Destiny (ryuuki )
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五つの王国と復活の国

この世界には、五つの国が存在している。

一つ目の国は、男女平等だが、裏切る者は容赦なく死刑。それがハート王国。そして姫の名は、ミリーナ・ハート

二つ目は、男の意見しか聞かない。この世は男と貴族だけが優秀そして女は権利はない。それがクローバー王国。姫の名は、リーナ・クローバー。

3つ目は、みんな仲良く、平等に!。死刑の前にちゃんとその人の意見も聞く。それがダイヤ王国。姫の名は、ノア・フレット・ダイヤ。

四つ目は、クローバーとは逆。女の意見が正しい。女と貴族だけが優秀そして男には権利がない。それがスペード王国。姫の名は、ルナ・スペード。

そして最後五つの中で1番強い国。エース王国。

エース王国は、才能のある者が行き着く場所。

エースの女王がこの五つの国を仕切り、平和な世界を作っている。そして姫の名は、カノ・エース。

そして今日は月に一回の王国会議。五つの王国がエース王国に集まり色々な決まりや国への改善を話し合う。

「カノ様そろそろお時間です。みなさん集まってますよ」

「ええ...わかっている今行く。報告ありがとうリノ。」

「これが私の仕事ですので」

そう僕の名は、リノ。カノ様の傍につく十三の騎士のリーダー。

「リノは、いつもそんなことしか言わないんだから...。まぁいいわ...行きましょう」

「はい」

僕は小さい時にカノ様に雇われた子。

この世界は姫が気に入った者は雇われ、気に入らない者は虚しく働く。でも苗字は姫達以外はつかない。そしてもし姫が亡くなれば十三の騎士の中から選ばれる。その時も必ず苗字はその国によるが国と同じ名前がつく。だからもし僕が姫になれば僕は、リノ・エースとなるのだ。

僕達は、会議室へ行きドアをノックして入れば他の四ヶ国の姫たちが座ってやっと来たって目でこちらをみた。

「相変わらず遅いわね.エース」

「ごめんなさい支度してたら遅くなってしまったわ」

「遅いから誰かに殺されたかと思っちゃったよ〜」

「黙れよスペード」

「あらあら怒らしちゃった?でも今エースに話しただけなんだけど?クローバーには何も言ってない気がするんだけどな〜?」

「喧嘩はやめようや?喧嘩してもなにもないとおもうんやけど?」

「そうだぞ...ダイヤの言う通りだ。てか一旦静かになれねぇのかよ?スペードとクローバーはさ...」

「まぁまぁ会議をはじめましょう...そして早く終わって解散すればいいはなしよね...注意してくれてありがとう、ダイヤ、ハート。」

いつもこうだ。カノ様がゆっくり来てドアを開けた瞬間にカノ様に話しかけてくるのはダイヤ。そしていつも失礼な事ばっか言ってくるスペード。

そして元から仲の悪く、スペードが少しでも声を出せばすぐに怒るクローバー。

そしていつもそれを止めるハートだ。

「いや!私も早く終わりたいと思ってるから注意しただけよ勘違いしないでくれるかな?」

「そこはありがとうって言えば良いだろう...ダイヤ。そう言ったらまた喧嘩になって話し合いが長くなる」

「あっそうねごめんなさい。」

「ふふ...では話し合いをはじめましょう!てことで騎士の皆さんは抜けてもらえるかしら?」

これは決まり。話し合いの時は絶対に付いてきてる騎士たちは会議室から抜けなければならない。ある敵に聞かれないためにだ。だから僕達騎士は、部屋から出て廊下で待つ。

「やぁ、リノ」

僕は声のした方を振り向かずに壁を寄りかかって

「なに?シャーロットさん」と言うと笑い始めて「いやいや!暇だから話しかけちゃった」と言ってきた。こいつは、シャーロット。ダイヤ王国の十三騎士のリーダー。でも僕はこいつが苦手だ。毎回会議があるたびに僕に話しかけてナンパしてくるからだ。

