反逆の名を冠するIS (田中太郎)
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旧1~7話まとめ

どうも
田中太郎です。

この小説は私の処女作でございます。

そして、1~7話は、もう手を付ける気にもならなかったので
校正されないままの状態でにじふぁんから移転しています。

なので、すこし我慢して読んでいただきたいです。



三月中旬 今日は高校入試の日で藍越学園の試験会場で受験生2人が迷っていた

 

「なんでこんなに分かりにくい造りしてるんだこの建物」

 

「ていうかいつになったら着くんだシアン?」

 

「安心しろ一夏 俺の長年の勘と最近の勘がもうすぐ何かやなことが起こると言っている」

 

「全然安心できない!?てか100パーセント勘じゃねーか!!」

 

「今日もいいつっこみをありがとう一夏君てことでそこの扉を開けてみようこの辺りがあやしいと思われる」

 

「えーお前の勘当てにならないしな…」

 

「いいからあけろ一夏」

 

「はいはい」 ガチャ

ドアを開けるとそこには中世の鎧を思わせる機械があった

 

「ん?あれってISだよな?」

 

「ほうよくわかったな一夏のくせにあれは純日本産第二世代型IS打鉄だな」

 

「へーよくしってるなーって一夏のくせにってなんだよ!」

「これ触っていいのか?」

 

「オイコラムシスンナ」

 

「さわってみよう」ぺタ キィイン

高い金属音の後シアンはISを纏っていた

「………………………」

「………………あれ?」

 

バタバタガチャ ISの起動音を聞いて職員たちが駆けつけてきた

「あー君たちここは関係者以外立ち入りき…ん……し…?」

 

「あれ?君男だよね?」

 

「そうですよ」

「なんでIS乗ってるの?」

 

「さあ?わかりません?」

 

「うん とりあえずおりてそっちの君も触ってみて」

 

「…えっ!?あぁはいはい」ぺタ キィイン

 

「なんでだろう…なんで乗れるの君たちは?」

 

「「さあ?わかりません」」

 

「じゃあ上に連絡取ってくるからここでまっててね」タッタッタ

 

「「………………………」」

 

「「ええええええええええええええええ」」

 

あれからすぐ偉い人たちが来ていろいろ話を聞いたかいつまんで言うと

イタリア国籍を持つシアンはイタリアの代表候補生でISに乗れる男一夏はただのISに乗れる男の称号を手に入れたということそして彼らはIS学園に行くことになった

 

 

 

 

 

 

 

 

シアンと一夏は午後8時になってようやく解放された午前8時ごろから約12時間の質問攻めを受けた二人はクタクタだった

とりあえず家に帰った………帰ったのだが………

 

「あれ?なあシアン俺とお前の家の前にいるあの人たちすげぇあやしいぞ!?」

 

シアン達の家の前には百人ぐらい居るんじゃね?ってぐらいの人がいた

 

「ん?あぁあれは……あれは…………だれ?」

 

「いやしらねのーのかよ」

こんなやり取りをしていたら誰かが二人の存在に気がついた

 

「ん?…あれだ!おいっいたぞあっちだ!!」

 

ダダダダダダダダダダ

二人の方に雪崩のように人が流れ込む

 

「「うおわあぁぁあぁああぁあぁああああ」」

 

ヒュン ドガン 当然何かが現れて人を吹き飛ばした

 

「「「「「ぷぎゃ」」」」」

 

「……ふぅやれやれ外が騒がしいから見に来ればお前達か」

誰かと思ったら………

男より男らしい漢の中の漢メンオブメンズ織斑千冬さんだった

「「千冬さん(姉)!?」」

 

「あれ帰ってたんですか?」

 

「私の家だ帰ってきてもいいだろう

「そうですよねああそうそうさっきはありがとうございます助けてくれて」と微笑する

こうかはばつぐんだ!

チフーユは10000のダメージを受けた

「~~~~~~~////べっ別に助けたわけではない騒がしかったから駆除しただけだ//」

 

「そうなんですかでもまあ助けてもらった事には変わりはありませんしなにかお礼を…そうだ今度一緒に買い物でも?なにかおごりますよ」

 

「そっそうだなでは今度の休みにでも…」

 

「そんときは一夏も行くよな?」

 

「「……………………………………」」

「…どうした?固まって…」

 

「「はぁぁ」」

 

「?????」

こうして夜は過ぎて行った

 

 

 

 

シアンたちがISを動かした翌朝

 

またしても玄関に人だかりができていた

 

「(これじゃあ郵便受けに行けないな…しかたない)」

 

寝癖を直し着替えて外に出て行った

 

ガチャ ドアを開けた瞬間カメラが一斉にシアンへ向いた

 

「あーみなさんこれ以上うちのまわりをうろついたら警察呼びますよ?」

 

「「「「「…………………………(だまれ糞がき)」」」」」

 

「わかりました一社だけインタヴューを受けましょう」

 

「「「「「ほんとですか!?」」」」」

 

「あ!でもさっき黙れ糞がきとか思った方のインタヴューは受けませんついでに警察呼びます」

 

「「「「「…………………………」」」」」

 

「おやぁ?みなさん糞がきとか思ったんですかぁ~」

 

これ以上ないくらいの黒い笑みを浮かべながらケータイを取り出し110と押しかけた時

 

「「「「「すいませんでしたっ!!!!」」」」」

 

約百人のジャンピング土下座&すいませんでしたの大合唱

 

これに満足したかのように気を付けてくださいねぇーと言い残しシアンは部屋に帰って行った

 

この場にいた約百人の気持ちは見事に一致した

 

藍川シアン…おそろしい子っ!

