マインクラフトの世界に転生した主人公は何を想う (夜刀神 闇)
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新たな転生者
prologue


⚠️注意⚠️
主人公は性別不明の設定です 


時は現代。

僕は、この春に高校2年生になった華の16歳だ!

高校生である僕が最近ハマっているものがある。

 

それは、マインクラフトというゲームである。

このゲームは、サンドボックス型のフリーゲームで、全てが立方体で出来ており、色々なモードで遊べる。

 

 

体力と空腹度が存在し、木や石等の物資を集めて加工し、冒険を進めていく''サバイバルモード''

 

制限がなく、物資も無限に取り出すことが出来て、建築家向けの''クリエイティブモード''

 

 

この2つが存在する。

ちなみに、僕が遊んでいるのはサバイバルモード。

マインクラフトを遊ぶクラフター達はそれぞれの目標を持っている。

例えば、僕はエンダードラゴンという敵MOBを倒す為、冒険を進めている。

 

「よし、行くか!」

 

クラフターであるそんな僕は、今日も学校に向かう為、家を出た。

ちなみに、僕が通う高校は全日制ではなく、定時制の高校だ。

その為、バイトがない日、家を出る時間はいつも遅い。

 

「そういえば今日、新入生歓迎会があったっけ。僕もそんな時期があったな〜」

 

そんなことを呟きながら、愛用のヘッドフォンを付け、家を出る。

駅に向かう道中、僕はいつも音楽を聞いている。

主にVOCALOIDのIAが歌う、''アディショナルメモリー''という曲が1番好きなのだ。

…と、そんなことをしている内に駅に着いていた。

 

「そういや、お腹空いた…最近空腹度が増している気がする…学校着く前になんか買っていこうっと」

 

僕は、ホームに吊り下げられている電光掲示板を見る。僕が乗る予定の電車は、あと2分後到着の予定だ。

この電車に乗れば、0時限目授業には余裕で間に合う。

定時制高校は、0時限目授業なるものが存在し、それを受ければ、4年で卒業する所を3年で卒業出来るのだ。

 

ピロリロリロリン...♪*゚

「あっ、電車来た………えっ?」

 

目当てである電車の到着音がし、ホームの奥を覗いた瞬間、僕の体を誰かがドンと押したのだ。

当然、僕の体は前に倒れていく。

 

「な…な…何が…」

 

僕は、訳が分からず後ろを向いた。

 

「…」

「…!!」

 

そこにいたのは、ボロボロの服を着て、髪もボサボサな人だった。

僕を線路に突き落として、笑っていたのだ。僕は、そいつを同じ人間だと思えなかった…悪魔だ…

 

ファーーーン!!!

 

電車の警笛が鳴る。

僕の人生、これで終わるのか…そんなことを考えながら僕は目を閉じる。

 

「フッ…」

 

そして最期に、僕を突き落とした張本人に笑い返してやった。

そいつは、とてもとても驚いた顔をしていた…ざまぁみろ。僕が出来る最期の報いだ…

 

「そう、最期の…」

 

僕は、電車に激突したのを感じ、意識を閉じた。

 

 

 

 

 

 

 

❁❀✿✾

 

 

 

 

 

 

 

「ん……」

 

次に意識を取り戻した時、僕は見知らぬ場所にいた。

体を起こし、周りを見渡してみたが、何も無い。

白、白、白……その1色で全てが染まっていて、天井を見上げてみても、太陽も何一つ存在しなかった。

 

「ここは天国なのか…?僕は死んだのか…」

 

僕は、頭を抱えた。

学校に行く途中に、通り魔によって線路に突き落とされ…そして僕は死んだ。不幸中の不幸だろう。

僕は何も悪いことしてないのに…

 

?「こんにちは、人間さん」

 

そんなことを考えていると、後ろから声がした。

振り返ってその姿を確認すると……

 

「ふわぁ……」

 

とても美しい人がいた。いや、多分この女性は神様だろう。なんか、オーラを感じる。うん、絶対女神様だ。

 

