sistertale -来訪者はヴィランでした‐ (art-ai)
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第一章 襲来

あるところに、ぽつんと教会が一堂。
そこでは、とある道で有名な修道女…シスターがいた。
おとなしく、全く諦めることをしらない。
そう、あの日でも、それは変わるはずもなく……。


「んう……今日もいい天気ですねえ。」

彼女の名はgran(グラン)。教会に住むシスターだ。

助手が呆れるほどのお人好しで、無慈悲という言葉を知らない。

「そうだねえ。ま、雨だろーと地下は相変わらずさ。」

彼がその助手のsuccubu(サキュバ)。同じく教会に住んでいる悪魔である。

succubuは、granと対照的な性格だ。

「ふふっ、そうですねぇ。今日も地下は平和ですね。」

そう、いつも通りの会話を繰り広げていたら……。

【ドーーン!!】

大きな爆発音がなった。

「な、何今の音!?」

2人が音のするほうに行ってみると…

「な、なにこれ…⁉」

なんとそこには逃げ惑う住民の姿が。

すると、granの脳内に、

【こっち】

という声が響いてきた。

ハッとしたgranは、succubuに住民を逃がすように指示をして走り出した。

しばらくgranが走っていると…一つの影が見えた。

「貴方ですね、住民の皆さんを混沌に陥れているのは。」

granが影にそう尋ねる。

『ハンッそれが何だっていうんだ。俺を倒すつもりか、シスターの分際で。』

「ぐっ……」

影にそういわれ言葉を詰まらせる。確かに、彼女はシスターで、非力だ。

せめて、もっと魔法を覚えていたら…。そう、自分を責める。

『ハハハハハ!良いぜ、そのネガティブ!!…でも、一度だけで見納めとは、悲しいものだ。』

そう影は嗤い、触手を揺らす。

「貴方は何者なんですか!!」

吠えるようにgranが叫ぶ。すると影がまた嗤いだした。

『ハハハハ!!冥土の土産に教えてやるよ。俺の名はnightmare(ナイトメア)sistertale(この世界)を闇に堕とす張本人だ!』

影…nightmareは、言い終わった瞬間に自身の触手を尖らせ、granに襲いかかった。

 

 

 

しかし、触手がgranに当たることは無かった。

「なにしてるの……父さん。」

目の前には少女がnightmareの前に立ちふさがっていた。

「……nea(ネア)…そこをどけ。これは仕事でもあるんだぞ。」

聞く限りどうやら親子のようだ。でも、何処か似ていないような…

だが、そんなことを今考えている余裕などない。

「ふざけないで。私はこんなことをするなんて、言ってないわ。」

「……今回は見逃そう。次に会った時がお前らの最期だ。」

そう、冷たく言葉を吐いて、ポータルの中に入っていった。

「一体どういうことなの……?」

granはそう呟いて、思考を繰り広げる。

しかし、その答えは見つからないまま、そのままsuccubuのもとに戻っていった。



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第二章 作戦会議

「あーもう!!なんなの彼奴ぅ!!!」

「まあまあ、誰も怪我しなかったんですから、良かったじゃないですか」

苛立つsuccubuを宥めるgran。

彼女は未だにneaの言うことが気がかりだった。

『ふざけないで。私はこんなことをするなんて、言ってないわ。』

「(neaさんは私たちの味方…なのでしょうか…

でも、nightmareさんの娘?さんだし…)」

もやもやがどんどん広がっていく。

結局、彼らは一体なんなのか…。

 

神様に祈れば教えて下さるでしょうか…

「なんちゃって…」

そう言った次の瞬間、教会は光で包まれた。

「え、なんなの!?」

「まさか敵襲…!?」

2人はとっさに武器を構える。

そして光の中から現れたのは…

『ふう、やっと行けた…って武器構えないで!?』

全身黄色で、頭には孫悟空がつけるような金のわっか…

敵じゃないと判断した二人は武器を降ろす。

「あんた誰だよ…」

と不機嫌そうにsuccubuは聞く。

「あ、ごめんね!…こほん

僕はdream(ドリーム)!信じられないかもだけどさっき君たちが遭遇したnightmareの弟なんだ!」

「はぁ!?弟!?お姉ちゃんやっぱこいつ敵なんじゃない!?」

「こら、すぐそんなことを言うんじゃありません!  …それで、ご用件は…?」

succubuを少し叱り、要件を聞く。

「そうそう、それを言いたかったんだよ!