 

 

一方一夏は約百人の話を適当にあしらいながらも聞いていたようやく終わりが見えてきたところに

シアンのところをあきらめた百人が来て一夏は死にそうな顔をしていた

 

ちなみにシアンはそれを上から見ていた

そして

「一夏ザマァww」

と思ったのは秘密だ

 

 

 

 

 

 

ある日シアンにイタリアから電話がかかってきた

なんとも専用機を作りたいからイタリアに来てほしいそうだ

しかも旅費は向こう持ちだから無償

ただでイタリアに行けるとシアンははしゃいでいた

 

「やあ一夏!」

 

「おうシアンどうした今日はテンションが高いな」

 

「お?わかるか?今日イタリアから電話があってな専用機を作りたいからイタリアに来てほしいんだとさしかも旅費は向こう持ちこんなにいいことはない♪」

 

「へぇいいなーお土産頼むぜ」

 

「おうわかった」

 

「絶対だからな」

 

「わかってるって」

そして当日

シアンは家の前で迎えを来るのを待っていた

3分後金持ちが乗るようなリムジンが来た

 

「………まじか」

 

「マジです時間がありません早く乗ってください」

 

30分車で移動したのち飛行機で数時間かけて…

 

「やってきましたイタリアイエェェイ」

 

「…………………………」

 

「…………(スルー?)」

 

「行きますよおいてきますよ」

 

「すいません(誰のせいだよ)」

 

そしてリムジンで小一時間やってきたのは…

 

「どこココ?」

 

「イタリア首相のお屋敷です」

 

「…まじでか」

 

「粗相のないように」

 

「では案内しますこちらになります」

 

無駄に長い廊下を進み

 

「ここで首相がお待ちになっておりますのでお入りくださいもう一度申し上げますが粗相のないように」

 

「はい…」

ギィドアを開けると

クル 椅子を回転させて初老の男が確認できた

 

「やあ君がシアン君だね?よくきたね疲れただろう?おいお茶をお出ししてくれ「はいただいま」

ああシアン君そこにかけてくれたまえ」

 

「は、はあ失礼します」

 

「そんなにかしこまらないでくれたまえ」

 

「え!?いやしかし…」

 

「堅苦しいのはにがてなのでな」

 

「はいわかりましたですがすぐには…」

 

「うむまあすぐなれるだろう」

 

「さてと本題に入ろうか今回来てもらった理由は専用機を作るためだったね?

でも君の専用機もうほとんど完成してるんだよ」

 

「!?(ぼけたかこのおっさん?)」

 

「おどろいたかね?」

 

「ええまあ」

 

「ハハハまあ仕方ないだろう

今回君に来てもらったホントの理由は君にイタリアをよく知ってもらうためなのだよ

よく知らない国のISに乗るのもいまいちだろう?

だからこのイタリアをよく知ってほしい

まあこんな理由じゃあ経費を下せないからね建前を用意したのだよ

まあ一応一度研究所の方にも顔を出しておいてくれながながとすまんな

今日はもう休んでくれそと車と私の部下とspのものをまたせているその者たちと一緒にホテルへ行ってくれああ明日もその者たちと一緒にイタリアをまわってくれ」

 

「わかりましたいろいろとよくしていただきありがとうございます」

 

「うむではな」

 

「はい失礼します」

ギィドアを開けまた長い廊下を進んで部下の人たちとspの人と一緒にホテルへ行った

いろいろ疲れていたシアンはすぐにねた

 

イタリア旅行一日目 fine

 

 

 

次の日シアンたちがリムジンで研究所へ行くと

某プリン伯爵のような人が出迎えた

 

「いらっしゃ~い国立IS研究機関藍川シアン専用機開発部門へようこそ~」

 

「ささじゃあとりあえずデータ取るからシュミレーターにでも乗って~」

 

「は、はあ(よくわからない人だな)」

 

「ああそうだシュミレーターには君の専用機がロードされてるからね~」

 

「え!?」

 

「じゃあ始めるよとりあえず初級編っと」

 

ポチ 地獄のシュミレーターが始まった…

 

ピピピ

「武装の確認はできる~?」

 

「あ!はい

「うんじゃあ敵を出すから適当に倒してみて~」

ヒュン ラファールを纏った敵が出てきた

 

「じゃあまずは断罪者(ジャッジメント)を使ってみて」

 

「えーと…これか」

武器一覧から断罪者(ジャッジメント)を選ぶとグリップから銃身の手前まではリボルバー、銃身はオートマチックという変わった銃が出てきた。

 

 

「??(すごい形状だな。)」

 

「とりあえず打ってみて~」

言われた通りに打ってみる

 

ズガン バス 敵に命中するとかなりSEが削られたようだった。

 

 

