異邦人との生活 (空かけるウナギ)
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プロローグ

こんばんは!空かけるウナギです!

今回の作品は、「明日の海、紺碧の誓い」と共に構想を練っていた第二作です。

こんな生活を送ったら楽しいだろうなぁという、作者の願望(妄想ともいう)を書いていきます(笑)

とは言え、日常生活がメインになると思うのでよろしくお願いします。


多元宇宙論というものを、みなさんはご存知だろうか?

 

まぁ簡単に説明すると、いろいろな解釈の仕方はあるのだが、世界は一つじゃありませんよー、この世界とは別の世界もあるんじゃないですかー?という論理である。

 

そんな世界があったらロマンがあるな、なんてことを俺も思っていた時もあったが、つい先日成人式を迎えた新成人としてはロマンもいいが、就職などの将来のことを真剣に考えないといけないと感じている。

 

とはいえ、まだ大学二年生の俺が就職について考えるのもまだ少し早いかな?と思っているし、青春時代はどぶに捨てたようなものだったから、今の充実しきっている余裕ある大学生活をもう少し享受しようと考えている。大学生は人生のバカンス、とは誰の言葉だったか忘れてしまったがまさしくその通りだ。

 

幸いにも、自分はそこそこの公立大学に入学できたし、単位も順調に稼げている現状には満足している。大学に行けば、一緒にバカをやれる友達も以前よりも確実に増えたのでほぼ文句なしの生活だ。これで彼女ができれば完ぺきといっても過言ではないだろう。と、考えていた頃もあったわけだが、今の俺の脳内からはそんな考えは吹っ飛んでしまっていた。

 

 

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時は15分ほど遡る

 

バイトが終わり、家に帰ってきてから風呂を沸かして一週間の疲れを取る。そして、風呂から上がった俺は夕食と晩酌の用意をした。ちなみにこの日の夕食は、友人からもらったチャーシューを使った特性チャーハンと漬物、酒の肴として余ったチャーシュー、浅漬けを用意した。

 

「ビール♪ビール♪ひえひえビール♪」

 

そう口ずさみながら、冷蔵庫の中でたくさん冷やしている缶ビールの中から一本を手に取る。カシュッと小気味いい音を鳴らし、プルタブを開けてゴクッゴクッと二口飲む。

 

そして腰を下ろして、いざチャーハンを食べようとした、そのとき、

 

ガタッ、ドド、バダン

 

突然。屋根裏からとてつもない物音が聞こえてきた。思わずビールを吹きそうになってしまったが、上を見上げた。どうしようかと思っていたが、屋根裏を確認しなければおちおち眠ることもできないだろうし、なにより晩酌を楽しめなさそうなので屋根裏に登ることにした。

 

屋根裏にはしごをつなげ、木刀と懐中電灯を持って恐る恐る登り、電気をつけると俺は目を疑った。

 

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そして現在

 

「・・・・・・・・え?」

 

なぜならそこには、見ず知らずの6人の女性がそこに横たわっていたからだ。




今回は誰が出るか、わからないように書きました。

屋根裏にいたのは一体・・・・・?それは次回、判明します!それではお楽しみに!


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異邦人との邂逅

皆さん、おはようございます。今回で誰が来たのかは分かると思います。

それでは今回の更新もよろしくお願いします。

もう眠い・・・・


屋根裏の電気をつけると、そこには見ず知らずの6人の女性が横たわっていた。そのうちの何人かは銃器らしきものを持っていたり、日本刀のようなものを持っていたりしている。俺は彼女たちに近寄ると、脈と呼吸を測った。

 

「・・・・・とりあえず、生きてはいるみたいだ」

 

彼女たちが全員息があることを確認すると、次に俺は危険物の撤去を始めた。

 

「うわ、これ重さもあるぞ・・・・・」

 

寝ている彼女たちを起こさないようにして、扱いに気をつけながら銃や刀を取り上げる。本物である可能性も捨てきれないからなぁ。どういう目的をもって、どのように侵入したのかさえよくわかっていないのだ。慎重に行動して、損することなどないだろう。とりあえず取り上げた危険物は、寝室に置いておこう・・・・。

 

 

危険物を寝室に移してから再び屋根裏に戻ると、まだ一人も目を覚ましていなかった。本来なら、警察といった然るべき機関に通報するべきだろう。しかし、落ち着いて考えてみると色々と疑念が生まれる。

 

