過去のあんのん団地…つまり

妖怪ウォッチ1、2、3の舞台となった時代の

あんのん団地だった。



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2人の叶

過去のあんのん団地のような

場所に飛ばされた私は辺りに目をやる

すると…

「こんにちは!」

この声は…昔の…叶…?

聞いているとその声は私に向けられたものではなく

…昔の叶に話しかけていた…そう、そこには

。。。。。。。叶が二人いた。。。。。。。。

2人は仲良さそうに、楽しげに何かを話していた

ここからじゃ何も聞こえないけど

その時気づく、あんのん団地と2人の叶の他に

通行人も建物もないのだ

私はゆっくりと2人に近づいてみるが

2人はどうやら気づかないしかしその声は

大きくなりくっきりと聞こえるようになった

その話は知らない話なのに…

………………………………ひどく懐かしいのだ

「私ねお父さんとお母さん居ないけど

義姉さん達に育ててもらってるんだ毎日が楽しい

ねぇ、貴方は一緒に過ごしてる人は居るの?」

叶がそう言った途端、

誰かの声が聞こえた…誰か?いいえ…なぎさだ

「なぎさ!…起きたか…大丈夫か?」

気づくと私は叶の部屋に居た

「あれ…私…」

「あ!なぎささん起きたんですね!よかった…」

叶が嬉しそうにこちらを見る…何があったんだろう?