「うん音速で飛んでるからね威力はすごく高いよ~」

 

こんな感じにシュミレーターを行っていった…時間も忘れて…

終わったのは夜の9時だった。

 

「うん良いデータとれた」

 

「また来るときは行ってね~?シュミレーター準備しとくから。」

 

「じゃあ、次は最後にブリュンヒルデが出てくるような設定にしないでくださいね。」

 

「はいはーいじゃあまたね~」

 

「(ほんとにわかったのか?)ではまた。」

疲れていたのかホテルについたらすぐに寝てしまったシアンでした

イタリア旅行2日目 fine

 

 

 

 

地獄のシュミレーターを行った次の日

シアンは部下の人たちに勧められたバールでピザを頼んだ

チーズの香ばしい香りと共にピザが運ばれてきた

 

「(今緑色の髪をした魔女を思い出した気がする…)」

そんな事を考えながら8分割して一切れとり口に運んだときパァン

どうやら下っ端のマフィアが銃を誤射した

 

「じゅ銃声!?」

銃声のおかげでシアンはピザを落としてしまったピザを食い損ねたシアンは

「オイピザオチチマッタジャネーカアァァァア!!!」

 

下っ端のマフィアをフルボッコにしていた

そしたら騒ぎを聞きつけたマフィアの上の方の人たちが出てきた

 

「てめぇ家の者になにしとんじゃあ(イタリア語でしゃべってます)」

 

「氏ねやゴラァ(イタリア語でry)」

数十人が一斉にシアンへ襲いかかったしかしドゴーン

立っていたのはシアンだけだった

そのときのシアンの一言

 

「食べ物の恨み思い知ったか三下ども」

今回のこの一件でシアンは一気にイタリアの裏社会で有名になった

次にトレヴィーの泉に向かったシアン一向

背を向けてコインを投げておいた

ちなみに2回投げると恋がかなうや3回投げるとその恋が終わるおまじない?があるそうです

その後コロッセオで写真を撮ったりサン・ピエトロ大聖堂でブロンズの天蓋を見たりして

イタリア旅行3日目は終わった4日目5日目(最終日)とイタリアを巡って旅をして最終日の夜

(展開が急に早くなったのは気のせいです)

ホテルにて

 

「(明日には日本に帰るのか…楽しかったなイタリアもうちょっと居たかったな

あ!でも次は夏に来てくれって言われてるか…一人だけならだれか連れてきてもいいって言ってたな…一夏でも連れてくか)」

 

こんなことを考えていたらシアンはいつのまにか寝ていた

次の日の朝早くの便で日本へ帰った成○空港に着くと行きと同じようにリムジンで帰った

家に着いてシアンは思い出した

「…あ!お土産買うのわすれた…」 イタリア旅行編…fine

 

 

 

 

シアンがイタリアから帰ってきた次の日

IS学園入学が翌日と迫ってきていた

 

「明日からIS学園かぁ…はぁ…鬱だ」

 

「何言ってんだよシアンすぐなれるって」

 

「一夏そのセリフ覚えとけよ」

 

「ああいいぜ」

 

「いったなよしじゃあなれなかったらなんかおごれよ」

 

「おうじゃあ慣れたらなにかおごってもらうぜ」

 

「おう」

「あ!そうえば今日千冬姉帰って来るってよ」

 

「へえじゃあ今日で春休み最後だし3人で飯でもいくか?」

 

「おうそうするか(うーんでも千冬姉にとって俺邪魔じゃないのか?まあいっか)」

 

夕方17時頃…

 

「ただいま一夏いるか?」

 

「おかえり千冬姉」

 

「あ!おかえりなさい千冬さん」

 

「なっなんでシアンがいるんだ?(まさか私を待っていたのか?いやそれはないか)」

 

「千冬さんを待ってたんですよ」

 

「(は?今こいつは何て言った?)すまんもう一度言ってくれ」

 

「千冬さんを待っていたんですさあ行きますよ」

 

「ど、どこにいくんだ?」

 

「ああ春休み最後だし夕食に行こうって話に一夏となったんですよなあ?」「ああ」

 

「そ、そうか」

 

「じゃあ行きますか」

 

そして3人はあるいて10分ほどで着くイタリア料理店に来た

前菜が出てきたところで一夏が

 

「あ!そういえばシアンイタリアのお土産はどうした?」

 

「………(;一_一)」

 

「まさかとは思うが忘れてたとかそういうのじゃないよな?」

 

「も、もちろんあるぞ(汗)」

 

「じゃあ早く出せ」

 

「おうわかったじゃあ今からイタリア旅行の土産←(これ重要)話でもするかな(`・ω・)キリ」

 

「そんな事だろうと思ったわ!」

 

「んんっ盛り上がってるところ悪いがイタリア旅行とはどういうことだシアン?私は聞いた覚えがないが…」

千冬さんの後ろには運慶もびっくり阿修羅像があった

 

「あ、あれ?い、い、いっていませんでしたっけ?(滝汗)」

 

「ああ聞いていないなそんなこと微塵も」後ろの阿修羅がさらに増える

 

「す、すいませんでしたっ!」

 

「お、お詫びに次イタリア行く時一緒に行きますか?(これでどうだ?)」

 