「前に言ったよね...話しかけてこないでって...裏切り者...。」

「もぉ...リノちゃんは冷たいんだから...僕がただエースのお誘いを断っただけでそんな冷たくしなくてもいいのに...」

「一応僕達は敵同士なんだよ?...誰が話すか...」

「あはは!...まぁいいや」

そうこいうは昔カノ様の誘いを断り、エース王国に働かずダイヤ王国へ行き、ダイヤで働いてるのだ。まぁこいつがいたら僕がリーダーになれなかったと思うからいいけど。でもこうして話しかけてくるのは腹立つ。

「ふっ...また喧嘩してんの?リノさん」

「...ほらあんたのせいでまたうるさいのが来た」

「やぁ、リナちゃん」

「うるさいのって!ひどい!」

このやかましいのはまぁ一応血は繋がっている双子の妹リナ。血が繋がってるって思いたくもない。こいつもカノ様を誘いを断り、スペード王国に行ったのだから。

「うるさいんだけど...会議室の前なんだから静かにしないとまた怒られるよ...リナさん、シャーロットさん。」

「君は、真面目すぎるんだよリュウキ君」

「いや...僕は怒られたくないだけですよ」

「あははなら外に出てしゃべる?あんたあんまり話さないからつまらないんだよね!」

「クローバー王国は、男の言うことしか聞かないから...リナさん...あなたとはあまり話したくないよ...」

「それが本音ね!私もよ!そんな言うクローバー王国とは話したくない!」

「はぁ...クローバーもスペードもなかよくやりなよ...いやむりか...ごめんなさいね」

「やっとしゃべったみたいだね!ソラノちゃん」

「うるさい!ソラノ!てかハートは怖いのよ!平等!平等って!そのくせ裏切れば殺される」

「裏切るって言っても...犯罪をおかせばの話しよ...国を裏切って他のとこに行くのなら次会ったら敵どうしって事よ...まぁ今は姫たちが話し合って決めてるから戦争がないだけであって...もし戦争が起これば...私達は本気出してあなた達の国を滅ぼすよ...」

「ははは...冗談うまいね!でも勝つのはダイヤ王国さ!」

「いやいや...僕達、エース王国だから」

「いや!私達!スペード王国よ!」

「はぁ...馬鹿だね...僕達クローバー王国だよ...」

「...」

そう話しているとバタバタと急いでこっちにくる兵士が僕の前まで来て「リノ様、ご報告があります」と膝をつき、僕を見た。

「どうしたの?」と聞くと兵士は「はい、実は東の門に怪しい人物が近づいてきて兵士たちがその者にどんどん殺られて行ってます」と聞いた瞬間ゾッとした。その話を聞いたからでは無い。言われた門から恐ろしい魔力を感じたからだ。そして姫たちも会議室から出てきて僕達を見るなり一斉に「様子を見てきてくれるかしら」と言ってきた僕達は「了解しました」といい飛んで東の門へと向かった。姫達もいつもとは違う顔だった。きっとなにかあるに違いない。そして門につくともう最悪だった。門を見張っていた者たちは全滅していた。そして僕達の前には汚いローブを来た背の高く、そして仮面を付けた人がいた。

「お前か!ここにいた兵士を殺ったのは」と聞くとそいつは、笑いながら「待っていたよ十三騎士の各国のリーダー様よ」と言ってきた。僕達は警戒し、武器を取り出した。するとそいつは「おっと!喧嘩をしに来た訳では無い!君たちとお話をしに来たのさ!」と言い出した。何を言ってるのだろうか...と全員本気モードみたいで空気はピリピリしていた。でもそいつはお構い無しに「君たちに会えてうれしいよ!...私の部下にならないかい?」と聞いてきた。誰がなるものか!と言おうとしたら先にシャーロットが「ごめんなさいね!...あなたの下につく気はないね」と言うと後に続き。

「私もよ!ルナ様を裏切ったりはしない!」

「僕もだよ...リーナ様を裏切らない」

「僕だって...カノ様を裏切るようなマネは絶対にしない!」と全員断るとそいつは笑いだし「だそうですよ!」と言うといつきたのかわからないが後ろから攻撃を受けた。僕は攻撃を受けながら後ろをみるとそこには「こんにちは...リノさん、シャーロットさん、リナさん、リュウキさん、ソラノさん」

