流星のロックマン ユニヴァース&ペルソナ (エセ悪魔)
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六年生と賑やかな星河家
一応トライブ、三賢者、ファイナライズに変わる新たな要素も黒幕も考えていますので
多分続くでしょう・・・・・
『────バル』
『おい───起きろ・・・』
『おいスバル・・・』
深い微睡みの中、徐々に聞き慣れた声がよく聞こえてきた。
「・・・・・・・ゥん・・・」
『早く起きろスバル!!今日は新学期なんだろ?』
「後もう少し・・・・・」
『はぁ・・・・やれやれだ・・・』
相棒のため息と諦めの言葉を聞いて再び意識を眠りに集中させようとする。
『オワッ?!』
しかし、それを邪魔するように少し眩い閃光が瞼を通して見えた。
相棒の最終手段だと判断して抵抗するようにその光を無視をする。
「ス、バ、ル、くん・・・起きないとイタズラするよ~」
『げぇっ?!』
「・・・・・・・・・・・あれ?」
ここには居ないはず、てか居たらおかしい人物の声が聞こえた。
気のせいか?と思いながらゆっくり重い瞼を上げて目の前を見る。
「おはよう・・・スバルくん。」
ぼやけた視界が徐々に正常になっていく。見慣れた全体ピンク色の容姿、特徴的な耳がついたジャンパーのフード、エメラルドグリーンの瞳・・・・
「・・・・・・・・み、ミソラちゃん?・・・・」
「そうだよ。お寝坊さんはよくないよスバルくん。」
この肯定の瞬間、スバルの脳内は爆発して停止してしまった!!
そして数秒間、呆然した後・・・
「アイエェェェェェ?!?!ミソラちゃん?!ミソラちゃんナンデ?!」
驚愕の叫び。
『ちょ、スバル落ち着け!!忍者見つけた時みたいな声なってるぞ!!』
『ポロロン♪ドッキリ大成功ね。』
『やっぱ居やがったコイツ・・・』
──────────────────────
「ハッハッハッ!愛されていてよかったじゃないかスバル!」
と、豪快に笑う父親。
「父さん!!そうであっても寝起きでいきなり女の子なんて心臓に悪いよ!!」
「あらあら、スバル恥ずかしいの?いきなり目の前に愛しのミソラちゃんがいて。」
と、悪戯っ子のように微笑む母親。
「ソ、そんなわけじゃ///」
母の言葉でテンパる息子。
「わ、私が・・・スバルくんの愛しの・・・///」
と、母の言葉に恥ずかしいようで嬉しい親友(ブラザー)
いつもよりも少し賑やかな星河家では朝食を取りながら朝の出来事についてスバルが問い詰めていた。
「スバルは今日からミソラちゃんと一緒に住むのが嫌なの?」
「そ、そうなの?・・・・・・」
「そ、そういうわけじゃないよ!う・・・嬉しいけどさ・・・」
「ほ、ホント?!///」
「あらあら、二人共初々しいわね。」
朝やって来たミソラには理由があった。それは何の因果かは分からないがミソラの後見人があの人でなしマネージャーから星河家の二人がなったらしく、元々いた家からこちらへと引っ越して一緒に住むことになったのだ。
なんでもマネージャーの人でなし行為が別の人気アイドル達から告発されたようだ・・・・
そこでミソラは前々からの因縁もあり縁をきっぱりと切ったらしい。
『ポロロン♪どうぞこれからよろしくね♪』
『ヨロシクもクソもあるか!!』
因みにこうやって悩みの種が増えてしまった。
(夜の時とかは穏やかでいてくれよロック・・・)
スバルは相棒によるご近所迷惑がいつか絶対起きてしまいそうでヒヤヒヤとしていた。
「にしても、そうだったんなら教えてよミソラちゃん・・・」
無論、学校も同じだ。
委員長のルナやゴン太、キザマロには後見人やこの事の内容を連絡していたらしいが、スバルの所にはそんな一報はなかった。
