機動戦士ガンダム鉄血のオルフェンズIFストーリー 悪魔達が紡ぐ鎮魂歌 (リン・オルタナティブ)
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設定資料編
ASW-G-28
この機体でアンケートは締め切りです。次回から別のアンケートを行いますのでよろしくお願いします!
GUNDAMBERITH(ガンダムベリト)
型式番号 ASW-G-28
所属 不明
全高 16.2m
本体重量 37.4t
武装 ツインソーサー
315口径ローリングミサイルポッド
腕部収納型電磁ナイフ
搭乗者 茅蜩 クミョウ(ひぐらし クミョウ)
ASW-G-28 ガンダムベリト
機体の方はリアクターやフレームのあちこちの細かい部分にガタが来ていたりと少し心もとが無いが、ナノラミネートアーマーはしっかり手入れされ、何時でも使えるように整備されていた。
機体の肩部には特徴的なミサイルポッドが装備され、いざとなったらパージして遠隔爆破が出来るように設計されているが、パイロットのクミョウは一度も使用していない。
腕部には折り畳み式の電磁ナイフが仕込まれている。このナイフは通常のナイフと電磁ナイフの二つのパターンをパイロットの任意で切り替えることも可能と言う親切な設定を施されている。
パイロットの茅蜩クミョウについてだが.....レギュウやマウラ同様に、彼女もベリトと共に独自で調査に乗り出したと報告が来た。これで動き出したガンダムフレームの
___バルバトス、グシオンが鉄華団で、ベリアル、フォルネウス、ベリトが個々で、そしてキマリスがギャラルホルンで運用を開始したようだ。
さらに追い打ちをかけるかのように......ベリトが動き出した直後に、ベリアルと共に見つかり、ギャラルホルンの方で厳重に保管、管理されていた
____研究会の方では、今回の一件で
今回の一件___あくまで推測の域だが、ベリトが動き出した直後にナバルバは起動した。それは一体何故?___簡単な話だ。恐らく完全に敵対していたベリトが起動した事でナバルバのストッパーが外され、完全に起動を果たした。となると今度
計画より少し早いが.....始めるとしよう....。
第二次厄災戦計画を....
さぁ........宴の始まりだ
さて、今回のでアーカイブ設定資料編は完結!
アンケートの結果から次回から鉄血のオルフェンズIFストーリー第二次厄災戦編を開始します!
3機だけ.....少なくない?とか思った人!次回のアンケートで何故少ないかは分かるから!.....多分。
今回はここまでよかったら感想とかよろしくお願いします!
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ASW-G-30
まさかのUA100突破ありがとうございます!
期待に応えられるように頑張ります!
GUNDAMFORNEUS(ガンダムフォルネウス)
型式番号 ASW-G-30
所属 不明
全高 18.9m
本体重量 35.6t
武装 アッパーナックル
専用ハンドガン×2
30mmマシンガン×1
腕部発射型ロケット砲×4(腕に二本装備)
搭乗者 亜槍 マウラ(あそう マウラ)
ASW-G-30 ガンダムフォルネウス
地球衛星軌道上に2基存在する民間共同宇宙港、ユトランドの奥深く....誰も手を着けないようなひっそりとした場所に安置されていた
フォルネウスの戦闘方法は単騎で戦うのではなく、
それもそのはず。フォルネウスが戦闘を開始した直後に起動、共に発見されたMA(モビルアーマー)に与えられた名は、《ソロネ(Throne)》。座天使......上級天使の名を与えられたそのMA(モビルアーマー)は発見当初の研究者の見解では相討ちで終わったとされていたが、最近の研究と当初の現状から結果は変わり、ソロネとフォルネウスは共に
同じ座天使の《オファニム》は何処に消えたのか、何故ソロネはフォルネウスに味方したのか、他の
だが解決した部分もあった。フォルネウスの戦闘データが発見されたのだ。そのデータの一部には厄災戦時に消えたはずだった幻の
しかし......何故フォルネウスの戦闘データは発見されたのにベリアルの戦闘データが発見されないのだ?
........阿頼耶識で接続されたパイロットのみがあの頑丈なプロテクトを解除できるのか?
未だベリアルは鉄華団に接触を続け、フォルネウスは新たな
......だがやる内容は変わらない。
我々は第二次厄災戦計画の準備を進め、実行することには変更点はない.........(此処で文字は途切れている)
..............じき戦争は起きる。第二次厄災戦の時は近い
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ASW-G-32
UA200突破ありがとうございます!
