ドラクエ短編集 (再開のたけじんマン)
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それゆけマリベル!
ドラクエ4コマのを意識しつつ書いており、ちょっとでも笑っていただけると幸いです。
その1:いやがらせなコンボ
ある日の事、頭巾をかぶった赤毛の少女・マリベルは、アルス(主人公)、ガボに、ある話を持ち掛けていた。
マリベル
「私ね、ちょっとした面白い呪文の
組み合わせを思いついたわ」
アルス
「えっ、組み合わせ?」
ガボ
「それってどんなのだ?」
疑問を隠せない仲間2人に対し、やがてマリベルは答える。
マリベル
「ふふーん、いいからよく聞きなさい」
やがて、標的をスライムナイトにしたイメージで解説され始める。
マリベル
「まず、敵モンスターに『ルカニ』をかけて守備力を下げる…」
アルス
「ふむふむ…」
マリベル
「次に、それに対して見せつけるように、こっちの守備力を『スカラ』で上げる!」
ガボ
「おお~、そう来るのか」
マリベル
「すると、どうよ? 向こう側からしたら自分の守りは減ってるのに
あたし達の方は逆に増えててさあ。いい感じに精神的ダメージにならない?
ザ・いやがらせってね…フフフフ」
アルス
「うわあ…」
ガボ
「オイラだったら、そんなのされたらなんか嫌だぞ…」
ニヤリとした悪そうな笑みで笑うマリベルと、引き気味のアルス達であった。
* * *
その2:びっくりした例え方
それはメインシナリオ終盤の事…それもディスク2のラストダンジョンの、あるダンジヨョンでの事。
魔王・オルゴデミーラを倒す為、アルス一行はダークパレスを進んでいたが、その途中で宝箱を見付けた。
その宝箱を開けるとその正体は『パンドラボックス』というモンスターであり襲いかかって来た為、アルス達は驚きつつも迎撃し、勝利を納めたが…
アルス
「あ~、びっくりしたなあ」
ガボ
「でも勝てて良かったぞ」
マリベル
「ホントよねえ。どれぐらいびっくりしたかって言うと…」
次の瞬間、マリベルはある意味衝撃の一言を…
マリベル
「久々に実家に帰ってトイレのドアを開けたら、
留守番させといたメルビンがトイレ掃除している所にでくわしたみたいな…」
アルス
「ええぇっ!?」
ガボ
「本当なのかメルビン!?」
メルビン
「この前あったでござるなあ…フフフッ」
何やら含みのある笑い方をする、伝説の英雄なじいさん・メルビンであった。
ちなみにメルビン曰く、
「タダで置かせてもらうのは忍びないので、
せめてこれぐらいの手伝いはさせてほしかったので」 との事である。
* * *
その3:恋愛に進展か?
ある日の夜の、フィッシュベルの浜辺にて。
そこには今、アルスとマリベルの2人がいるようだが…?
マリベル
「あのさあ…あたしが初めてやられて、
死んじゃった時の事…覚えてる?」
アルス
「うん…覚えてるよ。忘れるもんか。
あの時は凄く、焦ったし、追い詰められたし…状況的にも、僕の心もね」
どうやらアルス的には少々トラウマになっており、その当時はマリベルがやられた事による焦りがあったらしい。
しかも危機的状況によって思考さえも頭の中でぐるぐると回りだしてはまとまらず、キーファとガボに声をかけられた事でようやく我に帰った…との事である。
マリベル
「うっ…なんか、さすがにそれは…ごめん」
これには普段強気で我が強くツンデレなマリベルでも、少々バツが悪そうに謝る。
マリベル
「でもさあ…あたしは、その…教会で生き返らせてもらった時…
あ、あんたが泣きながら、あたしの肩を掴んで
『良かった…!』って言ってた言ってた時、その…ええとぉ…!///」
何やら途中からマリベルは赤面しつつある様子。
マリベル
「はっ…恥ずかしかったけど!
ちょ…ちょっとは、嬉しかったんだからね!?///」
マリベルは、赤面しながらアルスに向かって、それも面と向かって叫んだ!