そう思ったのだがその疑問を口にする前に

叶が言う

「団地の前で倒れてたから何かあったのかと…」

私が困惑しているとなぎさが叶を見る、

そして…今度は私を見て

「間違いなさそうだな」

ため息の混じった声言った、私と叶がほぼ同時に

「え?何が」

「何がですか?」

そう聞くがなぎさはその質問に答えず

「気にすんな、こっちの話だ」

と言った、はぁ…この様子だとなぎさは多分

話してくれないんだろうな…

それはそうとなぎさにさっきまでの話を

しなくちゃ…

「叶、ありがとう私帰るよ

なぎさ悪いんだけど送っててもらえないかな?」

私がそう言うと叶は

「そう?…まぁなぎちゃんがついてるなら安心

…かな?」

との事だ

「ほら、さっさと行くぞ、邪魔したな、叶。」

「ううん、全然大丈夫だよ!また遊びに来て」

なぎさは1度叶に笑うと私の手を引いて外に出た

そしてなぎさが言う

「何があったらあんな化け物が出来上がるんだ」

「え!?」

私は思わず声を上げた

そんな私を置いてきぼりになぎさは言う

「まぁ…とにかくなぎさ、

お前が今回どうにかしてくれ、僕は調べる事が

あるんだよ」

ぇえ…何もかもが置いてきぼり過ぎて私は

頭がポカンだったのだが…聞かなくてはどうにも

ならないだろう、私はなぎさに聞くことにした

「ちょっと待って、今回何が起きてるのか

少しは知ってるんでしょ?」

そう私が言うとなぎさが

「もう1人の叶はモノマネキンだモノマネキンに

叶が浴びてた妖気が移ってもはや別の妖怪に変化

してしまっている」

そう言ってどこかへ行ってしまったのだが

気づくと屋敷前に私は居たのだがいつの間に…

というのが正直な感想であった



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因縁再び

…僕は確信した勘を真実であると確かめる為に

急いで帰宅する

ずっと謎だった事が…やっとわかった気がする

「おい風月ッ!!」

僕がそう叫ぶと風月はやれやれといった感じで

「もう少し声を大きさを下げろ…して、

何用だ?」

そう返事をしてきた

大方もうわかってんだろこいつ…

「単刀直入に言う、叶はなぎさだな?」

ずっと謎だった、叶が何者なのか

前の世界では叶は存在していなかったはずだ

僕がそう問うと風月は

「なぜそう思う?」

そう聞き返してきた…簡単だ

「まずひとつ、叶となぎさに似ている、まぁ

僕に影響受けてるからか服の趣味が違うから

気づく奴が少ないがな、

2つ、叶の記憶だ、叶は自分の生きてきた道のり

を話した、が、果たしてそんな幼い子にそんな話

話してしまうのか?その3なぎさは何故一切

前の世界の記憶がない、取り戻せないのか」

僕がそう言うと風月は目を逸らしつつ

「決定的な証拠は?」

そう言った、確かにこれらは確かな証拠には

ならないのだ…が

「三月姫、つまりなぎさの本当の能力である

願い事を叶えるスキルあれを叶が使った可能性が

高いんだよ、わかるよな?風月。」

僕がそう言うと

「貴様は変な勘ばかり鋭くなるようだな…

その通りだが、叶に本来あったなぎさの記憶は

今他の者に移っている、面倒な事にな」

やっぱり…な

おそらく記憶が移ったのはモノマネキン、

それを考えると本当はなぎさだけじゃ

不安が多いのだがこの事が事実な以上

なぎさの記憶を神界に移動させる為の術式を

完成させる方が先だろう、

ちなみに、なぜ風月がやらないかそれは…

「近々神界でちょっとした会議があるのだ、

その準備で忙しいが故いずれ自然に解決する事に

時間を割いている余裕はない」

との事だ…んー…どうすっかな…

その時閃いた、光でいいじゃん、ま、光に

どっかに来てもらわなくちゃ

いけない訳なのだけどねとりあえずメール送っとくか

『どうしても頼みたい事があるから屋敷から出ろ』

よし、送信っと…

ピロリン

返信早っ…速攻で返信来やがったんだが…

『それが人に頼む態度なのかしら?まぁいいわ

今日の13時にドルフィンカフェに来なさい』

ドルフィンカフェ…ねぇ…ってかまだあったんだ

『ありがとな』

よし…とりあえずおおもり山なら人は居ないだろ

『"瞬間移動"』

僕は光との待ち合わせ場所に向かった

しかし待ち合わせ時間の30分前だというのに…

光の気配がする!?

まぁいいや

僕はそっと店内に入り光の姿を探す

丁寧に時間潰された事の仕返しに嫌がらせしやがって

しっかり初デートの時の席じゃねぇか

この悪質ツンデレ娘…

「よ、待たせたようだな」

僕がそう言うと光が速攻で

「要件は何?くだらない事だったら帰るわよ」

そう言った



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幼き者

…まだ問題が残ってたのか…

私はなぎさに呼び出された理由を聞いていた

たしかに叶…彼女は前の世界には存在してなかった

今のなぎさなら余裕で力でねじ伏せる事が

可能よね…絶対…

「あんたなら簡単でしょ?なんでやらないのよ」

すると明らかに呆れた感じに言う

「神界に魂を移動させるんだよ」

神界に…ってぁあ…最終的には記憶を

戻してやらないとダメなんだっけか面倒ね…

まぁだから私を呼んだのだろうけれど

「あんたが思ってるほどあいつは弱くないわ…

それに責任負わせればいいのよ甘いこと言ってないで」

それを聞くとなぎさは少し考えてから

「…なぎさがやばくなったら頼む」

そう言い直したのだった

「はいはい、んじゃ、頑張りなさいよね…別に

期待どか応援はしてないから、勘違いしないでよ?」

私が笑顔でそう言うと

「ほいよ、任せとけ!」

笑顔で返ってきた、まぁコイツアホなのは変わらないわ

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

…私に何か出来るのだろうか?

ううん、出来るかじゃない!やる!

頑張って…しっかりやってみせる…

そう頬を叩いて覚悟を決めるそれには意味は無い

まぁいいや…先に情報収集かな…一旦なぎさに

知ってることだけでも聞く方が良さげかな?

まぁでも…大体状況は改めて見てみると

わかりやすい、元々モノマネキンは他者の影響を

受けやすい妖怪、そこに大量の妖気が流れ込めば

軽く化け物が完成するだろうな…

こんなこと誰かに知られたらヤバそうだし…

それにこれは確かに私の仕事かも…

大王様を護ること同じに妖魔界を守ることも重大

これがもし悪用されたとしたら

妖魔界は混沌の渦に飲まれて大変な事になる

その前に止めなきゃ…私が

情報を集めるならどこがいいだろう…

とりあえずあんのん団地、あとは前の家

だろう…正確には前の家の跡地であるが…

先に前の家に行った方がいいかも…

『"テレポーテーション"』

…その時だ

ザッザッザッザッ

辺りの地面はアスファルトで覆われているはずなのに

砂利を歩くような音がする

…敵…か?

そう思い辺りの様子を確認するために

妖気を散らす、今まで無かったはずの場所で

反射したらそこに何かいる、それだけ

…?あれ…おかしい

一切として帰ってこない

今さっきまであったはずの反射すらない

ふと集中する為に瞑っていた目を開く

!?

また?…

ここはおそらくあの頃の家の中

そしてやはりそこには叶が2人

何か話している、前のあれと変わらない状況

でも話してる内容が

「ねえ、貴方なんのためにまだ生きてるの?」

「明日を追いかける為に生きてるんだよ」

幼かった頃の叶が話すような内容では無かった

「この記憶は意味があるの?」

「この記憶…私は知らないからわからないよ」

一体…この様子だと同じ人物が片方は記憶を

封印されて…

「ねぇあの子は気づかないの?」

「まだきっと知らないんだよ、

いつかまた訪れる今日の日この記憶をみるんだ」

…妖気じゃなくて…記憶が移ってるの?