一日でこれって早すぎません?
アンケートは次の機体で締め切りとさせて頂きます!
答えてない人は答えてみてね!
GUNDAMASMODEUS(ガンダムアスモデウス)
型式番号 ASW-G-32
所属 不明
全高 16.3m
本体重量 25.9t
武装 ワイヤーブレード×2
クロスバンカー(パイルバンカーの強化版)×2
腰部収納型サブアーム×4
搭乗者 叢劉藍 ラナカ(そうりゅうらん ラナカ)
ASW-G-32ガンダムアスモデウス
フラウロスが見つかった火星ハーフメタルの採掘場から少しした位置にある洞窟から発見されたガンダムフレームの
アスモデウスのパイロットには叢劉藍ラナカと言う少女が選ばれた。否。アスモデウスが選んだのだ。
何故か、理由は不明だ。だが新たなガンダムフレームが動き出したのは事実だった。
別の隊からの報告によると、アスモデウスが安置、または放置されてた洞窟から
アスモデウスの戦闘データも無事閲覧できるようになり、計画が少しずつ、着々と準備が出来始めている。
___鉄華団に関しては変わらず、いや、一点変わった点がある。ブルワーズと呼ばれる海賊集団からガンダムフレームの
___フォルネウスとソロネも変わらず新たな
今回ばかりは少し妙だ。ギャラルホルンの地下祭壇に安置されているガンダムフレームの
ギャラルホルン.......君達は何をしでかそうとしている?
歴史のその果てで.......君達は何を見る?
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ASW-G-68
GUNDAMBELIAL(ガンダムベリアル)
型式番号 ASW-G-68
所属 不明
全高 17.5m
本体重量 32.7t
武装 対艦刀×1(想像で言うとマルコシアスの大太刀にバルバトスの対艦ランスメイスの大きさを足したもの)
腕部180㎜砲×2
脚部内臓収納型ナイフ×2
折り畳み式300㎜滑空砲×2
ドラグネイル
背部展開式小型ダインスレイヴ×1
搭乗者
ASW-G-68 ガンダム・ベリアル
火星の元々坑道だった洞窟を探索中、かなり奥の方.......最奥部で発見されたガンダムフレームの
機体の外見は天使を彷彿とさせる機体になっており、この機体は変形機構が採用されており、変形後は背部展開式ダインスレイヴが砲身みたいで____戦車のような見た目に変貌する。研究者はベリアルの事を『厄災戦の時は、移動式で簡易の砲台__最後の砦のような役目だろう』
と推測している。
ベリアルの厄災戦時の戦闘データは見つかっておらず____事実はベリアルのデータに何重もの頑丈なプロテクトが掛かっている為、データの解析とプロテクトの突破、そしてそこから得られる厄災戦時のベリアルの功績に期待が高まっている。さらにそこに追い風が吹き付けるかのように、ベリアルの見つかった洞窟から近くの地点に鳥のような、
現在ベリアルは最近出来た新しい組織《鉄華団》と接触を開始。同時に未知の
.........フォルネウスとカマエル......この2機の
面白くなりそうだ(............文字は此処で途切れている)
.......歴史は動き、繰り返される。
次回はにじんだ名前の機体を紹介します!
感想よろしくお願いします!
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厄災戦過去編
プロローグ 厄災戦の
とりあえずは頑張って書いていって、無事完結したいと思っています!
あとこのIFストーリーでは多少の個人的解釈が混ざっていますのでそこんところはご了承を!
悪魔達よ......さぁ......目覚めの時だ.....
次のアンケートを発動します!答えてみてね
厄災戦
人類の人口の約四分の一の命を燃やし尽くし、言葉のままの虐殺と殺戮を続けてた厄災の天使........
そして.....時を同じくして今、厄災戦末期の最中...火星では絶望的な戦況に瀕していた....。
_____________
-火星-
火星のとある地帯で......何機もの
その
顔にある特徴的なV字型のアンテナは、片方が根本から取れ、地面に突き刺さっていた。しかしそのツインアイは、自身の搭乗しているパイロットの意思を増幅するかのように、
「(.......ごめん。やっぱり帰れなさそうだよ)」
___後に悪魔と呼ばれたガンダムフレーム.....その中の1機であるガンダムアスモデウスに搭乗しているパイロットの名は......ラナカ・ストーランド。
純粋な彼女は世間では珍しい、女性で阿頼耶識を使うパイロットであり、アスモデウスへの搭乗を自ら志願したと言う少々....いや、かなり変わった
彼女の出自は少し変わった経歴の持ち主で、幼い頃....物心がついた頃から機械に触れることが多かった。それは視覚的にではなく
そんなある日、もうすぐ9歳になる成長期の頃.....