「...アヤ!」

「なぜここに?...何しに来た!」

「久しぶりね会いたかったよ...」

「なんで......だってアヤは...5年前に死んだって....聞いてたのに...」

「えぇ...でも復活したの...あなた達に復習するために」

「復習するだって?むりだね!」

「無理じゃないわ...それに私はあなた達よりつよい...」

「ふっ...それはどうかな?...僕達の方が強いでしょ?だってここに居るのは姫たちに選ばれた者ですよ?」

「なら戦ってみる?...十三騎士のリーダーさん」

「望むところだ!」

「上等...」

「はぁ...やるしかないみたいね...」

「殺ろうね!」

「...めんどうだけど...姫を守るため」

こっちは5人相手は2人楽勝って思ったのが馬鹿だった。僕達は、ジョーカーに近づき、攻撃をしたが一瞬にして闇に包まれ気づいたら4人は倒れていて僕も意識が朦朧としていた。何が起こったのかわからないなんで自分は倒れているのか頭が混乱する。

「あれ?...もう終わり?...馬鹿にしてたわりには...こんなに弱いだなんて思わなかったわ...」

「アヤ...トドメをさして上げなさい」

「わかりました...ジョーカー様」

アヤは魔法陣を出して私たちを包んだ。僕は死ぬんだっと思い目をつぶった。でも何も起こらない。目を開けてみるとそこには...

「ちっ...やっかいな奴らがきちゃった...」

「私の子供は大丈夫かしら?」

「息はしてる...気を失ってるだけだろう」

「なら〜よかったわ!」

姫たちが武器を持って僕達を守ってくれたのだ。

「リノ!大丈夫?...もう心配ないよ...私達が助けに来たから...」

「カノ...様...」

「...大丈夫...すぐに終わらせるから...待っててね」

カノ様は優しい声でそういいアヤの方を向いた。

「アヤ...死んだと思ってたのに...生きてタダなんて...久しぶりね...生きてたなら私の所へ帰ってくればよかったものの...なぜそいつと手を組んでいるの?」

「お久しぶりです。カノ様...私、気づいたのジョーカー様と一緒ならこの世界をもっとより良いものにできるって」

「アヤ!それは、嘘よ!やめなさい!」

「いやよ...私はジョーカー様と一緒にこの世を変えるの」

「アヤ!」

「もううるさい!」

アヤは、また魔法陣を出して姫たちを攻撃したがダイヤが魔法陣で僕達、姫たちを守り、そしてスペードとハートが刀と剣を構え攻めに行き、クローバーは、弓矢でアヤを狙い、カノ様は、槍を構えスペードとハートの後を追って攻撃する。アヤは、避けきれず殆どの攻撃を受けて倒れ込む。するともう1人がアヤをおぶって「やぁやぁ...今日は引きましょう!」といい消えた。僕は安心したのかそこで気を失った。

 




読んでくださりありがとうございます!
これは初めて書くオリジナルストーリーです。
もうこの1話からよんで察するようにトランプをのマークや数字を使わせてもらいました。
そしてオリジナルキャラクターが沢山出ます。
次回もおたのしみに!


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五つの国と復活の国Part2

次に目が覚めた時そこは、エース城の治療室にいた。ベッドで横になっていて周りを見ようとしても周りにカーテンがしてあって見れない。起き上がろうと思い起き上がっても少しまだ傷が痛み起き上がることが出来なかった。あの一瞬にしてこの傷...自分がもっと強ければあそこでみんなを守れていたかもしれない...と悔しい気持ちでいっぱいだった。少し時間がすぎたころに治療室に足音が響いた。そして僕の寝ているところで足音がやみ、聞き覚えのある声がした。

「リノ...さん...起きてますか?...ひッ失礼します」

「アイリス!」

「リノさん!大丈夫ですか?」

「うん大丈夫だよ」

やっぱりアイリスだった。アイリスは、エース王国十三騎士の副リーダーで僕と身長は変わらないけど凄く優しくて、思いやりのある子で僕とは本当に仲がいい。

「良かったです...安心しました。十三騎士のリーダー全員が運ばれていくのをみて最初は驚きましたが...カノ様から事情を聞いて納得しました。...まさかアヤさんが生きてただなんて...今でも信じられません...」

