オレのグラブル。 闇パ団長とその相棒のカオスな日常 (謎のks)
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俺のグラブル。 闇パ団長とその相棒のカオスな日常

このお話は

・作者のプレイ状況を徒然なるままに綴った駄文です。
・ソロ微課金騎空士なので皆とは違った感性かも。
・半分以上ガチャ自慢だねコレ、すんません。
・闇パマンなので闇キャラしか出ません。
・安定のキャラ崩壊&キャラ設定がふわふわしてます。
・文章中に「微アンチ・ヘイト」があります。

以上の成分が含まれております、それでもOKな方は、どうぞご覧下さい。


 ──俺の名は「バザラガ」…漆黒の鎧兜で自らを戒める者だ。

 

 普段から「恐ろしい」だの「話しかけづらい」だの「でもいい人なんでしょ?」などと言われているが…。

 俺は大罪人だ…その証拠に、素顔を隠した兜の中は「この世のものではない」だろう。

 

 ……見たいか?

 

 この顔を、この俺の大罪の証を…。

 この顔を見れば、バハムートだろうと、ハデスだろうと、その辺のドラフモブだろうとも魂、或いは存在を「失う」…。

 そんな正に悍ましい俺の顔…見たいか?

 

 ……………。

 

 

 …ふ、冗談だ。

 

 

 気を悪くしたか? …すまんな? これは俺の楽しみでもある。

 何せ、とある騎空団で…ああ、騎空団とは、要するに「なんでも屋」のようなものだ。

 俺はそこに所属している…一応「成り行き」でな?

 そこにいる団員から引っ切り無しに、身の上話や相談を聞かされている。

 こうでもして無理くりにでもガス抜きしなければ、やっていけん…特に俺は──

 

 …喋り過ぎたな? 最近はストレスが溜まっているようだ、聞き流してくれ。

 

 さて…今回は俺の所属している騎空団の様子を見て貰いたい。そしてそこから俺の言わんとしていることを理解してくれ。

 

 …なんだかんだで、俺も誰かに愚痴を聞いてもらいたいようだ、すまない。

 

 

 

 

 

・・・・・

 

 ──とある酒場。

 

「…良いよな、水着」

「………」

「だって…ただでさえ布面積小さい服を普段から着ているのに、夏だからって白の水着着て「団長どう? 似合う〜? (裏声)」とか言ってはその豊満なボディでオレの息子♂を殺そうとするんだぜ? 最っ高だろ…な?」

 

 先程から俺の隣で水着だ息子だ猥談を繰り出しているのは、俺たち騎空団の「団長」。

 虚ろな目と骸骨を模した鎧、それらを覆う外套を着用している。側から見れば「悪に属する大物」と見紛うが。

 

「あぁ〜息子がギンギン♂するんじゃぁ〜 ^ ^」

 

 この通りただの変態だ。

 

 というかその見た目で卑猥な台詞はどうであろうか? 顔色や表情を変えない寡黙な人間…かと思えばこの発言、ギャップを通り越して最早「猥褻物陳列罪」である。

 

 いつか団長が秩序の騎空団(この世界の警察)の世話になるのだろうか? …いや、なるな。

 

「…喋りすぎだぞ、団長?」

「えーいーじゃん? やっとアイツが離れたんだからさ…ふぅ」

「…ここのところ毎日だったからな?」

「そうなんだよ。…っあぁ、悪いな? こんな愚痴聞いて貰って? お前相手だとなんか話しやすいんだよなぁ」

 

 普通はそう言ってもらえるのは光栄なことなのだが、普通は。

 この団長、聞いての通り女体好きの変態だが、かと言って周りの女性から嫌われている訳ではない。むしろ向こうから…おっと、喋り過ぎたな? これ以上は俺も捕まる。

 とにかく、この男は女性好きと同時に…どうやら「女難の相」があるようだ。

 と言うのもこの団長の何処が良いのか分からないが「好きっ!(挨拶)」と言い寄る女性が後を絶たない…その女性陣の中の一人が問題なのだ。

 

「…っはぁ、なんで俺を束縛するかねぇ? "ナルメア"」

 

 ナルメア…この騎空団でも古参の部類に入る女性、俺と同じドラフ…角が生えた人種だが「ウシみてーだな?」といつかの団長が言っていた。

 剣の腕は相当なもの、あの全空一の強さを誇る「十天衆」に勝るとも劣らない実力の持ち主。

 研ぎ澄まされた剣技と、幻惑の魔術を合わせた我流の剣術を得意とする。そしてドラフの中でも一二を争う美貌も併せ持つ。

 煌びやかな銀髪と美しい容姿で、世の男を魅了するであろう彼女は、何故か、何故か団長(変態)に好意を寄せている。

 