理由としては、
「スバルくんが驚く顔を見たくて・・・」
と、供述している。軽く舌を出してウインクする俗に言うテヘペロをしながら。これを見てスバルは軽く天を煽り軽くため息をついたとかついてないとか。
「さぁて、そろそろ仕事に行こうかな。」
父親が立ち上がるのを見て、自分達も時間を確認する。
「僕らもそろそろ準備しないと。」
「だね!」
ご飯を食べ終えて歯を磨いて服を着替える。学校の荷物を持って靴を履く。
「それじゃあ行ってくるね!」
「行って来まーす!」
「はーい、頑張ってね二人共ー!」
こうして玄関を二人で出ると歩道の方から金髪の青い服を着たいかにもお嬢様、フロイライン、プリンセスという言葉が似合いそうな少女がやって来る。
「あ、ルナちゃん!おはよう!」
「おはよう委員長。」
「おはよう、ミソラちゃん。そらにスバルくんも。」
「僕はそれになんだ・・・・」
「ふん、スバルくんにはそれ位がお似合いよ。さ、行きましょう。」
委員長の厳しさに苦笑いしつつもある場所に向かう。そこは川と直列に並んだ家々がある場所である。
丁度そこにポツンと小さい人物が立っていた。
「おはよう!キザマロくん!」
「お、おはようです!」
少し恥ずかしくしながら挨拶するのはキザマロ、スバル達のブラザーの一人である。普段頭が良く、謎のマロ辞典とやらから情報がバンバンと出てくる。
「おはようキザマロ。ゴン太は?」
「あぁ、ゴン太くんですか?いつも通りですよ。家で寝てるそうです。またオックスが起こそうと必死になってでしょうけど。」
「あ、あはは・・・」
「全くもぅ!!ゴン太はいつもいつも!」
ゴン太は遅刻魔である。
いつも牛丼について考えてる。
バカ・・・・である。
「お~い委員長~!」
「遅い!!一体何してたの?!」
「えっ?!えっと~少し前に起きて朝飯として牛丼を急いで五杯食ってた─────」
「牛丼を五杯?!それに少し前ぇ?!御飯そんなに食べるんならもっと早く起きなさいよ!!ほら、早く学校行くわよ!!」
───────────────────────────
「どう?名前見つけた?」
「えっと・・・あ、あった!6-B組だ!」
「あぁ!私もB組だ!!やった!」
「私とジャックくんがC組ね。」
「で、僕とゴン太くんがB組・・・」
「何というか・・・」
ものの見事に分散した。
一組二人ずつでクラスが離れてしまった。
「でも大丈夫だよ。別にクラスが離れただけだし。クラスも隣同士だしね。」
「そうよね・・・」
ルナは少し寂しげになっていたがそこにすかさずキザマロはフォローする。
「そうですよ。むしろこれだけのばらけ具合ならマシな範疇です!」
「そうよね!」
「おぉ!そうだぜ!」
こうしていつも通りに元気を取り戻したルナ達と別れて自分達のクラスへと向かった。
「はい、皆席について!」
やって来たのは少し長めの髪をした男性教師である。
「僕の名前は学屋(まなぶや)銀八(ぎんぱち)です!どうぞヨロシク!」
それからは軽い自己紹介等をしていく。
「・・・・・・・・・」
そんな中ミソラの目の前にいる黒髪で黒いジャケットを着た男子からスバルと同じ雰囲気を、感じたミソラであった。
「次~、光くん。」
銀八先生に名前を呼ばれて立ち上がる目の前の少年。
「光 数真(かずま)ッス。機械弄りとハッキンg────プログラミングが好きです。今日からここに通うことになった。ヨロシク頼むな。」
なんだか怪しく危ない趣味が聞こえた気がするが拍手してそれを誤魔化す。
「次、響さん!」
「はい!」
ミソラめ立ち上がる。
周りはそれに驚いたり見とれたりと色々な状態だ。
「響ミソラです!趣味はギターと歌うことです。私も今日からこの学校に転校してきました!ヨロシクお願いします!!」