「うん...僕もあの時は驚いたし...嬉しかったけど...何かが変わってた...昔ならニコニコして僕の名を呼んで大きくなったねとか言ってきそうだったのに...それにアヤさんの...あの魔法...見たことが無かった」

「そうなんですね...」

「うん...」

アイリスと話しているとカノ様が「リノいいかしら?」とカーテンを開けて入ってきた。

「カノ様!!」

僕は急いで起き上がろうとしたけどやはり傷口が痛みすぐ寝転んでしまった。

「あっ...いいの...寝ててまだ治ってないのだから」

「申し訳ございません。僕が油断したばかりに...こんなことになってしまい...」

「ううん...リノは悪くない...悪いのは私の方よ...あんなに巨大な魔力だったのに...私は動かずあなた達だけ行かせたのが...」

カノ様を見ると下を向いて申し訳ないって顔で落ち込んでいた。こんな思いをカノ様にさせて...僕は罪悪感しかなかった。

「しかたないですよ、まさかあのアヤさんと滅んだはずの国の姫...シャランが生きてるだなんて誰も思いませんよ...ね!リノちゃん」

「アイリス...そっそうですよ...あんなに巨大な魔力でもまさかあの二人のものって思いませんし、もしあそこで姫様が先に行ってたら傷を負っていたのは姫様たちかもしれませんし...」

「...アイリス、リノ...」

「姫様は悪くないです」

「本当に優しいわね...2人は...ありがとう...」

姫様は笑顔を見せて僕とアイリスを抱きしめてくれた。そして離れた瞬間から表情が変わり真剣な顔で「アイリス、貴方に任務を与えます。リノの傷が治るまでは貴方がリーダーとして動きなさい。そしてリノ、貴方はアイリスのサポートをしてくれるかしら?」と言われ、僕達は「了解しました」というとカノ様は、「よろしい...では最初の任務です。今この世界は、変えられそうになっています。ある1人の者によって...もうわかりますね?...」

「はい...ジョーカーですね」

「そう、シャラン・ジョーカーが滅んだはずの国...バッジョランバー王国が再び蘇ろうとしています。もし蘇れば...この世界は終わるでしょう....」

「...なぜその国が蘇るだけでそんな...ことに?...」

「それは...」

と姫は、僕達にバッジョランバー王国の過去を全て話してくれた。

バッジョランバー王国は、元は穏やかな国で僕達エース王国やハート王国、スペード王国など5カ国とも仲良くやっていたらしい。だけどある日バッジョランバー王国とダイヤ王国が喧嘩をした。それはひとつの事で始まった戦争だった。

バッジョランバー王国が何もしてないハート王国を急に攻めてきたのだ。それを聞いた4カ国は自分の国も襲われるかもしれない。そうなればこの世は終わる。戦争の毎日が続くだろうと言われていたらしい。それを止めるべく、5カ国は、バッジョランバー王国を潰すため力を合わせ戦ったらしい。そしてなんとか100年の月日をかけ、やっと勝てたとか。その当時カノ様は、まだ12歳だったが戦争に行かされなんとか死にかけたときに最後にその時の姫に救われ助かったらしい。

僕はその話を聞いて疑問に思ったことがある。

なぜ急にバッジョランバー王国は、ハート王国を攻めたのか...それさえ無ければ今でも国は存在し、5カ国とも仲良くできていたのではないか...と。それをアイリスとカノ様が居なくなった後もずっと考えていた。すると隣から「へぇ〜そんなことがあったんだね」と聞こえてきた。「...起きてたんだ...シャーロットさん...」と返すと本当にシャーロットだったみたいで「おっ!声だけで分かるだなんて流石だね!リノちゃん」と笑っていたが笑って傷に響いたのか笑いながらも「いたたた」と言っていた。