今回君たちの所に来たのは…

 

nightmareを倒す方法を知らせる為なんだ」

その一言で、二人は沈黙する。

「…は?あんた正気な訳?」

しばらくしてやっと口を開いたsuccubuが静かに聞く。

「正気だよ。僕はあのnightmareが兄弟とは思えない…」

「…分かりました。教えてください。」

「お姉ちゃんまで何言ってるの!?」

ああもう駄目だと頭を抱えるsuccubu。

だが少し時間をおいてdreamの言葉の主旨を理解したsuccubuは

「やっぱり何でもない」

と口を閉じた。

「それで、nightmareを倒す方法なんだけど、それが一つしか無いんだ。」

「その方法とは…?」

 

「ポジティブだよ。」

「ほぼ無敵に近い彼の唯一の弱点はポジティブだ。

そのおかげでポジティブの塊の僕は、攻撃は愚か近づくことさえできない。」

「じゃあ…どうやって…?」

「…」

少し顔をしかめつつ取り出したのは、一本の杖だった。

そして、その杖をgranに手渡した。

「これは…」

「僕がその杖にポジティブを入れたんだ。その杖で魔法を使えば…」

「…分かりました。」

そこから、3人の作戦会議が始まった…



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第三章 娘の本音

まただ。しくじった。

アジトに戻った私は身を震わせながら次の言葉を静かに待つ。

「お前、自分が何をしたのか分かっているのか?」

酷く低い声にびく、と飛び上がる。

実のところ、自分がどうしてあんな行動をしたのか理解できていない。

だから、どう答えればいいのか、分からない。

「ごめん、なさい…」

とにかく、それしか言うことがなかった。

そして、父の足が、 私にだんだん近づき……こう言った。

 

「あの娘に情けを掛けるな。」

 

それだけを吐いて、部屋から出て行った。

私は、静かになった部屋で独り呟いた。

「どっちがだよ、この分からず屋……っ」

 

どうしてそう呟いたのか、どうして庇ったのか、今やっと理由が分かった。

私とあの子が、似ていると思ったからだ。

でも、あの子の思っていることと、私の思っていることは、違う。

それに、私には「使命」がある。

父の言うように、情は掛けないほうが、いいの…かな……

ずきり、と胸が痛む。

まるで、今の私を責めているように…。

ああ、私……

 

 

何が正解なのか、分からないよ。

 

 

 

 

 

 

 

「……さて、こんなところか。」

そっと、可愛らしいデザインの日記帳を閉じる。

別に課題とかではない。ただただ、自分の気持ちを書き出しただけ。

それでも、私にとっては大切なもの。

少し思いつめた表情をして、これからの自分について悩む。

こんなふうにしたら、心に詰まったものが、いつも取れていたから。

でも、今日はなんだか取れそうな気がしない。

「やっぱり、もやもやは取れない………」

うーん、と唸る。でも、唸ったところで答えが見つかる訳でもないので、机に伏せる。

その視線の先に見えたのは、一つの"cord"だった。

そこには、underswapのコードが書かれてあった。

「"underswap"…"入れ替わった者の世界"、か。」

確かあそこにはポジティブが無数にあった気がする。

 

・・・

 

いっそのこと、家出しようかな。

 

そこからの行動は早かった。

髪を梳かし、ヘアピンをつけ、いつものワンピースを身に纏い、お気に入りのブーツを履く。

あとは……と、淡々と準備を終わらせていく。勿論気付かれないように。

 

同日 深夜

 