厄災戦が始まると、自身の両親は愛する愛娘を避難させようとした。当然まだ駄々をこねるような年頃のラナカは反抗に反抗を重ねたが、親の....両親の言葉に渋々従い都市部からかなり離れた辺境の田舎に避難することになった。
“お父さんとお母さんは、必ず迎えに往くからね”
その言葉を遺して両親は死亡。
それから彼女はずっと独りで.....孤独で過ごし続けていた。同じ境遇の子供はラナカの他にもごまんと居た。....だが彼女はそんな子供達よりも絶望し、孤独になった。瞳には光が無く、その瞳の中身は
そんな彼女を絶望の底から引き上げた存在が.....
ガンダムフレームは
しかし、彼女の前に立ちはだかる壁があった.....そう
阿頼耶識システムとは、ガンダムフレームに搭載されたシステムで、搭乗者の脊髄に定着させた
つまり、阿頼耶識でガンダムフレームと直接接続することで、厄災の天使と呼ばれた
しかし逆にデメリットも存在し、使い続ければ続けるほど、そのガンダムフレームとその繋がりは深くなり、最終的にはガンダムフレームはそのパイロットの魂すら喰らい、自身を動かすための部品にすると言う、文字通り
そして現在19歳、もうすぐ20歳になるラナカは、実質10歳.....厄災戦が始まって一年、ガンダムフレームが完成したときに阿頼耶識の手術を自ら志願。その手術を三回受け、アスモデウスの搭乗に自ら志願した。阿頼耶識の手術を受けて一年......11歳の頃だった。
それから8年間、ずっと最前線で
___そして今、数機の
「....(今の
アスモデウスのコックピットで
「.....もうやるしかないのね.....アスモデウス。貴方と相棒になれて良かった.....これからもよろしくね......行くよ!アスモデウス!」
アスモデウスにそう語りかけ、アスモデウスのリミッターを外す。アスモデウスの青々としたツインアイは血に似た色で輝き始めた。
そして、彼女はアスモデウスのスラスターとブースターを同時に吹かせ、包囲していた
「.....ぐぅぅ!!」
アスモデウスを地面に叩きつけた
「......ははっ。やっぱり....よね。ごめんなさいアスモデウス......貴方の本領を発揮できなかったわ.....ほんとにごめん」
歪むコックピットの中でラナカはそうポツリと呟いた。彼女の体がパイルバンカーで貫かれる直前に『...
コックピットが完全に潰され、アスモデウスは完全に機能を停止した。ハシュマルは一声咆哮をあげると、仲間の
完全に潰されたアスモデウスとパイロットには見抜きもせずに.....。
今回から少しは厄災戦での4機の最期と前身のパイロットの過去をざっくりと書こうと思います。
誤字脱字あったら報告よろしくお願いします。
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プロローグ#2
と言うわけでプロローグその二です。
多分プロローグは#4まで続きます。ご了承を!
俺はぁぁぁ!鉄血のオルフェンズを再燃させるぞぉぉぉぉ!!
あ、あとUA1000突破ありがとうございます!