「束縛は言い過ぎではないか? 彼女の団長に対する愛情は本物だと思う。お前はそれを謹んで享受するべきだ」

 

 俺がそう言うと、団長は虚ろな目をこちらに向ける…眉間も動かないが「いやそんなこと言う?」という不服な感情が読み取れる。

 

「いやいや、あれ絶対愛とかじゃないから! ロリ巨乳牛角かーらーのお姉ちゃんとかどんだけ属性盛り盛りうひゃっふぉい! って思ってた俺を殴りたい気分だよっ! とんだメンヘラだわあの女!?」

 

 意味の分からない言葉の羅列は置いておき…ナルメアは団長が女性に囲まれていることを快く思っていない、いやそうは言ったが誰かに危害を加えるという意味ではなく。

 

ナルメア「団長ちゃん団長ちゃん団長ちゃん団長ちゃんだ・ん・ちょ・う・ちゃああああああああああん!!! はぁはぁ…団長ちゃん可愛いよぉ〜お姉さん我慢出来ないのぉ〜〜! ねぇ? 私だけ見て? 他の子を見ちゃいや! 団長ちゃんは私のぉ…とおぉ〜っても大事な人なんだからね!! うふ、うふふふ!!!」

 

 …こんなことを言われながら四六時中監視され…失礼、引っ付かれていては団長でなくとも気が狂うだろう。

 まぁ、彼女も悪気があるわけではないだろう。戦闘では頼りになるし、普通にしていれば良識のある人物だ。…団長さえ関わらなければ、だが?

 

「っくそー! 俺はもっと良いオンナとイチャコラしたいんじゃい! アイツが引っ付いていなけれゃ……はぁ」

「まぁ、ナルメアも今は依頼で出ている。その間は俺がお前の愚痴ぐらいは」

「よし、じゃあ良いオンナの話しようぜ!」

 

 …エアスルー(空気読め)とはまだ気持ちの良い言葉だ、コイツは「話すら耳に入らない」。

 

「…何故そうなる」

「何でも聞いてくれんだろ? んじゃ早速…この前入った新人、どう思う?」

 

 最近入った新人…この男がこう切り出す時は俺と同じ「闇属性」の女性だろう、であれば。

 

「あのエルーンの女か?」

 

 "ニーア"というエルーン族(頭に獣耳がある)の女性が最近仲間になった。

 星晶獣(超常的な力を持つ獣)を使役する「十賢者」と呼ばれる者の一人らしい。赤い瞳で目の下に隈がある、側から見れば少し性格の暗い内向的な少女…だが。

 

「団長、アレは辞めた方がいい」

「えっなんでよ?」

「俺の勘だがな? …アレにはあまり関わらない方がいいと言っている気がするのだ」

 

 彼女の吸い込まれそうな澄んだ紅の眼は、まるで奈落の底に拡がる業火のようだ。そこから…尋常じゃない「凄み」を感じ取ったことがある。

 俺は長年善悪様々な人物たちと関わって来たが…ここまでの殺意は見たことがない、彼女の情緒も不安定なようだ…はっきり言って「何を仕出かすか分からない」のだ。

 

「気のせいじゃない? ニーアちゃんは「お願い、私を認めて(裏声)」とか言い出すヤンデレ困ったちゃんだけど、そこがまたいいんだよね! 俺が愛してやるよ、なんて言ってやった日にゃ「嬉しいッ!!」って抱きついてね、いやぁ〜ヤンデレは良いよねぇ〜?」

「(やんでれ…)まぁあくまで勘だ、彼女から時々殺気めいたものを感じ取っていてな? 星晶獣と契約した者などそうは居ない。長いことそういった奴らと戦うと、どうにも気が抜けない」

 

 俺は"組織"と呼ばれる機関の一員で、仕事柄で星晶獣やら裏世界の住人と交戦する機会が多い、その為俺の身体には生傷が絶えない。

 

「ひっきりなしに戦ってんもんなぁ、よく身体ぶっ壊れねぇな?」

()()()()()()()()()…しかし話は変わるが、お前も大概だぞ、団長?」

「ん? 何がよ?」

「いくら器が広い…失礼、考えなしとはいえ、様々な種族を団に引き入れ過ぎだぞ」

「おいなんで言い直した? …いやいや皆どーしてもって言うからさ?」

「阿呆。貴族に王族、星晶獣、我ら組織のメンバー、秩序の騎空団の一員、得体のしれない人物、十天衆の一人…極めつけは「明らかに世界観が違う」者まで…これだけ言っても、俺の言動の正当性は伝わらないか?」

