バカな男の娘と幼馴染の少女 (あめーばy)
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プロローグ
これはある男子?高校生の物語である
///ピピピっピピピ///
「ん?なんじゃ?もう朝なのかの?」
目覚ましを止めてその部屋に眠っていた一人の少年?が
ベットから降りて背伸びをする
「よし、学校に行く準備でもするかの」
少年は部屋からでて最初に朝食を食べに向かった
食卓に着くと朝食の準備ができていて既に器が並んでいた
「秀吉やっと起きたのね」
「姉上おはようなのじゃ」
食卓には少年の姉、木下優子がいた
「朝ごはん準備できてるからさっさと食べちゃいなさい」
「うむ」
そう言って二人は椅子に座って朝食を食べ始める、しばらくすると姉の方が口を開く
「今日クラス分けの結果が来るわよね」
クラス分けそれは二人の通う高校独自の教育方法で成績によってクラスが分けられ最高クラスのAクラスから最低クラスのFクラスまである。
「そうじゃが姉上、何か心配事でもあるかの?姉上の学力ならば問題はないじゃろうに」
そう姉の方は成績がよく先生からも信頼されているなんの問題も無いはずだ
「違うわよ!あたしが心配してるのはあんたよ、あんたの成績じゃFクラス確定だろうしあんたが馬鹿なことをしてあたしに影響が出ないかを心配してるのよ!」
どうやら自分のクラス分けの心配ではないようだ。
「何か問題を起こすようなことをした覚えは無いのじゃが」
「十分問題あるわよ!校内で部活でやってる演劇の練習だとか言って女装したり吉井君?だったかしら?その子とバカやらかしたりしてたじゃない!」
「仕方ないじゃろう演劇の練習は本当の事じゃ、それに明久のやる事はどうしようもないのじゃ」
「あんたはもう…風音ちゃんのためにももう少し男らしくしたらどうなのよ」
「なぜそこで風音の名前が出てくるのじゃ?」
風音というのは少年の幼馴染でよく一緒にいる女子のことである
「はぁー、そこは自分で考えなさいこのバカ…じゃああたしは先に行くからお皿ちゃんと片付けて置いて」
「わかったのじゃ」
その後少年も食事を終え学校向かう支度をする
「ではわしも行くかの」
少年が支度を終え玄関へ向かうと
//ピンポーン!//
突如に呼び鈴が鳴りだした
「なんじゃ?こんな朝から誰かのう?」
少年は疑問を抱きながら玄関の扉を開けると
「あ!お、おはよう秀吉君」
開けた扉の前には自身と同じくらいの身長で腰までかかるほどの甘栗色の長い髪を持ちおとなしい感じをか持ち出す少女、先程、姉との会話にもでてきた幼馴染、
水守風音(みなもりかざね)がいた
「風音じゃったかどうしたのじゃ?」
「その…い、一緒に学校行こうかなと思って…」
少女は少しおどおどした感じで少年に話しかける彼女はあまり人と話さないので会話に慣れていないのだ、だがそんなことは気にせずに少年は口を開く
「そうか、では行くとするかの」
「う、うん」
それから二人は学校へと向かって歩いていった
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バカな男の娘と幼馴染の少女 1
side秀吉
わしは今、幼馴染と学校に向かっておる。今年から高校2年になりこれからクラス分けの結果などがあるのじゃが、わしは多分Fクラスじゃろうな…隣を歩いている風音はどうじゃろうか?少し聞いてみるかのう
「そういえば風音よ」
「何?秀吉君」
「風音はクラス分けのテストはどうじゃったのじゃ?」
「え!えっとー……そ、そのー……」
なんだかオロオロしておるな相変わらずわかりやすいのう
「あまり自信はないようじゃな」
「う、うん」
「まぁ、わしも同じようなものじゃ」
それから会話が終わり二人で学校に着くと校門の方にたくさんの封筒を用意した西村先生がいる、生徒一人一人に封筒を渡しておるな
「次は木下に水守か」
「に、西村先生おはようございます」
「あぁ、おはよう、よしこれがお前たちのクラスの書かれた封筒だそれをよく読んでクラスに向かってくれ」
「「ありがとうございます」」
わしらは西村先生から封筒を貰い少し歩いてから封筒を開け中にある紙に書かれた文字を読む、そこに書かれていたものは
木下秀吉 Fクラス
やはりFクラスじゃったか勉強量を少しでも増やせばよかったかのう?まぁすぎたことは仕方なかろう
それよりも風音はどうじゃったのだろうか?
風音のことが気になり、わしは隣を見る、するとそこには、クラス分けの結果が書かれている紙を見てまるで現実逃避をしているような顔をした風音がおった。
「風音よ、その顔を見る限りダメじゃったのか?」
「う、うん……Fクラスだったよ………」
「やはりそうじゃったか、では一年間よろしく頼むぞい」
「え?」
わしが『よろしく頼む』と伝えると風音が驚きの表情を見せる……どうしたのじゃ?
「どうしたのじゃ?そんな顔をして」
「え!い、いや…その、秀吉君のクラスって」
「わしはFクラスじゃぞ?」
「え!そうなの!」
風音はわしがFクラスなのを知ると驚きの表情から嬉しそうな表情になり、わしに詰め寄ってくる
「どうしたのじゃ、風音よ!その…近いのじゃが…」
「あ!ご、ごめんなさい///」
すると風音は顔を赤くしてわしから離れる、そして少しの沈黙があり、しばらくしてからわしから声をかける
「それじゃ、行くとするかのう」
「あ、うん」
わしがそう言って校内へと向かって歩こうとすると
「あ!ひ、秀吉君!まって!」
風音に急に呼び止められる
「どうしたのじゃ?」
「え、えっと…その、」
わしが聞き返すと風音は慌てて何かを伝えようとしているのじゃが言葉を選んでおるのかなかなか返答が来ない
そう思っていると風音が大きく深呼吸をして口を開いた
「秀吉君、一年間よろしくね!」
風音は満面の笑みをうかべてそういった
「うむ、よろしく頼むぞい」
これがわしの二年目の高校生活の始まりじゃった
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