御愛読されていると言う方々のために......私は死ぬまで小説を書く!(後半の言動は冗談ですお許しを...._(._.)_)
-木星-
アスモデウスが沈黙した直後の木星で.....。
「......ラナカ?」
そうポツリと呟く少年がいた。
少年は突然、自身の感覚の中から何だか大切な何かを失ったような気がした。
そんな感覚があったが、
そしてその人工物__
漆黒で覆われた3対6本のウイングスラスターに、血に染まったような深紅の装甲。そして何より、ミカエルの最大の特徴とも言える部分が、胸部付近だった。胸部周辺の装甲は紅色ではなく漆黒の装甲に覆われ、その中央で赤々とコアのような部分が露出していた。顔は既に押し潰されたような形跡があり、潰されていた。
一方で、
純白に見える銀色の1対2本のウイングスラスターに、その上から山吹色の天輪のような
ボディは純白の装甲が
彼___レギュウ・ロウ・レインは、生まれも育ちも裕福とは言えなかったが、天真爛漫、外で遊ぶことが特に大好きだった少年だった。
___だが、阿頼耶識の手術を受けてからは、
幾度となく襲いかかってくる
少々言葉足らずで、無愛想で、それでも人々を守りたいと思う意思が人一倍強い《ガンダムベリト》のパイロット、《クミョウ・レストラス》。
熱心に自身の愛機を整備し、時々レギュウに声をかけては調子はどうとか、お互い頑張ろうとか、少ししつこくて
一番最初に戦場で助太刀したのが出会いで、時折辛辣な言葉や愚痴をレギュウにぶつけてはそっぽを向く、そんな行動を繰り返していたが、マウラやクミョウ同様に、戦場で背中を預けることの出来る数少ない友の一人《ガンダムアスモデウス》のパイロット、《ラナカ・ストーランド》。
そんな彼らは、ガンダムフレームの搭乗者で、自身と同年代の子達で知り合い、そこから行動は共にしていた。
そして、大人達からは《異端児》とも呼ばれていた。
「.......ふっ。そんな時期もあったね、ベリアル。お前に....俺の夢、言ってたよな」
昔の記憶を思い起こしながら、そして、ベリアルに告げていた夢を思い出し、懐かしそうにレギュウはベリアルの操作レバーを撫でながらそう呟く。
「......
そこまで紡ぐとキッとミカエルの方を向く。するとミカエルも視線に答えるかのように____
〔ギュラァァァァァ!!ギュルゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ!!!〕
お前の
「......なら行こうぜ
そう言うとレギュウはベリアルの
〔「
双方の叫び声が木星を越え、宇宙全体に魂の叫びが響き渡る。
その戦場で最後まで立ち上がっていたのは___。
「.........終わったんだな。ベリアル」
戦闘前まではピカピカだった装甲もミカエルのビーム兵器の攻撃を受け、すっかり焼け落ちてボロボロになっていた。フレームも動かすごとにガタガタと錆びた音を鳴らす始末となっていた。でも_____
「まぁ.......
本人は気にしてないようだった。
「......さて、後は帰投して......あっ、推進材がもう空じゃねぇか」
しかし推進材のことは考えてなかったらしく、帰投出来ない状態だった。
「.......仕方ない。近くに仲間が居れば拾ってもらうか」
そう呟き、レギュウは一応救難信号を出して、その場に待機、後は帰投するだけだった。
「.....彼奴等は大丈夫かな....」
他の仲間達の事が心配になり、そう呟いた。その後帰投した後には_____
2000文字突破したぜ!やったね!
なんか最後かなり強引な終わり方だったけど、気にしないでね!
感想待ってます!
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プロローグ3 そして
理由はまぁいろいろありまして内容がまとまらなかったって言うのがひとつの理由です!
今回は少し短めだと思います!
-木星衛生軌道上-
木星の衛生軌道上付近にあるコロニー内で....それは蠢いていた。
黒々と、そしてドロドロとした触手のような物体が何本も、何本も.......コロニー内を徘徊していた。
そして、その触手のような物体の中心...コロニー内の最奥部に.......それは居た。
歪な形で大きく発達、異形化し左右非対称になった腕に、頑丈そうな胸部装甲に守られたボディ、そして一つ目の顔、腰部から触手
_____________________
-基地内ロビー-
「.......そう....
最後に帰投した異端児の一人、《クミョウ・レストラス》は友人のガンダムフレームのパイロットで、先に帰投していた、《マウラ・ストレイダー》の口から、仲間の死を聞いた。
「うぬ......ラナカが倒れてから我が友の気分が落ち込んでてな........すまないが少し慰めに言ってもらえぬか」
マウラもレギュウを気にかけてはいたが、落ち込んだレギュウを目の当たりにして、急遽クミョウに慰め役を頼んだのだった。
「......うん。出来るだけ....頑張ってみる」
マウラからの頼みを引き受け、クミョウは基地内のロビーを出て格納庫へ向かった。
「........心配だ......クミョウが傷を癒してくれることを期待するしかない.......
