理想の自分になるために... (CAGED-BIRD)
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①俺が終わり私に

至らぬところ満載ではありますがそれとなく見守ってあげてください。




【Vtuber】という単語をご存知だろうか。

 

 VtuberとはVirtual Youtuberの略で動画配信サイト、ユーチューブ上で二次元キャラクターの画像に表情や声を当てることで本当にアニメのキャラクターが生きて自分に話しかけてきてるような錯覚をもたらす新しい形の動画配信者のことである。

 

 当時まだまだ純粋だったその頃の俺は浮かれ楽しそうにその仲間入りを果たした。果たしてしまった。何も考えずに!!その後どうなるかなんて全く考えないで!!!!     

 

 

 『生放送、動画なんて適当に話して適当に楽しそうにしてればいいんだろ。』『イージーモードだ!』ってそう思っていた。簡単にいうと浮かれていたんだ!

 

 

 億万長者!1番の人気者になってやる!!なんて思いあがっていた。

 

 

 そんなに簡単なわけがないのに。

 

ー➖ー➖ー➖ー➖

 

 

 

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 #俺様 #神

【雑談】キングオブ俺様【俺様が喋る】

  1,3万人が視聴中・1時間前にライブ配信開始
 
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 キングオブ俺様 
 チャンネル登録 

 チャンネル登録者数 2,5万人 

 

「どうしてこうなった...!!!!」

 

 いや本当にどうしてこうなった。どうしてこうなった!?

 

 人気取りのために企画を色々ためしてみたりゲーム配信歌ってみた配信いろんな配信をしてみた。少しはうまくできていたとは思う。

 

 そもそものスペックは足りなかったのもあるし話すのが得意なわけでもない。けれどもキャラ作りから固定プロフィールまで作成した。

 

 コラボ配信で巻き返せた時期もあったがそれも一時的なものでしかなくその後誰ともコラボ配信なんて出来なかった。あれは調子に乗りすぎたかもしれない。

 

 理想を言えば雑談だけで、ちょっと面白いことを言えばみんなが笑ってくれるそんな配信をしたりトレンド入りするような発言をしたかった。

 

 

 現実は2○んネル等掲示板で陰口を叩かれ、ひたすらにパクリやら罵詈雑言をメールを送られアンチコメントばかりが弾幕でコメント欄に書かれた。もちろん悪い意味でトレンドの仲間入りを果たした。何がいけなかったかなんてわからない。トントン拍子で状況は悪くなるばかりであった。

 迷惑行為なんてしていない!ただちょっとだけ!ちょっとだけでいいから褒められたかったのだ!ちやほやされたかっただけなんだ!!

 挙句に果てにはリアバレしてしまい炎上。自宅まで特定され顔写真からプロフィールまで明らかにされた。

 学校にはもちろん知られクラスメイトからはいじめを受け両親からはいないもの扱いを受けた。

 

 その後しばらくして配信サイトからはブロックされ学校は中退、両親からは無理やり一人暮らしを強いられ数ヶ月後には音信不通となり仕送りも止まった。 

 生活が苦しくなりバイト先を見つけるもすぐに特定され苦情がはいり首になった。人生一寸先は闇というが闇深すぎだろうに。

 

 

 

 

 「俺がなにをしたというのだ!俺が!俺様が!!!」

 

 

 

 

 その後特にどうということもなく俺は自殺した。

 

 

 

 

 

 

 ここで人生が終わり俺のストーリーが終わっていたのならそれでよかったのだが神さまという不可思議な生き物はそれを許してくれないようで俺...今世では「私」はもう一度人生をやり直すことになったようである。

 

 そんな「私」がもう一度バーチャルYouTuberになる。

 

 これはそういう物語だ。




TSてぇてぇしたいけどてぇてぇどうやったらいいんや!!



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修正しながら次話を書いていきます。たぶん3〜4話目あたりからvtuberシーンに入れそうです。
いやてぇてぇどこいった


【神様】という単語をご存知だろうか。

 

 

 神とは、信仰の対象として尊崇・畏怖されるものであり空想上のものだ、と私自身思っていた。思っていたのだが、こう目の前にいるだろう何かは私にとって【神様】としか言い表すことのできないものだった。

 

【神様】は私に転生して「生まれ変われ」と言い謎呪文「てぇてぇ」とだけ唱えられたとこで私は気がついたらこの体だった。

 

 0歳から自意識こそあったもののよくある転生もののように何かを覚えたり何かをしたりということはなく、あまり現実味のない夢のような世界のように思ってしまいむしろ無気力な子供時代を送っていたと思う。あまり泣かない子としてすごく心配を両親にはかけてしまったことを後年になって知った。

 

 そんなこんなで性別が〜やら両親違うんか〜やら異世界でもないんか〜やらをこなして二度目の人生をようやく考え出したのはたしか幼稚園の年中組の頃だった。

 

 「パパの絵を描こう」というお絵かきの時間のことで、その頃は惰性で生きていたのでそこまでは考えていなかったが【10で神童15で才子20過ぎれば只の人】というが20過ぎるまでは前世の知識チートが若干働いてしまうのである。少なくともこのお絵かきではやらかしてしまった。

 

「しずくちゃんすごいじゃない!」

 

 そこには前世の企画で無駄に練習した成果が現れてしまいとても4歳児には描けないだろうリアルパパンの顔の絵があった。

 なんやかんだで天才だの神童だの言われ私は.........

 

 

 

すごく調子に乗ったのである!!

 

 

 

 

 いやね、最初は普通にとか何もなく人生を終えようとか思ってなかったわけではないんですがね?いや〜まいったまいった。だって私ってねすご〜いて・ん・さ・いですからね!人生イージーモードですわ〜!地方のではあるけど新聞に載ったしコンクールに出したら賞状だって貰っちゃったりしたんですわ!私ってば最高に天才なのではなかろうかと!!それに!よくよく聞いてみたら私は母親似なのかすっごい美人さんらしく将来有望らしい!よくわかってるではないか!崇めよ!かわいいであろう?そうであろう?ハッハッハ!

 

と、どこまでも調子に乗っていたのである。いや〜この頃の私って黒歴史っていうやつだろうね。

 

 

 おかしい。

 

 そう思い出したのは小学生3年生の頃だっただろうか?当時まだ前世の知識頼りに小学生の勉強なんて、と鼻を括っていた私であったのだが色々とおかしいことが分かり出した。

 

 まず歴史上の人物、出来事の名前が違う。タイムパラドックスというのもあり自分が生まれた頃からならわかるが生まれる前から変わっているのである。すごく焦ったがこれは少し勉強すればどうにかなった。さす私。

 

 次にまず携帯がない。というか生まれた年が前世と違う。天才の私がおねだりすれば大抵のものを用意してくれる両親でもこればかりは用意できなかった。だってまだ存在しないのだもの。

 

 そして最後にこれだけ天才ならば人は寄ってくるものであろうになぜかだれも話しかけてこないのである!何故だ!天才かつ美人的な私になぜ近寄らぬ!!

 隣の席の田中など挨拶をしただけなのに真っ赤になってシカトしてくるのだ。解せぬ。まさかかわいいと言われていたのはただのお世辞....いやそんなことはないはずだ。何か朝変なものでも拾って体調でも悪いに違いない!哀れだな!田中よ。

 

とまぁ色々おかしいとは思いながら小学生時代を送ったわけだけれども「私」の最大の過ちはこの先にあったのである。



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