元気な挨拶と一緒に頭を下げると拍手と一緒に軽く歓声が聞こえた。
────────────────────────────
放課後
「ふぅー!学校楽しかった~!」
「ミソラちゃん人気者だったね。」
家へと帰った二人はノンビリとしていた。
「スバルくんと一緒の学校、帰ったら人が居る家・・・・本当に幸せだな・・・・」
机に肘を付いてウットリしていた。
確かに今まで歩いてきた道は平坦とは言い難い物であった。母親の突然の死、マネージャーによるブラックで大好きな物を汚され、穢された。
そして二度目の事件で負った心身の深い傷・・・・だからこそこんな事だけでも幸せなんだと気づける。
「そういえば今日は静かだったねロック。」
ハンターVGを覗くと考えてるように腕を組んだままの相棒がぷかぷか浮かんでいた。
『なぁ・・・テメェも感じたか?』
いきなり実体化して目の前に現れ、ミソラに向かって問いかける。
するとハープも実体化してくる。
『えぇ・・・・』
「ど、どうしたの二人共・・・」
いつもなら仲の悪い二人が深刻な顔をしている。
『あの光 カズマだったか?・・・あいつからどの電磁波とも違う・・・今まで感じたことない異質な存在を感じたんだよ・・・』
『私もなのよ・・・FM星人にしては人間に近くて・・・人間にしてムーの電波に近い・・・もう訳が分からない!!』
いつもおちゃらけたハープが珍しくモヤモヤしていた。
「あ、私も光くんの後ろの席なんだけどね・・・なんだかスバルくんと似たような雰囲気を感じたの・・・」
「似た雰囲気?それってどんな感じ?」
「何というか・・・スバルくんが『星達』だとしたら・・・光くんは『人達』って感じがしたの。」
「ひ、人達?・・・」
「なんというか光くん以外の人が光くんの中にあるって・・・いうかなんというか・・・」
『スバル、とりあえず光 カズマって野郎はしっかり警戒しておけよ。』
「う、うん・・・」
自分以外の言う『光 カズマ』の事が気になる。
しかしロックに釘を刺されてまった。
『分かったな?』
「は、はい・・・・・」
ロックの威圧によって珍しくロックのことを、肯定した。
これは本当に厄介な事になるのかもしれない。
ユニヴァースとペルソナ・・・・これが新要素のヒントです。
まぁ新要素にはノイズを使う設定だから実質ファイナライズですね!!
後、ご都合主義の設定になってしまう可能性ありなのでご了承を・・・・
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闇の寄生生命体
「さ、どれ位の人がみてくれたかな?」
『US 50人』
「・・・・・・・・ウェイ?!∑(OMO; )」
何だろう・・・ガンダムとかにつられた人が多かったのかな?・・・・
やべぇ・・・ガンダムを早く出せるようにしなきゃ・・・
なので急ピッチでオリロックマンとの出会いを制作。
とある巨大なライブ会場。
そこでは、
「皆ーーーー!!!最後の曲行くよぉぉ!!!!キズナウェーブ!!」
《ウォォォォォォォォォ!!!!!!!!》
熱狂的なファンに囲まれて歌うミソラ。当然スバル達もその一員である。
「イェェイ!!!」
スバルもゴン太もキザマロもペンライトを振り応援する。
「見上げる 空は~♪
《ハイ!!》
心~に♪積もる明日への色♪」
《 ハイ!! ハイ!! ハイ!! 》
ファン達はペンライトを振りながら合いの手を入れてノリノリだ。
「高く~強く~届くま~で♪」
《 ハイ!! ハイ!! ウォォォ!!!》
「耀いて~♪」
《 イェェェェェイ!!!!!!!!》
「今日はありがとーーう!!!!」
《ウワァァァァァァア!!!!!》
最後はファン達の大熱狂!!