マリベル
「そこん所、よく覚えて! よく考えておきなさいよねっ!!///」
アルス
「え、ええっ…」
そしてマリベルは、アルスに指差しながら更に叫んではアルスをたじろがせ、その場を去ってしまった。
アイラ
「フフフッ…やっぱり素直じゃないマリベルだけど、頑張ったようね」
そしてその様子を物陰から見ていた、アイラであった。
PS版はやった事あるけど、3DS版はやった事ない…今度買おうかな。
しかしDS版ドラクエ5を最近やっているが…ヘンリーやビアンカを色んな所に連れて行くと、反応が面白い。特にヘンリー。
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すごいぞパペック!
しかも2月の始め頃からやり始めた、ドラクエ5からの話です。
ちなみに主人公の名前はリメイク版準拠でアベル。
しかも今回はパペットマンのパペックが大活躍!?
その1:踊るぞパペック
それは、『ポートセルミ』から『ルラフェン』間のフィールドにて。
『魔物の群れが現れた!』
アベル
「来たな! みんな、行くぞ!」
戦闘態勢へと入る『アベル』とその仲間モンスター達。しかし…
『エンプーサ』は、さそうおどりを踊った!
ピエール
「うおっ!?」
アベル
「ああっ、ピエール!?」
『スライムナイト』のピエールは、さそうおどりで釣られて踊ってしまった!
アベル
「よーしこうなったら、こっちもパペックの躍りで対抗だぁ!」
パペック
「アイアイサ~!」
アベルの右人差し指を指しての「行けぇ!」と言わんばかりの指示に対し、パペットマンのパペックはエンプーサに向かって駆けてゆく。
パペック
「あ、そ~れ」
パペックは、さそうおどりを踊った!
エンプーサ
「むむっ!?」
これにより、エンプーサはパペックに釣られて踊ってしまう。
しかもエンプーサは、パペックの躍りを見て、釣られて踊りながら「こいつ、やる!」と感じている。
アベル
「よし、この隙に他のをやっつけるぞ」
ゲレゲレ
「ガウッ!」
ピエール
「主殿も上手い事考えましたねえ」
そしてパペックがエンプーサを引き付けている間に、アベル、ピエール、キラーパンサーのゲレゲレ達は、他の敵モンスターの相手をしてゆく。
その一方、パペックの方はというと…
エンプーサ
「ワンツー! ワンツー!」
パペック
「おっ!?」
エンプーサは再びさそうおどりを踊り、パペックは釣られそうになった。
だが、パペックは釣られずに再びさそうおどりを踊った!
エンプーサ
「むう、やるわねっ!」
その後も2体は、激しくもギャグ漫画っぽいような踊り合戦を繰り広げた!
そして、戦闘終了後…
エンプーサ
「あんた、なかなかやるじゃない。
そっちのイケメンなリーダー共々気に入ったわ」
パペック
「ってな訳で、こいつもよろしくなんだな~」
アベル
「ええっ!?」
なんとパペックとの間に友情が芽生え、仲間になりたそうにこちらを見ている!
こうして、エンプーサのキャシーが仲間に加わった!
* * *
その2:軽快なパペック
ルラフェン周辺にて
パペックは、『はがねのよろい』『てつのたて』『てっかめん』を装備した!
アベル
「何だかピエールやサイモンみたいな重装備だなあ。
それでいつもみたいに踊れるのかい?」
パペック
「はっはっは。まあ見てて下さいよ」
その後、しばらく歩いていると…
『魔物の群れが現れた!』
アベル
「よし、作戦は『バッチリがんばれ』だ!
みんな、ぬかるなよ! …ん?」
ふとアベルは、パペックに気付いて彼の方を見ると…
パペック
「あ、そーれそ~れ~」
なんとパペックは、いつもと変わらず軽快に踊っていた。
これを見て、アベルは「重装備でも、変わらないんだなあ…」と、一人静かに思わざるを得なかった。
* * *
その3:混乱するパペック
ルラフェンから『うわさのほこら』間のフィールドにて。
『魔物の群れが現れた!』
それに対し、アベル達は応戦するのだが…
ミステリドール
「メダパニ!」
パペック
「ウゥっ!」
アベル
「あぁっ、パペック!?」
パペックは敵のミステリドールの呪文『メダパニ』をくらい、混乱してしまった!