女神様「あの〜大丈夫ですか?貴方、さっきから私を見つめてぼーっとしておられますが…」

「ふぇっ!?す、す、すみましぇえん!あっ!すみません!僕、貴方に見とれてしまっていて……凄くお美しい!」

 

僕がそう言うと、彼女は顔を赤くして照れた。(((*♥д♥*)))カッカワイスギルッ 

 

女神様「ふふっ。貴方は不思議な方ですね。自己紹介がまだでしたね。私は生死を司る神です。そうだ、貴方にはお願いがあってここに呼び出させて頂いたのですよ」

「よろしくお願いします。僕は夜名 雫(よな しずく)です…お願いですか?」

女神様「そう、お願いです」

 

女神様は、とても申し訳なさそうな(泣きそうな)顔をして、僕の方を向いた。

あっ!ダメ女神様……アーッ泣いちゃったよ女神様…

 

女神様「じっ実は…私の、部下である下級神が…っ、貴方にイタズラをして…っ、殺してしまい…っうぅ…私の目が行き届いておらずこのような事態を招いてしまい…本当に申し訳ありませんでした…!」

「いや!大丈夫ですって!そんな……僕は死んで泣かれる程の人物じゃないし……このまま地獄か天国かに行かせて頂ければそれで良いんですよ」

 

まぁ、事実だ。

僕は高校生ながら、親が既に亡くなっており、一人暮らしをしている。

辛いこともあったが、まぁ……このまま死んでも悲しむ人もそういないのだ。

 

女神様「っ…!本当に申し訳ありませんでした。お詫びに、私から贈り物があるのです」

「どーしてですか?このまま死なせて貰えるのではないのですか?」

女神様「いえ!そういう訳にもいかないのです。貴方の為にも……私の為にも(ボソッ)」

 

女神様は、顔を赤らめてそう言った。

いやぁ目の保養になるわぁhshs(殴)

 

女神様「贈り物というのが……その…転生権なんです」

「転生……?あの、別世界に生まれ変われるという、あの?」

女神様「はい。貴方、生前はそういう書物を読んでいたと聞いていますよ……まぁ私が貴方をずっと観察してたからわかった事なんですけどね(ボソッ)」

 

なんと!

僕は生きていた頃、よく転生系小説を読んでいたのだ。

オリジナルキャラクターを作成したりして、そのキャラクターを元に物語を作成していくのだ。これが、面白かったんだよな。

 

「それで、何の世界に転生すると決まっているのですか?」

女神様「いえ、まだ決まっておりません。貴方自身で、決めて頂くのです」

「良いんですか!?」

女神様「構いません。私の管理が行き届いておらず、引き起こされてしまったことです。どうぞ、ご自分でお選び下さいませ」

 

僕は、悩んだ。

どの世界に転生しようかなんて……僕は、色々な世界に転生する小説を書いてきた。

だから、特定で転生したい世界がありすぎて困るのだ。

どの世界も素敵で、目を見張るものがある。

でも、僕は……

 

「マインクラフトの世界に転生させて下さい」

女神様「マインクラフトですか……分かりました。では、そのように致しましょう。他に、付与して欲しい特典等はございますか?」

「強いて言うなら、マインクラフトのモードはハードモードで、マインクラフトの仕様を完全再現して下さい。何度でも生き返るように。ただ、人型の生き物はカクカクした体ではなく、ちゃんと形の整った体にして欲しいです」

女神様「……それだけで本当に良いのですか?」

「えぇ、構いません。僕はそれだけで満足ですから」

 

僕が笑いかけると、女神様は目を丸くした。

……心做しか、顔を赤くしていた気がする。なんでこの女神様はこんなにも可愛いんだろうhshs(殴)

 

女神様「……では、転生の儀を始めます」

 

女神様がそう言うと、僕の体が光り始め、今まで眼に映っていた女神様の姿が薄らいできた。

女神様は、僕の方を向いてニッコリと微笑んだ。

 

女神様「転生者に幸あらんことを……」

 