その時、頭がくらりとして、私はその場に倒れた

次起きた時には元の場所に戻っていたが

あの頃のようなものは無かった

あと少しで…何かがわかる気がするのに…



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幼き者

…まだ問題が残ってたのか…

私はなぎさに呼び出された理由を聞いていた

たしかに叶…彼女は前の世界には存在してなかった

今のなぎさなら余裕で力でねじ伏せる事が

可能よね…絶対…

「あんたなら簡単でしょ?なんでやらないのよ」

すると明らかに呆れた感じに言う

「神界に魂を移動させるんだよ」

神界に…ってぁあ…最終的には記憶を

戻してやらないとダメなんだっけか面倒ね…

まぁだから私を呼んだのだろうけれど

「あんたが思ってるほどあいつは弱くないわ…

それに責任負わせればいいのよ甘いこと言ってないで」

それを聞くとなぎさは少し考えてから

「…なぎさがやばくなったら頼む」

そう言い直したのだった

「はいはい、んじゃ、頑張りなさいよね…別に

期待どか応援はしてないから、勘違いしないでよ?」

私が笑顔でそう言うと

「ほいよ、任せとけ!」

笑顔で返ってきた、まぁコイツアホなのは変わらないわ

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

…私に何か出来るのだろうか?

ううん、出来るかじゃない!やる!

頑張って…しっかりやってみせる…

そう頬を叩いて覚悟を決めるそれには意味は無い

まぁいいや…先に情報収集かな…一旦なぎさに

知ってることだけでも聞く方が良さげかな?

まぁでも…大体状況は改めて見てみると

わかりやすい、元々モノマネキンは他者の影響を

受けやすい妖怪、そこに大量の妖気が流れ込めば

軽く化け物が完成するだろうな…

こんなこと誰かに知られたらヤバそうだし…

それにこれは確かに私の仕事かも…

大王様を護ること同じに妖魔界を守ることも重大

これがもし悪用されたとしたら

妖魔界は混沌の渦に飲まれて大変な事になる

その前に止めなきゃ…私が

情報を集めるならどこがいいだろう…

とりあえずあんのん団地、あとは前の家

だろう…正確には前の家の跡地であるが…

先に前の家に行った方がいいかも…

『"テレポーテーション"』

…その時だ

ザッザッザッザッ

辺りの地面はアスファルトで覆われているはずなのに

砂利を歩くような音がする

…敵…か?

そう思い辺りの様子を確認するために

妖気を散らす、今まで無かったはずの場所で

反射したらそこに何かいる、それだけ

…?あれ…おかしい

一切として帰ってこない

今さっきまであったはずの反射すらない

ふと集中する為に瞑っていた目を開く

!?

また?…

ここはおそらくあの頃の家の中

そしてやはりそこには叶が2人

何か話している、前のあれと変わらない状況

でも話してる内容が

「ねえ、貴方なんのためにまだ生きてるの?」

「明日を追いかける為に生きてるんだよ」

幼かった頃の叶が話すような内容では無かった

「この記憶は意味があるの?」

「この記憶…私は知らないからわからないよ」

一体…この様子だと同じ人物が片方は記憶を

封印されて…

「ねぇあの子は気づかないの?」

「まだきっと知らないんだよ、

いつかまた訪れる今日の日この記憶をみるんだ」

…妖気じゃなくて…記憶が移ってるの?

その時、頭がくらりとして、私はその場に倒れた

次起きた時には元の場所に戻っていたが

あの頃のようなものは無かった

あと少しで…何かがわかる気がするのに…



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あの日の君は

お母様、何処へ?」

鏡火にそう尋ねられる、まぁ最近ずっと訓練の

様子は見ていたからな…急に居なくなったら

気になりぐらいするか…

「お父さんの所にちょっと呼ばれてるから、

鏡火はちゃんと大人しくしてろよ?」

すると少しほっぺを膨らませ言う

「そのぐらいわかっております

…ですが嫌な予感がするのです」

…次期エンマの予感…か

「大丈夫、そんな嫌なことからお母さんが

みんなの事守るから」

僕が笑うと鏡火はそれを見てほっとする顔をして

「行ってらっしゃいませ、お母様」

そう言った

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

大くんの部屋に入ると突然

「空亡だ」

大くんの口からそう告げられる、なんの事だか

僕はよくわからずに少し考え思い出す

「かなり昔…ケータどかが生きてた頃の

予言かやつでしたよね?」

僕がそう言うと大くんは静かに頷き

空亡が想像を遥かに超えた力を持って

出現したとの事、

「でもなんで今になって…」

僕がそう言うと大くんは丁寧に説明してくれる

「なぎさに頼んで異世界との間に張った結界

あれに阻まれていたみたいだな、

おそらく力がさらに強大になったのは

長い年月この世界に侵入出来なく

怨みを晴らせなかったから…だと思う」

ぁあ!あれか!

すっかりあの結界の存在を忘れていた

僕は記憶の仕組みは完全に人間なので

みんなより記憶力が低いと思われがちだが

もう何万…何億…いやもっとか?

まぁ結構経っている、それは忘れて当然なのでは

なかろうか?