「あまりそんなに笑うと傷口がひどくなりますよ...」

「あはは...心配してくれるだなんて優しいねリノちゃんは」

「心配なんてしてないし...早く治さないといつまたバッジョランバー王国が攻めてくるかわからないよ」

「そうだね!...てか疑問に思わない?リノちゃん?」

「何がですか?」

「ほら...僕達が戦う前だよ...アヤは復習するって言っていた。でも僕達はアヤに何もしてないんだよ?あの5年前」

「...たしかに...アヤはたしか...任務中に死んだとしか聞かされてない...なんの復習なんだろう...」

「もしかしたらアヤは...操られてるのかもしれない...それか本当に僕達に恨んでいることがあったのか...だね」

「ええ...だとしたら...」

「あぁ...やばいよ...」

「ごっほん...うるさいのだけど?...一応ここ治療室よ?患者が居るってのにそんな大きな声出話されたら寝れないのだけど」

「その注意してる声もうるさいっちゅうの!」

「...」

「なんだ...みんな起きてたんだね!‪w」

「そうみたいだね...」

僕達は今後のことを話しその日は寝た。

次の日なんとか起きれるようになり、僕は訓練所へ行くとそこには決闘をしているアイリスとマリカの姿があった。

「アイリスちゃん!隙だらけだよ〜」

「すっすみません!」

アイリスは、蹴っ飛ばされてたが空中でひっくり返り綺麗に着地した。

その姿をみて僕はアイリスがここに来た時より成長してることが嬉しくなった。アイリスは僕より後に入ってきたのだけどあまり戦闘に向いてなくて...いつも足を引っ張って泣いていた。でもそんなアイリスが今では戦闘ができるぐらい成長して頑張っている。自分も早く怪我を治し次こそアヤさんに勝てる力を身につけなければならない。そう心で誓った。2人をずっと見ているとマリカが僕に気づき、「あれ?リノちゃんじゃん!」と声を出すとアイリスもこちらをみて「もう怪我は大丈夫なんですか?」と聞いてきた。僕は「みつかっちゃったか...」と頭をかきながら2人の元へいき「ううんまだ治ってないけど起きれるようになったから様子見にね」と言うとアイリスはぴょんぴょん跳ねて「それはよかったです!」と目をキラキラと輝かせていた。「本当に心配かけてごめんね」と言うとマリカは「らしくないよ!謝るだなんて!リノちゃんが無事ならそれでいいんだよ!」背中を思いっきり叩いてきた。「ちょいたいんだけど」と言うとマリカは、あって顔でこちらを見てすぐに手を合わせて「ごめん!ごめん!」って謝ってきた。少しだけ3人で雑談をしているとドアの方にシャーロットが立っていてこっちに来いと手で合図してきた。僕は2人に「じゃあ訓練がんばってね」と言ってシャーロットの所へ行き誰もいない所へ連れていかれた。

「なんの用?」

「いやね...ちょっと疑問に思うことがあってさ」

「ん?疑問?」

「あぁ...君も知ってるだろ?僕達13騎士の中から何人かが任務中にいなくなったあの事件を」

「えぇ...知ってる...でもそれのどこが疑問に?」

「まだわからない?昨日のアヤ...たしかエースの13騎士の仲間でしょ?」

「えぇそうだけど」

「そしてそのアヤって子も任務中にいなくなり、昨日久しぶり姿を表した。僕が言いたいことわかるね?」

「もしかして...アヤやいなくなった13騎士の仲間はバジョランバー王国に操られてるってこと?」

「ピンポーン!その通り!僕はそう考えるんだけど君はどう?リノさん」

「たしかにね...でもまだわからない。アヤさんしかまだみてないんだよ...そんなのまだ完全にわかったわけじゃないから...」

「まぁそうだね...だからさ!確かめに行かない?僕達だけで」

「は?」

「僕達だけで調べるんだよ他の仲間をね!」

こいつが言ってることは馬鹿だっと思ってしまった。だって危険をおかしてまで行く必要があるか!それに自分たちはまだ怪我も完全に治った訳でもない。そう考えていると森から声がした。聞き覚えのある声だった。

「...その必要はないよ2人とも」

「あれ?そっちから来てくれましたか?アヤさん」

「うん、君たちに真実とこれからどうするか聞きにね」

「真実?」

「ええそうよ、でもここではすぐにあいつらに気づかれてしまう...私たちの基地へこない?」

「ははは...ご冗談はやめてくれよ...それがもし罠だったら僕達は勝ち目はないからね〜」

「大丈夫よ...戦わないし、あなた達を傷つけることはしない。絶対にね...あの時はごめんなさい」

アヤさんは謝って森からでてきた。

 




