万物を喰らえる者 (アルバロス)
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高校入試!

中国 軽慶市にて発見された光る赤子

 

以降各地で架空の代物であった「超常」が次々と発見される

 

いつしかその「超常」が「日常」に。「架空」が「現実」に

 

世界の約約八割が何らかの特異体質をもつ超人社会となった現在、誰もが憧れ、誰もがなりたいと望んだある職業が脚光を浴びていた

 

 

 

 

 

 

「ここが、雄英高校。近くを通ったことはあるから知ってたけどやっぱりでかいな」

「これが高校だからなぁ……俺でも見たことないデカさだわ」

 

皆の憧れ、平和の象徴『オールマイト』が卒業した雄英高校の校門前に一組の親子がならんで立っていた

 

「さて、龍渡。この校門をくぐればお前の物語が始まる。お前が目指したいとの願いに答えてくれたアイツらの感謝の為にも絶対落ちるなよ」

「わかってるよ、父さん………それじゃあ行ってくる!」

 

軽く、父親と言葉を交わすと制服姿の少年、葛飾龍渡は受験会場の高校内へと歩いていく

 

「…………………フゥ」

「おや、珍しいね。君がそんな顔をするなんて。我が子の行く末が心配かい?神矢」

「覗きとは感心しねぇな、ダヴィンチ。ていうかどっから出た」

 

自分の息子が他の受験生とともに学校内へと消えていく光景に思わず何ともいえない顔の神矢。その彼に向かってどこからともなく現れた少女が声をかける

 

「心配はないが……まぁ寂しくはあるな」

「そんな君に朗報だ。君、BOXイベントのボスに内定したよ」

「…………は?」

「チケットのみのクエストだからね。寂しさを紛らわせるよう存分に殺られてくれたまえ」

「おい、ちょっとまて!色々と言いたいことが」

「……ああ、立香くんならもう専用PTを揃えて全裸待機してるよ。早くいってあげたら?ああ、お財布を忘れてはいけないよ」

「なんでさ………」

 

父親は父親で、未来に希望がなかったりする。

 

 

 

 

 

 

「今日は俺のライブにようこそ、エヴィバディセイヘイ!!」

「「「………………」」」

「こいつはシヴィーー!!」

「いや、入試説明の場ではしゃぐようなやつはいないだ…………あ、いた」

 

龍渡はハイテンションのプロヒーロー『プレゼントマイク』に対して会場中は静まりかえっており、そりゃそうだろうと思いつつなんとなく今見える範囲を見てみると一人、感動したように口に手を当てている緑のモジャモジャ頭を見つけた。またどこかで見たことがある顔だと記憶を辿ろうとするが、それよりも入試の説明が始まるのでこのことは頭から追いやり、入試内容の説明を聞いていた

 

 

 

 

「1P.2P.3P.の敵と0Pの敵が出る。とにかくそれを倒しまくれば言い訳だ………楽勝だな」

「ハイスタートー!」

「っと!もうか!」

 

説明が終わり、事前に振り分けられていたブロックに集まり各々、体を伸ばすなり準備をしている最中、何の前触れもなくスタートの声が会場に響く。全員、困惑の中突っ立っているが、龍渡はその声に反応し、一人試験会場へと突入する。ワンテンポ遅れて他の受験生が入ったときには、既に六体の仮想敵が龍渡によって破壊されていた

 

 

「あーっと俺、今何ポイントなんだ?姿見えたらぶっ倒す形でやってたから……わからん!」

「標的ハッケ」

「うっせぇ!……うーんと、こいつは1Pか」

 

龍渡は試験会場に入ると、道にいる敵を倒しながら会場の奥へと向かう。何十人もの受験生が同じ入り口から入るのだ。当然、入り口付近では取り合いが起こるし、それにかまけていると、奥の敵は先に倒されてしまう。ならば先に向かって壊せばいいとの理論のためである