アベル
「大丈夫か、パペック!?」
アベルはパペックへと駆け寄る。
『パペック は こんらんしている』
しかし次の瞬間…
『パペック は なんだかやれそうなきがしてきた!』
『パペック は せんとうにおどり出た!』
アベル
「ちょおっ、パペック!?」
ピエール
「パペック殿ぉ!?」
ゲレゲレ
「がうっ…?」
なんとパペックは、混乱しているせいかパーティーメンバーの先頭に立ったのだ。
いきなりのおかしな行動に、他の仲間モンスター達も動揺している。
しかし、その次には…
パペック
「あうっ、うげっ!」
アベル
「ああっ! パペックが!?」
ピエール
「やはりこうなったか…」
パペックは敵の魔物の攻撃を次々とくらい、タコ殴り状態になってしまった!
それはもう、『ビッグスロース』やら『とつげきへい』やらに、ボッコボコであり、吹っ飛ばされた挙げ句に岩に激突してしまったのである。
アベル
「パペックゥ! くっ…このぉ、バギマ!」
ビッグスロース達
「「ガフゥッ!?」」
アベルはバギマの呪文を唱え、ビッグスロースの群れをやや大きめの竜巻で吹き飛ばした。
アベル
「すまないみんな、僕はパペックを助け起こして来る!
そっちは頼んだ!」
ピエール
「はっ。お任せあれ!」
ゲレゲレ
「ガウッ!」
キャシー
「じゃ、足りない分はあたしが穴埋めしときますかねえ」
サイモン
「そんじゃあ俺もまあ…
パペックの奴の穴埋め出動でもしますかねえ」
『スライムナイト』のピエールや『キラーパンサー』のゲレゲレに続き、馬車から『エンプーサ』のキャシーや『さまようよろい』のサイモンがそれぞれ敵モンスターへと向かってゆく。
その一方で、彼らに任せたアベルは、岩の側で倒れているパペックへと駆け寄る。
アベル
「パペック! しっかりするんだ」
パペック
「う、うーん…」
アベルは倒れているパペックを抱き起こすが、パペックは目を回している。
しかしその3秒後に…
パペック
「…はっ! 私は一体何を…?」
アベル
「よかった、気が付いたんだね…
(『てんしのすず』を使う必要もなかったみたいだ…)」
パペックはすぐに気が付き、正気に戻った。
しかもこのようにすぐに正気に戻ったので、混乱を治すアイテムの『てんしのすず』を使う必要もなかったようである。
アベルはパペックが気が付いてしかも正気に戻っていたので安堵し、仲間達のもとへ向く。
すると戦闘は終了しており、歩いて戻ると仲間モンスター達が暖かく出迎えてくれた。
ピエール
「おお、主殿。こちらは片付いたところですよ。
パペック殿もご無事なようで、よかったですね」
ゲレゲレ
「がうがうっ」
キャシー
「まったくぅ…な~にやってくれちゃってんのさ、ダチ公は」
サイモン
「ふう…さて、戦いの後の一服はたまらんね」
これに対し、パペックは…
パペック
「いやぁ、面目ないですねえ」
と、頭を掻きつつ赤面するのだった。
アベル
「あははっ…さあ、行こうか」
やがて笑顔で笑うアベルの一言と共に、白馬のパトリシアが引く馬車と共に彼らは歩き出す。
その一方、馬車の中では…
スラりん
「ZZzzz…」
プリズン
「みゃー…ぶみゃ~…」
安心しきっているのか『スライム』のスラりんと、『プリズニャン』のプリズンが、のんきに昼寝をしいた。
ちなみに2つ目と3つ目の話は、実際のプレイ中にあった事を元にアレンジしたりもしております。キャシーやサイモンも加勢して来るのとか。
ってか、スラりんよ…うちのキラーパンサーのボロンゴより速いよ君ぃ。
おかげで切り込み役になったり、『どくばり』を装備してのメタル狩り要員になったりと、終盤でも大活躍だよ。
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新妻ビアンカとの珍道中
原作と違いすぎる所が多すぎて色々言いたい所はあるし(鳥山明の絵じゃないのとか、デボラがいないのとか、娘がいないのとか諸々)、胸アツなシーンもある、例のラスト10分はあらかじめネットで内容を知ってから観た…
それらも踏まえた上で、「これはこれで」と思いもするが、「でもやっぱりこりゃひどいなあ」とも思う…。
宇宙戦艦ヤマトの時といい、ドラえもんの時といい、何で山崎貴監督は何かしらのオリジナル要素や下手すりゃ改悪を足したがるんだろうか?
その1:妻の父は奴に似ているのか?