「……誰も、いない…よね」

周りに誰もいないことを確認して身を起こし、準備していた荷物をまとめる。

そして、父の部屋の前まで静かに来て、一言だけ呟いた。

「父さん。………

 

 

"待っててね"」

玄関に向き直り、私は音を立てずに扉を開く。

そして、もういちど後ろを向いてみる。

誰も起きていないのを確認して、"underswap"のコードポータルを開く。

「ばいばい、みんな。」

それだけ言い残して、私はポータルを潜った。

 

そして

 

静かに

 

 

ポータルが閉ざされた。



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第四章 蜂蜜と青い果実

ポータルを使い、無事にunderswapに辿り着いた。

皆が寝静まっている時間帯でも、絶えずポジティブが流れ出ている。

まさに、父を撒くには好都合の世界だった。

その日は少し疲れていたのか、簡易的なベッドを作って、横たわった。

 

・ ・ ・

 

「…、……い、おーい。」

声が聞こえて、私の意識が覚醒する。

「お、お前さんやっと起きたのか。雪の上で寝てたもんだからびっくりしたぜ。」

「…ところでお前さん、人間だろう?此処に居るのは、ちと危なっかしいんじゃないか?」

この世界のpapyrusらしきスケルトンに我が身を案じられ、少し戸惑ってしまう。

「大丈夫、私そんなに軟じゃないから。」

だから、こんな寂しそうな笑い方しかできない。

それから少し間を取り、papyrusが口を開いた。

「お前さん、訳ありみたいだな。良ければでいいんだが、俺の家に泊まっていかないか?」

そう言って、彼は優しく笑って見せた。

どこか頼もしく思えたその背中に、私はその身を預けることにした。

「……お願いします。」

「OK。じゃあよろしくな。えっと……」

「nea。nea・night。」

「わかった、neaだな。俺はhoney(ハニー)。じゃあ、行こうぜnea。」

そのとき、私は初めて彼の手を握った。

…彼の手は、とても優しくて……暖かい。

「どうした?」

「あ、…ううん。なんでもない。行こう、honey。」

そう言って、honeyの家についていった。

 

「paaaaaaaap!!!!!」

耳がキーンとなる。

この世界のsansが、すごくイライラした様子で階段から降りてくる。

「pap!!靴下と蜂蜜ボトル置きっぱなしにしないでって何回言ったら分かるの!」

「ごめんごめん。ところで兄弟、もうちょっと冷静になってくれないか?」

「なれるか!!!」

暫く、お笑い芸人のコントのような会話を繰り広げる二人を、私は黙って聞いていた。

「あー…sansy、お客さん待たせてるよ?」

「え、ほんと!?」

honeyが分かりやすいように話を持っていくと、sansは目の色を変えて私の方を見る。

「ごめんな!papのことで頭がいっぱいになってて…」

「うん、大丈夫だよ。」

私がそういうと、何故かsansは私の周りをぐるぐるしはじめた。

止まったかと思うと、やっと気づいたのか否か、

「ニンゲン!?」

と声を張り上げた。

そして、キラキラとした視線をこちらに向けて、

「俺様はsans!berry(ベリー)って呼ばれてる!君は!?」

と聞いてきた。まあ、これから居候する身だし、挨拶しておかないとな。

「私はnea。これから暫く此処にいることになったんだ。よろしくねberry。」

そう言って、sans…berryと握手を交わした。

 

父が、私を探しているのを余所に…。



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第五章 二人の話

数日かhoney達と遊んでいたら、遂にberryにこう聞かれてしまった。

「neaって、家族はいないのか?」

思わずどもってしまう。

こんなに家族と楽しそうにしているberryに、自分の家庭の事情なんて言えるわけが無かったのだ。

暫く黙っていると、honeyが口を開く。

「あー…。兄弟。あまりそういう話はしないほうがいいんじゃないか?neaだって、家庭の事情ってもんがあると思うぜ?」

「Mheh!それもそうだな…ごめんな、nea!」

honeyが空気を読んでくれたのか、それとも弟に聞かせないほうがいいと思ったのか。

どちらにしろ感謝することになった。

 