残されたマウラは大事な友の心の傷すら治せない、己の無力さを、ただただ噛み締めることしか出来なかった。
_____________________
-基地内機体格納庫-
レギュウは格納庫の縁に座り、ボロボロになったベリアルの見上げていた。フレームは剥き出しで、装甲もあちこちが焼け落ちていた。ツインアイは自身を映し出したかのような色でレギュウを一瞥するかのように見ていた。レギュウ自身もボロボロで、あちこち傷だらけで包帯をしていた。
「.........バラバラになっちゃったな、ベリアル。あれだけ皆揃ってバカ笑いしたいって......そう言ってたんだけどな.......」
そんなことを呟いてレギュウは目をベリアルから逸らし格納庫の床に向ける。その目には何時もの鮮やかな藤色の瞳はなく、光を失いくすんだ紫色のようなどんよりとした暗い色になっていた。
「......大事な戦友が逝ってしまったのか?」
隣に目を向けるとそこには____、
「.....カイエル」
ガンダムフレームの
「何、ちょっとした気晴らしに来ただけさ、隣座るぞ?」
そう言って自身の座っている隣に腰を下ろして、アグニカはレギュウに、
「人間が死ぬのは普通の事だ。死んだ奴にはまた会えるって奴さ。それまで俺達は戦い続けて、この
そんなことを話しかけてきた。
「......やっぱり強いね、カイエルって.....俺は全然強くない....だから___」
レギュウは虚ろな瞳に少しの光を宿して返事の続きを紡ごうとした直後だった。
「まーた面倒事に首突っ込んでるの?カイエル」
そんな声が格納庫の入り口付近から響いた。
レギュウとアグニカが後ろを向くと、そこには深い藍色の髪を肩まで伸ばして、澄んだ翡翠色の瞳の子供が立っていた。13、4ぐらいの少女だった。
「あー......、少し相談事に乗ってたんだよ
アグニカにラクスと呼ばれた少女__ガンダムフレームの
「相談事なら私にも話して。乗れたら乗るよ?」
そう言って来ました。
「えっと.......ありがとうございます」
「これからは敬語は無しね!私たちは友人なんだから、ね?」
レギュウはしっかり感謝の言葉を言ったら、ラクスに敬語は無しと告げられ、苦笑した。
それからレギュウは、アグニカ、そしてラクスの二人にアドバイスを教えて貰い、その後からは三人の体験談を語り合うようになった。時間が経つのは早い、そう思ったのは何時ぶりだろうか。
「今日はありがとう、カイエル、ラクス。すっきりした」
「友達を気にするのは当たり前だろ?」
「そうそう、今度また土産話を語り合おうよ!」
そう喋ってから別れ、アグニカとラクスは自身の場所へと向かった。
「さて!戻るか!」
そう言って自身の
「.......良かった」
その人影はクミョウだった。
アグニカとラクスをレギュウに相談させたのはクミョウだったのだ。正直言ってクミョウから直接話すのにはある程度の抵抗があった。他力本願.....まさに言葉のままだったが、成功したのなら結果オーライ。そう思ったクミョウだった。
_____________________
-月面-
「.......ふぅ。私ながら頑張った方だと思うのだが、どう思う?我が友」
「さぁね、それは自分の相棒に聞いた方がいいんじゃないのか?マウラ」
そんな話をしながらマウラとレギュウは各々の搭乗する
そんな3機は今........物凄くピンチに陥っていた。何機もの
「まぁどのみち俺達は此処で散るだろうな」
「うぬ......。覚悟はできているぞ」
「いや早過ぎるだろ流石に。もう少し頑張ろうぜ」
そんな
「ま、今は亡き友たちの為にも、頑張るぞ」
「クミョウは冷凍保存されてるけどな」
レギュウ達は寂しそうにそう会話するのを最後に、スラスターとブースターを吹かして同時に突撃を開始する。ソロネはマウラ....フォルネウスと共に突撃した。
_____________________
.......異端児と呼ばれた四人の少年少女は、アグニカ・カイエルやその他のガンダムフレームのパイロット達に未来を託すために戦い、そしてその命を散らした.....。無駄な死等ではなく、栄誉ある死としてだった。
ラナカ・ストーランド、マウラ・ストレイダー、レギュウ・ロウ・レインの三人は戦死し、クミョウ・レストラスは死ではなく眠りについた____
そしてその後、アグニカ・カイエルがオリジンを撃破し厄災戦を終結させ、世界は平和となった。
_______だがそれは序章に過ぎなかったことだった。
300年後に再び集うことすら知らずに......歯車は動き始める
真面目に小説内容が纏まらなくて大変な今日この頃です!
あとアンケートは今回で〆切とさせて頂きます!
原作に入ったらまたアンケートをとりますがねw
と言うわけで、次回もお楽しみに!
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一期編
鉄と華と.....
そしてコメントお待ちしています!!