読んでくださりありがとうございます
リーダー達が動こうとしていますね
次回もおたのしみに


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記憶と仕事

目は赤くて炎の様で髪は闇のように黒い...。

「私達は真実を知ってこちら側へ足を入れたの...決してジョーカーに操られてじゃない。それは信じて欲しい...そしてあなた達にも教えなければならないの...五つの国がなにをしようとしているのかを」

「...わかった戦わないってことを約束してついていくよ」

「ちょっ!シャーロット!?」

「いいじゃないか...実は僕も気になっていたんだ。姫たちがあの部屋でなにを話しているのかをね」

「...わかってるよ...リノあなたは?」

「あーも!僕も行くよ...行けばいいんでしょ」

本当は僕も姫たちがなにかを企んでることは察していた。でもそれをたしかめることはできなかった。だから今回聞くチャンスができて本当は嬉しい。

「でもその前に服を変えないと...あの人たちからもらった服は発信機が付いてるから来られたら困るからね」

といい魔法陣を出して僕達の服を変えた。でもその服は初めて着るはずなのに昔も着た感じがした。灰色のパーカーに男っぽいズボンそして服と一緒に武器も付いていた。

「このナイフ...」

「その服はあなた達の服よ」

「僕達の?でもこの服きたことないけど?」

シャーロットは、スーツみたいな服。

「ふふ...きっとわかるよあなた達のその服をいつ着たのかをね」

そういうとアヤさんは僕とシャーロットの肩に触れて一瞬にして場所が変わった。

そこは、コケだらけのコンクリートでできた建物だった。周りを見てどこかすぐに分かった。滅んだバッジョランバー王国だった。

「何回みても酷い...」

「うん」

僕達はアヤさんにずっとついていくと1つの扉の前に立たされた。そして「ここに私の仲間がいる」といいながらアヤさんは扉を開いた。

「おっアヤ遅かったな」

「レオンごめんなさい、2人に説得する時間が長くなってしまって」

「なるほどな」

「リノ...久しぶり...こっちでは初めましてだがな」

僕の名を呼び近づいてきた。僕はこの人を知らない...でも何故だろう久しぶりな気がする。それにこっちでは初めましてとは一体どういうことなのだろう...。

「シャーロット、元気そうでなによりだな」

シャーロットの方を見ればシャーロットは、さっきアヤさんと話していた男の人と喋っていた。

「...なんでだろうね。初めて会ったはずなのに...急に涙が流れてくる。」

「...それは俺たちがどこかで会ったことがあるって言う証拠さ」

シャーロットは、手で涙を拭いているけど、次から次へと涙が流れていた。その光景をみてやっぱりシャーロットにも僕にもこの人達は大切ななにかだったのがわかる。だって僕も気づいたら泣いているんだもん。

「リノ、よくアヤを信じてこっちへ来てくれたな。偉いぞ」

「本当に...なんなの...なんで?...涙が流れてくるの?...僕は君に会うのは初めてなんだよ...」

「さっきレオンが言ったように...私たちがどこかで会ったことがあるってことさ」

そう言って僕の頭を撫で始めた。そして少しクスッと笑いはじめ。

「転生しても背は変わらないんだな」と言ってきた。

「転生?」

「そう...ここは転生の世界。リノ記憶が戻ればこの世界から抜け出せる。そしてここにずっと居てはダメなんだ。」

この人は何を言ってるのかわならない。転生?記憶が戻る?この世界?だって僕はここにいるエース王国の13騎士団のリーダーリノだよ。これは偽物の世界とでも言うのか?っと考えてしまった。そう考えてるときアヤさんは階段の段を3段上がり僕達の方を向いて「これから記憶を戻す儀式をする。でも2人とももし記憶を戻したらこの世界を抜けるか、他のあなた達の仲間も記憶を戻すことを手伝ってくれるか教えてくれるかしら?」と言ってニコッと笑った。