 

 

「そういや、0Pの敵ってどいつにな………あー、これか。デカッ!?」

 

突如0Pの仮想敵である巨大ロボが出現し、その脅威に受験生は逃げ惑う。だが、龍渡は逃げようとしない。それは何故か

 

「うーん。完全にロックオンされてるよなー、これ」

 

巨大ロボは、龍渡がいたビルの真反対から出現し、巨大ロボは登場と同時に真正面にいた龍渡を攻撃対象としてロックオンしたのだ。そんな巨大ロボを前にしても龍渡は臆せず、ロボをどう処理するかを考える

 

「なら、書文先生直伝………かの八極に无二打(にのうちいらず)師にも届かぬ稚拙な拳だがその身で受け散るがいい!」

 

龍渡は怯むことなく巨大ロボの方に飛び出し、師である男の凶拳を放つ。その一撃を食らったロボは大破し、活動を停止させた

 

「終〜了〜!!!」

「なんだ、終わりかぁ」

「すげぇなお前!」

「ん?」

 

会場にプレゼントマイクの終了を知らせる声にもう終わりかと不満げな龍渡に突如話しかけたのは赤髪の少年だった

 

「あの巨大ロボに真っ向から立ち向かって倒すなんてすげぇ男気だぜ!」

「お、おう。そりゃ…どうも?」

「俺は切島っていうんだ。お前は?」

「葛飾龍渡だ」

「葛飾か!お互い、受かってたらいいな。じゃあな!」

「熱いやつだったな………まぁ、帰るか」

 

試験が終わり、解散となるため一人家へと帰宅する龍渡

その背中を多くの受験生が見つめていた

 

 

 

 

 

 

 

 

「実技総合成績でました」

「救助P無しで二位とはな!後半周りがバテて動きが鈍くなるなか、同じペースで迎撃し続けた、タフネスの賜物だ」

「対照に敵P無しで八位。巨大ロボに立ち向かうのは過去にもいるが、ブッ飛ばしたのはいつぶりだ?」

「しかし、その衝撃で甚大な負傷まるで発言したての赤子だ」

 

入試試験が終わった後の雄英高校の会議室。そこでは、実技試験の内容、結果について教師として在籍するプロヒーローたちが話しあっていた

 

「ブッ飛ばしたのでいえば彼もでしょう。敵P83救助P56、総合139Pの総合一位」

「彼については、もう中学生の域を越えているぞ。そこらのプロヒーローぐらいだ!」

 

色々な受験生の映像が流れ、一人一人に各ヒーローの評価が口々に室内に飛んでいくなか、多くの注目は一位を獲得した龍渡へと注がれていた

 

「うんうん、今年は豊作のようだね。それでは、好評会はこれぐらいにして、無事入学してきた彼らを立派なヒーローに育てようか!」

 

最後に最前列に座っていたネズミ?の人物が締めくくり、総評は終了となった

 

 

 

 

 

 

試験日から約一週間後龍渡の家に雄英高校から通知書が届いていた

 

「おーい、龍渡。結果届いてたぞー。皆でみるかー?」

「そうする。母さんは?」

「あっちで絵を描いてらぁ。呼んでくる。おーい、栄〜」

 

家族三人がリビングに集まり、通知の入った封筒を開封すると、一つの機械が入っていた

 

「ん、何だこれ……」

『私が投映された!!!』

「えーと、誰だい、この男は」

「平和の象徴、オールマイトだよ母さん。でもなんでオールマイトが?」

『なんで私がこの映像に映っているかというとね。雄英に教師として勤めることになったからさ!』

「心読まれた!?映像だよな、これ!」

 

自らの疑問を予想していたかのタイミングで答えを発したオールマイトに驚く龍渡。そんなのはお構いなしに映像は進んでいく

 