少なくとも大くんはいつの間にかおじいちゃん

みたいになっている

まぁ…それでもかっこいいのは本当に…

反則な気がする…

ちなみに光はというと

そんなに歳をとっているようには見えない、

むしろ変化が1番少ないかもな…彼女も

剣の影響で魂の時がほとんど動かなくなっている

僕が思い出したのに気づき大くんは話を続ける

「かと言って朱夏の転生体を探すのは

空亡を抑えながらでは難しいだからなぎさには

空亡を浄化してそのあと朱夏に合わせてやってくれ

多分3柱なら知っていると思うしな」

僕は『了解です』そう返事し大くんの部屋を出る

すると突然咲が走ってくる、

「どうしたんだ咲」

そう僕が問うと咲は慌ててきた理由を言う

「なぎさちゃんが…半霊のなぎさちゃんが…

 

 

 

 

……暴走…いえ狂乱状態に!」

おっと…さすが次期エンマ、

うちの娘は勘が鋭いようだな…早速か…

「咲、被害は?」

「私が確認した時点では魂的被害はありません

…ですが急がないと、ビタがひとりで戦ってます」

そう咲がいうとほぼ同時に急に屋敷が揺れる

すると光が現れて言う

「空亡が出た、上空よ」

……その日、妖魔界に影がかぶさった……

はぁん!?

なんでそんなすぐに来るんだよッ!!!

僕はそんな事を思いつつ結界を張って考える

まぁ文句を言ってたって仕方ないし

光に一旦ここは任せる…か?

「光、僕急いで行かなくちゃ行けない場所が…」

そう僕が言いかけると光は

「それならそっちに私が向かう、

移動速度ならあんたより早いし…それに

空亡と私って、本来の力を使わない限り

石化と石化みたいな感じだから相性悪いのよ」

「…わかった、光、じゃあ

咲に連れてってもらってくれ」

「わかった、でもあんたの為じゃないからね」

そうツンデレ娘は言って咲を連れて

なぎさを止めに向かった

さてと…

「待たせたようだな、相手をしてやるから

付いてこい!」

僕がそう言うと

「貴様のような小娘などと遊んでやる程に

我は暇ではない!!!」

そう言われる

ぁあ…自分の封印解いてなかったからか

『"スペルブレイク"』

すると空亡はかなーり見開きびっくりする

そんな違うかな…?空亡がアホなだけだろう…

「貴様さっきまで聖魔属性だっただろ!」

そんなツッコミをされたが説明面倒なので

無視だ無視!

それに…早くしないとマジでやばいからな…

「『"聖典解蝶"』そんなくだらないこと

言ってる暇あったら避けてみせろよ?」

まぁ避けてみせろってセリフ喋ってる時点で

既に全弾被爆してしまったみたいだけど

さすがにまひってるな

ダッ

「『"月斬り"』『"幻想刀夢"』

空亡、ちょっと話し合いをしないか?」

僕が斬りつけたあとにそう言うと空亡が言う

「話し合いをしようは

最初に言うセリフであろう!!!!」

そうカタカタ震えながら言ってくる、

別にそうでも無いだろ、頭冷やさせる為だし

「まぁまぁ、君を朱夏に合わせたいんだよ

少し言うとしたら君は勘違いをしているよ

場所はまだ知らないけど必ず見つけられる

方法を僕は知ってるから、どう?」

「ンなもの聞くかァァ!!!」

おっとっと?

第2形態になったみたいだ

まぁあのぐらいで第2形態になるってことは

相当弱いのかもな

いや…スキルにかけている可能性はあるか…

しかしなぜこのタイミングでなぎさが狂乱状態に

そして僕は予言の話をさらに考えてみる、

…もしかして!なぎさが狂乱状態になったのって

空亡の仕業!?

盲目だった…とりあえず空亡を倒せればなんとか

なるかもしれないな…

しかし空亡に告げられる

「ハハッ…お前、あの半霊とペアの半人か、

良い知らせをしてやろう、実に愉快だ

半霊が貴様の猫を殺したぞ笑

貴様がやけに急いでたのはこれか、

だが…もう手遅れの用だな!!」

え…は?…

ちょっと待てよ…猫?それはビタのことなのか?

光達が向かったんじゃなかったのか?

それとも咲が死んでしまったのか?

でも…きっとマイニャンなんだしバックアップが

………………………バックアップがあっても

1時間以内に復元しなければ出会った頃と

変わらぬ関係となる…

そうたしかビタが言っていた…

そしてそのまま蘇生するとしても

魂を維持する為の結界を脹れるやつは

あの場になぎさしかいない

けどなぎさは今狂乱状態、

僕が行って間に合うかと言われれば

多分間に合わないだろう…嘘だろ?

僕がショックのままに膝から崩れ落ちて風月丸を

落としてしまう

そして空亡もその隙を逃すほどお人好しでは

無い、僕に向かって技が放たれるのであった

ズィイッン!!!!