6人のうち2人はスカートすら履いておらず足に変な機械のようなものを履いているし、うち1人はメイド服を着ている。残りの3人は服装こそ、10代の少女が着ているような普通の服装だったが、果たしてこの人数が誰にもばれずに家に侵入できるものだろうか?更に言えば銃器や刀のようなものを持ち、それらを入れておいたような袋などの痕跡は見られなかった。

 

昨夜も屋根裏に荷物を取りに来たがその時には誰もいなかった。そうなると侵入したのはバイトでいない真昼間だろう。しかし、自分が住んでいるのは学生ばかりが住んでいるようなアパート街とはいえ人通りもそれなりにあり、なにより自分の部屋は道路に面しているので目立つ。果たして、そんな芸当が可能なのか?またそこまでして我が家に侵入するメリットがあるのだろうか?

 

ひとまずリビングに置いてあるテーブルを片付けてスペースを作り、そこに一人ずつ運んでいくことにした。

 

「・・・・誰かを背負うなんて、すごい久しぶりだな。」

 

そう一人空気に合わないことをつぶやきながら、俺は屋根裏の不審者たちを下ろしていくのだった。

 

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 

「・・・・やっと全員降ろし終えた」

 

俺はやっとのことで全員をリビングに降ろし終え、喉を潤そうといくらか気の抜けたしまったビールに口をつける。そのときだった。

 

「・・・・・・・・・・」

 

「・・・・・・・・・・」

 

目を覚ました一人の少女と目があった。

 

「あなたは何者ですかっ!?」

 

「いや、それ俺が聞きたいですよ」

 

俺の返しに、彼女はしばらくキョロキョロと周囲を見回すと、再び俺の方を見て尋ねた。

 

「取り乱して失礼しました。私は扶桑皇国陸軍中尉、角丸 美佐と申します。いったいここはどこなのでしょうか?」

 

「屋根裏からすごい物音が聞こえたから、見に行ったら君たちが倒れてたんだ」

 

君たち?と首を傾げる角丸さんに、周囲を見るように促すと「なるほど」と納得してくれたようだ。

 

「とりあえず俺も自己紹介をしよう、とその前に、他の人たちも起こそうか?」

 

俺と角丸さんで手分けをして少女たちを起こして、ひとまず話を聞くことにするのだった。

 

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 

「とりあえず、みなさんが目を覚ましてくれてよかったです。」

 

俺はテーブルを元に戻して、全員の前にお茶を置いて話を始めた。

 

「まず自己紹介をさせてもらうと、俺は鳥羽雄一、この家の主です。屋根裏から物音がしたので、確かめたら皆さんが倒れてました。ひとまず状況をまとめたいので、簡単な自己紹介をお願いしてもいいですか?」

 

そう言うと、俺は既にいくつか言葉を交わした角丸さんにアイコンタクトをして、自己紹介をしてもらった。

 

「では私からしますね。私は扶桑皇国陸軍中尉、角丸 美佐と申します。ブリタニアのワイト島分遣隊に所属しています。」

 

そう角丸さんがいうと、「ふ、扶桑皇国だとっ」という声が横から聞こえた。みんな、視線をそちらに向けると角丸さんと似たような服装をした少女がいた。彼女は「コホンっ」と少しばつが悪そうに咳をすると口を開いた。

 

「と、取り乱したようですまないね。私は江藤 敏子、角丸中尉と同じく扶桑皇国陸軍の所属だ。階級は中佐、よろしく」

 

そして次に自己紹介をしたのは江藤さんの隣に座る、ピンクのセーターと桜色のロングスカートを着た薄茶色の髪をした少女だった。

 

「は、はじめましてっ、神咲 那美っていいます。風が丘学園の2年生で、八束神社で巫女のバイトをしてます。」

 

流石に半分までいくと、あとはスムーズに進んでいったようで

 

「はじめましてっ。ま、黛 由紀江と申します。」

 

「はじめまして、李 静初です。」

 

「はじめまして、七草 はづきといいます。」

 

ひとまず自己紹介は無事に終わった。しかし、ここからが問題だろう。扶桑皇国だとか、聞いたことない地名を口にしてるやつもいるしな・・・。

 

「まず、状況を確認させてもらうと、ここは日本の福岡県というところですが、よろしいですか?」

 

「「に、にほん?」」

 

「はい」

 

まずここで、扶桑皇国から来たと言う2人が反応してきた。薄々気づいていたとはいえ、きちんと確認しないとな

 