山奥の村・ビアンカの実家にて。
ダンカン
「ではビアンカの事をよろしく頼むぞ、アベルよ」
アベル
「はいっ!」
紫ターバンの青年・アベルは、先日結婚した『ビアンカ』の父親である『ダンカン』のいる、山奥の村の実家へと報告に来ていた。
その実家を後にしての、歩きながらの2人はというと…
ビアンカ
「父さん元気そうで、良かったわね」
アベル
「うん。
(ダンカンさんに心配かけないように、ビアンカを大事にしなくっちゃぁ…。
あっ、でもあの人やっぱり…)」
と、ふとアベルはある事を言い出そうとする。
アベル
「あのさあ、前から気になってたんだけど、君の父さんてさあ…」
ビアンカ
「えっ? なーに?」
その内容とは…
アベル
「何て言うか、スーパーマ○オに似てない?
見た目とかさあ…」
ビアンカ
「ごめん。たぶんそれ、気持ちはわかるけど
言っちゃダメな気がするわ」
などと、突拍子もない内容に、ギャグ的な汗を垂らしながら引き気味なビアンカであった。
* * *
その2:スロットに挑戦!
ポートセルミから東に船で航行してすぐにある、カジノ船にて。
アベル
「よ~し、来い来い来い…そこでスイカ来いっ!」
アベル達はカジノ船にて、100ドルスロットに挑戦していたのだが…
アベル
「だあぁっ、そこでチェリー!? っか~、外れた…」
ビアンカ
「フフフッ、惜しかったわね」
惜しくもあと一個揃えば当たるところ、外れてしまったようだ。
ビアンカ
「あっ、そうだわ。ねえ、今度は私がやってみてもいい?」
アベル
「えっ、君が? いいけど…結構手強いよ?」
ビアンカ
「まあやってみてからのお楽しみよ♪」
何やら楽しそうなビアンカである。
どうやら彼女は、脇で見ていて自分もやってみたくなったらしい。
ビアンカ
「コインを入れてと…スタート!」
アベル
「(僕ですら苦戦したのに、ビアンカで大丈夫かな…)」
後ろで腕を組んで立つアベルが見守る中、ビアンカがスイッチを入れるとスロットマシーンが回り始める。すると左の列からだんだんとゆっくりになり…
ビアンカ
「あら、プラム(青い果物)が3つ並んで当たったわ」
アベル
「なにぃ!?」
いきなりの当たりである。
しかもその直後にコインがスロットマシーンの下の方のコイン排出口から、500枚ものコインが出てきた。
更にその次は…
ビアンカ
「あっ、今度はチェリーが4つも揃ったわ!」
アベル
「えぇっ!? 2連続って…」
まさかの2連チャンである。
しかもチェリーが4つなので、600枚ものコインが排出される。
また更に…
ビアンカ
「あらまぁ、今度はベルが3つ揃ったわ!」
アベル
「またまた!?」
今度はベルが3つ揃っての当たりである。
これにより800枚のコインゲットとなる。
そこからまたまた更には…
ビアンカ
「すごーい! まさかのスリーセブンっ!」
アベル
「なっ…マジか!」ボーゼン
1分経って何度か外れはしたものの、それを多いに取り返すかのごとくの、777(スリーセブン)による大当たりである。
なんとこれで一万枚ものコインがゲット出来た…ゲット出来てしまったのである。
妻のあまりの当たりっぷりに、アベルは大口を開けて呆然としてしまっている。
アベル
「そう言えば、ビアンカの『運のよさ』って、僕より高かったっけ…。
『木彫りの女神像』で運のよさ少し上げた、僕よりも…」
ピエール
「主殿ぉ…」
そしてガックリと肩を落としてしまったアベルに、彼を少しでも励まそうと左肩に手を置く、スライムナイトのピエールであった。
ビアンカ
「きゃ~、また当たったわ~!」
* * *
その3:開幕ぶっぱと、ある誓い
セントベレス山のある島にて。
ビアンカ
「ええいっ!」
アベル
「でやあっ!」
ビアンカは『グリンガムのムチ』で、アベルは『メタルキングのけん』それぞれ敵モンスターの『ボスガルム』の群れにに攻撃し、HPを削っていった。
ゲレゲレ
「ガウッ!」
サイモン
「そ~…りゃっとお!」
そして彼らに続き、『キラーパンサー』のゲレゲレと『さまようよろい』のサイモンもまた、『はがねのキバ』と『はじゃのつるぎ』でトドメを刺してゆく。