その時音が鳴るその音は僕とぶつかった音ではなく

…大くんが剣で空亡の技を弾いた音だった

「大丈夫か?…ここは俺やカイラ、ぬらりに

任せろ…なぎさはなぎさだけにやれる事を

全力でやって来い」

そう言われる……

…諦めたら100%助からなくなっちゃうもんな

たとえ助からない確率が99.99%だったとしても

その0.01%は助かるかもしれない

…今は走るしかないんだ!

「僕…行ってくる!!!!!」

走り出す僕を哀れむ声で何か空亡は言っていて

そんな事わかってるんだ

でもここで諦めたらダメじゃないか

判断を間違えたことも今は言っててもしょうがない

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「指定位置に『"結界"』!!!!」

結界を張れる範囲に入った瞬間に発動させる

…しかし

そこにビタの気配はなかった、間に合わなかった

僕がグズグズしていたせいだろう…

走る為に妖気を全力で使ってしまったせいで

これじゃあなぎさを止めることすら…

出来ないのかもしれない

強く握りしめた拳から静かに赤い涙が流れた

その時人影らしきモノが刺そうと飛んでくる

僕は拳を開き受け流す

「なぎさお前自分がした事に気がつかないのか?」

僕はそう狂乱状態で喋ることの無いなぎさに聞く

腹いせでしか無かった

そして気づく、地面に落ちて壊れているソレを

妖怪パット唯一ビタのデータを保存出来たソレだ

「アハハハハハッハッハッハァッー!!!!!」

そう僕の言葉をなぎさが笑う、

いつの間にか刀を交えていた、その時の僕は

どんな顔をしていたのだろう

しばらくすると光や咲が現れる、そして

状況を理解すると屋敷に向かっていった

そう…初めからこうであれば良かった

大事な僕のコを無くすことは無かった

「『"光夢幽幻"』」

僕がその術を放つとなぎさは静かに崩れ落ち

謝りだした、ごめんなさい、ごめんなさい

そう言い訳なんてしたくなさそうに。

その時のなぎさの顔は見れなかった、

見たくなかった

見てしまったら自分に言い訳出来なくなりそうで

自分の無力さに更に失望しそうで

怖かった、だから僕はなぎさの顔を見ずに

そっと背中を合わせて空を眺めていた

何も変わらないとしても

また…守れなかったんだ、

誰かを失うってことは怖くて苦しくて悲しくて

悔しくて吐き出しそうな程嫌なことだって

知っていたはずなのに…

また大事なカゾクを…ビタは戻ってこない

その事実から…目を逸らしたかった

でも…逸らせはしなかった

更なる事件はその数日後に起こる

僕はやっぱり…馬鹿でしかなかったんだ。



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そのもの終わらず

ッ!?

気がつくとベッドの上にいた、

夢…なの?でもあまりに生々し過ぎる

それにあの口調とかからしてなぎさから見た

世界のようだった…けどあんなこと…

気がつくと私は泣いていた、

「…あれ?」

「あ、起きたか、大丈夫か?

うなされてて心配だったからな…」

ってなんでここになぎさが…

ふと気が付くと口から

「あの…ごめんね…」

そう零れていた、何故かはわからない

するとさすがに急すぎて

「は?」

と聞き返される、でも私の口はまだ理解出来ていない

私を置き去りに謝罪を続けていた

「夢の中のなぎさは生き生きとしてた…本当にごめん」

するとなぎさが返答する

「なんで謝ってんだよ、ばーか」

すると体が自由になる、しかし何も言えばしなかった

あの夢をただの夢と思えなかったから

たしか昨日はさくら住宅に行ったのよね

でも調査が十分とは言えないのかな…

そんな所で大くんから電話がかかってくる

「もしもし」

「なぎさ大丈夫か?昨日連絡通じなかったからな…

なんか巻き込まれてるのか?

場合によっては俺らも動く必要があるからな…

ちゃんと言えよ?」

「まぁちょっとね、でも大丈夫、

最低でも私ぐらいじゃないと…ね?」

それを聞いて大くんはそうかとだけ言って電話を

カチャリと切ったつまり固定電話から出たのだろう

現代では珍しい気もするけどね…

さぁて…調査再開かな

私はサッと着替えて調査しに行った、

その時だ、道中で'2人の叶'に出会うそして周りの視界は

ぼやけて歪んでまた懐かしい景色になった

何が目的なんだろう…

すると話し始めた

「ねぇ、叶は将来何になりたいの?」

「私はね、みんなを助けられる人になりたい、

[漢字]波漣[/漢字][ふりがな]なぎさ[/ふりがな]」

え?なぎさ…って

「私は取り戻したいの…でも全然上手くいかなくて

思い出してくれても向こうのが消しちゃうから」

何を言っているのかがさっぱりだが何かしら裏が

あるのだろう、なぎさにあとで問いただしてみよう

何かとなぎさは物事を隠しがちなので

問いたださないと時々結構まずいことが起きるのだ

「でも私にあとは任せて、叶は叶の好きなように

生きた方がいいから。」

「わかった、ありがとう波漣」

そう彼女達は言葉を交わしていた

急ごう…もしかしたら今のところまで叶達の時間が

進んでしまったなら…

その前に真実を知らなくては…

『"テレポーテーション"』

「なぎさ!!!いる!!!?」

私は神社の鳥居の向こうから叫ぶ、しかし返事はない

しょうがないから入って探すことにしたのだが

「これは…?」

なぎさは何かの儀式をしていた、

その式は光り輝き真ん中で何か詠唱しているなぎさを

神々しくさせるように光っていた



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(仮)

