DARKROPS ZERO STORE 俺は『 』に成りたい (紅鬼)
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俺の身体は、ダークロプスゼロ?
……あれ?…今、何時だ?
仕事終わりの夜に休日前だからウルトラマンルーブのレンタルDVDを借りてアパートに帰って一気見しながら酒を飲んで、……それから記憶がない。
そろそろ起きないと、せっかくの休日が勿体ない、DVDを返す次いでにウルトラマンギンガかエックスの借りて見たいし、……ん?やけに床が硬い、いや、岩?酔ったまま外に出て寝てしまったか?それにしては身体は痛くないが…。
『って!俺の身体じゃねえ!この身体、ウルトラマンかっ!?』
いや、違うな、銀の身体に黒とブロンズ、肩のプロテクターに額に緑のビームランプ、そして頭に付いた宇宙ブーメランが2本……。
俺、ダークロプスゼロになってる……。
暫くして落ち着いて、自分の身体を色々調べた、体長45m、体重はおそらく3万5千t、エネルギー源はディメンジョン・コアやエメラル鉱石ではなく謎の蒼い鉱石……。そして俺の意識が有るのがダークロプスゼロの身体じゃなくて、エネルギー源の蒼い鉱石、ウルトラマンのカラータイマーに当たる位置に有るのが解った。
てか、このカラータイマー(?)何かジャンボットやジャンナインみたいに操縦室みたいな空間に成っている。操縦室の奥に俺というエネルギー源があるみたいな感じで、操縦者が居たら画面から丁度見えなくなるな。
まぁ、いいか。他にはハンドスピナーのような物×2と其れを付けるブレスレットみたいなアイテム、操縦者が居ればこのブレスレットを付けてハンドスピナーみたいなアイテムでフォルムチェンジ出来るのかも知れない。
まぁ、これは操縦者が居れば使って貰うとしよう。
しかし操縦者うんぬんの前に、ダークロプスゼロだ。見た目銀の身体に黒とブロンズの赤い単眼の巨人、マジで悪役じゃないか。
あ、俺の身体のダークロプスの強さはどの位だろう?劇場の前日譚だとゼロとほぼ同じ位、ウルトラマンゼロに負けた要因はゼロの成長力だろうな、けどダークロプスゼロもスペックは高いと思う、ウルトラマンジードだとウルトラマンジードプリミティブには優勢で、ウルトラマンジードソリッドバーニングには圧倒されてたけどなぁ。
少なくとも其処らの怪獣、テレスドンやサドラ的な怪獣には負けないと良いな……。
とりあえず今俺は何処に居るんだ?ダークロプスゼロのデータベースに何か情報とか無いかな?
データベースを検索、現在地は惑星バラス、現在確認出来た生命体はテレスドン、レッドキング、ツインテール、サドラ、アリゲラー、ネロンガ、ペギラ、グドン、キングザウルス、ゲスラ……。
いや、怪獣惑星かよ。結構人気ある怪獣のラインナップだな!まぁ、ジェロニモンやキーラやゼットン、ガンダーやギラドラス、ベムスターやブラックキング、超獣とかバードンとかが居るよりはましか?
特にジェロニモンや居て欲しくない、怪獣を復活させる怪獣っておかしいだろ……。
脱線したが、怪獣の他には生命体は居ないのかな?んー?小型怪獣の他に少ないけど、地球人と他星人が同じ場所に居るな?
見た目ダークロプスと変わり無いから、行ったら敵対されるかも、けど、人がいる場所に怪獣、ペギラが今向かっている。
もしかしたら彼等には防衛手段があるかも知れないが、もし、何も対抗手段が無ければ、彼等は冷凍怪獣ペギラに襲われ、全滅するかも知れない。最悪の場合、ペギラと彼等の両方に攻撃される可能性もある。だから俺が行く理由は…、
『…理由があるとか、無いとかじゃないな、ジードの歌詞を借りれば、じーっとしていたって、どうにもならない。』
例え俺がダークロプスゼロだとしても、ウルトラマンじゃなくても、ロボットだとしても、何かを守る為に戦う存在に、成りたい。
大好きなウルトラマンみたいになっ!!
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ダークロプスゼロの初戦闘
それでもザンボラーやベムスターの方が強いかも知れないですけどね。
ペギラと彼等の生体反応が重なり彼等とペギラが戦っているのが解った。このダークロプスゼロの感知システムは対象と距離が近くなると心拍数などのバイタルが解るため、両者が興奮状態に成ることが解ったのだ。操縦者が居たら操縦者のバイタルも解り、無茶な状態になる前にコントロールを奪えるかも知れないと頭の片隅で考えながら、俺の身体は両者が居る地点に到着する。
到着した一体は酷い状態だ、ペギラの攻撃で岩山が崩れ、更に反重力光線により一面が凍てついている。彼等の生体反応がまだあるが、1人弱っている者が居るのか、彼等の拠点と思われる建築物に避難していた。ペギラは片目を傷付けられ、左目が凍結しているが、明らかに自然的じゃない黒いオーラのような物が身体から出ていた。
多分あの黒いオーラがペギラを凶暴化させて彼等を襲わせているのかな?そうなるとペギラ自体は只の野生の怪獣で、その存在を悪用されている。可哀想な事だと思うが……、俺は黒いオーラをウルトラマンコスモスやウルトラマンエックスやゼロみたいに払えない、スパークドールズにして保管することも出来ないから、倒させて貰うぞ!
『ゼェアアァァァッ!』
怒りに任せて暴れて居たペギラの背中目掛け、ペギラをよろけさせる程度に蹴りを放つ、よろけさせる程度に威力を抑えたのは全力の蹴りを放てば着地の衝撃で周りに被害が出るかもと思った為だが、怒りに任せて暴まわって居たペギラはいきなり攻撃してきた俺に明確な敵意を向け、突進して来る、俺はペギラの動きを観察し最小限の動きでペギラの攻撃を受け流し背後に回り込む、背中を晒したペギラの胴体に両腕で組み付き、彼等が逃げている地点から遠ざけるように投げ飛ばした。
『さて、これで彼等を気にせず戦えるな……。』
投げ飛ばしたペギラを追うように跳躍し、立ち上がる途中のペギラの前に着地するとそのまま首に回し蹴りを放つ、立ち上がる途中のペギラは回し蹴りを喰らって更に転がるように転倒、しかしまだ体力があり、黒いオーラにより身体が強化されているためか素早く立ち上がり、口から反重力光線を放って此方に反撃してくる。
俺は反重力光線を跳躍して回避し、ペギラの背後に着地したが、ペギラは着地してきた俺に反応してタックルを放つ、が、ロボットの身体はドガンッ!っと音を立てたがふらつく程度のダメージしかなく、逆に至近距離で腹に拳の連打を放って吹き飛ばした。流石にこれにはペギラも堪えたのか、フラフラと立ち上がる。
『行くぜっ!』
チャンスと思った俺はダークロプスゼロの頭に付いた宇宙ブーメラン、ダークロプスゼロスラッガーを両手に持ち、ペギラの両肩からX字に切りつけて、
『な!?しまった……!』
ペギラの体内の強力な凍結液を全身に被ってしまった……。
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