やがて戦いは、終わった。
それぞれ経験値を獲得し、ゴールド(お金)も回収してゆく。
ビアンカ
「ふ~…新しい武器もいい感じだし、今日も絶好調ね!」
アベル
「うん! 気に入ってもらえて良かったよ」
ビアンカもアベルも、それぞれご満悦の表情だ。
しかもアベルは、妻にこんなに喜んでもらえて、嬉しいと思っている。
しかし、こんなのはまだ序の口な方だ。
そう、何日か前に覚えたあの呪文を、いきなり出したのに比べたら…
それから少し後、セントベレス山の頂上をアベルは、険しい顔をしながら望遠鏡で覗き見ていた。
アベル
「(やっぱりあの神殿、少しずつ出来てきてる…のだろうか)」
かつて自分やヘンリーやマリアが、奴隷として働かされていた、忌まわしき場所。
その目的は、光の教団の神殿を作る為だという。
その場所からは、マリアの兄のヨシュアの手引きで、何とか脱出出来た。
が、アベルは他の奴隷として働かされている人達やヨシュアの事が、この青年期に入ってからの旅の間も気掛かりに思っていた。
彼らは無事なのか、ヨシュアさんはあの後何か罰を与えられてやしないのだろうか…。
そんな事を、夜にベッドに寝転がりながら、何度も考えもする。
その事をヘンリーにも話したし、「眠れないのですか?」と訊くピエール達仲間モンスターにも、思いきって話した事もある。
そして2日程前にも、これまた思いきってビアンカにも聞かせた事があるのだ。
するとビアンカは、アベルを抱き締めながら、
「ごめんなさい…長い間あなたがそんな目にあってるなんて知らなくて、気付きもしなくて…!
でも大丈夫…もしアベルが、その昔の事を思い出して辛い時は、精一杯私が癒してあげる。
置いていった人達や助けてもらった人が気になるなら、
いつかきっと…私達が、助けに行きましょう!
強くなって、仲間達と一緒に…ね!」
と、涙ながらに語り、というより、言い聞かせたのだ。
それに対し、アベルは、
「ああ…そうだね。今よりも仲間も増やして、伝説の勇者も見付けて…
そして、強くならなきゃ…!」
と、決意も新たに肯定したのだった。
そして現在、アベルはヨシュアの事が脳裏をよぎるも、望遠鏡と共にしまい込んで切り替えようとする。
アベル
「ヨシュアさん、それにみんな…待っててくれよ」
その後、馬車で休んでいたメンバーや仲間モンスターと談笑するビアンカを見て微笑み、島の探索を続けていく。
その後、探索の途中で…
『デンタザウルス が あらわれた!』
モンスターのデンタザウルスに遭遇した!
アベル
「むっ、来たぞ!」
咄嗟に身構えるアベル達だが
ビアンカ
「はあぁ…メラゾーマっ!」
デンタザウルス
「ギエェェアアァァァッ!?」
アベル
「えっ、ええぇっ!?」
なんと、開幕からいきなりビアンカがメラ系の高位呪文である『メラゾーマ』を唱え、その大きな炎の玉でデンタザウルスを一撃で燃やし尽くしてしまったのだ!
ビアンカ
「やったわ! 今ので一撃よ!」
アベル
「あ、ああぁ…」ボーゼン
ピエール
「まさか、今ので開幕から一撃とは…」タラ~ッ
これにはアベルや他のメンバーも驚く他なく、呆然としてしまうのも無理ないのであった。
アベル
「あ…アハハっ…でもまあ、言い換えれば、
これはこれで頼もしいって事なんじゃ、ないかなぁ…ははは」
切り替えようとすれど、それでも引きつった顔のアベルである。
ビアンカ
「えっ? 私って頼もしい? やった~っ!
嬉しい事言ってくれるじゃないの♪
それじゃ、頼りにしてよね? あ・な・た♪」
アベル
「あっ…うん///」
ピエール
「(あっ、これは照れてますなあ…主殿、わかり安すぎますぞ)」
ビアンカのこの反応に、アベルは不覚にも「かわいい」と感じて照れてしまい、赤面する。
それを諭いピエールは、すぐ察してしまうのであった。
結婚し妻と仲間と共にゆく彼と、彼らの旅は…続く。
3DS版のドラクエ1と2クリアした…
サマルのメガンテ使う時、ドラマチックなやり取りが思い浮かんだわぁ。
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