「あ、ああそうしよう次はいつ行くんだ?」と阿修羅が消えていく

 

「(よかったそんなにイタリア行きたかったんだな…うん)え~次は夏休みです」

 

「あ!でも予算の都合上一夏は来れないんですがいいですか?」

 

「なっじゃあお前と二人きりになるんだな?」

 

「ええいやですか?」

 

「い、いやかまわない(二人きりか…//)」

 

そして3人はイタリアンを食べて家に帰った

 

「じゃあ一夏明日からIS学園だな?」

 

「そうだなじゃあまた明日ノシ」

 

「おう明日ノシ」

そして明日驚愕の事実を知ることになる

 

春休み編…fine



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機体設定

機体設定もそのまま載せてます。


藍川シアン 日本人とイタリア人のハーフイタリア国籍

藍色の髪でミディアムぐらいの長さ

身長…180cmぐらい

 

体重…65キロぐらい

 

 

主人公機

 

イタリア製第三世代型IS[テンペストディリベリオン]

大型ウイングスラクター4機が付いており高機動戦闘を得意とする

スピードは現存するISの中でトップクラス

待機状態はリング

 

名前の由来

テンペストディリベリオン(以下リベリオン)はイタリアの主力機テンペストⅡ型の派生形で

テンペストⅡ型は本来砲撃重視のパワータイプだったがリベリオンはスピードに特化した機体で

従来のテンペストⅡ型とは全く逆のコンセプトで開発された事から反逆の名を冠する

テンペストになった(テンペストⅡ型がパワータイプなのはオリ設定です)

 

武装

 

断罪者(ジャッジメント)…グリップから銃身の手前まではリボルバー、銃身はオートマチックという変わった銃の形状をした武装。 Dグレのクロス=マリアンの武器、 威力が非常に高く連射が可能

その弾丸は軌道を外されてもロックしたターゲットを追い続ける。この時イメージインターフェイスを利用する第三世代兵器。 Dグレを読み直していていいなあと思ったので… あ!どういう構造なのか?

や物理現象とかはもう無視してください。 六発撃ったらリロードが必要 一発ごとにS・Eを20くらい消費する 半分くらいwiki参照

 

 

 

 

アンタレス…アサルトライフル、リベリオンの銃器の威力は、高いが連射性に欠けるという

弱点を補うための武装。弾数が多いしかも、威力はなかなかに高い。使いやすい武装。

 

 

 

アイザイアン・ボーン・ガン…サーマルガン…電磁誘導ではなく入力された電流のジュール熱にて弾体後方の導体をプラズマへ相変化させ、これに伴う急激な体積の増加を利用するもの。瞬間的なプラズマ化に伴う爆発を利用するため、比較的低いエネルギー量でも一定速度未満であれば高い初速が得易い代わりに、プラズマ膨張速度を超えた初速を得ることはできない wiki参照

 

同田貫(どうたぬき)…近接ブレード 子連れ狼の主人公の愛刀と同じ名前 漢字なのはブレードの開発者が「漢字ってかっこよくね?」という鶴の一声で決まった

 

バイルバンカー…漢のロマンとっつき電磁誘導型、隠し武器

 

グングニル…簡単に言うと槍、どっちかというと西洋の。ランスとは違う。

後ろの方に付いたブースターを推進力にして、断罪者(ジャッジメント)の

能力をそのまま使った武器。ただし、ブースターは1回使うごとに整備が必要になる

つまり戦闘中は1回しか追尾機能を使えないと言う事。

 

唯一仕様の特殊才能(ワンオフアビリティー)…コントロールロ・コンスーモ

自身のこれを発動すると、5分間だけSEの消費を1/2に抑えることが出来る。

最後に機体カラーは紫で関節部分は赤です



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第8話


若干アレンジを加えて移転してます。


二時間目 1年1組の教室にてある男子は青ざめていた。

目の前には分厚い教科書が何冊かある。

一番上の教科書を取って見るが、専門用語のオンパレードで一夏はグロッキーだった。

 

一方シアンは、イタリアでプリン伯爵に多少ISの事について聞いていたのではっきりいって余裕だった。

 

「(うぅ…シアンのやつあんなすました顔してるってことはわかってるんだよな?この専門用語)」

 

「(…さっきから何なんだ?一夏は?そわそわして…まさか分からないとか?

いや、さすがの一夏でもこのくらいはね…)」

 

一夏はずっとそわそわしていたので、先生も気になり声をかけた。

 

「織斑君、何かわからないところでもあるんですか?」

 

「あ、ああえーと(どこだっけ?っとと全部だった)」

 

「わからないところがあったら聞いてくださいね。私は、先生ですから。」

 

「(おおいつもは頼りない先生が何故か頼もしいぞ…よし)先生!」

 

「はい、織斑君!」

 

「ほとんど全部わかりません!!」

 

「(一夏ぁ…よく言い切った。お前男だよ)ぷくく…」

 

シアンは笑いをこらえるのにひっし……いや、こらえられていない…

 

「え、、全部ですか?」

 

天然鈍感朴念仁、そしてバカの一夏の回答に

さすがの先生も困っている。

 

「えーと…織斑君以外に今のところ全部わからない人はいますか?」

 