『葛飾少年は筆記は申し分無し!そして、実技だが敵Pが83P!文句なしのトップだが、私たちがみていたのは敵Pのみにあらず!もう一つ、救助活動P!しかも審査制。我々が見ていたもう一つの能力!救助P56P合計139P堂々の首席合格さ!こいよ、葛飾少年。雄英が君のヒーローアカデミアだ!』

「首席合格か……よくやった!今日は宴だ!おかんに連絡して料理持ってきてもらうぞ!」

「それは嬉しいけど、また赤い人に怒られても知らないよ、父さん」

「毎度の恒例行事だ気にするな!」

 

首席合格だとわかると父親の神矢は母親と二人で早速酒を飲み交わした。そんな光景を前に龍渡は相変わらずと呆れながらも両親のために酒のツマミを作るため台所へと消えていった

 

 

 

 

 




皆様、初めましての方は初めまして。
作者のアルバロスです

fate要素ですが、この話以降基本、技系統のみの出典となります
あとヒロインの耳郎ちゃんとの絡みですが、どこで絡ませるか悩み中であります
次話も即、制作中ですので、しばしお待ち下さい


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突如始まる個性把握テスト!

「えーっと、1-Aはどこだ?」

「おっ!葛飾じゃねぇか!」

「えーっと、切島だったっけ?」

「覚えててくれたのか!嬉しいぜ。互いに受かってよかったな!」

 

校舎内に入り、自分の教室を探そうとする龍渡はあとからきた切島と二人で教室まで向かっていた

 

「ドアでっか」

 

バカデカい扉を開け、教室に入ると、何故か言い争いが勃発していた

 

「机に足をかけるな!雄英の先輩や机の製作者方に申し訳ないと思わないのか!」

「思わねーよ!てめー、どこ中だ端役!」

 

面倒事にわざわざ首を突っ込む必要はないと、龍渡は

言い争っている二人を無視して自分の席に座る

 

「ねぇ、ちょっといい?アンタ、あの0Pぶっ飛ばした人でしょ?」

「えっ、アレをブッ飛ばしたのって二人いたのか!?」

「えっと、二人は?」

「ああ、ゴメンゴメン。ウチは耳郎響香」

「俺は上鳴電気!」

「俺は葛飾龍渡だ。よろしく、耳郎、上鳴」

「んで、葛飾。あの0Pどうやって倒したんだよ!」

「ビルの屋上にいたらたまたまアレがでてくる場所の真反対だったらしくロックオンされたから、グーで殴っただけ」

「殴ったぁ!?」

 

龍渡が耳郎と上鳴の二人と話していると、突如教室のドアが開き、ヒーローとは思えない風貌の男が入ってきた

 

「ハイ、静かになるまで八秒かかりました。時間は有限。君たちは合理性に欠くね。担任の相澤消太だ、よろしくね」

『『『担任!?』』』

「早速だが体操服に着替えてグラウンドに集合。」

 

 

 

 

「個性把握テストォ!?」

「入学式は!?ガイダンスは!?」

 

グラウンドに集められた龍渡たちがは相澤から突然のテストに驚きの声をあげる。が、慣れた様子の相澤は平然と言葉を返す

 

「なら……入試首席の葛飾。こい」

「なにぃ、あいつが一位ダァ!?」

「葛飾。お前、中学の時ソフトボール投げ何mだった?」

「73mですが?」

「じゃあ個性を使ってやってみろ。お前の個性の特徴は知ってるからこのデモンストレーションをそのまま記録にしてやる」

「わかりました」

 

入試首席と聞き、後ろから殺気のこもった目を向けられるが龍渡は気にすることもなく円に入り投げる体勢をとる

 

「どっりゃああああ!」

「まず自分の最大限を知る。それがヒーローの土台を形成する合理的手段」

 

相澤のもつ端末には740mと記載された

 

「なんだこれ!すげー面白そう!」

「個性を思いっきり使えるんだ。さすがヒーロー科!」

 