-火星-
砂塵が吹き荒れる荒野の中......その中を歩く一人の少年が居た。
くすんだら黄土色のハーフズボンに黒の袖無しシャツ。その上からフードの付いた茶色のローブを羽織った、150センチ程の小柄な体格の少年だった。ローブは長年使われ、使い古された形跡があり、所々に穴が開いたりとボロボロに劣化していた。
右腰には彼が護身用として愛用している
やがて砂嵐が収まり視界が回復してくると、彼の目の前に切り立った崖が
「.......あった」
彼の口から小さく声が漏れた。小さな声で呟いた後、すぐに穴に飛び込み洞窟の地面に着地すると、奥へ駆け出した。
洞窟の中は右へ左へ......分かれ道が続き、
奥に進むこと約1分。彼の視界がだんだん明るくなってきた。普通なら洞窟から外に出た思うのが普通だ。そう.....普通なら、の話だ。
洞窟の最奥部.....その空間は大きな空洞になっていた。あちこちには電球があり、部屋の隅にはメイスや
彼は手前にあり、上に上がっていたレバーを下に下げると、ブゥゥゥゥンと音が響き、一斉に電球が光り、薄暗かった空間が一気に明るくなる。すると、奥に鎮座する
かつて__300年前に起こった、人類対
朱と純白と山吹色で染められた装甲。ツインアイは当時とは違い、右が深紅、左はモスグリーンに付け替えられ、バックパックに特徴的な巨大ブレード。そして......300年後のこの世界では禁忌の装備に指定されている小型展開式の
当時はボロボロだったものがピカピカになっているのは、どっかの誰かの気配り配慮なのだろうか.......彼にとっては一人しか思い浮かばないが。
「お前なんだろ?カイエル.....
彼はそう言うと今まで被っていたフードを頭から外す。
ボサボサの銀髪に右の眼は深紅、左は藤色の瞳になっている少年___300年前に死んだはずの_____レギュウ・ロウ・レインが居た。だが、昔のレギュウではなく、今は
「.....推進材よし、うーん......あと武装はドラグネイルと脚部のナイフだけか.....ダインスレイヴ?ダメだ。昔はバカスカ撃ってたけど今はダメだ。撃てたとしても二発が限界だな」
ある程度整備されたベリアルはほぼ厄災戦のままの姿だった。そんなベリアルを前にブツブツと一人で喋り続ける。ベリアルとレギュウは当時からずっと一緒で、アグニカ程ではなかったが、魂までもが一体化したかのような存在だった。そんなときだった_____。
「......うおっ!?」
突然爆発のような衝撃が起き、空間を揺らしたのだった。
咄嗟の事で回避が間に合わず転倒する。
「痛たた.....やっぱり、長い間戦闘してなかったから...体が
起き上がりながらそう言うと、跳躍して体を立たせる。首をコキコキと鳴らして準備運動をし、意思だけでベリアルのコックピットハッチを開かせてコックピット目掛けてジャンプする。ベリアルの膝を使って駆け上がりベストなタイミングでコックピットハッチが開き切るとコックピットの目の前ギリギリでジャンプする。ローブが上にはためきレギュウの脊椎の辺りには縦一列に3つの金属のでっぱりがあった。そのデッパリ目掛けてコックピット席の背もたれから阿頼耶識用の接続コードが射出され、デッパリとピッタリ接続されると、コードが巻き取られ、そのままレギュウの体はコックピットの中にすっぽりと収まる。ハッチが閉まり自動で網膜投影がスタートされ、ベリアルが起動される。
「この辺りには確か......