先生は挙手を促すが誰も手を上げない。

それもそのはず、入学前のテキストを多少でも読めば、ここまでの内容に

ついていけないことはない。

 

「…織斑、入学前の参考書は読んだか?」

 

そのことを知っている千冬が一夏に尋ねる。

 

「(…参考書…あ!あのタウン○ージか!)…え!?そんなものも、もらってませんよ」

 

と必死に嘘をつくが…

 

「嘘をつくな、馬鹿者が」スパーン

出席簿―という名のエクスカリバー―の餌食になった。

 

「どうせ古い電話帳と間違えて捨てたのだろう?再発行してやるから、1週間ですべて覚えろ」

「あの分厚いのを1週間では無理じゃ…」

「やれと言っている。」

 

ギロリという効果音を実際に立て…ているかのように千冬は一夏を脅す。

 

「はい…」

 

流石に、この千冬に逆らう一夏ではなく、素直にうなずいた。

素直にうなずく一夏を見て満足したのか、千冬はシアンの方を向き聞いた。

 

「藍川は、理解できているか?」

「はい、概ね」

「そうかじゃあ織斑に教えてやってくれないか?」

「いいですよ」

「すまないな」

 

千冬の一夏と思案に対する明らかに違う態度、一夏も多少なりとも憤慨する。

 

「…(やっぱ千冬姉はシアンには優しいんだよな…不平等だ!)」

 

スパーンいい音を立て、

何故か出席簿(エクスカリバー)が一夏の頭に振り下ろされた。

 

「今、不平等だとか思っただろう。」

「申し訳ありません。(なんでわかるんだよ)」

「わかればいい。では、山田先生授業の続きを」

「は、はいでは教科書の…」

 

こうして波乱の1時間目はすぎていった。

 

 

2時間目の授業後の放課シアンが一夏にISについて簡単なことを教えていると、

長い金髪を、まるでドリルのようにした髪型の外国人が来ていた。

 

「ちょと、よろしくて?」

「「………………………((無視だ無視、聞こえない聞こえない))」」

 

二人は無視を決め込む。理由は簡単明らかにめんどくさい臭がぷんぷんするからだ。

どのくらいにおうかというと、4日ほど放置してしまった汗拭きタオル並みである。

 

「聞いていますの?お返事は?」

「「………………………」」

「(何なんですの?この人たちは!?)無視しないでくださいまし」

「「………………………」」

 

シアンたちは尚も無視を続ける。ここまでくるとだんだんかわいそうになってくる。

しかし、シアンたちには関係のない話であった。

 

「む、無視しないでくださいまし…」

 

だんだん涙目になってきたた金髪の女性をついに無視できなくなった

かわいそうな一夏が返事をしてしまった。

 

「わるいな、聞いてなかった。何か用か?えーとセルティさん?(確かこんな名前だった)」

 

必死に自己紹介の時の記憶を手繰り寄せ名前を呼ぶ。

 

「セシリアですわ、わたくしは首なしライダーじゃありませんわ。」

「すまないな、セットンさん。」

「だから、首なしライダーじゃありませんわ。」

「おおすまんすまん。デュラハンだったな。」

「いい加減にしなさい!全く日本の男性とはこれほど無礼でバカそうな方なのかしら。」

 

まるでからかっているかのようなやりとり…いや、事実からかっているのだろう

やりとりの最後のセシリアの一言を聞き逃さなかったシアンが、物申す。

 

「おい、日本の男の栄誉のために言っておくが、バカなのは一夏だけだぞ。」

「ひどいな!お前」

「いや、事実だろ」

「はぁ?お前も似たようなものだろう?」

「お前を一緒にするな。俺は参考書をタウンぺー○と間違えて捨てたりはしないぞ」

「うっ…」

 

その一言がきっかけで口論?が始まった……セシリアを空気にして…「空気じゃありませんわ」

 

そんな状態に堪忍袋の緒が切れたセシリアはヒステリックにさけんだ。

 

「わ、わたくしを無視しないでくださいましー!」

 

キーんこーんカーンコーン。見計らっているかのようにチャイムが鳴った。

 

「くっ…後でまた来ますわ。」

 

そう言い残して、さっていくセシリア…

そのときの二人の感情は意外にも一致し、そして残酷だった…

 

 

 

「「(あ!まだいたんだ)」」

 

 

 

3時間目の授業は千冬の授業だった。

 

「では、授業を始める。っとその前にクラス対抗戦の代表を決めないとな。

クラス代表戦の代表は…まあそのまんまの意味だ」

「(クラス代表?面倒だ絶対やらないぞ。あらこれフラグかしら?まあこういうのは、一夏に押し付けて…)」

 

シアンはあれこれよくないことを考え始める。

 

「自薦他薦は問わない。ただし推薦された者には拒否権はないからな」

 

ここに千冬による地雷投下。

 

 

「はい 藍川君を推薦します」

「わたしもあ、藍川君に」

「じゃあ私も」

 

○チョウ倶楽部のごとくノリでシアンに票が集まる。

シアンは、一瞬たじろいだが、すぐに立て直し悪知恵を働かせる。

 