今回のライブも大盛況で幕を下ろした。
─────────────────────
「お疲れミソラちゃん!!」
夕方になり、スタッフとの挨拶回りなども終わり会場の裏口でスバルは一緒に帰れるように待っていた。
「今日も来てくれてありがとうスバルくん!!」
ミソラも今日のライブも楽しく満足出来るライブだったんだとと表情を見て理解した。
「にしても凄かったねファンの皆。息ピッタリで合いの手を入れるんだから。」
「ふふふ、だね。でもスバルくんだってその内の一人でしょ?」
「バレた?」
「あ、本当だったんだ。」
そんな風に談笑しながら駐車場を横切ろうとしたその瞬間だった。
『お前ら!!横に避けろ!!』
「え?─────」
横から大きく特殊な馬力音が聞こえた。その方向を向くと大型トラックがこちらに向かって走ってきた。
「えっ?!電波変換!!」
「で、電波変換!!」
久しぶりの電波変換。
スバルとミソラは閃光と共に上空へと飛び、ウェブロードへと着地する。二人の姿は青色の鎧と左腕のガントレットをした『Shooting Star ロックマン』と桃色の鎧に黄色のギターを持った『ハープノート』へと変わっていた。
「ふぅ・・・電波変換が間に合ってよかった・・・」
「ちょっと!!危ないじゃない!!」
真下を通過した大型トラックを見てハープノートは愚痴を溢す。
大型トラックはそのままの勢いで力強くドリフトして会場に勢い止めずに迫る。
「嘘?!あそこにはまだスタッフさん達が!!」
『急ぐぜスバル!!!』
「うん、間に合えぇぇ!!!」
スバルは体を光にしてトラックの目の前まで一瞬で移動した。
そこでスバルが見たのはもぬけの殻になった運転席だった。
「(なっ?!人が乗っていない?!なら!!)」
こういう緊急事態には大体慣れてきた。慣れたらダメなのだろうが。
とにかく、人が入ってない暴走車がいるのなら軽く壊したって文句はないしバチも当たらないだろう。
「バトルカード プラズマガン!!!」
左腕についたハンターVGにカードを入れると左腕に現れた電球のような銃を迫り来るトラックの浮遊装置を狙って二発打つ。
トラックの浮遊装置はバチバチと電気と煙を上げた地面をガリガリと鳴らせながら会場まで残り約2m、自分が立つ位置まで残り約20cmでなんとかその動きは止まった。
(こ、怖かったぁぁあ!!!)
「ありがとうロックマン!!」
内心残り約20cmの間で止まったことを神かなんかに感謝した。
『さて、どうやらコイツはウイルスに犯されてやがる。スバル!久しぶりのウイルスバスティングだ!!!』
「うん!!」
『行くわよミソラ!』
「えぇ!!」
ロック達の言葉に強く頷き再びウェブロードに飛び乗る。そして止まったトラックの電脳へとアクセスした。
電脳の中では複数体のメット。
『グルルルル・・・・・』
と、異様な空気を放つ見たことない鼠のウイルスを見つけた。いや、あれはウイルスなのか?見ただけで肉塊と比喩してしまいそうな皮を剥がされたかのような容姿と細く長く伸びた鋭い爪。
自分達が驚くよりも先に、
『なっ?!・・・』
「どうしたのロック?!」
『こ、コイツ・・・』
何故かいつも強気なロックが驚愕の声を上げていた。
『お前らとりあえずコイツらはほっといて逃げるぞ!!!』
「え?!どうして?!」
『あいつはヤバい!!あれはビーストだ!!』
『ビースト?!なんで電波の中にビーストがいるの?!』
『そんなもん俺が知るか!!いいから早く出るぞ!!』
「わ、分かった。」
怪物がこちらとほんの一瞬目が合った気がしたが気にせずに言われるがまま電脳の外へと急いで出る。地面へと着地してすぐロックに問う。
「ねぇ、ロック。ビーストってなんなの?!」
『ビーストってのはな・・・生き物に寄生して殺戮の怪物にする奴だ。それもかなりたちが悪いぞ・・・』
「さ、殺戮の怪物?!それにたちが悪いって?」