ベリアルを操作して隅に立て掛けてあったメイスを掴み、バックパックのスラスターを噴射させ、入ってきた穴の隣にあった別の穴に入り、直進する。さっきの入り組んだ道とは違い、コンクリートで整備され、直線になっていた。その奥、入口には
「めんどくさいからな....ごめんカイエル!」
そう言い手に持つメイスを思いっきり突き出し豪快に破壊する。
轟音と砂煙と共に外へ飛び出したベリアルのメイスは.....偶然なのか不幸なのか、オーリス・ステンジャが搭乗するギャラルホルン製の
_____________________
ダンジhide
「基地がっ!!」
緑色の
「やめろーー!!そこには俺の仲間がー!!」
団長から許可を貰って余っていた
俺は死ぬ____そう思った時だったんだ.....。
激しい音と衝撃がして、俺は咄嗟に目を瞑ったんだ。だけど、何時まで経っても最期の時が訪れなかったんだ。
俺は不思議に思ってハッチを開けて外を向いたんだ。それで俺は目を見開いて驚いたんだ。そこには赤くて綺麗な
ダンジhide out
_____________________
「.......さて、と。
意識を失った少年の乗る
「.......おっと」
後ろからの銃撃を容易くかわし、そっちを見るとさっきと同じグレイズが2機立っており、1機は右手持つライフルの銃口を下ろし、
『よくもオーリス隊長をぉぉぉ!!』
左手のバトルアックスを構え、スラスターを吹かしこちらに向かってくる。
『やめろアイン!俺が向かうまで待っていろ!』
別のグレイズからの通信で、向かってくるグレイズのパイロットの名はアインと言うことが分かった。
「悪いが、今お前らを相手する暇は....無いのでね!」
両手が使えない__そんなハンデがあるレギュウだが、阿頼耶識をフル活用して脚にあるナイフを展開し、左脚でバトルアックスの刃を弾き、瞬時に右脚に切り換え蹴りあげる。アインの乗るグレイズは空高く舞い上がり倒れ込む。
『アインっ!!』
「少し止まってくれ、あえて言うがこれは俺にとっては正当防衛だと思う。まぁ.....お前らの隊長さんを殺ってしまったのは悪かったが」
もう1機のグレイズが突撃してくる前に俺は通信を開き話しかける。
『貴様.....子供だと!?』
相手は驚き攻撃する素振りを止めた。
「悪かったな子供で......んで、取引をしないか?」
『取引だと?』
提案に素直に乗ってきた相手にレギュウは条件を提示した。
「まぁ.....簡単に言ったら攻撃をやめて撤退してくれって話だ.....その代わりに」
『.........その代わり?』
「.....そっちから代表を一人選出して再び此処に来てくれ。決闘をする」
レギュウは条件の後に反応した相手に代わりの案を告げた。
『決闘?』
「あぁ。300年前には結構あったって話だ.....そう言えばあんた名前は?」
疑問を持った相手にレギュウはそう教え、相手の名前を聞く。
『.....ギャラルホルン火星支部実働部隊所属、クランク・ゼントだ』
「クランクさんだな。俺はレギュウ。端虚レギュウだ。帰るならそこに伸びているグレイズ回収していってくれないか?決闘の時間についてはそっちの都合で来てくれても構わない」
『.....感謝する』
そう言うとクランクの乗るグレイズはアインの乗るグレイズを抱き上げ、そのまま撤退した。
「さて......行くか」
そう言うとベリアルを操作し、改めて手の中の
ダンジ君.......君は生きろ。と言うわけでダンジ君生存させましたw
さてさて、アンケートを出しましたので答えてください!このアンケートでクランク二尉の生死が決まるからね!
評価、コメント、お気にいりよろしくお願いします!
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鉄華団
後アンケートでクランク二尉は残します!当然だよね!
今回は.....戦闘描写多めかもしれません!
-
「へー......此処がCGS内部か...。案外昔の基地と変わらないな」
壁に手を当て伝って歩きながら歩き回っていたレギュウははぁ、と短く溜め息を吐いた。
__________________
-回想-
「ちょっと良いか?」
俺が運んできた
レギュウが立ち止まりそっちを向くと、190センチはありそうな色黒の巨体に前髪が特徴的な銀髪に黄色の瞳をたたえた男が立っていた。
「俺はここの参番組隊長、オルガ・イツカです。うちの隊員を救ってくれてありがとうございます」
敬語で挨拶と感謝の言葉を言うオルガと名乗る男を見て、
「....端虚レギュウだ。レギュウと呼んでくれ。助けたのは必然的偶然、運が良かっただけだ」
そう言うと踵を返して歩いていく。オルガ達は目を丸くしてレギュウの後ろ姿をを見送ることしかできなかった。
__________________
「はぁ......何であんなキツいこと言ったのかなぁ......」
レギュウはオルガに放った言葉に頭を抱えていると、
「待ってください!」
今度は誰だと思いながらも後ろを振り向くと、金髪を腰までのばし、高貴な服に身を包んだ女性が立っていた。
「...私はクーデリア・藍那・バーンスタインです。貴方の名前を教えてくれませんか?」
「......端虚レギュウだ。レギュウと呼んでくれ」
そう自己紹介するとクーデリアがすっと右手を差し出してきた。その意図を知っているレギュウは迷わずクーデリアの右手を自身の右手で握る。
「あ、握手を知ってるのですか!?」
「握手ぐらいなら普通だろ。むしろ知らない奴は居ないんじゃないか?」
驚くクーデリアの手を離しそう言うとレギュウは踵を返しベリアルの置いている格納庫へ歩みを進め始める。
クーデリアは離れて行くレギュウを見つめ、
(彼もどこかで苦しんでいる....。私が...彼に出来ることは......何か....)