「(このままではまずいぞ)じゃ、じゃあ俺は織斑一夏君を推薦します。

彼は、すごく強いですよ。そりゃあもうISを生身で倒すくらいに」

「なっ!俺を巻き込むな。シアン。」

 

一瞬の思考ののちシアンは一夏をまきこむ…という策を最善と見たようだった。

 

「何を言っているんだね?一夏君?私は単純に君がクラス代表に適任だから推薦しただけだよ。」

「嘘つけ!じゃあなんで生身でIS倒せるなんて嘘つくんだ?」

「…?嘘?嘘じゃあるまい?」

 

シアンは、ここで千冬にウインクをする。合わせてくれという意だ。

 

「ねえ?織斑先生?」

「あぁ、そうだな」

 

千冬が乗ってくれることに期待をし振ってみると

見事に乗ってくれた…というのがシアンの見解だが、千冬にとって

シアンのことはもっとも優先順位が高いこと…

なので、たとえ嘘でも多少は大目に見るのだ。

もちろんシアンはそのことを知らない。

 

ゆえにシアンが千冬にウインクをすると、シアンの真意など

関係なく、顔を赤くするには、十分な効果を発揮するのだ。

そして、なぜか一夏はこのことに気付いている。

 

「はぁ…もういいや…おれg…」

 

千冬とシアンのおかげであきらめて

俺がやると言いかけた時 バアンと机をたたく音がした。

 

「納得できませんわ。男がクラス代表なんて良い恥さらしですわ。

(中略) 大体文化としても後進的な国で暮らすこと自体耐えがたい苦痛で…」

 

この中略の間に、とんでもないけなしが含まれている…

 

「イギリスだって日本と大して変わらないだろ?」

 

一夏は切れた

よく見たら、千冬さんも若干イラついている。

 

「(千冬さんもイラついてるし…終わったなセットン)ご愁傷様セットンさん。」

「セシリアですわ!もうあなたたちそんなにわたくしを怒らしたいのですか?」

「怒っても指して怖くなさそうだな一夏(ひそひそ)」

「そうだな(ひそひそ)」

 

ひそひそ声で話しているが、いかんせん静かな教室である。

普通に聞こえていた。

 

「聞こえてますわよ…あなた達ねえ…」

 

ぷるぷると怒りに肩を震わせるセシリア…これはもう危ないとこまで来ている。

 

「決闘ですわ!」

 

そして、なぜかしらの決闘の申し込み。

 

「おういいぜ楽しそうだ」

 

しかし、激昂している一夏には関係ない。すぐさまその申し出を受ける。

 

「がんばれよ一夏。」

「あなたもですわよ!」

「え!俺も(なぜ?why?)

I dont know what you meen.

(直訳)私はあなたが言っている意味がわかりません。」

 

英語でおちょくるシアン…

ぶちっとセシリアの中の何かが切れたが何故か冷静だった。

 

「…もういいですわ…今日はもう疲れました。とにかくあなたも決闘ですわよ。」

 

セシリアはなにかをあきらめたようだ。

 

「よし話は決まったな。じゃあ来週の月曜日第三アリーナにて、決闘を行う。では授業を始めよう」

 

最後はいい感じに千冬がしめ

三時間目の授業が始まった。





結構校正および加筆しました。

それとところどころ、表現も直しました。


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第9話

遅くなりました田中です。

時間がなくて、手直しする時間があまりありませんでした。

少しアレンジを加えたくらいですが、どうぞ


3時間目が終わり、その後は特に何もなく一日が終わり

放課後…教室に一夏とシアンがいた。

 

「うぅ、全然わからん…」

 

一夏は、グロッキーになっていた。

なぜなら、彼はまったくの予習なしにいきなり専門分野の授業を受けようとしたのだ。

これは、資格試験になんの対策なしに臨むのと同義だ。

 

「これくらい、すぐわかるって(わからなかったら…どうしようかな?)」

 

シアンは、人のいいことを言っているが心の中では人の悪い笑みを浮かべている。

しかし、彼はポーカーフェイスでなにを考えているのか全く読めなかった。

 

こんなやり取りをしていると、教室の入り口が開く。

すると、たわわに実ったその大きな胸を揺らし、緑の髪の女性

山田先生が入ってくる。そしてシアンと一夏の姿を確認すると、ほっとした表情になる。

 

「ああ、藍川君に織斑君まだ教室にいたんですね。よかったです」

「どうしたんですか?先生」

 

一夏に勉強を教えているシアンとしては、はやめに要件等を聞き

勉強の再開をしたいゆえに若干ぜんざいな扱いになっている。

 

「えっとですね、お二人の寮の部屋が決まりました」

 

そう言って部屋番号の書かれた紙と、キーを渡した。

 

「決まるのは、もっと先だと聞いていましたが?」

 

シアンは、ついこないだ受けた説明との違いについて尋ねる。

すると山田先生は、政府のの特命ですと回りに居る生徒に聞こえないように耳打ちする。

 

「そういうことですか。分かりました」

 

しっかりと今の説明で得心が行ったシアンは、もう聞くことはない…と言わんばかりに

一夏に目を向ける。一夏は聞くことあるか?という意の目くばせだ。

目くばせの意味を理解した一夏が、彼にとって一番重要なことを聞く。

 

「で、どっちが俺のですか?」

「1025室が、織斑君です」

「分かりました」

 

そう聞いた一夏はシアンからキーを受け取る。

 

「ところで、俺たちが相部屋じゃないということは、個室なんですか?