女神様のその言葉を最後に、僕の視界は真っ白になった。……元々真っ白だったけど。

そんなことを思い浮かべながら、体が暖かくなっていくのを感じ、意識を閉じた。



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出発!夜名 雫のクラフター生活
第1話 マイクラの世界にやってきた主人公 -マイクラの世界はハイテクだった-


そよそよと聞こえる風の音。肌に感じる草の感触。

 

……顔をつつかれている感覚で僕は意識を取り戻した。

 

「なんだよぉ……ん?うわぁっ?!何お前!」

 

目を開けた途端、視界に飛び込んできたのはカクカクした白い物体……いや、よく見てみると羊だった。

 

羊「めぇぇ」

「わぁ……」

 

体を起こすと、羊はどこかへ行ってしまった。

こんなカクカクした羊初めて見た……って!

 

「そーいえば僕、マイクラの世界に転生させて貰ったんだっけ……そーいやそうだったなぁ」

 

僕は、急いで自分の体を確認した。

手、そのまま…足、そのまま…胴体、そのまま…

よし、何も変わったところはない!強いていえば、なんか見覚えのない腕時計のようなものを付けていることだろうか。

 

「ん〜インベントリみたいなものかな?うわ、ホログラム式になってるのか。ふぅ〜ん……既に何か入ってる……あ、松明だ!」

 

僕は、インベントリの中の''松明''をタップした。

 

「わ、本当に松明が出てきた…浮かんでる!」

 

松明は、僕の手の中に浮かんできた。

マインクラフトをプレイしている人なら分かるかもしれないが、インベントリから取り出したアイテムを捨てると、小さく浮かぶのだ。

ゲーム内では手が資格だったので細かい所はよく分からなかったが、現実の世界になると手の中でも浮かんでいるようだ。

 

「そういえば周りを見てなかったな……うわぁ、見事に四角い。凸凹し過ぎでしょ。でも、初期スポーン位置が草原で良かった。森も近いね」

 

生き残るためには、まずは木を切らないといけない。

後は、羊を狩って羊毛集め……現代出身の僕には少し酷だが、仕方ないな。

生き残る為なんだから。

 

「ごめんね……羊さんっ!」

 

僕は、先程去っていった羊を猛ダッシュで追いかけた。

ゲーム内でもそうだが、友好的MOBは、プレイヤーが近づいても基本的には逃げない。不思議だ。

この羊も、一切逃げないので狩りやすい。

 

羊「メ"ェェー」

 

1発殴ると、羊は驚いて逃げようとする。

しかし、僕はそれを許さなかった。生存競争に勝つ為だ!

ごめんね!

何回も殴っていると、羊は少量の経験値と共に、倒れた。

すると、そこには''生の羊肉''と''羊毛''が落ちてあった。

 

「おぉ。経験値はこの腕時計に吸い込まれていくのか。凄いなぁ……この羊肉、食ってみようかなぁ」

 

生の肉を食すのは、かなりの抵抗があった。

しかし、自分の空腹度を腕時計で見てみても、少し減っていたので我慢して食べることにした。

 

「んん〜硬いなぁ。あんまり美味しくない(A;;´・д`)」

 

ごくりと飲み込んだ時点で、腕時計に表示されていた空腹度が1つ回復した。

これで、僕の空腹ゲージは満タンになった。

 

「そういや、木を切らなきゃ。マインクラフトの世界では、これをしないと生き残れないから……運良く、森も近い。羊も、チラホラ見かけられる」

 

これは、僕がこの世界で生き抜くことが出来るという事実だった。

正味、同じ色の羊毛×3と木材幾つかさえあれば、この世界で半永久的に生き残れるのだ。

 

「よし、まず木を伐採することから始めよう!そして、幾つか手に入れたら羊を狩る!これでいいね!」

 

僕は、そう宣言し、木の伐採を始めるのだった……

 

 

 

 

 

 

 

❁❀✿✾

 

 

 

 

 

 

 

数分後

「ふぅ〜木材はこんなもんで良いかなぁ。いやぁ、樫と樺の森が近くにあって良かったぁ。羊毛も、既に5つ位あるし。こりゃあ楽勝だな」

 