『あいつらは生き物全てに見境無しに怪物する。当然人間にも俺らFM、AM星人にもな・・・・それに加えてあいつらは強すぎる。』
「そんな・・・ビーストには体なんて関係ないの?!」
『えぇ、ビーストに必要なのわね・・・知能と意思。それがあれば何でもいいの・・・』
ビーストの説明を聞き驚愕する所は正にそこだ。端的にビーストについて聞いたミソラはその万能性と能力に未知なる物への恐怖を覚える。
そしてスバルはハープが静かに告げた事実にもはや言葉は出なかった。例え電波であったとしてもそれが意思と思考を持つのならビーストは全てを強力で殺戮を行う怪物に出来るってことだ。
「とりあえずサテラポリスの人達に!!─────」
スバルはこのロックの言うビーストが今ここだけでも強大な被害が出ると予想してサテラポリスへと連絡をしようとハンターVGを操作しようとする。
『グルルルル・・・・』
「なっ?!」
ある意味、悪夢のような低いうなり声が聞こえてきた。トラックの方向には鋭い爪と皮を剥がれたようなあの鼠の怪物が存在していた。
「こっちにまでこれるのか?!」
『そもそもあいつらは寄生生命体だ!!電波であることがおかしいんだよ!!』
『もう全く訳分かんないことばかりだわ!!』
腕を軽くクロスした鼠の怪物は一気に腕を広げてこの世の生き物とは思えない咆哮を上げた。
『グギャァァァァァァァァァァア!!!!!!!!』
悲鳴のようでありながらそこからは悲のイメージが全く湧かないほどに禍禍しい声だった。
『おいおいこっちくるぞ!!』
「くっ、とりあえずハープノートはサテラポリスに連絡して!!僕はコイツを抑える!!」
ロックマンだって戦闘面においての万能性がある。カードによって色々と戦いはできる。
ならここで今コイツと相打ち出来るはずだと考えハープノートの前に出る。
「うん、分かった!!」
『ちっ、しゃぁねぇ!!とりあえず引き際を考えて動け!!ビーストは寄生の乗り換えもできるからな!!』
いつにもなく緊張し、慎重に動くことを指示するロックの言葉にスバルはこのビーストがそれほどに『ヤバい』存在なんだと肝に銘じる。
「バトルカード レーダーミサイル!!」
ロックマンの目の前に現れたミサイル達が怪物に向かって激突し爆ぜた。
「グレネードいけ!!」
そこにすかさずグレネードのカードを読み込ませて爆発の煙でまだ見えない怪物のいる所へ投げ込む。
オーバーキルだと思うがあのバトルジャンキーのロックが警戒する程だ。ここまでしないと自分も安心できない。
『グギャァァァァァァァァア!!!!!!!!』
煙と炎を突破して見えたのは肉体が欠けてより一層生々しい怪物だった。
「嘘だろ?!なら────」
怪物は爪を突き立てこちらへと向かい走ってくる。バトルカードのバリアを使って一先ず一撃目は阻止出来た。そこにすかさずガントレットが変形した銃、ロックバスターを連続で撃ちこみ距離を再び離す。
だがそれを余地してたかのように醜く尖った無数の歯が肩へと迫る。
「っ!!!スバルくん!!!マシンガンストリング!!!」
ハープノートのギターから発射された糸が怪物に向かい肉体を拘束するが、それを爪が引き裂いた。
「嘘っ?!」
「くっ!!!」
せめて致命傷を避けるために腕をクロスしてガードする。
「ボードレイ・フェザー!!」
『グギャァァァ────ギャァァ?!?!』
噛まれる寸前で怪物は閃光によって人気の無い駐車場の中央へと飛んでいく。閃光が飛んできた方向を見る。そこには黒いスーツに青と金のラインが付いた丸みのあるメットパーツと鎧を纏った人物が立っていた。赤色のバイザーで素顔はよく見えないが、その容姿から自分達とよく似た存在だと分かる。
「君は・・・・・一体・・・」
次回予告!!
ビーストと呼ばれるロックもが恐れる怪物!
ロックマン達の攻撃も全く効かずに混乱する!!
しかし、そこへ現れたのは自分達の知らない電波変換した人物の姿だった!!
はたしてこいつは敵なのか?!