個性を使えることに対して、喜びを爆発させる生徒たちを冷めた目でみる相澤は生徒へとんでもないことをいい放つ

 

「面白そう……か。ヒーローになるための三年間、そんな腹積もりで過ごす気か?…よし。トータル成績最下位の者は見込み無しと判断して除籍処分としよう」

「「はぁぁぁ!?」」

「最下位除籍って、入学初日ですよ!?いや、初日じゃなくても理不尽すぎる!」

「自然災害、大事故に身勝手なヴィランたち。いつどこからくるかわからない厄災。そういうピンチを覆していくのがヒーロー。放課後マックで談笑したかったならお生憎。これから三年間雄英は全力で君たちに苦難を与え続ける。『Plus Ultra』さ。全力で乗り越えてこい」

 

相澤のこの言葉にクラス全員の顔に覚悟の色が浮かぶ。

同時にクラスの空気も引き締まった。

 

そして、だんだんと種目が進むにつれ龍渡の目は記録を出せず、焦る緑谷の姿を追うようになっていた。そして、ボール投げで指を腫らし、痛みに耐えながらも乗り越えた緑谷に龍渡は近づく

 

「指は……大丈夫じゃなさそうだな」

「君は…」

「葛飾龍渡だ。緑谷だっけ?少し痛むが、我慢してくれよ」

「何を?ってイダァッ」

「君!怪我人に何を!」

「治してやっただけだよ。まだ痛むか?」

「え?……あれ、痛くない」

「違和感もなさそうだな。ならよかった」

 

負傷した指を握られ、痛みに顔を歪め、悲鳴も漏らす緑谷。その行動に飯田が指摘するが次の瞬間には指は元通りになり、緑谷が少し動かして違和感ないことを確認した龍渡はそれ以上何も言わずに集団の中に戻っていった

 

そして全種目が終了したあとに成績を発表されるが同時に相澤から除籍は嘘と告げられ龍渡を含む極一部以外はみな驚きの声をあげていた

 

「あんなのウソに決まってるじゃない。少し考えればわかりますわ」

「残念だけど、それは違うよ……えと」

「八百万ですわ、葛飾さん。それで、違うとは?」

「相澤先生はいっちゃあ悪いけど緑谷は除籍処分しようと思っていたはずだ。あのボール投げで判断を変えたみたいだけど」

「……てことはよ、葛飾」

「ああ。今後も気を引き締めないと除籍されるかもね」

 

龍渡の最後の言葉に恐ろしいものを見た顔をする生徒たち。その中、指を治して貰った緑谷は恐る恐る龍渡に尋ねた

 

「葛飾くん。君の個性っていったいどんなものなの?」

「俺の個性?」

「い、いやだったらいいんだよ!?」

「別に教えるくらいはいいぞ?俺の個性は『暴食』文字通り大抵の物を食ったり吐いたりできる個性だ。さっきの緑谷は指の傷を食べたって認識でいいさ」

「暴食……食べるってことはブツブツブツ」

「緑谷?………おーい、緑谷?」

 

個性の解説を緑谷に説明したところ、突然自分の世界に入ったため、なんとか呼び戻し教室に戻る龍渡。

 

突然始まった個性把握テストだったが、無事に乗り越えた龍渡。ここから龍渡のヒーローアカデミアが始まる

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




うーん、何かうまく纏まってない気がする

他の作者様のをいくつも拝見して学んだ方がいいな、これは

龍渡の個性についてはまた別の機会に詳しい説明をのせます


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初の実践!戦闘訓練

初日が終わり、本格的に学校生活が始まった翌日

龍渡たちは教鞭をとるのがヒーローに変わっただけの特に変わったこともない普通の授業を午前中に受ける

全員の心の中は普通だ!と思いながら授業をうけていく

そして、昼。多くの生徒が食事をとる大食堂にて一流の料理を安価で食べることができる

 

そして、午後にいよいよ全員が待ち望むヒーローになるための授業……ヒーロー基礎学!!!