すると魔法陣を展開しその魔法陣が動き出す

気づけば散らばっていた光がまとまり何か空中に

描き出していた、

「ふぇえ!!!?」

私はそう驚き声を上げる

それでもなぎさは私のそんな声を気にせずに

術式を完成させてしまったようだ

それから初めて私を見ると言う

「叶…モノマネキンの方連れてきてくれ

できるだけ早い方がいいんだが…」

と言う

聞くとこの術式は新月の日にしか作れない術式らしく

維持する事は

可能だがものすごく疲れるのだと愚痴をこぼしていた

まぁそのぐらいの愚痴くらいこぼさないとね

なら本当に急がないと…でもどこに居るんだろう?

そう考えるとなぎさが心を読んだように言う

「お前が魔法陣の真ん中に来れば出てくる

…多分だけどな」

んー…またなぎさに助けられてるような?

…情けないな

…でもこんな時にそんなこと言ってられないよね

私はそして魔法陣の中に足を踏み入れた

すると後ろから魂が抜けるような感じの『オト』と

何か良くないものを詰めたんじゃないかと思う程の

ギュッと凝縮されたような念を感じる

しかし後ろは見るべきではない

こういうのは

決まって後ろを見ると色々持っていかれるから

まぁ魂に関しては

私が魂だから私が全部持ってかれるなら

動いてないも同然か…

すると先程光が描いていた『何か』が動き出し

その眩しさからか目を閉じ、再び開くと

急に真っ暗な世界に飛ばされる

しかしここには見覚えがあった…

「神…界…」

そういうと待っていたかのように

3柱がお茶会をしている、そして風ちゃんが

「ご名答、だなまぁ今はお茶会というより会議だ」

しっかり心を読んでいる…ぅっ…

そう私が少し苦手そうな顔をするが風ちゃんは

気にせずお茶を飲む

そしてなんとなく辺りを見渡した時だ

…………………………

……………………………

………………………………

真横に……………私がいる!!!?

まぁありえなくはない話だけどむっちゃ目死んでるし

え?何?なぎさの次は私のパラレルワールドから

来た子なの?えー…理由わからないし…

そんな風に困惑していると相手も少し困ったような

顔をしてから言う

「私はあなたの事をよく知っているけど

あなたは知らないのね…まぁそりゃそうよね」

ぇえ???

どうやらこの子は私の事を"よく"知っているらしい

っていうかモノマネキンどうなったんだろ

と、その時魔法陣が作られ、

辺りが一段と明るくなったかと思うと

すぐ光は消えた、がその場になぎさが出現し

私の疑問に答えをくれる

しかしその答えはなんとももやもやな答えだった

「まぁモノマネキン…いや、今は記憶の念の

強さの影響でなぎさA、と言ったところか?

久しぶりだな」

これ…モノマネキンなの!?

私は思わずもう一度私(仮)を見る

そっ…そっくり…ね…



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ロスト

結局、私だけを置いてきぼりに

何やらやばい話をしている

まるで

ファンタジー系の物語の台本を読んでいるかのような

変な会話がどんどん続く

…まぁこの世界もファンタジーなんだけど…

しばらくしてもう話は終わったらしく私は現界へと

帰されたのだが、やっぱり腑に落ちないというか

私がやらなきゃって思ったのに

ほとんどなぎさや3柱の人達が解決させちゃったし

その時視界にサッとしなやかな金髪が目に入る

そして

「ほら、さっさとあんたの仕事やりなさいよね」

そう光に言われた

「え?…いや屋敷の仕事は全部終わらせたし

叶の件もさっきモノマネキンは神界へ」

そう言うと光は物分りの悪いやつだなという目線で

私に軽く説明する

「モノマネキン…まぁモノマネキンでいいけど

あいつはあんたの夢の中…まぁ正確には記憶の中に

住んでいるのよ、だからこれからなんだから

さっさと屋敷にいって寝なさい

そして仕事を終わらせてきなさい」

そい言い終わると光はツンとした顔でそっぽを向き

どこともわからぬ方向に消えていった

うーん…そうするしかないよね

やっぱり腑に落ちないのだけれど

そんな事を言っている暇はないだろう

私は大くんに事情を話し…あ、といっても

光からの指示ってしか言ってない、

まぁとりあえず布団に横になる

…ちゃんと寝れるかな?