IS学園って気前いいですね?」

 

とシアンは、自分の推測を口にする。というより、一般的な考えである。

 

「あ!いえ、違いますよ。でも安心してください。1カ月で部屋の調整をつけますから」

「「じゃあ、それまで女子と相部屋なんですか?」」

「そういうことになりますね」

 

「(いや、それっていいのか?)」

 

シアンはごくごく普通の一般論からそう思ったが、口には出さない。なぜなら

本能的に言ったらめんどくさいことになると感じたからだ。

 

「ああ、でも一度帰らないと荷物が…」

 

一夏が、思い出したように言うが違う声に遮られる。

 

「それなら問題ない。二人の分私が用意してやった。

まあ、生活必需品だけだがな。着替えと携帯の充電器があれば十分だろう」

「「あ、ありがとうございます」」

「(大雑把すぎる…まあ千冬姉らしいけど、人の生活には潤いも必要だと思いますよ)」

 

一夏は思ったが、言ったら

どうせ織斑千冬専用打撃武器…syussekiboの餌食になるのは目に見えている。

 

「(まあ、何時もパソコン持ち歩いてるし、パソコンあれば問題ないかな?あ!でもここちゃんと回線繋がってるのか?)」

 

「では、時間を見て部屋に行ってくださいね。各部屋にシャワーがありますが、

大浴場も学年ごとに時間が違いますがあります。でもお二人はいま使えません」

「え?なんでですか?」

 

バカな子の一夏は、オウム返しのように聞き返す。

 

「バカかお前は、同年代と女子と一緒に風呂に入りたいのか?」

 

千冬は、自身の弟の馬鹿さ加減に若干嘆息する。

 

「あー…(そうだった)」

 

しかし、千冬も言葉の選択肢を間違えていた。女子と一緒に風呂にはいりたい…

そんなことを言ったらうぶな(?)天然な(?)山田先生が暴走してしまう。

 

「え!織斑君女の子と一緒にお風呂に入りたいんですか?だめですよ」

「い、いや入りたくないです」

「え!女の子に興味ないんですか?それもそれで問題のような…」

 

案の定暴走した。そして、大きな声を上げてしまったたのと

周りの人間は聞き耳を立てていたため普通に聞こえてしまった。

 

「織斑君男の子にしか興味ないのかしら?」

「シアン×一夏…じゅる…」

「ハアハア…」

 

やはり、これだけの女子がいると必ずと言っていいほど

少しはいる腐女子が騒ぎ出した。

 

「(あーあ一夏のせいで…)」

 

シアンは、騒ぎ出した原因を理解しているため、未だにあたふたしている

一夏を見て、先が思いやられる…とため息をついた。

 

「じゃ、じゃあ私たちは会議があるので…寄り道しないで帰るんですよ」

 

言いたいことを言ったのか、それとも周りの目を気にしだしたのか…

いづれにせよ、山田先生はこの場を立ち去ろうとする。

 

「ああ、その事なんだが藍川は私と一緒に来てくれ」

 

しかし、千冬がシアン〝だけ″を呼ぶ。

 

「「「???」」」

 

三人は頭に???を浮かべる。

 

「イタリアから藍川の専用機が届いている。初期化(フォーマート)と最適化処理(フィッティング)を行う。」

「あ!そうでしたね。忘れてました。じゃあ織斑君だけ帰ってください」

 

いや、そんな大事なこと忘れるなよというつっこみはこの際おいておく。

そして、一夏は一人悲しく部屋に帰り、シアンと千冬は第3アリーナ西側ピットに移動する。

 

 

 

 

* * *

 

格納庫にて、紫のカラーリングに関節部分を赤に染めた機体に乗ったシアンがいた。

そして、しばらく目を閉じ神経を集中させていると

『初期化と最適化処理が終了しました』とISからメッセージがあった。

 

「よし、終わったな。では、これから模擬戦を行ってもらう」

「(は?実機に乗ったの今日でまだ2回目だぞ?いきなり実践?)な、なにを言ってるのですか?千冬さん?」

 

そう、まだシアンは理論上でしかISに触れたことはないのだ。いきなり

実戦は、見当違いにもほどがある。

 

「まあ、聞くより慣れろだ。行け、シアン。危なくなったら助けてやるから」

「(それじゃあ、俺の対戦相手が危ないのでは?…まあいっか)はい、じゃあ行ってきます。」

「ああ、気をつけるんだぞ。」

 

危なくなったら千冬が出撃し助けてくれる…というこの世で最も頼もしい

お守りをもらったシアンは、対戦相手を心配しながら、ピットを勢いよく飛び出した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、その先で待っていたのは、

 

 

「やあ、待っていたよ。藍川シアン君」

 

 水色の髪をして水を纏ったISを装備している人だった。

 

 

 

 

 



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第10話

 

 

第3アリーナの中央に二つのISがあった。

ひとつは紫もう一つは水色の、きれいなIが二つ…

 