ギュッと手を握り、レギュウの後ろ姿を見ることしか出来なかった....。
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夕日に照らされる荒野の中、2機の
1機は特徴的なアンテナにバックパックにはブレードとよくわからない棒のようなものを装備した緋色の
対峙するもう1機は深緑と緑色のカラーリングに黄色のモノアイ(?)でベリアルよりも無骨な、ギャラルホルンの標準的な
「......本当に単機で来るとはね」
『責任を抱えるのは俺一人で十分だ』
「また責任強い人だね、後輩に言わなくて良かったのか?」
『止められたが、無視してきた』
「そうかい」
コックピットから互いに通信で一言二言会話を交わすとそれきり両者は会話を止め、相手の挙動を見逃さないように各々の手に持つ得物__グレイズはバトルアックスを、ベリアルは大太刀を構え、相手に向ける。
『...ギャラルホルン火星支部所属!クランク・ゼント!』
「えーと......端虚レギュウ」
『「参る!(行くぞ)」』
同時にスラスターを吹かしバトルアックスと大太刀をぶつけ合う。少量の火花が散り、両方が弾かれ、再びぶつかり、今度は弾かれずにそのまま鍔迫り合いに持ち込む。
『ぐ!そんな骨董品の
グレイズの頭が開き一つ目が現れる。
「グレイズ?それがその
レギュウはそう叫ぶとツインリアクターシステムを強引に使い押し込み始める。
『ぬぉ!?押し切られるだと!?.....くっ!』
押し切られると察したクランクはすぐにグレイズを下げる。
「ちょ!?」
支えが無くなったからかレギュウの乗るベリアルが前のめりに倒れる。
『貰ったぞ!』
すぐにスラスターでグレイズを接近させ、バトルアックスを振り上げ、ベリアルに振り下ろそうと力を掛ける。
「舐めるなぁ!!」
レギュウは阿頼耶識を通じてバク宙の要領で脚部ブレードを展開し器用にバトルアックスの刃にぶつけ、アックスを弾き、同時に体勢を立て直す。
『何!?今のは.....阿頼耶識だと!?』
レギュウの芸当を見てそう叫んだクランクに少しの隙が出来る。
「脇ががら空きだぞ!」
レギュウがそう言いスラスターでグレイズの懐に潜り込み、鞘ごと大太刀を抜きグレイズに打ち込む。
『ぐぅ!!』
グレイズはその体を浮かせ、三メートル以上離れた地面に倒れる。
ベリアルは無慈悲にも鞘から抜いた大太刀でグレイズの両手両足を切断しダルマ状態にして、グレイズのコックピットハッチを強引にこじ開ける。
「クランクさーん、死んでないよね?」
レギュウもベリアルのコックピットハッチを開け、クランクに声を掛ける。
「うっ、うう......」
クランクは起き上がりながらそう呻く。破片が頭に直撃したのか、額からは血を流している。
「ほら、起きてくれなきゃ俺が困る」
ベリアルから器用にグレイズのコックピットに入り込み、クランクを抱き起こす。
「.......何故だ。何故....俺を助ける.....」
クランクはベリアルの手に寝かせられながらコックピットに戻ろうとするレギュウにそう聞く。
「.....俺はお前らとは争ったりはしていない。だから助ける。怪我人を見捨てるなどもっての他だ」
そう言うとコックピットハッチを閉め、クランクに負担が掛からないように立ち上がり、スラスターを使わず徒歩でCGSに戻り始める。
「あ、そうだ、帰ったら聞きたいことが沢山あるから.......休んだら答えてくれるか?」
「あぁ....答えよう...」
ベリアルからの声にそう答えるとクランクはそっと目を閉じ、意識を手放した。安心感からなのか、すんなり手放すことが出来た。
それをベリアルを介してモニターから見届けたレギュウは安堵しながらCGSに帰投した。
はい戦闘描写は難しい!はっきりわかんだね!
次回はクランク二尉の聴取.....かな?
次回もお楽しみに!
コメント、高評価、お気にいりよろしくお願いします!
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