そう思った矢先

どこか懐かしい雰囲気で、でも知らない

そんな場所に飛ばされた…飛ばされたというより

夢を見始め、その夢の中で見た

という表現が正しいのかもしれない

酷く濁っていてそれでいて時々光が見えたりする

そして、今まで1回も話しかけてこなかった

もう1人の…叶の姿をした『私』に話しかけられた

「少しだけ、時間をもらうね

君に聞きたいことがあるの、

嘘をつかれると少し困るから

正直に言ってくれると助かる…かな」

そう言って語り始めた

その一つ一つの質問は言ってしまえば哲学で

答えのないものばかりだった

たとえば

「もしも貴方がどこかの『自分』が作り出した

妄想内の自分だったらどうする?」

とか

「今私達がいるこの世界は

根本的にはどこだと思う?」

とかね、とりあえず少し難しい質問が多くて

頭がクラクラしちゃった…ゥ…

そしてもう1人の『私』は

恐らく全ての質問を終えたのだろう、

そっと立ち上がり、ありがとう、決心がついたよ

そう言い残し立ち去ってしまった

と、急に薄らぼんやりしてきて

意識は眠りに落ちる、

……なんの決心がついたんだろう?

それが気になり起きてから考えていた

私は

とりあえずは終わったことを大くんに報告し、

気分転換がてら外に出た。



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周り

妖魔界はいつも騒がしく賑やかだ

私はそもそもの存在感の無さから

あまり目立たないはずなんだけど

今日は珍しく気づかれたらしい

少しのざわめきが生じた

「あれってもしかして…」

「ぁあ」

そう小声で喋っていたので

ニコッと笑って手を振り自分の口にシーと手を当てる

するとお辞儀で返される

それで再度一緒にいた妖怪と話し始めたようだ

気にせず散歩しようと思ったのだが

その話が少し耳に入り歩を止める

「やっぱり女神様だよなぁ」

「同じく強い光様と同じくらい美しいよな〜

それに比べて強いはずのあの呪術師は」

「比べるなんて失礼だろ、あんな大罪人と」

「あ…そうだな…」

そこまで話した時点で

私が止まっている事に気がついたようで

顔を真っ青にして

「申し訳ございません!

…大罪人と比べるという無礼を…」

と謝られるその時叫ばれたから目立ったようで

ざわめきが広がっていく

この場から移動するのは簡単だけど

このまま放ったらかしにするとこの子まずいよね

そう思って私は返事する

「者にはそれぞれの良さがあるんだから

比べちゃダメですからね、

それに大罪人なんて人聞きの悪い呼び方しないで

彼女は私の恩人です」

そう言うと土下座をしはじめてしまった

うぅ…めんどくさい…大罪人

…多分呪術師とか言ってたしなぎさの事だと思う

なんで…なぎさは努力してても誰も…

それを聞いていた野次馬が

私の嫌な顔に気づいたようだ

しかしその言葉は無視することにした

…余計に嫌になるから

「さすが女神様

…あんな呪術師風情にも優しくされるのだな」

女神様だのなんだのやめてくれないかな…

8割の妖怪がお世辞でしか言ってないセリフ

聞き飽きたような呆れるような

私が立ち去っていくのを見て更にざわめいた

亡霊風情が調子に乗っている

だの聞こえた気がしたけど

私の事はなんて言われても別に構わない

私なんてなぎさの功績を飾る身代わりでしかない

なぎさは功績を自分のものとしようとしない

何故か私に押し付ける

半人半霊なんだから大体一緒だ

って言ってたけど決定的に違うでしょ…

私は気配を消して屋敷に帰る

と、さっきの野次馬の中にいた気がする妖怪が居た

…震えてる?

まぁそれもそうか大くんが何故か座りつつ睨んでる

「つまりお前はそんなつもりは無かった

…そう言いたいんだな?」

その妖怪はコクリと頷いた大くんは言葉を続ける

「差別なんてこんな時代にやるもんじゃねぇよ

まぁ今回のでちっとは反省したようだし

今度から気をつけろよ?」

そう笑う

「はは!寛大な対応、ありがとうございます」

そう泣きながら言っていた

すると大くんが私に気づいたようで

「よ!おかえり、散歩は少し

…なんかあったみたいだな、大丈夫か?」

そう言われた、

相変わらずの可愛くもかっこいい不敵な笑みで



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君の言葉

あれからどのくらい経ったのか

それはよくわからない、煉火はしばらく前に

『お母様、私、居るべき場所に行ってきます』

そう言って帰ってこなくなってしまった

もしかしたら

なんだかんた言ってただなぎさの所に居るのかも

って考えたりもしたけど

そのなぎさは寝ていた、ずっと、ずっと

死んでしまったかのように寝続けていて

風ちゃんは何か知っているのかもしれない、

けど話してくれなさそう

…さて、そろそろ大くんが起きたかな?