僕とシャーロットは「はい」と言った。

はやくこのモヤモヤを消したい。この女の人と僕はどんな関係なのか。どこで出会ったのかを。

アヤさんは僕達の返事を聞くと目をつぶりなにかを唱え始めた。すると僕達の囲む大きいサイズの魔法陣が現れた。その魔法陣は、赤く光り輝き次の瞬間僕は知らない場所へ来ていた。コンクリートでできた1階建ての建物。そして後ろを振り返ればボロボロなビルや窓のない廃墟の家が沢山あった。

僕は歩きながらその光景を見ていた。初めて歩くはずなのに歩いたことのあるような感覚、懐かしい匂いがした。そして後ろから「梨乃!」と声がした振り返るとそこにはさっき喋っていた女の人がいた。僕はここはどこなのかすごく聞きたかったため「ここはどこなの!!」と叫んだけどその人は無視してこちらへ来た。なんで無視するんだろうと思い、走ってその人のところへ行こうとしたがその人も走ってこちらへ向かってくる。あっちから来てくれるのかと思い、微笑むとその人は僕を通り越した。僕は「えっ」てなり、また振り返るとそこには...。

「魅紅、どうしたの?」

「帰りが遅いから心配してたんだぞ!」

その人と話す僕がいた。そして今着てる服と同じ服を着ていた。

「ごめんごめん」

「気をつけろよな」

「うん」

こっちの世界でもやはり、あまり笑みを浮かべていなかった。でもここの世界の自分も今の自分も一緒なのだとわかった。

そして急にまた場所が変わった。次は汽車の中にいた。窓から外を見ると夜空が広がっていて下を見れば汽車は空に浮いていた。そしてそれと同時に進んで行くにつれて頭の中になにかが流れ込んでくる。

魅紅、BLAZE、マフィア。その単語などが流れ込み。ハッと目を開けると元の世界へ戻ってきていて目の前に魅紅が立っていた。

「おかえり、梨乃」

そう僕の名は、桜野梨乃。BLAZE所属のマフィアでBLAZEボスの魅紅。僕は、アジトで魅紅と一緒に爆発に巻き込まれ亡くなった。そして梨奈という妹がいる。全ての記憶を戻ってきて僕は魅紅に抱きついた。

「魅紅...ごめん...僕は...大事な記憶を...」

「べつにいいさ...無事でよかった。」

魅紅は優しく頭を撫でてくれた。そしてそういえばとおもいシャーロットの方をみればさっきまでとは違い、黒髪の男の人と仲良く話していた。

「さぁ2人ともさっきのことを聞こうかな...どうする?」とアヤさんが聞いてきた。

僕はもう決まってる。他のみんなの記憶を戻し、この世界から抜け、みんなで本当に行くべき世界へ旅立ちたい。そう思い「僕は梨奈や空乃、アネモネ達を元に戻したい。」と言うとシャーロットも続いて「僕もだよ。アイリスちゃんや姉さんを元に戻さなきゃ」と言うとアヤさんはもう答えは最初っから分かってたみたいな顔で「じゃあ2人には最初にやってもらう仕事があるの」と呟いた。

 




読んで下さりありがとうございます
次回もお楽しみに(´∀`*)


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記憶と仕事2

「仕事?」

「そう、一旦国へ戻りあなた達の仲間をここへつれてきてほしいの...いやつれてこなくてもいいでも記憶を戻してほしいの...」

「なるほどでもその力は僕たちにはないんだけど...」

「それは安心して私の力を貸すから」

「わかった」

「あとあなた達は、戻る時殺られた振りをしてほしいそうしないと怪しまれて二度と国へは入れないでしょうから」

「オーケーならいこうじゃないか!皆の記憶を戻す使命をね!」

僕たちはまたアヤさんに捕まり移動した。移動が終わった頃には服も変わっていてそして僕達を吹き飛ばした。僕たちは城の壁にぶつかり地面に落ちた。結構これが痛くて起きるのにも時間がかかったでもお構い無しにアヤさんは次の攻撃を仕掛けてこようとした時だ。カノとダイヤが僕達の前に来て「やはり貴方がこの子達を虐めていたのね」と守ってくれた。アヤさんは「あらあらもう少し遊びたかったのに...残念」と言うと消え去った。カノは消えたのを確認すると僕達のところへ来て「大丈夫?2人とも」と心配して手を貸してくれた。ダイヤも「無事でよかった」と微笑んでいた。僕たちはすぐに医務室に運ばれ傷が増えてないか検査された。でもアヤさんは傷をつけないように魔力を調整してくれたみたいで怪我したとこはなかった。