 

 

夜になり、berryも眠ってしまったころ。私はどうしても眠れなくなって、一回のリビングへと降りて行った。

すると、そこには、まるで此処に私が来ることが分かっていたような顔をしたhoneyが、軽く手を振り、

「まあ座れよ。ホットチョコレートあるから。」

と、私に座るように促す。

 

「……本当はこんなこと聞きたくないんだが…もしかして、家出だったりするのか?」

「……」

言おうか言うまいか、黙り込んで考える。

というのも、私の所属(家族ともいう)するBADGUYSの一人、error兄さんは、過去にこのAUを襲撃していたので、言ってしまったらもう此処に留まらせてくれないかもしれない。そう私は思っていたのだ。

「…私は」

そして、私は…

 

自分の家庭事情について、打ち明けることにした。

 

かつての脅威だった骨が、私の兄だということ。

今まで人やモンスターを傷つけていたということ。

私が、元感情の守護者であり、闇の帝王と恐れられたナイトメアの娘であること。

そして…そんな家庭が、日に日に嫌になっていったこと。

 

私の話を、honeyは、時々驚きながら、真剣に聞いてくれた。

「_______neaは」

honeyが煙草を灰皿において尋ねる。

「neaはずっと…俺達のことを気遣ってこのことを言わなかったのか…?」

「…」

私は無言で頷いた。

「その、ごめんなさい…変な気遣わせちゃって…」

日中のことについて謝る私の頭を、honeyは優しく撫でてくれた。

「なぁに。お前が謝ることじゃないさ。」

そう言って、にっこりと笑う彼に私の胸がつきりと痛んだ。

…私は、このままでいいのだろうか。

「__ねぇ。」

そう思うより先に、口が動いてしまった。

「……大切な人と喧嘩しちゃったときって、どうすれば仲直りできるの…?」

honeyは少し驚いた顔をするが、すぐにまたいつもの笑顔になり、こう言った。

「大切な人と仲直りするにはな_____。」

 

 

そこから紡ぎだされた言葉を、私は、今までの話よりも、ずっと真剣に聞いていた。



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第六章 星の集結

この作品をご愛読くださっている皆様。
この度は、私の私情により、更新が遅れてしまい申し訳ありません。
最近、かなり時間に余裕が出てきたので、今後はもっと速いペースで投稿できるように頑張っていこうと思います。
今後とも、art-aiのsistertaleを、よろしくお願いします。


次の日。berryに、ink(インク)から文通があったと聞いた。

なんでも、父さんを倒すための作戦を練るのだそうだ。

「行ってらっしゃい。気を付けてね。」

…なんだか、胸騒ぎがする。

 

 

僕はsuccubu。なんだけど…

「お待たせ、ink!dreamも!」

今、このカオスな状況に頭を抱えている。

dreamが僕に話しかける。

「ん、どうしたのsuccubu。」

「『どうしたの』じゃないよ!!なんでこんなに僕にそっくりなヤツがいんのさ!!」

「むぇ、俺様達には角や翼がないぞ?」

「そうじゃなくてねぇ!!」

年上に対して強く言う。…それほど此奴らが忌まわしいのだ。

「でも、援軍が欲しいって言ったのは君だよね?」

「心を読むな!!………まぁ、そうなんだけどさ。でも、君ってスケルトンしか呼べないの?」

口からでる数々の嫌味は、僕の短所でもあり得意分野だ。

それに、元からこういうやつらは嫌いだ。

そもそもさっきの筆だって、どこから来たと思う?絵の具だよ?冗談はフィクションだけにしろっての。

そんな風に本来の目的も忘れてひたすら悶々としている。

そんなとき、granが話を切り出してくれた。

「まあまあ皆さん。そんなに話していると、いつまで経っても目的は果たせませんよ?」

「そうだね、ごめんお姉ちゃん。」

漸く、本当の作戦会議が始まった。

 