次回、「Starロックとexe ミミック」
全てはもうすでに始まっていた・・・・
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ビーストとスバルの春
「君は・・・・一体・・・」
「今は話してる暇は無いぞ。」
「「ッ!!!」」
その言葉に怪物の飛ばれた方向を見てハープノートはギターをロックマンはロックバスターを構えるが、いるはずの怪物が何処かへ消え去っていた。
「何もいな───ッ?!」
「何処に行ったの?!」
『まんまと逃げられたな・・・・』
黒い鎧の人物も煙のように消えていた。上手くまかれてしまった。
結局名前も聞けずだった。
「本当に一体・・・ん?」
足下にはらりと風に舞って一枚のカードがこちら側の地面へと落ちた。
「これは・・・・・」
バトルカードと同じ大きさだけどバトルカードのコードもマークも付いてなく、絵は様々な物が乗った地球の絵画みたいなタッチの絵で、下側にはアーチ状に英語が書いてある。
「w・o・r・l・d?」
「それでワールドって読むの。」
横からミソラちゃんもそのカードを覗く。
「ワールド?・・・世界って意味だよね?」
「うん、それにこの絵の感じ・・・タロットカードかな?」
「タロットカードって?」
「タロットカードは占いでよく使われるカードの事だよ。」
『22枚の大アルカナ、四枚の小アルカナで別れててワールドはタロットカードの一番最後なのよ。スバルはもう少し占いに興味持った方がいいわよ♪』
「別にいいじゃん。占いなんて非科学的だし。」
ハープの言い草に否定的で返すとロックはニヤリと笑う。
『それにしてネットとかの《今日の星占い》は信じてじゃねぇかよぉスバル?』
「そ、それはだって────」
『お前今日の占いで《ラッキーアイテムは白のハンカチ!中の良い異性への好感度アッp─────』
「わぁーわぁーわぁーこの話止め!!!」
「ふふふ・・・スバルくんたらっ!ウフフ、ハハハハハ!」
『ポロロン♪まだまだね♪』
「もぉ!笑わないでよ!!」
締まらない感じではあったがこうして今日のライブの事件は終わった。
─────────────────────
「「ただいまー」」
「お帰りなさい二人とも。お風呂沸いてるから早く入っちゃいなさい。」
「それじゃライブで汗とかかいてるはずだしミソラちゃん先にいいよ。」
「ホント?ありがとう!」
ミソラは急いで靴を脱いでスバルの部屋の隣にあるミソラの部屋に向かっていった。
ミソラの部屋は自分の部屋と特に変わった所もなく同じ大きさで階段の位置とかが違うことだけだ。
自分は茶の間の机に行き座り込む。
「ねぇ、ロック。」
『なんだ?』
「ビーストのことについてもっと詳しく教えてほしいな。」
『・・・ちょっと長い話になるぜ?』
「いいよそれくらい。それに知ってることは知っておきたいし・・・もしこれが四度目になるのなら僕はそれを皆が悲しまないように終わらせたい。」
『・・・・・・分かったよ・・・』
もう三度だ。
三度も人々は怖い思いをしてるだろう。そのどれもこれも人類の滅亡、つまり死の恐怖を意味していた。
でもそれは全てプラスへの力に変わり何度もそれを退けてきた。
でもそれは勿論絆の力もあるが運も関係してくるだろう。
もうあの三度みたいにならないかも知れない。なら、知れる情報はあるだけ知りたい。
『どれから聞きたい?』
「知ってることは大体全部。」
『分かった・・・まずは出生からだな。俺も人伝だから間違った所あるかも知んねぇが・・・あいつらはM80の何処かで星で生まれたそうだ。』
「M80・・・さそり座球状星団だね。」
『元々は肉体を持った生命体だったらしいがなんでも生物の恐怖を餌にするからってんで三百年前位に超新星爆発をぶつけたそうだ。』
「超新星爆発?!それにぶつけたって・・・」
『なんでもそこに住んでる人間みたいな知的生命体がビーストを消すためにわざと自分の星で起こしたらしいぜ。』
「超新星爆発を・・・自ら・・・」
何故そんな自殺行為をしたのか、そして超新星爆発を自ら起こせる程の科学力があるにも関わらず超新星爆発を起こした。
「・・・でも、なんでそこからビーストが寄生生命体に変わったの?」
『さぁな、環境適応とか進化でもしたんじゃねぇのか?』
「そ、そんな曖昧な・・・」
『言ったろ?人伝だって。だが姿形変わっても恐怖を餌にするからFM星やAM星から離れているにも関わらずこの話がやって来たからヤバいやつなんだよ。』