 

 要するに仲間の基準に「見境がない」のだ。それに加えてコイツ自身の「なんだかよく分からないが、ついつい頼りたくなるカリスマ的存在感」が相乗し…今では「カオス騎空団」だなどとありがたくない通称を頂戴してしまった…。

 

「いーじゃん、俺は好きだよこの状況。テ○ルズに、プリ○ュアに、サム○ピとか? 運営はチョイスが良いよねぇ、この調子でサモ○ナイトとか艦○れとかとコラボったりしねーかな?」

「まだ団員を増やす気か…この前は緑の…何だアレは、リザードマンか?」

「バッカお前、ガチャピン様だよ! ガ・チャ・ピ・ン・様! あのお方のおかげで無課金微課金勢がどれだけ得してると思ってんだよ。ルーレット様さまだよ、廃課金よ滅びろ」

 

 また訳の分からないことを…まぁ良い、いつものことだ。

 

「まぁ分からんでもないわけよ、グラブルのガチャには300連分回せば対象キャラ一体と交換出来る「天井」がある以上、新しい強いキャラだの武器だのをいの一番に手に入れたいって気持ちは。でも天井までリアルマネィで回すには「9万円」分必要だって話、きゅ〜っまんえんだよぉ! お前らそんな金どっから出してんだよw 人生棒に振ってんじゃね? 微課金ぐらいが丁度…いや、いや別にぃ? 羨ましくなんて…ないしぃ!?」

 

 ……聞き流せば良いと思ったが、個人の生活に余計な口出しをしているとは、俺でも流石に解るぞ。

 

「もう止めておけ団長、今日は喋りすぎではないか?」

「うるへー! どーせ俺はグラブル弱者だよぉ!!」

 

 …顔が赤くなっているな、酒場だからといって昼間から酒を飲むものではないのに…豪胆な人物かと思えば、途端に矮小な言動が目立つ男、それが団長ではあるが。

 

「…いや団長、お前が弱者だとは俺は思わんぞ?」

「っ! バザラガぁ…!」

「うむ、お前の言うハイカキンには及ばんだろうが、ハデス編成では渾身を使いこなし、セレスト編成は背水でゾーイ(闇)を軸によく戦い抜いている、この前の正月は一年間溜めた"石"を使って、十二神将(ビカラちゃん)を引き当てていたではないか」

「…いや……その………事実だけど…こんな話した後にカミングアウトしないでほしいなぁ〜…;」

 

 誤解が無い様に言っておくが、団長は金を無駄遣いする方ではない。ただガチャ(?)で運良く"当たり(キャラ)"を引き当て、武器はダマスカス鋼で補強し、各々の練度を上げているだけ。因みに特筆しては闇属性の育成に力を入れている。

 そのダマスカス鋼は貴重資源であるため、よろず屋に頼み込むでもしなければ入手は難しい、更によろず屋店主から「そろそろ在庫が切れそうです〜」と釘を刺された。今回の暴言もそれの不満が原因だろう。

 

「…はぁ……俺もトライアンドエラーしてぇよぉ…でもダマ鋼もう無いし…っはぁ〜〜!」

 

 長い溜息をつく団長。理不尽なことだとは分かるが、子供みたいな理屈でヘソを曲げるのは、正直どうかとは思う。

 

「団長、酔いが覚めてまだ語り足りないなら、今夜グランサイファー(拠点の船)で飲み直そう。俺が幾らでも付き合ってやる」

「うぅ…ありがとうよぉバザラガぁ……お前はやっぱ頼りになるわ」

 

 団長は確かに変態で、小物染みていて、時々悪戯小僧のように暴走する…はっきり言って馬鹿だ。それでも…。

 

「言ったはずだ、困難な時は俺を頼れと、お前が守りきれないものは俺が守る…とな」

 

 こんな俺を相棒と呼ぶコイツを、放ってはおけない…それだけだ。

 

「あはは、サンキューな。…ふぃ〜、んじゃ帰るか?」

「あぁ…」

 

 俺たちは話を一旦切り上げ、勘定を払うため席を立とうとする。

 

「…っ! 見つけた…団長さん! と…バザラガ…さん」

 

 後ろから声を掛けられたので二人同時に振り返る。するとそこには…。

 

「おぉ! ニーアちゃん、どしたん?」

 