僕たちはカノ達と違う所へ2人で歩き、目で合図すると分かれ道で別れた。そして僕はまっすぐにアイリスの部屋へ向かった。

「アイリス!」

そう言ってドアを開けば驚いてこっちを見てるアイリスがいた。

「どっどうしたんですか?...リノさん」

「...僕と一緒に来て!」

アイリスはポカーンとしていたけどすぐに「わかりました」と真剣な顔で言ってくれた。

僕はアイリスをつれて少し早歩きで廊下をずっと歩いた。そしてさっきの森の近くへ行くとアイリスにさっきあった事を全て話した。アイリスは少し困っていたけどお構い無しに僕は話を進めた。すると急に「それ本当なんですね?」と言ってきたから僕は首を縦にふったそしたらアイリスは「わかりましたついていきます」と微笑んでた。僕はさすがとおもい手をつなごうとしたときだった急に上から火の玉が降ってきた。僕は避けて上をみたらそこにはカノがいた。

「全て聞かせてもらったよ...リノ」

バレたことにくそっと思い、「アイリス!」と言うとアイリスは走って僕のところへ来て僕は急いでワープした。ワープしてる間に服も変えた。そしてバッジョランバー王国に着いた。そして横をみるとアイリスがクルクル回っていた。

「服が変わってます!」

「うん、アヤさんの力だよ」

「ほえ〜」

僕達は、アヤさんがいるところへ行き、ドアを開けた。

「遅かったね梨乃ちゃん」

ドアを開けてみるとここにはもうシャーロットが先にいて隣にカグヤって子がいた。

「もうこっちは記憶戻したよ」

「ごめん、カノにバレて逃げてた」

「なるほど...もうバレたか」

「うん」

話しながらも僕は前へ進みシャーロットの隣に立った。そしてアイリスも隣に立つとアヤさんがこちらへきて

「でも無事でよかった。エースの仲間は連れ出すのは難しくなったけど...でもまぁアイリスちゃんだけでもきてくれてよかった。レオンくんが凄く心配してたからね」

「そうだね!」

アイリスはレオンって言葉になにかをわかったのか「なんか聞いたことある名前です」とニコッと笑った。レオンも「あぁ、あるさだって俺たちは兄弟なんだから」と微笑んでいた。シャーロットも「うん!君たちは兄弟だから絶対わかる」と言ってた。この3人の本当の関係はわからないけど。でも前は本当に仲がよかったのが今の会話からわかった。

そしてアヤさんはすぐに切り替え「さてと記憶を戻すよ」と言って両手を前に出して魔法陣を出した。

アイリスもシャーロットが連れてきた子も頷いた。

そして2人は魔法陣の光に飲み込まれて消えた。

「2人は?」

シャーロットがそう呟くとアヤさんが「記憶の世界へ行っただけよ」

「なるほどね〜!」

「戻ってくるまで時間はあるしそれまでに次の作戦をたてましょ」

「だね」

「うん」

僕達は今後の動きについてはなしたけど、それを会話で表すとシャーロットが話をそらしたりしたから僕がまとめた事を言う。

まず次の動きは、他の国(スペード、ハート、クローバー)の仲間を集めることとなった。僕達の国だけじゃ全員の記憶を戻すことはできない、できるわけがない。だから次はシャーロットがその国のリーダーをおびき寄せ無理やり連れていくって作戦へなった。

今回はレオン、魅紅も手伝うことになって少し心強い。だってシャーロットだけじゃ正直無理だと思うし今後の他の国の救出作戦への道が開けるからだ。でもそれを実行するのは明後日に。理由は色々と準備があるらしくすぐには動くことはできないためだ。

だから明後日の夜に実行する。

 




遅くなりすいませんでした
次回もお楽しみに!


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