インベントリを確認すると、

種×2、樺の丸太×20、樫の丸太×22、白の羊毛×5、生の羊肉×3があった。

切った木なんかも腕時計に吸い込まれてくんだから、不思議な現象だよね。

 

「実は、作業台でもう木の斧とかも作っちゃってるんだよね〜だから作業が少し早くなったんだなぁ」

 

後は、ベッドを作ったら完璧なんだが、もう少し散策しよう。

もしかしたら、村を見つけるかもしれないし、新しいバイオームが現れるかもしれない。

ちなみに、僕が見つけたMOBは、羊、牛、ニワトリだ。

ニワトリがまぁ、小さくて可愛かったので倒しづらかった。

牛は、うん、デカいし怖かったんだよ(震え声)

 

「ん〜かまどが欲しいよねぇ。生肉だって、今は全然美味しくなくても、焼いたら美味しくなるかもだし。まぁそれには燃料が必要etc…」

 

僕は、作業台にもたれかかって、ひたすら考え事をしていた。

村人は、ちゃんと話せるのか……こちら側と意思疎通が出来なければ、物凄くつまらない冒険になるが……

 

「いやはや、どうなるのかなぁ……」

 

僕は、起き上がって作業台に向かい、木のツルハシを作り始めた。

作業台の上には、9つのマスがあった。しかも、作業台は自分の腕時計と連動しているらしく、今持っているアイテムで作れる物が、全て表示されている。

どうやら、ここは''統合版''のワールドらしい。

 

「なんか、意外とハイテクな世界だねぇ。木のツルハシを作ったら、勝手に腕時計に転送されてきた……」

 

そんなことなら、村に行くのが凄く楽しみになってきた。

今の僕の服装では、この世界では多分珍しい服装だろう。多分驚かれる。

パーカーに黒い長ズボンなんて、この世界の人に作る技術があるのだろうか。

 

「さて、そろそろ行きますか!」

 

僕は、作業台をインベントリに直し、歩き出した。



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第2話 マインクラフターの冒険

「……やった!鉄見つけちゃった、ラッキー!」

 

初期スポーン位置から移動し始めた僕は、石炭集めをしていた。何故なら、かまどの燃料や松明を作るのに結構必要だからだ……だが、途中で鉄を見つけた僕の気分は、かなり高揚していた。

 

「これ位あれば鉄のツルハシと剣、どっちも作れるかも!」

 

僕は、作業台を置いた。

うーん、やっぱり手に浮かんでる状態から地面に叩きつけるだけで、ものを実体化させることが出来るなんて......

慣れないなぁ。シュールすぎてさ、はは......

 

「作業台とか、まんまだからね......前世のマイクラで見た時の作業台そっくり」

 

高さは僕の腰程度。

初め、草ブロックを見たときは、大きいなと感じた位だ。(僕の身長が低いだけ?)

 

「手も、リアルだし......いや、自分の体も他のMOB同様にカクカクしてたら、多分発狂してたよ。女神様、アリガトウ......」

 

僕は、胸の前で手を合わせ、女神様にお祈りをした。

僕の願いを聞いてくれ、僕のワガママを通してくれて......マジ感謝!

 

「そういえば......他の(村人)もカクカクしないリアルな感じにしてって頼んだんだよな。ていうか、人型のMOBはリアルな感じにしてって言ったんだっけ。じゃあ、ピリジャー(略奪者)とかヴィンディケーターや、エヴォーカーも喋れてリアルになるのかぁ」

 

じゃあ、ラヴェジャーはどうなるんだろう。

あのサイみたいな敵MOBは、邪悪な村人系の顔をしている。ひょっとして、ちょっとは喋れるんじゃないか?それだったら、この世界で生きる楽しさはかなり大きいものなのではないか?

ただ、難易度もかなり上がりそうだな。どうしよう......