 

 

『わーたーしーがー!!……普通にドアから来た!』

「オールマイトだ!ホントに先生やってる!」

銀時代(シルバー・エイジ)のコスチュームだ。画風が違いすぎて鳥肌が!」

 

No1ヒーロー・オールマイトの姿にクラスのテンションが上がる

 

「ヒーロー基礎学!ヒーローの素地を作るため様々な訓練を行う科目だ!…単位数も最も多いぞ(ボソッ)」

「いや一番重要なことを小さい声で言うなよ」

 

さりげなく重要なことを流すオールマイトに龍渡は突っ込む。が、テンションが上がっている教室には無駄な様子

 

「早速だが今日はコレ!戦闘訓練。そしてこれにともなって……コチラ!!」

 

意味ありげにオールマイトが教室の壁を向き、指を指すと壁から棚がせりだしてくる。その中にコスチュームが入っていることを聞き、全員が立ち上がる

 

 

 

コスチュームに着替えて、グラウンドに集まる生徒にオールマイトが言葉を送る

 

「格好から入るのも大事なんだぜ、少年少女。自覚するんだ、今日から自分はヒーローなんだと!さぁ、始めようか有精卵共!」

 

グラウンドにコスチュームに着替えた龍渡たちが集う。そして互いのコスチュームについて言葉を交わしていく

 

「あれ?葛飾のコスチュームって……なんというか」

「私服っていいたいんだろ?まぁ、わからんでもないが、一応防刃や防火性能はあるぞ」

 

見た目が私服のような龍渡のコスチューム(イメージはFGOのマスター礼装、極地用カルデア制服)に言いにくそうに感想を言おうとする上鳴に、言いたいことをズバッと自ら言う龍渡。そして、オールマイトから今回の訓練内容を告げられ、矢継ぎ早に飛んでくる質問に困るオールマイトはカンペを隠そうともせずに読み上げる

そして、チーム分けはくじ引きとなった

 

「おっ、俺はGか!」

「さて、俺は………SP?」

「おっ!葛飾少年が引いたのか!そのSPボールは対戦相手を好きに選べるのさ!別にチームじゃなく個人指定でもいいぞ!」

 

SPと書かれたボールを手にした龍渡は対戦相手を個性把握テストから自分に敵意を向ける爆豪とオールマイトの説明が進むにつれて戦いたいたそうな雰囲気を出す轟の二人を選んだ

 

 

 

 

 

そして全ての組が終わり、いよいよ龍渡の番になる

 

「いよいよ葛飾の出番か!」

「どんな個性なのかしら、ケロッ」

「確かにそうだよな、個性把握テストでも個性を使った様子は無いし」

 

龍渡に直接個性の聞いた緑谷は初戦で負傷し、保健室へと運ばれたので龍渡の個性を把握しているのが誰もいないためどんな個性なのかと、龍渡の方に視線が集まる。その龍渡は敵役なのだが、廃ビル一階の大広間の端に核を置き、暇そうに欠伸をしていた

 

『葛飾少年は余裕そうだが油断してたらいけないぞ!では、スタート!!』

「轟の氷結からか。さっきと一緒だな」

 

スタートの合図がなった途端、ビル全体が凍らされる。が、氷は龍渡に届かず龍渡の前方約5mまでしか凍っていない。またその光景に、モニターで観戦していたクラスメイトはみな各々コメントしていく

 

「何ださっきの!」

「氷が消えた!?いや、そもそも届いていなかった!?」

「見ろ、爆豪の爆発が葛飾を……って、爆発が消えた!」

「どんな個性か全然わかんねぇ!」

 

 

「死ねぇ!」

「やだよ。……んで、狙いはバレバレなんだよ!」

「ッ!だがお前も単調……何!?」

 