・・・

 

しばらくして、大体の作戦は立てられた。

纏められた内容はこうだ。

・目的はnightmare唯一人。他の殺生は決してしないこと。

・向こうも援軍を連れてくるだろうから、その相手は戦闘力の高いsuccubuとinkが引き受けること。

・万が一怪我人や逃げ遅れた者のでたときは、対応をberryとgranが。

・目的であるnightmareには、dreamが対峙し、とどめはgranの魔法に任せること。

「…でも、これで大丈夫なの?さっき接触すら困難って言ってなかった?」

「ああ、それなんだけどね…」

そう言うと、dreamは弓矢を取り出す。

「これを使って遠距離攻撃をするんだ。遠距離なら、わざわざ避けられることもないしね。」

どうやら、彼も中々の策士だったようだ。

僕はそれに納得し、作戦が完全に決定した。

…と、思われたけど……

「「あっ」」

僕とgranは、同時に気づいた。

 

"nea"

 

彼女は、nightmareの娘であり、もしかすると、彼の最大のトリガーである可能性が高い。

__彼女を、なんとかしなければ…

僕たちは、彼女の名を口にする。と…

「neaが…nightmareの……?」

酷く青ざめた顔で、berryが小さく震える。

それを不審に思った僕は、

「心当たりがあるの?」と、問い詰める。

すると、出た答えは…。

 

「心当たりも何も…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

neaは、俺様の家に住んでいるんだぞ…。」



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第七章 手紙

「今…なんて言ったの?」

dreamが聞き返す。

「…neaは、俺様の家に居るんだぞ。家出をしてるらしかったんだけど…まさか、それがnightmareだなんて、想像もしてなかったんだ……」

口を閉ざしたberryの目には、僅かに涙が滲んでいた。

それもそうだ。良かれと思って匿った存在が、元凶の娘だったなんて、一体誰が想像したのだろう。

また皆が黙り込む中、一つの影が教会に降り立つ。音も出さずに彼らに近づき、震えるberryの肩を持つ。

「ぱ…pap……?」

その影は、紛れもなく彼の兄、honeyであった。

「Sansyにneaのことを伝えようとしたが…その必要は無いみたいだな。」

「pap…知ってたのか?」

「…。」

「…honey、君が彼女から聞いたことを教えて。」

「元より、そのつもりさ。」

やれやれ、と言いながらチェアに腰掛けて、neaの事情を話した。

「―――――と、言う訳だ。それと…あと1つ。」

話し終わったと思われたが、今思い出したかのような口振りで付け足す。

「さっき、neaが家に居ると言ってたが…彼女はもう出ていった。」

「は…」

「はああああ!?重要参考人をどうして逃すのさ!!」

言葉を失うberryといきり立つSuccubuを受け流して話を続ける。

「落ち着け。なにも情報がなかった訳じゃない。彼女はおあつらえ向きに手紙まで残してくれたんだぞ?」

その言葉を聞いた2人は落ち着きを取り戻す。

「…読み上げてくれないかな。」

dreamは冷静で、honeyに読むように促す。

「分かった。よく聞いてろよ。」

honeyが、neaの手紙を朗読し始めた…。

 

berryとhoneyへ。

急に出て行ったりしてごめんなさい。その代わり、私と彼について綴っておきます。

私は、父さんとは仲が良かったんです。でも、年齢を重ねる毎に父さんの組織に気付いて、段々関わりの無いようにしていたら、些細なことでぶつかるようになってしまって…。ちょうどsistertaleを襲撃した後に、家出を決意しました。

…granさん達には申し訳ないと思っている。でも、私だって何もしない訳じゃない。私も、色んな形で手助けしようと思う。

本音としては、父さんと仲直りをしたい。

だけど、その為だと思って、私はあなた達の味方になるつもりです。

最後に、この騒動に巻き込んでしまって、本当にごめんなさい。

いつか。責任は必ずとるつもりです。

…それでは、また。

短い間でしたが、お世話になりました。さようなら。

nea



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