「…………ど、どちらさまでしょうか?」

 

シアンは、ドヤ顔で何か言っているお姉さま(笑)に素直な疑問を口にする。

 

「ん?私?おねーさんは、この学園の生徒会長。更識楯無よ、楯無って呼んでね♪」

 

そういうとシアンに向かって軽くウインクする。すると、

管制室から二人の様子を見ていた千冬の、閻魔大王も涙目の怒気を聞かせた声が

第3アリーナ全体に響き渡る。若干空気が寒くなったのはあながち気のせいではないのだろう。

 

「更識ぃ…さっさと模擬戦を始めろ…(私のシアンにウインクなどシオッテ…)」

 

 

「ありゃ、怒らせたかな?」

 

生徒会長とはいえ、この学園でもっとも恐ろしい教師に

 

「なんでですかね?(怒ることなんてあるのか。)」

 

「あ、分かってないんだ。(そういうことね)」

 

「??」

 

そうすると、また管制室から威圧感があった。

 

「織斑先生が、怖いからそろそろ始めましょう?」

 

楯無の額や顔おそらく背中には冷や汗だらだら流しているのだろう。

そして、一旦呼吸を整え顔を引き締めると、ランスを呼び出す。

 

「そうですか?まあいいですよ(近接武器か…ならこっちも)」

 

立ち話も何ですしねと付け足し近接ブレード

同田貫(どうたぬき)を呼びだす。

 

そして、シアンは一気に距離を詰め、連撃を与える。

 

「っ!(速い…)へぇ、随分と速いんだね?」

 

驚いたのは一瞬、楯無はシアンの連撃を余裕で捌く。

 

「それが、取り柄ですから!(くそっ簡単に捌かれる…だったら)」

 

そして、断罪者(ジャッジメント)を呼びだし、距離を取り

ズガガガンと適当に4連射する。

 

「?そんな甘い標準じゃ…」

 

楯無もさすがに油断し、簡単によけられると判断し、事実よけた。

しかし、グインと4発のラプアマグナム弾が楯無を追尾し

バスバスバスバスと全弾命中する。

 

「グウゥ!」

 

一気にSEを400削られる断罪者の銃弾は、多少絶対防御も貫通する。

 

「な!一気に400も…」

 

さすがの楯無にも焦りが見える。

 

「なかなかの威力ね…」

 

「どうも、じゃあもう2発如何ですか?」

 

シアンは、さらに2発断罪者を放つ。

 

「まだ、答えてないんだけどなぁ」

 

そして、避けるが当然追尾し命中する。

だが、SEが減った様子もなければ痛みに顔をゆがませることもなかった。

 

「(?何かおかしい)」

 

すると、着弾した楯無が水になった。

 

「なぁ!?(み、水!?)」

 

驚いたシアンは素っ頓狂な声を上げる。

ぞくりと背中にいやなものが走ったシアンは後ろを振り向く。

そこには、蛇腹剣を構えた楯無がいた。

 

「(後ろ!?まず…)っ!…」

 

大型ウイングスラクターを全開にして何とか回避しようとするが、

剣先が大型ウイングスラクターを一つ、断ち切る。

 

「へぇ…おねーさん避けられるとは、思わなかったなぁ」

 

「ぜぇ…ぜぇ(おいおい、余裕じゃないか…それにスラクター一つ

持っていかれたぞ…)」

 

「(だいぶ疲れているわね。決めドキね)そういえば、ここら辺何だか熱くない?」

 

急に何か言い出した楯無に何か嫌な疑問を持つシアン。

 

「(?)ああ、そう言われればなんとなく…」

「フフッ清き熱情(クリア・パッション)」

「?」

 

その瞬間ドカーンシアンの回りが爆発した。

 

「(!!?なにがあったんだ?)ぬぁ!」

「びっくりした?清き熱情はね、ナノマシンで構成された水を霧状にして攻撃対象物散布して、

ナノマシンを発熱させることで水を瞬時に気化させて、その衝撃や熱で相手を破壊する技なんだよ。」

 

「ご、ご丁寧にどうも…(SEが残り30!?。やばい早めに決着をつけなくては…)」

 

とてつもなく焦ったシアンは、

すぐに、アイザイアン・ボーン・ガンを呼びだしジュール熱を最大で入力する。

 

「勝負をつけるかい?(まあ、こっちもあの追尾弾のおかげで結構危ないんだけど…)」

 

楯無はちらっと目の前のディスプレイに表示された残りSEの量を見ると

残り200ちょっと。シアンは残り50この時点でシアンに勝ち目はない。

 

「ええ、そうしましょう」

「じゃあ、こっちも本気で行こうかな?(危ないけど、まあ本気じゃないと負けちゃうからね…)」

 

そして、アクア・ナノマシンを一点に集中し、攻性成形する。

「(多技かな?)シャレになってませんね?」

「「行くわよ(ます)」」

「ミストルテインの槍!!」

「アイザイアン・ボーン・ガン!!」

 

二人の大技が同時にぶつかり、第3アリーナを閃光が包んだ。

この時ばかりは、周辺にいた人だけでなく、すこし離れたところにいた人まで

第3アリーナに注目した。

 

 

 

 



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