「・・・ねぇ、今思ったんだけどさ・・・ビーストは人間な取り付くとどうなるの?」
『・・・さぁ、だが捕食された時点でもう直ることは無いだろうな・・・』
「・・・・・・そうなんだ。」
『あ、でもよ!確か俺が小さい頃にお袋から聞いた話があるんだよ。神話なんだが《世の中の星々には光の巨人が住んでる。そして光の巨人は全てを癒し悪を打ち消す・・・》て神話を聞いたんだよ。もしかしたらその光の巨人なら直せるかもな。』
「光の巨人・・・か・・・アンドロメダみたいなのかな?」
『さぁな、あんな禍禍しい悪趣味兵器みたいのが光の巨人かは分からねぇ。』
「ははは、でももしいたのならどんな姿なんだろうな・・・」
星々に存在する光の巨人、宇宙を目指す身としては気になることだ。
『ま、この話はこれで終わりだ。まぁ電波の中だ俺らみたいな力なけりゃ乗っ取りも出来ねぇだろ。』
「・・・・そうであって欲しいな・・・」
「スバルくーん。お風呂空いたよー!」
するとパジャマ姿でタオルを首からかけたミソラが茶の間に戻る。
「分かったー!じゃ、お風呂に入ろうかな・・・」
自分も自分の部屋に上がって下着を取りに行って風呂場に行き、服を脱いで風呂に入る。ただ・・・・
「・・・・・・・///」
この湯のたまった湯船にミソラが入っていることを想像してしまうとどうしても恥ずかしく感じる。慣れればいいのだが、ミソラは周りからしたらあの全国的に有名なアイドルだ。ファンの中には過激派ってのもいるらしいし恥ずかしさと緊張感を感じながらミソラの後の風呂を使う。これがミソラと一緒に過ごすことになってからの難所である。
「・・・・・・///」
──────────────────────
「あら、そうなの?・・・分かったわ。お仕事頑張ってね。」
晩ご飯も食べ終わり一息ついているとアカネがハンターVGの電話をしていた。
「お父さんから?」
「そう、大吾さん今日から二日間泊まりなるらしいのよ。明日スバルと一緒に星を見に行く予定だったでしょ?ごめん、次の休みに埋め合わせ出来るから少しガマンしてくれって。」
「そうなんだ・・・まぁ、仕事ならしょうがないよね。」
納得はしているが少しがっかりしているとそれを見かねた勇気を出してミソラは提案した。
「ス、スバルくん!」
「どうしたのミソラちゃん?」
「あ、あああの!あ、明日は・・・その・・・あの・・・デ、デ、デート・・・行かない?」
アカネはミソラの精一杯の告白にアラアラと微笑みハープはよくやったわと我が子のように褒め、ウォーロックはその様子を面白そうに見ていた。
「デート?うんいい────デート?・・・デェート?!」
普通に流そうとしたが何か引っかかりよくミソラのセリフを考える。
思考が追いつくと顔を真っ赤にして驚いていた。
「だ、だめかな?・・・・」
スバルはミソラの上目遣いに心がクラっときてしまった。
が、なんとか意識を保つ。
「こ、こちらこそ本当にいいの?・・・」
「い、いいよ・・・スバルくんなら・・・」
恥ずかしそうに笑うミソラにスバルの理性と心は蒸気を上げる。
・・・スバルくんなら・・・
・・・スバルくんなら・・・
・・・スバルくんなら・・・
・・・スバルくんなら・・・
スバルの頭では今の映像とセリフがループしてボンッと桃色の感情で弾けた。
「うん・・・行く・・・ミソラちゃんとデート行く。」
「ほ、ホント?!やったぁぁ!!!」
『本当によくやったわねミソラ!!!』
『たくっ、こんなことで赤くなるなよ。スバルはもう少し漢になれ。』
「ふふふ、アラアラ・・・明日の朝は赤飯かしら?後でこの動画を大吾さんに送ろうっと♪ンフフ・・・」
─────────────────────
大吾の職場にて
「さて、ちゃっちゃと仕事を終わらせようかな・・・ん?アカネからか。」
ハンターVGに入ったメールを見つけて開く。
『件名:スバルに春がきたわよ♪』
「スバルに春?・・・」
謎のワードに疑問を持ちつつ添付された動画をタップする。
するとそこにはミソラがスバルをデートに誘う動画が流れた。
「・・・・・・・・クッ!!!」
「せ、先輩?!?!どうしました?!」
大吾はスバルの春を嬉し泣きで祝福したそうだ・・・・・
いやぁ・・・・イチャコラ書きてぇ・・・あわよくばスバルとミソラのR18を書きたい・・・・(強欲な壺)
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