 

「ハードコアモードじゃなくてただのハードモードだから、まだマシだよねぇ。僕は、元々マインクラフターであったからマイクラ内の要素もある程度は知ってるし、どうすれば生き残れるのかということも知ってるし……」

 

勝ち組いぇーい!と心の中で叫んだ。

だって、普通の人が何も知らないまま、マイクラの世界に転生したとしたら、ソッコーで死んでたよね。

やっぱり女神様はetc......

 

「石ブロックの手触りは普通の石を触ってるみたい。形をそのまま四角くしたような感じか。草ブロックも普通の芝生触ってるみたいだったしなぁ......石炭は、石炭の部分だけを触ったら、ポロポロと黒い粉みたいのが落ちてきたから、ほんとに細かい所までリアルに作られている。この世界は」

 

僕は、石を撫でながらそう言った。

僕はまだ、マインクラフトの世界の中で出会ったことがあるMOBは、動物系MOBだけだ。

いずれは、村人にも出会ってみたい。何分、この世界で独り言しか呟いたことがないからだ。

 

「そろそろ家を建てなきゃな......とりあえず、簡易的な小屋みたいなので良いかなぁ。最初の家づくりでそんなに時間はかけられないからなぁ......」

 

僕は、見つけた石炭を全部採取し終えたので、野原に向かうことにした。

僕の最初の小さな目標は、【第一拠点を完成させる】こと!

それを終えたなら、次はどうしようかな。まだまだやることが沢山あるからなぁ......

 

「村見つけチャレンジかな、これは」

 

まぁ、近くに村なかったら終わりなんだけどね!と心の中で思う。

でも、どうしても自分以外の人に会いたくなった場合は、物凄く遠くに行って探すか......僕のやるべきことが全て終わった後でね。

 

「そうとなると、まずは木材を集めなきゃだな。って、いつの間にこんなに暗くなり始めてたの?とりあえず、ベッドを作らなきゃ」

 

僕は、作業台を開き、ベッドのマークをタップする。

そしたら、ベッドを作るのに必要なアイテムが表示された。僕が転生した世界が統合版でよかったぁ。

Java版のマイクラに転生していたら、もうちょっと困難な道のりになっていたかもね。

なにぶん、Java版だと、自分でアイテムを配置しなければならないからだ。

 

「Java版の人からしたら、統合版なんてゆるゲーなのかもしれないね......っと、まずは囲いを簡単に作ろう。この世界では、もしかしたら寝てる時間も普通に時が流れるのかもしれないからなぁ」

 

ハードコアじゃないにしても、やはり死ぬのは怖いもの。

......現代で殺害された身からしたらね。しかも無差別に。女神様曰く、僕はまだ死ぬべき人間じゃなかったらしいし。

 

 

数分後......

 

「よし、こんなもんでいいかなぁ」

 

僕は、さっき採掘してきた丸石でかまどを作り、木材で壁と屋根を建てた。床には丸石を敷いた。

ついでに、かまどに石炭を入れ、羊を倒して手に入れた生の羊肉を焼き、食べてみた。

 

「うっまぁぁぁぁぁい!!!これに塩コショウとかをふればもっと美味しいんだろうけど......今度、作業台とかインベントリを介さずに作れるものがないか、試してみよーっと」

 

僕は、樫の木材から作った樫の階段(椅子)に座り、色々と考えていた。

マイクラをプレイしている頃は、階段に座ることなんて出来なかったものの、この世界では出来るようだ。高さは凄くピッタリだし、余った羊毛で絨毯を作成し、その絨毯を階段に敷くことも出来た。

ただ、ハサミで絨毯を切ってみても、小さく切れた方はパッと消えて無くなってしまったのだ。

 

「アイテム化すら出来ないってことかな。まぁ、どーでもいいけど」

 

僕は、羊肉を食べ終えたので、ベッドに向かった。

ベッドのフカフカ度は......まぁ、悪くない。現代の僕のベッドみたいなものかも。

寝心地も、まぁ気持ちよく寝れる。

 

「あぁ......眠い。寝よう」

 

僕は、明日からの生活を考えながら、眠りに落ちていったのだった......



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