「大くん〜?」

そう呼ぶと少しあの頃よりも歳をとった声で

返事をしてくれる

「ん?どうしたんだ」

「朝ごはん、お米にする?パンにする?」

「じゃあ米でお願いするな」

そう笑顔で。

なぎさと繋がっているからか私の消失までの時間…

いや、成長って言った方がいいよね、

成長はなぎさ程ではないけどゆっくりだ

だからみんな老いていってるように見えるのかな?

私は大くんに朝ごはんを用意する、

本当は使用人みたいな人は居るんだけど

私が作ってあげたいからって

大くんのご飯は基本私が作る

「はい、出来たよ」

私は微笑みつつ料理を置く、

そろそろ警備の仕事して来なきゃ…

そう思って屋敷の入口へ向かう

門番みたいな感じなのは考え事が出来るから

昼手前頃だろうか?

見慣れたような久しぶりなような顔を見る

「なぎさ…?と風ちゃん…?」

なぎさと風ちゃんが居た

先程述べたようになぎさはたしかに寝ていたはず

…何年くらいかは知らないけれど…

一桁代でないことだけは確かだ

それが平然とここにいたのだから少し困惑してしまう

すると今度は風ちゃんが口を開き

「この地で儀式を執り行いたくてな」

そう言った、私はまぁ場所自体は使ってもらって

構わないし、大くんもだと思う…多分

「怪しい儀式じゃ無ければどうぞ、警備だからね」

これくらい軽く言っておけば大丈夫だろう

と思った矢先に首を掴まれ引っ張られる

「ふぇ!?」

「完全な魂にするからお前も来い!

あと着替えろ!」

ふぇえぇ…?

急に来てこれは酷いよぉ…

その後、私は着替えるより

三月姫になった方が良さそうな気がして

三月姫で儀式の準備をしていた…その時だ

!?

一瞬にして不安で心が埋められて溢れかえった

表しようのない程の恐怖、理由は明白であった

「大くんが!!?」

私はその場から何を気にするよりも早く走り出した

大くんが…大くんが

消えていってしまう…

大くんの妖気がプツリプツリと途切れかけているのだ

"バァーン"

そう行き良いよくドアを開け声をかける

「大くん?…大丈夫!?」

私はそっと大くんの手を握った

「…悪い…もう一緒に居られねぇかも知れねぇ…

ま!俺は楽しかったから…な?そんな顔すんなよ」

そう笑顔で。

いつかくるとはわかっていた

…けど想像と現実は違うものだ

時が経てば経つほど、この時を考えていた

大くんが消えてしまう日のことを

その時考えていた感謝の言葉、別れの言葉は、

何一つとして声に出ずただぎゅっと大くんの手を

握りしめるばかりで何も言えない

そして大くんは私の頭に手を乗せて

「大丈夫だ、頼んだぞ」

そっと頭を撫でながら言った

その言葉を聞いて溢れる感情や言葉の変わりに

涙が零れて、流れて、溢れてしまった

最後は笑顔でお別れしようって思ってたのに

全然ダメダメだ、こんなんじゃ…

そしてするりと大くんの手が落ちる…

…すなわち…

……

………

…………

あれからどのくらい泣いていたのか

どうやらいつの間にか気を失ってしまっていたらしい

大くんのベットに私は寝かされていた

…ずっと…ここに居たのに

ベットのシーツをそっと撫でた

……

……

……

ふとそこでやっと背後に誰かいることに気づく

「だr」

「じっとしてろ」

誰?そう聞く前にそう言われた、

声の主はなぎさだった、するとなぎさが言う

「大丈夫だ、任せろ」

…そう言われ…思わず叫んでしまった

「なんで…なんで大丈夫だって言うの!?

何が大丈夫なの!?大丈夫な訳ないじゃん!!!

もうここに居ない癖にッお願いだから

私に無意味な気を使わないでよ…

余計に寂しくなるんだよ…

もう…なんで…?なんでなの?」

それを聞きなぎさは何を言うでもなく、

ただ私の頭に手を乗せて、そっと撫でていた

それから、煉火の行方が不明な事と、

カイラに1度閻魔大王としての座が渡された事もあり

閻魔大王の座は1度イザナ族が預かることになった

ミカド族と同じくらいの力のあるイザナ族であれば

反論はしにくいだろう、という考えからのようだった

その後、なんとどう転んだのか知らないけど

なぎさが次の魂操神になるらしい

最初こそ、は?と思ったけれど

たしかに強さでいえば間違いなく強いよね…

しかし驚いたのはその後だ、

「煉火!!?」

なんとなんと、煉火が…正確には煉火とクロイドが

時空神になるらしい

えぇ…!?

なんか3柱が身内ばっかり…って!そうじゃない!

煉火が居るなら閻魔大王の座に関して

無駄な争いが起きる前に早く見せないと…

[水平線]

その後は煉火が名目上は閻魔大王とし

代理を置くようにしたみたい

んで…なぜ私が神様に…

※なぎさにやられた

まぁ…妖魔界は今日も平和だよ、大くん。



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