 黒いローブを纏った少女…件の十賢者のニーアと、酒場の入り口で遭遇した。

 団長に対しては好色な声色で、俺に対しては…まるで目障りな蝿でも見る眼をしていた。

 

「ここに貴方が居るって聞いて。一緒にお茶でもと思っていたんだけど…先客、居たんだ」

 

 団長に話すときは人懐っこい態度だと思えば、俺を見た途端に…あぁ、またか。先ほど話した"凄み"を宿した鋭い眼差しを向ける。寧ろここまで態度を極端に変えられるとは「器用だな。」と思わず考えてしまう。

 

「あ、お食事? いや〜マジメンゴ! 今しがたバザラガと飲んだばっかだからさぁ、また今度で良い?」

「(バザラガ)あっ」

 

 今のは確実に「地雷」。ということは…。

 

「──そう、バザラガさんと? 私よりバザラガさんを…? っふふ、フフフ!」

 

 ニーアから殺意のオーラとでも言わんばかりに、黒い靄が噴出している、一触即発か…これは不味い。

 

「そう、団長さんはバザラガさんの方が良いの? あんまり言いたくはないけど…バザラガさんって確か「組織」っていう星晶獣を狩る人たちの集まりに居るんだよね? …「デス」のことも、私から奪うつもりでしょう?」

「デス…?」

 

 俺の疑問の言下、ニーアは一枚のカードを取り出した…するとカードからまたしても黒い靄…それらが上空で固まると、人型の獣の形に変わる。

 

『…愛シイヒト、貴女ヲ害スルモノハ全テ…私ガ排除シマス……』

 

 黒いドレスに仮面をつけた女性…まるで死装束に身を包んだ彼女こそ、星晶獣デス…ニーアと契りを結んだ「友」…というところか。

 

「待て、俺は確かに組織に所属しているが、出鱈目に星晶獣を狩る訳ではない、必要であればそうするだけだ」

「嘘…そう言って私からデスを取り上げる算段でしょう! 私の…数少ない理解者の彼女をッ、私から奪うつもりでしょ!!」

 

 金切り声のような怒声で威嚇するニーア、こちらも聞く耳なしか。…団長といいナルメアといい、何故こう暴走する者ばかりなのだ、この団は。

 

「団長、何とかしてくれ。俺ではこの状況は収められん」

「よっしゃ! …ニーアちゃーん! ここであの台詞言ってみ? 前に教えたろ!」

 

「…くうくうお腹が鳴りました。」

 

「 待 て 」

 

 何故逆に焚きつける、そしてニーア、それを言う余裕があるなら矛を収めてくれ、周りにも迷惑が…。

 

「あん? まぁたやってんのかカオス団長の騎空団は?」

「良いねぇ! 喧嘩だケンカ〜! 今回はカオスさんの右腕と新人ちゃんの対決だぁ〜!!」

「おぉ〜珍しいなぁバザラガさんが戦うなんて。…酒のつまみにゃあ丁度いいや! 良いぞーもっとやれぇ!!」

 

 酔っ払い共め…馴染みの店というのが仇になったか…。

 

「まぁ一回ぶつかっとけ、そうすりゃお互い理解し合えるだろ、戦いは愛情表現だよバザラガ君!」

「それが殺し合いでなければ良かったのだがな?」

「アハハ! 団長さんの大切な人だって言うから目を瞑ったけど、もういい…貴方も、消えれば良い…っ!」

 

 …相手は臨戦態勢か、止むを得ん。こちらも応戦するしか──

 

 

 

「──見ぃつけた♪ だ・ん・ちょ・う・ちゃん♥︎」

 

 

 

「ゲェッ!? その声は…ナルメア!」

 

 ニーアの後ろの酒場入り口から姿を見せたのは「ナルメア」。どうやら依頼から戻って来たようだが、この状況下でナルメア登場は不味い…。

 

「…ん? バザラガさん? ニーアちゃんも、どうしたのそんな険悪になって、お姉さんに言ってみて?」

「…ナルメアさん、この大男が私のデスを奪おうとするの…っ!」

「そう…私も丁度団長ちゃんに用事があるから、一緒に倒しちゃおっか?」

「ゲェー、やっぱそうなるのん?」

「勿論、喧嘩も早く治まるし、団長ちゃんも早くコッチに来てくれるしで、一石二鳥だよ♪」

「だよ♪ じゃねーよっ!? ぁあ全く…オレもやるわバザラガ、アイツら放っておいたら何し出すか分からん」

「それをお前が言うのか。…まぁ良い、手早く済ませよう」

 