接近戦を仕掛けてくる爆豪の爆発を自分の個性で喰らっていく龍渡。そして、その影から龍渡を狙う轟だったが放った氷は先程と同じく届かず舌打ちをする、その直後龍渡も氷塊を放つ。単調なその攻撃、轟は氷塊の射線から移動し龍渡に近づこうとするが、突如その氷塊が爆発する

 

「俺の個性は『暴食』生物以外なら大抵のモノは食える。そして、食ったものはいつでも吐き出せる。そして、吐くものは混ぜることも可能だ」

「ということはさっきのは、俺の氷と爆豪の爆発を混ぜて吐き出したという訳か」

「んなことはどうでもいい!食うってことは限界があるってことだ。なら限界まで食わせればそれで終わりだ!」

 

おもむろに個性を説明した龍渡に、轟は先程起こった現象を理解し口にする。爆豪はお構いなしに爆発を龍渡に放ちまくる

 

「確かに間違ってはない。食うことに専念すれば、攻撃はできないし、次第に劣勢になるのは俺だ。だが、そううまく事は運ばねぇんだよ」

「ンだと?ガハッ」

 

爆発のラッシュで押していく爆豪だが、龍渡から反撃を食らう。また轟も氷を放つが龍渡に届かない。中々決め手となる攻撃ができないまま、時間が過ぎる。個性を使っても埒があかないと、途中から肉弾戦に移るが、爆豪と轟の二人は一人であるはずの龍渡に苦戦していた

 

 

『ヴィランチームWin!』

そのまま攻めあぐねた二人は時間切れで龍渡に敗北する。三人が演習場から戻ってくると、今までのグループと同じくオールマイトによる講評が始まる。オールマイトか分かる人がいないか質問すれば、いくつかのグループで的確な指摘をしていた八百万がそれに答える

 

「今回のMVPは葛飾少年だ!わかる人!」

「はい。葛飾さんは今回、爆豪さんと轟さんの攻撃を受け続けることにより、人数の関係で一人ですが仲間を逃がす時間を確保していました。また、氷塊に関しても爆発する物かしない物か判別が出来ないようにしてあり、万が一のため二人とも大きく避けないといけないので更に時間がかかってしまいます」

「その通り!だけど、そうなったのは葛飾少年が二人を攻撃しに行こうとしなかったのもある!八百万くんの指摘通り葛飾少年の牽制だけで充分時間が稼げていたし、さらに言えば二人の個性で反撃している以上、二人とも個性の使用が極めて難しいからね!あの状況での判断はプロヒーローでも難しいものだ!」

 

最後に緑谷に講評を伝えるために龍渡たちへクラスへ戻るように指示を出したオールマイトはダッシュで保健室へいった。そんな中、龍渡の元にクラスメイトが駆け寄る

 

「すげーな、葛飾!あの二人に勝っちまうなんて!」

「接近戦は圧倒的だった。勉強になる」

「なぁなぁ、お前の個性ってどれだけのものを食べれるんだ?」

 

質問攻めに合う龍渡は授業が始まったときのオールマイトの心境を理解し、なんとか返答していった

 

 




戦闘シーンが圧倒的に下手!
上手く書けてる気が全然しない!

えー、龍渡の個性に関しては大体はしゃべった通りです
イメージとしてはコピーできないピンクの悪魔の表現が一番近いと思います。
個性も食えますが、どちらかと言えば食えないものの方が多いです


タグの最強クラスを示すのにオリヴィランをつくるかオールフォーワンと戦わせるかまた別の相手と戦わせるかでとても悩んでおります。
なにかありましたら、この投稿後ご意見箱を作るのでそこに突っ込んで下さい。また、要望もあればそこにお願いします。出来る限り対応させて頂きます

次話ですが、半ば放置していたISと魔法科との同時作成をしておりますので、出来上がり次第となるので、早くなるか遅くなるかはわかりません。申し訳ないです




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