「角丸さん、江藤さん、一つお尋ねするが、あなたたちは何人ですか?」

 

「わ、私たちは扶桑人ですけど・・・・」

 

「あぁ、そうだな」

 

どこの国の人なのかという問いに対して、2人は扶桑人と答えた。まぁ扶桑皇国陸軍の所属って言ってた時から、あれっとは思っていたけどな

 

「ふむ。他の皆さんは日本人ということで大丈夫ですか?」

 

と確認をすると、角丸さんと江藤さん以外は日本出身だとのことだったが、自分の中でなにかがひっかかる。角丸さんと江藤さん、この2人は確実に別世界から来たとみていいだろう。この2人が別世界から来たと仮定すると、他の4人は本当にこの世界の人間なのだろうか?もし別世界の日本だとしたら・・・?

 

「それでは日本を知っている皆さんには、携帯電話をお貸しするのでご家族やお知り合いに連絡してもらえますか?」

 

そう言ってスマホを取り出すと、あれっという声が3つ聞こえた。

 

「あ、あのそれはなんですか?」

 

「これはスマートフォンといって、現代では一般的な携帯電話ですが、見たことないですか?」

 

「は、はい」

 

「あ、あの、私も見たことありません」

 

「私もそのような端末は見たことがないですね」

 

スマホを見せて、知らないというような反応をした神咲さん、黛さん、李さんも恐らく別世界から来たのだろう・・・。それを3人も感じたのか、どこか落ち込んだような顔をしている。まぁ当然だろう、突然身一つで異世界に放り投げられたようなものだからな。

 

「七草さんはご存知でしょうか?」

 

「はい、私も知っていますよ」

 

「わかりました。それでは知っているところかご家族に連絡してみてください」

 

そう言って俺は、スマホを七草さんに手渡した。七草さんは慣れたような手つきで操作して、電話をかけ始めた。しかし、七草さんの様子が少しおかしい。電話を切って、別の番号でかけなおすということを2回、3回繰り返して、俺の方を見て口を開いた。

 

「あ、あの、鳥羽さん」

 

「どうかしましたか?」

 

「電話がつながりません。知っている番号にいくつかかけたんですが・・・・」

 

そう言う七草さんの瞳は不安げに揺れている。

 

「七草さん」

 

「えっ?あっ、す、すみません、携帯、お返ししますね」

 

「大丈夫ですよ」

 

「え?」

 

「角丸さん、江藤さん、神咲さん、黛さん、李さん、七草さん、聞いてください」

 

そう言って、そわそわと落ち着かない様子の一同を見回して言った。

 

「俺は、皆さんが元の世界に帰れると断言することはできません」

 

そう言うと、みんなは落ち込んだように顔を伏せる。

 

「しかし、世界の壁を越えてここに来た以上、不可能ではないと思います。それに俺も、俺なりに皆さんが帰れる方法を見つけられるようサポートさせてもらいますから、まぁ、すぐにとは言わないので、少しずつ元気を出してください。」

 

本来なら然るべき機関に連絡するべきであり、このように匿うなどするべきではないだろう。

 

「それから、帰る方法を探す間は家にいてください。警察とかに見つかったら、恐らく保護されます。そうなると帰る方法を探すのも、帰るのにも支障が出るでしょうしね」

 

警察などに保護されては元の世界に帰るための方法を探したり、いざ帰る時に支障が出るだろう。このように言ってると、彼女たちを引き留めるような言い訳に聞こえてしまうが、しかたないだろう。しかし、俺がそんなことを考えているのとは対照的に、彼女たちは顔を上げ、パァっと表情を明るくした。

 

「「「「「「い、いいんですか?」」」」」」

 

とみんな同じことを思ったようで、一斉に同じことを叫んだ。その様子に、俺は少しくすりと笑いながら「はい、いいですよ」と答えた。口々に「これから、よろしくお願いします」と俺に言ってきた彼女たちは、ホッとしたのか女同士で話し始めている。少しはリラックスしてくれたようで、よかったと安堵していると、角丸さん、江藤さん、李さんの服装に目が行った。流石にその格好じゃ、外にも出歩けないだろ・・・・

 

「それじゃあ、早速明日にでも買い物に行こうか?みんなの服とかはもちろん、布団とかも足りないだろうしね」

 

そうビールを飲みながら、これからの生活についてどうなるのか考え始めようとすると、一つ思いついてしまった。今夜の寝床とかどうしようか・・・・?




作者は眠いので、寝ます。

それでは


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