 矢張りこうなったか…。団長は変わった形の短剣(パラゾニウム)を取り出し万全の態勢、俺も大鎌グロウノスを構え、向こうも準備を整えていた。

 

「っしゃあ! やるぞやるぞやるぞぅ! オレはやるぜぇ〜〜!」

「…全く」

「さぁ…団長ちゃんを大人しく渡してね、バザラガさん?」

「…消えてっ!」

「ここでナルメアさんとカオス団長追加だぁ! うおぉ〜燃えるぜえぇ〜〜っ!!」

 

 俺たちの内輪揉めを、まるで2対2のエキシビジョンマッチとでも言わんばかりに、周りの野次馬は割れんばかりの歓声を上げた。

 

 

 

 

 

・・・・・

 

 ──その後、馴染みの酒場は「バラバラになった」という…。

 

 というのも、四人とも斬撃武器(デスは頭から伸びた髪(?)を鎌にしている)を所持しているため、床やら壁やらに大小様々な斬り傷がつき、店中がボロボロになってしまった。

 あれだけ暴れたというのに店の中の者たちのは大した傷はなかったというのは驚きだが…店主も気にしていないようだったが、後でよろず屋に店の修繕を頼もう。…金額が馬鹿にならないのは承知の上だが。

 

 さて…どうだっただろうか? これが俺の所属する「カオス騎空団」の日常の一部だ。

 そう、これで「一部」だ。これに加えてあらゆる問題児(主に闇)が集まり、周りを巻き込みながら騒動を起こす、そんな日常を送っている。

 …個性のぶつかり合い、と言えば聞こえはいいが…ある意味で「毎日がサバイバル」のような刺激()のある生活が続いている、俺は肉体的にダメージはあまりないが、精神的に疲れる。

 …ふぅ、少しだけ気が楽になった気がする。済まなかったな? 駄弁ではあったがこれで…。

 

「(ガチャ)──よぉバザラガ! 何一人で壁に向かってんだ?」

「…団長か? どうした」

「いやぁまたナルメアに追われててさ~、お前の部屋に匿ってくんない?」

「またか。…まぁいい、早くドアを閉めろ」

「おう今…ん? なんかドアノブが変…っ!?」

 

「ドアノブと思った? ざ~んねん、ナルメアお姉さんでした☆」

 

「ぎゃあああああ!? ナルメアの角掴んでたぁあああああ!!?」

「うふふ…団長ちゃん、どうして逃げるの? お姉さんはただお話がしたいだけなのに~」

「お前の「お話」はオレが色々危なくなるのーっ! この前なんてオレの”ナニ”を…っ」

「性転換したら、少しは悪い女癖が直ると思って?」

「馬鹿? バカなの?!! 性転換なんて簡単に出来るわ、プロフィール画面で」

「それじゃあ団長ちゃんのためにならないよぉ、ねぇそう思うでしょバザラガさん?」

「俺に振るな。…こうなってしまっては諦めた方がいいぞ団長?」

「嫌じゃあああああ、ワシは美少女たちといちゃいちゃするんじゃああああ!!!」

「駄目だよぉ、団長ちゃんは団長ちゃんとして、立派でふしだらじゃない団長ちゃんにならないとねぇ~?」

「うるせえええええええ、知るかああああああああ!!!」

 

「…やれやれ」

 

 こうして、カオス騎空団の一日は始まり、流れていく…。

 

 まぁ…俺は静かな方が好ましいとは思うが…。

 

 

 ──偶になら、賑やかなのも悪くはない、か。

 

 




 主人公のジョブは「カオスルーダー」と呼ばれる悪の大物みたいな見た目のクラスです。
 相棒がバザラガさんなのは、作者がカッコいいと思っているからです、単純。…ん、ゼタ? 他所はよそ、ウチはうち。
 普段から艦これとかFGOとか書いてる身としては、個人的3大ソシャゲ(FGO、グラブル、パズドラ)の一つで、私的に大きなライフワークにもなっているグラブルの話は、是非書いておきたいと思ってましたが…キャラや話がイマイチ定まらなくって、結構前から下書きしてたのに完成に何年もかかってしまった…。
 グラブル6周年の節目だし、多少強引ではありますがこれで一応の書き納めとさせて下さい。…あ、6周年おめでとうございます。



 ※追記(21/3/10)七周年おめでとうございます! 色々言われてるみたいですが、僕が言いたいのは一つだけ。

 ア ル ス ピ ラ ち ゃ ん 実 装 は よ 。

 以上です、ありがとうございました!


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